2013年10エロパロ70: 正義のヒロインを嬲るPart7 (271) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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正義のヒロインを嬲るPart7


1 :2012/04/15 〜 最終レス :2013/10/01
正義のヒロインを寄って集って嬲り者にするシチュエーションにハァハァするスレです。
創作・版権を問わず、正義のヒロインなら変身モノでも、強くて勝気な格闘少女でも
なんでもOK。
荒らしはお断りです。荒らしが出たらエレガントにヌルーしましょう。
過去スレ
正義のヒロインを嬲る
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163248450/
正義のヒロインを嬲るPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197214187/
正義のヒロインを嬲るPart3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226134971/
正義のヒロインを嬲るPart4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240413733/
正義のヒロインを嬲るPart5
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272093420/
正義のヒロインを嬲るPart6
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1304297469/
「正義のヒロインを嬲る」SS保管庫
http://www39.atwiki.jp/heroine/

2 :
藤林丈司

3 :
投下来ないな

4 :
前スレ>>635の続きを投下します。
残虐表現がありますので注意してください。

5 :
 ところで、プリティレッドに救援が間に合わなかったのは悲しいが、それは別問題として、援軍の
プリティ戦士たちが、プリティガーディアンズにどれほど近いか知りたかった。
 街の外れまで到達したなら、救助は時間の問題だろうからね。
 俺は獣人の便利機能であるテレパシーを使って、工場跡に最も近い場所にいるプリティ戦士の
情報を貰うことにした。この能力を使うたびに、俺は人間でなくなったことを思い知らされるけれ
ど、折角の能力だし、知りたい情報を集めるために、有意義に活用させてもらうとしよう。
 ………………………………………………………………
 ………………………
 視点が切り替わると、いきなり血塗れの女性が眼前に現れた。
 もっとも、俺はもう慣れてしまったらしく、あまり驚きもしなかった。女性は30代の半ばあたりだ
ろうか、顔や胸は爪で切り裂かれて血塗れで、薄く目を開いたまま道路に転がっている。傷口は
深いらしく、赤黒い液体が上半身からゆっくりと広がり続けていた。
 俺の周りには20匹ぐらいの獣人がいて、みんなで獲物を見下ろしている。
 状況からして、俺視点の獣人が彼女を爪で襲った、その直後らしい。
 プリティ戦士ならばマーキングぐらいの、せいぜい前戯ぐらいの怪我だが、一般人にとっては十
分致命傷になる。残念だが、女性の命は血液と一緒に肉体から流れ出していた。
「ママ………ママぁ………」
 そして俺の前では、母親といっしょにいたらしい、3人の幼い少女たちが、泣きながら女性の肩
を揺さぶっていた。歳はプティットフォースの同じぐらいに見えるが、これぐらいの年齢だと分から
ない。三つ子らしく、丸くて可愛らしい同じ顔が3つ、団子のように並んでいる。

6 :
 目の前で起きた現実を受け入れられないようで、少女たちはうわ言のように母親を呼んでい
た。服を血で黒く汚しながら動かない親にすがりつき、頭のおさげが悲しく揺れる。
 彼女たちの横では、飼い犬らしき、首輪を付けた茶色い子犬が、何も言わずに舌を出して横に
座っていた。獣人に気圧されたのか、飼い主を守ろうという姿勢は見られない。
 周囲を振り返ると、玉突き事故を起こした車が百足のように道路に連なっていた。並んでいる
ビルは黒い煙を上げ、火災警報器らしきベルや車両の異常を知らせるアラートが耳障りなほど
鳴り響いている。生きている人間の姿は、眼前の幼女以外には見当たらなかった。
 獣人はこの区画で、たまたま隠れていた獲物を発見したのかもしれない。小さな獲物に視点を
移すや、鋭い爪を振り上げていく。俺は止めろと叫んだが、視点だけではどうしようもない。
 しかし、爪を振り下ろした先には、さっきの幼女はどこにもいなかった。
 代わりに、別の方向から、今まで存在していなかった凛とした声が聞こえてくる。
「怖かったけど、もう大丈夫。お姉さんたちが付いてるから」
 俺が振り返ると、そこには新たなプリティ戦士たちがいて、幼女を背後に庇っていた。
 お姉さんと言っても、プリティガーディアンズとプティットフォースの中間ぐらいの歳だろう。グリ
ーン、ブルー、ピンク、ホワイト、他にも後ろに大勢いて、全員で30人ぐらいだろうか。
 プリティアーマーは肩が露出していて、下半身のミニスカートからは瑞々しくすらりと長い太股
が覗いている。乳房の膨らみは見られず、胸部を守る装甲に腹部と大きな差は無い。
 ただ、胸元はリボンやハート型の石が散らされ、とても可愛らしく飾られていた。鎧としての機
能だけでなく、少女としての自分を惹きたてるデコレーションがなされている。

7 :
 プリティレッドが武骨に思えてしまうような、女の子仕様の戦闘装甲。
 それを纏う少女たちは、みんな上品な顔の造りをしていて、凛として美しかった。
 戦士の仮面で顔を引き締めていても、少女の魅力は隠せるものではない。
 良い意味で屈託の無い、成人女性の色香とは異なる健康的な可愛らしさが滲み出している。
煌びやかな装甲を纏う肢体が並ぶ様は万華鏡のようで、それは荘厳の一言に尽きる。
 言うまでも無く、彼女たちが獣人討伐のプリティ戦士たちの先頭だろう。
『ここからは私たち、正義のプリティ戦士が相手よ!』
 幼い戦士たちの正義の声が綺麗に重なり、俺たちを厳しい表情で睨んできた。
 緑色の装甲を纏う少女が、両腕を胸元で交差させて身構える。明るい髪が肩の辺りから扇状
に腰まで広がる、初めて見た髪型だった。その横では、腰まである髪を靡かせて、黄色い装甲
の少女が立っている。膨らんだボリュームのある髪が、彼女の存在を大きく見せていた。
 続いて、青色、ピンク色、白色の装甲を持つ戦士たちも前に出た。青色の少女はショートで、ピ
ンクの少女は長髪を4本にリングで束ねており、白色の少女はストレートの銀髪である。
 そして、2つの集団が衝突せんとしたそのとき、新たな輝きが戦場に現れた。
「これは、……私たちのクリスタルが共鳴してる……!?」
「新しいプリティ戦士が……まさか!」
 驚いて、振り返る最前線のプリティ戦士たち。
 その前で、幼女たちの胸元が光り輝いて、クリスタルが出現する。

8 :
 光が消えたとき、三つ子の姉妹は、華奢な肢体に装甲を纏っていた。
 胸部から胴体にかけて金属製のアーマーで守られ、幼顔には丸いフォルムの仮面。
 お下げが解けて肩辺りまで髪を伸ばし、それぞれ、オレンジ色、水色、クリーム色の光を放っ
ている。下腹部は装甲タイプのショートパンツが履かれていて、太股は露になっていた。
 誰もが見れる光景ではないでだろう。
 プリティ戦士、誕生の瞬間。
 俺は特に根拠も無く、クリスタルは前任者から後任者に引き継がれるものと思っていたが、数
そのものが増えていくらしい。これならばプリティ戦士は増えていく一方だろう。
 腰に手をあてて並んだ3人の戦士は、あのプティットフォースを思い起こさせる。
 プリティ戦士になり、凛々しくポーズを決めた3人の幼女戦士だが、両腕も両足もあまりに短す
ぎて、下腹部の金属装甲はオムツにしか見えなかった。
 以前の美幼女戦隊はかなり訓練していて、やはり戦闘を乗り切れなかったし、誕生したばかり
で戦闘を行うのは無理に思える。それでも、普通の成人男性より遥かに強いのだろうけれど。
 ………………………………………………………………
 ………………………

9 :
 そして、3人の新しい戦士が誕生した瞬間は、幼いプリティ戦士たちに大きな隙を生んでいた。
 俺は別に驚きもせずに、敵から視線を逸らした少女に狙いを定める。
 脇に折れた電信柱が倒れていたので、それを掴んで一気に彼女たちに向けて振り回した。長
さとしては十分で、前列のプリティ戦士たちを射程に収めていた。獣人の怪力ならば1秒もかか
らない動作であり、幼女戦士たちに意識を奪われた彼女たちに反応できた者は少ない。
 鉄琴や木琴をバチで一直線に挽いたように、かん高い悲鳴が響き渡る。
 バリアの反発音が気持ち良いほど連続して、装甲少女たちは次々に吹き飛んでいく。
 紅葉色、薄緑色、黄色、茜色など、様々な装甲を纏った少女戦士が、華奢な胴体を電柱に横
殴りにされ、脇のテナントビルの壁に叩きつけられた。ある戦士は顔から、ある戦士は背中か
ら、肢体が壁に埋まり、そこに別の戦士が飛んできて、お互いのバリアを相してしまう。
 攻撃を回避したプリティ戦士たちにも、獣人たちが次々と襲い掛かった。
 最前線に残った4人の戦士は、白色と、青色と、色を途中まで確認した時点で全員が殴り飛ば
されて、後ろの仲間の方に転がっていった。血や装甲の破片がキラキラと宙を舞っている。
「なっ、なんてパワーなの……! みんな、気をつけ……! あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」
 4人を助け起こそうとした少女も、応戦しようとした少女も、そこに区別など存在しない。
 事故車が連なる道路にて、獣人の集団とプリティ戦士たちが衝突する。大量に増えた幼い戦
士たちを前に、獣人は早い者勝ちとばかりに爪を繰り出していき、ほどなくしてシールドが破られ
ていく音と、予想外の獣人の強さに少女たちが上げた悲鳴が戦場に重なり合った。

10 :
 獣人の群れは暴風のように爪を動かして、プリティ戦士たちの綺麗な幼顔や胸部装甲を切り
裂いた。戦闘の要であるシールドを破られて動揺する少女たちは、顔を殴られたり、胸部を爪で
掻かれたりしながら、大半はまだ自分に何が起きているのか理解できていないようだった。
 少女たちの何人かは戦闘から逃げようとするも、腕や髪を掴まれてそれもできない。
 女の子仕様の飾りつけたアーマーが切り刻まれて砕け散り、装甲の無いミニスカートは紙のよ
うに毟られた。前線にいた10人ぐらいの戦士たちは、獣人の集団に取り込まれて、装甲に守ら
れた乳房や下腹部のクレヴァスを晒された。未成熟な肢体を血や獣毛に塗れさせ、切り裂かれ
た表情を顔を歪ませて、幼い戦士たちは自分の顔や乳房を守ろうとしている。獣人は凶悪な爪
は次々と彼女たちの顔面や胸部に突き立てて、小さな獲物をじわじわと嬲りものにした。
 紅色装甲の戦士は別々の獣人に左右の胸肉を抉り取られ、紫装甲の戦士は巨大な掌に乳房
を握り潰されて絶叫する。周りの戦士たちも必に顔や乳房をガードしているが、仮面を裂かれ
て顔の上半分が耕されたり、両眼窩が潰されて視神経が垂れていたり、顔の左半部が陥没した
りと、ダメージが大きすぎてとても獣人の爪を防げていない。諦めずに抵抗していた黄緑色の少
女戦士は、両腕を引き抜かれて投げ捨てられ、絶叫しながら崩れ落ちた。
 ビルに叩きつけられ、倒せ伏した少女たちにも、獣人が群がっていた。
 起き上がろうとする幼い戦士を、獣人の足が地に押し戻していく。獣人は倒れた装甲少女を蹴
り転がして仰向けにし、7人いた少女をまるで商品のように地面に並べた。薄緑色、黄色、茜
色、紅葉色などの可憐な戦士が、先程のダメージで身体を震わせながら獣人を睨みつける。何
人かは救援を求めて声を上げるが、集まってくるのは獣人ばかりでどうしようもない。

11 :
 茜色装甲の戦士が、仮面に守られた幼顔を踏み躙られて悲鳴を上げた。黄色装甲の少女は
右肩を踏まれて装甲ごと潰された。薄緑色装甲の少女が乳房を踏み潰されて泣き叫び、横では
青紫色の戦士が横腹を蹴り飛ばされ、紅葉色の戦士は下腹部を踏まれて絶叫した。
 人間を襲い続けた獣人の足の裏は、血液や精液や人肉が張り付いていた。足の裏で頭部を転
がされるプリティ戦士の美しい顔や、女の子仕様の可愛らしい装甲は、黒く汚されて見る影も無く
なった。装甲は踏み潰されて陥没し、未成熟な肢体まで食い込んで、幼い戦士たちは口から内
臓を吐くような勢いで胃液や血塊を噴き出した。ミニスカートから小水や汚物が流れ出してくる。
金属装甲の破片が飛び散り、赤黒い血液が川になり、汚水と合流して道路に広がり始めていた。
 殴り飛ばされた4人の少女、青色と白色とピンクと緑色は、立ち上がるも既に味方は総崩れ状
態で、周りは獣人しかいなかった。白色装甲の戦士の背後にいた俺は、そのまま巨大な腕を彼
女に伸ばした。敵に絡め取られた幼い戦士は、短い悲鳴を漏らして逃れようとする。殴られた顔
は赤く腫れていて、唇と鼻から血を流しているが、戦意は失われていない。ストレートの銀髪は乱
れているも、十分に可愛らしい少女であり、かなりの上玉だった。
 俺は彼女の背中に手を回すと、装甲で守られた腹部に曲げたヒザを打ち込んだ。アーマーの
内側から、肉を杵で突くような音が伝わり、続けて内臓が破裂する感触が音で伝わる。倒れそう
になる彼女の優美な銀髪を掴み上げると、気の強そうな鋭い視線が返ってきた。しかし、幼顔は
ダメージの痕が酷く、唇から吐瀉物が溢れ、鼻水と涙が流れ落ちて、胸元まで汚れている。

12 :
 俺は彼女の苦悶に歪んだ顔をそのまま横殴りにした。握り拳が彼女の頬に激突すると、小さな
顔からは血塊や歯が飛び散り、戦士の仮面や装甲を赤く汚した。鋭い視線は変わらなかった
が、涙の量が増えている。もう一度殴り飛ばすと、大きな血の塊を吐いて視線が彷徨い始めた。
 怒声を上げて、青色や緑色の装甲少女が俺に攻撃を仕掛けてくる。
 俺の背後では、最初に倒れていた3姉妹の母親がふらりと起き上がった。全身が毛で覆われ
て肢体が筋肉で隆起していく。傷は全て癒えていた。獣人化が始まったらしい。
 驚いたことに、獣人化した彼女は雄らしく、陰部にはペニスが垂れていた。
 雄の獣人に襲われれば、人間の性別など彼らの因子に塗り潰されてしまうのだろう。
 考えてみれば、プリティガーディアンズやプティットフォースを襲っていたのも雄ばかりだし、街
に流れ込んだのも今から思えば全部雄だった気がする。
 悲しげな鳴き声を上げて、3姉妹の飼い犬が獣人の横を駆けていく。獣人は犬を攻撃すること
なく、路地裏に走り去っていく小さな動物をただ見ているだけだった。
 ………………………………………………………………
 ………………………

13 :
 工場跡では、プリティブラックとプリティイエローの変身が解けていた。全身火傷だらけと傷に汚
物をすり込まれた幼い戦士たちは、変身が解けても無残な姿のまま、すぐに動かなくなった。あ
まりに未成熟な肉体は、とても獣人の暴虐に耐えることはできなかったのだろう。
 生き延びることを誓い合った2人のプリティ戦士の胸からは、もう何も聞こえてこなかった。
「プリティブラック……! プリティイエロー……!」
 泣きながら仲間たちに呼びかけるプリティレッドだが、返事は何も無い。
 これまで順番を守っていた獣人たちは、今や我先へと彼女に群がっている。
 プリティレッドが美少女過ぎるせいで、獣人たちの秩序は崩壊して奪い合いになっていた。怪力
で揉みくちゃにされるプリティレッドから、骨が砕ける音が響いた。ルビー色の髪が乱暴に毟ら
れ、抵抗する腕は次々と肩から引き抜かれて投げ捨てられる。背中と胸部の肉が剥がされてペ
ニスが捻じ込まれ、幼い戦士の精液と血糊塗れの肢体は人間の形さえ失いつつあった。
 ふと目を逸らして、俺は一瞬で固まった。
 あり得ない光景がそこにあった。
 その人物はプリティレッドの近くに立っていた。
 レッドは身を裂かれる激痛すら忘れたように目を見開いて、その人物を見た。
 俺は腰を抜かしそうになって後ずさりしながら、その人物の姿を観察する。
 そんなバカな! ありえない! 絶対にありえない! 一体、何が起こっているのだ!
 だって、彼女は……もう獣人にされて……? 心臓の音だって!

14 :
 血塗れのプリティアーマーは精液と血液で汚れて見る影も無く、鮮やかな銀髪も乱れて背中に
張り付いているのみ。清廉潔白を体現するような肢体は胸や顔を爪で抉られていた。
 しかし、それでも、別のプリティ戦士と見間違えるはずが無い。

「プリティレッドまで……何てことなの……」

 絞り出された声は、微かに震えていた。
 大きな瞳を悲しげに細めて、無残な姿の仲間と再会を果たした幼い戦士。
 理知の戦士プリティホワイトは、幼顔を悲痛に歪めてそこにいた。


15 :
次で終了になります。
ではまた。

16 :
まあ、援軍の末路はこんなもんか

17 :
復活の白いが意味するものは。果たして

18 :
次で最後って感じじゃないなあ

19 :
保管庫で一番抜ける話教えて

20 :
特装風紀の人はもう書いてないのかな

21 :
>>14の続きを投下します。
今回で終わりになります。
鬼畜な内容を含みますので、苦手な方はご注意ください。

22 :
 事件の始まり。
 時は数日前に遡る。

 そこは、獣人による蹂躙が行われた街から、少し離れた場所にある村だった。
 時間は深夜である。
 疎らに見える人家は明かりも消えて、鳥の鳴き声だけが聞こえてくる中、見慣れない物体がずる
ずると音を立てて、荒れたアスファルトの上を動いていた。
 そいつは、まるで水糊のような流動体で、赤みがかかり、夜でも色がはっきりと分かる。
 一車線しかない道を数メートルに渡って占拠するそいつが、ただ道が続くままに進んでいく姿は
まるで大きな血溜りが意思を持って動いているような奇妙な光景であった。
 闇夜の中に決して解け込まない、異物感。
 ゲームに出てくるスライムのようであるし、粘菌の類に見えないこともない。
 確かなことは、数時間前に、何の前触れも無く地下から湧き出してきたそいつが、明らかに生物
であること。そして、どんな図鑑にも記載されていない未知のものであることだった。
 つまるところの、新種の生物。
 この世界では、様々なものに擬態して人間社会に潜み、ときに人間を襲っている怪物と、魔法の
クリスタルの力でプリティ戦士に変身する少女たちが鬩ぎ合いを続けている。

23 :
 そして、ここに出現した赤い粘液は、そんな裏側の世界の怪物図鑑にさえ記載されていない。人
畜無害か、未曾有の危機を引き起こすかさえ、この時点では決まっていなかった。
 仮に、このまま近くの川に滑り落ちて、流水に薄められながら流されてしまえば、脆弱な組織し
か持たないこの生物は滅し、痕跡すら発見できないほど四散して、それで終わっていた。
 それどころか、誰かが火のついたタバコを落とせば、一瞬でこの生物は滅する。
 この生物は弱く、儚い存在だった。

 粘液の前に現れたのは、一匹の野良犬だった。
 轢かれて怪我をしているらしく、腹が裂けて内臓や骨が露出していた。放置しておけば、おそらく
1時間も持たないであろう重傷である。ただ、その怪我は粘液にとって都合が良かった。
 すぐ前で動かなくなった野良犬の傷口に、ゆっくりと粘液は流れていく。
 粘液は、寄生した生物の肉体を、より優れた生物に改造することができた。強い生物からより強
い生物に寄生していく。それが、この名前も存在しない粘液の性質だった。
 変異は凄まじい勢いで進行し、に掛けていた野良犬の体躯はみるみる膨らんで、怪物と呼ん
で問題ない巨躯になった。目は4つに増え、獣毛に覆われた筋肉は鉄のように硬い。
 それは、この世界に最初の獣人が生まれた瞬間だった。
 ………………………………………………………………
 ………………………

24 :
 工場跡では、全身を血糊と精液で汚された8人の少女が、折り重なるように倒れていた。
 引き裂かれたり潰された幼顔や乳房、そして精液を溢れさせる割れた下腹部。胴体や手足から
は折れた骨が飛び出しているし、頬まで裂けた口には歯の1本も残されていない。
 それは、獣人に立ち向かった凛々しい少女戦士たちの姿だった。
 体力が尽きたのだろう。プリティ戦士の変身は解けてしまい、生身の少女に戻っている。心臓の
音が消えた肉体を、獣人たちはペニスを滾らせたまま見下ろしていた。
 最初に始まったのは、他の犠牲者と同じ獣人化だった。
 8人の遺体はみるみる膨らんで、黒い毛が全身から伸び始めた。受けた傷はすぐに塞がり、
かつてプリティ戦士に倒された獣人が復活したように、肉体が復元されていく。
 しかし、魔法のクリスタルに選ばれた彼女たちは、ここから獣人にならなかった。
 元より、変身時は獣人の感染の影響を受けないのは、これまでの戦闘からして間違いない。そし
てクリスタルには、感染を防ぐだけでなく適合者の肉体を浄化する機能もあるらしかった。
 彼女たちの肉体は変異しているとはいえ、傷が癒えて体力が戻っている。クリスタルは魔法の力を
取り戻して再起動し、少女たちの肉体を浄化してプリティ戦士に再変身させる。

 光の中から現れたのは、華奢な肉体に煌びやかな装甲を纏う、幼い戦士たちである。
 肢体は、キラキラと赤い輝きを発する装甲に包まれていた。
 全身にフィットするパーツが集合した装甲は流線型を描いて、肉体を華麗に武装させる。 幼い顔
は仮面で防御し、同時に、あどけない顔を戦士として凛と引き締めていた。
「やっぱり……復活しちゃう……」
「変身も解除できないし、このままじゃ、ずっと……」

25 :

 あれだけ勇ましかったプリティホワイトやプリティブラックも、恐怖と絶望を色濃く顔に貼り付けて
いた。力無く握られたランスやバトルアックスからは、もう戦意を感じることはできない。イエローは
無言で泣きながら立ち尽くすだけだし、ブルーはトンファーを構えてもいなかった。
 横に並んでいるプリティローズやプリティメロン、プリティピーチの幼女戦士組も、仮面から大粒
の涙を流しながら、ヒザを折ってへたりこんでいる。
「みんな、諦めちゃ駄目! 戦わないと、本当にここでお終いよ!」
 必に仲間を鼓舞するプリティレッドは、1人だけ剣を構えて獣人の群れに向かい合う。恐怖で
震える彼女の顔は、ただ折れかけた心を支えるのに必だった。
 しかし、プリティ戦士たちの惨状も、この状況では仕方の無い話だった。

 プリティガーディアンズとプティットフォースは、あれから12回の全滅を経験した。
 プリティレッドの前に現れたプリティホワイトだが、すぐにプリティブルーやプリティローズたちも復
活してきた。みんな同じように獣人化し、クリスタルに浄化され、汚辱前の肉体に戻された。
 イエローとブラックも汚辱前に戻され、レッドもすぐに復活することができた。
 しかし、クリスタルが起こした奇蹟に、彼女たちが感謝したのは最初だけである。特に能力が向
上しているわけではなく、復活したプリティ戦士たちは獣人の格好の獲物だった。
 何しろ、どれだけ傷つけても、陵辱しても、すぐに復活してくるのだから。いくらでも好きなことを好
きなだけすることができる玩具に、獣人たちは歓喜して獲物を味わい始めたのである。
 12回もされる中、プリティ戦士が相手にしたペニスの数は、全員が50本を超えていた。全身
を犯され尽くして、それでも終わらない戦いに、彼女たちの心は磨耗しつつある。

26 :
「街では救援部隊が戦ってくれているわ! 彼女たちが来るまで、耐えるのよ!」
 プリティレッド率いる幼い戦士たちに、数百匹の獣人が襲いかかる。
 愛と正義のプリティ戦士たちには、敗北によるさえ許されはしないのだろう。
 幼くして戦場に立った少女たちは、これから何百回何千回と犯されながらも、自分たちの力で獣
人を全て打ち倒すまで戦い続けるしかないのだった。
 ………………………………………………………………
 ………………………
 街では、プリティ戦士の全戦力を集めた部隊と、獣人があちらこちらで激突していた。
 俺はさっきの獣人に視点を戻して、記憶の続きを見てみることにする。
 白色装甲の戦士の、苦悶に歪んだ顔をそのまま横殴りにした。
 握り拳が彼女の頬に激突すると、小さな顔からは血塊や歯が飛び散り、戦士の仮面や装甲を赤
く汚した。鋭い視線は変わらないが、涙の量が増えている。
 もう一度殴り飛ばすと、大きな血の塊を吐いて視線が彷徨い始めた。
 怒声を上げて、青色や緑色装甲の少女が俺に攻撃を仕掛けてくる。
 青色装甲の戦士は表情に怒りを浮かべ、長槍を俺の脇腹に突き刺した。桃色装甲の戦士が、白
装甲の少女を殴る腕にリボンを巻き付け、さらに緑色装甲の戦士が懐に突っ込んでくる。戦い慣
れした幼い戦士たちのコンビネーションに、俺も思わず感嘆して拍手をしかけてしまう。
「プリティパールを離せ! このプリティライムが相手だ!」
 緑の戦士はプリティライムと名乗りを上げ、鋭い突撃を俺の腹部や胸板に打ち込んだ。
 そして、俺が捕えた白色装甲の戦士は、プリティパールという名前らしい。

27 :
 鈍い衝撃が連続して巨躯を揺さぶり続ける。プリティライムの武器は「巾(はば)」の字のような短
剣で、サイという武器であり、攻撃は容赦なく急所を狙うものだった。
 しかし、プリティ戦士たちの攻撃は、獣人の強靭な筋肉を全く貫けない。
 俺は肉体強化さえしていないし、援軍の少女たちは明らかに戦闘力が低かった。そして、力の足
りない少女戦士たちが、獣人の群れにいて無事で済むはずがない、
「ど、どうして、倒れないの!? プリティ戦士が、3人がかりで攻撃してるのに?」
 俺が倒れないことに、プリティライムは怯えたように俺を見上げた。同時に、彼女の幼い顔は別
の獣人の爪に横から引き裂かれ、可愛らしい鼻梁から左頬が開いて血が溢れた。
「きゃあああああっ! 痛! アアア゛ア゛ア゛っ!」
 3匹の獣人が、顔を押さえて絶叫するプリティライムを、俺から引き剥がしていく。
 俺は殴っていたプリティパールを他の獣人たちに渡した。
 最初の彼女の顔にマーキングをした獣人がいたので、そいつに預けることにしたのだ。
 そして、さっきの仕返しとばかりに、獣人に両腕を掴まれて逃げられないプリティライムに近づい
た。彼女は泣きながらシールドを復活させようとしているが、それを待たずに、彼女の右頬から唇
を爪で深く切り裂いた。壮絶な悲鳴と同時に、可愛らしい幼顔から血塊が溢れ出る。
「ぎゃあああああ! やあああああ!」
「ライム! シルプ! ラピス! 私のことはいいから逃げて!」
 獣人との能力の差を理解し、白色装甲のプリティパールの顔が恐怖に歪む。青色の戦士プリ
ティラピスと、ピンク色の戦士プリティシルプも、獣人の群れに襲われていた。
 ラピスは殴られて腫れた顔を再び殴られ、地面に叩きつけられて青い破片を飛び散らせた。
 俺の腕をリボンで巻いているシルプは自分を守る武器を使えず、無防備に獣人に蹴り転がされ、
明るいピンクの髪を乱した顔に爪がかけられる。

28 :
「だ、ダメ……こいつら、強すぎ……ゃあああ!」
 立ち上がれず、這って戦場から逃げようとしたラピスの背中が、獣人に踏み躙られる。悲鳴を上
げる幼い肢体から、青い装甲が砕ける音と骨格が潰れる音が響き渡った。
 奥ではプリティシルプが絶叫と共に顔の皮を剥がされていた。戦士の仮面も外れ、ピンク色の髪
を揺らした少女の可愛らしい顔の、左頬から皮がべりべり剥かれていく。
「ひぎゃあああああああああ!」
「ぐううううっ!ごぼおおおっ!」
 恐ろしい悲鳴を上げながら、プリティ戦士たちは激痛に悶え苦しむしかない。強化された戦士の
肉体が全く通じないことに気付いたようだが、全ては遅すぎたのだった。
 そもそも、プリティガーディアンズならば互角以上に戦えていた肉体強化前の獣人たちに、援軍
のプリティ戦士たちはオモチャ扱いで弄ばれている。年齢は上でも、あの美幼女戦隊を思い出す
ほどの無残な負け方だが、きっと彼女たちがプリティ戦士の標準なのだろう。
「すぐに……他にプリティ戦士がやってきて、お前たちを……ひっ、やああああ!」
 虚勢を張るプリティパールの、ノースリーブの金属装甲に爪がかけられ、胸部のパーツが引き剥
がされた。装飾された女の子仕様の装甲は、簡単に陥落して足元に滑り落ちる。内側に隠れてい
た胸部は汗で濡れているだけで、乳房と呼べる膨らみは皆無だった。
 顔の傷を忘れたように、幼い戦士は短い悲鳴を上げて、両腕で胸を隠そうとした。
 将来は自らが産んだ子供を育てる大切な器官であるし、女性としても戦士としてもプライドがある
だろう。未成熟な乳房を守ろうとした行為は、逆に獣人の嗜虐心を滾らせるとしても。
 隠された胸を晒そうと、獣人たちの太い腕がパールの細腕を掴みあげる。
「プリティ戦士のパワーが……ここまで通じないなんて……!」
 獣人はプリティパールの腕を、易々と捻り上げてしまった。
 淡い突起のみの乳房が晒されても、泣きながら頭を左右に振るしかできない。

29 :
 拳がうねりを上げて、彼女の乳房もろとも胸板を砕いた。
「ごぶっ! あ゛ふっ! うくう゛う゛! いやああっ! あ゛ぐっ! くあ゛あ゛!」
 汚れた唇から血を吐いて泣くプリティパールの胸に、パンチが次々と打ち込まれた。
 戦士の仮面を付けた顔から、鼻水や血が飛び散っていく。
「ああ………うあ………」
 未成熟な胸板が内出血で黒く侵され尽され、プリティパールは敵を睨む視線も消えて、虚ろな目
で泣くのみになる。顔を殴り飛ばしても、力無く頭を垂れるだけだ。
 次に、彼女の腰に爪がかけられ、ひらひらしたミニスカートが剥ぎ取られた。
 プリティレッドと違って装甲を付けていないため、小水で濡れた縦溝がすぐに現れた。茂みの無
い陰部を晒されて、瑞々しい太股が強張るのが分かる。獣人のペニスはすでに直立していた。何
をされるのか理解し、助けを求めようと仲間の姿を探して、幼い戦士は更に悲鳴を上げた。
「いやあああああっ! ライム! シルプ! ラピス! な、何てことなの!」
 パールの眼前では、プリティラピスとプリティライムがアーマーを剥かれて、乳房や顔面を切り刻
まれていた。プリティシルプも、顔の皮が剥かれた状態で引き摺られてくる。並ばされた3人のプリ
ティ戦士に、獣人たちは次々と爪を立て、両腕や背中の肉を剥いだ。肉の塊が赤い糸を引いて華
奢な肢体から抉り出される。悲鳴を上げている間にも、乳房や頬が剥がされた。
 3人の足元は既に血の海と化しており、肉片がボトボトと落下している。
 爪に四方八方から肉を削ぎ落とされ、幼い戦士たちは絶叫に絶叫を重ねるしかない。性器以外
では性別も分からないほど、ライムとラピスは顔と胸を抉られた。シルプは耐えられずに許しを乞う
たが、無視されて背中の皮を剥ぎ取られた。3人はみるみる血肉と塊と化していき、血塗れの顔か
ら歯茎や視神経を垂らして、言葉にならない悲鳴を上げ続ける。肉体を破壊されるプリティ戦士の
悲鳴は、むしろ獣人を悦ばせるが、悲鳴を上げずにもいられないだろう。

30 :
「止めてえええええ! 女の子に、なんてことするの!」
 獣人は男が相手でも同じ行為をするので、プリティパールの悲鳴は正しくない。
 しかし、彼女の悲痛な声は、十分理解できるものだった。
 普通の少女ならば、遊びに恋に謳歌しているはずなのだから。
 怪物が跋扈する戦場に自分の意思で飛び込んだとはいえ、勇気を振り絞って獣人に立ち向かっ
た幼い戦士たちが残忍に嬲られる姿は、言葉では言い表しようもない闇を帯びていた。
「誰か! お願い! こっちに救援を! 自力じゃ脱出できない!」
 捕まったままのプリティパールは、ついに助けを求めて泣き叫び始めた。
 俺は他の獣人といっしょに、敗北の代償を彼女に教え込む。
 3匹の獣人の爪が、彼女の黒く腫れた幼顔や未成熟な乳房を、争うように掻いて裂いた。
 パールの悲鳴を上げようとした小さな唇が3つに割れ、鼻梁が縦横に刻まれ、銀髪が頭皮ごと剥
ぎ取られる。爪で幾重にも耕された乳房は潰れた肉と脂肪の海に変わり、露出したクレヴァスが
伝い落ちた血に塗り潰される。拘束を解こうと暴れる腕から、徐々に力が抜けていった。
「や、めて……たすけ゛、て……や゛あ゛……」
 顔から胸を血塗れにして痙攣するプリティパールの股がこじ開けられる。あれほど抵抗していた
彼女も精魂尽きたのか、無毛の縦溝に指をかけても短く呻いただけだった。
 2本の指を女唇の左右に押し当てて唇を拡げてみると、手入れもしておらず、恥垢が襞に付いた
女肉が露になる。赤みを帯びた女肉は小水で濡れていた。小さな肉門はあまりに狭い。
「そ゛れ゛だけは! ゆ゛る゛し゛て! 止めて!」
 思い出したように暴れ始めるプリティ戦士は、最早無力な少女と変わりなかった。
 パールは足をバタ付かせたが、にかけた虫のような儚い抵抗は大した障害でも無い。彼女の
腰を掴んで身体を回し、泣き崩れた顔を仲間に見せるようにして、獣人が背後から一気にペニスを
押し込んだ。肉が裂ける音とともに、赤い涙がクレヴァスから流れ落ちた。

31 :
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
 穢れを知らない女性器を貫かれ、少女は呻き声を上げて背筋を仰け反らせた。
 サオの半分程度で子宮口に当たるようだが、獣人は更にペニスを押し込み、彼女の子宮を突き
破り根元まで挿入した。ペニスがプリティ戦士の筋肉に絡みつく音が聞こえた。少女の骨格が潰
れ、内臓が圧迫されて変形し、ペニスに抉られる様子が音で分かる。
 きっと、俺の眼前で陵辱されたプリティガーディアンズやプティットフォースも、破瓜と同時に子宮
を串刺しにされて、未曾有の激痛を味あわされていたのだろう。
 彼女たちは文字通りに串刺しで処刑されていたわけである。
 獣人はプリティパールの腰を掴んで、勢いのままにピストンを開始した。ペニスを突き入れられる
たびに彼女の肢体は少しずつ裂けていく。一方的な快楽を得るための、獣の交わりだった。
 銀髪の幼い戦士は泣き叫んで、獣人から逃れようと身を捩じらせた。装甲を失った華奢な背中に
異様な量の汗が滲み、薄い皮に天使の翼のような肩甲骨が浮かびんでいる。
 3メートルはある獣人との体格差は激しく、彼女は完全に人形扱いだった。
「あ゛あ゛あ゛っ!」「がはっ! た、助け、て!」「いやああああ!」「ぎゃあああ!」
 プリティ戦士の陵辱処刑は、援軍も部隊でも全員に施されていった。
 幼顔や乳房を潰されたライムとシルプは獣に抱かれ、下腹部を貫かれるや滝のように血を漏らし
て絶叫する。ラピスもパールと同じように背後から貫かれ、大量の血を流して泣き叫んだ。いずれ
も極太のペニスによる、玩具のような幼い女性器への挿入。膣を引き裂いて子宮を貫通する音が
響き渡り、幼い戦士たちは激痛と屈辱に叫び声を上げ、白目を剥いて痙攣する。
 破瓜だらけの戦場が更に騒然となる中、舌足らずな会話が聞こえてきた。
「私たち、プティットシスターズだって、戦えます! お母さんの仇を……!」

32 :
「いいから逃げるの! 貴女たちがいても、足手纏いだから!」
「貴女たちはしばらくの間、プティットキャッツの指揮下に入ってもらうから!」
 さっき変身したばかりの幼女戦士3姉妹、名前をプリティフレア、プリティシール、プリティファイン
という彼女は、新しい美幼女戦隊としてプティットシスターズと名乗るようだった。
 どうやら、いきなりの初陣で戦闘に参加しようとして、止められたらしい。
 今は、プティットキャッツという幼女戦士の別部隊に手を引かれて、戦場から引き離されていた。
ここまで前線に近い場所にいるのだから、プティットキャッツは精鋭なのだろう。
 プティットキャッツのカラーは、みんなパステルピンクだった。
 胸部から背中にかけてベスト状の装甲パーツを付け、腹部は露出しておへそが丸出し、下半身
はホットパンツ。機能があるのか不明だが、みんな頭にネコの耳飾りを付けている。仮面で隠して
いても、全員がかなりの容姿であることはすぐに分かった。
 というか、あの6人いるネコ耳幼女たち。
 どこかで見たと思ったけれど、ようやく思い出した。
 プティットキャッツは、同じ名前でテレビに出ているローティーンのアイドル集団である。
 髪の毛はみんなピンク色だし、戦士の仮面を付けて雰囲気もまるで違うが、テレビで露出が多い
ので全員の顔は分かる。間違いなく、テレビのCMで見た当人だった。
 生まれてから芸能人に縁は無かったが、こんな戦場で遭遇するとは思わなかった。
 アイドルとプリティ戦士の両立活動とは大変そうである。前に生放送の音楽番組をドタキャンして
批判されたが、裏では人々を守るためプリティ戦士として戦っていたのかもしれない。
 実際、魔法のクリスタルに選ばれるのは、何かしら才能のある少女たちなのだろう。

33 :
「ぷ、プティットキャッツって、まさか本物……?」
 驚いている幼女戦士3姉妹は、あっという間にどこかに連れて行かれてしまった。
 新人の幼女戦士たちを保護する役としては適任だろう。彼女たちは生存者の捜索が使命である
し、先輩の戦士たちの惨状を見れば逃げるのが正解である。
 今や30人ぐらいのプリティ戦士たちは、ほぼ全員が獣人の群れに取り込まれていた。
 数の多い獣人たちは、性欲を解消しようと、幼い戦士たちの肢体を奪い合うようにして挿入し、引
き裂いた傷口にまでペニスを捻じ込んでいた。肉片やアーマーの破片が散乱する中、幼い肢体に
半壊装甲を張り付けた少女たちは、獣人の怪力に抵抗もできない。幼顔や乳房は殴られるか切り
裂かれるかして破壊され、みんな手足を折られたり切断されたりしている。
 紅色装甲の戦士は背後からペニスを突き入れられ、紫装甲の戦士は性器とアナルを2穴を同時
に抉られた。黒装甲の戦士は腸が垂れた腹部にペニスを挿れられ、藍色の戦士は眼窩を犯され
ていた。壁に叩きつけられた組の、薄緑色、黄色、茜色、青紫色、紅葉色等の戦士たちは、口から
潰れた内臓を垂らしながら引き起こされて、獣人に次々と貫かれていく。
 幼いプリティ戦士たちは血塊を吐きながら抉られ続けた。激痛に呻く少女たちの、血の海と化し
た下腹部で、巨大なペニスが荒々しく出入りを繰り返した。一帯には皮や乳房の肉片が飛び散り、
体液が海のように広がり、30人もの少女戦士が破瓜の激痛に苦しむ阿鼻叫喚が展開される。
 しかし、それはまだ始まりでしかないことは、鈍い俺でも予想が付いた。
 長い時間もかからず、獣人は次々と幼いプリティ戦士に自分の種子を注ぎ込んだ。
 逃げられない少女たちの腹部はすぐに歪に膨らみ、肉体を穢された絶望と恐怖に多くの者は半
狂乱で泣き叫び、一部は無言で俯いて嗚咽した。彼女たちはみんな腹が破裂する直前まで精液
を注がれ、ぞんざいにペニスから抜かれて、玉突き事故を起こした車列に投げ捨てられた。

34 :
「お願い………外に………お願い………」
 プリティパールはうわ言のように、そんな言葉を繰り返すだけだった。
 程なくして、獣人のペニスは脈動して彼女の体内に精を流し込んだ。びゅるびゅると大量の精液
がペニスを駆けて、幼い戦士の体内に放出され、パールはただ号泣するしかない。
 十分射精して、ペニスを引き抜いて投げ捨てると、彼女は糸の切れた人形のように転がって事
故車にぶつかった。獣人のペニスからは射精が続いていて、何リットル出るのかも分からない。白
濁した噴水はビルの2階まで届いていた。これほどの射精、どれだけ快感を得られるのだろう。
 ふと見ると、ここにいるプリティ戦士はみんな、最初のセックスを終えていた。
 お互いに寄り添うように玉突き車両にもたれていた。幼顔も乳房も深い傷を負い、性器から精液
を逆流させ、戦闘の傷や疲労から小刻みに震えて、ろくに動こうともしない。俺の前で犯されてい
たプリティパールも、ライムやシルプ、ラピスたちも、打ちのめされて横たわっている。
 獣たちに散らされた、30人近いプリティ戦士の純潔はあまりに重くい。
 心身に深い傷を負った幼い戦士たちに、無数の獣人は射精を続けて白いシャワーを浴びせかけ
る。少女たちの切り裂かれた幼顔や乳房に生臭い粘液がぶつかり、半壊した装甲や明るい髪を
獣欲の化粧で塗り潰した。みんな仮面や髪から獣の精液を垂らし、全身に汚辱を受けていく。
 大半の少女は拭う力すら残されておらず、ただ屈辱と苦痛に震えるだけだ。
「みんな、気を確かに持って……冷静さを失っちゃだめ……」
「すぐに他のチームが来てくれるはず。すぐ近くだもの……」
「今は耐えるの……! 身体を汚されても、まだ負けたわけじゃないわ……!」
 純潔を失い、全身を穢されて、幼い戦士たちは消え去りそうな声で、お互いを励まし合った。しか
し、大量のプリティ戦士の出現を知り、集まった獣人たちはまだまだ大勢いる。
 ペニスを堅く滾らせた獣人たちは、血液と精液の塗れたプリティ戦士の肢体を次々と引き起こし
た。1人の少女に3,4匹の獣人が群がり、終わらない蹂躙に悲痛な声が次々と上がる。

35 :
「私たちは、正義の盾……! みんなを守るために……!」
「負けられない! こんなところで、負けられないの!」
「これぐらいで、プリティ戦士は諦めたりしないんだから!」
 全身精液塗れになりながらも、立派な言葉を紡いでいく幼い戦士たち。
 獣人は公衆便所で小便をするような軽さで、そんな彼女たちにペニスを突き入れていく。ずらりと
並んだ30人のプリティ戦士たちも、獣人には小さくてカラフルな便器に過ぎないのだ。
 そのとき、ずしんと重々しい音が響き渡った。
 横転していたトラックを起こして現れたのは、ペニスを勃たせた獣人の群れと、全身傷だらけで精
液を垂らしながら運ばれる数十人のプリティ戦士だった。
 幼顔は頬や鼻が抉れて胸は引き裂かれ、両腕を折られたり落とされたりし、下腹部は裂けて大
きな穴と化している。大半は血糊と精液で黒く汚れて同じにしか見えない。
 逆方向からも、獣人に髪を掴まれて、数十人のプリティ戦士が引き摺られていた。
 逃走防止に両足を膝から折られた少女たちは、戦士の仮面下に恐怖と絶望を浮かべ、何人か
はペニスで貫かれている。顔や乳房が無傷の者どころか、大半は性別すら分からない。
「ああ、そんな……!」
「貴女たちまで……捕まっちゃうなんて……」
「助けに来てくれるって、思ってたのに……これじゃあ……」
 獣人の餌食にされた別部隊の戦士たちを見て、少女たちはお互いに絶望の言葉を吐きながら涙
を流すしかない。壊滅したのは自分たちの部隊だけと思った者も多いのだろう。
 傷つけられ、陵辱され、戦闘不能になったプリティ戦士たちは既に100人以上いるが、どうやら
近くの獲物はここに集められているらしい。扱いはあまりに酷いが、捕虜ということだろう。

36 :
 ビルで遮られた隣の区画では、激しい破壊音と悲鳴が次々と届いてくる。
 どうやら戦闘が起きているらしい。
 俺を含めた多くの獣人が、捕虜を別の獣人に任せてそちらに向かった。
 交差点を曲がると、真っ赤に染まった道路の中央で、何十人のも少女と獣人が繋がり、激しい行
為に耽る光景が飛び込んできた。血塗れの顔に戦士の仮面を貼り付けた幼い戦士たちは、両腕
を切られたり、胸から腹を切り開かれたり、足を引き抜かれ、息も絶え絶えの様子である。
 獣人は引きはがしたアーマーの残骸を踏み潰しながら、少女戦士に腰を激しく打ち付ける。
 向こうでは朱色装甲の少女が車に叩き付けられ、藍色装甲の少女が割れたショーガラスに顔を
押しつけられる。多くのプリティ戦士が、コンクリ片や硝子を傷口に擦り込まれていた。
 向こうでは、敗走しているプリティ戦士の部隊が、獣人の大群に呑み込まれかけている。
「は、早く逃げるのよ! みんな、走って! 走るの!」
「来てる! すぐ後ろに来てる! 無理よ! 逃げ切れない!」
「もう駄目! 追いつかれちゃう! いや! やあああ!」
 獣人たちはビルの壁を伝い、逃げまどう哀れな幼い戦士たちを群れで追撃していく。
 出発地である学校の方向に逃げていくプリティ戦士は、左右から次々と合流して数百人規模の
大集団となっていた。みんな幼顔や乳房を抉られて、半壊した装甲から傷だらけの肢体を晒して
いる。既に陵辱されたのか、下腹部から精液を垂れ流す者も多くいた。
 そして、腹部や性器に深い傷を受けたせいか、または残虐な責めへの恐怖からか、多くの少女
が金属装甲やミニスカートに隠された陰部から、糞尿を漏らしながら走っていた。装甲が剥かれて
いる者は、隠すこともできず、性器や肛門から黄色い小水や茶色い汚物を垂れ流す。
 あの凛々しい宝石箱のような部隊の、無残な敗走する姿だった。

37 :
 金属装甲のブーツは血や汚物塗れで、転倒した者は背後からきた仲間に次々と踏み潰され、汚
物に塗れてまま動かなくなった。助けようとすれば自分も捕らえらるため、幼い戦士たちは力尽き
た仲間を見捨てていくしかない。あまりに悲惨な退却だった。
 追撃する獣人たちは、走って逃げるプリティ戦士の背中を、追いつくや爪で引き裂き、髪が長い
者は髪を引っ張って押し倒した。そして、思い思いに殴りつけ、好きな孔をペニスで貫いた。瞬く間
に道路で数十組の獣人とプリティ戦士の小集団ができ、同じ数だけ少女の悲鳴が木霊する。
「止めて! 止めてえええ! 離してええええ!」
「助けて! 助けてください! 私たちだけじゃ、戦えないんです!」
「いやあああっ! やだああ! やああああああああ!」
 コンビニチェーンから、5人の幼女戦士の小集団が、獣人に引きずり出されてきた。全身を金属
装甲で覆った重装備型だが、みんな泣いて恐怖で震えている。戦闘に巻き込まれて逃げ遅れてし
まい、とりあえず隠れていたが、鋭敏な獣人の嗅覚から逃れられるはずもなかった。
 泣いている少女が両腕を落とされると、集団は恐慌状態になって悲鳴を上げたが、巨大なペニス
を次々と唇に突き入れられて声も消えた。両頬まで裂けて顔は全員血塗れである。
 マンションの屋上からは、追いつめられた幼い戦士たちが、次々と地上に叩き落とされた。
 みんな腕を折られたり、顔を潰されたりして、受け身もとれず、鈍い音を立てて地面に激突して赤
い花を咲かせた。勿論、強化された肉体はぬことはない。顔の骨を半分粉砕されていようが、背
中から背骨が飛び出していようが、獣人は下腹部や唇にペニスを捻じ込んだ。
 向こうの牛丼屋チェーン店から物音がして、プリティ戦士が店から飛び出して倒れ込んだ。金属
装甲に煮込まれた肉が大量に付着し、顔中ご飯粒と肉だらけというシュールな姿だった。すぐに獣
人が追いかけてきて、彼女を店内に連れ戻す。一体何をしているのだろう。

38 :
 大手の音楽専門店の玄関では、さっき見た顔ぶれが獣人に囲まれていた。
 入り口の扉に大きく張られたポスターにて、6人の美幼女が笑みを浮かべて初アルバムの宣伝
をしている下で、当の本人であるプティットキャッツがペニスを顔や股に突っ込まれていた。
 どうやら、プティットキャッツは、プティットシスターズを連れての後退に失敗したらしい。件の3姉
妹は逃げたようだが、彼女たちは捕らえられてしまい、他の戦士と同じ運命となったのだ。
 全員が獣人の腰に乗るようにして、並びながらペニスを挿入されており、性器は裂けるどころか
露出した腹部まで割れていた。正面からは別の獣人がペニスを喉に突き刺し、天使と形容された
美顔は口が裂けて血塗れだった。胸板はくさび形文字が彫られた石版のように抉られ、踏み潰さ
れたネコ耳や胸部装甲の残骸が、獣人の足元に虚しく散らばっている。
「ごぼっ! げぼっ! ごぼごぼ! おえええええ!」
 リーダーの少女の口から黄ばんだ精液が溢れ出し、巨大なペニスが引き抜かれた。射精が続く
ペニスは、精液の雨を大量に降らして、無惨な姿で打ち震える美幼女戦隊の顔を白く汚した。飛び
散った精液はポスターにも付着し、夢と希望でいっぱいの6人組の姿を汚液が浸食していく。
「私たち、プティットキャッツが……こんなところで……うぶううう!」
 休む間もなく唇に次のペニスが突き入れられ、リーダーの戦士は苦悶に打ち震える。
 人間の頃のファンだろうか、プティットキャッツには100匹近い獣人が群がっていた。性行で下腹
部がへそまで裂けた幼女戦士たちを前に、彼らはペニスを硬くして自分の番を待つのである。
 俺には関係ないことだけれど、テレビに彼女たちが映ることは二度と無い気がした。
 ………………………………………………………………
 ………………………

39 :
 プリティレッドの学校のグラウンドには、獣人との戦闘で傷ついたプリティ戦士たちが運び込まれ
て手当てを受けていた。大まかに数えても7〜800人はいるだろう。ほぼ全員が未成熟な顔面や
乳房を切り裂かれ、手足を折られたり切断されて、自力で動くこともできなくされていた。
 金属装甲は剥ぎ取られて半壊し、もう可愛らしいアーマーは見る影も無い。獣の精液を浴びせら
れた肢体は恐怖で震えており、腹部や肛門まで裂けた性器から精液が溢れている。
 薄緑装甲の戦士は胸から腹にかけて切り裂かれて腸が飛び出しているし、水色装甲の戦士は
両腕と右足が途中から切断されていた。胸板を剥がされて骨が露出した濃青装甲の戦士、右腕と
右足が折られた銀色装甲の戦士、横の少女は血塗れだが、髪は明るいベージュである。
 切り刻まれた幼い戦士の可愛らしい顔面や、膨らみの無い乳房や、縦横に破裂するように裂け
た下腹部は、まるで大きな赤い花のようだった。
 それが何百人も並ぶ様は、血肉と獣臭と、少女の甘い臭いが入り乱れて混沌とし、毒草の花畑
のような禍々しい空気なのだろう。
 そして、必に彼女たちの手当てするのは、後援に回されていた幼女戦士たちだった。
 数は、負傷者と同じぐらい。3000人のうち、6人に1人はプティットフォースぐらいの年齢の戦士と
いうことになるが、若いほど数が多いのは普通といえば普通だろう。
 援軍の美幼女戦士たちは、今や衛生部隊として動いているようだった。
 華奢すぎる肢体に不釣合いな装甲を付け、ボロボロにされた目上の戦士たちを介抱するが、保
健室の備品ではとても医薬品は足りていない。
 医薬品どころか、包帯も清潔な水も手に入らないのだろう。
 彼女たちは、集めたタオル等で、汚辱を受けた戦士の肢体を拭き清めるしかできない。
 しかし、獣人の精液や、無残に破壊された乳房や女性器、肉を抉られた残虐な傷口は、幼女戦
士たちには衝撃が強すぎたらしい。多くの幼女は仲間の悲惨な姿を直視できず、泣き出したり、隅
で激しく嘔吐を繰り返したりして、戦士のうち半分ぐらいは無力化していた。

40 :
 俺はここで、戦場で誕生した3人の幼女戦士姉妹、プティットシスターズを発見した。
 どうやら乱戦を無事に潜り抜け、ここで先輩の戦士たちを介抱しているらしい。介抱する相手に
付着した精液や血糊に全員が塗れて、装甲から輝きは既に失われていた。
 プリティ戦士になって数十分ぐらいの彼女たちに、この戦場はあまりに苛酷だろう。変身した時
の凛々しい顔は苦悶に歪んで涙や鼻水が流れ、唇からは唾液と胃粘が垂れている。アーマーの
胸元やパンツには、吐瀉物が何度も流れた痕が残されていた。
「ねえ、お姉ちゃん。プティットキャッツのみんな、来ないね」
「追いかけてきた怪物やっつけて、すぐに追いつくって言ってたのに……」
 水色装甲のプリティシールとクリーム色のプリティファインが、消え去りそうな声で呟く。
 声が小さいのは、一種の後ろめたさを感じられた。実際、あのアイドル幼女戦士たちが無理をし
て戦闘に参加したとすれば、それはこの3姉妹を逃がすためで間違いない。
 逃げるのが遅い自分たちがいたから、彼女たちも逃げられなかった。
 誕生したばかりのひよっこ美幼女戦隊が、そう考えてしまうのは無理もないことだろう。
 そして、遙かに年上のプリティ戦士たちが重傷を負い、何百人も並べられている光景を見れば、
プティットキャッツが獣人に敗れて嬲られているのは、彼女たちでも想像に難くない。
「私たちは、今、指示されたことをして、あの人たちを待つの。そうでしょう?」
 疲労を隠せずとも断とした声で、長女のプリティフレアは妹たちをたしなめた。獣人との戦闘に参
加しようとしていたプティットシスターズのリーダーは、今は淡々と手を動かしている。幼い表情に
思い詰めた表情を浮かべて、重い責任に必に耐えているように見えた。
「プティットシスターズの任務は、ここで負傷者の手当をすることよ」

41 :
 そこに新しい戦士が運ばれてきた。1人は顔の皮を剥がれて精液塗れにされ、もう1人は顔や胸
を抉られて射精をされており、表情すら分からない惨状だった。
 3人は自分のアーマーからリボンやフリルを引き裂くと、それを彼女たちの性器にあてて傷を隠し
た。装甲にある、女の子仕様の装飾など、もう何の意味も無かった。
 そして、彼女たちの身体を汚した精液を拭くタオルさえ、もう残ってはいなかった。
 それから3人は少しの間、無言になった後で、戦士たちの唇や鼻腔から、流し込まれた精液を吸
い出した。プリティシールとプリティファインは、少し吸っただけでうずくまり、すぐに嘔吐してしまっ
た。長女のプリティフレアは、何度も汚物を吸い、傷ついた仲間の呼吸を助けようとした。
 妹たちの分まで働くように、フレアは2人の戦士の鼻腔と喉を、自分の口で清めた。
 そして、その光景は決して珍しいものではなく、他の戦士たちもそうしていた。
 プリティ戦士としての誇りが、そうさせているのかもしれなかった。
 口内や鼻腔内の汚液を吸うのは、タオルや薬が尽きた幼女戦士ができる、本当に最後の行為
だった。戦闘では役に立たない彼女たちは、身を削って仲間の苦しみを取り除いていた。
 獣人の蹂躙に対して、できることはもう残されていない。
 ………………………………………………………………
 ………………………
 プリティ戦士になったばかりのプリティフレアは、ふと周囲を見渡した。
 学校を包囲する獣人の雄叫びは、明らかに近づいていた。この学校まで獣人が到達することが
あれば、何百人もの動けないプリティ戦士たちは格好の餌食になってしまう。
 まあ、俺が見ている時点で、既に学校が射程に入っているのは間違いない。
 それどころか、出発地であるここに獣人が達することは、援軍部隊が総崩れになったことを意味
する。ここに敵が到達するわけがないと、フレアは自分に言い聞かせるように繰り返す。
 街は停電したまま、周辺では火事すらなく、一帯は夜の闇に包まれ始めていた。家庭科室の火
も既に消えていて、光は何も無かった。闇が幼い戦士たちを呑み始めている。
 小さな星でも何でもいい。
 プリティ戦士は空を見上げたが、闇には光1つ無い。
 無明の空には、暗黒の新月が浮いているだけだった。

42 :

終了です。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。

43 :
大長編乙
無限ループか。再生回数が無限なら、長い目で見ればかろうじて戦士側に有利な状況なんだろうか?
でも精神がそこまでもたないだろうな
しかし他の人も言っていたが、氏のサイトも見ている人間としては(そっちの掲載作も含めて)“いつもと同じワンパターン”って印象は確かにある
あと両方見ている人間なら問題ないけど、猟奇スレの方が、より大勢の人に喜ばれたんじゃないかな?

44 :
そうね

45 :
凄いなマジで地獄って思える状況だな

46 :
感染拡大してたら日本には獣人と変身ヒロインしか居なくなるのか・・・

47 :
なんであれ滅亡の風景ってのがよく描けれてるな
怖GJ

48 :
もう核攻撃しかないだろ

49 :
手足を触手大の字に拘束されたヒロインが、快楽責めを受けながら手足の関節をぎちぎち引っ張られるのを必に耐える
しかし遂に訪れた絶頂に脱力してしまった瞬間に一気に両肩両股関節をゴキンッと外されてしまう
力を失い膣内からは注がれた精液が吹き出てダラリと力を失った手足を垂らして敗北陥落アクメ顔を晒すヒロイン
こういうの久しぶりに読みたい

50 :
>>49
そもそも存在すんの?

51 :
なんかファントムガールあたりであったりしそうなシチュだな

52 :
また投下をひたすら待つ氷河期に入るのか・・

53 :
変身のトリガーになる恐怖症に個体差がある、精神寄生体の力で変身するヒロイン達

54 :
40過ぎても現役の変身ヒロインの母親と
そうとは知らず、ヒロイン(※母親)に助けられ密かに熟女萌に転ぶ小学生の息子の物語。

55 :
プリティ戦士の前スレ分てどこで読めますか?

56 :
>>55
薬座!でぐぐれ

57 :
上げ

58 :
ちょいと質問なんだが、その昔ネット小説かなんかで宇宙人に敗北をした巨大変身ヒロインが十字架磔にされて核爆弾付きのバイブを挿入される
そして5回絶頂に達すると核爆発するという処刑に架せられて、街から人間が避難するまでの間耐え忍ぼうとするのだが、結局最期の絶頂を迎えてしまう…
みたいなのを読んだ記憶があるんだが、タイトルとサイト名が思い出せない
知ってる人いる?

59 :
多分CANDYの書いたマイティレディだと思う。サイトは何処だったかなぁ。

60 :
思い出してくれー

61 :
>>60
「みのたのヒロピンSS部屋」の処刑マイティレディ
インターネットアーカイブでなら見れるよ
ttp://web.archive.org/web/20051225024237/http://minota.e-city.tv/candy1.html

62 :
>>61
これだ!
いやぁ懐かしい…当時は変身ヒロインの小説をネットで探すのに無限の可能性を感じてたなぁ
>>61>>59もサンクス

63 :
正義のヒロインが偽情報で潜入した廃屋で大人のおもちゃを発見したらどうなるかを隠しカメラで撮影するテスト

64 :
>>61
これ、核爆発が炸裂するシーンを妄想すると色々捗るなw
絶頂でのけぞった瞬間に下腹部が閃光を発して爆発を起こして、光のエネルギーでできた肉体が消失していく…みたいな
悠理愛のキューティーハニーの同人誌でもハニーの腹に叩き込まれたエネルギー弾が内部で爆裂するシーンがあって凄い好きだった

65 :
プリティ戦士のセカンドシーズン希望します。
次は新しい敵がいいです。

66 :
今の敵にも勝ってないのに、どうやって次の敵に当たるんだw

67 :
以前の戦いの話にすればいいんじゃね

68 :
世界中のプリティ戦士が集結するとか

69 :
長距離狙撃タイプのS級変身ヒロインがたった一匹の小さなナメクジに酷い目に遭うお話

70 :
敵の首領を狙撃しようと腹這いの狙撃姿勢で身を隠している所に、ぽとり背中に落ちる小さな小さなナメクジ型妖魔
本来であるなら取るに足らない足で踏み潰して終わりのゴミみたいな存在であるのだが、迂闊に身動きができない状態のためそのまま好きにさせて耐える事に
しかしナメクジは超強力な媚薬を分泌しながらヒロインの身体を好きなように這い回り蹂躙する
しかも、一匹だけと思いきや次第に数を増していくナメクジ達…
身動きも出来ず声もかみしている中で悪化の一途を辿る状況
罠にはめられた事も知らず、ヒロインは決して狙撃地点に現れる事のない標的を待ち続けて快楽地獄に耐え続けるのだった…。

71 :
だった

72 :
セラムンの新作アニメ……だと……

73 :
サイトの改訂版が全然違う話になっとる・・
作者どうした

74 :
>>73
たぶん投下したのは作者のオリジナル世界観を排除した話

75 :
逆転しても黒犬にぴちゅられる予感しかしない

76 :
援軍三千人の話が保管されないのかなあ
保管庫も停止してるし

77 :
復帰。恩は返す

78 :
まさかのプリティ戦士勝利www

79 :
生存者0だが作戦を防いだから勝ち

80 :
続編より作者の新作が見たい

81 :
ヒロピン系の小説サイト、ブログって何かない?
アメコミ系ヒロインの小説が読んでみたいんだが

82 :
>>81
草宗の部屋のオメガガール
薬座!のスーパーガールの二次創作

83 :
ブルーの彼氏は人間を辞めたリョナラーだったのかー

84 :
>>81
有名どころは読んでる
どちらも最高でした
マイナーどころでないかね

85 :
>>84
むう…薬座!あたりを有名どころと言われたらもはや心当たりはそんな無い無いなぁ
魔天狼ってとこのスカイガール・リターンズってのは知ってる?
イラストサイトではあるんだが、ちょっとした文章付きだよ

86 :
ありがとうございます
良サイトでした

87 :
特装風紀続きマダー
ジャミングの人の巨大変身ヒロインモノマダー

88 :
最近エロゲーとかで変身ヒロイン物は充実しているせいか、ネット小説とか元気ないな
まあ渋とかに流れているせいもあるんだが、新しいサイト持ちとか全然出て来ないよね

89 :
保守

90 :
正義のサムライ少女なんて犯られる為にいると思いませんか?

91 :
>>90
良いね
道場破りにぶっ倒されてポニテ掴まれて吊されてる画が容易に浮かぶ
竹刀で貫通式をするとかもはや様式美

92 :
職人募集ですな

93 :
退魔巫女ってのも良い
ありがちな純真清楚って感じのじゃなくて、東方シリーズの霊夢やエヴァのアスカみたいな気が強くて、
腋出しミニスカな巫女が触手に往復ビンタとか食らって心折られて
「わ、分かった!分かったから!舐めるわよ!言うこときくから…」って従順に躾られる話とか読みたい

94 :
俺はありがちな純真清楚も好きだ

95 :
改造巫女服ってのは良いよな
ラノベで七瀬葵が挿し絵やってた気象精霊記のヒロインとかビジュアルは最高だ

96 :
どっかのスレで見たんだが、幼い少女に欲情して道を外した魂魄が鬼化した化け物を路離魂(ロリコン)というネーミングは秀逸だと思った

97 :
領域使いで天才少女の軍師ヒロインが完璧な作戦と堅牢な陣を構築して、脳筋の敵幹部に腕力で全ての策を潰され
なすすべも無く倒され陵辱される仲間の悲鳴を聞いて戦意喪失するような話が読みたいです

98 :
自陣に獣人の大群が押し寄せる光景が浮かぶ

99 :
一騎当千の武勇も綿密な作戦も押し流すオークの物量戦美味しいです

100 :
作戦の失敗により大敗し散り散りになり絶望的な撤退戦を強いられるヒロインたち
助けて見捨てないで!!と泣き叫ぶ戦友を置いて逃げるしかない者
少しでも多くの仲間を逃がす為に捨て石になる者
犯しされ命を散らす者
本隊の大敗を知らず来ない援軍を信じゲリラ戦の後に壊滅する者
三者三様、多種多様な物語が妄想できて大好物だったり

101 :
>>97-100
なんか戦火スレに投下されそうな内容だなw

102 :
内容は戦火スレと被る部分もあるよな

103 :
大将の魔術師を討てばオーク程度どうと言う事は無い
っと思ったら支配魔法で禁欲状態だったオークが狂暴化して全滅でござる

104 :
最初から対怪物戦による陵辱のリスクを認識していて、
あらかじめ擬似ペニス挿入による対陵辱訓練を受けてる少女戦士部隊とか最近よく妄想するわ。
で、実戦で精力ギンギンの怪物や触手に無茶苦茶に犯されまくって
「落ち着いてみんな……訓練を思い出して……救援が来るまで耐え……」
「そんなっ……訓練と全然違っ……いやああ゛あ゛あ゛あ゛!」
「何それっ、そんなことできるわけ……こんなの訓練でやってない……っ!」
みたいな感じで、怪物の陵辱に耐えられず散っていくの。

105 :
アクセルワールドの無限EK(エネミーキル)って応用次第ではかなり使えるよね
精神をリンクするゲームの世界で犯しされては復活してを無限に繰り返し現実なのかゲームなのか曖昧になるくらいに精神面も汚染が始まり
ついにはリアルの本体も乳首ビンビン下半身は漏らしたりで酷い事になるまで影響が出る

106 :
戦隊スーツヒロインのヘルメットは破壊しない派

107 :
完全に破壊しないで口元や目元が少し見えたりする派

108 :
上げ

109 :
ヒロイン陵辱後
キャッチアンドリリースや性奴隷としてキープこそ敗戦や組織壊滅の原因としてヒロインを害して憂いを絶つのが正しいのか
生かさずさず末永く犯して楽しむのが正しいのか

110 :
洗脳してから性奴隷にすれば大丈夫
大事な事は、性奴隷にするより洗脳が先!
これを怠ると
仮面ライダーの洗脳を後回しにして
組織壊滅したショッカーの二の舞

111 :
某所の精液発情システムはよくできている

112 :
ヒロインはさず性奴隷の方が一生恥辱屈辱を背負って生きるしかないかから
効果絶大だと思う

113 :
光は闇に。希望は絶望に。友情は卑劣な策で猜疑心に。勇気は心をへし折られ。愛は他人に蹂躙され踏みにじられで
デジモン的な紋章を持つ聖戦士ヒロイン陵辱ネタで
知識・誠実・純真だけ浮かばずに頓挫した

114 :
>>113
知識→痴情大好き脳足りんビッチ
誠実→嘘吐き大好き援交ビッチ
純真→童貞食い大好き淫乱ビッチ
ビッチ・ビッチ・ビッチのスリービッチチャージで淫乱光線を纏ったビッチの繊手が
ヒロインの腹部を透過して子宮を鷲掴みのダイレクトアタック

115 :
プリティ戦士ぐらい長編希望。

116 :
保管所更新はよ

117 :
希望ではなく、自分で書いてみるのはどうか

118 :
妄想できても書けない

119 :
ここだけに限った話じゃないが、フェチ系の書き手は完全にピクシブに人を取られたよな

120 :
[チョットシツレイシマスネ]
 聖ゴロマッチョ学園は格安の学費と、寮を完備した良好な学習環境、加えて自由な校風によってアンタレス第三宙域の全体から学生が集まる極めて優良な学舎だが、裏では様々な活動を行う特殊工作機関としての顔を持っている。
 工作員見習いとして日ごろから秘密裏に過酷な訓練を受けていた高等部二年生ナズナ=トーゲンはある日、放課後の理事長室に呼び出された。
「ら、落第ですか……?」
「なぜそうなる」
 ナズナは緩やかな長髪と深い色の瞳を持つ愛らしい少女だ。膝を震わせながら怯える彼女に、巨大な電気ポットにしか見えないサイボーグの理事長は微粒子程度の不安を感じた。
「なにか、私が悪いことをしたんじゃ……」
「君のボケはどうでもいいから、早速指令を伝える。暴走した自律ボットの捜索と捕獲、もしくは破壊だ」
「その暴走したボットってもしかして暗に私のことを……」
「そうでなくて、君に工作員として任務についてもらうと言っているのだ」
「はい?」
 理事長は背中から伸ばしたロボットアームで、なにかA4くらいの大きさの紙を取り出し、目の前に掲げて読み上げた。
「本日をもって聖ゴロマッチョ学園古典文学科高等部二年ナズナ=トーゲンを、工作員ナンバー0720として正式に任命する。コードネームはホワイトスター。世のため人のためにがんばってね、以上」
「どうしよう。順番待ちの人に暗されても文句言えない」
 なおも渋るナズナに、理事長は例のロボットアームで赤い巾着袋を投げ渡した。中にいろいろ詰まっているらしく、パンパンに膨れてずっしりと重い。
「詳しいことは保健室のニニニクリス先生から聞くように。私からは以上だ。」
「保健室……、手術……、人体改造……」
「さっさと行け」
 少女は叩き出されるように、理事長室を後にした。

121 :
「今回逃走したボットに戦闘プログラムは入ってないわ。ぬことはないから安心して頂戴」
 妙にレトロで大味で画質の荒いホログラムのネズミが言う。電波生命体のニニニクリス先生だ。
「何用のボットなんですか?」
 テーブルの上の紅茶に甘味料を入れながらナズナが聞いた。
「ええと、ホワイトミルクちゃん、だったかしら」
「ホワイトスターです」
 覚えたばかりのコードネームを早速間違えられる。なにかセクハラのように感じるのは気のせいだろうか?
「で、何用のボットだったんですか?」
「軍で捕虜の洗脳用に使っていたと聞くわ」
「それって結構危ないんじゃ」
「危険がないとは言ってないでしょ?」
 ナズナの目がみるみるんでいく。一リットルの水に十キロは溶けるといわれる甘味料が、カップから溢れ始めていた。
「まあ、動力だって限りがあるし、元々廃棄予定のものだったらしいから、市民への被害さえ防いでおけばそのうち解決するんじゃない?」
「それで、まずどうすればいいんです?」
「13D区画で目撃されたと聞いたわ。その辺から探せばいいと思うけど」
「わかりました。いや、よくわかんないけど行ってきます」
これ以上ここにはいたくないというように、ナズナは甘みマックスな紅茶をそのままに戸口へ向かった。
「ああ、ちょっと待って」
ナズナが振り返ると、先生はニッコリ笑った。
「軍ではボットに認識させるために、捕虜に特殊な格好をさせたらしいわ。誘い出すにも丁度いいし、あなたにもその格好をしてもらうわね」

122 :
3.

 人間は誰でも生まれたときは裸だ。だから裸でいることがどれだけ恥ずかしかっ
たとしても、それは人の道に外れた格好ではない。しかし、肉体をわざわざ強調す
るような格好、例えば乳首と股間の最低限しか覆わないマイクロビキニなんかは明
らかに過剰なセックス示唆であるし、そんな格好をすることは良識ある人間として
極めて異常なことである。その異常な格好でナズナは白昼の13D区画を歩いてい
た。
「ホワイトミルク、あなたって結構おっぱい大きいのね。普段からもっと堂々とし
てればいいのに」
 前方にふわふわ浮かんだ通信機から、ニニニクリス先生の声がする。
「ミルクじゃなくてスターだし、普段の生活のことを今指摘されても困るし、この
格好で堂々となんてしたくありません」
 肩を窄め、歩くたびにブルブル揺れる巨乳をどうにか目立たないようにできない
かと無駄な努力をする。迫力あるふくらみに張り付いた一辺三センチ足らずの白三
角形はあまりに頼りなく、重量感のある振動で今にもピンク色のものが滑り出して
しまいそうだ。ここが開発中止された荒廃した区画で、人通りもほとんどないのが
不幸中の幸いだった。
「でも、人目のないところでそんな格好見つかっちゃったら、相手によってはむし
ろ危険よねぇ」
「目撃者は全員[ピー]します。それがスパイです」
「ライセンス持っててもそこまではしないわよ」
 ニニニクリス先生はこの状況を楽しんでいるようだった。もし見ることさえでき
れば他の人も楽しめただろう。とにかく楽しくないのはナズナだった。
「本当にこれで見つかるんですかあ?」
「軍の備品には独自規格の発信機が取り付けられてるの。巾着の中にレーダーがあ
るはずよ」
 言われてナズナは、理事長から貰った例の巾着の中を探り、それらしきものを見
つけた。方形の電光板だ。中心で赤いドットが点滅している。
「ああ、ありました。この赤いのが現在位置ですか?」
「表示の中心が現在位置よ。目標は赤いドットで示されるはず」
「え、赤い点は真ん中にありますよ?」
「嘘。ホント?」
 ナズナはレーダーを通信機のカメラに掲げて見せる。
「もしかして壊れてるんじゃないですか?」
「そんなはずはないんだけど……、そうだ、思い出したわ!」
「何をですか?」
「例のボットにはドリルがついててね、地中でも活動できるのよ」
 その瞬間、ナズナのほぼむき出しの尻がゴム製の拳固で強烈に突き上げられた。
「きゃうんっ!」
 ナズナの体が跳ね上がる。ティーバッグというより紐がひっかかっただけのナズ
ナ尻の谷間の、他より若干窪んでいるところを正確に拳は突き上げてきた。思わず
尿道が緩みそうになり、じいんとした痺れが下半身を中心に広がる。
「目標ハッケン、調教ヲ開始スル」
「に、にににくりしゅせんせぇ……」
衝撃で口が回らないのに加え、更なる衝撃的な言葉を聞いたナズナは、鳴きそうな
声で助けを求める。武器になりそうなものはおそらく例の巾着の中に入っていたの
だろうが、レーダーと一緒に取り落としてしまった。拾おうにも力が入らない。
「しっかりして、ホワイトミルク! その機械の目的が捕虜の調教だっていうな
ら、調教されたように見せかければ開放されるはずよ!」
「しょ、しょれってどうやっへ……」
「とにかく、相手のやることに何でも従えばいいの! きっと騙せるわ、所詮ポン
コツだもの!」
ボットがドリルアームで通信機を叩き落した。
「ワタシハぽんこつデハナイ」
 その鮮やかな手並みにナズナは恐怖を感じ、ニニニクリス先生の言うことは当て
にならないと思った。またコードネームを間違っていたし。

123 :
……以上前半でした
正義でもヒロインでもないことに書いてから気づいた
後半もそのうち書くつもりですが、スレチだったら自重します
読みにくい箇所、わかりにくい点などがあれば修正したいので指摘してくださると有難いです
ちなみに文章が詰まっちゃうのが気になって三レス目から急遽番号をつけたのですが、>>120が一章、>>121が二章だと思ってください

124 :
おもしろいね。続けて欲しい。
テンポと発想力にすごく魅力あるよ。

125 :
続きはよ
機械姦とか楽しみ過ぎるんだが
エロが無いんで内容はまだ評価できんけど、文章の読みにくさとかは特に感じないかな
敢えて言うなら投下の時に必要レス数を把握して、ネーム欄のとこにタイトルと全5レスなら(1/5)みたいな感じにしてくれると分かりやすい

126 :
今月のTOらぶるのような、遠隔で性感帯を触られるようなシチュエーションっていい。
変身ヒロインが戦ってる時に急に触って負けさせたり

127 :
そういう一般漫画やらアニメから変身ヒロイン陵辱シチュ考えるのって楽しいよね
俺もアニメ見て、変身コスが戦う相手の邪悪さや脅威度を計測して、戦闘力を段階開放してもらう変身ヒロインが
そのシステムに邪悪と判定されない精神異常者を相手にして、能力が全然開放されなくて好きなように陵辱されるシチュとか考える

128 :
[>>122からの続きです]
4.
 ナズナの肉付きのいい両の太ももに、ボットから伸びたメタリックなチューブが絡みつ
き、がっちりと捕まえていた。ボットはそのままナズナの両脚を、じりじりと割り開いて
いく。
「いやっ、やめてください! 痛いのはやめて!」
怯えきってナズナは叫んだ。裸同然の格好で胡散臭い機械に捕まり、強制的に股を開かさ
れそうになれば誰だって怯えるだろう。しかしボットが聞く耳を持つはずもなく、少女の
両腿は完全に開かれ、細い紐の食い込んだ秘所が無防備に突き出されてしまった。
「ワザワザ調教サレニ来テ、今更ヤメロモナニモナイモンダ」
「違います! 私はアナタを破壊するために来たんです! 調教なんて知りません!」
「見エ透イタ嘘ハヤメロ。イヤラシイ身体ヲ見セビラカシヤガッテ。ソレデ服ノツモリカ。
発情期ノ雌猫ダッテ、マダ慎ミガアルゼ」
 不穏に唸るモーター音が少女の背後から聞こえる。ナズナはいまだに、敵がどんな姿を
しているのかはっきり見えていなかった。
「放してください! 私はあなたを壊さなきゃいけないんです! おとなしく壊されてく
ださい!」
 人は追い詰められると体面を取り繕う余裕をなくす。少なくともナズナはそうだった。
状況に追いつけないまま身勝手な理屈を言いながら、逃れようと懸命に身をよじる。空い
ている手で脚を拘束するチューブを掴んだり、どうにか突破口を開こうとむちゃくちゃに
暴れた。しかし機械のほうは余裕そのもので、少しも動じる様子がない。
「ソンナニ一生懸命でかちちヲ揺ラシテドウスルツモリダ? すとりっぷデモ始メルカ」
言われてナズナははっとする。恐る恐る胸に目をやると、水着が僅かにずれ、右の乳輪が
少しはみ出ていた。
「やだっ!」
羞恥で顔を真っ赤にし、あわてて位置を戻そうとするが、伸びてきたチューブに両手を捕
らえられ、両脚と同様に固定されてしまった。

129 :
「や、放してください!」
片乳が出そうな状態のまま完全に身動きを封じられてしまったナズナの声に、いよいもっ
て焦りの色が濃く混じる。
「舐メタ口ヲ聞クてらりあんノ小娘ニハ、シッカリト自分ノ立場ッテモノヲ理解サセテヤ
ル必要ガアルナ」
そう言って、ボットはナズナの会陰に直径十センチほどの太い棒を押し当ててきた。
「コノ部分ニ、タップリト教エ込ンデヤル」
そのままゆっくりと擦りつけ始める。
「やんっ!」
ナズナのその部分はぴったりと閉じていたものの、まるでほじくり返されるような振動が
伝わり、思わず声を上げてしまった。前後に動く極太の金属筒に跨った露出過多の巨乳少
女が、四肢を拘束されながら身悶える様子は結構背徳的だった。
「気分ガ乗ッテキタカ?」
「違います、ビックリしただけです……」
そうは言うが、専用に作られただけあってボットの責めは実に巧妙だった。身体が持ち上
がるくらい強く擦り上げたかと思うと、今度は触れるか触れないかくらいのタッチでそろ
そろと引き戻される。
 強い刺激に備えようと力を込めると、機械はそれを見抜き、微弱な刺激をじわじわと与
え続け、音を上げて緊張を解くと、強烈な摩擦がすかさず襲ってくる。
(どうしよう……。私、こんなの知らない……)
 表情だけは平静を保っているナズナだったが、頬には若干の朱が差し、額にはじっとり
と汗が滲んでいた。下半身の、しっかりと守っていたつもりの防壁が既にほころび始めて
いるのを、彼女は意識せずにはいられなかった。
 しかしそこに、追い詰めるかのように次の擦り上げが襲ってくる。
「んぅっ!」
 思わず声を漏らしてしまう。あわてて真っ赤になり、取り消そうとするかのように奥歯
をかみ締める。
「ドウシタ? 声ガ聞コエタゾ?」
「何も言ってません……」
とぼけようとしたナズナの耳に、甘い、鼻にかかったような声が聞こえた。

130 :
5.
『んぅっ!』
 それは間違いなく、彼女自身の声だった。
「録音機トイウノハ、最モ偉大ナ発明ノ一ツダナ」
「ひ、卑怯です……」
 自分自身のあられもない声を聞かされ、恥ずかしさで消え入りそうになるナズナ。
「潔ク認メロ。貴様ハ色狂イノ変態娘ダ。両方ノ穴ニ太イ棒ヲ突ッ込マレテひいひい鳴イ
テイルノガオ似合イナンダヨ」
「誤解です。本当にビックリしただけで、私はこんなことで気持ちよくなったりする女の
子じゃないんです」
 涙目になりながらも必で抗議する。しかしどれだけ真剣に訴えかけたところで、今の
彼女の姿では説得力はなかった。
「マダ責メテ欲シイノカ」
「だ、だから違うんです! いいですか、こんなこと、いくらやったところで無駄なんで
すからね!」
 動揺をかき消そうとするかのように、ナズナは強い調子に出る。
「ツクヅク嘘ノ下手ナ奴ダ」
 そう言いながらも、機械はいったん愛撫を止めた。
 一瞬の沈黙。ナズナの高潮した頬を、一筋の汗がつたっていく。、
「ナラ、コウイウノハドウダ?」
 ナズナの股下に食い込んだまま動きを止めていた金属筒が、突然力強く真上へ跳ねがっ
た。
「あっ……」
 金属筒はすぐさま下方へ沈み、一瞬の浮遊感にナズナの下腹部はスッとした空虚さを覚
える。そこへ再び戻ってきた金属筒が叩きつけられた。
「ひゃぁあああんっ!!!」
 衝撃の強さにたまらず声を上げるナズナ。空虚感とは一種の頼りなさで、物足りないと
いう感覚である。ほぼむき出しのナズナの女性器が物足りなさを覚えるのだ。そこに硬質
の金属塊が強烈に叩き込まれるのだから、初心な少女に耐え切るすべはない。ナズナが未
知の刺激を理解する余裕さえないうちに、二度目、三度目の突き上げが次々と襲ってくる。
「きゃっ! *パンッ!*あぅっ、*パシンッ!*あんっ、*バチッ!*ぃやんっ! *パシンッ!*」
目の前がぶれる。振動によって跳ね回る巨乳の上では、水着との摩擦で敏感な突起にびり
びりとした刺激が生まれていた。過酷に苛まれる股間には痛みなのか快感なのかわからな
い熱いものが広がり、じっとりと太ももを伝い落ちていた。
(やっ、ダメッ、このままじゃ私、本当に調教されちゃう! 暴走した機械のペットにさ
れちゃう!)
 もはや手段を選んでいる暇はなかった。身動きの取れない今、当てにできるものがある
とすればニニニクリス先生が最後に言っていた言葉だ。正直胡散臭かったが、この機械の
目的が調教である以上、従順な態度を見せれば少しは責めの手が緩められるかもしれない。
ナズナは心を決めた。

131 :
「あの、わた*ベチン!*あうっ! わたし*パチッ!*やんっ! あ、あなたに従います!」
途切れ途切れになりながらも、何とか言葉を押し出す。
「だから*ベチッ!*あんっ! こ、これ以上、ひどいことしないでください!」
「ナラ、ソウ宣言シロ」
「えっ?」
機械はまるで彼女の反応を見越していたかのように注文をつけてきた。
「自分ガ淫乱ナ娘ダト認メルンダ。オ前ハ痴女ノど変態デ、今機械ニ嬲ラレテいカサレソ
ウニナッテイル」
「やっ、*パチンッ*そんな、*パンッ!*こと……! *ズプッ*ぁんっ!」
 今日まで極めて品行方正に生きてきたナズナにとって、ボットの言うような卑猥な言葉
を口にするのは抵抗があった。たかが言葉といえど、それを発音したら口が穢れてしまう
ような漠然とした恐怖がある。しかし迷ったところでどうにもならないのも事実だった。
もう限界が近いのは自分でわかっていた。巨大なハンマーが堅く閉じた門をこじ開けるよ
うに、少女の秘所は叩きつけられる金属によって今にも攻略されようとしていた。
「あっ、*パチッ!*ぅんっ! *グチャッ!*ひゃう! *ペチン!*くっ、*ベチッ*あ、
*パチン!*あっ! *グチュッ*ああああ!!!」
(ただ言うだけ。フリをするだけなんだから……)
「早クシロ。オ前ハ痴女ノど変態デ……」
「わっ、わらひは、ちっ*パンッ!*痴女のぉお! へっ、*ビチャッ!*へんたっ、い*ピ
シャン!*いぃぃいいい! で*パンッ!*えェぇ……!」
下半身から響く音に明らかに湿ったものが混じり始めていた。少女の肉体は真下からたく
ましい肉棒に突き上げられているかのように淫らかに踊る。育ちすぎた膨乳はその先端に
引っかかる僅かな布片を払い落としかねない勢いで縦に激しく揺れ、制御できない欲望が
彼女の中で滅茶苦茶に暴れていることを暴露していた。
「あ!*ジュプッ!*ゃ*グチュッ!*ぁああ*パチャッ!*あああ!!!*バシャン!*く!*
バチッ!*イぃ!*ヌチャッ!*くひぃんっ!」
「機械ニ嬲ラレテ、いカサレソウニナッテマス、ダ」
「い…………!」
 限界だった。迷ったりせずにさっさと卑語を口走っていれば間に合ったかもしれない。
すっかり濡れそぼった女陰に、とどめとばかりに強烈な突き上げが加えられ、雌としての
最大の弱点を金属筒が深々と抉る。もはやナズナに耐える力は残されていなかった。喘ぐ
ように開いた口から屈服の言葉が溢れ出すのを、今さら止めることはできなかった。
「イ゛かさ゛れそうに゛なってま゛す! 機械に゛嬲られ゛てイき゛ます! ナ゛ズナは
痴女の゛ド変態です゛うううう!!!!」
 その瞬間、とうとう激しいバウンドに耐え切れず、ナズナの尖りきった乳首が極小ビキ
ニの下から滑り出した。普段の二倍ほどの高さにまで勃起したそれはすっかり鮮紅色に染
まり、凝縮した欲望によって破裂寸前であるかのように上向きに反り返っていた。断末魔
のような絶叫と共にナズナの腰がガクガク震え、秘部からは大量の愛液を噴き出す。完全
にむき出しになった乳房が無様に波うち、ガチガチになった乳首が小刻みに痙攣する。ナ
ズナはその宣言どおり、機械に嬲られながら絶頂した。

132 :
……今回はここまれれす。前回投稿した時は「こんなん三日で書けるぜー」とか思ってたのに一体何がどうなって
ちなみに元ネタ、某動画サイトにて乗馬マシンとかいう拷問具に半裸でかけられてる女性キャラの動画を見て、
どういう状況じゃと思って適当に妄想くっつけたのが始まりなんで、いろいろ適当だったりします
>>124 ありがとうございます。投稿した後で結構不安になってたんで助かりました。
>>125 張り切って書いたら時間かかっちゃったよ! 名前欄、こんなもんでいいでしょうか
>>126-127 エロに限らず、設定が物語内容に直結するのって読んでて楽しいですよね

133 :
とか言ってたら失敗した
>>132の名前欄は無視してください
例によって、気になったことがあればなんでもレスしてください。カタカナの台詞がちょっとうざいかも

134 :
>>133
機械姦最高だ…GJ…
屈服宣言良すぎる
ただセリフの合間合間に頻繁に入ってる擬音は要らんかったかも
セリフを句読点で区切って、あとは地の文で打ち据えられてるのを説明するだけで良かったんでない?
ライトな雰囲気な話かと思ってたんで結構濃厚なエロ描写で良かったよ

135 :
6.
「はあ……、はあ……、はー……」
 荒い息遣いが聞こえる。長々としたオーガズムを終えたナズナの顔は酷いものだった。
元々端正な顔立ちは涙と鼻水でぐしゃぐしゃになり、だらしなく開いた口元からはよだれ
が跡を引いて垂れている。その乱れようは、少女に与えられた快楽の凄まじさを物語って
いた。発情による汗の浮き出た華奢な肉体は力なく支えられるままになり、押さえるもの
のなくなった巨果が熟しすぎた果物のように重たげにぶら下がっている。色白でなめらか
な表面に、真紅に染まった硬突起がコントラストをつくり出していた。
「んく……、え、なに……?」
 とろんと蕩けた表情で弱弱しくあえいでいたナズナは、自分のお尻になにか固いものが
押し当てられているのを感じた。柔らかな尻肉を巻き込むようにして、ぐるぐると回って
いる。
「やだ、なにかお尻に当たってます。なんですか、これ……?」
「コレハどりるトイウモノデ、今カラ貴様ハ、コレナシデハイラレナイ身体ニナル」
 ドリル。ナズナは思い出した。さっき通信機を叩き落したヤツだ。どういう原理かは知
らないがボットはそれを使って地中に潜ることができるとも聞いた。ついでにそれが直径
五センチ近くある凶悪な形状だったことも思い出した。
「いやああああっ! やめて! そんなもの押し込まないでください!」
 快楽の余韻でぐったりしていた少女の体が、冷や水を浴びせられたように跳ねる。丸出
しの乳房が大きく弾んで汗のしずくを飛ばした。
「従ウト言ッタダロウ」
「私のお尻はそんな大きいものを入れるようにはできてません! 無理なんです! 無理
なことはできません!」
「安心シロ。コレカラデキルヨウニナル」
「なりません! 五センチくらいあったじゃないですか!」
「最大直径5.221せんち、長サハ16.088せんちダ。ヨク覚エテオケ。今日カラ貴
様ノ尻穴ノさいずニナルノダカラナ」
「いやあ! 絶対に嫌です!」
「ソレナラ、前ノ穴ノ方ガイイカ?」
「えっ?」
 ナズナは狼狽した。
「もしかして、私との愛の結晶が欲しいっていうことですか?」
「何故ソウナル」
「そういうものだって昔の本に書いてありました。私、その、まだなんですけど、責任
とってくれるんですか?」
「私ハ貴様ラてらりあんノ生殖活動ナドニ興味ハナイ」
 ナズナの思い切った告白にも機械は動じなかった。
「貴様ノヨウナ破廉恥ナ娘ニハ、コチラノ穴ノ方ガオ似合イダ」
 再びナズナの尻に圧力がかけられる。意外に太さのある、若干丸みを帯びたドリルの先
が、ふっくらした尻肉の谷間の溝を探るように上下した。
「やだ! いや! 本当に裂けちゃいます!」
「従ウト言ッタダロウ。オトナシク受ケ入レロ」
「ダメです! あれは嘘です! 嘘ついてごめんなさい! でもダメです!」
「受ケ入レナイナラ、ソノ気ニナルマデ責メヲ続ケルダケダ」
 そう言うとボットは、また新たなアームを伸ばしてきた。今度は二本。それぞれの先に
短い鉛筆のようなスティックがついており、かすかなモーター音を立てて震えていた。ド
リルよりはましに見えるそれらの機械腕は、まっすぐナズナの胸のふくらみへと近づいて
いく。

136 :
[訂正:>>135>>131の続きです]
「あ、それも、ダメです……」
 ナズナの年齢不相応なほどの巨乳は今まで直接的な責めは受けていなかったものの、そ
の露わにされた頂点は水着との摩擦だけですっかり尖りきっていた。
 じっとりと汗で湿った、膨大な肉の果実が二つ。その突き出した弱点に、二本の振動棒
はほぼ同時に触れた。
「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!」
 ナズナは目を見開いて仰け反った。焼け付くような衝撃が、胸の先端から全身へ走る。
腰がビクンと跳ね、、太もものあいだにある淫花から再び蜜液が湧き出した。
「だめれすうう!!! 壊れちゃうよおお!!!」
 押し当てられる振動スティックの責めから逃れようと懸命に身をよじるが、乳房が跳ね
た先へ、スティックもぴったりとくっついてくる。まるで動きを読んでいるかのように一
瞬も離れることなく、それどころかより深く抉りこむようにその震える先端で敏感な部分
を探り当てて行く。
「あ、あが、あああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」
 今まで出したこともないような甲高い嬌声を上げながら、ナズナは身悶えした。
「おねあいします! やめへ! やめへくらひゃい!」
「従ウ気ニナッタカ?」
「したがう! したがいますぅううう!!!!!!」
 頭を使うには乳首への刺激に耐え切れずにナズナは叫んだ。今まで言っていたことも忘
れ、元々なかったプライドも捨てて、みっともなく懇願した。
「奴隷ニナルト誓ウカ」
「なりますうう! どれえになります! ナズナはアナタのものですう!」
「どりるモ受ケ入レルカ」
「うけいれますっ! うけい……えっ?」
 ナズナが自分の言ったことに気づくより早く、彼女の肛門にズッシリした金属塊が押し
当てられた。それはゆっくりと回転しながら尻肉を掻き分け始める。
「ぃぎいいいい!!!! だめえ! うけいれません!」
 あわてて発言を取り消そうとするが、相手は耳を貸さない。元々彼女に拒否権はなかっ
た。さっきまでのやり取りも、ボットにとってはただ単に尻穴を割り開く楽しみをより長
引かせるための、言ってみれば前戯に過ぎなかった。
(お尻の穴入ってきちゃう! 広げられてる!)
 必に力を込め、異物を追い出そうとする。しかし内側に向けて収縮する力も、ドリル
の真横へ回転する力には何の効果もない。下腹部にどんなに力を込めても、極太の金属螺
旋は括約筋を巻き込むようにねじり上げていき、懸命に腰を締めて押さえつけようとする
が、圧倒的な力はそれをものともせずに直腸をこじ開けていく。必の抵抗には激痛が返
され、懸命の努力には恐怖による返礼を受ける。味わったこともない苦痛と共に尻穴が限
界を超えて広げられたところでナズナは理解した。
「無理いぃぃぃぃぃっ!!!!!! できないぃぃぃぃぃぃっ!!!!!! どりる防げ
ないのおおおっ!!!!!!!!!!」
耳障りな鳴き声じみた悲鳴が響く。少女の肛門は為す術なく極太の金属筒を受け入れて
いった。

137 :
7.
 一瞬だけ気を失っていたナズナは、強烈な異物感と共に目覚めた。あれだけ大きかった
ドリルは彼女のお尻の中にすっぽりと納まっていた。むちゃくちゃに広げられたその部分
は、鈍く重々しい苦痛に満たされている。
「痛イカ?」
「いたい、です……」
力なく答えるナズナ。
「抜イテヤル」
「ぬくって……」
いい加減ナズナにもわかっていた。この機械に慈悲の心や思いやりなんてものはない。彼
女の心と身体を圧迫する異物を抜き出すといっても、それは更なる痛みと屈辱を与えるた
めに他ならない。そしてそれに対し抵抗したり抗議することは何の意味もなく、かえって
拷問を長引かせるだけだ。ナズナは全身からできる限り力を抜き、ボットが次の鬼畜行為
を始めるのを待った。
「ん、くうう」
 一度破壊され、押し広げられた尻穴が再びこじ開けられていく苦痛に、ナズナは思わず
声を上げる。無視していれば通り過ぎる痛みもある。しかし二度目にしてもなお、この苦
痛は無視できる限界をはるかに超えていた。溝だらけの金属が遠慮会釈もなく彼女の穴壁
を擦りあげていく。ナズナの顔は見る間に歪んでいった。
「ふぎいいいいいいいい!!!!! んぐぅうううううううううううう!!!!!!」
「極太ノモノヲヒリ出スノガソンナニ気持チイイカ」
あざけるような機械音声も、今の彼女の耳にはまるで届かない。反応がないと見ると機械
はドリルアームに力を込め、まだ12センチ以上残っている極太棒を一思いに引き抜いた。
「ぁがああああああああああっ!!!!!!」
*じゅポンッ!*
 派手な音をたてて、巨大な金属塊が飛び出してきた。反動で少女の尻穴がきゅーっと窄
む。しかし完全に閉じるには至らず、すうっとした空気の流れを彼女は敏感な部分に直接
浴びる。
「あ、あは、あ……」
 ナズナは目を見開いてあえいでいた。長く続いた抜出の苦痛と、その苦痛からの急激な
解放感から、ほとんど声を出すこともできなかった。
 しかしそれ以上に、彼女が最も恐ろしく思ったのは、ドリルが排出される瞬間、彼女の
アナルがたしかに快楽を感じていたことだった。今彼女が息を切らしているのは、尻穴を
拡張された苦痛からではなく、あるいはその強烈な快楽のためなのかもしれなかった。

138 :
8.
「見ロ」
 ボットが鏡を取り出し、ナズナの目の前にかざした。
「はい……」
 もはや抵抗する意志も気力も失った彼女は、弱弱しくそれに応じる。涙で霞む目で、言
われるままに鏡の中を覗き込んだ。
 目も当てられない姿だった。鏡の中の少女はだらしなく舌を垂らし、発情した犬のよう
にハアハアと荒い息をついている。黒曜石のような大きな瞳は快楽のためにどんよりと淀
み、焦点が合わない。上気して朱に染まった顔に浮かんでいるのは、呆けきった浅ましい
表情だった。本来ナズナの備えていた、内気で慎ましやかな少女の面影はどこにもない。
肉の喜びに満ちた雌そのものだった。
「コレガ貴様ノ顔ダ」
 諭すようにボットが言う。
「理性ヲ失クシタ雌豚ノ顔ダ」
「違い、ます……」
 ナズナは必に呼吸を整える。軽く頭を振ると、口を引き結び、眉間に力を込めて視線
をしっかりと正面に合わせる。涙やいろいろな液体で汚れたままだが、だいぶ人間らしい
表情が戻ってきた。
「私はまだ、ブタさんなんかになっていません」
そう言い放ったナズナの肛門に再び例のドリルが押し付けられる。鏡の中の少女が途端に
怯えた顔になった。
「モウ一度言ッテミロ」
「わ、私はまだ……」
ドリルが回転を始めた。
「ブタしゃ、あひ、あああああああ!!!!!!!!」
 もう手加減する気もないのか、さっきとは比べ物にならない回転速度だった。激しい
モーター音が響き、悲鳴を上げるナズナの目の前にボットが鏡を突きつける。
「コレガ貴様ノ顔ダ」
 懸命に取り繕った理性的な少女の姿は既に失われ、鏡面には尻穴を掘削されながら舌を
突き出してよがる下品そのものの顔が映っていた。
「ち、ちが、ちがいまひゅ、わたしは……」
*ギュイイイイイイ!!!! ギュルルルルルル!!!!*
「あ、あひ、ああああ! お尻ねじれちゃうよおおお!!!!!」
 少女の肛門の中へみるみるうちに捻じりこまれていく金属筒。根元まですっかり直腸の
中に収まったところで、ようやく回転が止まった。

139 :
来年は作品数増えるといいな。

140 :
「人間ノ時間ハ短カッタナ。マタ豚ノ顔ニナッテイルゼ」
「あ、はぁ、はぁ……」
ボットの言うとおり、鏡に映るナズナの顔はまたみっともない表情に戻っていた。しかし
屈する気はなかった。激しい責めが中断したところでもう一度呼吸の乱れを直す。強烈な
快楽を受けた後でさっきほどうまくはいかないが、どうにかましな表情を作ることができ
た。
「な、何度でも言います! 私はブタさんなんかじゃ……」
ボットがドリルを引き抜き始める。
「ありま、ひぎいいいいいいいいいっ!!!!!」
一度窄まっていた肛門が再度ミチミチと広げられていく。鏡の中の少女は、また快楽に屈
してしまった。
「鳴声マデ豚ソックリダナ」
「ちがいまふ、わた、わたしは……」
 ナズナがこのとき何と続けようとしたのか、それは彼女自信にもよくわかってはいな
かったが、少なくともボットの言葉を否定し、若い娘としての最低限の尊厳を守るつもり
だったはずだ。しかし実際に耳にしたのはまったく別の言葉だった。
「わたしは」
『痴女のド変態ですうううう!!!!』
あまりのことに言葉を失うナズナ。間違いなくナズナ自身の声が、彼女の尊厳を否定した
のだ。
「私ハ親切ダ。貴様ガ同ジ言葉ヲ言ウ手間ヲ省イテヤッタノダカラナ」
「う、嘘です! そんなこと言いません! 私は」
『奴隷になります!』
「なりません! 私は」
『あなたに従います!』
「ちがっ、わたしは」
『痴女のド変態です!』
 何を言おうとしても無駄だった。今まで口にしてきた言葉が、彼女を雁字搦めに縛り上
げていく。
「やめてください! こんなこと」
『うけいれます!』
「いや……」
『調教!』『欲しい!』『です!』
「やめて……」
『わたしは!』『ブタさん!』『です!!!』
「いやああああああああああああああああぁっ!!!!!!!!!!」
 機械の再生するボリュームはどんどん大きさを増していく。彼女の言葉をかき消してし
まうそれは、次第に彼女の心までも堕落の色に塗りつぶしていった。
「わかりました! 言います! 言うから許してください!」
録音の音声がぴたりと止む。
「私は……」
口ごもってしまったナズナを急かすように、機械がドリルの引き抜きを再開する。
「ち、ちじょの、ド変態で……」
アナル責めの快楽に顔をふしだらに崩しながら、以前と同じ言葉を確認するように口にす
るナズナ。
「アナタの奴隷で……」
深々と埋まっていたドリルはズプズプと引き抜かれ、もう半ばまで外に出ていた。
「めす、ぶた、でぇえ……」
ナズナの目から焦点が完全に外れる。口は自嘲のためか、それともなにか別の原因による
のか、引きつるように大きく開き、狂ったような笑顔が作られていく。
「もっと、たくさん、調教、して欲しい、です……」
 この言葉を言い終わった時、ナズナの心は完全に折れていた。鏡に映る顔からは理性的
な人間らしさなど完全に失われていたが、彼女はもはやそんなことに関心はなかった。体
の下でなるモーター音が次第にその激しさを増していくのをナズナは意識し、陶然とした
思いで待ち焦がれていた。

141 :
9.
 その後もナズナは責められ続けた。手足だけでなく言葉も封じられ、自分の意思と関係
なしに服従の言葉を連呼させられてしまう状態では、もうそれ以上抵抗することも理性を
保つこともできなかった。ローターによる乳首攻めに加え、金属筒にとって性器を打ち据
えられ、ドリルで尻穴をほじくり返される。それらの責めを全て彼女は受け入れてしまい、
与えられる快楽に嬌声を上げてよがり狂った。
「あへ! あへェ! どりるいいのおぉぉぉ!!!!!」
「ナズナはどれえです! 機械に逆らえないどれえですぅぅぅぅ!!!!!!」
 容赦のない快楽責めは、ボットの動力(ゼンマイねじ)が尽きるまで続き、その間中お
よそ7時間に渡って、ナズナは延々とイかされ続けていた。

142 :
10.
 その後ナズナは、追加で送り込まれた工作員によって救出された。発見されたときの彼
女の姿は、尻を突き出して地面にうつぶせにくずおれ、極小の水着はことごとく外れて中
身が完全露出し、ぽっかりと大きく開いた尻穴からダラダラと腸液を垂れ流している状態
だったことが、職務に馬鹿真面目な担当者によって伝えられた。
 際限のない快楽責めによって肉体と精神をともに破壊されてしまったナズナだったが、
付属の病院で治療を受け、生来のノンビリした性格も幸いして順調に回復していった。一
週間後には校庭を元気に走り回っている様子が確認されたようだ。本人曰く、「もう二度
とあんな任務は受けません」とのこと。これについて彼女を担当したニニニクリス保険医
は、「大傑作だった」とコメントしている。
 なお、ボットに破壊された例の通信機だが、実はカメラだけはまだ生きており、責め苦
を受ける工作員ホワイトスターの姿をその始めから終わりまで完全な映像として記録して
いた。うら若い美少女が露出過多の格好で機械によってイかされ続けるというこの痛まし
い事故の様子は、ボットに内蔵された音声データと共に学園工作機関のライブラリに恒久
的に保存され、尊い犠牲を伴った貴重な教訓として以後幾度となく参照されることになっ
たという。
[終わり]

143 :
…以上でナズナさんの話を終わらせてもらいます。異様に長くなってしまい、こんな垂れ流しの長文読んでくれた方がいらしたら本当に有難い限りです。レスくれ
>>134
ありがとうございます。この手のネタって本当に自分の好み一辺倒なので、読む方が辟易していないかいつも不安なので、感想をいただけると非常に助かります。GJがこんなに有難いものだとは。
この話がどうにか最後まで持っていけたのはあなたのおかげと言っても過言ではない。一週間以内にレスが一つもつかなかったら爆発エンドにして旅に出る予定だったので。
あ、あと効果音。あれは自分もアリかナシか半信半疑だったのでご指摘に感謝です。
話に臨場感を出したくて、昔いいなと思った手法を真似てみたんですが、やっぱ下手にやってもジャマなだけですよね。
>>139
今年まだ終わってないから(震える手で2013年のカレンダーを握り締めながら)

144 :
乙です。割り込んで申し訳ない。
機械姦は読んだことなかったけど、音声責めはかなり良かった。
尻を犯されまくるのは恐怖を感じたw

145 :
>>144
どうもです
まさか自分もこんな年の瀬に投下するとは思ってなかったので、被ってしまうのは仕方ないですよね
あとお尻は「機械=ドリル=お尻」なので、こちらもやはり仕方なかったのです
ではよいお年を

146 :


147 :
誘導
強化スーツ破壊
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1348316793/

148 :
>>143
GJ
無機物に対しての屈服宣言ってなんかぞくぞくする程興奮したわ
あと尻穴がぽっかりあいたとか事後の描写がそこはかとないエロさを感じる
年の瀬に頑張ったんだねw
できれば今年もよろしこ

149 :
機械に豚の顔になってると指摘されるとかエロいな

150 :
作品が用意できたので投下させていただきます。
前の方と比べれば明らかに劣る内容ではありますが、生暖かくヌルッと見守っていただければ嬉しいとです。

151 :
【溶かされた正義】
この世に悪は栄えない。
なぜならば、この世界には決して揺らぐことのない正義が存在するからなのだ。
その正義の名は【スキューナ】
彼女は、この世界の人々を愛した女性だった。
しかし、同じように正義が栄えているわけでもない。
なぜならば、その正義を許さんとする悪が存在するからだ。
その悪の名は【クローケンズ】
彼らは正義を憎んだ者達であった。
正義と悪、どちらが先に滅びるのか。
正義が悪となるか、悪が正義となるか。
そして、その答えは、そう遠くないうちに世に知らしめられたのである。

152 :
静かな大学の校庭に悲鳴が響いた。
クローケンズの女怪人キルケイが出現し、暴れ始めたらしい。
キルケイは蛇の魔術を用いて人々を苦しめる怪人だ。
1人の男が逃げ遅れ、体を彼女が召喚した蛇によって締め付けられている。
波音カナは友人達から密かに離れ、人のいない場所でスキューナへと変身する。
青い閃光が彼女を包み、服がパワースーツへと変化してゆく。
スラッと伸びた脚、引き締まった体、程よい形の胸に似合った美しい強化スーツである。
それは彼女……、正義のヒロインであるスキューナが人々から愛された理由のひとつであった。
そして、その可憐な顔が強化仮面によって守られる。
スキューナの運命を大きく変える戦いが、今はじまろうとしていた。

153 :
スキューナが校庭に来ると、女怪人キルケイは憎しみの眼差しを彼女に向けた。
それを見て、スキューナも目を鋭くした。
しかし、彼女の顔を守る強化仮面によって、それがキルケイに届くことはない。
キルケイは先程まで苦しめていた男に最後の一撃を加えるべく、呪文を唱える。
スキューナはそれを見逃さない。
男に巻き付いた蛇を、腰に装備されていた剣で切り裂く。
蛇は怯み、男を離してキルケイのドレスの中へ消えていった。
「ここは逃げてください」
そう言い、スキューナは男の背中を見送った。

「待っていたわ、正義のお姫様!」
キルケイは歪んだ悦びに満ちた顔で舌舐めずりをする。
蛇のように長い舌が不気味で、スキューナは何度となくその姿を見たのだが、どうも苦手だった。
「あなたの歪んだ心は私が許さない!」
それでも負けじと剣を構え、キルケイを威嚇する。
「相変わらずのお姫様ね……!」
キルケイは鞭を召喚し、スキューナに向けて振った。

154 :
彼女は、攻撃をジャンプして避ける。
スキューナはジャンプの反動を利用し、剣でキルケイの胸を突いた。
ドスッと鈍い音が響く。
(避けない……?)
彼女はキルケイが攻撃を黙って受けたことに疑問を抱いた。
いつもならば、魔術で盾を召喚し、スキューナの攻撃を防御するからだ。
キルケイは目を瞑り、一瞬動かなくなった。
スキューナが早すぎる決着に疑問を抱きながらも剣を体から抜こうとした、まさにそのときだった。
キルケイの唇が鋭く尖り、彼女はニヤリと微笑んだ。
閉じた目が開き、その眼孔がスキューナを捉える。

「見事にかかったようね……」
「しまっ!」
気がついたときには遅かった。
キルケイに刺さった剣と傷の隙間から、蛇が数十匹現れた。
蛇は勢いよく剣を這い、スキューナの体にたどり着く。
「サァ、正義のお姫様?
最高の敗北を味わう時が来たようだわ!」

155 :
キルケイの言葉が合図となり、蛇がスキューナの腕を縛り、美しい脚を締め上げ、胸に巻き付いた。
パワースーツ越しに、その強力な締め付けが彼女を襲う。
なにより、波音カナは蛇が苦手だったのだ。
しかし、今は正義のスキューナなのだ、それで負けるわけにはいかない。
負けるわけにはいかないのだ……。
ギチギチとパワースーツが圧迫される音が響き、ついにスキューナが地面に倒れた。
「いやああッ、痛い!」
「アハハ、イイ声で鳴くのね♪
いいわ、もっと聞かせてェ……」
体をくねらせ、愉快そうに呟くキルケイは指を鳴らした。
すると、それぞれの体のパーツに巻き付いていた蛇が、スキューナに牙を立てた。
(パ、パワースーツが破られた!?)
スキューナが肌に感じた痛みに顔を歪め、なんとか蛇の顔に目をやると、スーツは牙から発された毒液らしきもので溶かされていた。
「そ、そんな……!
いや!だめ、やめて!」
思わず出してしまった正義にあるまじき声と言葉。
「今までのお返しは、たっーぷりしてアゲル♪」
キルケイが合図すると、蛇の牙はさらに奥へと突き刺さった。

156 :
ドクッドクッ。
体内に邪液という毒液が注入される。
体が痺れるように熱くなり、頭の中に暗い幻聴が響き始めた。
(闇に屈服するのだ、堕ちろ、オチロ……、オチロオチロ!)
「ハァアアアアッッ!」
「どう?はじめて味わう邪液の感覚は……
きっと癖になって、やめられなくなるわよ♪」
キルケイは苦しみながら地面をのたうち回るスキューナの顎を掴み、顔を近づけると、舌舐めずりをした。
(い、嫌……)
スキューナは、はじめて敗北を味わった。
危機感を感じるだけではない、これは敗北なのだ、自らの心が恐怖で支配されてゆくのを感じながら、強化仮面の中で涙を流した。
すると、キルケイはナイフを召喚し、そのナイフを自らの舌で包むように舐めた。
邪液で塗られたナイフはスキューナの強化仮面を裂いてゆく。
「やめてえええ!」
素顔をさらすわけにはいかない。
スキューナでなくなれば、それはもはや、波音カナでしかないのだ。
なにより、恐怖で濡れ、醜く歪んだ顔を敵に見られることは許されない。
しかし、キルケイの憎しみは容赦なく彼女に叩きつけられた。
抵抗のできないスキューナは、あっけなく強化仮面を奪われてしまう。
「はじめましてね……、お姫様ァアアア♪」
正義のヒロイン、スキューナは完全敗北の時を迎えたのだ。

157 :
「若くて綺麗な顔ねぇ……、恐怖と闇で染め上げて、メチャクチャにしてやりたいワ♪」
キルケイはカナの顔を舐め上げた。
ジワジワと痺れるような痛みが襲い、彼女は悲鳴を上げる。
「いやああああ!許して!お願い!」
泣きながら許しを求めるその顔に、正義の面影はない。
キルケイは泣き叫ぶ彼女を抱き上げた。
「あああああ……」
はじめて互いの目が合い、カナは震え上がる。
悪の怪人がこんなにも恐ろしいものだったのか、そう思い、鎧を失った彼女はただ涙を流した。
「最高の悪と敗北を味わうがいいわ、敗北者スキューナよ」
キルケイの舌が敗北した正義の唇を邪液で濡らし、無意識のうちに開かせた。
スキューナは舌を受け入れてしまう。
キルケイの長く尖った舌が口内を侵食し始める。
泣いたままの顔でスキューナは驚いた表情をした。
ドクドクとキルケイの唾液が注がれてゆく。
口からキルケイの唾液が溢れ出し、スキューナの柔らかい頬を垂れている。

158 :
「はぁ、はぁ……、キテるのおおおおッ♪」
スキューナのパワースーツを締め上げていた蛇が、注入する邪液の量を増やし始めた。
「ンアアアアアッ♪」
跳ね上がるように体をビクビクと痙攣させる彼女に、キルケイは興奮し、心を踊らせた。
「その暗い心と悦びに満ちた顔……、このまま壊すのは惜しいな、我がクローケンズの一員に調教してやろう
そうしたら、お前を奴隷として永遠に飼ってやる……」
宿敵であった悪の女怪人キルケイに抱かれながら、波音カナは、正義のヒロイン・スキューナとして最後のときを迎えようとしていた。

159 :
「ハァアア!
ありがとうございまりゅううう!
キルケイさまァアアア♪」
スキューナは眼球を吊り上げ、だらしなく口を歪めた。
その顔と心に、正義の光はない。
彼女は恐怖と邪気に悦び、自ら闇に堕ちることを願っていた。
意識は朦朧とし、キルケイから注入される邪液の変わりに、正義に生きた人生最後の涙が流れた。
「堕ちたか……、ならば自らの口で我々への忠誠を誓え」

「は、はひぃぃ……
ワタシ、悪の奴隷スキューナは!
え、永遠にィ!
キルケイ様とクローケンズの方々に忠誠を誓いますぅうう♪
だ、だから!もっと邪液でキモチ良くしてくだひゃああああい♪」

【正義は堕落した】

「良くできたな、褒美をやろう」
突如キルケイのドレスの中から現れた大蛇がパワースーツを突き破り、小さく引き締まった彼女のアナルを突き上げた。
穴と大蛇の隙間から血が滴るが、彼女には痛み以上の悦びと快楽が与えられた。
悪に翻弄され、弄ばれ、己を破壊されてゆくことに悦びを感じているからである。
これが正義の本性であった。
彼女は身も心も悪によって、その正義の鎧を引き裂かれたのだ。
「ひゃああああああああああッ♪」
ドクンドクン。
体内で大蛇が小さな蛇達を放出し、それらが体内を蠢く。
「な、ナカで動いてりゅうううッッ♪
さ、最高ッッ、悪の奴隷になれてワタシは嬉ひいれひゅううう!」
ついに体が限界を越え、彼女は意識を失ってしまう。
しかし、彼女の意識が失われても、絶え間なく流され続ける邪液……。

160 :
「無様なものね、サヨウナラ、正義のお姫様?」
パワースーツは引き裂かれ、もはや布切れ同然となった。
涙で濡れた顔に正義の強さと誇りはなく、つり上がった眼球と悦びに歪んだ唇で飾られていた。
意識を失ってもなおキルケイから送られ続ける邪液と快楽に身を奮わせた。
身体中の穴を出入りし、肌を這い回る蛇達に歓喜した。
口から鼻へ、耳からアナルへ……、鎧と意識、正義の心をも失った彼女は容易にそれを受け入れる。
唾液と邪液が身体中の穴から溢れ、地面へと垂れ流されてゆく。
身体と心が悪の奴隷へとなるべく改造されていたのだ。

人々は変わり果てた正義の姿を見て、未来を恐怖する。
正義は完全敗北し、同時に完全調教された。
もう永遠に、その瞳と心に正義の光が戻ることはなかった……。

数千年後、世界は悪で満たされていた。
かつての正義は、終わることのない闇の中にいた。
「奴隷スキューナよ、蛇の毒には飽きたであろう……、ワシからは蜘蛛の毒を味逢わせてやろう」
蛇によって使い古された穴に、彼女が待望していた蜘蛛の針が突き上げられる。
瞬く間に体内で粘着性のある糸が大量に放出された。
体が燃えるように熱くなり、汗が止まらなくなる。
蜘蛛の怪人は味わうようにその汗を舐めとった。
「永遠に腐ることのない体、うまいぞ……、さすが全ての悪の栄養源だ」
「キモチイイれひゅう!
あひぃいい!
おひりぃ、お尻がトロトロでネバネバしてりゅうう♪
スパイダー様アアアァ!」
終わることのない深い闇の中で彼女は、ひたすら送られ続ける怪人達からの快楽と痛みに歓喜し、悦びの叫びを上げ続けていた。
そして、新しい悪を次々と産み続けた。
永遠に……、決して絶えることなく。
END

161 :
以上でございます。
中途半端な内容にはなってしまいましたが、ひとりでも楽しんでくれる人がいれば、嬉しいとです。
では、失礼!

162 :
なかなか良いんじゃない。
表現力あるし、ユミエルみたいだね。
多すぎる改行は要らないかな。
あと変身前の溜めというか、ヒロインのエピがないと感情移入しづらいかも。

163 :
>>154-155 のところ、あっさりし過ぎかな

164 :
なるほどなるほど
ご指摘感謝です♪
時間があったときに、また書くかもしれないので、気を付けてみます!
どうもでした。

165 :
だいぶ荒い文章になってしまいましたが、とりあえず書き終えたので作品投下しておきます。

166 :
突如として、この世界に現れた謎の怪人達。
彼らはネメディオンと名乗り、人間達に情け容赦のない危害を加え始めた。
ネメディオンは、世界を支配するべく動き出したのである。
怪人と戦える力を持たない人間達は、怪人達の悪行に恐怖した。
絶望的なまでの力の差、一時は世界が支配されるまで、そう時間はかからないとされていた。
しかし、全ての希望が絶たれた訳ではない。
峰村ナギサという一人の少女が、怪人を凌駕する力を得たのである。
その力の名はラディーネ。
ナギサは教室の窓から空を眺め、少し昔のことを思い出していた。
二体の怪人に襲われたときのことだ。
蜘蛛のような出で立ちをした怪人が自分を捕え、どこかへ連れ去ろうとしたのだ。
すると、恐怖から涙を流してしまった彼女を見た、もう一体の怪人がナギサに情を抱いてしまった。
その怪人は掟を破り、ナギサを救おうと蜘蛛の怪人に攻撃をはじめた。
しかし、蜘蛛の怪人は強かった。
ナギサを救おうとした怪人は戦いに敗れたが、なんとか彼女を庇った。
すると、その怪人はの間際、ナギサに美しいネックレスを託した。
怯えて動けないナギサの首に怪人がネックレスを着けてやると、彼女の体から青い閃光が発せられた。
すると一瞬の間に、ナギサの着ていた服が光の粒となる。
その直後、華やかなデザインの戦闘服が彼女の顔と体を包み込んだ。
それと同時に、ナギサの心には戦う勇気が生まれていた。
腰に装着されていた剣を抜き、蜘蛛の怪人に向ける。
戦い方など知らないはずのナギサだが、ネックレスの力のおかげなのか、その剣捌きで蜘蛛の怪人を圧倒した。
蜘蛛の怪人は危険を感じたのか、その場から逃げた。やがて変身は解除され、彼女は元の服装に戻った。
すると、ナギサを助けてくれた怪人は彼女を見て静かに呟いた。
「その力の名はラディーネ、闇に心を奪われるな、力を失うぞ……
守るべきもののために戦え!」
怪人は目を瞑ると、瞬く間に砂となって風に流されていった。
彼女は泣くのを止めると、空に誓った、この青空も人々も、大切なもの全てを守り抜いてみせると。

167 :
「ナギサってば!」
ナギサは親友のリナの怒鳴り声で、ふと我に返る。
彼女は空から目を離し、リナと目を合わせた。
「あぁ、ごめんね」
「どうしたの空なんか眺めて?」
「いや、ちょっと疲れてて……」
うつむきながら答える。
本当ならば、自らが【悪と戦う正義のラディーネ】となった経由を思い出していたと語りたかったが、それは許されなかった。
自分がラディーネであることは、友人や知人を怪人との戦いに巻き込まないために伏せているからだ。
「でも良かったわよね、あのラディーネっていう子のおかげで、ネメディオンの怪人達もだいぶ大人しくなったんだもん!
あんたがそうやって空を眺めることができるのは、正義のヒロイン様のおかげなの」
お説教のように語る友人を苦笑いで眺める。
「まったくだね」
「でも、ラディーネって私達と同じくらいの歳よね?身長とか体型とか……」
「意外と男だったりしてね」
「それはないでしょ?
あの戦闘スーツのデザインは、どう見ても女の子よ」
なかなか鋭いもんだと、ナギサは心の中で呟いた。
「仲間とか見たことないけど、一人で戦ってるのかな」
「さぁね」
「憧れるなぁ♪」
「それを聞いたら、きっと喜んでくれるよ」
「可愛い子なのかなぁ?」
「そりゃあもちろん……」
「え、見たことあるの?」
「ないよ、でも可愛いと思う」
ナギサは必に笑いを堪えていた。

168 :
突如、昼休みの校庭に悲鳴が響いた。
ナギサとリナは先程までとは違い、険しい表情で教室の窓から校庭を見た。
他の生徒や隣の教室の生徒達も驚き、心配そうに窓から顔を出している。
「あれは……!」
ナギサは校庭に現れた怪人を睨む。
今まで見たことのない怪人だった。
背中から生えた二つの翼と黒く長く針のように尖った口、筋肉質で長い手足、灰色の体。
まるで蚊のような出で立ちをしていた。
「どうしよう……、ナギサ!?」
友人が怯えた顔で彼女のほうを振り向くと、既にナギサは教室から消えていた。
人気の少ない裏庭に走ってきたナギサは、人がいないか確かめると、ネックレスに手をかざし、力強く小さな声で呟いた。
「変身!」
青い閃光と共に制服が光の粒となり、空中に消える。
強化スーツが彼女の体を包み、強化仮面がその可愛らしい顔と瞳を閉ざす。
正義のヒロイン、ラディーネへと変身したナギサは校庭に向かって走った。
「待っていたぞ、ラディーネ……
俺はモスキイト、貴様の血と力、そして貴様の心を奪ってやる」
虫のように奇妙なその顔に表情はない、だが、欲情に満ちたような声で、モスキイトと名乗る怪人は囁いた。
「みんな、早く逃げて!」
ラディーネは生徒達に叫ぶ。
モスキイトは逃げ惑う生徒達を無視し、その視線をラディーネだけに集中させた。
「なんのつもり?」
ラディーネは強化仮面の中から、モスキイトを睨み付ける。
「貴様の全てに、この俺の口吻を突き刺してやりたいのさ……
そして、貴様の涙と敗北を味わいたい」
「ふざけないで!」
モスキイトの口振りに苛立ちを募らせたラディーネは、勢いよく剣を抜いて斬りかかる。
「おいおい、焦るなよ、じっくりと俺のことを刻み付けてやる……」
モスキイトは翼をはためかせ、空中に飛び上がった。
バサバサと不気味な音が響くが、ラディーネは怯まない。
「馬鹿にしないで!」
ラディーネは校庭の木を利用してジャンプを繰り返し、モスキイト以上に跳ね上がった。
空中で体勢を整え、剣を構える。
ラディーネの姿を見ていた生徒達が、口々に応援の言葉を叫んでいた。
「俺に空中戦を挑むとは、ナンセンスだな!」
ひらりとラディーネの攻撃を避けたモスキイトは、彼女の背後に回り込む。
「遅いな」
「くッ!」
ラディーネは背中を蹴り上げられ、さらに上空へと飛ばされてしまう。
彼女は衝撃で剣を落とし、武器を失う。

169 :
(やってくれるわね……、でも!)
彼女は身を翻し、正面から自分を抱き抱えようとしてきたモスキイトに強力なパンチを与えた。
強化スーツから生み出されるそのエネルギーは並大抵ではない。
それだけじゃない、ナギサの正義の心と決意が、ラディーネを強くしていたのだ。
モスキイトは勢いよく地面に叩き付けられる。
衝撃で地面から砂ぼこりが舞い上がる。
ラディーネの勝利を確信した生徒達が歓声を上げる。
(まだ終わっていない……)
ラディーネは落とした剣を拾うと、じっと砂ぼこりの中を睨む。
やがてモスキイトが砂ぼこりの中で立ち上がると、彼は休むことなく突進してきた。
「ヤるなぁ! ますます突き刺してヤりたくなったゼェ!」
「しつこいのはキライなのよ!」
ラディーネの剣とモスキイトの鋭い口吻が交わる。
「気が強ェな、昔は泣き虫だったんだろォ?
スパイダーから聞いたゼ、早く挿して、その泣き顔を拝みてぇナァ……」
「いい加減にしてよね……」
ギリギリまで接近していたため、互いに動けず、しばらくその状態が保たれていた。

「はああぁぁッ!」
先に動いたのは意外にも、ラディーネの方だった。
彼女はモスキイトの膝をキックした。
鈍い音が響き、さすがのモスキイトも辛そうな声を出す。
怯んだモスキイトに隙ができ、ラディーネはそれを見逃さない。
(これならいける!)
彼女が剣を勢いよく振りかざそうとした、まさにそのとき、モスキイトの口吻から白く濁った液体が噴射された。

170 :
(な、なに!?)
その液体は彼女の肩の辺りにかかり、その部分だけではあるが、ラディーネの強化スーツが、瞬く間に溶けていってしまった。
「ずいぶん旨そうな肌してんナァ♪」
ラディーネが驚いている間に、モスキイトは彼女の真正面に回り込んでいた。
「しまっ……!」
モスキイトは彼女に抱き着き、その異常に強力な筋力で彼女の手足を拘束した。
長い手足を絡められ、完全に無抵抗になる。
「まずは、肩から頂くゼェ!」
待ちわびたように叫ぶと、モスキイトは躊躇なく、その鋭く尖った口吻を、スーツが溶けて肌が露出している肩に突き刺した。
(い、いや!)
肌を貫く音が響き、傷口から血が流れ始める。
「ひゃああああああッ!」ラディーネは痛みに顔を歪め、耐えきれずに叫んでしまう。
その光景を見ていた生徒達は、いままさに目の前で起きているラディーネのピンチに震え上がった。
「安心しな、俺の唾液が痛みを麻痺させる
その代わりに、貴様に注入した唾液は、永遠に体内を流れ続けるがナアァァ……♪」
それを聞いたラディーネは必にもがき、なんとか逃げようとする。
だが、絡められた手足が自由を奪い、どうすることもできない。
(永遠にこんな奴の唾液が……?)
「や、やめてえぇ……」
「抜かれた血の代わりに俺の唾液が貴様の体を流れる
唾液は貴様の体内を回り続け、やがて貴様は俺の口吻を求めだすようになる……
貴様の体内は俺の唾液で満たされる
そして、その肩の傷口は永遠に、俺に敗北した者の証として貴様の肌に刻まれる
もう消えはしない」
「そんなのイヤああああッ……」

171 :
モスキイトは、唯一にして最強の敵を翻弄できることに、最高の悦びと快感を感じていた。
モスキイトは恐怖と屈辱で震えるラディーネを見逃さない。
「貴様の血はウマイなァ!」
「だめええぇ!」
勢いよく吸い上げられ、嫌でも血が流れ出ていく感覚が分かってしまう。
「もう、だいぶ血の代わりに唾液が流れたゼェ……」
ドクドクと脈打つモスキイトの口吻から、液体のようなものが押し流されてきているのが分かる。
(も、もうダメ……)
血やモスキイトの唾液とは別に、水の噴き出すような音が響きはじめた。
(あああ、お漏らししちゃたよぉ……)
ラディーネは、モスキイトによる行為の恐怖と屈辱から、失禁してしまった。
無理もない。
恐ろしく醜い姿の怪人に抱き締められ、得体の知れない体液が容赦なく体内に流し込まれているのだ。
モスキイトはそれを本能で感知したのか、自らの唾液を指に塗り、ラディーネの下半身を、ゆっくりと突き刺した。
「な、なにするの!?
お願い、やめてえぇ!」
強化スーツが溶け、ぽっかりと丸く穴の開いた部分から、噴水のように尿が放たれる。
ポタポタと垂れ、地面に大きなシミを描く。
「ヒャハハハ、ついに漏らしちまったかァ……
見てみろ人間ども!
これがお前らが頼りにしていたラディーネ様の末路だ!」
血を抜かれ、抵抗する力を失ったラディーネは、モスキイトに足を大の字に開かれ、その情けない姿を生徒達に見せしめられた。
すると、ナギサの親友であり、ラディーネのファンであるリナが走り出していた。

男子達は興奮を隠すことに必だった。
だが、明らかにイヤらしい目でラディーネを見守っていた。
「見てみろよ、あいつら喜んでるぜ?」
「最低よ、こんなの……」「漏らしはしても、泣きはしないんだナァ、いいぜ、そろそろ素顔を見せてみろ」
(わ、わたし、どうなるんだろうなぁ)
血を抜かれ、動くことなどできない体。
絶望と疲労から体が限界を迎え、とうとう意識が朦朧としてくる。
(もうダメだ……)
ついにモスキイトによって強化仮面が奪われようとしていた。

172 :
「待ちなさいよ!」
その声と共に校庭に、バケツを持った少女が現れた。
(リ、リナ……?)
「なんだァ?お前は」
リナは液体の入ったバケツを持ったまま仁王立ちし、自らの憧れであるラディーネを辱しめる化け物に向かって勇敢に叫んだ。
「この世に悪がある限り、正義に生きる者達は永遠に立ち続ける!
どんな辱しめを受けようとも、何度でも立ち上がる!」
(リ、リナ……)
彼女はわずかに微笑むと、バケツを持ったままモスキイトとラディーネに向かって走り始めた。
「ッタクよぉ、こっちは忙しいんだよ
邪魔すんじゃねエエエ!」
(ダメ、逃げてリナああぁ!)
声の出せぬラディーネは必に心の中で叫んだ。
モスキイトがラディーネから剣を奪うと、彼はリナに向かって突進した。
ドスン……!
リナの腹部にモスキイトが奪った剣が突き刺さる。
(あ……ああぁああああああ!)
その光景を黙って見ていることしかできなかったナギサの心の中で何かが目覚めた。
なぜか体が軽くなり、意識が戻る。
だが、その心は黒く染まっていた。
ラディーネは静かに立ち上がると、おぼつかない足つきで二人に向かって歩きはじめた。
かつて味わったことのない痛みに顔を歪めるリナだったが、必に歯を食い縛り、倒れることなく立ち続ける。
口からは血が垂れているが、彼女はニヤリと笑った。
「かかったわね……」
リナは持っていたバケツの中身をモスキイトに浴びせた。
そして、ポケットから取り出したライターで火を放った。
モスキイトの体は炎に包まれ、炎上をはじめた。
「ウワアアアア!」
モスキイトは叫び散らし、苦しそうに地面をのたうちまわる。
その光景を見たナギサは驚き、なんとか我に返った。
「あんた虫っぽいと思ったら、やっぱり火は苦手なんだ……」
リナはそう呟いて倒れる。彼女はヒーターの石油と先生のライターを奪い、変身もなしに怪人と戦ったのである。

173 :
モスキイトは、しばらくすると動かなくなり、砂となって消えた。
「や、やったわ……」
勝ち誇ったように腕を空に向けて伸ばしているリナは、満足そうな顔で呟いた。
ラディーネはフラフラと歩きながら、なんとかリナの元まで歩いてきた。
倒れているリナの前で膝をつく。
「はじめまして、ラディーネさん
あなたを助けられてよかった」
リナは笑顔で自分の前に座っている憧れの存在に向かって呟いた。
「リナしっかりして!
ど、どうしてあんな無茶を」
「あれ、なんで私の名前を?
それに、その声……」
リナは少しの間だけ黙ると、スッと息を吸い込んだ。
「そっか、やっぱりラディーネの正体は可愛い女の子だ♪
こんな、こんな近くにいたんだね
よかったよ、最後に一緒に戦え……て……」
「リ、リナ?」
その呼び掛けに、彼女は答えない。
彼女は静かに目を瞑り、笑顔で眠っていた。
校庭には空気を切り裂くような叫び声が響き、気が付いたときにはラディーネも意識を失っていた。
ナギサは意識を失いながらも、強化仮面の中で大粒の涙を流していた。
その心が黒く塗り潰されるまでに……。
ラディーネは結果としてモスキイトに完全な敗北をしたのであった。
―続く―

174 :
今回はここまででございます。
次回は、もうちょっと丁寧な文章で書くように心掛けます。
では、失礼!

175 :
これ、変身シーンにもう少し肉付けしたらシリーズ化できるんじゃね?単発ネタで使い捨てるには勿体ないと思う

176 :
>>151-161
乙です
正義のヒロインなのにヘビ嫌いっていいですね。もう少し強く押し出してもいいかも
ヘビ年だし
>>166-174
こちらも乙です。続くって事は続くんですね。悲劇のヒロインは親友がぬまでがプロローグか
文章は気にし始めるといくらでも時間かけられるんでご用心を
これだけ展開があれば地の文も少なくていいですし
やっぱり変身ヒロインものは見ていてわくわくですね
そして図らずも両方に蜘蛛の怪人が出ているという

177 :
乙です^^
スーツデザインの描写をもっと具体的にしてほしいです。。。

178 :
強化仮面ってのがどういう造形なのか知りたくはあるな
字面で見るとなんかちとダサいイメージがあるんで
アイマスクみたいなの?それともバイザーとかのあるヘルメットみたいなの?
そこら辺の描写のある次作期待してますんでオナシャス

179 :
ご指摘と感想ありがとうございます^^
強化スーツとかのデザインは苦手だから、正直ちゃんと考えてなかったんですよねw
ごめんなさい
今回はなるべくその辺を細かく書けるように心掛けます。
そして、今から続きを投下いたします。
前回書いたスキューナも加えることにしたので、急展開になってしまいましたが、お話が安定するまでお待ちください。

180 :
ナギサは暗い空間で目を覚ました。
寝ていたベッドから起き上がるが、方向が分からず身動きが取れなかった。
(ここは……)
すると、頭上のライトが光を発した。
辺りは照らされ、見たこともない機械やSF映画に出てくるような機械が自分の周りに設置されていることに気がつく。
ナギサは病院で使われているような白衣を着ていた。
「起きたかね、ナギサくん!」
慌てた声と共に、丸眼鏡をかけて白衣を着た初老の男が現れた。
「あなたは……?」
「わたしのことは教授と呼んでくれ、どうせ長い付き合いにはならん」
「待って、何を言ってるの?」
ナギサは自分の置かれた状況を把握できなかった。
モスキイトとリナがんだこと、自分が気絶したことは覚えているが、意識がはっきりしなく、ふわふわと宙を浮いている気分だった。
「時間がない、手短に説明しよう
ここは、対怪人用の極秘兵器施設だ
君は怪人に受けた傷と精神的ダメージによって意識を失った、そして、変身が解除された
君の学校の生徒は君がラディーネであることに気が付いた、もう後戻りはできまい……、君には辛いかもしれないが、まだ戦ってもらう」
教授は急いだ口調で淡々と喋り続けた。
「なんだか知らないけど、私はもう戦えない
私は弱い、そして孤独、仲間がいない、親友を守れなかった、自分のことさえも……」
ナギサはモスキイトによって肩につけられた傷跡を見ると、立て続けに語った。
「私はもう半分怪人みたいなものよ、モスキイトに体内を汚されたから……」
ナギサはうつむく。
「すまない、だが、今この世界は君によって救われるかもしれないんだ
それに、君には仲間がいる」
「仲間?」
教授は頷き、語り出した。
「別の世界の守護者だ、名前は波音カナ、彼女はスキューナと呼ばれる彼女の世界の守護者だった
だが、キルケイと呼ばれる女怪人の発する邪液によって毒され、今は奴らの基地に囚われ、凌辱を受けている」
「別の世界の……、スキューナ?」
「君には彼女を救出してきてもらいたい、これが彼女の邪液を中和するための薬だ」
おもむろに白衣のポケットから注射器を取り出し、ナギサに託す。
「そして君のパワースーツも改造を加えて強化した
君は怪人によって体内を汚されたが、それによってスーツが体に順応しやすくなったのだ
元は怪人からもらったものだろう?
これが君の変身のための新しいネックレスだ、変身をしてみなさい」
ナギサは言われたままにネックレスに手をかざし、自信の無いように小さな声で呟いた
「変身」
すると、青白い光と共に白衣が消え、彼女の上半身を西洋の鎧のような装甲が包んだ。
下半身はスカートとタイツだけだったが、教授は、ある程度の攻撃を跳ね返すことができると語った。
「仮面は正体がバレた今では、もういらないであろうから、ゴーグルにしておいたよ」
頭にはヘッドフォンのような物がつけられ、近未来の兵隊がつけているようなデザインの、オレンジ色の四角いレンズのゴーグルがナギサの瞳を守った。
ヘッドフォンのボタンを押すと、ゴーグルは消え、再びボタンを押すと、ゴーグルが出現した。

181 :
「これがラディーネの力なの……?」
ナギサは鎧が体と共鳴するような感覚を味わっていた。
腰に装着された剣も改造されているようで、これならば戦えるという気持ちが自然と湧いてきた。
「悪いがもう時間がない、これがスキューナのための変身ネックレ……」
教授がラディーネにもう1つのネックレスを手渡そうとすると、部屋にサイレンの音が鳴り響いた。
アナウンスによると怪人の大軍が攻撃してきたようで、研究者の機材が次々と破壊されているようだった。
「それを持って、奴らの基地に行け!
基地までの道はゴーグルが案内してくれる、ヘッドフォンのボタンを押すんだ」
彼女は言われた通りにボタンを押す、するとゴーグルには最適なルートが表示された。
「忘れるところだった、これは君と波音カナくんのための家のIDだ、怪人が寄り付かないように、唯一完成した対怪人用のバリアを放出している
理解できないことは多いだろうが、とにかくまずはスキューナを救え!」
「あなたはどうするの!?」
「ここで時間を稼ぐ、いま奴らの基地は守りが手薄だ、自らの勝利を確信して油断している!
彼女を救いだすチャンスは今しかない、行くんだ」
教授は地下への扉を開けて力強く言った。
「わ、分かったわ」
ラディーネは頷き、教授に見送られながら地下を走った。

182 :
ラディーネはゴーグルに案内された通りの道を進んできた。
どうやらステルス機能まで追加されているようで、人とすれ違っても見向きされなかった。
ゴーグルに記された矢印が頭上を向く。
空に基地は見えないが、おそらく自分と同じようにステルス機能で姿を隠しているのだろう。
「どうすれば……」
すると、ヘッドフォンからアナウンスのような女性の声が聞こえた。
「腰のベルトのボタンを押せば、翼が開けます」
「あ、あなたは何者なの?」
「私はサポートシステムです」
どうやら機械でしかないようで、それ以上の返答はなかった。
ラディーネは言われた通りにボタンを押す。
すると、鎧の背中から光の粒子を帯びた天使の翼のような物が出現した。
ラディーネは無意識に飛び方を理解した。
翼が羽ばたき、ラディーネは上空へ上がる。
ある程度、怪人達の基地へ近付くと、ゴーグルには基地の姿が確認できた。
どうやらステルスを見破る機能までついているようだった。
「システム、彼女が拘束されていそうな場所は?」
「ゴーグルにルートを表示しました
二ヶ所該当ポイントがありますので、最短ルートのほうからご案内します」
気味の悪い洞窟のような穴に入り、ゴーグルに記された矢印に従って進む。
どうやら、怪人達は本当に研究者に総攻撃を仕掛けに行ったようで、誰ひとりとしていなかった。
だが、見張りがいないとも思えない。
油断をしないように進んでいると、鼻を突くような臭いがラディーネを襲った。
「な、なに?」
「生態反応、その先です」
ラディーネが警戒しながら歩いていると、黒い棘の檻にいれられた1人の、自分と同じ歳くらいの少女を発見した。
「だ、大丈夫!?」
少女は裸で、体には怪人のものと思われる体液がかけられていた。
どうやら臭いの正体は怪人の体液だったようだ。
「ンアァ♪誰ェ?」
少女は体をくねらせ、犬のようにラディーネの前に伏せた。
口からはだらしなく唾液が垂れている。
「あなたを助けに来たの」
「ふぇ?」
彼女は意識が朦朧としているようで、状況を理解できていないようだった。
すると、ラディーネは迷いなく腰から剣を抜き、棘の檻を破った。
そして、教授から預かった注射器を彼女に刺す。
「ンン……」
くすぐったそうに体をひねると、囚われのスキューナの瞳に数千年振りに光が戻った。
「ううッ、あなたは?」
「良かった!」
ラディーネは正気に戻った波音カナを抱き締めた。
「暖かい、久し振りに感じた温もりだわ……」
「私にも状況が理解できないんだけど、早くここから逃げましょう!」
ラディーネは波音カナを抱え空を飛び、教授から言われた家を目指して怪人の基地を無事に脱出した。

183 :
最近、俺が嵌ってる風俗が有るんだけど。
即プレイってヤツ。さりとて、お金もないしなあ。
激安ってのでも探していくと、大塚とか池袋に突き当たった。
特に池袋は激戦区で、値段が安いのにかわいい子がいっぱい居る。
ラブホも激戦で、平日の午前中だとガラガラ・・・割引してるところも特に東池袋だと多い。
受付の有る店が狙い目で、
プレイ時間によってはAFが無料とか、潮吹き?が無料とか、色々選べておつだよ。
お金が有ると、渋谷や大久保に遠征するが、高くてブスだと落胆。

184 :
「良かったのですか、クラーケン様?」
女怪人キルケイが、巨大なイカのような出で立ちの怪人に言った。
「今は泳がせておけ、貴様も楽しみが増えたであろう?
あの者達の闇を解放させる役目は貴様とスパイダーに任せよう、それならば深い闇に魅せられることになるであろう?」
「ええ、あの2人の体は我々と同じようになりつつあります、心はより簡単に堕ちるかと……」
それを聞いていた蜘蛛の怪人が溜め息混じりに言った。
「あのまま闇を産ませていれば、簡単に勝てたであろうに……
ラディーネもワシが調教してやれば良かったのだ」
「狩は楽しむものだ」
「なるほどな」
「奴も再び我々の奴隷となり、この世界の守護者も同じように堕ちるであろう……」
三体の怪人は深く静かに笑った。
続く

185 :
あれから半年……。
囚われの波音カナ・別の世界の守護者スキューナをラディーネが救出してから半年が経った。
スキューナを救出したラディーネは、教授から預かったIDで地下に用意された自分達の家に身を潜めていた。
家と言うよりは基地であった。
二人が身を潜めているこの基地には、大量の食料を生産できる最新鋭の機械や水分を濾過できる装置が配備されていた。
どうやらあの教授の計らいらしい。
対怪人用のバリアも抜群の効果を発揮し、ここに危険はなかった。
しかし、世界の状況は大きく変化し始めていた。
守護者を失った人々は怪人達の悪行に再び恐怖していた。
完全に壊滅し、支配された土地もあるという。
おそらく対怪人用の兵器開発施設も破壊されたのだと悟った。
だが、今はスキューナもラディーネも姿を現すわけにはいかない。
心が不安定なのだから当然だ、闇に心を奪われれば、どうすることもできなくなる。
波音カナは自分が何をされていたか、自分の世界がクローケンズ・ネメディオンに食い荒らされた光景を思いだし、悲しみや心の痛みと戦っていた。
カナはナギサにこう言ったことがある、自分を救ってくれたのはありがたいが、私に何が守れるのだろうかと。

186 :
そしてカナは、なぜ自分が歳をとらないのかは分からないが、一度スパイダーに言われたことを思いだし、なんとなくではあるが、自分の体が怪人によって改造されたのだと察した。
それに、カナは既に体を千年近く怪人達に調教され、闇と快楽を深く刻まれていた。
時折、体が熱く火照り、快楽を求め出すことがあった。
そういうとき彼女は、自分の部屋の鍵を閉め、変身して自慰をしていた。
今もそうして満たされぬ自分の心を騙している。
「変身……」
カナはナギサから渡されたネックレスに手をかざし、小さな声で呟く。
黄色い光が彼女の体を包み、上半身にラディーネと同じような鎧の装甲が現れた。
下半身にはスカートとタイツ、脚には攻撃から身を守るための鮮やかな装甲が装着されていた。
「んん……」
スキューナは顔を赤くして犬のような姿勢をとる。
「ハァハァ♪」
待ちきれないのか、彼女の性器からは愛液が溢れ出す。
タイツに愛液が筋を描き、スカートには染みができた。
「こんなこと、ダメなのに……」
スキューナはそう呟きながらも、スカートの中に手を入れ、クチュクチュと音を立てながら息を荒くした。
「あぁあ、怪人に犯されてかんじちゃうなんてぇ♪」
スキューナは自分が怪人に奴隷のような扱いを受けていることを想像しながら、指の動きを早くする。
多少の破れや傷ならば、一度変身を解除すればすぐに修復されるため、彼女は自分でタイツを破いたのだ。

187 :
ヒクヒクと疼く穴に指が入り、スキューナは満足感で心を満たされた。
口から唾液が垂れ、だらしない表情になる。
瞳は歪み、さらなる快楽を求めてた。
「お、おひりぃもぉ♪」
スキューナは下着をアナルに沿って装備のナイフで切り裂いた。
パックリと開き、愛液で濡れた指をズブズブと差し込む。
「あひいぃいい♪」
彼女はアナルに最高の悦びを感じるようになっていた。
キルケイの大蛇に貫かれ、スパイダーの粘液を放出され、たくさんの怪人に体液を注入され、いつの間にかその行為に悦びを見出だしていたスキューナは、もう逃げることはできない。
彼女は食料の中から胡瓜を選んで用意していた。
形がよく、なるべく太いものを……。
スキューナは胡瓜を舐め、アナルに運ぶ。
ヒクヒクと大きく開いた穴は、気持ち良さそうにそれを呑み込んだ。
股間に絞まるような感覚が走り、悦びに顔を歪める。
「いぃぃのおぉ♪」
閉まり、開きを繰り返す。
彼女はバッタの怪人に調教されていたときのことを思い出していた。

188 :
「お前がスキューナか、俺はロクスタだ
キルケイに捕まったんだってな、あいつからは正義のお姫様を孕ませてやれって言われてるぜ」
ロクスタは尖った二本の指でスキューナの顎を持ち上げて言った。
「は、はら……ま?」
「そうだ、怪人を産んでもらう」
淡々と語るロクスタは触覚で彼女の頬を撫でた。
これはまだ囚われてから数日しか経っていなかったときのことで、いくら狂わされていても理性があり、さすがに抵抗があった。
まだスキューナだった頃のスーツの残骸も装着されたままだったため、その姿は完全に敗北した正義のヒロインだった。
「安心しろ、痛みや苦しみはない」
そう言い、ロクスタは強力な脚力で彼女を押し倒し、背後に回った。
ロクスタは生殖器を下半身から出すと、スキューナのアナルに突き立てようとした。
生殖器は半透明の緑色で、血管のようなものが脈を打っていた。
「ひ、ひいぃぃ!」
自分の背後で起きているおぞましい光景に恐怖したが、既に調教されていた彼女には味わってみたいという気持ちもあった。
「ほらよ!」
「ぶはッ……」
突然、容赦なく突き上げられ、唾液が飛び、目は驚きで丸く見開く。
「ひゃああああ♪」
キルケイの大蛇を遥かに超える快楽が襲い掛かる。
ドクンドクンと脈を打つ度に体が跳ね、開いたままの口から唾液が飛び散った。「アヘ、アヘェ♪」
やがて体が快楽に染まりはじめた頃、スキューナは自ら腰を動かしはじめた。
ロクスタが後ろで息を荒くしているのを感じ取り、彼を喜ばそうと本能的に動く。
「キ、キモチイイれひゅうう♪」
「ああ、俺もだ」
ロクスタは尽くすように従順に成り下がったスキューナの背中を撫でた。
背筋に妙な感覚が走るが、スキューナにはそれすらも悦びと変化する。
「あああああ♪」
「そろそろだ……、我々の苗床となれスキューナよ」
その言葉を言い終えると、ロクスタの生殖器が膨らみ、中から細長い卵のようなものがたくさん排出され始めた。
「イヤあああぁぁ♪」
理性が拒絶しながらも、自分の中の何かが悦びに満ちた叫びを上げさせた。
同時にゾワゾワとスキューナの腹が膨らんだ。
ロクスタは生殖器を彼女から離すと、彼女を壁に寄り掛からせた。
「どうだ?」
「ハァハァ♪」
壊れはじめた彼女にその言葉は届かない。
「まあ、いい、貴様の体で闇を吸収すれば、時期に孵るであろう
産まれる前に出さないと、痛みを味わうことになるぞ」
その後、スキューナは大勢の怪人の前で産卵ショーとして辱しめを受けた。
しかし、彼女自身はそれを悦びと感じていた。
次々とアナルから落ちてくる卵は、すぐに孵り、小さなバッタ達がスキューナの体を覆ったのだった……。

189 :
「カナ、大丈夫?」
扉の外から自分を呼ぶ声が聞こえ、慌てて我に返る。
「だ、大丈夫だよ!」
「そう? あのね、ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
「分かった、いま準備するから!」
カナは変身を解き、部屋の鏡で自分の顔を見た。
涎の後が頬に残っていた。
彼女は顔を洗い、再び鏡を見る。
「大丈夫大丈夫……」
必に自分に言い聞かせる。
この先、自分がどうなるか不安だった。
続く

190 :
age

191 :
よくわからない

192 :
>>189
GJ
ヒロインの「は、はら……ま?」という台詞が過酷な現実を突き付けられた衝撃を表していて、
なんかエロくて良かった

193 :
うーん

194 :
あげ

195 :
ちょいと保守がてら雑談でも一つ
ピクシブの聖結晶姫ミツキって小説かなり良いね
作者もいろんな好きな作品からのごった煮と言っているように、ディバインハートマキナとファントムガールからの
影響が強く見受けられるんだが、これが俺のツボにドンピシャに嵌っていていた
最近ネット小説で良いヒロピンモノを見かけないという奴はちょっとだけでも読んでみたらいい

196 :
あれ良いよね

197 :
>>195
読んできたがそうでもなかった
逆にごった煮すぎてただのエロSSって感じだったわ

198 :
俺はそこが好きだな
自分の好きにやってる感じがして
商業の変身ヒロイン物とか規制やらパクリとか避けようとする必要があるから、ちょっと頭打ちになってるきらいもあるし

199 :
Zガンダムは基本的に単艦同士の追撃戦ばかりだから、たまにサラミス改が並ぶシーンがあると結構胸が熱くなるよな
あとZ時代の外伝でアレキサンドリア級やアイリッシュ級が母艦とかになってたりするともう脳汁出る

200 :
今年のプリキュアは4人だけど
魔法少女もののベストな人数って何人なんだろ

201 :
とんでもない所に誤爆した…orz

>>200
俺的ベストは2人かな?コンビでなんたらってのは何をするにも纏まりがあって具合が良い
それを越えるなら5人
ただこの人数はもはや戦隊モノのフォーマットであり、魔法少女モノからは逸脱すると思う

202 :
(投下します。導入が長い上に今回分ではエロまでいきませんが、よろしければ見てやってください)

1.
 科学と文明の力は、世界を覆っていた闇を打ち払ったと考えられている。無知ゆえのあらゆる迷妄を駆逐し、
理性と合理主義が支配する新たな時代を築き上げたと。しかし現代社会においてその考えは、浅はかな買いかぶ
りだと断言せざるを得ない。繁華街に立ち並ぶ無数の商店は人間たちの欲望を際限なく掻き立て、眩い照明はか
つて闇を打ち払ったその明るさによって、人々の理性を失わせる。そうして狂気に陥った人間が再び暗闇に迷い
込めば、そこには太古の暗黒よりもなお邪悪な、強欲の魔物が姿を現すのだ。
 華やかな街並みからほんの壁一枚隔たった路地裏に、おぞましい悲鳴がこだましていた。ゴミと汚濁に塗れた
地面で大きくバウンドし、コンクリートの壁に叩きつけられたのはまだ十代中ほどに見える少年だった。口から
血を流し、幼さの残る顔立ちは見る影もなくボコボコに腫上がっている。周りには彼の仲間であろう、カラフル
に髪を染めた少年たちが三人ほど同じように倒れ伏している。元々着崩していた制服はあちこち引き裂かれ、血
を流す傷口そのもののように痛々しかった。
「これで終わりじゃねェだろうな」
 犠牲者たちのうめき声に混じり、押しした声が響いた。まだ若いが荒々しく、ドスの効いた声だった。
 先ほど吹き飛ばされた少年の目前に軽く靴音を鳴らして、声の主が立ちはだかる。その正体は、彼よりほんの
二つ三つ上という程度の若い少女だった。黒いセーラー服に赤いスカーフは、闇夜に見事に溶け込んでいた。そ
の少女が再び、地の底に響くような恐ろしい声を放つ。
「さっきまでの威勢はどうした? さんざ人様見下して、ヘラヘラ笑ってたじゃねえか、あぁん?」
 顎の辺りで切り揃えられた黒髪はサラサラと美しく、細面ながらもふっくらした頬にははじけるような張りが
ある。軽やかな立ち姿は一見すると可憐で儚げな美少女だったが、その切れ長の眼は狂気すら帯びてギラつき、
野生の獣のごとく凄絶に燃えていた。打ち倒され、ぐったりと俯く相手の頭を乱暴に掴み、不器用にセットした
髪の毛を力任せに引っ張って無理やり上を向かせる。
「楽しませてやるとかいったよなァッ? いつ楽しくなンだよテメェよぉッ!!!」
 怒号を放ちながら、娘は少年を自分の目線の高さまで引きずり上げた。その細腕からは信じられない、化け物
じみた腕力である。もしかしたら本当にこの娘は悪魔なのかもしれない。頭髪を吊り上げられる痛みよりも、急
速に膨れ上がる恐怖に少年は目を見開く。その幼稚な瞳を、容赦がないほど真っ直ぐで鋭い眼光がガラスのナイ
フのように貫いた。究極の鋭さを持つ刃は痛みすら与えず、ただ血液だけが途絶えることなく流れ出す。未熟な
心はみるみる蒼白にやつれていった。
「ひ……、ゃ、め……」
 少年が悲痛な声を上げる。
「ゆ、ゆるして……」
「あぁん?」
「ご、ごめんぁさい、ゆるして……くだ……」
 彼の心からは既に抵抗の意志は完全に消えていた。この苦痛から逃れ、再び光の差す世界に帰ることができる
なら、命乞いでもなんでもするつもりだった。付け焼刃のプライドをかなぐり捨て、涙を流し、いくらも年の違
わない少女に必の懇願をしていた。、
「へぇ? なんだ、今になって許してくれってか?」
「はぃ」
「ふぅん……」
 悪魔が、にっこりと笑った。一瞬、歳相応の少女の顔が見えた気がした。少年が恐怖を忘れ、思わず見とれそ
うになった瞬間。
「お前はクズだな」

203 :
 再び地面に叩きつけられる衝撃。
「クズが不良の格好して悪者ゴッコか? ッケんじゃねェぞダボが!!! クズの分際で何かできると思った
か? ああ? 言ってみろよオラァッ!!!」
 壁を背に崩れ落ちた少年の腹を力任せに蹴り上げる。少年はゲホッと大きく咳き込み、血の飛沫を飛ばす。腹
を押さえて喘ぐ彼の額に、少女の膝頭が押し当てられた。
「なあ、人間の鼻って思いっきりブッ叩くと、陥没して脳に突き刺さるらしいぜ」
 むき出しの膝小僧の感触は滑らかで、ほのかな暖かささえ感じられたが、いっそ金ヤスリでも当てられていた
方がよほど心安らぐものだっただろう。
「面白ェよなあ。見てみたいと思わねえか」
 縮み上がった少年の喉からは、か細い涙声しか出てこない。
「やめ……、さないで……」
「アホか。さねェよ」
 小さな膝頭が、少年の頭部を意外に優しく後ろに放る。
「今回はな」
 冷たく言い放ったかと思うと、少女の脚が後ろに大きく引き絞られた。迫り来る黒靴の血も凍るようなスピー
ド。
「二度と舐めたマネすんじゃねーぞガキがっ!」
 つま先が少年の顎を捉えようとしてしくじり、踵が鼻の頭を掠めた。それでも精神的に責め苛まれ、打ちのめ
された者にとっては十分で、翻った黒スカートが元通りになった時には、既に彼は失神していた。
「はっ!」
 無様な敗者を蔑むように短く息をつくと、騒ぎの間中ずっと隅で震えていた、中学生くらいの私服の少女に眼
光を注いだ。
 小さな肩がビクッと跳ねる。背伸びして着飾ってはいるものの、まだ子供で通じるその少女は目に見えて怯え
ていた。煌びやかな夜の光に憧れ、小さな冒険への期待に胸を膨らませていたであろう彼女にとって、今夜のこ
とはもしかしたらトラウマとして残ってしまうかもしれない。
 知ったことではなかった。
「頓馬が。こんなところウロついてんじゃねーよ! さっさと帰れバーカ!」
 未だ倒れたままの少年の顔面目掛け、トドメとばかりに巻論を投げつけると、黒セーラーは颯爽とその場を後
にした。
.

204 :
2.
「美少女ヒロインとして今の行動はどうかと思うマヨ」
 健全な人間たちの住む表の世界に戻り、夜の繁華街を足早に歩く少女の前に、どこからともなくボトル型の浮
遊生物が現れた。ちょうどマヨネーズのチューブに手足がついたような姿だ。少女は鬱陶しそうに目を細める。
時刻は午後8時。駅前から広がるアーケードは、楽しげにうろつきまわる若者や、会社帰りのサラリーマンたち
で賑わっている。その活気溢れる波の中になら、ついさっきまで闇に身をやつしていた獣でさえ、たちまち紛れ
込むことができるのだった。
「っさい。あいつらはクズだ。ガキ捕まえて金巻き上げようとしてやがった。ボコボコにされて当然の人種だ」
「悪者を退治することは別に構わないマヨ。でもペチたんは暴力を楽しんでたマヨ」
「同じだろ。やることやってんだから、楽しもうが苦しもうが」
「だけどペチたん……」
「ペチたんって言うな!」
 思わず大きな声を出し、好奇の視線を集めてしまう。しかしカミソリの瞳で優しく睨み返すと、人の流れはま
た元の無関心を取り戻した。
 白蜜ペチカ。彼女の名前だ。その黒尽くめの外見や、戦いを好む性格を考慮すると、黒唐辛子トーチカに改名
した方が誤解を招く心配も少ないのだが、彼女自身はこの清らかで温かみのある可愛らしい名前を気に入ってい
た。少し可愛らしすぎると思うこともないではなかったが。
「ともかく、もっと美少女ヒロインとしての自覚を持つマヨ」
「だからそのビショなんとかってなんなんだよ」
「気を抜いていると、戦いはいつ起きるかわからないマヨ。特に今夜みたいな夜は、ベジトロンがよく現れるマ
ヨ」
 この語尾が耳障りな怪生物は、ある日突然ペチカの前に現れて、宇宙恐怖的怪物と戦ってくれるよう彼女に求
めてきた。
「マヨの名前はキュー●ーマヨ。マヨと独占契約を結んで美少女ヒロインになるマヨ」
 何度思い返しても痛々しすぎる第一声だ。正直毎回伏字にするのもだるかったし、いい加減ネタが古いにも程
があったので、ペチカはマヨ太と呼ぶことにしていた。
「お前それ毎晩言ってるよな。いい加減こっちは夜間外出の言い訳が尽きかけてんだけど」 若い女性が親に
黙って夜中に出歩くのは不道徳だという、前時代的な価値観をペチカは持っていた。誰であれ人間嫌いをこじら
せると規律にうるさくなるものらしい。
「それどころか最近じゃチカコさん、理由聞きもしねぇんだぜ。見送るときスゲエ頭に来る笑顔だし、あれ絶対
誤解してるって。どうしてくれんだよ」
「むしろ都合がいいマヨ。いっそマヨを彼氏として紹介すれば今度から堂々とパトロールができるマヨ」
「てめえがNA●Aに拉致られる方が先だよ」
「あっ、ここマヨ。ここからベジトロンの匂いがするマヨ」
 マヨ太はある店の前で立ち止まった。確かに匂う。懐かしさを感じさせる微かな土の匂い。通りに向かって開
かれた売り場には緑や茶色の植物性の物体が並び……。
「って、ここ八百屋じゃねーか!」
 再び大声を上げるペチカ。そこにあるのは普通の野菜だよと思いながらも、どんどん奥へ進んでいくマヨ太を
追いかけて、仕方なく彼女も店内に入っていった。
.

205 :
3.
「この辺マヨ! 臭い匂いがプンプンするマヨ!」
 大して広くもない店内を、大きな羽虫が飛び回る。これだけ騒いでも、マヨ太の姿は一般の人には見えないの
か、誰も気にとめる者はいない。あるいは見えてはいても、あんな怪生物が存在するという事実を脳が拒否して
いるのかもしれないが。下手をしたらペチカ自身も、彼(?)は単なる幻覚なんじゃないかと思う時が無くもな
かった。初めてあの怪物に会うまでは。
 深夜の住宅街にどこからともなくそいつは現れた。高さ約3メートル、巨大な葉で全身を覆われた奥に、黄色
く輝く目玉が見えた。ベジトロン。マヨ太によれば本来この時空間には存在しないはずの生物で、植物による全
動物の支配を企てる、異次元からの侵略者なんだそうだ。実際戦ってみて、友人になれそうな感触は一切なかっ
た。攻防一体となった葉の動きに初陣とはいえだいぶ苦労させられたが、戦い方のコツがわかってからは勝負は
すぐに着いた。それ以来ペチカはこうして正義の味方としての活動(マヨ太によれば美少女ヒロインとして
の、)を人知れず行っている。
 自分の世界に入り込んでいたペチカは、すぐ隣に人が近づいてきていることに気がつかなかった。
「なんか、買うの?」
「いっ!?」
 突然声をかけられて跳び上がる。背の低い、蛙みたいな顔のババアが先日のベジトロンのような敵対的な眼で
彼女を見ていた。
「な、なんだよ。店入っちゃ悪いかよ」
 ババアは答えない。ペチカはこめかみにジンワリと冷や汗が浮かぶのを感じた。
 小さな店をやっている中には時たまこういう態度の悪い手合いがいる。物言いがやたらとブッキラボーなのだ。
歓迎されるようなタイプの客に対してはもう少し当たりもよくなるのかもしれないが、八百屋で歓迎されるのは
ある程度まとめて野菜を買っていく、いわゆる主婦と呼ばれる人種だ。ペチカは主婦には見えない。セーラー服
を着た主婦というのはペチカの知る限りではいない。もっとも、親の手助けをする殊勝な学生だってそれなりに
いることも確かなのだが、しかしババアは長年の経験からか、ペチカがそういうタイプではないことを瞬時に見
抜いたらしい。
「これでも一応客だろうが」
 そう主張するペチカに対し、ババアはフンッと鼻で笑った。どうせ買わないくせに、と言わんばかりだ。ペチ
カが年長者に気を遣うタイプでなかったら確実に手が出ていただろう。
「最近の若い人はあまり野菜買わないのよ」
「はぁ、だから?」
「偏食って言うのかしらねぇ」
「知らねーよ、そんなこと……」
 一応ペチカには野菜の好き嫌いはなかった。一般的な八百屋に並ぶような野菜なら、固すぎるものやアクの強
いもの以外なら生でも余裕でいける。むしろ彼女が苦手なのは、味付け用として広く用いられるマヨネーズだっ
た。酸味が効いているのにこってりしているし、白くてべたべたしているのが気持ち悪くて仕方がない。野菜の
味付けなんて、百歩譲っても塩で十分だと思っていた。
 それでも馬鹿にされたような気がして癪に障ったので、当て付けに何かしら買っていってやろうかとペチカは
棚を見やる。不愉快な話だった。大体野菜が売れないのは、若者の嗜好云々じゃなくて単に高いからじゃないの
か。より安価な代替物に大半の人は流れる。だとすればお前らの本当の敵は輸入牛肉だ。こんなところで愚痴っ
てないで、善人面して哺乳動物の血肉を格安で切り売りしている戮者どもに顔面パンチでも浴びせて来い。そ
んな取り留めのない思考をしているうち、ペチカの眼は袋入りのミニトマトの上に止まった。
 ミニトマト! 手軽につまめて、食べ応えもそれなりにある。おまけに栄養価も高くて、彼女のような若い女
性にはぴったりだ。手を伸ばそうとしたところで、ペチカはその横に、なんだか赤くて丸くて、そして馬鹿みた
いに大きいものがあるのに気が付いた。
「なんだこりゃ。ギガトマト?」
 値札にはそう書いてある。3000円。やたら高いが、大きさと希少性を考えれば妥当かもしれない。バス
ケット・ボールくらいの大きさがあり、自重でぼってりと垂れ下がっている。垂れ下がることとは無縁のペチカ
だったが、その異様さは理解できた。
「新種だろうか……」
 そうしてまじまじ観察していると突然。
 トマトが眼を開いた。
.

206 :
4.
「ベジトロンマヨ!」
 ペチカを獲物と認識したのか、みるみる巨大化していくトマト。ベジトロンは生命力の高い相手を襲うことが
多い。ペチカの生命力の高さを感じ取ったのだ。
 たしかに元々彼女は、マヨ太に選ばれるほど生命力が高かった。だがそれは普通の人間にしては、ということ
だ。ベジトロンが狙っているのはおそらく、そんな中途半端な力ではない。
「ペチたん! 変身するマヨ!」
「え、あ、うん……」
 変身。マヨ太の持つ不思議な力によって、ペチカは異次元の怪物と戦う正義の戦士へと姿を変えるのだ。圧倒
的なパワーを持つその戦士は、ベジトロンにとって最高のご馳走だったが、それ以上に最強の天敵だった。
 マヨ太が結界を展開すると、二人以外の全ての時間が停止する。
「どうしたマヨ! 早くするマヨ!」
 しかし、事ここに及んでペチカは躊躇していた。周囲を見回す。店内にはそれなりに客も多く、また開放的な
構造のため通行人からも内部が丸見えだ。
「もっと、別の場所で止めるわけには行かなかったのか?」
「何を言っているマヨ! 早く変身しないと間に合わなくなるマヨよ!」
「わかってるけど……。畜生、わかってるよ!」
 声を荒げながらペチカは、真紅のスカーフを乱暴に解いた。シュッと音が立つほど強く引き抜く。黒セーラー
服のファスナーを開くと、両手をクロスさせて一気に首の辺りまで引き上げた。まぶしいほど健康的でスレン
ダーな十代後半のボディが露わになる。華奢な肩。細身のウエスト。黒地の服と色白の肌のコントラストが見事
だ。すっきりとへこんだオナカの真ん中にはどこか秘めやかな印象を与える愛らしい臍が見え、両腕を上げた体
勢だとほのかに汗ばんだ腋の窪みまで明け透けに晒される。そして全く膨らみのない胸はグレーのスポーツブラ
に守られていた。
 上着から頭が抜けると、ショートヘアがパサッと広がり、少女の頬を掠めて踊る。その頬は見てわかるくらい
赤く染まっていた。
「ああもう、やり難いな!」
 時間が止まっているとはいえ、衆人環視の中だ。前回は人通りのない住宅街だったが、それでさえかなりの抵
抗があった。それが今度は、こんな繁華街の真ん中で服を脱いでいかなくてはならないのだ。
.

207 :
 ホックを外してスカートを床に落とすと、小ぶりなヒップがブラと揃いのグレーのショーツに包まれている。
ソックスを脱ぐ動作の間、その三角布に包まれた小果実は、ツンと突き出されてフリフリと可愛らしく揺れてい
た。
(後は、下着だけか……)
 ペチカはますます赤くなった顔で、物言わぬギャラリーを睨みつける。余分な贅肉の一切ないスレンダーな少
女の身体が、スポーティな下着のみを身につけている姿は輝くばかりに魅力的で、健康的な色気を溢れるほどに
発散していた。しかし次はいよいよ、その下着を脱いでいく番だった。
 ブラの中に手を入れ、引っ張り上げると簡単に隙間ができる。思春期に入り、自分が女であることを否応なし
に意識させられるようになって以来、ペチカは胸を見られるのが恥ずかしくてたまらなかった。同年代のほかの
少女たちと比べ、目立つものが少なくて済むのは神様に感謝したいくらいだ。もしあと少しでもバストが大き
かったら、、恥ずかしさはこんなものではなかっただろうとペチカは思う。
 それでも、下着を脱いで現れた滑らかな胸部には女性としての確かな魅力があった。色白の柔肌は張り艶とも
に抜群で、一切の無駄を排したフォルムには完成された奥ゆかしさすら見出せる。そしてその落ち着きのある美
しさが、桜色に色づいた無防備な乳首を過剰なまでに目立たせていた。
 ペチカ自身にそうした意識があるかは不明だったが、顔を真っ赤にし、ショーツ一枚という姿で耐え難い羞恥
に肩を窄ませる少女のスレンダーな肉体は、それが控えめであるが故にかえって背徳的で、狂おしいほどの性的
魅力を湛えていた。
「は、早くパンツも! パンツも脱ぐマヨ!」
 急かすマヨ太を鬱陶しく思いながらも言い返す余裕もないペチカは、意を決して最後の一枚に手を掛ける。
 飾り気のないグレーのショーツは少女の瑞々しい肌に汗で張り付き、脱ぐときにどうしても裏返しになってし
まう。やさしい木綿の生地が引き剥がされ、冷たい空気にお尻を撫でられる感触にはさすがのペチカも言いよう
のない不安を覚える。しかし今さら途中でやめるわけにもいかず、まばらに毛の生えた控えめな性器まであらわ
にしてしまうと、ついに少女の身体を守るものは何もなくなった。両脚をあまり大きく開かないように気をつけ
ながら、順番に引き抜く。なんだか普段より時間がかかったような気がしたが、ようやく彼女は全ての服を脱ぎ
終えた。

208 :
5.
(うう、心細い……)
 屋外で全裸になるという経験は、恐れ知らずのペチカにとっても精神的にきついものがある。しかし一息つい
ている暇はなかった。服を脱ぐのは単に変身の前準備に過ぎない。今のままではペチカは少し喧嘩が強いだけの、
ただの裸の少女に過ぎなかった。
「マヨ太! 次、次!」
 脱いだ衣服をひとまとめにしてしまうと、右手を伸ばして降りてきたマヨ太を掴む。
「もう二分経ったマヨ」
「なっ……、嘘だろ? ちょっと待ってくれよ!」
「マヨが待ってもどうしようもないマヨ。あと一分以内に準備ができないと、ペチたんはただ服を脱いだだけで
元の空間に戻ることになるマヨ」
「しっ、んでも嫌だ!」
 引きちぎるようにマヨ太の頭の蓋を開ける。
「さあ、残り50秒マヨ! その間に変身するのに十分な量のカロリーエネルギーを、体に塗りつけるマヨ!」
 マヨ太の体を強く握ると、白くベタベタするクリームがびゅるっと飛び出てくる。ペチカはそれを手で受ける
と、感触を確かめるように二三度弄んだ。
「うぅっ、油っぽい……」
 心底嫌そうな顔をしながらも、その粘性物を平たい胸に塗り擦りつける。ピンク色の乳首がネットリとしたク
リームで覆われ、おいしそうに彩られていく。
 マヨ太の体内で作られるこのクリームは、カロリーと呼ばれる特殊な力を宿している。これは一般に知られて
いるカロリーとは別で、なにか魔法的なエネルギー源のことらしい。身体の上に直接塗りつけ同調させることで
エネルギーが体に馴染み、自分のものとして使うことができるようになるのだ。少なくともマヨ太の話では。
 カロリーエネルギーはあくまでも人間が元々持つ力を増幅させるに過ぎない。しかしその増幅の度合いは、姿
かたちを変えてしまうほど激しいものになる。これを応用したものがペチカの変身だ。本来は時間がかかるもの
である肉体の変化を一瞬に集中させ、故に発揮される力も爆発的なものとなる。消費もそれだけ激しくなるため、
変身するためには大量のエネルギーを摂取しなければならない。だからペチカは今一生懸命、自分の体にクリー
ムを塗りつけているのである。
 
「ひゃぅっ! こんな、多すぎだろ……」
 勢い込んでチューブを握りこんだものの、臍の上に射出されたクリームのあまりの量に思わず弱弱しい声を上
げてしまうペチカ。心なしか息も上がってきているような気がする。
「全然足りないマヨ! もっとマヨ! そのペチャンコなおっぱいにも、脇の下やおヘソにも、おxxこにも
たっぷりと塗りつけるマヨよ!」
 マヨ太はこう言うが、ペチカのスレンダーな身体はすでにその大部分がタマゴ色のクリームでベタベタになっ
ていた。とろりと流れ落ちた粘つく物体が疎らな陰毛に絡み、余ったクリームが股下から滴る。今の彼女は、そ
のまま間違って食卓に並べられてもおかしくないほどクリームまみれだった。胸、オナカ、わき腹、肩や腕。腰
周りや太もも、ふくらはぎ、足の先まで。元々彼女は他人に比べて表面積が少ないほうなのだ。さすがにもう無
理なんじゃないかとペチカは思った。
「まだ、体の中があるマヨ。ペチたんの上の口や下の口にマヨ太の先端を突っ込んで、びゅるびゅるっと出すマ
ヨ。それしかないマヨ」
「え、やだ。気持ち悪いし」
 口に上下の区別があるなんて初耳だったが、どちらにしても御免だった。
「つーか、もっとマシな変身の仕方はなかったのかよ! 本当に仕えねーマヨネーズだな……」
「残り5秒マヨ」
 びゅるるるっ。思わず力がこもって大量のクリームが噴出する。顔にも少しかかってしまったが、気にしてい
る余裕はなかった。
「ちょっと待てよ! 延長! 延長はできないのかっ?」
「モタモタしてたペチたんが悪いマヨ。諦めて公衆露出ショーを頑張ってくるマヨ」
「なっ、止せ! やめろ! ふざけんな! テメェ本当にブチころ……」
 ペチカの切羽詰った泣きそうな声が響く中、周囲は銀色の光に包まれていった。
.

209 :
6.
 轟音とともに、店の中の物がバラバラに吹き飛んだ。買い物客も通行人も皆が皆、突然の爆発に驚いて硬直す
る。
 ただの地震? それともトラックが突っ込んできた? 様々な憶測が飛び交ったものの、赤くてでかい胴体を
持った前代未聞の怪物が、緑色のミミズじみた無数の脚をモゾモゾと動かしながら飛び出してくることを予想で
きたものはいなかった。
 破壊された八百屋から出てきた謎の物体に、通りは俄かに騒然とする。慌てて逃げ出す者もいたが、ほとんど
は事態を把握すらできていない様子だった。
 一方、怪物は目標を見失っていた。確かに強い生命力を感知して目を覚ましたのに、その相手がどこにもいな
い。だからといって一度火のついた本能は収まらず、手当たり次第に蔓を伸ばして通行人に襲い掛かった。
「キャァァァァ!!!」
「ヒィィッ! なにこれぇっ!」
「アイエエエ?!」
 蔓は比較的生命力の高い若い女性を狙って動いた。未知の脅威に冷静に対処できるはずもなく、ほぼ全員が
易々と捕まってしまう。
 抵抗しようにも蔓の力は凄まじく、泣き叫ぶ彼女たちを軽々と引き寄せていく。待ち受けているのは血のよう
に赤い化け物。あまりに悪夢的で信じがたい光景に、その場にいた誰もが呆然と立ち尽くしていた。
 ただ一人を除いては。
 閃光が走り、女性たちを縛っていた蔓が粉々にちぎれて落ちる。
「そこまでだ、このデカブツ」
 解放され、へたり込む女性たちと、それを見守る人々の間に、凛とした声が響き渡った。
 白のロングブーツ。微細な金糸が無造作に巻きついた健やかな太もも、白くフワリとした、挑発的なミニス
カート。
 ぴったりと肌に張り付いた黄金色のレオタードは、臍の部分がダイヤ型に開き、細い肩を覆うようにシース
ルーの大きなフリルが付いている。首からは小瓶を模したペンダントを下げ、ブーツと揃いのロンググローブに
は、その右手に片刃の大剣をしっかりと握っていた。
 顎辺りまでの長さの、サラサラと風に揺れるダークブルーのショートヘア。カッと見開いた両目は、炎のごと
く真紅に燃えていた。
「ったく、手間かけさせやがってよォ」
 ボソリと呟くと、彼女は大剣を軽々と掲げ上げ、約15メートルの距離を挟んで対峙する怪物に向けてその
切っ先をピタリと定めた。
「五分以内にブチしてやる!」(←決め台詞)
.

210 :
今回分は以上になります
なんか導入長くてスマンです。日常シーンが好きなもんで、気がついたらこんなことに。
それと設定やら舞台背景の説明やら主人公のキャラ描写やら……
でも変身に時間かかるのだけは仕方ないよね。伝統だもんね。
次回はバトルもエロも入れられると思うんで、(いつになるかわからんけど)
読みにくいよアホとか、わかりにくいよksgとかあったらなんでもいんでレスくださいな

211 :
アップテンポな読みやすい文章だな
割とお話に重点を置いているっぽいから変身コスの細部描写とかはすっ飛ばすのかと思ったら、
結構克明に説明してくれてるんで良いと思ったよ。エロの時にこんな格好の女の子が…とかって想像しやすいんで有り難い

212 :
筆力あり杉。凄杉。うらやましい。
ここに投下せず、プロ作家目指したほうがいいのでは?
ほとんどパーフェクトとしか言い様がないけど、個人的な気持ちでは、
変身シーンでテンポが止まってる気がする。
さらっと流して、いわゆる「様式美」の凌辱パターンでもよかったかなぁと。

213 :


214 :
>>210
久しぶりにスレ来たら投下があって嬉しいぜ
続きあるよね?
できればあまりマヨネーズが絡まないエロで一つ
自分女体盛りとか生クリームでデコレートとか食い物を絡めたエロ苦手なんで

215 :
ほす

216 :
「お前の言うとおりにする…… だから、その娘を許して」

217 :
「これで気が済んだでしょう…… 早くその娘を返してあげて」

218 :
「や、約束が違う…ああっ。その娘を……あぁん」

219 :
娘「いつから私を人質だと錯覚していた」

220 :
「お前だったのか」
「また騙されたな」
「全く気が付かなかったぞ」

221 :
悪魔「変身ヒロインの親友に憑依して人質にしてヒロインを陵辱するはずが
  逆に力を奪われ親友がヒロインを陵辱していた件」

222 :
変身ヒロイン「あ〜〜、お願い、自分の中の悪魔に負けないで、ヒィ!」
娘「だめ、私の中の悪魔が〜(棒)」
悪魔「嘘つけ!!」

223 :
保守代わりの話題なんだけど
ヒロイン凌辱系で単独凌辱?ってあんまりないよな
やっぱり触手やら民間人多数にやられるほうが人気あんのかな

224 :
いつも叩きのめしているレギュラー悪役に
じっくりねっちり凌辱されるのもいいよな

225 :
もう充分でしょう……帰ってよ!
いやいや、この首輪付けて犬ころみてーに俺達で飼ってやるつもりで来たんだぜwほれ行くぜ。お家とバイバイだw
そんな・・・嘘、酷すぎるわ!こんなの嫌ぁぁぁ

226 :
ほす

227 :
キヒヒヒ、この隙に一作投下してやるぜ。
嘔吐やスカトロがあるから注意が必要だぜ(下級戦闘員声)

228 :
   
科学万能の時代。
この世のすべての事象には科学的根拠があり、その全ては理論化できる。
人類は、わずか千年余りの経験則に基づき、それが世界の真理であるかのように錯覚している。
ゆえに気付けなかった。
その化け物達が、人間の暮らす世界とは『異なる位相』に存在するという事実に。
突如表れた異形の化け物は、当初、突然変異の動物だと断じられた。
そして2年の歳月と7000万人を越える人命を浪費した後に、ようやく人の手が及ばない存在だと訂正される。
同時に、ギリシャ神話において『遠くにまで力の及ぶ者』を意味する“ヘカトス”の通称が与えられた。
人類を蹂躙するヘカトスに対し、あらゆる現代兵器は無力だ。
重火器も鈍器もサーベルも、その威力を十分にヘカトス本体に伝えることが叶わない。
刃や弾が当たる直前で、果てしなく厚い空気の層に阻まれるが如く、急速に運動性を失うのだ。
その位相の違いのお陰で、本来は腕の一振りで山を消し飛ばす力を持つ大型のヘカトスですら、
対人レベルの戦闘力に抑えられている恩恵はある。
しかし、いずれにせよ現代の兵装では人間に勝ち目はなかった。
結論はひとつ。
異なる位相に存在するヘカトスを倒しうるのは、それと同じ位相に立てる人間だけだ。
その存在を生み出す過程は、およそ人道からはかけ離れたものだった。
化学工場の爆発によるダメージで、奇跡的に得られた小型ヘカトスの細胞を元に、ウイルスを作成する。
そしてそのウイルスを、まだ肉体構成の未熟な幼児に投与し、故意に侵食させるのだ。
上手くいけば、ヘカトスに対して無二の干渉性を持つ超人類が誕生する。
しかし、ヘカトスの細胞は異物だ。
当然に被験者の大半は細胞を汚染され、その幼い命を落としていった。
160万人に1人。それが、ヘカトスとの親和性を有する子供の割合だという。
大崎 竜司。
山本 凛。
一ノ瀬 芙美。
東京に生まれ落ちたこの3人も、そうした奇跡的な適合者だ。
彼らは常に3人一組でヘカトスと戦い続けた。
そして後に、諸悪の根源ともいえる規格外のヘカトスを見事打ち倒し、英雄の名を冠することとなる。
芙美という、尊い犠牲を払って……。

229 :
  
一ノ瀬 芙美は、戦いの終わりが近いことを予見していた。
襲い来るヘカトスが、明らかに精鋭と呼ぶべきものばかりになっている。
群れのボスとの戦いは間近で、それを倒せば状況は一変するものと思われた。
あと、少しだ。
そう考えた芙美の真横に、突如音もなく大型のヘカトスが現出する。
「っ……!」
芙美は素早く身を翻し、半身の構えを取った。
手は腰に下げた太刀の柄に添えられる。
「ヲロォアアアオッッ!!!!」
蟷螂を肥え太らせたような見目のヘカトスは、細い前脚を振り上げた。
後ろに反って溜めを作ってから、勢いよく宙を凪ぐ。
芙美は小さく身を屈めてそれを避け、同時に丹田へと力を込めた。
すると、彼女の小さな手足がかすかな燐光を帯び始める。
燐光は手足の輪郭を陽炎のようにぼやけさせた。
これこそが彼女達に与えられた力。『位相を超越する能力』だ。
「はッ!!!」
芙美は気合一閃、腰を切りながら刀を抜き放つ。
手の燐光をそのままに帯びた白刃は、ライフルすら受け付けないヘカトスの身体を易々と両断した。
「ヶ、ッァ……!!」
異音と呼ぶべき断末魔を発しながら、ヘカトスの上体は傷口を境にずれ落ちる。
そして地面に落ちた瞬間、一瞬にして液状化する。下半身も同じくだ。
その末期は、彼らがやはりこの星にとっての異物なのだと見る者に実感させる。
「……ふぅっ」
芙美は一息つき、刀を鞘に戻しかける。
しかしその瞬間、背後に強い気を感じた。
「!?」
芙美は明らかに動揺する。まさか、これほど近くにもう一体とは。
芙美が狼狽しつつも振り向こうとしたその瞬間、澄んだ声が響いた。
「はぁああっ!!!」
その声と共に人影が芙美の視界を横切り、真後ろにいるヘカトスへと襲い掛かる。
風を切る鋭い音に続く、トラックが激突したかのような轟音。
ヘカトスの身体は遠く飛んで地面に落ち、即座に生命反応を消した。
ようやくに芙美が振り返ると、目の眩むほどの光が視界一杯に広がる。
「……危なかったわね。怪我はない?」
その光にも負けないほど眩い笑顔で、凛は告げた。

230 :
  
凛の力は、芙美よりも遥かに上だ。
歳は芙美よりも2つ上の21。戦闘のキャリアも芙美より多いが、そのような次元ではない。
芙美が手足から燐光を発するのがやっとであるのに対し、凜は身体中を覆うほどの光を発する事ができる。
光の効果で、健康的な肌はいよいよ艶を増し、肩甲骨まで伸びた黒髪は赤銅色に変わる。
それはまさに超常の力と呼ぶに相応しい。
「うっらあああッァ!!!」
少し離れた場所で、竜司が大型のヘカトスを豪快に殴り飛ばす。
彼の光もまた凜と同じく、全身を覆うほど強大なものだ。
それらに比べれば、芙美の持つ力など吹けば消えそうな紛い物に思えてしまう。
どうして、こんなに違いがあるんだろう。
次々と襲い来るヘカトスの群れを素手で叩きのめし、拳を打ち合わせて勝利を喜ぶ凜と竜司。
彼ら2人が、今や世で英雄扱いされている事を、芙美は知っている。
彼らが最近、男女として良い関係を気付きつつある事も、芙美は知っている。
しかし、彼女もまた竜司に淡い想いを抱いていた。
がしりとした頼りがいのある体格に、シャツから覗くよく日焼けした肌。
豪快な戦いぶりと、少し間の抜けた性格。
竜司と芙美との出会いは、凜とのそれよりも早い。
芙美が初めて会った、自分と同じ境遇にある子供であり、初めてのパートナーであったのが竜司だ。
当初はだらしのない竜司と、妹のようにその世話を焼く芙美、というのが定番の風景だった。
しかしそこに、竜司と同じ歳であり、かつ芙美以上に分別のある凜が加わる。
ヘカトスとの戦闘でも竜司と足並みを揃えて活躍できる凜。
“単純馬鹿”な竜司がそちらに惹かれていくのは、当然といえば当然の事といえた。
しかし、思春期の恋心とはそう単純ではない。
凜と竜司の睦まじさを目にするたび、凜に戦闘で助けられるたび、芙美はどうしようもない敗北感を味わった。
無論、それを表に出して関係性をこじらせるような事はしない。
「ありがと、凜! 助かったよ」
普段演じている性格と同じ、かつてそうだった性格と同じ、天真爛漫な様子で笑ってみせる。
凜はそれに柔らかな笑みを返しながら、芙美の頭を撫でる。
芙美が、その手首を斬り落とすのを、かろうじて思いとどまっている状態だとも知らずに。

231 :
  
ヘカトスの王との戦いは熾烈を極めた。
生ぬるい夜の風が吹き抜ける自然公園で、芙美達は何十という親衛隊を屠り、ついに王と対峙する。
大きさこそ人よりやや大きい程度ながら、身体から迸る気が尋常ではない。
自然と3人の顔にも汗が滲む。
「これで最後、最後だよ。頑張ろっ!」
芙美は勇気を振り絞り、他の2人に檄を入れた。
戦力として今ひとつな以上、そうして士気を高める事が自分の役目だと、常に芙美は思ってきた。
しかし。
「…………フミ……お前は、下がってろ」
先頭に立つ竜司は、フミの行く手を遮るように手を差し出す。
「え……?」
芙美は呆然と彼を見上げた。
竜司はヘカトスの王を睨みつけながら、いつになく厳しい表情をしている。
「こいつだけはマジでやべぇ。俺と、凜でいく」
「ッ!」
芙美は、頭を殴られたような衝撃を受けた。
確かに……相手の気が、今までとは比べ物にならないほど強大なのは解る。
おそらく竜司は竜司なりに、芙美を案じているのだろう。
けれども、これが最後なのだ。
最後の戦いには、今まで一緒に戦ってきた3人で挑みたい。
その芙美の意思を組んだのか、芙美の顔を窺っていた凜が竜司に視線を向けた。
「竜司、芙美の気持ちも考えてあげなよ。のけ者にせずにさ」
「なっ、べつに俺は……!!」
竜司が反論しようとしたまさにその時、ヘカトスの王が気を昂ぶらせる。
芙美達3人は、直感的に横へと跳んだ。
まさにその一瞬の後、直前まで彼らが立っていた所に炎の柱が立ち上がる。
アスファルトを瞬時に蒸発させるその火力の中、無事でいられる生物は存在しないだろう。
そこからは、3人共それぞれ戦闘態勢に入る。
ヘカトスが飛ばす触手を切り落としながら、芙美の心は散々に乱れていた。
最後の最後に、竜司に捨てられた気分だ。
『俺と、凜でいく』……それは本当に、この戦いに限った事か?
この戦いが終わって、平和になり、3人が戦いの使命から開放された時。
その時には、凜と共に新しい人生を歩んでいく。そういう事になるのではないか?
だとすれば、先の凜の反応も腹立たしいものだ。
竜司の相方として揺るぎない立場にいるから、芙美を哀れむ余裕がある。
そう、あの女は哀れんでいただけだ、あの泥棒猫は!!!

232 :
  
芙美は自分でも知らぬ内に、思考に没頭している事に気がついた。
ふと意識を戻せば、戦いはまだ続いている。
目の眩むような強い光を放ちながら、竜司と凜が戦っている。
さすが英雄と呼ばれるだけあり、あのヘカトスの王が押されているようだ。
この調子なら、じきに人類は勝つだろう……。
芙美が僅か気を抜いた、まさにその時。
竜司と凜が揃って目を見張り、芙美の方に何かを叫んだ。
しかしその叫びは、暴風のような音に掻き消されて芙美に届かない。
何事かと後ろを振り向きかけたその瞬間、芙美の身体は闇に呑まれた。
ヘカトスが形を変え、人を“呑む”。今までには無かった事例だ。
芙美は視界が黒く塗り潰されていくのを感じながら、最後に仲間の姿を見た。
竜司と凜が、自分の方に手を差し出しながら何かを叫んでいる。
少しの寂寥と……怒りの念が心の隅に灯る。
これで自分は終わり、もはや生き残った竜司と凜の中に割って入る事はできない。
結局は凜……美しく、賢く、優しく、強い英雄……ヒロインに何もかもを持っていかれるのだ。
口惜しい。
口惜しい 口惜しい 
口惜しい!!!
力があれば。チャンスがあれば。あの泥棒猫を屈服させ、貶めるだけの……。
その負の感情は瞬く間に増幅し、芙美の心を染め上げる。
異次元の悪魔たるヘカトスと同調した弊害だろう。
 ( 小娘……いい感情を持っているな )
その時、意識の彼方から声が聴こえた。芙美は直感的に、それがヘカトスの王の意識だと理解する。
 ( 我に、すべてを委ねよ。
   あの憎き女を、我が同胞を屠り続けた彼奴を、絶望の底へ叩き落すために。
   私とお前の利害は一致している。委ねよ、小娘………… )
ヘカトスは芙美の意識に呼びかけ続けた。
その対流する闇の向こうから、眩い光の爆発が透けて見える。
竜司と凜の力だ。完全に息を合わせ、一点を貫いた時の力の爆発。
このヘカトスの王といえど、あれを喰らっては崩壊の道を辿るしかない。
もはや完全に同化した、芙美の心身と共に。
しかし、最後に芙美の意識が感じたのは、崩落ではなく移転の感覚だった。
別の次元へと逃れ、隔絶されたその空間で長い時を過ごす。
人と魔の融合という、新たな力を蓄えながら……。

233 :
  

その夜もまた、生ぬるい風が吹き抜けていた。
ヘカトスの王との戦いからちょうど一年。
竜司と力を合わせて凜が放った攻撃により、ヘカトスの王の身体は瓦解した。
そして王の消滅を最後に、世界からは嘘のようにすべてのヘカトスがその姿を消したのだった。
奇跡に世間は賑わい、生き残った竜司と凜は英雄として称えられる。
調子のいい竜司などは天狗になり、連日インタビューに応じ続けていたものだ。
凜もまた普通に働くことを許されず、政府の用意した豪邸に住み、国民からの礼金で暮らしていた。
最近はさすがに熱も醒めてきたようだが、凜にしてみれば肩の荷が下りたというものだ。
凜は足を止め、最後の決戦の場――自然公園に建てられた慰霊碑に向き合う。
ヘカトスとの戦いで命を落とした戦士達の墓碑。
芙美も、ここに祀られている。
すでに様々な花束が奉げられている中で、一つだけセンスの欠片もない雑草のような花が混じっていた。
明らかに竜司のものと思われるそれを見て、凜は溜め息をつく。
そして自らの持参した花束を奉げ、静かに手を合わせる。
「芙美、そっちはどう。安らかに過ごせてる……?」
凜がそう呟いた、直後。
ざわりと妙な感覚が彼女の全身を駆け抜けた。
その感覚を、彼女はまだよく覚えている。
身体を流れる血の片割れと呼ぶべきもの……ヘカトスの気配だ。
「へへへ、マジで律儀に来てやがったか」
「いいねぇ、行動が読みやすくて助かるぜぇ」
人の言葉でありながら、明らかに人とは異なる発音。
その発信源は、まさに林の中から姿を現したばかりの2体の化け物だ。
地球の生物で近いものを挙げるなら、2m級の蜂とゴリラといったところか。
「……ヘカトスッ……人の言葉を…………!?」
凜は鋭い瞳で敵意を露わにしながら、同時に驚愕する。
何百というヘカトスと戦ってきた彼女だが、相手が言語を操っていた例はない。
否、それ以前に、なぜ今頃になって再びヘカトスが。
思うところは多いが、ともかくまずは目の前の2体を潰す事だ。
 ――ヘカトスは、一匹たりとも生かしておかない!
凜は息を吸い込んで丹田に留め、全身に光を宿らせようとする。
「おっと、待ちなよ」
その時、側方からもう一匹の声が掛けられた。
そちらにちらりと視線をやり、そこで凜の表情は凍りつく。

234 :
  
「芙美…………!?」
そこには間違いなく、一年前のあの日のままの仲間がいた。
彼女は羆を思わせる獰猛なヘカトスに拘束され、喉元に鉤爪を突き付けられていた。
あどけないその瞳は、恐怖に揺らいでいる。
「状況は解るよなぁ、姉さん。
 んな物騒な光出されちゃ、ビビッてこの女の首ィ撥ねちまうかもよ?」
羆に似たヘカトスが、芙美の喉に鉤爪を滑らせながら告げた。
白い首に、うっすらと血が滲む。切れ味は相当だ。
「くっ…………!!」
凜は射さんばかりにヘカトスを睨みつけながら、頬に汗を垂らす。
脅しに屈するなどんでも御免だ。彼女はそう思っていた。
国から秘密裏に要請されて『被験体』となった他の多くの子供と違い、
凜は自ら望んでヘカトスのウイルスを取り込んだ。
全てはヘカトスを根絶やしにするためだ。
彼女は意識がはっきりとある目の前で、両親と弟をヘカトスに喰われた。
ゆえにヘカトスを憎む気持ちは誰よりも強い。
正真正銘の天才である竜司とは違い、凜の強い光は偏にその鋼の意思ゆえのものだ。
その憎きヘカトスの言いなりになどなって堪るか。
凜はそう思った。
自分ひとりの問題なら。
しかし……今は違う。芙美の命までもが掛かっている。
今日までの一年間、彼女のことを思わない日はなかった。
彼女は自分のせいでんだのではないかと。
竜司の言ったとおり、彼女だけを退避させていれば、今でも彼女は笑っていたのではないかと。
事情は解らないが、その芙美が目の前にいる。
「オイ、何ボケッとしてんだ、早くその鬱陶しい光を消せよ。俺ァ気が短いんだぜ?」
羆のヘカトスが爪に力を込めた。紅い雫が伝い落ちる。
「た、たす、けて…………!!」
芙美は怯えきった声で哀願している。
彼女を再びなせるような事は、絶対に嫌だ。
何よりも……ヘカトスに屈することよりも。

235 :
  
「わ、わかったわ……」
凜は心から口惜しそうに告げると、構えていた手を下ろして息を吐き出す。
彼女の超常の力の源である光が弱まり、燐光になり、完全に消失する。
「これで満足でしょ」
「んよーしよし、ジャア次は素っ裸になって貰おうか。どんな武器を隠してるか解ったもんじゃねぇからな」
「き、貴様ッ……!!」
「ん、何だぁ、えらく生意気な瞳に見えるナァ。もう友情ごっこには飽きたのか!?」
羆に似たヘカトスは苛立ちを露わにし、芙美の頭を鷲掴みにする。
ヘカトスの腕と芙美の首のサイズは絶望的に違い、首を折ることの容易さを感じさせる。
「ま、待って! 脱ぐわ、脱げばいいんでしょう!」
凜は焦った口調で叫び、シャツの裾に手をかける。
そして身に纏ったものを一枚また一枚と、石畳の上に脱ぎ捨てていった。
「へへへへ、引き締まった良ーいカラダしてるじゃねぇか」
「ああ、締まりも良さそうだ」
ヘカトス達が下卑た評論を交わす。
いずれも獣じみた容貌ながら、人間の女に欲情する感覚を備えているらしい。
以前はたとえ戦いで凜の服が破れたとて、そのような反応は一切なかった。
やはり、一年前に凜達が戦っていたヘカトスとは脳の構造が違うようだ。
すべてを脱ぎ去り、真裸になった凜を3匹のヘカトスが取り囲む。
これまでにも幾度かあった光景だが、今は訳が違う。
ヘカトスとやり合えていたのは、あくまで光を伴う『力』を行使していたからだ。
それを放棄した今は、生身の21歳の女が、獰猛な野生動物に取り囲まれている状況に等しい。
凜の身体が恐怖で細かに震えているのも、仕方のないことだった。
その黒い瞳だけは、気丈に異形の化け物を睨み据えているが。
「さて、じゃあまずは兄弟達のお礼をしないとなぁ。この身体に、何百って数がられたんだからよ」
ゴリラに似たヘカトスがゆっくりと凜の前に歩み寄り、拳を固める。
そしてわざとらしいほどに大きなフォームで振りかぶった。
凜は恐怖の極地にいる事だろうが、逃げることは許されない。ただ悲痛な顔で衝撃を待つだけだ。
そして、一秒後。
ヘカトスの巨大な拳は、アッパー気味に深々と凜の腹部を抉った。
「んっ、ごふぅええ゛っ!!!」
凜の勝気な瞳が見開かれ、開いた口から唾が吹き出す。
彼女のすらりとした身体は、爪先が完全に地面から浮くほどに持ち上がっていた。
拳の深々とめり込んだ腹部を支点にして。
どさりと音がし、凜が地面に倒れ込む。背中が細かに震えているのは、嘔吐を必に堪えているのか。

236 :
  
「おら、もう一度だ。兄弟の受けた痛みは、こんなモンじゃねぇぞ」
ヘカトスは凜の細い腕を掴んで無理矢理に引き起こすと、再び拳を引き絞る。
そして拳の容そのままに歪な赤淵のできた腹部へと、寸分たがわず拳を打ち付ける。
「っう゛ぅううおおお゛お゛っっ!!!!!!」
もはや、耐えられる道理もない。
凜は即座に微量嘔吐した。
身体をくの字に折りながら、反射的に手を前方に泳がせ、ヘカトスの太い腕を掴む。
そしてまるで許しを請うようにその腕に縋りつきながら、ずるずると地面に崩れ落ちる。
膝を突き、地面に両手を置いてからが本格的な嘔吐の始まりだ。
聞くだけで哀れになるような声と共に、盛大に胃の中身をぶちまける。
口から数え切れないほどの唾液の線が延び、地面に広がる吐瀉物と繋がってから千切れていく。
「おう、酸っぺぇ匂いが。こりゃあ酸だぜ、あぶねぇなあ」
「なるほど、ニンゲンも一応攻撃された時の自衛手段を持っているのかね」
「だが小石すら溶けてねぇぞ。まるで駄目だな」
ヘカトス達は口々に言葉を交わしながら、再び凜を立たせた。
2発の強打で、すでに凜の美脚は瘧にかかったような震えを見せている。
意思とは無関係な涙が零れ、口元は胃液と涎に塗れ。
しかし、瞳の奥からはなおも射さんばかりの眼光が光っている。
「ほう、まだそんな目が出来るのか。まぁ、これでも十分に手加減してるからな。
 すのはおろか、内臓を痛めるだけでもこの後が“楽しめ”なくなっちまうからよぉ」
ヘカトス達はそう言いながら凜の黒髪を掴み、無理矢理に直立させた状態でさらに腹部を殴り続けた。
凜は幾度も濁った悲鳴を上げ、胃液を溢れさせて膝を曲げる。
しかし髪を掴まれているせいで姿勢を崩しきれず、そのまま再び腹部に強打を喰らう。
二十余りはそれが繰り返されただろうか。
最後に髪の毛を離されると、凜はハラハラと舞い散る黒髪と共に崩れ落ちた。
受身も取れずに横たわる凜の上に、蜂に似たヘカトスの影が落ちる。
「さて、たっぷり苦しんだか? じゃあ次は、極楽を味わわせてやるよ」
そう言って尾の先にある太い毒針を、凜の首筋へと差し込んだ。
「あが……はっ………」
痛みに目を見開いた凜は、注がれる毒液に瞳を強張らせる。
しかしすぐにその表情は、恐怖とも苦痛ともつかない妙なものに変わる。
「よう、何注射したんだ?」
「なに、ニンゲンの雌をどうしようもなく発情させるホルモンさ。
 身体中がだるくなって暴れる気力がなくなる変わりに、角度だけは馬鹿みてぇに上がっちまう。
 風が肌に吹き付けただけで火照っちまうから、数分もすりゃあ生殖器も蜜でトロトロさ」
「そりゃあいい。んじゃ、早ぇとこヤッちまおうぜ」
ヘカトスのその言葉は、凜にも届いていることだろう。
しかし凜は前方の一点を見つめたまま、ただ視線を凍りつかせているだけだった。

237 :
  

「あっ……ああっ、あっ、あうっ……ああっ、うっ、はぁっ……あっ……!!」
どれほどの時が経っただろう。
凜は足首を掴まれ、脚を大きく開かされたまま横臥していた。
その秘裂には、蹂躙者の身体のサイズに見合った、悪い冗談ではないかと思えるほどの極太が出入りしている。
しかし、濡れそぼった秘部を見る限り潤滑に問題は無さそうだ。
膨らんだ陰核に、全身の汗、立ち上がった乳首。
凜が性的に相当高い段階にいることは、その艶かしい身体を見れば一目で解る。
最初はヘカトスの持ち物に苦しげな声を上げていたが、それが今やすっかり喘ぎ声に変わってもいた。
「もう相当やってんのに、よく締まるもんだな。何度でも射精ちまうぜ」
ヘカトスはそう言いながら、凜の中に精を浴びせかける。もう幾度目になるだろう。
掴まれていた足首が地面に落ち、凜は腹ばいの姿勢となった。
その腰を再びヘカトスが掴み、犬のような格好で犯し始める。
「あっ……あ、あっ……あうっ……あっ……!!!」
凜の口から再び喘ぎが漏れ始めた。
しばしその様を眺めていた一匹が、辛抱堪らなくなったという様子で凜の顎を掴む。
そして無理矢理に這う格好を取らせると、自らの逸物を咥えさせた。
「んもぉお゛おうっ!!」
膣にさえ窮屈なサイズの逸物だ、口ならば目一杯に拡げなければならない。
凜は瞳を閉じて苦しげにしながら、為されるがままになっていた。
3匹のうち1匹は常に芙美を人質に取っている状態であり、凜に反抗の機はない。
仮にあったとしても、もはや彼女にヘカトス三体を相手取る体力は残されていないだろう。
凜は無理矢理に後頭部を押さえつけ、喉奥を使われる。
背後からは極太が容赦なく膣奥を突きこんでいる。
前後からの責め、それを受ける凜はどれほどに辛い状況だろう。
手の平が何度も地面を掴み、太腿が、びぃん、びぃんと強張る様。そこからしか感情を見て取ることはできない。
やがて、特に深く逸物を押し込まれたまま頭を固定された数秒後、とうとう凜は嘔吐を晒した。
喉奥に咥え込んだまま、突き出された舌を伝ってえろえろと吐瀉物が零れてゆく。
鼻水と共に鼻からも黄色いものが溢れており、相当に苦しい嘔吐だと解る。
「あーあー、また吐いちまいやがった」
「バッチィねぇ。ニンゲンの雌ってのは興奮したらゲロしやすくなんのか?」
罵りの言葉を掛けながら、背後から突く一匹が再び射精の兆しを見せた。
腰を何度も打ちつけながら、白濁を注ぎ込む。
それらは抜き差しにあわせて秘裂から零れ、凜の脚の間に新たな液溜まりを作っていく。

238 :
  
嘔吐と膣内射精を経て、ぐったりと地面に伏す凜。
しかしその彼女を見下ろしながらも、ヘカトスに終わりの気配はない。
「ったく、また伸びちまいやがった。おい、もう一回打ってやれ」
ゴリラに似たヘカトスが、蜂型の仲間に告げる。
「へいへい、んじゃあ行きますか」
蜂型の一匹は、嬉々として尾の毒針を凜の首筋へと突きたてた。
そして、再度毒液を流し込む。
「あ、あぁ、ああぁ……あぐっ……!!」
心身共に疲弊しきっていたところへ無理矢理に活力を注ぎ込まれ、凜の瞳が惑う。
そんな彼女をよそに、一匹が再び挿入を開始した。
「へへ、またよく締まるようになったぜ」
「そりゃいい。だが気のせいかこいつ、目つきがおかしくねぇか?」
「そりゃそうだろ、二発も毒打たれた挙句にこんだけヤラれまくってんだ。
 もう頭ン中は真っ白だろうぜ。
 いつの間にかすぐに奥まで届くようになってるしな、ありゃ『子宮が下りる』ってもんで、
 ニンゲンの雌が滅茶苦茶に気持ちよくなってる証拠なのさ」
「なるほど。そういやぁもうずっと唇半開きで涎垂らしてっし、アタマ良さそうにゃ見えねぇな。
 瞳はまだ思い出したように睨んできやがるけどよ」
「なーに、そんくれぇの方がヤり甲斐があるってもんだろ。
 おいニンゲン、お前に恨みを持つ仲間は、まだまだ山のようにいるんだ。
 俺らが使い終わったらアジトに連れ帰って、またタップリと可愛がってやる。
 お前らの雄は、一度に2、3回も射精せば終いだそうだが、俺達はその10倍はイケるんだ。
 従順じゃつまらんからな、そのイイ根性保っとけよ?」
品のない会話が交わされながら、異形の者による輪姦は続く。
踊り狂う凜の艶かしい身体を見下ろしながら、ふと芙美の口元が綻んだ。
人質に取っているヘカトスの腕をトントンと叩き、示されるのは演技の終わり。
「ああ、あっ……ああ、あっ……あああ、あっ……あっ」
時おり白目を剥きながら喘ぐ凜。
芙美はそれを、ただ面白そうに眺めていた。
『……壊れ始めてるね、凜。でも、まだまだ。あんたの全部を奪ってあげる』
そう告げた声は、芙美のものか、それとも別の何かだったのだろうか。

239 :
  

シャンパングラスを手に陽気に笑う竜司は、息を切らせた1人の男によって現実に引き戻された。
「大崎さん、これを!!」
かつて竜司達の手足としてヘカトス対策に携わっていたその男は、いくつかのビラの束を手にしている。
「んだよ、まるで世界の終わりみてぇな面しやがって……」
竜司は笑い飛ばしながらビラの一枚に視線を落とし、表情を引き締める。
「な……なんだ、こりゃあ…………!!」
震える手に握られたビラには、写真が貼り付けられていた。
異形の化け物に輪姦される凜の姿。
何枚にも、何枚にも渡ってその姿が記録されている。
なぜ今頃になって、化け物――ヘカトスが再び姿を現しているのか。
どうして凜が攫われ、あられもない姿で輪姦されているのか。
そもそも、完全な異種族であるヘカトスが人間の女に性的興味を持つ事があるのか。
この写真は、誰がどうやって撮った。
まさか連中は、文明の利器を使えるようになったのか?
様々な考えが竜司の頭を駆け巡る。しかし、今彼にできる事は何もない。
写真の背景からは、それがどこかの廃屋である事しか解らない。
「くっそぉおおおッッ!!!!」
竜司は、心から口惜しげに吼えた。
彼は仲間を喪うことの辛さを、嫌というほどに感じている。
芙美……彼の初めての仲間で、初めてのパートナー。
その大切さが、もう会えなくなくなって初めて解った。
彼女がヘカトスの王に呑まれる光景は、今でも脳裏に焼きついている。片時も忘れたことはない。
戦いが終わって以来、英雄の名声に浸りだしてからも。
一つには、英雄が沈痛な面持ちをしていては、他の人間に示しがつかないという事もある。
しかしそれ以上に、英雄として暮らす事で、彼らのした戦いが意味のあるものだと自らに言い聞かせる部分が大きい。
この一年、必に芙美のを肯定しようとしてきた。
その芙美を助けられなかった分、今の恋人である凜だけは救い出さなければ。
竜司は悪意のビラを握り潰しながら、硬くそう誓った。

240 :
  

風化により吹き抜けとなった廃ビルで、凜はヘカトスの慰み者にされ続けていた。
『王』の姿を形作った芙美が、その姿を淡々と観察している。
芙美は繰り返し犯されながらも、芙美を喰ったその『王』へと鋭い視線を向け続けた。
芙美にしてみれば、それが可笑しくてしょうがない。
元仲間に対する同情の念はなかった。
人間というものに一切の価値を見出せず、ただ凜を壊すことにしか興味がない。
恐らくはヘカトスの王と意識が溶け合い、どちらのものでもない思考となっているのだろう。
そして利害が一致している以上、どちらのものでも違いがない。
芙美は積極的に人間としての知識をヘカトス達に分け与えた。
言語、性的嗜好性、カメラやビデオの意味や使い方……意識を共有し、それらの情報を伝えた。
ヘカトス達は向き不向きはあるものの、平均としてそれらをよく吸収する。
今でも輪姦の際には、いずれか一体がビデオカメラでその痴態を記録し、ネットの海に放流してすらいる。
今もそうだ。
凜は両手首を頭上で押さえつけられ、床に仰向きで寝かされていた。
身体中いたる所に精液が浴びせかけられており、散々に輪姦された後だと解る。
「おら、次の一杯いくぞ」
一体のヘカトスが凜の横で片膝を立て、凜の容のいい鼻を摘みあげた。
その手には木の器があり、薄黄色をした不気味な液体が揺れている。
「ぷあっ!!」
呼吸を妨げられる苦しさから、凜が口を開いた。
その瞬間、ヘカトスが器の中身のその口の中へと流し込む。
ドロリとした粘性のあるその液体は、しかし着実に凜の喉奥へと流れ込んでいく。
すべてを注ぎ終えると、ヘカトスは背後の樽へと身体を向けた。
樽にはたった今凜に飲ませたものと同じ、薄黄色い液体がなみなみと湛えられている。
その中身は……樽の上を見れば解った。
そこには見るもおぞましい同種の異形が数匹固まり、自ら逸物を扱き上げている。
「おおおお、ぎぼぢいい、ぎぼぢいいだぁあああ゛……!!!」
「たんとのんでげろ、おらだぢのセイエキ、たんとのんでげろぉおおお゛!!!!」
そのおぞましい叫びで放たれた薄黄色の精液こそが、樽の中身の正体だった。
先のヘカトスは、木の器でその中身を掬い上げ、再び凜の鼻を摘みあげる。
「んむっ……ぐっ……んむううううっ!!」
凜は苦しげに呻きながら嚥下していく。
何を飲まされているのかは気付かない訳もないだろうが、拒否できる状態にはない。
それは相当な回数続けられているのだろう。
スレンダーな凜の身体は、その下腹部だけが妊娠初期のように僅かに膨らんですらいた。

241 :
  
「ひひ、薄気味の悪ぃ光景だなぁ。よくあんなモン飲めるぜ」
「しかもあの臭ぇの、人間にとっちゃ媚薬なんだろ。
 それをあんだけ飲まされるってのは、やられる方としてどうなのかね」
「絶対に屈服しないってンだろ。さんざ輪姦されて失神かましても、やめての一言もなかったしな。
 悪に屈しない正義のヒロイン様ってのは、そそるねぇ」
「ああ失神、してたなそういや。普通のニンゲンならとっくに快感で頭が焼き切れてる筈だが……
 まぁコイツは、俺らの遺伝子が混ざってる特異種らしいからな。
 快楽中枢の強靭さも俺ら寄りってことか」
「そうそう、何千回でも楽しめるってことだ。ココロさえ折れなきゃな」
その会話が終わるのと同時に、凜への精液責めも終わりを迎える。
「っはぁ、はぁ……はあっ…………」
汗にまみれた顔、紅潮した頬。
凜が性的に昂ぶっているのは、誰の目にも明らかだ。
見下ろすヘカトス達が一様に好色じみた笑みを浮かべる。
「さて、じゃあ具合を確かめてみるかな」
一匹が凜の膣へと指を差し入れた。この一匹の前足は先端部が繊毛に包まれている。
それを利用し、柔らかな歯ブラシの要領で性感帯を刺激するつもりでいるようだ。
「お、ここがGスポットか。すっかり膨らんでて解りやすいぜ」
「ぐっ……!!」
一匹の指が浅い一点に達し、凜が呻く。
指が動き始めると、その呻きは大きくなっていった。
「どうだ、イイだろう」
「あ、あっ……あく、くっ……!!
 い、いくらこんな事をしても無駄よ。私は、お前達に屈したりしない。
 すぐに仲間が助けに来るわ!」
「なるほど。言葉は生意気だが、身体は正直だ。足の先がピーンとしちまってるぜ」
「そうそう。おっ、コイツ今イッたんじゃねぇか? 明らかに視線の動きが怪しかったぜ」
「どっちにしろ、すげぇ水音だな。濡れまくりじゃねーかこの雌ブタ」
一挙手一投足を罵られながら、凜は秘部を弄られる。
そして3分ともたずに潮を噴かされた。
「くっ……!!」
頭上のヘカトス達を睨み上げながら、為すすべもなく腰を浮かせて潮を噴き散らす。
荒い息と共に、どうしても舌が口からはみ出てしまう。
轟音のような異形達の笑い声。
屈辱に塗れながら、それでも潮噴きが止まらない。例の精液のせいか、絶頂は深かった。

242 :
  
「盛大に噴いたもんだな。まぁともかく、遊びはここまでだ。
 ここからはメインの調教に入る」
ヘカトスの一匹がそう言いながら、クラゲのような生き物を2匹摘みあげた。
そしてそれを、凜の両乳房に落とす。
「い゛っ!!」
直後、凜は短い叫びを上げた。
クラゲのような生き物が、凜の両の乳首に吸い付いたからだ。
痛みとしては噛まれた際のものに近い。
首を持ち上げてみると、クラゲの内部には無数の触手が蠢いており、それら一本一本が乳腺への侵入を試みている。
「っ…………!!!」
その未知の体験に、凜は叫ぶべき声すらなかった。
ずぐり、ずぐりと乳腺に細い針のようなものが侵入していくのが解る。
乳輪にすらサクサクと針が突き立っていく。
それと同時に、クラゲの本体とも言うべき部分が強烈に乳首を吸い上げた。
今まさに乳腺に刺激を受けている凜の乳首は、それによって円錐状に持ち上がってしまう。
「んうぃいいいっ!!!」
凜は叫んだ。この快感は、実際相当なものだ。
性器のように直接的な絶頂へ至るものではないが、『濡れる』感覚が連続する。
もどかしい快感の海を漂う未来が、今から解るようだ。
しかし、その漠然とした恐怖にも凜は屈しない。必にヘカトス達の顔を睨みあげる。
「へへへ、イイ顔だ。まぁ安心しな、当然それだけじゃ無ぇからよ」
ヘカトスの一匹は、そう語りかけながらさらに芋蟲のようなものを摘み上げた。
そしてそれを、女体の最も敏感な部分……陰核へと吸い付かせる。
「ぐううっ!!!」
これには、乳首の時とは比にならないほどの声量が搾り出された。
蟲は陰核へ吸い付き、無数の吸盤のような口で吸い上げてくる。
こちらは直接的な絶頂を強いる刺激だ。
凜は伸ばしていた脚を膝立ちにする動きを止められなかった。
浅ましく、脚が蠢き始めた。
それでも、なお、凜は異形達を睨み上げる。家族の恨みがその瞳に宿っている。
「そうだ、その顔のままで頑張れよ。全部を見ててやるからな」
ヘカトス達は嘲り笑いながら、腕を組んで哀れな贄を見下ろしていた。

243 :
  
「あっ……あぁっ、あっ……あ、はぁあっ……あっ、はぁっ……!!」
風景な部屋に、自分の艶かしい声だけが響く。
それを凜は延々と耳にしていた。
なんと惨めな状況だろう。頭上で手首を押さえられ、異形の化け物に裸体を晒している。
乳首と陰核にはおぞましい化け物が吸い付き、性的な刺激を繰り返す。
凜は必に反応を押さえ込んで入るが、すべてを隠せるはずもない。
性感帯への刺激で腰はうねり、両脚は時にがに股に、時に膝立ちにと浅ましく蠢く。
愛液があふれていくのが内腿の感触で解った。
見下ろすヘカトス達には、濡れそぼった秘部が余す所なく見えるだろう。
断続的な浅い絶頂の末にある、数分に一回ペースの本気の絶頂。
その絶頂時の表情まで、すべて見られているのだ。
そう思うと、凜は羞恥で憤しそうになる。
「こりゃあ見応えのあるダンスだぜ。オスを誘ってやがる」
「ああ、だが少し単調になってきたな……おい。誰か小便の穴にも入れてやれ」
様々な侮蔑の言葉の中、凜の耳はその会話を聞き取った。
そしてぎょっとした表情で足元を見やる。
そこにはすでに、ハリガネムシのようなものを携えた一匹が膝をついていた。
「………………くっ!!!!」
凜は精一杯の威圧を込めてその一匹を睨みつける。
このような状態で、怯えさせる効果など期待していない。
ただ自分の恐怖を悟らせないための苦肉の策だ。
ヘカトスはそれを愉しみながら、陰核に貪りつく蟲を持ち上げる。
そしてその下に現れた小さな尿道へと、ハリガネムシ型の生物を押し当てた。
直後。狭い洞穴にもぐりこむ性質を持つその蟲は、素早く凜の尿道を押し広げる。
「あううううっ!!!!」
凜は幼女のような叫び声を上げた。
こればかりは気力でどうにかなるものではない。原始的な痛みに、素直に叫ぶしかない。
「さて、まず一匹だ。だがお前は仲間の仇だからな、一匹じゃ済まさねぇぞ。
 俺らに楯突いた事を、心の底から後悔させてやる」
ヘカトスはそう言いながら、言葉通りにさらに二匹を尿道に近づけた。
二匹は先の一匹を意に介さずにもぐりこみ、尿道の中で暴れまわる。
「ああああぁあっ!!!」
凜は叫び、腰をのた打ち回らせた。

244 :
  
両乳首、陰核、尿道。それを異形の蟲に嬲られる。
この快感は凄まじいものだった。
初めはおぞましいものでしかなかった尿道への蹂躙は、次第に快楽になっていく。
尿道入口への刺激もある。そして尿道奥の部分が陰核の根元と接しており、ここへの刺激がまた心地いい。
尿道奥を抉られながら陰核を吸い上げられると、快感が陰核脚を通じて繋がりあい、甘い叫びを禁じえない。
乳首への責めも極上だ。
乳首とは本来、母親が乳児とのコミュニケーションを取る器官。
ここを吸い上げられる動きが強い快感でないわけがない。
凜もまさにその最中にいた。吸い上げられるたび、乳腺を刺激されるたびに快感の電流が走る。
刻一刻と乳輪が膨らみ、乳首がしこり立っていくのが解るようだ。
母乳さえ時おり噴き出しているようだった。
まさしくミルクのように甘美な刺激。
敵の視線など一切考えず、ただ舌を出して涎を垂らし、ああ、ああ、と素直に喘げたらどれほど幸せだろう。
凜は心の底からそう思わずにはいられなかった。
視界が嬉し涙で滲んでいく。
見下ろすヘカトスはもはや輪郭すらつかめず、ぼやけた淡色にしか見えない。
それでも虚空を睨みあげながら、凜は耐え続けた。
幾度も幾度も女の反応を示しながら、気丈に。

「…………そろそろいいか。へっ、結局泣きを入れやがらねぇな。生意気なメスだ」
ヘカトスが呆れるような口調で、凜にしがみつく蟲に手を伸ばした。
両乳首のクラゲ状の生物は、度重なる母乳の噴出でその本体部分が膨らんでいる。
まるでミルクを詰めたビニール袋といった有様だ。
それを無理矢理引き剥がすと、最初の形が思い出せないほどにしこり勃った乳首が露わになる。
色は血色のいいピンクながら、形が完全な円錐型だ。
「うへ、こいつぁすげえ」
一匹がその変わり果てた乳首を弾きながら嗤う。
さらに陰核の芋虫が取り払われると、こちらも見事に勃ち上がっていた。
フードが完全に捲りあがり、いまや何の刺激もないにも関わらず、ぴくり、ぴくりと震えている。
その下にだらしなく口を開け、小便らしきものを垂れ流している尿道も何ともいえないものだ。
「開発完了って感じだな。堪らんだろう。
 だが俺達も、散々エロい腰つきで誘われて辛抱堪らんのよ。
 お待ちかねのモンをたっぷりと叩き込んでやっから、まぁ浸れや」
トカゲを思わせる一匹が、長大な逸物を扱きながら告げる。
そして素早く凜の上に覆いかぶさると、蕩けきった膣内への挿入を果たした。
「うぁあ……ああ…………!!」
すでに性感の極みにいた凜は、その挿入に絶望的な声を上げる。
しかしその声はすぐに快感に呑まれた時のものに変わり、柔らかな腿と足指は心地よさそうな蠢きを見せはじめる。
凜はそこからまた、性感の沼へと引きずり込まれていくのだった。

245 :
 
度重なる調教によって、凜の身体は変わっていく。
ヘカトスの王の姿を借りた芙美は、そのすべてを見届け、凜もまたその王の姿を睨み続けた。
芙美を呑み込んでしたこの王だけは、絶対に許さないといった所か。
芙美はその凜を嘲笑う。
今も凜は、四肢を拘束されたままで調教を受けていた。
『マングリ返し』とも呼ばれる、両足首を頭の近くにまで掲げ、性器を天井に向ける惨めな格好だ。
その凜を、蠍に似た2匹のヘカトスが見下ろしていた。
彼らはその尾の先にある毒針を、凜の肛門……菊輪へと突き立てる。
突き立てては毒液を流し、また一つ隣の盛り上がりに突き立て。
それをもう何時間にも渡って続けている。
凜の肛門は、その結果として血のように紅く膨れ上がっていた。
肛門は元より敏感な器官だが、それがさらに並ならぬほど昂ぶっている事がわかる。
今や菊輪の一部へ針が刺さるだけで、何とも心地良さそうに窄まりがひくつくのだから。
頃合いと見て、2匹の蠍は同時に針を抜く。
そして針部分を取り去ってから、先端の丸まった尾を凜の肛門に宛がった。
「っ!」
凜の表情が強張る。その直後、ずぐりと肛門へと蠍の尾が沈み込んだ。
「くふうぅううううっ!!!!!」
すぐに叫び声が上がる。
しかしそれは明らかに痛みゆえではなく、快感に打ち震える際のものだ。
『なるほど、上出来だ。……これで準備は整った』
芙美が告げ、周囲のヘカトスに指令を飛ばした。
いよいよ大詰め、あとは竜司を煽ってここに来るよう仕向けるだけだ。

246 :
  

「お、おい。あれって、あの山本 凛じゃねぇのか……!?」
「山本 凜って、“英雄”の……? そんな、う、嘘でしょ……!!」
街頭のテレビを見上げながら、道行く人々が恐怖に顔を歪める。
そこには、地元テレビ局を占拠しての映像が大々的に映し出されていた。
後ろ手に縛られた凜が、ヘカトスに犯されている映像だ。
犯しているヘカトスは、一般に人間がイメージする“悪魔”に極めて近い姿をしていた。
無機的な黒い肌に、感情を感じさせないガラス玉のような瞳、濃緑色の2本の角。
体長は3mほどで、華奢な女性である凜がまるで赤子のように映る。
その規格外の巨躯から生えた黒い剛直が、深々と凜の身体を貫いていた。
一目でサイズ違いと解る大きさだ。
凜の身体は変わり果てていた。
長らく監禁されているのか、艶やかだった黒髪はくすみ、肌にも張りがない。
乳首と陰核に至っては、明らかに自然ではないと思えるほどに長く飛び出している。
それは彼女が受けた肉体改造を、いやが上にも見るものに意識させた。
そして、異常なことはもう一つ。
「よく見たら、あれ……後ろに入ってんじゃねぇのか…………?」
1人の発見により、皆がその事実に気付く。
そう。凜は、巨大なヘカトスにその肛門を犯されていた。
凜が明らかに感じている様子であったために見逃していたが、一度気付くと否定しようがない。
秘裂は丸ごとこちらへ露わになっており、その下、排泄の穴へ黒いものが出入りしている。
『あっ……あ、あぁ……あっ……ぁあ、あうっ……あ……はぁ……あ……っ!!!』
凜の叫びが街中に響く。
ヘカトスの手に尻肉を掴まれ、白い美脚を頭の横にまで振り上げた状態で喘いでいる。
どう否定的に見ても“感じている”のは明らかだ。
肛門を粘ついた音を立てて攪拌されながら、幾度か軽く絶頂すらしているように見える。
秘部には全く触れられていないにも関わらず。
「ねぇ、あれなにー? みんな見てるよ」
「か、加奈子、見るんじゃないの!!あんなもの見ちゃいけません!!」
「うそ、やだぁ……ほんとにお尻の穴であんだけ感じてんの? キモいよ……」
「くそっ、あれじゃもう駄目だ……抵抗できるわけねぇよ。機動隊やらは何してんだ!!」
「馬鹿、もう忘れたのか、あいつらにゃ普通の武器が通じねぇんだ。機動隊でもどうしようもねぇんだよ。
 それより大崎だ、アイツはどこなんだよ!」
「ん? おい、あれがその大崎じゃねぇか? あのセルシオに乗ってるヤツ……!」
それらの喧騒を聞きながら竜司は猛然と車を飛ばしていた。
ああも大々的に場所を知らせるとは、来いと言われているようなものだ。
仲間が今まさに陵辱の憂き目に遭ってもいる中、ここで向かわなければ男が廃る。
無論、罠である事は確実だろう。
どれだけの数のヘカトスがいるのかは解らないし、昔の固体とは頭の構造からして違うようだ。
さらに、昔は凜や芙美と共に戦っていた所を、今は単独で向かわなければならない。
それでも行くしかなかった。
それが英雄、それがヒーローというものだ。

247 :
   
「あっ……ああっ……あ……あぁ……はぅ、ぐっ……あ、ああお゛っ…………!!」
テレビ局のビデオに囲まれながら、凜は延々と尻穴を穿たれ続けていた。
毒針で散々に性感を目覚めさせられた肛門に、規格外の怒張。
それにより、尻の穴ながら浅ましく感じさせられてしまう。
犯すヘカトスはこれで4匹目、まだまだ次がいる。
すでに幾度も直腸深くに射精されていた。そしてその白濁ごと、肛門を突かれている。
いわば浣腸をされた状態で腸をかき回されるに等しい状況だ。
そうなれば、結末はひとつ。
凜はその結末を嫌い、もうかなりの間堪えていた。
ヘカトスに屈するまいという意地と、民衆の前で恥を晒したくないという矜持が支えだ。
しかしそれにも限界がある。
「…………もぅ、や、やめてえぇっ!!」
ついに凜は、背後のヘカトスの胸板に頭を擦り付けて救いを求めた。
テレビ局には街の声を拾っているマイクも設置されており、そこから非難の声が上がり始める。
それでも……心が切り刻まれるほどにつらくとも、原始的な排泄欲には敵わない。
「み、見ないでっ!!」
凜は高らかに叫ぶと、ヘカトスに貫かれたままで排泄を晒した。
何日にも渡って排泄を許されていない腸内から、異形の精液に溶かされた下痢便が噴き出す。
それは抽迭を続ける剛直を伝い、凜自身の尻肉をも生暖かさで包んでいく。
ついにやってしまった。
街からは絶叫にも等しい叫びが聴こえてきている。人望はあっさりと、完全に離れてしまったようだ。
こんなに、頑張ったのに……。
結局はそれが、凜の枷を外す事となった。
そこからは堪える事をやめ、肛門から伝えられる快楽に浸る。
剛直のカリ首が菊輪を通り抜けるたびに叫ぶ。
奥まりを突かれ、薄皮越しに蕩けきった子宮を潰されれば身悶える。
「すごぃいいいいっ!!おっ、おひりっ、おひりすごひぃぃいいいいっ!!!
 入り口ひぉげられてっ、奥ごんごんつかれてぇっ、腸のカタチっ……変えられちゃうううっ!!
 うんち出しながらされるのも、きもちぃいのおっ、ホントにすごぃのおおおお゛っ!!
 だしてるのに無理矢理つかれて、ひろげられて、わたしっ……い、いれものになってる……
 誰だってこんなの、たまんないよ。みんなわらひをバカにするけど、みんなこうなるから……
 あ、あああおほおお゛お゛っ!!!ま、またおっきいビリビリきたあああああっ!!!
 またでちゃう、だしながらっおく、突かれちゃ……あああ、ああおおおおおおお゛お゛っ!!!」
もはやかつての理知的な空気は微塵もなく、ただ快楽を貪るだけの雌と化した凜。
それを遠くで眺めながら、芙美は笑った。
これで凜は落ちた。よもや竜司とて、こんな『成れの果て』に好意は抱くまい。
そして彼は、あえて知らしめたこの場所へ来る。芙美に会うために。
その時芙美は、自分の正体をあえて明かさない。
彼の本気のままにぶつからせ、この『王』の自分が融合した大いなる力で彼を返り討ちにする。
そこで竜司を愛するのだ。
2度と他の女に靡くことも、仲間の喪失に嘆く事もない……
共に生きる未来のために。

                           END

248 :
エロすぎgj

249 :
久々の長編良作GJ

250 :
良いな

251 :
堪えに堪えての陥落ってのがよく描写されてて良かった
かなりムチャクチャされているのに、声あげないように踏ん張るとことか

252 :
ふーん

253 :
読み切りも良いがプリティ戦士みたいな長編もまた欲しいな。
展開予想で盛り上がる。

254 :
読み切りすら来ない状況で、そんな贅沢な。

255 :
プリティ戦士はボコられてる印象しかないw

256 :
「ごめんなさい 身体が、勝手に」
「……いい……のよ」

257 :
>>195
ミツキ良いよね。次回作に期待。
ファントムは13章までは神だったが...orz

258 :
>>257
ファントムガールは尽く生き返っちゃったのがなぁ…
まあんでも生き返るのが巨大ヒロインの醍醐味なんだけどさ
あそこまで長年に渡って書いてきた作品がヒロイン達全滅のバッドエンドってのも凄い期待してた
まあ作者さんとしては余り救いのない物語で締めるのに抵抗を覚えるのかね
その点はミツキのラストもその呪縛からは逃れられなかったな
二作品ともバッドエンドてんこ盛りなエロゲー化とかして欲しいわ

259 :
エロゲは無理でもアナザーエンドみたいなの書いて欲しいね

260 :
「……ん、あっ……はあ……んっ…… な、なに……これ?」
「あなたの負けみたいね」
「……やめ……っ ……なさいっ……
 あああっ……っはあはあ…… わたし……は……正義……っああん……のヒロイ……ンんっ……
 なんだ……はあはあ……からっ ……はっ……ああっ!」

261 :
「……無駄よ わたし……は…… くうう……ああっ……ん
 ……あなたのような卑劣な悪党に……屈するつもりなんて……ない……わ」
(負けるわけには……いかない…… 人質を……救わなければ)
「ククククク……この程度で終わると思ったら大間違いよ」
「……たとえこの身を……ボロボロにされて……も ……はぁ……うんん……んっ
 ……決して……心までは渡さない」
クチュクチュ……
「っあん……やめ……はあはあ…… くうっ……ぁ……はあああんんッ!」
(……何とか……しなければ…… たとえ……人質だけでも……
 でも……ああんンッ…… このままでは…… うくっ……)
ビクンッ!
「くはっ! あっ……ああ……やめ……て」

262 :
アメコミ系ヒロインが陵辱される小説サイトってないかね
アメコミ供給が少ない・・・

263 :
今からしてみれば、悪の書房も物足りないレベルだしな

264 :
pixivにジャスティアスが投稿されてるの
特捜風紀放り出しといてよく平然とやれるもんだ

265 :
こちらから金を払って書いてもらっているわけじゃないし、
その辺は作者さんの好き勝手で良いのでは?

266 :
まあ特捜風紀はヒロイン以外のキャラが多過ぎで破綻寸前のきらいはあったし

267 :
確かに酷い内容だったからな特捜風紀
あんなの今更戻って来ても困る

268 :
良くも悪くも、実験作を投下する場だからな、こういう場所は。
書き殴って、書き捨てても問題ないところでもあるし。
ある程度真面目に書いた作品は、渋とかで、
本当に真面目に書いた作品は、同人作品として販売を目指す。
まあ最近は、書き殴った作品も渋とかに出す人ばかりになったから、
2chは、どこも過疎っちゃったけど。

269 :
割と昔のなのに覚えられてる作品は凄いな

270 :
ジャスティアス最終話きたね
いいエンドだわ

271 :2013/10/01
aso
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