2013年10エロパロ219: 【久保】エロパロですよ、アザゼルさん。【保久】 (201) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【久保】エロパロですよ、アザゼルさん。【保久】


1 :2011/07/14 〜 最終レス :2013/09/22
需要がありそうなので立ててみた。
単行本は現在6巻まで発売中
アニメは二期を期待
カップリングと属性は注意書きにて必ず表記をお願いします。

2 :
>>1

今までなかったんだな〜

3 :
>>1乙やで!

4 :
これは良いスレですね
早速さくまさんの強制黄金排泄モノを所望しておきましょう

5 :
>>4
べーやん乙

6 :
ガチスカトロはこのスレで可なのか?それともスカスレ行き?

7 :
ギャグでしか使わんで欲しいがどうなることやらww

8 :
立てたのか乙
スカトロはしっかり注意書きをすれば大丈夫じゃね?
まぁ同じくギャグ以外では勘弁だがw

9 :
注意書きさえしてあればなんでもいいんじゃないかな
とはいえべーやんだけ得するようなスレでもどうかと思うので
投下する人のバランス感覚や裁量に任せるしかないw
個人的には直喰い直飲みガチべーやんでもおkだ

10 :
>>1乙!
エロパロ板自体過疎ってるからどうだろうね>需要

11 :
おぉついに立ったか…!

12 :
>>1
アザゼルさんハマった頃真っ先にエロパロスレ探したけど
立ってなくて愕然としたもんだ

13 :
>>1
読みたくて仕方なかった作品だからありがとう!
アザゼルさんって、すでに原作があけっぴろげすぎる下ネタ作品だから
いざ真面目にエロいことさせようとすると、キャラの行動が全く想像できん。
だからこそ読みたかったから、スレの発展をいのるぜ

14 :
エロパロ的にアザゼルさんのチンコがどこにあるのか
べーやんは股間まで緑なのか
その辺が気になるな

15 :
それは魔力的なものでどうにか…
べーやんに直飲みされるさくちゃんハアハア

16 :
アザゼルさんのスレ漸く立ったのか
しかしピクあたりでは普通に活況があるようだし作品供給はあるかな
個人的にはピクあたりに投下できないマニアックなアクタベ×さくまさんを書いてみたいが

17 :
マニアックアクタベさんかぁ
ザクの足で使役されるさくまさんが思い浮かんでしまった

18 :
>>15
おお…心の友よ
登場人物の関係上、人外×人間が多くなりそうだな
プレイの幅も広そうなスレになりそうで期待

19 :
私なんかアクベルさく萌え(がっつりエロ)だから渋にもサイトにも絶対投下できない…
ノマ好きな人にも腐好きな人にもなんか申し訳なくてorz

20 :
それは3Pということでよろしいか
>>17
「じゃあザクの足でちょっとオナニーしてみて」
「えっなな何言っててるんですか芥辺さん」
「仕事だから。ちゃんとローションあるから使って」
ザクの足はこんな感じに使えばいいすかね

21 :
3Pです。
べーさく前提でアクタベさんとも渋々関係もってるべーやんネタ。
アクタベさんに犯されてるのをさくちゃんに見られて「見ないでください」と泣いてるべーやんとか。
アクベルさくをどこにも吐き出せなくて悶々してたからすこしすっきりした

22 :
801はちょっとな…

23 :
801はここじゃないでしょ
それこそぴくしぷにでも出すべきじゃない?
エロパロはあくまでノーマルラブだよ
腐にこられると気持ち悪い

24 :
腐ネタの投下は801板の棚スレ誘導でいいんじゃない?

25 :
>>21
別ジャンルで男×男×女にハマってたので気持ちは分かる
801板行ってもべーさく要素で弾かれるんじゃと不安なんだよな
支部で専用の垢とって特殊タグつけるかサイトでやるのをオススメする
注意書きさえすれば、不憫べーやんなら需要あると思うよ
でもここは腐ネタまったく駄目な人も多いから住み分け大事

26 :
>>21
かなりエロく思うんだが少数派っぽいのが辛いなw
悪魔に囁かれてその妄想を文字におこす作業を始めるんだ

27 :
なぁよくよく考えたらイケメンver.でもべーやんのお口ってうんこのスメルがするんだぜ…
そのお口でキス…ゴクリ

28 :
1・スメルなんてなかったことにしてスルーする
2・むしろそのスメルを心地よく錯覚してしまうような魔力をゼルさんに使ってもらう
3・風呂場でしつこく歯磨きついでに洗いっこシチュで清潔感に転換
4・カレー食べた後
さあ好きなものをえらんでくれたまえ

29 :
3でお願いしやす

30 :
そのままやって、大腸菌的なものでさくちゃんお腹下して
べーやん一石二鳥グリモア拷問付き

31 :
むしろカレー(本物)プレイだろ…
体中に塗りたくってぺろぺろ

32 :
カレーにルールなんか無いんだね

33 :
さんざんスンドメくらってちょっとSなアクタベさんに処女奪われるさくちゃんとか妄想したりw
Sっつたって挿入しちゃったら余裕なくて焦るアクタベさんでもいいな…。
SSに出来なくてスマソ

34 :
痛い?痛いよねでも我慢して俺もずっと我慢してきたから
そろそろいいんじゃないかと思ってね
と淡々と言いながらブチ抜くんですね
わかります

35 :
>>34その勢いでSSに…!!

36 :
>>34
萌える!
そして中で出しちゃうアクタベさん…。
その後、いろんな意味でイチャイチャすればいいよ!
「なんで中で出しちゃうんですかっ!初めてなのにぃ…」
「ごめん、でも我慢できなかった」
みたいな

37 :
中田氏を控える芥辺さんもいいなぁとか思った
「さくまさんちょっと待って」
「またですか? もー途中でゴムするくらいならこのまま中で出しちゃっていいですよ」
「じゃあそうしよう 君が大学卒業するまで待とうと思ってたんだけど」
とか
他にも礼儀正しい癖に隙あらばアナルに突っ込みたがるべーやんとかもいい
SS書けるかはわからないので妄想煮詰めながら全裸待機中w

38 :
アクさく
正体捏造
芥辺さん人間じゃない
芥辺さんは古に途絶えた異教神ってことで
まったく別の条理に従う存在であればグリモアも効果はないんじゃね?
ぼくのかんがえたあくたべさん
不快な方はNG「アクさく」でよろ

39 :
力を失った戒めがあっけなく解ける。
しかし髪が一筋肌に纏わり付く様な無視できない不快感が残る。
獣の眠りに近い彼の浅い眠りは速やかに覚醒へと向かう。
神代の時代は終わったか。
何の感慨もなく状況を把握する。
鋭敏な五感を周囲に巡らす。
今まで神々の逆鱗に触れぬように細々と暮らしていた二本脚が其処らじゅうを闊歩していた。
その光景は滑稽でもあり、彼の神々の傲慢さを知れば当然の帰結とも感じた。
久しぶりに身を起こし凝り固まった筋を伸ばす。
漆黒の毛並みは久しぶりの筋肉の脈動に柔らかく揺れる。
目覚めた以上腹は減る。まず腹拵えをしなくては。
とりあえず今や霊長となったらしい「人間」の中に紛れ込ませようと己の姿を歪ませる。
幸い永劫ともいえる永い時を思考に充てる事が出来た。
一大勢力の歩調に合わせる程度の思考は可能である。
太古の世、神々とのじゃれ合いの中で戯れに姿を変える術を得ておいたがこの様な場面で役にたつとは思わなかった。
大地を踏み締める屈強な四肢は、本来の脚とは較べ様も無く頼りない二本の脚、それと引き換えに万物を掴む二本の腕へと代わる。
苛烈な日差しからも、身を切る冷気からも須らく身を護る毛皮は解ける様に無くなる。
現れた剥き出しの皮膚の感触に神経が反射的に鳥肌を立てる。
戦場となり、怨嗟の穢れで封印の力が消滅したか。
辺りには神とも人とも判断できない肉塊。血とハラワタ、糞尿で彩られた悲惨で愚かしいまでの阿鼻叫喚が広がっている。
かつての聖域、彼が封印されて以後は禁域。
この地のかつての姿は見る影もない。
己をを封じた忌々しい神々が、この地を此処まで蹂躙されることを見逃すことは、考えられない。
彼の神々は既に滅んだか、或いは、脅威にならない程度に衰退したと判断する。
解放の贄となった阿鼻叫喚を踏み砕きながら進む。
歩みを進めると先ほども感じた違和感が更に強まる。
目には見えないがまだ身体の奥底に縛鎖が残っていた。
縛りは其処までではないが、確実に喰い込み、強烈な不快感を催させる
彼の太古の神々の古典的な術とは異なる、単純だが、それ故合理的で強固な術式が更なる苛立ちを沸かせる。
愚かな。封印を完成させるため新参の神にまで頼ったか。
記憶に封印の波長と一致するものがあった。
新参ではあったが、力は強大で全てを見下していた「影」。
まだ此処まで力が封印として機能しているということは、二本脚の跋扈するこの混沌の世を当然の様に支配しているのだろう。
目的が更に定まる。
この最後の封印を解く、どんな手段を以ってでも。
幸い面識はある。
何時か相見える日は来るだろう。
傍に横たわる遺骸から腐汁が染み悪臭を放つ襤褸を拝借する。
愚者の門出は、これで良い。
こうして太古の魔獣はこの世に解き放たれた。

40 :
・・・・さん・・・べさん・・、芥辺さん。
鋭い彼の聴覚にも優しく届く、柔らかな声が耳に入る。
以前では考えられない己の緩やかな覚醒を自嘲しながら目を開ける。
「お疲れの様ですね。珈琲を入れたんですが・・・。少し眠るなら紅茶とかの方が良かったですか?」
マグカップを机に置きながら心配そうに顔を覗かれる。
「いや、いい。ありがとう」
芥辺は熱い液体を喉に流し込み眠気を紛らわす。
光の加減で微かに翠が見える佐隈の瞳を覗きこんだことがある。
危機感の無い雰囲気はあの神によく似ている。
約束の担保として凶悪な牙の並ぶ彼の口腔に腕を差し入れた間抜けな神をなんとなく思い起こす。
喰い物を手ずから渡していたのはあの神のみ。
その他の有象無象は須らく彼を恐れ近寄らなかった。
警戒心を鈍らせる表情に調子を何度も狂わされた。
彼女を「こちら側」に堕したのは、手駒の確保に他ならなかった。
「影」が生み出し捨てた「悪魔」を使役できる才能は、彼の目的に酷く合致した。
己が不要と断じた存在に害されるのはどれだけ屈辱かは想像に難くない。
彼女が来てから己の睡眠の質が変わった事を最初は酷く驚いたが、彼女を観察し直ぐに納得した。
よい匂いがするのだ。
匂いといっても彼女は香水など人工的な臭いではない。
本質が獣である己の嗅覚でもって漸く嗅ぎとれる、身体の内から薫る微かながらも自然な、匂い。
彼女の匂いは何処かあの時代の匂いに似ていたのだ。
良くも悪くも一番己の本来を晒せた、あの神代の時代の空気の匂いに。
偶然の産物ではあったが、これは最大の僥倖と言えた。
彼女を傍に置くことで、一定の周期で訪れる封印の強まりを幾分楽に迎えることが出来た。
性質の悪い気紛れの様な縛鎖の苦痛は不定期に起きる為、殆ど予兆がない。
いかな異形と云えど苦痛は苦痛でしかない。
それまでは、全知全能たる「影」が生み出した悪魔や天使どもを甚振る等して紛らわせていた。
しかし、最近は睡眠をとる程度で済む様になった。
彼女の助力もあり最近はグリモアの収集のペースも上がっている。
戦力も手駒も徐々に確保され、計画は順調に進んでいる。
ただ、先日我を忘れて久しぶりに力を出してしまい、身の内に絡む「縛鎖」を僅かだが軋ませてしまった。
いくら彼女の貞操の危機だったとは言え軽率だった。
術者と封印は繋がっていることが多い。
己が禁域から解放された事に気付かれた可能性は高い。
まだ、機は熟していない。
しかし、この生温い現在の状況が壊れる事も視野に入れなければならないだろう。

41 :
覚悟はしていたが、その崩壊の時は予想よりも速やかにそして、唐突に訪れた。
何時もの気紛れな結界の強化ではない。
身体に巣食う封印は明確な意図を以って体内を苛み、それに翻弄され芥辺自身の蓄えてきた膨大な力すら暴走し始めている。
体力は極力消費出来ないので、開かずの召喚室に行き適当な悪魔を喚ぶ事も儘ならない。
取りあえず手元にあるグリモアはアザゼルのものだった。
この際、佐隈に伝言を伝えることができる悪魔なら何でもよい。
何時もの何倍も慎重に魔法陣を描く。
暴走しかかる魔力をグリモアを通じ魔界の悪魔に慎重に注ぐ。
召喚の成功を示す冷たい光を確認し、何とか表面上は平素を装い椅子に腰かける。
「この間の悪い呼び出しはアクタベはんでっか?もうちょい人のプライベートっちゅーもんを考えてぇな」
就寝中だったのか小さな悪魔が魔法陣に布団ごと召喚されていた。
尚も不平不満を垂らす悪魔の脳天に無言で用意した生贄(冷凍豚足)を突き立てた。
「もあぎゃああああああああ!!!!!文字通りスカル○ァックでっかっ!!!???」
「時間がない。早く喰え」
最悪の事態に何も気付いていない犬面の悪魔を見てふと問う。
「・・・アザゼル、お前のグリモアの罰は犬とヤギ、どちらが多かった」
間抜けな顔を晒し、豚足を突き立てたままアザゼルが首を傾げる。
「へ?姿形を変えた奴らでっか?そんなに覚えてませんけど、覚えている限りではヤギになる奴が多かったでっせ。
たまに犬になる奴もちらほら。ああ、契約前の罰では蟲になる奴が殆どでしたわ」
小さな悪魔はとりあえず記憶に残る契約者の末路を記憶から掘り起こし答えた。
「そうか」
犬面のの悪魔は頭に刺さった豚足を抜き出し口に含んでしゃぶり始める。
まだ「影」は居場所を探知している段階だろう。
露見していればもっとも最悪の形で此処が消滅する。
「俺はこれから出かける。その間は探偵業も休業だ。お前はさくまさんをこの事務所に入らせない様に番をしろ。
今からでも良いから此処には来るなと連絡をしておけ。
さくまさんが焦れて突っ込まれたら・・・そうだな、俺がお前のグリモアの罰を受けたので回復中、とでも言え」
違和感を漸く感じたのか小さな瞳を丸くして悪魔が叫ぶ。
「・・・!なに言うてんでっか!?
アクタベはん。あんさんがワシの罰受けたなんかゆうたら自分さくにされますって!!!」
慌てて脚に纏わり付く悪魔の問い掛けを一切無視し事務所を出る。
芥辺は尚もアザゼルが脚元を必で掴み追い縋るのでそのまま蹴り飛ばし壁にめり込ませた。
哀れな悪魔は壁に血の筋を引きながら床に沈む。
皮靴の硬質の足音が消えて事務所は血濡れのアザゼル一人になった。
「なんですのん・・・訳分からんちゅーねん」
扁平になった肉塊からぶつぶつ愚痴が零れる。
視界が右半分修復された時点で一旦血濡れた手を床に擦り付け、懐の携帯に血がつかない様にする。
携帯を取り出し狭い視界に苦労しながら何とか佐隈にメールを送信した。
『さく、アクタベはんがしばらく事務所は休みにするって。今日は自宅待機や。大人しゅうしとってください。 アザゼル拝』
数分後、佐隈からメールが来る。
『分かりました。仕事再開するときは早めに連絡を下さい。何があったんですか?』
『ワシも詳しいことは知らん。とにかくしばらく事務所にも来るなって。また明日連絡するわ。 アザゼル拝』

42 :
探偵という職業上、常に何箇所か避難場所は確保している。
従業員にも一切その場所は伝えない。
そんな一室で芥辺は身を潜めていた。
兎に角この封印の力が安定するまで大人しくしていなければならない。
なけなしの体力を使い、封じの呪と陣を自身に施す。
もはや居場所を暴露するだけの力を周囲に漏れないようにするが、気休めにしかならないと思っていた方が良さそうだ。
邪魔にしかならない携帯は事務所に置いてきた為、何日経ったかは既に把握できない。
熱と痛みにに浮かされ意識は何度も飛んでいる。
激痛による意識の覚醒と喪失を拷問の様に繰り返す。
唐突に呼び鈴が鳴る。
『芥辺さん!』と佐隈の切羽詰まった様子の声が声が聞こえる。
アザゼルを最後に呼び出したのは自身だったと今更ながらに思い出す。
おそらくアザゼルと己の魔力の繋がりを追跡されたのだろう。
これでは、探偵失格だ。
無視を決め込むとノブを無遠慮に回すやかましい音が立つ。
一瞬後、轟音が響く。
扉が蝶番ごと弾け飛んだ様だ。
ベルゼブブにでも瘴気で腐食させたのだろうか。
身を隠す気力もなく諦観の境地で闖入者を迎え入れる。
身を潜めていた部屋の扉は直ぐに開け放たれた。
佐隈と悪魔二人が己をみて驚き息を飲む気配が嫌というほど感じる。
大きな黒い犬の様な獣が床に描かれた魔法陣の上で横たわっている。
あまり間近で見た事はないが、馬と同じ位はありそうな巨躯。
苦しげな荒い息使いが鋭い牙の並ぶ口から漏れている。
周囲にはズタズタに引き裂かれた見覚えのある男物のスーツの残骸が散らばっている。
一瞬この獣に芥辺が喰べられたかと最悪の想像が浮かぶが、この場にも、襤褸からも血臭等は感じない。
やはり、闇に似た雰囲気を纏うこの獣は芥辺本人としか考えられない。
これだけの巨獣が居ながらまったく獣臭すらしない。その事に背筋に悪寒が走る。
存在しないかの様に居る現実味のない異質の生物。
身体の奥底にある本能が警鐘をがなり起てている。
その警鐘を必に押しし、苦しむ獣に言葉をかける。
「芥辺さん・・・ですね?」
獣は何も反応しない。
「アザゼルさんから事情は聞きました。生贄をアザゼルさんに食べさせればもとに戻る事が出来るんですね?」
(いやいやいや!さく、どう見てもこのおっかない姿はワシの系統の罰やないって。犬ちゃうやろ!!!どう見ても魔物やろ!!!)
魔界の生物とも一線を隔す異質の気配を出す獣にアザゼルとベルゼブブは必で彼女を近付けない様押し留める。
床に気だるげに横たわる獣は一瞬暗い緋眼を三人に向けるが直ぐに興味を無くしたようでそのまま寝そべる。
ゆっくりと芥辺に近寄ろうと部屋に脚を踏み入れた時、今まで全く動こうとしなかった獣が急に身を起こした。
全身の毛を逆立て長い吻に皺を寄せ敵意と牙を剥き出しに全身で警戒を示す。

43 :
『見つけた』
不意に頭上から声が降ってくる。
以前聞いた事のある声だった。
『ん?何だこの犬っぽいの』
芥辺は敵意を剥き出しに立ち上がろうとする。
芥辺自身の力と封印の力の拮抗で淡い緋光が皮下で発生し、毛皮を揺らめかす幻想的な模様を彩る。
異形ではあったが、その姿は確かに畏敬を抱かせるに足る姿だった。
その封印の力に漸く声は得心言った様に喋る。
『おお。そういえばじじい共に泣き付かれたから手を貸してやったんだった。
お前はあの時の犬っころか』
耳触りの悪い声だけが降ってくるなか、芥辺は無言のまま打開策を探る。
『まだ若い時にした封印だから古臭いけど、しっかり働いているみたいじゃん。さすがオレ』
さも可笑しげに「影」が圧倒的な絶対者のの声で嗤う。
『感謝しろよ。オレがこの世の女の顎髭を代償にしてその封印の最後の戒めを作ったんだ。封印が完成しなかったらあの時処分されてたかもな』
そして次の瞬間光が堕ちてきた。
室内全体を覆うほどの質量すら伴う圧倒的な光の奔流。
巨大な獣はとっさに傍らに茫然と立ち竦む三人を腹の下に押し倒し、その光を彼らに浴びせぬ様盾となる。
始まりと同じく一瞬の攻撃は直ぐに収まる。
異常事態の連発の中、佐隈たちは芥辺に護られた、という状況のみ理解する。
意識を失った黒獣の体重が身体に伸し掛かり呼吸が出来ない。
身体中の骨が軋みを上げた。
にそうな程息苦しいが必の思いで身体を獣と床の僅かな隙間に圧し入れ、肺を膨らませる。
一番最初に硬直が解けた佐隈が恐る恐る語りかける。
「あ、あくたべさん?」
毛皮からは早鐘の様な鼓動だけが伝わるだけで何の反応もない。
皮膚が裂けたのか体毛を伝い落ちる赤い血糊が佐隈の白い手を染める。
『そこの女。お前この犬っころに番いにでもなったのか?オレがこいつに気が付いたのはお前を助けようとしたからだ』
本来であれば聞き惚れる美声、しかし既に、忌まわしいだけの声が降ってくる。
「何で、何でこんなことをするんですか?」
『暇つぶし』
会話が成り立っていない事は分かるが問わずにはいられない。
立場の異なるものとの対話は得てしてこの様なものかもしれない。
一歩通行のもどかしい会話。
「芥辺さんにもう構わないであげて下さい」
『は?』
「何があったのかは知りません。でも、もう止めて・・・」
無視されるかと半ば諦めかけた時、もう一度声が降ってきた。
『女、お前はこの犬と番う覚悟はあるのか?』
「それは、・・・男女の仲になる、ってこと?」
『その辺の関係は任せるが、まあぶっちゃけ、そう』
「それであなたが納得するなら。とにかくもう芥辺さんと関わって欲しくないだけなんです」
お互い言いたいことをひたすら言い合う不毛な会話。
『・・・何か興がそがれた。まだこいつも本調子じゃなさそうだったし。もういいや、帰る』
その場を支配していた圧倒的な存在感が現れた時と同じ様に唐突に消え失せる。
何が何だか理解できないままだが、兎に角、最悪の事態が終わった事に安堵する。
「芥辺さん、重いです。どいて下さあい!!」
悪魔が二人が佐隈の両脇で潰されていた為圧せずに済んだのだろう。
必で獣の腹を手で叩き意識を取り戻させようとするが全く反応がない。
仕方なく、佐隈と同じく腹の下に押し潰され気絶している悪魔を探り、彼らのソロモンリングの効果を外す。
「うわ、重っ!!」
「ぎゃああああ!!!ちょっと待って下さいよ、複眼がつぶれます潰れます!!!」
いきなり人型にされた悪魔達が悲鳴を上げている。
「あの、二人とも、落ち着いたら芥辺さんをどかして下さい・・・重くて色んなものが出そうです」
「ちょっ!!さく、大丈夫か?ぬのはあかんで!!」
どうにか先に抜け出した悪魔二人の力で獣を佐隈からどかす。

44 :
「氏は悪魔ではないからグリモアも反応しなかった、と。まあ、考えれば道理ですね」
ベルゼブブは謎が解けたとばかりに頷く。
「べーやん、アクタベはんは悪魔以外の人外ってことか?」
アザゼルは茫然と意識の無い獣の顔を覗きこむ。
「まあ十中八九そうでしょうね。こんな原初のままの獣の姿の悪魔など聞いた事がありません。氏に詳しい事を聞くのが確実でしょうが・・・」
事情を聴こうにも当人は深い眠りの中だ。
三人を護った代償に大きな背中には引き攣れる様な大きな傷口が出来てしまい、未だ僅かに滲み出る血が痛々しい。
取りあえず佐隈が水をペットボトルで何本も買ってきて傷口を洗い流し応急処置を始める。
病院に診せ様にも、外見だけは人の姿に成って貰わなければならない。
アザゼルが動物病院に、とも提案するが、この規格外の動物を診せる馬鹿は居ないと早々に却下される。
意識の回復を待つしかないだろう。
傷口の消毒だけ行い部屋にあった寝台用のシーツを何重にも胴体に巻き付け応急処置を終える。
悪魔たちには一先ず先に魔界に帰って貰い、佐隈が寝ずの番をすることになった。
まだ佐隈魔力では数日にわたる悪魔の召喚は難しい。
何かあれば直ぐに自分達を召喚する様言い残し悪魔二人は魔界へ去っていった。
佐隈は静かに眠る大きな獣を前にため息を吐く。
「何が何だかわかりませんよ、芥辺さん。お願いだから目を覚まして下さい」
ぐったりと疲れが身体に伸し掛かり、眠るなという必の内なる声も空しく彼女の意識はゆっくりとまどろみに引き摺りこまれていった。
ふと物音に目が覚める。
「芥辺さん?」
目の前に居たはずの巨大な獣がいない。
佐隈の身体には覚えのない毛布が掛けてある。
水の流れる音がするのは浴室の方からだ。
携帯で時刻を調べると既に深夜を廻っている。
血を洗い流しているのだろうか。
兎に角、浴室に入れるという事は、芥辺が人の姿に戻ったという事だろう。
彼に聞く事は山ほどある。
佐隈は彼が出てくるのを待った。
悪魔達も召喚し様かとも思ったが、芥辺の深部に関わる問題になりそうなので止める。
ぼんやりと彼の血臭の残る部屋にへたり込んで今日の出来事を思い返す。
(芥辺さんが狼みたいな獣で、訳の分からない声が攻撃してきて一杯血が出て・・・)
何が何だか分からない。
非常識にも程がある。
佐隈は思考を放棄した。

45 :
どれだけ呆けていたのか、部屋の扉が開く。
芥辺は何時も通りの姿で部屋に入ってきた。
「芥辺さん、大丈夫ですか?」
「ああ、色々と済まない」
特に苦しげのない口調に漸く安堵の吐息を漏らす。
「良かった、です。もう、ひっう・・・無茶な事はしないで・・・ひぐっ、居なくならないで・・・下さい」
緊張の糸が切れたのか、涙は出ないまでも嗚咽がもれ、言葉が紡げなくなる。
聞きたい事は色々あったが何も言葉にできなくなる。
みっともないのは自覚するが溢れた感情は既に制御出来なくなったいた。
なけなしの自制心で目から滲む雫はこぼさなかった。
圧倒的な力のぶつかり合いは、平凡な女子大生にはあまりにも衝撃が強すぎた。
ふと、佐隈の頭に芥辺の大きな掌が乗せられ犬を撫でる様に髪を掻き回す。
「本当にごめん。さくまさんは良く頑張った」
純粋な労わりの言葉に更に佐隈は毛布を握りしめ俯く。
「何も、出来なかったです。傷つく芥辺さんを見てもただ怖くて・・・」
首を横に振り否定する。
「さくまさんは出来る事をしてくれた。自分の出来る事を卑下するのは阿呆だ」
慰めでも、賛美でもなく、事実として芥辺は言い含める。
何時まで撫でられていただろうか。
佐隈の嗚咽が漸く収まった頃、芥辺が佐隈の隣に座り静かに語り始める。
「俺の身体には、今日のあいつが作った封印が残っている。俺は、これをどうにかして解きたい。
だから、佐隈さんを手駒の一つにする為、事務所に引き入れた」
佐隈は無言で大人しく聴き続ける。
「最近色々あってそいつに俺がまだ生きているってばれた。それで暫く身を隠していた」
あれに目を付けられた以上は平穏な人生は送れない。
最後に、済まない、と小さく謝罪の言葉を零す。
「良く分からないけど、芥辺さんは今日の声の人と会って封印を解かせたいんですね」
「ああ」
「それだけ分かれば・・・いいです」
佐隈は小さく震えながらも気丈に振る舞う。
「・・・それと、一つ言っておく事がある。俺はさくまさん達を庇った後も暫くは意識はあった。
まあ、あいつが妙な事を言ったみたいだが、・・・忘れてくれ」
記憶をさかのぼり、ある一言に思い当たると一気に顔が赤くなる。
「番い」の発言だろう。
あの時は無我夢中でとんでもない事を云ったかもしれない。
しかし、佐隈は本心から偽りのない言葉を発していた。
「私は・・・、後悔する事も出任せも言っていないですから」
ぽつりと佐隈は芥辺に伝える。
珍しく芥辺の表情が驚きに呆けた。
佐隈をじっと見つめる。
芥辺はこの時、人間の全てを貪欲に取り込もうとする性質を漸く本当の意味で実感した。
確かにあの混沌の時代を生き抜き霊長と足り得た生物に違いない。
口を歪め、これまで彼女に対する飢えにも似た欲求を必で我慢していた己を自嘲する。
「そうか。我慢しなくても良かったか」
「芥辺さん?」
「獣に愛を囁いたんだ。それなりの覚悟はあるんだろ?」
獰猛な笑みを浮かべ、芥辺は及び腰になる佐隈を引き寄せる。
「あの姿じゃあさくまさんが壊れそうだから、残念だけど、この姿で我慢する」
「へ?あの、芥辺さん!!??」
「まあ、俺の今の気持ちが解らないほど子供じゃないだろう?犬に咬まれたと思って諦めて」
何時通りの彼の酷く邪悪な微笑を見て、日常の一部が少し戻ったと何故か安堵する自分に呆れる。
そして、幸せな諦観というものを初めて実感する。
「私は経験がないです。芥辺さんを満足させる事が出来ないかもしれないですけど、本当に私で良いんですか?」
「さくまさんがいい」
何処までもあっさりとした芥辺の性格に、彼女は白旗を揚げ全面降伏した。
「その前に・・・せめてシャワーは浴びさせて下さい」

46 :
芥辺の血の残ったシーツ一枚引かれた床に生れたままの姿で押し倒された佐隈の心中に不安が擡げる。
「芥辺さん、あの・・・背中の傷は大丈夫なんですか?」
「ああ、ある程度治った」
少しは残っている、ということだろう。
首を持ち上げ彼の背を見ようとするがそのまま力尽くで床に戻される。
「さくまさんが気にする事じゃない。自分でした事だ」
「でも、傷が・・・」
尚も云い募ろうとする佐隈の口を噛みつくような口づけで塞ぐ。
飲みこまれた、佐隈の言葉は声に成らず全て芥辺の腹の中に収まる。
目を閉じる機会を逃したのか、佐隈は少し翠がかった瞳を白黒させる。
言葉を作っていた途中の唇は芥辺の舌の侵入を容易く許す。
温かな肉の塊が佐隈の小さな口の中を蹂躙する。
反射的に縮こまっていた舌を優しく芥辺自身のそれで突くと佐隈は恐る恐るそっと答えた。
二人の口づけは、当初の触れ合う様な柔らかさから徐々にお互いを求め合う淫蕩な唾液の交換へと変わる。
此処まで深い口づけはした事が無いのか、呼吸をすっかり忘れて息苦しげな吐息が漸く漏れる。
彼女の限界を感じ、一旦芥辺は佐隈を解放する。
舌に残る彼女の甘い残り香を唇に残る残滓ごと舐めとる。
「俺の心配をする余裕があるんだ」
答える余裕もないのか顔を真っ赤にして佐隈は俯く。
「あの、分かり、ました・・・。もう、言い訳はしません・・・」
芥辺の行為への怯えと、相反する芥辺への信頼に板挟みになっている彼女の表情は酷く彼の加虐心を煽る。
自身の身体の下にはとっておきの御馳走が横たわっている。
程良く冷えた美味しそうな果実の様な膨らみも既に捕食者の眼前に晒されている。
小さくもなく、大き過ぎもしない程良い形の佐隈の乳房に遠慮なく食らい付く。
「ひあっ!」
心臓に近い部分を噛みつかれたからか佐隈の口から小さく悲鳴が漏れるが、止める慈悲はない。
本能のままに刺激を与え彼女の欲情を煽る。
淡く色づく突端は次第に固くなりいじり易くなる。
「芥辺さん。変な感じ・・・です。すごく・・・怖い」
未知の感覚に佐隈は迷い仔の様に怯えた声で芥辺に助けを求める。
「我慢して」
にべもなく切り捨てるが、助けを求める様に差し出された佐隈の小さな手だけは包み込むようにして掴んでやる。
緊張に震えていた佐隈の肢体は、今や芥辺に与えられる快楽に震えていた。

47 :
頃合いかと佐隈の下半身に手を伸ばす。
下着などは全て脱いでおいた方が良いと忠告したので、佐隈は下着の一枚も付けていない。
柔らかな茂りをかき分けぬかるむ様に濡れた秘所に触れる。
「あ、其処は・・・」
羞恥心を取り戻したのか佐隈は思わず芥辺の手を押し留め様とする。
しかし、その手はあっさりと捕らえられ、邪魔が出来ぬ様に彼の片手一本で縫い纏めてられてしまう。
秘裂から面白い様に溢れる愛液を掬い、その上にある小さくしこる肉芽に塗りつける。
与えられる刺激は佐隈の柔らかな太股の内側の筋を快楽にひきつらせている。
既に佐隈は言葉の発せず何かに耐える様に荒い吐息だけを吐くだけだった。
苛むのはこれからだが、少し可哀そうに想い、珍しく芥辺は慈悲を与える。
暫く乳房を、舐めてそのまま下腹部へ舌を伝わせる。
細い腕を纏め上げていた手を解放し、その手今度は脚を掴む。
既に力の抜けた四肢は、端ないまでに開かせる事が出来た。
芥辺を待ち望むかの様に蠢く其処は処女に相応しい清楚さ、そしてしっかりと女の貪欲さを表す様に妖しく濡れていた。
「芥辺さん、そんなところ・・・。」
大粒の涙が零れおちる。
処女にとって視姦される屈辱如何ばかりのものか。
その事を理解しながらも、誘われる様にその温かな花弁に舌を這わせた。
甘みも、旨味もなく、ただ佐隈の味だけがする。
溢れる蜜は確かに雄を滾らせ、彼女自身を快楽に導かせる。
更に貪欲に彼女の中に舌を突き入れ肉の襞を丹念に愛撫する。
「ああっあく、たべさん、ふあっ許してぇっ!!」
指と違う、まるで擬似的な男根の様に舌で苛まれ佐隈は堪らず泣く様に悲鳴を上げた。
その悲鳴にこたえる様に、快楽に反応してしっかりと固くなっていた肉芽を血が出ない程度に噛みついた
許容量を超える快楽物質を叩き込まれ佐隈は堪らず身も世も無く涙をこぼした。
声を出そうにも喉が張り付いた様に動かず声が出ない。
愛しい人の名前が呼べない事が何より辛かった。
意識を手放しかけるが、その時両の頬を挟み込む様に叩かれる。
「さくまさんだけいくのは駄目。次は俺にも、ね」
一気にその言葉に覚醒する。
「あ・・・」
「挿れるよ」
操られる様に佐隈はこくんと頷く。
既に上を向いていた芥辺のものは彼の手で押し下げられ佐隈の秘所に慣らす様に何度も擦りつけられる。
その行為で佐隈の淫蕩さが煽られ、徐々に耐えられなくなったのか意図せず彼女の華奢な腰が誘う様に悩ましげに揺れる。
その様を確認し芥辺は彼女の中に一気に突き入れる。
泣かせるまで散々慣らした甲斐があり、彼自身は殆ど痛みを感じないで処女の膣内のキツさを程良く味わうことが出来た。
根元まで全て飲みこませ、異物を押し出そうとする彼女の心地良いだけの肉の蠕動も無視する。
ただ、彼女は、激しい痛みを感じるのか酸欠の魚の様に口を開閉し、彼から逃れる様に腰が引けていく。
痛みをこらえる様に赤子の様に両の手は握りこまれている。
「逃げないで。ほら呼吸しないと」
呼吸を教え込む様に深い口づけを交わす。
上へと逃げていた腰をがっちりと掴み、今度はゆっくり挿入を繰り返し襞の形を堪能する。
少しばかり動かしたからだろう。
彼女との接合部を見ると其処からは深紅の純潔の証が幾何学的な模様でもってシーツの上に垂れてしまっていた。
呼吸が出来る様になり、佐隈は漸く少しは痛み以外の感覚を感じる事が出来ている様だ。
「あくたべさん、なんだか・・・さっきよりとても怖い・・・です」
自分の下半身から奏でられる聞いた事のない水音。
芥辺から与えられる刺激は全てが佐隈を追い詰め善がらせる。
「も・・・、だめで す」
佐隈は堪らず白い喉を仰け反らせる。
脚は芥辺の身体が間に入っているので閉じられない為そのままの形で引くつく。
佐隈の限界を感じた芥辺はもう一度彼女の最奥まで衝いてやる。
その拍子に一気に柔らかくも窮屈な彼女の膣が芥辺のものを締め上げる。
何処までも心地よい刺激が芥辺を襲う。
そして佐隈の最奥にそのまま自身の白濁を解放した。
佐隈はその快楽を最後に意識を手放した。

48 :
「ふへ?」
間抜けな声を出し佐隈が覚醒する。
腹の上に重みがあり動けない。
良く見ると芥辺は佐隈の柔らかな腹を枕にうつ伏せに寝ていた。
まあ、昨日は彼の本性である巨体に押し潰されたのだ。この位の重さは如何程でもない。
彼の背中にはやはりまだ痛々しい傷が残っていた。
思わず引っかいたりしなくて本当に良かった、と今さらながらに安堵する。
彼の目が覚めるまではこの体制も我慢しよう。
もう一度佐隈は心地よい眠りに落ちて行った。

「神よ、何故あの穢れた悪魔使いを見逃したのでしょうか」
「ん、いや、獣と人の相の子が出来たとして、どうオレに立ち向かうか気になってさ」
「恐れながら神よ。それは多少お遊びが過ぎるのでは。彼奴等は穢れし罪人」
大天使ウリエルの諌言を遮る。
「なに、オレに意見?」
「いえ、全ては御心のままに」
全ては流転のままに。


 おわりんこ

49 :
GJ!

50 :
GJ!さくまさんは天界・魔界関係者の生まれ変わり説を支持してたから面白かった
しかし神はフリーダムだなw

51 :
GJ!!

52 :
アクさく好きとしてはたまらんかった!GJ

53 :
獣アクタベさんいいな!
人外好きだから萌えたw

54 :
GJ!!
>38 新世界の神!つか旧世界の異教神!!
また投下待ってます!

55 :
人型で慣らしてから獣姦コースですね、わかります
そういやべーやんも確か異教の神だったのに邪教として悪魔にされた可哀想な生い立ちがあったような…

56 :
悪魔はそういう成り立ち多いよな
たしか雨の神だったとか

アザゼルも成り立ちは堕天した天使だし
人に知恵を与えたたとか、恋したとかで、仲間と一緒に堕天しちゃったりと
意外に板的には職能も含め美味しい役柄ではあるんだよな

57 :
しかし初代から931世までくるともう悪魔生活の方が体に馴染んでそうだね

58 :
魔法少女の格好してる佐久間さんがみんなの前でうんち漏れちゃううううってのはないの

59 :
>>58
ベルゼブブさん こんなとこで何やってんすか

60 :
6巻かなんかで性交したものはアザゼルさんの能力で分かる、みたいなのあったけどさくちゃんが処女じゃなくなったらどういう反応するんだろうかw
アザゼル「オニーアクマー!さくの処女はわいのやっ(される」
べーやん「アクタベさんは紳士だと思いましたが意外ですねぇ(このスカヤロウ、クソ塗りたくってやんぞ)」→やっぱりされる
マンダ「やはりアクタベ氏は武士!メスを這いつくばらせて情交だったのであろうな!」→される
アンダイン「このビッチ女あああ!ワタシのアクタベさんに手を出すなんて3000年早いんだよォォォ!」
アンダイン以外がされるイメージしか思い浮かびませんでした

61 :
マンダはんってマゾなんだったら、女に虐げられるのが一番気持ちいいんでしょうか

62 :
マンダはんのドMって、単純に痛いの気持ちいいだけじゃなくて
武士の誇りを持つ自分が屈服させられちゃうなんてビクンビクンも含んでいるような
そういう意味ではあんなに見下してる女に踏まれるなんて最高のご褒美じゃね?

63 :
>>60
脳内再生率ハンパないwwww

64 :
ひときわウザいのにアンダインさんはされたことがないんだよなぁw

65 :
ぬめっとするのがすごく嫌だから制裁を加えることすら嫌なんじゃないか?w

66 :
アクタベさんは「新しい助手の暗堕陰さん」が実は悪魔アンダイン、っていつさくまさんに言ったんだろう
原作でもさっくりスルーされてて気になる
というか、どうせばらすなりばれるなりするのに、わざわざ「新しい助手」って紹介したところにモヤモヤするw
もっとモヤモヤするのは悪魔が全員優一だのめぐみだのって日本人名前なとこだけど
ベーやんちの年寄りとかベルゼブブ五右衛門とかなのか
しかしアンダインが三千才オーバーですでに「めぐみ」な以上、長老格あたりが逆に「超海(スカイ)」系統だったりして
アクタベさんも早く名前出てきたらいい…ような、むしろ無い方がいいような
光太郎や藤井やヒモティが味っ子やらエースやらイチゴのパロなあたりから
髪型・職業つながりで新一だの一だのもあり得なくもないけどとりあえず「芥」が名字で「辺」が名前てのは無いと思いたいw
現段階では「アクタベさん」「さくまさん」呼びがともかく萌える

67 :
エロパロてきに「ベ」さんはなんというか・・・こうね
萎えませんよええ
でもねぇwww

68 :
アッちゃんが誘拐した子すごく好みなんだけど再登場しないかな

69 :
ちょっとさくちゃんかわいそうな妄想が炸裂した

ゼルさん直々に眼鏡かけさせて疑似さくちゃんとしてバッコバコに犯して欲しいところ
ダブルさくちゃんで3Pも美味しい
それを撮りながら「アザゼル君そろそろ強制排便させますよ!もういいでしょ?いいですよね?」とエキサイトするべーやん

70 :
鬼畜タベさんについて本気だして考えてたら3時間も経ってた↓↓
しょじょにいきなり突っ込むのも良いけど、あえて気絶するまでゼンギするとか
どうだろうか?
そんで気絶したところで突っ込んで、さくちゃん覚醒。
「ぁ、ゃあ!」
「起きたの、さくまさん」
「あくたべさ・・・挿入って、んぅ、痛っ」
「大丈夫だよ。さっきさんざん慣らしたから。すぐ、気持ち善くなるよ」
「あっ、あぁ!ふぁあああん!!!」

とか、ハジメテから淫乱にしつけるという妄想ができた。

71 :
>>70
滾った
つ、続きはどこですか…

72 :
>>70
良いね!さくまさんはベロチューくらいで気絶するような子でいてほしい。

イブニングネタバレ?になっちゃうんだけど前の
「助けてアクタベさん」の後のやり取りが気になる。
今の号だとフェードアウトしてるけど
「ありがとうございます、アクタベさん!お礼になんでもします!」
「じゃあ(お好きなアクさくプレイをどうぞ)で」
「!?」
みたいなやり取りがあればいいなぁ…。
自分はさくちゃん処女でスマタとか一緒にお風呂とか考えたけど。
ギリギリプレイをして調教後に処女食われてもおいしいよね、アクタベさん無しでは無理な体になっちゃったさくちゃんとか

73 :
あの事務所には風呂とかあるんだろうか。
アクタベカスタマイズ部屋があるから風呂やベッドの一つくらいあってもおかしくないよね。
あと話変わるけど、べーやんのうんこ癖は性欲と繋がってるのだろうか?その辺がすごい気になるw
スカトロと言われて怒ってたし、なんか目の前にすっぱだかの女とうんこが転がってたら
うんこ優先しそうな気がするんだよな。
以下ちょっとスカっぽいべーさく話注意↓

たとえばさくちゃんが漏らしてひぐっ…ひぐっ…ってなってたとき
「わぁ美味しそう!」なのか「たまらなく色っぽいですよさくまさんさあ今すぐ脱がしてさしあげますよ」なのか
どっちなんだろう
お腹グウグウ鳴らしながらやっぱり性欲取ってたら萌えるんだけどなぁ

74 :
「食べないでください、止めてください」ってさくまさんが泣きながら
クンニとアナル舐めでビクビクしたり
処女喪失がスカトロデビューに落ち込むさくまさんも良い

75 :
アクタベさんはうなじフェチだといいと思います

76 :
ベーさくで
エッチが気持ちよすぎて失禁して飲まれちゃうさくまさん
その後、お尻を舐めたがるベーやんに「だめっ!そっちだけはダメぇ!」とか
「ちゃんと拭いてます!ついてませんよっ!」とか
スカトロ属性はないけどベーさくは可愛い

77 :
べーさく限定でライトスカ属性に目覚めた人は多そうだw
問題はべーやんの食欲が優先してる時にどう性欲に持って行くか…

78 :
べーやんに満腹するまでペロペロされて、新しい世界に目覚めちゃうさくまさん
イキまくって力尽きたところで、食欲が満たされたベーちゃんに更に美味しくいただかれるといい

79 :
スカは厳しいが期待

80 :
大は無理だが、小ならいける
もちろんべーさく限定だ
2重の意味で美味しくいただかれるさくまさん期待
べーやんは貴族だから、きっと残さず綺麗に平らげてくれますよね!

81 :
べーやんがウブそうに見えるのは緊迫感のないあの髪型と顔のせいだろうか
一回女の味を知ると突っ走って止まらなくなるタイプだといい
とまらなくなったべーやんにさくちゃん涙目展開

82 :
アザゼルさんの同人誌増えたなぁ
通販サイトに専用コーナーできてたぞ

83 :
アニメ化二期決定してもっともっと活性化してほしい
みんなエロエロになりますように・・・人

84 :
悪魔使い的な意味で処女をキープさせないといけないから、最後までしないけど
それ以外は躾きっているアクさくが読みたいです

85 :
>>84
禿同
スマタしたりBくらいとか大人のおもちゃでぬれぬれさくちゃん、足とか口とかおっぱいでお手伝いも見たい

アクタベさんとさくちゃんがくっついて悪魔達がドン引きするぐらいイチャコラする電波を受信しました。
魔界で「もうやってられへんわ…さくぅ…」とか「さくまさんがあの悪魔に取られて…ピギャー!」とか。
べーやん、アザゼルさんで結託してさくちゃんを取り返すとかしてほしいなぁ

86 :
>>84
アクタベさん童貞かよ

87 :
処女童貞しか悪魔使いになれないとかだったらエロパロ的に面白い
あの邪悪オーラで童貞ってw

88 :
ヤリマンのマリアも一応悪魔使いだから処女とかって関係ないんじゃねえの

89 :
>>88
悪魔使いにとって処女は撒き餌みたいなもんかな?

90 :
そういやゼルさんとマリアってやっぱりやってたのかな
あの二人がプラトニックだったらそれはそれで萌えるww

91 :
>>90
マリアのヤリマンビッチにメロメロだったりしてねw
しかし最中にさくちゃん思い出してしまったりする純情なゼルさんでもいつものゼルさんでも良いですヨー。
マリアさん再登場しないかなぁ

92 :
マリアには妙に亭主関白ぶってる割に従順そうなアザゼルさんとか想像するとかわいいよな
無理だとわかってるけどマリア事務所に来ないかね
ヒロインの座が脅かされそうで焦るさくまさんとヤリマンでトラブル起こすマリアが見てみたいw

93 :
悪魔と関わると必ず不幸になるけど、処女ならそれが回避できるーとかで
アクタベさんがさくちゃんの貞操を守るためにゼルさんや変態をボッコボコにするけど
自分の中の奪ってしまいたい欲求と葛藤するとかおじさん見てみたいな

94 :
なかなか話のわかるおっさんである

95 :
人間と悪魔のセックスについて神はどう思っているのか
異種姦とか二次元みてえでおもしれえから大いに結構好きにやれとか思ってるのか

96 :
「あっアザゼルさんがめずらしくPCに向かってる! だめですよ変なサイ見ちゃ!」
「何言うてんのこのボケさく! ワシはエロパロ板デビューしたんですわ、まー読んどいてください!エロサクセスストーリー『きたったでアザゼルさん』を!」
(うわ…なんというメアリー・スー…文章じゃないこれ…本スレだけじゃなく誤爆と愚痴スレまで荒れてる…しかも乱闘スレまで動きだしそう…)
「アザゼル君、君のSSには品がない。 さあ読んでみてくださいよ、このベルゼブブのSSを」
「投下してるスレの種類が言われなくてもわかる気がするんで読みません。そういう趣味ないんで。アクタベさ〜んアザゼルさんとベルゼブブさんがきもちわるいんです〜」
「さくまさんこれ読んでくれないかな」バサッ
「はいはい…ちょ、これって!!」
「…俺が書いたSS」
ほっしゅほっしゅ

97 :
原作バレになっちゃうから改行するが







魔界キヨコがスゲー可愛くてびっくりした。
キヨコのDVが嫌なのは解るがアザキヨ良いカップルだと思ったw
親公認だったし。
あっちゃんのちんこ踏むぐらいの女王様なキヨコが見たいw
セクロスの主導権はキヨコなんだろうなぁとか考えてみたり。

98 :
まあ騎乗位大好きだもんなあゼルさん

99 :
しかも中の人が、くぎゅときたもんだ・・・>キヨコ

100 :
くぎゅビッチたまんねえな

101 :
アザキヨエロは難しいな…あのモモヒキ問題がある
べーやんも下半身がどうなってるかわからないし
マンダはんは気持ち悪いエロしかできそうにない
アンダインは人間に化けられるからいいけど
実はアザゼルさんでエロってむずかしくないか?

102 :
>>101
人間界Verという便利な機能があるジャマイカ

103 :
それを言うなら魔界Verではもしくはソロモンリング解除Ver
べーやんの手見るとやっぱチンコも緑でイボ付きなんだろうかと考えてしまう

104 :
ゼルさんも人間に変身できたりするのかな
チーマーっぽいゼルさん見てみたいわ
ゼルさんのはヤギとかそっちか?
蠅のペニスってどうなってるんだろうとかも気になる

105 :
べーやんのチンコが緑のいぼいぼついてて気持ちよくなっちゃってるさくまさんのエロ同人誌読んだわ
アザゼルさんの男性陣、悪魔と悪魔より悪魔らしい男だから美味しいな…

106 :
陵辱系とか陵辱系とか陵辱系とかな

107 :
ゼルさんは以外と優しそう
でもアクタベさんとべーやんはスイッチ入ったらとんでもない鬼畜行為に及びそうで怖い
べーやんはそっち方面のプレイかと思ったけど
考えてみたら食欲優先になるからもったいなーいってなるよな
セックスどころじゃなくなったらさすがのさくちゃんも飛び蹴りくらいかましそうだ

108 :
さくまさん初めて召還部屋入ったときなんか変な拷問器具とか薬品とかおいてあったのに
よくどんびかなかったよな普通の人間なら扉あけた瞬間見なかった事にして逃げるよ

109 :
マンダはんは後背位が、あっちゃんは騎乗位が大好きって言ってるけど
アクタベさんとかべーやんとかはどうなんだろう
それこそべーやんは尻の方が好きそうだけどさ

110 :
尻がやりやすい体位ってなんだろう?
どれでもあんまかわらんものなのかな

111 :
職能って使いやすいよなあって考えてみる
淫奔・誘惑(言わずもがな)
暴露(「気持ちいいなら気持ちいいとおっしゃい」的な。あとスカ)
嫉妬(ロリにも巨乳にも出来る)
忘却(やった記憶を食わせて、心は処女、体は淫乱状態に)
傲慢(何回も処女がいただけます)
隠匿(監禁・調教)
模倣(ダッチワイフ制作?)
怠惰(あの状態ってやり放題ですよね)
絶望(絶望しててもやり放題?)
模倣・怠惰・絶望は微妙かも。
さくまさんはなんで淫奔・誘惑とエロ系とばかり契約してるんだ
というかアクタベがさせてるのか

112 :
>>108
マジレスするとさくまさんに
魔力っちゅーか、悪魔遣いの資質があったんだろうなぁ・・・

113 :
契約者には危害が加えられないっていうのが枷かな
隠匿はもっとうまく使えばさくまさんを攫って逃げられただろうに
もったいない

114 :
隠匿使ってさくまさんをエロエロ調教する同人誌が欲しいです

115 :
>>114
何のためのエロパロかね
ハリーハリーハリー

116 :
>>111
暴露は腹の中身ぶちまけるのと淫語発声以外にも使えそうだ
本人も知らなかった性癖に目覚めるとか
実は好きだと思ってた人が本心では好きじゃなく親愛感情だった(だからあれは誤解なんです本当に好きな相手は私なんですよだから処女よこせ)とか
普段やっていたオナニーを包み隠さず告白させるとか…
しかし発動させる奴が食欲からウンコ食ってるのがエロパロ的に難しすぎる
絶望は使いどころが難しそうだけど
職能が悪魔や芥辺さんに効いたら男側が絶望してさくまさんに寄りかかってそのまま事に及ぶようなエロも妄想できて美味しい
自暴自棄さくまさんが男衆に身を任せて気を紛らわせる堕ち妄想も美味しい

117 :
革命が抜けている
革命で、エロエロにさせる同人見たけどあれは使い勝手良かった
あと見たことあるのは忘却かな
使ってたのは光太郎じゃなくて芥辺だったが

118 :
まだ誰も指摘してないがさくまさんは今週号で結構衝撃的な事を言ってる
着替えの下着が盗まれたてw
どうして数時間バイトに行くだけのところに
しかもセクハラ悪魔が簡単に出入りしてる場所なんかに下着置いてるのかな〜?
ん〜?おいちゃんに教えてちょーだいさくちゃ〜ん
下着を汚すようなことが事務所で起こるんかいな〜??

119 :
>>118
いざというときの為に勝負下着を置いている、で!
処女なのにランジェリーショップで恥ずかしながら勝負下着を買ってるさくとか最高ですね

120 :
シャワールームあんのかな
あったらもう…完全に黒だな…

121 :
時間外残業で上司にセクハラされてるんですねわかります
変人仮面に触られたら変な声あげてたけど、それをちゃんとした声あげるように
上司に躾けられてください

122 :
くすぐったいところは性感帯というからな……ごくり。
エロ的に使いやすそうな誘惑・淫奔・革命の契約者がさくまさんってのが
ネックだな
アクタベに貸与したら、さくまさん相手にも害を加えられるんだろうか

123 :
注意
・アクさく
・じゅーかん!じゅーかん!(大切なことなので2回ry)
>>38の続き。なんとなく続いただけなので設定はgdgd
・芥辺さん人間じゃないし佐隈さんも微妙
・ぼくのかんがえたあくたべさんとさくまさん
不快な方はNG「アクさく」でよろ

124 :
彼と身体を重ねる程。
彼の深淵の様に純粋な想いを体内に受ける程。
彼女は自我の崩壊を感じた。
日に日に薄くなっていく思考と磨耗していく感情。
他者の存在めいたものを身の内に感じる居心地の悪さ。
砂の城が波で土台から少しづつ溶け崩れる様に己という芯が揺らぐ。
最初の切欠は夢だった。
古戦場で火に巻かれ踊り狂う人影。
容赦なく身体に潜り込む鏃と鈍く光る剣先。
それでも倒れることなく進む足元の男の頑強な脚。
自分の足とは全く違う。
傷を目的とした重厚な重さを持つ剣が手に握られる。
『彼』が頤を上げれば、化け物と呼ぶに相応しい姿の生物まで血の様に紅く焼ける空を埋め尽くしている。
絵空事としか思えない光景なのに、現実としか考えられない。
心中では絶叫を上げ目を閉じ様とするのに全く身体が自分の意思で動かない。
瞬きひとつ出来ずしっかりと眼を見開き眼前に広がる地獄絵図を見据える。
そして『彼』の身体は不思議な吐息を一つ漏らすとまた怨嗟の声の広がる戦場に駆け出していった。
存分にし、存分にされたところで漸く目が覚める。
自室の狭いベッドから飛び起きると洗面台に走り鏡に映る顔を確認する。
己を見つめ返す冷たい鏡の中の憔悴した女に呟く。
「あなたは だれ」
悪夢は繰り返され、彼女の精神を削っていく。

125 :
当初は処女を喪失した、若しくは、幼児期の経験による精神的な負荷が原因かとも感じた。
しかし、芥辺との睦み合いに嫌悪感は無い為、早々にその可能性を打ち消す。
女として身体を彼に求められれば素直に歓喜出来る。
自身の魔力の増減にも影響されている可能性も考えた。
使役している悪魔達にもそれとなく探りを入れたり、召喚時の様子と自身の体調も関連性を見つけ様としたりもしたが何も異常は無かった。
芥辺との関係、それ自体が自分を霞ませているとしか考えられない。
どうしても自身の言葉による説明が思い浮かばず芥辺とは相談はできなかった。
気の所為だと思い込み何とか平静を装い過ごす毎日。
その欺瞞に近い危うい均衡の崩壊もまた唐突だった。
芥辺もベルゼブブも居ないアザゼルと二人きりでいた何時も通りの日常になる筈の日。
何時も通り佐隈にセクハラを敢行したアザゼルは己の血に沈んでいた。
しかし、何時も通りの帰結ではあるが、その過程が決定的に異常だった。
アザゼルが佐隈のうなじに背後から小さな手を触れさせた瞬間、グリモアの接触も呪文詠唱も無く佐隈は身体が翻りアザゼルを冷たい床に叩き付ける。
恐怖の表情をお互いに浮かべ、彼女の表情が絶望に染まる事を確認しアザゼルの意識は途絶えた。
アザゼルが目を覚ますと、最後に衝撃を感じた首筋に包帯が巻かれていた。
ソファに寝かせられ、隣には契約者の暖かな温もりを感じる。
すでに再生は終わり傷はなくなっている。
しかし、包帯に染みている血跡が先ほどのことが夢ではないと主張する。
あの時の佐隈の行動は明らかに戦場を知る者の動きだった。
アザゼルとて伊達に数百年の経験を持っている訳ではない。
歴史も俗に言う暗黒史も当事者達より比べ様も無い程に見て来ている。
対象の生存を一切考慮しない全くの意しかない身体のみを武器とした原始的な攻撃。
いくら芥辺という規格外の人外が傍に居るとはいえ、そんな近接格闘を一介の小市民である佐隈が知る筈が無い。
佐隈はアザゼルが気絶していたソファに相変わらず微動だにせず座っていた。
小さな犬面の悪魔は蒼白の顔面で思いつめた表情を浮べている己の契約者を見上げる。
アザゼルの傍に居る彼女は彼が復活したことにも気が付かない。
「なあ、さく?」
慎重に声を掛けると、華奢な身体が面白い様に跳ねた。
「っあ アザゼルさん。私…」
震える奥歯を噛み締め無理矢理平静を装うとする姿が痛々しい。
「…あーその…なんや、まだ何もしてないっちゅーに首ちょんぱは如何なもんやおもうで!」
問い詰めようとするが彼女の泣きそうな表情を見ると一気にその気持ちが萎えてしまった。
重苦しい空気を変えようとわざと逆切れの様相で怒鳴りつける。
「ご、ごめんなさい。あ、あの私びっくりしてしまって…手が動いたら何故か、その…」
言葉を続ける程、事の深刻さに佐隈は沈黙する。
自分が暗黒よりも恐ろしい深淵に飲み込まれる恐怖が全身を包む。
アザゼルはただ震える小さな契約主の手を握った。
初めて契約した己の悪魔を寂しげに見下ろすと、小さなその手を握り返す。
「アザゼルさん…」
夢だけではなく、現実まで侵食が始まった。
思い詰めたこの時の佐隈がある意味最悪の決断をしていたとアザゼルとベルゼブブが知ったのはもう少し後だった。

126 :
「さくまさん。今日泊まっていかないか」
あっさりとした飾り気のないその一言が、彼なりの佐隈への情交の誘いだった。
恐らく、芥辺の体内に未だ絡みつく封印も関係しているのだろう。
経験が少ないとはいえ、佐隈も馬鹿ではない。直ぐに自身の身体を求められていると分かった。
彼の体調のことを理解した佐隈は余程のことが無い限り肯定する。
事務所の住居スペースにある彼の私室で何度も夜を明かした。
彼に手酷く抱かれる事はあっても快楽に酔える。
自分でもこんなにもふしだらな女だったのかと悩んでしまう程淫蕩な身体になっていた。
かつては恐怖と嫌悪の対象に過ぎなかった異性の身体にこんなにも酔うことになろうとは。
過去の変質者によるトラウマが性的経験を遠ざけていた分、一気に揺り返してしまったのかもしれない。
女は男に合わせて換わることが出来ると経験豊富な友人から聞いた事はあるがまさか自分が体験することになるとは考えていなかった。
当初はあれ程恥かしさと苦痛を与えていた挿入も今ではすんなりと受け入れられる。
徐々に性行為に慣れ余裕が出てきた佐隈は、芥辺が血に酩酊している事に気が付く。
芥辺と身体を重ねる際、稀に愛撫の際肌に彼の硬い歯が潜り込み皮膚が破れ血が出ることがあった。
芥辺は少しバツが悪そうにわずかに溢れた血を暖かな舌で拭う。
血を舐められた日は何時もより手酷く啼かされた。
彼は血で理性を無くす気でもあるのかと見当を付けたのは何度目の同衾の時だったか。
いっそ毎日彼に出す珈琲に血を混ぜて飲ませようか、とも想ったが、それはどうしても出来なかった。
彼が毎日の様に飲んでくれたそれを利用するのは、今から行う行為を上回る最大の裏切りに感じた。
殴られても、蹴られてでも、正面から芥辺に立ち向かう事が最後のけじめであり良心にも思える。
彼は己に向けられる敵意に容赦はしない。
しかし、それで構わない。
所詮この女の身体が出来る動きと効果は知れている。
アザゼルに対して動いた様に不意を撃つ程度だろう。
だが、この身体が動くまま彼に受け止めてもらえればそれで良い。
彼女は悶々と己の計画を練った。
自分にはもう、時間が余り残されていない。
彼を物理的に傷つける行為は無いはずなので、一瞬の隙は出来ると思いたい。
芥辺の唯一の隙ともいえる一定周期に発生する封印の揺らぎをみて決行するしか手立てはなかった。

127 :
血に酔う初心さはとっくに無くなっていたと思っていた。
芥辺は驚愕に眼を丸くする。
彼女とセックスをする時は己の部屋でする事が多かった。
今日の佐隈に違和感があったことは否定しない。
何時もであれば佐隈は顔を真っ赤にさせながら、気持ちを落ち着かせる為にも芥辺から先にシャワーを浴びてきてくれとせがんでいた。
今日、佐隈は緊張を多少滲ませながらも落ち着いた様子で自分から風呂に入る旨を要求してきた。
芥辺は特に異論は無いのでその要求に従った。
自身がが入浴している最中に佐隈がこんな準備をしていたとは。
彼女の待つ寝室に戻り寝台に収まると、お互い甘い雰囲気で口付けを交わしあう。
そのまま押し倒していた彼女を抱こうとした次の瞬間、彼女はいきなり枕の下に隠し持っていたカッターを己の掌に突き立てた。
その凶行に芥辺はとっさに刃物を取り上げ様とする。
しかし、佐隈は驚くほど機敏に芥辺から逃れると白い手に走る傷口をさらに拡げ血を溢れさせる。
そのまま、驚き固まる芥辺に素早く飛び掛り、彼の口に血に濡れた手を叩き付けた。
とっさに喋ろうと口を僅かに開いた事が仇になった。
唇を濡らし口中に流れ込む佐隈の甘美なまでに甘い血。
その僅かな血によって芥辺の身体に巡る獣性が火種を得た火薬の様に一気に弾けた。
身体が歓喜の内に原初の姿を取り戻していくのを感じつつ、悲しそうな表情で自分を見上げる佐隈を芥辺は朦朧としながら見続けた。

128 :
彼の本性を佐隈は久しぶりに見る事になる。
そして何処か奇妙な懐かしさも覚える。
掌から溢れ出る血もそのままにその光景を冷静に眺める。
それに、芥辺の獣への変化の途中は初めて見た。
同じく初見の呆然とした表情を浮かべる芥辺を見る。
よく見れば端正な顔立ちがゆっくりと眼前で歪む。
日本人でもそうは居ない全くの漆黒の髪が目に見えて逆立ち質感が一気に変わる。
熔けるように形を無くす芥辺の体躯は纏う服をゆっくりと引き裂きつつ肥大する。
前傾姿勢に倒れかける彼の身体をとっさに支える。
その間にも元々がっしりとした筋肉質の体格は変化を続ける。
彼の体躯は柔らかな獣毛に覆われ骨格は大地を駆けるに相応しい容を取り戻す。
目の前で鈍い音を立てて骨格が組み換わる成人男性以上の重みを必で抱きかかえたが、終に限界が来る。
獣の体躯が彼女に圧し掛かり、佐隈はそのまま後ろのベッドに倒れこんだ。その重みに以前と同じ様な既視感に襲われた。
その間にも芥辺の変化は止まらず漆黒の体毛が全身を覆う。
彼が羽織っていた寝巻きは完全に引き裂け用を無くし襤褸の様に身体に引っ掛かるのみとなる。
そのままズルズルと佐隈の身体と寝台をすべり落ち床にぐったりと伏した獣は荒い息を付く。
フローリングを硬い爪が削る乾いた音が響く。
獣は首を擡げ煩わしげに身を一振るいすると辺りに布が落ちて重なり合った。
芥辺は自身の異形を他者に決して晒さない。そして、奢らない。
彼と付き合いが長いというアザゼルですら例の失踪事件でこの姿を知ったほどだ。
神話の魔獣の癖に臆病で優し過ぎるその性質を想う。
彼に対する裏切りでしかない何処までも自分本位の己の行動。
こんな事しかできない自身に冷静な思考が自嘲する。
佐隈は倒れ伏している獣にそっと近寄る。
「ごめんなさい、アクタベさん」
本来逃げるべき獲物が進んで己の内に飛び込んで来た事に驚いたのか、見開かれた真紅の瞳を覗き込む。
「男の人との愛情と…その。せ、せっセックスも…。女の経験と喜びをアクタベさんは沢山教えてくれました」
こんな事態でも赤くなった顔を隠す様に毛皮に包まれた太い首にすがりつく。
「私は。芥辺さんが好きでいてくれた『私』でいたい。最後まで」
少しは落ち着いたのか顔を毛並みに埋めたまま力を込めて毛並みを掴む。
「私は、もう限界みたいです」
ささやく様に言葉と思いを吐露する。
「迷惑ついでです。最期にもう一回だけ願いを叶えてもらえませんか…、大好きな人の中でなせて下さい。お願いします」
言葉を聞き取っているのかぴんと伸びた獣の耳を軽く撫であげ少し微笑む。
「…私と寝る時、少しですけどアクタベさんは遠慮していますよね。これでも私だって女です。女の勘は意外と鋭いんですよ」
もしも、私を事を考えてのことなら…、ありがとうございます。
もう良いです。この身体と心は全部芥辺さんに委ねます。
あ…、アクタベさんに家族をつくることが出来なかった事が心残りですが…」
佐隈は寂しげに自嘲した。
彼女は正しく悪魔使いとして己の欲望に忠実に行動した。
彼の孤独を知りながら、それでも、彼を孤独に取り残すことを選んだ。
このまま長さは違えど同じ時を生きることは出来きた、しかし、芥辺の傍に一瞬でも自分として居られる事を選んだ。
「ごめんなさい」
心からの謝罪の言葉をただ、彼に告げる。

129 :
悠久の時に極限まで研磨され鍛えられた正に攻撃という概念を形にした様な造詣。
完璧な形を答えろと指示された場合この姿と答えるだろう。
恐らく一番フォルムが近いのは狼だろうが、何処か決定的に違った。
無駄な存在を一切排除した刀剣の如き静謐な佇まいは見るだけで佐隈に本能的な領域で緊張を強いる。
漆黒の毛並みは巨躯に不釣合いな程細い。
体毛は繊細で吸い込まれそうな艶をたたえる。
身体の僅かな動きに連動して焔の様な静かな浪打を作る。
この美しい生き物に喰われ最期を看取られる事は、其処まで悪い終わりではない。むしろ、此れ以上無い程に最上の幸福に感じた。
「アクタベさんが、私の『終わり』で本当に良かったです」
無理矢理身体を変えられた影響か、まだうまく立てない様子の獣の傍に佐隈はしゃがみこむ。
強靭な後ろ脚の間の方を慎重に探る。
まだ挿入出来るような形をしていないソレを探り当てる。
柔らかく、全体を細い産毛に包まれたソレはまだ愛らしささえ感じるものだった。
佐隈は彼の重い脚を持ち上げると獣の性器に顔を寄せソレを舐め上げる。
濡れた舌を這わせ唾液と刺激をゆるりと伝えていく。
彼の熱い血液と鼓動が薄い皮膚の下で踊るのを感じる。
自分の拙い舌の動きに確実に反応してくれたことに胸に暖かい感情が灯る。
眼に見えて形を変えていく性器を愛しげに舐め上げていった。
竿の根元にある薄いゴムの鞠の様な陰のうも指と掌を使い柔らかく揉み上げる。
徐々に凶悪な形に変わる性器を精一杯口を開き限界まで飲み込んでいく。
喉の奥の粘膜すらも利用して歯を立てない様に優しく包み込む。
先端と性器半ばまでを何とか含みこんで舌を繊細な筋に這わせる。
耳を侵し口から伝わり脳に直接卑猥な水音が響く。
生物として鍛えられない其処を愛撫され堪らず巨獣がもがき始めた。
頭部と口中全体を動かした擬似的な挿入の動きに性器が欲望を溜め込み硬度と大きさを増していく。
硬い床でもがく獣が正座で脚を痺れさせた人の様な何処か微笑ましく滑稽な動きを見せる。
もがく動きを封じる様に佐隈は内腿に生える柔らかな毛並みをそっと逆撫でた。
我武者羅に動いて佐隈を退かそうとしていた獣はぴたりと硬直すると音がするほど大きく全身の体毛を逆立て、長く優美な尻尾を丸々と膨らませた。
そして力が入ってしまったの性器か大きく口の中で跳ねた。
喉を叩きつける様に勢い良く吐き出される獣の欲望。
口全体にマグマの様に熱い苦味が広がる。
脈動とともに迸る熱いソレを佐隈は必で飲み込んだ。
あまりの量に飲み込めなかった白濁が口の隙間から垂れ落ちていく。
最後の一滴まで飲み下し漸く佐隈は獣の性器を口中から解放した。
一旦射精を済ませたことで身体が落ち着いたのか獣は直ぐに起き上がり佐隈をベッドに押付ける。
まだ快楽の余韻に浮かされているのか、精液を口の端から垂らしたままぼんやりと獣の欲情に彩られた真紅の瞳を見上げる。
佐隈は一流の情婦もかくやという様な蕩けた微笑を浮うかべ、歓喜で以って己を見下ろす獣を抱きしめた。
その表情に絡めとられたかの様に獣は佐隈のすっかり汚れてしまった顔を舐める。
いまだ萎えないソレを佐隈の肌にすりつけ脚を開く様要求する。
無言のまま彼女は頷き、自分から子宮と性器、そして心を眼前の飢えた獣に献上した。

130 :
しえん

131 :
彼女の細い脚が開かれる。
身体の作りで一番負担の少ない形に曲げ開かせられた脚は無意識の内に震えている。
ゆっくりとそこに巨獣の体重が圧し掛かる。
股関節が限界まで開き、終には鈍い音と共に関節が外れる。
そしてひくつき暖かな潤み湛えるを性器が完全に無防備な状態で晒される。
「あっ…が、ぎぃい」
彼女は悲鳴を噛みし目を硬く閉じて激痛に耐えた。
無意識の内に腰が逃げ様としたのか、白く柔らかな喉を晒す様に頭を仰け反らせる。
その細首に大きく重い獣の手が乗せられ逃げない様押さえつける。
そんな佐隈の様子には頓着せず全く動きが無くなった下半身と腰を捕らえ身体ごと己の欲望に近づけた。
人間の手の様に柔らかく器用に開き動く指と掌は、佐隈の身体を支え押さえつける。
柔らかく大き目の佐隈の乳房に獣の口から僅かに零れた唾液が垂れる。
その垂れ伝い落ちる雫の感触にすら反応し、乳房の先端を彩る桜色の慎ましやかな膨らみが硬さを持つ。
ベッドの高さを利用してそのまま凶悪な形状の獣の性器が佐隈のあまりに小さな性器に無理矢理捻じ込まれていく。
関節が外され余計な力が入らない事が幸いしたのか、佐隈の秘部は獣の長大なモノを何とか血を滲ませながらもゆっくりと健気に飲み込んでいく。
イヌ科の爪らしく出たままの鋭い鍵爪は軽い佐隈の激痛に跳ねる身体を支えつつも、佐隈の白い肌に虎斑の様な痛々しい傷を描いた。
人体の構造上どうしても全ては入らなかったのか一旦性器が半ばまで抜き出される。
僅かにコブ状に醜悪に膨らんだ肉塊が顔を覗かせるが佐隈の性器が裏返り持っていかれそうなる。
引き裂かれた薄い肉で作られた花弁からはまるで処女を犯された時の様に真っ赤に鮮血が垂れる。
朱に濡れた凶悪な形の獣のモノがぬめりを帯びていた。
滴る血液が純白のシーツに落ち赤い染みを広げる。
獣の爪でも傷付き彼女の命の水滴はしとどに広がっていく。
佐隈の柔肌を滑り落ちる血に気が付いた獣は一滴の血も無駄にしないつもりなのか、大きく長い舌で朱を拭い取る。
ある程度出血がとまると獣は性器を差し込んだまま器用に力なく脚を投げ出した佐隈をうつ伏せにし膝をつかせる。
無理矢理尻を突き出させる様な体勢をとらされる佐隈は必で獣の姿を探す。
「うぅっ…、アクタベ、さん。見えない…。怖い」
意識を飛ばしかけていた佐隈は、頬をシーツに押し当て縋るものが無い恐怖に必で耐える。
濡れた熱いものが自分の一番敏感な所に触れ感触を楽しむ様に、そして確かめる様に水音をたて動かされる。
そして次の瞬間、何の遠慮も無く一気に突き込まれた。

132 :
「ひあっ!!っん…ぐうぅ」
柔らかな肉を引き裂かれる激痛に、一瞬迸った絶叫を眼前にあるシーツを噛み締め涙を流しながら耐えた。
正上位の際には入らなかった獣の凶悪な性器が挿入角度が変わったからか、内臓にゆとりが出来たからか終に全て彼女の膣に収まる。
硬く熱いものが佐隈の最奥を引き裂いていく。
腰の激しい動きに合わせて鮮血と、それだけではない透明なとろみをもった液体も掻き出されていった。
快楽による愛液ではなく苦痛による血液を潤滑油にした激痛の中の交わりは佐隈の精神を確実に蝕んでいく。
本来被虐趣味など無かった感性に亀裂が走る音が聞こえた気がした。
終に許容を超えた激痛に反射的な防御として佐隈の脳内は快楽物質を一気に分泌する。
痛みは一気に快楽の波に飲み込まれ、羞恥は原始的な情欲に塗り潰される。
「ふっ…んあ…うああああああっ!」
荒い息遣いで既に喉が枯れているのか、長く、切なくなる程か細い嬌声が彼女から迸る。
獣は優位に立つ為、対象からの攻撃を防ぐ為、また、対象が逃げられない様にする為に後背位で性交渉することが多い。
既に陥落した獲物に過ぎない佐隈を再度、仰向けに戻すと彼女の柔らかな腹に性器の形が浮き出るほど欲望を打ち込む。
根元まで漸く埋まった長大な獣のモノは内部の極上の柔らかさと狭さを味わう。
何度も味わった筈の彼女の中に再び溺れた。
激しい突き上げで佐隈は決して意識を手放せない。
中を熱く刷り上げ柔らかな膣の凹凸すらすり潰そうとする獣の動きに終に限界が来た。
「アクタベさん。ごめんな…さい」
そしてどんなに悲鳴と嬌声を上げようと、芥辺に対する拒絶と静止の言葉だけは最後まで吐かなかった。
彼女自身はわからないだろうが、彼女の瞳は感情の高ぶりで強い翡翠の色を浮かばせる。
その瞳の変化を唯一見つけた獣はうっとりとその美しくも儚い碧に見ほれる。
彼女の身体が一際きつい奥へと搾り取る様な締め上げを始めた。
その動きに逆らい再度グロテスクな肉槍を引き抜くと彼女の子を作るであろう神聖な臓器を突き破らんばかりに強く打ち込みありったけの欲望を注ぎ込んだ。
打ち込まれたままの獣の性器は抜けない様に返しの働きをしているコブが収まるまで佐隈の膣内でたゆたう。
正に骨の髄まで貪り尽くされた体の佐隈はぐったりとシーツに身を沈める。
それでも佐隈の手は必で毛皮の手触りを求めさ迷う。
漸く獣の毛皮の感触を見つけ縋る様に触れる。
佐隈は安心した様にあどけない笑みを浮かべ漸く意識を手放した。

133 :
狂乱の酩酊が醒めた後人の姿に戻った芥辺の眼前に飛び込んできたのは、己の愛しい女が襤褸雑巾の様に打ち捨てられた姿だった。
微かに上下する胸の動きを確認し、まだ息がある事に安堵する。
無理矢理規格外の性器を突き込まれ、長時間差し込まれたままだった彼女の秘部は真っ赤に血に塗れ痛々しく空虚な穴の様に拡がってしまっていた。
これまで人間の姿で彼女の華奢で脆い身体をを慣らそうとしてきたが、物理的な大きさの違いだけは如何し様もなかった。
飲まされた彼女の血液で完全に理性は飛ばしていたが、状況は朧げながら把握できていた。
彼女の華奢な身体で己の舌が触れていない場所は無いだろう。
獣の姿で湿った鼻面を擦り付けながら彼女の身体全身を必で癒そうとする様に嘗め回していたことも覚えている。
本来の姿である獣のまま、彼女に無体を働いてしまった。
佐隈をそっと抱き上げる。
最悪だが、何処までも極上に甘美な時間。
心中とは裏腹に身体に満ちる充実感。
余りの自己嫌悪苛に芥辺は苛立たしげに舌を打つ。
ベッドに投げ出された佐隈の脚は関節が外れてしまった為、性器の無残な状態が晒されている。
可憐な薄紅の色を湛えていた肉芽は赤く裂け、まだ血が流れ出ている。
しかし、彼女の身体は悲鳴を上げつつも残酷なまでに着実に修復を行っている。
悪魔の再生とは異質の遅々とした再生だが、倍速を見る様に傷付いた粘膜と臓器が確実に元の状態に戻っていく。
芥辺に完全に外されたはずの股関節も皮膚の内をゆっくりと動き鈍い音が響くと通常の骨盤の場所に落ち着く。
関節が嵌まる衝撃と激痛に佐隈の身体が跳ね、歪ませた指と爪がシーツを掻き毟る。
身体に走る衝撃に意識を取り戻した佐隈が弱々しいうめき声を上げる。
「いっつあ…」
芥辺の腕の中に居ることに気が付いた彼女は絶望を浮かべながら涙を流した。
「う…あ。あ、芥辺さん。ごめんなさい。何でぇ…、ねない…です。どうしよう…、今。なないと私が、私じゃ無くなる」
涙に濡れた純粋な瞳が男を捕らえる。
「お願いします。アクタベさん。早く私を、して」
芥辺は無言で指を彼女の膣に慎重に突き入れる。
「ひあぁ、まって…あっ、う」
赤のインク壷の様になってしまった佐隈の膣は彼の指を包み再び貪欲に蠢き始める。
「落ち着いて、さくまさん」
彼女の血に染まった指が抜き出される。
彼女の白い胸元に血液で複雑な呪印を描いていく。
「見よう見真似だが…、神封じの呪陣だ。念の為に描かせて貰う」
今まで邪魔な存在は喰らうかすかなど圧倒的な力でしか対応していなかった。
こういった絡め手を利用する対応をしてこなかったことを後悔する。
彼の精液も交じり合った狂乱の果ての名残は染み込む様に彼女の肌に吸い込まれていった。
「此処は魔力による再生はしない方が良い。自己治癒で治していけ」
彼に蹂躙された陰部は遅々とした再生を進めていく。
芥辺は佐隈の下腹部を労わる様に撫でる。
「すまない。君の状況を見抜けなかったのは俺のミスだ」
「さくまさんを苛んでいるのは過去の因子の影響だ。
…この世の物質は時間を掛けて完全に拡散をする。
数百年か数千年かは知らんが過去の遺物どもも俺たちの身の内に入り込んでいる。
くくっ…、通りでさくまさんの匂いに惹かれる訳だ。
間抜けなあいつがさくまさんの内に少しでも入っているのは不快だが…。
まあ、そのお陰で君の身体が多少の無茶は大丈夫だと分かった」

134 :
芥辺にとっても、佐隈が獣のスタミナに耐えられる程、頑丈な作りの身体になっていたとは誤算だった。
「でも、私は本当に自分の身体も動かせない様になったんです。多分、私は消えちゃう。いつか追い出されて、女ですらなくなると思って…」
芥辺は安心させる様に横に頭を振る。
「いや、無色透明な水でも、乾いた地面に落ちたら色を濃くするだろう。
幾ら奴の意思が無くてもその因子は、強力だ。慣れないさくまさんを翻弄しただけだ」
芥辺は彼らしくない、自嘲するような苦笑いを顔に浮べる。
「俺がどう足掻いても人間になれない様に、さくまさんはどう足掻こうと人外にはなれない。一時的な記憶の混乱か混線に過ぎない。少し引きずられて居るだけだ」
神代の時代の生き証人ともいえる芥辺。
芥辺という強力すぎる磁石の傍にいたのが佐隈だった。
磁石に近づけられた鉄は微弱ながらも磁性を持ってしまう。
神々の因子を少し多めに持っていたが為、その時代を生きてしまっていたが為。
お互いの持つ性質が偶然にもこの状態を引き起こしてしまった。
「…私は、まだ、アクタベさんの傍に居られるんですか…?」
泣きそうな、困った様な、しかし、どこか安堵した様な、佐隈は複雑な表情を浮かべる。
「なに、覚えの良いさくまさんの事だ。『あいつ』とも折り合いは直ぐ付く」
「言っただろう。本質を捉えろ。過去の亡霊ともいえん存在など利用するだけだ」
佐隈の傷付いた身体を腕に閉じ込める。
柔らかな匂いがする彼女の汗でしっとりとした髪に鼻を寄せ存在を確かめる。
「ごめんなさい、あくたべさん…」
佐隈は戸惑いがちに彼の身体に腕を廻し掛けた。
「それより…」
ぼそりと地獄の底から響く様な声で芥辺が喋る。
「眼の色も戻った様だ。さくまさんには傷が治ったらじっくりと教え込ませて貰う。雄を煽った分はしっかり責任を持て」
彼の身体に触れかけた佐隈の手がきしむ様に止まる。
芥辺が彼女の瞼に掛かった髪を優しく梳き払い彼女の眼を覗き込む。
彼女の眼の色はすっかり髪と似た色の薄いこげ茶色に落ち着いている。
あの忌々しくも憎めない太古の神に似た色はなかった。
矛先が己に向かったことを敏感に感じ取り佐隈は身を竦めた。
そして、その言葉にとっさに己の身体を見下ろす。
身体に残る傷は常人ではありえない速さで修復されつつあった。
「…あ」
「一人で何とかしようとするその悪い癖はしっかり矯正させてもらう」
魔獣に相応しい獰猛な笑みをその顔に浮かべた。
「あ、あのですね。なるべくお手柔らかに…」
佐隈は引きつった笑みを浮かべ、おずおずと上申する。
「さくまさんがなない程度、狂わない程度に善処しよう」
獣の姿を受け入れていたときは決して逃げなかった佐隈がすっかり及び腰になる。
「安心しろ。番うべき相手をす馬鹿な雄は居ない。今回の様な痛い事はしない様にするし、多少はさくまさんに合わせる」
腕を回そうと冷や汗を流しながら固まっている佐隈をあやす様に撫でる。
「抱きすって意味を教えてやろう」
彼女の顔から安堵が一瞬で掻き消え蒼白になる様をじっくりと鑑賞し、芥辺は再び佐隈を組み敷いた。
佐隈が意図した訳ではないが、結果的にその後、彼女の胎には芥辺との子が宿る。
生命の危機を感じ取った佐隈の本能は皮肉にも最大限に受精率を上げていた。
原罪の獣と、その獣に呑み込まれた人の間に出来た仔は、破壊と再生を経た誕生の経緯はともかく、祝福され母と父に愛される事になる。
愛子の誕生が天界との永い闘争の契機ともなるが、また、それは別の話。

135 :
彼女は夢を見る。
藪に身を潜め、静かに弓を構え対象を見つめる。
漆黒の巨大な獣を見据える不思議で寂寞の時間。
ふと、獣の頭が巡り、『彼』の姿をまっすぐに見据える。
お互いの視線が交わり永遠とも思える一瞬が続く。
微動だにせず鏃を向けるが、獣の気高い緋色の眼は己の心を映すように静謐を湛える。
構えていた鏃がゆっくりと下がる。
緋色の眼と碧の眼が視線が外れ、お互いが距離をとり離れる。
泣きたくなる程、愛しく、呪わしい程、尊い太古の記憶。
もう、悪夢はみない。

      おわりんこ

136 :
乙でしたぁぁあ!
たぎる…

137 :
乙でした!
アクさくやっぱ良いなぁ(´∀`*)

138 :
乙ですー
人外との愛に萌える……!
傷が治った後じっくりと教え込まれるさくまさんが見たいです!!

139 :
GJです!!
そうですね。dきされるの意味をしっかり分かって頂かなくてはですね。
あと、お子が女子でも男子でもどちらにせよ滾る……!!

140 :
gjでした!人外はいいものだ…

アザさくももっと増えないものかね。圧倒的に少なすぎる。

141 :
ホシュ?

142 :
>>140
アザさくもっと増えろー!原作も驚くほどのアザさくを!
しかしどこについてるのアザゼルさん…
発案者じゃないけどべーやんがゴーヤで定着してきたのがなんか嬉しい
アンダインはどこに入れるんだろう…魚類のヌメヌメとセックスってすんげえエロいので
今すぐ堂珍は早く犯せ

143 :
>>142
>アンダインはどこに入れるんだろう…
♪せっくす〜 せっくす〜 無理だ人魚のせっくす〜♪ ←古いぞ
それはさておき
実はコペンハーゲンにある人魚姫の銅像のサカナ部分は股下にあってだな・・・
・・・あとは解るな?

>アンデルセンの原作では、腰から下は魚だったはずだが
>この人魚像は二本足の足首の辺りまで人間で、それ以下が魚のひれになっている。
>それは、肢体のモデルになったエリーネの脚があまりに美しく、鱗で覆うのがしのびなかったためとの説がある。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%AD%9A%E5%A7%AB%E3%81%AE%E5%83%8F

144 :
最近原作がすげえアクさく成分が多い気がする
今週の「優しくしてくださいね」って言われたの思い出してはっとするアクタベは
すごく普通の人に見えた

145 :


146 :
うお手が滑った
7巻はアクさく展開たんまりだなー。さくまさんの表情がいいね
エロパロ展開としてはおいしい事ばかりだった
エロ本を汚らわしい本扱いしてたべーやんに性欲はあるのか?
手が紫だったのは色の統一感の関係か

147 :
グリモアが変態の手に堕ちて、恥辱プレイに嫌々付き合わされるベーやんってのは?

148 :
それは誰が得するんだよwwwww

149 :
シチュエーションとしてはあり
例えば変態にべーやんのグリモアを奪われ所有権も強制委譲させられたら…
さくまさんに対しての契約者保護もなくなりべーやんスカトロプレイしほうだい!

150 :
>>149
エロパロ的にはありだな
しかし変態と契約してまで食いたがるべーやんに一抹の狂気を感じるww

151 :
そろそろ>>4あたりでレスしてたどっかの貴族がボウタイ一本で全裸待機しすぎて風邪ひいてんじゃないのwwww

152 :
不憫ベーやん筆頭に悪魔どもに愛の手をwww
個人的に変態とさくまさんって意外と美味しい組み合わせなんじゃと思ふ
根はお互い真面目そうだし仮面をとった素顔も妄想の余地あり
原作ですら陵辱未遂で下地はバッチコイ!!
もっともっと作品が増えてまとめサイト出来て欲しい!!!

153 :
発売日やでー!

154 :
ア「さくまさん、これしゃぶって。」
おもむろに、勃起したちんこを佐隈の口元に押し付ける芥辺。
サ「な…なななっ何言ってんですかアクタベさん!?」
ア「いいから、ほら口あけて。歯あてたらぶっすから」
サ「やめてくださ…っアクタベさ…っムグッ…ンンッ」
涙ぐむ佐隈をよそに、自分勝手に腰を振る芥辺。
ア「ハァッハァッ」
サ「んぐっ…ヴウッ」
苦しさに顔を歪め涙を流す佐隈を見下ろす芥辺。
腰の動きは更に激しさをましていく。
ア「…っ、出すぞ。さくまさん」
サ「!?んんんぅーーーっっ」
ア「くッ…」
ビューーーーーッッ
ビュクッビュクッ
ア「…っこぼすな。全部のめ」
なおもいきり立ったちんこで佐隈の口を塞ぐ芥辺。
サ「ゴクッ…うぇっ!!ゴホッゴホッ!!ひっひどいれすよぉアクタベさぁん。ぐすっ。どうしてこんな事するんですかぁ!?」
ア「あ?したいから。まだ治まらねぇから次は足、開いて」

155 :
       ☆ チン       バクロボウギャク〜
                     シットインポン〜
 ☆ チン  〃 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ ___\(\・∀・)< アザゼルさん二期マダー?
      \_/⊂ ⊂_)_ \____________
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
   |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|  |
   | 淡路たまねぎ   .|/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

156 :
アザース!

157 :
ほ。

158 :
ここ落ちないんだなぁ
ルシトミ好きなんでOAD楽しかったわ
ルシファーのイケニエは基本はっぱだけどたまにセクロスを要求してると良いと思う
十美子は外見美人で中身ババアだからかなりエロそう

159 :
便秘中のさくまさんの肛門にべーやんがクチバシつっこんで
黄金を直接もぐもぐ頂いて食欲大満足
さくまさんも処女のままアナルで絶頂して性欲大満足
というネタは思い浮かぶんだけど、俺スカトロ趣味ないから
具体的に文章にできない

160 :
>>158
ルシファーにかかったソロモンリングはかかりっぱなしなんだろうか
ルシファーの傲慢セクロスにメロメロなトミコが
コアラ相手にどうするのか気になる

161 :


162 :
これからベルゼブブ×佐隈さんを投下します
蟲姦で触手で放尿です
アンダインも話に絡むので出てきます
登場する和歌は先日終わったアニメを観て思い付いたネタです
興味のない方は無視して下さい

163 :
佐隈さんの通う大学には百人一首研究会なる古風で雅やかなサークルもあり、そこを主催するセレブの美人お嬢様で文学部講師から、ある日佐隈さんは依頼を受ける事になった
このお嬢様講師は勧められるお見合いを全部ぶち壊し、外国にいる恋人(女性)と結婚しそこで暮らすのが目的だと語った
「ほぉ〜、チ●コ舐められないとは、ビッチ嗜好ですね、大した糞女だ、ま○こ舐めたい、舐められたい女だなぁ!雌豚がぁぁ!」
「あらぁ、それはかなり言い過ぎよぉ、彼女ってワタシの事綺麗だね、恋人がいなかったらワタシを選ぶって言ってくれたわぁ!」
傍から見れば美男美女なのに、所詮は悪魔なのでベルゼブブとアンダインは、芥辺不在の事務所にて失言暴言吐き捲りで喋っている
お見合いの席で強制排便と“嫉妬”が炸裂し、それでお嬢様講師はレズになったという事にして恋人の待つ外国に旅立っていった
そしてその報酬で佐隈さんの借金は消えた
「もうこれで人でなしの芥辺さんの元、お金の為にあくせく働かなくても良いのね〜」
ここのバイト自体気に入っているので辞めるつもりはない佐隈さんが嗚咽する
「あっ、忘れていました。本日の生贄です」
暫くしそうした後、感謝の気持ちで贈られてきた品物を二人に渡した
ベルゼブブは高級カレー専門店の詰め合わせセットを、アンダインは和歌が書かれた色紙のような物をそれぞれ貰った
どちらもそれを見て嬉しそうに笑うのだが、佐隈さんはアンダインがお嬢様講師の屋敷でこれを見て『どうしても欲しいの、譲って』と頼み込むのを思い出して訳を尋ねてみた
「これはワタシの恋人が書いたものなのよ。彼って書道家だったの」
予想もしなかった答えで佐隈さんだけでなくベルゼブブも驚いた


164 :
その言葉に偽りは無いと“暴露”は告げる
「まぁ、人の色恋まであれだけ嫉妬を拗らせるのだから、貴女にも浮いた話の一つや二つ、あったとしても不思議じゃないですね」
ベルゼブブと思えない程、まともな発言だと佐隈さんは心の中で呟いた
「と、ところで、それって何が書いてあるんですか?達筆過ぎて読めないんですが…」
「百人一首の五十番目の和歌よ。貴女大学生なんだから後は自分で調べなさい」
ラブラブ乙女モード全開でアンダインが教えると魔法陣の中に消えていった
アンダインの自室に防水加工がされた壁飾りが掛けられた。言うまでもなくアンダインの恋人が書いたあれである
「ちょっと、何をじぃぃ〜と見ているの?」
「うふふ、内緒よ、ママ」
百年ほど前にいた恋人を思い出して笑った
「ベルゼブブさぁ〜ん、ご飯炊けましたよ」
折角なので貰ったカレーを二人で食べようという事になり、書類作成はベルゼブブに任せ佐隈さんは食事の支度をしていた
だが返事が返って来ない
仕方なくデスクのほうに佐隈さんが行くと、書類は作成済みでベルゼブブはPCを使って五十番目の和歌について調べていた
「へ〜え、何だか切ない恋歌ですね」
「…そうですね」
とあるHPでは今の佐隈さん位の年齢でこの作者が亡くなったと書いてあった
「お金にがめつい、ビチ糞女の貴女に恋など一生無縁でしょうが、…長生きして下さい」
ベルゼブブが佐隈さんの手に、五本指の手をそっと重ねてきた
いつものベルゼブブらしくない。何かあるなと思いつつ佐隈さんは黙って頷いた


165 :
実はこの二人、既に男女の関係になっている
但し佐隈さんの男性恐怖症が変人四八面相の所為で悪化してしまい、小型化した蠅の王という姿で一度だけだった
ふと処女ではなくなった時の事が蘇る
「ひゃうぅぅん!そ、そんなトコロまでも…、あぁぁっ!あぁん!!」
一糸纏わぬ姿にされた佐隈さんに無数の触手が絡み付き、丹念に愛撫を施される
「ふっ、ちょっと弄られただけで乳首が硬くなっていますね。お腹も小刻みに動いて…、処女の癖に淫乱とは、大したビチ糞女だ」
「な、何の事を言っているの…、あぁー!」
必で我慢していたが、佐隈さんの股間から黄金のシャワーが開始された
チョロ、ロロ…
ブシャァァァー!
ジョロジョロ
ポタッ
「うぅ、う…」
ベルゼブブの複眼に佐隈さんの秘密の花園が濡れてキラキラと光っているのが映る
そこに人型とも愛らしい動物型とも異なる、蟲型の蠅らしい給水口が一滴残らず黄金水を飲み干した後で吸い付いてきた
「ようやくありつけた処女の黄金水ですが、これが最初で最後のとは、薄情極まりないな、この糞ビッチがぁ!この程度の生贄で許してあげる私を有難いと思いなさい!!」
興奮してきたベルゼブブが吐く息が荒い
「あ、あのぉ…、い、生贄にオシッコをあげたので、や、優しく、お、お願いしますね」
しどろもどろに佐隈さんが言う
不思議なもので、あれだけ男性が苦手だったのに何故かベルゼブブは平気な佐隈さんは、それは恋しているからだと友人に教えられた
それで思い切って告白したらこうなった


166 :
ベルゼブブも佐隈さんに対する気持ちを持て余していた所為か、生贄に黄金水を求めるとあっさり承知してくれたので拍子抜けした
「痛い、なんて言っても辞めませんよ!覚悟しなさい!この黄金水臭い眼鏡女ぁ!!」
「ひゃ、ひゃあぁい」
人間の男性器とは違い過ぎるものが目の前にある。これが散々弄られてビンビンに感じている場所に挿入されようとしている
想像するだけで胎内から愛液が溢れてくる
細かい毛に覆われた前脚がそれを掬う
「あの程度でここまで感じるとはねぇ」
「あ…、はっ、きゃう!」
花弁を思わせる柔らかい肉襞が左右に拡げられると、直ぐ奥にある白い膜が見えた
「あぅ、ぐぅ!はぁ…」
もう限界だ、早く挿入して欲しい。でなければこのまま狂ってしまいそうだと眼で訴える
「では、りん子さん。貴女が望むままに…」
漸く蠅型の男性器が佐隈さんの胎内に入った
「ひぃぃ、やぁぁぁー!!」
想像を絶する痛みが与えられる
結合した部分から血が滴り出した
「い、痛い、あぅ…」
涙が溢れて止まらない
腹を喰い破られるのではないかと思う程奥に突き立てられた
「性の乱れたこの糞街で過ごしてきたのに、私に喰われるまで本当に処女でいられたとは、正に奇跡ですねぇ」
「は…、あ、あぁ!」
にゅぽ、ぬぱぁ、ぐぬぅ、ねぇぬ
何の音かは判らないが佐隈さんの耳に途切れる事なく届く。聞いているうちに何故かあれ程痛かったものが和らぐ気がしてきた
「あぁぁん、あぁん、あん、あん!!」
触手の絡み付いた乳房の上に乗った乳首が、何もしていなくても硬くなってきた


167 :
胎内にある子宮の入り口に、何度も男性器の先端が体当たりしていると、その刺激が痛いから心地好いと形を変えていき、佐隈さんの躰にもそれが表れてくる
あれだけ擦られているにも拘らず、裂かれた膜や膣壁から出て来る血が止まった
やはり悪魔の躰は人間と異なるのだろうか、それとも複眼で佐隈さんを一部始終観察するベルゼブブが既に男性器をどう動かせば良いのか判っていたのかもしれない
「ふぁぐぅ、あはぁん、あぁひゅぅ!」
いきなり悲鳴とはかけ離れた声が上がる
「思っていたよりは時間がかかったが、漸く佐隈さんの中の淫乱な血が騒ぎ出したか…。ククッ楽しいですね、ワクワクしますよ」
「お、お腹が、な、何で、キュウゥ!とか、コチュとする、…の?」
今迄されるままの佐隈さんが触手を払い除け、一番近くにあった前脚を掴み、お願い教えてとおねだりをする
「ふっ、判りませんか?」
胎内の男性器を更に激しく動かす
「らめぇ、そこぉ、ひゃあん!」
ただ前後に動かしたり、抜けそうな位引いたかと思えば勢いよく突いたりするだけでなく、高飛車かつ卑猥な言葉で責め立ててきたりもするベルゼブブに、翻弄され捲る佐隈さんはそこまで考えられなくなっていた
「りん子さんのココがね、私の子種が欲しいから、もっと突いて!子宮の口を抉じ開けて、私を孕ませて!と言っているんですよ」
違う前脚で佐隈さんのお腹を軽く撫でる
そこには子宮がある
「ひぃぃぃ!!」
少しだけ正気に戻り驚きの色が隠せない
でも直ぐに与えられ続ける快感に酔い痴れて我を忘れ絶頂に達する。それを繰り返された後漸く精が放出されると意識を手放した


168 :
目を覚ましたのは、見慣れた佐隈さん自身の部屋でベルゼブブと関係を持った、人間界と思えぬ場所ではなかった
しかもベッドの上でパジャマを着ていた
「何なの、あれって夢だったの?」
枕元にあった眼鏡をかけて周りを見ると外は夜で、浮かぶ月に向かって呟いた
「夢なんかじゃありませんよ」
人型になり高級そうなシルクのガウンを着たベルゼブブが声をかけた。緑色をした四本指の手には水が入ったタンブラーと薬がある
「明日になって、芥辺氏からお小言を貰うのは御免ですからね、その痛み止めを飲んでおいて下さいよ」
「は、はい……」
言われた通りに素直に薬を飲む。ふと今宵の月みたいな色をした髪の毛と、そこに付いた複眼を見て佐隈さんは頬を赤く染めた
精を放たれる少し前にこれが永遠に続くのかと思える位絶頂に達して何度も頭を振った
カターン!
かけていた眼鏡がずり落ちて視界がボンヤリする中で、これと同じものを見た気がした
「あの…、ベルゼブブさん。私は…蠅の姿をした貴男としたんですよね」
「そうですよ、それがどうしたのですか?」
「そうですか、それなら良いです。お休みなさい……」
寝顔を見られたくないのだろうかベルゼブブに背を向けて寝直した
「お休みなさい、佐隈さん」
空になったタンブラーと薬の包み紙を持ったベルゼブブも魔法陣の中に消えた
「こういうもの、なのかなぁ…」
案ずるよりも産むがやすし、とでも言うのかなと思いつつ、佐隈さんは処女ではなくなった躰を竦めて眠った
薬が効いたのか翌朝痛みは無かった


169 :
あれから二人は上手くカモフラージュして、アザゼルにピンク色の糸で繋がっているのを気付かれずに過ごし今日に至る
「あっ!レンジがピーピー鳴っている!」
貰ったカレーをレンジで温めていたのを思い出した佐隈さんがベルゼブブにPCの電源を落として食事にしようと促す
「そうですね、宮様が愛したカレーなんて、滅多な事では口に出来ませんからね」
カレーに関して褒め称えるベルゼブブを見て、やはりいつもと変わらないなと、佐隈さんは心の中で呟きレンジのあるキッチンに向かう
でも二人は手を繋いだままである
気付かないうちに、佐隈さんの男性恐怖症は治りつつあった
『君がため 惜しからざりし命さへ 長くもがなと 思ひぬるかな』
アンダインは何度もその和歌を詠む
明治の頃、アンダインのグリモアを手にしたのは、書道家で外国の文字も研究していた男だった
芥辺とは違い、アンダインが本来の姿を晒しても驚かず、本心から好きだと男は伝えた
そして初めて関係を持った時に、この和歌を詠みアンダインに意味を教えた
“貴女と出会った所為で、何時んでも後悔しないと思っていたのに、何時までも長く、ずっと貴女と一緒にいたいと、思うようになってしまった”
そう語ってくれたのが、まるで昨日のように思えるアンダインだった
「きっとまた、生まれ変わった貴男に会えるよね」
運命の再開を夢に見て眠りについた
〈おそまつ〉


170 :
乙GJ!投下あって嬉しいぜ
アンダインリア充だなw

171 :
以下1レス 別板のネタ改変したべーやんネタ
エロくない 心の広い人向け 

172 :
世の中に溢れかえる自己無価値観、蔓延する表面だけの嘘。
偏食界のフロントライナーとして時代の最先端を嗅ぎ取り、或いは時代の風潮に噛み付き続けるベルゼブブ931世ベルゼブブ優一。
「黄金童貞」とも評される彼は「今」をどう捉えるのか。
■若者の繰り返す「手っ取り早い食事」に危惧
―――慢性的な不況が続き、世界中の若者がジャンクフードを口にしながら馬車馬のように働くのが一般化しています。偏食界にとって逆風ではないですか。
「どの分野でも醜悪さや他人からの蔑みを厭わず、斬新な心で自分を貫きたいという人種がいます。そうした姿勢は文化の発展に繋がります。
食もそう。人類が発展し続ける限り、黄金食もまた、文化の一部として進化し続けなければなりません。
一般人には怖くて気持ち悪い、とっつきづらいといわれる嗜癖でも、新しい動きや気持ちがみんなに伝わる事が大切なんです。
私の様な王子が世界を相手に一生懸命頑張って何かを発表し、それを見たり聞いたりした人が感動し、その輪がジワリと広がっていけばいいと思っています。
文化とはそういうものです」
―――ベルゼブブさんさんの真骨頂は前衛的な食の手法です。でも世の中の風潮は一般受けや気安さ、美味しさを求める傾向がありますよね。
「量産型で簡単な食で満足する人が増えています。ジャンクはもちろん、押し付けがましいフルコースメニュー、卵かけごはん……そういう理想が人と同じでも何の疑問も抱かない。
食の事だけでは終わりません。最近の人間は衝撃的なもの、希少なもの、新しいものがなくても、王道であれ、今を何となく過ごせればいい、と……情熱や怒り、現状を打ち破ろうとする気魄がない。そんな風潮に危惧を覚えます。
そんな時こそ、一番を目指さなくてはなりません。『二番じゃダメですか』と言い放った政治家がいました。答えはノン。
しかし変わった趣味を持っているからと言って卑屈になり、完膚なきまでに一般を批判するのは時間の無駄。常に一番を目指し努力する者が世界に君臨できるのです」

173 :

―――食で個性を表現する必要はない、という人が増えています。
「本当に個性を体現している人は、人とは違った心を持っているものです。
そういう人は同じようなカレーを食べていても、或いは糞尿を食していても『この人は違うな』という雰囲気を醸し出している。本人の中身が斬新ならば、行為も斬新になる。
個性とは、見た目だけでなく中身も含めての事なのです。皆同じような顔と格好で、同じような理想を追っています。私には不思議です」
―――同じといえば、昨今の塩麹ブームについてどう思いますか。
「ニーズに合わせて様々なレシピが生まれるのは良い。ですが、食の全てが民主化される必要はない。
そういう傾向が進めば、どうしても平等化というか、多様性が無くなり、一色になってしまう。将来的に良い黄金が尻から生まれなくなる」
―――ありがとうございました。スカトロ界の発展を祈りまして、取材を終えさせていただきます
「だからスカトロじゃねえつってんだろ話聞いてんのかピギャアアァァァァァアーーー!!!!!!」

■魔界七光り組の中では珍しく饒舌、人目を憚らない男として知られる。その存在は「茶色い衝撃」と言われ、魔界に強い戸惑いを与え、深く考えさせ、心を揺さぶる。
強烈な臭いと王子スマイルを引っさげ、停滞していた食の世界に風穴を開けた『糞尿食のすゝめ』執筆から200年。常に反骨の精神だけは臭わせる事なく走り続けてきた。
同族の悪魔をも恐れる能力と、近寄り難い気品を纏う。しかしインタビューでは薄笑いの仮面を外し「いつか契約者の糞尿を・・・」と嬉しそうに顔を歪めて語ることもあった。
*ベルゼブブ931世 ベルゼブブ優一(べるぜぶぶきゅうひゃくさんじゅういっせい べるぜぶぶゆういち)
xxxx年、魔界生まれ。xxx0年社交界デビュー。「茶色い衝撃」という称号と共にFUN-NYOをセンセーショナルに流行させた。
以来、糞尿愛食家としての地位を不動のものにする。魔界国民栄誉賞、茶綬褒章などを受賞予定。

174 :
本文長いって言われて分割になってしまったすまん
投下完了

175 :
>>174

ちょっとワロタ

176 :
>>174
べ=やんw乙

177 :
アザさくないのかあ…悶々とする

178 :
>>177
それだとキヨコが可哀想だからか、渋でも見掛けないね

179 :
アザキヨでもいいじゃないか!
悪魔なんだしアザキヨさくの乱交でもいいじゃないか!

180 :
アニメ2期やるね

181 :
「あ、アザゼルさ…っ」
「しー…静かにさくちゃん。あんまり騒ぐとアクタベはん起きるやろ?」
「なんでノーマルモードなんですか、いつものちっちゃいアザゼルさんならキm・・・かわいいだけなのに!」
「いやあ、なんかアクタベはん弱ってるみたいでなあ、結界の力が薄まっとるんや。」
「そんなご都合主義な!」
「ええからええから、ワシのゆーとーりにしとき。気持ちようしたるから。」
「あっ・・・だ・・・め・・・・」
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182 :
>>181
そこにキヨコがチェーンソー持って乗り込んできそうだな

183 :
書いてくれよ喜んで読むから!頼む全国の淫奔ども!

184 :
誰も書かないから俺が頑張るか・・・(´・ω・`)

185 :
あ〜あ、性病かよ〜

186 :
2期ケテーイあげ

187 :
「さくまさんって何か怪しくない?」
「独り言多いしね」
「なんか変な探偵事務所でバイトしてるらしいじゃん」
「探偵?えーなんかきもーい」
「しかもオタクだって噂もあるし…」
「ああ、この間にょりーんとか言ってた」
「何それうける〜」

メイト生のひそひそ話が聞こえてくる。耳が痛いし胸も痛い。
アザゼルさん達とかかわってから、私の居場所はいっきに狭くなった。
しかも数少ない友達に、ネットのコスプレ写真を見られてからは縁も切られてしまった。
今では私は変人扱い。もちろん彼氏もできっこない。

アクタベ事務所の人たちが、心の支えだったのに。
今はそれさえもない。
アクタベさんは最近冷たいし、悪魔のみんなもそっけない。
女子中学生じゃないんだから、ハブろうとかは考えていないと思うけれど、どこか余所余所しい。アザゼルさんやベルゼブブさんは私を無視する。私が何かしたのだろうか。


「ささささ、さくま、さん」

「あ…あなたは」

天然パーマで背が低い男性が、私の横にいた。もじもじと顔を赤らめ、伏し目がちに目線を落としている。

「あの、この前合コンした、天野さん?」

「ふひぃっ!?そそそそうです、覚えててくださったんですねハフー!」

「ええ、まあ…。恵さんが気に入ってましたから」

「ハフーッ!う、嬉しいなぁ…ハフ、ととと隣いいですかぁ?」

「どうぞ」

どうせ誰も私の隣なんか来ないだろうし…。私なんかに話し掛けてくれるのも、天野さんだけだ。

188 :
何日かぶりの人間との接触で、少しだけ心が癒された。
あの合コンのときはただこの人が気持ち悪くて仕方なかったけれど、今こうして話しかけられても気持ち悪いだなんて思わない。むしろ嬉しいくらいだ。

「やだぁーもじゃおがさくまさんと話してるー」
「本当だ〜でもお似合いじゃん」
「ははは、そうだね付き合っちゃえばいいのに」

陰口を言う人たちの声が大きい。天野さんに聞こえてしまう。天野さんまで不快な気持ちにさせてしまったら私はどうしていいのか分からない。

「なんか…すみません、私のせいで」
「はふ?何がですか?」
「えと、あの、陰口とか言われちゃって」
「いえいえーいつもの事ですからぁ」

照れたように明るく笑う天野さん。何だかその笑顔にホッとする。

私は授業が終わっても天野さんと一緒にいた。いろいろな話をした。
その日だけじゃなく、毎日、同じ席で講義を聞いて、一緒に学食を食べて、休みの時間も休みの日も、天野さんとともに過ごした。
気のおける友人的存在、今の私にとって唯一の存在だった。

189 :
「あのぅ…喉渇きまてんか?休める場所行きまてん?」
「いいですね、行きましょう」

天野さんが歩く、その後ろを私も歩く。
他の人たちに何を言われようが私はもう気にしなかった。
付き合ってるとかきもいとか言われても、もう大丈夫。天野さんがいるから。天野さんははなからそんなこと気にしてないようで、私は強い人だなぁと思った。

「こっ、ここでふぅ」
「え?ここ…?」

建物の看板を見てみると、『HOTEL LoveBeen』と書いてあった。
いかにもといった感じのピンクの照明やネオンが、昼間だというのにチカチカと光っている。

「すすすすみまてん!いきなりこんなところ!ひ、引いちゃいましたか?そ、そうでつよね、きもいですよね、すみまてん。嫌ならいいんでふぅ、忘れてくらはい!ハフーッ」

私の反応に焦ったのか、早口で喋る天野さん。それを見て、何だか胸がちくりと痛んだ。
どうせ私は必要とされていない。友達も、恋人もいない。悪魔にさえ見放された。もちろん私の毎日の態度や接し方がいけなかったのは分かる。
いくら悪魔が頑丈だからとはいえグリモアの暴力を使ってしまったことも悪いと思っている。だから、無視されても仕方の無いことなんだ。
今の私には天野さんしかいない。天野さんだけが友達で、天野さんだけが私の心の支え。天野さんにいなくなられてしまったら、私は―…。

「…いいですよ、入りましょうか」
「えええーーーっっ!?いいんでふかぁ!?ゆ、夢みたいだぁ、こんなに可愛い女の子とセックスできるなんて…ボク、ボクぅ…」
「ふふ、早く中に行きましょう」

190 :
天野さんが初めてだと聞き、私は少し安心した。もし誰かと経験があるなんて言ったら、ショックを受けただろう。
…あれ?人を好きになるって、こういうことなのかな。

「電気…消しますね」
「は、はひぃっ」

慣れない感じの、緊張した声色に、クスリと笑ってしまった。

*****
「あ、あんっ」
「どっ、どうでつか?き、気持ちいいれすかぁ?!」
「ん、ぁっ…いいですよ…天野さんは?」
「はふぅっハフー…ぼ、ボクも…超絶気持ちいいれふぅ…」
「良かった…、んっ、天野さん、好きです…」
「…さくまさぁんっハフッはうぅんっ、ボク、さくまさんのこと…」

「え…?きゃああああ!」

最中に、いきなり天野さんが光りだした。天野さんの表情は苦痛に満ちていた。

「ど、どうしたんですか!?大丈夫ですか」
「うぐぅうううあああーーっっ」

バサッ

天野さんの背中から、大きな白い羽根が生えた。

「あ、天野さん…っ!?」
「か、神よ、お許しを…」
「天野さん!?しっかりして!」
「お許しを!私はこの人間、佐隈りん子のことを愛しています!愛する人とセックスできないくらいなら私は堕天する…!」

天野さんが大声で叫ぶと、どこからともなく声が降りてきた。

『いいや、お前は掟を破った。堕天なんぞ生ぬるい。ね』

ズッシリと重い声。この声は誰?何者なの?

191 :
「天野さん!!」

パアッと眩しすぎるくらい明るい光が視界を覆う。天野さんは少しずつ、その姿が薄れていく。
「さよならだ、りん子…」
「いやっ!いやです!あなたと離れたくない!私はあなたがいなきゃ…」
「ごめん…ボクはこれまでのようです…ボクは天使なんです、天界の掟に逆らった下級天使は、して償わなければいけない。だから…すみません」
「いやぁ…天野さん…行かないで…」
「私はあなたを愛している…りん子、お元気で。君の幸せを願っているよ」

その言葉を残して、天野さんは去っていった。いや、正確に言えば、この世から消えた、ということになるのだろう。
天野さんは天使で、セックスをしたという掟破りの行為で神にされた、と。こういうことになるのだ。

「こんなのってない…ひどいよ…」

私の、初めての親友。
私の、初めての恋人。
私の、初めての相手。

それが、もういないなんて―。
私は毎日泣いた。
天野さんのことを思い出しては涙が出た。

大学にもロクに行かず、事務所にも顔を出す気にはなれなかった。
悪魔の力で何とかしてもらおうとも考えたけれど、今のあの二人は私に協力してくれるとは思えない。

そんなあるときに、気分転換にと窓を開けたらふわりと風が頬を撫でた。
まるで、天野さんが抱きしめてくれているかのような優しい風。

(りん子、幸せになれと言ったろう。いつまでもくさっていないで、元気を出して)

(ボクのぶんまで、幸せになっておくれ―)

(ボクはいつでも君のそばにいて、見守っているよ)

確かに、天野さんの声が聞こえた。
あのどもるようではっきりした声。
天野さんだ。

「天野さん!」

よんだときには、もうその風はなかった。
でもあれは、決して幻想じゃなく、本物の天野さん。

「そうよね、天野さんのぶんまで、私が幸せにならなくちゃ」

私は大学に行こうと決めた。
何を言われても、何をされても、天野さんのことを思い出して笑顔でいるんだ。
それが私にできる、天野さんへの唯一の恩返しだ。
END

192 :
さくまさん暗黒面に堕ちてるww笑った後ちょっと泣いた
この先見そうもないカップリングだけに面白かったGJ!
みんなもっとあけおめ姫はじめ書いていいんだぜ!
ほのぼの事務所ネタでもいい

193 :
アザゼルさんの神はかなり俗っぽいからエロイお仕置きもアリだ

194 :
二期来るからエロいの書いてくれよー
ババ×クラさんでも待つ

195 :
>>181
亀レスですまんが続けろ下さい
アザさく増えてくれー

196 :
変態見ていた運動会 ビリッとブルマが一等賞
夕闇まぎれてまた射精した また出した
ウィンナー ウィンナー 変態のウィンナー
おじさんと仲良くぽちゃぽちゃお風呂
あったかいお肉をさすってごらん
するとコレーが お股のこれが
×※▽■○●◎×◇って びゅっ びゅっ びゅっ♪

197 :
アニメ組だが先週からマリアさんで抜きすぎて痛い
あの慈愛に満ちた表情でオッサンたちの醜くそそり立ったモノを喜んでくわえ込んで
全身の穴と言う穴で一滴残らず搾り取ってたとか想像すると…
見た目も性格も清楚なシスターが実はド淫乱ヤリマンの一面を併せ持つとかエロゲーかよ

198 :
アニメのマリアはパンツ捲ってたところが清純エロかったな
まさにマグダラ

199 :
アクタベさんがマリアに詰め寄るシーンよく見るとギャグボール噛まされたオッサンが縛られて気絶してたな
つまりあの聖女スマイルで女王様チックなドS痴女性癖の可能性もあるわけで…たまらん
単にオッサンがM男で注文に応えただけかもしれんが

200 :
>>199
はぁい汚い豚さんは喋っちゃいけませんよぉ☆とか言いながらオッサンを椅子にしたり浣腸したりするのか
胸熱

201 :2013/09/22
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