2013年10エロパロ639: ラストエグザイル 銀翼のファムでエロパロ (956) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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ラストエグザイル 銀翼のファムでエロパロ


1 :2011/10/31 〜 最終レス :2013/07/22
ファムかわいい

2 :
ラストエグザイル銀翼のぬるぽ

3 :
ああ、あの某no.1人気ダンサー達と逆ハーレムするスレか。

4 :
前作のスレは思った以上に良作あったけど、今回はどうかな・・・。
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/
    ↑
ちなみにここの『dat落ちスレッドの部屋その1』で読める。

5 :
>>4
おお、保管庫にあったのか!

6 :
まあとりあえず期待して保守してみる

7 :
ディーオってここでいいの?男だから駄目なの?

8 :
・・・そりゃなんだ?掘るのか?それとも・・・

9 :
ディーオ×ファムなら書けるけど、どうかな。
いいですか?

10 :
いいよ
つうかお願いします

11 :
タチアナ・ヴィスラ出てるんだね
前回以上の凛々しさでたまらん!
失禁→赤面イベントは今回もあるんだろうか

12 :
よし、書きます。ディーオとファムで。
シルヴィウス(だったかな)での話で構想中。
待っててね。

13 :
あの日、気づいてしまった。
自分の気持ちに、熱い思いに。

冷たい光を放つ無機質な金属の壁。神と恐れられる戦艦シルヴィウスに一人の
少女が廊下を歩いていた。
空族の少女ファム。ふさふさとした栗色の髪に好奇心に溢れた大きな瞳。
茶目っ気のある、小鳥のように愛らしい少女である。
艦内を興味深く観察しているうちに他の皆とはぐれ、迷子になってしまったのだ。
「皆、何処に行っちゃったのかな。」
不安な目で辺りを見回した時、壁の回り角に人影が映った。
「あ、誰かいる!!」
明かりが、ぱっと点いたように安心した顔でファムは人影に近づいた。
聞き慣れた男女の話し声。壁の角から彼女は、そっと覗いた。
そこにいたのはディーオとミリアだった。楽しそうに談笑をしている。
「あ・・・。」
ファムは硬直した。ディーオが笑いながら話をしている。
彼は明るく、愛想の良い少年だ。誰とでも打ち解け、人懐こい人柄である。
分かってはいるが、何故か少女の小さな胸が針で刺したようにチクリと痛んだ。
二人の間に入れず、ファムは踵を返し、小走りにその場を離れた。


14 :
あんな笑顔・・見た事ない。
少女は俯いたまま、力のない足取りで歩き始めた。
仕事をサボりがちで、いつも周りを掻き回して混乱させるディーオを自分はよく
嗜めたり叱ったりしてきた。
こんな自分に彼が好感を持つはずがない。不意にそんな事が思考を巡る。
私、何考えて・・・。
「ファム?」
背後からの男の声が、少女の意識を現実に呼び戻した。
振り向くと全身白い美少年が立っていた。ファムを見つめる切れ長な目。女と見紛うほどの美貌。
深い霧のような白い肌。
その美しさに惑わされそうになる自分を抑え、ファムは目を逸らした。
ディーオが綺麗な事は確かだ。だが今まで彼が美しいとか、魅力があるとかで
意識した事はなかった。
私は一体どうしちゃったの?
「何だ、こんな所にいたのか。さっきから姿が見えないから心配しちゃったよ。」
少女の戸惑いを知ってか知らずか、少年が近づいて来る。
来ないで。
ファムは心の中で呟いた。
「べ、別に私が何処に行こうと自由でしょ。」
少し、ぶっきらぼうな声が少女の口をついて出た。
「素直じゃないなぁ。どうせ迷子になっていたんでしょ。君はよく感情が顔に
表れるからすぐに分かるよ。」
悪戯っぽい視線を背に感じ、ファムはだんだん腹が立ってきた。
「さ、機嫌直してこっちにおいで。部屋まで案内してあげるよ。皆も待っている
から・・・。」
ディーオがファムの手を取ろうとした瞬間、少女の手が離れた。
「どうしたの?何怒ってるんだよ。」
怪訝な瞳を向けるディーオに、まだ少女は背を向けている。
「私の心配なんかしてなかったでしょ。さっきあんなに楽しそうにミリアとお話
していたくせに。」
思わず素っ気無い言葉が漏れる。自分は何を言っているのだろう。
訳の分からない感情が少女の中に込み上げる。
「あの時、側にいたの?声をかけてくれれば良かったのに。ミリアとはファムが
戻って来たら、お茶の用意をしてあげようって話していたんだよ。ファムはよく
食べるから大きめなケーキでも・・」
「誤魔化さないでよ!」
ファムは声を張り上げた。ディーオに一瞬、緊張が走った。
「嬉しそうに話していたじゃない。ミリアにデレデレしちゃって!彼女、可愛い
ものね。男なら誰でも夢中になるわよね!!」
「何だよ、それ!」
ディーオの、のんびりした声に少し怒気が入る。
「拗ねるのもいい加減にしろよ。いつものファムらしくない。素直なファムの方
がずっと可愛いよ。」
「余計なお世話よ、ディーオなんて嫌い!!」
「・・・・・!!」
静かな気まずい空気が二人を包んだ。そのまま二人は暫く動かなかった。

15 :
私、何言って・・・。
激情の波が引き、ファムが我に返ろうとした時、視界の周囲が揺らいだ。
「あっ・・!」
急に両肩を掴まれ、体が反転して壁に強く押し付けられた。
「うっ・・・!!」
衝撃に思わず目を閉じ、瞼を開けた瞳に映ったのは間近に迫ったディーオがいた。
彼の顔は怒りとも悲しみともつかない表情をしていた。
ディー・・オ・・・・?
少女の顔に初めて恐怖の色が浮かぶ。何故か体が石のように動かない。
ディーオの青い瞳に射竦められ、ファムは背筋が凍るようだった
その瞳は見る者を捕らえる、冷たい冬の湖。
「僕が嫌いなら拒んでみなよ。」
いきなりファムの唇にディーオが自分の唇を押し付けてきた。
「・・・!!」
初めて感じる男の唇は冷たかった。彼の心のように。
二人の秘め事を、数々の戦いを潜り抜けてきたシルヴィウスはただ静かに見守っていた。



16 :
すみません、もうちょっと続きます。
では、また今度。

17 :
「ん、んん・・!!」
少女の柔らかい唇を少年は唇の角度を変えて深く味わう。
ディーオの右手がファムの腰に回り、左手がファムの片手の手首を掴んで壁に押えつけた。
体の動きを奪われ、小鳥のようにもがくファムは男の力に支配されていく。
ディーオが彼女の果実の唇を吸い、少女は力が抜けて気が遠くなっていった。
ファムが抵抗しないのを感じ、ディーオが唇を離し、白い首筋に唇を寄せた。
微かな吐息と冷たく妖しい唇が、その滑らかな肌に這う。
「あ・・・。」
ファムが甘い声を漏らし始める。彼女自身、自分の反応に驚いていた。
その声に火が付いたか、ディーオはさらに強く唇を押しつけて貪るように肌に吸いついた。
「ああ、ん!!」
ゾクゾクするような感覚に襲われ、見知らぬ世界へと足を踏み出した少女は女へと変わっていく。
少年の中で情熱の炎が燃え上がり、少女のたおやかな足の間にその引き締まった少年の左足が割って入った。
「・・・・・!!」
ファムが目を見開いた。
誰にも触れられた事のない領域に、逞しい男の足を感じてファムの体が強張る。
「あ・・嫌・・・。」
恥ずかしさに目を瞑り、掠れたような声がファムの唇から漏れる。
彼が首筋や髪を愛撫する動きに、お互いの胸と性器が触れ合う。
少女の秘所から甘い感覚が込み上げ、熱く潤み始める。
少年もまた同じ何かを感じ取っていた。
「やめ・・て、ディー・・オ・・・!」
涙で濡れた目に普段とは別人のように攻め立てる彼の姿が映る。
男の本能を剥き出しにした獣のような、その姿を。
「やめないよファム、僕は・・僕は・・・!」
「嫌あぁ・・・・!!」
もう片側の首筋にも愛撫を施し、耳を唇で優しく包み込む。
まだ恋も男も知らぬ少女にとって、男女の行為は刺激が強過ぎた。
それはあまりにも悲しく残酷で。
今はまだ繋がる事のない、少年の秘められた部分に熱が篭る。
再びディーオはファムに激しく口付け、熱い舌をそっと蕾のような唇の中に差し入れた。
「ん・・く。」
可愛い声を漏らす彼女の口腔に舌を忍ばせ、歯列や歯肉をなぞり、逃げようとする小さな舌を絡めとる。
熱い炎が口の中に燃え広がっていく。舌が生き物のように蠢き、容赦なく少女の粘膜を犯していく。
二人の体が揺らめき、動く度に、少年の足が秘所に強く触れて性感を促す。
羞恥に染まった薄桜色の肌に彼の股間の熱く硬いものを感じても、それが何を示しているのか
少女に分かるはずもなく。
微かな快感が押し寄せた時、ファムの身体の奥で何かが弾けた。少女の体が小刻みに震える。
二人は同時に達した。


18 :
は、あ・・。
熱い息を吐き、光る糸を引きながら漸くディーオが唇を離した。
ファムは呼吸が乱れ、力なく少年の腕の中で崩れ落ちそうになった。
彼もまた荒い息をついている。
服越しに伝わる汗ばんだ肌、彼の銀髪に流れる透明な雫。
男の力が緩んだ時、ファムはディーオの手と腕を振り払い、何も言わずにその場から駆け出した。
「・・・・・・。」
止める事もできず、少年はただ立ち尽くしていた。
彼の形の良い唇の端から血が流れ、糸を引いた。
荒々しい嵐の口付けの最中、少女の小さな歯が当たってしまったのだろう。
ディーオは右手を見つめた。
羽ばたいて行ってしまった小鳥。自分が求める者は、いつもこの手をすり抜けていく。
既に血で穢れた、この手を。
「くそっ!!」
拳を壁に叩きつけ、彼は目を閉じた。分かっている。自分に人を愛する資格はないのだ。
人をめてしまった、この自分に。
こんな自分を彼女が愛してくれるはずがない。
孤独を纏った少年の背は、十字架の影を背負うかのように微かに震えていた。

爆発しそうな胸の鼓動を手で押さえ、少女は通路を走っていた。
一体自分に何が起きたのか、彼はどうなってしまったのか。まだ15歳の彼女は戸惑うしかなかった。
初めてのキスは血の味がした。自分の歯に触れて彼の唇が切れたのだろう。
ディーオは自分に何を求めていたのか。
ファムは徐々に足を止め、壁に片手をついて呼吸を整えた。
いつも笑顔を絶やさない彼が、あんなにも悲しげな目をして、苦しそうな表情をして。
ディーオ・・・・・!!
胸を強く手で押さえ、少女は涙を流した。
水晶のような涙が頬を伝い、零れ落ちる。
それは、彼の為の涙。
それが、愛の始まり。

19 :
ここで終わりです。短くてごめんなさい。
この二人のカップリングがマイナーだって事は分かっています。
十分、分かっています。(泣)
もし二人が恋に落ちたら、ディーオの過去が浮上して試練になるんじゃないか
なと。そんな事を考えたら、つい書きたくなってしまったのです。(薄幸キャラ好き)
最後の行為まではいきませんでしたが、二人の関係はまだこれからですので・・・。
これからもラスエグ小説書くつもりですので、また何処かでお会いしましょう。
ありがとうございました。

20 :
おお…GJ!!
2期の二人仲良しで可愛いよな

21 :
みゆきちの第一王女がエロくて良いなあと思ったんだけど
巨乳発覚した次の瞬間に出番なくなって泣いた
もしかしてずっと寝たままなんかな

22 :
ジゼルの表情が妙にエロくてそそるね

23 :
メインの男が少ないからディーオが汁男優みたいになりそう

24 :
選ぶ言葉を間違えた

25 :
ディーオはどう考えても汁をかけられる方だろーが

26 :
で、ディーオのSS投下するとしたらここでいいの?

27 :
>>26
いいんじゃないか?
ここは百合限定とか書いてないし、ディーオはキャラスレもあるし
むしろディーオたんがあれこれされるSS読みたい

28 :
ディーオの相手ってルシオラとかクラウスでもいい?
モブ×ディーオの方がいいのかな

29 :
ルスキニア×リリー見たい読みたいハァハァしたい
>>28
クラウスよりアラウダやモブ空賊やモブギルドのが断然俺得
ショタロリディーオ受けもいいな
クラウスはラヴィとのエロが見たい

30 :
>>28
大穴でサドリだな
…は冗談だが自分は投下してもらえるだけで
ありがたいから>>28の書きやすい相手でいいんじゃ?

31 :
俺も汚ないオッさんに犯られてる方が興奮するが
ディーオのいかがわしい姿見れるならなんでもいーや

32 :
シカーダ×ディーオやアラウダ×ディーオのレイプを書きたいが、後者は話が進まないと書けんな

33 :
ホモはしかるべきところでやってくれ…
モブ×リリアーナの捕虜調教モノが読みたい

34 :
ディーオのエロはホモというより男の娘とかショタとかそういう枠だと思ってた

35 :
>>34
そうじゃないのか
それ以外ならお断りだな

36 :
ヴァンサントのエロいのがみたい
アラウダとルスキニアだってもしかしたら抜けるかもしれん
アリスティアとタチアナなんかは好物すぎる

37 :
ディーオエロパロ職人の降臨を全裸待機してたら風邪ひいた

38 :
>>37
同じく
ディーオと全裸であたため合いながら待機だ

39 :
亡国ヴァンサント(少女時代)の陵辱ものとか股間だけは膨らむのに
本編に謎が多すぎるから今書いたらただの夢小説になってしまうわ。くそお

40 :
結局パンチラは1話だけかよ!
その分DVD表紙で補ってきたが

41 :
ヴァサントやリリアーナあたりの話読みたいけど
本編での出番の少なさを見るとまだ当分は無理そうだな…

42 :
なんか無理やりな続編っぽいんだよな
キディガーランドみたいな

43 :
ディーオ隊長が下っ端隊員どもに輪姦される話が見たい

44 :
>>43
ディーオみたいなどう考えても軍属に見えない性別不明みたいなのが
ふらっと連れて来られて、今日から隊長な、とか言われても
下っ端は納得しないよな…
隊長就任のその日に制裁プレイとか股熱

45 :
しかもギルド人だよ?やっちゃえやっちゃえ
酒?飲ませちゃえ飲ませちゃえ
薬?混ぜちゃえ混ぜちゃえ
投下をお待ちしております

46 :
>>44 隊長就任のその日に制裁プレイとか股熱
「たーいちょおー。隊長おー、どうしましたあ。意識ありますかァ」
「寝ちゃったんですかねェ。部屋にお運びしましょうねえ?…おいお前、
リネン室からシーツかっぱらってこい」
「そこの2人、シーツの端を持て。隊長を部屋にお連れするから」
「隊長、めっちゃ軽いっすよ。これなら4人もいりませんよ」
「他のやつらに見られたら困るだろ。シーツで隠して運ぶぞ」
「しっかしギルド人にも効くんですね。酒と、これ。前の女の時みたいに朝になると
記憶飛んじゃってるとかですか」
「さあなあ?覚えてたって誰にも言えないだろ。男にマワされたとか」
「隊長の顔、見てくださいよ。ヒゲとか。産毛程度ですよ。睫毛も長いしw
…ふへっ、イイ匂いですねえ、隊長」
「あ、そこの脱がせ方、俺知ってますよwトイレと部屋で観察してましたからw」
「そうか。じゃあお前やってくれ…証拠は残さないほうがいい」
「そうですか?いいんじゃないですか?ギルド人なんか好きにしちゃってw
俺の妹、クラウディアユニット引き上げ船の下敷きになってにましたしw」
「ふん。女みたいなケツだな。毛が薄くて。…でも、チンコだけは一丁前とか、ははは。
ご立派ですねェ隊長?」
「よく塗り込んでから入れろよ?騒がれても事だから」
こうですか。わかりません(><)

47 :
>>46
さあ君は続きを書く作業に戻るんだ

48 :
>>46
お前はわかってる、わかってる奴だよ!
肺炎にかかっても余裕で全裸待機してるぜディーオ隊長ペロペロ

49 :
>>46
続き全裸待機

50 :
一番期待されてるエロ要員が男ってどうよ・・・。

51 :
バトンタッチを忘れてましたorz 全裸待機のみなさんにはお詫びしたい(><)
「おい。やりにくい。尻、もうちょっと上がらねえ?」
「手首固定しようぜ、こうすりゃあ面倒ない」
「あ、目開いた」
「隊長お、たーいちょお、だいじょーぶですかあ?どっか痛いとこありますかあ」
「…反応しねえwすげえ効き目w」
「お前、医療班と兼務だったよな。こいつの息が止まってないか、いちおう観察しとけ」
「了解。呼吸正常…目が、1番水の色ですよ。綺麗ですねえ」
「アナトレーにはちょっと無い色だよな…さすが神様・ギルド人様、っと」
「動くから。押さえとけよ…隊長が、落ちるw」
「お前は動くなよ。まだ縛ってねえんだよ、早すぎんだよw」
「いーじゃんいーじゃん、そおれ、それッ…どおすか隊長?早いのはお嫌い?」
「口開いて、息が短くなってきてますよ」
「隊長、感じてるの?俺うれしいw」
「違うと思いまーすw」
「サオもいじっちゃおうかなっ?ねえ、ローションちょうだい。あら隊長、すてき。長いのね。
…ところで誰か、隊長の前立腺の位置知ってる」
「知るわけねえw」
「俺、女専門だからわかんねえ。でもリクエストがあるなら確かめる」
「女専門だったの?じゃあ、混ざるなよw」
「いやあ、隊長は別枠じゃね?なんでこんな尻の色白いの。金玉の色も薄いしさ。
言われて嗅ぐとイイ匂いとか、…耳、噛んじゃえ。ええと、指入れて、前に倒して、
このへん?」
「お」
「お」
「隊長がぴくぴくしたよ」「ひひひ、可愛いね」
「抵抗無いのはいいけど、入れてるだけじゃ物足りないんじゃないすか」
「じゃあ、次はお前が隊長を感じさせて差し上げろw」
「じゃあ、妹とジョンのかたき、とか言ってみますか。…やだ隊長のアナル、あったけえw
根元が締まって中がふんわり。…うん、ま、妹達の事は、隊長のせいじゃあないっすねw」
「ハハ。かたきとか言ってた奴が…、ジョン、何だよw」
「妹の犬ですよ。真っ白な。隊長みたいな」
「隊長みたいな犬ね。いいねえ。雌犬?」
「子犬だって事しか聞いてませんでしたね。性別不明」「まさに隊長のことじゃんw」
「はーあ、ぬるぬるぬるぬるぬるぬるぬ…う、へぇっ…!」
「終わった?5人目」「みんなのが溢れてますけどwピンク色」
「隊長、男のくせに俺の女より華奢だわwやべえ隊長のこと、好きになりそうw」
「俺、もう1回出しときます。隊長、気持ちイイ」
「禁断の世界に差し込むなよwチンコをw」「なんだ今更w」

濡れ場はもっときわどくなるといい。改変してくれておk、いいえむしろしてください状態(><)オネシャス

52 :
不要な付け足しでも…女っ気が、女っ気も欲しいんです(><)
オチと女っ気いらん人はとばして

「さて…後始末どーします?洗いはしましたけど、さすがに痛みで感付くんじゃないですか」
「隊長が良くて、ハッスルしちゃったよねw」
「…副長に頼んでみるか。後始末」
「おいおいw」
「副長…適任w」
「ヴァンシップ隊の士気にかかわる問題だろ?あの女なら適当な処理ができる」
「ええ、そんな事アリス、…ティアさんに」
「…何?お前の前じゃ、アリスはまだ猫かぶってるの?w」
「聞けよ新入り。酒と、これのカクテルな…『アリスティアスペシャル』って言うんだぜ?」
  *  *  *  *  
「…わたしが?彼を犯したふり?…無理がない?あなた達と、わたし。構造が違うんだけど?」
「副長、若いのが幻滅しますんで。そういう卑猥な指をやめてください」
「副長は道具を豊富にお持ちだし、何とでも誤魔化せるでしょう。綺麗にしときましたから」
「…ふふ…意識のない人に浣腸とか…ほんと、男性は野蛮、ね?」
「副長もお好きなくせに」
「そうねえ。まぜてくれても良かったかな…っていうのは冗談だけど…あら?運んできちゃったの?
…汚し過ぎじゃない?わたし、ここまで酷くできないわ」
「またまたそんな」
「副長ったら、本当に冗談がお好きですよね」
「…これは冗談じゃないんだけど。そっちはまだ役に勃つ?あ、そう。じゃあ、置いていって。そこに。
…いいわ。艦長のご贔屓の、ヴァンシップ隊の頼みとあらば処理しておきましょう。
そのかわり
彼をギルド人として扱うのは本日23:59をもって終了する事、明けて00:00よりは
艦長の任命に従いディーオ・エラクレアを隊長とするヴァンシップ隊を再編成する事。
新隊長に背反するものはその場で軍規に則って厳罰に処します。
…そのつもりで」
「「「了解!」」」
「さすが副長、話せますね」
「おまかせします」
「…新隊長から離れて。もう0:00を過ぎてるわ。彼は明日、私が持ち場に連れていきます」
「隊長と、よい夜をw」
「……、朝から予定があるのよ?迷惑なんだけど」
「wwww おつかれさまです副長」
「おやすみなさい」「ごきげんよう」

(終)ごめんなさい(><)

53 :
続きキテターーーーー!!
この輪の中にまざりてえw
やっべwwwディーオ隊長が可愛過ぎてゾクゾクするwww
ありがとう、心からありがとう
これアリスティアとディーオでもう1本書けるな
文才さえあれば書くんだがなあ…

54 :
次は>>53のアリS×ディーオだww
裸ネクタイで待機

55 :
>>51->>52
乙!!!
薬飲まされていいようにされるとかディーオぺろぺろするしかない
下っ端視線の文章だったらディーオの喘ぎ声想像し放題で抜いたわ
一期のディーオだったら派手にアンアン言いそうだけど
二期は意地張って手で一生懸命抑えてそう
くっそ萌えるな!!!!

56 :
>>52

ディーオは何回か繰り返したら
アリスティアスペシャルでキメセックルがやめられなくなっちゃいそ
隊長可愛いよ隊長

57 :
×下っ端視線の文章だったら
○下っ端視線の文章だったから
それにしても二期のアリスのドS感はなんなんだ…
ペニバンとかバイブとかえげつないものを笑顔で
使いそうなブラックホールを感じる


58 :
この寒い中ひとしきり海水浴回の妄想をしていたんだが
ファムジゼミリアがそれぞれの個性をいっそう輝かせる
愛らしい中にもちょっぴり大人な水着姿を披露する横で、
タチアナ艦長はひとりでVラインの、金太郎の前掛けのような
黒にホログラムラメの入った毒々しい水着を着てるわけ(似合うけど)。※
その傍らで我らがアリSティア副長は脱ぎ着を楽にするための
セパレートタイプの水着で肘、膝、鎖骨まで隠している。
でも、ふるふると揺れる豊満な乳房と、男の両手で囲めそうに細い腰、
やらしい形の尻が露出の低い水着からもお色気を発散中。
同行できた艦員からは涙をはじめいろいろなものが止まらない
「い…生きてて、良かった…っ!」
※ヴィンセントは栗色の胸毛と臑毛とギャランドゥをもっさりさせながらのビキニパンツです

タチアナが3人娘(+ティディ、ヴィンセント)とビーチバレーをしに出かけた後、
パラソルの下でディーオがアリSに話しかける。
「タチアナといっしょに水着選びに行ったんじゃなかったのお、なんでお揃いじゃないのお?
喧嘩したんじゃないかってくらい、ふたりの露出量に差があるんだけど」
「15歳の可愛らしい3人娘にかなうわけがないから、勝負を放棄したの…私はねw
でもタチアナには、頑張ってもらおうかなあ、って」
「…『インメルマンが喜ぶと思うわ』?」
「正確には『クラウスは喜ぶんじゃないかしら?』だったけど…うふ、でも見て?
タチアナ、あんな水着も似合うわよね…ほんとに、かわいい…」
「…あんな水着」
『羞恥プレイ』って言葉が頭に浮かんで、今日は体温コントロール機能が付いたギルドのスーツも着てないし、
夏の日差しのパラソルの下でちょっと寒気がしたディーオたん19歳(アリSと同い年)

59 :
タチアナ×アリS×ディーオの19歳組で3Pとかも良いな

60 :
タチアナ×アリS×ディーオの19歳組で3Pとかも良いな

61 :
>>60 タチアナ×アリS×ディーオの19歳組で3Pとかも良いな
大事なことだから3回目も書いておこう。
ただし、タチアナとディーオに挿れるのはアリSだけなw

62 :
ディーオ受け、アリス受けとしてはふたなりタチアナが挿入でもいい

63 :
アリSに犯されてる途中に目が覚めて、お姉様にいたずらされてたトラウマがフラッシュバック
喘ぎ声の合間にお姉様ごめんなさいごめんなさいと泣き叫ぶディーオという電波を受信した

64 :
>>63なにそれエロい

65 :
>>63
何それ泣きながら抜くわ
デルフィーネ×ディーオもアリS×ディーオもどっちもおいしいペロペロ
裸マフラーで待機してるぜ

66 :
>>63
イイ…
ていうかエロパロスレなのに
主にディーオが犯される話しかしてないwなぜこうなったw

67 :
俺だって、ヴァンサントやルスキニアやリリアーナがエロくふるまってくれれば喜んで書くさ。
3人娘は愛らしすぎて手を出してはいけないような気すらする

68 :
>>66
ヒント:需要と供給が釣り合ってない
ぶっちゃけ三人娘や大人組は探せば支部やコラが普通に見つかるし期待出来る
だがディーオは現時点でまずない。本当にない
にちゃん見てる限り需要はありそうなのにな…
んな状態だからディーオをペロペロ出来る場所が
あるなら全力でペロペロする訳だよ。
(エロパロ職人に)求めよ、さらば与えられんって言うだろ?

69 :
需要はあるはずなのにな…
自分に妄想を文章に具現化する能力があればいいのに

70 :
じゃあ時間があったら年内に
なかったら年明けにディーオのえっちな絵描いてうPするわ!

71 :
ぬるいエロしか描けないけどゆるしてね (´・ω・`)

72 :
>>71たんのめくるめくエロ絵に期待しながら海水浴回の妄想(チラ裏)だよ。
エロはないよ。2スレも使うよ。
※ヴィンセントは栗色の胸毛と臑毛とギャランドゥをもっさりさせながらのビキニパンツです
海。海、海。
女性陣は水着に着替えて砂浜をすすむ。ファムが砂浜の1点を指さす
「ここがいい!パラソル、ここに立てよう」
「…ここにする?穴を掘るんでしょう?ふふふ。童心に帰るわ…」
スコップを手に持ち、やおら穴を掘り出すアリスティア。
「すまんな。アナトレーには海がないからアリスティアも大はしゃぎだ」
「忘れたの?タチアナ。落とし穴大好きのアリスティアが大はしゃぎよ」
砂浜の向こうから荷物と着替えとパラソルと軍用防水シートを持った男性陣が、
女性陣に遅れてついてくる。視力のいいジゼルは男性陣を見ている
「…あ、男の人たちが、パラソル持ってき…きゃあっ!」
ジゼルが目を手で覆う。
ジゼルと同じ方向を見ていたファムが、やおら人差し指を後続隊に向ける「ギャランドゥ!」
「ファム!お行儀悪い、人を指さしちゃだめ!」
「どうしたファム。ギャランドゥとは何なんだ」
タチアナの声にアリスティアは穴を掘る手を休めて顔を上げて、のんきに言う。
「…あれのことかしら?先頭切って近付いてくる、ヴィンセントの、お姫様とお嬢様方には刺激的すぎるビキニパンツ」
「ギャランドゥはおまじない。パンツからはみ出るもさもさに襲われないように言うの!…だったよね、ジゼ?」
「し、知らない、知らない。ギャラン、ドゥ」「…ギャランドゥー?」
「…ふふふ…わたしも言っておこうかな…ギャランドゥ」
「いちばん言う必要のない女が言うな。非科学的な。あと落とし穴、いくつ仕掛けてるんだ
私は落ちんぞ、ぎゃあっ!」
「敵を欺くにはまずタチアナから…、大丈夫、タチアナ」
「いったい、どうしたいんだお前は」
「タチアナが困る顔が見たい。あと穴から引き上げるときのどさくさに紛れてタチアナの
手を触ったり、あわよくば抱きしめたりしてみたい」
「口に出してるぞ。ど変態め」
一方、単独で走ってくるヴィンセント(もさもさ)に表情を凍らせるファムジゼミリア。
「やあ!女性諸君!うん!水着の君も、魅力的だ、タチアナ!アリスはもっと、色気を出したほうがいい!若いんだから!」
「……いいえ、わたしなんか、艦長にはかないませんから…薄暗い艦内で、殿方から見捨てられながら、職務を全うするのみです」
「何か、深刻だな…。私の部下の若いのを、こんど紹介し「ブゥッ!」てやろう…なんだねギルド人。何がおかしい」
「しつれい」
ギルド人と呼ばれたディーオはアリスティアの猫かぶりにたまらず吹き出した。
ディーオの声を聞いて可憐な少女達がつぎつぎと、頭からかぶったバスタオルを外していく。
その様子はまるで、花が咲いていくかのよう。

73 :
「この声、ディーオ?」「ディーオ、何かおかしいの?」
「ディーオ遊ぼう。ビーチバレーしよう。今日は手掴みでポテパン食べるときも脱がない手袋、さすがに脱いでるね!」
これでもファムは女の子、チンコもポテパンも生クリームも同じ手袋で味わうディーオに気付いてるからねと指摘する。
「塩でスーツが痛むじゃない?…それで、君たちはなんでタオルかぶって目隠ししてるの。スイカ割りの練習?ジゼル?」
「耳を、ちょっと、貸してください…(ひそひそ)」
背伸びで内緒話のかわいいジゼル。
「…ああ、あれはねえ…。男はどーしよーもないんだよ。色々生えたりでっかくなったりするんだ。キモイだろうけど許してやって」
「隠せばいいのに」
「そうねえ。僕もいっしょに着替えててびっくり。人間の着ぐるみをかぶったイェティだったのかって。
…ところでなにしてんのアリスティアは。折れる折れる、スコップが折れる」
「…ギャランドゥがタチアナの、身体の砂を払ってる…、あの珈琲、タチアナが3人娘への悪影響を気にして
連れ出したのを勘違いしてる。様子、見てきてくれる、ティディ」
「アイアイサー!」
「ちょ、ティディは私の従者、あっ、ティディイー!!!」
ミリア王女の制止を振り切って走る少年。その瞳はすでにアリスティアしか映さない。
「さすがだね…いつのまにあんな子供にまで手を出したの」
アリスティアはタチアナの方向を凝視したまま答える。
「3日前にちょっと」
「ちょっと、何ですかああああー!」
魔性の女に挑む、果敢な王女。魔性の女はミリアを振り向きもせずに答える。
「話せば長くなるけど、かいつまんで話「やめろアリスティア!ミリアは聞いちゃだめ!」
して、つまり大人の階段を上ったっていうこと」
「聞こえないー!」
取り乱すミリアをファムとジゼルがなだめながら、ビーチバレーに誘う。
「ううううう。」ミリア、涙目。そしてディーオは落とし穴にはまる。きっちり。
「落とし穴が作りが趣味って知らなかった」
砂にまみれたディーオが負け惜しみのようにアリスティアに話しかける
「好きなのよ。穴掘り。アナトレーでは10メートルも掘ると鉄板が出てくるのが不思議で」
「…ど、どこまで掘ってるの…!」
「よくタチアナのことを落とした」
「し、親友じゃ、なかったの…!」
「親友とか、友達とか。そんな安っぽい言葉でわたしたちをくくっちゃだめ。あなたなら、わかるわよね」
「わかったふりをしておきます」
「火に油っていうでしょう」
「そ、それを言うなら水と油、っていうか、誰か、誰かアリスティアを消火して」
そんな海水浴回

74 :
3月で放送終了でも無人島遭難回とディーオたんパンツ脱ぐ回を見るまでにたくない
さあ皆、妄想してごらん
12月 福引き露天風呂回 クリスマス回 大掃除回 総集編
1月 初詣回  もちを喉につまらせる回 インフルエンザ回
2月 バレンタイン回 大雪回 風邪回 受験回
3月 ひなまつり回 卒業回 服が春物になる回 
4月 エイプリルフール回 入学式回 運命の再会回 総集編

75 :
>>71
全力でえっちなディーオたん待ってるぜハァハァ
>>74
エイプリルフールに期待
アリSの真顔でついた嘘に騙されて喰われるキャラが続出

76 :
洗脳されて性欲の獣になったディーオがデルフィーネを犯しまくってデルフィーネがディーオの奴隷になるようなSSはありませんか?

77 :
ディーオとデルフィーネは顔が同じだからセックルしてるとこ想像したら不思議だわ

78 :
>>76
近親相姦がふつうのことだと教えられている幼年ディーオとか
尻を犯されている姉のご開帳を見せられて勃っちゃうディーオとか
精通後は精通後で姉を妊娠させるんじゃないかと煩悶を重ねるディーオとか
想像するだに可愛らしいわどうしてくれよう

79 :
なんかディーオの話題で占領してるけど大丈夫です?
ディーオのエロスレ建てた方がよくね?
デルフィーネとのセクロス思い出して自己嫌悪に苛まれつつ
オナッちゃうディーオたん見たいです

80 :
オナッてるとこ女の子に見られてそのままセクロスに突入してもいい

81 :
書いていないと落ちてしまいそう
ディーオとアルヴィス投下しても良い?
アルヴィス聖域?だいじょうぶ?

82 :
>>81
アルヴィスたんペロペロ
ディーオとアルヴィスとか俺得です
待ってるよ!

83 :
10年前ルスキニアが可愛くてしかたないぐへへ
アウグスタに寵愛されてたに違いない
このアニメはなんでこんなに男がかわいいんだ

84 :
ディーオとタチアナとアリスが皆し部隊に輪姦されるSSマダー?(・∀・)っ/凵⌒

85 :
皆し部隊は・・・早そうだ(何かにつけて)

86 :
ディーオに責められるファムも見たいです。
勝気な彼女がベッドの上で服従させられたりして。

87 :
ファムなら相手はアタモラがいい
ファムは多少白痴めいてるほうがいい 誰かオネシャス

88 :
>>87
「じゃあ己をヴァンシップにしてくれ、いつかのように己の背中へ乗っかってくれ、どうしても否ならそれだけでもいい!」
アタモラはそう云って、そこへ四つン這いになりました。
一瞬間、ファムはアタモラが発狂したかと思ったようでした。
あれ?痴人にするほうを間違えたw

89 :
痴人の愛かwアタモラとファムでお馬さんごっこならぬ
ヴァンシップごっこなわけだwww格調高いなあ・・・

90 :
変態なエロは気持ち悪いからやめてくれ。
正統派な純情ものな話にしてくれ。
そのうち法律で本格的に規制されるぞ。

91 :
>>90 書いてもいいのよ

92 :
書いてちょ。いえ、書いてくださいお願いします。

93 :
ラヴィ好きな奴いないの
保管庫にすらないってどゆことよw

94 :
保管庫なんてあるんだ。知らんかった
さあ場所を吐きなさい

95 :
>>94
>>4
だけど、純粋にラヴィ×クラウスってのは無いよ。

96 :
俺は前作エロパロは過去スレでしか読んでない
ラヴィとクラウスはショタクラウスとロリラヴィの触りっこしか読んだことない・・・挿入、あったっけ?
今ならロリタチアナとロリアリスの触りっこが猛烈に読みたいんだが

97 :
ここはまだ生きてるのか

98 :
どうでしょう
少女ヴァサントがエロいいじめされる話とか来たら喜びますが

99 :
ディーオとアルビスまだー?

100 :
あれ…ファムの下着クンカクンカスーハーのジゼみたいなスレかと開いてみたら…

101 :
スレが落ちてるんじゃないかと気が気でない。駄ネタでも投稿するしかない。
主にディーオスレで話題になった『ファムの手作りちんこチョコ』
(アニメディア(2012年2月号)のバレンタインデー企画にあわせ書き下ろされた、
ファムがディーオにヴェスパ型の手作りチョコを食わせるの図)
を見てなんか考えたアリスティアとタチアナの小ネタ。
「…それで、ファムが。キッチンですごいチョコレートを作ってるの。驚いた」
「一口で腹痛と下痢に見舞われるアリスのチョコレートよりすごいのか」
「わたしはチョコレートにデトックス効果を付加しているだけで、
…それよりファムの手作りチョコレートよ…!ヴェスパだ、って本人は
言い張るんだけど、どうみてもあれは…、」
「あれは?なんだ」
「ソレにしか見えない」
「それ?」
「あのね…、こんな形なんだけど」
「現物があるなら先に見せないか」
「タチアナにもどうぞ、ってファムから」
「毒でも入れてないか、あの小娘は…いただくか」
「タチアナ、その、細いほうを持って、ああっ、そっちから食べたら、
…ダメ、尾翼部を、くわえないで!」
「食べ方が、あるのか。ふつうにチョコレートだが(ぽりぽり)」
「…ねえ、この可愛いらしいピンクの箱に収まった、内部に潜り込んで
快感とともに内側を掻き出してしまいそうな攻撃的な先端を持った、
1本ならともかくえげつなく何本も詰め込まれたチョコレートを見て
タチアナは何も感じない?」
「ヴェスパ」
「……男性器よ」
「………ああ…、見たこと無いから、詳しい事はわからなかった」
「…………!!!」
「…アリス。顔面蒼白でブルブル震えるな。寒いのか」
「タチアナ…!」
「なんだ」
「タチアナの純潔は、わたしが、わたしが守るから!」
「…アリスといると逆にどんどん汚れていく気がするんだが、これは私の気のせいか」

102 :
笑える。すんげー笑った。タチアナはやっぱ処女だよね。

103 :
>>19
GJ、希少なSSありがたやー
ディーファム夫婦ものが読みたいと思っていたが
ここではマイナーなのか、、、ディーオが王子様的な感じの夜這いを見たい

104 :
>>103がメジャーにすればいい。期待してるお(^O^)

105 :
アタモラの痴人の愛期待age

106 :
アルとディーオの体格差にすごい萌えるんだけどエロ的にはネックだよなぁ…

107 :
ミリア以外みんな仲良くちびっこだもんな
ファム16歳、高1とか。
女子高生でギャルでファミレスで「マジパネーわ、カレシ鬼じゃね?」
と言っていてもいいくらいなのに
エロ神さまにひたすらがんばっていただくしかない

108 :
ディーオとアルヴィスでエロ妄想したら、
「アルは優しい女の子だから、僕を拒絶したりしないよね? 」みたいなネットリ系か
「あはは!アルのここ、もうこんなになってるよ!気持ちいいの?ねぇ、気持ちいいんでしょ!? 」
みたいなマジキチ系しか思い浮かばなかった
すまん、アルヴィス

109 :
マジ基地ディーオいいね
縄やらムチやらローソクやら極太バイブやらボールギャグやら
他人にも自分にも自由自在に使いこなすディーオをみたら、無垢なアルヴィスも
「こ....こんな人をお兄さんとか思って甘えてた自分のバカっ…!」って自分を呪う事だろう

110 :
オレは「ごめん・アル・・・」「・・ディー・・オ・・?」
みたいなのいつも妄想してる。

111 :
>>110
その妄想kwsk!
アルは大人しそうだから声とか我慢するタイプだろうな
可愛い声をもっと聞きたくて意地悪しちゃうディーオ
必に抵抗するけど腕力で敵うわけもなく組み敷かれてあんなことやこんなことされちゃうアルヴィン

112 :
名前間違えたスマソ

113 :
そんなの間違いのうちに入らんアルヴィン。
ちょっとかわええ。ふたりのときの秘密の愛称(^^)

114 :
なんかディーオはアルにはなかなか手を出せなそうなんだよねw
アルはおとなしく見えて芯が強いところあるし
あと2、3年したら自分から誘うアルなんてのも良いかもw
「ねえディーオ、好きな人同士は触れ合うものなんでしょ…?どうしてディーオは私には触れてくれないの?
ディーオは、私のこと嫌いなの?」
「そうじゃなくて、アルにはまだ早いよ…
子どものうちからそういうことするとデルフィーネみたいになっちゃうよ?」
「ずっと前からそればっかり。早くなんてない。私、もう大人だよ?…ほら、ね、ディーオ」
「わあ!アル?!ちょっと…まっ…ンっ」

115 :
ディーオはヘタレにも鬼畜にもなれる万能選手だなw
そういえばギルド人は結婚に何か制約とかあったっけ?
将来政略結婚させられるアルとディーオとかアリかな

116 :
ディーアルだ…と?もっと、もっと盛り上げていこうぜー!!
自分も>>110みたいなのは好きだな。だってディーオもいい年だし
…でもアルが攻められるのはちょっと図的に心が痛むんだな…

117 :
つまり>>110は「もう我慢できない!」ケロッグコーンフロスト状態のディーオが
アルをいんぐりもんぐりかくかくきゅこきゅこしてる状態をあらわしているわけか

118 :
ディーオも小兎アルヴィスたんを相手にすれば
コーンフロスト食べてタイガーになるんですね。わかります

119 :
>>115
政略じゃなくても普通にこのまま結婚しそう

120 :
unicococ 綾奈ゆにこ
総集編はファムから見て下さってる方に向けて書いたんですが、
ブラザーに「1期見てないと分かんないよ」って言われて悲しい…。
エグザイルとアルを巡る戦いがあって、ラスボスはディーオの
姉デルフィーネで、ディーオにはルシオラっていう人がいた…
ってだけ伝えるつもりが。あれー…
スレが大騒ぎで焦るゆにこ。
ディーファムも忘れないでー。

121 :
どうせならちんこシュッシュできるようなこと書いてくれ>>120
俺×ゆにこ とか

122 :
アルヴィスは僕が守る
と、耳元でささやきながら処女膜破ったんだろうな〜

123 :
>>122
守る代わりに処女を頂くなんてディーオ様鬼畜
しかしベッドで寄り添って手を握りながら
命を繋ぐことについて語らうとか…エロいな

124 :
やっぱ命を繋ぐっていったら子孫を残すってことだよなあ
本スレは進行が早くて確認できなかったんだが
ディーオスレはそこを問題視してなかった
俺はこのままアルヴィスがディーオに中出されるフラグかと思った

125 :
「中に出すぞ!ファム」
「ああ、出して!出してアタモラ」
こうですよね?わかってます

126 :
>>123
普通に色んな人に助けられて今の自分たちが居るという意味で完結してたが
じゃあその先自分たちが生きてどう繋ぐのかっていうと子孫を残すことだよな
あの場面追われてなかったらそのまま中出しセックルに突入してもなんら違和感なかったわ
ってアルはまだ13歳でしたテヘペロ

127 :
間違えた
×>>123
>>124

128 :
ねぇねぇ、散々ココで 「1期の話はするな」とか言っていたけど
その1期の総集編が銀ファムでも放送されちゃったけども、今どんな気持ち?
        ∩___∩                       ∩___∩
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽハッ    __ _,, -ー ,,    ハッ   / ⌒  ⌒ 丶|      ねぇ、1期の話やったら本編よりも上だったけども、いまどんな気持ち?(笑)
        /  (●)  (●)  ハッ   (/   "つ`..,:  ハッ (●)  (●) 丶
       |     ( _●_) ミ    :/       :::::i:.   ミ (_●_ )    |       ねぇ〜、1期に負けたのが確定しちゃったけど、どんな気持ち?www
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/    ねぇ?wwww
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶
      /      /    ̄   :|::|2 期::::| :::i ゜。     ̄♪   \    丶
     /     /    ♪    :|::|    ::::| :::|:            \   丶
     (_ ⌒丶...        :` |信 者::::| :::|_:           /⌒_)
      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  トントン                             ソ  トントン

129 :
ディーオとアルは、初めてでも、多少無理矢理でも、互いにかなり昂ぶりそう。
抱いたり抱かれたりにすごい幸福感感じそうだし。

130 :
>>129
ディーオは昂るとアルが発光したときみたいに「すごい!すごい…!」を連発しそうだね

131 :
可愛い男とロリのせくうすとか最高だな

132 :
>>130
一期イメージだと言いそうだわ。
二期イメージだと・・・・・妙に生々しくね?

133 :
アルの中に挿れたままミュステリオンを唱えたらどうなるのっと

134 :
アルヴィスちゃん発動するとさらに名器になる。
制御棒の抜き差しでイキまくり
終わった後は
「…金色の麦畑が見えた…!」てトリップ状態

135 :
アルヴィスってジゼより小さいよな
ディーオはチンコでかそうだけど入るのか?

136 :
ディーオの性生活遍歴
姉→男→ロリnew!

137 :
ななななにが繋がってるだああ
俺のアルヴィスにななな何をする気だこの野郎おおお

138 :
もちつこけ

139 :
>>137
再会したときにアルのお腹が大きくなっていて発狂したクラウスさんかと思ったw

140 :
アルのためならラヴィも泣かす
…ようなアル厨だったらしいなクラウスは
ソフィアの胸でほわわんとしてたとこしか印象に残ってない

141 :
「インメルマーン☆アルと命繋いじゃったー\(^o^)/」

142 :
総集編見て思ったんだが、ディーオとアルは一期のほうが色気があるな
「わたしのこと知ってるの?」「いろんなことをね」のシーンとかヤバい

143 :
今見返すとエロいな確かにw
一期のディーオとアルのSSがあるけど当時から2人に可能性を見出していた人はすごいな

144 :
あの職人さんもういないのだろうか
原作の雰囲気を壊さないのにちゃんとエロい良作だったよね
二期ではアルもちょっとは大人になったわけだし、『あれ以上』をする2人を見てみたいな

145 :
言われて読んできた。
確かに良作だったわ。
>>144
ちょっと大人といっても13歳っていうww
歳はさして離れてるわけでもないから、もうちょい大きくなればお似合いになるだろうが。
あのくらいの年齢って1年違うだけでえらい差があるよなあ。

146 :
でも13歳くらいって初潮が始まったりして
エロいことに興味が沸き出す年でもあるよねw
ただディーオがアルに対して欲情するところがイマイチ想像できないw

147 :
逃亡生活中にアルの初潮が始まっちゃって戸惑うディーオ…と思ったけど、
ディーオなら興味津々で「血が出てるとこ見せて!」くらい言いそうだなw

148 :
逃亡生活ってけっこうおいしいよな
しかも10話終わりあたり〜14話までの間だからけっこう長くね?
2人で全裸で水浴びくらいはしただろw

149 :
>>148
12話〜15.5話で継続中じゃね?
実際何日経ってるかはわからないけど、けっこう長そうなのは確かだな。

150 :
>>148
そうだな…誰か逃亡生活SSを書いてくれないかな〜
水浴びで全裸になるもアルがなぜか恥ずかしがってディーオがきょとんとしてる
「アルー?どうしたの?」
「でぃ、ディーオ…知らないっ!」
なぜか少しむくれるアル、…ってこれじゃエロい展開にならんw

151 :
>>145
その良作ってどこにあんの。旧スレ?

152 :
>>151
>>4の倉庫

153 :
ありがとう。探してみる。

154 :
上げてるのは同じ人かな?
上げなきゃんじゃう病気じゃなかったらメール欄にsageって書いてくれると助かる
クラウスはアルを預かったときベッドを譲って自分は床で寝てたけど
ディーオはどうだろうな>逃亡生活

155 :
>>154
普通に同じベッドで添い寝だろww
ディーオ=爆睡
アル=ドキドキして寝不足

156 :
>>155
ディーオなら腕枕くらいしててもおかしくない
ベッドが無きゃ野宿だしな

157 :
腰に手を回したり背中に胸当てるくらいの中だから抱きしめ合って寝てるでしょw
まあマジレスするとアルを守らないといけないから
ディーオほとんど寝てないかもなあ…
ヴァンシップのシートでアルを膝に抱っこして守ってあげながら仮眠

158 :
水浴びネタおいしいですペロペロ
ディーオが「気持ちいいよーアルもおいでー」
と呼ぶので、アルが恥じらいながらもキャッキャアハハを
期待しつつ下着で出て行くと
『…おいお前、なんでパイスー?』
パイスー着たまま水浴び中のディーオたん。
「ギルド服は全裸も同然、全循環高排出!アルも着るといい」
とケーキを手袋の上から味わう男がほざくので
ああそうかよ期待した私がバカでしたw
ってオチ

159 :
>>158
いかん、アルに自分が憑依したようだw

160 :
じゃあ俺は>>159が憑依したアルたんをペロペロしよう
まずはその無防備な太ももからだペロペロ

161 :
よし俺もアルの絶対領域をペロペロペロ
ペロペロしつつ小ネタを投下だ
アルとディーオ。エロはない。
外伝のあまりのエグさに俺びっくり。
何もわからないながら思わず小ネタを カリカリカリカリカリ
改行が多いから2レスに分けます
*  *  *  *
この星のギルド城で、水槽に入ったギルド人をたくさん見た。
彼らは失敗して、捨てられる。
同じ個体がまた作られるから、悲しむ事もおそれる事もないと
あの人は言っていたけれど、でも。
このところ尖ってきた自分の耳の先をいじりながら、
アルヴィスは帰還した頃の騒動を思い出す。
結局、わからなかったことがある。
「ねえ、ディーオ」
「なに?」
「…この星の、ギルド人が産まれる水槽を見たよ」
「ふうん?」
「中で生きてるの。あの人たち」
あの水槽を見続けている事は到底できなくて、背を向けて
逃げ出した事を後悔している。今は。
「ねえ、私も。ああいう水槽から産まれたの?髪の毛の下には、数字が書いてあるの?」
ギルド城で育ったギルド人のディーオだからこその質問だった。
アルヴィスは地上で育って、ギルド城を追放された祖父と、執事のグラフしか
ギルド人を見たことがないから。
「おじいさんから、何も聞いてないの」
「何を?」
「…髪の毛、剃ってみる?」
「ううん」

162 :
(続き)
アルヴィスは慌てて首を左右に振る。いつも必要以上に明るい調子のディーオが
幼いアルヴィスに意地の悪い言葉を返す。
それから、どこか不機嫌な様子であごに手をあてる。
ディーオのそんな様子にアルヴィスはもじもじしながら、それでも意を決して、また口を開いた。
「私、何も知らない。おじいさまのふるさとのギルド城は沈んだし、
おじいさまから父と母のことを聞いたことがない。だから。
…ディーオに会ったら聞きたいなって、思って。」
「どんな事を」
「ギルドのことを…それから、あの、私が…私に、好きな人ができたとして、
私はその人と…その人の、子供を産むのかな?子供は私が産むのかな?それとも、」
(私の子供は、頭に番号を刻まれて、あの水槽の中から取り出されるのかな?)
ドゥーニャの幼い弟のことを考える。ホリーがいる病院に訪れるお母さん達や、
赤ちゃんの事を考える。自分はあの人たちと同じだと思っているけれど、
もしかしたら。それは、間違っているのかもしれない。
「試そうか?」
「え」
あごに手を当てて、正面を向いていたディーオの横顔がアルヴィスに向けられる。
「髪の毛を剃るより簡単かもしれない。子供が産まれるか。試す?」
ディーオが挑むように笑いかけて、アルヴィスはたじろぐ
「……うう……」
否でもない、かといってうんとは言えない。
経験した事のない緊張感にアルヴィスの身体が硬直する。
「…ぷふっ……、それ、どんな顔」
最後はディーオの笑い声で空気が変わった。
ディーオの笑い顔に、どこか許された気がしてアルはうれしくなる。
黙ってディーオの袖を引く。ディーオが握り返してくれる事を期待して
手を重ねて…、それからディーオに頭を寄せる。鼻に馴染んだ心地いい体臭に安心する。

逃げて、逃げて。それは私が生体キーだから。

エグザイルでこの星に降りれば、大好きなクラウスやラヴィと、
それからディーオと。
夢で見た美しい大地で一緒に暮らしていけると思ったけれど。
今も結局、私は追われている。(終)

163 :
>>162
良作ktkr
外伝ネタと総集編ネタが上手く絡んでてすげー
ディーオのそこはかとないエロさが良いw

164 :
ディーアルきたーーーーーー
無自覚にそんなこと聞いちゃうアルが無防備すぎて
いつかパクッと食べられそうだよハァハァ

165 :
うめえw乙!
こういう本編のキャラと違和感ないやつすげえ好みだわ。
試す?って言われて口ごもるアルかわいいよアル。
そんでもって外伝どうなってるんだぜ・・・。

166 :
>>165外伝はニュータイプエース掲載だよ、書店で尋ねれば
十中八九ニュータイプか少年エースを差し出されるので間違って
買わぬよう注意が必要だ。
そして俺も外伝読んで、エロ妄想で頭おかしくなるかと思った
クローン=ギルド人は、管理が必要なくなった遠い未来に
自滅する遺伝構造を組み込まれているかもしれない。
だとしたらディーオたん
何世代か後に滅すると知って子孫を残そうとかギルドを
率いていこうとか、やる気は失せているだろうなとか
逆に4大家系同士に自然繁殖を許されていたとしたら
自然繁殖の家系にちょっとでもクローンを入れると
自滅装置が組み込まれちゃうからシカーダとセックスしてても
煩悶し続けるデルフィーネとか
自然の欲求に反した限られた空間の中で自然の欲求に反したことをしていると、
4大家系内でも徐々にやる気が無くなっていって人数は減って、
そんな中で不意に産まれたのがあの姉弟で、
としたらデルフィーネは逆に正気で
「こんな世界は間違ってる」
と憤りながら、同じ規格外の弟を求めたのかもしれないとか

といろいろ設定を踏まえた上でアルと子作りを試みるディーオたん
子供ができるのが心配だから男としかやらないディーオたん
性欲の赴くまま淫乱アリスティアとのセックスに溺れるディーオたん
いろいろおいしいですペロペロペロ

167 :
>>166
ギルドの設定にそんなのあるんだな。確かにエロい。
しかしアルに限って言うと子孫がどうのよりも子供が生まれたら即生体キーのスペアになってしまう状況が残酷だよな。
アナトレー上層部が鬼畜なら保険を掛けるためにディーオを種馬にアルを孕ませようとしたりしそうだと思った。

168 :
アルたんの責任の重さが可哀想で涙出そう
インメルマンと約束しなくても俺が守ってあげるから
さあおいちゃんのお膝にお座り

169 :
>>167
考えてみれば種馬はディーオである必要はないわけで
それこそ>>168のようなメタボっぽいおいちゃんであっても
いいわけで

170 :
そういやこのスレ、モブ姦の話題少ないよな
カプも悪くないけど
三人娘が連邦の軍人にsenkaされるSSがあってもいいはずだ

171 :
>>166
詳しくサンクス
NTエースは近いうちに毎月買うことになるんだが、もう今のうちから買っとくかなあ。


172 :
アルを人質にモブに輪姦されるディーオも
ディーオの目の前でモブに輪姦されるアルも
2人まとめてとっつかまってディーオ種馬アル孕ませ展開も
全部おいしくいただけます

173 :
満身創痍でアルを守って偉い、よくやったって
各スレで賞賛されているディーオ様ですが、アルだって
見えないところはわかりませんよね?この数日の逃避行で
ディーオによって破瓜してるかもしれませんからね。
ってコレもうどこに書けばいいんだ、いくつもスレあってわかんねーよ

174 :
そのネタなら間違いなくここだろw

175 :
>>174
そうか、俺は夢見がちなキラキラ女子にちょっと嫌がらせも
しておきたかったんだが…巣に帰るとするよ

176 :
他はほとんど全年齢板だもんなw
それにしても二期アルのギルド衣装スカート短すぎ
逃避行するなら一期みたいにかぼちゃパンツにしときゃよかったのに
あれじゃ少し激しく動いただけでおパンツ丸見えだろ
キャラデザがディーオに対してイジメをしてるとしか思えん
レンジはどこまでディーオをためす

177 :
>>175
残念ながら全年齢板ではマナー違反になってしまうな
>>176
ちっぱいあてられまくってるしなあ

178 :
19歳の頃の俺なんかもう やりたい
しかなかったわけだがギルドの王子様は目の前に
いいちっぱいがあって
…どうやって性欲を抑えていらっしゃるのですか?w

179 :
あんなに密着されておっきしないわけがない
総集編の冒頭はたぶん一発やってスッキリした後だ
ちょうど座ってた場所もベッドのようなサイズ感だったろ?

180 :
一週間もオナ禁とか無理ゲーだし

181 :
ディーオは贅沢だ…
イケメンチートの癖に
アルの可愛い処女まんこまで手に入れるなんて…ああああ

182 :
普通に考えればイケメンチートだからじゃねえのかw
つまりお前もイケメンチートになればいいんだ、ガンバレ。

183 :
ディーオはデル姉のバター犬だった辛い過去があるんだから許してやれよw
だがクラウス、テメーは駄目だ

184 :
ディーオバター犬カヨ…
まあ遅かれ早かれアルがディーオで破瓜するのは既定路線だな…
とはいえさすがにまだやってないよな?
ディーオは紳士だからまだ手は出してないよな?な?な?

185 :
>>184
変態とは場所や状況、年齢に関わらずその真価を発揮するものです
私の知る限り、彼は未だかつてない真性の変態です

186 :
食べ頃になるまで待ってるかもしれないじゃないか

187 :
食べ頃になったアルが2期のアルたんだよw
女はshougakkoを卒業するといきなり美味しそうにうわなにするやm

188 :
アルのちっぱいは2年のうちにディーオがあそこまで育てたんだな
胸が育てば次は…

189 :
いいえ、嫁ラヴィに助けてもらいながらクラウスがあそこまで育て
嫁には内緒で14、5でおいしくいただこうとしていた矢先の事件でしたw
そして>>137に続く

190 :
>>189
ディーオとアルの逃避行は……嫌な事件だったよね
今週放送分で無事に帰って来た二人を見てたらジェバンニが一晩でやってくれたのでディーオ×アルヴィス投下します
急ごしらえなんで細かいところは気にしないでもらえると有り難い
冒頭やや無理矢理ぎみなんでご注意を
それでは10レスほどお借りします

191 :
五つの月から降り注ぐ淡い光が闇を深く切り取る夜。
壊滅した空族の村の廃墟の一室に、絡み合う一組の男女の姿があった。
「はっ…ぁ、う…」
悩ましく歪んだ唇から零れるあえかな吐息が、夜の闇に絡まって宙に融ける。
「わかるかい?アル」
熱い息を吐く少女の耳元で、青年は低い声で囁いた。
「これが、陰核。クリトリスだよ」
「っ……!」
「そしてこれが小陰唇。こっちが膣口」
背後から回されたしなやかな腕が少女の脚の間で蠢くと、その動きに従って細い身体が跳ねた。
「意外と感じやすいんだね、君って」
「やっ…あ、あっ」
人気のない荒れた室内に、卑猥な水音が間断なく響く。
「ほら、もうこんなに濡れてる」
僅かに笑みらしきものを漏らした青年は腕を持ち上げ、蜜の絡まる指を少女の前で広げてみせた。
「とってもいやらしい味だよ、アルヴィス」
そう言ってわざとらしく音を立てて啜り上げる。
「君も舐めてみるかい?」
「や、ディーオ…やめて…」
蜜と唾液にまみれた指で唇をなぞると、少女の身体は大げさなほど震えた。
「追われる身だというのにこんな無防備な格好をして。僕を誘っていたの?」
空いた方の手で、産まれたての仔山羊のように頼りなく揺れる脚の太股を撫で上げる。
「ねぇ」
薄いスカートは男の腕を拒むこともなく、容易く侵入を許してしまう。
「ちがっ…違うの、ディーオ」
「いけない子だね、アルヴィス。だから」
はたはたと落ちる涙が床に染みを作るのを見て、青年は今度こそ確実に笑みを浮かべた。
「これは、お仕置きだよ」

192 :
***
きっかけは何だったろうと思い返してみれば、その答えは簡単に出た。
数日前のことだ。
夜明け近くまで、アルヴィスを狙う暗部隊から逃れるためにヴァンシップを駆っていたせいで
疲労困憊した二人は、地上に降りて仮眠をとっていた。
青い星のなかでもやや北方に位置するその場所は、明け方ともなれば肌寒いという言葉では足りないほどの冷気を纏う。
ディーオとアルヴィスは、当然のように寄り添い合って暖をとっていた。
いつでも離脱出来るようにと、狭い操縦席の中でアルヴィスを抱えて微睡んでいたディーオは、
腕の中の少女が小さく悲鳴を上げて身じろぎをしたために覚醒した。
「どうしたの、アル。まさか、またエグザイルが?」
連邦の暗部隊が使う星形ならば、彼女より先に駆動音を聞き取れる自信がある。
とっさにトゥランの第一王女が使役する兵器を思い浮かべたディーオは、怯えた表情を見せるアルヴィスを問い質した。
「アル?」
「な、なんでもないの。わたし、後ろに行くね」
慌てた様子で後部座席に移ろうとするアルヴィスを引き留めて無理矢理膝の上に座らせる。
「待って。まだ話は終わってないよ」
「でも…だって」
もじもじと身体をくねらせる少女の視線が、ちらりと自分の股間に注がれるのを見て、
ディーオは己のそこが異変を来していることに漸く気が付いた。
ゆったりとしたギルド服の上からでは分かりにくいが、股の間がこんもりと盛り上っている。
彼に密着するように身を寄せていたアルヴィスにしてみれば、固くなったそれを太腿に押し付けられているようなものだ。
「わ、わたし、気にしてないよ。男の人は、仕方ないんだよね。クラウスやモランがそう言ってたもの」
早口でまくし立てる少女を、ディーオは驚きをもって見つめていた。
おそらく不完全とはいえ、彼女はこの生理現象がどういう類いのものかを理解しているのだ。
なんということだろう。
こうして再会する前の彼女は、無垢そのものの子供だったというのに。
程なく来襲した敵機から逃れるため、二人は再びヴァンシップに飛び乗った。
激しく揺れ動く機体から放り出されないようにと自分にしがみつくアルヴィスの身体は、年相応の丸みをおびて柔らかい。
背中に押し付けられる膨らみかけの乳房は、二人の間に二年という時が流れたのだということを如実にあらわしていた。
思わず服の下に隠された彼女の裸体を思い描いてしまったディーオは、慌ててその妄想を意識の外に追いやった。
下腹に籠る熱を散らすために、意味もなく高度を上げる。
気付きたくなどなかった。
自分が、アルヴィスを女として意識していることになんて。

193 :
「アル、少し休憩するよ。近くに空族の村がある。
 連邦の襲撃を受けているかもしれないけど、資材くらいは残っているはずだ」
燃料が底を尽きかけていることに気づいたディーオは、後部座席に座るアルヴィスに向かって呼びかけた。
だが、返事はない。
「……」
早朝の出来事からこちら、少女は妙によそよそしい態度を見せていた。
声を掛けても、返ってくる言葉は少ない。視線を合わせようともしない。
アルヴィスは嘘つきだ。
気にしないと言いながら、こうして自分から距離をとろうとしている。
こんな状況では、肝心な時に彼女を守れないかもしれない。
ディーオの苛立ちは、理不尽と知りながらもアルヴィスに向かっていた。
アルヴィスは正直すぎる。
あの時、何も知らない振りをして首を傾げながら、「それはなに?」と尋ねてくれればよかったのに。
そうすれば、自分が彼女の無知をあげつらってからかうことで、話題を逸らすことだって出来たはずだ。
彼らがまだ砂時計のような人工の惑星に暮らしていた頃のように。
だが、もう何もかもが今さらだった。
状況が一転したのは翌日の夕暮れ時のことだった。
星形の放った銃弾が、ディーオの右腕を掠め、パイロットスーツを切り裂いたのだ。
彼は被弾したこと自体にはさしたる感慨は持っていなかった。
生身をさらしてヴァンシップに乗る以上、その危険性と確率は覚悟の上だ。
だがアルヴィスは傍目にも明らかなほど取り乱していた。
正直なところ、追撃を逃れることよりも興奮した彼女を冷静にさせることのほうが一苦労だった。
「アルヴィス。アルヴィス、落ち着いて」
「だ、だって、ディーオがわたしのせいで怪我を…!」
「大した傷じゃない、これくらいへっちゃらさ」
昨日来のわだかまりなど忘れたかのように無頓着に身体を密着させて
しがみつく彼女をなんとか引き離そうと、やんわりと肩を押す。
「でもっ、ディーオ、血が」
そんなディーオの配慮に気づかず、なおも言い募ろうとするアルヴィスに、思わず頭に血が上った。
「僕に触れるな!」
「っぁ……」
反射的に振り払ってしまった腕を前に立ちすくむ少女の瞳に、みるみるうちに涙がせり上がってくる。
いつもなら憐憫を誘うその様子が、妙に苛立ちを加速させた。
「ねぇ、アルヴィス。君は、僕が鉄か何かで出来ているとでも思っているの」
泣きたいのはこっちのほうだ。
ディーオがそれこそ鉄のような自制心で耐えている様々な事柄に、目の前の少女は気づいてさえいない。
「君、あの時気にしてないって言ったよね」
さっきまではあんなにくっついてきていたというのに、
なぜ彼女は自分が手を掴んだだけでこんなにも怯えてみせるのだろう。
「心外だなぁ。もっと気にしてよ。君のせいで、僕のここはこんなになっちゃってるんだから」
掴んだ手を無理矢理自身の股間に宛がうと、アルヴィスの口から甲高い悲鳴が洩れた。
「きゃっ…!」
少女が怯んだ隙に、強引に唇を奪った。
目を見開いて抵抗する彼女の顎を掴んで口を閉じられないようにした上で、舌を押し込んで咥内を蹂躙する。
一度行為を始めてしまえば、箍は外れたも同然だった。
逃れようともがくアルヴィスを後ろから拘束するように抱きしめて、そして、現在に至る。

194 :
***
押し倒した身体は彼の体躯ですっぽりと包んでしまえるほど小さい。
涙で汚れたその顔は、彼女が本当に幼かった頃を思い起こさせて少し胸が痛んだ。
「泣かないでよ、アル。まるで僕が虐めてるみたいじゃない」
「ディーオ。ディーオ、怒ってるの…?」
着衣の裾から手を差し入れて下着の中をまさぐると、埃っぽい寝台に縫い付けられたアルヴィス喉から啜り泣くような声が洩れた。
「怒ってるよ」
「どうして…」
「さあ、どうしてだろうね」
「わたしが、ディーオに怪我をさせちゃったから?わたしのせいで…わたしが」
再び瞳に涙を溜め込んだアルヴィスが、震える声で呟く。
わたしのせいで、わたしのために、わたしがいるから。
その少女らしい過剰な自意識が、今は鬱陶しかった。
「その五月蝿い口を、黙らせてあげるよ」
「んっ…ぅう」
唇を押し当てると少女は歯を食い縛っている。
「ほらアルヴィス、口を開けて。それじゃキスができないよ」
頬に手を添えて再び口付けようとしたところ、そっぽを向かれてしまった。
「わたし…そのキス、嫌い」
「嫌い?どうして?」
「だって、なんだか変な気持ちになるんだもの」
「へぇ。それ、どういう意味?」
「知らない」
「ふぅん……強情だね」
強がってみせる彼女は実に可愛らしい。
ディーオの中で、暗い欲望が頭をもたげた。
「でも、身体は正直だ」
嬲るようにゆっくりと言いながら、今までは表面を弄るだけだった指を膣の中に押し入れる。
さんざん馴らしておいたせいか、思ったよりも抵抗は少ない。
それでも、おそらくは自分で触ったこともない幼い少女には大層な苦痛のようだった。
「あぅ…っ!」
「痛い?でも止めないよ」
異物を押し込まれ、身悶えするアルヴィスを見下ろすディーオの口が、うっすらと笑みを刷く。
「ねぇ、ここに僕のを挿れてみようか。どうなるのか、興味あるなぁ。
 知ってる?地上の人間は、こうやって繁殖するんだよ」
そう言いながら取り出したディーオの男根をみて、少女は顔を引き攣らせた。
「ひっ……!」
一緒に暮らしているうちに祖父の陰部を目にしたことはあったろうが、
醜悪なまでにいきり立った若い男のそれを見るのは初めてに違いない。

195 :
「やだ、やだっ!助けて……クラウス!クラウス!」
その名前を口にした途端、それまでどれほど願っても止まらなかった男の動きが止んだ。
急に表情を削ぎ落とし、能面のようになったディーオの顔を見て、アルヴィスは息を呑む。
「っあ…」
艶事に縁のない少女でも、自分の今の言葉が今この場で発するのに最も相応しくない言葉であることは本能的に理解できた。
いや、むしろ、もっとも効果的な言葉というべきか。
「ま、待って、ディーオ!」
身を起こした彼から立ち去ろうという意思を感じ取ったアルヴィスは、急いで彼の背中にしがみついた。
「離してよ。アルヴィス」
「いや!行かないで、ディーオ」
いま手を離したら、きっと彼はどこか遠くへ行ってしまう。
そんな思いが、彼女にいつにない力を与えていた。
「何のつもり?」
冷ややかな声に挫けそうになる心を奮い立たせ、アルヴィスは囁いた。
「わたし頑張る。もっと、頑張るから」
噛み締めた唇を伝って落ちる涙が、ディーオの背中に染みを作る。
「だからお願い、わたしをひとりにしないで…」
とりすがる腕の必さに、ディーオはハッとした。
「アルヴィス、君は」
シルヴァーナに搭乗していた頃、アルヴィスは乗組員たちに『積荷』と呼ばれていた。
その身に宿した力から、彼女はいつもアルヴィス・ハミルトンである以前に、エグザイルを動かすための道具として扱われる。
もちろん、そんなことに拘らない人間も沢山いるけれど、まだほんの子供だった彼女の心に、
その頃の記憶が深く刻み込まれていたとしても不思議ではない。
同意の伴わない性交は、相手を性欲処理の道具としか見なしていないのと同義だった。
そんな簡単な事にさえ、気づかなかったなんて。
彼女を守るべき立場にある、この僕が。

196 :

「僕は最低だ。インメルマンに君のことを託されたというのに、こんな風に君の身体を玩んで」
古ぼけた寝台に腰掛けたディーオの指が、今はもうない額の誓約の証をなぞる。
影のように寄り添ったアルヴィスが、もう片方の手をそっと握ってきた。
誘われるようにその首筋に頭を擦り付け、自分よりよほど小さい彼女の身体に身を預ける。
アルヴィスはそんなディーオを小さな手でしっかりと抱きしめてくれた。
「僕の中にはね、デルフィーネがいるんだ。
 どうやったって追い出せない。
 血の繋がりは、絶対に消すことなんてできないんだ」
「ディーオ…」
「毎朝、目を覚ます度に絶望する。
 怖いんだ…いつかは僕も、あんな風に人を人とも思わないような化け物になってしまうんじゃないかって。
 今だってそう。君が本気で嫌がっていたのに、僕は自分を押さえることが出来なかった」
いつも飄々として掴み所のない彼の弱気な発言を聞いて、少女は胸を詰まらせたようだった。
「大丈夫、大丈夫よ。ディーオはいい子だもの。大丈夫」
必に言い募るアルヴィスの幼い言葉に、ディーオは力なく笑った。
「いい子だって?君に、こんなことしちゃう僕が」
「そうよ」
力強く頷いた少女が、ディーオの髪を優しく撫でる。
髪の間を梳くようにして地肌に触れる指の感触が心地よくて、ディーオはこのまま時が止まればいいのにと思った。
「でも…でもね。わたしは、悪い子のディーオも好き」
驚いて見上げると、こちらを見下ろしているアルヴィスと目が合った。
「悪戯ばかりしてクラウスやラヴィに怒られているディーオも、
 こうやってわたしに意地悪するディーオも、同じディーオでしょう。
 ディーオはディーオよ。デルフィーネじゃないわ」
少女の言葉は年相応に拙いものだったが、確実にディーオの琴線に触れる何かを持っていた。
「アル…君はやっぱりやさしい子だね」
自分自身より、こんな酷いことをした僕の方を気遣うなんて。
「けれど、とても愚かだ」
「ディーオ…」
「でも、君のそういうところ、僕は嫌いじゃないよ」
そう言って身を起こしたディーオが、少女の頭に手を触れる。
気持ち良さそうに目を細めたアルヴィスが首を傾げて尋ねた。
「じゃあ、わたしたち、好き同士ね」
「……」
微笑みかけると、ディーオはそっぽを向いてしまったけれど、
頭に置かれた手は相変わらず三つ編みを弄っているから、嫌がっているわけではなさそうだ。
「わたし知ってる。お互い好きって伝えあった男の子と女の子は、
 『ともだち』じゃなくて『恋人』になるのよ。ラヴィとクラウスみたいに」

197 :
アルヴィスの細い指が、膝に置かれたディーオの手を捉えた。
「ねぇ、わたしたちも、なれるかな」
「なれるって、何に?」
アルヴィスは答えなかった。その代わり、座っていてもなお遠い彼の顔を見上げてねだった。
「ね、ディーオ。もう一度さっきみたいなキスして」
「いいのかい、アル。今度こそ、僕は止まらないよ」
「うん」
「これから何をするか、本当にわかってる?」
問い掛けに、少女はうっすらと頬を染めて頷く。
「…クラウスとラヴィがするところ、ちょっとだけ見たことあるから」
「ふーん、あのナビの子とねぇ。インメルマンもなかなかどうして、隅に置けないね」
「クラウスってモテモテなのよ。知らないの?
 女の人はみんな、すぐにクラウスのこと好きになっちゃうの。ラヴィがいつも嘆いてるわ」
くすくすと笑うアルヴィスを、今度は優しく押し倒す。
柔らかな亜麻色の髪が、緩く弧を描いて広がった。
口づけようと顔を寄せたディーオは、こちらをじっと凝視する少女の視線に気が付いた。
「なに」
「あの…あのね、ディーオ。今まで、守ってくれて、ありがとう」
「どういたしまして、お姫さま。言いたいことはそれだけ?
 僕、いますっごく君にキスがしたいんだけど」
「まだダメ」
「どうしてさ」
唇を尖らせるディーオの口元を包むように優しく押し返しながら、アルヴィスが言葉を続ける。
「ずっと考えてたの。わたしにも何か、ディーオにしてあげられることがあるんじゃないかって」
真面目に語ろうとする少女をからかうように、ディーオは押し当てられた手のひらに口づけを繰り返す。
指の付け根をぺろりと舐め上げられて真っ赤になったアルヴィスが、思わず喉を詰まらせた。
「ディ、ディーオ!」
「構わないよ。続けて」
「そ、その…だから、ディーオがしたいことなら、何でもしていいのよ。
 わたし、ディーオのためなら何だって」
アルヴィスの言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
急に真顔に戻ったディーオが、少女の言葉を遮るように、唇に指を押し当てたのだ。
「そういう台詞を、みだりに口にしてはいけないよ。後へ退けなくなるから」
「後へ退けないなら、前へ進めばいいわ。クラウスがいつも言ってるもの。
 『僕たちは、僕たちに出来ることをしよう』って」
「ははっ!そいつはインメルマンらしいや」
屈託なく笑うディーオが嬉しくて、アルヴィスの頬も自然と綻ぶ。
「覚悟はいいかい?」
「うん」
「後悔しても、知らないからね」

198 :
「ディーオ」
「アルヴィス…」
時折互いの名を呼び合いながら、口づけと愛撫を繰り返す。
状況が状況だけに服を脱ぐことは出来なかったが、今までは背中越しに感じるしかなかったアルヴィスの
幼い乳房を散々撫で回したディーオは、そのふくらみが孕む無限の可能性を感じて大いに満足した。
いまこの手が掴んでいるのは、冷たい夜を引き換えに羽ばたく魔法のような一瞬であり永遠であり、
なんだかよくわからないがそのようなものだ。夜明けがひとつの始まりであるとするなら来るべき時は今なのだ。
自分が何を考えているのかよくわからないが、とにかく余裕がない。
「アルヴィス、挿れるよ」
「ディーオ」
震える声で名を呼ぶ少女が彼の首に腕を回す。
すがり付いてくる力が意外に強くて、それが何だか妙にいとおしかった。
幼い割れ目に自身を押し当てて耳元で囁く。
「痛くするよ、我慢して」
「ぃ…っあ!」
アルヴィスの中は予想以上に狭く、骨盤を抉じ開けて捩じ込んでいくようだった。
「ほら、力を抜かなきゃ」
「あ…っは、ぁああ!」
ギルド人らしく尖り始めた耳を舐めてやると、少し緊張がほぐれたのか奥へと引き込む動きを感じた。
誘われるまま腰を進めると、きついながらも温かな肉襞がディーオを包み込む。
優しいとはとても言えない強すぎる刺激だったが、いまの彼にはむしろそれが心地よかった。
受け入れる少女の苦痛はこの比ではないだろうが、よく耐えて悲鳴も漏らさない。
慣れてくれば声を上げるよう色々と試してみるのも面白いかもしれない。
他の誰も、インメルマンでさえ知らないアルヴィスの乱れた姿を知るということには、
ヴァンシップに乗っていてさえ味わえないような達成感があった。
「アルヴィス」
破瓜の痛みに耐えるように眉根を寄せたアルヴィスが、呼び声に応えてうっすらと目を開けた。
「キスしてって、言って」
「えっ」
「早く」
「……キ、ス…して…?」
「うん、そうこなくっちゃ」
「あの、ディー……オ?」
「お願いされるのって、すごく気分がいいんだよ、アルヴィス。
 だから君は、変な気を遣わないで素直に僕に守ってって言えばいいんだ」
驚いたように目を見開いた少女の唇を、掠めるように奪う。
繋がったまま口づけると、アルヴィスの中が反応するように蠢いた。
気持ちいいのだろうか。
本当のところなど、ディーオにはわからない。
それでも、わからないことが面白かった。

199 :
互いの身体を擦り付け、快楽を貪って果てるだけ。
デルフィーネとしていた時は、この行為に意味なんて見いだせなかった。
でも今は違う。
アルヴィスは僕から何も奪わない。
ヴァンシップが動くのにクラウディア鉱石が必要なのと同じように、
アルがいるから、僕は飛べる。
すべての迷い子が帰る場所。僕にとっての青い星は、きっとアルなんだ。
「アル…!アル……ッ!」
気遣いもなく腰を振り始めたディーオに振り落とされまいと、少女は一層強くしがみついてきた。
インメルマンと約束したからではなく、彼女を守りたいという気持ちが腹の底から込み上げてくる。
(ルシオラ、きっと君はそれを知っていて、僕にアルを遺してくれたんだね)
「ディーオ!ディーオ!」
普段より高い音階で彼を呼ぶアルヴィスの声が、耳の奥で反響して心地よく響く。
高まる射精感に、ディーオはさらに腰の動きを速めた。
僅かに残っていた理性が、迫り来る絶頂を察知する。
寸でのところで引き抜いたものから放たれた白濁が、少女の太股や服を汚した。
「君は、僕が守る」
荒い息の中で引き寄せたアルヴィスの頬に付着した自身の精を舐め取りながら、ディーオは言った。
「守ってみせるよ。たとえ、命を落とすことになったとしても」
「だめ」
同じく息を乱したままのアルヴィスが、とろんとした目をこちらに向けながら囁く。
「だめだよ、ディーオ」
まさぐるようにしてディーオの手を探り当てた少女が、ぎゅっと指を絡めてくる。
「ルシオラやギータに繋いでもらった命、わたしたちも繋いでいくんでしょう。
 だったら、ディーオは生きなくちゃ。生きるのよ、んででも」
「無茶言うなぁ」
「出来ないの?」
挑発的な彼女の言葉に、ディーオはわざと不機嫌な声色を作ってみせる。
「……僕を誰だと思っているの?」
その演技に気づいたアルヴィスが柔らかく笑った。
「知ってる。プリンシパル・ディーオでしょう?」
「わかってるじゃないか」
「ん……」
応えるように微笑む少女の瞼は重く、今にも閉じてしまいそうだ。
「僕が守ると言うんだから、君は安全なんだよ」
「うん……」
「だから、安心しておやすみ」
「……ディーオ、起きたら、いなくなってたり、しない?」
それが心配で、彼女は最近ろくに眠ることもできなかったのだ。
「大丈夫。何かあったら、僕がすぐに起こしてあげる」
――じゃあ、ディーオは、いつ眠るの?
一番尋ねたかったはずのその言葉を口にする前に、アルヴィスは眠りの国へと落ちていった。

200 :
安らかな寝息を立てるアルヴィスを胸に抱えたまま、ディーオは崩れかけた壁を透かして外の景色を眺めていた。
目の前にあるのは、連邦による襲撃を受けて廃墟と化した空族の集落。
その向こうに広がるのは、青い星を象徴する偉大なる湖、グランレイクだ。
世界がどうなろうと、自分が楽しければそれでいい。2年前までは、いつもそう思っていた。
今となってはとてもそんな風には考えられない。
どうでもいいものだったはずの世界は、いつの間にか複雑に絡み合って彼を取り込んでしまっている。
それは、例えばインメルマン。あるいはアルヴィス。
そして、シルヴァーナの面々や、ファム・ファンファンを始めとする空族たち。
失いたくないものばかりが積み重なって、世界はディーオの手の中でどんどんその重量を増している。
中には、手のひらからこぼれ落ちてしまうものもある。だが、拾いに戻る事など出来はしない。
それでも、彼は飛ばないわけにはいかなかった。
アルヴィスを失えば、世界は早晩崩壊を迎えるだろう。
それが、彼を取り巻く世界なのか、彼の内側にある世界なのか、今はまだ分からないけれど。
(そうならないために、僕がいる。そうでしょう、インメルマン)
まんじりともせずに夜を明かしたディーオの頬を、グランレイクから昇る朝日が優しく撫でる。
夜明けはひとつの始まりであり、また終わりでもあった。
アルヴィスを守りきれた一日が終わり、新しい一日が始まるのだ。彼女が永遠に失われるかもしれない一日が。
インメルマンにアルヴィスを託されてからというもの、ディーオは今まで経験したことのない恐怖に苛まれ続けていた。
それでも、飛び続けるほかに道はない。ただひたすらに、光の射す方を目指して。

201 :
投下は以上です
読んで下さった方、どうもありがとう
このスレの雑談からネタを拾わせてもらってるので、俺のクジラ盗られたって人がいたらスマソ

202 :
ジェバンニktkr
リアルタイム投下にいきあったの初めてだわw
急ごしらえとは思えないくらい良くできててマジGJ
ディーアルええなあ

203 :
ディーーーオぉぉぉぉぉぉ
お、おれの、おれのアルになんてことを
おっおっおっ…ハァハァ…ウッ
ジェバンニGJ

204 :
ジェッ、ジェバンニッ、ジェバンニ早すぎる!
一晩でこんなに、ああステキ!


205 :
ジェバンニ乙
よくやってくれた
しかしまさかアルのR18を拝める日が来るとは
二期に感謝だな

206 :
2期は大事なものを持っていった・・・
アルヴィスの貞操を

207 :
今なら娘に彼氏ができた父親の気持ちがわかる気がする

208 :
面白かった。乙です。
僕の中に、デルフィーネが居る は、何かディーオっぽくて良かったです。
アリガト〜♪

209 :
ディーアルきたぁあああああああ
アルのエロなんて…と思ってたのに不覚にも萌えてしまった…
ジョバンニGJ

210 :
ああ、自分ももう少し大きくなったアルならともかく、今のアルとディーオのはちょっと・・・とか正直思ってた
すまん全然アリだった
ジェバンニさんは大変なものをry

211 :
ディーオとアルのセクルスは
白い仔犬同士で交尾してるみたいで可愛い

212 :
>>106
亀レスだけど恐らく身長差30cm前後あるよね
やりにくそうw

213 :
アルがマルチーズでディーオが秋田犬…。
…う…、うちのアルちゃんに乗るな!離れろッ!!

214 :
親戚の子が145センチしかないんだが身長175センチの彼氏と
楽しくセックルしてるよ。駅弁自由自在だろうなと微笑ましい

215 :
なに、アルも成長期だからすぐ大きくなるだろう。
色んな意味で。

216 :
>>213
小柄なアルヴィスを潰しちゃわないように後背位で挿入するんですね、わかります。
ディーオ「これは君のためでもあるんだよ、アル。さあ早く服を脱いで四つん這いになるんだハァハァ」

217 :
ディーオも男にしては華奢だけど
アルが小学生並の体型だからなあ
お互いきっつきつだろうね
2人で涙目になってアンアン言いながらニャンニャンすればいい

218 :
ディーオ華奢だろうか・・・
細いけど脱いだら結構がっちりしてなかったか、1期のアゴーンの儀式あたり。

219 :
>>218
華奢だけど筋肉質とレンジの画集に載ってたぞ
ちなみに1期アルは9歳のつもりでデザインしたのに
設定で年齢が引き上げられたらしいw
2期のアルがやっとこさ11歳くらいの見た目に見えるわ
エロいことをするにはまだ未熟な体だ…

220 :
>>219
まあ年齢よりも幼く見える子っているしな、と補完しておこう。
まだまだ身長伸びるだろうしな。

221 :
青い果実ってなんとも言えないよねぇ、ルシオラ

222 :
>>221
いただきます

223 :
アルたんのお毒味をするルシオラか

224 :
すてきな3pフラグ

225 :
16歳と11歳なら可愛い子どものおままごとカップルって感じだけど
19歳と13歳になると急に卑猥な印象になる
エロ同人界隈なら13歳なんて成人みたいなもんだしなぁ

226 :
いいよなぁ 涙目でニャンニャン

227 :
>>225
個人的には20歳と14歳の方が・・・
お前ら的にはどのへんが好みだ
19歳と13歳
20歳と14歳
21歳と15歳
22歳と16歳
23歳と17歳
24歳と18歳
25歳と19歳
26歳と20歳

228 :
>>227
どの組み合わせにしても向かって左の人は犯罪者めいている

229 :
>>227
18越えたらそんなに気にならないが23と17もジワジワ来るな
社会人とJK…
ディーオは見た目に救われている
ディーオの外見がモラン並に年相応なら確実にロリコン呼ばわりされていた

230 :
この2人はいっぺん箍が外れるとやりまくってそう
クラウス宅でクラウスとラヴィが出かけるの見計らってコソコソやるようなベタな展開が見たいw

231 :
>>230
逆におっぱじめたクラウスラヴィの営みにドキドキするアルたんをディーオが襲うのがいい

232 :
2期ディーオさんの空気の読みっぷり半端ないからな

233 :
>>231
「ふふ、声を聞いただけでこんなに濡らして、アルはいけない子だね」
「ディ、ディーオ…あっ」
で、ニャンニャンした後うっかりそのまま眠りこけて
>>137に繋がるんですね

234 :
>>212
キスしやすい身長差12cm、理想のカップル身長差15cm、セックスしやすい身長差22cm、
ぎゅっとしやすい身長差32cmとどこかで見かけたことがある。
前に本スレで出てた身長表からディーオ175cmとすると、
キスしやすい身長差12cm→アル163cm
理想のカップル身長差15cm→アル160cm
セックスしやすい身長差22cm→アル153cm
ぎゅっとしやすい身長差32cm→アル143cm←今ここ
ってとこか。将来に期待ですなグフフ…

235 :
アルは1期で125センチしかないから、
成長してても140センチには届かない気がする

236 :
平均身長でいったらアルは9歳、10歳くらいだな
ディーオは年相応
やばすぐるww

237 :
>>234
理想のカップル15センチ差か
俺180ないとダメだったんだな
ディーオとアルは身長差ってより年齢差を気にした方がいい

238 :
アルは150くらいまでは伸びるだろう多分。
ギルドは17で成人だっけ?アルが17になれば年齢差も問題ないんじゃね。

239 :
現時点では完全に淫行罪だけどな

240 :
このスレ的にはディーオがアルとやっているのは確定事項なのかw

241 :
逃亡生活中に初エッチしたと思ってる

242 :
>>240>>241
そして>>137につながると思ってる

243 :
>>137の人気に嫉妬w
ディーオはアルヴィスで童貞卒業か
デルフィーネお姉様がお赤飯炊いてお祝いに来るな

244 :
えっ
ディーオの脱童貞はデルフィーネお姉様だと思ってた

245 :
同じく

246 :
総集編だけじゃわからなかったけど、ディーオとお姉様ガチでできてたのか
デルフィーネ様どSっぽかったし、ディーオ確実に調教されてるだろw
お姉様仕込みのディーオに責められまくるアルヴィス……股間が熱くなるな

247 :
まあアニメだとそんな描写特に無いしね
ただし小説だとデルフィーネはディーオの唇奪って子作りしようとしてたから…
普通に幼少時から調教されまくってそう
そんなディーオとセックルしたら
アルの体はどうなってしまうんだ

248 :
>>247
アルの身体はめちゃくちゃに調教されて
超淫乱どスケベになってしまうんだ

249 :
そして>>137へ…

250 :
タチアナやアリスという魅力的な同い年の女性や
半年間一緒に過ごして比較的年の近いファムやジゼも居るというのに
ディーオが命を繋ぐ相手として選んだのはアルヴィスたん(13)
真人間になったと思ったが…

251 :
18歳になったファムと15歳のアルがお色気でディーオを取り合う
三角関係も見てみたい気が。
・・・修羅場になるな。

252 :
あと、三年もしたら二人とも本当美人さんになるだろうし良いなwww

253 :
ディーオの本格的な恋愛は3期でやるべきだな。
今はまだ、やんちゃな部分が抜けていないからあまり異性を意識しないだろう。
2〜3年後になったら女たらしになるか、堅物になるか。
ナイスバディになっている19歳ファムを食うか(以下自主規制)

254 :
>>253 ピンク板で健康な19歳男子捕まえて
やんちゃな部分が抜けてないとか恋愛は3期以降で
などと言う腐れマンコがいるスレはここですか?

255 :
いつものディーファムの人が2期本編もここもディーアル押しだから
ファビってるだけでしょ

256 :
>>250
アルはあんなに変人だったディーオの誕生日祝ってやったんだぜ?

257 :
>>255
ファビるのはかまわないが置き土産にエロの
ひとつも披露していかないのが気に入らないんだ
自ら脱がずに相手が脱いでくれるとでも
思っているのかと小一時間

258 :
ディーファ押しのやつがいちいちアルを引き合いに出すのがうぜぇ

259 :
>>258
某スレではいちいちアルを引き合いに出す上に比較してアルsageしたりだったな
多分素でやってるんだろう
そんなことよりアルたんのちっぱいがどのくらい大きくなるか予想しようぜ。
自分としてはCあたりのほどよい感じを希望。

260 :
いちいち対立しようとしたり煽るのはディーアルしかカプ許さないとか思ってるやつだけだろ
興味ないのにスルーできない奴はくんな
>>190
アルは小さいからエロはちょっと…って思ってたけどおいしくいただけました。

261 :
小さいって言っても13歳だから
エヴァの綾波やらアスカやらと1つしか変わらないと思えばエロは全然アリだ
ディーオはデル姐のように衝動的な面もあるから
だんだんおいしそうになってきたアルをちょっと早いかな、と思いつつ
我慢出来ずに食べてしまうなんてのも多いにあり得る
アルのちっぱいはラヴィよりは大きくなりそう

262 :
>>260
> いちいち対立しようとしたり煽るのはディーアルしかカプ許さないとか思ってるやつだけだろ
> 興味ないのにスルーできない奴はくんな
えっ

263 :
>>253
ディーオは無邪気な部分もあるけど
小説では16歳の時点で「デルフィーネの愛が怖い」と言っていた
その愛がどういった類のものか明記はされてないけれど
決して性愛に鈍感なキャラ設定ではないと思うよ
異性を意識しないというのはやんちゃな部分が抜けていないからというより
もっと別の次元の話だと思うな
まあ要するに命がけの逃亡生活の最中
アルヴィスとちゅっちゅしてたらエロくていいなって話です

264 :
小説版ではデル姉に近親相姦されそうになっていた。
子供の頃から性的な事されたんだろうな。
こりゃトラウマになるかなーと思った。
今は屈服してるかも。

265 :
ファムジゼミリアだけ温泉回あるなんてずるいアルの裸だってペロペロしたい!
と思ってたら小ネタが完成してたので投下させてください
もう本編やってるけど今週分見たら温泉どころじゃなくなりそうなので先に落としておきます
ちなみに>>150>>158あたりを参考にさせてもらってます。書いてくれた人ありがとう

266 :
「お風呂にしよう、アルヴィス」
開口一番、ディーオがそう口にしたのは、逃亡生活も七日目を迎えようとする夕刻のことだった。
「いまの僕たちは、三番水でさえご馳走になるようなアナトレーの下町に捨てられて三日三晩経った子猫たちみたいに真っ黒だよ」
連邦の暗部隊に追われるままアナトレーを脱出した二人は、ヴァンシップで飛び回りながら追跡者たちから逃れる日々を送っていた。
あの麦畑を飛び立ってからというもの、それまで確かに存在していたはずの平穏な日々は音もなく消え去った。
逃亡者に許される日常は少ない。
食べることは欠かすことができない。
睡眠の不足は注意力の低下を促すから、出来る限り削りたくはない。
そうなれば当然、後回しにされるべきは、汚れた身体を清めたり身繕いをしたりする時間だ。
おかげで、一週間もしないうちに、真っ白だったディーオとアルヴィスの全身は煤けたような灰色に染まってしまっていた。
「でも、お風呂なんてどこにもないよ、ディーオ」
「いいからいいから。目を瞑って」
いつになくはしゃいだ声を上げるディーオに促されるまま、アルヴィスはそっと瞼を伏せた。
「じゃーん!!」
「わぁあ…」
目隠しをされたアルヴィスを導いたディーオが、顔を覆っていた手のひらを退けると、目の前には白いもやに包まれた水辺が広がっていた。
「これ知ってる?温泉っていうんだ。プレステールには、こんなのなかったよね」
「これ、全部お湯なの?」
目を丸くしたアルヴィスに向かって、まるで自分の手柄のように鼻を高くしたディーオが言う。
「そうだよ。地面の下から湧いてくるんだ」
「すごーい!」
しゃがみ込んだアルヴィスが、湯気の立つ水面に恐る恐る手を伸ばす。
「触っても、火傷しない?」
「見た目より熱くないんだよ。大丈夫」
子供らしく目を輝かせるアルヴィスを見て、ディーオは満足気に微笑んだ。

267 :

「僕はその辺りに危険なものがないか確認してくる。その間に、服を脱いでおいで」
「うん」
ひらひらと手を振ったディーオが、夜の茂みの中へ消えていく。
その後ろ姿を見送りながら、ディーオはすごいな、とアルヴィスは考えていた。
いつもはふざけてばかりいるくせに、するべきことはちゃんと心得ていて、絶対に気を抜いたりしないのだ。
いまこうして『温泉』に連れて来てくれたことだって、長引く逃亡生活に疲弊したアルヴィスが元気をなくしていることを察して気遣ってくれた結果だろう。
あのディーオがこんな風に気を回せるようになるなんて、誰が予想できただろうか。
離れていたのはほんの半年ほどの間だったというのに、再会した彼はまるで別人のようだ。
でも、真面目なディーオは大人みたいでなんだか少し怖いような気もしてしまう。
夢にまで見た新しい世界、麦の大地を追われ、この逃亡生活を始めてからは、アルヴィスは特にそう感じていた。
いや、厳密には、ディーオがインメルマンと呼び慕うクラウスが、彼にアルヴィスを託してからずっと。
それは、二人の置かれた状況が、陽気なディーオがふざける余裕もないほど過酷なものであることを意味していた。
それなのにアルヴィスは、今度もまた守られるばかりで何もすることができない。
(わたしも、ディーオのために何かできることがあればいいのに…)
守られることしかできない自分がひどく歯がゆく感じられる。
わたしだって、ディーオのために何かしてあげたい。
だってディーオは、アルヴィスにとって大切な大切な、「ともだち」の一人なのだから。
* * *
ワンピースを脱いで白いキャミソールと下着だけになったアルヴィスは、そこではたと考え込んでしまった。
残りの二枚を脱ぐか否か。それが問題だ。
実年齢より子供っぽいとよく言われるアルヴィスだが、ここ最近は順調に女の子らしい感性が育ってきている。
人並みに羞恥心もあるし、ディーオはいちおう男の人なわけだから、あまり軽々しく肌を見せてはいけないような気もする。
特にクラウスからは、人前ではあまり露出をしないようにと言い含められていた。
いま着ているギルドの服だって、スカートが短すぎると言ってクラウスはあまりいい顔をしていなかった。
ラヴィやドゥーニャは、可愛いと言って褒めてくれたけれど。

268 :
(これ…変じゃ、ないかな……)
なんとなく不安になったアルヴィスは、キャミソールの裾をぎゅっと引っ張って、下履きがなるべく見えないようにしてみる。
ギルドの服は特殊な素材で出来ているから、着たまま水浴びしても何の問題もない。
このキャミソールも下着もギルド製のものだから、濡れてもすぐに乾いてしまうことだろう。
それでも、アルヴィスの認識では、お風呂の時には服を全て脱ぐものだ。
ギルド人の間での常識がそれに準じるものならば、ここで服を着たまま出て行けばきっとディーオのからかいの的になってしまうことだろう。
それに、自分だけ恥ずかしがっているのを知られるのは、なんだか悔しい。
ディーオはきっと、素っ裸でとんぼ返りや逆立ちをしたって恥ずかしいなんて微塵も思わないに違いない。
だったら自分も、なに食わぬ顔で裸を晒す方がまだましなように思える。
でも…とアルヴィスは考えた。
でも、わたしの裸を見たら、ディーオはなんて思うかな。
(だってわたしは、ホリーみたいに背が高くないし、ラヴィみたいに睫毛が長くないし、ドゥーニャみたいに力が強くないし、それに)
アルヴィスはそっと自分の身体を見下ろしてみる。
起伏の少ないなだらかな平原が、そこには広がっていた。
(それに……ソフィアさんみたいに、おっぱいも大きくない)
男はみんなおっぱいの大きい女の人が好きなんだとモランが言っていた。
クラウスもそれを否定しなかった。
だったら、ディーオもやっぱり大きいおっぱいが好きなんだろうか。
変なアルヴィス。ディーオが自分の胸をどう思おうと、そんなことアルヴィスには全然関係のないことなのに。
そんなことを考えていた少女の視界が、ふいに暗く閉ざされた。
煌々と辺りを照らしていた月光が届かぬよう、背後に佇むものがある。
(……?)
何事かと後ろを振り返ろうとしたアルヴィスは、寸でのところで思いとどまった。
本能が、背後を見てはいけないと強く訴えていた。
「どうしたの?アルヴィス」
頭のてっぺんの、ずっと高いところからディーオの声が降ってくる。
背中越しに、とても確かな人の気配を感じた。
「あんまり遅いから、迎えに来ちゃった。ねぇ」
低い声がだんだんと降りて来て、耳元で囁く。
「君も早くおいでよ。すごく……気持ちいいよ」
押ししたような掠れた吐息が耳朶に触れて、思わず肩をすくめる。
「ぁっ……」
乾いているはずのアルヴィスの顔に、ぽたり、ぽたりと滴って頬を伝うものがある。
その水滴が示すのはつまり、ディーオはすでに一度お湯の中に入っているということであり、当然いま彼は裸なのだということだ。
「あ……の…」
幼いアルヴィスの認識では、裸というのは産まれたままの姿という以上の意味を持ってはいないはずだった。
それなのに、ディーオが裸でいると考えた途端に心臓をきゅっと掴まれたような心地がしてひやりとする。
彼の身体から放たれる体温すら感じ取れような気がして、アルヴィスの頭はどんどん真っ白になっていく。
背中が熱い。
口の中がからからに乾いている。
唾が上手く呑み込めなくて、震える喉がごくり、と変な音を立てた。

269 :
「これは、外したほうがいいね」
言葉とともに、頭のとんがりを触られる。
その瞬間、びくりと身体が揺れた。
つつっ、と形を確かめるように指先で辿られると、ぞわぞわと肌が粟立つのを感じる。
「ついでだから、髪も洗おうか」
背後に立つディーオの指が髪飾りを外し、三つ編みをゆっくりと解いていく。
アルヴィスは身体を硬くして、ぎゅっと目を瞑っていた。
心臓の音がやけに大きく聞こえる。
早鐘のように鳴る胸の音がうるさくて、そばにいるディーオにまで届いてしまいそうだ。
(どうしよう…どうしよう……)
わたしの身体はいったいどうしちゃったんだろう、とアルヴィスは思った。
指先はじんじんして、頭はぼんやりとして、まるで自分の身体じゃないみたいだ。
(変だよ……クラウス…… ラヴィ…)
「もしかして、緊張してるのかい?大丈夫さ。連邦の連中が襲ってきたって、僕が君を守ってあげるよ」
愉快そうに言うディーオが、アルヴィスの頭に顔を埋めるようにしてくすくすと笑う。
いまの彼女にとっては、アデスの暗部隊よりも背後に立つ男のほうがよほど脅威に感じられた。
あと一分でもこんな状況が続いたら、きっと心臓が爆発してしまうことだろう。
「あの、ディーオ、わたしやっぱりやめる」
だって、なんだか怖いもの。
そう言って逃げ出そうとするアルヴィスの肩を、ディーオの手はやんわりと捕らえて離さない。
「だーめ。君を一週間もお風呂に入れさせなかったなんて知れたら、僕が艦長さんに叱られちゃうよ。
 ほら、早く行こう」
「や、やだ、ディーオ、だめ……!」
絶対に見てはいけないと思っていたのに、強引に手を引かれ、思わず後ろを振り返ってしまった。
「……っえ、あれ?」
「どうしたの、アル」
ぽかんと口を開けているアルヴィスの顔を覗き込み、ディーオが訝しげに尋ねる。
濡れた髪からはぽたぽたと水が滴り、頬に貼り付いた白い毛筋がなんとも艶かしい。
しかし、首から下には当然のように着込まれた、いつものパイロットスーツがあった。
「ディーオ、その服」
「何か変かな?」
「ううん、そうじゃなくて…」
不思議そう顔をしていたディーオが、はたと顎を引いて目を眇める。
「……もしかしてアルヴィス、服を全部脱いで入ろうとしていたの?」
「だって、その……お風呂には、裸で入るもの…でしょう?」
これ以上下がらないほど眉を垂らしたアルヴィスのなんともいえない表情を見て、ディーオは思わずぷっ、と息を吹き出した。
「はっ!はははっ!」
身体を折り曲げて笑い出したディーオを目の前にして、アルヴィスの頬が、かぁあああ…と赤くなる。
「も、もう、笑うなんてひどいっ、ディーオ!」
「だって、外でお風呂に入るのに全裸になるなんて!」
「ディーオ!!」
思わず飛びついて拳でぽかぽかと殴ってはみるものの、ディーオの笑いの虫は収まりそうにもない。
「だって、全裸だよ!全裸!」
人気のない夜の水辺に、青年の高らかな笑い声が響き渡った。

270 :

「クラウスとラヴィには言わないで…」
首まで湯に浸かったアルヴィスが、恨めしげな視線をディーオに送る。
「もちろん。モランとドゥーニャにもね。
 あとは、タチアナとか〜アリスティアとか〜」
「ディーオ!」
「君は本当に面白いよねぇ、うん」
「……」
「怒ってるの?アル」
無言のまま後ろを向いてしまったアルヴィスを振り向かせようと、ディーオが手で作った水鉄砲で湯を掛ける。
「こっち向いてよ、ねぇ」
「やだ」
「……ふぅん、僕を無視するんだ」
「ひゃあ!」
突然、後ろから回されたディーオの腕がアルヴィスを捉えた。
「ディーオ!なにするの」
「僕のことを知らんぷりする悪い子にはくすぐりの刑だ!」
「 やだ、 やだってば!くすぐったいよ!」
子犬がじゃれ合うようにきゃあきゃあと騒いでいた彼らだったが、
どこからともなく聞こえて来た覚えのある駆動音に気付き、ふいに動きを止めた。
揃えたような動きでハッと空を仰ぐと、視界の隅ぎりぎりを、
木陰を掠めるようにして飛ぶ見慣れた機影が見えた。
「ディーオ」
「アルヴィス、行くよ」
さっきまでのおふざけが嘘のように戦士の顔になったディーオが温水から飛び出し、アルヴィスを抱えて走り出す。
とっさにしがみついたディーオの背中が予想以上に広くて、アルヴィスはまたひやりとした。
再び早鐘を鳴らすように響き出した胸の音が、襲撃のためなのかディーオに抱えられているせいなのか、アルヴィスにはよくわからない。
* * *
やっと追っ手を振り切った頃には、地平線に近い空はうっすらと明け始めていた。
結局、一晩中飛び続けていたのだ。
物陰に隠れるように着陸した二人は、しばしの間休息をとることにした。
「アルヴィス、こっちへおいで」
「ディーオ?」
促されるまま操縦席に移ったアルヴィスを、ディーオの腕がぎゅっと抱きしめる。
「ひとりで寝ると、寒いからね。ルシオラともよくこうやって一緒に寝たよ」
「ふぅん……」
何の気負いもなく自分に触れてくるディーオが、いまのアルヴィスにはなんだかとても配慮に欠けているように思えた。
彼のそばにいるだけで、アルヴィスの胸はこんなにドキドキしているというのに。
(ディーオはきっと、わたしのことなんて何とも思ってないんだろうな)
こうやって抱きしめてくれるのだって、それはアルヴィスがラヴィからもらったあの山羊の人形を抱きしめるのと何も変わりない。
べつに、おかしいことなんか何もない。
二人は「ともだち」で、ディーオは親しい人と触れ合うのが大好きなのだ。
ルシオラやクラウスにはいつも必要以上にくっついていたし、
アルヴィスだってもっと小さかった頃には抱っこや肩車をしてもらったこともある。
(わたしとディーオは、ずっとともだち。きっと、これからだって。………でも)
でも、どうして自分は、それを嫌だなんて思うのだろう。
守るように抱きしめてくるディーオの肩越しに明け始めた空を見上げれば、
二つの流れ星が競うように流れて消えるのが見えた気がした。

271 :
投下は以上です。おそまつさまでした
pinkなのにエロなしでスマソ
あとタイトルミスってすみません。ちょっとデルフィーネ様に性的に折檻されてくる
>>263
皆し部隊は空気読んでディーオとアルがちゅっちゅしようとするたび襲撃してたってわたし信じてる!

272 :
>>265
158です
ヒロインとして温泉回のつとめを立派に果たした
責任感のあるアルたんブラボー!そしてここ最高
> 「ディーオ、その服」
> 「何か変かな?」
変 だ か ら !!
で済まさないアルたん…!偉いよ、可愛いよ…!ぺろぺろ
つかみどころがないディーオも素敵よ、ぺろぺろぺろ
パイスー脱いでりゃ棹でも掴むんだが…イヤ何でもない

273 :
>>265
GJ!
ドキドキするちょっぴりお年頃なアルヴィスたんかわいいよペロペロ
こういうの本編で見たかったなあ…
しかし今回もアルヴィスは安定の嫁ポジションだったな
ディーオの看病役だろ?
片手使えないディーオにエロいご奉仕したたんでしょ?
あのベッドの中にもぐって声してこそこそえっちなことしたんでしょ?

274 :
>>265
ちっぱいを気にしたりディーオを意識したりするお年頃アルたんかわいすぎたまらん
皆し部隊がちゅっちゅタイムに乗り込んでるのは空気読んでないのか
イケメンディーオを際立たせるために空気読んでるのかどっちなんだぜ!

275 :
今回の片時も離さず連れ回しぶりをみて思った
これはトイレでチンコくらい握らせていると

276 :
Q.アルヴィスはなぜディーオから目を離してしまったの?
A.ベッドでにゃんにゃんしたあと眠りこけてしまったからです。

277 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2681988.jpg
これだけ相手したらディーオ搾り取られそうだ

278 :
なんか、ファム本編の温泉回より面白いなぁ〜。
キャラの理解が深いというか何と言うか・・・・・・
そうかぁ、モランもオパーイはでかい方が良かったのかぁ(笑 ドゥーニャ残念だったな(笑
クラウスがソフィアの乳みて、真っ赤になってたの思い出した。

279 :
>>278
多分ドゥーニャはその辺言われてもへこたれなさそう。
ラヴィは地味に気にするだろうな。ラヴィまじ頑張れ。

280 :
>>275
握らせてるな確実に
トイレはもちろんあの調子なら風呂場まで一緒だ
逃亡生活終わってもディーアルはエロネタに困らんな
ベッドで看病も2人きりで外で話してる場面も
エロいことし放題じゃないか

281 :
おかしいな、最初はカプスレの住人だったのに最近はもっぱらこっちになってしまった

282 :
職人がディーアルのエロがいけるものだと教えてくださったからだな。

283 :
>>265
恥らうアルタンペロペロした!!
むしろ本編の温泉回より面白かったわ…

284 :
>>282
ディーアルでエロまではちょっと…って思ってたのに
一度開眼したらディーアルエロまじで美味しいですペロペロ

285 :
>>276
な、納得した…!www
2度目にサーラのとこいく時は無関係なアルまで
抱えて飛び降りてたのに1度目は?と思ったんだわ

286 :
一期補正のせいか、アルヴィスとディーオは何をしててもエロく見えますな
アウグスタに謁見してるときアルヴィスが頬を染めてたのは、
画面に映ってない所でディーオの手がいかがわしいことしてたからですよね?

287 :
ディーオはアルヴィスの色んなことを知っているらしいからな…

288 :
ディーオ様アルヴィスの一番水は何味でしたか

289 :
>>287
2期では1期よりももっといろんなことを知ったんだろうな

290 :
今週もなんだか酷い悪夢を見た気がする。
週末はなんだか夢見が悪いんです。
……そういえば、あの「ラスエグザイル」の続編が始まるって聞いたんだけど、
いつから放送するのか知ってる人いる?

291 :
誰かディーオ主人公のハーレムエロゲーを作ってくれんかな…
ディーオのベッドを囲む女共を順番にペロペロ

292 :
全員攻略したら最後にデルフィーネが出てくるんですねわかります

293 :
>>291
いちばん攻略したいのはD男さんだからそれは駄目だ

294 :
アルを攻略するディーオを俺たちで攻略すればみんな幸せになれる

295 :
>>294
そのとおりだ。俺は正直になりすぎた、悪かった

296 :
視点としてはディーオを攻略するアルのも興味ある。
>>294のと同時発売で比べながら楽しみたい。

297 :
誕生日ケーキを手作りするところからアルのディーオ攻略が始まっていたのか


298 :
バラの花びらを集めたバスケットをたたき落とされるところは
避けて通れないイベントですか

299 :
距離を縮めるには落とす展開も必要なのだよ

300 :
>>291
> ディーオ主人公のハーレムエロゲ
とりあえずそれぞれのキャラのエロ絵につけるセリフを考えてみたが
ファム「あッ、すごおい一番銛v」
ジゼル「今は…っ、だめ、ポテパンが焦げちゃう、…から…っ」
ミリア「はいてないのは、わざとです」
アルヴィス「来る、来る、エグザイルが、あっ、あ、あ、ディーオ…!」
サーラ「わたしだって…わかってるんです。わたしが、子供だから…、
えっ?そ、そんな事までするんですか?お口でなんて、…う、む、」
タチアナ「わ…私の中に出撃しなくていいんだ、急いで、あ、だめえ、急がないでっ」
アリスティア「…ふふふ(ディーオ「アッー!」)」
始まった瞬間にオワタ\(^^)/

301 :
2期のミニスカートや背中にちっぱい当てるのも
アリス辺りに入れ知恵されてわざとやってると思ったら萌えないか?
だけどちっさ過ぎてディーオに気づいてもらえず涙目アルたん

302 :
>>301
アリスに入れ知恵なんかされたらアルたん処女なのに
最初から舐めるはしごくは尿道に舌を差し込むはで
超淫乱ビッチになってしまう
そんな空回りぶりはタチアナだけでじゅうぶんだ

303 :
>>300
サーラも入ってんのかよwクソワロタ

304 :
>>300
一番銛吹いたwいつも思うがアリスの役どころがおいしい

305 :
一月前までは今にも落ちそうな過疎っぷりだったのに最近凄い勢いだな
正直こんなに住人が居たなんて驚きだw

306 :
思春期に入ったアルたんと変態天使のディーオ様がイチャイチャしてるんだぞ?
盛り上がるしか無いだろ
ただせっかくのハーレム展開なのにディーオはクラウスみたいに落としに行かないから
そっちは期待薄だなw

307 :
本編のまさかのディーアル展開と職人の降臨が効いてるんだろう
>>306
アルは一連の逃亡生活のおかげで既に落とされてる可能性が高いと自分は考える。

308 :
>>301
> アリス辺りに入れ知恵されてわざとやってると思ったら萌えないか?
萌えるだろうかと思って書いてみた。ただし事後で。
「 話って、なあにアルヴィス」
「…あのう、その…」
「うん?」
アリスティアの居室に招かれたアルヴィスは長椅子に座って
もじもじとお尻を動かしている。
「あの…、アリスティアさんみたいに、男の人を悦ばせるには、どうしたらいいですか…、」
意表をつく少女の言葉にアリスティアは
「…に、にやにやしてないで返事してくださいっ……!」
もちろんニヤニヤやする。少女がどこぞのギルド人青年と深い仲になっていることに
いろいろな場面で気付かされていたからだ。
「いいの?それを私に聞いて。ラヴィとかクラウスに聞けばいいんじゃない。保護者なんでしょ」
「ら、ラヴィにこんなこと聞けないし、クラウスだって、」
クラウスは、血の涙を流すわよね。
帰還してからのクラウスとアルヴィスと、袖にされ続けるタチアナの、
3人の関係を思い浮かべてアリスはひとり得心する。
「なら、どうしてわたしに聞くのかしら」
艦内一のビッチ、アリスの噂に思春期のアルヴィスがたどり着くには
ねずみの嫁入りのような挿話があるに違いないけれど、中略。
「ビッチだからか」
アリスは自己完結して頷くと、ソファーに座るアルヴィスの後ろに回り
ドアに鍵をかけ、さっさと自分の軍服を脱ぎ出す。
詰め襟を脱いで、その下に着たブラウスのボタンを外して。
「ええっ!あ、アリスさん!ぬが、脱がないでいいです!」
「脱がないと始まらないんじゃない。わたしがいちいち口で説明するの?そんなのめんどう」
黒だと思ったアリスの下着は白だった。
光沢のある、たっぷりしたレースが豊かな乳房を包んでる。
でも、厚く裏打ちされた生地が邪魔をして乳首までは見えない。
『中身はどうなってるのかなあ』なんて思わせるのが作戦なのか、とアルヴィスは理解する。
スカートをおろすと、下着の裾が思ったより短くて、胸元と同じレースに包まれた
お尻の割れ目がまる見えだ。
色香、とでも言うのだろうか。艶っぽい下着姿にアルヴィスはどきどきする。
続けられそうな…、ただのレズになりそうな…
まあこんなかんじでアルヴィスもアリスに喰われるんだな。

309 :
キマシタワー
なんで二期のアリスはあんなビッチくさいんだろうな
アルのおパンツはどんなだ…と思ったけど
ミニスカートじゃ冷えるからとラヴィに毛糸のパンツ着用を強いられてそうだ
ディーオスレじゃあディーオ結婚しなさそうと言われてるが
どう見てもゴンゾは全力でアルとくっつけようとしてるよなw

310 :
別にアルとくっついてもいいけどそれだけで進行するのもなあ
あんだけ女の子がいるんだから、もっとアリスビッチとでもくっついてもいいんだぞ?

311 :
>>309 あれはなんだ。ここの腐れマンコか。
>>310 言い出しっぺの法則で頼んます、他カプのエロくていいのをひとつww

312 :
俺のアリスティアがビッチな訳がない
一期ではあんなに可愛くておっぱいが大きかったじゃないか…

313 :
>>309
結婚してもおかしくないと思うがなあ。
妻子いようがフラフラしてそうだが。
子「おはよーお父さんは?」
妻「どこか行ったわよー。今度は何か月で帰ってくるかしらねー。」
子「そっかー、お土産楽しみだなー」
みたいな感じで。
そして誕生日には必ず帰ってくる。
>>312
だからじゃないのか・・・w

314 :
クラウスハーレム
ラヴィ アル タチアナ ソフィア アリス
ディーオハーレム
アル タチアナ アリス ファム ジゼ ミリア アウグスタ ヴァサント
数は居るんだからディーオもっと頑張れw
19歳組の3Pを所望する

315 :
みなさんごきげんよう
名探偵ファムさんの見事な推理でアルヴィス温泉回の夢は儚くついえたわけですが、
こんなことくらいでへこたれていたらエロパロ板の住人はやってられないぜってことで
片手が不自由なディーオにご奉仕するアルヴィス書いてみました
以下10レスお借りします。

316 :
ボレアース要塞の一室、堅い岩盤をくり抜いて作られた広い室内に、淫微な水音が響いていた。
ぴちゃぴちゃという湿った音に合わせ、途切れ途切れに細い喘ぎ声が聞こえる。
「だ、だめ、ディーオ……ファムさんたちに聞こえちゃう…っ」
腰を高く上げた淫らな体勢でディーオに跨がったアルヴィスの口から、押ししたような悲鳴が洩れた。
「だったら声、我慢すればいいじゃない」
名前を呼ばれた青年が、少女のスカートに頭をつっこんだままのんびりと応える。
「そっ、な、無理…できな…っ!ひっ、あぁ!」
ことさら高い声を上げてディーオの身体の上に身を投げ出したアルヴィスの、
夜目にも白い太腿を伝う蜜を、ディーオの赤い舌がゆっくりと舐め上げる。
「それに、なんだい。さっきからファム、ファムってさ。
 僕といるときは、僕に集中してよ。それが礼儀でしょう、違う?」
「ディーオ、お願い。意地悪…しないで…」
涙声で懇願するアルヴィスに、ディーオは人の悪い笑みを浮かべ、ことさら意地の悪い言葉を投げ掛けた。
「僕は悪くないよ。だって、声を出してるのはアルじゃないか」
* * *
数刻前。
寝台の上で身を起こしたディーオは、アルヴィスによって傷の手当を受けていた。
丁寧に包帯を巻いていく少女の頬に、月明かりが静かに睫毛の影を落とす。
白い指が、清潔な布をたぐり寄せては引き戻す動作を繰り返している。
小さな手だ。
こんな包帯や治療用具などより、人形や野に咲く花のほうがよく似合いそうなその造形。
ディーオは、先ほどまでこの部屋を訪れていた客人たちのことを思い出した。
アデス連邦のアウグスタ・サーラにヴァサント将軍。
空族のファム・ファンファンに相棒のジゼル、それに、トゥランのミリア姫。
いずれも戦場には相応しくない可憐な顔ぶれだったが、その中でもアルヴィスは異質な存在だった。
知らない人間に囲まれて身を硬くする少女は、ギルド人特有の青白い肌の色も相まっていかにも儚げに見える。
背丈は低いものの年相応に成長しているファムたちと並ぶと、アルヴィスの幼さは際立った。
産毛の残るふっくらとした頬。柔らかそうな唇。
子供っぽさの抜けない手足はか弱く、どうしようもなく頼りない。
慣れない環境に置かれたせいか、細い肩は今までになく緊張しており、痛々しいほどだった。
それなのに、本来年長であるはずのファムやミリアにもないような不思議な艶を、アルヴィスは放っている。
こんな幼い少女を相手に欲情しているのだということに、柄にもなく後ろめたい気持ちになるほどに。
その理由を、ディーオはよく知っていた。
彼が、アルヴィスを女にした張本人だからだ。

317 :

「どこへ行くの、アルヴィス」
薬箱を手に取って立ち上がったアルヴィスに、ディーオは声をかけた。
振り返ったアルヴィスのスカートがひらりと翻り、白い脚が覗く。
「ディーオ。ミリアさんが、隣の部屋にわたしの分もベッドを用意してくれてるって」
だから今日は、別々に寝ようね。
そう言って嬉しそうに微笑むアルヴィスを見て、ディーオは考えた。
この獲物は恐がりだし、空をゆく鯨のように愚鈍でもない。
注意深くやらなければ、逃げられてしまう可能性もある。
「そう、あの子たちと仲良くなったんだね」
だから、彼は慎重に言葉を選ぶ。
ゲームは始まったばかりだ。クイーンはまだ厚い歩兵の後ろに隠れている。
「でも、だめだよ、アルヴィス。君はまだ僕と一緒にいるんだ」
まずは、その無骨なポーンを蹴散らしてやろう。
* * *
ディーオとアルヴィスがこのボレアース要塞にやってきたのは、夕刻のことだった。
満身創痍で転がり込んで来たディーオのヴァンシップが、不審機として撃墜されなかったのは奇跡に近い。
「撃たないで!彼はアナトレー・デュシス連合王国先遣部隊特殊艦シルヴィウス所属のディーオ・エラクレア。
 怪しい者ではありません!トゥラン王国国王代理、ミリア・イル・ヴェルク・クトレットラ・トゥランが保証します!」
着艦許可も得ないまま特攻するように飛び込んで来た見慣れないヴァンシップは、当然誰何の対象となったが
駆けつけたミリアの取りなしによってなんとか事無きを得ることができた。
「ミリア、恩に着る」
「当然のことをしたまでよ」
巫山戯たふりもせず低い声で礼を言ったディーオにミリアは一瞬戸惑ったが、
今にも崩れ落ちそうなほど疲労困憊した様子のディーオと、彼を脇で必に支える少女を見てなんとなく事情を察した。
大きく裂けた腕の傷をはじめ、大小さまざまな傷を負っているディーオと比べ、傍らの少女は服に綻びのひとつもない。
彼女…アルヴィス・ハミルトンは、ミリアの姉と同様にエグザイルを動かす力を持っているのだとディーオは言っていた。
詳しい事情はわからない。けれど、ひとつだけ確かなことがある。
エグザイルを危険視する何者かがアルヴィスを狙い、ディーオはそれを守りきったのだ。
脚を引きずるようにして側へ来た彼の口数は少なく、吐く息には熱が籠っていた。
「お願い、ディーオを助けて。昨日からひどい熱なの」
目に涙を浮かべながら訴えるアルヴィスに向かって、安心させるように頷いてみせる。
「軍医を呼ぶわ。まずは傷の手当を」

318 :
* * *
ディーオの腕の傷は思いのほか浅く、縫合に全身の麻酔を必要としない程だった。
破傷風の心配もあったが、どうやら過労による発熱にすぎないことも分かり、アルヴィスは一人胸を撫で下ろしていた。
仮眠から目覚めた彼が皇帝陛下の私室に忍び込み食糧をたかるという前代未聞の出来事があったものの、
医者に処方された解熱剤のおかげか、いまは何とか落ち着いていられることが奇跡のようだ。
ミリアの口添えで、アナトレー領として一室を確保することもできた。
ディーオ一人には広すぎる部屋だったが、シルヴィウスが合流したときのことも考えての采配だったらしい。
先日知り合ったばかりのトゥランの姫君の細やかな気遣いに、アルヴィスは小さな胸を震わせた。
「何から何まで用意していただいて…本当にありがとうございます。
 アナトレーの代表として、ディーオの代わりにお礼を言わせてください」
「固くならないで。わたしたちも、シルヴィウスの皆やディーオにはとてもお世話になったの。
 これくらいで果たせる義理ではないけれど、少しでも力になれたらわたしも嬉しいわ」
「ミリアさん…」
ぎゅっと手を握られて、内気なアルヴィスは一瞬戸惑ったが、すぐにその手を握り返してミリアの目を見つめる。
「大変だったでしょう、もう大丈夫よ。シルヴィウスが戻るまで、あなた方のことはトゥランが守るわ。
 だから、今夜はあなたの生まれた星のことを聞かせてちょうだい。わたし、あなたともっと仲良くなりたいと思ってるの」
そう言って微笑んでくれたミリアは、すごく優しそうで、まるでお姉さんみたいだ。
「あー、ミリアばっかりずるい!ねぇ、あたしも混ぜてよぉ〜」
そこへ、哨戒から戻って来たファムが駆け込んできた。
走ってきた勢いもそのまま飛びつくファムに、驚いたアルヴィスが、びくりと身体を震わせる。
「ファ、ファムさん…!」
「びっくりしちゃって、かーわいいなぁ、このこの!
 ねぇ、歳はいくつ?あたしたちより下で、サーラよりちょっと上くらい?」
目が合うと、オリーブ色の目をした少女は歯を見せてしししっ、と笑った。
きらきらとした笑顔が眩しくて、アルヴィスはとっさに頬を染めて俯く。
「ファムったら!アルヴィスが怯えてるじゃない。引き留めてごめんね、アル。
 ディーオの包帯、寝る前にもう一度換えてあげなきゃいけないんでしょ?」
困ったように眉を下げて謝るジゼルが、ファムの首根っこを捕まえてアルヴィスから引き離す。
「えぇ〜、こっからがいいとこだったのにぃ!」
「ファム、前から思っていたけれど、あなたのスキンシップは少し過激すぎるわ」
「誰とでも仲良くなれるのは、ファムのいいところではあるけど…」
地団駄を踏んで悔しがるファムを前に、ミリアとジゼルが顔を合わせて苦笑いする。
三人の少女が作る和やかな雰囲気に、アルヴィスは自然と目を細めた。
素敵な人たち。
彼らとともに過ごした時間が、今の明るく朗らかなディーオを作ったのだと実感できる。
「ありがとうございます。じゃあ、ちょっとだけ行ってきますね」
すぐに戻りますから。そう言ったアルヴィスを、ミリアたちは快く送り出してくれた。
「アルー!ディーオが余計な我が儘言ったって、そんなの無視しちゃっていいんだからねー!」
扉をくぐりかけたアルヴィスの背中に、ファムの元気いっぱいな声が届く。
振り返ってぺこりとひとつ頭を下げてから、彼女はディーオの元に向かって駆け出した。

319 :

「だめだよ、アル。君はまだここにいなくっちゃ」
だからこそ、ねっとりとした口調でそう主張するディーオを前に、アルヴィスは戸惑った。
彼のそばに付き添っていたいという気持ちもなくはないが、今はファムたちとの約束が気がかりだ。
アルヴィスにとって歳の近い友人はマドセインのホリーくらいなものだし、彼女とはいつでも会えるというわけでもない。
正直なところ、女の子同士の会話というものに、前々から憧れていたのだ。
ディーオには悪いけれど、この好機を逃したくはない。
「でも、もう遅いし、ディーオも早く寝たほうが…」
「ふーん、一人じゃトイレにも行けないような僕を置いて、君はファムたちと楽しくおしゃべり?
 それってひどくなーい?」
「ディーオ…」
暗部隊から逃げていた間はそんなことなかったのに、ボレアースで連合軍と合流してからのディーオは
まるで昔に戻ってしまったみたいに我が儘で自分勝手だ。
(昨日までは、あんなに優しくて頼りになったのに…)
でも、とアルヴィスは思った。考えてみれば、ディーオだって、まだ19歳の青年なのだ。
プレステールではずっと、ルシオラやお付きのギルド人につきっきりで世話をされていた彼が、
一人きりでアルヴィスを守り抜くのには、彼女には想像もつかないような苦労があったに違いない。
さんざん守ってもらった自分が、そんな彼を労らなくてどうするのだ。
「君の為に怪我しちゃったナイトに、ご褒美くらいくれてもいいんじゃないの。ねぇ、アルヴィス」
猫なで声でそう言うディーオの顔を見つめて、アルヴィスはぐっと唇をかみしめ、腹をくくった。
「わかった。何がほしいの?ディーオ」
「やったぁ!じゃ、下着を脱いでよ、アルヴィス」
「えっ…」
歓声を上げるディーオを見て、アルヴィスは目を丸くする。
「聞こえなかったの?下着を脱いでって言ったんだけど」
「で、でも、ディーオ…」
ディーオの顔は笑っている。でも、薄い色の瞳の中では瞳孔がぎゅっと開いていて、なんだかとても怖い。
「僕が脱いでっていたら、君は脱ぐんだよ。くれるって言ったよね?ご褒美」
「な、なにするの…ディーオ…」
「本当にわからない?」
怪我をしていない方のディーオの手ゆっくり伸びて来て、思わせぶりにアルヴィスの細い喉を撫で上げる。
ディーオがこういう触れ方をするのは、性的な欲求を堪えている時だ。
この数日間の逃避行の中でアルヴィスはそのことを存分に思い知らされていた。
「でも、その…さっき済ませたばかりでしょう?」
アルヴィスは、食事をする前にあった出来事を思い出す。
目覚めたディーオが真っ先に求めてきたのは、下半身の世話だった。
『だって、片手使えないし。こういうのは生理現象だから仕方ないって、君も言ってたよね?』
というのが彼の言で、仕方なく言われるままに処理を施したアルヴィスが
べとべとになった手を洗いに行っている隙に、ディーオは部屋を抜け出したのだ。
「甘いね、アルヴィス。あれくらいで、僕が満足するわけないじゃない」

320 :
* * *
強引なディーオに押し切られた形で、下着を脱いだアルヴィスが、怯えた様子で寝台に上がる。
びくびくとしたその様子はまるで小動物のようだ。
「ほら、もっと脚を広げてよく見せて」
「やだ…ディーオ。これ、恥ずかしいよ……」
男の身体に跨がったまま、ともすれば崩れ落ちそうになる細い脚を羞恥に震わせる。
含羞に耐えながら、それでも言いつけどおりに腰を高く掲げようとする様はなかなかの見物だった。
ディーオは目の前に突き出されたアルヴィスの割れ目を、じっくりと鑑賞する。
「いい眺めだよ、アルヴィス」
透き通るような白い肌。産毛すら生えていない、ふっくらとした柔らかそうな恥丘。
密やかに閉じ合わされた秘裂からは、股を開いているせいで桃色の花弁が僅かに覗いている。
「きれいな色してるね。自分で弄ったこともないんでしょう?」
ディーオが見たことのある女性器は、姉であるデルフィーネとアルヴィスのものだけだ。
房術を駆使し、若くしてマエストロの座に上り詰めたデルフィーネのそこは歳の割に使い込まれており、
それはそれで淫微なものだったが、幼いアルヴィスのものは対照的に初々しく、清らかですらある。
アルヴィスのここを、これから時間をかけてじっくりと自分好みに調整していくのだ。
あのお手製のヴァンシップみたいに。そう思うと、気分が高揚するのを止めることが出来ない。
いまだって充分に美味しそうなのだ。程よく料理したら、頬が落ちるくらいの出来になるに決まっている。
暖かく息づくように震えるアルヴィスの陰部を見つめ、ディーオは無意識にぺろり、と舌なめずりをした。
「ねぇ、アルヴィス。食べてちゃってもいい?」
「ディーオ?ごはんはさっき食べたでしょう」
きょとんとした様子でそう言うアルヴィスは、これから起こることが本気で予測できていないらしい。
すでに乙女ではないくせに、艶っぽい雰囲気をまるで感じ取れないその鈍感さは、やはり幼さゆえだろうか。
「わかってないなぁ。僕が食べたいのは、君だよ」
「えっ?」
「ご褒美、くれるんでしょ」
驚いた様子で振り返ったアルヴィスに、にっこりと笑いかけてみせる。
「それじゃ、いただきまーす」
ディーオの笑顔を目にした少女が、恐怖に顔を引き攣らせて叫んだ。
「ディ、ディーオ、やめてっ!わたし食べ物じゃなっ……ぁあああ!!!」
悲鳴を上げるアルヴィスに構うことなく、ディーオは彼女の股間にむしゃぶりついた。

321 :

「あ、あっ……はぅ、ぁあう…」
アルヴィスの小さな口から垂れる涎が、ディーオの袴に染みを作る。
初めて抱いた時も思ったことだが、アルヴィスはたいそう感度がいいようだ。
幼い割れ目に舌を挿し込んでぐちゃぐちゃと掻き回すと、途端に全身を痙攣させて嬌声を上げる。
「ひゃぁ……ぁああ!」
「ほら、アルヴィス。自分ばっかり気持ちよくなってないで、僕のことも気持ちよくしてよ」
「あ、う……うん」
アルヴィスの手がたどたどしく動いて、着衣の下で硬くなっていたディーオを探り当てる。
ひんやりとした細い指が直に触れて、ディーオはますます自身がいきり立つのを感じた。
「んっ……」
「ディーオ、気持ちいいの?」
「気持ちよくなきゃ、君にこんなことさせないさ」
「……そう」
「ほら、早くしてよ」
抵抗するかと思ったが、アルヴィスは素直に従った。
勃ち上がったディーオのものを、所在なげに撫でながら尋ねてくる。
「その…どうすれば、いいの?」
「先っぽから何か出てるでしょう。それを舐めてみて」
先端から溢れる先走りを示すと、僅かに躊躇う気配がした。
それでも、意を決した様子で顔を寄せ、透明なそれを尖らせた舌の先端で舐めとる。
「んっ、に、にがっ……」
「この味、嫌い?」
「……嫌い」
見なくとも顔を歪めているのが分かるようなしゃがれた声で、アルヴィスが応えた。
「へえ、でも、アルのここは喜んでるみたいだけど」
「ひっ、ぁああっ!!」
触れてもいないのに蜜を垂らすはしたない亀裂に狙いを定めて、べろりと大きく舐め上げると
アルヴィスの口から甲高い悲鳴が洩れた。
「 や!ディ、オッ…なにするの!や、やめっ…!」
「やめないよ」
「あ、やだっ、やだぁあっ!」
舌先で陰核を探り当て、わざと音を立てて啜るようにしゃぶってやれば、全身を震わせて悶えてみせる。
「変だねぇ、どうしてこんなに濡れてるのかな」
「そ、それはディーオが…っ」
「僕が、どうしたって?」
「その、な……舐める、からっ……!」
生意気にも自らの快楽を他人のせいにしてくる少女に、残酷な事実を突き付けてやる。
「アルヴィス、気づいてないの?さっきから僕の顔に股を押し付けて腰を振ってるのは、君の方なのに」
「そっ…な、あ、ひっ……!」
「君みたいな女の子のことを、なんて呼ぶか知ってるかい?……淫乱って言うんだよ」
「い、いんらん?」
鸚鵡返しに聞き返したアルヴィスが、息も絶え絶えに尋ねる。
「そ…れ、どういう、意味……?」
「とってもいやらしいって意味さ」
アルヴィスはどうやら多少酷くしたほうが燃える質らしいと見当をつけたディーオだったが、
言葉で責めてみても思っていたような効果は得られなかった。
アルヴィスの語彙にはない言葉だったようだ。
今度は詩じゃなくて、官能小説を読んでやる必要があるな、とディーオは考えた。
その代わりにいまは、直接的な刺激を与えることに専念する。
「あっ、やぁっ……ぁん!」
「ほらほら、口がお留守になってるよ、アルヴィス。これじゃご褒美にならないじゃない」

322 :
「ふ、ぅ……ん、ぁ」
先走りと自身の涎とで顔中を汚したアルヴィスが、浮き出た血管を辿るようにディーオの幹を舐め回す。
「どうしたの、アルヴィス。ずいぶん積極的になってきたねぇ」
今日初めて口淫を覚えたとは思えないほど熱心に奉仕しはじめた少女を見て、ディーオは胸のすく思いだった。
清楚なアルヴィスは可愛らしい。だが、それ以上に淫乱なアルヴィスは素晴らしい。
今のこのアルヴィスにリボンをかけて、インメルマンに届けてやりたいくらいだ。
ねぇ、インメルマン。君の大事な仔山羊ちゃんは、僕のせいでこんなにいやらしくなっちゃってるよ。
世界中の誰ひとり、アルがこんなにいやらしい子だってことを知らないんだ。僕以外は誰も!
やったよルシオラ!僕の勝ちだ!!
すっかり舞い上がっていたディーオだったが、アルヴィスの口から漏れた呟きを耳にして我に返った。
「ディーオ。あのね…」
「ん?」
ディーオの怒張に頬ずりしながら、アルヴィスがぽつり、ぽつりと続ける。
「わたし…いんらん、でいいよ。ディーオが気持ちよくなってくれるなら、それでいいの」
思いがけない少女の言葉に、ディーオは息を詰めた。
「ね、ディーオ。わたし…ちゃんとできてる?ディーオはいま、気持ち、いい…?」
顔は見えなかったけれど、彼女があの大きな水色の瞳いっぱいに涙を溜めているのが
ディーオには手に取るように分かった。
「わたしはちゃんと、ディーオにご褒美を上げられてるかな…」
「アルヴィス…」
いつだってそうだ。ディーオが自分のことばかり考えて彼女の気持ちをまるで考えていないようなときでも、
アルヴィスはいつもディーオのことを一番に考えてくれる。
あの、初めての誕生会のときだってそうだった。
「……うん、アルヴィスは気持ちいいよ。すっごく、とっても、世界一、気持ちいい」
「よかった…」 
ホッとしたように言ったアルヴィスの唇が、ディーオの亀頭を捕らえて先端に口づける。
かつてデルフィーネに同じことをされた時は恐怖しか感じなかったけど、
アルヴィスがこうやって小さな口で必になって奉仕してくれるというのは堪らないものがある。
温かな頬肉に包まれると、まるで彼女の体温と混ざり合っていくようだ。
いっそ、溶けて一つになってしまえたらいいのに。

323 :

「ねぇ、もっと奥まで呑み込めない?」
「えっ…そんな」
もっと深く繋がりたくなったディーオの無茶な要求を耳にして、アルヴィスが当惑の声を上げる。
「アルなら出来るさ。やってみて」
「うぅっ…」
誘うような囁き声に促されて、少女は再び目の前の男根を口に含んだ。
ずぶり、ずぶりと咥内を侵していくにつれ、アルヴィスの唇から溢れた唾液が彼の幹を伝う。
「んぐ…っぅふぅ…」
「そうそう、上手だよ。あ、そこ!もっと舌を絡めて!」
「んふっ、ぅ……う」
先端が喉の奥に達し、蠢く舌が性器にまとわりつく。
苦しげにえずくアルヴィスの喉が陰茎を搾るように絡み付き、図らずもディーオの快感を増幅させた。
下半身に痺れるような刺激が走り、急速に射精感が込み上げてくる。
「アル!アル!もうだめだ…!中に出すよ、全部飲んで!」
「ふぇ?んんっ、んんんー!?」
腰を浮かすようにしてアルヴィスの喉奥に叩き付けた肉棒の先から、熱い迸りが放出される。
どくどくと未だに脈打つそれをずるりと引き抜くと、小さな口に収まりきらなかった白濁が少女の髪や頬を汚した。
「飲めた?」
全てを出し終えたディーオが息を弾ませて尋ねると、瞳に涙を溜めたアルヴィスが
ふるふると首を横に振る。
「仕様がないなぁ、やり方を教えてあげるよ。唾をからめて、動きやすくしてから飲み込むんだ」
涙目になって口を押さえているアルヴィスの顎を捕らえ、上を向かせて口づける。
唾液を流し込むようにして、少女の咥内に堪った精を自分の舌で奥のほうへ押しやった。
「ほら、アルヴィス。そのままごっくん、てして」
「んっ…ぅ」
目をぎゅっと瞑ったアルヴィスの喉が、震えながらも咥内のものを飲み込む。
「うう〜…」
「よくできました!」
美味しくない…と半べそをかきながら唇を歪めるアルヴィスの髪をわざとらしく優しげに撫でながら、
ディーオは満足げににっこりと笑った。
「よかったねぇ、アルヴィス。これでまたひとつ、大人になったんじゃない?」

324 :

「わたしの髪に麦を付けたのは、ディーオでしょう。どうしてあんなことしたの?」
唾液や精液でどろどろに汚れた口元を手巾で拭ってやっていると、
アルヴィスが そういえば、といった面持ちで問いかけてきた。
「う〜ん…アリバイ工作ってやつかな。後でインメルマンたちに告げ口されても困るし」
「どういうこと?」
「つまり、僕らの間には何事もなかったということを、他の人たちに印象付ける必要があったんだ。
 君と僕が一緒にお風呂に入ったって知ったら、インメルマンはきっとすごく怒るよ」
インメルマンは、初めてアルヴィスにミュステリオンを聞かせてやったときも、『アルに何をした!』と言って怒り狂っていた。
『実は二人で命を繋いじゃって…』などと告げたら、きっと怒髪天を突く勢いだろう。
「変なディーオ。クラウスは、そんなことで怒ったりしないのに」
「それは君の思い違いだと思うけどな」
肩をすくめてみせたディーオだったが、アルヴィスはさらにとんでもないことを言い出した。
「そんなことない。だって、クラウスもいつも一緒に入ってるもの」
「…………それ、本当なの」
若干引き気味に尋ねるディーオに、アルヴィスは特に頓着することもなく答える。
「うん。あ、でも、『僕以外の男とは、一緒に入っちゃいけないよ』って言ってたから、
 やっぱりディーオと入ったら怒るのかも」
「あのナビの子は?」
「ラヴィ?ラヴィも一緒に入るよ。三人で背中の流しっこするの、すごく楽しいの」
「僕には君たちが理解できないよ……」
ほくほくとした笑顔でそう言うアルヴィスを横目に見ながら、ディーオは大きな溜め息を吐いた。
「アルヴィス。ひとつお願いがあるんだけど」
「なに、ディーオ」
「今後一切、インメルマンとは一緒にお風呂に入らないって約束して」
「どうして?」
「どうしてって…それは」
純真な瞳で見上げてくるアルヴィスに、ディーオはすっかり参ってしまった。
ふて腐れた顔を隠すようにそっぽを向き、ぼそりと呟く。
「僕以外の男が君の裸を見たことがあるんだって思うと、インメルマンを流れ星にしたくなっちゃうからだよ」

325 :
* * *
「アル!遅かったね〜」
アルヴィスがファムたちの部屋に戻ったのは、すっかり夜も更けてしまってからだった。
「ごめんなさい、ディーオがなかなか寝付いてくれなくて」
申し訳なさそうに告げるアルヴィスに、ジゼルがウェヒヒッと笑いかけてきた。
「なんだかアルヴィスは、ディーオのお母さんみたいね」
「あんな大きな子供がいてたまるものですか」
その隣ではミリアが、腰に手を当てて溜め息をつく。
ディーオはどこにいてもディーオなんだわ、とアルヴィスは思った。
「あれ、アル。ここのとこ、なんか付いてるよ」
「え?」
いつの間にか側に寄ってきたファムが、アルヴィスの前髪に付着した何かを指で示してみせる。
「ほら、取れた」
「あ、ありがとう…」
「なんだろ、これ」
指先に絡み付くそれをためつすがめつ眺めるファムを、少女たちが取り囲む。
「何かしら…白くて、ねばねばしてて……」
「……!」
顎に手を当てて考え込むミリアの言葉で、アルヴィスはその物体の正体に気づいてしまった。
「えっと、その…」
(どうしよう、ディーオといやらしいことしてたって、ファムさんたちに知られちゃう…!)
そのとき、ハッと目を見開いたファムが叫んだ。
「わかった!きっと鳥の糞だよ!」
(ファ、ファムさん……!)
「ああ、そういえばたくさんいたわね」
納得したように言うミリアの言葉に、ジゼルも頷く。
「要塞の外壁に巣を掛けているみたい。わたしたちも気をつけなきゃね」
「そうだ、アル。お風呂!お風呂に入ろうよ!この要塞のお風呂、すっっっごく大きいんだよ」
汚れちゃったなら、洗わないと!そう言ってファムが、兎のようにぴょんぴょんと飛び跳ねた。
(お風呂……?)
満面の笑みを浮かべるファムの顔を見て、アルヴィスはぽかんと口を開ける。
同世代の女の子たちと、お風呂。ラヴィとドゥーニャ、タチアナとアリスティアみたいに。
…………なんて素敵!
「わ、わたしもご一緒して、いいんですか?」
「そうね、アルヴィスも、もう何日も入っていないでしょう」
「夜が明けたらまたすぐに戦闘になるんだし、今くらいはのんびりしないと。ね?」
微笑みかけてくれるミリアやジゼルの視線が優しくて、アルヴィスはなんだか嬉しくなってしまう。
ディーオにたくさん意地悪された後に会うと、彼女たちはまるで天使みたいだ。
(ディーオも、見た目だけなら充分、天使みたいに見えるのに…)
この戦いがおわったらまた一緒にお風呂に入ろう、とディーオは言っていたけれど、アルヴィスはあまり気が進まなかった。
今度こそディーオの裸を見なければいけなくなることを思うと恥ずかしいし、
アルヴィスの裸を見た彼は、きっとまた意地悪なことを言うだろう。
今日だって、クラウスとはもう一緒にお風呂に入ってはいけないなどという、訳の分からない約束を無理矢理取り付けられてしまった。
(でも、ファムさんたちと入るのは、別に構わないよね)
ディーオのあの怪我では、当分お風呂には入れないだろう。よって、アルヴィスの入浴時間も、しばらくの間は安泰だ。
「アルー、早く来ないと置いてくよー!」
入浴の準備を終えたファムたちが、アルヴィスに向かって手を振る。
「いま行きます!」
元気よく答えたアルヴィスは、足取りも軽く、新しい友人たちの方へと駆け出した。

326 :
投下は以上です。読んでくれた人ありがとう
ちょっと時系列やら何やらがおかしいですが気にしないでもらえると有り難いっす
>>314
二期で一番ハーレム構築してるのはファムだというこの事実ェ…

327 :
職人GJ!
普通に考えれば酷いことされまくってるのに健気なアルたんかわいいよ!
つーかちょいちょいある小ネタに吹くww
「やったよルシオラ!僕の勝ちだ!!」とか言われてもルシオラは困るだろうwww

328 :
>>315
GJGJ!
ジゼルがウェヒヒヒと笑った次に何がおきるのか
ドキドキしちゃったけど何もおきなくて良かった!
鳥の糞とか、最高だよファム!
そしてこのクソロリヤロウ!ディーオ!
byクラウス←お前もだwww

329 :
GJ!
なんかディーオの口調が落ち着いてて先生っぽいのが逆にエロいんだがw
アルになんてこと教えてるんだよ…インメルマンに嫌われるってレベルじゃねーぞ
アニメで見たかったのに見れなかった場面が補完されてるのが嬉しいww
アル相手だとディーオが主導権握ってるけど
アリス相手だとこうはいかないだろうな
あとタチアナと喧嘩しながらセックルするのとかも見てみたい

330 :
|∧∧
|・ω・)    ダレモイナイ...
|⊂     アルヴィス ペロペロ スルナラ イマノウチ...
|

331 :
>>330
ディーオ様、こいつです

332 :
>>331
ルシオラ乙

333 :
本スレにこれを書いた人、みんなが目をつぶってるうちにここにSSを投下しなさい↓www
797: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2012/03/03(土) 10:50:09.01 ID:oipMCjIN0 (1/2)
ディアンがグランレース教に入信せず暗計ったのは良かったが
リリアーナがアラウダやルスキニアより早く反応してたのはマジでなんなんだ

12話以降はアルヴィスとディーオが
ベタベタしてるのを見ることだけが楽しみだったのに
なんでアルヴィスが居ないんだ
小さいからディーオの後ろに隠れて見えなかったのか
和平締結中だから今は守る必要がないっってことなのか
トイレか描き忘れかどれだ
来週も出なかったら変態モードのディーオに縛られて
放置プレイされてる脳内補完すんぞ

334 :
>>333
2期のアルヴィスは亀甲縛りがよく似合う
あのぺらんぺらんなスカート越しに荒縄がくい込むとこを想像するだけで
俺のヴァンシップがグランドストリーム越えちゃうね

335 :
二期のアルは服のデザイン自体がエロいよな
胸の辺りの線といい

336 :
ディーオもアルヴィスも2人まとめて亀甲縛りしたい

337 :
>>336
アリス乙

338 :
アルとディーオがにゃんにゃんしたらアリスティアにはバレてしまうん?

339 :
>>338
ディーオ縛ってバイブ突っ込んで放置した目の前で
アル脱がせてお姉さんが教えてあげるプレイな
百合百合みせつけるんだろうな!!

340 :
アルが感じれば感じるほど
ディーオに突っ込んだバイブが強くなる謎玩具下さい

341 :
>>340
エグザイル突っ込めばおK

342 :
>>341
それはちょっとハードすぎないか…

343 :
こんなにディーオとアルのエロがあるとは・・・・。
そろそろ満足しちゃいそうだぜ。

344 :
これくらいで満足とか早漏すぎるだろJK
最終回までにはきっとディーオによる
おもしろアルヴィス大改造計画が投下されるはずだ

345 :
漫画版のアルヴィスさんがディーオと命繋げちゃった後にしか見えないんですけど・・・

346 :
頬染めてるしな
完全に済ませてる

347 :
俺もう“命繋ぐ”って単語で合体しか想像できなくなった

348 :
命を繋ぐ系動物ドキュメンタリーでも大概交尾の場面出てくるしな

349 :
お前ら本気でディーオがアルにエロいことしたと思ってるの?
ディーオさんは紳士だからやったとしても五分間耐久歯磨き勝負くらいに決まってるだろ!
いい加減にしろ!

350 :
>>349
それどんなエロプレイ?

351 :
あーうんうん5分もシュッシュするのはつらいものがあるよねw
ラブシロップいちご味をからめればいけるけどw

352 :
>>349
千枚通しでお仕置きしてくれる人が居ないから
結局最後までやっちゃうだろ

353 :
以前出された出版業界のロリ漫画自粛案
1:いわゆる第二次性徴期を迎える前の、
13歳未満と想起させる子どもをモデルとした漫画(コミック)を出版する際には、
性交又は性交類似行為を連想させる表現は自粛する。
2:いわゆる第二次性徴期を迎える前の、13歳未満と思われる子どもを
大人が凌辱するような行為を描いた漫画(コミック)の出版は自粛する。
二次元的にアルヴィスは、YESタッチだ…!
ディーオは決してロリコンなどではない!

354 :
>>353
ここはエロパロだから無粋なことは言わなくていい

355 :
ネタだろ
つまんないけど
ディーアルとか普通にロリコンでキモイし

356 :
>>355
お前はなにしにきたんだw

357 :
私も、どぎついのは嫌だな。
アルは清楚な感じがするから、きわどいのはやめてほしい。
吐き気がする。

358 :
どぎついって具体的に何ですか?挿入部分にぼかしが入ってたほうがいいって事ですか?
クンニとフェラチオは大丈夫ですか?輪姦はいかがですか?アナルはどうですか?
プレイとしてのSMは、理解できますか?
最後に、ピンク板と普通板の区別はついてますか?

359 :
清楚とエロは相反するものだと思うが…
>>357は何を求めてエロパロに来てるんだ?
お花畑な妄想ならカプスレで充分だろうに

360 :
>>358
すまんこうふんしたwカプも明記しているし
嫌なら読まないでくれな。おいちゃんからのお願いだ

361 :
もうやめて!これ以上の争いは許しません!
みんなエロパロ板の理想を思い出してください!
職人はディーオ×アルヴィス以外のSSも投下して!
住人も嵐には二度と構わないと約束して!!

362 :
ディーオ×アルヴィス以外のSSも投下してって、
それはディーオ×アルヴィスのSS投下してくれた職人さんに失礼だろ
投下があるだけでも有難いのに
で、>>361は何が見たいんだ?

363 :
職人が書きたいもの書いて投下するのが普通だわなー
最近いろんなラスエグ関連スレに変なの来てるし、スルーしとけばいいんじゃね。

364 :
>>362
いや、単に語呂がよさそうだと思ったから書いただけで他意はない
不快にさせたなら申し訳なかった
何が見たいかと聞かれたらそりゃエロいSSに決まってる

365 :
なんすかリクエストコーナーのはじまりですか俺は
アタモラ×ファムの幼児虐待ものがよみたいです、血の惨劇の
グランレースについてのファムの記憶を、ベッドの中で巧妙に
置き換えるアタモラとかです。多重人格になるほどに性的虐待しながら。
あとはカイヴァーンと成長したサーラってのも大好きです
乞食でごめんなさい。
16歳になり、すらりと長い手足と大きな瞳を持つ
美しい少女に成長したアウグスタ(サーラ)は
幼い頃から自分に仕えていてくれたカイヴァーンへの
恋心に気付く。父親のように母親のように兄のように
親しく仕えてくれていた4将軍1総統たち。
その中でもカイヴァーンは家庭も持たずに、戦場から
帰ればまっすぐにサーラの執務室へ戻り、そこから戦場へと
転戦する日々。アウグスタのために命をかけて戦う男。
やさしくて強くて、その身体は大きくて。
そして何よりも。
ーお母様やソルーシュやルスキニアのようにんでしまうことはない。
私のもとに必ず…必ず、帰ってきてくれるカイヴァーンを
カイヴァーンを、私は愛している……。
「抱いて…カイヴァーン」
侍女を下がらせ、護衛も遠ざけた後宮で、サーラは
男の前ではじめてその薄衣を脱ぐ。
「あ…アウグスタっ…?」
色とりどりの美しい更紗で包んだ枕を積み上げたベッドに
寝るよう命じて…、仰向けに横になった軍服のままの
カイヴァーンに、細腰のサーラが四つん這いで近づく。
「私もう、子供じゃないわ…
 手の甲にキスをして欲しいんじゃない。
 抱いてほしいの。カイヴァーン…」
…ってそんなかんじのをだな。ひとつおねがいしまつ。
変なの来てごめんな363よww

366 :
需要がないのと今のラスエグ状況から反発承知で、ディーファム冒頭だけ書いてみますた…
ディーファムの恋愛以上、どエロ未満が読みたいけど、何かパワーが続かなくて不完全燃焼ですまそんです。
興味ない方は読み飛ばしてね、という事で全然エロくないけどこんなの読みたいと思って少しだけ失礼します。

367 :
ディーオがファムに抱きついている
その状況に一番理解できなかったのはファム自身だった
「何考えてるの!?ディーオ大嫌い!」
ドンっとファムはディーオの手を払って、怖い顔でキッと睨んだ
その表情は顔を赤らめ、少し涙を浮かべているようにも見えた
そして走っていってしまった
ディーオは我に返ったようにきょとんとし、そして今起こった事を把握し苦笑いをした
「…まいったなー」
少し困ったように、しかし自分が何か彼女の気持ちを逆なでしてしまった事実を受け止めると、苦笑いした
自分の好きなように、好きな時に、その好意の対象には惜しみなく気持ちを表現をしてきた
自分の気持ちを制御する事など学んだ事がなかった
しかしギルドから出て、他の人間と触れ合うようになってから
それだけでは何もままならない事を知った
一瞬、自分の脳裏にデルフィーネの顔が浮かんだ
自分とデルフィーネの姿が重なってしまった事に少し気分が悪くなった
ディーオは一瞬乱れた息を整えると、ファムの怒った顔を思い出した
自分は、どうやったらあの娘の気分を害さずに触れられるんだろうか?
それが今までにない壁のようで、少し寂しく感じた

368 :
「ファム…どうしたの?夕飯も残すなんて…」
ファムは既に洋服を脱ぎ捨て、足にロープをくくりつけ、寝る準備をしていた
このぐらい消沈した様子のファムを見たのは、あのシルビウスで喧嘩した時以来だった
「ジゼ…胸がきゅーってなって、頭が痺れて、顔がカーって熱くなって…ってなったこと…ある?」
「え??ファム…風邪なの?」
「うーん、私もそうじゃないかと思ったんだけど、でも…違うの
胸の奥がズンっと重くなって…苦しくなったかと思ったら…
そこからじわーっと熱くなってくるの…そしたらっ…何だか、ある人の顔とか思い出して…」
ジゼはぽかんとしていた、ファムの選ぶ言葉を組み合わせると、ある一つの結論に導きだされる
しかしそんな気持ちをファムが抱くとは想像もしていなかったからだ
「それ…ディーオ?」
少し驚くファム
「えっ…?…うん何で …分かったの?やっぱジゼすごいや…」
ファムは言って少し気分が軽くなったのか、その場で大の字になって叫んだ
「あーもう!私が私じゃないみたいで、やだーー!!」
少し何かに思いふっけっていたジゼが、クスッと笑った
“そっか…ファムにもそんな時期がくるんだ…”
女の子なら誰しもいずれは抱く感情、ジゼは分かっているつもりだったが
自分の身の回りで、それを体験する人間が身近にいる事にまだ新鮮さを感じる年だった。
この後ディーオとファムがお互いの気持ちを詰めながら、初めての恋愛とエロい欲望と格闘する様が激しく萌えます
お目汚し失礼しますたw

369 :
この冒頭とは繋がらないけど、イチャイチャシーンもありますが、需要ないかなと思い自粛しますw

370 :
>>369
期待乙

371 :
>>369
カプや需要以前に細切れ投下と誘い受けはこの板で最も忌み嫌われる行為だよ…
知らずにやってるなら半年ROMるか書き手スレのwikiでも読んで勉強してくれ
投下されたSSが素晴らしかったために需要が発生した例ならいくらでもある
追い風を祈る

372 :
>>371
細切れ投下はわかるけど
誘い受け
がわからない。このスレは半年後にはないと言えるし
書き手スレwikiまで逝く熱心な読み手ではないので
おしえてエロい人

373 :
マナー守れないなら投稿するなよ…こんなだからファム厨叩かれるんだよ

374 :
Wikiに行く気すらないとか…
人の少ないスレだからってマナーを守らなくていいとでも…
同一人物か知らないけど、カプスレでもやらかしてたよな

375 :
あ−投下したのとは別人か、すまん

376 :
マナーったら陰でクスクス笑ってバカにするためにも
使えるでしょ、そいうの感じ悪くない?
スレによる部分もあるんだから
他スレじゃ嫌われてる行為もここでは大ウケってーことも
ありうるwだから書き手wiki池とかやめよう
不快に思うことはここで明示して欲しい
で、自分はタイトル部にカプあれば中身はどーでもおk
エロはあったほうがいい。ない場合は1投稿目で明示
間違いは認める。

377 :
雰囲気エロくしとかないと書き手も光臨できないからなエロエロ

378 :
>>371でFAだろ

379 :
336です、中途半端なものを投下してしまいすみません
二次創作を2ちゃんで見たり書いたものを投稿するのは初だったので、書き手スレwikiまであるとは知らず
ルール違反とまで想像が及んでいませんでした、こういう投稿は誘い受けというんですね
イチャイチャ部分も大してエロいわけでもなく細切れなので控えたいと思います。スレ汚し失礼しました。

380 :
>>379
ヒステリー婆共の言うこと聞いて偉い

381 :
>>379
こちらこそきつい物言いをして悪かった
気が向いたら続き投下してくれ
ところで最新話でオーランと話してるミリアが初めてエロく見えた
テディとおねショタもいいけど仇とわかっていながら濡れてしまう
亡国の王女というのもなかなかオツじゃないか…

382 :
夜の撃墜王さん的人物や良質なモブ姦シチュエーションが足りん
ディーオはハーレムだけど全然撃墜しないし
そもそもディーオってエロいことする側よりされる側のイメージだし 男だけど
アルヴィスとは盛り上がってるが

383 :
>>382
モブ姦とはちょっと違うかもしれないが
ヴァサントは絶対枕外交やってるだろwと思うシーンはあったな
ハーレム展開は望み薄だよなぁ…
原案通りファムにチンコ付けてたらこんなことにはならなかったんや…

384 :
ファムチンコw
ちっくしょおおおお!と叫びながらディーオのヴァンシップに
ヴェスパで追い付こうとするファムチンコ
トゥランの白百合、ミリアにホワーンとなるファムチンコ
ジゼルが初期なんとか弁に弾を当てられないと「チッ」て顔するファムチンコ
弾当てちゃったミリアを手放しでほめるファムチンコ
それを見てアリスの胸の中でマジ泣きするジゼル
ヴァサントさんのおっぱいや目の前でしゃがんだアリスさんの
スカートの中やタチアナさんの美貌に釘付けのファムチンコ、
一方サーラには容赦ない意地悪をする悪ガキファムチンコ
やばい理想的だw

385 :
理想的すぎてワロタw
ディアンのくまパン見て「あー!ほんとにくまパンだー!」ファムチンコ
アルヴィスのスカートめくるファムチンコ
ファムは今すぐチンコ生やすべき

386 :
グラキエスではミリアとジゼルとは別の小屋で寝かされているファムチンコ
ファムチンコの寝起きのおっきにディアンが気付いて、クールな
翼の巫女の頬が真っ赤に染まって照れくさそう、いやもっと
見てみろよ?これが言語を超えたコミュニケーションだぜウヘヘヘ
と実に楽しそうに笑うファムチンコ
温泉では地下水脈を潜って男湯から女湯へ侵入を試みるけしからんファムチンコ
ジゼルミリアディアンの湯に合流するはずがババア逹の湯に闖入する結果となり
あまりの光景に気絶するファムチンコ

387 :
ファムチンコにやすやすとスカートをめくられるアルヴィスと
体育館裏でディーオとクラウスにボコボコにされるファムチンコ

388 :
これが俺の見たかった銀翼のファムチンコや…!

389 :
ファム少年設定のままだったら、だいぶマシだったなこの作品
個人的には連邦に捉えられた姉姫の調教とか投下されないものかと楽しみにしていた
最新話でそれどころじゃなくなったけど
せっかく公式で巨乳設定されてんのに勿体ない

390 :
間違えた 捕えられた、だ
捕虜調教とか王道じゃないかと思ってたら、監禁中の描写が一切なかったでござる
寝てるカットが一瞬あっただけで終わるとは思わなかったんだぜ

391 :
せっかく良い状況(エロパロ的に)なのにもったいないよな
しょっぱなノーパンで出てきたときはスケベ担当だと確信していたのに
ディーオとアルヴィスのエロも良いがハァハァするというよりは
百合見て萌える感覚に近いななんとなく

392 :
確かにディーアルは百合萌えに近いとこがあるかもしれんなw だがそれがいい
確信してたな、あの頃は…
拉致られた時にアラウダにコートどころかストッキングまで全部脱がされ、肌着のまま監禁
これは期待できると思ってたら、10話でいきなり黒服で登場してガッカリ
いやまて調教済みかもしれんと思ってたらそんなこともなかった

393 :
個人的にはエロ過ぎてそっとスレを閉じてしまうくらい卑猥な
ディーアル子作りが読みたい
それどんなだと言われたらさっぱりわかりませんが
ギルド人はセクルスのときも持久力凄そう

394 :
>>369
思春期の恋の始まりもいいですねぇ。
いろんなカプも見てみたかったから新鮮に感じます。
またの投稿期待しています。

395 :
ディーファム好きのあいだでは2ちゃんで敬語使用するのがデフォなんか?

396 :
>>395
やめろよ…

397 :
>>395
じゃあ敬語でお願いするのでディーオファムでエロいのお願いいたします。

398 :
じゃあ、ディーオとファムでいきます。
18話でのお話です。

399 :
「ふう・・・。」
初めてのお祝いの舞踏会で、一人の少女が溜息をついていた。
外はもう日が暮れ、橙色の夕焼け空は暗闇へと姿を変えていく。
女の子らしい可愛いドレスに身を包んだファムは、疲れた表情で豪奢な椅子に座って
いた。
先ほどサドリと踊っていた時に、相手の足を踏んでしまった事で気落ちしているのだ。
「どうしたの?何かあったの?」
不意に背後から呑気な声が掛かった。
「あ、ディーオ・・・。」
振り向くと、白い服装の美しい青年が立っていた。
「元気ないね。せっかく美味しい料理もあるのに、取りに行かないの?」
「・・・今はまだ、食べたくない。」
気遣ってくれている彼に、つい素っ気ない事を言ってしまう。
「じゃあ、何か飲み物でも持って来てあげるよ。ちょっと待ってて。」
踵を返し、ディーオはテーブルに向かった。
「ディーオ、待って・・。」
ファムは自分の態度に引け目を感じ、彼の後を追おうとして立ち上がった。
「痛っ・・!!」
急に足に痛みを感じ、彼女は前につんのめった。
「危ない!」
ディーオが風のように素早く駆け寄り、少女の体を両手で受け止めた。
ふわり、とした柔らかい肌が青年の手に感じた。
「ごめんなさい。」
「大丈夫?」
触れ合うほどの近くで二人の目が合う。ファムの胸がドキッとした。
慌てて彼女は離れ、白い頬が薄紅色に染まった。
「履き慣れない靴だから、靴擦れができたみたい。ずっと我慢しようと思っていたんだけど・・・。」
恥ずかしそうに、ファムは俯いた。ご老体の足を踏んだ天罰か。
と、その時、少女は体が宙に浮いたような感覚に襲われた。
ディーオがファムを両手で抱き上げたのだ。
「休める部屋まで連れて行ってあげるよ。立ちっぱなしで疲れたでしょ?」
「え、あ、あの・・」
戸惑う少女を余所に、青年は部屋へと続く廊下に歩き出して行く。
それが二人の、運命の夜になるとも知らずに。

400 :
すみません、もうちょっと続きます。
ディーオが優しすぎるのは、気にしないで下さい・・。

401 :
お姫様だっこキタコレ

402 :
カプ名不明記な上細切れ投下て
数レス前に注意されたとこなのに頭湧いてんのか
ディーファム厨って2ちゃん初心者丸出しのヤツ多すぎなのはなぜなんだぜ
本スレでもキャラスレでも妙なテンションで痛いレス撒き散らすし

403 :
すみません、お気を悪くしたのなら謝ります。
ここでやめますか?

404 :
>>402
カプ名明記されてんじゃん、思ったけど上の方のディーアルも同じ様式だし
スルーできないディアル厨が噛み付いてきてるだけだから続き期待

405 :
>>402
エロパロ板のルールを理解してから出直してきて下さい
とりあえず数レス前からの注意を100回くらい読め
カプ名は>>401が何で噛み付いてんのかよくわからんが
細切れと余計な言い訳はいらん

406 :
>>401じゃないわ>>402だったスマソ

407 :
ルールがマナーがとか言ってるヤツ
いい加減具体的にどこがダメなのか教えてヤれってばw
…ところで俺も投下したいんだけど、いつまで待機してれば
いいんですか399

408 :
名前欄に書いてないってことか?
そんな細かいことまでつっこむのは流石にイチャモンだ
けれども2ちゃん初心者丸出しなのは同意
レスのノリがyahoo知恵袋っぽいw

409 :
作品のスレで基本的なこと書くのは無粋だと思って誘導してきたけど効果ないみたいだから此処に書くよ
まず勘違いしないでほしいのは、批判されているのは>>403の好きなカプやSSの内容じゃない
これをスルーできないなら確かに住人側にも非がある。でも問題とされてるのはそこじゃなくて投下の姿勢それ自体
細切れ投下については>>407が暗に示してるけど、いつ続きがくるかわからないから他の職人が投下できない
それは他の職人やスレ住人にとってとても迷惑な行為だ。そういう事態を防ぐ為にエロパロ特有のルールが作られたと考えてくれ
あと誘い受けは、例えるなら全裸でいるのが礼儀の場所に一人だけ服きてやって来て
「ねえ見たい?アタシの裸見たい?」って言ってるようなもの。これはウザイ
マナーってのは要は他人への思いやりだろ?便所の落書きと言えど公衆の場ではあるんだからわきまえてくれってこと
お互い不快にならないようにエロパロライフを楽しもうぜ

410 :
>>409

ついでに書き手wikiとやらのURL貼っといてやれや

411 :
>>410
http://hikaeshitsu.h.fc2.com/

412 :
>>365
オッサン×幼女いいよな
一期だとシルヴァーナの料理長に悪戯されるアルヴィスとかもいけそうだ
ファムはアタモラと絡んでるときだけ妙な色気を感じるから
十年後くらいに情婦or後妻になってたら萌えるな
ジゼルに刺されそうだが

413 :
>>409
乙、言ってる事はその通りだと思うけど
さすがに410のサイトを読みつくして出直して来い、というのはないと思ったわw
思うにこのスレの前半ではそんな事言わなくてもエロスレとして機能してたし、その流れで書き手は書いてるんだろうから
細切れは確かに他の書き手が書き込めなくなるから困るが、
マナーとか云々抜かしてきたり横槍入れてくるのは荒で、それに乗せられてるとしか思えんw
要は他の書き手に配慮しつつ横槍はスルーして続きお願いいたしますという事なんですが

414 :
どうでもいいがここまでジゼのエロネタがほとんど上がらないのが不思議でならない

415 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2725427.jpg

416 :
>>414
ジゼはこっちよりも百合スレの管轄のような気がするからじゃないか

417 :
なんかここ数日ピリピリしてるな
みんなファムの口癖である「グランレース」や「鯨捕り」を「セックス」と言い換えてみろよ
いろいろどうでもよくなってくるから

418 :
http://uproda.2ch-library.com/499266kKX/lib499266.jpg

419 :
前もカプスレでキャラ崩壊気味のSS連載しようとしてたし
ここ最近の>>417みたいなファムの言動もあいまって鬱憤たまってる人が多いんだろうね

420 :
http://uproda.2ch-library.com/4992972xF/lib499297.jpg

421 :
薄暗い廊下は果てしなく続く迷路のような気さえしてくる。
男の匂いを近くに感じ、ファムはただ硬直していた。
彼は手に怪我をしている。治りかけているとはいえ、まだ痛みがあるはずだ。
無理して抱き上げてくれたのだろうか。その優しさは何処からくるのか。
「着いたよ。ここがいい。」
青年の静かな声に、少女が顔を上げた。
机とソファ以外あまり家具のない客室のようだ。窓には月明かりが射し込んでいる。
ディーオはソファにファムをそっと下ろして座らせ、机に置かれたランプの灯りを点けた。
彼は洗面台に向かい、タオルと水を入れた桶を用意した。
ファムの足の前に桶を置き、彼女の華奢な足に手を触れた。
「ディーオ、何を・・・!」
「足を冷やした方がいい。じっとして。」
少女の細い足から靴を脱がせ、白い素足が露わになる。
可憐な両足が、光輝き波打つ桶の水面に沈んでいく。冷たい感覚が心地良い。
「ありがとう、ディーオ。優しいのね。」
少女は、はにかんだ様に言葉を漏らした。
青年の指が少女の細い足に触れ、タオルで肌をほぐしていく。
ゾクリとした刺激を感じ、ファムは自分の反応に驚いていた。
もうすぐ、彼とは別れる事になる。そう思うと胸が痛んだ。
悲しみが心を過った時、ランプの灯りが消え、部屋が闇に包まれた。
「灯油が切れたか・・まいったな。」
ディーオが呟いた瞬間、ファムは彼の首にほっそりとした二の腕を回した。
「ファ、ファム!?」
普段どんな時も余裕の彼が戸惑いを見せる。少女は目を閉じ、青年の耳にそっと囁いた。
「私、ディーオが好き。だから、ここで私を抱いて。」
青年の青い瞳が大きく見開かれた。
「この戦いが終わったら、ディーオとは会えなくなるかもしれない。だから、今あなたの
全てを私に下さい。」
少女の求めに、青年はすぐに応えられないでいた。やがて重い口が開いた。
「ファム、僕は軍人だ。敵である者をこの手でめた事もある。それでも君は、僕を
受け入れる事ができるのか?」
ディーオの試すような言葉に少女は微笑んだ。
「怖くないよ。あなたは悪い人じゃないもの。国を、大切なものを守る為に戦い続けてきたんでしょう?私には分かる。あなたの気持ちが。」
青年は顔を上げた。その瞳は、重い枷がとれたかのように穏やかだった。


422 :
許されるのなら、人を愛したい。
二人は見つめ合い、ディーオはファムをソファに押し倒した。
月光が辺りを照らし、少女の体を微かに浮き上がらせる。
ファムは頭の後ろのリボンを解いた。髪が扇のように広がり、妖艶な色香が漂う。
今の彼女は別の女性のようだった。
その濡れて光る葡萄のような唇を奪いながら、青年は少女の服を脱がしていく。
それは、まるで羽化のようで。まだ幼さが残る綺麗な少女の体は、青年の欲望を駆り立てる。
ディーオもまた自らの服を脱ぎ、逞しい体を月明かりに曝け出した。
白い肌に男の唇が這う度に、少女は何度も細い声を上げた。
誰にも触れられた事のない、胸の双丘にディーオの右手が触れた。
優しく胸を揉みしだかれ、ファムの愛らしい唇から甘い声が零れる。
少女の敏感な胸の先端を、男の唇が包み込む。舌先を感じると甘美な刺激が走った。
首筋に彼の唇と吐息を感じ、少女は白い喉を反らした。
「ディー・・オ・・・。」
「これは夢なのか・・・?」
ファムの首筋から顎へと唇を移動させ、ディーオが囁く。
そして、少女の唇を愛おしそうに貪った。
彼の股間の灼熱は、もう限界に達していた。
「ファム・・・!」
声と同時に、少女は掻き抱かれた。愛しさを込めて。
「ああ・・!!」
熱いものが秘所に押し当てられ、貫く感覚に、ファムは悦びの声を上げた。
痛みと共に彼と一つになった嬉しさが少女を満たす。
ゆっくりと動き始めるディーオの体に必にしがみつく。
「好き・・、ディーオ。」
「僕も・・、はっ・・く・・・!」
激情と本能のままに、ディーオは腰の動きを速めていく。
彼のものが猛獣のように少女の体の中を貫き、暴れまわる。
潤みきった蜜壺は彼の全てを奪い、きつく締め付けた。
男の熱い体に責め立てられ、少女は涙を流した。
たとえ離れる事になっても、この瞬間だけは確かなものでありたい。
快感が増していく。絶頂へと向かう先に到達しようとしている。
「あああ!!」
「うう・・!!」
二人は同時に達した。熱い放流が少女の中を満たしていく。
そのままファムの意識は遠のいていった。
ディーオは深い夢に眠る少女の髪を撫でていた。
こんな自分を彼女は受け止めてくれた。自分の過去も、血の道も。
戦争が終結したとしても、この想いだけは忘れないでいよう。
そう、ずっと一生かけて。
この娘の側にいたい。
それが愛というのなら、自分は彼女を愛している。
夢ではない現実として。

423 :
はい、ここで終わりです。遅れてすみません。
戦いに明け暮れるディーオの心境を追及してみました。
ファムの視点から書いたつもりですが、逸れていっているような気が・・。
書かせていただき、ありがとうございました。

424 :
放送日だし上げとこう。
ソフィアさんのオッパイに期待。

425 :
ファムチンコとしてはβ版ですw
ファムチンコα版は>>384>>386。着想は>>383から。
アルヴィスのスカートをめくってくれた>>385さんありがとう。
3レスは使うだろうか…。よろしくお願いします。
***
グローリアアウグスタ!
なんつって。俺の名前はファムチンコ。
銀翼のファムの主人公は俺のβ版だ。
最終回まであと3回だし、今日は物語の中で俺が知り合った
女逹を紹介していくとする。
グランレース?俺が優勝するに決まってるレースの話より
女の話のほうを聞きたいだろ?だったらちょっとつきあえよ。
ひとりめ
ミリアだ。(俺たちに)艦を奪われ(アデスに)姉を奪われ
父親も家臣も王宮も同時に失ったかわいそうなヤツだ。
首都陥落時の見事な落ち込みっぷりに同情して、お姉さまの
グラスを買い戻す時には付き合ってやって、親のいない者同士と
思って陰になり日向になり支えてやってきた。
そんな俺に、ある日ディーオが耳打ちした。
「知ってた?トゥランの高貴な女性はパンツはいてないらしいよ?」
この野郎!何のつもりでそんなことを言いやがるんだ!!!
ありがとうございます!!
それからは俄然ミリアを見る目が変わってきた。
ミリア→パンツ→ミリア→パンツ→ミリアの妄想の連続コンボ。
いちどはミリアを呼んだつもりで
「パンツ!ゲフンゲフン………は、乾いてるかな?」と誤魔化す羽目になり
「…ファムチンコ、それは私に言ってるの?」と聞き返されたくらいだ。
これはかっこわるい。主人公として非常にかっこわるい。
ミリアはパンツをはいていないなんて、
ミリアはノーパンミニスカートなのかよウホッなんて、
次にミリアがヴェスパの座席を跨いだ時にはその座面を
クカクカスンスンしてやろうじゃないかなんて、
もういっそスカートめくって挿れちゃおうかななんて
考えちゃいけな、くない。そういう事は考えて当然だ。
なあそう思うだろ?

426 :

まとめて2人目と3人目。タチアナとアリスティア。
タチアナはすげー美人だ。愛機だと言う攻撃的な赤いヴァンシップの
印象とはまるで違う。憂いを帯びた長い睫毛と儚いような薄い色の瞳に
俺は一目で魅了された。
戦艦15隻を捕ってこいって言われたときには
「あなたのために捕ってきます!!」って条件反射で叫んでた。
無愛想な態度もまたよかった。要するに美人は何をしてもいい。
俺は天然を装い、毎日毎日彼女の肩でも揉むように
彼女の容姿をほめちぎり、彼女の行動を称え、彼女の美徳を挙げ連ねた。
だから、アンシャルを落としたときには
「ミリアの弾が当たっただけじゃないか」と言いながらも
イイコイイコしてもらえるくらいにまで2人の距離は縮まっていた。
それを、あのアリスティアが。
俺たちの間にぬらりと割り込んで薄ら笑いを浮かべながら
「あなたにとってナビってなあに?」なんて抽象的な事を聞くから
簡潔に「機体の一部」と答えてやったら
「どうせ初めてじゃないでしょう」と耳元で囁かれて
アリスティアの部屋に誘い込まれ、なんでか耐拷問訓練がはじまって、
とってもとっても痛きもちいい思いをする羽目になってしまった。
このクソアマ。肌がきれいでつま先が見えないくらい胸がでかくて、
でも腰と足は反則みたいに細くって、布越しでもむしゃぶりつきたく
なるようないいケツしてるからってなめんなブス。
もっと俺を虐めてください。できればタチアナの前で。
(4人目のババールはオカマだったので思い出したくない。割愛)
5人目はアルヴィス。ディーオの「ぼくの友達」らしい。
あいつはいい年して女を指して友達とかまじキモいまじうざいまじ逝ってくれ。
そんなキモウザの陰に隠れたアルヴィスはビクビクと俺たちの
様子を伺っている。俺は年下には興味がまったくないんだが、
ディーオが俺のことをアルヴィスに「怖くないよ」って
紹介してたのにカチンと来たから、誕生会のときにはアルヴィスに
飲み物を持って行ってやったり、フルーツをとってやったり、
会場のあちこちでかまってやって、俺に対するアルヴィスの警戒が
ゆるんだ頃を見計らってそーだよ俺は怖くないだろ?俺は優しいんだ。
生体キーって大人の都合で振り回されるんだろ?アルヴィスは
ほんと可哀想だよな、怖い思いもしてきたんだろ?なんて
適当に言ってみたら可哀想なアルヴィスは泣き出しちゃって。
俺の胸の中で。そんなふうに打ち解けたところで、
16才になった俺になんか誕生日プレゼントくれる?とニヤニヤしながら
言ってみたらなんとその日の晩のうちにできちゃったよセックス。
俺びっくりした。しかも処女だったとか。軽く落ちるくせに重すぎるアルヴィスww
やべえ俺、これからどうなんのw

427 :
オーラン×ミリアってディーアル以上に年の差だけど全然ロリコンっぽく感じない
ミリアがしっかりしてるからかな
元敵国の軍人とお姫様がエロいことするのって滾る
15歳のアルヴィスと21のディーオも見たいな
うしろめたさが無くなってすごいことしてそう
朝からなにを言ってるんだろう

428 :
リロってなかった職人さんスマン

429 :

5人目はディアン。
こいつは何を言ってんだかわかんねえ。
でもミリアはグラキエス語を翻訳できる。俺もパンツ脱いだら
ディアンの言葉がわかるだろうか。ディアンと言葉が通じるなら
ぜひ言ってやりたかったことがある。
「メシはいらねえお前が欲しい」
しかしあいにくパンツを脱ぐ機会があったようで
なかったようなものだ。残念だ。
今はミリアの姉さんの息の根を止めて服役中。処刑されないといいが。
6人目のアウグスタ。
好奇心を抑えきれず、顔の4つのボタンを両手の人差し指と中指で
ぎゅっと押し込んでみたら、泣かれた。
お前の母ちゃんオカメだなって言ったら、泣かれた。
たまには父ちゃんの肖像画に祈ったら?って言ったら、泣かれた。
グランレースがどんなオチだったか細かく説明してやったら、泣かれた。
次の日には顔を見せただけで、泣かれた。
ちくしょう、この泣き虫め。離せ。俺は何もしてないというのに。
アウグスタへの不敬罪でしょっぴかれた時に身元引受人になったのが
7人目のヴァサントだ。
「アウグスタをいじめないでくださいね?」
「いじめてないって、可愛がってるって、グローリアアウグスタ」
「可愛がるのもだめ」
「なんだよやきもちかよ」
ヴァサントは顔も胸もスタイルも申し分ない。
ただちょっと年増なだけだ。
ただちょっと、おねショタが婆ショタになるだけだ。
「……今の話の中に、ジゼルがいませんでしたね」
ヴァサントに言われて気付く。ジゼル。俺の背後霊。
ジゼル、俺のナビ。ジゼル、つまり俺のヴェスパの機体の一部。

すまん、あいつ女だったか。

俺の話はこれで終わり。お付き合いどうもありがとう。
あと3話、俺のβ版の活躍をみんな楽しみにしてくれよな。
追い風を祈ってるぜ。へっへっへっ。      (終)

430 :
>>427
まあなんだ、きっと今回ミリアはスカート脱ぐから
ついでにアルヴィスも光りながら脱ぐから
ファムはサドリに痣を見せるために脱ぐから
ファムの付き合いでジゼルも脱ぐから

431 :
うふ〜ん

432 :
>>425
ファムチンコアホすぎGJ
おもしろかったw
ファムチンコマジチンコ

433 :
>>423
貴重なディファムありがとうっ!
公式設定画にもファムのドレス絵が載ってたので同時にペロペロ。すっかりしおらしくなったのはドレスのおかげかなw

434 :
ああファムはかわいいなジゼルもいいなミリアは至高だよ
タチアナさん…!だから若いのと同じ土俵に立っちゃ
ダメだってあれほど…!

435 :
先週はそういう妄想してる余裕なかったけど
ルスキニア、リリアーナ呼びとかどっかで一発くらいやってるよね、あの2人

436 :
今週の冒頭のシーン、アルが「生理が来ないの…」とか言ってそうでワロタw

437 :
>>436
こらこら…リリー様の追悼シーンだというのに
そんな風にしか見えなくなってしまったw
マジレスするとアルはお赤飯まだのような気もする

438 :
というかディーオとアルは部屋一緒なのか・・・?
まあ逃亡してたんだから今更部屋が一緒でどうこうもないが。

439 :
>>425
オッス!オラファム太郎!とか言い出しそうなファムチンコにワロタw
まさか自分の発言をSSにしてもらえるとは思わなかったので感激だ
職人さんってスゲーな!

440 :
>>438
逃亡生活のような不可抗力で夜を共にするのとは違ったエロさを感じるw
アルを守らないといけないしセックスしないといけないから同室でもなんらおかしくないな

441 :
神妙な顔してミリアに説教たれてたお姉様ですが、要は「おちんぽには勝てなかったよ」ってことだよね
ルスキニアに生体キー挿しこまれて嬉し恥ずかしエグザイル起動しちゃったんだよね
リリー様マジビッチすぐる!ってことでルスキニア×リリアーナ投下させて頂きます
本編通りバッドエンドですのでご注意を
スルーしたい方はタイトルであぼーんして頂けると快適かと
それでは8レスほどお借りします

442 :

目を開くと、水の中にいた。
青い光が、たゆたう水面のように揺れては砕ける。
(すてき……グランレイクの中にいるみたい……)
透き通る水を下から見上げているような浮遊感に、リリアーナはうっとりとなった。
(いい気持ち……ずっと、ここにいられたらいいのに……)
「目覚めたか」
ふいに響いた男の声が、リリアーナを現実に引き戻した。
そこは水の中ではなく、四方を壁に囲まれた一室で、青い光は寝台を囲む円柱の中を流れるクラウディア溶液だった。
発光する背景にとけ込むように、背の高い人影が佇んでいる。
眩さに思わず手をかざしたリリアーナは、目を細めて傍らの人物を確かめようとした。
「あなたは……」
だんだんと光に慣れてきた瞳が、影の射した頭部に無骨な眼帯を認める。
ほぼ同時に、寝台の脇に立つ男の冷たいガラス玉のような瞳が、彼女を見据えていることに気づく。
とっさに身を起こしたリリアーナは、寝台の上で我知らず後ずさった。
「ルスキニア……ハーフェズ…!」
熱を込めて囁いたリリアーナの声とは裏腹に、クラウディアに照らされた青白い顔は、何の感情も映してはいない。
男の視線を辿ったリリアーナは、自分が下着に等しい衣服しか身にまとっていないことに漸く気が付いた。
慌ててはだけていた胸元を掻き合わせ、乱れたスカートの裾を直す。
「婦女子の寝室に断りもなく入り込むとは、
 アデスの総統閣下は礼儀というものをご存知ないのですか」
「……」
刺のある言葉を投げつけても、男の態度は変わらなかった。
青い光、冷酷な瞳。そのどれもが、リリアーナの中の淡い記憶を揺り動かす。
思い出してはいけないと、頭のどこかで警鐘の鳴る音がした。
思い出せば、きっと自分は元いた場所には二度と戻れなくなるだろう。
なぜだか、そんな思いに囚われる。
だが、記憶は無情にも足下から這いより、高波のように音もなく彼女を呑み込んだ。
「トゥランは……トゥランはどうなったのです」
意識よりも早くこぼれ落ちたその言葉に、ルスキニアは答えなかった。
代わりに、その鋭い視線を鎖すかのように、静かに瞼を伏せる。
沈黙は言葉よりもよほど雄弁だった。
「……お父さま…」
顔を覆って嗚咽を漏らしはじめたリリアーナを、ルスキニアは黙って見つめていた。

443 :

* * *
リリアーナの涙も枯れ果てた頃、男は静かに口を開いた。
「話がある」
「アデス連邦の最高権力者であるあなたが、亡国の王族である私と何を語るというのですか」
泣き腫らした顔を見せまいと面を逸らし、自嘲気味に呟いたリリアーナに、ルスキニアは単刀直入に切り出した。
「トゥランを滅ぼした力について、知りたくはないか」
「どういう意味です」
思わず振り仰いだ先には、あの瞳が待ち受けていた。
氷よりも冷たく、鋼よりも無慈悲な、アデス連邦軍総統ルスキニア・ハーフェズの瞳。
「姫も帰還民の王族ならば、聞いたことがあるはずだ。……エグザイルという言葉を」
リリアーナを見下ろすその顔に、感情というものは欠片も浮かんでいない。
冷酷な表情もそのまま、ルスキニアは淡々と王都イグラシアの最期を伝えた。
「そんな…私が……私が、トゥランを…お父さまを…」
「心中お察しする。だが、知った上は姫も後へは退けまい」
「私に、何をさせようというのです」
「こちらへ。己の目で確かめた方が、話は早い」
ルスキニアに連れられて降り立った大地が、自分の故郷であると聞かされても、
リリアーナはなかなかそれを信じることがなかなか出来なかった。
破壊の限りを尽くされた町並みが、暮れなずむ空を背景に瓦礫となって影を落としている。
「ここが、あの美しかったトゥランだというの…」
目の前に広がる荒廃した風景に、往時の面影はまるでない。
遠く連なる山並みの形が目に馴染んだものであることを認めて、彼女は漸くその事実を受け入れざるをえなくなった。
王宮のあったはずの場所で父王の外套を見つけることができたのは、運命の慈悲か悪戯か。
激高して銃を向けたリリアーナに、ルスキニアはあくまでも紳士的に対応した。
そのまま憎しみにまかせて引き金を引くほど子供ではなく、また、怒りを収めて彼を許すことができるほど
大人でもなかった彼女にできたのは、ただ黙って男の話を聞くことだけだった。
「わかっただろう。これがエグザイルの…いや、貴女の力だ」
静かな声で語るルスキニアから、この世界の秘密を聞かされたリリアーナは、
彼がその冷徹な瞳の奥に隠していた柔らかな心に触れたような気がしていた。
「世界のために、私に力を貸してはくれまいか」
強制的にリリアーナを鍵として利用することもできただろうに、
こうして対等に助力を求められたのは、彼女に取って想定外の出来事だった。
血も涙もない悪魔のような人間だと思っていたのに、なぜ彼はあんなに辛そうにこの世界の行く末を語るのか。
「……あなたのお心は理解できました。でも、納得ができるかといえば話は別です」
それでも、その要請に容易く頷くことなどできはしない。
「あれを…エグザイルを、戦争の道具にするなんて」
「理解を求めようとは始めから考えていない。姫の道は二つだ。
 アデスに協力して、エグザイルを軍事利用するか、それともトゥランの誇りの為にいまここでぬか」
「……してくださるというのですか?あなたが」
吐き捨てるように言って、彼女は嗤った。
これほど利用価値のある人間を、彼がやすやすと手放すとは思えなかった。
少なくとも、リリアーナの知るルスキニア・ハーフェズはそういう男のはずだ。
リリアーナが拒否すれば、彼はきっと次代の鍵であるミリアを捕らえて同じことをさせるだろう。
それは彼女にとって、到底看過できることではなかった。

444 :
「協力頂けるのなら、姫の望みは出来る限り叶えよう」
そう言って差し出された手と、男の顔とを見比べる。
「私の…望み……?」
「 旧トゥラン領土の自治も、王族の身の安全も、差し出す用意はできている 。
 言え。望みは何だ」
苛烈な瞳で自分を見つめてくる男を前にして、リリアーナはふと十年前を思い出した。
あのときも、同じように彼に手を差し伸べられた。
笑顔のひとつも浮かべない恐ろしい人だと思っていた彼の思いがけない行動に、微かに胸をときめかせた遠い記憶。
もしかすると、あれが自分の初恋だったのかもしれない。
思えば、自分がこれほどまでに彼を意識してきたのは、幼い恋心ゆえではなかったか。
瞼を伏せて考えていたリリアーナは、ある決意を胸に抱いて顔を上げた。
「では、情けを」
「なに?」
「総統閣下から、情けを頂戴いたしたく存じます」
挑むような言葉は、意趣返しのつもりだった。ルスキニアと、そして幼い頃の愚かだった自分自身への。
「私たちはこれから盟友となるのです。ならば我々は、身も心も一つになるべきではないのですか」
差し出された手を取った女の、強い意志を秘めた瞳を見下ろして、男はその細い指を強く握り返した。
「……よかろう。付いて来い」
* * *
寝台の上に押し倒され、シーツの海に沈んだリリアーナは、自分の胸が高鳴っていることを認めない訳にはいかなかった。
自ら望んだこととはいえ、王族の責務としてこの歳まで純潔を保ってきた彼女にとっては、
男女の交情は未だ書物の中の知識でしかない。
ならばこの胸の鼓動は、未開の領域へと進むことへの恐怖と緊張からくるものに違いなかった。
(これは、契約の証。いえ、トゥランを守れなかった私への罰でもあるのだわ)
彼女の中に、幼い恋心を踏みにじることで、自らを罰したい気持ちがあったのは否定できない。
恋する男に、戦争の為の道具として抱かれるとは、きっとそういうことだ。
だからこの行為は、誓約の儀式のようなものであるべきだと思った。
あくまで淡々と、職務のように行われなければならない。
それなのに、いま彼女の頭を支配しているのは信じがたいほど低俗なあれやこれやだった。
頬はみっともなく紅潮してはいないだろうか。泣き濡れた瞳は、醜く腫れてはいないだろうか。
そんな、どうでもいいはずの事柄がやけに頭の中にこびり付いて離れない。

445 :
「姫、こちらを向け」
ゆっくりと顔を近づけてきた男に気づいた彼女は、目を丸くして、慌てて彼の顔を押しやった。
「何をするのです」
「接吻だが」
「そ、そんなことはしなくとも結構です!」
声を裏返して叫んだリリアーナを見て、それまで彫像のようだった男の顔が奇妙に歪んだ。
「王女殿下は、生娘と見える」
「…っ!」
隠す程のことでもなかったが、面と向かって指摘されればそれはなぜか羞恥すべきことのような気がした。
「それが、何か…問題でも」
「いや…」
言葉を濁して目を逸らした男の身体が、小刻みに揺れていることにリリアーナは気が付いた。
口元を覆った指の隙間から僅かに覗く薄い唇の両端が、音もなくわなないて微かに息が漏れている。
(もしかして……笑って…いるの?)
その信じがたい事実に気づいた瞬間、リリアーナの頬は一瞬にして真っ赤に染まった。
「し、失敬ですよ、ルスキニア!」
「失礼。成り上がり者ゆえ、私は礼儀をあまり知らぬのだ」
「無礼は許しません!私を誰だと思っているので……っんん!」
強引に押し付けられた唇にリリアーナが動揺している隙に、男の舌が口内に侵入してきた。
熱く湿ったルスキニアの舌が、リリアーナの歯列を割ってその奥にある彼女の舌に絡み付く。
そのまま上顎をくすぐるように舐められれば、うぶなリリアーナの腰は簡単に砕けた。
彼女が抵抗をやめたのを認めた男が唇を離すと、二人の間に銀色の糸が延びた。
「…リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥラン」
荒く息を吐くリリアーナとは対照的に、男はいたって涼しげな様子で彼女を見下ろしていた。
「アデス連邦総統ルスキニア・ハーフェズとして誓おう。
 姫のお力は、エグザイルによって世界に平和をもたらすためだけに利用させて頂く」
厳粛な面持ちで、重々しく開かれた口から伝えられたのは、思いがけず誠実な言葉だった。
「勿論です。それ以外には認めません」
「では、契約成立だ」

446 :

* * *
空を飛ぶ鳥から一枚一枚羽根をもぎ取るように、男の手がリリアーナの服を脱がしていく。
「名を…」
最期の一枚に手をかけたとき、彼女はぽつりと呟いた。
「どうした」
「名前を呼んでは…いただけませんか」
優しいと言えなくもない口調で問いかけるルスキニアを見上げ、リリアーナは続けた。
「二人きりのときだけで構わないのです。
 あなたの前では、トゥラン国王代理ではなく、一人の女でありたい」
幼い頃から次期国王としての英才教育を受けてきたリリアーナは、この歳になるまで恋をする暇もなかった。
「無理なお願いだというのは分かっています。
 でも、いまこの時だけは、私を恋人だと思っていただきたいのです」
適わぬ願いだということは、自分でもよくわかっていた。ルスキニアには、愚かな女よと蔑まれるかもしれない。
だが、彼は何を思ったのか彼女の手を取り、その甲にうやうやしく口づけた。
「……御心のままに。リリアーナ」
「大きくなられたものだ」
生まれたままの姿になったリリアーナを見て、ルスキニアが感慨深げに呟いた。
「……最後にお会いしてから、もう十年になります」
「そうだったな」
十年。
幼かった少女が、豊満な肢体を持つ美女に成長するには、十分な期間だ。
それは、ルスキニアがアデスの軍に介入し、諸国を侵略してきた日々の長さでもあった。
「約束しよう。これからの十年で、世界は必ず変わる。いや、この俺が変えてみせる。
 だから、リリアーナ」
「わかっています。あなたの理想は正しい。でも、今は私のことだけを見てください」
男の首に腕を回したリリアーナは、今度は自分から進んで彼の唇に口づけた。
ルスキニアの愛撫は、予想に反して繊細なものだった。
生娘だったリリアーナの快楽はたちまち暴かれ、男を受け入れる準備を整えさせられていた。
快楽によって弛んだ秘裂に、男の猛りが押し当てられる。
微かな水音が響いて、リリアーナは声を出すまいと唇を噛んだ。
そのまま柔肉を割って押し入ってきた肉茎に体内を蹂躙され、思わず微かな喘ぎ声を漏らす。
「リリアーナ。声を出しても構わんぞ」
後ろ手にシーツを掴んで快感を逃がそうとする彼女を見て、ルスキニアが声をかけてきた。
「こ、これくらいっ…!っあぁ!」
「声を出せと言っている」
何を思ったのか、繋がったままの男が身体を起こし、リリアーナの胸を掴んだ。
「きゃっ、だ、だめ!ルスキニアッ…あっ!あっ!」
豊かなリリアーナの乳房を掬い上げるように揉み込みながら、男は先程と同じ言葉を口にした。
「……本当に、大きくなられたものだ」
「っえ?や、ぁっ、はぁああん!」
巧みな指使いで先端を弄られ、意思に反して高い声が漏れる。
振り乱した髪が、シーツの上で黄金色の海のように広がった。
溺れる人のように藻掻くリリアーナの手足が、ルスキニアにしがみつく。
腰を振る男の動きに合わせ、白い爪先が跳ねた。

447 :
「ルスキニア…!……ルスキニア!」
「…ルキア、だ。リリアーナ」
貫かれるまま、無意識に彼の名を繰り返していたリリアーナの耳元で、男が掠れた声で囁いた。
「ファラフナーズさまは、俺のことをそう呼んでおられた」
平坦な声に混じったその愛おしげな響きが、すっかり肉欲に浸っていたリリアーナを我に返らせた。
(ファラフナーズ…さま……)
リリアーナの脳裏に、恰幅の良い堂々としたその面影が浮かぶ。
あの女傑が、まだ少年だったこの男に、男と女が愛し合う術を教えたのだろうか。
その可能性に気づいた瞬間、彼女の中で今まで感じたことのない、胸を焦がすような激情が燃え上がった。
思いもかけなかったことだった。
自分が、あの敬愛すべき女帝、アウグスタ・ファラフナーズに妬心を覚えることになろうとは。
彼女は、どのようにしてルスキニアを快楽へと導いたのだろう。
あるいは、どのようにして瑞々しかったであろう彼の肌を堪能したのだろうか。
その下卑た想像が、リリアーナの劣情を駆り立てる。
(でも、いま彼の腕に抱かれているのは、私……!)
卑しい悦びが、リリアーナの身体を一筋に貫いた。
子宮の奥から湧き出るようにせり上がってきた快感が女の膣をわななかせ、体内のルスキニアを締め上げる。
「……ルキア」
「リリアーナ…」
互いに名を呼び合えば、まるで愛し合ってでもいるかのような錯覚に囚われた。
そんなこと、あるはずがないのに。
(ごめんなさい、お父さま…ミリア……リリアーナは、トゥランを捨てます)
私はきっと、生まれながらの娼婦なのだ。
故国を滅ぼした男に抱かれ、こんなにも感じているのがその証拠だ。
破瓜には痛みが付き物だというが、自分はついぞそんなものは感じなかった。
「ルキアッ!ルキア…!」
彼に許された名を呼ぶたびに、自ら枷にしてきた王女としての誇りが振り落とされ、彼女はただの女になっていく。
浅ましい己に吐き気がする。
だが、それすらも快感へと昇華されてしまうのだ。この男の腕の中では。
(ルスキニアは私のもの……たとえ世界を滅ぼすことになろうとも、誰にも渡したりなどしない……!!)
後ろめたい欲望が背筋を駆け上り、リリアーナをまだ見ぬ世界へと導く。
「あ、あっ!ひっ、ぁあっ…ぁあああああ!!!」
彼女が絶叫を上げて仰け反るのと同時に、上に乗っていた男も雄叫びを上げて果てた。
胎の奥で、熱いものが広がってゆくのを感じる。
(ああ、子種が……)
白く灼き切れていく視界の中で、ルスキニアの語った生体キーの継承についての話が頭をよぎる。
このままこの男の子を孕めば、その子はエグザイルの新たな鍵となるのだろうか。
それもいい。自分のが、彼の行く道を妨げる障害になるよりは。
(ルスキニア。私がんだら、あなたは少しでも…悲しいと思ってくださる……?)
薄れ行く意識の片隅で、男がすまない、と小さく呟いたのが聞こえた気がした。

448 :
* * *
月明かりに照らされた部屋が青色に染まり、まるで水の中にでもいるようだった。
窓越しに射し込む光を受けて、黒い腕輪の石が鈍く光を放つ。
そのひとつひとつを指で辿りながら、男は遠い昔のことを思い出していた。
「祈りを……数えておられるのですか」
気怠い声に振り返ると、しどけない姿で寝台に横たわる女がこちらを見上げていた。
連邦軍の進撃が苛烈さを増すのに比例して、ルスキニアがリリアーナの元を訪れる回数も増えていた。
余計な口を利かない女は、彼にとって従軍する高級娼婦たちよりよほど有益な存在だ。
高潔さを絵に描いたようなリリアーナが、彼が望めば容易く股を開くようになったのは嬉しい誤算だった。
「祈りではない。……罪だ」
「ファラフナーズ様も、そうおっしゃっておられました」
柔らかく笑う女を見ていると、何故か心がざわつく。
それがどういう理由によるものなのか、確かめる時間がないことを彼は残念に思った。
そう、彼にはもう幾許の時間も許されてはいないのだ。
すべては、アウグスタ・ファラフナーズの掲げた理想の世界を実現させるため。
そのためだけに、翼を失った戦天使は、いまなお地上に留まっているのだから。
「……リリアーナ。人はなぜ、争うことを止められないのだろうな」
答えを求める訳でもないルスキニアの詮無ない問いかけに、
生真面目なリリアーナはしばし沈考した後、ぼつりと答えた。
「人が争うのは、互いに守りたい物があるからではないでしょうか」
そう言って身を起こした女は、寝台に腰掛けたルスキニアの腕をとる。
豊穣の大地と同じ色をした長い髪が、張りのある大きな乳房の上を滑って流れ落ちた。
「何を」
問いかけには答えず静かに笑った女は、包むようにして男の無骨な掌に白い頬を擦り寄せる。
「温かい…」
うっとりとした表情で囁くリリアーナを、ルスキニアは怪訝な表情で見下ろした。
「私は、十年前のあの日から、この手の思い出に縋って生きてきたのです」
「……くだらん感傷だ」
「くだらなくとも構いません。私は、あなたを守りたい。そのためなら、争いすら厭わぬ覚悟です」
「自分が世間で何と呼ばれているのか、知っているのか」
「他人からの評価など気にして何になります?あなたは存分に、私とエグザイルを利用すればよろしい。
 私は、あなたの目になります。それが私の望み。私の道。
 こうなることはきっと、十年も前から決まっていたのです」
たおやかな指先が、端正な顔に似つかわしくない禍々しい造形の眼帯をなぞる。
ルスキニアが残された右目で睨みつけるように見下ろしても、リリアーナの青い瞳は揺らがなかった。
「あなたのその左目が見るはずだった世界を、ともに築きましょう。ルスキニア」
そして女は、魔女になった。

449 :
* * *
晴れ渡った空に響いた二つの銃声。
それが何を意味しているのか理解するよりも先に、ルスキニアの腕はリリアーナの身体を抱きとめていた。
「妹を…お願い…します……」
掠れた声でそう囁いた女は、あっけないほど簡単に事切れた。
「なぜ俺を庇った!答えろ、リリアーナ!」
問いただすように激しく揺さぶっても、その目が再び開かれることはない。
力を失った腕の中の女は、驚く程重かった。
「リリアーナ!リリアーナ!!」
次第に熱を失っていく女の身体を腕に掻き抱いたまま、ルスキニアはリリアーナの名を呼び続ける。
そのことが、彼女の身体から流れ落ちていく命を少しでも留めることになるのではないかと考えている滑稽な己を、
俯瞰するように遠くから眺めている自分がいた。
「目を…開けてくれ……リリアーナ……」
公衆の面前で、彼女を名で呼んだことはなかった。
何万人もの人々を虐してきた血塗られた国の総統が、ひとりの女のに動揺している。
それを衆目に晒すことが、どれほどアデスの権威を地に落とすことか、彼にはよくわかっていた。
だが、感情は止まらない。
アデス連邦。アウグスタ・サーラと彼女の臣民。サドリ元帥をはじめとする軍の部下たち。
ルスキニアには、守らなければならないものが沢山あった。
ただ、心の底から守りたいと思えるものは、彼の人生の中でほんの一握りしかない。
リリアーナはおそらく、彼にとってその一握の中に入る貴重な存在だった。
だが、そういうものに限って、握りしめたこの手から我先にとこぼれ落ちていくのは何故なのか。
「また……守れなかったのか。俺は……俺は…!」
失ってからしかその重大さに気づけない愚鈍な己を、いっそしてやりたいとさえ思った。
鉛の弾丸によって穿たれた女の胸から、赤い色をしたものが後から後から溢れてくる。
気が付けば、辺りは一面血の海だった。
禍々しいその色。赤く濁った海は、彼女が愛した青いそれとはほど遠い。
男は、夜伽話に自分がどれほどグランレイクとそれを抱くこの星を愛しているのかを語った女を思い出した。
彼女が慕う水面と同じ色をしたその瞳は、二度と彼の前で開かれることはないのだ。
アウグスタ・ファラフナーズを失ったあの日、ルスキニアは左の眼球を抉られた。
痛みはこの傷に由来するのだと、彼は信じて疑わなかった。
だが、いまこのとき彼の身体を傷つけるものは何もない。
それなのに、ルスキニアの胸は抉られるように痛んだ。
いつからか男にとって唯一の憩いとなっていた青い海は、硬く鎖された瞼の奥で永遠に失われてしまった。
(なぜだ。どうして、また、こんなことに……)
狂ったように頭の中で同じ問いを繰り返す彼に、答えてくれる者はもういなかった。

450 :
投下は以上です。読んで頂きありがとうございました
そういえばルスキニアはラテン語で夜啼鳥って意味らしいですね。なんかエロイ

451 :
こういうのを待っていた……!

452 :
作者さん乙

453 :
脳内動画余裕で再生した
一話からこの二人目線で見返したくなったよgj

454 :
アニメよりクオリティ高いw
gj

455 :
>>450
職人さんGJ!! こういうの読みたかったんだよ!!
リリー様の内面描写ってほぼ皆無のまま終わってしまったからな
450が脚本担当すれば良かったのに…!

456 :
前にディーアル投下してくれた人と同じかな?
うめえ

457 :
>>450
凄い轢き込まれたGJ過ぎる
いいもの読ませてくれて有り難う
溜まってたフラストレーションがちょっと抜けたw

458 :
キャラの理解が深いからか、設定を上手に生かすってのは、こういうことだよなぁ。
読み応えあって、面白かったです。

459 :
>>450
OPと1話回想シーンで期待を煽っておきながら
本編で一切掘り下げされないまま放り投げられてたルスリリが
ここで補完されるとは…
ありがとう!ありがとう…!!

460 :
ルスリリは煽るだけ煽っといてあのオチだったから色んな意味で拍子抜けして
やっぱりゴンゾはゴンゾだったか…とフラストレーション溜まりまくってたけど、
職人様のSSで溜飲が下がった。GJ!

461 :
みんなルスリリにはフラストレーション溜まってたんだなw
OPでかなり尺取られてあの描写だったのに
本編だと色んな過程をすっ飛ばしたあげくあれで終わってしまったもんな
そうかと思えば一切描写の無かったディーアルはお腹いっぱい状態だし
ゴンゾはハードルの下くぐったりぶん投げたり忙しいな

462 :
ルスリリはOPで何かある…何かある…この二人の間には絶対何かある…!
と匂わせておいてあの展開だもんな…
こういうキャラの掘り下げを本編でも見たかったよ…
>>450マジでGJでした

463 :
何かはあったんだよ、きっと それが描写されなかっただけで何かが
一番重要なのそこなのにな…
ともあれ>>450GJ! 本編の分も萌えさせて貰った
ルスリリは10年前の事もあってプラトニックな愛なのかなーと思ってたけど
ちんぽ奴隷…じゃない、大人な関係な二人もいいね 補完できた

464 :
ルスキニア棒が勃ってるところを想像できなかたけど
>>450のおかげで今はイメージできるよ!できるよ!
勃った勃った、ルキアが勃ったーってはしゃいでるw

465 :
それは気持ち悪い(^ω^;)
一応男も居るスレということを忘れないでくれ

466 :
男のくせに女のように細かい奴だ wwwwm9(^Д^)

467 :
変態紳士の社交場で無粋なことは言いっこなしだぜ。
上の方でアルにいかがわしい知識を吹き込むアリスの話題が出てたが、
アラウダに間違った恋愛指南されてリリー様に張り倒されるルスキニア
みたいなギャグも読んでみたい。

468 :
アルヴィスは中出しNGで
リリアーナは中出しOKなんだなw

469 :
アルに中出しなんかしたらディーオがクラウスに塩にされちゃうだろ
出来ることと言ったら処女膜破ったり尺八させたりするくらいですよ

470 :
>>467
ギャグもいいね
本編が迷走しまくっててキツイから余計に明るいネタで妄想でもするか
てかリリー様に張り倒されるのは拉致時に下着脱がしたアラウダの方じゃないのかwww

471 :
>>467
それ、面白そうだなぁ(笑
是非、投下してくれいっ。

472 :
遅くなったが>>450マジGJ
これで脳内補完できた

473 :
>>470
エロパロ的にはアラウダに服とストッキングとガーターベルト脱がされた上に
何もはいてない状態だったリリー様でネタになると思うんだ…

474 :
>>473
それはもうそのまま突っ込むしかないと、そういうことですね分かります

475 :
なんだその、そこに穴があったのでとりあえず入ってみた、みたいなのはw

476 :
>>475
変態紳士の嗜みです(キリッ

477 :
>>473
はいてない設定を知ると2話のミュステリオン発動したリリー様を
これでもかとガン見してたルスキニアの印象が変わってくるなw
>>470
リリアーナ「なぜわたくしの服とストッキングとガーターベルトを脱がしたのです!」
ルスキニア「それは自害されると困」
アラウダ「ルスキニア総統のご命令です。仕方なかったのです」
リリアーナ「なんですってこの変態!」バチコーン!
ルスキニア「リリアーナに打たれた頬が痛い…」
アラウダ「それは恋の痛みだよ、ルキア」
ルスキニア「そうか、これが…!」
ルスキニアがMに目覚めた瞬間だったという。

478 :
>>477
アラウダwww

479 :
アラウダ<計画通り( ̄ー ̄)ニヤリ

480 :
このネタでSS書こうずwww
488 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で [↓] :2012/03/13(火) 21:30:23.66 ID:U/kwYAfC0 (6/6) [PC]
地球のギルド人は遺伝子劣化で困ってるからアルヴィスの遺伝子欲してるって設定あったよな?
砂時計ちゃんと読んでないからよく知らないが
アルヴィスとディーオはすより生け捕りにした方が色々使えたんじゃないのか
この2人の受精卵とかとてもサラブレットじゃん

481 :
アルの遺伝子欲しがってるって設定どこにもないのに
情報操作してるのいるな。
エグザイルの巫女は地球ギルドで管理するって
誘拐されてるだけだぞ今んところは

482 :
さらに付け加えるなら砂時計の旅人上では
アルはクラウスひとすじ。タチアナもクラウスひとすじ。
アリスはタチアナの叔父さんに口説かれてる。そんなマンガだw

483 :
>>477
アラウダ策士www リリアーナ陛下による総統閣下の調教の始まりwww
あれおかしいな、最初は捕虜となった亡国の姫の調教モノが始まると思っていたのに
どうしてこうなった

484 :
砂時計、意外と少女漫画ノリなのか…?

485 :
>>482
アルヴィスどう見てもクラウスに恋してるよな。恋の自覚は無さそうだが。
とはいえあの時点であれなら2年経った2期のアルヴィスなんて余裕で恋愛感情芽生えてるだろ
その上でディーオとあの状況ということはつまり

486 :
>>485 
NTRかw
>>483
ルスキニア「もっと!もっとだ!もっと俺を罵ってくれ、リリアーナ!」
リリアーナ「ご主人様を呼び捨てにするとは何事です。リリアーナ様とおっしゃい」
ルスキニア「踏んで下さい!リリアーナ様!」
リリアーナ「この……変態が!」
ルスキニア「うひょー!はいてないから局部が丸見えに!我々の業界ではご褒美です!」
リリアーナ「汚らわしい!汚らわしい!!」
ルスキニア「ああん!おちんぽ踏んじゃらめぇえええっ!」
アラウダ「ルキア…あんなに人間らしくなって…」
ファラフナーズの霊「あらあら、うふふ…」
こうですかわかりません><

487 :
>>486
汚らわしいを2回言うリリアーナ様がかわいらしす
隻眼の総統も人間らしすwwwwシリーズ化を求むwww

488 :
アルの遺伝子欲してるのは嘘設定だったのか
何回か見かけたからマジネタだとばかり
しかしながらアルヴィスとディーオの子共なんてすげー可愛いんじゃないか?
アルヴィス似の男の子とディーオ似の女の子…
ってそれだとデルフィーネになってしまう

489 :
ディーアルは平和的NTR

490 :
ついでにHRもお願いします

491 :
>>490
せめてあと3年は待とうか

492 :
>>486
GJ!! 俺もシリーズ化待機してるわwww
アラウダ感動するとこ違うだろwww

493 :
なんでアラウダとルスキニアんでからの方が盛り上がってんだよw

494 :
間違えた!総統んでない!リリー様!

495 :
グランエグザイルビームが494をロックオンしますた

496 :
>>487>>492
感想thx。時系列関係なくネタ思いついたら上記タイトルで書き込むことにするw
「信じて送り出したお姉様がアデスの総統の変態調教にドハマリしてルスキニアのアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて…」
リリアーナ「わたしにはこの道しかないのです」
ミリア「そんな…」
リリアーナ「ルスキニアは豚…孤独です。誰かが調きょ…ゲフンゲフン!ともに歩んであげなければ」
ミリア「お姉様…」(アデス連邦に連れ去られてから何があったというの……!)

497 :
>>496
らめぇ、総統のネタがらいしゅきなのおぉぉ!www
妹を…頼みますと言って息を引き取るリリー様、
えっ、と頬を赤らめたルスキニア総統の
期待に満ちたような、ギラついたような瞳で硬直し
倒れるミリア。ミリア、ミリアピィインチ!

498 :
ルスリリアラはおバカ楽しそうで良いなw
ディーアルはいつでもどこでもまったりいちゃいちゃらぶらぶちゅっちゅ
命を繋ぐ予行演習してるとこしか思い浮かばない…
まあそんなとこが好きなんだけどw

499 :
リリアーナは悪堕ちしたのになんで露出増えないんだよ使えねーな!
と思ってたけど、考えてみたらあの厚着はハイレグボンテージよりエロいかもしれない
だってはいてないんだろ?スカートまくるだけで何処ででも即ハメ状態じゃないですか
アデスとの併合宣言してるときも、直前に中出しされた精液が垂れないように
必になって尻の穴に力入れてたのかと思うと股熱

500 :
>>496
お姉様、本音が漏れてきてるぞ!
てか、ルスキニアのアヘ顔ビデオ送りつけられたミリアはどうしたらいいんだwww
>>499
拉致られた時に肌着一枚だったので、下も履いてないが上も何も着けていません
ドレスのボタンを外せば生乳。詰襟・手袋・ベールと厚着に見えて実は布一枚だけ
つまりガード固いように見えて実はゆるゆるなリリー様まじビッチ(*´Д`*)ハアハア

501 :
俺がルスキニアかアラウダだったら肌着の時ガン見するわ生乳…
昏睡状態の時ならちょっと触っても起きないよな…ふぅ

502 :
>>501
そうか、つまりルスキニアがエグザイルを使いたがるのは、
昏睡したリリー様の生乳をぱふぱふしたいがためだったんだなw
ルスキニア「この張り!弾力!乳首の色といい全体的なフォルムといいこれはひとつの芸術だ!」
リリアーナ「う〜ん、う〜ん…」(うなされている)
ルスキニア「見ろ!アラウダ!今から俺はLet's Go!Go!ペニスGo!と踊りながら
      この胸にペニスを乗せたりするぞ!
      これが俺の望みだ!リリアーナ!おううううんヘルガアァァァア!!」
アラウダ「どうでもいいがルキア、涎や精液は後で拭き取っておけよ。
     リリアーナ姫に気付かれたらお前などエグザイルに_単位でプチプチされてしまうからな」
ルスキニア「なんだと!それは望むところだ!
      俺は今からこのスカートをぺろおおおおおおおおおおおおおん!とめくりあげ、
      シュークリームと間違えるようなおっぱいの谷間に光速でペニスの出し入れをっ…
      おっ……起きていたのか、リリアーナ」
リリアーナ「何をしているのです」
ルスキニア「ご、誤解だ、リリアーナ。俺は確かにイケメンヤリチンギルド人で灼熱のモノを持っているが、
      断じて変態ではない。昏睡しているお前の両脚を割り箸のように開いて
      ブツン!ズッニュー!しようなどとは、これっぽっちも考えていないぞ!」
リリアーナ「わたくしは、何をしているのかと聞いているのです」
ルスキニア「や、やめろ!そんな淫エグザイルの淫触手でセクロスファイトされたら
      俺の淫槍がズズッズビユッズビリュルルッとゆさぶられてKAIRAKUからKURAKUしちゃうぅううううっ!!」
こうして、ルスキニアの脳裏にはダリアとタンポポとパンジーが咲き乱れた。

503 :
リリアーナ様…アラウダ…色んな意味で惜しい人を亡くしたものだ

504 :
>>502
ルスキニアのキャラ崩壊ぱねえww

505 :
アホすwww

506 :
イケメンヤリチンギルド人で吹いたww

507 :
 いけめん
 やりちん
ぎるどじん

508 :
総統だ!・・・おう!

509 :
みさくら総統、絶好調だなwww
リリアーナ様とアラウダを亡くしたルスキニアかわいそす

510 :
リリアーナ様アデス行ってからパンツはいてんのかな
あとお風呂どうしてるのか 一応捕虜の身だし一人で入らせる訳には行かないよな
やっぱり風呂の外で総統かアラウダ待機ですか

511 :
最新話で執拗にサーラのコートの裾を直してた神経質な総統閣下なら、
衛生管理のためと言って風呂場に押し入り、リリー様のあんなとこや
こんなとこまで恥じらいもなくゴシゴシしてたに一千万クラウディア

512 :
今更アンチスレの土日分を見たんだが…生体キーはエグザイルのコントローラー
右乳首は取り舵、左乳首は面舵、両乳房をナメナメしながらいやらしくこねくり回して浮上
Gスポットへの刺激でビーム発射って書いたの誰ですか正直に続きを書きなさい

513 :
>>512
サーラの場合は裾直し2回でビーム発射

514 :
>>510
リリー様はアデスでもパンツはいてないに一億クラウディア!
ルスキニアは銃弾避けられるのにリリー様はなんでルスキニアを庇ったのか不思議だったので
考察がてら文章にしてみました
以下8レスお借りします

515 :
月明かりに照らされた長い回廊を、二つの人影が移動していた。
反響する靴音が、静寂を否が応にも強調する。
「グラキエスをあのような形で攻め落とすのは、予定外だったな」
「ああ」
縦に高く延びた無数の高窓から侵入する光が、縞のように床を彩っている。
ルスキニアの足が、幾度目かその闇の部分に足を踏み入れたとき、アラウダは慎重に話を切り出した。
「トゥランのエグザイルを確認してきた。
 思ったより損傷が激しい。あれではもう、あと何度も使えないだろう」
「…そうか」
隣を歩く男は、眼差しを合わせようともしないまま、ひたすらに前を見据えている。
「お前らしくもない。何を焦っている」
「……」
ルスキニアの言葉は少なく、何か別のことが彼の頭を占めていることが、付き合いの長いアラウダには察せられた。
「リリアーナが…」
「姫君が?」
ようやく口を開いた彼が発したのは、意外な人物の名だった。
鸚鵡返しに問いかけたアラウダに、ルスキニアは目を泳がせる。
言葉が足りないのはいつものことだったが、常に不躾なまでに対象を凝視する癖のある
彼の視線が定まらないのは珍しいことだった。
「どうした、ルキア」
思わず立ち止まったアラウダが名を呼ぶと、つられたようにルスキニアの足も止まった。
だが、その目線は変わらずあらぬ方向を見据えている。
石のように押し黙った男に業を煮やしたアラウダが言葉を続けようとした瞬間、彼が口を開いた。
「……リリアーナは、苦しんでいる」
歪んだ唇の端から絞り出すようにそう言ったルスキニアに、アラウダは目を見開き、次いで、深く息を吐く。
嫌な予感はしていた。
考えてみれば、内向的で言われたことしか実践しない典型的なギルド人だったルスキニアが
他人に興味を持ったのは、歴代のアウグスタを除けば彼女ただ一人だ。
(情けをうつしたか…)
なるほど、ルスキニアとリリアーナが並んでいれば 、見目麗しい者同士、恋人のように見えなくもなかった。
事実、軍の下層部では、総統閣下はトゥランの白百合に懸想していると、もっぱらの噂だ。
確かに、近頃のルスキニアはリリアーナの元を訪れることが増えていた。
だがそれは、単にエグザイルの運用を巡って、トゥランの元首たる彼女と語るべきことが多くあったからに他ならない。
ルスキニアの堅物ぶりを知るアラウダからすれば、下賤な噂話は握りつぶすまでもない妄言でしかなかった。
まさか、それが紛れもない真実であったとは。

516 :

「俺はどうすればいい、アラウダ」
寄る辺のない子供のような眼差しで、ルスキニアが呟く。
「あれを悲しませたくはない。だが、エグザイルを使わぬわけにはいかない」
苦渋に満ちたその声が、彼の思いの深さを物語っていた。
俯いたまま唇を噛み締める片割れを見て、アラウダは眉をひそめる。
(…本気なのか、ルキア)
一護衛と幼い姫君であった十年前なら、二人が想いを寄せ合うことは微笑ましくもあったろう。
アラウダとて、相棒が人間らしい感情を知り初めたことを言祝ぐ気持ちがないわけではない。
だが、この十年という時が彼らの間に刻んだ溝は、易々と飛び越えられるような深度ではなかった。
いまの二人が背負っているものは、あまりにも大きすぎる。
「ファラフナーズ様が生きておられたら、お前の成長を喜ばれたことだろう」
結局、彼の口から漏れたのは何の解決にも繋がらない、感慨めいた言葉でしかなかった。
「だが、冷静になれ。俺たちは十年かけてここまで来た。
 くだらない感傷ですべてを無に帰すわけにはいかない」
「くだらない…感傷……」
気づいていないのか、ルキア。近頃のお前の視線は、いつもリリアーナ様を追っている。
それがどういうことなのか、何を意味しているのか。
お前だって本当は、もうとっくに気づいているのではないのか。
「大義を失えば、俺たちに残るのは虐者の汚名だけだ。
 リリアーナ陛下が、御心をしてまで我らに協力して下さる理由を、わからないわけではないだろう」
否、ただでさえ朴念仁のルスキニアが、自らの恋心に気づいているわけがない。
だからこそ迷い、悩み、藻掻き苦しんでいるのだ。ならば、
「グランエグザイルを手に入れろ、ルキア。
 あれさえ手に入れば、姫君のお力に縋るまでもない」
アラウダに出来るのは、このどうしようもない現状を変革することのできる唯一の方法を、彼に示すことだけだ。
「俺たちには、あの白い女神の加護が必要だ」
「わかっている」
ようやく顔を上げたルスキニアが、アラウダの顔を見て小さく頷く。
「忘れるな。すべては、ファラフナーズ様の理想のために」
乾いたアラウダの声に答えるように、ルスキニアは再び目を鎖し、祈るように呟いた。
「……グローリア・アウグスタ」
その言葉が、これほどの苦さを伴って彼の口から放たれたのは、後にも先にもこの時だけだった。

517 :

* * *
白い大地の下でまどろんでいた古い女神を見つけた時、男の胸に湧き上がってきたのはまぎれもない歓喜だった。
これさえあれば、彼の計画は完遂されたも同然だ。
女神の元に世界はひとつとなり、人々は恒久の安寧を手に入れることになるだろう。
「ふっ、はは……」
昂る彼の感情を映すように、高らかな笑いが腹の底から込み上げてくる。
積年の望みだった白い女神の入手は、いまやルスキニアにとって、これまで以上の意味を持っていた。
――――やっと解放してやることができるのだ。リリアーナを、彼女を苛んでいる重圧から。
「ははっ!ははははは!!はーっははははは!!」
吹き荒れる吹雪の音を掻き消すように、ルスキニアの笑い声が、雪に閉ざされた氷の世界に響き渡った。

ルスキニアがギルドの残した巨大な遺物の探索を終えた頃には、辺りは夕闇に覆われていた。
先に帰艦していたアラウダとリリアーナに伝えるべき言葉を考えると、自然と足取りも軽くなる。
踏めば埋もれる厄介な雪の上を歩くことさえ愉快に感じられ、ルスキニアは自分が興奮していることを自覚した。
「リリアーナ!」
ノックもなしに放たれた扉の音に振り返った女の額に揺れる貴石が、粗末な照明を受けてきらりと光った。
「ルスキニア」
視線の先にルスキニアの姿を認めたリリアーナが、彼に向かって柔らかく微笑む。
「何か良いことがありましたか」
「なぜ分かる」
「お顔が笑っていらっしゃいます」
「そうか」
指摘されて思わず口元に手をやる。
自覚はなかったが、気付かぬうちに頬が弛んでいたらしい。
くすくすと笑うリリアーナに歩み寄り、高揚した気分の赴くまま彼女を抱き上げて、くるりと身を翻す。
コートの裾から散った雪の結晶が、室内の温度に溶けて波頭のように白く光った。
「ルスキニア!」
突然の行動に驚き、均衡を崩した女が、悲鳴を上げて男の頭部に縋り付く。
その豊満な胸に顔を埋めるようにして、ルスキニアは彼女の温もりを堪能した。
「喜べ、リリアーナ。我々は目的を達した」
「まぁ。では、やはり」
目を見開いたリリアーナに向かって、ルスキニアは頷いてみせる。
「間違いない。あれは、グランエグザイルだ」
「おめでとうございます。ようやく、手に入れられたのですね。
 あなたの夢、あなたの希望を…」
感慨深げに囁いたリリアーナが、ルスキニアの頬を掌で包み、額を擦り寄せてくる。
微笑むリリアーナに触発されたのか、自然と口角が上がるのを感じた。

518 :

「ああ。これで、トゥランのエグザイルはもう必要なくなる」
「えっ?」
男の言葉を聞いたリリアーナが、ふいに腕の中で身体を強張らせた。
凍り付いたような表情をした女を見て、ルスキニアは訝しげに首を傾げてみせる。
「浮かぬ顔だな。嬉しくはないのか」
「いえ……あなたの喜びは私の喜びと、いつも申し上げているでしょう」
そう言って微笑んでみせたリリアーナの顔が、なぜか普段よりも儚げに見えて、男は僅かに眉をひそめた。
「顔色が優れんな」
抱き上げたことで照明の影になっているせいか、女の顔はいつもよりいっそう青白く見えた。
「気温が低いからでしょう。トゥランは、温暖な気候でしたから」
「下着を身に着けないから、体が冷えるのではないか」
「ルスキニア…」
思った所を素直に口に出してみたつもりだったが、リリアーナの耳には戯れ言と響いたようだった。
くすりと笑みを漏らした女が、思わせぶりに首に腕を絡めてくる。
「では、あなたが暖めてくださいませ」
そんなつもりで来たわけではなかったが、何故かリリアーナの元を訪れると、気づけば裸になっている。
誘うのはいつも女の方からだったが、聡い彼女が男の機微を悟って先手を打っているのも事実だろう。
色香に迷っているつもりはないが、端から見れば同じことかもしれなかった。
高速艇に備え付けられた質素な椅子に座ったルスキニアの膝に、リリアーナの白い身体が乗り上げる。
ぎしり、と冷えた金属の軋む音がして、男は僅かに眉を寄せた。
「身体に障るぞ。服を着ないか」
「あなたに頂いたお召し物を、汚したくはありません」
「なにをする気だ」
何も言わず微笑んだ女の唇が、ゆっくりと近づいてくる。
思わず目を瞑ったルスキニアの口にリリアーナのそれが重なった。
湿った感触がして、温かな舌が口内に侵入してくる。
初めて抱いたときは接吻の仕方ひとつ知らなかった女も、今となっては生まれながらの娼婦のように淫蕩だ。
積極的に舌を絡め、身体を擦り付けて、懸命に男の快楽を引き出そうとする様は、どこか哀れですらある。
だが、その憐憫の情こそが自らを狂わせているという自覚が、ルスキニアにはあった。

519 :

リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥラン。
かつて、彼の主であるアウグスタ・ファラフナーズが、その身を賭して守った少女。
長らく、ルスキニアにとってのリリアーナは、その認識の範疇を出る存在ではなかった。
エグザイルのために彼女を利用しようと思い立ったときも、
戦局を動かすための駒という以上の感慨など、持ち合わせていなかったはずだ。
だからこそ、彼女が望むまま、情けを与えもした。
いま思えば、浅慮であったと思う。
(これが……情けというものか)
身を焦がすほど欲しいと思ったことはない。
だが、いつかは彼女を失うということを想像できない程度には依存していた。
潔癖なところのあるルスキニアにとって、他人と素肌を合わせることは常に苦痛を伴う行為だった。
断ち切ることの出来ない性欲を処理するにあたって女を抱く必要があるときも、極力肌に触れぬように努めてきた彼だった。
だが、目の前の女に対しては、不思議と嫌悪の情は湧いて来ない。
柔らかく、温かな彼女の身体は、ルスキニアの肌によく馴染んで違和感を感じさせなかった。
たおやかなリリアーナの掌が、彼の額を撫で、髪を掻き上げる。
目を細めて彼女の好きにさせていたルスキニアだったが、
そのまま眼帯の帯の下へと指先が滑り込むに至っては些か戸惑った。
「なにをする」
「私は何も身に付けていないというのに、
 あなただけこんなものを纏っていらっしゃるのは、不公平ではありませんか」
外した眼帯をこれ見よがしに突き付けてくるリリアーナの顔を見て、ルスキニアは短く息を吐いた。
「見て気分の良いものでもあるまい」
「私は、あなたの全てを知りたいのです」
おかしなことを言う女だと思った。
「それを知ってどうする」
問いかけても女は、笑うだけでやはり答えなかった。
憮然とした表情をしたルスキニアの左目に、リリアーナが唇を落とす。
表面をなぞるように舐めた舌が、そっと瞼の隙間に挿し込まれた。
硬い義眼に這わされる柔らかな舌の感触に、なんとも言えない感覚が背筋を撫で上げる。
同時に、いつの間にか股間をまさぐっていた女の白い指が、ルスキニアの雄を捕らえた。
肉の茎は、すでに硬く勃ちあがっている。
「嬉しい……私の身体で、感じてくださっているのですね…」
「……っく」
焦らすように幹を撫で上げられ、思わず声が漏れた。

520 :
「ルスキニア……いけないかた…」
リリアーナの熱い吐息が耳に吹き込まれるたび、自身がさらに猛りを増していくのを感じる。
この女の声は、まるで媚薬のようだ。
甘く、柔らかく、耳朶を震わせるその感触は、漣が満ちては寄せる様を思わせた。
「ほら、もうこんなに硬くなって…」
囁く声に喘ぎが混じり始め、ルスキニアの腿にぽたりぽたりと女の快楽の証が垂れる。
寝台の上の彼女は常時より大胆で、驚くほど貪欲だった。
耐えきれなくなったのか、自らの指で性器を押し開いたリリアーナが、ルスキニアを受け入れようと腰を落とす。
「っあ……」
くちゅり、と先端が花弁を捕らえると、女の口から籠ったような吐息が漏れた。
そのまま自重に従って腰を下ろせば、女の秘裂はずぶずぶと男を根元まで呑み込む。
「あっ、あっ、ルキアッ……!」
腰をくねらせた女が、柔らかな身体を押し付けてくる。
最初は躊躇いがちだった腰使いがだんだんと激しくなっていくのに従って、ルスキニアの熱もまた高まっていった。
劣情に押し流されるまま、形の良い白い尻を掴んで、楔を打ち込むように下から突き上げる。
「だめ…!このままでは、私、おかしくなって……っ!」
「おかしくなればいい」
「いやっ、ぁあ、っあ!ぁあああ!!」
駄々を捏ねるように首を振るリリアーナを、逃げられないよう腕の中に閉じ込めるが、身体の揺れは止まらない。
「ルキア……!お願い、私を、私を、離さないで……っ!」
「離すものか、リリアーナ…!お前は、俺のものだ。
 たとえ地獄に堕ちることになろうとも、俺はお前を連れて行く……!」
「嬉しいっ、ルキア!ルキア…!!」
隙間なくぴたりと密着したまま陰部を擦り合せることで、互いの性感が高まっていくのを感じる。
「ひ、あっ…、あぅ、ふぁっ……!」
日頃の高潔さをかなぐり捨て、だらしなく開いた口の端から嬌声を垂れ流す女の痴態に煽られ、
ルスキニアは思わず、噛み付くように強引にその唇を奪った。
「んっ!ぅう……ふぅう…んうぅ!」
くぐもった悲鳴を上げるリリアーナの中が急にきつくなり、男のものを締め上げる。
誘われるように腰を打ち付け、そのまま中に精を放つ。
膣内を白濁で満たされた女の身体が、打ち上げられた魚のように痙攣した。
(嘘を……ついてしまったな)
熱い迸りが勢いを収めても、ルスキニアはリリアーナの中に留まっていた。
残った精を搾り取ろうとするかのように蠕動を繰り返す柔肉の感触が心地よく、どこまでも沈んでいけそうだ。
女の身体は海のようだ、とルスキニアは思った。
全てが終わるときには、この海をも手放さなくてはならないことを思うと惜別の思いを拭えない。
けれど、そうするのがきっと彼女のためなのだ。
彼がリリアーナから奪ったものは大きい。
今さら、染み一つないまっさらな人生を返してやることなど出来はしないだろう。
だがいつか、彼女が愛するグランレイクの畔で再び暮らすことができるようになればいい。
この古い大きな女神――グランエグザイルでならば、そういう未来を創ることも出来るはずだ。
たとえその時、輝く水面を眺めて微笑むリリアーナの側にいるのが、自分ではなかったとしても。
膝の上で無防備に柔らかな身体を投げ出す女の背を撫でながら、ルスキニアはぼんやりとそんなことを考えていた。

521 :

* * *
グラキエスの軍服を着た女が群衆の中から飛び出してきたとき、とっさに身体が動いたのは、
きっとこうなることを自分が望んでいたからだとリリアーナは思った。
祝祭の静寂を切り裂いた弾丸が肋を砕き、肺に突き刺さるのを感じる。
込み上げてくる鉄の味と、一瞬遅れて身体を挿し貫いた衝撃で、彼女は自分がもう助からないことを悟った。
崩れ落ちていく視線の先に、呆然としたルスキニアの顔が映る。
(これで……これで、よかったんだわ)
不思議なほど穏やかな気持ちで、リリアーナはそう考えた。
彼に必要とされないまま、生きていたくはなかった。
震える声で最期の言葉を伝えようと、次第に重くなっていく口を開く。
「あなたにはまだ、やらなければ…ならないことが……」
そう、ルスキニアには、まだすべきことが残されている。
だが、リリアーナにはもう何もなかった。
グランエグザイルを手に入れたからには、
ルスキニアがそれより性能の劣るトゥランのエグザイルに執心する理由も必然もない。
つまり、リリアーナはもう用済みということだ。
白の遺跡で、彼の言った言葉を思い出す。
『すまないと思っている』
あれは、何に対しての言葉だったのだろう。
エグザイルを兵器として利用したことか、それともそのためにトゥランを滅ぼしたことか。
あるいは――リリアーナを女にしたことか。
(どうでもいいことだわ、今さら……)
ルスキニアの、大切なものになりたかった。
それができない自分だからこそ、せめて彼の役に立つ道具でありたかった。
それすらも出来なくなると知ったとき、彼女の中で張りつめていた何かは壊れてしまったのだ。
報われなくとも構わない。ただ彼の側にいられるだけでいい。
そう、心に決めていたはずなのに。

522 :

* * *
「なぜ俺を庇った!答えろ、リリアーナ!」
ルスキニアが、声を張り上げて自分の名を呼んでいるのが聞こえる。
思えば、彼が公の場で彼女の名を呼ぶのは初めてのことなのではないだろうか。
強く掴まれた感覚に、在りし日の記憶がよみがえる。
十年前、転んだ彼女を助け起こしたその腕。
あれが、すべての始まりだった。
この腕の中でんでいける自分は幸せだ。
薄れゆく意識のせいで何もかもが曖昧になってゆく中で、それだけが確かな事実だった。
「リリアーナ!リリアーナ!!」
慟哭する彼の声が、耳に心地よく響く。
ああ、そんなに悲しそうな顔をしないで。
私はきっと、あなたの思っているような女ではなかった。
苦しんでいるあなたを見て、喜びをおぼえる。そんな女なのです。
あなたは決して冷血な人間ではないことを、今の私は知っている。
こんな風にしてあなたを庇いながらんでいった私を、あなたは一生忘れないでしょう。
それこそが私の狙い。それだけが私の願い。
(ルスキニア……)
あなたの心に、記憶に、爪を立てながらんでいく私を。
(私を…ゆるして……)
最後に見えたのは、青い水面のように澄んだ、高い空だった。


523 :

投下は以上です。読んでくれてありがとう
つまり、リリー様のあれは自だったんだよ!という珍説でした
蛇足なうえに長くてスマソ

524 :
>>523
乙です。
もう、これが本編で良いよっ!って、感じです。
ありがと〜。

525 :
>>523
乙です!
砂漠で一番水貰った気分だよ
足りないルスリリ成分補充してくれて有り難う

526 :
>>523
うおぉおおおおルスリリだーーー!
リリー様切ねぇ…!!
GJでした!

527 :
>>523
GJ!! 悶えて泣いた
すれ違いっぷりぱねえ…!ルスリリはエロさもありつつ、本編の結末もあって切なくなるな
ほのぼのとなるような幸せなルスリリも見たい

528 :
関連スレは軒並みお通夜状態だがここはどうだ
まだ生き残ってる住人っている?

529 :
クラウス車椅子が鬱エンド過ぎてエロ妄想もできねーよ
大団円ならクラウスラヴィアルディーオで4Pエンドwww
とかアホなこと書き込んだけどな

530 :
>>529
同じく

531 :
>>528
怒濤の最終回で放心してるけど何かエロいのいただけるなら喜ぶw
イベントではルスキニアの中の人が、ルスキニアとヴァサントはセリフでも
「私が誰か忘れたか」と言うくらいで、十年来同じ目的を持って
歩んできたはずだから気が合うと思うんですよね!
でも首折ってしちゃうんだもの、ほんと彼は不器用ですよね!
と言っておられて、……ルスキニアヴァンサントでまだいけそうだ。
と思わないでもありません。

532 :
誰でもいいからこのどうしようもない結末を補完できるようなハッピーなエロパロを投下してくれよ…
ファム「いっぱい中田氏して!リリー様を孕ませて!大人だったら責任くらいちゃんと取れよ!ルスキニアー!」
みたいなのでいいからさぁ…頼むよ…

533 :
もうこのスレでだけは開き直ることにする
動けないクラウスに
ラヴィとアルとディーオが泣きながらご奉仕するSS読みたい

534 :
最終回まで見た上で>>523を本編に盛り込ませても違和感ないなw

535 :
>>533 …じゃあ、本スレから、福音だ…
283: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2012/03/25(日) 04:01:13.07 ID:jw0dhVgr0 (3/5)
>>279
程度によるけど勃起する可能性が高い
ただし感覚は無いだろうけど
最悪ケツに電気棒突っ込んでスイッチ入れれば射精はすると思う
それでも駄目なら睾丸に注射器差し込んで精子を吸い上げる
つまり子作りだけは可能かと

536 :
クラウスさんって曖昧になったんじゃないの?

537 :
あいまい、なんだろう。豊崎あいなまの一種か

538 :
なんか数日経って落ち着いたらそんな悪い最終回でもなかったんじゃないかと思えてきた
描写足りない分は妄想で補えばいいしな
ということでファラ様生存ルートのほのぼのルスリリとクラウスラヴィの介護セックス
ディーオアルヴィスの子作りや数年後のオーランミリアあたりを期待して全裸待機

539 :
ディーオはクラウスが治らない限り
罪悪感に苛まれつつも自分の欲求に勝てなくて
泣きながらアルとセックスしてそう

540 :
最終回見てきた。ソルーシュはヴァサントに
ルスキニアはリリアーナにマジ惚れだったでFA?

541 :
クラウスは下半身不随なのかハイジのクララみたいに足が悪いだけなのか
最終回のあの描写だけでは分からんかったと思うんだが動けないの確定なの?
歩けないだけなら子作りできそう
ルスキニアは取ってつけたようにリリー様の名前連呼してたけど
それなら10年以上同志のアラウダや事の発端のファラ様のことも思い出してやれよwと思った

542 :
いなくなって初めて気がついたとかいうお約束なアレなんじゃなかろうか
ああいう形で終わったけど両片想いの初恋カップルだったんかなぁと思った
エロパロ的にはリリー様とちゅっちゅできなくなって禁断症状が出てたんだな

543 :
禁断症状www
それで最期、腕プルプルしてたのかwww

544 :
よく調教されてますねww

545 :
>>538
ファラ生存ルートなら他国の護衛と姫との身分違いの恋になるから
リリがお年頃に成長しても一向に進展しない2人を見かねて
ファラがいろいろ暖かく手助けしてくれそうでいいな

546 :
>>544
呼ばれた気がした
ルスキニア「よく来たなファム・ファンファン…待っていたぞ…」
ファム「こ…ここがグランエグザイルの中心だったのか…!感じる…ルスキニアの毒電波を…」
ルスキニア「ファム・ファンファンよ…サーラ様を返す前に一つ言っておくことがある。
      お前は私がリリアーナに陵辱の限りを尽くしてチンポ奴隷にしていたと思っているようだが…
      それはひどい濡れ衣だ」
ファム「な 何だって!?」
ルスキニア「リリアーナは恥ずかしがり屋さんなので結婚するまでキッスもしない主義だそうだ。
      だから何を隠そう私は未だに童貞なのだよ クックック…」
ファム「ウ…なんだかルスキニアが可哀想になってきた…百合要員だからといって
    異性とのフラグが生き別れた祖父としかなかったあたしといい勝負だよ!!」
ルスキニア「そうか。割とどうでもいい話だな。ところでんでしまったリリアーナの代わりに
      俺を家畜扱いするようミリア姫に進言してくれないか」
ジゼル「ひぃいい!童貞がうつる!ファム、サーラを連れて早く逃げましょう!」
ルスキニア「待て、ファム・ファンファン!この際お前でもいい!俺を罵って踏んでくれ!!」 ガバァ
ファム「こっちくんな!離陸できないじゃん!」ガシガシ
ルスキニア「ひゃっはぁ!ガーターベルトキタ――!!
      この痛み!屈辱!リリアーナと過ごした日々が甦るぅうう!!」
ファム「ほ、本物だぁ!こいつ本物の変態だよぉおお!!」
ジゼル「ファム!早く!!」
ルスキニア「ま、待て!最後にもう一言、『この豚野郎』と罵ってくれ!冥途の土産だと思って!」
ファム「この…この……アヒル野郎――!!」ダバダバ
ドカーン ズガーン 
ルスキニア「リリ…アーナ……やはり俺は、お前でなければ…駄目な…ようだ…」ガクッ
ラストエグザイル−淫欲のファム− 【完】
ファムの優しさがルスキニアを救ったと信じて…! ご視聴ありがとうございました!

547 :
>>546
もう、それが本編で良いよ(笑

548 :
>>546
割とガチでこれが最終回だったらよかったのにと思ったわw
このくらい突き抜けてくれたらある意味評価されたかもな。

549 :
総統閣下は童貞でも後ろの処女はリリアーナ陛下に捧げていそうだなw

550 :
>>549
直腸内にヒールはらめええ、とかかな

551 :
男が女に服を送るのは脱がせるため、とはよく言うが
ルスキニアがリリー様にヒールを履かせるのはそれで嬲って頂くためなのかw

552 :
ディーアルはパンケーキこさえるついでに子供もこさえてしまえ

553 :
>>546
感動の最終回キター!!!
あのヒールにそんな伏線があったなんて…全然気付かなかったwww

554 :
>>550
リリー様のおみ足たまらん踏んで頂きたい
ついでに銀ファムのない金曜なんて…と思ったので勝手に22話書いてみた
ミリア「ルスキニア…あなたは、お姉さまのことが……」(腕に抱いた花束とルスキニアのアへ顔ビデオレターを投げ捨てる)
テディ「よかったんですか、ミリア様。あれは、リリー様の形見だったんじゃ…」
ミリア「いいのよ、テディ。あんなものを持っていたら、わたしまで汚れてしまうわ。
    内容がアレ過ぎて捨てるに捨てられなかったけれど、ここに不法投棄することができてホッとしているのよ」
テディ「過激な内容でしたよね。
    特にルスキニア総統がリリー様の手で尻穴にトゥランのエグザイル型ディルドーを挿入されて
    初めての絶頂に達するシーンは、この世のものとは思えない醜悪さでした」
ミリア「やめて思い出させないで…
    結局、最後まで見てしまったわたし達もわたし達だけど」
テディ「でも、最後まで見たからこそ、
    ルスキニアがリリー様を大切に思っていたことがわかったんじゃないですか」
ミリア「そうね。お姉さまの男の趣味はちょっとどうかと思うけれど、
    幸せそうなお顔がみられてよかったわ」
テディ「ぼく、あんなに生き生きとしたリリー様は初めて見ました」
ミリア「ええ、わたしもよ。ルスキニアとお姉さまは、真実愛し合っておられたのね。
    この時代には、あまりにも早すぎる愛の形だったけれど…」
テディ「ううっ…リリーさまぁ……」
二人には、グランエグザイルの残骸を吹き抜ける風に乗って、
「らめぇええ!そんなの挿入らないよおぉお!!直腸(ナカ)が裂けちゃうぅうううっ!」
というルスキニアの悲鳴が、春の息吹に芽吹いた花々の間をすり抜けていくのが聞こえた気がした。

555 :
エグザイル型ディルドーの先端で前立腺を刺激され空イキする
ルスキニアまで妄想余裕の最終回でした

556 :
腐女子しかいねえな

557 :
最終回終わったわけだしここらでひとつファムチンコさんの総括が聞きたいな
いかがでしょう、解説席のファムチンコさん

558 :
よお、タイムシフトで一挙放送視聴中のファムチンコだ。
グランレースが3位でぐぬぬぬぬ。
このやろうクソβが!女だからなんでも泣いて許されると思うなよ!
俺がその表彰台の一番高いとこに立つ方法を考えたからその通りにしろ!
まずはお前が1度も勝てたことがないディーオ対策を教える。
どうせまともにやっても勝てるわけがない。
だから先日手下にしたジジイの副官、ギュゼルを使う。
ディーオはあの女に弱い。俺は1期の一挙放送も見たんでその理由を知っている。
ギュゼルに赤い薔薇の花を持たせて「あなたのナビに再就職したいの」って迫って
オトすまで絶対帰ってくるなと命令してレース前日に追い出す。
これでディーオは当日欠場となりお前は不戦勝だ。
仮に当日レース会場にやってきたとしても、あいつの機体の外装は木材、
空気抵抗による機体表面温度で発火する有機溶剤の配合比率。空族のお前なら、わかるな?
トップスピードで発火してカチカチ山よろしく墜落するあいつを見て、ほくそ笑め。
次になぜかアデスのヴァンシップで出場するタチアナとアリス対策だ。
こいつら簡単。アリスの嫉妬心を利用して揺さぶりをかければいいだけ。
前夜祭のタチアナを飾れ。どんな男でも振り返るほどに。
車椅子の男が前夜祭から来てただろう。あいつとタチアナのふたりきりの場面を
お前がお膳立てして、アリスに見せつけるだけでいい。
アリスが表面上はうすら笑いを浮かべながらシャンパングラスを握り割る光景が
目に浮かぶようだw
このアリスが砂時計アリスだと、修羅場風景にグヘヘと笑ってソファーの影に身を
沈めつつ喜びに打ち震えるようだが、なあに、アニメのアリスは公式脚本家も
推奨するガチレズだ。勝機は必ずある!あきらめるな!
あとはディアンとマグノリアか。……なあ、こいつら、なんでペアなの?
ウィオラっていうのがディアンのナビじゃなかったっけ。まあいいか。
ディアンも精神的ブラクラ攻撃だな。
永久凍土がなんでか溶けて、春になったグラキエスに連れて行ってやればいいんじゃね。
圧した罪もなきグラキエス民たちの、氷が溶けて腐敗しだした遺体のスメルに
律儀なディアンは必ずや復讐心を思い出し、間違いなくレース出場どころじゃなくなるはずだ。
でもサーラから優勝カップをもらうまで、ディアンは柱にでも縛りつけとけよ。
…最終回総括でもなんでもなくなったな。悪かった。
片目の総統はいい奴だった。俺の厨2発言を理解して「バイバイ」って
引き下がってくれたし。あそこでヴァサントみたいに口を開けば延髄チョップ状態に
されたらどうしようかと思った。啖呵切ってるときちょっとおしっこもれたw
以上、いきなりの指名でおどろいたwけど勢いに任せてちょっとがんばったww
一挙放送見て気分盛り上げてまたなんか別の話書くよ。じゃあまたな。

559 :
>>558
ファムチンコさん!ファムチンコさんじゃないか!
まさか本当に降臨してくださるとはw
個人的にリリアーナ陛下やソフィアさんの評価が気になりますファムチンコ先生!

560 :
腐女子はディーオみたいな女っぽいのより
ルスキニアみたいなゴツくて男臭いのでハァハァするんだな
どうせ過疎ってるスレだし好きにすれば良いが俺にはさっぱり理解できねぇ…

561 :
男だって男っぽい女より女っぽい女の方が好きだろうし
普通のことなのでは

562 :
>>560のグラキエス語を訳します
そろそろディーオに種付けされるアルが見たい…とのことですw

563 :
パンケーキ作りながら、顔や手についたクリームをペロペロしあってるうちにエッチな気分になっちゃってそのまま子作りに突入
お互いの性器に生クリーム塗りたくって舐め取り合うパンケーキプレイ

564 :
リリアーナのおっぱい揉みたい

565 :
結局ヴァサントのエロはなしか
いい乳してるのに勿体ない

566 :
ヴァサントさんならどんなエロでも真面目にこなしそうだがな

567 :
ヴァサントをれんじが脱がせてくれれば一気に爆発できるのに

568 :
そういえば一期の頃アリスティアの水着姿が
快楽天の表紙を飾ったって聞いたことあるけど事実だろうか

569 :
さすが俺のアリスティア

570 :
ビッチだけどなw
アリスといいリリアーナといい、
ラスエグスタッフの間では巨乳キャラはビッチっていう不文律でもあるのか?
巨乳予備軍のジゼも拝み倒したら案外簡単にやらせてくれそうだよね

571 :
俺これから、やらせてくださいってジゼルに土下座してくる

572 :
アルヴィスは身長の割りに胸はしっかり成長してるから巨乳ななると思う

573 :
ギルド服の巨乳とはなんと反則な。ディーオは泣いて嫌がるか

574 :
ファラ様生存√でルスリリ書いてみました
グランレースでテロが起こらなかった時間軸で、
リリアーナ14歳、ルスキニア20歳からスタート
>>545で出てるような護衛と姫の身分違いの恋的なアレです
あんまりエロくないので注意

575 :
色とりどりの鮮やかな連続旗が流れる空に、ヴァンシップの風を切る音が響き渡る。
白熱する予選レースに高揚する人々の歓声が、諸国の王族たちのために設けられた桟敷席にまで届いていた。
さざ波のように寄せては返す会場の熱気を見下ろしたリリアーナの頬に、微かに笑みが浮かぶ。
これから、記念すべき第二回目グランレースの決勝戦が行われるのだ。
会場内の興奮は最高潮に達しようとしていた。
様々な色をした肌、髪、瞳を持つ人々が、それぞれ目一杯めかしこんで浮かれ騒いでいる。
どの顔にも等しく浮かんでいるのは、満面の笑顔だ。
回廊の手摺から身を乗り出したリリアーナは、よく晴れた空を仰ぎ、眩しさに目を細めた。
やはり、グランレースは素晴らしい。世界中の人々の心が一つになる、奇跡のような祝祭なのだ。
5年の時を経て再開された平和の祭典を、リリアーナも心から楽しんでいた。
ふわりと特徴的な薫りが漂って、リリアーナは背後を振り返った。
ひと際豪奢な衣装に身を包んだ人影が、回廊の入り口をくぐるところだった。
髪飾りから垂れる瓔珞が、しずしずとした歩みに従って涼やかな音を立てる。
「ファラフナーズ様だ」
「アウグスタのおでましよ」
回廊はたちまち、感嘆混じりのざわめきで埋め尽くされた。
「アウグスタ・ファラフナーズのお成りです」
高らかに宣言する従僕の声を合図に、諸国の王族達が我先にと女帝のもとへ向かった。
長の無沙汰を詫び、今日のこの佳き日に再び巡り会えたことを喜び合うのだ。
平和の象徴であるグランレースが再び開催されることになったのは
アウグスタ・ファラフナーズのきめ細やかな尽力あってのことだというのは周知の事実だった。
皆、心からの賞賛を、彼女に直接伝えたくて堪らないのだ。
威厳に満ちあふれた様子でおおらかに微笑むアウグスタの前には、ちょっとした列ができている。
リリアーナは軽く息を吐いた。
社交界は戦争とは違う。こういう場では、国力よりも年功が優先されるものだ。
若輩者のリリアーナの順番は、まだまだ先のようだった。

576 :
* 
「お久しぶりです、ファラフナーズさま」
ようやく女帝の前に進み出ることができたリリアーナは、精一杯の敬愛を込めて彼女に礼をした。
「まあ、リリアーナ姫。ごきげんよう。5年ぶりですね。またお会いできて嬉しいわ」
「わたくしもです。また、このようにグランレースを開催できる日が来るなんて…」
「本当なら、毎年開催できればよいのだけれど」
「ファラフナーズさまのお力があれば、いつかきっと叶いますわ。
 わたくしも、力のおよぶ限り精一杯お手伝いいたします!」
「まあ、心強いこと」
目を輝かせて語るリリアーナを見て、アウグスタは嬉しそうに顔を綻ばせた。
「今日は、お一人でいらっしゃるの?お父さまのお加減はいかが?」
「ご心配ありがとうございます。父も、この場に来られないことをひどく残念がっておりました」
リリアーナの父であるトゥラン王は、先年より体調を崩し、床につきがちになっていた。
近頃では、次期トゥラン王としてリリアーナが父の代行を務めることも多かった。
「ミリア姫は?」
「ミリアは…その、予選レースを観戦している最中に市井の娘たちと仲良くなって、そのまま…」
「あら、また抜け出してしまわれたのね」
「お恥ずかしいかぎりですわ」
頬を染めたリリアーナは、お転婆な妹のことを恨めしく思った。
自由奔放な振る舞いは彼女の魅力でもあったが、それも時と場合をわきまえていればこそだ。
ミリアは王族としての自覚に欠けるところがある。後できつく叱ってやらなくては。
「元気がよろしくて結構ではないですか。サーラは少し大人しいところがあるので心配だわ」
ちらり、とリリアーナの背後に目をやったファラフナーズが、
「お母さま!」という愛らしい声に相好を崩して軽く手を振る。
振り返ったリリアーナの目に、薄桃色の衣装に身を包んだ幼い少女の姿が映った。
「サーラさまも、大きくおなり遊ばされて…」
「そうね、5年前はまだ赤子でしたもの。子供の成長を見ていると、時の流れを思い知らされるわ」
感慨深げに溜め息を吐いたファラフナーズは、皇帝ではなく一人の母親の顔をしていた。
その穏やかな表情を見て、リリアーナは自分が彼女に憧れる理由の一端を垣間見た気がした。
「あの、ツインのお二人はどちらに?」
ひとしきり互いの近況を報告し合った後、リリアーナの心に掛かったのは、
五年前に僅かな交流のあったファラフナーズの白い天使たちの事だった。
そういえば、今日は彼らの姿を見ていない。
以前はファラフナーズの側を片時も離れずにいたはずの彼らはどこにいるのだろうか。
「ルスキニアとアラウダ?ほら、あそこにいますよ」
不思議そうな顔をしたファラフナーズが、サーラの傍らに控えている二人の男を指し示した。
「あれが…?」
眉をひそめてその真偽を確かめようとするリリアーナを見て、アウグスタは柔らかく微笑んでみせた。
「二人とも随分成長しましたから、分からなくても無理はないわ。
 面差しなど、別人のようでしょう?」
「ええ…お二人とも、とても凛々しくおなりですね」
複雑そうな表情をするリリアーナの顔を見て、ファラフナーズが目を細める。
「……姫も、とてもお美しくお育ちになられましたね。
 どなたか、意中の殿方でもおられるのではないの?」
思いがけないその問いに、リリアーナは戸惑いつつ首を傾げた。
「いえ、わたくしは、トゥランの次期国王となる身です。
 恋など、為政には必要ありませんから…」
「そんなことはありませんよ、リリアーナ姫。
 人を愛するということは、国を治める為にとても大切なことなのです。
 わたくしも、夫やサーラ、そして周囲の人々に支えられて、ここまでやって来たのですよ」
「ファラフナーズさま…」
笑顔をしまい込み、真剣な顔でそう諭すファラフナーズを見て、リリアーナは自分の幼い考えを恥じた。
神妙な顔をして俯く少女に、アウグスタは一転して破顔してみせた。
「難しい話はこれでお終い。さ、いらっしゃい。ルキアとアラウダにご挨拶をさせましょう」

577 :

「アウグスタ」
目付役らしき妙齢の女とレースを観戦しているサーラのほうへ歩み寄ると、
傍らに影のように立つ男の片方が主君に気が付いて目礼を寄越した。
「アラウダ、ルキア。こちらへ」
「いかがされました」
音もなく側へ来た二人を見てリリアーナは記憶を辿った。
思い出の中の少年達と目の前の青年とはうまく結びつかなかった。
記憶の底に沈む砂礫の中から慎重に当時の印象を選り分ける。
額に印のある少し背の高い方がアラウダ、やや瞳が大きく、目つきの鋭い方がルスキニアのはずだ。
「アラウダ、トゥランのリリアーナ姫よ。覚えていて?」
「ええ、五年前のグランレースでお会いした…」
「姫も、あなたたちのことを覚えていてくださったそうよ」
「光栄です」
そう言って微笑んだ男が、リリアーナの方へ向き直った。礼儀正しく言葉を掛けられるのを待っていた。
「ごきげんよう、アラウダ」
「ごきげんよう、リリアーナ姫」
差し出された手を恭しく取ったアラウダは完璧な所作で礼をしてみせた。
目が合うと孔雀色の瞳が優しく細められた。
少年らしくふっくらとしていた頬の肉が削げて、精悍な顔立ちになっていた。
癖の強い髪は短く整えられており、爽やかな印象だった。
愛想良く微笑み返したリリアーナは隣の男に目を移した。
「ごきげんよう、ルスキニア」
同じように腕を伸ばしてみせたリリアーナは戸惑った。
男がその手を取らなかったからだ。
彫像のように直立したまま、ルスキニアは微動だにしなかった。
代わりに、氷の色をした瞳が不躾なまでに彼女を注視していた。
顔立ちは大人の男のものだったが、白い肌は一度も剃刀を宛てたことがないかのように滑らかだった。
造作自体はアラウダよりも華やかだが、人間味という点では遠く及ばなかった。
リリアーナには彼が大理石ででもできているように思えた。
「あの…」
助けを求めるように傍らのアラウダを見上げると、溜め息を吐かれた。
「ルキア」
咎めるように名を呼ばれたルスキニアはようやく口を開いた。
「……ごきげんよう」
吐き捨てるようにそう言った男はそのまま身を翻してその場を立ち去ってしまった。
リリアーナが差し出した手には触れもしなかった。
「ルスキニアは、何か怒っているのでしょうか」
恐る恐るそう口にすると、アラウダは声を立てて笑った。
「いいえ、あいつは不器用な奴なのです。姫のお姿があまりにお美しいので、照れているのでしょう」
「アラウダは、五年前よりもお口がお上手におなりね」
呆れたように言うリリアーナに、男は笑みを深くした。
「ルキアは相変わらずですよ。よろしければ、後で改めてお声をかけてやってください」

578 :


決勝レースを観戦している間中、リリアーナはルスキニアのことばかり考えていた。
ほとんど無視をされるような形で取り残された時の自分の感情に折り合いを付けることができなかった。
ファンファーレが鳴り響き、紙吹雪の舞い散る中で優勝者が杯を受け取るまでがひどく長く感じられた。
レースの結果などどうでもよくなっていた。
「ルスキニア!」
やっと終わった式典の会場から退場してゆくアウグスタ一行の後を追ったリリアーナは、
暗い歩廊に入る直前でルスキニアの背中を捕らえた。
「よかった、もう行ってしまったのかと思いました」
「なにかご用でしょうか」
振り返った男は相変わらず無表情だったが、無視をされなかっただけましだと思い直した。
「あの、わたくし、あなたに五年前のお礼が言いたいと思っていたのです」
「思い当たりません」
「転んだわたくしを、助け起こしてくださったでしょう」
レースの間中、彼女が考えていたのはそのことだった。
幼い頃の記憶は曖昧になっていたが、五年前の数時間を共に過ごしただけの彼を
自分が覚えていた理由がそこにあった。
あのときの優しさと、先程リリアーナを無碍に扱った彼の態度が、どうしても結びつかなかったのだ。
「本当にありがとう。わたくし、あのことであなたを、」
怖い人だと誤解せずに済みました。そう言いかけたリリアーナの言葉が途切れたまま中に浮かんだ。
振り払われた手は空を掴んでいた。
信じられないものを見るようなリリアーナの視線に何を思ったのか、顔を背けたルスキニアがぼそりと呟いた。
「失礼」

579 :
* * *   
「……仰々しいこと」
ファラフナーズの口から漏れた重い溜め息に、護衛の二人は顔を見合わせた。
「なんでしょう、アウグスタ」
「あなたたちのことです。せっかくの夜会の席だというのに、護衛付きでは堅苦しくていけないわ。
 そろそろわたくしを解放して頂戴。あなた方も、今宵くらいは羽目を外して過ごしていいのよ」
「我が儘をおっしゃらないでください。御身に何かあれば、私たちは後悔しきれません」
「ではこうしましょう。アラウダはここに残ってわたくしの護衛をして。
 ルキアは……リリアーナ姫のお相手をしていらっしゃい」
突然話を振られたルスキニアは思わず反駁した。
「なぜ私が」
「昼間のこと、わたくしの耳にも入っていますよ。リリアーナ姫に対して無礼な態度を取ったそうですね」
「…アラウダ」
眼力で人を害することができるものならせそうな目でルスキニアは片割れを睨んだ。
対するアラウダは涼しい顔だった。
「俺は、事実をお伝えしただけだ」
「女性の手を振り払うなんて、あってはならないことよ。少しはアラウダを見習いなさいな。
 わたくしは、あなたに女の扱い方まで教えなくてはならないの?」
「申し訳ございません」
首を傾げて問いかけるファラフナーズに、ルスキニアは憮然として答えた。
感情を面に出すのが苦手な彼の情動を読み取れたことにアウグスタは驚いた。
「ルキア。わたくしは、怒っているのではないのよ。不思議なのです」
 何が彼をそうさせたのか、それが彼女の最大の関心事だった。
ファラフナーズの知る限り、ルスキニアはそれを表現するのが不得手なだけで豊かな感性を持っている。
その彼が、姫君を傷つける意図を持っていたとは考えられなかった。
「なぜ、リリアーナ姫の手を振り払ったのですか?」
向けられた問いに対するルスキニアの答えは簡潔だった。
「驚いたので」
「手を握られたことに?」
「いえ……触れた時、痺れるような感覚がありました」
「それでお前は、姫君が暗器を隠し持っているとでも思ったのか」
「そうは言っていない」
むきになって言い返すルスキニアを見て、ファラフナーズがおっとりと微笑んだ。
微かな疑問は今や確実な答えとなって彼女の手中にあった。
「手を握られて電流が走るなんて、恋愛小説のようだこと」
「恋愛……?」
怪訝な顔で反芻したルスキニアを見て、アラウダは込み上げてくる笑いを噛みした。
「ファラフナーズ様、ルキアには恋愛などまだまだですよ。
 まずは、女性に興味を持たせるところから始めなければ」
「まあ、ルキアは女の子に興味はないの?」
「ありません。私の興味は、どのようにアウグスタをお守りするかということだけです」
「あらあら。光栄だけれど、あなたの生真面目さには困ったものね」
ころころと笑った女帝は、優雅に腕を伸ばして会場の中心を指差した。
手を取り合った何人もの男女が、衣装の裾をなびかせてくるくると回っていた。
「ルキア。今からでも遅くはないわ。リリアーナ姫に謝罪をして、ダンスにお誘いしていらっしゃいな。
 あの年頃の女の子は、とても傷つきやすい生き物なの。姫もきっと心を痛めておられるに違いないわ」
「ダンス…ですか」
僅かに眉をひそめたルスキニアを牽制するように、アウグスタは努めて神妙な顔を作った。
「いいですか、ルキア。リリアーナ姫はトゥラン国王の名代なのです。 
 そして、トゥランとの国交はアデスの外交にとって非常に重要です。
 後々にしこりを残さぬよう、禍根の芽は早々に摘んでしまわねばなりません。わかりますね」
「…御心のままに。グローリア・アウグスタ」

580 :
肩をいからせて会場の人波へと消えていくルスキニアを目で追いながら、アラウダは僅かに笑みを零した。
「アウグスタもお人が悪い。ルキアは本気にしたようですよ」
「あら、老婆心が過ぎたかしら。でも、ルキアのあんな顔は初めて見たのですもの。
 応援してあげたくなるのも無理のないことではありませんか?」
アウグスタはくすりと悪戯っぽく笑った。
青い瞳が新しい玩具を見つけた子供のように輝いていた。
「本人は未だ自覚もしていないようですが」
「若いわねぇ。可愛らしいこと」
「……もし仮に、二人が恋仲になったらどうするおつもりなのです?」
高揚した気分を隠すことなくはしゃぐファラフナーズに、僅かに姿勢を正したアラウダが問いかけた。
「あら、そうなれば好都合よ。婚姻は、平和裏に他国との友好関係を築くのにもってこいの方法ですもの」
にっこりと笑った顔は一瞬にして為政者のものになっていた。
その変わり身の早さに、アラウダは戦慄した。
「おそろしいお方だ、あなたは」
アラウダの視線に気付いたアウグスタが、今度は少女のように屈託なく微笑んだ。
「アラウダも、気に入った女の子がいたら声をかけていいのよ」
「その手には乗りません。私にはあなたをお守りする職務がありますから」
* * *
会場内は広かったが、リリアーナを見つけることは容易かった。
鮮やかな水色のドレスはやけに目についた。
髪の色のせいか彼女の周りだけが金色にけぶっているように見えた。
「……リリアーナ姫」
初老の紳士と歓談するリリアーナの背後に立ったルスキニアは彼女に声を掛けた。
「はい、なんでしょう?」
満面の笑顔で振り向いた少女の顔が、ルスキニアを見た途端凍り付いた。
「ルスキニア…」
彼の名を呟いた声には緊張が混じっていた。
「何か、ご用でしょうか。ファラフナーズさまのご用命ですか?」
「いえ……」
努めて事務的な口調で話す彼女にどんな言葉を掛けるべきか迷った。
言い淀んだルスキニアは視線を一瞬逸らし、またすぐに戻してリリアーナを見据えた。
直視するに耐えないと感じた理由は判然としなかった。
目を見ることが出来ず、代わりに姫君の頭に挿された白い百合の花をひたすら見つめた。
「昼間のご無礼に対する謝罪と、それから、その……に…お誘いを……」
「え?」
怪訝そうに問い返したリリアーナの様子で、自分の声が上擦っているのが分かった。
今までにない事だった。
口の中が乾いて舌が巧く回らない。唾を呑み込む音がやけに大きく響いた。
「……私と、ダンスを踊って頂けないでしょうか」
やっとのことでその言葉を絞り出したルスキニアは、いっそいまここで刺されてんでしまいたいと思った。
断られることは当然予測できていた。そのことがどうしようもなく彼を憂鬱にさせた。
アウグスタの評価を下げることへの危惧だけではない畏れを感じた。
縊りすのに両手を使うまでもない幼い少女に対して恐怖を感じているということが、彼をさらに混乱させていた。
有り体に言えばルスキニアが恐れているのはリリアーナの拒絶だった。
自分が彼女にした仕打ちを同じように返されないと思うのならば、それは虫の良い話だった。
否定の言葉を覚悟していたルスキニアは姫君が彼を見て微笑んだのを見て驚いた。
「ええ、よろこんで」
ダンスに誘っておきながら手も差し出さなかったルスキニアの腕を自分から取りに来た姫君は
上目使いに彼を見てちらりと微笑んだ。
目が眩むような気がしたのは会場を照らす照明が彼女の纏う装飾品に反射したからだと思った。
踊っている間中彼らの手は触れ合っていたが、ルスキニアはもうその腕を振り払おうとは思わなかった。

581 :
ダンスを終えて壁際に戻ったリリアーナは息を弾ませていた。
「ああ、楽しかった!ルスキニアは、ダンスがお上手なのですね。意外でした」
「修行をしましたから」
正直に答えたルスキニアの言葉に、リリアーナが吹き出した。
「練習ではなくって?」
「修行です」
「あなたって…あなたって本当におかしな人ね!」
弾けるように笑い出したリリアーナを見てルスキニアは安堵を覚えた。
どうやらリリアーナのルスキニアへの屈託は取り除かれたようだった。
ルスキニアにとって、それは何より重要なことだった。
姫君の笑いの発作はしばらく止まらなかった。 
青い瞳から涙が滲んでいるのを見てルスキニアは服の隠しから手巾を取り出した。
「どうぞ」
「あ…ありがとう…」
「いえ」
よく見ればリリアーナの額には薄く汗が浮いていた。
「何か、飲み物をお持ちしますか」
今の言葉は我ながら気が利いていたのではないかと思った。
発汗すれば体内の水分量が不足することくらいはルスキニアにも理解できる。
アラウダがいれば及第点をもらえたことだろう。
案の定、姫君は微笑んだ。
「ありがとう。お願いします」
「……わたくし、あなたに嫌われているのだと思っていました」
ルスキニアの手渡したグラスを上品に口に運びながら、リリアーナがぽつりと呟いた。
「なぜ」
「5年前のグランレースのとき、わたくしのせいでファラフナーズさまがお怪我をしてしまったでしょう」
言われてルスキニアは思い出した。
はしゃいで駆け出したリリアーナが転びそうになり、
それを助けようとしたファラフナーズが支えきれずに転倒するという珍事が確かにあった。
先刻グランレースの会場から立ち去る際にリリアーナが言おうとしていたのは
そのときのことだったのだと、今さらながら思い当たった。
「アウグスタは気にしておられませんよ。俺も、アラウダも」
「あ、いま、『俺』と…」
「失礼いたしました。また、ご無礼を」
「いいえ、嬉しいのです。なんだか、あなたを近くに感じられて。
 いつもは、ご自分のことをそう呼んでいらっしゃるの?」
「……親しい者の前では」
「では、わたくしもその中に加えてくださる?」
頬を染めて熱心にそう言い募る姫君に気圧されるように、ルスキニアは頷いた。
ファラフナーズやアラウダへの義理はすでに充分すぎるほど果たしているはずだったが、
なぜかその場を立ち去り難かった。

582 :


リリアーナにせがまれるままファラフナーズの治世やその政策について語っていたルスキニアは、
手の中のグラスを取り落としそうになった姫君に驚いた。
「リリアーナ姫?」
声を掛けるとびくりと身体が震えた。
「ごめんなさい、なんだか、ぼんやりしてしまって…」
そう言って微笑んでみせた姫君の顔はどこか気怠げだった。
熱があるときのサーラの様子に似ているとルスキニアは思った。
こういうときは、頭部を冷やすべきであると彼は認識していた。
「外の空気を吸われますか」
「ええ、そうね。ありがとう」
夜の露台に人影はなかった。
遠く空で六つの月が瞬いているのが見えた。
ガラス一枚を隔てた室内の喧噪は聞こえず、木々の間をすり抜ける風の音が静寂を際立たせていた。
風向きが変わると強く花の香りが薫った。
火照った身体を冷やすように石造りの手摺に身を寄せたリリアーナが言った。
「素敵なお庭ですね」
言われてルスキニアも見下ろした。
眼下には背の低い花を咲かせる花壇があった。
代わり映えのないアデス式の庭だった。
「トゥランの庭園はこんなものではないでしょう」
写真で見たことのあるトゥランの風景を思い出した。
豊富な水と植物が作り出す情景は紙面に写し取られてなお瑞々しかった。
「比べることなんてできませんわ。植生も、気候も、何もかもが違うのですもの」
「そうですか」
気のない相槌を返すルスキニアには構わず、リリアーナは続けた。
「こちらの庭園にも、噴水があるとお聞きしました」
「ああ……少し歩きますが。ご案内しますか」
「お願いします、ルスキニア」
うきうきとした様子で振り返ったリリアーナから花ではない何かの香りがした。
薄暗い月明かりの下でも姫君の顔が輝いて見えるのが不可解だった。

583 :

石畳の上を行く姫君の足取りは頼りなく、
一足進むごとに雲の上を歩むような態で浮き沈み、左右に揺れていた。
見かねたルスキニアは手を取ろうかとも考えたが、それはさすがに僭越に過ぎるだろうと思い直した。
「お気をつけください。段差があります」
ルスキニアの忠告も虚しく姫君の身体が大きく揺らいだ。
「きゃっ!」
「姫!」
咄嗟に抱きとめたルスキニアの腕で姫君の身体は地面との激突を免れた。
「大丈夫ですか」
「ごめんなさい、わたくし…」
恥じらいを含んだ声でそう言ったリリアーナが、一瞬遅れて息を呑んだ。
「あっ……」
転んだ拍子に捲れたのだろう、ドレスの裾は少女の腰の辺りまでたくし上げられていた。
白い臑から太腿の付け根に至るまでが、月明かりの下でありありと晒されていた。
それでも、普通の人間であれば事細かにまで見ることはできなかったはずだ。
しかしルスキニアはギルド人であり、暗がりでも変わらず見通せる瞳を持っていた。
慌てて裾を下ろした姫君の、ドレスを掴む手は小刻みに震えていた。
「……ご覧になりましたの?」
顔を真っ赤に染めたリリアーナが、腕の中で彼を見上げた。
潤んだ瞳にみるみるうちに涙がせり上がってきたのが見えた。
「何をですか」
鉄面皮のまま嘯いたルスキニアだったが、内心は尋常ではいられなかった。
彼の目には姫君の淡い下萌えばかりか、その幼い割れ目までも鮮明に映っていたのだ。
トゥランの王族が下履きを着けない風習であるということは聞いたことがあった。
だが、己がそれを目の当たりにする日が来るとは想像もしていなかった。
思わず視線を泳がせた彼に何を思ったのか、リリアーナはルスキニアの腕を振り払って一人立ち上がった。
虚を衝かれて膝をついたルスキニアを見て一瞬躊躇うように足踏みをした後、少女は踵を返して館の方へと駆け出した。
後に残されたルスキニアは呆然とその後ろ姿を見守った。
姫君の立ち去った後には、髪から落ちた百合の花がひとつ残されていた。

584 :


「ルスキニア。どこへ行っていたんだ」
極力気配をして会場に戻ったルスキニアを目敏く認めた警護の兵が声をかけて来た。
部隊一の伊達男、小隊長のソルーシュだ。
厄介な手合いに捕まったものだと思いながら手短に答えた。
「庭園へ」
勘のいい男はルスキニアの手の中にある百合の花を見てにやりと相好を崩した。
「一人でか」
「いや…」
言い淀んだルスキニアをソルーシュがさらに問い詰めようとしたとき、滑るような動きでアラウダが駆け寄って来た。
「ルキア」
「アラウダ。どうした」
「いまリリアーナ姫とすれ違った。泣いておられたぞ」
眉を寄せてそう告げるアラウダに返す言葉を、ルスキニアは持ち合わせていなかった。
「何があったんだ、ルキア」
「転んだところを助け起こして差し上げただけだ」
人の心の機微には疎い彼だったが、姫君の恥をあえて喧伝するほど粗忽ではない。
語れる事実は少なかった。
「何か不埒な真似をしようとしたんじゃないのか、ルスキニア」
好色そうな顔で問い質すソルーシュをルスキニアが睨みつけた。
リリアーナを下賎な詮索で汚されるのは許せないと思った。
「私はあなたとは違う」
「わかった。わかったから。そう睨むなよ」
触れれば切れそうなルスキニアの様子を見たソルーシュは冗談めかして笑ってみせた。
「君にそんな芸当が出来るとは俺も思っちゃいないさ。何しろアウグスタの『白い天使』だものな。
 男なら当然抱いたことのあるような下心なんてものは、持ち合わせていない。そうだろう?」
「あまりルキアをからかわないでください、ソルーシュ少尉。こいつは職務に忠実なだけなのです」
「お姫さまを口説くことがアウグスタの勅命なのか。羨ましい限りだな、ツインってお役目は。
 さっきの子、トゥランのリリアーナ姫だろう。まだ子供だけど、あの子は将来きっと美人になるぜ。
 お前がどうしてもって言うなら、女の子をその気にさせる秘術を伝授してやってもいいぞ」
ルスキニアの肩を引き寄せたソルーシュが堅物の護衛殿の耳によからぬ知識を吹き込む。
「舞踏会でなら…そうだな。まずは、さんざんダンスを踊らせろ。汗をかいて喉が渇いたところを見計らって、
 気を利かせた振りをしてアルコールを飲ませるんだ。甘い奴がいい。酒気を誤摩化せるからな。
 後は楽しくおしゃべりでもして警戒心を無くさせてから、人気のない所へ連れ出せ。
 で、花やら星やら相手が好きそうなことを話しながら、『でも君の方がもっと素敵だ』とでも言えば、
 大抵の女は接吻くらい許してくれる。そこから先はまあ、当人の努力次第だな」
「黙れ」
「上手くいったら俺にもおこぼれをくれよ。トゥランの女の子は結構レベルが高いんだ」
ルスキニアがソルーシュを振り払う前に、会場内を歩哨していたらしい別の青年将校が彼らを見つけて声を上げた。
「 何をしている、ソルーシュ!任務中だぞ、持ち場に戻れ」
「やれやれ、五月蝿いのが来たようだ」
肩を竦めたソルーシュが大仰に溜め息を吐いてみせた。
「じゃあな、ルスキニア。お前も男なら、お姫さまを落としてトゥランの国王になるくらいの気概を見せろよ!」
指文字でこれみよがしに卑猥な記号を作りながら立ち去るソルーシュの背中を見送りながら、
ルスキニアは吐き捨てるように呟いた。
「下品な男だ」
「気にするな、ルキア。あれは、そういう男さ。実害があるわけじゃない。
 リリアーナ姫は、トゥランの侍女に託してきた。今宵はもう寝所に戻られるそうだ」
「……そうか」
アラウダの言葉を聞いたルスキニアはリリアーナの立ち去ったであろう方角を見遣った。
握りしめた手の中で白い花が密やかな音を立てて潰れるのが分かった。

585 :


その夜、自室に下がったルスキニアは自慰をした。
思い描いた裸の女はリリアーナの顔をしていた。
腕の中で頬を染めてこちらを見上げた彼女の面影が頭から離れなかったのだ。
不敬であるということは理解しているつもりだったが止められなかった。
空想の中で、姫君は売笑婦のように淫らにその脚を広げてみせた。
たおやかな花弁を自身の熱で押し開く様を想像しながら、ルスキニアはひたすら右手を動かした。
何度か無意識に彼女の名を呼んだ。
彼の名を呼び返す声を想像するだけで恍惚を感じた。
やがて訪れた絶頂に精を放つと、狂おしいほどの熱は消え去った。
残ったのは、どうしようもない遣る瀬なさと後悔の念ばかりだった。
自分も四六時中艶事のことばかり考えているソルーシュと何も変わらないと思った。
汚れた手の不快感と部屋に籠る雄の匂いが彼をさらに惨めな気分にさせた。
最悪なのは、翌日もリリアーナと顔を合わせなくてはならないことだった。
アウグスタの護衛として常に身辺に侍っている以上、友好国の要人であるリリアーナを避けて通ることはできない。
言葉を交わす必要がないのが幸いだった。
口を開けば何を言ってしまうかわからない己に不安を覚えていたからだ。
時折視線が合うこともあったが、すぐにリリアーナの方から逸らされた。
昨日はあれほどファラフナーズにべったりだった彼女がまったく寄り付く様子もない。
警戒されているのだろうとルスキニアは考えた。
「すっかり嫌われてしまったな」
「俺は何もしていない」
揶揄するようなアラウダの言葉に憮然とした表情で答えた。
不満に思わないと言えば嘘になるが、仕方のないことだと諦めてもいた。
彼がリリアーナを淫らな欲望の対象としたのは事実だった。
別棟で休んでいた彼女が昨夜の出来事を知るはずがなかったが、何かしら感ずるところもあるのだろう。
「リリアーナ姫は昼にはお発ちになるそうだ。次にお会いできるのは、早くて一年後だろうな」
したり顔でそう言うアラウダを無言で睨みつけた。
何よりも自分自身に腹が立っていた。
正午を挟んだ会食の後、リリアーナが暇乞いに現れた。
アウグスタの前に進み出てありきたりな口上を述べ立てるリリアーナは、礼をして踵を返すまで、
一度もルスキニアの方を見ようとしなかった。

586 :
投下は以上です。読んで頂きありがとうございました
あと2回くらいで終わる予定です
続きはまたいずれ
あと投下レス数の計算間違えました。すみません

587 :
ルスリリキター!!自分545です読めて嬉しい有り難う!
続きが気になる、次回をのんびりお待ちしてます

588 :
乙です!
>いっそいまここで刺されてんでしまいたいと思った
ここで吹いたww
若いルッスーにニヤニヤしながら読ませてもらったよw

589 :
>>586
GJ!
本編の大人な雰囲気漂う二人とは違った甘酸っぱくて初々しいルスリリも可愛いなあ
20歳と14歳っていうちょっと犯罪臭い年齢なのもたまらん

590 :
>>586
乙乙!歳の差身分差萌えにはたまらんなこの2人は。
不器用なルキアと思春期リリアーナ可愛い成長ずっと見ていたい。

591 :
>>586
なんと微笑ましい展開
ちょっとずつ距離が縮まっていく焦らしプレイにドキムネしながら
続きを全裸待機してますね

592 :
姫と護衛なルスリリ微笑ましいな ファラ様のような目で生暖かく見守りたい
20歳と14歳って傍から見れば危ない年齢だけど、精神年齢的にはむしろちょうどいいなw
外見上は今のルスキニアに近いんだと想像すると面白い

593 :
20歳ってちょうど公式ビジュアルの中間地点だから想像するの難しいな
リリアーナ14歳はなんとなく想像できる ペロペロするしかない

594 :
もはやルスリリスレだなここ

595 :
確かに最近ルスリリネタで占領しちゃってるし
ルスリリスレとか立てた方が良いのかな

596 :
ルスリリスレというか、ルスキニア萌えスレだなという印象
ああいうタイプは女性受け良さそうだし仕方ないとは思うが

597 :
ちょっと前まではディーアルばかりだったじゃないですか
ナニをいまさら

598 :
なんか盛り上がると必ずスレたてるって言う奴どうにかしろよお前の持ちネタかそれは

599 :
今から細分化しても両方過疎るだけな気もする
というかSSが投下されたらその話題になるのは普通の流れで占領とは言わないのでは
他カプはネタがなきゃ話も出ないだけだし

600 :
>>586
GJ!!!
14歳リリー様の淡い下萌えと幼い割れ目ぺろぺろ

601 :
カプスレ埋まったけど終了でおk?
放送終了したから立てるほどでもない気がするし。

602 :
と思ったら立ってたわスマソ

603 :
なあお前ら知ってたか>>227の年齢差一覧はルスリリにも当てはまるんだぜ…

604 :
ディーオ18歳が判明してディーアルは実は5歳差だったようなので
この2人は>>227が当てはまらなくなった
たった1歳差だけど青年×ロリから少年×ロリにイメージ変わった
4巻のイラスト見るとなおさら

605 :
4巻のは少年というかむしろ・・・
あんま変わらないようで、6歳差と5歳差じゃけっこう違うよな。
特にアルくらいの年齢だと一つ上くらいでもずっと大人に見えるもんだし。

606 :
監督に気に入られていると年齢を18で止めてもらえると聞いた
今、18と14ヶ月!

607 :
ディーアルは百合スレに移動か・・・
というのは冗談で19だとほぼ大人って感じだけど18はまだ子供と大人の間の年齢だなと
本編ディーオも結局まだ子どもが抜けきっていないなと最終回を見て感じたし
デルフィーネに貞操奪われてないと想定して
童貞ディーオと処女アルでもたつきながら初セックルとかそんなのも有りだと思った

608 :
外面的は百合
内面的には兄妹の近親相姦っぽい>ディーアル

609 :
なんかシスプリのおにいちゃんみたいな状態になってきた
古いけどさ アルが可憐で 髪型にてるし

610 :
>>608
>内面的には兄妹の近親相姦っぽい
なんかわからんでもない

611 :
パンケーキ作ってはしゃいでるような子たちがその裏で
年の差、兄妹のような関係、
デルフィーネがアルの家族にしたこと、
クラウスのこと
そういった背徳感を抱えた上で身体を結ばないといけないなんて
悶える

612 :
僕のアルヴィスがこんなに可愛いわけがない

アルヴィスは普通に可愛いからこれは無しだな

613 :
ディーアルはアルのロリロリしさに加えディーオがかなり女の子っぽいので
イマイチエロさを感じない…
エロより萌えの方が似合うような

614 :
ディーオは少年っぽいとは思うが女っぽいと思ったことはないな
だからディーアルのエロも全然抵抗ない
あの二人は息をするのと同じくらい自然にそういう関係になってそうだと思う

615 :
息をするようにセクロスするふたりを書いてくれれば説得力あるのにねえw

616 :
逆に本編での心理描写が少な過ぎて
いちゃいちゃしてるとこか
セクロスしてるとこくらいしか思い浮かばない

617 :
生体キーがぬと娘に移る設定はリリー様HR展開への布石
そう思っていた時期が私にもありました
初期のルスキニアはすごく鬼畜っぽく描かれてたからそういう展開もありえそうだったんだよなぁ

618 :
生体キースペアの保険として裏でこっそりリリー様HR展開が繰り広げられていてもなんらおかしくない
戦争してるわけだからミリアだってどうなるかわからなかったわけだしね
ルスリリの場合無理矢理ではなくお互い合意の上でやってそうだけど
アルザイルは絶賛運行中でこの先も必要だろうからディーアルは早く子作りするべき
万が一のことを考えると緊急性のある問題だとソフィアさん辺りに説得されて
アルの14の誕生日と同時にディーアル婚姻中出しセックス解禁っていう妄想してたらもうこんな時間

619 :
リリ様HR展開の場合棒役を誰がやるのかが問題だ
戦火モノならモブ兵に輪姦させるのもいいし情報部アラウダによる性的拷問も捨て難い
恋心(?)押ししたルスキニアが鬼畜に徹して貫通ってのもアリだと思う
ディーアルはあれだ、このままいけばソフィアさんが手を打つ頃には腹が膨れてるよ

620 :
そこで3Pですよ
孕ませて「どっちの子なのか分からないの…」√突入

621 :
3P待機!!!

622 :
反ルスキニア勢力によるリリ様拉致輪姦とか雪上車内でツイン×リリーの3Pとか
ロシャナク×ルキアでおねショタとか少年兵時代肉便器にされてたヴァサントとか
まだまだエロパロ的なネタは尽きないな

623 :
ディーアルは生体キーとかそんな理由付けしなくても
うっかり避妊失敗イエローカード、若年で出来婚しそう…
アラルスリリはどれだけ妄想しても時間が止まったまま動かないのが悲しい
せめてリリ様が生きててルスキニアの子ども孕んでたりしたら良いのに

624 :
ルスリリの子だったらどっちに似ても綺麗だろうし長身だろうな
ルスキニアは泣き止まない子をあやすのが下手そう
というか無愛想だから余計泣かしそう
父親のルスキニアより世話の上手いアラウダに懐いて
リリアーナにクスクス笑われればいいよ
という生存ルート妄想はできる

625 :
カプスレ池

626 :
>>624
懐かれず密かに凹んだルスをリリが慰めつつそのまま就寝前のセックス突入で
>>623
避妊失敗してもディーオはあんまり焦らなさそうだ

627 :
どの時点で分岐したらルスキニアとリリアーナが幸せ家族計画できる√に入れるのか本気でわからない
やっぱグランレースの悲劇まで巻き戻さなきゃならんのか
てか量産系ギルド人って生殖機能ついてんの?っていう素朴な疑問が…

628 :
ディーオやアルのような純粋なギルド人と比べると子どもはできにくいか
できてもその子どもは生殖能力無しとか遺伝子的に弱そうな気がする
ディーアルの子どもってかなりのサラブレッドだよね
背は低そうだけど

629 :
>>622
雪上車内3P見てみたいけどアラウダが喋るローター化しそうで泣ける
ルスとリリはト書きに「二人の世界」ってあるくらいだから最中はお互いしか見てなさそうだw

630 :
喋るローター化ワロタ
アラウダは凌辱要員にはいいかもしれないが3Pルスキニアが加わると色々可哀想になるな

631 :
心はルスキニア、体はアラウダに向いてればバランス取れるじゃないか
3Pというか若干NTR要素を含んでくるけど

632 :
アラウダって台詞も少ないし、もはや喋らないローターになりうるんじゃないか
ただのローターだな
>>631
kwsk

633 :
心はルスキニア体はアラウダってアラウダに犯されながら
(この人はルスキニア…)と思い込みながら凌辱されてる図か
ほぼNTRじゃねえかw

634 :
>>632
最初は交代で挿入してるんだけどアラウダ相手の方が明らかに感じてる(本人は隠そうとしてるけど)
色々頑張るけど差が埋まらず劣等感を感じ自然とアラウダが挿入する割合のが増えてく
キスをせがんだりフェラを熱心にしてくれるのはルスキニアに対してだったけど、
アラウダに突かれる度派手に喘ぐのでそれすらも疎かになっていってしまう感じで
ここまで書いて思ったけど何でこいつら常時3Pなんだよって話だな

635 :
みんなアラルスが好きなんだね

636 :
それは技術的な意味でアラ>ルスってことかw
というか3Pの基本は二穴挿しと思っていたのだが…
交互に挿入!そういうのもあるのか

637 :
>>634
ありがとう
というか、それでSS書け書いて下さいお願いします
二穴でも交互でも、みんな違ってみんな良いじゃないか

638 :
ほのぼの3Pでいいんじゃないかな
いっそリリアーナ女王様の足コキとかでいいんじゃないかな

639 :
二穴だと両方に突っ込まれてらめえええぇえぇなリリアーナ王女が拝めます
交互だとボテ腹になったリリアーナが「どっちの子か分からないの…」が拝めます
どっちも美味しいな

640 :
ボテ腹リリー様攫って陵辱したい ルスキニアにオマエモカーされそうだけど
ところで>>227の年齢表はもしかしてデル姉様とシカーダにも当て嵌まる?

641 :
>>191のディーアルSSが良すぎて今も何度も読み返してる
これでディーアルに目覚めたようなもんだ
職人さん本当にありがとう

642 :
>>641
デルフィーネ24歳
シカーダ30歳だっけ?
ディーオは16歳だったからデルフィーネとはけっこう年離れてるなー

643 :
ファムチンコさんをいつまでも待ってる…

644 :
村田画集だと、デル姉は24歳、シカーダは31歳らしい

645 :
ルスリリSS書いてたら先にチンコの話が書けてしまった
ファムが男主人公だったらハーレムだったのに惜しいの一念で
しつこく書いてしまう。すまないと思っている。さいごだよ
「主な登場人物とあらすじ」
ファムチンコ=ファム♂、チンコ生えてる男のファム
背後霊=ジゼル
アルヴィス=ファム♂と枕を並べて寝る仲
糞ロリ野郎=ディーオ
タチアナ=ファム♂が一目惚れ。美しく気高き、たぶん処女(ファム♂談)
ブスアリスまたはブス=アリスティア。ナビを部品扱いするばかりか
タチアナをモノにしようとするファム♂に「ケツをよこせ」と迫り
縛ってアナル処女を奪いさらに手コキ+前立腺責めにて制裁。
やめろっ…お願いだから、やめてください…あっ、アナルはきもちい…ビクンビクン
なファム♂が解放後に敗者復活戦を懇願するもプレイの一環として放置している。
ヴァサント=故人。ファム♂とはババショタな関係か
 * * *
話は、後に婚約会見と揶揄される
リリアーナによるトゥラン併合宣言からはじまる。
…元気出せよ、ミリア。
デカいおっぱい略してデカパイのお姉さまはルスキニアに操られてんだよ。
ちゃんと話せばわかるって「操られてるって…どうやって?ファムチンコ」
ルスキニアの左目の魔眼で「厨2設定はやめて」
じゃあルスキニアの一番銛が「その腰ふりもお止めなさい」
ギシギシアンアン、らめえ壊れちゃう、って続けようと思ったんだが…
そーだ。俺がヴェスパでインペトゥスに乗り込んで、デカパイのお姉さまを
取り返してきてやんよ?「お姉さまは操られてなんかいない」
操られてないなら話せばわかるはずだろ?「あの目は本気よ…!」
本気?だいじょうぶだ。デカパイの本気なんて、男ができれば
すぐ翻るくらいの代物だ!「お姉さまにはもう、わたしの言葉は届かない」
そんなのやってみねーとわかんねーだろ?いいからミリアはブリッジに戻ってろ。
俺がデカパイのお姉さまを今ここに連れてくるから、話せよ直接
「……だから!お姉さまがパンツはいてないからって!」
い?否否否否、関係ないだろこの際パンツは。
妹だけでなく、デカパイの姉までパンツをはいてないなんてトゥランは
なんてすてきな国なんでしょうなんて事、俺は欠片も思ってないよ?
ミリアも、俺の背後霊に呪われて今はパンツをはいているみたいだが、
またいつでも脱いでいいんだよ?そのへんじっくり、姉妹で話し合っても
いいんじゃないかな?…じゃ俺、行ってくっから
「言うこと聞けこのチンコォォォォーーーー!!!」
おい、人様の名前を略してはいかん。高貴な産まれの誇りを捨ててはいかん
なあミリアイルヴェルククトレットラトゥラン!
「寿限無を覚えたての小学生みたいな顔すんなバカチンコ!!!」

646 :
おまえら気付いてた?
最終回に向けて俺の背後霊が一気に発情したのを。
俺とミリアの会話に横から割り込んだり、俺の腰に手を回したり
俺の背中に胸をあてたりと、やりたい放題、し放題だったのを。
そして見てくれてた?俺が頑張って我慢してたのを。
第一艦隊に伝令を運んで戦争が一瞬終わったんだぜアッハッハッって時には
俺はこの背後霊に抱きつかれて、頬をすり合わせられたりしたんだぜ?
背後霊に側面から不意打ちされて、俺はもう、頬のヒゲをそこだけ
鋭角に剃り残してのぼせ上がった背後霊を返り討ちにしたい、
むしろ頭突きをお見舞いしてやりたいと思ったが、
いろんな事を我慢してやったんだ俺は。
性別『女』の幼なじみをここまで拒絶するなんて、
ファムチンコさんらしくないと思うだろ?
野郎どもはうらやましいと思うだろ?
それはとんでもない誤解だ。
身寄りがなくて背後霊の家に居候している俺の境遇を考えてもみろよ。
この背後霊に手を出したが最後、俺がそのまま妻帯者になっちまう事は
想像に難くないよな?
アタモラは親父でテレザはお袋、うるせー妹・弟・妹までついてきて、
終生義兄ちゃん義兄ちゃんとまとわりつかれる事は必至だ。
地獄とは、高度限界を超えた空の上にあったのかと思える事態だ。
16歳の俺が、なんでそんな目に遭わなきゃいけないんだよ?
だいたい俺のいかしたファムチンコを背後霊ひとりのものにするなんて
世界的損失だ。冗談じゃねえ。世界の女は俺を、ファムチンコを待っている。
に違いない、と思う。うん。なあアルヴィス?おい。

アルヴィスは最近イっちゃってる。
表情は作画班のおかげで明るい時もあるんだが、
何しろトゥットゥルーな演技がいけない。セリフがいけない。
夜中、ひとり起き上がりエグザイル通信を開いて、北島マヤよろしく
白目をむいてブツブツつぶやいている姿は本当に恐ろしくて、毛布をかぶって
背中を向けて南無阿弥陀仏を唱えるレベルだ。声なんか当然かけられない。
あるときミリアが俺に言った「アルちゃんどうにかならない?」
サーラまでもが訴えた「アルさんが話しかけてくるんですが、そのう、都合の
悪いときもあるので…正直困るんです。ファムチンコさん、どうしたらいいですか?」
どうしたらいいですかって?どうしようもないんじゃない?
ミリア(サーラ)「またファムチンコ(さん)は……」
おまえらが誰もなない平和な世界を作るまで、アルヴィスは
エグザイル通信を開き続ける事だろうよ。まあ俺の女同士、仲良くできるな?
「…誰がお前の女か。アウグスタに向かって」ぎゃあっ、オーラン?!
「ふざけるな小童!!」いやあっ、カイヴァーンまで?!
「ファムチンコ、紹介するよ」えっ、ディーオ?!別に俺、お前のこと
糞ロリ野郎とか言ってな…、紹介?誰を?

647 :
「わたくしもあなたとそれほど年は変わらないの。だから
 堅苦しい敬称はぬきにしましょう?」
シルヴィウスの高級士官室でアナトレーデュシス連合王国の皇帝だという
2年前から自称19歳のおっぱいは俺に手を差し出しながら言った。
じゃあ、ソフィア。と俺はおっぱいに握手を返しながら答えた。
そしたら『ソフィアさんと呼べソフィアさんと』とディーオとタチアナの
両方から小声で窘められた。
タチアナからごく軽く、平手で叩かれたのはご褒美だが。
なあ、ソフィアさんでいいのか?
俺はなんとなく、ブスアリスのほうに顔を向けた。
奴は目を伏せて、あきらめたように首を左右に振った。
あきらめ。それはどっちに対するあきらめなんだ。
この明らかなるおっぱいババアの図々しさに対してか?
ソフィアさん呼びで譲歩する、ディーオとタチアナに対してか?
俺がおっぱいにグランレース論をひとしきり語り終え、小用に立つと
男子トイレの前に待ち伏せでもするかのようにブスアリスが立っていた。
何やってんのブス。と言いながら俺が奴の脇を通り抜けてトイレに
入ろうとすると頭上から
「ファムチンコ、陛下はショタ喰いだから気を付けなさい」
とブスアリスの声が降ってきた。
…へいかはしょたぐい……だ…と…?俺は振り返ってブスに尋ねる。
俺ってショタか?そこのブス!
「テディ君をトゥランに返した今となっては、この艦ではショタ分類よね」
お前それまた嘘とか出鱈目じゃないだろうな?!
「本当本当。2年前に陛下が15歳の男の子と淫行した時はやばかった」
15歳中学3年生か、それなら俺も対象内っぽいな!なんか期待に胸とチンコが
膨らみ立ちションにも一苦労なんだが!
「いちいち下半身の充血具合を報告しなくていいわファムチンコ」
その夜、俺はブスの情報を信じてアルヴィスを糞ロリ野郎にお返しし、
一人おとなしくシルヴィウスの船室の鍵をかけないで寝ていた。
すると夜中、おっぱいが忍んできた。…ほんとにショタ喰いなのか…
おっぱいは慣れた様子で髪の毛を湿らしている。そして俺を揺り起こし
「ファムチンコ君、クッキー食べる?」
と俺の目の前でクッキーの箱をがさがさ言わせた。
……あのな。俺、寝てんだけど。歯磨いてから寝てるんだから、
クッキーなんか食えるわけねえだろ?甘いもんは好きだけど。
「ファムチンコ君こども」
人がアタモラの言いつけを守ってんのをクスクス喜ぶな。このショタ喰いが。
「こどものチンコいい匂い」
嗅ぐな。このやろう。
「わたくしね、寂しいの。まわりはジジイばっかりで出会いがなくて」
そうか。おっぱいと同じババアでも、ヴァサントは情に厚くて単純で、
人がいないところでは涙もろくて、すげーかわいかったけどな。
だからジジイの中にも、きっといい奴がいるぞと教えてやると、
おっぱいは憮然として「わたくしは年上は愛さないと決めたの。それに
こどもが好きなの」とふくれる。わがままな奴だ。
それにしてもおっぱいの胸は……、
盛り胸成分がブスアリスだけとなった今となっては見逃せない存在だ。
俺は高級そうな織りの薄手のドレスで隠しているんだか見せているんだか
よくわからないおっぱいの胸元を遠慮なく見る。見せていらっしゃるようだから。
おっぱいは俺の視線に気付いてにやりと笑う。
「ねえ、クッキ−食べたら触らせてあげる。他のこともしましょうよ」

648 :
そして数ヶ月後、第2回グランレース。
お夜食続きでブクブク太った俺がそこにはいた。
「やりすぎですよ…ソフィアさん」
「陛下はデブ子役系に趣旨替えしたんですか。マニアックですね」
「誤解を招く言い方をやめなさいアリス。わたくしは、あなたたちのために
この数ヶ月、ファムチンコと寝食をともにしたのですから」
「寝食の寝まで一緒にして下さいと頼んだ覚えはありませんが。ねえタチアナ」
「この私にそういう話題を振るのかアリス。だいたいファムチンコは
私達の敵ではないと報告していたはずですが…ソフィアさん」
「アナトレーのタチアナ・アリスペアが和平のしるしにアデスのシャハーズ
などという前時代機に乗るというから、わたくしは万全の策を講じたまでです」
……何………だと………
あのワインもあのテリーヌもあのムースもあのタルトも
すべては俺にウェイトをつけるための作戦だったのかこの悪魔め!!
あそこで俺を指さして笑っているディーオと車椅子の野郎達はなんなんだ!
さっきディアンに抱きつこうとしたら「つぶれる」と言われてかわされた上
鼻っ面に肘をくらった…この、元翼の乙女め!処女と書いておとめじゃないのか?!
やさしくしてやるから、俺を少しは歓迎しろ!
「ファムチンコ、完走しようね」
めざせ完走とか。参加することに意義があるとでも言いたいのかこの背後霊は。
おまえの分のウェイトがなきゃ俺だってまだ勝てる、勝てるぞ!
降りろ!ジゼル!

(おわり)
NGワード“ファムチンコ“でキレイさっぱり見えなくなる

649 :
ファムチンコさんキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
最終回寂しいwけどルスリリも期待してる!

650 :
ちょっと気になったんだけど銀ファム世界の適齢期って幾つくらいなんだろう
文明レベル的にリリー様(19歳)が独身って嫁き遅れっぽい気がするんだが
そっち方面で何か問題アリだったのかと邪推してしまう

651 :
ソフィアさんじゅうきゅうさいの行き遅れ臭も凄かったもんな…
本来なら
ディーアル…お付き合い適齢期
オーミリ…結婚適齢期
ルスリリ…子育て適齢期
ってとこかも

652 :
戦争してたし次期女王の王配殿下選びだから慎重を極めてたでどうでしょう
アデスと無事和平が成立して戦争が終わってたらそういう話も出たんじゃないかな
どっかのスレでアナトレーには他に皇子がいて皇位はそちらに移り
ソフィアは独身貫いたっぽいって見たけど
トゥランもミリアがいるから本格的には焦ってなかったのかもね

653 :
ミリアは旦那を貰う側なのか、それとも他所に嫁ぐ王女側なのかが気になる
前者ならリリー様が焦らなくてもいいんだろうけど
ミリアが嫁いでいっちゃうなら早く婿を貰った方がいいんだろうな
まあ状況が状況だしあれなんだろうけど どっかの国の総統があの手この手で縁談話潰してきたのか

654 :
どっかの国の総統w
あの手この手を考えるのはどっかの総統だけど
それを裏で実行させられてるのはどっかのアラなんとかさんか

655 :
嫁の手配からエロの段取りまで
不器用なルッスー専属何でも屋アラウダさん

656 :
人気投票で仲良く1、2は無理でも
カプ人気投票ならルスリリがぶっちぎりで1位取れそう
ディーアルが嫌いなディーオファンは多いけどルスリリが嫌いなルスキニアファンって見たことないし

657 :
ファムチンコさんGJwww
円盤についてくるブックレットによれば、リリは父王が30過ぎの時の子だから
早婚な文化でもないんじゃないか
ファラもサーラ出産時点の見た目30超えてるっぽいしな

658 :
>>655
ルスキニアに何でも屋として働かされ、今度はリリー様にコーヒー持ってけとパシられ
スレではルスとリリーの間を取り持つ便利屋にされ、作中ではよく働く割に空気
そろそろアラウダにもいい思いをさせてやりたい

659 :
でも何でもこなしちゃうアラウダだからこそキャラ的に面白いw
作中ではリリ様誘拐時、服脱がしただろうからその時に
いろいろ際どい姿見たり触ったりできたのはきっと役得だったのでは

660 :
連れて帰る時もあの高速艇の中で密着状態だったのだろうか
リリー様目が覚めても拘束状態なんだよな…ふう

661 :
誘拐した時リリー様の意識はあったのかな?無いならどうやって気絶させたのか気になる
意識の無い巨乳なおねえちゃんの服脱がせたり密着したりしてたら
アラウダといえども妙な気持ちになったりしたんじゃないか
先っぽだけならバレないだろうしな おっぱいで挟むくらいやってるだろう

662 :
先っぽ出したところでリリー様が目覚めるのがオチだなw
人居ないしそのまま押し倒しても問題ないだろう

663 :
リリアーナ籠絡したのはルスキニアと見せかけてアラウダだったとかw
アラリリはルスリリよりマニアックなプレイしそうなので期待

664 :
目隠しプレイとか拘束プレイとか媚薬とかだな
諜報部だし色々その手の玩具ありそうな気がする

665 :
いつまでたっても手を出して来ないルスキニアに思い余ったリリ様が突撃
逆レイプをかまそうとするがファラ事件の後遺症で真性EDだったため挫折
アラウダから自分も娼婦を宛てがってみたり手を尽くしてみたが無理だった
リリ様のことは気にしていたようなので期待していたのですが‥‥と言われ
一念発起してアラウダと房術研究に乗り出すリリ様‥‥という電波を受信した

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自分は一期総集編から見始めた人間なのですが
前半をリアルタイムで見てたらこんなの読みたかっただろうなと思ったので投下します
ぬるいですが鬼畜陵辱で戦火系なので苦手な方はスルーよろ

746 :
目覚めたリリアーナは自分が寝台の上で拘束されていることに気が付いた。
窓のない、おそらくは地下の一室を、青白い照明が照らしていた。
噂に聞くアデス連邦の秘密情報部の本営だろうか。
記憶はかの国の総統ルスキニア・ハーフェズの旗艦インペトゥスの艦橋でミリアと再会したところで途切れている。
次第にはっきりとしていく意識の中で、真っ先に思い浮かんだのは彼女の安否だった。
前後の記憶が混濁しているのか、何があったかを精確に思い出せない。
妹は…‥ミリアは無事なのだろうか。手がかりを探ろうと、必になって曖昧な記憶を呼び起こす。
あの時、ルスキニアが何事かを唱えた途端、身体に衝撃が走り、そして…‥
「目覚めたようだな」
ねっとりと絡み付くような声に顔を上げると、そこには冷ややかな目で己を見下ろすアデス軍総統の姿があった。
「ルスキニア……!」
引き攣った声を上げたリリアーナに歩み寄った男が、黒い手袋に包まれた腕をゆっくりと伸ばす。
手首に嵌められたルドラクシャが鈍い光を放った。
「触らないで!それ以上近付くのならば、舌を噛みます!」
髪を振り乱してリリアーナが叫ぶと、男は僅かに首を傾げてみせた。
金属製の耳飾りが揺れ、乾いた音を立てる。
「ひとつ忠告をしてやろう。舌を噛むだけで自害できると思っているのなら、それは大きな間違いだ。
 まさか、姫は、舌を噛めば怒りによって憤するとでも思っているのではあるまいな。
 そんなことがあるものか。あれは単に、噛んだ舌や血が喉に詰まることによる窒息だ。 
 体の顔面は腫れ上がり、通常より早く、しかも大量の斑が現れる」
滔々と語った男が一旦言葉を切ってリリアーナを見遣った。
その口から溢れる残虐な言葉に何の感慨も抱いていないような無感動な顔をしていた。
「醜い屍体を晒したいのならば止めはしない。自害するというのならば好都合だ。
 姫の亡骸は存分に辱めたうえでインペトゥスの機首に掲げさせていただく。
 蛆が沸き、鳥の餌になるような凄惨な姿でも、兵の士気の高揚くらいには役に立つだろう」
「この……人でなし!野蛮人!!」
「なんとでも呼ぶがいい」
靴音高く歩み寄った男がリリアーナの顎を掴んで上を向かせた。
抵抗しようにも、手足を拘束された現状では無駄な足掻きだった。
「この綺麗なお顔が朽ち果てて行く様はさぞかし見物だろうな」

747 :
「離しなさい!無礼者!!」
毅然として拒絶の言葉を言い放ったリリアーナだったが、その虚勢はルスキニアの次の一言によって容易く瓦解した。
「いいのか、そんな口を利いて。お前がねば、俺はお前の妹に同じ事をさせるぞ」
「……!」
リリアーナは戦慄した。まさかミリアはあのままルスキニアの手に落ちてしまったのだろうか。
あの子だけは…‥あの子だけは、悲惨な争いや権謀術数から何としても遠ざけておきたいと願っていたのに。
「エグザイルについてはお前も既に理解しているな。遥かいにしえの移民船、エグザイル。
 その防衛機構は強大な攻撃力を持つ。喩えでなく、それひとつで一国を滅ぼすほどの、な」
「エグ…‥ザイル……」
「だが、エグザイルの起動には生体キーが必要だ。
 古来より、トゥランの生体キーは王家によって受け継がれて来たという。
 そう、お前が今代のエグザイルの鍵だ。リリアーナ」
「わたくしが…‥鍵…?」
訝しげなリリアーナの問いかけに、男は頷いてみせた。
「鍵の機能は、継承者がねば最も近しい近親者に移る。
 幼いミリア姫には酷な話だが、お前が拒むというのならば致し方の無い話だ」
淡々と話す男の様子にリリアーナは震え上がった。
事務的な言葉の裏にはルスキニアの本気が透けて見えた。
彼はそれが必要とあらばどんな無体でもしてみせることだろう。
「やめて!お願い……ミリアには、手を出さないで……!」
「ならば、自ずとお前の去就も決まってくるというものではないか」
リリアーナは唇を噛み締めて目を伏せた。
堪え難い屈辱だったが、ミリアの身を危険に晒すくらいなら、この身を犠牲にするほうがまだましだった。
「わたくしを利用したいのならお好きになさい。けれど」
言葉をきって男を睨みつけた。
「たとえこの身を汚されようとも、心まで貶める事はできないわ」
「良い心がけだ。容易く命乞いをする輩と比べれば、よほど気骨がある。
 では、お言葉どおり好きにさせて頂くこととしよう」
そう言った男の手が、リリアーナの着衣の裾に伸びた。
制止する間もなく、捲り上げられた布地の下に秘められていたリリアーナの局部がルスキニアの目に晒された。
「なっ…‥!」
突然のことに、頭の回転が付いて行かない。リリアーナはひどく混乱していた。

748 :
「下履きを着けていないのか。用意のいいことだ」
揶揄するような男の言葉に、彼女は激昂した。
「下着を身に着けないのは、トゥランの王族の嗜みです!侮辱することは許しません!」
「許さなくて結構。お前の感情など、これから行うことに何の影響も及ぼさない」
「なんですって…!」
「好きなだけ泣き喚くがいい。そのほうが、堕とし甲斐があるというものだ」
「なにを…するというの……」
「わからないのか?陵辱だ」
「陵…辱…‥?」
「トゥランはすでに我が手に落ちた。敗戦国の女がどのように扱われるか、知らぬ訳ではあるまい」
「そんな…‥!協定違反です!あなたには誇りというものがないのですか!」
「知った事か」
無情に言い放った男の手が伸びて、リリアーナの白い下着の胸元を掴んだ。
そのまま、長く垂らされたリボンを解くこともなく力任せに布地を引き裂く。
「きゃぁあああ!!」
「これはこれは。なかなか良いものをお持ちではないか」
転び出た張りのある豊かな双球を無遠慮に鷲掴みにした男が言った。
「痛っ!!」
白い乳房に男の太い指がくい込む。柔らかな肉が、無惨に形を変えていた。
そのまま、握りつぶすような強さで胸を捏ね回され、リリアーナの口から悲鳴が上がった。
「痛い!やめて!いやぁああ!!」
「この贅肉は、何のために付いていると思っている?男を誘惑して子種を吐き出させるためだろうが」
事も無げにそう言った男が、着衣の前をくつろげる。
奥から現れた赤黒いものを見てリリアーナは息を詰まらせた。
「ひっ!」
リリアーナはこの歳になるまで男性器を目にした事がなかった。
いつか来る日の為にと知識だけは与えられていたが、所詮は付け焼き刃に過ぎなかった。
ルスキニアの手に握られているものは、彼女の予想を遥かに超えて醜悪だった。
男が先程口にした陵辱という言葉が急速に現実味を帯びてくる。
リリアーナの知識が正しければ、あのグロテスクな凶器はこれから彼女の股の間に挿し込まれるのだ。
毎月、月のものが下りてくるその血の道に。
「お願い……無理よ。そんなもの、入るわけない……」
力なく首を振って拒絶する彼女の身体を押さえ付けるように圧し掛かった男が、腰を掴んで狙いを定める。
必に脚を閉じようとするが、拘束によって大きく開かされているため叶わなかった。
リリアーナの性器は、無防備に男の前に晒されていた。

749 :
「帰還民によって蹂躙されたアデスの民の痛みを、その身を以て知るがいい」
「いやっ!やめて……お願いです、ルスキニア。わたくしはまだ男の方を知らないの!
 こんな風に散らされるために純潔を守ってきたのではないわ……!」
ここへ来ても、リリアーナは目の前の男に一縷の希望を抱いていた。
互いに国を背負う者として争いは避けられなくとも、一人の人間としては分かり合えるのではないかと思っていた。
遠い昔、転んだ幼い自分を助け起こしてくれた少年の面影が、彼女の判断力を鈍らせていたのだ。
「なんと、姫は未だ生娘か。歳のわりに熟れた身体をしておいでゆえ、蔭間の一人や二人侍らせているかと思ったが」
「わ、わたくしは、そんな不潔なことはいたしません!」
感情を露にして反駁したリリアーナの目に涙が込み上げてくる。
ルスキニアが信じ難い外道であることは、もはや疑いようもなかった。
こんな下劣な男を信用しようとしていた数日前までの自分をしてやりたいとさえ思った。
愚かだった。
淡い初恋の思い出にすっかり目を眩まされ、重大な判断を誤ったのだ。
「不潔、か。子を孕むくらいしか能のない不浄そのものの身で、よくそんなことが言えたものだ」
「いや……お願い……ルスキニア……」
王族としての威厳をかなぐり捨て、リリアーナは懇願した。
恐怖に見開かれた瞳には涙が浮かび、花のような唇は緊張によってわなわなと震えていた。
「アデスの民が泣いて頼めばトゥランは帰還を諦めたか?そんなわけはないな。
 どれだけ泣き叫ぼうと、お前の未来は変わらない。
 トゥラン第一王女の処女は、アデス連邦総統ルスキニア・ハーフェズが散らせて頂く」
言葉が終わると同時に、股間に熱いもの押し当てられた。
それが何なのか理解する前に、リリアーナの身体に未だかつてない衝撃が走った。

750 :
「いや!!いやあぁあああああああああああ!!!!!!!!」
濡れてもいない窪みに剛直を突き立てられたリリアーナが絶叫する。
比喩ではなく、身体を中心から裂かれるような痛みが彼女を挿し貫いていた。
「ひっ、ぎぃ……ぃ!」
一瞬白目を剥いて気を失いかけたリリアーナだったが、ルスキニアによって髪を掴まれたことで現実に引き戻された。
「気を遣るにはまだ早かろう」
「ひっ…!」
髪を掴んだ手をそのまま持ち上げられ、リリアーナの頭が宙に浮く。
加重に耐えきれなくなった毛根が音を立てて引き抜かれた。
「美しい髪だ……この艶を保つ為に、何人の人間が腹を満たす食糧もなく路頭に迷ってんでいくか、お前は知っているのか?
 知らないだろう。だから平和などという生温い理想を追い求める」
氷のように冷えきっていたルスキニアの瞳に、暗い炎が灯っていた。
「わ…たくしは……」
「富める者がいればそこには必ず餓える者がいる。それがこの世界の理だ。
 全ての民が満たされ、幸福のうちに生きてゆく術など存在しない。
 奪う者がいれば、奪われる者はそれを恨まずにはいられない。復讐は連鎖を生み、
 世界は怨嗟の内に鎖される。グランレースが…ファラフナーズのが俺にそれを教えてくれた」
「ル…ス、キニア……」
「忘れてしまったのかとお前は問うたな……覚えているさ。そして、これが俺の出した答えだ。
 失うことを恐れるのならば、奪われる前に全てを奪い尽くすほかにない」
無造作に指を開いたルスキニアの手から解放されたリリアーナの顔が寝台の上で弾んだ。
「あぅ!」
千切れた黄金色の髪が音もなく辺りに散る。
涙で汚れ、痛みによって引き攣ったその顔は、かつての美貌が見る影もなかった。
「犯す者がいれば犯される者がいる。それもまた世の理だとは思わないか。リリアーナ」
目を細めて見下ろす男の薄い唇に、初めて表情らしきものが浮かんだ。
それを目にしたリリアーナの顔が恐怖に歪む。
「いや…」
「俺と、お前のようにな!」
拒絶の言葉も虚しく、男は律動を開始した。
「いやあっ!!あああっ!!ああああああ゛あ゛――――っ!!!」
突き込まれる痛みは言うに及ばない。だが、引き抜かれる動作にも同等かそれ以上の苦痛が伴っていた。
「あ゛っ!っぐ…!…っぁ!!!」
膣の中を圧し進むルスキニアの亀頭がリリアーナの膜を引き裂き、
引き抜かれるカリ首が傷ついたばかりの内壁を蹂躙する。
艦隊の進軍と同じように、その動きに躊躇いはなかった。
接合部はいまや滲み出た破瓜の血で真っ赤に染まっていた。
それでも、男の動きは止まらない。
自らが快楽を得るためではなく、相手に苦痛と屈辱を与えるためだけに腰を振っているのだった。

751 :
◆ ◆ ◆
「っ……ひ、ぐぅ……」
リリアーナの口から、くぐもった嗚咽が洩れる。
突き上げられるたびに迸っていた悲鳴も今や途切れがちになっていた。
「いや……痛い、お願い……もう、許して……お父さま…ミリア……」
虚ろな目をして啜り泣くリリアーナを、仮面のように表情を崩さないルスキニアが見下ろした。
「存外他愛ないものだな。お前の矜持とはその程度のものか」
吐き捨てるように言ったその口で、枕元の小卓に置いてあった小瓶から赤黒い液体を煽る。
鼻を摘んで無理矢理開かせたリリアーナの口に、それを流し込んだ。
「ん、ぐぅうっ!」
喉を嚥下していく液体の生温さが、彼女の背筋を震わせた。
胃の腑に届いた途端カッと燃え上がるように熱くなった身体に気付いた女が目を見開く。
「わたくしに……わたくしに何をしたのです!?」
「媚薬を飲ませただけだ」
しれっとして言う男に焦点を合わせると口元を歪ませているのが目に入った。
嘲笑っているのだった。
「なんて……ことを…!この、悪魔!けだもの!!」
「まだ抵抗する気力が残っていたのか。面白い、やってみせろ」
「ルスキニアァアアアア!!」
嗤いながら見下ろす男に掴み掛かろうとしたリリアーナだったが、腕の縛めによってたちまち寝台へと叩き付けられた。
「あぐぅっ!!」
「姫はなかなか積極的だな。自慢の胸が楽しそうに揺れているぞ。そんなに弄って欲しいのか」
諧謔を弄した男の腕がリリアーナの乳房に触れた。
「な、なにをっ、あっ!?ぁあ!!」
先程のように力任せに掴まれるのかと思って身構えたリリアーナだったが、ルスキニアの手は予想に反して穏やかだった。
「気が変わった。苦痛を与えるよりも、よがらせたほうが面白くなりそうだ」
そう言って豊かに揺れる胸の頂を摘まみ上げる。
両胸の先端を捏ね回されたリリアーナの口から、甲高い悲鳴が上がった。
今まで感じた事のない刺激に、リリアーナの身体が跳ね上がる。
「い、いやっ、あっ、なに、これはっ!あ、あぁんっ、あぁあああっ!」
「なかなかよいお顔をしておいでだ、リリアーナ姫。とてもトゥラン国王代理とは思えぬ淫らな姿だ」
そう言ったルスキニアの手がほつれて頬に貼り付いたリリアーナの髪を掻き上げ、指の背で顔の輪郭をなぞる。
優しいとも言えるその手つきに、リリアーナの身体は意図せずに弛緩していった。

752 :
「ル、ス…キ、ニ、アァ…」
頭がぼんやりとして正常な判断が下せない。
体内を巡る薬物が脳までも侵していくようだった。
潤んだ瞼の向こうで、ルスキニアの顔が少年の頃のそれと重なる。
差し伸べられた腕。薄い肩越しに見えた青い空。
群れた鳩が飛び立ち、辺りには白い羽根が舞っていた。
いっそ絶望的と言えるほど美しい記憶。
なぜ今になって十年も昔のことを思い出したのかわからなかった。
だが、脳裏に浮かんだその映像が彼女にもたらした変化は劇的なものだった。
「…‥…‥ぁ……はっ……あ」
先程破瓜されたときに貫いた痛みが走ったのと同じ道を、今度は得体の知れない感覚が這い登る。
きつく勃ち上がった胸の先端がじんじんと痛んだ。
弛んだ思考の隙間から、更なる刺激を期待して欲望が舌を出す。
「何が欲しいか、自分の口で言ってみせろ」
促す男の声に、全てを投げ出して従いたくなる誘惑に駆られる。
それでも、僅かに残った意識がそれを拒んでいた。
口を噤んだリリアーナに、男はあくまでも柔らかく語りかける。
「どうした?躊躇うことはない。先程自分が呑んだものを忘れたわけではあるまい。
 媚薬を飲まされ、理性を保てる者など居はしない。
 お前が我を忘れてよがったとしても、それを咎める者など誰もいない」
男の言葉は、リリアーナを縛り付けていた最後の鎖を容易く打ち砕いた。
そう、媚薬だ。
この尻を撫で上げるように肌を這い回る未知の感覚は、悪徳高いかの薬の効用によって齎されたもの。
ならば、この身に巣食うもどかしい熱もまた、彼女の意思によるものではないのだ。
すべては媚薬と、それを口にすることを強要した男の所為。
だから、この気が狂いそうな身体の疼きを鎮めるためには、彼の言葉に従う他に術はない。
(わたくしは、悪くないわ…‥仕方がないのよ、媚薬を呑まされてしまったのですもの。
 これからどんなことがあっても、それは全部…‥全部、薬のせいなんだわ…‥)
誇りという最後の砦を失った彼女の身体はどこまでも墜ちて行く。
墜落の果てに待っているのが破滅だとしても、今の彼女にはそのことに思い至れるほどの余裕はなかった。

753 :
「もっと……」
劣情に背を押されて、無意識に蠢いた舌が唇を舐めた。
もはや、溢れる興奮を押し隠すのも困難になっていた。
「もっと……さわって……くだ、さい……」
「どこを?」
「む…む、ね、を……」
「承知した」
短く答えた男の手がたわわに実った果実のような大振りの乳房を掴み上げた。
「あんっ!」
リリアーナの口から、大げさなほど甘い嬌声が洩れる。
今や、下半身に埋め込まれたルスキニアの圧迫感ですら心地よい。
身じろぎした拍子に喰い締めれば、その形が手に取るように感じられた。
「この先はどうする」
「ぁ……さきほどのように、む、胸の…先を」
「胸の先とはどこのことだ。ここか?」
「ち、違っ……!」
「言葉で示せ」
「その、ち……乳首を…わたくしの、乳首を…もっと弄ってください……」
高貴なその唇が躊躇いながら発した卑猥な言葉にルスキニアは薄い唇を歪ませた。
「よかろう」
男の指先がリリアーナの蕾を捕らえ、捻り上げる。
「あひぃっ……!」
両胸の先から迸る痛みに女は悲鳴を上げた。
硬く尖った乳頭に爪の先を捩じ込まれて叫ぶ。
「いや……ルスキニア……!いたいのは、もういやなの。おねがい、やさしく…やさしくして……!」
「そうか、これは申し訳ない事をした。……血が滲んでいるな。治療をしてやろう」
ルスキニアの薄い唇が、赤く色づいたリリアーナの乳首を口に含んだ。
傷ついた先端を舌でちろちろとくすぐるように弄ばれ、次いで乳輪をべろりと大きく舐め上げられる。
「 んっ!く、ぅ…」
リリアーナの口から、熱い吐息とともに呻き声が洩れた。
そのまま硬い歯を押し当てらて、甘噛みをされればびくびくと身体が痙攣する。
「あ……あ、ァ」
だらしなく口を開けたまま舌を突き出し、快楽に溺れるリリアーナを見て、男が嗤った。
「そうしていると実にお可愛らしい。この舌を噛み切ろうとは愚かなことを考えたものだ」
更なる快楽を乞うように差し出された舌をルスキニアの指が摘んだ。
そのまま口内に指を差し入れられ、中を掻き回される。
頭の中で、ぬちゃぬちゃという湿った音が響いてリリアーナは全身を震わせた。
熱く火照った身体は、すでにどんな刺激をも快感として捉え、反応するようになってしまっていた。
もはや抵抗する意思など絶え果てた様子のリリアーナを見て、男はその脚を拘束していた縄を解いた。
自由になった脚の太腿を掴み、寝台に仰臥する女に押し付けるようにして股を開かせる。
「あっ…‥!ル、ルスキニアっ!いやっ!みないで!だめ……っ!いやぁ!あっ!あっ!!」
男をくわえこんだ秘部が露になり、リリアーナの身体は羞恥に燃え上がった。
構わず腰を突き込んだルスキニアのものを最奥に叩き付けられ、女の口から高い声が漏れる。
「あ!ああ!お、おくに……!おくに、あたるの!あなたが……あなたが!ルスキニア!ルスキニア!!」
髪を振り乱しながら叫ぶリリアーナを寝台に沈めるように男が腰を打ち付ける。
脚を大きく開いて仰臥する女はまるで展翅された蝶のようだった。
ルスキニアがその欲望で子宮口を叩くたびに、リリアーナは断末魔の獣のように喘いだ。
「ああっ!あああああっ!!!!」
ひときわ深い一突きのあと、女の膣はひどく痙攣し、次いで弛緩した。

754 :
「達したのか」
「あ……ぁ、あ……」
声にならない声を垂れ流す女の顔を覗き込む。目を開けてはいるが視線は虚ろに彷徨っていた。
衰えぬ怒張を一度引き抜き、弛緩したリリアーナの身体を裏返したルスキニアは、
王女の秘裂から血液以外のものが溢れていることに気が付いた。
破瓜の血と混じって色づいた体液が内股を伝い、艶かしく肉感的な太腿にまで垂れていた。
「…‥ずいぶんな濡れようだな」
破瓜の血に赤く染まった肉棒を再び押し込めると、女のそこは抵抗なく受け入れた。
軽く抜き差しをしてみれば、結合した下腹部からはぐちゃぐちゃと湿った音が響いた。
「すっかり馴染んで、まるで使い込まれた娼婦の性器のようではないか。なぁ、リリアーナ姫よ」
「ひっ!ぁっ…あ、ふぅ」
腰を高く突き上げた淫らな体勢のまま、リリアーナの腰が拙く揺れる。
無意識のうちに、自ら快楽を求めているのだった。
「今日初めて男を知ったばかりというのに、すでにこの有様とは恐れ入る。姫には淫乱の素質があるのではないか」
「やっ、ぁああっ!」
豊かな臀部を掴んで奥深く突き入れると、女の背中が大きく撓った。
「無理矢理犯されて感じるとは、随分よい趣味をお持ちだ。これも王族の嗜みなのか?
 護衛上がりの下賎な私には理解できかねる感情だな」
腰を振る男の動きに合わせて、肌のぶつかる音がぱんぱんと小気味よく響いた。
「っあ、や、あぁん!はぁっ、ああっ!あああ!!」
「どうだ、心地よいか」
耳元で低い声でそう囁かれ、リリアーナは身体を震わせた。
それに合わせ、膣の中を行き来するルスキニアの肉棒を、わななく内壁がゆるく、きつく締め付ける。
「あっ、いいっ!きもち、いいのっ……!おねがい、ルスキニア…!もっと…!
 もっとわたくしを…わたくしを、めちゃくちゃにして…っ!あっ!ぁあん!」
腰をくねらせてねだるリリアーナの額で、王族の証である緑色の貴石が淫らな動きに従って揺れる。
唇から洩れるのは嬌声と涎ばかりというこの現状において、
もはや彼女がその宝冠に値しない、ただの女であることは明白だった。
「正直な人間は好ましい。自らの欲望に忠実な女もな」
そう言いながら、後ろから手を回したルスキニアの指がリリアーナの陰部をまさぐる。
熱く潤んだ肉の襞を掻き分け、硬く隆起した突起を指先で捕らえた。
「あ、いや、そこは…!っあ!あぁあ!!」
指の腹で押しつぶすようにしてやると、女の唇から甲高い悲鳴が上がった。
「ぁああ!だめっ!だめぇええええ!!」

755 :
もう何度目になるかわからない絶頂を迎えたリリアーナの髪を掴んで己を振り向かせたルスキニアは、
その耳元で静かに告げた。恋人に睦言を囁くように楽しげな声色だった。
「いいことを教えてやろうか、姫。先ほど媚薬を飲ませたと言ったが、あれは、嘘だ」
「……え?」
快楽の余韻に浸っていたリリアーナの虚ろな瞳に、僅かに理性の光が戻った。
「中身はただの果実酒。催淫効果など欠片もない」
「どういう…‥こと…」
「知れたことよ。お前はいま、正真正銘、正気のままでよがり狂っているということだ」
「う…そ……、そ、そんなことはでたらめです。
 あなたは、わたくしを貶める為に、わざとそんなことを…!」
「残念だが、事実だ」
ことのからくりを告げられたリリアーナの表情の変化は見物だった。
初めに疑惑、そして戸惑い。次いで恐れ、焦り。さらには混乱。
朝露に濡れた花が次第に開いていくように徐々に移り変わる彼女の表情を、ルスキニアは満足げに堪能した。
「そんな……そんな、わたくしは……わたくしは……!」
残酷な真実に辿り着いたリリアーナの唇から、悲痛な叫びが洩れた。
最後にその顔に焼き付いたのは、見紛い様のない絶望だった。
「うそっ!嘘よ!!そんなこと認めないわ。お願い、嘘だと言って!!!」
「くっ、くくくっ」
ルスキニアは哄笑した。
「はははっ!はーっはははははははははっははははははははははっ!!!!!
 哀れだな!!リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥラン!!
 故国を滅ぼした男に、獣のように犯される気分はどうだ!?」
「いやっ…‥!いや!!やめて、ルスキニア!抜いて…‥お願い、抜いてえぇえええええ!!!」
号泣しながら絶叫し、男の腕から逃れようとするリリアーナを押さえ込み、ルスキニアは腰の動きを再開した。
「恐ろしいか?どれほど悲嘆に暮れようと、心も身体も、もはやお前の思い通りにはならない!
 お前の誇る気高さも、理想も、本能の前には何の役にも立たぬ塵芥に過ぎないのだ!」
「やっ!ああっ!ああん!!あうっ…‥!ふ、ぁああああああ!!!」
心とは裏腹に、リリアーナの性器はルスキニアのそれを物欲しげに捕らえて離さない。
本人の意思など知らぬ顔で、女の身体は再び快楽の海に堕ちて行く。
窓のない部屋に、朝は訪れない。
夜は永遠に明けず、この陵辱は彼女の心が壊れるまで続くのだ。
情報部の厚い防音壁に阻まれ、狂ったように笑い続ける男の声と女の悲鳴が地上に届くことは決してなかった。

756 :
◆ ◆ ◆
アデス連邦の首都モリヴァリードの再深部、総統直属の秘密情報部の一室に、音もなく入り込む一つの影があった。
気配に気付いたルスキニアは振り返らず彼の名を呼んだ。
「アラウダか。後始末を頼む」
投げやりな様子でそう言った男を見て、アラウダは溜め息を吐いた。
寝台に腰掛けたルスキニアの視線の先には、裸の女がひとり横たわっている。
総統閣下が哀れな捕虜にどのような拷問を加えたのかは一目で明らかだった。
無造作に投げ出された女の身体には、至る所に指の形をした痣や由来の知れた鬱血の痕がある。
それを隠すために必要な衣装を用意する算段をしながら、アラウダは苦言を呈した。
「あまり無茶なことはするな、ルキア。使い物にならなくなったらどうするつもりだ」
「なに、生きてさえいれば問題はなかろう」
珍しく口元に笑みさえ浮かべているルスキニアを見て、アラウダは困惑した。
「……楽しんでいるのか?」
「そう見えるか」
「意外だな。お前がこういうことに悦びを見出す質だとは知らなかった」
「抵抗する気力をごうとしただけだ。他意はない」
そう言って寝台の上で横たわる白い裸体を視線で辿り、目を細める。
「だが、俺が手加減なく抱いても壊れない女は貴重だ。
 ギルド人の血を引かない地球の女の身体は脆弱に過ぎるからな」
そのせいで今までに何人の娼婦を潰して来たかわからない。
彼は生来、手を抜くということが不得手だ。
ルスキニアに抱かれた女は、正気を保つどころか、命があることさえ稀だった。
「楽しむのは構わないが、リリアーナ姫にはまだ演じて貰わなくてはならない茶番がある。
 精神に異常を来しては、役者としても使い物にならなくなるぞ」
「ファラフナーズ様を犠牲にして生き長らえた女だぞ。
 エグザイルの鍵であることは別として、最低でもこのくらいは役に立ってもらわねば困る」
吐き捨てるようにそう言ったルスキニアは、次いで薄い唇を笑みの形に歪ませた。
「それに、具合はなかなか悪くない。馴らせば充分、名器の部類に入るだろう。
 腐っても王族だ。下士官どもに払い下げるわけにはいかないが、お前が慰み者にしたいというなら貸してやってもいい。
 なんなら、二人掛かりで弄んでやるのも一興だ」
「遠慮しておくよ。若い女に興味はない」
「さすが、老若男女を籠絡して手駒にしてきた情報部の長は言う事が違う」
珍しく饒舌に語るルスキニアの言葉に構う事なく女の身体を清拭しようと近付いたアラウダは、
彼女の性器から垂れる白濁に気が付いて眉を顰めた。
「避妊しなかったのか。孕んだらどうするつもりだ」
「エグザイルの鍵に予備ができるな。喜ばしいことではないか」
「……」
振り返ったアラウダは、ルスキニアの真意を探るように視線を合わせた。
冷えきった瞳の中に感情らしきものは見当たらなかった。あえて押ししているのか、あるいは…‥

757 :
「どうした。言いたいことがあるのなら、口にすればいい」
「いや。俺はルスキニア総統の手足。手足に思考など必要ない。そうだろう」
「…‥違いない」
アラウダからの視線を断ち切るように、瞼を伏せて頷いたルスキニアは一息おいて立ち上がった。
「自害しないよう見張りを付けておけ。後は好きにさせて構わん」
くつろげていた軍服の襟を正す。
歩を進め、扉に手をかけたまま振り返らずに言った。
「君はどう思う、アラウダ」
「なんのことだ」
「…‥いや。忘れてくれ」
怪訝な顔で見送るアラウダを残し、厚い扉が、重い音を立てて閉ざされた。
彼は、寝台の上で眠る女を見て溜め息を吐いた。
次にあの扉が開かれるとき、彼女の身に降り掛かるであろう災厄の数々を想像したからだった。
それは確かに、哀れみに足る運命であるとアラウダは考えた。
膣に残る精液を掻き出し、間に合わせの薄衣を纏わせたリリアーナを再び寝台に横たわらせる。
女の眠りは深く、身体は人のように力なく重かった。
ふと顔を上げたアラウダは、枕元の小卓に置かれた小瓶に気が付いた。
半ば残った赤い液体の匂いを嗅ぎ、口に含む。
強い甘味の後に、噎せ返るような酒精特有の芳香が薫った。
「柘榴酒、か」
僅かなえぐみが、いつまでも舌先を痺れさせて消えなかった。
人の肉の味がするという益体もない伝承を思い出した。
黄泉路を往く者の糧になるのだとも聞いたことがあった。
そういえば、とアラウダは思った。
先程リリアーナの身支度を整えた時に、彼女の口からも同じ薫りがしていた。
だが、彼の気がかりは、ルスキニアからもまた同じ果実の香がしていたことだった。
それが意味するところを考えて彼は独り言ちた。
「甘いな」
低い呟きは、受け取り手を持たず闇に溶けて消えた。

758 :
投下は以上です。読んで下さった方、ありがとうございました
リリアーナはこの後淫乱調教するもよし、ヤリ捨てるもよしという感じで
ルスキニアは本気でリリアーナ憎んでるでも恨まれるためにわざと鬼畜演じてるでもお好きなほうをドゾー
分割ミスって名前欄が妙なことになってますが気にしないで頂けると有り難いです

759 :
>>758乙です!
純粋にお互いを想ってる感じのルスリリもいいけど、こんな感じで鬼畜ルッスーと凌辱リリー様も
なかなかくるものがあるな ふう…

760 :
>>758
乙です。いろんなパターンのルスリリが読めて嬉しい。

761 :
>>758
乙!鬼畜ルッスーもいいな
ファラフナーズや、なんでもお見通しそうな勘のいいアラウダは
ルスリリを物語って行く上でやはり必須キャラだなw

762 :
おはようからおやすみまでルスキニアの覇道を支えるアラウダさんなら
喋らないローターや性技の指南書にもなってくれるに違いない

763 :
性技の指南書…実技で教えるほうが何かと捗るな
まずは3Pから初めてはいかがだろうか

764 :
>>758
GJ!面白かった!放送終わっても投下してくれるの有難い
淫乱調教されちゃうリリアーナ様ぺろぺろ

765 :
一口に淫乱調教といっても快楽堕ちから精神崩壊までパターンは選り取りみどりですぞ
opでルスキニアに縋るリリー様見てこれはお口でご奉仕くるで!と思ってた頃が懐かしい・・・

766 :
快楽墜ち→お口でご奉仕という流れだな

767 :
完全に堕ちるまでは危険だから服を脱がせておかないといけませんね
リリー様はお胸も立派でいらっしゃるから有効活用しない手はないですね
完堕ち確認のためにもアナル調教をする必要がありますね
すべてはファラフナーズ様の理想の世界を作るためだから仕方ないですね

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841 :
ルスリリw

842 :
アラルスリリwwwww

843 :
リリ様w3Pwクソビッチww

844 :


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847 :


848 :
リリ様w

849 :


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851 :


852 :


853 :
このままだと次スレになっちゃいそうだ
テンプレどうしよっか。ファム可愛いはあんまりだろw

854 :
他スレのテンプレとか参考にするとこんなかな
追加修正適当に頼む
-----------------------------------------------------
「ラストエグザイル-銀翼のファム-」のエロパロスレです。
・キャラ、カプ否定や萎え、sage発言はダメです。荒らしアンチはスルー
・次スレは>>960居なかったら>>980が立てましょう
・職人さん募集中です
【過去作品(1期)】
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/
↑ここの『dat落ちスレッドの部屋その1』
【前スレ】
ラストエグザイル 銀翼のファムでエロパロ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320004890/
-----------------------------------------------------------
中盤で話題に出たこれ↓も>2あたりに貼っておいた方がいいのかな
SS書きの控え室
http://hikaeshitsu.h.fc2.com/

855 :
書き手Wikiって何だったんだ。俺はいまだにたどり着けん
それはともかく俺忍法帳のレベル10もないんだが
うっかり960踏んだらどうしようこわいw

856 :
立てられなかったら代わりの人に頼んで立つまで減速でいいんじゃね?
新スレになって新しい職人さんも来てくれるといいな

857 :
ファムは骨盤、ミリアは鎖骨、ジゼは二の腕がエロいと思う
そんでリリアーナは尻、アルは太腿、ヴァサントは頬っぺた
異論は認める

858 :
なにを言う!ミリアはロリミリア全身が至高に決まってる!
ちくしょうエロいことしたいのに相手がいない!

859 :
個人的には、リリーは尻も良いが、2話ミュステリオン発動時のおっぱいが至高だと思う
ロリミリアはレース中ひとりで抜け出した時に、街中のモブおっさん達に目をつけられて…

860 :
ファラフナーズが円盤では美熟女に修正されてるて本当すか
39歳で美人ならいける気がする
エロテロリストに期待

861 :
手練れのババアにあれこれされる無表情若ルスキニアなんて興奮するが
多分誰もついて来れないと思うので自重、自重だ!

862 :
うん。腐ったお姉さん以外ついていけないから自重してくれ。
つーかこっちより801にスレ立てた方が良かったんじゃないの。
ほとんどレスしてるの腐女子でしょ。

863 :
そうね男らしいエロが読みたいけど。あなたどう

864 :
801と腐の意味もわからんバカは半年romってろと返せばおk

865 :
そもそもイラストでさえラスエグの男性向け二次をほとんど見かけない
供給が追いついてないのかそもそも需要がないのか…

866 :
作品自体が知られてない(作品は知ってるけど見てない)でFA
でも俺得だからミリアが薄汚いおっさんにリンカーンされたりアリスの筆おろしとか
リリアーナ様の凌辱二次マダー?

867 :
領土確保のためにシルヴィウスクルーに身売りするミリア、アリスに性的な悪戯されるテディ
ラサス特攻前に兵士達の士気を盛り上げるために身体を差し出すリリー様なんかもいいな。
個人的には内乱を阻止するためにアラウダか皆し部隊あたりに凌辱・監禁されて
骨抜きにされるヴァサントなんてのも読んでみたいものだ。

868 :
おヴァサントはまかせた
俺は元気なファムとミリ穴姫を犯してくる

869 :
>>868
ミリアはともかくファムの喘ぎ声が想像できない
ちょっと試しに書いてみてくれないか

870 :
誰も居ないみたいなのでロリリーは頂いていきますね
穿いてない股間クンカクンカ(*´д`*)

871 :
ファムのあえぎ
「ふ! あ! ふ! あ! ふ! あ! ふ! あ!」
ぎし ぎし ぎし ぎし…
「ちょっ! ファム! ちょい、声でかいぜ! はっ! はっ!」
ぎし ぎし ぎし ぎし…
「ふぁっ!! だっ、だって! きもぢ! いぃ!
 ふぁっ!! ふぁっ!! ふぁっ!! ふぁはあああ!!!!! …ん …んん…」
がくがく ぴくぴく
「くぅ! すげぇ…しめつけ! だ!だすぜ!ファムぅ!」
どぴゅっ! どく… どくぅ…
「はぁ はぁ… えっ? あれ? 何、これ… まさか、まさか…
 ああぁ!! 中に出しちゃってええ!!」
「いや、あんま気持ちよかったから ファムおまえ最高だったよ…って あいてぇ!!!」

872 :
>>871
相手はフリッツか?
この二人はケンカップルっぽくて可愛いなw

873 :
ファラフナーズ生存ifの続きをwktkしながらずっと待ってる…

874 :
>>854
新スレに合わせて、このスレのSSの保管も保管庫に頼んだ方がいいのかな?

875 :
保管庫って中の人に依頼する形式だっけ?
>>868
ミリ穴って書くとなんかキツそうな感じがする

876 :
ミリアとリリアーナで姉妹丼もいいなぁ…

877 :
「わたくしはどうされてもいいからミリアにだけは…!」ってやつですね
そしてリリーの素知らぬ所でミリアも調教されて最終的に姉妹丼 これでいこう

878 :
姉妹丼いいな
しかし人いないな… 4月アニメに流れていったのか

879 :
自分はひたすら873のを待機中
ミリアやリリアーナとか貴族の性教育は早いのかな
家庭教師に教わるのか授業風景を覗きたい

880 :
>>879
おひいさまの性教育…実用的な種搾り取る系か全てを殿方に委ねて…系かどっちかな。
「天井の染みを数えている間に終わります」って言われてたのに実際はそんな訳なくて
動揺するミリアやリリアーナを視姦したい。天井の穴から。

881 :
生き残った五将軍のうちの誰かと肉体関係になるものの相手は勅命だから仕方なく抱いているだけと思い込み、
(わたしがアウグスタだから…!)と絶望しながら後背位でガンガン突かれちゃうサーラたん(16歳)下さい

882 :
>>879
身を守らせるためにも性教育は早そう
子供ができる仕組みを始めて聞いた時表向きは冷静なふりしてても
内心「なななななんて破廉恥なの!」と動揺してるロリリアーナだといい
>>881
16歳かピチピチ食べごろだな
相手はリードが上手そうな手慣れたソルーシュ希望

883 :
初体験の緊張と恐怖で涙ぐむアウグスタ萌え

884 :
サーラはお母さん似では無いから将来あまり乳がでかくならないかもな

885 :
処女は
サーラ・アル・ミリア・リリアーナ・ファム・ジゼ・ディアン
経験済みか謎なのは
ヴァサント・タチアナ・アリス・ソフィアあたりか

886 :
リリアーナぺろぺろ

887 :
ソフィアぺろぺろ

888 :
873の続きをずっと待ってる!

889 :
人いないな
ファムでもエアリエルログ発売らしいから、新しいネタが明かされて
投下があるといいが…

890 :
1つでも新規燃料があれば妄想し放題なんだがな

891 :
ファラフナーズ生存ifの続きを投下します
グランレースでのテロが起こらなかった世界線で、姫と護衛が擦った揉んだする話
かなりオリジナル要素が強くなっていますのでご注意ください
今回もエロはほとんどありません。苦手な方はスルーをお願いします

892 :
リリアーナが再びグランレースを観戦するのには、二年の歳月を待たねばならなかった。
五年ぶりにグランレースの開催されたその翌年、いよいよ病を篤くした父の代わりに
摂政として政に采配を振るい始めたリリアーナには、開催地へと赴く時間すら許されていなかった。
だが、平和を望むトゥランの意志を他国に示すには国使の派遣が不可欠だった。
国内情勢などを考え併せた結果、名代には妹姫のミリアが立つこととなった。
幼い彼女を一人で遣るのには不安もあったが、本人は大いに意気込んでいるようだった。
ファラフナーズの望みどおり毎年開催されるようになった平和の祭典に参加できないことは、
リリアーナにとって只ただ残念だった。
しかし、それ以上に周囲の人間に余計な未練を気取られぬよう隠すのに苦労した。
王族らしく感情を押しすのに慣れてきてはいたが、ともすれば溢れそうになる想いが自分の中にあることをリリアーナは知っていた。
許されぬ想いだということは理解していた。
それでも、育てまいとしていた種はこの二年のうちに彼女の心に深く根を張っていた。
初めて気付いた時には戸惑った。 否定しようと思ったこともあった。
彼女にとってそれは、物語の中や侍女たちの噂話の中にしか存在しないはずのものだった。
すべてを押し流す激流のようだというその感情が自分を訪れる日は来ないと思っていた。
憧れがなかったわけではない。だが、同じくらい恐れてもいた。
リリアーナはルスキニアに恋をしていた。
相手がなぜあの護衛の青年なのか、自分でも不思議だった。
彼は確かに親切だったが、そのような扱いを受けるのはリリアーナにとって珍しいことではなかった。
立場上、彼女に敬意を払わない男など存在しなかった。
優しくされたことが原因とは考えにくかった。
むしろ、彼の言動はリリアーナを前にした男のものとしてはぞんざいな部類に大別されるだろう。
それなのに、ルスキニアほど彼女の情緒を揺さぶる人間は他にいなかった。
若い男からの見え透いた下心や世辞には辟易していたが、彼の言動はそれらとは一線を画しているように思えた。
起伏の見えにくい彼の表層から心情を読み取ろうとする時のときめきは他の何にも代え難かった。
お気に入りのグラスの縁をなぞるようにその感覚を思い出しては幾度も辿った。
記憶の中の感動は何度繰り返しても色褪せることはなかった。
いつしか、彼と過ごした短い時間を思い返すことがリリアーナの就寝前の日課となっていた。
思い出のよすがは、あの時ルスキニアが貸し与えてくれた白い手巾だった。
返す機会を逸して持ち帰ってしまったのだ。
手渡してくれた人と同じ色をしたその布からは異国の香りがした。
アウグスタと同じ香の向こうに僅かに残る彼自身の匂いを探した。
時が経つうちに匂いは完全に消え失せてしまったが、リリアーナは毎晩その手巾を嗅ぎながらルスキニアを想った。
あの晩、彼の視線が辿った部分に指で触れると甘い痺れが身体を走った。
繰り返すうちに地を這いながら空を行く術を覚えた。
後ろめたさよりも快感のほうが大きかった。
誰が聞いているとも知れないので、名を呼ぶことだけは絶対にしなかった。
宿直の侍女が隣室で聞き耳を立てていることは知っていた。
自慰をすることは黙認されていたが、それが特定の男を想ってのことだと知れれば許されないのは明白だった。
彼女の身体は髪の一筋に至るまでトゥランの国のものであり、彼女だけのものであったことはなかった。

893 :

旅立つミリアを見送るときも、リリアーナの心を占めていたのはルスキニアのことだった。
「わたしの代わりに、諸国の皆さまによくご挨拶をしてきてくださいね」
旅装に身を包んだミリアの手を握りしめた指に我知らず力が籠った。
「はい、お姉さま。トゥラン第二王女の名に恥じぬよう、精一杯努めて参ります」
満面の笑みを浮かべたミリアの屈託の無さが、いまは恨めしかった。
一瞬、旅立っていく妹を呼び止めて彼への伝言を頼もうという考えが過ったことにリリアーナは驚いた。
何を伝えると言うのだろう。
舞踏会の夜、転んだ彼女を助け起こしてくれたのを突き飛ばして逃げ出して以来、男とは口もきいていなかった。
あれだけのことをしでかして、のうのうとルスキニアの前に立とうと考えている自分がいることに戸惑っていた。
あの夜何があったのかを考えれば、彼との邂逅は喜ばしいだけのものではないとリリアーナは考えた。
現実に再会するということは、記憶の中の彼と戯れるのとはわけが違った。
彼が自分のことをどう思っているのか、想像しようとするだけで気が狂いそうだった。
確認する術を断たれたのはむしろ幸いと言うべきかもしれなかった。
しかし、それでもルスキニアにもう一度会いたいという想いを捨て去ることはできなかった。
幸いなことに、彼女には手巾を返すという口実がある。
思い出は美化される傾向にあるということを、リリアーナは幼いながらに理解していた。
会えば幻滅するだけかもしれない。それでも、そうならない可能性も大いにあり得るのだ。
グランレースの期間中、トゥランでひとり政務に明け暮れていたリリアーナだったが、
頭の片隅では常にルスキニアへの想いがさざ波のように去来していた。
数日後、ミリアは祭りの匂いを濃厚に振りまきながら帰ってきた。
それとは気取られぬよう、細心の注意を払いながらツインの様子を尋ねたリリアーナだったが、
アウグスタの護衛風情には何の興味のないミリアからは二人が健在であることしか聞き取れなかった。
驚くべきことは、彼女はアウグスタ・ファラフナーズにさえ大した興味は持っていなかった。
それでも、姉がこの偉大な女帝を敬愛しているということだけは覚えていたらしかった。
「来年はぜひお姉さまもおいでになるようにと、アウグスタがおっしゃっておられました」
「ファラフナーズさまが?」
「お姉さまは来年成人されるでしょう。ぜひアデスでもお祝いをさせてください、ですって。
 すごいわ、お姉さま。あのアウグスタにそんなことを言ってもらえるなんて!」
「そう…」
ミリアは先年に知り合った空族の少女たちと再会したらしく、すぐに話題はそちらへと逸れてしまった。
投げ遣りにならない程度に感情を込めた相槌を打ちながらリリアーナは、
来年は何としてでもグランレースに参加しない訳にはいかないと考えていた。

894 :
* * *
一年後。季節は巡り、グランレースは三度の開催を数えることとなった。
グランレースは気候の穏やかな春先に行われることが多かったが、この年のグランレースが開催されたのは初夏だった。
この時期までもつれ込んだのは、参加する国が増えたことにより、予定の調整が遅れたためだった。
かつては数十の属州を持つ大国であったアデス連邦は、近年ファラフナーズの意向により独立と自治が進められていた。
強大な軍事力によって周辺諸国を併合してきたアデス連邦にとっては、
アウグスタの押し進めるこの政策は歴史を巻き戻すようなものだった。
軍部においてはアデスが弱体化することを危惧する向きもあったが、
最高位にあるサドリ元帥がアウグスタの意志を支持していることで事無きを得ていた。
ファラフナーズの存在によって危うい均衡が保たれている状態は相変わらずだったが、
数年前までのように本国と属州という対立の構造は崩れつつあった。
連邦という国家形態の代わりにファラフナーズが打ち出したのは、外交や安全保障政策の共通化と、
通貨の統合を基盤とした統合体だった。
グランレイク周辺諸国の多くはこれに賛同し、多くの国が連邦からの独立を成し遂げた。
利に聡い者たちの中にはアウグスタの狙いは政治と経済の分離にあることを見抜いている者もいた。
民族の誇りは尊重しつつ、国家単位の貧富の差を均すことがこの政策の目的だった。
「お姉さま。アウグスタの偉大さは不肖のミリアにも充分理解できました」
次第に熱の籠り出したリリアーナの講義にこっそりと欠伸を噛みしていたミリアは、
とうとう耐えられなくなって姉の言葉を遮った。
旗艦ラサスの高窓から降り注ぐ日差しは、いつの間にか午後の柔らかさを含みつつあった。
早朝にトゥランを出発してからこちら、リリアーナは喋り詰めだった。
内容は主としてアウグスタ・ファラフナーズの偉大さとその理想の深遠さについてであり、正直なところミリアの興味の範疇外だった。
「少し休憩しましょうよ。喉が渇かれたのではありません?お茶を用意させますね」
「待ちなさい、ミリア。まだ話は終わっていませんよ」
気にせず侍従の少年に茶の用意を申し付けたミリアは、姉に向き直って愛らしく首を傾げてみせた。
「緊張していらっしゃるの、お姉さま」
彼女の言葉はリリアーナにとって思いがけないもののようだった。
「そんな、わたしはただ…」
「アデス領までは、まだ一日はかかるのですもの。もっと気を楽になさらなくては」
昨今何かと気忙しい王宮を抜け出しての久しぶりの外出だというのに、延々と政治の講義を聞かされては堪ったものではなかった。
「グランレースがただ楽しいだけのお祭りではなくて、
 政治的にも重要な行事だということだけ分かっていればいいのでしょう?
 成人される前の最後の旅行なのですから、お姉さまももっと楽しまなくては損をしてしまうわ」
「ミリア…」
いつの間にかしっかりした物言いをするようになった妹に促されるまま、リリアーナは茶器を手に取った。
嗅ぎ慣れた紅茶の香りが鼻先をくすぐり、思わず微笑む。
「いい香り。わたしの好きな茶葉を選んでくれたのね」
「よかった。やっと笑ってくださった」
「ミリア?」
「お姉さま、最近塞ぎ込んでおられることが多かったでしょう。隠しても分かります。
 わたしはまだ頼りなくて、お姉さまの相談相手にもなれないかもしれないけれど、
 でも、いつもお姉さまの味方よ。
 お父さまも、マリアンヌも、テディも。皆きっとそう思っているわ」
リリアーナは瞠目した。
心の内の動揺を、幼いミリアにも気付かれているとは不覚だった。
しかし、無邪気なばかりだった妹がこんなふうに気遣いを見せてくれるようになったのは嬉しい成長でもある。
「ありがとう、ミリア」
どうしようもなく込み上げてくる気鬱を押しして、リリアーナは笑みを作ってみせた。
「あなたの言うとおりだわ。せっかくのグランレースですもの、わたしたちも、目一杯楽しまなければね」

895 :

「リリー様、今宵のお召し物はいかがなさいますか」
ふいに掛けられた声に顔を上げたリリアーナは、自分が物思いに耽っていたことに気が付いた。
侍女のマリアンヌが微笑みを浮かべた顔をこちらに向けていた。
「ごめんなさい、ちょっと、考え事をしていたの」
「お疲れになったのではありませんか。昼間は大変な騒ぎでございましたもの」
しとやかさを絵に描いたような侍女は、顔を顰めてそう言った。
グランレースは、はじめて見物したマリアンヌにはたいそうな刺激だったようだ。
「そうね、一昨年とは比べものにならないくらい盛大になっていたから、わたしも驚いてしまったわ」
未だに耳の中に残るファンファーレの音を思い出しながら、リリアーナは微笑んだ。
舞い散る紙吹雪。人々の歓声。
何一つ欠けるところのないような祝福の渦の中で、それでも彼女はひとり物足りなさを噛み締めていた。
「……ファラフナーズ様にはご挨拶もできず、残念でございましたね」
気遣わしげなマリアンヌの言葉に、リリアーナは目を伏せた。
今回のグランレースでは、安全の確保のため、王族達には決められた桟敷席での観覧が推奨されていた。
主催者であるファラフナーズは式典に顔を見せる必要上、他の王族達とは異なる席が設けられており、
以前のように共に観戦することは叶わなかった。
「仕方のない事よ。警備や式の運営を考えれば、従来のようなやり方では無理が出てきてしまうもの。
 それに、お話をする機会は今からでも充分にあるわ」
「今宵の舞踏会はさぞかし絢爛なものになるのでしょうね」
「そうね。並みいる紳士淑女の皆さんを押しのけてファラフナーズ様の御前に立つのは、骨が折れそう」
肩をすくませたリリアーナに、マリアンヌはにこやかに笑ってみせた。
「では、アウグスタにトゥランのリリアーナ姫ここにありとお目を留めて頂くことが、わたくしの腕の見せ所ですわね。
 何かご希望はございますか。天使でも魔女でも、お好きなものに変身させて差し上げますわ」
自信に満ちた女の笑顔は眩しく見えた。
自分が真に望むものはファラフナーズとの邂逅ではないと告げたら、この忠実な侍女はどう思うだろうか。
裏表なく仕えてくれる彼女に自身の内面を告げないのはひどい裏切りかもしれないとリリアーナは思った。
「さあさ、今宵お供の栄誉に預かる果報者を選んでくださいませ」
楽しげにそう言うマリアンヌが、誇らしげに並べてみせたドレスはどれも色鮮やかで美しかった。
いずれも上等で肌触りの良い、滑らかな布地で作られ、完璧な裁断でリリアーナの身体に合うように縫合されていた。
逆に言えば、それらはどれも同じに見えた。
極端な話をすれば、リリアーナは装うことにあまり興味がなかった。
同じ年頃の少女たちのように、優良な伴侶を捕らえるために着飾る必要がなかったからだ。
王族としての体面のために威厳のある服装を心がけてはいたが、どちらかと言えば湖上の儀式で着るような楽な服装の方が心が安らいだ。
大仰な装飾よりは機能的なものを好ましく感じた。
だが、今宵のように公式な社交の場においては美しくあることも務めのうちだった。

896 :
「あなたが見立ててくれたものなら、何でも構わないわ。 マリアンヌ。
 わたくしが外からどう見えるか、一番よく分かっているのはあなたですもの」
「ええ、ええ。よく存じておりますとも。グランレイク周辺諸国の姫君の中で、一番お美しいのが我らのリリー様です」
「マリアンヌったら。褒めても何も出ないわよ。あら?」
「どうかなさいました?」
「いえ…その白いドレス…」
リリアーナの示した先には、簡素な白いドレスが下がっていた。
「ああ、こちらは、まだお召しになったことがございませんね。
 装飾も地味ですし、夜会には不向きかもしれません」
「いえ、これがいいわ」
側に寄って触れてみれば、質素に見えた白い衣装は意外と手の込んだものであることがわかった。
布地にびっしりと縫い込まれた刺繍を指でなぞりながらリリアーナが想像したのはルスキニアのことだった。
彼はいつもギルド式の白い服を着ていた。鮮やかな色合いは彼の隣に相応しくない。
だが、この白い衣装でならば、彼の傍らに立つのに気後れせずに済みそうだと思えた。
たかが、手巾を返すだけのことだ。
そうは思いながらも、リリアーナは自分が浮き足立っていることを認めない訳にはいかなかった。
今までリリアーナは特定の誰かのために着飾ろうと考えたことなどなかった。
だが、今宵だけはどうしても彼からの眼差しが欲しかった。
「マリアンヌ、お願いするわ。このドレスを基調に、わたくしを仕立ててちょうだい」
白いドレスを纏い、緩く髪を結い上げたリリアーナを見て、マリアンヌは思わず溜め息を吐いた。
自分の作り上げた作品の出来に満足したのだ。
地味で目立たないと思っていたドレスは、リリアーナが身につけることでその隠された真価を否応なく発揮していた。
姫君が大きく胸を刳った衣装を身に纏うようになってからまだ日も浅かったが、
それ故に滲む恥じらいの色が、白いドレスに初々しい色を与えていた。
控えめな意匠が却って彼女の幼さの残る美貌を引き立てていた。
最低限の装飾品と化粧しか身につけていないにも関わらず、今宵のリリアーナは女神のように美しかった。
「間違いありません、今日の夜会でリリー様に目を奪われない殿方はいないでしょう。
 また崇拝者が増えてしまいますね。付け文を断るのに苦労しそうですわ」
うっとりとした様子でそう言うマリアンヌを尻目に、リリアーナは苦笑した。
腹心の部下と言ってもいい彼女でさえ、己の望みがただ一人からの視線であることを知らないのだ。
「冗談はよして、マリアンヌ。わたくしにそんな価値はないわ」
「戯れ言ではございませんよ、リリー様。人の口に鍵は掛けられぬもの。
 思い余った輩が今日を逃してはと、不逞な真似に及ばぬとも限りません。
 尊い御身に何かあってからでは遅いのです」
「大丈夫よ。アデスの警護は堅牢ですもの。あなたも昼間のグランレースを見たでしょう。
 これだけ多くの国が集まる行事なのに、まだ一度もテロや暴動が起きていないのよ。
 邪な思いを持つ者がいたとしても、護衛の方々に排除されてしまうに違いないわ」
マリアンヌの不安げな眼差しを受けとめたリリアーナは、彼女を安心させるように微笑んでみせた。
口にした言葉の意味するところを、彼女は欠片も疑っていなかった。
彼らならきっとやってのけるだろう。
ファラフナーズの白い天使たち、空の国からやって来たあのアラウダとルスキニアならば。
力強いリリアーナの言葉を受け、マリアンヌの顔にも安堵が浮かんだ。
それを見届けたうえで、姫君は鏡に映る自身の姿をもう一度確認した。
満足のいく出来栄えだった。
そこにいるのは天使でなければ魔女でもない。
ただの人間の少女だ。
だが、リリアーナという一人の少女が持ちうる美しさというものが、遺憾なく立ち現れていることに疑いの余地はなかった。
この舞踏会は、彼女がただのリリアーナとしてルスキニアに対峙することのできる最後の機会だ。
みすみすそれを逃す訳にはいかない。
けれど、とリリアーナは考えた。
自分のこの姿は、ルスキニアの感官に響くものを持ち合わせているだろうか。
国策に関わる権謀術数はいくらでも巡らせることができる。
しかし、ことこの事に限っては、何をもって最善とすべきなのか、彼女にはさっぱりわからなかった。

897 :
* * *
舞踏会の行われている広間の外は長い回廊になっていた。
こっそりと会場を抜け出したリリアーナは、石造りの壁にもたれ掛かった。
無機質な岩石が火照った身体を冷やしてくれた。
左手に掛けていた扇を取り出して風を送ると、目の覚める心地がする。
かねてからの約定のとおり、ファラフナーズはこの舞踏会で、近く訪れるリリアーナの誕生日を祝ってくれた。
「みなさま、お聞きください。
 ここにおられるトゥランの第一王女、リリアーナ姫は、このたび17歳の誕生日を迎えられます。
 偉大なるトゥランの未来の国王の、すこやかなご成長を、みなで共に祝おうではありませんか」
世界中の尊敬を集めるアデス連邦の盟主に手を取られ、グランレースと共に賞賛を受けるのは悪い気分ではなかった。
だが、この舞踏会で以前のように親しく話ができるものと思っていたリリアーナの計算は狂ってしまった。
なによりの誤算は、ルスキニアに近付く機会を逸してしまったことだった。
口々に喝采の声を上げる人々の波の向こうで、無表情のまま周囲と同じように手を叩く彼を見て、リリアーナは我知らず目を伏せた。
嬉しいという気持ちに偽りはなかったが、彼が遠くなってしまったように感じて胸が痛んだ。
開いていた扇を閉じて胸元に当てると、自分の鼓動が脈打つのを感じた。
乏しい光源のもとで、アデス風の幾何学模様とこの地方独特の図案を描いた壁掛けが、うっすらと浮かび上がっているのが目に入った。
リリアーナは目を凝らした。
赤を基調とする画面の中には、小さな植物や兎などの小動物が所狭しと散りばめられている。
中央では豪奢な衣装を着た女が、角の生えた白い馬のような生き物を捕らえようとする様子が描かれていた。
あと一分。それで、ルスキニアが現れなければ諦めよう、とリリアーナは思った。
六枚組のつづれ織りの最後の画面には、リリアーナの知らない国の言葉が織り込まれていた。
もっとよく見ようと首を伸ばしたところに、白い影が二つ視界の隅を過るのが見えた。
「ルスキニア!アラウダ!」
咄嗟に叫んだリリアーナの声が回廊に響いた。
「リリアーナ姫。なぜこのような場所に」
驚いたように口を開いたのはアラウダのほうだった。
「人に…‥酔ってしまって」
ちらりとルスキニアを盗み見たが、彼の注意は周囲にある暗がりに潜んでいるかもしれない不埒者の気配を探ることにあるようだった。
リリアーナの視線を追ったアラウダの顔に、得心に似た表情が浮かんだ。
「おひとりでは、危険ですよ。休まれるのでしたら、従者をお呼びしますが」
アラウダの言葉に、リリアーナは首を振った。
その従者に気取られぬよう抜け出すのには、苦労をしたのだ。
「あの、お二人はどちらへ」
「外の警備の様子を確認に」
「もう一度、戻っていらっしゃる?」
「いえ、そのままサーラ様の宿直に行くつもりです」
幼い姫君は夜会には出ずに部屋へ下がっていた。
慣れない宿所に不安がってツインの二人を呼んでいるのだという。
リリアーナは焦慮した。
彼女の問いかけに応えるのはアラウダばかりで、ルスキニアはリリアーナのことを避けているように感じたからだ。
「では、ルスキニアにこれを」
リリアーナが強引に目の前に差し出した白い手巾を見てルスキニアは首を傾げた。
「これが、何か」
「覚えておられませんか?一昨年お会いしたときにお借りしたものです」
「ああ。捨てて頂いて構いませんでしたのに」
受け取った男は大した感慨もなくそれを隠しにしまった。

898 :
用が済めばリリアーナが彼を引き止める理由はなくなってしまった。
ルスキニアがちらりと光の洩れる扉の向こうへ目を遣った。
「戻らなくてよいのですか。あなたは今宵の主賓のはずでは」
「いいのです。みな、口実がどうであれ、馬鹿騒ぎしたいだけなのですから」
口を尖らせてそう言ったリリアーナにアラウダがにやりと笑った。
「姫は見かけによらず、なかなか辛辣ですね」
「よせ、アラウダ」
軽口を叩くアラウダをルスキニアが嗜めた。
ルスキニアの視線を軽く受け流したアラウダがリリアーナに向き直った。
「何か理由があって抜け出されたのでしょう。姫は、何をお望みですか」
その問いは単純だったがリリアーナの胸を深く穿った。
「わたくしは……」
微笑んではいるが、アラウダの瞳には真摯な色が浮かんでいた。
彼女は己がなんのためにここへ来たのかを思い出した。
この機会を逃せば彼と会話することはますます難しくなるだろう。
ならば、伝えることを躊躇う理由は無い。
リリアーナの望みは、元よりひとつだった。
「わたくしは、ルスキニアと話がしたいのです」
その言葉を聞いて、アラウダの表情が綻んだ。
ルスキニアの肩を叩くと彼は言った。
「見回りには俺が行こう。ルキア、お前はリリアーナ姫のお相手を」
「アウグスタに任された仕事を放り出すわけにはいかない」
「そのアウグスタがおっしゃった言葉を忘れたのか。
 客人を持て成すのも、我々の務めの内だ」
相棒の背を押しながら、アラウダは意味ありげに目を瞬かせた。
「それに、女性をこんなところに一人残していくのには心が痛まないか。
 アデスの臣民として、お前にはリリアーナ姫の護衛をする義務があると私は思う」
半ば強引に押し切るような形で、アラウダは立ち去ってしまった。
二人きりになると途端に気詰まりになった。
「「あの」」
二人同時に発した声が薄暗い回廊に響いて反響した。
「どうぞ、先におっしゃって」
促すリリアーナの言葉にルスキニアは逡巡したようだったがやがて口を開いた。
「あの時は、申し訳ありませんでした。一昨年の、夜会の折です」
単刀直入なルスキニアの言葉に、リリアーナの心臓は跳ね上がった。
だが、同時に懐かしくも思う。
そう、ルスキニアとは、こういう男だ。
何事も唐突で、不器用で、でもその芯にはわかりにくいが確かな誠実さがある。
「私が付いていながら、姫を転ばせるような事態になったこと、深く反省しております」
生真面目に頭を下げるルスキニアを見て、リリアーナは慌てて顔を上げるように促した。
「わたくしこそ、ごめんなさい。あんなに取り乱すべきではありませんでした。
 …………たかが、黒子くらいで」
「は?」
「あのとき、わたくしの太腿にある黒子をご覧になったのではないの?」
「いえ、気付きませんでした」
「ルスキニア。トゥランでは、他人に黒子を見られるということは、大変な恥とされているのです。
 ですから、このことは他言無用になさってください」
開いた扇で口元を隠しながら悪戯っぽく笑うリリアーナに、ルスキニアは目を丸くした。
見開かれた瞳が、彼が本当に驚いていることを示していた。
それでも、姫君の表情には何か感じるものがあったらしい。

899 :
「私は……私は、何かその……ひどい思い違いをしていたようです」
「そのようですね」
見合わせた視線から、二人の間にあったわだかまりの種が消え去ったのが見て取れた。
舞台の幕を落とすように音を立てて扇を閉じながら、リリアーナは言った。
「それより、ひどいわ、ルスキニア。わたくしの前では、気の置けない友人でいると約束してくださったでしょう」
「どういうことでしょうか」
「また、ご自分のことを『私』とおっしゃっています」
ルスキニアは僅かに目を瞠った。
「失礼いたしました」
リリアーナの言葉の意図するところを、今度は正確に受け取ったようだった。
「では」
男の手が、無造作にすらりと宙に伸びた。
手品のようにどこからともなく白い花を取り出したルスキニアは、それをリリアーナの鼻先に突き出した。
「お詫びにこれを」
差し出された花は小ぶりな百合の花だった。
リリアーナはその百合をよく知っていた。トゥランが原生の、珍しい品種だったのだ。
女性の髪を飾るために花弁を小さく改良されたその花は、トゥラン以外の地では根付きにくいと聞いていた。
国内やトゥラン女性の持ち物としてならともかく、アデスの地で目にする事があろうとは考えたこともなかった。
「ルスキニア……この花、どうなさったのです」
差し出された花を受け取ったリリアーナの疑問に、男は事も無げに言った。
「覚えておられませんか。二年前の舞踏会の折、あなたが髪に挿しておられたものです」
思い返してみると、あの時は確かにこれと同じ花をトゥランから持ち込んでいた。
だが、リリアーナはいまの今まで花を落としたことに気付いてもいなかった。
よもや、ルスキニアから二年の時を経て手渡される日が来ようとは、思いもよらないことだった。
「あの時あなたが花を落とされて、すぐにお返ししようと後を追ったのですが叶いませんでした。
 またお会いする機会があればと思い、常に持ち歩いていたのです」
「それで、いまこれをわたくしに?」
よく見ると、手のうちの花は生花ではなかった。
どのようなギルドの技術によるものか、白い花は瑞々しく、たったいま手折られたかのような艶を保っている。
大切に保管されていたのであろうことは明白だった。
包まれてもいない剥き出しの花は、彼そのものだと思った。
それを与えられるとはどういうことか。

900 :
「ありがとう、とても嬉しい」
込み上げてくるものを隠しきれずに微笑んだリリアーナはその白い花を髪に挿してみせた。
「いかがかしら?」
よくあるような世辞の言葉を期待していたわけではなかった。
だからルスキニアの顔に笑みと呼べる表情が浮かんだのを見てリリアーナは驚いた。
彼女の知る限り、彼がこれほど表情を露にしたのは初めてだった。
「よく……似合っておいでです」
リリアーナは惚けたようにルスキニアの顔を見つめた。
「どうされました」
「いえ……そんなお顔もされるのですね」
「何かおかしな顔をしていましたか」
無表情に戻ったルスキニアが軽く首を傾けた。
「いいえ、とても素敵な表情でした」
噛み締めるように微笑んだリリアーナは、爪先立ってルスキニアの耳元に唇を寄せた。
察した彼が少し身を屈めた。
その何気ない気遣いが、リリアーナの胸を詰まらせた。
自分が彼に惹かれるのは、この不器用な優しさゆえなのだと確信した。
皆人が気付くわけではない彼の美徳に触れることのできた自分が誇らしかった。
万感を込めて、彼女は囁いた。
「あなたは素敵よ、ルスキニア」
それ以上の言葉を口にすることを、自分に許すことは出来なかった。
未婚の王族としてはこれだけでも充分はしたない行動と言えた。
身体を離しても、まともに彼の顔を見られなかった。
俯いた視界に自分の爪先が映った。これ以上踏み込めない臆病者の爪先だった。
それでも、何かしらの感情は彼に伝わったようだった。
「……ありがとう…ございます」
そう呟いたルスキニアの声に、今までにない色を感じて面を上げたリリアーナは彼の顔を見て息を呑んだ。
これまでどうしても作り物めいた印象を拭えなかった彼が、初めて紛れもなく、人間の顔をして見えた。
男の顔に浮かんでいたのは、紛れもない微笑みだった。
硬く閉ざされていた蕾がほころんだような、柔らかな表情だった。
リリアーナは、自分が一人の女として放った言葉を、彼もまた一人の男として受けとめてくれたのだと感じた。
思いがけない僥倖に、これまで努めて押さえ込んでいた欲望が溢れるのを感じた。
最後に、ただ一度だけの我が儘を自分に許そうと思った。
込み上げてくる熱いものを堪えながら、リリアーナは精一杯微笑んだ。
「わたくし、今宵は以前こちらに伺った時に果たせなかったことを為しに来たのです。
 あの日は叶わなかったけれど……今度こそ、噴水を見せてくださる?」
ルスキニアは先程のように会場に戻れとは言わなかった。差し伸ばした手は恭しく受け入れられた。
「御心のままに、リリアーナ姫」
顔を上げた男と目が合った。
氷のようだと思っていた瞳が、今は霞のかかった春の空のように柔らかく見えた。

901 :
* * *
「きれい…」
月明かりに照らされてさざめく水面を見てリリアーナは呟いた。
ようやく目にする事のできたアデスの噴水は、トゥランのもののように豪快に水飛沫を噴上げる類いのものではなかった。
濡れて艶めく硬質な石の上を、透き通った水が滑るように流れ落ちていた。
「姫、そろそろ戻られたほうが。供の者が心配をするでしょう」
水の流れをぼんやりと眺めていたリリアーナに背後で控える青年が声をかけてきた。
言われて彼女は自分が何の断りもなく会場を抜け出して来たことを漸く思い出した。
「ごめんなさい、ルスキニア。あと、もう少しだけ」
リリアーナには、ルスキニアにどうしても伝えなければならない言葉があった。
そのために、慣れない服に身を包み、待ち伏せなどというはしたない真似をしてまでこの機会を得たのだ。
その言葉を発するのに相応しい場は、いまここをおいて他にないことは明らかだった。
しかし、いざとなると彼女の舌は縫い付けられたように動かなかった。
どうやって切り出そうかと思案したまま、時だけが二人の上に降り積もってゆく。
月が空の上で位置を変え、噴水に木立の影が差した。
水面に反射する光が翳るのを見たリリアーナは漸く心を決めた。
「最後に、お会いできてよかった。これで諦めがつきますもの」
ルスキニアが微かに身じろぎしたのがわかった。
月影に照り映える彼の白い顔を横目でちらりと確認する。
相変わらず彫像のように直立したままの男を見て僅かに微笑みながら再び噴水に目を遣った。
流れる水は時の流れを象徴しているかのようだった。
月日は止め所なく流れていく。塞き止める事などできるはずもない。
早く大人になりたいと思っていた頃、時間はリリアーナにとって頼もしい味方だった。
夜眠りに就く時は、朝になるのが待ちきれなかった。
朝目覚めて鏡を覗き込む時は、その中に一歩大人に近付いた自分を認めるのが嬉しかった。
だが今は違う。
彼女にとって時の流れは、忌まわしい敵以外の何者でもなくなっていた。
傍らから無言で先を促す気配を感じてリリアーナは言葉を続けた。
「わたくし、結婚することになりました」
ルスキニアは戸惑ったようだった。
「いつ」
「半年後に。このあと、トゥランに戻ったらすぐに準備に取りかかります。
 お父さまは、わたくしが十七歳になるのを待っていたのですって。
 次期トゥラン国王として、わたくしは早急に、国民に世継ぎの顔を見せて安心させねばなりません」

902 :
リリアーナは婚約者のことを考えた。彼は遠縁の貴族の青年だった。
王室に他国の血を入れることを善しとしなかった父が選んだ相手だ。
無難な選択だと彼女も考えた。幼い頃から知っている男は決して悪い人間ではない。
よき夫、よき父親となり、リリアーナの治世を支えてくれるだろうと誰もが言った。
だが、彼女は自分が彼の胸に抱かれ、子供をもうけることを全く想像できなかった。
その理由は痛いほど自覚していた。
「嫌だと言って駄々を捏ねられるほど、無邪気ならよかったのにと思うことがあります。
 実際は、そんな可愛げなどわたくしにはないのですけれど」
リリアーナは力なく自嘲した。
ルスキニアが食い入るようにこちらを見ているのを知っていた。
目を向けると案の定、目が合った。
なにかしらの言葉が発せられるのを待ったが男の唇が開かれることはなかった。
「おめでとう、と言ってはくださらないのね」
ぽつりと呟いて視線を落とした。
何を期待しているのだろうと思った。
彼から祝福の言葉を受けて、それで未練を断ち切れるとでも思っていたのだろうか。
あるいは、彼がこの結婚に異を唱えてくれることを望んでいたのかもしれない。
ルスキニアが自分のことをどう思っているのかは知らない。
だが、別の男の物になると告げれば少しでも心を動かしてくれるのではないかと、
愚かにも思ってしまったのだった。
――なんて浅ましい。
俯いた視界に爪先が入った。おろしたばかりの白い靴は庭を歩いたせいで少し汚れていた。
どうせなら、こんな汚い己を知らず清らかなまま花嫁になれたのならよかったのに。
再び熱いものが込み上げてきたが、自分には泣く権利などないと知っていた。
泣いてはいけない。王族らしく、気高く優雅にあらねばならない。それが彼女に課せられた運命だ。
リリアーナにはリリアーナの、ルスキニアにはルスキニアの運命がある。
未来の国主と他国の護衛官ではその運命が交わろうはずもない。
感情をし、心をして――そうやって、石のように堅く乾いた大人になるのだ。

903 :
リリアーナは唇を噛んで堪えた。
それでも、溢れた涙の数滴が乾いた土に落ちて染みを作った。
砂の擦れる音がして、見慣れぬ靴が目に入った。
顔を上げるとルスキニアが立っていた。表情の乏しい白い顔が、彼女を見下ろしていた。
見上げなければ顔が目に入らないほど近い距離だった。
薄い唇が、前触れもなく言葉を発した。
「自分を偽ることなど出来ない」
驚いて後ずさろうとしたリリアーナを男の手が阻んだ。両肩を掴まれて息を呑んだ。
「俺も、そしてあなたも」
腕にくい込むルスキニアの指は痛いほどだった。
生まれてこの方、リリアーナはこんな風に腕を掴まれたことなどなかった。
無礼者と叱責して振り払うこともできたはずだが、何故か頭を掠めもしなかった。
初めて目の前の男に恐怖を感じた。
「ルスキニア、何を」
「あなたに、謝らなければならないことがある」
こちらを見つめるルスキニアの瞳の奥に、野火のように燃え盛るものがあった。
「二年前のあの夜、俺は自分の欲望であなたを汚した」
燻っていた燠火が、突然火を噴いたようだった。
見知らぬ炎が、彼を内側から燃やしているのがわかった。
恐ろしかった。だが、同時に興奮もしていた。
彼がこれほどの熱を彼女の前で示したのは初めてのことだった。
そしてその感情は、リリアーナただ一人に向けられているのだ。
「それだけではありません。あれ以来、俺はあなたを思って身を焦がさない夜はなかった」
彼女は生娘だったが、それが甘ったるいだけの意味ではないことは理解した。
一年前ならば、意味が分からず困惑しただろう。
一年後であれば、動揺を押さえ込んで微笑み、上手くあしらうことも出来たかもしれない。
だが、今のリリアーナにはそのどちらの道も用意されていなかった。
本来なら交わらなかったかもしれない二人の運命を繋ぐことが出来るのは、今このときだけだった。
恐ろしくなかったと言えば嘘になる。
それでも、リリアーナはなけなしの勇気を振り絞ってルスキニアの袖を引いた。
震え出した計器が誤った方向へ振り切れようとしているのが分かったが止められなかった。
思うより先に、言葉は溢れていた。
「いま、わたくしはあなたの目の前にいるのに、触れてはくださらないの」

904 :
今回の投下は以上です。読んでいただきありがとうございました
前回投下分に頂いた感想も読ませていただきました
励みになります。ありがとうございます
1回分の予定が長くなりすぎて分割したため、中途半端なところで終わってしまいすみません
次回はルスキニア視点で本番ありの予定です
よろしくお願いいたします

905 :
投下GJです
村田氏の銀ファム本2冊と交互に読んでニヤニヤしてるw
次回を気長に待ってますよー
村田氏本やエアログで何か萌えネタ投下あるといいなぁ

906 :
うおお!続き待ってましたー!!!
投下ありがとうそして面白かった!!
次回も楽しみにしてます!

907 :
>>904
キター!!続き投下してくれて有難う!
リリアーナの葛藤凄いぐっと来た。ルスキニアもイイヨイイヨー
wktkしながら次待ってます

908 :
>>904
続き来てたー!乙です
いいところで終わってて先が気になる
続きのんびりお待ちしてます

909 :
読みごたえあっていいねー。キュンキュンするわぁ
そしてこれからのエロ展開も非常に楽しみ。
頑張れルスキニア、押し倒せ!w

910 :
>>904
待ってました!続き投下乙です
こっちのルスリリは大人の方とはまた違って可愛くてニヤニヤ
次回も楽しみにしてます

911 :
>>904
うおおお素晴らしい乙です
次も楽しみだ
前回の投下は5ヶ月前なのか
首を長くして待ってます

912 :
レンジが描いた若ルスキニアとギリロリリーが見たい・・・

913 :
>>904です
続きを投下します
グランレースの悲劇が起きなかった未来で
ルスキニア(22)とリリアーナ(16)がにゃんにゃんしてるだけ
規制中のため実験的なサイトを使って書き込んでいます
途中で投下止まったらスマソ

914 :
* * *
「お前に足りないのは、言葉や感情表現ではなく思慮深さだ」
いつだったか、アラウダにそう言われたことがあった。
緑陰から降り注ぐ木漏れ日が白い額を斑に染めていた。
光の加減で左右の目が違う色をして見えた。
虹彩に日差しが射し込んで玉虫色に輝いた。
何事も飲み込みの早い相棒は、心の有り様においてですらルスキニアの先を行くらしい。
「女性に興味を持つようになったのはいいが、匙加減を間違えるなよ、ルキア。
 リリアーナ姫は未来のトゥラン国王だ。お前が懸想したところで、どうこう出来る相手じゃない」
「なぜその名前が出て来る」
苦々しげに言ったルスキニアにアラウダは事もなく答えた。
「違うのか」
「……明言したことはない」
「見れば分かる」
アラウダは声を上げて笑った。
「お前は、自分で考えているより、よほど分かりやすい人間だよ」
「適当なことを言うのはよせ」
見透かしたようなことを言う片割れは、ルスキニアの心を苛立たせた。
しかし睨みつけた視線は遠くを見つめる瞳に受け流された。
「恋はいい。心を豊かにする。だが、身の程を弁えなければ痛い目を見ることになる。
 俺は、俺なりにお前の事を心配しているんだ」
するりと頬を撫でながら感慨深そうにそう言うアラウダに、近頃女の影がちらついていることにルスキニアは気付いていた。
「女は怖いぞ、ルキア。あれは、我々の理解の範疇を超えた存在だ」
「くだらない。男も女も人には変わりないだろう」
その時ルスキニアはアラウダの言を益体もない妄言と切って捨てた。
だが、今にして思えば、あれらの言葉は蓋し至言であったのだ。
* 
「ルスキニア」
震える声で名を呼ばれて、ルスキニアは我に返った。
耳を赤く染めて俯いた姫君が、彼の服の布地を控えめに掴んでいた。
見下ろした首筋から背中にかけての曲線がうっすらと桃色に上気していた。
「わたくしは……わたくしは、あなたに触りたい。もっとよく、あなたのことを知りたいわ」
ルスキニアは混乱していた。
姫君の言葉は大方彼の予想外だった。
己の告白は彼女を不快にさせこそすれ、好意を抱かせるようなものではなかったはずだ。
嫌悪され、軽蔑されてしかるべきだと思っていた。
むしろ、想いを断ち切るために言ったつもりの言葉だった。
混迷する思考の中でただ一つ確かなことがあった。
ここで彼が身を引けば、彼女の面目が潰れるだろうということだ。
いまこそアラウダの言っていた言葉を身を以て体感する時だった。
彼に足りないのは、まさに思慮の二文字だった。
そもそも思慮深い人間であれば、みすみすこのような事態を招く行動は慎んでいたはずだ。
会場の外で花を渡したとき、そこを抜け出して宵闇の庭園へと足を踏み出したとき。
あるいは、噴水を眺める姫君に会場に戻ることを勧めたとき。
引き返そうと思えば出来たはずのいくつもの機会を、自分から取り零してきたのだということに彼は気が付いた。

915 :
「あなたも同じように思ってくださっているのなら……どうか、お願いです」
ルスキニアは彼女の頬が涙のせいだけでなく上気していることに気が付いた。
薄く開いた口の歯列の間からは幼い欲望が顔を覗かせていた。
ここに至って、ルスキニアは重要なことに思い及んだ。
それはリリアーナもまた彼を望んでいるのかもしれないという可能性だった。
甘く香る花に誘われて罠に嵌り込んだのは自分の方かもしれなかった。
己の指が、我知らず少女の身体に触れているのにルスキニアは気が付いた。
手の内にある身体の華奢さに身震いした。
なるほど、女は恐ろしい。
「リリアーナ」
何かに背を押されるように一歩踏み込んだ彼に、今さら怯んだ様子の姫君が身を竦ませた。
「ルスキニア、わたくしは」
「黙って」
急いた唇がリリアーナのそれに触れた。少女は軽く息を詰めたようだった。
抵抗されたらすぐに引き下がるつもりだった。
少なくとも、彼の心の裡ではそうだった。
だが、姫君は逃げなかった。
驚いたように見開かれた瞳がゆっくりと閉ざされて、ルスキニアは自分の行いが赦されたことを悟った。
こんなふうに他人から受け入れられたのは初めての経験だった。
触れ合った唇の柔らかさに何故か怒りのような感情を覚えた。
自分より以前に彼女に同じことをした人間がいなければいいと思った。肩を掴む手に力が籠った。
背後の木立に縫い付けるように押さえ込むと、少女の背が大きく撓った。
もどかしく投げ捨てた理性が地に落ちるよりも早く、ルスキニアの舌は獲物を捕らえていた。
唇と唇の狭間から、仔猫が乳を舐めるようなあえかな水音が響く。
息継ぎをするたび洩れる鼻息が、どう聞いても間抜けな音だった。
火照った頬に触れる鼻先の冷たさが妙に印象に残った。
時折くぐもった嗚咽のような声を漏らす姫君の様子を鑑みれば、余裕がないのはお互い様のようだった。
崩れた思考が混ざり合って意味をなさない形状を作る。積み上げては崩して壊すことを繰り返した。
いつの間にか草むらの中に倒れ込んでいることにすら気付かなかなかった。
後はただ、溺れる人のように互いの身体にしがみついた。
直に触れた肌は不安を覚えるほど柔らかかった。
強くすれば壊れてしまうのではないかと思った。
指先で慎重に形を辿れば、楽器を奏でるように高い声が洩れた。
うぶな反応とは対照的に、彼女の身体はすでに女として完成されていた。
堅く閉じられた蕾を抉じ開けると目も眩むような芳香がした。
草いきれの中に横たわるリリアーナは一つの大きな花のようだった。
隠された彼女の秘密を暴いていくのは、幾重にも折り畳まれた厚い花弁を一枚ずつ捲っていくのに似ていた。
開き切った蕾の奥には鍵を待ちわびる扉があった。
許可を求めて目を合わせると少女は恥じ入るように瞼を伏せた。ルスキニアはそれを了承ととった。

916 :
性急に押し付けた熱が触れたぬかるみに沈むと目の前で星が散った。
押し開いた先には温かな闇が待っていた。
手つかずの海に沈んだルスキニアは悦びに打ち震えた。
この場所は、あの夜以来、何度も繰り返し彼の夢見て来た場所だった。
己はずっとここを目指して飛び続けて来たのだと思った。
甘美な物だろうと予測はしていた。
だが、これ程のものだとは思わなかった。これ以上があるとも思えなかった。
これこそが彼が最も望んでいたものであり、同時に最も恐れていたものだった。
心地よいと言うにはあまりにも凶暴な感覚だった。
頭の中で、何かを繋いでいた楔が引き千切れる音がした。
このまま引きずり込まれ、二度と生きては帰れないような気がした。
「ルスキニア」
彼の背に爪を立てたリリアーナが、白い喉を仰け反らせて喘いだ。
締め付ける肉が強さを増して、ルスキニアも呻いた。
数度往復するのが限界だった。
体中の血が逆流するようなその衝撃は、致命的な傷を負ったときの症状によく似ていた。
手負いの獣が生命の残り火を燃すように、ルスキニアはリリアーナの中で蠢動した。
抱きしめた身体が同調するように痙攣した。
リリアーナと自分が、何か大きな一つの生き物になったような気がした。
恐ろしいほどに幸福だった。
同時に、限りない絶望を感じてもいた。
一度離れれば、再び同じようには交われないことだけが解っていたからだった。

「ルスキニア、重い」
耳元に流し込まれた呻き声で我に返ったルスキニアは、目の前の惨状を見て青ざめた。
組み敷かれ、仰臥した姫君は泥と草にまみれていた。
美しく結い上げられていた髪は解け、ほつれた毛束が頬を彩っている。
開いたままの脚の奥では、純潔の証が白いドレスの裾を汚していた。
「俺は…なんてことを……」
「ルスキニア」
顔を覆って呻き声を上げたルスキニアを、緩慢な動作で身を起こしたリリアーナが抱きしめた。
「わたくしは、後悔していないわ。お願いです。あなたもそうだとおっしゃって」
耳朶を打ったその言葉にルスキニアは息を呑んだ。
「リリアーナ」
顔を覆っていた手を離し、震える手で彼女を抱きしめた。
温かかった。
細い身体は彼の腕の中で確かに息づいている。
「リリアーナ、俺は」
咄嗟に口をついた言葉は少女の細い指に阻まれて押し籠められた。
「今宵のことは、誰にも言いません。だから、きっと大丈夫」
リリアーナはそういって微笑んでみせた。
「あなたが失うものなど何もないのよ。これは、どこまでもわたくしの我が儘なのですから」
噛み締めるようなその言葉にルスキニアは呆然とした。
姫君は、いまこの時を一夜の過ちにしようとしている。
自分が、もう彼女なしには三日と生きていられないだろうと確信しているその横で。

917 :


918 :
「逃げましょう」
無意識のうちに口から零れ落ちた言葉に誰よりも驚いたのはルスキニア自身だった。
そんなことができるとは考えたこともなかった。
しかし、いまはそれ以外に術などないと思った。
誰にも知られずここを抜け出し、邪魔するものなど何一つない世界で彼女を思う存分愛することができたなら。
だが、姫君は容易く頷かなかった。
「無理です。わたくしは、トゥランを捨てることなどできないわ」
吐き出されたリリアーナの言葉は重かった。
国を統べる者がどのような立場に置かれているのか、護衛とはいえアウグスタの側近くに控えるルスキニアは充分想像がついた。
ましてや、リリアーナは生まれた時から国母となるべく育てられてきたのだ。
国を捨て、私情に走ることなど、彼女には考えも及ばぬことに違いない。
それでも、ルスキニアに迷いはなかった。

919 :
「ならば、無理にでも攫うだけのこと」
肩を掴んで引き離したリリアーナの顔を覗き込んだ。
見開いた瞳に無様に取り乱す自分の姿が映っていた。
姫君の目の中には僅かな躊躇いがあった。
ルスキニアにとって、それだけが一縷の望みを繋いでいた。
「真実はいずれ白日の下に晒される。俺があなたにしたことが知れたら、無事では済まないでしょう。
 どうせ滅びるのなら、これ以上ないほどあなたを味わい尽くしてからから果てたい。
 俺を哀れと思うのなら、その為の時間を与えてくれないか」
「ルスキニア…」

920 :
いっそ狂的とさえ言えるその言葉が、どのように姫君に届いたのかはわからなかった。
小さな唇から息が一つ洩れた。
リリアーナの手が伸びて肩を掴むルスキニアの指に触れた。絡み取るように視線が合った。
見下ろした青い瞳の中に、もう迷いはなかった。
「離して下さい」
「嫌だ」
「勘違いをしないで。あなたが罪に落ちるのならば、わたくしも共に参ります」
ルスキニアの見ている前で、リリアーナは躊躇う事なく白いドレスの裾を引き裂いた。
脚に絡まる長い裾は、道行きには不向きだったのだ。
身軽になった姫君がルスキニアの手を取って彼を見上げた。
「行きましょう、ルスキニア。わたくしたちの未来のために、退路を用意して」

921 :
いっそ狂的とさえ言えるその言葉が、どのように姫君に届いたのかはわからなかった。
小さな唇から息が一つ洩れた。
リリアーナの手が伸びて肩を掴むルスキニアの指に触れた。絡み取るように視線が合った。
見下ろした青い瞳の中に、もう迷いはなかった。
「離して下さい」
「嫌だ」
「勘違いをしないで。あなたが罪に落ちるのならば、わたくしも共に参ります」
ルスキニアの見ている前で、リリアーナは躊躇う事なく白いドレスの裾を引き裂いた。
脚に絡まる長い裾は、道行きには不向きだったのだ。
身軽になった姫君がルスキニアの手を取って彼を見上げた。
「行きましょう、ルスキニア。わたくしたちの未来のために、退路を用意して」

922 :

夜陰に紛れて駆け出した彼らの耳に、会場から姿を消して久しい主君を探す従僕たちがリリアーナを呼ばう声が聞こえた。
トゥラン側からの要請があったのだろう。アデスの兵も混じっているようだった。
「ルスキニア」
不安げに見上げたリリアーナに、ルスキニアは声を出さず頷いた。
遠く木々の向こうで、幾多の篝火が揺れているのが見えた。
「こちらへ」
リリアーナの手を引いたルスキニアが、護衛の任に携わる者しか知らぬ抜け道へと彼女を誘った。
「どこへ行くのですか」
「この先に格納庫がある。今日のレースで使われた機体がまだ残っているはずだ」
「あなたが操縦を?」
尋ねるリリアーナにルスキニアは頷いてみせた。
「訓練は受けている」
盗むのか、とはリリアーナは尋ねなかった。
自分たちが、ヴァンシップよりももっと大変なものを剽窃しようとしていることをよく心得ていたからだ。
ベリファイ・チェックを終えた機体を格納庫から引き出したところでリリアーナが身を竦ませた。
風に乗って、思いがけない近さで己を呼ぶ声が聞こえたからだった。
「お姉さま!どこにいらっしゃるのですか?お姉さま!」
リリアーナが傍らのルスキニアの服を掴んだ。
「ミリアだわ」
ルスキニアは黙ったままリリアーナの手を引いて格納庫の扉の陰に隠れた。
やがて、ヴァンシップの駆動音を聞きつけたらしい少女が短い草を踏み分ける足音が聞こえた。
「誰か……いるの?」
無人に見える格納庫を覗き込んだミリアを内側に引き込み、口元を押さえた。
「静かに」
くぐもった声を上げて暴れ出しそうになった妹姫を制止したのは、リリアーナだった。
「ミリア、わたしです」
泥だらけのリリアーナを見たミリアが、力を弱めたルスキニアの手を振りほどいた。
短い悲鳴が上がった。
「お姉さま!そのお姿…どうなさったのです」
引き裂かれたドレスは、どう見ても暴漢に襲われた後のそれだった。
「ミリア姫、大きな声を出さないでください」
声を掛けたルスキニアを振り仰いだミリアはわなわなと唇を震わせた。
「お前は…」
白い彫像のようなその男が何者なのか、知らないミリアではなかった。
アウグスタ・ファラフナーズの護衛、初めて参加したグランレースで幼かった自分を怯えさせた張本人だ。
ここへきて、リリアーナの惨状にこのいけ好かない男が関わっているのは明らかだった。
「ギルド人!お姉さまに何をしたの!」
激昂した妹を遮るように、リリアーナが二人の間に割って入った。

923 :
「ミリア、よく聞いて。わたくしたちはいまからこの島を出ます」
「お姉さま、何をおっしゃって…」
「わたくしたちが結ばれるにはこうするしかなかったのです」
真剣な面持ちでそう言う姉の姿を見て、ミリアの中で符合するものがあった。
沈みがちな面差し、物憂げな瞳。
結婚を間近に控えた姉の様子がおかしいことには気付いていた。
彼女はそれを、花嫁特有の気鬱だと思っていた。
だが、それが勘違いだったのだとしたら。
この状況で、リリアーナが目の前の男のことをどう思っているのかわからないほど、ミリアは鈍感ではなかった。
「本気なのですか」
妹の瞳の中に非難の色を見出したリリアーナが唇を噛んで顔を背けた。
迷いを断ち切るように目を閉ざして言った。
「ごめんなさい……」
「本気で、トゥランを……わたしたちを捨てて、その男の手を取るというの?」
「ごめんなさい、ミリア。許して頂戴」
肩に触れた姉の手は小刻みに震えていた。
「お姉さま……」
「わかってくれとは言いません。あなたには、途方もないものを背負わせてしまうわね。
 でも、この道を選ばなければ、わたくしはわたくしでなくなってしまうの。だから……お願いです」
ミリアは大きく息を吐いた。
リリアーナの言を受け入れるのならば、彼女は多くの物を姉姫から受け取ることになるだろう。
だが、それと同じくらい、否、それ以上の物を失うことになる。
覚悟を決めなければ。
「これを」
硬い顔をした姉の手の内に、いつも身につけていたペンダントを外して押し込める。
「ミリア?」
「中にカルタッファルの…わたくしの知己の空族が住む場所の地図が入っています。
 周辺諸国へ逃げても、すぐに追っ手が付きます。でも、国家にまつろわない彼らなら」
「でも、そんなことをしたらあなたのお友達が…」
受け取るのを躊躇い、返そうとしたリリアーナから、ルスキニアがペンダントを奪った。
薄い色の瞳がミリアを見た。
「感謝する」
どこまでも気に障る男だ、と彼女は思った。
「ルスキニア。お姉さまを泣かせたら、わたくしが許さないわ」
「ああ」
睨みつけるミリアの眼光をものともせずに男は頷いた。
「そんなことがあれば、俺も自分を許さない」

924 :

離陸したヴァンシップは危うげなく島の外を目指した。
許可なく城壁を越えようとする怪しげな機体はすぐに警護の兵たちの知る所となった。
「止まれ!どこの国の機体だ?夜間の発着は許可されていないぞ!」
誰何の声を振り切って速度を上げた不審機に砲撃を許可する声が飛んだ。
「アデス連邦の威信を汚す不届者め!構わん、撃ち落とせ!」
夜の静寂は俄に騒がしくなった。
リリアーナの失踪から徐々に膨れ上がっていた不穏さが音を立てて弾けたようだった。
「撃ぇ!」
号令を合図に、夜を切り裂いて光線が走る。
舌打ちしたルスキニアは警備の手薄な箇所を思い描きながら高度を下げた。
「リリアーナ、頭を伏せていろ」
後部座席に座ったリリアーナが首を伸ばして辺りを伺おうとしているのを見て、ルスキニアは叱責した。
そんな下手を踏むつもりはないが、流れ弾に当たらないとも限らない。
「ルスキニア、前を!」
姫君の叫び声に向き直ったルスキニアは舌打ちをした。
眼前に迫った小隊が銃火器を構えるのが見えた。
光の矢が、闇を駆けるヴァンシップを狙って放たれた。
「くっ!」
旋回したが間に合わなかった。
低く呻いて左目を押さえたルスキニアを見てリリアーナが悲鳴を上げた。
「ルスキニア!」
眼球が燃え上がるように痛んだ。
操縦桿を握る手が震え、軌道が不安定に揺れた。
「ルスキニア!ルスキニア!」
身を乗り出したリリアーナが振り落とされそうになりながら操縦席へと転がり込んできた。
なぜか笑いが込み上げてきて、ルスキニアは小さく息を吐いた。
「無茶をする、あなたは」
腕の中の女のためならば何でも出来るような尊大な気分が頭をもたげていた。
早鐘のように脈打つ柔らかな身体ごしに操縦桿を握り直す。
流れる血が向かい風に煽られて邪魔だった。
片方の手で隠しを探ると、先刻リリアーナから返された手巾があった。
手探りで彼女の掌の中にそれを押し込む。
「リリアーナ、止血を頼む」
「ルスキニア、ああ、血が…‥」
「早く!」
リリアーナが震える手で手巾を左目に当て、頭に巻き付けると、ルスキニアは高度を上げるべく、機首を傾けた。
みるみるうちに城壁が迫る。
ぎりぎりまで堪え、衝突の寸前に一気にスロットルを全開にした。
弾丸のように駆け上ったヴァンシップを止められる者はなかった。
数を増した地上の篝火を映して一瞬煌めいた機体は、すぐに夜陰に紛れて見えなくなった。

925 :

不穏な気配を嗅ぎ取ったアラウダはサーラの寝所を抜け出して島の東にある物見台へと向かった。
警備計画に不備はないつもりだったが、現に何者かがこの島の安全を脅かしているようだ。
次善策を講じるのが彼の仕事だった。
相棒が隣にいないことにやや不安を覚えたが、彼はいま逢瀬の最中だ。
無粋な呼び出しはしたくなかった。
辿り着くまでの間、自然と耳に入ってきた断続的な情報から、騒ぎの源が不審なヴァンシップであることを知った。
許可無く島内を飛行している不審機は、アウグスタを含む要人達の集う館とは逆方向に進んでいるらしい。
おそらく、すでに目的を果たし、脱出する心づもりなのだろうと判断出来た。
物見台へと向かう城壁は薄く、僅かに人ひとりが通れる歩廊が設けられているだけだ。
人員の配置が難しく、警備が手薄になっているのは否めなかった。
侵入者が何者であるのかは不明だが、グランレースの期間中に事を起こすとなれば、地の利を得る程度の下準備は整えているはずだ。
問題の機体は、間違いなくこの経路を辿るに違いない。
物見台には数人の兵士が詰めていた。
駆け込んで来たアラウダを見て若い士官が敬礼をした。
「アラウダ殿」
「オーラン中尉、不審機は」
「こちらに向かっているようです」
「やはりな」
そのとき、遠眼鏡を覗いて目視していた上等兵が叫び声を上げた。
「どうした」
「そんな、まさか……」
「クレイシュ!報告しろ!」
「リリアーナ姫が、トゥランのリリアーナ姫が乗っておられます……!」
「そんな馬鹿な!」
それを聞いたアラウダは、絶句するオーランを傍目に外へ飛び出した。
闇の中で微かにクラウディア機関の駆動音が聞こえた。
すぐに、大きな質量を持ったものが近付く気配を捉えた。
下だ。
崖下を覗き込もうとしたアラウダの鼻先を掠めるようにして、一機のヴァンシップが風を切って空へと駆け上っていった。
乱れた気流に乗って、白いものが降ってきた。
足下に落ちたそれを拾ってみる。
白い、小さな百合の花だった。
彼はそれに見覚えがあった。
ルスキニアの部屋の窓辺に、この二年間ほどずっと飾られていたものだ。
アラウダは花から目を逸らし、空を仰いだ。
不審な機体は星の間に隠れ、もう影も見えなかった。
見上げた夜空には複数の月が光っている。
眩しさに、彼は眉をひそめた。
「ルキア……」
呟いた声は夜の闇に溶けて消えた。
明けて翌日、リリアーナ姫誘拐の一報が世間を震撼させた。
トゥラン王国とアデス連邦は国を挙げて捜索したが、姿を消した姫君と不埒者の行方は杳として知れなかった。

926 :
投下は以上です。読んでいただきありがとうございました
途中で無駄にレスを使ってしまいすみません
次回はまた間が空くかと思いますが、最後まで投下させて頂ければ幸いです

927 :
続き来てたー!!!投下乙です!
GJGJ!!今回も楽しませてもらいました
続きものんびり待ってます

928 :
続き投下おつ
いいねえ駆け落ちは
ここでカルタッファルかー
次にどこへ転がっていくのかとても楽しみにしてます

929 :
>>926
乙です!
こんな早く続き来るとは思わってなかったから嬉しいw
ミリア繋がりでカルタッファルへは上手い流れですね
続き気になる、次回楽しみにのんびり待ってます

930 :
>>926
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ありがとう

931 :
ファラフナーズ生存ifの続きを投下します
ルスキニア×リリアーナで捏造オリジナル路線のため、苦手な方はスルー推奨
今回は短めで5レス程度の予定ですが
実験サイト使用による投下のため、ミスや投下切断があるかもしれません

932 :
* * *
高らかに響く鳥の囀りによって、リリアーナは目を覚ました。
ひんやりとした初秋の空気を震わせる澄んだ波長が、早朝の空を高く低く渡っていく。
その声の調子で天気を読み取る術を、いつの間にかリリアーナは身につけていた。
今日の天気は快晴のようだ。
大きく伸びをしたリリアーナは、隣で蹲る毛布の塊に目を遣った。
胎児のように身体を丸めて眠る男の口元から、小さな寝息が洩れていた。
伸ばされた腕はしっかりとリリアーナの腰に回されている。
少し伸びた白い髪が、寝乱れて頬に影を作っていた。
ほつれた毛束を優しく除けながら、リリアーナは微笑んだ。
毎朝、目を覚ますたびに、傍らでよく馴れた獣のようにルスキニアが横たわっているのを見るのは不思議な気分だった。
滑らかな肌を撫でると無骨な革製の眼帯が指先に違和感を与えた。
あの逃避行の折、警備隊の銃撃によってルスキニアは左目に負傷を受けた。
治療の甲斐なく彼の視力は失われてしまった。
端正な顔のにあっては異様な印象を与えるその眼帯は、彼らの罪の象徴だった。
ふいに、なめした革をなぞるリリアーナの手に他人の指が触れた。
見下ろすと薄い色の右目と視線が合った。
「リリアーナ」
僅かに目を見張ったリリアーナは彼の名を呼んだ。
「ルスキニア。起きていらしたの?」
「いま起きた」
寝返りを打って仰向けになったルスキニアは手の甲で目元を覆って低く呻いた。
すぐに身を起こそうとはしない彼を見てリリアーナは子供のようだと思った。
寝汚いところがあるのは、共に暮らすようになって初めて知った彼の意外な一面だった。
リリアーナは寝台に手をついてルスキニアの顔を覗き込んだ。
明るい色の髪が髪が流れ落ちてシーツの上に蟠った。
薄い紗のカーテン越しの柔らかな光を透かしたリリアーナの髪が、滝のように彼らを囲い込んだ。
黄金色の牢獄に捕らえられた男が、寝惚け眼のままリリアーナを見上げて何か言いかけた。
彼女はかがみ込んでその唇から言葉を奪った。
顔を離し、徐々に覚醒した様子の彼を見下ろして微笑んだ。
「おはようございます、ルスキニア」
ルスキニアは、彼をよく知る人でなければそれが微笑みだとはわからないほど僅かに頬を緩めた。
薄い唇の端から息を吐いた。
「おはよう、リリアーナ」

933 :
「もう少し、休んでいてください」
ひとしきり朝の儀式を堪能したリリアーナは、そう言って寝台を抜け出そうとした。
朝食を作るのは彼女の仕事だった。
当初は慣れない作業に難儀をし、この世のものとは思えない存在を造り出したこともあったが、
今では茶を淹れ、パンを温める程度ならば文字通り朝飯前だった。
まだあまり上手いとは言えないが、少しは食べられるものも増えてきたのだ。
働かざるもの喰うべからずというのは、空族ならずとも市井の間では当然の事実だった。
リリアーナはここへ来て初めて土を触り、芋を掘ることさえ覚えた。
炊事や洗濯といった日常の雑務は、リリアーナにとっては初めての経験だった。
冗談ではなく、書物より重たいものを持ち上げたことなどなかったのだ。
瑕一つなかった白い手にはあかぎれができ、夜眠れないほど痛むこともあったが、彼女にとってはその痛みすら勲章に思えた。
その栄えある御手をルスキニアが掴んだ。
「朝食はまだいい」
均衡を崩したリリアーナは寝台の上に柔らかくくずおれた。
見上げた天井がルスキニアの顔で覆われた。
ごく近くで、薄い色の瞳が射るように見つめていた。
狩人の美徳である容赦のなさが、彼女をシーツの上に縫い留めていた。
今度は、閉じ込められたのはリリアーナの方だった。
けぶる瞳を瞬かせながら彼女は囁いた。
「わたくしをどうなさるの?」
ルスキニアの指が、リリアーナの唇から頬にかけての曲線をなぞった。
狙いを付けられた獲物の感覚が、彼女の神経を高揚させた。
徐々に頭をもたげはじめていた彼女の欲望を汲み取るように、男は言った。
「どうされたい」
答える代わりに、リリアーナはルスキニアの首に腕を回した。
明るい朝の日差しの中で、ルスキニアはもはやどんな欲望も隠そうとはしなかった。
リリアーナもまた、彼に己のすべてを晒すことを躊躇わなかった。
望み、望まれているという事実が、彼女をより一層大胆にしていた。
姫君であった頃であれば眉をひそめたであろう所作も、彼女の奔放さを繋ぎ止める鎖にはならなかった。
咥えた喉の奥でルスキニアが爆ぜるのを感じるのが、リリアーナは好きだった。
小鳥が枝を離れて飛び立つ瞬間のように、それは力強い歓びに満ちあふれていた。
かたく抱きしめ合うと、その歓びはさらに確かに感じられた。
あるべきものがあるべき所に収まっているのだと思えた。
絡み合う腕や脚、肌の間に存在するのは、互いの欲望以外にない。
ルスキニアの指は、何度でも飽きることなくリリアーナの根源に触れた。
この世で一番珍しい鳥の卵を扱うように繊細な手つきで触れられるのは悪い気分ではなかった。
ルスキニアは相変わらず寡黙だったが、言葉にはしなくても大切にされているということは分かった。
押し寄せる波頭に攫われそうになるのを、二人は幾度となく堪えた。
何度目かの大きな潮のうねりが、自分とルスキニアを柔らかく押し流すのをリリアーナは感じた。
彼とともに、誇らしく強かな何かの一部となって波間に漂うことは、なんと素晴らしいことだろう。
いまやリリアーナを所有しているのは彼女とルスキニアの二人だけだった。

934 :
「わたくし、あなたのことを天使だと思っていました」
浅い息を吐きながら、リリアーナはルスキニアの裸の胸に頬を寄せた。
押し付けた耳から伝わる彼の鼓動もまた、自分と同じように弾んでいることがどこか小気味よかった。
「天使?なぜ」
「最初にお会いしたとき、ファラフナーズ様が、そうおっしゃったの。
 あなたたちは、空からやって来た天使なのだと。
 だからわたくし、初めてあなたの裸を見た時は少し期待していたのです。
 もしかしたら、背中に翼があるのじゃないかって」
「期待に添えず、すまなかったな」
「構いません。あなたが天使だったら、きっとわたくしとこんなことはしてくださらなかったでしょう」
「違いない」
そう言ってルスキニアはリリアーナの頭を抱き寄せた。
接吻を期待するふりをして、リリアーナはそっと目を伏せた。
寝台を共にするようになってから、それまで染み一つなかったルスキニアの背中に傷痕が残るようになったことを知っていた。
彼に羽根がないのは、自分がそれをもぎ取ったからかもしれないと彼女は考えていた。
「…‥後悔、してはいませんか」
「何を」
「わたくしの手を取って、アデスを去ったことです。あなたは、ファラフナーズさまのことを」
取り縋るように見上げると、全てを見透かしているようにも、何ひとつわかっていないようにも見えるルスキニアと目が合った。
「ギルド人の身体能力は、十代後半が最高潮だと言われている。その後はただ衰えてゆくだけだ」
なおも言い募ろうとしたリリアーナをルスキニアの言葉が遮った。
「俺もアラウダも、護衛としては少々とうが立ちすぎていた。後進に道を譲るべき時期だった」
返す刃で深く斬りつけられ、リリアーナは言葉を忘れた。
「後悔しているのは、お前の方ではないのか」
失ったものの数を数えれば、リリアーナの方がその損害の大きいことは誰の目にも明らかだった。
「わたくしは…」
彼女の視線が惑ったのは一瞬のことだった。
すぐにルスキニアを見つめ直したリリアーナは彼の手をそっと取りながら言った。
「わたくしは、後悔していません。こんなに穏やかに暮らすのは、生まれて初めて」
あかぎれの痕の残る細い指が、陽に灼けて少し硬くなったルスキニアの指としっかりと絡みあった。
「あなたの腕の中は、わたくしにとって世界で一番安全な場所なのよ、ルスキニア」

935 :

その年最初の雪がカルタッファルの家々の屋根を白く染めた朝だった。
リリアーナは夢を見て飛び起きた。
不吉な夢だった。
世界は争いと怨嗟に満ち、空は数多の戦艦で黒く埋め立てられていった。
トゥランに月が落ち、大地は朱に染まった。
夢の中のルスキニアは冷酷な独裁者で、世界を踏みにじった挙げ句に、誰にも看取られることなく孤独の中で世を去った。
目が覚めても動悸が収まらず、瞳からは涙が溢れて止まらなかった。
「リリアーナ!リリアーナ!」
強い力で揺さぶられて我に返った。
「ル…スキニア?」
「どうした、うなされていたぞ」
怪訝な顔をしたルスキニアが顔を覗き込んでいた。
その眉間に皺が寄っているのを見てリリアーナは再び涙を流しはじめた。
正体もなく彼の胸にすがって泣いた。
「ルスキニア、ここにいるのね。わたくしの、手の触れるところに」
表情が変わるということは生きている証だ。
それは、夢の中で最後に目にした彼からは失われたものだった。
「よかった…本当に、よかった」
「俺はここにいる。お前を置いて、どこへも行かない」
ルスキニアの表情は戸惑いの色が濃かったが、手の所作は迷いなく力強く、動揺するリリアーナの心を現実に引き戻した。
広い大きな掌でリリアーナの顔にかかった髪の気束を取り除け、頬を包むようにしてルスキニアが言った。
「消えそうなのは、お前の方だ。リリアーナ」
溢れた涙が、彼と自分の肌の間に染み入っていくのを彼女は感じた。
温かな指の感触は、リリアーナを安堵させるのに十分な力を持っていた。
それでも、すべての不安を払拭するのにはまだ遠い。
身を起こしたリリアーナはルスキニアの頭を掻き抱いた。
「抱いてください、ルスキニア。わたくしがここにいるということを、あなたの手で確かめて欲しいの」
「リリアーナ…」
「あー!まーた朝っぱらから盛ってる!」
突然響いた能天気な叫び声に、ルスキニアの愛撫に身を任せていたリリアーナは悲鳴を上げた。
床に作られた押上式の扉から、小さな頭が覗き、オリーブ色の瞳がこちらを見つめていた。
「ファム!だめだったら!」
押ししたような叱責の声が聞こえたが、少女は気にする様子もなく梯子の最後の段を踏み上がった。
「こら、総統!リリー様を解放しろー!」
足取りも軽く駆け寄った栗色の髪の少女は、ルスキニアの身体を押し退けてリリアーナの身体に抱きついた。
総統というのは少女がルスキニアに付けたあだ名だった。
左目を覆う眼帯が悪役然としているというのがその由来だった。
「だって、いかにも悪者って感じじゃん」と彼女は宣った。
「実際、お姫さま攫って囲い者にしてるわけだしさぁ」

936 :
「ねえねえ、リリー様。今のは何回目?総統は早漏だってフリッツたちが言ってたけど、本当なの?」
「コレット、ファンファンを摘み出せ」
慌ててシーツで身を隠すリリアーナの周りを飛び回りながら、さかんに囀るファムを示して、
苦虫を噛み潰したような表情のルスキニアが言った。
おっとりとした動作で部屋に入って来た黒髪の少女は、彼らが世話になっている空族の長の娘だった。
ルスキニアの言葉に応えようと彼の方を向き、そしてすぐに顔を背けた。
「ルキアさん、その、言いにくいんですけど、前は隠したほうが…」
男は黙って椅子の背に掛けてあった肩掛けを下半身に巻き付けた。
無垢な乙女の目に入れるのは憚られる形状を呈していたからだった。
お世辞にも優雅とは言えないその所作を見て、息を抜くような奇妙な音を立ててコレット嬢が笑った。
「毎朝お盛んですね」
「毎朝ではない。せいぜい、一日おきだ」
「じゃあ夜は?」
黙して答えないルスキニアに、少女は頬を染めて口を歪めた。
「なんにせよ、色惚け総統の伝説に、また新たな一頁が書き加えられたわけだ」
服を着るために奥へ下がったリリアーナから離れたファムが、相棒の傍らへと駆け戻ってきてそう言った。
「なんだそれは」
「伝説そのいち。ヴェスパの運転中に振り返ってリリー様とキスしてたせいでグランレイクに落っこちた。
 伝説そのに。夕飯の支度の途中でおっぱじめたせいで焦げたポテパンにより火災が発生。
 あやうくカルタッファルが火の海に。
 伝説そのさん。テレザおばさんの若い時の服を着たリリー様を見て……」

937 :
「ファムー! ジゼルー!」
滔々と述べ立てる少女の言葉を遮るようにして、よく通る声が響いた。
ルスキニアは今回も、ファム・ファンファンを絞めころす絶好の機会を逸した。
「ディーオ!」
足取りも軽く階段を登ってくる音が聞こえ、ディーオと呼ばれた少年が、 床板に開いた扉から顔を覗かせた。
「やあ、総統とリリー様は起きた?」
彼は、隈取りのある瞳をぐるりと巡らせて、部屋の中を面白そうに見回した。
ルスキニアと目が合うと含みのある視線を送ってみせた。
その意味は、お気の毒様といったところだろう。
総統閣下は威厳を持ってそれを無視した。
布に覆われた股間に目を止めた少年が、愉快そうに笑ったのを知っていたからだ。
服を着て奥から現れたリリアーナが、ディーオを見て声を上げた。
「ディーオ、あなたまで。一体どういう風の吹き回しです」
「ルスキニア、それにリリー様。お楽しみのところ悪いけど、お二人にビッグニュースだよ」
ディーオの言葉に、 顔を見合わせたファムとジゼルがはしゃいだように歓声を上げた。
手を取り合って、 少女たちは笑った。
「ミリアが来るの!」

938 :
投下は以上です
読んでくれた人に感謝
次回投下が最後になるかと思いますがそれまでスレが残っているか少し不安です
落ちていた場合はお焚き上げスレあたりに落とすことにします

939 :
投下来てたー!乙です!穏やかでいいな
この世のものとは思えない存在を造り出していたリリー様にワロタw
次で終わってしまうのは寂しいけど続き楽しみにしてます

940 :
>>938
GJです、お盛んな2人良いw
2人の貴重な話もっとずっと見ていたい
ラストのんびり待ってます

941 :
>>938
乙です!ルスリリにカルタッファル勢が絡むと可愛いな
ラストも楽しみにしてます

942 :
1期のタチアナいじめを見かねて、個人的にスッキリしたくて
書いた。ファムで出番があったから、あーあwと思ったものの
…創作という事でお許し下さい。貴重な残レスを減らして
すみません。イーサンとアリスティア。
=白い月=
なま暖かい雨がざあざあ降っている。
干ばつ地帯には避難命令が出て、街の軒という軒に
避難民があふれている。でも、避難民も、街のやつらも
どこか浮かれている。
数年間待ち望んでいた雨が降りだして、すぐではなくても
いずれかは、赤茶けた大地に水と緑が戻ってくることを
若く美しい新皇帝が宣言したからだ。
俺は雨を避けてアリスティアとふたり、安ホテルに泊まってる。
明日はアリスティアが先遣隊として母星に帰還する日だ。
正直寂しい。でも先遣隊が安全が確認すれば…俺はアリスティアを
追って地上に降りる。ほんの少しのお別れだ。
17才のアリスティアが、再会したときにはさらに肉感的に
成長している姿を想像して俺はにやける。
「…どうかした?イーサン」
同じシーツにくるまった裸のアリスティアが俺を見て言う。
スケベ心を見透かされたようで俺はあわてて表情を引き締める
「なに?」「笑ってた…口がこう…いきなりこんなふうに」
アリスティアが胸元で重ねた手をわずかに動かして
2本の人差し指で自分の口の端を持ち上げてみせる。
やさしく下がった目尻と、持ち上げられた口角が
可愛らしい笑顔に見えて、俺は愛しさがこみあげて、
乱暴にアリスティアの頭を抱き寄せる。
「あ、…ん」
胸にすっぽり収まったアリスティアに言う
「愛してる」
「…ふふ」
茶味の強いブロンドが絡まないように細い首と女らしい肩に
指を滑らせると、アリスティアは行為の後で敏感になった肌を
粟立てて甘えるような鼻声を出す。 張りのある瑞々しい肌も、
細身の身体に不釣り合いな大きな乳房も、筋張った俺の足を挟む
柔らかい足も、その付け根の密壷も。
すべてが愛しくて、俺はまた引きずられるようにアリスティアに
のしかかりたくなるけど、今は我慢だ。だって。

943 :
俺は表情を引き締めて、今日こそは言おうと思っていた言葉を続ける。
「ち、地上に降りたらさ…、俺は家を建てるから、そしたら…
俺と一緒に住んでくれる?」
「………」
アリスティアは返事をしない。
相手は17才の、まだ少女と言っていい年齢だ。
俺みたいな、整備士としては下っ端の、ぱっとしない年上と
将来を約束するのはまだ早いと思っているのかもしれない。
アリスティアは黙ったまま、俺の腕からするりと抜け出す。
裸のままテーブルまで歩いて、トレーの上に伏せられた
コップのひとつに水挿しから水を注ぐ
「……な…、なんか、反応がないね」
「薬を飲む時間だから」
「あ、ああ。ありがとう」
事故の後から俺は眠れなくなって、酒と、アリスティアが
運んでくる薬に厄介になっていた。
「アリスティア、あの…薬の前に、さっきの返事がほしいな」
「薬を飲んだら返事をあげるわ」
俺の手に薬包を握らせて、母親のように微笑みながら
コップを差し出すアリスティアの言葉を聞き、俺はぱあっと
気分が明るくなって、急いで大きな薬包の中身を口に流し込む。
アリスティアはそんな俺の様子をベッドに腰掛けて見ている。
「…それで、返事。私とあなたが母星でいっしょに住むっていう」
「う、うん」
俺は色よい返事を期待して、ベッドの上で背筋を伸ばして身構える。
「イーサンは母星で何をして暮らすつもり?」
「え。あー。うん。機械の整備の仕事をしながら、農業…かな?
ヴァンシップを直すだけじゃなくて、農業機械の整備もできるし…。
畑も耕せるよ。アリスティアの好きな、棗椰子を植えようか。
それと、水が多い大地で育つような…、小さい頃に食べただけだけど、
えーと萵苣。あれはおいしかった。そういうのを」
「…水、ね。母星には、あるのかしら」
「あるよ。ここに雨が降らなかったのは、ギルド人が
さぼってたからなんだろ?」
「作物は、穫れるのかしら」
「植えれば育つんじゃない?」
ベッドに腰掛けて考え込んでいたふうのアリスティアが
大きく息を吸い込んでため息とともに言う。
「……ばかみたい」
「え?」
アリスティアは肩越しに俺を見る。
「無害な環境だけ切り取られて、ぽっかり空に浮いていた私たちが、
これから地上に降りるのに、どうしてそんな幸せな未来ばかり
思い描けるの?」
アリスティアが背中にかかる髪をまとめて、左肩に回す。
「母星の様子はギルド人すら把握していない。
ただアルヴィスが産まれてエグザイルが起動したから降りるだけ。
母星では先住民と交戦する可能性がある。私は、畑を耕しに
行くんじゃない。人をしに行くのよ」
意外な、いや軍人なら当然だけど。さっきまで年端もいかない
少女と思っていたアリスティアの変化に俺は戸惑う。

944 :
「…ぼ、母星に、降りたくなかったんだ?」
「降りたくなかった…」
アリスティアが天井を見ながら俺の言葉を繰り返して
首を左右に振る。
「いいえ、タチアナが降りると言えば、私は従うわ」
俺は、威圧的なまでに美しいタチアナの横顔を思い出す。
「あのー……、何も主君だからって、いやならいやって言ってもいいんだろ?
従わなくても。軍だって、辞めればいいんだし…」
そうだ。主従だからと言って、タチアナと一緒にアリスティアまで
危険な真似をする必要はない。アリスティアは俺の妻になって、
俺の子供を産んで、お母さんになることだってできる。
「……変なイーサン」
アリスティアが表面上は穏やかに、俺の言葉を否定する。
「タチアナが、帰還は軍功を挙げる好機と考えるなら私は付き合う。
私が生涯をかけて従う人はタチアナだから。」
いつもの静かな調子でアリスティアは話を続ける。
「…だから私は、タチアナを侮辱し続けた男たちを許さない。
それはあなたも例外じゃない。イーサン」
−傭兵として乗船してきたふるいつきたくなるような美貌の少女に
真っ先に声をかけたのは俺たち整備士だ。
タチアナと名乗ったその少女は、お義理の敬礼の後に無表情で
そっぽを向いた。
傭兵のくせに、ずいぶんと偉そうな、ツンとした態度だった。
後からその少女が、士官候補だった貴族で、身分が違うことを
説明されても初対面の生意気な印象を払拭することはできず、
俺たちは彼女にずいぶん意地悪をした。
時には、泣かせてしまうくらいに。
泣き出した彼女の傍らで、従者だというアリスティアは
黙ってその様子を見つめていた。途方に暮れたような、
悲しそうな表情で。
あの時のような悲しい顔をさせた気がして
『いや、そんなつもりじゃなかったんだ』って、俺は慌てて
手を伸ばす。シーツをはねのけて、ベッドに腰掛ける
アリスティアの背中に触れようと。
そこで俺は大きくふらつく。ベッドのスプリングに弾かれて、
サイドボードに強く腰を打ち付ける。
どういうわけなのか、そのまま頭が床に投げ出される。
何が起こったかわからない。
視界が切り替わっただけで、衝撃も痛みも感じない。
アリスティアは驚くふうはなく、ベッドから転落した俺を
避けるように立ち上がった。
俺はあれっ、と思う。声が。出ない。
アリスティアが言う
「薬が効いた?」
薬?薬。いつも飲んでる入眠剤はこんな効き方はしない。
「心配ない、イーサン。意識を失った後に、吐瀉物による窒息。
苦しい事はひとつもない。ただ人生が終わるだけ」
何を言ってるんだ?
「言えなかったけど…イーサン、私の最愛の人はタチアナなの。
私は誰より深く、タチアナを愛してる」

945 :
……愛してるって?冗談だろう。女同士で。
俺は、こんな時なのにアリスティアとの夜を思い出す
俺に巻き付いて離れようとしない足。その柔らかい締め付け。
男に適わない非力な筋力に反して俺をぎゅうぎゅうに
締め付けるヴァギナ。奥に深く、吸い込まれていくような快感。
アリスティアが俺でイクときの形と暖かさを俺は知ってる。
アリスティアが俺をどれほど激しく求めたか俺は知ってる。
こんないやらしい身体の持ち主が、女で満足できるはずはない。
「……私が、女で満足できるはずがない?」
勘のいいアリスティアはたまに相手の心を言い当てる。
息が止まるようなタイミングで。
「そうかもね。イーサンひとりじゃ満足できなかったし」
「ゴドウィンやコスタビとも寝た」
ああ、知ってる
「イーサンが嫉妬に狂ってふたりをしてくれたのは助かった」
あれは、事故だよ。
「故意に、イーサンは手を滑らせた。私は見てた」
アリスティアは俺に近付いて、俺の身体がどこまで動かないのか
観察している。痙攣する俺の瞼を手で抑えて、そのまま、ご褒美でも
与えるように俺の頭を撫でる。
数回それを繰り返すと、ずいぶん暫くして、俺の耳元で…
「滑るような細工をしたのは私だけど」
耳元で、そうあってほしくなかった事を囁く。

ああ、アリスティア。アリスティア。
言ってくれれば、頼んでくれれば。
俺は、仲間をす事くらい何でもなかったのに。
俺は、アリスティアのためならどんな事でもできるのに。
アリスティアの心が俺に無いとしても、それでも俺は。
「これまでありがとう…。でも、さよなら。イーサン」
閉じられた瞼の中で足掻いても、指の一つも動かない絶望に
打ちのめされながら。俺は、アリスティアが部屋を出ていく音を
ただ聞いているしかなかった。
 ***
何日も降り続いた雨を今朝だけは止ませる事にしたのだろうか。
明け方に雨は止んで、雨雲の向こうの朝日が世界を黄色く染めている。
エグザイルで母星に搬送される予定の戦艦群は濁流の川を
見下ろす丘の上に停泊している。乗船時間まであと1時間。
帰還する家族や友人の艦を見送ろうとする人々、
彼らに花や土産物を売ろうとする露店。ぬかるんだ地面の上で、
逞しく展開されるお祭り騒ぎを手をつないだアルとホリー、
クラウスとラヴィ、生体キーを監視するタチアナとアリスが
乗船待機場所から見つめていた。

946 :
送別の賑わいに圧倒されて、アルが掠れた声で訴える。
「大丈夫かな…私、ちゃんとエグザイルを飛ばせるかな…。
ホリー。ラヴィ、クラウス」
「だいじょーぶだって。練習したじゃない。あたしたちがついてる!」
「起動すればあとはオートコントロールと聞いているし、何かあっても
ギルド人がどうにかする約束だよ。心配しなくて大丈夫」
のんびりしたクラウスに優しく微笑まれ、アルはエプロンドレスの
裾を握ってうれしそうに頬を赤らめる。
「クラウス!」
「げっ、ゲイルさん?」
「イーサンを見てないか?一緒にお前らを見送るつもりだったんだ」
「それは、僕よりアリスティアさんのほうが…タチアナさん」
「アリス?イーサンは見送りに来ないのか?」
タチアナに問われると、アリスティアは目を伏せて答えた。
「…来ると、もっと悲しくなって、みっともなく泣いてしまう
だろうから、見送りには来たくないって言ってたわ。…彼ね、
すっごく落ち込んでて。見てられなかった」
「そんなにか…ゴドウィンとコスタビの葬儀から雰囲気が
暗かった…、イーサンのせいじゃないのに。」
つい数週間前の事故で亡くなった整備士達の葬儀を思い出して
一同はどこか沈んだ気持ちになる。その雰囲気に耐えられず、
ラヴィが口を開く。
「で、でも、ほら。イーサンは、後からアリスティアさんを
追っかけてくるんでしょ?」
アリスティアはラヴィを見て、首を左右に振る
「志願はしたみたいだけど…、よくわからないわ」
生真面目なタチアナは、公認の仲の相手に対する無頓着な
アリスティアの言い方を聞き咎める。
「そういう煮え切らない態度が…、アリス」
「タチアナ…、お母様がいらしてる。お別れを」
「あ、ああ」
人混みの中の、車椅子のヴィスラ準男爵とその奥方のもとに
タチアナを向かわせると、アリスティアは胸ポケットから
包みを出してゲイルに向き直る。
「ゲイル、これ。気休めだけど…、蛇除けの香料が入った軟膏なの。
干ばつ地帯の大水に土嚢を積みに行くんでしょ?
あそこは、毒蛇が出るから」
「お、こりゃどうも」
「長靴の間あたり…地肌に塗って、休憩時間にまた塗ってね…お餞別よ」
「イーサンには?」
「夕べ渡してる」
ホテルのサイドボードに置いてきたのは蛇除けの香料だが、
ゲイルに今渡したのは蛇寄せだ。毒蛇に咬まれてゲイルがぬか、
それはわからないが、イーサンと関係を持ちながらゴドウィンや
コスタビを誘惑していた事に後々気付かれては都合が悪い。
念のためだ。
ゲイルはアリスティアに渡された軟膏の蓋を開けて、自分の好みの
香りであることを確認してにやっと笑う。
「もう世話女房の貫禄じゃないか。酒もやめろって言ってるんだろ?
イーサンとの結婚式には呼んでくれよ」
「…よく言われるけど。まだ早いでしょう?」
目を伏せて静かに否定する姿は照れているようにも見える。
ゲイルはアリスティアの左肩を何度か叩き
「身体に気を付けてな!」と励ます。
アリスティアは素っ気なく「ゲイルもお元気で」と答える。
頷いたゲイルはクラウスのほうに身体の向きを変え、
その肩を両手で掴む。「クラウスには…いずれ会いに行くから、
それまで元気でな?」調子に乗って、曖昧な態度のクラウスに
唇を近付けていくゲイルをラヴィとアルが悲鳴をあげて阻む。

947 :
アリスティアは、自分の渡した軟膏がゲイルの胸ポケットに
入ったのを見届けて……密かに、周りの誰にも悟られないくらい
静かに笑った。
両親に別れを告げて、待機地点に戻ってきたタチアナは言う
「待たせたな」「集合時間どおり」アリスティアは応える。
「今更なのに、母上に引き留められて…イーサンは来たのか?」
「ううん、結局来なかった。ゲイルはあそこで見送るって」
「そうか…シルヴァーナの整備士連中ともお別れなのに…」
「うち2人とは永遠の別れになったわね」
「亡くなっていなければ、2階級特進を自慢して、アカンベーで
別れるつもりだったが…全く後味の悪い別れになったな」
「…タチアナは、乗艦早々いじめられてたから」
「私の態度が悪かったんだろう…そう言ってたしな」
「態度が悪いとか。あんなのはあいつらの言いがかりに過ぎない。
実際タチアナは昇進しているわけだし…気にすることはないわ」
「どうかな…お互い様だろう」
タチアナは肩をすくめて苦笑する。
「今はああいう連中も巧くあしらえる…奴らに鍛えられたおかげだ」
タチアナの切り替えが早いのは聡明さ故だろうか。
そのくせ計算高いところは皆無で、伝えるべき言葉を本来の相手に
伝えられない不器用さがある。アリスティアはそんなタチアナを心底
愛おしいと思う。
−私の、大切なお嬢様
士官学校に入学する直前に、呼ぶなと命令された幼い頃の
呼び方を心の中でつぶやく。
母親に手を引かれ、主人となるタチアナに引き合わされたとき
彼女の美しさに息を呑んだ。お嬢様は、白い月のようだと思った。
それは、昼の暑さが引いていくのと同時に輝き出す。
雨の切れ間の、黄色い空の下。
雨雲の向こうには、映写された夜明けの月が浮かんでいる事だろう。
でも、これから降りる母星の空には真実の月がある。
白い月を追いかけて、追いかけて。私はこれからも。
「時間だな」
タチアナが時計を見て搭乗艦を見上げる。
「そうね」アリスティアは返事をする。
「さあ、アル。ホリー様、お時間ですよ」
「参りましょう」
タチアナとアリスティアはふたりの少女を間に挟んで、
乗艦口へ歩を進めた。
(終)
7も使わなかったw通し番号6にて、謹んで訂正いたしますw

948 :
おぉ新作来てた!乙です!
めったに見ないアリス素材GJです

949 :
>>947
タチアナハァハァ

950 :
ほす

951 :
正座で全裸待機

952 :
続きをずっと待機してる

953 :
まだまだ正座で全裸待機

954 :
いつまでも待機してるわー

955 :
グローリアアウグスタ!

956 :2013/07/22
アウグスタとリリアーナと全裸待機
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