2013年10エロパロ375: 井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ E問目 (592) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ E問目


1 :2011/12/17 〜 最終レス :2013/10/03
ここは、井上堅二によるライトノベル、バカとテストと召喚獣
通称「バカテス」のスレです。sage進行でお願いします。
エロの有無問わず、SS募集中。
容量が475KBを超えるか、レス数が970を超えたら次スレを立ててください。
ルールを守れない方には特別に姫路さん&玲姉さん特製鍋をプレゼント!
よく味わって食べてくださいね。
前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281250558/l50

2 :
1乙

3 :
乙です
ありがとう

4 :
だいぶ前に自己満足の為にss書けばって言われたんで最近書き始めたんですけどなかなか難しいですね(−。

5 :
前スレの960のことだろうか
とりあえず 『こうあってほしいな』 ってのを文字にしてみたら?

6 :
翔子優子愛子

7 :
ストーリー的なのはできてるけど文字にするのは……

8 :
まだ埋まってないから前スレ使おうぜ・・・

9 :
前スレは埋まったね

10 :
瑞希・美波→明久の鈍感に切れて3P
翔子→雄二逆レイプ
愛子→転校前の学校で乱交
優子→ずっと独り身
美春→おもちゃで
秀吉→明久を癒す
姉・葉月→それを言ったら犯罪です

11 :
工藤さんは処女・シャイ・非ビッチ・男との経験ゼロ・でも知識はある・ムッツリーニの気を引くためのパンチラ等・純情であるべきだ!!
でも個人の妄想なので不快に思ったらごめんなさい<(_ _)>

12 :
新刊の表紙が優子さんだった・・・wktk

13 :
>>11
5巻見るとどうみても耳年増にみえる

14 :
今書いてるssがまったく進まない へ(×_×)へ

15 :
>>14
どんまい!
頑張れ!

16 :
>>14
何ヶ月開いても待ってるから納得いくまで粘ってくれ

17 :
期待

18 :
ありがとうございます(ToT)
がんばってみます。

19 :
>>11
パンチラっつってもスパッツだからスカートめくるのに躊躇がないんだと思うんだが
スパッツはいてないと全力でムッツリーニの盗撮阻止しそうだし
なんかそんなシチュで書けそうだから誰か書いてみて

20 :
>>19そのシチュいただいてもいいですか?

21 :
>>19そのシチュいただいてもいいですか?

22 :
すいません。21は誤作動です。無駄使いしてすいません。

23 :
いちいちageられるのも何だかアレだし、一応注意しておく
>>22
sageてくれ
知ってるかもだが、メール欄に sage って入力するだけでいいからさ

24 :
バカテス関連で一番勢いがあるのな、島田美波スレと木下秀吉スレ
このスレももう少し頑張りましょう

25 :
>>24
木下優子スレを忘れてもらっては困る
まだしぶとく生き残っておるわ

26 :
原作10巻も明日発売だし
新しいネタ仕入れられるかな

27 :
新刊の内容は発売日の翌日0時からぐらいでルール決めといたほうがいいんじゃないか?

28 :
え?昨日普通に売ってたから読んできたけど?

29 :
公式発売日の翌日がラノベ板のローカルルールだからこっちでもそれに順じたほうがいいだろ
まあそもそも投下されるかわからんけど

30 :
Amazonでも24日発売だったけど?ファミ通のアナウンスじゃ26日なのか?

31 :
FBOnlineだと26日だな
27日解禁でいいっしょ

32 :
高城×姫路

33 :
からの高城×明久

34 :
>>32
ダメだ、俺の中では姫路さんに相応しい男は俺か明久しかいないんだ
明久が高城をやっつける感じの書きたい……

35 :
NTR

36 :
つまり、高城×明久←姫路
こうか

37 :
前スレで本音のお話とか勉強会のお話とか書いていた者です
10巻読んで高城が出てきてモヤモヤしてきたから
明久×瑞希 書いてみた!
やっぱり明瑞は俺のジャスティス!
※注意
・相変わらずのボキャブラリーの貧困っぷりと表現力のなさ!
・キャラのブレは気にしたら負け。セリフもあんまり深く考えないほうがいいかも
・エロ無しの明久×瑞希。
・暇潰し程度に読まないと後悔するよ!読まなくても損はないよ!
では、どうぞ!

38 :
放課後。
「んっ……」
「…………」
「はっ……あぁん……」
「……………………」
「んぁあ……はぁ……あぅ……」
「………………………………」
静寂が支配する教室に響き渡るのは、姫路さんの甘い声。
白い頬はほんのりと上気し、綺麗な瞳の焦点はどこか遠く、ふっくらとした唇がだらしなく開かれている。
「ど、どうかな?」
「あっ……はい、すごく…んっ…気持ちいいです……」
初めてだから上手くできてるか分からないけど、どうやら喜んでくれてるみたいだ。
もうちょっとほぐせるかな……
「姫路さん、痛かったら言ってね」
「は、はいっ!」
身構える姫路さん。力を入れるよりリラックスしてもらったほうがやりやすいんだけど……まあいっか。
「んっ……ぐぅ……あ、んん!」
「大丈夫?」
「は、はい……さっきより、いいです……」
「そう?」
なかなか、姫路さんは揉み応えがあるな。
「姫路さん大分肩凝ってるね」
やっぱりFクラスの大きさになると凝るんだろうか。
「あっ、今エッチなこと考えましたね?」
「へ!?い、いやあそんなこと!」
「まあそれもあるんですけどね。最近いろいろありまして……」
「確かにAクラス戦のあとだしね〜」
僕らFクラス(学級的な意味で)は先日学年最強のAクラスに試召戦争を挑んだばかりなのだ。
悲願の打倒Aクラスを果たすべく、Fクラスみんなが今までの経験と知恵を振り絞って勝利目前までいった今回の試召戦争。
しかしその直前でババァ長がシステムを止めやがったおかげで因縁のAクラスとの決着はつかず、三年の先輩方と学年対抗での試召戦争を行うことになったのだ。
詳しいことは分からないけど、この戦いは理不尽な点が多すぎると思う。
まだ試召戦争は始まっていないけど、準備が整い次第開戦だという。
そんなこともあって僕らは今、肉体的・精神的な疲労を回復することに努めている。
「はい。それもあるんですけど……」
「?まだ、何か?」
言われてみれば、姫路さんはAクラス戦の間、何か悩んでいた節があった。まだ解決していないのかもしれない。
「僕でよければ、相談に乗るよ?」
「っ……」
ん?今一瞬姫路さんが辛そうな表情をしたような……。
「ありがとうございます。けど、大丈夫ですよ」
「そう?」
「はい。それより、三年生戦頑張りましょうね!」
「あ、うん……」
そう微笑む姫路さんだけど、僕は何か違和感を感じていた。姫路さん、無理してないかな……。
「それにしても、高城先輩遅いですね」
「ん……そうだね」
その人の名前が出ると、僕はテンションを下げざるを得ない。
……まさか数少ない自分のキス経験の中に男が入るとは思わなかったよ……。
今日姫路さんがここに残っていたのは高城先輩に呼ばれたからだと言う。
偶然僕も忘れ物を取りに来ていたので、折角だからと言うことでご一緒させてもらっている。
KY(語?)と言われるかもしれないけど、正直あの先輩は何をしでかすか分からない。
この前だって僕がアレとアレすることになった原因はアレが姫路さんにアレしようとしたことなわけで……
代名詞が多用されるのは許して欲しい。頭の中で思い浮かべるのも嫌なんだ。
僕がある先輩に異常な嫌悪を示していると
ガラッ
「遅れてしまって申し訳ない瑞希嬢。……吉井明久君も一緒なのですか」
……美形が、爽やかな笑顔を浮かべて登場してきた。
「こんにちは高城先輩。僕がいると何か不都合なことでも?」
ついついきつい口調になってしまうのは勘弁して欲しい。

39 :
「普段なら別に構わないのですが……今はちょっと、席を外してはいただけませんか」
「……姫路さんに何する気ですか」
「あ、あの、明久君……?」
姫路さんが僕を不思議そうな目で見つめている。
いけない。少し冷静さを欠いていた。
……この人とまともにやりあうのならもっと落ち着いていかないと。
少し、外の空気でも吸ってこようかな。ただ、何かあると困るから……
「先輩、僕ちょっとだけ外に行ってきますね」
これは本当だ。今は頭を冷やしてこないとまずい。
「分かってもらえて何よりです」
「ただ、姫路さんは僕と帰るのでしばらくしたら戻ってきますから」
冷静になるのも大切だけど、予防線ははっておきたい。
「あ、明久君!?」
どこか驚いた様子の姫路さんに囁きかける。
「(なにかあったら大声で叫ぶんだよ?)」
「(は、はい……)」
よくわからないという顔をしながらも頷いてくれた。僕にできるのはこれくらいかな。
「では、また」
「お気をつけて」
「って明久君、一緒に帰るって――」
バタン。扉を閉め、僕は中庭へ歩き出した。
―――中庭。
「はぁ〜……」
深く、深く。それこそ日本海溝のように深いため息。
「どうも、あの人は苦手だな……」
もちろん先日のアレもあるだろうけど、根本的な価値観と言うか、とにかく合わない。
それに、姫路さんへの態度も気になる。
今は放課後。部活動をしている生徒もいるけど、もうすぐ部活動終了時刻。だんだん人気もなくなってきた。
先生は生徒達を見送り、そのまま車に乗り込む人が多い。校内に残っているのもほんの数人だろう。
――なにか、嫌な予感がする。
「……まずいっ!!」
外気を肺に取り込んで物理的に頭が冷えてきた今考えてみれば、あの二人を二人きりにさせるなんて危険にも程がある。
そのことに気が付く前から、もう僕の体は動き出していた。
体全身が、第六感が、最大音量で警告を発している。
ひたすら足を動かした。ただ、前へ、前へ。
間に合え、間に合え!そう祈りながら。
――大切な姫路さんのいる、僕らのFクラスへ。
―――1/2階段。
息が切れる。冬場なのに全身が汗でベトベトだ。
けれど、この足を止めるわけにはいかない。
(明久君っ)
声が聞こえた。
「明久君っ」
その声は、決して大きなものではなかったけど。
「明久君!!」
確かに、僕の耳に届いた。
こんな僕を頼りにしてくれる、大切な人の声が。
―――Fクラス。
ガラッ
「姫路さん!!!」
「あ、明久君!」
「っ!」
そこにいたのは、僕が出て行ったときと同じ姫路さんと高城先輩の二人。
けれどそこにあったのは、僕が出て行ったときとは全く違う状況だった。
目に涙を浮かべている姫路さん。はだけた制服でこちらを見て驚いているようだ。
その前には高城先輩。どう見ても、姫路さんを無理やりどうかしようとしていたとしか思えない。
コイツを片付けるのは後だ。まずは――

40 :
「姫路さん、大丈夫!?」
「明久君!明久君!!」
姫路さんに駆け寄ると、いきなり抱きついてきた。
「ちょ、姫路さん!?」
「明久君!…私、わたし……!!」
よっぽど恐かったのか、そのまま僕の胸に顔をうずめて、泣き出してしまった。
「大丈夫だよ姫路さん。もう、大丈夫だから。ごめんね」
「うっ…うぅ……あき、ひさ…くんっ……」
「…………」
その様子を高城先輩が驚いたような、寂しいような、そんな顔で眺めていた。
「……先輩。これが姫路さんの答えですよ」
その顔を見ているうちに、だんだん怒りが湧いてくる。
「そのようだね。どうやら瑞希嬢のお気に召さなかったようだ」
その冷めたように言い放つ高城に、思わず
「ふざけんな!!」
「!?」
「あ、明久君?」
そして、沈黙が教室を満たす。
「姫路さんの気持ちも考えないで、無理やりして!なにが『お気に召さなかった』だ!相手のことを考えられないような人間を、姫路さんか気にいると思うか!?」
「それは事実です」
「だったら考えればよかったじゃないか!こういうことをしたら、姫路さんはこう思う、だからこうしようって!騙されやすくても、頭はいいんじゃなかったのか!」
「おかしいですね。こういうことをして泣き出したら喜んでいる証拠だと本に――」
「言い訳だ」
「!?」
「そんなの全部言い訳だ!騙された?じゃあ好きな子が泣いていても他人に『彼女は嬉しがっているんだよ』って言われたら、本当にそう思うのか?本気で泣いてる好きな子が、嬉しそうに見えるのか!?」
「…………」
「好きな子の気持ちもわからないやつに、そいつと関係を持つ資格なんて無い!!」
「明久君……」
その声ではっとする。
姫路さんがとても安心したような笑みを浮かべている。
「姫路さん、大丈夫だよ」
それを見ただけで、僕には力が出てくる。幸せになれる。
「…………失礼します」
「…………」
高城先輩がFクラスのドアに手をかけた。
「どうやら私は瑞希嬢には相応しくないようですね」
「「…………」」
「ですが、私が貴方を想う気持ちは本物でした。そこだけは、誤解されませぬよう。では」
バタン。
彼は少ない言葉を残して、教室を去っていった。
「「…………」」
僕らは先輩が出て行ったドアを無言で見つめ、そして……
「「!?」」
視線を戻すとお互い抱き合っているような構図になっていることに気付き、パッと離れる。
くっ、シリアス展開であまり感覚が働いていなかったから、もっと感触を味わっていたい……!!
「「…………」」
しかしやはりというか、気恥ずかしさが優先し目線を合わすどころか、正面を向けない。
きっと今の僕の頬は信号機に採用されてもおかしくないくらい赤くなっていることだろう。
「「…………」」
僕らは無言で、けれど一緒に、学校を出た。
―――帰路
「……あの、明久君」
月明かりが道を照らす帰り道。教室からずっと続いていた沈黙を破ったのは姫路さんだった。
「な、なに?」
「今日は、助けてくれて、ありがとうございました……」
深々と姫路さんが頭を下げる。
「ああ、うん、えっと……どういたしまして?」
その、なんというか恥ずかしさもあって堂々としていられない。
「なんで疑問系なんですか?」

41 :
「う〜ん……」
緊張してるからなんだよね……姫路さんと二人っきりってだけでも緊張するのにアレの後だし……
それに、姫路さんを助けたのは僕自身が姫路さんが嫌な目に遭うのが嫌だったわけで……
「姫路さんを助けたのは僕自身が姫路さんが嫌な目に遭うのが嫌だったわけで……」
「ふぇ!?」///
あれ?どうしたんだろう、姫路さん。
「あ、明久君は、わ、私が誰かにされるのが嫌だったってことですか!?」
ん、ちょ、ちょっと待って。
「今、僕思いっきり喋っちゃってた!?」
「はい、それはもう!」
うわー、恥ずかしい……
「…………」
しかし姫路さんはそのまま考え顔で黙り込んでしまい、また沈黙が降り立つ。
そのまま二人で歩くこと三分。
「明久君!!」
「はい!」
急に姫路さんが大きな声を出すのでつられて大声で返事をしてしまった。
「あの、ですね……」
「……うん」
めずらしく大声を出したと思ったら今度はしおらしくなってしまった。
「えっと、あの……」
「ちゃんと聞いてるよ」
なかなか言い出せない様子。何か難しいお話かな?とすると僕ではカバーしきれないような……
あ、さっき言ってた悩み事かな?僕に協力できる範囲でならいくらでもしてあげたいところだけど……
「…………!」
意を決した表情で、僕をまっすぐに見つめる姫路さん。
暗闇の中で月光に照らされた彼女の頬は赤らんでいて、とても神秘的だった。
「明久君」

42 :
「はい」
その瞳に射ぬかれた僕もまた、彼女を正面に捉える。
そして、その綺麗なラインの唇から、音が零れる。
「………………好きです!」
「はい……えっ?」
ただあるのは、驚き。
まず、音を音としてしか認識できなかった。
そして、次第に脳が処理を始め、その音が意味を持った言葉として処理される。
「好きです!大好きなんです!」
視覚が認識している姫路さんの口から、言葉が、想いが、溢れ出す。
「いつも、明るい明久君が!優しい明久君が!強い明久君が!かっこいい明久君が!」
ただそこにあるのは、純粋な気持ち。人が、人を想う気持ち。
「今日だって、私を、助けてくれました。とっても恐かったのに、今笑っていられるのは、明久君のおかげなんです!」
とても大切な、特別な気持ち。
「好きで好きで、仕方ないんです……」
心臓がバクバクいってる。体全体でドキドキしていると思えるくらい。
「……だから、私と、お付き合いしてくれませんか……?」
揺れる瞳。不安げな表情。震えている体。
僕の言葉、僕の気持ちだけを待って、恐がっている。
僕が、そうさせてしまっているんだ。
――答えなんて、決まってるのに。
「僕も、大好きだよ。姫路さん」
「っ!!」
僕が微笑んでそう言うと、一瞬にして姫路さんの表情が崩れる。
「だから……よろしくお願いします!!」
「〜〜〜はい!!」
たぶん、お互いに今までで最高の笑顔だったんじゃないかな。
そんなことを考えた途端
「えいっ」
「わわっ?」
姫路さんが腕に抱き付いてきた。
「ひ、姫路さん?」
「今までずっと我慢してた分、これからいっぱい明久君と一緒に過ごすんですからね!」
嬉しいことを言ってくれるじゃないか。
「それと」
「ん?」
「やっぱり、瑞希って呼んで欲しいです」
腕に抱きつきながらの上目遣い。か、可愛い……。
恋人だもんね。それくらいどうってことないよね!
「み、瑞希……」
や、やっぱり結構恥ずかしいや。
「なんですか、明久君?」
胸に当たる確かな柔らかい感触と、その上で瑞希が顔をスリスリしてくる。ああ、幸せってこういうことか……
「呼んでみただけ」
こんな会話、まるでバカップルじゃないか。
「ふふっ」
「へへっ」
けど、それでいいかな。
「さあ明久君。恋人関係を築いたところで、私の両親に挨拶ですよ〜!」
「へ!?それはその、まだ流石に早いのでは!?」
「あ、明久君は私をその程度にしか見てなかったんですか?」
「別にそういうわけでは……ただ心の準備が」
「じゃあ大丈夫ですね、れっつご〜!」
「わわっ、瑞希!」
――この笑顔を、ずっと守っていけるなら――

43 :
読んでくれた人、ありがとうございました!
とにかくこの二人にくっついて欲しくて書いたから
もし話がおかしなことになっていたらごめんなさい。
あまりギャグ要素を入れられなかったのは力量不足だな……
意見感想待ってるぜ!
今回は投下ミスないよな……?
今度はエロも書きたいなぁ……
ではまた、機会があれば!

44 :
新作GJですぞ

45 :
乙 and GJ

46 :
久々の投下乙です
前スレの秀吉以来か
次は美波の投下がほしいな(他力本願スマン)

47 :
ものすごくどうでもいいのですが
バカと新学年と受験戦争(にじファン)
って知ってますか?
最近見れなくなってしまったのですが所在知りませんか?

48 :
>>47
ID削除したのかも
俺も読んでたんだけどね…

49 :
>>48
最初はサーバーのエラーだと思ってたけど
作者の他の作品も見れなくなってた‥

50 :
新刊の内容が気に入らなくて熱が冷めたのかもね
本スレでもそういう書き込みする人はいるし


51 :
原作終わっちゃたらここも終わっちゃうのでしょうか?
個人的には皆さんと出会えるキカケになったここはずっと
続けていきたいです。
できる限りやっていきましょう<(_ _)>

52 :
書き込む人がいなくなれば自然と消滅するだろうけど
書き込む人が居るかぎり存続できますぜ

53 :
ところで皆さんは誰が好きなんですか?
無論自分はムッツリーニand工藤さんです★

54 :
そういう話は小説スレの方がいいかもしれん
まぁこれだけだとなんなので、以下最近見つけた非オリ主SS
小説家になろう → 明久×優子
アルカディアのチラシの裏 → 康太×愛子、明久×美波

55 :
書いてから思った
別サイトの紹介ってこのスレ的にokなんだっけ?
ダメなら姫路さんの特製鍋食ってくるわ…

56 :
>>53です。
タブーでしたね。
ssのネタどーゆーのにしようかと思ったもんで。
俺も鍋食おうかな…

57 :
>>54ssのタイトル教えてください<(_ _)>

58 :
>>57
前者はこれ
ttp://ncode.syosetu.com/n1225x/
後者はここで「バカテス」で検索してくれ
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=list&cate=tiraura&page=1

59 :
>>58
わざわざすまない

60 :
>>58
優子スレで話題になってるSSか

61 :
なろうの二次創作ってオリ主ばっかのイメージあったから敬遠してたけど
こういうのもあるんだな。やっぱ優子さんは良い

62 :
オリ主がいると違和感あって読みずらいって思ってたけど
「バカと新学年と受験戦争」は最高だったな
何で終わってしまったのだろうか

63 :
googleキャッシュに残ってた氏の最後の記事だと、10巻読んだ
ってあったけどどうなんだろう
やっぱり展開が気に入らなかったのかね

64 :
正直工藤さんとムッツリーニの絡みが少なすぎたのに萎えを感じる

65 :
このスレもずいぶん静かになったな
と言っても俺には読む側にしかなれないだけどな

66 :
誰か書いてください!<(_ _)>
ホントに読むことしかできなくてすいません
自分も書いてみるのでがんばりましょう!

67 :
【全年齢向け】※行間空き多め
「おはよう、姫路さん」
下駄箱で上履きにはきかえ、顔をあげる瞬間にかけられた声
「おはようございます、明久くん」
私はきちんと笑えていましたか?

明久くんと並んで教室へ向かう
すごく、すごく嬉しくて自然に笑みがこぼれてしまう
なんだか顔が少しあつい
昨日見たテレビの話や学校のこと
たわいない話から、また新しく明久くんを知ることができて嬉しい
明久くん
私の好きな人
「おはよー」
「おぉ、明久と姫路が一緒とは珍しいのぅ」
明久くんが教室のドアをあけて私を待っていてくれる
小さな優しさが嬉しくて
「おはようございます」
今日は少し大きな声で挨拶ができた気がする
教室に入るとすぐに美波ちゃんと目があった
「おはよう、瑞希 ついでにアキも」
少し元気がない美波ちゃんの笑顔
私の大切な友だち
美波ちゃんは大切なお友だち
美波ちゃんの好きな人は明久くん
私の好きな人も、明久くん
このことに気がついた時、こわくてたまらなかった
明久くんはずっと好きだった初恋の人
美波ちゃんは…

「アキ、アンタ3回ぐらいなないとわからないみたいね」
「ははは、美波 人生は一回、リセットボタンはないんだよ?ね、雄二?」
「社会的抹、精神的抹、肉体的抹のちょうど3回で一回の人生を白紙にリセットできるぞ、よかっな明久」
「…生し…(ブハッ)」
「ムッツリーニ!?いったいどうしたのじゃ!?」
休み時間に広がるいつもと同じ光景
いつもの楽しい時間のはずなのに
「姫路も、どうしたのじゃ?ぼーっとして」
土屋くんを介抱していた木下くんが不意に話しかけてきた
「ちょっとなんだかぼーっとしてしまって…」
頭の奥の隅の方が痛む
「そういえば、ちょっと変ね」
美波ちゃんが明久くんに綺麗な間接技を決めながら眉を寄せる
「ちょっとじゃなくて!!変なのは僕の左肩の位、ちぃ〜!!美波、ギブ、ギブ〜!!」
いいなぁ、美波ちゃん
明久くんに密着できて

68 :
※「よかっな明久」→「よかったな、明久」に脳内変換してください
男の子が多いこのクラスになったとき、最初はちょっと怖かった
あまり男の子と話すのは得意じゃないから
そして、男の子もあまり私と話すのは楽しくなさそうだから
でも明久くんがいて、美波ちゃんとお友だちになって、坂本くんや木下くん、あまりたくさんはお話したことがないけれど土屋くんたちとお話するようになって
私はFクラスが大好きになった
でも、どこか皆と少し距離を感じてしまう
美波ちゃんみたいに皆と接せない
皆、私にどこか遠い
美波ちゃんみたいに接してもらえない
ゆらゆら、ゆらゆら、私だけがレースのカーテンごしに隔たれた世界に
「あれ?姫路さん、大丈夫?」
美波ちゃんから離れた明久くんが私の顔を覗きこむ
一気に顔に血が登るのがわかる
何気なくオデコに置かれた明久くんの左手と急上昇する私の体温
「わっ、本当に姫路さん大丈夫?保健室に行く!?」
オデコから離れた手は名残惜しいけれど、感触が残って…
そして視界の隅にうつる美波ちゃんの背中
「だっ、大丈夫です、ありがとうございます」
あわてて顔の前で手をふり否定する
「そう?」
訝しげにこちらを見る明久くん
「まぁ、どうしてもきついときはこのバカに言えば、授業中だろうとすぐに保健室までつれて行ってくれるぜ、姫路」
「保健室…(ドバッ)」
「その単語で鼻血がでるお主の体はどうなっておるのじゃ」
授業がはじまっても、時々明久くんの視線を感じる
私の体調を気づかってくれているのがわかって、とても嬉しいけれどとても申し訳なくなる
さっきくしゃみをしてしまった時にさりげなく窓をしめてくれた坂本くん
美波ちゃんも視線こそ感じないけれど気にしてくれている気配がする
部活用にもっていたのど飴をわけてくれた木下くん
「…冷えは女子の体によくない」とカイロをくれた土屋くん
皆、とても優しくて、いつだって心配ばかりかけて足手まといな自分に泣きたくなる
せめて自分にできることとして、少しでも勉強をして召喚獣を強くしたい
皆の役に立ちたい
私が皆に返せるものは他にないから

69 :
姫路さんが変だ
なんだろう、いつもと少しちがう気がする
さっきの休み時間から珍しくぼーっとしていて顔が少し赤い
心なしか姫路さんの大きな目もうるんで、その普段は愛らしい唇も赤く少し開かれて…
「…ってなんだよ!!僕はそんなよこしまな目で見てない…とは絶対には言い切れないけどとにかくそんなんじゃないんだ!!」
「どうした、明久 なにを自分の変態性を宣言してるんだ?」
呆れ顔の雄二が言う
あれ?別に僕変態宣言したつもりはないんだけど…なんでそんな目で見るの美波
「明久よ、個人的趣向にとやかく言うつもりはないのじゃが、公言する必要もあるまい」
「雄二は私に個人的趣向をきちんと伝えるべき…」
いつの間にか昼休みになっていて、やっぱりいつの間にか霧島さんが雄二の隣にいる
そして雄二のちゃぶ台に並ぶ2つのお揃いの包みのお弁当
「雄二は卵焼きは甘いのと辛いのどちらが好き?」
「まて翔子、卵焼きで辛いってどういうことだ?」
「この間お義母さんの卵焼きが甘いと言っていたから、雄二の好みを知るべく今日はデスソースをいれてみた はい、あ〜ん」
「ちょっとまて!!あれはうちの母親が氷砂糖で卵焼きを作ってたから愚痴っただけでけして卵焼きに辛さは求め…もぐぁっ!」
「いゃぁ〜、雄二、うらやましいなぁ」
後ろから雄二を羽交い締めにして退路を立つ
「てめっ、あきひ…辛っ、てか痛てぇ!!!なんらほれ!!くっそ、涙で視界が」
可愛い女の子からの手作り弁当なんて、全男子高校生の憧れ「はい、あ〜ん」までしてもらうなんて、僕は、僕は許せない!!!
「雄二なんて黒板消しの粉でむせしてやるぅ!!」
「なにを泣きながらよくわからん物騒なことをいっておるのじゃ」
心のオアシス秀吉はお弁当を食べている姿も可愛いなぁ
「秀吉があ〜んしてくれるなら僕はデスソース卵焼きぐらいなんともない気がするよ」
僕がそう言うと、何かを思い出したかのように身震いをして秀吉が言った
「…明久よ、誰が食べさせようと危険なものは危険だと知っておるじゃろうに」
「うん、命は大事だよね!!」
「…いいものがとれた」
ムッツリーニがカメラを確認しながら言っている
さっきの雄二と霧島さんをとったらしい
「土屋、ポスターサイズを新居に飾るからお願い…」
「新居なんかねぇ!!そしてムッツリーニ、そんなデータ今すぐ消去しろ!!
翔子、箸かせ 自分で食う」
諦めたのか雄二は霧島さんのお弁当を食べはじめた
「ハンバーグはちょっと自信作…」
ハンバーグを指して、はにかみながら自慢気に微笑む霧島さんは可愛いなぁ
「あ、本当だ うまい てか翔子、お前普通に作れるんだから普通に作ってくれよ」
「…これから毎日俺のお弁当を作れなんて男らしいプロポーズ…」
ほほを染めうっとりする霧島さん
「どう考えてもちがうだろ!!」
お弁当箱と箸をおいて、あわてて突っ込む雄二は本当に憎らしいなぁ
「くっそ〜!!雄二なんか、雄二なんか、馬の耳に念仏棄爍〜!!」
「明久、それを言うなら馬に蹴られてねじゃし、用法もまちがっておるぞ」

70 :
「瑞希、もういいの?」
「はい、なんだか今日はお腹がいっぱいで」
「だめよ瑞希 調子がよくないときこそしっかり食べないと」
姫路さんを気づかう美波の声がする
こういう時はやっぱり美波はお姉ちゃんなんだな、と思う
優しいな、とも
「ありがとうございます美波ちゃん でも今日はもう…」
姫路さんやっぱり体調が悪いのかな?
それとも女の子特有のダイエットとか?
姫路さん全然太ってないのに時々妙に気にするもんなぁ
むしろ抱きしめたら折れちゃいそうなぐらい華奢なのに
もう少しふっくらと逆ダイエットすべきは美波のむ…
「邪気を感じたわ」
「なんで僕は美波に地面に叩きつけられた上に後頭部踏みつけられてんの!!?」
異変は五時間目におきた
やっぱり姫路さんの様子はおかしくて
珍しくノートをとる手が止まりがちだった
「ねぇ、姫路さん やっぱり保健室に…」
「え…?何ですか明久くん…?」
こっちを向いた姫路さんの顔は全速力で走った後みたいに赤くて呼吸も小さくだけど乱れがちで、大きく潤んだ瞳と赤く少し開いた唇と…
「って、だからちがうだろ〜!?」
「うるさいぞ、吉井」
鉄人からの声と共に短くなったチョークがパチンコ玉のように飛んできて僕の使っているちゃぶ台にめり込む
「バカはバカなりにせめて授業中ぐらいは大人しくしていろ、
ん?」
鉄人が僕の横に視線を止め、何かに気づいたようだ
「吉井、大人しくすらできんのなら教室をでて姫路を保健室に連れていけ 姫路、最近頑張っているのは知っているが体調を整えるのも勉強の一環だぞ」
「あのっ…」
「はい、大人しく保健室に行ってきます!!」
やっぱり鉄人の目から見ても姫路さんは調子がよくないらしい
戸惑う姫路さんを連れて教室を出る
もちろんクラスの皆の突き刺すような、むしろ刺しされるような視線を感じながら
あぁ、何かもう今日はこの後教室に戻ったら生きて帰れない気がする…
「あのっ、明久くん」
教室をでるなり姫路さんが立ち止まって言う
「なぁに、姫路さん 早く保健室に行こう?」
早く元気になってほしいから
「私…、私は1人で保健室に行けますから教室に戻ってください」
声を押し出すように告げる姫路さん
赤い頬で潤んだ瞳で困ったように見上げてくる様はものすごく可愛いけれど
ん?僕は今刑を宣告された?
「今教室に戻ったら僕の命がないよっ!!」
きょとんと小首を傾げる姫路さんはこの後に待ち構えている刑もやむ終えなしと思えるほどに可愛かった

71 :
私はまた、繰り返してしまった
自分の体調不良に明久くんを巻き込んでしまった
明久くんの優しさと振り分け試験の事を考えれば十分に予想できた事なのに
心のどこかで意地悪な声がする
本当ハコウナルコトヲ望ンデイタクセニ
頭が痛い
熱で視界がぼやけて世界はゆらゆら、ゆらゆら
夢の中にいるようで立っている感覚すらおぼつかない
「姫路さん、大丈夫?保健室まで歩ける?」
明久くんの心地良い声
「はい、これ以上ご迷惑はおかけできません」
今の声は私?
明久くんはなんで少し悲しそうな顔をするんですか?
ゆらゆら、ゆらゆら
誰もいない、授業中の廊下
雲の上を歩いているような
「姫路さん!」
不意にもつれた足ととっさに転ばないように支えてくれた明久くんの腕
「大丈夫?ゆっくりでいいから、きつくなったら言ってね」
解かれた腕の代わりに差し出された左手
きっとこれは白昼夢
熱いのはどちらの手?
「すみません、明久くん 授業を抜けさせてしまって」
手をつないでゆっくりと廊下を歩く
私の歩調に合わせてくれる
「全く問題ないよ、授業は受けても受けなくても僕には全く違いがないから」
そんな風に笑ってくれるけれど、私知っています
最近の明久くんはとても一生懸命お勉強を頑張っている事を
だから大切な授業時間を私の為に使ってしまうのは申し訳なくて…
どうしたんでしょう?明久くんがビックリした顔で立ち止まってしまいました
「姫路さん…声に出てる…よ…」
明久くん、顔が赤いです、うつってなければいいんで…
「って、きゃぁぁぁぁぁ!!」
「しー!!姫路さん!今授業中だから!!」

私の悲鳴で廊下を見に来るであろう先生から隠れるように近くの空き教室に入った
「ビックリしたぁ…」
「すみません、私なんだかもう、すみません…」
近くの席に座り込む
恥ずかしい、情けない、色々な気持ちがぐるぐる回って思考がまとまらない
こんなに迷惑ばかりかけてしまってきちんとあやまらなきゃならないのに
言葉はでてこないで涙がでてきてしまって
「姫路さん!?」
私ずるいですね
私が泣いてしまったら明久くんが困って優しくしてくれるとわかっているのに
涙が止まらない
弱い、弱い私の心 こんなことではダメだと、わかっているのに…
ふと、おでこにふれる優しい感触
「あぁ、やっぱり」
明久くんは困った顔で笑って
「姫路さん、高熱で涙がでやすくなってるんだね」
と私につげた

72 :
姫路さんのおでこがとても熱くて
僕の冷えた右手はジンジンとしびれたようだ
僕の冷たい右手に姫路さんがあまり気持ち良さそうにしているから、そのままほっぺたに滑らせて左目の涙をぬぐった
「明久くんの手は気持ちがいいです」
目を閉じて姫路さんが僕の右手にほほをすりよせる、そんな仔猫のような動作が可愛い
迷惑をかけられないと君は言う
君の役に立ちたいと僕は思う
例え頼りない僕でも何か…えっと、アイスノンぐらいにはなるんじゃないかな?
てかさ、なんかさっきからよく考えなくてもラッキーなことばかりじゃない?
さっき繋いでいた左手、もう片手に今は君の頬
きこえるのはすーすーと規則正しい呼吸だけ…
「って、あれ?姫路さん、大丈夫?もしかして寝ちゃってない?え?保健室は?」
結局、寝ている姫路さんを起こせなかった僕はメールで霧島さんに助けを求めた

「…瑞希、保健室に行こう」
運よく休み時間近くだったから、霧島さんはすぐに来てくれた
「…あれ?翔子ちゃん?私…?」
寝起きと高熱でぼやけた反応の姫路さん
一応、寒くないかと僕の上着を眠ってしまった姫路さんの肩にかけたけれど
「今は休み時間 瑞希は5限終わりに熱がでて保健室に行く途中」
てきぱきと状況を整理して伝え、姫路さんの手を引いて保健室に向かう
やっぱり霧島さんはすごいや
熱がある姫路さん相手に少し浮かれていた自分がちょっと後ろめたいような…
「吉井」
廊下の曲がり角で霧島さんが僕を呼ぶ
「瑞希を連れてきてくれてありがとう」
僕の良心がシクシクと泣き出す声が聞こえた気がした
授業が始まって少しした頃、僕は教室に戻った
皆の呪いさんばかりの視線が痛かったけれど、今は授業中だ 生徒は自由に動けない
ふふっ僕の作戦勝ちだね!!
無事に自分の席に座って筆箱を出す
ノートをとろうとするけれど
「あれ?シンが出てこない」
シャーペンの中にシンが入っている音はするのに出てこない
仕方なく他のペンを使おうとするけれどどれを使っても僕のノートに一文字も書けなかった
「あれ?なんでこっちも?」
ふと、秀吉と目が合った
何かを伝えようと口をゆっくり動かしている
「ん?ボ?…ド?…ボ・ン・ド?ボンド!?」
しまった
休み時間中既に、無防備だった僕の文房具に裁きが下されていたらしい 恐ろしいクラスだ
これは授業が終わる前に荷物をまとめてチャイムと同時に教室を出なければ…!!

73 :
こっそりと荷物をまとめていると今度は美波が小声で話しかけてきた
(瑞希は?)
(うん、ちょっと熱が高いみたい 保健室で休んでると思うよ?)
(そう …ん?思うよ?)
(え?あ、連れて行って後は任せてきたから)
(ふ〜ん…?)
危ない危ない
高熱のせいとは言え姫路さんが泣いてたなんてばれたら美波に何をされるか…
わざわざ霧島さんに応援を頼んだ意味がなくなってしまう
(瑞希の荷物、どうしよう)
(ん?保健室に持って行ったら?)
(ウチ今日用事があって、終わってすぐのバスに乗らないと間に合わないのよ)
なるほど 確かに保健室はバス停から離れた所にあるから、寄っていたらバスに間に合わないかも
でも、まさか僕が姫路さんの、女の子の荷物を勝手にさわるわけにはいかないしなぁ
(あ、そうだ 雄二経由で霧島さんにお願いしたら?)
(そうね、そうするわ)
僕がメールでまたお願いしてもいいけれど、放課後の僕にメールを打つ時間はないんだ
僕が生き延びるために
それに例え伝言であっても雄二からのメールの方が霧島さんも嬉しいだろうしね

夢を見た
美波ちゃんの夢
今まで自分の気持ちで必だった分、きっと知らずに何度も傷つけた
私が明久くんといられて嬉しいとき、美波ちゃんはきっと少し悲しい
私がそうであるように
美波ちゃんは強くて明るくてすごく優しくて、とても可愛い女の子
ちょっと意地っ張りさんなところも魅力的な可愛い可愛い女の子
そうしてきっと明久くんと一番仲の良い女の子
どうしてわからなかったの?本当に気がつかなかったの?
後悔ばかりがクルクル回る
「…瑞希、起きてる?カバン」
翔子ちゃんの声がして、ベッド横のカーテンが開けられる
「あ、翔子ちゃん ありがとうございます」ちゃんと笑ったつもりだった
「…何故泣いているの?」
翔子ちゃんの言葉に驚いて頬をさわると確かにぬれている
「瑞希、悩みをきくぐらいなら私にもできる …私たちは友だちだから」
少しの沈黙寝後の、優しい翔子ちゃんの声に何かの均衡がくずれた
「私…私は、自分のことばかりでだめだなぁと 皆さん優しいのに私のせいで優しい人まで傷つけてしまって…」
涙で途切れ途切れの私の言葉を翔子ちゃんは静かに聞いてくれた
「それは…島田?」
ほら、やっぱり翔子ちゃんは気がついていたのに

74 :
「瑞希は…瑞希はどうしたい?」
私…?私は美波ちゃんをこれ以上傷つけたくありません
「仮に島田が吉井を好きだとして、吉井を諦める?」
明久くんを諦める?この気持ちを手放せる?明久くんのいない生活を想像できる? 問われるだけでこんなにも心が痛いに
「逆に、瑞希の気持ちのせいで島田が吉井を諦めたら?」
こんな気持ちを私のせいで美波ちゃんが!?
「絶対嫌です!!」
だって私は知っているから
少しのことで喜んだり悲しんだりするこの気持ちの楽しさを
「ならきっと、瑞希は今まで通りでいい」
意外な言葉に驚く私に翔子ちゃんは微笑みながら告げる
「島田は多分、瑞希の気持ちを知っている …知った上で自分の恋をしている 」
相手の気持ちを知った上での自分の恋 どちらかが傷つくのはわかっていても
「だって自分の気持ちはかえられない 片想いなら誰か一人だけの優先席じゃない 吉井に見合うようにそれぞれにがんばればいいだけ」
それが例え大切な友だちであっても
自分より魅力的な女の子だとしても
私なりに努力をすることは私にもできるけれど

「合言葉は?」『せ!せ!せ!』
「罪状は?」『教師公認で授業をサボったあげく』『姫路さんを保健室に送りオオカミ!!!』
「送りオオカミとかなれるわけないじゃないかぁ!!!」
「いたぞ!罪人だ」『せ!せ!せ!せ!』
授業が終わってすぐに教室をでたのに覆面のクラスメート達にあっという間に追い付かれ、校舎中追い回されるはめになった
しかし目標の避難所までは後少し
あそこまでは奴らも追ってこれないだろう
後100m・80・50・10 よし、避難完了!!!ミッションクリアー!!
ようやく僕は一息つく
避難場所は保健室
けして姫路さんが気になって、とかじゃなくて少しまえにクラスメートが来た場所なら僕が来ても不自然じゃないし、
きっと姫路さんはもう帰っているだろうけど、保健の先生がいるから須川くん達も無茶なことはできないだろうし、
一応姫路さんが大丈夫そうか先生にききたいし、ほらね!?もうナチュラルにこれは保健室に行くっきゃないわけで!!
だけど保健室には先生がいなかった
カタン、と音がした方をとたんに警戒しながら向くと、ベッドの上に姫路さんがいた
「あれ?姫路さんまだ残ってたの?」
言いながら気がついた 姫路さんは僕のブレザーを着ている そして(ブカブカブレザー+ミニスカート)×姫路さんの破壊力は半端じゃない さらにそのブレザーが自分のだという事実が加わるともう多分これはクリティカルヒットを繰り出す凶器だ
「あの…えっと、翔子ちゃんに、荷物と坂本くんをロッカーからだしてくるからまっててと言われたので待っています」
まだ熱が高いのか、赤い顔をしてベッドに座ったままで姫路さんが答えてくれる

75 :
「あぁそうなんだ あれ姫路さんの荷物は?」
「翔子ちゃんが先に持ってきてくれました 明久くんはどうしたんですか?どこか痛いんですか?」
急に心配そうな表情になる姫路さん
自分の方がよっぽど重症だろうに
「いや、僕はー」
「見つけたぞ、吉井明久!!!」
突然窓から人が飛び込んできた
「須川くん!?くっ、しまった!!」
「はぁっはっは!!もう遅いわ!!我が笛の音に集まりし同士で貴様を切り刻んで…」
勝ち誇った顔でホイッスルを構える須川くん
もはや、これまでか…と思ったそのときだった
「須川くん、めっ!!ですよ」
僕たちの緊張感に場違いな柔らかい声が入り込んできた
「ひっ…姫路!!」
「あんな所から入ってきたら危ないですよ 」
眉を寄せて、多分怒っている怖い顔のつもりなのだろう姫路さんが須川くんをしかる
「だがしかし、我らが同士による…」
「いけません」反論すら許さず言い切る
そんな姿すら圧倒的に可愛くて、その後次々に現れるFFF団を叱る姫路さんに僕らは可愛いは正義という言葉の威力を強制理解させられた
「姫路に叱られた…優しく叱られた… 」
「姫路さんが俺に゛めっ!!゛とお言葉を…」
「踏んでください、私は貴女の家畜…」
なんだかみんな、それぞれにトリップしているみたいだったので、その間に姫路さんの荷物も持ってこっそり抜け出した
「大丈夫?ごめんね、無理させて 歩ける?」
抜け出したものの、熱でフラフラしている姫路さんの足どりはおぼつかない
元々変な所で転んだりするしなぁ、姫路さん
だから、これは必要な、むしろ安全保障上義務で
「きついでしょ?捕まって…」全部言い切るまえに僕らの手は再びつながれた
やっぱり霧島さん戻るまで待つべきだったかな そんなにつかまるものを探していたなんて
でも逃げるチャンスをみすみす逃すわけには行かないし、ましてやあそこに一人姫路さんを残していくわけにもいかないし
そんなことを考えていると携帯がなった
雄二からだ
「おぅ明久」
なんだかニヤニヤしている雄二の気配が電話ごしに伝わってくる
「あ、雄二 霧島さんといるんでしょ?ごめん、姫路さんを須川くん達に追われてた僕が保健室から連れ出しちゃったんだ もしかして保健室まで行っちゃった?」
「あぁ知ってる 大丈夫だ今お前達が見えているから」
なんだって!?
思わず切ってしまった電話を片手に身構えて周囲をうかがう
「姫路さん、雄二達が来るから手を…」
「嫌です」
下を向いて、はっきりと姫路さんが思いがけない言葉を言う
「いや、でもほら、こんなところを見られて誤解でもされたら姫路さん嫌でしょ?」
あわてる僕の左手を姫路さんが強く握った
「私はかまいません 明久くんは…明久くんは嫌ですか?私と手をつなぐの」
うつむいたままそう言うとつないだ手の力が弱まる
「えっ、いや…嫌じゃないよ!!嫌なわけはないけど…!!」
むしろ姫路さんと手をつなげてうれしいんだけど、雄二達に見られるのは…
「けど…?」
顔をあげて潤んだ目で見上げるのはやめてほしい
そんな風に言われてしまうと敗けを認めるしかないじゃないか
「…うん、雄二達探そうか」
姫路さんは今熱でフラフラしているから仕方ない、これは決してやましいことじゃないんだ、
そう自分に言い聞かせて今にもほどけそうだった姫路さんの手を握り直した

76 :
「ずいぶんと仲がいいな よかったなぁ、明久」
殴り飛ばしたくなるような笑みを浮かべながら奴が現れたのはその少し後だった
はっ…恥ずかしい
覚悟を決めたつもりだったけど、これはやっぱり、かなり恥ずかしいよ!!
後頭部に一撃加えて雄二の記憶から抹消してやろうか、と考えていると
「…私達だって仲が良い 雄二、良かったね」
ガシャン、という金属音とともにそっと雄二の手を握った霧島さんがそんなことを言った
「なっ…、手錠だと!?」
「…ちなみに鍵はここ」
そう言うと霧島さんは小さな鍵を、自分のブラウスの首もとから中に滑り込ませた
「…手をつないで帰るか、私の服を脱がせるか、雄二の好きな方でいい」
「とかいいながらボタンをはずしかけるな!!」
あぁ、神様、いま僕は本気で雄二が憎いです!!!
姫路さんと手をつないでなければ確実に奴の首をしめて息の根を…
あれ?姫路さんと手?
急に恥ずかしさがよみがえってきて、僕は横目で姫路さんの様子をうかがった
姫路さんはなぜか、じっと、真剣な顔でつないだ僕らの手を見ていた

例えば私じゃなくても
私じゃなくても明久くんはきっとこんな風に手をつないでくれると知っている
同じように親切に接する人だとわかっている
明久くんがそんな人だということはとても嬉しなことで、ちょっぴり寂しい
私が明久くんの特別な人間ではないということがわかるから
でも、手をつないでいる今だけは少しだけ夢を見させてくださいね
例え後で夢からさめたとしても
今だけは
「…なら手をつないで帰る?」
「それも断る」
「…」
「無言で人の手をつかんで自分のボタンにあてがうな!!!」
珍しく本気で焦る坂本くんの声がきこえて視線をあげる
「…じゃぁ手をつないで帰る?」
「どっちもお断…」
「…または首輪を鎖につないで帰る」
「手をつないで帰らせてください」
黒い首輪と太めのリードをちょっと名残惜しそうに鞄にしまう翔子ちゃん
そうでした、ロッカーに入れた坂本くんと荷物をとりに行った翔子ちゃんをまっていたんでした
そんな私の視線に気がついたようで
「ごめんね、瑞希 私は今日、送ってあげられなくなった」
そう言いながら坂本くんの手を握った手を見せて、翔子ちゃんは携帯電話を私にわたす
翔子ちゃんの意図を理解してカメラ機能を準備する
「あとは吉井、瑞希を頼んでもいい?」
シャッターを押した手に力が入り、はからずも連写になってしまった
「なっ…姫路?お前何を!?」
「えっ?だって翔子ちゃんが記念撮影してほしいと…」
「消せ!!今すぐ消してくれ!!!」
「…例え愛する夫の頼みでもそれはきけない」
握った手を引き寄せて翔子ちゃんは坂本くんの頭部を固定し、私から携帯電話をとりあげられないようにした
「まず夫でもなけりゃ、今まできいてもらった頼みがあったか!?むしろ一つもないだろ…」
力なくうなだれた坂本くんが少しかわいそうになる
「じゃ、じゃあ、これでおあいこということで…」
自分の携帯電話のカメラ機能を準備してシャッターをきるだけにして翔子ちゃんにわたした
「…はい、チーズ」
隣で明久くんが急にカメラを向けられて反射的に微笑む気配がした

77 :
「…何のおあいこだ…?」
「…ぶれてしまって難しい」
「あ〜もう、貸せ!!オラ、とるぞ!!」
機械が苦手な翔子ちゃんに代わって坂本くんがとってくれる
なんやかんや言いながら、やっぱり坂本くんは優しい
坂本くんは絶対否定するけれど特に翔子ちゃんには…ね
「綺麗にとってやったんだ、姫路、今の明久との写真俺に一枚送れ」
そういいながら携帯電話を私に返してくれる坂本くん
するとあわてたように明久くんも
「あっ?ちょっと!! 霧島さん!!雄二と手をつないでる写真僕にも送って!!」
「ふっ、やっぱり明久だな、明久 写真も満足に撮れない翔子に写真をメールに添付するなんて高等技術できるわけないだろう!」
「今、バカって言うかわりに僕の名前を使ったね?前から一度雄二とは決着を着けなきゃいけないと思ってたんだよ」
「おもしれぇ、もう二度とお前のその減らず口が聞けないかと思うと寂しくすら感じるぜ!!」
なんだか周囲が燃えたように暑い気がする
熱があがった?
少し不安になりながら送信ボタンを同時に押した
「送信しました」
「…した」
一瞬の静けさの後に鳴り響く2つの受信音
「翔子…さん?」
「…なぁに、雄二?」
「お前どうやって…」
「…雄二たちがおしゃべりしている間に瑞希にセッティングしてもらって、私がボタンを押した」
「二人ともおしゃべりに夢中で気がつかなかったんですね」
「ちなみに雄二と吉井のにもそれぞれ送った」
「ちょっと恥ずかしいですね」
ぱっと勢いよく二人がメールの画像を確認する
再び沈黙の後
「明久ぁ、テメェの携帯をあくまでも事故で壊す!!」
「それは確実に事故じゃないよね!?雄二の携帯こそ、うっかり僕のデータを消したうえに霧島さんとの写真を壁紙にしてあげるよ!!」
仲良く話す二人に翔子ちゃんが話しかけた
「…ところで何故雄二は吉井の写真がいるの? 返答次第で今後の雄二の人生の…有無が決まる」
「まて、有無ってなんだ、有無って!!」
「有るか…無いか」
「意味はきいてねぇ!!」
「…質問に答えたのに、雄二はワガママさん」
「自分の人生かかってんのにワガママもなんもあるかぁ!!」
「そう言えば明久くんも坂本くんの写真を…」
どうしよう、噂には聞いていたしもしやと思うこともあったけれど、実際に証拠を目の前にだされるとちょっと挫けそうになる
せめて好意の対象が女の子ならまだ望みも持てるのに…
「まって、姫路さん!!今のタイミングで何かに思い当たったような顔をして手を離そうとしないで!!多分確実にそれは違うから!!」
そう言いながら明久くんがつないだ手を強く握り直す
「でも…」
いいよどむ私に明久くんがあわてたように
「違うよ!!雄二も僕もFFFの皆の断罪の証拠や相手の弱みを手に入れたいだけだから!!」
と教えてくれた

78 :
「よくわかりませんが…お二人とも仲良しなんですね」
二人がすごく仲良しなのは本当
どのように、どのくらい仲良しかは…私にははっきりわからないけれど
「…なんかひっかかるけど」
不安そうな表情で私を見る明久くんがかわいい
かっこよかったりかわいかったり、明久くんは忙しいですね
明久くんは、毎日こんな風に明久くんとお話ができて私がとても嬉しいということに、きっと気がついていない
でもね、こんな他愛ない会話も、切り取っておきたいくらい愛しくてたまらないんです
こんな毎日が続くように、頑張ろう、と私に勇気をくれるんです
もっと、もっと強くなりたい
私の大切な人の、大切な人たちの足手まといじゃなくて力になれるように
なのに実際はすぐに足手まといになるうえに大切な友達の想いに気がつけなくて…
『瑞希は瑞希の想い 島田は島田の想い 想いはなにも変わらない』
また涙がでそうでつないだ手を強く握った
すると、明久くんが驚いたように私を見た
なんだろう?
そうして私を見つめたまま明久くんが優しく話しかける
「姫路さん、ごめんね 帰ろう?」
「えっ…?あ、はい」
なんで明久くんは謝るんですか?
でも、その優しい声に、眼差しに、体の熱が一瞬さらに上がるのがわかった
訳がわからないまま、あなたの優しさに酔ってしまいそう
そうだ、帰るんだったと思い出す
そこでようやく、大急ぎで保健室を離れた時から明久くんが私の荷物を持ってくれていたことに気がつく
申し訳なくて自分で持とうと手を伸ばすと
「今日は僕が持つよ 曲がりなりにも男だし任せて」
と明久くんが微笑む
「でも…(明久くんはあんなにスカートとかも似合うのに)」
「うん、今絶対男らしさアピール必要な空気生まれたよね!?」
「僕たちそろそろ帰るね」
まだ仲よくじゃれあっていた翔子ちゃんと坂本くんに明久くんが声をかける
僕たち…僕たち…僕たち
それは今は私と明久くんだけを指す言葉で、思わず反芻してしまう
「あぁ、姫路、ゆっくり休めよ 明久、弱っている姫路につけこむなよ」
「…なるべく頑張るよ」
「私もつけこまないよう頑張ります…」
「お前もかよ…」
「…瑞希、頑張って 夫を可愛らしく誘惑するのも妻の役目」
「翔子ちゃん!妻とかおっ…おっ…夫とか…!!」
「ゆっ、雄二!!姫路さんの体温がさっきから尋常じゃないぐらい上昇してるんだ!!救急車をよんで!!」
目の前の景色がぐるぐる回っていた

なんやかんやですっかり帰るのが遅れてしまった
雄二たちといた時はわりと姫路さんが普段通りだから失念していたけれど、姫路さんに手を握られて、彼女の熱さに、熱があったことを思い出した
君といると嬉しくて、いつまでも一瞬にいられればいいのにと夢見てしまう
ごめんね、きつかったでしょう?
優しい姫路さんは僕たちに気を使ってギリギリまで我慢をしてしまうから
僕がもっとバカじゃなきゃ早く気づいてあげられたのに

79 :
「明久くん…」
繋いだ手を軽くクンッと姫路さんが引っ張る
「ん?どうしたの?」
「あの…もう少しだけでいいのでゆっくり歩いてもらってもいいですか?」
あぁ、しまった
急いで送らなきゃと思うあまり、姫路さんと僕は歩幅がちがうことを忘れていた
姫路さん、ごく一部を除いて小柄だしなぁ
「ごめんね無理させちゃって」
そういって歩調を緩める
あれ?意識してゆっくり歩くってけっこう難しいな
「いっ、いいえ!!トロい私が悪いんです…」
申し訳なさそうに言う姿が可愛くて、ちょっとだけ
「何なら抱っこかオンブしようか?」
と勇気をだして冗談を言ってみる
次の瞬間、真っ赤になった姫路さんから破裂音が聞こえた気がした
「大丈夫?」
「…スミマセン…ダイジョウブデス…」
「うん、全然大丈夫じゃないね」
とりあえず近くのベンチに姫路さんを座らせて様子を見る
「寒くない?僕何か飲み物買ってこようか?」
ベンチに腰かけて赤い顔のままうつむいてしまった姫路さんにきいた
「…で」
「え?」
「…行かないでください 隣に…」
そういって姫路さんは自分の隣を叩いて僕に座るよう促した
なんだろう、やっぱりちょっと調子に乗りすぎた?
だって、二人で手をつないで帰るとか、もう明日須川くんや美波たちに何をされても文句言えないぐらいの状況で
いや、やっぱり命は惜しいしこの幸運は知られたくはないけど
あ、後、姉さんに知られたら…
「明久くん」
「あぁぁぁぁ、スミマセンでした!!僕が調子に乗ってました!!恋人同士みたいなんて身に過ぎた夢でした!!」
「? 明久くん、早口すぎて何て言ったかわかりませんでした 何ですか?」
「あ…、いや、大丈夫 OK 幻覚だよ」
「?」
どうしてこう可愛いのか…不思議そうに僕を見上げて小首をかしげる姫路さんを見ながら、こんな状況で調子に乗らない奴なんかいないんじゃないかな?と思う
というか、もういい加減理性とかいらないんじゃないかな
僕もう十分に頑張ったよね
これは不可抗力ってやつだよね
『弱っている姫路につけこむなよ』
…そうだね雄二
危うく僕は人の道を踏み外しがてら自分の明日からの命も投げ捨てる所だったよ
第一姫路さんは病人だ
それなのにやれやれ、まったく何を考えているのか
「明久くん」
姫路さんが遠慮気味に僕の袖を引っ張る
「ん、なぁに?」
「…抱っこしてください」

80 :
…あれ?
抱っこ?ラッコ?あの北の海にいるとかいう毛むくじゃらななの生き物?
いや、むしろ今姫路さんが何か言った気がしたけどそれ自体が気のせいだったのかも
もう、いやだなぁ、僕ってば
「えぇっと…なぁに?」
どぎまぎしながら問い返す
今度はちゃんと聞き取らないと
「……抱っこ…して…くださ…い」
最後の方は消え入るような声で、うつむきながら君が言うから
「えっ、ちょっと、姫路さん!?待って、ストップ!!調子に乗りすぎたことは謝るから!!」
僕は必に打ち砕かれた理性のかけらを握りしめた

81 :
not非難 yes避難

82 :
言っている途中で恥ずかしくて下を向いてしまったから明久くんの表情は見えなかったけれど、迷惑だったことはわかった
一呼吸おいてから自分の中の勇気が砕けた音が聞こえた気がした
全身の勇気を振り絞って、口にしたお願い
頭がぼぅっとしている今なら、葉月ちゃんみたいに素直に甘えられそうで、明久くんも多少の事ならいつもより受け入れてくれそうな錯覚に陥っていて
あぁ、何か駄目ですね、私
坂本くんにも『弱ったところにつけこむな』って言われていたのに
明久くんといつもより一緒にいられて、いつもみたいに優しくしてもらって、いつもよりあなたの温度に触れて
ちょっとだけ、いいえ、かなり調子に乗ってしまっていたみたいです
うつむいて見つめていたベンチがゆらゆら揺れ始めた
「あ…の、ひ、姫路さん…?」
ほら、あんまり黙って下を向いているとまた心配をかけてしまう
そして今度こそこの涙は堪えないと
こんな事で泣いたら親切な明久くんに申し訳ない
ぐっと目に力を入れて深く息を吸う
大丈夫、明久くんは冗談を言ったんだから
気まずくならないように冗談でかえせばいい
「…な〜んて、驚きました?」
明久くんの顔を見ずに言う
うまく笑えているといいな
「私なんか抱っこしたら明久くん潰れちゃいますよ、ふふっ」
だから座った状態の抱っこならちょっとは大丈夫かな、と思ったんだけど…ダメ、ダメ!!また涙が浮かんでしまうから
飲み込んだはずの涙がまた浮かんできてしまって、それを振り切るように立ち上がる
「もう、すぐそこなのでここからは一人で帰れます、ありがとうございました」
明久くんの言葉が、沈黙が怖くて一気に口にする
これ以上この場にいて泣き出すのが怖かった
明久くんの顔を見て泣いてしまうのが怖かった
さっきまでのぬくもりが今はちょっとつらくて
ごめんなさい、冗談を本気にとるなんて重たいでしょう?
明久くんが変に思わないように、不自然にならないように、そっと、慎重に自分のカバンに手をのばす
…でものばした手はカバンに触れることはなくて
「姫路さん、ごめんね 嫌なら言ってね」
「えっ…?」

何が起きたのかよくわからなかった
不意に両足をすくい上げられて、明久くんの顔がいつもより近くにあって…
「きゃぁぁぁぁぁ!!おちっ…落ちます!!落ちます!!」
日常の中では起こり得ない、宙に持ち上げられた不安定な状態
自分が重いという自覚
その二つ以外真っ白になった私はパニックになってしがみついた
「…えっと、大丈夫だよ、姫路さん」
思いがけず近くから明久くんの声が聞こえる
顔をあげるとすぐそばに、本当にすぐそばに明久くんの顔があって、さっきとはまたちがうパニックが私を襲う
「あっの…、おも、お、重いので、あのっ、冗談で、そのっ、あのっ、すみません…」
恥ずかしいやら重いであろう我が身が情けないやら明久くんに申し訳ないやらで、また涙が浮かぶ
もう消えてしまいたい…
「大丈夫だよ、だけど、もう少ししっかりつかまってくれていたほうが楽かな」
そう言われてあわててまたしがみついた私に笑いながら明久くんが優しい言葉をくれた
「姫路さん別に重たくないし、それ以前に姫路さんを絶対落としたりしないから」
「ただ、ちょっと目のやり場に困るからそろそろ降ろすね」
そう明久くんが言葉をつけ足して私をそっと降ろしてくれた

83 :
確かに彼女は「抱っこ」と言った
最初は調子に乗りすぎた僕への冗談だと、そんなうまい話があるはずがないとおもったけれど
「明久くん潰れちゃいますよ、ふふっ」
そう言われた時に、いつも君が体重を気にしていたことと、雄二ほど強くないにしても僕だって男だからそのぐらい何てことないという意地、さらにそんな二つ理由があるし、というほんのごくわずかな言い訳とで僕は君を持ち上げた
だいたい姫路さんは気にしすぎなんだと思う
姫路さんが重すぎて持ち上げられないとか、あり得ないしこんなに柔らかいし髪がふわふわしてなんだかいい匂いかつそんなに強くくっつかれると…
「…えっと、大丈夫だよ、姫路さん」
だから少し離れて
僕の理性が帰ってくるために
カムバック、理性
だけど、少しだけ体を離して涙ぐんだ目で至近距離から見られている限り、僕の理性はなかなか帰ってきそうにない
困ったなぁ
それにもうちょっと抱きついてもらわないと、思ったよりお姫様抱っこってやつは持ちにくい
さようなら、僕の理性
さようなら、明日の僕の命
今なら笑顔でねるよきっと
あわててしがみついてくる姫路さんが可愛くてもうなんだか人生に悔いはない
頼られてる!!
まぁ、僕が抱えあげてしまっているから、僕を頼るしかないんだけど
わかっていても、姫路さんに頼られるって嬉しい!!
そんな僕を頼る姿を見ていたいけど、いい加減安心させてあげなきゃね
「姫路さん別に重たくないし」
本当になんで重いとか思うんだろう?
「それ以前に姫路さんを絶対に落としたりしないから」
落としたりするはずない
どんな状況だろうと、抱え上げた姫路さんを落としてしまうことなんか
どんな状況だろうと、抱え上げた姫路さんを落としてしまうことなんか
ただ、降ろすことあるけどね
今みたいにスカートがだいぶ危険ゾーン近くまで上がってしまってる時とかは
オーケー、まだ僕の鼻の血管はギリギリ持ちこたえているよ
「ただ、ちょっと目のやり場に困るからそろそろ降ろすね」
そう言いながら慎重に姫路さんを降ろす
姫路さんはなんのことかわからなかったみたいできょとんとしたまま、僕にしがみついていた手を離した
よし、このまま話を反らそう
そしてその間に僕の理性をいい加減呼び戻さないと、このままだと明日の朝日すら拝めない気がする
「姫路さん、全然重くないよ?何でそんなに気にするのか不思議なくらいなのに」
とりあえず、ちゃんと伝えておかないと
姫路さんを持ち上げられないから抱っこできない、とかそんな誤解をさせてしまったら困る
気にしていることを知っているから
すると姫路さんはとたんに顔を曇らせてうつむいた
少ししてから声を絞り出すようにして教えてくれる理由
「…明久くんは、明久くんは試着したお洋服が入らなかったことってありますか?」
「え?服?」
「やっぱりないですよね… 私、たまにあるんです…」
しょんぼりとする姫路さん
こんなに華奢な姫路さんでも入らない服?サイズちがいじゃなくて?
「上着の前ボタンがしまらなかったり、着られてもきつかったり、布が引っ張られてお洋服のラインが崩れてしまったり… もちろん昔よりは丸くなくなったつもりですけど、やっぱり私は丸いんだなぁと実感してしまって…」
…え〜っと、それは確実に太っている云々の次元じゃないよね?
一部をのぞいて華奢な姫路さんの、そののぞいた一部の話だよね?
てか、普通そこはマイナス評価ではなくプラス評価だよね?
でも、うつむいてしまった姫路さんを見る限り本人には大問題のようで
そしてその事に関して幸か不幸か僕はなにもしてあげられないから
「あのさ、女の子の服の事はよくわからないけど、少なくとも僕にとって姫路さんは全然重くないよ」

84 :
と精一杯の気持ちだけは伝えた

夕食の後、部屋にもどってベッドに座るとなんだかどっと疲れがでた
あの後、そのまままた手をつないで姫路さんを家まで送った
それからふわふわした気分のまま、家に帰って夕食をつくった
「アキくん、今日はなんだかふわふわしていますね」
「えっ!!?」
「姉さんはオムレツはトロトロ派でしたがふわふわも美味しいものですね」
「…あぁ、うん」
「アキくんはトロトロになるキスとふわふわのキス、どちらをね姉さんとしたいですか?ちなみにね姉さんはこちらもトロトロ派です」
「待って!!身内にする質問としておかしい上に姉さんとするって前提がまず変だって気がついて!!」
「それでは、異性不純交遊は禁止なので必然的に相手は同性となりますが、アキくんはトロトロのキス派ですか、ふわふわのキス派ですか?」
「男同士のキスもおかしいし、何より嫌だぁぁぁぁぁ!!!!」
一気に夢見心地もさめ、変わらない日常に戻ったおかげで姉さんに今日の事はバレなかったけれど
部屋にもどって一人になったとたんに君の感触が思い出されて、つないだ手が、ほほに触れた手が、抱き上げた熱が、どうしようもなく恥ずかしい
「明日起きたら全部夢だったってオチはないよね…」
枕に顔を埋めてジタバタしたあと、不意に気がついた
だいたい僕にこんなラッキーが続くはずがない
そんなことを考えていると携帯電話が聞き慣れた音で鳴り、雄二からメールが届く
『俺は翔子が好きだ』
「あ〜雄二まだ霧島さんといるんだぁ、へぇーこんな時間まで」
そのまま須川くん他クラスメートの名を手当たり次第宛名に入れたメールを新規作成する
そして今日もらった霧島さんと雄二の写真を添付する
「裏切り者にを…」
とまさに送ろうとしたとき、雄二からもう一通メールがきた
『わかっているとは思うが、さっきのは翔子が勝手に送った ジョーカーはお互いの手にあるのを忘れるな 俺は無駄にするつもりはない』
添付画像を開くとそこには手をつないで写る僕と姫路さん
手をつないでいる僕と…
少なくとも手をつないだことは現実のようだ
僕は作りかけのメールのアドレスからクラスメートたちを消して雄二のアドレスを入れ、『了解』と送った
もちろん添付画像はそのままで
翌日姫路さんは休みだった
その次の日も
どんな顔して会えばいいんだろうという心配が、早く元気になるといいなという心配にかわったまま休日になった
つないだ手や抱き上げた記憶はまだ思い返す度に恥ずかしくむず痒いけれど
顔が見たい
声が聞きたい
君に会いたい

85 :
家まで明久くんに送ってもらって、玄関を開けたところまでは覚えている
次に気がついた時は翌日、自分のベッドの上だった
少しだけ楽になった体と頭でノロノロと昨日の事を思い出す
ここ数日自分の中でグルグルと考えていた答えの見つからない迷い
美波ちゃんや坂本くんたちの優しさ
翔子ちゃんのアドバイス
明久くんの…
それは思わず枕に顔を埋めてしまう程の強烈な出来事で、今さらながら恥ずかしくて仕方がない
自分でもよくあんな事を言ったものだと思う
そしてよく明久くんはあんな戯れ言に付き合ってくれたものだ、と
あんなに優しくされると、少しだけ期待してしまう
本当はすごくうぬぼれたいのだけれど、きっと友だちとしての優しさであって明久くんにとっての特別な存在にはまだ届かないんだろうな、と心にブレーキがかかる
それでも、少しだけの期待は残って、私の頬をゆるませる
目覚めてすぐは、普段ではできない自分の言動とあまりの行為に夢かと疑ったけれど
それでもいいと思わせる程の幸福は、夢じゃなかった秘密の証拠を携帯電話に残していった
この幸せの証拠はお守り
この想いをもう迷わないためのお守り
私は私ができることを
少しでもみんなの力になれるように
明久くんに想いを伝えられる自分になるように
そうして
美波ちゃんと素敵なライバルになれるように
私は私ができることを全力でただがんばろう
そのためのお守り
熱がひいて学校へ行ったら木下くんやみんなにお礼を言おう
明久くんに笑顔であいさつもしよう
美波ちゃんとも…笑顔でいっぱいお話をしよう
熱にうかされてとぎれとぎれにそんなことを考えていた
とりあえず勉強をしよう
休んだ2日間ぶんはこの土日でしっかり補わないと

86 :
「…おはよう、瑞希」
「おはようございます、翔子ちゃん、坂本くん」
正門の所で二人に会った
「お〜、よくなったか 」
「はい、ありがとうございました」
眠たげにアクビをこらえていた坂本くんが、私に目を向けて何かを含むように笑う
「そういや、姫路が休むようになってからあのバカいやに早く学校にきてるぜ?」
「?」
なんだろう?明久くんは私がお休みしている間に補習でも受けているのだろうか?
「…ついさっき、吉井が靴箱へ行くのを見た」
翔子ちゃんが教えてくれる
「あ、じゃぁ、急いで行ってみます」
補習じゃないにしても用事があって早く来ているのだろうから、そのお邪魔はしないように、その前にお礼を言ってしまおう
「瑞希…、元気になってよかった」
「はい ありがとうございました」
翔子ちゃんにお礼を言って靴箱へ急ぐ

「ありゃ、わかってなかったな 姫路の思考はたまに明久並になるからな」
「…吉井が瑞希の出欠を気にして早く来ていること?」
「傍目から見てりゃ、単純な事なのにな」
「…単純な事だからかえって本人には見えにくい事もあると思う」
「ほぅ、例えば?」
「雄二が私を好きだということ」
「…いや、まて なんの話だ?」
「雄二はわざと気がつかないようにしてる それでも私の気持ちは変わらないけれど… たまに不安になる」
「…」
「…でも不安なときは雄二の傍にちゃんと居られるようになったから、もう平気」
「…だから、お前のそれは全部昔の勘違いなんだって」
「うん、大丈夫 私は雄二が好き」
「…朝っぱらから真顔で言うなよ 恥ずかしい奴だな」

急いで靴箱へ向かったけれど、明久くんの姿は見当たらなかった
もう、補習へ向かってしまったのだろうか
美波ちゃんや木下くんや土屋くん、お礼を言いたい人はたくさんいるけれど、今、明久くんに会いたかったのに
少しだけしょんぼりしながら、上靴に履き替えて顔をあげた瞬間にかけられた声
「おはよう、姫路さん」
自分が息を切らせながら、もう体調は大丈夫?と問う人がそこにいて
「おはようございます、明久くん どうしたんですか?大丈夫ですか?」
驚きで思わず問いを返す
「あ〜、あはは…、姫路さんが見えたから、もうよくなったかなぁって気になって走ってきて…」
驚かせてごめんねと、そんな嬉しい言葉をくれるから
あなたといるときは笑顔でいたいのに、また泣きそうになる
「はい、お陰ですっかりよくなりました ありがとうございました」

私は上手に笑えていましたか?

87 :
おしまい
長くて申し訳ないから3行でまとめると
明久が
姫城さんを
お姫様抱っこ

88 :
誰だよ、姫城
姫路さんのまちがい
眠いときにするものではないね
ごめんね

89 :

素晴らしく乙

90 :
美波ファンなのに読んでしまって、あとから後悔した。
美波こそアキと結ばれるべきだと私は思う。
そのうち投下しようかしら

91 :
投下乙です
このスレが機能するのは素直に嬉しい
>>90お前さんにはこっちを薦める
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=tiraura&all=30550&n=0&count=1

92 :
よく見たらちょっと前のレスで紹介されてんじゃん
すまんかった orz

93 :
久々の投稿乙です。
自分も書いてるのに文章力がなさすぎて全く進まない。
妄想ならできてるのになー

94 :
全年齢向けのみしか書かないので、ここにつらつらと投下するのが申し訳ない
VIPは今面倒そうだしスレ立てするほど文章ストックもない
もしよろしければ気軽に書いたものを投下できる場所を教えてもらえまいか?
登録とか面倒なしのものだと助かる
あれだ、R18の板とかちょっとハードルが高いんだ…

95 :
ss速報でいいんじゃない

96 :
>全年齢向けのみしか書かないので〜
それは別に気にする必要ないんじゃない?
「エロの有無問わずSS募集中」って>>1にも書いてあることだし。

97 :
まとめがないぞ
http://wiki.livedoor.jp/bakatest/

98 :
>>91 あとでみてみる。
美波は、神や!!ネ申や!!
エロなくてもいいけど、ギャグがほしい。

99 :
>>98
すまん
ギャグ求めてるんだったら>>91は適さないかもしれん

100 :
ssとかってどうやって見つけると良いのでしょうか?

101 :
>>97
前スレの補完って誰かできる?

102 :
>>100
まずはここの過去ログを漁るといい
次に作品名もしくはキャラ名とSSをキーワードでググる
小説投稿サイトなんかだとそれでもヒットしないことも多いから、そういうサイトの検索機能で探すといい

103 :
高城先輩×小暮葵×藤堂カオル

104 :
お姫様抱っこssの者ですが
ssの投下場所を教えてくれてありがとう
とりあえず、美波視点の話を1つ投下してから引っ越します
美波視点だけどラブラブじゃないので今度も美波押し葉には微妙かも
読む、読まないは自己判断かつスケートの話なので受験生は要避難

105 :
【全年齢向け】※行間空き多め
アキの一番近くにいる女子はウチだと思ってた
何をしたって結局一緒に過ごしてきたから
瑞希がアキの事を好きなのははじめからわかってた
瑞希が同じクラスになったとき、アキを見る目だけ違ったから
可愛い瑞希にデレッとするアキを見てものすごく腹がたった
ウチがアキの近くにいるのに
ここにいるのに
「美波と姫路さんも行くでしょ?」
アキと木下が不意に声をかけてきた
「なんの話ですか?」
キョトンとした顔で瑞希がたずねる
「スケートじゃ」
「スケート?」
「うん、アイススケートのリンクができたんだって」
「オープン前のプレオープンチケットを工藤さんがもらったらしくて、霧島さんから雄二込みで誘われたんだ」
「まだきいておらぬかの?」
木下がそう言っていると、瑞希の携帯が鳴る
「あ、愛子ちゃんからです 美波ちゃん、今週の土曜日みたいですが大丈夫ですか?」
土曜…葉月は友達と遊ぶって言ってたはず
「ウチは大丈夫よ スケートなんて久しぶり」
ドイツにいた頃は時々行ってたけれど、日本に来てからは全然行ってないなぁ、そう思うとワクワクしてきたわ
それに休みの日でもアキに会うことができるし
アキを好きだと認めるのには少し時間がいった
だってあんなバカ!!
優しくて思わせ振りで、真剣で
ウチの気持ちにも全然気がつかないバカ
日本に来てアキと話し出してから、ウチは次第にクラスメート達とも話せるようになっていき、最初に感じた孤立も感じなくなっていった
話せるようになってみれば、皆ウチに別に意地悪をした訳じゃなくて、ただ意志疎通できずに戸惑っていただけだということも知った
アキと話したくて覚えた日本語がウチの世界を変えた
アキがウチの世界を変えた

106 :
金曜日の放課後は忙しかった
「あ〜もう、何を着たらいいのよ!!」
ベットの上に散らばるたくさんの服
たくさん出しすぎて、どれとどれの組み合わせが1番可愛いのかわからなくなってしまった
もう!!少しでも可愛い格好で会いたいのに!!!
「お姉ちゃん、何してるんですか?」
妹の葉月が、ノックなしに部屋に入ってきた
「わ〜たくさん 明日どこかお出かけするんですか?」
「なっ…なんでもないのよ、葉月 ちょっと服の整理をしようかなぁ、なんてね あははっ…」
思わず顔がこわばったのが自分でもわかった
だって葉月が知ったらまたプールの時のようについてくると言い出しかねない
と言うより多分、ついて来たがる
「ふ〜ん?」
そんな言葉に、怪訝そうにしながらも一応は納得してくれたようで葉月は自分の部屋に帰っていった
あ、危なかったぁ
ごめんね、葉月
別に葉月を連れていくのが嫌とかじゃなくて、ただ葉月のお姉ちゃんのウチじゃなくて女の子のウチで会いたかったの
ごめんね

結局明け方まで悩んでスケートだからと動きやすいようにジーンズのハーフとシャツにした
このシャツは胸元にフリルがついてるから、体型カバー効果があるはず!!
そういえば、瑞希はスカートしか見たことないけど大丈夫かしら…
待ち合わせ場所に行く途中で瑞希に会った
「おはよー、瑞希」
「おはようございます」
やっぱり瑞希は可愛い
ふわふわとして女の子らしくてちっちゃくて
なんだろう、こう、守ってあげたくなる感じ
今日の格好だってふわふわして可愛…
「…瑞希、それ大丈夫なの?」
「へぇ?」
瑞希の格好はスカート
一応下にタイツをはいてはいるけれど、スケートで、決して運動神経がいいと言いがたい瑞希にはリスクが高すぎる格好だった
「はっ、まさか捨て身でアキを誘惑…?」
「ちっ、ちがいます!!ちがいます!!
一応スカートの下にホットパンツをはいているんですけど…やっぱり変ですか?モコモコしてますか?」
まぁ、そうよね
恥ずかしがりやな瑞希がそんなことできるわけないと思ったのよ
「てか、下にホットパンツはいてるならホットパンツだけでいいんじゃない?」
と思ったまま口にすると
「…ひどいです、美波ちゃん、それは自慢ですか?」
と、むぅと口を尖らせながら瑞希が言う
「私だって、美波ちゃんみたいにスラッとしてたら上にスカートなんて…」
あ、しまった
ウチがちょっとだけ小さな胸がコンプレックスなように、瑞希も体重等がコンプレックスらしいのよね
ウチからしたらそんな重さ、全部その胸なんじゃないかと逆に腹がたつんだけど…

107 :
「みっ、美波ちゃん、なんだか怖いですぅ」
今度はウチがふくれて瑞希を見ていると、
「オッハヨー」
「きゃっ」
後ろから工藤さんが瑞希に飛び付いてきた
「姫ちゃんスケートでスカートなんてエッチだね」
後ろから瑞希のスカートの裾を軽く摘まんでジリジリと上にあげながら、工藤さんが言う
「やっ、ちがいます、これは、あのっ、ホットパンツを…!!」
スカートを必に押さえ真っ赤になりながら反論する瑞希
そして飛び散る血飛沫と悲鳴
「…雄二は見ちゃダメ」
「明久、ムッツリーニ、しっかりするのじゃ!!!」
「…アンタ達、いたんなら声ぐらいかけなさいよ」
面倒なクラスメート達(+α)とともにウチの休日は幕を開けた

新しいスケート場は広くてなかなかいい感じだった
リンクの傍のベンチ横に自動販売機が何台もあって、いかにも日本て感じ
そういえば、どうしてお汁粉とポタージュが飲み物として売ってあるのかウチには未だに理解できないのよね
「12時にはどこにいてもあそこのカフェに集まってね 」
工藤さんがリンクの端の方にあるカフェを指して言う
「どんなに撮影に熱中してもだよ、ムッツリーニくん」
「…失礼な、別に俺は撮影など」
手元のカメラのレンズをみがきながら土屋が答える
「氷ピカピカだもんね〜、スカートとかはいてたら反射して中がみえちゃうかもね〜あと、転ぶときもねぇ ボクも転ばないようにしないとなぁ」
「笑止、工藤愛子 貴様はスカートではない よってその手にはのらな…」
「このキュロット足にフィットしてないから、太もも付近に結構な隙間があるんだよねぇ」
上がる血柱と土屋に駆け寄るアキの悲鳴
「ムッツリーニ!!しっかりするんだ!!傷は浅い、まだ戦える、まだ戦えるよ!!!」
「…明久、俺はいい…ただこのカメラを…カメラ…を」
「ムッツリーニ!!!!」
「お主ら、よく飽きんな」
「知り合いと思われたくないわ、行きましょ、木下」

久しぶりのリンクはとても気持ちよかった
「わぁ、上手いね」
すぐそばに工藤さんが滑ってきて誉めてくれる
「そっそう?」
「ボクもある程度滑れるけど、そんなには無理だなぁ、ねぇスピンとかもできるの?」
「ううん、本格的にはしてなかったから ちゃんとはできないの」
「そっかぁ、なんかすごく綺麗に滑ってたから習ってたのかと思った」
ニコニコしながら素直に誉められると嬉しくてちょっと照れくさい
「あ、そうだ ちょっと手伝いをお願いしてもいい? さすがに二人一気にはきつくて」

「いやぁ、氷上はいいよなぁ」
「でも、意外だったね 霧島さんが滑れないなんて」
「アイツはスケート自体行ったことがないからな
いくら運動神経がいい翔子とはいえ、さすがにこの短時間では俺に着いてくる程上達はすまい!!
すなわち、今日の俺はついている!!!」

108 :
「みっみっみ、美波ちゃん、手っ、手を離さないでくださいねっ!!!」
「…瑞希、まず目を開けて」
「はっ、はいっ!!」
思った通り、瑞希はスケートができなかった
思いっきり腰の引けた状態のまま、リンク脇のバーとウチの手から離れない
霧島さんと瑞希はスケート自体が初めてなのだという
「…瑞希、転ぶ前に足を変えて、前に進む力を利用したら大丈夫」
工藤さんに教えてもらっていた霧島さんは、バーから手を離して、ゆっくりとリンク脇を滑れるようになっていた
わかっていたことだけど、運動神経の差よねぇ…
ちなみにアキ達はみんなある程度滑れるらしく、好き勝手滑っている
「だっ大丈夫です、理論上は傾きの角度を越す前に前進するエネルギーを加えて…」
「あらら、姫ちゃんは運動苦手なんだね〜」
工藤さんが苦笑いをしながらすぃっとウチの横にきた
「ボク軽く滑ってきたから代わるよ 滑ってきたら」
「でも…」
ちらっと瑞希の方を見ると、
「私は、だっ、大丈夫、ぶっ!?ですから、みっ、なみちゃんはぁ!!滑ってきてくっ!ださ…い」
ウチの手を離して必にバーにしがみついていた
「大丈夫、大丈夫 ボクが見とくから」
「…じゃぁ、行ってくるね 瑞希、頑張ってね」
瑞希と工藤さんに手を降って、ウチは久しぶりのスケートをもう少し楽しむことにした

「あれ、美波スケート上手いね」
リンクを回っていたアキを後ろからぬかすと、驚いたアキの声
「前の学校の近くにリンクがあって、よく友達と行ってたのよ」
ウチは少しスピードを緩めてアキに合わせ、隣り合って滑りながら話す
「そっかぁ、ドイツにもスケートってあるんだね」
「そっかぁ、ドイツにもスケートってあるんだね」
「ほんとアキってビックリするほどバカよね」
「なんでっ!?」
ウチが思わず真顔で口にした言葉にアキが抗議の声をあげる
「知ってるか、明久 極寒の国インドでは年中スケートで人々は通勤、通学するんだぞ」
そこに後ろからきた坂本が、アキをからかう
「も〜、やめてよ雄二 インドってカレーの国でしょ カレーの人は上半身裸でターバンを巻いてるじゃん どう考えても暑そうだよ」
カレーの人って誰?カレールーのパッケージにあるインド人(イメージ)のこと?
「バカだな、明久 カレーの発汗作用、つまり汗をかく作用があるのは極寒の地で体をあたためるためだぞ」
坂本が真顔で言って、ウチ達を追い抜いて行った
…まぁさすがのアキもこんなバレバレの嘘には引っ掛からないと思うけど
「そうか…インドの人が上半身裸なのは体を鍛えるため…」
すごく何かに納得した顔で呟くアキに
「ほんとっっっっっにアキってバカよね」
「えぇ〜!!?」
ウチはただただあきれるよりなかった
たまに不安になるんだけど、ウチの好きなのは本当にこんな奴でいいのかしら

109 :
「…ちなみに発汗作用は体温を下げる働きをもつ」
「明久よ、さすがにインドは極寒ではないと思うのじゃが」
坂本と同じく後ろからきた土屋と木下が言う
「じゃぁ、インドのスケートは…」
「正確には断言しかねるが、騙されておるのぅ」
うんうん、とうなずきながら木下
「よくも騙したね、雄二!!」
「あ、ちょっと、アキ!!」
せっかく一緒に滑ってたのに、と坂本を追いかけて行ったアキの背中にむくれた
「まぁ、あまり悪く思わんでやってほしいのじゃ」
「…雄二は今自由を満喫して浮かれている」
並んで滑りながら、木下と土屋が言った
それって、あれよね?霧島さんが坂本程滑れないから一緒にいられない…ってことよね
それにしても、
「土屋はともかく、木下、あんたがスケートできるなんて意外だわ」
そう言いながら、隣を滑る木下を見る
「うむ、役者にとってバランス感覚も大事じゃからの」

110 :
「ねぇ、代表 スケート行かない?」
「…スケート?」
愛子が休み時間に話しかけてくるのは珍しくなかったけれど、遊びの誘いは珍しかった
「そっ 今度オープンするスケートリンクのプレチケットもらったんだ」
一枚のチケットをヒラヒラさせながら愛子が言う
「スケート…」
「10人まで行けるみたいだからさ、姫ちゃんや坂本くんたちも誘ってみんなで行こうよ 優子はなんかその土日はどっちも朝から買い物だってさ」
「…雄二も… じゃぁ行く」
いつも基本的に土日は一緒に過ごしているけれど、たまには拘束具無しに外で会うのもいいかもしれない
「じゃあ、坂本くん達誘っといて 今度の土曜とかどう?」
「わかった 必ず連れていく」
「じゃぁ、ボクは姫ちゃんと島田さん誘っとくね」
「…土屋にも必ず伝える」
ポッ、と愛子の頬が上気する
「べっ、別にムッツリーニくんと遊びたくて誘ってる訳じゃないんだからね!!代表たちとたまには遊びたいから誘ってるんだよ!!」
赤い顔でちょっと焦ったように念押しする
「…うん、私も愛子と遊びたい」
そう言うと少し照れたようにエヘヘとはにかむ
愛子のそういう所を、私はすごく可愛いと思う
「ただ…愛子、私はスケートに行ったことがない」
「えっ、そうなんだ じゃぁ初スケートだね」
「…教えてくれる?」
「いいけど、ボクでいいの?坂本くんの方がいいんじゃない?」
「ん、愛子は教え方が上手いから最初の基礎を教えてほしい」
私がそう言うと
「わかった〜 じゃぁ少し滑れるようになったら後は、坂本くんに手取り足取り教えてもらってね〜」
と、ニヤッと笑いながら愛子が言った
「…うん、頑張る」

土曜は雄二と一緒にではなく、別々に待ち合わせ場所に向かうことにした
たまには、こうして外で会う恋人同士のような約束もしてみたかったから
だけど、雄二の寝坊が心配なので、待ち合わせの1時間前に私は雄二のベットの上にいた
まだ眠っている雄二を見下ろして私は優しく恋人に声をかける
「雄二、起きて じゃないとこの雄二のベットの底板の裏側に張り付けた袋の中にあった物理的の教科書に挟んであった写真集を燃やす」
恋人のやわらかな声で飛び起きる、愛しい人
その見開いた目、驚きの表情はまさか自分の恋人が朝から部屋にいるとは思わなかったから?
「雄二、おはよう」
「翔子、まて、早まるな、誤解だ!!」
焦ってる雄二もかっこいい
「大丈夫 すぐに起きたから燃やさないでシュレッダーにかけるだけにする」
「全然大丈夫じゃねぇじゃねぇかぁ!!てか、まだ繋ぎ合わせれば、とほんのわずかな希望があるぶんたちが悪いわぁ!!」
「じゃあ、そのあと燃やす」
「しまったぁぁぁぁぁぁ!!!」
恋人と過ごす休日を思ってか、雄二のテンションは朝から高いみたい

111 :
投下超乙です
バカテスSS書くなら別に移動する必要も無いと思うけど…

112 :
断固美波派だけどあの三人には三角関係でいてほしいのかもしれない
瑞希も美波も対照的ながら同じくらい魅力的でそれぞれ明久とお似合いなんだもん

113 :
乙です!
工藤さん×ムッツリーニフラグでもう満足です。
続きがWKTK☆

114 :
雄二も起こしたし、写真集も没収したから、もうここに留まる理由はない
理由はないんだけど…
「ん?なんだ?」
じっ、と見ていた私に雄二が気づく
どう伝えたらいいだろう、今の気持ちを
外での待ち合わせもしたいけれど、もう少し雄二と一緒にもいたい
「どーした、腹でも痛いのか?」
ちがう、と首を振ると髪がさらさらと揺れた
そして、雄二の目を見つめて、今、心にある言葉を告げる
「雄二、…私、今日すごく楽しみ」
そうか、と少し目を細めながら雄二が言う
「翔子、大事な事を言うからよく聞いてくれ」
真剣な雄二の表情と大事な事という言葉に胸が高なる
とくんとくんと鳴り響く鼓動がうるさい
「…翔子、俺はお前に…部屋を出ていってほしい 着替えたいんだ」
「大丈夫、夫の着替えは妻の仕事」
間髪入れずに雄二の部屋着に手をかけると、
「だぁ〜、やめろ、やめろ!!お前には恥じらいの気持ちがわからんのかぁ!!」
と部屋を追い出された
せっかくなので、このまま先に待ち合わせ場所へ移動する
「あら、翔子ちゃん、雄二と一緒に出かけるんじゃなかったの?」
お義母さんが台所から声をかけてくれた
「…今日は外で待ち合わせ 起こしに来ただけだから」
そう答えると
「そう、たまには待ち合わせもいいわね、いってらっしゃい」
と送り出してくれた

115 :
待ち合わせ場所で待っていると、まず愛子が来た
「へ〜、代表でもパンツルックとかするんだね」
「うん、昨日雄二に事前注意を受けた」
そういう愛子はミニ丈の明るい色のキュロットにニーソックス、ざっくりと編んであるニットを着ている
活動的な愛子によく似合っていた
「あれだよね、やっぱり代表って綺麗だよね〜」
まじまじと見られると、少し恥ずかしい
エンジの柔らかな生地のボウタイブラウスにスキニーパンツという、普段と少し違う格好なせいもあって落ち着かない
「まぁ、事前注意する坂本くんの気持ちもわかるなぁ」
「おはよー 雄二がどうしたの?あ、工藤さん、今日は誘ってくれてありがとう」
愛子がそうつぶやくのと、吉井が来るのはほぼ同時だった
「オハヨー吉井くん 弟くんたちは一緒じゃないんだね」
愛子がキョロキョロ周りを見回す
「ムッツリーニはいつも通り、多分どこかにいるよ 秀吉もさっき見かけたからもうくるんじゃないかな? 雄二は…霧島さん、一緒じゃないの?」
「朝起こして、私だけ先にきた たまには外で待ち合わせをしたかったから」
「わぁ、雄二なんか今すぐ消し飛べ(素敵な理由だね)」
「…吉井くん今さらだけど、本音と建前入れ替わっちゃってるよ あ、姫ちゃんたちみっけ!!」
愛子が瑞希と島田を見つけてむかえに行くのと入れ替わるように優子の弟、木下がきた
「おはようなのじゃ」
「オハヨー、秀吉 どうしたの、なんだか疲れてるね」
「うむ、姉上がなにやら今日と明日、本を買いに並ぶらしくてな そのルートを会場マップに線を引く手伝いをさせられてたのじゃ」
優子の買い物は本だったようだ
「本を買いに並ぶの?」
「うむ、何冊も買う予定のようじゃったから売り切れをいたく心配しておった」
「ふ〜ん、秀吉のお姉さんは読書家なんだね〜」
今日発売の本を何冊も…確かに優子は努力家 
そう考えていたとき、吉井が愛子の行った方を向いて固まった
向こうで瑞希の困った声がする
「よぅ、全員集合か 早ぇなぁ」
私の後ろから雄二の声
警報がなり、瞬時に目つぶしのかまえになる
「…雄二は見ちゃだめ」
その場に響く雄二の悲鳴と、土屋と吉井の血飛沫
「明久、ムッツリーニ、しっかりするのじゃ!!!」
「あ、ムッツリーニくんみっけ」
血まみれで倒れている土屋を見て、愛子がニンマり笑った

116 :
思ったよりスケート靴の刃は分厚くて、氷に立つだけなら簡単だった
「こう、少し横に足を蹴り開くように進むんだよ」
私をリンクわきに備え付けられているバーに捕まらせて愛子が言う
「それぞれの足に重心をのせて思いきりよく、えいっえいっ、って進んじゃうことが一番のコツかなぁ」
見てて、と言ってゆっくりとした動きで愛子が滑る
その滑り方をよく見て、バーに片手を添えながら私も進む
「あ、そうそう いい感じ あと少し肩の力を抜いてもいいかもね」
愛子の言葉で自然と強張っていた肩に気がつく
「次はもう少し右足に重心長め〜、はい、左重心〜、はい、右〜」
愛子の示すリズムに合わせて足を交互に進めていくと、ほとんどバーの助けなしでゆるゆるとリンクの端を回れるようになった
「もう少しリンクわきを滑って氷に慣れたら、後は坂本くんに教えてもらいに行っていいと思うよ
だけど、姫ちゃんの方はまだまだ難しいかなぁ」
愛子が悪戦苦闘している瑞希とそれを励ます島田を見て苦笑しながら言った
雄二に教えてもらおうと姿を探すが、見当たらない
探してぐるぐるとリンクを回るうちに私はだいぶスムーズに滑れるようになってきた
「おぉ、霧島 初めてとは思えぬ滑りじゃのぅ」
後ろから木下が声をかけてきた
「…滑るのはいいんだけど、止まり方がわからない」
止まれずに困ってぐるぐるとリンクを回り続けている 雄二にきこうと思ったのに
「それならば、こうして両エッジの向きを横に変えるとよいぞ」
木下が教えてくれたようにエッジの向きを変える
グラッと体の重心が後ろにかたむく
私はバランス崩して、転倒した…はずだった
「…!!」
バランスを崩した直後、後ろで受け止められた感触
「おぉ、雄二さすがじゃな」
「何やってんだ、おまえは」
衝撃に備えて強く閉じた目をあけて確認した結果、雄二が後ろから私を抱きとめる形で支えてくれていたとわかった
「…雄二、ありがとう」
やっぱり雄二は優しい
「んー、……ところでそろそろ自分で立てよ」
抱きとめられたまま動こうとしない私に、雄二がぶっきらぼうに告げる
でも負けない 愛子や瑞希とイメージトレーニングをバッチリつんでいるから
「無理 …私は滑れないから雄二と手をつないでいないと転んでしまう」
だから、手をつないで?
「いや、さっきからお前しっかり1人で何周も滑ってたじゃねぇか」
「…さっきから?私は雄二をずっと探していたのに見当たらなかった」
「…リンクの外にいたんだよ」
どこにいたのか訝しがる私に気おされたのか、雄二はそっぽを向きながら教えてくれた
「何にせよ転ばなくてよかったのう」
木下がニコニコしながら言う
「あ、秀吉 お前はなるべく俺か明久かムッツリーニの側にいるようにしてくれ」
雄二が不意に木下に告げた
「なぜじゃ?」
「ちょっとな、プレで来ている客は俺らみたいに品のいいのばかりじゃなさそうだからな…って、翔子、首をきめるな!!」
「…なんで木下だけ」
「秀吉だけじゃねぇ!!お前も姫路たちもだ!! 秀吉悪いが他の奴らにも伝えてきてもらえるか?」
「…うむ、わかったのじゃ しかし何か、そこはかとなくワシまで女子扱いを受けている気がして釈然とせぬのじゃが…」
眉間にシワを寄せながら、雄二の言葉を木下が伝えに行った

117 :
「つったく、お前、滑れないんじゃなかったのかよ 瞬時に人のバックとりやがって…」
首を押さえながら言う雄二の服の裾を、私ははぐれないようにきゅっとつまむ
「私は…雄二の傍を離れない」
「…はぁ、こうなるだろうとは思ってたんだよなぁ 」
「…雄二、そんなにがっかりしないで さすがに友だちの前で手をつなぐのは恥ずかしい… だから、後で」
肩を落とした雄二を励ます
「…手をつなぎたいと言った覚えもなけりゃ、後でつなぐ理由もねぇ!!
ほら!俺たちも工藤たちの所に行くぞ!!」
ピンッと軽いデコピンを私にした後、
「転びそうになったらしがみつけよ」
とそっぽを向いて言う
雄二はやっぱり世界で一番素敵

「いざ勝負、ムッツリーニ!!!」
アキが真剣な顔で片足をあげる
「…受けてたとう、明久 しかし、これに耐えられるか…?」
不敵に笑いながら土屋も片足をあげ、胸ポケットから何かをとりだした
「そっ…それは秀吉の…!?」
「…(コクン)」
うなずきながら土屋が写真をリンクに落とす
「…うぅっ…ぐっ…はっ…うわああああああ!!」
衝動を耐えていたアキは、結局こらえきれずに両足を氷につけ、写真を拾った
その姿を見た土屋が憐れみの目をアキにむけ、つぶやく
「…悲しい…」
「言わないで、ムッツリーニ!例えコレクションのダブリであったとしても、あったとしても!!!目の前にあれば欲する それが漢ってもんだろ…?」

118 :
土屋は目尻に光るものがあるアキの肩を慰めるようにたたき、こう告げた
「スポーツドリンク」
「あ、じゃぁついでにウチもレモネード」
ハーイ、とウチも手をあげる
「えぇぇぇぇ!?なんで美波まで!?」
「何よ?ウチには買ってきてくれないの?」
唇を尖らせてすねる
「だって美波とは何も勝負してな…」
「してもいいわよ?リンクに相手の顔面を20秒以上つけたら勝ちね」
「美波、レモネードはホット?アイス?」
アキは快く、ウチのぶんの飲み物も買いに行ってくれた
「姫路と工藤はどこにいるか知っておるかのぅ?」
アキを待っている間に木下が滑って来た
「瑞希たちなら端で練習してたと思うけど?」
瑞希はそろそろ立てるようにはなったかしら、そう思いながら、ウチもリンクを見渡して探してみる
「そうか…、見当たらんかったのじゃが…」
眉を寄せ、顎に手を当てて木下が考えこむ
確かにリンクの端に瑞希と工藤さんらしき人影はなかった
「どうかしたの?」
「うむ、雄二から伝言を言付かっておってな」
「…工藤愛子ならあそこにいる」
土屋がボソッと言いながら指した方を見ると、リンクの反対側あたりを工藤さんが1人でスイスイと滑っていた
「あれ?瑞希は…」
そう思いながら工藤さんを目で追っていると、知らない男の人が工藤さんに声をかけた
「? 知り合い?」
「うちの学校の者ではなさそうじゃが」
同じく工藤さんを目で追っていたらしい木下が言う
「…なんか、変ね」
笑顔の男の人とは対象的に、工藤さんの表情は遠目にもどんどん固くなってきていた
「…」
土屋が無言で滑り出す
「雄二がなるべく複数でいるようにと言っておった わしらも行くのじゃ 多少の助けにはなろう」
そう木下が言うから、ウチも急いで工藤さんの所へ滑り出した

119 :
「…ら、困…す」
「そ…嫌がらないでよ、…教えてくれる…でいい…」
近づくにつれ、工藤さんたちの会話もきこえだした
「…ナンパ?」
「ちと強引じゃのう」
大学生ぐらいに見えるそのナンパ男が工藤さんの腕を掴もうとしたとき、先に着いた土屋が後ろから工藤さんの腕を掴み、自分の方に引いた
必然的に工藤さんとナンパ男との間に距離があく
「…みんな待ってる 行くぞ」
「あっ…、うん!! じゃぁボクはこれで」
一瞬すごく驚いた表情になったものの、チャンスとばかりに工藤さんはすぐに向きを変えた
「えっ、ねぇちょっと!!」
ナンパ男が再び声をかけようとしたところで
「お〜、ここにおったのか」
「も〜、みんな待ってたんだからね 早く行こう」
口々にそう言いながら、ウチと木下も二人に追いつき、工藤さんを囲むようにしてそのまま進む
ナンパ男はこちらが複数と見たのか、それ以上絡んでこようとはしなかった
ナンパ男と十分に離れ、やっと全員で一息ついた
「大丈夫?」
工藤さんはまだちょっと表情が固い
「うん、ありがとう なかなかしつこくて参ったよ〜」
やっと表情を崩したものの、次の瞬間慌てた様子で声をあげる
「あっ、姫ちゃん帰ってきた!?」
「瑞希?見てないけど…どこか行ってるの?」
「しまった、まだかぁ ちょっと前にボクと別れて飲み物を買いに行ったんだけど… さっきの人さ、姫ちゃんの事教えろってしつこかったんだよね…」
苦い顔をして、工藤さんが言う
「…自販機なら明久が行っているはず」
そう言いながら土屋がアキに電話をかける
「…出ない」
「あのバカ!!着信に気付いてないのよ、きっと!!」
急に降ってわいた不安に苛立ち、怒りの矛先がアキに向かう
「ウチちょっと行ってくる!!」
いたたまれなくなってウチは瑞希を探しにいった
「複数で、という話じゃったろうに しかもあやつは自分が女子じゃということを忘れておらぬか?」
と、坂本に電話をかけながら言った木下の言葉は、ウチには届かなかった

120 :
瑞希が絡まれていませんように!!そう願いながらスケート靴を履きかえ、走る
今、まさにどこかで瑞希が絡まれて、怖がり泣いているかもしれない
あの子怖がりだから
そう思うと早く早くと気持ちばかり急いてしまう
もう、なんなのよ!!このムダに広い施設は!!!自動販売機何台あるのよ!!
「きゃっ!!」
「おっと!」
施設に併設されているゲームセンターから不意に出てきた人に、ぶつかりそうになった
「すみません、大丈夫ですか?」
慌てて謝る
「あ〜、大丈夫、大丈夫 あれ?君さぁ髪の長い子にスケート教えてた子じゃない?」
「えっ!?」
「あ、ほら、やっぱりそうだ!そのリボン見覚えがある」
油断していた
そして、逃げ遅れた
「ねぇねぇ、君のお友だちの名前何て言うの?君たち高校生?どこの高校?今日は友だち同士できたの?」
さっきのナンパ男同様やはり大学生ぐらいに思えるその人は、ウチの反応など気にせず、どんどん質問をして来た
「えっと…ウチちょっと…」
自分がぶつかりそうになったという引け目もあって、あまり強く出るのもためらわれる
「大丈夫、大丈夫 ところであの子一緒じゃないの?俺ちょっと彼女とお話してみたくてさぁ、このあと暇?一緒にどっか行こうよ あ、ケーバンとメアド教えてよ」
「いや、ちょっと友だち探してるので…」
失礼します、という前に手首を捕まれた
「マジで?じゃぁ、俺も一緒に探すよ」
「いや、ウチ1人で大丈夫ですから手を離してくださ…」
「あ、もしかして探してるのってあのお友だち?あの子マジ可愛いよね〜 俺らグループで誰が声かけるかでもめてさぁ てか君も可愛いよね 名前何て言うの?」
一方的にマシンガンのように話されてウチの言葉がうまく伝わらない
相手が言っている事がよくわからない
ウチは、日本に来たばかりの時みたいな、真っ暗な穴に落とされたような恐怖を覚えた
「みっ、美波ちゃんを離してください!!」
手首を捕まれて思うように動けないウチから、少し離れたところで震える声がした
「美波ちゃんから離れてくださいっ!!」
今度はウチのすぐそばから
…うん、瑞希 気持ちは嬉しいんだけど、これはあれよね? 飛ぶ火は虫の中…だっけ?
「あ、お友だちだ 見つかってよかったねぇ ミナミちゃん
ねぇねぇ、ミナミちゃんと話してたんだけどさぁ、このあと俺らとどっか行かない?てか、君の名前教えて 」
しかし、目の前のナンパ男は相変わらず言葉が通じていないみたい
瑞希の言葉でも駄目、ってことは、この人と会話できないのは別にウチの日本語のせいじゃなさそうね
急に頭が冷静に働き始める
てか、瑞希 震える程怖いなら隠れててもよかったのに
「その手を離してください!!」
ウチの捕まれている腕を引っ張って、小さく震えながらも瑞希が言う
「え〜、どっしよっかぁ?君の名前を教えてくれたら離してあげようかなぁ
あ、他にもお友だち一緒なの?お友だちも一緒に俺らと遊ばない?マジおごるよ?だから…」
「坂本雄二でぇす」
「吉井明久でぇす」
後ろから気色の悪い声がした
「育ち盛りだから僕、いっぱい食べたいなぁ 全部おごりですよね?」
アキがウチの手首を掴んでいた指を一本ずつ外しながら言う
「美波と姫路さんは下がってて」
捕まれていた手を、安心させるようにポンポンとアキがたたく
「じゃぁ、とりあえず…」
と坂本が言ったとき、ナンパ男のポケットから最近流行っている歌がきこえてきた
「あ、オイーッス え?マジで?ナンパ成功?あ〜こっちは駄目 男連れ うん すぐ行くわぁ
あ、姫路ちゃん、ミナミちゃんバィバーイ」
「………えぇ!?」
幕切れは呆気なく

121 :
「も〜、瑞希!!あんな時に出てきちゃ危ないでしょ!!しかもアイツらは瑞希が狙いだったんだから!!!」
いったん高ぶった感情は心配から安心、やがて怒りに変わる
「だいたい、ウチ1人でも大丈夫だったんだから!!」
さっき怖じ気づいたところを見られた恥ずかしさも手伝って、勢いで言ってしまった
本当は、瑞希が来てくれたから、恐怖から抜け出せたことをわかっているのに
「でも…美波ちゃんならきっと助けに来てくれますよね?」
「えっ?」
「私が逆の立場だったら、どんなに怖くてもきっと美波ちゃんは助けに来てくれたはずです
だから私も行けたんです」
まだ震えがおさまらないまま、泣き笑いのような表情で瑞希が言う
「それは… だって、だってウチと瑞希はちがうでしょ!!」
「ちがいませんよ、多分 怖いのは一緒です ほら」
そう言いながら瑞希がウチの手を握ると、ウチの手まで震えて見えた
「みっ、瑞希の震えでしょ!!」
「…そうですね」
ウチはそう言いながらも、つないだ瑞希の手のぬくもりをなかなか離せないでいた
「しかし、姫路からメールが来たときは焦ったぜ」
どうやら瑞希はウチが絡まれてるのを見ると、すぐに位置情報を全員にメールしていたらしい
「僕なんか飲み物を持って帰ったとたん、携帯みろって怒られてたときだ…ってイタッー!!美波、無理、無理!!そっちは無理ぃー!!!」
「…そうよ、アキ!!アンタ携帯なったらわかるようにしときなさいよね!!もとはといえばそれが!!」
思い出したら腹がたってきて、問答無用でアキの関節をきめる
「姫路の頭にこの施設の位置情報が正確にはいっていてよかったな、島田 これが明久だったら島田と明久の場所を探すとこからのスタートだったぜ?」
わかってる、ちゃんと言うわよ
「瑞希、えぇっと…ありがとう」
「私こそ心配してもらって嬉しかったです ありがとうございました」
ふわふわと微笑む瑞希はやっぱり可愛くて、確かにライバルなんだけど、そのライバルという関係以上に瑞希と仲良くなれた事を嬉しく感じた

122 :
結局、全員合流したときには12時を過ぎ、カフェもかなり混んでいた
「なんだかすごく疲れたのぅ…」
「…主にスケート以外が原因」
結局そのままスケートを出て、帰り道に皆でご飯を食べることにした
「姫路は初めてじゃったな、スケート どうじゃった?」
「はい、立てました!!」
「…おめでとう、瑞希」
「う〜ん、それっておめでとうでいいのかなぁ… あ、ムッツリーニくん」
「…なんだ」
「あのさ、お礼まだいってなかったな、って思って さっき、リンクで助けてくれてありがとう」
「…別にいい」
「でもさ、よく気がついたね」
「…読唇術をもってすれば容易い」
「いや、絡まれてる内容じゃなくて、ボクが絡まれてる事に 結構離れてなかった、ボクら?」
「………気のせい」
「ふ〜ん、じゃあ、格好よく助けに来てくれたことに免じて、離れていたのは気のせいってことにしておいてあげる」
「…!!!」
「雄二…」
「んぁ?」
「今日、楽しかった」
「そうか、よかったな」
「うん…」
「…お前もさ、友だちができたんだし、俺とばっかりいないで今日みたいに友だちとも遊べよ 俺といるよりよっぽど楽しいだろ?」
「…雄二、私迷惑?」
「まぁ迷惑っちゃぁ相当迷惑だけど、そんなの今さら過ぎて気にならねぇよ ただ、友だちってお前が昔から欲しかったものだろ?」
「…わかった 雄二と友だち、昔から欲しかったものがどっちもあって私は幸せ」
「だからぁ」
「雄二」
「なんだよ?」
「私は、幸せ」
「…よかったな」
「美波はさぁ」
「えっ」
「姫路さんが心配だったのはわかるけど、今日みたいな時に1人で行動しちゃ駄目だよ」
「何よ、もとはといえばアキが携帯を…」
「それは謝るけど!!」
「…何よ」
「女の子なんだからさ あんまり危ないことしないでよ」
「!!!」
「例えボディーラインが男子であろうと…も〜!!!」
「アンタの腰を締め上げて今すぐウエストを作ってやるわ」
腰をさすりながら前をいくアキの背中に小さな声で呼びかける
「助けてくれてありがとう」
「え〜?美波何か言ったぁ?」
「何でもないわよ、バ〜カ」

123 :
おしまい
長くて申し訳ないから3行でまとめると
美波が
姫路さんと
仲良し
一揆投下できずにごめん
みんなも風邪には気をつけて!!

124 :
一揆って…一揆って…
文中の誤字脱字も、各自脳内修正願います

125 :
乙です。
これと言って気になりませんでしたし勝手に脳内変換できるので平気です!
そしてムッツリーニGJ!!!!

126 :
なんか落ちちゃいそうっすよ

127 :
初心者丸出しの質問で申し訳ないのだけど…
落ちるの条件って二日間書き込み無いとか?

128 :
そういやどれくらいで落ちるんだろ?

129 :
原作が新刊出すくらいの期間なにもなかったらとかじゃない?
クソッ!
美少女だから許しちゃうじゃないか!

130 :
これが保守ってやつなのかな?

131 :


132 :
テスト

133 :
乱立荒らしでもこないかぎり、エロパロ板は1ヵ月くらい保守しなくても落ちない

134 :
そうなんだ
とはいえ、ここに来てる人ってどれくらいいるんだろう
すっかり静かになっちゃったけど

135 :
一応毎日きてるけど全く書き込まない…

136 :
最新刊がまったく燃料になってないな

137 :
新刊の展開不評だからねえ

138 :
このスレ的に希望するSSとかあるんだろうか?

139 :
佐藤美穂さんヒロインは…無理かな?

140 :
えーと?…
最初の方に出てきたAクラスの子だっけ?

141 :
メガネっ娘?

142 :
力作モトム

143 :
>>140
メガネ外すと美少女な
姫路に次ぐ巨乳の持ち主じゃよw

144 :
ほれ
ttp://orenoturn.com/goods_image/A17215_Z1.jpg
因みに中の人は葉月ちゃんと同じ

145 :
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!

146 :
当初明久を瞬した子だな
でっかいなあ…

147 :
この作品は巨・微乳などといった幅広い
乳ジャンルがあり途轍もなく俺特だな!
工藤さん最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

148 :
あなた

149 :
またスレインデックス消えてるなあ
こうなるとjaneで読めん

150 :
test

151 :
らららららららららららりららら

152 :
らららららららららららりららら

153 :


次の奴 ノッテくれると 嬉しいな

154 :

こ、これでいいの?

155 :
が見る
これでよろしいか?

156 :
…うん
ちなみに>>154
ここはsage進行なのでE-mailの
ところにsageって打っといてください<(_ _)>

157 :
test

158 :
>>156
了解です。

159 :
うーん
18禁の境目が分からない・・・
どっからがアウトなんだろう

160 :
キスとかまでは平気じゃない?
乳揉みとかはアウトじゃない?
みたいな感じで自分で思うくらいとかで

161 :
>>160
乳揉みとかいっても
そもそも乳揉みが出来る対象が姫路と霧島以外いないような・・・


おや、誰か来たようだ

162 :
>>160
うpっろうとしてた場所が全年齢なので迷ってるんです
台詞的にそういうのがあるだけなら大丈夫なのかな
こういう基準って難しいですねえ…

163 :
>>162
うpろうとしてんのってpi●iv?
アルカディア?
どちらにしても全年齢なのでいいんじゃない?
自分は傍観者なのでちょっと…

164 :
>>163
レスさんくす
後者なんだけど、書いててなんか痛々しくなってきたんでうpるのやめようかと…

165 :
原作は次いつなんだろう

166 :
ここに投稿してみるんだ!

167 :
>>166
自分っすか!?
美波主観のデレデレもの(一人語り)なんて需用無いと思ったのだが・・・
読みたい人いる?

168 :
めっちゃ読みたいわ

169 :
>>167
うpはよ

170 :
急かすなよう(´;ω;`)
途中で買うの止めちゃったから整理できてないんだよ…
それとやっぱここだと訂正効かないから抵抗あるんだよね…
他んとこにうpるんじゃダメかな

171 :
orz
×買うの
○書くの

172 :
美波需要ありまくりだからはやく書くんだ

173 :
ま、待ってくれよう(´;ω;`)
インフルでくたばってたんだ
まったく進んでないんだよ

174 :
インフルか、最近はやってんのか?
ゆっくりでもいいから、待ってるぜ

175 :
早くしろください

176 :
この際なのでバラしておくけど、
自分>>91のうp主なんだ
書いてる最中なのはこれの後日談的なものなんだ
ホント読む人を選ぶと思うからガッカリしないでほしい
>>91に追加で上げるつもりなんで上げたら報告するよ

177 :
優子の奴頼む!できれば秀吉×優子でwww

178 :
>>177
激しく同意

179 :
>>176
超期待

180 :
>>178、179あまりせかすなよ
で、いつなんだ?

181 :
すまん
正直どう〆るか困ってる

182 :
お願いしますm(_ _)m

183 :
誰かムッツリーニ×工藤をかいてください

184 :
>>183
http://ncode.syosetu.com/n6770bc/
ここに書いてるからよかったら見てくれ

185 :
>>183
ここにも書いてる人がいるよ
ttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=tiraura&all=31768&n=0&count=1

186 :
一応保守?

187 :
ムツ「……血だ、血が足りない(プシューっ)
何でもいい、食い物じゃんじゃん持って来い(ボタボタボタ)」
姫路「はい! 栄養たっぷりの特製お粥です!」
ムツ「……(ダラダラダラ)」
 という夢をみた。

188 :
>>187
バカテスが夢に出ることが羨ましいな

189 :
俺も夢で工藤さん(?)に初めてだから正常位だよね
って言われるのをみた
実は実話ホントに実話
そしてその後はブラックアウト

190 :
保守

191 :
ああっ!目が!目があああぁぁぁぁっ!!

192 :
ああっ!目が!目があああぁぁぁぁっ!!

193 :
念のため保守?

194 :
誰か雄二×翔子を頼む!!!!

195 :
保守 でも上の方と同じくゆーじ×しょーこお願いします(脳内変換よろしく)                         

196 :
雄二x翔子は自分には妄想しにくいなあ…

197 :
翔子さんが誘ってきてもうだめだドーンッ!!
・・・みたいなのがいいのでは?
自分的には「姫路さん、モブで3p」的なのが見たい。

198 :
雄二のデレを読みたい

199 :
もしくはキャラ崩壊ではあるが翔子を襲う雄二とか

200 :
雄二をマジにさせたらそうなるかも
wktk

201 :
マジにするってどうやって?

202 :
そりゃー雄二だって男の子なんだから霧島さんと口では言えない事したいでしょ…
エロ本持ってんだし自家発電とかもするだろうし

203 :
てっとりばやいのは痺れ薬飲ませるつもりが野獣と化す薬飲ませちゃったとか

204 :
≫203 それ良い‼

205 :
美春の陰謀で美波の目の前で小山に明久を寝取られる話を見たい。

206 :
>>205
明久が相手では小山が嫌がりそうだが
実現してもヤラセ臭が美波に丸わかりwww

207 :
sage忘れた。スマソ

208 :
雄二が相手ならまだしも、明久相手は無理すぎるなw

209 :
>>208
そんな事したら小山が霧島に刺されるw

210 :
おしおき受けるのは雄二だろ

211 :
基本雄二が線を彷徨うだけだしな
それよか根元の精神的打撃を心配すべきだろう

212 :
>>211
ミス
根本な

213 :
一応ほしゅ

214 :
過疎ってるなー

215 :
優子受け

216 :
美春ものが読みたい

217 :
保守

218 :
ほしゅ

219 :
Sっ気に目覚めた小山が女王様プレイを秀吉に敢行する話が見たい。

220 :
逆レイしながらアナルパールでウナギ突っ込む

221 :
↑入力ミススマソ

222 :
GWだというのに一つも投下されていないとな!?

223 :
ホントに何事だ…
工藤さんかわいいよクンカクンカハァハァ

224 :
とうとうここも終わりかな…
自分はSS書いたことないし、文章書くのは苦手なんだよな(-。-;
誰か翔子ものを書いてくれる人はいないかな…

225 :
エロパロって難易度高いよ・・・
書いてる途中で多分自己嫌悪に襲われる

226 :
やっと形になってきたけどやっぱりここに投下する自信無かったから
なろうに上げたよ
ごめんね(´・ω・`)

227 :
>>226
無理はしなくてもいいけど、いつか自信がついたらここに来てくれると嬉しい

228 :
需要あるし、駄文でも何でも投稿してくれたら感謝感謝だよ
というか駄文とかなんて思ったりしないよ
少なくとも自分はね…

229 :
俺たち傍観者はただ読むだけ
ただひたすら読むだけ
そのものにはただ敬意をはらうだけ

230 :
1週間何も書かれなかったな・・・

231 :
度胸なしでスマン
やっぱり訂正できないって所が敷居高いんだorz
なろうに明久×美波を上げてるけど、ここに投下する自信は無くて
>>114-123みたいにバカテスっぽい話し書ける人は尊敬するわ…

232 :
いや、かまわん
わがままをいえば、アドレスやら作品への案内やらがあるとひゃっほうなるが

233 :
できるならお願いします
4ヵ月なにも投下されないのは辛い

234 :
それじゃあ一応晒します
美波好き以外には面白くないと思うのでご注意を…
ttp://ncode.syosetu.com/n7914be/

235 :
あり
これから読みます

236 :
>>234
主のss読んだけど
今まで読んできたバカテスssの中で最高
萌えて感動してですごく良かった!
ここにもなんか投下してくれないかなー(チラッ)

237 :
あ、ありがとうございます…
何か落とせそうなネタが思い浮かんだらやってみます
でもあんまり期待しないでほしい!(マジで

238 :
ふと思ったんだが、明久って美波に関節技とかかけられた時、絶対興奮してるよね
特にアニメだとあんなに密着して胸とか股に顔はさまれて…
おまけに明久ってMらしいし…

239 :
女の子に密着されて興奮しなかったらそれは異常だw

240 :
久保 「ガタッ」

241 :
sage忘れすまない

242 :
久保が異常というか秀吉も普通にその反応だと思うけどな

243 :
にじファンのバカテスSSの連載打ち切り&削除予告が相次いで大騒ぎになっとる
原作のサイトに二次禁止って文言があったとか?
多分>>234のSSもいずれ作者が削除してしまうかもしれん。
運営自体は何もコメントを出していない中、作者自身が更新自粛するってケースが多いようだ
中には運営から突っつかれない限り続けるって言う強者もいるようだが
日常も今度の更新で最終回だったりとか、今後どうなっちまうんだ?
まあ、このスレは大丈夫だとは思うがw

244 :
>>243
あれは運営が自分で確認しろって投げたのが原因と思える

245 :
彬さん最高だ

246 :
誰…?
と思ったら玲さんのことか

247 :
巨乳と肋骨の二者択一ってバカな世界だな
しかしそれがいい
美波の日記ってどんだけLOVEしてる乙女…
三角関係って決着つかないのかな〜

248 :
それは原作スレにネタ振りしてやってくれ

249 :
巨乳と肋骨と美波の日記のネタで誰か書いて下さい

250 :
妥当に明久×秀吉&優子だろ

251 :
明久と秀吉が優子にいじめ倒される情景しか想像できん

252 :
明久×秀吉は一見普通の男女交際にしか見えず
それを見て一人あられもない妄想に耽って興奮する優子w

253 :
ついに優子スレのSS作者も打ち切り&削除宣言してもうたorz
バカテスの楽しみがどんどん無くなっていく

254 :
俺が明久×秀吉&優子を書こうと思う
学生だから時間はかかるけど

255 :
授業中にでも考えますわ

256 :
題はこうしようと思う
処女作だから駄文だと思う
やめたほうがいいなら言って

257 :
まずローカルルールとテンプレを読んでほしい。
下げることもできないようじゃね…

258 :
>>256
ぜひ書いてほしい
どんなものでも駄文だなんて思わない
ってーか授業中にかよw
とりあえず書く時はsageで頼むぜ

259 :
>>256
是非ともがんばってくれ
楽しみにしている
>>257
まあまあ
作品が投下されるんならそれでええやないかw

260 :
俺まだ1●歳ですよ?
いいんですね?

261 :
>>260
なんでわざわざそういう余計な事を言うの
叩かれて書く気をなくしたいの?

262 :
別に年齢なんか気にしないよ
某小説サイトで書いてるのなんて中高生ばっかりだし

263 :
>>260
上等w
ばっちこーい☆

264 :
優子レイプモノだよな?

265 :
推奨
ある程度書きためてから投下
投下前にカップリングや話の傾向を短く。嫌いな人はそれ見て避けるし、そういうのが嫌なら読まなきゃいいじゃないか、自己責任!と言える
終了宣言を。おわった?感想書いていい?とか悩むので
理不尽な叩きは気にしない
以上、老婆心的なおっさんの一言

266 :
余りのしつこさに怒りでブチ切れた美波が美春の処女喪失に根本や須川や横溝を使って凌辱する話を期待。

267 :
僕は追われていた。
「待ちなさいアキーーーッ!」
「待ってください明久くーーーーん!」
「待つのじゃ明久ーーーッ!」
「待てといわれて待つバカはいない!」
所詮は女子二人と秀吉一人。
この程度、余裕で振り切れ
ドゴッ
「ぎやあああああああああ!僕の頭蓋がああああああっ!」
こいつは・・・雄二っ!
「お前も恥をかけやコラァ!」
しょうゆちゃんと遊んでるときは結構楽しそうだったけどなぁ。
これが噂の「しめんそか」ってやつか!
「くっ!どうすれば「ガンッ」あ痛っ!」
「アキ、早くウチと子供をつくりなさい!」
そこには鈍器を持った美波が立っていた。
全身凶器なんだから武器を使う必要はないのに!
「美波、その発言は誤解を招くから撤回するんだ!」
もう、横に逃げるしかないじゃん!
「明久、覚悟!」
「痛っ!」
秀吉に殴られた。かなりショックだけど、その華奢な体に攻撃力はない!
なんか姫路さんの姿が見えないし、
よし、秀吉のところを突破しよう!
「秀吉、覚悟!」
「くっ、ムッツリーニはまだか!」
ムッツリーニ?秀吉は何を
「くぺっ!」
頚動脈をおさえられ、口に何かを突っ込まれた。
!!こ、この神が口の中で舞踏会を開いているようなこの感じ・・・・!
「姫路・・・・さんか・・・・」
「・・・・・・明久。赤信号は皆で渡るものだ」
薄れ行く意識の中、そんな声が聞こえた。



お花畑に囲まれた川を平泳ぎで5往復したあと、意識がもどってきた。

268 :
シュワット

269 :
「う、うーん・・・・・」
「目が覚めたのね。吉井くん。」

270 :
「大丈夫かい、吉井君?」
「うーん、大丈夫じゃないけどありがとう久保君。」
「いやいや、礼には及ばないよ。」
あ、あれ?ここはFクラスか。何で僕は手足を縛られて横たわってるんだろう?
「アキ早く。後がつっかえてるんだから」
「明久君!早く私と子供を「その先は言っちゃダメだ姫路さん!」
「じゃあウチからいくわよ、召喚!」
毎度お馴染みの幾何学紋様が出てきていつもより少し長い待ち時間のあとに、召喚獣が姿を現した。
出てきた子供召喚獣は、美波に似たポニーテールの女の子。目が純真無垢な葉月ちゃんを馬鹿にしたような感じの目だ。
僕の凛々しい目にも美波の勝気な目にも似ていないけど、誰に似たんだろう。
「かくせいいでん」ってやつかな?
「明久みたいなバカの目じゃな。」
失礼な。僕はこんなに凛々しい目をしているというのに。
「ええーーーーーっ?!やだ、ウチみたいに頭がいいんじゃなくてアキに似ちゃったの?」
別に僕と子供をつくるわけじゃないんだからいいじゃないか。
《うーおとーさーん。》
「あはは。美波に似て可愛いなぁ」
「やだアキったら。皆の前で・・・」
「うう明久君・・・やっぱり美波ちゃんがいいんですか・・・」
「ち、ちがうんだ姫路さん!確かに美波に似て可愛いけど所詮はペッタンあぎゃあああああ!!ダブルで関節技がぁぁぁ!!」
「アキーーーっ!今日という今日は許さないんだからぁーーーッ!」
《浮気はダメ!》
くッ!!さすが美波の子供。なんて暴力的なんだ。
「じゃあとりあえずここまでさね」
ババア長が召喚フィールドを消した。
「じゃあ次は私と子供を「わかったからやめるんだ姫路さん!召喚!」
そして出てきた召喚獣はまた女の子。姫路さんの髪を僕の髪色に染めたような感じだ。
僕って遺伝子情報が弱いんだろうか。鉄人みたいに濃すぎてもいやだけど。
「問題は明久と姫路のどちらに頭が似たかだな」
「・・・明久のようなバカだと姫路が可哀想」
「明久みたいなバカじゃと残念じゃな」
「アキみたいにバカだと残念よね」
やだなぁ。泣いてなんかないよ。
《しょうさんとりゅうさんをまぜておうすいをつくりたいです》
「頭はいいみたいだが・・・」
「・・・一応頭は良さそう」
「頭はのう・・・」
頭が良くても・・・
《にくじゃがにいれておとーさんにたべさせてあげるんです!」
ああ、不幸な遺伝だなぁ・・・
「じゃあ召喚フィールドを取り消すさね」

271 :
そういえば何で木下さんがいるんだろう。秀吉の監視とかかな?
「あ、明久、次はワシと子供をつくってほしいのじゃ・・・」
「秀吉。すわよ。」
「姉上、それは勘弁じゃ!」
「オーケー秀吉。じゃあ早くベッドに行かなきゃね。秀吉ん家?僕ん家?ああ、ホテルに行ったほうがいいのかなぁ?」
ベキボキッ
美波が僕の腕になんかしたけど気にしない。
「で、ではいくぞい。召喚!」
出てきた召喚獣はかなり可愛い。さすが秀吉の子供だなぁ。
でも他に特徴はなさそう。
《おとーさーん。わたしにふくをかってよー》
「ごめんね秀頼。お父さん今月はピンチなんだ」
「子供の名前を考えておったのか?」
「もちろんさ!可愛い子供の名前だからね!10日は寝ないで考えたよ!」
性別秀吉じゃなくて100%女の子みたいだし、幸せな家庭が築けそうだなぁ。
「・・・女に生まれたかったのう・・・」
ん?秀吉は今なんて言ったんだろう?
「やれやれ、性別の壁は関係ないのかねぇ・・・」
とかいってババア長が召喚フィールドを取り消した。
「吉井君、アタシと子供を「吉井君、僕と子供をつくらないかい?」
なぜだろう召喚獣だけですみそうにない。
僕の第六感が最大音量で悲鳴をあげているからここはうまくかわそう。
「ごめん久保君。僕たち男同士だしさ。木下さん僕と召喚しない?」
「え、ええ?!ああ、うん、わかったわ。」
なんか妙に木下さんが僕にくっついてきた。
「さ、召喚!」
今度は・・・男の子かな?美少年だけど、性別秀吉じゃないな、うん。
なんとなく分かるよ。
《おとーさーん》
「何だい?」
《ぼくのびーえるぼんしらない?》
「え?何それ?」
《だからーおとこのことおとこのこがからみあうーーーあーおとーさんぼくと「になさい!」
「だめだよ木下さん、子供には優しくしなきゃ」
「あ、あはは・・・そうよね・・・」
「姉上、そこまで遺伝するとはのう・・・」
顔のことかな?
「確かに木下さんに似て綺麗な顔立ちだよね」
「え・・・いや、吉井君ったら・・・///」

272 :
書き終えてからまとめて投下しろボケ
リアルタイムで書いてんじゃねーよ

273 :
面白くなりそうだから続けてほしいけど、頼みがある
>>265
ここを読んでほしい
まとめて投下してくれると読みやすいんだ
頼むよ
アンカするならここかな?>>254

274 :
まーた初心者しかよw
書いてやってんだからグズグズ言うなよ

275 :
>>260
続きを楽しみにしているのじゃ

276 :
文句言う奴は自分が書けよ

277 :
投下前にちょっと上を20レスくらい読んでくれまいか
>>265に書いてあることはそんなに難しいことじゃないはずだ

278 :
続きはまだかのぅ?

279 :
う〜む…ムッツリーニ×愛子を書きたいのだが、色々時間がかかりそうだ…
ストーリーも思い付かないし…


280 :
今考えてるんだけどエンディング以外プチどころか大ハーレムになりそう

281 :
「じゃあ、召喚フィールドを消すさね」
「ババア長、もういちど召喚許可を下さい」
「なにをするんだねクソジャリ」
「いや、一人で召喚したらどうなるのかと思って」
「いつもと変わらないんじゃないかね」
「まあとりあえずお願いします」
「まあいいさね」

「ムッツリーニ君待ってー!」
「・・・・・・子供なんてつくりたくないっ!!明久っすまないッ!召喚!」
「えっ?!ムッツリーニ?!」
そしてしばらく待ってから、召喚獣が出てきた。僕は遺伝子情報が弱いからなあ・・・・髪色が茶色とかそんなもんだろうなぁ・・・
・・・やっぱり。茶髪のムッツリーニが出てきた。
「やっぱ茶髪のムッツリーニなんだろうな」
「・・・・・・おい康久。_Sk+gksL,\olとはわかるか?」
《ほぇ?なにそれ?》
「なんだ、エロは受け継がれてないんだってムッツリーニィーーーーッ?!なんで子供の名前考えてるのぉ?!」
「・・・・・・明久が相手なら俺は・・・俺は・・・攻めでも受けでも構わない(ポッ)」
「吉井君・・・ボクの邪魔をするなんて・・・馬に蹴られても知らないよってもうされてるみたいだね」
「いやああああああ!!僕が何をしたっていうのさああああああああ!!」
「「「「「問答無用!!」」」」」
「やれやれ、もうフィールドを取り消すさね」
「まったく、2学期初日から酷い目にあったよ」
「じゃあ帰るか」
なんか散々な1日だったなぁ・・・・・・

282 :
「ふぅ・・・次は二人三脚だな・・・」
「だから皆あんなに熱くなってるんだね」
「チキショーーーーーッ!!」
『『『ざまぁみやがれッ!!!』』』
聖典を取り返すための野球大会の1回戦が終わり、皆はクジを引いていた。
「さぁ僕もクジを引きに行こうかな」
「さぁ引くんだ吉井」
神官のようなオーラを漂わせている須川君が言った。
「アキ、ウチは6番だから」
「明久君、私は7番なので」
「「絶対にその番号を引かないで(下さい)!!」
「あぁ・・・うん・・・わかったよ・・・」
僕がここまで嫌われていたとは思わなかったよ・・・
「あ、僕は6ば―ぎゃアアアッ!!」
くっ!一瞬で肘関節を極められてクジを奪われた・・・っ
「よーしこの6番のクジをオークションで―」
「わかりました。美春が言い値で買い取ります」
『『『なんで清水がここに?!』』』
「む、よく見たらこのクジ、6番じゃないな、9番だ」
「なんだ6番か、数もよめないとはさすが吉井だな」
「観察処分者の名に恥じないバカだな吉井は」
はぁ・・・なんか残念だなぁ・・・
で、何だかんだあって、僕はムッツリーニとペアになった。
「何よアキ、木下とじゃなくて土屋とペアになったのに嬉しそうじゃない」
「だって可愛かったからさ」
「「・・・・・・は?」」
「いや、この前海でムッツリーニしたでしょ、それが結構可愛かったとあ痛っ!」
突然誰かに殴られた。誰だっ。
後ろにはかなり不機嫌そうな顔をした秀吉がいた。
「明久はワシよりムッツリーニに興味があるのかのう・・・・・・」
「いやいや秀吉僕は秀吉一筋だよ」
「・・・・・・明久のためなら俺は女装でもなんでもする」
「ムッツリーニ!そっちの道には進んじゃダメだ!」
「「・・・・・・・・・」」
姫路さんと美波はなんで不機嫌そうなんだろう。確かに女子より秀吉や男子が可愛がられてるんだから仕方ないか。
「・・・・・・ペアとして幸せな家庭を築こう」
「そういうペアじゃないからッ!」




「ムッツリーニ、二人で頑張って最高のタイムを叩き出そう」
「・・・・・・ああ。頑張って二人で最高の家庭を築き日本の特殊出生率を5.67くらいまであげよう」
「無理だよ絶対!あとなんだっけそれ!?ムッツリーニそこまでくっつかなくてもいいじゃないか!」

余裕で僕たちは1位だった。
「・・・・・・さすが夫婦。意気投合していた。」
「いつのまに僕たち夫婦になったの?!」

283 :
訂正
×ムッツリーニしたでしょ
○ムッツリーニが女装したでしょ

284 :
明久x優子見たい

285 :
>>284
おいらも見たい

286 :
レイプモノなら見たい

287 :
>>283
続きは!?

288 :
ネタはあるが文にしにくい

289 :
おもしろいww

290 :
ok待ってる

291 :
さて、時は生徒・教師交流野球決勝戦2回表。ツーアウト満塁。
「実はワシは試合が終わったら―風呂に入りたいのじゃ」
ふぃでよふぃのおfるぉ??;j;ksdcas/iwa:sd@えq;さ??!
っていけない!!迸る青春から溢れ出た婦女暴行への渇望に忠実に動こうとしちゃったよ!!
突然なんでそんなことを言い出すんだ。こんな場面で僕を惑わせて何か秀吉に得があるんだろうか。
それとも何か深い意味が隠されているんだろうか。
もしかしたら最近秀吉の胸がちょっとずつ成長していることに関係があるのだろうか。
「それだけじゃ。邪魔したの」
何かを企んでいるような、そんな小悪魔的な笑みを残して守備位置に戻っていく秀吉。
一方僕は、混乱から抜け出せずにいた。
わからない。
どうしていきなりお風呂の話をしてきたんだ。そんな話を聞かされて、僕はいったい何をしたらいいんだ。
秀吉のお風呂を見守ればいいんだろうか。もしかして秀吉は僕に気があるんだろうか。
これは新たな恋愛の攻め方なんだろうか。
でも、バカでブサイクで甲斐性なしの僕に秀吉が恋をするなんてことないよなぁ。
いや、今まで一緒にいた僕たちだ。もしかすると・・・・・・
なんてあるわけないこともないのかもしれない。
『プレイッ』
と、審判の試合再開の宣言が耳に飛び込んできた。そ、そうだ。今は野球の試合の最中だった。
今考えるべきは、秀吉がどうしてお風呂の話をしたのか、ということじゃない。
パワポケとかでよくあるじゃないか。試合で勝てばハッピーエンド。それを考えることだ。
お風呂で子作り、結婚、子作り、幸せな日常、子作り・・・・・・
是が非でも試合に勝たなければ。保健体育の教科書をとりもどして、それを元に子作りをする。完璧な計画だ。
「よっしゃあああ!いくぞぉぉぉ!」
「雄二、いくぜぇぇぇぇ!」
『タッチアウトじゃ』
「ってボールがない?」
隠し球か!秀吉ナイス!
「秀吉!こっちこっち!」
「なんじゃ明久?」
(美波たちに聞こえないように小声で話すけど、お風呂は僕んちではいるよね?」
(ななな、何を言っておるのじゃ?!まさか本気にしておったのか?)
(秀吉、よく考えてみれば夫婦が共にお風呂に入るのは当然だよね、ごめん、愛してる)
(??!あ、愛してるじゃと??!)
(当然さ、じゃあ着替えを持って僕んちにきてね)
(りょ、了解じゃ・・・///)

その後、僕らは教師チームに2−1でサヨナラ勝ちした。

292 :

ピンポーン
「はーい、あっ秀吉ぃ!いらっしゃーい!って木下さん?!なんで木下さんがいるの?」
「えっ!?あの、そう、アレよアレ!秀吉の監視にきたのよ!・・・ダメかしら?」
「っ・・・!もちろんいいに決まってるじゃないか!(上目遣いで言われて拒否できるわけないじゃないか!)」
「あ、ありがとう!(ニコッ)」
(か、可愛い・・・)
(・・・ムスッ)
「まあとりあえずあがって」
「「おじゃましまーす」」

「へえ・・・・・・結構綺麗にしてあるのね・・・」
「秀吉が来るって分かったから秀吉並に綺麗にしといたよ」
(バキッ)
「ん?何の音?」
「なんでもないわ吉井君」
「うう・・・」
「じゃあ僕料理作っとくから待ってて」
「あ!明久、料理ならワシがつく(バキッ)アタシと秀吉でつくるわ」
「ありがとう、二人とも」

293 :

「オムライスかぁ。秀吉につくってあげようと思ってたからね」
「明久、ちょっとワシのつくったオムライスを貸して欲しいのじゃ」
「ん?まあいいけど」
「何をしたの?って・・・!!(ボタボタボタ)」
「な、なんで泣いてるの吉井君?って・・・・・・『明久はぁと』?!」
「ア、アタシだって・・・!はい吉井君!食べて!」
「き、木下さんまで・・・(ヒックヒック)僕・・・もう・・・んでも・・いいよ・・・」
「何言ってるのよ、さあ食べて、あーん・・・///」
「神よ、母よ、ありがとうございます・・・」
僕、生まれてきてよかった・・・
「ちょっとぉ吉井君?!」

294 :

「そろそろ風呂に入ろうよ秀吉」
「!そ、そうじゃのお・・・行こうかのお・・・」
「秀吉、お風呂では何が起きても石鹸で滑ったとかで済ませられるんだよ(ボタボタボタ)」
「「・・・!!」」
「じゃあ行こうか」
「う、うむ・・・」


さて、アタシには任務ができた。風呂場で秀吉と吉井君がエッチなことをしないかどうか確かめるという任務が。
そのときは秀吉をって吉井君とヤらなきゃね。
さて、ちゃんと見張らなきゃ。場合によっては押し入りをしなきゃいけないわね。
耳を澄ますとこんな声が聞こえた。
「あ、明久・・・なぜ強く雄雄しく勃ててるのじゃ?」
「ごめん秀吉、秀吉の裸を見たら仕方なくね・・・(ボタボタボタ)」
「鼻から血が出て、息子に血が流れていったら内臓とかが危なくないかのう・・・」
そうかしら。
でも、まだダメよ。堪えるのよアタシ。
「秀吉、もう僕我慢できないよ・・・」
「で、でもワシは男じゃぞ?本当によいのか?」
「いいんだよ秀吉!愛にそんなの関係ないさ!」
「わ、わかったのじゃ・・・・・・・・ワ、ワシも明久のことは・・・・好きじゃぞ・・・///」
「秀吉、じゃあ子作りといこうか」
「よ、よろしくお願いいたし申す・・・」
「じゃあ僕の息子を舐めて・・・」
「わかったのじゃ、ではいくぞ・・・」
バァン!!

295 :
291と292の間
「♪フンフンフーン♪」
「どうしたの秀吉?何かいいことでもあったの?」
「!?あ、姉上?!な、なんでもないのじゃ!!」
「ふーん、とりあえずその袋を見せなさい(ガシッコキュッ)」
「腕をつかんで袋をとるだけでは飽き足らず、手首を外すとは酷すぎないかのう!?」
「これは・・・・・・着替え?って女物じゃない!?何よコレ!」
「ワ、ワシの演劇の衣装じゃ」
「ふーん、演劇の下着が勝負下着なんだー・・・本当のことを言いなさい」
「友達のところへいくのじゃ!!」
「ふーん、誰のところかしらぁ?もしかして吉井君のところなんてことはないわよねぇ・・・?(ベキバキボキッ)」
「あああぁぁあぁぁぁあああ!許してほしいのじゃ姉上!明久のところじゃが許して欲しいのじゃぁぁぁ!」
「許さないわよぉ!(バキバキバキバキバキバキ)」
「姉上も来ていいから許してほしいのじゃぁ!」
ピタッ
「な、ならいいかな・・・」
(もういいとか悪いとかのレベルじゃないと思うのじゃが・・・)


296 :
7月10日くらいまで投下できなくなりました
すいません

297 :
よく考えたら女子一人と秀吉一人なら十分ハーレムかなぁ

298 :
最高の布陣だろ
続きwktk

299 :
秀吉はチンコが付いてるからこそ萌える
そこで、
1巻Aクラス戦の敗戦後女子に隠れてFクラス男子に戦犯として
を受ける雄二
「なんだよ雄二あの日本史の点数は!」
「・・・せ」
「・・・犯すのじゃ」
「えっ?なんだと秀吉???」
秀吉は妖しい笑みを浮かべるとズボンを下ろし勃起した
意外と巨大のペニスを取り出した
「皆の衆雄二をおさえつけるのじゃ!」
押さえつけられズボンを下ろされ尻を突き出される雄二
「秀吉って”ふたなり”だったんだね!」
「・・・・・・・両性具有」
「お主ら・・・わしが男じゃという事を雄二のお尻で証明するしか
ないようじゃの・・・」
「秀吉何考えてるんだ!?やめろ!」
「わしが無害に見えていたならそれは演技の産物じゃ・・・
真のわしは意外な鬼畜さを発揮するというのがこれを書いてる
奴の脳内設定ぢゃ」
「”脳内設定ぢゃ”じゃねーよ!知るか〜!」
「姉上の好物の小説やマンガをよんでそっち系に染まってるという
設定ぢゃ」
「知らねえよそんな設定!」
「行くぞ雄二!」
「アーーーーーーーーーーー!」
お尻に精液を吐き出されぐったりとしている雄二
「こんな所を霧島さんとかに見られたら全員抹されるね」
「そうじゃな・・・」

300 :
「・・・・・・アナルセックスについても研究した。前立腺の
刺激がポイント」
息も絶え絶えの雄二
「ム、ムッツリーニ・・・お前もか・・・」
「・・・・・・女子相手だと鼻血がでるからもう雄二のお尻しかない」
「やめろムッツリーニやめ・・・
アーーーーーーーーーーーーーー!」

301 :
すいません暴走しました

302 :
いやokだ
投下ありがとう

303 :
ちょっw
確かに井上は上司の前で「総受け」とか口走る奴だから
いいかもしれんけど
ていうかバカテス801スレはないのかスレチではw

304 :
あくまで小ネタの範囲ならええんちゃうか

305 :
あんまりアレなのを書いたので追加を
自分はガチホモでもなく腐女子でもなく
井上や2ちゃんに悪影響受けて最近目覚めた腐男子です
同性愛ものつい初めて書いてしまいました

306 :
「なんて事がFクラスで繰り広げられてないかしらね〜」
と言う優子。ここは木下家である。
「繰り広げてられてる訳なかろうに!」
「女装明久総受けもいいけどお尻が締まっててプライドの高い
雄二総受けも捨てがたいわよね〜」
「大体そのわしのキャラ設定はなんなのじゃ!?」
「あなた一応チンコついてるでしょ?子供の頃一緒に
風呂入ったこともあるもんね〜」
「それはわしは男なのじゃから当然付いておる!」
「BLはお話だから面白いのよ〜。現実には興味ないわ。
この設定漫研に持ち込むから」
「姉上・・・それだけはやめその関節はその方向には曲がらないのじゃ〜!」
終わり

307 :
秀吉愛ゆえです!

308 :
SSっつか台詞しかねえ
さすがにもう駄目だなこのスレ

309 :
>>308
>>276

310 :
保守

311 :
保守ー

312 :
にじファン潰れたんだな
ここは大丈夫だろうけどw
もっとここに投稿してくれる人が増えるといいなあ

313 :
近いうちに投下できるよう頑張ります

314 :
おおっ
期待してるぜ!

315 :
一応保守

316 :
索引壊れたかな

317 :
ほしゅ

318 :
プチハーレムの続きに期待している俺ガイル

319 :
原作で優子さんに関節技やられてる秀吉の声が卑猥。

320 :
どんな声だったっけ?

321 :
保守

322 :
保守

323 :
過疎りんこ

324 :
明日からコミケだが
バカテスのサークルはあるんだろうか?

325 :
少数だけどあるみたい
個人っぽいけど

326 :
プチハーレムどうなったん?

327 :
【全年齢向け】※行間空き多め
例えば私がいなくなったとして
あの人の世界はなにかがかわるだろうか?

朝まだ暗いうちに目が覚めた
心臓の音がうるさく、額ににじんだ汗の頬をつたう感触がこの目覚めをより嫌な気分にさせる
よく覚えていないけれど、すごく嫌な夢をみた気がする
焦りに似た感覚が身体を駆け巡り、ひたすらに強く願う
あの人に会いたいと

「…あ?」
大きな手が私の髪に触れ、そのまましばらく撫でるように触っていたのに不意に耳に触れたので、思わず笑ってしまった
その声に反応して雄二が起きる
まだ夢うつつに半分閉じられている目が、私を見て不機嫌そうに更に細くなる
「…なんでお前が、……てかなんでお前が一緒に寝てんだよ!!」
状況を飲み込み、恋人が自分の隣にいるということにテンションがあがったのか雄二が一気に目覚めた
そうして青ざめて自分の服を確認する
別に雄二がどんな服装で寝ていようと私の雄二への気持ちに変わりはないのに
自分の服を確認してホッと一息ついた後、雄二の起床に合わせてベッドに起き上がった私の服も熱い眼差しで確認した雄二は長い吐息とともにこう言った
「んで、なんでおまえはこんな日も昇らない時間にここにいて一緒に寝てんだ?何時からいた?てかどうやって入った!!?」
「雄二に会いたかったから 雄二が寝ていたから一緒に寝ていた 20分ぐらい前から 昨日お義母さんが旅行に行く前に合い鍵をくれたからそれで玄関からはいった」
「…言いたいことは色々あるが、とりあえず合い鍵をわたせ…」
苦虫をかみつぶしたような顔で雄二が言う
「いや」
そういいながら、次の動きを予想して鍵を自分の胸元に滑り込ませる
こうなったらいつも雄二は手も足も出なくなる
だけど、今日はちょっと違った
「いい加減にしないと本当に手ぇ突っ込むぞ!!」
不機嫌に眉をよせたまま低い声で言い、雄二が私の肩を押した
予想外の展開に、私の身体は簡単にベッドに逆戻りする
「…雄二、今日は積極的」
寝転んだまま見上げる
「ちがう!!俺がお前にそんな気をおこすことはない!!」
覆いかぶさっていた体を起こしてそんなふうに言いきるから
「…さっきはあんなに触ってきたくせに…」
と髪を触っていたことを持ち出す
「なっ…何のことだよ!?お前のそんな手には乗らねぇぞ!!」
そう言いながらも、一気にうろたえる雄二
「嘘なんてつかない」
「い〜や、信用ならねぇな」
少しムッとして言うと、初期動揺から立ち直った雄二が薄笑いを浮かべながら断言する
「おおかたそんなこと言っておいて…」
「私は嘘なんて言っていない 雄二があんまり私に触るから思わず声が出てしまって雄二が起きた 嘘だったら婚約破棄でも何でも雄二の言うことを一つきいていい」
雄二の挑発を途中で遮り真っすぐに目を見ながら告げる
「…!!!!」
雄二はひたすら口をパクパクさせるだけで何も言わない
ただお互いを目で探り合う
一歩も引く気のない私を見て、雄二が怒りをかくしきれないまま静かに告げた
「とりあえず部屋を出ろ、翔子 それからしばらくは俺の部屋に入るな」

328 :
「雄二〜、今日も来るんでしょ?」
「お〜、わりぃな」

あの日から1週間
翔子は最初こそいつものように部屋に来ようとしたが、1年の頃のように翔子が何をしようと相手にしない態度に切り替えたら察したのか、少し離れた
本気で対応した時にはきちんと状況を理解してくれる判断能力の高さは正直助かる
こんな状況で以前のようにくっつかれたりした日にはどうすればいいのかまったくわからねぇ
とりあえず今は考えないようにしながら、翔子を排除した日常をおくっていた
「あの…明久くん」
「なぁに、姫路さん?」
姫路が明久に話しかけながら、一瞬俺の方を見た気がした
「今日、坂本くんと遊ぶんですか?あの、後でメールをしてもいいですか?」
あぁ、そういうことか
しっかし、メールごときであそこまで真っ赤になってる姫路を前にして何で明久は気がつかねぇかな
そんな俺の思いに気づくわけなく、バカな明久はあっけらかんとこたえた
「雄二とゲームしてるだけだから、メールいつでもいいよ」
「あの、いえ、お二人のゲームを邪魔をする程のことではないので…」
まぁ、このバカ相手に理解しろって方が無理か
姫路ももう少しこのバカの扱い方がわかってもいいだろうに
姫路の場合は翔子と違って騙し討ちとかはしないから… いや、翔子は今関係ない
「う〜ん、じゃぁ、雄二が帰ったら僕からメールするね」
何だか激しく俺が邪魔な扱いの言葉を明久が返す
悪かったな、邪魔で
だけど、俺も正直自分の部屋になるべくいたくないから、姫路にゃ悪いがここは譲れねぇ
「はい!!私の方はいつでも大丈夫ですので、明久くんがご都合のいいときにお願いします!!」
お〜ぉ、あの姫路の嬉しそうな顔
容姿端麗、頭脳明晰、性格も素直で控えめ、本当明久には勿体ない以外の何物でもないな
そこまで考えた時、浮かび上がったよく似た誰かを、無理矢理考えないようにした

「今だ、羽ばたけモップ、僕らの右ストレート!!」
「ぬぐいされ、雑巾ハリケーン!!!」
雄二が今週はほとんど毎日遊びに来ている
幸い姉さんは出張中だからこうして堂々とゲーム三昧の日々を送っているわけだけど…
「ねー、雄二」
雑巾の山の上で右の拳を突き上げ勝ちどきをあげる煙突掃除夫を操りながら雄二に問う
「あぁ?」
雑巾の山裾に埋もれ何とか脱出しようともがいている美化委員長から目を話さずに雄二がこたえた
「最近霧島さん来ないね」
雄二の動きが止まった
「隙あり!!!」
ここぞとばかりに追い討ちをかける煙突掃除夫
動かなくなる美化委員長

329 :
清々しく勝敗が決まった後、雄二が画面を向いたまま吐き捨てた
「刷り込みだったって気がついたんじゃねぇの?」
「何の刷り込み?よくわかんないけど珍しいね、喧嘩」
「そんなんじゃねぇよ」
「じゃあ、霧島さんの目がさめたとか?」
だいたい、霧島さんみたいな可愛い女の子がなんで雄二みたいな奴に?という疑問は誰もが持って当たり前の感情だ
決して、くれぐれも僕の激しく燃え上がる嫉妬心だけではないと思う
そりゃぁ雄二は腕力もあるし、召喚戦争の時とかには頼りになる
特に人の裏をかく事や弱味を握る事においてはずば抜けた才能があるけれど
「…もしや雄二、霧島さんの弱味に漬け込んで何か…」
「うるせぇな!!翔子はどうでもいいだろ!!」
遮るように怒鳴られて、珍しく本気で雄二が苛立ったのがわかった
何だろう、そんなに怒らせることを僕は言っただろうか?
「…いや待てよ、雄二がやたらと高圧的なのはいつものことだし、煙突掃除夫に何かしらのトラウマがあって負けたことのイラつきを…」
「…明久、考え事が駄々漏れしてるぞ 俺に煙突掃除の知り合いはいない 悪かったな 最近寝不足でイライラしてるみたいだ」
あきれたような、気の抜けたような、どこかダルそうな感じで雄二が言う
皮肉じゃなく雄二が僕に謝るなんてやっぱりどこかおかしい
雄二の不調の原因が霧島さん絡みであろうことは、僕にだってすぐわかる
だから、まぁ、わかった以上は触れないでおこう
だって僕らは友だちだから
あの後は結局少しシラケてしまって、間もなく雄二は帰った
明日の約束だけはしっかり取り付けていった所を見ると、よほど家にいたくないみたいだ
なんとなく僕まで浮かない気分になったものの、雄二からのメールで一気にそんな気分は吹き飛んだ
『姫路へのメール、忘れんなよ』
…忘れてた!!!
もう夜遅くなっちゃったけど、どうしよう!?でも姫路さんの事だから、律儀に待っててくれてるだろうし…
恐る恐るメールを打つ
『遅くにゴメン、もう寝ちゃった?』
おくった後に後悔が押し寄せる
明日土曜日だし、メールするの明日の日中でもよかったんじゃないかな?
そもそも、姫路さんって夜更かしするイメージないしもう寝ちゃったんじゃないだろうか
それをこのメールで起こしてしまうとか…
「!!!」
そんなことを考えているうちにメールが返ってきて、受信音に体がビクッとひきつく
『電話してもいいですか』
え?と返ってきたメールの内容を理解する前に姫路さんから電話がかかってきた

330 :
「明久くんですか…?」
驚きながらもワンコールででると、少し不安そうな声
「ごめんね、遅くなって 起きてた?」
「いえ、あの、私待ってるうちに眠ってしまって… いつでも大丈夫と言っていたのにすみません」
今度は少し慌てた声 電話の向こうの表情が目に浮かぶ
「あ、やっぱり寝ちゃってたんだ ごめんね、明日メールしたらよかったね」
やっぱり寝ちゃってるよね 起こしちゃって悪かったな
「でも…あの…、笑わないでくださいね あの、私ちょうど嫌な夢を見てたので明久くんのメールで起きることができてよかったです メールありがとうございました」
「嫌な夢見てたんだ、じゃあメールしてよかった 僕だって鉄人の補習の夢とかだったら起こしてほしいもの」
わざとおどけて言うと、携帯から予想通りの柔らかな笑い声が聞こえた
「じゃあその時は私がメールして起こしてあげますね」
クスクスと笑いながら君がそんな嬉しいことをいってくれるから、深夜の僕は舞い上がる
電話ごしにすぐそばで聞こえる姫路さんの声
不安な声も柔らかな笑い声も全て僕と話すために、僕だけが聞いている君の声
そんな幸福感に包まれていると、不意に声の調子を変えて姫路さんがたずねてきた
「坂本くんはもう帰りました?」
「雄二は帰ったよ さすがにこんな時間までは泊まらない限りいないよ」
「そうですか」
どこかホッとしたような声
何だろう、雄二にきかれたくない話でもあるのかな?
「…最近坂本くんにかわった様子はないですか?」
意を決したように姫路さんが切り出す
「雄二?う〜ん、今週毎日うちに来てゲームしてるけど… あ、寝不足って言ってたのと霧島さんを見かけないぐらいかな いつもと違うのは」
ん?姫路さんは雄二と霧島さんの話がしたいのかな?
「そうですか… 余計なこととは思いながらも翔子ちゃんが元気がなくて気になってしまって…
言わないということは言いたくないことなのかもしれませんね すみません、深夜の電話に付き合わせてしまって」
姫路さんは霧島さんと仲良しだから心配なんだろうな
そこが僕と雄二と、女の子達のちがう所
「こちらこそごめんね、お役にたてなくて まぁ、あの二人はきっと大丈夫だよ 雄二が霧島さんに勝てるはずないし」
雄二と霧島さんは大丈夫 きっと雄二がうまくやる だって相手が霧島さんだから
だからそんなに心配しないで
「そうですよね」
少し安心したような声
その声をきいて僕も少しホッとする

331 :
やっぱり姫路さんには笑っていてほしい
僕にだけ聞こえる色んな表情の声もいいけれど
「本当にすみませんでした こんな夜遅くに電話してしまって」
「いやいや、僕の方こそメール遅くなってごめんね」
あぁ、そろそろこの電話終わるんだな、と姫路さんの言葉を聞いて思った
もう深夜だし用件は雄二達のことだったみたいだから
後はサヨナラを言って電話を切るだけ
…なんかもったいないな
「…あの、明久くん、えぇっと…あの、電話を切る前に一つお願いがあるんですけど…」
「ん、何?」
言い出しにくそうな、そんな声
姫路さんが僕にお願いって何だろう?
…まさか、週明けに料理の試食とか!?
くぅ、この週末が人生最後の週末かぁ… 悔いのないようゲーム三昧を全うしよう
そんな深夜の電話の幸福感からの恐怖へと急下降している僕の耳にふれたのは小さな声
「一回だけ、昔みたいに下の名前でよんで、大丈夫って言ってください」
小さな子が迷子になってるみたいな、不安で一杯の声
深夜に聞くには心細すぎる
「えっ、何、どうしたの姫路さん?」
いまいち状況がのみ込めない
「…お守りです 怖い夢とか見ないための」
少しおどけたような声 くるくると表情を変える君の声に僕は振り回される
「そんなに怖い夢だったの?」
「よく…覚えていないんです ただすごく嫌な感じでした」
思い出したのか、声に不安が混じったからあわてて言う
「大丈夫、大丈夫だよ、瑞希ちゃん」
「あ、待って下さい!!ちゃんと予告してくれないと録音しそびれちゃいます!!」

332 :
…あれ?結構な恥ずかしさを我慢してリクエスト通り言ったのに僕なんか怒られてる?
しかもなんか『録音』とか言ってなかった?
「ぇっと…あの、姫路さん?」
「今度はスタンバイばっちりです!!明久くん、どうぞ!!!」
あれ?なんか急にハキハキしてない?さっきまでの不安そうな声は誰?
「いや、あのさ、姫路さん 録音ってどういうこと?」
「? だって録音してたらいつでもきけるじゃないですか?」
心底不思議そうに姫路さんが言う
えぇっと、それは
「恥ずかしいから駄目」
「なんでですか!?」
いや、だから恥ずかしいからってちゃんと言ってるでしょ?
「明久くん〜」
そんな声を出しても駄目 あの恥ずかしさが記録されるなんて本当勘弁してほしい
「ダ〜メ!!!」
と言い切った僕に応える声はない
真夜中の電話は少しの沈黙も重い
電話の向こうの姫路さんの表情がわからないから
…あれ?もしかしたら怒っちゃった?
重たさに耐えられずに先に沈黙を破ったのは僕
「本当に恥ずかしいんだよ?」
「そうですよね、坂本くんや美波ちゃんは下の名前で呼んでも、私の名前は恥ずかしいですよね…」
今度は即座に返事が帰ってきた
あぁ、なんだか面倒な拗ね方をされた気がする
「も〜、違うってば」
そうじゃないんだけど、でも姫路さんの名前だから恥ずかしいのは本当
多分、恥ずかしいの意味が君と僕とでは違うけれど
「私も皆さんみたいに名前で呼んでほしいです」
ポツリと姫路さんが以前と同じことをいう
僕だって呼びたくない訳じゃないんだけどな
でもさ、意識しちゃってなんだかもう無理
一人の時に口に出すのすら猛烈に恥ずかしいのに本人を前になんて絶対無理だよ
いっそ何の下心もなく友達としてならアッサリと呼べるのに
「なるべく早く皆さんのように下の名前で呼んでくださいね」
そういった後、私がまだそばにいられるうちに、と聞こえた気がした
「え?」
と聞き返そうとする僕の声を遮るように、
「それまではさっきの約束で我慢します じゃあ、録音するので明久くん、お願いします」
と、姫路さんが宣言した

333 :
とりあえず乙ということでいいのかな
続き楽しみにしてます

334 :
続き期待

335 :
朝っぱらから明久の家のチャイムを鳴らす
こんなことができるのも今日までだ
今夜、玲さんが出張から戻ってくるらしい
「…明日からどうすっかなぁ」
そんな言葉がぼやくように口にでて、自分が自分でないような、違和感をおぼえる
以前翔子と距離を取った時のように荒れる気は無かった
ただひたすら考えるのがダルかった
見ないように、考えないようにこの一週間を過ごした
考えて知ってしまうことが怖かった
考えて理解してしまえば変わってしまう
俺と翔子の関係が
「おはよー…早いね…」
予想通り眠たげな明久の顔によく冷えたペットボトルをぶつけるように渡す
「朝メシ、買ってきてやったぞ」
「へ〜、ありがと…ってまたどうせ僕の分は割りばしとかいうんで」
「焼きそばとパンでいいだろ」
言葉を遮って明久の目の前にコンビニの袋を出すと、動きが面白いように止まる
そして眼球だけを袋から俺に、俺から袋にとせわしなく動かす
やがて何かを思いついたように青ざめながら叫んだ!!
「さては姫路さん特製焼きそばとパンだな!!?昨日といい二人して僕を罠に嵌めようとしてるんだろうが、そうはいくか!!」
まったく、こいつは何で人様の好意を素直にありがたく受け取れないんだ
たちの悪い奴にでも囲まれてんのか?
「こんな朝っぱらから姫路ん家に行くかよ てか姫路の家なんか知らねぇよ ん、待てよ?昨日ってなんだ?」
最初はただあきれていたものの、わずかに面白そうなニオイを感じとる
明久は顔を青から赤、やがて再び青くしてしらばっくれ始めた
「なっなんのこと?ほら、早くあがってゲームしようよ!!」
これは確実に何か面白そうなことがおきてるな いったん油断させておいて機会を見つけてつついてみよう
そう思って明久の家にあがった

「どぉりゃぁぁぁ!!飛び上がれ、深紅に染まれしハツよぉぉぉ!!!」
「させるか、ボンジリ・アタック!!そして今だ、舞い降りろヒレ!!よし、もらったぁ!!!」
明久のキャラの花火職人が打ち上げたハツを俺の社会福祉課係長が左手のボンジリではね飛ばし、それにより生じた空間を右手で投げたヒレが移動して定位置におさまる
この勝負は俺の勝ちだ!!
「くっ… まさか係長が両利きだったなんて…」
がっくりと肩を落としながら呟く敗者の姿を鼻で笑ってやる
「体力のない中間管理職と舐めてたな」
肩を落としたまま明久は悔やみ続ける
「まさか…まさか今週の全食費をつぎ込んで買った『ウイイレ』かと思ったゲームが、肉の部位を所定の位置に投げ入れる『ブイイレ』だったなんて!!!」
「まぁ、この肉屋の親父が悪そうな表情で笑っているパッケージで気がつけよって話だがな」
こんなパッケージのサッカーゲームは流石にないだろう
「しかもさぁ、これミニゲームで部位の名前当てがあるんだけど、3回間違うと『貴様の部位をえぐり出すにゃん』って肉屋のおじさんが優しいボイス付きで言うんだよ…」
しくしくと泣きながら、明久が想像するにエグい話をする
…なにを追求したゲームなんだ、これは

336 :
「あ〜でもお肉の話ばっかりだったからお腹が空いたね お昼、水と塩と胡椒と砂糖と油、醤油とオイスターソースがあるけどどれがいい?」
体を起こしながら明久が言う
久しぶり過ぎて聞き間違いかと思うぐらいだ
「水と油以外全部調味料じゃねぇか!!」
「言ったでしょ、今週の全食費つぎ込んだって!!お米は丁度切れちゃったし、小麦粉も使っちゃって、昨日まではマヨネーズとモヤシの髭も残ってたんだけど」
相変わらず、むちゃくちゃな食生活だ
そんなんだから腕とかひょろっちいままなんじゃねぇか?
「だいたい、前に比べたら超ゴーカな品揃えじゃないか」
とブツブツ言っている明久を見ながら思う
そして大切な事を一つ忘れているこのバカに忠告してやる
「だいたい、そんな食材スッカラカンだとそっこうバレるんじゃねぇか?ゲームにつぎ込んだこと」
「大丈夫!!今夜姉さんは遅くなるから食べて帰ってくるし、それに今夜来週分の食費をもらう約束だから朝食は朝一で買いに行くよ!!」
一応、自分の生命に関わることだから考えてはいるらしい
誇らしげに胸を張る明久を見ながらそんなことを考えていると明久の携帯が鳴った
「あれ?姫路さんからメールだ 何だろう?」
そういいながら明久が携帯を見る
メールをいちべつした明久は急に俺の腕を引っ張った
「行こう、雄二!!霧島さんが倒れた!!」

337 :
「!? …姫路が一緒にいるんだろ?」
一瞬何を言われたのかわからなかった
翔子が倒れるって…どういうことだ?姫路からメールって事は姫路が一緒にいるんだろ?
「姫路さんと出かけてたんだって!いきなり倒れたから今近くの木陰で休んでるって 早く行こうよ雄二!!」
一向に動こうとしない俺に苛立って明久がつかんだ腕を強く握る
その手を払いのけながら俺は言う
「姫路が一緒にいるんなら大丈夫だろ だいたいメールがきたのはお前だろ、明久」
沸き上がる不安と苛立ちをおさえ、なるべく冷静な振りをする
「何言ってんだよ、雄二!!姫路さんだけで倒れた霧島さんを送れるはずないだろ?どうしちゃったんだよ?」
驚いた顔の明久を見て苛立ちが押さえきれなくなる
「うるせぇな、翔子と姫路の罠かもしれねぇだろ!!!」
これが俺の本音だ
明久と俺が一緒にいることを見越して姫路から明久にメールをする あざとい手段だ
その手にはのらねぇぞ
「…本当にどうしちゃったんだよ、雄二 霧島さんが困ってるんだから罠とかそんなのどうだっていいだろ?
それが罠ならその時考えればいいじゃないか そんなの得意中の得意だろ!!守りばかりに固執するなんて雄二らしくないよ!!!」
お前が一体俺の何を知っている?
…そう問うには俺たちは一緒に戦いすぎた
明久の言葉に、頭のモヤが晴れてくる
これが戦いだとしたら
「敵の術中にわざわざハマりに行くバカはいねぇ…と言いたいところだが、こちとらバカ中のバカの代表・観察処分者と、バカのFクラスの代表だ
ハマりに行ってみようじゃねぇか!!!」
そう言った瞬間、覚悟は決まった

338 :
「翔子ちゃん、飲み物はいかがですか!?」
瑞希の方が今にも倒れそうな不安な声で、心配そうに私にたずねる
「……いら、な、い」
急に目の前が白く何も見えなくなっていって、音も壁を隔てたかのように遠くなった そう思った次の瞬間私は膝から崩れて座りこんだらしい すぐに気がついた瑞希のおかげで倒れこむことは避けられたようだ
しかしまだ周囲の光は目に眩しく顔をあげられない
すぐ隣にいるはずの瑞希の声も水の中で聞いているかのような、妙に遠い感じがする
酸素も薄いのかうまく呼吸もできない
ただ、私の左手に感じる瑞希の手の温度が、驚くほどに早く響く私の鼓動を少しだけ安心させる気がした
「…人を…ので…ここで…しょうね 丁度木陰で…」
瑞希が何かを言っている
大事にする必要はないと大丈夫だと瑞希に告げたいのに、また苦しくなってきて冷や汗が噴き出すのが自分でわかった
そういえばここ一週間ぐらい食事がうまくとれていなかった気がする
あまり寝てもいない
…エネルギー不足と寝不足、脳貧血かもしれない
脳貧血ならしばらく耐えればよくなるはず
思考力が著しく低下した状態で途切れ途切れに考える
「翔子ちゃん、私にもたれていいですよ」
答える前に後ろに優しく引かれて瑞希の体温を背中に感じた
目を閉じて、柔らかくて温かい温度に包まれる
それは気持ちがよいけれど、私を本当に安心させるものは別にある
声が聞きたい、その熱に触れたい
同じように近づくことを拒まれていた中学の頃より随分と欲張りになってしまった私の想い
何を怒ったの?どうして私を避けるの?何にそんなに苛立っているの?
雄二の答えがわからない
思考はまとまらず、とりとめもなく浮かんでは消える
そうやって瑞希にもたれたままどのぐらいたったのか
「大丈夫!?姫路さん、霧島さん!!」
左側から聞き覚えのある声がした
この声は…吉井?
「あ…よかった」
後ろから瑞希のホッとした声が聞こえる
「霧島さんどう?」
「多分、貧血だと思うんです 急に倒れてしまって ベンチで休ませてあげたいんですけど、私では翔子ちゃんを運んであげられなくて…」
「そっか わかった あそこのベンチでいいかな?」
「はい、お願いします」
目を開けるのが億劫で、目を閉じ瑞希にもたれたまま吉井と瑞希の会話をきく
目を開けて、雄二がいないことを確認したくはなかった
ねぇ雄二、よんだとしたらきてくれた?
「霧島さん、聴こえてる?今から向こうのベンチに運ぶからね」
吉井の声に僅かに頭を動かして頷いた
背中から柔らかい感触と温もりが消える
倒れないよう支えてくれていた手が、瑞希の柔らかい腕から固い腕にかわる
抱えあげられた時にその腕に感じた違和感は確信に変わった
「雄…二…」
薄く目を開ければさっきまで想い描いていた人の顔がぼんやりとうつる
「…何やってんだよ、バカ」
少し怒ったような声 でもこれは心配してくれたから だから少し怒った声なのだとわかる
その事にホッとする
そうしてそのまま、現金な私の体は欲しかった声と熱を手に入れて、安心しながら意識をてばなした

339 :
大きな手が髪に触れた気がして意識が浮上する
その手が耳に当たる
「…んっ…」
まだ少しモヤのかかったような頭が重い
上半身を起こそうとすると雄二の声がした
「無理しないでまだ寝とけ」
その声に素直に従ってまた横になる
柔らかい感触…これはベッド?
「…わりぃな、お前んちには運びづらかったんだよ 大丈夫だ 今姫路と明久は飲み物を買いに行っているし、下にはオフクロもいるから安心して寝とけ」
雄二がうちに倒れた私を連れて行きにくいのも、雄二のベッドを借りていることもわかった
吉井と瑞希が心配してくれたであろうことも
でもなぜ一階にお義母さんがいることと安心が繋がるのかわからない
私は雄二がそばにいてくれればいつだって安心していられるのに
「髪…触るの、好き?」
そう思いながら違うことを聞いた
私が髪を触られたことに気づいていないと思っていたのか、雄二が明らかにうろたえる
「なっ…」
「この間もそうだった 雄二の布団にもぐり込んだら寝ぼけたままでずっと髪を触ってた さっきみたいに耳に手がかすって思わずあの時は笑ってしまって、その声で雄二が起きたの」
あの時の幸福感が胸によみがえって顔が緩む
そうしてこの一週間心の中で繰り返した問いを口にする
「ねぇ雄二、私の何がいけなかった?」
真っ直ぐに雄二を見る
ねぇ、どうして?
何をそんなに怒っているの?何故自分に苛立っているの?
私を真顔で見ていた雄二は、急に空気が抜けたような音をたてて崩れ落ちた
「…雄二?物まね?」
「翔子…さん?ひとつ確認いいですか?」
崩れ落ちた体を両腕で支えながら雄二が私にたずねる
「なぁに?」
「あの時さわったのは髪だけ…と耳に手が当たって笑い声がでて俺が起きた、これが全てでまちがいないですか?」
「うん」
下をむいて肩を小刻みに震わせながら、雄二が私に確認する
私は最初からそう言っているのに
「つまり、さわった、ってのは髪の話で…」
「私の耳に手が当たって声がでた」
「紛らわしいわぁ!!!」
急に雄二が大きな声を出す
それはいつも通りの会話で
いつものように私に話しかける
あなたがそばにいてくれる
そう思ったら、涙腺が壊れたみたいに涙が出てきた
「しっ、翔子?悪かった、急に大声だしたりして」
急に弱気になってうろたえる雄二を見るのはおもしろいけれど、自分の涙の意味がわからなくて私も戸惑いながら雄二のベッドがぬれないように体を起こす
「雄二…涙が止まらない…」
普段ほとんど泣かないだけに、自分でも対処できなくなって途方にくれる
その間も頬を次々に水滴がつたっていく
ぬぐってもぬぐっても追い付かぬ程に
不意に引き寄せられて顔に布が、次に固い体の感触と熱が当たる
「…悪かったよ」
顔に当たる布越しに響く雄二の声
雄二の服に私の涙が吸い込まれていく
「雄二、服がぬれちゃう…」
私の顔の当たる雄二のお腹の辺りをそっと押し返そうとするけれど
「別に服なんて乾くだろ」
そんな風に言ってもう片手で私の頭を撫でるから
私の涙が止まらなければいいのにとほんの少しだけ願ってしまった

340 :
「翔子」
雄二の服の濡れて色の濃くなったおなかの辺りが少し乾き始めた頃、私を引き寄せたまま、雄二が静かに私の名を呼ぶ
「…なに?」
「寝てる俺の布団に入ってくるのは以後禁止な」
穏やかな声 もう怒ってはいないようだ
「…なぜ?」
「お前と俺が心配だから」

泣きやんだ翔子に話しかける
「翔子」
「…なに?」
倒れて、泣いて、今日の翔子は普段ではほぼ見ないことばかりを経験したせいかずいぶんと素直だ
いや、違うな 翔子はいつも素直だ
ただ常識はずれに暴走するだけで
「寝てる俺の布団に入ってくるのは以後禁止な」
「…なぜ?」
きょとんとした目線を上にあげ、俺を見上げる
時々、こいつはどこまできちんとわかっているのか不安になる
「お前と俺が心配だから」
言っても多分わかんねぇんだろうな
寝てる俺に無意識にあちこち触られるかもしれないだろ?嫌がったからと言って無意識じゃぁ止めるとも限らない
第一、お前は時々俺をわざと挑発するけれど、それは俺が乗ってこないと知った上でだと、俺も知っている
起きていればまだ理性でどうにかできる
でも意識のない状況じゃぁ、どうしようもない
最悪、今日みたいな泣かし方よりよっぽど酷い泣かし方をする可能性もある
だから俺が寝てる間はお前の為
そして、起きた俺の為でもある
まず第一に寝起き一発目に隣に寝ている翔子とか心臓に悪すぎる
自分が何かしたんじゃ、されたんじゃないかという不安も大きい
俺の未来が決まってしまうことへの不安
しかも無意識だ、冗談じゃない
後、寝起きで見る翔子が泣いてたりしたら俺はもう確実に自分が許せなくなるだろう
だから起きた時の俺の為
「…よくわからない」
少し困ったように寄せられた眉
俺の服をそっと握っている白い手
俺を見つめるこの存在全てを求めることがないと言えば嘘になるけれど
それ以上に傷つけたくないんだ
汚したくないんだ
そんなことは考えるのもこっぱずかしいけれど

341 :

「布団に入ってこなけりゃ、部屋に入るのぐらいはかまわねぇよ」
じっと見られて、翔子の視線を避けるように自分の方に引き寄せる
もう涙が出ていないのは知っているけれど
「…よくわからない…けど、雄二が言うならそうする」
不意に翔子が頭を俺の腹の辺りに甘えるように擦り付けるから
思わず引き離す
「? 何?」
驚く翔子に説明しずらい思春期以降の男の気まずさを感じていると、携帯が鳴った
『姫路さんがどうしても買い忘れたものがあるって言うから、買いに行くね あ、飲み物はおばさんに預けたから』
………見られたのか!?見られたのか!?
顔から血の気が引くのがわかる
「…雄二、大丈夫?横になる?」
少しだけずれて自分の横を翔子がポンポンと叩く
「だから一瞬には寝ねぇっつてんだろ!!」
「目は覚めてるからいいのかと思った…」

翌日、明久が来る前に教室で姫路を捕まえて問いただす
姫路なら明久のように騒ぎ立てることもないだろう
それに、敵(明久及びそれにより派生するFFFの面々)との接触前にどれ程情報を握られているか把握しておく必要がある
「昨日はすまなかったな」
「明久くんと坂本くんが一緒にいてくれてよかったです」
姫路がふわりと笑う
あぁ、そうだ
こいつは罠とかそういうのに縁遠い奴だったな
「翔子ちゃんも元気になったみたいでよかったです」
「その話なんだが…、いつ帰ってきた?」
「飲み物買った後です」
「…そうじゃなくて」
「ふふっ、ごめんなさい
大丈夫です 飲み物買った後おば様に渡してそのままお買い物に行きましたから 明久くんも私もお部屋には行っていませんよ」
「…感謝する」
「でも、仲直りしてくれて本当に良かったです だって私は翔子ちゃんと坂本くんの友達ですから」
「…よかった、ばかりだな」
「良い思い出をいっぱい作りたいんです」
姫路の笑顔が少しだけ曇った気がしたのは気のせいだろうか?
「姫路もがんばれよ あのバカ相手だと苦労しそうだがな」
「そうですね 明久くんとも美波ちゃんとも、Fクラスの皆さんたちとも一つでも多く思い出を作りたいです」
そう言って少しだけ寂しそうに笑う姫路は、やっぱり明久なんかにゃもったいないと思った

342 :
おしまい
長くて申し訳ないから3行でまとめると
翔子さんが
思春期雄二を
振り回す
誤字脱字、間違えての二重文章貼り付け等あったら脳内補正お願いいたします。
あと、結果的に移動するする詐欺みたいになってしまい、以前情報を教えてくれた人たちごめんなさい

343 :
gj

344 :
霧島さんの無意識小悪魔っぷりがきゃわわ!!
久しぶりのSS、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

345 :
乙!
霧島さんの話とか俺得すぎた!

346 :
乙でした
こりゃ結婚までもう一押しだな

347 :
自分もss書いてみようかな…

348 :
美波の話を書いてみようと思うんだけど…エロはあった方がいいかな?

349 :
>>348
無くてもいいと思う
期待してる!

350 :
エロは有れば有ったで嬉しいが、無理に入れる必要は無いと思う
書き手さんの好みで決めてくれ

351 :
どちらでも良いね

352 :
【全年齢向け】※行間空き多め
「さて問題です 今日ボクはスパッツをはいているでしょ〜か?」
制服のスカートを軽くつまみながらクイズをだす
テスト前の楽しい楽しい勉強会でのこと
ボク達は今、代表のおうちをかりて勉強会をしている
スカートの裾を少しはためかせただけで、男子陣(弟くん以外)の視線が動くのが面白い
そんなに食い付くものかな?
ほら、いいの?見ないふりしても見てることバレてるよ
「雄二、…おいたはダメ」
「…代表、それ多分聞こえてないよ」
手慣れた動きで気絶させ、強制的に視覚と聴覚を奪う代表と奪われた坂本くんに、スカートをヒラヒラさせながら言う
「アキ、最新の、勉強法、らしい、わよ こうやって辞書を直接頭にねじ込むの!!」
「やめて、美波!!コメカミに角を押し当ててグリグリするのはやめてぇ!!!」
「はい、これもどうぞ美波ちゃん」
両手に持った辞書の角で吉井くんの両コメカミをグリグリする島田さんと笑顔で広辞苑を手わたす姫ちゃん
と、ここまではいつもの光景

「あれ?ムッツリーニくんは興味なかった?」
いつもなら出血してるはずのムッツリーニくんが澄ました顔で窓を見ている
「…スカートの中など興味はない」
そっぽを向いたままでムッツリーニくんが言う
ふ〜ん 面白いことになった
「そっかぁ、いや〜残念だなぁ」
そう言いながらムッツリーニくんに近づく
窓ガラス越しにこちらを見ていたムッツリーニくんが、一瞬ビクッとしてこちらを向く
さて、どこまで耐えられるかな?
「今日ボク、スパッツはいてないんだ」
わざと笑顔で言いながら再びスカートを軽くつまむ
ムッツリーニくんが反射的にスカートを見て少し下を向いた
その瞬間、耳元に、ムッツリーニくんだけに聞こえるようにささやく
「今日ボク、ブルマ、をはいてるんだ」
舞い散る鮮血
倒れる小柄な少年の体
あがる友人(弟くん)の悲鳴
「ムッツリーーーーニ!!!?」
しかし、倒れた少年は残された力を振り絞って問う
「…既に過去の世界遺産…国宝となったそれを…なぜ…工藤愛子、お前が持ってい…る」
血の海に倒れ、息も絶え絶えになり友の腕に抱き上げられながら放たれた問い
…う〜ん、期待以上のリアクションがあって大成功だったけど、それにともなってかなりの出血があったな 大丈夫かな、ムッツリーニくん
まぁでも゛ブルマ゛に目を爛々と輝かせている間は平気かな? そう気を取り直してその問いに答えることにした
「少し年が離れたイトコが昔、小学校や中学校の時はスカート下にブルマをはいてたんだって 使ってないのがあったからもらってみたんだよ」
目を覗き込みながら言うと目を逸らされた
むぅ…、ちょっとそれは失礼じゃないかな?

353 :
「ほぅ、ブルマとな」
珍しく弟くんが興味を示した
「それはハーフパンツとは履き心地がちがうのかのぅ?」
「そうだね、布地が少ないからハーフパンツよりは涼しいかな」
「見た目もやはりかなりちがうのじゃろうな」
「全然、ちがうよ なんか体操服で下だけ水着着てるみたいな感じ」
再び舞い散る大量の鮮血
…うん、予想通りのリアクションだけど、そろそろ本当に体に差し支えそう
だけど弟くんは手慣れた様子でムッツリーニくんを止血しながら話を続ける
「そうか…昔の学校が舞台の脚本で何度か言葉として目にしたことはあったが、今一つイメージがわかなくてのぅ」
「あはは 確かに 今は、スポーツのユニフォームといえばショートパンツやハーフパンツだもんね」
確かに今の生活の中でブルマを見ることはそうないかもね
一番近そうなのは…テニスのアンダー?男子には確かに想像しにくいかも
「まぁ、ボクは水泳部だからブルマとたいして変わらないけどね」
と、ウインクをしながら茶化して言うと
「ふむっ、そうか… そういったイメージで考えればよいのじゃな」
と弟くんは疑問が解決し晴れ晴れとした表情で言った 血だまりの中で
うわぁ、ムッツリーニくん もはや輸血がないといけない量の出血してないかな、それ
「ブル…なぞに、興味はな… ブル…マ」
怖い怖い怖い怖い!!
もはや気力だけでカメラを持ってる!!
「も〜、そんなに気になる?」
改めてスカートをつまみなおす
血だまりの中で構えられるカメラ
…この気力を生み出すムッツリーニくんのエロスへの情熱ってすごいなぁ、って少ししみじみしてしまう
「ムッツリーニ 無茶をするでないぞ」
「…男に…は、人生の中でやらなくてはな…らないときが、ある そ…れが、今だ」
弟くんの忠告に格好良く返しているムッツリーニくん
迂闊にもトキメキかけたけど、要はブルマ見たいってことだよね
まぁ、これはこれでムッツリーニくんらしくて面白いからいいんだけどね
「…男の決め所ならしかたあるまい 武運を祈るぞ」
あ、弟くんはそうでるんだ
そういえば優子が弟くんは男らしさに憧れがあるみたいなこと言ってたっけ
弟くんも弟くんで面白いよね

354 :
「見せてもいいけど、ひとつ問題があるんだよねぇ」
そう言うと、ムッツリーニくんがものすごい勢いでくいついてきた
「な…なんだ 問題解決に手段は選ばない」
ふふっ、面白いなぁ
さてさて、ブルマ披露までついてこれるかな?
「あのね…」
わざと声を小さくして、ムッツリーニくんに近づく
怪訝そうにこちらを見るムッツリーニくんの顔を素通りして、再び耳元でささやく
「上の服をブルマの中に入れるのと出しとくの、どっちがいい?」
そうして一瞬の沈黙ののちに世界は深紅に包まれたのでした、ちゃんちゃん

結局、その出血が決定打となってムッツリーニくんが勉強会に復帰することはなかった
「…無駄に体力を消耗した…」
「あはは、何かゴメンね」
出血多量でフラフラのムッツリーニくんと歩く帰り道
多少の責任を感じたボクは送ることにした
「…よく考えるまでもなく工藤愛子、お前には撮らせる気がない」
恨みがましい表情に見えるのはボクの気のせいかな
「え〜、そんなことないかもよ?」
まぁ、確かにムッツリーニくんがブルマ披露まで持たないことを見越して色々遊んでいたけれど…
ほら、良心が痛む
だから送っているんだ
「…そもそも俺はブッ…ブルマなどに興味はない」
薄暗くなった道で先をフラフラ歩きながら言うムッツリーニくん
あ〜、そこまだ言い張るんだ
ムッツリーニくんのそういうところが、ボクの悪戯心を刺激するんだよ?
わかってるのかなぁ?
ムクムクとわき上がる悪戯心
…いや、ダメダメ もう今日これ以上は本当に体にさわるから
「ふ〜ん」
とりあえずニヤニヤ受け流しておいてあげる
と、先を歩くムッツリーニくんのたどる道に違和感がわく
「ねぇ、ムッツリーニくん?」
「…なんだ」
あ、返事するのもダルそう
再び良心が痛む
でも、ちょっと確認したいことがあるんだ
「…もしかしてボクん家のご近所、とかじゃないよね?」
そう、これはボクの家の方向
「ちがう」
そう言いながら先をフラフラ歩くムッツリーニくん
「…ボクがムッツリーニくんを送るんだよ?」
確認の意を込めて口にする
「送られる必要はない」
「イヤイヤ、血が足りなくてフラフラしてるでしょ!?」
あっさり言われて思わず突っ込む
まぁ、出血させたのはボクなんだけどね

355 :
「…このぐらいの出血量なら問題ない」
通常の人体のなら致命的な出血量だと思うんだけど…
と、ぼんやりと突っ込んでる場合じゃなかった
「じゃぁ、早く帰りなよ ボク送ってもらわなくても大丈夫だから 余計な距離動くと体力なくなっちゃうよ?」
ムッツリーニくんが自分を送ってくれていることに気がついて、慌て告げる
「…別に送っているわけじゃない」
あれ?ボクちょっと自意識過剰だった?
そう思いながら、立ち止まらずに前をフラフラ行く彼に問う
「じゃぁ、何?」
「…………、工藤愛子、薄暗くなってきたからお前の家にたまたま行く用事があっただけだ」
うん、あのさ…
「ボクの家に何の用事があるの?…本当に素直じゃないよね」
思わず顔がほころぶ
こんなにフラフラになっているのに、薄暗くなってきたからボクを送ってくれるつもりだったらしい
先をフラフラ歩くムッツリーニくんの表情は見えないけれど、この薄暗さで赤くにやけたボクの頬も見えない事を祈った

結局家の近くまでムッツリーニくんはフラフラと送ってくれた
「…今日はゴメンね 後、送ってくれてありがとう」
「…別に送ったつもりはない」
「…で、ボクの家に何の用事?」
「………!?」
「う・そ …ゴメンね 意地悪して」
頷いて、きびすをかえした彼の背中に手を伸ばし制服のエリを引く
そして再び耳元でささやく
「お詫びのシルシ カメラ後で見てね でも売っちゃヤだよ?」
そう言ってムッツリーニくんを見ることなく家に走った
走ったから、きっと、こんなにも鼓動がうるさくて頬が熱いんだろう

「…反応に困る」
出血量のせいだけではないふらつきで家に帰って、カメラのデータの前で1人頭を抱えることになった
目の前の画面には一枚のブルマ
体操服(上)も履いている被写体もない、ブルマのみの写真
…おそらくこれは、自分が出血多量でノビている間に責任を感じた工藤愛子が撮ったもの
はいたまま撮るのは躊躇われ、脱いで目的のもののみを写したのだろう
ブルマのみでも、これがあの伝説の代物かと思うとありがたさがある
純粋に体操服としてつくられているところが伝説のポイントだ
しかし、被写体がはいているものを一瞬でも期待してしまっただけにその落差は避けられないものがある
決して被写体が目的なのではない、決して、くれぐれも
そう思いながらも、耳が熱くなり、耳元でささやかれた息が思い出される
自分のすぐ近くにあった顔
ふれそうな柔かな頬
近づくとわかる彼女の香り
そんな記憶を振り落とすように頭を振る
「…こんな衣服のみは売り物にならない」
そうつぷやきながら、データを商品リストから外す
この衣服写真の価値は自分だけが知っている
売っちゃヤだよ、とうす闇の中で恥ずかしそうに言った少女がはいていたということは、自分だけが知っている

356 :
おしまい
短くても3行でまとめると
脱がれたブルマの写真の価値って
ムッツリーニ、それは
どうかっこつけても変態です
誤字脱字、間違えての二重文章貼り付け等あったら脳内補正お願いいたします

357 :
GJ
ブルマはいた工藤さんとかムッツじゃなくても鼻血ものだな

358 :
gj

359 :
くそぅ!!
恥じらいSっ子工藤さんかわいいじゃないか!!
乙です!

360 :
新作期待保守

361 :
ほしゅ?

362 :
姫路の母に責められる明久を妄想した

363 :
美波と葉月ちゃんとで3P

364 :
美波と葉月ちゃんと姫路さんですね

365 :
10.5巻ネタはまだ来てないか…

366 :
SSの保管庫はないんですか?

367 :
>>366
あるよ
ていうか今までリンク張られてなかったな
井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ保管庫
http://wiki.livedoor.jp/bakatest/

368 :
玲「本気でアキ君の子供を孕みます」

369 :
鉄人「では進路希望調査票を提出してもらおうか」
雄二「『「マグロ漁船に乗る」「海外へ旅に出る」「地球の裏側へ留学する」』」
鉄人「・・・そこまで全力で日本から遠ざかりたいのかお前は」
土屋「『「ヌードカメラマンになる」「ヌードカメラマンになる」「ヌードカメラマンになる」』」
鉄人「その断固たる決意と情熱を少しは世のためになることに向けられんのか」
秀吉「『「○○大学に進学する」「役者になる」「手術を受ける」』」
鉄人「・・・なあ、最後にツッコんだらいかんのか?」
明久「『「塩以外のご飯が食べられるようになる」「2年後まで生き延びる」「幸せになる」』」
鉄人「……お前は2年後どころか2日後の未来も危ういのか」

370 :
鉄人「お前らとは進路指導室でじっくりと相談に乗ってやる必要がありそうだな…」

371 :
新作求ム

372 :
今考え中

373 :
>>372
期待!

374 :


375 :


376 :
じゃ

377 :
ないと

378 :
「姉さん、ちょっと話があるんだ」
「あらアキくん。改まってどうしましたか?」
「唐突だけど僕はこの三連休を利用してちょっと旅に出ようと思うんだ」
「良いと思いますよ?見識を広めることは人間形成を豊かにする上でも大事ですからね」
「良かった。理解ある姉を持って僕は本当に嬉しいよ。じゃあそういうことで」
「・・・それでアキくん。『誰と』『何処に』行くのか聞いても良いでしょうか?」
「(ぎくっ!!!)…あ、あはは、やだなあ姉さん。当然独り旅に決まっているじゃないか」
「そうですか。それでは私はアキくんの三歩後ろから慎ましくついて行くことにしましょう」
「ゆ!雄二と一緒なんだ!!」
「他には?」
「ムッツリーニとか、秀吉とか・・・」
「おかしいですね。坂本君はたしか三連休は霧島さんと海外に行っているはずですよ?」
「何で姉さんがそんなこと知っているのさ!!」
「愛するアキ君のため、事前に『裏』を取っておくことは姉として当然の嗜みです
ちなみに、木下君、土屋君の予定も全て調べ済みです。語るに落ちましたね、アキくん」
「それ愛してないよね!?完全に最初から疑って掛かってるよね!一ミリも信用してないよね!」
「さて、そろそろ本当のことを話したほうが楽になれますよ?」
「う、ううう・・・実は、姫路さんに前回ここに居候させてもらったお礼に、今度はウチにご招待したいと」
「そうでしたか。やっと正直に話してくれましたねアキくん。姉さんは嬉しいですよ」
「(・・・や、やり方が汚い・・・。きっと最初から全部知った上で僕の口から言わせたかったんだ)」
「おやどうかしましたかアキ君。では早速行きましょうか」
「何で姉さんまで荷作り終えてるのさ!!」
「瑞希ちゃんのお家とは事前にお話を通してありますので。良かったですねアキ君。姉さんも一緒ですよ」
「ぐううっ…!こんなことなら話さずに黙って行くべきだった・・・」
「ちなみにアキ君が何も言わずに瑞希ちゃんのお家に行った場合、私が強制的に連れ戻す算段になっていました」
「話してよかったっ!!」
「そうでしょうアキくん。正直とは美徳です。これからは何があっても包み隠さず話すのですよ。姉さんは信じてますからね」
「信じてる人間は事前に弟の交友関係にある人間全ての予定を調べ上げたりしないと思うんだ」

379 :
あ、新作
楽しみに続き待ちage

380 :
玲さんとしめじさんが寝てる間にロリロリな姫路母を夜這いする明久はまだですか

381 :
明久(女装)と美波(男装)でオナシャス!

382 :
閃いたから書いていい?

383 :
そんなことは投下したあとで考えればいいこと

384 :
誘い受けするくらいならゴーだ
ところで遅ばけながら10.5読んだんだが入れ替わりネタが面白そうだ
雄二と入れ替わって腕ずくで既成事実を作る翔子とか、女子になって更衣室に潜入するムッツリーニとか、妄想のしがいがある

385 :
それがなんだ?そういうネタで誰か書いてくれって催促のつもりか?
数ヶ月ぶりに誰か書いてくれてもスルーして誘いうけしかしないようなスレでは
誰も書く気なんかなくなるだろ

386 :
難癖付けても過疎るだけなんだよね、それ一番言われてるから
愚痴るなら愚痴スレ行って、どうぞ

取り合えず即興で投下。NGはトリップでオナシャス!

387 :
雄二が目を覚ますと、視界に飛び込んできたのは自身を閉じこめる檻だった。
「(翔子の奴、またか……)」
慣れたくもないが、この手のことは多いので慣れてしまった自分が憎かった。
手首に違和感を感じ、確認すると丁寧なことに手錠までかけてある。だが、それは見慣れた手錠よりやや大きいようだ。
「あれ? 買い換え……」
口を開いた時、雄二はようやく気が付いた。首筋に手を伸ばすと、サラサラの長髪の感触があった。
人間の髪は毎日伸びている。だが、一晩でここまで伸びることは有り得ない。つまり……。
「……雄二、目が覚めた?」
扉を開く音に雄二が振り向くと、そこには姿見を引きずった雄二がいた。一方、その姿見に映る自分の姿は翔子のそれ。
つまりは、寝ている間に入れ替わられたということだった。
「なんの悪ふざけだ、翔子」
「……気付いたことがある」
自身の姿で翔子が喋る。
「……入れ替わった上で襲えば、既成事実を簡単に作れる」
最悪の計画に雄二の頭は回避のために回転を始める。
「無理矢理はよせ、犯罪「……になるのは雄二。だから雄二は私を受け入れ、和姦にするしかない」
「今、したところでお前は俺の姿だ、興奮するのか?」

388 :
「……だからこれを持ってきた」
翔子は答えながら檻の外に姿見を設置した。檻に手錠で繋がれた雄二(in翔子Body)の姿が目に入る。中々に犯罪的な絵面だった。
「……これで準備万端」
檻の中に翔子が入る。一歩一歩近づく翔子の姿は雄二にとって、人生の墓場から襲いくる神に見えた。
翔子の体になって改めて自分の体を見た雄二は自分の恵まれた体格を恨んだ。
「クソッ、むざむざやられるか!」
手錠が邪魔だが、雄二は無理に戦闘体勢をとる。肉体的には不利だが、喧嘩の経験値なら圧倒的に雄二に分がある。
「……ゆう、……翔子」
雄二になりきってか、雄二を翔子と呼ぶ翔子。翔子が伸ばした手を避け、カウンターの右拳を胴へ叩き込む。だが。
「……雄二の体、すごい」
自身も相手も肉体が違う。翔子の打撃力ではまるで歯が立たない。
「……観念して、翔子。優しくする」
雄二を翔子が抱き締める。雄二は逃れようと足掻くが、力が違いすぎた。
次は顔に手がかかった。そして、目を閉じた翔子(in雄二Body)の顔が雄二(in翔子Body)に迫る。
単純な腕力はともかく、この手のホールドは元より翔子の方が巧く、肉体まで違う以上、逃れることは不可能だ。

389 :
そして、二人の唇が触れ合う。舌が差し込まれるが、噛み切るわけにもいかない。
雄二の口内で翔子の舌が雄二の舌に絡んできた。逃れようにも、逃れる場所がない。程なくして捕まり、柔らかな舌が絡み合った。
「(嘘だろ、気持ちいい!?)」
キスだけで雄二は、いや、翔子の体は興奮していた。
「……翔子の体のことはわた……俺が一番知ってる」
もっともな道理だった。
「……例えば」
翔子は雄二(in翔子Body)の体を反転させ、背後から抱きすくめる。
「……胸はどうすると気持ちいいか」
翔子の手がさわさわと胸を這う。
「んあっ……!」
胸を触られ、快感を得る。雄二は考えたこともなかった。
そのまま手は無遠慮に乳房を揉みしだく。自分の体だけあって、翔子の攻めは実に的確だった。
「んんっ……」
翔子の体とはいえ、胸で気持ち良くなるのは雄二には恥ずかしかった。歯を食いしばり、ぎゅっと目を閉じて必で耐える。
「……翔子、気持ち良くない?」
「だ、誰が気持ち良くなんかなるか……」
必で快感を堪え、雄二が返す。
「……あれを見て」
翔子がそう言って指さしたのは姿見。おもわずそれを見た雄二の目に飛び込んだのは頬を上気させた翔子の姿だ。

390 :
やっぱり即興だと無理があるか、続くかどうかは知らん
取り合えず今日は終わりなのは間違いない

391 :
>>390
即興でこれだけ書ければ凄いと思うぞ
わくわくしてきた!
続けてくれると嬉しい

392 :
続きないのかな

393 :
続きかかれないのでしたら思いついたんで書かせてもらいます
内容は明久と美波で、多分エッチありになると思います

394 :
「え…っと…」
ある日の夕方、ウチは近所のスーパーに買い物に来ていた。両親が共働きのため、家の家事は基本的にウチが行っている。もちろん炊事もウチの担当。今日の晩御飯の材料を買いに来ている。
「今日は、何を作ろうかしら…葉月は何が食べたい?って聞いておけば良かったわ…」
メニューを考えるのって、結構大変だったりするのよね。これが食べたい!とか言ってくれると楽なんだけど。
「今日は和食にしてみようかしら、最近あんまり食べてないし。となると、まずは…」
メニューも決まり、材料を探して店の中を歩いていると、聞き覚えのある声がした。
「あれ?おっかしいなあ…今日はタイムサービスがあるって書いてあったのに、どこにも見当たらない…確かに今日のはずなんだけどなあ…」
あれって…アキだわ!アキも買い物来てたんだ!

395 :
「アキー、アキも買い物?」
「あ、美波!偶然だね。うん、そうだよ。今日の晩御飯材料を買いに来てたんだけど…美波も?」
「ええ、そうよ。」
思わぬ時にアキに会えてウチは嬉しくてすぐに声を掛けた
「ねえ美波、今日ってタイムセールじゃなかったっけ?確かにこのチラシに書いてあるんだけど…」
「タイムセール?今日は特になかったと思うけど…ねえそのチラシちょっと見せて」
ウチはアキの持っていたチラシを見た。確かに今日の日付にタイムセールがあると書かれてある。ただし…先月に。
「アキ…このチラシ先月のよ…」
「ええっ!?そんな…」
「気付きなさいよ…。ねえアキ、このチラシどうしたの?」
「…今日学校で雄二からもらったんだけど…あの野郎…珍しくこんな情報渡してくるから何かあるかと思ってたら…くそぉ!、また騙されたー!」
「あんた達…相変わらず変な争いしてるわね…」
騙す方も騙す方だけど、こんなのに騙される方もどうなのよ…ホント、アキったらバカなんだから。
…けど、そのおかげで今日はアキと二人っきりになれたんだし、ちょっと嬉しかったり。

396 :
「ねえアキ、せっかくだから一緒に買い物しましょ」
「うん、そうだね。せっかく来たんだから今日はここで買って行くよ」
「決まりね、アキは何を買っていくの?」
「うーん…今日はこのタイムセールの商品で晩御飯を作ろうとしてたんだけどなあ…どうしよう…」
「ふふ、それじゃウチが一緒に考えてあげる。」
「ホント?ありがとう美波!」
「それじゃあまずはアキの家の冷蔵庫事情を教えてもらおうかしら、どんな感じ?」
「えーと…卵はあって、それから…」
二人で一緒に店内を回る。たまに今日学校であったこと、明日のことなど話しながら、そんな何気ないアキとの買い物が続いた。

397 :
「……」
そういえば結構久しぶりな気がするわ、アキと買い物するのって。アキとの買い物…しかも一緒に晩御飯を決めながら…ってなんだか夫婦みたい///
「美波?」
「…!!あ、ご、ごめんアキ!ちょっと考え事してて」
そんなことを考えていると、ふいにアキから声を掛けられウチは慌てふためいてしまった。
「考え事?」
「あの…えと…うん!、アキと買い物をするのって久しぶりだなって」
「あ、そういえばそうだね。」
そういえば前にも同じようなことを考えたことがあったっけ、確かあれはウチがまだ日本に来たばかりの頃…
日本語が解らなくて買い物にも苦労してたっけ…。

398 :
もっふるもっふる

399 :
「…ねえアキ。」
「ん、何?美波」
「前によく買い物に付き合ってくれたことがあったじゃない」
「前に…?ああ、去年あたりの事?」
「あの時ね、ウチ…すっごく嬉しかったのよ」
「嬉しかった?」
「うん、あの頃のウチって日本語が全然だったでしょ。買い物さえも不安だったの。書いてある字が読めなくて、どれがどれか解らなくて、買っても違う商品だったなんてこともあったの」
「だからアキが買い物に付き合ってくれて本当に助かったのよ?アキが色々教えてくれたから」
そう…本当にアキはウチにいろんなことを教えてくれた。アキがいたから今のウチがいるっていっても過言じゃないのかもしれない。アキと話したくてウチは日本語の勉強を頑張った。誰かのために頑張っているアキの姿を見ると、ウチも頑張ろうって思える。
そして…人を好きになるということ。
アキがいなかったら、ウチはずっと孤独だったのかもしれない…誰にも相談できず…日本語も覚えられず…。
そんな暗闇からアキはウチを救ってくれた…。最初、あんなに邪険に接したのに…。
本当にバカで優しいウチのヒーロー。
アキが助けてくれたあの日から、ウチはアキの事を想っている。この想いが恋だと気付くのに時間はかからなかった。
「本当に…アキは…ウチに…」

400 :
あの日の事を想うたびにアキの事で胸がいっぱいになる。ウチは…アキに…
「…美波?」
「え…あっ!ごめん、アキ、急に変な事言っちゃって!」
アキに呼ばれてハッとわれに返る。ウチったらなんだか感傷的になっていたようだ。
「変な事?、…って美波!?なんで泣いてるの!?」
「ふえっ!?」
さらにいつのまにか目に涙も溜まっていたらしい。
「ええと…あのね、アキ。これは…」
「……」
ウチがなにかを言う前に
「ごめん!!美波!!」
アキがウチに謝ってきた。
「へ!?」
「僕はバカだからよくわからないけど…なにか美波にしてしまっていたんだね?だから…とにかくごめん!」
どうやらアキは自分が原因と勘違いしているみたい…
「ち…違うの、アキ。これは…そう、目になにか入ったからよ!」
「ウソだ…だって、さっきの美波、様子がおかしかったよ」
だー!もう!なんでこういう時に限ってするどいのよ!?

401 :
「僕が原因じゃないんだとしたら…美波、なにか悩みでもあったの?」
「え…と…その…」
「僕で良かったらさ…相談してよ。みんなにも。」
「だから…これは…」
ウチがなにか言い訳をいうよりも先にアキが詰め寄ってくる。なんだか周りの視線がウチ達に集まってきてるし、はやくごまかさないと…!
「アキ、ほんとに大丈夫だから心配しないで、さっきのはなんだもないって。」
「ううん、美波って一人で抱え込むところがあるから…心配なんだよ!」
…あきれた。アキったらホント、頑固なんだから…
ホント…なんでこんなに優しいの…
どうしてアキはこんなに人の事を思ってくれるんだろう…。瑞希に聞いたけど、昔からこうだったらしい
この優しさにウチは救われた…
ウチは…?ウチはアキに何をしてあげれているのだろう…?
いっつも意地はってばかりで…ウチは…
「ウチは…アキに…」
上手く言葉にできない…けどなんとなくだけど今確かに思ったことが一つ。
なにか恩返しがしたい…!ウチはアキからたくさんのものを貰った。いまさらかもしれないけど、少しでも返してお礼がしたい!

402 :
「僕が原因じゃないんだとしたら…美波、なにか悩みでもあったの?」
「え…と…その…」
「僕で良かったらさ…相談してよ。みんなにも。」
「だから…これは…」
ウチがなにか言い訳をいうよりも先にアキが詰め寄ってくる。なんだか周りの視線がウチ達に集まってきてるし、はやくごまかさないと…!
「アキ、ほんとに大丈夫だから心配しないで、さっきのはなんだもないって。」
「ううん、美波って一人で抱え込むところがあるから…心配なんだよ!」
…あきれた。アキったらホント、頑固なんだから…
ホント…なんでこんなに優しいの…
どうしてアキはこんなに人の事を思ってくれるんだろう…。瑞希に聞いたけど、昔からこうだったらしい
この優しさにウチは救われた…
ウチは…?ウチはアキに何をしてあげれているのだろう…?
いっつも意地はってばかりで…ウチは…
「ウチは…アキに…」
上手く言葉にできない…けどなんとなくだけど今確かに思ったことが一つ。
なにか恩返しがしたい…!ウチはアキからたくさんのものを貰った。いまさらかもしれないけど、少しでも返してお礼がしたい!

403 :
けど…なにをすればいいんだろう…?また今度しっかり考えようかな?。…ううん、なんだっけ…確か日本のことわざっていうのにもあった…そう、思い立ったら吉日…だっけ?いま行動しなきゃ。
「アキ」
「…!なに、美波」
ウチがアキにしてあげられること…うーん…
「……」
「美波、どうしてそんな顔して黙っているの…?やっぱり僕が原因なのかな?」
ウチが真剣に考えていると、アキがまた勘違いしちゃったみたい。はあ…今日のウチったらアキに迷惑かけてばっかりね。
…そうね。いまはむずかしく考えててもしょうがないわ。ウチにできること…。そうだ!アキにウチの料理をご馳走しようかしら。前にアキの腕前を知って、アキに負けないようにってずっと特訓してきたんだもの。いまこそ、その成果をアキに見せる時よ。
「え…と」
言おうとすると、なんだが途端に気恥ずかしくなってしまった。なんでウチったら素直に言えないんだろう…
前に葉月と三人で出かける約束をした時みたいに、アキを誘うのよ!…けどあの時のは葉月がいたから言えたようなところもあるし…。ううん、このままじゃだめだわ!素直にならなきゃ…!
「アキ!」
「は、はい!」
急にウチが元気になってアキが少し驚いたような顔をしている
…うん、この勢いで誘ってしまおう
「そのとおりよ!ウチがこんなになってる原因はアキにあるのよ!」
一応ウソではないわね
「え…それじゃあ…」
「だ、か、ら、アキには罰として…」
「…うん(ゴクリ)」
この勢いで…
「ウチの新作手料理の試食をしてもらおうかしら」
「へ…試食?それで許してくれるなら、全然構わないけど…。いつするの?」
この勢いで…
「そうね、今度のクリスマスの日、ウチでホームパーティーをやるからその時にね!」
「クリスマスの日に!?」
この勢いで…
「そうよ、クリスマスの日…」
この勢いで…ってええ!!?ウチったらなにアキをさらっと家のパーティーに誘っているのよ!?
確かにその日にウチの家はパーティーの予定があるけど!
お父さんとお母さんになんて紹介すればいいのよ!?
誘いたい男の子がいるんだけど…って完全に彼氏と思われちゃうじゃない!!勢いにまかせてなんてこと言ってんのよ!ウチは!?

404 :
こいうの好きだぜ

405 :
思いついたのを勢いで書いてたら着地点がわからなくなってきた
ちょっとだけまとめる時間ください

406 :
>>405
すっげえ俺得SS
正座して待ってる

407 :
>>405
うむ
続きを期待しているぞい

408 :
「それじゃあ詳しい日時とか決まったら連絡してね、美波」
「え…!いいの、アキ?」
「うん。特に予定とかもないしね。」
「玲さんは?」
「むしろクリスマスの日に姉さんと一緒にいるのが怖いというか…。前なんか、「アキ君、姉さんと一緒に熱い位聖夜を過ごしましょう」って言って襲われそうになったし…」
「あー…なるほどね…アハハ…」
玲さんはホントにアキが好きなんだなあ…
「美波の方こそいいの?僕なんかがおじゃまして?」
「へ?…そんなの…」
いいに決まってるじゃない。アキと一緒にクリスマスを過ごせるなんて、すっごく嬉しいわよ。
…そういえば、いままで何度もアキをこういうことに誘おうとして、恥ずかしくて言えなかったり、
変な意地はって誘えなかったりしたことがあったっけ…ウチ…そのたびに後悔して…
…もうあんな思いは嫌、せっかく素直に言えたんだもん、今回こそは…!
「いいに決まってるじゃない」
自分の想いを素直に言おう。
ウチは笑顔でアキにそう返した

409 :
>>408
訂正
×熱い位 ○熱い

410 :
今日はクリスマス。夕方、美波との約束どおり僕は美波の家の前に来ていた。
姉さんはこの日は、仕事が遅くなるらしいので、結局僕一人で来ることになった。
「……」
一人か…なんだろう…急に緊張してきた…!
いままで何度か美波の家に来たことがあるのに…それは勉強会とかでみんなで来てたからかな?
今日は僕一人、しかも美波のお父さんとお母さんがいるのか。なんて紹介されるのかな。
…同じクラスのバカな奴、とか言われたりして…
「それにしても…なんで美波は僕なんかを誘ってくれたんだろう?」
せっかくの一家の団欒なのに。僕なんかが入っていいのかな?しかも僕一人でなんて…両親に彼氏とか思われちゃうかもしれないのに。
…彼氏って…ん?なんだろう今度はドキドキして来た…!
そう今日はクリスマス。日本では(なぜか)恋人同士が過ごす日となっているあの。ここに来るまでにも何人かカップルを見ている。
そのたびに嫉妬の念を送ってやったが。
「そんな日を、僕なんかと過ごしていいのかな…美波は…」
いいに決まってるじゃない、美波はあの日笑顔でそう言ってくれた。
…もしかして美波は僕とクリスマスを過ごしたくて…?
美波はよく僕に…その…そういう期待させるようなことを言う。今回のだって。まさか美波は僕の事が…

411 :
「…ってそんなわけないか」
自分で言うのもなんだが、美波が僕みたいなやつのことを好いてくれるわけがない。前にだって美波自身からも、そんなわけない、って言われたし。
そう…そんなわけ…
あれ…なんでだろう…?なんだかすごく残念な気持ちになる…
「……」
僕はそのまま考え込んでしまった。なんだろう?この気持ちは…?どうしてこんなに悲しくなるんだろう?
そんな風にしばらく考え込んでいると
「あっ!バカなお兄ちゃん!いらっしゃいです!」
「…ッ!あ…葉月ちゃん」
美波の妹の葉月ちゃんが僕に気付いて玄関から顔を出して呼びかけてきた。
「バカなお兄ちゃん!来てくれて嬉しいです!葉月、この日のことすっごく楽しみにしてたです!」
「ありがとう、葉月ちゃん。おじゃまするよ。」
葉月ちゃんに招かれ、僕は美波の家に入って行った。
…さっきのことはまた今度考えよう。今は美波とのパーティーを楽しむとしよう。

412 :
「アキ、いらっしゃい。」
家の中に入るとエプロン姿の美波が出迎えてくれた。
「あ、美波、今日は呼んでくれてありがとう。」
「ちょっと待っててね。今、料理作ってるところだから。」
「あ…僕も何か手伝うことないかな?」
「いいのよ、今日はアキはお客様なんだから、ソファーにでも座って待ってて、もうすぐお父さんとお母さんも帰ってくるだろうから。」
「うん…わかった。楽しみに待ってるね」
料理してるところを見てつい手伝おうとしてしまった。いっつも炊事してるから、癖…なのかな?
お言葉に甘えてゆっくりさせてもらおう。それによくみると僕も知らない料理が並んでいる、もしかしたらだけど、ドイツの料理なのかな?それならやっぱり僕には手伝えないかな?
「今日は腕によりをかけて作るです!」
「あれ?葉月ちゃんも料理するの?」
「はいです!最近、葉月もお姉ちゃんに料理を教えてもらっているです!」
「へー…えらいねえ、葉月ちゃん」
「えへへ…」
僕が葉月ちゃんの頭をなでると葉月ちゃんは嬉しそうに目を瞑って、顔を綻ばせた。

413 :
「葉月ったら、アキに自分の手料理を食べさせたいって、毎日練習してるのよ」
「え?僕のため!?」
「はいです、だって…バカなお兄ちゃんは葉月のお婿さんです。自分の夫に手料理を食べさせてあげるのは、妻の務めです!」
「ええ!?」
「!?」
「お姉ちゃんは料理がすっごく得意なのに、それなのに葉月はまだ料理ができなくて…このままじゃお姉ちゃんにバカなお兄ちゃんを取られちゃうです…」
「ちょっと…!葉月!なに言って…」
「え…えーと…///」
夫婦って…美波と…僕は返事に困っていると
「アキ、その…気にしないで、ごめんね、葉月が変なこと言っちゃって!…それに…ウチの料理の腕だって、まだアキほどじゃあ…」
「へ…そ…それじゃあ僕が作ってあげよっか?美波に」
って僕は何を言ってるんだ!?テンパって変なことを口走ってしまった///
「ふえ!?いや…それじゃあわるいというか…そうだ!変わりばんこで作るっていうのは…」
なんだ!?この会話は!?僕たちは何を言ってるんだ!?
「むー…お兄ちゃん達、良い雰囲気です…やっぱりお姉ちゃんには…」
そんな会話をしていると
prrrrrr
「!!」
部屋に電子音が響き渡る、どうやら電話のようだ。
「あ…ウチちょっと出てくるわね」
電話のおかげでなんだか妙な雰囲気が解消された。
ふー…それにしてもなんだったんだろう?さっきの会話。あれじゃあまるで、美波も葉月ちゃんと同じ理由で僕に料理を作りたいって言ってるみたいじゃないか…
…へ?美波が僕に…ご飯を…?え?え?夫にって……僕に!?

414 :
なんだ…顔が熱い…///
まただ…また美波はあんなことを…
さっき考えていたことが再び頭をよぎる、まさか…だってこれって…美波は…僕のことを…
「……」
「バカなお兄ちゃん?」
「……」
また僕は考え込む。なぜだろう…そうしなきゃって思ってる。そうしないと…後悔しそうで…?…誰が…?僕が…?
美波は僕の事を…?
だとしたら…僕は…?
「アキ?」
「ッ!!みみ、美波!?」
「どうしたのアキ?呼んでも返事しないんだもん、なにかあったの?」
いつのまにか美波が僕の前に立っていた。そう、目の前に。すぐ近くにあった美波の顔を見て、僕は思わず飛びのいてしまった。
「えと…なんでもないよ!」
「そう?変なアキ。あ!そうだった、あのねアキ、パーティーの事なんだけど…」
「へ、パーティーがどうかしたの?」
「実は…今電話があったんだけど…お父さんもお母さんも…今日は遅くなるって…」
「へ?」

415 :
急な仕事でも入ったのだろうか…クリスマスだからかな?忙しいのだろうな…姉さんも今日は遅くなるって言ってたし。
「何時になるかもわかんないって、だから…先にもう始めちゃっていいってさ」
「そうなんだ…」
「パパ…ママ…」
そういうことなら仕方がない。わるいけど先に食べさせてもらおう。あんまり遅くまで待つと葉月ちゃんには大変だからね。
「それじゃ、すぐに作るわね!」
「あ、うん」
そういうと、美波は急ぎ気味に台所の方へ行ってしまった。…なんだか顔が赤かったような…?
「アキと二人っきり…!あ、でも葉月も…」ボソッ
それになにか言っていたような…?

416 :
「「「いただきます」」」
そのあと僕たちはパーティーを楽しんだ。美波の作った料理はとても美味しかった。
葉月ちゃんの作った料理もおいしくて、僕がおいしいよ、と言うと葉月ちゃんは満面の笑顔で喜んでくれた。
一緒のテーブルで料理を囲んでする話はとてもよく弾んだ。学校での話をすると、わからないからなのか、葉月ちゃんはちょびっと不機嫌な様子を見せた。
とっても楽しいパーティーだった。そんなパーティーも終わりに差し掛かったころ、とある話の途中…
「ふっふっふ、葉月には秘策があるのです」
「秘策?」
「そうです、お姉ちゃんのとっておきの胸を大きくみせる…」
「ちょっと!葉月そのことは…!」
葉月ちゃんが言おうとしたことに美波が反応し
ガタッ 
思わず身をのりだした美波はテーブルが引っ掛かり
バシャァン

417 :
「「!!」」
残っていたスープ料理が美波の服にかかってしまった。
「あ…」
「お姉ちゃん!大丈夫ですか!?」
「美波!はやく着替えないと…いやもう…」
かかった量からして下着も濡れているようだった。
「美波、拭いておくから、いったんお風呂に入ってきなよ」
「え…でも…」
「でもじゃないって、その…下着の中も濡れてるじゃないか///」
「うん…ごめんアキ。ちょっと待っててね。すぐ洗ってくるから」
「ううん、ゆっくり入ってきてもいいよ。女の子なんだから、いろいろと毎日のお手入れ?とかもしてるんでしょ」
前に美波の髪を触らせてもらった時、すごくサラサラでいい匂いがした。手入れはかかしてないって言ってたし、きっと毎日しっかりと洗い、お風呂上りにもしっかりと手入れしてるんだろう。
「ありがと、それじゃ入ってくるわね」
幸い、もう料理もほとんど食べ終わりそろそろ片づけようとしていたところだった。パーティーの最中に起きなくてよかった。

418 :
「うん、これでよし…っと。」
床掃除も終わり、僕は葉月ちゃんと美波がお風呂から上がってくるのを待っていた。すると、
「すう…すう…」
「葉月ちゃん?」
いつのまにかもう時計は9時を回っていた、葉月ちゃんにはもうつらい時間のようだ、いっぱい騒いで疲れたのもあるのだろう。僕の膝の上で葉月ちゃんは寝息のようなものをたて始めた。
「バカなお兄ちゃん…」
「なに、葉月ちゃん?」
いまにも寝てしましそうな葉月ちゃんが僕に話しかけてきた。なんだろう?
「葉月を部屋まで連れってって欲しいです…」
前にもあったかな、こんなこと。あの時はこのまま寝ちゃったけど、今回は部屋で寝てくれるようだ。あの時注意されたからかな?だとしたらお姉ちゃんの言いつけを守る、本当に良い子だなあ。
「うん、わかったよ。…よいしょ…っと」
僕は葉月ちゃんを抱きかかえて家の中を歩きだした。するとある部屋の前にさしかかった時

419 :
「お兄ちゃん…」
「なに?」
「お姉ちゃんの部屋から…写真を持ったぬいぐるみを持ってきてほしいです…」
「写真を持ったぬいぐるみ」
前にも来たことがある、ここは美波の部屋だ。写真を持ったぬいぐるみ…ってまさか…
「あのぬいぐるみか…」
前に入ってショックを受けた場所、同級生の衝撃カミングアウト。なんであのぬいぐるみを僕に見せようとしたのだろうか…
そんなことを考えてると、
「もっとバカなお兄ちゃんとお話ししたいですけど…葉月はもうおねむです…、だから…夢の中でもバカなお兄ちゃんに会えるように…あのぬいぐるみと写真を抱いて今日は眠りたいです…」
…なんであの写真を持って寝ることが僕が夢にでることになるのだろう…似てるってことなのかな…?
なんかショックだ…
まあとにかく葉月ちゃんが頼んでいるのだから持ってきてあげよう、
「おじゃまします」
部屋の主は今はお風呂に入っているが、一応挨拶をして入る。
「暗くて見えないな…」
明かりをつけてあたりを見渡す。ぬいぐるみがたくさん置いてあってそれでいてしっかりと整頓がされた部屋だった、こうして見てみると、美波って本当に女の子だなあと思う。
その中でもひときわ大きなぬいぐるみを見つけた、写真も持っている。あの…
「え…!?」
その写真をみて僕は思わず信じられないものをみたような声を出して驚いた。いや、実際少しの間信じられなかった。そこに映っていたものは
「僕…?」

420 :
そんな…なんで僕が…?だ…だって、前に見たときは…
こんな…こんな風に僕の写真を飾ってるなんて…そんなのまるで…好きな相手のことみたいじゃないか…
…!もしかしてあの時のは、なにか手違いで、本当はこの写真を!?
「ねえ葉月ちゃん…美波はいつもこの写真をここに飾っているの?」
「はいです…お姉ちゃんもバカなお兄ちゃんが大好きです…だからこうやって…」
「…………」
僕は動けなかった、頭の中が真っ白になってグルングルンと回っている。僕のバカな頭じゃ理解できてないのかな…?
いや!逆だ!僕みたいなバカでも理解できるからこんなになっているんだ…!
美波は僕の事を好いてくれていた…いつからだろう…?少なくともあの時に写真を見せようとしてくれた時からは…!
今日何度も考えていたこと、美波は僕の事が…それは確かなことだったんだ…!
今までの美波のとのことが次々と思い起こされる。
1年の時から…ずっと僕の隣にいてくれた…
思えば今日みたいなことは何度もあったじゃないか…!そのたびに…僕は…そんなわけがって…!思って…勘違いして…!美波を…!傷つけてきて…!?

421 :
「僕は…バカだ…!」
自他ともに認めるバカな僕、今までも何度も自分をバカだと思ってきたけど…!
「こんなにも自分の事をバカだと思うのは初めてだ…!!」
僕は正真正銘の大バカ野郎だ…!!
「すう…すう…すう…」
どのくらい僕はそこに立っていたのだろうか、少しなのかもだいぶ時間がたったのかもわからない。葉月ちゃんはもうすっかり寝てしまっていた。
「アキ!?」

422 :
僕の名前を呼ぶ声がする。美波…
「アキ!?ウチの部屋で何を…」
リビングに居なかった僕たちを探しに来たのだろうか?
「…!!その写真は!!あ…あ…アキ!あのねそれは」
「美波!」
「!?」
何か言おうとした美波の言葉をさえぎって僕は妙に落ち着いた口調で言った。
「ちょっと葉月ちゃんを部屋に連れて行くよ。ここで待っててくれる?」
「え…あ…うん…」
美波はなにか言いたげながらも、僕の真剣な雰囲気を察してか口を閉じてうなづいてくれた。
僕はすっかり眠っている葉月ちゃんを抱っこして美波の部屋を出た。戻ってきたときに言うことはもう決めている。
自分と美波の気持ちをハッキリさせるんだ!

423 :
部屋に戻ると、美波はベットに座り僕を待っていた。その表情どこか不安な色をしている。
僕は美波の隣に腰を下ろした、すぐそばにいる美波を真っ直ぐに見つめる。
そして美波に問いかける。
「美波、あの写真…」
「…!」
「美波は僕のことをどう思っているの?」
「…ウチは…」
その言葉を聞いた瞬間、美波は僕から目をそらしうつむいてしまった。
「…もう、あんな思いは…!」ボソッ
そしてしばらく考え込んだ後、なにかをつぶやいて、顔を上げた。その顔はなに決意をしたような表情だった。
「アキ」
「…」
僕の名前を読んだ後、美波は僕の目をみて言った。

424 :
「ウチはアキの事が好き!大好き!1年生の頃からずっと…!あの時…ウチと友達になってくれませんかと言ってくれたあの時からずっと…アキを想ってきた…けど…気付いてもらえなくて…」
1年生の時から…ますます自分に腹が立つ、けど今はそんな場合じゃない。
「わかってる、ウチがわるかったんだって…素直に言えず…アキにあたってばっかで…」
いま思い返せば、あの頃の僕は最低だったな…デリカシーの欠片もない…清水さんに怒られるのも当然だ。
「アキと仲良くなっていけたのは嬉しかった…けど…ウチはそんな関係が不安だった…アキは…ウチの事…女として見てないんじゃないかって…」
…僕は美波との関係に甘えていたのかな…ありのままで接することができる美波に…
「けど違った、アキはウチの事を…そんな風に接することができるウチのことを魅力的な女の子って言ってくれた…」
「…!美波!?それは…誰から…」
「あの時…あんた達が教室で聞いてるのをウチも…」
そうか…あの時本人に聞かれたっていうのは、美波のことだったのか…
「嬉しかった…アキがウチの事を…ウチとの関係をそんな風に想ってくれていたなんて…あの日からますますアキの事が好きになった…どうしようもないくらい…」
「…………」
美波の口から僕への想いが語られていく…まぎれもない美波の本心が…僕はその言葉を胸にしまっていく。そのたびに自分の気持ちが浮き彫りになっていく…僕は…
「ウチは一緒にいると楽しくて、バカだけど…本当に優しくて暖かくて…ウチも…ありのままの自分でいられる…アキとの関係が特別で…そんなアキが…世界で一番、好き!!」
そういうと美波は僕の胸に飛び込み、顔を埋めてきた。ちらりと見えた目には涙が光っていた。
ありがとう…美波…僕に本心を伝えてくれて…僕なんかのことを、そんなにも想ってくれて…
あとは僕の番だ…!

425 :
「瑞希は…アキは瑞希のことはどう想っているの…?」
僕の胸に顔を置いたまま美波は僕に問いかけてきた…その声は…震えていた…聞くのが怖いように。
「…」
姫路さん…確かに僕は…姫路さんのことが…けど…ようやく気付いた…ようやく気付けた…美波に抱いてるこの感情は…姫路さんへのものとはなにか違う…もっと、確かなものに感じる。この気持ちこそ、美波に伝えたいこと…
「美波…よく聞いて…」
「…」
「僕は…姫路さんのことが好き…」
「…!!」
美波がビクッと震える。そしてさらに深く僕の胸に顔を埋める…その先は聞きたくない、と言わんばかりに…大丈夫だよ、美波。
「けどね…僕が美波に抱いてる感情はもっと特別なものなんだ。」
「…!」
「僕は美波といるととっても心地いいんだ、本当の自分でいられる。そんな美波との関係が大切だってやっと気付けたんだ、僕は…美波とずっと一緒にいたい!僕は…美波のことを世界で一番愛しているんだ!
これがまぎれもない僕の本心だ!

426 :
その言葉を言い終えたとき美波の震えは止まっていた。僕は自分の胸にいる美波をじっと見ていた。
すると美波が顔を上げ上目づかいで僕を見上げてきた。
その顔は涙で溢れかえっていた。けど悲しそうな感じなんて一切なく嬉しさが伝わってくる。
「アキィ…ウチも…ウチも愛してる!アキの事…誰よりも…!」
美波はそう言って僕を抱きしめてきた。僕も美波を抱きしめ返す。僕も同じ気持ちだから。
「美波…!」
「アキ…!」
そうしてしばらく僕たちは抱きしめあった後、同じタイミングで相手の顔を見つめ…
「「ん…」」
キスをした。前にしたキスとは違う、お互いが一つになれるキス、心も体もあったかくなる…幸せなキス。

427 :
「アキ…またキスしちゃったね…」
「冗談とかじゃ…ないよね…」
「…っ!当たり前じゃないっ…バカァ…」
「「ん……ん…んあ…ぷあっ…はぁ…はぁ…ん…」」
僕と美波は何度も何度も唇を重ねた…離れてもすぐにまた唇を重ねる…離れたくない…お互いがそう言っているようだった。
そして何十回目かのキスの後、
「ねえアキ…」
「なに…美波…?」
とろんとしたような目と声で美波は僕に言ってきた
「キスの次はもう一つの…ウチの初めてを…貰ってくれる…?

428 :
wktk

429 :
何十回目→何回目 さすがに多すぎかもですね

430 :
「え…初めて…って…!」
心臓がバクバクしている。いくらバカな僕でもどういう意味か分かっている。
「ウチじゃ…ダメ?」
「…!そんなわけないじゃないか!」
「ホントに…?だって…前にアキ…ウチのこと…色気がないって…」
「……」
そいう言うと美波はどこかシュンとして横を向いてしまった。…確かにそんなこと言った覚えがある…もしかして美波は気にしてしまっていたんだろうか…なんだか無性に過去の自分を殴りたくなった…だって…
「そんなことないよ、今の美波…最高に魅力的だよ」
キスのせいだろうか…とろけるような表情で僕を誘っている美波はとても色っぽくて…すでに僕のあそこは勃ってしまっていた。正直もう我慢できそうにない。僕は美波の顔を引き寄せ軽くキスをし、ベットに押し倒し、美波の服に手をかけた。

431 :
まってました!!

432 :
「あ、ダメ!、待ってっ、アキ!」
美波の静止を聞かず、服を脱がしていく。抵抗もむなしく、美波はあっという間に下着姿となった。その姿を見て僕は…
「…綺麗」
思わずそうつぶやいてしまった。ほっそりした手足に華奢なウエスト、まさにスレンダー美人と呼ぶに相応しい美波の体は本当に美しくて、僕なんかが抱いていいのだろうかと思ってしまうくらいに。
「…ッッ!」
美波は僕に見られてるのが恥ずかしいのかベットに横たわり、腕で目を隠し押し黙っている。
そんな仕草も僕はたまらなく可愛く感じた。僕は続けざまに美波のブラジャーに手をかける。
すると美波は、そこだけは!というように僕の手をつかむが、すでに下着はずらされ、美波の胸があらわになる。
「……」
わずかに膨らんだおっぱいに可愛らしいく立った乳首、初めてみるありのままの美波の胸に僕はまたしても見とれてしまった。
「…ッ!ごめんね…アキ…小さいよね…ッ」
すると美波は泣きそうな声で僕に謝ってきた。やはり美波にとって胸は相当コンプレックスなようだ。
こんなにも可愛いらしいのに…

433 :
「謝る必要なんてないよ、美波。美波の胸、とっても可愛いよ」
「…でも…アキだっておっきい方が…」
「大きさなんて関係ない、僕は美波の胸が一番好きだよ」
「…ッ!アキ…」
好きな人の胸ってこんなにも魅力的なんだ…僕はそう思いながら美波の胸に触れる。
「んっ…!」
胸に触れたとき、美波からわずかに声がもれる、僕はそのまま美波の胸を揉んでみた。
「んぁ…ぁ…んん…ぁん…」
美波の口から淫らな声が漏れてくる、感じてるのだろうか?僕は今度は美波の乳首をつまんでみた。
「ぁんっ!」
…間違いない、感じてる。それにしても触っただけでこれって…美波ってすっごく敏感なのでは…
僕は美波の胸に顔を近づけ乳首の先端に舌を這わせる。
「ぁっ!んあぁ!」
さらにもう一つのおっぱいに手を持っていき揉みしだいてく。
「ひゃんっ!…んっ…ぁんっ…あっ…!」
「美波…感じてるの?」
僕はあえて聞いてみる
「そんなっ…こと、ぁ!…なっ…ぁん!」
あくまで強気なところを見せようとする美波、やっぱり勝気な性格だなあ、美波は。ならば…と僕は今度は美波の首筋に舌を持っていく。
「アキ!そこは…!っぁ!」
どうやら美波はここも弱いようだ、美波はそうとう感度が高いらしい。
しばらく美波の首筋を舐めまわしていく、

434 :
「ん…んんっ…んぁっ…」
さらにもう一度美波の胸に手を持っていき、さっきのように触っていく。
「んんっ!!…んぁっ!…ぁん!…んっ!んぁ!」
相当感じているのだろう、もう声を抑えることができなくなってきているようだ。部屋に美波の卑猥な声が響いていく。
「(可愛い…)」
美波の感じている姿をなんだか愛おしくなってきた僕は…
「はぁ…はぁ…アキ…?…んむ!」
再びキスをした、そして舌を美波の口の中に侵入させていく
「んちゅ…んぁ…むちゅ…ちゅぱ…」
突然のディープキスに驚いたのか美波の体がこわばる。
「美波…もっと力抜いて…」
「ん…」
ディープキスのコツは力を抜くことらしい。僕は美波を一旦リラックスさせる。
「ちゅむ…ん…ちゅぱ…ん…ぷぁっ…むちゅ…」
すると美波も舌で僕の舌に応戦してきた
「んあ…ちゅぅ…ぷはぁ!…ん…ちゅぱ…ぁん…んむぅ…ちゅぷ…ぷぁ!…はむ…」
口中の頬裏部分や歯茎などを舌でなぞったりもし始める。相手を貪るように口を交わしていった。
しばらくの間僕と美波は濃厚なキスを交わし続けた。

435 :
「んっ…ぷはぁっ!……はぁ…はぁ…はぁ…アキぃ…もっと…」
キスをやめると美波は物欲しそうな目で僕に言ってきた。美波はキスをするのが好きなようだ。
正直僕ももっと美波とキスをしていたい。が…僕の性器はもう限界を超えていた。
「美波…僕…もう…」
「アキ…。うん、いいよ…アキ…」
僕は残ってあった美波の下着を下ろす。下着はすでにグショグショに濡れてしまっていた。
「美波…こんなに感じてくれていたんだね…」
「……」///
美波が感じやすいのもあるのだろうが、僕との行為でこんなになってくれたと思うと無性に嬉しかった。
僕も自分の下着を脱ぎ、自分でも見たことがないくらいそそり勃っている性器を出す。
「ふぁ…これが…アキの…」
美波は僕の逸物を見て感嘆の声を出す
「これが…ウチに…」
「怖い?…美波」
「ううん、アキのなら…」
僕は濡れ濡れになっている美波の秘部へ自分のをあてがう。
「いくよ…美波」
「来て…アキ」

436 :
僕のペニスが美波の腔内へと挿入する。
なにかにあたる感触がした、美波の初めての証だ。そして…
ブチィ!
「んんっ!ぅぁああああああ!?」
処女膜が破ける感触とともに僕のペニスは美波の腔奥へと突き刺さった。
「んん…っっ!」
「大丈夫!?美波!?」
必に痛みに耐える美波を僕はギュッと抱きしめる。
「無理しないで、美波」
僕は美波が落ち着くまで抱きしめ続けた。
「うれしい…ウチ…アキと一つになれた…」
「美波…僕も…僕も嬉しい…」
しばらく抱き合い、美波も痛みに慣れてきたようだ
「ん…ありがと、アキ…もう大丈夫」
「うん、ゆっくり動くから、痛かったら我慢しないで言ってね」
僕は美波に気を遣いながら腰を振り始めた

437 :
「あっ…あぁっ…あぁん!…」
美波の腔内はすごくヌルヌルで、僕のによく絡んできた。こ…これは…気持ちよすぎてすぐに射精してしまいそうだ…!
「美波…美波…」
「んぁっ!アキっ!ぁあん!」
美波もだんだんと快感し始めてるらしい。美波の喘いだ声と性器の出す淫らな音が部屋中にこだまする。
「っあん!んあっ!ぁん…あぁん!」
美波の口がだらしなく開かれていく、表情がどんどんいやらしくなってきた。
そんな美波を見て僕のペニスはますます固くなっていき、腰を振るスピードもはやくなっていく。
「んあぁっ!…ゃぁん!…あぁん!…あっ!…ぁあっ!」
「美波…!美波のなか…気持ちいい…!」
「ぁああっ!…ん…アキぃ…アキ…ひゃぁん!」
僕はさらに美波の胸へと手を伸ばし、美波にさらに快感を与えていく。

438 :
「ああっ!…だっ…だめぇっ!感じっ…すぎちゃうぅっ…んぁああん!」
今日発見した美波の感じやすいところを触っていく、相当快感なようで、美波はよだれを垂らしながら喘ぎ声を発していく。
「んあっ!あきぃ!…ウチ…もうぅ…」
「み…美波…ぼくも…ぼくも…」
すでにお互いが限界を迎えようとしている…
「アキぃっ!…おねがい…ぁん!…ぎゅって…してぇ…」
「美波…」
僕は美波へと覆いかぶさると、美波を優しく抱きしめた。
「アキっ!…んぅぁ…アキぃ…!」
僕の名前を呼びながら美波も僕を抱きしめ返す
「アキぃ!…んぁ! あぁん! ぃっ!…すきっ! だいしゅきぃっ…!」
「僕も…はぁっ…はぁっ…僕も好きだ…!美波!」
「むちゅ…ちゅぱ…んあぁん!…ん…ちゅむ…んんーっ!ぷあぁ!…はぁっ…ひゃぁん!ぁん!」
抱きしめ合いながらキスをする…お互いが相手のすべてを欲しいかのように求め合う。

439 :
「美波…っ…美波…!…も…でる…!」
「むちゅ…ぷぁっ!…あきぃ…うちも…イく…イっちゃうぅ…!」
「美波っ!…美波っ…」
「きてぇっ!…あきぃっ…うちのなかに…あきの…っぱい…だしてぇ…っ!」
美波が僕を逃がさないかのようにさらに強く抱きしめる…もう…限界…
「美波っ!…で…る…!」
僕はありったけの精液を美波の腔内へと注ぎ込んだ。
「ひゃぁっ…ぁあああああああああああああああああああああああああぁっ」
今日一番の美波の嬌声が響き渡った。

440 :
いいよいいよ

441 :
連投規制がまだ続いているのか?
ここまで来れば後はEDだ頑張れ!

442 :
それとももう1回戦行くか!?w

443 :
ビュルルルルル!ドピュ!ドピュ!
美波の一番奥で僕の精子が際限無く溢れ出す。
「ふぁああああああああ…!アキの…いっぱいでてりゅぅ…!」
「ぐ…こんなに…!」
いままで出したことのないような量の精液が出ている。おしっこと錯覚するくらいの感覚だった。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ふああ…ウチの中…アキでいっぱい…」
僕と美波は繋がったまま抱きしめ合う。そしてお互いが落ち着いてきたところで僕は美波の腔口から自身の性器を抜き出した。
「あ…出ちゃう…」
美波の秘部から僕の精液が垂れ落ちる。それを美波は指ですくい取りまじまじと見つめて
「これが…アキのせーし…いっぱい出たわね…」
美波はうっとりとした表情で僕の精液を眺め
「ウチの中にこんなに出しちゃって…ちゃんと…責任とってよね…アキ…」
そう言った。僕の答えはもちろん
「当たり前じゃないか、大好きだよ…美波」
僕は美波にキスをした。とびっきりの好きを込めて。
僕と美波はそのまま抱きしめ合ったまま眠りについた。

444 :
翌朝、僕と美波は美波の両親から凄まじい説教を受けた。

445 :
終わりでいいのかな?
まだ続く?

446 :
エッチの後、アキとウチはそのまま寝入ってしまい、帰ってきた両親にその様子を見られ、すごく怒られてしまった。
けど、ウチはアキのことを本当に好きでアキもウチのことを本当に好きだと言ったら、そういう問題じゃない、未成年だからとか、避妊はちゃんとしなさい、
と言われたりしたが、ウチ達の気持ちは本物だというのが伝わってくれたのか、しばらくして説教は取りやめてくれた。
ウチはいまお母さんと朝食をとっている。ちなみにアキは…
「よくも!よくもうちの娘をおおおおおおおおおお!!」
「ぎゃあああああ!ごめんなさいいいいいい!」
お父さんから制裁を食らっている。どうやらお父さんはウチがアキに取られたのがよっぽどくやしいみたい。
ウチのことを大切に思ってくれているのは嬉しいけど…いまはアキも大切にしてあげて…
そしてウチはウチで目の前には…

447 :
「いやーまさか美波がこんなことをする日が来るなんてねー、自分の親がいる日に彼氏とエッチしてそのままぐっすりだなんて…」
「ちょっと…お母さん…!」
「で…どうだったの?彼との昨日のエッチは?」
ウチは今お母さんから質問攻めにあっている…お母さん…なんでそんなに楽しそうなの…?
「どうだったって…初めてでウチもアキも必で…あんまりよく覚えてないというか…」
「へぇ!二人共初めてだったんだー、良かったじゃない!初めての日が明久記念日で!」
「…!!?お、お母さん!?なんでそれを知ってるの!?」
「ごめんねー美波。この前、美波の部屋を掃除していたら見つけちゃって、あの日記。読んじゃダメかなー思いつつも…読んじゃった。まさかあの彼とここまで進展してるなんてねぇ…」
まさか読まれていたなんて…しかもかなり読み込んでいるっぽい。
「お母さんがあんまり怒んないのは、あの日記読んでたからかね…だって…あんなの読んだら美波のこと応援してあげるしかないじゃない。本当に…良かったわね、美波。」
「お母さん…」
ありがとう…お母さん…
「よくもおおおおおおおおおお!!」
「ごめんなさい、本当にごめんなさいいいいいいいいいいい!!」

448 :
しばらくして、アキもウチで朝食を食べ、両親にもう一回謝ったあと家に帰ることになった。
ウチはアキを見送るために玄関にアキと一緒にいる。
「ごめんね、アキ。ウチの両親とあんなことになっちゃって…」
「謝ることなんてないよ、美波。むしろわかってもらえたようで良かった…」
お父さんも最後にはアキのこと認めてくれたみたいだった…良かった…
「その…美波…帰る前にもう一回言わせて…」
「へ…なに?、アキ」
アキがなにやら真剣な顔でウチに言ってきた…なにかしら…?
「あらためていうよ…僕は、美波が好きだ!僕と付き合って欲しい!」
「…!」
そっか…ウチ達はもう恋仲なんだ…嬉しい…本当に嬉しい…アキに想いが通じた…。
「……」
「美波?」
でも…ウチはどうしてもひっかかることがあった…買い物の時に思ったこと…言っちゃいけないと思いつつも…ウチはアキにそれを言ってしまった。
「アキ…本当に…」
「え?」
「本当にウチで良いの…?」
あの日…考えてたこと、ウチは…アキになにをしてあげれるんだろう…
「ウチなんて…がさつだし…すぐアキにあたっちゃうし…」
「……」
「ウチなんかが…ウチなんかがアキになにをしてあげられるのかな…」
我ながら卑屈だと思った…けど、ウチは答えが出せず、アキに聞いてしまった…ウチ…卑怯だ…自分が答えが出せないからって…アキに…
「……」
アキは黙っている…ごめんね…アキ…こんなこと聞いちゃって…
「ご、ごめん!アキ、やっぱりなんでもない、今の忘れて!」
黙ってしまったアキをみて、ウチは不安になって話を切り上げた。そしたら…
「ハァ…」
アキにため息をつかれてしまった。さらに…
「バカだなあ…美波は…」
バカって言われた、アキに。世界一のバカに。

449 :
「バ…バカってなによ!ウチは真面目に悩んでたのよ!」
「美波」
「な…なによ…」
アキはウチにどうしてわからないんだとでも言いたげ態度で言った。
「昨日、僕が言ったことも忘れたの?美波」
「へ…昨日…言ったこと…?」
昨日、アキが言ったこと…?いったいなんのことだろう。
「僕は…美波と一緒にいると本当に楽しいんだ。ずっと一緒にいたいって思ってる。そういうことなんだよ。美波が僕になにかしてくれるって言うなら、僕からお願いすることは…美波、これからもずっと僕の隣にいてくれる?」
「…!」
…そっか…そうだった…昨日…もう答えは出てたんだ…ウチも同じ気持ち…
ずっと一緒にいたい
やっと…気づけた…アキとウチは同じ気持ちだったんだって…
ウチはアキに飛びつきアキを抱きしめた
「ごめん…!ごめんね…アキ!…ウチ…ようやくわかった…昨日のこと…」
「ううん…わかってくれたらいいんだ…美波…」
「ウチからも…ウチからもお願いする!ウチとずっと一緒にいてくれる?アキ…」
アキはウチを抱きしめている手をウチの肩に置き
「いいに決まってるじゃないか」
笑顔でそう言ってくれた。

450 :
翌日、Fクラス
「はぁ…なんで冬休みなのに学校に来なくちゃならないんだろう…」
そう、今日は冬休みなのだが、Fクラスはこんな日も補修だ。
「だったら、もっと勉強して補修なんて受けなくていいようになりなさい」
「あ…美波」
「おはよう、アキ」

451 :
教室に入ると美波が僕にあいさつをしてくれた。
「あ…えと…み、美波…昨日は…」
昨日のことを思い出して急にきょどりだす僕、だって僕たちってもう…恋人だし…
「なに?もっと恋人らしくしていたいの?…また前みたいにする?」
「前みたい…?」
「ウチが初めてアキにキスした時みたいに」
「…!いや…!あれは…また僕が異端審問会にかけられちゃう!」
「ふーん…だったらいつものままなの?せっかくウチとアキは恋仲になれたのに」
「え…そんな…僕だって美波と…」
「なんてね」
「へ?」
「確かにウチとアキの関係は恋仲に変わったわ。けどね」
「けど?」
「仲の良さはもう変わんないわよ、いままでどおり、楽しくいきましょ」
「…!美波…」
そっか…そうだよね…今度は美波に教えられちゃった…僕たちはいままで通り、ありのまま接すればいいんだ…
「そういうこと、ほら、シャンとしなさい、ネクタイ曲がってるわよ」
「あ…ありがと、美波」

452 :
「美波ちゃん、明久くん、おはようございます」
「お、なんだお前ら朝から見せつけてくれやがって」
「今日はお主ら、いつもにもまして仲が良いのう」
「…異端行為!」
「…!そ…そんなことないわよ!なに言ってんのよ…!」ギュー!
「ぐぇええ!」
み、美波!しまってる!ネクタイで僕の首がしまってるって!
「ちょっと!アキもなんとか言いなさいよ!」
「むー!むー!」
「島田よ、ネクタイで絞首しておっては明久がしゃべれんぞ」
「あ!ごめん、アキ。つい…」
「げほげほっ!ふぅ…助かった…」
「ちっ…おしいな…もうちょっとだったってのに」
「アキ…ごめんね…気がつかなくて…」
「…!」ドキッ!
僕は、いままた気づいた。美波はさっき変わらないって言ったけど、やっぱり僕たちは変わっていくんだと思う。
「今度からは気をつけるから…」
美波は僕に対してずっと優しくなった、
「ううん、気にしなくていいよ、美波」
僕は美波のことをすごく大事に思うようになった、
それがいまの僕らのありのまま、だって自分の気持ちに気づいたんだもん、これからも、変わらないようで変わっていくさ。
これから…もっと良いように!
「ありがと、アキ」
「うん!美波」
そんなふうに、僕は…美波とずっと一緒に歩んでいきたい

453 :
読んでくださってありがとうございました

454 :
いろいろまとめ
明久記念日って25日なの?←作中のセリフ的にこのあたり以降の日なのでこの日にしちゃいました。
美波の両親って?←はい想像です
どうしてエッチの時にお風呂上がりの美波の匂いをクンカクンカする描写を入れなかったの?←僕は…バカだ…

455 :
>>453
とってもよかったぜ!
文言が気になる部分もあったけど脳内補完で問題ない

456 :
初めて書いたのでおかしいところだらけでしょうが生暖かく読んでやってください
買い物のところまでしか考えてなかったのでオチに苦労しました。
自分語りしてすいません、需要がありましたらまた書きたいです。

457 :
>>456
良くやった
GJ

458 :
>>456
gj

459 :
>>367の保管庫更新されてなかったんで
今日現在までの奴で出来る限り補完したぜよ
1レス程度の小ネタは省いているが
おかしな所があれば各自で修正宜しく

460 :
>>459


461 :
うむ、やはり明久×美波は純愛が似合う

462 :
エロ抜きでいいので翔子ものを誰かやってくれんだろうか

463 :
翔子は雄二を取ったら何も残らない
雄二は翔子抜きでも行けるが・・・

464 :
誰かおらんか

465 :
いるにはいるが投下できるほどの力は無いんだ

466 :
美波ものだけど投下していいかな、美波のssこの間書かれててまたかって感じだけど

467 :
ドンと来い

468 :
ごめんやっぱりもうちょっと考えさせてくれ さすがに思いつきだけでは書けなさそうかも

469 :
>>468
期待して待ってる

470 :
投下期待age

471 :
今さらだけど、CSで見て美波にはまりました。
便乗して期待して待ってますw

472 :
明久が姫路を凌辱モノを期待

473 :
明久が美波から関節技くらって体が密着して興奮しちゃって、勃っちゃった明久のに美波が気付いて
ウチがアキのをこんなにしちゃったから…ウチが責任もって…というシチュを考えついたのだが

474 :
>>473
補習室に連れてってやるから早く書くんだ

475 :
期待ϵ( 'Θ' )϶
待ってるぞw

476 :
待ってます!

477 :
性転換もの思い付いたんでかくよー
    注意この作品は途中で終わる可能性があります

478 :
ある日のこと僕たちはババア長にある薬の実験を頼まれた。
その薬を飲んで皆一斉に倒れ、目を覚ましたら性別が入れ変わっていた!!

479 :
明(女)「なんだよあのババア全くあれ?なんでこんなに女子が多いんだろ?
雄(女)「おお明久起きたのか」
明(女)「えっだれですか?」
雄(女)「明久そこまでバカだと思って無かった俺だ坂本雄二だ!」
明(女)「えっ雄二なの!?まるで別人だねwwwあれ?雄二なんで女装してるの?」
雄(女)「女装じゃねぇよアレが無いんだよ」
明(女)「えっ!てことは!ゴソゴソない僕のがないよ!?どういうこと!?!?」
雄(女)「どういうことって、こういうことだ」
秀(女)「お〜明久起きたのじゃな」

480 :
誰か続き頼む

481 :
雄「秀吉……はいつも通りか」
秀「む、いつも通りとはどういう意味じゃ? そういえばお主らは見た目が変わっておるようじゃが」
明「それだけじゃない! 起きたら僕たちのアレがなくなってたんだよ!」
秀「アレ、とは?」
雄「アレといえばアレだろ。男にあって女にないもの、男の象徴ともいえるアレだ」
秀「いやそんなぼかして言わんでもはっきり言えばよかろうに……。――!」
とそこで秀吉は青ざめた顔で股間をおさえた。
続きどなたか

482 :
秀「ち○ポが無いぃぃぃぃ!!!....」
明「まさか秀吉からそんな単語が出るなんて!!!.......oh.....」
続きを頼むw

483 :
雄「でも見た目が変わったわけでもないし、問題ないんじゃないか?」
明「そうだよね。秀吉はこれまでどおりじゃないか」
秀「全然よくないのじゃ! ち○ぽがないんじゃぞち○ぽが!」
明「落ち着くんだ秀吉。そんな下品な言葉、女の子が使っちゃいけないよ」
秀「お主らも女じゃろうがああぁぁぁ!」
絶叫した挙句床でのた打ち回る秀吉。それと一人の見慣れぬ男子がやってきた。
姫(男)「た、大変なんです。私の体が……ってあれ、木下君? そんなに大声をあげてどうしたんですか?」

どなたか続きを。

484 :
481よく上の文見ろ容姿は変わってるぞ
あともう一人見慣れない男子いた
島(男)「な!なんなのこれーアキーどういうことよ」
明「あれ?その呼び方は美波?それでどうしたの?」
島「うちにアレが生えてるのよー!てことはアキ達は生えてないのね?」
明「えっ!美波なの?」
島姫(てことは明久くん(アキを)犯せる!)
続きよろしく

485 :
すまん484の訂正
483文をよく見ろ

486 :
明「もしかして姫路さん!?」
姫「はい…気がついたらこうなってたんです…」
美「ちょっと!なによこれ!?どうしてウチの体が…!」
さらにもう一人、見知らぬ男子が
明「み…美波?」
美「へ…?ア…アキ!?アキたちもなの…?」
姫「そうなんです、美波ちゃん、みんなの性別が入れ替わってしまったみたいなんです…」
美「そんな…そんなことが…」
明「……」
美「な、なによアキ、ウチをじろじろと見て」
明「いや…その…」
美「?」
明「美波…すっごくかっこいいね」
美「うれしくないわよー!!」
もともと同性からも告白されるくらい凛々しい美波は男性になったことで正真正銘の美男子になっていた

487 :
>>484
あれ?かぶっちゃった
>>483の続きで書いたんだけどな

488 :
もうちょっと書くね
みんながパニックになっていると
明「…!」
雄「おいどうした明久?まさか…」
そうぼくはトイレに行きたくなったのだ
明「ちょ…ちょっとぼくトイレ…」
美「な…!ダメよ!アキ!」
姫「そうです!トイレなんかに行ったら…」

489 :
僕がトイレに行こうとすると美波と姫路さんがすごいけんまくで僕を引き止めようとしてきた
明「そんな!どうして!?このままじゃもれちゃうよ!」
姫「だ…だってトイレに行くってことは…」
美「アキが女の子のあそこを…」

490 :
明「そんなこと言ってる場合じゃないよ!それに自分のなんだから別に見ても大丈夫だよ」
美「う〜じゃ…じゃあこうしましょう、ウチが一緒にトイレに行ってアキが変なことしてないか監視させてもらうわ」
姫「わ、わたしも一緒に行きます!」
このままじゃ本当にもらしてしまうかもしれないので僕は二人と一緒に向かうことにした

491 :
えーと…このまま明久×美波×姫路で書いてってもいいの?
誰か替わる?

492 :
いいぞ
尚ムッツx愛子  雄二x翔子があるともっといい

493 :
そしてトイレへとやってきた僕たち、放課後なので生徒はあまりいなかったので無事誰とも遭遇せずに来ることができた
「そ…それじゃあ、するよ//」
「ウチたちが目を抑えてふさいでおくから変なこと考えずにするのよ//」
「ど…どうぞ…明久くん//」
僕は目をふさがれたあとズボンをおろされ、そしてそのまま…
シャアアアアアア…
(これが女の子のおしっこ…//なんか…変な感じ…//)
(体は女の子ですけど…あ…明久くんがわたしたちの目の前で…//)
(お…おしっこしてる…//)
「ふう、お…終わったよ、二人とも、ズボンあげてもらってもいいかな」
「……」
「……」
「…?どうしたの?美波、姫路さん?」
おしっこが終わったがなぜか二人は僕の目をふさいだまま返事がない

494 :
(な…なぜでしょう…すごくドキドキします…)
(なんで女の子のおしっこでこんなにドキドキするのよ?//まさか体が男になってるから心も男のそれになってきてるの//?)
「あの〜…二人とも、どうしたの?」
(なに…なんか股が変な感じ…//)
(…//もしかしてこれって男の子がする…)
「二人とも!どうしたの?」
「…!あっ…ご…ごめんアキ、いま直してあげる」
ズボンを戻してもらいトイレを出る僕たち、しかしなぜだろう?二人は僕から体をそらしてこっちに向けないでいる
それに妙に息が荒いような…?

495 :
「ねえ二人とも、どうしてこっちを向かないの?」
「な…なんでもありません!気にしないでください」
「さ…さっさと教室に戻るわよ」
どうしたんだろう?あ、もしかして
「二人もトイレしたくなっちゃったの?」
「ふえ!ち…違うから、ほんとなんでもないから!」
もしかして恥ずかしがってるのかな?そりゃそうだよね、いま二人には男のあれがついてるんだから
うん、今度は僕が二人をサポートしてあげなきゃね
「ダメだよ我慢しちゃ、今度は僕がさっきの二人みたいにしてあげるから行こ」
そうして僕は二人の手をつかみ、引き返すように二人を引っ張った
「あ…!」
手を引っ張られてこっちを向いた二人、僕はつい二人の下半身を見て仰天する
「へ…!?」

496 :
そう、二人は服の上からでもわかるくらい…勃っていたのであった
「〜〜///]
「こ…これは違うんです!その…なぜかこうなってて…全然収まらなくて…わたしたちどうしていいのかわからなくて…」
思わず二人のを凝視してしまう僕
「ねえ…アキ…これどうやったら収まるの…?これじゃあ教室にいけないわ…」
ど…どうやったらって…そりゃあ…もちろん…
「一回出すしか…」
「…!?だ…出すってどうやって!?」
「助けてください!明久くん!」

497 :
どうしよう、とりあえずここにいるのはまずい、一旦保健室にでも隠れよう、今ならもう誰も使ってないはずだし
「二人とも、保健室に行こう、そこでどうするか、落ち着いて考えよう」
「わ、わかりました」
「わかったわ、はやく行きましょう」
僕たちは足早に保健室へと向かった

498 :
保健室に着き僕は二人をベットに座らせた、年のため鍵もかけておこう
「アキ…はやく…すっごくムラムラするの…」
「教えてください…どうすれば治るのですか?」
二人とも苦しそうに僕に訴えてくる、男の性衝動なんて初めてだからだろうか?我慢できないといった感じだ、それとももしやあの薬の作用なのか?
「二人ともまずはズボンを下ろして、そして…その…あれを出してもらえるかな…//」

499 :
制服は合間にもう着替えてたっていう設定でお願い
明久がズボンだったのは明久がもう女物の制服着るのは勘弁ってなったからってことで

500 :
「…//こ…これでいい?アキ//」
「こ…これが男の人の…//」
二人がズボンを下ろし、剛直したペニスがあらわになる
「えと…二人ともそれを手でしごいてみて」
「は…はい」
「こ…こう?」
二人は恥ずかしがりながらも自分のをしごき始める
「あ…はぁ…はぁ…な…なにこれ…」
「手が止まりません…」
二人とも息を荒げながら自分のペニスをしごいていく、そんな二人を見ていると僕は自分の体が熱くなっていくのを感じだ
ゴクリ…
「ねえ…アキィ…これで大丈夫なのぉ…?」
「明久くん?」
なんだ…?股が…キュンキュンする…せつない…
「アキ?どうしたの?」
「二人とも…」
「なんですか?」
僕は…なにをやろうとしてるんだ…?

501 :
「僕が手伝ってあげるよ」
「え…?ひゃぅん!アキ!?」
「あ…!明久くん?」
僕は二人のペニスをつかみ顔に近づけた
「じっとしてて…二人とも」
「そ…そんなこといったって…」
いきなりつかまれて体をのけぞらす二人、かまわず僕は二人のペニスをしごいていく
「はぁ!はぁ!明久くん…!すごく…気持ちいいです…!」
「な…なにこれ…自分でするのと全然違う…!」
二人の顔がさらに苦悶の表情へと変わっていく、そんな二人を見て僕も体がさらに熱くなっていく
「はむ!」
「ふぁあ!ア、アキ!?なにしてるのよ!?」
僕は我慢できなくなり二人のペニスを口にほうばる、
レロ…チュプ…チュポッ
「うあ…っ…すごい…アキ…腰が…浮いちゃう…!」
「気持ちよすぎます…!」
手や口で二人のペニスをしごいていく僕、二人の匂いが口から鼻から入ってくる…なんだろうこの匂い…頭がボーとしてきた…

502 :
僕はさらに一心不乱にふたりのペニスに刺激を与えていく、自分がやっていたときどうすれば気持ちよかったなどを思い出しながら
「明久くん…わたし…もう…げんかいです…!」
「ウ…ウチも…もう…はぁ…はぁ…はぁ…げ…げんかい!」
僕はスパートをかけるように二人をせめたてた
「チュパ…チュパッ…はむ…チュ〜ッ!」
シュッ、シュッ、シュッ…
口で美波のをくわえ激しくストロークし、吸い出すようにペニスをほうばる
その一方で手で姫路さんのを上下にしごく、

503 :
「あぁっ!」
「はぅっ!」
二人はとうとう限界を超え
ビュルルルルルル!
同時に僕の顔へとザーメンを噴出した
ビュルッ!ビュルルッ!ピュッ!ピュッ!
「はぁあああ…!」
「なにこれ…止まんない…!」
二人の出す量はすさまじく僕の顔は精液で真っ白にいやらしく染められていった

504 :
「…ふう、二人ともすごい量が出たね、これで…」
これだけ出せば収まっただろう、そう思い僕は二人のペニスを見る、しかし
「え…まだ全然収まってない…?」
二人のペニスは変わらずそそり勃っていた
「ごめんなさい…明久くん…明久くんのその汚れちゃった顔を見てたらまたムラムラしてきて…」
「ごめん…アキ、ウチも…」
どうしよう…もういっかい出せばいいのかな
「二人とも、それじゃあもういっかい出してみよう、そうすれば今度こそ収まるよ」
「「………」」
しかし二人は動かずにじっと僕を見つめてくる
「…?どうしたの?二人とも、はやくしなきゃ教室に戻れないよ」
「アキ…もう…我慢できない…もっとしたいの…アキが欲しいの…」
「わたしも…明久くんを…」

505 :
二人が言ってることが分からず首をかしげていると突然僕の口がふさがれた、美波の唇に
「っっ!?むちゅ…ぷはぁっ!ど、どうしたの!?美波!?」
「いいから…じっとしてて…アキ…」
そう言いながら美波は僕の首に手を回し逃がすまいとする
「ごめんなさい明久くん…」
そしてその下では姫路さんが僕のズボンを下ろし始めていた

506 :
抵抗しようとしたが、美波がさらに僕に唇を重ね舌を絡ませていく、そういしてると僕は全身の力が抜けてしまいズボン、そして下着もずらされ僕の女の子の秘部があらわになり、制服も美波がキスをしながら器用にボタンを外し僕の胸も外に出る

507 :
「ふふ、アキったら乳首たってるわよ」
「明久くん、もうここ濡れちゃってますね…」
「二人とも!どうしたの?なんだか様子がおかしいよ!」
「ウチも変だと思ってたわ、けどわかったのよ」
「わたしもようやく理解しました、男の子は狼って…こういうことだったのですね」
「ウチたちはアキが欲しくて欲しくてたまらなかったってことよ、さっきからずっとね」
「そういうことです」
「もうアキに入れなきゃ収まりっこないわ…」
「覚悟してくださいね…明久くん」

508 :
「二人とも…ちょ…待っ…」
クチュ…
「ひあぁん!」
「アキったら…今の声、女の子みたい」
「かわいいです、明久くん」
そういいいながら美波は僕の胸、姫路さんは僕のおまんこをそれぞれ同時に僕の体を舐め回していく

509 :
「どう?アキ、気持ちいい?」
「感じてますか?明久くん」
「ぁあん…ふたりともっ…ふぁ…あぁん!」
二人が与えてくる快感はすさまじくときおりせめる場所を交代しながら休まず僕の体をむさぼっていく
あまりの快感に僕はとうとう…
「はうっぁあああああ!ぁあん!」
なすすべもなくイってしまった

510 :
「明久くん…イっちゃいましたね」
「アキ…ウチら、もう我慢できそうにないわ…」
そういうと美波は意識がもうろうとしている僕に覆いかぶさり、僕のまんこへと自身のペニスをあてがう
「あう…美波ちゃんに先を越されてしまいました…」
「待っててね瑞希…ウチから行かせてもらうわ」
「み…みなみ…そんな…まさか…」
クチュ…ズチュッ!

511 :
「ひうぁああああ!!」
「わあ…美波ちゃんのが…明久くんのと…」
「すごいわ…アキの中…すっごくあったかくって…ヌルヌル…」
イったばかりで敏感な状態で挿入をされ、僕は口を開けだらんとしたまま喘ぎ声をあげる
「アキ…動くね…」
ズン、ズチュ、ヂュ、…パン!パン!パン!
「あっ…!あぁっ!んっ!ぁあっ!」
「はぁ!はぁ!アキの…ウチのに絡んで…きて…気持ちいい…!」
「ぁあっ!みなみぃっ!ひゃぅっ!んんっ!ぁぁっ!んあぁっ!」

512 :
美波は体勢を変え今度は後ろから僕と重なる
美波の動きは激しく、僕は意識が飛びそうなくらい感じていた
「はぁ…っ!はぁ…っ!どう、アキ?ウチのおちんぽ…!?」
「ひゃぁ!あん!うぁっ!…き、気持ちいいっ!すごくっ…きもちいぃっ!」
「ウチも…アキのまんこ…気持ちよすぎて…動き…止まんないの…!」
パン!パン!パコン!
僕と美波がぶつかり合う音が響く

513 :
「みなみっ!んああっ!ぼ…ぼくもう…また…んっ!い、イっちゃぅ!」
「アキ!アキ!出すわよ!ウチの…アキのなかに…!さっきよりもいっぱいっ!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
美波の動きがさらに激しくなっていく、美波は僕の体を自分の方に向け、快感に染まった僕の顔を見ながら休むことなく挿入を繰り返す
「アキっ…!出すわよ…!」
「みなみっ!!」
美波は僕の腔内の一番奥に差込みそして…
ドプッ!ドピュルルルルルル!
ビュッ!ビュッ!ピュルッ!ピュッビュルルル!
僕の腔内にありったけのザーメンを注ぎ込んだ

514 :
美波は僕の奥に差し込んだままぼくに覆いかぶさりさらに精子を出し続ける、すると接合部から精子が溢れ出てきた
「美波…こんなに出すなんて…出しすぎだようぅ…これ…絶対に妊娠しちゃってるよぅ…」
「アキ…ありがとね…ウチのを受け止めてくれて…」
美波は僕にお疲れ様と言うかのように優しくキスをした

515 :
続きかこうか?

516 :
じゃ続き書かせてもらうよ?

517 :
やっぱりアイデアが思い付かないからやっぱ無理

518 :
続き誰か書く?

519 :
職人さんの大変さを知ったw

520 :
大丈夫か?と思って見てたらちゃんとつながったw
すごすぎる。
しかも、美波から書いてくれるなんて、感謝です。

521 :
では次は姫路だな
誰か頑張れ!

522 :
美波になら抱かれてもいい

523 :
続き書こうか?
「明久くん次は私ですよ〜」
「ひっ姫路さんすっ少し休ましてよ〜」
「そうよみずきアキが壊れるわよ」←漢字がでないので平仮名
「そ〜ですね明久くんなのでこれ飲んでください(アカマムシドリンク効果最強レベル)」
「えっいいけど」ゴクゴクプッハァー
「あれ?体があれあっ熱い」
(みずきアキになに飲ましたの?)小声
(速効性の精力増強剤です)
(そっそんなの飲ましたの?)
(はい)
「二人とも?なに話してるの?」
「なっ!何でもありません(ないわよ)」
「明久くんヤリましょうよ」
「うん」
続き頼む

524 :
最近美波のss多くて嬉しい

525 :
>>523
それから僕たちは何度も激しく求めあった。

                     完

526 :
524
姫路のシーンはwwwだれかちゃんとしたのかいてよ

527 :
美波と姫路さんに搾り取られた明久か

528 :
「明久くんりましょうよ」
「うん」

そして美波はいなくなった。



529 :
ていうか姫路なんていなかっただな

530 :
姫路んだみたいでかわいそうだから誰か書いてやってくれ…

531 :
新刊出たから覗いてみたら予想外の流れに

532 :
>>475
>>482
>>519
>>528
です。
続き書いていい??
無茶苦茶だけどw

533 :
書いてください

534 :
お願いします!

535 :
四露四苦

536 :
>>532
です。
なんか希望ある?

全力でBADENDにするけど。

537 :
勝手に書いてろとしかいいようがないが
気分悪くなるもんだろうから俺は読まないよ

538 :
>>537
うわー基地外乙w

539 :
えっ…どこが?

540 :
536
姫路辺を頼む

541 :
ハッピーエンドにして

542 :
明久と美波ss流行ってるな、この二人人気だな ただたまには姫路さんのも書いてやってもいいのよ誰か

543 :
新刊にもしめじさんの出番殆どないからなぁ
試召戦争の配置上の都合とは言え明久たちと一緒に行動してないのが痛い

544 :
美波もの来てるな、俺得俺得 そういえばまだ書かれてないレアなキャラって誰があるだろう

545 :
保守

546 :
誰か姫路さんも書いてあげて!

547 :
美波と明久の書いてもいいかな、自分もこの二人好きだ

548 :
>>547
いいと思う。ぜひやってくれ
>>544
描かれてないのってあとはF、Aクラス以外じゃない?
美春とか仲林さんとか

549 :
じゃあ書くね
けどちょっと考えさせて、休みの間には書くから

550 :
下らん誘いうけなんか(゚听)イラネ

551 :
まぁまぁ

552 :
何にせよ投下されるのは喜ばしいこと
期待してるよ

553 :
新刊の内容からして
雄二×翔子 が来ると思ったんですけどねぇ・・・

554 :
>>549
正座して待ってるんだけど、まだかかる?

555 :
最初から書く気なんかあるわけねえだろこんな奴。
ただ単になんちゃって作家気取って悦に入りたいだけのクズだよ

556 :
>>555お前みたいなのがいるからやる気なくすんだよ

557 :
>>555
なんでこいつこんなこと言ってんの?どったの?クズなの?

558 :
>>550
まあこれで書く気なくしたんだろうな
投下少ないのになんで書きにくい雰囲気にしてんだよ

559 :
だが俺は信じて待つ

560 :
初心者しが多いいからね〜

561 :
誰かが職人にでもならないと過疎りすぎだろ

562 :
すっかり静かになってしまったな
なんでもいいから誰か書いてくれないだろうか…

563 :
保守
新作ほしいなあ

564 :
姫路と美波がSで明久虐めるシュチエーション思った誰かそれをヒントに書いて

565 :
もうここはダメだと思う

566 :
アンチだらけの某サイトよりいいSSが投下されるんで期待してるんだけどな

567 :
2chのスレなんぞどこも肥溜めしかないわけだが

568 :
>>564
明久がアヘ顔になるまで絶頂責め逆レイプしておまんこ奴隷にするのがいいです

569 :
保守

570 :
ほしゅ

571 :


572 :


573 :


574 :
☆こちらには新参です。SSもさほど上手くないのでご勘弁。
☆(ムッツリーニ)×工藤愛子
☆推敲ほぼなし。誤字脱字ご容赦。

575 :
 いつからだったかなー。こんな気分を持ち始めたのは。
 そりゃ、最初は面白おかしくて暴走気味なバカな君がおかしいとおもったけどさ。
 自然と1科目のボクのライバルであって、情熱溢れる“男”として見えるようになっちゃたんだよね。
 鼻血を吹きながら突っ伏す彼が面白いってよりは、愛しいって思っちゃうようになったのは……
 ……アハハ。参ったなー。またムッツリーニ君の妄想が始まっちゃったよ。
 こうなっちゃうと今日も……止まらなくなっちゃうかな……。


「……ふぅ……。明日の授業の予習も終わったし、そろそろ寝ようかな」
 明日の授業の予習を終えて勉強が一段落つくと、フゥッ……と息を吐いて背伸びをした。
 時計は12時近く。程良く部活で疲れた体には眠気が襲ってくる時間だけど、いやに眠気が遠い。性格には眠気を抑えつけるものがあるのが原因なんだけど……。
 予習の科目は保健体育。そう、僕の得意科目であって、ライバルとしているムッツリーニ君の十八番である。
 助平なムッツリーニ君の事だから、予習なんてしなくても“参考書”からの知識で700点近くも得点するんだから、真面目に勉強しているボクでも参っちゃうよ。
 ムッツリーニ君って、どんなタイプのエッチな本が好みなのかな……?どんな内容が一番そそられるのかな……?エッチな本を見て何してるのかな……
「……っ!!」
 ……参った。予習を切り上げたのがムッツリーニ君の妄想なのに、またこんな事考え始めちゃった……。
 うーん……思春期は色々と妄想過多なお年頃ってのは経験しているし保健体育の教科書にも載っていたけどさ……、これは中々刺激が強すぎるよ……。
 身体が熱い。眠気を抑える一番の原因は、全身をめぐるこの火照る身体の熱が原因。
 ムッツリーニ君にこそポーズでああいうキャラクターを作ってはいるものの、最近じゃ週に指折り数えられた位の『お楽しみ』がどんどん増えていって……
「っ、ふッ……!!駄目っ……もぅ……ムッツリーニ君っ……!」
 自室のベッドに、まるで逃げ込むように潜る。ふと考える事が空っぽになると、ポンッ、と頭に浮かぶのは鼻血を吹き出す気になる君。
 妄想で頭がパンク状態になるのはやっぱり元からのボクの性欲が強いからなのかな……?
 おかげで最近じゃ日課のようにムッツリーニ君の事を思いながらこうやって自慰にふけっちゃうんだけどね……。

576 :
「あっ……ッ!! く……、は、もう…こんな…溶けてる……!」
 普通の女の子(当然ながらボクは見たこと無いけどね)なら全身くまなく慰めた後に性器を愛でるって言うけど……コレはさすがに自分で異常だと思うなぁ……。
 パジャマの隙間からすぐさま下着の中にボクの指を滑らせると、体の熱に負けず劣らず、ボクの秘裂はドクンッ、ジュクッ……!と熱く蕩けた液体を吐き出している。
 妄想だけでこんなになる辺り……やっぱボクもムッツリーニ君に負けず劣らずの助平なのかなぁ……。
 だけど、まだまだ……。『ムッツリ』な彼はきっとすぐさまにボクの身体を落とさないだろう。じっくりとねぶるように、ジワジワと余裕を奪っていくような。鼻血を垂らしながらボクの身体を小刻みに落としていくような責めを……してもらいたい妄想に駆られる。
 妄想で一杯のそのムッツリーニ君の姿に合わせるように、ボクの指も控えめにその入口をなぞるだけに留める。身体の熱さは我慢できないのに。じっくりと高めるスタイルがボクの最高のスタイルなんだよね。
「駄ぁ……目ッ……! そんな焦らしちゃ……、ムッツリーニ君っ……! 身体が熱いよぉ……!!!」
 まだ……まだ……、じっくりとなぞられたらようやく届く入口への侵入。
「ぅ……あぁぁぁぁぁ……ッッッ!!! そこ……入って……キたぁぁぁ……!」
細い僕の指を、不器用(であろう)ムッツリーニ君の指に置き換えて、我慢に我慢を重ねたボクの膣内へと侵入させる。
 玉のように浮かぶ汗がじわりと下腹部を濡らし、耐えきれずボクはパジャマの舌を脱ぎ捨てもはや意味をなしていない下着1枚の姿となる。
 散々じらされた揚句、『ムッツリーニ君の指』が今までの焦らしを発散させるかのようにヂュグッ!!!! と音を響かせてボクの一番感じる所をまさぐる。
 絡みつく音は異常に粘着質で、ドロドロに溶けている。ボクの中も抵抗何かせずに歓迎するかのようにニチャニチャと吸いつきながらそのスペースを埋めていく。
 その度に行き場を失ったボクのおツユがピュルッ、ピュクッ……と逃げ場を求めるように体外へ吐き出されていくと、下着を通り越してベッドへと染みが広がる。
「やぁ……!! 見ちゃ駄目……、ッくハァッ!? そ…こ…はぁぁぁ……!!」
 散々ボクの中をねぶられ、弄られ、弄ばれた後、クスリと彼は笑う。
 寡黙なる性識者は女体の扱いすら短時間でマスターしてしまうだろう。
 ボクの一番好きな所を見つけたムッツリーニ君は、黒い笑みを浮かべて『一点』を責め上げる。
 右手の中指と人差し指が、奥部にある性感帯に触れるとビビクン!! と腰が跳ねる。
 どんなに拒絶の声をあげようとも『彼』の指は止まらない。いつもボクがからかっているお返しをするようにと容赦なく大好きな所を責め上げていく。
「お願いっ……!! も…駄目……イ…く……!! 指じゃ、駄目ぇ……!!」
 ふ、と。指の動きが止まる。エロに直球なムッツリーニ君だろうから、欲望のままボクへの快楽への責めを続けるかもしれないけど、頭に広がるムッツリーニ君はそうもさせてくれないらしい。
 今まで一つとしてストップの願いを聞き入れなかった『彼』は、このお願いのときだけは従順に、素直に、動きを止める。
 絶頂寸前まで高められた身体を寸止めされるその焦らしこそが、工藤愛子を屈服させ、快楽に落とす方法なのだと『彼』は知っている。
 慰めていた二本の指を引きぬくと、ドロォ……と透明な液体が糸を引いて目の前に広がる。腰の動きは止むことなく、小刻みに跳ねながらお預けを喰らった快楽を求めようと、ボクの性欲のゲージが振りきってしまっている。
「や……今日……凄く……多い……」
 日に日に感度が増しているのでは?と疑問に思っていた。
 だけど、その疑問は確信に変わっていた。火照る身体の熱、たび重なる感度の上昇、性欲増進、体液増量……etc
 数えきれない身体の変化に頭が沸騰する。
 ムッツリーニ君の妄想だけでこんなになってしまうボクなんだから、いつか思いを遂げて来るべき日が来たらどうなるのだろうか。
 そんな刹那の思考を挟みながら、ボクは身に纏うすべての衣類を脱ぎ去り、生まれたままの姿で仰向けに転がる。

577 :
「お願いぃ……ムッツリーニ君……! ボクのココに……、ムッツリーニ君のっ、ムッツリーニ君のペニス……頂戴っ……!!」
 お預けを喰らったボクの女性器は、欲求不満を体現しているみたいに左手で開かれた秘裂からビュクッ、ビュゥッ!!と粘液を押し出している。
 太ももを一杯に開き『彼』の挿入を心待ちに待つも、見立てた右手の三本の指はネチネチと入口をなぞるだけで、これでもかと言わんばかりに焦らしたてる。
 発狂しそうなほどに真っ赤になった顔と、潤んできた瞳が妄想を膨らませた自分の身体のコントロールが効かない証拠だとサインを出す中、『彼』は唐突にグッと力を込める。
 ビクッ、と身体が構えられた刹那、『彼』は満足そうにボクの中へと押し込まれた。
「イッッ!!!? ムッ……ツリーニ、君っ!!!!!」
 欲求不満で発狂しそうな体に訪れた待ち望んだ快楽に、たちまちボクの身体は飛び上がる。
 妄想で一杯になった頭は、ムッツリーニ君がボクの膣中を渾身の力で『保健体育の実技』をする行為に夢中であって、三本指がゴツゴツとイイ場所ばかり責め上げる。
「ひぃ……ッ、ちょ……ちょっと! もうちょっとペース抑えてッ!! だっめ…だよっ!! あっ……乳首ッ……、触りながらされると、ボクもうっ……!!」
 上気した身体がピンク色に染まり、スクール水着の秘焼け跡と鮮やかなコントラストを作る。焦点の合わなくなってきた身体は、渾身の膣厚でムッツリーニ君を受け止めながら、抑えきれない絶頂へと上り詰めていく。
 自然に伸びた左手は、コリコリに固くなった乳首を愛で、ズッチュズッチュと卑猥な音を響かせて部屋中にこだましていく。

「も……駄目っ!! イくっ!! あぁ…ムッツリーニ君っ!! イかせてっ!! ボクと……一緒にッ!! ぅ…ハァンッ!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!」
 ボクの懇願に『彼』は応えるように、射精寸前のソレを奥深くにズチュッッ!!! と押し当ててグリグリとねじ込み、手のひらはピンピンに勃ち上がった淫核を捏ねまわし、痛いほどに左手で乳首を摘みあげる。
 刹那、ボクの身体は達してしまった。込み上げる快楽の波が声にならない悲鳴を押し出し、腰が跳ねた途端に膣奥からまた違う物が込み上げる。
「〜〜〜〜〜〜ッくぅぅぅぅぅぅ……!!!!!」
 断末魔の様なボクの淫らな悲鳴と共に、掻き回していたいた右手の隙間より、ビュウッ!!と温かな噴水が飛び出っ……!?

578 :
えっ!? これってもしかしてっ!?
 気付いた時には後の祭り。散々自ら高めた快楽のせいで自制の効かない身体は、高々と潮吹きをしている。
「やぁッ!! 駄目っ!! 止まってぇ…ッ!!!!」
ビュッ、ビュゥウ!! プシャァァァァァァァッ………!!!
身体を捩りながら快楽を発散させていたものの、その噴水は治まらず、ようやくボクが呼吸を整えた所で治まった。
うわぁ……コレ、初めてだ……。
絶頂の後の脱力感と共に、妄想と暴走の果てに覚えてしまった新境地に、また身体が熱くなっていく。
 何度も何度もムッツリーニ君を思ってシたけど、流石に潮吹きなんてしたことなかった。
 妄想過多もここまできたら、ムッツリーニ君以上の助平って言われちゃうよぉ…。
「……お母さんに、洗濯のいい訳どうしようかなぁ……」
 身体の火照りも治まらず、びしょ濡れになったシーツに横たわりながら、再び頭の中の『彼』と、ボクは2回目のお楽しみに興じていた。

579 :
「……参ったなぁ。今日も寝不足だ……」
 朝。結局空が白み始める時間まで自慰にふけってしまい、使い物にならない位に濡れてしまったシーツを目を盗んで洗濯機にかけ乾燥機を回して証拠隠滅を図った後、ボクはいつも通りに学園へと歩いていた。
 寝不足がたたって今日の保健体育の小テスト、落とさなきゃいいけどなぁ……。
 あくびをしながら歩を進めると、かすんだ視界に映った一人の生徒。
 デジタルカメラに小柄な体格。青い髪のボクのライバル。ムッツリーニ君がちょっと歩をふらつかせながら歩いていた。
 ボクはニヒヒ、と笑うと気配をしムッツリーニ君の背後を取る。
「隙あり!」
「………!?」
 古典的トラップ。膝かっくんで尻もちをつくムッツリーニ君。
 めまぐるしく回った視線がパニックから覚めると、充血した瞳でボクを睨んだ。
「……何をする工藤愛子」
「あっはっはー! 油断しているとこういう風に……って、どうしたのその目? 体調でも悪いの?」
「………何でもない。軽い寝不足」
「寝不足……って、不摂生は駄目だよー?」
「……そういうお前こそ、少し眠たそうだが」
「うぇっ!? ま、まぁね、ちょっと今日のテストに向けて勉強を」
「……お前が保健体育のテスト勉強をするなど、まだまだ甘いな」
 ……あっ!! しまった!! 今日のテストは学年共通だった!!
 テスト勉強って言ったら保健体育って分かっちゃうじゃん!!
 勝ち誇ったようにムッツリーニ君が見つめてくる。寝不足でボーッっとしてた……
「そ、それより! ムッツリーニ君もいやに寝不足っぽいけど、何かあったの?」
 やや俯き加減に小考した後、ばつが悪そうにムッツリーニ君が口を開いた。
「………万全を期していた」
「は?」
「………俺は保健体育じゃ譲れない。万全を期すために保健体育の勉強をしていた」
「ちょ、ちょっと! さっきムッツリーニ君『勉強しているなんて』まだまだ甘いとか言ってなかった!?」
「………保健体育はプライドの塊」
「たかが小テストでムッツリーニ君が勉強するとは思えないけど……、あ? もしかして、『実技』の方の勉強とかっ?」
「………っ!?(フルフルフル)」
 ……え? 何この反応? え? まさか図星?
「あれぇ〜? 図星っぽい〜? ひょっとしてボクの事、妄想しながら勉強シてたのかなぁ〜?」
プシッ ←鼻血
「えっ!? あっ…あの? ムッツリーニ君……?」
「………何でもない、先に行くぞ工藤愛子」
「あっ!! ちょ、ちょっと!! ムッツリーニ君っ!!」
 鞄から輸血パックを取り出し、一足先に足早に走り去るムッツリーニ君。
 引き留めようにも足の速さに勝るムッツリーニ君に追いつけるはずもなく、ボクは置いてけぼりになってしまった。
 いや、それ以前にあの反応、寝不足、保健体育の勉強って……。
「……アッハッハ! なぁ〜んだ! そういう事か!」
 ボクも昨日のあれで、自分が相当助平なんだなって思っていたけど、どうやらここでもムッツリーニ君に勝てないみたいだね。
 全く……筆記試験も実技の方も、いつかボクが上回っちゃうからね?
 その時は……、きちんと実技でリードしてあげるからね?ムッツリーニ君♪
 寝不足にも負けず、ボクは意気揚々と全速力で、ムッツリーニ君を追いかけ、坂道を駈け上がっていった。
-Fin-

580 :
以上です。
文章の切れ目や改行の仕方など、色々至らぬ所はありますが
一ファンとして作品を投下出来て嬉しく思います。
バカテスSSがさらに増える事を願い。

581 :
>>574
投稿乙であります!
一部誤字があるみたい
>性格には眠気
 ↓
>正確には眠気
でもバカテスらしい雰囲気が良かったよ
またアイデアが浮かんだら書いてほしいな

582 :
(・∀・)イイネ!!

583 :
>>574
久々だな
どーも!

584 :
>>574
よかった乙

585 :
どもども。初投稿でこれだけ反応があると嬉しいです。
>>581誤字指摘thx
調子に乗って続き書いてみようかなと奮闘中。
バカテスSSが無ければ自分で書けばいいじゃないの精神で。
もう少しお目汚しにつきあっていただければこれ幸いです。

586 :
>>579
の続き、、、
あれから数ヶ月、ボクたちはいわゆる『セフレ』関係になっていた。
そして明日は3回目の予定。ムッツリーニ君、どんなテク使ってくるんだろう?明日が楽しみだ。

587 :
そのころ、ムッツリーニは、、、
ムッツリーニ「こ、これはっ!」
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3898634.html

588 :
いや、さすがにそれはナイんじゃないかな…
SSで頼むよ

589 :
☆こちらのスレ>>574の続編にあたります。
☆文章力なし、推敲ほとんどなし、誤字脱字たっぷり(?)
☆ムッツリーニ×工藤愛子

590 :
『ボクと勇気と本音の気持ち』

 気がつけば、『此処』に居た。
 恐らく校舎には誰一人と生徒は居ない、茜色の日が差す水泳部の部室内。
 部室の窓から注がれる西日に照らされ、ボクに向かい合って立っている彼が、オレンジ色に染まった顔が小さな笑みを浮かべた刹那。
「んっ……!」
 部室内にはボクとムッツリーニ君だけ。普段とはまた違う、大胆な“雄”としての本能か、ボクに触れる唇と、ねじ込まれる舌の動きは二つ名お『ムッツリ』とは程遠い、大胆なものだった。
「ふっ……、く……、チュッ……んんっ……!!」
 制服の姿同士で抱き合い、貪るような口づけ。
 脳裏を焦がすジリジリとした快楽が、やがて全身に毒を流されたようにボクの身体へと快楽が蔓延する。
 ボクの心臓がドクンドクンと鼓動を早め、薄目を開けてムッツリーニ君の顔を覗けば、楽しむような、いたぶるような、目の前の『ボク』をどう落とそうかと、熟考するような視線でボクを見ていた。
 
ニュパァ……、と突然唇が離される。
 銀色の糸を引いて、目の前の彼を見ていると、ボクの身体の疼きが増すとともに、ボーッと何も考えられなくなる。
『……大分、具合がいいみたいだな。工藤愛子』
「ひ……卑怯だよぉ……ムッツリーニ君……、こんな……激しいキス……されたら誰だって……」
『……普段から挑発したお前にも原因がある。肉食派が聞いて呆れる』
「……こんなぁ……キスですらこんな激しいのなんて、想定していないし……!」
『……嫌いか?』
「きっ……嫌いじゃないけど、その、ムッツリーニ君……、ムッツリって言われているのに、こんなテク……」
『……お前のポテンシャル的に、受け止められない訳じゃないだろう? なら、問題無い』
 
挑発するような物言いで、すっかり身も心も蕩けたボクの身体にスッ……、と右手が伸びてきた。

591 :
「……やっ……! 待って、学校じゃ……駄目……!」
『……駄目だ。俺の女体の神秘を求める精神には逆らえない』
 
伸びた右手が、ボクのスカートの内側、太ももを撫でるとビクンッ! と背筋に衝撃が走った。
快楽の旋律が脳髄を伝わり、毒針の様に身体を麻痺させてくたぁ……、とムッツリーニ君の方に顎を預ける形で寄りかかってしまう。
まるで好奇心旺盛な子供の様に、もぞもぞとまさぐる手の動きがまたたくまに性欲のボルテージを高めてしまう。
ボクは圧倒的な快楽への欲求と、募る焦燥感に涙目になりながら腰を引く形になって膝を震わせながら快楽を待っている。
『……工藤愛子。まだ太ももを触っただけなんだが?』
「……えっ……? ッ!? ばっ……そんなの、見せないで……っ!」
 そんな事をムッツリーニ君が呟く。
 意識を向ければ眼前に差し出された指先はテラテラと夕陽に染め抜かれた粘性の液体が水飴の様についている。
 無意識のうちに下着越しに溢れてしまう程、しとどに溢れさせた疼きの成果が晒されると、ムッツリーニ君の肩の上でフルフルと力なく首を横に振る。
『……壁に手を付けろ』
「……っ……!! う……うん……分かったよ……」
 さっきまで学校だからと言っていたけど、もうボクには栓ない話だった。
 溢れ切った欲情を止められず、部室の壁に手をつき荒い息を吐き『その時』を心待ちにする。
 ボクが期待に心躍らせ後ろを振り向くよりもその前に、つき出したお尻に手が伸びる。
 スカートの内側。しとどに溢れる液を受け止めていたボクの下着をズズズッ……! と、ずらされれば ニチャ……ッ…… と微かな音が響き、ボクは小さく呻きながら額を壁にゴリゴリと押し当てる。
『……前戯もいらないな……これは……』
「……ぅぅぅ……………!」
『覚悟はいいな? 工藤愛子。』
「こっ……ここまでシていて、そんな余裕……ッ……!!」
『……女体の神秘、じっくりと堪能する』
 ジィッ……、と、ファスナーが下される音がする。
 スカートを捲られ、完全に外気に晒されたボクの性器は疼きがやまない。
 グイッ、と腰に手を宛がわれ上気した肌から汗が滴り落ちた刹那。
 ジュクッ……!! とボクの性器に“何か”が触れ…………

592 :2013/10/03
「ッッ!!! ぅはぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!! あ……ぁ……? ハァ……ッ……」
 チッ、チッ、チッ……と秒針の動く音。
 白み始めた空がカーテンの隙間から見て取れる。
 なんら変わらないボクのベッドルームには、ボク自身が息を荒げながら横たわっていた。
「……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
 “また”ムッツリーニ君にたぶらかされた……。
 夢に出てくるにしろ、あんな事学校でされる夢を見るなんて……。
 ハァ……、とボクは息を吐く。ただでさえ寝不足気味なのに、夢の中でさえもムッツリーニ君にあんなことされたらっ……!
 夢の中でたっぷりと弄ばれ、期待をしてしまったボクに対して、枕に顔を押し付けて身悶えてしまう。
 
「……っ!?」
 不意に『異変』に気付いた。
 悶えて足をバタバタとベッドに打ちつけていたら、何か下半身に違和感が……、って、コレ……
「……嘘でしょぉ……ボクぅぅ……」
 男の子はエッチな夢で夢精をするとかなんとか、保健体育の授業で習ったけど……
 ……なんで、女の子のボクがこんな、パジャマまで染みるくらいにドロドロにさせているんだよぅ……、絶対お母さんに誤解されるっ……!
「……身体……抑え切れなくなっちゃてるなぁ……、ッくぅんっっっ!!!」
 季節は冬なのに身体の火照りは最高潮。
 寝汗とはまた違う、トロトロに溶けた液がボクの性器から粗相をしたように溢れ、ため息にも似た息を吐く。
 興奮冷めやらぬゾクゾクと背を震わせて寝る前にたっぷりと楽しんだ『お楽しみ』をムッツリーニ君の妄想と共に始めてしまいながら夜明けを迎えてしまった。

to be continued...
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