2013年10エロパロ707: ライトノベルキャラで抜こう! 7th (580) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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ライトノベルキャラで抜こう! 7th


1 :2009/01/17 〜 最終レス :2013/06/24
*注意事項*
@原作スレッドにここのURLをカキコまないこと。双方共に荒れる元。
@キャラごとのスレ乱立を防ぐため、スレ立て前にここで問い合わせましょう。
@単行本派にはネタバレとなる話題が出る可能性があります、ご注意を。
@SS内でのネタバレはOKですが、雑談・ネタ振りでは単行本の公式発売日まで控えましょう。
過去スレは>>2に。
<前スレ>
ライトノベルキャラで抜こう! 6th
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154894031/

2 :
<過去スレ>
ライトノベルキャラで抜こう!
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1014/10149/1014917285.html
ライトノベルキャラで抜こう! 2nd
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1035/10351/1035105665.html
ライトノベルキャラで抜こう! 3rd
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1058629033/
ライトノベルキャラで抜こう! 4th
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079917442/
ライトノベルキャラで抜こう! 5th
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126973679/

<SS保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
(p)http://adult.csx.jp/~database/index.html

3 :
関連スレの補完は誰かよろしく

4 :
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 64章【学校を出よう!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227945136/
【神坂一作品】スレイヤーズ他 第9話
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215280917/
バカとテストと召喚獣
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199892599/
【田村くん】竹宮ゆゆこ 8皿目【とらドラ!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232123432/
バッカーノ!■成田良悟作品エロパロ2■デュんぷ橋
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206104118/
とある魔術の禁書目録 12フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229736089/
【我が家の】柴村仁作品でエロパロ 2【お稲荷様。】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178807851/
ストライクウィッチーズでエロパロ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230816991/
薬師寺涼子の怪奇事件簿でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227539145/
ゴーストハント/悪霊シリーズでハァハァ その2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180189151/
まぶらほのエロパロ 3.5の巻
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199536499/
【生徒会】葵せきな総合 【マテゴ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222244531/
【犬・狐】いぬかみっ!のエロパロ4【変態】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210981662/
三雲岳人作品でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164268394/
狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220598882/
櫂末高彰「学校の階段」でエロパロ 2階
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221028862/

5 :
撲天使ドクロちゃんエロパロスレッド5(゚∀゚)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180925215/
神曲奏界ポリフォニカシリーズでエロパロ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198661843/
【ラブコメ】有川浩総合2【図書館戦争】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216629997/
上月雨音 『SHI-NO -シノ-』 でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210788033/
【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.6【化物語・刀語】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212206088/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合36
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230205708/
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 3冊目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207406903/
【卓球場】野村美月作品エロパロ【文学少女】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181240042/
【狼と香辛料】支倉凍砂作品 3わっち目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227248783/
岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 05.
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231722510/
【カノカレ】上月司作品でエロパロ【れでぃ×ばと】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208538546/
9Sでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181651231/
【主の】トリニティ・ブラッドでエロパロ【お導き】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181325490/
【神メモ】杉井光作品でエロパロ【ばけらの】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226504446/
銀盤カレイドスコープでエロパロ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173531286/
レンタルマギカでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191777273/

6 :
【ストジャ】榊一郎総合エロパロスレ【MA】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155105244/
【ここで】フォーチュンクエスト13【ない場所】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219113256/
【シーキューブ】水瀬葉月総合【魔女カリ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1218507418/
【復活】フルメタル・パニック!でエロパロ 2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226131920/
甲田学人作品でエロパロ2【Missing/断章のグリム】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224251442/
【都市】川上作品で【GENESIS】エロパロ3冊目【AHEAD】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224498697/
《半分の月》橋本紡作品でエロパロ4《リバエン?》
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215609273/
林トモアキ作品でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210936551/
【三十三間堂】佐藤ケイ作品でエロパロ【天涙】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219763783/
高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART21
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212967085/
星界シリーズでひとつ・・・2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167826136/
彩雲国物語でエロパロ 4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229827148/
水晶の欠片亭 ソードワールド18号店
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229270067/
煩悩の十二国記*十二冊目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206630340/
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう10【アリソンシリーズ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1218463989/
【マテリアル】雨木シュウスケ総合【レギオス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225813043/
ご愁傷さま二ノ宮くんでエロパロ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196444979/
【RAGNAROK】ラグナロクでエロパロ【ライトノベル】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208859464/

7 :
      俺が「乙」を言うクマー!
             r -、,, - 、 
         __    ヽ/    ヽ__   
俺が先だ! ,"- `ヽ, / ●     l )  自分だけずるいクマー
      /  ● \__ (● ● i"  
     __/   ●)      ̄ )"__ "`;
   .(_i  ●    ' __, '"  ̄`'(___/.i⌒i  
     丶_ ,i⌒i,,_(_/    ● i ̄ ̄ )_|__  
   __, '"   ̄ ヽ! ● ●)  ミ~ ̄_● ヽ)
   (_/     ● i    ∪  / ⊂{●  | そうはいかんクマー  
    l ●( _●) (  ̄)-    /   -'  i 
  /ヽ、   |∪l   T      i     ● '")

8 :
スレ立て&補完ご苦労様ですー。
しかしこう個別スレが立っていると、ここが賑わうのはちと難しいですな。

9 :
緋弾のアリアで3Pをひとつお願い!

10 :
前スレどこまでいった?

11 :
手元のログだと852レス、487KBで落ちてるねー

12 :
age

13 :


14 :
こんなにあったのか・・・

15 :
され竜パロマダー?

16 :
冬真くんに妖精の祝福を!の続きマダー(AAry
次はぜひ、泣き虫お嬢様の出番を…

17 :
され竜は、本編で中田氏ラブラブえっちまで書いてるのに、ここで補完する必要があるのか?w

18 :
あげる

19 :
 

20 :
【乃木坂春香】五十嵐雄策総合【はにトラ】part3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233760540/

21 :
【アクセル・ワールド】川原礫作品総合【SAO】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234066854/

22 :
<SS保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
こっちに移動したっぽい

23 :
age

24 :
スプライトシュピーゲルネタの続きまだー?

25 :
スクランブルウィザードで誰か

26 :
あげ

27 :
くじびき勇者様読んだら、メイベルがどうしてもエロい子にしか見えないw

28 :
各個別スレの様子を覗いてみると3分の2は、いらない子だな。
個別スレを立てるのはもっと慎重にやってほしい。

29 :
あげ

30 :
俺の妹がこんなに可愛いわけがないのエロが見たい

31 :
  ,. ''"""""''ヽ,
  i rーー--ーーヽ.l   
  l/ヘニヾ゙リン`、ll   >>30
 {.l| '==,'i.i゙.==' |l.}  まずは
  .ll  /,.l l、ヽ ll   カップリングを聞こう…
  |、 ' ,,.ニ、,. ゙ ,|   
  l ヽ、.,,^,,./ l   

32 :
秋期限定を読んだので、なんか書けそうなんだが、
米沢穂信の小市民シリーズはラノベでいいよな?

33 :
>>32
それ読みたくてもどのスレで話題にすればいいのか迷ってたw
ラノベ板にもスレあるし、というわけで待ってる

34 :
かつて文芸部シリーズのスレが瞬間的に存在していたことがあったんだぜ…

35 :
保守

36 :
例のまじつし後日談。
終了したら補完エロを狂ったように書き連ねてやる、と息巻いていたが
いざ連載終わってみたら、し、書籍化まで待った方がいいかな…書き下ろしとか被るかもしれんし…。
とかなってきた俺マジチキン。

37 :
完結して設定が出そろうまで書き始めることができない俺こそチキン

38 :
完結する頃には、バラバラに家のどっかにちらばっていて参考文献がそろわない
マヌケな俺。

平日2時間、土日5時間で週に20時間あればSS4本はかけるよね理論的に
と思ってたのにゲームに暇な時間をついやす呪いにかけられ、
1月に4行しか進んでない……。

39 :
>>30
俺は
二巻→新垣 あやせルート「シスコンから親友を守るため・・・と見せかけて実は!」
三巻→黒猫ルート
「私(の執筆に情熱を燃やす姿)が好きなんでしょ?一生かけてサポートできる奴隷役にしてあげなくも無いわ」
『支えて欲しい、私が同人誌を書く意味があると言ってくれたあなたに』
というように解釈して妄想した
二巻で地味子ルートも妄想したけどエロにはならなかったw

40 :
保守あげ

41 :
>>39 え!近親相姦ルートは!?

42 :


43 :


44 :


45 :


46 :


47 :


48 :


49 :


50 :
灼熱のエスクードはここでいいのかな
ってかメジャーだかマイナーだかわからないんだが読んでる人いる?

51 :
読んでる人いる? と聞かれるようなラノベはたいてい読まれてる
つかエスクードなんて有名どころじゃないか

52 :
毎晩発情するレイニーと聞いて

53 :
榊スレは落ちたかな
イコノクラストは出たのかな

54 :
「星詠図のリーナ」なんてどうよ。メイドがエロいんだが。
思いあまってリーナを襲ったりとか、ダールがリーナに変なことしないように自分の体で処理させたりとか。

55 :
武林のエロを誰か

56 :
読み返せ

57 :
EX!ってもうでた?

58 :
新スレになってから、作品投下がないので
オイレンシュピーゲルで書いてみました。
昔手に取った時は、特徴的な文体が気になって、すぐ棚に戻したんですが、もう一度読む気になったのは
「みんなの特甲児童」「冬真くんに妖精の祝福を!」が非常にツボだったからです。
注意書き
ちょっと後味が悪いかも。しかも原作知らない人はかなり置いてけぼり。

59 :
背後から荒い息/同年代の少女の大多数より発達した乳房を掴む手/臀部に押し付けられた固い棒のようなものの感触。
特甲児童――少子高齢化による人材不足と、凶悪犯罪やテロの増加に対応するため機械の体を与えられた中でも選ばれた「優秀」な子供達。
その素質を認められ、少女は警察の専門職コースで訓練中。
長く伸ばした炎の川のような赤髪/冷たい灰の瞳/大人びた子供の顔/訓練用の味気ないジャージの上からも見て取れる発育した体のライン。
陽炎・サビーネ・クルツリンガー。
訓練教官の――本来なら、人として=大人として庇護するべき立場の人間からのセクハラにも少女は顔色一つ変えない。
エスカレートする行為=自分の娘のような歳の少女に猥褻な言葉を投げかけ、体をまさぐる男の手が衣服の下にもぐりこもうとする――訓練終了の時報。
舌打ちしながら離れる男に彼女は、無表情に一枚の紙切れを渡す。
そこに書かれた文字――時刻と部屋の番号――を確認。
男は、あっけにとられた表情を浮かべ――嫌らしい笑みを浮かべる。
紙切れを大切にしまい、スキップでもしそうな風情で帰路につく。
それを見送る彼女の顔は、まるでロボットのように無機的。

60 :
約束の時間=約束の場所。
男をまっていたのは、お姫様の様に着飾ってベッドに仰向けに体を横たわらせるイバラ姫。
男はズボンをおろす手間も惜しんでベッドに駆け寄る。
男は、荒々しい手つきで少女の上着を捲り上げる。
白い肌/艶かしい臍/大きさだけは大人と変わらないほどに膨らんだ乳房/不釣合いなピンク色の子供の乳首。
「餓鬼がぁ! 餓鬼の癖にっ! でかい乳しやがって!!」
まるで親の仇の様に大人の力で揉みしだかれた乳房が、パン生地のように形を変える。
大きさこそ大人並みとはいえ成長期の若い膨らみは、触られるだけで痛みをともなうはずだが、少女は苦痛にわずかに顔をしかめるだけでされるがまま。
気遣うべき大人は、自分の欲望を乳房にぶつけることしか頭に無い。
新しい玩具を与えられた幼児のようにひたすら、若く張りのある乳房を思う存分に触れ/撫で/弄り/揉み/吸い/噛み/ひっぱり/摘む。
男が満足して乳房から離れる頃には、彼女の美しかった乳房は涎と噛み後と痣で無残な姿になっていた。
つかの間、取り戻した理性が男に罪悪感を抱かせる=責任転嫁――自分が汚した少女を罵る。
「お前が、いけないんだぞっ! 大人を誘いやがって、なんて餓鬼だ。陽炎」
自らの名を呼ばれた少女/陽炎が物憂げな目。
後でこの部分の音声を消しておかなければと思いつつ陽炎は、男に手を差し伸べ言葉をつむぐ。
「○○って呼んで、父様」
それは、男の娘の名前。
凍りついた男の前で彼女/陽炎の股間から液体が溢れ出し、衣服とシーツに染みが広がる。。
「ああ、オシッコしちゃったわ。お父様、何時もの様に綺麗にして頂戴」
当然のような顔で、平然と要求する陽炎=男は娘の――今、目の前にいる少女ではなく実の――名前を叫び/彼女の下半身に飛びつき/濡れて張り付いた衣服を剥ぎ取り/赤い産毛が生えた場所に顔を押し付け/
舌を割れ目の中に差し込む。
漏れでた陽炎の尿を舐め取る男=部屋に響く水音。
すぐに尿の味はしなくなり、代わりとでもいうように別の液体があふれ出す。
それを夢中ですすりながら、ズボンを脱ぎ/下着を脱ぎ/先走る汁で汚れて反り返った一物をあらわにする。
「パパのもっ! パパのも綺麗にしておくれっ!」
娘と同じ年頃の少女に懇願――陽炎は犬のように舌を出して答え、飛び散った汚液が幼さののこる顔を汚す。

61 :
陽炎は、上目遣いで男の顔を見ながら、清らかな顔を使って対極に位置するようないきり立った男性器に頬擦り。
「父様は、ずっと私に――まだ○歳の娘にこうしたかったのね? いいのよ、だって○○は父様の娘だから、父様が作り出したモノなんだから、お口もお尻もマンコもお胸もみんな、父様のものよ」
囁かれる言葉は、呪いの様に男に染み入り、彼女の姿を教官という立場を利用してセクハラしている少女ではなく、目に入れても痛くないほど可愛い、最愛の娘へと変えていく。
「パパと、パパと呼んでおくれ!」
それまで一方的に欲望を叩きつけていた男の中で、少女が、愛すべき存在、愛されたい存在へと変わっていく。
「パパ、○○を全部パパで染めて、○○の体をパパ専用にお手入れしてねっ」
陽炎の媚びた声に、男の理性(元々あるかどうか疑わしかったが)は完全にノックダウン。
母親に甘える幼児のように、中年男が幼さの残る少女の体に溺れる。
自らが傷つけた乳房の噛み後を労わるように舐め、やさしく愛撫しつつ、すでに十分濡れている入り口へとゆっくりと挿入。
幼い少女の膣は、本来その歳の子供に入るはずが無い異物をすんなりと受け止める。
「父様っ、父様っ!」
偽りの娘が、父親との記憶を追憶して涙し、
偽りの父が、秘められた欲望の成就に歓喜する。
互いが互いをとおして今、ここにいない相手を想いながら、腰を振り、声を上げ、快楽を貪りあった。
ベッドでの交わりが終わったあとも、トイレで、風呂場でと繰り広げられた性宴も終わり。
欲望を出し切った男はそそくさと退出する。
陽炎は、つかれきった体で、汚れたままのベッドに横たわりたいという思いを押しして部屋の隅、数箇所に設置された撮影機材を回収。
PCを立ち上げ編集=自らの名が呼ばれた部分の音声をカット/自分の顔が映らぬよう加工。
男の人生に1分間の黙祷。
その後ためらいなく、男の家族及び児童福祉局にデータを送信。
男は彼女の人生から抹消された。

62 :
以上で投下終了。
久しぶりすぎてsage忘れ、コテも外してるし、ほんとすみません。


原作の「悲惨な境遇の美少女達が四肢を機械の体に置き換えて、宣伝文が書かれたパンツ丸出しの扇情的な格好で凶悪なテロと戦う」という素晴らしい設定に脱帽です。
後、教官が自分を呼ばされ言葉を、ファータ(舞台は、オーストリア)ではなく、あえてパパにしたのはそっちの方が分かりやすいと思ったからですが、もし作品の世界観を損ねるというかたがいらしたら謝罪いたします。

63 :
GJ!
原作も読んでみたくなったぜ

64 :
グッジョヴ!グッジョヴ!
陽炎の因縁のあの教官ですね、素晴らしい
次はぜひスプライト組も……!

65 :
グッジョブ! そしてミハエルさんにデレデレな陽炎も好きなんだぜ
本当、傑作だよなあのシリーズは

66 :
現在、長期にわたって全規制の影響を受けている職人の皆様。
ただいま、こちらのスレ(したらば・エロパロ避難所)に置いて代理投下の以来が行えます。
書き込み代行スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2964/1060777955/
投下して欲しいスレの名前とアドレスを張り、その後、作品を書き込めば有志のかたがそのスレに作者の代理として投下いたします。
(数日ほど、時間が空くことがあります。できれば、こちらに書き込める方、積極的に代理投下のチェックをお願いします)


67 :
保守がてらにネタふってみるか……
スプライトシュピーゲルの鳳・エウリディーチェ・アウスト、エロネタならどんなのがいい?
一応原作派生のシチュはひととおり引き出しにあるんだがな
あと、異種・獣姦するならどんなのに犯られるのが似合うと思う?
どんくらい反応があるか分からんが……

68 :
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ―――ッ!!
冬真との和姦に決まってますわ―――ッ!!

69 :
書き込み代行スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2964/1060777955/
に、代理投下の依頼がありましたので投下します。
53 名前:エロ餓鬼 投稿日: 2009/06/14(日) 00:31:06
どなたか↓のスレに代理投下お願いします。
ライトノベルキャラで抜こう! 7th
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232155349/

元ネタは、オイレンシュピーゲル。
またまた赤犬。といっても良いものか。
注意・3巻の重要なネタバレを含みます。

70 :
54 名前:「ある男の末路」 1/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:32:55
(破滅だ。破滅だ。破滅だ。このままだと俺は組織にされる)
解析課情報監督官にして、シンジケートに仲間の情報を売った裏切り者。
その末路は、シンジケートに口封じで抹されるか、警察の内通者あぶりだしに引っかかって社会的に抹された後に、シンジケートの制裁で物理的に抹されるか。
どの道ぬ。
(落ち着け。大丈夫だ。身代わりを見つければ)
助かるために男が思いついた最後の方法。
バカな生贄を探し出し、犯罪の証拠を偽造。
全ての罪をおっかぶせた後、シンジケートにしてもらう。
単純で最低な思考。
身代わりとなる獲物を求めてMPB本部ビルの情報解析・通信班フロアの閲覧室をうろつく。
ふと、ある少女の姿が男の目に留まる。
陽炎・サビーネ・クルツリンガー。
最強の特甲児童の一人で狙撃手。
情報通。
良くも悪くも有名人。
その噂の一つ、売春行為。
陽炎の情報元は、ベッドの中のピロト−クだというもの。
男は、舐めるように赤いワンピースの少女を見つめる。
少女趣味は無い男だが、その完成した肢体――すらりとした手足に、眼を引くほど突き出た豊満な胸――は欲情をそそるのに十二分だ。
男の分身がズボンの中で膨らみ固くなっていく。
素行不良の悪い噂が広まっている情報通、生贄としても申し分ない。
すでに男は、陽炎を自らの身代わりにすることを、その過程で若い体を思うさま味わうことまでを一方的に決めていた。

71 :
55 名前:「ある男の末路」 2/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:33:50
様子を伺い、何やら調べ物をしていた陽炎が作業を終え、立ち去ろうとする背中に声をかける。
「欲しい情報でもあるのか?」
警戒を解くために餌を撒く。
「ちょうどSSコードの定期メンテナンス中だ。俺が複製をもう一つ余計に持っていたとしても誰にも分からないように出来る」
陽炎は、無表情に男を見つめて、ガムを膨らませながら思案。
急すぎたかと内心あせる男。
ガムが弾けると陽炎は一言。
「なぜ私に?」
(貴様が素行不良の丁度いい生贄で、ついでにその体も味わいたいからだよ)
本音を隠してにやりと笑う。
「噂の特甲児童と、仲良くなれる機会を探してたんでね」
小娘の色香に迷ったバカな大人のふりをする男、自分がそのふりをしているモノよりさらに最低な存在であることには、まるで気づいていない。
「優しい男性とはいつでも」
極上の笑顔を浮かべる陽炎の笑みに男は、成功を確信。
男は内心、愚かな少女を嘲りながら陽炎の肢体と無残な最期を思い浮かべて興奮。
「俺は大抵の男に比べれば優しい方だと思うがね。その格好だとオフか? 俺も今日はあがりだ。昼の三時ごろ、俺の家によってみるといい。お前ら風に言えば、素敵な戦利品が手に入るかもしれん」
上ずりぎみになりながら、自分の住所を書いた紙を陽炎に渡す。
「きっと伺います」
にっこりと笑みを浮かべ、立ち去る少女。
その赤いワンピースに包まれた若々しく張りのあるヒップを犬のような体位で、思うさま男根を叩きつける情景を想像。
男は早速準備に取り掛かる。

72 :
56 名前:「ある男の末路」 3/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:34:25
数時間後、男の家。
陽炎が欲しがっていたいたデータ、餌と罠を用意。
捏造した証拠、架空の犯罪組織と陽炎の取引の記録。
丁寧に小娘をそそのかした共犯者まででっちあげ、MPB隊員番号071・モリィ・円・カリウス。かつて言い寄って振られた腹いせ。
残る時間を陽炎の歓迎の準備に当てる。
すでにカーテンはシンジケートの狙撃を恐れて締め切りっぱなし。
ベッドルーム及びバスルームにビデオを設置、末永くこれから自分がにおいやる少女の痴態を楽しむつもり。
そして様々な生活用品と大人の玩具。
縄――よく育った乳房を絞り上げ、より強調されたソレに吸い付くのを想像。
洗濯バサミ――年頃の少女の敏感な乳首へ付ければ、大きな胸が男の突き上げで揺れるたびに痛みが陽炎を襲うだろう。
その他、ロウソク、鞭、ローション、ローター、バイブ、アナルバイブ、クスコなどなど、専門店なみの品揃え。
39歳――陽炎の3倍近い――の男は離婚暦2回、全て男の性癖が原因。
今まで味わったことの無い極上の体を持つ若い雌犬に対して、中年男の穢れた欲望を全てぶつけるつもり。
(人生は最高だ)
ここ数日、シンジケートと内部調査に脅えていたのが嘘のよう。
不安を解消ついでに、性欲も解消できるのだ。
準備を万端にととのえて、精力剤を飲みながら獲物を待つ。
すでに股間は、痛いほどたぎっている。
とても午後三時までまてそうにない。
一度、放出して落ち着くことにする。
妄想するのは陽炎の体の中でも一際目に付く、大きく膨らんだ豊かな乳房。
広報のカメラに映し出されるお仕事中の特甲児童たちの姿の中でも、特に人気が高いのが彼女たちの広報部特製パンツでその人気はケルベロス小隊の三人は、ほぼ互角。
しかし、胸のショットでは――激しい機動で揺れる歳相応に膨らんだ夕霧や、無いのがいい人向けの涼月も、もちろん人気ではあるのだが――やはり、若さと大抵の娘が成長しきっても得られぬ大きさを併せ持つ陽炎が一番人気だ。

73 :
57 名前:「ある男の末路」 4/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:35:10
例えば、突き出た胸元に飾った小隊記章・名札をアップで捉えた映像。
あるいは、戦闘の激しい動きで装甲に押さえつけられてもなお揺れる乳房を捉えた映像。
もしくは、狙撃のために構える大型ライフルなどに押し付けられ、やわらかに形を変える乳房を捉えた映像。
それらの映像は、たちまちの内に、複製、コピーされ、世界中に流れて大勢の男――もしかしたら少数の女――が一方的な欲望のはけ口として使用する。
今この瞬間にも、陽炎の全身を染め抜くほどの量が放出されているかもしれない。
これからあと少しで、その体を自由にできるのだ。
男は優越感にひたりながら、陽炎の乳房の感触を妄想。
おとなしく従順な雌犬となった陽炎の乳房を乱暴に揉みしだく。
男の力強い手で、こねられ形を変える大きな乳房。
痛みと興奮に硬く、そそりたった乳首。
男に自らの乳房を玩具にされながら、媚びた笑みを浮かべる雌犬の顔。
――白磁の陶器のようだった芸術的な膨らみを、痣になって残るほど手で揉みしだいた後は、口を使って乳房を虐めてやる。
男は、妄想の中で、その嗜虐性を存分に発揮。
赤ん坊のようにではなく、野獣のように、たわわな胸の膨らみに噛り付き、男の所有物となった証であるかの歯型を残す――一つではなくいくつも、いくつも。
そして歯型と涎まみれになった乳房に、いきりたった男の男性器が擦り付けられる。
涎を潤滑油に快感をむさぼる男。
無数につけられた歯型に擦られ、泣きながら痛みを訴える少女。
だが、男はかまわず胸に発射。
大勢の人間が憧れ欲情してきた理想的な膨らみに、冴えない中年男の匂いをマーキング。
竿についた汚れは少女に舐めて掃除させる。
自身の乳首から移った男の涎と、男が発した汚濁液に汚れたそれを、口元に差し出され、好物の骨をしゃぶる犬のように男の物をしゃぶる少女。
いくら舌でぬぐっても、汚れは止まらず。
唇でしごかれ、卑猥な水音が部屋に響き。
男は、少女の髪を掴んで、口腔の一番奥まで自らの欲望を叩き込んで、汚濁液で少女の体の内側まで染め上げる。

74 :
58 名前:「ある男の末路」 5/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:36:12
あふれた精液が逆流して、鼻から噴出した美少女の無残で滑稽な姿を想像して、男は興奮する。
その妄想は、決して夢物語ではない。後、わずかな時間で実際に起こすことが出来るのだ。
――おっぱいだけじゃないぞ。マンコも、ケツマンコも楽しんで、壊してやる。どうせすぐに組織にされるんだからかまわないだろ? 
そうだ、レンタルペットで大型犬を借りてきて交尾せるのもいいかもな。それ位の余裕はあるだろう。
そして玄関のベルがなる。
監視カメラの映像を確認。
若く美しい雌犬の姿。
「時間通りか。偉いぞ」
少女を陥れる作業と、2度の放出で憔悴した顔で、男は、哀れな獲物を出迎える。
「お前が聞きたがっていた小隊の記録と、SSコードのダミーパスだ。ついでにお前達を開発した連中の情報にアクセスするIDを仕込んでおいてやった。本部内ではなく、街のネットカフェででも使うんだな」
自慰をしても収まらない興奮は、獲物を目の前にして抑えきれないほど高まっている。
「それで、優しい男にどんなお礼をしてくれるんだ?」
餌――データディスクをみせびらかしながら男は、ベッドルームに通じるドアを開く。
少女は、歳に似合わぬ、過剰な色気が込められた声でお返事。
「満足のいくように」
艶めいた媚を浮かべて、男に歩み寄る。
その顔が、苦痛に揺らぎ快楽に泣き叫ぶ様子を想像して男は、にやけづら。
当然、少女がその場にべたっと身を伏せた。
「それは服従のポーズか――?」
男は、素敵な時間の始まりに心躍らせる。
ベッドルームの様々な器具は、後で使うとして、まずはここで一度楽しもう。
口でズボンのチャックを開けさせて、手を使わずに取り出させた男の物を奉仕させ、犬の体位でハメながらベッドに向かうのもいいだろう。

75 :
59 名前:「ある男の末路」 6/6 投稿日: 2009/06/14(日) 00:37:25
そして、これほど従順に躾られた雌犬なら、仲間を他の二匹の雌犬を差し出すよう仕向けるのも可能かもしれない。
信じていた仲間に、薬を飲まされ、意識を失っている間に義肢を外され、ダルマにされて見知らぬ男に体を弄ばれる時、あの気の強そうな黒犬と、天然の白犬は、どんな顔で鳴くのだろう。
目の前で、成熟し開発された赤犬との濃厚な交わりを見せ、これからされることの予備知識を与えてやるのもいいだろう。
ありったけの禁制薬を二人にぶち込んで、年頃らしい膨らみを持つ白犬を責め、仲間が堕ちる瞬間を見せてやれば、未成熟な体の黒犬とて、涎をたらして男を欲しがるだろう。
そうして、調教した三匹の雌犬をかわるがわる味わうのだ。
そうすれば、組織に赤犬がされた後も、残る二匹を、性処理便器&優秀なボディガードとして使えるだろう。
マンコ貸し出して、様々なコネや金を手に入れば、より上の地位に成り上がることすら可能かもしれない。
人生は薔薇色だ。
一瞬で、脳内に浮かんだ薔薇色の考えは、しかし、口をついて出ることなく、音速を超えて飛来してきた弾丸によって物理的に脳内が薔薇色に弾けたことで、永久に闇に葬られた。
組織のし屋は、男が思っていたより格段に早く、その行動を開始していたのである。
そして、組織と巻き込まれた少女の戦いが、今始まる――。

76 :
60 名前:後書 投稿日: 2009/06/14(日) 00:38:37
どこかで赤犬は、食用ワンコとして最上の評価を得ていると聞いたことがありますが、一番おいしそうな体つきの娘ですよね。
4巻でもあんな目にあいながら、健気で素晴らしいです。
彼女は、ミハさんの前では、奥手で臆病になってしまうイメージがあるので、かけないと思いますが、美少年相手に狼になる話は書くかもしれません。
白犬は、天然過ぎて書きにくいのですが、黒犬はその内書くかもしれません。
というか、一巻の毛布はぎはぎで書いたのが、3巻を読んでボツに、あいつらがもう経験済みだと!?
いずれ、書き直してさらすと思います。
スプ組は、いずれ黄色い娘で書く予定。
かなり間があくと思いますので、みんなもっと妄想を語りましょう。
自分がエロイと思った作品の情報交換でも落ちるよりはマシですし、ある程度、流れているスレじゃないと投下しにくいという方もいると思いますよ?

以上です。
どなたか、代理投下お願いします。

61 名前:エロ餓鬼 投稿日: 2009/06/14(日) 00:47:20
すみません。
4/6の14行目に誤植です。
誤 赤ん坊のようにではなく、野獣のように、たわわな胸の膨らみに噛り付き、男の所有物となった証であるかの歯型を残す――一つではなくいくつも、いくつも。
正 赤ん坊のようにではなく、野獣のように、たわわな胸の膨らみに噛り付き、男の所有物となった証であるかのように歯型を残す――、一つではなくいくつも、いくつも。
確認不足すみません。

77 :

以上。
鳳で獣姦? 大型犬、大型犬! もしくは豚!
脳に人間のを入れてある(適応のため、幼児の頃に移植。成長と共に性に目覚めて女性職員を襲ってしまい廃棄処分が決定しているとか)。
屈辱の中、それでもプライドを失わないのを希望。

78 :
何という「オイレン組を見たらみんな一度はこんな妄想するよねー」、これはまさに神。
この手の妄想、殆ど露出しないスプライト組では少ないんだろーなー。
黄色の子も楽しみにしてますぶんぶん!
特甲児童は戦闘中は常時モニターされてんだよな……
それをネタに、羞恥プレイってのも一興一興。

79 :
鳳が昔カルト宗教に監禁されてたという記述から、
教義上の理由で大人たちや同じ立場の子供、果ては家族にもレイプされてたというネタは考えた
記憶は消されてるけど、今の鳳の男嫌いも胸が発達してる理由もそれが原因、とか。

80 :
あげあげ

81 :
ぬるぽぬるぽ

82 :
ガッ

83 :
ガガガの「その日彼はなずにすむか」でハーレムルートを誰か。

84 :
さかきに続いてフォーチュンスレも落ちた?
老舗だったのにラノベ系は斜陽なのだろうか

85 :
ストジャの新刊が出たぞー、と思ったら榊スレ落ちてたんだな。
再録とはいえ嬉しかったんだが。
書き下ろしのやつの挿絵、フィリシスを初めて可愛いと思った。

86 :
トラップが、スキルを駆使してパステルのパンツを盗んでシコシコしている所を
誰に目撃される?
A 戻ってきてたパステル本人。
B ルーミィ。
C リタ。
D マリーナ。
E みすず旅館のおかみさん。

87 :
>>86
1、1、1!!!1!!

88 :
アスラクラインは需要があるか?

89 :
>>88
三雲岳人作品でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164268394/

待ってるぜ!

90 :
>>86
Eに一票で新展開を期待

91 :
もういっそ各課。。


「あれっ?私のパンツがない・・」

それは良く晴れた日の昼下がり、
私は長旅で十分汚れた洗濯物を窓際に干し(だってさすがに外には干せないもんね)、
買い物を終え、帰ってきて洗濯物をたたもうと手を伸ばしたときに気がついた。
ルーミィの服や私のその他の服も無事なのに、よりによって私のパンツだけないなんて…
げげっ、まさか風で外に落ちたとか?!
うおぉーー、は、恥ずかしすぎるっ!!
私は急いで外に飛びだした。

<トラップ目線>
「っっあ、ふっ…ぅうっ!っ」

今、俺の右手は大きくなってしまった自分の息子をしごいている。
そして左手には……
自分でも馬鹿なことをしているのは良く分かる…
でも、もう後戻りはできねぇ。
たまたまだったんだ、これを目にしてしまったのは。
バイトから帰ってパステルの部屋のベッドを借りようと入ったときに、
誰もいない部屋の窓際の洗濯物を見て、つい魔がさしてしまった。

悪いことだとは分かってる。
そう頭の中で分かっていながらも、パステルへの想いと欲望を抑えることができず、
俺はパステルのパンツを盗み、そして今、自分の部屋で行為にふけっているのだ。

パステルッ、すまねぇっ……!!

その時だった!

パタパタパタ、と近づいてくる足音がする…

俺は夢中で、注意力が慢散していたために
その足音がすぐ近くまで来ていたことに気がつくのに遅れちまった。
やべぇっ、こんなとこ誰かに見られたら…!!
俺の脳裏にそうよぎった時、ドアノブを回し、キィッと音を立てて入ってきたのは……

92 :

>>91


ぬるぽ

93 :
素晴らしい。
続きを早く書くんだ。
こっちはパステルで書くから。熟女は任せた。

94 :
つうか、書き手が二人もいるならFQスレを立て直したら?

95 :

一応パステルに見つかるバージョンで書いたが、
【ここで】フォーチュンクエスト14(15?)【ない場所】
を立てるなら、投下を見合わせる。
一月に1、2個のSSが投下されていて、そこそこの供給はあったわけだし。
2ケタ続いたスレが途切れるのは物悲しい。
・・・立ててすぐ落ちてもしょうがないので、ここでしばらく議論して決めてくれ(議論にならんほど人が居ないようじゃ、どの道立てても無駄だし)。
ネカフェ住民なんでちょくちょく覗けはしないが、来週見て立ってなかったらここに投下する。
(今回、数年ぶりに読み返した程度のファンなんで再現率に期待はするな。エロ分少ないし)


96 :
「そうだパステル。注意しなね。最近・・・」
リタの話を聞いたわたしは怒っていた。
なんでも最近、シルバーリーブでは若い女の子の下着をねらって盗む変質者が現れるというのだ。
女の子の下着を盗むなんて許せない!
さっそく、わたしはトラップに下着ドロ対策を相談しようとノックも忘れてドアを開けて
「「あっ」」
見てしまった。
その、右手でむき出しなった男の人のを握って、左手で見覚えのある小さな布を広げて顔の近くに寄せているトラップの姿を
色んな考えが頭の中でグルグル回ってわかんなくなる。
やっと、
「それあげるから、他の女の子の下着は返してあげて」
とだけ言えた。
それから、走って逃げた。

97 :
自分の部屋の中。
ルーミィは魔法屋さん家にお泊りしていない。
こんな顔を見られなくても良かったと思う。
わたしはお布団の中で、思いっきり泣いた。
どのくらい立ったのだろう、ノックの音がした。
「パステル。昼間の下着ドロの話だけど」
リタの声に、わたしは心臓をレイスの手でつかまれたような気がした。
きっとだれかがトラップが犯人だと言ってもわたしは信じなかっただろう。
口は悪いし、ギャンブルにお金をつぎ込むけど、大切な仲間でパーティの一員なんだから。
でも、わたしは決定的なところを見てしまった。
「トラップがね」
いや、やめて、聞きたくない。
「犯人を捕まえてくれたの!」
えっ?
「今夜は、夕食大盤振る舞いしちゃうから来てね。じゃあ、わたし仕込みがあるから」
えっ? えっ? どういうこと?
だって、犯人はトラップじゃなかったの?
わたしが布団の中で混乱していると、またノックの音がした。
「パステル。いいか」
トラップの声。

98 :
わたしは、部屋のドアを開けて、一番聞きたかったことを聞いた。
「トラップが下着ドロボウじゃなかったの?」
「バッカァ、おめぇ、俺がそんなことする奴だと思ってたのかよ」
でもでも
「いっとくがぁ、あの、おめぇのパンツはな、庭に落ちてたんだぞ」
「嘘っ! 大体、庭に落ちてたならどうしてわたしのパンツだって!」
そういうと、トラップはわたしのスカートを指差した。
「そんな短いスカートヒラヒラさせてれば、嫌でも中身を覚えちまうっての」
頬が、かぁ〜と赤くなるのが自分でもわかる。
そりゃ、冒険の途中で捲れたことも一度や二度じゃないし、視線を感じたこともある。
けど、持っているパンツの柄をみんな覚えられるほどとは思っていなかったのだ。
「な、なら、さっさと返せばよかったじゃない! あ、あんなことしてショックだったんだからね!」
わたしの言葉に、トラップが赤くなりながら、怖いほど真剣な目をして肩をつかんでくる。
な、なに?
「惚れた女の下着が落ちていたら、誰だってああする」
えっ? えぇ〜〜〜!!
惚れた女って、惚れた女って、わたし? わたしだよね? 嘘だぁ。
「い、色気ないとか、出るべきところがとかひどいこと言ってた癖にぃ」
って、トラップの手が、スカートの中に、どこさわってんのよぉぉぉ。

99 :
「パステル。おめぇが好きだ」
そんな、息。息が近い、近いよぉ!?
「嫌なら、そういってくれ。もう二度と言わねえ。おめぇが望むなら、二度と顔も見せねぇ」
そういいながら、トラップの左手がわたしのお尻で蠢いて。
右手が背中に進入して上の方へ・・・。
「嫌じゃない。あのね、わたしトラップが犯人かもって疑ったとき、他の女の子の下着でもああいうことしたのかなって思って、すごく嫌な気持ちになった」
それが、わたしの正直な気持ち。
「でもね、お願い。キスから初めて」
それは、わたしが思い描いていた小説の中の優しいキスとはまるでちがった。
あらあらしい、嵐のようなキス。
気がつくとわたしは、全裸になっていた。
「キレイだ」
トラップが、わたしのちょっとだけ膨らんだ胸の先端に、谷間に、裾野に、口づけをする。
そして繊細な両手が、わたしの体中を愛撫する。
裸でいる恥ずかしさよりも気になることが、あって思わずトラップに尋ねてしまう。
「トラップ。もしかしてこういうこと馴れてる?」
「バ〜カ。ちょいと手先が器用なだけだ。俺も初めてだ。まあ、妄想の中では毎晩、こうして、ああしてっとシミュレートしてたけどな」
そういって、わたしの敏感のところをいじくるものだから思わず声をあげてしまった。
「わたしだけ、ずるいよ」
今度は、わたしがトラップの服を脱がせる。
思っていたより、たくましい胸板にドキドキする。
そして、タイツの中の・・・

100 :
考えてみれば、こんな風になった男の人のを見たのは、今日がはじめてだ。
熱い。
硬い。
太い。
「あっ、あのね。これちょっと大きすぎじゃない? もうちょっと小さくならない?」
わたしだって、こういうことの知識ぐらいは持っているけど、こんなものがアソコに入るだなんて絶対に無理。
裂けちゃうよ。
「悪りぃが、ここまで来て止まれねえぞ。それに俺のは標準だ。ちゃんと濡らせば大丈夫だって」
そんなこと言ったって、ペンぐらいの大きさかならともかく、
ひゃっ、ひゃん。
トラップが、わたしのアソコに顔をうずめて、舌を中にっ。そんなっ。
それから、わたしは何度もイカされてしまい、わけが分からなくなっているところでトラップが来た。
アソコをかきわけて、舌よりずっと奥まで、熱くて硬くて太いものが入ってくる。
わたしは、気づいたら夢中でトラップの体にしがみついていた。
トラップがわたしの名を呼ぶと同時に、体の中に入っているものが痙攣して、熱いものをわたしの体の中に叩き付けた。


「ねえ。なんで昨日来てくれなかったの? せっかく色々用意したのに」
リタがちょっと頬をふくらませて尋ねてくる。
本気で怒ってはいないようだけど、ちょっと申し訳ない気がする。
「うん、ちょっと足を捻っちゃって、歩くと痛いから昨日夕ご飯抜きだよ、もうおなかすいちゃって」
実際、まだ挟まっている感じがして歩きにくいし、朝まで、その、してたのでお腹がすいてるのも事実だ。
「珍しくパステルがタイツをはいているのもそのせい? しばらくおとどけしようか」
「ううん。もう随分よくなったから大丈夫。それとタイツは、ほら最近寒くなったから」
これは嘘。
俺以外に見せるなって、履かされたの。
もう、男の子って勝手だよね。

101 :

保守すらないとか、むしろここが大丈夫か!?
リタが出てくる巻が見つかんなかったんで、リタの台詞は超適当。


102 :
保守

103 :
ギャルゴで誰か書いてくれないかあ。
後日談的なハーレムルートで。

104 :
いまさらシフト買ってみたが、やばい。エロい。NTRルート見てみたい

105 :
飛空士シリーズで

106 :
シフトは、文庫で挿絵がついてがっかり
もうちょっと絵師選べよって感じだった。

107 :
くじびき勇者
今のナバルとの状態に満足出来なかったメイベルが既成事実を作ってしまおうと、大量の精力剤と興奮剤を料理に混入
いざナバルの部屋に行こうとすると急な仕事が入り、いけなくなって、計画断念
ナバルに明日の飛行計画を聞きに来たキャロルが暴走したナバルに犯される

これをssに出来ない

108 :
一方メイベルはドラゴンの二股ペニスに夢中だった

109 :
>>108こうか
「どうじゃ?メイベル?」
美しい女性が自らに跨る少女に語り掛ける。
「い、イ…あァぁぁアァ……」
ピンクブロンドの少女は自ら腰を振りながら、表情はどこか壊れていた。
「……メイベルよ……ナバルの事は忘れるんじゃ」
女性――竜の山脈のフェレラは股間にある二股ペニスで少女――メイベルを突いていた。
「ァああァアぁぁぁァぁぁァぁァァッ!!?」
メイベルは泣きながら、喘ぎ、そして逝った。


ナバル亡前提で書いてみた

110 :
ゴクドーくん希望

111 :


112 :
『星図詠のリーナ』、メイドのサラがガチレズ過ぎるんだが。
姫が食べた野菜を「自分も一口」って、姫の囓ったところへ口をつけるし、裸を見て抱きつきかけるし。
内容もけっこう面白いんだが、あまり話題になってねえなあ。

113 :
ライタークロイスも面白かったのに打ち切られたしな
ラノベ的派手さに欠けるって事でしょうかね

114 :
あまり魔法とか使わないしなあ。
精神論や特殊能力に頼らず活躍するヒロインって難しいものを書ききってるのは凄いと思うんだが。
傭兵がうっかりメイドとくっつくと面白いんだがなー。

115 :
おいおいパルヴィだろパルヴィ。
リーナより身長1cm低くて1cm貧乳で、頭が良いのに出し抜かれたコンプレックスキャラ。
しかもブログによれば元の構想では陵辱の上処刑されるはずだったんだぜ?

116 :
ベン・トーでなんか書いてみたいものだが…ネタくれ、ネタ。

117 :
もちろんバイバイの家で麗人がどんな調教をされたか事細かにだな

118 :
二巻のアレか

119 :
なにかエロ妄想をかきたてられる的に面白いラノベってないかい?
きゃーえっちー的な下らないエロラブコメじゃなくて、話がしっかりしてるが故に妄想できるような

120 :
言いたい事は解るが同意を得るのが難しい方向ではあるな。
確かにエロラブコメだとあまりSSがなかったりする。
小学星で書きたいんだがいつにやるやら。

121 :
それこそ上にあるようなリーナとかベン・トーとかじゃね。
個人的には円環少女あたりがいいが、あれやると
フィガロ王じゃないがさすがに犯罪か……

122 :
でもヒロインは合法ロリだし、露出は文化だし、ハードSMは必要な儀式だし、
小学校に忍び込んで女子の持ち物盗んで臭いをかぐのも犬の嗜みだし
……なんだ、何も問題はないじゃないか

123 :
ベン・トー好きなんだが、佐藤の童貞力がハイレベルすぎて童貞にしか見えない
…白粉が実はホモだけでなく自分主人公の陵辱エロも書いてました、とかどうだろう

124 :
>>122
合法じゃねーだろ……普通に時間とまってたし

125 :
空鐘って、作品やキャラそのものは地味で堅実だけど
妄想、二次創作ネタ込みだとかなりエロくなると思うけど、需要はあるんだろうか?
フェリオとウルクのラブラブ初夜、新婚主人公夫婦の3Pとか
ウルク陵辱、リグルス、アスティナが見た親たちの夜の性活とか。

126 :
正座して待ってるから

127 :
>>124
書類の上では成人してるから合法

128 :
烙印の紋章が好きだから、それで書きたいんだけど本編で結婚してくれないからかけないんだよね

129 :
>125
前は単独スレが立ってたくらいだからな。実際エロい。
しかし主人公夫婦の娘と息子は両親ズの真似をしていけない遊びに走らないか心配だ。
ところでエンジュとベッドの中では一段と甘えん坊なツンデレさんというのが俺のフェイバリット。

130 :
>>129
しかも、ヒロインで一途じゃないキャラは皆無だから健全ラブラブなので
王道好みから独占厨、処女厨までカバーできるからねぇ。
カバーできないのはntrくらい?

131 :
リカルドががんばればウルク陵辱とかできるけど
それより、リセリナ、ウルクとの3Pとかシアまで混ざっちゃう妄想してるほうが楽しい
ディアメルやソフィアからフェリオへ実技の手ほどきとかも

132 :
>>131
エロ二次創作に著しいキャラ崩壊はつきものと割り切ってつくらないと
エロス成分皆無、苦痛と絶望しかない、とんでもない鬱作品になるからねぇ、そのネタ。
そんなものよりは、リセリナの昇華プレイとか、フェリオ達の初3Pとかシア×フェリオでシア初体験とか妄想した方が楽しいわな。
>>リグルス、アスティナが見た両親達の夜の性活
次の日に2人がシアにそのことを無邪気に話して
シアを硬直させるところまで余裕で想像できた件について

133 :
>132
>>次の日に2人がシアにそのことを無邪気に話して
>>シアを硬直させるところまで余裕で想像できた件について
お前頭いいな。
シルヴァーナさんは夜の生活は案外うぶだと思う。

134 :
>>132
陵辱ネタは、キャラ崩壊、超思考については割り切ってキャラを淫乱にでも補正しておかないことには
グロいだけで、まるでエロくないからな。
前者の例だと、グロ・リョナ嗜好の限定された層にしか需要がないだろ。
>>133
外伝でのエピソードによると、20代半ばになるまでキスはおろか恋愛沙汰すらまるでなかったそうだからな。
外伝でのハーミットとのキスがファーストキス、しかもその後即結婚。うぶすぎだろw
てか、フェリオ、ハーミット、シュナイク、ウィスタルと、エアル家の人間の天然ジゴロ振りは異常。

135 :
age

136 :
彼女は戦争妖精で……無理だな
新刊が決まった魔王城で…………もっと無理だな
両者とも幼女の全裸が全くもってエロくない
ひそかにエイゴ×アプリールを期待しているのは俺だけだ

137 :
このスレで言っていいのか判らんが
誰かブレイドラインのセラ×ヒエン書いておくれやす・・・
人外ロリヒロインだと思ったらママンだったので新たな道に目覚めたでござる

138 :
久しぶりにこのスレを見たけど、空鐘が話題になってるのな。
個人的には、フェオ×リセリナの初体験+続けて昇華プレイとかはエロいと思う。

139 :

スプで書くと言ってた人、マダー?
鳳の獣姦待ってる。
前スレの冬真の続きも待っている。

140 :
MCスレにウィザブレが

141 :
なんてさわやかなスレタイなんだ
ワラタ

142 :
どうでもいいけど>>1のまとめサイトどうなってんの

143 :
>>142
こっち
http://green.ribbon.to/~eroparo/

144 :
一迅社、早矢塚かつやの「文芸部発マイソロジー」がなかなか妄想をかき立てる
まぁ内容そのものはありがちな厨ニ病ハーレムなんだが、世界観が
「書き込んだ設定の異世界を作り出せる邪眼ノート」「自分たちをモデルにしたその世界の神
を設定したら、彼らとなってその世界に入り込めた」ってのでさ
これは自分たち自身じゃないからと主人公に入り込んだ異世界で女神衣装で迫るヒロインとか、
そっちの世界で何度もしてたらすっかり身体が開発されて異世界に来てないときは身体がうずいて
オナニー三昧だとか、でもオナニーじゃもう我慢できなくて激しくなる一方で自分の処女を破って
しまいから責任とって現実世界でも処女奪ってくださいとか、
ちょっと話変わるけど主人公の神としての設定は光を司り、あらゆる光を力と出来るからひょっとして
幻の実体化とかできるんじゃね? もしかして3P4P5Pでも順番待ちせずに分身して全員まとめてとか
できんじゃね?とか、そんな妄想ばっか浮かんでくる
あ、ちなみに本編そのものもそこはかとなくエロイ
ヒロインが触手拘束であわや調教とか、なんか(別の)ヒロインかけて戦うことになってその敵が
ナチュラルにエロくて勝ったら速攻抱いて可愛がって昇天させる宣言とか、その戦闘で傷ついた
主人公を裸密着で治療とか

145 :
ちょっと本屋行ってくる

146 :
今回の圧縮で落ちた関連スレ
ご愁傷さま二ノ宮くんでエロパロ2 (187, 07/12/01 〜 661 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196444979/l50
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ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248410901/l50

147 :
>>146 チェック乙
ライトノベルの作品・作家スレは、やっぱ維持するのが大変みたいだぬ

148 :
週刊系みたいに新しい情報がよく入ってくるわけでもないし、
単行本のスパンも短いわけではないからね

149 :
>>95
もう見てないかもしれないけど
【ここで】フォーチュンクエスト14【ない場所】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253691645/
立ってますよー

150 :
成田とお稲荷スレ潰れたのか、常駐していなかったものの
いい作品が多かったスレだけに残念だ。

151 :
貼ったか貼ってないかわからないものを発掘
既出だったらたらごめん

152 :
【米澤穂信『さよなら妖精』結末ネタバレ】
「もりやさん」
 あの日マーヤは、おれの名前を慈しむように呼ばわった。おれの贈ったバレッタを外しながら。
 別れの宴の晩だった。別世界から降り立った天使のようだったと表現するのは、今となっては悪趣味に過ぎる。
 マーヤ。あのマーヤが今はもう、いないのか。まなうらにはこんなにも鮮明に残っているのに。彼女が眼前にいるかのごとく、思い出せるというのに。
「マーヤ、酔ってるだろう」
「Ni.わたしは酔っていませんね。正常です」
 胸元に髪飾りを握りしめ、体を揺すったかと思うと、するりとブラウスから肩を抜いてしまったマーヤ。
 想像の中でさえ穢したことのない裸身がしらしらと薄明かりに浮かんだ。
 突然のことにおれは身じろぎもできず、美術品を鑑賞するようにマーヤを凝視したものだった。
「何のつもりだ、マーヤ。おれがおかしな気を起こす前に服を着てくれ」
 やっと口にできたのはそのような言葉だった。
 おれはマーヤに劣情を抱くことを、思春期にありがちな潔癖さで自らに禁じていた。
 マーヤはそういう相手ではないのだと、ともすれば迸りそうになる妄念を抑え付けていた。
 しかし、おれを拒絶したはずのマーヤといえば。
「もりやさんは紳士です。ですが、据え膳食わぬは男の恥ですね」
 そんな慣用句を宣う。何を教えている、白河。
 あれだけきっぱり俺の申し出を一蹴しておいて誘うマーヤの思考も、分からなかった。
「……日本には『酒の上の過ち』と言って、飲酒した上での行動を大目に見る風習があるが」
「では、まちさんも許してくれますか」
 マーヤの呟きに、おれはしかしどう答えていいのかわからなかった。
 マーヤといい白河といい、どうしてこうも無関係な太刀洗に気を遣うのだろう?

153 :
 宴の場とは襖一枚を隔てた次の間。隣室はしんと静まり返っている。白河も文原も、そして太刀洗も潰れてしまったか。
「もりやさんの好きにしていいですよ」
 おれはその提案を拒むには若すぎ、さりとて嬉々として受け容れるほどの経験もなかった。
 自然、おそるおそる触れることとなった。生白くほの赤い、マーヤの背中。
 背後から抱きすくめた。おれの掌が余るほどのささやかな胸。
 華奢な体を強張らせているマーヤの、白いうなじに口づける。一年を経ずしてその首を凶弾が抉ることなど、まだ知る由もなかった。この華奢な首に! 首に!
「痒いです……? んー……歯痒いです?」
 マーヤはふっと首をすくめる。
「くすぐったい、か?」
「それです!」
 首。首筋に、俺は頬寄せる。
「んー、首に拘ることに哲学的意味がありますか?」
「あるかと言われれば、ある。日本では着物の襟から覗く首筋がエロチックなものとされたんだ」
 まったくムードもへったくれもない。これ以上の質問を封じるように、マーヤの口を唇で塞いだ。
 くずおれるように横たわったマーヤと、おれはつたなく体を重ねた。
 Boliと叫び、痛いと言い直して上目遣いで微笑んだマーヤ。
 おれの首に腕を回し、耳許で息づいていたマーヤ。
 あのままひとつに熔けあってどこまでも行ってしまいたかった。しかしそれは決して叶わない願いだった。
 ゼロ距離、いやマイナス距離で触れ合っているのに、おれはどこか空疎なものを感じていた。
 マーヤも同じだっただろうか。
 事が終わった後。バレッタを掌で転がしながら、マーヤはぽつりと呟いた。
「もりやさん。紫陽花の花言葉を知っていますか」
「……ああ」
 知りはしない。しかし、想像なら容易に付いた。アルミを根元に埋められると反応して青くなる花。そんなものを贈ってしまうあたり、やはりおれは長門級の朴念仁に違いない。
「わたしも同じ気持ちですね」
 観光、と言われた時以上に、紫陽花に仮託した拒絶はおれを手厳しく打ちひしぐ。
 「劇的《ドラマチック》」に惹かれたに過ぎないおれの心性を、見透かされていたのだ。
 水無月の花に相応しい花言葉は、移り気。

154 :
 贈ったのが紫陽花のバレッタだった、というのが象徴的ではないか。
 おれとマーヤの蜜月は、始まった時にはもう終わっていたのだ。いや、始まりもしなかったのだ。
「何を言っているの。守屋君、相変わらず物事が見えていないようね」
 太刀洗は呆れたといった態でゆっくり首を振る。長い髪が首周りでさらさらと揺れていた。
「マーヤが不憫だわ」
「どういう……」
 おれの問い掛けを太刀洗が遮る。
「日本では花の色のうつろいを愛でる。けれど、何ヶ月も花を残す特性に注目する文化もある」
「……」
「紫陽花の花言葉は、ヨーロッパでは」
 太刀洗はそこで言葉を一旦切り、おれを射抜くように言い切った。
「辛抱強い愛、というのよ」
 暫く、その言葉を捉えきれなかった。
 ややあって意味が頭に浸透し、マーヤの真意を今になっておれに伝えた。
 思ってくれていたのか。そこまで。
 紫陽花の墓に跪いて、おれはいつまでも慟哭していた。

155 :
ザ・サードで、
・火乃香とイクスの嬉し恥ずかし初体験
・↑に感づいたパイ先生、少しイラッと来たのでラザリと食堂の娘(名前ど忘れ)と3Pに突入。
とか考えた事はあるな。

156 :
大人しくパイフウ×火乃香でいいじゃんw

157 :
よねぽだとラノベってより普通に青春ものだなあ

158 :
>>151
以前米澤専用スレがあったと思う、そこで読んだかも
俺も恵方巻きネタを一個落とした気がするなあ
すぐ落ちたけど…

159 :
>>156
先生が襲いかかっても押し倒せなそうな件

160 :
聖剣の刀鍛冶……なぜファンタジーのヒロインは自ら剣をとって戦うのに
ああも無防備かつセックスアピールにあふれた格好をするのだ
けしからんもっとやれ!

161 :
なにせ聖剣のブラックスターだからな

162 :
>>158
小市民の出会いネタを投下したな。
秋期限定も出たけどますます中学時代が気になる。

163 :
>>158,>>162
保管庫に捕捉されてなくね?
再うpきぼん

164 :
>>163
捕捉して「dat落ちスレッドの部屋その2」に。

165 :
>>164
乙!

166 :
緋弾のアリア
疾走れ、撃て!
二人で始める世界征服
ギャルゴ!!!
カンピオーネ
迷い猫オーバーラン
パーフェクト・ブラッド
ギブあっぷ!
EX!

あたりで書ける人募集

167 :
最新刊の由良はエロかったなぁ

168 :
最近、付喪堂骨董店の咲にはまった。
ベッタベタだが、銀髪碧眼無口無表情のくせに中身は丸っきり乙女ってなんだよ。なんだこの可愛い生物。
全体的になんか少女漫画的なのな、あれ。
刻也との初夜は変なハウツー本の知識で暴走したりとか、真っ赤になって固まったりとか、
将来は無表情だけど優しいお母さんになったりすんのかなあとか、そんな妄想が。

169 :


170 :
しゅ

171 :
迷い猫オーバーランをかいてくれぇぇぇぇ

172 :
治水村に移住したい保守

173 :
偽りのドラグーンに期待

174 :
偽りのドラグーン………
俺、注文してまだ来てないんだよな………

175 :
大手だと10日発売なのに売ってたしね>偽りのドラグーン

176 :
クルーエルとネイト……
うーん、作風のためか、全然思いつかん。

177 :
だれか蒼海ガールズで書いてくれないかな

178 :
副長の変態っぷりをさらに上げるんですね!

179 :
ストレイトジャケット……例の場面まで読んでニヤニヤがとまらんのだがどうするべ。

180 :
あの後一気に最後までしてしまうのを妄想するとか。
「……レイ、もうひとつお願いしても良いでしょうか」
「なんだ?」
「性交してください」
「……は!?」
「レイの性的嗜好からすれば、私の身体は成熟度が不足していると判断できますが、……できたら、して欲しいです」

181 :
>>173
クリスの「お礼」に期待が高まりますなぁ。

182 :
二人で始める世界征服で誰か書いておくれ!
めでたくハーレムエンドを迎えたということで4Pとか
魚住さんが暴走した苺の蔦に触手プレイされるのとか

183 :
 阿智太郎さんの陰からマモルで獣姦ですけど、投下してもいいですか?後、わりとオリ設定入れてますけど。

184 :
ごーごー

185 :
それでは
落花無惨(1/5)
「「「キャー」」」大狸はゆうなの髪の毛を持ったマモルに倒された。が時既に遅く椿、蛍そして愛里は畜生によってその身を汚されていた。
 時は少し戻る。愛里は館の中で化生であるからか普通の狸と比べるといささか大き過ぎる狸と交わっていた。
愛里は「アホル」と強く叫びながら畜生を強くかき抱きその精を逃がさぬためか狸の背に強く足を組んだ。愛里の目には愛があり狸の目に好色と己の種を植え付ける野心しかないこととそして狸と人という異種姦がそれを醜悪としていた。
愛里はそうしながら「本当はこんなこと許さないだからね、でもあんたがどうしてもって言うから」と言い唇を強く狸へ押しつけた。
もう何度口づけを交わしたのだろう、愛里の口は汚い黄味がかった狸の唾液で濁々としていた。
そしてマモルの目に、狸の種がドクドクと愛里の膣いや子宮を汚してゆき、愛里が「いい、あんただから許すのよ」と顔を赤くし恥じらいながらも言う中で、
その種を逃さぬように自分の胎に宿るようにかそれまでよりいっそうと懸命に狸の背中に組んだ足に力を籠め己と狸との腰の隙間を一寸足りといえども許さぬとする様が映った。地獄であった。マモルが愛理から離れたほんの数分間の出来事であった。
それまで狸がその好色を出しはしなかったのはただただ大狸より早く望みを達することによる罰を恐れたからであった。
つまりは椿はもう汚されたのだ、だがマモルにはそれを知るすべはない。
護符の素である髪をゆうなから貰い、そして愛里に自らの名を呼ばれたことに気づき、ゆうなを置いて来たマモルはその醜悪な図に怒りあるいは憎しみ以外のなにを抱けばよかったのだろうか、
だがそれらに囚われることを忍者としての修練が許さなかった。だからマモルは冷静に狸をした。
ただ、マモルといえど怒りをしきれなかったことが一つの悲劇を生んだ。
まさか幼友達とまでは古くないが古い友が自分を好いていたと考えていたことなどこれまで考えたことも無かったし、
それが解ったのがこの瞬間、地獄、であったことがマモルから冷静を少しでも失わせたのだろう。
直接の術狸をしたことにより呪(まじな)いが解けたのだ。

186 :
落下無残(2/5)
「アホルっ、ゆうなはっ。ゆうなが遊びに来てるのっ」愛里は、その目で目の前の先ほどまでマモルであった狸をじっと見た後、まず早口でそうゆうなの安否を探る言葉を言った。
「ゆうなはちゃんと大丈夫なとこいるよ、僕が置いてきた」何故このような彼女がこんな目に遭わなければいけないのだろうか。
「アホルっ」その声からその目からマモルはなにをとればよいのだろうか。
 目と声は、愛里に知はなくとも智はある、マンガのような状況だが多分それを愛理が察したことを示していた。
いや、マモルの忍装束についてもなにも言わぬことから、自らが畜生をその腕(かいな)に抱き、操を許し、その種を逃さぬようその胤が胎に着くため畜生の背にあさましくも足を懸命に組んだ、
そのようなおぞましいことがあったけれどマモルの前では叫びたくない取り乱したくないそれで愛理は頭がいっぱいなのだろう。と、マモルは彼女が強い人であることを長い付き合いから知っていたから考えた。
 マモルは狸の首を一刺しでしたのだから、まだ体は動く。
どく、どくどく。
狸の種はその大本の狸がんだといえどもなお愛理の子宮を汚す。愛理はさすがに強さを保つことができず、狸をはね飛ばすと、マモルに募った。
「アホルのバカ〜」そう言いながらぽかぽかと胸をたたく愛里にマモルは口づけを求めた。
何故だかは解らなかった、だがそうしたいと思ったしそうしなければならないと思った。
「私、もう汚れちゃったから」愛理がそう言いマモルの唇を避けようとするのも気にせずマモルは強引にだから必然的に抱きしめて愛理と口づけを交わした。
マモルは愛理から顔を離し「多分、まだ泣いている女の子達がいるんだ。だから……、行かなきゃ。この館にもう生きている狸はいない。三階の奥の部屋のソファーにゆうなはいるから見ててくれないか」と告げ、
「大大大大だ〜い親友のゆうなのことだもん、アホルになんか言われなくてもそうするわ。行きなさいよ。誰かがっ、待ってるんでしょ」という愛理の言葉を背中で聞きながら館を駆け出でた。

187 :
落花無残(3/5)
 道を行くと二人のクノイチが見えた、蛍と山芽だ。蛍は既に汚されていた。が、山芽の相手の狸はいまだ前戯に力を入れているため山芽は汚されていない。
マモルは二匹の狸の首と胴を一瞬で離した。蛍もクノイチである、一瞬である程度の状況を理解するとことの深いことをマモルに問うた。
汚されはしなかったが、年少のせいか山芽はガクガクと震えていた。マモルは蛍に山芽を家に送るよう頼むと目的地を告げ。足早に去った。
マモルは忍者である、だから武器の届かない遠くから蛍の「ややがはやう欲しゅうございますね」と言う声と狸をマモルと思い種をねだる様を見聞きできたし、
そして狸に気づいたときそして狸しをマモルが為したことにより一部始終が見られたことに気づいた蛍の一瞬の悲しみの表情をマモルは見れた。
心に痛みが、そして今にも身を覆わんとする炎が自分に今あることをマモルは知っていた、解き放ちたかった。けれど今までの修練をそれを許さなかった。
だけれどもあまりにも大きいそれは身から漏れい出ていた、身を任せたらどんなに楽だろうかそう思いながらもマモルは翔る、椿のいる山へ間に合うことを祈りながら。かなわぬ祈りであった。
 

188 :
落花無残(4/5)
 椿は大狸の背に足を強く絡め、大狸の頭をかき抱き強く熱心に口づけを交わしていた。股からは血と白く濁った液体がマモルが大狸を倒した後も絶え間無く大狸からドクドクと流れている。
マモルは知る由はないが大狸が椿をその腕に抱いてから時にして一〇分、大狸が椿を汚し抜くのには十分すぎる時間であった。
マモルは椿の幸せそうな顔をしながら小さく陰守と呟くのを聞いた。
そして呪いが解け自らが純潔を捧げ激しく狂おしいほどに口づけを交わしていたものが化生の類であったことに気付いたときの椿の顔は椿の顔がそれまで幸せに満ち華やかで美しかったからこそ
いやその幸せな顔をマモルが見てしまったからこそ互いにとって無惨であった。
だが、マモルは感傷に浸らず、大狸を椿から手荒く離し何故こんなことをしたのかを尋問した。
曰く、椿が懸想していた姫に似ているからと言う。ただ似ていた、それだけで椿はこうも無惨な目に遭わなければかったことを考えるとマモルはもはや耐えきれず、唇を切ってしまった。耐えきれなくてもその程度しかできない体がいまわしかった。
愛里の時のよう曰くいいがたいが無理矢理に椿と口づけを交わしたとき、ちょうど蛍が来た。
「ずるいですよ」なんとはなしな風で言ったそれが同じ忍者であるマモルには哀願だと気づいた、だから蛍とも力強く口づけを交わした。椿の目からは生気が抜けていた。
マモルは椿と蛍が幽々として大狸に向かっていくのを止めはしなかった。大狸はに大本の呪いが解けた、町はまた昨日のような日を明日から続けてくれるだろう。大体はなにもかも直ったが直らないものもあった。

189 :
落花無残(5/5)
  姫を迎えんとした大狸の配下の狸は皆、その長と同じく種の違う人間に劣情を催す蔑む意味での畜生の名に似合いの輩どもであった。
大狸の呪いがなり満願が成就したとき彼奴らは悪鬼となった。
実数を見れば操を保ったものが多数であったろう、が、女達の出す呪いの解けたときの愛するものを思いかきいだいたその胸の中の者が畜生であると知ったときの悔しさ、
畜生どもの目にあさまさしい好色を見たときの嫌悪そしてそのような者に操を汚されたそして今なお汚されているという空虚によって生み出される空気は町を覆い哀れとしか言いようのないものだった。
周りを見るに誰も彼も哀れとしか言いようの無く、華やかであったからこそ落花の態はより無惨であった。
男は女達に群がる悪鬼どもを払い駆逐したがその空気は晴れるものでなかった。
男が腕(かいな)に抱くことだけが空虚に固まる女どもの顔を動かした、泣くためであった。こうもあってなにもかも直るだろうか。幸いはただ、狸と人との間には子はできぬことだった。

190 :
 以上で終わりです。初めての投稿なので、変なのになってたりしたらすいません。
 原作ではマモルは椿を助けるのに間に合っていたけれど、間に合ってなかったらどうなっていたのかがこの妄想の始まりです。

191 :
戦う司書のノロティ希望

192 :
> 落花無残(5/5)
ちょっと古風な感じがなかなかいいじゃないですか

193 :


194 :


195 :


196 :


197 :


198 :


199 :


200 :
>>192
 ありがとうございます。
 落花無惨の作者です。
 本当はこの後、マモルが「皆俺の女でハーレムだガハハ」をやるつもりだったんですけれど進まず、
もし狸の子どもができてたらどうなるだろうというもう(元からですけど)原作からぶっ飛んでるものができました。
陰惨なんですけど投下してもいいでしょうか。

201 :
投下してくださいまし。

202 :
幸いはただ、狸と人との間には子はできぬことだった。改変
落花無惨IF(1)
 災いはまだある、狸と人との間に子はできぬが、化生の狸つまりは術の使える狸であの悪鬼ども、
仮に妖狸としよう、と人との間の交わいでは子ができることである。
女達が思い人を描き懸命に交わったたからこそ悲劇は多々起こった。
化生の類はその数の少なさからか精が強く、そして孕んだときに堕胎するとおよそ八、九割の母胎はぬという。
町で狸という言葉は忌み語となった。

203 :
落花無惨IF(2)
 愛里、蛍、椿、皆孕んだ。愛里はその詳しいこと知り、そして自らが身ごもったことを知ったときその身を投げた。
しかし、妖狸は化生であるからその生命力は強い。愛里は意識を戻すことはなかった。
それは幸いであったのかもしれない、母胎の危機にも関わらず妖狸は無事生まれ,すこともできず家族は森に放した。
愛里の子の妖狸は後(のち)人を襲いマモルに斬られた。

204 :
落花無惨IF(3)
 蛍は一か八か堕胎を行い見事成った。が、もう子供を望めぬ体となった。
しかし、マモルと夫婦となれたことが蛍にとっては幸せであった。
子は蛍が裏陰守をマモルの妾とすることを認めることによりなんとかなった。

205 :
落花無惨IF(4)
 椿は産んだ、そして己が手でその生まれたばかりの妖狸でもあるが己の子をくびりした。
彼女は自らが妖狸を招いた原因であることを知るとその償いのため妖狩りを専らとするようになった。
マモルがその様を心配しに行ったときに不覚にも行った一夜の交わりで宿した一子の成長が彼女の唯一の楽しみであった。
が、妖狩りにより多くの妖から恨みを受けていた彼女の子は十四の齢の時に妖に捕まり
水晶玉により彼女の家へその苛まれる様を一挙手一投足まで伝えられてんだ。
椿はその様を目をそらすことなく最後まで見た、流す涙の色が彼女の心を語っていた。
もし女であるのであるならば百妖の胤を宿されその子達が椿に差し向けられていただろうことを考えると子が男あったことはあるいは幸いだったもしれない。

206 :
落花無惨IF(5)
彼女は息子の後いっそうの妖狩りに励んだ。
斬セラミック剣はいつしか斬妖剣と呼ばれるようになった、
幾百もの妖を斬ったその剣は正しくその理を得ており触れるだけで妖を斬った。
しかし剣は理と共に斬られた妖の恨みも得、振るう者の命を吸うようになった。
ではあるが、六十を過ぎても猶、斬妖剣を振るう椿は美しかった。
七十になると彼女は妖狩りを引退した、しかし妖は引退を許さなかった。戦いは続いた。
臨終の時はさすがに不覚をとったが、そのとき一人の忍び、マモルが椿を助け見取った。
息子のの後、の際までその顔は凛と言うよりは険としていた彼女だがに顔だけは笑顔であった。

207 :
 これで終わりです。サービスシーンがなくてすみません。
 いやもう別物ですよね、ホント。

208 :
何、原作と同じものを書けといわれたら大抵の職人はぬ。
こういうのも好きなんで、これからもがんばってください。

209 :
 ありがとうございます。機会が会ったらまたよろしくお願いします。
今年もよろしくお願いします。
 あ〜、今見直したら前半より表現が甘くなってる〜

210 :
すばらしい
阿智作品は結構、妄想を書き立てられるのが多いよな。

211 :
ついに規制が解けたから書き込めるぜGJ!異種孕ませは浪漫

212 :
規制解除てす&ほしゅ

213 :
靴大賞のシュガーダークで投下。5レスくらい? 外出し。

214 :
 それはまったくもって甘美な時間だった。
 今までの自分の人生を鑑みれば、夢や幻でもまだ利かないほどに。
 最初の昼が終わった。
 それは彼にとって痛みを伴う初めての時間で、彼女にとって痛みの和らぐ初めての時間だった。
「痛いのは、嫌だよね」
 そういう彼女は墓守りの宿命を負わされ、長い長い時間を大いなる孤独と寂寥の中で過ごしてきた。
 ザ・ダーク――力ある闇――という名の怪物がこの世に存在すると知ったことは、ムオルの人生に最大の変革をもたらせた。しかし、最大の衝撃をもたらせたのは、墓守り(グレイブ・キーパー)たる彼女、メリアの存在だった。
 人間を喰らう、生なき怪物を鎮めるために、メリアはたった一人で、来る日も来る日も苦痛に耐えてきた。
 とび色の髪を持つ、まだ幼い少女。
 その表情が驚くほど優しく、愛らしいものであることを、ほんの数時間前にムオルは知った。
 そして同時に、魂が摩滅しても守り通したいと思った。そんなことは彼の十数年において初めてだった。
「初めてばかりだな」
 ムオルはつぶやいた。金色の夕陽が黒い森の端に沈み、空が紺から紫へと変わりはじめた時だった。
「ムオル?」
 メリアが彼の名を呼んだ。あどけない顔に、何年もの苦痛がいっとき取り払われたことによる安堵が浮かんでいた。
 それを自分が与えたのだと思うだけでも、より酷い仕打ちにただひたすら苦しんだ甲斐があったというものだ。
「いや、なんでもない。独り言さ」
「独り言?」
 メリアは首を傾げた。フードを取った彼女は、いつか聞いた物語に出てくる天使のように可憐で、美しかった。
 その桜色の唇が、自分に向けて言葉を発しているのだと思うたび、ムオルはあらためて喜びを噛みしめるのだった。
「私には言えないこと?」
 ヒスイを溶かした湖のような瞳が、ムオルの心臓を早鐘のように高鳴らせた。
 今日一日ずっと一緒にいたものの、ほとんどずっと互いの話をして過ごしていたし、顔なんてまともに見てやしなかった。
 それが今こうして間近で見ると、忘れていたメリアへの感情が、たちまちのうちに迸りそうになる。
(朝抱きつかれた時だって相当やばかったってのに)
 ムオルは自分の顔が紅潮するのを気取られまいと、墓地の端、早朝に対峙した小山ほどの怪物の残骸を眺めながら、
「いや、そういうわけじゃないんだ。たださ、メリアと出会ってから、今までに起こらなかったことがずいぶんあったと思ってさ」
「私と出会ってから……」
 反芻するようにメリアは言った。その顔にふっと憂いが浮かんだのを見て、ムオルは慌てて首を振る、
「違うって。そういうことじゃないんだよ。確かに俺はもう後戻りのできない場所に足を踏み入れちまったかもしれない。でもそうじゃなくて……」
 どう言えばいいのかよく分からなかった。こんな時、先輩の軍曹だったらどんな手管を弄するだろう?
「あー、つまりその」
 ムオルは唇を噛んだ。メリアは瞬きを繰りかえしながら、まっすぐムオルを見つめていた。やわらかな頬に夜の闇が忍び寄り、彼女の存在をより儚げなものにしていた。
「メリア!」
「わっ」
 ムオルはメリアを抱きしめた。甘い匂いが少年の鼻腔をくすぐった。繊細な絹をそっと撫でるような、もどかしい気持ちになる。
「メリア、つまりその。俺、お前のことが……」
 ムオルはメリアの肩越しに顔をうずめていた。ふたたび彼女の顔を見たら、それこそ理性の歯止めが利かなくなってしまいそうだ。
「ムオル。私…………好き」

215 :
「え?」
 両腕に細い体温を感じながら、ムオルは今メリアが言ったことを訊きかえした。
「私、ムオルのこと……好き」
 心臓の鼓動が倍速になった気がした。体中の血液が、熱く体内を駆け巡っているのが分かる。
「メリア」
 ムオルは彼女を抱く腕に少しだけ力をこめた。ほんの申しわけくらいにしか力を入れていなかったのは、彼女が壊れてしまいそうだからだ。
 すると、メリアのことを全身で感じられ、自分のどこかが昂ぶっているのが分かった。
 たまらなくこの少女が愛おしい。
 まるで夢のようだ。いや、それ以上だ。
 彼女とつながりを持てたことが嬉しかった。その上、間違いでなければ俺に好意を持ってくれている……。
「メリア。俺も、好きだ」
 やっとそれだけ言った。腕の中で、華奢な身体がかすかに動いた気がした。
「ムオル」
「メリアっ」
 言葉は必要なかった。思考も必要なかった。
 それはほんの一瞬、上がった熱が光を発するようなつかの間。
 ムオルはメリアの唇をふたたびふさいでいた。
「ん……!」
 柔らかかった。
 それは今まで味わったどんな果実より甘く、貴重な感触だった。
「んむぅ、ん」
 メリアは突然のことに驚いたようだったが、どういうわけか唇を離そうとはしなかった。
 夜明け前のキスは半ば一方的なものだったが、今度は彼女の意志がある。
 その事実がムオルの心身に染みこんでいった。媚薬のような快感が、じんわりと溶けて、唇の感覚が研ぎ澄まされる。
 メリアが好きだ。
 大好きだ。
 このままずっと一緒にいたい。
「んぉる……」
 舌足らずな声が漏れた。メリアが自分の名を呼ぶたび、身体が興奮してゆく。
(メリア)
「ん、んぅ」
 小鳥が短い舌をちょっと出すように、遠慮がちに、メリアはキスを求めてきた。
 言動のすべてにまだ成熟には遠い幼さが見え、ムオルの庇護欲を煽った。
 ムオルは傷つけないよう、そっと唇をついばむ。世界一愛しい、つややかな唇を。
 ちゅ。ちゅっ。ちゅ。ちゅ。
 穏やかな波のように。寄せては引いて、近づいては離れる。
 距離が縮むと嬉しくなり、少しでも遠くなると切なくなる。
 これは恋なのだ。と少年は思った。
 たとえば彼女とまったく違う場所で、こんな宿命もなしに出会えていたら。
 そうなればもっと無垢に、どこまでも自由に二人は羽ばたくことができただろう。
 そんな、ある種の背徳感がムオルをせき立てた。
「メリアっ……!」
 ムオルは口づけをやめ、メリアを強く抱きしめた。
「ムオル? どしたの。……いた」
 力を入れすぎた。メリアは両手でムオルの背中をぽんぽん叩いた。
「ごめん、メリア」
 ムオルはメリアに向き直った。先ほどまでの昂ぶりは、ひとまず彼の芯から引いていった。

216 :
 しっかり捕まえていないと、今すぐ誰かが彼女を連れ去ってしまう、そんな気がした。
「ごめん、突然こんなことして」
「ムオル、私……」
「あ。驚いたよな。ごめん、ほんとに……もう、こんなことしないから」
「えっ」
 メリアは当惑したような顔をした。
「しない、の?」
「え」
 メリアのひと言に、ムオルはぽかんと口を開けた。
(しないの? シナイ、ノ? ど、どういう意味だ? というか、メリアはこういうのどこまで知って――)
 そこまで考えて、己の下劣さにパンチを食らわせたくなった。身の程をわきまえろよ、俺。
「私。ムオルともっと……ちゅう……」
 そこまで言って、己の恥ずかしさに耐えられなくなったのか、メリアは下を向いた。
 心臓が爆発したかと思った。
 ムオルは途端にどこかへ逃げ出してしまいたいような、たまらない恥ずかしさを覚え、そうかこれがメリアの気持ちかと思った。
(あれ? つまりどういうことだ。俺とメリアは今)
 同じ気持ちでいる。
 要するに、互いを好きでいる?
「ムオル……」
 メリアの瞳が揺れた。
 今度はメリアからキスを迫ってきた。
 驚きに動くこともできず、ムオルは唇を奪われる。
 いっそんでもいい。
 ぬほどの苦痛をすでに味わったムオルは、なおもそう思った。
「んっ……んく……、ふぅん。ちゅ」
 さらに驚いたことには、メリアは思いのほか積極的だった。
(もしかして、メリアってこういう経験なかったりするのか。だから歯止めがうまくかけられないとか? って俺もロクに経験ないけど)
 混乱するムオルに、メリアは生まれたばかりの雛のようにムオルの唇を求めてくる。
 ちゅっ。ちゅる、ちゅ。ちゅ。
「あ、メリ……」
 押される形になってムオルは仰向けに倒れた。
 湿った墓地の草がクッションになる。
「ムオル……ちゅ」
 細くて柔らかいものがしなだれかかってきた。直後にそれがメリアだと分かり、分かるころには唇をメリアに塞がれていた。
(メリア!)
 思わずムオルはメリアを抱きしめた。本能からくる反射的行動だった。
 倒れかかっているせいか、さっきとは違う場所に手が当たる。
「んひゃっ」
「うお!」
 メリアは頭を上げた。ムオルはメリアの尻を思い切り触っていた。
「め、メリア……その、これはあの」
 言い訳を百万考えようとしたが、思いついたのはひとつだった。
「ごめん」
「……いい、よ」
 メリアはきゅっとムオルにすり寄った。
「ムオルなら、いい」
 小動物みたいにメリアは頭を動かした。ムオルは胸がくずぐったくなった。

217 :
「メリア……ほんとにいいのか?」
「……」
 こく、とメリアはうなずいた。
 ごく、とムオルは喉を鳴らした。
(昔から言うじゃないか。なんだっけあれ。えーと。そう、「据え膳食わぬは男の……恥」)
 ここで行かずにいつ行くのだ。
 昔軍曹が言っていたセリフが意味もなく頭に浮かんだ。
「メリア!」
 ムオルはメリアを抱き寄せた。熱いキスを交わす。唇が溶けるような。
 掌はメリアの肌を求めて、ローブの下のワンピースの、そのまた下へ。
 メリアは拒否したりしなかった。ムオルはメリアの感触をじかに味わう。すべすべの腿。つるりとしてやわらかな尻。
「んちゅ、ふぅん、んん……」
 メリアは恍惚状態になっているのか、ぼんやりしたまま、ほとんど無意識に快感に身をゆだねている。
(俺がちゃんと導いてやらないと……)
 ムオルは大きく喉を鳴らした。そのまま、唇と唇の間に舌を絡める。
「んっ、ひゅ……」
 火傷したようにメリアは舌を引っこめたが、その意味を悟ったのか、おずおずとムオルの舌を探して戻ってくる。
「ん、ん……んぅ、ちゅる、ちゅ、ちゅぷ、ん……」
 ムオルはもはや身体の一部が硬直するのを隠さずにはいられなかった。
 さいわい、その部分はちょうどメリアの股下にあった。しかしムオルはどうしてもぎこちない体勢になる。
「んちゅ、ちゅる、ちゅっ、んひゅう…………」
 唾液が互いの口に入っては出てゆく。理性のない軟体動物みたいに、舌と舌が温かくまとわりつく。
(メリア、意識してないかもしれないけど、けっこうやらしい……)
 ムオルの身体は快感で痺れてきていた。すごい速度で、神経が信号を発する。腕、大腿、腰、脊髄、首筋、脳、指先。
 なにより体中にメリアの初々しい身体が触れていることが大きかった。それだけでもどうにかなってしまうのには十分だ。
 じわじわとうねるマグマが、突沸を起こすように、それはやってきた。
「メリア!」
 ムオルはメリアを仰向けに倒し、今度は自分が彼女の上に覆いかぶさった。
「ムオル……」
 メリアは既にまどろんでいた。口元にかすかな笑みが浮かぶ。
 ムオルはそっと、メリアの口をふさぐ。
 ちゅ。ちゅっ。
 キスをしながら、片手でメリアのローブを下からたくし上げる。
 つややかで細い足が、月の光のように白く浮かび上がる。
 メリアは抵抗などせず、ただひたすらなすがままにされている。
 それはもしかしてザ・ダークと戦っているうちに慣れてしまったのかもしれない。
 そう思うと、ムオルの罪の意識と興奮はしだいに増していった。
「んちゅ、んひゅ……」
 メリアと口で戯れながら、ムオルの指先は敏感にメリアの秘所を探り当てる。
 そこはほんのわずかな体毛に覆われていること以外、何一つ隠されていなかった。
 まるで聖域に踏み入る泥棒のようだと思った。
(盗掘者とたいして変わらないのかもな、俺も)
 しかし引き返そうとは思わなかった。ムオルはメリアの小さな入り口へ指を動かす。
(……濡れてる)
 初々しい愛液で、既にメリアの膣は湿っていた。
 ムオルは指先と軍で聞いた記憶を頼りに、もっとも敏感な場所をそっと刺激する。
「ん、んん……!」
 メリアの舌の動きが止まった。見ると、ほとんど眠っているようにメリアは目を細めていた。
 ムオルは唇でついばむようなキスをして、少しずつ、メリアのクリトリスを愛撫する。

218 :
「んあぅ、はぁ……」
 ぴゅる。
 温かい液体がムオルの指にかかった。メリアがとても敏感なことがよく分かった。
(メリア……すまん。かわいすぎる)
 意を決し、ムオルは一度メリアから離れた。
 メリアは依然として弛緩したままで、草のベッドに仰向けになっている。
 幼い顔に、細い、ローブをまとった身体。そこから露出した真っ白な脚。もも。つま先。
 この少女を今から自分が汚すのだと思うと、刑になってもおかしくない。ムオルはそう感じた。
 ムオルは夜の闇のようにメリアに近づき、ゆっくりとローブ、そしてワンピースをたくし上げた。
 途端にムオルの愚息がぴんと硬く張りつめた。びゅっと液体が先の方で漏れるのが分かった。
 メリアのまっさらな身体がそこにあった。脚から上。股、腹、胸……。
 いつか水浴びの時に見てしまった身体だった。今までさんざん怪物に傷つけられたとは思えないほど美しく、透き通っている。
 愚かにもムオルは胸と股に目が行った。まだ成長しきっていない、それでも確かに主張はあるふくらみ。
 そして薄い体毛のある股。全然隠れておらず、割れ目がはっきりと見えた。
 ムオルの陰茎がまた脈打った。
「……」
 ムオルは上着をすべて脱いだ。下はさすがに躊躇があり、脱がずにいた。
 すぐさまムオルはメリアの胸に吸いつく。
「ん……っ!」
 ぴくんとメリアの身体がのけぞった。ムオルの身体も快感の電気が走り抜けた。また陰茎が硬くなる。
 ぺろ、ぺろ。
 メリアの乳房は大きさと比べてかなり柔らかく、ムオルはその感触を唇と舌で長いこと味わった。
 不器用な子犬のように舐めるうち、メリアの乳首がつんと硬くなっていることに気がついた。それは桃色にうすく光り、未熟な曲線を描いていた。
 ムオルはたまらず乳首を口に含み、片手でもういっぽうの胸を揉んだ。
「んぁ、んっ……」
 びゅるびゅるとムオルの体内で何かが渦を巻いていた。下を脱いだらすぐにでもあふれ出してしまうかもしれない。
 ムオルはもう一方の手で、再度秘所へ刺激を加える。
 じゅぷ、じゅぷ。
「んひゃぅ、はん!」
 また愛液が溢れてきた。もうたまらない。ムオルは急いで服をすべて脱いだ。途端に陰茎が重力に反してそそり立った。
「メリア……!」
 ムオルはメリアの傍らに寝転んで、彼女を抱き寄せた。
 そのまま口や指先で、彼女の乳房や秘所に刺激を与え続ける。
 じゅ、ちゅ、じゅる、ちゅくっ、ちゅる、ちゅるる。
「んあん、あぅん……ひゃ……んふぅぁ」
 ぴちゅ、ぴちゅっと、水漏れするみたいに愛液が出てくる。ほとんど粘性はなく、まるで水みたいだったが、それが可愛らしく、ムオルを昂ぶらせた。
 ちゅく、ちゅくっ。ちゅくちゅく。
 ぴゅる、ぴゅるる、ぴゅる。
「あっ……あ、んぅ……ひゃぅっ、うん!」
 ぴくっと身体がのけ反る。ムオルはその間、赤子のようにメリアの乳房を吸っていた。そうしていると妙に落ち着いた。
 ちゅ、ちゅる。ちゅ。
「んぁうう……むおる……」
 名前を呼ばれた時、ムオルはもう限界だと思った。
(……出ちまう、だめだ)
 しかし彼女の中に入るわけにはいかなかった。全身全霊でそれを望んではいたが、そうするわけには。

219 :
 挿入する代わりに、ムオルは自分の陰茎をメリアの腿に当てた。そうすることで、彼女の体温を自分自身に感じさせることができた。
 メリアとキスをする。
「んひゅ、ひゅん……んちゅ」
 体が動き、ムオルの陰茎がメリアの腿に挟まった。陰茎は逆立ちするほどに張りつめ、じゅるじゅると精液が動き出した。
(メリア……メリアっ!)
 大腿同士をぴたとくっつけると、腰が勝手に動き出した。
 稚拙なキスをしながら、ムオルはメリアを感じ、前後に律動する。
「ちゅっ。んみゅぅ……んちゅう、んむう……」
 ぴゅ、びゅる、びゅびゅびゅ、びゅくっ。
 ムオルはメリアの小さな尻をつかんだ。ぷりんと弾ける。
 メリアが本能的にムオルにすり寄って、小さな胸がムオルの胸板に当たった途端、
 それは来た。
(メリア、メリア、メリアメリアメリア!)
 びゅるるる! びゅくっ! びゅじゅ、じゅじゅっ、じゅぷっ。こぽ。こぽこぽこぽ。こぴゅるる。ぷびゅっ!
(メリア、好きだ、大好きだ――!)
 じゅぶっ、ぷじゅじゅじゅっ、じゅるる、じゅる、じゅる……。

 そうして少年と少女はまた距離を縮めた。
 夜の闇は、もうすっかり地表を覆っていた。
 (了)

220 :
以上ー。文章稚拙ですまぬ。

221 :
擬音語連発とか同じフレーズの繰り返しとか

222 :
山田スレ開いたかと思ったw

223 :
シュガーダークか。いいな、実にいい。
本番も希望する。
しかし過疎ッてんな、ここ。
たまに投下があっても知ってる作品へのコメしかねーし、
もしくはよく分からん煽りが湧くし。
レーベル別に立てた方がまだしもましなんじゃないだろうか。

224 :
>>レーベル別に立てた方がまだしもましなんじゃないだろうか。
ただでさえ薄い戦力分散による各個撃破狙いですね、わかります

225 :
ですよねー。

226 :
二次ドリ文庫で書けということか……

227 :
二次ドリの二次とか新しくね?

228 :
三次元だな

229 :
二次×二次で四次元の世界へ

230 :
ああっ! スレに! スレに!

231 :
貼り付け、ハス子さん?

232 :
落花無惨の作者です
寝取られもんなんですけど、いいですかね?
作中に寝取られ描写はないですが、ヒロインが原作主人公以外の人物のものとなります
これまで通り陰からマモルです

233 :
いいじゃない!

234 :
牛話(0)
寝取られ注意
寝取られ描写はありませんが、ヒロインが主人公以外の人物のものとなっています
 原作では時間改変が行われた場合すぐにその世界の自分へ人格のアップデートが行われてましたが、これはそうでなく過去の自分へアップデートされたというオリ設定想定でやっています。
SSでよく言う逆行ですね、ま、時間改変も合わせているの世界が変わったことを考えると憑依も合わさっていますが。

235 :
牛話(1)
 極悪非道左衛門の時間改変は成功し日本は極悪家の支配する国となった。
 時を駆け戻った極悪非道左衛門がまず考えたのは過去を変える前に始末屋の娘が自分に何をしたかだった。
彼は彼女が自らを破滅の道に追い込んだ十七の齢になるまで待ち、年に至ると真双津家へ椿を極悪非道左衛門の側室に出すことを要請した。
腐っても将軍家、名家である。いや、腐るも何もこの世界の将軍家の伝統とはそのようなものであった。
名誉なこととして真双津家は喜んで椿を極悪家に嫁に出した。
 一年後椿はナマズ顔の風船体型ででっぷりした体を持つ男によく似た子を産んだ。
また次の年、椿はナマズ顔の風船体型ででっぷりした体を持つ男によく似た子を産んだ。数年そんなことが続いた。彼女が女盛りとなるのはまだ遠い。

236 :
牛話(2)
 椿を側室に入れた後、極悪非道左衛門はなんとはなしに椿と同じような年代の女を好むようになった。
そういうことを考えると、海外を回る親の代理として、よく社交界に出ていた沢菓組の令嬢が非道左衛門に見初められたのは結局の所時間の問題であったのかもしれない。
寝室に来た彼女の髪が、宴で見た時と違い、ショートになっていたことは非道左衛門になんの感慨も起こさせなかった。
彼女は彼の寵愛を一番ではないが多く受け、奥に入った年もあって、ナマズ顔の風船体型ででっぷりした体を持つ男によく似た子を生涯幾たびも産んだ。彼女は生涯真珠のアクセサリーを身に付けることを嫌った。

237 :
牛話(3)
 極悪非道左衛門はそれまでの極悪家の者と違い、若い頃から忍者をよく用いた。
今まで日陰の年月があまりにも長すぎたからだろうか、各地の隠れ里は彼に対してよく忠勤を励んだ。
甲賀忍者の若手の中で才色共に並ぶ者を許さなかった蛍が非道左衛門差し出されたのは沢菓組の令嬢が奥に入って一月した後だった。
諜報関係の者等らしく当主の趣向が変わったことをすぐに理解したのだろう。
奥に入った後、彼女がクノイチではなく忍者としての技を振るうことは生涯なかった。
上の二人ほどではなかったが彼女も非道左衛門の寵愛を受け、ナマズ顔の風船体型ででっぷりした体を持つ男によく似た子を何人も産んだ。彼女は生涯ヌメヌメした蛙を嫌った。

238 :
牛話(4)
 極悪非道左衛門の寵愛を一番受けたのは、伊賀の当主の姉である。
非道左衛門が忍者をよく用いるようになったのは青年の頃からであるが、その頃に彼女は、次代の当主との関係を深めるためということで当時の伊賀の当主に、高校を辞めさせられて、非道左衛門の下に妾として嫁がされた。
嫁いでから二十数年、彼女と寵愛を比べられるような者はいなかった。
それは彼女が椿等の彼女と寵愛を比べられるような愛妾が出るまでの間にナマズ顔の風船体型ででっぷりした体を持つ男によく似た子を幾人も産んだことから解る。
幾人もの子を産んで猶彼女の美しさに陰りはなかった。いやむしろ年を増すごとに艶やかになっていった。
この様であったから寵愛は已むところがなくむしろ年を追うごとますます増していった。
彼女は、面倒見がよく、娘のような年の自分と同じ境遇の女たちに閨で非道左衛門の喜ぶ仕草を教えた。
何か通じるところがあったのか真双津の娘、沢菓組の令嬢、甲賀の蛍はよく彼女を慕った。
非道左衛門は言葉遣いこそは丁寧ななものを好んだが閨の作法は万事些か野卑な所作を相手にさせるのが好みであった。
長い逢瀬からそのことをよく知っていた彼女は例えば尺八は音を立てて強く吸うなどの所作を娘ほどの彼女らに教えた。

239 :
牛話(5)
 極悪非道左衛門は七十でんだ。非道左衛門は三桁には届かぬが多くの子を残した、その大部分が特に寵愛を受けた四人の愛妾から生まれたということは特筆すべきことである。
彼が世にも稀な程の荒淫を成せたのは、生涯繋がりを言われた、忍者の秘薬を使っていたからだと噂する者もいる。
非道左衛門の四人の愛妾は皆彼より長生きした。通夜の際に現れた彼の四人の愛妾の姿は年に似合わぬ美しさを列席した者たちに感じさせた。
四人がさめざめと泣く様子は美しさもあって言いようのない雰囲気を通夜にもたらした。彼女らの沈黙と共に流れた多くの涙は列席者に非道左衛門も人の子であり褥の中では外の者に対しての態度と違い優しかったのであろうと思わせた。

240 :
牛話(終わり)
 彼女らは皆ナマズは嫌いです。おいしいらしいんですけどね。
 牛はバック・トゥ・ザ・フューチャー のビフから。
最終巻での極悪非道左衛門の逆転とマモルの再逆転にバック・トゥ・ザ・フューチャー を思い出したので。桜子がああいうことになっているのはそのせいです。
 小説になっていないのはご勘弁。

241 :
待ち。

242 :
保守しておこう

243 :
保守

244 :
迷い猫で誰か

245 :
C3-シーキューブのフィアで三穴責めで堕ちちゃうSS希望です

246 :
銀水瀬でも三穴も責めたら二穴責め返されるな……

247 :
黒水瀬なら穴増やされるな……

248 :
>>245
正六面体への変身機構が封印されてしまい、それに合わせてコンドーム型になった免罪符機構を……というのは妄想しましたが。

249 :
水瀬スレ落ちちゃったんだよな……

250 :
ひつうちくんは せっくす を した
おお ひつうちよ しんでしまうとは なさけない
サクラダリセット読んだらこんな謎の一文が浮かんできたでゴザル。

251 :
非通知くんなら本当にんでしまいかねないな(精神的な意味で)
そもそも他人に触ろうとも思わないよね…
ありったけの情報を吸い出されて、情報のオリジナルも幽体離脱した抜け殻くらいなら
触れてみようと思えるのかしら
……それでもシーツ越しだろうけど
デス皆実さんをシーツ越しにさわさわぬぷぬぷするネクロものなんてニッチすぎるよ!

252 :
人間に能力を使えなくなった村瀬さんマジ可愛い

253 :
サクラダはイラストの雰囲気もあってか、なんか登場人物が皆性欲薄そうに見える。
あーでも、ケイは数年前(自信満々だった頃)に童貞捨ててそうな気もするな。

254 :
遅い感想で申し訳ないがシュガーダークのを書いた人の文章は自分のツボにストライクでした
感謝と応援の念を送らせてもらう

255 :
関連スレほとんど落ちてるような。
無駄に乱立させずにこっちにまとめて欲しい。

256 :
>>255 の言いたい事も分かるんだけど、
「俺の推すライトノベルのスレが欲しいっ!」
みたいなキモチも分からなくは無いような。
個別スレ建てる人は、建てたスレが盛り上がるよう
頑張って欲しいもんだぬぅ。

257 :
そこはラ板の作法に倣い>>1が100のSSを用意すればよいのだ!
……ムリですよね

258 :
100とは言わんが、せめて1つくらいは持ちネタがあった方がねえ
「無いから立てた」ってのはどうにも

259 :
そもそも「ライトノベル」なんて大きな括りで総合スレが立ってることが
周知されているかという問題が
自分もむかし長谷スレで情報を聞いていなかったらたぶん知らないままだったと思うし
気に入った作品があったのでエロパロないかナ〜ととりあえず検索してみる

見つからない (→ ひとまず総合スレで声かけてみよう → 人集めて個別スレ建設)

でも自分が好きになるくらいだし需要はあるはず!!

無いから立てた〜
ってフローなんじゃないかしらと個人的に思っている(括弧内が本来あるべきフロー?)
圧縮頻度に影響が出るくらいテキトーに立てられまくるようになったら
誘導によるココの周知も考えたほうがいいかもしれないね

260 :
迷い猫オーバーランのエロパロスレってあったっけ?

261 :
>>260
【パパの】松智洋総合【迷い猫】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267530626/

262 :
【犬・狐】いぬかみっ!のエロパロ4【変態】 (287, 08/05/17 〜 660 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210981662/l50
高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART21 (809, 08/06/09 〜 637 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212967085/l50
彩雲国物語でエロパロ 4 (278, 08/12/21 〜 442 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229827148/l50
ストライクウィッチーズでエロパロ2 (857, 09/01/01 〜 430 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230816991/l50
【ここで】フォーチュンクエスト14【ない場所】 (86, 09/09/23 〜 165 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253691645/l50
ぷいぷい!でエロパロ (60, 09/11/23 〜 104 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258986256/l50

今回の圧縮で落ちた関連スレはこんなもんか。

263 :
結構落ちたな

264 :
書く人は自分の見たいエロが無いから書くのかな

265 :
保守

266 :
 

267 :
「生徒会の一存エロパロ」って無いの?

268 :
「生徒会」で検索すれば見つかる
でも外部板のが流行ってるな、なんか年齢層低く感じるけど

269 :
榊一郎ってなかったっけか?
ポリフォニカは見つけたけど……
書きあがるまでに見つからなかったら、ここで投下するかも試練

270 :
エロパロ板には無かった
まとめ倉庫にも無かった…
誰か「生徒会〜エロパロ」立てて…
それと外部板って何?
詳細詳しく

271 :
【生徒会】葵せきな総合 【マテゴ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222244531/
これは違うん?

272 :
>>271
これでしたわw
サンクスです(汗

273 :
ほしゅ

274 :
シュピーゲルシリーズでエロネタだとたとえばどんなのがいいかな…

275 :
犬だったら定番は人質の前で亀田兄弟に色々されちゃうとか?
炎はあれだろ。おっぱいしかないな

276 :
亀田兄弟とか言うなアホ

277 :
冬真の逆レイプもの。異論は認める

278 :
もし空港で人質になったのが、陽炎でなく鳳だったら?というネタは考えた
爆弾のスイッチ握らされたまま亀田兄弟や赤軍や人質にまでずっこんばっこんぶっかけ

279 :
エロなのかどうかはわからないが
手足のメンテナンスで神経繋がってるかどうか検査されたら感じてきちゃったとかどうよ、って一瞬思った
何か、特甲児童は出自が可哀想過ぎて陵辱する気になれん…

280 :
原作以上にいじめられる気がせんよなぁ。

281 :
逆に、ソフトな内容でセクハラ攻めというのはどうだ
着替えの盗撮、転送開封時の一瞬の脱衣、混雑列車内でやらしくぎゅうぎゅう詰めエトセトラエトセトラ…

282 :
>>269
榊の総合スレはあったけど、去年の年末には既に無くなっていたから
たぶん誰も保守らなくて落ちたのだと思う

283 :
【アサウラ】ベン・トーでエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270020463/
いちばんうしろの大魔王でエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270985015/
平坂読総合エロパロスレ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263144153/
えむえむっ!でエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267619940/

284 :
また細かく出たな

285 :
司書とハサミの一巻読み終えた
フィフもかぐやも雲木もかわいいお

286 :
質問だが『バカとテストと召喚獣』のエロパロ板ってあるか?
秀吉のコスプレがあると、俺は天にものぼ(省略)
……つまり秀吉がいれば問題ない

287 :
>>286
井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ 4問目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269062336/

288 :
シュピーゲルはあれだ
脳内チップをハッキングされて快楽中枢を直接刺激されるとかトラクルうっさんに洗脳されてあれやこれやとか

289 :
TRPGリプレイのエロパロってないのかな
先達方、ご存知ないか?

290 :
つ「卓上ゲームエロパロ総合スレ35」
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1271513933/

291 :
>>290
ああ、卓ゲで探せば良かったのか。
すまん。ありがとう。

292 :
微エロまでいかないキス止まりで申し訳ないのですが、投下させてください。
オオカミさんシリーズの頭取さん×アリスさんで、『長ブーツを履いたアニキな猫』の後書きの
彼氏に二股をかけられて捨てられたアリスさんと慰めた頭取さんの次の日のお話です。

アリスさんと頭取さん遠回りの末に落ち着くところに落ち着く・・・(1/5)
なんだかとっても懐かしい夢を見ていた、とアリスさんは思った。
ふわふわとしていた意識が浮かび上がって覚醒を迎えるその手前。薄れていくのは遠い昔の大切な光景。
――うん、アリスちゃんが望むならいつまでだって一緒にいてあげるし、どんな怖いことがあっても私が―― 優
しい声はそこで途切れた。
代わりに降ってきたのは、耳に良く馴染んだ、いとこの声。
「おはよう、アリスちゃん。やっと目が覚めた? 二日酔いは大丈夫?」
「……りっくん」
顔を覗きこんでくる頭取の向こう側に、自宅のものとは違う天井が見えて、それが何度か訪れたことのある
一人暮らしをしている頭取の部屋のものだと思い至って、アリスさんの意識はようやく本当に覚醒をした。
そして次の瞬間慌てて飛び起きる。
「ど、どうして私がりっくんの部屋で寝てるんですかっ」
「覚えてないの?」
「覚えてなんて……そういえば、私、りっくんを呼び出しましたよね」
「思い出したみたいだね? アリスちゃん、しこたま飲んで潰れちゃったでしょ?」
「飲みましたけど……だからって連れ込んだんですか」
「うーん、連れ込んだって言えば連れ込んだのかも知れないけれど、酔いつぶれたアリスちゃんを家に送るには
もう時間も遅かったからね? スーツが皺になっちゃ可哀想だから脱がして着替えさせはしたけど、ほとんど
目を瞑ってやったし、具体的な行為はまだなにもしてないから許してね?」
そう言われれば自分が見覚えのないパジャマを着ていることにアリスさんは気付く。さすがにブラは
していたので、頭取さんの言葉に嘘はなさそうです。けれど着替えさせられている様子をリアルに想像して
しまい、真っ赤になりながらアリスさんは問う。
「まだってなんですか、まだって」
「だって僕達、昨晩婚約したじゃない?」
「こっ、婚約?!」

293 :
アリスさんと頭取さん遠回りの末に落ち着くところに落ち着く・・・(2/5)
へらへら笑いながら重大な事実をさらりと告げる頭取に、アリスさんは心底驚愕した叫びを上げた。
まぁ当たり前ですよね。失恋の愚痴を吐き出す為に酔っ払って呼び出して、なんだかすっごく絡みに絡んで
酔いつぶれて、目が覚めたら婚約ですよ。色んな過程をすっ飛ばすにも程があります。
目を白黒させているアリスさんに頭取さんは説明を始める。
「だってアリスちゃんが言ったんだよ? 『心にもないこと言わないでください! だったらりっくんが
もらってくれるとでも言うんですか?!』って? 僕は『いいよ?』って言ったよね?」
「確かに言いましたけど」
「だから婚約でしょ? それともあれは酔った勢いで水に流しちゃう? って、まぁまずお水でも飲むかい?
咽喉渇いてるでしょ?」
頭取さんはあらかじめ用意しておいてくれたのか、少し汗をかいたミネラルウォーターのペットボトルの蓋を
開けてグラスに注いぐとアリスさんに手渡した。両手でそれを受け取ったアリスさんは無言で口をつける。
乾いていた咽喉に冷たい水が滑り落ちる感触が気持ちいい。
少しの間を置いたお陰で、アリスさんは寝起きの混乱から立ち直る。アリスさんが落ち着いたのを見計らって、頭
取さんはベッドサイドに避難させていた眼鏡を手渡してあげた。この辺りの阿吽の呼吸が幼馴染ですね。
突発的な出来事に弱いアリスさんの性格を知り尽くしています。逆にアリスさんは頭取さんの性格も弱味も
握っているので、二人の関係は五分五分なんですが。
渡された眼鏡をすちゃっとかけると、アリスさんは空になったグラスを返して息を大きく吐く。もう大丈夫だと確
認して、相変わらずにこにこしている頭取さんと真正面から向き合う。
「愚痴に付き合ってくれたのはありがとうございます。お陰でちょっと楽になりました。でも婚約って、
りっくん、彼女いるじゃないですか」
「別れたよ?」
「……いつ?」
「もう半年近く前? 言ってなかったっけ?」
「聞いてませんよ」
「きれいさっぱりとフラれちゃったんだよね? あのね、アリスちゃん。こなったから言うわけじゃないけど、
聞いてくれる?」
アリスさんが頷くと、頭取さんの顔から嘘くさい笑みが消える。常は見せない真剣な表情に、アリスさんの
背筋が思わず伸びてしまったのは仕方がありませんよね。普段の頭取さんってば昼行灯もはなはだしい人な
わけですから。

294 :
アリスさんと頭取さん遠回りの末に落ち着くところに落ち着く・・・(3/5)
「アリスちゃんもよく知ってると思うけど、僕は誰かと付き合っても長続きしなかったよね。赤井君や
大神君なんかは僕が駄目人間だからだって言うし、それは正解なんだと思ってる。でも理由はそれだけじゃ
なくてね、僕の好きなる人はいつもある人に似てるんだ。好きになった時は意識してなくても、別れた後冷静に
思い返したら分かることってあるだろ」
そこまで言って頭取さんは僅かに目を伏せた。意外と長い睫毛が淡く影を落とすのをアリスさんは無言で
眺める。頭取さんのこんな顔をアリスさんは知っている。傷付いている時だ。
「僕が付き合った子を通して誰かを見ているのを、彼女達は分かってたんだよね。だからフラれちゃって。
そりゃそうだよね、心の中に一人の大切なお姫様がいるような男と付き合いたい物好きなんていないから」
――いつかの約束通りに助けに来ましたよ。お姫様。
二人の長い付き合いの中で『お姫様』と呼ばれたことが一度だけあったのを、アリスさんは思い出す。
あの時も頭取さんはアリスさんを助けに来てくれた。昨夜の呼び出しに嫌な顔一つせずに応じてくれたように。
自嘲的に肩を竦めた頭取さんはアリスさんの目を見ようとしない。そんな頭取さんに焦れて、アリスさんは
小さな声で呼びかけた。
「……りっくん」
「気が付くのに時間がかかった。僕はアリスちゃんと生まれた時からの付き合いで、いとこで幼馴染で、
親友で、家族みたいで……だからそれ以上の肩書きはいらないと思っていた。そうすればずっと一緒に
いられるって思っていたから。でも間違いだった」
頭取さんが何を言おうとしているのか、聡いアリスさんにはもう分かっていた。口を挟まない理由なんて
たったの一つ。聞きたかったからだ。普段飄々としていて、中々本心を見せてくれない幼馴染が自分を
どう思っているのかを、アリスさんは長い間ずっと知りたかったんですから。
伏せていた目を上げて、頭取さんはアリスさんを真っ直ぐに見る。
「僕は君が好きだよ、アリスちゃん。子供の頃からずっと好きだった」
薄い唇から放たれたのが、本当はずっと欲しかった言葉だったのだと、アリスさんはやっと気付く。
高校生の頃からショートカットのままの髪。付かず離れずだった距離。表面上文句を言いながらも、
ずっと傍にいた理由。全てが一つのものに向かって伸びている。
 二三度口を開きかけては閉じていたアリスさんは、一度目を瞑ると、意を決して口を開く。

295 :
アリスさんと頭取さん遠回りの末に落ち着くところに落ち着く・・・(4/5)
「りっくんは私でいいんですか?」
「いいよ。アリスちゃんがいい」
「可愛げがなくっても?」
「僕には十分可愛いけど?」
「一人で生きていける強い女だからって、浮気されて捨てられるような女でも?」
「それは相手に見る目がなかっただけでしょ? 本当はそうじゃないって知ってるし、僕は浮気はしないよ?」
「じゃぁするなら本気ってことじゃないですか」
アリスさんは拗ねたように呟いた。わずかに唇が尖っていることに、きっと本人は気付いていません。
常のクールなお顔からは想像も出来ませんよね。アリスさんが拗ねて唇を尖らせているなんて。
これはアリスさんの甘え方。頭取さんだけに向けられる、不器用な甘えだ。勿論それを受け止められない
頭取さんではない。だって頭取さんはやる時はやる男なんですから。
俯いたアリスさんの視界の端に、頭取さんのシャツが過ぎる。あれ、と思う間もなく、アリスさんは実力行使に
出た頭取さんにぎゅっと抱き締められてしまう。突発事項に弱いアリスさんが大混乱をしかけたその時。
「好きだよ、アリスちゃん。」
優しい声が耳朶を擽った。その声にアリスさんは何故だかひどく落ち着いてしまう。
「アリスちゃんが望むならいつまでだって一緒にいてあげるし、どんな怖いことがあっても僕が守ってあげる」
「ほんとに?」
「ほんとに」
幼い頃の誓いをもう一度なぞるやり取りに、アリスさんは小さく笑いながら、こんなにも落ち着けるのは
ここがりっくんの腕の中だからなんですね、と心の中だけで呟いた。
背中に回されていた腕がうなじを撫でて後頭部に添えられる。少し身体が離れて、頭取さんの唇はまず
アリスさんの額に触れた。
「あの時は指きりだったじゃないですか」
「うん、そうだね? でももういい大人だし?」
いつのまにか常の口調に戻った頭取さんの目が、優しく優しく細められた。
唇に吐息がかかる。アリスさんは避けようとはせずに、頭取さんの唇を受け入れる。硝子細工に
触れるかのような慎重さで、一番最初にキスが唇におりた。生まれた時からの付き合いで、今までずっと
近くにいたのに、頭取さんの唇がこんなに柔らかいのだとアリスさんは初めて知った。

296 :
アリスさんと頭取さん遠回りの末に落ち着くところに落ち着く・・・(5/5)
自分を抱き締める腕も、子供の頃とは違って細いながらもそれなりに筋肉のついた男の人の腕だ。女装もとい
変装が趣味の頭取さんは男としては華奢な方だし、どちらかといえば中性的に見えるから分からなかった。
睫毛の触れそうな距離でアリスさんが囁く。
「だったら、一生傍にいて下さい」
「約束する。僕が一生、アリスちゃんを守るよ」
頭取さんの誓いは、二人の唇の間に甘く溶けた。
こうして幼馴染でいとこ同士なアリとキリギリスは遠回りの末にやっと結ばれたのでした。
って、実際に結ばれるのはもう少し先になりそうですけどね。あ、これって下ネタですよね。
何はともあれ物語の最後はやっぱりこうでなければいけないのではないでしょうか。
二人は一生仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

スレ汚し、失礼しました。

297 :
GJだけど、オオカミさんは専用のスレが立ってるよ。
オオカミさんとエロパロ板の仲間たち
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269009538/

298 :
>>297
沖田で検索してなかったから、ないと思い込んでました。
すみません。教えてくれてありがとう。

299 :
付喪堂骨董店の咲って、いつも黒い服着てるんならやっぱり下着も黒なのかな
しかしそれを確かめられるのは刻也だけ……

300 :


301 :
ほす

302 :
ほっしゅ

303 :
>>299
その発想はなかった
しかし大いにアリだ

304 :
ニャル子さんのエロはまだかいのぅ
CDドラマで17歳に攻められてたクー子がエロかったわぁ

……窓に!窓に!

305 :
でも外なるものについての記述は発狂確定文章になるってばっちゃが……

306 :
三田誠スレがないことに絶望した。そして3Pの書きにくさに絶句した。

307 :
しかもageるし・・・もう色々ダメだOTL

308 :
作者専用スレとか無くて投下する場所がなかった

309 :
>>306
昔、レンタルマギカのスレがあったんだが……
サクッと落ちたからなぁ……

310 :
ロイヤル☆リトルスターも発売された事だし
小学星スレの需要はないものか

311 :
略してロリ

312 :
MF文庫

313 :
総合スレは過疎り易いな

314 :
過疎らないレベルだとその作品だけで単独スレ立てられるレベルだし、
そこまでのレベルじゃない作品だと伝家の宝刀「無いから立てた」があるからな

315 :
ストレイトジャケットも終わっちまったか
カペルの最後の台詞がそれかよ!w

316 :
なんかこう、胸熱
妄想爆発だけど、恥ずかしがるカペルが想像出来ないね

317 :
カペ×レイきぼんぬ

318 :
カペは恥ずかしがらずに淡々と、
「レイオット、ひとつ提案があるのですが」
「ん、なんだ?」
「そろそろ私と性交渉を」
「……カペル、いま何て言った?」
「互いに好意を表明してからもう2年です。ですからそろそろ性交渉を」
と唐突に迫る素直クールな展開が似合うと思う。

319 :
いや、意外と情熱的なことを言ったりするかもしれんぞ
何もかもなくして最後に残った拠り所なわけだし、言葉に出すのが苦手なカペルだし、
告白シーンではむしろ情緒的な台詞が目立ったように思う

320 :
GOSICKが1月からアニメ化だってこと、今の今まで知らなかった

321 :
ラ板冲方スレに黒スト鳳のイラストが投下されたが………強制フェラならぬ強制足コキさせてぇ

322 :
空鐘のエロパロを書こうと思うんだけど
和姦と陵辱どっちがいい?

323 :
どっちもいける
ウルク×リカルドとかライナスティ×ディアメルとかまじお願い

324 :
どっちもいけるがフェリオ×ウルクの初夜をマジで希望する
あと凌辱ならシルヴァーナかイリスを希望

325 :
ニナを……ニナをしあわせにしてやってください……
って声を聞いたことがない気がする
外伝だけ読めてないんだけど、そこで結婚生活が既に書かれてたりするのかしら?

326 :
ベルナルフォンの結婚生活ならあったけど

327 :
和姦ウルクがいい

328 :
>>326
レスターホーク卿はなんだか一生独り身のまま養子でもまたとって……って印象だった
結婚したんだ……
ソフィアさん初夜のNINJAプレイとかも書かれているらしいしこれは読まんとならん気がしてきた
腐海から何とか探し出すか……諦めてもう一冊買ってくるか……
ともかく教えてくれてありがとー

329 :
>322
愛欲に溺れるイリスを……
出自経歴があんなんだから、本気で惚れた相手に優しくされようものなら、
面白いくらいどろどろに墜ちそうだよな

330 :
時雨沢恵一スレ落ちたみたい……
他ライトノベル関係で落ちたとこある?

331 :
情報室スレ見るかぎり7つくらい落ちたみたいねぇ
知らないタイトルの見落としあるかもなので詳しい人に丸投げしちゃうけど

332 :
【読子さん】E.O.D-ero or die-【エロですよ】 (50, 10/03/06 〜 240 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267876097/l50
タロットの御主人様。でエロパロ (32, 10/08/17 〜 76 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1282043103/l50
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう10【アリソンシリーズ】 (531, 08/08/11 〜 812 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1218463989/l50
【三十三間堂】佐藤ケイ作品でエロパロ【天涙】 (137, 08/08/27 〜 797 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219763783/l50
【乃木坂春香】五十嵐雄策総合【はにトラ】part3  (530, 09/02/05 〜 635 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233760540/l50
銀盤カレイドブルハイチェリースカ海原零総合エロパロ3 (155, 09/07/20 〜 469 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248086966/l50
奈須きのこ総合エロパロスレ 3 (186, 09/10/14 〜 383 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255525455/l50
まぶらほのエロパロ 5 (163, 09/12/07 〜 329 日間)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260194613/l50


333 :
東京レイヴンズの夏目がエロエロされる話希望

334 :
メディアワークス文庫の話題はどこへ持っていけばいいんだろう
ここでやってもいいのかな?

335 :
スレないのが普通だからここだろうね。

336 :
テケリさんかわいいよテケリさん

337 :
テケリ・リ?

338 :
>>337
その通りでございます

339 :
つ「SANチェック」

340 :
ショゴスがメイドなラノベがあってだな

341 :
需要があるかは分かりませんが、「変態王子と笑わない猫」のキャラでエロパロしてみました。
ちょっと長いかもしれませんが、ご容赦ください。

342 :

あなたは、わたしの、何ですか?
筒隠のその問いかけは、声になる前に空気中に溶け込んでいった。
ぼくはしばらく、斜陽に照らされた筒隠の無機質な表情を見つめていた。
笑わない猫像に『本音が表に出なくなるように』と願い、それが奇しくも叶ってしまい表情(本音)を失ってしまった女の子を。
傾きかけた陽の光に輪郭を縁取られるのは、神様の傑作とさえ言えそうなほど整った表情をしている。顔や鼻や唇は小さいのに、深く青みがかった瞳だけが大きい。
ぴょこんと、筒隠の身じろぎに合わせて、猫のしっぽのように結ばれた髪が肩にかかった。
ぼくはかの鋼鉄の王に喧嘩を吹っ掛け、物の見事に玉砕した。それはもう恥ずかしさがたちまち逃げたくなるような恥ずかしさだ。
いや違うんだよ。王とは言っても女だし、喧嘩といってもぼくは先輩を殴ってはいない。むしろ振った拳を躱されて殴りかえされたって言うか――あれ、なんか余計に情けなくなってきたぞ!
その後、意識を失くしたぼくを筒隠は引っ張って家の台所まで入れてくれ、ぼくが目覚めるまで膝枕をしてくれていたというわけだ。
ううん、殴られたからだろうか。意識が妙にぼんやりとしている。またぶり返したのか、顎が熱を持ってきた。
「タオル、取り替えましょうか」
ぼくの頭がふわりと包み込まれて、割れやすい陶器を置くようにそっとフローリングに下ろされた。
筒隠の太もも、柔らかかったのになあとか思ってるぼくは、それでも建前を取り戻しているので、
「面目ない……」
と呟くように言った。いや、建前とはいっても本当に情けないと思っているからね。
さっきの問いに答えを返していないが、筒隠は気にしていなさそうな無表情ですくっと立ち上がった。期待を裏切っちゃったかなと、胸に一抹の後悔が刺さった。
もしかしたら殴られた後、後頭部も打ったのかもしれない。堅いフローリングに頭をつけると、刺すような痛みが一瞬走った。
膝枕の時、間に溝が出来るからさっきは痛くなかったのだ。筒隠はフローリングや枕では痛いと思って、ぼくに膝枕なんていう彼氏彼女しかしないような行為に及んだのだろうか。
ぼくは筒隠にくすぐりをしたことがある。笑わない猫を笑わせてあげようと思ってのことだったが、そこは猫像の力おそるべしと言ったところで、筒隠はまったく笑わなかった。
それどころか声さえ押しして必に耐えていて、ぼくはその姿にぞくぞくした。
つい数十分前には、水着を着ようと試着室に入った筒隠の裸を見てしまった。新雪のように滑らかな肌で、まあ見とれちゃうよね。
学校では変態王子と呼ばわれ、筒隠にも変態さんと揶揄されるぼくに、筒隠は見捨てられたくないという。
姉とは不仲で、本音を失くしてしまった無表情では友達も出来ない。ぼくとは本音と建前を取り戻すための協定を結んでいたけれど、また一人に戻るくらいなら本音は要らないと言う。
ぼくは筒隠をどう思っているんだろう。
そして筒隠はぼくをどういう風に見ているんだろう。
蛇口から水が出る音がする。筒隠がタオルを水にぬらしているのだろう。何とはなしにぼくはそっちを見て――やってしまったなと思った。
フローリングで横になっているぼくが、立っている筒隠を見上げればどうなるかなんて、考えるまでもなしに明白じゃないか。
筒隠のスカートの中がうっすらと見えた。
制服のプリーツスカートから伸びる脚の先に、淡いブルーの下着が覗いている。
夕焼けと女子高生のコントラストの素晴らしさについては講釈垂れるまでもないけど、プラスパンツはその上をいくね。ってぼくは一体、何を考えているんだ。

343 :
「……先輩」
気がつけば、筒隠がじっとこちらを見下ろしていた。その顔は無表情であるはずなのに、視線はどこか氷を思わせるほど冷たかった。
これはまずい。声をかけられるまで目をさらにして、ああ目を逸らさないとと思いつつも、筒隠のソックスに包まれたふくらはぎから太もも、そしてその上におわす下着へのラインを網膜に焼きつけようとしていた。
「はは、いや……これは事故であって決して筒隠の下着を覗こうなんてこれっぽっちも思ってなかったんだ!」
あれ、建前を取り戻したにも関わらず本音を言えたのに、全然うれしくないや! 確信犯としか思えない発言にもほどがある。
「…………」
筒隠は呆気に取られているように、猫の様な瞳をぱちくりと瞬いている。今何を考えているのか、ぼくにはわからない。
そそくさとスカートの裾を押さえながら、筒隠は口を開く。
「……先輩は意識が朦朧としていても女子の下着を覗くことだけは忘れない変態さんなのですね」
「筒隠!? いくらぼくでも自分の身体を優先すると思うよ!」
ここで『果たしてどっちに天秤が傾くか』と真剣に考えた挙句、答えを濁すぼくは筒隠の言うとおりどうしようもない変態かもしれなかった。
「冗談です。さっきの試着室の……あれに比べれば、まだましだと思うことが出来るです」
「そんな無理に自分を納得させようとしないで!? ぼくの良心が音を立てて崩れてくから!」
「これを期に、自省してくれればわたしとしてはよいのです」
筒隠は人一倍恥ずかしがり屋さんだ。そんなことはぼくでなくともわかってたはず――である。けれど今の筒隠はそれが表情に出ない。
僅かな機微からそれを読みとれるのは、筒隠の周りではぼくくらいだ。
こんな咄嗟の事故ででも、表情に表すことが出来ないというのはどういう気持ちなのだろう。
筒隠はスカートを膝の裏に挟むようにして座ると、片手でぼくの頭を持ち上げ、空いた手でタオルを後頭部に当ててくれる。
わずかに濡れたタオルが冷たく、熱が引いていくのがわかる。
そういう体勢を取れば、必然的にぼくと筒隠の顔の距離は近くなる。
「…………」
「…………」
ぼくも筒隠も、ひと言も声を発しなかった。
筒隠は相変わらず無表情で、ぼくはと言えばさっき見てしまった筒隠の下半身を脳から追い出すのに精一杯だった。そうするのに思い出してしまうのだから、もうどうすればいいんだろうね。
タオルを床に置き、ぼくはその上に頭を乗せる形になる。筒隠は、
「次は見ないでください」
と言い聞かせるようにし、立ち上がってふたたび立ち上がった。ぼくは目を瞑って自らを律しようとしたのだが、いかんせん手持無沙汰で、瞼の裏に筒隠の下着がよみがえってきた。
ぴた、と額にタオルが置かれた。もう一個用意していたのかもしれない。ひんやりとしたタオルは、火照ったぼくの顔を心地よく冷ましてくれた。
「…………ぁ」
小さく、見てはいけないものを見てしまった時に出るような声が聞こえた。ぼくは目を開けて、筒隠の視線を追う。
視線の先では、ズボンが少し盛り上がっていた。
筒隠が視線をぼくへと移す。ぼくもつられて、期せずして視線がかち合う。
こんな最悪の状況でも、筒隠は無表情だ。こころなしか怖い。ぼくは一体、今どういう表情を取っているのか自分でもわからない。
「あ……いや、ね?」
何が『ね?』だ。建前も本音も出てこないどころか、奴らの所在が分からない。
とりあえず、笑顔になってみることにする。筒隠は笑わない、どころか声を返してくれない。こうなってくると、いよいよぼくも腹を切るべきか。

344 :
「……変態」
「はい」
「言い逃れも出来ない変態さんです」
「ごめんなさい」
「完全に完璧に全壁に変態さんなのですね」
筒隠は大きく、長く息を吐いた。よく見せる動作でありながら、今回ばかりはぼくの頭がショート寸前なことを差っ引いても、その動作の意図する所は分からない。
ぼくはこうなった手前、身じろぎもせずにじっとしているしかなかった。
筒隠はそんなぼくを一瞥すると、そっと膝立ちになる。ちょうど顔の横に筒隠の太ももが――ってぼくはまた学習しない奴だなあ!
いざった筒隠は、ぼくの腰辺りですとんとお尻をつけ、女の子座りをした。こちらをちらりと見ると、意を決したとでもいうように、手をぼくのズボンのベルトにかけた。
「筒隠!?」
ぼくは思わず身体を起こしかけたが、
「ッ……」
ちくりとした痛みに、がくりと肘をついた。上半身だけ起こせるだけまだましか、と思う。あちこち打ちつけたみたいだ。
「何でしょう」
「何でしょう、じゃない。えっと、その、何やってるの?」
筒隠は言葉に詰まって口をもごもごとさせたが、すぐに、
「先輩は、さきほど、わたしの裸を見ました」
「あ……うん、ごめん」
ぼくは一体、何度筒隠の裸やら下着やらを思い出すのだろう。早く忘れてあげないとと思っているのに、固まった蝋みたいにこびりついて離れない。
「とても恥ずかしかったです」
「…………」
「とってもとっても恥ずかしかったです。舌を噛み千切りたいくらい恥ずかしかったです」
「……はい、申し訳ありません。何でもしますから」
ぼくは頭だけ下げ、心からそう言った。
「何でもですか?」
「うん、何でも」
「何でもですか。そうですか。では、じっとしていてください。一応けが人なのですし」
言うが早いか、筒隠は作業に戻った。ぼくは何を言うことも出来ずに、事の成り行きを見守るしかなかった。
ベルトのバックルが外されて、ズボンのボタンが外される。さすがに、筒隠が何をする気か理解しがたかった。
「筒――」
「――黙っててください」
ジッパーが下ろされて、トランクスごとずり下げられる。つまるところ、ぼくのアレが筒隠によって晒されたわけで……この状況は何だろう。
「……っ」
筒隠が息を呑んだのがわかる。天井を青いでいるぼくの一物を凝視していて、妙にそわそわしてしまう。
「…………あの、筒隠?」
「…………」
「筒隠?」
「……あ」
慌ててぼくの方へ視線を移す筒隠は、男のアレを見てもやはり表情を変えない。一律な、無機質な表情だ。
「その……これは」
「……先輩は、わたしの裸を見ました。ならば、先輩も私に裸を見せるべきです」
目には目をという奴だろうか。それにしては理屈以前に根本からおかしい気がするんだけどな。
ぼくは言い返せず、じっとしていた。
外気にさらされた一物は隆々としていて、ときおりぴくんと動いてしまうのが想像以上に恥ずかしかった。誰得だよ、と心の中で叫びたい。というか早くしまって!
筒隠はアレとぼくの顔を交互に見比べている。もしかして似てるのだろうか。そんなバカなことを考えてしまうくらい、恥ずかしいんだよ。
「こんなにして、先輩は変態さん過ぎます」

345 :
少し身体をこちらに向け、見上げるようにして言ってくる。
「どうしてこんなになってるんですか」
「……男の生理現象だよ」
本音はと言えば、筒隠の下着とか裸とか見ちゃったからだ、だったけど、今のぼくはわきまえているからそう言った。下半身が露出していて、わきまえてるもくそもないけれどね。
「……そうですか」
筒隠は前傾姿勢のまま少し後ずさると、猫みたいな恰好になった。そのまま、右手でおずおずと一物に触れた。
「……!」
ぴくり、とぼくのモノが動いてしまうと、筒隠も一緒になって肩を震わせた。じとーっとこちらを見てくるけど、ぼくは恥ずかしさのあまり視線を外した。
つんつん、と猫がねこじゃらしで遊ぶように、筒隠が指先で突いてくる。硬さを持っているからか、強く押されると反動で振り子運動をしてしまう。
しばらくぼくの反応を愉しむように、筒隠は一物をつついた。もう何が何だか分からない。
「先輩、わたしはどうすればいいですか」
「どうすれば……って」
「わたしのせいでこんな風にさせてしまったんでしょう。だから、責任くらいは取ります」
「いや、責任って。筒隠がそんなことする必要無いよ」
ぼくは首を振る。筒隠は無表情のまま続ける。
「建前を聞きたいわけじゃありません。それに、わたしだって……いくら先輩が私を小学生と間違えようとも、もう高校生です。こういうことに対する知識だって、ないわけではないですから」
そう言うと、筒隠は右手でぼくの一物を包み込むようにして握った。暖かな掌に、ぼくは反応してしまう。
「わたしは先輩がどうして欲しいのか、知りたいんです。建前ではなく、本音を聞きたいんです」
こんなことは間違っている。ぼくの脳内で警報が鳴った。五月蠅いくらいに、それは理性というものだった。筒隠が握ったモノから、先走りが出るのを感じた。
生理現象――であることに違いはない。でも、筒隠がぼくのモノを握っているという状況によってではないとは言い切れない。
ぼくはいつも建前で失敗していた。だから本音を欲しがった。
その本音のせいでさんざんな目に遭い、やっとのことで猫像から建前を取り戻した。
「……変態先輩、何か出てきました」
本音はぼくにとって必要だったが、時と場合をわきまえなければならないものだった。今、ぼくに必要なのは建前なのか? 本音なのか?
「筒隠の…………したいように、して、くれれば」
ぼくに出来るぎりぎりの発生だったと思う。建前と本音が混じり合った、どちらともつかないぼくの言葉。建前を失い本音を得て、本音を捨てて建前を拾ったぼくは中途半端でしかない。
どちらの善し悪しもしってしまったから、片方だけを使うことが出来なくなったのかもしれない。
「……そうですか」
筒隠が失ったのは、ぼくが今求められた本音だ。
本音を失くしたから、表情にも声にも感情が出ない。それなのに、今の筒隠の声音は寂しそうな周波数だった。
筒隠の手が、ゆっくりと上下に動いた。ぼくには、やるせない感情をぶつけるように机を叩くシーンのように見えた。
「……ぅ」
こんな時でも、ぼくの神経はそこに集中してしまう。
ぎこちない手つきで一物が刺激されると、ぼくの脈が次第に上がってゆく。
先走りが鈴口から垂れ、潤滑油のように滑りをよくした。
筒隠はその様を凝視していて、少しだけ息が荒いように思えた。
こういう行為を女の子が知っているというのには、やはり驚いてしまう。ティーン向けの雑誌には様々なこういう情報が書いてあると噂には聞くけれど、あれは本当なのだろうか。
筒隠は猫みたいな姿勢で、ぼくのモノをしごいている。
床に着いた手、なだらかな谷のような腰つき、突き出すつもりはないだろうにそう見えてしまう下半身――。

346 :
緩慢な動作でこちらに目を向けてくると、
「……気持ち、いいんですか」
こころなし荒い息遣いで、訊ねてくる。
「…………う、ん」
ぼくはしかめっ面とも笑顔ともつかない、ひどく中途半端な表情を作った。
「とんでもなく変態さんです」
そう言われても何も言えず、ただなされるがまま、流れに身を任せるしかなかった。
こんなことをやってしまう筒隠はどうなのさ、とは言えない。
「このままでいいんですか」
筒隠がぽつりと漏らす。
「どうして欲しいんですか、して欲しいことはないんですか。わたし、先輩のためなら……何だって、しますよ」
肘で上半身を起こしているぼくは、聞いたことある台詞に頭を揺さぶられた。
筒隠の手は動き続ける。ぎこちなく、こちらのためというよりは自分のために。その腕が、肩が、震えている。
まただ、とぼくは思った。ぼくはいつも、見逃してしまう。
筒隠は恥ずかしがり屋で、泣き虫で、とてもこんなことをする子ではない。いや、なかった。
何がこうさせているのかは明確だ。
人間は表情だけで自分の考えを悟らせることもある。表情は行動であるとも言えるし、行動は表情であるとも言える。
筒隠は表情を――本音を現すことは出来ない。顔に出ないし、口を衝いて出ることもない。行動でだって、どうかは分からない。けれど、この行動を平気で出来るほど、筒隠は開けっ広げではないはずだ。
相当な勇気が要ったろうに。
ぼくは肘をばねにして、身体を起こす。痛み? そんなもんは笑い猫だって食わないさ。それに、もうどこかに捨て置いた。
筒隠は手を止めて、ぼくを上目遣いで見上げてくる。
大きな瞳は月夜の湖面のように静謐だ。表情に出なくとも、言葉に出なくとも、瞳は何よりも雄弁だと、ぼくは筒隠月子から学んだんだ。
ぼくは筒隠の横向きの身体を捻るようにして床に押し倒した。小さくて軽い身体は、あっという間に寝転がせられる。
初めて筒隠と出会った時と同じように、ぼくと筒隠は押し倒し押し倒されの関係になった。
あの時みたいにぼくは取り繕わないし、筒隠も声を上げて泣いたりはしない。
彼氏彼女ではないけれど、彼氏彼女よりも心が通じ合ってることの裏付けのように、今のぼくらに言葉なんて要らない。そんな気がした。もちろん、気がしただけで、ぼくらはどうしても言葉に頼ってしまうけど。
「……恥ずかしいです」
ぼくの下から、細々とした声が聞こえた。筒隠は、相も変わらず恥ずかしさの欠片もなさそうな無表情。
「さっきのぼくよりはましだと思う――あ、でも裸を見られちゃった筒隠よりはましなのか」
なかなかきわどいところだ。
「なんだか痴漢に襲われているみたいです」
「ぼく痴漢ですか。でもだったら泣き叫ばないと、最初みたいに」
「ええ……そうですね。でも、先輩ですから」
身体を無理に捻ったからか、筒隠の制服はずれて、ブラジャーの肩ひもが見えてしまっている。淡いブルーで、小振りのリボンがあしらわれていて可愛らしい。
その肩は小さくて、ぞっとしてしまうくらいに綺麗な白さを誇っていた。
ぼくは頭を降ろし、その肩に唇をつけた。

347 :
「……ン」
耳のすぐ隣で、熱い息が吐き出されたのを感じ、ぼくも反応してしまう。
筒隠からはとてもいい匂いがした。女の子というのは、なぜこうも香るのだろう。犯罪的だ。
しばらく首筋や鎖骨を弄んで、ぼくは顔を上げた。
「……あの時、みたいですね」
それはぼくが筒隠をくすぐった時のことかな。あの時も、筒隠は声を押しすようにしていたから、妙にぞくぞくしてしまったけど、今回と比べるとまるで相手にならない。
「だいぶ違う状況になってるけどね」
制服は肩を覗かせ、スカートは捲れあがって下着を露わにしてしまっている。筒隠の片脚を跨ぐように覆いかぶさっているから、その分脚も広がってしまってる。
「……強姦魔に襲われているみたいです」
「シャレにならないね!」
泣きたくなった。ぼくは建前を取り戻す代わりに本音ではなく理性を失くしてしまったんじゃないだろうか。
「誘ったのは筒隠じゃないか」
ぶっきら棒にぼくが言うと、
「誘ったわけじゃ……先輩が、ここを、こんなにしちゃってましたから」
筒隠はぼくの脚の間にあった左太ももを、一物に当ててきた。
「……すごいことに、なってますね」
ぼくのモノは涎のように液体を垂らしていて、我ながら恥ずかしいこと極まりなかった。
「それは……ぼくだって男だし、筒隠にあんなことされたり、筒隠にこんなことしてれば…………うん、ごめんなさい」
「謝らなくたっていいです。変態さんが変態なことをして変態になっているなんて、変態の当然ですから」
そんなに変態変態言わなくたっていいじゃないか! たしかに変態王子ってあだ名だけどさ。
「わたしは……ちょっと行動が急すぎましたね」
筒隠が後悔するようなことを言った。たぶん後悔していると思うんだけど、表情に出ないから何とも言えない。
「先輩は、わたしの本音のために、一緒にいてくれたんですよね。でも、わたしは本音と先輩なら、先輩が欲しいんです。本音を取り戻して、一人にはなりたくないです」
訥々と、筒隠は語る。
「確かな物が欲しかったんだと、思います。だから……水着じゃなかったですけど、先輩の気持ちがこっちに向いてほしかったんです」
冷静に理にかなった行動や物言いをする筒隠を、そうまでさせたのはそういう理由だった。
馬鹿だなあ、とか何やってんの、と笑い飛ばすのには苦労しなさそうだった。けど、ぼくは笑って、
「本音を取り戻したら、ぼくは協定関係じゃない関係を、筒隠を結べるよね?」
何かのために一緒に向かうことが悪いことだとは、ぼくも、筒隠も思ってないだろう。
でも、何かのためではない、ただ自分たちだけの関係というものが素敵だということをぼくは知っているし、筒隠は何よりもそれを欲しているのだろう。
ぼくは筒隠の本音のためにいるんじゃなくて、筒隠のためにいるんだよ。
その台詞は恥ずかし過ぎて言えなかった。ぼくは恥じらいも持っているから、それも要らないかな、とこの時は思ってしまった。しまったのであるが、それを後悔するのはもう少し先の話だ。

348 :
「……先輩は変態さんですね」
「ひどいね!」
そんなやり取りを自然に飼わせるくらいには、ぼくらは平常運転を取り戻していた。
ぼくは筒隠のブラウスをめくり上げる。
雪原になだらかな双丘があり、ぼくはそこに手をつける。
「――ッ」
少し触れただけなのに、筒隠の口から息が漏れる。頭の中ではどういう感情が出ていけなくて溜まっているのかと思うと、少しどきっとしてしまう。本音が出るというのは大事なことなんだと気がつかされる。
試着室で見た時も思ったことだけど、意外にあるね!
布越しではあるけど、女子の胸は男子にとっては神聖だ。男だって往々にしてズボンが盛り上がるものだが、この女子のふくらみに比べればたしかに猥雑である。
背中をぺったりと床につけているから下着を外せるわけもなく、ぼくは上にずらそうとした。
「……無理ですから」
筒隠は言うと、腰を浮かせて隙間を作り、そこから手を入れてすぐに元の姿勢に戻った。どうやらホックをはずしてくれたらしい。
ぼくは緊張した面持ちで、その淡い青のブラジャーを上にずらした。
ぷっくりとした小振りな胸に、つんとした桃色の乳首が目に眩しかった。もう目が潰れそうだと思ったね。むしろ潰れたね。
「さ……触る、けど」
「はい……」
ぼくはおずおずと、胸の先端を指でつまんでみた。
すると、筒隠の身体が感電した動物みたいに跳ねた。
「ご、ごめん、痛かった?」
「あ……いえ、その、何でもないですから」
照れ隠しに思えなくもなかったけど、表情に出ない……何だか男として悔しく、くすぐりによって笑わせようとした時みたいに少しの意地が出てくる。
ぼくはひとしきり手で刺激を与えて、主張しすぎない、しかし引き立つ両丘に舌を這わせる。
「――んぅッ」
胸の周囲から、徐々に頂点へ向かうように螺旋状に舐めていく。徐々に筒隠が高まっていくのが何となくわかる。
筒隠は何かを訴えるようにぼくの腕に手を添える。片方の脚は持ちあがったり内側に動いたりと忙しない。左足はときおり、ぼくのモノを擦ってくる。
ぼくは乳首に舌を這わせる。どんな反応を見せるのか、楽しみだった。
「――あっ……やぁっ」
予想以上に大きな声で、つい顔を上げて筒隠を窺ってしまう。とはいっても、やはりというか無表情のお出迎えだ。
筒隠は肩で息をしている。ぼくが持ちあげていたブラウスが、呼吸に合わせて胸を隠していく。ううん、ちょっと残念。
「ぞくぞくしちゃった……ぼく、変態みたいだね」
「ンンッ――『みたい』じゃないです」
余韻を引いているのか、言葉の頭が艶っぽかった。そんなに刺激が強いのかな、舐めてもらうのって。
ぼくは筒隠の息が収まるのを待ってから、ちょうど心臓の真下にあるソコに手を伸ばした。
「――ッッ!」
筒隠の身体が、反射できゅっと一瞬縮まった。脇をしめて、太ももが閉じてぼくの脚を強い力で挟みこんだ。それでもぼくの手は動く。
見えない力に動かされるのか、筒隠の前だからか、手は動いてしまうのだ。
「あっ……! やぁっ――んくぅっ……ッ!」
筒隠は濡れていて、ぼくはそこをなぞる様に、指を押しつけるようにした。
表情は人形の様ではあったけれど、声は表情以上に物語っているように思えた。
「筒隠…………脱がすよ」
「え……あ、はい……」
ぼくは少し後退して、筒隠の下着を下げた。
「ン」と筒隠が声を漏らした。下着は糸を引いていたけど、ぼくは何も言わずに、左足を持ち上げて脱がせた。右足に下着が残ってるのが、変態チックだった。
触れると、しっとりとした暖かさとねっとりとした液体が指にまとわりついた。
いじると、ぴちゃぴちゃと水のはじける音がした。

349 :
「ァ……音、いやです」
「恥ずかしい?」
表情には出ないが、きっと心の中の顔は真っ赤っかだろう。筒隠はコクコクと頷いた。
ぼくは指を一本、筒隠の中に入れた。びっくりするくらい、するりと呑み込まれてしまって、一瞬吸引された感覚があった。
「――ッッあ」
ぎゅうぎゅうと、指周りを柔らかな物が締め付ける。ひくひくと動いているのが感じられて、生き物だと思った。
くい、と指を少し曲げると、筒隠の腰が跳ねあがった。どうやら刺激が強いらしい。
ぼくは指を抽出してみる。吐き出されるような感覚と吸い込まれるような感覚に、つい夢中になってしまいそうになった。
筒隠は声を漏らさないようにと、両手で口元を覆い隠している。千切れ千切れの息遣いに、なるほど耳が性感帯だということに納得がいったような気がした。
何回出し入れしたか分からないけど、いい具合に中がほぐれたと思い、ぐい、と指を曲げた。
「――ッふぁっッぁ」
堪え切れなくなった声だろうか、筒隠の指の間から砂がこぼれるようにぽろぽろと声が聞こえる。
何度か刺激すると、ひと際大きく身体が反応し、その余韻か、びくびくと筒隠が震えていた。これがイくということだろうか。
ぼくが指を引きぬくと、筒隠の口から熱い息の塊が漏れた。
「はあ、はあ」
マラソン後の選手の様な息遣いだ。その表情が疲れや達成感を湛えていないのが、相違点だろうか。
「恥ずかしい、ですね」
にこりともせず、恥じらいも見せず、あくまでも淡々と筒隠は言う。そうとしか、言えない。
筒隠は息を整えると、じっとぼくの一点を見つめる。そこには、涎を垂らしたぼくのモノが屹立していた。
「先輩は、どうしたいですか。どうして欲しいですか?」
両手を床について、脚は斜め後ろに投げ出されている。これで胸があったら人魚が岩肌で胸を寄せているように見えそうだったが、筒隠は谷間が出来るほど巨乳ではない。
けれど、そのポーズはぼくの琴線に触れたのか、どくどくと鼓動が早まって、ああ理性がやばい、頭が真っ白になりそうだった。
「……な、舐めて、くれないか」
つまるところ、ぼくは童貞のチェリーボーイだった。
アダルトビデオの見過ぎだろうことは間違いなく、初めての要求にしては変態度が高過ぎた。筒隠もそう思ったのか、きょとんと目をしばたたいている。
いや、ぼくは膝立ちで、小柄な筒隠がこういう姿勢だと、顔の前にぼくのモノが重なって見えちゃったとか、高さ的にちょうどいいねとかいろいろ思ったけど。
これはひどい、ひどすぎる。
「先輩、どうして頭を抱えているんですか」
「自分の変態さに自分で驚いているんだよ……」
「そうですね。そんなものを舐めさせようとするなんて、先輩は救いようのない変態さんです」
「うう」
容赦のない良いようだったが、的を射すぎていたのでぼくは標本の蝶のように身動きが取れなかった。
筒隠は一息つくと、四つん這いでぼくに近づいてきた。
鼻先がぼくのモノに近づき、筒隠が目の前にくる。
見下ろすと、筒隠の顔の半分よりもぼくのモノは大きかった。いや、定規じゃないんだけどね。
そこから見上げられると、どうしようもなく期待してしまう。ぼくは変態です。本当にどうしようもないな!
ぴくりと動いてしまうぼくのモノを追うように、筒隠も顔ごと動く。本当に猫みたいだ。
筒隠はぼくのモノを片手で握ると、口をもごもごと動かせて言葉を放つ。
「コレを――な、舐めればいいんですか」
「え……?」
「先輩の、して、欲しいこと、ですから……」
言葉尻は蚊の鳴くような小ささだった。
筒隠はゆっくりと口を開けると、小さな舌が伸ばされた。
舌先が、一物の先に触れると、ぴくん、と大きく反り返ってしまった。

350 :
「ッ!」
筒隠はびっくりしたのか、少し顔をひっこめた。
しばらくすると、また顔を近づけては、舌先で刺激してくる。ぼくは感覚神経に集中し過ぎていて、言葉を出すことさえ忘れていた。
筒隠は先走りを舐め取るように、鈴口付近を舐め上げる。
おそらくまずいだろうが、表情に出ないから何も分からない。ぼくが要求した手前、何も言えない。
「……ん、ちゅぷ」
手で反り返るのを押さえて、舌でちろちろと舐める。横向き、斜めなど、向きを変えたりもしている。なぜなら先走りが垂れてしまい、放っておくと床に垂れてしまいそうだったからだ。
「――ちゅぷ…………先輩、どう、ですか」
訊いてすぐ、また献身的に舌を動かす筒隠に、ぼくは、
「……っ、いいよ」
「これだけ、です、か? ん、ちゅぷ」
「…………く、咥えて、欲しい」
「――はい」
あーん、と筒隠が大きく口を開けると、ぱくりと先端を口に含んだ。含んだ、だけだった。ちょっと笑みが漏れた。
「ふぁんえふは」
「舌も動かして、欲しいなって」
「ほうえふは」
ざらざらとした舌の刺激に、思わず身体が前かがみになった。ペニスを突き出す形になってしまい、
「――ンぶっ!?」
ぐっと筒隠の口に深く入ってしまった。
「げほっえほっけほっ」
いきなりだったからか、筒隠は咳こんだ。
「ご、ごめん」
「……いえ、大丈夫、です。それより」
「うん?」
「…………咥えたら、奥まで咥えたら、びくびくっていっぱい動きました、それ。奥まで、咥えた方が気持ち、いいんですか?」
「え……あー、まあ。でも、苦しいだろうし」
「そうですか」
筒隠はじっとぼくのモノと睨みあうと、一度口を引き結んで、勢いよくかぶりついた。
中ほどまで咥えられて、ぼくは思わず呻き声を漏らしてしまった。
筒隠は舌を動かすことも忘れてなかった。裏筋に宛がわれた舌がちろちろと動くたびに、ぼくは先走りを吐きだした。
口からモノを出すと、
「…………何か、出ました」
ともごもごと筒隠が口を動かし、そのまま嚥下した。
「筒隠!?」
「変な味がします」
にこりともせずに言われると、怒っているのだろうかと思ってしまう。
ぼくがしゅんとなると、筒隠は手で一物をしごく。
「…………もっと、ですか?」
「え?」
「もっと、して欲しい、ですか?」
上目遣いで言うのは反則的だった。可愛らし過ぎて、身悶えしてしまいそうだ。
「……もっと、して欲しいか、な」
「わかりました。まったく、変態さんですね」
筒隠は口いっぱいに肉棒を頬張ると、ぼくのぷらぷらと下がるだけだった手を取って自らの頭に持って行った。
「?」
咥えたまま筒隠がこちらを見上げてくる。何だかぞくぞくとしてくる。
「顔、動かしてください。その方が、わたしも楽です」
「え、でも……」
「お願いします」
筒隠は言うと、もう一度口に含んだ。
「ん、じゅぷ、れろ」
献身的にぼくのモノを咥える筒隠に、ぼくの理性はついに飛んだ。
ぼくは筒隠の頭を抱えるようにして両手で掴むと、前後に顔を動かした。
「……ッ!? ンッ、じゅぶっじゅぷ」
無造作に動く舌、絡まる唾液と先走り、ペニスを包み込む温かさと奥まで入る感覚に、ぼくは得も言われなかった。
気持ちよすぎた。こんな快楽を感じたことは、今までに一度もなかった。
つい夢中になり過ぎて、筒隠が苦しそうにしていた。慌てて引き抜くと、筒隠が空いていた両手で皿を作った。その上に、唾液がぼたぼたと落ちた。

351 :
「――ッンはあ、はあはあはあ、ッけほっ……はあ、はあ」
肩で息をしながらも、筒隠の口からは唾液が垂れる。顎が閉じられないようだ。
「……ごめん、つい、夢中になり過ぎた」
ぼくが謝ると、筒隠はタオルを取ってください、と息も絶え絶えに呟いた。タオルを渡すと手を拭い、涎でべとべとになった口元をぬぐった。
「いいです、変態さんなんですから」
「その納得のされ方は納得がいかない!」
「……無理やり咥えさせられてるみたいでした」
「…………ごめんなさい」
「…………気持ち良さそうにしてたから、わたしもまんざらではなかったですが」
「え?」
「……咥えるのではなく、気持ち良さそうにしてるのを見て、少し安心したということです」
ぼくは、不意に筒隠を抱きとめてしまった。猫のように表情が分からないけれど、猫のように可愛いことは確かだった。
筒隠もぼくの肩を抱いてくれる。
しばらく、互いの鼓動だけが響いていた。
身体を離すと、ぼくはそっと筒隠を押し倒した。ぼくは押し倒してばっかりだな、と苦笑いした。
「なんですか」
「いや、なんでもない」
ぼくは筒隠の脚を大きく広げると、その間に潜り込むようにして筒隠の真上に覆いかぶさった。
「……恥ずかしいですね、にたくなるくらい、恥ずかしいです。こんなに脚を拡げるなんて……しかも」
そこから先は言葉にならなかったが、言わずとも感じ取れた。
ぷい、と筒隠はそっぽを向いた。機嫌を悪くしたわけではない、顔をそらしたかっただけなのだろう。
ぼくは、自らの先端を筒隠に宛がう。互いの性器が、触れあう。
「……筒隠、いくよ?」
「…………はい、あの、痛く、しないでくださいね」
「……善処します」
ぼくだって童貞なんだから。
入口は吃驚するくらい狭かった。しばら勃ち往生(嬉しくない上手さ)していると、ぼくが「あ」と声を漏らした。
「なんですか」
「……ゴム、してないん、だけど。ていうか持ってないって言うか」
「…………」
「…………ご、ごめん、やめて、おく?」
「今やめられたら、わたしはにたくなります」
「……ううむ」
「……………………今日は、安全日ですから、平気、です」
「でも……」
「わかってます。中に出さなければ……たぶん、平気だと思うです」
「……うーん…………そう、かな?」
「です」
こういう時に、子供が出来たら、とか考えちゃうのが男ってものだと思う。思わずにはいられないのが男と言うが、女の方が勇気がいると思えた。筒隠が言うのだから、ぼくは責任を取るしかないのだろう、と思い始めていた。
たしかなものが欲しい、と筒隠は言った。
協定関係ではなく、まっさらなぼくと筒隠の関係性が繋がることを願っていた。
ぼくは意を決して、不退転の思いで突き進むべきだ。
先端を押しこむように、進める。きつくて狭くて、全部入るのか不安に感じたとき、ふわっと何かが浮いた気がした。
「――――――ッッッ!!!」
一気に奥まで入った。
ぎゅうぎゅうと締め付けてきて、中はきつい。でも、口から漏れるのは呻き声や溜息ばかりで、気持ちよさに脳が蕩けてしまいそうだった。
筒隠もさすがに目を強く瞑って、耐えている。
入れただけでこの反応。正直、筒隠を壊してしまうんじゃないかという不安が脳裏をよぎった。その考えを見透かしたように、筒隠がぽそりと言った。

352 :
「……ッはあ、あ…………動いて、も、大丈夫、ですよ」
「…………うん」
ぼくとしても興味があったし、筒隠が言うならば、という妙な聞きわけもあった。
ゆっくりと肉棒を引くと、きつい扉が閉まっていくような幻想が脳裏に描かれた。ふたたびゆっくりと奥まで突き進めると、肉棒に合わせて中が拡がっていくのが感じられて、ますます快感が強まった。
それは筒隠も同様なのか、さっきみたいに両手で口元を強く押さえて喘ぎ声を洩らすまいと耐えている。
その姿も、至高の可愛さだった。
ぼくは発情期の犬みたいに、カクカクと腰を振った。ぼくの出し入れのことごとくに筒隠は反応を見せて、それが支配欲をそそっていっそうぼくを高ぶらせた。
数回突くと、波のように筒隠が震える時があった。イっているのかはわからない。でも、気持ちよくなって欲しいとぼくは思った。
筒隠の身体を横にし、その体勢で奥に入れた。
「……ッンンン――――――!」
先ほどの体位よりも、身体の震えとかが大きくなった気がした。
「……それ、ダメ、ですっ! アッ――ンン、頭が、おかしく、なっちゃいますっ――――ッ!」
頭を振りながら筒隠が言うけど、今のぼくは何を言われても快感に変換できるほどの変態度を誇っていると思う。筒隠の腰もときおり振られ、何だかどちらも本能の赴くままに、といった感じだ。
筒隠の息が漏れると同時に、口が開かれ舌が見えた。
さっき、筒隠がぼくのモノを舐めていた光景が脳裡に蘇り、びくんと大きく一物が膨れた。
……出そうだ。
中では出せない。
我慢できるか。
もう引き抜くべきだ。
ぼく対して、潜在意識から命令がいくつも下される。
「筒隠ッ……! もう、出そう、だ」
「――ッ!? そ、外に、出してっ、ください」
「うん――――ッあ」
一瞬、引き抜くのを忘れそうになったけど、それだけの理性は蘇り始めていたらしい。
ぼくは腰を大きく引くと、そのまま達してしまった。
勢いよく飛び出した精液は、筒隠の顔やお腹、太ももなどを汚していった。
自分でもびっくりするくらいの量と勢いで、顔と太ももにはたっぷりとかかってしまった。
「……あ、はあ、はあ、はあ」
ぼくも筒隠も、しばらくは動くこともできずにその場で大きく息をついていた。我を忘れるくらい、夢中になっていた。よくよく考えたら、ここは筒隠の家で、だから筒隠は声を出すまいと我慢していたのかと、この時になって初めて悟った。
筒隠が気だるそうに身体を起こして、こちらを向いた。
人魚の見返り美人ってこういう構図になるんじゃないか、というポーズだった。
脚はぼくの方へ揃って向けられ、上半身を捻るようにこちらに向けている。
「…………」
「…………」
筒隠もぼくも何も言えない。筒隠が物言わぬ理由は、定かだろう。
筒隠の綺麗な顔は、ぼくの吐き出した液体で見事に汚されていた。口元、頬、額に精液がべっとりと付着していて、エロイなーと思いつつ、罪悪感で胸がいっぱいだった。
ブラウスははだけて、左肩がむき出した。そこから鎖骨にかけても、精液が見かけられる。
「…………わたし、汚されちゃいました」
筒隠がとんでもないことを、無表情で言った。無表情だから、まるで強制的に処女を奪われた娘を想起させられ、思わず保身を考えてしまった。男って浅はかだよね。
「……うん、謝る言葉が見つからない」
筒隠はしばらく太ももにかかった精液や、足首にあるままの下着、着衣の乱れなどを気にしていた。
ぺたん、とお尻をつけるように座りこむと、筒隠は口元の精液を舌で舐め取った。
「筒隠!?」
「…………すごい、匂いですね…………。味も…………」
大胆なことをする子だと、驚かされてばっかりだ。ぼくはタオルを手渡すと、筒隠は従順に受け取ってタオルで精液を拭いとった。

353 :
ぼくと筒隠は着衣の乱れを元通りにした。
筒隠は下着をきちんと身につけ、ぼくは萎れたモノをしまった。
行為後の床は、ところどころにどちらの物とも知れない液体が飛び散っていた。それも二人でごしごしと吹いた。
片付けが終わると、筒隠は言った。
「…………変態さんに変態なことされました」
「……」
ぼくとしては複雑な心境だったが、言葉に間違いがないだけに、何も言えなかった。何も言えないことのなんて多いことだろう。これならば本音と建前は半々にできるよう、笑わない猫にお祈りした方が良いのかもしれない。
「…………先輩と一緒にいるためなら、わたしは、何だってします」
今となっては全ての現況で、今となっては聞き慣れた文言だ。
「一緒にいるため、にこういうことはしたくないよ。筒隠のためになら、ぼくは何だって出来る」
「…………先輩のためなら、わたしだって…………際どい水着だって着られますよ」
「ほんとに? じゃあ、ナースとかは? ぼくとしてはむしろありとあらゆるコスチュームを試したい……って筒隠?」
「調子に乗りすぎです、変態先輩」
筒隠が冷めたような目でこちらをじとーっと見据えていた。
ころり、と筒隠がぼくの胸にこめかみを当てる。ぼくは言葉もなくそれを抱きとめる。
本音と建前は、バランス良く使い分けるべきだろう。
筒隠に本音は必要だ。顔に、言葉に出なければ、今回のように行動で示すかもしれない。それは――ぼくだけにならしてもいいけど、この子の無表情から幽かな表情を読みとれるぼくでなければならない。
青白い月の光が、大きな天窓から差し込んでくる。もうそんな時間なのかと、帰らねばならないと思いながら、ずっとずっとこうしていたいような気もしていて、それもいいな、と思った。
筒隠が顔を上げ、ぼくを上目遣いに見上げてくる。
夜空の様な、少しの蒼みを孕んだ瞳が、やはり猫のようだなと思わせた。結んだしっぽのような髪も相俟って、大きなシャム猫みたいだ。
猫が首を伸ばすように、筒隠がつん、と顎を上に向けた。ぼくは、その顎の少し上にある果実に、そっと唇をつけた。
猫の表情を人間は読み取れない。
ただこの時には笑っていて欲しいと考えることはあっても、笑っているのだと意見を押しつけてはいけない。
でも、ぼくは猫は笑うと思う。泣きもするし、怒りもするし、悲しみもするし、やっぱり笑ったりすると思いたい。
ぼくの目の前にいる猫は笑わない。でも、そこに笑顔を取り戻す日々はそう遠くないだろう。ぼくは筒隠月子の笑った顔を見たい。そして見る。でも、それはもう少し先のお話だ。
そう、夜空に浮かぶ月もいっているような気がした。

354 :
以上ですが、どうでしょうか?
若干、作品を読んでないと分からない部分もあるとは思いますが、感想とかいただけたら嬉しいです。
まだまだですので、もっと精進します。

355 :
>>354 gj! エロかった。思わず読み耽ってしまったよ。

356 :
実に素晴らしい。
セリフの再現度も高いしエロいし文句無し。
次はコマメちゃんも書いて欲しいな

357 :
文章うまいな。再現率たかいな。興奮した。

358 :
すごいうまい
再現度も高いしエロいしで素晴らしい

359 :
シュピーゲルシリーズのエロ希望
ネタはあっても書く暇がねー

360 :
"なめなめ"しに来たのかい、ベイビー・モンスター?
それならもうちぃと色気のあるおねだりをしようや
「欲しいもの? 賢者タイムだ。絶頂の余韻が消えたあとの、虚無をくれれば良い」
みたいなそそる依頼をしないと書き手は動かせないぜ

361 :
>>359
キャラサロンの【メール欄】避難所嫁
えらいエロい鳳の活躍が読める

362 :
上で変態王子のエロパロ書いた者です。
小豆で書きたいのにシチュが少なすぎるぜ……!
喧嘩中にアニマル喫茶に行ってにゃんにゃんか、工事現場の人たちに輪姦されるとかしか思い浮かばない。

363 :
>>362
前者を激しく希望

364 :
輪姦!輪姦!

365 :
小豆:ひっどいぺちゃぱいだよね!
月子:意外にあるね。
というわけで、月子よりもぺちゃぱいだと言われた小豆が
「そんなことないわよ、少なくともあの子よりはあるわよ、なら確かめてみなさいよ」
ってな流れでどうか一つ。

366 :
これゾンのエロパロがないことに絶望した!

367 :
これすてろ〜る・ゾンデ☆ヴ〜がなんだって?

368 :
>>367
なんだそれ。
と思ってグーグル先生に聞いてみた。
「もしかして: コレステロール・ゾンデ☆ヴ~」
……もしかしてもしなくても、どっちにしろ分からんかった。

369 :
その昔、ゾンビnaランデ☆ヴー通称ゾンデ☆ヴというお馬鹿ラノベがあってですね…

370 :
カンピオーネのエロパロ書きたいんだがシチュとカプが思いつかない
誰か要望ある?

371 :
ストレートに護堂×エリカで作者リリィで

372 :
俺はリリアナがいい

373 :
>>371
どういうこと?
リリィ視点での護堂×エリカってことか?

374 :
>>362
2巻でぴったしなシチュが出ましたね。
あのシーンで、もし願いのキャンセルが遅れたらって感じでお願いします。

375 :
シュガーダークの漫画版を今更買ってみたが流石にデキが良いな
はしょるところ、付け足すところが無難にまとまっている
主人公のスコップへの拘りがはしょられてたのは残念だが仕方ないよね
ラッキースケベシーンが楽しみでならない
生足エロい
……つか巻末の原作者コメント、あんた卓ゲ者かよ
ダイス目とかファンブルとか

376 :
保守代わりに会話文のみでエロ無し小ネタ。
銀月のソルトレージュ5巻終了後な感じで

「リュカ、念のために確認しておきたいのだが」
「どうしたんだよ改まって」
「君は同性愛者だとか、不能だとかそういった問題があるわけでは無いのだな?」
「いきなり何を言い出すんだよ君は……」
「以前も言ったように君がそういった事をしたいのならば私は受け入れるつもりだが、同じ家に住むようになってから暫く経つというのにその素振りさえ見せないのであれば心配の一つもしたくなるだろう。それに……」
「それに?」
「アリスともそういった行為はまだしていないようだし」
「だからなんで二人でそういう話をしてんだよ!」
「君は私とアリスの共有財産なのだから当然だろう?」
「あーそいやそーでしたねー」
「どちらを先に選んだとしても私達は気にしないぞ。……それともいっその事二人一緒の方がいいだろうか」
「当事者を無視して話を進めないでくれないか……」

続かない。こーゆー気楽な会話文ならなんぼか思いつくんだけどねー。

377 :
NTR系のssとか読みたいな

378 :
元ネタの作品にもよるな。

379 :
シャドウテイカーの雛崎葉とか
偽りのドラグーンのクリスとかの
NTRとか読んでみたい

380 :
シャドウテイカーで考えると黒の彼方に裕生ちゃんを寝取られる展開しか浮かばないがよろしいか

381 :
三上作品でNTRなんて勘弁してください
普通に純愛エロでいいじゃんかよぉぅ

382 :
じゃあ渡瀬ヒロインで
時継とかウルクとかフィノとか

383 :
弓もいいな

384 :
空気読まないNTR厨キモいです
そういうのは淫乱属性持ちのキャラでやれよ
三上とか渡瀬とかいい作品ほど変なのがつく

385 :
些細なスレ違いで衝動的に他の男に身を任せて、気づいた時には取り返しの付かないことに。
好きだった男に顔向けできず、そのままズルズルと寝取った男のモノになる。
……淫乱属性持ちじゃなくても、OKじゃん。

386 :
偽りのドラグーンのクリスとかアルカミレスの日向子とかいいよね

387 :
>>385
その過程で心まで堕ちて最後には自分から腰を振って
快楽に喘いでたりするといいよね

388 :
これはゾンビですか?の京子ちゃんがエロ過ぎる
原作読んだことないけど

389 :
人類は衰退しましたのSSは存在しているのでしょうか?

390 :
泡禍が存在しない世界の「断章のグリム」で、三角関係ラブコメとか。

391 :
「とある飛空士への恋歌」をテーマに一本書いてみました。
カップリングは、カルエル×クレアです。
時系列的には、五巻の後に続く感じです。
あと、所々に作品のネタバレが入っているので、
ネタバレを気にされる方はスルーしてください。
NGは『cantabile』でお願いします。

392 :

   †††
 十五歳の時。
僕は――カルエル・アルバスは、空飛ぶ島「イスラ」に乗り込み、途方のない旅に出た。
今生の別れが訪れる最後の最後まで僕の行く末を案じてくれた、母との約束。
行く宛のない僕を拾って面倒を見てくれた、養父との約束。
―――「飛空士になる」という約束を叶えるため。
そして、「風の革命」を引き起こし、僕から身分、両親、名前…全てを奪い去った革命の旗印、
ニナ・ヴィエントに復讐するため。
いまだ誰も見たことのない「空の果て」を目指して、動かぬ星を目印に。
僕は、空飛ぶ島「イスラ」に乗り込み、途方のない旅に出た。

393 :


 そこでは、沢山の人達との出会いがあった。
共に飛空士を目指す同級生。指導して下さる先生達。「イスラ」の航海を指揮する人達。
戦空機乗りとして、また人間として今も目標の一人となっている、異国の飛空士。
様々な人との出会い、そして別れが、僕という人間の在り方を少なからず変えてくれた。
そんな中、僕は一人の女の子と出会った。
彼女の名前は、クレア・クルス。
僕と同じ高校の飛空科に通う生徒で、肩で切りそろえた流れるような黒髪と、吸い込まれそうな野葡萄色の瞳を
持つ彼女に対する一番最初の第一印象は、「変な子だなぁ」だった気がする。
オドオドしてて、俯いていて、いかにも人馴れしていなさそうな、気の弱そうな女の子だった。
でも。
反面、彼女は何に対しても一生懸命で、誰に対しても真摯で、だから誰よりも真っ直ぐだった。
僕はそんな彼女と、飛空士の訓練や、他の仲間を交えた触れ合いを通じて、少なくない時間を共有した。
―出会ったばかりの頃、自転車に二人で乗って、雲の中を走り抜けた。
―訓練中のアクシデントで海に不時着した時、満点の星空を眺めながら互いの色んなことを語り合った。
―そして……。
今でも鮮明に思い出すことの出来る、かけがえのない思い出。
そんな中で、僕は一つ一つクレアの魅力を知り得て。

394 :

気づいたら、僕は四六時中彼女のことを考えるようになっていた。
僕は彼女に夢中になっていた。
クレアのことを考えるだけで、胸が締め付けられるように痛くなった。
クレアの笑顔を見るだけで、まるで自分のことのように幸せな気持ちになった。
クレアのそばにいるだけで、耳鳴りがするほど動悸が激しくなった。
その時は、彼女の正体も知らないまま。
僕は生まれて初めての感情、恋心をクレアに募らせていった。
でも、彼女は。クレアは。
僕がこの世界で最も憎しみを募らせていた相手でもあった。
知ってしまったのだ。
僕が彼女にもっと近づきたいと、自分の正体――カール王子だったことを明かした時に。
クレア・クルスはニナ・ヴィエントだった。
その時の僕の感情は、とても表現しきれない。
ただ、何もかもがどうでもよくなって、誰とも会わず部屋に篭っていたあの時の僕は、生きていなかった。
んではいなかったけど、生きてもいなかった。
あのままでいたら、僕は今頃本当にんでいたかも知れない。
でも、義妹のアリエルや、戦友のイグナシオ、何より、「きっかけ」を遺してくれた母上。
色んな人の支えがあって、僕は変わることが出来た。
ニナ・ヴィエントを…いや、ニナ・ヴィエントを憎んでいた僕自身を、許すことが出来た。
そして、たった一言だけど、それをクレアに伝えることが出来た。
やっと、彼女と向き合うことが出来るようになった矢先に。

395 :

彼女は連れ去られてしまった。
「イスラ」に何度となく攻撃を仕掛けてきた「空の一族」の持つ教典には「風呼びの少女」、
すなわちクレアの存在の出現を予見する件があったらしい。
風呼びの少女を伴い、自らを繁栄させようという目論見の奴らによって、
「イスラ」の航海の安全と引き換えに、クレアは「空の一族」に連れ去られてしまった。
僕は最初、彼女を連れて何もかもを捨てて二人だけで誰も知らない場所へ逃げることさえ考えた。
でも、クレアは進んでこの取引に応じたのだ。
度重なる戦闘で「イスラ」の戦力は底をつき、要求を断れば全てを蹂躙される。
彼女が、誰よりも人を気に掛けることの出来るクレアが、そんなことを望むはずがなかった。
仕方なかったという言葉は使いたくない。でも、その時の僕にはクレアを守る力はなかったのも確かだった。
だからこそ。
僕はクレアに約束した。
必ず戻ってくると。
どれだけかかるか分からないけど、全てが終わったら。
「空の果て」を見つけて、故郷に帰ることが出来たなら。
「きみを奪い返しに、必ず行くから!!」
僕の言葉に、クレアは満面の笑顔をたたえて、こう言ってくれた。
「待ってる!!」

396 :


 そして、それから四年後。
僕は――いや、僕達は再び、動かぬ星「不動星エティカ」を指針に旅立った。
今度は「空の果て」を見つける旅じゃない。
ニナ・ヴィエントを。クレア・クルスを。
僕の最愛の人を、奪い返しに行くために。

397 :


   †††
 第二次イスラ艦隊旗艦「サン・アブリール」。その一室。
水素電池のライトが灯す淡いオレンジ色の光をたたえた部屋で。
カルエル・アルバスとクレア・クルスの二人はベッドに腰掛けて寄り添いながら、話に花を咲かせていた。
「――それにしても、ほんとに良かった…無事にクレアを取り戻せて」
「ふふ、カルったら、さっきから何度も同じこと言ってる」
柔らかな笑みを浮かべながらクレアがからかうような口調で指摘すると、カルエルは顔を赤らめて言葉を返した。
「だってさ! ほんとに心配だったんだよ、クレアのこと。もし交渉が決裂してクレアが人質とか、
危険な目に合わされたらとか、色々考えて――」
「うん。でも、良かったね。戦争にならなくて」
バレステロス、斉の国、ベナレス、そしてレヴァームの連合艦隊がニナ・ヴィエントを取り戻すために
「空の一族」の守る「聖泉」へと集結したのが四ヶ月前。
「イスラ」で航海していた時は壊滅的打撃を受けたが、今回の艦隊はその時を圧倒的に上回る戦力を有し、
更に今回は外務長アリシア・セルバンテス曰く「交渉における分厚い手札と何枚もの切り札」を用意していたらしく、
「空の一族」は分が悪いと分かるや、即時交渉の椅子に着くことを決めたのであった。
それからニナ・ヴィエントの引渡しや、「空の一族」に対する四国間との和平協定、
通商協定などの外交の取り決めに一ヶ月ほど掛かり、全てを成し遂げた第二次イスラ艦隊が
バレステロスに針路を向けたのが、ちょうど昨日のことだった。
ちなみに、今回の航海は「カール・ラ・イール王子とニナ・ヴィエントの運命的な恋愛劇を成就させるため」
という名分もあり、また二人のたっての希望もあり、彼らはこの「サン・アブリール」が出航してから今まで、
この部屋で二人きりで過ごし、今までの四年間を埋めるように、尽きぬ言葉を交わし続けているという訳である。

398 :

「今回もルイス提督や、アリシア外務長や他の外交役の人達が頑張ったおかげで、ここまでの好条件を
呑ませることが出来たんだよ。僕なんかは肝心な所で役に立てなくって、ちょっと立つ瀬がないって感じ」
「そんなことないよ。だってカルが自分の本当の身分を明かして、みんなに協力をお願いしたから、
『これだけの戦力で望むことが出来た。物理的にも情報的にもね。我々の勝利を不動のものにしたのは
彼の頑張りのおかげさ』って、ルイス提督も仰ってたもの。…それに」
「?」
少しだけ頬を赤らめながら視線をそらして、またカルエルに向き直る。
「カルは私の所に、誰よりも早く駆けつけてくれた、から。その…すごく、嬉しかった、よ?」
「あ、当たり前さ! だって、四年以上も顔を見てなかったんだもの! その、居ても立ってもいられなくて!」
「うん。だから、私はそれだけで充分。…ね?」
「…クレアがそう言ってくれるなら」
気恥ずかしそうに、今度はカルエルがクレアから視線をそらした。クレアはその様子に小さく笑うと、言葉を続ける。
「でも、カルの姿を見た時、驚いちゃった。凄く逞しくなってて、背も伸びて、それに前よりずっと、その…
…かっこよくなってたから」
「あ、ありがとう。クレアもその、昔もそうだったけど、今はもっと…き、綺麗になったよ」
真っ赤になりながらカルエルは同じようにクレアを褒め返すと、クレアはえ、と小さく呟き、
その白く美しい肌を耳まで赤く染めて、
「あ、ありがとう」
カルエルと同じようなイントネーションで、同じようなお礼を述べた。
カルエルの目に映る、クレアの姿。
肩口で切り揃えていた黒髪は腰まで届くまでに伸びて、光が当たるごとに艶やかで落ち着いた光沢を
輝かせている。
四年前はまだ幼さを残していた顔立ちは、ぱっちりとした野葡萄色の瞳はそのままに、大人びたものへと
変わっていた。
綺麗に揃った眉、すっと通った鼻筋、その下にふっくらと実る可憐な唇。
体つきも女性らしい丸みを帯びたものとなり、白のブラウスを押し上げる二つの膨らみ、抱き寄せたらすっぽり
収まってしまいそうなくびれた腰、形の整った下半身、スラっと伸びた脚部。
どれをとっても吸い込まれそうなほど魅力的だった。
レヴァーム皇国のファナ・レヴァーム執政長官も「光芒五里に及ぶ」と称されるほどの美しい女性であるが、
十九歳のクレア・クルスも、彼女に引けと取らないほどの美貌を備えていた。
少なくともカルエルには、そう思えた。

399 :


 「…クレアと離れ離れになってから、もっと上手に飛べるように必になって頑張ってきた、つもりだけど」
「うん」
「それでも、まだまだあの人には、全然及ばないんだ」
「あの人?」
「うん、聖泉での戦闘で、敵に襲われてもうダメだと思った時に助けてくれた――」
「ああ、『海猫』さん」
今までの会話の中で、『海猫』の話をしたのはこれが初めてではなかった。また繰り返し同じ話をしている気が
してはいたが、彼の話になると、中々言葉が止まらなくなってしまうカルエルだった。
「そう、僕の憧れの人なんだ。思わず見蕩れちゃうくらい綺麗な操縦で、実際に本人とも話したんだけど、
凄く優しくて、誠実な人で…僕の取り留めのない話も真面目に聞いてくれて…」
「………」

400 :

クレアが、「空の一族」に連れ去られてから、一年半ほどした後。
「イスラ」のシルクラール湖で『海猫』と偶然会い、話をしたカルエル。
彼から聞いた話は、彼自身のことも、彼の持つ空戦技術のことも。
今では全てがカルエルの力となり、彼の行動指針にも取り込まれていた。
そして、この話はクレアにさえ秘密であるが、カルエルは『海猫』にクレアの話を打ち明けていた。
クレアとの出会いや、彼女への想い、カール王子とニナ・ヴィエントの関係。そして別れ。
全てを聞いて、『海猫』は。
――君は、自分よりクレアのことが大切なんだね。
――だから憎しみを捨てられた。それは素晴らしいことだよ。
と。
言ってくれた。
気休めの同情ではないことは、一目瞭然だった。心の底から共感してくれたのだと分かった。
クレアが去ってから一時も心休まらなかったカルエルだったが、彼との会話はその重くなった心を
幾分かは軽くしてくれたような気がした。
そして今、助けだすことの出来たクレアを前にして、カルエルは思う。
――「聖泉」で助けてくれたことは勿論、彼と出会うことが出来たから、こうしてクレアを取り戻すことが出来た、
と考えるのは行き過ぎだろうか。もしそうだったとしても、彼を目標に追いつき、追い越そうとすることで、
彼が自分にしてくれた心遣いに、少しでも応えたい。例えそれが、独りよがりなものだとしても――

401 :

「とにかく、僕はあの人みたいな飛空士に――ううん、あの人みたいな大人になりたいと思ってるんだ」
「…すごい人なんだね、『海猫』さんって」
「うん!」
まるで憧れの英雄を夢中で語る子供のようなカルエルに、クレアは母性をくすぐられ、柔らかく微笑む。
同時にクレアに些細な疑問が浮かび、思わずカルエルに訪ねてみた。
「ねぇ、カル。その人って…女の人?」
「え? ううん、男の人だけど…」
「そう、よかった…」
「? どうして?」
「だって、カルがその人のことを話している時って、すごく楽しそうで、目がキラキラしてて…
もしその人が女の人だったら、カルのことを取られちゃうかも知れないって思ったら、恐くなっちゃって」
「そんな! そんなことはないよ! だって、僕は、その、クレアのことしか、考えられないから…」
「カル…」
「クレア…んっ」

402 :


 気づけば、クレアの唇がカルエルのそれと重なっていた。
音も立たないような、静かな、添えるような口づけ。
数秒もしないうちに、クレアの方から顔を離し、瞼を開ける。
カルエルの瞳に、クレアの切なそうな表情が映る。
「カル…私、私は…カルのことが好き…」
「クレア…」
「一人じゃ何も出来なかった私に、あなたは声を掛けてくれた。
私の持っていないものを沢山持っていたあなたは、私に色んなものを与えてくれた」
仲間。思い出。そして――この想い。
カルエルにとって大切なもの。それは同時にクレアにとっても大切なもの。
「あなたの全てを奪った私なのに、あなたは私に『生きろ』と、そう言ってくれた」
王族という地位を。最愛の母親を。カール・ラ・イールの名前すらも革命によって奪い去った。
されても仕方ないとさえ思っていたクレア。自分のことを忘れて欲しいとすら思った。
でも、カルエルは許した。ニナ・ヴィエントを。彼自身を。憎しみを。
クレアが誰よりも大切な、自分よりも大切な人だから。
「私を奪い返しに来るって言ってくれた時、別れの後、涙が止まらなかった。嬉しくて嬉しくて、
いつまでも涙が止まらなかった」
でもカルエルは覚えている。自分の言葉に、笑顔で「待ってる」と言ってくれたことを。
「あなたは、私の全てを変えてくれた。でも、私はあなたに、何もしてあげられなかった」
そんなことはない。カルエルは思う。
彼女と過ごした「イスラ」での日々は、今も宝石のように輝いて、自分の中に眠っている。
「だから、私は…私の全てをあなたにあげたい」
クレアは、カルエルから視線を離さず、真っ直ぐに見つめる。
カルエルも顔を赤らめながら、目尻に涙をたたえた野葡萄色の瞳を見据えている。
「私の想い。私の身体。私の心。私の全てを」
クレアの瞳から零れた水が、涙となって頬を伝っていく。
「カル」
クレアは、精一杯の勇気を振り絞って、目の前の愛しい青年に告げた。
「私を…あなたのものに、してください」

403 :


 「ん…ふ、ぅん…」
ベッドに腰掛けたまま、カルエルとクレアは口づけを交わす。
互いの唇を軽く擦り付けるようにして、相手の感触を確かめていく。
「…んっ、ぁ…ふ…はぁ…」
(クレア…クレアっ…)
唇を交わす度に、カルエルの中に点った火が激しく燃え上がる。
抱きしめたクレアの柔らかな身体。唇の感触。顔をくすぐる彼女の吐息。爽やかな髪の匂い。
その全てが、カルエルを狂わせていく。
「…ふぁっ、んっ、ちゅっ、はぁっ、ちゅ」
次第に擦り合わせるだけのキスから、互いの唇を吸い合うものに、そして舌を絡めたものに。
二人の気持ちが高ぶるのに合わせて、口づけは激しくなっていく。
「…はぁっ、はぁっ、んっ、ちゅば、カルっ、は、んちゅ、カルっ」
「…ちゅっ、ん、クレア…ふ、んっ…クレア…」
互いの名前を呼び合いながら。
二人は互いを求めていく。
「ちゅぶ、んっ、ふぁ、ん…ちゅっ、ちゅば、はっ…んっ、あっ」
クレアの頭の中を、電気が走ったかのような刺激が起こる。
カルエルが、クレアの胸のふくらみを、下からすくい上げるように触っていた。
「…んっ、やぁ、あ、カル、そこは…んっ」
「クレア…嫌だった?」
「う、ううん…嫌じゃない…んあっ、カルの手が…んんっ、私のを、触ってる…はっ、んあっ」
カルエルが自分に触れている。
その事実が、クレアに与える快感をより強く、より激しいものにしていく。
「…あ、んっ、ふぁ、ん! はぁ、ふぅ、ん…」
服越しにクレアの柔肉を愛撫していくカルエル。
そうしているうちに、クレアの快感に震える声をもっと聴きたい、

404 :

もっとクレアと触れ合いたいという気持ちから、彼女に告げた。
「クレア、服、脱がすよ」
「…うん」
返事を待ってから、一つ一つブラウスのボタンを外して、紺のロングスカートに手をかけると、
ゆっくりとそれを脱がせていく。
脱がせている間、恥ずかしさからかクレアはぎゅっと目をつぶっていた。
そんな姿も可愛らしく、カルエルはその様子にも心を踊らせた。
やがて、ブラウスとスカートを取り払われ、下着姿のクレアがあらわになった。
カルエルが再びクレアを抱き寄せようと両手を開くが、クレアに制止される。
「…待って」
するとクレアは、震える手でブラとショーツを脱ぎ、今まで座っていたベッドにゆっくり仰向けになった。
「クレア……すごく綺麗だ」
クレアの裸体はまるで、計算されて創られたかのような、芸術的な美しさだった。
自分が彼女を抱くことで、それを壊してしまうのではないか、そう考えてしまうほどに。
「ありがとう…でも、カル…そんなに見つめないで…」
「ご、ごめん!」
カルエルの視線に耐え切れなくなり、思わずそんなことを漏らしてしまうクレア。
「カルも…服、脱いでほしいな…」
「うん、わかった」
言われるままにカルエルも服を脱ぎ、クレアの上に覆いかぶさる。
「そ、それじゃ…触るね」
「うん…いいよ」
カルエルはクレアの身体に密着すると、両手でクレアの乳房をゆっくり、乱暴にならないように
円を描くようにして揉みあげていく。
「んんっ、はぁ、あっ、んっ、ふぁ」
「クレアの胸…すごく柔らかい」
触れると吸いつくように瑞々しくて、軽く力を入れるとゼリーのように形を変え、力を抜くとふるんっと
元の形に戻る、クレアの乳房。
服の上からさわった感触とは全く違うそれに、カルエルは夢中になっていく。
片方の胸に顔を寄せると、白く美しい肌に舌を這わせ、ピンク色の頂きに唇で吸い付いた。
「…あぁっ、んあっ、…んっ、んんっ! カル…あっ、赤ちゃんみたい…は、あんっ」
与えられる快感に震えながらも、夢中になって乳房にしゃぶり付くカルエルの髪を、
クレアは優しく手で梳いていく。
彼に対する愛しさがどんどんと込み上げてくる。

405 :

――いつか私も、こうやってこどもに自分のおっぱいを与える日が来るんだろうか。
――カルと私のこども。何人でも欲しい。
――それで家族みんなで仲良く暮らせたら、どれだけ幸せだろう。
――そうなれれば、っ、!?
今までより一段強い刺激に、クレアは意識を戻された。
いつの間にかカルエルがクレアの下半身まで移動して、彼女の秘処に舌を這わせていた。
「あんっ、ふ、ああっ、だめ、カルっ、んあっ、そんな、ところ、きたないっ、から、あっ!」
「大丈夫だよ、クレアにきたない所なんてどこにもない。ここだって」
「でもっ、あっ、んやっ、ふああ、そんな、んっああ!」
カルエルの舌が触れる度に、快感が秘処から頭へと一直線に駆け上がってくる。
身体が弛緩して、力が入らない。
やがて、体中が麻痺したかのような感覚と共に、身体がふわふわと浮き上がりそうな感覚も覚え始める。
「はぁ、はぁ、っ、クレア、もっと、気持ちよくなって…」
「ふああっ、んあっ、や、ああ! だめ、んっ、こん、な、は、あんっ!」
どれくらいそうされただろうか。
クレアは幾度となくやってくる刺激に晒されて、ついに。
「んあっ、な、なに、あっ! これ、ふあっ、なにか、なにかきちゃう、はあっ、んあっ」
「いやっ、カル、んああっ、こわい、カルっ、ああっ、んっ、ふあああっ!」
体中を痙攣させて、クレアはついに達してしまった。

406 :


 「…うっ、ひっ、うう…」
「…ごめん、クレア」
カルエルは後悔していた。
自分の愛撫で彼女が敏感に反応してくれることが嬉しくて、つい歯止めが効かなくなってしまったからだ。
クレアの身体に夢中になって、彼女が恐がっているのを気づいてやれなかった。
女性の「達する」とは、カルエルには理解し得ないものではあったが、純真な彼女のことだ、
きっと今まで、自分を慰めるという行為すら知らなかったであろう。
恐らく、こんな生理現象は初めての経験だったに違いない。
そして、彼女を泣かせてしまった。
「ほんとにごめん。もう絶対、こんな勝手なことはしないから」
「…ひっく、ううん、違うの…」
「え?」
「その…さっきみたいなの、初めてだったから。ちょっとびっくりしちゃっただけ、だから」
「でも…」
「カル、心配してくれてありがとう。でも、もうほんとに大丈夫」
クレアは芯の強い女性だ。その彼女がそう言うのだから、ほんとに大丈夫…なんだろう。
そう考えを纏めると、念を押すかのようにクレアに言った。
「…そっか。でも、嫌なことだったら言ってね。僕はクレアに嫌な思いなんて、絶対させたくないから」
「うん、ありがとう」
いつも見せる穏やかな笑顔をカルエルに向けると、カルエルもようやく心配そうな表情を崩した。
一瞬の沈黙の後。
「クレア…その、いいかな」
「うん…きて」
軽く口づけを交わすと、カルエルは再び彼女に覆いかぶさった。

407 :

「クレアって、こういうこと、初めてだよね」
「う、うん」
「女の人の初めてって痛いって聞くから、なるべくゆっくりやるつもりだけど、クレアも出来るだけ、力抜いてね」
「うん」
「本当に痛かったら、我慢しないで言ってね」
「カル、お願い」
「? なに?」
「ぎゅって、抱きしめて」
「ん、わかった」
言われたとおり、カルエルはクレアの華奢な身体を抱きしめた。すぐにクレアもカルエルを抱きしめ返してきた。
カルエルは自身に手を添えて、クレアの入り口に先端を当てると、ゆっくりと先へ進んでいく。
「…ひ、うぐっ、んっ…くうっ…」
クレアの苦しそうな声が聞こえてくる。
「クレア、大丈夫?」
「…うん、平気。もっと力を入れてもいいよ…、っ」
「わかった」
それから時間をかけて、少しずつクレアの中に入っていった。そして。
「クレア。多分、最後の壁まで来たと思う」
「…はぁ、はぁ、う、うん…」
長時間、少しずつ痛みを感じてきたクレアは息も絶え絶え、見るからに疲労していた。
「それじゃ、クレア、行くよ…!」
「うん、きて、カル」
クレアの言葉を聞いて、カルエルは今まで少しずつ進めていた腰に力を入れて、一気にクレアの膜を貫いた。

408 :

プツッ
「くああっ! ひ、うぐっ…はぁ、はぁ…」
カルエルとクレアの繋がった場所から、一筋の血が流れ、シーツに模様を作った。
二人は荒い息を吐きながら、抱き合っていた身体を離し、お互いの顔を見つめた。
「クレア、繋がったよ。僕達…」
「…うんっ、私達、やっと一つになれたんだねっ…」
二人が離れ離れになってから実に四年半近く。
ずっと、夢見てた瞬間だった。
「クレア、まだ痛むだろうから、それが引くまで、こうしてようと思うけど――」
「ううん、大丈夫、カルの好きなようにして、いいよ」
「で、でも」
「…私ね、今感じてるこの痛みも、大切なものだと思ってる。だって、あなたを、私の初めての人として
受け入れることができた証だから」
「クレア…」
痛みは今も続いているはずなのに、クレアは笑顔を崩すことなく、カルエルに語り掛ける。
「痛いのがいいって言うわけじゃなくて、でも、それがあなたから与えられるものだったら、それは
私にとって、とてもかけがえのないものなんだって、そう思う」
その言葉ひとつひとつから、クレアのカルエルに対する健気な気持ちが、伝わってくる。
それを受けて、カルエルは。
「…わかった。それじゃ、動くね」
「うん」
「でも、なるべくクレアが痛みを感じないようにするから。やっぱり、好きな女の子が痛い思いをするなんて、
僕には受け入れられない」
「うん。…きて、カル」
一番奥まで突き入れた自分自身を、ゆっくりと前後に動かし始めた。

409 :


 「…あっ、んあっ、ふ、ああっ、はあ、ん、あんっ!」
カルエルが動き始めて、少し経った頃。
クレアの声も、表情にも、甘いものが混じり始めていた。
「クレア、痛く、ないの?」
「うんっ、あんっ、ふあっ! ほんとに、んあぁ! きもち、いいっ、んっああぁ!」
二人の結合部から、止めどなく透明な液体が溢れ出てくる。
カルエルが腰を動かすたびに、ぐちょぐちょといやらしい音と、ギシギシとベッドが軋む音が部屋中に響いた。
「んあっ、あっ、んはぁ! あっ、あっ、ふああぁ!」
――クレアがだらしなく開けた口元から涎を垂らし、視線もどこか宙を泳いでいる。
違う角度で彼女の中を突くと、一段高い声を上げて自分の腕の中で艶めかしく躰が踊る。
普段は大人しくて、清楚なクレアが快感に煽られ、女の表情を見せている。この僕だけに――
そう思うと、カルエルは知らず知らずに独占欲と支配欲を刺激され、己の怒張をさらに膨らませる。
その変化にも敏感にクレアは反応した。
さらに、カルエルは色んな角度で腰を動かし、クレアの喜ぶ場所を探していった。

410 :

「んああぁ! そこ、いいっ、カルっ、きもち、いいよぉ、あ、はぁ!」
「クレア、ここ? ここがいいの?」
「うんっ、うんっ、そこいいっ、ふああっ、んっ、すごいぃ!」
やがて、クレアの弱点を見つけたカルエルはそこを集中的に攻め始めた。
感極まって、一突きされる度に達してしまいそうなクレアは堪らず、カルエルの身体を引き寄せ、唇を奪った。
「…んんっ、ちゅっ、んあっ! は、ぅむっ、ちゅぶぶ、カルっ、すきっ、あっ、すきぃ、ふああっ!」
「はぁ、はぁ、クレアっ、んっ、僕も、好きだ、クレアっ、ちゅ、好きだっ」
愛の言葉を紡ぎ合いながら、二人は行為に没頭していく。
互いの身体を強く抱き寄せ、片手は指を絡ませながら繋いで、上と下の粘膜を重ね合わせながら、
二人は一つになっていく。
何もかもが融け合って、自分と相手の境界が分からなくなっていく。
「クレアっ、僕、もう…」
「あんっ! ふあっ、カルっ、きて、このままっ、んあっ、いっしょに、ひあぁっ!」
カルエルのストロークがどんどん早くなっていく。
体中を密着させて、クレアの中をかき混ぜていく。
クレアの言葉を受けたカルエルは、彼女と一緒に果てることしか考えることが出来なくなった。
そして。
「…うっ、くっ! クレア!」
「んあぁっ、もう、だめっ、ふあぁ! カルっ、あっ、ああぁ! んっ、あああああああっ!」
カルエルは自身をクレアの一番奥に突き入れて。
クレアは脚をカルエルの腰に絡ませて。
二人は一緒に、果てた。

411 :


 どれくらいまどろんでいたのか。
クレアは意識を取り戻すと、ゆっくりと瞼を開いた。
「おはよう、クレア」
すると、すぐ隣からカルエルが声を掛けた。
「カル…うん、おはよう」
クレアも返事を返しながら、体ごとカルエルの方に向き直る。と、
カルエルは全裸だった。そして、自分も。
「―――っ!!」
そのことに気づいた途端、先程までの睦事をはっきりと思い出したのか、クレアは体中を真っ赤に染めて
頭からシーツを被り、ベッドの中に潜ってしまった。
「〜〜〜〜〜っ」
「クレア、どうしたの?」
カルエルが不思議そうな顔で、シーツの上部を少し捲ると、クレアが鼻先より上を覗かせて、
目線だけをカルエルに向けた。
「カ、カル…私達」
「ん?」
天然なのかワザとなのか、カルエルはクレアが恥ずかしがる様子に、頭の上に疑問符を浮かべるばかりだった。
「その…さっきの」
「あぁ、エッチしたこ――」
「こ、言葉に出して言わないでっ!」
カルエルの言葉を遮ると、自分の胸が見えないように、クレアはシーツから顔を出した。
「その、カルは…私のこと、軽蔑してない?」
「え? なんで?」
「だって、私、あんなに乱れて、大きな声も出しちゃって…はしたない女だと思うでしょう?」
「全然?」
クレアの質問に、なぜそんなことを聞くのかと言いたげな表情でカルエルは返す。
「ほ、本当?」
「うん。むしろ、すごく可愛かった」
「〜〜〜っ! カル、からかわないでっ」
「からかってなんかないよ。ホントのことだもの」
「…カル、何か余裕が出来たみたいでちょっと、くやしい…」
「そうかな、自分ではよく分からないけど」
そんなカルエルの様子を見ながら、クレアの頭の中に一つの不安がよぎる。

412 :

――英雄色を好むと言うけれど。王族もその範疇に含まれるのだろうか。
女性を手玉に取るカルエル。自分だけではなく、他の女性とも――
クレアはすぐさま首を振って、おかしな考えを振り払った。
――カルエルは自分を取り戻すために、今まで全力を尽くしてくれた。
彼は私を選んでくれたのだ。そのことにもっと、自身を持たなくては――
「そうだ、クレア」
唐突に声をかけられて、クレアの意識はカルエルへの向けられた。
「なに? カル」
「実は、受け取って欲しいものがあるんだ」
「?」
心なしか、先程までの余裕のあるカルエルとは打って変わって、身体が固く、緊張しているように見える。
カルエルは一回大きく深呼吸すると、覚悟を決めたように小さく頷いて、ベッドに付いている小さな引き出しから、
こぶし大の真っ白な立方体型のケースを取り出して、クレアの前に差し出した。
そして、脇についているボタンを押すと、ケースが真ん中から横開きに開いた。
そこには――

413 :

「カル、これ…」
「うん、空軍のお給金で買ったんだ。新米だからまだ実入りも少なくて、大した物は買えなかったんだけど…」
そこには、よどみのない銀色をたたえた飾り気のない指輪が、ライトの光を受けて、まばゆく輝いていた。
「僕はまだ飛空士としては未熟で、男としてもまだまだ足りないものがいっぱいあると思う。
君に苦労をかけたり、辛い思いをさせてしまうこともあるかも知れない。でも、そうさせないために
僕は今以上にがんばる。飛空士としての腕も磨いて、人間としてももっと成長して、
いつかは養父さんや『海猫』さん以上の男になってみせる。絶対に君を幸せにしてみせる! だから」
練習してきた言葉とはちがうものが、クレアへの想いが、自然と口から流れ出てくる。
――自分の言葉に嘘は一つもない。クレアと約束して。必ず奪い返すと約束して。それを成し遂げたように。
いつか絶対、成し遂げてみせる。そして、もう二度と君を手放したりなんかしない。だから――
「クレア。僕と、結婚してほしい」
「…っ、…カルっ…」
クレアの瞳から、涙が一筋、二筋、いや、どんどんと溢れ出てくる。
「…うんっ…うんっ…!」
出てくる嗚咽を止められない。カルエルに対する感情を、止められない。
「私、もっ…ひっくっ…あなたが…あなたにっ…ひぐっ…」
伝えたいことが中々言葉に出てこない。カルエルは真剣な表情で返事を待っていた。
クレアはゆっくりと深呼吸をして、気持ちを何とか落ち着かせてから、再び口を開いた。
「私も、あなたとずっと一緒にいたい。十年経っても、二十年経っても、…おばあちゃんになっても、
あなたとずっと同じ道を歩いて、同じ空を飛んでいたい。いつも賑やかで、笑顔が耐えなくて、どんな
辛いことでもみんなで乗り切っていける、そんな家族を、カルと一緒に作りたい。だから」
――いつまでもあなたへ、私の歌を…恋の歌を、あなたへ歌い続けたい。だから――
「カル。私と、結婚してください」

414 :


   †††
 四ヶ月後。
バレステロスへと戻った私達は、沢山の人達に祝福されながら、結婚式を挙げた。
ウェディングドレスを着た私を見て、カルは、綺麗だと目を輝かせながら褒めてくれた。
教会で誓いを立て、リングを交換して、誓いの口づけを交わした。
そして、私達は『家族』になった。
そう。
私の中には、もう、新しい命が宿っている。
カルと初めてを共にした夜。
その時私は、彼の子供を授かっていた。
最初その事実を知った時、私もカルもとても驚いたけど、すぐに抱きしめ合って喜びをかみしめた。

415 :


――カル。
あなたがいたから、私は生きる喜びを感じることが出来た。
あなたがいたから、私は恋という、素敵な感情を知ることが出来た。
あなたがいたから、新しい命を授かることが出来た。
そして今、あなたが側にいるから、私はこの先も歩いていける。
今まで本当にありがとう。
そしてこれからもよろしくお願いします。
私は。
クレア・アルバスは。
心から、あなたのことを。
カルエル・アルバスのことを、愛しています――
                               Fin

416 :
これで終わりです。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

417 :
GJ!いい話だったよー

418 :
今更だけど>>213の砂糖味の闇夜に萌えたわ、GJ!
ところでドラゴンクライシスのスレってない?
アニメ見て興味持ったんだけど、立ってないのかな

419 :
ステルス解除、浮上!

420 :
ここで相談することじゃないんだろうけど、
現代魔法スレって落ちた?

421 :
>>416
こんなところでこんな良作に会えるとは。
えちシーンもよかったけどそれ以上に始まる前の会話に萌えまくった。
GJ

422 :
ほしゅ。

423 :
変態王子の横寺が筒隠妹と鋼鉄の王を姉妹丼で食するのは難しいか、、、

424 :
地震速報

425 :
>>392-416の作者です。
保管庫への保管をしてくださった方、ありがとうございました。
ひとつだけお願いしたいことがあるのですが、
SSのページの頭に、「とある飛空士への恋歌」のネタバレが入ってる旨を
乗せて頂きたいと思います。
もしこのレスに気が付きましたら、よろしくお願いします。

426 :
ファミ通文庫のB.A.D.繭墨は今日もチョコレートを食べる〜以下のシリーズで書かせて頂きました。
四巻終了後の適当な時期を想定しています。

427 :
「着替えを手伝ってくれないかい」
 繭墨が唐突に言い出した言葉は正気を疑うものだった。
「嫌です」
「君は薄情だね。ボクが困っているのに助けてくれないのかい」
「今まで一人で着替えていたじゃないですか。何で今更助けないといけないんですか」
 いつものややこしいゴシックロリータの服が実際にどういう構造をしているのか僕は知らない。
 繭墨はそれをいつも一人で着替えている。少なくともここにいるようになって、僕が知る限りずっと。
 それなのに今になってそんなことを言い出すのは当然ろくでもない理由に違いないのだった。
「ボクも体型が少し変化してきてね。最近一人で着ようとすると服を破いてしまいそうになるんだよ」
「チョコレートばかり食べているから太ったんでしょう。これを機に節制に努めて下さい」
「君は女性に対してとてつもなく失礼なことを言うね。増加したのは腰回りではなく胸囲だよ」
 当たり前のことであるはずなのに、それはひどく現実味の薄い回答だった。
 ふつうの女性に対する礼儀など気にするまでもないと一笑に付せば良かったのに、そのことの意味を考え込んでしまった。
 繭墨は少女だ。
 十四歳の。
 本当に聞いたとおりの年齢であるのなら、第二次性徴がきても当然おかしくない。来ていないとそろそろおかしい。
 でも普通の人間ならば普通のことであるはずのその事実は、繭墨の場合はひどく異常なことのように思えた。
 出会ったときの繭墨は少女で、これからもずっと少女でいるように錯覚していた。
 飾りの多いゴシックロリータは体型を隠すには優れているが、繭墨の身体にはさしたる起伏があるようにも見えなかった。
 なぜか、ずっとそのままであるように思っていた。
 その思いこみを、あっさりと粉々に破壊された。
「君は今かなり失礼なことを考えているだろう」
「いえそういうわけでは」
 我ながら説得力の皆無な返答だった。
「そんなわけだから小田桐君、手伝ってくれるね」
 後ろめたい返答をした心の隙をすかさず突いた問いかけに、僕は思わず頷いてしまっていた。
 悪魔だ。
 そこで、目の前を唐傘が舞ったような気がした。
 唾を飲み込む音が頭蓋に反響した。
 目の前の光景は退廃的で美しく、いつぞやの夢のように現実感が欠落していた。
 白が黒に映えていた。
 普段全身を黒衣に覆っているためか、繭墨の肌は抜けるように白かった。
 服の下から現れた肩から腕にかけての線はか細く、普段唐傘を自在に操ることが奇跡にように思えた。
 人間の肌というよりは、良くできた白磁を見ているようで、落としたら簡単に壊れそうだった。
 その儚さに、目を背けることができなくなる。
 細い体の線を視線がなぞる。
 自分の意志とは無関係に視線が泳ぐ。
 凝視せずにはいられない。
 繭墨の胸は、少女の膨らみをかすかに匂わせていた。
 これで服が着づらくなるなんて絶対嘘だとわかるほどに淡く、だが確かに。
 血の気のないその膨らみの先だけが、血を吸った桜のように紅かった。
 視線を釘付けにしたその果実がゆらりゆらりと動く。
 揺れるほどの膨らみではないから、繭墨が自分で動いていることはわかるのだけど、他のことが目に入らない。
 ただ耳だけは、これ見よがしな衣擦れの音を捉えていた。
 気がつけば、スカートも下着も靴下も脱ぎ捨てた裸身が目の前にあった。
 胸だけでなく、腕や腿も大人の成熟からはほど遠い細身は、青い果実どころか白い果実というべきだろう。
 だがそれ故に、怪しいまでに、危ういまでに美しかった。
 傷一つ、シミ一つとてない身体は、何かに傷つけられるということが一度でもあったのだろうか。
 以前渡された、ガラス球に入った血は、どこから流れたものなのだろう。
 あらゆる怪異をはね除けるその身体は、物理的な衝撃にはひどく脆いはずなのに。
 その完璧な身体に、二つだけ裂け目があった。
 その一つ、なだらかな腹部の上にある臍は、繭墨が母胎から生まれた人間であるということを申し訳程度に主張していた。
 説得力はまるでない。
 生まれたときから繭墨あざかだったという少女に、母親の乳を吸っていた時代があったということすら信じられない。
 果たして本当に母胎と繋がっていた痕なのかということすら疑わしい。
 そして、もう一つ、臍から下腹部を下った真下、身体の中心に、生々しい裂け目があった。
 繭墨の身体の奥深くへと通じているはずの、折り込まれたような、色の無い唇のようなそれは、血を流していない傷に見えた。
「傷と言えなくもないね。ここから流れた血で君を助けたこともあるんだから」

428 :
 魅入られたように跪き、傷口に手を伸ばそうとしていた僕の心の中など完全に読みきって、面白そうな声が降ってきた。
 見下ろしているのか、見下しているのかわからない視線は、あざ笑うように歪んだ唇と相まって、凄絶な笑顔を形作っていた。
 ただ、咎める色がまったく無い。
「ここ……から」
 あのガラス球の中にあった血は、ここから流れ落ちたものだということか。
 その意味がわからないわけもなかった。
 いくつも作るわけにはいかないというのは、月に一度しか作れないからに他ならない。「どうしたんだい?」
 愉快そうな声は、飼い犬の躾をしているかのように優しかった。
「触りたいんじゃないのかい」
 おあずけをくっていた犬が主人の命令で動き出すときの快感とはこういうものなのだろう。
「は……い……」
 震える手を伸ばし、少女の傷口にそっと触れる。
 余分な体毛など一筋たりともなく、精緻な白磁そのもののような造形は、触ってみると不思議なくらいに柔らかい肉でできていた。
 繭墨の身体が、生きた人間の身体であることを、不意に理解した。
 生きた人間の、女の身体であることを。
 傷口の両側に指を当て、そっと広げると、今にも血が吹き出しそうなくらいに紅い入り口が覗いた。
 今なお不可侵であることを示す襞で狭められたそこは、繭墨の玲瓏な肌表とは正反対の、生々しい花弁のような美しさを漂わせていた。
 いつも繭墨が身に纏っているチョコレートの香りとは明らかに異なる、鈍く甘い匂いがした。
 その重い匂いは、吸い込んだ脳髄の芯から脊髄を貫いて下半身まで痺れるような甘さで染みわたってくる。
 どくり、と鼓動が心臓から下半身の一点に血液を送り込むとともに、腹の中で雨香が楽しそうに蠢いた。
 暗い情念を食って、喜んでいる。
 誰の情念か、考えるまでもない。この場には僕と繭墨しかいないのだ。
 他ならぬ、宿主であるこの僕が、雨香が大喜びするほどの、暗い情念に侵されていた。
 何をすべきか、何をしようとしているのか、今更のように自覚する。
「ここまで背中を押さないと駄目とは、君のトラウマもなかなか深刻だが、ようやくその気になったかい。それじゃあ始めたまえ」
 その言葉は、文字通り背中を押すようなものだった。
 半ば無意識のうちに立ち上がると、にこやかに微笑む繭墨の顔が間近にあった。
 身長の高い僕を見上げているはずなのに、紅い綱玉のように透き通る瞳は、僕を馬鹿にするように見下ろす気配でいっぱいだった。
 息がかかるほどの至近距離で、ここまでまじまじと繭墨の顔を眺めたことは初めてだった。
 わかっていたことだが、あまりにも、余りにも、人間の域から余るほどに、美しい。
 鮮やかな睫毛に彩られた紅い視線だけで人の心を蕩かすには十分すぎて、普段は血の気の薄い唇は誘うような唾液に紅く濡れていて。
 壮麗すぎる容貌に魅入られて、その引力にあらがえずに顔が近づいていく。
 キス同然の距離になっても、繭墨は瞼を閉ざすことなく、僕の顔を、もしかしたら脳を見据えていた。
 近すぎてピントが合わなくなった視界で、繭墨の左右の瞳がブレて、一つの瞳のように立体視される。
 瞳の迷宮に閉じ込められ、世界から隔絶されたような気配を覚えた瞬間、最後の躊躇いが霧散した。
 その紅い唇を食らうように唇を押し当てながら、たやすく折れそうなほどに細い両肩に手を掛けて、繭墨の身体を背後のソファに荒々しく押し倒した。
 肘置きに膝の裏を救われた格好になった繭墨は、ほとんど開いたことが無いはずの両足を合わせきれず、両膝の間に割り込んだ僕の身体を止められなかった。
「か……はっ」
 背中をしたたかに打った繭墨の口から珍しく漏れた苦悶の吐息を、余すところ無く吸い尽くす。
 繭墨の身体の中を巡ってきた大気が、僕の肺から全身を浸していく。
 チョコレートまみれの身体を巡ってきたというのに、その大気は菓子の甘さではなく、花のように甘かった。
 食欲にも似た本能的な衝動に駆られて、唇を貪り、間に舌をねじ入れて、ねぶるように味わった。
 そうしていると、押し込んだ舌に大量の液体が乗せられるように流し込まれ、僕は反射的にそれを飲み込んでいた。
「!?」
 飲み込んでから、考えるまでもなく、それが繭墨の唾液だったと知る。
 繭墨の血は神の血にも近しいと言われていたが、その唾液もれっきとした彼女の体液だ。
 そんなものを嚥下してしまったという事実がどれほど恐ろしいことか、今の僕ならわかっているはずなのに、そのことを考える頭が麻痺して、喉の渇きのようなものに駆られてきた。
 もっと欲しい。
 もっと味わいたい。
 もっと貪りたい。

429 :
 唇から唇を離すと、顔といわず身体と言わず舐め始めた。
 汗をかく機能がほとんど無いと言っていた通り、塩気はほとんど感じられなかった。
 その代わりに、生々しい素肌の感触を舌先で余すことなく味わうことができた。
 首筋から肩にかけての線を、舌でなぞるように舐めても、傷一つ無い肌は滑らかで、すべらかで、もっともっと先へと味わいたくなってくる。
 左肩の丸みをこえて細い二の腕にたどり着くと、肌の下にある肉が堪能できる。
 舌で軽く押すと弾むような感触があり、その細さも、中に骨が入っていることが信じられないほどに柔らかい。
 不思議なほどに繭墨は抵抗一つせずに大人しくされるがままになっていた。
 腕の内側に舌を這わし、右手で左手首を掴んで上にあげさせ、腋の下へと鼻先を押しつける。
 そこだけはわずかに汗をかく機能があるらしく、かすかな塩味が舌をとろかす。
 最上の舌触りに、上品な味付けがされた天上の料理となっていた。
 唾液を飲み、汗を舐め、もっともっと繭墨の身体を味わいたいと渇きに駆られる。
 気がつけば、左手は、繭墨の左胸を押さえていた。
 そこには、極上の飲み物を供するはずのものがあった。
 淡く、小さく、乳房というにはあまりに不足していても、そこは繭墨が、もしかしたら次代の繭墨あざかに与えるべきものが溢れてくるはずの場所だった。
 今でも、それを吸えば出てくるのではないか。
 そう思わせるほどに、先ほどまでは大人しかった桜色の果実は、ほんのわずかに、先を尖らせていた。
 それは、舐めて、舐って、吸うためのものだ。
 境界さえわからない低い丘の膨らみを舐めて確かめながら、腋から口元を動かしていく。
 薄紅色の環のすぐ近くまで来たとき、間近でまじまじと見るために一時だけ口を離した。
 人の身体の造形であることが信じられないほどに、その場所は蠱惑的で、そこに喰いつくという原初の衝動を煽らずにはいられなかった。
 それがどれほど幼く、青いも同然の果実であっても、その衝動を止めることは不可能だった。
 涎を零れ落としながら、舌を思い切り伸ばす。
 本来なら純白の飲み物を溢れさせるはずの先端に何滴も液体がこぼれ落ちて、灯りを反射して目を焼くような光を反射させた。
 限界だ。
 顔から繭墨の胸に押しつけるように、その乳首に、むしゃぶりついた。
 唇で挟み、出るはずのないものを出せとばかりにねだり、思い切り吸い付く。
 欲しい、欲しい、欲しい、欲しいのに、出ない、出ない、出ない。
 吸い方がわからなかった赤子の頃にそうしていたように、何度も咥え直してみるが、当然出るはずもない。
 我慢できなくなって、思わず歯を強く立てた。
「ん……っ!」
 それまでどこを舐めてどういじくっても無反応だった繭墨の唇から、わずかに呻きが漏れた。
 感じたわけではなく単に痛かっただけだろうが、それでも、今弄んでいるのが人形じゃなくて繭墨の身体だと改めて実感する。
 そして、予期せぬことが起きた。
 歯を強く立てすぎたのだろう、桜色の突起の先端から、その桜色よりも遙かに鮮やかな、真紅の乳が滲むように溢れてきた。
 おそるおそる舌を伸ばし、舐める。
 いつぞやに飲まされた狐の血に似ているような気がしたが、その美味さは別次元だった。
 甘美だ。
 チョコレート漬けになっているはずの繭墨の身体から溢れたというのに、その甘さは少しもくどくなく、さわやかで、まろやかで、やわらかく、わずか一滴で舌先から口腔全体に溢れるほどの芳香で、甘く甘く脳髄をとろかした。
 母乳は血から作られると、どこかの雑学で見たような気がする。
 ならばこれは、本当の意味で、原初の乳をすすっているようなものだ。
 我慢できない。
 ルビーにも似た雫が形を整える前に、乳首に吸い付いて、今度こそ、思い切り吸い上げた。
 一滴でも脳をとろかすその血を、飲み込むほどに口にして、もう正気など保てない。
 いや、正気など最初から失っていたのかもしれない。
 赤子に戻ったかのように、貪欲に吸い尽くそうとする。
「ボクは君の母親になったつもりはないのだけどね」
 冷や水を通り越して、液体窒素でもぶっかけるような声が静かに響いた。
 子供返りした僕の痴態を楽しんでいるのか蔑んでいるのか。
 僕に蹂躙されている真っ最中だというのに、その瞳はどこまでも見下すものだった。
「やはり不能の君には赤子のまねごとが関の山というわけかい。それはそれで深刻だが仕方がない。せいぜい赤子のように泣きわめくことだね」
「誰が……不能だ……!」
 赤子返りしていた頭に妙な火が灯る。
 身体が中から燃えるように熱い。

430 :
 以前から繭墨は僕のことを不能呼ばわりしていて、もはや聞き慣れた罵倒のはずだった。
 どこまで本気で言っているのかはわからなかった。
 密室の事務所に男一人女一人の環境にありながらまったく警戒していなかったところを見ると、本気でそう思っていたのかもしれない。
 確かに、不思議なことに、これまで繭墨に欲情したことは一度もなかった。
 心の中身は外道だからといって、常世離れしたその容貌と、艶やかに着飾った容姿に、少しくらいは情欲を抱いてもおかしくないのに。
 いや、そもそもだ。
 僕はいつから、女性に欲情しなくなった。
 勃つことは勃つが、機械的に抜いて処理を済ませるようになってどれくらいになる。
 振り返ってみれば、僕は果たして、静香にさえ欲情したことが一度でもあったか。
 あさとが何かしたのかと真っ先に疑ったが、そうなったのはあさとに会うよりも前のような気がする。
 だとすれば……、僕はもしかして、初めて、女に欲情しているのか。
 組み敷いて、抑え込んで、手の中に収めているこの美しい身体を、自分のものにしたくて仕方がない。
 繭墨が不能だと思うのなら、その間違いを身体で教えてやろう。
 乳を弄ぶのをやめて、その下へと指を這わせていく。
 下へ、下へ行き、たった一つだけ、繭墨の身体に刻まれた傷口のような割け目に、再び両手をかける。
 入れてやる。
 突っ込んでやる。
 引き裂いて、突き込んで、一生消えない傷を刻んでやる。
 ズボンの中では、これ以上ないというくらい堅く大きく膨らんだ肉の塊が、鼓動に合わせてひくついていた。
 その直接的な衝動を味わっているのか、雨香が再び嬉しそうに蠢いた。
 静香と僕の子供である雨香だが、どうやら浮気を咎める気はないらしく、むしろさっさとやれと煽るように腹を蹴った。
 ズボンとトランクスを破り捨てるように脱いで、露わにした肉の杭を右手で掴み、繭墨の傷口に位置を合わせて狙いを定めた。
 押し当ててみると、どう見積もっても、繭墨の割れ目の大きさは僕の膨らみきった亀頭より小さく、本当に入るかどうか疑わしいほどだった。
 しかもお互い、まったく濡れてもいない。
 だがいちいち愛撫などする余裕もなかったし、そんな優しいことをしてやるつもりもなかった。
 僕を不能だと思った繭墨が悪い。
 組み敷いたまま、亀頭の先端を繭墨の割れ目に押し当てたまま、両手で繭墨の両肩を押さえつける。
 逃がさない。
 泣こうがわめこうが、お前の身体は僕のものになる。
 あるいは、ここで繭墨が泣き叫んでいたら、僕は止まったのかも知れない。
 それとも、むしろ驚喜していたかもしれないが。
 どちらにしても、もう止まらないところまで来ていた。
「小田桐くん……」
 繭墨が最後に、感情の読めない声で僕の名前を呼んだ。
 その言葉を合図にしたかのように、僕は思い切り一切の容赦なく、自分の分身を繭墨の中に突き入れた。
「うあああっ……!!」
 紛れもなく、繭墨は堪えきれなかったらしい悲鳴を上げた。
 何か大切なものを無残に引き裂いた感触があった。
 引き裂いた後には小さく狭い感触が続き、そこへ無理矢理に押し込み、押し広げ、蹂躙する感触が続く。
 性交にあるような滑らかさは欠片もなく、刃を肉に突き立てて無理矢理に身体の中に侵入しているのと大差なかった。
 僕の肉にも締め上げるような痛みがたて続くが、それを凌駕するほどに素晴らしい天上のもののような達成感があった。
「あ……ああああああっ!」
 繭墨の身体が二三度跳ねた。
 白い喉がのけぞり、苦痛に染まりながらも美しい悲鳴をあげて、彼女は僕に串刺しにされた。
 そうして、傷口は、本物の傷となった。
 破瓜の血が僕の肉杭を伝って流れ落ちようとするのを、繭墨は悲鳴を上げた唇を食いしばり、上半身を僅かに動かして、手近にあったコップで人ごとのように受けた。
 繭墨あざかの破瓜の鮮血など、異能者にとっては百万の黄金よりも価値があるだろう。
 月のもので僕を助けたように、何かに使うつもりに違いない。
 しかし、そんな彼女の予定調和など、今の僕にはどうでもよかった。
 下半身で串刺しにしたまま、繭墨の両脇から背中に両手を回して抱きかかえた。
 いつも土台代わりに使われて走らされているので、これくらいのことは簡単にできる。
 そうとわかるくらい、何度も繭墨の身体を抱きかかえてきたことに、その時は違和感を覚えなかった。
 美しい早贄は自分の体重でさらに僕の杭を押し込まれ、痛みに耐えかねて背中を美しくのけぞらせる。
 真紅の雫が、突き出された胸の先端で鮮やかな宝石のように輝いていた。

431 :
 そうして、押し込めるだけ押し込んだ。
 この小さい身体の中に、よくあれだけのものが入る。
 自分の肉杭が繭墨の内臓を裂いてしまったのかと思うほどに、不思議な光景だった。
 亀頭の先端に不思議な感触があり、繭墨の子宮の入り口にまで押し当てているのだと直感した。
 子宮。
 そうだった。
 破って入れることはただの過程だ。
 本当にやることは、この女体を孕ませることだった。
 そのために、神のようにさえ崇められる少女の胎内に、僕の精液をありったけ注いでやらなければ。
 細く狭く、まるで濡れていない少女の狭洞だが、破瓜の血で濡れて少しだけ滑りがよくなっていた。
 これなら十分だ。
 繭墨の身体を両脇で支えて、ぐいと一旦身体を持ち上げ、すぐに引き下ろす。
 繭墨の内臓を掻き出すかのように途中まで引き抜かれた杭が、すぐにまた一番奥まで叩き込まれることになる。
 それくらいは楽に出来るくらいに、繭墨の身体は軽い。
 一度、二度、三度と、生きた自慰道具のように繭墨の身体を上下させる。
 やがて、少女の身体は神ではなく人間らしく、最低限の自衛本能を働かせて潤滑液を分泌させ始める。
 並の強姦よりもひどいこの扱いに、快感など覚えてはいないだろう。
 打ち込んで快楽を貪ろうとする僕の動きを受け止めようと、せめてもの慰めで蠢動しようとする。
 そのけなげな精一杯の抵抗が、なおさら僕の快感を煽る。
 いつもならとっくに射精しているほどの状態なのに、繭墨の中が狭すぎて、なかなか解き放つところまでたどり着かない。
 早く到達したくてなお一層繭墨の身体を上下させ、それにカウンターでも撃ち込むように機械的に腰を打ち付ける。
 自分が杭の付属品になったように、がむしゃらに最奥を突く。
 彼女の身体を貪っているつもりだった。
 ほとんど無意識になりつつある寸前で、繭墨の表情に気づいた。
 苦痛にあえいでいるかと思ったのに、まったく違った。
 繭墨はまるで好物のチョコレートを噛み折る直前のような笑顔で僕に突かれていた。
 喰っているのは、繭墨の方なのか。
 咥えているのが上の口ではなく下の口だというだけで、彼女にしてみれば、チョコレートバーを味わっているようなものなのか。
 美味そうに涎を垂らしている下唇だけが、いつもの彼女らしくない。
 突いているのか喰われているのか、
 掻き出しているのか、逃げようとしているのか
 飲み込まれているのは身体の一部なのに、身体全体が繭墨の身体の中に飲み込まれているかのように感じる。
 腰を打ち付けて肉を掻き分けるときに、杭の先を生々しくしごかれる快感が、脊髄から全身を走って頭まで焼き切れそうだ。
 焼き切れてしまいたい。
 焼き切って、身体の中にあるものをありったけ全部繭墨の中に解き放ちたい。
 できることなら、全身を走る快感の通り、身体全部を繭墨の中に入れてしまいたい。
 その願望を満たしたいという灰のような願望が、ますます腰の動きを駆り立てる。
 奥へ、奥へ、もっと奥へ。
 繭墨の身体を犯し足りない。
 こんな狭いところじゃなくて、僕を弄ぶのならもっと広い部屋があるだろう。
 開けろ、開けてくれ。
 僕を、中に入れてくれ。
 突いて、叩いて、こじ開けようとして、この姿勢では足りないとわかって、繭墨の身体を再び背中からソファに押しつけ、彼女の両脚を掴んで持ち上げ、全体重を繭墨の一番奥の入り口に叩きつける。
「く……あ」
 文字通りの暴行にあえいだのか、繭墨の中の口があえぐように蠢動して、僕の全身全てである先端を、とどめのように嬲った。
「で……るっ……!」

432 :
 焼き、切れた。
 溜めに溜めたものが猛烈な勢いで肉筒を駆け上がり、膨れあがった杭の先を爆発させて、繭墨の中にぶちまける。
 あの、繭墨の中に。
 今まで味わったどんな快感も遙かに遠く及ばない、天上まで突き抜けて身体が解放されるような達成感が脳髄と全身を焼いた。
 だがそのとき、吸い込まれたような気がした。
 繭墨の中の口は、好物のホットチョコレートでも飲み干すように僕が吐き出した熱いホワイトチョコレートを、さも好物であるかのように、ごくごくと飲み込み、胎の中へと収めていく。
 その嚥上する動きは、貫いているはずの僕の杭を搾り取るかのように摺動し、蠢動し、ついぞ記憶にないほどの回数長く、延々とした射精の継続を僕に強いていた。
「うあああああああああ!」
 10回か、20回か。
 気持ちいいなんてものを突き抜けた強烈な至幸感が、いったいいつまで続くのか。
 僕の身体からありったけの体液をホワイトチョコレートに変えて飲み込ませているようだった。
 天上まで突き抜けた開放感の果てに、この身全てが繭墨の子宮に飛び込んで跳ね回っている幼稚で原初の幸福感へとたどり着く。
 どれほど大量に注ぎ込んでいるのか、繭墨の細くなだらかだった下腹が、心なしか膨らんで見えるほどだった。
 止めることを許されない射精が続き、やがて視界が真っ白になって気が遠くなる。
 力尽きて、繭墨の身体の上に倒れ込む直前に、満腹までチョコを味わったような繭墨の笑顔が間近に見えた。
「ごちそうさま、小田桐くん。美味しかったよ」



433 :

 目の前に、紅玉があった。
 一旦映像が頭に巡り、意識が再び遠くなってから、もう一度戻ってくる。
 紅玉だと思ったのは、繭墨の美しい両眼だった。
「ようやくお目覚めかい。君が肉布団で寒くはなかったが、さすがに重いよ」
 重い瞳をゆっくりと巡らせてみれば、僕は全裸のままの繭墨の上に倒れ込んでいた。
 肉布団とはよく言ったもので、繭墨の細い身体は手足の先まで僕にのし掛かられていた。
 しかし、慌ててどいて動こうにも、身体の中心が拘束されたように動かない。
 それは、ずいぶん萎えているはずの僕の男性器が、未だに繭墨の下唇にがっちりと銜え込まれていたからだった。
 どれほど狭く細い中を無理矢理にえぐっていたのか。
 入れたというよりも撃ち込んだようなものだ。
「繭さん……」
「なんだい」
……謝ろうかと考えてから、その思考を振り払った。
「いえ、なんでもありません」
 どう考えても、繭墨は最初から僕を嵌める気だった。
 嵌められた結果嵌めたわけだが、それで謝るのは癪だった。
 たとえ、言い逃れできないほど暴力的な少女強姦をやった後だとはいっても。
「そろそろどいてくれるかい。さすがに身体を流したいんだよ」
 汗をほとんどかかない繭墨でも、僕の汗をなすりつけていたようなもので、さぞかし不快なことだろう。
「わかりました……」
 まだぼうっとしている頭を振り回して覚醒させ、ぐっと腰を引いて撃ち込んだ杭の名残を引き抜こうとする。
 既に小さく閉ざされた繭墨の身体の内側を掻き出すかのように、ゆっくりと。
 離れるのが名残惜しい。
 繭墨の中にずっと浸っていたいという子供じみた衝動を振り払うように、力任せに腰を引く。
 絡みついていた繭墨の下唇が、残念そうに僕の下半身をようやく手放し、名残惜しそうな音を立てて抜けた。
 あれほどの暴行を受けたはずの割れ目は生々しく閉じて、処女であった先ほどまでと変わらないようにさえ見える。
 ただ、その上のなだらかな下腹だけは、ありったけ注ぎ込んだ感触が夢で無かったことを物語るように、淫らに膨らんでいた。
 それを証明するかのように、すらりと立ち上がった繭墨の内股を、白と紅が混ざった粘つく液がゆっくりと滴り落ちる。
 繭墨はそれを軽く指で掬って、上の唇にパクリと加えた。
 舌先でしばらく転がしてから、ごくりと喉を鳴らして嚥下する。
「苦いね。上で味わうと美味しくないよ、小田桐君。
 糖尿病患者の精液は甘くなるというから、君、いっそ糖尿病になってくれないか」
「いやです」
 断固としてお断りだ。
 食材になるつもりはない。
 大体、糖尿病になるとしたら僕より圧倒的にアンタの方が先だ。
 繭墨は身体を洗い流すと、水気を拭いただけで服も着ずにソファーに座った。
 精緻な少女体型を淫らに崩すように膨らむ下腹からは、もう白濁液が漏れてはいなかった。
 あの強烈な狭さと締まりで、子宮に飲み込んだ僕の精液をほとんど逃さないでいるらしい。
 さきほど滴り落ちたのは、僕が飲ませ損ねた、あるいは繭墨が飲み損ねたわずかな残りであったらしい。
 裸身で座る繭墨と、その傍で真っ白に燃え尽きて座り込んでいる裸の男……僕だ。
 いつもの事務所の光景が、それだけで異様すぎる。
 脚を優雅に組み、その間から割れ目をかすかに覗かせている様はそれだけで扇情的で、全身全霊を注ぎ込んだはずの僕の杭はまた立ち上がってきたが、それを打ち込むための身体がまともに動いてくれなかった。
「繭さんは……、なんでこんなことをしたんですか?」
 当然と言えば当然の問いは、異様な光景の中で酷く間抜けなものに聞こえた。
「何でとはまた妙なことを聞くね。理由なんて一つだろう」
「そんなに欲求不満だったんですか」
「ひどいね。それじゃあまるでボクが誰の男根でも受け入れるような淫売みたいじゃないか」
 確かに違う。ビッチもあばずれも逃げ出す、腐れ外道だ。
「君の男根ならば受け入れても構わないと思ったけど、他の男根を受け入れる気はさらさら無いよ」
「僕のだから、入れた、ってことですか」
 意外を通り越して疑わしい台詞だった。
 繭墨が僕に恋愛感情など抱くはずもない。
 そんなまともな思考回路が成立するような人間じゃないことはよくわかっている。
「ひどい疑い様だね。これでも君をその気にさせるために僕はかなりの力を使ったんだよ」
 力、というのは繭墨自身の異能の力だろう。
 いつもの自分じゃないとは思っていたが、やはり繭墨は僕を罠にかけたのだ。
「何しろ、君には性欲が無いからね、無いものを植え付けるには苦労したよ」

434 :
 繭墨はまたとんでもないことを言った。
「バカにしないで下さい。僕が不能でないことは今証明してみせたでしょう」
「不能だよ。精神的には君は不能と言っても過言じゃない」
「繭さんが僕をどういじくったのかは知りませんけど、僕は中学のころから勃起も射精もしています!」
「確かに、君は生理的現象としては勃起していた」
 また何か不穏なことを言われた。
「僕のその……身体のことをよく知っているみたいですね」
「何を言っているんだい。君の男根など見慣れているよ」
「え?」
 何か恐ろしいことを言われたような気がした。
「裂かれた腹を治すときに服を着たままではできないこともあったからね。興奮状態で意識を失ったまま、男根だけが勃起していたこともあったよ」
 嘘ではないだろう。
 そもそもこういうことで嘘をつく繭墨じゃない。
 だがこれはもう、男として泣きたい。
「じゃあ不能じゃないってことはわかったでしょう」
「とんでもない。君は女を犯したいと思ったことが一度でもあるかい」
「犯したい、なんてそんなことは……」
「抱きたいでも入れたいでも孕ませたいでも、言葉上の表現はなんでもいいさ。とにかく、女の身体に欲情したことが無いだろう」
「そんな……」
 ことは、ない。とは、言えなかった。
 人並みに自慰もして、射精もしていたつもりだった。
 だけど、同級生の男子とはどうしても話が合わなかった。
 ヌード写真をやりとりし、付き合っている女との経験を自慢し、学校の女を品定めするような会話にはまったくついて行けなかった。
 だからこそ、そんなどろどろした感情から離れて、あさとと静香と過ごした時間は、僕にとってはかけがえのないものだった、はずだった。
 静香といえば、僕は、静香と交わったことはない。
 静香に欲情した、覚えも、……ない。
「兄上が言ったことの意味をボクなりに解釈してみたんだよ。兄上は、君だけが自分に何も望まなかったと言った。
それは特別なことだったんだよ。余りにも特別なことだった。まともな望みを持った人間なら、あの力の誘惑に耐えられるはずはない。だとすれば答えは自ずと導かれる。
君は、元より何も、望んでいない、欲望というものをまともに持ち合わせていないんだよ」
 愕然となった。
 繭墨と出会って、僕は様々なものを捨てて、それでも生きることを選んだはずだった。
 そうですらなく、僕は最初から、生きていること以外に、何も持っていなかったということか。
「自分で欲望を持っていない。だから人のため、人の望みのために動こうとする。
自分がもたない欲望を他人の欲望で埋めていたようなものだよ。
だからこそ、ここに来てからの君の活躍は縦横無尽になったのだろう」
 なんて、ことだ。
 この地獄に生きていくあの決意はなんだったのか。
 僕は最初から何も捨てていなくて、ここにたどり着いただけだったのか。
 こんな僕をかけがえのない者と思っていたあさとが、今更ながらに哀れに思えた。
 特別でもなんでもない。
 空虚で何も無い僕という影に囚われて、あさとは狂ってしまった。
 笑いたくなった。
 その笑いすら、精液を搾り取られた後の疲労でまともに顔が動かなかった。
「理解してもらえたかい。そんなわけで、僕も目的のためにかなり苦労したんだよ」
「目的?」
「君も頭が悪いね。いや、生物としての本質を最初から持っていないから無理もないのだけど、せめて一般常識として知っておくべきだろうに。性交の目的は詰まるところ、子供を作ることじゃないか」
 何だって。
 つまりそれは、繭墨は、妊娠するために僕と交わったということだ。
 繭墨が本気で計画して動いたのだとすれば、安全日である可能性はゼロだ。
 排卵日きっちり、もしかしたらもう受精して妊娠しているかもしれない。
 いや、繭墨のことだから、排卵さえ自分の思い通りに出来てもおかしくない。
 超一級の美少女を犯して孕ませたという暗い事実に一瞬だが黒い達成感を覚えたが、
その結論はこの歳で二児の父親になるというとんでもない事実だった。
「何を考えているんですか!腹の中の肉に振り回されるのは御免だと言っていたじゃないですか!」
 思わず叫びが口をついて出た。
 先日、本家が女としての機能を期待しているという話があったとき、
繭墨がそう言って全力で拒否していたことをよく覚えている。
「惜しくなったんだよ。君を失うのがね」
 繭墨の口から出たことが信じられない言葉だった。
 繭墨にとって僕の存在は、便利で面白い道具以上のものであるはずがなかったからだ。

435 :
「繭さん、……大丈夫ですか?」
「ずいぶん失礼なもの言いだね。もちろん正気だよ。でなくばここまでお膳立てを整えてことに及んだりはしない」
 それは確かにそうだろう。
「今回僕は自分のを偽装したけどね、歴代の繭墨あざかは全てされてきているという話は覚えているかい」
 忘れられるはずもない。振り返れば繭墨と会ってからの日々がなんと鮮明なことか。
「だからボクも遠からずされる。そうなると君の腹を治すことができなくなって、君は寿命まで生きられないからね。
ボクの後継を作っておく必要があると判断したんだ」
「後継?」
「繭墨あざかの娘が繭墨あざかであってもおかしくはないんだよ。元より繭墨の一族とはそういうものだ。
少なくともボクの娘ならば、繭墨あざかにはなれなくても、君を治す力くらいは持っているだろう」
 なるほどだが、しかしそれは結果であって目的ではない。ますますわけがわからなくなった。
「繭墨の一族は近親相姦を重ねて血を維持していたように、異能の力は、人から外れるほど発現しやすいからね。
ボクの娘の繭墨あざかがにそうな歳になる前に、第二次性徴が出たところで、また君はその繭墨あざかを犯して娘を生ませるといい。
その娘がにそうになったらまた犯して次の繭墨あざかを生ませればいい」
 繭墨は実に淡々と、およそ地上で想像しうる限り最悪中の最悪と呼べる非道にして外道にして鬼畜極まる所行を、僕に推奨した。
 反吐が出るなんて言葉を通り越して、言葉だけで思考が停止しそうだ。
「どうして……?」
 辛うじて口が動いた。
 繭墨が善意でそれを行うなどというたわけた幻想を抱けるほどお人好しではない。
 繭墨が僕に好意を持っているなどとキチガイじみた想像を抱く余地もない。
 繭墨は徹頭徹尾、自分が面白いかどうかを堂々と考える。
 それに対する回答は、明確だった。
「ボクのために生き、ボクのためにぬようにと約束したはずだよ。
寿命を使い切ることなくさっさとぬなんて楽な道を君は選んだわけじゃないだろう。
それは、次にボクが生まれたときも、ということさ。
次も、君が傍にいた方が面白そうだからね。
ボクの娘、ボクの孫娘が子を孕めるようになったら速やかに次を作るようにしていけば、君の寿命が尽きるまでにあと四代か五代は稼げるだろう。
そうしていけば、初代から隔世遺伝でボクが生まれたように、何代か後にまた、真の繭墨あざかが君の前に現れて再会できることもあるだろう」
 紅玉の瞳が、楽しげに笑った。
「そうすれば、ボクは次も君を傍に置ける」
 地獄を抜けても地獄。
 地獄がしてもなお地獄。
 だがそれは、なんと甘美な地獄であることか。

 繭墨の妊娠が知れ渡ることにより、僕の周囲はその地獄もかくやという修羅場になるのだが、それはまた別の話だ。



436 :
>>426
雰囲気出てるなー
繭さんの動機が思いつかなかったが
そう来ましたか、GJ

437 :
GJ部

438 :
原作知らんけど楽しめた。
……しかし、
「あそびにいくヨ!」「魔術師オーフェン」「オオカミさん」
「いちばんうしろの大魔王」「えむえむっ!」と作者の名前が入ってない
アニメ化した単発作品スレが結構あるけど、ああいうスレって
同じ作者の違う作品はこっちとあっちどっちの担当なんだろう?

439 :
同じ作者繋がりの方がまだ読み手がいると思うんだが
速いスレならこっちに書いた方がいいとは思う

440 :
ほす

441 :
稲葉姫子がブラウスの胸元をはだけさすと、白磁のような滑らかな肌を際立たせる黒いブラジャーが覗いた。
文研部部室には八重樫太一が一人いるだけで他の部員たちは姿を見せてはいなかった。
つまり、今この部屋には太一と稲葉の二人きりということになり。
「お、おい稲葉! なな何やってんだよ!?」
そんな制止を気に留めることもなく、焦点の合わない目のままブラウスを肩脱ぐ。
そして腕と腰にブラウスを巻きつけたまま、稲葉は机の上に左膝を突いて身を乗り出してきた。
じっと稲葉が自分を見据えてくる。
目を合わすことができずに視線を外すと、目の前に垂れる二つの膨らみが――。
ってまずい、これは非常にまずいぞ。
机の上に四つん這いになっている稲葉は差し詰め女豹だ。
手を突いているから、必然胸が寄せられることになっていて……谷間が深く強調されていて目のやり場に困る。
ただでさえ稲葉姫子という人間はセックスアピールを感じさせる風貌をしているのだ。
「……お前も早く脱げよ」
予想だにしなかった言葉が発せられて、いよいよ事態が尋常ならざる状況に嵌まり込んだのだと自覚する。
太一があわあわと慌てていると、
「脱がなきゃできないだろ?」
女性にしては少々低めで芯の通った声が、この上なく艶っぽい雰囲気を醸し出した。
どくん、と自分の心臓がこれ以上となく、胸を内側から強くノックした。

442 :
「ほら……」
頬を上気させてどこか陶然となっている稲葉が、太一の腕を掴んで自らの胸元に持っていく。
その手が胸に触れるか触れないかの瞬間、太一ははっとなって咄嗟に腕を引いた。
勢い余って太一は椅子ごと床に倒れかかる。
腕を掴んだままの稲葉も、太一に引きずり落とされるように覆いかぶさってくる。
太一は背面をしたたか打ち付け、その上に稲葉が遅れて落ちてきた。
鳩尾のあたりに、柔らかな感触。
衝撃に瞑っていた目を薄く開けると、稲葉がしな垂れかかる様に自分に乗っかっているのが見えた。
いつもは丁寧にくしけずられている黒髪は、僅かにぼさっとなっていて妙に艶めかしい。
上目遣いのまなざし、上気した頬、小さく輪を描いている唇――そして押し付けられている柔らかな感触。
長い睫毛に縁どられた切れ長の目が、月夜の湖面のように揺らめいている。
心臓が、一再ならず痛いくらいに鼓動した。

443 :
どくどく、とビートを上げていく。
稲葉が触れている箇所がどんどん熱を持ち、敏感になってより鮮明に感覚が過敏になる。
太一の股間に重なっている稲葉の太ももを、下からぐいぐいと押し上げてしまい。
【――――】
その時、太一の頭の中で判然としない音が鳴った。
まだ声になる前の、音。
とたんに太一の意識が紗がかかったように、薄ぼんやりとなった。
確かに意識はあるのに、その意識が体に働きかけてくれない。
なんだ、今のは――?
太一の情況を知りえない稲葉は、ゆったりとした動作で体を起こす。
自分の胸に軽い体重がかかる。
髪が頬に垂れ落ち、嫣然と微笑む稲葉はあだっぽい雰囲気をまとっていた。
「……なんだ、脱げないのか? なら…………アタシが脱がせてやろうか?」
言うや否や、稲葉は乱れた髪や服装を気にする風でもなしに太一のネクタイに手を掛けた。

444 :
吃驚するほどいい手つきで、稲葉がネクタイを引き抜いた。
休む間もなく、その手がワイシャツのボタンを一つずつ外しに掛かる。
まずい、今すぐに稲葉を押し退けないと――。
頭の中では強く思うのに、体は意に反してまったく動いてはくれない。
ワイシャツがはだけられると、すうっと稲葉の手が太一の胸板に伸びてくる。
ひんやりとした手の温度に、思わず口から声が漏れる。
どうやらこの程度の自由は利くらしい。
「ふふ…………女みたいな声だな」
愉しむように、稲葉の手がさすってくる。
その分だけ、太一の息が荒くなり鼓動が速まる。
稲葉は太一の体表面を、まるで余す所をなくすように隈なく触れようとする。
もどかしさやこそばゆさが、太一を徐々に昂ぶらせてゆく。
おもむろに、稲葉が頭を傾かせて胸に耳をあてた。
すぐ眼前に稲葉の小さなつむじが見え、熱っぽい息遣いを胸につぶさに感じた。

445 :
どうやら心臓の音を聞いているようだが、何のためにそんなことをしているのかは太一には見当もつかない。
稲葉はたっぷり時間を使ってから首をもたげ、吸い付くように太一の胸に口づけをした。
きつく吸われ、時折空気が破裂するように、ぢゅうぅっ、という音が立った。
口が離れると、そこにはいわゆるキスマークがくっきりと赤紫色に付いていた。
「……お前は、アタシのもんだ」
勝ち誇ったような笑い方はいかにも稲葉らしいのに、この時ばかりは背筋に冷たいものを覚えた。
四つ足のまま稲葉は顔を太一の鼻先に近づける。
「一度してるんなら、二度だって同じこと、だよな」
答える間もなく、唇が合わさった。
稲葉の唇が自分のものを挟み、甘く食まれている。
やがて、ねっとりとしたものが唇を濡らしていく。
稲葉の舌が唇を舐め回し、掻き分け、歯を割っては口腔に侵入してくる。

446 :
生ぬるく肉厚な感触が、自分の持つものと触れ合った。
その先から、稲葉の舌が激しく動いて太一を絡め取っていく。
舐められ、吸われ、甘く噛まれ――。
太一は肯定も否定もできず、ただ人形のようにされるがままに横たわっていた。
自分を遥か上空から俯瞰しているような、それでいて意識だけは緊密にリンクしているような不思議な感覚だった。
長い長い、深い深い接吻が終わると、稲葉は唾液を糸のように引かせながら、勿体つけるように口を離した。
太一の口元は、稲葉の唾液でかすかに濡れていた。
すっとさっきまでの熱さが潮のように引いて、冷たい波が寄ってくる。
「……そんなに緊張するなよ。アタシが、きちんと手取り足取り教えてやるから」
のろのろとした動作で稲葉が後ずさる。
自分の胸を水平線に見ると、稲葉の頭がほとんど沈んでいく。

447 :
自分の胸を水平線に見ると、稲葉の頭がほとんど沈んでいく。
カチャカチャとベルトの金具を外す音が聞こえて、太一は声を大にして制止の言葉を叫びたい衝動に駆られた。
だのに、衝動が喉に到達する前に、霞のように手触りがなくなって散り散りになって消え去る。
やめろ……稲葉…………やめろ。
心の声はむなしく、果然、稲葉には届かない。
ベルトが外されると、稲葉はぎこちない手つきでスラックスのボタンを外してチャックを下げ、カクカクとした動作で脱がしていく。
外気に太一のボクサーパンツが晒され、得も言われぬ羞恥心と稲葉に対する猜疑心が渦を巻いた。
一体、何を……?
――いや、心の奥では分かっているんだろう?
なん……。
――期待すらしているんだろう?
そ、んな……こと。
【声】は頓に明瞭になり、耳障りの悪い調子で太一にささやきかける。

448 :
だしぬけに、股間に何かが当たる感触に襲われ、僅かな意識がすべてそちらに向いてしまう。
男の性……。
「……触れてもいないのに、もうこんなになってるのか」
どこか冷やかしからかうような口調が、普段の稲葉っぽくて倒錯的だ。
稲葉の手が太一のそそり立つモノを触診するように動く。
太一はと言えば、見えない分、余計に鋭敏になっているので、触れられただけでとっけもない劣情に身が震える。
「アタシが、腰砕けになっちまうくらいに、お前を惚れこませてやるよ……」
挑発するような言葉選びと言葉遣い。
常よりも湿ったような声に、否応なしに太一の体がそれを、無意識に待っている――。
稲葉がボクサーパンツの淵を掴み、一気に膝までずり下げた。
自分のモノが、恥ずかしいくらいに屹立し、天を向いているのがわかる。
遣る場のない羞恥が、太一を身悶えさせる。

449 :
「……知識としては知ってはいるが…………こんなにとは、な」
さしもの稲葉も、初めて見る男性器にはいささかの戸惑いが隠せないらしい。
が、そんなことも束の間、稲葉はぎゅっと太一の剛直を握ってきた。
ほのひんやりとした稲葉に握られ、どうしようもなく反応してしまう。
びく、びく、と何度か脈打ってしまうほどに。
「……なにか、出てきたな」
稲葉がそれを凝視しているのが、手に取るように感じられる。
手が、一物を、上下にしごき始めた。
リズミカルに上下する手のひらに、太一はうめき声を上げることもできずにただ耐えるばかりだ。
先走りが多量に吐き出されて、稲葉の手が液汁を巻き込んで卑猥な音を立てる。
「気持ち、いいか…………?」
太一は何も答えられない。
「…………これじゃ、ダメなのか………………」

450 :
消え入りそうな声で稲葉が言うと、一物の先端が一瞬、ぬるりとしたものに襲われた。
おそらく、太一は今までで一番顕著な反応を見せてしまったに違いなかった。
見えない行為は脳内で補完され、ときにその一歩先を妄想してしまう。
稲葉は弱点を見つけた獣のように、獲物の弱い部分を重点的に責め立てる。
濡れっぽい稲葉の息遣いが、敏感な部分で感じ取れる。
舌は先端や裏筋を丹念に舐め上げ、唇で挟まれたりしながら慰撫される。
稲葉の口唇奉仕に、太一の中で激甚な欲が逆巻いて【声】となって降りかかってくる――。
【やってしまえ】
決して抗えないような、強い、酷い、思い【声】――。
意識の中に漂っていた霧が晴れ、フェードインするように見当識がクリアーになってゆく。

451 :
そうやって太一の中でむくむくと膨れ上がっていくのは、あまりにも原始的な欲求だった。
お預けを喰らった獣が、よしの合図とともに駆け出して獲物に食らいつくような、衝動的で動物的な命令だった。
太一はやりたくないと思っているのに、今度は体だけが意に反して動き出す。
上半身を起こし、目線を下げる。
股座では、稲葉が犬のような恰好で自分のモノを舐めていた。
こちらに視線を上げた稲葉と、ばっちり目があった。
黒目勝ちの眼が潤み、懸命に舌を伸ばして動かしている。
そんな稲葉姫子の従順で健気な行為を目の当たりにして――太一の自恃の砦が決壊する。
太一は稲葉を床に押し付けて、その胸に顔をうずめた。
自分ではBと言っていた稲葉の胸は、とても下から二番目の大きさとは思えない大きさと柔らかさを兼ね備えていた。

452 :
稲葉は少し吃驚した様子だったが、暴れるでも拒絶するでもなく、太一の頭をぎゅっと胸に抱え込んだ。
稲葉は慈愛をベースとしたふるまいを見せているのに対し、太一のは原始的で烈しい独占欲を滾らせていた。
滅茶苦茶にしてやりたい……。
そんな非道な思考が、今や太一のすべてを支配していた。
ホックを外そうともせず、太一は稲葉の黒いブラジャーを引っ張る様に押し上げた。
形のいい膨らみが、速く上下していることに太一は言及することもない。
太一は先端を口に含み、空いた方の手でもう一方の乳房を弄ぶ。
舌で転がし、唇で吸い付き、歯で甘噛みする。
手で円を描くように揉み、乳首を抓んでは捻り、指先で突く。
汗の中にかすかな甘さを感じ、ますます太一は高まっていく。
逆にされるがままになった稲葉は、感じたことのない刺激に目を瞑って眉間にしわを寄せていた。

453 :
ひとしきり胸を堪能したのち、太一はすかさずに稲葉のスカートに手を掛け、無理矢理に引き摺り下ろした。
上と同じ、シンプルで飾り気はあまり見られない、しかしだからこそ映える黒いパンツがまぶしいコントラストを醸し出していた。
稲葉は紅潮した顔を隠すように手で蔽った。
太一は稲葉の太ももを割り、秘部に顔を近づけた。
「…………太一」
切なげに、稲葉が声を漏らした。
それが呼び水になったのか、太一の行動がより激しいものになっていく。
まず、太一は下着の上から噛むようにして稲葉を刺激する。
つんと鼻を衝く濃密で凝縮された稲葉の香りが、太一をくらませる。
稲葉の股間と太ももの内側は、はっきりとわかるくらいに熱を持っていた。
太一は離れるのももどかしいといった様子で、顔を外さずにそのまま下着を力任せに脱がしにかかる。
尻から抜け、右足を下着から抜く。

454 :
左の太ももと膝の中間あたりに、捩じれて丸まったパンツが引っかかっている。
むわっというほどに、稲葉の恥部は湿っていた。
恐る恐る太一が指先で触れると、濡れ光る糸になってたゆんだ。
ピチャピチャと淫らな水音に、稲葉の顔にもみじが散る。
いやいやと首を振っているのに気付かない太一は、さっき稲葉がしたように舌で茂みを掻き分けた。
「――ッ!!」
稲葉の悲鳴にならない悲鳴が、太一を余計に煽る。
舌はぷっくりと膨らんだ、乳首のような箇所を的確に捉えた。
執拗にそこを責めると、稲葉が面白いくらいに反応を見せる。
足先から震えがのぼり、太もも、腰、そして全身に伝播する。
稲葉は指を噛んだり、エビ反りになったり丸まったりと体勢を変えながら必に堪える。
太一は膨らみの下――液体が滴っている割れ目に唇を当て、思い切り吸った。

455 :
じゅるじゅるという音が響き、稲葉の太ももが反射的に閉じようとする。
太一は頭を両側から挟まれながらも、割れ目を舌で舐めていく。
たっぷりと舌で刺激し、顔を離して稲葉を見れば、ぐったりとした様子で大きく喘いでいた。
その姿を見て、太一はもっともっとしてやりたい衝動に駆られる。
太一は濡れそぼった部分に指をあてると、ゆっくりと中に入れていった。
「……ッあ!」
一本指が入っただけで、稲葉はじっと体を横たえて打ち震えている。
中に入った指を折り曲げると、怖いくらいに稲葉の体がびくんと動いた。
その反応を見て、太一はもう止まることを放棄した。
二本目の指を入れると、なけなしの息を吐き切ったかのように、稲葉が喘いだ。
声にならない声が喉からひゅうひゅうと伸び出して、浅い呼吸を何度も繰り返す。
太一は欲望の赴くままに指で稲葉を蹂躙した。

456 :
深くまで指を突っ込み、そこで折り曲げると絶大な反応が返ってくることがわかると、太一は馬鹿の一つ覚えのようにそこばかりを刺激した。
ゴム風船を指で押しているような感じが、稲葉を見たことのない世界に導く。
「ぁっ……ああっ、んっうううっぁ」
普段の怜悧でいなせな稲葉の態度からは考えられない、甘く性的な声が響き渡る。
ひとしお強く指で中を押し上げると、
「――――ッッッ!!」
大きく痙攣し、長く尾を引いて稲葉を胴震いさせた。
太一は指を引き抜くと、濡れに濡れた指を口に含んで味わった。
欲望はとどまるところを知らない。
優しさや相手のことを慮ることよりも、ただただ本能に任せて稲葉姫子という女を嬲りたかった。
太一は立ち上がると、横たわっている稲葉を膝立ちにさせた。
稲葉の眼前は、先走りを垂らして濡れている性器が突きつけられる。

457 :
一瞬、こちらを見上げて、稲葉は意を得たというように舌を伸ばして先走りを舐めとった。
一物全体を隈なく、稲葉の舌が這っていく。
伏せられた目が、ちろちろと動く舌が、荒い息遣いが、太一を惑わしていく――。
太一は稲葉の頭を掴むと、小さく空いた口に自らのモノを捩じ込んだ。
「――ん、むうっ!?」
そしてそのまま、稲葉のことなどお構いなしに腰を打ち付ける。
「んっ、んぶっ、んむうううっ!!」
稲葉が太一の太ももを強く掴む。
息を求めて喘ぐ。
懇願するように首を振る。
それでも――八重樫太一の欲望は収まらない。
何回か腰を動かした後、太一が腰を引くと稲葉が盛大に噎せ返った。
「ごほっげほっ――ッおえっごほッ!」
嚥下できなかった唾液が、稲葉の口元や首元をべとべとに塗っている。
閉まりなく開けられた口で、浅く早く呼吸している。

458 :
太一は稲葉の髪を手で梳きながら、またしても性器を近づける。
稲葉は目を伏せて、舌を伸ばして太一を慰撫する。
自発的に一物を咥え込み、稲葉は舌と唇を使って全体を刺激する。
頭が前後に動いて、快感が昇りつめてくる。
太一は稲葉の頭の後頭部に手を添え、ゆるやかに頭を寄せる。
深く咥え込まれる感覚に、太一の膝がガクガクと震える。
強く、速く、深く太一は突き入れる。
そのたびに稲葉は噎せ、涎を垂らし、決の形相で耐え忍ぶ。
一物を引き抜くと、稲葉はその場にくずおれてげほげほと急き込んだ。
床には大量の唾液が落ち、二目とない様相を呈していた。
太一は稲葉の背後にまわり、その細っこい腰を掴んだ。
稲葉がのろのろと肩越しにこちらを振り返る。
眉尻が下がり、困惑を隠せないでいる。
太一は有無を言わさず、稲葉の膣に一物を宛がい、ゆっくりと沈めていった。

459 :
稲葉は砂をかむように、床に顔をくっつけたまま身を震わせた。
声にならない悲鳴が、振動になって太一に伝わる。
腕と腰で着ているブラウスが、左足に引っかかっている下着が、あられもなさを際立たせていた。
全て入ると、稲葉は大きく痙攣した。
太一はそろそろと腰を引き、ゆったりと打ち付ける。
「――ああッ!!」
稲葉は休む間もなく、喉を酷使している。
太一がリズムに乗ってきたとばかりに、腰をテンポよく動かしていく。
そのたびに、形を変えて稲葉は声を上げ、身を捩り、反射的に太一から逃れようとする。
太一はそれを力で押さえつけて、犯すように稲葉と重なっている。
稲葉の腕を掴んで、状態を仰け反らせる。
すると、今まで当たってないところに当たったのか、稲葉の震顫の質が変わったように思えた。

460 :
さっきまでは平行に突いていた腰を、僅かに上向かせ、天を衝くように突き上げてみる。
案の定、明らかに反応が異なっていた。
太一は胡坐をかくように地面に座り、稲葉の体ごと揺すって一物を刺激させる。
稲葉は首が据わっていないように、頭をふらふらと、太一の動くままに任せていた。
深く抱き込むように稲葉の肩に体重をかけてみると、大きく太ももが震えて口から声が漏れた。
絶頂に達したようだ。
太一は稲葉をこちらに向かせた。
稲葉の顔は涙に濡れていた。
火照った顔がみだりがわしくて、太一は口づけをした。
稲葉が太一に抱きつくように手を首に回し、脚はぐっと腰を捕らえた。
二人はそのまま絡み合うように体をゆすり、快感を貪っていく。
太一の欲望が背中から走り抜け、胴震いを起こさせる。
無意識のもっと奥で――抜かなければという強い自制が働く。

461 :
絶頂に達する寸前で、太一は突き飛ばすように稲葉から離れた。
そうでもしなければ、足と手で抱きつく稲葉から抜け出せなかったのだ。
床に放り出された稲葉に、獣の欲望が否応なく降り注がれる。
太一から迸った精液は、尋常な量ではなかった。
それは稲葉を顔から腹まで、夥しいほどに凄惨に汚していった。
己の欲望を吐き出しても、まだ太一は止まらない。
太一は震える脚を鼓舞しながら、稲葉の唇に汚れた一物を持っていく。
稲葉は半ば放心状態で、それを口に含む。
最初に比べると洗練された舌遣いで、僅かに垂れる精液をも掬い取っていく。
もう、戻れない。
二人は非日常と非現実の網にからめ捕られ、ばらばらに壊れていく。
稲葉が、口に僅かに入り込んだ太一の欲望を、嫌な顔せずごくりと嚥下した。

462 :
長くなってしまってすいません。
以上です。

463 :
下がりすぎ上げ

464 :
忍法帳が不安だけど投下。
だから僕は、Hが出来ない。
良介×キュール

465 :
「んっ?」
 良介がなかなか帰ってこずにイライラしていると、リサラが開いたノートに文字が
浮かび上がってきた。初歩の初歩の術だ。
「『もう時間も無いので邪魔の入らない家で良介さんと初体験を済ませます
  探さないでください』って、キュール……!」
 バン! と机に手を突いて立ち上がり、リサラは走り出した。
 あまりにも単純なひっかけだった。
「良介さん……お願いします」
「キュ、キュール」
 キュールのまだまだあどけない顔と、紅いグロスのかもし出す大人の雰囲気の
コントラストに感動した良介は、いつの間にか頭をかいていた手をキュールの
背中に回し、自分から抱き寄せていった。
「あっ……」
 声ともいえないような、か細い吐息。
 キュールの目には涙がたまっている。しかし良介はそれを見ても、さっきまで
のように心が痛んだりはしない。
 美菜を助けたいという気持ち。そして、将来望まぬ相手とする位なら、という
条件付ではあるが、良介を始めての相手に選んでくれた嬉しさ。
 良介には、今のキュールはすべてが美しく見えた。唇が触れる一歩手前まで
近づいて見ると、また違ったよさがある。紅潮したきめの細かい肌、可愛らしい
鼻の形、伏せられた目蓋から零れ落ちる涙、戸惑うように震える、紅い唇。
(キュールってこんなに可愛かったのか)
 すべての女の子は宝だと公言してはばからない良介だが、女の子の顔だけを見て、
こんなにも感動したのは初めてだった。
 吸い寄せられるように、キュールと唇を重ねる。
 むにゅ、と柔らかく受け止められた唇と唇が、確かな温かみを伝えてきた。
「んっ……」
 キュールは身体をこわばらせ、しかし身じろぎもせずに唇を押し付けてくる。
 その瞬間、黒く冷たい手が良介の中に伸びてくる感触があった。
 ――邪魔するな。
 意とでも言うべきか、魂の奥底から湧き上がる力をその手にぶつけると、確かな
手ごたえとともに嫌な気配は遠のいていった。
(キュールとファーストキスできてめちゃくちゃうれしい。嬉しいけど……キュール
が緊張したままじゃ、心から楽しめないよな)
 しおらしいキュールもそれはそれで非常に良い、とは思いつつ、無性にいつもの
ような憎まれ口をたたくキュールが恋しくなった。
 背に回していた手に力を込めて、キュールを抱き寄せる。四つんばいでキスして
いたキュールが、バランスを崩して体重を良介にかける姿勢になった。
「ん、ちょっと、良介さ、んむっ」
 突然の行動に驚いたキュールが、唇を離して上目遣いに良介の表情をうかがう。
良介の腰、まさに今膨らんでいるところにキュールがぺたんと女の子座りをした。
 昨夜の夜這いの姿勢の再現だ。今日のキュールは白のレースの下着に、なんと
ガーターベルトをしている。
「絶景……」
「もう、馬鹿なこと言わないでくださいまし」
 寝そべって再び感想を述べる良介に、顔を真っ赤にして目をそらしながらキュール
がつぶやいた。

466 :
 良介は身体を起こし、優しく、卵が割れないくらいにふんわりと、目の前の女の子
を抱き寄せる。
「あ、こういうの対面座位って言うんだよな」
「な、何のことだか、キュールにはさっぱりですわ」
 今度は自分から前に進んで、キュールと身体を密着させた。
 ふにゅん。
 と、唇とは別種の柔らかさをもった、制服越しのおっぱいの感触が返ってきた。
「あんっ」
「うおおおおっ……!」
 ほんの少しの力で、おっぱいが形を変える、その瞬間。キュールがあげたなまめか
しい声に、良介は震え上がった。
「キュ、キュール、今の声すっごい良かった。も、もう一回聞かせてくれないか?」
 言われたキュールは、さっき自分がどんな声を上げたかを自覚させられ、ついに
両手で覆って顔を伏せてしまった。
「ダ、ダメ……恥ずかしい……」
 普段の元気のよさが信じられないほどに、可憐な少女の仕草。
「か……かわいい……」
 今度は良介が涙を流す番だった。感動の涙を。
 顔を隠してしまったからキスは出来ないが、そんなことは些細な事だと思える。
 こんなに可愛い女の子が、自分の腕の中に居る。それだけで胸がいっぱいになる
程に、良介は幸せだった。
「キュール」
 精一杯の愛を込めて、名前を呼んでみる。ぴくりと肩が震えた。俯いたままのキュ
ールは、実はとても無防備でもある。何せ両手で自分の視界をさえぎっているから、
言ってみればソフト目隠しプレイ状態だ。
 顔と同様真っ赤になった可愛らしい耳に、良介はついばむようなキスをした。
「ひゃっ!?」
 驚いたキュールが手をどけて、顔を上げる。
「美少女の小さくて可愛い耳にキスできる日が来るなんて……感動だ……」
「きゃっ、んっ、くすぐった……」
 むずがるように良介の唇から逃れようとするキュールだが、その抵抗も形ばかり
だった。普段だったら神の力を使うまでも無く突き飛ばされているだろう。
 つまり、今の良介は形だけ嫌がる女の子とじゃれ付く権利を得ているのだ。
「はは、ごめんごめん」
 堪能したのでいたずらはここまでにしておく。
「もう、良介さんはこんな時くらい真面目になれませんの?」
 グロスを引いた大人な唇を尖らせて文句を言うキュールは、先ほどよりはいつもの
調子を取り戻せているように見えた。
「真面目だって。しおらしいキュールも最高に可愛いけど、やっぱ俺はいつもの
キュールと初体験したいからな」
「…………」
 ハッと目を見開いた後、キュールが無言で抱きついてくる。良介は何か言うべきか
迷ったが、やっぱり何も考え付かなかったので深く抱きしめあってキュールの髪の
匂いをかぐことにした。
 当たり前だがリサラと同じシャンプーのにおいがする。そしてなんだか甘い匂い。
こういうのをミルクのような、と言うのだろうか。
(別に牛乳っぽくはないけど。でもなんか落ち着くいい匂いだ……)
 キュールの緊張もほぐれてきたことだし、良介はついに制服の上着のすそから
そろそろと手を侵入させた。

467 :
 ぴくりと震えたが、キュールは良介の首に回した腕だけを残して、上半身を離す。
一応抱き合ってはいるがその気になれば胸も揉める体勢だ。
(キュ、キュールのOKサイン……! って口に出したら雰囲気壊れそうだな)
 さすがに良介も緊張してきて、手が震えないようにするので精一杯だった。すでに
下着がすべて取り払われているキュールの上半身は、全く頼りないほどに良介の手を
素通りさせていく。あと1センチで下乳に触れると言うところで、良介は確かにおっ
ぱいの放つ体温を感じた。
 これが、人生で初めてHなことをする合意の下に触れるおっぱいだ。
 感動とともに感触を脳裏に刻もうと、精密機械もかくやの滑らかな微速前進を開始
した。
 ふるん、という至高の感触。
 たゆん、までは行かない大きさ。
 ぷるん、とは行かない若さゆえの硬さ。
 しっとりと汗をかき、良介の両手に吸い付くように納まった二つの宝玉は、奇跡の
弾力でしっかりと存在を主張していた。ほんの少しずつ両手を上下させて感触を堪能
する。
「んっ……」
 思わずもれてしまった、というようなか細いキュールの声。
「大丈夫か? 俺、痛くしちゃってないか?」
「え、ええ……むしろ、優しすぎて、変な感じが……はぁん……」
 少しずつ、少しずつ、両手の振幅を大きくしていくと、キュールの口から悩ましげ
なため息が漏れた。表情からも力が抜けて、寝ぼけているようなとろんとした目をし
ている。ついに色っぽいを通り越してエロいの領域に入ってきたキュールの表情を、
良介はまじまじと見つめてしまった。
 もっともっと、キュールをとろけさせたい。
 《グラム》が乗り移ったかと思う位に強いその衝動が、表面に力となって現れない
ように必に押さえ込む。キュールに痛い思いをさせることだけは絶対に嫌だった。
 下から胸を持ち上げたり下ろしたりしている両手の親指の位置をそろそろとずらし
キュールのおっぱいの頂点を目指す。はりのあるおっぱいから不意に柔らかい部分に
触れ、ついに乳輪に指がかかったことを知る。さすがの良介といえど、そこで一瞬
指を止めてしまった。といっても臆したとかではなく、
(つ、ついに……女の子の、ち、ちく……に!)
 脳の血管が切れるかと思うような興奮とともに親指を5ミリずらすと、指先にくり
くりと気持ち良い感触が返ってきた。
「あっ、あああんっ!」
 胸全体を揺さぶるのをやめて、乳首に集中する。既に充血して硬くなっているのが
はっきりと分かった。痛くしないよう細心の注意を払って、いじると言うよりは表面
をなでるようにキュールの乳首をもてあそんでいく。
 リサラの乳首をいじった時の自分は配慮に欠けていたな、と良介がちらりと思った
その時。
 ギリ、と首筋に痛みが走った。何事かと思ったら、キュールが首に回した手で、
良介に爪を立てたらしい。
「他の人のこと、考えないでくださいまし……今は、キュールのことだけを……」
 乳首を弄られて気持ちよくなっているキュールの顔に、嫉妬と、すがるような好意
の色が混じる。良介は一瞬で頭の中からリサラを追い払うことに成功した。
「分かった。キュールのことだけ考える。キュールだけを見る」
 恥ずかしさのあまり、ぎゅ、ときつく目をつむったキュールに再度キスをする。
同時に今度こそ制服の上を脱がせて、上半身を裸にした。さっきまで良介の手でもん
でいたキュールの胸が目に飛び込んできた。

468 :
「ん……キュールの乳首、ぴんって立ってるな」
 ムードを大事にしようとしても所詮は良介、「感じている女の子の胸」を間近で
始めてみるこのシチュエーションに、どうしても目が吸い寄せられてしまった。
「だ、だって……良介さんの触り方が、やらしいからですわ」
 顔を真っ赤にしながらも、キュールは胸を隠そうとはしない。良介の首の後ろで両
手を握り、隠そうとするのに耐えていた。エッチな心に応えようとしてくれていた。
 何度目になるか分からない感激をかみ締めつつ、ならばと遠慮なく口を胸に持って
いく。キュールは良介の意図に気づいてびくんと大きく震えたが、上のほうを向いて
耐えることにしたようだった。
(っていうか、この体勢、む、胸が……視界いっぱいに広がってっ!)
 エッチなDVDでおなじみの乳首を吸うという行為が、いかに至福のものであるかを
行為の前から思い知る。満足してしまいそうな自分を奮い立たせて、震えるその胸に
むしゃぶりついた。
「あっ、ああああんっ!」
 れろれろと舌で乳首をこねくり回すと、今までとはまるで違う、熱くとろけた声を
出してキュールがのけぞった。
 良介の中の何かが切れた音がして、辛抱たまらんとばかりに吸っていないほうの
胸をもみしだく。手のひらの中心で乳首を転がしてやりながら、今度はきつく吸って
やった。
「ひぃんっ! りょ、りょうぅぁあああっ! ひゃぁああんっ!」
 舌でビンタするように乳首をはじきながら、もう一方でダイヤルを回すかのように
乳首を親指と人差し指の間でくりくりと転がす。
 柔らかい胸に顔をうずめているという幸せもさることながら、良介は今までに感じ
たことの無い種類の喜びを感じ始めていた。
(キュールが、俺の舌と指でこんなに乱れてくれてるなんて……)
 女の子を悦ばせる、という喜び。
 上下の歯の間に置いた乳首を、舌で優しくはじいて歯にぶつける。
「こんなっ、だめ、ひゃめえぇぇ!」
 一際大きい反応とともに、ぎゅっときつく抱きしめられたかと思ったらくたりと
キュールの身体から力が抜けてしまった。
 ちゅぽん、と名残惜しくも乳首から口を離すと、キュールは眠るように、夢見る
ように浅く目を開き、口からはよだれが一筋垂れている。
 これはどう見ても、
「イッ、ちゃった?」
 さっきから股間がむずむずしてしょうがない。キュールの痴態を鑑賞しただけで
発射してしまうというのはさすがに情けないので、気を張ってこらえる。
「はぁ……はぁ……」
 垂れたよだれにも気づかず、うっとりと遠くを見るキュールをもう少し眺めていた
かったが、よだれのがあごにかかりそうだったのでまずは舐め取った。
「きゃっ、あ、え? 良介さん、何を……」
「キュールのよだれ、ご馳走様でした」
 にらみながら、ドンと胸をたたかれる。普段ならともかく、イッた直後の女の子に
される仕打ちとしてはむしろご褒美だった。
(キュールの胸ってこんなに敏感だったのか)
 厳密にはまだ初体験ではないが、もうこれからはキュールのことを以前のようには
見れないだろうな、と良介は思った。しばらくは顔をあわせただけで前かがみになっ
てしまいそうだ。
 前かがみどころか外気に触れる前に暴発しそうなエクスかリバーを、キュールの
勝負下着にあてがう。生々しい女の子の体重を感じて、限界を超えていきり立ち
始めたそれを、ついにジッパーをおろしてゴソゴソと取り出した。

469 :
「〜〜〜〜!」
 キュールが声にならない悲鳴を上げて、真下のそれを見る。やってみて初めて
分かることだが、良介もかなり気恥ずかしかった。
「キュ、キュールも、その……」
 脱いで、という三文字が、テンパってしまってなかなか口に出来ない。まごまご
しているうちに真っ赤なままのキュールがそそくさと脱いでしまった。努めて冷静に
なろうとしているその表情を可愛いと思いつつも、髪と同じ色の柔らかそうな茂みに
目を奪われ、かあっと頭の奥が熱くなった。
 何より凄いのは、その茂みと良介のエクスカリバーがファーストコンタクトを果た
しているということだ。サラサラだがちくちくするその聖域の芝生を感じ、本気で
射精しかけた。
「キュール……あの、キュールの……そこ、舐めていいか?」
 勇気が足りずに名称をいえなかったものの、キュールはこくりと頷いてくれた。
ずっと首に絡み付いていた腕がはずされ、仰向けに倒れこむキュールの背中を良介が
支える。ついでにずっとしりもちをついていた良介も身体を起こし、今度はキュール
の前に良介が四つんばいになった。
 その眼前には、芝生と湖がある。
 そう、水をたたえた穴があった。
 自分の手で、口で濡れさせた美少女の性器という今世紀最大のファンタジーを眼前
にして、良介は自然に顔をそこへ近づけていった。むわっと蒸れた、ほのかに甘酸っ
ぱい匂いで頭がいっぱいになる。甘く感じるのはキュールの元の体臭で、酸っぱいの
は、まさにそこの匂いだった。
「良介さん、やっ、やっぱり、その、恥ずかしいので、無しに……」
「ふーっ。ふーっ。すぅーっ、はぁ、すぅーっ、はぁ」
「キャーッ! ちょっと何臭いを嗅いでますの! そんなの恥ずかしすぎますわ!
や、やっぱり、だめっ…ふぁあああんっ!
 だめ、だめぇ! あぁっ! んんぅ、ひあっ! やっ、そこ、クリ、はっ……
コリコリしちゃ、やめっひゃうぅうううんっ! ちゅーちゅーすうのも、らめ、
ひゃめぇええっ、はうぅんんっ、あなのなか、したでかきまわされたら、キュール、
もう、もうっ!」
 一心不乱に舐め続けた。気づけば口の周りはキュールの汁でベトベトになっており
顔を上げてキュールの表情をうかがってみると、可愛らしい舌を外に出してびくんび
くんと震えている。どうやらキュールはエロ漫画並みに感度がいいらしい。
「こ、こんにゃの、れっはい、おかひいれすわ……」
 ろれつが回らず身体も思うように動かせないのか、ひくひくと四肢を痙攣させなが
らキュールがつぶやいた。確かに、初めてこんな目にあったら戸惑いもするだろう。
 だが良介もさすがにキュールが落ち着くまでまっていられなかった。年下のくせに
エロ過ぎる娘と、一刻も早く繋がりたいという思いで頭がいっぱいだった。
 四つんばいから身を起こして、手足で2歩も這ってやれば、キュールのとろとろに
なった顔が真正面に来る。鑑賞もそこそこに、跳ねあがろうとするのを手で押さえて
キュールの一番大事な部分と良介のたぎりにたぎった雄の部分を触れ合わせた。
 くちゅ。
 本当にそんな音がして、ゾクゾクと背筋に快感が走る。今にも暴発してしまいそう
になるのを歯を食いしばって全力で耐えながら、必に入り口を探り当てた。
 思い切って下の方から探し始めたのが功を奏して、穴の部分にエクスカリバーの
切っ先が引っかかってくれた。
「キュール……行くぞ」
「…………良介、さん。優しくして、くださいまし」

470 :
 かすかな怯えの気配を、脚をさらに広げることで振り払ったキュールに、もはや
遠慮など出来るはずも無かった。鈴口だけが埋まっていた状態から、ぐぐっ、と
腰を押し出して熱くぬかるむ女の子の一番大切な宝物に、お互いに人生初めて手を
かける。ぷち、と何かがはじけるような感触とともに、ずるずると熱い肉の中に良介
は飲み込まれていった。
 射精した。
「あっ、ぐっ、はあぁ、ちょ、とま、とまらねー……」
 赤ちゃんのように、あるいは先ほど乳首を吸っていた良介のように、キュールの膣
がうごめいて精を搾り取る。あまりの快感に腰がガクガクと震え、射精が止まらない
ままにどんどん奥へ飲み込まれる。
 一番奥に届いて、まだ良介の射精は収まらなかった。もう考えることが出来ない程
の快感に、目の前の女の子に抱きついてすがりつくことしか出来ない。情けないな、
とちらりと思うがそれも一瞬で射精の快感にかき消され、精液で精液を洗い流す様な
激しい射精を、キュールの一番奥に放つためにエクスカリバーを根元まで埋め込み、
ぴったりとキュールに抱きつく。
 2分以上はそうしていただろうか、ようやく長すぎる射精が終って、しかしまだ萎
える気配さえ見せない聖剣が、柔らかい肉壁の感触を理解できるようになってきた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 荒い息がどちらのものなのか、まだ意識が朦朧としている良介には判別がつかない
が、キュールはボーっと天井を見つめながら、力なく微笑んでいる。うっとりと余韻
に浸っているかのようにも見えたが、良介にとってはどうでも良かった。キュールの
表情を見ただけで、またガチガチに硬くなってしまったからだ。
 遅ればせながら、良介が前後運動をしようと腰を引き始めた。引くごとにぷちゅ、
ぷちゅ、と肉ひだが名残惜しそうに離れていくせいで一度だけで射精しそうになった
が、さっきまで大量に出していたおかげか、半こすりで射精するのは避けられた。
なんとか亀頭だけが埋まっている状態まで戻し、今度は遠慮なく腰を前に進める。
 ばふっ、と拍手をしようとして失敗した時のような、肉と肉の打ちつけられる卑猥
な音を立てて、良介とキュールの恥骨がぶつかり合う。
「お゛ほぉぉおおっ!」
 キュールが奇声を上げた。たっぷりと3秒は初ピストンの感触に浸ってから、ハッ
と我に返って、信じられない、と言う風に首を振る。
「う、嘘ですわ……キュールが、あんな、声で……」
 酷く混乱しているのか、目尻からは既に一筋の涙が溢れていた。
(こ、これは……!!)
 エロい。
 かわいい。
 いじめたい。
 啼かせたい。
 突きまくりたい!
 エクスカリバーの先端に、再び激しい力が宿る。
「キュール、ごめんもう我慢できない。もっと俺にエロいキュールを見せてくれ!」
 今度は素早く腰を引き、亀頭をこする膣の快感をもろに食らって、良介はまた射精
した。だが既に思い切り中に射精しているのに今更気にすることでもない。構わず、
射精しながら動き続ける。
 抜き、挿し、抜き、挿し、抜き、挿し。
 今日まで童貞だった良介に、テクニックも何もあったものではないが、とにかく
キュールの中のコリコリした部分を探して、そこをこするように何度も動き続けた。
「お゛、あ゛、あ゛、あ゛っ、ひぃ、ぐっ、ほぉぉっ、ん゛ん゛ん゛ん゛ーー!」

471 :
 抜き差しするうちに、どんどん水音が粘っこいものになっていく。一突きごとに
良介の精液があふれ出し、マットの上に水溜りを作っていた。キュールの身体からは
完全に力が抜けてしまって、仰向けになってカエルのように手足をぺたんとマットに
くっつけるような体勢で、良介のピストン運動を受け入れている。
 キュールの表情は先ほどまでのとろんとしたものではなく、眉根を寄せて、歯を
食いしばって、激しい快楽を受け入れていた。桂井と言うよりはフクダーダだな、
とエロ漫画鑑賞家たる良介がキュールが聞いたら殴ってくること間違いなしの感想を
思っていると、膣のうごめきがさらに激しくなった。
「ん゛ーーーー! ん゛ぅぅぅぅぅう!」
 歯を食いしばって叫んでいてもどこと無く可愛らしいのは、キュールに対するひい
き目だろうか、と妙に冷静に考えつつ、何度目か分からないキュールの絶頂にあわせ
一番奥でまた射精した。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 終ったあとは気まずい、と言う話は純愛系エロ漫画の中ではよく見るが、良介は
そんなでも無いかな、と思っていた。
 と言うのも気まずいと思える余裕も無く、キュールを腕枕して寝そべっているだけ
でなんだかとても幸せで、今が何時なのか、とかここがどこなのか、という事さえも
忘れてしまいそうなほどだ。結局脱がなかった制服が肌に張り付いて気持ち悪いが、
腕にかかるキュールの頭の重みの心地よさで帳消しだ。
「……はぁ。もう、良介さんったら酷いですわ」
「えっ? な、なにが」
「なにが、じゃありませんわ。キュールにだって分かりますわ、その……こんなに
注がれたら、すぐ子供が出来てしまうということくらい」
「うっ」
「……ま、分かっていてキュールのほうから誘ったのだから、それ自体は仕方ないに
しても。……もしも、できちゃってたら」
「…………責任、とるよ」
「……! なっ、なに、を」
「責任取る。どこまで出来るかわからないけど。その時は、キュールを俺のお嫁さん
にして、キュールの傍から離れない。一生支える」
 ばっ、と突然キュールが身を起こし、いそいそと服を着始める。
「あっ、あれっ、どうした、キュール。そんなに急いで」
「良介さんの世迷言に付き合ってたらお姉様が帰ってきてしまいますの。それとも
良介さんはこの場面を見られたいんですの?」
「い、いや、でも……」
 あっという間に着衣を整えて、見た目だけは普通になった。
「ホラ早く撤収しますわよ。キュールはもう自分の教室に戻りますから、それじゃ」
 やけに早口で、しかも鼻にかかった声でそういうと、キュールは体育倉庫から出て
行ってしまう。なんだか展開についていけずに、良介も前を仕舞って外に向かって
歩き出した。
 と、外に出て行ったはずのキュールが入り口から顔を覗かせる。
 満面の笑みで、
「さ、一緒に行きましょう良介さん! ……責任、取ってもらいますからね」
 逆光になる良介からは分からない、少し赤くなった目をして。

472 :
終了。フゥゥーー…… 初めて……じゃないが……
忍法帳下で投稿しちまったァ〜〜〜〜〜♪
でも想像してたより、なんて事はないな。
まあそれはともかくキュールちゃんペロペロ
挿絵の枚数とクオリティはさすがの桂井よしあきなのでぜひ買ってみてください。

473 :
「春埼――君が隠し事をしているのはわかるよ?」
今まさに捕食される小鹿のように震える春埼を
ベッドに横たわらせながらケイは春埼に、そう声をかけた。
「はい、わかっています」
ケイに話せない様々な感情を飲み込んで、春埼はケイにそう答える。
柔らかな拒絶。
しかし、それでも春埼はケイをその身に受け入れようとした。
ケイに求められたのならば、けして断らない。そう決めた。
春埼にとっては、未来視をもつ恋敵・相麻菫に、
何度となく邪魔されたケイとの初めての夜なのだから――。
おずおずと、震える唇が触れ合い。
次第に唾液を交わすような激しい口づけへと移っていく。
その頃には、理性など役にたたないモノに成り果てていた。


「――…んっ」
ビュクビュクと、ケイのペニスが痙攣する。
桜色に美しく上気した春埼のナカに、ケイは精液を送りこむ。
春埼の初花を手折り。
ケイは避妊を拒み、半ば恣意的に中出しをして、
M字に開かせた春埼の白い脚の中心の性器から、自分の性器をズルリと引き抜いた。
白く温い体液が春埼の尻からポタポタとシーツに零れ落ちる。
それを確認して、初めての行為に恍惚とした心ここに有らずな体の春埼に
ゆっくりと、ケイは顔を近づける。
その耳元で――囁いた。
「――春埼、リセットだ」



474 :

「――春埼、リセットだ」



次の瞬間にはケイは、ケイが春埼を初めてベッドに誘う前のセーブ地点に戻った。
いつもの喫茶店のテーブル。
バニラアイスと、まだ熱いコーヒーを手に、向かいあって座っている。
記憶を思い出して、ケイは何事もなかったかのようにコーヒーをテーブルに置き、
かわりにバニラアイスのスプーンを手にした。
スプーンひとすくいの冷たいアイスは、ケイの思考を冷やして、すぐに舌の上で溶けて消えた。
何も知らず、まだ無垢で純潔のままの春埼は、
綺麗なガラス玉のような瞳でケイを見る。
ごく自然に、かつ事務的に、現在の時間を述べる――。
ほんの一瞬前まで、ケイに抱かれて健気な痴態を見せていたとは思えない、
絶対的なまでの無垢さと清純さをたたえていた。
春埼の無垢。純潔。清らかさ。
それらを、ケイは失われることが惜しく思っている。
処女の春埼を。
絶対的に清らかな存在を。
ケイは満足するまで。納得するまで。或いは、飽きるまで。
大事に取っておきたいと思う。
そうして。初めての夜は、幾度も。
繰り返し、繰り返し、飽くことなく繰り返えされる。
春埼はその記憶を保たずとも、ケイは既に春埼の体と、その声と、その痴態のすべてを熟知している。
心も体も無垢なまま、春埼はケイの情人も同然だった。

春埼――僕は、君のことを誰よりよくわかっているつもりだよ?

【END】

475 :
>>472 投下がかぶってしまった。
悪気はないんだ。すまない。

476 :
なかなか趣味がよろしいですなー

477 :
さくら荘のペットな彼女とかマテリアルゴーストのって探してるのだが既出でない?

478 :
保管庫には無いみたい。

479 :
>>475
GJ
設定を上手くつかっててかなりよかった

480 :
雨の日のアイリス読んだんだけど、検査のシーンヤバい。短いけどエロい。

481 :
GJ!

482 :
どうも。このスレのカキコは初めてになります。
ここって、1に反せず、かつ2〜6に挙がってないラノベのエロパロなら、なんでもOKなんですかね?
すごくマイナーですが、「魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢を見る」のセレ×ソル(て言うか瑠奈×此菜)の百合を書いてみようかと思うのですが。
やっぱり、
 「お互いに初めて同士を奪い合い」、
 「決戦後に和解した好敵手」で、 かつ
 「クラスメイトになる前から運命の出会いをしていた」
なんてふたりは、チュッチュッラヴュラヴュするのが運命だと思うんだ。

483 :
>>482
その通りなんですが、マイナーだとそのぶん元ネタ判らないので反応薄い、ということも。
未読の人にもわかるよう、キャラの容姿とか関係なんかの記述もあったほうがいいかもです。
ハードル高めですが頑張れー。

484 :
>483
ありがとうございます。巧く出来てる自信はありませんが、とりあえず書き出してみました。
-------------------------------------------------------------------------
ファミ通文庫「魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢を見る」二次創作
『黒白の夜想曲』(前編)
 それは、奇しくも「逢魔が刻」とも呼ばれる時間帯。
 繁華街から住宅街へと街並みが移り変わる、ちょうどその境目辺りにある寂れた雑居ビル。テナントの半分近くが放棄されたそのビルの屋上に、豹頭の異形が胸を押さえ、荒い息をつきながら立っていた。
 「なぜだ!? 貴様、魔に属する者でありながら、我に──この地獄の大総裁たるオセに、何ゆえに刃を向ける?」
 異形の者──悪魔オセが憎々しげな視線を向ける先には、ひとりの少女が佇んでいた。
 年の頃は16、7歳というところだろうか。銀色の長い髪と真紅の瞳が印象的な美少女だ。その身にまとっているのは、ゴスロリ──いわゆる黒ゴス系をベースにふんだんに赤いフリルやリボンで飾られた装飾過多なミニドレスだが、少女の可憐な風貌にはよく似合っていた。
 ただ、右手に神の得物のような禍々しい黒い刃の鎌を持っているのが不似合いなようであり……その癖、まるで月影が実体化したような少女の妖しい雰囲気には、この上なくしっくりくるようにも思える。
 「お生憎様。あたしは、魔族じゃなくて人間──あんたらが言うところの霊族よ」
 「人間、だと? 脆弱な霊族の分際で、この大総裁オセに……」
 「そのお偉い大総裁サマなら、勝手にこの世界"霊界"に来ることがルール違反だってことは百も承知してるはずよね。不本意だけど、この世界に侵入して来る魔族と神族の処罰……って言うか、処刑を任されてるのよ──あたし"達"」
 少女の台詞が終わるのとほぼ同時に、豹頭人身の悪魔は背後から棒状の何かに貫かれる。
 「ガ、ハッ! こ、この力は……神族の……」
 「そうですね。神族の力の籠った"ゲイアサイル"で傷つけられては、あなた方魔族にはさぞかしお辛いでしょう」
 見れば、いつの間にかオセの背後には光輝く棒、いや槍と思しきその武器を手にした少女が立っていた。
 こちらの少女も、また非常に美しかった。白いドレスと波打つ金色の髪、碧い瞳といった、黒衣の少女とは対照的な色彩と清廉な空気をまといつつ、その一方でどこか彼女と通じる気配を感じさせる。
 強引に身をよじり、白の少女の持つ槍を己が体を引き離したオセだったが、既にその身を支える気力も尽きたのか、ガクリと床に片膝を突く。
 「魔族と言えど、苦しめるのは本意ではありませんし」
 「そうね、ちゃっちゃとっちゃお、ソルインティ」
 「ええ、わかりましたわ、セレンディアナ」
 ふたりの少女が呼び合うその名を耳にして、オセは猫を思わせるその琥珀色の目を大きく見開いた。

485 :
 「ば、馬鹿な! それでは貴様らが、あの「救聖皓輝」と「慟哭屍……」
 言い終る前に、黒衣の少女の鎌が悪魔の豹頭を縦に両断する。
 「──悪いけど、その呼び名、あたしキライなの」
 「あらあら……」
 いきなり不機嫌になった黒衣の少女セレンディアナの様子にクスクス笑いながら、白衣の少女ソルインティもキッチリ残った悪魔の身体を眩い光で焼き尽くす。
 「ふぅ……これでお仕事完了、ですわね」
 「ええ。ナイスタイミングだったわ、ソル」
 セレンディアナの称賛に、頬を染めるソルインティ。
 「いいえ、それもセレンが巧みな話術でオセの気を引いて下さればこそ、ですわ」
 甘えるように相方の少女の胸に身を寄せるソルインティを、セレンディアナはごく自然な仕草で抱きとめつつ、その金色の髪を指先で梳る。
 優しい手つきで髪を梳かれる感覚にうっとりしながら、目を潤ませたソルインティは、想い人の耳元で囁いた。
 「あの……今晩はこのままウチにいらっしゃいませんか? 今日は両親は留守にしていますので……」
 「ん、わかった。お邪魔するわ」
 一見、ごく平静にそう答えつつ、セレンディアナもまた恋人の耳元に唇を寄せる。
 「──久しぶりに朝まで可愛がってあげるから」
 ふたりの少女の顔が赤く染まっていたのは沈みかけた夕陽の残照に照らされたからだけではないだろう。
 * * * 
 あたし──望月瑠奈こと「魔法少女セレンディアナ」と、クラスメイトにして(色んな意味で)ライバルでもあった陽守此菜こと「魔法少女ソルインティ」が、どこからどう見ても百合な雰囲気漂うカップルになってるのは……まぁ、「色々あったから」としか言いようがない。
 最大のキッカケは、魔界からオロが帰って来て3日程経った頃、あたしが憧れの機織先輩に、きっぱりすっぱりフラレたから、かしら。
 ──まぁ、確かに、「町中で魔法少女、それも主人公のライバルっぽい黒い方のコスプレしてるうえに、ガチレズだという噂まである後輩の少女」と付き合おうと思う男は少数派だろう。
 噂には多分に誤解が混じってはいるのだが、人間は風評と言うものを無視できない生き物だ。先輩が引いてしまうのも無理はないし、責める気はない。
 とは言え、中学時代からの片思いの相手に、こうもアッサリ振られると、元気が取り柄のあたしでも、さすがに少なからず落ち込む。
 そして、そんなメランコリック一直線のあたしを励まし、支えてくれたのが、誰あろう、恋敵であり魔法少女としても敵対関係にあったはずの陽守だったってワケ。
 いや、実はその少し前──ブーネ戦のダメージから立ち直って学校に復帰したあたりから、
陽守の雰囲気が随分変わってたんだけどね。
 あたしと陽守は、以前はお互い本来顔を合わせるとツンケンする犬猿の仲とも言える関係だったはずなんだけど、互いに「魔法少女」という秘密を共有しているうえ、ブーネの陰謀に一致団結して立ち向かったせいか、何だか「仲間意識」みたいなものが芽生えて来たのよね。

486 :
 ……わかってるわよ。単純な仲間意識(それ)だけじゃないってことは。
 その時点では「あたしと陽守がデキてる」という噂は、根も葉もない(と言いきれないのがまた微妙だけど)デマだったんだけど、少なくとも陽守の方は、その頃からあたしを随分と意識するようになってたみたい──恋愛的な意味で。
 あたし? あたしは……まぁ、その、素直になった陽守のことは予想以上に好印象だったし、恥ずかしそうな様子なんかは正直可愛いと思ったのも事実、かな。
 し、仕方ないでしょ! 事件の最中は色々テンパってたけど、改めて思い返してみると……。
 * * * 
 「セレンディアナッ!!」
 横殴りの衝撃を受けて、あたしは彼女ともつれ合うように数メートルも転がった。
 「大丈夫ですか、セレンディアナ」
 彼女──ソルインティが、身体を起こしながら、心配そうにあたしの目を覗き込んでくる。
 「う、うん……ありがと」
 じくり、と、ソルインディの背中に回した手に、熱く滑る感触。
 ハッとしたあたしが何かを言うより早く、ソルインティは立ち上がる。
 「かすり傷です。それより、しっかりなさって下さい」
 …………
 ソルインティが身を隠すコンテナの隣りに、あたしも駆け込む。
 「セレンディアナ……?」
 きょとんとこちらを見返して来る彼女を、あたしは強く抱き寄せる。
 「え……!?」
 「──ごめん、我慢してね」
 彼女が聞き返す暇を与えず、あたしは詰め寄るように顔を近づけて──唇を、奪った。

487 :
 ソルインティは、一瞬驚きに目を見開いたものの、すぐにその瞳は焦点を失い、とろんと瞼が落ちてくる。
 チュッ……と湿っぽい音を立てて唇が離れると、あたしの唇から彼女の半開きの口へと、細い唾液の糸が垂れて光る。
 あたしはそのまま唇を首筋に這わせ……一気に歯を突き立てた!
 途端に彼女の身体がビクンと跳ね、柔らかな場所貫かれる痛みに呻きを漏らす。
 「っ!? せ、セレン、痛……! やっ……はぁ、ふぅ……ん……」
 微かに声を上げて抵抗していたソルインティの身体から、みるみるうちに力が抜けていく。
 しばらくして、あたしのなすがままなになった彼女からあたしは唇を離し、口の周囲の血を拭う。
 彼女の腰に回していた手を緩め、やさしくその身体を床へと横たえる。
 口腔内に広がる生命の味と満足感。恍惚と悦楽が、あたしの脳を痺れさせ、子宮を疼かせていた。
 …………
 「ソルインティ、大丈夫?」
 あたしは駆け寄り、彼女の元に屈み込みながら聞いてみた。
 彼女は緩慢な動きでこちらを向くけど、返事はない。
 まだ、ダメージが残っているのかと思ったけど、そういうわけじゃないみたい。
 何だかもぢもぢしているソルインティ。首を押さえる指の隙間からは、まだ止まっていない血が流れ、彼女の純白の衣を染めている。
 あたしは熱に浮かされているような彼女の潤んだ瞳を覗き込みながら、自分の心臓が早鐘のように激しい鼓動を刻んでいるのを感じた。
 …………
 「ソルインティも修復が必要だろう。此菜、ステッキを」
 ミサキの言葉に、陽守は弱々しく頷くと手の中のそれをミサキに返す。
 それを受け取ったミサキは、そっと陽守の肩を押した。彼女は、眉を落としミサキを仰ぎみると──やがて振り切るように目を伏せ、あたしが差し伸べた手に向かって足を踏み出す。
 そして、あたしの手を取ると、そのままあたしの胸に額をぶつけるように飛び込んできた。誰にもその泣き顔を見られたくないと言わんばかりに。
 あたしは、胸をキュンと締めつけられるような感覚に襲われながら、黙って彼女の頭を撫でてあげるのだった。
 …………

488 :
 「痛っ……!」
 陽守は顔をしかめて、右手の指を見ている。
 「どうしたの?」
 「いえ、指を引っかけて切ってしまったみたいで……」
 「え!? ちょっと見せてみなさい」
 「あ、いえ……」
 彼女の声を無視して、あたしは引ったくるように右腕を掴んで引っ張る。
 金具か何かのせいだろうか。大怪我ではないけど、結構深く切れてしまったらしい。血が溢れて珠になり、見る見るうちに赤い流れとなって滴り落ちる。
 あたしは陽守の指に唇を近づけ、傷口にそっと吸いついた。
 「っ……る、瑠奈さ……」
 「いいから。ほら、こっちにも垂れてる。制服についちゃうわよ」
 手の甲を伝って袖口まで流れている血の雫を舌で舐め取る。
 くすぐったそうに吐息を漏らした後、彼女はあたしの頬にもう一方の手を優しく当てる。
 そのままの姿勢であたし達はしばし見つめ合った。
 あの夜の記憶が──陽守の柔らかな唇の感触が脳裏に甦る。
 * * * 
 「うぼぁーーーー!」と思わず脳内で奇声を発してしまう。
 こうやってよく考えてみたら、あたし、此菜=ソルインティとフラグ立て過ぎだ。
 失恋の事がなくても、あたしと此菜はおそらく遠からず今みたいな関係になってたんじゃないだろうか。
 「ま、まぁ、いまさらよね」
 それに、あたしとしても今のふたりの関係に不満があるわけじゃないのだ。

489 :
 教室であたし達の噂がヒソヒソ囁かれている時、毅然とした態度で「ええ、その通りです。私と瑠奈さんは恋人同士ですけど、それが何か?」と此菜が宣言してくれた時は、恥ずかしいのと同じくらい嬉しかったし。
 不思議なもので、あたし達が「関係」を公に認めると、意外な程悪い噂は聞こえなくなった。
 どうやら「魔法少女とそのライバルが、一期の途中ないし終盤で和解し、以後親友になるのがお約束」──という噂が流れたみたい。そう言えば「天元少女スパイラルななな」とか「フレッシュ! プラナリキュア」とかでも、そんな流れだったっけ。
 「もっとも、あたしと此菜は親友と言うより恋人なんだけど」
 「? 何かおっしゃいました?」
 あたしの独り言に、此菜が振り返る。
 「あ、ううん。なんでもないわよ」
 たぶんちょっと締まりのない笑みを浮かべていたであろう顔を、あたしは慌てて引き締める。
 「じゃあ、お邪魔しまーす!」
 此菜に招き入れられて、あたしはちょっとした豪邸である陽守家に足を踏み入れた。
 今夜は、久しぶりに彼女と共に過ごせる夜と言うことで、自分でも少なからずワクワクしているのがわかる。
 いやいや、焦るなあたし。思春期の男子中学生じゃあるまいし。
 そう思いつつも、自然と視線が此菜の華奢なうなじに引き付けられてしまうのは……うん、恋人なんだもん、仕方ないわよね。
 それもこれも、こんなに魅力的な此菜が悪いッ!
 「きゃっ! る、瑠奈、さん……」
 あたしは辛抱しきれずに、背後から此菜の身体を抱きしめてしまうのだった。
-後編につづく-
────────────
#以上で、状況説明パート終わり、後編はHパートから始まる予定です。

490 :
本屋で「魔ママ魔」の表紙見て、ジャケ買いしてしまった俺、参上!
↑のSSをフォローしとくと、原作の概要は↓こんな感じ。
「悪魔オロに騙されて強引に魔族側の魔法少女・セレンディアナにされてしまった女子高生、瑠奈。ブツブツ言いながらも、最近、人間界(この話では霊界と呼ぶ)で多発している「連続魔族害事件」の謎を追う。
 事件の犯人が神族側の魔法少女・ソルインティだと判明するが、しかし、彼女達の後ろで暗躍する存在が……」
 てなカンジかな。
自分も文中の随所に混じるエロユリ展開にwktkしてたクチなので、後編のエロに期待したい。

491 :
おー、なかなか雰囲気いいですな。
原作読んでないので後編までに買っておこう。

492 :
あげ

493 :
#続きをがんばって書いてみました。
『黒白の夜想曲』(後編) 
 あたしが初めて此菜と「そういう関係」になったのは、奇しくも初めてふたりで組んで「仕事」をこなした日の夜のことだった。
 「仕事」と言っても、アルバイトとかパートとか家事手伝いの類いではない。
 あたしたち人間の世界──霊界(この呼び方は、いつになっても慣れないのよね)に、不法侵入してきた魔族や神族に退去勧告をして、それに従わない相手を「す」こと。
 まったく……どこの世界に、そんな物騒な魔法少女がいるって言うのよ!
 とは言え、実のところ此菜──ソルインティはあたしと出会う以前に数体の魔族を葬ってるし、あたしだって、初めて幻身した時に白狼を消し炭にして以来、赤毛男やガブリエル、さらにはブーネに至るまでこの手にかけているのだ。
 だから、いまさら「魔族/神族と戦ってす」ことに対して怖気づいた……というんじゃないと思う。そりゃあ、花も恥じらう乙女としては、切った張っただの、すされるだのの物騒な単語とは極力無縁でいたいけど、こればっかりは仕方ない。
 あたしたち──セレンディアナとソルインティは、「それ」を選んだのだから。
 オロから遅れること5日目にして、ソルインティのパートナーたる神族のミサキが、此菜のところへ戻って来た。それ自体は別にどーでもいい。
 けど……。
 あたしたちは、その時、決断を迫られたのだ。
 ひとつは、これまで通り、セレンディアナが神族を、ソルインティが魔族を、それぞれ狩り続けるというもの。
 この場合、もしふたりが出会ったときは、敵同士として(政治的な判断から、相手をさないよう手加減することが条件とは言え)戦うことになる。
 いくら八百長の出来試合だとは言え、あたしも此菜も、友達──ううん、「大切な人」と戦うことは真っ平御免だった。
 だから、必然的に選べるのは、もうひとつの方の道。
 魔界と神界の上層部から任命された特使として、霊界に侵入する神族と魔族を倒すこと。
 やってる事自体はさして変わらなくても、ふたり共に戦うことで負担が軽くなるし、何より互いに刃を向けなくていいというのは、精神的に格段に楽だ。
 欲を言うなら、そもそも魔法少女自体を辞退(シャレじゃないわよ!)させて欲しかったけど……それは、まぁ、無理みたいだったし。
 それに……2人組で黒白の魔法少女だなんて、「プラナリキュア」の第1期とか、「スパイラルななな」の第2期みたいで、ちょっとイイかも、なんて思っちゃったことは、ここだけの内緒だ。

494 :
 で、ふたり揃っての初出動のあと、多少は戦いに慣れたとは言えいかんせん実戦経験の少ないあたしを気遣って、此菜がウチに来て泊ってくれることになったのだ。
 ──まぁ、それは単なる口実で、本当は一緒にいたかっただけって線も否定できないけど。
 だって、晩御飯とお風呂(残念ながら、別々に入った)のあと、あたしの部屋でおしゃべりしてる時も、ベッドに並んで腰かけてピトッとあたしにくっついてくるし、あたしが肩を抱いても全然抵抗しない(むしろ嬉しそうだ)し……。
 あたしはあたしで、初めての「任務」が終わって緊張が解けた反動か、なんだかすごくエッチな気分になっていた。
 そんな状態で、こんな間近に美味しそうな此菜の体温を感じたら、我慢できるはずないじゃない?
 だから、そのまま彼女のこと、抱きしめちゃったの(テヘッ♪)
「その、私、なにぶん初めてですから……」
「大丈夫、優しくするわ」
あたしは唇をそっと此菜の額に押し当て、そして離す。
 実のところ、あたしだって異性はもとより同性とだって「そういうコト」をするのは初めてなのだ……一応、兄のコレクションで「予習」はしてきたけど。
 じっと此菜の顔を眺めていると、此菜がねだるように目を開いた。
 「ん……」
 此菜の唇が、おずおずとあたしの唇に押し付けられる。
 一度だけ重ねたことのあるそれは、柔らかくて暖かく、そしいて優しい感触だった。
 ──ん……ちゅ……
 此菜の唇がぎこちなくあたしの唇をついばむ。
 あたしは、自分から舌を差し入れた。
 「ん! あむ………んんぁ♪」
 此菜が、戸惑うような、それでいて嬉しそうな呻きをあげる。
 (かわいい♪)
 あたしは、逃げる此菜の舌を追いかけ、自分の舌を絡めた。
 舌を愛撫していると、だんだん此菜の声が甘く蕩けてきた。
 「ん……んく、んんっ!」
 溢れてくる此菜の唾液を音を立ててすする。
 それが恥ずかしいのか、此菜が微かに身を震わせ、顔を背ける。
 「うふふ……こ〜ろな♪」

495 :
 ──チュッ!
 プニプニした柔らかい頬に、ついばむような優しいバードキスを落とす。それだけで、此菜の顔に嬉しそうに一層赤く染まるのがわかった。
 (ああ、此菜……喜んでくれてるんだ)
 好きな人の喜悦を確認しただけで、ゾクゾクするような快感が、あたしの背筋を駆け抜けた。
 あたしは、此菜と深く唇を重ねながら、自分の唾液を彼女に飲ませる。
 「る、瑠奈さ……んんぁ……あぁ」
 それだけで、此菜はまるで酔ったようなポーッとした瞳であたしの顔を見つめている。
 「あたしのキス、どう?」
 「その……よく、わかりません。あ! も、もちろん嫌というわけではないんです。むしろ、どちらかって言うと、その……」
 自分が何を言いかけていたのか悟った此菜は、あわわと口を閉じる。
 (ああ、なんて可愛いんだろう……)
 もう、あたしは自分の気持ちを偽ることはできそうになかった。
 「此菜……大好きよ」
 そう、あたしが耳元で囁くと、此菜の顔はこれまで見た中でも一番の笑顔になった。
 「あ……ハイッ! 私もです」
 
 三度唇を重ねた後、あたしは此菜をそのまま自分のベッドに押し倒した。
 「ちょ……いきなりですの?」
 此菜に貸したピンクのパジャマを手早く脱がせる。此菜が恥じらっているうちに、あたしも自分の部屋着を脱ぎ、互いに下着だけになっていた。
 「せ、せめて、スリップくらいは……」
 「うふふ、ダーメ。不許可よ」
 不思議だ。クラスメイトなんだから、これまでも体育の着替えの時なんかに下着姿くらい見たことはある。
 それなのに、場所と状況が違うだけで、どうしてこんなにドキドキするんだろう。
 「も、もういいでしょう……そんなに見ないでください」
 「あら、いいじゃない。女同士なんだし♪」
 じっくりと、此菜の下着姿を観察する。
 「でもぉ……」
 此菜の抗議を封じるように、あたしは此菜の口内を舌で蹂躙する。
激しく舌を絡めながら、あたしの左手の指が此菜の背中を上から下へゆっくりと滑り、右手は慎ましやかな曲線を描く左胸を下着越しに包み込む。
 僅かに掌に力を入れると、 此菜は短く声を上げ、口を開いたまま切なげに喘いだ。

496 :
「あぁぁ…や……め…てっ……ふぁっ!」
しばらくして、あたしは口を離すと、そのまま此菜の滑らかな頬をなぞり愛らしい耳たぶに口付けた。
 此菜は僅かに身をよじって悶えるが、構わずあたしは熱い息を耳に吹きつけ、舌先で耳のくぼみをなぞっていく。
「はぁ……はぁ……瑠…なぁぁあぁぁっ!!」
此菜は快感を堪えるように身を捩り、小さく声をあげている。その様子に昂ぶる心を押さえつつ、彼女が身を捩って背中を見せたのに乗じて、あたしは責める先を耳朶から首筋、そして背中へとゆっくり移行していった。
 ──ちゅぷ……ん……ちゅ、ちゅっ……
あたしの唇が、舌先が、指が、此菜の肌に触れる。その度に、此菜は恥ずかしさ(そして多分気持ち良さ)から声を上げまいとしてシーツを噛み、身を固くしている。
 「んんっ……」
 (あーあ、我慢は身体に毒だと思うけど……)
 だって、我慢すればするほど、逆に快感をより意識することになるのだから。
 その証拠に、程なく此菜の身体は小刻みに痙攣し、愛らしい朱唇からすすり泣くような声が漏れてしまう。
ひとしきり背中を責めた後、息を荒げてグッタリしている此菜を仰向かせると、あたしは再び首筋に唇を這わせた。甘い吐息が此菜の口から漏れる。あたしはゆっくりと唇を首筋から鎖骨へ、そして可憐な胸のふくらみへと這わせていった。
 「じゃ、ブラ取るね?」
 「ちょ、ちょっと待って下さい。あ、あの……私、そんなにスタイルが良くないので……」
 確かに、基本的に目と髪の色が違うだけのあたしとセレンディアナとは違って、此菜はソルインティの時に比べるとひと回り小柄で幼い体つきをしている。
 でも……わかってないなぁ。だからって、あたしがそんな此菜のことを嫌いになるわけがないじゃない。むしろ、そんな此菜が可愛くてたまらないのに。
 あたしは、此菜に馬乗りになったまま、器用に片手でホックを外して、彼女のブラジャーを剥ぎ取った。
 「わぁ…やっぱり、此菜の肌って白くて綺麗。それに、おっぱいの触り心地もよさそう♪」
 思わず呟きを漏らしながら、両手で優しく壊れ物を扱うかの様に此菜の胸に触れる。
 「あ、あン…いきなり……あっ……」
 此菜の胸を揉みしだくうちに、少しずつマシュマロみたいなふわふわした様なその感触の虜になる。
 掌だけでは飽き足らなくなったあたしは、やがて無意識の内に乳首を口に含んで、赤ちゃんみたいに吸ってみたり舌先で転がしてみた。

497 :
 「ぁ…はぁ………ぅ…んぅ……る…瑠奈ぁ〜………」
 十二分に感じていながらも、此菜は僅かに抵抗の素振りを見せる。
 けど、あたしのツボを心得た愛撫と馬乗りになった姿勢のせいで、思う様に力が入らないらしく、次第にあたしのなすがままの状態に陥っていく。
 「んむ……ちゅ………ん……ふふっ。此菜かわい♪」
 徐々に隠さなくなった此菜の恍惚の表情は、あたしを大いに満足させてくれる。
 「コッチも……ね?」
 此菜の身体を撫でる様に右手を滑らせ、ショーツの中へと忍ばせる。
 「はぁん! そ…そこは……ああっ…!!」
 「わぁ、もうびちょびちょだよ? 此菜のココ♪」
 ほんの少し触れてみただけで、ヌチュリといやらしい水音が聞こえてくる。その音を聞いた此菜の顔は羞恥心に染まり、あたしから視線を背けた。
 「る……瑠奈さんが……あんな風にスるからですっ!」
 怒ってないクセに怒ったようなツンデレ台詞を吐く此菜。あ、なんか「ツンデレ萌え〜」とか言ってる兄の気持ちがわかっちゃったかも。
 「ちゃんとあたしで感じてくれたんだ。うれしいよ」
 ソッと耳元で囁くと、カーッと耳まで真っ赤になる此菜。
 「私も……ほら……」
 あたしは此菜の手を取り、恥ずかしさを堪えてあたしのアソコに導く。
 「ぁ……濡れて……」
 「うん。此菜の可愛い反応見てたら、こんなになっちゃった」
 たぶん、今のあたしの顔も、此菜に負けないくらい真っ赤になってると思う。
 「あ、あの……もっと……触ってもいいですか?」
 「うん、もちろん!」
 お互いにゆっくりと指を動かし始める。
 クチュクチュとソコを弄る音が重なり合い、部屋に淫靡な合奏が響き渡る。
 幸い、部屋でガールズトーク始める前に、いったん変身して時限性の結界張っておいたから、お兄ちゃんとかオロとかのデバガメは気にする必要はないはず。
 「あ、ふぅぁ! る、瑠奈ぁ……気持ちいぃ……」
 「んふぁ……はっ……此菜ぁ……その表情、すっごくエロぃ」
 「る、瑠奈だって、凄くえっちな顔…して…んんっ…してる………あぁん!」
 だから、誰はばかることなく嬌声を漏らし、途切れ途切れに互いの名前を呼び合う。
 どちらともなく唇を重ね、口の端から唾液の糸を垂らしながら、互いの舌を貪る。
 互いの股間を弄り合う指の動きも、興奮につれて激しくなり、聞こえてくる湿っぽい液体音も徐々に大きくなっていく。

498 :
 程なく、ふたりとも身体がビクンと強張わらせて、あたしたちは一気に頂点まで上り詰めていった。
 「はぁっ…はっ……瑠奈激し……だめぇ、いっちゃ……いっちゃうぅぅーーっ!!」
 「ふわぁ! あっ、あたし、あたしもぉ……限か…ぃ……ぁああーーーーっ!!」
 全身の力が抜けて、思う様に動けず、あたしは糸の切れた人形の様に此菜の上に倒れ込んだ。
 「はぁ……ぁ……ぁはぁ………」
 「ぁ…はぁ……はぁ……は……」
 お互いの胸の膨らみの重ねながら、そのままの状態でしばらく呼吸を整え合う。
 やがて、少しずつ息が整ったところで、あたしは僅かに姿勢を変えて、此菜の目を覗きこんだ
 「とうとう、シちゃったね」
 此菜に告白され、その気持ちを受け入れた時から、こういう日が来るかもしれないことは、覚悟していたつもりだけど……。
 「──瑠奈さんは、後悔してますの?」
 切なげな色を瞳に浮かべる此菜の手を握り、あたしは微笑みかける。
 「バカね。その逆よ。こんなに気持ちいいなら、もっと早く此菜を抱いちゃえばよかったわ」
 安堵感に緊張が溶ける此菜の顔が、これまたすごく可愛い。
 ──あー、どうしよう。あたし、おかしくなっちゃったかも。
 さっきから此菜の顔を見ているだけで、なんて言うかこう、抱きしめたくて、可愛がりたくて、仕方ない気がする。
 ものすごく大切に「いい子いい子」してあげたい反面、自分の手でちょっと意地悪していぢめて泣かせたくなるような、そんなアンビバレンツな感情。
 これが本当の「恋」と言う感情なら、あたしは生れて初めて恋をしたのかもしれない。
 かつて先輩に抱いていた「好き」は、あくまで「憧れ」の延長にあったものだったのかな。
 「……瑠奈さん、誰か、別の人のこと、考てません?」
 ギクリ、鋭い。女の勘って侮れないのね。
 「そんなことないってば」
 あたしは誤魔化すように唇を重ね、ゆっくり擦り合わせるようにして此菜の唇の柔らかな感触を楽しむ。
その動きに触発されたのか、此菜もあたしの動きに合わせて頭を動かす。やがて、どちらからともなく舌を絡め合う。
此菜の口から堪えるような声が漏れる。あたしは更に深く口を重ね、此菜の口蓋を舌先で刺激する。

499 :
再び火が点いてしまった此菜(まぁ、それはあたしも同様だけど)は早くも声をすのを諦め、両手であたしの頭を抱き締め、小さな喘ぎ声を絶え間なく漏らしている。
 あたしは此菜の腕に抱き締められたまま、小さめだけど形のいい乳房の曲面をなぞるように円を描きながら唇と舌を這わせていった。
間もなく唇が此菜の乳房の中央の薄い桃色の小さな突起に到達する。ツンととんがったその突起を口に含み、先端を舌先で刺激すると、此菜はひときわ高い声を上げ、身体を仰け反らせた。
 あたしは右手の親指と人差し指でもう一方の突起をつまみ、指の腹で転がすようにして愛撫する。
両の乳首への執拗な愛撫に此菜は甲高い声を上げ続け、快感に耐え切れないように首を激しく横に振っている。
 あたしは、彼女の様子に目を細めながら、舌と指で此菜の敏感な突起を、時に強く、時に優しく責め続けた。
ほどなく、此菜の口から喘ぎ声以外の言葉が聞こえてきた。
「お…お願い……し、下も…………」
 彼女の方から素直に懇願してきたことに、あたしは限りない満足感を覚えた。
 「ええ。もっと、気持ち良くしてあげる」
 あたしは、此菜の片足を胸元に抱え上げるようにして、彼女の両脚のあいだに割り入り、姿勢を調整して自らの股間を此菜の其処とくっつける。
 ヌチャリ……と、湿った音をたてて、あたしと此菜の襞が重なった。
 「ん……あぁ……瑠奈ぁ!」
 「此菜……気持ちいいよ、此菜のおま●こ」
 大好きな此菜とアソコを擦り合わせていると言うだけで、あたしはイッてしまいそうになった。
 濡れた割れ目どうしが吸いつき、絡みあい、チュプチュプと湿った音をたてる。
 「ひんっ……はっ……る、る、なぁ……」
 此菜が潤んだ目で切なげにあたしの名前を呼ぶ。それだけで感動で胸が疼いた。
 「もっともっと、気持ちよくしてあげるから」
 目の前の白いふくらはぎに口づける。
 「あぁん……だ、だめです、ソコ……んんっ!」
 弱々しく首を振る此菜だけど、あたしに止める気がないと知ると、お返しばかりに手を伸ばして、あたしのお尻を触ってきた。
 拙い、けれど心の籠ったその手つきは、ただでさえ興奮過剰気味なあたしの心を、さらなる高みへと駆り立てる。
 「ふふ……どう、此菜、わかる? あたしとあなたのアソコが、グニグニ擦れちゃってるの♪」
 秘裂の割れ目から上部の突起物までを隙間なく擦り合わせ、お互いに腰を押しつけ合う様にして、ぶつけ合う。
 同時に、あたしも彼女の胸に手を伸ばし、掌を此菜の乳房にソッと被せ、優しく愛撫する。
 「あ、いい! それいいっ! もっと…もっと動かしてぇ!」
 「そう、ココがいいのね、此菜? あんっ……もっと喘いで! あたしに声を聞かせて!」

500 :
 此菜の嬌声に刺激され、あたしの手に余計な力が入り、彼女の胸を押し潰すように揉みしだく。でも、その痛みすら今の此菜には快楽なのかも知れない。
 「ひゃぁっ! クるぅ……スゴイ! ひんっ、そこ……あはぁ……イクぅーッ!」
 抱き合った此菜が再び達しようとしているのを感じる。
 一瞬遅れてアタシの体も震え、頭も、胸も、背中も、腰も、ワケのわからない白いモノで塗りつぶされた
 「イく……クるぅ! んんッー! やぁ……キたあぁぁぁーーーーッ!」
 目の前が真っ白に染まり下半身全体が烈しく痙攣を起こし、上半身が迎け反る。
 ピンと弓なりに身をそらすあたしの腕の中から、抱えていた此菜の脚が抜け出し……あたしは、今度は彼女の身体のすぐそばにへと倒れこんだ……。
 * * * 
 「何と言うか、邪心満開って顔されてますわね」
 すぐそばで、呆れたような声を聞かされて、あたしは回想から我に返った。
 「あ、ごめ〜ん、此菜」
 あたしたちは、今、此菜の家で一緒にお風呂に入っている。ウチの浴室と違って、流石は一軒家。女の子ふたりで入っても余裕な大きさが嬉しい。
 あたしが最近、この家によく来るのは、ひとつにはこれが理由でもある。
 ちなみに、もうひとつの理由は、油断のならない盗撮魔(おにいちゃん)を警戒しなくてもいいからだけど。
 まったく……今度あたしたちの秘め事を撮影してるトコロ見つけたら、ピーッをオルクスタロンで切り取ってやるんだから。
 互いの身体に適度にタッチ(このくらいは年頃の女の子の悪フザケの範囲よね?)しつつも、お風呂でほっこり温まったあたしたちは、バスタオル一枚だけを巻いた状態で、手を繋いで此菜の寝室へと向かった。
 実は今夜は、互いにセレンディアナとソルインティに変身した姿で抱き合ってみることを計画しているのだ。
 確かにあたしたちの魔法少女衣装(コスチューム)そのものは脱げないけれど、着たまま多少ズラしたり、スカートの下の下着を下ろすことくらいはできる(そうでないと変身中におトイレにも行けないしね)。
 それを悪用(?)して、この格好のままエッチなコトをしちゃおってワケ。
 え? 「罰当たり」? 「不謹慎」? そんなの知ったこっちゃないわよ!
 前にも言ったと思うけど、あたしはあたしがよしとすることをするのみ、だ。
 勿論、普段のちっちゃくて可愛い此菜も大好きだけど、あの清楚だけど大人っぽいソルインティを、セレンディアナの腕の中で存分に喘がせてみたいと、前から思っていたのだ。
 ──って、やだ、最近のあたしって、結構Hな小悪魔っぽいかも。
 セレンディアナの影響は……間違いなくあるだろうけど、同時にコレがあたしの「地」であることも、たぶん事実だと思う。
 ま、いーか。とりあえず、今は目の前の金髪の美少女と愛し合うのが先決よね♪
 * * * 

501 :
 「それにしても、上手く動かしたものだな」
 「はっ! 人間を使い捨てにする神族には言われたくない台詞ですわ」
 陽守家の上空100メートル程の位置に、ふたつの人影が浮かんでいる。
 無論、人影と言っても厳密には「人」ではない。
 セレンディアナの相方の悪魔オロバスと、ソルインティのパートナーの神族、ミサキだ。
 「セレンディアナとソルインティを「番人」として、勝手な動きをする同族達への見せしめに利用しつつ、当人達にも「互いを守る」というモチベーションを与えてやる気を維持し、かつ必要以上の「成長」を封じる……か」
 現在のところ、セレンディアナとソルインティは、「霊界への不法侵入者を撃退・抹する」という任務を与えられている。
 これは、長期的に見れば霊界──つまり人間のためになることでもあるから、ふたりは引き受けてくれたのだ。
 しかし、魔界や神界からこちらの世界へ出てくるための通路は、何も日本だけにあるわけではない。そもそも「霊界への侵入」は、表向きはともかく裏では黙認されているのだ。
 ただ、お互い敵対する立場の両族への言い訳や取り決め上、おおっぴらにソレを認めるわけにもいかない。
 だから「上層部もキチンと対処はして取り締まってます」という体裁を整えるために、ふたりの魔法少女の存在は、まことに好都合だった。
 「上のモンの思惑知ったら、瑠奈さんらは怒るでしょうなぁ」
 「仕方あるまい。それに、話してないことがあるだけで、何も完全に騙しているわけではないのだ」
 「それは詭弁っちゅーヤツやないですか?」
 悪魔と天使の言い争いも知らぬげに、ふたりの少女はひとつのベッドで抱き合いながら、束の間の安らかな眠りを貪るのだった。
-fin-
───────────────
#以上です。百合系Hなんて書いたことないので、実用性は皆無ですが、
 その辺は皆さんの偉大な妄想力で各自補完を。
#ちなみに、原作では瑠奈は先輩に(まだ完全には)フラれていません。
 なのでこれはIFのお話。もっとも、此菜→瑠奈のフラグ自体は
 すでに立ちまくりですがw

502 :
5巻ネタバレあり。投下します。

――咲良田市。
そこは大半の住人が、何らかのの不思議な能力を持つ街。
そして、『ここ』は病院で寝たきりの一人の少女・片桐穂乃歌が作りだした
神様がいる以外は『日常となんら変わらない』夢の世界だった――。
9月24日(日曜日)
河沿いの道を相麻菫と浅井ケイは歩いて、話しこんでいた。
「ねぇ、ケイ。今回のリセットで消したモノの重要性に気づいた所で、
一つ、私の望みを叶えてくれるかしら?」
相麻菫が、そう言って挑発的かつ小悪魔的な笑みを、浮かべた。
本能的に不安を感じ取るも浅井ケイは、いつもの通りの淡々とした態度を崩さなかった。
いや、崩さないつもりだった。
「なにかな? 相麻…――ッ!?」

川沿いに生えていた柳の枝が突然スルスルと物理法則を無視して伸び、浅井ケイの四肢を絡めとる。
『菫ちゃんが、君との思い出が欲しいと言ったからね』
二時間だけ、君の自由を拘束させてもらうよ、と、
この夢の世界に作られた偽物の神様・チルチルの声が、風にのってケイの耳元に届いた。
『悪く思わないでくれ』
心底、すまなさそうな。
それでいて、どこか面白がっているような、若い男の声。
「ありがとう。チルチル」
相麻菫は虚空に向かって、笑いかけると、ケイに向き直った。
しなやかな野良猫を思わせる歩みで、一歩二歩と柳の葉で拘束されたケイに歩み寄る。
そのまま自由の利かないケイの顔を、相麻菫の手が挟みとる。
頬に相麻の手の柔らかな感触を感じながら、相麻菫の様々な感情を内包する複雑な色合いの瞳を見返す。
その瞳は潤んで、どこか切なさに泣いているようにも、見えた。
「――ごめんなさいね。ケイ」
そう言って。
相麻は、ゆっくりとケイと唇を重ねた。
角度を変えて二度。三度。
――五回目から、ケイは数えるのを止めた。
唇を割り、ケイの舌を求めて挑発する。
応える気は、なかった。
それなのに。
気づけば、いつしかケイは相麻と情熱的なキスを繰り返し交わしていた。
――ケイにとって、相麻菫は春埼美空の次に、二番目に好きな女の子だった。

『ありがとう、チルチル』
誰よりも大好きな男の子と、情熱的なキスを交わしながら相麻菫は、昔馴染みのチルチルに心の中で感謝した。
思い出を作る――機会をくれて。
いいえ。

503 :
私は、この夢の中の世界で――既成事実を作る――。
この夢の中の世界で、夢の中の相麻菫は、浅井ケイの子供を孕む。
そして夢の中の偽物の浅井ケイとともに、若い夫婦のように育てる。
しかし。ケイのまったく知らない所で、そんな企てをしても面白くない。
私を振ったばかりのケイに、少しの辱めと、可愛い復讐をしてやろうと、相麻菫は笑った。
キスを交わした数は20回を越えたはずだ。
存分にケイの舌を啜り、その味を確かめ、感触に酔う。
何度も何度も唾液を交わしあって、飲みこんだ。
荒い吐息を少しだけ整えると、相麻菫はケイの前に膝をついて、身動きの取れないケイのズボンに手をかける。
彼女の手が一つ、ボタンを外す。
「――…相麻」
ゆっくりと音を立て、ジッパーを下げる。
彼女の手がゆっくりと、ズボンを下ろし、時間をかけて脱がせる。
そうやって浅井ケイの羞恥心と気分を煽る。
ケイの下着をゆっくりと膝上まで、下ろす。
こんな真っ昼間の野外で相麻菫は、ケイの下半身を露出させた。
こんな姿も、夢の世界の住人になら、誰に見られても構わない。
チルチルにも誰にも邪魔されないようにと、お願いしてある。
たとえケイがこの後、春埼美空の元へ戻ったとしても『リセット』は、まだ使えない。
それは百も承知。
彼は今日の昼になるまで『セーブ』も、出来ないのだから。
つまり、この行為は『なかったことには出来ない』。
「――頼む。相麻――」
ケイの力のない制止の声も、相麻菫は聞こえないふりをして、ケイのぺニスを優しく両手挟みこみ、刺激を与えはじめた。
愛しい人のモノ。
相麻の両手がソレを扱く。
ケイの為ならんでしまっても良いくらい、私はケイを愛している。
――そうして、一度はんでしまった。
ここにいる私は、写真から生まれた相麻菫のレプリカだけども、ケイへの想いは何も変わらない。
愛しい。愛しい。それでもけして私を選ばない――浅井ケイ。
けれども、今だけは、私のモノ。
ケイの下半身に顔を埋め。その匂いを確かめる。
雄の匂いのするそれを両手で十分に扱き刺激を与えつつ、その充血した先端に軽く口づけて啜った。
苦い先走りも気にせず、大好きな美味しい食べ物のように、ケイのモノを咥えこんだ。

504 :
髪をかきあげつつ、ケイのモノの竿を片手で軽く掴み、赤い舌先をチロチロと見せ、
ケイのぺニスを舐めあげ刺激しながら、上目遣いでケイを見上げる。
それはケイにとって、最も扇情的であり、最も理想的で挑発(そそ)られる仕草だった。
理性を退け、より性欲と本能を刺激する。淫らで、愛しい仕草だ。
もちろん相麻菫は、それを理解した上で、その上でよりケイの理想を演じている。
どうすれば浅井ケイがより『感じる』か、より『その気になる』か。
未来視の能力を持つ彼女にとって、それを知るのは容易いことだった。
頬染めつつ、恍惚とした顔で相麻菫はケイの下半身の肉棒を、口内でねっとりと嬲り、責める。
相麻菫の頭が、ケイの下半身で前後に揺れる。
相麻菫の顎から、ぽたぽたと唾液が滴り、ケイの足元に液溜まりをつくる。
ケイからは拒絶とも、快楽の呻きともとれぬ、意味をなさない喘ぎ声が、漏れた。
「は、ンッ――相麻、相麻――」
「――なぁに?ケイ?」
ケイの声に、相麻の口が、不意に屹立した下半身から離れた。
口淫で煽られ高められていた刺激と快感がいきなり途絶えたことに、少し残念な気持ちになる。
露出した粘膜は、野外の風が当たって、少し冷たい。
相麻の右手は、ケイの屹立を掴み、扱き続けている。
「――なぁに?ケイ?」
相麻菫がもう一度、問いかける。
返事を躊躇っていると、彼女は彼のモノを扱く仕種を中断し、右手の親指と人差し指だけで屹立の付け根を痛いくらいにキツく握り締めてくる。
相麻菫は知っている。
――今なら、ケイは私に堕ちてくる。
相麻菫がこの夢の中でカロリーを気にせず、好きなものが食べられるように
ケイはこの夢の中の行為を『夢の中の行為に過ぎない』と逃げることができる。
例え、この世界で、今ここで相麻菫と一線を越えても。
例え相麻菫の腹の中に、生で出し妊娠させたとしても。
それは、『現実』にはなんら影響を及ぼさないと判断する。
相麻菫は、そうして『ケイの逃げ道を用意しておいた』から。
だから。
ケイは、私に堕ちてくる。

「どうしたの――ケイ? 私にどうして、欲しい?」
情けなそうにケイの口から、おねだりの言葉が零れて、相麻菫は満足げに笑った。
「いいわ。ケイのお願いだもの。聞いてあげる」

505 :
相麻はそう言うと、再びケイの股関に顔を埋めて、ケイの一物に吸いつきはじめた。
程なくして――
「ん――んンッ…」
ケイの下半身と相麻菫の口内のモノがビクビクと痙攣すると、彼女の口内に熱くて苦い体液が溢れだした。
ケイの射精を初めて口で受け、そのケイの味を確かめてから、何度にも分けて、ゆっくりと嚥下した。
そのまま。
腰がふらつくケイを、相麻菫は柳の木の根元に座らせた。
そうしてから、自らのスカートの中から下着を下ろして、足から外す。
脱いだばかりの温もりのある下着を、ケイの鼻先や頬に触れさせた。
それからは、むせかえるような相麻菫の雌の匂いがする。
「――相麻は、Sの気があるんだな…」
「そうよ。言ったでしょ?私は好きな相手をいじめたいタイプなの」
とりあえずスカートのポケットにその下着をしまい込むと、
相麻菫はケイの下半身の上に跨って、ゆっくりと腰を落としはじめた。
「――止めてくれ、と、言っても聞いてくれないだろうな」
「ええ、ケイ。私は、はじめから、止めるつもりはないわ」
僅かなケイの最後の抵抗も、相麻菫は微笑んで、するりと華麗にかわしてみせた。
ケイのモノを手で掴み、自ら割り開いた秘唇に導いていく。
そして――。
「――ンッ――」
「――あぁッ――!」
次の瞬間には。
根元深くまで、二人は繋がっていた。
「――ふふ。不思議ね。ケイはこうして目の前にいるのに。私のお腹の中にも、小さなケイがいる…」
「相麻――小さいは、余計だ」
「あら。ごめんなさい。でも、こうして収めておくのがツラいくらい、大きいわよ?」
それに固いのに柔らかくて、芯があって…。
ああ、堪らないわ。ねえ。ケイ。
私、あなたが大好き。大好き。
そう言って相麻は、ゆっくりと腰を上下に振りはじめた。
それは次第に速くなり、ジュボジュボと淫らな水音を立てはじめる。
発情期の獣のように、身動きの取れないケイのモノに腰を沈めて、貪り、動き出す。
向かい会って座る二人は、理性を飛ばしはじめた頃から、どちらからともなくキスをはじめた。
上も下も、愛しい浅井ケイと繋がっていて。
相麻菫は、この時間が永遠に続くように強く――強く、神様に願った。

「――この後、この夢の世界の私は『二人になる』の」
一通りの行為が終わった後で、相麻菫は浅井ケイにそう告げた。

506 :
本当は浅井ケイもだけど。それは、あえて教えてあげない。
当初の予定を遂行する相麻菫と。
このままケイの子供を妊娠し、赤ん坊を産み育てる相麻菫と、
出来てしまった子供の責任をとる夢の中の浅井ケイが、この夢の世界にはいるはずだ。
この片桐穂乃歌の世界が、なくならない限り。
――ワン・ハンド・エデン――。
ここは歪んだ――小さな私の楽園。
「ねぇ。見て――ケイ」
柳の木の根元に座り込んだままの浅井ケイの前に、すっくと立ち。
相麻菫はスカートを持ち上げ、中を見せる。
露出された彼女の女性器からは、ケイが相麻菫の体内に放った精液が溢れ、太ももの内側を伝わって滴り落ちている。
それは、その光景は――酷く淫らで、思わず顔を背けたくなる。
ケイは自らが、相麻菫に欲情し彼女の中に、己が確かに射精してた跡を見せられた。

――たった二時間。
それでも、それは人間が致命的な間違いを犯すには、充分すぎる時間だろう。
たとえば最愛ではなく、二番目に好きな女の子と、何度もセックスをするくらい。とても簡単な短い時間だ。
そうして――三度。
夢の世界とはいえ、真っ昼間に人の行き来すらある野外で、
浅井ケイは相麻菫に犯され、セックスをして、相麻菫の望みどおり中に生で射精させられた。
春埼美空のこともあるし、と、相麻菫は微笑んで続けた。
相麻菫はケイに背を向けて、服装を整え、下着を身につける。
その下着は瞬く間に、相麻の中にケイが出したもので、染みを作るだろうと推測できたが。

「――ケイ、今日のコトは忘れてもいいわ――」
相麻菫は振り返り、いじめっ子のように、笑みを浮かべて付け足した。
「――『忘れられる』ものなら、ね?」
忘れられない能力。
完全記憶を所持するケイに対して、
とても綺麗に――そして挑発的に彼女は笑った。

【終】

507 :
どちらも原作は知らないけど乙と言っておこうか。
それにしてもココの住人の反応なさすぎワロタ
過疎るわけだ。

508 :
いくらなんでも読んだことない作品について乙とか言えないだろ常識的に考えて

509 :
>508
うん、まぁ、それも確かに一理はあるけどね。
適切なたとえかわからんけど、最近PSPで「ダンジョントラベラーズ」
ってゲームが出た。これは本来ギャルゲーの「トゥハート2」のキャラ
を使ったRPGなんだけど、2chの携帯スレなんか見てると、
「TH2知らんけど、コレ、おもろいわ」なんて評価も結構書かれてる。
何を言いたいかと言うと、原作知らなくてもSSとして純粋に
おもしろいかどうかくらいは言及できると思う。
491みたく「読んで気になるから原作に手を付けよう」なんてケースも
あるわけだし。

510 :
全ラノベを網羅する強者がいるはずもないし
基本的に、常駐スレしかチェックしないしな。
ま、目につかなきゃ仕方ない。

511 :
藤林丈司は変態

512 :
藤林丈司

513 :
保守アゲ

514 :
藤林丈司は裏切り者

515 :


516 :
なかなか人がいない

517 :
デート・ア・ライブで書いてみた。まだ途中。

早朝。
グータラな俺にしては珍しく寝ている途中で早起きしてしまったようだ。
「えーっと、まだまだ外は暗いな?
なんでこんな時間に起きてしまってんだ?」
眠気が徐々に解放され、意識が覚醒する。
すると、いつもとは明らかに違う違和感に気が付いた。
嗅覚的には鼻をくすぐる、花の香料が混じったようなシャンプーの香り。
聴覚的にはすーすーと細い寝息の声。
触覚的には暖かくて湿っぽくて柔らかいなにかが俺の身体に巻き付いて居るようだった。
そして視覚的には…
「えっ………」
信じられないような物を見たので、目をこする。
ベッドはいつもと違う巨大なサイズに変わっており、
俺の左手側にはクラスメイトの美少女、夜刀神十香が大きめの胸をあててんのよしながら安らかに眠っており
俺の右手側には同じくクラスメイトの美少女、鳶一折紙が手を俺の首に巻きつき足を絡ませて静かに眠っていた。
「お…オイオイオイオイ…これはどういう…」
覚えは全くなかったが、以前に同じような状況があったことを思い出した。
俺の妹、琴里は俺が女の子に対して平常心で居られるように、様々なアクシデントを意図的に起こして訓練させている。

518 :
十香を使い、様々な手段で俺を翻弄してくれたが、そのイベントの中に、朝起きたら隣に十香が居てドッキリ!?みたいなのがあったはず。
そう考えれば想定内なはずだが、まさか鳶一を巻き込んで来るとは…。
このまま何も知らないであろう二人が起きてしまったら…って、さすがにそれはマズイ!
「さっさと抜け出さないと…」
しかし二人は完全に密着しており、起こさないように抜け出すのは至難だ。
しかも両腕を動かそうとすると、抱き着いているので二人の膨らみがぽよぽよして男の理性的にも厳しい。
「ぐっ…二人ともサイズいいんだな…って何言ってんだ俺!」
どうにかならないものかと俺は周りを見渡す。
するとあることに気が付いた。
見ている。
鳶一が目を開き、真っ直ぐに俺の顔を見ている。
「わあぁぁぁ!!違う!!違うんだ鳶一!!えーっとそのこれはだな…」
この状況では言い訳しようがなく、困っていたところに鳶一の口が開いた。
「おはよう。あなた」
顔は無表情のまま抑揚のない口調で言われた。
反応の仕方に困ったがとりあえず返事をする。
「お、おはよう鳶一…今日も−−」
「鳶一じゃなくて折紙」

519 :
「ごめん、そうだった。まだ慣れてなくて…」
「そう…。ちなみにさっきの台詞はあなたが起きた時に言おうと思っていた」
「そ、そうか…。なんか早く起きちゃって…」
その時、折紙が何かゴソゴソしていることに気が付いた。
「って何やっているの折紙さん!!」
自らの服に手をかけ脱ぎ始めていた。
白い肌と下着が現れる。
「問題ない。この時の為にいろいろ準備してきた。」
よく見たら下着が豪華というか過激だ。
っていうかこの下着、大事なところに穴が空いて…
「ぶっ!問題ありまくりだよ?折紙さん」
「イヤ?」
「イヤとかじゃなくて!ほら…俺達、高校生だし後ろには十香が…」
「これは二人だけの秘密。声は出さないように頑張るから」
「そうじゃなくって!」突然、折紙が俺の手の平を自分の胸に当てた。
「うわあ!?」
俺の手の中にすっぽり入り、先端の小さな突起が凄まじくヤバイ。
理性が大きく揺らぎ、思わず感触を味わうように揉んでしまった。
「わ、ゴメン…」
「構わない」
すると、折紙はさらに俺に密着し、顔が間近に来る。
無表情な美貌は俺を捕らえた。
刹那、唇に柔らかい感触。

520 :
「んんん」
口が塞がれ、息がつまる。
俺と折紙がキスをした。
なんだろう。キスは初めてじゃないけど折紙とは凄くドキドキする。
人間である普通の(?)女の子とキスは初めてで、そう考えれば自分にとっては特別なんだろう。
あと折紙のキスは印象に似合わず情熱的で、何と言うかねっとりしている。
唾液と唾液が激しく混ざり合い、折り紙は俺の口の中に舌を入れはじめた。
折紙はとことん俺の舌に絡ませて、脳がオーバーヒートする。
「む…ん……ちゅ…」
俺もいつのまにか夢中になっていた。
その時…、
眠たげな別の声が聴こえて来た。
「ん…。なんでシドーがこんなところに………
シドー!?」
十香が声を荒げて叫ぶ。
異常な状況に気付いたのか、眠気は吹き飛んでいるようだ。
今の状況。
折紙が下着姿(しかもエロ専用)で、俺は折紙の胸を触りつつ、ディープキスをしている。
うん、言い訳は不可能だな。
うあああああぁ、どうすれば。
「こ、こんな、こんな…○×△◎◇」
十香は衝撃のあまり呂律が回ってない。
そして、
「シドオおおおおぉぉ」
深夜に怒号が響き渡った。
<続きます
なるべく早く今日か明日中に投稿するつもり

521 :
ハーリーハーリー!

522 :
"つきツキ!"か、"さくら荘のペットな彼女"か、"漂う書庫のヴェルテ・テラ"か、"紅のトリニティ"で誰か書いてほしい (要求しすぎですいません)

523 :
井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ D問目
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[赤松中学]緋弾のアリアでエロパロ[厨二病]
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R−15でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1314079654/
【とある魔術の禁書目録】鎌池和馬総合 35フラグ目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1316527845/
【狼と香辛料】支倉凍砂作品 3わっち目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227248783/
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 67章【学校を出よう!】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290783692/
【空鐘】渡瀬草一郎作品でエロパロ【輪環の魔導師】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1300538688/

524 :
フルメタル・パニック!でエロパロ 4
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1316844222/
伝説の勇者の伝説でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1282240375/
【主の】トリニティ・ブラッドでエロパロ【お導き】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181325490/
【マスラヲゼンラー】林トモアキでエロパロ 2【ミスマルカ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1276773187/
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/
薬師寺涼子の怪奇事件簿でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227539145/
岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 06.
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272922323/
三雲岳斗作品でエロパロ★2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269770861/
楽園の魔女たちでエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243451780/
【ヴィクトリカ】GOSICKでエロパロ【ド・ブロワ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293449722/
【流血女神伝】須賀しのぶ作品エロパロ【芙蓉千里】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1300661129/
【いぬかみっ!】有沢まみず総合4【銀色ふわり】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1312648437/
《半分の月》橋本紡作品でエロパロ6《リバエン?》
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288718507/
成田良悟作品エロパロ5 デュラ酒橋血針
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1311339421/
煩悩の十二国記*十四冊目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296610551/
【嘘】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん【だけど】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253983917/
【ここで】フォーチュンクエスト14【ない場所】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313159058/
あそびにいくヨ!でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1279992135/
9Sでエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181651231/
えむえむっ!でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267619940/
ブギーポップのエロパロが自動的なスレ2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196212466/
魔術士オーフェンでエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247984196/
オオカミさんとエロパロ板の仲間たち
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269009538/
築地俊彦「けんぷファー・戦嬢」エロパロ第2巻
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260231488/
【生徒会】葵せきな総合 【マテゴ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222244531/
【マサト真希】よめせんっ!でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286353437/
【読子さん】R.O.Dでエロパロ【エロですよ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269779579/
■■ 大正野球娘。でエロパロ… ■■
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1245946517/
いちばんうしろの大魔王でエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270985015/

525 :
【神坂一作品】スレイヤーズ他 第11話
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248280799/
【ヤス】おと×まほでエロ【すえみつぢっか】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269794298/
櫂末高彰「学校の階段」でエロパロ 4階
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1287224497/
【卓球場】野村美月作品エロパロ2冊目【文学少女】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241456858/
【かのこん】西野かつみ総合 1こん、
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1284566074/

526 :
保守

527 :
2009年からあるんだなこのスレ……

528 :
魔弾の王と戦姫を読んだんだけど、ティッタはティグル様を起こすのにかこつけてナニかしてるよね。
あとティグル様が不在のとき、代わりに黒弓抱えて寝てたっていうけど、ぜったい抱えてただけじゃなく、ナニかしてたよね。

529 :
やはり、完結してない作品の二次は書きにくいなぁ……
IFストーリーとして開き直るしかないか

530 :
完結してると、もういいやって気になってかえって書きにくくならないか?

531 :
変態王子の小豆で誰か書いて

532 :
つきツキ!だろ?

533 :
つぼみのコロナのレニとコロナはヤることヤったのかなあ

534 :
煉獄のエスクードとか灼熱のエスクードは結構できそうなネタあるのにやっぱり知名度が低いのかな?

535 :
これ見よがしにデキそうなネタが転がってるのは、
かえって手を出しづらいような?
どう見ても、こいつらがひっつくとかありえねーだろ
みたいなカップリングを苦労してくっつける所に、
ヨロコビとタノシミがある、みたいな?

536 :
秋田禎信の「エンジェル・ハウリング」とか、挑戦しがいがありそうだけど。
ハードル高すぎかな。

537 :
>>536
これまでに2本投下されてるな。

538 :
オタリアとか書く奴おらんかね

539 :
保守

540 :
電撃文庫「VS!!―正義の味方を倒すには」のエロパロはここでいいの?

541 :
>>540
いいよ

542 :
アニメ化されるような、話題になる作品はアニメ化のさいにスレがたってそっちが使われるから、
総合スレはあまり使われないんやね……

543 :
ほす

544 :
クローディアは土下座してお願いすればおっぱい触らせてくれそう
とか思っていたが、むしろ自主的にパイフェラくらいはしてくれそう
という印象に変わった。

545 :
R-15スレ案の定落ちちゃってんのか

546 :
夕乃さん

547 :
くじびき勇者さまの作品って投下されたことあったっけ?

548 :
age

549 :
保守

550 :
ラノベは下手にスレ立てするよりこのスレでやった方がいいかもな
日日日のスレを以前立てたら落ちたしアニメ化しててささみさんもアニメ化だが

551 :
GJ部のを書いてみたんだが、ここのスレでよろしいかな。

552 :
↑GJ部のスレありました。
失礼しました。

553 :
ファミ通のBADのスレってあったっけ?

554 :
>>553
無さそうだね。
以前は「専用スレのないSS]スレに投下されてたのがあったけど
こっちの方が適切だと思う。

555 :
原作や公式メディアミックスが既にエロかったりして
逆に難しくて専用スレ立てても過疎化する未来しか見えない作品も多いよねぇ
創楽譜とかオムニアとかなんて勝てる気がしない

556 :
久方ぶりに星界の紋章の新刊が出たわけだが、datの海にしか残ってないか・・・

557 :
俺ガイルの単独スレないのか
アニメ化もしたのにな

558 :
変猫でさえ単独スレがあるというのに俺ガイルときたら。
なぜだ、友達が少ないからなのか。

559 :
補修

560 :
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
注意:某動画で課金してアニメしか見てません。あと本番がない
もしも秋人が性欲に忠実だったら

 僕の名前は姫小路秋人。聖リリアナ学園の高校二年生。両親はに、今は妹が一人いる。
 両親の後、別々の親類に引き取られ離れ離れになった妹、秋子。
 僕は鷹ノ宮家に暮らしながらも、せっせと資金を溜め築七十年の寮を買い取り、妹と共に暮らしていく環境を整えた。
 そして六年の歳月を経て、妹を必ず迎えに行くという約束を僕は果たしたのである。
「おかえり、秋子」
「はい、ただいま、お兄ちゃん」
 僕の妹である姫小路秋子は、それこそ目に入れても痛くない可愛い妹である。
 僕は彼女に幸せになってもらいたい。だから実は血の繋がりのない兄妹であるという事実を隠している。
 そうでなければブラコンである秋子の好意に、歯止めをかけられない。
 僕は心から秋子に幸せになってほしい。
 だからどんなにこの六年で類まれない美少女になっていたとしても、どんなに僕に強い愛情を抱いていたとしても、その気持ちに応えるつもりはない。
 そんな関係になってしまえば、幸福は必ず離れていくと僕は考えている。
 どんなに大切で大事な妹でも、だからこそ歯牙にかける様な事などしない。心から愛しているから。

「って、考えていたんだけどなあ〜」
 夜の寮。僕は自分の隣を見る。
 愛しい妹が、生まれたままの姿でぐっすりと眠っている。
「……ぐへへ、おにいちゃあん、むにゃむにゃ」
 布団の中で寝言を呟く裸の秋子。僕はため息をついて、その頭を撫でた。

 そもそも夜這いをかけてきたのは秋子の方である。
 六年ぶりに会った妹は、どこかネジが外れていた。
 秋子の中ではいまだ二卵性双生児の兄妹であるはずなのに、そんなの関係無いとばかりに一線を越えようとしてきた。
「私がお風呂に入っているのに、どうして覗きに来てくれないんですか!?」
「兄妹である以前に、男と女です!」
「今夜は私と寝てください!」
「初夜はお布団じゃなくてお外でなんて、少し寒そうですけど大丈夫です。すぐに熱くなれます!」
「お兄ちゃんがどうしても素直になってくれないなら、草木も眠る深夜になって夜這いをっ!」
 僕は最後まで聞かず、襖を閉めた。
 いくらなんでもここまで拒絶すれば大丈夫だろう。そう考えて布団の中で眠っていた。
 しかし考えが甘かった。重さに気がついて目を覚ますと、布団の中に秋子がいた。
 じっとこちらを見ていた。
「秋子……頼むから僕を困らせないで「お兄ちゃん!!」」
 妹の目は潤んでいた。僕の胸元を力一杯に掴み、涙声を振り絞っていた。

561 :
「私は、秋子は六年間、まっていました。ずっとずっと、お兄ちゃんの事を待っていました!」
 ぼろぼろと流れる涙。僕は目をそらせない。
「この日を待っていました! でも実感がないんです! 今は夢の中なのではないか、幻なのではと疑いが消えないんです!」
「秋子」
「お願いします、秋子にお兄ちゃんを刻み込んでください! 二度と離れないよう、私を禁忌で縛りつけて、共犯にしてっ!!」
 そう言って、秋子は僕の胸に顔を押し付け、大声で泣き始める。
 言葉にならない声が部屋に響き、涙が僕の服を汚した。
 僕はこれ以上、妹を苦しめることはできなかった。
「……秋子」
 僕は起き上がり、妹を座らせる。布団の上で向き合い、互いに正座する。
 未だにぐずる秋子の顔をあげさせて、正面をむきあった。
「僕たちは、実の兄妹じゃない」

 朝。
 秋子とテーブルをはさんで、秋子の作った朝食を食べる。
「ブラコンは個性だと思うんです」
 食べながら妹のディベートを耳に入れる。手作りの朝ご飯は美味しく、いい嫁さんになるだろうなと思った。
 ふと目の前で色々と自論を言い続ける妹の、その胸元が視界に入る。
 Iハートマーク妹と書かれた服。そのIとハートマークを押し上げている、二つのおっぱい。
「あの……お兄ちゃん」
 どうやら秋子は僕の視線の先に気付いたらしく、頬を赤らめていく。
「え、あ、すまん」
「わ、私はべつにお兄ちゃんが、いいなら、今すぐにでも、応えたいんですけど」
 真っ赤な顔を下に向け、すまなさそうに声を出した。
「その、まだ股が痛むと、言うか」
「いや、良いんだ、気持ちだけで」
 僕も昨夜の事を思い出し、顔を赤くする。
 暗闇に浮かぶ少女の肢体、布団に広がった長い黒髪、愛液にまぎれた鮮血、精液で汚れた妹の体。
 痛みに耐え瞼を閉じる秋子の表情、舐めとった涙、シミ一つない白く美しい体。
「……中に出してって、言ったのに」
 ぽつりと呟いた恨めしそうな声。
(そのまま中に出しそうなのを、ぎりぎりで抜き取ったからな)
 次からはゴムが必要だなと僕は考えた。
(いや、次ってなんだよ、僕は妹を大切に……)
 もう一度、秋子を見る。
 なぜか上着を脱ごうとしていた。
「何をしているんだ、秋子」
「えと、下は無理だけど、胸と口ならOKです!」
 服は上まで持ちあがり、ブラに包まれた胸が顔を出す。
 昨日、一晩中いじり倒した掌にぎりぎり収まるぐらいのおっぱい。
 僕はすぐに立ち上がり、秋子を制止した。
「お兄ちゃん」
「いいんだ秋子……また今度な」
「……はい!」

562 :
 決して汚させないと誓った妹を、僕はこの手で汚してしまった。
 もはや後戻りはできない。ならばせめて僕の一生をかけて幸せにしよう。
 縁側で僕の膝枕でうたた寝している秋子の頭を撫でる。
「お兄ちゃん、大好きです」
「僕も、秋子が大好きだよ」
 僕は撫でながら、絶対に幸せにすると誓った。
(誓った……はず、なんだけどなあ)

「お兄ちゃんと二人きりの、平凡で幸せな生活になるはずだったのに……」
 ジト目で食卓に集まった皆を睨みつける僕の妹。
「ごめんね秋人。お別れに一度、体を重ねたけど、逆に君のことが忘れられなくなって、追いかけてきてしまったよ」
 白髪で白肌の少女、猿渡銀兵衛春臣。ギンと僕は呼んでいる。
 鷹ノ宮家に居たころに通っていた学校で、ずっと僕の友達だった。
 失礼ながら名前と体形から男だと思っていたが、立派な少女だった。
 こちらに引越して来た時に別れを告げたのだが、その時に最後に抱いてほしいと頼まれ、受け入れた。
 今生の別れだと思っていたが、まさか忘れられなくてすぐに引っ越してくるとは思わなかった。
 料理の腕も良く、割烹着姿が可愛い。
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会会計。
「処女と童貞は黙ってなさい……ああ、うっかり。ここに未経験はいなかったわね」
 那須原アナスタシア。僕はアナと呼んでいる。
 外国の血が入っているらしく金髪のツインテール。抑揚のないしゃべり方をする。
 秋子とはずっと同じ学校に通い、ライバル関係らしく、ほぼ互角の成績で体形。全てがアナの方がちょっと上らしい。
 どうも女の子が好きで、秋子を気にいってた様。僕たち兄妹が肉体関係なのを察すると、なぜか性交中に押し掛けてきた。
 そのまま流れで3P。ここに住む事になる。
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会副会長。
「かっかっか。また皆でやろうぜ、全員あたしの愛人なんだからよ」
 赤いポニーテールに左目に眼帯、そして片手に刀。二階堂嵐。
 男勝りな性格で巨乳。趣味は食い散らかしで男も女もいける両刀。生徒たちからはプレデターと呼ばれている。
 僕と秋子とギンとアナが、色々あって一部屋に居たころに乱入。そのまま乱交になった。
 ほとんど逆レイプ気味に僕は犯され、皆もそのまま蹂躙される。
 その後、ここが偉く気に入ったらしく住みつく。その前に何十人もいた愛人全員と別れて来たらしい。
 曰く、ここにあるハーレムだけで十分だの事。
 ちなみに聖リリアナ学園生徒会長。
 さらに言えば秋子は書記で、僕は書記代理補佐にされた。

563 :
「ここは私とお兄ちゃんの愛の巣なんです! 無関係の人々は出ていって下さい!!」
「僕と秋人は六年間の友人なんだ。それに体を傷物にされている、秋人には責任をとってもらわないと」
「私も傷物にされているは、今も穴呼ばわりで性奴隷扱いよ」
「別にいいじゃないか棒姉妹、なかよくしよーな」
 むぐぐぐぐと歯を食いしばる秋子、ゆっくりと僕へと視線を向ける。
 僕は視線をそらして、頬を掻いた。
 ちなみに僕のシスコンを治そうとして文字通り体を張った、小説を出版している仕事先の担当や。
 まだ性的なことはしてないけど、鷹ノ宮家に許嫁がいる。
 それらをいつかは知られると思うと、頭が痛くなる。
「お兄ちゃんの馬鹿、浮気者ぉ!! でも大好きぃ!!」
 ごめん、節操のないお兄ちゃんで、本当にごめん。

続くかも。
ライトノベルじゃなくてアニメ設定準拠だけど、ここでいいんだろうか
近くの本屋に置いてない

564 :
名前欄数字を間違えてた、すまん

565 :
乙です

566 :
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
注意:某動画で課金してアニメしか見てません。
もしも秋人が性欲に忠実だったら
>>560の続き
 僕の名前は姫小路秋人。聖リリアナ学園の高校二年生。数日前、妹のいるこの高校へと転校した。
 今は授業後の休み時間。
 別のクラスである妹の秋子に手をひかれ、空き教室へと連れこまれ鍵をかけられる。
 そして僕は椅子に座らせられた。
「時間がないですから、早めに終わらせますね」
 そう言って黒い女子学生服のスカートを捲りあげる。黒タイツに隠されたパンツが見えるはずだった。
「……秋子、どうしてタイツに穴があいているんだい、しかも秘所の部分に」
「お兄ちゃんといつでもまぐわえるように、先日から穴を開けておきました。大丈夫です、お兄ちゃんのおちんちんの太さと同じぐらいのサイズの穴です」
「いや、これ人に見られたら、どうする気だ?」
「人様に見せる場所じゃありませんし、もし見られて何か言われても、たまたま破れたと言えばいいだけです!」
 左手でスカートを捲りあげて、右手を自らの秘所に持っていく。
 すぐにグチグチと水音がして、白いショーツを横にずらせば、濡れた秘裂が姿を見せた。
「お兄ちゃんとすると想像するだけで、ここがすぐに濡れてしまいます」
「……お前はだめな妹だな」
「はい、お兄ちゃんの事を考えるとどうしようもない妹です。そんなダメな妹に、お情けを下さい!」
 そう言って、妹は僕に跨ってくる。
 僕もまた妹が来る前にズボンとトランクスを下ろして下半身を露出させて、勃起したそれにスキンを取り付け終えていた。
 薄い毛の生えた妹の秘所を掻きわけ、僕の物が入って行く。
 赤い秋子の顔。その表情はだらしなく赤く、何かを我慢しているように口を閉じている。
 そして僕の物が最後まで入り込んだ、子宮奥を亀頭の先がくっつく。
「は、はいりました!」
「そうだね」
 僕は笑顔で頭を撫でて、キスをしてやる。秋子の顔がへにゃっとなった。
 設置された時計を見る。すでに休み時間は半分過ぎている。
「秋子、急ごう」
「はい、お兄ちゃん!」
 椅子の上で僕たちは、腰を振り合う。

567 :
 僕は何度も秋子にキスをする。長い黒髪が揺れ、その度につけられた鈴のアクセサリーがちりりんと鳴った。
 時間がないので遠慮なく、子宮内をぐりぐりと動く。
 秋子は僕の両肩に手を置いて、目を閉じて感じいっている。
 椅子が前後に何度も揺れる。
「あ、秋子、ちょっと勢い止めて、危ないから!」
 こけそうなのを足で抑えて秋子に声をかけるが、当の妹はまるで聞こえていない。
 真っ赤な口からは涎が垂れ、潤んだ瞳はただ貪欲に快楽を求めていた。
「い、いきますぅうう!」
 部屋内に響くほどの大声、そして背中を大きくのけ反る。
「わっ、と!?」
 そのまま後方にこけそうになり、耐えた結果横に倒れる。
 音を立てて崩れる僕達。
「だ、大丈夫か、あきこ!?」
「はふ、はふう」
 すぐに起き上がり、自分の下の妹を見る。
 後頭部は僕が手で守った。様子を見ると目はしっかり開いており、よほど驚いたのか言葉ではなく頷く事で僕に返事をしている。
 僕は男根を抜き取り、精液のたまったゴムを外して縛る。よろよろと立ち上がる妹に手を貸した。
「じゃあ、授業に戻ろうか」
「はいっ!」
 秋子はいまだ少しふらつきはあるが、大丈夫なようだ。僕は膨らんだコンドームをビニール袋に入れて鞄にしまった。

 教室での僕の席は、一番後の一番窓側。全ての席から角になっている。
 今日二度目の休み時間が訪れる。ちなみにいつも来ている秋子は体育の時間で、着替えのためにこちらに来れない。
「やあ、姫小路君」
 クラスの男子三人が僕に話しかけてきた。
「う、な、なんだい?」
 僕は笑顔を必に作り、椅子に座ったまま彼らに返事をする。
「実は僕達、仏像愛好会という部員なんだけど、良かったら姫小路君も入らないかい?」
「ああ、あ、うん」
 冷や汗をかきながらも、僕はなんとか返事をした。
「いまは、色んな部活を、見て回ってる所、なんだ、そこもあとで行ってみるよ」
「そうか、じゃあまたあとで」
 そう言って三人組は、離れていく。

568 :
 彼らを見送った後、僕は下を見る。
 金髪碧眼の少女が、両膝を床に付け、僕の一物を口に含んでいた。僕は小声で話しかける。
(ちょっと那須原)
(私の事はアナと呼びなさいと、何度も言っているでしょう)
(じゃあアナ)
(女を穴呼ばわりだなんて、秋人はひどい人ね)
(そんなやり取りはいいから)
 アナは休みが始まってすぐに教室に入ってきて、隙もなく僕の机の下にもぐりこみ、間髪置かずにファスナーを下ろして僕の物を取り出し、口に咥えたのである。
(なんで、こんな)
(ちょっと笛を吹きたくなったのよ)
 周りのしゃべり声が聞こえる。
 男根に伝わる口内の暖かさと、舌でいじられる快感に耐えながら、僕は周囲を見る。
 いつも近くに聞こえる声が遠くに思える。まさか皆も僕がこんな事をされているなんて少しも考えないだろう。
 アナを覗く。いつもの無表情で僕の物を口いっぱい頬張り、舌でただ舐めまわしているだけだ。
 いつもより稚拙なフェラだったが、いつも以上に感じる。
 僕はすぐに音をあげた。
(もうダメだっ!!)
 僕はアナの後頭部を両手で抑える。
 喉奥までつきこまれる男根。アナの口の奥に射精する。
 快感に目を強く閉じ、赤くなったであろう僕自身の顔を机に押し付け、射精が終わるのを待つ。
 少し後、僕は息を荒げながら、ゆっくりと顔をあげる。
 そして下を覗き込んだ。
 アナはやはり無表情。無表情のまま、しぼんだ僕の物を口にし外していない。
 喉が動いている、口内の精液をゆっくりと飲み込んでいるようだ。
「っあ」
 アナが男根に残った精液をちゅるると吸い出している、僕はたまらず声が出る。
 すぐに手で口を押さえ、周りを見る。どうやら気付かれていないようだ。 
 周りの視線が僕にないことを確認して、アナの肩を叩く。
 アナは音もたてず、ゆっくりと立ち上がった。
「秋人」
「なに?」
 後ろを向いて顔だけをこちらに向けたアナに、僕は腰砕けた状態で返事をする。
「別にあなたの精液なんて好きじゃないんだからね」
「……へ?」
 意味のわからない事(ツンデレ?)を抑揚無く言って、アナは去って行った。
 虚脱状態の僕は、とりあえずファスナーをあげて男根をしまった。
 そういえば次の休み時間、ギンに呼ばれてたな。
 
続く。
二話目が終わらない。

569 :
>>560に本番ないとか書いといて、本番あったな、すみません

570 :
>>569
乙!

571 :
>>568の続き

 授業が終わり合間の休み時間。またも空き教室に呼びだされた。
 誰もいない、ただ机と椅子が並ぶ場所に激しい息遣いが木霊する。
 一人は床に寝ころばされた僕。
 もう一人は僕を呼んだギン。
「秋人、……秋人ぉ」
「ぎ、ぎん、ちょっと、まって」
 僕の上に跨り、騎上位で腰を振るギン。互いに学生服のまま、僕はズボンとトランクスを下ろされ、ギンはパンツだけを脱いで大事な部分だけ結合している。
 ちなみにギンは以前の学校の学生服であり、象牙色のベストを着用しているのだが、体形が小柄で少し大きめである。
「秋人、きもち、……いいよ」
 熱くとろけた膣内の感触に、僕の息子がしごかれる。
 熱に浮かされたように腰を振り続けるギン。白い髪白い肌が特徴の彼女だが、その肌には赤身がかかっている。
 とろけた表情を向けられる僕。しかし、僕は彼女ほど性交に集中できないでいる。
「ギン、一旦離れて、くぅ、ま、ゴムつけて、ない」
 僕はとてもあせっていた。なにせ避妊器具の類を付けていない。
 一見、少年体系の彼女(昔は本当に男だと思っていた)だが、立派な女性である。もちろん妊娠だってできる。
 僕の記憶が確かなら、ギンは安全日ではない。
 このまま射精すれば受精、そのまま妊娠してしまう。
 なんとか脱出を図ろうとするが、彼女は小柄だが力もありマウントポジション、まして一部は合体している。
 そしてなにより、彼女が離すまいと足でがっちり挟んでいる。腰を強く動かしているが、抜けるほどでもない。
 両手も僕の身体を掴んで、離そうとしない。
「やだ……、よ」
 快感の混じった息を吐きながら、僕を見下ろす彼女。
 スカートの中では僕の男根が、何度も出入りしている。僕からは見えないけれど、当人なのでもちろんわかる。
「ぼくはっ! きみが、転校する時……あの日、んんっ、中に出してって言って、出すって君、っあ! 言ったのに、あ、ああ!」
「だ、出せるわけない、だろ」
「今日は、僕のなかに、出してもらうから、ね!」
 涎をたらして、涙目の彼女はペースを速める。それでも抜けそうにない。
 快感にマヒしそうな頭を何とか動かし、僕はこの窮地から逃げようとする。
 しかし左右に動こうとしても、ますます抱きついてくるだけ。
(なら!)
 僕は状態を起こして、腕を伸ばしギンを抱き寄せる。
 そして口付けを交わす。
「んん!?」
 驚く彼女のお尻を掴んで、腰を突きあげる。
 舌が交わり、膣内を抉る。
「んんんんっ!!」
 体をこわばらせる彼女。僕はその瞬間に彼女ごと横に転がり、男根を抜き取った。
 なんとなくそうしたくて、ギンの顔の前に男根を持っていく。精液が彼女の白い顔を汚す。
 蕩けきったギンはそれを避けようともせず、精液をかけられていた。
 荒い息をしながら、茫然とした顔で射精を顔で受けていた。

572 :
「この頑固者」
 僕の渡したハンカチを、水道で濡らして顔を拭くギン。
「ギンにだけは言われたくないよ」
 僕はギンの頭を撫でる。ツンとした顔でそれを受け入れる彼女。
「クッキー、おいしかったよ、また頼む」
「僕は君のそういうぬかりのない所が……好きだけど……嫌いだよ! べえ!」
 彼女は僕に舌を出してから立ち去る。僕も授業が始まる前にと教室へと戻った。

 昼休み。
 生徒会長である二階堂嵐に呼び出され、僕は生徒会室を訪ねた。
 長い赤髪のポニーテールと左目の眼帯が特徴的。
 彼女はバイセクシャルな上に淫乱。男女問わず愛人が結構いた、のだが生徒会メンバーだけに絞るために別れたらしい。
 巨乳であり、制服でそれを隠す気もなく大胆に胸元が開いている。
 スカートの左側にはスリットが入り、赤いタイツの中の下着が見えそうである。
 まあ、簡単に言うとエロい人だ。
 そんなエロい人に呼びだされたという事は、どういう事か。
「まあ、こういう事になるよな」
 嵐は生徒会長の机に両手をつき、僕は彼女をバックからつく。
「ああ、もっと、激しく頼む、ぞ」
 彼女も秋子と同じく、僕の物が入るぐらいの穴がタイツに開いている。流行っているんだろうか?
 生徒会室には鍵がかかっており、誰も入ってはこれない。僕は音が響くほど、腰を打ちつける。
「いいぞ、さすがはあたしの性奴隷、だ」
「いつから僕はあなたの、性奴隷になったんですか」
「なら、あたしが、お前さんの性奴隷か? どっちでもいいぞ」
 手慣れた感じでくるりと回り、こちらを向く。
 生徒会長の豪華な机に、嵐が腰掛ける。
 そのまま真正面から抱きあい、挿入を繰り返す。僕の顔が彼女の胸に挟まれた。
 顔を話し、息を切らしながら腰を動かす。
「お前さん以外は、二人で遊んでくれないし、体を持て余して、仕方ないよ」
「だったら、また、愛人でも、作ればいいじゃないですか」
「不特定多数は飽きた」
 そう言って、僕の顎を持って口を上に向かせて、唇を交わして離す。
「ピルを飲んでるからな、中でいいぞ」
 またも唇をかわす、攻撃的な舌が、僕の口内を蹂躙した。
 それに触発されるかのように、僕は射精する。
 彼女もまた、僕に抱きつきながら絶頂を迎えた様である。 

573 :
 小説、禁じられた愛の物語。
 昭和を舞台にした秋男と秋菜という名前の、実の兄妹の禁断の恋の物語。
 作者は新藤光一郎。
 僕の事である。
 この兄妹の禁断の恋を扱ったシリーズのおかげで、その印税で僕は寮を買い取り、秋子と住む算段を付けた。
「秋男、は秋奈の、……うなじに、そっと、ぁ、唇を寄せ、た」
 夜の秋子の部屋。僕の写真がそこら中に張られたり、飾られたりしている。
 ちなみに僕の部屋とは襖一つ隔てたすぐ隣りである。
 彼女が僕の物だとは知らない小説を読み、その内容に「ぐへへ」と少女らしからぬ声を立てているのが、○聞こえである。 
 まさか妹が僕の小説の大ファンだったとは、それも兄妹の近親相姦もの小説の。
 僕は知らず知らずのうちに、妹の心を調教していたようだ。
 きっとこの本を知らなければ、清い兄妹として一緒に過ごしただろうに。
「『あー、兄様』。吐息を、……うぁ、洩らす、……秋なのぉ」
「どうした秋子、まだ濡れ場の一行目だぞ?」
「お、お兄ちゃん、の意地悪ぅ!」
 今、ピンクの寝巻を着た秋子は、布団の上にうつ伏せになって小説を音読している。
 下衣はずり下げられ、可愛いお尻が丸出しになっている。
 その上から僕は覆いかぶさり、ペニスをヴァギナに挿入。出し入れしている。
 服の裾から左右の手を入れ、ちょうど手の平サイズの胸をわしづかみ、揉みまわす。
 どちらもゆっくりとした動きで、秋子を責める。
「白い……柔肌か、らぁ、あまぁい、っあ香り、がほのかに、漂ってぇ、すぐれる前の桃のぁ」
 唾液を口から流しながら、秋子は必に声を紡ぐ。
 僕はそんな彼女を伺いながら、今日一日を振り返る。
(セックスばかりじゃないか、僕はどれだけ猿なんだ)
 皆が誘うから? 否、男の僕の方が力は強いのだから、全力で断ればいいだけの話だ。だが僕は受け入れた。
 生き別れた妹の事を考え、こんな小説を書く僕である。根っこから僕は変態なのだ。
「む、むりですぅ、よめまっせぇん! ごめんなさいぃいい」
 こんな爛れた生活、いい加減にしないととは何度も思っている。でも僕もやはり男の子なのである、心からやめる気になれない。
「いく、いきますぅ、お兄様ぁああ!!」
 ごめん秋子、変態なお兄ちゃんで、本当にごめんな。
 二話終わり。
 続くかも。

574 :
原作、読んでないけど本当にいいんだろうか

575 :
やっぱり読んでから書くことにした 終わり

576 :
デート・ア・ライブの時崎狂三は?
時間操作で自分の時間を進めたり戻したり
別時間軸から別の自分を召喚したりとか
いろいろなエロシチュに対応可能じゃん!!

577 :
したりされたりも好きだからグロシチュも可

578 :
デート・ア・ライブってスレ立ってないんだな
もうアニメ終わるし遅いけど

579 :
立てても良いのよ

580 :2013/06/24
レギオスのフェリがついに勝利したな。
エロパロ書いたのは4年以上前かと思うと感慨深い
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