2013年10レズ・百合萌え343: よつばと!で百合萌え (261) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【キョーコ】スキップ・ビート!百合【モー子さん】 (49)
女子刑務所 (453)
ガンパレードオーケストラで百合 (46)
東京アンダーグラウンドで百合 (63)
何をきっかけに女同士に萌えるようになったの? (947)
聖痕のクェイサーで百合萌え (326)
百合好きにとって嫌いなキャラ3 (152)
【私の】きらきらひかる・杉×天野【目標は…】 (641)

よつばと!で百合萌え


1 :2007/06/10 〜 最終レス :2013/08/29
無かったようなので立ててみました。

2 :
あさぎ×虎子なー

3 :
えな×みうら

4 :
虎あさ

5 :
かーちゃん×みうら

6 :
虎子彼氏すぎるだろwwww
アシになって車乗せたり部屋でまったりしたり

7 :
えな×みうらいいですよねー

8 :
虎あさss誰か書いてー

9 :
風香は誰ともないな

10 :
>>9
逆じゃね?

11 :
あさぎと虎子はガチだよね

12 :
「虎子は細すぎるのよ」

13 :
俺様的にはあまりボーイッシュな女が絡むのは萌えない
いかにも女の子みたいな子たちの絡みが最高に萌える
ボーイッシュ入れるくらいならはじめからヘテロのほうがいいじゃん

14 :
昔、恵那とみうらの百合話を書いたような記憶があるが……

15 :
あずまんが大王スレのようなSS職人が来るといいなぁ

16 :
あさぎ×よつば
もう最高

17 :
>>14
よし!!書いてくれ

18 :
>>13
ボーイッシュな子がそういう時に見せる女の子の部分がいいんじゃあないか。

19 :
よく分かっていらっしゃる。

20 :
>>16
ロリとお姉さんか、危険な組み合わせだ

21 :
>>18
よ〜しお前表へ出ろ

22 :
虎子もあさぎの前ではネコなのかな。

23 :
950 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2007/06/19(火) 20:43:51 ID:5fSajMOy0
虎子の身体は骨ばってて硬そうだ
「男の子は風香くらいの身体がいいのよ」とか言ってたけど
その裏には、私には虎子くらいの身体がいいのよ、みたいな意が込められていて・・・
あさぎは虎子を抱いてたりするんだろうなぁ

24 :
あさぎ×よつば
「よつばちゃんよつばちゃん」
「ん?なんだ?」
「これは何かなー?」
「おぉ!アイスクリームだー!!」
「ほしいー?」
「ほしい!」
「じゃあ、あげよう」
「わーい!」
「でもその前に、私のお願い聞いてくれたらね」
「なんだ?よつばなんでもきくぞ!」
「じゃあ、私にキスしてくれるー?」
「きす?」
「そう、私にチューしてほしいの」
「あー!チューな!?」
「そう、チューよチュー」
「あー・・・でもチューはすきどうしでやるのがきまりだからなー・・・」
「よつばちゃんは私のこと好き?」
「すき!」
「私もよつばちゃんのこと好きよ」
「おー、よつばとあさぎはすきどうしだな!」
「そうよー、つまり私とよつばちゃんは好きな人同士だからチューしてもいいのよ」
「そうか!チューしてもいいのか!」
「じゃあここ、口にお願いね」
「わかった!ではチューをします、いいですか?」
「はい、どうぞー」
ちゅぅ〜
「・・・なーあさぎ、チューはドキドキするな・・・」
「あぁもう、よつばちゃんはかわいーなー!」
ぎゅ!
なんとなくやってしまった、反省はしていない

25 :
次はあさぎ×虎子でよろ

26 :
えな×みうらもお願いします

27 :
>>24
SSを書いてみないか

28 :
よつばとの小説書いてるサイトって無いなー・・・

29 :
おー!GJ!!
しゃべり方とかよつばとすごくあってる
次も投下よろ

30 :
二次元には興味ないと思ってたのにあさぎと虎子で妄想してしまった・・・

31 :
あさぎ×虎子は妄想しちゃうな、2人で旅行行った夜は・・・

32 :
いつも家まで迎えに来させたり、花火の金を出させたり
主導権は完全にあさぎにあるようだ。

33 :
あさぎと虎子はなんかエロい。

34 :
あさぎの言うこと面倒臭そうにしながらきいちゃうんだろうな

35 :
あさぎ×虎子のSS読みたい

36 :
「うー…あったま痛ぇ…」
「飲みすぎだ」
「だって先輩がさぁ…」
頭を抱えて悶えるあさぎは、昨日から私のベッドを占領している。
「飲めって言われたら…逆らえないでしょ」
「私はお酒弱くないから」
「うぅ〜…ん!」
あ、タバコ…きれたか。
「暗…。何時?…あ、雨降ってんのか」
「タバコ、買ってくるけど」
ついでに栄養剤の一本でも買ってきてやろうか。
「えぇ〜、出てっちゃうの?」
「あぁ。なくなったから」
「いようよー。ねぇ、虎子。頭いたいよ〜」
「…」
「雨降ってるしさぁ、こっちおいでよ」
私は、両手を広げてだだをこねる大きな子どもの腕を引っ張って、上半身を起こしてやった。
ベッドにちょこんと座っているだけでも人形みたいに絵になるのに…
「乱れた髪とだるそうな顔が減点かな」
言いながら、半分開いた唇を覆うように塞いでやる。
「酒くせぇ」
「あんたは普段からタバコくさい」
あさぎは私の腕を抜けてばたっと倒れると、それきり腕で顔を覆って動かなくなった。
…タバコ…買いに行くか。

37 :
>>36
最高です(*´Д`)ハァハァ

38 :
イイヨイイヨー!
ようやくスレが機能し始めたなー

39 :
いいねいいねー

40 :
恵那とみうらも似たような道を歩むんだろうな
恵那はあさぎほど振り回さないだろうしみうらは怖がりだけど

41 :
俺も何か書いてみようかな

42 :
どんどん書いちゃって!

43 :
あさぎが今彼氏が居ないのは虎子に惚れているからという妄想が頭から離れません

44 :
「きたぞ」
夏もそろそろ後半と言うのに、大学の夏休みは終わる気配が無い。
休めるのはいいが長すぎるのも逆に考え物で、序盤に旅行に行ってしまった彼女たちはすることがなくなり、
最近はもっぱらお互いの部屋でまどろんで過ごすことが増えていた。
「おっす」
部屋の主は座ったまま視線だけをこちらにむけて微笑んだ。
冷房のきいた部屋には読み飽きた漫画とファッション誌が数冊、テーブルの上におかれている。
「ふぅ」
虎子はこの部屋に灰皿が無いことを思い出すと、小さくため息をついて目に付いた雑誌を読み始めた。
これは…、前に読んだな。
「…どっかいく?」
手持ち無沙汰そうに携帯をいじりながらあさぎが聞く。
どこへ行きたいわけでもないのだが。
「ん…別に、かなぁ」
案の定、虎子からは歯切れの悪い答えが返ってきて、
「めんどくさくないか?」
雑誌を傾けて続けた。
机の上の『夏の日帰り旅行特集』と銘打たれた薄い情報誌がむなしい。
「ならあたしんち来たってしょうがないじゃん。この暑い中。それはめんどくさくないんだ?」
天井を見上げてぼんやりと言うあさぎに、虎子は少し考えるような素振りを見せて
「クーラーきいてるし」
本に目を戻して答えた。

45 :
ss大歓迎です!

46 :
「なんだ。私に会いたいから来たのかと思った」
さっきからのなんとなくな口調のままのあさぎの台詞に、束の間の静寂が訪れる。
クーラーの稼動音が響き、虎子は一枚ページをめくってからいかにも自然に答えた。
「あぁ。お前に会いたいから来たんだった」
また静寂が訪れる。
今度は立ち上がる音がして、
「バカ」
聞こえる声に頭を上げると、楽しそうに笑うあさぎの顔が見えた。
虎子も唇の端だけを上げてにやっと笑ってから、雑誌を床に置いて目を閉じた。
バサと紙の束の落ちる音がして、乾いた唇が静かに触れる。
潤いのない口の中に水分を取り戻すように舌を絡めると、粘度の高い生々しい音が響いた。
しばらくそうしていただろうか。
離れた二人の唇は薄く光るほどの潤いを取り戻し、心なしか瞳もうっとらと輝いている。
あさぎは虎子の首に自分の腕を絡めて、頭を摺り寄せるように動かすと
「まあ、どこも行かなくてもいいか」
虎子の首が、浅く縦にうなずいたような気がした。
あさぎの頭を細い腕が大切そうに包んでいる。
クーラーの風が机の上の雑誌を2,3ページ、めくる音がした。

47 :
SS超GJ!!!
あさぎ×虎子は良いものだ。

48 :
いいものだー!
みんな、バシバシ援護射撃しようぜ。

49 :
GJ!

50 :
いいっすね〜
最高です!

51 :
盛り上がってまいりました

52 :
「えなー、クーラーつけようよ」
「だめだよー。温暖化なんだから」
宿題を片付けにきたはずのみうらは、鉛筆を放り出してベッドにうずくまっている。
普段のボーイッシュな格好とは違って、可愛らしいキャミソール風の上着に膝までのスカートをあわせて
“背伸びした夏休みのお洒落”を体現しているような服装だ。
「涼しいから」とはみうらの言い分だが、
玄関を開けた時の真っ赤な顔に恵那が思わず微笑んでしまったのは言うまでもない。
「扇風機で我慢しなよ」
逆に恵那は、動きやすそうなジーンズとTシャツというカジュアルな格好でペンを走らせていたが、
ベッドの上で倒れたままの友人を見て宿題の冊子をそっと閉じた。
呆れたような笑顔でみうらの横に腰掛けて、汗ばんだおでこをそっと撫でる。
「…つける?クーラー」
ワガママな子どもに根負けした母親のような口調で語りかけた。
言われたみうらはその口ぶりを不満に思ったのか、眉を潜めて押し黙っている。

53 :
「どーしたの?みうらちゃん…。きゃぁ!」
不思議そうな顔で覗きこんだ恵那の体を、みうらの足が蟹みたいに挟んだ。
「へへ、つかまえた!」
そのまま体を反転させて馬乗りになり、恵那の両手首を押さえ付ける。
「私に暑い思いをさせた罰だ」
みうらはそう言って不敵に笑うと、短めの前髪を揺らしながら鼻が当たるほどの距離まで顔を近付けた。
少し、息が乱れている。
押さえ付けられた恵那がみうらに向けたのは、驚きでも焦りでもない表情だった。
楽しんでいるような…笑顔。
「な…、なんだよ!」
「うふふ」
「何笑ってんだよ!くすぐっちゃうぞ!」
この状況に焦っているのは、むしろみうらなのかもしれない。
「キ…キスしちゃうぞ…」
今にも触れそうな距離で唇が動く。
「できないよ。みうらちゃん、怖がりだから」
楽しそうな笑顔でさらりと放たれた言葉に、みうらの耳は真っ赤に染まった。
諦めたような、恥ずかしそうな表情が浮かんで、押さえていた恵那の手首が解放される。

54 :
自由になった恵那の腕は乗っかった体を優しめに抱きとめて、顔の近くまで引き戻し
「みうらちゃん、可愛い」
囁くと同時に頭を持ち上げて、赤く染まった唇に触れるようにキスをした。
「ね?」
唖然とした表情でその動きを止めてしまった少女の体を、細い腕がさっきより強めに抱き締めた。
「ね、じゃねーだろ!」
「あはは」
飛び起きたみうらは、ベッドを降りて所在なさげに机の横にをうろうろしている。
「宿題、続きするぞ!」
「はいはい」
変わらない笑顔でベッドを降りた恵那は壁に取り付けられたリモコンを取って、
今年初めて、クーラーのスイッチを入れた。
(おわり)

55 :
うおー!これは萌える!
次は是非ふーか×あさぎの姉妹百合おねがいします

56 :
GJです!
やっぱいいなぁ、この2人も!

57 :
やっぱりえなは攻めだな

58 :
よつばとの世界観に合うか分からないけど
ちょっとドロドロしたあさぎ×虎子モノを書いてみる、予定。

59 :
>>36>>44>>52のSS
どっかのサイトでみたような…

60 :
>>58
ドキドキ・・・

61 :
>>59
あ、それは多分私自身のサイトですね。
最近、いろんなスレに投下したSSがたまったので、まとめてHPをつくったんです。
あと、書いたはいいけどそのジャンルのスレが止まったやつとか。
今後は、書いたら直接HPの方にのせるか、こっちに投下してその後HPでまとめるかは結構迷っています。
しばらくいろんな方法を試そうかな…と。

62 :
あずまんがスレに投稿している、よみ好きの方ですね

63 :
楽しみにしてます!

64 :
お久しぶりです。
たまにはあさとら書いてみようとか思いました。
せっかくなので投稿させていただきます。
どうぞ。

65 :
銀色の缶に入った透明の液体を一気に三分の一ほど飲んで、あさぎは大きく息を吐いた。
「うはー。アルコール入れんの久しぶり」
既にカラになった缶が二、三本、足元で転がり、虎子の膝に当たって止まった。
「お前、酔ってんだろ。顔赤い」
その缶を拾って机の上に縦に重ねると、ほんのり赤く染まった頬を指差して続ける。
「もうやめとけ」
ベッドにもたれ、隣り合って座る二人は、テスト終わりの打ち上げと称してあさぎの部屋でプチ宴会を催していた。
少しのツマミと数本の酎ハイを机の上に並べて始められた二人っきりの飲み会もそろそろ終盤に差し掛かり、
体温の上がったあさぎは、彼女より飲んでいるはずなのにシラフに近い虎子の肩にこてんと頭を預けた。
「酔ってないよ」
言った勢いで、力の入っていない左手で虎子の肩をこづく。
虎子はそれを手のひらで受け止めて、
「完全に酔ってんな」
顔を覗き込む様に首を傾げた。

66 :
深夜と言うにはまだまだ早く、これから本格的に酔い始めようとしていた虎子は、
「こいつがこれじゃーな」とばかりに前髪をかきあげ、その手であさぎの頭をぐりぐり撫でた。
「どうだ、フラフラすんだろ?」
「しないよ〜。よってなぁいもん」
アルコールで満たされた脳細胞を前後に揺らされたあさぎは、乱れた髪を横に流しながらだるそうに顔をあげ、
捕まえられたままだった手をほどいて、両腕で虎子の肩を横抱きにした。
うっとりと輝く瞳を半分だけ開き、
「酔ったフリしてあんたに甘えてんのぉ」
虎子の胸におでこをこつんと当てて目を閉じる。
「惚れた?」
間から赤くなった耳の見える長い髪を、抑えるみたいにぎゅっと抱いた虎子は、
「惚れた」
酒も入っていないのに真っ赤に染まった自分の顔をあさぎに見られまいと、腕に強く力を入れた。

67 :
36さんのサイトに行ってみたい。

68 :
相変わらずGJ!
この二人はホントに良いな。

69 :
ハアーン(*´д`*)
最近よつばと読んで、速攻この2人にハマりますた

70 :
うっは、こんなスレがあったなんてw
ここは新作じゃなくちゃダメですかね?
以前HPにアップしたあさぎ×トラ子の何かがあるんですが。

71 :
なんでもおkおk!

72 :
じゃあちょっと準備してきます!
四巻第25話のP120くらいを用意しておいて下さい><
あさぎ×トラ子のあさぎヘタレ攻?

73 :
「ふーかがしつれんした!」
「ありゃま」
 急に家の階段を駆け上がってきた隣に住む女の子、よつばちゃんが叫ぶ。
 この子は本当に元気で、見ているだけで退屈しない。
 いつも何か面白い事を運んできてくれる、まるで夏の草原に吹く風の様な女の子だ。
 そしてまたこの子は、刺激的な言葉を話してくれる。
「しつれんしたらどうしたらいい!? どうしたらなおる!?」
 血相を変えて言葉をまくしたてるよつばちゃんの言葉に、私は少し考えて言った。
「んー私、フラれたことないからよくわかんないなあ」
「おー……」
 よつばちゃんが元気なさそうな声を出す。いや、驚きの声だったのかもしれない。
 同じ部屋で一緒に本を読んでいたトラ子は『はいはい、またか』といった顔で、目を細める。
 だって本当の事だし。仕方ないじゃない。
 するとトラ子は胸のポケットから煙草の箱を取り出して、それを一本取りながら言った。
「風香ちゃん、あんだけかわくてもフラれるのか…意外だな」
 相変わらずトラ子は起きているのか眠っているのか解らない様な声で言う。
「ふーか、かわいいな?」
 それに対してよつばちゃんが相槌を打つ。
「男の子に受けそーなスタイルしてるしね」
 実際世の中の男の子、特にあれくらいの年齢という物は、少しくらい丸みを帯びている方が可愛らしいと私は思う。
「…足はちょっと太いかな」
 そりゃ、トラ子に比べれば大体の女の子は太めに入るだろう。
「ふーか、あしふといな?」
 さらによつばちゃんはその言葉に相槌を打つ。
「男の子にはあれくらいがいいのよートラ子は細すぎだね」
 私は可愛い妹の為に風香を擁護する意見を言う。
 実際、人の好みなんて千差万別だし。
 私は一度閉じた本をもう一度開いた。
「いいのか?」
 慣れた手つきで煙草に火をつけたトラ子は、それを大きく吸い込むと大きく空中へと吐き出した。

74 :
「よつばはどーしたらいい?」
「んーそうねぇ」
 はて、こういう場合はどう言えばいいだろう。第一、よつばちゃんは本当に失恋の意味を知っているのだろうか。
 かと言って、逆に面白い事言って風香を傷つけるのも、姉としてはどうかと思うし。
「テキトーに元気づけてやって」
 うん。これだ。これが一番ベターな答えかもしれない。
 失恋の痛みは、パーッとはしゃいで忘れる事に限る…… と、思う。
 実際、私失恋なんてした事ないし。失恋と言うか、まだ、私の恋は終わってはいないのかもしれない。
「よしっ」
 勢いの良い掛け声と共に、よつばちゃんは私の部屋から出て行った。
 はてさて。風香に何て言うのやら。
「いいのか?」
 慣れた手つきで煙草に火をつけたトラ子は、それを大きく吸い込むと大きく空中へと吐き出した。
「なにが?」
「いや、あんなテキトーな事言って」
「あー」
 どうやらトラ子は私が適当に返事をしていた様に感じたらしい。
「実際、よつばちゃんに言ってどうなる事でも無いだろうし、あの頃の失恋なんて沢山した方がいいのよ」
「……そんなものか?」
「そんなものよ」
 トラ子は釈然としない様子でまた煙を吸い込む。
 私はまた、先程読んでいた雑誌に目を落とす。

75 :
「しかし、あれだな」
 トラ子は読んでいた本はそのままで、紫煙を燻らせている。
「あさぎは、本当に失恋した所を見た事がないな……」
「ああ、大体私の方からフっちゃうからね」
「どうして?」
「え?」
 予想していなかったトラ子の返事に、私は思わず驚いてしまった。
「いや、どうして長続きしないのかと、ふと疑問に思って」
「それは……」
 実は私には、ずっと好きな人がいる。
 その人は決して手が届かない様な存在で、私をいつも暗い気分にさせる。
 時々、この気持ちは嘘か一時的な物で、実際はそんな事は無い、と思う事が何度もある。
 その度に私は言い寄ってくる男を好きになってみるのだ。
 けれどそれは、決して私の本心ではない。
 偽りの恋を始める度に、好きな人の面影を重ね、比較する。
 彼らには何の非も無い。むしろ一般的には平均値以上の物を持っていると思う。
 けれど、彼らとその人を比較してしまうと、万が一にでも、彼らの勝ち目は何一つだって無くなってしまうのだ。
 それに気づいてしまう度、私の方から「さよなら」を言って終わらせてしまう。
 その偽りの恋が終わる度に、私は改めてその人の事が好きなんだと認識するのだ。
 どんなに恋焦がれ、綺麗な女になったとしても、決して手の届かない存在。それが私の相手。
「何かね、みんな退屈なのよ」
「ふぅん?」
 トラ子は理解できないと言った様子で、その切れ長な瞳で私を見る。
 私は嘘をついてはいない。
 実際彼らとの『付き合い』は非常に退屈な物だった。
 最初の頃は刺激的な事もるのだが、基本的な部分は誰も一緒で、何一つ変化が無い。
 彼らとの付き合いは、苦痛としか思えなくなる時があるのだ。
「それじゃあ、私といると退屈しない訳?」
 鋭い指摘。
「う、うん」
 その指摘に私はただドギマギとしてしまって、曖昧な返事をするだけで一杯だった。

76 :
「そりゃ光栄だ」
 トラ子が自嘲にも似た笑いを浮かべる。
 誤解しないで。私は決してトラ子が気に入らない訳なんじゃない。ただ、突然の指摘に返答を困らせているだけで……。
「私はっ――」
 私は一度、喉の奥で言葉をつまらせてしまう。
「私は、トラ子と一緒にいると楽しいよ」
 ああ、何でこんな中途半端な答えなんか返してしまうのだろう!
 違う。もっと…… 私が伝えたい事は違う事なのに!
 舌がもつれ、喉がつまり、頭の中が真っ白になりそうで、言葉が出ない。
 どうして。どうしてだろう。私はトラ子と一緒にいるだけでとても嬉しいし心が安らぐ。
 例え座る位置に多少の距離はあるけれど、貴方と一緒にいるだけでとても嬉しいのに!
 どうして、それを口にしようとすると言葉がでてこないんだろう。
 ああ嫌だ! どうして大事な事にだけは、私はいつも臆病なのだろうか!
私はトラ子に、私は貴方に――。
「まあ何にせよ、あさぎに男がいないからこうやっていられる訳なんだけどね」
「な、何言うの急に」
 その言葉に私はまた体の中から刺激を感じる。
 心の中を見透かされた様な気がして私は思わず声を震えさせてしまった。
「いや、別に。あさぎと一緒にいる時は、大体あさぎがフリーな時だし」
 確かに私は誰かと一緒にいる時は大体、トラ子と一緒に行動する事は少ない。
 それは一種の逃避行動なのかもしれないし、私は――貴方の気を引きたいだけの子供染みた感情なのかもしれない。
「そう言われればそうかもしれないね」
 私は早鐘の様に打ち付ける鼓動を抑えようと、あえてそっけないフリをした。
「だから私は、この時間をとても気にいっている」
「――っ」
 本当にトラ子は突然すぎる。突然私を喜ばせる様な事を平気で言ってしまう。
 これが天然の性格なのか、それとも意図している物なのかは解らないけれど、その言葉は私の心の中に直線的に届いてくる。
 ダメだ、少し話題をずらさないと。


77 :
「不思議だな……」
「え?」
 口を開こうとした私よりも先に、トラ子から言葉が飛んでくる。
「あさぎは、私の事を聞いたりしないのか?」
 トラ子の事。
 確かに私は今までトラ子の事を何一つ聞こうとしなかった。
 いや、聞くのが怖かったのかもしれない。
 トラ子の昔を聞き、それがもし、私の満足いかない事だったとしたら、私はきっと暫く立ち直れないかもしれない。
 仕方の無い事だとは思っているけれど。
 私に好きな人がいる様に、トラ子にだって好きな人がいたっておかしくはない。
 だけど、それを聞いて、私は正気でいられるのだろうか。
「だ、だって、トラ子の方から何も言わないから……」
 そうだ。自分から言い出さない限り、私はそれを聞く権利は無いのだ。
 別に臆病な訳じゃ…… ないと思いたい。
「そうか。そうだった。いつもあさぎの話を聞くだけで、自分から何も言ってなかったな」
 トラ子の事、気にならない訳じゃないけれど、正直それを聞くのは怖い。
「でも、いいのよ。無理して話す事なんかじゃないし」
「……そうか」
「そうよ……」
「……」
「……」

78 :
 そして、起こるべくして起きてしまった沈黙。
 私は次に何を言っていいのか困ってしまった。
 トラ子も同じ気持ちなのだろうか。
 きっと彼女の目には、私が我儘を言って無理矢理話の腰を折った様に見えているのだろうか。
 そう、ただの我儘。
 そのままの彼女でいて欲しいという、自己満足の押し付けな束縛。
 私って…… こんな嫌な女だったのかな。
 どんなに好きでも無い人と付き合って、どんなに自分の見た目だけを磨いても、本当に好きな人の前では何一つ素直になれないで余裕の無い醜い女になっている。
「ちょっと…… 風香の様子見てくる」
「ああ……」
 最悪のタイミングだ。
 何でこの状況で席を立とうとしたのだろう。
 でも、あの状況のままあの部屋にいるのは無理だった。
 私が立たなくても、もしかしたらトラ子の方から席を立っていたかもしれない。
 そしてきっと…… 彼女は帰るだろう。
 それだけは避けたかった。
 一分でも、一秒でも彼女と一緒にいたのは紛れも無い事実だったから。
 矛盾している。けれど私自身どうしていいか解らなかったから。

79 :
 下へ降りると、既に母が帰宅していた様子で、風香がいる部屋をガラス扉越しに覗き込んでいる。
「風香どうなってる?」
 私はいつもと同じ様な顔をして母に尋ねた。
 こういう時、私の切り替えの早さに驚いてしまう。
 先程トラ子と気まずい雰囲気だったのは嘘だったんじゃないかと思うくらい、私はいつも通りに振舞った。
「悪趣味ね、あんた」
「お母さんだって覗いてるじゃない」
「親はいいのよ、親は」
 私もそれに習ってその中を覗き込んだ。
 中ではよつばちゃんと風香が何やら話している。
 どうやらよつばちゃんは期待通りに風香にトドメを刺してくれたらしい。
 相変わらず面白い娘だ。
 風香が溜息を一つ漏らし、そして言った。
『私は夏の終わりが来る度に、恋の終わりを思い出すのかしらね』
『さようなら、私の恋。グッバイマイラブ』
 つくつくぼーし
 つくつくぼーし
 つくつくぼーし
「……あれあなたの娘さんですよ」
「……あんたの妹よ」

80 :
 前々から思ってたけど、風香はやっぱり世間一般とズレている所がかなりあると思う。
 こんなセリフは、流石に私でも言う事なんてできない。
 でも…… ズレているのは私も一緒かもしれない。
 どうしてトラ子なんて好きになっちゃったんだろう。
 好きにならなければ、こんな事で悩む事なんてなかったのに。
「……あんた、トラ子ちゃんと何かあった?」
「ふぇっ!?」
 いきなり母親に声をかけられ、私は思わず間抜けな声を出してしまった。
「な、な、な、な、なんでそんな事……」
「んー? 何となく。そんな気が、ね」
「べ、別に何も……」
「ふーん…… 別に何があったかは解らないけど、トラ子ちゃんは大事にしなくちゃ駄目よ? あんたの数少ない理解者なんだから」
「そ、そんな事……」
「あんたの事、よーく理解してるのは彼女しかいないんだから。他に誰かいる?」
「……いない」
「別にあんたが誰を好きになろうと構わないけど、本当に大事な人は手放しちゃ駄目。ちゃんとしてなさい」
「な、なんで――解るのよ」
「何でって? ……あなたの母親ですもの。見てれば解るわよ」

81 :
 見透かされていた。
 私がトラ子に対して友人以上の特別な感情を持っていた事を、母は知っていたのだ。
 知っていて尚、母は知らないフリをしていたのだ。どんな時も、どんな時も。
「どうせくだらない意地でも張って気まずい雰囲気にでもなったんでしょ。だったらちゃんと謝って話しなさい。心を開かない相手には、誰だって心は開かない物よ」
「お、お母さんなんかに私の気持ちなんて解らないくせに!」
「ええ。あなたの気持ちなんて解らないわ。けれどね、何もしないまま後悔して過ごすのと、駄目元でやって後悔するの、あんたならどっちを選ぶ?」
 本当に、この人はどこまで私の気持ちを理解していると言うのだ。
 まるで心理カウンセラーと話をしている様だ。
 私の中で凍って固まってしまった心を溶かしていく様だ。
「ほら、こんな所で私と話してる場合じゃないでしょ。早く部屋に行ってトラ子ちゃんと話してらっしゃい」
「お母さん……」
「よつばちゃんが上に行こうとしたら、ここで食い止めてあげるから」
「ありがとう……」
 私は母に感謝した。
 生まれてきてから今まで、こんなに母に感謝した事があったのだろうか。
 どんなに私が大きくなっても、母は母なんだな、と、思った。
「ああそう――」
 母が思い出した様に言った。
「少し位うるさくしても大丈夫よ。恵那も下に呼んでおくから」
「ばっ――バカ!何言ってるの!」
 前言撤回。
 やっぱあれは私の母親だわ。

82 :
 ばたん。
 ゆっくりと後ろ手に扉を閉める。
 まだこの部屋は、先程の気まずい空気のままだった。
 手持ち無沙汰になっていたのか、トラ子はまた先程の雑誌を読んでいた。
 よーし、ここは私の方から話しかけて、この気まずい雰囲気を変えてやろう。
「風香ちゃん、どうだった?」
 しかし、トラ子に先を越されてしまった。
 雑誌から目を離さないでいる所を見ると、トラ子は私の様子をうかがっているのかもしれない。
「よつばちゃんに励まされてた」
「そうか。そりゃ可哀想に」
「全く――ふふっ」
 私は思わず吹き出してしまった。
「何か可笑しかった?」
「そこは普通なら『良かったね』って言う所なのに」
「相手があれじゃなければね」
 トラ子も私につられる様に小さく笑う。
 先程の空気がまるで嘘の様に変化していく。
 張り詰めていた空気がパキパキと音を立てて崩れて、そこにはいつもの空気が戻ってきているのが解った。
「隣、座ってもいい?」
「え、あ、うん」
 トラ子は一瞬戸惑った様子だったが、私の提案に納得してくれた。
 私はすぐ隣、丁度トラ子の左側に座った。
「ん? どうした急に。それに、心なしか顔も赤いし」
「べっ、別になんでもない!」
 ああ、さっきお母さんが変な事言うから意識しちゃうじゃない。
「変だな。熱でもあるんじゃないのか?」
「――っ」

83 :
 トラ子が私の額に手を当てる。
 駄目。そんな事したら私――。
「へ、平気よ。熱なんて、無い」
 私は手を振り解こうとした、が、トラ子のひんやりとした手の感触が心地よくて、私にはどうする事もできなかった。
 心地良い。トラ子の手が、こんなにも心地良い物だなんて、知らなかった。
「そうか。なら良いんだけど……」
 トラ子がそう言って手を戻す。
 びっくりした。急にこんな事されるとは思ってもみなかった。
 危ない危ない。あと少しトラ子の手が額にあったら、私は本気で熱を出していたかもしれない。
 私は離れてしまった手に名残を惜しみながらも、気持ちを切り替えようとする。
「……で?」
「え?」
 私に問い掛けてくる。
「急に隣に座るなんて、何かあったのか?」
「あー……」
 落ち着け、落ち着くんだ私。
 ゆっくり息を吸って、そして吐いて。一生続く苦しみなんかじゃない。
 トラ子なら解ってくれる。きっと解ってくれる。
 もしその気がなくても、きっとトラ子なら私の気持ちを無下にしたりしないはず。
「トラ子、あのね。私、ずっと言いたい事があったの――」
 私の一日は、まだ折り返し地点にも達していないのかもしれない。 

84 :
26話で、あさぎがいつもより遅く起きてくるのを見て
「これはあれだろ、どう考えてもトラ子とxxしてただろう」
と妄想したのがキッカケでした。
無駄に長くてすいませんでした><

85 :
うろたえ気味のあさぎがいいですな
GJです

86 :
GJ!

87 :
GJすぎる!

88 :
すまん、あげちまった……

89 :
萌えにそうになった

90 :
http://www6.uploader.jp/user/tiyodaiou/images/tiyodaiou_uljp00099.jpg
流れを読まずに投下

91 :
姉妹百合キター

92 :
ほす

93 :
ほいフィギュア ブラ透け画像他もあった
http://1server.sakura.ne.jp/newfigure/pc/img.php?src=../src/115-4.jpg

94 :
あずまんがで百合萌えって無いの?

95 :
ごめんあった

96 :
あったあった、あれなー

97 :
新刊発売age

98 :
しまうー×風香

99 :
36氏&70氏
両者ともGJすぎる。
あさとらいいよー(・∀・)イイヨイイヨー
恵那みうら  風香しまうー  あさぎ虎子
この姉妹百合すぎだろー常考
で36氏のサイト見たいんだが、いろいろぐぐっても見つけらんねーヒントプリーズ

100 :
しまうーのナチュラルっぷりはいいな
今後の展開次第だが、風香と絡むと面白そうだ

101 :
保守

102 :
いきなり過疎りまくってる・・・

103 :
ちょっと投下させてくださいね。
「しまうーさん… 」
「何かな? 」
「確かに私は寒いとは言いました」
「はいはい」
「でも、それと今しまうーが私を後ろから抱え込むことと何の関係があるの」
「それはですね、風香さん、こうしていると私の身体が温かいんですね、GJでしょ」
そう言うとしまうーは風香の背中に押し当てている、自分の身体をギュウギュウとますます寄りかからせる。
「何しろ、私しまうーは冷え性なので… 」
「それは、知ってるわ… 」
なおもくっついてくる、しまうーを振りほどくために身体を揺する風香、しかしそうすればそうするほど相手は自分にしがみつき、
まるでタコのように後ろから風香の腰に回した手をモニャモニャと動き、あろうことか風香の胸のあたりに伸びてきた。
「こらこら、何するの! 誰かに見られたらどうするの!」
「そう言う大声こそやばいと思うけど… 」
風香の真っ赤に染まった耳、それは寒さのために赤くなっているのとは少し違うみたいだ。
学校帰りの公園の途中、雑木林をそのまま残して遊歩道を付けたそこはもうすぐ暮れる冬の午後ともなるとほとんど人が通ることはない。
だが、風香にとっては家への近道でよく利用していた。今日は課題をさっさと片付けるためにしまうーも彼女の家に立ち寄るため二人で
ここを通ったのだが。
「こ、こんなところ、誰も通らないったら、こら、止めて!あひゃひゃやめてー!」
「誰も来ないなら好都合なり!あー風香ってほんとに暖かくて柔らかいー、誰よりも」
「な、何ですと!取り消して!その最後の取り消してぇ! あっ! だめ、そんなことしたらだめ!」
雑木林にこだまする風香の絶叫!そしてそれにひるむことなく尚も後ろから彼女を抱きすくめた、しまうーはさらに手の動きをエスカレートしていく。

104 :
遊歩道を外れた雑木林の奥、風香は大きな篠懸の幹に押しつけられるようにしていた。その足下には彼女の鞄と、もう一つ、友人のしまうーのものだ。
「やめて、お願いだから、せめて… 部屋に戻ってから… 」
コートの前ボタンを外し差し込まれているしまうーの右手が上着の上から風香の胸をまさぐり、白いうなじをしまうーの舌がなぞり上げる。
「あっ!い、いや、だめ… しまうー… やめてぇ」
「いやだ、やめません、最近風香冷たいし」
「えっ、なんで、別に私… ああっ!」
「判ってるんだから、風香、好きな人が出来たでしょ」
「な、何言ってるの!そんな人… いな…う、む、」
しまうーの責めるような言葉に反論しようとしたが、そのとき風香の唇はしまうーの唇に塞がれてそれ以上言葉を発することが出来なかった。
「うー、むむむ、ふん、ふー」
しまうーの口づけはいつもよりずっと激しく風香の唇は簡単に割広げられて、侵入してきた熱を帯びたしまうーの舌が風香のそれを絡め取るようにする。
「ん、ん、ふー」
風香の抵抗は徐々に弱まりやがてその腕はしまうーを迎え入れるように開く、二人は今や厚い冬の装い越しにピッタリと身体を密着させた。
しまうーは風香のコートから右手を抜くと、蹂躙するように味わっている風香の唇や舌を逃すまいとするかのごとく、その柔らかい頬を両手で包み込んだ。
尚も続くしまうーのディープキスを必に受けながら、いつしか風香の腕は、自分を責めるようにするしまうーの背中に回される。
今の彼女にはしまうーの行為を何とか受け入れることが、唯一彼女の怒りと疑いを晴らすことに思えていた。だから息苦しさをこらえてしまうーの舌と
唇を、注がれる唾液を垂下してその動きに答えた。
「ん、ん、ん、くん、ん」
風香の上気し薄紅が差した頬に一筋の涙がこぼれたとき、やっとしまうーが風香の唇をを解放した。湿った音がするほどに二人の唇には唾液の糸が光って
消えた。
「はあ、はあ、 しまうー… 」

105 :
力が抜けて膝を落とした風香を見下ろすしまうー、その瞳はギラギラと輝いて彼女の両手は相変わらず風香の頬を包んだまま離れない。
しまうーの眼からまだ消えない怒りと猜疑心を見て取った風香は思わずその身体をブルッと震わせた。
「わ、私、好きな人なんていない… 」
「うそつき」
「うそじゃない…どうして…」
どうして信じてくれないのか、そう言いたいが風香はしゃくり上げ始めて言葉が出ない。
「好きなんでしょ、よつばちゃんのお父さん」
「!!」
意外な人物を口にしたしまうーに愕然として眼を見開きながら風香は、未だ自由にしてもらえない顔を必に振る。
「ちがう、そんな、ちがうよ!」
「どうだか…」
「ほんとうだったら、信じて…」
しばらく無言で風香を見下ろしていたしまうーは、突然ニッコリと微笑んだ。
その表情を見て風香はまた恐怖を覚えた。その笑顔は自分がしまうーと今の関係になったとき、驚きと恐怖と屈辱とそれ以上に自分の知らなかった
ある部分を思い知らされた時に風香が眼にした微笑みだったから。

106 :
おお、しばらく見ないうちにGJなSSが

107 :
うお!SS来てたー!!
乙であります!

108 :


109 :
しまうーのセリフの一つ一つが好き。

110 :
>>105の続きです、とびとびですみません。まだ続きます。
立って!」
しまうーがしゃがみ込みかけている風香にはっきりと言い放つ。そして風香はそのあまりにも一方的な口調に反論もせず、のろのろと立ち上がった。
「そうだよ、風香、そうして素直にしていればいいの」
「信じて… 私、よつばちゃんのお父さんのこと何とも… 」
その言葉を無視して、しまうーは風香の顎に手を伸ばすと、少し乱暴に指をかけて顔を上向かせる。風香の身体を強く抱きしめ、そのまま木の幹に押しつけて逃げられないようにした。
「む、ううん」
風香にまたキスをするしまうー、だが今度はすぐに離すと涙を滲ませた風香の瞳を覗き込む。
そこに子犬のような怯えと服従の色を浮かべているのを認め、残忍で満足そうな微笑みを浮かべて「いい娘…」と呟くしまうー。
風香は自分のコートのボタンが、全て外されてしてしまっても相変わらず抵抗せず、むしろ袖から手を抜くときにはしまうーの動きを助けるように従っていた。
そうしてコートが積もった病葉の上に落ちると、今度は上着のボタンが外される。風香は少し震えたが「じっとして!」と、低い声でしまうーに言われるとコートを
脱がされたときと同じく素直に従う。
上着が脱がされるとすぐに風香の両手を挙げさせて、着込んでいたセーターを剥ぎ取るように躊躇なく脱がせるしまうー。
彼女の目は相変わらずギラついた光を帯びている、それは獲物を追い込んだ肉食獣のようだ。
さらに風香のブラウスのボタンまで外そうとしているしまうーに、恥ずかしくてうつむいたままで「お、お願い、ここでは… 」と、震えるような涙声で言う風香。
その言葉にぴたり止まるしまうーの細い指先。
「気が変わった… 」
「えっ… 」
自分の言葉を聞き入れてくれたと思い、顔を上げてしまうーを見た風香は、自分のことを彼女が冷たい目で睨んでいるのに気付き、決して許してくれたわけではないのを理解してぞっとした。
「風香自分で脱いで!」
「そ、そんな、無理よ」

111 :
過疎あげ

112 :
■ミク関連でおもしろい日記を毎日更新!
 
 ミクさんの日記
 http://hatsune-miku.livedoor.biz/

113 :
続きはまだかな・・

114 :
>>110の続きです、長い間ダラダラと投下したことをお詫びします。何とか終わらせました。

115 :
どうして?」
正面からまっすぐ自分を見つめるしまうー、その瞳に猜疑と怒りと欲望と哀しみが複雑に絡み合った色を見てとった風香は、思わず全身をビクリと震わせて立ちすくむ。
「言ったじゃない、風香、私のこと好きだって… あれは嘘?その場しのぎのでまかせ?失恋した痛みを私で紛らわしただけなの?」
しまうーがそう言いながらジリジリと近づく、立木の幹に背中を付けたままで風香は逃げることもせず顔を伏せる。
「私、ずっと風香のこと好きだった、だから風香が失恋したときもすぐに気付いたよ、あんな… あんなつまらない男に… 」
「やめて、お願いだから… もうやめて… 」
顔を両手で被って涙声でいう風香、彼女の脳裏に蘇る夏の終わりの思い出、失恋したこと、それをカマを掛けて尋ねてきたしまうー、
隠し事が出来ない自分、そして彼女の前で泣き出す羽目になってしまった風香、
そして…そして親友の意外な言葉、驚きと混乱の中で抱きしめられる自分。
人気のない放課後の校舎の裏庭、最後の蝉時雨… 
「私がどんな気持ちで告白したか、口に出したらもう風香と友達でいられない… そう思っていたからずっと隠していたのに… 」
顔を被っていた風香の手を無理に引きはがして、しまうーは風香の涙に濡れた顔を見つめている
おずおずと顔を上げると彼女もまた泣き顔でいることに気付く風香。
その瞳に暗い光を宿すしまうーに、風香は必で何か言おうとするが、もつれた舌は言葉を紡ぐことが出来ない。
「気持ち悪いって、避けられると、拒まれると、そう思ったけど、もう我慢が出来なくて、私の風香が泣いていると思ったら… 
だから風香が… 私の気持ちに応えてくれたとき、どんなに嬉しかったか… それなのに… 」

116 :

叫ぶように言い継ぐしまうー、だが不意に彼女の唇は飛び付いてきた風香のそれに塞がれた。
どちらかと言えばいつも受け身だった彼女の、その意外な行動に驚くしまうー。
「ふ、う…ん…ん…」
長い長いキス、いつしか風香の両手はしまうーの背中に、しまうーの両手は風香の背中にまわり、
夕暮れが色を濃くしていくたびに、寒さがますます増してきた雑木林の中で二人の少女はお互いの身体の熱さを交換するように抱き合う。
一瞬か、永遠か、計ることの出来ない時が過ぎ、風香はその顔を離す。二人の桜色の唇から唾液の糸が鈍い輝きを残して伸び消える。
そうして風香は無言のままブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
もう、夕日の光でさえ届かなくなった雑木林、ブラウスを自ら脱いだ風香の白い胸がボウッと光るように浮かぶ。
震える風香、恥ずかしさに俯く顔は喉元まで朱に染まっている、薄い青色のブラに包まれた柔らかな曲線を描く胸までが心なしか赤い。
「信じて、私、貴方が好き、あの時言ったこと、あの時のこと、嘘なんかじゃない」
「風香… 」
そのまま二人はお互いを抱きしめあう、だがそれはさっきまでの奪うような、奪い取られるような強引なものではない。二人とも相手を守るような優しい抱擁。


117 :
「ご、ごめん、風香、私、つい… ごめん」
「もういいよ… もう… 」
そして二人はまたキスを交わす、それは友達の、そして恋人の、優しさと愛を分け合うようにして。
「それでね」
「うん?」
「さ、寒いから、ほんとに、もう服着てもイイでしょ?」
恥ずかしそうにお願いする風香に、しまうーはその瞳を輝かせて小さく笑いながら「さむいの、じゃあ、オジサンが暖めてやろうねぇ、
おお、風香は暖かいねえ、肌スベスベだし、そして誰よりも柔らかいよ、ほれ、ここなんかプニプニィ!」と、ここぞとばかりに撫で回し、触りまくる。
「ちょっと!誰がオジサ… きゃっ! 止めて、しまうー!脇腹摘まないで!」
藍色を濃くした空に幾ばくかの星が輝き始めた下で、しばらく二人の嬌声が雑木林に微かに響いた。

118 :
なんだか、誰だこれ。みたいな話ですが、まあ、脳内イメージですので。
これはこれでということで一つ、では。

119 :
乙でした!キャラの心情などがよく書けていて、すごく解りやすくて
面白かったです。
できればまた別のカプでも書いていただきたいのですが・・。
とにかくGJでした!

120 :
誰も来ないなあ

121 :
過疎ってるねー
ここのおかげでしまうー×風香萌えに目覚めたよ
しまうーはお尻が可愛い

122 :
あげ

123 :
知らなかったんだけど(・ω・;)
wiki:レズビアン用語より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%BA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E7%94%A8%E8%AA%9E
トラ
トランスジェンダー、トランスセクシュアル、トランスヴェスタイトの総称としての略で、“虎”とも表記。
また最近は、外見は女性としてのお洒落を満喫し、違和感も無く内面的には男性の自覚がある「フェムトラ」というセクシュアリティをも出現した。
・・・あずまは知ってて名付けたのか!??

124 :
当てはまるな……?

125 :
ちょっとwwトラwww

126 :
!

127 :
>>123
これはそうだなw

128 :
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d86546141
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m58715907
http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u27109219
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h66100595
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h66124089
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n67938766
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/114214747

129 :
>>117
なしかありかで言うなら…ありだな

130 :
虎子×あさぎ、みうら×恵那が好きなんだけど、ここじゃ逆が多いんだな

131 :
みうら×恵那 風香×恵那 あさぎ×恵那 よつば×恵那
が見たいです

132 :
みうら×恵那 いいね。萌え〜

133 :

とら×あさぎ
しまうー×風香
恵那×みうら
よつば×準レギュラーの幼女
等等、それぞれの年代のカプが好きだ
(攻受はどっちでもいい)

134 :
ふたなりってNG?

135 :
注意書きあればOKだと思う!

136 :
過疎ってるね・・・。
他の板で書いたのっていいのかな?それなら投下できるんだが

137 :
百合なら読みたいね

138 :
数年前エロパロに投下したのが百合エロSSだったな…。
手直しとかして投下しても良いのだろうか。

139 :
you can do it !

140 :
age

141 :
恵那×みうらage

142 :
意外としまうー絡み少ないね
好きなんだけどなー

143 :
あさぎと虎子がガチすぎて

144 :
虎は受け。これは譲れない。

145 :
ほす

146 :
可愛らしい造作の子供部屋。
保守代わりの落書き
そのベッドの上で二人の少女が着ている物を全て脱ぎ捨てて、その幼い裸身を絡ませている。
一人はこの部屋の主、恵那。そしてもう一人は友達のみうら。日曜の昼下がり、
二人の子供達はお互いの身体をすり寄せるようにして
抱き合った。
みうらの細い指が恵那の白い滑らかな胸の上をなぞる。
「あう」
ビクッと華奢な裸体を仰け反らせて恵那が呻く、その声にみうらの指が止まった。
「え、恵那… 大丈夫か」
思わず恵那の顔をのぞき込むみうら、見慣れたはずの友達、どちらかと言えば気の強いほう、
外見の愛らしさから普段はそう見えない彼女。
その恵那が白く細い喉のあたりまで薄桃色に染めて、大きな瞳が涙にうるんで自分を見つめているのを認めると、
不安とそれを押しのけるように心の奥からわき上がる欲望。
いままで見たことがない恵那のこんな顔をもっと楽しみたいという気持ちが起こっていく。
「…大丈夫… もっと…」
「えっ?」
「…もっとして… みうらちゃんの指… 気持ちいい…」
顔をますます赤くしてささやくようにそういう恵那にみうらは頭の芯が熱くなるのを感じていた。
そして恵那の白い胸、うっすらとした幼い曲線を描くそこに、
微かに存在を主張する淡い桃色の乳首に指を何度も何度も滑らせた。
「…! あん! みうらちゃん!みうらちゃん!」
泣き潤む声で自分の名前を呼ぶ恵那が、彼女が苦痛ではない何かを告げるよう
に白い裸身を幾度も振るわせてしがみついて来たとき、みうらはその熱を帯びた身体を
自分の裸身にますます引き寄せて、形の良い可愛い唇。
これも外見からは想像できない、いつも自信ありげに自己主張している友達の
唇に自らの唇を乱暴に重ねて、むさぼるようなキスを繰り返した。

147 :
コミコミですげー良いあさとら本があった
作者様方ほんとありがとう!
眼福眼福

148 :
使い捨てしまうー

149 :
保守

150 :
あさぎが虎子オナペットにしてる夢を見た
俺はもうダメだ

151 :
>>150
大丈夫。むしろ良い!
次は実際にやってるトコを夢に見て、それを詳細にココに書いてくれ!

152 :
保守・・

153 :
虎子とあさぎの自然なカップルっぽさがたまらん

154 :
10年後のえなはボーイッシュに、みうらは女の子っぽくなってそうな予感。

155 :
>>153
あの二人はほんとカップルにしか見えないよね。

156 :
恵那の「あさぎお姉ちゃん彼氏いるよー」みたいな発言は
虎子の事なんじゃないかと最近思った

157 :
9巻見て恵那Xよつばを妄想した俺は末期だな・・・

158 :
>>157
よう俺

159 :
9巻のお話。

「あはははは」
居間に元気な笑い声が響く。ほんと、元気な子だ。見ていて飽きない。
大きなバランスボールに乗って、何度も転がって頭をぶつけては、大笑い。
子どもって、みんなこんなだっけ。何もかもがおもしろくて。そんな頃が、あたしにもあったんだっけか。
そんなことを思ってると、台所から妹と母の会話が聞こえてきた。

160 :
「みうらちゃん、今ハワイに行ってるんだよ」
ハワイかぁ、良いなぁ。南国の最高レベルって感じがする。
こないだ虎子と行った沖縄もすごく楽しかったけど、いつかハワイにも行きたいな。
そん時は虎子にもっとセクシーな水着を着させたいなー。
「あさぎが明日どっか遊びに行くって言ってたけど」
「デート?」
お?

161 :
「ううん、虎子ちゃんと行くって」
あれ?
いや違いますよお母様、デートですよ。
……ま、しょーがないか。女同士で付き合ってるなんて、お母さんの世代じゃ考えもしないんだろな。
「一緒に連れて行ってもらえば?」
「うん、きいてみる」
どうやら恵那は、せっかくの連休に、どこかに連れて行ってほしいらしい。
うーん、しょーがないなー。可愛い妹のお願いじゃぁねぇ。

162 :
「あさぎお姉ちゃん、明日どっか遊び行くの?」
虎子はがっかりするかな。
たぶん、ちっとも気にしてないって顔して、あたしが「がっかりした?」ってきいても、「全然。」とか言うんだろうな。
……そうだと良いな。


163 :

翌朝。
時刻は午前4時。まだ空には星が輝いてる。
車から降りた虎子の、驚いた表情。
「こんな多いの……? 聞いてなかった……」
うんうん、人数増えたこと、黙ってて正解。困った表情がたまらなく可愛い。


164 :
バルーンフェスティバルの会場に到着すると、車から出るやチビたちは大はしゃぎで駆け出す。
それを追いかけて小岩井さんも先に行く。
あたしと虎子は後ろからゆっくりついていく。
「子どもたちは元気だねぇ」
「そうだな」
歩きながら、虎子の腕に腕を絡ませる。
「がっかりした?」
顔をのぞき込みながら訊くと、虎子は前を向いたまま、ちっとも気にしてないような顔をして、
「全然。」

165 :
も〜ぉ、素直じゃないなぁ。それに予想した通りの反応だし。まぁそこが可愛いんだけどさー。
「ほんとーに? 全然がっかりしなかった? ちっとも?」
「……」
「悲しいな〜、あたしは本当は、ふたりっきりで来たかったのに」
虎子の足が止まる。
あたしの顔を見て、小さく溜め息をついた。
「おまえは…………ほんと、いじわるだよな」
「そこに惚れたんでしょ?」
虎子は少し赤くなって、また前を向いて歩き出した。
そんな反応がいとおしくて、あたしはクスクス笑いながら、絡めた腕をぎゅっと抱きしめた。

166 :

今年は寅年だから、虎子のお話を投下です。……あさぎ視点ですが。

167 :
>>159-166
激しく乙です!
新年早々いいもん見れました^^

168 :
こーゆうのはとても、なんというか、イイ!

169 :


170 :
あさとら、あさとら、あさとら、とらあさ
くらいのリバ率かなぁ。

171 :


172 :
恵那がよつばを盗撮しまくってアルバムに保存してるという
電波が届いたんだが…

173 :
それはない

174 :
某有名絵師の
ttp://www.geocities.jp/kasuga399/image_oebi/yotsubato_04.png
・・・の結果、
ttp://www.geocities.jp/kasuga399/image_oebi/yotsubato_03.png
・・・と誘導されちゃってるので自分的には無い。

175 :
>>174
2枚目最高だな

176 :
若草物語ネタか。

177 :

初投下。何か不手際あったらすまそ
あさぎ×虎子


ピンポーン・・・
直射日光から逃げるように乗り込んだ車を降り、綾瀬家のチャイムを鳴らした。けれども、反応はない。
もう一度?
いや、しつこいか……
「なんだ、早かったのね」
「あさぎ」
すると、後ろから見慣れた姿がやってきた。夏でもどこか涼しげに見えるのは、美人の特権という奴だろうか。
その綾瀬家の長女は、私の横を通り抜けて、扉に鍵を差し込んだ。
「もう少しかかるかと思ったわ」
「『今すぐ来い』って電話したのは、お前だろ」
「そうねぇ」
クーラーのきいた部屋で、たわいない会話を交わす。
「風香ちゃんとかは?」
「んーお母さんと出かけてる」
パラパラと雑誌をめくる音。タバコに火を付ける。
「一緒に行かなかったのか」
「まぁね、虎子がいるし」
「理由になってないぞ……」
「ねぇ、ハワイ行こ」
「え?」
「行きたくない?」
「別に……」
「じゃあ、行きましょう。一回行ってみたかったのよね、ハワイ」
「意外だな」
「何が?」
「あさぎ暑いの、苦手なのに」
「苦手よ?」
ケロッと言ってのけるあさぎに、?マークが頭に浮かぶ。
「じゃ、なんでハワイ?」
「別にハワイじゃなくてもいいのよ」
「余計にわからん……」
「だって虎子とどっか行きたいだけだから」
タバコの灰が皿の上にポロッと落ちた。
「……そうか」
あさぎが読んでいる雑誌に、『激安!激熱!ハワイ旅行!!』の文字を見つけて、私は少しだけクーラーの温度を下げた。

178 :
>>177
素晴らしい
この調子で恵那×よつばもお願いします><

179 :
かーちゃn×風化

よつばとって本当に百合が希薄だな。男性陣はあんなに魅力的なのに

180 :
>>177
初投稿おつ!&GJ!
あさとら大好物です、ありがとうv
ところでこれは沖縄旅行の前? 後?

181 :

誰もいないあいだにそっと初投下していきます。
あさとら?です。

『aikoi』
大学での用事を終えて、夏期講習の学生のために営業してる学食に行くって話になった。
その途中、珍しく誰もいない校内の喫煙エリアで一服しようと足を止める。
あさぎに先に行くよう促したら、ニコニコ笑ってこっちを見てきた。
それはそれは、いい笑顔で。
だから嫌な予感はしてたんだ。
こいつがこの笑顔を浮かべた時は、ろくなことが起こらない。
それはそれは、確実に、そして、例外なく。
「・・・あさぎ、何やってる?」
「ん〜?虎子に抱きついてる?」
自分のない胸に顔をぐりぐりと押しつけていたあさぎが、顔を上げて何でもないような口調でそう言った。
「だから、それに何の意味があるのかって聞いてるんだが。」
「・・・別れたから慰めてほしくて?」
あさぎが笑ってそう言う。
こいつは、たまに訳のわからないことを言うから困る。
「何の疑問系だ。別れたじゃなくてお前がふったんだろう?」
とりあえず、そう返してやると、あさぎはにこにこと笑ったまま頷いた。
「まぁ、そうなんだけどね。」
ぜんぜん落ち込んでいないような口調でそう言って、やっと離れるあさぎ。
「だって、おもしろくもなんともないから。」
でた。
こいつの伝家の宝刀だ。
いちいち顔も覚えてないが、付き合ってた奴はかわいそうに。
溜息1つ軽くついて、あたしはいつもの言葉をあさぎに投げかけた。

182 :

「お前はほんとにヒドイ女だな。」
「いい女の間違いでしょう?」
即座に言い返してきたあさぎに、いつものことと小さな苦笑を浮かべてポケットからタバコを取り出す。
すると、あさぎが首を左右に傾げながらあたしを見て来た。
「何?つっこみなし?」
「呆れてものも言えないだけ。で、気球、見に行くのか?」
人の色恋沙汰・・・特にこいつの色恋沙汰に相手するのは面倒なので話を変えると、
あさぎはなんなく食いついてきた。
「行く行く。虎子の誘いは断らないわよ。」
「誘いっていうか・・・」
そう、写真でも撮りに行こうかと、めぼしいパンフレットを見ていたら、
あさぎが勝手にそれに目をつけて言ったのだ。
『気球、見に行こう、虎子。』
楽しそうな笑みを浮かべて、さも当たり前のように。
一緒に行くことを前提に、そうあさぎが言ったのだ。
「お前が勝手に言い出したんだろう・・・」
その時のことを思い出して、半ば呆れたような口調でそう言ってやったら、
思いもよらない言葉が返ってきた。
「そんなこと言って。虎子だってほんとは、私のこと誘いたかったんでしょう?」
どこからきたのかわからない、自信に満ち溢れた声と笑顔。
さすがにあたしも、ポカンと口を開けたまま閉じることができなかった。
これが、開いた口が塞がらないってやつだ。
笑顔のあさぎに溜息をつきながら、箱から一本タバコを取り出す。
「・・・なんでそうなる?」
「決まってるでしょう。虎子が私を好きだから。」
笑って言ったあさぎに、くわえようとした煙草を落としかけた。
おいおい、こいつは何を言ってる。
なんともいえない顔で見やったあさぎの顔には、ただ笑みが浮かんでいる。

183 :

「・・・ここは笑うとこか?」
「違うんじゃない?虎子が私への気持ちに気づいてかっこよく告白するところでしょう?」
一瞬の沈黙。
「・・・あー、そうか・・・で、気球なんだが・・・」
いろいろ考えたあげく、それを軽くスルーして話を続けることにした。
タバコをくわえて火をつけるあたしに、あさぎは大げさによろめいてみせる。
「ちょっと、今のに対する反応は?」
「・・・放っておくのが一番かと思って。」
「まったく・・・虎子はほんと素直じゃないわね。」
「意味がわからん。」
言って、煙草をふかしていると、ニコニコと楽しそうにこちらを見てくるあさぎ。
“なんだ”と声を出さずに首を少し傾げてみせて伝える。
「虎子ほどいい相手いないのに。」
「はぁ?」
「行きたいところに連れて行ってくれて。いろいろ調べてくれて。運転もしてくれるし。
 よつばちゃんのお土産買うのに、お金も折半してくれるし・・・」
どう聞いても都合のいい人だ。
いいのか、あたし。
このままあさぎとつるんでて。
自問自答をしながら、喫煙所の灰皿に灰を落としたその時、不意に耳に届いた言葉。
「何より、虎子といる時が一番楽しい。」
その言葉に思わず、まじまじとあさぎの顔を見てしまった。
ガラにもなく、見惚れてしまうほどの笑顔に目が離せなくなる。
「っていうことに、今日の朝、気づいたから、虎子、あたしに告白してよ。」
笑いながら言ったあさぎの言葉に、呆気にとられてしまう。
こいつは、さっきから何を言っている?
好きだから告白?
誰が誰を?
あたしがあさぎを?
あさぎがあたしを?
あたしの思考回路がフル回転した。
でも、その疲れる行為もすぐに終わる。
考えることが面倒になった脳が、その回転を止めた。
目の前には、おもしろいことを見つけた時の子どものようなあさぎの笑顔。
そんなあさぎの姿に、小さく溜息をついてあたしは言う。

184 :

「あさぎさん、あたしと付き合って下さい。」
もの凄く単調な棒読みでそう言ったら、あさぎが目を点にして、それから吹き出した。
「何、その心も何もこもってない告白っ!!!虎子らしすぎて笑える・・・」
お腹を抱えて笑うあさぎの姿に、なぜか自分の口元にも自然と笑みが浮かんだ。
「お前が言えって言ったんだろう?」
「うんうん、虎子はやっぱりおもしろいわ。」
「そうか、それはよかった。で、気がすんだか?」
「十分すぎるほど。」
目尻にたまった涙を人指し指で拭いながらあさぎが言う。
それにやっと胸を撫で下ろす。
ようやくこのよくわからないやりとりから解放されそうだ。
そう思って、吸い殻を灰皿に捨てた。
「ねぇ、虎子。」
名を呼ばれて顔をそちらに向けたら、唇に何かが触れて離れていく。
一瞬の出来事に何が起こったのかもわからずに呆然とする。
人指し指で唇に触れて、視線をあさぎに向けた。
「返事、返しとくわね。」
笑みを浮かべるあさぎに、返す言葉も見つからない。
あたしは、今、何をされた?
唇に触れた微かな温もりが答え?
こいつは何を言ってる?
ただの気まぐれな遊びだろう?
「おー考えてる、考えてる。」
目の前で楽しそうにしているあさぎに気づいて、
なんだかバカらしくなったあたしは、考えるのを止めた。
「はぁ・・・」
声に出るくらいの溜息をついて。
本来の目的だった学食に向かうべく歩を進めると、あさぎが隣を歩く。

185 :

「で、虎子、気球は?」
何事もなかったように、そう聞いてくるあさぎ。
「朝4時出発。」
何事もなかったように、そう答える。
「はやっ!!!」
「やめるか?」
いつも通りの会話。
「虎子の運転で、着くまで寝るから大丈夫よ。」
「ヒドイ女だよ、お前は。」
「それをわかってて、付き合ってくれる虎子が大好きよ。」
いつも通りの・・・・・・
ちょっとした違和感に足を止めて、あさぎを見る。
少し前に進んでから振り向くあさぎ。
「虎子が“大”好きよ。」
その言葉と笑顔に、あたしの心臓が大きく脈打った。
無意識に、手が胸のあたりを抑えているのに気づくことさえなく。
呆然としているあたしに、あさぎは“してやったり”な笑みを浮かべている。
「・・・お前は、ほんとに、ヒドイ女だな・・・」
呟いた言葉に、あさぎはやっぱり楽しそうに笑っていた。
「それをわかってて、付き合ってくれる虎子が“大”好きよ。」
さっきと同じ言葉が返ってくる。
いつものことだが、こいつには勝てる気がしない。

186 :

「はいはい。あたしもあさぎが“大”好きだ。これでいいか?」
我ながら、恥ずかしい言葉をやけくそ気味に言った。
あさぎが何度か瞬きをしてから、なんとも言えない顔をして俯く。
「・・・予想外・・・」
小さく何か言ったような気がしたが、それがなんなのか聞き取ることができず、首を傾げる。
「どうかしたか?」
「な、なんでもないわよ・・・」
少し慌てたようにそう言ったあさぎが背を向ける。
その時にチラリと見えた、あさぎの顔が赤かったような気がしたが・・・まぁ、見間違いか。
学食に向けて、再び歩き出したあさぎの背を追うように歩き出す。
「とりあえず、お昼は虎子の奢りね。」
「・・・なんでそうなる?」
「決まってるでしょう?虎子が私を好きだから。」
「・・・意味がわからん。」
まったくもって、言葉の通り。
本当に意味がわからない。
言ってることも、会話の趣旨も、この変に高鳴る鼓動の意味も。
ついでに言うと、こんな会話を“楽しい”と思っている自分も。
昨日までは普通に付き合っていたはずなのに。
このよくわからない感情に、これからたまに悩まされるのかと思うと溜息が出そうだ。
「ほんとに、こいつはヒドイ女だ。」
誰に言うでもなく、1人そう呟いた。
その口元に、知らないうちに笑みが浮かんでいたのは、きっと何かの間違いだろう。

187 :

以上です。
設定とか適当ですみません。いろいろ許してください。
あさぎと虎子のコンビ大好きです。

188 :
>>187
素晴らしい!!!
よつばと百合も好きな人が増えたようで嬉しいな〜
そんな自分は恵那×よつばが好きという異端だがw
乙でした〜ノ

189 :
このスレにもまだこんな素晴らしい職人がいたとは・・・GJ!
やっぱあさとらええのう

190 :
>>180
旅行前です、でもハワイじゃなかったね勘違いしてたわ
お金がなくて沖縄に場所変更したってことでw

191 :
虎あさあさ虎を扱ってるサイトって少ないね
とーちゃんがらみはよく見かけるが
大好きなのに悲しいぜ

192 :

あさとらで3〜4レス消費します。

*********

今、私の車の助手席には酔っ払いが一人いる。酔っ払いの名前は綾瀬あさぎ。
赤信号になった隙に左をちらりと見ると、あさぎは10分前と変わらず眠りこけていて、シートベルトの支えでどうにか座らされてる状態だった。窓に寄りかかってるし。口、ちょっと開いてるし。完全にアウトだな。
この有り様はさっきまで大学の友達と、飲み会をしていたせいだ。はじめ私は行くつもりはなかったが、あさぎに連れられて、結局こうして世話役になってしまった。
ハンドルを握りながら、なんだか親みたいな気分になってくる。
てか……こいつ、こんなに飲んでたか?
今日の飲み会、席が遠かったから知らないけど。
「……まったく」
深夜の交差点をいくつか通り抜け、目的地に近づいてきたころ、横でごそごそと動く気配がした。
「おい……起きたのか?」
運転中なので、前を見たまま声をかけると、だるそうな、すこしかすれた声が返ってくる。
「とらこ?」
「ん」
小さく返事をして、まもなくあさぎの家に着くことを告げる。
「もうすぐお前んちだぞ」
すると、あさぎが私の肩をちょんちょんと指で叩いた。
「あのさ、うちには行かないで。虎子んち泊めて」
「あ?」
なぜ、と思い、ちょっと道の脇に車を止める。見ると、あさぎはもう体を起こしていて、頬を掻いた。
「この時間に帰ったら、恵那とか起こしちゃうから」
言われてみて、確かにと思った。もう日付をまたいで久しい。今から帰って、チャイム鳴らしてドアを開けてもらったりしたら、その音で恵那ちゃんや風華ちゃんを起こしてしまうかもしれない。
てか、お前は鍵持ってないのか。
「……あぁ。そうか」
「だから、泊めて?」
手と手を合わせて、お願いってポーズ。
ね?って言ってくるあさぎを見て、今まで何人の男がこれに落ちたんだろうなと思った。こういう仕草が実に自然なのが、そしてそれを自覚してるのがこいつのヒドいところだ。

193 :
……まぁ、別に、いいけどな。
「おう」
「うし! そうと決まったら飲み直しねー!」
なぜか高らかに腕を突き上げるあさぎ。
「……なんでそうなる」
意味不明なテンションについていけない。いつものことだが。
そんな私に、あさぎは笑って言う。
「だって虎子飲んでないじゃん」
「私はいいんだよ。飲めないし」
そうなのだ。私は一杯でも、すぐ顔が赤くなってしまう。だから、今日はひたすら烏龍茶で済ませていた。
「だぁーめ。一人だけズルい」
「ズルい……」
どの辺が。と思うけど、面倒になっていつものように流す。
「さ、あそこのコンビニ寄ろ」
「分かったよ」
嬉々と車を降りていくあさぎを見ていると、もうどうでもよくなってくる。……つーか、元気だな。さっきまで酔ってたくせに。
買い込んだ荷物を後ろの席に置いて、車を発進させる。今度は、自分の家の目印であるガソリンスタンドの方へ向かって。
しかしさっきまで騒いでいたのに、あさぎは黙ってしまった。また眠くなってきたんだろうか。
「虎子」
そんな中、急にあさぎの声がした。
「……ん?」
「今日、林くんに告られた」
何を言うかと思ったら、唐突すぎてびっくりした。
はやし、林って……あぁ。隣のテーブルの中心にいた奴だっけか。けっこう顔も良かった気がする。
「へぇ……」
こいつに告白する男は、本当に後が絶えない。まぁ振られる男もまた然りだが。
とりあえず、告白したのが誰がなんて、あまり興味もないし、よくあることに反応するのも面倒なので、私は気の抜けた返事をする。
あさぎの声が続く。
「でね、前から気になってた、付き合ってって言われたのよ。最近そういうのなかったし、まぁいいかなって思ったから、いいよって言ったんだけど」
ちなみに、あさぎは2週間前に別れたばかりだ。それを最近という、こいつの恋愛感覚が怖ろしい。
「でも飲み会が解散するとき、やっぱり断った」
淡々と事実を述べるあさぎ。意味がわからん。これには突っ込まざるを得ない。
「……早すぎだろ」
すると、あさぎはアハハと笑った。
「突っ込み冷静すぎでしょ! やっぱり虎子ギャグセンス高いわ」
頭が痛い。私は額に指をつけた。呆れるしかない。
「お前な……」
あー、もう、面倒くさいからいい。
ため息をつくと、あさぎの視線を感じた。
「二人でいるときのこと想像したら、なんか違う感じだったのよね。だから」
「そうかよ……」

194 :

そうこう言っているうちに、私の家に着いた。エンジンを切って、車から降りる。財布から家の鍵を取り出して、ジーンズのポケットに突っ込んだ。
駐車場は見渡す限り人気もなく、静まり返っている。
振り返ると、あさぎが後部座席のドアを開け、荷物を取ろうとしていた。近付いていって、その背後から腕を伸ばしてビニール袋を掴み取る。
「いいよ」
その瞬間、あさぎから、アルコールの香りがした。
私は体が重なるような距離から、ちょっと離れて、あさぎが車のドアを閉めるのを見届ける。
すると、あさぎが舌足らずな声でへらへら笑った。
「虎子やっさしーい。彼氏みたい」
――そう言うと、自分の言葉になにかひらめいたのか、あさぎはこれから悪戯でもするような、楽しそうな瞳で、私を見つめた。
ちょっと嫌な予感。こういうとき、奴はろくなことを言わない。
「……なんだよ」
「ねぇ、虎子が私の彼氏になっちゃえばいいんじゃない?」
やっぱり。
「……あのー」
また答えずらいことを言う。うまい返答が見つからず、苦笑するしかない。てかあさぎ、お前、顔近いよ。
「……えーっと」
体を翻し、そのまま、歩き出す。
「ありゃ。なんで無視ー?」
後ろから、あさぎの声が追っかけてくる。
「私のこと好きなくせにー」
「……はぁ」
その声に振り返ってみると、あは、と笑って、あさぎが私の腕に絡みついてきた。
「好きでしょ?」
見上げてくる、猫のような瞳に、一瞬心臓が跳ねた。
「虎子はホント細いね」
あさぎが手首に触れてきた感覚で、我に返る。
……なんだ今の――。
ジーンズのポケットに、あさぎの指が入って消えた。
「先に鍵、開けとくね。荷物あったら大変でしょ」
するとあさぎは腕を離れ、鍵の音を鳴らしながら、私の家のドアに向かっていった。それを見つつ、立ち尽くす。
……気のせいか。
あさぎが纏う、仄かなアルコールの香りにやられてしまったんだろう。きっと、そうだ。
そうでなきゃ、困る。
それでも、触れられた手首が、まだ熱を帯びていた。
(終)

195 :

終わりです。あさぎがちょっと性格変わってしまったかも。すみません。先生二人の絡みがもっと見たいです。

196 :
すみません。先生この二人の家に入ってからの絡みがもっと見たいです。

197 :
>>194の続きです

後ろ手でドアの鍵を閉める。
部屋に入ると、あさぎがガラステーブルに上半身を突っ伏していた。この調子じゃ、飲み直しなんて無理だな。
「ナニ、お前。また寝るのか?」
あさぎの返答を待たずに、冷蔵庫に荷物を入れる。缶を置いたときの、コン、コンという音を聞きながら、さっきのことが引っかかっていた。
あれはなんだ? なんであさぎに……その……ドキッとしたんだ私は。気の迷い、だよな。
なにか理由をつけないと、とうとう頭がおかしくなったと思わざるをえない結論に達してしまいそうだった。
「んー……? しまわなくていいのに」
思考の途中、背中全体に温もりを感じた。
突然のことに思わずビクッとすると、あさぎが後ろにいて、私の腰に手を回し、抱きついている。
次の瞬間、耳元で囁かれた。
「虎子、私ね、虎子が好きだよ」
――心臓が止まるかと思った。「っ……」
「あ、顔赤くなってやんの」
そう言うあさぎの嬉しそうな顔といったら。
こいつ。
ふと、いつも私で遊んでいるあさぎに、仕返しがしたくなった。
その思いに駆られて、あさぎを見る。綺麗に整った顔立ち。形の良い、ピンクの唇が目に入った。
体はひどく熱いのに、心臓は高鳴っているのに、頭はなぜか落ち着いていた。それはきっと、どうすべきなのか、分かっているから。
私は首を傾け、そばにあるあさぎの唇に自分のそれを重ねた。あさぎは一瞬、驚いて身をよじったが、私が腰を抱き返すと目を閉じた。
酒のせいか、キスのせいか、ほんのり紅く染まった頬が、いつものあさぎらしくなく、知らない女の子みたいだと思った。それでも、やっぱり目の前でまつげを震わせているのは、綾瀬あさぎに違いない。
上唇をついばむと、あさぎから吐息がもれた。
「ん……はぁ」
そして、あさぎは応えるように、背中に手を回してきて、私の服をぎゅっと掴んだ。
あ、ヤバい……。
すげぇ好きだ。
「あさぎ……」
唇を離すと、ちょっと息を乱したあさぎがいて、胸の奥から愛しい感情が溢れてくる。
なにか言いたくて、でもなにも出てこない自分が情けない。あさぎはそんな私を見て、ぷっと笑った。
「なに、その顔」
「いや……なんていうか」
あさぎは私のない胸に頭を預けると、こちらを見上げて言った。
「虎子。さっきの返事は?」
その質問に思いあたる答えはひとつしかなかった。
分かってるくせに、お前は、本当に意地悪だよな。
「……私も好きだよ。たぶんな」
「あはは、素直じゃないなぁ」
少し悔しいけど、あさぎの笑った声が、いつもより楽しそうだから、それでいい気がした。


198 :
>>196さん
自分でもそう思ったので、続き書きましたw
ありがとうございます。

199 :
GJ

200 :
ちょっと目を離していた期間に、大好物のあさとらが!
ありがとうございます、大事に大事に味わって食べますv

201 :


202 :
あさとら祭りやってたなんて知らなかったww
最高だw

203 :
もうすぐコミックスが出るなぁ。
そろそろ原作でもあさとらのキスシーンくらいはあるよな。
……とか自然に思ってしまった。
妄想と現実の区別がつかなくなってきてる。
キスシーンは無理でも、せめて虎子が実家暮らしなのか一人暮らしなのかを教えていただきたいところ。

204 :
えなとよつばがイチャコラしてればそれでいいです^^

205 :
虎子はできたら一人暮らし希望ってかそんな雰囲気だけど、
よく考えたらそれであの車は変……か?
それとも家がけっこう金持ちなのか

206 :
>>205
それは作者の趣味だから、どうでもいいでしょう。
なんにせよ、その手の物語があれば、全てあさぎが持っていきそう。
表で男を手玉に取って金だけいただき、裏ではロリから妹、同級生まで転がしてそう。

207 :
>>204
握手

208 :
10巻はまさに「えなとよつばがいちゃこら」な内容でしたね。
えなよつ好きな人は喜んでるだろなーと思いながら読みましたw
あさとらが主食な私は、虎子が撮った写真がなにげにあさぎメインだった点に萌えました。ラヴを感ずるわ〜♪

209 :
10巻読んだ。
虎子が出てこないことに絶望したが、その代わり病気で寝込んでる虎子を看病するあさぎの図を受信した
ポニーテールのあさぎ可愛いよあさぎ

210 :
ほいどうぞ
http://adultbody.info/

211 :
立ち読みなんであんま覚えてないんだが、とりあえず虎子かっこいいな
えなとか実は憧れてたりするじゃないかとか妄想してる

212 :
>>211
ほほぅ、「えな→虎」ですか……(妄想中)…………良いすなぁ(*´Д`*)
そんでさ、あさぎの部屋で虎子とあさぎがHしてるとこを
ちょこっと開けたドアから恵那が覗き見てドキドキしちゃうの。
そういう展開希望。

213 :
ほほう
えなが勇気を出して虎子にちょっと接近して仲良くなって
あさぎがヤキモチ、とかでも美味しいな

214 :
あさとら見たいのう

215 :
とらは風香ちゃんを狙っているのだよ

216 :
とらは風香みたいなタイプ好きそうだな
下手するとあさぎよりも
自分からはいかないだろうけど、向こうから来たら可愛がりそう

217 :
虎が豚を食うわけだな

218 :
ブタw
ひどすぐるw

219 :


220 :
あげ

221 :
恵那とよつばが仲良くしてればそれで良い
どっちかと言うと恵那がよつばに依存してる感じが良い
それを見て嫉妬するみうらとう感じも良い

222 :
とらあさは良いものだ。作者はこう匂わすのが上手いというか…付き合ってるようにしか見えないっす

223 :
>>216
ふーかも良いね。あさぎと三角関係。とらの取り合いが見たい。

224 :
583 :さかちー :2004/02/05(木) 22:57 ID:???
どんな偉い人に諭されようと、どんな正論を並べ立てられようと、俺はあずキャラが酷い目にあったり酷いことをする話は嫌いだし、
そういうものを書いた人にいい感情は持たない。 彼女らはいいところも悪いところも含めて魅力的な人間だと思うし、
そういう面がたくさんの人に愛されているし、俺もそれを気に入っているし、
いい人、好きな人には幸せになってもらいたいから。
彼女らに理不尽な不幸が訪れることがどうしても我慢ならない。 どの主張に理があろうとなかろうと、そこだけは認めてもらいたい。
俺にとってはタバコは百害あって一利なしなんです。俺にとっては。(もちろん、そういう話を書いた努力と労力は認めます)
そして俺も人に対する理解を深めたいので、お尋ねします。どうしてあずキャラが酷い目にあう話を読んで喜ぶのでしょうか?
「好きな人に意地悪する」心理は理解できても、「好きな人が酷い目にあって喜ぶ」心理は理解できません。
説明していただけるとありがたいです。
そもそも、そういう人はあずまんが大王を好きなんでしょうか?
\____________/
      ∨
   |/-O-O-ヽ| ブツブツ・・・
   | . : )'e'( : . |
   ` ‐-=-‐
   /    \
||\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\\.          \      ∧_∧
||. .\\          \    ( ;´Д`) (オイ、なんか変なのがいるぞ)
.    \\          \ /    ヽ.
.      \\         / .|   | |
.        \∧_∧   (⌒\|__./ ./
         ( ´,_・・`)目合わせるなって ∧_∧
.         _/   ヽ          \  (     ) うわー、こっち見てるよ

225 :
邪道だったらすまん、とら→←あさが好きだ
お互い好きなのに、「いやいや女同士とか普通ナイでしょ」とか自分の気持ち否定するあさと、
自分の気持ちに素直で、率直にあさに好きだと告げているとら。
あさは普通に彼氏いたりいなかったりするけど、実はいちばん好きなのはとらだけで(だから長続きしない)、とらもずっと一途にあさだけ。
自分の気持ち知ってて返事をくれないあさにもどかしさを感じつつ、車出してよとか旅行いこうよとか甘えられるとついつい、みたいな。
とらはストイックそう。と言うかちゃんと付き合う、って区切りを経ないとあさにふざけて絡まれても手を出さなそう。男前ww
そしてあさは開き直っちゃえば強い。結ばれたら一気にラブ全開になると思われ
妄想垂れ流しすまんまさかこんな板があってくれると思わなかったんだ

226 :


227 :
あさとらはすでに夫婦の貫禄がありますね。

228 :
あさとら

229 :
よつばと同人
http://doujinlist.info/yotsubato

230 :
あさぎは誘い受けだと思う。で、誘われてたじたじな虎子

231 :
とらはヘタレ王子なのですよ

232 :
え?あさとらって付き合ってんじゃないの?

233 :


234 :


235 :


236 :


237 :
あげんこ

238 :
あは〜ん

239 :
えなみうら

240 :
あさとら!

241 :
あさよつ

242 :
ふうとら

243 :
しまふう

244 :
とらあさ

245 :
えな×みうらが良い

246 :
みうらのヘタレっぷりが良い

247 :
あさとら

248 :
とらあさ!

249 :
あさとら!

250 :
えな×みうら
が至高

251 :
小学校に入学して友達がたくさん出来たよつば
そのため綾瀬家に訪れることが次第に減っていった
それを少し寂しいと感じるえなちゃん可愛い

252 :
ふーかしまうー

253 :
あさぎもリボンにハマッてしまいそう

254 :
12卷の虎子可愛すぎるw

255 :
>>251
そこでみうらへの想いが加速すれば言うことないな

256 :
リボン虎子を見てかわいいと思いつつ、虎子の可愛いところを知っているのは自分だけと
思っていたのによつばに発見されて我ながら馬鹿馬鹿しいと思いつつちょっと嫉妬してしまうあさぎという方向で

257 :
あさとらイイ!

258 :
えなよつも良いですよ

259 :
とらに憧れるみうらなんてのもイイかも

260 :
>>241これ

261 :2013/08/29
とら、くびにほくろあるよ(意味深)
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【デュオで】アイドルマスターで百合 その23【トリオで】 (181)
レズタチ議員★井脇ノブ子先生 (190)
なでしこジャパン 4 (710)
もっけで百合 (149)
東方Project part29 (731)
攻めるも乙女受けるも乙女 林家志弦百合スレ・6 (307)
快盗天使ツインエンジェルで百合 (46)
もし世界に女性しかいなかったら (64)


















さらに見る