2013年10エロパロ54: そらのおとしものでエロパロ2【水無月すう総合】 (270) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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そらのおとしものでエロパロ2【水無月すう総合】


1 :2011/06/25 〜 最終レス :2013/10/02
引き続きそらのおとしものや他の水無月すう作品でエロパロしましょう。
@前スレ
【おっ】そらのおとしものでエロパロ【ぱい】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255516615/
@過去スレ
JUDAS水無月すう作品でエロパロ私の救世主さま
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112780092/
@保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
http://green.ribbon.to/~eroparo/
 ENTER→漫画の部屋→3号室


2 :
(´甘_甘)「乙です、マスター」

3 :
>>1
3げt

4 :


5 :
1乙

6 :
1乙
落ちたからもう立たないかと思った

7 :
今でも即ってあるの?

8 :
>>1
建てたくてもレベル足りなかったから助かった

9 :
1乙
>>8と同じ状況だったから、ホント助かった。

10 :
イカロス犯したい

11 :
俺もイカロス犯したいw

12 :
やはりカオスは智樹のトモ棒を直視したんだろうか

13 :
マスター……』
 何故かいきなりニンフにフォークを投げつけられて。
 刺さったショックで俺は気を失ってしまった。
『えっと、大丈夫……?』
 相変わらずこいつらはやる事がメチャクチャだ。
 で、意識はわりとすぐに戻ったんで一言ガツンと言ってやろうかと思ったんだが。
『こういう時は、まず人工呼吸を……』
 会話の流れが少し不穏なものになってきておりまして。
 これは一刻も早く起き上がらないと、と思い顔を上げたのと、
『待ってアルファー! 私の所為でこうなったんだから、私が――!』
『あっ――!』
 ニンフがイカロスを押しのけて、勢い余って体勢を崩したのが重なって、
「(ちょっ、これってまさか……!)」
 まあ、唇と唇が合わさってしまっていたワケでして。
「ッ――!」
 ニンフが勢いよく顔を離す。
 そしてそのまま、
「ごっゴメンなさい!」
 一言残して、走り去っていった。
 ……………。
 ………。
 ……。
「……………」
 アレから三日。
 ニンフとまともに顔を合わせられない日が続いている。
 さすがにアレは気まずい。
 オマケに直後に逃げられちゃったし。
 事故だから仕方なかったとはいえ、やっぱりイヤだったんだろうなぁ。
 だからってこの状況はさすがにちょっとショックが大きいんだが。

14 :
ゴメン、ミスった。
>>13は、前スレのニンフ風邪ネタの続きです。

「どうしよう……」
 トモキと顔を合わせられない。
 あのことを思い出して、ハズかし過ぎて。
 トモキはあのこと、どう思ってるんだろう。
「それじゃ……行ってくるから」
「あっ、待ってアルファー私も」
 買い物に行こうとしてるアルファーについていこうと思った。
 こういう時は外に出て気分転換しないと。
 けれどアルファーは静かに首を横に振って、
「宅配便が届くはずだから……お留守番してて」
「そ、っか。うん、わかった」
 私の思惑をあっさりと打ち破ってしまった。
 しょうがないか。大人しく留守番してよう。
 ……………。
 ………。
 ……。
 どうしよう。
 こうなる事をちゃんと予想しておくべきだった。
 っていうかアルファー、この為に私がついて来ないようにしたんじゃ……。
 とにかく、とにかくっ
「……………」
「……………」
 居間でトモキと二人きり。
 この家には今二人しかいないんだから当然だ。
 こんな時に限ってデルタもそはらも来ないし。
「……………」
「……………」
 気まずい。トモキも何も喋ってくれないから尚更。
 そうだ。テレビでも観て、そこから何か話題を……
『奥さん! ぼかぁもう……!』
『だ、ダメ……んっ……』
 って、なんでよりにもよってキスしてんのよ、昼ドラで!
 やっぱりテレビはダメだ。早く消して――
「お、俺お茶でも淹れてくるから!」
 そう思った瞬間、トモキが立ち上がる。
「待って! それなら私が――!」
 本能的に、それを遮る。
 そういう事は私に命令してくれれば良いのに。
 そう思いながら立ちあがって、
「あっ……!」
 慌ててたから、足がもつれて、
「わっ……!?」
 丁度立ち上がりかけてたトモキにぶつかって。
 そのまま、二人して倒れ込む。

15 :
>>14続き
「……………」
「……………」
 真下にトモキの顔。すごく近い。
 トモキ、私の事ジッと見つめてる。
 ヘンな気分。私もトモキから、眼を逸らせない。
 さっきまで顔を合わせる事さえできなかったのに。
「トモキ……」
「ニンフ……?」
 避けられないようなスピードじゃない。顔を近づける。
 近づける、よりも近づく、の方が正しい気がする。
 吸い込まれるように、トモキの唇に……
「んっ……」
「まっ……!」
 前にも感じた感触。
 ううん、前は事故でパニックになってたから、あんまり覚えてない。
 でも今回はきちんと感じる事が出来る。
 触れ合ってる唇が、すごく熱い。
「(トモキの心臓、すごく早くなってる)」
 私の胸の少し下。激しく脈打ってるのが分かる。
 トモキ、ドキドキしてくれてるんだ。
 私の今の状態も、同じようにトモキにバレちゃってるのかな……?
「トモ、キ……っ」
 私とトモキの足が絡み合ってて。
「に、ニンフ? ちょっ……」
 どうしよう。なんか、止まんない。
 トモキの身体に、自分の身体を擦りつける。
 身体が、熱い。
 
 
「トモ、キ……っ」
 マズイ。マズイマズイマズイ。
 多分、顔を近づけてきたのを避ける気になれなかった時点で終わってた。
 いやだって、あの状況で冷静に避けるヤツがいたら絶対人間じゃねーだろ。
 で、なんかキスされて、
「に、ニンフ? ちょっ……」
 なんかスイッチが入ってしまったらしい。
 ニンフが自分の身体を俺に擦りつけてくる。
「トモキぃ……」
 そんな状態で潤んだ瞳を向けられて。
「きゃっ!」
 耐えきれるワケがなかった。
 一瞬で位置を逆転させる。
 俺の下にはニンフの、驚いた顔。
「お前が、悪いんだからな」
 そうやって、カワイイ顔して誘うような事するから。
 おかしな事になったもんだ、と心のどこかで冷静な自分が呟いて。
 けどそれを無視して、俺はニンフの身体に手を伸ばした。

16 :
以上。
ニンフの妄想しか出来なくなってきている俺は末期のニンフルエンザ患者。
マジでニンフ以外のキャラの話のネタが思いつかんorz

17 :
GJ
日和誰か書いてくれないかな

18 :
日和編は映画でやるのか…なんだニンフが主人公か

19 :
GJ

20 :
映画やっと見れた!
さて、大将、日和の白スクを

21 :
保守

22 :
>>20
いやいや巫女コスだろ

23 :
>>20
>>22
あのコスプレシリーズは威力高かった。
ただ、白スクは原作と同じくもじ…の方が良かったかな。
そして黒のロングに巫女服ってヤバいよね!w
などと話題には乗りつつ、結局書く話はニンフな私。
>>13続き。エロ突入です。
「トモキぃ……」
 身体が熱い。
 それでいて、すごく切ない。
 密着しているはずの身体をもっと近づけたくて、グイグイ押しつける。
「きゃっ!」
 強引に位置をひっくり返される。
 今は私が、トモキに押し倒されてる。
 当たり前か。こんな誘ってるようなことしちゃったんだから。
「お前が、悪いんだからな」
 違うか。みたいじゃなくて、誘ったんだ。
 いつの頃からかトモキに恋しちゃって。
 昨日偶然キスしちゃって、今日はこんな状態。
 自分でも気付かないうちに、こうなる事を期待してたのかな。
「あっ……」
 抵抗しないようにするためなのか、トモキが私の両手首を掴む。
 トモキは失念してるんだろうけど、こんな事してもホントは何の意味もない。
 この程度の力で押さえつけても、カンタンに振り払えるんだから。
 けど、
「トモキ……」
 そもそもこんな風に押さえつける必要自体、ない。
「ニンフ……っ」
 唇を奪われる。さっきまでのたどたどしい感じじゃなくて、強く。
「ン……んッ?!」
 境目を割り開いて、トモキの舌が私の口の中に入り込んでくる。
「ん、ちゅっ、ぇろ」
 熱い。地蟲の舌って、こんなに熱かったんだ。
「ん、あっ……」
 ううん、違う。きっとトモキのだから。
 こんなに熱くて、口の中をねぶられるのがこんなに気持ち良い。

24 :
>>23続き
「んンぅ――!」
 キスに夢中で気付かなかった。
 トモキの手が、私のスカートの中に入り込む。
「や、ん……」
 指が蠢いて真ん中をゆっくり撫でられる。
「ヤバ……すっげぇヤワらかい」
「やぁっ……トモキ……っ」
 夢中で私のアソコを撫で続けるトモキ。
 頭の中がどんどんボヤけてく。
「……よっと」
「え……?」
 だから両足を持ち上げられた事にもなかなか気づかなくて。
「ちょっとトモキ、何を――ひゃっ!?」
 気づいた時にはもうトモキが、私のアソコにキスをしていた。
「やっ……舌が……っ」
 そしてさっきのキスと同じで、舌が私の中に入り込んでくる。
 ヌルヌルして、熱くて、とてもヘンな気分になってくる。
 
 
「あっ、んっ、ふっ……」
 舌で舐め続けてやると、明らかに感じてる声で喘ぐニンフ。
 それがハズかしいのか必に声を抑えようとしてる。
「やんっ、くっ、んぅ……」
 けどそうやって、親指の爪を噛んで堪えてるのを見て。
「きゃっ!?」
 余計にイジめたくなってしまう。
 手を伸ばして、今までノータッチだった胸に触れる。
 小さな胸だけど、それでもやっぱり女の子の胸。
 柔らかくて、揉み続けてるとメチャクチャ気持ち良い。
「それ、ダメぇ、トモキぃ……」
 一箇所だけの刺激で、既に翻弄されてたんだ。
 今の状況は、もうワケが判らなくなってんじゃないだろうか。
 さっきから溢れてきてる愛液の量も、目に見えて増えてるし。
「んっ、ぴちゃっ……」
「やっ、あっ、ぅんっ……!」
 少しだけ頭を離して見てみると、イヤイヤと首を横に振り続けるニンフ。
「イヤか? ニンフ」

25 :
>>24続き
「え……?」
 ……自覚したばかりのSのスイッチが、オンになる。
「ホントにイヤなら、ここでやめるから」
「トモキ……」
 エロマンガなんかでよくあるシチュエーションを、自分が起こすとは思わなかった。
 いや、これは多分ここまで可愛くていぢめたくなるコイツが悪い。
「じゃ、俺はこれで」
 そのままスッと立ち上がろうとする。
 勿論、このままで終わらせられるワケはないだろう。
「ま、待って!」
 起き上がったニンフが俺の腕を掴んで止める。
「お願いトモキ。……して」
「……何を?」
 上目遣いに訴えてくるニンフの誘惑をギリギリのところで断ち切って、訊く。
「だからその、続き……」
「〜〜っ!」
 本来ならここで『ちゃんとハッキリ言ってくれないと分からないなぁ』とか言ってさらに焦らすんだろう。
 だが……ゴメンなさい、読者の皆さん!
「私の……きゃっ!?」
 私の方が、この焦らしに耐えきれませんでした!
「とっトモキ、ちょっ……ひゃんっ!」
 再び押し倒して、クンニを再開する。
 そのまま手を伸ばして、控えめなサイズの胸を覆うようにして揉み、
「んっ、あっ、やっ……!」
 衰え始めてた火がまた強くなったのを確認するなり、俺はラストスパートをかける。
 今までの刺激で完全に勃ってしまってる乳首を親指と人差指で捻り、アソコの汁を一気に吸い上げる。
「らめ、トモキ! らめえぇぇぇッ!」
 最早絶叫と言っていい勢いで叫ぶニンフ。
 同時に、勢いよく噴き出した水が俺の顔面に降りかかる。
「ハァ、ハァ……っ」
 くたっと身体を弛緩させて肩で息をしている。
「とりあえず一回、か」
 
 
「ハァ、ハァ……っ」
 トモキが、あんなイジワルな責め方するから。
 私、あっさりイッちゃった。
「イッちゃったな、ニンフ」
「……………」
 指摘された。顔が熱くなるのを感じる。
「けど俺、まだ満足してないんだけど」
 弛緩した身体を抱き起こされる。
「んっ……」
 トモキの顔が近くにあったから、そのままキスする。
 すぐに唇を離して、
「こっちにもキス、頼んでいいか?」
「……うん」
 私はトモキの足の間に顔を埋めた。

26 :
以上。智樹に焦らしプレイをやらせてみようと思い立ったけど途中で「これ、智樹っぽくなくね?」と思い直し、我慢出来なくなった、に。
そしてニンフはやっぱり程良くMっ気を出すのが良いと思うんだ。
駄文失礼

27 :
エロゲの主人公なんてセクロスシーンは面影ないしなあw
天使の皆さんはだいたいМっぽいね

28 :
とりあえず抜いといた

29 :
ニンフいらね
イカロスと日和いればいい

30 :
前スレのエンジェロイド三人娘分身姦のつづきで
五月田根先輩・そはら追加の
三穴大乱交SS見たい…

31 :
イカロスのSS見たいw

32 :
>>30
五月根は先輩はいいけどそはらなんていらない。

33 :
>>32
間違えた…五月根先輩はだった…はの入れるところミスってる…orz

34 :
どちらにせよ間違ってるよ
会長は五月田根

35 :
>>34
本当だ…何やってんだろ…orz

36 :
カオスに無邪気に犯されたい

37 :
ずっとニンフのターンだった所為か、最近はニンフ以外の需要が多い模様。
なんでニンフルエンザ感染者の俺はしばらく自重しようと思ってたんだが、さすがにこの過疎っぷりはヤバい。
よって独断ではあるけど、やっぱり需要無視で以前の作品の続きを投下してみる。
一応今回で最後だから、気が向いたらニンフ以外の作品を書くかも。
>>23続き
「わぁっ……」
 思わず声を上げてしまう。
「これがその、トモキ、の……?」
 目の前の大きくなっているモノを見て。
「ん、まぁ……」
 トモキも、さすがにこんな風にマジマジと見られるのはハズかしいのか顔が赤くなってる。
 というか私も、なんでこんな目が離せないでいるんだろう。
 分かんないけど、トモキのを見てるとスゴくドキドキして。
「じゃあ、頼む」
「う、うん……」
 ぎこちない会話。
 多分二人とも、こういう時に何を話していいのかが分からないから。
「ちゅ……」
 とりあえず舌を出して、ちょっとだけ舐めてみる。
「ん……!」
「なっなに!?」
 いきなりトモキが声を上げたから、おどろいてしまった。
 なにか失敗しちゃったんじゃないかって。
「いや大丈夫。気持ち良かっただけだから」
 よかった。ちゃんと気持ち良かったみたい。
「そっか。それじゃ続ける、ね」
 ニ回三回とトモキの先っちょを舐める。
 最初は本当に先の先をちょっとだけ。
「んっ、ちゅっ、れろっ……」
 だけど少しずつ、全体に舌を這わせてく。
「どう? トモキ」
 顔を一度上げて、トモキに訊く。
 
 
「どう? トモキ」
 上目遣いで訊いてくるニンフが、とてつもなく可愛い。
「ああ、気持ち良い。後、口に咥えてもらったら……」
「口? わかった」
 小さな口を広げて、俺のモノを包み込む。
 湿った、でもすごく温かいものに包まれて、すごく気持ち良い。
「ぇあ、れろ……っ」
 舌を竿全体に這わせてくる。
 ……舌って、こんなに熱い物だったっけ?
 一瞬浮かんだそんな疑問も、すぐに流されてしまう。
「んっ、ぴちゃっ……」
 ニンフの、休みなく襲ってくる舌での刺激で。
 けど流されそうなのは、それだけじゃない。
「ちゅっ、んんっ……」
 確かにニンフのフェラは気持ち良い。
 けどあと一歩のところで刺激が足りてないっていうか。
 いや、単純に俺が貪欲に求めてるだけなのかもしれない。
 もっと奥まで、ニンフの口を……
「……ッ」

38 :
>>37続き
 そんな感じの焦りが、徐々に積ってきて、
「ゴメンニンフ! 俺――!」
「えっ? ――うぶッ!?」
 ついに我慢出来なくなって、ニンフの頭を両手で掴む。
 そのまま引き寄せて、喉奥にまでモノを突き込む。
「んっ、んっ――!」
 ニンフが苦しそうにしているのは、判る。
 けどそれでも、止める気にはなれなかった。
 喉の粘膜に先端を擦りつける快感は俺の想像を遥かに超えていて、手放す事が出来ない。
 まだ、もっと、味わっていたい。
「ニン、フ……ッ!」
 けどそれはどうあっても適わない。
 これだけの気持ち良さだ。いつまでも保つワケがない。
「もう、出る――!」
 最後に腰を一旦引いて、一気に突き込む。
「んっ? ンンンッ――!?」
 
 
 急にトモキが強引になった。
「ニン、フ……ッ!」
 私の頭を掴んで、ムリヤリ前後させる。
 正直、トモキのが喉の奥まで突き込まれるから、とっても苦しい。
 けど、どうしてだろう。
 トモキにされるなら、こういうのも悪くないかなって思う。
 頭の中が、ポーっとしてきて。
「もう、出る――!」
 そんな状態で、トモキが一際強く、突っ込んできたのが判って。
「んっ? ンンンッ――!?」
 直後に、先端が爆発した。
 奥にまで挿れられてたから、そのまま喉に流し込まれる。
「ん……こくっ」
 ニガい。お菓子の甘さとは正反対。
 でもこれは、トモキが私で気持ち良くなってくれた証拠だから。
 そう考えると、溢れ出そうとしてる精液を吐きだす気にはなれなくて。
「――ぷはっ」
「に、ニンフ……?」
「のん、じゃった」
 身体が、さっきよりもさらに熱い。
 喉を通ってお腹の中に落ちていった精液の熱さが、伝染ったみたいに。
「トモキ……」
 良いよね。ここまでしちゃったんだし。
 トモキも、きっと。
「うわっ!?」
 今度は私が、トモキを押し倒す。
 そのままトモキの上に乗って、腰を沈めてく。
「んんっ」
 膣内に入ってくるのが判る。すごく、太い。
 それに、ただ入ってきてるだけなのにすごく気持ち良い。
 ゆっくりと腰を進めてく。
 これで動かれたりしたら、どうなっちゃうんだろう。

39 :
>>38続き
「トモキ……」
「うわっ!?」
 ニンフの口の中に射精してしまった。
 それ以前に、欲望に任せてかなり乱暴にしてしまった。
 一度出しきって、少し冷静さを取り戻して。
 罪悪感が胸に込み上げてきたその時、
「んんっ」
 ニンフは俺を押し倒して、腰を下ろしてきた。
 俺の、未だに滾ったままの息子を、飲み込んでゆく。
 そして飲み込まれた部分から感じる、強烈な締め付け。
 そもそも悲しいかな、年齢=彼女いない歴の俺。
 こんな事初めてで、ただでさえ頭の中はスゴイ事になってるってのに。
「挿入ってくる……トモキ、のっ。あんっ」
「ッくぅっ!」
 未確認生物とはいえ、コイツ、かなりカワイイし。
 それがこんなエッチな声を出しながら悶えつつ、俺の上に乗ってる。
 俺にとってはトンデモナイ事態で。
「私のアソコ、トモキのおっきいので、拡げられちゃってる……!」
「俺も、お前がギュウギュウに締め付けてきて……このままいても、もう……!」
 出てしまいそうで。けどそれは、かなり勿体ない。
 ニンフもそう思ったのか、腰を一旦浮かして、
「んくっ」
 また沈めての、往復を始めた。
 ニンフが動くたびに、カリの部分にニンフの幾つもの襞が擦れる。
 それ以外の箇所にしても、膣全体が俺のモノを容赦なく締め上げ、扱いてくる。
 こんな刺激、どう足掻いてもそんなには保たない。
 けどこのまま流されてっていうのだけは、なんかイヤだ。
「――ふっ!」
「――ひゃあんっ」
 俺自身が動いて、気持ち良くなりたい。
 ニンフに、気持ち良くなってほしい。
 いつの間にか、抱いてる想いがどんどん変わってきている。
 今日のこの事態に限った事じゃない。
 最初に出会った時から、ずっと。
「ニンフ、俺――!」
「トモキ、こんな――あっ!」
 ひたすら強くなっていく想いを吐きだすように、腰の動きが激しくなっていく。
 俺は多分、こいつが……
 
 
 いきなりトモキの方から動いてきて、とてもビックリした。
 自分で動いてる時には調節出来てたのに、トモキが激しく突いてきて。
 熱くておっきいのが、奥まで届く。
「ニンフ、俺――!」
 トモキの言葉。なんだろう。すごく真剣な声色。
「トモキ、こんな――あっ!」
 でもそれより、私はトモキに翻弄され続けてる。
「俺……!」
「……っ!」
 トモキがいきなり上半身を起き上がらせて、私を抱き締める。

40 :
>>39続き
 突然でワケが分かんなくて、ただでさえ真っ白になりかけてた頭の中が、止まる。
 抱き締めながらも、腰の動きだけで私の膣内を突いてくるし。
「俺、お前の事が……」
「……………」
 けどその声だけは、はっきりと聞こえて。
「お前の事がス――!?」
「トモキ! んぅん――!」
 トモキの唇を塞ぐ。
『マスターになってやる』それと同じくらいかそれ以上に欲しかった言葉。
 でも今それを言われるのは、少しコワくて。
 私はそれを遮った。
 今は、ただ抱いてくれるだけで十分だから。
「んっちゅっ、れろっ……!」
 こんなに求めてるのに、説得力ないけど。
 トモキの舌を捕まえて自分のそれを絡める。
「待てニンフ! 俺、もう――!」
 私の膣内でビクビクしてるトモキ。
「うん! 出してトモキ! 私の膣内に!」
 私の方からもまた腰を振る。
 もう限界だったんだから、そこで刺激が大きくなれば。
「――出るっ!」
「ああっ――トモキぃー!」
 全部、弾ける。
 私の膣内に、トモキの精液が、注がれてく。
 全く同時に私もイッちゃって。
 トモキの胸に、倒れ込んだ。
 
「なぁ、ニンフ」
 同じ布団の中。すぐ隣。
 トモキの体温が直に感じられる場所で、声を聴く。
「さっきはなんか、言いそびれちまったけど、さ」
 真剣な眼で見つめられる。
 抱いた勢いで言うんじゃないって、訴えるように。
 何度掻き消そうとしても、都合の良い言葉が、頭の中でもう何度も再生してる。
「俺、お前の事が好きだ」
 だから、マヌケな話だとは思うけど、トモキのその言葉が現実なのか何回目かの再生なのか、一瞬判らなかった。
「……え?」
「その、デートとかキスとか、さっきみたいなのとか、そういう事がしたいっていう好きな」
 ようやく現実だって判って。
「トモキが、私を?」
「あ、ああ。そうだよ」
 頷いた後、トモキはこっちに背中を向ける。
 私は思わずトモキの身体をムリヤリこっちに引き寄せて、
「トモキっ!」
「んんっ――!?」
 思いきり抱きついて、キスをした。
 トモキは一瞬驚いてたみたいだけど、
 私の背中に手を回して、抱き締めながら、キスに応えてくれた。
 
 この夜は、私にとって絶対に忘れられない日になった。

41 :
GJ
他のキャラも気が向いたらお願いします。

42 :
GJ
需要なんか気にせず書きたいものを書いてくれ

43 :
乙乙

44 :
いいよいいよ

45 :
う〜んニンフばっかりでなく他のキャラも見たいな〜

46 :
俺はカオスかイカロスが読みたい

47 :
僕はイカロスのが読みたいw

48 :
国立西洋美術館でやってるギリシャ彫刻展の
裸でレイプされかけてるニンフ像を見て色々妄想したのは俺ぐらいだろう

49 :
>>13
お疲れ様
気が向いたらお願いします

50 :
日和が読みたい

51 :
そらのおとしもの3期はあるのだろうか?
原作次第なのかな?

52 :
応援次第だそうです

53 :
すくなくても、オワコンハヤテ&オワコンネギ魔の映画よりも大成功だろうから3期もありえるよ。

54 :
OVAで出るだろ

55 :
>>53 3期のあるハヤテより映画が大成功したから
そらのおとしもの3期はありえるって事かな?

56 :
>>55
他作品より成功したら三期が来るとか何言ってんだこいつ

57 :
過疎スレで喧嘩するなよ…

58 :
なんでハヤテとネギまの話題出したの?

59 :
さあ?

60 :
ハヤテとネギまなんてどうでもいい

61 :
そらおとの事を考えようぜ

62 :
三期マジで期待

63 :
3期やるとしても時間かかりそうだな
カオスと桜井家のその後は原作でもう折り合いついたの?アニメだといきなり加入したけど原作は加入しかけてまた出て行ったじゃん

64 :
ほしゅ

65 :
原作がアニメに追いついてない状態って不思議なことになってるな

66 :
たしかに。。。

67 :
アニメ通りにしなくてもいいだろ
原作とアニメは別物で楽しめるし

68 :
3期のラスボスはやはりあれになるのか

69 :
今の原作の内容見たら二期は余計なことしたな

70 :
ダイダロスに預けたまま最期に降りてこなかったらまだ帳尻合わせられたかもね

71 :
カオスがまたラスボスになったら芸がない
それにオリ展開だとシナリオが弱い
二期も早かったかもしれん

72 :
アニメも好きだけど、二期は勢いで押しきったようなストーリー構成だった
もし三期があるなら、一期みたいに丁寧な構成で作ってほしいね

73 :
劇場版までやったんだ
やるとしたら本当にもっと後だろうな

74 :
イカロスが逆回転と聞いて

75 :
前スレのトモキ分身乱交物の続きが見たい…
今度はそはらも交ぜた…つかそはら三穴チンポ堕ち…が見たいw

76 :
たしかにみたい

77 :
日和も仲間に入れてよ

78 :
空気読みません。
こういう本があります。
「脱パンツ」健康法―ゴム紐以前、人はもっと元気だった
(ノン・ブック)
書いた人は
http://www.gorinbashi.com/
産婦人科の先生
漫画の1巻では、パンツを穿けない、飛んで行ってしまう
漫画の2巻では、パンツを爆発させられる
そはらさんですが、
日常「ぱんつを穿かない」のが、ともくんの理想だとしたら
そして、そはらさんさんが実行させられたら
そはらさんチョップの威力が数倍も増加していたと思います。
パンツ穿かないでフアフアでひらひらなミニスカートが理想、とは言い出すとは思いませんが。
掲載紙が掲載紙だけに。

79 :
ひよりおとし

80 :
>>75
まとめで見てきた…
同感
何故そはらが居なかった…w
作者はすぐに続編を書くべし、全世界は期待に欲すw

81 :
そはらいらねw

82 :
久しぶりにそらおとのSSを書いてみたので投下。
カオス主役。多分ほのぼのな話。
時間軸的にはアニメ第二期終了かそのくらい。

83 :
 桜井家の玄関。
「ほら、メモ。頼んだぞ」
「うん」
 カオスに渡したのは商店街で買う物をメモした紙。
 今日はこいつに一人でおつかいに行かせることにした。
「知らないおじさんに声をかけられても付いていっちゃダメだからな。
 あとお金は少し多めに持たせてるからなにか欲しい物があったらちょっとくらいなら買ってもいいぞ」
「しってるオジさんにこえをかけられたら、どうするの?」
 思ってもみない質問が飛んでくる。
 けどま、知ってる人と出会った時にやることなんて決まってる。
 年上の兄ちゃんとして、無邪気な子どもにしっかり教えてやらないと。
「知ってる人に声をかけられたら、挨拶。元気な声でな」
「わかった。じゃあ……」
 頷いたカオスは手を伸ばしてドアを開いて、
「いってくるね、おにいちゃん」
 笑顔で出発の挨拶をして、初めてのおつかいへと向かった。
 
「ニンフ。カオスの位置は?」
「まだそんなに進んでないわ。トモキに飛んじゃダメって言われてるからちゃんと歩いてるみたい」
 カオスが家を出て数分後。(いろんなイミで)心配だからニンフのレーダーでカオスを追ってもらう。
「カオス、大丈夫でしょうか?」
 イカロスも不安なのか、胸に抱いたスイカを撫でながら俺に訊いてくる。
「大丈夫だって。あいつもだいぶこっちに慣れてきたはずだし」
 こいつらみたいにカオスが家に住みつくようになってから結構経つ。
 最近はアストレアや風音の所に遊びに行くことも多いし、ここらでおつかいなんてやらせてみるのも良いだろう。
「ところでトモキ。カオスにはなにを買ってくるように頼んだの?」
「ああ。まずはニンジンだろ、タマネギそれとジャガイモ……」
 
 
 
「あれ? カオス?」
 しょうてんがいをめざして歩いてたらアストレアおねえさまと会った。
「こんにちは、アストレアおねえさま」
 しってる人に声をかけられたら、げんきにあいさつ。
 おにいちゃんに言われたの、これでいいのかな?
「ちょうどよかった。今からみんなのトコに遊びに行くつもりだったの」
「みんなのところ?」
「うん。イカロス先輩とニンフ先輩と……あとついでにあのバカに会いにね。カオスはどうするの?」
 アストレアおねえさま、こないだみたいに遊んでくれるかな。
 でもいまはダメ。帰ってきてから遊んでもらおう。

84 :
「わたし、おにいちゃんにおつかいたのまれたの」
「へぇ」
「おねえさま?」
 フシギなかおでわたしをみつめるおねえさま。どうしたんだろう。
「ううん! なんでもな――」
「うぃーアイスーアイスはいらんかねぇー」
 わたしたちのすぐとなり、しらないオジさんがちいさなクルマをひいて歩いてる。
「アイス……」
 アストレアおねえさまが、オジさんをジッとみてる。
 おにいちゃんに、しらないオジさんにはついていっちゃダメって言われたけど。
 でも、アイスを買うのはいいよね、おにいちゃん。
「オジさん、アイスちょーだい」
「はい毎度!」
 オジさんがクルマを止めてうしろの方にいく。
 アイスをとってくれてるのかな。
「アイス……」
 やっぱりアストレアおねえさまはそっちをみたまま。
 うーん……
「オジさん、アイスふたつちょーだい」
「ん? ダメだぞー。お嬢ちゃんがいっぺんに二つも三つもアイス食っちゃ! オジさんは一個しか売らないからなー!」
「んーん、ちがうの」
 わたしはおねえさまのほうを見る。
「アストレアおねえさまにも、アイスあげたいから」
「そっかそっか。姉ちゃんにプレゼントかー。お嬢ちゃんは優しいなー」
 オジさんもアストレアおねえさまのほうを見て、うなずいた。
「やさしい?」
「ああ。姉ちゃんも幸せだな。妹にこんなに愛されてよ!」
 オジさんはわたしたちを見て、わらった。
「愛……」
 わたし、アストレアおねえさまに愛をあげられたのかな。
「ほら、出来たぞ」
「わーいアイスー!」
 アストレアおねえさまが、笑顔でアイスをもらった。
「ほら、お嬢ちゃんも」
「うん……」
 わたしも、オジさんにアイスをもらった。
「ありがとう、カオス!」
 アストレアおねえさまに、抱きしめられた。あったかかった。
 アストレアおねえさまに、愛をかえしてもらえた気がした。
 
 
◎Зカオスの現所持金◎З
3000えん-150えん×2=2700えん

85 :
以上。実はアストレアとカオスは初めて描いたことに気づいた。

86 :
久しぶりの投下GJです
ほのぼのな雰囲気が良い
カオスのおつかいも終わってないし続き楽しみにしてます

87 :
原作だとこんな日常が来るのか怪しいな…
GJ

88 :
GJ!!
続きを期待してても大丈夫ですよね?

89 :
感想ありがとうございます。
現在続きを書いていますが、投下はもうしばらくかかりそうです。
願わくば、原作でもこんな日常が見られることを…

90 :
>>82
GJです!!!こんな感じでエロ無しでもいいからSS増えていったら・・・

91 :
「カオス、学校はどうだ?」
「うん……たのしいよ……」
「そっかそっか!何か困った事があったら遠慮せずに言えよ?」
「…………うん、いってきます……」
↑今こんな感じのss書いてるんだが需要ある?

92 :
とりあえず上げてみたら?

93 :
誰かカオス(エロ有り)で書いてくれよ!

94 :
アストレアで

95 :
日和で

96 :
>>91 あげてみて〜

97 :
まだ待ってるぜ

98 :
待ってるところ割り込みするようで恐縮だけど>>83の続きが出来たので投下。
カオスはじめてのおつかい。ついに実際の買い物の始まり。

99 :
「ぐ、ぐふぅ……」
「マスター……」
 なんてこった。ニンフの質問に答えただけなのにぶん殴られてしまった。
「カオスになんてモノ買わせてんのよっ、バカトモキッ!」
 何やらニンフさんかなりご立腹の様子。
「エロ戦士だって。毎月3日発売で1冊700円」
「発売日とか値段とかどうでもいいのっ! ……大体あの子、買えるの?」
「う……」
 確かに、見た目幼稚園児かそこらくらいのアイツだ。
 そんな子どもにエロ本を売る奴がいたらむしろ問題だなぁ。
「これは、カオスにいきなり難易度の高いお願いをしちゃったかもな」
「マスター。いざとなったら私とニンフでサポートします」
「ああ、頼んだ」
「えっ? 私も!? というかトモキも頷かないでよっ」
 
 
 アストレアおねえさまとおわかれして、わたしはおつかいにもどった。
 まずはいちばん近くにあるほんやさんでおにいちゃんにたのまれた本をかう。
「ん……」
 エロせんし、どこにあるのかな?
 ほんだなをなんこかみてると、
「あった」
 エロせんし。まちがいない。
 わたしはおにいちゃんにたのまれた本をかかえて、おみせのオジサンのところに行く。
「…………」
 おじさん、ムズかしいカオしてる。どこかイタイのかな。
「あのな、この本はオトナしか読んじゃいけないアブない本なんだ。だから君には売ってあげられないんだよ」
「そうなの?」
 どうしよう。お兄ちゃんにたのまれたエロせんし、買えない。
「もう、しょうがないなぁ」
「ニンフおねえさま?」
 こまってたらニンフおねえさまがおみせに入ってきた。
「貸して。私が買ってあげるから」
「ゴメンね。お姉ちゃんでもちょっと売ってあげられないかな」
「…………」
 ニンフおねえさまもダメって言われた。
「ニンフおねえさま、わたしとおそろい?」
「…………」
 ニンフおねえさまがわたしのムネを見る。
 そのあと自分のムネを見た。
「……うあああああっ!」
「!?」
 とつぜんニンフおねえさまがさけんだ。
 おみせのオジサンもビックリしたみたい。
「エロせんし……」
 それより、お兄ちゃんとのやくそく、どうしよう。
 このままじゃおかいものたっせいできない。
「……ハッキング開始」
「え?」
 ニンフおねえさまがおみせのオジサンにハッキングをかけはじめた。

100 :
「これで問題ないわよね。エロ戦士、売ってくれない?」
「ああ。まいど」
 ニンフおねえさまがオトナの女の人に見えるようにしたみたい。
 おねえさまのおかげでエロせんし、ちゃんと買えた。
「まったく。トモキがバカなせいでエラく手こずっちゃったじゃない」
 エロせんしをわたしてくれるニンフおねえさま。
「ありがとう、ニンフおねえさま」
 たすけてくれたおねえさまに、わたしはおれいを言った。
「……! べ、ベツに大したことはしてないわよ。それよりまだ買い物は残ってるでしょ? ガンバリなさいよ」
 ニンフおねえさまは少しだけカオをあかくした。
「うんっ」
 おつかい、楽しいな。みんなわらってる。
 
 
「つぎは、お肉やさん」
 たすけてくれたおれいに、ニンフおねえさまに買ってきたタイヤキをあげて、わたしはおつかいの続き。
「いっぱいある」
「いらっしゃい。おつかいかい? エライねぇ」
 お肉やさんのおばさん。今日も元気そう。
「おばさん、お肉たくさんあってわからない」
「アッハッハ! そうだねぇ。オバちゃんに買い物のメモ、見せてもらってもいいかい?」
 かいもののメモ? もう1回見てみる。
 やっぱりお肉としかかいてない。これじゃわからない。
「はい」
 おばさんにわたしてみる。
「ふんふん……こりゃ今晩はカレーだね。ならこっちのお肉がオススメだよ」
「すごい。わかるの? おばさん」
「あたしゃお肉屋さんだからねぇ。この野菜たちにラッキョウが加われば間違いないよ」
 おばさんはすぐにたくさんのお肉を紙につつんでくれた。
「はいよ、500円。そのおっきいのが1枚ね」
「んっと……はい」
 おばさんに言われたとおりにお金をわたす。
「はい毎度。またおいでよー」
 おばさんにお肉をわたされて、手をふられてお肉やさんをでた。
 
「あれ?」
 つぎのお店にむけて歩いてたらヘンなもの見つけた。
 どうしてこんなところにダンボールがあるんだろ。
 気になったからダンボールのフタをあけてみた。
「にゃー」
「ネコさん……?」
 どうしてネコさんがダンボールの中に入ってるんだろ。
 ダンボールの中を見たら、わかんないコトふえちゃった。
「にゃー……」
 でもわかった。このネコさんがおナカをすかせてるのは。
「にゃー、にゃー」
 わたしの持ってるおかいものブクロを見つめて、ずっとないてるから。
「ゴメンねネコさん。これはおにいちゃんにたのまれたものだからあげられないの」
 すこしだけおかいものブクロをネコさんからとおざける。
「でもね、いまからネコさんのゴハン買ってきてあげるから。だからまっててネコさん」
「にゃー」
 わたしはネコさんのゴハンを探すために歩きはじめた。
 ネコさんとってもおナカすかせてるから、いそがないと。

101 :
 ……………。
 ………。
 ……。
「ネコさん、買ってきたよ」
「おかえりなさい、カオス」
 もどってきたら、ネコさんのそばにいた人。
「イカロスおねえさま」
「…………」
 イカロスおねえさまはだまったままうなずいて、ネコさんのほうをゆびさした。
「ネコにゴハン、食べさせてあげて」
「うん」
 そうだ。はやく食べさせてあげないと。
 わたしはフクロをあけてネコさんのゴハンをダンボールの中にバラまいた。
「カオス、これを」
「おみず……」
 そっか。ネコさんきっとノドもかわいてるから。
「ありがとう、イカロスおねえさま」
「ん……」
 
「カオス。あなたはマスターに頼まれた買い物を続けて」
「え……?」
 たしかにお兄ちゃんにおかいものをたのまれた。
 でも、ネコさんのことも気になって。どうしよう、わたし。
「大丈夫。このネコの面倒は、私が見るから。マスターにも家で飼えないか訊いてみる」
 そんなわたしに、イカロスおねえさまはそう言ってくれた。
「ホントっ、イカロスおねえさまっ?」
「…………」
 しずかに、おねえさまはコクリってうなずいてくれた。
 よかった。イカロスおねえさまにならネコさんをまかせても安心。
「じゃあおねがい、イカロスおねえさま。またね、ネコさん」
 わたしはイカロスおねえさまとネコさんとわかれて、またおつかいにもどった。
 
 
◎Зカオスの現所持金◎З
2700えん-700えん-100えん(タイヤキ)-500えん-500えん(キャットフード)=900えん

102 :
以上。読み返してみるとちっちゃいカオスが結構な量の荷物を抱えてることに気づいたけど、エンジェロイドだし大丈夫だよね? ねっ?
あ、ちなみに今回の話でエロを入れる予定はないです。念のため。
ロリ(ニンフ)ならエロもナンボでも思いつくんだが、ぺド(カオス)は個人的にイメージしにくい…。

103 :
>>102
カオスは成長するよ!
GJ

104 :
GJ!

105 :
GJ!

106 :
おっきいの一枚とみて5000円取られたと思った俺は心が汚れているらしい…

107 :
>>102
GJ!
ちみっこにエロ本買いに行かせる智樹……外道すぎる…

91ですができたので投下します
でも無駄に長くなったあげく、なんか書いてて自分でもよくわからなくなりました。
あとカオス視点の文章は難しすぎる……

108 :

「今日からカオスも小学生か………」
イカロスお姉さまが作ってくれた朝ごはんを食べていると、おにいちゃんが私の方を見てそう呟いた。
私は今日から小学校というところに行く。
始めはおにいちゃん達と同じところに行けるんだと思いこんでいたが、どうやらそこは私くらいの子供が集ってお勉強をする場所で、おにいちゃんたちはとっくに卒業したみたい。
それを聞いて悲しくなったけど、おうちに一人でいるよりは楽しそうだし、なによりおにいちゃんとのお話する内容が増えるのはとても嬉しい事だ。
ちなみに私が小学校に行くにあたって、おにいちゃんとした約束がいくつかある。それは
1、いい子でいること
2、困っている人がいたら助けること
3、誰も傷つけてはいけないこと
の3つだ。
これは絶対に守らなければいけないこと。ある意味、マスターからの命令と同じ。もし約束を破ればおにいちゃんに怒られて、きらわれてしまう。
きらわれる―――
その言葉が頭よよぎった瞬間、体がゾクッと震えた。
「どうした?」
「ううん、なんでもない」
おにいちゃんに笑顔で答える。
この場所はとても居心地がいい。毎日大好きなおにいちゃんやお姉さま達と遊んで暮らせる場所。
何があっても、もう海の中には戻りたくない。
「準備できたか?」
「うん!」
「そっか。よし、それじゃ行くか」
おにいちゃんが私の手をぎゅっと握ってくれる。
いつもはイカロスお姉さま達といっしょに出かるけど、今日だけは私がひとりじめ。
手と胸に暖かさを感じながら、初めて通る道を二人で歩いて行った。

109 :
しばらく歩いていると、私と同じくらいの子供が沢山集まって来た。どうやら私と同じで小学校に行くみたい。
服はみんな違うけれど、ランドセルを持っていたり、黄色い帽子をかぶっているからそうだと思う。
でも私だけがみんなと違うところがあった。
「ねぇ、おにいちゃん、どうしてみんなのかみはまっくろなの?」
私の髪はアストレアお姉さまと同じ金色。なのに、みんなはおにいちゃんと同じで黒色の髪をしている。
「ん?それは……う〜ん……カオスが日本人じゃなくて、外国(?)の人だから…?」
「?」
「いや、俺に言われてもエンジェロイドの事は分からんから……で、でもカオスの金髪は綺麗だと思うぞ」
おにいちゃんは顔を赤くして私の髪が綺麗だって言った。
綺麗ってなに?
言葉の意味は分からないけど、なぜか急に頬が緩む。おにいちゃんに甘えたい感情が芽生え、握っていた手を離し、その腕に体全体で抱きつく。
おにいちゃんは顔を赤くしたまま頬をポリポリとかいた後、何かに気付いたように反対の腕で私の頭をポンポンと叩く。
「ほら、見えるか?あれが今日からカオスの通う小学校だ」
おにいちゃんが指さした方向を見ると、おうちの何倍もの大きな建物があった。さっきの子供たちもそこに吸い込まれるように入っていく。
私もみんなについて行こうとしたところで、おにいちゃんによって止められる。
なんでも私は転校生と言うらしく、今日だけはみんなと同じところからは入らないみたい。
おにいちゃんといっしょに別の入り口から学校に入り、『職員室』と書かれた部屋のドアを開ける。
そこには見た事もない大人たちがたくさんいて、一斉にこっちのほうを見た。
これだけの大人たちを目の前にしたのは生まれて初めて。
少しだけ警戒する。
「この子が今日からこの学校に転校するカオスちゃん?」
一人の大人が私に微笑みかける。イカロスお姉さまよりも少し大人っぽい女の人。
きっとこの人たちが『先生』。学校での私のマスターにあたる存在。
「はい、今日からお世話になります。ほら、カオスもみんなに挨拶しな」
私は警戒を解いてはいなかったが、おにいちゃんにそう言われると挨拶しなくちゃいけない。
「おはようございます。カオスです」
ここに来る前におにいちゃんから教わった通りに頭を下げて挨拶をする。
すると周りから、おはよう、しっかりしていい子だね、と返って来た。
いい子?私、うまくできたのかな?褒められたのかな?
少しだけ期待を込めておにいちゃんの顔を見ると、笑顔で頭を撫でてくれた。
その瞬間、私が感じていた警戒心が一気に解かれた。
おにいちゃんに頭を撫でられると、それだけでいやな気持ちが全部なくなり、胸がポカポカと暖かくなっていく。
今ではこのポカポカの意味が分かる。
これが、愛。
エンジェロイドは命令されることが存在意義だけど、私は違う。
私の存在意義は愛を貰うこと。
これが私の生きる意味だ。

110 :
おにいちゃんは先生と少しお話をした後で帰って行った。
ここに来る前から聞いていたけど、おにいちゃんが私を置いて帰っていく事にものすごい恐怖を感じる。
もしこのままお別れだったら……?
そんな思考がどんどん浮かんでくる。
これは愛を貰う事で出始めた副作用。
始めの方はただただ嬉しくて、純粋に笑えていた。
でも最近気がついた。私の心はスポンジにそっくり。
少しの愛じゃ物足りない。たくさん、たくさん貰わなければすぐに乾いてしまう。
乾いてしまったら……私は壊れてしまう。
だから怖かった。
だから本当は今すぐにでもおにいちゃんについて行って、「私もいっしょに帰りたい!」と叫びたかった。
でもおにいちゃんにいい子でいるって約束したから、そんなことはできない。
私にできることは、ただおにいちゃんの言うことを聞いてじっと我慢するだけ。
そうしたら、おうちに帰ったらたくさん甘えて、愛をいっぱい貰うんだ。


おにいちゃんが見えなくなったところで、私は先生といっしょに教室まで歩いて行った。
同じようなお部屋の前を何度も通り、一番奥の1-1と書かれた教室につく。
中からは男と女、それも私のような子供の声が聞こえてくる。
先生に連れられて中に入ると、みんなが私を見て驚いていた。
「今日からこのクラスに加わるカオスちゃんよ。みんな、仲良くしてあげてね」
「カオスです。よろしくお願いします」
さっきおにいちゃんに褒められたときと同じように頭を下げる。
うまくできた。
そう自分に言い聞かせて頭を上げると、みんなは先生達とは違う反応をしていた。
そこにあったのは無言のおどろき。
「?」
「それじゃあカオスちゃんの席はあそこね」
首をかしげながらも、先生に言われた場所に向かう。
その間もクラスのみんなは私の事をずっと見ていた。

111 :
私がついた席は窓際のはじっこ。隣には男の子が座っていた。
こっちの方をチラッ、チラッと見てくるけど、私が見つめるとあわてて違うところを見る。
―――ズキっ
胸に痛みが走る。
この痛みは初めて愛を理解した時に似ているけど、暖かさは感じない。
不思議に思いながらも、私はこの男の子に話しかけた。
理由はおにいちゃんがお友達をたくさん作れって言ってたから。
お友達をたくさん作ったら学校が楽しくなるぞって教わった。
そのためにはお話をたくさんしなくちゃいけない。
「よろしくね」
私は笑顔で話しかけた。
だがその子は一瞬こっちを見た後、顔を赤くして首を反対の方に回す。
「?……ねぇ、どうして私があなたをみると、あっちのほうをみるの?」
男の子が向いている方向に指を指す。そこには何もないのに。
「う、うるせーな!お前には関係ないだろ!いいからあっち向けよ!」
「え……?」
私はどうして急にその子が怒ったのかわからない。
でもその子は私に対して『怒り』を感じていることは分かる。
怒られるってことは、つまり私が悪い子だってこと。
ここでようやく、私はどうして胸がこんなにも痛むのか分かった。
私はおにいちゃんとちゃんといい子でいるって約束した。
でも私は悪い事をしてしまったみたい。
おにいちゃんとの約束を破ってしまった。
おにいちゃんに……きらわれる……っ!
「ごめんなさい!ごめんなさい!あやまるから……ねぇ、ゆるして……?」
「っ!?……う、うるせーって言ってんだろ!俺に話しかけるんじゃねーよ!」
必に謝ったのに、その子は許してくれなかった。
あんなに謝ったのに許してもらえない……どうして……?そんなにひどい事を私は言ったの……?
そんなに……私は悪い子なの……?
胸の痛みが大きくなる。それに伴って凍えるほどの冷たさを感知する。
「えっ!?お、おい……!」
「うっ……ぇうっ……」
私の感情制御回路が故障したのか、涙がぽろぽろ出た。
痛い……痛い痛い痛い痛い痛い痛い……………………………

112 :
お勉強の時間が終わると、みんながいくつかのグループを作っておしゃべりを始めた。
でも私は何処に行けばいいのかわからない。
それに……また怒られるのいやだ。
下を向いてただじっとしていた私に、一人の男の子が近寄って来た。
私を呼ぶ声に顔を上げる。他の子よりも少しだけ体の大きい男の子が私を見て笑っていた。
「お前、本当にがいこくじん?なんで日本語しゃべってんだよ」
「がいこくじん、ってなに?」
「これは本物か?」
男の子の手が伸びて、私の髪をつかむ。
次の瞬間、僅かだけど痛みが走る。
「ねぇ、かみをひっぱらないでよ。いたいよ」
「へ〜抜けないな。やっぱり本物なのか」
男の子は私の言葉を無視して、さっきよりも力を入れて髪を引きぬこうとする。
エンジェロイドにとってこれくらいの痛みはどうってことないけど、それでもいやなものはいやだった。
こわしちゃおっかな。
そんな思考が一瞬生まれたが、慌てて攻撃本能を抑制する。
誰かを傷つけてはダメ。
これ以上おにいちゃんとの約束を破ったら、絶対にきらわれておうちを追い出される。
例えなにをされても、それだけは耐えられない。
「おねがいだから、もうやめて」
「いいだろ、少しくらい。金髪のお前が悪いんだ」
「……どういうこと?なんできんいろだったらわるいの?」
そんなわけない。だっておにいちゃんは私の髪が綺麗だって言って褒めてくれた。
「だって俺たちと違うじゃん、お前。目の色もなんか違うし」
違う……?私がみんなと違うから悪いの?
でもおにいちゃんも私やお姉さま達とは違うけど、一度も悪いなんて言わない。
もしかしたら人間は同じ人間しか認めないのかな。
それなら私が人間じゃなくて、エンジェロイドだって事を見せればいいのかな。
「うん、ちがう。だってエンジェロイドだから」
私の後ろに人がいない事を確認して、刃物にも似た6枚の羽を展開する。
もちろん、服だって瞬時に戦闘用のものに切り替える。
「ね、私はみんなとちがうけど、それはえんじぇろいどだから。だから私、わるいこじゃないでしょ?」
これでようやくいい子になれる。
男の子は私が悪い子じゃないって気がついてくれたから、髪の毛から手を離してくれた。
そう確信して嬉しくなったけど、その子の次の言葉で、それが大きな間違いだったことに気づかされた。
「ば、化け物……っ!」
私は笑顔の作り方をわすれてしまった。

113 :
以上投下終了です。
長いだけでなく、変なところで終わってしまい、申し訳ありません。

114 :
>>112
おーいいね
カオスいじめるやつは俺らが許さんぞ

115 :
>>112
GJ!続き期待してる

116 :
>>112
悪い予感がヒシヒシするぞ
続きまだー

117 :
Come on!

118 :
キテター!

119 :
おあずけツラい

120 :
>>112
カオスの学校キター!
良い感じに病んでるなぁ、このカオス…w GJ!
ではこちらも>>98続き、外道智樹が幼女にエロ本を買いに行かせる話(違)の続編を投下。
今回で完結です。カオスは無事、おつかいを達成する事が出来るのか。

121 :
「おばあさん、ありがとう」
「またおいでねぇ〜」
 つけものやさんでラッキョウを買った。300えんだった。
 あとはやおやさんでおやさいを買うだけ。そう思ってあるいていたら、
「うえぇぇんっ!」
「?」
 わたしよりも小さな子どもが泣いてる。どうしたんだろう?
「あなた、どうしたの?」
「ママー! ママどこぉー!?」
 ママ? なんだろう、わからない。
 でもその”ママ”がいないから泣いてるんだってことはわかった。
 
「はい、これあげる。だからゲンキだして」
「あう……」
 買ってきた100えんのジュースと90えんのチョコレートを子どもにあげる。
「いっしょに”ママ”をさがしましょ。どこではぐれたの?」
 泣きやんでくれた子どもにきいてみた。
 子どものはなしかたから”ママ”っていうのがニンゲンだっていうのはわかった。
「……あっち」
 指さしたほうをみる。ニンゲンがたくさん。
「わかった。ふたりでさがしてみましょ」
「……うん」
 子どもの手をひいて、わたしはニンゲンたちの中にもぐりこんだ。
 ……………。
 ………。
 ……。
「本当にありがとうね、お嬢ちゃん」
 ちゃんとママ、見つけることができた。ママも子どもも、わらってる。
 
 
「ヘイ、らっしゃい!」
 すこしよりみちしちゃったけど、やおやさんについた。
 おやさい、かわないと。
「えっと、ジャガイモ、ニンジン……」
 メモに書かれてるヤサイをあつめてく。
「これでぜんぶ」
 やさいぜんぶをかかえて、おじさんのほうにもってく。
「全部で600円だ。いやーそれにしても小さいのにエラいなぁ!」
 600えん。えっと……
「……あれ?」
 おサイフのなかのおかねをぜんぶ出して、かぞえてみる。
 ……410えんしかない。
 どうしよう、おかねたりない。おヤサイ買えない。
 お兄ちゃんに、おつかいたのまれたのに。
「…………」
「ん? どうしたんだ?」
 おじさんがフシギそうな顔をしてのぞき込んでくる。
 どうしよう。おかねがたりないならおヤサイをうってもらえない。

122 :
 どうしよう。
 どうしよう。どうしよう。どうしよう。
「お嬢ちゃん?」
「――!」
 おこられる。そう思って、わたしは空ににげた。
 
「どうしよう」
 なんどもそう言って、そう思った。
 買ったものはちゃんともってる。おヤサイは、ちゃんとおいてきた。
 でもホントは、おヤサイもないとダメなのに。
「カオスちゃん?」
「ひより、おねえちゃん……?」
 お兄ちゃんのおともだちとあった。
 ……………。
 ………。
 ……。
「そうだったんだ」
「……うん」
 おかねが足りなくなっちゃったこと、ひよりおねえちゃんにおはなしした。
「ひよりおねえちゃん。わたし、どうすればいいかな?」
 ひよりおねえちゃんはわたしのしつもんにすこしだけかんがえると、
「私が育ててる野菜、分けてあげる。それでどうかな、カオスちゃん」
「ホント?」
 もしホントにおヤサイもらえるなら、おつかいはたっせいできる。
「ふふっ、本当。付いてきてもらってもいいかな?」
「うん」
 歩きだすひよりおねえちゃんについてく。
 まっててお兄ちゃん。もうすぐおつかい、終わるから。

123 :
「ただいま、お兄ちゃん」
「おう、おかえりカオス」
 無事戻ってきた。とりあえずは素知らぬ顔で、訊かなくちゃいけない事がある。
「それで、頼んでた物は全部買ってこれたか?」
「……うん」
 少しだけ迷って、けどカオスは頷いた。
 俺の方に買い物袋を渡してくる。
「……うん、全部あるな」
 台所の方で買ってきた物をチェックする。
 カオスに頼んでおいた物は、全部入っていた。
「ところでカオス。お金、ちゃんと足りたか?」
「――!」
 ピクッとカオスの身体が震えるのが判った。
「…………」
 しばらく黙ったまま。なんて答えればいいのか、考えているみたいだ。
 正直に言ったら怒られる。ひょっとしたら、そんな風にも考えているのかもしれない。
「ゴメンなさい。お金、たりなかった」
 けど悩んだ末、カオスは正直に言った。
「そっか……」
 ホントは全部知ってる。イカロスやニンフ、アストレアが、カオスの様子を教えてくれてたから。
 けど今カオスに言うべき言葉。
「きっとカオスがいい子だったから、親切な人が助けてくれたんだな」
 お金は確かに足りなくなったけど、カオスはほとんどのお金を自分以外の誰かのために使った。
「わたし、いい子?」
「ああ。すっげーエラいぞ」
 その思いやりは、ちゃんと褒めてあげないといけない。
 カオスが子猫や子どもを助ける優しい心を持ってくれたから、風音に助けてもらう事が出来たんだ。
 
「マスター。カレーが出来ました」
「おっ、じゃあ早速食べるか。ほらカオス、メシだぞ」
「……うんっ」
 自分が初めてのおつかいで買ってきた物で作られたご飯。
 きっとカオスにとっても俺たちにとっても、特別な味がするだろう。

124 :
以上。とにかくほのぼの路線を目指してみたけど、最後までそれが出来たのか微妙…。
ともあれ、読んでもらった方、ありがとうございましたー

125 :
GJ

126 :
GJ!!!!

127 :
遅れ馳せながら乙!

128 :
3期を期待の2012年

129 :
カオスのほのぼのが増えますように…

130 :


131 :
アニメ三期くるかね…

132 :
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYvtPDBQw.jpg

133 :
>>132
関係ないアドレス張るなよ

134 :
>>133
すまん
保守のつもりでやった

135 :
ニンフ

136 :
最近、ニンフルエンザにかかったんだが何の薬が効くんだ?

137 :
>>136
りんご飴ケツに突っ込んどけ

138 :
>>136
この病気は治すものじゃなくて加速させるものだから、コミックス全巻読みつつアニメ三期を待っていればいいと思うよ。
と、ニンフルエンザ患者が言ってみる。

139 :
        ____
        /     \
     /   ⌒  ⌒ \   何言ってんだこいつ
   /    (●)  (●) \
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140 :
Ts

141 :
過疎ってるな……(´・ω・`)ニンフちゃんマダー??

142 :
過疎っているが気にせず投稿。
落ちないように一応ageとく。
バレンタインネタでニンフメイン。ギャグ路線です。

143 :

2月9日。
毎年恒例のバレンタインデーも近付き、近所のスーパーやコンビニではチョコレートフェアが開催される時期。
特色化選抜に向けて最後の追い込み勉強をする受験生以外の男女はこぞって浮き足立ち、何処と無くそわそわしだすようなそんな季節。
もちろん、我らが主人公桜井智樹とて例外ではなく、この日は普段よりもそわそわとして何処か落ち着きがなかった。
「ねぇ、トモキ」
「なんだよニンフ。見ての通り、俺は今読書中で非常に忙しいんだ。冷蔵庫の中にヨーグルトが入ってるから向こう行ってなさい」
「うん。でも、それ……向きが逆さまだよね?」
「あぁ、うん。そうですね」
一件、普段通りエッチな本を読んでいるように見える智樹。
しかし、ニンフの言う通り彼の読んでいる雑誌の向きは逆さまで、彼女への返事も上の空。おまけに、何か大事な考え事をしているような、ピリピリとしたオーラを放っていてなんとなくいつもの智樹とは様子が違う。
よく見ると胡座を掻いた彼の両足は、まるで何かに緊張するかのように小刻みに震えている。
「トモキ、アンタ本当に大丈夫なの?」
恐る恐るといった感じでちょんと彼の肩を叩くと雑誌がポロリと智樹の手からこぼれ落ち、【貧乳至上主義】とデカデカと記されたページを広げながら畳の上に広がった。
智樹はそれを拾おうともせず、涙混じりの声でニンフに語り掛ける。


144 :
「なぁ、ニンフ。もしもの話なんだけどさ、もしも俺があと数日しか生きられない命だとしたらお前はどうする?」
「……は?」
「いや、だからさ。もしも俺が避けようのないなんらかの事情で残り数日しか生きることが出来ないとしたら、お前はどうする?」
あまりに突拍子な話に「まるで意味が分からない」といった様子できょとんとした表情を浮かべて智樹を凝視するニンフだったが、そんな彼女を見つめる智樹は至って真面目な顔をしていた。
「お前にも分かるように簡単に説明するとだな……ニンフ。お前、2月14日は何の日か知ってるか?」
「それくらいは知ってるわよ。2月14日はバレンタインでしょ? それが智樹の余命となんの関係があるのよ?」
全く訳が分からないとニンフは首を捻る。
そんなニンフをどこか悟ったような優しい眼差しで見つめながら、智樹は言葉を続ける。
「じゃあ、続いての質問だ」
「う、うん」
「そのバレンタインの日に義理であれ本命であれ俺にチョコレートを送ってくれそうなヤツは誰だ」
「え……っ!?」
本命というフレーズに敏感に反応してニンフは頬を紅潮させた。
実はニンフ、来たる日の為にイカロスに頼み込んで手作りチョコの作り方を教えて貰い、密かに特訓を重ねていたのだ。
「……アンタ、もしかして誰からもチョコを貰えないかもしれないと思って落ち込んでるの? あ、アタシはあげるわよ? 一応……その、トモキには世話になってるワケだし、別にアンタの事嫌いじゃないし……だからその――」
元気出して。と続けようとした言葉は智樹に抱き締められた事で霧散した。
「ちょ、トモキ!?」
「ありがとな、ニンフ。でも違う。違うんだ! むしろ、貰えるからこそ俺の命は危険に晒されているんだ!!」
「ど、どういう事なの……?」


145 :
突然想い人に抱き締められて嬉しいやらなにやらで、茹で蛸のように顔を真っ赤にして狼狽えるニンフ。
ニンフをぎゅっと抱きしめながらぶるぶると恐怖に打ち震える智樹。
「……そはらだ」
「あ〜……」
やっと納得した、というようにニンフは頷いた。
「2月14日当日。俺はほぼ間違いなくそはらからバレンタインのチョコレートを受けとる事になるだろう」
「アイツは変に凝るヤツだからな、当然チョコレートは手作りである事が想像出来る」
「……だが、非常に残念な事にそはらの作るチョコレートは人兵器だ。自然災害だ。もはや、地球上に存在する全ての生命への冒涜だと言っても過言じゃない」
「それは、流石にちょっと言い過ぎなんじゃ――」
「――甘いッ!!!」
「きゃあッ!?」
「分かってない、お前は分かってないんだ! そはらはただフライパンで卵を焼くだけの目玉焼きを作るだけで謎の暗黒物質を生み出してしまうような女だぞ。もし、そんな女がチョコレートなんて作ってみろ」
「それを口にしたら最後、食ったヤツはほぼ間違いなくぬ」
「……ゴクリ」
根は優しい智樹の事だ。なんだかんだ言っても彼はしっかりチョコレートを食べるのだろう。
そして、間違いなく彼はぬ。
それも、見ているのも辛くなる程に悶え苦しんでぬ。
最悪の状況を想像して、ニンフは生唾を呑んだ。
「トモキ、んじゃやだよぉ」
「泣くなよニンフ。俺だってまだにたくねぇ。でもな、こればっかりは仕方がないんだ。チョコが……そはらのチョコレートが攻めてくるんだ」
「それはもう、どうしようもないの?」
「あぁ。イカロスが存在する今、たとえ俺がどんな遠くに逃げたとしても確実に追い詰めて息の根を止めるだろう」
「ヒドイよ。そんなのってないよ!!」
抱き合ってさめざめと涙を流すふたり。
「あのさ、ニンフ。こんな時だから言うけど……俺さ、お前の事、結構好きだったよ」
「……アタシも、トモキの事好きだった」
「じゃあさ……もし、俺が無事に生きて2月15日を迎える事が出来たら、その時はニンフ――結婚しよう」
「うん、うん!!」


146 :

時は流れ2月15日。
バレンタインデーも終わり、新しく誕生したカップルや特色化選抜の終わった受験生が憑き物が落ちたような清々しい顔で道を通っていく。
そんな中、ニンフはひとり物憂げな顔でとぼとぼと歩いていた。
「トモキ……」
歩いて歩いて、ようやくたどり着いた場所は墓地。
【桜井家之墓】と彫刻されたひとつの小さな墓石の前に一輪の綺麗な花と手作りチョコレートを供え、彼女は今はもう居ない愛した人の名前を呼んだ。
「トモキ……大好き」


『俺もだよ、ニンフ』

続く……かも。

147 :
>>142
おつー。
あまりにもフラグ立て過ぎな二人にワロタ。

148 :
GJ
ニンフのSS多いなあw

149 :
遅れたけどGJ!!でも、本当に智樹んだのか?

150 :
>>149
智坊は辛うじて生きてます。
原作によくあるオチだと思ってください。

151 :
普通の人間なら何回もんでるな

152 :
生身でアルテミスなんて被弾したら普通の人間は消し炭になるよな……ゴクリ
トモ棒からイージスを破壊する威力のマグマ砲を発射したり、桜井智樹……お前は一体何者なんだ。

153 :
全裸王(ゆうしゃ)に決まっているだろう?トモ棒でアレなんだから、きっと人チョップぐらい易々ととめられる筈。

154 :
何かまた過疎ってるなぁ……

155 :
>>142 GJです!

156 :
3期で奇跡の帰還と言う夢と希望は捨てないが
今は日和さんの冥福と哀悼の為の祈りたい

157 :
まったくですなぁ…

158 :
日和さん生きてるみたいですよ
BDのコメンタリで生きてる理屈がわかったが
説明されなきゃわかんないよっ!って思った
二度三度見てればあるいはとは思うけど映画なんて基本一回しか見ないからなぁ

159 :
エンジェロイド<智樹

160 :
 春の陽気は眠気を誘う。ずっと寝ていられたら、夢の中くらいは未確認生物も新世界フェチのド変態も人チョップ女とも無縁な、ムフフな『平和』を謳歌出来たことだろう。
 幸い妄想の種ならごまんとある。うつらうつらと微睡みながら、今日はどんな淫夢に浸ろうかと夢に夢見た桜井智樹十四才の春の一日は――
「さっくらいくぅ〜〜〜〜〜ん。お祭りよぉ〜〜〜〜〜〜〜!」
 ――窓の外から届いた史上最凶の外道の声で、儚くも地獄と化す事を運命づけられてしまいましたとさ。
 発作の如く飛び起きて外を眺めたら、選挙カーみたいな街宣車がおれの家の前を通り過ぎている最中だった。
 っていうかマネキンの件からおれのこと狙い撃ち過ぎませんか会長!?
 * * *
 どうせいつもの●ョン・ウーな世界観背負った展開になるんだろうなあ、なんて先が読めてるからやる気なんて出る訳がない。昨日の残りをご飯と一緒に書き込むと、普段着で家を飛び出した。
 春のお祭りは神社でやってる縁日じゃなくて、地域主催のバザーみたいな感じで、開催時間も朝から夕方までと言った、明るい雰囲気のお祭りだ。
 ……こんな平穏もブチ壊されるんだろうなと思うと、やるせないことこの上ないな。
 溜息一つついて行き交う人波をふらふらよけていたら、ご近所の顔なじみがこっちにぶんぶん手を振っていた。
 人チョップ女こと、"おっぱいが……大きいんだ。"でお馴染みの、見月そはらだ。
「トモちゃん遅いよー、もうイカロスさんもニンフさんたちも先行ってたんだから」
「こんないい天気なんだし、寝かせてくれたっていいだろー」
「もう、トモちゃんおじさんくさいよー。もっと若いんだから元気だして!」
「……あれ、イカロスとニンフ、先行ってたって」
「……トモちゃん、まだ寝ぼけてるの? 大丈夫?」
「ん、いや、別に……」
「何にやけてるの? もう、変なトモちゃん」
 ――そういや、馴染みの顔は朝起きたときには既に家にはいなかった。
 それはつまり、囚われの天使《エンジェロイド》たちが、少しずつ鳥籠《マスター》無しで行動出来る自由を獲得しつつあるということだ。巣立ちが近づいている証拠に他ならない。
 あんまり気乗りのしなかった春祭りだったけど、いいこともあるもんだな。
「そっかそっか。へへっ、じゃあ、折角だから楽しみますか!」
「ぼーっとしたりはしゃいだり……。えへへ、トモちゃんは忙しいねえ」
「……どうせいつものが来るんだ。それまで楽しまなきゃ、損じゃね?」
「そ、そうだよね、あはは……」
 夏に冬に秋に――そはらも幾多の地獄を乗り越えてきた女だ。『いつもの』で通じるところがまた哀し過ぎる。
 それでもまあ、今年はムフフなお店も町の外から来た綺麗なお姉さんも多くて、総じて楽しいお祭りでした。
 本当に楽しい、お祭りでした――そう、奴らに会うまでは。

161 :
「もう、トモちゃんったら! すぐにえっちな事ばっかりするんだから……」
「そはらだって興味津々だったくせに……。大体、なんで着いて来てんだよ」
「そ、そんなことないよっ! わたしはトモちゃんが暴走しないようにって」
 幼馴染と馬鹿を言い合い、笑いあう、ほんの一時の日常に――。
「なんだ桜井、来てたのか」
「……トラブルあるところ、守形英四郎あり、って感じですね。嵐を呼ぶ男ですか」
「出会ったエンジェロイドたち全員に、悉く懐かれた桜井には負けるがな」
「ぐぬぬ、そ、そりゃそうですけど……」
 銀髪メガネ野郎の新世界フェチ・ド・変態が加わり。
「あー、来た来た! トモキだよ、オレガノちゃん!」
「……ぽ。お久しぶりです、智樹さま」
「よー、オレガノー! ……と、バカ一名も」
「バカにいわれたくありませーん、ぷすすー」
 羽の生えた巨乳《ヴァカ》とお淑やかな和服美人が加わり。
「遅いわよ、デルタ。アルファも待ってるんだから早く来なさいよね!」
「……うんうん、成長してるなぁ」
「な、何よトモキ……。や、やだっ! 成長してるって、どこ見て言ってんのよ!」
「……そこはもう成長止まってただろ」
「〜〜ッ! この、アホトモキー!」
「ニンフ、マスターにそれ以上いけない……」
 スイカ柄のボールを抱えたおっとり目の天使《天然娘》と、つるぺたひんにゅーの生意気な天使《ツンデレ娘》――巨乳《ヴァカ》と和服美人も含めて、
そらのおとしものたちが全員集合してしまえば、日常はあっというまに非日常へと様変わりしてしまった。
 これだけ大所帯でお祭りの人波の中を闊歩すれば、もう衆目の注目浴びまくりである。……一人でも十分耳目を惹くけど。個性的だからなあ、みんな。
「それにしても、あいつらエンジェロイドがおれを放っといて自分たちで遊びに出られるようになったなんて。おれ、感動しましたよ!」
「……ん?」
 せっかくなんで、フランクフルトを頬張りながら歩く天才にして変態の守形先輩に、そっと心情を告白してみた。自称清純派の変態だけど、そこら辺ちゃんと分かってるのだ、この人は。
「んぐんぐんっ、うむぅうむむむ」
「……食べ終わってから答えて下さいよ」
 やっぱどこか頭のねじゆるんでそうだけど。
「いや、イカロスもニンフも自分の意志では無いぞ。呼ばれてきたんだ」
「ええっ!? そんなぁ……。ま、まあ、呼ばれて来たのも、自由意志の選択の成せる技、ですよね? 先輩?」
「恐怖で支配される事が、自由意志かどうか……」
「……ここ来るまでずっと避けてたのに、そんな露骨に言わないで下さいよ」
「いつかは『現実』に向き合う日が来るだろう。それまでのトレーニングだ」
「残酷なトレーニング過ぎますよう……」
 この人がおれをからかうときは、時折『現実』と言う言葉を口にして、酷く物憂げな表情を見せていた。何考えてるのかはよく分からないけど、凄く心配してくれているのだけはよく分かる顔だ。
変態の意図なんんて正直汲み取りきれないけれど、想いだけは伝わってくる。有難かった。
 ……世界の先輩と言う先輩が、せめて守形先輩並の気遣いを備えてくれれば良かったのに。
 遠くから白い鳩が、飛んできた。
 それも群れで。
「さっくらいくぅぅん〜〜〜〜〜!」
 遠くから悪魔の声が聞こえた。
 ――おれはもう、ダメだと思った。

162 :

 * * *
 緑溢れる芝生の広場の中央を、白いテントが我が物顔で占拠していた。周りを取り囲む旗には、立派な家紋――五月田根の標が描かれている。
 並び立つ変態群雄割拠+おれたちを待ち構えていたのは、女王様笑いが板に着きすぎて最早新時代の松井●桜子なんじゃないかって貫禄の五月田根の娘、五月田根美香子と、銃器と葉巻の似合う偉丈夫、テキ屋の親父の二人組だった。
 美香子先輩は我が中学の会長様でもあります。分かり易い絶対権力者だ。
 そしてテキ屋の親父は全然テキ屋っぽく無い。絶対本職し屋だよアレ。
「もう覚悟してます……。先に賞品の話をしましょうよ、会長」
「あらあら、そんなに悪いことばかりじゃなかったでしょう? 桜井君だってマネキン貰ったじゃない。そんなに苛々したら会長こわーい」
「あんたの方が危ないし恐いですよ! 権力的にも人間的にも!」
 テキ屋の親父と組んだ美香子先輩は無敵だ。振り返ってもトラウマしか思い出せない。
 歴戦の変態共も同じ気持ちらしく、無表情《ポーカーフェイス》のイカロスさえ纏う雰囲気に影を差してしまっていた。
 負の感情まで覚え始めたのかよ、エンジェロイド《時計仕掛けの天使》なのに。
「春も来たぜ――!」
「うん来てるね分かってるから顔近えよテキ屋の親父っ! 銃口むけんな!」
「撃っていいわよ〜」
「ちょま許可すんな! ぎゃああああ! 乱発禁止ぃっ! ぬっぬっ!」
 健全で安全なシャバだった筈の空見町村民会場に、硝煙の匂いが立ちこめ、薬莢がそこら中にばら撒かれていく。
二丁拳銃で足下を撃つテキ屋の親父に操られるがままに、命がけのの舞踏など踊る羽目になってしまった。
 銃弾一発かすめるたびに、心臓が口から飛び出しそうになる。
 遠くではウチの学校の女子連中が、ゴキブリ桜井がリア銃だとか弾丸充だとか言ってるし。ああ、の間際って感覚鋭敏になるんだね……。
「トモキが言っても説得力無いんですけど……」
「一人だけギャグ時空に生きてるような奴だからな」
「トモキ様、相も変わらず素晴らしい生存能力です」
「お前等にだけは言われたくねー! どっちかつうとそっちの方が非日常だから! おれ日常なの! 現実なの!」
 現実ってざんこくだ。
 肉体的に鉛玉一発じゃびくともしないような天使や、生身でガン=カタばりの回避術を持ってそうな奴を標的にはしないんだ。
「ト、トモちゃん、がんばれぇ……」
「おろおろおろおろおろおろおろ」
「ぷすすー、分かってるのに来るなんてやっぱバカだよねー」
「空見町が誇る最強戦力軍団の癖に逃げ足はええ。助けて下さいよお……」
 そして、明らかに強そうな、というか確実に強い奴も狙われない。
 ……ああ、そういえば俺、一時期ニンフに命狙われてたんだっけ。
 これも刺客ですか!? 空のマスターさんとやらの差し金ですかっ!?
「じゃあ、桜井君がテキ屋さんに遊んで貰ってる間に、今回のルールを説明するわねぇ」
「はぁーい」
「ねえおれ要りますか!? もう帰りたいんですけど! イカロォォォス! 命令だあああっ! おれをここから逃がしてくれぇぇぇぇ!」
 おれの必の哀願を見つめている、緑色の目は悲しく輝いていた。
 全く笑うのは超絶下手くそなくせに、こんな目だけは得意らしい。
 わーきゃー言いながらばたばた地を駆けずり回っていたおれに、イカロスが見せた表情は――重くて辛い、決意を抱えた真剣なものだった。

163 :

「……申し訳ありません、マスター。マスターの命令でも……出来ません」
「……お前。自分で決められるようになったのか」
「も、申し訳ありませんっ! で、でも、マスターの、ますたーの……」
 造られた時に仕込まれた、鳥籠《マスター》の命令には絶対従えというくそったれな存在意義に背くことはどれほど勇気の要ることだっただろう。
イカロス、ニンフ、アストレア、オレガノ――そして、忘れられないあの子も幸せに生きてよかった筈なのに。それを力尽くで捻じ曲げる最悪なんて、捨てていいのに。
それでも捨てられない鎖《きずな》なのだ。親子の縁のようなもの――それも生き方さえ縛るなんて、馬鹿らしいし下らないが、存在意義ってそういうものらしい。
 いま、普段は落ち着き払って生きているように見えた女の子は、目に涙を溜めるほどの、本気の狼狽を晒してしまっていた。
 でも、それが自分の限界を乗り越えようとする姿だと分かってしまえば。
 心配させちゃいけないから、せめておれは笑顔でいようと、そう決めた。
 まだ、いまのところは……、仮にもおれが、イカロスの鳥籠《マスター》なんだから。
「……自分で決めたんならしょうがないよな。そっちの方が、命令なんか聞くより、ずっと良い……良いに決まってるだろっ」
 高速でステップを踏んだ千鳥足を止めると、掃射の雨もにわかに止んだ。空気読んでくれるのが憎らしいが、今は許そう。
 イカロスはおれより背が高いから、顔を俯いたくらいがちょうどいい高さだ。桜色の柔らかい髪を優しく撫でてやると、怯えに震えた声色も、元の穏やかさを取り戻していった。
「マスター……ありがとうございます。――エンジェロイドは、マスターの命をお守りするのが使命ですから」
「え」
「今逃げれば、会長さんが」
「何、言ってんだ、イカロス」
 最初に驚いたのは、彼女がそんな名目で動くことから自由になれる――そんな期待が幻だったと知ったから。
 二度目は勿論、今この瞬間、頭の中から抜けていた――全ての元凶の名前が出たことにある。
「『空見町の町おこしの為に、三百六十五日、年中無休でお祭りを開くわ〜』と、おっしゃっておられましたから」
「……よくやった、イカロス」
「申し訳ありません、マスター。でも、会長は『良い人』ですから……」
 困った表情に朱を差した未確認生物は、またいつもの『ごしゅじんさま』へお伺いを立てるような、切ない表情で俺を見つめていた。
 参ったことに、状況はエンジェロイドとか人だとか言う次元を超えている。
 ……誰が彼女を責められようか。空の女王様《ウラヌス・クイーン》だって、『良い人』に頼まれたら誰だってそーする。俺だってそーする。それが絶対権力者って奴だ――。

164 :

 * * *
 麗らかな春の陽気に浮かれた空、空砲がパンパンと煙を立てて鳴り響く。
 どこからともなくわき出た黒服さんたちが組んだやがらの上に立つ会長が、高らかにゲームの開催を宣言していた。
「第四十九回っ! チキチキ! サバイバル叩いて被ってジャンケンポン〜」
「えええ!? 規模ちっせえええええ!!」
 と思いきやなんと空見町がリングだ! とのことで町中にヘルメットを被ったハンマー戦士が溢れる羽目になりました。
 ……もうここからはダイジェストで構わないでしょうか?
 だってどうせ分かってるだろ? オチなんて! いっつも俺が痛い目合うんですから!
 まず先にベストバウトを紹介しておくとしよう。
「ツインテールまで昆布ですね。憐れ乳のコンブ先輩」
「おおおおおす! きしゃああああああっ!」
 荒ぶるツンデレ猫、コン……もといニンフ、トラップマスターオレガノに嵌められ無念の敗退。
「――っ! 流石ししょう! 本気でエンジェロイドとやり合えるなんて……ふふっ、燃えてきましたあぁ――ってほんとに燃えるぅ!? ぎゃああっ!?」
「うふふふふぅ、お似合いよぉ、アストレアちゃぁん」
 非現実だから、エンジェロイドだからっていいのかそんな火炎瓶戦法! 微笑即ジェノサイダー五月田根美香子、近接最強エンジェロイドアストレアを無残にも完封。所要時間23秒なり。
「わ、わたしだって……トモちゃんの幼馴染なんだからぁっ!」
「分かってます……でも! わたしも、想う気持ちに嘘はつけないから!」
 暴走と清純の一騎打ち。バーリトゥード飛び交う戦場でちゃんと座って叩いて被ってじゃんけんぽんをやってた美月そはらといつの間にか来てた風音日和、互いに譲れなさ過ぎたらしく時間切れドローにて失格。
 そして、おそらくは空見町史に残るであろう一戦が二つ。
「機械の頭脳が――どこまで曖昧《ファジー》に対応出来るのか、実に興味深いな」
「マスターの為になら、計算し尽くしてみせます」
 ハングライダーで跳ぶ変態に、自動追尾の光の矢が襲いかかる! 尚も交わしまさかの空中戦を展開して見せた守形英四郎VS最強のエンジェロイド、イカロス戦。余りに人智を越えすぎて勝敗すらつかず。仕方ないね。
 そして残りの一つが――お、思い出すだにトラウマなんですけど……。
「踊れよ、マンマボーイ……くははははっ!」
「ぎああああああああああああああっ!?!!!?」
 テキ屋の親父に狙われ続けた、俺、桜井智樹の命がけの逃避行、でした。
 銃器恐い銃こわいじゅうこわいがくがくぶるぶるがたがたびくびく。

165 :

 * * *
「優勝は、オレガノちゃんでーす!」
 屍累累の町に力なき拍手が沸いた祭りの終わり。俺はイカロスに背負われながら家路を進んでいた。
「大丈夫ですか、マスター……」
「い、生きてる……おれ、生きてるよ……」
 その隣を歩いていたのは、初めてあった頃のように凄く口が悪い頃に戻っていたニンフちゃんと、何故かアフロヘアーになっていたアストレア。
「あんの糞性悪ビッチ……次こそはコロス、してやるッッ……!」
「さ、流石ししょうでした……ううぅ、鍛え直さないといけないかも……」
 聞けばアストレアは『火傷しちゃいました……』とのことである……それは空見町住民全員に当てはまることでもあるが。
 五月田根家に触れりゃあ火傷する。近づかなくても追いかけてくるから、逃げられはしないのだけど。
「……すみません、マスター」
「うん?」
「……ご期待を、裏切ってしまったようで」
 背中越しに聞こえた、イカロスの申し訳なさそうな声。……そーいうのがいけないんだけどなあ、とは思うけど、仕方ない。
 安全な鳥籠《マスター》からそう簡単に育つ雛ばかりでは無いのだろう……迂闊に育ちすぎたら、また町が一つ潰されるってことも経験したし。
「……少しだけ、成長したよな」
「マスター?」
「あのさ、会長が一年中祭りするって聞いて、判断してくれたんだろ? 祭りに参加した方がいいって。あはは、全くめんどくさいよなあ」
「やはり……逃げた方がよかったでしょうか」
「いや……イカロスの判断は正しいよ。第一、演算特化型エンジェロイドだろ? 俺が考えるよりよっぽど賢いから、信用してるし」
「……ありがとうございます」
 言葉は硬いが、響きは踊っていた。自分より大きな背丈の女の子におぶられながら歩くのなんて恥ずかしいにも程があるけど、こんな暖かい音色を側で聞けるんだから、まあ、そんなに、悪くないかも知れない。
 ……いいんじゃね? いいよね。おっぱいもあるし。
「お祭りの度に、色々あったよな……イカロスとも」
「……はいっ」
 夕陽に照らされた世界は、ニンフも、アストレアも、イカロスも真っ赤に染めていく。冷たい空の下で暖かい温もりに抱えられ、今日もまた夜になる。
「トモキー、お腹空いたー」
「せんぱーい、ご飯は大盛りですよっ、大盛りぃーっ!」
 先を往くエンジェロイドたちは気楽なもんで、お腹が空いたと大合唱。
「あはは、全く子どもみたいだよな。こっちまで親みたいな気分だよ」
「……お父さんと、お母さん、ですか?」
「うん。うちはいないからな。だからなんか……こういうのも悪くない」
「……ま、マスターがお父さんと言うことは」
「あはは、ごめんなイカロス。家事も洗濯もやらせちゃって。お母さん役になっちゃってるな」
「――っ!」
「わわっ、羽根拡げてどうした、イカロスっ!?」
「な、なんでもありませんっ! ……か、回路が、おーばーひーとしただけです!」
「お、大事じゃないか! また記憶無くしたりするんじゃないぞ!」
「は、はい……マスター」
 何故か顔から湯気を立てるイカロスを頭を撫でて宥めてみたけど、冷たい夜の下でも、余計に熱くなるだけだから不思議だ。
 でも、照れたイカロスを撫で回すのは、悪い気はしなかった。
 兵器でも機械でもない、ただの女の子だって思えるから、安心する。
 振り回されるだけの一日で得たものは、以外とかけがえのないことだった。

166 :
エロ抜きとかどういうことなの……
3期決まって嬉しくてついカッとなってやった
会長のキャラのお陰で書けたようなものだから困る

167 :
>>166
GJ
ただのミスだと思うけど智樹のことを先輩は桜井じゃなくて智樹と呼んでるよ

168 :
>>166
GJ!
エロだけじゃなくこういったドタバタほのぼのも良いね

169 :
おっぱいもあるしwww

170 :
投下します。ニンフメインの話になります。
今回は非エロだけど、直にエロも入る予定。

171 :
「あれ、トモキ?」
 居間にトモキがいたから私も来てみたんだけど、いつの間にか眠っちゃてる。
「他のみんなも、いないわね」
 改めて見回してみるまでもなく、さっき調べたとおり、居間には私とトモキしかいない。
「ウホホ……」
「だらしないカオしちゃって。一体どんな夢見てるのよ」
 夢、か。夢を見るってどんなカンジなのかな。
 こんな風に幸せそうな顔をして眠ってるヒトを見てると、少しだけ興味がわいてくる。
 でも、今はそれより……
「トモキのコトだから、どーせエッチな夢でも見てるんでしょ」
 チラチラとトモキの顔を見てしまう。
 ついでに周囲の気配を探る。……うん。誰かが近付いてくる気配もない。
 なら、ちょっとくらい、いいかな。
「こ、このままだと風邪引いちゃうかもしれないし。しょ、しょうがないなぁトモキは」
 誰もいないのは散々確認したのに、なんとなく言い訳してしまう。
 起こさないように注意しながら、トモキの頭を膝の上に載せてみた。
 膝枕。前に昼ドラで見て、一度やってみたいって思ってた。
「こんなカンジで、いいのかな……?」
 寝苦しかったりしないか、少しだけ不安になる。
 ちゃんとキモチよかったらいいんだけど。
「んっ……ふぅ……」
 さっきと同じ、ううんちょっとだけさっきよりも、幸せそうなカオになった気がする。
 私の膝枕、キモチいいのかな? だとしたら、とっても嬉しい。
「トモキ。私、役に立ててるかな?」
 そっとトモキの頭を撫でる。
「んんっ……すぅ」
 くすぐったそうに声を漏らした後、また寝息を立て始めた。
 ゆっくりとした時間。膝が、温かい。
 こんな時が、いつまでも続いたら、いいのに……。
「イカロスせんぱーいっ! お腹空きましたーっ!」
「…………」
 続いてくれないのよね、どうしても。
「デルタ! ちょっとは静かにしなさいよ!」
 そっとトモキの頭を畳の上に下ろして、声を張り上げる。
 穏やかな時間を終わらせた張本人に、どうしても一言ガツンって言ってやらないと気が済まない。
「ゴメンなさいアストレア。今からごはん、作るから」
「そん、なっ……!」
 バタリと倒れる音がすぐ近くでした。居間の前にいたらしい。
「…………」
 というか、倒れられたらこれ以上文句を言いようがないじゃない。
 ……ここは私も、アルファの作るご飯が出来上がるのを待つしかないかな。
 別にお腹空いてるワケじゃないけど。
「ん……」
 それにしても。そばで眠るトモキを見ながら、ふと思う。
 いつもアルファの作るご飯を美味しそうに食べるトモキ。
 それを見てるアルファの顔は、いつも穏やかで。
「やっぱり、美味しいって言ってくれたら、嬉しいのかな」
 疑問を持つまでもない。想像してみればそれだけで答えは出る。
 もし自分の作った料理を食べて、トモキが美味しいって言ってくれたら。
 ついでに『これからも俺のために飯を作ってくれ』なんて感じで命令してもらえたら。
「…………」
 ちょっと、ううん、かなりいいかもしれない。
「私もちょっと、お料理頑張ってみようかなぁ〜」
 トモキもデルタも寝てるし、アルファはゴハンを作ってる。
 誰に聴かれてるわけでもないけど、なんとなく遠回しな宣言。
 頭の中では、既に全速力でチョコレートケーキのレシピを検索していた。

172 :
「じゃ、始めましょうか」
 翌日。材料を集めた私は、台所に立っている。
 今日は誰も中に入れないようにってアルファにお願いしてある。
 別にほとんどの人は台所に入ってきてもなにも問題はないんだけど。
 たった一人、ゼッタイに台所に入ってきちゃいけないヤツがいるから。
「喉が渇いたな。どれ、麦茶でも……」
「――っ!」
 そんな事を考えてると早速ピンチ。
 このままじゃトモキが、お茶を飲むためにこっちに来ちゃう。
「はいトモキ、お茶!」
「あ、ああ。ありがとニンフ」
 一瞬で麦茶を注いで、居間にいるトモキに渡す。
 ついでに当分は同じ事が起こらないように、すぐ横に麦茶の入ったペットボトルを置いた。
 というかはじめからこうしておけばよかったんじゃ……。
 
「気を取り直して、まずはスポンジ作りからね」
 ようやく調理に取りかかる。
 まずは分量を量っておいた材料を耐熱性のボウルに入れて、温めながらかき混ぜる。
 チョコレートが少しずつ溶けていって、生クリームと混ざってく。
 なんか、ずっと見ていたくなるくらい面白い。模様がどんどん変わってゆく。
「えっと、次はメレンゲを作って……」
 卵白に砂糖を加えて泡立てたもの。
 たったこれだけなのに、混ぜたら綺麗な白色。ピンってやわらかい角が立つ。
「…………」
 見てたらなにかを思い出しそうになるけど、それは今は置いとこう。
 ……………。
 ………。
 ……。
「ん、こんなカンジでいいかな?」
 用意しておいた型に生地を流し込む。これから、オーブンでこの生地を焼く。
「今のところは順調ね」
 オーブンの中に生地を入れて、操作してゆく。
 開始のボタンを押せば、後は焼き上がるのを待つだけ。
「私の手作りケーキって教えたら、トモキどんなカオするかな」
 今はとにかく、それが楽しみで仕方ない。
 驚いてくれるかな。褒めてくれるかな。
 食べて、美味しかったら、また作ってほしいってお願いされるかもしれない。
 これから毎日お菓子を作れって、命令してもらえるかもしれない。
「エヘヘ……」
 思わずヘンな笑い声が出ちゃう。
 早く、焼き上がらないかな。

173 :
以上になります。
続きは多分一週間後くらいになるかと。

174 :
全裸になった
とりあえずえろい展開になること期待

175 :
数日後、底には全裸で横たわる>>174の姿が

176 :
思ったよりも早く完成したので、投下する事にします。
>>171の続きです。今回まで非エロ。

177 :
「…………」
 私は電子戦用エンジェロイドタイプβニンフ。
 私は今、とても落ち込んでいる。
「なんで、なのよ……」
 トモキに食べてもらおうとケーキを作り始めて結構な時間が経った。
 だけどケーキは一向に完成しない。失敗作のスポンジだけが、どんどん増えてゆく。
 膨らまなかったり、焼き過ぎて焦げちゃったり。どうしてきちんと出来ないんだろ。
「ニンフセンパーイ! これも貰っちゃっていいんですかー?」
「いいわよ。もう、好きなだけ食べちゃいなさい」
「わーい! ケーキいっぱいー!」
 仕方ないから失敗作は全部デルタに食べさせてる。
 この子も喜んでるんだから、別にいいわよね。
「さて、と。次こそは……っ」
 だけどこのままデルタのエサを増やし続けるワケにもいかない。
 私の目的は、そんな事じゃないんだから。
 いい加減、成功させないと。
 ……………。
 ………。
 ……。
「センパーイ……もう食べられません……」
「…………」
 決意を新たにしてからさらに一時間経過。ついにデルタが倒れた。
 というかあのデルタに『もう食べられない』って言わせるとか、どんだけ失敗してるのよ、私。
「きゅぅ〜……」
「…………」
 眼を回してるデルタを見ると、さすがにヘコむ。
 私にお菓子作りなんてムリなのかなって。
 だけど、それでも。
 私はこのケーキを自力で完成させて、トモキに食べてもらうんだから。ゼッタイ。
 だから、まだまだ諦めるわけにはいかない。
 あと何回だって、挑戦してやるんだから。
 
「……わ」
 思わず声が出た。オーブンから出てきたスポンジケーキは、ちゃんと膨らんでる。
 黒く焦げてたりもしない。
 やっと、出来た。
「まったく、手間をかけさせてくれたわね」
 口元が緩みそうになるのを抑えながら、出来上がったスポンジケーキをテーブルの上に運ぶ。
 しばらく冷まして、今度はデコレーションに入る。
 とりあえず冷ましてる間にクリームを……
「おーい、ニン――」
「あっち行ってて!」
「――フぅっ!?」
 部屋に入ってこようとしたトモキを拳で追い出した。
 私は電子戦用エンジェロイドタイプβニンフ。
 直接戦闘は得意じゃないけど、それでもパンチ一発で人を吹き飛ばす事くらいは出来る。
「というかアルファはどうしたのよ。見張りを頼んでおいたはずなのに……」
 多分アルファの事だから、トモキに通りたいって言われたら、強く出られなかったんだろうけど。
 どっちにしても、これでしばらくは入ってこないでしょ。イタかっただろうし。
「……ゴメン、トモキ」
 少しだけ、罪悪感。
 でもこれも、美味しいケーキを完成させる為なんだから。自分にそう言い聞かせた。
「えっと、生クリームとチョコレートを耐熱容器に入れて……」
 今はケーキ作りに集中。これ以上失敗しないようにしないと。

178 :
「こんな感じでいいのかな?」
 三等分にした生地のそれぞれにクリームを塗って、生地を重ねた。
 実はこの生地は、さっき冷ましていたやつじゃない。
 さっきの生地は型から取り出すのに失敗してグチャグチャになっちゃった。
 ただ、もう一度最初から作りなおしたスポンジケーキは、一回で成功した。
 ちゃんとコツを掴むことが出来たみたい。
「うん。キレイに塗れたわね」
 クリームに覆われたケーキを少し離れて眺める。
 こんな風に形になると、ガンバったって実感できる。
「あとはココアパウダーをたっぷりふって……うん、出来た!」
 私が一人で作った最初のお菓子。チョコレートケーキ。
 とりあえず見た目は、とっても美味しそうに出来てる。
「トモキ、さっきはゴメンね。そのっ……」
 一番最初に食べてもらいたい人は、もちろん決まってる。
 私は、出来上がったばかりのケーキを抱えて、台所を飛び出した。

179 :
以上。次回はいよいよエロ突入。

180 :
>>174だけどこのペースなら二三日の全裸で我慢できそうだ

181 :
wktkしてまってます!

182 :
次回作こないねぇ…

183 :
大分待たせてしまいました。>>177の続きです。
それと前回エロありと書きましたが、実際に書いてみると微エロ程度になってしまった罠w
ともあれ、これより投下します。

184 :
「なるほど。これを作ってたから俺を入れさせたくなかったんだな」
「……ゴメンなさい」
 怒ってはないみたいだけど、やっぱり頭が上がらない。
 あの時は必だったからわかんなかったけど、冷静に考えると私、トンデモないことしてた。
「べつに、さっきのお詫びってワケじゃないけど」
 切り分けて、お皿の上に置いたケーキ。フォークで分ける。
「私が、食べさせてあげる」
「えっ……」
 そのフォークをトモキの方に向けた。
 自分で作ったケーキ。お店で売ってる物に比べると、少しだけ不格好。
 そのせいかとってもハズかしいけど、それでもフォークは下ろさない。
「じゃ、じゃあいただきます」
「ど、どうぞ」
 いつもの私達の会話じゃない。私も、多分トモキもドキドキしてる。
 微妙に震えてる手で、なんとかトモキの口の中にケーキの欠片を入れることが出来た。
「んっ……もぐ……」
 口が閉じられる。今トモキが、私の作ったケーキを食べてる。
 美味しい、のかな。
 よく考えたらちゃんと味見をしてない。早くトモキに食べてほしいって、ずっと考えてたから。
 途端に不安になる。もし美味しくなかったら、どうしようって。
「……あれ?」
「えっ? なにかおかしかった!?」
 そんな時に、トモキが急に首を傾げるものだから本当にビックリした。
 何か失敗したのか、必に思い出そうとしてたら。
「美味しい……?」
「なんで美味しいのに首を傾げてるのよっ!」
 思わず叫ぶ。今までトモキが、私の料理の腕をどういう風に見ていたのか、よくわかった。
 危うく、勢いに任せてまた殴り飛ばすところだったけど。
「冗談冗談。いや、美味かったのはホントだけどさ」
「きゃっ」
 そう言ってトモキは、私の頭に手を載せて。
「ありがとな、ニンフ」
「トモキ……。うんっ」
 そのまま、頭を撫でながら褒めてくれた。
 もらうことが出来た。
『おいしい』『ありがとう』
 嬉しい。
 私はトモキにその言葉を言ってほしくて、褒めてほしくて、ケーキを作ったんだから。
「これ全部、トモキが食べていいよ」
「んー……それはさすがにキビしいけど、まあありがたく頂戴しますか」
 もう一度ケーキの欠片をフォークで刺す。
 今度は、トモキが自分で食べた。
 もう一回くらい、してみたかったんだけどなぁ。
「……なぁニンフ」
「え、なに?」
 そんな事を考えてると、トモキが声をかけてくる。
「このケーキに使ったチョコって、まだ余ってたりするか?」
「うん。余ってるけど……」
 フシギな質問。余ったチョコなんて、どうするんだろう。
「じゃ、一つだけお願いしちゃうか」
「?」
 トモキの顔が、少しだけイヤらしく見えた。
 ある意味、いつもと同じかもしれないけど。

185 :
「と、トモキ……」
「ん? どしたニンフ?」
「これはさすがに、ハズかしいんだけど……」
 今の私は、裸になってトモキの目の前で横になってる。
 それだけならいい。
 ううん、よくはないけどここまでハズかしくはならない。
「まぁまぁ。お願いなんだしさ」
「うぅ……」
 問題なのは、私の身体の上に塗りたくられたたくさんのチョコクリーム。
 トモキに頼まれて、こんなカッコになってしまった。
「私をこんな姿にして喜ぶなんて……ホントトモキってヘンタイね」
「ええヘンタイですとも。仕方ないだろ、男のロマンってやつだ」
「ロマンねぇ……」
 よくわからないけど……トモキがしてほしいって言うなら、しょうがないわよね。
 マスターからの命令なワケだし。
「じゃ、早速試食といきますか。ちゅっ」
「んんっ……!」
 まず最初に、私の胸に口づけてくるトモキ。
「ぺろっ、んっ……甘くて美味しいぞ、ニンフの胸」
「そ、それは私の胸じゃなくて、チョコが甘いから……ひやぁっ!」
 胸についたチョコを舌でペロペロって舐めとってゆく。
 その、トモキの舌の感触が妙にイヤらしくって、身体がビクビクって反応しちゃう。
「んー、そうかなぁ? れるっ」
「っ――!?」
 トモキの唇が、今度は私の乳首に吸いついてくる。
 口の中で、勃ってきた乳首をコロコロと弄る舌の感触。
「トモキ、そんなしつこく……んんぅっ!」
「んーっ……」
 何度も何度もそうやって私の乳首をイジめていたトモキが、やっと唇を離す。
 どうしたんだろって視線を向けてみると、トモキは口を開いた。
「だってさっき言っただろ。甘いのはニンフの胸じゃなくてチョコだって」
「えっ……?」
「だから確かめないとな。まずは徹底的にチョコを落とすよう舐め回して……っ」
「きゃぅっ」
 そう言ってトモキはまた、私のおっぱいを舐め回し始めた。
 もちろん、乳首を特に重点的に。
「んっ、きゅうぅんっ!」
 そんなにしつこく舐められ続けたら、おかしくなっちゃう。

186 :
「――はっ。ほら、やっぱり甘い。こんだけ舐めて甘いんだから、チョコの所為じゃないだろ?」
「わ、わかった。わかったからトモキ。もうおっぱいは……!」
「こんな甘くておいしいもの、手放せるワケないだろ。こっちも……っ」
「――あんっ!」
 私の訴えを無視して、今度はもう片方の乳首に吸いついてくる。
 今までの刺激のせいで、そっちの方もとっくに、勃ってしまってた。
「ぺろっ、ぴちゅっ……。ん、こっちもいい感じだ」
「ひゅっ、んんっ……!」
 両方の胸を何度も何度も責められ続ける。
 私というお菓子の試食は、まだまだ終わりそうにない。
「トモキ、トモキぃ……!」
 そのうちに切なくなって、トモキの名を呼び続ける。
 ただ、何のために名前を呼んでるのかはわからないまま。
「ニンフ。……んぅ」
「ふぅんっ……!」
 唇がふさがれる。トモキの、唇で。
 そのまま舌が入ってくる。
 私の舌にトモキの舌が絡んできて、頭がボーっとしてきた。
「ん、んんっ……?」
 トモキの口の中、スゴく甘い。比喩じゃなくてホントに。
 これは……チョコ?
「――ぷはっ、トモキ……?」
「俺からのお返し。甘かっただろ?」
「……もっと、欲しい」
 トモキの質問には答えずに、チョコをねだる。
 今の食べ方、病みつきになったらどうしよう。
「んっ」
「ちゅっ、んぅっ……」
 ちょっと困る。だけどそれ以上に、今はそうやって食べさせてほしい。
 トモキの舌に絡まったチョコを、舐めとってゆく。
 粘膜同士が擦れ合って、チョコとは別の甘みも、頭の中に広がってく。
 まるで麻薬かなにかのように、その甘みは私の頭を染めてゆく。
 ただでさえおかしくなり始めていたのに、これは完全なトドメになった。
「トモキぃっ!」
「うわっ!」
 私がエッチになったのは、トモキとチョコのせい。
 そう心の中で言い訳しながら、私は起き上がった瞬間、トモキを逆に押し倒した。

187 :
以上になります。
次回こそはガッツリエロでいきたい…。

188 :
マダ?

189 :
>>188
感想どころか一週間近く何の反応もなしでようやくのレスがただ催促するだけというのはどうなんだろう。
確かに読んでくれたっていうのは解るが、俺だったらかなり萎える。

190 :
>>187 GJです!!!続き期待してますよ。ご自分のペースでのんびりと創ってくださいな

191 :
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ

192 :
次回に期待なり!
チョコにそんな使い方があるとは!

193 :
がっつりエロまだー

194 :
ほしゅ

195 :
wktk

196 :
保守

197 :
>>183続きです。まず謝罪。
ここのところリアルがとても忙しかったせいで、皆さんを散々待たせてしまいました。
ようやく完成したので、拙作ながら投下させていただきます。

198 :
「えっと、ニンフさん……?」
「なぁに?」
「これは一体、どういうコトでしょうか?」
 これっていうのは間違いなく、今トモキが置かれている状況のことだろう。
 さっきとは完全に立場が逆転して、私はトモキの上に乗っかる形になってる。
 そしてトモキのズボンを脱がして、硬くなったおチンチンをジッと見つめてる。
「さっきのお返し。今度は、私がトモキを試食する番なんだから」
「お前、なに言って……んんっ!?」
 極めつけはトモキのおチンチンにチョコを塗した事。
「私の身体にも散々塗りたくったんだから、これくらいカワイイものでしょ」
「男に塗って何が楽しい――あっ!」
「んちゅっ、ぺろっ……」
 これ以上トモキの文句を聴くのも面倒だったから、問答無用でトモキのアソコを舐め始める。
「れるっ、んんぅっ……」
「くっ……あぅっ!」
 トモキはああ言ったけど、私は楽しい。
 感じてるトモキの声は聞けるし、そんなトモキは少しだけ可愛く見える。
 それに、トモキのおチンチン、甘くてとっても美味しいし。
「はぅむ、れろっ」
『ほら、やっぱり甘い。こんだけ舐めて甘いんだから、チョコの所為じゃないだろ?』
 トモキがさっき言ってたコト、今なら理解できる。
 チョコなんてもう全部舐めとっちゃったハズなのに、甘い。
 おチンチンって、こんなに甘いものだったんだ。
「に、ニンフ……このままじゃ、俺……!」
「ぴちゃっ、じゅうぅっ」
「ぐうぅっ!」
 また、トモキの言い分を無視。
 ここまで来たんだから、一回出しちゃわないとお互いスッキリしない。
 トモキはもちろん、私も。
 キモチよくなってくれた証拠を、ちゃんと見せてほしいから。
「じゅるっ、ぺろっ……」
 口の中にたまった唾液が、イヤらしい音を響かせる。
 私が今、とってもエッチなコトをしているって教えてるみたいに。
「じゅっ、じゅるるるっ!」
 思いきりトモキのアソコを吸い上げたら、限界が来ちゃったみたい。
 ギリギリのところで引き抜いて、
「――っ! 出るッ!」
「んンンーっ!?」
 まるで舐めとられたチョコの代わりのように、トモキのおチンチンから飛び出した精液が、私に降りかかってくる。
「あっ……」
 トモキにかけられて、頭が少しボーっとしてしまう。
「ニンフ……」
「トモキ……?」
 だけどトモキの方は、もう動けるみたい。
 ううん、ガマン、出来ないのかな。
 私のアソコに、おチンチンの先を擦りつけてくる。
「いい、かっ……?」
「……うん」
 精液のせいでヌルヌルしてるおチンチン。
 こんな風にされて、ガマンできるワケない。
「私のアソコに挿れて? トモキ」
 思わずおねだりしてしまう。
 トモキはそれを聴いて、腰を押し進めてきた。

199 :
「んっ……」
「だいぶ濡れてるからな。すんなりっ……くっ、入るぞ」
 トモキのおチンチンが、私の中に入ってくる。
 ヘンな圧迫感。トモキと繋がってるのが判る。
「トモキのっ、おっきいぃっ……!」
 私のアソコを思いきり広げてる。これ、スゴい。
「ニンフのおマンコ、さっきはすんなり入ったのに、こんなにキツく締めつけてきて……ああっ!」
 トモキの口からはヘンな声が出続ける。私のアソコでちゃんとキモチよくなってくれてるみたい。
「トモキぃ。んんっ……」
 顔を精一杯近づけて、トモキにキスする。
 トモキもそれに応えて舌まで絡めてくれた。
「んちゅっ、はぁ……っ」
 キスをするたびに幸せな気分になる。
 トモキが私のことを大切に思ってくれてる気持ちが伝わってくる気がするから。
「ふっ、んんっ……ニンフっ……」
 私の気持ちも、このキスで伝わっているのかな。
 だったら、嬉しい。
「トモキ、トモキぃっ!」
 自分の口からは、どうしても言えないから。
『好き』っていうたった一言が。
 前に言おうとしたけど、その時の勇気はいつの間にか引っ込んじゃったし。
 こうしていれば、告白する勇気も戻ってきてくれるかな。
「ニンフっ……くっ、んん」
 トモキの声がどんどん苦しげになってくる。
 ガマン、してるのかな。
「トモキ……?」
「悪いニンフ、俺もう……限界っぽいっ……!」
 そう言ってトモキが腰を退くのを素早く察知した。
「――やっ!」
 抜いてほしくない。そう思って、トモキの身体にしがみつく。
「に、ニンフっ? いや、俺……っ!」
「ダメっ! このまま私の膣内でっ……!」
 腰の動きを緩めたトモキの代わりに、激しく動く。
 離さないし、止めてほしくない。
 ただこのまま、最後まで……。
「あくっ……うああああっ!」
「――っ!? やあぁ……っ!」
 トモキのアソコが私の膣内で激しく脈打ったのがわかった。
 次の瞬間、アツいなにかが溢れ出して、私の膣内を満たしていって。
「ひゅ、あぅ……っ」
 一度ビクンって身体が痙攣した直後、私もイッちゃった。
 トモキ、ちゃんと膣内に出してくれたんだ。
 それだけ、わかって。
「トモ、キ……」
「ニンフ……?」
 そのままトモキの身体にもたれかかった。

200 :
「ゴメンな、ニンフ……その、なんか調子に乗っちゃって」
「えっ……?」
 トモキの言ってることの意味がホントにわからなかった。
「いや、お願いとか言ってこんなエロいコトしてさ」
「なーんだ、そんなことか」
 どうりでイミがわからなかったハズね。
 私にとってそれは、謝る事でもなんでもなかったんだから。
「んっ……」
「んむぅっ!?」
 不意打ち気味にトモキにキスする。
 舌まで絡めて、ひたすらにトモキを求めるように。
「これでもまだ、謝らないといけないと思う?」
 だいたい膣内に出してほしいってお願いしたくらいなんだから、その時点で解ってくれててよさそうなものなのに。
 ホント、トモキって鈍感なんだから。
「……いや、悪いニンフ」
「だから謝らなくても……ひゃっ!?」
 抱きしめられる。トモキに。
 私の額に押しつけられているのは、トモキの胸。
 トモキの鼓動が、伝わってくる。
「トモキ……」
 心地良い。とても。
 もし私が人間だったら、このまままどろみに身を任せて、眠ってしまうと思う。
 でも私はそう出来ないから。
「トモキ、大好きっ」
 強く、抱きしめ返す。
 私の想いを、強く強く、トモキに伝えたくて。
 
 ケーキをプレゼントしたのは、私のはずなのに。
 気がつけば私は、トモキからとても大切なものをもらった。
「俺も、ニンフのこと、好きだぞ」
 大切なものをくれた人は、私の目の前で微笑んでくれている。

201 :
以上になります。かなり待たせてしまった割に期待に応えられたか疑問ですが。
きちんと待ってくれてて読んでもらった方々には感謝感謝です。
ありがとうございました。
そらおと14巻も発売し、アニメ三期も決定。今年もそらおとはアツそうです。

202 :
GJ

203 :
マジでGJ!乙です!
12巻の智樹とアストレアが子犬になる話で完全にアストレアに目覚めた

204 :
>>201


205 :
ほしゅ

206 :
同じくほしゅ

207 :
GJ

208 :
保守

209 :
ガチ保守

210 :
俺たちは保守をする事を強いられているんだッ!

211 :
三期までもってくれ

212 :
最新話のそはら可愛かったなぁ


213 :
日和の方が可愛いかったです

214 :
あああああああああああああああああああああああああ
誰かカオスちゃんss書いてくれえええええええええええ
カオスちゃん好き!大好き!愛してるううううううううううううううううううううううううううううう!

215 :
ニンフはやっぱり可愛いなぁ…

216 :
ほしゅ

217 :
ほす

218 :
ほす

219 :
3期来るまで落とさせないよ

220 :
保守

221 :
落とさせやしない!!

222 :
保守

223 :
保守

224 :
保守

225 :


226 :


227 :


228 :


229 :
イカロスにアクメを教えたい

230 :
落ちないでくれよ・・・

231 :
保守

232 :
保守代わりに前スレのダイダロスの話の続きを投下します
全くの未完+超短い

233 :
「ここが桜井君の家ね」
はぁ〜。
女の子が家に来るって思うと嬉しいのに、それが先生だってだけでどうしてこんなに憂鬱なんだろ……
「ねぇトモちゃん……どうして先生はトモちゃんの家までついて来たの?」
「俺にも分かんねぇよ。なんか教育が必要とか言ってたけど」
そうだよ、アンケート書かなかっただけで家まで来るなんてちょっとおかしくね?
もしかして他に目的があるのかも。
例えば……カオスとか?
はっ!もしかしてコイツ、カオスの母親でもあるのか!?それで様子を見に来たのか!?
「ところで見月さんはどうしてここにいるの?早く自分の家に帰りなさい」
「えぇ!?は、はい……」
そはら……
お前を無駄になんかさせないさ。
ニンフやアストレアはもう遅いかもしれないが、とりあえずカオスにはコイツみたくなるなってきちんと教育しとくからな。
「それじゃお邪魔します」
おい!家主より先に家に入る客人なんて聞いたことないぞ―――って、あれ?
「どこいくんですか?居間はこっちっすよ?」
なんで階段あがってんの?そっちは俺の部屋くらいしかないぞ?
ま、まさかそれが目的なんて言わないですよね〜?
いくら先生といえど、思春期の男の子の部屋に事前連絡もなしで入ったりはしないですよね〜?
あ、カオスを探してんだろ!?
それだったらきっと居間にいるぞ!
ほら!居間からテレビの音が聞こえてくるだろ!?
「……ここが桜井君の部屋ね」
ギャーーーッッ!思春期の男の子の部屋に入っちゃダメーーー!
いや、イカロスやそはら達は勝手に入ってくるけどさ!
「待て待て待て!勝手に入るなよ!」
「……そんなに嫌がるなんて怪しいわ。やっぱりチェックする必要があるわね」
―――ガチャ
いやあああああああああああ!!
「さて未成年が買ってはいけないものが………………え?」
な、何だ!?早速何か見つけたのか!?
いや落ちつけ!確か今朝出るときは部屋は片付いていたハズ!
だから今の反応は演技だ!
顔が引きつっているのも俺の自滅を誘っているんだ!
「……トモくん……これはどういう事……?」
トモくん?
あ〜、そいやコイツ夢の中ではそう呼んでたっけ。
なんかよっぽど衝撃的なことがあって、思わず素が出ちゃった!って感じに聞こえるんだけど。
俺の気のせいなんだろうか?

234 :
「zzz……」

…………アレ?なぜカオスさんが俺の布団で寝てるの?
しかもなんでお宝コレクションの一部がその横に散乱してるの?
何で?どうして?なぜ?
「……説明しなさい」
「いや、俺にも何が何だかさっぱりで!」
―――キュイィ
ってイカロスは何で目が赤くなってるの!?
「サイッテー!!」
何でニンフは怒ってるの!?別に俺がなんかしたわけじゃねーだろ!?
「先輩、カオスはいつもここで寝てるんですか?」
寝てねーよ!お前はちょっと黙ってろ!
「確かに胸は小さい女性の方が素敵に見えるのは当然だけど……だからってこれはいけないと思うわ」
「ちょっと待て!お前、何かとんでもない勘違いしてねーか!?」
いくら女の子大好きな俺でも、さすがにカオスには手をだすはずねーだろ!
それに小さい胸は全然素敵じゃねーぞ!
「……んんん……だれか……いるの…?」
あ、ごめんなカオス。起しちまったか?
「って!なんでここに寝てんの!?お前の部屋はイカロスの所だろ!」
「ん〜……おにいちゃんのおへやで……この本(エロ本)よんでたら……ねむくなってねちゃった」
うわああああああああ!やっぱりこれはお前の仕業だったのか!
女の子はこの本を読んではいけません!
「なんでこの本には、はだかのおんなの人しかいないの?おとこはいないの?」
いるわけねーーー!!
エロ本買って男の裸が出てきたら訴えるわ!まぁ、たまに男優さんが裸でいるけどさ!
「そんな事よりカオス!いいからちょっとおいで!」
早くコイツをイカロスの部屋にでも連れて行って寝かせないと大変な事に―――
お、おや?私の肩をつかんでいるのはどなたかな〜?
「マスター……ちょっと代わってもらえますか…?」
「お、おいおい!もうちょっと穏やかにだな!」
「カオス……この前注意したばかりなのに……」
やめろイカロス!俺の布団で寝てただけでそんなに怒るな!
「テレビを見ないときは消しなさいって言ったでしょ……」
……え?テレビ?
「ごめんなさい、いかろすお姉さま」
何だテレビか〜。脅かすなよな。
てっきり布団に入ってた事に対して怒ったのかって勘違いしちゃっただろ。
でもこういう風景見ると、まるでお母さんとその娘みたいでいいですナ〜。
おや?またしても誰かが俺の肩に―――
「とっっっっっっっても大事なお話があるから、今すぐ下に行きましょうね」
だってさ、カオス。
……のわけないですよね……ハイ……

235 :
「説明しなさい」
説明って言われてもなぁ……
カオスがどうして俺のお宝コレクションに興味をもったかなんて俺にも分からん。
「マスター……どうぞ……」
「お、サンキュー。やっぱ日本人はお茶に限るね!ほら、先生もお茶飲んでちょっとは落ちついたらどうですかね?」
そしてすぐ帰ってくれないかなぁ〜。
「そういう態度を取るのね。分かったわ。なら私も本気でいくわね」
お茶を出したらキレやがった。
まったく、未確認生物には落ち着くって言葉がないのか。
ってかさっきから俺の事トモくんって呼んでるけどいいのか?仮にも教師だろ。
「話を始める前に……アルファ。ちょっと日和を連れてきてくれないかしら?」
「……了解……」
なんかもう先生やる気ないんだな。
アルファとか、メッチャ素が出てますけど?
「風音はなんか関係あるんか?」
「えぇ。とっても関係あるわ。一番の目的でもあるし」
  ・
  ・
  ・
キイィィィィィィィンン!
ドンッッ!
「コラァァァァァァ!イカロオォォォォォォォス!ちゃんと玄関から帰ってこいよ!」
なんでコイツは言われた事をきちんと守らない!?
でかでかと穴のあいた天井と白目剥いてる風音に謝れ!
「ったく……で、話ってなんだ?」
「そうね、まずはアルファについて訊こうかしら」
イカロスについて?
「どうしてキスしたの?」
「ぶっ!?」
な、なんでコイツはキスの事知ってんだ!?あの時はイカロスしかいなかったハズだろ!?
「え……智樹とアルファって……キス……してたんだ……」
「桜井君……」
「うわ〜!違うんだよ、二人とも!別にしたくてしたわけじゃ―――ってなんかこの言い方だとイカロスに失礼だな。いや、正直嫌じゃなかったですよ!?
イカロスさんは美人だし、そんな人とキスしたんだから、ちょっとは嬉しかったわけで……お、おいイカロス!顔を赤く染めんな!こっちまで照れるだろ!?
あとニンフも日和もなぜ泣く!?」
俺は一切悪い事をした覚えはないのに、なんでこんなに罪悪感が沸いてくるの!?
こんな時こそアストレアの出番だろ!?いつものボケ発言をかましてくれ!
「私、この間師匠から教えてもらいました!キスって恋人同士がする口づけの事ですよね?トモキと先輩は、いつの間に恋人になったんですか?」
……ふぅ。お前に期待した俺がバカだったよ。
そして……あの、ダイダロスさん?さっきから体が震えていられるのは、その、寒いのですか?
「……違うわ……トモくんとアルファは恋人なんかじゃない……そう……恋人なんかじゃ……そんな事は絶対に……」
こえええよ!前髪が長くて表情が見えない分、すげー威圧感がでてんぞ!
「それでアルファ……どうしてトモくんとキスしたの?」

236 :
以上終了です
ほしゅ

237 :
アストレアはいずれ騙されてAVに出演する

238 :
空見町にそんな輩はいないとマジレス

239 :
GJです!なかなか展開はおもしろくて自分は好きです!

240 :
もす

241 :
ho

242 :
オパーーーーーイ!!!!!

243 :
ダイダロス先生の続き待ってる

244 :
ダイちゃんもいいけど僕はイカロスちゃん!

245 :
イカロスちゃん!

246 :


247 :
風音さん・・・

248 :
ほしゅ

249 :
あけおめほしゅ

250 :
イカロスペロペロ

251 :
ニンフのちっぱいペロペロ

252 :
エンジェロイド三姉妹丼ビュルビュル

253 :
保守

254 :
ほし

255 :
イカロス「マスター、早く、いつもみたいにぬっぷぬっぷ、しましょう」

256 :
http://www.sokuani.tv/movielist/2409/%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%97%E3%82%82%E3%81%AE
そらのおとアニメ無料配信してた、fもあったけどやっぱ何度見てもエロイ

257 :
カオスのエロが見たい……
薄い本もニンフばかり……そっちも好きだけどね!
さすがにロリ越えてペド・幼女は難しいのだろうか?
SSも成長した姿でだったし……

258 :
保守

259 :
>>257
どこのSSだよう

260 :
昔、ノクターンで見たような……当然、今は消えている。
エロ絵すら少ないから妄想するのも難儀だよな……

261 :
保守

262 :
保守しなければ生き残れないってね

263 :
保守

264 :
一番糞なのは糞害水島版鋼の錬金術師だわな
アニメ板や少年漫画板の人間に迷惑かけ、youtubeにしょうもない動画を投稿しているキチガキも出現しているほど
ハガレンオタ歴の長い奴もブログや掲示板を荒らしている
一期批判のレスがつけば必ず荒れ、誹謗中傷が多い
アニメ構成自体おろそかでストーリーも支離滅裂
レギュラーキャラは全員不細工
偉大なる原作者に水島本人が唾を吐いた下衆作品
信仰している奴の擁護の仕方も同情しかねるアホ文句
ハガレンってだけで評価される糞アニメ、アクションもそこらへんにあるご当地ヒーローレベル

265 :
保守

266 :
職人帰ってきてくれー

267 :
保守

268 :
保守

269 :
ニンフ期待

270 :2013/10/02
僕はイカロスちゃん!
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