2013年10エロパロ119: 【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (525) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目


1 :2011/06/17 〜 最終レス :2013/10/04
我が身はあなたの領土。我が心はあなたの奴隷。
ここは片山憲太郎氏の著作についてのエロパロスレです。
 
■過去スレ
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150541908/
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 2冊目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171037946/
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207406903/
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 4冊目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242246725/
■保管庫
ttp://www35.atwiki.jp/katayama/

2 :
>>1
でも勢い的にはちょい早かったんじゃね?

3 :
おおおおおおおおお!!!!!
早くも新しい掲示板が!!
ちょいと早い気もするがGJ!!
しかし、もう5冊目か。なんか感慨深いな。(^o^)丿

4 :
>>1
>>2
でも現時点で、あと16回書き込みがあったら前スレ埋まるから丁度良いんじゃないかな。

5 :
>>1乙!

6 :
祝!スレ5冊目&単行本7巻発売!!
スイマセン、紅の単行本は少し前にもう既に発売されてたのですね。知らんかった。
誰かリン×真九郎書いて下さらんかな(←最新刊の影響)

7 :
一乙〜
夕乃さんのおっぱいに顔を埋めたい

8 :
おや、前スレが流れてる。埋めたんかな?

9 :
980レスだったと思うけど、それを超えた場合、こまめに保守しないとdat落ちする
だから、あそこでスレ立てておかないと保守で埋まるかdat落ちかの二択

10 :
>>9
成程。ありがと。
じゃあ、あの時点でスレ立てしてなきゃヤバかった訳だ。1偉い!

11 :
即回避

12 :
「…………」
「んー……」
「……切彦ちゃん?」
「ん…………どうしました、おにーさん」
「くすぐったいよ」
「しょうがありません。斬り傷は鋭く深い分バイキンが入ったら大変ですから……消毒しないと」
「だからって舐めなくても……それに斬り傷は切彦ちゃんがつけたんじゃないか」
「…………ん〜……」
「…………」
「…………きもちよくないですか?」
「いや、くすぐったいよ」
「……そうですか……ん……」
「…………」
「ん〜……」
「…………ねえ、切彦ちゃん」
「…………」
「なんで俺と喧嘩したがるの?」
「…………」
「…………」
「……これしか……」
「え?」
「これしか……知りませんから……」
「…………」
「こんなのしか……」
「…………切彦ちゃん」
「…………」
「服でも、買いに行こうか」
「…………?」
「俺たち友達だし、一緒に買い物とか……ね?」
「…………はい」

13 :
続かないと思う
とりあえず新スレというコトで一発

14 :
続いてもいいんじゃよ

15 :
GJ!!切彦可愛い!

16 :
乙 この切彦は漫画版だね

17 :
即って>>20まで?

18 :
紫様になんて言おう。紫様になんて言おう。紫様になんて言おう…
とりあえず、事の重大さに気付かない紅を睨む。
「うっ」とかひるんでいる。
所詮は高校生の若造、まあ私と年齢がそう違うわけでもないが。しかし、そんな紅と『不本意』ながらも一夜を共にしてしまった。
ま、まあ不覚だが、わ、悪くなかったか。
い、いや、別に敵に媚薬を盛られたのが悪いのであって、
ふと気が付くと、五月雨荘の紅の部屋に来ていたりとか。
いきなり部屋に押しかけられて、狼狽えていた紅がちょっと可愛くみえたりとか。
私のことを心配して熱を測ろうと、私のおでこに手を当てられてどきりとしたりとか。
具合の悪い振りして倒れ掛かったら、意外にガッチリした肩に驚いたりとか。
私を布団に寝かせようと抱きかかえてくれた時の、紅の汗の臭いに胸が苦しくなったりとか。
布団に寝かせてくれた時に、キスをしたくなったりとか。
結局我慢できずに、キスして舌まで入れてしまったりとか。
慌てる紅がしっかり勃起しているのをみて、ちょっと安心したりとか。
ズボン越しに膨らんだ一物を撫でてやったら、反応してますます大きくなって嬉しくなったりとか。
なんだか勢いでフェラチオっていうのをやってやったら、直ぐ射精して頭がぼーっとなったりとか。
紅のザーメンを飲んだら、女の部分が「じゅんっ」ってなったりとか。
体が熱くなって服を脱ぎだして裸身を見せつけてやったりとか。
あまつさえ「私の体は綺麗か?」なんて聞いてみたりとか。
「き、綺麗です」なんていわれて、布団に引きずり込んでだりとか。
抵抗する紅の服を脱がして、無理やりにセックスしたり、
処女だったから痛そうにしていたら、優しくされて嬉しくて痛くなくなったりとか。
途中から気持ちよくなったり、途中で紅が私を押さえつけて激しくなったりとか。
それがむしろいやじゃなくて、喘ぎ声とか出しちゃったりとか。
絶頂の直前に「好きだ」とか言っちゃったりとか。
手を恋人つなぎにしたまま、朝まで抱き合って眠ったりとか。
朝になって紅を起こすために、しっかりお掃除フェラをしたのも……
そ、そう、全部媚薬が悪かったんだ!!
だから私は悪くない…悪くないはず…
悪くないなら…もう一回だけしてもいい…はず。
だから紅、も、もう一回だけしないか?

19 :
事後ですね。
多分続けない。

20 :
>>19
乙〜
照れてるリンは可愛い

21 :
GJ!リンさん可愛い!
またお願いします!

22 :
>>19
乙です
かわええ

23 :
19←乙!!!続きじゃなくてイイから、リンと真九郎でまたお願いします!

24 :
思ったより好評でよかった。
いまかなり長いの書いてるんだけど、大学のレポートあるからちょっと待ってね。
リンと真九朗のリクエスト多いけど、全キャラ出てくるやつ書き始めちゃったから、そっち先あげるつもり。

25 :
19の御方←マジでか!大いに期待してるわ!気長に待ってるから!

26 :
19の御方←マジでか!大いに期待してるわ!

27 :
異様にに持ち上げたりとかきめえからやめろ

28 :
持ち上げがキモいというより、ID:vMHVfJC8がキモい。

29 :
保守

30 :
保守

31 :
保管庫は何処に??

32 :
普通にあるけど? >保管庫

33 :
あ、本当だ。(゜o゜)
スマン、よく見てなかった…m(__)m

34 :
保守〜♪

35 :
ジュウと雨がいちゃいちゃ(?)してるところがみたい・・・

36 :
>いちゃいちゃ
前スレに幾つかあったから、保管庫にあるんじゃね?

37 :
ぐいぐい押してくる雪姫がみたいです・・・・・・。

38 :
くれくれ言ってないで自分が書けよ

39 :
紫のntrが見たいです・・・

40 :
NTR厨はホントに巣でおとなしくしててくれ

41 :
ホントにな

42 :
切彦ちゃんの手足縛って程よく引き締まった太ももに頬擦りしたい

43 :
今日の天気は曇り後雨。
午前中、授業が始まってから降り始め、ついには放課後まで止むことはなかった。
柔沢ジュウは傘を持っておらず、仕方がないから雨に濡れながら帰宅しようかと考えていた。
体は丈夫なほうだし、帰ってすぐにシャワーを浴びれば風邪も引かないだろう。
「ジュウ様」
丁度昇降口から外へ踏み出そうとした時、後ろから声がかかった。
それはここ最近とても聞き慣れた声で、しかし意外な声だった。
「雨か」
「はい」
ジュウの後ろに立つ小柄な少女は堕花雨という。
鬱陶しいほどに伸びた前髪は目を覆い、ジュウとは頭一つ以上身長に差があるが、
ジュウと同じ学年を示す色のスカーフをセーラー服につけている。
前世からの絆やらなんやらで、ジュウのことを王と崇め、時には奴隷、時には従者、時には騎士としてジュウに付き纏い、ジュウと共にいくつかの事件に巻き込まれてきた。
ちなみに雨は特進クラスで、夏休み明けは補講に追われると雨の妹の光が言っていたのだが、何故ここにいるのだろう?
「どうした? 補講があるんじゃなかったのか?」
「はい。ですが、ジュウ様は傘をお持ちではないのではと思い、馳せ参じました」
「そうか。いや、そうじゃない。補講はどうした? 終わったのか」
「いえ、抜け出してきました」
さっきも言ったが堕花雨は特進クラスに在籍している。以前はまさに品行方正な雨だったが、ジュウと行動を共にし出した頃から見られる、そのある種奇行とも取れる言動から、教師や生徒の間では、ジュウが雨をおかしくさせているという噂もある。
今も然り、雨は大事%

44 :
ジュウは感謝すればいいのか文句を言えばいいのかわからなくなった。
まあ、感謝をいうところなのだろうが、雨には自分のようになって欲しくない。せっかく出来がいいのだから、勉強はしておくべきだと思う。
逆に言えば自分のような出来損ないは、教師にどう思われようと勉強をしなかろうと、どうでもいいと思う。
「では、帰りましょうか」
雨は少し大きめの傘を開いて、外へ踏み出した。
「は? おい、傘を貸してくれるんじゃないのか?」
「? はい」
「いや、貸してくれよ。帰れないだろ」
雨脚はさっきよりもひどくなっており、傘無しで帰るのは少し苦痛だ。
「はい。ですから、どうぞお入り下さい」
どうやらジュウと雨の間には、意思の齟齬が生まれているようだった。
それを正すべく、ジュウは雨に質問する。
「……雨、なんて言って補講を抜け出してきたんだ?」
「ジュウ様のお供をしなければいけないので失礼します、と、そう担当の教員に断って出てきました」
ジュウは溜息をつく。
ジュウはてっきり、雨は傘を二本持っていて、その片方を今から下校するジュウに貸し、雨自身が帰る時にもう一本を使うのだと思っていた。
しかし雨は、雨が降ってきたから、一本しかない傘でジュウと共に帰ろうと考えていたらしい。
つまり、相合傘で。
そんな小学生かバカップルみたいなことできるか!
こうなったら口からでまかせを言って雨を追い返してから、一人で濡れて帰ろう。
「……やっぱり置き傘があるのを思い出した。お前は今からでも補講に戻れ」
「いえ、ジュウ様の置き傘はありませんでした。すでに確認済みです」
「…………」
抜け目のない従僕だった。

45 :
〜〜〜〜〜
結局、雨とジュウは相合傘で帰ることになった。
ジュウは昇降口で雨の申し出を断ろうと、忘れ物をしたとか用事があるとかなんだかんだ言ったのだが、雨はジュウが一人で帰ることを頑なに拒み、そろそろ周囲の目が痛くなってきたジュウは諦め、渋々雨と同じ傘に入った。
雨が持っていたのは少し大きめの傘ではあったが、やはり二人では狭い。身長の高いジュウのほうが傘を持っているが、極力隣の少女を濡らさないように気をつけていると、自然と自分の肩は濡れてしまう。
普段の無駄に察しの良い雨ならば気づきそうなものだが、雨の歩き方は何だかぎこちなく、幸いと言うかなんと言うか、雨は気付いていないようだった。
「そういえば」
ぎこちなく歩く雨は昇降口を出てから全く口を開かず、かと言って特に話すこともないジュウも黙っていたが、以前の会話を思い出して、雨に話しかけた。
「お前は雨が苦手なんだったか」
「は? あ、いえ。苦手と言いますか、昔のことを思い出すと、少しやるせなくなるというか」
「つまり苦手ってことだろ」
「そ、そうかもしれません。ところでジュウ様。失礼ですが、あの、こちらはジュウ様の家では……」
「ん? ああ、そりゃそうだ。お前のウチに向かってるからな」
「え?」
雨は本当に驚いているようだった。
あまり表情が変わらない雨だが、最近はジュウも表情の変化が読み取れるようになっていた。
無表情ではなく、表情が薄いだけ。
雨だって怒る時は怒るし、落ち込む時は落ち込むし、笑う時は笑うし。
そして、泣く時は泣くのだ。
ジュウは、ジュウが刺された時の雨の泣き顔を、幸福潰しの時にジュウが車に轢かれかけた時の雨の泣き顔を、ずっと忘れない、忘れられない。

46 :
その時の雨は、いつもの超然とした、あるいはただの電波な女でもなく。
か弱い一人の少女のようで。
「ジュウ様?」
雨の呼び声で意識が戻る。
「あ? ああ、なんだ?」
「ですから、何故私の家へ向かうのですか?」
「なんでって、お前を家まで送るためだろ」
「え?」
雨はまた心底驚いた顔をして、しかしすぐさま我に返ったのか「それはいけません」と言ってきた。
「それではジュウ様が私の家から帰宅なさる際に、濡れてしまうことになります」
「この傘かしてくれよ、明日返すから」
「ですが」
「いいだろ、傘かしてもらってるし、普段も世話になってるし、そんぐらいさせろよ」
「命令ですか?」
「そうだ、おれに借りを返させろ」
「……わかりました」
それきり雨は黙り、ジュウもそれに倣った。
雨の少しぎこちなかった歩き方はいつも通りになり、心なしか嬉しそうに微笑んでいた。

47 :
〜〜〜〜〜
「着いたな」
「はい」
雨の家に到着した。
雨は傘から出て軒先にはいるとこちらを向いて、深く頭を下げた。
「ありがとうございました、ジュウ様。お心遣い、感謝いたします」
「俺が好きでやったことだ。気にすんな」
「ですが……あ……」
「どうした?」
「ジュウ様、肩が濡れて……」
「ん? ああ、そうだな」
流石に向かい合っては気づかない訳はなかった。雨の前髪に隠れた瞳は、おそらくジュウの濡れた肩に釘付けになっているのだろう。
「これも俺が好きでやったことだ、気にすんな」
「今すぐ乾かしましょう。ついでにシャワーも浴びて下さい。そのままでは風邪を」
「大丈夫だ。ゆっくり歩いてたから結構いい時間だしな、このまま帰るよ」
「ですが……」
これ以上粘られても困るので、「傘、借りてくぜ」と言って、ジュウは歩き出した。
しかし、すぐに小さな手にワイシャツの裾をつかまれて、立ち止まった。
小柄な少女は、濡れることも厭わずに。
そのせいで張り付いた前髪から目が覗いていて、ジュウを見上げている。
「ジュウ様」
「なんだ?」

48 :

「雨の日も、好きになれた気がします」

ジュウは本当に嬉しそうなその顔に一瞬詰まったが、「そうか」とだけ返した。
そして。
濡れたせいだろうか。
いつもより綺麗に見える、その少女の頭を、ジュウは優しく撫でた。
少女は少しだけ顔を赤らめて、静かに、綺麗に、微笑んでいた。

49 :
終わり
エロはないよ
だって昼間だもの

50 :
もうすぐ秋だから切彦ちゃんか円姉さんのターンがくると期待してます

51 :
>>43の最後ミス
今も然り、雨は大事な補講を投げ出してジュウの元へやってきている。
にしてください%ってなんだよごめんなさい

52 :
>>51
GJ
ほんわかとした気分になれたw
……新刊でないのかなぁ

53 :
>>51
乙!

54 :
>>51
GJ

55 :
「……くしゅっ……」
あまりの寒さにくしゃみが出る。
私が歩く歩道の上は、休日だからか、親子連れやカップルでごった返していて、夏場はこんなに人が多くなると、ものすごい熱気で歩けなくなってしまうほどなのに、冬場はむしろ風が吹いて寒く感じる。
地球と人間は私の敵です。
少し歩くとゲームセンターを見つけました。冷たい風をしのぐために、ちょっと遊んで行こう。
手頃な格闘ゲームの筐体に座り、百円を入れて、キャラクターを選んで、ゲームスタート。
CPUよりはやりがいがあるけど、やっぱり弱い。画面に広がる、『YOU WIN!』の文字。
筐体の向こう側の人が、こっちを覗いてから帰って行きました。入れ替わりに、別の人が挑戦してくる。
どうせ暇つぶしだし、負けるまでやって行こう。


56 :

結局負けずに50人抜き。
筐体のこちら側も向こう側も、ギャラリーで満杯だ。
そういえば、あの時もこんな感じだった。
筐体の向こうから、いかにもガラの悪いおじさんが、何か悪態をつきながら迫ってきて、私の胸ぐらを掴み、汚い顔を寄せてくる。上着のボタンが千切れる音がする。
ポケットの中には、自転車の鍵。
この程度の人間なら、一瞬ですこともできる。
でも、私は何かを待っていた。
おじさんが拳を振りかぶって、私の顔面に向けて放つ。
見える。避けることもできる。振り払うことも、切り落とすことも、すことだって。
でも、待ってる。
何かを。
誰かを。
そして、当たる直前で、拳が止まる。
いや、止められた。
中肉中背、大人しそうな顔で、あまり目立たなそうな顔をしている少年。
そんな力がどこにあるのか、おじさんを投げ飛ばして、私の手を取って走り出す。
ああ、来てくれた。
待っていた、彼。
おじさんの怒声が、後ろから飛んでくる。
少年に手を引かれ、建物の陰に隠れて、おじさんが諦めるのをやり過ごす。
やがて、おじさんの声が聴こえなくなって、少年がこちらを振り向く。
「大丈夫? 切彦ちゃん」
優しい声、優しい表情、優しい手。
前と一緒だ。
前もこんな風に、助けてくれた。あの時は、ナンパされたのだと思って、変なカミングアウトをしてしまったけど。
だから、今度はこう言ってやろうと決めていた。
「おにーさん」
「なに?」

57 :


「お礼に、私のバージン、あげてもいいですよ」


58 :
おしまい
小説読み直さないとキャラ崩壊がそろそろやばい

59 :
乙 どっちかってーと漫画版の切彦っぽいね

60 :
>>58
GJ
最近人の出入りがないな 前スレは中盤から結構盛り上がってたのに

61 :
ほ?

62 :
雨好きすぎて夢に出たわ

63 :
>>62の幸福値を奪ってやる

64 :
保守

65 :
保守です

66 :
捕手

67 :
保守!

68 :
保守〜♪


69 :
好きとか嫌いとか、最初に言い出したのは雨なのかしら?

70 :
さぁ?

71 :
ぬるぽ

72 :
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

73 :
また出ないまま年があけちゃったよ…

74 :
ここしばらくは雑談すらないな

75 :
雑談は本スレで間に合うところあるからね……。
適当に妄想したシチュあげるだけでも盛り上がるかも知れんが。

76 :
電波新刊でも出ればなぁ

77 :
雑談もないから誰も居ないと思われて余計投下されなくなってさらに寂れるという負のスパイラル
まあしゃーないけどこのままじゃスレ落ちも近いかも ほんと新刊が出れば違うだろうになあ

78 :
一応こういう話を振ると人がわくってことは新着あれば
スレを見に行くやつはいるんだよな

79 :
絶奈ってどういうセッ○スするんだろうね。やっぱり激しいのがお好みかね。

80 :
チ○コがマ○コに喰いちぎられそう

81 :
対面座位とか好きだったりして

82 :
保守♪

83 :
個人的に真九郎の初体験は銀子だと思います。
そんで夕乃がぶちぎれると思います。
でも真九郎は初体験最中に紫の顔がよぎってたりすると思います。

84 :
雨 ジュウ様
ヒカル 柔沢
雪姫 柔沢くん
円 柔沢くん
でおk?

85 :
光は「あんた」だな
裏雪姫は「柔沢」

86 :
>>85
あざす
年度内にはなんか投下する

87 :
>>83
個人的な解釈では、その初体験は失敗するパターンだなぁ。
何だか紫を裏切ってる気がしてしまって、真九朗が思い切れず失敗。結局お流れになって、二人が
微妙な距離で背中を向けあいながら服を着てる時、銀子がポツリと「…誰のこと、考えてたの?」
みたいな。

88 :
ここはやはり夕乃さんしかないな
傷心の真九郎を崩月家に連れ帰って
お風呂に入るように進めて
その浴室にバスタオル一枚で「お背中流しますね」と乱入し
いつのまにか身体で身体を洗っていて
「いいんですよ。好きに出しちゃってください」と甘くささやかれながら真九郎は放出する
そしてそのまま浴室えっちになだれ込む

89 :
投下します

90 :
時系列は京都編が終わって帰ってきた夜です。
「……切彦ちゃん」
「なんですか?」
「ここ俺の部屋だよね」
「はい」
「なんでいるの?」
「以前は悪宇商会が借りていた部屋に住んでいたんですけど、今回の件で商会を裏切ったという形なので……」
「……追い出されたの?」
「はい」
「だからって……」
「……他に行くところがないんです」
「………」
「お願いします」
「……明日になったら一緒に部屋を探そう」
「私は別にここ「だめ」……」

「とりあえず、今日は俺の布団で寝といて」
「……お兄さんはどうするんですか?」
「この前、破れてた布団捨てちゃったから、座布団でも敷いて寝るよ」

「……なにしてるの?」
「お兄さんの寝るスペースを作ってます」
「だから俺は座「だめです」……」
「でも「お兄さんが寝ないなら、私も布団で寝ません」」

91 :
「……(結局こうなったか)」
「……お兄さん」
「………」
「起きてますか?」
「……どうしたの?」
「……来てくれてありがとうございました」
「………」
「……わたし、あんなことした後だから、正直皆さんに会うの、怖かったです」
「………」
「でも、それと同時に皆さんが来てくれて、とても嬉しかったです」
「………」
「……図々しいとは思いますけど、……また皆さんと一緒にいたいです」

「……切彦ちゃん」
「はい」
「……明日、部屋探す前に、病院に行ってリンさんに謝りにいこう」
「……はい」

92 :
2週間後 真九郎の部屋
「………それで、なんで切彦さんは、まだ真九郎さんの部屋にいるんですか?」
「それが、切彦ちゃんの年齢だと、まだ一人で部屋を借りられないみたいで……」
「………」
「事情はよく分かりました。住むところは崩月の力でどうにかしますので、とりあえずは当家の部屋をお貸しします」
「よかったね、切彦ちゃん」
「………るーむ」
「………なんで真九郎さんにくっつくんですか?」
「……切彦ちゃん?」
「でぃすいず あうあるーむ」
その後、崩月家当主代行と斬島家当主による、壮絶な戦いが勃発しかけたが、不戦の約定と崩月家戦鬼による命懸けの仲裁により、五月雨
荘の別の部屋に住むことを条件に事なきを得たという。

93 :
投下終了
とりあえず、切彦ちゃんは、五月雨荘に住んだらいいと思う

94 :
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < 切彦ちゃん可愛いお
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
         _, ,_
     〃〃(`Д´ ∩ < 切彦ちゃん萌え萌えだお
        ⊂   (
          ヽ∩ つ  ジタバタ
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < 切彦ちゃんギュっとしたお
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < 切彦ちゃん似の妹が欲しいお
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  ……うちの家系じゃ鉄腕似の妹しか無理だったお

95 :
安西先生……切彦ちゃんを…お持ち帰りしたい…です。

96 :
黙れ♪(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

97 :
そこな>>95よ。
お前が湖に落としたのは、原作の切彦か?それとも漫画の切彦か?

98 :
>>93
乙。切彦が五月雨荘に住んだら、環さんからあれやこれやの歪んだ知識を植え付けられそうだな。

99 :
>>98
それいいな

斬島切彦の前には、大量のDVD、漫画、雑誌が並んでいる。
顔を真っ赤に染めた少女は、いつもは眠た気にしているその目を見開き、それらから目を逸らせない。
「年頃だし、こういうのにも興味あるでしょー?」
その大量のアダルトグッズを挟んだ向かい側で胡座をかいているのは武藤環。
彼女もまた顔を赤くしているが、それは羞恥のためではなく、そこら中に転がっている『お酒』とかかれた空き缶のせいである。
「わたし……こういうのは……」
少女は環の声で我に返り、咄嗟に顔を背けたが、視線は未だに離せない様子。
「これなーんだ?」
環が切彦の目の前にぶら下げたそれは、ピンク色で、卵のような形をしている。
知識がない者なら一見、何に使うものなのかわからないだろうが、切彦はそれがなんなのか瞬時に理解したようで、赤い顔をさらに赤くして顔を背ける。
「んふふー、やーい切彦ちゃんのえっちー」
「ち、違います」
酔っ払いと、少女の夜は長い……

100 :
キャラ崩壊も甚だしいな

101 :
まぁ漫画ですでに崩壊気味だと思いますけどね。
おかげか漫画の切彦は三割増し可愛い。

102 :
個人的には漫画版キャラは色々と甘々過ぎて、逆に受け付けないんだけどな。
本スレも、漫画ファンの占領傾向になってから行かなくなったよ。
誰のせいと言えば、まあ原作者が悪いのだが。

103 :
まぁ温くはなってるな、一線を超えないというか。
リン・チェンシン生きてるしw

104 :
確かに漫画版紅は甘いな。なんていうかエグさが足りない。
そこはんどけよってところで生きてたり、真九郎が狂い足りない気がする。

105 :
たしかに真九郎はもっとエグい性格してるよな
敵に対してはもっと非常な感じでもいいと思う

106 :
新刊が出て、それがグロ祭りだったら漫画から入ったファンが減りそう

107 :
あと夕乃はじめ崩月家や、斬島切彦の底知れなさが無くなったのがツラい。
夕乃は只のツンデレ、切彦は斬島の刺客と言うより「切彦ちゃん♪」。
萌え成分は増えたろうけど、反面怖さや闇の部分が(設定だけ残って)綺麗
さっぱり無くなったと思う。
漫画ファンには悪いが正直、これは嬉しいトレードじゃないんだよな。

108 :
原作読み直してるけど、やっぱり真九郎の黒さはモノローグがないと表現しきれないと思いました。

109 :
本スレでも書かれてたけど、次巻があるなら雨のために頑張るジュウの話を見てみたいね。
雨が誘拐されたとか、超しつこいストーカーに狙われたとかならジュウも活躍できるかな?

110 :
実はそれに近いネタのSS取り掛かってたのだけど、長くなりそげ過ぎて現在停滞中・・・

111 :
>>110
俺待つのには慣れてるよ!電波で鍛えられてるからね!
楽しみにしてます。

112 :
>>111
どもです!
ちょっと短いですが、一部を抜粋してプレ版を作ってみました。ご笑覧下さい。

113 :

 ジュウの前に立ち塞がった小さな体が、不自然な方向に弾け飛んだ。遅れて、赤い軌跡が弧を描く。
 撃たれた。雨が―――撃たれたのだ。自分を庇って。


  ■ ビーストキング ■ (プレVer.)


 「聞いたぞ、ジュウ。悪宇商会の戦闘屋とやりあったって?」
 「?何の話だ」
 「とぼけるなよ。妙な黒人とじゃれたらしいじゃないか」
 ここは柔沢家のマンション。昨夜、半年振りに帰宅した紅香が、リビングでテレビを見ながら唐突に切り出した。
 ジュウは二ヶ月前の事件を思い出す。変な女が自分の誘拐を目論み、失敗した―――多くの人間を巻き込んで大事
に発展しながら、結局は新聞沙汰になる事すらなく、うやむやに終わったあの事件。
 「ああ、あれか」
 そういえば、あの眼鏡の女は「悪宇商会のルーシー・メイ」と名乗っていた気がする。

 ジュウは懸念事項を思い出した。そう。あの時、眼鏡の女の口から母親の名前が飛び出した理由を、まだ母親に
問うていなかったのだ。
 「そういや、訊きたい事が―――」
 突然視界が白く染まり、鼻腔に突き刺さる様な香りが充満する。強いタバコの煙だ。それを変なタイミングで
吸い込んでしまったジュウは、激しくむせた。
 息子の問いを文字通り煙に巻くと、紅香は軽い調子で言う。
 「お前、今から私の仕事を手伝え」
 「あん?」
 「学校の退学手続きは私がやっておく。お前は直ぐに荷物をまとめろ」
 「・・・何言ってんだ?」
 「シリアに行く」

114 :

 ジュウは―――表情には出さなかったが、混乱した。紅香は今何と言った? 退学? シリアだと?
 暫く話の続きを待ったが、ガキ大将の様な母はタバコを吹かすだけ。そのまま無為に十数秒を経た頃、チラリと
ジュウを顧みた紅香はさも呆れた様に言う。
 「何だ、まだ居たのか。さっさと部屋へ行って荷物をまとめてこい」
 彼女に話をする気がない場合、大抵は何を訊いてもどうにもならない。だから何時もは無視するか、従うかの
二者択一を迫られ、結局は暴力沙汰に発展するのだが・・・流石に今回は、訊き返さざるを得なかった。
 「待てよ、一体何の話だ」
 「うるさいやつだな。黙って親のいう事をきけ」
 「ふざけんな!」
 思わず椅子を蹴って立ち上がる。その顔を、紅香の眇めた視線が捉えた。
 「そりゃ、こっちのセリフだ。馬鹿が」
 相手の目を見たジュウは、僅かに息を呑む。その表情が、どこか今まで見てきた不機嫌面とは一線を隔す、深刻な
ものに感じられたのだ。紅香は明らかに――――――激怒している。

 悪い予感がする。半ば搾り出す様に、ジュウは尋ねた。
 「・・・その外国行きってのは、どのぐらいの期間だ?」
 相手は冷たい視線を向けたまま、何も答えない。つまり―――
 「どのぐらいだ!!」
 紅香は紫煙を吐き出すと、穏やかで、冷たい言葉を発した。
 「お前が選んだ事だろ?人が散々、普通の青春を謳歌させてやろうとしてやったのに」

 胸の辺りで何かが綻ぶ音がする。自分が立っている足元が、実は底なしの穴だったと告げられる直前―――
そんな不確かな感覚。鼓動が早鐘を打ち始め、ジュウは動揺を隠せなくなった。間違いない。これは何かが一変する、
その瞬間だ。
 事実を突きつける様に、紅香が告げた。

 「アウトだよ、ジュウ。腹を括れ」


115 :
以上です。続きは遥か先の事になりそうですが、またその折には宜しく。

116 :
>>115
激しく期待
ただ、いちいち行間は開けなくていいと思う
まぁそこらへんは書き手さんの好みだけれども

117 :
>>115
まってるよ
>>116
パソコンだと関係ないけどスマホやケータイだとこっちの方が見やすいってのはある

118 :
>>115
いいね!プレ版だけどとっても面白そうで期待してます。

119 :
どもです。
ちょっといきなりな話の展開で何が何やらと思われた方も居られるかと思いますが、
原作のキャラクターや世界観のベースを傷付ける事のない様、注意しながら書く積
もりでいます。投下の際には宜しくお付き合いの程を。

120 :
激しく期待して待ってる!
でも、そんな気張らなくていいからねー。

121 :
円さん
短髪美人
円さん

122 :
なんとなく思いついたので投下
キャラ崩壊
口調適当
エロなし
大丈夫ならどうぞ

123 :
「あら、柔沢くん」
「円堂か」
休日ということで、柔沢ジュウは街をぶらぶらしていた。
本当は雨を誘ったのだが、雨は雪姫と出かけるとのことで、都合が合わなかったのだ。
かと言って家で一人でやることもなく、なにかいい暇つぶしはないかとふらふらしていたところで、雨の友人、円堂円と遭遇したのだった。
「今日は雨は一緒じゃないのね」
「こっちのセリフだ。今日は一人なのか?」
「ええ、まあ。用事をちょっと片付けたところ」
円はそこで嘆息した。少しお疲れのようだ。
円は空手の道場に通っており、さらに学校でも女子空手部に所属しているため体力がないはずはないが、おそらく精神的な疲れなのだろう。
ジュウはなんとなく、その原因を知りたくなった。
「用事って?」
「レディの行動を詮索するなんて感心しないわね」
間髪いれずに睨まれ、ジュウは確かにその通りだと思った。
そもそも暇つぶし程度の興味だし、円に反感を買うのは拙い気がする。
「そうだな、悪かった」
素直に謝るジュウの様子を見て、円は再び嘆息した。
「ま、貴方にも関係ない話でもないし……ちょうどいいから、そこの喫茶店に入りましょう。ここは寒いわ」

124 :

「コーヒー、ブラックで」
「スペシャルサンデーデラックスパフェ一つ」
「…………」
「……なに?」
「……なんでも」
円は男とブロッコリーがぬほど嫌いだと公言しており、ジュウもそれを聞かされていたため、正直この展開はジュウにとっては意外だった。
円はジュウにとって、今まで二人で出かけたこともなければそこまで話したことはない。
えぐり魔や光と伊吹の件で世話にはなったが、要は友達の友達程度の関係であり、それは円にとっても変わらないはずだ。
ジュウがそんな風に考えを巡らせていると、円は四人席の対角側から、先程までの疲れたというより、不機嫌そうな顔でジュウに話しかけた。
「私、こういうのキャラじゃないのよ」
「は?」
「だから、普段もこういうのを食べて見たいんだけど、雨や雪姫の手前なかなか注文なくて。だから今日はちょうどいい機会だし、食べようと思ったのよ」
「ああ……パフェのことか」
「パフェのことよ」
そんな話をしていると、丁度店員がこちらへ向かって来た。
「お待たせいたしました。ご注文のコーヒーと、スペシャルサンデーデラックスパフェです。以上でご注文宜しいでしょうか」
「はい」
「では、ごゆっくりどうぞ」
爽やかな笑顔の男性店員はジュウの方を一瞥し、その後軽く会釈をすると、そのまま別のテーブルへと歩いて行った。
「……なんか睨まれたんだが」
「大方、私と貴方が釣り合わないとでも思ったのでしょうね。馬鹿馬鹿しい、全くどうして男っていうのは低俗で下劣なな思考しかできないのかしら」
不機嫌そうに、しかしどこかソワソワしながら、円は毒吐いた。
視線は目の前に置かれた、高さ30センチはあろうかという特大パフェに釘付けだ。
「……早く食べればいいじゃねえかよ」
「……言われなくても」
言うが早いか、円は早速パフェ用の細長いスプーンを手に取り、巨大パフェに取り掛かった。

125 :

「…………」
「ま、そんだけデカけりゃ飽きも来るだろうな」
「……五月蝿いわね、男の癖に」
円はパフェを半分ぐらいまで食べると、急にペースが落ち始め、残り三分の一程度まで食べ進めたところで、完全に手が止まった。
ジュウは既に三回もコーヒーのお代わりを頼んでおり、口の中がコーヒー一色になっている。
「ところで本題だけど」
もう一度コーヒーを頼もうか別の飲み物を頼もうかジュウが悩んでいると、パフェとにらめっこしたままの円が口を開いた。
「私の用事はね、この前の事故の後始末よ」
「事故?」
「ええ。別に話す必要もないのだけど、黙ってる理由もないし、話すことにする」
事故といえば、ジュウとしては思い当たる節は一つしか無い。
先日、一人の女子高生が交通事故で亡した。歩道に乗り上げたトラックが、女子高生と共に店のショーウィンドウに突っ込んだ。運転手は軽傷だったがその女子高生は即。帰らぬ人となった。
その女子高生はジュウや雨が通う高校の生徒会長だった人で、名前は白石香里。生徒からの人望もあり、教師からの信頼も厚かった。
しかし、円や雪姫が通う光雲高校で夜な夜な行われていた『幸福クラブ』なる組織による被害者にして最後の加害者。
トラックの事故も、ジュウをして幸福値とかいうものを奪おうとした白石の(雪姫曰く)因果応報によるものだった。
「アレの後処理がね、結構面倒だったのよ。貴方はあの女にされかけた被害者だけど、向こうの親なんかからすれば、貴方が飛び出さなければ娘はななかった、って具合になるわけ」
「言いがかりだ」
「そうね。でも事実、その光景を見た人はいないんだもの。貴方の背中に彼女の指紋が残っていたから事無きを得たけれど、それでも向こうの親は断固としてを起こす勢いだったわ」
「…………」
「最終的にいろいろと借りを作ってまであちこちに手を回して……そしてついさっきようやく、借りを全部返し終わったところなのよ」
円はいつの間にかパフェから目を離し、ジュウをまっすぐと見て話をしていた。
ジュウはそれを逸らすことなく、口を開いた。
「ありがとう、悪かったな」
「いいのよ、貴方は雨の友人だもの。それに、友人のの頼みとあらば、断るわけにもいかないでしょ」
「……またあいつ、俺の知らないところで……」
ジュウは円に感謝するとともに、いつも陰ながら自分の為に動いてくれる雨にも感謝した。
たとえ勘違いや妄想からの忠誠心による行動だとしても、ありがたいことには変わらない。
「丸くなったわね」
「は?」
「私と雪姫が始めて貴方に会った時、貴方はもうちょっと怖い顔をしていたわ」
「そんなことねえよ。変わってないさ」
「そうかしら? 取り敢えずそろそろ出ましょうか」
円が席を立つ。ジュウもつられてそれに習う。
パフェが盛られていた器を見るといつの間にか空になっており、ジュウは驚いた。
と同時に、器と机の間に小さくメモが挟まっているのを見つけた。上には小銭が乗っており、どうやらパフェの代金のようだ。
初めから奢るつもりだったジュウは振り返ったが既に円の姿は店内に無く、その手際の良さにジュウはまた驚いた。
支払いを済ませて店内を出る。
メモを見ると、こう書いてあった。
『借りは残さないけど、貸しは残しておくのが社会の基本よ』
「……流石、雨の友達だな」
携帯で時間を確認すると、既に五時を回っていた。
冬の陽は短い。
ジュウはその短い時間を少しだけ有意義に使えたことを感謝しながら、家路に着いた。

126 :
おわり
iPhone辛い
家に帰って円さんに美脚で膝枕して欲しい

127 :
>>126
乙。円さんはファンブックでもサブキャラ扱いだったからこういうの読めてうれしい。

128 :
>>126

円好きだからもっとSS増えてほしいな

129 :
円さんは日常の絡み少ないから書きにくいんだよな
雨はメインだし雪姫もデートしてるし光はツンデレだから書きやすいし
男嫌いってのもどうやってデレにつなげるか考えなきゃいけないし

130 :
円って三巻終了時点でジュウにどんな印象もってるん?
悪い奴ではないくらいの好感はあるんだろうが。

131 :
円たん(;´Д`)ハァハァ
電波の新刊読みたいお…

132 :
ブロッコリーおいしいよブロッコリー。
マヨネーズがいいよ

133 :
雪姫は器のでかい女の子です

134 :
おっぱいはそうでもないけどな

135 :
紅香を除くと電波ヒロインズでは一番じゃないか?

136 :
紅香>>>>>(越えられない壁)>>>>>美夜>雪姫≧光>円≧雨
のイメージ

137 :
なに、胸の大きさくらい雨とジュウの前では些細なことさ

138 :
>>126の続きっぽいもの(雪姫編)
・キャラ崩壊気味
・口調割と適当
などなど
大丈夫ならどうぞ

139 :
「これ美味しいよ! 柔沢くんもいる?」
「いらん」
駅前のファミレス。現時刻は昼の12:40。
楽しげに白いリボンを揺らす少女斬島雪姫と、強面の金髪不良少年柔沢ジュウ。
この二人がなぜこんな平日の昼間からこんなところにいるのかというと、それには訳があった。
昨夜はどうにも夢見が悪く、寝覚めも最悪だったため、ジュウは学校をサボって出かけることにした。
シャワーを浴びて軽く頭を覚醒させてから、トーストを焼いて適当に朝食を済ませ、私服で街へと繰り出しす。
そこで、不幸にもというかなんというか、白いリボンに捕まった。
以前も見た『I♡VIOLENCE』のロゴの帽子に、ホットパンツとブーツ。Tシャツの上にGジャンを重ね、首には『FUCK OFF!!』と言う過激な文字の入ったマフラーを巻いている。
「おっす、柔沢くん」
「……なんでこんなところにいやがる。学校はどうした?」
「そっくりそのままお返しするぜ」
ジュウが睨みつけると、雪姫は肩を竦めて、「ウチは創立記念日なんだよね。そっちはサボりでしょ?」
「ウチも創立記念日だ」
ジュウは咄嗟に嘘を吐いたが、雪姫はにまっと意地悪く笑って、ケータイの画面を突きつけて来た。

140 :
「うーそ。雨からメールが来てるもん」
そのメールは確かに雨からのものらしく、内容は、以下の通り。
ジュウ様に連絡がつきません
学校にもいらしていないようです
何か知りませんか?
「あいつは俺の保護者か何かなのか……?」
「下僕じゃないの?」と言う雪姫の言葉に、ジュウは大きくため息を吐いた。
「ていうか、柔沢くん、ケータイ持ってないの?」
雪姫に尋ねられ、ジュウは昨夜充電がきれたままのケータイを部屋に置いて来てしまったことに気が付いた。
携帯電話なのだから携帯しなければ意味がないだろうに。
ジュウがそれを話すと雪姫は、「携帯電話なのに携帯しない……不携帯電話! なんつって!」
「言ってろ、じゃあな」
下らないギャグを聞くのはジュウの趣味ではない。
それに今日はなんとなく一人になりたくて学校をサボったのだ。わざわざこんな元気な女と一緒にいる意味はない。
ジュウは早々に雪姫に背を向け、今来た方向とは逆方向に歩き出した。
「私、そこの喫茶店に行きたい」
「は?」
突然後ろから声をかけられたものだから反応してしまったが、ジュウは雪姫を振り返ってから、自分の失敗に気がついた。
雪姫はまた、先程のような、否、先程よりも意地悪いにんまりとした笑みを浮かべ、ケータイを突きつけながら言った。
「今すぐ雨に柔沢くんの居場所を連絡するのと、私とデートするの……どっちがいい?」

141 :

そして、冒頭に至る。
「……お前は、普段からそれを食べてるのか?」
雪姫の目の前には、30センチはあろうかというほどの巨大なパフェ。
先日円が食べていた、スペシャルサンデーデラックスパフェではなく、グッドチューズデーエキサイトパフェと言うらしい。雪姫曰く、サンデーの方とは少し異なり、フルーツが多めに盛られているとのこと。
なぜ平日にスペシャルサンデーなのかはわからないが、ジュウはよくもそんなに甘い物が食べられる物だと思っていた。
円は、雪姫や雨と来る時は食べれないとか言っていたが、逆に、雪姫や雨は普段から食べているのだろうか?
雪姫はキョトンとして、「いや、無理でしょ?」と答えた。
「無理?」
確かに物量的にはかなりきついかもしれないが、女は甘い物は別腹と言うし、実際、円は完食していた。
「だってほら、ここに書いてあるじゃん」
雪姫が机を指差す。
そこには限定メニューと大きく書いてあり、その下に、それらのメニューの名前が並んでいた。
限定メニュー!
ご家族限定! 親子プレート!
兄弟・姉妹限定! 仲良しフルーツ盛り合わせ!
カップル限定! 日替わりパフェ!
(曜日によってそれぞれ盛り付けが違います!)
「……いつの間に俺とお前はカップルになったんだ……?」
「まあまあ、細かいことはいいじゃん!」
雪姫のあっけらかんとした態度に、ジュウは大きく溜息を吐いた。
「溜息吐くと、幸せが逃げて行くんだよー」
「知るか」
「自分のだけじゃないよ。周りの人のも逃げて行くんだよ?」
「知るか」
「ひっどーい」
雪姫は喋りながらもペースを落とすことなくスプーンを動かして行く。
円は後半きつそうにしていたが、普段からこういう物を食べている雪姫は余裕なのだろうか。
「なに? 私の顔になんかついてる?」
「嫌、よく食えるなと思ってな」
ジュウが言うと、雪姫はなぜかふんぞり返りながら、
「甘い物は別腹なのです!」
「……そうか」
ジュウは今日もコーヒーを頼んでおり、既に3杯目。
しかし、雪姫は円より食べるペースが早いので、先日のように口の中がコーヒー一色になることは避けられそうだった。
その3杯目が空になろうかという時、雪姫が唐突に質問して来た。

142 :
「そういえばさ、柔沢くんは、雨とエロいことしてんの?」
「ぶっ!?」
「汚っ!?」
突然のことにジュウは口に含んだコーヒーを吹き出してしまった。
テーブルに飛び散ったコーヒーを拭きながらジュウは謝る。
「わ、悪い……っていうか、いきなりなに言ってんだ!?」
「友人として気になるところだけどー」
雪姫の言い分は尤もだが、こんな場所で、昼間からするような話ではないだろうに。
コーヒーを拭き終わると、ジュウはまた溜息を吐き、
「ったく……そんなことするかよ」
「ふーん……」
雪姫はそっぽを向き、さして興味もないような素振りで止まっていた手を再び動かし始め、みるみるうちにパフェを完食した。
「ごちそうさまっ。美味しかったー」
「よし、じゃあ出るか」
会計を済ませて店を出る二人。
ジュウは奢ろうかと言ってはみたものの、案の定、雪姫は自分の分は自分で払うと言い、むしろジュウの分まで払おうとしていた。
レジの前で問答を続けた結果、割り勘と言うことで決着がついた。
とはいってもジュウはコーヒーしか飲んでいないので、雪姫が半分おごられる形になった。
「さて、そろそろ帰るか」
「何言ってんの? まだまだお昼を過ぎたばっかりじゃん!」
ジュウはさり気なく解散を促そうとしたが雪姫によって一蹴されてしまった。
雪姫は、「次はゲーセンとか行きたいなー」などと言いながらジュウの腕をとり、ジュウの帰り道とは逆方向に歩き出した。
雨と出会い、少しばかり知り合いが増え、こういう時間も悪くない、と、ジュウは思う。
円に言われたとおり、確かに丸くなった自分を自覚しつつ、雪姫に聞こえないよう、幸せを逃さない様に、ジュウはそっと溜息を吐いた。

143 :
おわり
雪姫はやっぱ書きやすいかな

144 :
>>143
乙。雪姫マジ可愛いよ雪姫。将来は団地妻さ。

145 :
乙乙、雪姫かわいいなー

146 :
雪姫を飼いたい(;´Д`)ハアハア

147 :
雪姫は料理で餌付け出来る、問題は興味をもってもらえるかだがw

148 :
雪姫に興味持ってもらいたかったらどうすればいいんや。

149 :
柔沢雨、柔沢雪姫、柔沢光、柔沢円。ふむ、このなかじゃ雪姫が一番いい気がするぜ。
斬島ジュウ、堕花ジュウ、円堂ジュウ。この中では堕花ジュウが一番な気がする。

150 :
語呂で言うなら雪姫はイマイチじゃね?
音的には光や円の3文字のが収まりがいい。

151 :
紫と夕乃さんの会話みたいだな

152 :
絶奈って、浮気しても最後に自分のところに帰ってくればいいとかいいそう。

153 :
浮気相手はkrすと思うけどなw

154 :
自分も普通に浮気しそうだし

155 :
紅キャラで浮気されて一番怒りそうなのは夕乃さんだな。
すぐ気付きそうでもある。

156 :
そもそも浮気て
純愛スキーには考えられん

157 :
真九郎は泣きながら迫られたら断り切れないんじゃないだろうか

158 :
二人きりでそういう状況に陥らないように、
各々ヒロイン同士が牽制しあわねばならん訳だな

159 :
紅香さんペロペロ

160 :
ペの段階に入ろうとしたところで、弥生にサックリ刺されるぞ

161 :
弥生はスマブラXならやはりシークをメインに使うのでしょうか。

162 :
紫が大人になるまで揉め事処理屋続けられればいいけど、そうでなかったら銀子とラーメン作ってるよね真九郎。

163 :
夕乃さんと子供作ってるよ

164 :
夕乃さん
夜は乱れる
夕乃さん

165 :
絶奈さんのターンきてるね>漫画

166 :
漫画の絶奈も素晴らしいネクパイだよな。

167 :
真九郎入浴中に銀子が入ってくるイベント見れたから漫画版はもう満足。

168 :
原作で仕事がなくクリスマスを崩月家で過ごしていたら真九郎は一皮むけていたのだろうか。

169 :
夕乃さんの幸せ日記見てみたいです

170 :
夕乃さんが卒業したら学校において銀子に敵はいなくなるな。

171 :
いや真九郎はなんだかんだ無駄に人助けとかしてそうだから
夕乃さんがいなくなってアピールしてくる女子が増えるかも

172 :
学校で敵がどうとか以前に学校に夕乃、銀子しかキャラの立ってる奴いないっていうね。

173 :
夕乃さんみたいなお姉さんほしいです。

174 :
崩月流抜きならなぁ

175 :
あんなんいらん!!!
紫みたいな妹は欲しいぃいいいいい!!!

176 :
漫画版の夕乃なら箒やイラクサで叩き出した後で塩を撒く
しかし原作版の方なら金の草鞋を履いてもいい

177 :
絶奈は料理下手そうだな

178 :
材料を口に放り込んで腹のハッチを開けたら料理が出てくる

179 :
保守ぅううううううううううううううううううううう♪

180 :
>>178
F先生の漫画にそんなのいたような

181 :
「たすけてー、ゼナえもーん!」
「もーしょうがないなあ。『ひっさつパンチー』」

182 :
夕乃さんに甘えたい!

183 :
投下します。環ヤンデレ?小ネタですので、苦手な方はスルーお願いします。

184 :
ヤッホー!! 真九郎くんっ!!
……やだな〜、そんな驚かないでよ
ただ彼女が彼氏に声掛けただけじゃないの〜
もう、照れちゃって、可愛いんだから♪
あっ、銀子ちゃんいたんだ
ごめんねー、気がつかなくてー
悪いんだけどさー、これから真九郎くんと、男と女の話ってやつがあるから、ちょっと遠慮してもらえるかな?
……そう? アリガトッ
ごめんね、また今度ね、バイバーイ!!

さてと――


185 :
あー、真九郎くん、大丈夫?ちょっと力入れすぎちゃったかな?
まぁ、まだ自分で立てるよね?
さーて、真九郎くん、どうして殴られたか分かるかな?
……環さん以外の女性と仲良くしたからです?そう――
大っ正っ解っ!!
ごめんねー、また、つい手が出ちゃったわ
でもさー、分かってんだったらさ、なんで他の子と仲良くするかな?
……仕事の話?へぇーー、そうなんだぁ
でもさー、仕事の話だったら、あんなに楽しそうに話す必要ないよね?
それに、仕事だったら、あたしと一緒に道場をやっていこうって言ったじゃない
真九郎くん、強いし、優しいし、きっと道場の子供達にも人気出るよ
そうしたら、もう、あのうざい眼鏡や音痴にも関わらなくて済むしね♪
それにしても、あの眼鏡も音痴も鈍いとゆうか、空気が読めないというか、ねー
真九郎くんは、私の彼氏になったのにいつまでも関わってきてさー、一体何を考えているやら
もう「みんな」の真九郎くんじゃなくて「私」の真九郎くんなのにねー
……二人のことを悪く言わないでくださいって?
へぇー、そうなんだー、真九郎君は彼女より、あの二人のことを庇うんだ、ふ〜ん

ふっざけんじゃないわよ!!
真九郎くん、言ったよね、「俺は環さんが好きです」って、初めてを捧げ合った日に確かに言ったよね!?
「環さんを悲しませるようなことはしません」って言ったよね!?
なのにさぁ〜、これはどうゆうことなのかな〜
あたし、今すっごーーく悲しんでるよ、彼氏に自分のことより、他の女を優先されて、すごく悲しんでる
これ、どう責任とってくれるのかな ねぇ! ねぇ!! ねぇー!!!

もぉ〜 そんなに震えないでよ、ちょっと真九郎くんが、だらしないから怒っただけじゃない
ただ……大事な彼女との約束を破る彼氏には、軽く「おしおき」しないといけないかなーー
大丈夫!!ちょっと空手の練習台になってもらうだけだから

186 :
あれっ?もしもーし、真九郎くん?
あー、気絶しちゃったかー、ちょっとやりすぎちゃったかなー
さすがに、巻き藁の代わりにするのは、不味かったかー
まっ、いいかっ! とりあえず彼氏への「おしおき」は、これくらいにして……
あの眼鏡と音痴にはきちんと「教育」してあげないとね……
……さっきのこともあるし、まずは眼鏡かな
「もしもーしー、銀子ちゃん?さっきはゴメンネ〜 ところでさ〜真九郎君のことで、ちょこっと話したいことがあるから、後から五月雨
荘まで来てくれるかな〜 ……うんっ お願いね! じゃっ、また後で」

187 :
投下終了
環さんは、いつもはあんな感じだけど、
「彼氏」というふうにカテゴリー化すると独占欲が強くなるのではないか、というのを妄想してみた

188 :
乙!独占欲強くなるのはあるかもしれんな。

189 :
乙。これはアニメ設定準拠のSSだね。

190 :
なぜか真紅郎の部屋にある環さんのジャージが夕乃さんに見つかって問い詰められてほしい。

191 :
狩りぐらしの電波っ娘の再販出てて嬉しい
またなんか書いてくれないかな

192 :
電波も紅も原作小説ってもう出てないよね。

193 :
出てほしい!!でも厳しいでしょうね

194 :
電波の同人誌読みたい。エロなくてもいいから。

195 :
〉194
つ珍譜堂『降伏ゲーム』
このサークル、他にもいくつか出してるよ。

196 :
漫画も終わっちゃったし、もうここしか補給できるところないな。

197 :
ジュウと雪姫のイチャラブが見たい

198 :
ジュウと雨の初体験とか、凄く甘酸っぱいんだろうな

199 :
電波連載するかもと淡い期待があったけど別の人原作の話山本さん作画でやるのね
残念

200 :
うーむ…山本ヤマトはオリジナルをやらんのかね
もうコンテの切り方とかもマスターしてるだろうに

201 :
真九郎って女に好かれやすいよな
銀子という幼馴染の事を鑑みれば
子供の頃から女に好かれやすいってことだよな
子供の頃からってことは
もしかしたら真九郎の姉も…

202 :
生まれついての天然女たらし
熟女から幼女までなんでもござれ

203 :
カタヤマンの書く主人公は両方ともそんな感じだな

204 :
ジュウの場合は、自分のことを卑下していて好意に気づかない。
真九郎の場合は、鈍感半分、薄々は気づいているけれど、
過去や現状のことでいっぱいいっぱいで気づいていない振りをしてるってのが半分って印象がする。

205 :
紫と真九郎は
キスまでしたよな
あそこで真九郎からの好意がガッと上がったよな
って言っても相手は幼女なんだよな
手を出したら社会的にぬんだよな
もっというと蓮杖とかに知られたら身体的にもぬんだよな、じゃあ
真九郎ってさ
夕乃さんと結婚したら
ラブラブで
薔薇色人生じゃね?

206 :
ラーメン屋で幼馴染とイチャイチャするのも吝かではない

207 :
最近、男「○○」みたいなセリフがタイトルになってる
会話文形式のssをよく見るようになったけど、
紅とか電波のは全然見たことないんだけどなんでだろう。
紅と電波って人気ないの?

208 :
VIPあたりでよく立つタイプの台本形式SSスレなら
よほどのタイトルでもないと、アニメ作品の放送期間くらいしか立たない
で、紅も電波もアニメ化ナンテサレテマセン、なのでほとんど立ってない

209 :
暇だし原作読むか

210 :
>>208
なるほど
立つ立たないはよく分からんけど事情は分かったよ
サンクス

211 :
紅香さんは豪我の血筋の人だと思う

212 :
裏十三家とはなんだったのか

213 :
裏稼業は止めてるとこも多いみたいなことを俺の夕乃さんが言ってたから
話が続いてても出てくるとこは少なかったんじゃないかな

214 :
断絶した家もあるとか言ってたしあの十三家のうちどれが残ってるんだろ
堕花斬島円堂星噛あとなんだっけ

215 :
墜花、斬島、円堂、崩月、星噛、歪空、虚村、豪我、師水、戒園、御巫、病葉、亞城
書いてて気付いたが、裏十三家は全部漢字二文字なのな

216 :
そろそろ真九郎は複数の夕乃さんに囲まれてクリムゾンな目に会えばいい

217 :

 ■真九朗イール■

 当初は単に「たまには贅沢しよう」と真九朗が思い立ち、夕飯に鰻を食べるというだけの話だった。
スーパーに寄って買い物をする話のついでに、紫にその事を告げると彼女は目を輝かせ
 「おお、暑い時期に鰻を食べて精力を付けるというあれか! 私も食べたい!」
 「んー・・・よし。じゃあ騎馬さんに話して、今日は一緒に食べるか」
 「何を食べるんですか、真九朗さん」
 突然背後から声。真九朗が振り向くと、何時から居たのか夕乃が立っていた。
 「ゆ、夕乃さん・・・」
 「真九朗さん、紫ちゃんとお買い物ですか?楽しそうですね。」
 にこやかに微笑む夕乃。しかし真九朗は強烈に居ずまいを正す必要を感じ、直ぐさまそれを実行。
改めて正対したところで、不満げな紫が言い放った。
 「夕乃。真九朗と私は、これから二人で精を付ける算段をしているのだ。邪魔をするな。」
 真九朗は思わず頭を抱える。説明のしようなら他に幾らでもありそうなものなのに、何故何時も
こうなるのか。とにかく早めに説明しようと夕乃の方を振り返ったが・・・既に手遅れだった。青ざめた
夕乃は、唇をわななかせ
 「あ、あああああ・・・だから・・・だから、私はあれほど反対したのです!!」
 「あ、あの夕乃さ・・・」
 「真九朗さん!!そこに正座!!!」

 こんなベタベタ展開が繰り広げられた、土用の丑の日。
 < Fin. >

218 :

紫絶対わかってるだろw

219 :
乙。
本誌でもこんなベタベタのが、もっと欲しかった

220 :
夕乃さんに真九郎とどっかの女のハメ撮り画像見せたらどうなるのっと

221 :
夕乃さんと絶奈に性的な意味で責められたいです><

222 :
紅香は真九郎の事そろそろ食べごろとか思ってんのかな

223 :
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

224 :
紅10巻購入。
1コマだけだが、幼少期のジュウ(らしき)後姿が見れただけでも幸せ。

225 :
つまり、ショタ十というわけか

226 :
やっぱり真九郎の妻になるのは銀子しいかいないな

227 :
漫画版の銀子くらいストレートなキャラなら、真九朗との関係に何らかのアクションを
起こしそうだが、原作の銀子は特にアクションを起こさないまま、真九朗の行く道とは
異なった人生を選択しかねん冷静さがある…気がするのは俺だけだろか

228 :
いや、銀子ならそうなりそうになったら冷静に真九郎を監禁するはず

229 :
ほう 冷静な思考力と客観性を持ち、沈着で常識的な振る舞いをしながらも病んでると

230 :
>>229
それなんて俺の大好物w

231 :
銀子「だってあんたはほっといらんじゃうじゃない」
とか言いそう

232 :
 もっと冷たく理詰めな感じで
「常識とは言わば“大勢の合意が得やすい判断”の事よ。でも、この場には私とあんたしかいない。
 そうした場合、少なくとも私は自分の判断が正しいと信じてるわ」
「それがこの拉致監禁かよ!」
「“保護”よ。間違えないで」
 …みたいな

233 :
どこかのガハラさんを彷彿とさせるな

234 :
でも常に夕乃さんの影が付きまとうから気が抜けないな
ゲームで言うと銀子がどう行動するかちょっとでも選択肢を間違えたら
夕乃さんに背後から貫かれて子宮引きずり出されるBADENDルートに入りそうな

235 :
紫が完全にメインヒロインなのに
紫を選んだ時点で
亡が確定する真九郎
さて誰が一番にすのか

236 :
>>235
しはせずに強奪するんじゃないだろうか
真九郎が紫と婚約する

五月雨荘の住人の耳に入る
環闇絵「「まあ仕方ないか」」

真九郎「銀子と夕乃さんには俺から話しますよ」
環「それはあんまりお勧めしないけどな〜」
真九郎「大丈夫ですって、心配いりませんよ」
フラグが立つ

崩月夕乃の場合
「夕乃さん、俺紫と結婚する事になったよ」
「認めません」<●><●>

一生監禁end
村上銀子の場合
「銀子、俺紫とけk「知ってるわ。だけどあんたはそんなこと気にしなくていいのよ」
睡眠薬で眠らされてるうちに記憶を操作されて銀子以外の事がどうでもよくなる

洗脳end

237 :
何で病みが前提なんだ?

238 :
実際、なんだかんだで病みそうじゃない

239 :
原作じゃあ特に夕乃さんはストーカー寸前みたいな感じだから病まないのが想像しづらい

240 :
あいつは馬鹿だから私があいつの分まで考えなくちゃいけない。
私があいつの「情報屋」で、あいつの「銀子ちゃん」だから。
ここは簡単には見つからない筈だけど、九鳳院と崩月の情報網は脅威だ。
消してしまうのが一番手っ取り早いけど、相手が悪い。
撹乱の為にありったけの偽情報を流し続けてるけど、長くは持たないはず。
周りの動向は逐一監視している。逃亡先は国内36箇所、国外12箇所。
逃亡ルートは238通り。問題ない。
結局、あいつは楓味亭に居るべき。
でも馬鹿だからそれが分からない。だから私があいつを導いてやる。
強い薬を使ったからいろいろトンじゃってるけど問題ない。
私さえ認識できたら、そしたら私があいつを幸せに導いてやれる。
私が、私だけが、私の真九郎を…。

241 :
銀子が病んだらこんなじゃないかなと思い勢いで書いた

242 :
なんかキュンときた

243 :
この伐としたヒロイン'sの中でまさかのルーシーが!
真面目な話、真苦労くんと絶奈ちゃんの絡みもありだと思うんですよね。

244 :
絶奈やルーシーは手に入れるまでは熱心でも、一旦得てしまうと興味を無くすタイプって気がする。
絶奈辺りが手に入れた真九朗をぞんざいに扱い、悪宇商会の仕事や薬でボロ雑巾の様にした挙句、ゴミ
でも捨てるように放り出した雨の日の夜。通りかかった銀子が、半半生で精神的にもやられてた
状態の真九朗を保護する(勿論偶然ではなく、絶奈的には「壊れたから返すわ」てな積もり)。
病室で日に日に弱って行く、壊れた真九朗。その世話を黙々と続ける銀子。
数ヶ月後、いよいよ体の状態が限界に差し掛かった真九朗が散々苦しんだ末に、少しだけ昔の自分を
取り戻し「銀子ちゃん…」とつぶやいて微かな笑みを浮かべる。直後に容態が悪化、そのまま他界。
フラッシュバックする真九朗との思い出。静かに燃え上がる復讐心。後で事情を知らされた夕乃は…?
みたいな話、作者は書かないだろーなー…そもそもシリーズの続きすら書く気があるかどうか。

245 :
>>244
真九郎が壊されていく様子(エロい意味限定)で薄い本が厚くなりますね。俺得。
作者はなんだかんだで真九郎大好きだからそういう方面の欝展開はしそうにないかな。
紅は漫画版で完結したから時系列の違う作品を書いて欲しいんだけど、紫の短命な寿命を考えると未来の話は切ないものがあるんだよなあ……。
作者はさっさと電波的な彼女の続編を書け!買うから!

246 :
漫画版うざかったからレッドキャップのあたりで読むのやめたんだけど
最後どうなったの?
「紅真九郎が覚えているのはそこまでだ」で終わったの?

247 :
>>246
ネタバレになるけど、その直後に覚醒した真九郎が絶奈になんとか勝利。
遅れてやってきた紅香に真九郎が腕時計を渡してその日は終わり。次の日にクリスマスパーティをやっている真九郎宅に紅香がその時計をつけた子供と一緒(おそらくジュウ)とやってくる描写がある。
最終話は紫の授業参観に真九郎が行く約束をしてたんだけど久しぶりにちゃんとした仕事が入ったから授業参観の約束は反故に。
あとは紅によくあるすれ違いからの仲直りで全員集合ENDだった。
漫画も絵が好きだったけど片山先生の作品は小説じゃないと味が活かしきれないと思ったわ。

248 :
綺麗にまとめた
ジュウの腕時計を真九郎が紅香に返して
めでたしめでたし。みたいな

249 :
>>247>>248
サンクス
何かもやもやする

250 :
真九郎が銀子に電話で「愛してる」とか「キスしていいか」とか言うシーンがあるけど、それはどういう気持ちから言ってるんだろうか
銀子に対して真九郎に明確な恋愛感情があるとは思えないし(無自覚なものならあるかも)、会話の締めの冗談か銀子を楽しもうとして言ってるのか・・・
夕乃や紫に対しては言わないってところがポイントかもしれないな
まああの二人にそんなこと言ったら結婚ルート一直線だろうけど、銀子にだけ言うってのが他ヒロインとの線引きなのかね

251 :
まあ、そこが銀子と真九郎の関係の魅力だよな

252 :
二人にだけ通じる意味で「やらないか」って言ってたらいいのになあ

253 :
>>244
を書いてチラッと思いついたので、あの路線の終わり部分だけ製作中。
アップの際には宜しくです。

254 :
待つ

255 :
片岡先生もびっくりのクオリティで頼む

256 :
>>255
どこの先生だw

257 :
 どもです。
 ここ暫く、病み銀子の話が続いていた事もあって、>>244で書いたあらすじの続きをSSでデッチ上げて
みました。
 また主人公が亡しているというタブーを前提にしている事から、番外で当たり前のSSながら敢えて
「番外編」としています。ほんの思いつきという事で、軽くお付き合い頂ければ幸いです。
 手早く上げた為、粗も目立つ文章と内容ですがご寛恕の程を。

258 :

 ■if番外編:『クローバー』■

 -------------------------------------------------------------------------------------------
 <ここまでのあらすじ>
 銀子が復讐を誓った時から7年の歳月が経過していた。その間に彼女は持ち前の情報収集能力と、それ
 まで貯めていた高校生離れした金額の貯金を元手に投資事業や企業買収などで多額の資金集めに成功。
 相当な資産家になるも代理人を立てて正体を隠し通し、その裏で有能な人材を掻き集めてコンパクト
 で強力な組織を形成する。準備が整ったその時、絶奈個人に的を絞った復讐が始まった。
 銀子の策でおびき出された絶奈は放棄された国外の教会建造物内に追い込められるが、反撃で散々に
 暴れまわり、人体など砕け散ってしまう強烈な攻撃で辛くも銀子を退けた。しかし彼女自身も、自ら
 壊した建物の瓦礫の下で動けなくなってしまう。
 -------------------------------------------------------------------------------------------

 「チッ…こんな建物を考えた奴らも造った奴らも、一匹残らずブッしてやりたいなーもう」
 絶奈は誰にともなく毒づいた。全く。いくら頑丈で傷一つ負わない体でも、何トンもある瓦礫に抑えられ
ていてはどうしようもない。彼女は空いた手を懐に突っ込むと、通信機を取り出して部下に連絡を取る。
 「マーカーで位置は分るでしょ、さっさとヘリを寄越して!ジャッキがあれば自力で出るから」
 埃っぽい地面に押さえつけられ、窮屈で仕方ないが…動けない以上、出来る事はない。ブツブツ不平を漏
らしながらも、大人しく救援を待つ。
 そんな絶奈の目の前を、見慣れない甲虫が這い横切って行く。軽く馬鹿にされている感じがして、舌を打
った。
 退屈しのぎに自由な方の手で小石を投げつける。絶奈としては傍に石をぶつけて虫を驚かせる積もりだった
のだが、不自然な姿勢からのモーションが災いしたか、石は虫に直撃。薄い殻が押し潰され、内部の臓器が
圧迫される音を立てた後、石はバウンドして転がり、後には無残な骸が残された。
 ことすことに関しては手馴れた感性の絶奈だったが、この長い退屈を紛らわす相手として暫く弄ぶ積もり
だった甲虫の、やけにあっさりとしたは彼女の神経を更に逆撫でした。
 再び舌を打つ。苛立って舌を打っても消えない虫の骸に、また馬鹿にされている様な気分が湧く。良く
ない連鎖だ。どうにもならない現状と、この一月程の間に生じた事態がストレスになっているらしい。落ち
着こう。
 そう思いながらも、絶奈は後でここを脱したら虫の骸を踏み消してやる積もりだった。
 暫くそうしていると静寂に慣れた耳が、何かが這いずる様な音を拾った。ただ、退屈が長時間に亘ると幻聴
を生む場合もある。絶奈はより注意深く、周囲を検め直した。続いてカツッという鋭い、硬質な音。間違いない。
生きた何者かが立てた音だ。そう気付いて音源を辿ろうと向けた視線の先に、重い音と共に何かが落ちてきた。
落下物の柔らかい部分と堅い部分が、各々異なる音を上げる。

259 :

 それは先程仕留めた筈の女だった。両足は膝から下が失われ、額からは多量の出血。左目が潰れているのか、
前髪が赤黒い血で皮膚に張り付いている。だが、その手には携帯対戦車兵器がしっかりと握られていた。
 驚愕する絶奈。動けない標的に、銀子は獲物を向ける。
 「何で生きてんのよ、お前……普通の人間が、そんだけやられて動けるワケないじゃない!」
 「種明かしするとね」
 荒い息を漏らしつつも、静かに語る銀子。その顔は能面の様に滑らかで―――異様な無表情だった。
 「これは星噛の技術よ。悪宇の構成員にも何人かいるけど、私もお金を積んで改造されたクチ」
 「…ッ!!」
 真九朗の復讐を誓った日から、銀子はあらゆる手段を用いて資金集めと組織構築に奔走した。最大の懸案は、
彼女自身の体の脆弱さ。これを越えるにはどんな手段が有り得るか―――選択肢は元より限られていたのだ。
 星噛の技術は取引される市場が極端に狭く、そこにアクセスできるコネクションを築くだけでも至難の業。
価格に至っては殆ど天文学的単位だ。おまけに星噛直系の絶奈は、その体の全てを最高級品で鎧った言わば
ワークスマシンなのに対し、銀子が利用できるのは公開範囲に留まる程度のカスタムでしかない。彼我の
能力差には依然、埋め難いものがあった。しかし、銀子はその溝の補填を自らの知能と組織力に求め、ついには
現状の構築に至らしめたのだ。
 「貴方も体が頑丈で重い攻撃が出来るだけで、馬力自体はそれ程じゃないみたいね」
 瓦礫の下で動けない絶奈を評する、冷静な結論。標的は悪宇商会の最高級幹部。ガードが厚く、接触回数が
限られる以上、今のこの戦いすら貴重なデータサンプリングの機会だ。それを怠る銀子ではない。このフィー
ルドには数多くのデータ収集機器が仕込まれており、個々に取得したデータは対電子戦用無線で遠隔地にある
戦闘指揮車両に転送される。送られたデータは車内に詰めている選び抜かれたスタッフの手で集積と解析が行
われ、その分析結果がリアルタイムで銀子に届く仕組みだ。絶奈の仕様は、既に丸裸同然。製造技術は分らなく
とも、どうやれば破壊出来るかは分る。
 それを暴くためのミッション。取り纏めているのは二人の女性だった。絶奈が覚えてもいない、例の祭に
参加した姉とその妹―――瀬川姉妹は、悪宇商会と絶奈のした事を忘れたりしない。彼女達にとって、この
7年の歳月は全てこの日の為にあったのだ。

260 :

 「…そんなものをここでぶっ放して、あたしと心中する積もり?」
 今にも崩れそうな建物。だが銀子は睨んでくる相手の敵意も知らぬげに、武器を構えなおす。
 「これはHVAP。貴方の装甲でも絶対に防げない弾頭」
 潰れた両足を見やり
 「私も逃げられないけど、貴方は跡形も残らない。有利な賭けでしょ」
 そう、有利な賭けだろう。銀子が培った組織は有能な者の集まりとはいえ、悪宇のそれに比べれば規模も
構成人員も比較にならない。逆転の一撃以外に勝つ手はないのだ。
 そうした思惑を絶奈は瞬時に察したが…己の犠牲を前提とするその結論を前に、小揺るぎもしない銀子の
姿はやはり不可解なものだった。殉教者ともプロ戦闘員とも異なる静かな判断、それが齎す結果を一顧だに
しない眼前の存在。その光景が放つ異様なコントラストは、周囲を仄かに照らす割れ残ったステンドグラス
越しの光とも相俟って狂気にも似たモザイクを描き出す。この女―――
 「…あんた、やっぱ壊れてんじゃない?」
 「そうかも知れない」
 これは例の祭の歪な続きだ。主催者は他のあらゆる可能性を捨て去り、復讐だけを目指してきた自分自身。
その為に肉体を改造し、他人の人生までも巻き込んで専従の組織をも作った。今の自分は到底、普通の人間
とは言えないだろう。怪物をす為に特化した化物。そんな生き方に躊躇もしない人間は、確かにどこかが
壊れている。
 そう思いつつも、銀子には確信があった。客観的で理性的で冷静な思考など、犬にでも喰わせるがいい。
そんなものは自分にとって自問自答の材料にもならない。己の中心、核たる心にはかすりもしないのだ。
 血。憎くて止まぬ怨敵の血。ただそれだけが求めるもの。砂漠に乾く者が見る水の様に、酷寒の中で見出
した炎の様に、飢え乾く情念は血を求めていた。そして今、自分を遮る障害は何もない。
 逃れられぬ結末を悟りでもしたか、燃える目で銀子を睨むもう一匹の怪物。裏社会の汚濁に営々と巣食う
家系の血を、悪宇商会という闇で濾し取って生まれた純粋な悪意“孤人要塞”。その貌に、狂喜が踊る。
 「最高…!最高だわ!!イイ感じよ、このクソ女ァアアアアアア―――ッ!!!」
 「潰れなさい」

261 :

 銀子は動けぬ悪宇の幹部に鉄槌を振り下ろす。放たれた金属の魔物は主の意に従い、情け容赦なく標的の
体を噛み砕いた。その代償は、崩れかけの建物に加えられる致命的な一撃。小さく始まった振動が、徐々に
大きくなってくる。
 『村上さん!!』
 通信機の向うで悲鳴が上がった。データは届いてくるのに遠隔地にあって手が出せず、深刻な焦燥に駆ら
れているであろう仲間達。そんな彼等に、銀子は静かに告げる。
 「目標の撃破を確認―――ミッションは終了です。離脱しなさい」
 『ダメです!今そちらに向かっています!だから村上さんは』
 「ここにはもうすぐ悪宇の部隊が来る。それに私は両足が潰れていて離脱不能よ。通信後に自爆するから、
 どうせ間に合わないわ」
 『―――!!』
 やはり言うべきか。もう告げる機会はないだろうから。
 「…皆、ありがとう」
 通信機のスイッチを切ると、銀子は標的だったモノを見遣る。瓦礫を彩る紅―――紅黒いペンキをぶち撒
けた様な模様。それが全てだった。終わったのだ、何もかも。
 銀子は溜息をつくと、床に大の字になって寝転んだ。センサーが張り巡らされたこの空間だから、遠からず
バレてしまうだろうが…自爆云々は嘘だ。本当はこのミッションと自分という存在をより完全に消す為にも
言葉通りにしたいところだが、肝心の爆弾が手元にない。ただ自爆以前に、この建物が崩壊する。全ての事柄
に完璧を期する銀子としては些か締まらない幕引きではあるが、仲間達の安全には怠りないから…良しとしよう。
それはスタッフを集めたその時から、定められていたプログラム。今回の作戦が失敗していれば次回以降に繰
り越されていた手続きだが、もうその必要はない。
 スタッフがこの場で捕まりさえしなければ良いのだ。撤収が無事に終われば、全員の関りを完璧に消す処置
を施してある。彼らは数ヶ月前に我侭な経営者から突然解雇を告げられ、放逐された民間人。当の経営者は海外
に高飛びし、残された者は各々再就職先を探していたか、新しい職場で各地に散っていた―――そういう筋書き
になっている。退職金の方には些か色が付いているが、その殆どは海外の口座に納められ、日本の税務署に睨ま
れる事も先ずないだろう。それに自分の集めた優秀なメンバーは、その気になれば海外に国籍を求める事など
造作もない。

262 :

 壊れた両足からゆっくりと鈍い痛みが上ってくる。星噛の技術で痛覚は遮断できても体は自らの状態を知って
いて、それを自分に伝えようと余計な努力を続けていた。その苦痛に耐えているのだ。床に大の字なんてだらし
ない格好も、今この瞬間くらい許して欲しい。大体、それもこれも全部、あのバカのせいなのだから。
 ようやく終わったわ、真九朗。不出来なあんたの後始末、キッチリやり遂げた。
 銀子は心の奥の少年に語りかける。17年で時を止めた幼馴染。全てが終わった今だからだろうか。その笑顔
が心なしか幼く思えた。バカね、そんなに子供のくせに揉め事処理屋なんてするからよ。
 この後のスケジュールは、7年ぶりに空っぽ。だからあんたが天国に居ようと、地獄に居ようと探しに行けるわ。
見つけたら、今度こそ情報屋も揉め事処理屋もナシ。私達、ラーメン屋を開くんだからね。

 数瞬の静寂の後、建物が崩壊を始めた。雨の様に降り注ぐ瓦礫の中で、銀子は祈る。どうか私に協力してく
れた人達、彼等の今後の人生が豊かなものであります様に。真九朗と両親が、この復讐で果てる自分を許して
くれます様に。
 そして―――こんな不幸が地上から消え去るその日の到来を、銀子は何かに祈ったのだった。


263 :

 ■if番外編:『クローバー』■ Ep.

 「あなた、馬鹿でしょう」
 見舞い客から最初に浴びせられたのは、酷い叱責。
 ここは病室。あの事件の後、数日を経て目覚めた銀子は、周囲を取り囲む仲間たちの喜びと怒りの奔流に滅茶
苦茶にされた。その止めが、先の一言だ。
 「そんな身勝手を許す筈がありますか!天国に行っちゃった真九朗さんだって、同じです!!」
 本気で激怒している筈なのに何故かこうなる崩月の現頭首は、彼女なりの激情を表明しているらしかった。
 「大体、私だって紫ちゃんと組んで悪宇をやっつける算段を付けてたのに、また先を越されるだなんて…!」

 あの後、銀子は救出された。いくら過疎地の出来事とはいえ爆発音が何度も響き渡り、ついには大きな石材建
造物が崩壊する様な騒ぎだったのだ。地元住民が通報しない訳がない。銀子と絶奈の決着が着く以前のタイミング
で市民の通報を受けた地元の治安当局は、現地に警戒線を設置。その為か、絶奈の救出部隊は現着する基点を逸
した様だ。お陰で近いロケーションにあり、早い段階で動けた銀子スタッフ達の予定外で無茶な行動が通ってし
まった。
 救出を決行する判断の決め手になったのは、やはり爆発が確認されなかった事。センサーが捉えた建造物の崩落
の振動と爆発のそれを間違える様な間抜けは、銀子の集めたスタッフにはいない。それに銀子の肉体強度が星噛
の技術で底上げされている事を考え併せれば、生存の可能性は低くなかった。問題は瓦礫の撤去の可不可だが、現地
を見なければ下せない判断を離れた場所でしても仕方がない―――瀬川姉妹の姉・早紀はそう決断し、スタッフを
指揮して現場に急行した。半ば以上結果ありきではあるものの、成程、こうしてみれば無謀なばかりの行動でもない。
 そして大量の出血とダメージと疲労で気絶していた身には分らない事だったが…銀子の周囲に落ちた瓦礫はどう
いう偶然かドーム状に積みあがり、その中で彼女は眠る様に横たわっていたらしい。体には絶奈との戦闘で受けた
以外の外傷はなかった。
 そんな彼女を更に驚かせたのは、夕乃の一言だった。
 「今回の件、悪宇商会側の報復は恐らくないでしょう。貴方の情報操作で皆の素性が攪乱されているのが効いて
 いる事もありますが、何よりも先月、星噛家が組織から放逐されましたから」

264 :

 それが銀子の知らなかった、夕乃の復讐。有望な跡取り候補だった内弟子を遊び半分に潰した星噛家に対し、
崩月家は本格的な報復に乗り出したのだ。悪宇商会自体を根絶する事を最終的な目標と定めつつ、先ずは星噛を
分離せざるを得ない状況に追い込み、孤立した一家を完膚なきまで叩き潰す。今度の件では夕乃は勿論、冥理や
ほぼ引退を決め込んでいた筈の法泉までもが寸暇もなく動いていた。そこに紫率いる九鳳院の一部と柔沢紅香の
組織が協力。自他組織への公式の餌は星噛家の持つ技術と、それが生み出す莫大な利益だが、核たる面々の思惑
は別にある。三者の利害は一致していた。
 絶奈が銀子の策にかかった原因の一つは、こうした状況が生んだものだったのだ。今に残る裏十三家の内、一部
の家系の互助組織として機能してきた悪宇商会からの保護を失い、星噛家だけで凌がなくてはならない状態が彼女
の防備を薄くした。
 「なのに貴方ときたら…いいですか?!イチゴの無いショートケーキなんか、ショートケーキじゃないんです!」
 稼業としての人からは手を引いていても、自衛の為となれば話は別。恐らくは凄惨な手段で始末を付ける積も
りであったろう標的たる絶奈の事を、イチゴと称する辺りが崩月家の現当主だ。その感性が底なしに恐ろしい。
 そんな銀子やスタッフが抱いた寒気を知らぬ気に、夕乃は続けた。
 「大体、悪宇商会の事は裏世界の問題です。あなたは自分の社会に戻るべきよ」
 銀子は溜息をつく。難しい事をあっさり言ってくれるものだ。戸籍上の銀子は2年前、大学卒業時の海外研修先
で事故に巻き込まれてんだ事になっている。以来、一度も実家には戻っていない。残された両親の気持ちを思う
と心が痛んだが、自分の復讐に家族を巻き込まない為には避けられない処置だった。
 「それは、無理です。私はんだ事になっていますから」
 「そのくらい、得意な情報操作で何とかなるんじゃないのか?」
 口を挟んだのは、とんでもない美少女だ。抜けるように白い肌。勝気に輝く大きな瞳。腰まで伸びた黒髪は、
極上の絹の様な輝きを放っている。九鳳院という家系に於いて、女性としては極めて特異な“例外”になりつつ
ある紫の身には、未だ中学生ながら既に巨大家系の一角を担う貫禄が漂い始めていた。
 「何だったら協力してやるぞ。真九朗の生前、銀子には世話になったからな」
 ニヤリと笑い、「それに銀子なら見返りも期待できる」と結ぶ。どうやらタダという訳ではないらしい。真九朗
を失った直後の彼女からは、想像も出来ない変貌振りだ。何だか…何とはなく、柔沢紅香の影を感じる。

265 :

 銀子は戸惑っていた。助かってしまった事も意外なら、彼女等に今後の事を干渉される事態も意外。何故、彼等
は自分を放っておいてくれないのか。銀子は柄にもなく、論理的でない言い訳に終始する。
 「私の体は、こんな有様だから…もう、出来る事はありません」
 「解体された星噛から出た技術の一部が、医療分野に限って近々公開されます。その左目や足も、貴方が買った
 時より遥かに安く手に入ると思いますよ」
 おイタは無理なものですけどね、と夕乃は微笑んだ。車椅子に座る瀬川早紀と妹の静之、周囲のスタッフ達も
大きく頷く。
 「お姉ちゃんも手術を受ける事になってるんです!村上さんが用意してくれてた退職金で!」
 中学生ながら、義姉を支えて逞しくなった静之。何時も思い詰めた様な表情を浮かべていた彼女が、久しく
無邪気な笑顔を浮かべている。本当に嬉しそうだ。車椅子の姉も微笑みながら銀子に告げた。
 「一緒に入院ですね」
 銀子は息苦しくなる。まるで…皆を騙している様な感じがするのだ。いや事実、騙してきたのかも知れない。
何故なら自分には、真九朗の仇を討った後のプランは何もないのだから。皆の事後処理までは何とかしたが、
今後どうするかを求められて応じられるものではない。
 「私には、何もありません」
 瞑い告白。もうこれ以上、有耶無耶にする事はできないだろう。話したところで何にもならないが、言わない
訳にもいかなかった。
 「真九朗も、仇も居なくなってしまった。彼がんだ後の7年間、私は復讐だけを考えて生きてきました。それ
 を終えた今…私には何もない」
 周囲に沈黙が降りる。特に銀子の傍で、彼女の無限とも思える能動性を見続けてきたスタッフ達にとって、今
の魂が抜けた様な彼女の姿は衝撃的ですらあった。
 その重い空気を破ったのは、紫。
 「それは違うぞ、銀子」

266 :

 銀子は半ばぼんやりと紫を見遣り―――はっと目を見張った。彼女の大きな瞳には苦悩とも怒りとも悲しみ
ともつかない、強い光があったからだ。
 「私も7年前にお前と同じ様に思った。そして今回は、お前に仇まで取られてしまったのだ。そういう意味
なら、私の方がなんにもないぞ!」
 更に紫は言い募る。
 「だが、私は『自分に何もない』なんて絶対に言わん!真九朗が命懸けで救い出してくれた、この身だ!
 それが無駄だったなどと絶対に言わんし、誰にも言わせはせん!」
 「…紫ちゃん……」
 「お前は7年前の私と同じだ。真九朗が居なくなって自分がどうしたらいいか分からなくなった、只それ
 だけだ!」
 そう。復讐を遂げようとする間、銀子は孤独ではなかった。そんな風に感じる暇もなかったが、決してそれ
だけが理由ではない。明確な動機と目的は日々を濃くし、確かに銀子は生きる意味を与えられてもいたのだ。
 「私達の真価が問われるのはこれからだ。私は逃げないぞ、銀子。それにお前を逃がしもしない。何時までも
 真九朗に甘えているな!」
 これが今の九鳳院紫。彼女の瞳には確かなもの―――真九朗の残した核がある。そして、それは自分の中にも
あった筈のものなのだ。銀子の脳裏に再び彼の笑みが浮かぶ。今の自分より7年も若い、少年の顔。
 「村上さんに仇は取られちゃうわ、紫ちゃんに見せ場を持って行かれてしまうわで不満が爆発寸前ですが、私も
 概ね同じ意見です。…ただまあ、時間は必要かも知れないわね」
 夕乃の漏らした溜息が、場の空気を和ませた。その中で銀子は再び俯いたが…深いところで心の切り替わりを
感じ始めてもいた。真九朗を支えにしていたのは自分だけではない。皆、それぞれに大切なものを預けてきたのだ。
それを失った時、彼女らは変わらざるを得なかった。自分も夕乃も紫も各々に身と心を鎧い、彼の居ない世界に備えた。
 真九朗はもう歳をとる事が出来ない。それに比べて自分はもう24にもなる。彼と一緒に抱いた夢。それが如何
に大切なものであっても、事実を認める事が身を引き裂かれる程に辛くとも―――受け止めなければ。目の前に
居る、紫の様に。
 長い間、枯れていたもの。自分からは失われたとさえ思っていたものが、数滴落ちてシーツを濡らす。誰にも
聞かれない様に浮かびかけた嗚咽を飲み込むと、銀子は心の中で呟いた。
 (真九朗ぉ…)

 7年前に停止した時が、再び動き出す。
 もう一度起き上がるには、今はまだ力が足りない。だが時間をかければ回復出来る…回復出来てしまう自分を
銀子は自覚していた。もし真九朗が傍に居れば、それを喜んでくれるだろう事もまた。
 同じ男の子を愛した三人の乙女は額を寄せ合う。
 「先ずは体を直すことだ。止って考えず、動いて考えろ。私はずっとそうしてきた」
 「動ける様になったら、ご両親のお店だって手伝えますね…美味しい食べ物は幸せを作るんですよ?」
 村上銀子は、今ようやく自分が自身の人生に立ち返った事を納得した。鋭い痛みを伴う独立―――だが、その
傍らには二度と会えない幼馴染が残してくれた、二つの縁が寄り添っている。

 <Fin.>

267 :
 以上、終わりです。お付き合い頂き、どもでした〜。

268 :
乙!
おもしろかった!
真九朗にしてるのはなんかのこだわり?

269 :


270 :
良かった
また、機会があれば書いて下さいな

271 :
どもです。宜しければまたお付き合い下さい^^。
>>268
>真九朗にしてるのはなんかのこだわり?
キャラ名の字の事ですか?紅真九朗であってる筈なのですが。

272 :
乙です!
漢字の件ですが、多分真九『郎』かと。

273 :
>>271
正しくは紅真九郎ですよ。

274 :
>>272 >>273
ぎゃぁ、本当だ…僕が書いたSSは全部「朗」になっちゃってました。
次回以降は直しますね。ご指摘どうもでした!

275 :
ロボ銀子

276 :
ロボ銀子
ウハウハだな

277 :
無愛想でレイキャシみたいなロボ銀子可愛いかも知らんね
真っ先に思いついたのはこれだったが
ttp://freedeai.silk.to/up/src/up3286.jpg

278 :
銀子はこんなポーズしない!

279 :
「おい、シンクロウ!シンクロウはいるカ?」「はいお嬢様」
 これだとロボ紫だな

280 :
>>279
真九郎はお嬢様とか言わないしそれだとハヤテのごとくになっちまう

281 :
>>280
何ソレ

282 :
電波と紅の続編でも想像してレスするか…

なんか気付いたら紅香が真九郎の部屋に住みついてたw

283 :
そんな事になったら
きっと真九郎は甲斐甲斐しく世話するんだろうな

284 :
誰かルーシーが陵辱されるssを・・・

285 :
結局、ルーシーは男でおk?

286 :
電波のOVA見たけど、何回ろいろさらっとすませられてたな
40分使ってるのにそれなら1時間ぐらい使ってガッとやってほしかったな
ていうか幸福ゲームあんのに愚か者の選択なしかい

あと十の声の人鑢七花と同じ人なんだな

287 :
ルーシー「私が脱いだら紅さんがすごいと思うかどうか賭けますか?」

288 :
さあ、その調子でssを書いてしまうんだ

289 :
>>287
お前は銀子に毛が生えた程度だろうが!
夕乃さんか絶奈クラスになってから出直してこい

待ってますから

290 :
>>282
ちょっと即興でデッチ上げました。

291 :
 レスSS ■紅香's モーニング・カフェ■

 グツグツグツ…
 朝。真九郎を起こしたのは誰かの気配と布団の中では聞き慣れていない音、それから食欲をそそる香りのコラ
ボレーションだった。
 「……?」
 寝ぼけ眼を擦って台所を見遣ると、何処かで見た様な後姿が台所を占拠している。え、まさか。
 「起きたか、真九郎」
 「…べ、紅香さん?!」
 紅いスーツ姿にエプロンを纏ったその長身の女性は、火の点いていない煙草を咥えた口元に勝気な笑みを浮か
べ、面白がる様にこちらを眺めている。真九郎は動揺した。
 何者かが部屋に入り込み、食材と調理器具を取り出して加工。更にはガステーブルに火を点けて湯を沸かす行
為に至っても尚、全く異変に気付けなかった事もショックだったが……何より、紅香が身に着けているエプロン
が自分のものであるという、その状況と光景がやたらと衝撃的だった。
 背筋に電流を流された様な感覚に駆られ、真九郎はバネ仕掛けの人形の様に跳ね起きる。
 「おっおおおおはようございます!」
 「ん、おはよう」
 紅香はそう返すと、再び背を向けて調理に戻った。
 「あ、あの〜…紅香さん?これは…」
 「この香りか? コリアンダーだ。今、フォーを作っている」
 フォーって…ベトナムのうどんみたいなやつか、と考えかけて頭を振る。いやいやいや。
 「いえ、そういう事ではなくて…」
 「三日ほど泊めてもらうぞ、真九郎」
 事もなげに言う紅香。当然何らかの説明が続くものと思って真九郎が黙っていると、再び彼女から声がかかった。
 「さっさと布団を仕舞って、卓袱台を出せよ」
 「は、はあ」

292 :

 仕方なく真九郎は布団を畳み、押入れの襖を開けて仕舞い込む。さて卓袱台を…と思って振り返った視界に、
既に卓袱台と座布団二つが並べられた部屋の様子が映る。真九郎が視線を外したのはほんの一瞬。音も気配も
まったくしなかった。まるで、インド系アメリカ人監督が撮った幽霊映画のワンシーンの様だ。
 「ご無沙汰しています、紅さん」
 座布団の一つに着座していた幽霊―――否、知り合いの女性が軽く会釈する。後ろで束ねた長髪。どこか狐面
を思わせる、細く切れ長な一重瞼の瞳。柔沢紅香に付き従う影の様な女性、犬塚弥生だった。
 「……」
 突然の状況について行けない真九郎が呆然としていると、元から細い弥生の目がスッと眇められる。その様子
を見た真九郎は、慌てて会釈を返した。
 「お、おひゃっ…ようございます…」
 噛んだ。台所で笑いが起こる。どうやら紅香にはウケたらしいが、こういうのは全く嬉しくない。弥生は視線
を前に戻すと彫像の様に沈黙した。
 「出来たぞ」
 かけられた声に真九郎が振り返ると、紅香が煙草に火を点けながら親指でコンロ上の鍋を指していた。どうやら
運べという事らしい。そして確かに今、卓袱台前に座っていた筈の弥生が、三人分の茶碗と箸を携えてこちらに
向かってきているのだが…真九郎はもう気にしない事にする。
 「さて。食うか」
 どっかと座布団に座る紅香。続いて弥生が音も無く着座する。この部屋には座布団が二つしかないから必然、
真九郎は床に直座りだ。
 「丼が足りないから、鍋方式だ。適当に取って食え」
 紅香がそう言う間にも、弥生が彼女の器に麺とスープをよそっている。おかしい。心密かに紅香に憧れる真九郎
なのだ。通常であれば手料理を振舞われるなど高揚して然るべき場面の筈だが…全くそういう感じがしない。しかも
我知らず正座で畏まっている有様だ。家主なのに。
 煙草を“何時の間にか卓袱台の上に現れていた”ブリキの灰皿の上に置き、弥生から差し出された器を受け取
った紅香は豪快に中身を啜り始める。清々しい程のリラックス振りだ。次いで自分の器に料理をよそい、蓮華で
スープを飲む弥生はここでもやはり無音。上品と言うより見ている者の耳がおかしくなった様に思わせる彼女の
振る舞いは、その志向性も徹底している。些かの温度も感じない、その静かな横顔が真九郎に「自分の分は自分で
よそう様に」と告げていた。

293 :
本当はこの後、夕乃が来て一騒動。後に紫と銀子も混じって…というベタな流れに
続く訳ですが、正直そこまでやると大変なので終わりです。
ではまた。

294 :
そんないけずなこと言わないで書いて下さいな
とりあえず乙

295 :
おもしろい乙

296 :
どもです!
>>293
今回は>>282のネタ振りへのレスでしたので短くなりましたが、ちゃんと書く時
には、省略は避ける積もりで居ります。その際には宜しくお付き合い下さい。

297 :
十「そしてーかーがやく ウルトラソウッ!!」
雨雪円「「「ハァイッ!!」」」

298 :
天の原 ふりさけ見れば春日なる そして輝く ウルトラソウル

299 :
「弥生」
「はい」
「アイドルマスターというものが流行っているらしいな」
「そのようでございますね」
「弥生はかわいいなあ」
「……ハァ、うっうーうれしいですー」
「ぷっくくくくくくくくくくくくくくく」

300 :
やよい違いww

301 :
紫を孫にほしい

302 :
絶奈を…やっぱりいいです

303 :
孫に?

304 :
それか娘に

305 :
切彦ちゃんをペットにほしい

306 :
銀子を奥さんに下さい

307 :
予約済みです

308 :
ルーシーをヤり捨てしたい

309 :
雨を相方にほしい

310 :
どうもー!柔沢十です!堕花雨です。二人合わせて、「美女と野獣」ってコンビ名でやらせてもろてますー!みなさん今日は僕らの名前だけでも覚えて帰ってくださいねー!

311 :
じゃあ夕乃さんは姉姑だなあ

312 :
夕乃さんといえば夕乃さんの幸せ日記って何が書いてあっていつから書いてるんだろう

313 :
真九郎が崩月家に来て以降、10分毎に更新される“愛の”幸せ日記

314 :
してその中身は

315 :
10分刻みで数十年先までの幸せ予定がギッシリ

316 :
ハンパないね

317 :
素敵だ

318 :
柔沢十って台湾版の名前か

319 :
だれか夕乃さんの幸せ日記の話書いてくんねえかなあ…(チラッ

320 :
銀子ぉ〜

321 :
なんじゃい。

322 :
どこの銀子だw

323 :
環さ〜ん

324 :
ゞ!‖〆☆@§*$ 。

325 :
お前何人だよ!!

326 :
じゃあ、紫〜

327 :
スキマにご案内〜♪

328 :
何のネタだよ!!

329 :
ええいこうなったら…夕乃さ〜ん

330 :
はい、そこに土下座♪

331 :
理不尽!?

332 :
くそうっくそうっ…切彦ちゃ〜ん

333 :
どうどう!フッハハハハ〜〜ッ!!

334 :
雄々しいわ!!

335 :
チィッ…!や、闇絵さ〜ん

336 :
久々にきたらわけわからん流れ

337 :
>>336
君も呼んでみるといい
さあ、せーのっ闇絵さ〜ん

338 :
タバコ買うてこいや

339 :
体育会系の先輩かっ!!

340 :
>>337
そういうノリいらん

341 :
>>340
スマン

342 :
今就職活動中で迷ってるんだけど悪宇商会って正直どうなの?

343 :
人職は福利厚生はしっかりしてるっていう噂があるけど

344 :
試験が人な上に社員じゃなくて人材派遣契約だから、俺なら嫌かなあ

345 :
>>344
ルーシーのような人事がいるんだから正社員採用もあるのでは?

346 :
俺一応派遣で雇われてるけど、あまり仕事来ないなあ
一回一回の仕事は良い金になるけど、副業しないとやっていけないよ

347 :
会社説明会で社員の人が言ってたけど、両腕が鉄の義手の人がいてその人がどっかのお偉いさんの護衛の仕事請け負ったら
高層ビルから義手両方とももがれて落ちてきたんだって。プロジェクターでその時の写真映し出しながら
「失敗するとこういうことにもなります」って淡々と説明してたよ
こわっ

348 :
何この流れ。さむっ

349 :
さーてとあしたも銀子とキスしてから学校行くか

350 :
種牡真九郎

351 :
今でも片山先生の復活を待ってる人ってどのぐらいいるの?

352 :
ノシ

353 :
片山ああああああああああ!!!!

354 :
はっはっは!遥かニューギニアの火力発電所より、100万本の電線をひた走りやってきた
日本の皆さん、私がカタヤマンです!

355 :
どこからツッコんだらいいか分からんわ!!!!

356 :
電波音頭

357 :
裏の世界の人たちの性生活が気になる
浮気や売春は普通にありそう、というか結婚して役所に届け出すとか想像できない
子供の名前も人名用っぽくないし

358 :
っ柔沢紅香

359 :
紅香は婚姻届は出してないっぽい気がするな
ジュウに他の姓があったという感じもないし

360 :
裏世界の住人が役所で住所や親族がわかるとかないだろ
身分偽造、パスポート偽造とかも多そう
悪宇商会に逃がし屋、護衛屋などもいるみたいだし
売春目的の入国や偽装結婚とかもあるだろうな

361 :
じゃあ真九郎はいつか気がついたら偽造身分で夕乃さんと結婚してることになってるのか

362 :
確か真九郎の開業にあたって見せたテロ事件の対応で、紅香の介入をCIA局員が了承
する場面があったから、現状の彼女が超法規的スタンスにあるのは間違いない。
こうして平易に書くと何だかめっさ偉いさん・・・てか、紅ってファンタジー度高いね。
だから、電波は好きだが紅はイマイチみたいな意見も出るんだろうな。

363 :
俺は紅好きだけどなあ…
ちょっとぐらいファンタジー入った方が話広げやすいような気がするから面白いと思うし…
紅香の介入場面があるのって漫画版じゃないの?

364 :
俺は紅も好きだよ。度合いで言うと、電波の方が好きだけど。
あと、362で書いた場面は原作の「醜悪祭」。上下どちらかは忘れたけど・・・多分上。

365 :
あーはいはいあれねなんか介入してたの思い出したわ

366 :
ふと思ったんだが雨と弥生は属性が近い気がするな

367 :
犬属性があるだけで他が全然違う気がするけど

368 :
関係性から生まれるキャラの振る舞いの違いという事なら「ジュウ&雨」と「紅香&弥生」
の組み合わせの違いは、寧ろジュウと紅香の違いじゃね?と思えてきてさ
例えば弥生の場合、仕える相手の紅香がジュウと違って優秀なので、雨程には主を助ける
為の活躍の機会が少ないのでは?みたいな あとジュウは男だしね

369 :
なるほどな
でも弥生さんは雨ほどに頭は回るんだろうか
俺の中で弥生さんが頭の回転は良さそうに見えて普通っていうイメージがなんでかあるから、
幸福ゲームの綾瀬一子と白石香里のうわあああなシーンでも、弥生さんならジュウに終わらせてこいって命令されて
分かりましたって言った割には二人ともフルボッコにして終わらせそうな気がするんだよ

370 :
勿論、解釈は十人十色だと思うよ 比較対照が正ヒロインとサブキャラだしね
いや、単に雨と弥生が顔を突き合せて、互いの主自慢大会を始めたら鏡写しみたいに
なって面白そうだなーとか思ってw

371 :
二人ともだんだん涙目になってくるんじゃないかなw

372 :
ジュウと雨は本人達がそんなに変わってないと思ってても周りの人間が砂糖吐くような関係になればいいw

373 :
ジュウは雨から王だし
紅香も漫画のおまけページの動物化でライオンだったな

374 :
何でジャンプの新連載は新米婦警切彦ちゃんじゃないんだ!!!!(ドンッ

375 :
>>372
 ちょっとネタが世界観的に厳しいかなと思ったのですが、無理やり書いてみました。
>>原作ファン
 正直、今回のは若干キャラがズレてる気がします。その意味では些か不本意なのですが・・・
“別枠”の小ネタという事でご寛恕頂けると幸いです。

376 :
 レスSS ■堕花シュガー■

 つい、ぼうっとしていた。どうやら呆けていただけではなく、折からの疲労で少し眠ってしまったらしい。
雨は自分が先日の約束から、繁華街の改札前で主の到来を待っていた事を思い出す。それにしても、ふんわり
と幸せな夢だった。何時もの血沸き肉踊る前世譚とは違い、心地よく―――少し甘い。自分の身に起こる事とは
思えないが、何時かああいう日が来るのもいい。
 雨は、夢の中で繰り返し口にしていた名前を呟いた。
 「・・・ジュウ様」
 「何だ?」
 「・・・ッ?!」
 声の方角を見上げた視線の先には、逆光を透過して光る金色の髪。睡眠不足なのだろうか。少し眠そうな瞳。
腕を組んで立つ、自分の主・柔沢ジュウその人だった。
 改めて周囲を見渡す。自分は何時の間にか改札口正面の四角柱にもたれていたらしく、傍らに立つジュウは
柱の側面にもたれている形だ。弾かれた様に直立する雨。びょんっと音が出そうな動作。
 対するジュウは雨の珍しいまでの動揺を見て、目を丸くしている。
 「どうした?」
 「・・・いえ、その」
 「俺の遅刻を怒ってる・・・って訳でもないみたいだな」
 雨はかぶりを振った。白昼夢の内容がまだ少しダブっている。あ、あんな夢の・・・!
 「何なんだ?」
 一瞬で頬が赤く染まる。だが主の言葉に応じないなど、従者失格だ。何か言わなければ、何か。
 その焦燥が未だ混乱覚めやらぬ思考を突き抜けた為だろう。雨が飛びついた答えは二人の普段の関係の遥か
上空の、更に斜め上を行っていた。
 「よ、呼んでみただけなのです・・・」
 ジュウは不審な表情。どうやらよく聞こえなかったらしい。という事は、改めて言い直さなければならない
のだろうか。あ、あんな返事を?
 雨としても失敗した言葉選びではあったので、仕切り直したいのは山々なのだが・・・ジュウの様子を見る限り、
その不審顔は返事をよく聞き取れなかっただけが理由ではなく、耳慣れない言葉を咀嚼し損ねた為のものでも
ある様だ。今更違う返事を返せば、余計にややこしい事態に陥りかねない。

377 :
 未だ動揺の渦中に捕らわれたまま、雨は糸にも縋る思いで先の返事を繰り返す。なのにどうした事か、咽から
搾り出された声は意図しない内容を妙なハイトーンで告げていた。
 「・・・ジュウ様のお名前を、呼んでみたかったのです!」
 今度は聞き取れたのか、ジュウの表情が変わった。傍目にも明らかな動揺。半開きの口に、赤く染まる頬。
盛大に泳ぎだす視線。
 「なっ何言ってんだ、お前・・・」
 声にもキレがない。当たり前だ。この事態を前に雨は真っ赤に染まった顔をあわあわとさせ、不審な挙動を
加速中。それに、よく誤解されがちなのだがジュウは所謂男女交際は未経験。基本的に無関心のエキスが濃厚
であるとはいえ、免疫となると無いに等しい。大体、この種の突発状況に対して冷静な対処を取るには、二人
の距離は違う意味で近すぎた。
 結局、わたわたと無駄に互いの動揺を高めた末、一旦仕切り直す事となる。

 ところで。当事者の与り知らぬところで、その光景を見ている者達がいた。
 白いリボンで長い髪をポニーテールに結わえた少女と、大きなスポーツバッグを背負った短髪の少女。共に
光雲高校の制服を着ている。今日合流する事になっていた、雨の友人二人だ。
 傍目からはまことに異様な事に、遅刻を詫びる様に片手を上げ、笑みを浮かべた長髪の少女の顔が―――その
ままの形で凍りついている。やがて上げられていた片手が軋みをたてつつ、短髪の少女の眼前に差し出された。
凍った笑顔は変わらない。
 「・・・円、ナイフ」
 「ダメよ」
 「円、ナイフ」
 「ダメ」
 尚も言い募る友人を冷たくあしらいつつ、男嫌いの短髪少女は黙考する。成程、天下の往来でこの所業。雪姫
ではないが、これは不愉快だ。こういうのは・・・そう、許されざる罪とでも言うのだろうか。神ならぬ身が許せよう
筈もない。ブロッコリーが必ず熱湯責めに遭う様に、罪人もまた責めを受けるのが世の倣い。
 『天網恢々租にして漏らさず』 恐らく、あの男には天罰が下る事になるだろう。近い内に。100%の確率で。

 <Fin.>

378 :
マジ感謝


379 :
乙ウフフフフフフフフフフフフ

380 :
書き込みがないから小ネタでも投下するか…

381 :
ジュウ「俺は友達が少ない…」
雨「ジュウ様、王とは孤独にも耐えねばならぬものなのです」
円「少ないんじゃなくていないの間違いじゃないかしら」
雨「円、ジュウ様への侮辱は許しませんよ」
円「あら、ごめんなさい」
雪姫「ジュウ君私なら友達じゃなくてもっと深い関係になれるよ!」
雨「雪姫、私はあなたと敵対したくはないですよ」
雪姫「んふふ♪雨ったら妬いちゃって」
雨「妬いてません」
光「あ、ああ、あんたがどどどうしてもって言うなら私がとも友逹になってあげてmゴニョゴニョ///」
  ボソボソ「そうすれば二人の仲は縮まっていずれは恋b 雨[光ちゃん]ひいっおっお姉ちゃん… 雨「…」…うう」ショボン

382 :
いいね

383 :
何だか、この雨はジュウを孤立させといて囲う気の様な・・・w

384 :
>>381

>>383
俺もそう思ったw

385 :
>381を読んでピピっと来たので書いてみました。
何だかここ暫く連投気味で何なのですが、楽しんで頂ければ幸いです。

386 :
 □カルテット□

 小学校低学年と思しき年代の男の子を囲み、三人の少女達は小首を傾げていた。
 皆、状況が掴めないまま無言でいたが・・・沈黙に耐えかねたのか、長髪を白いリボンで束ねた少女が口火
を切る。
 「えーっと。これって、どういう状況かな?」
 勝気を装う大きな瞳。泥塗れの靴。どうやら少年は子供の間でありがちな、激しく辛い交流を強いられた
様だった。冷たい視線で値踏みする様に彼を見つめていた、短髪の少女が呟く様に言う。
 「この子・・・柔沢君、よね?」
 声音に少し苛つきの色があるのは、少年の擦り剥いた膝小僧に気付いたからだろうか。もっとも、そこは
目立つ度合いが高いだけで、彼の体には他にも細かな傷が沢山あるのだが。
 鞄からウェットティッシュを取り出しながら、小柄な少女が応じた。顔の上半分を前髪で覆っている為に
表情は読めないが、立ち上る感情の気配は隠しきれていない。
 「間違いありません」
 言いつつ彼女は傷口を拭こうとして、男の子に手を弾かれる。
 「どいてくれ、家に帰れないだろ」
 「お家で誰か待ってるの?」
 つい、といった様子で雪姫が訊ねたが少年は答えない。雨は彼の前から身を引く事なく片膝をつくと、胸
の前に両手を重ねて置いた。
 「我が王、柔沢ジュウ様」
 それは何時でも、どんな時でも変わらぬ臣下の礼。
 「私が参りましたからには、あなたをお独りになど致しません。そのお怪我、是非私に診させて下さい」

387 :
 小柄な体つきとは言え、10歳程も年上の女性から妙な申し出を受けた上に名前まで口にされて戸惑ったのか、
幼いジュウは沈黙した。だが数瞬後、再び彼は言い放つ。精一杯胸を張り、拳を握って。
 「変な同情で訳の分らないこというな。俺は平気だ!」
 見知らぬ人間の安っぽい同情など要らない。それを哀しいとも思うまい。そう。自分の両親は近所の無責任
な大人達が言う様な、子供に辛い思いをさせて放っておく様な人間なんかじゃない。小さな男の子は独り戦っ
ているのだ。彼自身の誇りと、大切な両親のために。
 雨の頬が真っ赤に染まり、唇が何かを言いたげにわなないた。雪姫の潤んだ瞳が爛々と輝きを増し、その
手は幼子相手に何をする積もりなのか、ぐーぱーを繰り返している。
 「ジュウ様・・・そんな痛ましくも雄々しいお言葉を、こんな幼少の頃から・・・」
 やはり、あの自称母親は許し難い。次に相見えたその時こそ、ギッタギタのメッタメタに・・・っ!!
 「・・・か、かわ可愛格好いなあ・・・ちっちゃい柔沢くん・・・」
 もう辛抱堪らんとばかりに、ふらふらと前進する雪姫。その正体不明の欲望に塗れた指先が少年の身に達
する直前、雨は主から視線を逸らさないまま親友の関節を決めて抑え込みにかかる。そこで空気を読まない
発言が時空を揺るがした。
 「つまらない意地に何の意味があるの? 大体、全然平気な様に見えないのだけど」
 ゆらり、と円をターゲットする二組の視線。その光は夜のサバンナを徘徊する野獣の目の様だ。只事では
ない親友達の視線に、短髪の少女はあっさりと前言を撤回&謝罪。
 「・・・言い過ぎたわ。ごめんなさい」
 そんな辛辣な大人の客観性にもめげず、強い光を宿す少年の瞳。しかして、そこにごく微量の潤いが増す
様を見た雪姫は、もう人としてどうかという視線を彼の姿から逸らせない。弾む息、高鳴る鼓動。
 「はあはあ・・・団地妻・・・団地・・・母・・・?・・・もういいや何でも・・・この子お持ち帰りできれば」
 突然、小さなジュウが彼女らの目前から掻き消えた。否、彼の背後側から掠め取られたのだ、と気付いた時
には勇敢な子供は細い両腕に強く抱き締められていた。

388 :
 雨たちから奪う様に彼を攫ったのは、ある女子中学生だ。彼女は目を瞑り、強い何かを秘めた表情でもがく
男の子の両肩を抱きすくめると、その柔らかい黒髪に唇を埋めて呟いた。
 「あんた、ずっとそうやってきたんだ・・・あのマンションで、たった一人で」
 雨の日。自棄になった自分を正気付かせてくれた、あいつの部屋。不思議に生活感や人の気配が希薄なあの
空間の静けさに、思わず光は訊ねてしまったのだ。多分にプライバシーに関るであろう事柄について。
 『ろくでなしの母親がいる。滅多に帰ってこないけどな』
 あの時の、あいつの顔。何てことない。そういう表情をしていた。でもその奥には、こんな・・・こんなに小さな
頃からの―――
 「ご免・・・あたし、何も分ってなかったみたい」
 揺れる想いを抑え、光は告げる。普段は仏頂面がトレードマークの顔を綻ばせて、自分の頭を撫でてきたアイツ。
その微笑みは昔から鎧過ぎて強張り、もはや麻痺してしまった孤独な心から漏れた―――僅かな滴だったに違い
ない。考えてみれば分ることだ。何しろ答えは自分の発した問いの中にあったのだから。
 『どうしてここまでしてくれるの?』
 『理由は、それだけ?』
 今の光は例の件に関する、ジュウの行動の全てを知っている。空手部との諍いや、幸福クラブ会員が起こした
火事場での出来事、それから犯人を捕まえた後の事も。わたしのしたこと、彼がしてくれたこと。その中身と
量が他人目にどう映ろうとも、恐らくは充分だったのだろう・・・柔沢ジュウという人にとっては。
 いけない。このままにしていては、いけない。光はもがく少年の頭を優しく抱き寄せる。
 「大丈夫・・・大丈夫だよ。これからは、あたしが傍にいる。あんたを独りにしたりしない」
 そう言いながら小さな男の子に微笑みかける光の貌は、いつぞやの姉ととてもよく似ていた。そんな二人の
姿に影が差す。

389 :
 「光ちゃん、ジュウ様をこちらに」
 「光、ちび柔沢を返すんだ」
 光は妙に厳しい表情を浮かべた姉と、何時の間にかカッターを手にしていた雪姫を見返す。
 「駄目だよ。この子は渡せない。大体・・・」
 柔沢少年を肩で守る様に抱き寄せると、光は主張する。姉にだって、そうそう何時も負けてはいられないのだ。
 「大体、お姉ちゃんも雪姫先輩もお料理とかできないでしょ!!子供の世話なんて無理よ!」
 空気が凍りついた。その一瞬後。
 「お姉ちゃんだって、スパゲティをふやかす事くらいできます!」
 「あ、あたしも切るのは得意だぞ!」
 「コックを雇えば済む話だわ」
 何故かセレブな一言が加わっていたが、光は負けない。だって柔らかくて暖かいのだ。それにつむじから子供
特有の、いい匂いがしている。何より―――可愛い!!この柔らかいほっぺも、紅葉みたいな小さな手も絶対に
手放すもんか。これは、あたしのだ!
 強く抱き締められていた光の胸から、ようやく顔を出す事が出来た小さなジュウは、自分の意見を無視して盛り
上がる年上の娘達に抗議の主張をする。
 「ば、バカにすんな!自分のごはんくらい自分で作れるんだぞ!」
 それを聞いた面々がまた顔を赤く染めて、目を潤ませた。こんなに幼い子が誰も居ないマンションの一室で
自炊する姿を思えば無理もない。彼女達は直接、或いは間接的にジュウの生活を知っている。先の言葉に嘘が
ないのは明らかだった。
 肩を震わせる雨、何故か鼻を押さえる雪姫、涙ながらに頷く光は再びジュウの顔を胸に埋め、円は皆から顔を
反らすと携帯電話を取り出してどこぞに連絡を取り始める。

390 :
 数分後。連絡を終えたらしい円が振り返り、その場の全員に告げた。
 「一先ず現在の柔沢家の状況をネグレクトと判断するわ。彼の身柄は然るべき手続きを施した後、公的な処遇
 が定まるまで円藤家が保護します」
 三組の微妙な視線が円堂家の子女に集中する。全員が同じ疑念を抱いているのだ。有体に言えば処遇とやらの
内容と期間についての疑念。確かに円堂家は公的機関に影響力の強い家柄で、円の主張は血縁でない人間が採る
処置としては常識的なものに聞こえる。当人も如何にも手早く状況を整理しているだけ、という表情だ。
 しかし、それもこれも中身こそが問題。一口に公的な処遇と言っても児童保護施設に預ける方法もあれば、血縁
関係の捜索、里親や後見人を見繕う事も含まれる。つまり当の円堂家が小さなジュウを養子に迎えたり・・・極端な
話、入り婿候補として後見を買って出る事も公的な処遇に含まれる。そんな風に考え出すと、疑念は深まる一方
だった。
 それに取って付けた様な円の反応も気にかかる。表情こそ普段と変わりないが、耳に差した赤みも怪しい。大体、
先程のおよそ児童に向けるには冷た過ぎる発言もおかしいと言えば、おかしかった。普段の円、強さを信条に皆の
中ではまだしも常識的に振舞う彼女が、一人の孤独な少年を相手にあんな言葉をぶつけたりするものだろうか?
 しかし仮に、あれがある種の個人的な感情の発露だとすればどうだ。今の提案に違った意図がある様に感じられ
るのは・・・・・・本当に、気のせいなのだろうか。
 遠くで何かの音が響いている。重く低い音。サイレンの音も混じっている様だ。何か事故でもあったのか。
 「光、その子を渡しなさい。何時も言っているでしょう?男を信用してはいけないと。小さくても、それは男よ」
 「・・・何となく、今の円堂先輩の方が信用できない気がします」
 重低音が近づいてくる。これは、ヘリの音だ。それもこの切り裂く様な高周波音から察するに、相当な高出力。
そう、例えば―――
 ゴゴドゴドゴドドドドドドドド・・・ッ!
 空を圧して迫る、黒い影。発する音はもはや聴覚だけでは済まされず、人間の肉体を構成する水分を直接揺らす
衝撃そのものと化している。何処かサメを思わせる細身のシルエットは、しかし厚く防弾された装甲殻。広げた
胸鰭の下にはミサイルポッドが吊り下げられ、機首の下部に据付けられたガトリングガンは、前席を占める機銃手
の視線と連動して常に獲物の姿を照準している。
 そう。例えば、この自衛隊所属の兵器《AH-64D アパッチ・ロングボウ》攻撃ヘリの様な。

391 :
 「・・・本気なのですね、円」
 慎重に、抑えた声で確認する雨。その言葉は圧倒的なエンジン音に霞んだが、親友には伝わっている筈。しかし
当の短髪少女は何も応えず、静かに微笑むばかりだ。
 油断無く周囲を見渡した雪姫の視線が、数百メートル離れたビルの屋上に一瞬閃いた何者かの視線を捉えた。
おやおや狙撃手まで配置済みとは。斬島の血が戦場の匂いにざわめき始める。視界の端には堕花光が抱くトロ
フィー・・・否、可愛いあの子の姿。クク、勝った者の総取りという訳だ。上等じゃないか。
 遅れて到着する警察庁の大型車両。降りて素早く展開したのは屈強な体を防護服とポリカーボネート製の盾で
鎧った、機動隊員達だ。パトライトの光が周囲を照らしては遠ざかり、一瞬、渦中の人間達を血の様に紅く染め
上げる。
 緊張が一気に飽和状態となる中、開幕のベルが鳴り響いた。

 ―――実際は目覚まし時計の音だったのだが。
 「な・・・何よ!今の夢?!」
 ベッドから転がり落ちた光が叫び声を上げ、
 「・・・・・・朝から不快なものを見た気がするわ」
 低血圧気味の円がしかめつらしく呟き、
 「こっ、こっから楽しいトコっぽかったのにっ!」
 半纏姿で炬燵に臥せっていた雪姫がゲームパッドを握り締めたまま、寝ぼけ眼で呻いた。
 少女3人が、それぞれの寝床で己の性癖や人生について苦々しく思い返していた朝6時。そんな中で一人だけ、
例外的な状況に浸っている者がいた。
 朝毎に生まれ変わる眠り姫は今現在、幸福の最中にある。幼い主を守りつつ、迫り来る敵をちぎっては投げ
ちぎっては投げ。この夜毎繰り広げられる大活劇こそ、本来の世界。主と自分のあるべき姿がそこにあった。
 彼女の幸福な時間はその後、中学生の妹に起こされるまでの15分間に亘って続いた。また大騒動の中、最終的
に栄冠を手にしたのは誰なのか―――それは雨のみぞ知る。

 <Fin.>

392 :
 □おまけ□
 「あんた、小っさくなりなさいよ!!」
 「何言ってんだ、お前?!」
 「うるさい!あの子返せーっ!この金髪外道魔人!!」

393 :
 以上です。どもでした。

394 :
乙っす
これは売れるわ

395 :
ども(^^)、受けた様なら幸いです。

396 :
面白かったよGJ!
円の権力は卑怯だw
でも夢の続き見てた雨の一人勝ちだな

397 :
雨には「感情のこもってない音は心に届かない」ので目覚ましでは起きれないという
妙な設定があったので、今回はこういうオチになりました(笑。
・・・しかし、カタヤマン復活して欲しいなぁ。

398 :
本当だよ
まったく何があったんだ

399 :

コレは円苦手な俺でも楽しめるGJ

400 :
おおう、投下あったのか。これはいいものだ

401 :
クリスマスだったか…

402 :
自分で自分のプレゼントを調達した俺様が語ってやろうじゃないか
・・・いや、別に普段の日と変わらなかったよ・・・

403 :
クリスマスの日には夕乃さんに自室に拉致られて出してもらえない真九郎

404 :
プレゼントは私状態なんですねわかります

405 :
夕乃さんは遠巻きにやるイメージ
真九郎の方から告白されたい、みたいな
それか事実上付き合ってるような状態になってなし崩し的に結婚まで行くとか

406 :
真九郎さんの方から告白して下さるまで、私、何年でも何十年でも待ちます
・・・この部屋の前で
↑こう?

407 :
そして独身へ

408 :
新しい

409 :
ジュウ「♪クーリスマスは一人で過ごします 楽しくない 出来事は クソ喰らいやがれ」

410 :
雨「ジュウ様、今年も果てまでお供致します」

411 :
真九郎は嫌いなルーシーでも泣きながら縋りついて好きって言われたら受け入れてしまうんだろうな…

412 :
流石にそれはあるまい

413 :
うふ〜ん

414 :
>>411
お付き合いや結婚はしなくても健全な方向に誘導しそう
自分と悪事どっちが大事、と

415 :
ルーシー「そんなの、紅さんの方が大事に決まっているじゃないですかっ!」
紫「お前はうそばかりだな」

416 :
ルーシー「私だって女ですよ!」
紫「何だ嘘か」

417 :
ルーシー 「・・・・・・」
紫    「・・・・・・」
ルーシー 「・・・・・・ほ、本当は紅さんなんて、大っ嫌いなんですからね!?」
紫    「アホか」
ルーシー 「どうしろってんですかっ!!!」
紫    「妙な小細工せず、普通に話せばよかろう」
ルーシー 「普通に話すって、どうやって?」
紫    「思った事を、そのまま話せ」
ルーシー 「じゃ、じゃあ・・・紅さんは頭が悪くてヘタレだから適当にこちらに堕ちて頂いて、本丸の
      崩月家を取り込む材料にしますので、ロリとかまじキモいけど悪宇商会に入って下さい?」
真九郎  「嫌です」
ルーシー 「・・・・・・」
紫    「まあ、うそは言ってないな。その調子だ」
真九郎  「・・・あ〜余計なお世話かも知れませんが、ルーシーさんは嘘ばっかり話してた方が、摩擦
      少なくていいと思いますよ。本音がだいぶアレなんで」
ルーシー 「嘘でも本音でも駄目じゃないですか!!!」
紫    「そういう場合もある。故にこそ、堂々と己に正直で居ればよいのだ」
ルーシー 「・・・何で私、7歳児に説教されてるんでしょう?」
銀子   「中身がその程度だからでしょ」

418 :
身近に感じるキャラになってしまっているw

419 :
原作でも、ルーシーは紫とセットだとネタキャラになりそうな感じあるよね

420 :
崩月散鶴(16)「大きくなったら結婚してくれるって言ったじゃない!!!

421 :
真九郎「ああ、いいぜ ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」

422 :
真九郎「夕乃さんによってなあ!」

423 :
夕乃「二人が納得してくれるまで、何度でもして差し上げます。 わたし得意なんですよ、半し♪」

424 :
兎吊木該輔「君は崩月夕乃の事が本当は嫌いなんじゃないのかな?」
真九郎「えええ?!」ギクギクビクーン

425 :
忍野「紅君。君はいつも違う女の子を連れているねぇ。全くご同慶の至りだよ」
真九郎「危な怖いこと言わないで下さい」
忍野「ところで紅君。彼女、ヤンデレちゃんは日記をつける習慣はなかったかい?」
真九郎「そう言えば夕乃さん、つけてるみたいですね。聞いた事あります」
忍野「はははぁ、そりゃ剣呑だ」
真九郎「…個人的な幸せを記録しているだけみたいですけど。何が危ないんですか?」
忍野「幸せ、幸せねえ。君はその中身を読んだことはないのかい?紅君」
真九郎「他人の日記なんて読みませんよ、普通」
忍野「そりゃそうなんだけどさ。 やれやれ、どうも今回は当りを引いちゃったみたいだね」
真九郎「何なんですか!?」
忍野「夢日記。夢に就き―――夢に憑く鬼さ。ヤンデレちゃん、鬼と縁が深いみたいだからね」

426 :
よし、ネタはうれしいけど板違いになっちゃうからクロスは本腰入れて書くならSSスレでも立てて書くかふと思いついたネタを書くスレにでも書こう、ぶっちゃけ読みたいし(提案)

427 :
ルーシーは裏十三家マニアらしいけど
裏十三家は女キャラばかりだな
法泉や雨パパを寝取る、というのも無さそう
真九郎は一応、裏十三家の崩月の手の者だが遺伝的には普通人だしな

428 :
堕花家は現役か家名だけか微妙だね
いつかルーシーが近づいてきたりして

429 :
近くにジュウがいるからジュウになんかしたらダメな悪宇商会は手を出せないんじゃないの?

430 :
醜悪祭の取り決めで手を引いてしまったがためにかえって
ジュウのことを知らないまま堕花に近づくことはあるかもよ

431 :
企業の形態をとってるくせにホウ・レン・ソウもできないとか…
上司が無能なせいで困るのは下っ端だってのに何考えてんだ

432 :
友達が少ないネタの紅版が出来たから投下でもするか

真九郎「俺って友達少ないよなあ」
銀子「急に何言ってるのよ」
真九郎「いやあ、改めて考えてみたらちょっとまずいかなあって」
銀子「あんたみたいな不器用なタイプは裏事情があると誤魔化しきれないでしょうからね。
    あたしだって友達少ないけど、誤魔化すのがめんどくさいだけだから普段部室に引き込もってるだけだし」
真九郎「ははは、でも銀子みたいに理解してくれてる人がいると助かるよ」
銀子「…そんなの当たり前でしょ」
真九郎「ありがとう、銀子」
銀子「そうやってすぐに女をたぶらかそうとする癖もどうにかしなさい」
真九郎「誤解だって言ってるだろう?」
銀子「どうだか。その発言も怪しいものね。あんたを見かけるたびに、いっつも紫ちゃんとか崩月先輩がくっついてたりするじゃない」
真九郎「夕乃さんとちーちゃんは家族、紫は妹みたいなもの、闇絵さんと環さんはお隣さん銀子は妻ってだけだから普通にご近所付き合いしてるよ」
銀子「あんたがそう思ってるだけで周りがどう思ってるかは分からな…」
真九郎「銀子?どうかしたか?」
銀子「真九郎あんた今なんか変なこと言わなかった?」
真九郎「変なこと?変なことって何だよ」
銀子「今ちょっとものすごいことがさらっと言われた気がしたんだけど。あまりにもさらっと言うもんだからいま本当にあたしの耳を疑ってるわ」
真九郎「へぇー、銀子にもそんなことがあるんだな」
銀子「ちょっと誤魔化さないでちょうだい。さっきのあんたの発言をもう一回ふりかえりなさい」
真九郎「なんだよ急に、ちょっと銀子は妻って言っただけじゃないか」
銀子「つっ…!そ…!あ…!」ガタタッ
真九郎「言葉になってないぞ銀子」ニコニコ
銀子「ばっ…!あ、あんた…!あんた確信犯じゃないのよ!何言ってんのよ!!バカ!!///」カーッ
真九郎「銀子」
銀子「…っ、なによ」
真九郎「俺、ラーメン屋やるよ。そんでさ、友達いっぱい作って結婚式に呼んで祝ってもらおうぜ」
銀子「…真九郎…うっ…うぅ…」ポロポロ
真九郎「ああ、大事なこと言い忘れてた。銀子」
銀子「?」グスッ
真九郎「結婚してくれ」
銀子「…うんっ!」ニコッ
それは紅真九郎が幼い頃によく見ていた彼女の眩いほどの、しかし真九郎が大好きな笑顔だったという

友達少ない発言からこうなるとどの俺が想像し得ただろうか(・ω・)

433 :
>>432
GJ!

434 :


435 :
GJ
妻呼ばわりから始まるプロポーズとは新しい

436 :
調子こいて小ネタがもう一個出来たので投下する

437 :
「真九郎さん起きてますかー?」

この朝五月雨荘の5号室の住人である紅真九郎は布団の中でぐっすりと眠っていた。
ここ最近とある仕事により、数日間自室を開けていた真九郎であったが、昨日ようやく片が付いたのだ。
しかし体力的にも精神的にも疲れていた真九郎はやっとの思いでここ五月雨荘に帰り付き、
とにかく眠りたかったので部屋に着くなり布団を敷き乱雑に服を脱ぎ捨て寝間着に着換え、布団に突っ込むように潜り込んだ後に眠りこけたのである。
そして翌日。その日は月に何度かある、早朝の五月雨荘に崩月夕乃が訪れる日だった。
最近仕事により学校で見かけなかった彼女の思い人である紅真九郎の様子を甲斐甲斐しくもこの少女は心配して見に来たのであった。
しかし、真九郎は夕乃の呼びかけにも気付かずに眠り続けた。トントン、と真九郎の部屋の扉がノックされる。
「真九郎さん起きてますかー」
別段扉に鍵をかけているわけでもない。入るもの拒まずな状態なのだから素直に入ってくればいいものを、律儀にも夕乃は真九郎に呼びかけ続けるのだった。
さすがに呼びかけ続ければ誰だって意識が覚醒してくる。真九郎の意識も段々と眠りの底から浮上してきていた。
(ん…、夕乃さんの…声。今日は…来る日…か)
真九郎は布団の中でそんな事を思っていたがまだ起きられるような状態ではなかった。そして再びの夕乃が呼びかける。
「入っちゃいますよー?」
部屋の主である真九郎はまだ眠っている。だから返事は返せるはずがない。しかし、返事をした者がいた。
「ああ、すまないが少年は疲れているようなのでね。もう少し寝かせてやってくれないか、少女よ」
紅真九郎は、自分が誰かに、そう、真九郎があまり好きではないはずの煙草の匂いをいい香りに変えてしまう誰かに、抱き締められている事に気がついた。
扉の向う側が、沈黙した。
扉が、ゆっくりと、開いた。

438 :
んだな真九郎www

439 :
続くと思ってていいのかな?

440 :
続かないので皆どんどんムフフ話したり投下したりしちゃってください

441 :

何やってんだ闇絵さんw

442 :

にしても意外と人いるんだなここ

443 :
本編が出ないから二次創作で補給するのだよ

444 :
ここなかなか扱いやすい動画サイト
http://www.sokuani.tv/
電波もあった。

445 :
闇絵さんっておっぱいどのぐらい大きいのかなあ

446 :
闇絵さんはパイズリぐらいはできるイメージ

447 :
環さんは…いいや、どうでも

448 :
闇絵さんはEカップあったらいいなあ

449 :
もうすぐ“ばれんたいん”とかいうやつらしいな

450 :
悪宇商会にチョコを頼める
非合法な変態セックスとか依頼できるんだろうか?
悪宇は入社試験で全員人してるが性関係は不明か

451 :
ヒント:切彦ちゃんは処女

452 :
スカウトのルーシーは実はいい人材をスカウトするために枕営業……
いや、あんな服装だし無いか
そもそも密着して肌を触れ合わせるとか裏世界では危険すぎる
そういう暗者もいそう

453 :
ルーシー「紅さんのちんぽなんかに負けたりしませんよフフフ」
ってか

454 :
最近投下がないけどこれはスレの皆が年末やバレンタインなど目白押しだったイベントをネタにssを書いてると見た

455 :
チャーリーブラウンのAAを張りたくなるほど公式で動きが無いから

456 :
oh…

457 :
投下のペースは割と前からゆっくりだったよ
むしろ雑談の方が減った気がするけどな

458 :
久々に電波のほう読み返し中
やっぱおもしれーな

459 :
デビュー当時の割と荒削りな文章も悪くないね

460 :
マイナーラノベのスレが立っては消えてるがここは残ってるな

461 :
まあまだ二作品とも終わってないで寿司

462 :
鏑木「柔沢・・・//」

463 :
井原「ジュウ…///」

464 :
ジュウは割と男にもモテそう
真九郎は母性本能が無いと無理

465 :
ジュウ「真九郎兄さん…///」

466 :
ウウウウウオオオオアアアアアアアアアア夕乃さんはまだかああああああああああああああああああああああああ!!!

467 :
夕乃さんは真九郎なら尻の穴でも舐められそう

468 :
夕乃さんなら素面で真九郎食える

469 :
ちょっと聞きたいんだけどドラマCDってどんな話なの?誰か買った人いる?
買う価値ある?

470 :
>>469
本スレでも聞いてるな
とりあえずエロパロスレで聞いても、あまり

471 :
>>470
意味はない、か?

472 :
夕乃さんは真九郎が寝てる間とかしごきで気絶してる間に少しはエロいことやってそう
あくまで真九郎の心が大事でも体もどうせ妻になるんだし、と

473 :
朝フェラは基本
風呂覗きを誘うが見ない真九郎

474 :
しかし真九郎の布団の中には銀子が

475 :
小さい頃に裸を見せたから見る権利があるとか勢いで出来そう
漫画版の京都編も2人きりならマジで怪しかったかも

476 :
ラノベ版と漫画版ではキャラが違い過ぎて同一人物に見えん

477 :
漫画版…?

478 :
銀子は真九郎の愛してるに対して返したけど
そこで真九郎が深く突っ込んだら冗談、と返すかそのままいくか

479 :
原作の銀子だと先ず、強く意思確認をする過程がある気がする
その返答内容によって互いの人生設計の修正とか干渉の強弱が定まりそう
紫と夕乃は自分以外の女性との関係を全く認めないし想定もしない構えだけど
銀子は紫への態度とかから見てもそういう感じじゃないっぽいからね

480 :
正妻の余裕だろ

481 :
新聞部の部室で……とか

482 :
>>479
夕乃が他の女性との関係を想定しないなら
共学の高校には行かせたがらないのでは?
まあ真九郎は学校でのフラグは全く無いけど

483 :
>>482
それは普通に自分と一緒の学校に行きたい欲求に従った結果では?

484 :
>>482
学校でのフラグが全くない?
おいおい真九郎の職業をもう一回良く考えてみな
それにこの作品じゃあ揉め事なんてそこらへんに転がってるんだからクラスメイトだって巻き込まれたりするだろう
それが女子だったりして心底困っているかもしれない
そんな時にどうだ?真九郎がさっと出てきて
「お待たせしました。揉め事処理屋です」
なんて言ってその同級生の女子の揉め事をあれやこれや手を回して解決してしまうかもしれない
真九郎の真摯な態度に揉め事が終わる頃にはもうメロメロよ

485 :
真九郎の天職の「天性」によって気付かずに救われて惚れても
銀子が弱みを握ったり
夕乃の高根の花っぷりに圧倒されるとか?

486 :
高嶺の花だった

487 :
真九郎は学校では極力目立たないようにしてるんじゃなかったっけ?
どうしても見過ごせない時だけ銀子の力とかを借りて秘密裏に解決してそう
関係を持ち過ぎて裏の事件に巻き込まれたりしたらそれこそ耐えられないだろうし

488 :
ジュウの学校が異常すぎたのかな

489 :
世間の歪みはどこにでもあります

490 :
きーりーひこ!
きーりーひこ!
きーりーひこ!
きーりーひこ!

491 :
斬彦、男の娘説

492 :
TSFは他スレでよろ

493 :
保管庫にジュウが女で切彦が男のやつあるよ

494 :
間違えた雪姫だ

495 :
雪姫はわりと美少女だから許されてる部分も多いよな
まあ団地妻なら男だったら公務員とか?

496 :
町工場工員とか?

497 :
ジュウが女なら主婦で全く問題ないな
それだと紅香さんとの関係が気になる
まあ詳しくやるのは>>492の通り他所でかな

498 :
危ノーマル系女子っていう漫画の女の子の一人が雨にしか見えない。

499 :
>>498
作者はラノベ好きっぽい
まあ前世云々は昔流行ったみたいだけど

500 :
パッツン前髪で目を隠してる病キャラってかなり古典的な記号だし
しかしカトウハルアキ、何でペンネーム変えたんだろ

501 :
疲れてる時に紅読んでて紫って書いてあんの見て孫って読んだことがある

502 :
疲れ過ぎだw

503 :
銀子おやすみ

504 :
真九郎「zzz」
紫「zzz…む、朝か…」
紫「真九郎、朝だ…ぞ…?なんだこの固いのは?おい真九郎、これは何だ。股に何を隠している」

505 :
>>498
雰囲気あるよね。Web漫画だからただで読めるので読んでる

506 :
夕乃さん

507 :
うふ〜ん

508 :
柔「2ちゃんねる?」

509 :
このSSどころでない過疎状態を見てると漫画連載がスレの続いた大きな理由だったんだなあ
改変されてたとはいえ続いてるってのはやっぱ大事なのね

510 :
夕乃さん!

511 :
夕乃さん!

512 :
紫!膣内(なか)で出すぞ!!

513 :
てす

514 :
過疎だなぁ

515 :
闇絵さん!

516 :
そういやラノベはいつか新刊出る日がくるの?

517 :
あの『タイタニア』だって続きが出るらしいから、作者が生きている限り可能性は有るんじゃないか

518 :
>>516
半年ごとに出てるじゃんお前しらねーのお前知らねーの?

519 :
 

            夕             乃            さ           ん

 

520 :
>>518
8巻あたりが最高だったな
開花した柔と真九郎が共闘するとはな
あつかったぜー

521 :
 

          闇          絵          さ          ん

 

522 :
 
 

            環        さ         ん

 

523 :
 

          紅          香          さ          ん

 

524 :
亀山「右京さん!事件ですよ事件!」
右京「はい?・・・おや,えぐり魔事件ですか・・・」

525 :2013/10/04
ジュウと雨も相棒だし、いいかも知れんw
主従の役割は右京&亀山とは逆だが…
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