2013年10レズ・百合萌え494: 【ネギま!】明石裕奈・和泉亜子百合隔離スレ (195) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【ネギま!】明石裕奈・和泉亜子百合隔離スレ


1 :2008/08/17 〜 最終レス :2013/04/02
魔法先生ネギまの明石裕奈×和泉亜子に萌えるスレです
楽しく使いましょう

2 :
ババアのマンズリ用です

3 :
乱立気味じゃない

4 :
総合で十分じゃ?
あれも勢いで言っただけだと思うし…

5 :
>>1
スレ立てありがとう。

6 :
>>1
乙です。是非あこゆな作者さんに来て欲しい。『One More Sweet』の続き読みたいしね。実はあれでこのカプ好きになったし。

7 :
糞スレ立てんな

8 :
いつの間にこの様なスレが……
まあいい、百合総合がゆーあこを本格的に隔離するようだったら
ここも見ておくか、ともかく>>1

9 :
このせつや龍にんのようになるか、それとものどゆえや高メイのようになるか。お手並み拝見といくか。

10 :

タイトルがパクりやて。そんなん気にしたらあかんで。まあそれはさておき、ウチの恋人が変になってもーたんです。お調子者でたまに語尾ににゃーをつけることなんかは別にいいんやけど…
うん。長くなるから今回は簡潔に話すと…コウモリ、ちょっとちゃうな、あれや吸血鬼になったんや。

「亜子ちゃん。お腹すいた」
「…我慢しぃ」
「ひどっ!」
裕奈はあからさまに不服そうな顔をし、クッションに抱き着きながらねころんだ。
「ウチの血液いくらあっても足りんやん」
文句をいいながらも裕奈の前に腕を差し出した。
「やったあ!」
「あんまたらさんでな…」ぐぢゅ…ん……ちゅ…
(うー…変な気分や)
――――

11 :
>>10
「ごちでした」
「お粗末さまでした…」
ぱふっと裕奈は亜子の膝に頭をのせる。
「そんなしけた顔しないでよ。和泉さんの血美味しいですよ」
「何を基準に…うれしくないで」
亜子は読みかけの本を開いた。
「相手してくれないのかにゃー」
「………んむ!?」
何がおきたか理解した時は、すでに裕奈の舌が亜子の歯列を割って入ってきていた。抵抗するも逆に絡めとられてしまう。
ようやく離れた裕奈は不敵な笑みをして
「もらうだけじゃなんだし、ギブアンドテイクの精神!」
亜子の頬は微かに赤みがかって、この後の展開に胸を高ならせていた。
―――――
え、ちょ、まちーな!こんな終わりやとウチ期待してるみたいやん……。
この後すごいコトになってんで。ってちゃうやろ。
ウチは普通な人生送る思うてたのに。不穏や…。
けどウチの裕奈への愛は変わらへん。
結局核心には触れてへんけど、それは次回な。ウチもう眠い。
裕奈(亜子、なにクマのぬいぐるみにぶつぶつ話してんだろ…)
おやすみ、くま吉

12 :
乙、一応こっちに落としてみたのか
まあ余計ないざこざが起きない分、妥当な判断だと思うよ

13 :
>>12
誤解してますよ。あっちに書き込んだ人とは無関係。
俺自身向こうの最近の流れは好きでないのでこっちに投下しますた。荒れそうだしね。

14 :
>>13
済まない、勘違いしていたようだ
まあ本スレの流れは気にせずに俺達は
ここでゆっくりしていこうか

15 :
保守

16 :
ばったーん
裕奈「亜子ー、ただいま」
ぱたぱた…
亜子「お帰りゆーな。お疲れさん」
裕奈「体育館は地獄だったよぉ…暑いし疲れた」
モジモジ
亜子「んと…えと…」
裕奈「?」
亜子「お風呂にする、ご飯にする、それとも…ウチ?」
裕奈「…暑さにやられた?」
亜子「ウワーン(⊃□`)゜。.」

17 :
天然な裕奈に笑ったww
亜子たーん(*´д`*)

18 :
亜子の気持ちに答えてやってくれwww

19 :
お酒でよった裕奈を亜子が介抱してベットへ…という亜子攻めな夢を見た

20 :
>>19
なんという良い夢ww
どうかそれを文章に!!

21 :
書き手がきてくんないかなぁ…

22 :
ゆー亜子投下。
エロ書けない…

夏も終わりに近づいて、残りの宿題が机の上でせかしている。だがまだまだ暑いから机に座っていることほど億劫なコトはない。エアコンは余り好きではないから、なるべく使わないようにしている。
もっともこの部屋の住人には夏を乗り切る必需品らしいけど…
「頭痛い…」
「そりゃそうやろな。完璧風邪やもん」
二回目になる冷えピタをぺたりとはりつけた。普段は元気いっぱいな恋人は、昨夜ガンガン冷やしたエアコンにより風邪をひいていた。
「ゆーなはあほやなぁ。限度があるっちゅーに」
「うう…」
うなだれた彼女はシーツで軽く顔を隠した。くすりと笑うとウチは裕奈の手を握る。
「今日はゆっくり休むコトやね」
「エアコンつけちゃダメ?」
「反省しとる?」
「いえす」

23 :
>>22
午後になり裕奈はますます具合が悪そうだった。
「お粥作ったんやけどたべれる?」
「うん。実はかなーり腹ぺこなんだよね…」
ゆっくりと起き上がった裕奈の息は荒い。
「あーん」
「ウチが食べさせるん?」「ちゃんとふーふーしてね」
多少照れ臭かったがリクエストには応えておいた。「うん、美味しい」
にこりと微笑む彼女を見て、一気に心拍数が上がった。屈託のない笑顔はそれだけで心を掻き乱す。
そんな彼女がウチを選んでくれたわけは今だにわからない謎だ。
夜になり熱は更に酷くなり、裕奈の頬は赤みをおびていた。汗もかいており、パジャマは微かに湿り気がある。
「服変えよか?」
「あはは、サンキュ」
ゆっくりと緊張しながらボタンを外す。裕奈は上半身だけ起こした状態だ。服の上からもわかる膨らみまできたとき、裕奈がウチの手を握った。
「ひゃっ、な、なに?」
あまりの熱をおびた手にびっくりした。
「このまま脱がされたら……変な気分になっちゃうかも」
潤んだ瞳で見上げられ、心臓はバクバクいっている。

24 :
>>23
「でも…着替えんと悪化するし…ひぁ!?」
裕奈が耳元に口をもってきて甘がみしながら囁く。「亜子が欲しい…」
身体は全く抵抗を示さず、なすがままにベットに倒された。
「脱がされなくてもなっちゃった」
唇が重なった時には裕奈だけではなくウチ自身もまともな思考がなくなった。「ん……ふっ…う」
「ぅ…ん………はぁ」
静かな部屋にぴちゃぴちゃと音が響く。
裕奈の舌は熱く自分の舌を絡めとられたとき、興奮は一気に加速した。だが同時に彼女の体調の悪さがわかる。
「ゆ…ゆー…な、今日はやめよ」
唇が離れた時、緩みきった口で訴えた。
「やーだ」
子供みたいに言うとウチの首を舐めてくる。
「やっ…ちょゆーな」
「他の人には渡さないよ」ホントはしゃべってもほしくないけど
ポツリと呟いた裕奈は一カ所を力強く吸った。
「やあっ…い……た」
ガクガクと震えるウチにかまわず裕奈はどんどん吸っていく。
裕奈は満足したのか身体を起こすと、ウチの服を脱がしにかかる。あることを思いだし裕奈の手を掴んだ。
「き、今日はダメや!」
「身体はほてってますよ」 素早く服をはぐと、不敵な笑みを浮かべ裕奈はブラに手をおく。
「へー、今日は色気がないね。私とやるときはちゃんと選んでたんだ」
純白な下着はすぐさま剥ぎ取られる。舌がはっていくヶ所に身体は敏感に反応する。裕奈は素早く自分の服を脱ぐ。裕奈の下着は十分色っぽい。それがウチのモノの隣に投げられる。

25 :
GJ!ゆー亜子キター(゚∀゚)ー!!
是非続きお願いします!とwktkして待ってみる。

26 :
>>24
すんません。トラブって間あいてしまった
駄文ですが続き
ウチは予期しなかったブラの真ん中についた苺を恨めしく眺めた。
「ひゃ…な…ぁ…ホントにこのへんで止めんと…酷くなるで」
顔をあげた裕奈の呼吸は更に酷くなっている。
「のど渇いたな…」
ウチは急いでベットの脇に準備しておいたミネラルウォーターを掴む。裕奈はそれを受け取らず、濃密なキスをしてくる。
「んうう……はぁ…ゆーな水」
「は…ぁ…亜子が飲まして」
覚悟を決め上下を入れ代わると、少なめの量を口に含んだ。焦るように裕奈は口を引き寄せる。
「ふっ…んん」
「ちゅ……ふ…ぅ」
唾液も一緒に流れたが本人は気にしてない。夢中で舌を絡めとってくる。
「もっと…」
4、5 回ほど繰り返しようやく満足してくれたらしい。感覚が麻痺したような気分になる。
身体が熱を発生する。ウチの手は自然とエアコンのスイッチを押していた。
汗ばんだ肌には気持ちがいい。

27 :
>>26
「今度は私が看護してあげる」
心底うれしそうな声で話しかける裕奈をジト目で睨んだ。
あの後行為が終わると裕奈はベットに崩れ落ち、ぐっすりと寝込んだ。抱きしめられておりウチは着替えるコトもできず、裸でエアコンのもとで寝てしまった。
「なんでゆーなは回復したん?」
「そりゃ亜子にちゅーで唾液とか〇〇〇で体液とか交換し
「生々しいコトゆーなー!」

亜子はこの後、今まで以上に体調管理に気をつけていた。
END

28 :
保守

29 :
亜子

30 :
ほしゅ

31 :
過疎ってるな…

32 :
保守

33 :
ガチャ
亜子「ゆーなー…ありゃ、寝てる」
裕奈「くー…」
亜子「あーあ、つまらへん。えいっ!」
馬乗り
裕奈「ぐえっ!さ、さっちゃん??」
亜子「ウワーン(⊃Д⊂)」
ドゴォ!

34 :
>>33
さっちゃんww亜子かわいそwwww

35 :
>>33
なんで亜子はこういう役回りなんだorz
ラブっラブなやつが読みたいのは俺だけか…
だがGJ
ありがとう

36 :
ラブっラブなやつ?
亜子「ゆーな、アイス食べん?」
裕奈「おっ、いいね。ちょーだい」
亜子「んと、バナナ味とチョコ味あるけど」
裕奈「じゃ、チョコで」
・・・数分後
裕奈「なんか普通だなー」亜子「うちの食べる?」
裕奈「うん。いただきます…」
ちゅー…
亜子「んむ!?…ふっ……ぅあ」
裕奈「ごちでした(*´∀`)/」
亜子「ゆーながウチのファーストキス奪ったぁ(⊃□`)ワーン」
裕奈「ノーカウント」
亜子「(┬_┬)」

37 :
>>36
GJ
ありがとう(^0^)/

38 :
原作で、ゆー亜子の二人が早く再会しないかと待ちきれない。
そのときのシーンを想像して、亜子に千雨のセリフをしゃべらせてみた。
アキラ「亜子!裕奈とまき絵が到着したって!!」
裕奈「亜子〜〜〜〜〜〜!!!!!」
まき絵「あ〜もう裕奈ぁ、早すぎ。待ってよぉ!」
裕奈「あ、ゴメンゴメン。」
まき絵の手を引っ張ってアキラと亜子の元へ走ってくる裕奈。
それを見ていた亜子に裕奈は抱きつき、他の人に聞こえぬよう耳元で囁いた。
裕奈「会いたかったよ、亜子」  
亜子も裕奈の耳元で囁いた。
亜子「二人っきりでいちゃついてたんじゃねえだろうな。」

39 :
>>38
乙!ゆーなは浮気しなさそうなイメージだな
亜子の方が流されそう

40 :
まき絵も交えての三角関係
それもいい

41 :

期待age

42 :
保守

43 :
過疎ってるので敢えてゆーあこではなくあこゆなを補給させてみる
裕奈「コタツが欲しいにゃ〜!亜子出してよ〜!」
亜子「…ん〜、まだウチはいらんなぁ」
裕奈「え〜、何でさ?最近寒いじゃん」
亜子「ウチはいつでも暖取れるもんあるから必要ないしなぁ」
裕奈「え〜っ!亜子だけずるい!それ何っ!?」
亜子「う〜ん、それはなぁ……(ギュッ)」
裕奈「きゃっ!?あ、亜子、何を抱き締……//」
亜子「ウチ専用の抱き枕や」
裕奈「……っ//」
何でだろう。亜子攻めしか書けないんだ

44 :
>>43
GJ!あこゆなの方が実はありえそうw
なんてゆうか過疎ってるのはゆー亜子好きの自分としてはつらいんだよな
毎日チェックしてんのに進んでないのかよって感じで、自分で書いてみたりして

45 :

普段通り愛の営みを終えた二人に、いつもとは違う日常が待っていた。

朝、亜子は裕奈の吐息を肌に感じながら、差し込んでくる光を見つめた。
「……ん、なんか体が」
体に違和感を覚え上半身を起こすと、ある一点を見つめて固まった。
ありえない事態にパニック寸前になる。
「え、え、なんやの?あれって…」
亜子の異変に気付いた裕奈がけだるそうに起きた。
「亜子ー、どうし…なにあの膨らみ?」
裕奈は興味深げにそれをつかむ。
むにゅ
「ひゃあああ!?」
いきなり亜子は大声をだしうずくまる。不審に思い裕奈がシーツをめくるとありえないものが亜子から生えている。

46 :

「亜子?お…男だったの?」
「そんなわけあるかーい!!」
ツッコミ返す亜子に裕奈はとりあえず自分の知る亜子だと安心する。
ドクンと脈打つ男性器は天に向かってそそり立っている。
「朝起きたらいきなり……ウチどーしてもうたん」
今にも泣きだしそうな亜子を裕奈は一先ず落ち着かせる。
「でも、これどーする?」裕奈が尋ねると亜子は目を反らした。呼吸も乱れ顔を真っ赤にしている。
「…体が…熱いんや……ゆーなぁ」
そういえば何かの雑誌でこのてのことは読んだ気がする。
(うーん…何事も経験か)裕奈は恐る恐る亜子のモノを握りしめ、しごきだした。「へっ?ちょゆーな、ふぁ……ああ…ひあ」
亜子は逃げ腰ぎみに涙目で裕奈を見上げた。だんだんと息をあらくする亜子に自然と裕奈も体に熱をおび手の動きを速めた。

47 :

その時亜子は自分の中が脈打つ感覚を覚え、
「ゆ、ゆーな…なんかくる!!」
次の瞬間白濁色の液体が裕奈の手を汚した。
初めての体験に裕奈も驚いている。
「熱い…し、すごい量」
感嘆の声をあげ裕奈は液体を指で擦る。
「ごっ、ごめんゆーな」
亜子は顔を真っ赤にし、裕奈を気遣う。対して裕奈は呆然としていたがぎゅっと亜子のモノを握る。
するとむくむくとまた熱をおびだしたそれを、裕奈はなにかに取り付かれたように見つめ口に含んだ。
「やめ……ゆ、ゆーなはなし…てぇ」
涙ながらに訴える亜子を尻目に裕奈はペロペロと飴をなめる子供のようにしゃぶりつく。
「ゆっ…んん!やああ…もっ…はぁ」

これ以上は無理だぁ

48 :
>>47
ちょw

49 :
ふたなりは邪道

50 :
放課後。部活のない人間には休息の時間にあたる。
たまたまお互いが休みだった。付き人もたまたま部活でいない。
パートナーが欠けた相棒同士の他愛もない日常の会話。ただ、今日だけはちょっと違うらしい。
「え、ええの?そんなことして…」
「ええの!いつもは怒られても理由を言えば大丈夫や!」
「屁理屈のような気がするんやけど……」
「ふふっ、それで怒ったらウチに言って。もっといい手教えるわ」
「そのニヤニヤ怖いてこのか……」
「ふふふ、そうしても面白いんやけど♪」
「ん…そろそろ帰って来る時間やな」
「ウチはせっちゃんに同じ事してみるわ。お互い頑張ろうな♪」
「う、うん……♪」
というわけで本日十月三十一日。
敏感な人間には縁があって鈍感な人には全く縁のない日がやってきた。
童心に返れば触れるだろう、この日――

51 :
「……ただいま〜……ふぁあ…疲れた、疲れたぁ……」
「(ターゲット帰還。
本日のハンターは…ウチ、和泉亜子でお送りするわ)」
ナレーションに似たことを心で呟きながら、亜子の心は自然と身構える。
ターゲットの裕奈は本日部活が非常に遅かった。この時期は寒く、バスケのユニフォームはお世辞にも暖かいとはいえない。
寒さが嫌いなネコみたいな裕奈のことだ。間違いなく……
「眠〜い……ちょっと暖を〜…ぽかぽか〜…」
予想通り。そのまま伏せてスヤスヤと寝息を立てようとしはじめている。
「(お風呂入ろうといわないとこのまま寝過ごして遅くに二人ではいるのがパターンやからな)」
しかし今日は本当に疲れている様子である。普段一緒にいるものの部屋自体は一緒でない亜子が平然といることに気付いていないのだから。
相当な眠気がただボケているだけなのか…目がうとうとしている様子は本当に可愛らしい。
今日はこの表情を壊してしまうのは本当に惜しいが今回は仕方がない。また裕奈の別の顔が見れるのだから。
「今日はウチの番やで…ゆーな」
聞こえないくらいの小声で呟く。
そして、本日の魔法の言葉……
「トリック オア トリート?」

52 :
「……ん…?亜子来てたの〜…?」
ボケッとした表情で裕奈は体は向けず顔だけ亜子の方に向ける。
この様子、どうやら本当に今気付いたらしい。しかし、肝心の本題をスルーされている。もう一度言わないと。
「…ふふ、もっかいゆーで。トリックオアトリート?」
「……にゃ?」
そのフレーズにようやく気付いた裕奈は今度こそ軽くスルーしようとする。
裕奈は気付いていない。亜子にとってのその言葉と裕奈にとってのその言葉は意味合いが異なるからである。
「……へへ〜、ごめん、今日はお菓子なんて用意してないよ〜…」
そんな事は亜子も知っている。知っているからこそ聞いた。
ようするにスイッチが、入った。
決め手。今回一番亜子が聞きたかった言葉。
「……だってさ、ハロウィンとかさ、すぐ忘れちゃうもんじゃ……ん?」
裕奈の口が若干止まる。少し意外という程度の目で裕奈は亜子を見つめている。
亜子の位置は少しばかり変わっていた。
その場所は、伏せていた裕奈の上。
裕奈としては油断しきっている状態だったわけでこの体勢に持ち込むのはたやすい。ただ座り込むだけだから。
このくらいなら裕奈も抵抗もないわけなのだが……
「きゃっ!?ちょ、ちょっと亜子っ!」
「えへへ……隙だらけや、ゆーな」
亜子が姿勢を下げて裕奈に圧し掛かるように密着してきたら話は別である。
上をとられている裕奈はどう考えても不利になり……

53 :
「んんっ……ぁ」
ユニフォームの隙間から手を突っ込まれて胸を揉まれたりなどしたら溜まったものではない。
不意を疲れた裕奈はしばらく亜子の手によって揉みしだかれてしまう。
「ふぁっ…」
小さく声を漏らしつつ亜子の下で脱力してしまった。
裕奈の顔はすでに紅潮していて、亜子相手にも抵抗することは厳しくなってきた。
ついに陥落をした。亜子にとっては勝利確信である。裕奈は敗北の確信。
追い討ちがてらに上半身だけ体を起こして、強く抱き寄せると裕奈は暴れる事もせず亜子の体に寄りかかってきた。
「……くぅ…ん……」
裕奈はじっと亜子の事を上目遣いで見てきている。
普段の活発ぶりとはまた違った裕奈のもう一つの顔を今亜子は見ているのだ。
その顔を見れるのは亜子だけであり、亜子専用のものである。
今日はこれが見たかった。それだけのためにこんな事をしている。
ただ、裕奈にはわからない。少し理由でも付けておこう。
「知っとる、ゆーな?」
「……ん…?」
キョトンとした顔で裕奈は亜子を見ている。
亜子はそれをニコヤカ笑顔で返す。気恥ずかしいのか裕奈程ではないが亜子も顔が赤くなっている。
それは、これから話すことがあまりにバカバカしいからだろう。
「トリック オア トリートってゆーのは…お菓子を貰う呪文やと思ってやろ?」
「う、うん……」
「けど、この文章は…お菓子だけじゃないんや」
「へっ…?」
「この言葉は…お菓子がもらえなかったら…悪戯してまう、って意味」

54 :
ようやく裕奈にとっては亜子が襲ってきた理由がわかってきた。いや、わかった。
どう考えても屁理屈だ。理由であって理由でない。だけど、正直今現在の裕奈の頭の中ではどうでもよくなってきてしまった。
「だから、今日はウチがお菓子くれなかったゆーなを好きにしていいって事や♪」
嬉しそうに満面の笑顔を披露してくれる亜子が目の前にいたのだから。
「……あはは…、もう、好きにしてっ」
呆れたのか、勘弁したように裕奈は笑い返した。亜子もそれに応じて口を重ねた。
その体勢から押し倒されそれは深く濃厚になっていき、二人は更に別の行為に及んでいく――
部屋の中では一晩中裕奈の甘い声が響いた――
裕奈と亜子の関係はこうして続く――甘く、楽しく…
fin
エロまで行かないけどハロウィンネタ?を書いてみた
ごめん、やっぱり亜子攻めしか書けないんだ

55 :
ごちでした\(^o^)/
亜子攻めも萌える

56 :
GJ!
翌日になって回復した裕奈の逆襲まで妄想しちまったじゃねーかw

57 :
ハロウィンネタ良かった!
これからクリスマスやバレンタインとゆー亜子ネタが尽きなさそうだな

58 :
裕奈「ねぇ、亜子?」
亜子「なんや?」
裕奈「私、お金貯めたら外国とか行きたいんだ〜」
亜子「へぇ〜、大きな夢やん!ウチ応援するわ!」
裕奈「いやいや、亜子も一緒に行くんだって」
亜子「へっ?」
裕奈「どこがいい?」
亜子「どこって…」
裕奈「選択肢は…オランダとか、ベルギーとか、スペインかにゃ?あ、もち永住ね」
亜子「そ、それ同性婚認められてる国やん!//(パシッ)」
裕奈「えへへ、ばれた〜?カリフォルニアでもいいよ?」
亜子「……ゆーなのバカ//」
アキラ「(……ゆーなはいいとして何で亜子も同性婚出来る国知ってたんだろ)」
…亜子攻めしか書けないからゆーあこ分が足りないorz

59 :

いつものように四人で夕飯を食べていた。
「ナギさんてかっこいいよなー」
「だよね。さすがネギ君のいとこ!」
亜子の話にすかさずまき絵ものってくる。
「彼女とかいるかな」
「おらんでほしいわ。まさかアキラも…!」
「いや、そういうわけじゃ……」
三人がネギのいとこナギの話に盛り上がるなか裕奈だけが黙っていた。
「……ゆーなはどう思う?」
まき絵はクルリと向きを変え裕奈に尋ねる。
「へっ?ああ、かっこいいね」
にっこり笑ってきりのけ、また黙り込んでしまった。
裕奈にとって亜子手作りの唐揚げの味もまったくわからなかった。

今日はお泊りという名目もかねていたので、パジャマに着替えるとベッドに潜り込む。
幸か不幸か裕奈の隣には亜子がいる。
(ナギさんかぁ…亜子にはお似合いかも)
「んっ……」
可愛い横顔を眺めていると、不意に亜子が裕奈の方に寝返りをうつ。
(うあ……かわいい)
急に近くなった亜子の顔に裕奈の胸は高鳴る。
ピンク色の唇が裕奈の理性を壊そうとする。吐息が感じられ、頭がくらくらする。
「ふっ……ん……」
柔らかい唇にそっとくちづけをした。目を閉じて亜子だけを感じる。
(ごめん……)
心の中で何度も謝った。
ようやく唇を離し目を開けると亜子と目が合う。
「あっ、亜子!?」
「寝込みを襲うのはアカンやろー?せやからもっかいちゃんとして!」
パクパクと口を動かし裕奈は呆然としている。
突然のことに意味がわからない。
(亜子はなんて言ったの?)
「ほんまヘタレやな。正座!!」
「ひゃい!」
裕奈は飛び上がりベッドの上に正座する。
亜子は裕奈の頬を包むと一気に唇を奪う。
舌もいれ甘く濃厚なキスをし、離れた時は唾液の糸が引いていた。
「ナギさんより大好きやで!」
「あわわわわわわ……」
ぷしゅーと音をたてて裕奈はベッドに突っ伏した。
「早過ぎたやろか……」
クスリと亜子は微笑むと自分のパジャマをはだけさせ、裕奈も半脱ぎにする。
(一週間は強姦罪きせてからかわんとな…)
愛しい人の顔を見ながら亜子は眠りにおちていった。
おわり
途中まではゆー亜子にするつもりだったんだけど…

60 :
>>58
同姓婚wアキラいいキャラだわ
>>59
GJすぐる!ヘタレ裕奈もいいな。最近亜子攻めの方がよく見るせいか、亜子攻めにハマっている

61 :
保守

62 :
一般認識との違い
一般認識(?)のゆーあこ
裕奈「う〜、寒い、寒いんだけど亜子っ!!」
亜子「いや、ウチに言われても困るわ……」
裕奈「む〜、冷たいね、亜子。私だけ暖取れるみたいな言い方」
亜子「へっ?(だ、だってこのパターンいつも…//)」
裕奈「こ〜なったら最終手段だねっ!(ガバッ)」
亜子「うひゃあ!?//」
裕奈「こりゃ〜私と一緒に暖まるしかないね!」
亜子「………や、やっぱり…//」
裕奈「ん?何か言ったかにゃ?」
亜子「な、何でもないわ……//」
亜子がへたれゆえに裕奈が攻めちゃう的な

私目線でのあこゆな(末期)
裕奈「う〜、寒い、寒いんだけど亜子っ!!」
亜子「いや、ウチに言われても困るわ…」
裕奈「む〜、冷たいね、亜子。私だけ暖取れるみたいな(む、むぅ……こ、こうなったら……)」
亜子「こうなったら……。どうするん、ゆーな?」
裕奈「……えっ(い、いつの間に目の前に…)」
亜子「まあウチも寒いしな、暖取るのに賛成や(ギュッ)」
裕奈「………!?//」
亜子「ゆーな、ウチを食べようたってそうはあかんで(モミモミ)」
裕奈「ひゃぁ……だ、ダメ、ダメだって//」
亜子「先にウチを食べようと考えたのはどこの誰やっけ…?もっと激しく揉んだるわ」
裕奈「ん……ぁ…//(な、何で読まれてるの〜!?)」
きっと付き合いが長くなるとこんな感じ、やっぱ後者スキーな私は末期
しかし…亜子誕生日が近いですよね。書いてるけど当日祭になって欲しい……

63 :
>>62
乙。このスレ内ではゆーなヘタレ確定だなW
とりあえずスレの発展を祈りつつ投下
あたしも亜子もマンガ好きだけど、趣味の違いからか読む内容は違う。
亜子はこってこての少女漫画であたしはジャンプ系……
だからお互い交換して読みあったりもする。
亜子「ゆーな、これ読んでいい?」
裕奈「いいよー」
亜子「全裸で」
裕奈「にゃ…!?」
亜子「半身浴しながら」
裕奈「あぁ……」ホッ
亜子(エロねこ…)
・・・・・
裕奈「ちょっとリボン読んでくる。………全裸で」
亜子「早よ行けや」
二人の間でちょっと流行った。

64 :
ハッピーバースディ亜子!!
というワケで、他のSS放ってまで投下します。でもこれ、あこゆななのかゆーあこなのか、書いた本人にも謎

65 :
pray
1/4
 ネタが無い。
 今回に限って、どうしても良さげなプレゼントが浮かばない。アクセばっかりじゃ芸が無いし、
あんまり高い物だと亜子に怒られるし。
 仕方なく、あたしは手っ取り早い手段を取った。なんのことはない、本人にリクエストを聞いてみたのだ。
「別になんでもええよ〜」
 予想通り、何の解決にもならない返事が飛んできた。さらに、
「あ、でもあんま高いもんはアカンで。ゆーな無理してバイトしてまうもんなあ」
 しっかりと釘を刺されてしまう。あたしは亜子の為だったら全然気にしないんだけどなあ……。
「けど、それでゆーなと逢う時間が減るんは嫌やん?」
 ……ごもっとも。あ、でも待てよ、その手があったか!
「じゃあさ、当日はデートしよっか。学校終わったら二人で街へ出てさ! 一日くらい部活休んでもへーきだから!」
「あ、ええなあそれ♪」
 決まりだねっ! そーなるとドコに行こうか今から迷うなあ……。
「あはは。結局ゆーなは悩むハメになっとるやん」
 ……あ。
 呆気に取られるあたしを見て、亜子は実に嬉しそうな表情でころころと笑っていた。ま、いっか。

 そして、今年も亜子の誕生日がやってきた。
 放課後になった瞬間、あたしと亜子は大慌てで寮に戻って着替えを済ませる。そして、電車に飛び乗った。
「なあなあ、今日はどこ行くん?」
「ふふん、まずは風香に聞いたオススメのスイーツから攻めよっ! 今日は遠慮なく太ってね!」
「や、やな言い方やな……」
 亜子はちょっぴり困った表情を浮かべる。と、亜子の隣に座っていた人が席を立った。
「ゆーな、空いたで〜」
「ううん。今日はこのままでいいよ」
 あたしは亜子の前に立ったまま断りを入れる。
「ここならずっと亜子の顔が見られるじゃん。あたしにとってはベストポジションだからね!」
「むーっ……」
 亜子は何か言いたげに腕組みする。多分、自分だけ座ってるのは気が引けるんだろう。
「ほな、帰りはゆーなが座ってな。ウチかて上からゆーなを観察したいんやもん!」
「こんな風に?」
 あたしは吊り輪を掴みながらずいっと身体を亜子の顔に近付ける。
「ゆ、ゆーな顔近すぎやっ!!」
「ふふ、しばらくこのままでいよっと♪」
 あたしはじっくりと目の前であたふたする亜子を眺める。ふふっ、カワイイ♪
「ええ加減にしぃ!」
 ぺちん、とあたしはでこぴんで抗議されてしまった。あはは、と笑いながらあたしは身体を起こす。
 ――いつもと変わらない光景。それが、亜子の望んだプレゼント。
 でも、いつもよりくすぐったいような感覚がするのは気のせいかにゃ?
「ねね、腕組んじゃおっか」
 駅を出て、あたしは唐突に切り出す。てゆーか、返事も待たずにあたしは亜子の肩を抱き寄せた。
「さ、さすがにそれは恥ずいんやけど……」
「いいからいいからっ! 誰もあたしたちを知らない街なんだから、これくらいへーきだって!」
「絶対、周囲の目が痛い思うで……」
「気にしない気にしない! あたしたち仲いいんですよアピールだと思えばだいじょーぶっ!」
「し、しゃあないなあ……」
 あたしが必に説得すると、亜子は恥ずかしそうにしながらおずおずとあたしの腕に寄り添ってきた。
亜子の温もりが伝わってきて、あたしは一段と表情を緩ませてしまう。
 ……何故だろう、あたしの方が舞い上がってるみたい。
「……えへへ♪」
 軽く照れ笑いを浮かべた亜子がとてもとても可愛くて、あたしは懸命にドキドキするのを抑えていた――

66 :
2/4
「わあ……。ええカンジのお店やね♪」
 オープンテラスに腰を下ろすと、亜子はうっとりと息をつく。亜子、こういうの好きだよね。
「いつものスタプもええけど、ここいうのってええなあ……」
 知らない街で、見知らぬ人を眺める。ゆったりした空気の中で、亜子は嬉しそうに紅茶を口に運ぶ。
「このミルクレープなんて絶品やわ〜♪ ゆーなも一口食うてみ?」
 あーん、と言いながら亜子はスプーンを差し出してくる。……気付いてるのか分かんないけど、
さすがにそれは腕組みより恥ずいよ、亜子……。
 ぱくり。
「な? めっちゃ美味しいやろ?」
 ええ、もうお腹いっぱいです。そんな楽しそうな表情見せられたら、あたしはくらくらしちゃうよ。
「じゃあ、お返し♪」
 恥ずかしさをごまかすように、あたしは自分のレアチーズタルトを提供する。嬉しそうに口を開ける亜子を見ると、
ついついイタズラしたくなるのはあたしの悪いクセだ。
 ひょい、ぱくっ。
 亜子の口に入る直前でスプーンを引き、あたしは自分で処分してしまう。お約束だよね。
「うーっ……!」
 これは恥ずかしかったのか、やや赤くなりながら亜子はジト目で抗議してくる。
へへー、亜子は怒った顔もカワイイんだよね〜。でもって……、
「ごめんごめん。はい、どーぞ♪」
 ぱくっ。
「ふわあ……、こっちもほっぺた落ちそうになってまうわ……」
 ころっと変わる亜子の表情が堪らないんだよね〜。……よしよし、ようやくあたしのペースになってきた♪
「ゆーな。ええ店連れてってくれてありがとうな!」
 けれど、亜子は笑顔一発であたしのペースを崩してしまう。ダメだ、どうしてもこの笑顔には勝てない。
「や、お礼なら情報提供してくれた風香に言ってよ」
 あたしはぱたぱた手を振りながら、次第に高鳴る胸を隠していた。ダメダメッ! あたしが楽しんでどーする!
今日は亜子に思いっ切りサービスする日でしょーが!
「ゆーな、顔赤いで?」
 くすくす笑いながら亜子が指摘してくる。ちがあぁぁぁうっ! だからあたしが振り回されてどーすんの!!
「じゃあ次行こっ、次!」
 ここらでワンクッション入れないとあたしの理性が持ちそうに無い。あたしはそそくさと席を立つ。
ちゃっちゃ、と会計を済ませ、あたしたちは店を出た。
「あ、ちょっとゲーセン寄っていい?」
 少し歩くと、絶好の息抜きポイントが見付かった。亜子はにこにこしながら、ええよー、と言ってくれた。
「ほんで、なんかやりたいゲームあるん?」
「そだねー……。やっぱりコレかにゃ?」
 あたしはガンシューティングの前で足を止める。……ほほう、ラン○ーとはまた熱そうな!
「亜子も一緒にやらない?」
「ううん、ウチはゆーなのプレイを見とる方がええわ」
「そう? んじゃ、遠慮無く……」
 亜子の表情に妙な引っ掛かりを覚えながら、あたしは二人分のコインを投入する。○ンボーやるなら、
やっぱマシンガン二挺でしょう!
「これこれっ♪ 爽快感二倍!!」
「相変わらずムチャクチャやな……」
 あたしが大はしゃぎで乱射しまくってると、亜子は言葉とは裏腹にくすくす笑っていた。
「あははっ! ヘリだろうが戦車だろうがゆーな☆キッド様の敵では無いわ!!!」
 水を得た魚のように、あたしはさくさくとミッションをこなしていく。
「ホンマにスゴいなー。この才能がもーちょいバスケに活かされたらええんやけど」
「一言多いっ!!」
 ツッコミを入れながら、あたしはあっさりとクリアしてしまった。でもってイタズラで……。
「ああっ、ゆーなウチの名前入れとるやん!」
「えっへへー、だって亜子の名前って三文字だからおあつらえ向きなんだよね〜♪」
「……ゆーな。麻帆良のゲーセンでもおんなじコトしとらんやろうね?」
 うっ、な、なんのことかにゃ?
「さーてスッキリしたし、次は亜子の行きたいトコへ行こう!」
「ゴマかしとる、絶対ゴマかしとる……」
 微妙な視線を背中に浴びながら、あたしはゲーセンを後にした。

67 :
3/4
 例えば映画とか。色んな選択肢がある中で、亜子がチョイスしたのはショッピングだった。それも服とかじゃなく、
ごく普通にCDショップへと亜子は突撃していく。
「せやかて、麻帆良のショップに無いもんが見付かるかもしれんし」
 ま、そりゃそうだけど。なんていうか、いつも通りだねえ……。
「お、ベスト盤あるやん。これなあ、欲しかってんけどリリースした時は余裕無くて買えんかってん」
「ほほう、でこぴんロケットでやるとか?」
「あはは。コピーしよう思ったらめっちゃ練習せなあかんなー」
 そう言って亜子はCDを手にレジへと向かう。あたしが出すよ、と言うと、あっさり笑顔で却下されてしまった。
うーん、これじゃいつものデートと変わんないよーな……。
「えへへ。帰ったらゆーなも一緒に聞いてみー? このバンド、めっちゃええんよ!」
 ほくほくした様子で亜子はCDをバッグに仕舞い込む。対照的に、あたしはこっそりと不安になっていた。
 本当に、今日はこれで良かったのか――?
 あたしはすっごく楽しかった。いつもより三倍増しな亜子の笑顔も堪能出来たし。
 でも。これはいつもと変わらない日常で。
 亜子の誕生日というトクベツな日に、あたしは亜子の為に何か出来たのか――?
「そろそろ暗うなってきたなあ……。ほな、ケーキ買って帰ろっか」
 あたしの腕にしがみついたまま、亜子はご機嫌な様子でずんずん歩き出す。けれど、あたしは足を止めて――
「……ゆーな?」
 きょとんとした亜子があたしを見る。
「亜子……。何かあたしにして欲しいコト、ある?」
 思い切ってあたしは切り出してみた。不安が顔に出ていたのか、亜子はすぐさまあたしの気持ちを察してしまう。
「もう、じゅーぶんもらっとるんやけど?」
「えっ――?」
「ウチが欲しかったんは時間やから。ゆーなと一緒にいられる時間。少しでもゆーなと二人きりになりたかってん」
 建前なんかじゃない。亜子はありのままの笑顔で答える。本当に、欲が無いというか、なんというか……。
 亜子はあたしの顔を見上げ、おでこを指でつっついてみせる。
「ゆーなは無駄に元気有り余っとるから、ウチにプレゼントするって決めたらそれしか見えへんくなってまうし。
ウチは、ゆーなに無茶して欲しくないもん」
「あはは……」
 そう言われると何も言い返せなくなる。
「せやったら、ゆーながバイトなり準備なりに使う時間を、ウチにプレゼントして欲しい思ったんよ♪」
「亜子……」
 にこりと、亜子は笑って見せる。
「あ! ウチ今かっこええコト言うた?」
「うーん……、どっちかっていうと恥ずいコトかにゃ?」
「あはは、ゆーな顔真っ赤やん」
「だって……、嬉しかったんだもん……」
 もう、限界――
 人の目なんて気にしていられない。あたしは、思いっ切り亜子の華奢な身体を抱きしめた。
「あたし、今日はすっごく楽しかったから……。あたしばっかり楽しんでるみたいで不安だったんだよ……」
「アホやなあ……。ゆーなが楽しんでて、ウチが楽しくないワケないやん……」
 亜子はあたしの腕の中で、ちょっぴり呆れた表情をしている。
「ウチをからかって笑うゆーな。ゲーセンではしゃいどるゆーな。照れて真っ赤になっとるゆーな……。
どれもこれも、ウチの大好きなゆーなの笑顔やから。ウチはな、ゆーなの笑顔が最高のプレゼントなんやで……」
 そして、亜子は、ゆっくりとあたしの温もりを味わうように目を閉じたんだ。
 それはそれは、幸せそうに目を細めながら――
 あたしも、幸せで胸が張り裂けそうなくらい。ドキドキしてるのが亜子に伝わるくらい、幸せだから――!
 ――と、亜子は不意に顔を上げ、してやったりの表情で言ったのだ。
「えへへ。今度こそかっこええコト言うたやろ?」
 ……ええと。色々と台無しです、和泉さん……。

68 :
4/4
 ケーキを買って、あたしたちは帰りの電車に乗り込む。いつもは休日にしか出掛けないから、
この時間の麻帆良方面行きが空いていたのが意外だった。
「平日やとガラガラなんやね」
 亜子も同じことを思っていたみたいで、けれども行きの電車で言っていた約束を律儀に守っていて、
今は荷物を上に置いた状態であたしの前に立っている。
「亜子も座りなよ。歩き回ったから疲れてるでしょ?」
「ううん、こーやってゆーなの顔見とる方が落ち着くんや」
 そして亜子は、あたしがやっていたように吊り輪を両手で掴みながらあたしの方にぶら下がってくる。
いつもと違って亜子に見下ろされる感覚は、ちょっとくすぐったい。
「もう……。そんなに顔近付けてると、どうなっても知らないよ?」
「へっ?」
 きょとんとする亜子に、あたしは素早く腰を浮かせる。そして……、
「こーゆーコト♪」
 ちゅっ。
 一瞬だけ、あたしは唇を重ねる。誰も見ていない……よね?
「!!!!!」
 さすがの亜子も、これはびっくりしたみたい。へへー、油断してた亜子が悪いんだよ♪
「ゆゆゆ、ゆーな不意討ちはズルいわっ! そんな、やり遂げた表情せんといてえええっ!!」
「や、コレが一番のプレゼントだと思って」
「せ、せやかてこんなトコで……!」
「さっき、最っ高に盛り上がってたムードをぶち壊したのは誰かにゃー?」
「ううっ……!」
「お誕生日おめでとう、亜子♪」
「めっちゃ恥ずいプレゼントやわ……」
 ふふっ、亜子ってば耳まで真っ赤になってる♪ でも、これだけじゃ足りないから。
 さっき亜子が、あたしにくれた言葉。それは、とても大切なプレゼント。
 まだ、あたしはそれに答えていない。だから――!
「あたしだって亜子といたいから。ずっとずっと、一緒にいたいから! だから、約束――」
 あたしは、いつまでも亜子の隣にいるからね――
 囁きながら、あたしはもう一度亜子の唇に触れる。
 幸せそうな顔で、亜子は、ゆっくりと頷いた――

「ハッピーバースディ、亜子!!」
 寮に戻ったあたしたちを待ち受けていたのは、まき絵とアキラ、そしてチアの三人のクラッカーだった。
「えっへへー、ケーキも焼いたし、料理も豪勢でしょ?」
 まき絵が無邪気に話し掛けてくると、あたしたちは顔を見合わせずにはいられない。
 テーブルに並べられたパーティーフーズ。そしてケーキ。これはこれはジューシーなポーリーですね……。
「よう考えたら、まき絵らがなんかやらかすのをすっかり考えてへんかったわ……」
「ケーキ、余っちゃったね……」
「これは……、かなりピンチやな……」
「あたしは部活で発散するけど、亜子はマネージャーだから……」
「二の腕ぷくぷくになっても、ウチのコト見捨てんといてな、ゆーな……」
 あたしと亜子は、覚悟を決めてまき絵たちの準備したお誕生会に挑むのであった――

(おしまい)

69 :

亜子うぉめでとー!
そしてGJ!!これからも期待してます。

70 :
>>68
ジューシー、ポーリーな人がいるユニットは自分も大好きだw
やっぱこのカップルは最高だ!

71 :
>>68
あのシリーズの続編みたいでいいわ(*´∀`)ノ
……エロが見たかったなんて別に思ってないんだからWWW

72 :
保守保守
賑わってないな…ネタあるし投下したい、したいけど投下出来ないなんて…orz
というかネタに困ってる可能性もあるし敢えて書いてほしい、または書きたいネタとか言ってみない?

73 :
>>72
投下すれば自然と集まるんじゃない?
俺はお酒に酔った亜子がゆーなを押し倒すのがみたいけど…

74 :
今週号のパイオ・ツゥさんネタ使えないかな?
…駄目だ。どうしてもオチがないotz
いや、待てよ……やっぱボツかotz

75 :
小ネタ
亜子「今週ゆーな出番あったなー♪」
裕奈「いや、亜子も出てたと思うんだけど…」
亜子「ウチ?えへへ、髪んとこやなっ♪」
裕奈「何で最近公式にアキラと一緒なのさ…」
亜子「そんな焼き餅やかんでもええって♪(ギュッ)」
裕奈「きゃっ、ちょ…!//」
亜子「……それにウチもいいたいことがあるしなっ?(モミモミ)」
裕奈「あ…うぅ…ん……//」
亜子「…感じてたやろ?揉まれてたやろ?ウチ以外に……だからちょっとお仕置きやっ」
裕奈「…ん……そ、そんなぁ…亜子のが焼き餅やいて…やっ、へぅッ……//」
亜子「えへへ。まったりとしていてそれでいて……」
裕奈「そ、そのセリフはやめて〜っ!//」

今週の裕奈はにゃーにゃー言わないガチなやられぶりはいいと思うんだ
だから揉んでるのが亜子と脳内補完すれば最強だと思うんだ

76 :
>>75
最強

77 :
>>72
賑わってないとはいえチェックしてる奴は多いから書いてくれれば嬉しい
>>75
ありがとう、補完!

78 :
>>77
>>72
> 賑わってないとはいえチェックしてる奴は多いから書いてくれれば嬉しい
今日の賑わいっぷりにびっくり!!

79 :
>>75
ありがとう!!
ご馳走様でした。

80 :
読むほうが多いけど、たまには書いてみる。
妄想+ゆーな一部病んでるけど、最後は甘くしたつもりです。
ということで投下。


81 :
「バカ、亜子のバカ…」
あたしはポツリと呟いた。
だって最近さ、全然あたしにかまってくんないんだもん。
再会したときは、あんなに泣きじゃくってたじゃん。
なんか悔しい。
だって、あたしが亜子を守ってあげる、甘えさせてあげる。
それが、今までの、離れ離れになる前までのあたし達だったから。
これじゃ、あたしの方が寂しがりやの子供。
その時部屋の扉が開いた。
「ゆーな、料理準備できたで!はよおいでっ。」
「うん…」
亜子は、優しくてみんなに気遣いもできる。
でも恋愛に関しては疎いんだよな…ってあたしが言えた事じゃないか。
亜子から告白してきたときも
「ゆーな、あたしが好きやったん全然気づいてなかったん!?」
「まさか両思いとは…思ってなかった…」
「ゆーなの鈍感!」
なんて会話したっけ。
そんなことを考えてたら、せっかくの亜子の料理の味もなんだかよく分からなくなった。

「ゆーな、なんか今日テンション低いね〜、しんどいの?」
まき絵の声でハッとなり顔を上げる。
「え!?そんなこと全然ないって。」
アキラも心配そうに、顔を覗き込んでくる。
「ホント大丈夫、裕奈?」
「うん、ありがとっ!なんか昼間いろんなトコ行ってたから疲れちゃっただけ!」
あたしは無理やり笑顔を作った。
亜子はじっとこっちを見ている。
あたしは亜子にも、微笑みかけた。
なのに亜子は何か言いたそうな顔をして、目をそらした。
胸の奥がギュッっと締め付けられた。

大好き。大好きなのに、不安になる。
ううん、大好きだから…不安。
どうして亜子は、再会してしばらくしてからずっとあたしのことまっすぐ見てくれないんだろう。


82 :
その夜あたしは、外に出て芝生に寝ころがった。
その時、「裕奈」と名前を呼ばれた。
「どうしたの、寒いでしょ。早く部屋戻ったほうが…亜子も待ってるよ」
「亜子」というアキラの声に敏感に反応してしまった。
あたしが離れてる内に、アキラは何回亜子の名前を呼んだのだろう?
負けてる気がした。
魔法世界に来てしまったとき、気絶した亜子の体を支えてたのはアキラ。
ちょうど亜子が気絶したときに後ろにいたのは、あたしじゃなくてアキラだったから。
だから、2人は一緒に飛ばされた。
そんな偶然にさえ嫉妬してしまう。あたしは…亜子の前に立って壁になってただけ。

「待ってないよ。亜子はあたしのコトなんて」
「そんなことないよ、裕奈がこんなにツラそうなのも珍しいね。」
「・・・・・・」
「カゼひく前に戻っておいで。」
アキラは優しく微笑んで、部屋へと戻っていった。

「あこぉ…」
つい呼んでしまう愛しい人の名前。
亜子とのいろんなことを思い出してるうちに眠気が襲ってきた。
そーいや、最近亜子とのコトが気がかりで睡眠不足だったからなぁ…
芝生気持ちいいから、ココなら眠れそう…
どれくらいの時間がたったのだろう。
ハッと目が覚めると、目の前にあったかい壁があった。
「あこぉ…?」
すぐに分かった。あたし亜子に抱きしめられてる。
胸に抱きしめられてるから顔は見えない。でも、亜子だって分かった。
「ゆーな、ウチ恥ずかしいわ。」
「へ!?」
「ずっとゆーな、寝言でウチの名前呼んでたで」
「あ…いや、でも誰もこんなトコ来ないよ…」
「アホ、普段は部屋で寝てるんやろ。まき絵に丸聞こえや。」
会話が途切れた。
「亜子、あたしのこと嫌い?」
「何でそんなこと聞くん…?」
「再会してさ、しばらくたってから亜子私のこと避けてない?」
あたしは直球勝負に出た。








83 :
「だって、ゆーな…ずっとまき絵と一緒にいるやん。
 そんで、この前の銭湯だってまき絵たちとずっと…」
「え!?亜子こそアキラとずっと一緒にいたじゃん!銭湯の時も!」
亜子はあたしから体を離した。
あたしと亜子はびっくりした表情でお互い顔を見合わせて、大笑いした。
そうだった、亜子もあたしも恋愛に鈍感だったんだ。
似たもの同士だったんだ。お互いスネてただけ。

じっと目を見て亜子に伝える。心を込めて。
「亜子、愛してる。」
「ゆーな…なんか照れるわ…」
「大好き。ずっと一緒にいたい。もう離れたくない。」
「ハズいてゆーとるやん…そりゃ、ウチも好きやけど…」
亜子が好きっていってくれてる。
もう怖いものなんてない。何回でも言える。
「大好きだよ。」
「だーかーらー、照っ…」
あたしは、亜子の唇を奪った。
そっと唇を離す。沈黙。
「アホ、びっくりするやんか…」
「いいじゃん、今日はいろいろ溜まってた分発散させるからねー!」
「ちょっ…ゆーな…」
こうして亜子とあたしは魔法世界でもラブラブをみんなに見せ付けてやるのでした。
(終わり)
自分のブログより投下優先した・・・ってか、アキラも亜子のこと好きだったという設定。


 

84 :
83
GJ!焼きもち妬く二人がかわいい

そういえばあこゆな作者さんは長編はいつ頃になりそう?ひそかに楽しみに待ってるW

85 :

原作はアキ亜子すぎて萌えない。たまには絡み変えて欲しいorz

86 :

ほしゅ

87 :
過疎

88 :
ベタでお約束なクリスマスSSを投下します
その前に亀レスでごめんなさい

>>84
すっかり怠け癖がついたので忘れた頃に投下すると思います。申し訳ない
で、あこゆな作者と呼ばれるとここの職人さん全てが該当してしまうので、今回からトリップだけ使いますね

89 :
クリスマスプレゼント

「クリスマス終了のお知らせです!!!」
 唐突に、拳を握り締めながら宣言した美砂に、思わず亜子と桜子はぽかーんとしてしまう。
ただ一人、円だけはその一言で何があったのかを悟ってしまった。そんなメンバーの反応を全く意に介さずに、
美砂は力強く続ける。
「既にライブハウスは押さえてありますっ! とゆーコトで我々でこぴんロケットはイブに何の予定も無い方々の為に
クリスマスライブを開催するコトに大・決・定しましたっ!!!」
 …………。
 固い沈黙が流れる。円はげんなりしたままで、桜子は完全に呆気に取られた様子で佇んでいた。そして亜子は……、
「……うそん」
 今にも泣きそうな表情であったという。それを見た円がすぐさまフォローに走る。
「あ、亜子は無視していいからっ! どーせ美砂がまーた彼氏とケンカしてテキトーに決めただけなんだしっ!」
「けけけ、なばもろともとはよく言ったものよ!!」
「だからって亜子まで巻き込むコトないでしょーが!!」
 円に首を絞められながらも、美砂は小悪魔的な表情で言ってのける。さすがに桜子も気の毒に思い、
未だに硬直している亜子に確認してみた。
「亜子ちん、やっぱりゆーなとデートする予定だった?」
「うー……、まだ具体的には決めてへんかってんけど、一応な……。って、何言わすねん!」
 答えてから亜子は恥ずかしそうにノリツッコミを入れる。何を今更、とばかりに桜子は話を続けた。
「ほにゃらば、ゆーなに直接聞いてみたらどうかにゃ?」
「……へっ? 直接?」
「そうそう。ゆーながデート優先ならライブをキャンセルしてもいいし、ね?」
 横から円も口を挟んできて後押ししてくる。……見れば、既に美砂はくぎみーパンチの前に沈められていた。
「うーん……。ま、まあ一応聞いてみるわ……。ゆーな今大丈夫やろか……」
 亜子はやや赤くなりながら携帯を取り出す。……と、桜子と円がにやにやしながら見ている事に気付いた。
「ああ、気にしない気にしない」
「別に亜子ちんのリアクションを見てみたいワケじゃないから!」
「まあ、ええけど……」
 そうこうしている内に電話が繋がる。そして、円と桜子はずずずいっ、と耳を欹てた。
「もしもしー? どしたの?」
 裕奈の太平楽な声を聞いた瞬間、亜子は申し訳無い気持ちになってしまう。しかし、おどおどしながら要件を
切り出すと、裕奈の返答は実にお気楽極楽なものであった。
「いいよー。――あ、じゃあさ、チケット回してチケット! トーゼン最前列ね!!」
 これには亜子はおろか、円や桜子まで拍子抜けしてしまう。
「ほ、ほな柿崎に聞いてみるわ……」
 実に複雑な表情のまま、亜子は電話を切った。そして、復活した美砂が言い放つ。
「でわ、クリスマスライブに向けてれんしゅーがんばろー!」
「おー……」
 力無い返事をする、三人であった。

90 :
「うーん……」
 練習を終えた亜子は未だに腑に落ちない表情を浮かべたままである。あちゃー、といった様子で
桜子が再度フォローを入れてきた。
「ゆーなは楽しけりゃ何でもいいタイプだからさー、あんまり気にしなくていいと思うよー?」
「あ、や、そーゆーワケやのうて……」
 亜子が何か言おうとすると、円がにやりと笑いながら亜子の頬を突っついてきた。
「むしろ亜子がこだわるんだよねー。ムードとかシチュエーションに♪」
「うー」
 ほっぺたつんつんされたまま、亜子はちょっぴり拗ねた様子で赤くなってしまう。すると桜子はいつにも増して
無邪気な笑顔を浮かべ、言った。
「にゃふふー、ほにゃらば行ってくるねー」
 まるで鉄砲玉のように、桜子はいきなり走り去ってしまったのだ。思わず亜子と円は顔を見合わせる。
「まーた良からぬコトを思い付いたんやろうなあ……」
「ま、まあ桜子は後で問い詰めておくからいいとして、どうせだから亜子も一曲歌いなよ?」
「へっ? ウ、ウチが?」
「いーじゃん。ゆーなが見てる前で歌うんだから、けっこうロマンチックだと思うよ?」
 そう言われては、亜子も考え込んでしまう。ややあって、亜子はくすりと笑いながら言った。
「えへへ、くぎみーもロマンチストなんやね♪」
「わ、私のことはどーでもいいでしょ! それにくぎみーゆーなあっ!!」
 お約束のツッコミを交えながら照れ隠しをする円に、亜子の笑顔が弾けた――

 そして、当日。
「まあ、こうなるわな……」
 こっそりと客席を眺めながら亜子は苦笑する。まき絵やアキラは当然としても、クラスメイトの大半が
わざわざライブに足を運んでいたのだ。
「ま、緊張しなくていーじゃん」
 ポン、と亜子の肩に手を掛けながら円がにやりと笑う。そして、小声で亜子の耳元に囁いた。
「……亜子は何も考えないでゆーなのコトだけ思いながらやればいいから」
「……せやね」
 リラックスした様子で亜子はにこりと頷く。裕奈が見ているのだから、緊張よりも心強さの方が大きい。
あとは、自分の気持ちを込めるだけ。演奏に、そして歌に――
「じゃあいくよっ!」
 美砂の合図で、四人はいよいよステージに向かった。メンバーが姿を見せると、観客の反応が一際大きくなる。
「亜子ー! 頑張ってねー!!」
 見れば、手が届きそうな至近距離で裕奈がぶんぶん手を振りながら叫んでいたのだ。まだ始まってもいないのに
大層なはしゃぎようである。その隣ではまき絵もにこにこと笑顔を振り撒いており、逆隣にはアキラが
小さく手を振ってきた。
(もう……。恥ずいっちゅーに……)
 心の中で呟きながら、亜子は裕奈から視線を外さないままベースを構える。――目の前にある笑顔。
それは亜子にとっては何よりのプレゼントであった。
(……うん。こういうのもええな♪)
 他の客が目に入らなくなり、思わず亜子はくすりと笑ってしまう。大好きな人の前でライブをする。
それはとても幸せなこと――
『寒い中でこぴんロケットのライブへようこそ! みんなたっぷり温まってねー!!
 まずはこの曲から! milkringsでOPENING!』
 そして、美砂のMCに乗せてライブは始まった――

91 :
「いやー、亜子も上手くなったよね〜」
「チアの三人は上手だからね。ついていけるように必に練習したんだろう」
 大歓声の中でまき絵はしみじみと呟くと、アキラも感慨深い様子で頷いている。
「でもっ! やっぱり一番大きいのはコレじゃない?」
 そして、まき絵は嬉々とした表情で裕奈を指差す。
「コレってゆーな! あたしゃモノじゃないっての!」
 ツッコミを入れながら、裕奈はステージの上で楽しそうに演奏している亜子に視線を戻す。
 見ているだけで楽しくなるような、亜子の笑顔――
「……ふふっ」
 つられるように裕奈も笑う。そして、普段とは別人のような大人しさで、裕奈はじっくりと聞き入っていた。
やがて曲が終わり、次はどんなパート構成になるのか、と裕奈は注目する。でこぴんロケットの魅力の一つが、
曲ごとにメンバーが担当する楽器を代えていくことである。さすがに亜子はベース専業であったが。
 しかし次の瞬間、裕奈は思わず目を疑った。
「えっ! 亜子が歌うの?」
 亜子がマイクを手にしたのを見て、裕奈は思わず身を乗り出してしまう。すると亜子は、こっそりと裕奈に向かって
ウインクしたのだ。
「亜子……」
 ごくりと息を飲み、逆に裕奈の方が緊張してしまう。亜子はもともと歌が下手な訳では無い。
ただ、人前で歌うのが苦手なだけだ。そんな亜子が今、リラックスした様子でマイクを握っている。
 ゆーなの為に歌うから――
 ふと、亜子に言われたような気がした。だから、裕奈も元気一杯に頷いた。
「このしあわせものー」
 隣でまき絵が脇腹をつっついてくる。でも、裕奈の視界には最早亜子しか入らない。そして、演奏が始まった。
 それは、定番のクリスマスキャロルだった。
 けれどそれは、亜子が裕奈の為に歌ったもの。亜子が直接裕奈に話し掛けているようで、
まるで自分が曲の世界に引き込まれたようで、裕奈はぴくりとも動けなくなってしまう。
 ありがと、亜子――
 思わず泣き出しそうになるのをぐっと堪えながら、裕奈はこっそりと呟いた――

「おつかれちゃーん!!」
 ライブが終わると、クラスメイトがぞろぞろと控室に押し掛けてきた。亜子の周りには早速運動部の面々が集まり、
口々に感想を告げる。
「亜子よかったよー! へへー、今日は亜子の歌も聞けてトクした気分だよっ!」
「うん……。すごくよかった……」
 まき絵は興奮冷めやらぬ様子で、アキラもいたく感動したらしく、しみじみと語り掛ける。対して亜子はしきりに
照れるばかり。そんな状況を裕奈はしばらく傍観していたが、不意に美砂から肩を叩かれた。
「ほら、ここから先はゆーなの時間でしょ?」
 そして円と桜子も口を挟んでくる。円は亜子を、桜子は裕奈の手を取って控室から追い出してしまった。
「はいはい、まき絵もアキラもそろそろ亜子を解放しようね」
「ほにゃらば亜子ちん、今日はお疲れさま〜♪」
「へ? や、あの、くぎみん?」
「こ、こら桜子やめれっ……!」
 バタン、とドアが閉まり、思わず亜子と裕奈は互いの顔を見合わせるばかり。
「……追い出されちゃったね」
「みんな強引なんやから……」
 そして、二人同時に笑った。
「じゃあ、いこっか!」
「うんっ!」
 控室でクラスメイトがバカ騒ぎする中、裕奈と亜子は一足先にライブハウスから抜け出していった――

92 :
「手ぇ繋いでもええかな?」
 通り過ぎる人影が見えなくなった所で、亜子はぽつりとおねだりする。しかし、裕奈の返事はノーであった。
「だーめ♪ あたしずっと我慢してたんだから、こっちが先♪」
 言うや否や、裕奈はぎゅっと亜子を抱きしめる。
「もうね、ライブの時から必で堪えてたんだからね! 早く亜子をぎゅうぅぅ、ってしたくてさー♪」
「えへへ……」
 いきなりのハグにちょっぴり照れながら、亜子は嬉しそうに裕奈の温もりに包まれる。
そして、この後に来るキスを心待ちにしていた。けれど、裕奈は動かない。不思議に思った亜子が顔を上げると、
裕奈は穏やかな笑顔で切り出してきた。
「このまま帰るのももったいないし、ちょっと散歩しない?」
 そう言って裕奈は亜子の返事も待たずに手を握ってくる。少し拍子抜けしてしまった亜子であったが、
「……うん、りょーかいや!」
 すぐにこくりと頷き、裕奈に連れられるがままに歩き出した。

 イブの街を、裕奈と歩く。
「けっこう星が見えるねー」
「せやな……」
 裕奈は学園の方へ向かっているのだろうか。二人きりで歩く道は、今にも雪が降りそうなくらい静かであった。
「へへっ、時間も遅いから貸し切りみたいだね♪ 寮でバカ騒ぎするのもいいけど、たまにはこんな夜もいいね」
 悪戯っぽい笑みで裕奈が囁く。その笑顔が妙に眩しくて、亜子は次第に胸を高鳴らせてしまう。
「今日はありがとね――」
「えっ?」
 不意に裕奈が告げた感謝の言葉に、亜子はきょとんとしてしまう。
「なんつーか、亜子らしいプレゼントで嬉しかったなー。今日の亜子、すっごく可愛いかったよ!
なんかさ、ライブに来てたみんなに自慢したかったもん。これがあたしの大好きな人なんだよ、って……」
「……えへへ♪」
 しみじみと語る裕奈に、思わず亜子はしがみつくように裕奈の腕に抱き付く。裕奈が喜んでくれた。
それだけでも今夜のライブは大成功だった。
「――でさ、おせっかいなのがあたしに言うんだよ。亜子はこういうロマンチックなのが大好きなんだ、って。
そんなの言われなくても分かってるのにね」
 裕奈はにやりとしながら告げる。反射的に赤くなる亜子だったが、やや遅れて裕奈の言葉の意味に気付く。
「桜子もしゃあないなあ……」
「ホント、くぎみー辺りにつつかれるんなら分かるけど、桜子が来るとはねー。あたしびっくりしちゃったよ♪」
「あはは。でも、ゆーなと桜子って割と行動パターンが似とるからなあ。思い付いたら即実行、とか」
「付き合い長いからねー。言われてみれば似てるかも。でも、あたしいくらなんでも桜子ほど能天気じゃないよー」
「……その辺はむしろまき絵に似とるな」
「そだね」
 互いに見つめ合い、そしてくすくすと笑う。
「……うん。桜子にも感謝だね。もちろん、柿崎やくぎみーにも……。あたし、今日はみんなからプレゼントを
もらった気分だよ……」
 そして、裕奈はようやく目的の場所に辿り着く。
「だから、あたしもちゃんとお返ししないとね。――たまにはベタなのもいいでしょ?」
 裕奈が連れて来てくれた場所。それは世界樹前広場であった――
「わあ……!」
 麻帆良生徒がデコレーションした世界樹は、世界中のどんなツリーにも負けないくらいの輝きを放っていた。
思わず亜子は息を飲んでしまう。
 そして、裕奈はゆっくりと亜子の肩に手を掛けた。
「メリークリスマス、亜子……!」

93 :
 そっと裕奈の顔が近付き、唇が重なる。
 今にも気絶しそうなくらい、亜子はどきどきしていた。でもそれは裕奈も同じで――
「……ゆーな」
 やがて裕奈が顔を引くと、亜子はくすりと笑ってしまった。
「う……、言われなくてもわかってるよー。あたしこういう狙ったシチュって慣れてないからさー」
 裕奈はすっかり赤くなりながら頬を膨らませる。
「でも、ウチにとっては最高のプレゼントやから……!」
 そう言うと亜子はもう一度目を閉じる。そして今度は自分から裕奈に唇を合わせにいった。
 何度でも足りない。
 もっともっと、裕奈とキスしたい――
「もう、亜子ってば……!」
 負けじと裕奈も何回もキスの雨を降らせる。
 それはどこかくすぐすったいようなキス。けれど、とてもとても温かいキス――
「大好きやで、ゆーな……」
 そして亜子は、ゆっくりと裕奈の胸に飛び込んでいった――

「――あ、そうだ」
 帰り道。唐突に裕奈が口を開く。
「あたしはね、別にシチュにこだわる方じゃないし面白ければ何でもいいんだけどさ、
一つだけ譲れないコトがあるから!」
「へ? そーなん?」
 誤解のないように裕奈が切り出すと、亜子は案の定で意外そうな顔をしている。
「あたしは、亜子が喜ぶコトじゃないとダメなんだから! あたしにとっての最高のプレゼントは、
亜子のとびっきりの笑顔だからね……!」
 真顔で力説する裕奈に、思わず亜子はぽかーんとしてしまう。そして、
「ゆーな、今めっちゃ恥ずいコトゆーとるで……」
 聞いている亜子の方が真っ赤になってしまった。それを見た裕奈はしてやったりの表情を浮かべる。
「でもって、あたしが二番目に欲しいプレゼントは亜子の照れた顔だから♪」
「うーっ……!」
「次が亜子の拗ねた顔だったり♪」
「ゆーなのあほ……」
 湯気が出そうなくらい赤くなりながら苦情を訴える恋人に、裕奈は少年のような無邪気な笑顔で答えた。
「大好きだよ、亜子――!」

(おしまい)

94 :
>>93
アマーイ(´Д`)
GJ!!長編も楽しみにしときます

95 :
>>93
GJです。心があったまった…
このスレは甘いのがたまらん!

96 :

亜子「サンタさん来てくれんかった・・・ぐす」
裕奈「遅れて・飛び出て・ジャジャジャジャーン!ゆーなサンタだよ!!」
亜子「サンタさん!」
裕奈「さぁさぁ欲しいものは何かな☆」
亜子「んーと・・かわええばんそーこ」
裕奈「ない」
亜子「ぢゃあ、クマのぬいぐるみ」
裕奈「ない」
亜子「えっ、ほな――――・・・・
裕奈「全部なし」
亜子「(┬_┬)」
裕奈「仕方ないそんな君にはこの『ゆーなサンタ』をプレゼント☆やさしくしてね・・・」
亜子「返品きく?」
裕奈「(⊃Д⊂)」

97 :
>>93
GJ!!二人の口調とか上手過ぎWWW
96
裕奈かわいい!!亜子Sだな

98 :
>>93
久々に来たらGJ!!!
戻ってきてたのか。トリで呼べにゃーし呼び方は『歌うたい』さんでいいの?

99 :
>>98
実は携帯投下の際の別IDでも本人証明になるので、今回から酉だけを使いました
呼び方は酉でもハンドル名でもお好きなように。ハンドル名だとちょっと恥ずいですがw
言い忘れましたが、ウザイ方はトリップをNG登録して頂けると幸いです

100 :
裕奈「亜子ぉ〜、あけましておめでと!今年もよろしくね!」
亜子「そうやな、おめでとう裕奈。今年もたっぷりかわいがったるわ。」
裕奈「え、亜子?」
亜子「せっかくの正月はまき絵達と初詣で終わってもたからな。」
裕奈「にゃ!?亜子?」
亜子「そろそろおせちやお雑煮に飽きてきたとこやったんよ。」
裕奈「へ?」
亜子「早速おいしくいただこうかな。」
裕奈「にゃああああ」

101 :
保守

102 :
誰か投下ないかな・・・

103 :
1月6日、時計の針は深夜0時をさしていた。
夜が明ければ、麻帆良学園3学期始業式である。
裕奈「はぁ〜、日付越しちゃった。
   今日から学校なんてやだにゃぁー!」
亜子「珍しいなぁ、裕奈が学校生きたがらんなんて。
   いっつも寒くても外へ遊びにいっとるやんか。」
裕奈「だって、冬休みみたいに亜子とずっとベタベタしてらんないじゃん。」
亜子「なっ、何ゆうとるんよ!」
裕奈「休みの間は、楽しい冬の思い出いっぱい出来たじゃん。
   クリスマスや大晦日の夜に、あんなことやこんなっ…」
亜子「ゆーなっ!」
裕奈「顔赤ーい!亜子かわいい〜!
   そーいや、この前は(>100参照)あの後まき絵達に邪魔されちゃったよね?」
亜子「う、う…ん…?」
裕奈「とりあえず遅れちゃったけど姫はじめのお時間としますか♪」
亜子「ちょっ、始業式やで今日!起きられへんって!」
裕奈「じゃあ、寝させなきゃいいんだね?
   そーすれば寝坊の心配はないって♪」
亜子「ちょっ…!?」


翌日
ネギ「アレ、裕奈さんと亜子さんは欠席ですか?
アキラ「う…うん。体の節々を痛めてて動けないみたい…
    昨日、激しい運動してたみたいだから…」
   

104 :
>>103
おお!逆キター
アキラが「激しい運動……」言うとエロく感じる。まき絵だと健全に思えてしまう

105 :
保守

106 :
初投下です
亜子「裕奈はあんな自由なのに、何でうちだけ・・・」
裕奈「おーい亜子ー?どうしたの?」
亜子「裕奈はえぇなぁ、奴隷やないんやから・・・。うちも皆と遊びたいよ・・・」
裕奈「ってか何で奴隷なのさ?」
亜子「裕奈がそばにいないからや。うちかてもっとそばにいたいんに・・・」
裕奈「えっ!?あたしのせい!?」
亜子「裕奈がうちのそばにおらんかったからや・・・。裕奈がおったらうち達奴隷にならずに済んだのに・・・」
裕奈「ご、ごめん・・・亜子」
亜子「ってなわけで、今日から寝る時はずっと一緒や♪放さへんで♪」
裕奈「えっ?ちょっ、それh」
亜子「問答無用、聞く耳持たずや♪たっぷり可愛がってあげるな♪」
裕奈「嫌ぁぁぁぁ!」

夏美「なな、何か悲鳴が・・・」
ちう「気にすんな。野良猫が悲鳴をあげたに過ぎねぇよ」

107 :
>>106

これからも楽しみにしてるよ!
亜子攻めもいいよね。

108 :
乙。押し倒す口実が欲しかっただけだろ亜子w
しかし意外と亜子攻め好きが多いね。出来れば強気攻めより天然Sな亜子を期待したいなあ

109 :
今回のテーマ 「地球温暖化」
裕奈「眠〜い・・・。勉強やだー、テストやだー、何もやりたくなーい」
亜子「まだ正月ボケ残っとるんとちゃうんゆーな?えぇ加減にシャキッとせんと!」
裕奈「え〜・・・メンドクサイよ〜、コタツでゴロゴロしていたいよ〜」
亜子「ゆ〜きやこんこ、あーられやこんこ、降っては降ってはまーだ降り止ーまず♪」
裕奈「にゃ?どしたの亜子ー?」
亜子「い〜ぬーは喜びにーわ駆ーけ回り♪」
裕奈「・・・ねーこはコタツで丸くーなるー・・・orz」
亜子「大体もうそんな季節ちゃうで?」
裕奈「でもまだ寒いじゃんかぁ・・・。無理だよー・・・」
亜子「ほならウチで暖まり♪電気代も節約できて地球温暖化も防止できるで♪」
裕奈「亜子は温暖化されるけどね〜♪」
亜子「ちょっ、言わんといて〜!///」


ちう「・・・どのみちお前らの熱で温暖化はまた進む一方なんだけどな」

やはり短時間じゃ良いのが思い浮かばない・・・orz

110 :
裕奈「もうすぐ節分かー。豆用意しないとね」
亜子「あ、3-Aは豆だけやあらへんよ?」
裕奈「へ?何で?」
亜子「鬼役がもう決まっとるからや♪そして、今回豆と一緒に使うのが・・・これやー♪」
裕奈「………マタタビ?あれ、マタタビって確か季節が(ry」
亜子「そこは企業秘密や、探らんといて。話が終わってまうからー」
裕奈「う、うん・・・。で、鬼は誰なの?」
Eva「・・・」
茶々丸「一人目はマスターです」
ハルナ「後は私も抜擢されたよ〜」
亜子「それに、ゆーなや♪」
裕奈「わ、私!?ハッ!マ、マタタビはそのために・・・!?」
亜子「クラスほぼ全員からのマタタビ地獄や♪」
裕奈「・・・あれ、私これ亡フラグ?みんなに弄られる?」
亜子「ウチのやけどなぁ」
裕奈「無事に寮に戻ってこれるのかな・・・」(ガクガク)

あやか「ちょっと、誰ですの!?こんなにマタタビを注文した方は!?」
亜子「あかん、ちょっと逃げとこ・・・!」

111 :
111

112 :
>>110
乙。ゆーながかわいすぎる件。

113 :
今週亜子いなかったね、何かのフラグ?

114 :

xxxHOLiCの猫娘とゆーなって似てない?

115 :
そういえばone moreシリーズて傷の話には一切触れなかったな
なんか意外だ

116 :
>>115
たしかに。そろそろ投下が欲しいな

117 :
みんな…今週のマガジンはマズいぞ……
亜子が…亜子がぁ……orz

118 :
俺の百合フィルターを通せば裕奈の試合を観戦している亜子が見えるから問題無い

119 :
そうだな無問題だ。
てゆーか、あんなシーンのまま次週休載かよ…

120 :

歌うたいさんまだいる?

121 :
過疎ってるからまとめ読みしてるけど一応いるよ。そして今は別カプ書いてますごめんなさい
あこゆな書きたい時は長編に手をつけるから単発ネタが全然出ないんよ。その長編はめっさ遅筆だしorz
他の職人さんを待った方が早いです、ええ。つーか、俺自身が待ってます

122 :
(*゚∀゚)ノ パキャッ!! オカーサーンΣ(ΩдΩ*)

123 :
過疎らないでー。
誰かあああ

124 :
裕奈 「ねえ千雨ちゃん、ちょっとパソコン貸してよ」
千雨 「そりゃいいけどな、なんに使うんだ?」
裕奈 「双子から聞いたんだけど、なんかネット上に面白いゲームがあるんだってさ。このアドレスなんだ」
千雨 「ふーん・・・変なページ見てウイルスには感染するなよ」
裕奈 「あいあいさー」
千雨 (双子?あのアドレス・・・なんか引っかかるな)
亜子 「で、これが双子から教えてもろたゲームのページなんやな」
裕奈 「マウスで操るイライラ棒だね。クリアしたら肉まんおごって貰う約束だから頑張ろう、亜子」
亜子 「やるで〜」
千雨 (そういやあのアドレスってアレだよな。双子って事で怪しまなかったのか、アイツら?)
15分後
裕奈 「いらいらする〜。でもあと少しでクリアだよね!」
亜子 「あと少しや・・・あと少しや・・・あと」
ぎゃあぁぁぁ!!!
千雨 「おいお前ら。そのホームページのゲームな、クリア直前になると・・・」
あこゆな (きゅ〜)
千雨 「絶叫する女の顔が画面いっぱい映る悪戯フラッシュなんだ・・・って気絶してて聞いてないか」

125 :
二人かわええ

126 :
保守ついでに気分転換で書いたのを投下

ヘルシー☆メルシー
1/2
「ゆーな、パセリは食わんの?」
 学食にて。いつものように運動部の四人で仲良く昼食後の一時を過ごしていると、不意に亜子が切り出してきた。
見れば、裕奈が注文したAランチにはパセリだけがちょこんと取り残されている。
「いや〜、あたしパセリ苦手なんだよね〜。こんなの苦いだけじゃん」
 裕奈が苦笑混じりに答えると、何やらまき絵もうんうん頷いている。……どうやらまき絵もパセリ嫌い派らしい。
すると亜子はちょっぴり困った表情で腕組みする。
「パセリは栄養たっぷりなんやけどなあ……。あんま食わず嫌いはアカンよー?」
 そう言いながら亜子は箸を手にすると、ひょいと裕奈の口にパセリを運んでいく。
「ほい。あーんして♪」
「うっ……!」
 実に無邪気な笑顔を浮かべる亜子に裕奈が逆らえる筈も無く。観念してぱくりとパセリを口にすると、
みるみる内に裕奈の表情は情けないものに変わってしまった。
「うう〜、やっぱりパセリなんて只の飾りつけだよ〜」
 まるで餌を取られた仔猫のように、裕奈はずーんと凹んでしまっている。これには亜子もアキラと顔を合わせ
苦笑してしまう。そして、同じくパセリは断固飾りつけ派のまき絵はというと……。
「じゃあ私、先に教室に戻ってるね〜」
 ――ちゃっかりと敵前逃亡したのであった。当然のように、まき絵の皿にはパセリが残されている。
亜子はしゃあないなあ、と呟いて、そのパセリを箸に取った。
「ほな、もういっちょいこか♪」
 ぴしいっ! と裕奈は硬直してしまう。笑顔満面で再びパセリをずいっと近付けてくる亜子に、
裕奈はだらだらと冷や汗を流しながら必に抵抗していた。亜子の放つ笑顔には魅了の魔法が備わっているのだ。
これをレジストするのは至難の業である。しかし――
「えへへ。冗談や♪」
 突如、亜子はパセリを自分の口に入れてにこりと笑ったのだ。これには隣で見ていたアキラもくすりとしてしまう。
そして、裕奈はしてやられた、とばかりに苦笑するしかなかった。
「くっそー、パセリは反則だよ〜」
「あはは。ゆーなホンマに嫌いなんやね。――ほな、今度は一工夫してみるわ」
 何やら不穏な台詞を残す亜子に、裕奈は戦々恐々とするのであった――

127 :
2/2
 そして夜。寮に帰ってくるなり、亜子は裕奈とアキラの部屋に押し掛けると、台所を占拠してしまった。
既にアキラはにこにこ顔でまき絵の部屋に出払った後である。裕奈は借りてきた猫のように台所の様子を
見守るしかなかった。
「もーちょいで出来るから大人しゅう待っててや〜」
 太平楽な亜子の声に、裕奈は覚悟を決めるしかなかった。間違いなく、献立の中にはパセリが混入している。
逃げ出したいのは山々だが、亜子は自分の健康を気遣ってくれている訳だから無碍には出来ない。
こうなれば願いはただ一つ。美味しいものが出てくるのを祈るのみだ。
「出来れば外見にも気を遣ってくれると有難いんだけど……。なるべく見えないようにさ」
「や、そこまで嫌がらんでもええやん」
 亜子が先に出来上がったおかずを運んでくると、裕奈はぼそりと注文を付ける。だが亜子は目を逸らせるばかり。
……どうやら時すでに遅し、だったようだ。
「ほい。お待たせや〜♪」
 しかし、亜子が最後に運んで来たのは只のバターライスである。他のおかずはというと、白身魚のムニエルに
海藻サラダ、卵スープであった。一見、至って平和な洋食メニューである。
「えっと、パセリは……?」
「や、めっちゃ使こてるやん……」
 裕奈の疑問に対し、亜子は少し呆れた様子でちょいちょい、とバターライスを指差す。
「えっ? これパセリなの?」
 見れば、アメ色に炒められたバターライスの表面に緑色が彩りを加えている。あまりにも自然すぎて
裕奈は普通に受け入れてしまったのだ。
「これ、わざわざ細かく刻んでくれたの?」
「ううん、パセリは冷凍庫で凍らせといてな、手で粉々に砕いたんよ。お手軽やろ?」
「にゃるほど……」
 これならあまり気にならずに食べられるかも知れない。裕奈はそっとバターライスを一口運んでみた。
「あ……! 全然苦くない! これならいくらでもイケるよ!」
 みるみる内に裕奈の表情が明るくなる。そして、裕奈はパセリ嫌いが嘘だったかのようにがつがつ食べ出した。 
「えへへ、上手いコトいったみたいで良かったわ〜♪」
 すっかり猫まっしぐら状態な裕奈に、亜子は目を細めるばかりである。
「これな、さっちゃんに教わったんやけど、まき絵も全然気付いとらんのや。ウチの作るバターライスには
しょっちゅう使こてるんやけどね♪」
「あはは。あたし以上に嫌がってるのに、実はフツーにパセリを食べちゃってるんだ。まあ、ここまで原形を
留めてなかったら気付かないのも当然か」
「ゆーなも気付かんかったもんなあ」
「うっ……!」
「大方、炒飯に青海苔まぶしとるのとおんなじ感覚で、ちーとも変や思わんかったんやろね」
 目の前でころころ笑う亜子に、裕奈もまた釣られるように笑った。
「でもまあ、亜子ってスゴいよね……。こんなにあっさりあたしの食わず嫌いを克服するなんて……」
 一息ついて、裕奈は頬杖をつきながら穏やかな笑顔で呟く。すると亜子はぴたりとスプーンを止め、
何やら頬を染めながら恥ずかしそうに答える。
「そら、ゆーなの為やもん。ウチの本気やから……!」
「ふふっ、亜子の愛情たっぷりだったもんね。……ありがとね、亜子♪」
 そっと手を伸ばし、亜子の額を軽くつつくと、亜子はくすりとはにかむ。本当に、このお世話好きな恋人には
頭の下がる思いだ。
「そっかー、工夫次第で色々と調理出来ちゃうんだねえ……」
 ぽつりと呟いた裕奈の目がきゅぴーん! と光った事に、亜子は気付かなかった。

「あ、あの、ゆーな?」
 そして夜も更けて。二人がベッドに入ると裕奈は早速行動に移った。普段ならゆっくりと亜子の服を脱がしに
掛かるところなのだが、今宵の裕奈は一味違う。
「ふっふっふ……。たまには脱がさずにするのもいいんじゃないかにゃ?」
「や……、アカンて……。皺になってまう…やん……っ! んんっ!」
「そしたら亜子の好きなお洗濯が出来て一石二鳥じゃん」
「やあっ……、そないなトコに手ぇ……、入れんといて……っ!」
「ここからはあたしがたっぷり愛情込めて調理してあ・げ・る♪」
「ふあっ! ゆ、ゆーなのあほ……! ああっ!」
 こうして、亜子は一晩中裕奈のおもてなしを受けたそうな――
(おしまい)

128 :
>>127
ありがとう!ゆー亜子はやっぱりイイ!!
俺も亜子がパセリ食べさせてくれるなら・・・

129 :
>>127
久しぶりにゆー亜子分供給!
ありがとおおおお

130 :
今週の亜子はかわいすぎた

131 :
Honey

 雪のように白い、肌。
 吸い寄せられるようにあたしは触ろうとして、一瞬だけ止まる。触れただけで壊れそうな、亜子の肌。
本当に綺麗で、いつも言葉を失ってしまう。
「あん、そないじろじろ見んといて……」
 軽く窘められると、あたしはごくりと息を飲みながら、亜子の首筋に顔を埋めていく。
――まるで吸血鬼が生き血を求めるかのように、唇で刻印を刻み付ける。強く、痕が残るほど強く。
やがて亜子の口から零れる吐息が、甘く艶やかなものに変わっていく。それは――あたしを支配する魅了の歌。
 ゆっくりと、全身に毒が回るように、あたしは欲望のままに求めていく。指で、唇で、全身で亜子を求める。
あたしの欲望に呼応するように、亜子の透き通るような肌はほんのりと紅く火照っていく。
「んんっ……!」
 亜子の声が漏れる度に、頭の中が痺れていく。意識は蕩け、もう亜子のことしか考えられなくなる。
 ――亜子が欲しい。もっともっと欲しい。
 貪るように亜子を食べていく。天使のような亜子を、亜子の全てを食べ尽くす。舌を這わせ、足を絡め、
亜子をあたし色に染め上げる。
 柔らかな唇も。
 桃色の突起も。
 背中の傷痕も――
 あたしの愛を、亜子は全て受け止めてくれる。だからあたしは、懸命に亜子を悦ばせるだけ。
「んっ……」
 もっと亜子の顔が見たくて、亜子の頬に手を掛ける。そのまま唇を重ね、糸を引くくらい舌を絡ませる。
……亜子の味。甘くて、美味しい。
「ゆーなぁ……!」
 ようやく顔を引くと、亜子は切ない声でおねだりしてくる。――名前を呼ばれただけで、あたしはイキそうになる。
熱を帯びた亜子の身体に触れ、電流が走る。快楽の波に流されまいとするあたしを見て、くすりと亜子が笑う。
それで、あたしはムキになって激しく亜子を可愛がってしまう。さっきまでとはうってかわって、まるで子猫のよう。
子猫がじゃれ合うように、あたしたちは愛を交わす。激しく、無邪気に。
 あたしにしがみ付く手に力が込められ、亜子の身体が弓なりにしなるのを確認すると、あたしはスパートを掛ける。
もう我慢する必要は無い。一緒に昇りつめるだけ。求め合う。離さない――
 そして、あたしは満たされる。
 亜子の温もりに包まれ、身も心もとろとろだ。
 大好き――
 亜子を抱きしめたまま耳元で囁くと、亜子はにっこりと笑って、照れる。そんな恋人があまりに可愛くて、
あたしはもう一度キスをする。何度も、何度でも。
「……んんんっ!?」
 余韻に浸るように亜子の舌を堪能していると、不意に亜子の手がちょっかいを掛けてきた。思わずあたしは
びくりと腰を浮かせてしまう。
「もっぺん、しよ……?」
 微かに瞳を潤ませ、けれど照れ笑いを浮かべながら亜子のおねだりが炸裂する。……理性が、飛びそう。
「今度は、ウチの番……!」
 くるりと体勢を入れ替えられて、あたしはどきどきしながら待つ。そして、亜子の方から唇を寄せてきて、
あたしは幸せに満たされるんだ。
 声で。指で。亜子の愛で。あたしは真っ白になって――
 夜は、終わらない――

(おしまい)

132 :
>>131
GJ!!毎回楽しみにしてます。なんで短い文章なのにこんなに引き込まれるんだろう。。。

133 :
人こねー。他の職人さんのも読みたいぞー

134 :
今更エイプリルフール
4月1日
裕奈「おはよ〜、亜子。にゃむにゃむ…」
亜子「ゆーな!?どうしたん後ろ!?」
裕奈「えっ、にゃに!?」
亜子「ゆーな、後ろに猫の霊がついとるで!」
裕奈「にゃ!?」
亜子「いっつも、にゃーにゃー言っとるからとちゃうか?」
裕奈「えっ、でも後ろには何にもいないよっ!?」
亜子「ずーーっと、おるやんか。」
裕奈「可愛い猫ならいいけど…」(ビクビク)
亜子「それはそれは恐ろしい形相でこっちを見とるわ…」
裕奈「あっ、悪霊退散の準備準備!」
亜子「アハハ、エイプリルフールの冗談やってwゆーなは本当にウチの言う事何でも信じるんやね〜。」
裕奈「へ…ウソ…?」
亜子「ウチ、そういう素直なゆーなが大好きやで♪」
裕奈「うわーーん、亜子お」
亜子「よしよし、怖かったんやな〜。」
裕奈「ニヤリ。ウソついたお仕置きさせてくれたら、許してあげる!」
亜子「えっ、ちょ…ちょっと待っ…ゆーなあああ!」

   
   

135 :
ありがてえw
実に亜子らしい、かわいいウソだw
あ、変な書き方になったけど>>131もいつもありがとう

136 :
ほしゅ

137 :
保守

138 :
これは…こんなスレを待っていた

139 :
SSマダー!

140 :
三日後に期待

141 :
ハッピーバースディ裕奈!
では、例によってゆーあこなのかあこゆななのか分からないSSをば
http://dl7.getuploader.com/g/4a23831b-85f4-460e-a709-72784038400b/4%7Cke-igh824/24/%E4%BA%9C%E5%AD%90%E7%B7%A8.txt

142 :
おめでとうゆーな!
>>141
携帯でも見れるようにしてもらえないだろうか(⊃□`)

143 :
>>142
携帯だと直接貼るしかないのよねorz 改行直すの疲れた……
雨のち晴れ
 その日。練習試合から戻って来た裕奈は不機嫌そのものだった。
「ごめん、ちょっと練習してくる」
 いつもの四人でお風呂に入って着替えた後も、裕奈はずっと深刻な顔を崩さず黙り込んでいた。
普段なら自ら積極的に話し掛けてくるお祭り娘が、である。亜子が話を振ると一応は返事をするのだが、
どう見てもその心は上の空、といったところだ。そして、裕奈は突然バスケットボールを片手に
飛び出してしまったのだ。あまりに唐突な裕奈の行動に、まき絵やアキラは呆然としている。
「んと、ウチもついてくわ」
 こんな状態の裕奈は放っておけない。遅れて亜子も裕奈の後を追って部屋を出ていった。
外はもう完全に日が沈んで、今は漆黒の世界だ。となると、裕奈の向かう先は決まっている。
近くの、バスケのリングが設置されている公園しか無い。
「……あ」
 そして、目的の地に裕奈はいた。
 駆け足で此処へ向かったのか、既に裕奈はシュート練習に取り組んでいる。その表情には
鬼気迫るものがあり、いつもの裕奈とは違う。これでは邪魔するのも申し訳無いな、と
亜子は一旦引き返すことにした。
 寮に戻り、タオルを用意して、再び外へ。
 道中、スポーツドリンクを購入すると、亜子はぱたぱたと公園へと向かった。
 そして、見てはいけないものを見てしまった。
「なんで……!」
 もう、ボールの弾む音は聞こえない。他に人影の無いコートで、裕奈は膝を抱えたまま
小さく肩を震わせていたのだ。
 嗚咽の混じった、か細い声。
 そこに、普段の元気一杯な少女の姿は無い。そして亜子は知っている。こんな時の裕奈は、
情けない自分の姿を誰にも見せたくない事を。
 でも、それは無理な相談というもの。
 大好きな人の泣いている姿を見てしまっては、亜子が自重出来る筈も無かった――
「ゆーな……」
 背後から声を掛けられ、裕奈はびくりと反応する。しかし、振り返るより早く亜子は裕奈の背中を抱きしめた。
 ひんやりとした背中が、裕奈の自暴自棄な練習の様を語っている。きっと、頭が真っ白になって
何も考えられなくなるまで身体を動かしたかったのだろう。しかし、それを許さないまでに
裕奈の悔しさは一杯だったのだ。
「亜子のいじわる……」
 ぼそりと裕奈が呟く。けれど、裕奈は亜子の拘束から逃れようとはしないままだ。
それは、裕奈の中の理性が残っていた証。ならば、きっと大丈夫。亜子は意を決して語り始めた。
「何があったんか知らんけど、無茶して身体壊してもうたら、ゆーなもっと後悔するで……。
ウチは、そんなゆーな見とうない……」
「うん……」
 裕奈はすっかり観念したようで、大人しく亜子の言葉に耳を傾けている。
「試合でミスしてもうたんやね……」
「うん……」
「せやなあ……。こればっかりはぎょーさん練習して取り返すしかあらへんもんなあ……。でも、無茶な練習だけは
やったらアカン。身体壊してまうかもしれんし、変なクセついてスランプになってまうよ」
「う……!」
 ぴくり、と裕奈は微かに震える。そして、ゆっくりと振り返った。涙で赤くなった目を隠そうともせずに、
申し訳無さそうな表情で。

144 :
「実はもう、手遅れだったり……」
 その一言を、亜子は悪い方に受け止めてしまった。
「え!? ゆーなどっか痛めたん!? 早よ見しぃ! 手当てしたるからっ!!」
 物凄い勢いで裕奈から離れると、思い切り焦った様子でわたわたする亜子に、裕奈は思わず吹き出してしまった。
「へ……? あの、ゆーな?」
「ごめんごめん、あたしが言いたかったのはさ、スランプの方」
 そのまま裕奈はコートにごろりと寝転がり、大の字になったまま大笑いするのであった――

「――や、もうホントごめん! 亜子には余計な心配掛けちゃったね……」
 ひとしきり笑った後、裕奈は事情を説明した。そして、今は両手を合わせてぺこぺこと亜子に頭を下げている。
対して、今度は亜子の方が不機嫌そうに頬を膨らませている。
「余計な心配やなんて言わんといて。もう、ゆーなは水臭いんやから……」
「うん……。やっぱり、亜子にはカッコ悪いとこ見せたくないんだよね……」
「アホやなあ、普段の暴走しとる時のゆーなはもっとカッコ悪いっちゅーねん」
「う、そう言われると反論の余地もございません」
 しゅん、と小さくなる裕奈に、亜子はくすりと表情を緩ませた。それを見た裕奈は小さく安堵する。
「最近ね、ちょっとスランプなんだよ。シュートが全然入んなくなっちゃって……」
 気を取り直すと、裕奈はぽつりぽつりと口を開き始めた。
「最初はシュートの精度を上げる為に、片手のジャンプショットばかり練習してたんだよ。そしたら両手シュートが
決まらなくなって、それで焦って元に戻そうとしたら、もうすっかり感覚がぐちゃぐちゃになったみたいでさ……」
 典型的な悪循環であった。試しに、と裕奈は立ち上がり、フリースローラインから両手でシュートを放つ。
 ガィン……。
 ボールは微かに左にずれて、リングに蹴られてしまう。
「うあ、右手に力が入りすぎだわ……」
 今のミスショットは様子を眺めていた亜子にもはっきりと分かる程であった。
「ほんで、右手を意識しすぎると今度は左にズレてまうんやね……」
「うん……。修正しなくちゃいけないのはそこだって分かってるんだけどね……。もう、いい時の感覚が
思い出せないくらいだよ」
 溜息をつきながら裕奈はボールを拾う。
「うーん、ウチはバスケは素人やからあんま大したコト言えんのやけど、いっぺん一連の動作を
ゆっくりやってみたらええんちゃう?」
「こう?」
 言われるままに裕奈はもう一度フリースローラインに立つ。両手でボールを構え、しっかりとリングを見て、放つ。
綺麗なバックスピンをボールに加える感覚で――!
 ガシュッ。
 ボールはややリングに触れながらも、今度はネットを通過した。
「おー、ちゃんと入るやん!」
「そりゃ少しは入るよー。でも、いい時はもっと綺麗に決まるんだ。ネットを斬るようなカンジでスパッ! って」
 しばらく裕奈はシュート練習を繰り返す。いくらスランプとはいっても、亜子から見れば裕奈のシュートフォームは
綺麗なものだ。それは、今まで何度も眺めてきた記憶の中の裕奈と同じで、傍目からは今の裕奈のフォームが
乱れているとは到底思えない。
「やっぱりメンタルの問題かなあ……」
 ふう、と大きく息を吐いて、裕奈は一旦手を休めた。
「メンタルなあ……」
 亜子も一緒になってうんうん悩んでみたものの、不意に笑みがこみ上げてきた。
「おーい、亜子?」
「や、ゆーなの口からメンタルなんて言葉が出てきたんが、なんやおかしゅうて……」
「ぅおいっ! そりゃあたしだって悩むこともあるってば!」
 いつものような突っ込みが放たれる。すると亜子はくすりと声を出して笑った。
「あはは、そのテンションや。ゆーなは元気あり余っとるくらいやないと!」
「へ……?」
 裕奈がきょとんとしていると、亜子はあることを思い付いた。
「ゆーな。今からウチと賭けせーへん? 一発勝負でゆーながシュート決めたら、ウチがちゅーしたるわ♪」
「…………はい?」
 あまりに唐突かつ意外な提案に、裕奈の目が点になってしまう。

145 :
「せやなあ……、ゆーなが外してもうたら罰ゲームやね♪」
 対して亜子はお気楽な様子で続ける。亜子からの罰ゲーム、となると全く想像も付かない。
「うーわ、なんか逆に怖いねえ……」
 裕奈は冷や汗を流しながらもボールを構えた。勝負事となると、裕奈の辞書に拒否という二文字は無い。
ゆっくりと息を吐き、裕奈はにやりと笑って言った。
「――むしろ、あたしから思いっ切りキスするのはアリ?」
 思わずかくん、と亜子は脱力してしまう。
「あはは……。ゆーなの好きにしぃ」
「よーし……!」
 ぺろりと舌を出し、裕奈はゴールを見据える。そして、何の迷いも無くシュートを放った。
 シュッ……!
「――あ」
 それは、思わず裕奈本人が声を上げてしまう程の、鮮やかなシュートであった。音もなくゴールに
吸い込まれたボールが、ティン、ティン、と転がっていく。
「うあ! ゆーなのコトやから調子こいたらやらかす思うてたのに、完璧やん!!」
「ふっふっふ……! じゃあ亜子、覚悟はいいかにゃ……!」
 ゆらり、と不敵な笑みを浮かべながら、裕奈はじりじりと迫ってくる。その、あまりの豹変ぷりに
亜子は冷や汗を流すばかり。
「や、優しゅうしてな?」
 そして、裕奈はそっと亜子の身体を引き寄せ――
「ありがと、亜子――」
 ――ふわりと抱きしめた。
「へっ? ゆ、ゆーな?」
「わざわざあたしの流儀に合わせなくてもさ、ちゃーんと亜子の気持ちは伝わってるから、ね……」
 胸の中で呆気に取られながら見上げてくる亜子に、裕奈は穏やかな笑顔で応える。
「今の感触を忘れなければ、きっとあたしは大丈夫だから。亜子のお陰で、久々に最高のシュートを決められたよ!」
「――うんっ!」
 我が事のように、亜子は喜びを笑顔に変えて爆発させる。それは、裕奈にとっては一番の御褒美であった。
 大好きな人の、最高の笑顔。
 それは、なによりも裕奈の心を癒すもの。
「ほな、明日からもっと頑張ろうな! ゆーなやったらもっともっと上達するで!」
 その、最高の笑顔で恋人が励ましてくれる。こんな幸せなことはない――!
「よーし、明日からまた練習だねっ!!」
 そして、ようやく裕奈にいつもの笑顔が弾けたのであった――

146 :
 翌日。昼休みになると、亜子はぱたぱたと教室を飛び出していった。そして、裕奈が先にまき絵達とランチタイムを
過ごしていると、亜子は息を弾ませながら戻って来た。
「亜子、どこ行ってたの?」
 ほい、と冷たい麦茶を差し出しながら裕奈が尋ねると、亜子はえへへ、としたり顔で笑うばかり。
結局、教えてくれないままで昼休みは終わった。そして放課後になり、裕奈が部活に行こうとすると……。
「ゆーな! これ、誕生日プレゼントや!」
 亜子が満面の笑みで差し出したもの。それは赤いリストバンドであった。
「えへへ……。いくら感覚が戻っても、まだまだ身体が思い出すのには時間掛かるからなー。それ右手に付けとき!」
 見れば、そのリストバンドには亜子の手書きのメッセージがあった。頑張れゆーな! と……。
「ほんで、ちょい貸しぃ。最後の仕上げに……」
 亜子は一旦リストバンドを取り返すと、きょろきょろと他のクラスメイトが見ていないか確認し、
 ちゅっ。
 と、リストバンドにキスをしたのだ。
「えへへ、おまじないや!」
 そして、もう一度リストバンドが差し出されると、裕奈はぷるぷると小刻みに身体を震わせながら受け取った。
「ダ、ダメだ……! 亜子、かわいすぎ……!!」
 裕奈の中で、何かが弾けた。
「ありがとっ! 亜子!!」
 次の瞬間、裕奈の熱烈的なハグが炸裂した。衆人環視の場で放たれた裕奈のスキンシップに、
たちまち亜子は真っ赤になってしまう。
「ひゃああっ!? ゆゆゆ、ゆーな恥ずいっちゅーに!!」
「ああもう! 亜子ってばなんでそんなにカワイイんだろ! くのくの♪」
 周りの生温かい視線もお構いなし。裕奈は一心不乱に亜子の頭をなでなでしたり、頬をぷにぷにする始末である。
どうやら亜子の想像を遥かに上回る程に、いたく感激した御様子であった。こうなった時の裕奈は手が付けられない。
「ゆーなのあほっ! やーめーれーっ!!!」
 すっかりいつもの有様に戻った恋人に、亜子の絶叫が木霊した――

(おしまい)

以上です。失礼しました

147 :
>>143
GJっした!!
ありがとう!いつも楽しみにしてる

148 :
>>143
熱すぎるねぇ、ここに来て良かったと思ってるよ

149 :
>>143
くそう、かわええのう!かわええのう!
いつもニヤけちまうよ。ありがとう!

150 :
ゆー亜子投下します。
版権モノとゆー亜子が初書きなもので、とてつもなく拙い文章ですが…。


「ゆーなー」
間の抜けた声で私を呼ぶ。
「んー、なにー?」
声だけで誰だか分かるけど、一応振り向いてみたら、やっぱり案の定亜子で。
やっりぃなんて心で思ったり。
「戦車で遊ぶんはえぇけど、終わったらきちんと片づけな〜」
ウチこないだ踏みそうやったわ、と苦笑いで言う。
なにぃ!
私の大事な戦車が亜子によって破壊されるだとー!?
「そいつは一大事だ!」
「せやろ?やからきちんと片づけてな?」
「さーいぇっさー」
返事をしてテキパキと片付ける。
「亜子大佐!全隊撤退完了しました!」
「ウチ大佐ちゃうけど…、おつかれさん〜」
お茶飲むやろ?と聞かれたから、うんと答えたら、亜子はキッチンに入っていった。

151 :

「今日も三角フラスコ?」

にしし、と笑いながら亜子に問いかける。
でも実際今日も三角フラスコだったら困るな…。
「んー、今日はビーカーや」
ビーカーだって。
良かったー、まだ飲みやすい。

「あれー?亜子は三角フラスコのがお気に入りじゃなかったっけ?」
「うん〜。でもゆーなが飲みにくい言うから、ならビーカーがえぇかな〜って」

あ、私のためだったんだ。
なんか嬉しいから抱きついちゃえ。

「ありがとー亜子っ!大好き!」
「うわっ!危ないな〜」
いきなりだったからか少しよろけてたけど、しっかり受け止めてくれた。

「あ〜そや、ゆーなに聞きたいことあるんやけど」
「なになにー?ゆーな様になんでも聞きなさい!」

えへんと胸を張る。

152 :
「ゆーなは、ウチとワルサーP38どっちの方が好き〜?」

…こりゃまた難しい質問を。
いや、決して人と銃が同等ってわけではないんだけど、比べるものおかしいよ亜子。

亜子は可愛いし、ワルサーは格好いいし。
でも、強いて言うなら…

「…近差で亜子。」
「え〜、近差って酷いわ〜」
「勝っただけいーじゃん」

結構難しかったんだから、と少し膨れると、亜子はくすくす笑った。

「そやね〜、負けてたら落ち込むところやったし…」
「にゃはは、亜子は可愛いなー」
「ウチちょっと真剣なんやけど〜」

なんて今度は困ったように言うから、私は笑顔で言ってあげるんだ。

「どんな銃でも、戦闘機でも、亜子にはかなわないよ?」

って。
そうすると今度は真っ赤になる。
だから追い討ちを掛ける。
相手が弱ってる時に攻めるのが戦争の基本だからね。

「亜子ーだーいすきだよー」
「…ウ、ウチもや///」

ふざけたように言ったら、予想もしなかった亜子からの返事。

あちゃー、最後の最後で爆弾落とされちゃったなー…。

きっと今私も弱ってる。
亜子にかなうモノはなし!

153 :
以上です。
お目汚し申し訳ありませんでした

154 :
>>153
こんな所にわざわざ投下乙!
2828せざるをえない!

155 :
乙!
ほっこりさせてもらったよ。それにしても懐かしい設定だなw

156 :
>>155
久しぶりに声のクラスメイトを聴いて思いつきましたw
それで書いてみようかなーとw

157 :
浮上

158 :
そして沈下・・・・

159 :
誰もいない

160 :
一応いるぞ

161 :

あこゆな作者さんが昔ロダかなんかに投下した、文化祭準備中の話で裕奈が一晩中作業したりとかのあこゆなの話がある場所誰か知りませんか(´・ω・`)
Dear friendだったっけ?

162 :
面倒だから向こうで書いたあこゆなSSを全部そぉいっ!!
http://u4.getuploader.com/ke-igh824/download/116/%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%812.zip
ついでに軽いのを1本入れとくね

163 :
>>162
ありがとう!そしてGJ!
作者さんの書くあこゆなは短くてもグッとくる
うん、今ではこのシリーズの裕奈と亜子が俺の基本の二人になっている

164 :
>>162
ありがとう!!!!!
ゆー亜子の真髄がここにあるよ…大好きです作者さん!

165 :
保守

166 :
保守

167 :
ハロウィンSS期待保守

168 :
浮上

169 :
保守

170 :
まだか

171 :
保守

172 :
保守

173 :
保守

174 :
保守

175 :
保守

176 :
保守

177 :
保守

178 :

ゆーなー!!
誕生日おめでとう
誰かまだこのスレにいると信じてるからwww

179 :
ゆーなのおっぱいモミモミ

180 :


181 :
浮上

182 :
ほしゅ

183 :


184 :

このスレ消えて欲しくない!!
て気持ちだけで投下

「好き……」
すやすやと眠る彼女の耳元でそっと囁いた。

―――――――
「んー?」
「おはようゆーな」
裕奈は申し訳なさそうな顔をしながら起き上がった。
「あはは……ごめんね亜子。まき絵も爆睡してるし」
時刻は午後4時。
裕奈は午前の部活が終わった後、亜子達の部屋に遊びに来てそのまま寝てしまったのだ。
まだぼけーっとした裕奈の顔を見て、亜子はくすりと笑う。
「二人が寝てるからウチ暇やったんよー」
「ごめんなさい」
しゅんとした裕奈は不意に亜子にきゅっと抱き着いた。
その瞬間亜子は身体が熱くなるのを感じた。
「まだねむーい」
「あ、あかんて。そろそろ起きぃ」
亜子がばたついたせいで二人は体制を崩し、裕奈を押し倒す形になってしまった。
後数センチという距離に裕奈の顔がある。
慌てる亜子とは対照に裕奈はのほほんとしている。
「ちゅーする?」
「アホなことゆーなぁ」
くすくすと笑いながら裕奈は起きると、そのまままき絵を起こしに行った。
小さい頃から女子の多い環境で育った裕奈にとって、女の子同士のキスは抵抗のないものになっていた。
もちろん普段からそんなことをしているわけではないが、反応が楽しく亜子はからかう餌食になっている。
「まっき絵―、起きて」
「うー、夢の中で演技に失敗した」
演技というのは新体操のことだろう。
まき絵は裕奈と亜子の姿を認識すると、恨めしげに裕奈に詰め寄った。
「亜子と二人で何話してたのー?」
「内緒ー」
「いや、たいした話してないやん」
亜子の言葉に満足したのかまき絵は笑顔を見せる。
「おやすみー」
「ってコラ。また寝るって」
裕奈は呆れた顔をしていたが、亜子はまき絵がねむったことより裕奈の手を握り続けていることの方が気になった。
最近芽生えた感情に亜子自身がまだついていけず、悩める日々を送っていた。
つづく?

185 :
パパッともういっちょ
短いの一個
裕奈「あー、部活疲れたー」
亜子「お疲れさん、肩もんであげよか?」
裕奈「ほんと?サンキュー(>∀<)ノ」
モミモミ……
裕奈「ありがと。すごい楽になったよー。お返しに」むにゅっ
亜子「そこは揉まんでえーよ!
裕奈「おっきくなるかなと(ちっちゃいけど柔らかー)」
おしまい

186 :
ぽつぽつ書いてあるの嬉しいけど、やっぱりあのあこゆな作者さんが来るのを期待してしまう……
まだいないかな

187 :
書けよ

188 :


189 :
期待保守…っ!

190 :
 

191 :


192 :
ゆーな

193 :
キモオタのイカ臭スレ

194 :
ネギま同人リスト
http://doujinlist.info/negima

195 :2013/04/02
      _
      |O\
      |   \ キリキリ
    ∧|∧   \ キリキリ
ググゥ>(;⌒ヽ    \
    ∪  |     (~)
     ∪∪   γ´⌒`ヽ
     ) )    {i:i:i:i:i:i:i:i:}
     ( (    ( ´・ω・)、
           (O ⌒ )O
            ⊂_)∪
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