2013年10エロパロ298: コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage15 (561) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage15


1 :2009/11/25 〜 最終レス :2013/09/28
※コードギアスのエロパロスレです
◆エロパロスレなので対象年齢以下の方は速やかにスレを閉じてください。
◆荒し、煽りは徹底的に放置。スルーできない人も同じ。
◆雑誌等のネタバレはネタバレスレ。特定のキャラの話はキャラネタ板で。
◆アニメのアップロード、YouTube、Winnyなどの話題をするレスは自粛。
◆次スレは>>950辺りで立ててください。又はスレ容量が500KB近くになったら。
◆投下前に注意書き推奨。カップリングや属性注意、NGワード指定を1レス使ってお願いします。
  荒れ防止のために職人様方、よろしくご協力ください。
  近親やらグロやらやおいやらの属性には過敏反応を示す者も多いので特にご留意ください。
◆投下作品が「自分と合わない」は文句を言う理由になりません。あなたには「読まない自由」もあるのです。
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前スレ
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コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage1
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2 :
>>1
乙!

3 :
>>1otu

4 :
・ルルーシュ×神楽耶
・ED後、ルルーシュが生きてます
・呼び名はゼロ様から発展して、ルルさまです。ただ、言葉使いは怪しいです。ルルーシュは年齢が近そうなナナリーに対した喋りを参考にしてます。
・ルルーシュのほんわかハーレムを最初に妄想し、そこから発展したものです。
・上記の理由によって、ヒロインは全員生きており、C.C.の二重人格は常に入れ替え可能であり、何故か全員がアッシュフォード学園に居ます。
・その他も細かい設定変更(或いは補完)が散在しています。あんま気にせんでください
・基本的にエロじゃないです。

5 :
番組の後半では、徹子さんのリクエストに応えて、バレットアーツの他、トーチャーアタックの実演も披露。AD一人の首が文字通り飛び、絶命した。
ベヨネッタさんはこの後も映画の広報活動のために、しばらく日本に滞在する予定。
彼女のサディスティック&スタイリッシュなパフォーマンスには今後も眼が離せない。
ドアをノックする音がした。
神楽耶は学生服をたたむ手を止め、部屋の入り口の方向へと視線を動かす。
彼女の周囲は――彼女の服装こそ、和服と呼ぶには少々疑問が浮かぶものであったが――純和風と呼べる調度品で埋められている。
畳敷きの部屋に和箪笥、和風の化粧台、そしてコタツの上の籠にみかん。
部屋の壁は柔らかな色合いの柳色、奥にはもう一つの部屋が襖で仕切られており、寝室となって布団が敷かれている。
一方ドアのある方向は、畳から一段低くなってフローリングとなってドアに続いており、雰囲気がガラリと変わっている。
そんなドアの向こう側から男の声が聞こえてくる。
「神楽耶、俺だ」
神楽耶の胸が高鳴った。
彼だ、彼が来てくれた! 何だろう、何かあったのだろうか? 少し焦ったような声色だ、早く開けてあげないと……
いそいそと立ち上がり、ドアへと駆け寄って鍵を外し、開く。
「どうしたのですか、こんな時間に?」
「突然ですまないが、少し匿ってくれないか?」
そこに居たのは、愛しき夫(となるはず)であるルルーシュ……ではなく、あまりパッとしない印象の、言ってしまえば、特に特徴を見出せない面相をした男である。
強いて言うならば、「別れて次の日に会ったら完全に忘れてしまっていた」と言うような冗談が通ってしまいそうな印象の薄さが特徴と言えなくもないが、実際のところは頻繁に会っているために、顔の細部まで脳裏に焼き付いている。
その男の表情からは僅かばかりの焦燥が見て取れた。落ち着かない様子で左右を見やっている。
誰かに追いかけられているのだろうか?
また、もう夜の8時だというのに学校の制服のままなのが少し気になったが、彼は生徒会の仕事があるため、それほど不自然なことではないかもしれない。
……むしろ、男子禁制であるはずの女子寮に訪ねて来ている事実のほうがかなり問題と言える。
実際のところ、彼が自分の部屋に来てくれたことの嬉しさによって、他のことはどうでもよくなっていた。
「何かあったのですか? とりあえず部屋の中へ」
「すまない」
了解を得るとすぐさま部屋の中へと入ってくる。
相手を招きいれた後、神楽耶は相手に代わって左右に伸びる暗い廊下を注意深く見渡し、用心のために廊下の窓にも視線をやって人影の有無を調べる。更になるべく音がしないように、注意深くゆっくりとドアを閉めた。
場合によっては不倫の密会をしているようにも見えなくもない可笑しな状況に気づき、少し嬉しいような恥ずかしいような気分となる。ただし、その時に浮かべた気恥ずかしい笑みは、部屋の方向へ振り向く前に消し去る。
カチャリと鍵の閉まる静かな音がすると、直後に男の口から小さく溜息が漏れる。表情には幾分安心したようなものが浮かび、畳敷きとフローリングの間にある縁台に腰掛けた。
そして、男は自身の顎関節の左右に両手の指を添えると、おもむろに前方向へ滑らし、顔面から表情を文字通り『引き剥がした』。
スポッと言うような効果音が聞こえないのが不思議なほど、綺麗にマスクが剥がれる。そしてその下から、正しくルルーシュその人の顔が現れた。
いつ見ても見事である。どのような仕掛けになっているのか、本当に気になる。本人に聞けば、「とある忍者より伝授された変装術」なのだと言う。
忍者? ブリタニア式のジョークなのだろうか。
まあ、それは置いておくとして、
「ルルさま……いったいどうなさったのですか?」
「何と言うか……少しばかりマズイ状況となった」
その言葉から直感的に思い立つ。
「……! まさか、生徒会以外の人達に……!」
直前までの浮かれた気分が完全に氷結するほどの悪寒を感じた。
おそらくは、言葉の通り「真っ青」になるほどに血の気が引いたのだろう表情を見て取ったのか、ルルーシュは慌てたように首を横に振り、掌を見せながら否定を表現する。
「いや、いやそうじゃない。そちらは全く問題無い」
「そ、そうなのですか……?」
「そこまで深刻な話ではない。第一、そんな事になったら、こんな場所に隠れている場合じゃないだろう」
少し苦笑しながら言う。

6 :
すんません。
変なコピペが紛れ込みました・・・
さいしょから失礼します。

7 :
ドアをノックする音がした。
神楽耶は学生服をたたむ手を止め、部屋の入り口の方向へと視線を動かす。
彼女の周囲は――彼女の服装こそ、和服と呼ぶには少々疑問が浮かぶものであったが――純和風と呼べる調度品で埋められている。
畳敷きの部屋に和箪笥、和風の化粧台、そしてコタツの上の籠にみかん。
部屋の壁は柔らかな色合いの柳色、奥にはもう一つの部屋が襖で仕切られており、寝室となって布団が敷かれている。
一方ドアのある方向は、畳から一段低くなってフローリングとなってドアに続いており、雰囲気がガラリと変わっている。
そんなドアの向こう側から男の声が聞こえてくる。
「神楽耶、俺だ」
神楽耶の胸が高鳴った。
彼だ、彼が来てくれた! 何だろう、何かあったのだろうか? 少し焦ったような声色だ、早く開けてあげないと……
いそいそと立ち上がり、ドアへと駆け寄って鍵を外し、開く。
「どうしたのですか、こんな時間に?」
「突然ですまないが、少し匿ってくれないか?」
そこに居たのは、愛しき夫(となるはず)であるルルーシュ……ではなく、あまりパッとしない印象の、言ってしまえば、特に特徴を見出せない面相をした男である。
強いて言うならば、「別れて次の日に会ったら完全に忘れてしまっていた」と言うような冗談が通ってしまいそうな印象の薄さが特徴と言えなくもないが、実際のところは頻繁に会っているために、顔の細部まで脳裏に焼き付いている。
その男の表情からは僅かばかりの焦燥が見て取れた。落ち着かない様子で左右を見やっている。
誰かに追いかけられているのだろうか?
また、もう夜の8時だというのに学校の制服のままなのが少し気になったが、彼は生徒会の仕事があるため、それほど不自然なことではないかもしれない。
……むしろ、男子禁制であるはずの女子寮に訪ねて来ている事実のほうがかなり問題と言える。
実際のところ、彼が自分の部屋に来てくれたことの嬉しさによって、他のことはどうでもよくなっていた。
「何かあったのですか? とりあえず部屋の中へ」
「すまない」
了解を得るとすぐさま部屋の中へと入ってくる。
相手を招きいれた後、神楽耶は相手に代わって左右に伸びる暗い廊下を注意深く見渡し、用心のために廊下の窓にも視線をやって人影の有無を調べる。更になるべく音がしないように、注意深くゆっくりとドアを閉めた。
場合によっては不倫の密会をしているようにも見えなくもない可笑しな状況に気づき、少し嬉しいような恥ずかしいような気分となる。ただし、その時に浮かべた気恥ずかしい笑みは、部屋の方向へ振り向く前に消し去る。
カチャリと鍵の閉まる静かな音がすると、直後に男の口から小さく溜息が漏れる。表情には幾分安心したようなものが浮かび、畳敷きとフローリングの間にある縁台に腰掛けた。
そして、男は自身の顎関節の左右に両手の指を添えると、おもむろに前方向へ滑らし、顔面から表情を文字通り『引き剥がした』。
スポッと言うような効果音が聞こえないのが不思議なほど、綺麗にマスクが剥がれる。そしてその下から、正しくルルーシュその人の顔が現れた。
いつ見ても見事である。どのような仕掛けになっているのか、本当に気になる。本人に聞けば、「とある忍者より伝授された変装術」なのだと言う。
忍者? ブリタニア式のジョークなのだろうか。
まあ、それは置いておくとして、
「ルルさま……いったいどうなさったのですか?」
「何と言うか……少しばかりマズイ状況となった」
その言葉から直感的に思い立つ。
「……! まさか、生徒会以外の人達に……!」
直前までの浮かれた気分が完全に氷結するほどの悪寒を感じた。
おそらくは、言葉の通り「真っ青」になるほどに血の気が引いたのだろう表情を見て取ったのか、ルルーシュは慌てたように首を横に振り、掌を見せながら否定を表現する。
「いや、いやそうじゃない。そちらは全く問題無い」
「そ、そうなのですか……?」
「そこまで深刻な話ではない。第一、そんな事になったら、こんな場所に隠れている場合じゃないだろう」
少し苦笑しながら言う。

8 :
「そう……ですわね」
確かにそうだ。
皇帝ルルーシュが実は生きていたなどとなれば、それこそ一大事である。目撃者を害することも辞さない状況と言えるだろうし、それをルルーシュが断行するだろうことも余裕で想像がつく。
世界を手に入れ、そこに独裁者として君臨した皇帝はもういない。……いてはならない。何故なら、その独裁者は英雄――『ゼロ』によってされたはずだからである。
嘘の皇帝は嘘の英雄にされ、されたことさえも嘘となった。嘘は現在でも人々の希望となり、明日となっている。嘘の仮面はもう二度と外してはならない。
神楽耶は、ルルーシュの本当に苦そうな笑いが見ていられなかった。こちらの胸にもいやなものが広がってくる。
「……何故なのでしょう……ルル様が本当の英雄なのに……」
ルルーシュは自嘲的な笑みを浮かべる。今度は多少おどけたような表情である。辛さを紛らわすと言うより、英雄と言われたことへの気恥ずかしさの表れのように見える。
「フッ、本当の英雄なら、議長を脅して賛成決議を得ることも、自分を好きだと言ってくれた少女を人質に取ることもしないだろうな」
「またそんなこと……」
神楽耶も苦笑いを浮かべる。確かに、あの時のことを今思い返してもあまり良い気分ではない。
アッシュフォード学園で行われた、ブリタニアの超合衆国への参加に対する賛否決議。皇帝ルルーシュが自分等に銃口を向け、完全な形で裏切ったあの時。悔しくて、憎らしくて、悲しくて……。
憎みたくないのに、相手がこの上なく憎々しく、それが本当に悲しかった。どうしてここまで憎ませるのか、と。
黒の騎士団の象徴としてのゼロが、世界に祝福を持って迎えられた正義の皇帝が、そして自分が愛した男性が、それらが全てを裏切った。
あの時からダモクレスの陥落を経て、見せしめのパレードまでの2ヶ月間は本当に地獄だった。正直に言えば、自決できたのなら自決したかもしれない。
しかし監視の眼は厳しく、割れた茶碗の破片すら手にすることは出来なかった。
そして、パレードの場に刑囚として参加した頃には、そんなことはもうどうでもよくなっていた。
銃刑であろう自分の行く末を他人のように見ている自分がいて、ぼうっとした視線を中空に投げ、パレードの進行に身を任せていた。
結局、最後の最後まで嘘だと気付けなかった。
パレードにゼロが乱入し、単身で皇帝の眼前にまでたどり着いた時に全てを悟った。必で体をよじったが、当然ながら拘束は解けず、間を置かずしてゼロが持つ長剣が皇帝の胸を刺し貫いた。
剣が抜かれ、鮮血が飛び、階段から転がり落ちたルルーシュにナナリーがすがり付いたのを見て、全身から力が抜けた。止め処なく涙が溢れた。
拘束から解放された頃にはルルーシュが乗っていた車はかなり遠くまで下がっていた。
その場にへたり込み、先ほどの情景とルルーシュの行動の真意を思い、やっと流れる涙に声が重なった。多くの人々にとって光に満ちた明日は黒一色に染まり、全てを後悔させた。
どうしようもない喪失感は、裏切られた時以上の悲しみだった。
その絶望の淵から救ってくれたのは、やはりルルーシュが生きていたと言う事実であったが、最初はそれすら嘘に思えるほどに人間不信となっていた。
ある意味、それは「いい思い出」と言えるかもしれない。それまでは希望から絶望、或いは絶望から更なる絶望に堕ちるだけだったのだから。
神楽耶はふっと息を吐く。
「……まあ、それほど急を要す事態でないのでしたら、座敷に上がってくださいまし。お茶でもお飲みになって一息ついては?」
「そうだな……そうさせてもらうよ」
頷くと、ルルーシュは縁台から立ち上がり、おもむろにその場所に足をかけようとする。
「あ、そこは……」
「っと……そうか、靴を脱ぐんだったな」

9 :
「はい」と微笑を返す。
恥ずかしそうに軽く頭を掻き、改めて靴を脱いでから畳へと上がる。そんな仕草を見られることが少し嬉しかった。
神楽耶も座敷に上がり、戸棚から茶器や茶菓子などを取り出す。
「枢木の家に居る頃に、日本の作法はある程度覚えたつもりだったが……10年近く前だから怪しいものだな」
「いえ、気にしないでくださいまし。私だってブリタニア式の生活には慣れなくて、このような部屋にしてしまいましたもの。
あ、緑茶でよろしいですか? だからと言って紅茶は置いていませんけど、コーヒーでよろしければそれにしますわ」
神楽耶にとって、紅茶はどうにも口にあわなかった。
あの匂いと言うか、色あいと言うか、或いは砂糖やミルクを混ぜる飲み方が存在するせいだろうか? ともかく、自分にはやはり日本の文化が性に合っているのだろうと思っていた。
しかし、相手はブリタニア人。妻が夫に合わせることを良しとするのも日本の考え方である。少々古めかしい考え方かもしれないが、自分ではそう確信していた。
コーヒーならばそれほど嫌いでもないので、ルルーシュが選ぶのならば、自分もコーヒーにしようと考えていたが、 
「ああ、緑茶で構わないよ。結構好きなんだ、日本のお茶。ナナリーも気に入っていた」
それが自分に対して気をつかってくれた言葉なのかはよくわからなかった。しかし少なくとも、ルルーシュの柔らかな声色に無理をしているような様子はないため、笑顔で了解する。
お茶を淹れ、お茶請けとして羊羹を出す。ルルーシュは枢木の家でもそれを見たことが無かったのか、少し興味深そうに見ていた。
ルルーシュが座るコタツの反対側に神楽耶が座り、やっと本題となる。
「つまり、何と言えばいいのか……、カレンとシャーリーがな……」
ルルーシュはそう言いながら難しそうな表情を作る。
神楽耶は二つの名にピクリと反応した。よりにもよって、と言ったところである。
コト、と湯飲みを置く。
「カレンさんと……シャーリーさんが……?」
声に動揺が出ていたかもしれない。或いは、笑顔が不自然だったのかもしれない。
カレンにしてもシャーリーにしても、ルルーシュがどの程度自覚しているかは定かでは無いが、神楽耶から見れば明らかにルルーシュに対する好意を抱いている。
それも、かなり深いものだろう。ましてや、シャーリーという女はルルーシュ自身が認めた『彼女』だと言うではないか。
確かに浮気は男性には付き物であり、見知ったあらゆる情報からすれば、それは男性である以上どうしようも無いものだろうと推測できる。
しかし、誰が好き好んでそのような状況を求めると言うのか。認め許すことは出来たとしても、それを奨励することなどするわけが無い。
もしも自分一人を愛してくれるのであれば、それこそ理想的と言えるものだろう。しかし、現実的にそれは難しい。ルルーシュは純粋に優しく、恋愛には鈍感であった。
そもそも肝心のルルーシュの恋愛感情が、神楽耶に対しても向けられるものなのかが定かではない。もしかしたら、まったくの範疇外である可能性すらあるだろう。
それが恐ろしいからこそ聞けないわけだが、答えを出さないままに時が過ぎれば、それこそ敵にみすみすチャンスを与えてしまうことになり、下手をすれば蚊帳の外に追い立てられる状況になりかねない。
早急に手を打たなければならないと、前々から考えていたものだったのだが、
「C.C.とのやり取りを誤解されてしまったんだ」
今度はC.C.である。
「あの女、気まぐれで過去の自分と入れ替わるだろう? 本人が言うには既に別人格として存在するらしいが、如何せん外見が変わらないからな。
何の前置きも無く変わるとこっちが困るんだ。……今回は特にまずかった。風呂に入るならついでに洗濯してくれと、やらない事を承知で言ったんだが、何を間違ったのか、全裸で部屋に戻ってきてな……。
運が悪いことに二人に誤解されたばかりか、色々あってリバルや他の生徒会のメンバーに追いかけられることになってしまった……。誤解を解くのには時間がかかりそうだ」
深い溜息をつき、湯のみを口元に持っていく。
神楽耶にしてみれば、「なーんだ」と言った具合だ。安心していいのやら、呆れればいいのやら……
とは言え、ルルーシュには基本的に落ち度は無いのだろう。……恐らく。そして、この手の話に慣れていないだろう彼にしてみれば、それなりに深刻な状況に思えるのかもしれない。
「それは、困りましたわね」
首を傾げながら浮かべた苦笑いから、相手は何を汲み取ったのだろうか。

10 :
「まったくだ。そう言うわけで、サヨコさんに協力してもらって一度は巻いたんだが、どうにもクラブハウスの周囲を固められてしまってな……、しばらくここに居させてくれないか?
もしも誰かが探しに着たら、知らないふりをしてくれれば助かる」
「それは構いませんけど……」
どのくらい居るつもりなのだろう。原因が原因だけに、それほど長い時間探しているとも思えない。1、2時間もすればクラブハウスの包囲網は解かれるのではないだろうか。しかし、それでいいのだろうか?
ルルーシュから自分の部屋に来てくれることなど初めてであるし、もしかしたら彼の卒業まで二度と無いかもしれない。
そうなってしまったところで諦める気は毛頭無いが、早いに越した事は無い。第一、他の女に先を越される恐れさえあるのだ。
このチャンスを生かさずにどうするというのか。敵は多く、そのどれも手強い。対して神楽耶とルルーシュの間にはこれと言った繋がりが皆無に等しい。
高等部と中等部である以上、仕方の無いことかもしれないが、こちらから常日頃の接触を行っていなければ、現在のように助けを求められることすら無かったかもしれない。
そうであるなら、この貴重な時間を少しでも長く保ち、なおかつその時間内で彼の気持ちを出来るだけ明確に確認し、更に二人の良好な関係の構築できれば満点。
少なくともその土台だけでも築くことが出来れば及第点と言えるだろう。
そんな事を考えていると、
「もちろん長居はしないよ。30分もすればある程度はほとぼりも冷めるだろう。第一ここは女子寮だからな。別の意味で問題だろうし、何より君に迷惑がかかる」
それを聞き、神楽耶は反射的に言う。
「そんな、迷惑などとんでもありませんわ! どうせなら朝までゆっくりしていって下さいまし。そうですわ、それが良いと思います」
それにはルルーシュも眼を丸くし、すぐに困った笑いを浮かべる。
「い、いや、流石に朝までというのは……」
「いいえ、駄目です。深夜遅くにお風呂に入る女子生徒は少なくないのです。それぞれの生活リズムと言うのがありますでしょう?
そもそもクラブ活動などで帰宅時間がバラバラですから。万が一見つかりでもすれば、それこそ一大事です。ここを出るのなら、朝早い時間が理想的ですわ」
いかにもそれらしく言ってみたものの、深夜に実際どの程度浴室が利用されているのかは全く知らない。
もしかしたら湯自体が抜かれているかもしれないが、言い出してしまったことは止められなかった。
今を逃せば、次がいつかなど本当に分からないのである。
「それは、確かにまずいが……しかし、だからと言って、これ以上迷惑になるわけには……そもそも、ここに来る時もそれなりに危険を冒したわけで……」
難しい顔を浮かべるルルーシュに対し、神楽耶は今しかないと確信した。軽く身を乗り出し、両手をテーブルの上に置いた。
……置いたつもりだったが、思ったより大きな音がした。
「迷惑などではありません! わたくしが居てほしいのですからっ!」
「……へ?」
ルルーシュにしては珍しく素っ頓狂な声を上げ、数瞬固まる。
自分でも今の声は少し大袈裟過ぎたかなと思ったが、こちらの流れになったのは好ましい状況である。
そう思い、次の言葉を喋ろうとしたが、しかし何故か神楽耶の視界が歪む。何だろうと思った次の瞬間には、パタ、と雫が湯飲みの横に落ちた。
「う……え?」
自分でもよく分からないほど感極まっていたようで、そして、涙は止まらなかった。
ポロポロとこぼれ、こすっても押さえても滲んできた。冷静だと思っていた心も、何とも言えず情けなく、切なかった。
ぼやけたままの視界に、オロオロとするルルーシュが見える。

11 :
「か、神楽耶……?」
「……どうして分かってくれないんですか? ……こんなに愛おしいのに」
うう、と神楽耶は両手で顔を押さえた。
自分でも良く分からなかったが、何かが決壊したのだろうと思う。きっと、好きだという感情のはけ口が無かったせいだろう。
ただ好きで、それでも相手はいつものルルーシュで。いつも傍には自分以外にも彼を思う女性が居て、自分にも優しいけど、他の人にも優しくて。頭が良くて、それなのに鈍感で。
全ての人を騙して、全ての人を裏切って、そして全ての人を救おうと自分の命を投げ打って……。そんな人に、自分の気持ちは何時までも届かないんじゃないかと思えたのかもしれない。
果てしなく遠くにあるようで。自分などでは絶対に近づけないようで……
色々頭を巡ったが、何より、早く泣き止まないと彼を困らせるばかりだろう。それこそ不本意だ。無理にでも笑って、顔を上げなければ。
……そう思っても、感情のうねりが治まる気配は無い。いつかのように溢れ続け、押さえた手をどかせる気配が無い。
ふと、肩に何かが当たった。
「神楽耶」
反射的に顔を覆った手を離し、顔を上げる。雫が飛沫となって舞う。
「神楽耶すまない」
ルルーシュの顔は困っているような、心配しているような、悲しそうな、或いはそれらが混ざったような色合いをしていた。
「何と言っていいのかわからないが、本当にすまない……だから……何と言うか」
必に何かを言おうとしているようだったが、やはり出てこないようだった。しかし、神楽耶には彼が自分を心配してくれており、何が悪かったのかを探してくれており、そして心からの謝罪を述べてくれているのが分かった。
それだけで神楽耶は十分であり、だから彼が次の句を紡ぐ前に、そして自分の眼から次の雫が落ちる前に彼の体にすがり付き、顔を彼の胸に埋めた。
「お、おい?」
「ううう……」
涙は止まらなかったが、心の切なさは既に無く、酷く暖かい。抱きついているのだから当たり前と言えば当たり前だったが、ルルーシュの声や表情が心を埋めてくれたような気がした。
ああそうか、と思う。
結局、自分はこうしたかったのだ。どうしたって、相手は鈍感なルルーシュである。自分からやらなければ、何も進展などするわけが無かったのだ。
ある意味安心し、ある意味呆れた。自分だって、追いかけられているルルーシュと大差ないじゃないか。そう思うと、涙も少しずつ止まりだした。
いつの間にかルルーシュが頭に手を置いてくれている。かなりぎこちないが、撫でてくれているようである。それでも、もの凄く気持ちが良かった。
しばらくして、涙が治まった気配がする。しかし、頭を上げられずにいた。恥ずかしいのもある。しかし、それ以上にこの時間が終わってしまうことが嫌だった。
泣いた振りをして、しばらくこうしてればいいだろうか? どうせなら寝たふりでもいいかもしれない。……いや、この雰囲気ならば……。
「……落ち着いたか?」
胸から顔を離した神楽耶にルルーシュが優しく問いかけた。まだ神楽耶の視線は胸の方を見ており、その状態だと神楽耶の表情もよくわからないだろう。
ルルーシュの背中の方へ回していた神楽耶の腕に、僅かに力が込められる。体重をルルーシュにあずけ、胸から下を相手の体に押し付ける。
そして、ゆっくりと顔を上げ、潤んだ視線と愛おしそうな表情をルルーシュの眼に合わせる。
「……」
時間の感覚が曖昧になった気がした。一瞬であったようであり、非常に長い時間であったようでもあった。その間にルルーシュの表情は目まぐるしく変化し、最後に決心したような固いものとなる。
ゆっくりと、ルルーシュの顔が神楽耶のそれに近づく。神楽耶は同様にゆっくりと眼を閉じる。

12 :
……ああ。
唇に触れた感触は、よく耳にする「甘い」などの表現はまったく当てはまらないものだった。単純に暖かく、柔らかい。
柔らかいなど、男が女に対して持つような感想だと思ったが、考えてみれば、男女で唇の構造が違うわけもなく、その何とも言えない感触は、予想していたロマンティックなそれとは違うようだったが、酷く心地よかった。
或いはその心地よさこそが世間一般に言う「甘さ」なのかもしれない、と考えられるくらいには冷静さも残っていたのだが、既にその「冷静さ」に理性は含まれなかったのかもしれない。
気が付けば、相手の首に腕をからませ、更に強く唇を押し付けていた。しばらくその感触を楽しんだが、流石に息苦しく、音を上げるのも自分が先であった。
「……ふぁ」
くちゅり、と唇が離れる。静かなせいか、いやに耳に残る音だった。触れ合ったことよりも、その音のほうが顔を紅潮させるような気がする。
ゆっくりと眼を開けると、閉じる前と同じ場所に相手の瞳がある。薄く恥ずかしげに笑っていた。心なしか、色白の顔にも幾分赤みが差したように見える。
ルルーシュの腕は神楽耶を抱え込むように肩と腰に回されていて、それが離れる気配は無い。
離すタイミングを計っていたのかもしれないが、そうなる前に改めて相手の胸に横顔を当て、眼を閉じて、今度は体温と匂いを楽しんだ。
そうしていると、ルルーシュの体から力が抜け、神楽耶の体を抱いたまま少し前かがみになり、頬とあごを神楽耶の頭に軽く当てるようにする。フワフワと気持ちがよく、いつまでもそうして居たい気分になる。
ふう、と満足を示す溜息が漏れる。
いや……満足? 満足していていいのだろうか?
確かに、関係を築く事はできた。相手の反応も良好であり、今までに無い幸せを感じる。これ以上を望むことがはばかられるほどの大成功じゃないだろうか。
しかし、頭の中の何かが訴えかけてくる。あくまでも口付けは口付けだ。キスなど他の女もしているはずではないのか?
むしろ、行くところまで行ってしまった関係も存在するだろうことは容易に想像できる。シャーリーやC.C.はその疑いが濃厚であるし、カレンも侮ったものでもない。
では、どうすべきなのか? ……いや、そんなことは決まっている。ようは、「決断」をすべきか否か。
「……ルル様?」
神楽耶は顔を上げずに名前を呼んだ。
ルルーシュは少し身じろぎをして「ん?」と返す。
「……愛しています」
その言葉を口にしたのは、最低限の証を立てておく必要があったと思ったからである。
顔を上げ、決意の表情の下、もう一度口を開く。
なかなか言葉は出てこなかった。
「………………………だから……」
分かってほしい。
言いながら眼を閉じると、少しの間のあとに、再び唇に暖かな感触が触れる。先ほどのよりも少し強い感触。舌まで入ってきて、少し驚いた。
そして、上半身に加重がかかり、ゆっくりと体が横たえられる。
彼の匂いばかりの嗅覚の中に、いつもより強い畳の香りが紛れ込み、不思議に気持ちになる。気分は高揚しているのに、変におかしかった。
後はただ甘く。少しむせ返るくらいに、ひたすら甘くて……そして、少し痛かった。

13 :
以上です。
ちょっと酷いことなりました。
こんなの書いたのは初めてだったのでどうかご容赦を
ハーレムなので、別のキャラもかいて見たいです。

14 :
パラレルでも何でも投下してくれてありがとう

15 :
何この甘ったるい後日談。もっとやれ!

16 :
乙乙乙です!
かぐやの話って見たことなかったけど、かわいいなあ!
この設定でもっと色んなキャラとの絡みが見たい…!

17 :
そういえば以前ハーレムものでルルカグもやるって人がいたけど荒らしにスレが流されまくってうやむやになってたな…
でも一応前スレにスザカグがあったような気がするんだが

18 :
スザク相手だと手玉にとってるというか
尻に引いてる感じの無敵な神楽耶の方が個人的には好み

19 :
前スレのスザカグだと、自分の処女でさえ徹底的に活用するしたたかな神楽耶様って感じだったなw
浮気も容認する寛大さと、それでもなお手放さない周到さや狡猾さをも併せ持つ感じで強烈だった…
ここから発展してのカグスザユフィも読んでみたい気がする
あとはナイトメア・オブ・ナナリー版神楽耶様でエロパロも(あちらもしたたかだし)

20 :
ドバイショックのおかげでリアルEUの半分ぐらいシュナイゼルなら朝飯前に領土を勝ち取ってそうだなw

21 :
自分もカグスザユフィ見てみたいわ
前回のカグスザ作者さん書いてくれないかなぁ〜

22 :
スザク×ユフィって
ユフィの鞭がスザクの尻を赤く腫れるだけだろw

23 :
カグスザユフィいいなー
どっちもSというか、強引な感じで楽しそうだw

24 :
                rへ __  __
くヽ  l^ i         /: : : : : : : : Y: :ヽ
. \\l  l.       /: :./ l: :.lヽ: : :ヽ: : :ヽ
   \\l       //: :/ノ  l: :ト、ヽ: : :',: : :. ',
    \\     / l: :/ ○ 丶l ○ l: : :ハ: : : :',
       \\ _/: :l: :l@┌‐┐ @ l: :/: :l: : : :.',
        \/:::::::\ヽl.\ |   !   /:// l: : : :..i オールハイル アナル
         {:::::::::::::::::`T7└‐┴‐<    l: : : :. l
           `r──‐┼-/l/l// 01i,  l: : : : : l
         /: : : : : : | /:/: l: : : :Y:::::::l  l: : : : : :.l
        ,': : : : : :./ /: /: : : : l:::::::::l.  l: : : : : : l
          i: : : : : く/レへ: : : : l::::::::::',. !: : : : : : l
.         l: : : : : : :\:::::::::::ヽ イ:::::::::::::〉l: : : : : : : l
        l: : : : : : : : :ト、:::::::::::::::>tjtjtjノ l: : : : : : : :l
        ',: : : : : : : :/├‐┤|─ '"|   l: : : : : : : :l
        ヽ: : : : / .l:::::::| l:::::::::::l   ',: : : : : : :,'
          \:/    l:::::::l |::::::::::l   ヽ:: : : : /


25 :
>>6
ベヨネッタ禿ワロタwww

26 :
一乙&即回避

27 :
>>24
アナル責めのシチュだったらミレイさんかカレン、千葉がいいかな
気の強い女はアナルが弱い

28 :
即判定って30?

29 :
じゃついでにageようか

30 :
>>27
それ読んでみたい
恥じらいながらも身体は正直系でお願いしたいw

31 :
>>13
神楽耶さま可愛いな、乙!

32 :
変態怪盗ゼロ

33 :
怪盗は体力要りそうだからゼロには無理じゃね?
格好はとてもそれっぽいが

34 :
二代目なら余裕で可能だな
代理のCCもか

35 :
コードギアス、まさかの続編復活age

36 :
マジで
な、なんだってー(AA略
だな。

37 :
続編かどうかはわからないんだろ
新プロジェクトだって

38 :
蛇足の予感。

39 :
・ルルカレー
・CC信者閲覧注意
・プロット完成済み。忘れた頃にやってくる。完結はさせる。
・カレンのスリーサイズググッても出なかった


40 :

 ギアス。
 それは願いの力を具現化した、現実への冒涜。
 今は時間を伴って流れ続け、過去となった事実は残滓を残しつつも復元は許されない。ゼウスでさえ姿形を残すことなく、ただ逸話の中に篭り住んでいる。
 神にも、たとえ宇宙から我々を観測しているかもしれないアウターでさえも、過去を縒り戻すことはできない。
 だからは辛く、華々しく、美しい。だから人はいまに懸命になれる。

「いってきますっ」
 鮮烈な、両側に跳ねた赤色の髪を揺らせた少女――紅月カレンは学生鞄を肩に担ぎ、門戸を押し開けた。
 もう自分のありのままを現したカレンは、大股で早足に通学路を行く。外は未だに寒く、身を震わせて首元に巻いたマフラーに顔をうずめる。
「こんにちは、カレンさんっ」
「おはよう」
 挨拶してきたのは名前も知らない女子生徒。挨拶を返されると妙に興奮した声をあげて、逃げるように走っていった。その先には、二人、同級生らしき生徒がいて、合流するとまた興奮した声を上げた。
 初めこそ以前のカレンとのギャップに驚きの目を向けられたものだが、今ではそれも消えうせ、ようやく生徒会メンバー以外とでも普通に喋ることができるようになっていた。
 病弱なせいもあってか遠慮されていたカレンも、今では持ち前の勝気で真っ直ぐな性格が皆に好感触を持たれすっかりクラスの中心だ。
(はあ……、もしかして女の子にモテてたりするのかな)
 実際、ラブレターを女子から貰うことがたまにあったりする。そういうことは漫画の中の御伽噺だと思っていたので、多少カルチャーショックだ。
「おっはよー」
 聞きなれた男の声――リヴァルだ。
「おはよ、寒いわね今日も」
「最低気温3℃。最高気温でも7℃らしいよ」
「3℃……」
 考えただけで、げんなりする。暑さは嫌いじゃないのだが、冬は身体が寒さに縛られているような気がしてどうしてか好きになれない。
「もう少ししたら雪が降るかも。カレンは雪が降ったら雪団子作るんだろ?」
「雪団子?」
 頭の中に思い浮かべてみるが――おままごとの延長戦のイメージしか浮かばない。
「あれだよ、雪のボールを二つ重ねるやつ」
「ああ……雪だるまね」
「そうそうそれそれ!」
 アッシュフォード学園は日本にあるとはいえ、日本人の数は驚くほど、きわめて少ない。そのせいか日本かぶれの常識が蔓延っているのだが、しかし、カレンは唖然とせずに入られなかった。
 おそらくその一端には会長――ミレイが行う常識を三回ほどメタモルフォーゼさせた行事が関係していたのではないかと、密かににらんでいる。
(まあ、止めらなかっただろうなあ……)
 内心で苦笑する。あれほど学園を騒がせた会長はいまではニュースキャスター。理路整然とした姿と、時たま見せる素のお茶目さが人気の、有名人。
 かたや世界を変えるために尽力したカレン、ニーナ、ジノ、アーニャは学生だ。世の中本当にどうなっていくのかは分からない。
「で、今冬は何の行事するつもりなの、会長?」
「そりゃもちろん冬といえば?」
「……サンタ?」
「惜しい! 冬といえば――そう、恋だよ恋!」
 またか、とカレンは言いそうになるのを堪える。リヴァルは案外優柔不断だ。ここはこちらが一歩受け入れてあげよう。
「で、何をするの?」
「今のところはサンタの人形を作って、赤外線通信させるとか考えてる。まあまだプロット段階って感じかな」
「そっか。そういえば、最近ニーナを見ないけど、何か知ってる?」
「いや……あ、そういえばロイド伯爵の所に行ってくるって言ってた気がする」
「ロイド――ああ、あの眼鏡の先生か」
 最後にあったのは確か紅蓮のシステムキーを返したところだったか。最後まで実験体になってくれと頼まれ続けた記憶がある。
 ニーナはロイドとかなり深い親交があったようだった。何か、また新しいサクラダイトの使用法でも思いついたのだろうか。
(ちょっと行ってみようかな。最近紅蓮にも乗ってないし)
 黒の騎士団を引退したとはいえ、戦いに身を投じた日々の名残は消えてくれず、時たまドラッグ中毒のように紅蓮に乗りたいときがあった。それを話すと、ロイドは快く承諾してくれた。
 紅蓮が飛翔する心地良いG(重力)。左右に身を降らしたときの一体感。あの時の快感は、今でも心にある。
 ジノに言わせれば天性のパイロットの証らしい。もう自分の身体の一部のように感じているから、そんな衝動が駆け巡るという。
「ん……? 何してるんだあの人」

41 :

 リヴァルば疑問視を浮かべる。視線の先には、エメラルドグリーンの短髪を携えた女性が校門の真ん中で仁王立ちしていた。服装は制服でなく、白の、まるで囚人が着るような粗忽で無機質さを思わせるデザイン。彼女は周りとの違いにも全く動じた様子なく、ただ立っていた。
「…………」
 カレンは暫し開いた口がふさがらなかった。周りの景色も完全に意識から排他され、目の前にいる懐かしい人物に意識が集約されていく。髪を短くしても、その冷ややかな眼を雰囲気は全く変わっていない。
「ごめん、あれ知り合いだ。ちょっと話してくるから先に行って」
「お、おう。じゃあ先行ってるよ」
 カレンの剣呑とした雰囲気を感じ取ったのか、リヴァルは少し早足で、女性の横を通り、学園に入っていった。
 こちらも早足で彼女に近づいてく。視線がかち合って、彼女はふてぶてしい笑みを湛える。
「久しぶりだな、カレン」
「ええ、久しぶり。会いたかったわ、CC」
 沸いてくるのは怒り――なのだろうか。彼女のことを一時たりとも忘れたことはない。問い質したいことだけを残して消えてしまった彼女のことを。
 CCは昔の通り、抑揚のない声で言う。
「話したいことがある。場所を変えよう」
「ええ、望むところ」
「ついてこい」
 先導してCCが前を歩く。
 電車を乗り継いで、着いたのは日本政庁だ。かつてカレンが囚われていた場所は、今では黒の騎士団の爪痕も消え、威厳を以て屹立している。
「ちょ、ちょっと! 入れるわけないでしょこんなとこ!」
「入れなかったらこんな所に来ないだろう?」
「そうだけど!」
 二人して政庁内部に入る。すると、まるで二人を出迎えるようにロイドが独特な笑みを浮かべていた。
「久しぶりだね紅蓮のパイロットさん」
「紅月です」
 カレンのことを紅蓮の搭乗者としてみてないのは相変わらずだ。
 CCとはどうやら頻繁――かどうかは分からないが――に会っているような雰囲気で、慣れ親しんだ様子で会話を交わす。
「ギアスプロジェクトはどうなってる?」
「んー、まだ三割ってとこかなあ。もしかしたら生物学的な観念をもう一度洗わないとだめかも」
「そうか……」
「ちょ、ちょっと待って!!」
 会話を遮るような声が政庁のロビーに響いた。
(ギアス――ギアスですって!?)
 あの人を歪める力、ルルーシュを、カレンを、全てを狂わせた元凶とも言っていいあの力。
 もう二度と聞く筈のなかった名前を、しかも、この女が口にした。
 自然と表情が強張っていくのを感じる。
 だが――構うものか。
 「あれ、説明してないの?」
「ああ。見て貰ったほうが早い――論より証拠だ。カレン、今は黙ってついてこい」
「何を偉そうに」
 カレンの気じみた瞳を見て、CCは哀しむような表情を浮かべた。
「じゃあ行こうか」
 ロイドのその一言を最後の皮切りに、三人は政庁の奥へ。
 途中何度か諮問識別、網膜識別、カードキーのセキュリティシステムを潜り、ようやく目的の部屋へとつながる最後の扉を潜る。
「なにここ……。やばい研究でもしてるの?」
 カレンは思わず顔を顰めた。 
 薄暗いその部屋は広く、さらにその広さの中に恐ろしさすら感じるほど計器類が密集していた。部屋の中央に眼を向けると、細長い円柱のカプセルが見えた。中に詰められた液体が淡く発光している。部屋の中にある光は計器類とこのカプセルのみだ。
 カプセルの中には、どうやら何か入っているようだった。
 人のような形をしているが、薄暗すぎて判別できない。
「見てみてくれ、これが、私たちのしようとしていること――ギアスプロジェクトだ」
 カレンはそっと近づく。どうしてかその度に心の中で警鐘が鳴る。
 理性や状況判断じゃない、本能がエマージェンシーサインを明示している。
 カプセルに入っているのは、どうやら人のようだ。裸のまま、赤ん坊のように身体を丸めている。
「ぁ……」
 思わず、声が漏れた。
 忘れていた、忘れようとしていた姿が瞳に灼きつく。思わず、その瞳から涙があふれそうになる。
「ルルーシュ……なの?」

42 :

「ああ。これは紛れもなく、ルルーシュの遺体だ」
「ッ――! あんたたち何やってんのよ!! こんな、墓荒らしみたいな真似をして……安らかに眠らせてあげなさいよ!! あんまりよこんなの!!」
 ブリタニアでは者を悼むという言葉がないのかと激昂したカレンに、CCは悲しみを押しした眼を向ける。
「カレン、よく聞いてくれ。私たちはルルーシュを眠らせる気はない」
「そうでしょうね!! でも、ルルーシュはどうかしら? 安らかに眠っていたいんじゃないかしら!?」
 考えられない、理解できない――この魔女は、いったい何をしたいんだろう。
 まさか人体実験でもするつもりか。それなら――この女とは絶交し、何としてもこんな馬鹿げたことを止めなければならない。いざとなれば紅蓮でも何でも使ってやる。
「ああ、確かにそうだと思う。だけどそれは私が許さない。契約はまだ――続いているんだ」
 CCの眼が揺れる。
 契約というのは表面上の理由で、裏には何か情愛のようなものが溢れているように見えるのは、薄暗いからだろうか。
 そしてどうしてだろう。そんな魔女を見て胸のうちから沸々と怒りが現れてくるのは。
「で、何をするつもりなの……。返答次第ではアンタでも許さない」
 真摯なカレンの視線とぶつけ合うように、CCも同じく張り詰めた表情で、口を開く。
「私たちは、ルルーシュを蘇らせるつもりなんだ。それが、ギアスプロジェクト。倫理に反し、理性をし、尊厳を踏み躙るパンドラの箱さ、カレン」


43 :
こういう厨臭い作品嫌いじゃないぜ
是非完結させてくれ

44 :
まったく、気になるところで切りやがる……
GJ

45 :
>>35
続編だけど過去の話らしいな
しかもアニメじゃなくて漫画
>>42
わっふるわっふる

46 :
来年発表なのだから、ソースが何であろうと信用できんだろう。

47 :
正直、漫画なら新プロジェクト始動なんてブチ上げるほどのインパクトはないしな
OVAかもしれんし過去編かもしれんがやはりアニメだと思うけど。

48 :
新プロジェクトは色んな媒体でやるらしいよ
漫画でやるのは確定らしい
ただアニメもやるのかは不明

5 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2009/12/09(水) 09:35:09 ID:TQzwW7R3
コードギアスファンの皆様

いつも応援ありがとうございます。

先週のイベント「キセキの誕生日」に突如現れたゼロが発表したとおり、
新コードギアス・プロジェクトをスタートさせるはこびとなりました。

この新しいプロジェクトはコミック連載、音楽、商品展開、そして映像作品と、
いろいろな媒体で同時多発的に進行する複数のプロジェクトの集合体です。

その第一弾については、12月10日発売の月刊ニュータイプに御注目ください。
そして・・・いや、これ以上は、まだお話できる段階ではありません。

それぞれのプロジェクトの発表は、順次、行うことにいたしましょう。

これからのコードギアスも、これまでのコードギアスと同じく御期待ください。
そして応援を、お願いいたします。

コードギアス・プロデューサー
河口佳高


●第一弾 2010年少年エースにて「コードギアス 漆黒の連夜(仮)」連載開始
原案・脚本:谷口悟朗  漫画:たくま朋正

49 :
>>48
おーい、「映像作品」って書いてあるじゃん。
これは劇場版かTVかは知らんがアニメor実写ってことだぞ?
実写?・・・やめてくれorz

50 :
漫画設定でアニメとかもやるなら黒歴史化しそうだな

51 :
黒歴史といえば
一話でナナリーが黒化するアレ

52 :
もしナナナの事を言ってるなら許さん

53 :
>>52
同感
確かに登場人物ほぼ全員に救いがあるとか陰鬱な要素が無いとかギアスらしからぬ要素はあるし、
本編で悲劇で終わったスザユフィがこっちではハッピーエンドになった、
本編で特定カプが無かったナナリーに相手が出来た(同性だけど)など、本編で実現できなかった部分もあるけど、
あれはあれで好きだけどな
ネモ×ナナリーって、ネモが常人に視認出来ない以上は傍から見たらナナリーソロ活動に見えるんだろか
同時に悪夢設定でルルCも傍から見たらゼロさんソロ活動に見えるような

54 :
黒歴史というなら
どう考えても
ランスロット仮面だろJK

55 :
>>54
いや、ナナナは当然としてランスロット仮面も黒歴史にするには惜しい
前にアリス×ナナリーがあったけど、ネモ×ナナリーも見てみたいw

56 :
個人的にダルク・サンチア・ルクレティアの絡みが見てみたい

57 :
>>56
アリスも入れると、アリスが力関係において一番受けになりそうな気がする
そしてサンチアが「イレギュラーズはマッドの奴隷」とか言ってたから夜な夜な性奴隷に…
と妄想してしまった

58 :
 
カレンは一瞬CCの言ったことを理解できなるわけもなく、想定外の言葉をゆっくりと、じっくりと咀嚼して生まれた齟齬を潰していく。
「ルルーシュを、蘇らせる……?」
「ああ」
(本気……いや、そんなこと出来るわけない)
 人が生きている状態を保つ仕組みは現代科学でもおおよそ見当はついているのに、蘇らせることが出来ないのは、未だ解明できない部分の大よそが人のと同時に滅するからだ。
 その最たるが脳だろう。未だ人類は脳の仕組みの全てを解明できていないのだ。
 謂わばそれは、テーブルに並べられた見たこともない料理をレシピなしで作るようなものだ。贋物は出来るだろうが、それが限界。本物は作れない。
 しかしそんな当たり前の常識とは裏腹に、CCの眼は真剣さを帯びていた。
「方法は?」
「教えられない――だが、試してみる価値はある」
「……」
 CCの眼は深い。
 髪の色と同じ翡翠を思わせる瞳からは、真意の欠片も感じられない。本当に価値があるものなのか、また何かを企んでいるのか昔と同様、何も読めない。
 同じく、ロイドもただいつものふざけた表情を浮かべるのみ。相も変わらず、掴み所がない。
「……わかった。取り合えず、そこは置いておくわ。で、私はいったい何をするの? 何かさせるために呼んだんでしょう。まさか、見せびらかしたいだけなんて言わないでよね」
「ああ」
「紅蓮のキミには、ただ、これを飲んでもらうだけだよ」
 嬉々としてロイドが差し出してきたのは、小さな医療用カプセルだった。一見して、風邪などに罹ったときに飲むそれと大差はない。
「このカプセルの中には“Dolid―ドリッド―”っていうものすご〜く小さなヘポトシキーが入っていてね。それが逐次キミの感情データを送ってくれる。皇帝陛下の感情の基のデータにするんだ、それ」
 ヘポトシキー――確か、ナイトメアに搭載されている認識のシステムが、ヘポトシンという名前だから、それの発展させたものだろうか。
 しかし、医療用の胃カメラならともかくとして、あのシステムをここまで小型化出来る技術力ははっきりいって異常だ。確かヘポトシンは二メートル弱の大きさが限界だったはず。
 革命的とかそういう表現を超えたイノベーション。CCの所属していたギアス教団の技術だろうか。もしそうだとしたら、ある意味でギアス教団を葬れたのは僥倖だったかもしれない。
「感情をデータにすることは、可能なんですか」
「無理だったんだけどねー。ジェレミア卿のジークフリードシステムを利用したら出来ちゃった。本当に凄いねギアス教団は。あ、実は今度教団跡地に探索に行くんだけど、君も来る?」
「結構です」
 だよねー、と言ってロイドはさして気分を害した様子もなく話を続ける。
「あ、それともうひとつ。皇帝陛下とキミはおそらく誰よりも行動を共にしているはず、その思い出をDolidに覚えさせてほしい」
「それだけ?」
「うん、後は……そうだ、ついでにDolidに乗ったまま紅蓮に乗らない? どこまでGにヘポトシキーが耐え切れるかテストを――」
「結構です!」
 きっぱりと断った。
 ラクシャータもそうだったが、マッドサイエンティストって人種は限度を知らない。好意で付き合うとロクな目を見ない。
「残念だ」
 まったくそのようには見えない。
 カレンは差し出されたDolidを摘む。感触はやはり機器だけあってか、硬く、しかし、飲み込むのは全く難しくないくらいに小さい。
「……身体に害はないんでしょうね」
「あっても飲むでしょう? ラクシャータから聞いた話だと、日本人は捨て身を酷く尊ぶらしいから」
「……不愉快」
 カレンはDolidを飲みこんだ。当たり前のことだが、飲んだからといって違和感はない。
「ああ、Dolidは一週間後、排泄物と一緒に出されるから、またここにきてね」
 わかった、と返事して、不意にある疑問が頭に浮かぶ。
 ……まあ、さすがに、まさかね。
 カレンはまさかそんなことはないだろうと思いながらも、少しだけ祈るような気持ちで言ってみた。
「まさか、その排泄物からアンタが直に取り出さないわよね」
「え? 駄目なの?」
 現役を引退したとはいえ、元々身体的なセンスに長けている彼女の動きに淀みはなく。
 本気で驚いたようなロイドの頬にカレンの拳が穿った。

59 :

カレンは帰る途中に、少しだけ新宿ゲットーに顔を出すことにした。
 荒廃した町には、未だに住民が絶えない。振り返れば整備されたナンバーイレブン。
 ナナリーが頑張ってはいるものの、ユーフェミアが起こした血塗れ事件が尾を引いているらしく、未だにここから動こうとしていない。一応話し合いを求めてはいるのだが、この住民は聞く耳を持たないらしく、しばらくは放置されることになった。
 その心情は何となく理解できる。もうここの人たちは裏切られたくないだけなんだ。信じるのに、臆病になっているんだ。
「それは私もか……」
 正直言って、ルルーシュが蘇る気はしない。
 竹槍ひとつでナイトメアと戦って勝てと命令されるような――それほど人間がんだというのは現代医学・技術では乗り越えられない壁なのだ。  
 それでも、そんな馬鹿げたプロジェクトに縋っている自分がいる。ルルーシュが見たら笑われてしまいそうな、女々しい自分。
 ルルーシュと初めて会った場所――新宿ゲットーは、今も変わらない自分の生き写しのようだ。
「ったく、なに感傷的になってんだか」
 カレンはセピア色になりつつある心の端を追いやって、家に帰ることにした。
 学校に行っていないので、母に心配をかけているはずだ。
 駅周辺は時間帯が良かったのか閑散としていた。切符を買って、良いタイミングできた電車に乗り込み、シートに腰掛けていると、疲れていたのか眠気が沸いてきた。
 まあ、折り損なっても環状線だし、いいかな。
 カレンは電車の暖房に浸りながら、ゆっくりと眼を閉じた。

60 :


バニーガール姿のカレンは構えていた銃を結局撃てずに、ルルーシュと視線をかち合わせた。
「カレン、俺を信じてほしい」
「信じたい……でも、私は……!!」
 ルルーシュの瞳は決意を帯びた瞳だ。
 透き通っていて、CCとは別の深さを持った眼。
 ブラックリべリオンとは全く違うようにも見える。
 でも、確信はできない。もうルルーシュでなくカレンの瞳にフィルターがかかってしまっていた。
「ねえルルーシュ、私に求めてるのはパイロットとしての腕? 指揮能力? 黒の騎士団のエースっていう看板?」
「全てだ。俺はもう、誰も失ったりしたくないんだ……」
「嘘だ!」
「本当だ! 信用するのは俺でなくてもいい、ゼロでもいい! ビジネスライクな関係でも構わない。だが、俺はキミが必要だ」
 真っ直ぐこちらに向いた眼が痛い。
 どうしてこれほどまでこの眼に心が揺さぶられるのだろう――。
「なら、キスして」
「――はあ!?」
 ルルーシュは滅多にあげない裏声で、少し身体を引いた。
 しかしルルーシュの身体は行動とは裏腹に、学生服を掴むカレンに引き寄せられた。
「確信させて。もう裏切らないで。私は、もう、嫌だよ、ルルーシュ……走り続けるのは、疲れたよぉ」
 滅多にあげない女々しい声。
 ルルーシュの顔が面白くなるくらいに真っ赤に染まる。あたふたと周りを見渡し、そして行き着くところがなくなった顔は、眼を瞑るカレンへ。
「あ、な、なんだ。カレンはしたことあるのか」
「ないわ。ルルーシュ、貴方が最初の予定」
 そう答えるとルルーシュはさらに困ったような表情を湛え、しかし、時間がないこともあってか、決意した表情で、
「恨むなよカレン……」
 ルルーシュの息遣いが近づいてくる。
 顔が火照る。心臓がうるさい。まさか、こんなにドキドキするなんて――。
 時間が流れるのがとても遅かった。
 カレンが頬にルルーシュの唇を感じたあと、思ったのはそんな感想だった。
 ――ん? え、頬?
「こ、これで文句はないな」
 口を袖で拭くようにしてルルーシュはすぐ身体を離した。
 一方カレンはと言うと、そんなルルーシュを見て、
「馬鹿……」
 と照れくさそうに、頬を押さえた。

61 :

「――きゃあああああ!!?!?」
 思わずカレンは悲鳴をあげた。
 息を荒げ、暴れる鼓動を抑える。
 ――あれは、ルルーシュの記憶を取りもした時の……でも、あんなキスなんてしてない。ってことはなに? 妄想!? 
 恥ずかしさに頬を染めるカレン。しかし、いま居る場所が車内だとようやく気づくと、さらに真っ赤に頬を焦がした。
 ちょうど駅についたので、逃げるようにカレンは電車から降りた。
(うう……まさかあんな夢を見るなんて)
 未だに顔が熱い。
 どこぞの少女漫画を髣髴とさせる展開にはもう自分自身を恥じ入るしかない。
 カレンはまたマフラーに身を埋めて帰路へと着く。
 頬が、熱を帯びていた気がした。

62 :

造語・妄想で作った産物が蔓延っていますがスルーしてください。所詮はSSだろw ってことで。
次回エロのはず。
あと、Dolidに乗ったまま→Dolidを服用したまま です。連投したあと訂正するのは面倒なのでここで。


63 :
ええやんええやん
期待させる流れでっせ
是非最後まで妄想突っ走らせてくだっせ

64 :
乙!
エロ抜きでも充分楽しいがエロがあると嬉しいw
続き期待して待ってる

65 :

翌日――土曜日、アッシュフォード学園は休日。開放されているものの、やはり学園にはクラブ活動がある生徒以外見かけることはなかった。
 しかも今はちょうどお昼時。そのエアポケットの時間帯に、カレンは図書室に来ていた。
「ふう……」
 少しため息を交え、手に取っていた「脳解剖の神秘」というタイトルの本を元の場所に戻す。
 これで四冊目になるが、やはり脳を蘇らせることについては一行も触れていなかった。これはやはり脳学者も脳は蘇ることはないということは既に常識――いや、前提としているということだ。
「やっぱり、ブラックボックスな領域が多すぎる。無理だ、絶対」
 言いつつも、カレンの表情には絶望がない。むしろやはりそうだったかという感情の方が大きいように見える。
 カレンは椅子に座り、置いていたサンドイッチを一掴みする。
 チーズをベースにしたサンドイッチの濃厚な味は、無味乾燥な生物学者の文字列による疲れを吹き飛ばしてくれるかのようだ。
「ふあ……」
 暖房が利いているせいか、思わず眠気が意識に膜を張る。
 最近疲れているのか、身体が妙に眠りを求めている。
 休日だが生憎とこのあと予定はない。
 カレンは睡魔に身を任せ、腕を枕にして瞼を閉じた。


66 :

 学園祭。カレンは気ぐるみを被り、CCの回収にきていた。
 アッシュフォード学園内部はもう慣れたもので、効率よく中庭、裏庭と回っているのだが、未だにCCやルルーシュの姿はない。
「まったくあの魔女ときたらどうしてこう組織に迷惑を……」
 腹を立てつつ、しかしカレンは懐かしさを抑えきらずに居た。軍人――と呼べるかは曖昧な所だけど――としては褒められたことではないのかもしれないが、それでも内から湧き上がってくるものは留まってはくれない。
「しっかしいったいどこにいるんだろう。先にルルーシュと合流したほうが早いかな」
 でもまさか生徒会室に行くわけにもなあ、と呟いてカレンは取り合えず裏庭の方へ歩いてみることにした。
 ぬいぐるみは案の定重いし、動きづらい。
 まあ、走る場面がくるとは思えないが、黒の騎士団という立場、顔見知りがいるというこの状況では少し不安だ。
 裏庭には、大型のトラックが停められていた。荷台型のトラックで、その長方形の二台にはTomatoと赤色で描かれている。
「そこのぬいぐるみ! 生徒会が管理しているものと違うようだが、一体誰だ!」
 トラックにかけられた歩道橋のような足場の上から、ルルーシュの声。
 彼は手にファイルを持ちながらこちらを油断なく見ている。
「ルルーシュ、私よ!」
 声がカレンだと分かると、ルルーシュは警戒を解いて、こちらにくるよう手招きした。
「何故ここにいる。CCは回収済みか?」
「まだ。場所を聞きにきた」
「おそらく中庭の巨大ピザイベント付近――いや、屋上だ。あそこならピザを一望できる」
 行け、と言った直後に、ルルーシュの懐から携帯の着信音。
「俺だ」
「沙代子です。こちら、CCさんを確保致しました」
「よくやった。ルートε(イプシロン)より学校外へ」
「了解」
 プツリ、と通話が途切れ、ルルーシュは溜息をついた。
「カレン、ご苦労だった。後はこちらで引き継ぐ――」
「ルルー? どこにいるのー?」
 突如、慣れ親しんだ声。シャーリーの声。しかし懐かしいと思うよりも――この状況は、少し拙い。
 そう思った瞬間、カレンの身体が宙に浮いた。トマトの荷台の中に、ルルーシュが落としたのだ。
 しかし、カレンは反射的に、ルルーシュの袖を掴み――。
「きゃあああっ!?」
「うわっ!?」
 両者とも真っ赤なトマトのクッションに落ちていった。
 背中にぐしゃりと潰れた感触。
「痛ぁ……何するのよルルーシュ!」
「く、それはこっちの台詞だ!」
 二人して睨み合う。
(なんってサイアクな奴なのこいつは! 信じられない!)
「チ……リヴァルにはピザを延期させるか」
 トマトジュースで真っ赤になったルルーシュは懐から携帯を取り出した。
「はあ……まったく、少しじっとしてなさい」
 ぬいぐるみを脱いで、取り出したハンカチでルルーシュにかかったトマトの汁を拭こうとする。
「いや、いい」
「遠慮しない」
「別に良いといってる」
「…………」
 カレンは笑顔を浮かべつつも多少の怒りに口の端を歪めた。
「い・う・こ・と・き・き・な・さ・い」
「べ、別に良いと言っているっ」
 カレンから伸ばされた手を掴むルルーシュ。カレンの方が残念ながらパワーがあり、じりじりと押されるものの、男の沽券のおかげが、何とかやや劣勢という状態を保っていた。
「ああなんでこんなことに!」
 ルルーシュが嘆くが、実はカレンも同様だった。
 意味も、利益も何もない行為だ。子供のようにつまらない意地を張り合い、それを曲げようとしない。
 しかし同時に心地よくもあった。こんな、何も考えていない行為が、楽しい。心が躍る。
 それからカレンとルルーシュは、冷ややかな視線を帯びたCCと妙にニコニコした沙代子が現れるまで、無駄な行為を続けていた。

67 :
「ん……う」
 カレンは重い瞳を開けた。
 夢を見ていた。夢の内容なんていつも忘れるのだが今回は明確に覚えている。
 ルルーシュが出てきた。学園祭をしていた。結末が少し違うが、正直言ってもっと見たくなるようなほのぼのとした夢だった。
 彼の言葉や仕草は、夢の中のカレンまでドキドキさせる。
「ルルーシュ……」
 恋しい。そして、いとおしい。その感情が雪のように降り積もる。
「はあ……」
 どうしてだろう。身体が熱い。むずむずと、芯からもどかしい気持ちがとまらない。
 身体を触りたい――オナニーしたい。
 もどかしい気持ちはどんどんとエスカレートしていく。抗えない。
「ん……」
 周りを見渡して人の気配がないのを確認して、胸に手を当てる。じんわりと内側から熱くなっていて、先端部はいやらしく屹立していた。
「やだ……もうこんなに」
 胸を抱えようむにして、両の指でゆっくりと先端を擦っていく。服の上から弄ると、もどかしさが沸々と頭にもやを張っていく。
 図書室はあまりにも静かだが、それが逆にいま自分が行っている行為を際立たせる。
 意味もなく周りを見渡して、そして行為を継続する。
「っ……あ……いつもより、感じてる」
 学園で自慰するという背徳感。理性が形容しがたいものに侵食されて、それでいて内にある欲望が首を擡げている。
 ピリピリとした気持ちよさが乳首集まり、少しだけカレンは身を震わせる。
 乳首をこねあげると強い刺激が身体を走った。
「ひゃっ……やだ、感じすぎ……」
 全身が熱い。服が触れ合っている部分さえ、火照りが焦りついている。
 じれったさが全身を巡る。カレンはもう一度だけ周りを見渡して、
「誰も……こないよ、ね」
 制服のボタンを外して、胸を露出させた。
 たわわに揺れる胸は垂れることなく形良く整っていて、その胸は発情したように赤くなって、充血した乳首は己を顕示するように尖っていた。
「んんっ……!」
 爪をたてて乳首を弄ると思わず声が出るくらいに感じてしまう。
 カレンだって年頃の女の子。自慰は何度も経験している。特にカレンは昔から胸が大きかったので、そのバリエーションは豊富だったりする。
 親指と人差し指でクリクリと摘みあげ、爪をたてて何度も往復させる。
 その度に身体はピクリピクリと反応し、理性を快感へ変えていく。
「嘘……こんなに」
 乳首を弄りながらも、片方の手でショーツを触るとぬちゃりとした湿りを帯びていた。
 下着の上からクレバスをなぞると身も震えるような快感。
 カレンの身体は既に出来上がっていて、このまま中断など出来るわけもなく、
「んっ……! ふぅ……くふっ……!!」
 声を出さないよう閉じられた口から熱い息が漏れ出す。
 数回ショーツの上から愛撫するだけで、真っ白い三角地帯に大きな水溜りが出来る。
 くちゅっくちゅぐちゅずちゅ……。
「……んふうっ……!! んっ、あん……!」
 どんどん指が加速していく。
 絶頂が高まっていく。出そうで、出ない感覚がどんどんと溜まる。
 たまらない。気持ちいい……。
 ぐちゅっ! くちゅくちゅっ! くちゅうっ……!!!
「ィ、ク……うううううう……っっ!!!」
 ――――。
 身体が快感を堪え切れないとばかり大きく震える。
 ピンッと背筋が大きく伸び、大きな熱い息と共に身体が弛緩する。
「はあ……んっ……はあ」
 自慰は初めてではないが、ここまで思い切りイッたのは未だない。
 全身が性感帯になったかのような――そんな錯覚まで抱くほど、気持ちよく、病み付きになりそうなくらい。
(……って、それって変態じゃない)
 カレンは衣服を整えるとぐったりとうつ伏せになった。
 つん、と淫靡な匂いが妙に鼻に馴染んだ。



68 :

さよこの漢字ミスってると思います。ググるのすら面倒に感じてしまって。すみません。


69 :
咲世子だよ

70 :
ブリタニア皇帝とリアル日本の首相の鳩山を比べてみると
圧倒的に鳩山勝利だなオイw

71 :
>>70
比べる相手が違いすぎだろw
俺はあの扇総理と鳩山総理はダブって見える
誰かヴィレッタ寝取られSSを書けってw

72 :
つまり麻生がルルーシュだったのか
麻生レクイエムww

73 :
ルルーシュの後はナナリーだし扇の前の首相は枢木ゲンブだろ

74 :
エロパロスレなのに、政治厨マジうぜぇ
そんなに政治の話題したけりゃ政治板でやれ
>>65-68
エロパート突入GJ!
文面見てるとまだまだ続きそうなので、これから先も期待!

75 :
そりゃ、今の政治を見ているとゼロの出現を期待したくなるよ

76 :
変なやつがいるな
とりあえず政治はこの板ではどうでもいいので誰かラクシャータものを書いてくれないかな

77 :
ラクシャータは足コキ凄そう

78 :
ラクシャータの相手として考えられるのは…
カレンとレズプレイか卜部とパイスー作ってもらった矢先で大人の付き合い?
>>52
ナナナ黒歴史云々はナナナ=(無かった事にしたい的意味の)黒歴史という意味なんじゃなく、
ナナナ=本編その他を(∀ガンダム的意味で)黒歴史として内包するという意味なんじゃね?
実際本編のパラレルワールドというのを強調してたし、本編との繋がりも描かれてたし
それはそれとして、ダルク・サンチア・ルクレティアの絡みが見てみたい
それ以外にもアリス×ナナリーやネモ×ナナリー、悪夢設定でスザク×ユフィも読んでみたい
欲を言えば反攻のランスロット仮面も何かで読んでみたいが…エロパロにはし辛そう(つーか無理)だな

79 :
リアルコードギアスだと、ルルーシュは警察や自衛隊や米軍などにギアスをかけまくって
反逆するわけか。恐ろしいぜw

80 :
マジコ版も後2、3回かなあ?

81 :
>>67
GJ

82 :
江戸ギアスでエロに使えそうなネタってあるんだろうか?
時代的に遊郭や女郎とかその辺が…
今の所、女キャラもCCしか発表されてないし、どういう立ち位置かも判らんし

83 :
劇場版コードギアス 逆襲のルルーシュ
黒の騎士団から追放されたルルーシュは
なんとなく皇帝シャルルを打ち破り皇帝となってしまった
彼はギアスこそが人類の革新であると訴え
全世界へ宣戦布告し数ヶ月のうちに地上の8割を制圧
それに抵抗する最大の組織、黒の騎士団にとって最後の拠点である蓬莱島に向け
空中要塞ダモクレスを落下させようとしていた・・・

主演
ルルーシュ・・・ネオ・ブリタニア帝国総帥、総帥専用KMFナイチンゲールに搭乗
ナナリー・・・ルルーシュの妹(劇場版には登場せず)
C.C・・・ルルーシュの部下で恋人、ギアス研究所所長にして戦術士官としてダモクレスに乗艦
スザク・・・ギアス研究所出身の強化人間でαランスロットのパイロット
オレンジ卿・・・ルルーシュ腹心の部下、神経直接接続型KMFラフレシアに搭乗
カレン・・・質量ある残像(胸)を武器にエースとなっているν紅蓮(自律式輻射波動機構装備)のパイロット
オオギ・・・黒の騎士団独立13戦隊を率いる、旗艦イカルガに乗艦
タマキ・・・黒の騎士団独立13戦隊哨戒隊に所属するパイロット、水陸両用KMFアッガイに搭乗

暇だから妄想した
反省はしない

84 :
うわぁ…

85 :

ナイチンゲールとか正反対すぎるww


86 :
それだとルルーシュとカレンがガチバトルすることになるぞww
元ネタならそれなりに長時間鍔迫り合いしてたけどこれだと瞬じゃあ……

87 :
http://www3.rocketbbs.com/601/dark.html
エロすぎる

88 :
>>86
ルルーシュが本気を出せばカレンは少ない言葉で簡単に洗脳される気がしないでもない

89 :
○ライト…超有能艦長
○ムロ…超エース
○ェーン…エースのパートナー、不幸な役回り
○ーラ…空気、いつの間にか退場
○サウェイ…ブチキレ糞ガキ
○ストナージ…縁の下の力持ち
○ャア…総帥兼超エース
○ナイ…総帥の愛人
○ェス…わがままガキ
○ュネイ…惚れたガキに振り回される道化役
○ズン…一般兵

90 :
図書室で昼食を済ました後、カレンはぶらぶらと街を練り歩いていた。
 アッシュフォード学園の知名度は実は高く、またデザインも良いので面倒くさい時には、私服として活用する生徒もちらほらと見かける。
 まったく、何をやっているんだろう――。
 カレンは自分の空っぽさを感じずにはいられない。
 最近の自分は学生生活を満喫して、味わえなかった青春というヤツを全身で感じているはずなのだ。学生らしく友達とカフェテリアに行ったり、恋人なんかも作って手をつなぎ寒さとぬくもりを分かち合う。そんな学生に則った行動を望んでいたのではないのか。
 しかし、どうしても何かにとりつかれたように紅蓮に乗っていたあの頃が恋しく感じる。
ナイトメアに乗り、確かに命を奪うのには抵抗があったが、しかし、あの震えるような緊張感、一気に懐に入る思い切りには興奮を抑えきれない。何よりゼロ――ルルーシュの組み立てた作戦の枢軸となって動き、敵を看破し、彼の期待に応えるのが気持ちよかったのだ。
 三分ほど、物思いに耽りながら、歩いていると、ゲームセンターが視界に入った。
 リヴァル曰く最新機種を取り揃えてる名店らしく、昼夜問わず多くの人が屯っているらしい。現にこんな休日の昼ごろだというのに、店前には自転車がぶちまけられた玩具の様に乱雑に並んでいた。
 自転車の森を抜けて、なんとなしに店内に入ると、叩きつけるようなカラフルな光と破裂音に似通ったゲームセンターの喧騒がカレンを出迎える。
(そういえば、何年ぶりだろうゲーセンなんて)
 レジスタンスに黒の騎士団と戦場を渡り歩きすぎて、テレビの話題や流行のファッションにもついていけない。ましてや、こういう娯楽関係は全く以て疎遠だ。
 流石にクレーンゲームはあまり変化していないが、他のものはよく見ると異なっている。その中で一際眼を引いたのが、「FlatKnight-フラットナイト-」というものだった。
『ナイトメアフレームで君も戦場を駆け巡れ!!』と銘打ってあるそれは、卵型のカプセルの中にあるコンソールで動かすゲームらしく、試合展開を外から見る限り、それはナイトメアフレームの機能を忠実に再現していた。
「こんなのあるんだ……」
 面白そうだ、と呟いて、試しにやってみることにした。
 幸い並んでる人も少ない。すぐにカレンの番がきた。カプセルの中に入ると、青白い光が周りから浮き上がりセットアップ画面が浮かび上がる。
『座席下にあるヘルメットを着けてください』
 音声の指示通りに、座席の下からヘルメットらしきものを取る。空軍のパイロットのようなヘルメットは案外軽く、装着してカチリと閉めると、サングラスのようなものがスライドして降りてきた。
『カードを差し込んでください。もしくは、初期機体をセレクトしてください』
「ふーん」
 カードがあれば、オリジナルの機体で遊べるらしい。
 だが当然思っていないので、デフォルトの機体――へヴィスレッジを選択。重量があり、近接に適した機体。如何に近づくかが鍵となる。
 機体を選択すると、フィールドがカプセルの全面に映し出された。足元まで映し出されたのは少し感動だ。
『 SET―――OPEN FIRE!! 』
 テレビを付けた時のような点滅と共にカレンのへヴィスレッジが大地に降り立った。
(うっわ……これFPS―――First Person Shooter 一人称視点―――か)
 ここまでするか、と思うがここまでするから人気があるに違いない。
 首を動かしてみると、驚くことに視点も動く。まるで本物のナイトメアに乗ってるような――そんな錯覚を覚えてしまうほどこのゲームは確かにリアルだ。
 少しだけへヴィスレッジを動かしてみるとちゃんと路面の悪いところで機体は振動する。試しうちとしてサブマシンガンを撃つと機体に衝撃が跳ね返り、硬直する。若干違和感があるが、しかしそれでも驚くに値するものだった。
 しかしその驚きを味わう暇も無く――。
 画面上に敵機が現れ、ミサイルを放った。

91 :
「う、わ――!?」
 即座に操縦桿を曲げる。本場の戦場で培った神懸り的な反射神経は不意打ちを難なく回避――できずに核弾頭が胸部へ直撃する。
「ぐううう!?」
 機体が大きく揺れる。
 なるほど、被弾の衝撃までリアルか――。
 カレンは一旦大きく距離を取り、体勢を整える。
(そっか、これゲームだから咄嗟にギアを入れても初動に時間がかかるのか)
 紅蓮ならばカレンは余裕を持って回避したあと、輻射波動を叩き込んだだろう。しかしこれはゲーム。カレンの思い描く実機の動きを再現してくれない。
「ってことは、急に曲がる時もズレるわけか……オッケー」
 改めて敵機に構える。
 敵機はハルスコーピオンと言って、へヴィスレッジとは正反対の長距離に適した機体。おそらくサブマシンガンで弾幕を張り、左斜め後方の開けた場所へ展開するつもりだろう。なら――。
 カレンの実践経験から立てた予想はズバリ的中した。
 へヴィスレッジはブーストと共に左斜め後方にミサイルを撃ち込んだ。
 逃げたその場所を塞ぐようにミサイルの雨が降り、ハルスコーピオンは咄嗟に進路を逆サイドの右側へ変更――しかし、その眼前にはへヴィスレッジが鉄槌――へヴィハンマーを構えていた。
「ビンゴッ!」
 大仰な鎚がハルスコーピオンを穿った。
 大きなモーションから繰り出されたそれは大きく相手の装甲ケージを削り、さらに硬直させる。
「よっし、このままゴリ押ししてや――――あ?」
 ―――。
 突然、カレンを睡魔が襲う。
 霧のような、柔らかな光が眼前を包み、意識をゆっくりと青虫が葉を食べるように食っていく。
「――な――に――こ――――――レ――?」
 しこりすら感じる睡魔。船の上に乗っているような一種の浮遊感。
 瞼が重くなり、うつろうつろと力が抜け、身体が弛緩していく。まるで筋肉が柔らかく解けていくよう。
 寝るというよりも、身体が溶けていくような、そんな違和感。
 しかし抗うことも出来ず、カレンは光の中に堕ちていくしかなかった。


92 :
ロスカラスレ臭がする

93 :
ルルはもやしなのによく自分より強い女とか凌辱できるなぁ

94 :
そもそもルルーシュより弱い女がいるのだろうか
がっぷり四つ組んでもニーナにすら負けそうなのに

95 :
たぶん天子様になら勝てる
あとはまあ…ナナリーとか?気持ちで負けるけど

96 :
天子様は実に犯したい。

97 :
ほっしゅ

98 :


99 :
新プロジェクトの詳細とやらがわからんことにはさすがにネタギレ保守モードだろうか?
とりあえずアニメ化はある、ことは判明したが。
先月号のアニメ雑誌のどれかで「今後アニメの情報も出していきたい」云々のインタビュー発言があったからね。

100 :
>>99
ロスカラは別にやってるとこあるし、
それ以外の媒体でもネタにして投下する職人も少ないしで、当分はネタ切れ保守モードかもしれんな
これまでに他媒体ではナイトメア・オブ・ナナリーとR2のSE(おでん屋ナナちゃん)からネタ抽出&妄想して
投下してくれた職人がいたけど

101 :
じゃあ保守代わりにシュナイゼル×コーネリアとかどうよ?
夜な夜なの逢瀬の見張りをネリ様の騎士にさせて羞恥でネリ様を、屈辱で騎士を甚振るシュナイゼルとか。

102 :
>>100
ロスカラしているとこってどこ?

103 :
>>101
ああはいはい勃起勃起

104 :
>>103
それ久々に見てワロタww
いつから出たんだっけそのネタ

105 :
>>104
確か12スレ目(ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224680625/248)が初出だったと思う
248 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/11/03(月) 18:51:58 ID:6hKnEBxr
シュナ「ああセックスね。はいはい勃起勃起」
何か本当に淡々とこなしそうだよな。

106 :
シュ「世継ぎを作るのは皇族の義務だからね」

107 :
他にもシュナイゼルは物凄い遅漏じゃね?とか抜かずの24時間耐久レース出来るんじゃね?とか
ネタに事欠かなかったなw
そしてはいはい勃起勃起ネタが全盛期だった頃は、R2のDVD8巻ジャケットを基にしたシュナイゼルのコラ画像
(シティーハンターだか徳弘正也キャラだか…と言わんばかりのもっこり)まで出回ってたなwww

108 :
だが考えてみたら
はいはい勃起勃起ネタで
SSが書かれたことってないような気がする。
誰かチャレンジャーはいませんか?w

109 :
>>107
懐かしいな。
http://uproda11.2ch-library.com/223770eAs/11223770.jpg

http://uproda11.2ch-library.com/223772asm/11223772.jpg

http://uproda11.2ch-library.com/223773CNo/11223773.jpg

110 :
>>109
なんとご立派な…
さすが新宿の種馬ならぬペンドラゴンの種馬w
これに対抗できる人材はやはり悪夢ゼロさんか?
ゼロさんならば勃起だけで500kgのバーベル持ち上げられそうwww

111 :
なんとなく馬だか牛だかとセックスして直腸破裂した人のニュースを思い出した

112 :
>>109
こんなん流石のネリ様でもきついわwww
ナナリーやアーニャ辺りだとまず入らない

113 :
>>110
勃起だけで500kgのバーベル持ち上げられそうといえばコルチャックさんもだなw
挿れられる側でこれに対抗できるのは悪夢CCか咲世子さんぐらいだろうな

114 :
やはり咲世子さんはムテキングなのか・・・

115 :
篠崎流房中術…
ゴクリ

116 :
篠崎流房中術がミレイさんやナナリーにも伝授されてるんだろうか…

117 :
篠崎流房中術でルルーシュを責めるナナリーを誰か頼む

118 :
>>109
吹いた

119 :
>>116
寧ろ伝授シーンが見たい

120 :
>>110>>113
悪夢ゼロさんかコルチャックさんでエロパロ読みたい!
…とはいえ、どっちも絡めそうな相手(女)いないんだよな…
悪夢ゼロさんはやり易いかと思いきや、ナナリーやミレイさん、シャーリーとは実質疎遠だし、
カレンとも距離置いて信頼されてないから…

121 :
コルチャックはかつて存在したスレ的にナナリーの相手なのだろうか

122 :
>>120
悪夢ゼロさんに近い女…神楽耶か!
>>121でも思うけど、悪夢ゼロさん×神楽耶でもコルチャックさん×ナナリーでもサイズ的に辛いものがあるw

123 :
>>122
入らなかったら手とか足とか舌とか脇とか髪とか下着とかを使って慰めるネタをかけばいいじゃないか
胸は…二人ともないからなw
経産婦なら受け入れられるだろうかサイズの問題として

124 :
>>121
コルチャックスレは初期にちらっと流し読みした程度なんで
キャラ設定間違ってるかもしれないが、
「どのような巨根でも飲み込む柔軟性とそれを締め上げる強靭さを兼ね備えた腟……
それこそ私の目指す、真の優しい筋肉です!」的なナナリーになるんだろうか?

125 :
つか何でコルチャックスレにおいてナナリーがこうもぶっとんだキャラになったんだろうな…w
他にも健康のマリアンヌやら「言の葉だけで相手をす」=発達した肺から空気の弾丸を放とうとする神楽耶やら
成長が楽しみな天子やら温厚だがパワーの制御が出来ないウーたんやら筋肉がスピードに特化してるアリスやら、
色々濃い奴らが多かったがw
悪夢ゼロさん×神楽耶はどんな風になるのか想像できない辺り、面白そうだ
どっちもやられる側になりそうに無い辺り

126 :
過去ログを斜め読みしてきたが
どうやらナナリーは下半身使えないからその分上半身を鍛えていそうというレスが原因らしい>コルチャックスレ

127 :
>>126
という事は、手コキが上手そうというわけか
…vipにあった『ナナリー「お兄様は悪魔ですっ!」』スレを思い出したw
体格的に締め付けもきつそうだけど、カレンやシャーリーとかは鍛えているから具合も良さそう

128 :
鍛えすぎて握撃とかできるんじゃね

129 :
>>127
手コキが上手いと聞いて、
「ふふふ…コルチャックさん。いくら全身の筋肉を鍛えても、ココを鍛えることはできませんよね……」
と言葉攻めしつつ、手コキするナナリーを幻視した。
ナナリーは結構言葉攻めの才能あるんじないかと思うんだ……
あのルルーシュの妹で、マリアンヌとシャルルの娘だしなw

130 :
>>129
いやいや、只野係長みたくバーベルぶら下げて鍛えてる可能性も…w

131 :
中国かどこかのチン気功思い出した
局部にロープでひっかけてトラック引っ張ったりするの

132 :
>>131
ギアス的にはチン気功やるのは星刻だなw
またはホン・グか

133 :
>>129
小説版だとキャラ作ってるみたいなこと書かれてたしな

134 :
小説版はひたすらナナリーとユフィスゲー&マリアンヌマジ外道ってのは覚えてる

135 :
マリアンヌといや、シャルル×マリアンヌを読んでみたいと思ったりもする
悪夢準拠で良妻賢母なマリアンヌとシャルルの純愛でもよし、
小説版準拠で、マジ外道なマリアンヌがシャルルを責め立てるもよしw(SM風味でも可)

136 :
>>129
ナナリーはドSからドMまで色々できるキャラではあるよなw

137 :
小説版マリアンヌの外道ぶりをkwsk
マリアンヌ物って前スレのルルマリだけだったっけ?

138 :
>>137
ギアス能力者作るために人体実験
実の子供(ルルーシュ&ナナリー)も受精卵段階で改造
ナナリーの能力を上げるために失明させようかと考える(流石のシャルルもドン引きしたとか)
ルルーシュとナナリーを交配させればスーパーブリタニア人が生まれるんじゃね?(意訳)
確かこんなとこだったと記憶してる

139 :
最終鬼畜兵器マリアンヌw
本編の姿は可愛い方なんだな、ママン
外道でも良妻賢母でもマリアンヌものが増えればいいなぁ

140 :
小説版だと親キャラが酷い感じだよなー。
スザクの親父も外道だったよな確か。
ナナリーのことなんて「娼窟に放り込んでもいいけど情けでしてやる」とか
言ってたような。
まあここらの話でエロネタ発掘するのは難しいがw

141 :
>>137-139
小説版だと元ナイトオブシックスで、歴代最強のラウンズなんだよな>マリアンヌ
侵略戦争において最前線で指揮とってたり、利益があるなら人も厭わなかったり
…受けになってる姿が想像できねぇw
ナイトメアオブナナリーのマリアンヌも元ラウンズだけど、こっちはまだほのぼの純愛路線が想像できるが
>>140
ゲンブはどの媒体でも割と外道キャラではあるが、エロネタにはし難いキャラではあるんだよな
外道とされるポイントが
・徹底抗戦を主張する裏で、日本をブリタニアに売り渡そうとする売国奴的行為(小説版、反攻のスザク、ナイトメアオブナナリー)
・ナナリーと政略結婚を画策(ドラマCD、ナイトメアオブナナリー)
・ナナリー害未遂(小説版)
・国民の支持を得るためルルーシュ害未遂(ナイトメアオブナナリー)
ぐらいなもので、2つ目は見方によっては評価が分かれる(ナイトメアオブナナリーは1番目とセットだから正真正銘外道だが)
ゲンブ生存、ナナリーと政略結婚成功し占領後も裕福に暮らすみたいなパラレルならエロネタに出来なくもないかもだけど、
とてつもなく重く暗い内容になりそうだな…

142 :
復帰テストage

143 :
マリアンヌ「ねぇシャルル?どうしてリ家は二人目がいるのに、私にはいないのかしら?」
シャルル「………」

夜な夜なベッドに縛られるシャルルとそれに一晩中馬乗りになるマリアンヌ

ナナリーを懐妊
くらいは容易に想像できるな

144 :
>>143
小説版設定入るかもしれんが、カリーヌが第5皇女でナナリーが第7皇女、
しかもカリーヌはナナリーより1ヶ月早く生まれたとの事だから、
一時期に集中してシャルルはマリアンヌ含めた何人もの女とヤりまくってた時期があったんだろうなぁ…
それも踏まえると他の皇妃(カリーヌその他の母親)にはSなのに、マリアンヌには絞り尽くされるシャルルの姿が目に浮かんだw

145 :
保守

146 :
C.C.が寝取られるSSとかありますか?

147 :
hoshuage

148 :
小説マリアンヌはキチクだった
ギアス適合能力の高い人体が欲しいというだけでナナリーにルルーシュの子供を孕ませようとしていた
近親交配では胎内で子供がぬケースも珍しくない上に大体が身体欠損や奇形で生まれ寿命も短い 母親とは思えない非道ぶり

149 :
近親で云々は閉鎖的な社会環境で何世代にも渡って繰り返したら異常出るらしいけど、
そんな兄妹で子供作ったくらいでなるんかね

150 :
もともとブリタニア皇族って異母なら兄妹でも結婚可じゃなかったっけ?
それなら何世代も近親している可能性あるから悪影響があってもおかしくはない

151 :
>>149
確率論の問題で、血が濃くなればなるほど危険性は高まる。

152 :
>>150
そんな設定はなかったはずだが。

153 :
>>150
ブリタニア帝国が中世ヨーロッパの社会を進めた感じだから、
上流階級になればなるほど、血筋を絶やさぬよう、卑しき身分の血と混ざらぬようってな感じであるかもしれないが、
実際の設定では出てきてないな

154 :
そうだったか……ルルーシュとユフィ関連で見たような気がしたがもしかするとSS設定かもしれん
すまんかった

155 :
あれじゃね、小説でマリアンヌが冗談で「2人を結婚させましょうかフフフ」みたいなこと言ったやつ。
又聞きだから内容は良く知らんけど。

156 :
むしろマリアンヌにルルーシュの子を…と考えた。……無理か。

157 :
トリビュートの絵を見てそれもアリかと思った。
確実に毒されてるな。

158 :
エロゲやエロ同人で数多くあるシチュなうえ、このスレにも散々投下されてるのに、
何を今更、って感じだな 〉兄×妹近親相姦

159 :
従姉妹兄弟ですら法律では結婚可能だけど実は医学的には近親交配にあたるらしいな
だから近い血統でしょっちゅう結婚していたハプスブルグ帝国はそういう王子王女がいて絵にも残っていたりする
絵を見ると分かるがオーストリアもスペインも王族は顔が似ている
異母兄弟姉妹なんかは完全にアウト

160 :
そういや、シャルルがガンガン子作りしてたのって何か狙いがあったの?
単に情が深くて精力爆発なだけだったんだろうかw

161 :
そういやリリーシャがルルーシュによく似てるって設定はなんだったんだ

162 :
ルルーシュそっくりという設定はサヨーシュに引き継がれました
双子は禁忌とか中世そのままの貴族事情とか考えると、ルルーシュの双子の妹として生まれたのがゴットバルト家に養子に出されたとか考えられるな
完全に妄想の域だけど

163 :
そこへ枢機卿が現れる。

164 :
そういやDS版に出た双子皇子のキャスタールとパラックスは
なんだかしらんが軟禁されてて表には出られない常態だったな
本当に双子は忌み子なのかも知れん

165 :
シャルルとVVは…
ある程度の期間なら双子でも揃って一緒にいられる時期があるのかな?
片方が皇位継承権持てないのは確かだと思うけど
悪夢の場合は、双子は生後すぐに引き離されるという慣習があるっぽいが(ロロのは改竄された記憶だが)

166 :
>>164-165
中世じゃ双子は畜生腹とか言われるぐらいだしな(人間は一度に一人しか生まれないと信じ込まされていたため)
悪夢ロロは、シャルルとマリアンヌの受精卵にCCの細胞を混ぜたとはいえ、
外見も声もルルーシュと同じというのを考えると、人為的に作られた双子だと思う
そういや5月末に漆黒の連夜が始まるな
内容にもよるけど、漆黒の連夜のエロパロもここでいいか?

167 :
今のところはここで良さそうな感じだが、新プロジェクト全体の動き次第では変わるかもなあ。

168 :
というか、新参なんで現状でどこまでがこのスレなのかすら分かってないんだが、
別の場所があるとかいうロスカラ以外は、ギアス関連全部ここで良いのかな?

169 :
>>168
ロスカラ発売から暫くはロスカラもここでやってたけど、色々あって別の場所になった
一時期漫画版(ナイトメア・オブ・ナナリー)のエロパロもここでやってたな

170 :
>>168
基本的にはここで投下してもいいんじゃね?
何故ロスカラは別になったのか、その経緯は知らんが
今の所、本編以外だとナイトメア・オブ・ナナリーとサウンドエディションのネタが投下されてたな

171 :
ライって誰だよ的に荒れたのか、ライマンセー過ぎて荒れたのかどっちかじゃないかとか勝手に思いつつ、
当時は丁度スレを離れていたので、ちゃんとした経緯を知らないw
したらばのロスカラエロパロスレは、実質、創発板の外部板っぽい雰囲気なんで、創発板のロスカラSSスレの流れを知らないと
話の傾向によっては嵐扱いされるかもしれん
あそこに二本差しとか男キャラ二人以上凌辱系とか落としたらどうなるか、ちょっと想像つかない
現行の住民的にOKなら、こっちで投下したほうが平和なんじゃないかと思う

172 :
とりあえずここでいいんじゃね。

173 :
ライがメインじゃないなら、こっちの方がいいかもしれない

174 :
ロスカラはキャラとか雰囲気でどちらに落とすか決めるって感じ?
それで良さそうな気もするけど、理由があってわざわざ分かれたんだし、
こっちの流れだけで決めちゃっても良いものなのかな。
当時の正確な経緯とかご存知の方いらっしゃいます?

175 :
>>171
あそこは何と言うかオリ主マンセー臭強いからな…以前原作カプ物投下した人が荒らし扱いされてたこともあったし
その類のかなり排他的な空気があるからカプ混在で自由にやりたいならこっちの方がいいだろうな
まあロスカラ世界が舞台でもオリ主人公メインじゃなく普通にルルカレとかの本編カプ物ならここでもいいんじゃないか
他漫画版世界物と同じような感じで

176 :
漫画版にしろロスカラにしろ、その作品にしか出てこないキャラを絡めるとなると扱いが難しくなるけどな
あまりにマンセーしすぎだの排他的な空気になるだのは論外だが

177 :
ロスカラのエロパロスレって、ここから分かれたというよりは、いつの間にか立ってたんだよね
個人的には、派生作品にしか出てこないキャラを扱うのは問題ないと思ってるけど、例えば
ナナナのイレギュラーズ同士の百合プレイとか、派生作品キャラだけの絡みだと微妙に思う人もいるんじゃないかなとは思う
まあ、現状では心配する必要ないと思うけどw
連夜は始まってみないことにはなんとも言えないけど、同一世界の過去設定で少なくともC.C.はでてくるわけだし
盛り上がって単独スレが別に立たない限りは、次スレ立てる時にスレタイから反逆のルルーシュを外して
ここをコードギアスシリーズのエロパロスレってことにする方がおさまりはいいんじゃないかと思ってる

178 :
>>177
それでいいと思うけど、
次スレはいつになることやら、だな。
新プロジェクトで盛り上がれば良いな。

179 :
>>177
派生作品ごとに設定とか違ってるものもあったりするし、該当作品の設定を知らないと判りづらいものもあるけど、
ナナナでもアリス×ナナリーとか割と受け入れられてるのを見ると、この辺は杞憂で済みそうというのは同意
他にも前スレで神楽耶×スザクとかもあったけど、「おでん屋ナナちゃん」の設定活かして説得力があったし、
こちらも中々面白かったw
漆黒の蓮夜以外の新プロジェクトがまだ判らないから何とも言えないが、
判明するまでは当分はスレタイから「反逆のルルーシュ」は残したままがいいかねぇ?
別に「コードギアス」だけでも充分通じると思うし、いつ、次スレになるのかも判らないが

180 :
バレ注意
ttp://imepita.jp/20100407/625660
「反逆のルルーシュ」と同一の世界観なのか分からないのが不安か…
多分大丈夫だと思うけど
あと、たくまさんのHPを見ると漆黒の蓮夜の新キャラの女のラフ画が…

181 :
>>180
削除されてる

182 :
A.C.E参戦記念age

183 :
>>180
>たくまさんのHPを見ると漆黒の蓮夜の新キャラの女のラフ画が…
ラフ画見る限りじゃ悪夢のアリスに髪型が似てるな
髪飾りとか見てるといいとこのお嬢様っぽい感じだが
日本側なのか外国(ブリタニア?)側なのかはっきりしないけど

184 :
キセキの誕生日DVDの発売が近付いてきたが、噂のEU代表と思しき幼女キャラはネタとして使えるんだろうか?

185 :
>>184
どうだろ?
新作情報の方も気になるね

186 :
最近カレンの可愛さに気づいた

187 :
>>184-185
外伝(亡国のアキト)の舞台がEUとの事だけど、もしかしたらそれに関わるキャラなのかもな
一先ずはキセキの誕生日DVDで先行登場させたのかも
EUといえばナナナのアリスの出身国でもあるけど、逆輸入とかされないのかと思ってしまうw

188 :
前にナナリー、神楽耶、天子(あとアーニャも?)でレズ会議を見たいとかそういうのがあったけど、
EUロリのキャラが分かったら、EUロリも混ぜて4Pとかあったりするんだろうか?

189 :
漆黒の蓮夜連載開始までもうちょっとか
今の所CCしか登場人物わかってないからな…
>>188
それは俺も読んでみたいw

190 :
産経ニュースで、漫画規制やアニメ規制のアンケートが行われています。
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100513/sty1005131147003-n1.htm
 漫画に登場するキャラクターの性描写の規制を目指す東京都青少年健全育成条例改正案。
 出版業界や作家たちの多くは反対の姿勢ですが、
「大人の務めとして当然の対応」(都議会自民党)との声もあります。
そこで、
(1)条例で規制すべきですか
(2)表現する側の自主判断を尊重すべきですか
(3)条例が表現の自由を脅かす恐れがあると思いますか
意見は18日午前11時までにMSN産経ニュースへ。

191 :
hosyu

192 :
test

193 :
アキトっていつから?

194 :
マリアンヌものが書きたいんだが…相手は誰が良いかな?
・13歳のロリなネリ様、14歳のロリなノネットさん
・まだ髪の毛がロールしてないシャルル
・しーつぅー
・ビスマルク

195 :
ビスマルクがいい

196 :
>>194
奴隷モードから復活してないC.C.いぢめでひとつ

197 :
ビスマルクだな

198 :
>>194
俺も>>196同様にCCかな…と思うけど、これだとマリアンヌの身体はアーニャになるんだよな
シャルル相手もあまり見かけないので読んでみたい
ナイトメア・オブ・ナナリーの相思相愛な純愛路線でも、
小説版のような鬼畜なマリアンヌがシャルル相手に攻めまくるのもどっちもおいしいがw

199 :
>>198
少なくともマリアンヌが16才の頃からCCとマリアンヌは付き合いがあるという事が確定しているんだから、
別にアーニャの体になるとは限らんのでは?

200 :
>>199
記憶喪C.C.モードだから、本編の流れだと体はアーニャってことだろ
まあ、過去にも記憶喪C.C.になったことある設定にしてしまうという手もあるが

201 :
設定と言うか「また閉じこもって」みたいこと言ってたから多分あったんだと思われる

202 :
>>198
シャルル×マリアンヌも見てみたいけど、アニメ版はちょっとどういう風になるのか想像しにくいな
前者は兎も角、後者はギャグに見えそうw(でも実際にシャレにならない内容にもなりそう)

203 :
シャルルに馬乗りになって干からびるまで搾り取ったり鞭持ったり等してSMとかか…

204 :
>>203
マリアンヌならやらかしそう、とは思うが・・・
シチュ的に需要はないな、うん。

205 :
マリアンヌは本人モードでもアーニャ憑依モードでも色々できるんだよな。
どうにもアブノーマルさが漂うのは本人の人徳(?)だろうかw

206 :
ヴィレッタ先生モノ

207 :
漆黒の蓮夜を読んだんだが、第1話の冒頭が、
ルルーシュ似の男(未だ正体不明)×クレア(ブリタニア皇家の先祖?ミドルネームはユフィと同じ)
の事後に見えてしまったんだが…
今の所、漆黒の蓮夜でありえそうなカプは
蓮夜×クレア(同じ里で育った。因みにクレアは日本人の振りをし、カルラと名乗っていた)
蓮夜×CC(今の所はルルーシュよりも関係薄そう)
ルルーシュ似の男×クレア(上記参照)
ジノの先祖×クレア(ヴァインベルグ家は江戸時代からブリタニア家の臣下っぽい)
ぐらいか…
他の女キャラは今の所はメイン張っていないし、男キャラ(特におっさん)率高めだが

208 :
ミレイ会長〜♪

209 :
新作はいつ出るんだろう。。

210 :
ttp://www.exhaust-web.com/c78/c78_10.jpg
この絵のシチュエーションでアーニャものかナナリーもの読みたい
どっちも表面、ノーパンか?
>>208
ミレイさんだと、二次板で「ルルーシュがナナリー用の下着を買いに行ったのを偶々見たミレイさんが、
ルルーシュはああいう女児向けのパンツが好みと思って、次の日女児向けパンツを穿いてくる」みたいなネタが昔あったけど、
それを読んでみたい気がするw
ああいったお姉さんキャラが女児向けパンツを穿くというシチュエーションがそそられるんだが…

211 :
そういやアニャナナって今まで無かったっけ。

212 :
>>211
そういや無かったな
アニメの方でもピクドラで仲がいい事が少しだけ触れた(同時にナナリーはアーニャを呼び捨てで呼んでる事も判明)程度だし、
小説は最終的に喧嘩別れしたし、それ以外は特に絡みが無いからな…

213 :
アニャナナ読んでみたいな
ただ、SS作れそうなネタに乏しいから書きにくいのかもしれんが
俺も咲世子さん×ナナリーとかアリス×ナナリーとかに比べるとネタが思い浮かばんのが残念だ

214 :
アーニャ関係だと、アーニャに取り憑いたマリアンヌが、アーニャの身体に悪戯を…
…なんてものがふと頭に浮かんだが、マリアンヌが表に出てる間はアーニャの意識は無いんだよな

215 :
保守

216 :


217 :
コーネリアって人気ないのかなあ

218 :
人気がないってことはないだろうが(特にR2は)お姉様キャラだけど処女臭いから
テンプレ的にならなくて書くにはハードル高いかも
自分ではギルフォードとの純愛路線かシスコンルルーシュの姉妹無双路線くらいしか思い付かない
プライド高いから凌辱系と本当は凌辱系とか映えると思うんだけどねー

219 :
そういや一時期俺の周りではリヴァル×ニーナが流行ったけど、これは結局余りものカプって事で良いんだろうか?
一部のファンは「これは公式か否か」で揉めてるっぽいけど・・・。

220 :
>プライド高いから凌辱系と本当は凌辱系とか映えると思うんだけどねー
シスコンルルーシュの姉妹無双路線入るけど、R2で一時期拘束されてた時に、
ルルーシュ&ジェレミアとの3Pで凌辱路線はどうよ?
>>219
どうとでも解釈できそうだしな
俺としてはありと言えばありだけど、リヴァルは基本友達相手に優しいから…
そういやミレイさんも最終的にはフリーになってたな

221 :
>>220
ジェレミアが皇族にっつーのは、自分では妄想厳しいなあ
だが、ルルーシュに命じられればって道はあると思うので、実際に読めば萌えるかもしれん
>>219
あまりものってことはないんじゃないか?
AF学園に匿われていたニーナを親身に心配するリヴァルはよかったし、普通に妄想したよ
リヴァルはどうもミレイさんと上手くくっつく妄想がしづらいんで、逆にニーナとの方がしやすかった

222 :
「はぁ・・・。」
アッシュフォード学園の屋上、壁によっかかりながらリヴァルは溜息を吐いた。
「ルルーシュは頭良いし、スザクは運動神経抜群だし・・・それに比べて俺は・・・。」
何故、自分はこんなにも普通なのだろう?普通にこなせるが故に、才ある者との差を如実に感じてしまう。
それに・・・。
「やっぱ、会長はルルーシュが好きなのかねぇ・・・。」
表向きは平静を装っているが、時々ルルーシュだけを見ている事をリヴァルは知っていた。
「(いっそ、この感情がなくなってしまえばこんなに思い悩む事もなかったのに・・・。)」
空しいものを感じ、もう1つ溜息を吐く。
「さてと・・・バイトにでも行きますか。」
リヴァルは頭を横に振り、生徒会室に向かった。才能なんて欲しくたって手に入るもんじゃない。そう自分に言い聞かせて。
だが・・・生徒会室が近付くと女性の声が聞こえて来た。
「(この声は・・・シャーリー?一体、こんな時間に何を?)」
時刻は既に6時、下校時間を過ぎている。こんな時間に本校に残っているのは忘れ物をした生徒か、部活している生徒だけだ。
またノートでも忘れたのだろうか?そう思い、更に近付いていく。
その様子の異常さに、ドアの手前で感付く。シャーリーの声が甘く、熱っぽい。そして水っぽい音が響いている。
「(これって、まさか・・・。)」
「んっ、ルル・・・ルルゥ・・・。」
僅かにドアを開け、そこから視線を覗かせて見えたのは、バイブを自分の秘所に突っ込んで喘いでいるシャーリーの姿だった。
僅かに見えるサーモンピンクの卑猥な所から溢れる蜜、そして喘ぐシャーリーの声。
「(ここは生徒会室だぜ?何考えてんだよ、シャーリー!?)」
頭の中でそう言いながらも、眼が離せない・・・そのくらい彼女が喘ぐ姿は印象的であった。
「ルル、ルルゥゥゥッ!!!」
叫びながらのけぞるシャーリー、彼女の秘所から大量の蜜が噴き出す。
その音で我に返ったリヴァルは、その場から足早に立ち去った。歪んだ彼女の欲望、その一面を見た印象を忘れられぬままに。

223 :
「(やばい、完全に寝不足だ・・・。)」
学園に向かいながら、リヴァルは大きく欠伸を繰り返す。
今日はバイクではなく、徒歩だ。バイクは修理に出している。
だが、今日は徒歩で良かったのかも知れない・・・あんな姿を知らぬ間に晒していたシャーリーと顔を向き合わせる勇気は自分にはない。
「・・・今日はサボるか。」
明日になれば会長に「何やってんの」とでも怒られるだろうが、あんなものを思い出してはとても顔を合わせる自信がない。
さて急にオフになった一日を、どうやって過ごすか・・・と考えていた時だった。
『これを飲めば、君も凄くなる!ファイナルスッポンドリンク』と書かれた紙を見たのは。
・・・巷では割と有名なドリンクメーカーの新製品で、中高年はもちろん学生にも効果があるらしいと友人から聞いていた。
「・・・買ってみようかな。」
1本ドリンクを購入し、リヴァルは何をする訳でもなく街角を歩いていた。
大体興味ある店も回った、あとはどうするかと考えていた時にその声は後ろから掛けられた。
「リ・ヴァ・ル・君?生徒会もサボって、こんな所で何をしているのかな〜?」
その声は非常に聞き覚えがあった。と言うよりもその人の声はしょっちゅう聞いている。
「会長?」
「備品の買出しでこの近くの店に来てたのよ〜、と言う訳で貴方に荷物持ちを命じます!拒否権はなし!!」
彼女はいつもと同じ笑顔で、自分を指差して来る。
もうここまで来ると誤魔化しは無理だろう・・・リヴァルは出し掛けていたドリンクを再び突っ込んで、ミレイの買い物に付き合う羽目になった。

224 :
あら、続きなし?

225 :
投下しても反応が無いと、続き書きにくいよね。
でも、導入部だけで短かったんで どうレスつけていいか迷って
結果スルーだった人もいた気がする(俺とか)
この先の展開は面白くなりそうなんだけど・・

226 :
基本的にSSは完成させてから投下するのが最善で、それがダメなら前編後編って告知したうえで投下して、反応を伺うのが一番だと思う

227 :
りヴぁる、バイクの振動はまるで…いやなんでもないw

228 :
投稿します。 ルルーシュ×C.C.
たぶん5,6レスくらい。

229 :

パンパンパンパンパンパンッッッッ!!!
「あ、あ、あッ!……う……う……!」
黒の騎士団本拠地。 私達の私室に肉と肉がぶつかりあう乾いた音が響いている。
私は両手を付けろと命令された本棚をぼんやりと見つめながら、自らの下半身にとめどなく迫り来る快感に必になって耐えていた。
目の前には普段奴が読みふけっている難しい書物やら小説やらが並んでいる。 私にとってはつまらない書物ばかりだが、こいつにとってはとても興味深い代物らしい……。
……もっともそれももう過去の話か。
もうこいつ――ルルーシュはこんな難しい書物など読むこともないだろうからな……。
「お、おいルルーシュ……いいかげ……ん、い、いいかげんに、しろ! な、何回目だと思って……あぁッ!」
自らの身体を激しく前後されながら、私はどうにかその言葉を搾り出していく。 奴と繋がっている部分から聞こえてくるジュプジュプという音が耳に痛かった。
ルルーシュは聞く耳すら持たないらしい。 それどころか私の本棚に手をついていた両腕をグイっと掴みあげると、それをおもいきり自分の身体へと反らせるのだ。
逆エビ型に背中を曲げられた私はおもわずうめく。 だが膣に送られてくる快感にそのうめき声はすぐに喘ぎ声へと変えられていくのだ。
これはたしか……立ちバック、とかいったか? まさかこんな格好でこの私が犯される日が来るなんて――それもあのルルーシュ相手に、な……。
パンパンパンパンパンッッッ!!!
「ん、ん、んっ、あぁっ!……ほ、ほんとにおまえは変わったな。 少し前はあれほ……あ、あ!あれほどかわいい童貞坊やだったっていうの、に……あ、ああっ!!!」
ふいに頭がグンと上に持ち上げられる。 ……髪の毛が引き絞られていた。
ルルーシュはまるで馬の手綱でも引くように私の髪を引っ手繰ると、更にこの身体をガンガンと突きあげてくる。
『黙れメスブタ魔女が!』。 女を女とも思わないような奴の罵倒が頭に響いていく。 はたから見れば私は奴にレイプされているように見えるだろうな……。
……ひどい奴だろう? だが、これで終わればまだマシな方さ。
このルルーシュという男は、私のこの大きめの尻がいたくお気に入りのようでな。 犯る時はいつもこのバックの姿勢になれと言われるのが大半だ。
……たしかに私は胸がそれほど大きくはない。 となるとこの安産型のうまそうな尻に奴の興味が向かうのはほぼ必然だったというわけさ。
今も片手で私の髪を掴みながら、もう片方の手ではペニスを突き入れている尻をいやらしく撫で回してきている。 そして決まって奴は……。

230 :

バチンッッッ!!!
「痛ッ……!? ル、ルルーシュ、またおまえ私の尻を……ああ、や、やめろ振りかぶるな、あ、あくぅっ!!!」
バッチイィィィィンッッッ!!!
…………そう。 こうして叩かれるのがオチさ。 奴の私の尻への執着にはほとほと呆れている。
おまけにかならずこう罵るんだ、『あいかわらずでかくて叩きがいのある尻だなC.C.』と……。
今ほど自分の臀部が人並み以上であることを呪ったことはないものさ……。
それにしてもこいつにまさかここまで女を責め立てる才能があったなんて、正直驚きだ。
少し前まではキスすらも知らない童貞少年だったというのに、やはりルルーシュをこうしてしまったのは私なのだろうな……。

それは忘れもしない、二ヶ月ほど前のこと。
とある作戦の見通しの甘さから、ルルーシュは大切な妹であるナナリーをさらわれてしまったのさ。
…………嘘だ。 結果から言っておくとなんて事はない。 ナナリーはただ学園外で迷子になっていただけなんていう馬鹿らしいオチだった。
けれどもルルーシュが妹のことになると冷静でなくなるのはおまえらも知っているだろう? 
奴は黒の騎士団全軍を上げて車椅子の少女を探しだせ!なんてバカな命令を下してしまったのさ。
灯台下暗し。 結果的にナナリーは後に学園近くの森で発見されるわけだが、黒の騎士団は容姿すらもわからない少女をあてもなく探し回るハメになった。
当然見つかるはずもなくそのまま2、3日が経過すると、ルルーシュは最愛の妹の安否に日々不安を募らせていった。
当時の奴にはとめどないストレスが襲っただろうな。 それはそばで見ていた私にもわかるほどだった。
ブリタニアに身分が割れさらわれたのでは? つまりそれは自分の身分すらも――ゼロの正体までもが皇帝に知られてしまったのでは?
そんな奴らしくない弱気な発言ばかりを耳にタコができるほど聞かされた。 今思えばその時ルルーシュの話を聞いてやれたのは、ゼロの正体を唯一知る私だけだったというわけさ……。
そしてそんなルルーシュを見かねた私は、一つの過ちを犯していくことになる。
めずらしく落ち込んでいる奴の寂しそうな顔を見て、つい『慰めて』やりたくなったのさ……。 
べつに変な情が沸いたわけじゃない。 …………ほ、本当だぞ?
ルルーシュに冷静でいてもらわないと私も困るからな。 私たちの関係はお互いの利益でなりたっているからだ。
私は涙目になっているルルーシュ(レア物だな)を抱きしめてやった。 まるでマリアンヌがしてやるように優しく、柔らかく胸元に抱いてやったんだ――。

231 :

…………言うな。 私だって今思えばなんであんなことをしてしまったのだろうと後悔しているさ。
まさかあの時の過ちが、後に自分の身体を肉奴隷化してしまう原因になるなんて夢にも思ってたかったからな。
それに正直意外でもあった。 プライドの高いこのルルーシュならば『ふざけるな!ヘタな慰めなどいらん!』と突き飛ばされることも予想していたからな……。
まあ、その後はもう語る必要もないだろう。 後は私がルルーシュを『慰めて』やった。 それだけだ。
…………詳しく聞きたいのか? たしかに、初めてを奪われた時の奴の顔は私ですら可愛らしいと思ったくらいだが……。
だがそれはまた今度の機会にしよう。 問題はその後の『今』なのだから……。

「はぁ、はぁ、はぁ……な、なあルルーシュ、せめてもう少しゆっくり動いてくれ……体力がもた、ん、あぁッ!」
ふいにガクンと頭が降ろされる。 ……ようやく髪の毛だけは離してもらえたようだ。
私はハァハァと息を荒げながらも、なんとかまた目の前の本棚に休むように両手をついていった。
……自分でもなんていやらしい格好をしてしまっているのだろうと思う。 立ちバックの体勢で尻を後ろに突き出している様は、どこから見ても娼婦のそれそのものだ。
そして下半身では膣にルルーシュのペニスがジュプジュプと突き入れられている。 その内臓を押し上げられるような快感に、私は出したくもないあんあんという喘ぎ声を強要されるのだ。
「ん……ちょ、ちょっと休ませてくれないか? 息が続かない……あ、お、おい動くな、まだ、あっあっあっ!」
少し休める……と思った矢先、またルルーシュの腹が私の尻にバチンバチンとぶつけられていく。 いいかげんにしてくれ……。
やったことがある者ならわかるだろうが、この体勢でのセックスは体力の消耗が激しいんだ。
ルルーシュとて体力には自信がないはず。 なのにこの持続力はオスとしての本能的な何かが働いてるとしか思えない。
どうしてこう男というやつは女の身体を獣のように求めてくるのか。 私はここ最近の奴の行き過ぎる行動と合わせてそれにため息をつかざるを得ない……。

初めて私達が絡み合ったあの日から、ルルーシュは毎日私の身体を求めてくるようになった。
……いや、毎日というのは正しくないな。 正確には毎朝、毎昼、毎晩、だ。
朝はかならず寝起きを犯されている。 
目を覚ましたらルルーシュに身体を揺らされているなんてことはざらさ。 私はまだ意識すら覚醒していないという最中、奴の朝一番の濃い獣液をこの身に吐き出されていくのさ……。
昼は昼でもっとひどいぞ?
この前など制服を着て学園に来いなどと言うから行ってみれば、いきなり誰もいない教室でむりやり犯されたんだ。
私とシテいるところなどもし誰かに見られたら奴のほうこそ困るだろうに、我らがゼロ様はリスキーな性行為がお好みのようだ……。

232 :

そして夜――つまり今だな。
ルルーシュもこう見えて学生だ。 昼は授業などがあるしゼロとしての仕事もあるからある程度昼間は私にも自由な時間が与えられている。
だがこの夜に限っては私に逃げ場などない。 それこそ眠る時間になるまで何度も何度も何度も私の身体はルルーシュに求められていくのさ……。
パンパンパンパンパンパンッッッ!!!
「お、おいルルーシュ、おまえこれで何回目、か……んっ! 何回目かわかってるのか? あふっ!う、動くのやめてく、あっあっあっ!」
……ちなみにこれで5回目だ。 夜だけで、な。 今日一日の回数などもう数えることすら面倒だ。
………そりゃあ、私だって悪いとは思う。
こんな裸にワイシャツ一枚でウロウロして、おまけに下は下着だけでは男に犯して下さいと言ってるようなものだからな。
何よりもこのルルーシュに女の身体のたまらなさを教えてしまったのは私だ。 こうして毎日肉便器のような扱いを受けてしまうのは全て自業自得というわけだ……。
…………ドクンッ!ドクドクドクドク……!
「ん、んんんッ!? ルルーシュ……おまえ、ま、また中で……はぁ、ぁぁぁ……」
そうして長い回想を終えていくと、突然、私の膣の中で奴のペニスが震えた。
……射精をしているのだ。 私の膣―子宮に今日何度目かも忘れてしまったルルーシュの精液がドクリドクリと送り込まれてくるのがわかった。
背後を振り返ると奴の満足そうな顔が見える。 そして私と目が合うと、『いやらしくケツを振れC.C.。俺の射精を助けブリタニアの偉大なる子を孕むがいい』などと調子に乗った発言をしてくる。
「ふ、ふざける…な。 私はおまえの子など、う、産まん、ぞ。 い、いくらこんなに……あぁ、で、出てる……いくらこんなに中、出し、され、ょ……と……」
言い返したい。 こんな辱めを受ければいくら私とて言い返したいさ。
けれどルルーシュの熱い精液がバチバチと子宮に当てられてくるたび、それが私にメスブタになれと命令してくるのだ。
……きもちいい。 もちろん口になど決して出さん(調子に乗るからな)が、奴とのセックスがここまで相性がいいなんて私も思ってもみなかったことだ。
ちなみに妊娠の心配はない。 だがこの場合無い方が私にとっては不幸だった。
ルルーシュは避妊の必要が無いとわかると、遠慮なく私の子宮をその偉大なるブリタニアの遺伝子で満たしてくるからだ。
ああ、そう考えるとやはり、か。 ルルーシュ、おまえはあの皇帝の色欲の血をしっかりと受け継いでいるよ……。
「はあぁ、ぁぁぁ……ん、ん、ん……♪」
ドクンドクンドクン……。ルルーシュのペニスの脈動が私の中で徐々に止んでいく。
さっきもあれだけ出たというのにまたたっぷりと奥に出されてしまったらしい。 入りきらない奴の精液がゴポリと膣口から漏れ出し、それを私のふとももをドロリドロリと伝わり落ちていった……。
私はその生暖かい体温に何ともいえない女としての喜びのようなものを感じながら、ようやく訪れた短い休憩時間にため息をついていく……。

233 :

「はぁ、はぁ……なぁ、ルルーシュ。 私を求めるなとは言わないが、せ、せめてもうすこし加減をしてくれ。 こちらの体力がもたないぞ……」
それだけを言い返すと、私はそのまま崩れ落ちるようにして両脚をペタンと地面に付けていく。 冷たい床が火照った身体にきもちよかった。
背後のルルーシュを振り返ると奴も満足したのか子供のような笑みで荒く息をついていた。 射精後のこの奴の顔は私も可愛いと思う……。
けれども直後『黙れメスブタが。このルルーシュ・ランペルージに抱いてもらえるだけでも光栄に思うがいい』などと憎まれ口を叩いてきて……ああ、やはり可愛くないな。
「………ふふ、あいかわらずだなおまえも。 ん……な、なんだ、やめろ、キ、キスはしな、い、んぅぅ……」
ルルーシュらしいセリフについクスリと笑ってしまう。 だが私がそう油断したのを奴は見逃さなかったらしかった。
ルルーシュはいきなり自分の顔をググっと前に伸ばしてくると、私のクチビルを瞬時に奪っていたのだ。
いちおう顔を背け拒んだのだが私も今は体力が奪われている。 たやすくアゴを取られていくと、そのまま舌を入れられる濃厚なディープキスを強要されていく。
「んふっ! んん……や、やめ、ろルル…シュ……ぴちゃ、ぴちゃ、あぁ……♪」
長い舌が私の口の中に入り込んでくる。 そして中で私の舌を捕えると、ルルーシュはヌチャヌチャと絡みつかせてくるように口内全体を愛撫してくるのだ。
クチビル、舌先、歯茎――ルルーシュの舌がそれらを縦横無尽に這い回っていく。 それだけで私の中に眠る女の血が喜びの声をあげていくのがわかった。
ピチャピチャ……ピチュ、ピチャァァ……。
「はぁ、あぁ……ひ、卑怯な奴だ。 ん、こ、こんなとろけるようなキスを、おぼえて……はあぁぁぁ♪」
…………おい、C.C。 何をさっきから語尾に♪なんて付けている? おまえはそんなに安い女だったのか?
頭の中がとろける。 ドロドロに溶かされていくのがわかるのだ。 中出しされた直後のこの甘いディープキスが私には一番つらい……。
セックスもそうだが、キスも奴は格段に上手くなっていると思う。 教えた憶えはないのだが……。
まあ、もともと頭のいい男だ。 女がどうすれば喜びどうすれば感じるのかなど、こちらの反応を見れば奴には手に取るようにわかるのだろうな……。
そういう意味ではルルーシュには才能がある。 ニンゲンなら誰もが隠れもっている『もう一つのギアス』の才能が奴にはあった。
それは男が女だけに、あるいは女が男にだけかけられる絶対遵守の力。 愛情とセックス、またはその両方で相手の人生を意のままにできるコードギアスなのさ。
……わからないか? つまり奴は私とのセックスを、後のブリタニア攻略への布石にしているのさ。
ギアスは同じものに一度しか使えない。 ならばギアス以外にももう一つ、人間(特に女)を意のままに操れる手段を手に入れておこうというのが奴の腹さ。
私という『都合のいい女』で自らの性技と女の堕とし方を学び、いずれ自分の前に立ちはだかるであろうブリタニアの皇族女を鹵獲してやろうというわけだな……。
ひどい奴だとは思いつつも、ルルーシュらしいなとも感じてしまう。 ……どのみち抵抗せずに毎日抱かれている私も私だ。
いつのまにか私はすでにルルーシュ・ランペルージの『女』にされていたというわけさ……。
続く

234 :
乙 久しぶりの投下でオレの股間にもギアスが……

235 :
GJ、なに…続く…だと!?

236 :
GJ!
久々にルルシー見れてうれしい

237 :
GJ!!
続き、楽しみ〜♪

238 :
昨日の ルルーシュ×C.C. の続き投下します
8レスくらい

239 :

「いい顔をしているぞC.C。 もう俺無しでは生きていけない女の顔だな。 くくくくく……」
キスを終えたルルーシュが私の瞳を見つめながらささやく。 その顔は一人の女を征服した恍惚感に満ちていた。
あまりに唾液を深く交換し合ったせいか、私と奴のクチビルにはかけ橋のように透明な液のアーチができている。
恋人同士の愛の架け橋というわけか……? ふ、くだらんな。
「……あまり調子にのるなよルルーシュ。 たかが身体を好きにしたところで、女をそう簡単に自由にできるとは思わないことだな……」
私は負け惜しみのセリフを吐く。 そう、負け惜しみだ。
鏡がないのでわからないが、今の私の瞳は奴とのセックスで熱く溶けてしまっているだろうからな……それこそメスブタの顔さ。
ルルーシュもそれには当然気づいているのだろう。 私のことを自らのモノだと再認識するような瞳がそれを物語っていた。
「くくくく……できるさ、簡単にな。 わからせてやろう、こうして抱いてやるだけでどうせおまえはまた……」
私の瞳を見つめたまま、ルルーシュが両腕をガシっと掴みあげてくる。 男の割りに細い10本の指先が、枷のように絡みついた。
そしてそのまま後ろの床に私を押し倒していくと、奴はそのまま自分の身体をのしかからせてきた。
「……おまえはまた家畜のように喘ぐのさ、C.C。 魔女の冷静な仮面もセックス中はたやすく剥げているぞ? くっくっく……」
「ふん……言っていろ」
ワイシャツごしの背中に冷たい床の感触が当たる。 どうやらルルーシュは今度は後ろからでなく、前から私を犯す気らしい。
両脚を開くよう命ぜられていく。 言われたとおりスっと開いていくと、膣の割れ目から奴の精液がゴポリゴポリと漏れ出した。 一体何回出したらこんなになるんだ、この絶倫男が……。
続けざまにルルーシュの身体が股の間へと入り込んでくる。 もはや何度も解され熟しきった割れ目に、いきりたったペニスがグチュリと押し当てられた。
「んっ!……ベッドがあるというのにわざわざ床でやるのか? あいかわらずおかしな奴だな」
「黙れメスブタが、ベッドなど家畜の貴様には高尚過ぎる。 おまえはただ俺の腕の中で喘いでいればいい」
「……少し前まで無経験だったおまえがよく言うな。 そんなに私の身体はいいか?元童貞ボウ……あんっ!」
あまりに子憎たらしいのでからかってやろうと思ったが……。 前置きも無しにいきなり突き入れられてしまい、それが瞬時に喘ぎ声へと変えられていく。
「ああ、く、くそ、またはいって……く、る……あはぁぁぁぁ……♪」

240 :

長いため息が漏れる。 魔女の仮面をつけた私の顔が淫らな女のそれへと変貌させられていた。
おもわず舌がダランと口の外に出てしまい、はしたなくもヨダレが口の端をダラダラと垂れていった……。
すでに奴の精液と膣液で潤沢に濡れそぼったそこはたやすく男を受け入れる。 私は子宮の入り口にまで一気にルルーシュのペニスを到達させてしまうのだ。
ズズズズっと進入してくるそれが膣内のひだに絡みつき、摩擦による快感がすぐに頭をとろけさせていった……。
「あっあっあっ♪……あぁ、ルルーシュ……」
「んんん、どうしたC.C? まさかきもちいいわけじゃあるまい、よだれが垂れているぞ? くくくくく」
「はっ……はは、そうさきもちいいさ、頭がおかしくなりそうにな。 だ、だがそれはおまえとて同じだろう? 私の、な、中で震えている、ぞ、あっあっあー……♪」
多少の反抗は試みたが、このままではまた楽々と堕とされてしまう。 ルルーシュのメスブタに……。
私は自分の尻穴に力を入れ膣をキュっと締め上げてやった。
するとルルーシュはそのペニスの締め付けにううっ…と呻き声をあげていき、それが私の小さな仕返しへと変わっていった。
さっきのバック責めの時はうまく力が入れられなかったが、前からの正常位ならば私もそれなりに抵抗できる。
ただなすがままに犯されるのもそれはそれでいいものなのだが、これくらいは役得がなくてはこいつの女などやってはおれんからな……。
「く、こ、この女……俺を膣でコントロールする気か? そうはさせんぞこの淫乱娼婦がッ!」
「ふふ……あ、あいかわらず大げさだなおまえも。 ほら、私の膣は、さ、最高だ、ろ? あ、あっあっ……♪」
「ぐぅ……生意気な女だ。 身体は堕ちても心は完全には堕ちん。 おまえらしいよ、C.C……」
「…………?」
……おかしい。 てっきりまた罵倒してくると思ったのだが……。
目の前のルルーシュの顔が急にしおらしくなっていた。 それだけでなく腰の動きも急に止め、私の身体をギュっと抱きしめてくる始末。
……なんだいきなり。 妙な感傷にでも浸ったか?
まさかいままで乱暴にしてすまなかった、愛しているのだC.C.、などとは言い出さないだろうな……。
「……そして、だからこそだッ! 今夜は少しおもしろい趣向を用意してみたぞシ〜ツ〜? くっくっく!」
「………………趣向、だと?」
ルルーシュの顔が私の目の前で邪悪な笑みに変わる。 ああそうだ、やはりおまえはそういう顔が似合っているよ……。
口元が悪魔のようにニヤリと曲がる。 大きな瞳はギアスを操るときのそれに変わっていた。

241 :

……これは何かあるな。 こういう顔をしている時のルルーシュはかならずくだらない悪巧みを考えている時なのさ。
前にこの顔をされた時はたしか、そう。 ナナリーのいる前で身体中を執拗にイジられたのを憶えている。
あの時は喘ぎ声を抑えるのにどれほど苦労したことか……。
……プチュリッ。
「…………ひッ!?」
突然、私の首筋にチクリとした痛みが走る。 針で刺されたような微かな痛みが。
慌てて横を向くと、そこには携帯型の注射器が首筋へと押し当てられていた。
……なるほど、さっきはこれをやるために私を抱きしめたのだな。 おかしいと思ったさ……。
よく見ると注射器の上には小さなシリンダーが取り付けられている。 中には毒々しい紫色の液体がたっぷりと詰まっており、それが徐々に私の身体の中へと注入されていた。
「お、おいルルーシュ……お、おまえ一体何を……私の身体へ……」
「動くなメスブタ。 どのみち俺のやることには逆らえんだろう? おまえは黙って頭をとろけさせていればいい。 ほぉら入る入る……」
「く……やりたい放題だな、おまえ。 んあっ! あ、あうぅぅぅ……」
そう、正にやりたい放題だった。 中身がどんなものかは知らんが、女に注射をするなどまともな人間の神経ではない。
……どのみちそれが何であろうと、私に拒否権などないがな。 それができたらいままでにとっくにやっているさ……。
今までもそうだ。 セックスに然りキスに然り……。 ルルーシュは女である私の身体を使って様々な実験を試みてるようだった。 この薬物注射?もその一つだろう。
奴の手元のシリンダーがギュウゥゥと押し込められていくたび、私の首筋が危険な熱さに捕らわれていくのがわかる。 あきらかに非合法な匂いがプンプンするぞ……。
本来私にこういったモノはあまり効かんのだが、奴のことだ。 それも計算の上であらかじめ強めてあるのだろう。
濃度の濃いドロドロとした危険液がそうして最後まで押し込められていくと、カランっと空になった注射器が放り出される音が聞こえた。
「くっくっく、入った。 全て入ってしまったぞC.C.。 どうだ気分の方は?」
「はぁぁ……な、なんだ、これは? ルルーシュ、わ、私に一体なにを……入れた……」
「くっくっく、さて何をしたのかなぁ? さあ、言えC.C.、さっさと身体の変化を報告しろこのメスブタ!」
「ぐ……どうも、なに、も……あ、熱い……身体が焼けそうだ……」

242 :

身体の変化を報告しろ……ということはやはり肉体をどうにかする類のものか。 まさに身体が焼けるように熱いこの感じは強力な媚薬か何かの気配がする……。
それに体温の上昇だけではない。 さっきから首筋を中心にそこらじゅうが私の身体ではないかのように痙攣を続けている。
徐々に中の薬が下へと回り始めているのか、その震えが身体全体に染み渡っていくのがわかる……気づくと私の尻がピクピクと反応していた。
今私の膣にはルルーシュのペニスが入れられている。 だが挿入をされているだけで動かされてはいないのだ……。
つまりこの尻は求めているわけだ。 ペニスの激しい抽出を……。
「あぁ、ん……ルル、シュ…ルルーシュぅぅ……♪」
「ん〜?なんだC.C.。 物欲しげな顔をして……まさか動いて欲しいなどとは言うまい? 貴様ほどのプライドの高い女がまさかまさかッ!!!」
「く、くぅぅ……はっ、はっ、はっ……!」
何もされていないのに勝手に息が荒くなる。 どうしてしまったんだ私の身体は……。
……動いて欲しい。 今すぐこのはしたなく濡れそぼった割れ目をおもいっきりルルーシュに突いて欲しかった。
膣口からは淫らな液がトロトロと漏れ出してしまい、それが肛門の方にまで垂れ落ちてしまっている。
く……あ、案の定ヤバイ薬だ、こ、これは……。
「あん……あん、あん、ああん……♪」
「ほう……どうしたC.C、めずらしく可愛い声で鳴くではないか。 そうして普段もおとなしくしてれば少しは可愛げがあるものを」
「う、うるさ、い……んん、んぅぅぅ……♪」
腰がモジモジと揺れ動いているのがわかる。 あきらかにペニスを求めているメスブタの腰つきだった。
……卑怯な男だ。 いつもならペニスをハメたらすぐにでも乱暴に突きまくって来るくせに、今に限ってルルーシュは私の反応を見ながら悦に浸っているようだった。
……顔が見える。 ルルーシュの顔が目の前にある。 あぁ、私のご主人様の顔がそこにあります……♪
…………ご主人様? 何だそれは、冗談だろう。 くそ、このクスリ相当ヤバイぞ……。
「はっ、はっ、はっ……っぃて……早く、ぉ……っきり……っぃてぇぇぇ………」
気づくと私の口からは無意識に別の女のセリフが飛び出している。 娼婦のように客を誘うセリフが。
突いて……? 今私は突いてと口にしたのか? ルルーシュに? ペニスを?
……笑えない。 こんなはしたない淫語など、今まで一度として口にしたことなど無かったというのに……屈辱だ。
私は両手を口元へと運んでいく。 そしてこの醜いメスブタの口を指先で塞いでいった。
そうでもしないと今にも目の前のルルーシュにおねだりをしてしまいそうだったからだ……。
「ふんぅぅぅっ……んん、んぅぅぅ……♪」
「……どうした。 喘いではいけないなどとは命令していないぞ? もっとも口を塞げただけでも大したものだがな。 くっくっく」

243 :

ルルーシュはこちらの意図など全てお見通しとばかりに嘲笑を浮かべている。 やはりこの男は一筋縄ではいかないようだ……。
私はおもわずかぶりを振る。 やめてくれ、と伝えるように。
今奴にいつもの罵倒でもされようものなら、それらを全て了承してしまうマゾ言葉を口にしてしまいそうだったからだ。
……だがそれこそが奴の見たいC.Cなのだろう。
ルルーシュは今になってようやく腰を……割れ目の中のペニスをズンズン突き入れてくれて、あ、ああ嬉しい……ち、ちがう、う、嬉しくなど……あぁぁぁぁ♪
グチュッッグチュッッグチュッッグチュッッ……!!!
「んんッ♪ んんッ♪ んんッ♪ んんんぅぅぅッッッ……♪」
「ほぉらこれだろC.C、これが欲しかったのだろう? さっきから俺のペニスをギュウギュウに締付けていたからなぁ、どうだたまらんだろう? はっはっはっそら根元までだッ!!!」
グッッチュウゥゥゥゥゥゥッ!!!
「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♪♪♪」
憎たらしい笑い声と共に快感……いや、これはもはや恐感だな。 私の今後の人生をまるごと犯してしまうようなきもちよさが子宮の入り口へと襲い掛かった。
ジュプジュプとピストンされていく膣はまるで内臓を直接押し上げられているようなほどに敏感になっている。
もし口が自由であったなら私はすぐにでも、ああきもちいいですもっと突いて下さいご主人様…などと喘いでいたのは確定的に明らかだった。
……だからこそ私は必に耐える。 口元に運んだ指先を血が出るほどに噛み締めながら、そのドロ沼の人生には堕ちまいと耐えていくのだ……。
「ん〜〜〜〜〜っ♪ んーんーんー……♪」
「ああ……そうその顔だ。 おまえのその泣き付いてくるような顔が見たかったのだよC.C.。 たまにはこうしてやるのもいいものだろう? くっくっく」
……ルルーシュの顔がやけに穏やかだ。 そんなに私が悶える姿が嬉しいか、そうか……。
こういう時に限って奴はいつもの強姦するような乱暴な突き入れではなく、恋人を抱くかのような優しい腰つきで私を責めている。
おまけにナナリーにするかのように頭などを撫でてくる始末で……あぁ、こ、ここにきてそんな優しく、する、な……。
「〜〜〜〜ふんぅぅっ♪ んんんぅぅぅ……♪」
「くっくっく、可愛いぞC.C。 今のお前は最高に良い表情をしている。 どんな男でも落とせるキメたメスブタ顔だ。 嬉しいか? 俺に優しくハメてもらえて嬉しいだろう?」
「〜〜〜〜や、やめ……あぁ、はい、はい!嬉しいですご主人さ……! ん、ん〜〜〜〜〜ッ!!!」

244 :

私はおもわず口元を解放してしまう。 なんという馬鹿なことを……。
奴に頭を撫でられるなど慣れていなかったのだ。 ただやめろと一言言いたかった。
けれどもあきらかに私ではない女の声が一緒に飛び出してきたので、私はまたすぐさま口元を抑えつけることになる。
……ダメだ。 もうこれは一言も言葉を紡ぐことができそうにない。
頭の中の声がそのまま口をついて出てしまうような薬物――自白剤も含まれているのか? 厄介な代物を注射されたものだ……。
とにかくもうこの両手は一瞬たりとて手放せそうになかった。 少なくとも奴に膣をハメられている今は絶対に離してはいけない。
まさにこの細い指先こそが、今後のルルーシュへの私の人生の全てを掌握しているといっても過言ではなかった……。
(あぁ……どうして、C.C.? どうしてこんなにきもちいいのに……おもいっきり喘がないの……?)
「…………ッ!?」
……その時だ。 突然、私の頭の中に『そいつ』の声が響いてきたのは。
初めはどこの誰が話しかけてきたのかと思った。 けれども今この部屋にはルルーシュと私しかいない。
なればこそ『そいつ』は彼女しかありえなかった。 私の中にずっと眠っていた、もう一人のC.C.……。
お、おまえ……どうして今この時に限って、で、出てくる……。
(ね、ね、早くお口開けよC.C.……? いっぱいいっぱい喘いでルルーシュ様に可愛がってもらおうよ、ねぇ早くぅぅぅ……)
や、やめろ……やめろこの売女が。 私はおまえとはちがう、ちがうのだ……出て、くるなぁぁ。
それはさきほどルルーシュに忠誠を誓っていた女――クスリをキメられよがり狂い、奴をご主人様とのたまうはしたないメスブタが私に語りかけてきていたのだ。
……なぜわかるのかだって?
簡単さ。 『そいつ』は私と同じ声をしていたからな。 もう何百年と聞いている自分の声など聞き間違えようがない。
そして彼女は私がギアスを受け継ぐ前の私でもある。 遥か昔の奴隷時代、主に仕えていた頃の醜いアヒルの子だ……。
(ああ、ルルーシュ様ぁ、もっとC.C.を可愛がってください。 もっともっと犯して私を肉まんこぐちょぐちょにしてえぇぇぇぇ♪)
「くっくっく、すっかりおとなしくなってしまったなC.C.。 どうだ、そんなに俺のペニスはたまらんか? なあどうなのだ答えろメスブタ魔女がぁぁぁッ!!!」
(あぁぁぁぁはい、はい、ご主人様っ! C.C.は幸せです幸福ですメスブタですっ!だからもっと肉ペニスハメてハメハメして下さいああルルーシュ様あぁぁぁぁぁッッッ!!!)
だ、黙れこの女! わ、私と同じ声でそんなはしたないセリフを吐くなぁぁぁ……!

245 :

そしてそんな奴隷時代の私だからこそ、主に隷属することで自分の価値を確立していくのだろう。 彼女は数々の卑猥な言動を私の頭の中で繰り返していく。
ましてやルルーシュのようなカリスマもあり魔王の素質充分な主人であれば、マゾメスの彼女は喜んで従っていくことだろう。
今も私の脳内では彼女のいやらしい喘ぎが丸聞こえで、ルルーシュの罵倒に合わせるようにして完全に二人の主従会話が成立してしまっている。
そしてそれを聞かされるたび私の身体は反応するのだ。 膣が更にいやらしくペニスを咥え込んでしまう……。
「くぅ……ま、またいやらしく締め付けてきたぞC.C.。 やはりおまえは素質がある。 このルルーシュの道具になる資質がなぁッ!!!」
(ああ……ね、ね、C.C.、もう諦めよう? 抵抗なんてやめてご主人様の言うとおりいっぱい可愛がってもらお? ルルーシュ様ならきっと私達のこと上手に『使って』くれるよぉぉ……)
う、うるさい、黙れ。 おまえとはちがい、わ、私はそう簡単には堕ち、ん、ぞ……あぁ……。
(じゃあなんで毎日ルルーシュ様に抱いてもらってるの? 犯してもらってるの? ……ほんとは堕ちたいくせに。 ほら素直になろうよ、はいお口あ〜ん……♪)
あぁ……や、やめ、やめろぉぉぉぉ……!!!
……口元の両手がブルブルと震えていく。 もはや私の感情という波が決壊しそうだった。
欲しているのだ。 この女の言うとおりルルーシュに隷属し、ヨガリ狂うのをこの身体が欲してしまっているのだ。
……いや、あるいはこの女がそうさせようとしているのかもしれない。 そうすればこの女とて恩恵を受けるのだから有り得ない話ではなかった。
現に私の両脚はいつのまにかルルーシュの身体へと絡み付いている。
シュルリとしなやかな二つのそれが、ペニスを抜いて欲しくないかのようにガッチリと奴の腰へ交差されていたのだ。
「く……ここまで身体を絡ませ薬物までキメているというのに堕ちんとは……なんて女だ。 やはりおまえは素晴らしいよC.C.。 魔王である俺の物になる資格が充分だ……う……くぅっ!」
……ルルーシュの声色が危うくなってきている。 
さすがの奴もここまで私に粘られたら自分の方も保たないらしかった。 めずらしく表情には余裕が無く、歯をギリギリと食いしばっている様が目の前で見て取れた。
……けれどもそれは私とて同じだ。 すでにもう一人の私は完全に肉としての隷属を宣言し、私自身もいつこの両手を離してしまうか知れない。
そうなればもう終わりだ。
ここにはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの第一王妃――いや、第一肉奴隷のC.C.が生まれることだろう。
その後の私の人生など語るべくもない。 ルルーシュの命令を受け入れる肉塊にされるのだ。
咥えろと言われればどこででも咥え、しゃぶれと言われれば喜んで舌を絡ませる。 ……飲めと言われればどんなものでも喉を鳴らしていく肉便器になるのだろう。
昔の……あの忌々しい……奴隷時代の自分に……逆戻りだ……。
(はへぇぇぇぇ♪ そ、それいい、それいいよぉぉC.C.♪ 一緒にルルーシュ様の奴隷になろう?便器になろう? ルルーシュ様の精液飲みたいおしっこ飲みたいぃぃはひゃぁぁぁぁ♪)
やめろおおおおおおおおぉぉぉっぉぉおぉぉぉぉおおおおおお!!!

246 :

ギュウゥゥゥゥゥッッッ!!!
「うぅぅっ!!! く、くそこの女また凶悪に締め付けてきて……くうぅぅぅぅぅッッッ!!!」
ドクンッッッ!!!
ルルーシュの身体がビクンと跳ねる。 そしてそれとほぼ同時に膣の中のペニスが今までで最高の脈動を始めた。
私の身体が解放される。 奴の精液が身体じゅうに染み渡るように注がれていった……。
「んん……ん、ん、ん……♪」
「く……ま、まさかこのルルーシュが勝てない、とはな。 こ、こんなメスブタを堕とせなかったというのか……うぅぅ」
……どう言われてもかまわん。 とにかく今の私はただルルーシュの射精を受け止めるだけの器になっているのは確かだった。
そしてそれで充分だ。 私は最後の最後で、魔女としてのプライドだけは守り通したのだから……。
(ああ……残念。 またねC.C.。 また今度会おうね……その時こそはルルーシュ様に……)
……ああ。 またなもう一人の私。 おまえも早くルルーシュに会えるといいな……。
私はもう一人の自分に束の間の別れを告げていくと、徐々に射精を終えていくルルーシュの身体を抱きしめてやった。
愛情でもない。 余裕でもない。 ここまで私の心と身体をかき乱してくれた魔王に敬意を表してやるのだ……。
「く……ついに堕ちなかったなC.C.。 大した女だよお前は、ほん、と……に……」
目元を細めながらそうささやくと、ルルーシュがガクリと私の胸元に倒れこんでくる。
さすがに射精疲れだろう、そのまま私の胸を枕にしながらゆっくりと目を閉じていった。
……勝手なものだ。 ここまで散々好き放題やっておいて最後には私の胸の中で眠るか……。
けれどもそれは私とて同じこと。 
もはや自分の人生にとって欠かせない伴侶になってしまっている男の身体を抱きしめながら、私はゆっくりと薄れゆく意識にこの身を委ねていった……。


247 :
GJ
C.C.と奴隷がゆかなボイスで脳内再生されてやばい

248 :
GJ!!
堕ちっぷりがエロい。すごく来たですよ〜♪

249 :
来てる、風が
間違いなく
ルルーシュに
GJの風、終わるとかもったいない
いける、いけるって
カレン堕としてもう一丁GJいこうぜ!

250 :
同感だが、べつにカレンはどうでもいい。

251 :
そこは個人の好みだからもっとオブラートに包んでいこうぜ
トゲは駄目だトゲは

252 :
ここってふたなりはおk?

253 :
注意書きしたらたぶん大丈夫
別に見たくないけど

254 :
拒否反応がそれなりに出るのは覚悟しなきゃならないけどNGじゃないよ

255 :
このスレは百合(notふたなり)もあったりするし、注意書きすれば大丈夫だと思う
拒否反応示す人もいるのは確かだから、そういう人に考慮して、
名前欄にNGワード(タイトルとか)を入れておくといいかな

256 :
だな

257 :
今、SS落とそうと意気込んでネカフェに来たら、ネカフェのパソコン、ウィンドウズXPだった…。
ビスタで作ったファイルが開けない…。
ちくしょう、最悪だ!!
保守

258 :
どうしてテキストファイルで作っていかないのか理解に苦しむ

259 :
テキストじゃ見難いじゃない
ワードとかでSS書くこともままありえると思うが

260 :
環境バラバラで作業するなら汎用性重視だろ…
テキストファイル流用可能なフリーのテキストエディタだってあるんだし

261 :
ワードで作ったなら、ワード97〜2003と互換性のある形式で保存すれば良かったんじゃ。
名前を付けて保存するときに選べるだろ。

262 :
え〜と…結論を言うと『パソコンを使い慣れない人だ』ということで、色々すみません。
勉強になりました。
と、いうわけでルルミレ投下します。全15レス。その後にオマケが1レス。
メイン『宵闇の花嫁』
ルルーシュが終始女装姿。性の知識が偏っていて、女性へのデリカシーの無い発言有り。
フェラ、パイズリ、和姦。前半はミレイの、後半はルルーシュのターン。
ルルーシュはミレイに恋愛感情無し。
オマケ『アイスキャンディー』
生徒会メンバーの日常会話。ほぼセリフのみでエロ無し。
受け付けない方はスルー推奨です。

263 :
学園祭まであと数日。
ルルーシュはミレイから突然渡された企画書に絶句していた。
「いいアイデアでしょ?…“今宵、学園一の美女が決まる!ミスターレディコンテスト”っ!!」
要するに、女装コンテストを学園祭の後夜祭でやろうというのだ。
それ自体は男女逆転祭りの例もあるため驚くような物ではない。
問題は出場者。各学年の優男たちが軒並みノミネートしているわけだが。
「……何で、俺の名前が入ってるんですかッ!!?」
「あんたが出なくてどうするのよ。リヴァルの事前ゲバ表によると、あんたのオッズは1.2倍。
賭けとしてはつまらないけど、集客は見込めそうね」
確かに、後夜祭参加人数の減少はここ数年の課題。
何か一発、派手なイベントをやらなければいけないとルルーシュ自身も思っていた所だった。
しかし、それとこれとは別問題である。
「俺は出ませんよっ!誰があんな恥ずかしい格好、人前で!」
以前やった男女逆転祭りの後、女装したルルーシュの写真が流出して大騒ぎになったのは記憶に新しい。
…まぁ、ルルーシュが一人で大騒ぎしただけなのだが。
「学園祭実行委員長として、それくらいの仕事しなさいよ」
「絶っっっ対に嫌ですッ!!そんなにやりたいなら会長が出ればいいじゃないですか!」
烈火の如きルルーシュの怒りを、ミレイは水のようにさらりと受け流す。
「じゃあ、ミスジェントルマンコンテストに変更ね。
 参加者は、わたしとナナリーと…あ、ナナリーはあんたと違ってすぐに快諾してくれたわよ。
 “私でよければ、お兄様の代わりに出ます”って」
その言葉に、ぴたりとルルーシュは動きを止めた。
この妹バカのこと。恐らく、男装したナナリーが衆目に晒されている様を想像しているに違いない。
そして、何とか兄妹共にミレイの魔の手から逃れる術をあれこれ考えあぐね、答えが見つからなくて。
「嫌がる兄の身代わりに、長い髪を切ってまで男装コンテストに挑む健気で可憐な妹。
 これはこれで、マニアな層には堪らないでしょうねぇ…。あぁ、かわいそうなナナリーっ!」
「……わかりました。…俺が、出ます…」
蚊の鳴くような返事に、ミレイはニヤリとほくそ笑む。
将を射んとする者は馬から射よ。ルルーシュを説き伏せたいならナナリーから口説け。
出会ってからの数年でミレイが学んだルルーシュ操縦方の極意である。
しかし、いつかこれが他者に悪用されるのではないかとミレイは危惧もしているわけだが。
それはさて置き。
「そうと決まれば、さっそく衣装合わせしましょうか?…ル・ル・子ちゃ〜ん♪」

264 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数分後。ミレイから与えられたドレスに着替えたルルーシュはふてくされて椅子に座っていた。
「…ウエストとか、きつくない?」
「ぱっつんぱっつんですよ。今から直すのも手間でしょうから、あと数日で俺がどこまで絞れるか…。
逆に胸元はブカブカですし、これはさすがに詰め物でも――」
しまった。これではまるで自分から進んで女装コンテストに挑んでいるようではないか。
絶対、ミレイにつっこまれる…と思ったが、彼女は黙ってルルーシュを見つめている。
「ところで…何でこんなドレスなんですか?」
そう、ルルーシュが今着ているのは、上から下まで真っ白のウエディングドレスだ。
肩から胸元までが大きく露出したチューブトップ。
バレエのチュチュを思わせるようなふわふわのスカートは、幾重にもチュールが重ねられている。
しかし裾は膝上どころか太腿の中ほどまでしか無く、大きく脚が露出している。
これでは、薄いとは言えすね毛を剃らねばなるまい。
ちょっと動けばスカートの中が見えそうだし、当日は下に何を穿くべきか…。
そんな事を考えていると、不意にミレイがルルーシュの膝の上に乗ってきた。
「うわっ!何ですかっ!?」
「ついでに髪とメイクの練習させてよ」
いつの間にか机の上には化粧品やブラシ、ピンが並べられ、美容室さながらの様相を呈していた。
ここまで準備万端となると抵抗するだけ無駄だろう。ルルーシュは彼女のやりたいようにさせることにした。
パーマのウィッグを後ろにつけてふわりとまとめ上げる、よくある花嫁の髪型。
それにしても、髪をいじるなら膝に乗らず、立って後ろからやったほうがやりやすいのではないだろうか。
密着し、まるで座ったまま抱きしめられるような体勢。
すぐ側にミレイの顔があり、目の前では彼女の胸が揺れている。それ以前に
「そんなミニスカートで足開いて男の膝に乗るなんて、レディとしてどうなんですか」
「なぁに、興奮する?」
「は?誰が」
とは言ったものの、やはり意識はしてしまう。太腿の上に重さと共に感じる温かさと柔らかさ。
ルルーシュの腰を跨いで座っているため、ミレイが身じろぐ度にスカートが少しずつずり上がっていく。
見えそうで見えない絶対領域から視線を上げると、目の前で相変わらず胸が揺れている。
いや、既に頬を掠めてはいるのだが、質感を確かに感じられるほどには触れない、そんな微妙な距離。
突然、ミレイがルルーシュのドレスの胸元をずり下げた。
「男でも、興奮すると乳首が立つのね」
「っ!!」
あまりの事に、真っ赤になったルルーシュが口をパクパクさせていると、ミレイはにたりと笑う。
「隠そうったって無駄よ?ほぉら…」
これ見よがしにミレイは腰をくねらせ、熱を持ち始めた下腹部を尻と太腿で圧迫してくる。
彼女のセクハラじみた言動は慣れているが、ここまで直接的な攻撃は初めて。さすがにこれはマズい。

265 :
「会長!ふざけるのもいい加減に――…!!」
「遊びだって…わかってるならいいじゃない」
見上げると、ミレイがひどく優しい微笑みを浮かべていた。
「私もあんたも、いつまでも箱庭の鳥じゃ居られない。
モラトリアムできる時間はあと少し。だったら…色々、経験しておいた方がいいでしょ?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
黒の騎士団の組織の肥大化と一斉蜂起に向けた準備で、ここ数日は多忙を極めていた。
昼は昼で、出席日数が足りなくなるとまずいので学校に行き、放課後は遅くまで学園祭の準備。
家に帰れば、ナナリーの顔を見て、やりたい放題のC.C.の後始末をして、パソコンに向かう…そんな毎日。
疲れのせいで魔がさした、と断言してもいい。
ミレイの誘いを受けるなんて、この時のルルーシュはどうかしていたのだ。
それはきっと誘った方のミレイも同じ。
卒業まで数か月。家のために望まぬ結婚をさせられ、親が決めたレールの上を歩く。
秘めた想いはやりきれず募り、ただ時間だけが過ぎていく。
お嬢さまの我がままだと人は言うだろうか。それでも、現実から逃げたいと…そう思ってしまったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
西日が差す生徒会室。何度も口付けを交わし、縋りつくように抱き締め合う。
絡ませた舌は熱く、そこから溶けてしまうかのように意識が漂い始めた。
「っ、ふぅ…やらしい顔。めちゃくちゃにしたくなる」
「…それ、女性のセリフじゃありませんよ」
「ふふっ…ココ、こんなにしといて何言うの」
つとミレイが少し体を離し、右手でルルーシュの内腿を撫で、その奥に触れる。
「ふ、わッ!?」
「…あんたのその困った顔、いいわ」
優しく撫でながら、ミレイは狼狽するルルーシュの顔をじっと見つめた。
…困ると言えば困る。このまま中途半端に高められて生しにされれば、確かに。
下着ごしに触れてくる指は優しくさするように動くだけで、もどかしくて仕方がない。
下手な挑発や嘘はミレイに通用しないだろう。ならば策は一つ…正々堂々。
「会長…直接、触ってくれません?」
「はあぁッ!!?」
見る間にミレイの顔が真っ赤になっていく。何を今さら。誘ったのはそっちの方だろう。
「どうせなら両手でもっと激しく。手が嫌なら、口と胸でしてくれてもいいですよ」
「…ほ、本気?」
「本気ですよ。して欲しいです」
普段なら“出来ないんですか?”など挑発の一つも言うところだが、今はしない。
ひたすら真っ向勝負で正面突破。我ながら、らしくない策だとは思う。
だが、普段から相手の裏をかくような発言をする関係の二人においては、その正攻法が奇策となる。

266 :
「そんなに言うなら…いいわ」
まんじりとしない様子でミレイがルルーシュの膝から降り、床に膝をついた。
零れそうになる笑みを必に抑えながら、ルルーシュはそそくさと下着を脱ぐ。
いっそドレスも脱いでしまいたいのだが、自分だけ真っ裸というのも嫌だから仕方ない。
かくして、女装したルルーシュの前にミレイが跪くという、奇異な光景が完成した。
「………っ!?」
白いふわふわのスカートをたくし上げて現れたそのモノに、思わずミレイは絶句する。
ウィッグをつけてウエディングドレスを着た、傍から見たら美少女。
その股間にある、とても“彼女”にはそぐわしくないグロテスクなモノ。
大きさがどうかはわからないが、痛々しいまでに腫れた蛇のようなソレは何とも言い難い気持ち悪さだ。
見上げると、ルルーシュは涼しい顔でミレイを見下ろしている。
恐る恐る触れてみると、生温かく、柔らかそうだが芯がある。
指先でつつくと、まるでバネの付いたおもちゃのように、びよんびよんと元の位置に戻って来る。
面白がって何度かつついていると、ひどく機嫌の悪そうな声で呼ばれた。
「…ごめんって。ちゃんとするから」
意を決して一気に口に咥えると、今度は素っ頓狂な悲鳴が降ってきた。
「…っぷは、今度は何よ!」
「い、いや…いきなり☆ρ○※□\△…」
何やらモゴモゴ言っているが気にせず、ミレイは再び咥えた。
やり方なんて聞きかじった程度だからよくわからない。アイスキャンディーを食べる要領でやってみる。
届く範囲をぐるりと舌で舐め回し、顔を前後に動かす。
口の中が唾液でいっぱいになり、零さないよう飲み込むと、少し苦いようなしょっぱいような味がした。
しばらくそうして繰り返していると、不意に頭を優しく撫でられた。
視線を上げると、僅かに眉根を寄せるルルーシュと目があう。
「…もっと、深く咥えて下さい」
目を細め、ミレイは言うとおりにする。根元を優しく握り、口に入るだけ頬張る。
角度を変えて頬の内側に擦らせると、ルルーシュの体がびくりと震えるのが伝わってきた。
「…っ、う…ぁ…」
吸い上げながら顔を動かすと、何とも艶っぽい吐息が聞こえてくる。
時間が経つとアイスキャンディーは溶けて小さくなるが、コレはむしろ逆。
しかしベタベタのテラテラになるのは一緒らしい。
顎も疲れてきたことだし、一度、口を離して全体を舐め回す。
唇で吸いつき、裏側を舐め上げ、唾液をまぶしてキスを落とす。
チロチロと先端を舌でくすぐると一際、ルルーシュの息が上がった。
「…ぁっ、……せっかくだから、胸でも…してくれませんか?」
「……仕方ないわねぇ」
ルルーシュの“お願い”をミレイはあっさりと受け入れ、制服のブレザーとブラウスを脱いだ。

267 :
そっとルルーシュがミレイの胸に触れてくる。
「この柔らかさ…思った以上ですね。
それでいて胸をしっかりと包み込み、バストアップ効果は抜群。裏地もしっかりしていて肌触りがいい。
 刺繍の細かさもブリタニア本国の物とは比べ物にならないし、やはり下着はワ○ールの――」
「…そういう話題、ナナリーにも振るの?」
「まさか。嫌だと言われて以来、一度もしてませんよ。でも気になるのは兄として当然でしょう」
もう突っ込むのも馬鹿らしい。まぁ、彼に女性に対するデリカシーを求める方が間違っているか。
さっさとブラを外し、ミレイはルルーシュを椅子に座らせた。
「じゃあ、始めるわよ。…よいしょっと…」
胸の間に挟むと、微かな感嘆の声が聞こえた。両脇から胸を押さえ、上下に動かしてみる。
谷間を熱くヌメヌメしたものが這う感触。やってる側としてはあまり気持よくはない。
胸の持ち上げ方や角度を変えて色々やってみるが。
「…こんな感じで、いい?」
「いいですよ…そのまま、続けて…」
ふわりと微笑んでくれたから、良しとしよう。
ひどく倒錯的な光景だ、とミレイを見下ろしながらルルーシュは思っていた。
ウエディングドレスに身を包んだ女装少年のイチモツを愛撫する少女。
しかし考えてみれば服装はともかく、これは本来あるべき姿だともいえる。
聡明な美貌の第十一皇子に跪いてかしずく貴族の令嬢。
世が世なら、ルルーシュの命令にミレイは絶対服従だったはずだ。
しかし現実の立場は、匿ってもらっている側と匿う側。
上下関係は完全に逆転し、逆らうことさえできずにイジられ、遊ばれ続けた日々。
出会ってからの数年来、頭の上に立ち続けてきたミレイを顎で使っている。その事実に背筋がゾクゾクした。
「“下克上為ったり”…だな」
「…えっ、なに?」
「日本の慣用句で、すごく嬉しいって意味です」
「そ、そう…」
それにしてもなかなかの絶景だ。
Fカップはあろうかという胸が形を歪めながら上下し、その間に挟まれている自分のモノ。
ミレイの白い滑らかな肌と赤く毒々しいそれのコントラスト。
一生懸命、見つめながら奮闘しているミレイの姿がまた滑稽だ。
恥ずかしげもなく胸を晒しているが、乳首が立っていることは自分でもわかるだろうに。
「…何か、出てきたんだけど」
「あぁ、全体にまぶすか舐めるかして下さい」
言うことをきくとわかった途端ぞんざいな返答をしたが、ミレイは気にも留めずしげしげと眺めている。
しばしの逡巡の後、彼女は舐めることに決めたらしい。
口を開け、舌を出して構えるが、胸で挟んでいるために上手く口に入らない。
狙いが外れたそれは鼻先や頬を擦り、濡れた跡を残していく。

268 :
「…あんた、わざと動いてるでしょ」
「そんなこと無いですよ。ちゃんとやって下さい」
口元を唾液や先走りでテカテカにした顔でむくれられても、怖くもなんともない。
むしろもっと塗りつけてやりたい衝動に駆られる。
「ほら、頑張って。早くしないと胸も顔もベトベトになりますよ」
言いながら髪を軽く引っ張ると、剣呑な瞳をよこしつつ、胸でルルーシュを抑えてむしゃぶりついてきた。
何もそんな必にならなくても…と笑いが零れそうになる。
しかし。ビジュアル的なインパクトに反比例して、行為自体による快感がいまいちなのが惜しい。
温かく柔らかい胸に包まれる感触は悪くないが、上り詰めるには今一つ刺激が足りない。
どうしたものかと案じていると
「……あ〜っ、疲れる!や〜めたっ!」
「なッ!?」
突然、ぱっと離れてそっぽを向かれ、ルルーシュは慌てて立ち上がってしまった。
「…なぁに?どうして欲しいの?」
「え…それは、その…」
「言わないと、今、この口でキスするわよ」
形勢逆転。やっぱりミレイには勝てなかった。大人しくルルーシュは自分の要求を伝える。
しかし、してもらう側とはいえ、具体的に事細かく要求を伝えるというのはなかなか恥ずかしい。
「よくわかんないからちゃんと言って」
わかっていて聴いてるだろう。
「ルルーシュはわたしにフェラして欲しいのね?パイズリよりはチュパチュパ吸って欲しいと」
淫語を交えて復唱しないでくれ。顔から火が出そうだ。
「ん…ふぁ…ぅ、ん〜っ……今、ビクッてなった」
解説するな。慣れてきたのか、さっきよりすごいいやらしい音がジュポジュポと…。
「ふっ、ぅ…気持いいんだ?…ヒクヒクしてるぅ〜」
そんな愛おしそうにキスするな!舌先でチロチロするな!そろそろヤバいんだよ!
「なに?もぉイっちゃうの?ほら、頑張りなさい!」
とか言いながら手を激しく動かすな!どさくさにまぎれて玉まで触ってるし!ちょっ、待てっ!
「…すっごい、汁が出てきてるわよ〜。…ん、んんん〜」
そんなに激しく音を立てて吸うなッ!本当にヤバいっ!!
「ふふっ…ホント女の子みたい。真っ赤になって、ひざガクガクで、イイ声で啼いて…。
 ね、あんた、そっちの方はどうなの?」
「……ぅ、アッ――!!!」
尻に手が伸び、流石にルルーシュは思いっきりミレイを突き飛ばした。
「…か、会長ッ!!本気で殴りますよ!!」
「痛たた…冗談よ、まったく…。ほら、ちゃんと最後までシてあげるから、いらっしゃい」

269 :
恐る恐るルルーシュが歩み寄ると、ミレイは大人しくルルーシュを咥えてくれた。
茶目っけ全開で突拍子の無い事をする時もあるが、基本的にミレイは物わかりと面倒見のいい人だ。
「…ということは、余計な事を考える隙を与えなければいいのか」
「……ん?らに?」
「ちょっと我慢して下さいね」
ルルーシュがにっこりと微笑む様を、ミレイは小首をかしげて見つめてくる。
すかさず彼女の頭を両手で鷲掴みにし、腰を激しく前後に振った。
「んんッ!?ん、んッ、んう〜!!!」
「最後までっ、するんでしょ?協力して下さいよっ!」
腰を突き出し一気に喉奥までねじ込むと、ミレイが軽くえづく。
しかし、噛みつく様子や振り払う素振りがないところを見ると、協力する気になってくれたらしい。
軽くひいて顔を覗き込むと、目元に少し涙を浮かべて見上げてきた。
唾液やら何やらを嚥下しようとしているのか、舌が裏筋をなぞり、口腔が吸いついてくる。
熱い蠢きに腰が震えそうになるのを抑え、全力で微笑んで言ってやる。
「…美味しいですか?」
何やら言いたげにミレイが口を開いた瞬間、再び奥までねじ込むと、くぐもった嗚咽が聞こえた。
非難がましく蒼い瞳がこちらを睨んでいる。
今、自分はきっと、普段の学園では絶対に見せない極悪な笑みを浮かべているのだろう。
「俺のこんな顔を知っているのは、学園では会長だけです」
素とも言える、嗜虐的で傲慢な態度。それは皇族として生まれたが故のもので、易々と変えられはしない。
ついとミレイの手がルルーシュの腰に触れる。
蒼い瞳は“そんなことわかってる”と言いたげに優しく細められていた。
「…動きますよ」
ミレイの答えを待たずに、ルルーシュは再び腰を動かし始める。
遠慮はいらない。思うまま、彼女の頭を押さえつけて、口腔内を余すところなく犯していく。
ただひたすら己の快楽だけを求めて上り詰め、打ち付ける。
稚拙とはいえそれなりに高められたせいもあったろう。
ルルーシュはあっという間に限界を迎え、彼女の喉奥へ滾りを放った。
「…く、あぁ…はっ、はぁ…」
「……んん、んっ!」
吐精の余韻に浸っていると、突然、腰をバシバシと叩かれた。
下を見ると、ルルーシュに頭を押さえつけられ、今だそこに顔をうずめながらもがくミレイの姿がある。
慌てて手を離すと、物凄い勢いでミレイが顔を上げた。
「うげぇええ〜〜」
ミレイが吐き出した唾液混じりの精液がボタボタと白いウエディングドレスに落ちる。
「わわっ!何してるんですか、会長ッ!ドレスが――…」
ルルーシュの声を完全に無視し、ミレイはペットボトルを手に窓際までダッシュしてうがいまで始めた。

270 :
「…はぁ、はぁ……うぅ、マっズ…」
「そこまでされると、流石に傷付きます。それにコレ、落とすの大変ですよ」
「…自分で出したもんなんだから、責任取りなさい」
「嫌ですよ!こんな、汚いの!!」
「その汚いの飲ませようとしたのは、ドコのダレ?…うぇ、キモチワルイ…」
ぶつぶつ文句を言いながら、ミレイはテーブルの上のティッシュに手を伸ばして口を拭う。
無防備な後ろ姿。細い腰と不釣り合いなほど豊満な胸が目についた。
ふと、ルルーシュは自分が着ているドレスに目を落とす。
明らかにルルーシュ用ではないサイズに作られたきつい胴回りと胸元の余裕。
細工や造形の細かさに反して、ドレスに対するミレイの執着の無さ。
「……なるほど。そういうことか」
事ここに至って、ルルーシュはこのウエディングドレスが作られた本当の経緯を理解した。
そして、そういうつもりでミレイがルルーシュにこのドレスを着せたのなら。
「ご期待通り、二度と着られない状態にしてあげますよ」
言うやルルーシュは思いっきりスカートを引き裂いた。
驚いて振り返ったミレイをテーブルにうつぶせに押し倒し、裂いたスカートの切れ端で両手を縛り上げる。
「離しなさいっ!何のつもりッ!?」
「…昨年、ナナリーの初潮がきた時、ちょうど咲世子さんがいなくて大変でした。
 布に付いた血は落ちにくいんですよね…特に白地だとシミになったりして」
言いながらルルーシュはミレイの太腿から臀部をゆっくりと撫で上げる。
「…会長、男性経験は?」
「あっ、あるわけ無いでしょ!」
「じゃあ、きっと大変なことになりますね」
あんたも経験無いでしょう!…とツッコミたいところだが、今、本当に突っ込まれそうなのはミレイの方だ。
バタバタもがいてはみるが、相手は文化系モヤシとはいえ男子高校生。
うつぶせで両手も使えず、逃げ出すのは難しい。その上、スカートをめくりあげられて絶体絶命の大ピンチ。
ところが、背後から聞こえてきたのは予想外に呑気な声だった。
「…紫色、好きなんですか?ブラも同じ色でしたよね」
体を捩って振り向くと、ルルーシュがしげしげとミレイの下着を眺めていた。
「なに見てるのっ!そんなこといいでしょ!?」
「全体は淡い菫色なんですけど、ここだけ濡れて、深い紫色になってるんですよ」
指ではない熱いものがそこに触れる。
「やっ…ちょっと、やめなさいよ…っ!」
「どんどん広がっていきますよ。俺のじゃないですよね?」
背後から腰を押さえつけられて、逃げるどころか抵抗すら不可能。
擦りつけられる度に粘度の高い液体が溢れ出し、濡れて広がるのが自分でも解る。
たった一枚の薄布では抑えきれず、それは次第に明らかな音を立て始めた。

271 :
「聞こえますか?ぐちょぐちょいってます。汗じゃないですよね。何でしょう?教えてくださいよ」
「し、知らないっ…」
「…そうですか。じゃあ、自分で調べます」
するりと下着を脱がされて両手で尻を掴まれ、これ見よがしに広げられる。
刺さるような沈黙。こんな処を見られるなんて、人生最大の屈辱だ。
「……よく見えませんね。明かりつけてもいいですか?」
「ッ!?わかったわよ、言うわよ!!愛液よ、ア・イ・エ・キ!!
 あんたの舐めて、擦りつけられて興奮して、こんなになっちゃったの!」
くつくつと笑い声が聞こえてくる。恥ずかしさと情けなさで、全身が崩れ落ちそうだ。
「…別に責めるつもりで言ったんじゃないですよ。外もこんなに暗くなって、本当に見えにくくて」
窓の外を見ると、日は沈みかけ、宵の空に細い三日月が浮かんでいた。
夕闇の中にルルーシュの白いシルエットが映える。天使を思わせるふわふわのウエディングドレス。
きちんと止めたはずの黒髪のウィッグがほどけ、白い肩にさらりと流れている。
薄く笑った唇は、まだ口紅を塗っていないにもかかわらず紅く艶やか。
マスカラが要らないであろう長い睫毛に縁取られた瞳は、紫水晶のように深く澄んでいて。
「……レズになっちゃいそ」
「この状況で何言ってるんですか」
ぐちゅりと熱い頸木が、守るものを奪われた花弁に直接、擦りつけられる。
思わずミレイは高い声を上げた。
「こんなに濡れてるなら、もう入れても大丈夫ですよね?」
ルルーシュの問いかけにミレイはただ喘ぐだけ。それを是ととらえ、ルルーシュはいざ構えた。
…が、しかし。夕闇の薄暗さも手伝って、どこに入れたらいいのか全くわからない。
濡れた感触、擦り上げる度にまとわりつく熱い襞はわかる。だがその先が見つからない。
手でまさぐってみても穴らしい穴は発見できず、悲鳴と共にミレイの体がのたうつだけだ。
「やっぱり明かりつけませんか?」
しばしの沈黙の後、ミレイがじと〜っとこちらを睨んできた。
「…腕の布、ほどいて」
逃げられる可能性もなくは無いが、このまま先に進めなければ同じこと。
渋々、手首を縛っていた布を解くと、ミレイがもぞりと上体を起こした。
「あんたの提案は却下」
やはりそうきたか。こうなったら懐中電灯でも携帯でも使って、明かりを確保するしかあるまい。
何かないかと辺りを見回していると、テーブルの端に腰かけた状態のミレイに手招きされた。
一歩、二歩と歩み寄ったところで不意に右肩を掴まれ、そのまま引き寄せられる。
大きく開いたミレイの脚の間に、立ちつくしている状態のルルーシュ。
せっかくの大開脚だが、背後の窓から差し込む薄明かりのせいで、肝心な所は影になってしまっている。
すると、ミレイの手がルルーシュの肉棒を掴んだ。

272 :
先端に濡れた花弁が触れ、ゆっくりとその熱さが押し広がる。
「……これなら、明かりが無くてもいいでしょ」
亀の歩みが如き遅さだが、それでも確実に奥へ奥へと進んでいく。
行き止まりであるかのように堅く侵入を拒む肉壁を少しずつ割り開いていく感触。
「…っ……う…」
焼けるような熱さと猛烈なキツさに、快感と共に鈍い痛みさえ感じる。ゆっくり、ゆっくりと。
実際には中ほどまでも入っていないのだが、強すぎる感覚に膝が崩れそうになる。
急に、右肩を掴んでいたミレイの手に力がこもった。
引っ張られるままに体が傾ぎ、よろめいてしまう。足もとがおぼつかない。
しかし、このままバランスを崩して前に倒れれば、ミレイにボディプレスを喰らわせてしまう。
…“善意から生まれる悪がある”とは誰が言ったか。
ルルーシュは足を踏ん張り、テーブルに両手をつき、前のめりの体勢を立て直すべく、全力で背筋を伸ばした。
「ふんっ!!…あッ!!??」
「く、うぅぅッ!!!」
背筋を伸ばした勢いでうっかり腰を突き出し、一気に全部入ってしまった。
一瞬、頭の中が真っ白になりかけたが、寸での処で何とか踏みとどまる。
全身に噴き出す脂汗。いつの間にか鼓動が高鳴り、かなり息が上がっていることをルルーシュは自覚する。
先端から根元まで、握りつぶすかのような強さで絞め上げられ、これはなかなか厳しい。
「……か、会長?」
呼びかけてはみるが、しがみついてくる力のこもり具合から、彼女の痛みは察するに余りある。
微かに聞こえる呻き声は泣いているか。
今すぐ動きたいのは山々だが、さすがにそこまでの嗜虐趣味はない。
まして、がっつりしがみついているミレイを無理やり振りほどいて事を成す体力も自信も無い。
「少しこのままでいましょうか」
欲求をなけなしの理性で抑えつけ、そう言えた自分を褒めてやりたい。
…とはいっても、ミレイにしがみつかれ、中途半端な前傾姿勢を両手で支えている状態。
両手がプルプルしてきた。首も背筋も痛い。これは…もってあと2分、いや1分半か。
一度だけ、試しに乗ってみた紅蓮弐式のコクピットでの体勢に似ている。
最近、ラクシャータからゼロ専用NMF開発計画を提案されたが、コクピットは座席タイプにするよう強く言わねばなるまい。
カレンにしろ藤堂にしろ四聖剣にしろ、よくこんな体勢で長時間戦闘をするものだ。最早、尊敬に値する。
そんな事を考えていると、しがみついていたミレイの腕が緩んだ。
少し体を離した彼女に二の腕を軽く叩かれると、ふっと全身から力が抜けていく。
「大丈夫ですか?」
「まぁ…なんとか、ね」
「…血、出てないみたいですね。てっきり、大惨事になるのかと思――…」
くつくつと肩を震わせてミレイが笑いだした。

273 :
「ちょっ、痛いんだからあんまり笑わせないで…。あんた、どんなAV見てるのよ」
「…は??」
「ロリな処女に無理やり突っ込んだら、血がダラダラ出てシーツが真っ赤に染まるとか?…ぷっ、ふふ…」
「なっ!?…そ、そんなものに興味ありませんッ!!」
「隠したって無駄よ。リヴァルがボヤいてたらしいじゃない。
『ルルーシュにはどんなAV貸しても反応が薄いんだ〜』って。
 そりゃそうよねぇ。あんたとリヴァルじゃ、趣味のベクトルが全然違うでしょ」
「だ、誰がそんな話を…」
「スザクくん。……ぷぷっ…ダメっ、おっかし〜!」
何故よりにもよってミレイにそんな話をしたのか。ルルーシュの心の中でスザクへの意が湧き上がる。
一方のミレイはツボにハマってしまったのか、笑い続けている。
しかしその笑う呼吸と振動に合わせて締め付けられる感触で、ルルーシュは我に返った。
そう、今の現実。ルルーシュの肉棒はミレイの中にあり、二人は遮るもの無く繋がっている。
「…そろそろ、本題に戻りませんか?」
言いながら腰を擦りつけるとミレイの笑いが止まり、体がひくりと震えた。
「多分、加減とかできませんけど」
「わかってる。…人間、時にはタガを外すことも必要よ。いつも張りつめていたら、壊れてしまうから」
「…会長は普段からタガを外しすぎです」
「これでも色々、背負ってるの」
こんな状態だというのに交わす言葉は普段と変わらない。
それが妙に嬉しくて、ルルーシュはミレイを抱きしめた。
「…ほら、こっちは痛いの我慢してるんだから、ちゃっちゃと始めて」
情緒もへったくれもないのは玉にキズだが。ともあれ、彼女の体をテーブルにそっと押し倒す。
腰に手を添え、改めてミレイの表情を窺うとクスリと笑われた。
「ウエディングドレス、似合ってるわよ」
「出来れば、貴女が着ている姿を見たかったですけどね」
見る間にミレイの頬が赤く染まっていく。艶めかしいその表情に、思わず心臓が高鳴った。
優しく細められた蒼い瞳に全てを許されたような気がして……ルルーシュはゆっくりと動き出した。
少し時間を置いたために締め付けはわずかに緩み、先ほどまでよりは動きやすい。
それでも引き抜こうとすれば、動くなとばかりに熱くからみついて追いすがってくる。
力任せに押し込めば、侵入を少しでも阻もうと肉壁がぴたりと吸いつく。
せめてもの救いは、体を守るために多量の愛液が分泌されていること。
何度か動くうちにそれが潤滑油代わりとなり、ややスムーズになった。それでもかなり体力を使う。
「…っは、あ…もう少し、力…抜けませんか?」
「そ…そんなこと、言ったって…」
苦しげに寄せられた眉根を見れば、それが無理な注文であることぐらいわかろうに。

274 :
ついとミレイが顔を背けた。やわらかな金髪が流れ、首筋から耳が垣間見える。
普段はあまり見ることのできない光景。衝動的に、ルルーシュはその耳たぶに軽く噛みついた。
「ふやぁああっ!?」
気の抜けた悲鳴と共に、ミレイの体が大きく震えた。
どうしたのだろうと思いながら耳の裏や首筋を舐めると、その度に小刻みな震えが起こる。
「…耳、弱いんですか?」
「っ!!…わかってるなら、耳元で喋らないで!」
これはいい事を聞いた。相手の弱点を攻めるのは基本中の基本。
すかさず頭を押さえて耳を甘噛みし、舐め、優しく息を吹きかけると、面白いくらいに彼女の体がのたうつ。
「…やっ…あ、んッ!…ぁ、はぁ…あぁッ…」
体が震える度に、彼女の中は侵入者を拒むきつい締め付けから、奥へ誘うような蠢きへ変わる。
迎え入れられるまま絡み付く熱い壁に擦り上げられて進み、最奥を軽く叩く。
「すごく…いいですよ…」
「ん、くぅぅっ!…や、やめてっ…」
「…耳が弱いってことは、性感体だってことですよ。…こんなに、締め付けて…」
それをわからせるため、押し付けたままぐるりと腰を回す。
さすがにこれは痛かったのか、ミレイの体が少し強張る。
しかし再び注挿を繰り返せば綻び、柔らかく受け入れてくれた。
上体を起こし、手に余る豊満な胸を揉みしだきながら彼女を眺める。
眉根は変わらず苦しそうに寄せられているが、頬は紅潮し、薄く開いた唇からは絶えず甘い吐息がこぼれている。
うっすらと汗が滲み、吸いつくように滑らかで柔らかい肌の感触。
今、自分が着て、破き、汚しているウエディングドレスを着せたら、どんなにか淫靡で美しいだろう。
「……ミレイ…」
何気なく名前を呼ぶと、彼女の眼が見開かれた。そう言えば、呼び捨てで呼ぶことなんて今まで一度も無かった。
「…ミレイ」
「やめてッ!」
明らかな拒絶の意志をもって、彼女は目に涙を浮かべながら睨み返してくる。
「どうしてですか?今までで一番、イイ反応ですよ。俺が『ミレイ』って呼ぶだけで…ほら、また」
「やッ…ルルーシュ、お願いだから…」
「こんな反応されてやめる奴なんていませんよ」
覆いかぶさるように上体を倒し、鼻先が触れるほどの距離で顔を覗き込む。
でもキスはしない。
狙うのは先ほど知った弱点。そこを徹底的に責め上げる。
「…いやらしいな、ミレイ」
いつもよりやや低いトーンで囁くと、甘やかな悲鳴と共に肉壁が激しく蠢く。
奥までもう犯しているというのに、もっともっとと言わんばかりに誘われ、激しく突き上げてやった。

275 :
名前を囁くだけで彼女の腰が震え、拘束から逃れようとしているのか身を捩り始める。
不規則なその動き。それさえもルルーシュにとっては快感となる。
「…ッ、あ、あ…いやぁっ…あッ…」
身じろぐ動きに合わせて突き入れれば、高い嬌声が上がる。もはや痛みなど感じていまい。
肌がぶつかり合う音と共に、いやらしい水音が彼女にも聞こえているだろうか。
「ミレイ…もっと、もっとだ…」
「…や、ッ…あ、あああぁっ!」
追い立てるように耳元で囁き、さらなる快感を要求する。
スカート一枚で脚を開いて泣きよがるミレイと、それを犯しているウエディングドレス姿のルルーシュ。
パッと見は美少女同士の戯れ、現実は単なる変態女装プレイだ。
明日も生徒会メンバーが集まるだろうこの生徒会室。
彼らが書類を乗せて作業をし、時に突っ伏すであろうテーブルの上で行われている情事。
どんだけアブノーマルなのか。いや、ミレイがコスプレ好きなのが悪いのだ…多分。
「…そろそろ、イくぞ」
「……は、あ…ぁ、ルルーシュ…ッ!」
縋りついてきた腕、からめられた脚を同意とみなし、ルルーシュは残る体力を振り絞って猛然と突き上げた。
熱く震える肉壺を余すところなく蹂躙し、我が物顔で行き来する。
つい先ほどまで他者を受け入れたことなど無かったそこは、今や喜々として侵入者を招き入れる。
さざめき、絡みついて、逃さぬよう不意に締まり、果てどなく奥へ奥へ。
誘われるまま何度も何度も、抉り、擦り上げ、最奥を叩く。
じゅぽじゅぽと聞こえる濡れた音と共に飛び散った飛沫は、純白のドレスを汚しているだろう。
純潔の証の白を、このドレスを本来着るはずだった彼女を、奪い、汚し、犯し尽くす。
最早、このドレスは着られまい。
「あ、あぁッ…ルルーシュ…ルルーシュっ!」
甘く媚びるような声で啼き、全身で求めてくる彼女を抱きしめ返す。
「………くっ、…ミレイ…ッ!!」
名前を呼ぶとひときわ強く締め上げられ、そのまま深く奥で達し、解き放つ。
上り詰めた絶頂と共に全て吐き出し、快感の波に身を委ねる。
絡み付き、最後の最後まで絞り上げられるような感覚に腰が打ち震えた。
「…は、はぁっ…っは、あ…」
途方もない疲労感に襲われて体を離し、どかりと床に腰を下ろす。
自分の事に精一杯で、彼女が達したかどうかよくわからなかった。確認するのも、今は面倒だ。
ふと顔を上げると、無防備に晒されたままのミレイの花弁が目に入った。
妖しく艶やかに蠢くそれから白濁した液体が流れ落ちるのを今か今かと待ちながら、ふと気付いて青ざめる。
今さらではあるが…妊娠してしまったらどうするんだ。

276 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャワーを浴び、きちんと制服を着た二人は、生徒会室に戻るべく暗く長い廊下を歩いていた。
「…あの、もしもの時は――…」
「そろそろ生理だし、大丈夫よ。万が一の時は…一人でこっそり病院に行くから心配いらないわ。
おじい様に知られたら、産めって言われるでしょうからね。
ふふっ…未だに言うのよ。『ミレイ、お前はいずれ皇妃になるんだから』って」
庶民あがりの寵妃マリアンヌと、その後見だったアッシュフォード家。
年の近いルルーシュ皇子と一人娘ミレイの縁談話があったとしても当然だろう。
そして、未だルルーシュとナナリーはアッシュフォード家から手厚い保護を受けている。
恩義と善意もあろうが、繁栄への布石であろうことは容易に想像がつく。
ところが、ルルーシュはなかなか皇族復帰しようとしない。
学園長は呑気に構えているらしいが、痺れを切らしたミレイの両親らは、他の貴族との縁談をまとめようと躍起になっているわけだ。
「アスプルンド伯爵との婚約について何て言ったと思う?
 『いざとなったら既成事実でも何でも作って離婚して、皇宮に入ればいい』ってさ」
さすが、学園長にしてミレイ有り。言うこともやることも無茶苦茶だ。
「そんなこと絶対に無理だって、おじい様には何度も言ってるんだけどねぇ…。
 だってわたしはともかく、あんたにはそんな気、全く無いのに」
「…世の中わかりませんよ。ある日突然、俺が『皇帝になる』とか言い出すかもしれない」
ミレイがじっと真顔でルルーシュを見つめる。何かまずい事を言っただろうか。
「……今の言葉でわかったわ。やっぱりあんたに、その気は無い」
「え?だから、俺が皇族復帰しないとは限らないと…」
「ソコじゃないわよ。わかってないわねぇ」
鼻歌を歌いながら歩いていくミレイを、ルルーシュはぼんやりと見つめる。
生徒会室の前まで来て、不意にミレイが立ち止まった。
「ね、このドア開けたら全部忘れるから…最後にもう一回だけ、キスしない?」
「…忘れる?」
「そう。だから明日からも、わたしたちは今まで通りの関係」
ふわりとミレイは優しい笑みを浮かべている。ルルーシュはそっと彼女を抱きよせ、唇を重ねた。
「いつもありがとう、ミレイ」
「何よ、急に改まって」
きっと何があってもミレイはミレイのまま。
無茶苦茶な言動で振り回されることもあるが、最終的にはルルーシュのためを思って行動してくれる。
だからこそ彼女には、一夜の戯れに囚われることなく、自分ではない誰かと幸せになって欲しいと思った。
シャーリーの時と同じ過ちを繰り返さないためにも……これがせめてもの餞だ。
深い紫色の瞳が、真紅に染まる。
「…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。女装コンテストの企画と…今日、俺とあった出来事を全て忘れろ」

277 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夕暮れが影を落とし始めたアリエスの離宮。庭園にはスターチスの花が咲き乱れる。
白く長い階段に並んで腰掛け、わたしと彼はそれを眺めていた。
「…こうして殿下とゆっくりお話しするのは久しぶりですね」
「すみません。色々と忙しかったもので…」
「お噂は伺っています。皇帝陛下のご信頼も厚く、近々エリア11に赴かれるとか」
「えぇ。婚儀はもう少し先になりますね」
風が吹き抜け、宵闇色のドレスの裾を揺らす。宵闇の紫はわたしが一番好きな色。彼の瞳と、同じ色。
「……自由に空を…飛びたいと思ったことはありませんか?」
言いながら、ふと彼が大空を仰ぐ。その視線の先を追って――…わたしは頷いた。
「あなたになら、きっと…できるわ」
淡い白の上下は彼に似合うようで違和感がある。それはきっと彼の望む姿では無いからだろう。
何処か遠くを見据える紫の瞳に自分は映っていないと知りながら、わたしは――…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミレイが目を覚ますと、そこはいつもの生徒会室だった。時刻はすでに十九時。
後夜祭の企画を考えているうちにうっかり眠ってしまったらしい。何か夢まで見ていた気がする。
少し離れた席にはルルーシュが居た。いつの間に来たのだろう。
「…起こしてくれれば良かったのに」
「あんまり気持ち良さそうだったもので。…いい夢でも見てたんですか?」
抜け落ちたように曖昧な記憶。思い出そうとするが思い出せない。
忘れてしまったということは、その程度の夢だったのだろう。
「うっ…体じゅう、痛いしダルい。変なカッコで寝ちゃったせいかしら…」
「年じゃないですか」
「なんですってぇ!?」
ミレイはいつものようにルルーシュを羽交い絞めにする。出会った時から変わらない二人の関係。
秘めた想いも、あったかもしれないもう一つの未来も、胸の奥にそっとしまいこんで。
これから先、自分に何があろうと彼がどうなろうと、この関係を変えたくないと心から思う。
そんなことできはしない。変わらない人なんていない。でも、だからこそ願わずにはいられない。
「そうだ!後夜祭の企か――…」
「どうしたんですか、会長?」
「……あ、ううん。何か考えてたはずなのに、忘れちゃったからいいわ」
「そうですか。それは本当に良かった」
「…今、思い付いた!全員忘却祭りとかどう?全て忘れて、パァ〜ッと!!」
「えっ!?それはまずいんじゃ…」
箱庭の平和。モラトリアムできる時間はあと僅か。
その時までせめて、あともう少しだけ。この穏やかな時間が続くことを願って。
(終)

278 :
「お疲れ〜。バイト代が出たから、今日はみんなに差し入れ持って来たよ〜ん」
「やった!ありがと、リヴァル!」
「あれ?シャーリー、水泳部は?」
「あんまり生徒会に顔出さないのも悪いから、今日はこっち」
「そっかぁ…(とか言って、ルルーシュに会いにきたんだろ〜?)。…会長、アイスですよ〜」
「ありがとう。気が効くわね」
「いやぁ、あはは…(会長!あなたのために、俺はこの熱い中、アイスを買って来たんです!!)
 ほい、ニーナとカレンも」
「あ、ありがとう」
「ありがとう…(病弱お嬢様設定だけど、アイスぐらい食べてもいいよね?)」
「…“オレンジ”のアイス、か」
「ルルーシュ、オレンジ嫌いだっけ?」
「いや、何でもない」
「僕ももらっていいかな?…ナナリー、開けてあげるね」
「ありがとうございます、スザクさん」
袋を開け、アイスを頬張る生徒会一同。
「ねぇ、カレン…会長の食べ方、なんかいやらしくない?」
「え……う、う〜ん…そう、かしら?」
「こう、舐める瞬間とか…キャー、いやぁっ…!!」
「…(この恋愛脳!んなこと考えてるアンタの方がエロいわ!)」
「どうしたんだい、リヴァル?そんなに会長を見て」
「しぃ〜〜〜っ!スザク、お前も男ならわかるだろぅ!
 見ろよ、あの舌の動き…くぅうう、オレンジにして正解だった!…ルルーシュ、わかるよな!?」
「えっ!?……さ、さぁ…」
がりっ
「おいしいですね」
がりっ、もぐもぐ
「…ナ、ナナリー」
「どうしたんですか、お兄様?早く食べないと溶けてしまいますよ」
がりがりがりがり
(終)

279 :
以上です。
ちなみに、あったかもしれないもう一つの未来(ミレイの夢)の様子は、サウンドエピソード5のジャケットのイラストから妄想しました。

280 :
GJ!
萌えたっす!

281 :
乙乙!
しっとり締めたと思ったらアイスキャンデー話ワラタw

282 :
GJ!
最後のナナリーに笑うべきか恐れをなすべきか…(男として)

283 :
GJ!
おもしろかった〜!
この二人好きだ。ありがとう!

284 :
ありがとうございます。
今回はスザナナ投下します。全15レス。その後にオマケが1レス。
メイン『うたかた花火』
本編終了後のお話。ナナリーとスザクの自分語り形式。爪を立てる、噛みつく、首を絞める描写あり。
暗めの和姦と、明るめな青姦。ハッピーエンド。
色々考えているナナリーに、Mぎみなスザクが悩みながら振り回されます。
腹黒くて、セックスに貪欲で、スザクを冷たくなじったかと思えば、優しく笑うナナリー。
ルルーシュをした事に心を痛めながらも、肉欲にハマって、おバカ全開フルスロットルなスザク。
アニメ本編でのほのぼのな二人のイメージを壊したくない方は、激しくスルー推奨。
おまけ『チョコバナナ』
生徒会メンバーの会話。ほぼセリフのみでエロ無し。

285 :
あふれる人でにぎわう、七月末のお祭り。
からん、ころん、という聞きなれない音。たぶんこれは…ゲタの音。
こうばしいにおいや、あまいにおい。ヤキソバ、タコヤキ、ワタアメ、バナナチョコ…たくさん買ってもらった。
「そのハナビがよく見える特等席っていうのは遠いのか?」
「いや。俺の親せきの家なんだけど…ほら、あの大きな杉の木――…」
「バカかっ!ナナリーがあんな所に登れるわけないだろ!」
「だれが木の上って言った!あの木がある家のえんがわだ、このへっぽこ皇子!」
わたしの目でハナビは見られないから、どちらでも同じです…とは思っても言わない。
せっかく「お祭りに行こう」とつれ出してくれた二人のやさしさのために。
ドーーーンと大きな音がして、人々の声があがる。
「あ…始まっちゃったじゃないか!行くぞ!」
「待てっ!そんな乱ぼうに車イスをおすな!」
すれちがう人びとが交わす言葉。少しならわかるけれど全部はむずかしい。
それでも空気でわかる。きっとみんな笑っていて、楽しそうで…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
目を開けると、真っ白い天井が目に入った。カーテンの隙間から差し込む朝日が眩しい。
体を捩ると、気持ち良さそうな寝息を立てているその人の顔がすぐ近くにあった。
テディベアのようなふわふわの茶色いくせっ毛をそっと撫でる。
「…ん……ななりー…?」
「ごめんなさい。起こすつもりはなかったんですけど…」
「……うん…」
目を閉じたままもぞもぞと擦りよって来る彼は小さな子供みたい。
三つ年上のはずなのに、時々、この人が少し幼く見える。
わたしを易々と抱えたり、おんぶしたり、力もあって頼り甲斐もあるはずなのに。
『育ちや人種の違いもあるけど、性格だな。あいつは意外と天然だから』…昔、そう言って――…。
「…ナナリー」
不意に呼ばれて意識を目の前に戻すと、翠色の瞳がわたしを見つめていた。
いつの間にか、わたしの頬を大粒の涙が伝っている。止めなくちゃ…そう思っても、次々と溢れて来る。
広い胸に引き寄せられて、おさえきれずに声を上げて泣いた。
力強くわたしを抱きしめてくれる腕。その腕で彼は数多の人を手にかけてきた。
青い空。飛び越えて行った黒い影。傾ぐ白いシルエット。広がる赤。失われていく温もり。
人々が交わす言葉がうねりとなり、歓声へと変わる。たくさんの声は、多少なら理解できるが全ては難しい。
それでも雰囲気でわかった。きっとみんな笑っていて、嬉しそうで…。
わたしは、あの日を一生忘れない。

286 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――世界が未来へ向けて歩み始めてから季節がいくつか廻った。
現実は『英雄が魔王を倒して平和になりました』と物語のように簡単にはいかない。
それぞれの国、人々の中で思惑、利権、様々な事情や感情が渦巻く。
それでも誰しもがあの頃の傷を胸に刻んで、話し合い、手を携えて一歩一歩ゆっくり進もうとしている。
「明日は九時から扇首相と会談。昼食をはさんで、在日ブリタニア大使と――」
秘書が述べる日程を、わたしは窓の外の夜景をぼんやりと見ながら聞いていた。
あの後、本当に色々あった。責務に追い立てられ、慌ただしく過ごした日々。
政治の表舞台から身は引いたものの、求めに応じて、今も世界中のあちこちを回っている。
歓迎されるばかりではなく、石を投げつけられることもあった。
でもそれが、今を生きているわたしの為すべきことなんだと、自分に言い聞かせて。
「――となっています。なお、明後日はゼロ殿のたってのご希望もあり、特にこちらで予定は組んでいません」
はっと顔を上げると、秘書がわたしの隣…ソファに腰掛けたゼロを睨んでいた。
「我がままを言って申し訳ない」
「いえ。…ただ、護衛だけはつけさせていただきます。
くれぐれも、先日のようにお二人だけで抜け出して、何処ぞへ行くことなどないよう、お願いいたします」
憮然としたまま秘書が部屋から出て行き、わたしとゼロ、二人きりになった。
「…怒られてしまいましたね」
わたしが微笑みかけると、彼は大げさなほどに頭を項垂れて「ガックリ」と言わんばかりのジェスチャーをした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
旧エリア11…現在の日本。
ここは、『ゼロ』が初めて姿を現し、最も“活躍”した地。
かつて総督だったナナリーが親イレブン的な政策をとっていたこともあり、俺たちは友好的に迎えられた。
沿道の見物人はもちろん、取材の記者たちからも歓迎の声があがり、笑顔で応えるナナリー。
俺はゼロとして、そんな彼女に付き従い、行動を共にする。
旧ブリタニア皇族のナナリー代表と、反ブリタニアの急先鋒だったゼロの仲睦まじい姿。
それは今や、世界平和の象徴とされているらしい。
…誰も疑問に思わないのか。『ゼロ』は、ナナリーの腹違いの姉・ユフィをしたのに。
客観的な事実と真実は違うから、それはそれとしても。
ゼロは…俺は、ナナリーの血のつながったたった一人の兄・ルルーシュをしたのに。
大切な人をした男と終始行動を共にするなんて、普通は耐えられるはずもない。
世界中の誰しもが気付いていて、見ないようにしているだけなのかもしれない。
そんな歪な関係に、ナナリーの心が壊れそうになっていることに。

287 :
夜更け。暗い部屋に微かな吐息が響く。
ベッドに横たわった俺の上で、長い髪を揺らして身悶えるナナリー。
体に触れたくて手を伸ばすと、ペチリと叩かれた。
「…ダメ、です。…今は…わたしが、動きますっ…」
初めて体を重ねたのは、彼女がブリタニア本国に連れ戻されて間もない頃だったと思う。
戸惑いや不安に押しつぶされそうだった彼女を慰めているうちに、そういう関係になった。
同じ年頃の女の子と比べると細くて華奢な体を、壊さないようにそっと抱いた。
閉ざされた目から涙をこぼしながら、それでも俺を必に受け入れてくれた、あの頃。
「あぁっ…イくッ……イきますッ!…あ、ああッ!!」
淫らに訴え、体を仰け反らせる彼女を俺はただ黙って見ている。
俺たちの関係が歪みだしたのは、ナナリーが総督になった直後。
彼女が、手に触れるだけで相手の嘘を見抜くことができると知った日から、俺は彼女を抱くことをやめた。
あの頃の俺には、隠している事、知られたくない事があまりに多すぎた。
そして、いつの間にか互いに距離を置き、そのまま離れ離れになって……あの日、再会した。
「…はぁ、はぁ…っ、はぁ…」
息を荒げ、くたりと倒れこんでくるナナリーを俺は抱きとめる。
不自由な足でこの体勢、まして自分で動いているんだから体力の消耗は激しい。
それでも最近の彼女はこの体位を好む。それは、これから始まる時間のためだ。
「ナナリー、大丈夫かい…?」
問いかけても返事は無く、ただ甘い吐息が聞こえるだけ。
散々、舐められ、もてあそばれ、なぶられて高められていた俺は、この時とばかりに動く。
「やッ、ぁん…いま、イッたばかりな…ぁ、あぁ!」
何度も抱いてなじんでしまった体。イイ所も、弱い所も知っている。
絶頂の余韻にふるえる蜜壺のその奥を揺さぶるように、深く挿入したまま何度も突き上げる。
まだ動く気力も無いのか、俺の胸の上のナナリーは逃げ場もなく身悶えるしかない。
「…やら、ぁ…こわ、れちゃ…こわれちゃうっ…」
すがるような瞳で俺を見上げながら、開いた口の端から涎を垂らしている。
壊れるなんて…今さらだよ。毎晩、兄をした男に抱かれて、あられもなく乱れているなんて。
昼間の穏やかな笑顔が偽りの姿なんじゃないかと思える。
移動中や会議室で俺がそれとなく誘っても凛として断るくせに、夜は君の方から誘ってくる。
みんなが知ったらどう思うだろうね。
「あ、らめぇ…!もぅ…やぁあんッ…!」
「…気持いいかい、ナナリー?」
少し動きを緩めて頭をなでれば、嬉しそうに微笑んでほおずりしてくる。
下ではまだ、だらしなく蜜をこぼして、深く俺を咥え込んでいるのに。

288 :
長い髪と優しい微笑みはユフィを思い出させる。ふわふわで、柔らかくて、幸せだった頃の記憶。
二人で過ごした時間は穏やかで、彼女となら僕は生きていけると思った。
…でも、覗き込んでくる瞳がそんな甘い記憶を壊す。
以前は、大きな目がユフィに似ていてかわいい、なんて思っていたけど、今は違う。
責務に追われ、糾弾され、決断を求められる日々の中で…ナナリーは時々、冷たい眼をするようになった。
見間違うはずもない。すい、と細められる菫色の瞳は
「…そんなに、お兄様に似ていますか?…残念、でしたね…」
いつの間にか手をしっかりと握られていた。背筋が凍る。
追い詰められているのは彼女のはずなのに、俺をあざ笑うかのように冷たく見下して。
くつくつと妖艶に笑うその姿は、昼間は絶対に見せないナナリーのもう一つの顔。
彼女の中の狂気がゆっくりと目覚める。
不意に胸に痛みが走って、俺は微かに声を上げた。
力なく添えられていたはずの優しい指が、俺の左胸に爪を立て、赤い痕を残していく。
「痛いですか?…こんなものじゃないですよね?」
乳首に噛みつかれ、上がりそうになった悲鳴を自分の腕で覆って必に抑える。
喰いちぎられるんじゃないかと思うような激痛に、思わず体がのたうった。
揺れる俺の体の上で、彼女は嬉しそうに吐息をこぼしながら笑う。
細い指が脇腹をさすり上げ、爪を立てる。
噛みついていた歯が離れ、行為をわびるかのように舌で優しく撫でてくれた。
唾液をすりつけるように舐め、音を立てて吸いつき、不意にまた歯を立てられる。
こんなことをされているのに、俺は彼女の中でヒクヒクと震えだす。
パン、と突然、頬を叩かれた。衝撃に戸惑っていると、逆手でもう片方の頬を張られる。
「……最低…」
ののしる声に全身が震えた。そう、俺は最低だ。
守ると誓った人を守れず、多くの人を戦禍に巻き込み、そしてナナリーから一番大切な人を奪った。
英雄という仮面を被って生きる俺を、ナナリーはただの人しに戻してくれる。
「…して……」
始めは聞き取れるかとれないかの微かなつぶやき。
どこか定まらない視点。大きな瞳いっぱいの涙がぽろぽろとあふれだす。
白い腕がもがくように宙をさまよい、指が俺の顔に触れる。
まるで俺の涙を拭うかのように頬を撫でた優しい指が、ゆっくりと首に巻きついた。
「…っ、うぅ……かえ、して…っ」
静かに、その指に力がこもり始める。大粒の涙をこぼし、俺の首をゆっくりと絞めるナナリー。
その手を振り払うでもなく、俺は細い腰に手を添えてゆるやかに動き出した。
憎悪と快感で彼女のきれいな顔が歪んでいく。

289 :
「…あ、ふぅっ…んんっ、かえ…かえしてぇ…」
普段のナナリーなら絶対に口にしない本音。したいほど俺を憎むのは当然だ。
こうして理性を失う程の快感に酔っている間だけは、その気持ちを真っ直ぐに俺にぶつけてくれる。
腰を擦りつけ、頬を朱に染めながら、指だけは明らかな意を持って俺の首を絞め上げて。
いやらしい音を立てながら俺を温かく包みこむ下半身とは反対に、その指はひどく冷たい。
「……ナ、ナリー…っ…」
息ができずに目の前が霞む。達する直前にも似た焦燥感に、異常なほど心臓が高鳴る。
酸素を求めてあえぐ体。苦しい。でも、この苦しみは永遠じゃない。
きっとすぐに、突き落とされるように全て手放して楽になれる。
息苦しさと絡みつく彼女の熱に誘われるまま、俺は登りつめていく。
登りつめた先に待つ、という名の絶望的なまでの開放感に向けて、俺が意識を手放しかけた瞬間
『生きろっ!!』
…ルルーシュ、君がかけたギアスは、こんな時でさえ俺を生かす。皮肉だと思わないかい?
あの時もそうだった。君の最愛の妹・ナナリーの願いを壊すのは、いつも君と俺だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ッ!?…あっ、いや…いやぁッ!!」
突然、激しく突き上げられて、わたしはスザクさんの首から手を離してしまった。
わたしが彼の罪を責める度、彼は守れなかった人を、してしまった人を思い出す。
わたしは、その記憶の中に居るお兄様に会いたい。もっとお兄様の色んな顔が見たい。
震え、言うことをきかない体を奮い立たせて、わたしは必にスザクさんに縋りつく。
だめ。もっともっと。
そう思う頭とは裏腹に、女の悦びを教え込まれた体はわななき始めた。
ぐぽん、じゅぼ…と嫌な音がする。初めての頃はあんなに痛かったのに、今ではもう快楽しか感じない。
日常のふとした瞬間、彼が何気なく触れるだけで下腹部が熱くなるなんて、絶対に知られたくない。
大きさも形も、その熱ささえ覚えてしまった。
ユフィ姉様は『大きすぎます』ってよく泣いてらしたみたいだけど、わたしはもう慣れてしまった。
ズルリと内臓を無理やり抉り出されるような感覚にさえ笑みがこぼれる。
だってすぐに、余すところなく擦り上げながら戻ってきて、わたしのナカをいっぱいに満たしてくれるから。
「あ、ぁあ…あああんッ!」
ごりゅ、と音がしそうなほど強く奥の入口に押し付けられて、わたしはまたイってしまった。
イヤ。まだ終わらせたくない。
震える手を伸ばすと、しっかりと握り返してくれた。
またお兄様に会える…そう思ったのに、見えてきたのは幼い頃のわたし。
笑ったり、すねたり、泣きそうだったり。
次に見えてきたのは中等部の制服を着たわたし。薄桃色のドレスを着たわたし。
そして、スザクさんの上で身悶える淫らなわたし。
「…やぁああッ!かえして、返してェっ!!」

290 :
見たいのはこんなものじゃないのに、スザクさんは手を離してくれない。
彼の記憶の中のわたしは、夜ごと痴態をさらしている。
焦点の合わない目、薄く笑った口、汗ばんだ首筋に張り付く髪。
彼のモノをおいしそうに咥え、喉を鳴らしながら飲み込み、時に顔や体にかけられても恍惚としながら体じゅうに塗り広げて。
指や張り型で自分で慰めている姿を目の前で見せたり。
我慢できない、と自ら花弁を指で開いてねだったり。
満たされて腰をくねらせ、全身を震わせながら何度も何度も達し、よがり泣いて。
「イヤあああああッ!!」
過ぎた快感は最早、拷問の域に達している。
明日は朝から公務が入っているから、今日はこの一回で終わらせてくれるはず。
問題は明日の夜。一晩中、下手をしたら予定が無い明後日の夜まで一昼夜。
声が枯れ、指一本動かず、意識を飛ばしてそれでもなおイかされ、犯され続けるのかも知れない。
考えただけで体が震え、下腹部がきゅうっとなる。
「…ナナリー……」
優しく呼ばれても、答えることすらままならない。
少し引っ張られるだけで体は傾ぎ、スザクさんの腕の中に納められる。
体を離して転がされて上下が入れ替わり、今度はいわゆる正上位。
両手は強く握られてベッドに縫い止められ、腰だけがいやらしく震える。
そんなわたしの姿をスザクさんはじっと見つめている。
スザクさんの記憶の中に、また一つ、わたしの淫らな姿が増えた。
バスルームでした時、声が響くから嫌だと言ったら、深く口付けを交わしたまま、のぼせるまでゆるやかに責められ続けた。
四つん這いになってオモチャを入れられて、お尻を振っておねだりした。
時間が無いからと服を着たまましたこともある。
さすがに仮面だけは取ってもらったけれど、仮面をつけたままだったら何を口走っていたかわからない。
「…はっ…ぁ……ぇ、して…」
何も知らず、純粋で健気だったわたしはもうどこにも居ない。かえってこない。
最低なのはわたしの方。贖罪を楯にスザクさんを縛りつけて、離さない。
彼の記憶の中のお兄様に会いたいから素肌に触れる、なんてもう口実でしかないのかもしれない。
ただひたすら肉欲に溺れ、あさましく彼を咥えこんで快感を得たいだけで。
「…ごめん、ナナリー」
哀しそうな瞳でわたしを見下ろし、再びスザクさんが入って来る。
深く深く満たされる感覚に酔い痴れて淫らに微笑んだわたしは、喜々として彼を受け入れた。

291 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの後、程なく二人で達して、いつものように同じベッドに寄り添って眠った。
今日は朝から公務をこなし、全て無事に終了。暗い高層ビル群のかげに三日月が見える。
ホテルへ戻る車の中。後部座席に並んで座っていたゼロが、そっと耳打ちしてきた。
「…明日、花火大会…ですか?」
「うん。会場がアッシュフォード学園の近くなんだって。
 ミレイさんから『せっかく日本に来るなら、みんなで一緒に遊ばない?』って」
わたしは改めて自分たちの姿を見つめる。世界一有名な、車椅子のブリタニア人と仮面の人。
そんな所に出かけたら、大騒ぎになってしまう。
「そのへんはミレイさんに秘策があるらしいよ?
 縁日もいっぱい出るらしいし、楽しみだなぁ…今日は早く寝て、明日、いっぱい遊ぼうね」
今日は早く寝て、という言葉を少し残念に感じた自分に笑いが零れる。
彼はきっとその仮面の下で、子供のように無邪気に眼をキラキラさせているに違いない。
昔、三人でお祭りに行った時も、実は一番はしゃいでいたのはスザクさんだったから。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
十年ぶりに開催されるこの花火大会。八月末の東京の風物詩として、二百年近くも歴史があるらしい。
伊豆のお祭りなんか比べ物にならないその人出に、俺は驚いた。
縁日もすごくたくさん出て、とてもにぎわっている。射的、人形すくい、型抜き、飴細工屋さん。
古臭いおもちゃ、水風船、光る腕輪。宝くじ屋さんの一等の商品は…紅蓮のプラモか。
「見ろよぉ!カレンのナイトメアが一等だって!」
「え、ホントっ!?嬉しい…つか、欲しいッ!おじさ〜ん、一回!」
「こういうのって、大当たりは入ってないと思うけど…」
甚平を着たリヴァルと、黒地に赤とんぼの浴衣のカレン、白百合模様の浴衣のニーナが騒いでいる。
少し離れて見ているミレイさんは大人っぽい藤色の浴衣。そして
「みなさん、とてもお似合いですね」
「当然よぉ、わたしがチョイスしたんだもの♪“ナナちゃん”も似合ってるわよ」
嬉しそうに笑うナナリーは、おさげにした髪と伊達メガネ、金魚柄の可愛らしい浴衣。
車椅子も質素なもので、これなら足の不自由な普通の日本人に見えなくもない。
あ、カレンたちが戻って来る。…二百円払ってスーパーボール一個か。そりゃそうだよ。
「“スーさん”は、ランニングに半ズボン、虫取り網ってのも考えたんだけどねぇ」
「ふふっ、それは目立ちすぎませんか?ね、“スーさん”?」
「…いや……これでも十分、目立ってると思うけど……」
そして、白地に青い水玉という幼い柄の浴衣を着せられた俺。
腰帯にはなぜか、合格と書かれた手ぬぐいがひっかけられてぶら下がっている。
しかも顔には“あるお面”をつけて。確かに昔、お面をつけてヒーローごっこしたことはあるけど。
息はしづらくて暑いし、視界も悪い。頭の後ろがいつもより涼しいのがせめてもの救いかな。
まさかとは思ったけど、“コレ”がミレイさんの秘策だったなんて。
「知らないの?今、日本の縁日で一番、売れてるお面なのよ〜?」

292 :
「戦隊モノなんかよりも大人気なんだぜ。ほら」
指さされる先には、子供はもちろん、ゼロのお面をつけた大人までもがあちこちにたくさん居る。
「ほ、ほら、わたしたちも一緒につけるし、大丈夫」
「誰もかれも『ゼロ』か…。なんか、懐かしいなぁ」
泣きそうになってうつむくカレンから目をそらし、俺はナナリーに視線を落とす。
彼女はしげしげとお面を見つめると、すちゃっと顔につけた。
「ふははははは!わ〜たすぃはゼロー!」
「やだ、ナナリーっ!似てるっ!」
「ちょっ、かんべんしてくれよぉ!」
「カレンもやってみたら?」
「え!?…う、うん……よぉし…合衆国・日本っ!!」
平和だ。でも、一番の当事者たちがここまで遊ぶってのは、どうなんだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
…とか何とか言いながら。俺は年甲斐もなく縁日で遊びまくってしまった。
ニーナに射的を教えて、カレンと金魚すくいで本気で競い合って、リヴァルに大仏のかぶり物をかぶせて。
ミレイさんたちにとっては、初めての日本らしいお祭り。見るもの全てが新鮮で、楽しそうだ。
はしゃぎすぎた俺たちが気づいた時には、ナナリーは青い顔をしていた。人ごみに酔ってしまったらしい。
ミレイさんに言われるまま、俺はナナリーを近くの公園に連れて行った。
行きがけに買ったトロピカルジュースを渡すと、ナナリーはそれをゆっくりと飲んだ。
辺りに人が居ないことを確認して俺はお面を取り、それをうちわ代わりにナナリーを扇ぐ。
ちなみに護衛の人たちは、ミレイさんの協力で学園を出るときに撒いた。さすがアッシュフォード家。
不意にドーーーンと大きな音がして、空が瞬く。
前に建っているビルのせいで、ここからでは花火が半分しか見えない。どうりで誰も居ないわけだ。
「すみません…あの、わたしは大丈夫ですから、みなさんの所に戻って下さい」
「気にしないで。俺も、お面つけっぱなしで暑かったから、少し休みたいし」
「…ありがとうございます」
ふわっと微笑んでナナリーは宙を仰ぐ。そうか。日本の本格的な打上花火を“見る”のは初めてなんだ。
「きれいですね」
夢中で花火を見ているナナリーの横顔を俺はそっと盗み見た。
優しさや時々見せるあどけない表情は昔のまま。でも、時に冷めた目をしたり、艶やかに微笑んだり。
以前は本当に幼い感じだった体も、今では少しずつ丸みを帯びてきた。
少女から大人へ。日々、変わっていく彼女を、俺は今こんな近くで見ている。
誰も居ない、ナナリーの隣をじっと見つめて…俺はぽつりとつぶやいた。
「…俺でいいのか?」
幼い頃から、何度も口にしたこの問いの答えはいつも決まっていた。
一瞬、あいつはムッとして呆れたようにため息をつき、困ったように笑って。
『お前しかいないだろう?』

293 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
花火の音にかき消されてよく聞こえなかったけれど、スザクさんが何かを言った。
何だろうと思って見ると、優しく微笑んでわたしを見つめていた。
そっと手を伸ばし頬に触れようとすると、その手を掴まれて抱きすくめられる。
「どうかしたんですか?」
「ちょっと…風が涼しくなってきたなぁ、と思って」
「そうですね。もうすぐ夏も終わりですから」
ぬくもりに身を委ね、そのまま口付けを交わした。ただ触れあうものから、深く互いの官能を高め合うものへ。
公園に連れて来られて二人きりだとわかった時点で、期待していなかったと言えば嘘になる。
でも、スザクさんも同じ気持ちだったことが嬉しくて。
誰も居ないとはいえ公園の真ん中では気が引けて、わたし達は木陰に移動した。
花火が瞬くだけの暗がりの中で互いの存在を確かめるように抱きしめ、触れ合い、求め合う。
野外で、いつもと違う服装。それだけでこんなに早く昂るなんて思わなかった。
下着を脱がされ、されるがまま芝生の上に四つん這いになる。
あまり遅くなるとみなさんが心配するだろうし、浴衣が汚れても困る、と言ったらこうなった。
「ところでナナリー、ゴム持ってる?」
「ちょっと待って下さいね…」
そのままの体勢で、わたしは目の前に置いていた巾着の中を漁る。
ハンカチ、ティシュ、携帯電話、お財布…完全に油断したその瞬間
「…ぁ、はああぁあっ!」
猛る肉棒に割り入られて、わたしは思わず高い声を上げてしまった。
あまり慣らしていないせいもあるのか、いつもよりも大きく、いっぱいな感じがする。
「ス、スザクさんっ!持ってたんですか?」
「ううん、持ってないよ」
昔も、今でさえ、わたしの立場は微妙。不用意に血筋を残すことは許されない。
だからこんな時は毅然として断るべきなのだろうけれど。
心底うれしそうに微笑んで小首を傾げられて、怒る気も失せてしまった。
それに…何も着けずにするなんて初めて。こんなに熱いなんて知らなかった。
焼けるような熱が伝わって全身に広がり、ソコから溶けてしまうんじゃないかと思う。
ナカの感触を楽しんでいるのか、スザクさんは動かずにわたしのお尻を撫でまわして嘆息をこぼしている。
「あの…」
「ん?」
満たされる感触は、確かにそれだけで気持いい。でも、わたしはもっと求めてしまう。
縦横無尽に擦り上げ、襞を抉り、壊れそうなほど激しく奥を叩かれ、愉悦に身を委ねる感覚。
何も考えられず、ただひたすら犯されて登りつめ続ける、あの瞬間。
普段でもあれだけすごいのだから、今、この熱に翻弄されたら…。
考えただけで心臓が高鳴り、腰が動きそうになってしまう。
きっと今、わたしのナカはいやらしくヒクついてスザクさんに絡みついているに違いない。

294 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
伊達メガネにおさげのナナリーが、首をひねって恨めしそうに俺を見ている。
言いたい事はわかるし、俺がそれをわかってるってこともわかってるはずだ。
でも、まだ本能より理性が勝っている彼女は、自分からその言葉を口にはしない。
君がそのつもりなら、こっちにも考えがある。俺は背中から抱きしめ、浴衣の合わせから手を差し入れた。
キャミソールとブラをかき分けて、目的のものをやんわりと揉みしだく。
「…やっ、胸は…ダメです…」
「どうして?」
「だ、だって…小さい…ですし…」
「でも、少しずつ大きくなってるよ。俺が揉んでるからかな」
まだまだ手の平に収まってしまう小ぶりな胸を寄せて上げるように揉む。
お世辞にも柔らかいと言えるほど肉は無いけど、だからこそピンと立った頂を攻めるのはたやすい。
指でこねるように転がし、指先で軽く挟むと、ナナリーは体を震わせる。
爪の先で周りにくるくると円を描き、思い出したように頂を爪で弾いて、執拗にくすぐる。
「…ん、ふっ…あ、ぁ…ん…」
彼女が身じろぐ度にナカは緩やかに締まるけど、まだまだこんなものじゃない。
俺はそっと右手を離し、優しく下腹部を撫でた。
「ね、ここに俺の…なんにも着けないで入ってるよ?わかるかい?」
問いかけた瞬間、ぎゅっと絡み付き、ぞわぞわと蠢き立った。
咀嚼するようなその動きは、明らかに俺の形や熱を確かめている。
「ナナリーのナカ、すごくあったかいよ。ぐちょぐちょのうねうねで柔らかくて。
 もう、ずっと…こうしていたいなぁ…」
「…そんな…だめ、です…っ」
「じゃあ、どうしよう?」
力なく頭が横に振られる。本当ははっきりと言葉で聞きたかったけど、このままじゃ辛いだけなのは俺も一緒だ。
下腹部を撫でていた手をゆっくりとさらに下へ這わせる。
あふれ出した愛液で濡れた薄い茂みをかき分け、俺はナナリーの最も敏感な処を目指した。
真っ赤に熟れた真珠。そこに触れると、ナナリーが感嘆の声をあげる。
「あ、ぁあっ…や――」
「何か聞こえなかったか?」
突然、俺でも、ナナリーでも無い声がして、俺は咄嗟に胸を揉んでいた手を離し、ナナリーの口をふさいだ。
「ハァ?お前の気のせいじゃね?俺にはな〜んも聞こえなかったぜ」
「そうか…?」
声は木陰の向こうから聞こえてくる。日本人の男二人組らしい。俺たちにはまだ気づいていないみたいだ。
「ったくよぉ、なんでせっかくの花火大会にヤローばっかりなんだっつーの!」
「それはお前が水無瀬たちにセクハラ発言して逃げられたからだろ」
「社交辞令だって!」

295 :
暗い芝生の上で繋がったまま四つん這いになって息をしている俺とナナリー。
立ち止まったのか、男たち声は近くも遠くもならずに聞こえてくる。
距離はそこそこありそうだけど、動いたら音が聞こえて見つかってしまうだろう。困ったな…。
「ナナリー、このままちょっと様子を見よう」
「…も、もぅ…我慢、できませんっ…わたし…」
「い、いや。おねだりして欲しいんじゃなくて」
ゆっくりとナナリーが首をひねり、捨てられた子猫みたいなうるうるの瞳で俺を見上げてくる。
…それは反則。そんな顔されたら、こっちのほうが我慢できなくなる。
「ホテルに戻ったらゆっくりしよう、ね?」
「いま、ほしいです…」
――……あ、危なく昇天しかけた。いや、いっそ昇天してしまえばよかったのに。
こんな状況に俺の愚息はいつも以上に元気いっぱいで、このままではとてもおさまりそうにない。
ダメだ。もう、腹をくくるしかないだろう。
俺は腰帯にひっかけていた手ぬぐいをはずすと、ナナリーの口元にきつく結んだ。
「痛くない?…これで声はあんまり聞こえないと思うけど、できるだけ我慢してね」
目を細めたナナリーがコクコクとうなずいた。
深く深呼吸をして、俺は彼女の華奢な体をぎゅうっと抱きしめる。
左手は、乱れた浴衣の合わせから控え目にのぞく胸をつかんで。
右手は、俺を呑み込んだままの濡れそぼった花弁のすぐ近く、ぷっくりと膨らんだ陰核にそえて。
「じゃあ、いくよ…」
こくりとナナリーがうなずいた瞬間、俺は一気に両手を動かした。
「んッ!ぅん、んん〜っ!!」
さするとか撫でるとかそういうレベルではなく、めちゃくちゃに揉みしだく。
指の腹でぐりぐりと押しつけ、あふれ出た愛液を塗りたくり、指先を滑らせる。
軽く爪を立てるように引っ掻くと、ナナリーの体がビクンと跳ねた。
その体を逃がさないように体重をかけて肌を密着させ、腰を更に前へぐぐっと突き出す。
「ぅ、ぅンンン〜〜ッ!?」
蕩けそうなほどに熱い壁が上からも下からもぎゅうぎゅうにまとわりついて、包み込んでくれる。
本当は激しく音がするほど、我を忘れるほど打ちつけたい。
理性を失って、悦びにむせび泣くナナリーの声が聞きたい。顔が見たい。
その天使みたいな笑顔をめちゃくちゃにしてるのは俺だけだと、俺しかいないと確かに感じたい。
こんな歪んだ感情、愛でも恋でもないのかもしれない。
“んだはずの枢木スザク”が今、生きて確かにここに居ると実感したいだけ。
俺は、ナナリーの肉芽をいっそう激しくこねまわし、つまみ上げる。
「ンンッ!くぅ、んう、ウウウっ!!」
ガクガクと彼女の腰が震え、背中が大きく弓なりに反る。
握りつぶさんばかりの勢いで熱く震える肉壁に絞め上げられ、俺は一気に達しそうになった。

296 :
それでも耐えてしまった自分の持久力が、こんな時は憎い。
相変わらず男たちの声は聞こえてくる。あー、もうめんどくさいから見つかってもいいか。
そうだ。顔さえ見られなきゃいいんだから、俺もナナリーもお面つけ――…うわ、無理。萎える。
「んだよ!ここじゃ、花火が見えねぇじゃねぇかよぉッ!」
「待ち合わせ場所、ここにしたのお前だろ」
「ちがぁう!アイツが『駐車場が近くて人気が少ない所で』なんてビップなコト言うから、俺はだなぁ!」
最悪だ。待ち合わせの相手が来るまで、こいつらはここに居るのか。ほんとジャマだな。
…そんな事を考えていると、絶頂から戻ってきたナナリーが腰を動かしだした。
「ちょっ…待って!ダメだって、ナナリーっ!」
小声で慌てて囁くと、彼女は目を細めて笑っていた。完全に変なスイッチが入ってしまったらしい。
扇情的に揺れる白いお尻。じゅぷり、ぐちゅりとわずかだけど水音がする。
ついに誘惑に負けた俺は、その細い腰に手を添えてしまった。
せめて肌がぶつかる音だけはしないように、優しく彼女のナカに欲望を刻んでいく。
いつもはただ激しく擦り上げる襞を、その形と熱さを確かめるようにゆっくりと撫で上げる。
抜け落ちるギリギリまで引き抜き、勢いがつかないよう慎重に少しずつ押し戻す。
「…んぅ、んんう…ふぅんん…」
ナナリーが鼻にかかった甘ったるい吐息をこぼした。
普段より余裕があるのか、時々、俺の顔を顧みては目じりを下げている。
「…く、ぅ…う…」
じりじりと緩やかに身を焦がす熱。体中ににじみ出る汗。押しした息。
外という開放的な空間にもかかわらず、いつも以上に抑圧された状況にもどかしさがひたすらつのる。
思うまま動くこともできずにゆるゆると体を繋ぎ続け、ただ時間だけが過ぎていく。
イきたい。目の前で揺れる白い華奢な体をめちゃくちゃにかき抱いて、この熱をぶちまけたい。
熱くうねる襞の隅々まで真っ白に染めて、そのさらに奥へ届くように全て放てたら、どんなに気持ちいいだろう。
脈打つ俺を体の奥深くで感じながら、ナナリーはきっとにっこり微笑んでくれる。
最後の一滴まで残さずねだられ、絞りあげられて、情けない声を上げながら俺は意識を飛ばすんだ。
…子供、いっぱい欲しいなぁ。
一人っ子だった俺は、きょうだいってすごく憧れる。うらやましいと思う。
女の子だったら、ナナリーに似てかわいくてふわふわなんだろうな。
長いまつ毛の大きな瞳で俺をじ〜っと見つめて、とてとて走ってきて、きゅうって抱きついてきて。
すべすべの肌にほおずりしたらいい匂いがして、ふわっとあったかくてさ。いいなぁ、女の子欲しい。
男の子だったら……俺とかルルーシュみたいなかわいげのない子供になりそうだ。
あ、でも男の子は母親に似るっていうから、ナナリーみたいなかわいい男の子…それなら喜んで
「…痛っ!」
はっとして顔を上げると、ナナリーが冷たい目で俺を見ていた。
どうやら妄想に浸りすぎて、腰を動かすのを忘れていたらしい。手を思いっきりつねられていた。
「ご、ごめん…」
謝っても、ナナリーはぷいっと顔を背けただけだった。

297 :
俺は上体を倒して彼女の背にぴたりと張り付き、その細い体を抱きしめる。
「ごめんね、ナナリー」
そっと顔を覗き込もうとするが、さらに顔を背けられてしまう。
仕方が無いから首筋にちゅうっと吸い付くと、びくっとナナリーの体が震える。
「おわびに…全部ナカに出してあげるから」
あ、やっとこっちを向いてくれた。そう思ったのに、彼女はじたばたと抵抗を始めた。
もがく上半身とは反対に下半身はひどく素直だ。
ぐずぐずと緩んで俺を誘い、快感を高めるようにねっとりと絡みついてくる。
誘われるまま進み、最奥にぴたりと先端を擦りつけた。
「ここでいっぱい、いっぱい出すよ。気持いいだろうなぁ…妊娠しちゃうね」
「…ん、ンンンッ!」
急にナナリーの息が荒くなった。ナカもぎゅっと締まる。そんなに喜んでくれるなら、俺、頑張るよ。
きつく彼女を抱きしめたまま、俺は突き上げを始める。
突き入れることではなく抉ることに重点を置いて動けば、肌がぶつかる音はそんなにしない。
「ンっ…ふ、ぅンん…んうぅッ…」
泣くほど気持いいんだ。
涙が頬を伝うように、結合部からあふれ出した液体がナナリーはもちろん俺の太腿さえ伝っていく。
さえぎるものが無い分、彼女のナカの蠢きや小刻みな震えまでありありと感じられる。
熱い壁がいつも以上に激しく締め付けてくれるおかげで、やっと俺にも果てが見えてくる。
ラストスパートをかけるべく、俺は上半身を起こして腰に手を添えた。
ゆっくりとナナリーが振り返って俺を見る。
触れあう面積が減った分、互いの体温を全身で感じられないのは確かに寂しい。
でも、そんな悲しそうな顔しないで。今、出してあげるから。すぐに熱いのでいっぱいにしてあげる。
「…んぅ…んん、うぅッ…んぅう…!」
強く芝生を握りしめ、這いつくばってゆらめくナナリーの腰をがっちりと掴んで引き寄せる。
ぐっと押しつければ、快感が強すぎるのか前へ逃げるような動きを見せる。
それを追いかけて押し込み、掴んだ腰を揺さぶれば、彼女がくぐもった高い声を上げた。
初めての頃みたいに拒むようなきつい締め付け。ぞりぞりと全体を擦り上げて、俺の理性を削いでいく。
「はっ…あぁ…出すよ、ナナリー…ナカで、全部…っ」
「ンンンッ!!ぅ、んんぅゥっ!!」
いやいやをするようにナナリーが激しく首を横に振る。
ナカはこれ以上ないほどに熱くうねり上げて絡み付き、その時を待って震え始めた。
ここが心臓なんじゃないかと思うほどに、熱が、血が、意識がそこに集まって脈打つ。
もうなりふり構わず、ただそこに待つ高みを目指して突き上げた。
時間にすればきっと数十分でしかないけど、抑圧されていた状況から抜け出した熱が一気に暴れだす。
その熱を、抑えること無く思うまま、俺は欲望の限りに解き放った。

298 :
…一瞬、白んで霧散した意識がゆっくりと戻って来る。目の前でカタカタと震えている白い体。
未だ熱を持った彼女のナカで、俺は熱い粘液に包まれながら漂っている。
冷めていく体とは反対に、心の中は達成感で満たされて…
「やっぱりあっちから何か聞こえるぞ」
「どーせ猫かなんかだろぉ?…とっつかまえてやるぜっ!」
その声に、俺の意識は一気に現実に引き戻された。足音が近づいてきて、ガサガサと植木を分け入る音がする。
完全に脱力したナナリーの体を抱き上げようとするが、力が入らない。これは、本気でマズい。え、と…ダメだ。
こんな状況をくつがえす奇策なんて思いつくはずもない。ヤバい。終わった。……その時だった。
「…おーい!遅くなってすまない!」
「った〜く…おっせぇよ!」
遠くから声がして、俺たちに近づいて来ていた男が踵を返した。
「久しぶりだな!お前から誘ってくれるなんて珍しい。何かあったのか?」
「いや…うん、まぁ…息抜きがてら、昔の仲間と集まってこういうのもいいんじゃないかって言われてさ」
「で、イイ女は連れて来てくれたのか?ん?」
「あ、あぁ…。えぇと、とりあえず…千草と千葉さんを連れて来た。あと杉山と、とう――…」
「はああッ!?アホか、お前ぇっ!」
何やら言い合いながら男たちは去って行った。ほっと胸をなでおろし、冷静になった頭で改めて現状を見つめる。
なんとか浴衣はそんなに激しく汚していない。体は…水で洗えばバレない…かな?
ずるりと引き抜くとナナリーの体が震えた。ちょっと興味本位で、ナカに指を入れてみる。
くちくちねちょねちょと音がして熱い襞がヒクつきながら絡みつき、ねっとりとした液体がまぶされる。
引き抜いた濡れた指をそっとナナリーの頬に擦りつける。
ほんのりと朱に染まった頬に、交じり合った粘液の跡が白くきらきらと残った。
「…きれいだよ、ナナリー」
微笑みかけると、ぼんやり潤んでいた菫色の瞳がやっと俺を捕えた。
ふわっと目元が緩んだかと思うと、いきなり右手首をがっちりと掴まれた。
ちょっと、爪立てないで。痛いよ。…え?何、その冷たい目。お、怒ってる?なんで?
俺、ちゃんと最後までシたよ?ねぇ、なんで怒ってるのさ?こ…怖いよ、ナナリー……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『天然』で許されることとそうでないことがある。
本当は平手のひとつでもするべきなのだろうけれど、途中まで楽しんでしまったわたしも同罪。
体に力も入らないし、小言をひとつふたつ言って、まずは後始末を急いでしてもらった。
「…そういうことなら、言ってくれればよかったのに」
すごく残念そうにぶつぶつ言いながらも、スザクさんは指で丁寧に掻き出してくれる。
手拭いで口を塞がれて、あんなに激しく責め立てられたら、そんな余裕ありません。
「でもさぁ、ナナリー…欲しいって言ったよね?」
「それとこれとは別問題です!」
「ふーん…そういうものなんだ。難しいなぁ」
むーっと眉間にしわを寄せて一生懸命考えている姿が子供みたいで、思わずわたしは笑ってしまった。

299 :
「笑い事じゃないよ。ホント見つかったらどうしようかと思ったんだから。
 もうこういうのはナシ。外ではシない。寿命が縮むかと思ったよ…」
途中からそんなこと考えてもいなかったくせに、とは思っても言わない。それに
「安心して下さい。わたしだって、何も考えていないわけじゃないんですよ?」
今回に関しては、顔を見られても大丈夫だという確証があった。そもそも、彼らがここに来たのだって…。
「ふふっ…」
「…最近、そういう笑い方、たまにするよね」
「お兄様に似ていますか?」
「うん。悪だくみしてる時のルルーシュにそっくりだ」
漆黒のお面をそっと手にとって撫でる。あの仮面をかぶったお兄様の姿を、わたしは直接見たことは無い。
スザクさんを救うため、わたしの未来を守るため、この世に生み出された仮面。
直接、すぐ近くで見てきた人にとっては、あれはお兄様そのものなんだろう。カレンさんのように。
過去を思い出し、傷を抉り、罪を悔いて、その記憶の中にお兄様は確かに生き続ける。
水道で濡らしたハンカチで、スザクさんがわたしの体を丁寧に拭いてくれた。
以前はたどたどしかったのに、今では慣れたもの。
「…ありがとうございます」
「うん」
日常の何気ない介助は当たり前になり、つい忘れてしまいがちになる。
想いは言葉にしなければ届かずにすれ違う。だから、ちゃんと伝えなければいけないと思った。
「いつもすみません」
「うん」
「スザクさん」
「うん?」
「好きです。ずっとそばにいて下さい」
「う………えッ!?な、何だい、急に…」
やっと目が合ったスザクさんは、真っ赤になっていた。
「そろそろ戻りましょうか。ミレイさんたち、きっと心配していますね」
「…う、うん」
スザクさんに押してもらって、車椅子がゆっくりと動き出す。近づいてくるざわめきと活気。
見上げた空にひときわ大きな花火が上がり、きらきらと輝いて消える。
お兄様とは、一緒に花火を見ることができなかった。
でも今、わたしのそばには、きっと来年も再来年も…ずっと一緒に花火を見てくれる人が居る。
「……ナナリー」
「はい?」
「…俺も――――」
耳元で囁かれた言葉は、ざわめきと花火の音でかき消されそうになりながらも、優しく確かに聞こえた。

(終)

300 :
「ったく、“ナナちゃん”もスザ――じゃなくて、“スーさん”も遅いなぁ」
「ね、ミレイちゃん、いいの?」
「いいんららい?いろいろあるほおもふひ」
「…なに食べてるの?」
「ん、チョコバナナ」
ペロペロ、チュパ
「リヴァル、鼻血」
「うおおっと!」
「…ミレイさん、食べ方、間違ってますよ」
「え、そう?カレン的には、どういう食べ方が正解?」
「そりゃあ、一気にがっつり……あ、“ナナちゃん”!こっち、こっち!」
「すみません。ちょっと迷ってしまって」
「…ん?首のところ、赤くなってる」
「えっ!?これは…大きな蚊に刺されてしましました」
「り、リヴァルー!?ミレイちゃん、リヴァルが何か叫びながら遠くに…」
「ほっときましょ。はい、チョコバナナどうぞ」
「ありがとうございます」
「…(まさかブリタニア人は舐めるのがセオリー?やだなぁ…)」
「…(普通はパクッといくよね?)」
「…(さぁさぁ、ナナリー。オモシロいの、期待してるわよ♪)」
チョコバナナをガン見しているお面の青年。
「食べますか?」
「いいのかい?ありがとう。…俺、これ大好きなんだぁ…もぐもぐ…ん、おいひぃ…」
しばし間。
「はぁ…あんた、ホントKY」
「でも、そっちの趣味の人には大サービスねぇ」
「そっちって何ですか?ニーナさん」
「えっ!?何でわたしに聞くのっ!?」
「ふふっ…なんとなくです」

(終)

301 :
以上です。
縁日に関する用語は、地域限定なのかもしれませんが、自分に馴染みのある名称で書きました。
わからなかった人のために。通りすがりの男二人は南と玉城、後から来たのが扇です。

302 :
大作キターー!!投下乙です
ルルーシュ亡き後のナナリーとスザクは、お互いに色々な感情あるだろうが幸せになってくれればそれが一番だな

303 :
GJ! 心があったかくなりますな〜

304 :
>>301乙乙
愛憎入り交じってグッチャグチャだけど、それが良いね
GJです!

305 :
正直、ルルーシュとユフィに
いや、だが、しかし、文章自体は上手いな
はぁ

306 :
むしろルルーシュとナナリーで

307 :
保守

308 :


309 :


310 :


311 :


312 :


313 :
>>301
ナナリーが攻め側にも回るSSってそうそう無いから、新鮮だった
個人的には>>278みたいなノリも好きだがw

314 :
まだか

315 :
>>301
おバカは悩み過ぎる人には薬にもなる。ハッピーエンドで本当によかった
オフになったらしっかり自分を取り戻してるスザクの勢いがナイス
そして凜としたナナリーマジ強そう

316 :
スザナナ投下します。メインは全16レス。その後におまけが1レス。
ルルーシュのを茶化すような発言、描写もありますので、嫌な方はスルー推奨。
メイン『Kiss Me Good-Bye』
ゼロレクイエム直後からのお話。ナナリーとスザクの自分語り形式。
スザクとナナリーはブラックリベリオン直後に付き合ったけど別れた、という前提。
前フリ長めでエロは6レス目から。拘束してのレイプ風味。やや鬱エンド。
ナナリーがブラコンで泣きっぱなし、スザクがかなりヤンデレで変態ぎみ。
以前投下した『うたかた花火』の数か月前という設定ですが、それを読んでいなくても問題無しです。
おまけ『ミルク』
ルルーシュ、C.C.、シャルル、マリアンヌの会話っぽいもの。
エロ無しのバカバカしい会話のみ。妊婦プレイをほのめかす発言有り。

317 :
見上げた大空が青く澄みきっていく。あがる歓声。人々に満ちる解放の喜びと明日への希望。
『国も、人種も関係なく、誰もが幸せに笑いあえる世界が作りたいのです。協力してくれますか?』
ユフィ。僕はやっと、君との約束を果たせたんだね。
見て。君が望んだとおり、みんな嬉しそうに笑ってるよ。
でもね、どうしてだろう…声が遠いんだ。風を肌で感じられないよ。
涙があふれてくる。嬉しいはずなのに。
僕は今やっと、間違った手段で得た偽りの平和な世界を変えたのに。
「――…ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!――」
みんなが呼んでる。世界の敵を倒した救世主の名を。そう、英雄・ゼロに…俺はなったんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日が落ちても街にあふれる光、音、声。うす暗く静かな部屋から、俺はその光景を見つめていた。
ここはアッシュフォード学園内の一室。ちょっと予想外の事が起きて、俺は今ここにいる。
ノックの音に応えると、入って来たのはミレイさんだった。
「あの…ゼロ?だいぶ落ち着いたみたいで、会いたいって言うんだけど……どうする?」
俺は黙ってうなずいて、案内されるままミレイさんについて行く。
ある部屋の前でジェレミア卿が困ったように立っていた。
俺の姿を見ておたおたと駆け寄って来て、何かを言いかけて口ごもる。
…わかっていますよ。この部屋には、今、一番会いたくない人がいる。
ノックをして、ゆっくりとドアを開けた。あたたかい明りが照らす、広いきれいな部屋。
大きなベッドと、そのそばに座っている人。
後ろでドアが閉まる。一歩、二歩、ゆっくりベッドに近づいて行く。
真っ白いシーツに横たわる体。胸の上で祈るように組まれた手。口元はかすかに笑ってさえいる。
色を無くした肌にかかる黒い髪。閉じられた瞳が開くことはもう二度とない。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。俺がした男。
「…優しい顔。本当に…ただ眠っているみたいですね…」
そう言って、彼女がこっちを向く。泣きはらした真っ赤な目元。大きなすみれ色の瞳が静かに俺をとらえた。
ナナリー・ヴィ・ブリタニア。俺が今、一番会いたくなかった人。
…計画では、ジェレミア卿がルルーシュの遺体を租界外のあるビルに運ぶはずだった。
『その場に放置したら民衆に八つ裂きにされかねん。いくら体でも、それだけはご免だからな』
なんて笑いながら言ってたけど、本当はそんな光景をナナリーに見せたくなかったんだろう。
そして、そのビルでC.C.と落ち合って、形ばかりの葬儀をする予定だった。
ところが、ナナリーが泣いてすがりついてなかなか離してくれなくて、ジェレミア卿は途方にくれた。
コーネリア殿下やシュナイゼル殿下が説得しても効果は無くて、そこに現れたのがミレイさんだった。
『ルルーシュの遺体は、責任を持って我がアッシュフォード家…いえ、わたしが預かります』
その言葉にナナリーは大人しくなって――…こういう事になった。
「…こちらへ」
言われるまま俺はナナリーの前に行き、ひざまずいて頭を下げた。
謝罪の言葉は口にできない。だからせめて態度で。
ナナリーがそっと仮面をなでる。カシュンと音がして、頭の後ろが涼しくなった。

318 :
仮面が床に落ちて、コーーンと乾いた軽い音が響く。俺はゆっくり顔を上げた。
目があった瞬間、ナナリーは顔を歪めて苦しそうにうつむいて……でも、すぐに俺をまっすぐ見た。
「信じたくは…なかったです。…早く、真実を知るべきでした」
「…気づいていたのかい?」
「確信はありませんでした。でも…」
まるで一年半前の、神根島で向かい合った俺とルルーシュみたいな会話だ。ナナリーに、あの時の俺が重なる。
大切な人を目の前でされて、したのが自分の信じた人だと知って、怒りとやりきれなさがあふれて。
許せない。憎い。いっそしてしまいたい。なんでこんな奴を信じたのか。なんで止められなかったのか。
今のナナリーの気持ちが痛いほどわかる。わかるのに、謝ることも、なぐさめることもできない。
不意に、やさしい手が俺の手を取って手袋を外して、素肌に触れた。
「…栗色のふわふわの髪も、翠色の真っ直ぐで優しい瞳も、ちょっと低い鼻も――…お兄様が言っていた通り。
生きて、ちゃんとお顔が見られるなんて思いませんでした…スザクさん……」
涙をこぼしながら、ナナリーは俺に微笑みかけてくれた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
部屋から出るとジェレミア卿が駆け寄ってきた。
「だ、大丈夫…か?」
「はい。明日の早朝、計画どおりにお願いします。C.C.も待っているでしょうから」
それだけ言って、俺は俺用にあてがわれた部屋に戻った。
うす暗い部屋でソファに腰かけて、膝をかかえる。全身がガタガタ震えだした。
どうして微笑んで手を差し出せるんだろう。あの時の俺には絶対にできなかった。
確かに、あの時のルルーシュと今の俺には決定的に違うものがいくつもある。
でも、それでも、大切な人をされたのは同じ。憎いはず。許せないはず。
どうしてこんな俺に微笑んでくれるの?ルルーシュを許せなかった俺を、君は許してくれるの?
俺はこれから、どうやって君のそばにいればいい?…そばにいても…いいのかい?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“あの日”から数週間が経った。世界が見えない未来を模索しながら変わっていく。
ブリタニアという国も大きく変わっていく。
わたしはゼロとシュナイゼル兄様、多くの人と共に国内の法や制度を整備し、帝政を解体した。
“予め予測されていた”かのように、物事は比較的おだやかにゆるやかに進む。
それでも帝政の解体については賛否両論があった。とはいえ今は国民生活や外交の方が最優先事項。
今のところは差し当たって旧皇族として身分が保障される形になり、わたしはCRCという団体の代表になった。
政治的な権限は新政府に全て託して表舞台から身を引き、旧皇室の財産整理や戦後の復興支援に当たる日々。
国内外もう少しが落ち着いたら旧皇族という身分も返上して、静かに余生を生きたい…そう思っていた。
「来月からナナリー様にはブリタニア特使として、EU各国を外遊していただくことになります。
その後、一度ブリタニアに戻り、アフリカ、中東。さらにアジア各――…」
政府高官から突然告げられた言葉に、わたしは耳を疑った。
「な、なぜですか?わたしはCRC代表。そんな権限も立場もありませんし、国内でやることが…」
「新しいお立場があるのはわかります。しかし、それ以上に…流れる血は、変えられませんでしょう?」
つまり、新政府はブリタニアという国を新たに支えていくけれど、過去まで背負うつもりは無いということ。

319 :
当然かもしれない。彼らもまた被害者の一人なのだから。
わたしの名は、ナナリー・ヴィ・ブリタニア。
長きにわたりブリタニアという国を治め、世界中で多くの血を流し続けてきた一族の末裔。
世界の憎しみはたった一人に向けられ、それでもくすぶり続けるやりきれない感情をこの身に受ける。
それが、わたしに示された新たな道だった。
車椅子がゆっくりと長い廊下を進む。わたしも、車椅子を押しているゼロも、ただ黙っていた。
自室に着くとゼロが明かりをつけてくれた。
「それでは、これで…」
立ち去りかけたマントの裾を、わたしは思わず握った。
漠然とした不安、恐怖。何より、外遊する各国で自分が口にすべき言葉を思うと体が震えた。
また、お兄様のことを悪く言わなければならない。世界のためにを選んだお兄様を魔王とののしって。
あんなに優しかった人を。こんなに想って、こんなに愛しているのに。
ゆっくりとゼロが仮面を外す。縋るように抱きついて、わたしは泣いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
泣き続けるナナリーをなだめながらベッドに運んで、パジャマに着替えさせる。
何度かこんな夜を繰り返すうちに、常駐していたはずのメイドさんたちは呼ばないと来ないようになった。
ナナリーの部屋にも俺用のパジャマが用意されるようになったし…。
「…スザクさん」
かすれる声で呼ばれて、俺はベッドの上に座っているナナリーをそっと抱きしめた。
「アーサーが初めて学園に来た時のこと、覚えていますか?あの時は――…」
平和であたたかい思い出話を俺はただ黙って聞いている。
彼女がこんな話をできるのはもう俺しかいない。
俺は唯一の理解者で、加害者だ。でも、考えてみれば被害者でもある。
ルルーシュはユフィをした。でもそんな凶行にルルーシュを走らせたのは、他でもないナナリーの存在。
ユフィがされなければ、俺はルルーシュをあんなに憎むことだって無かった。
こんな結末を迎えることだって無かったかもしれない。…ふと思ったことがある。
もっとナナリーがルルーシュに想いを伝えていれば、ルルーシュはあんなことをしなかったんじゃないか。
今のままで充分だとちゃんと伝えていれば、彼は『ゼロ』になんかならず、平和なままずっと――…
「…い、痛いです」
いつの間にか、抱きしめる腕に力がこもってたみたいだ。
八年前、俺は初めて人をした。それはルルーシュとナナリーのため。
二人を守るために父さんをして…その結果がこれだ。
間違った方法で得た偽りの平和がもっとたくさんの悲劇と犠牲を生んで、俺はまだ苦しみと後悔の中にいる。
「ごめん…」
そっと体を離すと、手に手が重ねられた。見つめ合い、手のひらと手のひらを合わせて。
まるでガラス越しみたいなナナリーと俺。こんなにもそばにいるのに、どこか違う世界にいる気がする。
「…鏡、みたいですね…」
目に涙を浮かべて微笑んでいるナナリーの顔がかすんで見える。俺も、同じ顔をしてるのかな。

320 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
わたしたちの関係は鏡に似ている。
よく似た哀しみを背負い、触れられるほど近くに居ながら、越えられない一線が互いの間を大きく分つ。
立場は入れ替わり、気持ちがわかるからこそ辛く、それでも決して離れられない運命なのかもしれない。
何度も別れ、もう会えないと覚悟したのに、こうしてまたそばに居る。
初めて会ったのは八年前だけれど、スザクさんの顔を自分の目で見たのは“あの日”の夜が初めて。
だから…哀しそうだったり、俯いたり、ふさぎこんだり、そんな表情しか知らない。
笑った顔や、嬉しそうな顔、照れてはにかんだ顔…もっとたくさんの顔が見たいと思う。
でもそう思う度に、わたしの中のもう一人のわたしが叫ぶ。この男は、お兄様をした憎い男だ…と。
「っ!?…んぅ……」
不意に距離が縮まり、唇が重ねられた。熱い吐息が混ざり、窺うように舌先が触れる。
背中と頭の後ろに回された腕を振り払うこともできず、わたしは溺れるようにスザクさんの胸にしがみ付いた。
苦しくて逃げたいのに、体が動かない。優しい舌に絡め取られて熱が生まれる。
こんなこと、許されるはずもない。この人はお兄様をした人。
わたしのたった一つの願いを永遠に奪い去った人。憎まなきゃいけないのに。
ふわりと柔らかい感触に体が沈んだ。
押し倒されてベッドに仰向けになったわたしに覆いかぶさるようにして、スザクさんが見つめている。
「…ナナリー」
そんな優しい声で呼ばないで。許してしまいそうになる。
全て許して受け入れて…そうしたら並んで笑い合いながら幸せに生きていけるんじゃないかと思ってしまう。
ぽろぽろと零れだした涙を、スザクさんの舌がゆっくりと舐めとっていった。
「…う、うぅ…ふ、ぅ…ん…」
眼尻から頬、首筋に優しいキスを落とされて、体が微かに震えてしまう。
ブリタニア本国に連れ戻されて間もない頃。初めて体を重ねた頃の甘い記憶を、わたしの体は覚えていた。
ユフィ姉様を失った哀しみを癒してあげられたら。そばに居て支えてあげられたら。
何も知らず、そんなふうに思いながらこの人の腕の中で微笑んでいた日々。
「…っふ、ぅ…どうして…」
わたしたちの関係や立場はこんなにも変わってしまったのに、落とされる口づけはあの頃と変わらずに優しい。
“あの日”、気付かなければ。真実を知らなければ。
こんなに苦しむことはなかった?優しい嘘に守られたままお兄様を憎んで、この人と笑いながら歩んで行けた?
でも、もう真実を知ってしまったわたしはこの人の腕の中で笑えない。
ユフィ姉様をされて、それを許せずにいたスザクさん。
その気持ちを理解し、自らスザクさんにされる道を選んだお兄様。
お兄様をされたわたしがスザクさんを許して、二人で共に歩む道を選んでしまったら。
それはお兄様のを、贖罪の形を否定することになってしまう。
「…ん、あ――…んぅッ…」
少し強めに肩口に吸いつかれ、甘い声がこぼれかける。抑えようと覆った手を優しく除けられて、唇を奪われた。
「…っ、は…ぁ…」

321 :
離れていく唇の間に銀の糸が橋を造り、ぷつりと途切れて消えた。
スザクさんがお兄様を許せなかったように。原因を作ったわたしを、未だ心のどこかで許せないでいるように。
わたしはスザクさんを許せない。許してはいけない。
愛の無い口づけを何度も交わして、癒えない傷を慰めるように抱きしめ合って。
そのままわたしたちは、深い眠りの底に落ちていった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌月から予定通り始まったEU各国外遊。
空港や沿道には多くの人たちが集まり、ゼロとわたしを笑顔で迎えてくれた。
各国の首脳や政府高官らも、わたしを見て一瞬、怯えたような様子は見せるものの、すぐに微笑んでくれる。
事件が起きたのはある国で会談を終え、車から降りてホテルに入ろうとした時だった。
「――…人し!」
微かに聞こえた声と共に、ゼロがわたしを庇うように前に立った。カツン、と乾いた音がして地面に落ちた小石。
その場は騒然となり、顛末を見届けること無くわたしはホテルの中へ引き入れられる。
でも、叫ぶ声が確かに聞こえた。
「お前ら一族のせいで、何人んだと思ってるんだ!…返せッ!!」
周囲の人はみな口をそろえて言う。
『あれはシャルル皇帝がしたこと。やらせたこと』、『ルルーシュ皇帝は、それ以上の希代の魔王』、
『戮皇帝を止めるために、ナナリー様は尽力された』、『あんな父や兄を持ったナナリー様の身にもなれ』
嘘、嘘、嘘、みんな嘘ばかり。誰しもがわたしの中にお兄様やお父様の面影を見て怯え、暗い感情を抱く。
そして、わたし自身もこの手で多くの命を奪った。
怒り、哀しみ、憎悪…本来ならわたしにも向けられていたはずのその暗い感情を直視させられる。
圧し掛かる重圧。背負った名と、血と、犯した罪の重さに押しつぶされそう。
返せるものなら返したい。わたしだって返してほしい。償う方法なんてわからない。
辛い。苦しい。逃げてしまいたい。部屋に戻ったわたしは一人、泣きながら吐いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルルーシュが実は一番心配していた事が、ついに起こった。
ホテルの廊下を慌ただしく通りすぎる秘書や随行員、関係者。
俺はナナリーの泊まる部屋の前でただ立ちつくしている。
『エリア11で親イレブン的な政策を執っていたし、そういう意味でもナナリーは皇族内で異端だ。
一度、俺を討とうともしている。表立って責める者はそうそう居ないだろう。
 だが俺の妹である以上、ブリタニアの名を継ぐ者である以上、ある程度の覚悟は必要かもしれん』
世界の憎しみを全て背負おうとしたルルーシュ。でも一人で背負いきれるほど、世界の憎しみは軽くなかった。
そのほこ先が、血のつながった実の妹のナナリーに向くのは当然と言えば当然。
逆に、今までこういう事が起きなかったのは奇跡的だったのかもしれない。
…まぁ、そのためにルルーシュが、布石やら準備やらをものすごくたくさんしたんだけどさ。
今回の事が、世界を大きく揺るがす火種になるとは思わないけど、ナナリーが耐えられるかどうか…。
そんなことを考えていると、ドアがゆっくり開いてナナリーが申し訳なさそうに顔を出した。
青ざめた顔。目元が赤くはれている。でも、瞳にはどこか強い光が宿っていた。
「…ご心配をおかけしました。あの…明日の会見のことなんですが…」

322 :
次の日、会見の場でナナリーは、昨日の事件について自分の口で説明した。
そして自分も含めたブリタニア皇族が今までしてきた悪行を謝罪した。
ユフィの件やルルーシュの所業については、俺は聞いているだけでも辛かったのに、ナナリーはきちんと質問に答える。
そして最後にこうしめくくった。
それらの行為は様々な理由があって行われた事だろうが、命を奪ったという点で決して許されることではない。
自分ので全てが許されて償えるならそうしたい。でも、それはによって罰から逃れるのと同じ事。
生きて責められて、未来を探して苦しみ償い続ける道を自分は選びたい――…と。
そう言ったナナリーは凛としていて、あまりのいさぎよさにその場にいた記者たちは黙り込んでしまった。
テレビ番組のキャスターやコメンテーターなんかも面喰らってるみたいで、コメントに困ってる。
その場にいて側で見てた俺だってびっくりしたんだから、そうだと思う。でも…。
テレビを消してそっと隣の部屋のドアを開ける。ベッドで眠るナナリーの頬には涙のあとが残っていた。
「…君は本当に…強いね」
生きたいと願っていたルルーシュにとって、が罰であり償いだったように。
ルルーシュを心から愛していたナナリーにとって、彼を失い、彼を否定するのは最大の罰。
いつ全てが許されるのか、どうすれば償えるのかわからないまま、責められて苦しんで罰を受けて。
でもそれさえ受け入れて、逃げずに生きていくとナナリーは決めたんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
頬に触れられる感触にぼんやりと目を覚ますと、ベッドに腰かけたスザクさんがわたしを見つめていた。
ひどくつらそうな顔でわたしの頬を撫でている。
声をかけようと起こしかけた体がベッドに深く沈められ、開きかけた唇に唇が重ねられた。
どうしたんだろう、こんな急に。いつもより口づけが深く、どこか荒々しい。
触れる手も、触れるというよりは押さえつけられているようで少し痛い。
なんだか様子がおかしい。そう思って少し強めに胸を押し返してもびくともしなかった。
「…ん…ぅ、んん…ッ!」
長すぎる口づけに顔を背けようとしたら、両手で顔を掴まれてより深くなった。
抗議の言葉を言おうと開いた口を塞がれ、熱い舌で無遠慮に掻き回される。
あまりの苦しさに胸を叩くと、それさえも押さえつけるように体重をかけられて身動きが取れなくなった。
僅かに唇が離れても、すぐさま再び蹂躙される。何度も何度もそれを繰り返されて、意識が遠のきかける。
苦しい。怖い。身の危険を感じたわたしは思わず、滑り込んできたスザクさんの舌に噛みついた。
「――ッ!!」
声にならない悲鳴と共に体が離れ、解放される。何度か深く呼吸して、ふと冷静になった。
「ご、ごめんなさいっ!あの…」
飛び起きて覗き込むと、スザクさんは口元をおさえたまま黙って俯いていた。
そんなに強く噛んだつもりは無かったけれど、血が出ている?まさか、噛みちぎって……。
おろおろしていると、不意にスザクさんが肩を震わせて小さく笑った。
「…許してくれたわけじゃないんだ。…そうだよね…」
身構えても遅く、再び体がベッドに沈み込まされる。
再び口を塞がれるのを避けようと両腕で顔を覆った瞬間、ビリッと嫌な音がした。
まさかと思って見ると、ネグリジェがお腹のあたりまで引き裂かれていた。

323 :
「…やっ…イ――」
悲鳴を上げかけた口に何かが押し込まれる。布。引き裂いたネグリジェの切れ端だろうか。
茫然としているうちに両腕はベルトか何かで頭の上に縛られてしまう。
なに?なんでですか?怖い。どうして?イヤ。…ぐるぐると言葉が頭の中を回り、体がガタガタと震えだす。
そんなわたしを見てスザクさんは哀しそうに眉間にしわを寄せ、でも冷たく微笑んでこう言った。
「ひどいよね。もっと…憎んでいいよ…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カーテンを開けたままの窓から、異国の摩天楼のきらめきと欠けた月の光が差し込む。
くちょくちょと絶え間なく聞こえる水音。助けを求めようにも両手は縛られ、口に詰められた布が邪魔をする。
もうどれくらいこうしているのかわからない。ただひたすら指でナカを掻き回され、イかされ続けて。
実際は数十分くらいなのかもしれない。でも、終わらない行為は永遠のようで、数えることをやめた。
口を塞がれ縛られた時点で、ひどい事をされるのは何となく予想できた。
でも想像していた乱暴さや激しさは無く、その分、延々と静かに責められている。
いっそ激しくいたぶられたり、無理やり犯される方がまだ理解できるのに。
こんな、ただただわたしを緩やかに弄り続けて…何のメリットがあるんだろう。
「…んっ…ふぅぅ、ん、ん、んんぅ…ッ」
波がまた押し寄せ、体がひくひくと震えてしまう。スザクさんの顔に微かに笑みが灯った。
「…またイっちゃうの?何回目?」
多分わかっていて、わざと浅いところをくすぐるように指が動く。
どうしてですか?それじゃ、イけない。じれったい疼きだけがひたすらつのっていく。
「指がふやけちゃいそうだよ」
指が引き抜かれ、籠ったままの熱をどうすることもできずに見上げた。
濡れたままの指がわたしの頬に触れ、首筋、胸元とゆっくりと撫でていく。
その手が太腿に伸び、押し開かれた。拒否感よりも終わりが見えた安堵感に息をつく。
栗色の頭がゆっくりと下りていき、ソコをじっと見つめて止まった。
「…キスしていい?」
わたしの返事も待たずに、ちゅ、ちゅ、と音を立てながら内腿にキスが落とされていく。
…最近になって知ったけれど、わたしの肌はそういう痕が残りやすい。
先日、首筋や胸元にたくさんキスをされてそのまま眠り、翌朝、鏡の前でびっくりした。
『あれ?知らなかったの?キレイだよね』なんて、のほほんと言われたけれど…本当に恥ずかしい。
目が見えなかった頃は全く気付かなくて、普通にメイドさん達の前に体を晒していたのだから。
「ンッ!う、ぅうンっ!」
少し強めにクリトリスに吸いつかれて、体がびくりと跳ねてしまった。
何度も何度も啄ばむように甘噛みされ、舌先で転がされて、その度に強い痺れが襲ってくる。
「…ドロドロだね。きれいにしてあげるよ」
熱い舌が濡れた花弁をなぞり、溢れた液体を拭いとっていく。
息を絡ませながら隅々まで舐め回し、唇を押しつけ、鼻先がくすぐるように触れる。
「ンン、ンぅッ!ん、うぅ、ンンーーッ!」
ぐっと指で花弁を押し広げられて、背筋を悪寒が走った。

324 :
「全然キレイにならないよ。どんどん出てくる…困ったなぁ」
そんなに見ないでください。もう、イヤ。恥ずかしい。
涙が溢れてすすり泣いても、貪るように舐め回されて激しく吸い上げられるだけ。
浅い部分を撫でていた舌がにゅるにゅると忙しなくナカに入って来ては掻き出していく。
音をたてて吸い上げ、息をついては再びもっと欲しいとばかりに舌が滑り込んできて撫で回す。
ソコから食べられてしまうような感覚。熱く痺れ、意思とは関係なく腰が跳ねる。
指が二本入ってきて入口を強く広げられ、痛みにもがいてもやめてくれない。
それどころか覗き込んで、鼻先を擦りつけて
「ナカはもっとグチョグチョだね。ヒクヒクして…すごくエッチなニオイがする」
なんて言われた。何かが崩れたように、体に力が入らなくなる。
ぼんやりと天井を眺めていたら、スザクさんがわたしの顔を覗き込んできた。
口元や頬、鼻から顎まで、わたしの零したいやらしい液体で濡れてべとべとに光っている。
「縛られてこんなことされてるのに感じるんだ?」
スザクさんはくすくす笑うと、そのままベッドから降りて隣の部屋に行ってしまった。
開いたドアの隙間から隣室の明かりが差し込む。何か物音はするけれど、何をしているかはわからない。
「…ん、うー…うー、んー!」
精一杯声を上げてみるが反応は無い。まさかこのまま朝まで放置されるんだろうか。
わけのわからない感情が溢れ出し、わたしは泣きながら激しく身を捩ってもがいた。
脚はもともと動かないし両腕は拘束されているから、本当にただその場でじたばたするだけ。
しばらくそうしていると隣室の明かりが消え、スザクさんが戻って来てくれた。
ベッドに頬杖をついて、涙でぐちゃぐちゃだろうわたしの顔をじっと覗き込んでくる。
「…そんなに欲しい?」
何を、なんて言わなくてもわかる。全身が熱くなり、反射的に首を横に振ってしまった。
「指がいいの?」
首を横に振る。このまま緩やかに延々と責められ続けたら、気が狂ってしまいそう。
「オモチャとかスプレー缶とか、ほうきの柄とかの方がいいかな?」
そんなものを探しに隣室に行っていたなんて…。もう、ひたすら首を横に振った。
「俺のこと嫌い?」
勢いに任せて首を横に振り続け、はたと気付いてわたしはぴたりと動きを止めた。
月明かりのせいでスザクさんの表情がはっきり見て取れる。また、哀しそうに笑っていた。
「……ウソつき」
そう言うや太腿を掴んで大きく広げられ、その脚の間に体を滑り込ませてくる。
「ン、んっ…ンーーーーッ!!」
そのまま一気に突き入れられ、わたしは背を大きく仰け反らせてイってしまった。
火がついたような熱さに全身がドクドクと激しく脈打つ。
衝撃が脊髄を駆け抜けて一気に脳に達してはじけ、目の前が真っ白になる。
…どうしたんだろう。以前は大きすぎて痛いと感じることもあったのに、全然痛くない。
むしろ、ナカから強く押し広げられて、あふれそうなほど満たされる感触が、心地いい…?
肩で息をしながら見上げると、スザクさんは笑っていた。

325 :
「あーぁ、入れただけでイっちゃったね。でも…まだまだこれからだよ?」
力任せに激しく突き上げられ、内臓がせり上がるような気持ちの悪さにむせかえる。
かと思えば速度を落とし、ゆっくりと確かめるように擦りつけられて。
襞のその一つ一つを撫で、以前のことを思い出したのか弱い所をしつこく何度も抉られる。
片足を肩に抱えあげられて繋がったまま横向きにされ、慣れない場所への刺激に体が震えた。
動きがぴたりと止み、何だろうと思って見ると……抱えあげたわたしの右足を舐め回していた。
未だ銃痕が生々しく残る、骨と皮だけのような細いわたしの足。
その傷の一つ一つを慈しむように優しく唇を寄せ、目を細めて愛おしそうに舌を這わせて。
「…っ!?」
一瞬、何が起こっているのかわからなかったけれど、わかった途端、変に心臓が高鳴りだす。
触れられている感覚は無いのに、“見える”だけでこんなに動揺してしまうとは思わなかった。
鼓動がおさまらない。胸が苦しい。呼吸が乱れる。
わたしの異変に気づいたのか、スザクさんがわたしの目を見てくすりと笑い、視線を下に落とした。
誘われるようにわたしも視線を追って…視線を落とした意図を察してさらに鼓動が激しくなる。
繋がった部分が別の生き物のようにうぞうぞとさざめいているのが、自分でもよくわかった。
「ンっ!…う、ぅ…くぅ、ん…」
奥に擦りつけるような動きに、鼻から抜けるような吐息が零れる。
再び仰向けに戻され、今度は覆いかぶさるような体勢でわたしの顔をじっと見ながら深い所を掻き回す。
強すぎる刺激と涙で視界がぼやけていく。下腹部に溜まった熱が行き場を求めて渦巻きだした。
ぞりぞりと何度も何度も擦り上げられ、そこから溢れ出した熱が全身に広がっていく。
不意に縛られたままの腕を持ち上げられ、その両腕の間にスザクさんが頭を通した。
ものすごく近くに顔がある。腰に手を回され、嫌な予感がして首を横に振った。
「…大丈夫。すぐによくなるよ」
そのまま抱きあげられて、座るスザクさんの腰に跨って向き合う体勢になった。
上半身の重さが、繋がった奥のその一点に強くかかる。
腕が自由なら抱きつくなり、肩を掴むなり、腕を突っ張って体を後ろへ倒すなり、逃げ道はいくらでもある。
でも、縛られていてはそれもできない。むしろ縛られた手首は体重を支えるもう一つの支点になっている。
逃げることも衝撃を弱めることもできず、ただ身悶えて受け入れるしかない。
「ウぅ、んんッ!んンーーッ!」
あっという間に意識が飛ぶ。もう何度目かわからない。
ぐったりと力の抜けたわたしを抱きしめ、スザクさんが体を揺さぶる。
激しさは無いけれど、さらに奥へ深く、重い刺激はそのまま体じゅうに響く。
目の前が何度もハレーションを起こして、視点が定まらなくなくなってきた。
熱い。ずんずん、奥にきてる。抱きしめられて触れ合う肌があたたかい。ずっとこうしていたい。
「…んっ、ン…うぅン、んー…」
自分でも意味のわからない、こびるような吐息がこぼれる。
「さっきからイきっぱなしだね?すごいしめつけてきてるよ」
「んー…んぅう…ぅ、んうっ…」
「……ナナリー。口、あ〜んして」

326 :
言われるまま口をできるだけ開くと、つめ込まれていた布を引っぱり出してくれた。
「…あ、はぁ…はぁ……はぁ…」
「もう、よだれでぐちゃぐちゃだね」
笑いながら、口の端やあごをペロペロ舐めてくれる。犬みたいでくすぐったい。
「…ふ、ふふふっ」
「あ、笑った」
「うふふふ」
「かわいい」
面と向かって言われるのは恥ずかしくて、横を向いてごまかした。
ちゅっと軽く頬にキスをされて身をよじる。ふわふわして幸せ。まるで、以前に戻ったみたい。
ユフィ姉様のが悲しくて、そばにお兄様が居なくて不安で、スザクさんの優しさに甘えていたあの頃。
…違う。わたしは、この人を手に入れるためにあの状況を利用したんだ。
ユフィ姉様がんで、スザクさんの心にぽっかり空いた穴にそっと忍びこんで。
お兄様が居なくて寂しいのを大げさに装って、同情を誘って。
「…うぅ…ふ、ううぅ…っ」
涙が溢れ出した。なんて酷いんだろう。なんてずるいんだろう。…今だってそう。
この人を許せるはずなんてないのに。こんなこと、お兄様が許してくれるはずなんてないのに。
許されたがっているこの人の苦しみを利用して、この人を自分に縛りつけようとしている。
贖罪の名のもとに、スザクさんを自分だけのものにしようとしている。
「もう…イヤ……」
お兄様をされたのにそんな事を考えてしまう、あさましい女の自分に涙が止まらなくなった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
せっかく笑ってくれたのに、ナナリーがまた泣きだした。しかもはっきり「イヤ」って言った。
そんなに俺が嫌い?許せない?…そうだよね。
そっとナナリーの体をベッドに倒して、縛っていた腕を解く。引き抜いてゴムを外すと気付いた彼女が俺を見た。
「え?……イヤッ!!」
真っ赤になって顔を手で覆ってる。あ、そっか。俺の“見る”のは初めてなんだ。
あの頃だってかなりの回数シたはずなのに、今さらそんな初々しい反応されるとそれはそれでちょっとクる。
あんまりかわいくて、顔の前でぷらぷらさせてみた。…変態か、俺。
「やめてくださいっ!」
「怖い?きもちわるい?」
「そ、そこまで言いませんけど、その…びっくり、して…」
「ユフィはほめてくれたよ。大きくて、太くて、熱くて、すごいって。
 観察するみたいにじっくり見られて、つつかれて、恥ずかしかったなぁ…」
言いながら俺が自分でしごき始めても、ナナリーは指の間からじっと見ていた。
大人しそうに見えて意外と負けん気の強いナナリーは、ユフィを引き合いに出すと頑張ってくれる。
耳まで真っ赤にして、生唾を飲み込んで、でも目を大きく見開いて。
「…コレが、ナカに入ってたんだよ?」
よく見えるようにナナリーの顔にぎりぎりまで近付いて、俺は自分で自分を高めていく。

327 :
この数か月、一人でそれなりに処理はしてたけど、実際にセックスするのはかなりごぶさた。
見られているせいもあるのか、あっという間に俺はイった。
びゅるびゅると音がしそうな勢いで精液が顔を覆ったナナリーの手にかかる。
よく飛んで、気持よくて、声が出そうになった。
…あ、すごく困ってるよ。俺のモノと、自分の手と、俺の顔を見比べておろおろしてる。
ベッドサイドに置いてあったティシュを渡すと、ナナリーはいそいそと拭き始めた。
その隙に俺はゴムをまたつける。…そう、これくらいで終わらせる気なんて無い。
そっと覆いかぶさるように抱きしめると、ナナリーは困ったように顔をそむけた。
優しく脇腹をなでて、ゆっくり彼女のナカに沈めていく。
「あ…ぁああ、はぁ…っあ、ぁ…」
甘い吐息をこぼしながら、ナナリーの細い指がシーツをぎゅっと握りしめた。
ナカは熱くて、俺をずぶずぶ飲み込んで奥へ誘う。
汗ばんだ頬に張り付いた髪をはらってあげると、とろんとした目で俺を見てくれた。
「きもちいい?俺はすごく…きもちいいよ」
嘘じゃない。これから言うことだって、全部真実で、全部事実だ。
「……ねぇ、俺が誰だかわかってる?…俺はルルーシュをしたんだよ」
ナナリーの顔が一瞬で凍りついて、くしゃっと歪んだ。
「ひどいよね。ルルーシュをしておいて、自分は生き残って…君とこんなことしてさ。
ユフィだって、まさかこうなるとは思わなかっただろうね」
「……やめて…」
「生き残った俺たちがこんなことしてるなんて、何のためにんだかわか――」
「やめてくださいッ!!…もう、聞きたくないっ…!」
両耳を覆って泣きじゃくるナナリーの手を耳から引き離して、顔をのぞきこむ。
「…最低、だよね。もっと憎んで…嫌っていいよ」
細い両腕をベッドに押さえつけたまま、俺は突き上げを始めた。
首を左右に振って体をよじってナナリーは抵抗するけど、大した妨げにもならない。
「イヤっ!やめてくださいッ!…こんなの、イヤぁあッ!!」
あえぐ声が聞きたくて口に詰めてた布を取ったけど、やっぱり取るんじゃなかった。
あんまり大きな声を出すとSPとか警備の人が来ちゃうよ。
仕方ないから唇でふさぐ。くぐもった悲鳴が俺の頭に直に響いてきた。
逃げる顔を追いかけて、何回も何回もキスをする。
震えるかわいい唇をべろべろ舐め回して、はぁはぁ息をついて、うえた犬みたいだ。
何回目かで舌先がすべり込んで、ナナリーの舌に触れた。そのまま一気にキスを深くして、奥まで激しく犯す。
「ン、うぅッ…っは、ぁ…」
流し込んだ唾液がぬれた唇の端からあふれて、真っ赤な舌がのぞく。
強めに腰を押し付けると、少しだけ甘い声がこぼれた。
「こっちもすごく熱いよ」
「…やッ…イヤ…!」
抑えつけた細い腕から力が抜けていくのがわかる。逃げるみたいによじられていた体も、動きを合わせ始めた。

328 :
「あ、んッ…いやっ…いやぁ…」
大粒の涙と拒絶の言葉をこぼしながら、ナナリーの体がひくひく震えだす。
ナカがきゅうきゅう締まって、もっと欲しいってねだってる。
熱いひだが俺に絡みついて、ぞわぞわうねって、理性を削いでいく。
「…イきそう?俺にムリやり犯されて、イきそうなの?」
「やだ…ちが、ンっ……ぁ、…ちがう…」
「何が違うのさ。…前に教えたよね?イくときは、イくって言うんだよ?」
「…イヤっ…んぅうっ…!」
ナナリーは苦しそうに眉を寄せて、快感を逃がそうとして腰を浮かせる。
突き出されるみたいな格好になった小ぶりな胸。そのてっぺんが赤く立ちあがって俺を誘ってる。
思いっきり吸いついて、舌で押しつぶしながら舐め回すと高い声が上がった。
「ああぁんッ!…やっ、だめェエッ!」
ふくらみかけの胸は敏感すぎるらしくて、触られるのをナナリーはすごく嫌がる。
嫌がるからこそ、触らずにいられない…っていう男の気持ち、わかんないかな。
ちゅぽんちゅぽん、とわざとらしく音をたてて唇でしごきあげると、乳首は一段と固くなって立ちあがった。
もう片方はもちろん指でくりくり押しつぶして、つまみあげて引っ張って。
「あ、あッ、や…あぁンッ…は、あぁああッ!!」
あれ?イっちゃった…?軽く人さし指で乳首をはじいてみる。
「んっ…いやぁ、ん…」
…そんな鼻にかかった声で鳴かれても。ほんと、どこまで俺の理性を奪う気なんだろう。
ぎゅうっと抱きしめちゃいたくなったけど、ここは抑えて、もっと先を目指す。
「ダメだよ。ちゃんとイくって言ってくれなきゃ。…言わないとやめないよ?」
ぼーっと遠くを見ていたナナリーの目が、ぱちっと大きく開いて俺を見た。
「…もぅ…むり、です…」
「無理でもなんでも、続けるから」
俺の宣告に、ナナリーの顔が引きつる。
「こっ…こわれて、おかしく…なってしまいます…!」
「もう壊れてるんじゃない?こんな、ぐちょぐちょのドロドロなんてさ」
腰をぐっと押しつけると、ナナリーの顔がまたくしゃっと歪んだ。
「俺は別に一晩中シてもいいよ」
「そんな!…あッ、あぁ…」
押しつけたまま掻き回すとくちょくちょ音がする。ぬれた肌が少し涼しい。
でも、ナカはすごく熱くて、またうねるみたいに絡みついてくる。
「朝までかぁ。何回、イっちゃうのかな?…ね、ナナリー?」
「……ゆるしてください…」
「何が?許してもらわなきゃいけないようなことしてるのは、俺の方だよ」
にこっと微笑みかけると、ナナリーがぼろぼろ泣きだした。
本当は泣かせたいわけじゃない。
でも、俺たちはもう、こうやってお互いを傷つけ合いながらしか生きていけないんだ。

329 :
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ああぁっ…!…イヤぁあっ」
宣言通り、泣いても叫んでも、スザクさんはやめてくれない。
一国の特使がこれだけ悲鳴を上げているのに様子を見にも来ないなんて、警備はどうなっているのだろう。
明日、喝を入れなければいけない。…なんて意気込むけれど、明日のわたしは話ができる状態だろうか?
「や、やだぁ…ヤぁ…あ、んぅ…」
媚びるような高い声が出ている。体に力は入らないし、喉も痛くなってきた。
一方のスザクさんは余裕なのか、動きが止む気配も弱まる様子もなく、むしろ激しくなっている。
荒く乱れた吐息と肌がぶつかり合う音が響き、細いけれど筋肉質な硬い体が目の前で揺れる。
圧倒的な体力の差を見せつけられて、絶望さえ感じる。
でも、こんなレイプ紛いの事…嫌がらせや自分の欲望を満たすためだけなら、避妊なんかしないはず。
触れる手や、抱きしめてくれる腕、かけられる言葉もどこか優しく思える。
快感を引き出して貪るような行為にさえいたわりを感じてしまうわたしは、もうおかしいのかもしれない。
激しく揺さぶられ、抉られ、体の奥ではじけた悦楽が頭から指先まで支配する。思考が白く塗りつぶされる。
「…あ、ぁ…あ、イくぅ…イきますッ…!」
「いいよ、イって」
優しく耳元で囁かれて、胸の奥がぎゅっと熱く、苦しくなった。
何も考えられなくて、ただスザクさんを、埋め込まれた熱の塊だけを感じて。
深く体の奥まで貫かれて、体液も熱も意識も全てがあふれて流れ出してしまうような気がする。
「ぁ…あアアアアアアッ!!」
どうしよう。きもちいい。ふわふわと漂って。本当にこわれてしまったみたい。
思うように動かない体を投げ出して息をつく。
頭を優しく撫でられて薄く目を開けるとスザクさんが嬉しそうに笑っていた。こんな穏やかな笑顔、初めて見た。
そのまま体が離れていき、引きぬかれる感触に体が震えた。
安堵感と疲労が一気に襲ってきて、ゆっくりと眠気が襲ってくる。
「……ナナリー、ちょっと…ごめんね?」
不意に体を転がされてうつぶせにさせられた。ふかふかの枕に顔をうずめてその感触を楽しむ。
優しく大きな手が、なだめるように背中や腰をさすってくれる。
穏やかな感触に身を委ね、そのままとろとろと眠りに落ちかけたその時
「…え?…ウソ…やッ、あぁぁ…!」
脚を少し開かれたと思ったら、硬さも圧迫感も失わないままの肉棒がナカにずるずると入ってきた。
体を捩って振り返ると、スザクさんが相変わらず穏やかな笑みを浮かべている。
「……ぃ、イくって言ったら…やめるって!」
「『言わないとやめない』とは言ったけど、『言ったらやめる』なんて言ってないよ?」
「そんなズルい言い方、お兄様みた――…」
言いかけて口をつぐんだけれど遅かった。見る間にスザクさんの顔から笑みが消えていく。
刺すような視線が痛い。深く繋がっているはずなのにどこか遠くて、寂しくて。
「あ、あの…」
「そんなこと考える余裕、まだあったんだ?」

330 :
そう言うや腰を強く掴まれ、一気に激しく突き入れられた。
パン、パンと肌のぶつかり合う音が忙しなく響く。
「ああぁ、ンっ…はぁ、アぁぁ!」
枕に顔をうずめて、シーツに爪を立てる。荒々しく体重をかけるように打ちつけられて、息苦しいし、少し痛い。
体の一番奥を激しく叩かれ、ねじ込まれて、こじ開けられるような感覚さえする。
ただ、激しい動きの中にも無理で酷い乱暴さは無くて、わたしは快感に身を委ねる。
「…あッ…あぁン、やっ……また、イっちゃい、ますぅッ…!」
頬は愉悦に緩んで、媚びるような甘ったるい声をあげて、どこまでも堕ちていく。
不意にお腹に手を回されて、後ろ向きで抱き起された。
座るスザクさんに後ろから抱きしめられて、その腰の上でわたしは身悶える。
ゆらゆらと上下する視界。大きな優しい手が、支えるように下腹部と胸を撫でてくれた。
肩から背中、首筋にかけて何度も何度も少し強めのキスを落とされ、その微かな刺激にさえわたしの体は震える。
「ナナリー…」
耳元で優しく、でも熱っぽく名前を呼ばれて、心臓が強く脈打った。
「あ…アっ…す、スザクさん…ッ!」
精一杯体を捩って振り向くと、にっこり笑ったスザクさんに唇を奪われる。
深く深く、絡み合い、交じり合い、溶け合って。
縋るものを求めて、わたしの体を抱きしめているスザクさんの手に触れた……その時だった。
――青い空。ビルの谷間の広い道。沿道には大勢の群衆。正面にはナイトメアと大きな輿のような車。
――突然、物凄い勢いで景色が流れる。
――銃弾の雨とナイトメアを掻い潜り、人を飛び越え、その先に居たのは…赤い粗末な服を着た…わたし。
「ンッ!?……ん…?」
一瞬、何だかわからなかった。おかしくなって幻覚でも見えたのかと思った。
目を見開くと、変わらず深く口付けを交わしたままのスザクさんの顔が目の前にある。
下腹部に埋め込まれた熱はそのままに繋がって。少し強めに手を握ると、さらに“それ”は流れ込んできた。
――景色が大きく変わり、降り立った先に居るのは…白い豪奢な衣装を着た……お兄様。
――『痴れ者がッ!!』
――乾いた金属音と共に転がる拳銃は安全装置がつけたまま。にこりとお兄様が笑う。
「…っ、はぁ…ヤっ…いやっ!」
唇を離してそう告げると、目の前のスザクさんが首をかしげて笑った。
「今、イかせてあげるよ」
抱きしめる腕がきつくなり、激しく下から突き上げられる。
湧き上がる甘い衝撃とは裏腹に、今、見てしまった“スザクさんの記憶”に心は拒絶する。
「やっ!…らメぇッ!ヤ…やァあッ!!」
ばたばたと両手を動かすと、その腕を強く握られてしまった。一気に、“それ”が流れ込んでくる。
――穏やかに微笑んだままのお兄様がどんどん近くなる。
――優しいその目が大きく見開かれて、表情が歪んでいく。
――…手に感じる剣の重さ。ぞりぞりと肉を刺すその感触。肩にもたれかかる体の重さ。
「イヤーーーーッ!!!」

331 :
意志に反して体は大きく痙攣し、叫びながらわたしはイってしまった。
既にシーツはぐっちょりと濡れてしわしわ。
力の入らない体じゅうにキスマークが付けられ、どこもかしこも汗や色々な液体でべたべたで気持ち悪い。
くたりと頭を前に垂れると、涙があふれて零れた。開いた口から言葉は出ない。
ただ荒い息しか吐き出すことができなくて、口の端から垂れる涎を拭う気力さえない。
「…今日、一番のイきっぷりだね?そんなにきもちイイ?」
繋がって背後から抱きしめたまま、スザクさんが嬉しそうにくすくす笑った。
垣間見てしまった、生々しいままの“あの日”のスザクさんの記憶。お兄様の命が奪われた、その瞬間。
あの時の哀しみや後悔をありありと思い出して、涙が止まらない。
それなのに体はスザクさんを受け入れて、与えられる快感に打ち震えている。
体を離してそっとベッドに横たえられても、わたしの体はまだひくひくと絶頂の余韻の中。
優しく触れる手にさえ、敏感に反応してしまう。
覆いかぶさるようにのしかかられて再び突き入れられても、最早、声すら出ない。
「今度は、一緒にイこう…?」
そう問いかけられてわたしはどんな顔をしたのか、それさえわからない。
快感が体を駆け抜けて何もかも壊していく。倫理、常識、理性、感情――…。
心と体がバラバラになる。
わたしを抱き締めてくれる優しく力強い腕。それはお兄様をし、多くの人の命を奪った手。
その腕に白く細い手が絡み付くのを、わたしはどこか遠くの風景のように眺めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
目を覚ますと、窓の外は朝日が昇りかけてうっすら明るくなっていた。
腕の中ではナナリーがぐっすりんだように眠ってる。
…結局、俺は本当に一晩中ナナリーを犯した。
最期の方は半目で反応もほとんどなくて、意識があるのかどうかわからないくらいぐったりして。
触れ合って、一つになっていたのに、すごく遠くにいるような気がした。
『…これは、お前にとっても罰だ。お前は正義の味方として仮面を被り続ける。
 枢木スザクとして生きることはもう無い。人並みの幸せも、全て世界に捧げてもらう…永遠に』
それが、ルルーシュが俺にくれた罰。俺が生きる理由。
あの時は色んな気持ちがあふれて冷静には聞けなかったけど、今考えると
『お前はゼロになるんだから、枢木スザクとして誰かに接するなよ?
 特に!ナナリーとほのぼの思い出話しながらお茶飲んだり、ぎゅって抱きしめたり、イチャイチャしたり…
そんなうらやましいことをする前に、世界のために働けェっっ!!!』
ってことなのかなぁ、と思ったりもする。要は、嫉妬混じりの兄としてのけん制、みたいな。
「…考えすぎかな?」
眠ったままのナナリーの髪をそっと撫でる。
きっと俺たちは、ルルーシュが心配した(?)みたいな関係にはならない。ううん、なれないよ。
そばにいて世界のために手は取り合うけど、心の底では許しあえないまま。
セックスするのだって性欲を満たすだけで、それ以上の意味とか感情は無い。
むしろ、生きてそんなことしてる自分を責めて、つらくて、胸が苦しくなる。

332 :
でも、触れずにいられないのはきっと…寂しいからなんだと思う。
俺たちはもう、お互いしか理解し合える相手も、すがれる人もいないから。
傷を舐め合うみたいに体を寄せて、でも、その行為そのものが自分を責めて、また傷ついて。
きっとそんな風にしか生きられない。そんな関係にしかなれないと思う。
それが俺への罰なんだ。
ベッドから出かけて、足元に転がっていた箱に気づく。まだゴムが一個、入っていた。
「せっかくだから使わないともったいないよね…?」
眠っているナナリーの背に問いかけても反応は無い。
そっとベッドに戻って彼女を背中から抱きしめて、脚を少し持ち上げてゆっくりナカにうずめていく。
「……んっ…」
少しだけ眉間にしわを寄せてナナリーが吐息をこぼした。起きちゃったかと思ったけど…大丈夫かな?
朝食の時間までまだ少しある。
やわらかなぬくもりに包まれて優しく受け入れられて。
つかの間のおだやかさに身を委ねて、俺はそのままゆっくり目を閉じた。

(終)

333 :
「………………」
「おい、ルルーシュ、何か喋れ。でないと誰だかわからないぞ」
「ダメよ、C.C.。ルルーシュは誰かさんに似て、意外とナイーブなんだから」
「マリアンヌ!?…どうしてお前がここに?」
「おまけ、だ・か・ら♪シャルルも居るわよ」
「マリアンヌよ。“意外とナイーブな誰かさん”とは儂のことか」
「あらぁ、自覚がお有りで?ふふっ…可愛い息子にボロクソに言われて消されて、涙目だったじゃない」
「フン。結果的にナナリーはこやつから自立もできた。良いではないか」
「………………」
「もう、ルルーシュぅ?そんなにショックだったの?ナナリーがとっくにスザクくんのモノだったって知って」
「儂は知っておったがのぅ」
「えー、ズルい!どうしてそんなオモシロイこと、教えて下さらなかったんですか!」
「あまりにもお前にそっくりでなぁ。…純情なフリをして、腹の底では何を考えているかわからん。
 口では『イヤぁ』だの『ヤメテぇ』だの言いながら、愉悦に頬を緩ませて…」
「それはあなたが毎晩、わたしの元に通うからよ。他の皇妃からの視線が痛くて大変だったわ」
「よく言う。余所に行けば、それはそれで怒ったくせにのぅ」
「でも『コーネリアに妹ができる』って聞いた時は、本当にびっくりしたのよ!
 普通、あのタイミングはあり得ないわよね?」
「……だからお前の元にもちゃんと行ったではないか。あれは絶景だったぞ。
 華奢なお前の体で腹だけが膨れ上がり、儂に跨って嬉しそうに笑うのだからなぁ。
 しかもお前の口から、あんな下品な言葉が聞けるとは」
「『あぁん!ミルクちょうだぁい!お腹のこの子にもいっぱい、ぶっかけてえぇ!』ってやつ?
 そしたら、あなた『ミルクならお前の胸からも出ているではないか』なんて言って揉むし、吸うし…」
「外は初雪で真っ白。ベッドも色々と真っ白だったのぅ…」
「……うわああああああッ!!!!」
「何?うるさいわよ、ルルーシュ」
「親の思い出話ぐらい黙って聞かぬか、愚か者め」
暗転。場面は変わり、朝食をとっているナナリーとスザク。
「――…という夢を見ました」
「……ねぇ、ナナリー?その…シャルル陛下とマリアンヌ様って、普段からそんな感じだったの?」
「えぇ、わりと。お兄様はだいぶ美化してらしたみたいですけど」
「ふ、ふーん…」
「ホットミルク飲みますか?」
「あ、うん。ありがとう」
「…わたしも、飲みたいです」
「え?…ま、待ってナナリー!こんな朝っぱらからダメだって!ねぇ、ちょっ…ア、ああああああ――!!!」

(終)

334 :
以上です。
スザクの独白部分がスザクっぽく見えるように頑張ってみました。
ちなみに、ゼロレクイエム後のナナリーの身分は小説版を参考にしました。

335 :
乙乙
もしかしてスザナナって初めてじゃね?違ったっけ。

336 :
GJ!
相変わらずおまけも面白いなぁ…w
ちょっとマリアンヌ×シャルルが見たくなった

337 :
>>336
同意w
出来ればユフィ出産にも触れた内容で
皇子皇女の中で同母兄弟がネリ様&ユフィ、ルルーシュ&ナナリーだけっぽいので(他にもいるかもしれないが)

338 :
空いて

339 :
>>334
これだとブラックベリオン後のスザナナの初エッチとブラックベリオン前のスザユフィのエロも気になるではないか

340 :
>>334

すごく好きだ

341 :
>>339
俺も同意
ブラックベリオン前のスザユフィのエロとか気になる
亡国のアキトのビジュアルが公開されたが、アキトとレイラはカプになるんだろうか?

342 :
スパロボ参戦も決定したし
今年もまだまだギアスの年だな♪

343 :


344 :
ギアスやっぱりいいですね!
亡国のアキト凄く気になります…

345 :
たくまの新作マンガもいいなあ

346 :
俺も今日、漆黒の蓮夜を買ってきた
でも今のところは(本誌収録分でも)エロパロにし難そうな気が
亡国のアキトに比べても注目度的に下っぽい気がするだけに、これで注目度上がってほしいと思うが

347 :
蓮夜は二葉たんに期待

348 :
漆黒の蓮夜発売してたんだ!
ギアスが迷走しないように祈ります…

349 :
角川系は2〜3日前に早売りする事が多い
二葉は色んな意味で美味しいキャラだよなw
神楽耶の先祖っぽい設定や、コメディタッチなキャラ描写や、露出度の高さとか、
カレン等一般的に「ツンデレ」と言われるキャラと違ったツンデレ像とか…
惜しむらくは1巻では巻末の2巻予告にしか出番が無い事か…
スタイル的には神楽耶の面影は無いがw

350 :
ツンデレってよりはアホキャラだよなあw
エース読んでるけど2巻の発売が今から待ち遠しいわ。

351 :
ほしゅ

352 :
ここ3作ほどを書いた者です。エロ無し小ネタ投下します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
小ネタ『チョリソー』
「遅ればせながら、住民のみんな感想をありがとう。
 期待にお応えしたいのは山々だが、忙しかったり、食指が動かなかったり、公式設定を調べるのが面倒だったりでSSは暫く書けない…
 と作者は言っている。誰か書いてくれないかなぁ…とも思っているらしい」
「ねぇ、ルルーシュ?僕は別に語れと言われれば何でも語るけど?」
「黙れ。お前の話は腹いっぱいだ」
「そんなこと言わずに、私とスザクのラブラブなお話、聞いてくれません?」
「「ユフィっ!?」」
「はい?」
「……な、な、な、なっ!!??」
「何で…君が、ここに…?」
「小ネタだからいいんじゃないですか?ほら、スザク!どうぞ語ってください!」
「え…あ、うん。そうだなぁ――…」
――…あれは、キュウシュウでの闘いが終わってトウキョウ租界に帰ってきた日。
ユフィから騎士の証をもう一度もらった後。僕たちはこっそりユフィの私室に行ってそのま
「待てぇえい!それは展開が速すぎるだろうっ!」
「え?お互い好き合ってるんだし、普通じゃないかな」
「わからないことばかりで初めての私を気遣って、スザクはとっても優しくしてくれたんですよ。
 でも本当に大きくて、特大サラミみたいでびっくりしました。
 小さいときに見たルルーシュのはポークビッツみたいだったのに」
ルルーシュ、赤面で絶句。スザク、腹を抱えて笑う。
「あら?何か変なこと言ったかしら?」
「…う、ううん。あの時はごめんね。うれしくっていろいろガマンできなくてさ」
「いいんです。スザクもちゃんと年相応の男のコなんだなぁって、嬉しかったから」
「ありがとう、ユフィ」
「私こそお礼を言わなきゃいけないですね。ありがとう、スザク」
「あの後も…お互いに忙しかったけど一生懸命、時間を作って…ね?」
「どんなに疲れていても、スザクがぎゅってしてくれれば元気が出て。
 短い間だったけれど、本当に楽しくて、あったかくて、幸せで……」
突然、銃を抜くスザク。
「ルルーシュぅぅぅッ!!!!!」
「なッ!?お、落ちつけスザク!ここはエロパロの世界!好きなだけユフィとイチャイチャできるぞ!!」
「あ…それもそうだね」
「スザク、私の事を好きにしなさい☆」
「ユフィ〜〜〜!」
イチャイチャするスザクとユフィ。

353 :
「…ふぅ。ユフィの前では、あのスザクもまるで従順な子犬だな」
「わたしを抱くときは狼みたいなのに…」
「ナナリー、小ネタの中でだけだ。しばらくあの二人をそっとしておいてやってくれないか?」
「お兄様がそうおっしゃるなら」
「お前にはいつも辛い思いばかりさせて、本当にすまない」
「いえ。確かに小ネタの中でなら、わたしもこうして…お兄様に会えますから…」
「ナナリー…」
「というわけでお兄様?暇つぶしに、わたしとスザクさんの初エッチ話を聞いて下さい。あれは――…」
「あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーッ!!」
「…お兄様?」
「わかっている!どうせ、お前の体が不自由なのをいいことに、スザクが押し倒したんだろう!
 散々お前の体を撫でまわして弄くりまわして、あの極悪なモノでお前を…あぁあああッ!!
 血も出て痛かっただろう、怖かっただろう…なのに俺はお前を助けることも、そばに居ることも出来なくて…」
「あの…最初に押し倒したのは、わたしですよ?」
「…………………」
「あ!ナナリー、久しぶり〜!元気だったかしら?」
「…ユフィ姉様、お久しぶりです」
「あらぁ?ルルーシュ、どうしちゃったの?」
「ちょっと…妄想と現実のギャップに打ちひしがれてしまったみたいで」
「相変わらずメンタル弱いのねぇ。
 そういえば昔、『わたしとナナリー、どっちをお嫁さんにするか決めてくれないと絶交!』って言った時も、
 一晩、寝ないで悩んだ末に『選べないよ』って泣きながらわたしたちに謝ってきたの、覚えてる?」
「そんなこともありましたね」
「へぇ〜。それで結局、どっちもお嫁さんにするどころかベッドインすらできなかったわけかぁ。
 二兎追うものは一兎をも得ずってことだね。ルルーシュらしいや」
「スザクは私とナナリー、どっちともベッドインしたんですよね?どっちが良かった?」
「え゛っ!!」
「スザク?」
「スザクさん?」
「…(ふははははは!ざまぁみろっ!何が姉妹どんぶりだ!悩め、苦しめ!
 俺から二人の妹の純潔を奪った罪、ここで贖うがいい!…ふ、ふふふふ…ハーッハッハッハッハッ!!)」
「ん〜〜〜、どっちもそれぞれ良かったよ。…そうだ!せっかくだから3Pしない?」
「さんぴぃ、ですか?よくわからないけど楽しそう!ね、ナナリー?」
「え!?……えぇ…」
「じゃあ、さっそく始めましょう!」
行ってしまうユフィ、スザク、ナナリー。
「王のぉ力はぁ孤独な〜ものぅ…。わかったか、バカ息子よぉぅ」
「……いつから見ていた、このクソ親父」
「まだまだぁ修行が足りぬぅわ…。儂を見習えぇ。皇妃が何人居たとぉ思っておぉぉるぅ」

354 :
――…その儂でさえぇ肝を冷やぁしたのはぁ、マリアンヌが妊娠4カ月のぉ頃であったぁ。
コーネリアがぁうぅっかり口を滑らせ『私に弟か妹ができるんです!』とマリアンヌにぃ言ってしまっ
「あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーッ!!!」
「…この儂ィ自ら女心をキャーーッチ☆する術をぉ伝授しようというのに、聞かぁぬぅつもりかぁ。
 ぶぅぅるあああああっ!!このうぉろかもぬぉめがぁああああああああっ!!」
「二人とも落ち着け。ここはエロパロの世界。しかも小ネタの中だ」
「ぬぅうん…しぃつぅ、か…」
「いいか、シャルル?お前の喋りはアニメ本編の真面目なシーンでさえギャグに聞こえる。
 文章のみのSSでは、エロよりパロどころかギャグ成分が多くなって収拾がつかない。
 その上、お前の過去については資料が少なくて大変だしな」
「フッ…ざまぁみろ、横ロールメタボじじぃ」
「ルルーシュ、お前だって紙一重だぞ?そもそもお前は体力無しで恋愛に鈍いヘタレ童貞がデフォ。
 あるいは変態仮面かシスコンかマザコンか、猿並に盛ってわたしを犯しまくるか…用途が限られる。
 それでいくと枢木スザクは経験値も体力もあって、ほのぼのラブラブからドS鬼畜暴行まで幅広くいける。
 お前達と違ってアニメ本編上の縛りも少ない上にあの性格だしな。どのキャラとのカップリングもしやすい。
 エロパロのエロ部を重視するなら、やはり枢木スザクが適役…」
「待て!なぜそうなる!!俺だって――」
「わぁからぬか、ルルーシュよぉ…お前のチョリソー如きでは役不足ぅ、といぅうわけだァ!!」
「…………C.C.っっっ!!」
「わたしはそこまで言っていないぞ……ぷぷっ…チョリソー…」
ピリリリリリ
「何だ、こんな時にッ!クソっ、会長からか……はい、もしもし」
『あ、ルルーシュ?今度、アッシュフォード学園創立記念祭で超巨大ピザ焼くんだけど、ちょっと相談があって』
「何ですか」
『上に乗せるの、サラミとチョリソーどっちがいいと思う?』
「………………」
「僕、サラミ」
「私もサラミがいいと思います♪」
「ナナリーよ、お前もぉ、はぁっきり言ってやるがぁいぃい」
「……さ、サラミで…お願いします…」
「………………」
「そんな目をするな。まったく…。わたしはチョリソーが好きだぞ」
「会長、チョリソーでいきましょうッ!!!」
『…あ、ゴメン。シャーリーもニーナもカレンも特大サラミがいいって言うから、サラミにするわ。じゃあね★』
ブツン。ツーツーツーツー
(終)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上です。亡国のアキト、楽しみですね。
レイラは気の強そうな子なので、アキトがその鼻っ柱へし折って組み敷くところが見たい…。

355 :
>>352
乙、すごい楽しませてもらいました
ルルーシュ、スザク、ユフィ、ナナリーがこうして仲良く揃う小ネタというだけで嬉しい
公式設定、そこまで細かく調べなくても良いからw難しく考えず、また投稿してください
スレ自体の投稿も減ってるし、最中なしのこういうエロ小ネタでも良いのでまたよろしくです!

356 :
哀れなりルルーシュ……
だが、そこがいい!www

357 :
>>352
GJっす!
確かにシャルルの過去は資料が少なすぎてやり辛いのはあるよな…
自分もなるべく公式設定(基盤とするのがTV本編、小説版、ナナナ等違いはあるが)を重視したい性分なので、
描かれていない部分とかは中々やり辛いというのは同意です。
尤も、>>355の言うように、難しく考えずにやるのがいいというのも同感です。
それにしてもルルーシュw
そして最後の一文(レイラが鼻っ柱へし折られて組み敷かれる展開)には激しく同意!

358 :
やっぱりスザナナとBR前のスザユフィは話が繋がっているから、スザユフィも気になるわ
ナナリーには狼で、ユフィは犬という違いも気になる

359 :
>>39のSS続き期待してます。

360 :
まだか

361 :
リヴァルネタを考えているんだが・・・。
相手はミレイにするべきか?でも、アニメの流れを見る限りニーナが妥当なような気もするんだ・・・。
だってミレイが言ったからと言っても下手すりゃ巻き添えで自分もぬかも知れないのに身体張ってニーナの逃亡助けるか?普通。

362 :
リヴァルの恋人は、バイクたん

363 :
>>361
個人的にはニーナも大切な友人なんだし、ミレイに頼まれなくたって守ることはありだろと思う
まして、友達だと思っていたスザクやルルーシュがよくわからないことになって疎外感あっただろうし
同じく友達であるニーナを守ることにアイデンティティを見出だしてもおかしくはないよ
しかし、追い詰められた男女が必で逃げるなか友情が愛情に発展することがあってもまたおかしくない
ぶっちゃけ、あの辺りのリヴァルとニーナには萌えてた
つか、エロパロなんだし、361のリビドーの赴くままに書けばおkだと思うよ

364 :
>>361
ニーナを助けたのは友情100%だとは思うな、設定的にも描写的にも会長一筋だったし
ただあれが恋のきっかけになっても不思議ではないと思う

会長とも戦闘が激しくなってからも当然のように二人で学園に居続けたり、
リヴァルの行動を認めて励ましたりと個人的には相手としては十分アリだと思うけど
まぁ既に言われてるけど、自分はこれがイイって思えるものを書くのが一番だと思う
カプの妥当性とかメジャーマイナーとかを気にするような場所でもないし
というかぶっちゃけ両方書(ry

365 :
昨日落ちたのかと思った

366 :
ほしゅ☆

367 :
ほしゆ

368 :


369 :
ここはひとつ
ヴィレッタ先生を責めるカレンとか・・・

370 :
>>369
ヴィレッタ(先生)とカレンって面識とかあったっけ…と思いつつ、
ヴィレッタ先生ものなら、シャーリーを性的にネチネチと指導するものも見てみたいような…
いずれもエロいから、どの組み合わせでも見てみたい

371 :
ヴィレッタなら一期で記憶が戻らず(あるいは戻るまで)イレヴンのモブにリソカソされまくるとか
エロパロとしては王道だと思うんだが過去作品にあるかな?
屈辱的なのに思い出しては自分を慰めずにはいられないヴィレッタ先生でもいいな

372 :
皆無事か?

373 :
スザク×ナナリーで誰か書かない?

374 :
皇帝ルルーシュとナイトオブゼロスザクによる捕虜カレン調教物なんてどう?
ルルーシュはゼロ時代にカレンをある程度は調教していた設定で。

375 :
>>374
いいねぇ…
それでカレンが皇帝ルルーシュを愛情転じて憎々しげに思っていながらも、これまでの調教もあって、
心では嫌なのに、身体は責められる事に喜んでいるみたいな感じだと個人的にツボ。

376 :
ルルーシュとカレン二人きりなら>>375みたいにキッツい調教モノでいけそう。
スザク参戦の>>374だと、最終的にスザクVSカレンの体力勝負(ルルーシュは蚊帳の外)になりそうな予感w
「なかなかやるね、カレン。これはどうだい?」
「ッ!?…ふ、フン。そんなの全ぜ――っあぁん!」
「まだまだイけそうかな?」
「あ…あんたなんかに負けないんだからっ…!!」
「望むところだよ」
「…はぁはぁ……(つ、疲れた。もうたたないぞ。なんだこいつら…この体力バカどもがッ!!)」
みたいな。

377 :
>>375
個人的には「心では嫌」じゃなくて
「あたしは敵。ルルーシュの敵。なのになんで? なんでこんなに胸が熱くなるの?
 あたしはルルーシュを・・・」
みたいに
押ししてた感情を無理やりほじくり返されるような展開が超好み。

378 :
かつて学校友人だった男の二人とレイポ3pするのってどんな感じなのか想像つかない
元々乱交して遊んでた仲だったが立場が分かれるとなってレイポ3pになっちゃったとか?
どっちにしても萌えるけど

379 :
ルルーシュがスザクに自分の後を引き継いでカレンを調教するように命じたら、
カレンの感情がごちゃごちゃになりそうで、萌える。
「ルルーシュだから調教を受け入れていたのに、スザクからされるなんていや。
でも、気持ちいい。」とか。

380 :
後を引き継いでというか
別の日に別のパターンで調教されて
自分でも何が何だかわからなくなる・・・とか

381 :
>>376
個人的にはものすごいツボったけど、エロパロというよりギャグになりそうだな…

382 :
ほす

383 :
みんな投下を自粛してるのか?あるいは、ネタがないだけかな。

近日中に書き上がりそう…な気がするんだが。

384 :
ネタならすぐ上にカレン調教ものが盛り上がったんだが
誰かSSに起こしてくれる神はおられぬか・・・?

385 :
書き上がったので、投下します。

タイトル:淫らな報告
カップリング:ルキアーノ×マリーカ
マリーカ視点で進みます。

386 :
「うぅ…」
私は今、墓地にいます。今愛している人と一緒に、かつて愛した人へある報告をするために、ヴァルキリエ隊専用パイロットスーツなどという、場違いな格好で。
そして目の前には、その人のお墓があり、私はそれを懐かしく感じながらも、落ち着かない心境で見ていました。
「さあマリーカ、始めろ」
私の隣に立つ愛しいお方が、口元を歪めながら、私に指示を出してきました。戦闘時の張りつめた声とは違った、少しいやらしくも聞こえる声色で。
「んんっ…イエス、マイ・ロード」
私はなるべく平静を装いながら、一歩前に進み出ました。そして静かに眠るお墓の主に、声をかけます。
「お久しぶりです、キューエル兄さ…んぁっ」
兄の名前を呼ぼうとしたその時でした。私の気持ちが落ち着かない原因となっていた振動が、突然私の中で強まり、私は恥ずかしい声を出してしまいました。
すると、機械のスイッチを持ったあのお方が、愉快そうに笑いました。
「クククッ、どうしたマリーカ。早く兄にあいさつをしろ。言いたい事があるんじゃないのか?」
「はっ、はい、ルキアーノ…様」
私が乱れた原因は、間違いなくこのお方しかいません。ですが私は文句を言う事なく、兄の墓に対します。だってこれは合意の上だし、私の意志でもあるから。
「今日は兄さんに、報告があって来ました。私はこのお方と、ナイトオブテン、ルキアーノ・ブラッドリー卿と…お付き合いします」

                                  『淫らな報告』

387 :
私には兄がいました。ブリタニア軍の純血派に所属するキューエル・ソレイシィという名の騎士で、私にとって誇れる兄であると同時に、密かに愛してしまった初恋の人でした。
血のつながった兄妹が愛し合えないのは、重々承知していて、私が想いを兄に告げる事はありませんでした。しかし厳しくも優しい兄は憧れであり、「近くて遠い存在でも愛し続ける」と私は誓いました。
しかしあの日、ナリタ連山での作戦に参加していた兄は名誉ある戦を遂げ、私の前から永遠に姿を消してしまいました。
私は悲しみにくれましたが、「悲しんでも兄は喜ばないだろうし、むしろ前を向き、立派な騎士にならねば」と奮い立ち、勉学や訓練に励みました。
そしてある日、「ナイトオブテンが親衛隊員を募っている」という話を聞いてそれに名乗りを上げ、私はついに念願の騎士となったのです。
まさか兄の時以上に人を愛し、その愛した人から辱めを受ける事に悦びを見出そうとは、思いもしないまま。

388 :
「兄…さん、実は私…あぅっ、あなたを愛していました。血のつながった実の兄を愛…した、んんっ、悪い妹…だったんです」
兄の墓前で、私は告白を始めました。膣内で震えるバイブの振動に快感を覚えつつ、それを必に我慢しながら。
「兄さんがんでから、『絶対に他の男性は愛せない』って思っていました。だけどそれは、違ったんです。だって隣にいるルキアーノ様を…はぁんっ、愛して…しまったから」
「そうそう、最初は反感を持っていたはずの、この私をな。教えてやれ、何故好きになったのかを」
「ふぁぁっ!イ、イエス、マイ・ロード」
またバイブの振動を強くされ、私は思わず嬌声を上げながらも、何とか姿勢を保ちながら言葉を続けました。
「ルキアーノ様のおっしゃる通り、私は初めの頃、このお方に少し…反感を持っていました。人をす事にためらいがなく、むしろ…楽しんでいらしたから。『それは人としてどうなんだろう』と、私は反発していたんです。
訓練も厳しいし、いつも怒鳴られてばかりで、んんっ…すごく辛かったんです。なのに……」
そこで私は言葉を切ると、唾を飲み込み、再び話し始めました。
「なのに私は、そんなルキアーノ様の圧倒的な存在感や空気に、いつの間にか…魅せられていたんです。そしてこのお方に冷たい仕打ちを受け、痛めつけられる事に…その、快感のような思いを抱く事に気づいてしまったんです。
それからはもう…あっ、自分の気持ちに歯止めが利かなくなってしまって、『もっとルキアーノ様に近づきたい、一緒にいたい、独占したい』と思うようになりました」
「本当にわがままだな、お前は。ラウンズである私を、自分が実はマゾであった事を口実に、独占しようなどとは」
「はい、自分でもそう思いましたし、何度も自問自答を…ひゃぅっ、しました。だけどある日、とうとう我慢できなくなって私は…私はっ、ルキアーノ様に想いを告げて、今のような関係を望んでしまったんです!」
バイブの快感でオーバーヒートしそうな思考回路を何とか保ち、私は一気にまくし立てる。
「だから兄さんっ、私はもう…あんっ、あなたの知っているマリーカではないんです!このお方だけの…淫らな奴隷になってしまったんですぅ!」
「フフ…フハハハハ!そういう事ですよ、『義兄さん』。キューエル卿のかわいい妹君は、この私が手中に収め、淫らに花開かせたんですよ!今から見せてやりますよ、こいつが喘ぎ、果てる様を!」
「ふぁっ、あああっ!振動がもっと…もっと激しくぅっ!」
バイブの振動数がさらに上げられて、それに伴う私の感じる快感も、一気に高まりました。
ルキアーノ様に抱かれ、熱い肉棒で突かれる時と同じように、快感が荒波のように体を駆け巡っていきます。
「あまり女に興味はなかったが、自分の思い通りにどんどん変わっていくこいつを見るのが、何となく癖になってきましてねぇ!今ではこの通り、結構楽しめていますよ!
ほらもっと叫べ、喘げ!もっと私を楽しませろぉっ!」
「ひゃぁぁっ!」
ルキアーノ様がバイブのスイッチを操作して、ついに振動数が最大値まで上げられました。膣内に伝わる振動とともに、全身も揺らされるような感覚に襲われ、私は何度もその場に崩れ落ちそうになりました。
しかし、「もっと快感に浸りたい」という欲望と、「ルキアーノ様を失望させたくない」という淫らな意地が私の脚を踏ん張らせ、私は持ちこたえたのです。
秘部から飛び散る愛液が、足元に生える雑草を濡らし、地面にいやらしい染みを描いていき、その様を見てルキアーノ様は愉快そうに笑います。
「いいぞマリーカ、もっと淫らに悶えろ!お前が持ち込んできたこの新たな楽しみを、存分に味わってやる!
そして『義兄さん』に見せつけろ、お前が一人の性奴隷として、果てる様を!」
「くぁっ、んっ、は…あああっ!」
ルキアーノ様がそうおっしゃると同時に、絶頂を迎えた私は愛液を地面にまき散らし、本当に一人の性奴隷として果ててしまいました。
そして全身の力が抜けていくのを感じながら、兄の墓前に倒れ込んだのでした。

389 :
「はぁ、はぁ……」
ついに果ててしまった私は、崩れ落ちた時の姿勢のまま、呼吸を乱していました。そんな私を愉快そうに見下ろしながら、ルキアーノ様が声をかけてきます。
「ククク、こんなはしたない妹の姿を見て、『義兄さん』はどう思うだろうなあ」
「わ、分かりません。私には、もう……」
まだ頭の中がボンヤリしたまま、私は返事をしました。本当は「兄さんは悲しむかもしれない」という思いもありましたが、もう何も考えられませんでした。
いえ、正確には考えたくなかったのかもしれません。もう後戻りはできないし、完全に私は、このお方の奴隷になり果てているから。既にこの生き方しかできないから。
「さて、そろそろ外すか」
ルキアーノ様がそうおっしゃって、まだ私の膣内で震えていたバイブのスイッチを切りました。そして腰を下ろすと、パイロットスーツの中に指を滑り込ませ、割れ目の奥にあったバイブを手際良く抜き取りました。
「ふむ、これは相当なものだな。こんなに濡らしていたとは」
ルキアーノ様がそうおっしゃりながら、私の愛液まみれのバイブを見せてきました。そして放心状態の私を見てニヤリと笑うと、さらに言葉を続けます。
「さあ、まだまだこれからだぞ。次は、私のここを舐めてもらおうか。お前の淫乱さをさらに伝えると同時に、二人の仲の良さを見せつけてやろうではないか」
自分の下半身を指差して、ルキアーノ様が私に次の指示をお出しになりました。私はその意図を察すると、ゆっくりと体を起こします。
「イエス、マイ・ロード。それでは、し…失礼します」
私はルキアーノ様がお召しになるズボンのファスナーに手をかけると、それをゆっくりと引き下ろしました。
そして中に手を入れ、少し大きくなった陰茎を引っ張り出すと、それに舌を這わせ始めました。
「んむっ、ちゅっ……」
「フフフッ、いいぞマリーカ。もっと淫らなお前を、『義兄さん』に見せてやるんだ」
「はむっ…イエス、マイ・ロード」
ルキアーノ様が私の髪を乱暴に撫でながら、下半身をこちらに押しつけてきます。私は恥ずかしさすら感じる事なく、次第に固くなるルキアーノ様の陰茎に舌を這わせ、手で何度も擦り続けました。
そして、亀頭の先端から先走り液が出てくるのを確認すると、今度は亀頭を口に含み、それを吸い始めました。
「そうだマリーカ、もっとだ、もっと見せつけろ。お前は私の部下であると同時に、淫らな性奴隷なんだよ」
「んくっ、はい…ルキアーノ様。私は…んちゅっ、ルキアーノ様の下僕であり、いやらしい性奴隷…です」
本来なら屈辱に感じるであろう視線を浴びながら、私は一心不乱に、ルキアーノ様の陰茎を舐め続けました。
感覚がマヒして、「誰かに見られるかもしれない」という恐怖も、人間扱いされない絶望も感じないまま、私は愛しい人を淫らに求めました。

390 :
「よし、もういいぞ」
陰茎が完全に勃起し、私の唾液で盛んに光り始めた頃、ルキアーノ様が私に動きを止めさせました。
「そろそろ頃合いだな。最後に、お前の最も淫らな姿を見せてみろ。欲しいんだろう、こいつが?」
「えっ……」
ルキアーノ様にグッと下半身を突き出され、私の胸は高鳴りました。しかし同時に、わずかに残っていた理性が、戸惑いを生じさせました。
「ルキアーノ様?もしかして、こ…ここで?」
「そうだ。この場でお前がもっと淫らに乱れ、悦ぶ姿を見せつけてやるのだ」
「で、でもこんな場所で…その、誰かに見られたりしたら……」
私がそう言うと、ルキアーノ様が鼻でフンと笑いました。
「フン、何だその目と態度は。今までさんざん淫らな事をしておきながら、今さら何を恐れる。これはお前が望んだ事ではなかったのか?
ならば、そんな理性など捨てろ。淫らな奴隷として私を、精を求めろ。それが嫌なら、この関係は終わりにするぞ」
「そっ、それは……」
ルキアーノ様が脅すような視線を、私に向けてきました。本当は恥ずかしい、でもせっかく手に入れた愛する人を、今さら失いたくない。もっとこのお方が…欲しい。
「…分かりました、その、仰せの通りに」
「ククッ、分かればいい。さあ、それではお前の望みを言って見ろ。ここで何をしたい?私に何を望む?」
ルキアーノ様が卑猥な笑みを浮かべ、私に尋ねました。私は理性をかなぐり捨てると、言葉を紡ぎ始めました。
「私は、ここでルキアーノ様と一つになりたいです。欲望を私の体に、ぶつけて欲しいです」
「ふむ、では私の何が欲しい?」
「はい、ルキアーノ様の…これが欲しいです」
私はルキアーノ様の陰茎に触れ、淫らなお願いをしました。するとルキアーノ様がニヤリと笑い、私にさらに淫らな事を言わせようと、質問を投げかけてきます。
「そうか、こいつがそんなに欲しいか。では次の質問だ、こいつをお前のどこにどうして欲しい」
「はい、その…私の中に入れて…欲しいです。そして、たくさん動いて……」
「んー?よく聞こえんなあ。もっと大きな声で、ハッキリと言え。具体的に言わないと、望み通りにはせんぞ」
意地悪なルキアーノ様が、私に乱暴に言い放ちます。そして、そんな意地悪にすら快感を覚えてしまった私は、一番淫らなお願いをハッキリと告げました。
「そっ、その、ルキアーノ様のこれを、私の…大事な所に、さっきまでバイブが入っていた所に下さい。
そしていっぱい動いて、ルキアーノ様の熱い精液を、私の子宮にたくさん…注ぎ込んでくださぁい!」
「よぉっし、合格だ!聞き届けてやろう、その願いをな」
「はいっ、ありがとう…ございます」
私はその言葉を聞いて、嬉しくなっていました。他の誰の物でもない、ルキアーノ様だけの奴隷として。

391 :
「さて、まずは四つん這いになれ」
「イエス、マイ・ロード」
ルキアーノ様が、私に四つん這いになるよう命じました。そして私も何のためらいもなく、地面の上で四つん這いになり、ルキアーノ様を待ちます。
「ククッ、見れば見るほど淫らな奴だ。喜べ、今すぐ望み通りにしてやるからな」
「はい、ルキアーノ様」
私は期待感で全身を熱くしながら、兄の墓と向き合っていました。ただ、あるがままの自分を見せるために。
やがてルキアーノ様が腰を落とし、パイロットスーツの股間の部分が強引にずらされ、割れ目に亀頭が当たるのを感じた、その直後でした。
「さあ、たっぷりと味わうがいい!」
「ふあああっ!ルキアーノ様が、奥まで一気にぃ!」
私の体を貫かんばかりの勢いで、ルキアーノ様が腰を突き入れ、固くて熱い陰茎が一気に膣奥まで届いたのを感じて、私は甲高い嬌声を上げていました。
「ククッ、どうだっ!ふんっ、気持ち…いいだろう!お前の大好きな、ふっ、私の…モノに突かれて、最高だろう!」
「ひゃぁんっ、はいっ…すごいです、ルキアーノ…様ぁっ!外でいっぱい突かれて、すごく…興奮しますぅ!」
ルキアーノ様に何度も陰茎を出し入れされ、体の奥に強い衝撃が走るたび、私は淫らに喘ぎ、何度も悦びの声を漏らしました。
ここが屋外で、しかも敬愛する兄の墓前である事も一切関係なく、私はルキアーノ様に蹂躙される事しか考えず、性奴隷としての存在価値にしがみついていました。
「さぁっ、言え!お前は何だ!」
私の尻を盛んに手で叩きながら、ルキアーノ様が尋ねてきます。私はしびれるような痛みと、膣奥への衝撃に快感を覚えながら叫びました。
「はいっ、私は…ひゃんっ、ルキアーノ様の親衛隊員で、んぁっ、忠実な下僕であり…はぅんっ、淫らな性奴隷です!
いつでもどこでも、あなた様の事を考え…ああんっ、淫らな欲望を抱え、実行してしまう…ふしだらな女ですぅ!」
「フハハッ、そうだ!お前ほどふしだらで淫らな女など、この世にそうはいないだろうなぁ!もっと乱れろ、喘げ、そして求めろ!そして私を楽しませるんだ!」
私を見下す言葉を投げつけながら、ルキアーノ様が私の中を乱暴に突き続けます。その野獣のような動きに乱されて、私は口の端から垂れるよだれを拭こうともせず、嬌声を上げました。
「ひゃぅっ、は、あ…あぁぁっ!」
しかし、予想以上の快感に揉まれたせいか、私は途中で絶頂を迎え、力尽きて地面に突っ伏してしまいました。
「フン、自分だけ満足して終わりか?私はまだ、十分に満足できていないぞ」
ルキアーノ様が不服そうに、私に冷たい言葉を投げかけてきました。
「も…申し訳ありません、ルキアーノ様ぁ」
「まあいい、実はちょうど、もっと面白い事をしてやろうと考えていた所だ。お前の淫らさを、さらに『義兄さん』に見せつけてやるためにな」
そう言って笑うルキアーノ様の声は、恐ろしく冷たく、卑猥に聞こえました。

392 :
その後、ルキアーノ様は私の中から陰茎を引き抜くと、私の体を強引に抱き起こし、私の目を見て告げました。
「今度はその、邪魔なパイロットスーツを脱げ。女として貧相ながらも淫らな肉体を、兄の前にさらすのだ」
「…イエス、マイ・ロード」
私は小さな声で返事をすると、身をよじらせながら、パイロットスーツをゆっくりと脱ぎました。
そして一糸まとわぬ姿になると、ルキアーノ様と正対し、次の命令を待ちます。
「よし、立て。それから墓の方を向いて、ジッとしていろ」
「イエス、マイ・ロード」
私はルキアーノ様に言われるがまま、ゆっくりと立ち上がり、ふらつく脚で踏ん張りながら、兄の墓の方向へと振り向きました。
そのすぐ後にルキアーノ様も立ち上がると、私の背後に立ち、声をかけてきます。
「いいか、そのままだぞ」
ルキアーノ様がそうおっしゃり、少し体を沈めた、その直後でした。
「ひぁっ……!」
私が思わず悲鳴を上げた時には、私の片脚がルキアーノ様の腕で抱え上げられ、私はルキアーノ様に支えられながら、もう片方の脚だけで立つような姿勢になっていました。
それはちょうど、広げられた秘部の割れ目を兄の墓に向けてさらすような体勢であり、私の中に羞恥心が再び芽生え、体が一気に熱くなるのを感じました。

393 :
「はぁぁっ、こ…こんな姿勢って、こんなのって…すごく恥ずかしいです、ルキアーノ様ぁ……」
「ククク。これならお前の最も淫らな場所を、『義兄さん』に見せられるからなあ。私の動きもジックリ見てもらえるから、こちらとしても発奮材料だ。
しかしまだ心の奥に、理性がわずかに残っていたか。まあじきに慣れるだろうが、逆に羞恥心があった方が、かえって燃えるかもしれんなあ。その悶える様が証拠だ」
私の体を抱きかかえながら、ルキアーノ様が楽しそうに囁きます。
「さて、それでは続きを始めようか。もっともっと乱れて、私を満足させてくれよ。そして…『義兄さん』の事もなあ!」
「ひゃあああっ!」
ルキアーノ様が秘部の位置に陰茎を合わせるや否や、グンと腰を突き上げ、膣内に熱いモノを突入させてきました。
そして悲鳴を上げた私に構う事なく、盛んに腰を動かして、私の中を掻き回し始めました。
「ふぁっ、あっ、ルキアーノ様……!体が…やんっ、壊れそう、ですっ!」
「ハハッ、そんな事を言いながら、随分と…いやらしい顔じゃないか!ぬんっ、発情し切った…メスそのものだぞ!
さあ、もっと苦しみ、悶えろ!そして…泣き叫び、求めろ!この淫らな性奴隷がぁっ!」
「んぁっ、ル、ルキアーノ様ぁっ!」
背後からルキアーノ様に激しく突かれながら、私の思考回路は焼き切れ、快感と欲情を残して真っ白になっていきました。ルキアーノ様がおっしゃっていた通り、次第にこの姿勢にも慣れ、再び理性が消滅したのです。
そうなってしまうと、最早私を止めるものは何もなく、私は再び快楽の荒波に身を投じるのでした。
「はぅっ、すご…もっと、もっと下さぁい!ルキアーノ様ぁ!」
「ククッ、フハハハハ!何て奴だマリーカ、この…ふしだら女め!こうもあっさりと、ふっ、理性と苦しみの感情を捨て去るとはなあ!いいだろう、もっと燃え上がらせてやる!」
「あぁっ、嬉しい…ですっ!」
ルキアーノ様が腰の動きを速め、私の膣奥に、何度も陰茎をぶつけ始めました。私の小さな乳房を荒々しく揉みしだき、抱え上げた脚を強くつかみながら、どんどん呼吸も速くなってきます。
そんなルキアーノ様の「本気」に強い悦びを感じながら、私は周りも気にせず淫らに叫び、兄の墓前に痴態をさらし続けました。
「どうだ『義兄さん』、これがかわいがっていた妹の、成長した姿だ!こんな体でも実に淫らだろう、見ていて欲情するだろう!それとも悲しくて、この私を許さないかな?
だがもう遅い、『義兄さん』には何もできないし、これがこいつの望んだ結果なのだからなあ!そして見せてやろう、この女が最高に乱れ、悦ぶ瞬間を!」
ルキアーノ様が兄に向かって、何か叫ぶのが聞こえます。しかし私には最早何の意味なのか分からないくらい、私は完全に性奴隷として、快感だけを貪っていました。
ですが次に聞こえたルキアーノ様の言葉は、しっかりと胸の奥に響いてきました。
「さあ、マリーカ!くっ、お前の望み通り、たっぷり中に注ぎ込んでやるぞ!このナイトオブテン、ルキアーノ・ブラッドリーの子種をなぁ!」
「ひぁっ、は…はいぃっ、いっぱい…注いで下さいルキアーノ様ぁ!熱い精液を私の…ひゃんっ、なっ、中にぃ!」
よだれをまき散らし、淫らに喘ぎながら、私はルキアーノ様の精液を求めました。陰茎が脈打ち、子宮に白濁液が注がれる時の快感を、ひたすらねだりました。
やがて、ルキアーノ様が今までで一番強く腰を突き上げた次の瞬間、私の中で陰茎が強く脈打ち始めました。
「んんっ!」
「ああああっ!中に…私の一番奥に、ルキアーノ様の精液がいっぱい……!」
「フフッ、何という喜びようだ。さあ…もっと、乱れろ。性奴隷のお前にはもったいないナイトオブラウンズの子種が、注がれているのだからな。
見ろよ『義兄さん』、こいつの乱れっぷりを。あなたの自慢の妹は、こんなに立派な性奴隷になりましたよ。ククク、フハハハハ!」
ルキアーノ様の高笑いはほとんど聞こえず、ただ精液が子宮に注ぎ込まれる感覚だけが私を支配し、私はそれに酔っていました。

394 :
「はぁ…ふぁ……」
「ククク、我ながら随分と出たな。こいつはいよいよ、孕ませてしまったかな?」
放心状態の私の背後で、ルキアーノ様がいやらしい笑い声を出しました。
そしてその言葉を聞いた私の思考回路がゆっくり動きだし、その意味を理解し始めると同時に、新たな悦びが私の中を駆け巡ったのです。
「はら…む?それってルキアーノ様の…赤ちゃんを?うれ…しいです、性奴隷の私が、あなた様の……」
「フハハッ、そんなに嬉しいのか。私としてはまだ調教し足りないから、望む所ではないのだがな。まあいい、今回も存分に楽しめたからな」
「ひゃんっ」
ルキアーノ様が体を動かし、まだ熱の残る陰茎が、私の中から引き抜かれました。そして精液が外に垂れ落ち始め、淫らな筋を描きながら、地面に落ちていきます。
「実に淫らな光景だなあ、これは。愛する男の精を、そんなに兄に見せつけたいか。この性奴隷め。
ククク、決めたぞ。これからもここで、定期的に『報告』を行うぞ。お前がさらに淫らな性奴隷となり、変わっていく様を『義兄さん』に見せるのだ。
『堕落』という名の『成長』をこれからも教えてあげられるのだ、嬉しいだろう、なあマリーカ?」
「ぁ…はい、嬉しいです、ルキアーノ…様。また二人で一緒に、今日…みたいに、『報告』しに行きたいです。
そういう事ですから、兄さん。はぁ…また来ますから、待っていて…下さいね。ちゃんと『成長』した姿でお会いできるよう…頑張りますから」
新たな喜びに心を震わせながら、私は静かに眠る兄に、そう語りかけたのでした。
そして、一人の親衛隊員として、一人の性奴隷として、もっと成長していこうと誓うのでした。

395 :
以上で終わりです。

396 :
おお、久々の大作GJ!

397 :
ルキマリとか俺得すぎる・・・

398 :
やっぱルキアーノはこういうえげつないプレイが合うな

399 :
スーパーロボット大戦 魔装LOE 世界を超えたSEX
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298979535/234-237
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298979535/340-341
ギアスネタなのでリンク

400 :
C.C.がスザクに寝取られるSSとかありますか?

401 :
>>400
逆なら見たことある

402 :
>>400
さなづらひろゆきが同人誌で描いてたな

403 :
過去スレにそれっぽいのなかったっけ?

404 :
シュナイゼルに寝取られるのはあったな。
スザクのは若干違う。

405 :
ほしゅ

406 :
ラウンズ小説を読んでたら少女時代のベアトリス×ノネットと言う電波が
ネリ様と仲良しなノネットさんにベアトリスが密かにヤキモチを焼いていて、それが爆発して…って感じで
しかし随分過疎っちゃったな…

407 :
職人がいなくなるとどこも過疎るよ。
アキトが公開されれば戻ってくるかもわからん。

408 :
漆黒の蓮夜はこういうネタにし辛い感じがするな…個人的にだけど、どう考えても形に出来ない
台詞のみの登場の時信が出てくれば、時信×美鈴とかありそうな気もするけど
既存のキャラだと、一心×二葉がありそうか?

409 :
漆黒は未読組だが、販促になるようなSS書いてくれたら原作も読むよ!

410 :
よーしパパ久し振りにルルカレ書いちゃうぞー

411 :
ワクワクテカテカ
純愛か? 凌辱か? それとも寝取りか?
なんにしてもいつでも全裸の準備はできてるぜ

412 :
ライカレ無いのか?

413 :
>>412
したらばのライスレに行った方があるんじゃね?

414 :
ライカレなら、ロスカラSSスレ派生(?)のエロパロスレにあるよ
一人の職人さんが頑張ってるスレでその職人さん以外に
ライカレ投下があったかどうかまでは覚えてない
ま、ライカレはロスカラじゃ一番人気のカプだしあるんじゃないか?
頑張ってた職人さんが複数本書いてるのは間違いないよ

415 :
ほす

416 :
最近ルルナナないっすね

417 :
>>410
パパまだー?

418 :
まだー?

419 :
某ロボゲームの影響で最近DVDで全部見たけどおもしろかったし、カップリング要素も色々あって良かったです。

420 :
あれだけ近親カップリングいけるアニメも無いよな。
……今「マリアンヌから性教育(実地)を受けるコーネリアとルルーシュ」という電波を受け取った。
不思議そうに見ているユーフェミアとナナリーに、シュナイゼルが笑顔で爽やかに解説してるとなお良し。

421 :
マリアンヌ指導の下、ルルーシュがコーネリアを犯す、又はコーネリアがルルーシュを犯すのか?
どちらにしろ、マリアンヌの玩具にされている二人のイメージしかないなw

422 :
マリアンヌ様エロ可愛すぎて困る。ギアスはBBA勢が堪らん。マリアンヌ様、ネリ様、ほぼゲームキャラだがノネットさん。
この三人で3Pとかアリだと思うの。

423 :
>>422
確かノネットさんがマリアンヌの弟子筋でネリ様の先輩にあたるんだっけ?
小説版(ナイトオブラウンズ)だけかもしれんが(ノネットさんとマリアンヌの関係)
そっちの方ではマリアンヌが先代ラウンズ(6番)とされていたし

424 :

「信じる信じないは貴女の自由よ、ノネット」
 そう言って彼女はにっこりと微笑んだ。桃色のふわふわした髪、ほっそりした小柄な少女の身体、その姿は自分と同じナイトオブラウンズ
のシックスを預かるアーニャ・アールストレイムで間違いない。
 だが、気だるそうな目は今ぱっちりと開いて、腕を組み渋い顔で唸っているノネットを楽しげに見詰めている、その姿は。
 アーニャのいつもの雰囲気とはまるで違う、だけれど懐かしさすら覚える、それ。ううううーん、と長く一頻り唸ると、ノネットは渋く歪めて
傾げていた顔を上げ、振り切ったように笑顔を浮かべ、アーニャに向かって言った。
「貴女の話を信じましょう、マリアンヌ様。アーニャの身体でも今私の目の前に居る人は、私やコーネリア様の師でもあったブリタニア后妃、
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア様であらせられると!」
「……思ったより踏ん切りつけるのが早いわね、ノネット」
 アーニャ――の姿を借りたマリアンヌが、頬に手を当てて感心したように溜息をつく。その仕草はやはり自分の知るアーニャのものでは
なく、時々稽古をつけてくれていたマリアンヌその人のものだと実感したノネットは、カラカラと明るく笑い声を上げて答えた。
「それが私ですから!コーネリア皇女殿下ならば大変悩み戸惑われたかもしれませんが――…稽古で散々討たれてきたマリアンヌ様の
剣を見て、信じない訳にはいきません」
 アーニャに稽古をつけてあげる、と言われた時は驚きましたが、と大きく開いて笑っていた口を一旦閉じ、苦笑にして肩を竦める。
それを見てマリアンヌは楽しそうに目を細めた。
「うふふ、覚えていてくれて有難う。中々剣の筋は良くなってたわ、良い成長を遂げたわね、ノネット。でもまだまだ荒削り隙が残っている。
ラウンズを名乗っているのだからもう少し精進なさい」
「イエス、ユアハイネス。肝に銘じておきます、マリアンヌ様。――しかし、幽霊になられてアーニャの中にいらっしゃるなんて驚きましたよ。
またこうしてマリアンヌ様にお逢い出来るとは思ってもみませんでしたから……」
 恭しく頭を下げて応えた後、砕けた調子に戻りしみじみとノネットが言う。マリアンヌは、諸事情があってアーニャの身体を借りている、
とだけしか言わなかったので、ノネットは勝手にマリアンヌを幽霊だと解釈した。マリアンヌは笑顔を浮かべて否定はしなかった為、そういう
事で良いだろうと思っている。
 ともあれ悲劇的な最期を迎えた憧れの女性とこうして話が出来ているのだ、それだけでノネットは満足だった。出来るなら失踪中の
コーネリアにも教えたかったが、連絡は取れない上、この状況に説明を求められた場合ノネットも答えに詰まってしまう。まだマリアンヌが
アーニャの中にいるならその内逢う機会もあるだろう、と今は諦める事にした。
「本当は貴女の前に出てくるつもりはなかったんだけど、何だか懐かしくなっちゃってね?――…あのお転婆がすっかり美人になって」
 悪戯っぽくウィンクしてマリアンヌが手を伸ばし、ノネットの頬を撫でる。目を細め感慨深げに呟く憧れの君の言葉には、姉御肌の
ノネットも気恥ずかしそうに肩を竦めた。
「有難う御座います、マリアンヌ様。でも私はあの頃と大して変わっていない気がしますよ、自分自身では。年は取りましたが、ベアトリス
にも今でも呆れられたりしてますし……」
「ふふふ、貴女らしさを失ってない様で何よりよ。――…ねぇ、ノネット。貴女が当時と如何変わったか、詳しく知りたいわ?」
 ノネットの頬を撫でるマリアンヌの細い指――アーニャのものであり、本来の彼女のよりも小さいそれ――が、形良い顎に流れて
猫の喉を擽るように触れていく。アーニャの声で紡がれるマリアンヌの声が艶を帯び始め、微笑みが妖艶に歪んでいった。
 たらり、とノネットの背中に冷たい汗が伝っていく。
「ラウンズも随分と様変わりして、新しいコも増えたでしょう?色々男の可愛がり方を貴女には教えたけれど、上手くやれているかしらね?
退屈だったし、その辺の話も聞きたいわ、ノネット。ジノ、だったかしら?それにルキアーノ?枢木スザク……勿論可愛がってあげたんでしょう」
「え、ええ……まぁ。若い子の面倒を見るのは年上の勤めでもありますから」
 ぎこちない笑みでノネットが答える。恐らくビスマルクでも、こんな硬いノネットの表情は見た事がないだろう。妖しげな笑みを一層深め、
マリアンヌがノネットに顔を寄せ、濃く彩られたルージュを指で辿って、
「貴女に仕込んだ夜の稽古の成果も、今日は見せて貰おうかしら――?ねぇ、ノネット?今日こそ私の責めに耐えて御覧なさい」

425 :
ごめん注意書きするの忘れたすまない……。
アーニャ憑依中のマリアンヌ様にアンアン言わせられるノネットさんとかもいいなーと。
>>423
マリアンヌ様の弟子でネリ様、ベアトリスの先輩で古参ワンさんとも思春期時代から顔見知りとか美味しすぎる。
小説のナイトオブラウンズは良かったなー。
ワンさんのマリアンヌ様からの弄ばれっぷりが良かった。
ぶるぁとは別の形で憧れてるマリアンヌ様に、悪戯されてしまうワンさんもいい。
美人で巨乳お茶目で悪女で最強で人妻子持ちとか、エロ的にもマリアンヌ様はチート過ぎる。

426 :
>>424-425
是非とも続きを所望する!

427 :
保守と賑やかしも兼ねて次よりルルカレエロなし投下。
まだ騎士団初期の頃。カレン→ゼロ。かなり短いめ。
成仏できない代物のお焚き上げ的なものなので、色々すまない感じ。
NG登録はトリップ及びIDで宜しくお願いします。

428 :


 ――ちゃんと、寝てるんだろうか……?
 傍らに佇む仮面の横顔ををちらと見て、カレンはそんなことを思った。
 
 緩くコの字を描くソファの中央に腰掛けるのは黒の騎士団を率いる代表――顔の無い仮面の男、絶対の統率者、ゼロだ。
 カレンは「ゼロ直轄の親衛隊隊長」の肩書きを持ち、常にその隣に佇むことを許されている。
 今や巨大組織となった「黒の騎士団」、その幹部クラス及び親衛隊隊長達以外、殆どの者が彼の傍に、否直接言葉を
掛けることすら許されない中――一組織改革の際唯一のゼロ直轄隊の隊長として任命されて以降、カレンの場所は常にそこにあった。
何時いかなる時もゼロを守る為、彼の命が下る以外は彼の傍を離れず、ゼロの背中の数歩後ろから常に護衛として立っている。
幹部達が集まる作戦会議においても、カレンの居るべき位置に変わりは無い。
ゼロの隣、ゼロに近い距離――そこで、彼を守るのが自分の使命。
 黒衣の騎士団衣装を纏い、仄かな喜びに膝の上で拳をそっと握り締め、今日もカレンはゼロの傍らで彼が指示する次なる作戦を
聞いていた。この度の作戦は――直接戦に出るカレンや藤堂達がメインではなくディートハルトの情報操作を中心とした霍乱作戦の為、
カレン達のような直接部隊は作戦進行の流れを把握するのみで、特別口を出すこともない。
 ゼロの緻密な計算の上、情報操作に関してはエキスパートであるディートハルトの説明に今のところ異議を上げるものは誰もいなかった。
今日の作戦会議は至って順調に進んでいる。だからふと作戦の内容よりも――
傍らの、ソファに深く腰を下ろし腕と足を組んで尊大な態度でそこに佇む、ゼロのことが気になった。
 カレンも、レジスタンス時代の扇達も、途中合流した藤堂達も――誰も彼が何者であるか知らない。
誰しも興味を抱いてはいるが、彼が何者であるかという問いは――暗黙の了解でタブーとなっていた。
 カレン自身、守るべき対象であるゼロが何者であっても構わなかった。
 彼が彼であり、ゼロである限り、自分にとっても組織にとっても必要不可欠な人物であるのだから。
 ――彼が何者であるかとか、自分達が居ない間、何をしているか、とか、知りたいとは思わない。
 興味が――全く無いと言えば嘘になるが、それが自分に知る必要の無いことだということは分かっている。
 
 だけど、カレンにはひとつだけ、気になることがあった。
 
 巨大化した秘密組織をたった一人で統率し、指揮する彼に、休まる時間はあるんだろうか?
 彼の指示の元動くのみのカレンですら、騎士団の活動と学園生活で睡眠時間の殆どが削られている。
騎士団のエースパイロットとしてのプレッシャーもあれば、複雑な家庭の中の居心地の悪さも、また学園で病弱で弱々しい少女を
演じ続けなければならないことも、少なからずカレンの負担になっていた。
 誰かに弱音を吐く気は一切無いが、精神的に余裕がないのは確かだ。そう、自分でもこんな状態であるのに、全ての責を背負い、
一筋縄ではいかない幹部達をまとめ、この組織を導く彼の肩には、どれほどの苦重が掛かっているんだろう――?
 眠る時間とか、あるんだろうか?
 ゆっくりと食事を取る時間とか、そういうのは?
 仮面の向こうの素顔にはやっぱり苦悩や疲れが滲んでいるんだろうか――?

「零番隊隊長、幾らのゼロを守るのが貴女の仕事とは言え、そう心配そうにゼロを見つめなくても良いのではありませんか?」
 丁寧な調子にも語尾を持ち上げて嫌味を含ませたようなディートハルトの台詞に、カレンは漸く我に返った。
無意識の内に彼の横顔に顔を近づけて凝視していたらしい。改めて気付いた彼との近距離と、藤堂の咳払いに慌てて顔を離し俯く。
耳まで熱くなるのを感じて、きっと顔は真っ赤になっていただろう。そんなカレンの様子に自然と周囲も小さく笑いを漏らしたものの、
真っ直ぐ前を見据え、傍らのディートハルトを一瞥もせず「話を続けろ」と促すゼロの言葉に、再び空気は引き締まる。
 ゼロはカレンの行動も全く気に留めていないようだった。彼にとってはカレンの心配など関する必要もないんだろう。
失笑を受けることもなく終わってホッとした反面、無反応のゼロに少し寂しい気持ちでいた。

429 :

 ――その後会議は滞りなく進み、話を終えたディートハルトと他のメンバー達の質疑が終了すると、解散を告げるゼロの言葉と共に
それぞれが席を立ち散っていく。次の指示が特別にないカレンは、端末の画面を確認するディートハルトと共にゼロの傍らにいた。
ここを離れて問題ないのだけれど、離れて行く先も特に無い今は、誰かに促されるまでもう少しだけ、彼の傍にいたかった。
 ゼロは相変わらず腕を組み足を組んだ格好で正面を見据え、無言で佇んでいる。何か言うこともなければ、隣のカレンや
ディートハルトに向かうこともない。仮面越しでは表情を読むことすら叶わず、カレンは何度もちらちらと隣を見遣りながら、持ち上がらない
自分の膝の上に拳を並べて、じっと座り込んでいた。
「ゼロ。私はこれで失礼します。零番隊隊長がお傍にいらっしゃるようですし、御身を心配する必要もなさそうですから、
安心しておくつろぎ下さい」
 端末機を畳み脇に抱えて、ディートハルトが立ち上がった。ちらりとカレンの方を覗き込んでからかうように語尾を上げてゼロに
語りかける相手を軽く睨み返す。
 カレンはゼロと二人っきりになったソファの上で一層身体を緊張に強張らせ、これからは席を立つすらも計りかねて――
切欠なしには立ち上がることも出来ずに、ゼロの隣ですっかり石になってしまった。
「あ、あの、ゼロ……?」
 ディートハルトの挨拶にも一切口を開かずにいたゼロは、今も無言を貫いている。機嫌が悪いのか、それとも何かに思案中なのか、
恐る恐る顔を近づけて尋ねるカレンに、
 ――ゆらり、と。
 ゼロの仮面が肩に向かい降りてきた。
「え。えええっ!?」
 素っ頓狂な声が喉の奥から飛び出してしまった。それ以上の声を出すまいと慌てて口を塞ぐ。肩に掛かる冷たく硬い球体の感触。
組んだ腕や足はそのままで、カレンの肩へゼロの頭が――圧し掛かってきたのだ。これは、この状況は、ゼロは――……
「ぜ、ゼロ……?」
 肩に振動が伝わらないようにそぅっとゼロの方を振り向き、問いかけてみる。返事はない。代わりに間近になった距離で聞こえる、
仮面越しの規則正しい呼吸。
 やはりというか――ゼロは、眠っていた。その仮面をつけたまま、何時もの格好で。
 
 ど――どうしようっ…!?
 どうしたらいいの、この状態で――っ……!?
 
 周囲に人はいない。ゼロは全く意識がないようで仮面はカレンの肩に乗ったままぴくりとも動かない。
偏った重みがカレンの肩に掛かっていて、多分少しでも動けばゼロの頭はカレンの肩から滑り落ちるだろう。そこでゼロが目を覚ますか、
または膝に落ちるか――膝!?
 かぁっと顔に熱が上がっていくのを感じた。だ、駄目だ。動けない。そんなことになるなら、絶対、一層。
ぎゅっと強張る肩を震わせ、カレンは動くまいと背筋をピシリと伸ばし、だがその僅かな揺れが絶妙なバランスでカレンの肩に掛かっていた
ゼロの仮面を丸い肩から滑らせることとなり――ゆっくりとその仮面は、腕を組む姿勢を崩さぬまま、カレンの太腿の上に、落ちた。
「ぜぜぜぜぜぜ、ゼロっ!」
 声を出さないようにしていたすぐ、裏返った声で叫んでしまうカレン。冷たい仮面の感触が素足の部分に触れて、肌に感じるのはそれの
ひんやりとした感触なのに、身体は火をつけたみたいに熱くなっている。
どうしようどうしよう、手をバタ付かせて辺りを見回して、人気の無いことに安堵――してしまう自分に気付いてまたも一人動揺する。
誰かに助けて欲しいのか、それとも見て欲しくないのか、カレンの頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
 ゼロ……?と恐る恐る問いかけてみる。返事は、やはりない。
 疲れているんだな……何度も深く深呼吸を繰り返し、跳ね上がった鼓動を無理矢理落ち着かせ、無機質の仮面の彼を見下ろして
カレンは思った。何時もどんな時も、隙を見せない彼が居眠りだなんて――
 
 ましてや仮面という「モノ」で自らの正体を覆い隠している身であるのに、誰彼とその素顔を覗かれてしまうかもしれないのに、
今は意識を沈めて眠ってしまっている。緊張の糸が張り詰めすぎて切れてしまったのだろう。彼が常纏う空気は僅かな緩みも許さない、
冷たささえ感じる……そう、この仮面のように冷ややかなものだ。

430 :

 だがその中に、この中に居るのは、自分と同じ血の流れた感情を持つ一人の「人間」。
 血に繋がれた「ヒト」なのだ。悲しみも憎しみも喜びも、感じ得る自分と変わらない――…
 そこでふと、ランスロットのパイロットが判明したあの日の、ゼロの嗤い声を思い出した。
 通信機越しに聞こえた動揺、堰を切ったように嗤う声。あの時はゼロの嗤い声に言いようも無い狂気すら感じていたけれど、
 闇色に塗り篭められた仮面と同じ、弁を奮う以外に感情の殆どを表に出さないゼロの、あの不穏な嗤い声には確かに、
 押し潰されていた彼の感情の「何か」があった。
 哀しみか、怒りか……カレンにそれを知る術は無いけれど、歓びに打ち震えるようなものでは決してなかったと、理解出来ないながらも
それだけは直感のように感じられた。
 何者か分からない。誰かも知らない。
 だが彼は「ヒト」で、仮面に渦巻く感情や想いを覆い隠し、自分達を導いて戦っている。
 感情の僅かな綻びすら、仲間である騎士団の誰にも見せぬようにして――ずっと――そう我等の目的が到達するその日まで。
   
「ゼロ――……」
 目を覚まさない主の名をそっと呼んでみた。今なら仮面を剥ぎ彼の正体を誰に知れず見ることが出来る。それには二度とない好機だ。
だがカレンの手は仮面に手を掛けることなく、自分の体温が移り温まってきた曲線を撫で、赤子を抱えるように腕を広げて包み込んだ
 気を張リ続ける彼がそれでも意識を手放すほど疲れて、自分の膝の上で眠っているというなら、出来ることはただ、
ほんのひとときのこの安らぎを守ることだけ。
 もしかしたら無防備になってしまうほんの、ほんの少しの隙を自分にだけは垣間見せてくれる程に、信頼されているのかもしれない――
そんな仄かな期待の、それに喜ぶ気持ちもあった。
 だから余計、彼の無意識の中に置いてくれた信頼を裏切らぬようにしようと、カレンは思った。
「ゼロ。私は、貴方を守ります」
 愛しい人の頬を撫でるように、仮面の上から指を這わせ、告白のように目を細め呟いた。
 枢木スザクを、ユーフェミア皇女は自分の騎士とした。騎士は、主の信念の下に戦い、主の為に命を懸ける。
ならば自分は、ゼロの騎士も同然だ。零番隊の親衛隊隊長という肩書きと、スザクの騎士たる任は大きく違いはない。
直属の護衛に当たる立場と言えば何も変わりない。だがそれは組織の上の役職にあって、そこに彼等が交わしたような誓いはない。
 だから今――私は貴方に誓います。
 誰にも、ゼロ自身にも知られぬ、秘めやかなこの誓い。
 この命が尽きるまで、私は貴方を護ります、ゼロ。
 貴方の想いに、私は何処までもついていきます――。




 ルルーシュは、現(うつつ)に遠い夢の中にいた。
 
 夢の中で、優しい母の膝の上、撫でてくれる優しい手に誘われ心地よいまどろみに瞼を落とす。
 木陰から差し込む優しい日のぬくもり。近くに聞こえる最愛の妹の明るい笑い声。小鳥の囀り、草木が風に揺れる音。
 愛しい人の腕(かいな)に守られ、平穏の幸福が続くことを疑わずに過ごしていたあの頃に――。
 
 母上、ナナリー。
 ずっとこうして、三人で暮らしていけたら。
 母上――かあさんとナナリーがずっと笑っていてくれるなら、それ以上に望むことなんて何もない。
 それが、ぼくの、俺の――願っていた、ただひとつの、幸福な――……
 
 二度と戻らぬ、望んでも叶うのは夢の中だけ、刹那の安らぎ。
 眠れぬ夜を幾夜も過ごしたルルーシュが久方に得られた、あたたかい夢は――カレンの腕(かいな)の中で――。
 

431 :



「へぇ?珍しいこともあるもんだ、寝ちゃってるよ、二人して。見せ付けられてるって感じかなぁ、コレ」
「下らないこと言ってないで……放っておけ」
「けど、今ならゼロの顔を見れるんじゃない?……そーっとさ」
「やめておけ」
 冗談半分に呟いて、ソファに近づく朝比奈を静止させたのは、藤堂の声だ。
 部下二人の後ろから、ソファで眠り続けるカレンと、その膝上のゼロを見遣り、再び朝比奈の方へ視線を戻す。
 
「当人が望まぬ形で素顔を晒させて何になる?士気を乱すような真似はするな。それに――」
「――無駄だ」
 藤堂の言葉に継いで、千葉が口を開いた。視線で軽く朝比奈にソファの上を示す。
 誰にもゼロを触れさせぬよう、腕で囲い半身を傾かせて庇うカレンの姿に朝比奈も肩を竦めた。
 
「眠り妨げる者許さず、ってヤツ?忠実な守護者がいるようだし、邪魔はしませんよ」
 
 

 
 ――ゼロ。
 私は、貴方をこれからも、ずっと守り続けます――。



                                                           end





またこの頃みたいにスレが賑わってくれる事を願います。エロなくてごめん。
以上、お邪魔しました。

432 :
カレン、GJ!!

433 :
一番くじ手に入れたけど、アーニャはフリルの付いた紐パンを、
ナナリーはバックプリントパンツを穿いてるのか

434 :
>>431
乙です

435 :
書くまでの時間は取れないので、妄想だけ
捕虜になったカレン救出に、今までヴィレッタばかり追い掛けていた扇が名誉挽回と
親友の妹を助けたいとゼロに申し出て、扇がカレン救出部隊に参加
囚われていたカレンを発見するが、スザクにリフレインを打たれ、ルキアーノに弄ばれ、
裸で前に手を拘束されて犯されやすいように腰を突き出した格好で放置されている、見るも悲惨な状態だった
心が壊れかける手前までいたが、強靭な意思の力でゼロの正体については口を割らないまま、
だがカレンの心はもう砕ける寸前だった
そんな状態のカレンを見て、咄嗟に助けようとした扇だったが、扇情的なカレンの姿、親友の妹を犯すという
禁忌的な誘惑、そしてカレンの意識は虚ろな上、後ろ向きに固定された状態で顔は知られない――
欲望に勝てなかった扇は、カレンを犯していく
一方カレンは、自分を犯しているのが兄の親友であり自分の仲間で信頼する扇とは気付いていない
必ず助けるというルルーシュの言葉を信じて、泣きじゃくり喘ぎながらゼロと壊れたように呟き続ける
理性の崩壊した扇は、ゼロの優秀な部下になったカレンに劣等感を抱き、前だけでは飽き足らずアナルまで犯し尽くす
何時の間にか扇までも、ブリタニア側のようにカレンにゼロの正体を問い詰めていた
救出に向かった筈の扇から報告もなくカレンが戻って来る気配もない事態に異変を感じてルルーシュ自身が
ゼロとして蜃気楼を駆り、外から外壁を破壊してカレンの居る筈の室内を探ると、そこに居たのは壊れたカレンと
カレンを狂ったように犯し続ける扇の姿だった――
カレンは斑鳩のゼロの私室で目覚める
ルルーシュが心配そうにカレンを見詰め、C.C.までも痛ましそうにカレンを見ていた
約束通りルルーシュが助けてくれたのだと気付き、やつれた顔で弱弱しく微笑むカレン
助けてくれて有難う、ゼロの正体は守り通したと言うカレンの伸ばされた手を握り締め、何とか微笑み返してみせるルルーシュ
扇さんや藤堂さんは?無事?変わりない?と問うカレンの言葉に、ルルーシュの顔が一瞬強張るが、カレンは気付かずに呟き続ける
扇さんがブラックリベリオンの時、ゼロを守れと言ってくれたから、と――
ルルーシュはカレンが眠りにつくまで手を握り締め、藤堂達は無事だ、扇は負傷して暫く休養が必要になった、と語りかける
カレンが穏やかに眠りについた後、憤りを露わにした表情でルルーシュはゼロの仮面を被り、コンタクトを外す
やるのか?と言うC.C.の問い掛けに、ルルーシュは、赦しはしない――ブリタニアもそして……
ルルーシュの言いかけた言葉は閉じる扉に遮られてしまった

436 :
イイ妄想じゃないかw
是非作品に昇華してくれw

437 :
だれか、ギアス来年度のカレンダーCPで書いてくれないかなと
他力本願な事を言ってみる。

438 :
>>437
キャラ違くねwwと思うほど笑顔なルルーシュ+C.C.が気になるな
だが一番読んでみたいのはルルネリ・・・いやネリルルか

439 :
>>438
ネリ様の夜の予習復習か…
是が非でも見てみたいな!
今月号のエースに載ってる漆黒の蓮夜がエロ妄想しがいのある展開になってた

440 :
>>439
kwsk

441 :
>>440
どっちについて?

442 :
蓮夜どうなってるの?

443 :
>>442
ブリタニアへの旅の道中でフィリピンに寄り、知り合った現地人と共にそこの征服者を倒そうとするのだが、
返り討ちに遭い美鈴(蓮夜の仲間の巨乳ショートヘア)が捕らえられてしまう
舌噛み切るのをとうもろこし咥えさせて止めるのが擬似フェラっぽかった

444 :
>437、>438のせいでカレンダー買ってしまった…。
ルルーシュはきっちり学ラン着てるのに、ネリ様はシャツとブラのみ。
しかもネリ様の持つ棒が明らかにルルーシュの股間を差しているという…。
家庭教師ごっこか、ギアスかけてるか、マリアンヌが憑依してるか…どんな展開でこうなったのか…

445 :
カレンダーCPだとルルシャリだけがシリアス展開のイメージ。
ルルカレもシリアス路線行きそうだけど、何気にカレンの衣装の露出の高さ。
背中丸見え、胸から脇にかけてのライン。
上半身があれだから、スカート部分が気になる。

446 :
カレンダーのネリ様見ておっきした

447 :
ふう

448 :
かそ

449 :
そか

450 :
本編ではほとんど絡みは無いのにルルーシュ×アーニャが気になってしょうがない

451 :
DLSiteのコードギアス同人まとめ
http://doujinlist.info/codegeass

452 :

【パクリ臭い】 CLAMPアンチスレ5 【NHK贔屓臭い】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/iga/1266204091/

453 :
亡国のアキトの媒体が明らかになったけど、映画か…
漆黒の蓮夜(月刊連載漫画)以上にネタにする敷居が高いんじゃね?

454 :
>>435
GJ!
助けるまでは良かったのに扇は所詮扇かw

455 :
>>453
しかも上映館少ない方だしな…
DVDが出るまで待つか?
DVDといえばナナリー主役のOVAもあるけど、あっちもネタになる要素はあるんだろうか?

456 :
過疎ってるな・・・

457 :
>455
あえて言うならパンツ見えそうな構図
一枚絵ならば隣の兄は隠せばおk

458 :
誰かネタ投下して

459 :
バレンタインなら会長が黙ってはいないw
絶対本命に渡しちゃダメチョコとか
なにか考えるwww

460 :
ひな祭りは食べ物の種類多いから
ミレイとルルでロシアンルーレットか貝合わせだろう
後者はひyな意味じゃなくてスザクの家から持ってきたり

461 :
222はネコの日な訳だが
ギアスの女子キャラって猫っぽい奴多くね?
むしろ猫科の猛獣?

462 :
だな

463 :
ネリ姉様に蹂躙されてみたい
女王プレイ強要するみたいなフェチい話読んでみたい

464 :
ネリ様といえばピクドラの水着だな。
ユフィに無理やり着せられたっぽいから、一人で脱ごうとしてからまって脱げなくなってしまい、ギルフォードを呼んで
「わかっているな?絶対に見るなよ!」
とか言いながら脱ぐの手伝わせて、ギルフォードがギンギンになってるのに気づいて
「…騎士を躾るのも主の仕事だからな」
とか言って足コキ……
なんて誰しもが妄想したはず。

465 :
俺がゼロだったら一期終盤ボロボロのコーネリアに「一生性奴隷になれ」って言うね

466 :
まさかR2カレン×ルルが実現するとは

467 :
>>466
kwsk

468 :
>>467
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1333625826/7

469 :
スパロボか

470 :
スパロボはちょっと…
ユフィ生きてたり、カレンのビンタで考え変えたりw

471 :
とりあえず買ってみる

472 :
リヴァルがルルーシュとミレイの情事を目撃→暴走してミレイ強姦と言う図式が浮かんだ。

473 :
辛うじて一命を取り留めていたナイトオブトゥエルブのモニカさん
ルルタニア一般兵に捕らわれ激しい陵辱に晒されって期待した事が

474 :
>>473
ギアス兵は通常のブリタニア兵よりも民度が高いから、ここはモニカが逃げるために体を武器にする慣れない行為をする方向で。

475 :
スザクに一撃で撃墜されボロボロの身体に鞭を打って自らの肉体を武器に抗うモニカさん
疲労した肉体に蓄積されていく快楽は徐々にモニカの身体を蝕んでいき
チンポいいー!!と完全に堕ちたドロテアを目撃し少しでも気を抜いたら自分も・・・・・と背筋がゾクッとしながら身体を張り続けるモニカ
とりあえず帰ったらエクスカリバー回収する割に捜索もしてくれないジノには仕返しっと邪気を放ちつつ

476 :
モニカはどんなキャラかもよくわからんのが正直ちょっとなぁ…

477 :
どんなキャラか分からないからこそ壊しがいがあると思う

478 :
特派を快く思わない人間にセシルさんがレイプされるってネタ。ありそうで無いよね

479 :
モニカ書いてみたいけど、せめて普段の口調がわかればな…
とりあえずユフィ小ネタ 日本人の変態おやぢ×ユフィというのを書いてみた 純愛風味

480 :

政庁を抜け出したブリタニア第三皇女ユーフェミアは、明らかにイレブンだと思われる五十代前半の無精ひげを生やした
中年太りの誰が見ても不細工な男に捕まり、疎開郊外のゲットーにほど近い場所にある廃屋に連れ込まれ、床に押し倒されていた。
彼女はすでに男の手によって胸をはだけさせられ、めくられたスカートの下の純白の下着を脱がされてしまっている。

「や、やめてッ、」
自分を組み敷く男を見つめながら怯えた声で訴えるユーフェミア。
彼女の目にはさらけ出された下半身にある男の象徴が映っている。
その大きく立派な男根は、ユーフェミアという極上の女を前にして、飢えたようにビクビクと痙攣していた。
いくら彼女が世間知らずの皇女様とは言っても、この状況で自分が何をされようとしているのか分からないはずはなく必に抵抗するものの、男の力にはかなわず、押し退けることなどとてもできそうにない。
「やめてだぁ〜? そいつぁ無理ってもんでございますよユーフェミア皇女殿下」
男はその醜い容姿にあう醜悪な笑みを浮かべながらユーフェミアの足を抱えると、腰を近づけ硬くそそり立つたくましい男根を、汚れを知らない彼女の膣にあてがった。
「い、いやッ、いやぁッ!」
醜いイレブンの中年おやぢに犯される恐怖にいやいやと首を振るユーフェミア。
膝裏にまで届くほど長い、艶やかで美しいピンク色の髪が首の動きに合わせて揺れる。
「イヤよイヤよも好きの内……ッっと!!」
ずぶりッッ!!
「アアああぁぁああぁぁ―――ッッ?!」
おやぢの腰が押し出されると同時に入り口に触れていた男根が膣口を左右に押し割り、温かくしめったユーフェミアの膣内へ差し込まれ、奥へ奥へと入っていった。
ずぶずぶずぶ
「おおッ! さすがは初物だぜ、最高にいい具合だぁ」
ずぶずぶぅぅぅ
「あッ アアッ…ッ、わ…わたくしの……なか…に……はいって…」
膣肉を押し割り入ってくるおやぢのたくましい男根の感触に、悲鳴とも喘ぎともとれる声を上げるユーフェミア。
無慈悲なまでに処女膜を押し破って最奥へと到達したソレがもたらすのは、不思議なことに痛みではなく、むしろ心地よいという感触だった。
ユーフェミアが感じているのはおやぢも直ぐさま気づき、おやぢは動きを止めることなく抽挿を始めてユーフェミアとのセックスを始めた。


481 :

ずッ…ずぶッ……じゅっぶ…
「はッ、あ・・・ああッ・・・あッ・・・あん・・・・・・」
ユーフェミアはあまりの気持ちよさに唯々喘いでいた。
おやぢは陵辱するようなセックスはしない。
それどころかユーフェミアを気持ちよくさせてあげようとしている。
そのためユーフェミアは抵抗する気力が沸いてこず、
「ユーフェミア皇女殿下・・・ココ・・・気持ちいいでしょう・・・?」
というおやぢに
「あ・・・あ・・・いいっ・・・いい・・・です・・・っ」
そんな返事を返し、おやぢとの性交を受け入れてしまっていた。
おやぢもおやぢでユーフェミアが大人しくセックスをさせてくれるので、逆に
「お姫様・・・俺はアンタを気に入ってしまいましたよ〜・・・ですので、最高に気持ちよくしてやりますよっと」
ずっ!
「アアっ!」
と、自分の快楽よりもユーフェミアに女の悦びを味わわせてやろうとしていた。
既にユーフェミアはおやぢに服をすべて脱がされ全裸にされて、身体のあちこちに脂ぎったおやぢの肌や手を触れ合わされていたが、少しもイヤな感じはしなかった。
イヤな感じがしない理由は、異常ともいえるほどのおやぢとユーフェミアの身体の相性がもたらす、苦しいくらいの気持ちよさにある。
これにはさしものプロの変態、変質者であるおやぢも堪らず、自分で決めたルールである
『女を犯しはするが、中出しはしない』
というのを破って中に出したくなってしまう。

482 :

こんな自分ルールを決めているのは『妊娠させてしまったらそこから足が付くかも』という自己保身からだが、ユーフェミアはそれを押し通せないほどの相性最高の肉壺を持った極上の女なのだ。
だからこそ膣内射精という、甘美な響きを持つ行為をしてみたいと思った。
自分の精子を受け入れさせた初めての女にしてやりたかった。
(ルールは破っちまうが、このまま出すか・・・)
ずぶぅぅぅッ!
「はううッ!?」
ひときわ深く差し込まれたおやぢの男根は、子宮の入り口に吸い付くだけでは終わらず、その入り口を押し広げて亀頭の先端部を子宮内部にまで入れるに至った。
そして、子宮内部にまで男根を挿入されてしまったユーフェミアは、最深部を貫ぬかれたことを感じ取りながら、熱い吐息を吐き出しつつ悲鳴をあげた。
「うおおッ、出すぞッッ」
「い・・・ああッ・・・中は・・・やめ・・・て・・・ッ」
どくん!
「ああッ!?」
どくんどくん
「はッ・あ・・あああッッ・・・!?」
どくどく・・・びゅうううううう〜〜〜ッッ
「アアアアアアアアアアアアああぁ#$%&&&〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッ」
中に出されるのだけは嫌がるユーフェミアだったが、拒絶もむなしく下腹部に感じるどろりとした温もりに胎内に精子が吐き出されたことをイヤでも理解させられた。
身体の奥にジワッと広がる粘液質の液体は、すべての五感を痺れさせ、彼女を快楽の海に堕としてしまう。
初めての性交、初めての膣内射精、女にとって大切なものを尽く奪われた彼女は、自分を絶頂へと導いた醜い中年おやぢを見つめる。
おやぢは凄く満足そうに、やり遂げた表情で尚も射精を続けていた。
(おぢ・・・さ・・・ま・・・)
汗臭いおやぢの臭いと、爽やかさや頼もしさとは正反対の醜悪な笑み。
そんな笑みを浮かべて気遣うような優しい抱き方でセックスをするおやぢに、なぜか心が温かくなるユーフェミア。
強姦というのは欲望をぶつけ女を陵辱するものだというのに、挿入の瞬間から射精に至るまで終始気持ちよくされ、彼女は怖いと感じなくなってしまっていた。
そして、そのおやぢの抱き方に『優しいひと・・・』と思い強姦されていることを忘れ、逆に好意的に見てしまう。
だからこそだろう。出される前こそ拒絶したものの、こうして射精をされても大人しく受け入れているのは。
「ふううううう〜ッ、分かりますかねェ〜ユーフェミア様・・・いま、この私めの精子がユーフェミア様の子宮の中へと注ぎ込まれているのでございますよ〜〜」
びゅうう、びゅううッ
「あッ・・・あううう〜〜〜ッ、あ・・・あつ・・・い・・・ッ!」
ユーフェミアの子宮に溜まっていくおやぢの精子。
子宮の容量を超えてもまだ出される精子は、膣を逆流してしっかりと繋がり結ばれているおやぢとユーフェミアの股間の結合部から溢れ出て、二人の股や脚を汚しつくしたところで漸く止まった。


483 :

「は・・・ああ・・・ん・・・」
依然男根を根本まで挿れられたままのユーフェミアは、射精を終えたおやぢに抱き起こされた。
おやぢは彼女の背中に手を回して優しく抱きしめると、背中から尻まで覆い隠し先の方が床にまで付いているピンク色の長い髪を愛おしげに撫で始めた。
「全く持って羨ましい限りですなぁ・・・」
寄る年波に頭頂部が禿げてきた彼にとって、長く美しいユーフェミアの髪が羨ましく思えたのだ。
「ふえ・・・?」
絶頂の余韻からか、おやぢの身体に自身の身体をもたれさせたユーフェミアは、彼の左肩に顎を乗せた状態でふやけた声をあげた。
「いえいえ、こちらのことでございますよ」
おやぢはユーフェミアの髪を指に絡めて弄びながら「髪の毛いっぱいで羨ましい」などと本音をぶちまけることなくはぐらかし、曖昧な返事をすると、今まで彼がしてきた脅し文句を彼女に伝えることにした。
「ところでユーフェミア皇女殿下。実を言うと、この廃屋には私めが仕掛けましたカメラが何台もありましてねェ〜」
おやぢはプロの変質者である。
かつては【日本】と呼ばれていたこのエリア11。
その当時から女子高生、OL、人妻など数多くの婦女子を罠に嵌め、弱みを握っては強姦するという行為を繰り返してきた筋金入りの変質者だ。
当然のこと警察に追われないよう慎重に事を運んできたが永遠にバレないなどあるわけがなく、とうとう指名手配されてしまい、各地を転々としながら逃げ回っていた。
そんなときに起きたブリタニアの日本侵攻と占領。続けて行われた植民地支配。
【日本】という国は滅びエリア11となったおかげで彼の犯歴も共に消え去るという奇妙な恩恵を受けるに至り、逃亡生活にもピリオドを打つことができた。
最も、苛烈な支配と人権無視の中でかつてと同じように女を追い込んで犯すというのは、せっかくの恩恵を無駄にするばかりか、有害なイレブンとして処分される危険性があり、迂闊なことはできなかった。
そのため約十年にも渡って我慢し、禁欲生活を続けていたがそれにも限度がある。
仮におやぢが美形であったり、最低でも普通くらいの容姿ならばイレブン同士で自然に付き合い、行為に至れていたかもしれない。
だが、現実は不細工、太り気味、不潔、住所不定無職と、凡そ男としての底辺を限界突破しているような状態である。
加えて変質者たる彼はまともな恋愛経験もないし、興味もない。
雄の本能を満たし、雌を屈服させることに至上の喜びを感じるという、性欲に忠実な生き方しかしらないのだ。
その彼が十年振りに女を求めて政庁の汚職役員に見せかけのゴマをすって取り入り、疎開を徘徊していたところ、誰かから逃げ隠れしているらしいピンク色の長い髪の女を見つけた。
声をかけたところ、警戒心の欠片も抱かず付いてきたのだから、この獲物を頂かないわけにはいかなかった。
まもなく彼はこの女が、ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアであることに気づいたが、弱みを握ってしまえばこっちのものと気にすることなく犯したのだ。


484 :



しかし、おやぢにとって計算外だったのは相性が良すぎて僅かな動きでさえ気持ちよかったために、趣向を変えて自分が楽しむよりユーフェミアにセックスの気持ちよさを与えてやろうと考え優しい抽挿を繰り返し、
終始快楽を与えられた彼女の強姦されて抱いていた恐怖が裏返ってしまったことだ。
「おぢさま! 私のものになりなさいっ!」
そういって強引に抱き着いてくる彼女には、脅迫のためのビデオや写真など意味がない。
それどころか更に深い関係になろうと逆に脅迫してくる始末だ。
『私を犯した事実をお姉様に告げられたくないのでしたら、私のものになりなさいっ!』
たびたび政庁を抜け出しては彼の隠れ家たる廃屋にやってきて、熱い時間を過ごした後、そう迫ってくるユーフェミアを宥め賺しはぐらかす彼だったが、それがいつまで通用するか分からない。
自由にセックスができる女を望んでいた彼にとって、類い希な美貌を持ち、自分との性交を抵抗なく受け入れるユーフェミアという女は身体の相性もあって手放したくない相手であった。
ただ、好意を持たれて『責任をとってください!』とこられるとは思わなかったし、そんなこと望んでもいない。
「ああ〜皇女殿下、」
「ユフィですっ」
「ユフィ、せっかくの申し出大変光栄なことでございますが〜、私めはイレブンでございます。ですので身分違い以前の問題なのですよ〜」
そうはぐらかし続けるおやぢの腕の中で、ユーフェミアの頭の中に身分にとらわれない【行政特区日本】という構想が浮かび始めたのは、正にこの時のことだった・・・・・・


485 :
汚文失礼した

486 :
おやぢと作る紳士達の行政特区かww


487 :
バイダイチャンネルの見放題に、来月R2が加わるってんで
ギアス一気見したんだが、やっぱ面白えよな、キャラもそそるわ
で、凄ぇ久しぶりにここ来たんだが、
ユフィ……
ほんの少し前に涙じんわり来たってのに、こんなおバカでエロエロな話
読ませやがって……
くそっ、GJ!

488 :
>>485氏GJっす!

489 :
こんなくだらん汚文にレス付くとは思わなかった・・・
てことで日本人のおやぢ×モニカなんて汚文書いてしまった・・・
無駄に長いがまあ気が向いたら読んでやってくれ・・・
一応ユフィSSのおやぢとは別人だから

490 :

そのおやぢ、12番目を撃墜す!

エリア11。
かつて日本と呼ばれ、敗戦を機に神聖ブリタニア帝国の植民地となった地。
現在そのトウキョウ疎開にあるブリタニア軍施設内を一人の男が徘徊していた。
「ちっ、めんどくせ〜、掃除ぐらい自分でしやがれ」
五十代半ばで中年太りの清掃用作業服に身を包んだ男は、すっかり薄くなってしまった頭をがしがし掻きながらブツブツ文句を言っていた。
男=おやぢは、服装からわかるように清掃員である。清掃員の癖に仕事である掃除をするのが嫌なのだ。
しかし、彼は元日本人で、現在はイレブンと呼ばれる底辺の存在。
ここ最近は政治情勢の結果、ある程度の身分は保障されるようになっているが、所詮自由に職を選べるような立場ではない。
まして彼のような中年のおやぢとなると、尚更立場をわきまえろと言われても文句は言えないだろう。
それが嫌ならブリタニアの皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアが提唱し、作り上げた【行政特区日本】に行けばいい。
そこではイレブンでも身分にとらわれない生活が出来る。イレブンが日本人として生きていけるのだ。
しかし彼はそうしなかった。長年住み慣れたこの地を離れるのに忌諱感があったから。
それにエリア11が日本であった頃から社会の底辺に居たため今更というのもある。
そんな彼が漸くこぎつけたのがこの清掃員の仕事だったのだ。
つまりある程度納得してこの仕事をしているわけだ。
ではなぜ文句を垂れているのか? それは追加の仕事を増やされたから。それも今日の仕事終わりで上がる直前に。
ブリタニア本国からエリア11に皇帝と共に来ている『ナイトオブラウンズ』という軍のお偉いさんの部屋を掃除しろと。
何が悲しくて安っすい給料で余計な仕事を増やされにゃならんのか。
まあいい、そんなお偉いさんなら顔を覚えて貰って取り入っておこうと、気を取り直した彼は指示された部屋のある区画に足を向けた。

491 :



「ここか……」
部屋の前に付いた彼は「失礼しますよ〜」と言って中に入る。
(なかなか広い部屋じゃねえか)
少なくとも、彼が借りている何時崩れるかも知れないボロアパートに比べれば遙かに広く、上等な部屋だった。
「なんですか貴方は?」
その上等な部屋の作りを見ていたおやぢにこの部屋の主らしい一人の女が訝しげに話しかけてくる。
「あ、はい、私めは見ての通りの清掃員でございますよ」
(なんだぁ〜? こんな若い姉ちゃんが軍のお偉いさんだぁ〜?)
我が目を疑うおやぢ。それもそうだろう。
軍のお偉いさんだという人物は、お尻まで届く長いストレートの金髪に、大胆に腰までスリットの入ったスカートを着用した、年の頃18〜20くらいの若い女だったのだから。
(ふざけんじゃねえぞ!俺はこの歳でも清掃作業員だっつーのに!)
現実のあまりの格差に憤りを隠せなくなってしまう。
「清掃員が何のようですか?」
「いえ上司の命令でしてねぇ、ラウンズの皆様方のお部屋のお掃除をしろと」
(若いくせに呆けてんのかこのアマは? 清掃員の用つったら掃除しかねーだろーが)
心の中では平然と相手を罵り悪口を言う彼だが、決して表には出さない。
あくまで表の顔は不細工で不愉快な面にひたすら愛想笑いを浮かべて相手を煽てまくり取り入るという、小役人のような顔をしている。
彼は思う。感情を表に出して相手を怒らせるなんてバカのすることだと。
例えどんなに気に食わない相手だろうが友好関係を築いて上手く付き合い、甘い汁を吸うのが大人の対応というものだ。
これまでそうやって世の中を上手く渡ってきたのだ。
「そうですか。しかしなぜ私の部屋から? まずヴァルトシュタイン卿の部屋から回るのが常識でしょう?」
おそらく序列的なもののことを言っているのだろう。
同じラウンズとはいえ自分よりも上位の方が居られるのだからそちらから回れと。
しかし、そんなのは彼の知ったことではない。
「いえいえ、そういうわけには参りません。私めは貴女様を尊敬しているものでして、まずは貴女様のお部屋からと心に決めていた次第なのです」
彼女は目を丸くする。会ったこともない人間から尊敬しているなどと言われれば大抵そういう反応をするものだ。
この場合、主に二通り。不審がられるかそれとも戸惑うか。
どうやら彼女は後者のようだった。
「わ、私を尊敬…ですか?」
「そうでございますよォ〜、若くしてそれも女性の身で帝国最強のナイトオブラウンズになられるという、才能豊かな素晴らしい御方だと心より尊敬しているのでございます」
確かに彼女は若い。若く優秀だからこそ真っ直ぐで純粋なはずだ。
そして純粋だからこそ自身に向けられる善意は疑わないだろうと踏み、言葉巧みに自分の覚えを良くしようとする。
帝国最強のナイトオブラウンズの覚えが良ければ、それだけでいい思いが出来るかも知れないし、口利きをしてもらえる可能性があるから。
長い物には巻かれろということだ。
「そう、ですか……そこまで言うのでしたら、私の部屋からお願いします……」
(ビンゴォ〜、手応えありだぜぇ〜)
これで何かあったとき彼女を利用できるかも知れないと上機嫌になったおやぢは、同じく上機嫌になったらしい彼女に促されて部屋の中へと足を踏み入れた……。

492 :



それから約一月。
出勤前の僅かな時間、新聞を読んでいたおやぢは気になる記事を見つけた。
「なになに、行政特区日本提唱者にして設立者のユーフェミア皇女殿下が女児を出産?」
記事にはピンク色の長い髪をポニーテールに纏めた女性が、笑顔で赤ちゃんを抱いている写真が掲載されていた。
赤ちゃんの髪の色は母親譲りのピンク。とても可愛らしい容貌で、将来はさぞや美人になることだろう。
『順番は逆になってしまいましたが、本日付で婚姻届も受理されたので正式に結婚致しました』
「幸せそうに語るユーフェミア皇女のお相手は、40歳も年上の日本人男性だとォ〜?」
ユーフェミア皇女の結婚相手は民間人らしく写真に出ていないし取材もされていないようだが、子供の容姿を見るにさぞや美形の中年なのだろう。
そう考えるおやぢだったが実際はおやぢとよく似た容姿の、誰もが皆「なんで?」と口を揃えて言うような不細工な中年で、おまけに元変質者だったりするのだが……
「ちっ、どんなヤツか知らねえが羨ましい話だぜ。こんな美人と毎日ヤれるなんてなぁ〜」
ユーフェミアに変質者として幾人もの女性を陵辱してきた過去がバレ、機関銃片手に『おぢさまはわたくしだけのものですよね?』と、虚ろな目をしながら笑顔で迫られた末の結婚だと知っても羨ましいと思えるかは別だ。
私生活においてはとても仲良しだったりするのだが、もはや好き勝手に女を物色など夢の彼方に飛んでいってしまった。
そんなことをすれば笑顔で機関銃を突き付けてくる『最凶の嫁』にどんな目に遭わされるか分からないのだから。
それを知らない彼が俺もヤッてみたいと思うのはまぁ自然なことと言えた。
なにせ彼もまた件の男と同じカテゴリー『変質者』に入る人間であるのだ。
そこでふと思い出す。部屋の押し入れの奥にある物を隠していたことを……
「……」
彼はすっくと立ち上がると押し入れの中を引っ張り出し始めた。
次々出てくる汚れたシャツや服、ところどころ穴の開いたジャージ。
エロ雑誌にその手の道具。何かのシミが付いたアイドル写真集やAV女優の写真。
これだけ見れば大体わかるが彼もまた性欲旺盛な男なのだ。
「おっ? あったあった」
そうやって押し入れをひっくり返した末に出てきたのは、なにやら液体の入った瓶である。
「へっへっへ、これがあれば……」
下衆な笑い声をあげながら作業ズボンのポケットに瓶を放り込んだ彼は、出勤時間前にもかかわらず勤務先の軍施設へと向うのだった。

493 :



軍の施設に着いた彼は持ち物検査を受けた際、財布の中の札を数枚他には見えないよう守衛に手渡した。
なにせ持っている物が物だけにバレると非常にマズイから。
「……」
「いつもお勤めご苦労様です。守衛様のおかげで我々は毎日安心してお仕事にせいを出せるというものでございます」
「ん……行っていいぞ……」
「はい、では失礼いたします」
俗に言う袖の下を渡すと守衛はあっさり通してくれた。
中々の腐敗具合であるが、彼が盗撮はしても破壊活動などしない人間であることを知っているからこそ通したのだ。
でなければ小遣い稼ぎをしてテロリストが侵入、ということにもなりかねない。
責任追及されれば刑物だ。「何事も日頃の行いが大事ってヤツだぜぇ〜」その一言に尽きる。
無事施設内に入った彼はその足で清掃用具一式を手にし、目的の場所へと向かった。
彼が向かったのはナイトオブラウンズ12番目の席を持つ、ナイトオブトゥエルブ――モニカ・クルシェフスキーの部屋。
そう、一月前に顔を合わせた目のすぐ上、眉が隠れるくらいの位置で前髪を切り揃えた、腰の下まで届く長いストレートの金髪と澄んだ碧い瞳が特徴的な女の部屋だ。
「失礼しますよ〜っと」
無遠慮かつ無断で部屋に入るおやぢ。この時間、モニカが部屋にいないことを知っているから。
一月もあれば大体どの時間に部屋にいて、どの時間にいないのかなどわかるというものだ。
「へへっ、丁度いい。早速仕込みをしておくか」
彼は棚に置いてあったカップに紅茶を入れて、次いで砂糖と、持ってきた小瓶の中に入っている液体を入れ、よ〜く掻き混ぜていく。
「全部入れちまったが、効き過ぎなくらいの方がいいだろう?」
仕込みそのものはすぐに終わった。まあ紅茶を入れるだけの簡単な仕事だが。

494 :



そして待つこと十分。備え付けのベッドに寝っ転がっていたとき、部屋の前に足音が聞こえたのを察知した彼は慌てて飛び起き、部屋の主を迎えた。
「おはようございますモニカ様」
見掛けによらず堂に入ったお辞儀をするおやぢに、帰ってきた部屋の主モニカは戸惑いを隠せない様子だ。
「あ、貴方っ、なぜ?」
勝手に部屋の中に入られていたのだから無理もないが。
そんな彼女に彼は勝手知ったるではないが堂々とした態度を崩さず訳を話す。
変に目を泳がせたりどもったりしない処は流石場数を踏んでいるだけのことはある。
「いえね、あまりに早く出勤しましたのでまずは真っ先にモニカ様のお部屋のお掃除をしようと思い、失礼していた次第でございます」
「そ、そう、それはありがとう……しかし、今はそのようなときではありません!」
嘘八百を並べる彼をあっさり信じた彼女には普段の冷静さは無く妙に焦っていた。
「どうなされたのですか? いつも冷静な貴女様がそのようにお慌てになられまして」
今から自分がすることに関係はないと踏みはしたが、気になったので一応聞いてみると――
「謀反です。ブリタニア本国で反乱が起こったのです」とのことらしい。
あまりの慌てた様子に何かがあったのは分かったが、まさかクーデターが起こっているとは思わなかった。
証拠を見せようとした彼女がテレビをつけると、画面には黒髪で美形の少年が映し出される。どうやら彼がクーデター首謀者のようだ。
『前皇帝シャルルは現実に生きる者を軽んじ傷付けていくだけしかできない、心無き最低の人間であった!』
自分は各エリアの特区や平和を愛する者たちのために立ち上がったのだと、延々と演説を続けている。
それを聞いていたおやぢは、まあ勝手にやってくれよという感じで特に興味も持たなかったが、隣で聞いていたモニカはそうではないようだった。
当然だろう。彼女、モニカ・クルシェフスキーは皇帝専属の騎士ナイトオブラウンズの12番目の席を持つ存在なのだから。
「例えどのような理由があれ皇帝陛下を害し、剰え皇位を簒奪するなど許されないことですッ!!」
憤りを隠せないでいた彼女はテーブルに置かれたカップを手に取り一息に飲み干してしまう。
無論それはおやぢが用意していたカップに相違ない。
人間イライラしたり不安になったりすると無性に喉が渇くもの。そんなとき近くに飲み物があればついつい手につけてしまうものである。
例に漏れず彼女もそうしたわけだが、その中身が何であるかは当然知らない。
(やったぜ! 一気飲みしやがった!)
思わずガッツポーズをするおやぢ。
彼にとってはブリタニアでのクーデターよりも皇帝が害されたことよりも、入れられた紅茶に不審をもたれずに飲ませることの方が大事だった。
それをあっさりクリアできたのだから嬉しさも一押しである。

495 :

“ガチャンッ!”
「んッ!? あ゛っ…あ゛っ……な…に?」
紅茶を飲み干したモニカは身体に違和感を覚えたらしく、持っていたカップを取り落とし戸惑いの声を上げて胸に手を置いていた。
実際彼女はいま徐々に身体が熱くなってきている処だ。
「モニカ様、どうなさいました?」
「い、いえ、なん…でも……ッッ、」
なんでもないわけがない。なにせ彼女が飲んだ紅茶には大量の媚薬が入っていたのだから。
そう、おやぢが持ってきた瓶の中身の正体は媚薬だったのだ。
媚薬には性的興奮をもたらす効果があるものだが、効き目が出るまでにはそこそこ時間が掛かるもの。
だが彼女の場合、瓶の中身全部という結構な分量を飲んでしまったせいで、すぐに効果が表れた。
無論、ある程度の信用を得ている彼が疑われることはない。せいぜい急な体調の変化だと考えるくらいなものだろう。
「このように息苦しくなされて、何でもないはずがありませんですよぉ〜?」
息苦しく荒い呼吸を始めたモニカをベッドに座らせるおやぢだったが――
「ハア、ハア、こ…これから……出撃しなければっ…………いけないのです…ッ」
なんでも出撃命令が出ていて、その準備のために一度部屋に戻ってきたとのことらしかった。
これからラウンズの1、3、4、と12である彼女。そしてそれぞれの親衛隊を伴いブリタニア首都ペンドラゴンを急襲して簒奪者を討つというのだ。
全く持って忠誠心厚い立派な騎士様だと思う。だがそうはいかない。
「とんでもございません! そんなお身体では足手纏いになってしまわれます! 心苦しいかと思われますがここは出撃を控えるべきではないかと?」
「し、しかしっ、」
「通信機はお持ちでございますかな?」
彼は差し出されたモニカの通信機を引ったくって作戦指揮者のナイトオブワン、ビスマルク・ヴァルトシュタインに連絡を入れる。
『ん?どうしたモニカ?』
「これはこれはヴァルトシュタイン卿、大変なことになっておられますねェ〜」
『お前は…』
おやぢは一応ビスマルクとも顔見知りなのだ。モニカだけではなく彼の部屋も毎日掃除しているのだからそれなりに顔を合わせる機会も多い。
尤も、男の部屋の掃除なんぞしたくもなかったが。
彼は今のモニカの状態を一通り伝え、彼女の声も聞かせた。
息が荒く動悸が激しい、身体も熱っぽくなった彼女の様子は、誰が見ても普通の状態ではない。
話をしていればすぐに分かる。いまのモニカが作戦に参加することなどとても出来そうにないことが。
『うむ……確かにその容態では下手に出撃させる訳にも行かぬか…… 仕方がない。お前には悪いが、此度は出撃を控え養生に専念しろ』
「り、了解、しました……ご、ご武運を……」

496 :


(へっへっへ、これで邪魔は入らねェぜ〜。おっとその前に)
「モニカ様〜、申し訳ありませんが少し空けさせていただきますよ」
無事に彼女の作戦参加が取りやめになった処で一言断り部屋を出た彼は、途中で尿意を催したりしないようトイレに駆け込み用を足す。
これでいい。これでもうすぐ身体が堪えられなくなってくるだろう。
身体が熱に浮かされ、微かなことにさえ反応を示すようになる。
特に彼女の大切な部分は、彼が想像している以上に大変なことに。
そうなれば彼女はどうするか? 答えは簡単だ。
彼が部屋に戻ったとき、思った通りの光景がそこにあったのだから……
「ただいま戻りましたですよぉ〜……んん〜? おやおや〜?」
戻った彼が見たのはベッドの縁に腰掛けた状態で大きく足を開き、大胆なスリットが入った制服のスカートの中に手を入れているモニカの姿であった。
彼が部屋に入ると同時に彼女の身体が硬直するのがハッキリわかった。それはそうだ、見られてしまったのだから。自身がしているマスターベーションの瞬間を。
「こ、これ…はっ、ち、違うんですっ…!」
何も聞いていないというのに勝手に否定してくるモニカ。
白い肌を持つ頬が真っ赤に染まっていた。明らかに羞恥からではなく媚薬によってもたらされる熱のせいだ。ついでに自慰行為の影響もあるだろう。
バッと、素早くスカートの中から手を抜いて裾を押さえた彼女の側にゆるりと近寄ったおやぢは、彼女の目の前までくると裾を押さえる手を掴み退かせた。
「あっ…」
「いけません。いけませんですよモニカ様ぁ」
手を退かせた彼は、続いて閉じた膝を左右に開かせる。
「なっ!? や、やめなさっ、ひゃうっ!」
開いた膝の間――スカートの中に手を入れ、股間の中央部に人差し指と中指の二本を添えて、下から上へと抉るような感じで押し込んだ。
下着という布がガードしているというものの、このような薄い布きれ一枚ではおやぢの暴挙は止められない。
グヂュウぅぅ
「ひっ!ああっ!」
押し込んでやると下着の生地が液を垂らす穴に窄まりながら入っていく。
どうも媚薬は相当効いている様子だ。自慰を始めてから間もないはずだというのに膣穴から出てくる愛液の量が半端ではない。
「先ほど違うと仰られておりましたが、ならばなぜココを触っておいでだったのでしょうかねェ〜」
「そ、それっ、はっ、ハアっ、ハアっ……か、身体がっ、おかしくっ……なって…っ」
「なるほど。それでココを触れば少しは楽になられると…?」
「は…い……」
当たり前だ。媚薬に犯されている身体を沈めようとするなら自慰は必須。
彼女は急におかしくなった身体に戸惑いながら、熱くうずき始めた股間を触っていたのだ。
国が大変なとき、他のラウンズや自身の親衛隊までが簒奪者を討とうと出撃したというのに、自分は部屋のベッドで股間をいじっているという事実に情けなくて涙が出てきた。
おまけに他人、それも男に痴態を見られたのだ。

497 :

「こ、このような姿を、見られるっ、など…っ、き、貴族の……恥……です……っ」
自慰行為を見られるなどブリタニアの貴族として、また誉れあるナイトオブラウンズとして恥であるという彼女。
(これだからお嬢様は…)
恥だから何だというのだ? 貴族様だろうが騎士様だろうが一皮むけば只の女。
こんなところで高貴なる身分を持ち出したところで何の意味もないというのに。
「恥などではありませんよ、それに私めは誰にも言ったりしません」
おやぢはそこを突く。こんなこと恥でも何でもない、人間なのだから自慰行為くらいすると。
「ほ、本当…ですか……?」
「もちろんでございます。モニカ様、モニカ様は立派な騎士様であり、貴族という高貴なる身分の御方です。ですが、それ以前に女であり人間なのです」
女であり人間だ。だからこれはして当然のことであり別におかしくなどない。
彼には別にモニカを慰めたりする気はなかった。彼女がどう思おうがそんなこと彼には関係ないのだから。
そもそも植民地の人間イレブン……いや、元より社会の最底辺で生きてきた彼と、ブリタニアの貴族の生まれである彼女とでは価値観が違いすぎる。
だからといってこうネガティブに考えられ落ち込まれていては楽しめる物も楽しめない。
それに彼女のような高貴な身分の者がこの程度のことで落ち込むんじゃないとも。
(金も、地位も、権力も、その気になりゃなんでも手に入れられる立場の癖に、オナニー見られたくらいでガタガタ言ってんじゃねえよ……)
どんなに頑張った処で安い賃金しか貰えない俺の身にもなってみろと……
無論そこは伏せて、彼女の誇りと地位を尊重しつつ、オブラートに包んで柔らかく言い聞かせる。
「まあ、見られないに越したことはありませんがね。私めも見られましたら頭抱えてオロオロするでしょうからなぁ」
「あ、貴方も、恥ずかしいのではありませんかっ!」
「いえいえ、モニカ様のようにそこまで落ち込むほどではありませんよ〜」
少し冗談を交えながら励ましていると、暗く落ち込んでいた空気が若干和らいでくるのを感じた。
「落ち着かれましたかねぇ」
「す、少し、」
「お身体の方は?」
「あ、熱い、まま…です…、」
気分は落ち着いたという彼女だが、身体の方は全く落ち着いていない。
それどころかどんどん熱さを増しているようで、息苦しくなる一方だ。
それを聞いてニヤリと笑ったおやぢは、彼女の股間に添えていた指を割れ目に沿って上下にしゅっしゅっと二往復ほど動かした。
「はァンッッ」
股間を撫でられて走る快感に僅かに喘いだモニカは、抗議の声を上げて彼を睨み付ける。
「なッ…ッ!? や、ヤメてくださっッ…!」
「いや、ココが原因なのでしょう?」
「それ…は…ッ!」
睨み付けるが彼の指摘が事実であるため何も言い返せない。
キッと鋭かった眼光も不安の色を帯び、見返される視線に堪えられずに逸らしてしまった。
そんな彼女におやぢは語りかけるように話す。

498 :

「私めはなにも好きこのんでこのような許されざることをしているのではないのです」
「え…?」
「ココを触ることでモニカ様のお身体が楽になるというのなら、是非ともこの私めにそのお役目をお与えいただきたいのです」
「で、でも…っ、」
「これ以上モニカ様が苦しまれるなど私めには堪えられません」
尊敬し、敬愛するモニカ様が苦しむ姿を見ていられない。
そのお姿を見ているだけで心が痛み、張り裂けそうになる。
自分で仕込んでおいてよくもまあそんなことが言えるなというくらい、ずうずうしいおやぢの言葉は続く。
「モニカ様の苦しみ……この私めにもお分けください。お一人でお慰めになるなど、あまりに悲しく寂しいではありませんか……」
「…っ!」
おやぢの言うように実際彼女は寂しく悲しかった。
簒奪者を討ちに行くこともかなわず、一人この部屋で自慰を行っていたことが。
また身体の熱とうずきは刻一刻と増していき、呼吸も発作が起きたかのように激しくなっていた。
彼女は逸らしていた瞳を再びおやぢに向ける。
「私めは誰にも言いません。モニカ様に忠誠を誓っているのですから……」
おやぢの濁りきり腐り果てた色を持つ瞳と、モニカの清らかさを湛えた碧く澄んだ美しい瞳が見つめ合う。
誰が見てもコイツは信用できないと思うほどのおやぢの濁った目だが、モニカはあっさり信用してしまった。
如何に帝国最強のラウンズといっても彼女はまだ年若く、騎士としての戦闘力は最強の一角を数えるほどであっても、相手の心を読むことはできないのだ。
おまけに彼女は貴族のお嬢様。自分の瞳を正面からしっかりと見つめて『貴女様に忠誠を誓っている』と言われれば、まず疑いを持たないだろう。
無論、正常な判断が出来ていれば疑っていた可能性もあったのだが、生憎媚薬に身体と思考を麻痺させられているせいで、僅かな疑いさえ持つことはなかった。
それを見越して掛けられた数々の優しい言葉に、彼女の心はおやぢを受け入れてしまった。
この者なら大丈夫。自分の痴態を誰にも言ったりしないと……
「さあ、モニカ様……私めとモニカ様の二人で……お身体を癒してさしあげましょう……」
彼女の様子にいけると判断したおやぢは、股間を押さえていた指を離して一度スカートの中から手を出し、スカートの裾を掴むと腰の目一杯まで捲りあげていく。
「な、なぜ、スカートを……捲るのですか…っ、」
てっきりそのまま押さえた指を動かして愛撫するのだと思っていた彼女は、彼のいきなりの行動に戸惑い質問する。
さっきまでは抗議としての強い口調だったのが、彼は自分に忠誠を誓っているとの思い込みから戸惑いの声ながらも険の取れたものに変わっていた。
「モニカ様の濡れた下着を脱がせるためですよ」
「し、した、ぎ?」
「はい、なぜかと申し上げますと先ほど触ったところぐっしょり濡れておりましたので、このままでは風邪を引かれてしまうと思いまして」
下着がびしょ濡れだと言われた彼女の顔が羞恥から真っ赤に染まる。
男でもパンツが濡れてるというのは恥ずかしいものだというのに、女の彼女の場合逃げ出したいくらいだ。
「おお、下着の色は白でございますか。モニカ様の清らかさを表しているというものです」
「お気に入り、なので、」
モニカの下着はレースの白い下着だった。純白の汚れを知らない彼女には実によく似合う。
おやぢも「よくお似合いでございます」とご機嫌取りではなく、本心からそう言った。

499 :

「さあ、脱がせますよ」
「あ! ま、待って、」
下着を脱がされるのはやはり恥ずかしいと彼女は言う。
脱がされれば股間を直接見られてしまうのだから無理もないことだ。
「いけません!このままにしてモニカ様に風邪を引かれては、私めはんでもにきれません!」
とにかくモニカに風邪を引かせられないと忠臣の振りをするおやぢは大げさに述べ、彼女の制止を無視する形で濡れた下着を掴み、膝から足へゆっくり引きずり下ろしていく。
「あうぅ…っ、」
かわいらしい声で呻いた彼女は、自分の下着が脱げていく様を凝視する。
生地の中央部分をつつ〜っと粘った糸が伸びて切れ、膝から先にするすると丸まりながら脱がされていく。
それは膝から下に降ろされていき、「足を浮かせてください」というおやぢに従い浮かせた足から抜かれてしまった。
「モニカ様これをご覧ください」
おやぢは脱がせた下着をモニカの目の前に差し出す。それはもう細かく見るまでもなく分かるほどぐしょぐしょだ。
こんなになった下着を履きっぱなしでいれば、彼の言う通り風邪を引いてしまうだろう。
「ほ、ほんとに…風邪を引いていたかも、しれません…ね……」
「でしょう? ところでコレ、どこに置けばいいのでしょうか?」
「そこのかごに……」
濡れた下着を見ているとなんだか自分がお漏らしをしてしまったかのように思えた彼女は、恥ずかしげに部屋の隅に置いてあるかごを指さした。
かごの中身はおやぢとモニカの位置からは見えないようになっている。このお漏らしをしたように見える下着を視界に入れておきたくないのだ。
「このかごでございますね」
おやぢは宝石でも扱うかのように丁寧に下着をかごの中に入れ、再びベッドに腰掛けたモニカの真正面に立つ。
そして彼女の身体の前に流されている髪の房の、左の方を徐に触った。
「お美しい……とてもお美しい髪でございますねぇ」
「あ…」
彼女の耳の横から下に向かって伸びる髪の房を慈しみながら優しく撫で、赤いリボンで纏められた部分からは髪の中に指を通し梳いていく。
手入れのよく行き届いたさらさらの髪には当然枝毛もなく、通されるおやぢの指を引っかけたりしないですり抜ける。
モニカは頬を赤らめ自分の髪に触れる彼のごつごつした手を見つめている。男に髪を触られるなど初めての経験だ。
「無断で触ってしまい申し訳ございません。ですがこの金色に輝いている長くお美しい髪を見ておりますと、どうしても触ってしまうというものです」
「い、いえ、別に…かまいません…っ、」
「流石はモニカ様です……海よりも空よりも尚広いそのお心、私めも見習わなければ」
髪を触られるのがとてもくすぐったく感じ瞳を泳がせるモニカ。実にかわいらしい。
「ところでモニカ様のお美しい髪を纏められているこの鮮やかな赤い色のリボンは?」
「私の、お気に入りのリボンです、」
「なるほど。下着といいこのリボンといいモニカ様は本当にセンスがお宜しい。いや、お美しいモニカ様に似合わぬものなどあるはずございません」
髪をきゅっと縛っているリボンの部分を手の平で包むように持ったおやぢは、そのまま髪の房を自分の鼻の前に持ってきてすぅ〜っと匂いを嗅ぐ。
おそらく高級な洗髪剤を使っているのだろう。彼の鼻腔を何とも言えない芳ばしい香りが通り抜けていった。

500 :

「しかし変わった束ね方をされておいでですねぇ」
彼がそう感じるのも無理はない。モニカの髪の束ね方というのが少し変わっているからだ。
左右両方の横髪を後ろに流さず身体の前に流して肩の上くらいで纏めているのはいいとして、その髪を纏めたリボンの余りの部分を毛先の方に向かって束ねた髪の房に巻き付けている。
そう、二本あるリボンの余りを螺旋状に。
「おかしい…でしょうか……?」
自分としては気に入っている束ね方を指摘されたモニカは、変なのかと思い聞いてみた。
確かにこのような纏め方をしている女性は自分でも見たことがない。
当然ながらおやぢも見たことがないから指摘したのだが、だからといって似合ってない訳ではないので再び媚びへつらうように褒めそやす。
「いえいえよくお似合いですよ。このような束ね方もあるのかとの新境地に感動を禁じ得ません」
ベタ褒めされた彼女は照れくさそうに「あ、ありがとう、」といい、うつむき加減になった。
たかが髪型一つでこんなに褒められるとは思わなかったようだ。
「さて、このままモニカ様の長くお美しい髪を触り続けていたい処ではありますが、モニカ様のお身体を私めと貴女様の二人で癒し鎮めるという当初の目的を達しなければなりません……」
「…っ、」
忘れてなど居ない。こうして一見穏やかに見える会話を続けていても、彼女の身体の熱は全くといっていいほど治まってはいないのだから。
それどころか尚も動悸と息切れは酷く、時間を追うごとに苦しさは増してくる。
もし彼の忠告を聞かずに出撃していれば、足手纏いどころかまともな操縦も出来なかっただろう。
そんな状態でナイトオブゼロを称する枢木スザクと闘っていれば何もできずに撃墜されたに違いないと……
そんなことを考えていた彼女の両肩がおやぢに掴まれる。
「さあモニカ様……まずはベッドの上で横になりましょう。このまま座られていては余計疲れるだけというもの」
「は…はい……、」
おやぢはモニカの身体をゆっくりベッドの上に寝かせると、仰向けになった彼女の少し下りたスカートを限界まで捲り、再び股間をさらけ出させた。
「おお〜……実に美しい……」
「うう……」
露わになった股間には髪の色と同じ金色の綺麗な陰毛が生えており、その真ん中を一本のスジが下方に向けて走っている。
スジは心持ち左右に開いて、膣穴部分からはじわじわ愛液がにじみ出ていた。
おやぢは正面から見据えながら両手の平を股間に添えると、割れ目を指で左右に開く。
「モニカ様……実に綺麗ですよ」
おやぢの手でぱっくり開かれた膣口からは先までにじみ出る程度だった愛液が、大きくなった出口に合わせてとろりと出てきた。
「あ、あまり、みない…で…っ、」
きっとココを見られるのも触られるのも初めての経験なのだろう。
モニカはベッドの上に投げ出していただけだった両手で、恥ずかしさのあまり顔を覆い隠す。

501 :

「そのように無体なことを仰られては困ります。このようなお美しいお身体を見るななどと……」
「恥ずかしいっ……ですっ、」
そう言って依然顔を隠したままの彼女におやぢは優しく語りかける。
我が儘な子供に言い聞かせるかのように。
「そもそもそれが間違っているのです」
彼の言葉に顔を覆う手の平を僅かにずらせるモニカ。
視線の先には醜い顔に真剣なまなざしを浮かべて彼女を見る彼の姿がある。
「モニカ様、モニカ様はお生まれになったときに衣服を着ておいででしたか?」
「そ、そんなわけ、ないでしょうっ、」
「そうでしょう? 私めも同じでございます。人は皆裸で生まれてくるのです。モニカ様も私めも同じです」
だからいまこの時だけはそう思え。生まれてきたときと同じなのだと思えと。
ハッキリ言って屁理屈だとしか思えないことを言い募る。
「ならばこうしましょう」
それでも納得しない……というか出来るわけがない彼女に、おやぢは暴挙としか言えない行動に出た。
立ち上がった彼は自分の作業ズボンのベルトを緩めて下に履いていたパンツごと降ろし、下卑た性格に似合わず意外に太くたくましい肉の棒をモニカの前でさらけ出したのだ。
「キャアっ!」
初めて見る男の象徴。
先が鋭角に尖りまるで槍の穂先を思わせる赤黒い亀頭部。彼女とて亀を見たことはあるので確かに亀の頭にも似てると感じた。
その亀頭の下部からは反り返った肉の棒が伸びている。
ところどころ欠陥が浮き出ていて見ようによっては痛そうに見えた。
それら性器の根本には二つの重りをぶら下げたような袋。
手の平の隙間からおそるおそる覗いていた彼女は結局好奇心に勝てず顔を隠していた手をそっと退けて、まじまじと見つめてしまった。
「どうです?」
「お、大きい……、」
「これでおあいこです。一応申し上げておきますが私めも多少は恥ずかしいのです。ですが私めが忠誠を誓うモニカ様には見せられます! いえ、モニカ様にだけしか見せたくなどございません!」
「……っ」
彼女は貴族であり騎士である。
騎士であるからこそ主にだけと誓う言葉の重みを知っている。
貴族であるからこそ剣を捧げるという意味に聞こえなくもない。
尤も、貴族や騎士がこのような卑猥な遣り取りをするわけないのだが、ことこの場に限ってはそれが成立してしまう錯覚を覚える。
無論おやぢは芝居の一環としてこんなことを言っているだけなのだが、彼女の心理にはクリーンヒットした。
「ということで続きをしますが……宜しいですな?」
彼女は口での返事こそしなかったがコクンと頷き肯定の意を示す。
今度は手で顔を隠すことなく仰向けで天井を見るだけ。手はシーツをぎゅっと掴みこれから感じる未知の感覚に備えている。
おやぢは一応の満足を覚えてうんうんと頷くと、左右に開いた足の間に再び四つん這いになって顔を近づけ――
つぷぷっ
「はぁう!」
愛液溢れる開いた股間の穴に右手の人差し指を差し込んだ。

502 :

「いま右手の人差し指をモニカ様の大切な処へ入れさせていただきましたが……どうです?」
節くれ立ったおやぢの指を入れられたモニカはシーツを掴む手に力を入れて、中に入ってきた指の感触を確かめる。
「あ、う…自分で触るのとはっ…、違う感じ…です……っ、」
「左様でございますか……お気持ちの方は?」
「い…いい……です……っ」
彼女の言葉を示すように膣の中はもうぬるぬるで入れた指に一切の引っ掛かりを感じさせない。
「あ、ううっ……っ!」
続けて第二関節まで入れたところで急に膣道は細く狭まる感じになっていた。
おやぢは少し手前まで指を引くと周りの襞を指の腹で撫でるように摩擦してみたが、ぬるぬる滑って上手く襞を擦ることができない。それだけ愛液の量が凄いということだ。
おそらくは媚薬が効きすぎているのだろう。
「あっ! ひぅ!」
モニカもおやぢに指を入れられ膣の中を掻き混ぜられる感触に、自分で慰めるよりもずっとイイことをあらためて確認した。
彼が自分のためを思って『二人で一緒にお身体を癒しましょう』と言ったのが嘘でないことも。実際は下心しかないのだが……
指に襞の表面を擦られると感じる電気が自分で指を入れていたときよりずっと強く、僅かな動きでさえ身体の熱が急上昇していくのだ。
これは自分一人で慰めたところで到底到達し得ない快楽の領域。
ただ、この身体の不調を治そうとこんなことをしているはずなのに、掻き混ぜられるほどにおかしくなっていく。
「ほ、本当にっ、治るのっ…ですかっ……」
だから聞いてみたのだがそれに対するおやぢの返答は芳しくないものだった。
「大丈夫です……と、言いたいところでございますが…これは難しそうでございますねぇ」
「えっ? ど、どうして、」
「それはもうじきお分かりいただけるかと……」
おやぢは明言を避ける。明言を避けながら膣の肉を優しく撫でながら、鮮やかな金色の陰毛に守られているモニカのクリトリスを開いている左手の指でツンと弾いた。
「んあっ! なっ、なんですかっ…っ?!」
クリトリスを弾かれた彼女の身体がビクっと震える。
今まで膣の中を撫でられる感触しかなかったところに別の感覚が混じってビックリしたのだ。
「いえ、モニカ様のお美しい陰毛の中に隠れているクリトリスがぷっくりとかわいらしく膨れておりましたもので……」
「ク、クリトっ…っ…そん…なっ、コリコリ…しない…で…っっ、」
「いやいやそんな、かわいそうでございますよ。膣は撫でられておりますのにクリちゃんだけ無視などと……そのような非道、私めにはできません」
クリトリスを摘まれコリコリ捏ねられると痛いくらいの感覚が走る。
しかし本当に痛いのかと聞かれれば彼女は「気持ちいい」と応えるだろう。痛いほどに気持ちいいというやつだ。
そして膣に続いてクリトリスまでいじられたモニカは身体の熱が更に上昇して大量の汗をかき始めた。
「あ、あつ、い…っっ、熱いっ……ですぅ…っっ」
クリトリスを摘んでコリコリと捏ねられ膣を出入りする指のスピードが速くなると、彼女は仰向けのまま頭を左右に振り身悶えながら身体の異変を訴える。
頬にも額にも汗がびっしり浮き出て汗が集中している処などは大きな雫となって流れ落ちていく。
太ももの内側については浮き出る汗と股間から垂れて掛かった愛液が混ざり合い、びしょびしょになるという有様だ。
彼女は制服を着たままこのように愛撫を受けているので、露出部以外の肌から出てくる汗が服にしみ込んで実に気持ち悪かった。

503 :

「なんとお可愛そうに……これだけ慰めましてもまだお身体が癒されないとは……とにかく一度おイきくださいませ」
おやぢは嘆き悲しむように呟くと膣に入れている指を大きくくの字に曲げ、それと同時に摘んだままのクリトリスにも少し力を加えて捻りあげた。
「んぁああっ!!」
ビクンビクンと大きく撥ねるモニカの身体。
いじられ続けた末の一番強い刺激に堪えられずイってしまったのだ。
「ハアっ ハアっ ハアっ」
荒い呼吸を繰り返すモニカを見てそろそろお楽しみの時間に入るとするかと考えたおやぢ。
そう、本番はこれからなのだ……
彼女の股間から顔を離した彼は肩で息をしながら依然身体がおかしいままの彼女に真剣な口調で話し始める。
「モニカ様。一通りお慰め致しましたが……お身体の方はどのような感じでしょう」
治ったか?マシになったか?と聞く彼にモニカは正直に答えた。
「い…え、熱い…です、熱くて…変です……ひどくなって……っ、」
始めの頃よりももっと酷くなっていたのだ。
身体の火照りからくる異様な熱さ。過呼吸に陥っていそうな息遣い。全身の感覚も敏感になっていてちょっとのことでも感じてしまう。
そして尤も酷かった股間の疼きは彼に手伝って貰っての愛撫にもかかわらず全く治まらない。
もうどうしようもなくお手上げ状態だが彼は「では、もう荒療治になりますが最後の手段と参りましょう」と言って、彼女の開いたままの脚の間にたっぷり脂の載っている太った身体を割り込ませてきたのだ。
「な……なにを…するのですか…?」
「これをご覧ください」
おやぢは戸惑うモニカに身体を傾けて自身の赤黒くて太くたくましい一物を見せた。
それは既に彼女の身体を触り痴態を見たことで反応し、限界ぎりぎりまで硬くなりそそり立つように勃起している。
「ごくっ」息を飲み込むモニカの瞳をしっかり見つめたまま彼は話を続けた。
「もはやこの大きくなった私めの一物をモニカ様の清らかなる蜜壺に挿入させていただきまして……モニカ様のお身体の尤も深い処までお慰めするより他に手立てはありません」
「なっ…!? そ、それ…は…ッ」
「はい。貴女様のご想像の通りかと存じ上げます」
要するに男女の性的な交わりをするということだ。
誰と誰が?
決まっている。モニカとおやぢがだ。
「そ、それは、それはッ!」
「もちろんこのようなことはしたくなどありません。ですがモニカ様への忠誠において世界中の誰にも負けない……この命なげうつ覚悟でいる私めにとって、モニカ様の苦しみを癒すことができないというのはぬよりも辛いことなのです!」
「……ッ!!」

504 :

モニカはあまりもの彼の真剣さに否定の意を示せなくなってしまう。
事実彼は真剣そのものだ。ここでしくじればせっかくの若い女とセックスをするチャンスが不意になってしまうのだから。
だからこそこんな歯の浮くような白々しい嘘八百が口を突いて出てくるわけだ。
この台詞自体彼のような五十代半ばの中年太りで禿で不細工な、おやじならぬ『おやぢ』が吐いていいものではない。
これで本当に真面目な紳士であるならまだしも、こんな媚薬を使って陥れたあげくいけしゃあしゃあと『貴女様に忠誠を誓う自分に』などとのたまう変態紳士なのだから。
しかも相手は年の頃18〜20歳で金色の長い髪と澄んだ碧い瞳にしとやかな風貌を持つ美人ときている。不釣り合いにもほどがあるだろう。
それもよりによってブリタニア帝国最強のナイトオブラウンズであり貴族のお嬢様。
が、貴族であるからこそ忠誠を誓った(と思わされている)彼を無碍にできないジレンマもある。
素面であるならまだしも媚薬に思考能力を奪われているのも一役買って、彼女に出来たのは否定も肯定もしないことだけだった。
こうなれば当然自分に都合のいいよう受け取るのが彼ら『変質者』だ。
何も言わない=いいってことだね。というように。
「で、ですがっ……ですが私っ、わたし…はっ……はじ…めて…っ」
それでも最後のささやかな抵抗を無意識のうちにしてしまう。
初めて……初めての性交……。それは女性にとって特別な意味を持つ。
モニカは恋愛経験など皆無であった。ブリタニアの名門クルシェフスキー家に生まれた者としてはめずらしく、特定の婚約者などもいない。
それは彼女が幼き日よりブリタニアのために、皇帝陛下に仕えるためにと騎士を目指していたからに他ならない。
モニカの両親も彼女の貴族としての誇り、そして皇帝陛下に仕える騎士になるという崇高な志しを高く評価していたが故、彼女の足かせになるようなことは一切しなかった。
そうして遂には若い身でありながら、ブリタニア軍の頂点たる皇帝直属の騎士ナイトオブラウンズの12番目の席、ナイトオブトゥエルブにまで上り詰めたのだ。
だが、そんな彼女とて自身の純潔はいつの日か愛する殿方に捧げたいという思いを持っていた。
少なくともその場の流れで許してしまって良いものではないと……。
しかし彼の忠誠心からくる言葉を否定することが出来ないのもまた事実。彼は「モニカ様が苦しむのはぬより辛い」とまで言う忠臣なのだからと。
進むことも引くことも出来ない彼女。そんな彼女にとどめを刺したのは、やはりおやぢの言葉であった。
「モニカ様……私めを信用してください! 純潔を失うその辛さ、私ごときには察するに余りあるものと存じます……ですがっ! 私めは決して自己の欲望のためにモニカ様と性的な交わりをしたいのではないのです!
 モニカ様を癒したい……モニカ様と苦しみを分かち合いたいだけなのです……っっ!!」
熱く語り涙まで流すという渾身の演技。これで彼の容姿が美形であったならば結婚詐欺師にでもなっていただろうと思われるほどの熱の入った芝居。
このおやぢの言葉と姿にモニカは遂に黙ってしまい、何も言い返せなくなってしまった。

505 :

(決定打…だな)
彼女の様子にもうこれ以上言葉は必要ないと判断した彼は、己が一物の裏スジをモニカの股間に触れさせ前後に動かして擦りつけた。
おやぢの一物に美しい金色の陰毛が絡みつき、次いで膣穴から溢れていた愛液が満遍なく塗りたくられていく。
「ふ…あぁ…っ」
「モニカ様……モニカ様のお身体の苦しみを癒すという大役、必ずや成し遂げてみせます。ですがこれは二人で協力しなければならないことであるというのもまた事実」
「きょう……りょく…?」
「そうです。これは私めとモニカ様の共同作業なのでございます。最初に申し上げました通り、私とモニカ様の二人でお身体を癒してさしあげるのです」
話をしつつも二往復三往復と一物を擦りつけてモニカの膣口や陰毛と絡ませ合っていたおやぢは、ここで漸く角度を変えた。
槍の穂先に見立てるように亀頭の先端部を愛液が出ている穴に接触させる。
同時に彼女の皮製の黒いブーツに包まれた脚を抱えて挿入準備に入った。
「んっ!」
先ほどまで触れていた指とは明らかに違う肉の棒に彼女の身体がピクリと動く。
膝も抱え上げられた。知識でしか知らない性の交わりが始まるのだ。
つぷっ…
「あっ!」
腰が少し前に出されたことで先端部がカリ首まで入ってきたのを感じたモニカは小さく喘ぎながらシーツを掴む手に力を入れた。
つぷつぷ…
「はっ…あぁ……っ、」
「モニカ様。身体の力を抜いて楽にしてください」
一物の半ばまで挿った処で彼女の身体が強張ってしまう。
まだ半分だというのに割られた膣の感触が、まるで股間が裂けているような感じがして緊張してしまったのだ。
膣を一物に押し割られる感触を経験するのは初めてであるため仕方がない。
「力が入っておられますと痛くないものまで痛く感じます……さあ、力を抜いてください」
「ん…」
おやぢに言い聞かせられるようにモニカの身体から余分な力が抜けていく。
力が抜けたことで一物を締め付ける肉の感触も若干緩んだように感じられた。
「そうです。そのまま力を抜いていてくださいませ……このまま根本まで挿れてしまいますので……」
ずぶずぶずぶぅ……
「あッ あぁ…あ…ァッ…ッッ!」
閉じた未進入エリアがおやぢの腰の押し出しと共に進む熱い肉の棒に押し割られて、左右に大きく裂けていく。
押し割られると同時に広がっていくモニカの膣肉。その中程において感じられた引っ掛かりは双方共に気付いた。
おやぢにはブレーキが掛かったように、モニカには乾いた粘膜を傷付けられるような痛みを与えたそれは所謂処女の証。
ずぶぅぅぅッ!
「ア゛ア゛ァァ───ッッ!!」
そこを押し破られる痛みにシーツを掴んでいたモニカの手が掻き毟るように動かされた。
抜けていた身体の力も挿入時のときより強く入り、連動するように膣の中もぎゅっと閉まる。
幸いにも膜を押し破るときはこういう反応を示すだろうからと、膜の手前からは力をためて一撃の下に貫き通したのでもう根本まで入っている。

506 :

「モニカ様、もう大丈夫でございます」
「はっ…うぅっ…ぅっっ」
「いま私めの一物がモニカ様の清らかなる処に入りました」
おやぢはモニカの膝を自身の腰にしっかり引き寄せ一物を根本まで挿入したまま、丁度彼女の脚の間に位置する自身の身体を折り曲げて彼女の身体の上に倒れ込んだ。
「お、重たい……」
当然モニカの身体にふくよかに肥え太ったおやぢの身体の体重が掛かるわけだから重たいだろう。
「これは申し訳ありません。ですがどうですかお身体の感じは?」
モニカの膣の奥深く、子宮の入り口を押し上げる形で停止したおやぢの一物。
とても熱い。太くたくましい彼の一物がつい先ほどまで何者も侵入したことがない膣の中にある。
そのたくましさから彼女の膣は押し広げられ圧迫されていた。
「いた…い……痛く…て……くる…しい…っ…っっ」
容量を超えるものを無理に詰め込んだような圧迫感と、それによって引き延ばされ膨れた膣内の張り裂けそうな痛み。
しかし、何かを求め疼いていたはずの其処は、痛みにもかかわらず満たされたような悦びを覚えていた。
「モニカ様。いまこの瞬間は痛く苦しいかも知れません。ですが必ずや貴女様のお身体は癒されていくはず……いえ、癒してみせます……モニカ様の悦びは私めの悦びなのですから……」
おやぢはモニカの頬を脂ぎった手で撫でさすり顔を近づけていく。
「あっ……んっ……んむっ」
そして彼女の了承も得ぬまま勝手にその瑞々しい唇に自身の唇を重ねた。
「んっ…んんっ…っ んちゅ…っ」
小鳥が啄むというより豚が餌を貪るかのように唇を啄まれたモニカは口づけられたその瞬間から瞳がとろ〜んとふやけてしまい、勝手にキスをされたことに抗議もしない。
それどころか掴んでいたシーツを放しておやぢの身体に回してしまうという、自分でも意味不明なことをしてしまうのだ。
「ん……んっ……っ、あむっ」
次いで重ねられた唇を通じて舌まで入れられ、入ってきた舌に彼女の舌が絡め取られた。モニカは何も考えることを許されないままおやぢと舌による交配までさせられてしまったのだ。
調子に乗ったおやぢは頬に添えているだけだった手をモニカの首の後ろに回して彼女の金色の長い髪に指を絡めながら頭を押さえ、自身の口の中に溜まってきた唾液を彼女の口の中に送り出す。
唾液を飲ませようというのだ。
ぴったり重ね合わせられた唇の間から僅かに零れた唾が、仰向けのままのモニカの頬を流れ落ち金色の髪の中へと消えていくが、そのほとんどは口の中に流れ込んだ。
「んっ、んく…んくっ……」
意外にも口に流し込まれたおやぢの唾液をモニカは素直に飲んでいく。
「くちゅっ、ちゅるっ、」
体勢的にも意思的にも彼女の方から唾が送り出されることはないが、その分おやぢの方から再び舌を入れられたモニカは歯茎をなぞられ口内を舐め回されもう一度舌を絡められて、口に出ていた自身の唾液を回収されてしまった。
そうして数分の間続けられた口付けを終えた二人の唇が、おやぢの方から離される。
離れる唇の間を混ざり合った二人の唾液が伸びていく。その様はまるで透明の架け橋が二人の間を繋いでいるかのようだ。

507 :

「ふぅぅぅ〜、申し訳ございません……。モニカ様のお口が大変不安そうに開いておりましたが故、つい気になり唇を持って塞いでしまいました」
「い…え…。私の…ことを……思われての……行為…なら……なにも……」
「お許しいただきありがとうございます。やはり貴女様は大変に心の広い御方だ……。さあ、私めにそのお身体癒させてくださいませ……」
おやぢは「さあ本番だ」と根本まで挿入したまま停止させていた腰を動かし始めた。
まずは手前にゆっくり引いていく。
ぬるるぅ〜
「はっ あぁぁ〜〜っ!」
停止していたことですっかり張り付いていた襞と一物の表面は、彼の引きに合わせて強引に剥がされていく。
キスを終えたと同時に始まる男女の性的行為に於いて尤も大切な性交。
止まっていたからこそ熱と圧迫感しか感じていなかったモニカは、膣の中に感じた未知の快感に大きく喘いで背を浮かせた。
但しそれがもたらしたのは快感だけではない。肉同士がせっかく落ち着き張り付いていた処を無理矢理に引き剥がされたのだ。
粘膜が引っ張られ感じたのは紛れもなく痛いという感覚。幸いなのは純潔を失った瞬間に感じたような激痛ではないので堪えられる痛みという処だ。
じゅぶぅぅぅ〜
「あぅぅぅ〜〜〜っ!」
カリ首の少し手前まで引かれた一物が再び奥まで差し込まれる。
今度は引かれたときと違って痛みが小さくその分快感が強くなっていた。
数回その動きが繰り返されると刺激された膣や粘膜に呼応して、只でさえ多く湧出していた愛液の量が一気に増える。
増えて溜まった愛液は本来膣の中には存在しない異物たるおやぢの一物に絡みつき、満遍なく膜をかぶせて膣内との融和を図る。
「ああっ…あっ……あっ……ああっっ」
「どうですかモニカ様……私めはモニカ様を癒せているのでしょうか〜?」
「んっ…あっ……ああっ!」
モニカはなにも答えない。ただ彼女のその実に気持ちよさそうに喘ぐ声が答えを表していた。
異物との融和を図ろうと湧出し続ける愛液が膣内全体に行き渡り、一物を歓迎する体勢が整った処からもはや心地好さしか感じないのだから。
痛みに堪えてきつく閉じていた目尻は垂れ下がり、開いた口からは熱い吐息に混じって喘ぎが出ている。
「あっ あっ ああんっ…っ、」
「どうなのでございますか?」
「うっ あァンっ あっ……はっ はぁう……い、やされ…てっ……い…ます…っ」
快楽の嵐に身体を翻弄されながらモニカは絞り出すように呟く。
しっかり腰を掴まれ突き込まれる一物がもたらす肉と肉の擦れ合い。襞が絡み取られる感触。不思議な高揚感と一体感。
粘膜を擦られる刺激と共に、一人で慰めているのではなく自分の忠臣となった男性と一緒に身体を癒すという行為によって寂しさと情けなさが消えていく。
身体も心も癒されていくモニカは上から下に落とされ突き込まれるおやぢの一物に対して、自分からもグッグッと腰を押しつけ、行為を手伝う。
いましているのは彼との共同作業。彼の主となった自分がただ与えられ癒されるだけではいけないと。
「おおっ……モニカ様嬉しゅうございます……私めとモニカ様の初の共同作業……最後まで気を抜かずに頑張りましょう」
「うっ うんんっ あうっ……そうです……気を抜かず…っっ……最後…までっ……あ…んんっ……わたし…と……あなた…なら……っ」
「そうです、そうですとも…! モニカ様と私めなら最後までしっかり出来ますとも!」
次第に早くなるおやぢの突き込みに併せてモニカの喘ぎも大きくなる。
あらためていま主従となったばかりの二人は互いの身体をしっかり抱き締めながら腰を振って交わり合う。
くちゅくちゅといやらしい水音が部屋にこだまし、腰がぶつかるパンパンという音がやけに大きく感じた。
赤いリボンで束ねられ身体の前に流されたモニカの金色の長い髪が纏まったままさらりさらりと揺れ、澄んだ碧い瞳が涙で潤み、只でさえ火照り続ける身体が更に熱くなっていく。
赤黒くて太くたくましいおやぢの一物が出入りする彼女の膣からは押し出される形で愛液が噴き出し続け、シーツを濡らし大きなシミを作った。

508 :

「アッ アッ んッ、んうッ んァァ!」
モニカの喘ぎが一段と大きくなるとおやぢは彼女の膣の奥深い処を集中的に攻め始め、抽挿のスピードも上げた。
亀頭の先で終着点である子宮口をこつんこつんと強めに突いてはその周りに擦りつけ、彼女にさらなる強い刺激を与えていく。
「アッ はッ んああッッ だ、ダメッ ダメェッッ!」
「ココでございますね? ココがイイのでございますね?」
「そ、そこッ イイッ 凄くイイッ、おかしくなっちゃうぅぅッ!」
「モニカ様ッ モニカ様ァッ!」
強すぎるといっても過言ではない快感にモニカの膣が急速に狭くなる。
狭まる膣は突き込まれる一物を包み込み締め上げ始めた。膣襞が大きな蠕動を始め彼の絶頂を促していく。
そしてそれは狭まる膣肉がより強く一物と接触するということ。
「アアッ! あうう! はァン!!」
「モニカ様! もうすぐなのでございますね?!」
「アッ あはァァッ もうッ…もうッッ!!」
「ではお願いがございます! モニカ様のッ モニカ様の中に! この私めの精子を注ぎ込むことをどうか、どうかお許し願いたいのですッ!!」
あと少しで達するというモニカに中で出させてほしいと懇願するおやぢ。
「そうして主従の繋がりをッ 私めとモニカ様の繋がりを確たるものとしたいのですッ! どうかッ どうかお慈悲をッ!!」
そんなおやぢに――

509 :

「いいッ ですッ…ッ! いいです……からぁッ! 一緒…にッ 一緒にィィッッ!!」
彼女は躊躇うことなく許可を与えた。最後の最後までしっかりと繋がっていたいから。
彼がたとえ五十代半ばで脂ぎった中年太りの醜いイレブンだとしても、この自分に忠誠を誓い、おかしくなった身体を癒そうと頑張る忠実な従者であることに間違いない。
だからこそ最後の最後までしっかり繋がって、自身の中に出させてあげるべきなのだと……。
「ありがとうございますッ! モニカ様と共に最後まで行けるこの身のなんと幸せなことかッ」
そんなモニカの「中に出していい」という言葉に、おやぢは一度ギリギリまで腰を引き――
焦らずゆっくり一物を飲み込ませて、収縮してきつく締まる膣の肉を押し割っていくと最奥部に到達した亀頭の先で吸い付く子宮口をこじ開ける。
じゅぶぅぅぅぅ
「ァァ〜〜ッ!」
開いていく子宮の入り口の向こうにある男の性を溜めるための蜜壺。
亀頭という蛇口を子宮口に取り付けたおやぢは――
ドクンっ
「んああああ〜〜〜ッッ!」
亀頭の栓を解放し――
ドクっ ドクっ ドクっ
「あううぅぅぅ・・・・っっ」
壺の中へと精子を注ぎ込んだ。
「んうッ んああッ・・・あ、あついッ・・・・・・熱い精子ッ・・・子宮に溜まって・・・っあっああァァァァァっっっ―――ッッ!!」
少し遅れてモニカの身体がビクビク痙攣を繰り返して撥ねる。
絶頂に達した彼女は反射的に手を伸ばし、自分の子宮に精子を注いで溜めていくおやぢを求めた。
来なさい。主を放っておくのですかと。
彼もその求めに応じて身体を重ねるように彼女と抱き合う。
「モニカ様……」
「まだ……出ています…ね……」
「はい。モニカ様への忠誠の証です……全てお受け取りください」
おやぢの顔を見つめながら瞳を瞑るモニカ。彼はそんな彼女に顔を近づけそっと唇を重ねるのだった……。

510 :



「お〜お、バンバンやられてやがる」
おやぢの目にはいま次々と撃墜されていくナイトメアフレームの姿が映っていた。
といっても直接見ているわけではなくテレビの画面を通してのことなのだが。
相手はたったの一機。その一機に優に百を超えているだろうナイトメアフレームが尽く撃ち落とされていく。
中にはナイトオブラウンズの専用機まで手も足も出ずに一瞬にして撃墜される場面もあった。
「アンタも出撃してりゃあ、あのんじまった連中の仲間入りだったなぁ〜」
目の前にいるこの部屋の主であるモニカに声を掛けるも返事はない。
帰ってくるのは「すぅ〜 すぅ〜」という静かな寝息だけだ。
「けど早く起きてくれよ」
いまおやぢは動くに動けないのだ。なにせモニカは彼の脂肪の付いた太めの脚に自身の細い脚を絡めて抱き着いたまま寝ているのだから。
しかもおやぢが下で仰向け、モニカが上でうつ伏せという肉布団状態。
澄んだ碧い瞳を持つ目は閉じられ僅かに唇が開いている。その小さく開いた唇からかわいらしい寝息が聞こえていた。
時折「んん…」と唸って頭をすり寄せてくるため長い金色の髪がおやぢの顔をくすぐり実にこそばゆい。
身体の前に流して赤いリボンで纏めた彼女の横髪も、うつ伏せの身体の下にあるので彼の腹をくすぐる形になっている。
そしておやぢもモニカも素っ裸。モニカの方はかろうじて黒いブーツだけは履いているが。
あれからまだ身体が変だというモニカと三回もセックスをしたのだ。その原因はやはりおやぢが飲ませた媚薬だと思われた。
無論言葉巧みに「熱いから服をお脱ぎになられた方が」などといって彼女の制服を脱がせ、胸を揉んだり乳首を吸ったりとやりたい放題した訳だが。
そして最初と併せて都合四回目のセックスを終えたと同時に彼女は糸を切るように眠ってしまったのだ。
薬の効果が切れたのと長時間の性交による疲労からだろう。
「そんなに重くはねぇがずっと肉布団状態ってのは疲れる」
意外に大きなおっぱいが押しつけられている感触は気持ちいいんだがなぁと彼がテレビに目を戻したとき、最後の一機が真っ二つにされた瞬間が映し出された。
「全滅じゃねえか……あの緑の羽付いた白いヤツは反則的に強ぇな……ま、俺も一人は撃墜してやったがねぇ〜」
などと自分の身体の上で未だ眠っているモニカを見て満足げに呟いた。

511 :



あれから××日。
クーデターが起こったり、終息して次の皇帝になったのがヒゲ面で人畜無害な凡人だったり、色々あったがいつも通りの毎日をいつものように送っていたある日、おやぢの自宅であるボロアパートの部屋に一人の女性が訊ねてきた。
「御機嫌よう」
お尻まで届く長いストレートの金髪に、大胆に腰までスリットの入ったスカートの白い制服を着用した、年の頃18〜20くらいの若い女。
女は髪の一部を両の耳の横側から身体の前に流して赤いリボンで束ね、纏めた髪の束にリボンの余りの部分を巻き付けるという少しめずらしいリボンの結び方をしている。
なぜか今日は黄緑色のマントまで着用していた。
「おおっ、これはこれモニカ様。御機嫌麗しゅうございます」
(不機嫌だよ。人様が寝てるとこたたき起こしやがって)
内心の声は一言も外に出さず、媚びへつらうように挨拶するおやぢ。
訊ねてきたのはブリタニア帝国最強の騎士ナイトオブラウンズの12番。ナイトオブトゥエルブ、モニカ・クルシェフスキーだった。
彼女はおやぢの挨拶に柔らかい笑みを持って応えた。おやぢの醜悪な笑みとは天と地ほどの差がある。
あれ以来モニカは毎日のように仕事上がりのおやぢを呼び出しては、彼とコミュニケーションを取ろうとするのだ。
これでエッチでもさせてくれるというなら嬉々として行く処なのだが、生憎そういう流れにはならない。
ただ、彼と話をしながら時折ほんのりと頬を桜色に染めるだけ。
無理矢理はできない。まず軍人、それもラウンズである彼女は身体の鍛え方が半端ではない。逆に叩き伏せられ酷い目に遭うだろう。
ならば例の媚薬は? というと、アレで最後だったからもう手元にはない。それに同じ手を二度も使うのは危険すぎる。
おまけに純粋を地でいっている彼女の場合、不正に手を染めているなどの握れるような弱みさえ存在していない。
かといってあの時の『苦しむ主人を助けようと頑張る従者』的なシチュエーションではカメラや写真の隠し撮りをしていても意味がなかった。
ということで、美人でしとやかな貴族のお嬢様と一緒にいて何もできないとなれば性的な欲求不満が溜まるだけ。
つまり現在、おやぢにとってモニカはストレスの原因となっている訳だ。
無論『変質者』のはしくれたる彼は日々新たな獲物を探していたわけだが、それも休日の度に「ランチを御一緒しませんか?」「ショッピングに行きますよ」などと半ば強制的に付き合わされるせいで芳しくない。
ならば断ればいいと思うが、彼が不用意に連続使用し続けた言葉がその選択肢を物の見事に粉砕していた。
『私めはモニカ様に永遠の忠誠を誓う従者でございます』
一般人相手なら何も問題無かっただろうコレを、よりによって世界の三分の一を支配する神聖ブリタニア帝国の名門貴族クルシェフスキーの次期当主相手に
「おはよう」だの「こんにちは」だのと同じくらい気軽に使い続けてしまったのだ。当然ながら彼女はそれを本気として受け取っている。そのため下手に断れないのだ。
となればもう、おやぢお得意の心にもないおべっか戦術を駆使してせめて不興を買わないようにするしかない。
尤もそんなおやぢに対してモニカの方はというと、自分が生まれ生きてきた世界とは全く違う泥臭い世界の住人である彼と接している内に、不思議なことに恋慕の情が沸いてきていた。
彼のような人間から見れば自分は憎しみや嫉妬の対象にしかならないというのに、彼は心からの忠誠を誓い自分を慕ってくれている。
この部分は彼女の勘違いなのだが、この勘違いこそが彼女の心に小さな種を植え付けて、花開かせてしまったのだ。
いつの間にか彼の姿を目で追うようになり、仕事終わりの彼を呼び出して一緒に過ごしていると胸の鼓動が早くなる。
まるであの時の身体の異常のように顔が火照って紅くなり、気恥ずかしさを感じてしまうようになった。
年齢も違い過ぎるし容姿も悪過ぎる。太った醜い中年男性であるイレブンの彼に……彼女は恋をしていたのだ。

512 :

「して、何用でございますか? 不肖、モニカ様に永遠の忠誠を誓う臣である私めは、貴女様のお役に立てるのでしたら如何様なことであろうと承る所存にございます」
「いえ、今日はそういうことではありません」
「ではどのようなことでございますか?」
「はい。実は先日本国への帰還命令が出たのです」
なんでもクーデター騒ぎで多数の者が出たため本国の人材が不足しているとのこと。
そのため現在エリア11に赴任中のラウンズに対し一度本国へ帰還するようにと命令が出たらしい。
(やった…!! やったぜぇ〜っ!! これでこのお嬢様から解放されるぞ!!)
「それはそれは。モニカ様のように優秀過ぎるというのも大変なものでございますねぇ〜。しかし暫しの間モニカ様のお姿を見ることがかなわないというのは寂しく悲しい話でございます……」
次に会える日を心待ちにして日々の生きる糧としたい。などと心にもないことを言うおやぢだったが――内心飛び上がって大笑いしたいほどだ。
これでこの女の御機嫌取りも終わりだし、自由に女を物色できるようにもなる。
とりあえず何処を攻めようか? 美人揃いで有名なアッシュフォード学院の女生徒でも狙って弱みを握って……などと考えていたおやぢに彼女は冷や水を浴びせかけた。
「なにを言っているのですか? もちろん私の従者である貴方も来るのですよ?」
「は…はあっ!? 私めもでございますか!?」
「当たり前です。貴方は私に一生の忠誠を誓うと言ったのをお忘れですか?」
一生の、永遠の忠誠を誓った以上、何処までも付き従うのが従者の役目だ。
モニカはそう言っておやぢの手を取る。
「さあ行きましょう……急ですがこれから出立します」
(な、な、なんじゃそりゃァ〜〜〜ッッ!!!)

余談だが、この後おやぢの欲求不満を知ったモニカは恥ずかしながらも抱かせてくれた。彼に抱かれることは寧ろ望んでいたことでもあるから。
たっぷり時間を掛けて、まるで愛を語らうかのように……尤もおやぢは演技でモニカは本気という心の中の不一致こそあったが。
その心の不一致もやがては一致するようになるだろう。ピンクの髪のお姫様と彼とよく似た中年男性が今では子供まで生まれて仲睦まじいように。
そう、この時した性交によりモニカは妊娠してしまう。避ける間もなく一瞬で当たってしまったのだ。おやぢに撃ち込まれた大量の弾丸に。
まさに鎧袖一触とはこのこと。
帝国最強のナイトオブラウンズ――その12席、ナイトオブトゥエルブ モニカ・クルシェフスキーはこうして撃墜されたのだった。
硝煙立ちこめる戦場ではなく、性と汗の匂い漂う男と女の戦場にて……

513 :
終わり
モニカの口調はオズで出てきた、ですますらしい口調からこんな感じに・・・

514 :
>モニカの口調はオズで出てきた、ですますらしい口調から
ろくすっぽ喋るチャンスもなくんじゃったからなー
セリフがいくつかあっただけマシだろうけど

515 :
おやぢって書き方がなんかキモい

516 :
GJ!
こんな撃墜のされかたなら歓迎WW
キモいのがキモなんだろうけど明らかに狙ってるだろ?

517 :
さて、どうするか・・・。
リヴァル×ナナリーなんて書いてる奴、俺以外で1人しか知らないのだが・・・投稿するべきか?

518 :
双貌のオズでモニカが登場したのは感動モノだったな。
レギュラーに、それがムリならサブレギュラーくらいになってキャラを掘り下げていってほしいものだ。
でもってアニメみたいなフザケタ最後じゃなくオリ展開で生き残ってほしい。
そしてモニカとおっさんの純愛・・・キモい、キモくてエロ過ぎるぞ!!
敢えて言おうGJと!!
>>517
ただでさえ投下少ないんだから遠慮なく書きなさい。

519 :
モニカスキーとしては狂喜乱舞でござった
本編で出番の少なかったキャラに焦点をあててくれてありがとう

520 :
双貌のオズ(ホビージャパンの方)に、ダスコというカリーヌの選任騎士(男)が出てた
文章を読む限りじゃカリーヌの無理難題なわがままに振り回されている(でも強い忠誠心を持ってる)っぽいけど、
エロパロ的には、カリーヌが押し倒して無茶なプレイ強要してるんだろうな…という妄想が頭に浮かんだ
あと、ダスコはブリタニアでも一・二を争う槍の使い手ともあったから、あっちの槍も…
>>517
是非ともお願いします!

521 :
保守

522 :
ナナリー・イン・ワンダーランド見て、天子様が熊さんパンツ派、神楽耶様がノーパン派という事が分かったが、
このスレ的にネタになるだろうか?

523 :
ニュータイプエース買って双貌のオズを読んだ
マリーカ(テンさん直属のヴァルキリエ隊の一人)に許婚がいたとは…
モニカが登場したのと同じように掘り下げていってほしいが…
こちらは主要登場人物とがっつり絡みそうだけど

524 :
モニカSSって他にもあったっけ?

525 :
俺の想像の話なんだけどラクシャータがTバックってマジなの?

526 :
亡国のアキトはこのスレ的にエロくできそうか?

527 :
>>526
第一章の段階では無理っぽい感じもする
とりあえずレイラが紐パン派というぐらいしか
今月号の双貌のオズ読んだけど、読んだ感じじゃマリーカは処女っぽく見える
貞操は許婚(後の事を考えると結婚は無理だろうが…)のために守り通しているって感じで

528 :
双貌のオズは本編にあまり出番が無かったキャラも出してくれるのが嬉しいな
モニカとかマリーカとかカリーヌとか(モニカの出番は少なめだったけど)
主役陣はというと、オルドリン×マリーベル(レズ)とオルフェウス×エウリア(故人)という感じだが…
このスレ的にネタに出来そうか?

529 :
保守

530 :


531 :


532 :
誰も来ないな

533 :
あは〜ん

534 :
>>533
軽い気持ちで読み始めたら
予想外にいい話で泣けてきた

535 :
痺れ薬を盛られて三人姦女に凌j抱かれるルルーシュ

536 :
ほす

537 :
>>528
オルドリンとマリーベルはマジでレズってそうな感じがしたな
それ以外だとマリーカ絡みでエロネタになりそう
本当に外伝系(漆黒の蓮夜、双貌のオズ、亡国のアキト)のSS見てみたい
漆黒の蓮夜は話的にネタにする余地が無さ過ぎて難しそうだが

538 :
ルルーシュが様々な悲劇を回避し皇帝となって世界征服し善政敷いて世の中平和にし
CC、カレン、シャーリー、ミレイ、カグヤや
声はグラドルで酷いが乳の大きさはギアス1なミーヤなど女多数を嫁にし孕ませる描写のある
ルートがある公式ゲームやりたい
体力ねえから体が持つか知らないがなw

539 :
>>538
子供なのにマリアンヌ暗阻止のためにVVと対決するのか

540 :
>>538
孕ませまではいってないがやり直し系で女子キャラ落としまくりな話なら読んだことある
エロ描写はエロギャグか下ネタって感じだし終わってないけど
少なくともシャーリー、ユフィ、C.C.、咲世子、千草、井上とはヤってた

541 :
>>537
外伝系でネタになるとしたら、オルドリン×マリーベルの百合カプとレオンハルト×マリーカの許婚カプぐらいかね
漫画読む限り、マリーカの方が攻めっぽい感じがする
んでもって、ややヘタレ気味なレオンハルトに対して色々と尽くす(夜伽とかの作法も勉強して)イメージが…
レオンハルトを押し倒してフェラとか騎乗位とか
同時に亡き兄キューエルを兄さんではなく名前で呼び捨てにしている辺り、そっちも何かありそうな…

542 :
>>541
オルフェウス殿下との一夜の過ちを妄想する一人上手トトさん追加で

543 :
>>542
ちょっとまて、人畜無害な第1皇子とホビージャパンの方の主人公がごっちゃになってるw
オズ2巻に載ってたオルフェウス編の短編漫画読んでて、オルフェウス×ミス・エックスもありなんじゃないかと思ってしまった
特に恋愛感情の無い、仕事上の付き合いと快楽のための退廃的な交わりとか
ふと思ったんだが、ティンクは身体の一部が医療サイバネティックで機械化されている訳だが、
あっちも機械化されてるんだろうか?(ただ、今のところは相手がいないんだよな)

544 :
「孕ませていいのは、孕ませる覚悟のあるヤツだけだと」
 勇ましく言ってはみたものの、ルルーシュの腰は盛大に引けていた。
「…言いたいことはそれだけ?」
 今まで一度も見たことのない笑顔でカレンがつぶやく。その目だけは笑っていない。
「そこ、正座」
 カレンが目の前の地面を指さす。まるで地獄に堕ちろと言うような勢いで。
「はい」
 ルルーシュは長年の日本暮らしで身につけた見事な正座で座った。
 例え内心で、安全日だって言ったのはカレンじゃないか……と思っていても。

545 :
今月号のニュータイプエース(残念ながら今号で休刊)読んだのだが、
元々ルルーシュの偽りの兄弟(ナナリーの偽者)にはロロではなく女の子(クララ)が来る予定だったみたいだな
双貌のオズ3巻でちらほらと出て来ているが
ロロではなくクララがルルーシュの偽の妹になってたらどうなってたのか…
尤も、劇中ではVVに懐いていてルルーシュは兄と認めない(仕事だから仕方ないけど)って感じだったけど

546 :
映画続編までレイラのエロはお預けか…妄想材料が少なすぎる!

547 :
>>545
そっか休刊か
まあなんとかエースが最近増えすぎてるとは思ってたがw

548 :
映画age

549 :
やっと亡国のアキト1話を見た
…生き延びたアキトの初任務がレイラの護衛な訳だが…
妄想材料としては使えますかね?

550 :
アキトが暴走してレイラ部隊の女子を
「もうアキトなしじゃ生きれない」
くらいコマす話が読みたい

551 :
レイラいいな

552 :
レイラの部下から攻めて、最終的にレイラまで落として成り上がる話
わっふるわっふる

553 :
で、映画2作目はエロポイントはあったんだろうか

554 :
>>553
あったよ
レイラのパイスーがすごくエロかったし、そのパイスー姿のレイラの腕を掴む眼光鋭いアキトとか

555 :
>>553
見てきた
どう見てもレイラはアキトの事が好きなんじゃないか?って感じだった
あとパイスーの着替えがエロかったのもそうだが、スケスケのネグリジェ&純白の紐パンも

556 :
見所はパイスーとスケスケネグリジェと紐パンか!
見に行ってくる

557 :
亡国のアキト1章2章と見たけど、レイラって夜中に一人で報告書(日記?)書いてるシーンが多いな
そして2章では明らかにアキトを意識してるシーンが多い(尤もアキトは部下としてそっけない態度だが)
夜中にレイラが一人で悶々としながらアキトを想いながらオナってる光景を幻視した

558 :
今月号のオズ読んだ
初っ端からオルドリンとマリーベルのベッドシーンがあった
てかオルドリンがマリーベルのおっぱい舐めてた
最後にオルフェウスとマリーベルが出会ってしまったが、まさかのNTRルート?

559 :
オズすげえな…公式百合か
映画見てきたがレイラのおっぱいでかいな!
アンダー細いからネリ様よりも大きく見える

560 :
だが、恐るべきはアヤノだ
28歳のネリ様よりでかく見えるというレイラより
日本人で年齢がネリの約半分のアヤノの方が更にでかいんだぜ…
ネリ>レイラはともかく、レイラ>アヤノとか
おっぱい担当でブリタニアとのハーフのカレンよりも千葉さんの方が胸が大きいとか
キムタカ発言聞いてるとギアス世界の日本人の胸デカすぎなんじゃないかと思うわ
それにしては咲世子だけやけにこぶりっぽいけど…
いや、何の問題もないけどな!
巨乳も普通乳もペチャもおいしくいただくよ!

561 :2013/09/28
>>560
アヤノはコミカルな動きがやたら多くて、あんま乳みてなかったw
彼女は普段ノーブラなんじゃないかと思うんだ。なんとなく
キムタカの乳談義は昔のアニメ誌にあったんだっけ?懐かしい
どうして捨てちまったんだ
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