2013年10レズ・百合萌え351: もやしもんで百合 (402) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【忍務再忍?】あやかし忍伝くの一番【10周年】 (77)
萎える♀×♀シチュエーション (616)
「あの作品の主人公が♀だったら…」 (257)
百合好きにとって嫌いなキャラ3 (152)
CLAYMORE(クレイモア)百合専用スレ 5 (477)
木村カエラのおまんこ舐めたい (270)
ビアン作家・中山可穂 (737)
CLAYMORE(クレイモア)百合専用スレ 5 (477)

もやしもんで百合


1 :2007/12/08 〜 最終レス :2013/08/27
勢いで立てた
後悔はしてない

2 :
スレ立て乙!!!
ずっとなんでないんだろうって思ってた。
色々妄想できる作品だよね。

3 :
ちゃんと男も居るのに、なぜか女キャラが百合っぽい雰囲気
そして及川総受けだな

4 :
すっぴん長谷川さんは武藤のもの

5 :
てか普通にエチーしただろ

6 :
4巻じゃ長谷川さんが及川にキスするし、百合要素結構あるよな
勿論アニメ版でもこのシーン希望

7 :
武藤と及川、皆の前では普通にしてるけど、
二人きりになるとお互いあの夜の事を思い出してドギマギしてたりしたら萌える。
更に、意識しちゃってるのは自分だけなんだから落ち着け!とお互い思い込んでれば良い。

8 :
武藤×及川が最高だった

9 :
アニメから見始めたけど、8話見て武藤×及川にハマったよ

10 :
沢木が検証した結果だと、あの夜は武藤が攻めだったみたいだね。
てか普段は「武藤さん」「葉月ちゃん」なのに、
「葵ちゃん」「葉月」って・・・(*´Д`)

11 :
検証ってアニメでやった?
これから?
それとも飛ばされた?

12 :
アニメでは飛ばされたっぽいねー。
てか先週の回で、及川が吐きそうになって席立った時、
武藤がすぐに追っ掛けてったのに萌え。
長谷川さんちで飲んでた時も、長谷川さん寝た後は二人きりだしね。

13 :
そうか、、、その検証何巻に収録されてるか知ってる人居る?
そこだけ買う

14 :
ってか、作者は百合版見てるような・・・。

15 :
3巻じゃないっけ。2巻終わりで寝て。

16 :
長谷川さんが寝ちゃってからも酒盛りを続けた武藤と及川。
酔っ払ってきて段々微妙な雰囲気になり・・・

「武藤さん・・・ちょっと、暑いんで離れて下さい」
「・・・・・・この間の事思い出しちゃう?」
「!それは・・・」
「葉月ちゃんは・・・やだった?私は嬉しかったよ。葉月ちゃんの事、好きだもん」
「・・・・・・私、なんか変なんですっ・・・。皆といる時は平気なのに・・・武藤さんと二人きりになると、凄くドキドキしちゃって・・・」
「・・・それって、期待していいのかな?」
「武藤さん・・・」
「葉月・・・いい?」

ってなってると良いな。

17 :
>>16
GJ!
その調子でSS書いてみようぜ

18 :
人少ないなー。
個人的にはかなり萌えるんだが・・・

19 :
アニメって次で最終回?
アニメ終わったら更に人減りそう…orz

20 :
評判聞いて見たら、なんか女装男(?)が主人公にキスしてたんだがorz

21 :
>>20
その後原作では女同士のキスが見れる
アニメじゃやるか分かんないけど

22 :
なんだってー?!絶対やってぇ〜!

23 :
武藤は普段受けっぽいけど、
お酒が入ると攻めにまわりそうだな。

24 :
アニメは今日で最終回か
早いな…1クールって

25 :
さっき最終回見たけど……
長谷川と及川のキスキタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!
夜中なのにテンション上がってきたじゃないか!!
あれは絶対舌入ってそうだった!

26 :
>>25
これ?
http://www.veoh.com/videos/v167711097wAQW9P

27 :
今録画したやつ見た。
これはGJと言わざるを得ないwww
長谷川さん、及川を黙らせるためだけにキスするとかすごいな。
しかも効果音がすごいエロかった…絶対入れてるね、あれ。

28 :
というより、長谷川が及川の舌をものすごい勢いで吸引してるように見えたw

29 :
というより貪っていたという表現が近いよーな

30 :
とりあえず、及川は総受けでおk?

31 :
おk

32 :
保守

33 :
ほしゅ

34 :
なぜ過疎ってる

35 :
かもすお

36 :
保守
やっぱアニメ終わったら人減ったな…orz

37 :
もやしもんじゃないけど
「週刊石川雅之」の第一話「彼女の告白」が百合。
既出かな?

38 :
>>37
いや、初めて知った!
情報ありがとう!

もやしもんで百合、好きなんだけど人少ないな・・・

39 :
>>37
「彼女」が×××済みでも百合なの?
>>38の読後感に期待。

40 :
>>37
騙された

41 :
わーい
かもすぞー
ageー

42 :
及川武藤で

43 :
武藤長谷川って需要あるのかな?
投下しようかと思ってるんだけど

44 :
需要あるある!

45 :
>>43
とてもいいとおもう

46 :
需要あるよー

47 :
新参者ですが、もし時間があればぜひ。
武藤×長谷川です。

48 :

突然の雨は、人を不安にさせる。


それと同時に、その場の状況も、変えてしまう。




49 :


「武藤、この前貰ったデータの数値、間違ってたわよ」
「うあ、すいません!すぐ打ち直しますー」
「いいわよ、そんなに大きい間違いじゃなかったし。あたしが直しておく」
「申し訳ないっす」

パソコンの前で画面とにらめっこしている遥さんが、
つい先日、あたしが手渡したデータに赤を入れた資料を振り返らずにあたしに見せる。
やっべ、怒られるかな、と思ったけど遥さんの視線はあたしには向かず。
よほど熱中しているんだろう、すぐ近くで実験中なのに、あたしを一瞥することなく会話が終了してしまった。

50 :
最近にぎやかになってきた研究室には珍しくあたしと遥さんだけ。
会話はほとんどなく、パソコンが動く音だけが室内に静かに響く。
美里くんと川浜くん、1年生コンビは授業だし、先生はなにやら有名な学会に出席中だ。
遥さんはいつものように研究中で、残されたあたしは適当にサンプルを顕微鏡で見ている、という状況。

うーん。

つまらん。非常につまらんよ。

今見ているサンプルなんて、実際のところ見飽きたものだし、
かといって遥さんの研究を手伝おうと思っても、ただ邪魔になるだけだし。

51 :
ふと、窓の外に視線を移す。
気分がいいとは言えない、どんよりとした雲が空全体を覆っていて、つい苦い顔をしてしまう。
まるで誰かが合図を出したら、待ってましたとばかりに降り出しそうな天気が好きな人なんているだろうか。
もしいたとしたら理由を問いたいね。

と、その時。

「う、あー…」

思わず、窓に両手を当てる。

外では、遠くから迫ってくる雨音と共に、建物前の道路が徐々に濡れ始め、
天気は一気に『曇り』から『雨』に変わってしまった。

52 :

「降り出しちゃったのかー。嫌だな、雨」

いつのまに作業を終えたのか、気が付けば遥さんが隣に立っていた。

「遥さん、雨嫌いですか?」
「嫌いよ、ジメジメするじゃない。何、武藤は雨好きなの?」
「いや、嫌いですけど」
「じゃあなんでそんな質問すんのよ」
「なんとなくです」
「何よそれ」
白衣に両手を突っ込みながら空を見上げる遥さん。
あたしのくだらない質問が気に入らないのか、今の天気に腹を立てているのか、心なしかいつもより顔が険しい。

53 :

「あーもう、帰ろうかな。集中できない」
「あれ、珍しいですね、集中できないなんて遥さんらしくない」
「ここ最近ずっとよ。どうにかして欲しいわ」

…あれ?

遥さん、こんな表情するっけ…?

いつもの険しい表情とは違う。
そう、むくれてる、って言うのかな。
小さい子がからかわれてスネているような、そんな表情だ。

54 :

「…遥さん」
「何」
「…どうしたんです?」
「どうしたって、何が」
「いや…、遥さんらしからぬ表情だなー、と思いまして…」

あたしがそう言うなり、さらにむくれていく遥さん。
わ、すごいすごい、普段見れないよこんな遥さん…って、そんな場合じゃない!
「あ、あの…あたし、何か…しましたっけ…」
「…したわよ」
「え、えーと…それは…」

さて、困った。
遥さんのむくれ顔の首謀者はあたしだとわかっても、何の行動が原因なのかさっぱりわからない。

55 :

陸路で戻ってきて早々、新入生のようにシャーレを割った事か。
はたまた、さっきのデータの入力ミスか。それとも別のミスか。
その場限りのくだらない小さなミスばかり思い出されてきて、決定的な行動が浮かんでこない。
いや、あたしがくだらないと思うだけで、遥さんにとっては大きいミスなのかもしれないし…。

「何うんうん唸ってんのよ」
「いや、だって…」
「…思い当たる節がないっての?」
「…いや、はい…まぁ…」
「どっちよ」
「う…」
一言向けるたびに、一歩詰め寄る遥さん。
一言答えるたびに、一歩後ずさるあたし。
…ってかなんであたしこんなに追い詰められてるんだ。

56 :
「…あのー、遥さん」
「何」
「もう…ミスしませんから…許してください…」
研究室の壁を背に、白旗を振る代わりに肩を竦めて両手で盾を作る。
いやもう、この際鉄拳制裁受けても諦めがつくよ。
いっそこのまま、あたしのアホな脳に刺激を与えてください。だからボディだけは止めて下さい。

…と、遥さんはため息ひとつついて、あたしに改めて視線を投げかける。

「ほんっとーにわかってないの?」
「え?はぁ…」
「あたしがなんで怒ってるか」
「…データミスが原因じゃないってことには気づきました…」

57 :

今度はさらに大きなため息。

え?え?何?
まったくわからないんだけど…?

パソコンの前の回転椅子に、ガシャン、と音を立てて、腕組みしながら座る遥さん。

「春祭の夜」
「へ?」
「蔵で及川と寝たじゃない」
「あ…はい…」
「それよ」
「ふえ?」
「それがあたしが怒っている理由。って、なんで自分で説明しなきゃなんないのよ」

58 :
呆れた、と言わんばかりの表情で、あたしをじっと見つめる。
少しだけ悲しそうなのは、気のせいじゃないだろう。


…。
………。
…はーあ。


いや、あたしってば、鈍感にも程があるよね。
いくら遥さん一筋だと言っても、あの夜のようなことがあれば誰だって不安になる。
いくら酔っていたと言っても、軽率過ぎる行動だ。

59 :

「…遥さん」
「何」
「…ごめんなさい」
「…何がよ」
「でもあたしは、遥さん一筋です。信じてください」
「ちょっ…!急に何言い出すのよ!」

がたがたっ、と音を立てて椅子から落ちそうになる遥さん。
その表情は、焦りと、照れと。
いろいろ混ざった感情が顔に出て、珍しく赤くなっている。

60 :

「…あんたは急なのよ…。ホントペース乱れるわ」
「だって本当の事ですもん」
「…」
「あの夜のことはマジ申し訳ないです。でもあたしは遥さん一筋なんで」
「あーもう!わかったからもう言わないで」
「えー、だって本当のこと」
「いいから!」

いつの間にか完全に形勢逆転して、顔を赤く染めてそっぽを向く遥さんがとてもかわいくて。
すっごい自慢したい。
こんな遥さんもいるんだよーってみんなに言いたいけど、あたしだけに見せてくれてる気がして。


61 :

「遥さん」

ゆっくり近づく。

「何―――――」

触れるだけのキス。
まるで部屋の中の時間だけが止まったかのように、
さっきまで聞こえていたはずの雨音が、一瞬だけ止み、また部屋に響いた。

62 :

ああもう、なんでこんなに好きなんだろう。
ホントあたしはバカだな。
バカなりに、もっと大切にしなきゃいけないよね。

「遥さん」
「…何よ」
「好きですよ」
「…ありがと」

ふと目を移した空からは、気づけば一筋の光が差していた。

63 :
以上です。思ったより長くなってしまったのと、
後半はしょってしまったのがホント申し訳ないです。
こんな感じで良ければまた書きたいです。
スレ汚し失礼しました。

64 :
最高だ!GJ!

65 :
スレ汚しだなんてとんでもない!!
萌えんだwwww

66 :
長谷川さんかわいいよ長谷川さん
GJでした!!

67 :
GJ!につき上げ

68 :
レスありがとうございます!
やっぱ人少ないですね…。
近々また上げようかと思ってますので、
みなさんお時間があればお付き合い下さい。

69 :
正座して待ってるよ
つ囲囲囲囲囲

70 :
アニメの菌たちが可愛いんだがどーしたものか

71 :
>>68
おもしろかった!
>>70
菌でゆr

72 :
冬虫夏草と酵母菌で百合

73 :
長谷川んちで飲んでて酔った2人に襲われる及川

74 :
その設定でSS読みたいな

75 :
保守

76 :
可能な百合カプを考察してみたんだが…
・武藤×長谷川
ゼミが賑やかになって長谷川が変わるまでは長谷川タチ/武藤ネコ
変化以降てか四巻の『可愛い』発言以降は逆
・武藤×及川
武藤タチ/及川ネコ
・長谷川×及川
長谷川タチ/及川ネコ
・亜矢×武藤
亜矢タチ/武藤ネコ
これは友情の延長線であってほしい

とまぁ、こんな感じに妄想広げてしまった自分って…←

77 :
うわぁ
これってマンズリできまくりだよ。
特に武藤×及川 がいいなw

78 :
武藤×及川は良いよね

79 :
亜矢×武藤は需要なし?

80 :
全然ありっすよ!!
6巻いまさら読んだけど、百合的にはいいシーンはあまりなかったけど、最後の方の長谷川さんへの女子2人の抱擁がすごくヨカタ(;´д`)

81 :
武藤×及川
いい〜*゜+(人*´∀`)+゜:。

82 :
今更ながらアニメの問題の百合シーンだけ見てみた。

はるかさんが寝室に行った後残された2人は絶対やってるな…

83 :
保守

84 :
亜矢さん×及川とかも好きだな
色々相談している内に仲良くなればいいよ

85 :
武藤×長谷川が好きだな

86 :
武藤×長谷川がいいね。
ナシだと思ってたけどSS読んでたらアリだなって思っちゃった。

87 :
「節分用の豆からもやしが・・・」メーカーに苦情訴え
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/yasai/1219844458/

88 :
保守

89 :
保守

90 :
もやし炒め抵触

91 :
保守
武藤×新キャラな展開をキボン

92 :
書きたいんだけどネタがない…orz
早く新刊読みたいなぁ

93 :
新刊いつ出るの?

94 :
22日じゃないっけ?

95 :
うほwもうすぐだww
wktk

96 :
七巻面白かった

97 :
武藤さんと及川もっと絡んでくれぇー

98 :
ムトーと飲みてぇ

99 :
7巻ネタバレは早いか?
遠回しにいうならば、来訪者×ムトーな妄想が止まらない…

100 :
過疎だしもぅいいんじゃない?>ネタバレ

あの黒い子ね
年齢的にも性格的にもお姉さんだし、見た目男前だし、優しく襲ってそうww
武藤だけじゃなくて、一緒に風呂入った及川も既に食べられたと予想

101 :
及川はムトーと寝たことはもう覚えてないって書いてね

102 :
なにこの過疎っぷり

103 :
ひっそりと投稿

104 :

ノドに違和感を感じて、目を覚ます。
アルコールが水分を奪ったのか、唾を飲み込むのも辛いほどカラッカラに乾いている。
…そうだ、金城さんと勝負して、また負けたんだっけ。
はっきりしない頭の中に、昨日の出来事が浮かぶ。
あたしの得意分野で負けるなんて不甲斐ない。発酵蔵イチの酒豪の名が泣くぜ。

とにかくノドを潤すものを、と上体を起こしかけたら、あたしの体の真上に人の気配を感じた。

「…っ!!」

次の瞬間、息が止まった。
いや、止められたと言った方が適切か。

あたしの唇に触れたのは、あたし以外の何者かの、唇。

105 :
不意に唇が離れる。
けれど突然の出来事すぎて、あたしは息を吸えないまま。
暗闇に慣れない目で確認できたのは、あたしにキスをした犯人の唇だけ。
口角を上げた唇が、まだこれだけでは終わらないことを示していた。
再び唇が重なる。今度は触れるだけのキス。
だけど少し乱暴なその行為は、キスを覚えたばかりの少年みたい。
不意にあたしが漏らした吐息はアルコールの匂いがした。

「…ねぇ、誰?」

思い切って暗闇の中の唇泥棒に問いかける。
手を伸ばして首にかけると、犯人はははっ、と軽快な笑い声を上げる。

「わからないんですか?」

熱を持った手があたしの頬に触れる。
あたしの手が、ショートカットの毛先に触れる。

「金城、です」

ふふ、とアルコールの匂いがする吐息が漏れる。
そしてまた塞がれる唇。今度は触れるだけでは済まされない。

106 :
短いけど金城×武藤で武藤視点。
勢いで書いた。後悔はしてない。

107 :
あ、7巻ネタバレっぽいかな
申し訳ない

108 :
いやべつにいいんでね
とりあえずGJ
金城登場で色々幅も広がりそうだけどね
しかし相変わらずの過疎w

109 :
GJ!!
スレがあがってるから何事かと思ったら…!!
この過疎地によくぞ投下してくれた
これで潤ったらいいなぁーなんて

110 :
>>106
GJ!
続くよね?もちろん最後までキッチリ描写してくれるよね??ww
登場人物内で金城さんが一番好きで、百合が大好物なんだ・・・!
まさか金城さん絡みの百合が見れるとは思わなかった。ありがたや。

111 :
みなさんレスありがとうございます。
これは、他の書きかけのSSが完結しなくて、
むしゃくしゃして書いたものなのでどうなるかわかりませんがw
もし書けたらその時は暇つぶしにでも読んで頂けたら嬉しいです。

112 :
わっふるわっふる

113 :
GJ!楽しみに待ってる!

114 :
暇つぶしどころか、正装で正座して読ませて頂きたい勢いだよ!
書きかけのSSも頑張って下さいねー。

115 :
金城!金城!

116 :
武藤!武藤!

117 :
age

118 :
口付けをされたまま、首にかけたはずの腕をゆっくりと解かれる。
そのまま手首を掴まれて、ひんやりとした畳の上に押さえつけられた。
力ずくで抑えてる風ではなかった。だけど、反抗できなかった。
思い切り手を弾いたら抜け出せそうだったのに。
まるで魔法がかけられたように、あたしの両腕は動かない。

「反抗、しないんですね」

不意に問いかけられる。
少しだけ暗闇に慣れた目に、微笑を浮かべる金城さんの顔が映る。
「反抗しても、無駄なんじゃ、ないの」
「別に、そういうわけでもないですよ」
「なっ…!」

「今更抵抗したって、無駄ですけどね」

一瞬だった。
返答に困るあたしをよそに、金城さんが耳元へ滑り込む。
「っ…!」
あたしの耳に舌が触れる。
金城さんの左手があたしの太腿を這っていく。

119 :
たまらず声が出そうになるけど、必に歯を食いしばって声が漏れるのを食い止める。
思わず握り締めた右手は、やっと解放されたはずなのにまだ縛られてるような感覚だ。
伸びた爪が、手のひらに食い込んでいるのか。
痛さも感じなくなるくらい、あたしは強く力を込める。
「…苦しそう、ですね」
「っや、やめ…」
「やめて欲しくなんて、ないくせに」
「っる、さい、よっ…」
心なしかいつもより熱を持った吐息があたしの濡れた耳を襲う。
その熱はアルコールからか、この行為の興奮からか。
ただわかってるのは、あたしの欲望がどんどん大きくなっていること。
こんなことをするのは、許されない。
おちゃらけているように見えるけど、あたしの考えはいたってマトモだ。
同じ気持ちじゃないのに、こんなことしていいの?
答えはNO。

だけどあたしのカラダは、YESを選択しそうになってる。

「…っく」
「いいんですよ、声出したって」
「無…理、誰がいるかわか…んな…」
「その時はその時ですよ」
悪魔のような微笑み。
その間も決して手を止めない。
いつのまにか服の中に手を滑らせた金城さんの手は、
まるであたしの性癖をインプットしたかのように、あたしの上半身を撫で回した。

120 :
かなり遅くなってすみません
途中ですが上げました
金城さん、かなりSな感じになりそうだが…いいのかな…

121 :
待ってました!!!!
金城さんは腹黒そうなのでいいんです!!
武藤受けいいなぁ(*´Д`*)

122 :
きききキテタワー!GJです!!
黒金城いいなぁ・・・ステキすぐる・・・

123 :
ありがとうございます!
金武おいしいです

124 :
保守

125 :
なんかないかーかもせー

126 :
このスレを見たせいで
金城さんをマトモに見ることが出来なくなった・・・
でもGJ!

127 :
このスレを見たせいで
金城さんをマトモに見ることが出来なくなった・・・
でもGJ!

128 :
金城にドキドキしてるのはいいが落ち着けww

129 :
僕のことか?連投しちまった


130 :
ほしゅー

131 :
ほしゅ

132 :
すみません!作者です!
今春から新生活でネットを繋ぐ暇がなくて、やっと繋がりました!
申し訳ないです。。。

133 :


134 :
及川に酔ってるふりして、素面の武藤に抱きついていちゃいちゃしてほしい

135 :
>>132
待ってました!!
投下期待っ

136 :
ほしゅ〜

137 :
新巻で武藤が早々に新キャラと寝た件について

138 :
コミックス派で初めてはなちゃんを見たんだが、ムトーとはなちゃんのリバに萌えた

139 :
新刊読んだ!
ムトーは何気に女の子キラーだなwいいぞもっとやれw

140 :
武藤さんはやはりやってくれる女ですね\(^^)/
あのページ開いた瞬間思わずガッツポーズしちゃったw

141 :
わかりますわかりますよ

142 :
ムトーを中心に全女子キャラとからめる会

143 :
アニマックスでアニメやってて、漫画面白いよって話は耳にしてたから試しに観てみて。
武藤×及川!
え? モロ百合?  よっしゃー! 百合ブーム万歳ー!
みたいなハマリ方をしました。
そんで今は漫画そろえてムトー中心に全キャラとからめて萌え中。
最高です。

144 :
>>143
さあ、さっさとその妄想を形にして投下するんだ!!
ごめんなさい。してくださいお願いします

145 :
投下ってここに直接貼り付けていいの?

146 :
mjd?
wktk

147 :
待ってるから!!正座して待ってるから!!

148 :
正座して待ってる!

149 :
>>138
ようやく見た。
はなちゃんは抱き枕とな。

150 :
物語は、コミックス7巻の「ひとまず朝まで飲みます!」の後。

いつもよりがっつりと飲んですっかり泥酔した武藤。
亜矢のバーで飲むことになった時、菊二経由で樹教授に話が行き、ハナは発酵蔵に泊まることになっていたのだが、それを聞いた武藤(泥酔)は、「え〜、あたしも発酵蔵に泊まる泊まる泊〜ま〜る〜」と無理やりにハナに付いて来た。
というわけで、発酵蔵の畳の間に、ふたり。

151 :
ふらふらの武藤をとりあえず畳の上に座らせて、ハナは部屋のすみに重ねられていた布団を引っ張り出して敷く。
「ほら、武藤さん、そのまま寝たら風邪ひきますよ。お布団行きましょう、お布団。」
畳の上にゴロンと仰向けに寝転んでしまった武藤を、なんとか布団に連れて行こうとする。
「あ、そうだ。私もともとビジネスホテルに泊まるつもりで来たから、パジャマとか持ってきてなくて。武藤さん、いつもここに泊まってるんなら、何か着替え置いてませんか?」
「あ〜、たぶん、その辺に〜……」
武藤が指差すとおりに小さなキャビネットを探ると、中には武藤のパジャマが数枚入っていた。
「あったあった。武藤さん、ほら、着替えてください。そのまま寝ると服がしわしわになっちゃいますよ。」
「着替え〜…う〜……」
ふらつきながらも、武藤が服を脱ぎ始めたのを見て、ハナもスーツを脱ぐ。
「武藤さん、これお借りしますね。」
キャビネットにあった武藤のパジャマを持って振り返ると、武藤はまだ着替えの途中で、スカートと上着を脱いだ時点で布団に突っ伏してしまっていた。

152 :
「わ〜、武藤さんっ。まだ力尽きちゃ駄目です!」
自分もまだ着替えの途中だが、ハナは武藤を必にひっくり返し、
「ほら、着替え、まだ途中じゃないですか。脱いでください、武藤さん。」
武藤のシャツのボタンをはずそうとした手を、武藤の手がつかんだ。
「武藤さん。良かった、起きてくれました?」
のぞきこむハナを、武藤がうつろな瞳でじっと見つめる。
「武藤さん? あの、大丈夫ですか? お水持ってきましょうか?」
ぐいっ
「――――っ」
唇が重なる。
武藤がハナの頭を引き寄せて、いきなりキスをしたのだ。
「加納さん、かわいー…」
唇を離した武藤は、ハナをぎゅっと抱き寄せた。武藤の上にハナが乗ってしまう形だが、小柄なので重いとは思わない。
「む、武藤さん…!?」
「んー?」
武藤の胸に顔をうずめさせられ、顔を真っ赤にしながら、武藤の腕をふりほどこうとする。
「あ、あの、わたし……」
「…イヤ?」
武藤の腕がゆるむ。
顔を上げると、真面目な表情の武藤。
彼女のこんな表情は、初めて見た気がする。
小さな明かりだけを点けた室内は薄暗く、しかしすぐ目の前の武藤の顔は、眼鏡をはずしたハナにもしっかりと見える。
じっと瞳を見つめられる。
ドキドキした。
心を、つかまれた。  そう、思った。
「……いいえ」
真っ赤な顔のまま、答える。イヤじゃない。むしろ……
にっこりと嬉しそうに満面の笑顔の武藤。
「加納さん、すっごい可愛いー… 大好き〜!」
再びぎゅ〜っと抱きしめられる。でも今度は、とまどいはない。
体の力を抜いて、武藤に体を預けると、すぐそばにある彼女の心臓の音が伝わってきた。
あたたかい……。
どちらからともなく、唇を求め合う。

アルコールは、人の心の壁を取り払う。
自分が作るビールもまた、その力を持っている。
彼女はそれが誇らしく、嬉しかった。

終わった後、そのまま裸で寝ようとする武藤に服を着せ、上布団をかける。
自分も服を着て、部屋の照明を消し、そして寝息をたて始めた武藤の横にもぐり込んだ。



153 :

***
飲んだ後のシメは、やっぱ女の子だよねー    みたいな。
タラシなムトーのお話。
こまかいHの過程は省略の方向で。
やっぱ人それぞれ、萌えるHの仕方って異なると思うんだよね。
だからそこはあえて描かず、各自で好きなやり方を想像してもらうってことで。


154 :
GJ!
腕枕してたのにブラウス来てたのは着替え途中だったからか
だがちょっと詳細も知りたいw

155 :
GJだけど、今回発売されたのって8巻なんだ……

156 :
どゆ意味?

157 :
「ひとまず朝まで飲みます」は8巻P74
しかしGJ!

158 :
>>150-153
神すぎだろお前…
まじGJ

159 :
ほしゅ
原作には無いムトーさんとマリーの絡みとか見てみたいなぁ

160 :
>>159
惣右衛門に会いに来日したマリーが、持参したワインもろとも天然タラシの
ムトーさんに美味しくいただかれちゃうわけですねわかります

161 :
んでそれを見た及川が胸の中によくわからない感情を感じて一人でモヤモヤするわけですね

162 :
>161
それ良いな!  Σ( ̄Д ̄;)

163 :
さぁ、そこに結城さんも登場だぁ

164 :
>>161
いろんな女子に手を出しまくっちゃうムトーに、モヤモヤしちゃう及川。
本当は、あの夜のこと、忘れてなんかいないのに。
思い出す度にドキドキしてるのに。
覚えてないふりして、普通に接してしまう。そんな自分に自己嫌悪。
とか、良いなぁ(´∇` )

165 :
>>164
それ良い!!!
今でもあの夜を思い出して、自分を慰めてる及川。
普段は武藤さんって呼んでるけど、
シテる時だけ葵ちゃんって呼んでたり。

166 :
ムトーだけが、長谷川研究員を下の名前で呼んでるのもエロいよね。
遥さん、て・・・。

167 :
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1253505753/
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2643971/4625524
リアルでオクトーバーフェストがはじまったぽい
おっぱい祭りじゃんか!

168 :
これ昨日ν速の方のスレ見たけど女同士でキスしてる写真が妙に多かった

169 :
そんなとこもリアルもやしもんなのか
いや、もやしもんがリアルに沿ってるのか

170 :
オクトーバーフェスト、写真みたらマジで「ビール&おっぱいの祭典!」て感じだ!
いや〜、ムトーが飛びつくワケだよ。

171 :
http://image.blog.livedoor.jp/news4vip2/imgs/5/4/54ca6f9f.jpg
これか
つーかほんとに写真に写ってる全員が笑顔でワロタw

172 :
>171の写真をはなちゃんが見たらどういうオチになっていたのだろうw

173 :
そりゃもう農大あげての百合フェスティバル

174 :
おぱい強調なバイエルン民族衣装を、ムトーのために無理して手配してくれた長谷川さん。
その時の心情って、どんな感じかな。

175 :
金城さんだけが勝者。
及川、はなは抱き枕にされてしまったが、金城さんは、ムトーに連戦連勝!!
正義は勝つのだ。性技は、勝つのだ。
寝て込んだムトーの秘部を舐めすするメスの黒豹。
彼女の次の標的は「うそだぁ。あたしが男だったら、彼女ほっとかない」のセリフでもわかるように
結城だが、勝っても負けても、金城さんにとっては、地獄が待ってる。

176 :
>>175
なるほど、金城最強か……
そんで、蛍を女の子だと思って襲って…
…黒スイッチ入っちゃった蛍に逆に襲われちゃうわけですな!
絵的には百合だよね。これはこれで美味しいなー(´∇` )

177 :
蛍が女の子と絡むとかそんなオカルトありえません

178 :
結城と金城がごっちゃになったーーー!!

179 :
ラスボスは亜矢さんだと思うんだがね

180 :
>>179
思う! 亜矢さんラスボスっぽい!(*´∇`*)
それも、ラスボスとされてるキャラを倒した後に出てくる、真のラスボスっぽい。

181 :
ムトーは基本は総攻だと思うんだけど、
亜矢さんからだけは、攻められちゃってそう。

182 :
亜矢さんに勝てそうなキャラってまだ登場してないぽいなぁ…
畜産の眼鏡娘は今後どうなるんだろうw

183 :
なんかだんだん、長谷川さん総受で萌えてきたッス。
武藤×長谷川は基本として。
及川×長谷川も良いんじゃないかと思えてきたッス。
見た目は女王様だけど、あの人はネコな気がする……

184 :
でも及川、一たまりもなく喰われてなかったっけ本編で。

185 :
男同士なんて不潔だー、って言ってたら、うるさいとばかりに
口を塞がれてたね
あれ、絶対した入ってるよ
あれって武藤さんに喰われる前だっけ?後だっけ?

186 :
後ですな

187 :
>>185
アニメ版では唇ムグムグ動かしつつチュパ音まで入ってたなw

188 :
長谷川さんはお嬢様学校出身らしいがそちらの経験があるんだろうか

189 :
長谷川は、生肉が好きだからw

190 :
及川にキスしたのは、
『同性とのキス』を不潔だと非難されたからじゃないかな。
つまり長谷川さんは、同性とキスしてるんだよ。
たとえばムトーとしてるんだよ。きっと。

191 :
直接でないにしろ、自分の性癖を否定されたことが許せなくて、
ああいう強引な行動(ディープキス)に出たんじゃないかな。

192 :
実は腐女子なだけという可能性も

193 :
>>192
お嬢様で、ボンテージ好きで、Sで、悪酔いで、
その上腐女子とか、スペック高杉だろ

194 :
その上、お化け&怪談とか震えるぐらい苦手だったら狙い過ぎだろう

195 :
ムトハヅキでエチーの考え中です。
でもエチーの加減が分からず困ってまーす。
百合好きな人って、どんぐらいのエチが好きなんでしょ?
軽いの? ディープなの? 具体的には道具って必要?

196 :
エッチは、ほどほどに極甘でにゃんにゃんしているのがいいです。
道具は、どっちでもいいかな
あってもなくてもいい

197 :
愛があれば基本的になんでもおk。
まぁ道具は別になくても良いかな。
期待してます!

198 :
>>196
>>197
回答ありがとッス!  参考にして頑張ります。

199 :
>>195
楽しみ

200 :
愛があればエチィの程度など!!
愛燃え上がるほどに、激しく、相手を想い甘く優しく。時には刺激を求めて……
女女だろうが(ヘテロだろう)がそんなの関係ねぇ!!
と思うよ。まぁ、もう遅いかな

201 :
>>200
遅くねぇす!
激しく甘く優しく……はー、萌えてきたッス(´∇` )
ありがとっす!

202 :
とりあえずイチャイチャ甘いので!
あと道具は無いのがいいな…
楽しみにしてまーす!!

203 :
>>202
甘いのですね。
やっぱみなさん甘いのがお好きみたいね☆ よっしゃ。

204 :
てか俺、自分で自分のハードル引き上げたのか? あちゃー
でもモチベは急上昇したっす。
……つってもたいしたものは書けませんのであんまキタイなさらずねん。

205 :
そこにさらに三角関係のエッセンスきぼぬ

206 :
紹介された8巻読んで
それまで
もやしもんで百合?
おまいらの妄想も逞しいなw
なんてバカにしてたら
加納ちゃんの登場で度肝抜かれた
わざわざ女の子追いかけに海外の時みたくヒッチハイク再開するとは武藤は
間違いなくガチ!

207 :
ムトーは長谷川、及川、宏岡、はなさんと主要女性キャラ全てにフラグ立てまくってるからな

208 :
しかし、そのムトーも金城さんには、抱き枕にされてしまった。

209 :
媚薬の件のあとでも、武藤さんと及川が二人きりで飲む機会もあったと思うんだけど
何も起こらなかったとは思えん

210 :
そこ読みたい

211 :
こんな感じだな。あの葉月の甘えっぷりを見る限り
「ねー、葉月ちゃぁん・・・・・」
「なぁにー、葵ちゃん〜」
「覚えてるゥー・・・・あの時のことぉ・・・・・」
「ん〜。葵ちゃんにナメナメされたことぉ〜?」
「くす。ねぇ〜、葉月ちゃぁ〜ん」
「いやぁ〜ん。葵ちゃんのエッチぃ・・・・・」
「ん・・・くちゅ・・・・はぁ・・・・んんっ・・・・・」
「ぷはぁっ・・・・・葉月〜・・・・キスだけでトロトロになってるわよ・・ここ」
「やぁ〜ん。だって、だってぇ・・・・・葵ちゃんのキス・・・・凄いんだも〜ん・・・」
「凄いのは、キスだけじゃないわよぉ・・・・それっ!!」ガバッ
「きゃぁ!!も、もう〜、こんな格好恥ずかしいよぉー」
「くすくす・・・お尻の穴まで丸見えよぉ〜。葉月ぃ・・・・」
「じゅるるるぅつ!!」
「きゃぁぁっん!!・・・やん、だめ・・・だめぇ・・・・」
「何がダメなのぉ?こんなに溢れさせて・・・いやらしい子・・・・」
「あっ・・・ああっ・・・・だって、いやぁん・・・・葵ちゃん・・・・あたし・・・・変になるぅ〜ぅぅ・・・・」
「いいわよぉ・・・どんどん変になっちゃってもぉ・・・・・ちゅっ!!」
「やん!そんなとこ吸わないでぇ〜!!!あ!だめ・・・あたしもう・・・・・やん・やん・・・」
「だ、だめぇぇ〜っ!!!」ぷしゃぁ〜っ!!
「はぁうううう〜っん・・・・・・」
「くすくす・・・・葉月、潮吹くんだね・・・・・」
「はぁぁぁぁ〜んんっ・・・・・あ、葵ちゃ〜ん・・・・・」
「あたしも楽しませて貰うわよ・・・・ここ・・・擦り合わせるからねぇ・・・・・」
「あ!!だめ・・・今触らないで・・・・・・・」
「大丈夫、少し休んでからね・・・・夜は、まだまだ長いんだから・・・・・」

212 :
>>211
けしからんもっとやれ!!!

213 :
今何故か唐突に
及川が発酵蔵のシャワー室でシャワーを浴びている途中に
酔った武藤が入ってくる
なんてのが浮かんだぁ!!
オワタ”(ノ><)ノ

214 :
>>213
良いなぁ、それ……(´∇` )

215 :
武藤さんとはなちゃんが一緒に寝てた事を知って嫉妬する及川さんが見てみたい

216 :
「だ、ダダダダ・・・抱いて寝てたですってぇ〜〜〜〜!!!」
「うん。抱き枕にちょうどいいサイズだったし・・・・」
「あ、それ、わかります。沢木も大き過ぎず、小さすぎず、こう、腕にすっぽり収まるかんじで・・・」
「今のは聞かなかったことにするわ、結城君。」
「そんなことより、何で一緒に寝てたんですか!!」
「いや、なんでって、だから、酔いつぶれてね?」
「こ、ここで一緒に寝たんですか!!あたし達の思い出の部屋で!!」
「思い出の部屋?なんのことです、ムトーさん」
「い、いや、あははははは・・・・・・・」
「ひ、ひどいよ、そんなの・・・・・・ぐすっ・・・・」
「ちょ・・・葉月ちゃん。大丈夫よ、何もしてないから!!」
「だって、だってぇ・・・・」
「服着たまんまで寝てたのよ?やましいことなんかないわ」
「ぐすっ・・・・本当?服着たままで寝てたの?」
「そうよ、大丈夫。あたしには、葉月ちゃんだけだから・・・・」
「あ、葵ちゃん」
「ほら、抱っこしてあげるから・・・・」
「うん。ぐすっ・・・・葵ちゃんあったかい・・・・」
「葉月もあったかいわよ。そうね。ちっちゃい抱き枕もいいけど」
「葉月くらいのサイズ・・・・・・あたし一番いいかも」
「あ、葵ちゃぁーん!!」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・あの・・・・盛り上がってるところ申し訳ないんですけど」

「同性愛はだめでしょ。人として」
「「おまえがゆーなぁっ!!!!」」 

217 :
GJ、ツッ込まれる結城くんワロス。

218 :
GJ!w
やっぱ武藤×及川良いなぁ。

219 :
GJ!

220 :
そしてそれを横目に複雑な感情の芽生える長谷川先生であった

221 :
そしてそれを遠くから見つめる畜産眼鏡娘

222 :
さらに全体を俯瞰しつつニヤニヤしている亜矢さん

223 :
それを妄想してる俺たち

224 :
>>221
すいません
「鬼畜眼鏡娘」に見えました
すみません

225 :
>>224
あの眼鏡っ娘がピラミッドの頂点だって!?
金城さんを入れてみようか

226 :
ムトーはこれ確実にレズっ気あるな

227 :
全く面識のない人の背中に吸い付くとは

228 :
>>227
なんと!! kwsk!!

229 :
最新号のイヴニングを読むのだ

230 :
あれさ
長谷川の両腕がしっと押さえてんだよね。
で、首輪のトゲんとこごと噛んでる。
ムトーより力技だよw
なんにしろ同性後輩の調教…いや指導は長谷川よりムトーの方が上手いね

231 :
もう長谷川も一回ぐらいムトーに背中以外も食われてると公式で言われても驚かない。

232 :
及川にいきなりおもいっきりチューしたのも
ムトーとそういうことやってて平気だったからだな絶対!

233 :
>>232
だからそれは間接的に自分達のことを否定されたように思えて怒った、
という結論が出ているじゃないか


まぁ、オレの中でだけど

234 :
キスごときで騒ぐ小娘を黙らせてみたかっただけ

235 :
ていうか男同士でキスってだけであそこまでパニック起こした及川がなんか、らしくないと思ったなあ
自分たちのこともあるから動揺しちゃったんじゃないかと思うことにしてるが

236 :
そりゃ、沢木が蛍の正体を黙ってた事とか
自分のトラウマとか
友人が同性愛の道に走ろうとするのを必至で止めようとしてるとか
色々複雑に絡まってるんだよ。

237 :
女同士=清潔
男同士=不潔

238 :
そこから「かわいいでしょ? かわいいでしょ? 沢木君の彼女になっちゃったの」
になった心境の変化の経緯を知りたい。

239 :
蛍のゴスロリ姿があまりに自然で可愛いってこともあるんだろうな

240 :
武藤さん、及川さんとはなちゃんのどっちを選ぶの

241 :
選ばなきゃいけないの?wwwww

242 :
>>241
ムトー乙

243 :
ムトーは長谷川さんの背中に噛み付きチューしたとき何をされたんだ・・・

244 :
くそう!!近場にアフタヌーンがない!!
イブニングはあるのに!!

245 :
>>244
ミスった!忘れてくれ

246 :
>>243
滅茶苦茶犯して、薬漬けにして売り飛ばす寸前で樹に止められた
丸くなったね!

247 :
2

248 :
ムトーと及川役は誰だ……
ttp://natalie.mu/comic/news/show/id/24856
石川雅之「もやしもん」ノイタミナ枠で実写ドラマ化
イブニング(講談社)にて連載中、石川雅之「もやしもん」の実写ドラマ化が決定。
本日12月8日発売のイブニング2010年1号にて発表された。
2010年にフジテレビのノイタミナ枠にて放映される。
「もやしもん」は農業大学を舞台に、菌を見ることができる主人公・沢木と、
彼を取り巻く個性豊かな仲間たちの日常を描いた作品。
2007年10月に今回のドラマと同じく、フジテレビのノイタミナ枠にてTVアニメ化された。
キャストやスタッフなどドラマに関する詳細は伝えられていないが、
ノイタミナ枠初の実写ドラマとあり、注目が集まりそうだ。

249 :
>>248
蛍役やれる俳優居るのかな?

250 :
スレ違だけど
・・・教授役できる人はいるんだろうか?(けっこう体当たりな役だと思うけど)

251 :
>>249
ネギまみたいにそれっぽい女の子連れてくればおkじゃね? てか沢木くんも女の子がやればいいよ

252 :
キビヤックどうすんねんw

253 :
モザイク

254 :
しかしなんだかんだ言ってもムトーの正妻は、亜矢でも及川でもなく長谷川なのだと思う。

255 :
長谷川さんはムトーのご主人様だろ

256 :
女性は人差し指と薬指の長さがほぼ同じだけど
男性ホルモンが高いと薬指が長くなるので
薬指が長い女性は同性愛の傾向がありしかも男役になる確率が高い
長谷川は爪があんなだからよくわからんが

257 :
嘘つけ

258 :
そんなもんわからねぇよ
似たような例でハゲと男性ホルモンの話がある。
家の親父は、男性ホルモンバリバリで胸毛からギャランドゥまでびっしり生え揃ってるが
70過ぎても髪は、黒々してるし、全然剥げない。
俺も毛深いけど同年代の奴らよりサラサラピカピカの髪。
リンスとかコンディショナーとか使ったことないのに女の子に羨ましがられる位の髪質だよ。
ハゲと男性ホルモンとかあんまり関係ない。
同様に同性愛者とホルモンのバランスも関係ないと思うぞ。

259 :
>>258
毛深くて、サラサラヘアーだと!?
どんなミラクルだ

260 :
ムトーは絶対ガチレズだこれ

261 :
快楽主義者っぽいから、バイセクシャルな気がする。

262 :
つまり、あれは、媚薬だけが原因ではなかったと?
と、すれば、及川も・・・・・?

263 :
というか、醗酵蔵周辺御一行は女子連中(含螢)がいい味出し過ぎてて
男子はショボイ印象しかないからな
ムトーは女子に走らざるを得ない
まあ作者に佳い男子を描く気がなきゃしょうがないんですけどねwwwww

264 :
だからってムトー、蛍に走らないでね。
蛍は、沢木の嫁だから・・・・・・

265 :
酒蔵の跡取りと結婚すれば美味い日本酒が只で毎日飲み放題!
とか考えてるかもw

266 :
はなちゃんと結婚すれば毎日ビール飲み放題ですよムトーさん

267 :
>>265
酒に加えて夜の営みもノーマルHと女装レズプレイで2倍楽しめる・・・
かなり美味しい相手なんじゃないか蛍は
ムトーは就活や進学より婚活すべき

268 :
なんか方向性がおかしくなってきたな

269 :
最新話見て思ったんだが、
ムトーさん、ノリと快楽には流されないってことは
葉月ちゃんとのはガチってことっすね!

270 :
>>269
流される、って言ってたろ?
フリーセックス宣言でしょ

271 :
つまり、バイ・・と
そういや、男と付き合ってたな。
ムトー

272 :
>>270
あれ?長谷川さんに
ノリと快楽には流されないんで襲ってきてもいいですよ、みたいなこと言ってなかった?

273 :
>>272
逆らわない な

274 :
>>273
それそれ

275 :
勘違いだったのか……orz

276 :
フリーダムだなあムトー

277 :
あれ、相当問題発言のはずだけど、うっかりすると「まあムトーだし」でスルーできそうになるのが怖い。

278 :
ミス農大で酒好きなら飲み会のお誘いも多いだろうし
その度にやりまくりってイメージが・・・
不潔設定と相まって俺的にムトー株爆下げ中

279 :
いや、長谷川という武藤が全幅の信頼を置く相手だからこそのあの軽口だろ。うん。

280 :
>>278
ないな
お近づきになりたい奴はたくさんいるだろうが
どいつも勇気がなくて手が出せない
飲み会の誘いはたくさんあるだろうがムトーレベルで飲みに張り合える奴は先に潰れちゃうだろ
それでもうっかりスイッチ入っちゃうと及川食っちゃったり長谷川さんに食われちゃったりするぐらいのフリーセックスだろ

281 :
>>278
思い出せ。
元UFO研究会だぞ。
リア充だったら、あんな所入りびたらなかったろう。


282 :
2巻P61とか5巻P32とか8巻P133・P136とか
ミス農大で3年生なのに男どもから呼び捨てにされてるのが堪らん
学内では尻軽ヤリマンサセ子ビッチで通ってるんじゃないかと妄想して (;´Д`)ハァハァ
ってここレズスレだった

283 :
>>279
だな

284 :
うーん。
ビッチどころか男に捨てられた話からすると、惚れた男には、とことん尽くすタイプだと思うけどなぁ・・・
まぁ、百合的には、ムトー×及川は、ガチ
自分的妄想は、金城×ムトーだけど・・・
ボーイッシュ&スレンダー&褐色肌の女豹に蹂躙されるムトーとか想像するとたまらんなぁ・・・

285 :
彼氏に捨てられた理由ってやっぱ不潔だから?
臭マンなのに毎回クンニを強要とか。
つーかすっかりムトースレになっちまったな。

286 :
男絡みの話はここでやるなよ

287 :
>>278
オレは寧ろムトーさんは一途だと思うけどな
好きな人と暮らすために超バイトして、その後UFO研なんてへんなサークル入っちゃうぐらいなんだぜ?
だからオレにはやりまくりってイメージは全くない。
お酒はあおりまくりだけどな

288 :
だからこそおにゃのこには垣根が低いのよ

289 :
加納はなちゃん×誰でも

290 :
へたれガチレズムトー攻×誘い受及川
一人称視点交代で少しづつ進みます。
SS書くの初めてなのでいたらないですが、
読んでくださるとうれしい。

わたし、及川葉月は一大決心をした。
まだ1年生なのに研究室に通うのも葵さんに会いたいからだ。
もちろん、教授の秘蔵のワインを呑んでんでしまった負い目もあるけれど。
……そう、あのときのことが忘れられない。
何度も葵さんに名前を呼ばれて抱かれたときを。
思い出すだけで体が熱くなって目の前が赤くなる。
アパートで一人きりのときは葵さんが触ってくれたところを全部自分で触ってしまう。
それは、気持ちよくて、物足りなくて、罪の味が苦くて。
……葵さんが欲しかった。
とにかく、葵さんの声が聞きたい。
また、「葉月」と耳元でささやかれたい。
それでもあれから「及川さん」としか呼んでくれない。
ただの先輩と後輩だ。
正確に言えば、わたしはちゃんと研究室に所属しているわけじゃあないから
後輩どころかただの顔見知りでしかないのかもしれない。
あの夜のコトだって樹教授特製の媚薬のせいでしかないんだろう。

291 :
ああ、ダメだ。
悪いことばかり考えてしまう。
葵さんがわたしのことをどう思っているのか、それだけははっきりさせたい。
もちろん、わたしのことをなんとも思っていない確率が一番高いのは分かっている。
朝になって布団の上で手をついて頭を下げられ、
「ごめんなさい、なかった事に」なんて言われたんだから脈があるわけない。
それでも、スキです。
なんとか自然にあまえてすがりつこうとした腕を何度すげなく振り払われただろう。
ただ、時々、葵さんがじっとわたしを見ているような妄想に駆られるのは終わりにしたい。
同性に執着して合コンにも行けない生活はもう終わりにするんだ。

292 :

ビールを仕込むタンクを洗浄していたら、葉月が声をかけてきた。
「武藤さん、この後にバイトって入ってますか?」
「いやー、別に入っていないけど」
最近、わたしはやたらにバイトを入れるのを辞めた。
酒代はかかるけど、親に仕送りもしてもらってるし贅沢しなければ生きていける。
「ちょっと、呑みに行きませんか?」
わたしは驚きのあまり手に持っていたたわしを思い切り落としてしまった。
ここ数ヶ月、あの夜のことを忘れるのに必だった。
葉月の白い胸、甘い声、すがるような目、誘う唇。
実験中のふとした瞬間に記憶がフラッシュバックして試料をぱーにするのもしばしばで。
わたしはあのことはなかったことにしようと決めていたし、そうお願いもした。
我ながら「ノーカンでお願いします」とか口走ったのは最低だったけど。
が、あの葉月ちゃんがわたしを飲みに誘っている!
やばい、本気でやばい。
サシ呑みなんてしたらわたしの理性が吹っ飛んでしまうではないか。
「いいい、いや、呑んでもいいけど。ああ、あと誰といくのかなー、なんて、うははは」
なんというカッコ悪さ。
かわいい年下の女の子に誘われてしどろもどろになるなんて。
「二人じゃダメですか?」
きゃー! 二人きり!!
まずい、なんとか抑止力に誰かを誘わないと手を出してしまう。
考えろ! 葵! でないと、明日はないぞ。
凍ったように考え込むわたしに追い討ちがかかる。
あの唇をきゅっとひきしめて、あのすがるような目でわたしを見る。
「いやですか?」
「……いやじゃないです」
あたし、陥落。

293 :

勇気を出して葵さんを誘ったはいいけど、わたしは飲み屋をあまり知らなかった。
知っているのは研究室のみんなと行った亜矢さんのバーと駅前のチェーンの居酒屋くらいで。
ノープランなわたしは葵さんについていくしかできなかった。
こんなときに自分が子供だと思い知らされる。
ふたつしか違わないと言えるかもしれないけれど、ハタチをはさんでのふたつ違いは大きな違いだ。
葵さんに連れてこられたバーの薄明るい照明に浮かぶ葵さんの横顔はキレイで大人っぽくて。
真っ黒な髪は薄闇に溶け込んで、アルコールでかすかに上気した滑らかなほほに手が延びそうになる。
ジンをロックでたしなむ姿はホントに大人の女だった。
タバコなんかをふかしても似合うかもしれない。
バーのほかの客が息を詰めて葵さんを見ているのが分かる。
こんなステキな人は他にはいないよ。
「……じゃない?」
「え?」
周りの様子に気をとられて上の空だった。
「来年のミス農大及川さんじゃない? って言ったのよ」
葵さんの突拍子もない発言にびっくりする。
「えええ、そ、そんなの無理ですよっ」
「そうー? いい線いってると思うんだけどなー」
葵さんは空になったグラスをカラコロならしてマスターにお代わりをねだる。
わたしだったらとっくにつぶれている量とペースだ。
「ねえ、ねえ、この子だったら次のミス農大いけると思わない?」
葵さんに肩に手を回され、ぐっと引き寄せられる。
ほほとほほが触れそうだ。
こんなに近づいたのは酒蔵のあの夜以来で……。
心臓が爆発しそうだ。
真っ赤になってうつむいてしまう。
「ああ、いいですねー。来年エントリーしたらいいと思いますよ」
ほがらかにたれ目のマスターが葵さんに同意する。
「と、と、とんでもないっ!」
思い切り葵さんのうでをふりほどき、全力で否定する。
わたしがミス農大だなんて、ありえなさすぎる。
「わかってないのは葉月だけなんだよなー」
葵さんはぶつぶつつぶやいて、ダブルどころではなくなみなみ注いだ新しいジンの海に飛び込んでいく。
わたしはぬるくなりかけたジントニックを少しすすった。
「あ、葵さん、大丈夫ですかっ」
「だーいじょーぶー」
なんと、葵さんは2時間足らずでぐだぐだに酔ってしまった。
こんな葵さんは見たことがない。
バーから歩いていける距離だというので住所を聞き出し、携帯のアプリのマップを頼りに歩いていくこと1時間。
確かにまともに歩けば10分の距離ではあった。
けど、わたしには亜矢さんみたいに葵さんをおんぶするのは無理な話で。
なかばひきずりながら歩いてきたのだ。
葵さんが住んでいるのはわたしが住んでいるのと同じような学生向けのコーポだった。
半分寝ているような葵さんの服から鍵を引きずり出す。
鍵をさしてロックを解除する。
ドアを開ける前に「オプンセサミ」と小さな声でつぶやいた。

294 :
酔った。
酔いすぎてしまった。
こんなに短時間で泥酔したことは記憶に残る限りほとんどない。
(もっとも本気で酔ったら記憶なんてなくなるんだけど)
隣にいる葉月がかわいすぎて、かわいいのにひとつも自覚のないところがまたかわいくて。
自分をごまかすためについ目の前のボンベイに逃げてしまった。
自分でも破滅的なピッチだと分かっていたけれど止められなかった。
店にいる男どもはみんな葉月を見ていた。
若くてかわいい新顔の女の子に勝るものがこの世にあるだろうか、いやない!(反語)
一見、いまどきの子みたいなのに身ごなしが鮮やかで端正な感じがする。
髪を明るい茶色に染めてるのも高校卒業したてというカンジでかえっておぼこい。
そのおぼこい子がほほを真っ赤に染めて恥ずかしがるところなんかたまんない。
からかって恥ずかしがらせてやりたくなる。
とか、いろいろ思うが、要はわたしはオヤジ趣味の上、葉月にめろめろなのだ。
あーもー、認めるよ!
わたしは葉月が好きなんだよ。
今まで寝た女たちの誰よりも葉月が好きですよ!
……でも、そんなこと言えるわけないじゃん。
葉月はマトモな人生歩んで王子様と結ばれるべきなんだから。
酒と女にだらしないわたしが手を出していいわけがない。
胃の内容物を道々吐き出しながら朦朧と家路をたどった。
ポカリスエットを差し出す葉月の手があたたかかった。
いいい子だよなー、と回らない頭で思った。
部屋につくころにはだいぶマトモになったけど、まだ頭の芯がしびれている。
ベッドに倒れこむ。
アルコールのもやが天井に向かって昇っていく。
天井はゆっくりと回転しているが胃が空になっているからかそんなに気持悪くない。
「武藤さん」
葉月に呼びかけられてキッチンのほうに首を傾ける。
「冷蔵庫の中のもの少しいただいていいですか」
「もちろんもちろん」
冷蔵庫のドアを開けた音が聞こえた瞬間、なにかガラスの砕ける音を聞いた。
「きゃ」
葉月の短い悲鳴を聞いて台所まですっ飛ぶ。
うん、大丈夫、アルコールはだいぶ抜けている。
ちゃんと体は動く。
狭いキッチンで葉月はグラスを落としてしまったようだった。
あわててガラスのカケラを拾おうとする葉月をとどめるために手首をつかむ。
その細さにどきりとして力が入りすぎてしまう。
葉月の細い体はわたしの腕の中に転がり込んできた。

295 :

思わず抱きしめてしまう。
あの夜の思い出が鮮明に浮かび上がる。
葉月の細く白い腕、うねる体、高い声。
欲しくて欲しくてたまらない。
でも、わたしには手に入らないんだ。
ずっと、見ているだけで。
なんか、鼻の奥がつんとした。
ぐっと腕に力が入る。
泣きそうだ。
「……武藤、さん?」
葉月の呼びかけに顔を見合わせる。
なにか冗談でごまかそうとした。
「もう、キスしてくれないんですか?」
心臓が止まりそうになる。
見てはいけないものを見てしまった。
恋慕にうるむ瞳と性欲にぬれるくちびるを。
理性は一瞬で蒸発する。
わたしはそっとくちびるを寄せた。

296 :
 

297 :

そっとくちびるが触れ合った。
それだけで軽い電流が流れたようにわたしの肩が跳ねた。
「葉月、かわいい」
短いキスを終えて耳もとでささやかれる。
そして、キス。
角度を変えながら、やさしく、甘ったるい、触れるだけのキスを何度も何度も。
合間にしびれるような言葉も何度も何度も。
スキスキ、ダイスキ、ハヅキカワイイ。
頭の中のどこかが溶けて、わたしはたまらなくなって武藤さんの襟元にしがみつく。
武藤さんはぐっとわたしの腰に腕を回した。
「もう、ガマンしないよ」
何を? と問いかけようと口を開きかけたところで暖かいものが進入する。
武藤さんの舌はわたしの舌先をつつき、からませる、歯列の裏をなめる。
わたしはしあわせできもちよくて何も考えられなくなる。
のどの奥で声にならないうめき声が浮かんで消える。
次々と涙が浮かび、転がり落ちる。
いつのまにか飲み込みきれない唾液もくちびるの端からこぼれてあごから落ちる。
腰に回されていたはずの手もわたしの腰から肩甲骨にかけてを何度もなぞりあげている。
背筋に甘いさざめきが広がりもう立っていられない。
「あっ」
くちびるを解放されてほっとするのもつかの間、首筋に軽く歯を立てられてわたしは悲鳴を上げた。
武藤さんの足元に崩れ落ちてしまった。
「ベッド行こ」
手を引かれた。
一緒にベッドに腰掛ける。
キスしながら。
正直、ものすごくときめいてしまった。
そのまま深いキスをされる。
だんだん激しく、酸素が不足して頭がくらくらする。
武藤さんの手は体中をはいまわる。
腰をなでられて、あごを支えられ、胸をもみしだかれ、ブラウスのボタンを外されて。
深いキスをやめたくちびるは耳たぶをかみ、くびすじをなめ、胸の頂点を転がす。
武藤さんは何度も名前を呼んで、スキだと言ってくれた。
わたしも何回もスキ、スキと応える。
ムトーさん、スキ、ダイスキ、ズットイッショ。
わたしの体はじくじくと粘液を吐き出す。
甘いため息が止まらない。
あまりに甘すぎて、遠く聞こえて、コレはほんとにわたしの声なの?
もう体を支えていられない。
わたしはマットレスの上に背をつけた。
「ね、服脱ごうか」
わたしのうえにおおいかぶさった武藤さんが耳元でささやく。
表情は逆光になって見えないけど吐息混じりの声は興奮を伝えてくれる。
わたしはだまったままキスを返す。
まず、武藤さんが勢いよくいつもの服の前を開ける。
黒いブラジャーと白い肌とのコントラストが強くて眼の毒だ。
武藤さんはやっぱり大人だ。
自分で肩に引っかかっただけのブラウスを脱ぎ、ずり上がったブラジャーも外す。
わたしの下着は綿のパステルカラーで子供っぽい。
シャワー浴びてないから恥ずかしいけどカーゴパンツも下着も脱いだ。
もう下着は下着の意味を成してなかったから脱がしてもらうなんて恥ずかしすぎる。
こっそり小さくたたんで他の服の隙間に押し込んでみる。
不意に照明が常夜灯だけになる。
シルエットになった武藤さんに抱きすくめられる。
素肌同士の触れ合う感触は鳥肌がたつほど気持ちよかった。

298 :
夢中になって葉月の体中にキスを落とした。
肩や背中、おなかやつまさきにも。
素肌を触れ合わせ、キスを体中にしても、まだキスをしていないところがあった。
「お願い、足開いて」
ひざに指をかけると、手の動きに逆らわずに羞恥にふるえながらゆっくりと体を開いてくれた。
「すごいよ、葉月」
薄闇の中で蜜をたたえる箇所を見て、わたしは興奮を抑えられなかった。
考えなしに襲い掛かりたくなるのを抑えるために奥歯をかみ締める、深い呼吸をひとつする。
そっと開いてみると内側に溜まっていた体液が一筋、ゆっくりとこぼれおちる。
ゆっくり口を寄せる。
葉月の味、大きくなめ上げ蜜をすする。
隠微な水音が予想外に大きく響く。
「んっ、ふっ」
葉月のこらえようとして、こらえきれないかわいい声。
体液を残らずなめとり、すすりあげるが、蜜は次々あふれてくる。
膣口に直接舌を差し込むとさらにとろりと体液がこぼれ落ちる。
その合間も葉月の吐息が聞こえる。
もっといい声が聞きたくて、そのまま固いしこりを舌先にとらえる。
「あ、あんっ」
はっきりした悲鳴と跳ねる腰。
蜜にまみれた核を追いかけ、舌先ではじき、吸い上げる。
逃げようとする葉月の腰を両腕で抱え込む。
葉月の核を包んでいる膜をゆっくり舌でめくりあげてから全体を大きなストロークでなめる。
「はっあ、ああっ、武藤さん、ん、んっ、いやあっ」
葉月のかわいい声に駆り立てられ、ピッチを早くしながら舌を押し当てる力を強くしていく。
「あ、あーーっ」
ひときわ大きく背をしならせると、マットレスに葉月は沈み込む。

299 :

体がだるくて仕方ない。
それでも、恥ずかしいからせめて下着はつけようとベッドを降りかけた。
「ダメ」
武藤さんに腕をつかまれる。
「まだ、どこにも行っちゃダメ」
勢いよくベッドに引き戻されて抱きしめられる。
胸と胸とが触れ合って、思わずぶるっとふるえてしまう。
「葉月はホント、敏感だよね」
ワイングラスを持つようにあごを持ち上げられる。
顔がかっと赤くなる。
軽くキスされるだけでくちびるから甘い息がもれてしまう。
「もー、かわいーんだからー!」
ぎゅっと抱きしめられてアタマをくしゃくしゃされる。
そしていたずらっ子の目からふいに真剣なまなざしに変わった。
「ひとつお願いがあるんだけど」
まさか、また今夜もなかったことにしてください、とか言われるのかと思わず身構える。
「なまえ、呼んで」
「武藤さん」
「そうじゃなくて、あの時みたいに」
わたしの最後の殻がパリンと割れる。
「……葵さ、ん、んっ」
言い終わる前に甘いキスでふさがれた。


300 :
おわりです。
初めて二次創作書きました。
書き込んでみると構成のひどさが分かるもんですね。
職人さんって、すごい。
勉強になりました。
これはミステリーサークル出現あとの話として書いています。
たぶん、このあと2回戦3回戦してるとしてるはず。
ハセガワの背後、醗酵蔵でふたりで爆睡してるのは夜の生活が激しいからだと
邪推しています。

301 :
>>300
乙!
やっべ。ニヤニヤが収まんねぇw

302 :
素晴らしいものをありがとう!
最高ですた

303 :
>>301
>>302
ありがとうございます。
やっぱり、反応いただけるとうれしいものですね。
調子に乗ってさっき ささっと書き上げたのをあげてみます。
ストーリーとかなくてやってるだけですが。

304 :

葉月のくちびるが首筋をかすめる。
ぎゅんと脳天まで電撃が走る。
「もー、いらずらしちゃだめだってばー」
背中にまわされた葉月の腕を笑いながらはがす。
わき腹をくすぐると明るい笑い声がかえってくる。
1回戦こなしてわたしたちはまだベッドの中にいる。
「だって、葵ちゃんにもヨくなってほしいもん」
「えー、気持ちいいよー」
「するだけでいいの?」
ほんとに不思議そうな顔をしてるから耳元でうんといやらしくささやいてやる。
「声聞いてるだけでめちゃ濡れるし」
「!」
「イってるの見てるだけでイってる感じ」
「……」
「だから、うんとエッチになって乱れてよ」
ポカスカ殴られるかと思ったけど、顔を真っ赤にしてくたっとしている。
「葵ちゃん、エロすぎるぅ……」

305 :

顔を覆ってあらぬほうを向いてる葉月の姿でなんか灯がともる。
なんだか、吐き気に似た甘酸っぱいものがのどの奥にひっかかる。
ため息ひとつ。
「葉月ぃ」
顔をおおっているのを手首をつかんでどかして頬にキスを軽く落とす。
「そんな顔されたらガマンできなくなる」
葉月の細い体を引き寄せ、くちびるを思う存分むさぼる。
声にならないあえぎ声が葉月ののどの奥で消える。
わたしも首筋に焼けた金属を当てられているような狂った熱に浮かされる。
いつものように体を開かせ舌をはわせようかと思ったが、ふと試したいことを思いついた。
それはうまくいけば葉月の欲もわたしの欲も満足させるもの。
「葉月、体起こして」
力の抜けた体を引き寄せる。
あとは承諾なしに葉月の片足を左肩に担ぎ上げる。
「な、んあっ、葵ちゃあん」
抗議に耳を貸さずふくらはぎにキスをひとつ。
わたしも右足を葉月の肩に深くかける。
お互いの敏感なところが音を立てて重なった。
「んんっ!」
くぐもった声は二人から同時に出た。

306 :

「ねえ、葉月。わたしをイかせてよ」
ささやいて、手本のつもりで腰を軽くゆする。
葉月は呆然とした顔でわたしを見つめている。
「ダメかな?」
ゆっくりリズムを取って腰を使うとじーんと快感が頭の芯を伝っていく。
「ねえ」
「ダ、ダメじゃないよ」
葉月は快感に負けないようにおずおずと腰をゆらめかせはじめた。
あまりにもその姿が扇情的で自分のギアがひとつ上がる。
お互いの吐き出した液体で水音が激しくなる。
ああ、スゴイ。自分の動きが葉月に伝わり、そのまま返ってくるような。
わたしの律動は葉月の律動、葉月の吐息はわたしの吐息。
何も境目がないようなひとつのぐちゃぐちゃな妖しい機械になったみたいで。
その機械の目的は……。

307 :

まず、わたしから自壊した。
頭の中に何千もの爆薬が炸裂して世界が白くなり、体が果てのないフリーフォールに落ちてゆく。
壊れるための機械、互いを壊しあう機械、何度も再生し、終わらない機械。
わたしも葉月も何度も壊れた。
肩にかかった足にすがり、信じられないような声を上げた。
もうだめだと思っても葉月を見ると腰が自然に動いた。
悪い燃料が補給されるように。
なんなんだろ、これ。
快感に浮かされながら切なくて涙がぽろぽろこぼれる。
スキな子と溶け合える神聖さの反面、互いを快楽に突き落としあう汚れた喜びもある。
何がなんだか分からない。
うれしくて、悲しくて、気持ちよくて。
世界が全部、流れ込む。
わたしは何度目なのかわからないフリーフォールへと落ちていった。

308 :

「……ちゃん、葵ちゃん」
ほっぺたをぴたぴたたたかれる感触で目が覚める。
一瞬、意識が飛んでたみたいだ。
葉月にぎゅーっと抱きしめられる。
「お、起きなかったらどうしようかと思った」
しゃくりあげる葉月の背中をたたいてやりたいけどイキ過ぎて指一本動かない。
声をかけてやりたいけど叫びすぎて声がでない。
「葵ちゃんがいなくなったら生きてけないよぉ」
ただ、暖かい葉月の体温を感じる。
「わたしたち、すんごく相性いいんじゃない?」と眠気に襲われながら思った。
……なんか、愛されるのっていいよね。

309 :
お粗末さまでした。
たぶん、前日投下したのの設定から2週間後くらい。
二人はやりまくってるはず。
きっと、皮膚の菌も同じになってますね。
なんか、この体勢でこんなにすごいとかアリエナイ気もしますが、
ファンタジーみたいなもんですよね。
きっと、ムトーの方がテクニシャンなんだと思います。
及川自慰とかムトー×ハセガワとかも書いてみたいです。

310 :
GJ!
及川自慰もいいね
媚薬事件の詳細も読んでみたい

311 :
畜産眼鏡娘もぜひ!

312 :
ついでにラクロス娘x主婦連も!

313 :
引き続き、武藤×及川です。
けっこう長いですがエロなし、チューのみです。
ちょっとシリアス。
オクトーバーフェストが舞台になります。
過疎スレですが淡々と投下していきたいと思います。

314 :

9月の憂鬱、10月の祭

なんで武藤さんは疲れないんだろう。
もう、朝の8時近い。
スクーターなら大学まで近いといっても始業の1時間前には起きていたい。
邪険に手を振りほどいてもわたしの腕をかいくぐって抱きつき、耳をなめてくる。
「もう、無理ですって!」
必で逃げようとシーツを泳ぐがぎゅうと抱きしめられてる。
「葉月のいい顔見たいだけなのに」
なんて耳元でささやかれる。
これが8時間前ならわたしも応えたかもしれないけど今は無理。
1限目から必修の最難関課目、応用無機化学演習がある。
出席して講義を聴かないとあっという間にわけが分からなくなってしまいそう。
無理、無理、絶対無理。ダメ、ゼッタイ。
学生課の壁張りのポスターを思い出すまでもなくダメなものはダメ。
だって、こうして武藤さんにほだされて何回かサボっている。
こんなことしてたらA評価を取るどころか単位も怪しくなる。
わたしが頑として応じないので武藤さんは腕をほどく、ベッドの上にちょんと座る。
やっとあきらめてくれたかと思ったが
「葉っ月ちゃんのぉ! ちょっとイイ顔見てみたいっ!」
突拍子もない声で今ではめったに聞かない一気飲みをあおるコールの替え歌を始めた。
「そーれ、エッチ、エッチ、エッチ、エッチ、エッチ!」
大泥棒の子孫が主人公のアニメよろしく飛びついてきた。
わたしはにっこり笑って武藤さんの鎖骨辺りに足をかける。
「葉っ月ちゃーん」
わたしを呼ぶ声もあの派手な背広の男そっくり。
かけた足をおもいきり伸ばしてやった。
武藤さんはきれいにベッド下に転げ落ちる。
「そこで反省しててくださいね」
わたしの声は-273.15℃、つまりは絶対零度だった

315 :

自分の体液や武藤さんの唾液のこびりついた体を熱いシャワーで洗い流す。
柑橘の強い香りの泡を立てて全身をこする。
毎晩のように武藤さんの相手をしていて事後の匂いに鈍感になっているんじゃないかと不安になる。
ボディソープは外国産の香料の強いものに切り替えた。
本当は食品を扱うんだからフレグランス類は使わないほうがいいのだけれど。
そのうち長谷川さんに注意されるかもしれない。
小さなバスルームを出ると武藤さんがマグカップを持って殊勝げに正座していた。
「ミルク半分に砂糖2杯のホットコーヒーです」
おずおずと差し出すのでありがとうと受け取る。
数口すすって、さっさとツナギを着てから弁当を作る。
時間がないから今日はサンドイッチだ。
ちぎったレタスとハムを適当にマーガリンを塗ったパンにはさんでラップに包む。
作りながら同じメニューを口にする。
最後にいい感じにぬるくなったカフェオレの残りを一気に飲む。
カバンの中の教科書とノートを数冊差し替えて準備は終わりだ。
今日は実習があるからツナギにすっぴんやむなし。
ちらっと見ると武藤さんはさっきの姿勢から動いてない。
「カギ持ってますよね」
無言でこくこくうなずくので、軽くいってきますのキスをする。
「葵ちゃんもあんまりさぼらないでね」
「だ、大丈夫! 午後から出るから!」
なんか微妙な返答をされるが話している暇がない。
「いってきます!」
武藤さんをわたしの部屋に残して出かけることとした。


316 :

実習は思ったよりも時間を食わなかった。
7時くらいまでの拘束を覚悟していたのだけど、担当教官は「夕暮れ近いから」と5時前に解放してくれた。
1限目の演習は予習が効いたのかかなり理解できたし、予定のない時間が急に空いた。
いつもなら武藤さんにメールするところだけど今日はそんな気分にはならない。
スーパーの特売でもチェックするかなー、なんて考えながらも無意識に醗酵蔵に足は向かう。
やっぱり、わたしは武藤さんの顔が見たいんだろうか。
予想に反して醗酵蔵は空っぽだった。ただ、長谷川さんがクリーンベンチの前で継代培養の操作をしているだけだった。
「今日は長谷川さんだけなんですか?」
「先生は出張で大阪、美里、川浜の馬鹿二人はバイト、沢木は日吉酒店に行くって言ってたし、武藤のことはアナタのほうが知ってるんじゃないの?」
「いや、今日は連絡取ってないんで……」
「バカ亭主がなにかやらかしたってわけかしら」
「まあ……」
長谷川さんはわたしたちの関係を知っている数少ない人のうちの一人だ。
今のところは長谷川さんと二人きりということになる。
武藤さんの事を聞くチャンスかもしれない。
「あ、あの」
「話なら聞くけど、そのかわりそこのメモ通りに液体培地作ってくれない?」
「は、はいっ」
「オートクレーブの操作とか一通りは教えたわよね」
「はいっ」
以前、メモした手順書を見ながら作っていく。
意外なことに一番難航したのは必要な薬品を棚から出すことだった。
どういう法則で並んでいるのかがさっぱり分からなかった。
見かねて長谷川さんがひょいひょいと棚から出してくれたくらいだ。
なんだかんだで培地を滅菌器に入れてタイマーをセットしたのは7時にもなろうとしていたころだった。
「及川、ちょっと食べに出るわよ」
「え?」
「おごるからついてきなさい」

317 :

学食に連れて行かれるかと思ったらタクシーですごいところまで連れてこられた。
「校内で話してたら誰が聞いてるか分からないでしょ」
「すみません……」
学生のわたしには身分不相応のイタリアンレストランの個室で長谷川さんと差し向かいになる。
ツナギ姿が恥ずかしくて仕方ない。
「まあ、どっちにしろ今夜はこのお店に来ようと思ってたから連れができて良かったわ」
ウェイターにてきぱきとオーダーを通してわたしに向き直る。
「で、どうしたって?」
「ちょっと話しづらいんですが……」
わたしは今朝の顛末とそれに類した武藤さんの行動について話した。
「本当にこの人でいいんだろうかと思えちゃうんですよ」
「……」
「大学にもマジメに行かないし、勉強してるとこなんて一回も見たことないんです」
「……」
長谷川さんは眉間にしわを寄せたまま不機嫌そうな顔で相槌もうたずに黙って聞いている。
前菜の盛り合わせがきたのでフォークでつついて口にいれる。
「おいしい……」
長谷川さんはあたりまえのように口にしているけど、これは本当においしい。
かかっているオリーブオイルが油と言うよりも絞りたてのジュースのようだ。
わたしが夢中になって食べ終って目を上げると長谷川さんの見たこともない笑顔があった。
そして、口にした言葉はあまりに予想外だった。
「それって、武藤が夢中になってあなたのこと愛しているだけじゃないの」

318 :

驚きで口がきけなくなっていたら、さらにきっぱりと断言された。
「武藤はあなたに夢中なのよ」
パスタが運ばれてきた。
長谷川さんの話も驚きだけどパスタの味にも気を取られる。
きしめんみたいに平べったい柔らかいパスタにすっぱいトマトソースがからんでいる。
「だって、浮気してないもの」
あまりの根拠にむせそうになった。
発泡するミネラルウォーターをごくりと飲み下す。
「あの子、本当は浮気性なのよ」
「そ、それは知ってます。一緒に外出してもすぐにすれ違うきれいな人振り返るし」
思い出すだけで情けない気持ちでいっぱいになる。
「でも、本当に浮気しているわけじゃなくて、ウザくなるくらいくっついているんでしょ?」
「それはそうですが」
いつのまにか長谷川さんはワインを飲んでいる。
「昔はもっとひどかったのよ」
長谷川さんいわく、武藤が真面目に講義を受けているなんて話は聞いたことがない、
常に不特定多数の女性と付き合っていた、
アルコールの匂いのしない武藤は武藤じゃないとまで言われていた、等々。
「もっとも、アルコールの匂いだけじゃなくて女物の香水の匂いも日替わりだったけどね」
と長谷川さんはくすくす笑う。
正直、性格破綻者なのかと思ってたわ、とまで言い切った。
「いいとこなんてないじゃないですか」
「それがね」
わたしのグラスにもワインを注いでから自分のグラスにも注ぐ。
飲めません、と首を振ると飲みなさい、とにらまれた。
「なんで武藤がミス農大なのか分かる?」
「……美人だからなんじゃないですか」
「うちの大学は美人なだけじゃミスにはなれないのよ」
「……」
「それなりに大学に貢献していて人間的にユニークじゃないとなれないの」
返事に困ってワインを口に含んでみる。
すごい。
何の知識もないけど、これがとてつもなく良いワインだということが分かる。
土と花とスパイスと蜂蜜の香りがする。とてもブドウだけでできてるとは思えない。
「しかも、2回生でミスになるのって特例なのよ」
アルコールが入ったせいか長谷川さんの口ぶりが陽気になっている。
「半年と言わず、あと3ヶ月も付き合えば武藤のいいところが分かるわよ」
「それが結論ですか?」
「そう、ダメ亭主の武藤を広い心で包んでやってちょうだい、というのがお願いよ」
そして、食事がまずくなるからこの話は終わり、と宣言された。
武藤さんのことをずいぶんかってますね、とつぶやくと長谷川さんはやたらと不思議そうな顔をした。

319 :

高級店というのはホントに高級なのだということが分かった食事だった。
長谷川さんの不思議そうな顔の意味は分からないけれど、ずいぶん気を使ってもらった。
お土産にグリッシーニとかいろいろ持たせてもらってしまった。
店の前に横付けされた車はハイヤーでまた高級さに驚いたけど、行く先同じなんだからと押し込まれた。
長谷川さんはずいぶんと陽気で突然、肩に腕を回された。
「生肉好き?」
「……え?」
耳がおかしくなったのかと思った。
「ねえ、及川の名前は?」
「葉月……です」
長谷川さんの目がすわっている。
「かわいー名前だねー」
「そっ、ですか」
冷や汗が流れる。
「耳、かんでもいい?」
「む、無理です」
わたしの膝頭にきれいにネイルされた爪が食い込みがりりとひっかかれた。
「にゃーーーーはっはっはっ!」
高らかに笑うとがっくりと眠り込んだ。

320 :
ハイヤーの運転手は行き先を熟知しているようで、ちゃんと部屋まで送り届けてくれると静かな声で約束してくれた。
長谷川さんのマンションの前にわたしの部屋から周ってくれるという。
うすうすは気づいてはいたが長谷川さんの酒癖は強烈だ。
あり得ない。
パッタリ眠り込まれたのが不幸中の幸いだろうか。
「長谷川さん、起きてください。今日はありがとうございました」
ぐずりながら目を覚まし、また、耳かんでもいいー? とか言いはじめる。
うっわ、本当にたちが悪い。
車にいてくださいというのについてくる。
長谷川さんともつれ合い、耳をかじられるのを避けながら、部屋のカギを開けたら暗闇から人影が駆け寄った。
何だろうと確認する間もなく左の頬に衝撃が走った。
真っ赤な顔で涙を浮かべている武藤さんだった。
キーホルダーからカギを引きちぎって投げつけられた。
靴を突っかけ、走り去る後姿を見つめるうちに頬がじんじんと痛み始めた。
「ごめんなさい」
長谷川さんが真っ青な顔をしていた。
「わたし、以前に武藤と付き合ってたことがあるの」
わたしは恐ろしいほど冷静で、さっきの長谷川さんの不思議そうな顔の理由をはっきり理解することができた。
それと、なぜ武藤さんがあんな顔をしていたかも。
「あの子、誤解したのね」
左の頬がうずくのは平手打ちされたからなのだとも。
「本当にごめんなさい」
酒気の抜けた青白い顔で長谷川さんは何度も謝罪した。

321 :
本日、ここまで。
明日に残りを投下します。
エロも書きたいのですが武藤がはなちゃんと同衾したと知ったら及川は心穏やかではなかっただろうな、とか。
最初が最初だからやってるだけで、お互いの魅力とか付き合い方に対して思慮が浅いだろうな、とか。
そういうこと考えてたらこんな話になりました。
ここから収拾つけるの大変でした。
次はエロイの書きたいです。
それでも主婦連×ラクロスっ娘は無理。
シチュエーションは作れますけど書いてて萎えます。
(10行書いて放棄)
スタンダードに及川自慰か
武藤、宏岡二人がかりで長谷川を攻める3Pとかの方が楽しそうです。

322 :

そう遅い時間でもなかったので長谷川さんが応急処置をしてくれた。
頬に冷えぴたを貼りながら昔話をしてくれた。わたしはずいぶん武藤さんのことを知らなかった。
眠れないかと思ったが昨晩に武藤さんが離してくれなくて寝不足だったためか夢も見ずに眠り込んだ。
なんて長い1日だったんだろう。
それからのわたしはロボットだった。
時間通りにカリキュラムをこなし、醗酵蔵でデータ整理をし、スーパーでお買い得品を買って自炊した。
武藤さんが毎晩のように上がりこんでいた時にはできなかったことだ。
睡眠もちゃんと取れるし食事もしてる。なのに体重は増えなかった。
武藤さんに宛てる時間が浮いたぶんは研究室での自主勉強にまわした。
長谷川さんは何か言いたげだったけど、機器類の取り扱い説明をしてくれた。
武藤さんも研究室にいたけどお互いに口をきかなかった。
1回、勇気を出して電話をしたけど着信拒否だったから。
そのうち、武藤さんには夢中になれることが見つかった。
小さな女の子を追っかけてヒッチハイクで日本の果てまで行ったという。
思い出の醗酵蔵で一緒に寝てたという話も沢木君から聞いた。
なんか、全部終わっちゃったんだな。
夏の恋は秋まで持たないのはホントなんだなと、バカにしていたラブソングがわたしに染み付いた。
もうジャケットを着ないとスクーターでは通学できなかった。

323 :

もう、ほとんど液状になったもろみを指先ですくってなめてみた。
もう甘みがうすくなってきてアルコールの香りが強くなっている。
完成まではもう一息だ。
とりあえず、足手まといながらも肉体労働することでいろいろ忘れることができた。
とにかく、体を動かして、参考書を読み、研究室のPCをいじり続けるのは何も考えずに眠るため。
何回目になるのかわからない櫂入れのとき、見たこともない顔の武藤さんが醗酵蔵に入ってきた。
疲れた顔をしているのにはつらつとしてエネルギーが体中にみなぎっているかんじだ。
あの真っ黒で豊かな髪をアップにして、いつもよりも大またで歩く武藤さんはかわいらしく、きれいだった。
なんで、こんな姿を目にしなきゃいけないのかと涙がにじんだ。
とりあえず、作業を終えデスクに戻って今日の天候や気温湿度、もろみの状態などをデータ化した。
実質、事務周りのことは長谷川さん一人でまわしていたのでこの研究室のデータベースはぼろぼろだった。
やることは山のようにある。紙の形で残っているデータを過去にさかのぼってデータ化するのが手始めだ。
いつかは就職するだろうわたしにはエクセルやパワーポイントを覚えられるのはありがたかった。
長谷川さんの望む形を先回りしてデータを加工することも日々の目標だった。

324 :

「武藤、ごはんにしな。朝からずっと電話しっぱなしじゃない」
武藤さんの新しい目標は大学で大きな地ビール祭りをすることだ。
そんだけ加納さんが好きなんだな、と胸の奥が痛くなる。
学食に出かけた武藤さんの代わりにみんなで手分けして各企業に電話を始めた。
でも、この手のことが苦手な沢木君は早期離脱、川浜さんも向いてない。
結局、主戦力は長谷川さんと美里さん(意外にやる気ある)、わたしの3人だけになってしまった。
あまり非効率なことはしてられない。
FAXするためのまとめを作って流してから個別交渉に入ったほうがやりやすい。
簡単なチラシをデザインして、地ビール蔵の一覧をステータスごとに分類してから電話しなおした。
こういう作業はけっこう苦にならない。
武藤さんの心がわたしにないことが分かっていても「かかわっていたい」という未練な心は消えないから。
明日の各人の予定表も作る。
櫂入れに休みの日はないから沢木君にしてもらう、長谷川さんにも個人の研究があるからあまり時間を割いてもらうことはできない。
とにかく、時間がない。
残り時間の少なさと必要とされるだろう作業量の膨大さに戦慄する。
出展可能なビール蔵の持ち込み手段や数量をまとめていると校内放送のチャイムが鳴った。
「農志会よりおしらせです」
なにやらガタガタとイスらしきものを引く音が聞こえる。
「えーと、こんにちは、武藤葵です」
もう、懐かしさすら感じるダイスキな人の声を聞く。
武藤さんは今、夢中になってる小さな女の子の話をし、オクトーバーフェストがどんなに楽しいか、人を楽しませることができるかを熱っぽく訴える。
ああ、そうだ、わたしは武藤さんのこういうところが好きだったんじゃないか。
一人で地球の裏側から陸路で帰ってきた臭くてカワイイ人。
長谷川さんに命じられて武藤さんのためにおにぎりとお味噌汁を作ったときからずっと武藤さんを見続けてたじゃないか。
スピーカー越しの声を目をつぶって、自分を抱きしめながら聞く。
「……この学校のみんなの力を見せつけてやろう!」
放送が終わるのと同時に地鳴りのような歓声が学内に響きわたった。
なぜ、武藤さんがミス農大なのかをわたしは正確に理解した。

325 :

それからは嵐のようだった。
醗酵蔵が第二事務局のようになって農志会文化局の人たちとホームページ作成やチラシ作りを一緒にした。
印刷屋から刷り上ったばかりのチラシをかかえて、駅のトイレで着替えてチラシをまいた。
放課後はラクロス部の女の子たちと一緒に行動して、夜は文化局で眠った。
とにかく、できるかぎりの宣伝活動をした。
教授に手伝ってもらってマスコミにもプレスリリースを送った。
いろんな人と知り合った。いろんな仕事を教わった。
祭の前日、ちょっとでも笑って欲しくて空になったダンボール箱を武藤さんに見せた。
やせたほほを向けて驚いた顔をしただけだったけど。
この2週間でわたしの気持ちは固まった。
わたしからは武藤さんを嫌いにはどうしてもなれない。
ただ、研究室の先輩、後輩として付き合えればいい。
昔みたいなお付き合いができるわけじゃないけど、それは仕方ない。
笑ってくれなければわたしが笑えばいい。
ただ、後輩として武藤さんを見続けていられればいいんだ。

326 :

このところでずいぶん着慣れた民族衣装を身に着ける。
もう搬入の済んだビールのセッティングは男子学生に任せて、パレードのルートを再確認、最終説明する。
それぞれが持ち場につく。わたしも山車の上に上がる。
黒いマントを身にまといミュンヘナー・キンドルになった武藤さんはこの世のものでないように、冴え冴えと美しかった。
瞳はこの世の何も映していないようにうるみ、目を離せなくなる薄い微笑はわたしの魂を奪ってゆく。
鐘が鳴る。馬上から檄が飛ぶ
行こう、みんな。お祭の始まりだ。
マーチングバンドの音がわきあがり、ゆっくりとパレードが動き始める。
驚くほどの観衆が学内の道路の両側にびっしり立っている。
歓声に応えて手を振る。フラッシュがまるで花火のように次々とたかれる。
自分の仕事が実ったことを実感する。自然に笑顔になった。
いつまでもパレードが終わらなければいいのにと心から願った。
わたしは人手の薄い「かのうファーム」のお手伝いをすることにしていた。
沢木くんと加納さんがふたりでぴょこぴょこと注文を取って回るさまは本当に愛らしかった。
わたしでもまとめてハグしたいような気持ちになる。
武藤さんが好きになるのも無理ないな。
お客さんもみんな笑顔になる。
あの恐っろしい主婦連まで穏やかにビールを楽しんでいる。
わたしみたいに小さなモラルで縛るよりも武藤さんはもっと自由にしていたいんだろう。
ああ、いろいろ終わったんだな、と泣きたいような笑い出したくなるような、胸は空っぽだけど清々しいような不思議な気分になった。
体は注文に応えてすいすい動いた。
なんと、昼過ぎには完売できたのでちょっと時間ができた。5時起きなのでさすがに疲れた。
文化局で仮眠して撤収に備えようかと思った。
歩き出して沢木君に呼び止められた。いわく、
「武藤さん、実はインフルエンザにで寝込んでるんだよ。朝は無理してて……」
あの、冴え冴えとした青白いほどの顔色はインフルエンザのためだったんだ。
その後、続く言葉も聞かずに醗酵蔵へわたしは駆け出した。

327 :

駆けつけたはいいが、今の顔で会っちゃいけない。
醗酵蔵の前で深呼吸してわたしは笑顔を作った。
武藤さんは布団に包まり半身を起こしてだらしない顔で教授と一緒に笑っていた。
朝のあの魔性の香りがするほどの麗人とは思えない。
ビールの香りのするパン粥をすすりながら祭の状況を聞いてくる。
「そりゃあ、こっぴどく楽しんでまス」
安心させるための誇張ではない。
教授はパン粥の効能を謳い始めるがそんなのはどうでもいい。
武藤さんが後輩のわたしに笑顔を見せてくれているという事実が一番大切だった。
教授は続ける。
「あとはこの祭をしめくくる言葉が欲しいがそれの適役は誰だろう、武藤君」
教授はそっと蔵を出て行った。
祭の喧騒が遠く聞こえる。二人だけ残されて沈黙が重い。
何か言わなきゃいけないはずなのにノドがひりついて声が出ない。
「ごめんね」
武藤さんは泣きそうな顔をしている。
「長谷川さんからいろいろ聞いたでしょ? 黙っててごめん」
「……いや、もういいんです」
「良くないよ!」
布団から身を乗り出し腕を痛いほどつかまれる。
ああ、この場で白黒はっきりつけてさよならされるのか。
偽りない言葉をつむぐ。
「わたしはただ後輩としてやっていければいいんです」
「それじゃイヤだよ!」
激昂する武藤さんに抱きしめられる。
「そりゃ、わたしは女癖悪くて酒飲みだけど」
くたくたの寝巻きから汗のにおいがする。武藤さんの体臭に包まれてくらくらする。
武藤さんに熱があるせいかひどく暑く感じる。
振りほどきたいのに離れられない。
「こんなに好きなのに!」
熱くて激しいキスをされる。
武藤さんの舌は純粋な熱のかたまりのようで火傷するかと思うほど熱かった。
体が離れる。
わたしは息を整えて尋ねる。
「だ、だって、加納さんは?」
武藤さんは本当に不思議そうな顔をした。

328 :

それからの小1時間はぐだぐだだった。
泣いたり怒ったりを繰り返した。
言いたいことを全部吐き出した。
もうわたしのことなんてどうでもいいんじゃないの? 加納さんのことだって、と。
わたしは泣きつかれて虚脱して武藤さんの熱い体にもたれかかる。
「それでもスキなのに……」
「だから、わたしもこんなに好きなのにって言ってるんだよ」
ちょっと信じられないけど加納さんとは何にもなかっという。
「やっちゃってもいいや」と思ったらしいができなかったと告白される。
それもどうかと詰め寄るが「葉月の顔が浮かんでできなかった」とあの顔で言われると参ってしまう。
とにかく、武藤さんは過去の女癖や生活態度の悪さを暴露されて絶対嫌われたと信じていたとか。
その確信の理由が甘えてくれなくなったからだというのがビックリだ。
平手打ちされてカギを投げつけられて甘えたりできる人はいない。
そう言うと土下座せんばかりのいきおいで謝られた。
「だって、長谷川さんと仲いいしさー、学祭前にはちゅーかなんかされてるしさー」
子供っぽく口をとがらせる。
こんな表情を見るのは久しぶり。
「長谷川さんとはなんでもないんだってー」
「それでもやきもちやいちゃった」
手をすっと伸ばしてわたしの頬に手のひらを当てる。熱い。
「葉月がかわいいのが悪い」
「ばっか」
今度は熱いけど甘いキスをした。
「ところでさ」
「うん?」
「締めくくる言葉は葉月に頼みたいんだけど」
「わたしに?」
「そう、あれ着てさ、みんなの前で思ったことを一席ぶってやればいいから」
壁には武藤さんの着てたミュンヘナー・キンドルの黒いマントがかかっていた。
「なんなら、着替えを手伝ってもいいけど」
「ばっか」
今度はわたしからキスをした。
衣装を引き継いで馬に乗る。
ひときわにぎやかなブースの沢山の人の中に醗酵蔵のメンバーが見える。
手綱を引いて馬を止め、一呼吸置いて声を張り上げる。
「みんな、楽しんでる?」
ビールジョッキがわたしに向かっていっせいに持ち上げられ歓声が爆発する。
これが武藤さんの見る景色なんだ。
世界を共有した喜びで頭がくらくらした。


329 :
美里「しかし、これだけの人がおってインフルエンザ感染ゼロいうんはありえんことやな」
川浜「ムトーだけでよかったよ」
沢木「……でも、さっきの及川しっかり感染してたっスよ」
美里「マジか! インフルエンザってそんなに感染力強いもんなんか?」
川浜「経口か接触感染でも、そんなに短時間でするもんか」
沢木「経口というか、口の周辺だけウイルスが見えるんでス」
川浜「それって、チ、チッスか!」
美里「……チッスやな」
沢木「……(鼻血)」

330 :
オチいいなw
川浜の滂沱の涙が目に浮かぶ。

331 :
さらばNよ

332 :
乙です!

333 :
純潔のマリアもここでOK?
マリア×アルテミスとか、かなりいいと思うのだが。
自分の10年後の身体のサキュバスとかエロすぎだろ…

334 :
>>333大好きです

335 :
ほしゅ

336 :
ムトー×蛍は、百合として成立するのか?

337 :
やっぱりなんか違うような気がするのは
蛍の内面が案外男らしいからだろうか

338 :
服や髪が火薬くさい、そんな日。
体中、頭からつま先まで泡だらけになってから一気にシャワーで洗い流す。
首筋から背筋に向かって流れてゆく解放感。
ぞくりとする。
何の気なしにシャワーヘッドを向けた先にしびれるような感覚が走った。
「あぁっ……」
差し迫った声がもれてしまう。
一気にあの夜を思い出す。
武藤の優しく激しい手、熱い身体、初めての快楽。
「葵さん、葵さっ……」
夢中になって武藤の触れた部分を自分の手でなぞっていく。
首筋を触れるか触れないかの強さで、小ぶりな胸を外側から持ち上げるようにもみしだく。
胸の頂点はきついくらいに指先でつままれて。
そして、あの場所も。
触れてみるともう水ではない重い液体で濡れている。
我慢できずに指で割り開いて水流を強くして押し当てる。
水の刺激だけでは足りなくて自分の指ですでにかたくなっている粒を押しつぶす。
「好っき……。あう、くっ、あ、お、い、さ……」
鮮烈な刺激で一気に駆け上り、虚脱する。
狭いバスタブにだらしなく座り込む。
足もとで勢いよく熱い湯が噴き出るシャワーノズルを取り上げ頭からかぶる。
「葵さん、好きです」
誰にも告げない告白。
涙は水にまぎれて見えなくなった。

339 :
うっわ、間違えてあげてしまいました。
申し訳ありません。

340 :
やっと規制解除された
>>338
乙ですお
火薬くさいって事はUFO研爆破の前後かしら

341 :
8巻読んだけど加納はなさん可愛すぎワロタ
はやくムトーと結婚しろ

342 :
ムトーは女とばっかフラグ立ててるなw

343 :
武藤は百合担当だから仕方ない

344 :
新刊8月だって?

345 :
九巻よんだけど武藤さんが強者過ぎら

346 :
9巻よかった

347 :
マジですっぴんの長谷川さんかわいい

348 :
ムトー、本気で一回ぐらい酔った長谷川を誘い受けてると思う

349 :
遅ればせながらコミックス新刊買った。
ムトー相変わらず女癖の悪さ発揮しまくりで素晴らしい。
長谷川にいきなり噛み付いたとか・・・食う気マンマンですか無意識に。
ベッドの会話も、どう見ても関係したコト過去にあるとしか。(笑)

350 :
過去に関係w
それいいな

351 :
ドラマ、良かった…

352 :
ドラマのむとおいは正直あんまり期待してなかったんだけど、精度が高すぎて逆にわたしが赤面した。
ドラマのムトーさんまじ美人すぎて…!及川と顔が近すぎて…!
やっぱむとおい萌えると再認識

353 :
9巻より
武藤「大丈夫っスよ、あたしノリと快楽には逆らわないタチなんで」

……武藤はタチだそうだ

354 :
及川の時もタチだったな

355 :
ドラマの5話と6話ヤバい。武藤さんと及川さんやべえwOP狙ってるだろw

356 :
保守

357 :
ほしゅ

358 :
http://adultbody.info/ に別タイトルの同動画があって困ってるんだけど。正しいのどっち?

359 :
螢とマリーのことか

360 :


361 :


362 :
上げ

363 :
正直もっと流行っても良かったよな。百合的に

364 :
オレは毎晩オナニーしてキモチよく射精してたよ
おまえも?

365 :
亜矢×ムトーガチレズな薄い本を頼む

366 :
ムトー×長谷川、あるいはリバで。
一人ムトーだけが長谷川のこと名前呼びしてるのってえろいよね。

367 :
ガチレズムトー総当たりでよろしく!

368 :
ムトーさんほんとハーレムだな

369 :
だけど一番の本命と思われる長谷川がヒゲにとられそうでかわいそう

370 :
武藤は自覚してやってるのか、天然なのか
分かってやってるなら一度酒の入った遥にお仕置きされればいいよ
>>363
蛍みたいのがいる限りいろいろと無理かもしれない

371 :
武藤は自覚してやってるのか、天然なのか
分かってやってるなら一度酒の入った遥にお仕置きされればいいよ
>>363
蛍みたいのがいる限りいろいろと無理かもしれない

372 :
ムトーが女好きになったのは男に貯金持ち逃げされた件がきっかけなん?
それとも元々バイ?

373 :
あの逸話自体がカモフラージュ説

374 :
>>372
そもそも、ミス農大クラスの美女からカネ取るだけ取って逃げる、て行動が
男だと思うと不自然なんだよな。
そんな奴いねえよって感じ。
でも女だと思うとなんとなくありえそうな気も。

375 :
春祭の後も及川が特に避けることなくムトーと接してるってことは、やっぱ及川はそっちに
覚醒したことを認めて、時折ムトーとえっちしてる関係、って可能性高いよね。

376 :
ムトーさんハーレムだな

377 :
アニメ2期決定記念age

378 :
2期でやるであろうところは百合分薄いからなー・・・

379 :
ムトーさん×ハナちゃん期待

380 :
以外と書かれてない
ムトー×亜矢

381 :
逆だろ
どう考えても亜矢×ムトー

382 :
むしろムトー総受け

383 :
ムトハセ不足

384 :
新刊買った。ヒゲ関連がちょっとアレだが無視するとして。
ムトーがやっぱり遥さん好きだというのと、
亜矢さんが実はムトーにベタ惚れなんじゃね?
という新ネタが獲得された。
あ、小阪←及川てのも発生したな。
及川も結構ガチっぽい。

385 :
× 小阪
○ 小坂
イブ本誌でも1回やった誤字

386 :
亜矢さんはマジでムトー大好きだよな

387 :
長谷川は武藤と結婚すればいいのに
ヒゲも好きだが個人的にはムトハセのが好みだw

388 :
でもそれじゃ亜矢さんが報われないじゃない!

389 :
ムトーさんハーレムすぎる

390 :
本妻:長谷川
愛人:亜矢
セフレ:及川

391 :
>>390
3人とも原作で既にカラダの関係が当たり前にありそう。
はなちゃんにも手を出してたっけ。
そらまあ同棲相手も逃げるか。
ミス農大を袖にするとか、そっちも女だろ実は。

392 :
はなちゃんイイ…
ぜひ再登場して武藤とイチャコラしてほしい

393 :
復旧カキコ

394 :
2期きっかけで1期全部見てきたが…
こんなに百合要素ある作品だったとは
原作行ってみるかな

395 :
百合要素は8巻9巻あたりにもちらほらあるにはありますが1期のソレがピークです
ちなみにBL要素もその後もちらほらありますがやっぱり1期のアレがピークです

396 :
二期オープニングで菌に埋もれた武藤長谷川が寄り添ってて
なんかもうありがとうございますってなった
中山さんの「実直な性格なのでムトーが嫌い」
ってのを百合に転換してくれないものか…

397 :
ムトーの本妻は亜矢さんだけど、本命は長谷川なんだろな

398 :
長谷川もなんやかんやでゼミメンバーの中で一番ムトーを可愛がってるでしょ
付き合いも長いんだし

399 :
え、2期はそんなに百合じゃないの?
いまやっと2期の一話みたけど脳内変換に長けすぎてるのかな自分
原作も買おう

400 :
うわぁ、久々に覗いたら過疎ってるわ

401 :
だって本編で百合要素が全然ないんだもの
ムトーもおとなしいし、及川は相変わらず空気だし
このスレとは関係ないけど最近は誰得眼鏡JKがやたらでしゃばって蛍と沢木も微妙だし…

402 :2013/08/27
11巻で及川が亜矢さんの役いいなーと言っていたあたり意味深な感じがしたよ
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

NOIR/MADLAX/エル・カザド 百合総合4 (141)
おすぎだけど、レズの相談に乗ってやるわ!! (212)
【時間停止】状態変化で百合【超能力】 (193)
百合小説を書く参考に教えて! (561)
ロードオブヴァーミリオンで百合 (31)
ドキドキ!プリキュアで百合15 (628)
かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜 (334)
【職人さん】こーださん×寶兒タソ2【いらっしゃい】 (569)


















さらに見る