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2013年10エロパロ195: 【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】 (358) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【003】サイボーグ009総合【ヒルダ】


1 :2012/12/01 〜 最終レス :2013/10/05
石(ノ)森章太郎原作『サイボーグ009』総合萌えスレです
原作、旧ゼロ、新ゼロ、超銀、平ゼロ、REの全てについて萌え語りましょう
前身スレ
【少女から】RE:サイボーグ003【大人へ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1353076417/

2 :
スレ立て乙です。総合スレだからテンプレどうしたらいいんでしょうね。
取り敢えずスレ立て記念に、ハインリヒの短い即興ですが投下
なんで短いのかというと、彼女のネーミングが思いつかなかったからで……
明日はフランソワーズ危機一髪でも書きますかね
----------------------------------------------
 アルベルト・ハインリヒは女運の悪い男だ。
 これは本人の長年の人生経験によるもので、確固とした事実として心に刻み込まれている。
 冷徹な合理主義者を気取る割に、実は(周囲には普通にもろバレな)情に厚いお人好しな性格
なのと、相が浮かんでる女性に集中的に好かれる難儀な運勢の持ち主であるのが、本人の女
難の相を決定的なものとしていた。
 009=ジョーには『お祓いに行ったら?』と真顔で言われ、思わず蜂の巣にしかけた事もあるが、
背後のフランソワーズの気が怖くてやめた。
 その後、立ち去るまでの間、いちゃいちゃする姿を見せられ、余計に憂鬱な気分にさせられた。
 つくづく、俺は女運が悪い。
 恋愛関係になる女も、周囲にいる女も、ろくな目に合わせてくれない。
 ハインリヒは女には関わらない方がいいと、強く心に誓ったものだ。

 しかし、そんな風に思っても、向こうがそれに合わせてくれないのが世の中の真理である。
 帰国してトラック運転手のバイトに戻ったハインリヒは、神の不条理性を思い知らされる羽目になった。

 さて、俺は一体、どんな悪事を働いたんだろう?
 ハインリヒは内心で首をひねってみるが、心当たりが多すぎて分からない。
 やはりジョーの奴が言うとおり、お祓いにでも行った方が良かったか。
 でも俺、出身地的に殆ど無宗教だしなあ……
 頭の中であれこれ悩みながら、今日は何でこんなことになったのか思い出してみる。

 たまのオフの日に外出してみたら、雨に見舞われた。
 行きつけの店が全て休みで、空きっ腹にも勝てず、寄りにもよってマクドナルドで飯を食う羽目になった。
 暇つぶしと雨よけのために入った映画が、よりにもよって○○○○○(見てつまんなかった映画の好きなタイトル
入れましょう)だった。

 今日の俺はどんな厄日なんだ。
 どんな無神論者でも愚痴りたくなるほどの不幸の連発の末、もうこうなったら適当な飲み屋で呑んだくれようと、
路地裏に入ったら、今日の極めつけが待っていた。


 女の悲鳴である。

 おいおい、勘弁してくれよ。
 古ビルの間を落ちる雨に顔を濡らしながら、ハインリヒは天を仰いだ。

3 :
 不幸な事に、彼の眼球内部のカメラは非常に高性能だった。
 何せ、フランソワーズを守るために、ついでに仲間や一般市民を守るため常に先頭で体を張るため、ターミネーター
より身体が壊れるジョーよりも彼の方に予算がかかっているぐらいである。
 日進月歩する火器類、索敵・管制システム、相手の火器に対する装甲の更新だけでも、一財産だ。
 さらに、人型に火器を仕込んで、人体機能と兵器運用を両立させる複雑な機構は整備性の悪さを伴い、頻繁なメンテ
ナンスを必要とする上に、修理の手間暇もかかる。
 作戦の無い間でも機能アップデートや定期的な整備にかかる費用は桁違いで、最終型試作品で身体が高度にユニット
化されて整備性が良いジョーより、ハインリヒは実はサイボーグ戦士の中でも1,2を争う金食い虫だった。
 ギルモア博士の特許収入だけでなく、ジョーとジェットがレースで莫大な金を稼いで予算を確保してくれなければ、すぐに
時代遅れになりかねないぐらい、金がかかるのである。
 ぶっ壊れても修理費用を自分持ちで賄っているジョーやジェットと違って意外と肩身が狭いのだ。
 そんな金のかかった眼球のカメラは要求された高性能を発揮し、街灯がぶっ壊れた薄闇の中でも、はっきりと視界を確保
してくれる。
 ふざけやがって。
 ハインリヒは心の中で毒づきながら、奥歯を噛んだ。
 20メートルほど先、大柄で革ジャン着込んだ典型的な馬鹿どもの間で、白い手足が暴れているのが見える。
 どこからか路地裏に引きずり込まれたらしい。
 そうでなければ、こんな治安の良くない場所に来る訳もないだろう。
 ついでに、女性を襲っているバカどもがハインリヒの心の逆鱗を刺激しまくっていた。
 スキンヘッドに、ハーケンクロイツの刺青。
 いわゆるネオナチか、もしくはそれにカブれた若者たちらしかった。
 女性を襲っている。
 ナチス関係。
 アルベルト・ハインリヒにとって、それはこの世で最も忌避……憎悪する類のものだ。
 ただでさえ憂鬱な気分の彼にこれは、理性を飛ばすに十分な役割を持っていた。
 ネオナチの連中はこの瞬間、自分の刑執行書にサインをしてしまったのである。
 なるほど、確かに今日は厄日だ。
 じゃあ、厄祓いといきますか。
 酷薄な笑みを薄く口元に浮かべ、ハインリヒは周辺に通報しそうな人間がいないのを確認すると、足早に男達に
近づいていく。
 手足の抵抗はまだ続いているから、十分に間に合うだろう。
 足早に近づきながら、ハインリヒの思考は全て戦闘に特化したものへと変わっていく。
 普段はシニカルな言動ながら温厚そのものな男が、そのスペック通りの冷徹な戦闘マシンへと変貌を遂げる。

 アルベルト・ハインリヒが女難の相の持ち主なのか、単に自分からトラブルに首を突っ込む人間なのかは、本人にも周囲にも分か
らない。
 が、一つだけわかっている事がある。
 ある街のネオナチ集団が一夜にして壊滅する惨劇が起きた原因は、アルベルト・ハインリヒの前で女を襲うという愚行が、全ての
引き金という事だった。
----------------------------------------------
短いですが明日も仕事なんで、ここまで
ハインリヒの彼女は、名前何がいいかなー

4 :
あ、タイトルの部分間違えたorz
スレ立て記念02です……
のっけから間違えまくりで皆様、ホント申し訳ありません。

5 :
>>2-3
乙です
勝手言って申し訳ない
これで既成事実ができたので、安心して過去ログ貼っとくw
前身スレの過去ログ
003たん(;´Д`)ハァハァ…
http://mimizun.com/log/2ch/anime/1004266396/
003たん(;´Д`)ハァハァ… vol.2
http://mimizun.com/log/2ch/anime/1010607844/
003たん(;´Д`)ハァハァ… vol.3
http://mimizun.com/log/2ch/anime/1022923679/
003たん(;´Д`)ハァハァ… vol.4
http://mimizun.com/log/2ch/anime/1035008626/
003たん(;´Д`)ハァハァ… vol.5
http://mimizun.com/log/2ch/anichara2/1050442675/
サイボーグ003をレイープしたい
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1015916185/
サイボーグ003をレイープしたいvol.2
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1040727233/
サイボーグ003をレイープしたいvol.3
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1067508260/
サイボーグ003をレイープしたいvol.3.1
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1067892218/

6 :
pinkはDAT落ちしたあと読めるとこが少なそうなんで前スレも貼っとく
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1353076417/
言い出しっぺさんが気付いてくれたら、削除依頼しますかね
ドイツ女性の名前・・・ググるといろいろ出てくるけど難しいな
フランツィスカとか無理やり絡めてみたりw

7 :
まて、ドイツにいるのがドイツ人だけとは限らない
観光客、移民、ハーフ、クォーター、ドイツ系〇〇人
さぁ好きな娘を選びたまえ!

8 :
>>7
迷いますw でも何となく眼鏡してそうなイメージあるんですよねえ。
黒髪でメガネの知的っぽい感じの女性かなあ、ハインリヒの彼女って
後、ハインリヒは上のSSでも書いたけど、サイボーグとしてコスパはすげえ悪い気がするw
弾代とメンテ代、装備更新で幾ら飛ぶんだろう……

9 :
映画では自ら"冷戦時代の遺物"と皮肉ってたね
でも若い訓練生達に何かと相談されたり頼られてそうなイメージ

10 :
ドイツの女性名ってブリュンヒルデとかブリギッテとかワルプルガなんてゴツい名前が結構あるね…フリーダとかイリーネあたりが知的なイメージかな?
あまり参考にならなくてスマン

11 :
>>9 >>10
30年近く特殊部隊でやってたら、軍内部のコネ凄い気もするんだけどねえ…
そこらは語られてないから好きに設定できるかw
フリーダやイリーネ……良い響きですね。ちょっと考えてみます。
名前ありがとです。
月曜辺りにフランソワーズ危機一髪なの投下しますかねー

12 :
@SS保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/
→ENTER→漫画の部屋→dat落ちスレッドの部屋その2

13 :
すいません。忙しくて金曜辺りになりそう……師走はこれだから
ダークナイト・ライジングは何とか見る時間作らないと…(劇場でも見たけど

14 :
保守

15 :
過去スレ読んでたんだけど、逝きま〜つ!たんっていう人の作品は
最後まで到達してない?

16 :
保守

17 :
保守

18 :
仕事忙しいのと体調悪いの重なって、遅れて申し訳ありません。
取り敢えず途中まで投下。
背景的には、原作時期ですかね。取り敢えずREで書かれていた解散より
少し前ぐらいの時期です。
【注意】
鬼畜陵辱な話ではありませんが、刺激的な表現がありますので嫌な方は
透明化など、対策お願いします。

----------------------------------------------
 しくじった……。

 フランソワーズは唇を噛み締めるほど後悔したが、時既に遅かった。
 廃墟の路地裏に彼女は追い詰められ、もはや逃げ場はない。
 防護服はところどころが破れ、彼女の白い素肌が露出しかけているが、どこも血は流れておらず、
ダメージらしいダメージもなかった。
 彼女が優れていた訳でも、敵が無能だったからでもない。
 わざと、そうしたのだった。
『なあ、お嬢さん、そろそろ終わりにしようか』
『俺達もそろそろ、あんたの体で一休みしたいんだよ』
 そんな下卑た言葉が聞こえてくるが、彼女の目にも耳にも、それを言った男達の姿は映らない。
 数十キロ四方を自在に監視できる目と、数キロ四方の針の落ちる音すら聞き取れる彼女の耳です
ら、捉えられない。
 彼女をここに追い詰めた者たちは皆、加速装置を装備していた。
 サイボーグと呼ばれる者をフランソワーズは数多く見てきているが、加速装置を装備している者は多くない。
 理由は簡単で、コストが高くて数を揃えられないのである。
 刺客として送り込まれたり、高性能なサイボーグとして現れた者には装備されていたが、一般兵士クラスの
サイボーグに装備された事はない。
 加速時に感覚を高速化させるための脳改造、身体改造、メンテナンスなどを考えると、高価な装備なのだ。
 だが、今フランソワーズを襲撃してきている十数名は全員が装備しているのだから、組織は何を考えている
のかと思ってしまう。

19 :
 街で買い物をしている時、女性が数人の男に車に連れ込まれ、拉致されるのを目撃して
しまったのが全ての発端だった。
 慌てて車で後を追いかけてしまったのは、彼女の過去のトラウマが刺激されたからでもあった。
 通報していて警察を待っていたら間に合わないかもしれないし、レイプやされでもしたら目も
当てられない。
 間の悪いことに、携帯電話なんて便利なものはまだ発売されておらず、脳波通信が届く範囲に
仲間もいなかった。
 彼女の事には敏感な001=イワンもちょうど夜の時間で、後10日は起きてこないだろう。
 そう思うや、居ても立っても居られなくなって追いかけてしまい、気が付けば郊外の廃墟に誘い
出されていたのである。
 勿論、車も男女もいつの間にか消え去ってしまい、どこにも姿が見えない。
 最初から囮だったのだ。
 自分の迂闊な行動に気づき、Uターンして帰ろうとした瞬間、狙撃によってタイヤがパンクさせられた。
 完全に罠に嵌められた事に舌打ちし、車内に身を潜めながら運良く持って来ていた防護服に着替え
たものの、彼女の幸運はそこまでだった。
 風切り音と共に車に近づいてきた者達が一瞬でフランソワーズの乗っていた車を破壊し、彼女を引っ張り
出して地面に放り出した。
 何とか受け身をとり、体勢を立て直そうとする彼女だったが、相手はそれを許してくれない。
 嘲りながら彼女をこづき回し、少しずつ防護服を切り裂いていく。
 身を起こそうとするだけで弾き飛ばされてしまうから、彼女に出来る抵抗は身を丸くして、僅かでもダメージを
減らすことだけだった。
 スーパーガンはとっくに手から弾き飛ばされ、屑鉄に変わっている。
 加速装置を装備したサイボーグたちはひたすら、フランソワーズを言葉でいたぶるだけだ。
 彼らが何をしたいのか、フランソワーズは不幸な事に気づいてしまっていた。
 廃墟の各所に隠しカメラや集音機が隠されているのを彼女の目は発見し、それが何のためにあるのかも。
 気づいた瞬間、心臓を氷の塊で貫かれたような冷たい衝撃が走ってしまう。
 あの日、ブラック・ゴーストの生産品リストを見たときから恐れていたことが、遂に自分の身に降りかかろうとしているのだと。

20 :
『なあ、お嬢さん……003だったか。あんたの事知ってるぜ?』
『眼と耳だけじゃなくて、身体も良い具合に改造されてるんだよなあ?』
『男を喜ばせるためだけに改造されたんだろう? どんな男でも喜ばせられるように』
 最も聞きたくなかった言葉が彼女の耳を容赦なく打った。
『あんたの彼氏も似たようなもんなんだろう? さぞかし立派に開発された事だろうなあ?』
『そんな良い身体、一人にしか許さないなんて勿体無いぜ。これから俺達にも楽しませてくれよ』
 嘲るような声がどんどん下卑たものになっていくが、フランソワーズにそれを止める手段はない。
 脳波通信でなく肉声なのは、集音機に聞かせる為もあるのだろう。
 耳の機能を止めてしまえば命取りだし、少しでも望みを捨てないためにも、敵の気配を探る手段を
止める訳にもいかなかった。
 だが、敵の嘲りは容赦なくフランソワーズの心を苛み、抵抗する気力を削り取っていく。
 声自体にも微量の催眠効果があるらしく、洗脳やマインドコントロールへの抵抗機能を備えている
彼女の脳にも僅かだがダメージを与えている。
 どうやら敵は、徹底的に彼女の心を折るつもりらしかったが、フランソワーズには何もできない。
 ただ、身を屈めて肉体的なダメージを少しでも軽減するしかないが、サイボーグ達は少しずつ防護服に
裂け目を作っていく。
『そういえばこいつ、ガキも生めるようになってるらしいぜ』
『マジかよ、じゃあ今日はオレたちのガキでボテ腹にしてやるか』
『いいな、それ。誰の種で出来るか賭けようぜ』
『俺らのは人一倍濃いから、一発で孕んじまうかもな』
 敵のサイボーグも生殖能力が残っているようだが、それは慰めになるどころか、フランソワーズにとっては
不幸を増強するものでしかない。
『こいつのアソコ、男のなら、小指から馬サイズまで突っ込めるように出来てるらしいからな。孕ませる前に、腕が
入るかどうか試してみようぜ。なあに、壊れやしないって。腕突っ込まれて子宮かき回されても、よがり狂うように
出来てんだからよ、こいつは』
『じゃ、後で馬のも突っ込んでみるか。人間でそんなの入る女なんていねえからな、裏ビデオにしたら売れるぞ。
よかったな、あんた一夜で世界のスーパースターになれるぜ』
 絶望に身を震わせるフランソワーズの周囲に、声が少しずつ近づいてくる。
 彼らは既に加速装置を切って、彼女を包囲していた。
 逃げられないし、逃がさない自信のある現れだ。
『もう抵抗する気力もねえだろうし、どうする?』
『ここで犯っちまおう。通りがかる奴なんていねえだろうしな』
『だな』
 そんな声と共に、足音が彼女のそばまでやって来た。

21 :
 フランソワーズは絶望に身を浸しながら、彼らが言うような目に遭う前にのうかとも思うが、
どうしてもそれはできなかった。
 以前、言われた事があるのだ。
『フランソワーズが危ない時は、僕が必ず助けに行くからね。だから、絶対に自暴自棄にはならないで』
 最愛の恋人に何度もそう囁かれていた彼女にとって、それは破れない約束だったが、彼が間に合う事は
ないだろう。
 理性ではそう分かっているが、どうしても彼の言葉を信じたい自分もいるのだった。
 だから、ギルモア博士に頼んで追加してもらった、体内の自決装置を用いる事が出来ず、こうして震えている。
 ジョー。
 心の中で恋人の名前を呼ぶと、ほんの僅かだが勇気が戻り、少しでも抵抗しようとする気力が湧いてくる。
 彼が約束を守ってくれなかった事なんて……小さいことなら何度かあるが……大事な約束を破った事は一度も
なかった。
 なら、自分も最後まで諦める訳にはいかない。
 ほんの僅かでも時間を稼ぐべく、抵抗の意志を見せようとするが、敵にとってはそれも楽しむためのスパイスに
過ぎないらしい。
 フランソワーズを立たせないように軽い一撃を与えながら、防護服をさらに切り裂いていく。
『諦めな。せめて、楽しもうぜ』
 すぐ近くまで声が迫り、彼女の体をひっくり返そうとする……。


 が、その腕は中空をさまよい、フランソワーズを掴む事はできなかった。
 目に前にいた筈の彼女は、まるで最初から居なかったかのように消え失せていた。
 周囲にいるのは、黒い戦闘服と顔を覆うヘルメットに身を包んだブラックゴーストのサイボーグ達だけだ。

『……っ!?』
『他のゼロゼロナンバーは近くには居ないはずだろ! あのロシアの赤ん坊も寝てるんじゃなかったのか!』
『うだうだ言うな。全員、加速装置を起動しろ。どうせ助けに来たって、こっちは最新型の加速装置持ちが十二人
いるんだ。009だって、数の前じゃ獲物にしかならねえよ』

22 :
 一瞬パニックになりかけるがすぐに統率を取り戻し、ブラックゴーストのサイボーグ達は加速
装置のスイッチを入れ、周囲の動きが停止したかのような独特の世界へ入っていく。
 情報部からの報告では、009こと島村ジョーが装備している加速装置は、ギルモアの絶え間
ない技術改良によって現在も最高のものとなっているらしい。
 だが、オリンピックの徒競走でもタイム差が二秒も三秒も違わないように、技術力や諸々の限界に
よって、性能の差も致命的に縮めるものではないのだ。
 アイザック・ギルモアは世界的にも有数の天才であるが、他の追随を全く許さないというレベルではない。
 世界中の頭脳を結集したブラック・ゴーストの技術開発陣が、彼と同レベルの装置を作り出すのは不可能
ではなかった。
 速度など総合性能はほんの僅かに劣っているが、絶対に追いつけない差でなく、ましてや数も違う。
 たとえ009が助けに来たとしても、十分以上に数の差で潰せる算段だった。
『2号から5号は周辺を警戒しろ。6号から10号は女を捜せ。11号と12号はついてこい』
 どうやらサイボーグのリーダーらしい1号と呼ばれる男は素早く仲間達に指示を出すと、周囲に警戒を配る。
 だが、
『おい、11号。何で返事しない』
 仲間達の内、11号と呼ばれる者だけが1号に返答しなかった。
 訝しげに視線を向けるが、微動だにしない。
 見ている間にグラリと体が揺れ、地面に崩れ落ちる。
『!?っ』
 サイボーグ達の背筋を氷のような冷たさが走った。
 倒れた11号の首は通常ではあり得ない方角に折れ曲がり、口からは体液が漏れ出ていた。
 完全に機能停止……亡している。
 敵は最高水準の加速装置を装備している彼らの目を潜り抜けて、フランソワーズを連れ出し、ついでに11号を
害してのけた。
 通常ならありえない事態だった。
 いったい、誰がどうすればこんな真似ができるというのか。
 周囲を警戒しながら、ブラック・ゴーストのサイボーグは先ほどと違い、得体の知れない不安に襲われていた。

23 :
「フランソワーズ、もう大丈夫だよ」
「………………」
 ブラックゴーストのサイボーグの手が触れる寸前、力強い感触がフランソワーズを抱き上げ、
倒れていた場所から大分、離れた廃ビルの中に連れて来てくれていた。
 一瞬、抵抗しようとしたが、その腕の感触と力強さが彼女の抵抗する力を奪う。
 危険な時、何度も彼女を抱えて走ってくれた力強さと風切る速さは身も心も覚えていた。
「少しだけここで待っていて。すぐに終わらせて来るから」
 フランソワーズをそっと地面におろすと、女性を魅了する甘く優しい声で囁いてくれる。
 単に甘いだけでなく、絶対的に信頼の置ける力強さを持った声。
「もう、二度とフランソワーズを危ない目に遭わすなんて、させないから」
 鋼鉄よりも固い決意を込めた言葉を紡ぐや、外へと駆け出していく。
 いつも見慣れた真っ赤な防護服に黄色いマフラー。
 背後からでも、癖の強い褐色の髪がはっきり見える。
「ジョー………………」
 戦いへと赴く恋人の名前を呟く。
 どんな奇跡を起こしたのか、そんな事は分からなかったが、フランソワーズにとってはそんな事は
どうでも良かった。
 ただ、一つだけ。
 ジョーは約束を守って、本当に来てくれた。
 それだけが、絶望に捕らわれかけていた彼女の心を救い出し、温かいもので包み込んでくれている。
 防護服はずたずたになっていて、肌がところどころ露わになるなど無惨なものだったが、気にならなかった。
 目と耳の力を全開にして、ジョーが行った方向へと向ける。
 脳波通信を行えば、サイボーグ達に人質にされる恐れがあるから、彼の手助けをする事は難しいが、見守る事は
できる。
 フランソワーズの強化された視線の先では、彼女の居場所が分からないように慎重に廃墟の間を動きながら、
サイボーグ達へと駆けていくジョーの姿があった。

24 :
「009!」
 いち早く見つけた3号の声に、ブラックゴーストのサイボーグ達が一斉に同じ方向を向く。
 廃墟の間を駆け抜け、彼らの元へとやって来るのは009=島村ジョー。
 姿は彼一人しか見えず、他のサイボーグの姿は見えない。
 どうやら一人だけ、何の手段によってか、ここへ駆けつける事が出来たらしかった。
 だが、そう思うとブラック・ゴーストのサイボーグ……加速装置装備型の実験小隊はどこか安心した
ような気分になった。
 人は未知のものに恐怖を抱き、必要以上に警戒するものだ。
 しかし、目の前にジョーが現れた事により、その恐怖の対象に実体が加わり、安心感をもたらしてしまった。
 自分達の理屈で割り切れる相手だと思い、先ほどまでの自信を取り戻したのである。

『全員で囲め、幾ら009の加速装置が俺達より多少は性能が良いとしても、圧倒的な差じゃない。集団でかかれば
オレ達の方が有利だ』
 小隊内のサイボーグにしか受信できない脳波通信で仲間に指示を出しながら、1号は油断なくジョーを観察する。
 周囲を囲んでくるサイボーグ達を見回しながら、ジョーは隙のない様子を見せながらも、必要以上に警戒も緊張も
見せていない。
 最終型試作品として破格の高性能を見せただけでなく、ギルモアが心血を注いで常に能力を最新鋭にアップデート
し続けている、最強のサイボーグ。
 その余裕の現れなのだろうか、それとも何も考えていないのか。
『驚かせやがって……試作品ごときがよ!』
『すなよ。あの女がどこにいるのかを聞き出さなきゃならないんだからな』
『どうせなら、こいつの前であの女を犯ってやろうぜ。どんな顔するのか楽しみだ』
『お前ら、油断するな。相手は009だぞ?』
『幾ら009だからって、所詮は旧式じゃねえか。最新型の俺達相手に勝てる訳ねえよ』
 脳波通信で下卑た事を言う部下達を叱咤するが、効果は薄かった。
 フランソワーズをいいところで横からさらわれたのと、集団でいる事の安心感が悪い意味で慢心を生んでいた。
 だから、

「ねえ、相談はいいから、そろそろ始めないか?」
「…………………!!?っ」
 ジョーの声に視線を向けても、彼が何をしているかを理解するのに、数瞬の間が必要だった。

25 :
「4号……」
 誰かが呻くように言う。
 ジョーはいつの間にか、4号を捕まえていた。
 恐ろしい事に、誰もそれに気づかなかったのだ。
 先ほど彼らの見ている前で、何も気づかせずにフランソワーズを連れ去り、11号を害してのけたのと同じように。

 ジョーは地面に倒された4号の首筋を踏み、片腕を捻り上げて捕まえた状態を維持している。
 地面に引き倒された4号は必で残る手足を動かして逃れようとするが、ビクともしなかった。
 常人の数十倍以上の身体強化を施され、パンチ一発でコンクリートの壁に穴を開けられるほどのパワーを持つ
サイボーグが、だ。
「ハインリヒがさ。よく言うんだ」
 周囲を包囲し、こちらに襲いかかるべく隙を伺っているサイボーグ達に、ジョーは世間話でもするかのように話しかける。
「自分の大切な存在に手を出されたくなかったら、徹底的にやるんだって姿勢を見せろってさ」
 そう言って小首を傾げ、続ける。
「フランソワーズは僕にとって一番大切な存在なんだ。……だから」
 言うや、ジョーは4号の首を踏みつけていた足に僅かに力を込め、抵抗していた彼の首を容易く踏み折った。
 特殊合金で作られた骨格を一撃で踏み折り、もう一発、今度は後頭部を踏みつけて完全に潰してしまう。
 強力な圧力をかけられて4号の頭部はひしゃげ、眼球が飛び出し、圧力で潰れた脳が隙間から吹き出てくる。
 一瞬で、4号は即した。
 同じサイボーグだからとは言え、有り得ないほどの破壊力だった。
「僕は、今日は徹底的にやる事にするよ。彼女に手を出したらどういう目に遭わせるのかを、ね」
 怒るのでもなく、笑うのでもなく、ただ淡々と新聞の記事で雑談でもするかのような軽い口調。
 しかし、そこに込められた感情の凄まじさに、サイボーグたちは慄然とする物を感じた。
 これまでの戦闘で、009=島村ジョーが剥き出しの意を見せて戦った事は本当に少ない。
 ましてや敵だからと言って、無抵抗な状態にした相手を虫でも踏みすようにしてのけるなんて、聞いていなかった。
 温厚で優柔不断と見られ、激情に身を任せても、どこか敵にすら優しさを捨てられない青年……それがジョーへの
評価だった。
 だが、それは時と場合によるものでしかない。
 最も大切な存在を無残に傷つけられようとした時、彼がどうなるかを誰も知らなかったのだ。
 その日、ブラック・ゴーストのサイボーグたちは何故、島村ジョーがゼロゼロナンバー・サイボーグで最強とされているの
かを知る事となる。
 代償に何を差し出すことになるのかは、言うまでもなかった。

26 :
取り敢えず、即興で書き足した部分も含めて、今日はここまで。
続きは来週ぐらいにでも何とか……でも金曜はホビット見に行くしなあ……
今回も三部構成で、次回はバイオレンス全開で、次々回にエロ有りにしたいなあ…
何で俺は毎回、エロ行くまでが長いんだ……orz
今回も即興で勢いのみで書いてますので、辻褄合わねえとか突っ込みどころ満載
かもしれませんが、堪忍してくださいw

27 :
>>26
乙!このジョーにならケツの穴貸しても良い

28 :
ジョーかっけえEEEE!

29 :
オツ!
前フリあらばこそ盛りあがるエロがそこにあるのさ(キリッ
あーホビットも公開間近?だっけ その前に私は007を観なきゃとずっと思ってて…
ともかく、気長に続き待ってまっせ!

30 :
カッコイイーーーー!!
自分丁度REを観た直後に読んだので、
頭の中でREのBGMガンガン鳴り響いてて
まるで映画観てるように読ませてもらいましたよ。
続きを正座してお待ちしてます。

31 :
皆様、レスありがとうございます。
続きはなるべく早めに書けるように頑張ります。
ホビット面白いといいなあ……テンション上がるし

32 :
怒らせると最恐なシマムラGJw
バイオレンスも楽しみにしてます

33 :
おおお、フランたんが鬼畜レイポされるかとドキドキしながら読んでたのでGJです。

34 :
文章力ゼロなんで感想書けないけど、描写力がスゲぇっす!
続きも期待してます!焦らず、じっくり取り組んで下され。

35 :
感想ありがとうございます。
ホビットが期待以上に凄い出来だったんで、テンション上がりまくり。
ガンダルフの声が羽佐間道夫さんじゃなくて、有川さん生きてたらなあ……
続き頑張ります……二回目も見ないといけないし
>>29
遅レスですが、007スカイフォールはダニエル・クレイグの三作では一番出来
がいいかも。でも個人的には、この次がさらに期待できそう。

36 :
>>35 クレイグたんハァハァ
ホビットも観たい〜!
やはりあのシリーズは評判を裏切らないんだね 安心したよ

37 :
うーむ。書いてるんですが、なかなか終わらないなあ…敵の人数出しすぎたw
何かバイオレンスと怪しい薀蓄と、捏造設定の連打になりつつある……
酔っ払った勢いで、後で出来てる分だけ投下しますかね

38 :
>>37
楽しみです〜!!正座して待ってます!!

39 :
まだ決着まで書けてないですが、出来てるとこまで投下しますー
バイオレンス苦手な方、薀蓄書かれると鬱陶しいという方、オリ設定NGという方は透明化など対処お願いします。




----------------------------------------------
 周囲を包囲したサイボーグ達の動きを眺めながら、ジョーは自分がひどく落ち着いているのを感じていた。
 大丈夫。
 頭でなく、心がそう保証してくれる。
 機械で計測すれば、今のジョーの心拍数も脳波も、平時に散歩しているのと同じ程度のものだと分かるだろう。
 生まれ持った勇気もあるが、そうできるだけの裏打ちもあった。

 以前、ジョーはアポロンというサイボーグに完敗し、瀕の重傷を負った事がある。
 加速装置の性能だけでなく、様々な面で及ばず負け、二度目も苦戦した彼が今も生きていられるのは実力でなく、
アポロンの姉であるヘレナによって二度とも助けられたからだ。
 奇跡的に生還した後、ギルモア博士はジョーの性能を最新にアップデートしてくれたが、この完敗劇は彼の心に
深い敗北感を残していた。
 サイボーグ戦士の一時解散後、再び集まるまでの間、レーサーをしながらもジョーが戦いに備えたのは、その敗北
感からでもあった。
 単純な性能だけで戦っていたら、また新たな力を持った敵が現れた時に勝てない。
 敗北したあの時、持っている武器は勇気だと叫んだが、それで勝てなければただの蛮勇にしか過ぎない事は本人が
一番分かっていた。
 どうすれば良いのか。
 悩んでも良い考えが浮かばず、悶々としていたある時、ふと立ち寄った書店で閃いた。
 普段は読まないのに、どういう訳か気になってめくってみた雑誌には少年の頃、彼に武術を手解きしてくれた師の一人が
写っていたのである。
 喧嘩で負けを知らず、若さと元気が有り余っていた自分をぼろ雑巾を投げ捨てるかのように、散々に翻弄してくれた達人たち。
 自分を光の当たる道に戻れるよう力を貸してくれた彼らなら、何か良い考えがあるかもしれない。
 そう思い立ったジョーは不義理を詫びる手紙を書いて、彼らの元を再び訪ねたのだった。

40 :
「……っ!」
「……………」
 ジョーの周囲を包囲したサイボーグ達は盛んに脳波通信を行って、どう襲うかを決めかねている。
『いいか、タイミングを合わせろ。一斉にかかるんだ。そうすれば奴だって、逃げられない』
 身構えるまでもなく、逃げようともしないジョーに不気味な物を感じつつも、1号は務めて冷静さを失わず、
仲間に指示を飛ばす。
 バラバラになっていたら、また一人ずつされるという恐怖感もあった。
『さっきから外部との連絡が取れん。恐らく妨害装置で通信を遮断しているんだろう。009以外のサイボーグが
来ているかもしれんぞ』
『002以外のサイボーグなら恐れる必要なんてねえだろ。加速装置の無い奴なんざ、オレたちの的に過ぎねえよ』
『油断するなと何度も言わせるな。それで大丈夫なら、4号も11号もんでなかった』
 油断しそうな仲間を叱咤し、1号はめまぐるしく頭の中で考えを巡らせる。
 仲間の手前、何も言わなかったが、決して楽観視出来る状況でないのは彼が一番よくわかっていた。
 単に性能差だけで勝てるなら、今まで刺客に送り込まれたサイボーグ達が仕事を終えていた筈だ。
 油断していただけだと思った事もあるが、それだけではない事が今、肌で実感できる。
 逃げ出して牙を剥いて来たサイボーグ達は、当時も今もギルモアの手でアップデートされ続けて画期的な性能を
持っているし、困難な戦いを乗り切ってきた経験も大きいだろう。
 だが、目の前にいる009は不気味だ。
 性能や経験とは違う何かを持っているのだが、それが何か分からない。
 とは言え、時間を与えるのは得策ではないのも確かだったから、彼にできる指示は一つしかなかった。
『応援を待たせる事はない。1秒で終わらせるんだ……行くぞ!』
 そう短く呟くや否や、訓練された成果も伴い、10人のサイボーグはほぼ同時に動き出し、ジョーへと到する。
 音速を超えた者達特有の、時間が限りなくスローになった空間を黒い戦闘服の男達が駆け抜ける。
 1秒もあれば、ジョーを八つ裂きにする事など容易い筈だった。
 だが、
『『『…………!っ』』』
 到した空間から、また忽然とジョーの姿が消え失せ、サイボーグたちは慌てて回避しようとして何人かは成功
したものの、半数以上が避け切れずに衝突してしまう。
 音速を超えた状態で衝突したのだから、それだけで結構なダメージだ。
『一体、どこに……』
 辛うじて無事だった1号が辺りを見回す前に、背後で誰かが倒れる気配がする。
『6号……!』
 振り向いた時には既に6号が崩れ落ち、ジョーが今度はこちらに向かってくるところだった。

41 :
『複数に同時に襲われたら? 同時にはならないんだから、突破口は前に教えた通りにやればいいだろう』
 そう教えてくれたのは、噺家でもしている方が合いそうなほど歯切れのよい話し方をする小柄な達人だった。
 同時に動いたようでも結局、様々な要因で同時に到着するのは難しいのだから、いかようにでも逃げ道はあると。
 サイボーグたちは同時に動いたつもりだったようだが、ほんの僅かに6号は気が焦っていたのか、動き出すのが
髪の毛一筋ほどの瞬間だけ早かった。
 敵が到する瞬間、そこへ抜けていくようにジョーは一気に間合いを詰めたのだった。
 6号が驚く前に、彼の頭を掴むと一気に捻る。

 サイボーグ同士の戦闘……特に火器が防護服などで無力化される上に、当たる確率の低い加速装置装備型の
場合は格闘戦が主体になるのだが、仕留め方が問題になってくる。
 005=ジェロニモのように圧倒的なパワーで八つ裂きにするか、叩き潰すというのもあるが、パワータイプは総合
性能に問題がある。
 また、人間より急所が圧倒的に少ない事が多いから、攻める場所は限られるのだ。
 頭と心臓、肺を初めとした呼吸装置。
 幾らサイボーグと言えど、この三箇所だけは無くしようがなく、この数少ない急所を潰す攻防がサイボーグ同士の
白兵戦で、最も効率の良い戦闘方法でもあった。

 サイボーグの骨格構造は元の人間の時と大半が同じだから、捻り折る場合のコツは人間と変わらない。
 普通は情け容赦が邪魔をするが、今のジョーにそんな物は存在していないから、昔の人間が夕食用の鶏を締める
ぐらいの躊躇の無さで6号の首を捻る。
 特殊鋼の骨格と人工筋肉、人工皮膚は頑健だが、滑らかな動作を行うために関節部分はどうしても存在するし、
守れる限界もある。
 脆い方向に回すのを間違えなければ、サイボーグの首でも容易に捻り折れた。
 想定外すぎる方向に回され関節が不気味な音を立て、内部の配線が余裕を無くして千切れる音が手のひらから
伝わってくる。
 一瞬で、首筋を走っていた生命維持のための配線が寸断され、脳に酸素を送るパイプが破壊される。
 頭部の非常用の生命維持装置が働いて、ほんの僅かな時間だけ6号は生きていられたがそれまでだった。
 むしろ、生命維持装置が働いている間、動けずに緩慢なを迎えるのだから無惨の一言である。

 だが、彼に情けを掛ける余裕もないため、崩れ落ちる6号を尻目にジョーは既に他の敵に向かっていた。

42 :
『戦場でにたくなかったら止まるな。常に自由に動ける状態でいろ。盾があれば安全なんじゃない。いつでも
自由に身軽に動けるのが一番、安全なんだ』
 そう教えられ、ほんの少しでも逡巡して立ち止まった途端、容赦なく間合いを潰されて投げ飛ばされた記憶が
ジョーの頭に苦笑めいた思い出として蘇る。

 帰ってたんなら、連絡の一つも寄越さんか、馬鹿者。

 再訪した時、言われた事がみんな殆ど同じだった。
 彼らと来たら全員が全員、ジョーがサイボーグになった事など、便りの一つも寄越さない不義理を叱る事より優先
順位が低かった。
 戦場や実戦の修羅場を数多く潜って来た達人たちは深く詮索せず、ジョーの再訪を、叱りながらも温かく迎えてくれた。
 皆、ジョーがどんな境遇にあったのかをそれとなく察したのだろう。
 彼が相談しようと口を開く前に、少し稽古して行きなさいとだけ告げ、中には家に逗留させて教えてくれた先生もいたほどだ。
 再び集まるまでの間、そしてその後もレースが無い時以外は、暇を見て師達の元に顔を出すようになったのは、言うまでもない。
「………………」
 体勢を立て直す前のサイボーグ達の腕の間をすり抜けて、まだ立てないでいる8号の首を蹴り折り、2号の後頭部を踵で踏み砕き、
中途半端に立ち上がりかけた10号の脳天へ肘を打ち落とす。
 駆け抜けながらの一撃の筈なのに、強化されたサイボーグの骨格や頭蓋骨を一撃でへし折り、陥没させてしまう。
 8号の首は半周以上回り、2号の砕かれた後頭部からは内部が噴き出し、脳天が陥没した10号は圧力によって両目が飛び出して
亡した。
 加速中の時間の中では、悲鳴は殆ど聞こえない。
 他のサイボーグ達が気づく頃には、もうジョーは安全圏へと身を逃した後だ。
『くそ、素早い!』
『なんで、捕まえられないんだ!』
 彼らの脳波通信は聞こえないが、パニックになっているのは察せられる。
 師に言われた通り。
 彼らのスピードでは、自分は捕まえられない。

『素早く動くってのはな、ただスピードを出すって事じゃないぞ。人間の方が足が速いのに、鶏やコマネズミをなかなか捕まえられんだろ?
素早いとはそういう事だ』
 そう言った師も鶏のように、全力で逃げていると思った途端にクルリと振り向いて、驚くジョーをやっつけてくれたものだ。
 今、敵にしているサイボーグ達の動きは速い。
 だが、あの先生たちに比べたら無駄が多く、足りない物が多いから、ジョーの目には速く映らなかった。

43 :
『「はやい」ってのは、見えない事でなあ。素早く見えるなら、それは本当は「はやく」ない』
 目にも留まらぬどころか、いつ斬ったのか分からないほどの居合の技を持つ先生は、そんな風に教えてくれた。
『十の言葉で言うのを、一言で言えればそちらの方が早いでしょう』
 折り目正しい動作なのに、いつ動いたか分からないぐらい早く動きながら、そんな事も言われた。
『人に当たられたくなければ、消えればいいですがな。自分の無駄を消して、鼻息を消して、喧嘩腰を消しなはれ』
 昔、忍者に教わった事もあるという別の先生は、そう言ってジョーの目の前から消え去ったかと思うや、首筋をトントンと
叩いてからかってくれた。
 どの先生からも、動作から無駄を消し、意を消し、拍子を消し、動作の起こりを消してしまえと、異口同音に教えられた。
 人は、脳が認識できなければ、目の前に存在していても気づかない。
 面白いもので、人間は音を聞く際にも最初の頭の部分を消されてしまうと、どの音を聞いても同じに聞こえてしまうという。
 それは視覚についても同じだった。
 初動が分からず、体軸が揺れず、動きに拍子が無く、呼吸が読めず、動作が常に一定速度を保っていた時、人は目の前に
いても存在に気づけず、例え気づけても反応できない。
 サイボーグでも、それは同じだという事は、先生たちに散々にやられたジョーが身を以て理解している。
 同じ人間同士が改造されたのだから、僅かな機械の性能差では楽に勝てないし、多くの敵を相手にする事を考えれば不利だ。
 しかし、別の部分が勝っていれば……敵の持っていない物を持っていれば、どうか?
 高性能なセンサーを持とうが、そこにいると認識させない事が出来れば?
 非常に困難な事ではあるが、不可能ではない事は実物を目にしているだから、保証済みだ。
 そう考えたジョーが師の元を再訪し、教えを受けた成果は今、発揮されようとしていた。

 敵の残りは後、半分……。

44 :
「くそっ! なんでこいつ! ……っ!?」
 迫り来るのに距離感を狂わせるジョーの不気味さに恐慌を来した7号が闇雲に繰り出すが、当たる前にその拳を
掴まれてしまう。

 本気の拳は一瞬、腕が伸び切る瞬間があるのだから、体捌きで寸前に避け、拳に触れてやれば容易に制する事が
できる。
 そう教えてくれた、最も年老いた師は昔、ボクシングの世界王者のパンチすら掴んだ事もあるという。
 実際、既に一人で立つ事も難しくなっている高齢でありながら、ジョーの本気のパンチすら躱し、掴んで投げ飛ばして
見せたから本当なんだろう。
 コンクリートの壁をも撃ち抜く、サイボーグのパンチをだ。
 それに比べたら、同じサイボーグ同士で拳を掴むことなど、ひどく簡単に思えた。
 パンチの勢いと、ジョーに拳を掴まれて引っ張られた事により、体勢の崩れた7号の背後に身を入れながら、もう片方の腕を
顎に当て、合気道で言う入身投げの変形のような形で一気に頭から叩き落す。
 音速を超える状態で動いてる者が、強烈な勢いで頭から落ちた場合、どれぐらいのダメージになるのだろう?
 後頭部から地面に叩きつけられて痙攣する7号の首を踏み折ってとどめを刺しながら、ジョーは残りのサイボーグ達が動きを
変えてきた事に気づく。
 ジョーの動きが尋常でないならば、集団戦の強みを活かすしかないと思い至ったようで、手にはサイボーグ用の電磁ナイフが
抜かれている。
 昔、0013に重傷を負わせた電流メスを小型化し、改良したナイフは防護服でも防げない。
『……っ!』
 刃渡り30センチはありそうな、特殊鋼でも貫通する電磁波の流れた刃。
 五つの方向からそれが到するが、ジョーは迷わず手近の12号に向かって駆ける。
 刃から身を守りたければ、逆に相手に入っていけ。
 ある達人はジョーに包丁を持たせ、好きに襲わせては自由自在に制圧しながら、そんな事を教えてくれた。
 逃げれば敵は自由に刃を振るえるが、間合いに入れば逆にこちらにも勝ち目が出てくる。
 後は、刃の下に身を飛び込ませる勇気があるかどうかだけだ。

45 :
 背後にフランソワーズを守っているジョーにとって、電磁ナイフの中に飛び込む事など、何の怖さも感じない。
 彼女を失う、傷つける以上に怖い事などなかった。
 寸前で捌きながら、ナイフを持った手首と肘を掴み、軽く軌道を変えてやる。
 それだけでナイフの切っ先は速度を保ったまま、12号の額に吸い込まれていく。
 12号は唐突に、目の前に今まで自分が構えていたナイフの切っ先が向かってきたのを、理解できない。
 ヘルメットと額を貫通し、ナイフで脳を抉られて焼かれながら、最後までどうしてそうなったのか、理解できなかった。
 だが、彼がジョーにされる瞬間を、他のサイボーグたちは待っていた。
 ジョーが12号の額にナイフを突き立てる瞬間、3号と9号が彼の腕を掴み、引っ張る。
 12号が崩れ落ちるのと同時に、前後から1号と5号がナイフを持って突進する。
 幾ら目の前から消えるように動けるといっても、捕まえてしまえば的だ。
 例え、一人か二人は反撃してされても、残りの人数で仕留められると踏んだからだ。
 ジョーに拘らずに撤退すればいいという思考は、彼らの頭の中には無かった。
 前後から、ジョーの心臓目掛けてナイフが突き出されていく。
 だが、ジョーの次の瞬間にとった行動は、彼らの意表をついた。
「え……っ?!」
「ぐっ!?」
 ジョーが二人に腕を掴まれたままの状態で身を翻すや、3号と9号の顎に衝撃が走った。
 腕を掴まれた状態で後ろへ宙返りしたジョーは、その両足で二人の顎を蹴り上げたのだった。
 無論、体勢が悪いから致命傷を与えられるような一撃ではない。
 しかし、無防備な顎を蹴りあげられて体勢が崩れてしまうのは避けられず、瞬時に体勢を戻したジョーに逆に引っ張られて
引き寄せられるのに抵抗もできなかった。
 ちょうど、前後をジョーの盾のように立たせられても、だ。
「しまった!」
 1号が叫ぶが、時既に遅し。
 彼らが盾にされるのと、1号と5号がナイフを構えて本来はジョーがいた場所へと飛び込んだのは、同時だった。
 そして二人のナイフは、サイボーグの急所である心臓部分の位置にあった。
 電磁ナイフは彼らの防護服など意に介さずに貫いて人工心臓を破壊し、その周囲に存在する酸素ボンベを始めとする呼吸器
部分をも焼き尽くしてしまう。
 急所の部分を焼き尽くされ、3号と9号が痙攣しながら亡するのを、1号と5号は呆然として見るしか無かった。
 あんな有利な状況だったのに、まさか自分が仲間をしてしまうとは思わなかったのだ。
 そんな状況を見逃す訳もなく、心臓を貫かれた二人の間から擦り抜けざまに、ジョーは5号の首に手刀を撃ち込んでへし折り、
さらに掴んで半回転させる。
 背後に首が向いたまま倒れる体を横目に間合いを取る頃には、12人いたサイボーグたちは1号しか残っていなかった。

46 :
取り敢えず眠気限界ですんで、本日ここまで。
決着は週末にでも投下します……エロ早く書きたいorz
12人にせずに、5人ぐらいにしときゃよかったw

47 :
面白かった
エロも早く読みたい

48 :
>>46
ジョー、最強!!スピード感ハンパないです!
続きが楽しみです

49 :
スンマソンが、
>人間は音を聞く際にも最初の頭の部分を消されてしまうと、どの音を聞いても同じに聞こえてしまうという。
ここ興味深いので、どういう状態かkwsk

50 :
>>49
前に炎という音楽雑誌があったんですが、その記事で目に止まりまして。
今、ソース元引っ張りだすのに部屋ひっくり返したw
引用しますと
----------------------------------------------
音は、頭が最も重要なポイントになる。
音のアタック度やその波形によって、何の音なのかが人間の脳で認識される。
故に、最初のアタックを消して(フェイド・インで)継続音だけを聞くと極端な場合、我々には
ギターの音なのかピアノの音なのか赤ん坊の泣き声なのか区別がつかない。
それだけ音にとって頭が大事なのである。
----------------------------------------------引用ここまで
これが頭に残ってたみたいです。
十年以上前の雑誌だったから、今も科学的に正しいのかは、ちょっと分からないです
間違ってた時は、堪忍してくださいw

51 :
雰囲気で言い切ってるけど
極端過ぎるトンデモ理論だなw

52 :
超聴覚を持つフランたんはそれでも聴き分けられる、と理解した

53 :
フランソワーズは聴いた音をフーリエ解析できるからな。

54 :
>50
わざわざ調べてくださってトントンです。
しかし、結局よく分からんなw

55 :
遅ればせながら
力作の続編ありがとう!
全部違うシチュエーションで戦っていて凄い!
よく色々思いつきますねえ。
すごく楽しませていただきました。
これからお書きになるのかもしれないが、
もしできたらですが、
冷酷な9を見た3の心情など読めたらうれしいです。
もちろん、出していただいたものはすべて美味しくいただく自信あります!
続き楽しみにしてます!!

56 :
まあ、音関連に関しては面白そうだったんで適当に使ったから、あんま信じないようにw
基本、面白かったらデタラメでも即採用な、ゆでたまご世代ですんでw
取り敢えず、明後日ぐらいにまた投下したいなあ。
でも、すげえ欝な展開思いついたんで、それはカットして元に戻さんといかん……

57 :
>>55
感想ありがとうございます。下手に人数出したから、陣考えるだけでねました
どいつが生きてて、どれんだかでこんがらがり……次やる時は数減らそう
フランソワーズはジョーが最初に一人したところは見たけど、後は加速してるから…
でも、終わった後に出てきた顔は見てるだろうし……
同級生2の美沙子さん(懐かしすぎる)的な反応は……在り来りかなあw
エロ行くまで、後どんだけかかるんだろう……orz

58 :
55ですが、すいません、あくまで希望という事で、、。
同級生2とか全然知らないし、在り来たりでも、
もちろん書いていただけたらありがたいです。
エロも楽しみにしておりますが
ご無理のない範囲でマイペースでご執筆下さいませ。
きちんと正座して待ってます!

59 :
月曜ぐらいに投下頑張ります……今年中にエロいけるんだろうかorz

60 :
続きが気になって待ちきれない!いや、おとなしく待ってます。
1号はちょっと手強そうですね。
ジョーはどう戦うのでしょうか。
9と3のいちゃいちゃも含めて今後の展開に期待してます。

61 :
>>60
セガール映画の悪の幹部程度には強いかと
いちゃいちゃ早く書きたい……頑張りますorz

62 :
頭痛いなあ……風邪薬飲むか。
風邪薬で頭飛ぶ前に、出来てる部分だけ投下しますー
例によって、バイオレンスが苦手な方、薀蓄嫌いな方、オリ設定苦手な方は対処お願いします。
----------------------------------------------
「……………………」
 未だ加速した空間の中で、二人のサイボーグは対峙していた。
 一人は組織の命令のために、もう一人は愛する人を守るために、ここでし合いを繰り広げている。
『まさか、009がこれほどのパワーアップをしていたとは……』
 内心で汗を流しながら、それでも指揮官である1号は努めて冷静にジョーを観察している。
 彼とて、単に改造されただけのサイボーグではない。
 ブラック・ゴーストの一員として元々は高度な戦闘訓練を受け、加速装置装備型サイボーグで構成された部隊が
試験的に創設された時に、指揮官として抜擢された身だ。
 隊の中には、フランソワーズを襲った際に下衆な言動をした者もいるが、どれもその身体能力や戦闘能力を組織に
見込まれた者達である。
 それが、あれほどの短期間で全滅するとは。
 歯ぎしりしながら、1号はジョーと間合いを取りながら、油断なくナイフを構える。
「ギルモアの技術力だけじゃないな……009。お前、どこでそれだけのパワーアップをしたんだ? 我ら以外に、そこまで
出来る技術陣がいたとは……」
「そう思う?」
 ナイフでジョーを巧みに牽制し、身を守りながら隙を伺う1号は、それだけで倒れた者達より高い実力を持っている事を示している。
 一方、11人ものサイボーグを倒していれば、いくら同じサイボーグと言えども無事で済むはずがないのに、ジョーは無傷である。
 息切れはしない体だが、精神的な疲労すら感じさせないのは不気味だった。
 少しでも精神的な余裕を取り戻すために、1号は話しかけ続ける。
「後学のために教えてくれないか? お前とオレたちの性能は殆ど変わらん筈だ。なぜ、オレたちはお前にこうも無様に破れた。性能か? 
元の能力差か? それとも経験なのか?」
「それは…………」
 一瞬、ジョーは立ち止まると首を傾げて見せた。
 本気で答えるべきか答えないべきかを迷うような、考え込む表情。
 戦闘中にそんな真似をするなど、実力差のある者が余裕を見せるか、あるいはわざと隙を見せて動きを誘うか。
 十中八九、後者だろう。
 だが、
『余裕を見せているつもりか!』
 ジョーと対峙し続けていれば、どちらが不利になるのか一目瞭然だったから、1号には攻撃を仕掛ける以外の選択肢はなかった。
 逃げても追いつかれるのは明白だったから、逃走するにしても少しでもダメージを与え、時間を稼ぐしかない。
 仲間がやられている間に、彼だけでも逃げていれば良かったと、頭のどこかで後悔する。
 今更だが、それこそが集団戦の強みであり、逃げて情報を組織に伝えていれば、それを元に改めて作戦を立てて復讐戦を挑めて
いたのかもしれない。
 あるいは、ジョーが一人で姿を見せたのは、彼らに逃げるという選択肢を選ばせないという戦術だったのかもしれなかった。
 圧倒的に相手が弱いと思える状況で苦戦してしまえば、状況がひどく悪化する前に逃げるという選択肢を選ぶのには、逆に勇気がいる。
 損得勘定やプライドが邪魔をするからだが、組織への忠誠心を抱かせる教育や洗脳を受けていても、人間のそんな本能はなかなか
消えるものではない。
 そして、1号にも部下をされた怒りと、最新型としてのプライドがある。
 せめてジョーに一矢報いなければ、気が済まなかった。

63 :
「っ!?」

 一瞬、1号は地面にしゃがみ込んで徒競走の体勢になると、一気に地面を蹴った。
 地を這うような低い姿勢で、タックルを狙うようにジョーの膝を目の前にしながら突っ込む。
 これならジョーも威力のある蹴りは出しにくいし、下手に繰り出して外れれば、足を取られて転倒してしまう。
 ましてや一矢報いたいと覚悟した者は、生半可な攻撃を受けた程度で止まりはしない。
 ジョーの足下へと駆けながら、1号はナイフを下から繰り出していく。
 サイボーグでも人体構造は同じだから、下方向からの攻撃にはジョーと言えども対処しづらい筈だ。
 ジョーの膝に当たりそうな勢いで、ナイフを彼の下腹部へと突き出していく。
 だが、ナイフは空を切った。
「えっ……!?」
 いつの間にか、目の前の高さにジョーの顔があった。
 ジョーの下半身が無くなったのか、それとも地面に沈んだのか、そんなバカなことを考えてしまうほど唐突だった。
 当然、上へと突き出したナイフが当たるわけもない。
 別に、ジョーは不思議な事をしていない。
 1号がタックルするように突進して来たと同時に、地面に膝をついて正座しただけだ。
 これなら、足を取られてしまう心配はない。
 そして、正座や座った状態から相手の攻撃を捌いて反撃する練習は、どの師にも散々に仕込まれてきた。
 正座からの膝行の練習で、頑丈な人工皮膚が擦り切れてしまい、ギルモア博士の首を傾げさせたほど、やらされたのである。
 1号のナイフが空を切るや、正座の姿勢から素早く膝を立てて半身を開き、ジョーは伸び切った1号の肘を手刀で打った。
 関節の継ぎ目が伸びた瞬間、正確に相応しいタイミングで打つと、サイボーグの関節でも容易に折ってしまえる。 
 不気味な音と共に1号の肘が逆方向に曲がり、ナイフがあらぬ方向に飛んでいく。
 その折れた腕を背中に担ぐようにして、身を起こしながら、ジョーは1号を背負い投げた。
 まるで肩に羽織っていた手ぬぐいを投げ出すかのような無造作な投げ方で、サイボーグの肉体が宙を舞った。
「っ!?」 
 地面に叩きつけられ、1号は受け身も取れずに衝撃をもろに受けてしまう。
 それでも闘志を失わずに立ち上がった1号の胸元に、ジョーは一気に飛び込んだ。

64 :
『ぶん殴っても、なかなか相手が倒れない? そりゃ打ち方が悪いんだよ。当て身のコツって前に教えたろ?』
 小柄な達人に、ちょっと突かれただけでぶっ飛ばされながら、そんな事を言われた。
『要はタイミングを間違えずに、自分の重さ全部を正確に相手の一点に打ち込めるかだ。手だけで殴ったって、効く訳ないだろう』
 そのために、基本練習を真面目にやれと言ってるだろう。
 分かったら、今日は俺が良いと言うまでやり続けろ。
 そんな事を言われ、疲労を感じないサイボーグであるのに、ヘトヘトになるまでしごかれてしまった記憶が蘇る。
 1号の懐に飛び込んだジョーの体中の関節が、無駄な遊びをせずに、スムーズに連動していく。
 全身の推進力と体重が、繰り出される右拳に集まっていくのが分かる。
 力を一点に伝えやすい、中指の第二関節を尖らさせた古武道独特の当身の形に握った拳が、音も立てずに1号の胸部に当たった。
 効いているのか分かりにくいが、それで十分だ。
 野球の打席で完璧なジャストミートをすると、打った本人の手やバットに衝撃は殆ど無いという。
 ジョーの拳に伝わるのも、何とも達成感の無い感触だったが、それこそが当身が上手く出せた証拠だった。
 当たった部分から1号の胸部に、ジョーの推進力と体重の全てが、野球の打撃のジャストミートのような理想的なタイミングで一点集中
されて伝わる。
 ある達人は、軽い一撃で人の肋骨をへし折り、その師匠は軽く打っただけで巨漢の腰骨を粉砕してのけたという。
 ジョーの一撃は彼らほど洗練されていなかったが、威力は十分だった。
「…………っ!!……」
 1号の胸骨がひしゃげ、それに圧迫されるかのように奥にある人工心臓が歪み、破砕される。
 昔からの当身の練習法だからとやらされたのは、布団を筒状に丸め立て、ちょうど人体の胸の辺りの高さに陶器を入れたものを的にした
ものだった。
 この丸め立てた布団を思い切り突いても倒さず、中の陶器だけを割れと言われて閉口したが、その成果がどういうものであるかは体で理解
している。
 人間で試した事はないが、今の1号の心臓は凄い状態になっている事だろう。
 頑丈な人工皮膚と筋肉を通して、その奥にダメージが浸透する打ち方だが、それで終わりではない。
 人を一撃で傷できる威力があっても戦いでは確実性が低まるものだし、大人しく技にかかってくれる敵などいない。
 また、し合いを覚悟して向かってくる相手は、こちらの予想を簡単に覆すものだ。
 だから、昔の人間は隠し武器で威力を高めるか、もしくは……今のジョーのように次の技へと継ぎ目無く繋げる。
 崩れかけた1号の顎を掌で突き上げながら、もう片方の手を掴んで回るように後頭部から落としていく。
 自分の手足の威力に不安があるなら、武器を使えばいい。
 壁や地面という、下手な武器より頑丈なものを用いるのは、ごく普通の事だ。
 受け身すら取れずに後頭部からまともに地面に激突した1号の後頭部がひしゃげ、鼻から体液が漏れ出す。
 音速で移動している者同士で戦った時、威力が強力になるほど、やられた方はただでは済まない。
 ジョーが離れても1号の手足はまだ少しの間、ピクピクと痙攣していたが、すぐにそれも動かなくなった。
「……………………」
 周囲を見回しても、フランソワーズほどではないが強化されたジョーの目と耳に敵の気配はかからない。
 ようやくジョーは加速装置を停止し、元の時間へと戻ると、現実には1秒……長くとも数秒しか経過していない。
 周囲には12人のサイボーグの体しか残っておらず、生きている者は一人もいなかった。

65 :
『僕と君の違いか……それは』
 1号の体を見やりながら、ジョーは心の中で呟く。
『僕は二重に改造されてるからかな、博士と先生たちに』
 最新の科学技術で、肉体を改造しただけではない。
 古来から人間がし合いの中で発見した理論を、何代にも渡って受け継ぎ、発展させてきた武の技法もジョーの肉体には
刻み込まれている。
 アプローチが違うだけで、どちらもより合理的に、効果的なものを追求し、科学的な理論に基づくものであるのは同じだった。
 肉体を機械的に強化しただけではなく、伝統的な型や鍛錬を通じて、戦う際の体の動かし方だけでなく、日常からの動作や
姿勢、果ては思考に至るまでの全てを合理的な理論に従えるものへと改造されたのが今のジョーだ。
 性能だけで言えば、優劣など存在しなかった。
 ただ、その改造された肉体をさらに別な方向から改造したのが、ジョーにアドバンテージを与えていた。
 そして、頼りになる仲間がいるという事も。
『……………………』
 001=イワンは夜の時間に入ると、月の半分は寝ているが、例外はある。
 危険を察知したり、仲間の危機に起き出した事は少なくない。
 今回も、彼のそんな危機への予知能力がフランソワーズを救ってくれた。
 フランソワーズが襲われたのとほぼ同時に彼は目覚め、素早く判断を下すと、ジョーをテレポートさせたのである。
 また、ジョーも偶然だがその時、ちょっと昼寝をしていたのも幸運だった。
 例えイワンが起きたとしても、ジョーが意識を保った状態では、テレポートで送る際の手間がかかっていたことだろう。
 寝ていたら突然、空中から見知らぬ土地に放り出されたのには驚いたが、イワンからのテレパシーで、すぐ己の幸運に感謝した。
 すぐ近くで、フランソワーズが襲われている。
 イワンが簡単に概況を知らせ、テレポートで通信電波の妨害装置とジョーの防護服を送ってくれたところで、彼も限界が来たらしい。
 ただでさえ、眠りについたばかりのところに、無理を重ねたのだ。
『後ハ任セルヨ、ジョー』
 気丈だが、疲れを隠せない声を最後に、イワンのテレパシーは途絶えた。
 恐らく、無理を重ねたショックと、深い疲労から再び眠ったのだろう。
 そこまでしてフランソワーズのために力を尽くしてくれたイワンに感謝しながら、ジョーは妨害電波を作動させて、外部に通信がいかない
ようにし、防護服に着替える。
 イワンが無理を重ねて、ここまで助けてくれたのだ。
 後は、恋人である彼の仕事だった。
 そして、気配を消しながらフランソワーズを包囲しているサイボーグ達の背後に忍んで、一人を手始めにし、それでもまだ油断している
隙をついて加速装置を起動させ彼女を連れ去った。
 後は、いつものように戦うだけだった。

66 :
 敵のサイボーグ達が全員亡しているのを確認すると、ジョーは防護服に入れていた通信妨害装置を停止させ、
もう片方のポケットに入れていた通信機のスイッチを入れて、ギルモア邸に誰かいないか確認してみる。
 たまたま近くにいたピュンマが出てくれたので事情を話し、後の始末を頼むと、加速装置を作動させてフランソワーズの
元へと急ぐ。
『イワンが起きたら、何か喜ぶもの買ってあげないと』
 駆けながら、そんな事も思ってみる。
 成長が遅いが、それでも少しずつ年を重ねているため、最近では離乳食や幼児用のお菓子程度なら食べられるようになっていた。
 プリンやゼリーも食べられるようになり、特にプリンは好きらしい。
 今から健康を心配したフランソワーズがあまり食べさせてくれないと、ジョーに愚痴ったりもしたから、今度はおいしいプリンを買って
あげるとしよう。
 彼女だって、大目に見てくれる筈だ。
『もう、思考が切り替わってるんだな……』
 そこまで考えて、既に戦いから日常へと思考が切り替わり始めている自分に、ジョーは複雑な気分になった。
 戦いもし合いも嫌いだし、今でも喜びや高揚感は感じない。
 師達には、戦いの場で余計な情けを持つな、それは自分に酔うだけのもので、背後にいる大事な存在を傷つける毒でしかないと教えられた。
 フランソワーズや仲間を、そして人々を守れない恐怖と、情けのどちらを取るのかと常に修行で問われ、ジョーは戦いで余計な情けをかけない
心を少しずつ作り上げるようになっている。
 そうでなければ、今の戦いでもああは戦えなかった。
 どちらにしても愉快な気分ではないから、戦いが好きになれる事は永久に来そうにないが。
 だが、慣れとは恐ろしいもので、長年の戦闘経験からか、先ほどまでし合っていても、終わればすぐ日常へと思考をシフトするようになっている。
 まるで、し合う事が日常の中にあるのを、心が受け入れたようだ。
『潮時かもしれないな』
 そうも思ってみる。
 し合いを望んだ事は無いのに、いつの間にか必要とあれば戦う・す事に思考がすぐ向き、それに違和感を抱かない事に気づいたのは、つい
最近の事だ。
 いつから、そんな風になったんだろう。
 長く戦っている間に感覚が麻痺したのか、それとも戦いに耐えられない心を守るために、本能的に受け入れるようになったのか。
 どちらにしても、ろくなもんじゃない。
 ベトナムでの戦いから思い始めたが、自分たちの戦いで平和をもたらす事は無理なのだろうかという思いも強くなってきていた。
 ブラックゴーストや他の強大な敵と戦えるのは自分たちだけ、という思いもあるが、それで世界が平和になるのか。
 ブラックゴーストがいなくても、世界は平和になったりしない。
 今の世界に必要なのは、戦う事じゃなくて何か別の物じゃないのか。
 何をすればいいのか、今のジョーには分からないが、このままの状態で良いとは思えないようになっていた。
『僕は……僕たちはどうすればいいんだろうね? フランソワーズ……』
 愛する人を守り、敵を倒したというのにジョーの胸には高揚感でなく、冷たい苦みが漂っていた。

67 :
 部屋の中で膝を抱えて座りながら、フランソワーズは全てを見ていた。
 加速中の行動までは分からないが、その前後は全て余さず見守っていた。
 だから、ジョーの悲しさや虚しさを通り越した、苦い感情を胸に抱いている事も気づいている。
 本来、ジョーは戦いとは無縁の性格の持ち主だ。
 少年時代は荒れた事もあったが、ハーフという境遇がなければ、それもなかっただろう。
 正義感が強く、譲れない一線を越えれば戦いを辞さない激しい一面もあるが、それでも可能な限り話し合いで
解決しようとする穏やかさがあった。
 あんな風に、敵を情け容赦なく破壊し、害するような気質は持っていなかった。
 だが、実際に彼はフランソワーズの目の前で、12人のサイボーグを害してのけた。
 害虫を駆除するより、もっと無機質に効率的に。
 正直、見てショックを受けたのは確かだった。
 ほんの少しだけ、怖くもなった。
 だけど、ジョーが平気でそれを行っている訳じゃないのは、終わった後の顔を見れば分かる。
 本人がどれほどの心の葛藤を抱えながら行ったのかなんて、想像するまでもない。
 そうさせた原因が自分にある事が、フランソワーズには堪らなく悲しく、申し訳なかった。
 だが、下手に謝罪する事はできない。
 何も考えずに謝罪してしまったら、自分は次に言ってしまうだろう。
 私のために、こんな事をさせてしまって。
 それだけは絶対に言ってはならない。
 自分に価値のないような発言をしてしまう事は、ジョーを少しでも想うなら絶対に許されなかった。
 してしまえば、ジョーの必の戦いを、葛藤を、苦しみを全て否定してしまう事になる。
 命がけで守った相手が、自分に価値が無いなんて言い出したら、それまでの努力は何の価値も無かったと言うのか。
 何のために苦しんで戦ったのか分からなくなるような言葉は、どれだけ自分が苦しくても口に出来ないのだ。
 彼女の胸の奥で、自分でも何と言っていいのか分からない感情の奔流が渦巻いている。
「フランソワーズ?」
 どこかで減速したのか、彼女のいる部屋の中に目指できる程度のスピードでジョーが入ってくる。。
 入り口の前で一旦停止してから恐る恐る近づいて、彼女の側に跪く。
「どうしたの?」
 彼女が傷ついていないか、それとも自分の戦いを見てショックを受けていないか、それを恐れるような視線。
 まるで壊れかけたガラス細工に触れるかのように、そっと彼女の頬に触れてくる。
 先ほどまで敵をすために使われていたのが嘘のように、その手は温かく、彼女の大好きな優しさと逞しさを感じさせた。
 ジョーだ。
 さっきのジョーも、今のジョーも、彼そのものだ。
 頭でなく、胸の奥がそう教えてくれる。
 何を恐れたりしたんだろう。
 彼はいつだって、フランソワーズのために一生懸命、出来る限りのことをしようとしているだけなのに。
 そう心から思い、ほんの欠片ほどあった恐れや違和感が消えて、彼女の中を優しいものが満たし、それでジョーを包んで
あげたいという想いに動かされる。
 だから、
「ジョー…………」
 すっと膝立ちになると、フランソワーズは跪いているジョーの頭を胸に抱き、そっと撫でてやる。
「ありがとう」
 私のために戦ってくれて。
 守ってくれて。
 約束通り、助けに来てくれて。
 そう、心からの感謝と愛情を込めて、彼の耳元に囁いた。

68 :
「…………うん」
 囁かれ、ジョーの目が一瞬、見開く。
 不安そうだった瞳に、見る見るうちに嬉しそうな光が宿り、ジョーは目を閉じた。
 心の冷たさを、フランソワーズの温かさが溶かしてくれるような気がする。
「ごめんね、ジョー。心配をかけちゃって……」
 慎重に言葉を選んで、必要な謝罪だけは口にする。
 彼の想いを否定するような謝罪は出来ない。
 もっと謝罪を口にしたくなるのを必で堪えながら、フランソワーズはジョーの頭を撫でる。
 そうしないと、胸の奥にある感情の奔流を止められそうになかった。
「うん。イワンが気づいてくれて助かったよ」
 そんな彼女の心中を知っているのか、ジョーははにかんだように笑うと、フランソワーズの胸から顔を上げる。
 立ち上がって彼女を抱き上げると、いつの間にか持って来ていた自分の上着をかけてくれた。
 加速装置で、自分の衣服が置いてある場所に寄ってから来たらしい。
「ごめんね、フランソワーズ。来るのが遅れて」
 今度はジョーの謝罪が耳に囁かれた。
 そして、
「よく頑張ったね、フランソワーズ」
 僕の言葉を信じてくれて。
 そう囁かれ、彼女の胸の中の奔流は限界を迎えた。
「……ジョー」
「うん」
「私、頑張ったわ」
うん、フランソワーズは凄く頑張ってくれたよね。僕が助けに行くまで、信じて待っていてくれた」
「そうよ。私、ジョーが助けに来てくれるって約束してくれたから、必で頑張ったわ。ジョーが来てくれるまで、絶対に諦めちゃ
駄目って。絶対にジョーが助けに来てくれるんだからって」
 ジョーの胸に顔を埋めながら、フランソワーズは言葉を紡いでいく。
 奇妙に表情がない声。
 ジョーの胸元を掴む手の力が強くなっていく。
「私、怖かったけど頑張ったのよ? 凄く怖かったんだから……凄く……怖くて……もう駄目かと思って……」
「フランソワーズ……」
 胸にしがみついて肩を震わせる彼女がどういう状態かなんて、考えるまでもない。
 どれだけ心細い思いをしていたのかなんて、想像するまでもなく、ジョーにはひたすら彼女を慰めるしか手段はなかった。

69 :
 ごめんね、フランソワーズ。
 僕がもっと早く来れていたら良かったね。
 もう、これからは二度とこんな事は無いと約束するから、お願いだから僕を許してくれる?
 もしも許してくれるなら、帰ったらお風呂に入って、温かいホットミルクかホットワインを飲んで、暖かくして眠ろう。
 大丈夫。
 僕が側にいて見守っているから、悪い夢なんて見ないよ。
 暫くオフだから、フランソワーズのしたい事は何でも聞くよ。
 フランソワーズがいて欲しいだけ、僕はずっと側にいるからね。
 ああ、そうそう。
 大事な事を忘れていた。
 もしもの時のために、これからは僕の時計は10分、針を進めておくから。

 今も胸で泣く彼女の髪を撫でながら、ジョーは優しい声で囁き、改めて約束を誓う。
 もう二度と、彼女にこんな思いはさせない。
 フランソワーズの涙は、彼にそんな決意を固めさせる理由としては十分すぎた。
 辛抱強く彼女を慰め、優しい言葉をかけ続けていると、少しずつフランソワーズの様子が落ち着きを見せてくる。
 涙で濡れている顔を見られたくないのか、顔は上げてくれない。

「ジョー」
「何?」
 フランソワーズの言葉に、ジョーが優しく尋ねる。
「……ホットミルクより、ホットワインの方がいいわ」
「そうだね、フランソワーズの好きなシナモンと蜂蜜を入れて、オレンジをスライスしたのを載せようね」
「それと、時計の針を進めるのは15分にして」
「了解。10分じゃ足らないね」
 少し笑ってジョーは約束すると、服が焼けない程度に加速装置を起動させて家へと走り出す。
 今でもジョーの時計が全て15分早く進んでいるのは、その約束を守っているからである。
 この日を境に、フランソワーズが単独で危険な目に遭った事は一度も無い。

----------------------------------------------
続く

70 :
取り敢えず眠気とか限界なんで、今日はここまで。取り敢えず、次回辺りからイチャイチャで
エロ突撃かなあ。
ジョーがシリアスになってましたが、REの時代に行くまでに何でサイボーグ達が解散したのか
と考えてたら、単に金や政治力が無くなったからじゃなくて、精神的な疲労が限界だったんかなと
人間、はっきりしたゴールもルートも見えないのが一番、堪えますし。
つうかヨミ編の時、レーサーになってセレブになっちゃってたジョーを見てると、金が無いって理由だけで
解散するわ、記憶消されるわ、なんて境遇にならねえよなあ……自力で何とかしそう

71 :
夜中に覗いたら続編キテター!
想像をはるかに上回るハイレベル!!
凄すぎ、、、。
ありがとうございます。
素直に感動してます。
風邪お大事に

72 :
う〜ん、深い・・・!
1号との戦いの臨場感、頭の中で絵が浮かぶほどでした。
原作でジョーが浜辺でトレーニングしているシーンがありますが、
自主トレだけではここまで鍛錬できないですよね。
ジョーが師匠と仰ぐ達人達がいたという設定は全く違和感ないです。
戦った後の恋人の心情を思いやる二人のやりとりも、優しくて温かい・・・。
体調のすぐれない中、ここまで投下してくださってありがとうございました。

73 :
おじゃるのようにプリンをねだるイワンを想像して和んだw
いちゃいちゃ楽しみにしてます。
気長に待ってるのでがんがってください!

74 :
素晴らしい続きありがとうございます。
無茶振りだったにもかかわらず
こういうのが読みたかった、
と思ってた事のはるか上のクオリティ
中身の濃い、深い作品読ませてもらって、感謝感激です。
アクションもさすがでしたが
9の人としての悩みのすごい説得力
9と3のお互いを思いやる切なさとか胸に染みて
ものすごい読みごたえ。
書いてくれて本当にありがとう!
どうぞお身体お大事に
エロもすごく楽しみにしてますが
実は前のほうに出てた
3が見たというブラックゴーストの生産品リストがすごく気になってる。
9は知っているのかな??

75 :
>>71 >>72 >>73 >>74
感想ありがとうございます。
>ジョーの師匠
原作読み直してジョーのアクションを確認したんですが、手刀で打つのが多くて、意外とパンチとか
キックって使わないのね
パンチとかは喧嘩で覚えても、手刀って人に教わって訓練しないと使えない技術なんで、改造され
た時に何かされたのか、それ以前に訓練した経験があるかのどっちかだろうなと。
原作開始の時期だと達人連中が存命orバリバリの全盛期ばっかりですんで、達人に指導された
経験があってもいいなあと思って設定してみました。
一度、大敗北した後に再改造、もしくは師匠について特訓はヒーロー物のデフォですしねw
>二人のやり取り
フランソワーズは、男の意地やプライドってどういうのか分かってくれる良い女ですよ、ええ。
>9の人としての悩み
人のため、平和のためって建前だけだと、もう戦えなくなってるんじゃないですかね
>生産品リスト
続きというか、別の話でそれの説明出す予定です。

76 :
>二人のやり取り
フランソワーズは、男の意地やプライドってどういうのか分かってくれる良い女ですよ、ええ。
さすがはジョーの女!
彼女はジョーにとって命を賭けても守りたい唯一無二の大切な恋人なんですね。
って今更ですが。
生産品リストの出てくる別の話も考えているとは・・・!
ますます目が離せません。引き続き楽しみにしています。

77 :
続き考えてたら、イチャラブの前に欝い展開というか描写が出そう……
いや、フランソワーズが酷い目に遭う訳じゃないんですが
クリスマスにそんなん書いていいんかなあ……

78 :
何でもいいですから、早く続きを下さーい。
どんな展開でもついていきます!
今までいつも期待以上だったので、なんでも美味しくいただく自信あります!

79 :
うちのクリスマスは中止してるんで関係ないっす

80 :
ちょっと風邪の具合悪化したんで、続き少し遅れます。
申し訳ありません。
明日も仕事だ。薬飲んで寝よう……orz

81 :
このところ寒さが増してますから、無理しないでくださいね。
風邪、どうぞお大事に。おとなしく待ってます。

82 :
体調悪いところ急かせてしまってすいませんでした。
読ませてもらえるだけでありがたいので
またお身体の良い時によろしくお願いします。
楽しみしてます。
どうぞお大事に。

83 :
>>81 >>82
どうも、ありがとうございます。ご心配おかけして申し訳ありません。
仕事の忙しいの一段落して、気が抜けたみたいで
続きも頑張りますが、他にも書きたいのあるし、時間欲しいなあ^^;;
マクロスFの書きかけとか、銀英伝とか……ああ、時間欲しいorz

84 :
>>83
マクロスに銀英ですと?
一緒に良い酒が飲めそうです
マクロスはpink板の小説スレ(非エロもあり)が落ちたから
投下出来そうなスレはないけどね

85 :
>>84
マクロスF……自サイトに載せたら見事に反応なくて、凹んだw
銀英伝はエロ有りにすると、らいとすたっふルールに違反するのがネックで、思案中w
来年辺り、時間あって書けたら、どっか適当なとこに投稿しますかね

86 :
>>85
自サイトにあるんですか
探しに行くからヒント

87 :
>>86
fellowship R 小説でググって最初に出てきます。
新掲示板に置いてありますが、ホント出だしの部分で止まってるんで、読まなくても
いいかも……具体的に言うとアニメの1話冒頭のところですし。
反応ゼロだったんでw

88 :
>>86
冒頭で終わってるのかw
いえ帰ったら探してみます〜

89 :
保守

90 :
>>87
F見てきた・・・ハーレムとTS苦手なので・・・、頑張ってフランたんの続き書いてください
楽しみに待ってます

91 :
皆様、あけましておめでとうございます。今年は連載開始できるよう頑張ります
>>90
やっぱり人を選びますよね、あれはw
取り敢えず今は009の短編の続きと、連載の開始頑張りますー
……年賀SSは今月中に書ければいいなあ(それ年賀と言わないだろ

92 :
あけましておめでとうございます。
SS職人の方々に作品沢山投下していただけますように、、、。
首を長くしてお待ちしております。

93 :
保守

94 :
ごめんなさい。他の作品の設定とかも進めていて、ちょっと遅れてます。
申し訳ありません。
途中放棄は絶対しませんので、ご容赦お願いします。

95 :
お疲れさまです。
書きたい物が沢山あるって素晴らしいですね。
また気が向いた時にでも
こちらの続き、よろしくお願いします。
一年後とかだったら泣くけどw

96 :
こういう人に映画とかの脚本書いてほしい!
アクションシーンの臨場感にわくわくしました。
フランソワーズ、ジョー、イワンそれぞれの性格もしっかり把握されていて、イメージが壊れる心配なく楽しめました。
とはいえ、文章力がありすぎるため、フランソワーズが襲われそうになるシーンではひやひやしました。
最初のレイプものじゃないっていう注意書きがなかったら読めなかったかも。逆に言うと、それだけ文章がうまいんだろうなぁ。
スピード感あふれる物語の中で、プリンを食べたがるイワンと健康面を気にしてあまりあげたがらないフランソワーズ。
それをジョーに愚痴るイワン・・・そうぞうすると和みました^^
続き、楽しみにしています。

97 :
>>95 >>96
レスありがとうございます。
マクロスとか銀英伝とか、最近なぜか今更IS書きたくなって、設定ちまちま書いてたり……
つうか、俺は何でISのBDをオクで落としてるんだ……シャル可愛いよシャル
フランソワーズといい、シャルといい、今年はヒロイン、フランス系に弱いんですかね、俺……
009の方は設定ほぼ出来てますんで、今月中に短編の続き終わらせたら、書き貯めに入る感じです
3月ぐらいかな? 連載開始するとしたら。その間、保守用に何か書くかもしれませんが。
アクションシーン、大丈夫だったみたいでホッとしてます。
鬼畜陵辱系とかは書けないんですが、ヒロインがピンチになるシーンを書くのは好きですw
3人のやり取り、大丈夫でしたでしょうか。009の魅力の一つって、サイボーグになっても
人間臭いやり取りがキチンと描かれてるとこなんで、和みシーンは絶対必要ですよね。
感想ありがとうございました。続き、もう少しかかりそうですが、頑張ります。

98 :
プリンのくだりは本当に和みました。
イワンがぐーの手で幼児用スプーンで食べるのか、
フランソワーズがあーんして食べさせてあげるのか、
どっちにしても頭脳明晰、冷静沈着な中身とのギャップに萌えました。
プリンの薀蓄も語りそうで笑える。
ホットワインも美味しそうでしたが、
下戸なので自分で飲めないのが残念、、、。
キャラのイメージもしっかり把握されていらっしゃるし、
すごく良かったです。
連載もご計画中とは嬉しいかぎり。
楽しみにしていますので、どうか頑張って下さい。

99 :
完結編の小説もこういう人が書いてくれていたら、
よかったのに、、、。

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