2013年10エロパロ412: 【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合43 (769) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合43


1 :2011/02/27 〜 最終レス :2013/09/14
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレなのよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はシ……あたしの虚無で一発なんだから!
   ノ=(*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさいなのねー!
  ((/} )竜({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのねーっ!きゅいきゅい!
前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合41
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1285249502/
過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合40
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266853935/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合39
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263049943/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合38
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1244386525/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合37
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236733145/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合36
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230205708/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合35
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224087980/
これより古い過去スレ(34スレ以前)については、下記のまとめサイトを参照するといいのね!
まとめサイト ゼロの保管庫wiki
http://zerokan.g.ribbon.to/


2 :
ぬるぽの使い魔

3 :
>2
「いいいいいぬうううううう!」ガッガッガッ!

4 :
海母素敵すぎる。ババア結婚してくれ!

5 :
ふと思ったんだが、ノーヴォル=ヤマグッティの「グリーングリーンに代表される」ってフレーズ、
ゼロ使のほうがメジャーになったよな…? 逆に今、アニメやエロゲのグリーングリーンを細かく覚えている人って
いるのかと疑問に…おや、玄関に誰かきたようだ。続きは客が帰ったあとでな。

6 :
テンプレの保管庫へのリンクがつながらないんだけどね

7 :
>>6
最後の方が抜けてるみたいですね すみません
http://zerokan.g.ribbon.to/wiki/
正しいURL貼っておきます。次スレを立てる方はこちらのをテンプレに貼り直してください
>>515
大人才人の作者様埋めネタ乙でしたw
あぁ…シルフィがどんどん腐っていく…w

8 :
いあ、もともとシル子は腐ってるじゃないk…あれ? なんかきゅいきゅい外がうるさいな

9 :
前スレのURLテンプレに入れ忘れてた…orz
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合42
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290347331/
初スレ立てはやっぱり上手くいかないものだな
ちょっと修行してくるお

10 :
鉄血うんたらに対抗してハルケギニア貧乳同盟を、と考えたがナイチチキャラが少なくて頓挫した

11 :
ルイズとカリンとモンモンとタバサとジョゼットだけ?

12 :
エレ姉ェ…

13 :
前々回のミシェルの話読んで彼女が哀れでたまらなくなった。
誰か幸せにしてあげて!ほんとはいい子なんだから。

14 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
きゅいきゅい
シエスタが妄想爆裂したせいで、大いなる意思は疲れたって言ってるのね
では注意事項なのね
・才人年齢上昇
・事件発生
・でも、やっぱりレモンちゃんは、色々あれです
・8レス前後、30分以上空いたら寝落ち
では、反映次第投下開始なのね〜

15 :
アルビオン大陸が接近し、曇りの日が多くなる
アルビオンが接近する際、大量の雲を伴い、雨を降らす
アルビオン大陸は、川から落ちた水が雲になり、恵みの雨をもたらすのだ
当然夜も、星々と双月は雲に隠れ、闇が深くなる
そんな中、トリステイン王宮の夜番の門衛が何故かうつらうつらし始め、はっと目覚め辺りを見回すが、特に何も感じなかったのだろう、夜番を再開する
一組の男女が通り過ぎた事を、門衛は気付かなかった
コンコン
アンリエッタの寝室にノックが入る
アンリエッタは酒に濁った目を向け、推何する
「どなた?お母様?マザリーニ?アニエスですか?‥‥まさか‥‥もしかして、ジェラールですか?」
『ジェラールがとうとう分別を失ったかも。でも、隙間を埋めてくれるなら、誰でも良いか』
「僕だ、開けてくれ。アンリエッタ」
アンリエッタは大きく眼を見張り、首を振る
「嫌だわ、とうとう幻聴迄聞こえて来る様になってしまったのね。其とも誰かの悪戯かしら?ジェラールならやりそうよね。悪戯してるのはジェラールでしょう?怒らないから、正直におっしゃって」
「何を言ってるんだ?僕だ、ウェールズだよ、アンリエッタ」
今度こそ硬直するアンリエッタ
「嘘‥‥嘘!?だって、サイト殿が最期を看取って、遺髪と遺品迄持って来てました。あれは紛れも無い本物です。私のウェールズ様は、既に亡くなっております。冗談も過ぎると、人を呼びますよ?」
「あぁ何て事だ、僕の可愛いアンリエッタ。でも仕方ないね、僕が僕だと言う証拠を見せないと。此ならどうだい?『風吹く夜に』」
「‥‥『水の誓いを』‥‥そんな、まさか本当にウェールズ様?」
三年前の園遊会で、お互いに示し合わせた合言葉である
当然誰も知り得ない、知り得る筈が無いと、アンリエッタは思った。嫌、思ってしまった
酒に濁った思考では、信じたくなった
冷静に考えれば、手段は考えられる筈だ
だが、アンリエッタは酔っている
自分自身を、安らぎに導いてくれる男性を切に求めていたのも災いしたのだろう
アンリエッタは立ち上がり、部屋の扉をアンロックし、開けると確かにウェールズが立っている
「おぉ、おぉ、ウェールズ様‥‥良くぞご無事で‥‥」
アンリエッタは涙を流しウェールズを抱き締め、直ぐに部屋の中へ招き入れる
「ご免よアンリエッタ。んだのは影武者の方だ。ほとぼりが冷める迄、行動出来なかったからね。遅れて済まない」

16 :
「いえ、良いのです。生きて‥‥生きてさえ居て下されば(先程感じたのは、酔ってるせいです。絶対に酔ってるせいです)」
ウェールズはそんなアンリエッタの仕草に気付く素振りも見せず、アンリエッタに話しかける
「其でねアンリエッタ。僕に力を貸して欲しい」
「力‥ですか?」
「あぁ、僕独りじゃ、レコンキスタからアルビオンを取り戻せない。君の力が要るんだ」
「そういう事なら喜んで。トリステインは、アルビオン王党派の復活を全力で支援致しますわ」
「嫌、今直ぐだ。僕には時間が無い。協力してくれた皆が危ないんだ。一緒に来てくれないか?」
「ですが‥‥私は女王ですし‥‥」
「なあに、此からは、アルビオン=トリステイン連合王国になるんだ。僕達は、栄え有る初代王夫婦になるんだ。さぁ、アルビオンで挙式を上げよう。そうすれば、散々になった王党派と、トリステイン王国が結びつくかすがいになる」
胸をどんと叩き、ウェールズは太鼓判を押し、アンリエッタの両肩に手を置く
「来てくれるね?僕の愛しいアンリエッタ」
そのまま、背中に手を回し、片手で顎を上げ、アンリエッタに口付けを交わす
アンリエッタは夢見心地のまま、キスを受け入れ、そのまま眠りの園に落ちて行く
酷く楽しく、非常に寒々しい、何故か違和感しか浮かばない夢の中へ
自身にかけられた、強力な眠りの魔法に気付きながら
*  *  *

17 :
コンコン
「お早うございます、陛下」
ガチャッ
着替えを手伝う為に、メイドが部屋に入ると、ベッドがもぬけの殻である
メイド達の顔から血の気が引く
「だ、誰かぁ!!陛下が、陛下がぁ〜!?」
腰を抜かし、その場に留まる者と、連絡する為に走り去る者
一気に王宮が騒然となる
バタバタバタ、ひっきりなしに足音と怒号が響く
「んだぁ?五月蝿ぇな。折角の遅番最終日だってのに」
メイドの寝室で、ジェラールは喧騒で目が覚め、毒づく
「んもぅ、放って置きましょうよ。私達は遅番でしょ?」
「それもそうだな。それじゃ、もう一戦」
「きゃあ!?」
ガバリとメイドに被さるジェラール
嬉しい悲鳴を上げながら、女はジェラールを迎え入れる
「はぁ、あっあっあっ、素敵。ジェラール様」
「セリア、君は最高だ」
パンパンパン
毛布の中でジェラールが腰を打ち付け、セリアがジェラールを抱き締める
ダダダダダ、ガチャ
「セリア起きて!!大変よ!!」
同僚のメイドが部屋を開けると、ベッドで男女が真っ最中であり、目が合ってしまう
「「「あっ……」」」
「ち、ちょっと待ってね〜。後、三擦り半で終わらせるからね〜」
いち早く我に返ったジェラールは、腰の動きを再開させる
「きゃあ〜〜〜〜〜!?」
ドカッ!!
「アガッ!?」
セリアがジェラールを蹴り飛ばし、その拍子にジェラールが発射し、精が飛び散り、セリアと同僚のメイドにかかる
ドロリ
知らせに来たメイドが、自身に降りかかった精を確認すると、わなわなと震えだし、蹴り出されたジェラールをギロリと睨む
「ちょ、ちょっと待て。不幸な事故だよ、事故」
「……言いたい事は其だけ?」
「待て、落ち着いて。話せば解・・・ギャアァァァ!?」
ドカドカドカドカ!!
ボコボコにされたジェラールが復活する迄に、無駄な時間を浪費するハメになった
「…陛下が居なくった?」
起きたジェラールが着替えながら、連絡に来たメイドに事情を聞いている
「はい、今は何処に居るか伝令を総動員して、捜索中です」
「解った。近衛は?」
「ゼッザール殿が先程来城しました。ミラン殿が出発準備で早く来城してた為、指揮を取ってます」
「了解した。近衛の詰所で良いのか?」
「はい」
「解った。直ぐ行く」
ジェラールはセリア達に手を振ると、そのまま詰所に向かう為、部屋を出る
パタン
セリアは着替えずに、まだベッドの上だ

18 :
「……で、セリア」
「何よ?クロエ」
「あの人、昨日は私の寝室に来てたんだけど?」
「………らない?」
「やらいでか」
二人は拳同士を突き合わせ、更に腕の前で交差させる
此処に、ジェラール討伐同盟が結成された
*  *  *
ガチャ
「どの様な状態だ?」
ジェラールが詰所のドアを開けるなり、詰問する
アニエスとゼッザールは報告を受け取りながら、場内の見取図に×を付けている
「場内は全滅だ。後は抜け道と街道。空は特に知らせは入ってない」
アニエスが見取図に視線を泳がせたまま、答える
ジェラールが更に詰問する
「只の家出か?」
「さて、今はアリバイの無い時間帯の夜番の兵士達にも、事情聴取している。今の所、変わった話は出てない」
「誘拐の可能性も考慮して、現在各街道に検問と封鎖を指示している」
ゼッザールが後に繋げる
ガチャ
「報告します」
伝令が詰所に入って来る
「申せ」
「はっ、昨日の夜半過ぎに門衛や場内巡回警備に、一時的に睡魔が襲う現象があった模様。本人達が職務怠慢を恐れて、報告を怠っておりました。魔法による襲撃の可能性も有ると言った所、やっと事情が取れました」
「場所は?」
「はい、此所から此方にかけてです」
伝令が、報告の有った場所に×印を書き込んでいく
門からアンリエッタの部屋迄、全て繋がる
「やられた!!襲撃だ!!」
ジェラールが言い、詰めて居た近衛が全員引き締まる
「って事は、相手は……今はアルビオンの最接近日に近い……アルビオンか?」
「妥当だな。だが、他の可能性も捨てきれん」
「先ずはラ=ロシェール方面は封鎖だ。伝令」
「はっ」
「竜騎士隊と国軍でラ=ロシェール方面を封鎖、並びに検問だ。人数と規模が不明だから、片っ端からひっくり返せ。後で謝れよ。行け!!」
「はっ!!」
ゼッザールが指示を下し、伝令が出て行く
「しかし、ラ=ロシェールなんか使うか?発光信号使えば、直ぐに封鎖されるなんざ、向こうも承知だろう?」
アニエスが疑問を呈す
「他に方法なぞ有るか?空船なんぞ使ってみろ、見付けて下さいって、言ってる様なもんだぞ?」
ゼッザールが答える
「何かこう、もっと意表を付く手段が有りそうだが」
「……竜騎士だ」
ジェラールが解答を捻り出す
「竜騎士でも見付かるぞ?」

19 :
「別に見付かっても構わないんだよ。風竜の帯空時間と飛行速度と距離に匹敵出来るのは、同じ風竜だけだ。しかも此方は、ベテランの風竜は竜騎士と一緒に前回の戦で失った。練度は向こうが上だ」
アニエスはハッとする
「ちっ、竜騎士なら、アルビオンもトリステインも港湾関係無い。してやられた!!」
ダン!!
机を叩き付けるアニエス
「こうなりゃ、ラ=ロシェールとアルビオンの周回軌道中心にトリステイン全土だな。ゼッザール殿、グリフォン隊貸してくれ。マンティコア隊は、場内で予備戦力として待機をお願いする。マンティコアの足が一番遅い。俺がヒポグリフ隊で出る」
「承知した。銃士隊は、各部隊との伝令役をお願いする。全員騎乗以外の使い魔は置いて行け。指揮系統は、今から私だ。指示を此方から行う」
「了解。アニエス殿は、無冠の騎士を迎えに行って、竜の羽衣出して貰え。あれなら、空戦でも圧倒出来る」
「承知!!では先に出る」
言うなりアニエスは長銃を掴んで飛び出し、続いてジェラールも飛び出す
伝令が先に走っていた為、既にグリフォン隊とヒポグリフ隊、其にルネの操る風竜が待機している
「グリフォン隊!!済まないが、一時的に指揮を預かるジェラールだ。俺じゃクラスが足りないが、何とか荒れない様に頼む!!」
ジャガ
声を受け、グリフォン隊がランスを掲げる
「良し、ヒポグリフ隊並びにグリフォン隊。今回は三騎一小隊で主要街道を個別に虱潰しだ、俺には一個中隊付いて来い。分担は各中隊長と決める、来い」
中隊長がジェラールに集まる中、アニエスは風竜に乗る
「新人、出るぞ。急げ!!」
「ウィ!!行くぞ!!ヴァルカン」
「きゅい!!」
バサァ
一足先に風竜が離陸し数テンポ置いて、グリフォン隊とヒポグリフ隊が離陸し、主要街道に向け、散開していく
その様を窓から見ながら、ゼッザールは呟いた
「ジェラールも様になっている。あれでスクウェアなら。後は息子が近衛になれば、トリステインも安泰なのだがな。ミシェル殿」
「此処に」
最後迄詰所に残っていたミシェルに、ゼッザールが指示を下す
「銃士隊三個分隊を伝令役として、中継手を置いて、散開した各部隊に走らせろ。連絡手段は魔法信号弾二種、当たり外れだけで良い。後は国軍を走らせる」
「ウィ。第一から第三迄、馬で走らせます」ミシェルが退出し、ゼッザールが詰所に残された
*  *  *

20 :
ルイズは明け方早くに目が覚める
やっぱり、使い魔の居るベッドは非常にキモチイイ
自分の身体を点検すると、ネグリジェが捲れ、脚が才人に絡まり、腕も才人を抱いて、完全に抱き枕にしている
しかも、股間はぬるぬるして才人の下着に染みを作って、太ももは才人の朝勃ちを無意識に撫でている
才人の眠りは深い事が多い。特に訓練を始めてから、眠りを取る時間が長い
モンモランシーが頻繁に部屋に訪れ、秘薬を置いて行き、使った小瓶を回収している
モンモランシーが何時も心配そうな顔で、才人を見ているのが印象に残っている
いつか言ってた言葉を、思い出すルイズ
『其も此も全部あんたの為だからよ。正直あんたの立場に嫉妬するわ。それでふざけ半分で迫るなら、止めてくれない?』
「ふ、ふざけ半分じゃないもん。あたし……本気だもん」
『私は才人の考えが好き。才人がこのまま出世すれば、多分上手くいく』
「サイトを出世させたいけど、サイト自身が興味ないんだもん」
傍らに眠る自身の使い魔。世間と隔絶された魔法学院内で目立つ格好と行動してるのに、主人の知らない所で一体何をしてるか、いまいち把握出来ない変な男
でも一番大事なのは、この身体の熱りだ
『う〜、サイトの添い寝は何で何時もこうなるの?』
「あああたしが早起きしたのは、その、したいからよね?うん、まぁ、この犬はあたしのモノだから、全部使ってしまって良いのよね。ぜぜぜ絶対に、そうに決まってる」
そう言うと、ルイズは才人のパンツから勃起したものを取り出すと、馬乗りになり才人の息子に自身の牝をたっぷりと押し付け、腰を振り始める
「ハッハッハ、サイト、サイト、ハッハッ、いっ、いい。は、敏感な所にサイトのが当たって、良いの」
たっぷりとサイトに押し付け、ゆるゆると振り、痙攣する
「〜〜〜〜〜!!」
ビクッビクッ
くてりと才人の上に倒れるルイズ
そのまま才人の唇に唇を重ね、舌を侵入させる
才人は意識が無い為、反応が無いがルイズは構わない
そのまま、また腰をうねらせる
クチュックチュックチュッ
一度イッた身体はまた容易に高ぶり、また絶頂する
「〜〜〜〜!!サ・イ・トッ!!ハァッハァッハァッ」
やっぱり才人の身体は、ルイズにとって最高だ
男なのにキメ細かい肌。肌を合わせるだけで非常に心地よい
「サイト、早く起きて、続きしよ?サイトなら、全部イイヨ?」
ハフンと艶の有る溜め息を付き、一向に収まらない逸物に注目するルイズ

21 :
「あたしばっかじゃ、悪いよね?」
寝てる才人の顔に自らの花弁を唇に押し付け、マジマジと才人の物を観察する
「ん〜おっきい……のかな?凄く硬いけど、どうなんだろ?誰かと比べ………やだ、サイト以外のなんか、見たくない」
才人が舐めてくれたみたいに、ルイズも舐めてみる
ぺろ、ピチャ、ぬる
才人の牡は、ルイズの愛液と唾液でびちゃびちゃだ
「ん〜男の人のって、喰わえられそ……こうかな?」
ルイズは小さい口腔にサイトの牡を喰わえ込む
ぬる
そのまま歯を当てないように気を使い、もごもご舐めながら上下に動かしてみる
何時も自分でやる時は勝手に腰が動くので、才人にも同じ様にしてみる
ぬる、ぬる、ちゅぽ
「ん、含むの大変」
そのまま才人を熱心に喰わえ、暫く上下する
流石に顎が疲れて来た時、盛大な足音が近寄り、扉代わりにしてたカーテンがばさりと払われ、アニエスが顔を出す
「才人起きろ!!緊急事態だ………何?」
ドクン
ルイズとアニエスの眼が合い、その瞬間に才人から射精され、びくりとしながらも、才人の精を飲んでいくルイズ
こくんこくん
喉を鳴らして精を飲み込むルイズを、アニエスは暫く呆然と立ち尽くしながら見る
ルイズは喰わえ込んでた物を離すと、気まずそうに顔を横に向ける
「つつつ使い魔の体調管理も主人の仕事よ」
ムカッ
アニエスが珍しく怒気を見せる
「そういう事は、公爵家三女たるミスヴァリエールはやらなくて良い。只のシュヴァリエの私がやろう」
「何それ?ここここの犬が欲しいの?」
「あぁ、欲しいね。でも今は痴話喧嘩してる場合じゃない。才人は起きてるんだろ?」
「寝てるわよ。まだ早いじゃない」
聞くやいなや、アニエスは才人の傍に寄り、ルイズを退かし、揺さぶって起こす
「才人、起きろ。緊急事態だ。ほら、起きろ!!」
「才人は眠り深いわよ」
「仕方ない」
短銃に薬包を開いて火薬を詰め、朔杖で詰め、上に向け引金を引く
ダアァァァン!!
「うわぁっ!?」
ビクンと跳ねて才人は起きる
「な、何だ何だ?」
「起きたか才人。緊急事態だ。陛下が拐われた。竜の羽衣出してくれ。追跡する」
「へ、陛下が?」
ルイズが真っ青になり、才人が真顔になる
「無理だよ」
「何だと?」
「今はエンジンのオーバーホール中だ。飛べない」
「ちっ、役立たずめ。貴様だけでも来い」
「あいよ〜」

22 :
「あたしも行く。あたしは陛下の女官よ。あたしには陛下と同じ権限が有るの。問題無いでしょ?」
「なら早く支度しろ」
ルイズは飛び降りて、着替えを出す
「全く、相手の見当は」
「10中8,9アルビオン。後は家出、誘拐の可能性」
「家出なら良いんだがな………あり?」
「どうした才人?」
「嫌、何で俺下半身露出してるんだ?しかも、えらくベトベトしてるし」
「ふん、スケベな夢でも見てたのだろう?」
「げっ、夢精かよ。ちょっと凹むな、おい」
ハァッと溜め息を付いた才人は濡らした手拭いで股間を拭いた後、着替えて村雨とデルフを掴む
ルイズはそんな才人に背を向けながら、舌をぺろっと出した
*  *  *

23 :
投下終了なのね〜
良かった、予想通り投下終了したのね
きゅいきゅい
大人才人タクティクスなのね〜
今回はアニエスなのね
「あ〜なんだ?使い魔の性欲処理も主人の仕事なのか?」
「全く、どうしても、好きって言えないのだな」
「私から見ると道化なんだが、大丈夫かね?」
有り難うなのね
では次回の更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

24 :
GJ!
ついにルイズも実力行使に入ってきたなw
サイトくらいの知識があればリボルバー拳銃にボルトアクションライフルくらい作れそうだな

25 :
ルイズのてへぺろhshs

26 :
>>23
乙&GJ!!!
いつも面白い話ありがとうございます
>>24
確かにシングルアクションのリボルバーなら構造は簡単だけど
ハルケギニアの製鉄技術と製造技術ではたぶん無理
リボルバーのシリンダーは鋳鉄がやっとの技術ではたとえ作れたとしても
サタデーナイトスペシャルよりも酷い物にしかならないよ

27 :
ヘタなハイテク兵器より毒塗った武器や毒ガスのほうが怖い

28 :
強い武器談義になるから、そろそろやめて投下をまとうぜ?

29 :
俺はいつも全裸で待ってるぜ

30 :
ちっぱいが最強の武器に決まってるだろ

31 :
わしをしたいなら核ミサイルでも持ってくるがいい!

32 :
俺を倒したくばテファのおっぱいを持って来い!
……あ、俺だけダケじゃなくみんなぬか

33 :
テファのおっぱいもいで持ってくるのか

34 :
>>33
んなスプラッター見たくねぇ!!
でも>>32の俺の書き込み見たらそう思われても仕方ねえか
では訂正しよう
俺を倒したくば全裸のテファをつれて来い!

35 :
テファのおっぱい顔に押しつけられたら十中八九窒息するわな

36 :
でも天国にはいけるな

37 :
†ザーメン

38 :
そういえばテファはいつ出るんだろうか

39 :
胸より尻を愛する漢はおらんかね?

40 :
イルククゥでシルフィードなのね
本日も仕事だった大いなる意思なのね
では、注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・誘拐犯との攻防
・コンビ、成立
・13レス前後、30分以上開いたら多分寝落ち
では、反映次第投下開始なのね〜

41 :
才人達が待機してたルネに駆け寄って、風竜に乗り込む
「ルネ、頼む」
「解った才人、今指示が来た。ラ=ロシェール方面外れ。グラモン、モンモランシ方面に向かえ」
「良し、行け新人」
バサァ
風竜が離陸し、一気に速度を上げて飛行する
飛行高度は500メイル、雲が出てる為、雲下で捜索ついでだ
街道に沿って飛ぶルネ達に、白い信号弾が飛ぶのが見える
「ありゃりゃ、あちこち外れだなぁ」
「ちっ、海に向かう積もりか?」
ルネが言うとアニエスが返す
すると、進行方向から、赤い信号弾が打ち上げられるのが見える
「当たり!!速度上げるよ。ヴァルカン!!」
「きゅい」
下では、馬に乗った銃士が走るの見えるが追い越し、銃士が手を振る
相手は恐らく馬だ。馬では追い付けない
竜騎士とのランデブーポイントに到達前に、捕捉する必要が有る
風竜の速度なら、先行する、飛行で速度を上げたヒポグリフとも合流出来る
ルネは顔に真剣な表情を浮かべ、鞍に掛けてるロングランスに触れ、手綱と一緒に左手に逆手に持ったレイピア状の軍杖を、しっかりと握り直す
上手く行けば一番槍も有り得る。みるみる緊張していくのがアニエス、才人、ルイズに伝わる
「新人、落ち着け。才人より強い相手はそうは居ない。お前はその才人と稽古した実績が有る。後はチャージを決めるだけだ」
「は、はい!!」
「アベル=ガイドを越えたいか?」
「はい!!」
「なら落ち着け。先ずは深呼吸だ」
言われた通り、すーはーと深呼吸するルネ
「良いか?新人は、栄え有るトリステイン竜騎士隊の一人だ。勇敢と無謀は違う。冷静に考え、自らの騎竜と、杖とランスを信じろ。がむしゃらに突撃しても、結果は出ん」
「はいっ!!」
「敵を見付けたら、本丸ではなく最後尾を狙え。本丸は凶悪だ。竜騎士と言えど、一合で撃墜されかねん」
「はいっ!!」
「順序を踏めば、後はブレスと速度を上手く使えば、竜騎士は本当に強い。だから、冷静に落ち着いて対処しろ。仮に敵竜騎士が出たら、無理するな。撤退も視野に入れろ。衛士隊が此方に向かっている」
「はいっ!!」
更に一時間程飛行を続けると、馬車と馬で20騎程の連中が西に向かって爆走してるのが見え、更に上空にはヒポグリフ隊が11騎見える
丁度射程に捉えたのだろう、錐の陣型になり、突撃を敢行しようとしている
「構わん、新人追い越せ、一番槍決めてみせろ!!」
「ウィ!!全員衝撃に注意!!」

42 :
そのまま追い越し、一気に降下し、槍を構えてチャージを敢行する
ヒュッ
風切り音を残し、最後尾の騎馬から人が消え、影が騎馬に落ち、空から奇襲されたのを察知し振り向くと、ヒポグリフが続いて降下してくる
対処の時間は、残されていなかった
ドシュドシュドシュ
次々にチャージに捕らえられ、あっさり12騎から人影が消える
「やった、一番槍だ。やったよ僕」
竜の背で歓声を上げ、喜びに打ち震えるルネ
竜騎士はブレスが基本攻撃だが、風竜のブレスは火竜に比べて弱く、しかも今回はアンリエッタが居る
チャージを決めないといけない場面で、一発で決めたのだ
ルネは完全に舞い上がる
敵を刺したロングランスを、震える手だけでは支えられないので、脇に挟んで何とか支持する
だが、驚愕の事態が起こる
刺された敵は、ランスをがしりと掴み、振り向くとにぃっと陰湿な笑みを浮かべ、杖を構える
「マズイ!?ルネ、ランスを離せ!!」
ドカッ!!
才人がランスを後ろから蹴り飛ばし、ランス事敵が落下していく
ヒポグリフ隊も貫いた敵が魔法を放とうとした為、思わずランスを離し敵を落下させる者、ランスを振って上空から叩き落とす者
そして、間に合わず、防御魔法をしつつ被弾する者が出る
「何だこいつ等?致命傷与えたのに、反撃するだと?」
ジェラールが驚き、被弾したヒポグリフが不時着を始め、騎士が落馬する
「くっ、ランスを失っては錐は無理だ。錬金じゃ、俺以外は強度が保てんし、材料が必要だ。全員降下」
敵も逃げられ無い事を悟り、下馬したヒポグリフ隊と才人達が合流する
「新人、貴様はエアカバー」
「ウィ」
バサァ
竜騎士がエアカバーの為にアニエス達を降ろして離陸する
「使い魔。竜の羽衣はどうした?」
「あんた誰だ?」
才人は見た事有るような無いような、微妙な相手だったので尋ねる
「ヒポグリフ隊隊長、ジェラール=ド=グラモン」
「あぁ、ギーシュの兄貴殿か。零戦は整備中。飛行出来ないよ」
「ち、使えん使い魔だな」
「言ってろ。其より気付いたか?」
「あぁ。連中、痛みを感じてない。傷を見てみろ。そのまんまだ」
皆で、ランスが刺さったまま落下し、レビテーションで着地した敵を見据える
更に敵はそのままガランとランスを抜き捨てた
腹に大穴が空いているが、全員構わない
「ゾンビだな。でもメイジだ。なら無力化するには、杖を折るか」
「喉を潰すか、だな」

43 :
「アニエスさん」
「何だ?」
「長銃で牽制。俺が突っ込む」
「承知」
「デルフ」
「あいよ」
「見せ場だ、気合い入れろ」
「おうともよ」
「ルイズ」
「何?」
「エクスプロージョン。数は撃たなくて良い、狙い済まして使え。相手は動く体だ。胸を爆発させろ。下半身は無視で良い」
「うん、解った」
「成程、此がアイツが惚れた男か。くっく」
ジェラールが才人の指示を聞き、笑いの発作が起きる
「兄貴殿」
「何だ?弟よ」
「はい?」
「気にするな」
「はぁ、被害は?」
「三騎。戦闘可能は俺含めて8人は動ける」
「魔法戦は実は素人だ。指示してくれ」
「ふん。自身の限界を素直に認めるか。良いな、実に良い」
バタン
馬車から人が降り、ルイズ達に大声を上げる
何時までも発車しないので、降りて来たのだろう
「ルイズ!!アニエス!!ジェラール!!」
「「「陛下!?」」」
「行かせて下さい!!この通り、ウェールズ王子が生きていたのです!!私達が結婚すれば、アルビオン=トリステイン連合王国が出来るのです!!ですから、行かせて!!」
「ウェールズ王子。生きて……居たのか?」
ジェラールとアニエスが、驚愕に目を見開く
「デルフ。俺達が看取ったよな?」

44 :
「あぁ。でも、ありゃ確かにあの王子様だぜ。髪見ろ髪」
髪が一部、切り取られたままであり、才人は其を見て唸る
「ちっ、確かに本物だ。俺が遺髪切った部分が、そのままだ」
「本物だと!?」
ジェラールが口を挟む
「だが、確実にんでた。つまり、あの王子様も」
「動く体か。ならば、ウェールズ王子の遺体損壊もやむを得ないな。使い魔、突撃して陛下を回収出来るか?援護する」
「了解。ルイズを頼む」
ダッ!!
才人がジャケットの前を閉め、デルフを抜き一気に突撃し、衛士隊とルイズが詠唱を始め、才人の脚に力が乗ると、アニエスがしゃがみ、長銃を構えて発砲する
ダアァァァン!!
銃声が、アンリエッタ誘拐事件の戦闘の開始を告げる
才人の脚力で、すれ違い様にデルフでゾンビメイジを斬るが、全く意に介さず、そのまま詠唱し才人に杖を向ける
その横からブレットが直撃し、ゾンビ兵が吹き飛ばされる
更にゾンビ兵が才人に攻撃を集中させるが、持ち前の機動力で一気に突破し、その隙に衛士隊の魔法が着弾し、次々にゾンビ兵が吹き飛ばされる
ダアァァァン!!
ビスビス
才人に向け魔法を唱えてたゾンビ兵の胸に二つ穴が開き、肺が絞んでいき詠唱が中断される
「ふぅ、二つ弾、上手くいったな」
アニエスは胸を撫で下ろす
危険な為、実戦で使うのは久々だ。しかも二発共命中
「今日の私は、運が良い」
すかさず、朔杖で火薬を詰め、弾を銃口から二つ落とし込み、構え引金を引く
ダアァァァン!!
今度は外れ、単騎じゃ、中々銃も当たらない
火薬を注ぎ、朔杖で詰め、弾を込めているとジェラールの怒鳴り声が聞こえて来る
「アニエス避けろ!!狙われてるぞ!!」
火球がアニエスに向かって飛び、アニエスは長銃を手放して、ダンと飛び退く
バアァァァァン!!
火球に呑まれた長銃の火薬に引火し、長銃が暴発する
長銃は銃身が赤熱した時点で火薬に引火した為、爆発に耐えられず破裂する
「…カノ・オシェラ」
ルイズの詠唱が完成し、目標に向けて杖を振り下ろす
光が発生し、次いで爆発音が周囲に鳴り響く
ドオォォォン!!
だが、狙いが甘かったせいで、周りを吹き飛ばすだけで終わり、戦闘不能にするのは至らない
吹き飛んだ相手が傷そのままで、続々とムクリと起き出し、ルイズは戦慄する
「動いてる相手を狙うの、難しいよサイト。サイトの言う通り、もっと良く狙わないと」

45 :
右手に杖を構え、始祖の祈梼書を左手に持ち、初めての自身も戦力としての実戦で、身体が震えながら何とか立つ
何せ自身の使い魔が、攻撃をかわしながら、何とか突破しようと身体を張っている
主人が泣いては居られない
「サイトを、あたしが助けるんだ。見てて、サイト」
また狙う為、ルイズは詠唱を始める
「デルフ、何とかしやがれ!!」
「やってんだろうが!!相棒こそ、心震わせやがれ!!」
魔法を吸い込みながら、攻囲を突破する為に一個々々かわし、アンリエッタに近付く
遂に突破し、アンリエッタの前に立つ才人
「やっと抜けた。さぁ、姫様。皆が心配してます。帰りましょう」
「帰って。帰って下さい!!貴方にトリステインは、どうでも良いのでしょう?」
「そう言われちゃ、返す言葉がねぇな」
才人は悪びれず、苦笑する
「嘘つき、ウェールズ王子は、きちんと生きてたじゃないですか。私を今まで騙してたんですね?」
傍らのウェールズを見る才人
「う〜ん、そういや攻撃来ないな。ウェールズ王子、久し振り」
「久し振りだな、使い魔君。アンリエッタの傍に居るからだよ。流れ弾で、被弾されちゃ堪らないからね」
「姫様を返して貰うよ」
すこぶるご機嫌なジョークだと、ウェールズは肩をすくめる
「何でだい?アンリエッタは僕のモノだよ。君には関係無いだろう?」
「生前のアンタなら、黙って渡したんだけどな。でも、んでるアンタじゃ駄目だ」
「言わないで!!」
アンリエッタが大声を上げる
「やっぱり、知ってたんだね。姫様」
「私は水メイジです。水の流れで直ぐに気付きます。でも、私も、夢を‥‥‥夢を見たいの!!何で私は、見てはいけないんですか?」
才人は溜め息をしながら、優しく諭す
「駄目だ、ソッチに行くのは、夢は夢でも、カタチある悪夢だ。体との間に、子供を作る気かい?俺は、不幸になるのを解ってて、女のコを見捨てる事なんざ、出来ない」
「嫌です!!私を拒否した方になんか、言われたく有りません!!帰ってぇぇぇ!!」
首を振り、アンリエッタは顔を手で覆う
「と、言う訳で、お引き取り願おうか。使い魔君」
才人に対し、杖を向けるウェールズ
「ちっ、仕方ねぇ。王子様、アンタを真っ二つにするわ」
デルフを左手に逆手に持ちながら鞘に手をかけ、鯉口を切り、右手で一気に抜刀
アンリエッタが顔を上げた時にはウェールズの身体が真っ二つになって・・・・いない
チイィィ

46 :
「くっ、何だこりゃ?」
ウェールズの身体から数サントの所で、霧を巻き散らした村雨の刃が、斬撃と別の力で拮抗する
「まさか…エルフのカウンターか?」
デルフが驚愕の声をあげる
ブワッ!!
「おわっ!?」
力と力の拮抗が破れ、才人に力が全て流され、威力が才人を空中に吹き飛ばす
ジェラールが才人に遠距離から弱くレビテーションをかけ、才人が着地すると、一気に才人に魔法が飛び、才人はバク転から側転し、更に反動を付けて後方に身体を跳ねさせ回転しながらかわし、ジェラール達の所迄退避する
ザッ
「体操ニッポンここに健在。日本代表才人選手のムーンサルト、極まりましたぁ!!」
「…アホウ」
「良いじゃねぇか、デルフ。くそっ、まだ別に居やがる」
「失敗か、使い魔」
ジェラールが確認する
「何か変なの居るんだよ。斬撃が跳ね返された」
「にしても、あんな軽業師みたいな動きも出来るのか。化物め」
「ゼロの使い魔はこんなもんよ」
言いながら立て直しの為、攻撃に対し魔法障壁を張る衛士隊と、デルフで魔法を吸う才人
「ありゃ、エルフのカウンターだ。見ろ」
デルフが促すと、ウェールズの後ろに黒装束の、胸の非常に大きい女が控えている
その女がヴェールを脱ぐと、長い耳がぴょこんと現れた
「エルフだと!?」
ギリリと奥歯を噛み締めるジェラール
「ちっ。まさかアルビオンに、エルフが与してるとはな」
アニエスが短銃を構えながら舌打ちする
「どうだ?デルフ?」
「あぁ、どうやらあのエルフは余り高位じゃねぇな。カウンターの力も弱い。だが、エルフはエルフだ。はっきり言って、洒落にならん。こういう時に、打開策合ったと思うんだがなぁ」
「打開策?」
ルイズがエクスプロージョンを命中させる事が出来ず、デルフに聞く
「そうだ嬢ちゃん。祈梼書開いてみな。もしかしたら、打開策有るかも知んねぇぞ?」
「あ、そうか」

47 :
支援!!

48 :
言われてルイズは祈梼書をパラパラと捲り、とあるページで止まる
「初歩の初歩、ディスペルマジック(解除)」
「其だ、娘っ子」
ポツッポツッ
雨が滴り落ちてくる
「ちっ、雨か。足場が悪くなるから、俺には鬼門だ。早く決着つけないと」
才人が苦々しく言うと、対面のアンリエッタが歓声を上げる
「雨‥‥雨です!!行かせて下さい!!雨の中で、水使いに勝てる訳有りません!!帰ってぇ!!」
「出来ねぇ相談だ!!絶対にひっ捕まえて、お尻ぺんぺんだ!!覚悟しとけ!!」
才人が怒鳴り返すと、アンリエッタはウグッと声を詰まらせる
「ヒュ〜〜〜。俺でも流石に言えんわ」
ジェラールが苦笑し、流石に衛士隊が眉を潜める
「無冠の騎士殿、言い過ぎです!?」
「言い過ぎなもんか!!一度お仕置きしなきゃ、また過ち繰り返す!!絶対にやったる!!アンタ達が、腫れ物扱う様にすっからこうなるんだ!!」
才人の剣幕に衛士隊が鼻白み、ジェラールが呆れて問い正す
「……陛下を何だと思ってるんだ?」
「そこら辺に居る、只の夢見る少女だよ。ちょっと、王様の仕事してるだけだ」
才人は答える
才人の言葉に何か考えさせられたのだろう、ジェラール達は黙ってしまう
ルイズは、自身の使い魔の剣幕に反応せず、ひたすら詠唱を研ぎ澄ませる為に集中する
その集中力と魔力は、降り始めた雨も避けて降る様に見えた
「仕方有りません!!ウェールズ様」
「良いだろう。アンリエッタ」
アンリエッタとウェールズが同士に詠唱を始め、更にエルフの女が助力を行い始める
「我と共にある水と風よ、古の盟約に基づき、この者達の力と成れ」
二人の詠唱は王家の血と言う絆で結ばれ、巨大な一つの詠唱となる
更にアンリエッタの持つ王家の杖の水の力、雨と言う天候
水と風に先住の助力が加えられる
風,風,風、水,水,水
余程の才と訓練を重ねない限り、他人同士では通常有り得ない完全なる六乗
王家の血だからこそ為しうる一つの偉業。巨大な水の竜巻になる
「うっわ、またヘキサゴンスペルかよ。しかも規模が、隊長殿軽く越えてるわ。デルフ」
「わり、先住混じってるから、俺っちでも無理」
「絶対絶命じゃねぇか」
「ウル・スリサーズ」
ピクン
才人がルイズの詠唱を聞き、覚悟を決める
「総員聞け。デルフ」
ザク!!
デルフをルイズの3メイル前に突き立てる

49 :
しえん

50 :
「出来る限り吸え。衛士隊は残りを全開防御。流せ。アニエスさんは、後方で被害負った衛士隊の退避」
「おうよ!!」
「「「ウィ!!」」」
「承知!!」
「兄貴殿は騎乗で俺に付き合え。残りの雑魚をチャージで俺と一緒に仕留める」
「解った。ピュイ」
ジェラールが口笛を吹くと、ジェラールのヒポグリフが駆けて来る
「イル・アース・デル」
ジェラールが土からランスを錬金し騎乗すると、才人が後ろにしゃがんだ状態で乗り込む
「行くぞ!!」
「おうさ!!」
ダンッ!!
ヒポグリフの地上での圧倒的な加速での突撃と、その場から動かないルイズ達に対しての竜巻の衝突が重なる
「アンスール・ケン・ギョーフー・ニィド・ナウシズ」
ルイズは自身の使い魔が打開する為に動く事を確信し、詠唱に完全にトランスする
ゴオォォォ!!
水の竜巻にデルフが拮抗し、可能な限りで吸い込み、その後ろを衛士隊が全開で魔法障壁を展開し、左右に分断し、流す
「御婦人すら守れず何が衛士隊だ!?俺達の真価は此処で発揮しろ!!」
「「「「うおぉぉぉ!!」」」」
中隊長の発破に隊員達が雄叫びを上げ、感情を高め限界を限界で無くす
更に追撃の魔法が来たら、恐らく全員精神力が切れただろうが、ヒポグリフ隊隊長ジェラールはやる時はやると全員が確信し、しかも無冠の騎士と組んでいる
目の前に対処すれば後は何とかなると、全員が脇目も振らず集中する
突撃したジェラールと才人は、ジェラールが才人に指示を出す
「俺から身体を出すなよ」
「ん?解った」
一気に突撃を開始したジェラールと才人に攻撃が集中する
雨が急角度で真横になり、全弾ジェラールとヒポグリフが被弾する
「ちっ、ウォーターバレット」
「平気だ、硬化してる」
そのままランスを構えたジェラールは、最初の一人の口をランスで貫き、そのまま裂き上空に飛び上がる
才人は交叉した瞬間に飛び降り、別の相手の首を一振りで落とした反動でブレーキをかけ着地すると、返す刀で別のゾンビ兵の杖を切り、更に擦り足で移動し杖を切るか、首を落とす
詠唱による力で懐に入ったガンダールヴの速度には、回避を念頭に置かないゾンビ兵はあっさり刈り取られ、更に頭上からヒポグリフを駆るジェラールが、真上からチャージを叩き付け、先程の魔法でボロボロになってた身体が完全に損壊し、動けても意味が無くなる
剛の攻撃と瞬の攻撃のコンビネーション

51 :
ジェラールは笑いっぱなしだ
「こいつは最高だ!!女より良いぜ!!此だから軍人は辞められねぇ!!」
「兄貴殿!!」
才人が叫ぶと、ジェラールが空中で一回転し才人の傍を通過し、才人を拾い上げる
「雑魚は無力化した。エルフに向けて急降下。仕留める」
「出来るのか?」
「やってみる。俺が離れたら離脱しろ」
「了解」
ヒポグリフが上昇し、才人がジェラールの肩にしゃがんで乗ると急降下を始め、才人が村雨を両手で構えながら、瞬動を小さく唱える
「イル・ウォータル・デル・パース・ウィアド」
飛行の風切り音と雨の音で、ジェラールには聞こえない
ダン!!
才人がジェラールの肩を瞬動を用いて蹴り、反動を食らったジェラールが悲鳴を上げる
「グァッ!!」
痛みに耐えながらジェラールは急上昇し、才人は急降下に蹴り脚の威力を乗せ、一気にエルフに村雨を叩き付ける
「エイワズ・ヤラ・ユル・エオー・イース」
才人が自身の被害を省みない急降下斬撃と、ルイズのディスペルマジックの発動が重なる
ダァン!!
精霊の力を助勢に注力したせいで、迎撃出来なかったエルフはカウンターで受けるが、才人の捨て身の斬撃の方が威力が高く、カウンターを切り裂き、服が切り裂かれ、才人が着地する
カウンターを切り裂いた際にエネルギーが減衰された為、自にならずに済んだ
「ぐうぅぅぅ、こんだけやっても、布一枚かよ………でけぇ」
衝撃で、両手両足から悲鳴が上がっている
衝撃に耐えきれず、ヒビが入ったのだろう
だが、才人は目の前に有るたわわなメロンに、釘付けになってしまった
戦場をルイズのディスペルマジックが包み、肉片となっても動いていた体が魔力を解除され、動かなくなる
当然エルフやウェールズに掛ってた分も解除され、糸が切れた様に崩れ、ヘキサゴンスペルが瓦解し、魔力が象を失い拡散する
思わず才人は、エルフの女性を抱き止めてしまう
ルイズと防御に専念した衛士隊は、ヘキサゴンスペルが治まった途端、崩れ落ちる
「……見たか、衛士隊の……底力」
中隊長は台詞を残して気絶する
「おぉおぉ、てぇしたもんだ。相棒の代わりに、俺っちがはなまるくれてやらぁ」
アニエスは障壁が解除されると、衛士隊員達に礼を言う
「ふぅ、大丈夫か、お前達。逆に助けられた」

52 :
「いえ、ミラン殿に傷でも負わせたら、無冠の騎士殿に刻まれますので」
アニエスが落馬した衛士隊隊員を退避させようとして、流されたヘキサゴンスペルの進路に逢い、何とか身体を起こした隊員達が障壁を張り、自分達とアニエスを守った
ヒポグリフ達は、空中に逃げている
才人は動かぬエルフの女性の胸を凝視しつつ、顔も見る
非常に美しい。才人はつい魅入られる
「はぁ、本物のエルフって、スゲー綺麗だな」
ピクン
エルフの女性の眼が開き、才人は優しく声をかける
「生きてるのか?大丈夫か?」
「……少しだけ、水の精霊にお願いしました。彼方の方にも。私と一緒で、心残りが有りそうですので」
才人はエルフの女性が寂しそうに微笑むのを見て、真剣な顔をする
「遺言か?」
「…はい。アヌビス」
「…」
「……では、イーヴァルディ」
「…あぁ」
そしてエルフの女性は、直接、ある言葉を話した
「あなたにおねがいがあります。わたしは、いつかこうなるとかくごはしてました。でも、むすめにはおなじようになってほしくない。きっと、あなたなら」
才人は翻訳せずに、直接届いた発音に驚愕する
「……何故、その言葉を知っている?」
「あなたとおなじ、くろかみできいろいはだの、とのがたにおそわりました」
「……佐々木……武雄」
「はい。あなたなら、きっと……はるけぎにあでもなく、えるふでもないあなたなら……わたしのむすめをしあわせに……」
そう言うと、才人のジャケットのファスナーを弱々しく開き、細い腕を回し、胸を押し付け、才人に口付けする
舌の侵入を才人は黙って受けいれ、絡める
「ん、あんなくずより、ずっとじょうず。わたしのあいしたおっとよりも」
「光栄だ」
「くろむうぇるに……あんどりばりのゆびわにきをつけて」
満足そうに微笑み、エルフの女性は眼を閉じる
「名前は?」
エルフの女性は返事をしない
才人は女性の遺体を優しく横たえ、両手を合わせた
「ウェールズ様、ウェールズ様!!」
才人がエルフの女性と最期のやり取りをしている時、アンリエッタは倒れたウェールズを抱え、号泣している
ピクン
ウェールズの指が動き、眼を見開く
「おぉ、ウェールズ様、良くぞご無事で」
「嫌、違う。僕の叔母上が、僕に最期の時間を与えてくれた」
「叔母‥‥上?」
「モード叔父上の妾さ。モード叔父上と叔母上の粛正が、僕達の破滅の始まりだった」
「そうなの‥‥‥ですか」

53 :
「アンリエッタ、良く‥‥聞いて欲しい。最期の頼みだ」
ウェールズの身体から血がにじみ、本当に最期の言葉になるのを、アンリエッタも自覚する
「最期だなんて、言わないで下さいまし」
「あぁ‥君は何時まで経っても‥‥我が侭だな。僕の可愛い‥アンリエッタ。大事なお願いだ‥‥僕を忘れて‥‥他の人を‥愛して欲しい」
「そんな‥‥ウェールズ様以外をだなんて」
「僕を‥‥安心して‥ヴァルハラに向かわせて欲しい‥叔母上も‥気付いたから‥時間をくれたのさ‥誓って‥くれるね?」
アンリエッタは涙を流しながらウェールズの手を取り、言う
「誓います。誓いますから、最期だなんて言わないで下さいまし。アンリエッタ=ド=トリステインは、他の殿方を愛す事を、ウェールズ様に誓います。今、治癒をおかけします。イル・ウォータル・デル」
だが、奇跡の力たる魔法も、先住の力でかろうじて支えられたウェールズの肉体を、癒すには至らない
どんどん、精気を失っていくウェールズ
「そんな、ウェールズ様」
「何一つ‥‥自由に出来なかった‥‥人生だけど‥‥君に逢えて良かった‥‥ヴァルハラから‥‥君が幸せになる様を‥‥見させて‥‥も‥ら‥う‥‥よ‥‥‥」
静かに眼を閉じるウェールズ。顔には、満足の笑みが浮かんでいる
「ウェールズ様?ウェールズ様ぁぁぁぁぁ!!」
ピィィィィ!!
上空からホイッスルが鳴り響く、竜騎士の警告だ
「ちっ、新手か?」

54 :
才人が痛む手足を引きずり、瞬動で酷使した全身は既にズタボロ
そんな才人にヒポグリフが降り立ち、才人は後ろに乗る
「デルフを拾ってくれ」
「解った…手前ぇ、戦闘終わったら覚えてろよ?」
「…何かしたか?」
「人の鎖骨折っておいて、何かしたかだと、おい?」
「俺は両手両足逝ったが?」
「あんな墜落するからだ。普通はんでるぞ」
「俺もそう思う」
そのままヒポグリフはデルフに向かって走り、走りながら才人がデルフをパシッと握ると、一気に上昇する
「さてと、単騎じゃ竜騎士相手は流石に無謀だな」
「そんな事ねぇな。出鼻だけなら砕けるぞ。デルフ、出してねぇだろうな?」
「わり、腹一杯だったから、3割位出した」
「このやろ」
「でぇじょ〜ぶだって。この前の王宮の時よりあっから」
「成程な、使い魔、歳は?」
「26、兄貴殿は?」
「23。年上の弟かよ。俺の事はジェラールと呼んでくれ、才人」
「わぁったよ、ジェラール」
「俺達もとうとう年貢の納め時だな、見ろ」
ジェラールに促された先には風竜が6騎、此方に向かっている
軍装から、アルビオンとジェラールは断定している
ランスを戦闘空域に携行しないトリステイン竜騎兵は居ない
ランスを戦闘空域に携行しないトリステイン竜騎兵は居ない
タルブ戦で、有効と判断された為だ
「迎えに来た連中か。失敗を知れば撤退する筈」
「さあて、どうかな?ぬ前に教えろ。カトリーヌはどうだった?佳い女だったろ?」
「佳い女だ。控え目で芯を持って。感度も最高。グラモンの教育は大したもんだ」
「だろ?妹じゃなければ、口説いてたっての。さて、待ってる女達の為に色男はねん。やるぞ、才人」
「あいよ、肩貸せ」
「右肩にしろ、左は折れてる」
言われると才人はデルフをジェラールの右肩に峰側を乗せ、狙いを定める
「デルフ、射程内に入ったら全力開放」
「あいよ。開放迄、5・4・3・2・1、開放!!」
一気に吸い込んだヘキサゴンスペルとその他の魔力を開放し、敵竜騎士に向かうが、竜騎士は散開して全騎避ける
「デルフ!!だから、言ったろうがぁ!!」
「わり、こうなるとは思って無かった」
だが上方に散開した竜騎士に、上空から急降下で竜騎士の背後から一騎、チャージを仕掛ける竜騎兵
アルビオン竜騎士が回避軌道を取り、ロングランスが外れると同時に、すかさずブレスの追撃で一騎、撃墜する
「ルネか?やるじゃねぇか!?」

55 :
「ほう、俺も負けて……おい才人、降りろ。重くて叶わん」
才人を突き飛ばして、落とそうとするジェラール
「無茶言うな!!幾ら俺でもぬ。絶対にぬ!!」
「うるせぇ!!ごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさと降りろ!!唯一の利点の小回りが効かねぇんだよ!!ほら来たぞ!!」
「避けろ、ジェラール!!」
「だぁぁぁぁぁ!!」
その時、戦場にもう一騎、才人には見慣れた、幼い風竜が現れる
「きゅいっ、きゅいっ、きゅいっ」
弾む様に歌いながら風竜は声を出し、その背に乗るは二人
赤髪と青髪の少女達だ
「ん〜もう、雨だなんて最悪。私の熟れた身体のラインが、ダーリン以外に見られちゃうじゃない」
「ラグース・イング・ハガラース」
「もうやるの?せめて、前口上させてよね?ウル・カーノ・ソウイル・イーサ・ウィンデ」
水系統も使えるタバサが天候を利用し、ウォーターバレットを雨天下だからこそ出来る三乗で乗せ、一気に雨が水弾と化し、広範囲にアルビオン竜騎士達に襲いかかる
アルビオン竜騎士達はブレスを吐き、水弾を蒸発させると、その影から炎の矢が飛来、至近で爆発する
バババババン!!
「を〜〜〜ほほほほ!!ウォーターバレットは囮。フレイムアローが本命よ。見たかしら?微熱と雪風の空中サーカス!!」
顎下に斜めに手を当て、高笑いをするキュルケ
「…撃墜出来てない」
「……やっぱり、雨の中じゃ威力弱いわぁ」
タバサが突っ込み、キュルケがぽりぽり頬をかいてとぼける
「…撤退」
「はいな」
直ぐに踵を返して離脱する、キュルケとタバサ
「……援軍かと思ったら、何やってんだ?二人共?」
「一撃離脱……判断は的確だな……」
ジェラールと才人は、助けて貰ったにも関わらず、ぽかんとしている
だが、そんなジェラール達を尻目にアルビオン竜騎士達は、踵を返して撤退を始める
「あれ?撤退始めたぞ?」
「まさか……本当に援軍か?」
後ろを振り返ると、衛士隊が飛んで来ている
「ふぅ、終わったな」
「あぁ」
ジェラールが溜め息を付き、才人が頷く
事件はどうやら終わりそうだ
*  *  *

56 :
支援したほうがいいのかな?

57 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はギトーなのね
「では画面の前の生徒諸君、この疾風ギトーの授業を公聴出来る事を、光栄に思う様に。授業を始める」
「使い魔君がムーンサルトをやってるが、あれにはきちんと理由が有る。射撃系の魔法を回転力で弾き、火炎系の熱量への暴露を防ぐ目的なのだよ。好きで、派手に動いている訳ではないそうだ」
「次にオリジナルスペルがまた出たな。フレイムアローはウィンディアイシクルに対を成す、火炎系の炎と風のラインスペルだ」
「特徴は多弾の炎の矢を形成し、着弾又は対象の至近距離で爆発させる。比較的長射程の特徴も有る」
「今回は雨天の為、下手なドットスペルより威力が落ちている。逆に水系魔法の威力の上乗せがしやすい為、タバサ君は慣れない水の三乗を敢えて行使している。雨天下でないと無理だろう」
「オリジナルスペル系は、原作の法則に則り、作成されている」
「フレイムアローは『炎よ、太陽の様な矢となりて、風に乗れ』ウォーターバレットは『水よ、沢山の礫となれ』瞬動は………大いなる意思から突っ込みが入ったな。まだネタバレするなと言われてしまった」
「此れからもオリジナルスペルがちょくちょく出る

58 :
「君達も優秀なメイジとなる為に、勉強を欠かさぬ事だ。では授業を終了する」
有り難うなのね〜
オリジナルスペルで補完されまくりな大人才人
メイジ達の明日はどっちだ?なのね
きゅいきゅい

タクティクス投下時に、文章切れちゃったので2レスです

59 :
一番槍GJ!
これだからオトナサイトはおもしれぇ・・・垂れたよだれすらふきわすれちまったぃw

60 :
あぁ………やべぇガチで面白いわ

61 :
文字数ギッシリなのにテンポ良くてあっという間なんだよな〜
ありがとうございましたぁ!

62 :
>>58
乙&GJでした!!

カタチ有る悪夢3-12の23-24で同じ文章がきてるのはコピーミス?
なんか気になったんで
ここ最近のラノベの主人公にはいないカッコいい大人の男に才人がなっているんで読んでます
続き期待してますんで頑張ってください

63 :
>>62
何ですと?………本当だ。コピペミスッてる
orz

64 :
そこらへんは脳内変換でカバーした。

65 :

読みながら雨の中で戦う方法考えたら、雨に錬金かけて放射能の雨を作るとかろくでもないこと考えてしまった

66 :
ゼロ魔の世界では避妊はどのようにしているのですか?
参考にします

67 :
>>66
魔法の避妊法がある

68 :
>>66
専用の魔法薬(ポーション)ある

69 :
案外、歴史に忠実で羊の腸とか?w

70 :
クロムウェルがアンドバリの指輪ですき放題してるけど、アレ使いすぎると消滅するんじゃなかったっけ

71 :
それはテファの母親の形見の指輪だと思う。
そちらも先住の魔法の力が込められた指輪らしいからほぼ同じ物である可能性もあるけれど、
エルフが人工的に作った指輪だと仮定するならば、水精霊自身が所有していた本家本元の
先住の指輪とはその効果や使用回数の上限において自ずと差が出てくるんじゃないかな?

72 :
いや、原作でもアンドバリの指輪の宝石は小さくなっていた。
シェフィールドがまともに管理させてた原作でさえそうなんだから、大人才人の指輪はもう限界なんじゃないか。

73 :
マジか!? 適当なこと言ってすまん。
じゃあ、テファの母親の指輪も元々は精霊からもらった物なのかもしれんね。
ちなみに、どのあたりの巻にアンドバリの指輪の宝石が小さくなっているという描写がありました?

74 :
7巻の107ページだな
あそこでビビってるクロムウェルがたいした成り上がりなもんだ

75 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
カタチ有る悪夢3-12
二重コピペされてるので、修正お願いしますのね、きゅい
では、注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・カタチ有る悪夢、最終更新
・5レス前後
では反映後、投下開始なのね〜

76 :
後続の衛士隊と合流し、ジェラールが点呼を行う
「戦一名か・・・奴の遺体は遺族に届ける。保存を頼む」
「ウィ」
後続で精神力と魔力を消耗してない隊員が保存の為、固定化と冷気魔法をかける
精神力が尽き、気絶した隊員達は手当てを受けている
ジェラールはそのままアンリエッタに近寄り敬礼、報告を行う
「報告します。陛下誘拐犯は、無冠の騎士の助力と陛下の女官ミスヴァリエールの活躍により壊滅。迎えの竜騎士の軍装から犯行はアルビオン政府と断定しました」
「‥‥」
アンリエッタは、ウェールズの遺体を抱えたまま、動かない
「陛下、お言葉ですが申し上げます」
「‥‥」
「者より、生者の事をお考え下さい」
アンリエッタは顔を上げ、キッと睨む
「常に恋にうつつを抜かす貴方にだけは‥‥言われたく有りません」
「だからこそです。者に操を立てるのも結構ですが、誰も幸せになりません。陛下の事を受け止める男が、この先現れる筈です。今は泣いて構いませんが、立ち直って頂きたく」
「‥‥ラグドリアン湖へ、ウェールズ様を埋葬致します」
「ウィ」
敬礼し、ジェラールは指示を下す為に戻る
「グリフォン隊、捕虜と負傷兵と戦者の護送だ。ヒポグリフ隊、ラグドリアン湖迄、陛下とウェールズ王子の御遺体を護送する。アニエス殿は銃士と合流してくれ。才人はどうする?」
「最後迄付き合うさ」
「そうか」
才人はデルフをしまい、村雨を抜くと握ったままルイズを抱き上げ、降りて来たキュルケとタバサに預ける
「頼む。どうして此処に?」
「あらやだ。あんな銃声で起こしておいて、そんな事言うの?窓から外見たら竜騎士に乗って離陸するのが見えたから、タバサ起こして追跡したの」
キュルケはケラケラ笑いながら答える
「助かったよ」
「良いのよ。ね、タバサ」
タバサはコクリと頷き、ルイズをレビテーションで受け取り、シルフィードに乗せる
そのまま才人はエルフの女性の遺体を抱き上げ、着陸したルネに向かう
「一騎撃墜、お見事」
「才人が上手く眼をそらしてくれたからね………エルフ!?」
ルネが驚き、思わず杖を向ける
「仏に何考えてる?ラグドリアン湖だ。それと、胸見るなよ。故人に欲情したらぶっ飛ばす」
「わ、解った」
才人が遺体抱えたまま、竜に乗り上げるのを竜が喰わえ、手伝う
準備が出来たヒポグリフ隊と竜は一路ラグドリアン湖へ赴く


77 :
*  *  *
アンリエッタ達がラグドリアン湖に着陸すると、アンリエッタはウェールズの遺体を受け取り、自ら湖畔に沈める
「水の精霊に‥‥守って頂きます。もう二度と‥‥こんな事に利用されない様に」
そのままアンリエッタは祈りを捧げる
そんな様を見ながら、才人は思い出した
「あっ、そうだ。ちょっと報告が有る。水の精霊、聞こえてるか?依頼を受けた者だ。聞こえてるなら姿を見せてくれ」
才人がエルフの遺体を抱えたまま、水の精霊に呼びかける
ザザザザザ
暫くすると、水の精霊が姿を表し、アンリエッタ含めて衛士隊達が驚く
その姿はエルフを象取っていた
「依頼を受けし人の子よ。承けた品を持って来たのか?」
「いや、違う。報告だ。だけど、何でこの女性の姿?」
「我はそなたの今一番の好みに姿を変えている。依頼を果たしたと思ったので、サービスだ」
聞いた瞬間、周囲の温度が下がり視線が幾つも、才人に突き刺さる
「あ、いや、そんな事しないで良いから」
「人の子の繁殖行為もしてみせようか?擬似行為だが可能だぞ?」
「だぁあ!?あんた俺をからかって面白いか?」
「面白いが?」
才人はカクンと頭を垂れる
「勘弁してくれ。現在のアンドリバリの指輪の所在が解った。アルビオン浮遊大陸。持ち主はクロムウェルだ」
「では、取り返して来い」
「一国の元首だぞ?どうやって?」
「其を考えるのが、人の子の仕事では無いのか?」
才人は溜め息をつく
「確かにそうだが、きっつい依頼だよ、本当に」
「……ふむ、水の精霊の加護が必要か?」
「どういうの?」
「何、水の精霊の力の干渉を無効化する様に、人の子の水を操作する事も出来るが?」
「……それって、治療も出来なくならないか?」
「鋭いな、その通りだ」
「絶対に負傷でぬな、俺」
「ふむ」
するすると精霊が近寄り、エルフの女性の遺体に侵入し、ぱちりと眼を開け、喋り出す
「ならば、この様にするか?我も外の世界を見聞をしてみるのも一興だ」
「……者への冒涜だ。止めてくれ」
「難儀な人の子よの」
クスクス才人の腕の中で笑い、一つキスを唇にした後、才人の身体をそのまま癒し、遺体から離れる
「……あ、済まん、治療してくれて助かった」
「我の依頼を実行するのに必要だからな。感謝の必要は無い。それに、接吻と言うのも初めて味わった。肉の身体も乙なものだな」

78 :
すると、象を崩しながら精霊は喋る。帰る準備だろう
「事情はあい解った。また何かあれば呼べ」
「待って下さい!!」
アンリエッタが叫び、水の精霊が象を戻しながら振り返る
「どうした契約の者よ?我とそなたの更新迄、まだ先の筈だが?」
「いつ、サイト殿と知り合いに?」
「少し前に我から依頼を交した仲だ。そなたとの契約に関係は無い」
機嫌が悪くなる前兆を感じ、アンリエッタは慌てて応じる
「も、申し訳ありません。ですが、一つ頼みが有りまして」
水の精霊がアンリエッタの話の先を取る
精神に干渉出来る水の精霊が、濡れた状態の人間達の思考を読み取っているのである
「先程沈めた遺体か?契約に基づき、きちんと我の管理下においておこう。自然に朽ちるに任せる」
「あ、有り難うございます」
すると才人に振り向き、問い正す
「そちらのエルフの遺体もそうするか?」
「いや、出来るだけ美しい場所に埋めてやりたい。墓が無いと駄目な人なんだ」
「ならば案内しよう、依頼を受けし者のみ付いて来い」
言われて、才人、キュルケ、タバサのみ付いて行く
ルイズはまだ目が覚めてないのでアンリエッタに任せる
才人達が着いた場所は、確かに美しい場所だった
才人は無言で女性を横たえ、デルフを抜く
「相棒、まさか……」
「悲鳴上げたり文句言ったら、この場で湖底に沈めてやる」
デルフは黙り、才人が黙々とデルフで土を掘り返し、キュルケとタバサがレビテーションで周囲の土を大雑把にえぐり、才人が形を整える
非常に重労働なのだが、身体を癒された事でガンダールヴの力を使い切った才人でも行えた
エルフの女性を横たえ、土を被せる
ザッザッ
才人が埋め終わると、タバサが土から墓石を錬金し、墓にレビテーションで置く
「名前は?」
エルフは敵との認識が二人共有るが、才人が故人に礼儀を正してるのを尊重し、何も言わずに手伝う
「知らないが、こうしよう。『娘の幸せを願い、エルフと人の運命に抗った美しき人、此所に眠る』」
こくりとタバサは頷くと、風魔法で文字を刻み、才人は村雨で日本語で同じ文章を刻んだ
「佐々木少尉に会ったら、宜しく伝えてくれ」
水の精霊はそんな才人達を眺めながら、語りだす
「人の子の習慣とは奇妙なモノだな。世代が代わり、やり方が変わろうとも、根底は一緒だ」
「そりゃ良かった。俺も人の路からまだ外れてないか」
「そうか、何れ踏み外すか」
「物騒な事、言わないでくれ」

79 :
「何、大いなる意思の基に集う者が増えるだけだ。問題無かろう」
「ちょっと待て、どういう事だ?」
もう、水の精霊は姿を消している
「一体何が有るんだよ?この世界には……」
キュルケとタバサは顔を見合わせ、才人は仕事が増えた事と、謎が増えた事に頭を悩ませる事になる
才人達が戻ると、アンリエッタ達が待っていた
「終ったか?才人」
「あぁ」
「「さてと」」
ジェラールと才人が同調し、二人共身体を軽く動かし、コキコキと関節をならし、いきなり互いに拳を振るった
ジェラールの右と才人の左のクロスカウンター
ドゴッ!!
二人して顎にモロに喰らい、たたらを踏み後退する
いきなり殴り合いを始めた二人に、周りは呆然とする
「テメェ!!よくも人の骨折った挙句、謝罪も無しだと!?」
「ウルセ〜!!テメェこそ、俺の事上空から突き落とそうとしやがって!!」
「「ぜってぇ、泣かしたる!!」」
ドゴッバキッドカッ
二人の拳と脚の応酬に、誰も彼もポカンとしする
すると、ヒポグリフ隊員達が賭けを始めた
「さぁさぁ、張った張った。どっちが勝つ?」
「俺、無冠の騎士」
「俺、隊長」
「勿論ダーリンよね」
「…才人」
「ああ見えて、隊長拳の喧嘩も得意だぞ?良し、隊長だ」
「あの‥‥」
「陛下、野暮は言いっこ無しですよ?」
「‥‥引き分けで」
「おっと、陛下も参加だぁ!!」
「「「「おぉ〜〜!!」」」」
さっき迄のしんみり感が二人の喧嘩で吹き飛び、外野がやんやと騒ぎ出す
ドゴッバキッ
二人してボロボロになりながら拳を構え、最後の一撃
右と右のカウンター
ドカッ!!

80 :
二人してクリーンヒットし、同時に崩れ落ちる
決着が着いた様だ
「…両者ノックダウン。引き分け」
タバサが無情に宣告し、衛士隊員から悲鳴が上がる
「やられたぁ〜〜〜!?」
「陛下の総取りかよ!?」
「くっそ〜〜〜!?」
場に合った金貨を巻き上げ、胴元をやった隊員がアンリエッタに渡す
「あの‥‥宜しいのでしょうか?」
「良いんですよ。こういう遊びはきちんとけじめ付けないと」
「‥‥はぁ」
「………お前ら、ちったぁ隊長の心配しやがれ」
「何時もの事じゃないっすか」
「今回は刃物持って無いだけマシだよなぁ?」
どっと笑う隊員達
「いや、コイツマジ強ぇわ。アニエス殿が鍛えただけ有るわ」
「そりゃ、こっちの台詞だっての」
ムクリと起き出し、才人が言う
二人共顔がパンパンに腫れている
アンリエッタが慌てて駆け寄り、二人に治癒をかけ、小言を言い出す
「二人共、余計な手間をかけさせないで下さいまし!!」
その台詞に、才人とジェラールは顔を見合わせ、ニヤリとする
「さて、少しは気分が晴れた様ですな、陛下」
「良かった良かった」
「まさか‥‥演技ですか?」
「んな訳無いでしょう?俺は才人が嫌いだ」
「俺もジェラールが嫌いだ」

81 :
二人して相手を指しつつ撫然と言い、アンリエッタから笑いを取り出す
「中々良いコンビですね、二人共」
「「ご冗談を」」
二人して肩をすくめて同時に言い出し、余りのシンクロぶりに、とうとうアンリエッタは吹き出した
「ぷっ、クスクスクスクスクス。本当に面白い殿方達」
アンリエッタが笑うのを見て、二人は笑みを浮かべ、才人はポンと手を叩く
「さてと、一つやり残しが有ったなぁ」
ゆらりとアンリエッタの前に進み、アンリエッタが思わず後退る
「あ、あの?」
「まさか、お前、本当にやる積もりか?」
「有言実行は俺のモットーだ。さて、お仕置きの時間ですよ。姫様」
「ご、ご免なさい。って、駄目ですか?」
「駄目」
「せ、せめて、人の居ない所で‥‥」
アンリエッタがじりじり後退し、才人がその分詰める
「総員回れ〜〜右。耳と眼を塞げ!!」
「「「ウィ!!」」」
衛士隊がジェラールの命令に従い、目と耳を塞ぎ、アンリエッタがダッシュを始める前に才人が捕獲し、杖を取り上げる
「キャア!?」
そのまま抱え上げ、尻をひっぱたき始めた
パァン!!
「痛い!?ご免なさい!!」
パァン!!
「ご免なさぁい!!」
パァン!!パァン!!パァン!!
「…見るの……二回目」
「普通、女王陛下にやらないわよ?」
タバサとキュルケは才人の行動を呆れてみる
「ゆ、許してぇ!?」
涙目でアンリエッタが訴える
「もうしない?」
「しません!!しません!!も、許してぇ!!」
その時、才人は背後に気を感じる
「………ななな何やってんのよ?馬鹿犬」
沸々と怒りを溜めて、わなわな震えるルイズ
「見ての通り、お仕置きだ」
「……しししして良い事とわわわ悪い事の区別もつかないの?」
「付いてるからやってんだ」
「して言い訳………無いでしょうがぁぁぁぁぁ!!」
ドカン!!
ルイズは今迄で一番早く詠唱し、エクスプロージョンの花火が才人を華麗に吹き飛ばした
放物線を描いて湖に飛んだ才人を見送り、ジェラールは呟く
「落ち迄付けるたぁ、心底芸人だな、アイツ」
*  *  *

82 :
投下終了なのね〜
今回はちと短めなのね
では大人才人タクティクスなのね
今回はお姉さまなのね〜
「…こちらの水の精霊。随分フランク」
「…雨は上がってたけど、全員濡れてるから水の精霊の勢力範囲に入っている。だから全員の思考を先読み出来ている」
「つまり、明らかに才人をからかう為に動いている。そもそも姿を現す事自体異例なのに、更に特定人物に執着を見せている」
「…使い魔の刻印と関係?」

有り難うなのねお姉さま
では、またの更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

83 :
>>82
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!

84 :
Gooooood Joooooob !!!!!!!!!!!!!!!

85 :
お前ら地震大丈夫か

86 :
>>85
全く問題なし@千葉

87 :
電車はんだ@神奈川

88 :
都心、輪姦停電するらしいぞ@超さいたま
ttp://news.nicovideo.jp/watch/nw40825

89 :
投下しようか悩むな
不謹慎かも知れんし、こういう時だからこそ、多少の慰めとなるならやるべきか
@どうやら作者

90 :
個人的にはすごく読みたいが
西の人間なので関東以北の方々のご希望に沿いたい

91 :
読みた〜い、読みた〜い
休日に出かけたものの軒並み臨時休業だったってだけで
被災地って言っても一番端っこだけど…
@神奈川

92 :
輪姦停電って書いた人間ですが、超よみたいです@さいたま
家に帰ってきたら、CRTディスプレイが堕ちて転がってた。

93 :
頼むから投下してくれや
@山形

94 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
被災地住民の皆様、お見舞い申し上げますのね
そして、災害にて亡くなった方々の、ご冥福をお祈り致しますのね
では、一分間の黙祷なのね〜

…大いなる意思も、親戚と未だに連絡つかない状態ですのね
このスレを覗いて下さる方々に、せめてもの気晴らしになれば、嬉しいと思いますのね
と、言う訳で、投下させて頂きますのね
では注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・シエスタのターン
・シエスタって、こんな娘です
・15レス前後、要支援。30分以上レスが無い場合、恐らく連投規制
では、反映後、投下開始なのね〜
きゅいきゅい

95 :
シエスタの日記
〇月×日
や、やった〜〜〜〜!!
私、才人さんの女になれた〜〜〜〜!!
初体験って、ちょっと痛かったけど、それ以上に感動がおっきい!!
才人さんがすんごく優しくしてくれて、あぁ、あれが女の幸せなのねって、ひしひしと感じちゃいました
えへへ〜えへへ〜
もうシエスタには怖いモノなんか無い!!
才人さんを堂々と、旦那様って呼んじゃうんだから!!
ライバルなんて気にならない。だって、私が一番可愛がって貰えば良いんだ!!
ミスグラモンが言ってた意味が、今こそ実感出来ます!!
よ〜し、シエスタの初体験を、憶えてる限り詳細に書いちゃうぞっと
キャッキャッ、ウフフ。やだもう恥ずかしい
きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
…………はっ、テンション上がり過ぎて意味不明な羅列になってるよ
もう、まだ才人さんが中に入ってる感じがして、あぁ才人さんが、ほ、欲しいよう
こんなに私ってエッチだったのか
鳥女とは仲良くしなきゃ駄目だよね?そして、あの赤い実をお裾分けして貰わないと。良し決めた、カチュアとラクチェとは思い切り仲良くなろ
もう、一緒でも何でもばっち来い!!
…あれ?そだそだ、初体験を書かないと
私の記念すべき大好きな人との初体験なんだ

96 :
戦争とかで貴族や兵隊に無理矢理される人達だって、沢山居るのに、私は一番大好きな人と出来たんだ
私って、凄く運が良い女のコだ。この幸せを、文章で残さないとね、えへ
えっと、昨日は〜うん、お風呂の所からだ
お風呂入って気合い入れて無駄毛処理して、もう隅々迄丹念に洗ってから出て
そしたら火の番をしてたジュリアンから
「姉さん長すぎ。何やってんの?」
「ふん、女の一大事なんだから、野暮な事言わないでよ」
「こんな事なら、ちびっ子達のお風呂頼むんだった」
「今日だけは頼まれてもしないわよ。ジュリアンお願いね」
「何だよそれ?才人兄さんが居るだけで、姉さん違う人になったみたいだね」
そしたら才人さんが弟妹達をぞろぞろ風呂場に連れて来て
「じゃ、おぢさんと一緒に入ろうか?」
「「「うん、入る〜〜♪」」」
「あ、才人兄さん良いです。僕がやります」
「任せとけ。こういうの好きなんだよ」
うっわ、ちょっと良いのかしら?
「シエスタ、悪いけど脱衣所で待機してて。洗い終わったら放り出すから」
「あ、はい」
脱衣所で才人さんが私が居るにも関わらずばさりと脱いで、さっさと子供達をすぽんすぽんすぽんとあっさり脱がせて行きます
凄い手際、私もジュリアンも感心しちゃいました
あ〜もう弟妹達は脱がされて大喜び
そのままガラって引き戸を開けて、蒸し風呂に皆で入って行きます
あ、風呂場から凄く楽しそうな声
「はい、ばんざ〜い」
「ばんざ〜い!!キャッキャッ、アハハハハ」
「それ、そのまま洗うぞ〜」
「きゃははははは」
「はい一人め〜」
「きゃあ〜〜」
「はい二人め〜」
「あははは、おちんちんくすぐったい〜」
「はい三人め〜」
「あははは、お兄ちゃんくすぐったいよう」
「はい、じゃあ数を数えて〜30数えたら出るよ。解った?」
「「「はぁい」」」
「い〜ち、に〜い」
「「「い〜ち、に〜い」」」
「〜〜さんじゅう。それ、シエスタ姉ちゃんにとつげき〜〜〜!!」
「「「キャハハハハハハハ」」」
ガラ、ドタドタドタ
「うわ、三人一辺?」
三人が私に一気に到しちゃって
「シエスタお姉ちゃん、はやくふいて〜〜」
「はいはい」
うわ、この子達をあっさり洗っちゃった
ジュリアンもぽかんとしてる
「あ、鮮やかだね」
「ほら、ちょっと大人しくして。皆綺麗になってるわ」
「シエスタお姉ちゃん。サイトお兄ちゃん、あらうのじょうずだよ〜」
「そうね、ほら、皆着替えて」

97 :
ああもう、皆裸で遊び始めちゃった
ガラ
あ、もたもたしてたら才人さんが出て来ちゃった
思わず股間をチェック
うん、あれが今日私に、きゃっ
思わず赤面してたら、才人さんが子供達捕まえて
「ほうら、さっさと着替えないと夕食の後で遊ぶの無しだぞ?」
「「「はぁ〜い」」」
素直に言う事聞いて、皆大人しく着替えちゃいました
ジュリアンも私もポカンとしちゃった
「才人兄さん、何でそんなにあっさり?」
「何時も苦労してるのか?」
「えぇ、まぁ」
「皆素直で良い子じゃないか。簡単だよ簡単」
違う。ぜ〜〜〜〜ったいに違う
何でか知らないけど、才人さんの扱い方は私達とは違う、だからあんなにあっさりなつくんだ
お母さんでも、あんなにあっさりは出来なかったと思った
やっぱり、人生経験の差なのかなぁ?其とも、子供居るのかなぁ?
この人が旦那様かぁ
も、最高
興奮し始めて、心臓が早くもばっくんばっくん
お、落ち着け私の心臓、まだ本番迄先だぞ?
まだ、お父さんお母さんとの、顔合わせが終わってないんだから
才人さんが子供達連れて行くのに私も慌てて付いて行くと、私の妹が部屋からもじもじと才人さんを見てる
年長組の12歳、もうお年頃な小生意気
「おや、ジュリーも一緒に風呂入りたかった?」
才人さんが聞くと、かぁって赤くなって引っ込んじゃって、また顔出したらコクリだって
ちょ、ちょっと待ったぁ!!
お父さんの言ってた事まんまじゃないかぁ!!
「ちょっとジュリー、貴女も年頃なんだから、もう気軽に殿方とそういうのしちゃ駄目よ?」
「シエスタお姉ちゃんには言われたくないもん」
なんですと?はははこやつめ、まさか知ってるとでも?
「私は話にしか聞けないひいお爺ちゃんそっくりの人を独り占めなんて、シエスタお姉ちゃんずるい」
むぅ、そういう理由なら仕方ない………かな?我慢だ我慢
「本当に、それだけでしょうね?」
「シエスタお姉ちゃんには教えない」
ぷいって頬膨らませて首振った
アハハハハ
血は争えないですよ、ぐすん
「もう入ったけどまた入るか?」
「うん行く」
「才人さん!!」
全力阻止だ、ばかぁぁぁぁぁ!!
「ジュリーは一人で入れますから大丈夫ですよ」
「入れないもん」
「ジュリー!!」
あ、今度はあっかんべだと?許すまじ
「あ〜!!シエスタ姉ちゃんとジュリー姉ちゃんがけんかしてる〜〜〜」
あらら、ちびっ子達が私達見て囃したてちゃった

98 :
「困ったお姉ちゃん達だねぇ」
「「「そうだねぇ」」」
ちょっとそこ!!カルテットで肩すくめないでよ!!
何か凄く泣きたい!!
「原因は才人さんでしょっ!!」
ドカッ!!
思わず才人さんの顎にパンチを突き上げちゃった
才人さんを綺麗に宙に浮いてKOしちゃいました
「…シエスタお姉ちゃんのアッパーカット、久し振りに見た。流石、元タルブのガキ大将」
ははは、タルブ時代に喧嘩で鍛えて封印してたフィニッシュブローを放ってしまった
ひいお爺ちゃん、こんなの迄教えないでよ!?
思わず使っちゃったじゃない!!
暫くするとムクリと起きた才人さんが
「つ〜〜〜効いた。拳闘士になれるよ」
だって
腕力褒められても嬉しくないやい!!
何で才人さんとは、とろける様な恋にならないの?
ううう、泣きたい
だ、大丈夫、離れに行けば甘々のとろとろが待ってる。今はちょっとお酢が効いてると思うんだ、シエスタ
お、落ち着け〜終着点はすぐそこだぁ〜!!
「ジュリー、貴女も食らってみる?」
「…入って来る」
とたとたと、妹連れて行っちゃった
ほっ、最初からこうすれば良かった
「怖いお姉ちゃんですねぇ」
「「「そうですねぇ〜〜」」」
今度はカルテットで肩をすくめて首迄振られた
がっくしと、脱力しちゃったよ
皆がお風呂に入った後、一番最後がお父さんとお母さんで、二人はいっつも一緒に入ってる
まぁ年頃の私としては、堂々とやってるのを知ってる訳でして。一日何回やってんだか?
確か、以前聞いたら最低3回で、とにかくお母さんが積極的にやるとか、お父さん苦笑してたっけ?
俺の因は親父と一緒で、絶対に腎虚だとか言ってたもんなぁ
勿論、年長組も知っている
お母さん若いからなぁ、まだ31か32だっけ?
あれ?才人さんと6つしか違わない、まかり間違えば才人さんを不倫相手……
ないない絶対にない
お母さんはお父さんにべた惚れだ。タルブ一のバカップルと、皆から冷やかされてる位だから大丈夫
どうも、お爺ちゃん夫婦もそうだったと、スカロン叔父さんが言ってたっけ
私もああなりたいなぁ
やっと全員の身繕いが終わって全員集合
さて、顔合わせイベントだ
そしたらお父さん、部屋をいつの間にか片付けてて
才人さんの肩をぽんって叩いて
あ、やるんだ、才人さん溜め息ついちゃった
私の才人さんは強いぞ〜。幾らお父さんが畑仕事で鍛えてると言っても、勝てないぞ〜
バキッ
え、嘘!?

99 :
才人さんが殴られた!?何でぇ?
才人さんは女のコはともかく、男の人には容赦ないのに!?
「てめぇ、わざと受けやがったな?」
「殴られる必要を感じたもので」
「そういう所が爺さんそっくりでムカつく。本気出せ、こらぁ!!」
「えっと」
あぁ、才人さん、お父さんに華を持たせてくれたんだ
本当にひいお爺ちゃんみたい
あ、お母さんがやっちゃえって、ジェスチャーしてる
うん、私もやっちゃって欲しい
だって、私の恋した人は、誰よりも強くて優しくてカッコイイって、お父さんに見せて欲しい
私も一緒にジェスチャーだ
「まぁ、そういう事なら」
才人さんが何時もの訓練の時みたいに、あっさりお父さんの懐に入って、お腹に一発
ドスッ
「ごふっ」
お父さん、一発で青褪めて、垂直に倒れちゃった
はぁ、何時も見てた稽古って、こんなに凄かったんだ
お父さんは、腕っぷしでも鳴らしてたからなぁ
やっぱり、才人さんは強い!!
武器持った才人さんは、今よりもっと強い!!
才人さんが倒れたお父さんを助け起こして、あ、お父さん笑い出して才人さんの肩を叩いてる。やった!!
お父さんに気に入られた!!
「お前ら、喜べ、新しい兄さんだ」
「「「「はい、サイトお兄ちゃん」」」」

や っ た ー !!

私、この感動を一生忘れない
絶対に忘れるもんか
こんなに嬉しいだなんて、好きな人がお父さんお母さんに認められる事が、こんなに感動出来るだなんて
思わずグッと来ちゃった
あぁ、お母さんが自分の父母に挨拶出来る様になるまで大変だったって意味が、今理解出来た
うん、お父さんの罪作り〜〜〜!!
お陰でシエスタは幸せです!!
さぁ、新しい私達家族の出発だ!!
食卓に移動して
「それじゃお前達、新しい家族に乾杯!!」
「「「「かんぱ〜い!!」」」」
くいくい
何よ?服引っ張らないでよ
くいくい
今感動に浸ってんだから、放っておいてよ
「シエスタお姉ちゃん」
呼ばれたから仕方ない
「何よ?ジュリー」
「ずるい」
「何が?」
「あんな強くて優しい人、ずるい」
「言っておくけど、大変よ?命掛けで、貴族と取り合いする覚悟が有るなら、貸してあげる」
流石にジュリーも青ざめたみたい
「シエスタお姉ちゃん、貴族と恋の戦してるの?」
「そうよ。しかも複数。その上、私達メイドに絶大な人気よ?妹でいた方が、ずっと楽よ?」
「……妹で良いや。その代わり、ずっと妹でいさせてよ?」

100 :
うむうむ、可愛いではないか
「当然よ」
「妹でいれば、隙は探せるもんね」
…前言撤回。ジュリーも敵だ
私が奉公に出てる間に、随分ねじ曲がったわね
誰が教育したのかしら?
「悪かったわね」
流石お母さん
私の心の声を的確に捉えてる
「随分ジュリーがひねくれてるみたいだけど?」
「シエスタと一緒じゃない。貴女も奉公前は、こんな感じだったわ」
カクン
母は恐るべし。そして血は争えないのね、ぐすん
「そうだ、ジュリーもそろそろ奉公に」
「スカロン叔父さんにでも預ける?」
「魅惑の妖精亭はちょっと……」
「別に村でも良いじゃない」
「ん、まぁ良いんだけど……」
「別に同じ人の嫁に、姉妹で行っても良いんじゃない?」
「「お母さん!!」」
私の声は悲鳴でジュリーの声は歓声
才人さんは話を聞いて無いから、ん?って顔してる
「お母さんの天然には負けるわ。本当に」
女同士でこんな話をやってるとは、才人さんでも思うまい
「ま、ジュリーにはまだ早いかな?それに、シエスタの話聞いたら大変そうねぇ。私は、貴族相手に恋の戦は出来ないわぁ」
コロコロ笑いながら皆に料理を提供して、お父さんと才人さんにお酌して、子供達にご飯あげて、お母さんが甲斐がいしく膳を据えてる
「お母さんでも無理だって。どうする?」
「ふんだ」
ぷいって横向いちゃった

101 :
どう頑張っても、私達はお母さんには全く敵わないから、この一言は効いたみたい
でも、2年後は違うからね。気をつけよう、うん
でもまぁ、その時はその時………かな?
まさか、翼人のお嫁さん迄居るとは思えまい
才人さんなら、エルフのお嫁さん迄貰っちゃいそうだ
色々な意味で、私達ハルケギニアの常識じゃ計れない人だもの
何が起きても不思議じゃない
そういえば、才人さんはお父さんと何話してるんだろ?
「お父さん、何話してるの?」
「男同士の話だよ、な」
「そうだよ、シエスタ」
「ふうん」
私には解らない話かな?
そしたらお母さんがするりと寄ってきて、耳打ちして行っちゃいました
「お父さんが、才人さんに離れに行くの承諾させたわ」
ぼん!!
鳴った。今絶対に顔から火が吹いて音がなった
一気に心臓がばっくばっくし始めちゃった
早く来ないかな
早く早く早く
こ、こんなに待ち遠しいだなんて、は、初めてだ
な、なのに才人さんたら、食事終わったら子供達と遊び始めた〜〜〜〜!?
うっきゃあ〜〜〜〜〜!?
そこは、男らしく女のコ、い、いや、私を貪るの優先してよ〜〜〜〜〜!?
は、いけない。ここで不機嫌な様子を見せたら、私の狭量ぶりを晒す事になる
お父さんもお母さんも才人さんと子供達が遊ぶのを、ニコニコしながら見てるのに、私一人そんな姿は晒せない!!
今は才人さんが、完全に私達に溶け込んでる事を喜ぶべきなんだ
だって、私の家が、才人さんの帰る家になるんだから!!
そう思ったら、本当に笑みが自然に出て来た
そしたら、ジュリアンがヒュドラ退治の話を聞かせてですって?
そんなの後で私が幾らでも話すって、言おうとしたら
「ん〜、そうだな。昨日出来たイーヴァルディの勇者のおとぎ話をするかい?」
だって
あっさり皆賛成しちゃった
そう言えば、戦闘の中身は私も聞いて無かったな
素直に皆の列に加わろ
お父さんお母さんも、ヒュドラ退治に興味津々だ
「それじゃいくぞ〜。イーヴァルディは仲間達とある森に行きました」
「その仲間とは、俺っちの事だ」
「デルフ、もうちょい上手く合いの手入れろよ。仲間の内訳はイーヴァルディと赤いメイジと青いメイジ、更に金のメイジと水のメイジ。そして君達のシエスタお姉ちゃんだ」
「「「本当に〜〜!?」」」
「本当だぜ。皆が頼りにしたのが、メイドの嬢ちゃんだ」
「「「「シエスタお姉ちゃん凄〜〜〜〜い!!」」」」
えへへ、胸張っちゃお

102 :
「『さて、頼まれたヒュドラの退治だけど、毒は大変よね。水のメイジの私が毒避け作るわね。後は頼むわ、イーヴァルディ』そう言って、水のメイジが全員に毒避け作って、倒れてしまいました」
「「「水のメイジ大丈夫〜〜?」」」
「大丈夫だ。シエスタお姉ちゃんの必の看病で、水のメイジは命を繋いでる」
「「「「シエスタお姉ちゃん凄い!!」」」」
えっと、脚色し過ぎです。才人さん
「看病の為、仲間が二人減ってしまったイーヴァルディ。向かって来るは体長15メイルオーバーの化物ヒュドラ。見た瞬間に、イーヴァルディは呆然としちゃいます」
「おぅ、それ本当。あん時はマジぬかと思った」
「「「イーヴァルディ大丈夫?」」」
皆不安そうな声出してる
う〜ん、上手いなぁ
「『ここで逃げたらんだ仲間に申し訳が立たない。行くぞ』『おう』」
いや、私達んでないですよ
あ、お父さんお母さんが笑ってる
「『でやぁ!!』ドカドカドカドカ。なんとヒュドラはイーヴァルディより速く首を振るい、イーヴァリディを押し潰してしまいました」
「これマジ。何で相棒生きてんのかね?」
「「「イーヴァルディ、やられちゃったの?」」」
皆が不安な声を出してる
やっぱり上手いや
「『こんな事位でやられるものか。僕は………イーヴァルディなんだ!!』なんと、イーヴァルディは不屈の精神で立ち上がります」
「「「イーヴァルディ、頑張って〜〜〜〜!!」」」
才人さん、生の境目見てるじゃないですか
「『もう一回だ。行くぞ、ヒュドラ』『シャアァァァァ!!』ヒュドラの首から毒の息が吐かれ、木々が腐ります」
「「「イーヴァルディ!!逃げてぇ〜〜〜!!」」」
「だけど、流石は僕らのイーヴァルディ。なんとかわしたと思ったら、木をばねにしてジャンプ、ヒュドラにドカンと斬り付けます」
「それやったの俺っち俺っち」
「「「わぁ、すご〜い!!」」」
「でもですね。このボロ剣、切れ味悪くてヒュドラが斬れませんでした」
「「「「アハハハハハハ」」」」
「相棒、ひでぇよ」
私含めてお父さんお母さんも大爆笑
「『さて困ったぞ、そうだ。ひいお爺ちゃんの刀を使おう』イーヴァルディがヒュドラに対して、もう一本の武器。君達のひいお爺ちゃんの国の刀を抜き、ヒュドラにドカンと斬り付けます」
そう言うと、才人さんは、テーブルに有った果物を放り投げて、刀を構えて瞬間的に抜いて戻します

103 :
勿論私達には何も見えなくて、後に残った霧と、才人さんが受け取った果物がまっ二つになって、皆が驚きます
「「「うわっ、凄〜〜〜い!!」」」
「……全然見えねぇ」
お父さんお母さんにジュリアン。皆が呆然としちゃった
「『やった!!』流石は君達ひいお爺ちゃんの国の武器。剣の勇者イーヴァルディが振るった刀は見事、ヒュドラの首を落とします」
「「「ひいお爺ちゃん凄〜〜〜い!!」」」
「俺っちも褒めてくれよう」
「「「「アハハハハハハ!!」」」」
やっぱり、才人さんとデルフさんのコンビは面白いなぁ
「ここで機会を伺ってた金のメイジが、イーヴァルディに命じます。『イーヴァルディ!!畳みかけるぞ!!』」
「「「いけ〜〜〜!!金メイジ〜〜〜!!」」」
「『ぷりきゅ』……ごほん『赤青ま〜ぶるすくりゅ〜!!まっくす〜〜〜〜!!』金のメイジの号令の元、赤のメイジと青のメイジの合体魔法が炸裂します」
ぷりきゅ?
何を言おうとしたのかな?
「「「……凄いけど、金のメイジは〜〜?」」」
「指揮官なんだ。だから、金ぴかでカッコイイのだ。金のメイジが居るから、イーヴァルディが全力で働けるんだ」
「「「へ〜そうなんだぁ」」」
「金のメイジの号令の元、ヒュドラに畳みかけたイーヴァルディ達。それでも相手はとっても強いヒュドラだ。なんと、むくりと起き上がってイーヴァルディに向かって来ます」
もう真剣な顔して才人さんを見る子供達
とうとう、歓声もあげるの忘れてる
「次こそ俺っちの出番って訳よ、相棒」
「おぅ」
才人さんがデルフさんを抜いたと思ったら、さっきの二つに斬った果物を放り上げて、デルフさんを素早く振るって、更に二つに斬っちゃった
「イーヴァルディはこうやって、更にヒュドラの首を今度こそボロ剣で、ばつんばつん落とします」
ごくり
皆の息を飲む音が聞こえて来る
「『後少しだ、そうだ。赤のメイジ、イーヴァルディに魔法剣だ!!青のメイジ、雷魔法だ!!』金のメイジの号令の元、ヒュドラに雷魔法がドカンと落ち、イーヴァルディの必剣、炎の剣がヒュドラに突き刺さり、ヒュドラが燃え尽きます」
「こんな感じだぁね」
そういうと、デルフさんからぽんと小さい炎が吹きました
凄い、いつの間にか手品迄仕込んでたんだ
「こうしてイーヴァルディは、ヒュドラを倒したのです。おしまい」
ぱちぱちぱちぱち

104 :
「「「凄い凄い凄いイーヴァルディ凄い〜〜!!やっぱり勇者だぁ!!」」」
子供達もお父さんお母さんも大喜び
「で、才人さん。何処まで本当だい?」
「攻撃方法と被弾は本当だぜ。俺っちが保証すらぁ。後は脚色」
「…何で生きてんだ?」
「今の剣技見たろ、おやっさん」
「あぁ」
「剣技は盾にもなるんだよ。攻撃を受け流してんのさ。ま、相棒じゃないと、圧力に負けて潰されっけどな」
「ほう、良く解らんが、凄いのは良く解った。それとさっき、ひい爺さんの国の武器とか」
そうしたら、才人さんが刀をずいって、前に出して見せました
「この村雨です。コイツは竜の羽衣と同じく、俺とひい爺さんの国の武器ですよ。正式名称は打刀。銘は村雨丸。そして、呪われた武器。俺にしか使えない」
「呪い付き?」
「えぇ、だからこの柄は、絶対に握らないで下さい。最愛の人をしたく無いでしょう?。魔法の有る、ハルケギニアの人なら解りますね?」
お父さん、冷や汗かいて頷いちゃった
「そんな危ないモノを、どうして使ってるんですの?」
お母さんが質問してる
まぁ私でも同じ疑問持ったんだけど、ああやって斬撃見てれば、納得しちゃってたからなぁ
「一番手に馴染むんですよ。やっぱり同じ国出身の代物なんで。道具は、手に馴染む代物が大事です」
「そいつは良く解る。鍬や鎌でも、人のは違和感出るモノな」
「そうですよね」
二人して笑みを浮かべてる
良かった。すっかり家族になってる
あ、子供達が寝ちゃってる
今日は大興奮だったからなぁ、すっかり寝入ってる
「あらあら、皆寝ちゃってるわぁ」
お母さんがそう言って、起きてるのジュリアンと両親と私だけ
皆いつの間にか、うつらうつらするか、こてんと寝ちゃってる
「寝室は?」
才人さんがそういって、子供達を抱えます
「えぇ、こちらですわ」
お父さんと才人さんとお母さんで子供達を運んで、私は今の内にランプを用意して
ジュリアンはオヤスミって言って、寝室に向かって
才人さんが一番大きいジュリーを運ぶ際、私は見ちゃった
「ほら、ジュリー、寝るよ」
「……一緒に寝る」
「困った子だな」
才人さんがふわりと抱えてジュリーを運んで、ジュリーをそのままベッドに運んだら、ジュリーが両手で才人さんを抱き締めて
「…才人お兄ちゃん。一緒に寝よ」
後ろに立ってたから、ふるふる震えてたのはバレてないよね?

105 :
そしたら、才人さんジュリーの額にキスして
「オヤスミ、眠り姫」
そのまま、寝入る迄その体勢で、寝入ってから離れたんです
「寝てくれた。じゃあ、行こうか」
今喋ったら、嫉妬しか出ない気がする
こくりと頷いて寝室から出ると、お父さんお母さんが肌かけとランプを持って立ってました
お父さんは、ランプを才人さんに渡して肩をぽんと叩いて
お母さんは、肌かけを私にかけてくれた後、抱き締めてくれて
ジーンと来た
その後、才人さんが上着とデルフさんと刀を用意すると、私は遠慮なく才人さんの腕に絡めて身体を預けて、玄関を出て離れに向かって行きました
あぁ、やっと二人だけの時間だ
待ちに待った二人だけの。この歩いて行く時間が、私達をとろとろの甘甘に誘って行く
多分勘違いじゃないよね?
離れに入ったら、二人でランプに火を渡して
ぽっ、ぽっ、ぽっ、ぽってランプに火が灯って、炎がゆらゆら揺れて、部屋全体が淡く揺らめいて
はぁ、本当にロマンチック。お母さん趣味良いなぁ
初めての二人一緒での共同作業です。きゃあ、恥ずかしい〜〜〜!?
そしたら才人さん、剣を枕元に立掛けて、上着をハンガーに掛けて
ベッドにトスンと座って
私は緊張しちゃって、ずっとベッドで硬直してて

106 :
緊張で震えるけど、精一杯声を出そう
「才人さん、嬉しいです」
「シエスタの家族は、良い家族だね」
「弟妹達は、すっかり才人お兄ちゃんを気に入ってしまいましたよ?ジュリアンなんて、才人兄さんみたいになりたいって、すっかり憧れてしまって」
「子供は良いねぇ」
聞かなきゃ
才人さんに子供居たら、奥さんが居たら、才人さんに奥さんと子供を裏切らせる事になる
裏切らせても、私は才人さんが欲しい
だから、私は承知して進みたい
自分ばっかり綺麗事で進めるだなんて、そんな都合良い事、有る訳ない
「才人さん。子供、居るんですか?」
「いや、ちょっと子守りする機会が、学生時代からあってね」
やった!!関門突破!!
「ちょっと、安心しました。なら、大丈夫ですよね?才人さん、子供居たらどうしようかと、ずっと思ってました。凄い上手なんですもの」
「シエスタの母さんが言ってたぞ?シエスタが、子供達の相手してる間、不機嫌だったって」
お母さん、余計な事迄言わないでよ。参っちゃうや
「ぶ〜。お母さんには、敵わないなぁ。今からは、私をたっぷり可愛がって下さいね?」
良し、言えた!!
そしたら、才人さんが私を抱き寄せて、私の顎を持ち上げて、私は眼を閉じてキス
う、キモチイイ
才人さんの唇と舌は、本当にキモチイイ
そのまま私は才人さんに力を込めて抱き締め始めて、そしたら才人さんは私の身体を服の上からまさぐって
ああ、身体が勝手に反応しちゃう!?
でも、緊張でガチガチだったのが、才人さんがほぐしてくれて
キスを離した時には、私はすっかり才人さんを受け入れる身体になってた
私はぼぅっと才人さんを見つめてると、才人さんがガバッて服を全部脱いで、そのまま私の服に手をかけて脱がし始めて、いつの間にか全裸になってた
もう、胸もアソコも隠さずに、才人さんに全部見せる
大丈夫、貴族なんかに負けない位お手入れしたんだ
才人さんに全部見せられる
そしたら才人さん、くすりと笑ってしまって
え、笑われる様な事になってるの?
「どうしたんですか?才人さん」
「いんや、シエスタがね、凄く努力して綺麗になってるなって、思ってさ。ちょっと嬉しいかな?」
良かった。そういう笑みかぁ
「凄く頑張りました。褒めて下さい」
「はなまるです。大変良く出来ました」
よっしゃぁぁぁ!!
はなまるは滅多に言わないって、皆言ってた

107 :
そしたら才人さん、キスをしたかと思ったら、すぐに胸を舐めて、乳首をチロチロ舐めながら、もう片方の胸を手でいじって
やだ、キモチイイ
そのまま私のアソコに手を触れて、クチュクチュやり始めて
勝手に、声が出ちゃう!?
「はっ、あっ、さい、と、さん、すきぃ、だい、すきぃ」
やだ、どんどんアソコが熱くなってくる
我慢出来ない
え?止めちゃった
酷いと思ったら、私をひっくり返してお尻だけ持ち上げて才人さんの真ん前に
「きゃっ、何?」
そのまま才人さんが舐め始めて、身体が勝手に反応しちゃう!?
「あは、や、こんな格好、恥ずか、し、いっ」
そしたら、舐める位置が変わって、私の敏感な所を熱心に舐めながら、指が入って来たの
「あ、指、ゆびが入ってくるの、才人さん、なんか、足りないの、やぁ!?」
指じゃ足りない、シエスタはえっちなコです
きっと、お母さんの血筋だ
指が抜けると私は少しほっとするけど、次の瞬間、もっと凄いのがやってきた
「あ、入ってくる、才人さん、入ってくる」
でも奥に来ると、途端に痛みが
「いた、痛い痛い痛い!!」
「あ、シエスタごめん。抜くよ」
「駄目、才人さん抜いちゃ駄目。やっとなの!!やっとだから絶対に駄目!!私が痛がっても止めちゃっ、駄目!!」
もう涙ぼろぼろ、本当に痛い。けど、失敗で終わる方が嫌だ
「解ったよ、シエスタ。ゆっくりと続けるからな。我慢しなよ」
「はい〜」
ゆっくりと才人さんが私の中を押し開いていって、才人さんの腰が私のお尻に当たる
全部、入ったのかな?
「全部入ったよ、シエスタ。ほら、奥に当たってる」
本当だ、なんかぐりぐりされるのが解る
「才人さん。暫く、そのままで」
「あぁ」
このまま、慣れる迄我慢だ
慣れればキモチイイんだ。だからシエスタ、頑張れ
そしたら才人さんが私に覆い被さって、胸とアソコの敏感な所をいじり始めて
痛いのにキモチイイとか勘弁して!?
「やぁ、痛いのと気持ち良いのが、一緒に来るのぉ!!こんなのおかしいの〜!!」
何か勝手に私の女が動いてる
やだ、痛いけど気持ち良くなって来た
「シエスタ、動いてないのに、そんなに吸い付いたら。キツイって」
「やぁ、痛いけど気持ち良いの〜。才人さん才人さん才人さん、なんかおかしくなるの〜」
「駄目だ、シエスタ。もう我慢出来ない。動くぞ」
「はい〜」

108 :
才人さんが私で余裕を無くしてる。気持ち良くて我慢出来ないだって
やだ、凄く嬉しい
あ、才人さんが中でぐるりと一回転、凄い
「あ、ひぃ、才人さん、駄目、痛いけど、気持ち良いの」
そしたら、今度はゆっくり出し入れ始めた
い、痛い。えぐられる!?
「や、痛い、これなら奥にいて欲しいです」
「ん、解った」
後は、才人さんがゆっくりと動かして、私はそんな才人さんにゆっくり高められて
痛いのに初体験でたっぷりとイケた
「シエスタ、もう駄目、出る」
「あはぁぁ」
才人さんにお尻を差し上げた姿勢で私は身体をビクビク震わせ、才人さんの精が中にたっぷり注がれるのを味わって
才人さんにお尻を向けるのは、本当にキモチイイ
そのまま、私は暫く硬直してると、才人さんも私の腰掴んだまま硬直してた
動く気が起きないよう
このまま、またしてくれるのかな?って思ったら、ひっくり返して、前から抱き締めてくれた
「ごめんな、シエスタ。痛かったろ?」
「へ、平気です。ばっちこいです。それに、気持ち良かったですよ?」
才人さんが少し柔らかくなったから、腰を動かそ
ん〜と、こうかな?ぐりぐりぐり
うん、硬くなってきた
「もう、強くなければ大丈夫です。沢山愛して下さいね」
「ああ、痛かったら言えよ」
「はい」
うわぁ、またキスだぁ!!
才人さんのキス大好き!!
されただけで全身で抱き締めちゃう!!
才人さんが中でゆっくり動くと、私は少しずつなれて痛くなくなって、段々キモチイイ方が強くなって、才人さんをずっと抱き締めて、キスを離さない
才人さんが痙攣する時は、私もイク時で、中が満たされて、すんごくキモチイイ
こんなに良いだなんて、そりゃお母さんがお父さんを年中離さない訳だ
ずっと才人さんが入ってるとすんごい幸せ
あぁ、私はこの人を、気持ち良くさせてるんだ
そしたら、ご褒美で気持ち良くしてくれる
才人さん、何時でも子供産むから、ガンガン仕込んでね
流石にずっとやってたら眠くなって来て、でも離れたくなくて
そしたら才人さん、私を上に乗せてこう言ったんです
「このまま寝て良いよ」
「はい」
お言葉に甘えて、繋がったまま寝ちゃいました
身体がずっとふわふわのまんま、すとんと寝ちゃって
明け方になったら、何か才人さんが硬くなってて、目が覚めちゃった
才人さんがおっきくなってる!?
駄目じゃないシエスタ、才人さんを満足させてないぞ!!

109 :
頑張るぞ、おー
試しに腰をくいくい動かしてみて、うん、痛くない。大丈夫
良しいけ〜
グッチュグッチュって音がなってる
いやん、エッチな音。興奮してきちゃう
そしたら才人さんが眼を開けた
妻のご奉仕の目覚めは如何ですか〜?
「おはようございます、才人さん」
「おはよ、シエスタ」
「朝方に才人さんが凄く硬くなって、目が覚めちゃいました」
「それ、朝立ち。生理現象ね」
「どっちでも良いです。才人さんが大きくなったら、私の中に全部入れるんです」
ほうらほうら、私の中は才人さん専用ですよ〜、もう私も限界
「あ、また来る」
「シエスタ。うく」
才人さんが出す時の鼓動と、私の痙攣の鼓動が一緒。中に全部吸い出してるのが解っちゃう
もうこんなの離れられない。才人さんは私のお尻がしりと掴んでる
強い力が素敵です
たっぷり跡付けて下さいね
「ふぅふぅふぅ。朝にするのも良いですね、才人さん」
「すっかり、スキモノになっちゃって」
「才人さんがこうしたんです。才人さんが中にいると、凄く満たされるんです」
あんもう、また欲しくなっちゃった
才人さんも元気だ。もっと下さい
そしたら、才人さんが繋ったまま、身体をくるりと回しちゃった
すんごい力。素敵です
「あん」
「シエスタ、初めての時の体勢で」
「あの格好、恥ずかしいです」
「だから、お願い」
「はい」
リクエスト来た〜〜〜!!
勿論ばっちこいです!!
身体を倒してから、才人さんと離れない様に、上手く合わせながらお尻を上げて
私はベッドに突っ伏してお尻を上げて、才人さんに交尾を迫る、エッチなメスになっちゃった
私はこの人の要求なら、全部はいって言っちゃう自信がある
それ位、私は才人さんにメロメロにされてしまった
「どうだ?痛いか?」
「あは、気持ち、良いです。大丈夫、そのままで」
「行くよ」
「はい。あっあっあっあっ」
「駄目。もう来るの。来ちゃうの、あああぁぁぁ!?」
「出る」
また、来たぁ
もう、最高。もっと精出して、もっとめちゃめちゃにして
沢山出して〜〜〜〜
「才人さん、このままお休み中、ずっと居ましょうよ。私、才人さんと、ずっとこうして居たいです」
「やる事が有るからな」
「竜の羽衣ですか?」
「あぁ。約束したからな」
「絶対に、私置いて行っちゃ駄目ですよ?約束してくれないなら、お父さんにお願いして、このままずっと此処に幽閉しちゃいます」
「約束するよ」

110 :
「はい。なら許してあげます」
ちゅぽんって音立てて、才人さんが抜けちゃった
やだ、私の大事なモノが離れた
そう、思ったら、すかさず振り向いて、ぱくりと食べちゃった
良く頑張りましたね
もっともっと頑張って欲しいから、綺麗綺麗にしましょうねぇ
「シエスタ、こんなの何処で覚えて来るんだ?」
「マダムバタフライです」
「シエスタも読んでたのか」
私は食べたまんま頷いて離そうとしない
だって、これは私のだ、ミスヴァリエールなんかにあげないもん
そしたら才人さんが私の頭を軽く掴んで引き離しちゃった
にゅぽん
「あん」
「また、したくなっちゃうから駄目」
「別に良いですよ」
「そろそろ朝食だろ?」
「は〜い」
ずっとやってたから、お互いベタベタだ
だから身体を水に浸した手拭いで拭いて、着替えて才人さんと腕来んで、母屋に向かって出発〜〜
ふう、何時もより随分長いな
まだまだ続き有るのになぁ
朝食迄にするか、うん
母屋に入るとお母さんは既に起きて朝食の準備してて、お父さんとジュリアンは畑に出かけてた
「おはよ、母さん」
「おはようございます」
「あら二人共、おはよう」
にっこり笑った母さんの肌は艶々してる
昨晩何回やったんだ?この夫婦
「ふうん、随分可愛がって貰ったみたいねぇ」
「えっと、凄い?」
「えぇもう。ちょっと鏡見てみなさい」
そう言って、ころころ笑ってる
それなら行ってみよう
才人さんとお母さんの会話が、後ろから聞こえてくる
「貴方、凄いのね〜。味見して良い?」
「いや、ちょっと。流石に打ち止めです」
私はその瞬間、廊下で派手にすっ転んでしまった
私は絶対に母譲りなんだと、再認識してしまった
その後、朝食の席ではお父さんがニヤニヤしながら才人さんと話してて、その後二人して深い深〜い溜め息付いてたのは何故だろう?
ジュリーは一緒に寝てくれなかったって、ずっと不貞腐れて、才人さんがなだめるの大変だったみたい
ひいお爺ちゃん
私の初体験は大成功に終わりました
年上の人のお陰ですね
そして、一番大好きな人だったお陰です
後はお嫁さんになったって、堂々と言える時を待つだけです
才人さんのお嫁さんへの道も、大分進みました
後は実りを待つだけです
さぁ、二人の愛の奇跡よ、ばっちこい!!
あなたのお母さんは、ここに準備完了だぁ
双子でも三つ子でも四つ子でも来い
って訳には、まだ行かないみたいです

111 :
ミスモンモランシの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!
泣いてやる、泣いてやるぅぅぅ!!

112 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はシエスタなのね
「あ、はい。こんな時に、私の妄想混じりの日記なんかで良いんでしょうか?」
「大いなる意思によると、こういう時こそふさわしいって言われたんですけど、本当ですかね?」
「おっと、こういう時だからこそ、日記の中身に言及せねばですね。見ての通り、副題は、『シエスタの長い一日』って感じですね」
「本当に緊張しちゃったり、妹が生意気で生意気で生意気で生意気で、ムキーッてなってたり…普段はそんな事無いんだけどなぁ?」
「そう言えばお母さん、本当に魅惑の妖精亭に、ジュリーを出す積もりじゃないでしょうね?」
「ウチのお母さん、ぽやーってしながら大胆な事するから、ちょっと心配……」
有り難うなのね〜
では次の更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

113 :
一番槍 GJ
しかし、地震と津波はすごい。
日本はどうなるんだ。テレビもいまだに特番。
早い復旧を祈ります。

114 :
>>112
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!

115 :
不幸な副長にも愛の手を……

116 :
>>115
男が嫌いらしいからスカロンの再婚相手に推薦する。

117 :
マジGJ
本当GJ
シエスタみたいな彼女が欲しいわ……

118 :
スカロン店長といえば次からはバイト編なのかな?
原作ではやってない男装デーなんてのがあっても良いかもね
男装デーなんだけど、才人も店に出てやたら客から指名されてルイズがいつものように嫉妬して
そこにいつものメンバーが絡んでも良いし、お忍びで来たアンリエッタと護衛のアニエス、ジェラールを絡めても面白いし
ジェラールなんかはやたらモテテる才人に対抗するなんてのも良いかな

まあ、ちょっと思いついたネタなんで気にしないで

119 :
考えてみたら魅惑の妖精亭ってミシェルの再就職先には最適かもしれんな
かわいい女の子はいっぱいいるし、用心棒の役にも立つ
ののしられて喜ぶ男どももいるだろうから需要も問題なしだ

120 :
オカマは漢であって男ではないからな。
そしていずれジェシカの弟か妹が……

121 :
戦後、軍備縮小で退役した銃士隊員たちが水兵服カフェを開いて大人気に

122 :
少なくともギーシュやマリコルは入り浸るか

123 :
>>119
酒場の用心棒を必技でKOしたら服が破けて女とバレるパターンでひとつ

124 :
男装してスカロンと同類扱いされるミシェルか、それもいいな…

125 :
あ、今日の更新はお休みだったのね。
つい、週2回を期待してしまう…悪い癖だな。
のんびりお待ちしております。

126 :
>>123
ナツカシス

127 :
話ぶった切ってすまんが、大人才人で翼人二人が初登場する話ってどこだったっけ
なんか読みたくなったんだが何処かわからなくてな・・・

128 :
>>127
#シエスタの日記 8からかな

129 :
>>128
ありがとう

130 :
グロの話はほんといらんかった

131 :
>>130
お前さんがそうでも他人はそうでないかもしれない
とりあえず作者とパンツ脱いで待ってるスレ住人の邪魔だけはしないでいただきたい

132 :
そのグロの話は読んだ記憶がないんだけど、投下前にグロ注意の警告はあったんでしょ?
それなら読み手の方でスルーすればいいだけの話だと思うですけど、もしかしたら警告がなかったとか?

133 :
>>132
ちゃんとグロ注意の警告はあったよ
たぶん今さらその事を持出してきているのはまとめでしか見てない人じゃないかな

134 :
纏めにもグロ注意は書いてあるよ

135 :
なんだ、タダの(ry

136 :
タバサに嫉妬したイザベラがシルフィードをいじめようとして返り討ちにあう
とかいう話はないかな

137 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
大いなる意思は、地震で壊れた鉱石船を修理中なのね
良く沈まなかったな、なのね
目指すはニッポン復興なのね
では、注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・シエスタのターン
・今回の日記分は此で終了。次更新より本編
・13レス前後。30分以上開いた場合、寝落ち
では、反映次第投下開始なのね〜きゅい

138 :
○月×日
う〜ん
改めて読み返すと、昨日のは滅茶苦茶に書き殴ってる
しかも、それでも足りてない
なんて濃厚な一日だったんだろ?
続き書こっと
昨日の朝食食べた後は、才人さんと二人で皆の所に行くと
皆して私の姿見てびっくりしちゃって、私の方が驚いちゃった
自分で鏡見ても、確かに艶々でしたよ、あはははは
そしたらミスモンモランシが私を連れて一旦離れると、才人の為に今は子供作るなだって
ううう、そんなのあんまりだぁ!!
でも、ヒラガ伯爵夫人になりたくない?って言われてしまったら、もう頷いてしまうしかない
私は、才人さんがハルケギニアに居る為だったら、何だってするんです
避妊薬と言うのも初めて知りました
お母さんが毎年子供産まないのは、この薬使ってるのかしら?
帰ったら聞いてみよっと
でもこの薬があれば、遠慮なく出来ますね
才人さんと毎日寝られる様になると良いなぁ
才人さん達が竜の羽衣を運ぶのを見送って、家に帰って来たら、兄妹達に囲まれちゃった
「サイトお兄ちゃん、帰っちゃったの?」
「えぇ、今度は竜の羽衣飛ばして来るって」
「本当に?」
「才人さんは嘘つかないわ。皆で楽しみに待ってましょ」
「「「「はぁい」」」」
私は台所に行って、畑仕事してるお父さんの為に、お昼用意してるお母さんの手伝いだ
「お母さん、手伝うわ」
「あら、有り難う。じゃあ平行して、子供達のお昼も用意しましょ」
トントントン
包丁の心地よいリズム
流石年期入ってるわ
「お母さんの包丁の音も良いけど、才人さんはもっと凄いわよ」
「あら、料理も出来るの?才人さん」
「えぇ、すんごい美味しい料理を作ってくれたわ。そうだ、お父さん達にも、作ってあげる。天ぷらって料理、教えてくれたんだ」
「へぇ、何でも出来るのねぇ」
「私の旦那様選びは凄いのだ」
「あははは。ちょっと貸してくれないかしら?」
「……お母さん本気?」
「どっちかしらぁ?ふふふふ」
「もう、敵わないなぁ」
私はそう言いながら、油を用意です
「そうそう、お母さんは避妊薬って知ってる?」
「知ってるわよ。って、誰から聞いたの?わざと教えてなかったのに」
やっぱり知ってたんだ
「水メイジの貴族に」
「何か言われたの?」
「才人さんが出世する迄、待てって」
「出世すると思う?」
「思う。少なくとも、シュヴァリエには絶対になれる」
「ふうん。じゃあ、まだ初孫はお預けかぁ。残念だわ」

139 :
あからさまに落ち込むのが見えて、私もしゅんとしちゃった
「任せて、絶対に見せてあげるから」
「期待してるわよ」
会話しつつも手は動いてて、私は天ぷらを揚げてたのでした
天ぷら出来たてをサンドイッチと一緒にもっていったら大好評
一緒に働いてた人達にもお裾分けしたら、あっという間に無くなっちゃった
何度か試して、油きりをきちんとするのが大事だって、気付いて良かった
ひいお爺ちゃん、タルブに新しい名物が出来るかも
それも、ひいお爺ちゃんと同じく、日本の料理です
私は、才人さんと知り合えたのは運命なんだと、思える様になってきた
絶対に、を二人が分かつ迄、一緒に居るんだ
だから明日も、頑張るぞ、おー
〇月×日
こ、困った
村に帰ってから、平和過ぎて書く事が無い
才人さんが居ないと、なんて平穏なんだろう
あ、いや、才人さんがトラブル起こしてる訳じゃなくて、才人さんが皆をびっくりさせる事ばっかりするからです
絶対にそうです!!
ん〜、何か書く事は、そうだ、ジュリーの事でも書こう
「ねぇ、シエスタお姉ちゃん」
「何よ、ジュリー」
「才人お兄ちゃん、いつ来るの?」
「竜の羽衣飛ばして来るわよ。それ迄我慢しなさい」
「それって、いつ?何時何分?」
このがきんちょめ
「才人さんは、約束守る人だから安心しなさい。だから、来た時に恥ずかしく無い様にした方が良いわよ」
「じゃあ、シエスタお姉ちゃん。化粧道具貸して」
な、なんですと?
「言っておくけど私、化粧道具殆ど持って無いわよ?お母さんに聞いたら?」
「お母さんもあんまり持ってない。お母さん、化粧してなくても綺麗だし」
「じゃあ、ジュリーも要らないわよ」
「どうして?」
あらら、ムスッとしてる
仕方ない、可愛くない所が可愛い妹の為だ。たまには、お姉ちゃんが一肌脱ぎましょう
「私が化粧してないのは、何でだと思う?」
お、真剣に考え始めた
「お金が無いから」
すてん
思わず転んでしまった
「図星?」
「いや、まぁ。一理はあるんだけど。違うわよ」
「違うの?」
「違うわよ。化粧しなくても平気だからよ。お母さんを見なさい。どう思う?」
そしたら即答しちゃった
「綺麗」
「でしょ?私達は、そのお母さんの娘なんだから、気にしなくて良いの」
そう言って、私はお母さんの鏡台の所にジュリーを連れて行って、ジュリーを座らせた

140 :
「ほら、良く見なさい。私の妹はこんなに可愛い。化粧は逆に、魅力を削ぎ落としちゃうわ」
「……そばかす嫌い」
「あら、私にもあるじゃない。お姉ちゃんと一緒は嫌?」
「もっと、綺麗になりたい。あの赤毛の貴族の様に、綺麗に」
あぁ、そりゃミスツェルプストー見たら、そうなるかぁ
でも、そのミスツェルプストーから、私が羨まれてる事をさりげなく教えねば
「良いこと教えてあげよっか?」
「何?」
「才人さんの好みはその赤毛の貴族より、私達の様な黒髪で、きめ細かい肌の方が好きなのよ」
「…本当に?」
「本当よ。私達の武器はね、その赤毛の貴族すら羨むきめ細かい肌。下手に化粧したら、肌が荒れて魅力を半減させちゃうのよ」
「そうなんだ」
「そうよ。だから自信を持ちなさい。私の妹は、生意気だけど可愛いのだ」
「生意気は余計だよ。お姉ちゃん」
「あら、本当の事じゃない」
ぷぅって頬を膨らませて、まだまだ子供だ
ひいお爺ちゃん
ジュリーは背伸びがしたいお年頃です
私も確かにそうだったなぁと思い返しました
でも、そういう所が可愛いんだなと思えてきました
あれ?確か帰って来た時は、糞生意気って思ってたような?
う〜ん、どういう心境の変化なんだ、私?
〇月×日
今、此を書いてるのは森の中です
し、ぬかと思った
アルビオンが攻めて来たんです!!
私達は、お父さんの号令で間一髪で逃げ出して、お父さんは他の皆を助ける為に、家を飛び出して
やっぱり、緊急事の行動力は凄い
お母さんは、こんな所に惚れたんだなぁと再認識
私は、この人の娘で有る事が自慢だ
でも、此所には才人さんが居ないよう
アルビオン軍が傍で野営してるよ
でも、殿下自らが陣を敷いてるのも見えた
多分何とかなる
そうだ、絶対に才人さんが助けに来る
私はそう思って、何とか心の均衡を保つので精一杯だ
領主様もあっさり戦したのに、お父さんは思ったより悲観してない
何でだろう?
そう言えば、号令かけた時にも、竜の羽衣が来そうって言ってたっけ?
「お父さん」
「何だ?」
「才人さん、来ると思う?」
「必ず来るぜ。なんせ、爺さんそっくりだからな。お前は信じられ無いのか?シエスタ」
「お父さん程確信出来ない。竜の羽衣を飛ばすのは、凄く難しいんじゃ?」
「かもな。だが奴だけは来る、例え単騎でもだ。俺には解る。だから寝ろ。見張りは俺とジュリアンに任せておけ」

141 :
「うん、解った」
お父さんは出会ってほんの少しお酒片手に語っただけなのに、私より才人さんを解ってる
「ねぇ、お父さん」
「何だ?」
「ひいお爺ちゃんと才人さん。そんなに似てる?」
「あぁ。普段は優しいが、何か間違った事した時なんざ、えらいおっかなくてな。それでいて、いつも背筋伸ばしてぴんとしてて。何と、爺さんオークにも立ち向かった事有るんだぞ?」
私、びっくりしてお父さん見てる
「本当?」
「本当だ。鍬片手に必の形相で、まだガキだった俺をかばってくれてな。あん時に爺さんにかばってくれてなきゃ、俺の人生終わってたわ」
「へぇ、ひいお爺ちゃん凄いんだ」
「いや、実は結局やられそうになった時に、旅の金髪美人のメイジに助けられたんだ」
あらら、私はがくりと傾いちゃった
「あら、私も初耳よ。あなた」
「まぁ、親父もお袋も話したがらなったからなぁ。なんせ、最初で最後の爺さんの浮気話だし」
「えぇ〜〜〜!?」
「いや、俺や親父達がそう思ってるだけで、実際はどうだったかは、爺さんだけが知ってる。だけど、あん時の婆さんの荒れっぷりは凄かったな」
「どうして?」
起きてる私達は興味津々だ
「あぁ、何か熱心に爺さんの話聞いててな。竜の羽衣見て感心もしてた憶えがある。暫く居座ってた位だし。その間、離れに住んでて、爺さんがしょっちゅう通ってたからな」
「どんな人だった?」
「う〜ん、そうだな。第一に美人。次に胸がでかい。学者くずれって言ってたな。んで、各地の珍しいモノや文物を尋ね回ってるって」
「へぇ、学者さんかぁ」
なら、竜の羽衣に関心持つかぁ、納得
「その人って、何処に行ったのかな?」
「あぁ、結構長く滞在した後、アルビオンに行くって言って。其から便りは聞かないな。爺さんと手紙のやり取りしてたみたいだが、爺さん読むと全部焼き捨ててたから、良く解らん」
「そうなんだ」
「ま、あの後消息聞かないし、まだまだ放浪してるか、本国に帰って研究成果発表してんじゃねえかな?」
「ふ〜ん」
人に歴史有りだ
うん
ひいお爺ちゃん
まさか浮気した事があるだなんて、初めて聞きましたよ?
うふふふふ
ひいお爺ちゃんもスケベだったんですね
うふふ、うふ
何かこんな時なのに、楽しくなって来ちゃった
あ、まさかお父さん、こんな時だから話したのかな?
〇月×日
今は日記を書いてるのは、なんと王宮です
お父さんの予測的中!!

142 :
何と、才人さんが竜の羽衣で、私達を助けに来たんです!!
カッコ良かったなぁ
さてさて、才人さんの活躍を全部書かねば、私の女が廃る
ではでは、私が見た才人さんの活躍譚だ
私達は砲撃の音で眼を覚まして、森の中から村を見ると、アルビオン軍が空船から砲撃しながら行進して、トリステイン軍が一方的にやられてたんです
皆で口々に
「あぁ、こりゃ駄目だな」
「タルブもアルビオン領になっちまうか」
「アルビオンに捕まると、女子供はやべぇらしいぞ?アイツらオークやトロル使ってるって噂だ」
「……絶対に、殿下には勝って貰いてぇな」
「あぁ」
皆してアルビオンの勝利を予想してます
まぁ、私から見てもそう見える
暫く見てたらその時です!!
ドカァァァァン!!
アルビオンのおっきい空船が爆発して、皆で振り向いたら、何と、竜の羽衣が空を飛んでたんです!!
「おい、あれ」
「……竜の羽衣だ」
黙ってたお父さんが、とうとう大声を上げちゃいました
「来た、来たぞ!!お前ら、この前来た黒髪の剣士が、俺達を救いにやって来た!!」
その瞬間、皆で大歓声を上げちゃった
「「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」」
皆で歓声上げながら、竜の羽衣の飛行を見守ります
「おぉ、スゲー。竜騎士をどんどん落として行く」
「また落とした。スゲー、タケオ爺さんの言ってた事、本当だったんだ」
「「「「サイトお兄ちゃん、がんばれ〜〜〜〜」」」」
あ、弟妹達迄声をからして応援してる
凄い、本当にひらひら空を飛んで、竜騎士をどんどん撃ち落としていく
「あれが、竜の羽衣……」
私は目の前で繰り広げられる、竜の羽衣の乱舞に目を奪われっぱなしだ
「あれ、才人兄さんだよね?」
「勿論よ、ジュリアン。他に誰が扱えるの?」
「そうだよね。才人兄さんって、格好良いなぁ」
その後、トリステイン軍に周ると歓声が上がって、またどんどん上空に行動を取って上がって行く
そうしたら、衛士隊が飛び出した
「見ろ、衛士隊が突撃開始したぞ?」
「やった!!反撃だ」
皆が衛士隊を注目する中、私は竜の羽衣だけ見てた
だって、あんなに綺麗に飛んで、時に激しく回転しながら竜より華麗に舞う様から、目が離せない
「とうとう、粗方撃墜しちゃった」
私はその後もずっと竜の羽衣を見てると、更に竜騎士が三騎やって来て、でも竜の羽衣は動いてない
「駄目、才人さん気付いてない!!気付いて!!」
皆が私の悲鳴に竜の羽衣を見ると

143 :
竜騎士達が魔法で撃墜されて、墜落していき、皆してほっとします
「今のはヤバかったなぁ」
「あぁ、タルブの英雄が、撃墜されて終わるかと思った」
そうしたら才人さん、また大きい空船に攻撃を始めたんです
攻撃の度にダダダって音が、私達に迄聞こえて来る
その度に大きい船からバンバンと炎が上がります
「スゲー、誰も攻撃出来ない船を攻撃してるぜ」
「形勢逆転だな」
「おい、見ろよ、衛士隊の突撃だ」
「ランスに付いてる旗は、グラモンの旗?」
「グラモン?あの武門の名門の?」
私達の目の前で、衛士隊が敵部隊に突撃したと思ったら、宙に踊り上がって、敵陣の中央にあっさり突入したんです
すると、一際派手な衣装を纏った人を貫いて、先鋒の人が飛び上がり、後続も次々に蹴散らして行く
凄い、ミスグラモンの御親族は、こんなに強いんだ
確かに自慢したくなるよなぁ、うん
でも、私の才人さんには敵わないもんね
へんだ
私はまた竜の羽衣を見ると、あの大きい船の上を旋回してる
そうしたら、凄い勢いで竜騎士が降下してきて、何か魔法を放ったのかな?
どうやら風魔法みたいで、私には解らない
竜の羽衣が回避行動取ったけど、どうなんだろ?
その後、宙返りした竜騎士があっさり竜の羽衣の背後を取って、マズイですよ
「才人さん、頑張って、やられないで!?」
私は固唾を飲んで見守ります
すると、才人さん、宙返りを変な軌道描いて短縮して、竜騎士が付いて行けずにそのまま宙返りして
竜の羽衣が対面になるように旋回して攻撃すると、竜騎士が撃墜されたんです
凄い!?
此だから才人さんの行動は眼が離せない
そうしたら、その少し後です
辺り全体が光に包まれ、空船全体から爆発音が聞こえて来る
私達は光に包まれ、何が起きたか解らなかった
でも、光が収まると、空船が続々と不時着していく
あの大きい船が不時着すると、白旗出した
「やった、トリステイン軍の勝利だ!!」
「勝った、勝ったぁ!!」
皆で、おおはしゃぎ
私はずっと竜の羽衣を注目してたから、草原に高度を下げて行くのが見えたんです
「姉さん、父さん」
「何よ?」
「何だ?」
「僕、軍に入る。才人兄さんに近付くには、一番手っ取り早いや」
「……そうか、なら空軍にしとけ。空軍なら平民でも出世出来る」
お父さん、複雑な表情しながら頷いちゃった
まあ、確かにうちの跡取りなのに、戦する可能性考えたら、良い顔出来ないよね

144 :
「解った。村の再建終わったら、空軍に入るよ」
でも、我が弟ながら、決意した男の顔は、格好良いぞ
しかぁし、今は着陸体制取った才人さんのが優先だ
それいけシエスタ!!
全力全開で走れ!!
ダダダダ
私が走り出すのを、お母さんが声をかけてくれたんです
「宴会に呼ぶから、絶対に来て貰いなさいよ〜〜〜!!」
私は手を振って、竜の羽衣に全力で走る
ぜいぜいはぁはぁ
流石に400メイル以上の全力疾走は堪えますね
でも、竜の羽衣にとうとう着いた!!
ま、先ずは深呼吸だ
ふうふう
良し、呼吸は整った
才人さんが降りて来ない
疲れたのかな?だとしたら、こちらから声をかけないと駄目だよね?
私は竜の羽衣をばんばん叩いて呼びかけます
「才人さん!!才人さん!!才人さん!!本当に来てくれた!!才人さん、開けて下さい!!私です、シエスタです!!」
私が胴体を叩いて、才人さんに催促するんですけど、ちっとも出てくれない。どうしたんだろ?
「んもう、何よメイド。あたしのサイトに何か用?」
ミスヴァリエールがガラリと風防を開けて、乗り出して来ました
私、見た瞬間に真っ青です
だって、血みどろだったんですもの
「ミスヴァリエール、負傷したんですか?」
「この通りピンピンしてるわよ?何で?」
え、気付いてないんですか?
改めて自身の服を確認すると、身体のあちこちに血がべったり付いているのに、やっと気付いたみたい
「あたし…傷なんか一つもしてない。…サイト?」
ミスヴァリエールが才人さんを見た途端、真っ青になってしまって、悲鳴を上げちゃいました
何で相乗りしてて気付かないんですか?
相変わらず、自分の事だけで手一杯なんですね
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!何これ?何でこうなってるの?」
「……嬢ちゃんの詠唱中に、被弾したんだよ。相棒は、使い魔の役割を優先しやがった」
「ボロ剣!!何で教えないのよ?あんた溶かすわよ!?」
「相棒が、嬢ちゃんの一世一代の大博打に挑む時に、……邪魔なんざ出来るかよ」
成程〜、詠唱中は気付かないかぁ。でも終わった後に気付かないのは、ペケですね
え?ちょっと待って?ミス、いつの間に魔法を?
まぁいっか、今は才人さんだ
「デルフさん。其より才人さんの傷は?止血しないと、んじゃいます!!」
「左太ももに一発。背中に風穴。右肺潰れてる」
「何か薬とか無いの?ボロ剣」
何か無いんですか?
早くしないとんじゃいますよ!!

145 :
そう思った途端、私は身体の震えが止まらなくなっちゃった
「相棒は薬はって、思い出した。香水の嬢ちゃんが薬持たせてた。パーカーって奴の、ポケットに入ってねぇか?」
ミスが才人さんに取り付いてポケットをまさぐると、小瓶が出て来ました
早く早く、私は急かしたいけど、とにかく経過を見守ります
「飲み薬?」
「そだよ」
ミスヴァリエールは薬を口に含ませて、才人さんに飲みこませました
むぅ、例え治療と言えど許せませんね
ついつい黒いオーラが出ちゃうのを止められない
「どう?」
「おぅ、何とか血は止まった。だが、危ねぇ状態には変わりねぇ。動かすのも止めとけ。メイジに応援頼むんだな」
ミスヴァリエールは聞くと、飛び降りて
私に声をかけます
「シエスタ、衛士隊を呼び寄せるわ、ぬ気でアピールしなさい」
「勿論です、ミス」
私と一緒に大きな動作で注目を浴びる様に手を振ってたら、衛士隊が降下を始めてくれたんです
良かった、通じた!!
「どうしたのかね?マドモワゼル。そんなに血まみれになって」
「あたしはともかく、サイトが重傷なの!!早く水メイジの所に連れて行って!!」
「何?副長殿が?」
衛士隊の騎士様が、才人さんの状態を覗いて、直ぐに魔法を唱えました
私に迄聞こえてきます
「アンサーズ・デル・ウィンデ。こちらグリフォントロワ、隊長報告です。副長殿負傷、大量出血、意識レベル昏睡。トライアングルじゃ無理です、スクウェアを………了解、待機します」
通信が終わったみたいです
私達に向けて微笑んでくれました
「今隊長と連絡が取れた、安心しなさい。応援が来る。それ迄は私が維持に全力を上げよう」
「あ、有り難うございます」
私が深々と頭を下げると、慌ててミスヴァリエールも下げました
まぁ、普段は大貴族として振る舞ってるから、反応が遅れたんでしょうね
衛士隊の人が治癒の詠唱を一生懸命に唱えてくれてます
額には脂汗。得意な系統じゃ無いんですね
冒険の時に散々見てきたから、私にも解ります
バサ
4騎の騎士様が更に着陸しました
あの羽帽子の人が隊長かな?
すんごい身体。メイジでもゴツイ人居るんだ
でも、柔和な瞳だな
「副長殿は?……ルイズ嬢?」
「私をご存知なのですか?」
へぇ、流石ミスヴァリエール。こんな所でも知られてるんですね

146 :
「父上母上にはお世話になったからね。その桃髪と目元、母上にそっくりだ。トロワ、報告」
「はっ、見ての通り、鳳に乗せたまま動かしておりません。危険と判断しました」
「うむ。宜しい」
そう言ったら、レビテーションで才人さんをふわりと浮かせました
「私が輸送する。トロワ、伝令として殿下に報告を」
「はっ」
「待って下さい!!」
私もミスヴァリエールもガチガチ震えてる。でも、こんな危険な状態で、才人さんを放りっぱなしに出来るもんか!!
「何かね?ミス」
「私も連れて行って下さい!!看病する人が必要な筈です。私はメイドですので、適任の筈です!!」
隊長様が即答してくれました
「成程、確かにそうだな。後続の騎士に送らせる、乗りたまえ」
「はい、有り難うございます」
「ちょっと待ちなさいよメイド。サイトはあたしの使い魔です。あたしが行かないでどうするんですか!?」
「時間が惜しい。二人共早く乗りなさい」
そう言うと、隊長様は先に離陸しちゃいました。は、確かに急がないと
でも、ミスヴァリエールは一度竜の羽衣に戻ってごそごそしてます
「何してるんですかミス?早く行かないと」
「ちょっと待っててよ。良し取れた」
そう言って、二振りの剣を取りました
「はい、あんたは刀持って。呪い付きなのは知ってる?」
「はい」
「サイトが回復する迄、刀の管理はあんたに任す。どういう意味か解るわね?」
私は全力で頷きます
「誰にも触らせません」
「良い返事ね。すいません、お待たせしました。お願いします」
「随分のんびりだな」
騎士様から、皮肉を言われてしまいました
「サイトにとって、剣は私達メイジの杖に等しいんです。サイトの侮辱と受け取りますが?」
本当にギラリと睨み付けるミスヴァリエール
騎士様の方が、非礼に気付いたみたいです
「それは失礼した。謝罪を受け入れて欲しい」
「良くってよ」
「ではミス、早く乗りなさい。追い付く為に飛ばしますよ」
「「はい」」
私達は一気に飛んで、先行する隊長様に追い付きました
先に飛んでたグリフォンの騎士様が、私達を誘導しにやって来て、降りた先は、なんと王女殿下の所だったんです!?
私達は降りた途端、隊長様の後ろで膝を付きます
まさか、こんな所で殿下に拝謁出来るだなんて感激……駄目、今は才人さんが優先だって
「殿下」
「世辞は後です。負傷部位と状態を教えなさい」
「はい、デルフお願い」

147 :
デルフさんに頼んでしまいました。まぁ、私と一緒に震えっぱなしですものね
「おうよ。左太ももに散弾喰らってる、多分弾残っているな。後、背中に風穴開いてるわ、エアスピアー喰らって右肺が潰れてる。出血の大半は背中からだな。薬使って何とか止血したが、やべぇ事には変わりねぇ」
「薬の種類は解りますか?」
「此です」
ミスが小瓶をアンリエッタに渡しました
それを殿下が匂いと魔力の残りを確認してるみたいです
「あら、この成分は、調合した人は本当に必でやったのね。此、戦時でも限りが有るから、部隊に配備するのは無理の有る薬よ?」
へぇ、殿下は水のメイジなんですね
「先ずは傷の状態を見ないと。使い魔さんの服が邪魔ですわね。切り裂いて「駄目ぇぇぇぇぇ!!」
突然ミスが大声を上げて、殿下の声を遮断しちゃいました
ちょっと、私もびっくりです
「ルイズ=フランソワーズ?」
「駄目ったら、駄目なの。サイトは其を軽鎧って言ってたの。サイトがその程度の怪我で済んでるのは、その堅い服のお陰なの!!無くしちゃったら、次に闘いあった時に、サイトがんじゃう!!」
う、確かにその通りです。私も頷きましょう
「あたしが脱がせます」
「私もやります」
私達二人で才人さんの服を脱がします
えっと、人間って大量に血が入ってるんだ
服が重く濡れてる
「此は、酷い」
隊長様が傷口を確認して、顔をしかめます
……大丈夫だよね?
「風使い、前に」
「私がやります」
ゼッザールが前に出る
「上手く黒ずんだ部分を切り取りなさい」
「はっ」
隊長様自ら手術ですか?
頑張って、才人さんを助けて!!
私は祈りを込めて見守ります
「後は私が塞ぎます。太ももから、弾をえぐり出しなさい」
「はっ」
殿下が水のメイジで良かった。どんどん傷口が塞がっていきます
「良し、取れた。私は此で魔力切れだ。最小出力ってのは、中々に難しい」
「此方も塞がりました。傷が残ってしまうのは、私の技量では精一杯です。後は太ももですね」
やった、もう少しだ
終わったぁ!!
私は今、トリステイン王女殿下に心からの感謝と忠誠を捧げます!!
周りからも歓声が上がってる
やっぱり才人さんの参戦は、トリステインを救ったんだ
もう、嬉しくて嬉しくて堪らない
あれ?殿下の顔があまり明るくない
どうしたんだろ?
「では、貴女達も。大義でした」
わぁ、殿下自ら浄化して下さるだなんて感激です
トリステインの民で良かった

148 :
後で皆に自慢しちゃえ
てへっ
ミスヴァリエールと隊長様がやり取りして、衛士隊の騎士様が去って行きました
私の才人さんを助けて頂き、有り難うございます
機会が会ったら、差し入れさせて下さいね
そんな事を思ってたら
殿下が難しい顔しながら喋り出したんです
「さて、ルイズ。使い魔さんが助かったとは言っても、実はまだ、予断を許さない状態です」
「本当……ですか?」
「はい。血を流し過ぎました。このままでは体温も維持出来ず、夜を越えられないかも知れません」
あぁ!?だから殿下は喜んでなかったんだ
まだまだ危機じゃないですか!?
「じゃあ」
「使い魔さんを人肌で四六時中暖める必要が有ります。勿論裸です。服を着ていては駄目です」
「えっ!?」
ミス、真っ赤になるだなんて、看病の覚悟無さすぎです。私がアドバンテージ持たせて頂きます
「私がやります。殿下」
「助かりますわ。一人では無理なので、交代でお願い致します。アニエスは戻りまして?」
「今、グラモン隊長と共に戻られました」
「通しなさい」
「はっ」
そう言って、シュヴァリエともう一人の隊長様と話をして、二人が去って行きました
只、もう一人の隊長様、私見てウィンクしてたなぁ
何か軽そうな人だ、うん
あ、才人さんが殿下に運ばれて行く
私は後ろをとてとて小走りに付いて行くと、殿下が才人さんを降ろした途端、抱き締めてしまいました
思わず呆然です
「ひひひひ姫様?」
「何をしているのです?予断を許さないと言った筈ですよ?直ぐに出ますから、服は脱げませんが、其でもやらなければ駄目です。早く空いてる場所から暖めなさい」
「失礼致しました」
は、いけないいけない、私ともあろう者が、お世話で硬直するだなんて
直ぐに空いた隣で抱き締めます
う、確かに冷たい、ってか、こんなに体温下がってたらんじゃう!?
早く目を覚まして、才人さんの大好きなおっぱいを、早くちゅうちゅう吸って下さいね
「あの、二人で隣同士だと、あたしは?」
ふっ、覚悟の差ですね、まぁ鳥ガラの身体じゃ暖めるのも大変ですし、見てて下さい
「早く毛布でも探すか、其処で見てなさいな、ぺったんこ」
「は、はい!!……今、さらりと酷い事言いませんでした?姫様?」
「さぁ?」
嘘!?
あのミスヴァリエールに正面から毒舌を!?
殿下って、以外とやるんですね
あっ、ミスヴァリエールがぶっすうとしてる

149 :
あははは、こんな状態じゃなきゃ、爆笑してますって
他の天幕から毛布を探し出して掛けてくれると、殿下をジトッと睨んでます
そしたら殿下が毛布をひっ被って、毛布の中で悪戯っぽく舌を出してます
殿下、素敵!!
私、殿下の事好きになっちゃいました
そんなこんなで待ってたら、シュヴァリエが中に入って来ました
「殿下、用意が出来ました」
「解りました。では行きましょう……平民の娘さん、忘れ物があれば今直ぐに取りに戻りなさい。必要最低限で、着替え等は王宮で用意しましょう」
「ぎょ、御意にございます」
こんな言葉遣い、した事無いからおっかなびっくりです
「アニエス」
「はっ、付いて来い」
私が立つと、ミスヴァリエールが代わりに入って、直ぐに殿下といがみ始めてしまいました
「殿下、さっきの件ですが」
「あぁら、胸の分の面積が大きくないと、保温に不利でなくって?」
「うぐぐぐぐ」
完全に遊ばれてますね
私が去る間に聞こえて来たのは、それ位です
「全く、殿下も友達相手だと人が悪い」
シュヴァリエが苦笑してます
「何時もでは無いんですか?」
「いや、何時もは私がからかう立場なんだがな。ボケってしてる所をついつい」
「はぁ」
「さて、着いた。殿下の命令だ。ヒポグリフ隊、誰か一人婦人の送迎をしてくれ」
「そういう事なら、この知勇兼備なジェラールにお任せあれ!!」
大袈裟な身振りで先程の隊長様が礼をして、顔を起こしてウィンクしちゃいました
すると無言でシュヴァリエが短銃構えて、隊長様に向けて引金引いたんです
バァン!!
あ、隊長様倒れちゃいました
「代わりの者でお願いする」
私はびっくり仰天です
「どどど同士討ちだなんて、やっちゃ駄目ですよ!?」
「あぁ、大丈夫大丈夫。俺達の隊長なら何時ものこったから。俺が行くよ。乗りな」
「えっ?えっ?えっ?えっ?」
何時も?
そう言って、他の騎士様が乗せてくれました
「行くぞ」
「はい」
バサァ
ヒポグリフが一気に加速して、空に舞い上がります
うわぁ、速いなぁ
さっきのグリフォンより速い
「グリフォンより速いですね」
「あぁ、ヒポグリフはグリフォンとペガサス、又は馬との相の子を品種固定した幻獣でね、従順さと速度と加速に優れるんだ。その分攻撃力に劣る。ヒポグリフ隊のはペガサス由来の固定品種。だから空でも陸でも圧倒的に速い。まぁ、竜には劣るけどね」
「そうなんですか。知りませんでした」
「場所は?」

150 :
「はい、彼処の森です」
「了解」
あっという間に着いちゃいました
「お父さん、お母さん」
私は降りて、家族の元に行くと、家族がびっくりしてます
「衛士隊の騎士様!?」
皆が膝を付きます
「あぁ、任務だから気にしなくて構わない。早く用事を済ましてくれ」
「あ、はい。えっと、私の日記帳とペンと荷物入れ。才人さんが重傷なの。王宮で看病するから行って来る」
お父さんもお母さんも聞いた途端に渋い顔してる
「才人さんは大丈夫なのか?」
「大丈夫。才人さんは、看病すれば治るから安心して」
「シエスタ姉さん。才人兄さんの看病頑張って」
「シエスタお姉ちゃん。私の分も宜しくね」
「「「「シエスタお姉ちゃん」」」
「大丈夫、皆の分迄やってくる」
私は腕捲りをして、腕をぽんと叩きます
お母さんが用意してくれた物を受け取って、騎士様の後ろにまた乗ります
「お願いします」
「了解。では、タルブの民よ、我らの英雄の治療にタルブの村娘をお借りする。朗報が届くであろう。期待して待て」
「「「「ウィ!!」」」」
皆の見送りを受けて、あっという間に着いちゃった
今度は馬車に案内されて乗ると、才人さんが居る
早速って思ったら、銃士の方がチェインメイル脱いでくっついてる!?
ちょっと、それ私の仕事!!
あ、ミスヴァリール迄一緒の馬車?
「あの、ミスヴァリエール?」
「何よ?」
「何でやらないんですか?」
「馬車の中は、銃士隊の管轄だから手を出すな、ですって」
「そうなんですか?」
周りの女性に聞いたら微笑みながら頷きました
むう、仕方ないです
って、良く見たら、毛布から出てる部分を見ると、二人共胸はだけてる!?
えぇ!?
「もしかして、ミスが不機嫌なのは」
「……ふん」
まぁ、確かに私も不機嫌になりますね
あ、話声が聞こえて来た
「すんごい綺麗な黒髪ねぇ。素敵」
「戦争じゃなきゃ、今頃この人の命令で、殿下の警備してたのよね」
「はぁ、命令って絶対服従を傘に来て、あんな事やこんな事迄やられちゃうかも!?」
「きゃあ、えっちぃ!?」
全然嫌がってない所か、ネタにして遊んでる
しかも才人さん、実は全裸なんですよね
「う〜ん、中々のモノをお持ちの様だ」
ちょっと、添い寝した二人して何やってんの?
「隊長が唾付けてなきゃ、唾付けるんだけどなぁ。なんせ、ヒュドラ狩りの勇者で今回の勝利の立役者だし。オマケに平民だし。何の問題も無いよねえ」

151 :
私達はぴくぴくしちゃってます
ええい、牽制だ
「銃士隊の皆様は、彼とか旦那様とかは、いらっしゃらないのですか?」
「あら、結婚してるのも居るし、彼氏持ちも居るわよ。でも、私達第二分隊は、残念ながら一人者ばっかし」
そう言って、皆様ケラケラ笑ってます
「じゃあ」
「ほら、衛士隊から旦那引っ張ろうと不純な目的な娘は、目的果たす為に頑張ってるし、旦那持ちは子供を家族に任せて頑張ってるし、皆色々事情持ってるわ。旦那や彼氏持ちに他の男暖めさせる程、うちらの隊長は野暮じゃないって事」
「「あ」」
私達二人して絶句です。むう、気付かなかった
シュヴァリエの気遣いって、細かいんだなぁ
「だから、ちょっと位は許してね」
そう言って、ぺろりと舌を出しちゃいました
「えっと、もしかして分隊の編成って」
「そう、比較的危険な任務に投入されるのが私達第一から第三。身寄りの無い人も多いわね。彼氏や旦那持ちが第四から第六。特に第六は家族持ちで、最前線には出さないのが決まりみたいなもん。今回みたいに総力戦だと、そんな事言ってられないけどね」
「年齢層も幅は有るわよね。10代後半から30第前半迄居るわよ。任務によっては、30代が逆に使い易いとかもあるし」
「へ〜。色々居るんですね」
「ま、兵隊やってる女なんか、皆どっかで道を踏み外してるからね」
「その通りよね」
銃士隊の皆様が、ケラケラ笑ってます
私達より少しだけ大人の女性達。命のやり取りしてたにも関わらず、何か楽しそうですね
きっと、私には想像出来ない修羅場を潜って来たんでしょうね
尊敬しちゃいます
素直に譲って控えましょう
此処は、彼女達銃士隊の領分だ
確かに、私達には手を出せない
ひいお爺ちゃん
本当の誇りを持ってる方々の仕事を、垣間見る事が出来ました
私の知ってる世間は、私が思ってる以上に狭いみたいです
こんなに、目標とすべき女性達が居たなんて驚きです
私も、あんな風に笑いながら仕事が出来る様になりたいな
才人さんのお嫁さんの路は、私の成長の路だ
今より素敵な女性になる為に
いくぞ、おー
*  *  *

152 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はコルベールなのね〜
「あれ?魔法講義はミスタギトーの方が良いのでは?」
「まぁ、ご指名とあれば仕方ないですな。劇中のルーン詠唱は遠話の魔法だ。意味は『情報よ、風になれ』で、遠くに話を伝えると言った意味になる。オリジナルスペルかどうか、忘れてしまったらしい」
「さて、シエスタ君のグリフォンより速いは、『サラマンダーより速ぁい』と、言いかけてしまったのは、大いなる意思だけで良いそうだ」
「さて、次にヒポグリフの生態に付いて。伝説を文字通りなぞっている。種族固定が、出来たかどうかは、良く憶えていないそうだ」
「馬の因子が入ってるから、操り易いのだよ」
有り難うなのね〜
では、次の更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

153 :
GJGJGJGJGJ!!!!
お仕事お疲れ様です
どうか無理なさらずに

154 :
GJ。即座に撃たれるジェラールww

155 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
本日も元気に行きましょうなのね
では、注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・平賀才人式、空船技術論
・目指すは東方、そして歯車は回り出す
・10レス前後、30分以上開いたら寝落ち

では、反映次第、投下開始なのね〜

156 :
東方プロジェクト
コルベールは研究室で熟考をしている
そして、結論を出そうとしていた
「……私一人では、やはり無理だ。技術に関してはやはり、更に先に進んでる人間が居るなら、彼の助言無しでは……」
ワインを煽り、更に呟く
「一度踏み外した私よりも、彼なら……きっと」
*  *  *
トリスタニア王宮
アンリエッタの私室
アンリエッタとアニエスは対面で座り、ワインを片手に持っている
「アニエス」
「はっ」
「そろそろ休暇は終了です。動きますよ」
「はっ。どの様に?」
「先ずは、獅子身中の虫の駆除を致します。調査には銃士隊が最適です。貴族ではバレてしまいます」
「御意」
「アニエス」
「はっ」
「もしかすると、貴女の復讐相手、公然と達成出来るかも知れません」
「…ご存知だったのですか?」
「身辺調査位しております。だから、貴女が隊長なのです。それと」
「はっ」
「貴女がミシェルとしてきた事、今回の件を上手く出来たら、不問に致しましょう」
「……御意」
「復讐心を持つ者として、そして女としてお聞きします」
「何なりと」
「達成する迄、諦められませんか?」
すると、アニエスは一度躊躇し、ゆっくりと話しだした
「私の場合は、村一つを背負っております。彼らの命に捧げる為、達成出来る迄、私はぬにねません」
「愛した男が居てもですか?」
「……いざとなれば、私一人煉獄に落ちる覚悟は出来ております。奴には……付き合わせる積もりはありません」
アニエスの覚悟にアンリエッタは確認する
「女とは、愛に生きるモノでは無いのですか?」
「少なくとも、私自身は愛を語る資格などありません。私は、醜く汚れております。もう、後戻りは出来ないのです」
「‥‥そうですか。それと、依頼した件はどうなっているのですか?」
「まだ返事は出ておりません。才人が言うには、歴史に残るレベルの選択だとか」
「そんなにですか?」
「はい。私には全く解らないのですが。只、冶金技術や度量衡が全然追い付いていない為、量産化には難色を示してました」
「‥私にも全く解りませんね」
「えぇ、良い返事を期待しましょう」
*  *  *
「失敗……失敗だと?」
「はい」
クロムウェルは報告に呆然とする
「エルフ迄投入して……失敗?」
どさりと椅子の背もたれに腰を預ける
「で、内容は?」
「迎えに行った竜騎士が全滅を確認。その際、一騎撃墜されました」
「他には?」

157 :
「はっ、衛士隊が主戦力として阻止した模様です。その際、異国の装束を纏った剣士を確認。恐らく、あの特殊な魔法兵器を操った人物と同一と思われます」
「く、何者だ?」
「トリステインの公文書を確認すると、サイト=ヒラガ」
「サイト=ヒラガ?妙な名だ」
「はっ、ナイトの称号を拒否した変わり種です」
「今回は魔法兵器には、乗って無かったのだな?」
「はっ、確認されてません」
「ふん、エルフに勝る剣士か……厄介だな。だが、個人単位では、所詮たかが知れる。しかし、奴の確認は怠るな。また魔法兵器を使われたら、敵わんからな」
「イエス・サー」
カッ
踵を合わせ敬礼し、退出する
「魔法兵器一騎でレキシントンクラスの戦列艦複数は落とせん。この戦、我らの勝利は堅い。敵に虚無が居ようとも、あんな巨大な魔法、連発出来るものか」
クロムウェルの自信は、間違っていない
*  *  *
ガチャ
「先生、失礼します」
「良く来てくれた、才人君」
コルベールは椅子を才人に促し、ビーカーに紅茶を煎れ、才人に手渡す
「で、話とは?」
「うむ、才人君はどうしたいか、漠然とで構わないから、何か目標は無いかね?」
「そうですね……東、かな?」
「東?」
「えぇ、零戦の元の持ち主が東から来たそうです。ですから東に行けば、何か解るかと」
「成程、では新型の空船を造ろう」
「空船ですか?」
「うむ。零戦をバラして解析した結果、愉快な蛇君と原理は変わらない事が解った」

158 :
「そうですね」
「あのエンジンは、作れると思うかね?」
「無理です」
才人は断言する
「ふむ、理由は?」
「まぁ、クランクシャフトは一応案が有ります。しかし、電気系統が再現出来ません。スパークプラグとイグニションコイルはどう考えても無理。俺も電気は専門から外れてます。原理は知ってますが、再現となると二の足を踏みますね」
コルベールは嘆息する
「そうか。なら才人君なら、どうやってエンジンを作るかね?」
才人は悪戯を思い付いた悪ガキの如く表情を浮かべ、逆に問いかける
「コルベール先生ならどうします?」
コルベールは才人の問掛けに考え込み、答える
「そうだな………以前に考えた、水蒸気を動力に使おうかと思う」
「続きを、紙付きで」
「うむ、先ずは燃焼炉を用意して、其所で水を沸騰、水蒸気を発生させ加圧、加圧した水蒸気を機関部分に送り込み、それでピストンを動かす」
「ふむふむ。動かした後の水蒸気は?」
「?排出だな」
「水はどの様に用意します?」
「この様に、燃焼炉の上が直接水タンクで、水を暖める」
カリカリと原案を書いて行くコルベール
だが、才人はニヤニヤが止まらない
「ピストンの材質とシリンダーの材質と加工方法は?」
「苦しい所を突いて来るな、才人君。ううむ、鋼鉄を使おうかと思う」
「クランクシャフトとコンロッドは?」
「ぐっ、同じく鋼鉄だ」
「圧力をカットしないと、仕事中に反力が加わり、作動しませんよ?」
「うむむむむ」
コルベールは唸り、頭を抱えてしまう
「ボイラーの材質は?」
「同じく鋼鉄だ。才人君、あんまりいじめないでくれ!!降参だ!!」
とうとう才人は笑いだしてしまう
「あははははは。いや、失礼。本当に他意は無いです。そうですね、航空船舶機関として使う前提なら、完全にダウトです」
「何!?何処が悪いかね?」
「ええとですね、原理並びにシステムは間違ってません」
「ふむ」
「先ずは内燃機関と外燃機関の違いは、燃焼室を外部にするか内部にするかの違いです。解りますね?」
「うむ、其は私にも解る」
「機関部が仕事を行う場合、内燃機関は、吸入→圧縮→燃焼(仕事)→排気→吸入のサイクルを行います。此をクランクシャフト2回転4往復で行うシステムと、一回転2往復で行うシステムに別れ、それぞれ4ストローク1サイクル、2ストローク1サイクルエンジンと呼称します」

159 :
才人が紙にシステムの概要を書いていき、コルベールが頷く
「成程。外燃機関の場合はどうなるのかね?」
「今から書きます」
才人が書いた絵図は動弁機構の無い2サイクルだ
「先程の2ストロークエンジンと変わらないでは無いかね?」
「えぇ、機関的には変わりません。但し、吸入→圧縮の工程が排除されてる為、仕事→排気のみとなり、1ストロークのみでサイクルが完了する為、1ストローク1サイクルエンジンと呼称出来ます」
「ほうほう、つまり機関的には圧縮といった、仕事に反発する力を使わないって事だな」
「正解。つまり、仕事の機械損失を減らせるんです」
「ふむふむ」
「次にボイラーです」
才人が書いたのは、箱に沢山の線を内部に内蔵したモノだ
「何だね、これは?」
「コルベール先生の書いたのは、炉筒ボイラーと呼ばれるモノです。俺が書いたのは、水管ボイラーです。線は一本一本が配管です」
「成程。特徴は?」
「その前に問題。熱を効率良く伝えるには、どうすれば良いでしょう?」
途端にコルベールは唸りだし、そして結論を述べる
「ううむ、熱を伝える部分を増やす事……かな?」
「正解。より正確には、単位時間当たりの接触面積です」
「つまり、一秒当たりで、面積が広ければ広い程良いのだね?」
「流石先生。話が早い。その通りです。では先生のボイラーと俺のボイラーを見比べて見て下さい。仮に水量が同じとして、どちらの方が、より炎に接触出来ますか?」
コルベールは、はたと気付く
「才人君の方だな」
「その通り。つまり同じ圧力を発生させると仮定した場合、沸騰時間を短縮出来、燃料の節約になるんです」
「おぉ、成程」
ぽんと手の平を叩くコルベール
「次に航空船舶の場合、出力が変動しやすいです。つまり運行状態によって、出力制御をする必要が有ります」
「ふむふむ」
「水管ボイラーはその辺についても有利で、圧力制御が容易なんです」
「成程」
「更に低圧から超高圧迄使用でき、仕事の幅を選びません。正に今回の様な場合にはうってつけです」
コルベールは感心する
「流石才人君だな」
「ボイラー溶接士舐めんなトリステイン、って所ですね」
「才人君、それも?」
「えぇ、俺の国のお墨付きです」
「君は……本当に、元の国で、地位を持ってたんだな」
「大したもんじゃ無いですよ。では、次に材質です」
「うむ」

160 :
「熱交換に使うパイプは全て銅、圧力配管も銅を使い、燃焼炉壁は鉄の軟鋼材を用います」
コルベールは仰天する
「ちょっと待ってくれ才人君。銅なんて柔らか過ぎて、使いものにならないのではないか?」
「やっぱりそう思うか」
才人はニヤニヤしながら語りだす
「実はですね。耐圧と熱伝導に於て、銅は鉄より優れてるんですよ」
コルベールはゴクリと息を飲む
「ほ、本当かね?」
「本当です。直径1サント未満の銅配管で、1500kg/cm2以上耐えられますよ」
コルベールはキョトンとする
「才人君。単位が解らないんだが?」
「コルベール先生の設計だと、通常耐圧5kg/cm2。限界が10kg/cm2でしょうね。ハルケギニアの鋼鉄じゃ割れる」
コルベールは、口をあんぐり開けて絶句する
「な、私の設計の150倍以上?」
「そういう事。まぁ、配管は細い程強いってのも有りますが、鉄と銅なら絶対に銅のが強い。だから圧力系統は銅を使います」
「本当は圧力配管には、熱損失考えるとテンレス使いたいんですが、クロムもニッケルも無いんでしょう?」
「クロム?ニッケル?なんだねそれは?」
「非鉄金属の一種です。知られてない素材は使えないので説明も却下………いや待てよ?この村雨に、クロムが少々混じってる筈」
すらりと村雨を抜き、コルベールに見せる
「才人君の国の刀には、そのクロムが使われてるのかね?」
「正確には、玉鋼に知らずに混ざっていた、が正しいです。日本刀の強靭さの特徴に寄与してる金属です」
「ふむ、流石に現物すらない、採掘されてない金属を、錬金で出すには無理が有るな」
「その通り。だから忘れて下さい。それにクロムは毒です。下手に使わない方が良いでしょう」
「…了解した」
「次に機関部です」
「うむ」
「機関部のガワには鋳鉄を用います」
「な、なんだって?」
「ガワに強度は要りません。寧ろ鋳鉄の持つ振動吸収と、擦動抵抗低減能力が必要です。それに鋳鉄は熱変形が非常に少なく、摩耗に強い金属です。寧ろ使わないと損」
「う、うむ。私も付いて行くのがやっとだ」
「次にシリンダーとピストンとコンロッド、それにクランクシャフトですね」
「う、うむ」

161 :
「ピストンとシリンダーライナーは同じく鋳鉄。理由は言った通り。コンロッドとクランクシャフトは鋼鉄です。コンロッドとクランクシャフトは熱処理を行い、強さを増す様にします」
「熱処理?」
「はい、焼鈍→焼き入れ→焼き戻しの工程を経過して、やっと使い物になります。やらないと、使ってる内にひん曲がって壊れますよ?」
「ほう、色々やり方があるんだな」
朝から二人してずっとやり方を協議してる間に、気が付いたら昼を回っている
だが二人共特に気付かず、更に議論が白熱していく
「次に付属品です」
「うむ」
「ボイラーは熱効率を上げる為に、予熱機構と廃熱回収機構を備えなければなりません」
「ふむ、熱効率とは何かね?」
「燃料を燃やした分が、どれだけ実際の仕事に回されたかの比率です。日本の内燃機関で15%〜25%。外燃機関で25〜40%。約2割が機械損失。後は使われずに熱として失う部分です。ですが、熱効率40%は日本に於ても異常な値なので、ちょっと無理でしょう」
「コルベール先生のシステムの場合、せっかくの水蒸気並びに排熱が排出されっぱなしになる為、熱効率は非常に低い。恐らく5%前後じゃないかな?」
才人が棒グラフをかりかり書き、コルベールは唸る
「むむむ、熱とは大事なモノなのだな」
「えぇ。そして熱は全てを仕事に変換出来ないのが宿命です。熱力学第2法則って言うんですが、まぁ今回は無視で」
「解った。ではどうするね?」
「ボイラー対する吸気系統に熱交換器を設置して、排熱を吸入空気に流して加熱と加圧を促します」
「次にボイラーの給水系統にも同じく熱交換器を設置。これも余熱して、沸騰し易くします」
「成程ね。水蒸気を排出しないならどうする?」
「圧力が掛った蒸気を一次系統。仕事が終わった蒸気を二次系統と定義します。更に二次系統は暖房や湯沸かし等に使い、最後に熱交換器を用いて、外気で冷却。水に戻します」
才人が概略をすらすら書いていくのを熱心にコルベールは見る
「ふむふむ、成程な」
「更に各蒸気配管は断熱材で覆い、熱を排出しない様にします。魔法と組み合わせれば、日本以上の断熱性能が期待出来るでしょう」
「素材は?」
「硝子を繊維状にして布の様に出来ますか?」
「……難しいな」
「じゃあ、軽石は錬金出来ます?」
「多孔質の石ころだね?石ころなら簡単だ、誰でも出来る」

162 :
支援

163 :
「じゃあ、軽石を用意して、配管を覆う様に錬金しなおせば良いです。更に風魔法で空気を固定して、帆布を巻けば良い」
「成程。確かに出来るな」
「次に給水槽と蒸気→水熱交換器ですが、冷気魔法をかけ凍らせるレベルでやります。連続稼働時で冷水確保が出来るレベルで」
「何故かね?」
コルベールは疑問を口にする
「蒸気の水は温度差が激しい程出力が向上し、蒸気が水に変換されると負圧が発生し、出力が向上します。閉鎖系は開放系に比べ、出力で1.7倍の出力向上が出来ます」
顎に手を置いて頷くコルベール
「成程。つまり、より力を出せるのか」
「そういう事。船の大きさはどうしましょう?」
「色々貨物を積んで、長期航行する事を前提にするなら、最大に近い200〜150メイル級船にした方が良いだろう」
「成程、先生ならどういう形状にします?」
何故かサンドイッチを食べながら、更に違う紙を用意して、二人の議論は白熱する
紅茶もきちんとしたカップが差し出されてるのだが、互いと概略図にのみ集中してる為、二人共気付かない
「そうだな、こういうのはどうだろう?」
船に二等辺三角形の翼を書き、プロペラとボイラー機関を翼に乗せ更に船体後部にもプロペラを書くコルベール
才人は考えると、質問する
「コルベール先生、なんで翼に機関を?」
「一番効率が良いからだ」
「…成程、確かに。でもダウト」
コルベールが問い正す。最早コルベールが生徒で才人が教師になっている
「何が問題かね?」

164 :
支援

165 :
「重量です。外燃機関の欠点は非常に重くなる事。つまり翼に余計な荷重をかけ、折れる原因になります」
コルベールは考え込み、答える
「どれ位の重量になるか、解るかね?」
「そうですね。大体、1メイル×1メイル×1〜2メイルの水重量に匹敵しますね。俺の単位だと約1〜2t」
「ふむ、確かに重いな。負担が掛かるのは感心しない。才人君ならどうするかね?」
「そうですね、船体中央やや後部にかけて設置して、そこからドライブチェーンでプロペラを駆動させます。重心も安定するし、機関を室内で調整出来るから機関士の負担も減ります」
才人は船体内部にボイラーを設置したイラストをカリカリ書く
「成程。では翼はどうだろう?」
才人は考え込み、イラストを書き始めた
「そうですね。俺は航空力学は専門外なんで、翼の面積は零戦を参考にしましょう。零戦の胴体との翼面積比をそのまま使います。解り易いでしょう?」
「成程。参考になるものが有るなら、使うのが一番だ」
「それで、現在の航空機は後退翼が基本なので、こういう風にしましょう」
才人が船体中央から、やや後部に後退翼を書く
「ほぅ、何故後ろに傾かせるのかね?」
「俺も詳しくは知らないんですが、風切りに有利なんだとか。後は機関という、一番重い物付近に揚力を発生させる為でも有ります」
「ほうほう」
コルベールは顎に手を当て、しきりに頷く
更に才人は、先尾翼を船体前部に追加する
「コイツは先尾翼。航空機の操舵には必須です」
「成程。舵はいくつ用意するかね?」
「左右舵が一、主翼舵が一対、尾翼舵が一対計5つ。更に可変プロペラピッチハンドルを左右1対。操舵に敢えて3人から5人ですね」
「本当は一人が良いんですが、帆船とは完全に違うし、航空機とも違うんで、分担した方が良いでしょう。急作動防止と舵固定の為、ウォームギヤを噛ませます」
才人がウォームギヤの概略図を書く
コルベールは零戦と違う舵仕様に疑問を持つ
「ウォームギヤってのは解った。だけどどうしてやるのかね?零戦だと直結ではないか」
「貨物運搬を目的とした、高荷重船だからです。急な舵は揺られるので、事故の元です」
「ふむ、成程ね。上手くいくと思うかね?」
才人はあっさり答える
「解りません。なんせ、航空船舶なんざ、初めてなもので」
それでも、コルベールはしきりに感心する

166 :
「それでも、アイデアがすらすら出るのだから、大したものだ」
「まぁ、色々な器材の組み合わせですからね。駆動方式はチェーンスプロケットではなく、チェーンプーリーを用います」
才人がプーリーに溝が入った物を書き、普通の鎖を追加する
「チェーンプーリー?何だね?これは?」
「本来はドライブチェーンとスプロケットが良いのですが、チェーンプーリーとノーマルチェーンにします」
「利点としては、スプロケットだとラインを通さないと故障の元になるんですが、通常のチェーンを使うこの方式なら、ラインがずれても使用出来るメリットが有ります。つまり、ハルケギニアの加工精度でも駆動出来るんですよ」
「コイツはチェーンブロックや船舶に使われてる方式なんで、特に問題は有りません。強度が足りない場合は二重三重に架ければ良いだけなんで、強度に於ても全く問題有りません。また、溝数でギヤ比を設定出来る為、減速比が設定し易いです」
「更に、翼にチェーンを通す理由は他にも有りまして、翼が揚力に応じてしなるんです。チェーンならそれも吸収出来るんですよ」
翼を根本から上下に振ったイラストを書き、コルベールがしきりに頷く
「良くもまぁ、すらすらと出るものだ。私には到底思い付かない」
「あぁ、バイクのチェーンスプロケットとスイングアームと一緒なんで、俺には当たり前なんですよ」
才人は言うと、更にプロペラ軸の構造を書き始めた
「プロペラは可変ピッチにしないと燃費と加速に影響するので、零戦と同じく、可変ピッチプロペラを採用します。但、油圧式は無理なので、完全機械式にしましょう。羽数は一基4枚で、片舷3基にしましょうか?」
才人が翼にプロペラを3基ずつ追加する
コルベールは其を見て唸る
「才人君、後退翼で、軸がずれてるが?」
「あぁ、こうやってプロペラ軸の終端から、次のプロペラの中程にチェーンをかけるんですよ」
「あ、成程」
ぽんと手を叩くコルベール
「更に、駆動軸は中空にして、中にプロペラピッチ調整軸を挿入します。駆動軸にディファレンシャル機構を採用すれば、プロペラピッチが固定されたまま、駆動軸が回転出来ます。車のドライブシャフトと一緒です」
「プロペラの根本部分にもウォームギヤを採用して、ピッチが固定される様にします」
才人がプロペラギヤボックス内部のイラストを書く
「…出来るかね?」

167 :
「プロペラは十字継手で対面を繋ぎ、ベベルギヤで一斉作動。駆動力自体はボックスが受け止めます。ギヤに掛かる負荷は熱処理したギヤを用いて、更に硬化と固定化処理を施し、対処します。多分日本以上の強度が出せるでしょう」
「成程、大体解った。問題は、どうやって加工するのかね?それと、ハルケギニアの冶金技術は非常に低いって、言っていたではないかね?」
「冶金技術は俺が引き上げましょう。現場を見てからですから、まだ何とも言えませんが。加工方法は水車を用います。後は水車職人と鍛冶職人と時計職人の協力が必要です。序でにメイルとサント基準で、重力単位系を全て新設します。どうです?やり甲斐有るでしょう?」
コルベールは一通り説明を受けた後、確認する
「……水車で、加工出来るのかね?」
「俺を誰だと思ってるんです?世界一の職人大国『ニッポン』の職人の端くれ、平賀才人ですよ。加工なら任せろ。例えCADが無く、ボール盤だけだろうとも、三次元開けの量産化もして見せたる」
ブルブルとコルベールは震え始める
そして、歓声をあげた
「君は、君は最高だ!!私は君に全面的に協力するぞ!!私の行く路は、今定まった!!才人君、いざ行かん、共に東の果てへ!!」
ガッと才人の手を堅く握り締め、次いで抱き締め、才人に熱い接吻をする
ちゅう
才人はいきなりそんな事されるとは露とも思わず、無防備に受けてしまい、その瞬間硬直する
ちゅぽん
音を立てて離れたコルベール
「「「きゃあ〜〜〜〜〜!?」」」
ビクッ
「えっ、な、何かね?」
コルベールが辺りを見回すと、アニエス、シエスタ、タバサ、ルイズとギトーが居る
「君達、いつの間に?」
「いつの間には無いだろう?ミスタコルベール。今日の授業全てすっぽかしたモノだから、こうして様子を見に来れば」
「あぁ、ミスタがそういう趣味だとは露とも知らなかった。存分に使い魔君と逢瀬を楽しんでくれたまえ。学院長には報告しておこう。ミスヴァリエールの使い魔と逢い引きしてて、サボりましたとね」
そう言って、ギトーはさっさと退出する
「ちょ、ちょっと待ってくれミスタ」
「……才人さんに何してるんです?」
ギトーを呼び止めようとしたコルベールを遮り、恐ろしい形相でシエスタがコルベールを睨む
「……シエスタ君、いつの間に?」
「何を言ってるんですか?午前中から、ずっと居たじゃないですか?そこの紅茶やサンドイッチは、私が持って来たんですよ?」

168 :
見ると、確かにサンドイッチを無意識に食い散らかした跡があり、紅茶もいつの間にかビーカーからカップに変わり、ビーカーはきちんと洗浄されている
「あ、済まない。全く気付かなかった」
「いいえぇ。聞いててもさっぱり解りませんでしたし、気にしなくて構わないですよ?」
やっぱり形相は変わらない
そんなコルベールの喉元に刃が走る
「な、シュヴァリエ。冗談はよしてくれないか?」
「私は笑えぬ冗談が嫌いだ。私も朝から居たぞ?才人が何時まで経っても、来なかったからな」
「あっ!?」
コルベールはだらだら冷や汗を垂らす
「で、どうやら科学の話らしいが、此処で命を絶つのと、軍に協力するのと、どちらを選ぶ?」
「シュヴァリエもキツイ冗談を……」
コルベールは両手を上げて降参の意を示すが、アニエスは取り合わない
「貴様、男の癖にアイツの唇を………す!!」
意を見せるアニエス。瞳に躊躇は無い
「わ、解った。提供する、提供させて頂きます!!」
アニエスがやっと剣を下げたので、コルベールは溜め息を吐き出し、ほっとする
「ミスヴァリエール?」
コルベールがルイズの様子がおかしいのに気付き、手を顔の前にかざして確認する
「気絶してるな。才人君?」
才人に振り向くと、真っ白になった才人が椅子に腰掛け、顔を傾けぶつぶつ呟いている
「燃え尽きた………真っ白な……灰に……なっちまった………ぜ………少し…………休んでも……良いかい?……」
カクンと才人も倒れる
そして、シエスタとアニエスのツインアッパーを喰らい、コルベールは綺麗に宙を舞う
「…シルフィードの本と一緒」
僅かに頬を染め、タバサは呟いた
*  *  *

169 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はコルベールなのね
「うむ、今回だけは誰にも譲る訳にはいかないな」
「技術論は全て実際に使用されてる機材をハルケギニアで応用する様にしている。ボイラー圧力は魔法のお陰で日本以上に上げられるのだが、工作精度は出せない為、機械損失が増えるそうだ」
「ちなみにカットオフ機構が機関部に必要なのだが、今回更新分には載っけていない。ヒントは機械式YPVSだそうだ」
「いやぁ、設計には非常に苦労したらしい。技術論好きなら楽しめるかもしれないが、そうじゃない方も、きちんと読んで欲しいそうだ」
有難うなのね〜
余計な所にこだわる大人才人
登場人物達の明日はどっちだ?なのね
きゅいきゅい

170 :
後退翼は高速飛行時の相対的な流入速度を下げる働きがある
また、ロールへの安定効果もある
(ヨー安定にも効果があったような)

171 :
技術関連の部分は読み飛ばした。

172 :
毎度GJです
今回は本当にわかる人だけわかる話だったなww作者が知識だけじゃないのがよくわかるw
なにげにコルベールが軍に協力することになってるしw

素朴な疑問なんだけど、ガソリンを作ることが出来るなら軽油も作れるんじゃないか?
ディーゼルは圧縮点火だから電気系統いらないし

173 :
>>169GJです。
>>172
軽油は現物無いと錬金出来ないのでは?原作だと軽油が出てくるのは20巻だし…
作る方法を確立しても大量生成は難しいだろう。アルビオン戦役の時のガソリンだって
5回出撃分がやっとだったんだから(国中の土メイジを総動員すれば話は別だが)
ましてや船舶用となるとどの位必要か分からんし。
ディーゼルには確かに電気系統は要らないがオイルは必要だろう。

174 :
GJ!面白いですね
でも正直後退翼採用の理由が分からない・・・
原作どおりの空飛ぶ輸送船じゃメリットないしな
(とはいえデメリットが出るような運用ではなかったけど)ってことは
原作とは全く別の高速旅客機みたいな奴になるんだろうか?
>>172
ディーゼルは高圧縮による発火だから
部品に強度と精度が必要になるし
廃熱機構の信頼性も重要になる
加工と冶金の両方が絶望的なレベルのハルケギニアでは
はっきりいってモノにならないだろう
でよく考えたら
規格どおりの材料も作れないし図面どおりの加工もできないから
負荷のかかる場所に中空シャフトや
手作りチェーンによる駆動なんて危険極まりないような・・・

175 :
>174
技術屋というか理系的にはこーゆーギミックを使いたくなるモノです。
そして、東方に行くという目的を忘れかける、ダメな理系ムーブ。

176 :
大人サイトも
鉛筆を使わず無重力でも使えるボールペンを開発する素晴らしい人々の仲間なのか!
つーことはドイツ人のように戦争には向かない平和な人々なんでつね

177 :
>>169
お疲れ様
タービンエンジン、クロム・ハーヴェイ鋼を装甲に使ったトリステインの空中艦隊が
行進する未来を夢想した。

>熱損失考えるとテンレス使いたいんですが、
ステンレス、の解釈でいいですか?

178 :
まったく話についていけん

179 :
なぁに気にすることはない
ついていけないからレスしてないだけでそれがサイレント・マジョリティなんだと思えばいい

180 :
エロパロ目当てに来てるのに、技術厨しか楽しめないだろ

181 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
指摘された誤字発見なのね
東方プロジェクト1-5
テンレス×
ステンレス〇
技術論は本当は、はしょるべきなのですが、物語上必要なので、掲載されておりますなのね
敢えて注釈等も掲載しませんのね
知ってる方々以外には、色々不親切な仕様となってますのね
気になった方々は、物語上の単語をぶち込んで、調べて頂きますよう願いますのね
全て実際に使用されてる機器材ですので、調べれば原理は解ると思われますのね、きゅいきゅい
更に追加するなら、遊星歯車、YPVS、RCバルブ辺りも調べると、システム理解に繋がりますが、知らなくても大筋には影響しませんので、知ってれば展開が理解出来て便利程度ですのね

では注意事項なのね
・才人年齢上昇
・どの娘がヒロイン?その1
・12レス前後、30分以上開いたら用事落ち
・イルククゥ登場!
では、反映次第投下開始なのね〜

182 :
トリステイン空軍の演習場。今は廃船が地面に横たわっている
高空から急降下してくる竜騎士から物体が切り離され、物体から火を噴き加速。廃船に衝突
深い部分で爆発が起き、廃船が炎上する
演習を見てた空軍士官と近衛隊長達は息をのむ
「……何だ此は?2発で撃沈相当だと?」
「対艦戦で多数の竜騎士に搭載させれば、圧倒出来ますな。戦列艦なぞ、物の数ではない」
「…一番恐ろしいのは射程距離だ。300メイルから攻撃出来る。竜騎士のブレスの射程を考えれば、格段な延長だ。最長射程のマジックミサイルですら、優越する。散弾すら怖くなくなるな」
バサァ
竜が着陸し、竜騎士が降り、隊長達に敬礼する
「竜騎士ルネ=フォンク。演習終了しました」
「ご苦労。下がって良し」
「ウィ」
ルネは踵を返し、騎竜ヴァルカンに戻る
「良くやったな、ヴァルカン。初めてで一発成功。お前じゃなきゃ無理だったよ」
「きゅい」
ルネが竜の顎を撫でる為、手を上げると、竜の方から頭を下げて撫でられる
竜の身体には、身体に合わせたハーネスで、鉄製のラックが取り付けられている
ルネが演習をやったのは、魔法学院で製作したラックが、ヴァルカンに合わせて調整された為である
「量産化着手を進言しよう」
「問題が有ります」
今まで黙ってたアニエスが、初めて口を開く
「何かね?」
空軍士官達がアニエスを見る
蔑視や嘲りの表情は無く、純粋な興味の視線だ
「冶金技術が低いそうです。我々の製鉄技術では限界が有ると、設計製作を行った、サイト=ヒラガの言い分です」
「現に有るでは無いかね?」
空軍に取っては当然の疑問だ
アニエスは更に言葉を重ねる
「はい。それは、サイト=ヒラガが材料を吟味した上で採用してるからです。量産化となると、サイト=ヒラガ一人に全てを押し付ける訳にはいきません」
考え込む士官
「……成程。つまり職人にも、メイジと同じく、クラスが有るのだな?」
「その通りです」
「理由は承知した。だが、量産化は空軍に取って急務と判断した。まだ内々だが、出兵が近い。近衛は聞いてるかね?」
「勿論。ですから、無理を言って協力して貰ったのです」
「では、冶金技術の向上を図る良い手段を検討しよう。先ずは、同盟国ゲルマニアの技術者を招聘するか」
「他にも、一応有るには有るのですが」
アニエスは言葉を濁らせる
「ほう、何かね?」

183 :
「サイト=ヒラガに技術支援を仰ぐ事です。彼は剣士として有能なばかりか、本職が鉄鋼の技術者だそうで」
「では、仰げば良いのでは無いかね?」
アニエスは無表情に語る
「出来れば苦労は致しません。彼はトリステイン人ではなく異邦人であり、我々の命令等、聞く耳を持ちません」
「彼は使い魔契約によって、トリステインに無理矢理来させられた為、我々を恨みこそすれ、義理等無いのです。貴官らは、ゼッザール殿に勝てる相手に、無理矢理言う事聞かせる自信がおありか?」
全員肩をすくめる
「無理だな」
「ですから、何とか説得を行う為に、性急に動かない様にお願いする。以前にそれで臍を曲げられ、大事になってます」
「ミラン殿の言う通りだ。トリステインに敵対されたら敵わん」
ゼッザールが更に駄目押しする
「誰が説得に最適かね?」
「恐らく、主人たるルイズ=フワンソワーズ=ル=ブラン=ド=ラ=ヴァリエールかと」
「ヴァリエール!?あの公爵家か?全く、厄介な相手だな」
士官達も呆れてしまった
*  *  *
虚無の曜日。才人には色々困った事が起きる曜日でもある
ルイズが才人を連れて朝食が終わり、部屋に戻ってる最中、直した扉を開きながら、才人に話しかける
「さて、犬。今日は乗馬にでも行くわよ。あたしのブーツ出し………え?」
振り向くと何故か才人が居ない
階段登った時には確かに居た筈だ
「一体何処に消えちゃったのよ?今日は誰?あたしの犬を返せ〜〜〜〜!!」
ルイズの絶叫が廊下に木霊する
さて、今週の虚無の曜日も、ルイズは才人捜索に費やされる事になりそうだ
「あ〜キュルケ、廊下に迄、サイレンスの領域作ってたのか?」
隣の部屋の扉の前を通過途中にキュルケに拉致られ、部屋で溜め息をつく才人
才人は休日の虚無の曜日だけは、常に完全武装をしている
何故か平日より危険度が高い為だ
村雨は常に携帯してるが、デルフも欠かさない
「まぁまぁ、良いじゃない。何時もの事なんだから」
「…まぁな。で、今日は?」

184 :
「ふふふ、じゃあ〜〜〜ん!!この前買った新作のジグソーパズルよ。ダーリンの分も有るわよ」
キュルケがジグソーパズルを才人に見せ、意気揚々とする
「おっ、今度のはピース数半端無いな?」
「えっへっへ。何と5000ピースよ?」
「思いきったなぁ」
「でしょでしょ?皆恋愛ばっかでさ、こういうのに関心持ってくれるのダーリンだけなのよ。趣味に賛同出来る人がやっと出来て、嬉しいったらないわ」
キュルケは心底にこにこしてる
「じゃあ、早速やるか?」
才人がそう言うと、キュルケが一箱を開け、額縁を用意してひっくり返す
「おっけ、このピース数は初めてだから、一緒にやりましょ」
「そうだな」
才人は村雨とデルフを立掛け、床に小山になったパズルを前に、キュルケの対面に座ると、キュルケは当然の如く隣に移動し、鼻唄を出しながらピースとにらめっこを始める
アルビオン大陸が雨を運んだせいで、数日の曇天と雨天が続き、今日は久し振りの日差しで、朝から蒸し暑い
キュルケは遠慮無しに、シャツの前をはだけている
才人もピースとにらめっこをするが、ついついキュルケの胸元にも視線が泳ぐ
キュルケは才人の視線を感じ、くすりと笑う
「あらあら、前に比べて正直になったわねぇ」
「……まぁな」
「で〜も、ほら」
才人の右手を背後から誘導し、胸を触らせ、自身の左手は才人の股間に這わせる
「遠慮しちゃ駄目よぅ?ほら、こうすれば一緒に出来るでしょ?」
才人の左手と自身の右手で、パズルのピースを試行錯誤で合わせる
「キュルケ、誘惑が上手くなったな」
「あぁら、私はダーリンの牝でしょ?牡には頑張って貰わないとね。それにぃ」
才人に頭を預け、普通の男なら一発で欲情する色香を出しながら、言葉を紡ぐ
「この前助けた分の報酬も欲しいかしらぁ?」
勿論才人は普通の男である
痩せ我慢をしていた反動だろう
一度味わってしまったが為、自制が緩くなってしまった事を自覚している
「キュルケも十分恋愛脳じゃないか」
ついついキュルケの胸を揉みしだき、キュルケが股間を愛撫するのをするに任せる
「あぁら、微熱は元からそうじゃない?でも、ダーリンとジグソーパズルしたいのも本当。だから、全部まとめて相手して欲しいかなぁ?」
そう言いながら、才人の息子を露出させ、才人の手を自身の股間に誘導し、指を中に招く
既に、股間は濡れている
「濡れてるな」

185 :
「ダーリンとの事思い出すと、こうなっちゃうのよねぇ。このケダモノ」
キュルケはジグソーパズルを持ってた右手を才人の頬に添えて、キスをする
互いの舌を絡め、キュルケは我慢せずに才人に身体を乗せ、キスで勃起した才人に跨り、そのまま挿入する
「ふっ、ん」
口から吐息が時折漏れるが、キュルケから腰を振り、才人を容赦無く高ぶらせる
「くっ、キュルケ、はげし」
「だぁめ、ダーリン我慢しなくて良いからね」
腰を打ち付けるのではなく、生艶かしく動かし、キュルケの呼吸も一気に乱れていく
「はっはっはっはぁ、やっぱり、素敵」
「キュルケ、駄目。出る」
キュルケは才人の射精を受け止める為、両手両足で才人を抱き締めキスをし、才人の身体が痙攣すると、キュルケも痙攣する
「ふぅぅぅぅ!?」
キュルケから吐息が漏れ、暫く座位で硬直する
「ダーリンのおちんちんと子種でいっちゃった。キュルケは、ダーリンに種付けされるのが大好きで、ダーリンの心が大好きなコです。ダーリンはキュルケの事好き?」
悪戯っぽく尋ねるキュルケ
だが、互いに生の境で付き合いしたせいで、軽い調子で有りながら、実は非常に真剣に聞いてる事を、才人は理解する
「あぁ、好きだよ」
「身体と心、どっちが好き?」
やっぱり、悪戯っぽく聞いてくる
『何時もより、幼い感じだな?』
「どっちもだ。誰よりも優しい心。そして魅力的な身体。どっちも良い」
「じゃあ、ダーリン。お嫁さんにして?」
流石に才人には断言出来ない
「えっと…」
「私、国に帰ると、老貴族に嫁がせられるの。嫌だから、ゲルマニアの魔法学院から、トリステインに留学したの。学生時代だけが、私の自由時間なの。今のままじゃ、私、老貴族に嫁がせられるの」
「…だから、恋愛に積極的だったのか」
「うん。貴族の子女は大抵そう。でも、私は嫌だから、本当に恋した人と結ばれたいから、沢山恋愛したの。学生時代に伴侶を見付ける事が出来れば、その人と結婚して良いのが、貴族の子女の最大のチャンスなの」
キュルケは繋ったまま、何時もより幼い口調で語る
「でも、俺は……」
「ダーリン、貴族になって。私、ダーリン相手なら妾でも良いな。ダーリンならツェルプストーを更に発展させられるから、父様だって最初は反対しても、実績だせば頷いてくれるよ?」

186 :
「そうすれば、私は私のまま、ダーリンとずっと居られるわ。私はツェルプストー直系だから、ダーリンは次のツェルプストー伯になれる。私は、ダーリンが幾ら女作っても構わないわよ?だからダーリン、貴族になって?」
キュルケの何時もより幼い語り口は、本音を包み糊塗した物を、才人相手には出す必要が無い、年齢相応の少女の本音
だからこそ、才人は揺さぶられる
「……」
「ダーリンがトリステインに義理を果たすなら、私の代で、トリステインに倉替えしても良いよ?」
「キュルケ…」
「ヴァリエールとも仲良くする。首と胴さえあれば、腕や脚位、ヴァリエールが代償で欲するなら、くれてやる」
流石に才人が眉をひそめる
「キュルケ、そういう事言うな」
キュルケは才人の逸物を受け入れながら、腰をうねらせ、語る。
「ヴァリエールとツェルプストーは、先祖代々し合ってきた。ダーリンが考えてるより、ずっと遺恨を残してる。学院内でも、決闘にかこつけて消す事に、躊躇いは無いの」
「…じゃあ本来は、一年前にやってたのか?」
「えぇ、あの娘がゼロじゃなきゃ、私は多分実行してた。でも、私はゼロと呼ばれる相手を、いたぶる趣味は無いの」
キュルケのピロートークには、些か物騒な話題を振る
「父様の戦では、もう少しでヴァリエールの血脈が断てたのに、イーヴァルディに邪魔された」
「何?イーヴァルディは実在したのか?」
「有名だから名乗っただけかも知れない。でも、イーヴァルディと自称した人物に阻止された。それ所か、逆に私が産まれて無かったかも知れない。でも、ツェルプストーと知ったら、何故か見逃してくれたんだって」
「強かったのか」
「えぇ、物語に出てくるイーヴァルディそのもので、剣だけで圧倒されたって、父様が語ってた。あんなの後にも先にも一度だけだって」
「私ね、その時に思ったの。何でイーヴァルディは、ツェルプストーに味方してくれなかったのかなって」
腰の動きが才人を更に高め才人はキュルケの胸を吸うと、キュルケはそんな才人の頭を抱き締め、痙攣する
「はぁぁぁ!!また、ダーリンのおちんちんでいっちゃった。ダーリンのおちんちん、誰より堅くて素敵」
「比べた事有るんだな」
「うん。ちょっと撫でただけ。でも、ダーリンのが一番堅い」
キュルケが硬直してるので、才人から動かす
「はっはっ、トリステインに来れば、イーヴルディに会えるかも知れないって、思ったの」

187 :
才人が射精の痙攣をし、キュルケをキツク抱き締める
「あっあっ、ダーリン来てるの。痛い位が良いの。また、来ちゃう!?」
キュルケが才人の強い抱擁に痛みを感じながら絶頂する
「はっあっ……私ね、イーヴァルディを見付けたらね、聞こうと思ってた。何でツェルプストーに、味方してくれなかったの?って」
「…」
「でも、私が見付けたイーヴァルディは、父様と戦った壮年の剣士じゃなくて、優しい笑顔の、青年の使い魔だった」
「…」
「そのイーヴァルディは、異国の人間で、魔法も使えない癖に、私達メイジより魔法を理解して実践する化物だった」
「…」
「私が見付けたイーヴァルディは、私達メイジですら倒せないヒュドラすら狩ってみせた。本当にイーヴァルディじゃないの?」
「さぁ……な」
「私が見付けたイーヴァルディは、父様が戦ったイーヴァルディと同じく、トリステインを助けた」
「…使い魔だからな」
「私のイーヴァルディは、故郷にやり残しが有るにも関わらず、私達を助けてくれる優しい男」
「…」
「ねぇ、イーヴァルディ。物語の結末は男でも女でも去るけどさ、たまにはヒロインと結ばれて終わろうよ?私は、ヒロインになれないかなぁ?」
キュルケの顔は涙こそ流してないが、泣きながら笑ってる
「キュルケ……」
「困らせてるのは解ってる。でも、どうしようも無いの」
「ごめん」
「きちんと帰れて、また来れる手段を探しましょ?そうしたら、イーヴァルディの勇者の、ハッピーエンドが作れるわよ?」
「……そうだな」
キュルケは才人の返事に微笑み、一度離れて尻を向ける
「ねぇ、イーヴァルディ。ケダモノはお尻が好きよね?」
「あぁ、大好きだ」
才人が腰を掴み、ぬるりと挿入するとキュルケはビクリと反応し、そのまま身体を床に倒し尻だけ持ち上げ、呼吸を荒くする
「はっはっはっ、イーヴァルディ、イーヴァルディ、私の……ダーリン!!好き……大好き!!はぁ!」
才人が優しく出し入れし、また絶頂するキュルケ
だが、才人はそのまま腰を動かし、キュルケはビクビクしっぱなしだ
「キュルケ……出すぞ」
パン
才人が射精でがっちり掴み奥に一際強く叩き入れ、そのまま固定する
「はっ、あっ、うっ」
キュルケが才人の射精を受け止め、声を上げる
二人の睦あいの被害にあったジグソーパズルは、散乱していた
*  *  *
「ちょっと、モンモランシー開けて」
ドンドンと扉を叩くルイズ
ガチャ

188 :
「もう何よ?今忙しいんだけど?」
モンモランシーの部屋では調合途中の秘薬と香水が所狭しと並んでいる
「あれ?サイトを拉致したのモンモランシーじゃないの?隠してると全部吹っ飛ばすわよ?」
「私が拉致する予定は午後よ、残念ね。今は知らないわよ」
「むぅ、一体誰が?」
部屋の扉の前で考え込むルイズ
「物音はした?」
「ううん、しない」
「じゃあ、メイジね」
「メイジ………はっ!?タバサね!!」
ダダダダ
ルイズは走り去って行く
「もう、午後から拐う宣言したのに、気付かなかったのかしら?まぁ良いや。さっさと調合終わらせましょ。授業料も掛ってるんだから」
パタン
*  *  *
ガチャ
「あ、開い……」
タバサの部屋の扉を開け侵入すると、直ぐにサイレンスのフィールドに取り込まれ、音が聞こえなくなる
タバサはベッドに腰掛け、本を読んでいる
ルイズはタバサの肩を叩くと、立掛けた杖を握り締め、読書の邪魔をされたルイズに向かってエアハンマーを行使する
無音の為、音はしないまま、ルイズは壁に叩き付けられる
「…!?」
やっと気付いたのか、サイレンスを解くタバサ
「…虚無の曜日」
「いたたたた。いきなり酷いじゃない」
「虚無の曜日!!」
「読書邪魔されるの嫌いだっけ?」

189 :
タバサはコクリと頷き、読書を再開しようとする
「むぅ。そうだ、サイト知らない?」
パタン
本を閉じ、すっくと立ち上がり、ルイズを下から睨む
「な、何よちびっこ。やろうっての?」
「…何処?」
「え!?」
「…才人が消えた場所」
「此方よ」
捜索隊が二人に増えた
*  *  *
二人がルイズと階段の廊下途中で、魔力の痕跡を追跡する
「この階段から、あたしの部屋迄の間よ」
タバサはディテクトマジックをかけ、魔力反応のあった部屋を片っ端からアンロックで開けていく
ガチャ
「きゃっ、何よ?」
「あ、ごめん。サイト知らない?」
「なぁに?またぁ?あんた達いい加減にしてよね?知らないわよ」
パタン
ガチャ
「おわぁぁぁぁ!?」
「きゃあぁぁぁぁ!?」
男女がベッドの上で悲鳴を上げる
パタン
「…今の、上級生だったね」
コクリと頷くタバサ
二人共頬を染めている
最早、二人共質の悪い覗きである
部屋を一つ一つ確認し、最後に来るのは当然キュルケの部屋である
「…開かない」
「嘘?タバサのクラスで?」
「もう一度やってみる……アンロック!!」
魔力を先程の倍を込めると、非常に重い音を出しながら、やっと開く
ガチリ
「……やっぱり、キュルケは凄い」
額に汗を流してタバサは呟く
ガチャ
「ちょっとツェルプストー。此処に犬………………犬〜〜〜〜〜!?」
ルイズはタバサの呟きなど無視し、ズカズカと部屋に入り、目当ての物を発見する
才人はキュルケに膝枕をされながら、二人でジグソーパズルをやっている
正に睦まじい恋人同士の仕草で、非常に絵になっている
自分がやると、まず脚が痺れて才人の身体は支えられない。もう、嫉妬やら悔しいやら、ヴァリエールの寝取られ記録更新やらが頭の中をぐるぐる回る
「あああ何膝枕なんかしてんのよ馬鹿犬あんたのご主人様はあたしなんだからツツツツェルプストーなんかに何デレてんのよふふふふざけんじゃないわよ」
「あら、ヴァリエール、いらっしゃいな。タバサも来たのね」
キュルケは何時も以上の色気を出しながら、余裕の笑みを浮かべてる
「ななな何してんのよ?」
「見ての通りジグソーパズルよぅ。ねぇダーリン」
「そうだな」
二人してピースの方に集中している
「ばばば馬鹿犬。その膝枕を止めなさい!!」
「俺はして貰ってる立場だよ。キュルケに言ってくれ。キュルケに悪いだろ?」

190 :
「ツツツツェルプストーに悪い事なんかなあぁぁぁぁい!!」
ルイズがわなわな震えていると、タバサがスタスタ通り過ぎ、才人の上に座って本を開く
つい急いでいた為、本を持って来てしまった
「タバサも報酬欲しいわよね?」
コクリと頷くタバサ
うぐっと言葉を詰らせる、ルイズ
この前の戦闘支援の報酬を要求されては、ルイズと言えど何も言えない
何故なら、トリステイン国内の問題なのに、外国籍の二人が手を貸してくれたからだ
報酬内容としては、破格に安いとさえ言える
「うぐぐぐぐぐ」
「まぁまぁ、一緒にジグソーパズルやらない?結構夢中になれるわよ?」
「ふん、解ったわよ」
キュルケの対面にすとんと座り、ギロリと二人を睨む
才人は思わず笑いを堪えて身体を震わせる
「何がおかしいのよ?犬」
「いやまぁ。ルイズに出来るのか?5000ピース有るから難しいぞ?」
「5000!?」
ルイズは小山になったピースを見て呆気に取られる
試しに合わせてみる
絵柄も何も合わない
「むぅ、何よこれ?全然合わないじゃない」
「全く、ヴァリエールは不器用ねぇ。ほら、箱に絵柄書いてるでしょ?そこから探して合わせて行くのよ」
ルイズは段々熱中しだし、周りの事が見えなくなる
「これと此が……んしょ、良し合った」
「あぁ!?何やってんのよ!?無理矢理ピース合わせないでよ!?壊れるじゃない」
「え?違うの?」
「ジグソーパズルは切口も微妙に違うのよ?そんな事したら完成しないじゃない」
才人とキュルケは少しずつだが絵柄が合わさって行くのだが、ルイズのそれはモザイクになっている
どうにもこうにも生来の不器用は、こんな所でも遺憾なく発揮される
「もう、何でこんなちまちましたのが好きなのよ。全く」
「あぁら、判断力と器用さが試されるのに、何言ってるの?ダーリンが良い例じゃない。ダーリンが色々上手なのは、理由が有るのよ、理由がね」
キュルケと才人は同時にやってるのだが、才人の範囲のが広い
「ま、細かい仕事はお手のもんさ」
才人は膝枕をされ、たまに口笛を吹きながら、ぺたぺたとピースを合わせていく
ルイズは才人を見ると真剣にやり出す
『こんなに身近に目標が居るんだ。あたしも追い付ける為には、遊びも真剣にやらないと』
ルイズは集中力だけは凄い。途端に周りが見えなくなる
そんなルイズを見てクスリと笑い、キュルケはタバサに耳打ちする

191 :
「私は充分に報酬貰ったから、ダーリン連れて行って良いわよ」
タバサはコクリと頷くと、才人を引っ張り起こす
「ん?何だタバサ?」
「…私の部屋」
才人がキュルケを振り返ると、手を振っている
才人も手を振り返し、キュルケの部屋から去る
パタン
扉が閉じられる音にも気付かず、ルイズはジグソーパズルに集中する
『ダーリンを独り占めなんて、出来ないわ。残念だけどね』
キュルケはルイズが気付くのを遅らせるべく、自身も集中する
中々の暇潰しになりそうだ
*  *  *
タバサに手を引っ張られ、タバサの部屋に着く
ガチャ
「きゅい!?」
「あっ、この前の欠食メイド!?そのセーラーの丈、キュルケのか?」
扉を開くと何故か青髪の女性が中に居て、机の上で何かを書いていて、こちらを振り向いて驚いている
タバサは風を纏い、一気に女性に突貫し、杖で殴り始める
ボカボカボカ
「きゅ、きゅいきゅい!!お姉さま、痛い、痛いのね〜止めるのね。シルフィ悪い事してないのね〜〜きゅいきゅい」
「……」
無言の怒りをぶつけるタバサ
才人は後ろから羽交い締めでタバサを制する
身長差でタバサが浮く
「まぁ、何やったのか知らんが、いきなり杖は無いだろ杖は?」
「…此所に居る」
「何だ?不法侵入か?」
才人がギラリと睨む
「ち、違うのね。えっとイルククゥはお姉さまのつか………姉妹なのね」
「姉妹?まぁ髪の色は一緒だし、随分成長してる妹だなぁ」
才人は余りの姉と妹の成長差に苦笑する
「あぁ、そうか。姉の分迄食べてんだろ?イルククゥも食いしん坊だったしな。だからタバサがちっこいんだな」
「そ、そうなのね。だからお姉さま、イルククゥが居ると、沢山食べれないから嫌がるのね」
「タバサ、可愛い妹だろ?せっかく遊びに来てるのに、追い出したら可哀想だろ?」
ぷいと横向いてふて腐れるタバサ。そんなタバサを見て才人は笑みを浮かべる
「大丈夫なのね。お姉さまの邪魔はしないのね。沢山恋して卵を産むのね。きゅいきゅい」
「卵?」
「こっちの話なのね〜」
才人がタバサを離すと、ブスッとしながらも大人しくなり、杖を振り、扉が閉まってロックがかかり、サイレンスが掛かる
貫通暗号付きのサイレンスだが、才人は中に居る為、通常と変わらない筈だ
「で、イルククゥは何書いてんだ?」
才人が後ろからイルククゥが書いてるのを見て尋ねる
「原稿なのね」
「作家を目指してんのか?」

192 :
「そうなのね、お父様やお母様に負けない作家になるのね」
「へぇ、タバサの両親って作家なのか」
何故かタバサが首を振る
「へ?違うの?どういうこった?」
「…イルククゥは養女。多分本当のご両親」
「あ、成程な。悪い事聞いちまった」
「構わないのね〜。才人も感想聞かせるのね」
そう言って、原稿をぱさりと渡す
「どれどれ………」
受け取った原稿を読み始め、そのままシルフィードの頭をはたく才人
スパーン!!
「い、痛いのね、何するのね〜!?」
涙目でこちらを向いて、両手で頭を抑えるイルククゥ
「何するじゃねぇ!!てめぇがタバサを腐らせた張本人か?何で俺が総受けなんだよ!?」
「イーヴァルディの新作書いてるのに酷いのね」
「新作?」
「お父様も書いてるのね。一族のライフワークなのね、きゅいきゅい」
「…本当に?」
タバサも大好きな作者不詳のイーヴァルディシリーズ
まさか、こんな所で作者が出てくるとは、タバサもびっくりである
「ライフワークって、先祖代々書いてるのか?」
「んっと、大体1000年前位からって聞いてるのね」
「……そりゃ、大したもんだ」
「だから才人も大人しくモデルになるのね、きゅい」
「まぁ、作家の一族じゃあ仕方ないか。でもな、イルククゥ。どう考えても迷作にしかならんぞ?」
才人の苦言に、イルククゥは拳をぐっと握って力説する
「他と一緒の事しても駄目なのね。目指すはやおい穴なのね!!きゅい」
「…駄目だこりゃ」
才人は溜め息を一つすると、ベッドに腰掛け、その上にタバサがちょこんと乗る前に、イルククゥに布を取り出して被せる
「な、何するのね?」
「貴女は原稿を書く、私は本を読む。お互い不干渉」
「そんなの建前で、才人といちゃいちゃしたいだけなのね。参考になるから見せるのね〜〜!!」
図星を指されたタバサ
ぷるぷると震えている
ボカッ
そのまま布の上から杖で殴り、流石にイルククゥがキレる
「いい加減にするのね!このおちび!!今回は、イルククゥはちっとも悪く無いのね」
ガバッと反撃を始めるイルククゥ
ベッドの上でキャットファイトが始まり、才人が退避する
体格差であっさり抑え込み、イルククゥが杖を取り上げ、くすぐり始める
「や、止め」
「良いではないか、良いではないか、なのね。ほら、あ〜れ〜って言って、くるくる回るのね」
「あはは、やめ」
「…何でそのネタ知ってんだよ?」

193 :
「イルククゥの一族じゃ、基本なのね〜」
「…色々聞きたくなって来たな、おい」
10分近くくすぐられ、タバサは笑い過ぎてぐったりする
「ふう、料理の準備完了なのね。後は任せるのね」
額の汗を拭い、一仕事終えた満足感を示すイルククゥ
そのままばさっと服を脱ぐと、窓から飛び出した
「お、おい。ここ五階…」
才人が驚きながら窓から外を見ると、落ちて居ない
「どっかに、杖隠し持ってたのか?にしても、何故全裸?」
考えても仕方ないかとタバサに向くと、小さい少女が涙目で服も乱れてぐったりしてる
『なんつうか、壷を良く知ってる。料理の準備完了って、性的な意味かよ。ありゃ窓から覗いてても、おかしくないな』
才人がタバサに寄り、声をかける
「大丈夫か?」
ふるふる首を振る
「喉渇いたか?」
コクリ
才人が水差しを持って来ると、タバサが潤んだ目で才人の腕を掴んで、小さくお願いする
「…口移し」
「解った」
才人は要求に答え、水差しの水を口含み口付けをし、水を飲ませる
コクンコクン
もう一度水を含み飲ませると、飲み終ってもタバサが離れず、才人の頭を抱え、そのままキスを要求し舌が才人に入って来る
才人は其に合わせ舌を絡める
口から時折ピチャりと音が漏れ、口を離すとタバサはすっかり真っ赤になっている
「…私、人形じゃないよね?」
「あぁ」
「私、女のコだよね?」
「おぅ。滅茶苦茶可愛い女のコだ」
タバサの顔が歪む
「私の父様、されちゃった」
「…そうか」
「私の母様、私の事解んないの」
「…そうか」
「叔父に毒を盛られて、狂っちゃった」
「…大変だったな」
「従姉妹は私の事、仕事にかこつけて、苛めるのが趣味なの」
「…何処にでも居るぞ?」
「…才人も?」
「あぁ。仕事上はそういうのは普通に有る。出来る人間程妬まれるのは、何処に行っても変わらない。だから、俺に愚痴って良い」
才人はタバサを抱き起こし、頭を撫でつつ、抱擁する
「辛いよ」
「あぁ」
「苦しいよ」
「良く頑張った」
「…助けて」
「勿論だ。俺はタバサに約束したろ?」
「約束は絶対?」
「絶対だ。だから大丈夫。俺に頼れ。タバサがピンチになったら、俺が駆け付ける。タバサのイーヴァルディは、此処に居る」
「…泣いて、良い?」
「あぁ」
「ふぇ、ああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
安堵による号泣
タバサが泣き止むまで、才人はそのままの姿勢で、タバサを撫で続けた

194 :

才人は、泣き止んだタバサの涙をハンカチで拭う
「すっきりしたか?」
こくり
「そうか」
にこりと笑う才人
「さてと、まだ昼迄時間が有るな」
「ん」
タバサは才人の上に座り、背中を才人に預け本を開く
「昼飯迄?」
「ん」
「了解、お姫様」
「…才人」
「何だ?」
「私が本当にお姫様だったとしたら、どうする?」
「どうもしないよ。タバサはタバサだ」
「…本当?」
「本当」
タバサは気分を良くする、が
「でも」
「何だ?」
「全身からキュルケの匂いがする」
「あぁ、その」
くるりと振り向いて、タバサは詰問する
何時も以上に饒舌だ
「…キュルケの方が良いの?」
「いや、そんな事は無い」
「…嘘つき」
「えっ」
「嘘つき嘘つき嘘つき」
しどろもどろになる才人
「言葉ばっかで手を出そうとしないヘタレ。やっぱり、私じゃ魅力無いんだ」
「あのな、タバサ。普通は男は「沢山の美女を侍らすのが、ハルケギニアの貴族の常識」
流石に才人も絶句する
まさか、15の少女に言われるとは思わなかったのだ
「俺、貴族じゃ「貴族になれば良い」
才人の上で身体を入れ替え、才人の股間に自身の股間を当てたまま、タバサは語る
「私を助けるって約束した。私を助けるって事は、貴族にならないと駄目。だから才人は貴族になる。貴族になれば、才人は愛妾持っても文句言われない」
「……貴族じゃないと駄目なのか?」
「その内判る」
くすりと笑うタバサ
「何を隠してる?」
「内緒」
くすくすと、特大の秘密を抱えて、さぁ驚けと企む少女に、才人は降参の手を上げる
「参った。降参だ」
「ハルケギニアで愛妾が行われてる理由が解る?」
「理由………戦争か?」
「正解。戦争や小競り合いで、貴族の若い適齢期の男性は常に戦している。貴族の女性がその分余る。教会は一夫一婦を強いてるけど、平民以外で広まらないのはその為」
「平民ですら余裕が有れば妾を作る。貴族は戦場で常にぬ。だから男児を産める迄、妾を作る事も珍しくない。結婚も、早く行わないと、いつ男性が戦するか解らない」
「それと此とどう「才人が沢山の女性を愛しても、女性側は納得出来るから大丈夫」
ハルケギニアの常識で言われてしまうと、才人にもどうしようもない
「俺の国じゃそういうのは「此処はハルケギニア。日本じゃない」
「…そうだな」
「……お願い。約束の証が………欲しい」
才人にすがり震えるタバサ

195 :
色々と一杯々々で、何かにすがりたい気持ちが、才人にも伝わる
「良いのか?」
こくりと頷くタバサ
「言っておくけど、俺ロリコン気味なんだ」
「…ロリコン?」
「タバサみたいな、小さな女のコが好きって事」
「本当に?」
すると、才人がタバサのお尻を触り、自身の股間に密着させ、タバサがびくりとする
「ほら、硬くなってるだろ?タバサが可愛いくて可愛いくて、滅茶苦茶に汚したいって思ってんのさ」
「…本当に?」
「此所に居るのは狼さんです。可愛い子羊が大好きな狼さんです」
才人がタバサの頬をぺろりと舐め、タバサがびくびくと反応する
「嫌な感じはしたか?。したら止めるぞ?」
ふるふる首を振るタバサ
「嫌なら言えよ……壊したくない」
タバサはコクリと頷く
「私が大事だから……しないの?」
「そうだ。こんなに折れそうなのに……俺は男だから、いざとなったら乱暴になっちまう。跡をつけたくなっちまう。このメスは俺のモノだってな」
そんな才人の告白にタバサは笑みを浮かべる
「今ね、凄く心臓が跳ねた。この感情……嬉しい?」
タバサの上着をそのまま脱がし、首筋にキスをする
チュッ
「はっ、ん」
そのままシュミーズを脱がす
タバサの平坦な胸が露出すると、タバサが真っ赤になる
「胸………無いから」
「何言ってんだ。滅茶苦茶可愛いぞ」
才人が乳首をペロリと舐める
タバサはビクビクと反応し、そのまま為すがままだ
「嫌な感じしたか?」
才人が心配げに話しかける
「良く……解らない」
「どんな感じ?」
更にペロリと舐める
「ひぅっ…くすぐったいのと、身体が勝手に反応するの」
「そっか」
更に才人が丹念に舐めると、更にビクビク反応する
「ふっふっふっん〜〜〜〜〜!?」
くてりとなったタバサを横たえ、スカートとショーツを脱がす
「…やぁ、見ないで……」
「綺麗だよ、タバサ」
タバサは顔を手で隠し、消え入りそうな声を出す
「…シャルロット」
「え?」
「シャルロットが私の名前」
「そっか、シャルロット」
コクリと頷くタバサ、顔を隠しっぱなしだ
才人はそのまま脚を開こうとすると、タバサがぎゅっと太ももを締める
「嫌か?」
ぶんぶん首を振りながら、タバサは答える
「…恥ずかしいの…恥ずかしいの」
「そっか、じゃあ止めるか」
才人がすっと離れると、慌ててシャルロットが才人を掴み、涙目で訴える
「…き、嫌わないで」

196 :
「何言ってんだ?俺がシャルロットを嫌う訳無いだろ?」
そのままシャルロットを抱き寄せる
「解ったか?シャルロットは、まだ身体も心もおっかなびっくりなんだ。もう少し成長したらにしような。大丈夫、シャルロットはとても可愛い。俺の息子が硬くなってるのはな、シャルロットがとっても可愛いからだ」
シャルロットは目を瞑り、返事をする
「…うん」
「大丈夫。自信持て」
「……うん」
「無理しなくて良い。そんな事しなくても、俺はシャルロットの味方だよ」
「…うん」
「納得出来たか?」
「…少し」
「…おぢさんも、もう少し頑張らないと駄目か」
「…才人はお兄様。おぢさんなんて、言っちゃ駄目」
「何でだい?」
「…年齢差にくじけそうになる」
「そうか」
才人はくすりと笑う
暫くシャルロットが才人に身体を預け、ぼぅっとしてると、凄まじい音で扉を叩く音が聞こえる
ドンドン!!ドン!!ドンドンドン!!
ビクッ!?
二人して固まる
「…シャルロット、暗号ノック誰に教えた?」
「…才人だけ…キュルケにも教えてない」
「……偶然で、そんな事出来るのは……」
「多分、ルイズ」
「シャルロット、服着ろ服」
悪戯を思いついたのだろう、首を振るシャルロット
「おい」
「ロックを掛けてる。ルイズなら平気」
「待て。今のアイツの破壊力は洒落にならん。扉爆破されんぞ?」
「…前から扉位なら爆破してる」
「いや、そうじゃなくてな。最近見境無いと言うか」
「見境無しの発情犬は貴方」
「おい」
くすくす笑って、才人の腕の中からシャルロットは離れない
ドカン!!
扉が爆破され、もくもくとした煙の中から、桃髪の鬼神が一歩一歩近付いて来る
「タ〜バ〜サ〜。人が夢中になってる隙をついて、私の犬を拐うだなんて、やってくれるじゃなぁぁぁい?」
パキ、パキ
扉の破片を踏み、先程とは違い、乗馬服に身を包み、ブーツを履き、更に乗馬鞭と杖を手に持ちゆらりとする
ギラリと睨んだ先には、全裸のタバサが自身の犬に抱きついていて、犬も特に拒否していない
あっという間に魔力が立ち上がり、髪が一斉にぶわりと逆立つ
「なぁにしてるの?裸で」
ジャリジャリ
余りの怒りにどもりも吹き飛んでいる
「…この前の報酬」
「なぁんで、裸なの?」
「…裸でマッサージしてもらってた」
「へぇ、どんなの?」
「性的な奴」
完全に逆上するルイズ
一気に詠唱を始める

197 :
『んだ。俺、絶対にんだ』
「デルフ」
「あいよ」
「虚無は吸えるか?」
「さあて、どうだっけ?多分無理じゃね?」
「素粒子単位じゃ、俺も無理だと思う」
「相棒、サヨナラかね?」
「…多分」
「もうちっと遊びたかったねぇ」
そんな中、タバサが全裸のまま杖を取り、ブレイドを詠唱し風で一気に近付き一閃
あっという間にルイズの杖を斬り落とす
「え、あれ?」
「人の部屋爆破しないで。貴女が悪い」
ブレイドの刃をルイズの首に当てるタバサ
残念ながら、場数はタバサのが遥かに上で、ルイズはあっさり攻撃手段を失い制圧される
「ちょちょちょっと。ああああんたがサイトを」
「報酬」
「う、でも」
「じゃあ払って。才人の主人は貴女。貴女に払う義務が有る」
完全に正論である
「い、幾らよ?」
「耳」
タバサがブレイドを納めるとルイズが耳を出し、タバサが耳打ちする
「ちょちょっと、何その値段?」
「私のガリア騎士としての一仕事の報酬」
タバサは手を出す
「そんな金、学生のあたしに出せる訳無いでしょ?」
「そんなの知らない。ガリア騎士を働かせるとはそういう事。私は貴女と違って、報酬から学費と生活費を工面しなければいけない。私は友達のよしみで、才人と遊ぶ事を報酬に当てている。其を取り上げるなら、正当な対価を要求する」
先程のキュルケの言った事と、以前に才人が言った事が痛烈に刺さる
才人がアルビオンに行く前に姫様に言ってた事は、正論だったのだ
本当に、才人が居るからこそ、円滑に進んでる事を実感させられる
「で、でも」
「色恋だけで世間が渡れると思ってるの?」
痛烈な皮肉である
裸のまま、タバサは更に言葉の棘を放つ
「私、貴女の尊敬してる所は、才人を喚んだ事。後は何も無い。せっかく目覚めた魔法を嫉妬にしか使えない愚か者。そう言われるのが嫌なら、有効な使い方を考えるのね」
「才人は破壊する力を、新しい物を産む力や、更なる破壊をもたらす力にする事が出来る。私達には出来ない発想。貴女に其が出来る?」
「私は、才人になら全て捧げても惜しくない。主人なだけの貴女に、私の行動をとやかく言われたくない」
「ハルケギニアの常識は、妾を取る事にも寛容。覚悟出来てないのは貴女だけ。いい加減にするのね」

198 :
年下に完全に叩きのめされるルイズ
とうとう、その場でぽろぽろと泣き出してしまう
「え、えぐ、ひ、ひど」
「タバサ」
才人がタバサの肩に触れ、首を振る
「私、このルイズ嫌い。守って貰う事ばかり。そんなんじゃ、才人の命、幾つ有っても足らない」
「才人のガンダールヴだって、万能じゃない。才人がピンチになった時、誰が助けるの?ルイズは助けた?何時もルイズを守る為に、命削ってるのは才人!!ルイズじゃない!!」
とうとう、タバサも泣き出す
「才人にんで欲しくない!!泣きたいのは私!!」
二人して泣き崩れ、才人はおろおろした後、二人を抱き寄せる
「「離して!!」」
「駄目だ。要は、俺が更に強くなれば良いんだろ?」
「…嫌だよ。才人は全部背負い込むから。私も一緒に背負わせて?」
そんなタバサに、才人は優しく声をかける
「タバサ。ありがとな。俺の背中はタバサに任せる。タバサが守ってくれるなら、俺は安心して前を見れる」
「…うん」
次いでルイズにも声をかける
「ルイズ」
「ひっく……何よ?」
「今は無理でも、一歩ずつ進むんだ。タバサが辛辣なのはな、ルイズより先に、社会に出て苦労したからだ。ルイズも社会に出れば解る」
「でも、二人共思春期だ。恋路が一番大事な年頃だ。だから大いに恋して悩め。ほんの少しだけ人生を先に行く、枯れた男の戯言だけど、道程に迷ったら、参考にしてくれ」
「……うん」
「タバサ、服着て。昼飯に行こうぜ」
「うん」
タバサはすっくと立ち上がり、着替えを取り出して才人に渡す
脱いだ奴は埃まみれになってしまった
「着替えさせて」
「了解。お姫様」
才人はルイズから離れタバサを着替えさせる
ブラウスが汚れたのでセーラーだ
「さぁ、片付けは飯食ってから。混む前に行こうぜ」
こくり
二人して才人の袖をひっ掴み、食堂に三人で向かった
*  *  *

199 :
投下終了なのね〜
完全に読み間違えて5レスも多いのね
では大人才人タクティクスなのね
今回はキュルケなのね
「あれ?私?えっと、ハルケギニアを組み直しした時に色々イジってたら、妾の必要性が高まったのよね」
「だって、男はしょっちゅうぬじゃない。しかも、前線で貴族は頻繁によ?」
「だから生き残った貴族の男性が複数持つか、未亡人が大量に製造されてる訳」
「それこそ決闘禁止令が出ててもやっちゃうんだから、処置無しなのよ」
有り難うなのね
では、次の更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

200 :
>>199
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!

201 :
>>199

>「あれ?私?えっと、ハルケギニアを組み直しした時に色々イジってたら、妾の必要性が高まったのよね」
>「だって、男はしょっちゅうぬじゃない。しかも、前線で貴族は頻繁によ?」
近代までは乳児亡率が高いから、ってのもありますな。
身分の高い人は跡継ぎとなる子どもの量産に励み、
また産まれた子どもには乳母を複数つけることも多かった。

202 :
>>199
GJGJGJ!!
本格的に周りが囲い込み始めたなw
タバサはいつ王族だと明かすんだろうか

ハルケギニアに残れば貴族確定+超有名人+超VIP待遇
ゲルマニアに行っても貴族確定
ガリアに行けば王族確定ドン!
やっぱりタルブが一番平和に過ごせるな

203 :
>302
いや… ヒュドラ討伐の名声値が高すぎるから、ある意味用心棒としてのポストに収まって、
・・・それでも他に比べれば平穏か。
そして時たま義母・義妹に襲われるサイト… ごくり。

204 :
つーかただの平民のままのタルブ行きがトリステインというか
ハルケギニアの総意で安全を保障してくれるんならばいいが
そうでなければかえって一番危ないと思うがね
まずサイトがただの村人である事を望んでも
タルブの領主もタルブの村人もそれを受け入れられないだろう
そしてそういう事態は
サイトを欲する者にとっても
邪魔に思う者にもあまりに好都合だ

205 :
ポポポポーン

206 :
個人的にはみんな連れて世界を回る旅に出るエンドってのが嬉しいけど、現実に残してきた妹(?)のことあるからサイトみたいに還ってまた戻ってくるのはありえないかな?


207 :
どっかの世界放浪中のデュエリストに頼んで
ルイズと妹(仮)を超融合するとかは?

208 :
いっそ妹もこっちに召喚すればいいんじゃないだろうか
持病とか水魔法で治療できないかな?

209 :
妹来たらサイト発狂しそうだなw
妹が狙われたりしようものなら間違いなく修羅で無双で狂戦士になるだろうけど


210 :
むしろ妹のほうが発狂しそうなかんじだがな
兄が狙われたりしようものなら間違いなく修羅で無双で狂戦士w

211 :
そして、腕が伸びたり心臓を鷲掴んでバンクシーンが始まったり。

212 :
ヒーラーは卓上スレにお帰りください

213 :
エレオノールとヴァレリーのアカデミーの夜とかないかな

214 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
今度の日曜は、被災地に用事が有るのでお休みなのね、きゅいきゅい
では、注意事項なのね
・才人年齢上昇
・どの娘がヒロイン?その2
・10レス前後、30分以上開いたら寝落ち

では、繁栄次第投下開始なのね〜
きゅい

215 :
虚無の曜日は食堂も人数が少ない
遠出組が居るからだ
但し、メイド達も交替制の半休日で少ない為、実質の混み具合は変わらない事になる
平日は、シフト型の休日制度である
使い魔達の食事は、虚無の曜日は料理人達が請け負ってくれている
我らの剣が、あちこちで働いている事がメイドを通して知られてる為、休日をきちんと与えようという善意である
遠征すれば、魔獣狩り
出兵すれば大戦果
何やらこの前は、更に何かしたらしいと専らの噂である
慌てて竜騎士で出て行くのが目撃されてるのだ
「全く、我らの剣は本当に忙しいやっちゃな」
「おや、親父さん珍しいじゃん」
「まあな。今は人手不足なんだよ」
「へ〜、何でだい?」
「遠い所の連中が、早い夏休みに入っちまってな。里帰りしてんだよ」
「あぁ、成程ね」
「我らの剣はどうすんだ?」
「帰る所なんざ無いよ、俺は」
「そういや、そうだったな」
ビクン
タバサとルイズが思い切り反応する
「ん〜?そういや貴族の嬢ちゃん達。今日はえらい静かだな?」
「そんな時もあるって事さ」
「わっはっはっは。どうやら、また苦労してるみたいだな、我らの剣よ。一本付けるから飲んでいけ」
「悪いね」
マルトーが合図すると、直ぐに氷に冷やしたワインが来る
「用意周到じゃねぇか」
「俺達の休憩用だ。まだ冷やしてあっから遠慮すんな」
「それじゃ、遠慮なく」
マルトーは才人の他に、ルイズとタバサの前にもグラスを置き、注ぐ
「何が有ったか知らねぇが、こういう時に酒は飲むもんだぜ、嬢ちゃん達」
タバサはぺこりと頭を下げてから一気に飲み、ルイズも無理矢理一気に飲む
「後は我らの剣の仕事だな」
「スマンね、親父さん」
マルトーが他の席の給仕に離れ、声が聞こえて来る
「料理長。俺らには酒無いの?」
「おぅ。学年トップか、戦で戦果上げたらサービスしたる」
「ちぇ〜〜。理由が納得出来るから悔しいぜ」

216 :
「頑張れよ、小僧共。わっはっはっはっは」
豪快な料理長は、なんだかんだで生徒に好かれている
「ご馳走様」
「「……ご馳走様」」
「ほら、二人共、掃除に行こうぜ」
才人が促すと、のそのそと動き出す二人
やっぱり、袖口を二人してきゅっと掴んでいる
喧嘩したは良いが、仲直りも出来ないし、でも才人と離れるのは嫌
どうにも不器用な、二人の少女達
そんな才人達とキュルケが廊下ですれ違う
「あらん、ダーリン先に食べたの?」
「まぁね」
二人の様子に気付き、才人に問い正す
「どうしたのよ?二人共」
「あぁ。ちょっと、派手に喧嘩しちゃってさ」
「あらあら、ダーリンも引率大変ね。じゃ、またね」
チュッと頬にキスを入れ、ひらひら手を振り別れる
「……ツェルプストーと仲良すぎない?」
「そうか?」
「……だって」
「キュルケにだって、悩みは有るんだぞ?表に出さないだけだ」
「…サイトが相談に乗ってるの?」
「少しな」
「…そう」
袖口を握る力を強め、タバサの部屋に三人で向かう
『そういやギーシュもそろそろ動くか。モンモンも調合終わらせるだろうし。更にシエスタは…今日は遅番だからこちらには来れないか。シエスタ居た方が良かったかもな』
そんな事を考えつつ、才人は更なる波乱を予測する
*  *  *
「さってっと、部屋の掃除良し。僕自身も隅々まで綺麗になった。オマケに今日はこのセーラーで準備は万端。後は才人を迎えに行くだけだ」
「ふっふっふっふっ。こんな時こそ、僕は男装で有る事を声高に感謝するよ!!有り難う父上。お陰でカトリーヌは、違和感無く誘えます!!」
準備をする為に午前中一杯で入浴と掃除を行い、この前トリスタニアに行った際にモンモランシーに頼んで買った新品のショーツを穿く
バリバリに気合いを入れて、自身の状態を確認してから食堂に向かうと、キュルケと遭遇する
「やぁキュルケ、才人は?」
「あらギーシュ、ダーリンはタバサとルイズのお守りよ。……へぇ」
「何だい?」
「午前中に風呂入ってたんだぁ?」
「何で解るんだい?」
「何を考えてるか解るわぁ。あら、モンモランシーも来たわ」
ガタ
音を立てて席に着くモンモランシー
「ふぅ、やっと調合仕上げ終わったわ」
「お疲れ様。モンモランシー」
「全く、量有ったから今日迄掛ったわよ。此で暫くは大丈夫っと。才人は?」
「多分、タバサの部屋じゃないかしら?」
「そ、ありがと。では頂きます」

217 :
ギーシュもモンモランシーも勢い良く食べ、、席を同時に立つ
二人は視線を交わすと火花が散る
どうやら考えてる事は同じらしい
一気に駆け出し、キュルケはくすりと見送る
「全く、皆してダーリンの何処が良いのかしらねぇ?」
自身の事は棚に上げて、キュルケは呟いた
*  *  *
ダダダダ
「ねぇ、ギーシュ」
「何だい、モンモランシー?」
「相手はタバサよ?共闘しない?」
「……報酬は?」
「山分け」
「乗った!!」
走りながら会話し、寮の階段を登る前に二人共杖を取り出し、呼吸を整える
「私が背後から杖を取り上げるわ」
「じゃあ、僕が正面から強襲するよ」
二人は頷くと、モンモランシーはフライで飛び出し、ギーシュがワルキューレを地面から造り出し、強襲を仕掛ける
物音がする為、奇襲ではなく強襲だ
才人達は、タバサの部屋で箒と雑巾とゴミ箱片手に片付けをしている
三人共無言だが、いち早く風使いたるタバサが気付き、杖を構えて廊下に出る
「ん?どうしたタバサ?」
「…強襲」
杖を握り締め、何時も以上に真剣になる
敗北は、そのまま才人を取り上げられる事になる
決意を胸に秘め、上がって来る物音に魔法を叩き込むべく先に詠唱する
「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
湿度が高い為、何時も以上の氷の矢が大量に形成され、タバサの周囲をふわりと舞い、攻撃準備を完了させる
才人は其を見て溜め息を付く
「…またかよ」
景品にされてしまってる身としては、嬉しいやら悲しいやらである
ちなみに発言権は何時もの如く、才人には無い
メイジの少女達に取って、魔法による強奪は正当な行為であり、貴族ならば魔法で反せない方が悪いからである
何故ギーシュが参加してるかがルイズには理解出来なかったのだが、モンモランシーの一言により、あっさりと激しい敵意を見せる様になった
「あら、ギーシュってバイじゃない」
女ならまだしも、男に取られるのは色々マズイ
そりゃもう本当にマズイ
才人がそっちの世界に行ってしまったら、ヴァリエールの家名が冗談じゃなく地に墜ちる
『平民相手と言えども、ツェルプストーと言う天敵ならまだしも、男に負けてしまったら、ヴァリエールは男を引き留める甲斐性無しを、姉妹揃って実績に掲げてしまう。社交界で話のネタの先陣を切ってしまうわ』

218 :
『本当に本当にマズイわ。姉さまにも結婚相手が来なくなってしまう。そう言えば、今度のバーガンディ伯爵とは、上手く行ってるのかしら?』
そんな事を思いながら、ルイズは杖を失っても、タバサの背後に乗馬鞭を持って構える
「タバサ、一時休戦よ。犬を守るわよ」
「…異論は無い」
ダンダンダンダン
「来るっ!?」
階段を登り切った相手に対し、初弾で半分を叩き込むが、相手を貫通してしまうが、効果が無い
「水銀のゴーレム!?」
銀色のワルキューレが2体飛び出し、微妙に身体が歪んだりして、材料の正体が皆に伝わり、ルイズが驚く
タバサは冷静に次弾を放つがやはり貫通し、すかさず攻撃手段を切り替える
「ラナ・デル・ウィンデ」
エアハンマーで銀のワルキューレをうがつが、ボコンと凹んで直ぐに形状を復帰させる
すかさず今度はトルネードを詠唱を始めるが、先にギーシュの声が聞こえて来た
「変わるんだ、ワルキューレ達」
一度ゴーレム形状を解き、すかさず銅に錬金し直して、赤銅のワルキューレに再造成する
トルネードの詠唱がギーシュのワルキューレ造成より後になり、水銀を飛ばそうとしたのだが、ワルキューレが銅製になってしまい、あっさり耐えられ、距離を詰められルイズが捕獲される
タバサは風を纏ってかわし、すかさずブレイドを展開し、ワルキューレを切り捨てようとした所、後ろから水が伸び、杖が巻き取られる
「勝負有り、かしらね」
窓枠に座ったモンモランシーが、クスクス笑いながらタバサを見据える
「…やられた」
「嘘っ、タバサがあっさり…」
「アッハッハッハ。タバサでも水銀のワルキューレは意表を付かれたかい。いやぁ、錬金の基礎の水銀を、ゴーレムに使う案は上手くいったなぁ。やっぱり才人の側だと、色々工夫出来るや。僕の二つ名、白銀にしようかな?」
「誰が呼ぶのよ?」
ルイズが捕らえられたまま、ぶすりと応じる
「勿論・ぼ・く・さ・!」
今回はきちんと決めたので、何時もより3割増しでポーズを決めるギーシュ
やっぱり変なポーズである
「液体金属のゴーレムって、T2000かよ」
才人が苦笑し、そのまま持ち上げられる
「じゃ、才人貰ってくわね」
モンモランシーが、タバサの杖を持ったまま才人を連行しようとするが、タバサに呼び止められる

219 :
「…負けを認めるから、杖を返して」
「邪魔しない?」
タバサがコクリと頷く
「じゃあ、返すわね」
タバサに杖を返し、ひらひらと手を振るモンモランシー
「あ、そうだ。念の為、二人は僕が出て行く迄、ワルキューレが押さえてるからね。じゃ、そゆことで」
二人が才人をレビテーションで連行し、タバサとルイズが残された
階段を降りる音が遠くになり、ルイズがタバサに皮肉をぶつける
「……何、簡単に負けてんのよ?其でガリア騎士?ちゃんちゃらおかしいじゃない」
「…コンビがキュルケなら勝ってた。弱い貴女と組んだのが敗因」
「……へぇ、言うじゃない。ちびっこ」
ワルキューレの形状が崩れ、土に戻る
効果範囲を越えたのだろう
二人はそのまま取っ組み合いを始める
「このっ!!このっ!!あんたはあたしと被ってんのよ!?いい加減にしてよね!!」
「…才人は小さいコが好き!!だから、私の方が才人の好み!!」
お互いの髪を引っ張り、ひっかき、ひっぱたく
お互い涙目で、暫く続きそうである
*  *  *
「なぁ、何処に行くんだ?」
才人が二人に聞くと、二人が答える
「僕の部屋」
「私の部屋寄るわよ」
「良いけど?」
モンモランシーが部屋に寄ると小瓶を取って来て、部屋を締める
「秘薬かい?」
「そ、栄養剤とその他諸々」
「ふ〜ん」
「ふ、ギーシュ、存分に楽しむわよ!!」
「それは楽しみだ」
「俺の意見は………聞く耳持たないよな」
相変わらず浮いたまんまの才人が声を出すと、モンモランシーが答える
「何か?」
「いや、休ませてくれんかなと」
「大丈夫よ〜。今回はちょっと、自身作も有るのよね」
「怪しい薬か?」
「いやぁね、お楽しみよ〜」
そんなこんなで男子寮に付くと、マリコルヌと遭遇する
「ギーシュ、才人を連行してどうするんだい?」
「連行は、僕が正々堂々と正面から戦いに勝利した戦利品だからね。僕の趣味に意見が欲しいのさ」
「あぁ、彫金のかい?」
「そゆこと」
「成程ね」
マリコルヌも、才人の器用さが並でない事を知ってる為、疑問に思わない
実際に、二人で彫金をやってる現場も、虚無の曜日に目撃してるのである
才人が多趣味と言うより、暇つぶしで参加するが、職人としての凝り性が災いし、誘った相手より熱中するのがお約束である
キュルケのジグソーパズルやタバサの部屋での読書、モンモランシーの秘薬や雑貨製作すら手伝ってたりする

220 :
更にシエスタの編物や裁縫に料理研究の手伝い、ミミのお菓子作りの助手、マルトーの新メニュー開発に日本料理の提供、コルベールの新技術検証、ギムリやマリコルヌとの酒片手の猥談迄こなす
その為、虚無の曜日迄取り合いになってしまう訳である
昼寝してたりもするが拉致される為、木の上で寝てたりする
ルイズは基本的に、あっちこっち連れられた才人の行方を中々探し出せず、一日が終わる事がままある
放っておくと、この使い魔に虫が沢山付いてしまうのである
そのまま才人が浮いた状態で連行され、最後尾にモンモランシー迄付いて行くのを、マリコルヌは首を傾げた
「何で、モンモランシー迄?才人は良く秘薬飲んでるから、調整かな?」
稽古に付き合うと常に秘薬を飲む才人を見てたので、多分秘薬の調整だろうと当たりを付け、マリコルヌはその場を離れた
パタム、ガチャ
「さってと、お着替えお着替え〜〜♪」
才人を下ろすと、ギーシュが服を脱ぎ、ベッドに用意してたセーラーの上下に着替え始めると、モンモランシーが話しかけた
「ギーシュ、香炉は何処に置いてる?」
「ん?机の一番下の引き出しに無いかな?」
モンモランシーが引き当て、香炉に粉末を入れ、火を灯し、部屋に匂いが滲み始める
才人は渡された何時もの秘薬を飲んでると、今日は更に違うのが付いて来た
「此は?」

221 :
「何時ものは、疲労回復と栄養補給の即効薬でしょ?この秘薬は、赤い実の効用を再現しようと頑張ってみたの。再現は無理だったけど、精の増産効果はあると思う」
「…つまり頑張れと」
「頑張って、あなた」
モンモランシーににっこりと言われ、溜め息を付きつつ飲む
何だかんだで、才人は女のコの要求を断れない
『本当に俺って、主体性が無いと言うか、場に流されると言うか』
「何考えてるか当ててみせよっか?」
「…解るのか?」
「多分、女のコに本当に甘いな俺、って、所じゃない?」
「当たらずと言えども遠からず」
「…良いのよ、甘くて」
モンモランシーが才人の懐に入り、才人を抱き締める
「才人は甘くて良いの。鈍感で良いの。すけべで良いの。じゃないと、才人じゃなくなるわ」
「…本当の俺は、醜いぞ?」
「構わないわよ。私は、あんたのモノになるって決めた。だから何が有っても動じない。あんたがこうやって、女を侍らせようが構わない」
「…本当に、モンモンには勝てねぇ」
才人はモンモランシーの顎を上げると、モンモランシーは素直に目を閉じ才人は唇を合わせ、舌を這わせるとモンモランシーが才人の頭を抱え、身体を完全に預ける
チュッチュグッ
時折音が漏れ、互いが互いを貪欲に貪る
唇を離すとモンモランシーはトロンと才人を見つめる
「んふ、あんたしか見えない」
「……そろそろ僕も混ぜてくれないか?」
二人が振り向くと、セーラー服にミニスカートの長身の美少女が、やや不機嫌に立っている
「やっぱり似合うな、カトリーヌ」
「でも、動くのやっとだ」
「…やだ、一気に大きくなってる。悔しい」
モンモランシーが才人の股間を愛撫しながら、不満の声を漏らす
はぁ、はぁ
才人の呼吸が徐々に荒くなっていく
「いや、さっきから何か呼吸が荒くなって、股間に血が集まる感じが偉い強く……モンモン、香に何か仕込んだな?」
モンモランシーは才人の腕の中で舌を出す
「てへっ、バレちゃった?精霊の涙使った特別製。匂いを嗅いだ人の精神に作用して、理性の箍を外して本能を剥き出しにするの」
「…をい」
クスクスと笑いながら完全に身体を預け、トロンとしながらモンモランシーは吟う
「くすっ。私は香水のモンモランシー。全ての香りは私の支配下。貴方の懐に香を伴って寄り添う女。貴方が掛けてる理性の箍、全部外して私にぶつけて?私は全て受け止めるわ」

222 :
二つ名を吟い、自らのメイジとしての誇りと得意分野で才人に求愛する
当然、ギーシュは負けられない
「負けてられないね。僕は青銅のカトリーヌ。才人の隣にて雄々しく立つ女。才人の全てを受け止めて、全てを悦びにして才人に返してあげる」
二人とも、香の香りで理性の箍が外れ、完全に牝の眼で才人を見つめる
「「さぁ、私(僕)の才人。沢山犯して」」
完全に期待した眼を向け、二人はどちらを先に襲うかを才人に任せる
「…二人共、後悔……するなよ?」
「うん、来て来て、後悔させて?」
ギーシュがそう言った途端、才人がギーシュをベッドに突き飛ばす
「うわっ!?」
トスン
ベッドに尻餅を付いたギーシュに、才人はモンモランシーを引きずりながら襲いかかる
「やだ、ギーシュが先?」
そういうと、モンモランシーは才人のジーンズを脱がせにかかる
自身は脱がない、才人にやらせる為だ
ギーシュの腰を掴んだ才人は、そのままギーシュをひっくり返し、尻を才人に突き出させると、スカートを捲り丸い尻が出た途端、ショーツを見るとギーシュにのしかかり、耳元で囁く
「随分スケベなパンツだな?お大事がぱっくり見えてるぞ?」
ビクン
耳元で囁かれ、ギーシュが吐息に反応し、眼を閉じながらピクピクする
才人はそのまま臍迄反り上がったものを当てがい、一気に挿入する
「ひっ、あ゛あ゛あ゛」
ビクッビクッ
ギーシュは入れられただけで軽く絶頂するが、才人はお構い無しに暴れ始める
パンパンパン
ギーシュは高みに留まったまま、才人が出す迄休ませて貰えない
「ざ、い、ど、あひっ、少し、や、さし、くぅ〜〜〜!?」
ビクビクしながらギーシュは懇願するが、才人は休まず、一気にスパートをかける
「あ゛〜〜〜あ゛〜〜〜〜!?」
痙攣が収まらないギーシュを更に突き上げ、奥に思い切り突き、一気に射精する
ドクッドクッ
ギーシュの腰をがしりと掴み、固定する
「ふぅ〜、ふぅ〜、ふぅ〜」
才人の呼吸が荒々しい
理性が外された為、欲望に忠実になっている
そしてギーシュは才人に尻を預け、完全に快楽に染まっている
「ハッハッハッハッ、才人のがぁ、来てるぅ、来てるよぉ。こんなの駄目ぇ、あぅっ!?」
ガシッ
才人がギーシュの頭をベッドに押さえ付け、そのままピストン運動を開始する
「あひっ、あひっ、あひっ」
パン、パン、パン

223 :
快楽が強すぎ、才人の一突き事に痙攣し、身体が勝手に跳ね、才人から逃げる様に無意識に動くが、才人に頭を抑えられ、更に腕迄引っ張られ、きっちり最奥に突き立てられ、ギーシュは何も考えられなくなる
頭に有るのは、いつ終わるか解らないイキっぱなしの快楽地獄が、才人の射精で最高潮に達する事のみ
「あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、ウィヒッ!?」
パン、パン、パン、ドクン
呼吸も乱れ、才人が射精した瞬間、ギーシュは糸が切れた様にくにゃりとする
快楽が強すぎて失神してしまった
才人は、そんなギーシュにたっぷりと精を注ぎ込みながら痙攣する
「ふうぅぅぅぅ。うぁっ!?」
ぴちゃ
才人の後ろからモンモランシーが股にくぐり、才人の袋を丹念に舐め口に含む
「ちょ、やめ、うぁあ!?」
才人は射精中に更なる刺激に過敏に反応してしまい、一度離したモンモランシーが呟いた
「私も居るのよ?」
「…済まん、抜きたくない。こっちに来てくれ、脱がす」
そう言うと才人はパーカーをシャツ事バサリと脱ぎ、近寄ったモンモランシーのシャツのボタンを外そうとし、腕が震えてるのに気付き、力任せに引き剥がす
ブチブチブチ
ボタンが跳ね飛ぶ
「あん!?乱暴ねっ」
「だったら、香なんざ使うな」
才人はギーシュに挿入したまま、モンモランシーを脱がすと、モンモランシーのショーツは紐パンになっている
「お、紐パン」
紐をするりと解き、全裸になるモンモランシー
そのまま尻をくるりと向ける
「私にもケダモノの様に……して」
既に牝からは露が垂れ、脱いだショーツにも染みが出来ている
才人は腰を掴んで隣に引っ張り、すかさず抜いた欲望をモンモランシーに挿入する
ぬるりとストレス無く侵入し、それと同時にモンモランシーの女が蠕動を始め、才人を躊躇無く高めていく
「あはぁ。凄く硬い」
「う、おっ」
パンパンパン
一気に高まっていく二人。暴走した欲望はコントロールを許さず、あっさり才人は射精し、モンモランシーも絶頂する
「あぅぅっ!?」
ビクビク
モンモランシーが痙攣し始め、才人が無理矢理押さえて射精する
「あっ、すごい、すごいの。こんなの、だめ」
才人が暫く硬直して、モンモランシーにたっぷり精を注ぎ込む
水メイジだからこそ解る、自身の水の流れ
モンモランシーの女が全力で才人を呑み込もうと蠕動し、快楽の雷として身体を直撃する
「う、うれし、うれし、ひぅ!?」
パンパンパン

224 :
才人がまた動き出し、あっさりと快楽に呑み込まれ、声を出すだけになる
最早、後は何も意味のある言葉は出せず、ギーシュ共々才人の体力ある限り攻めたてられ、夕刻に過ぎる頃には、二人して腰が立たなくなり、才人に翻弄される事になった
*  *  *
「つ、疲れた……」
ベッドの上で仰向けになり、ぜぇぜぇ息を付く才人
上にはモンモランシーが繋りながらビクビクと痙攣し、ギーシュは傍らで才人に腕枕されながら、才人の身体を思い思いに舐めている
やっと香炉の効果が解け、全員正気に戻った
「凄かったよぉ、才人ぉ。流石ぁ、僕のぉ旦那様だねぇ」
「カトリーヌは休みが有るからましだろうけど、俺は休み無しだぞ?」
「うん、一人じゃあ無理ぃ」
「はぁ、本当凄い」
まだ痙攣が止まらないモンモランシー
「モンモン、凶悪過ぎる。もう止めてくれ」
「ごめんね才人。本心が知りたかったから」
「…本心?」
「私のよ。私は水の流れが解る。だからどれだけ、私自身が悦ぶか知りたかった」
「…結果は?」
「うん、最高の結果が出た。私はあんたに身も心も完全に惚れている。だから、次期モンモランシ伯。あんたに全部あげるわ」
「…いや、その」
「グラモン伯もあげよっか?才人、下克上しよう」
「……おい」
「だって、私の父様経営下手くそだし。ヴァリエールやクルデンホルフが羨ましいわよ」
「僕の父上や兄上もそう」
「貧乏は辛いわよねぇ」
二人してくすくす笑う
「実はね、私の婚約者、ジェラール兄様なのよ」
「そうなのか?」
「うん、僕達は領地が隣同士でね、親同士が婚約勝手に決めてたんだ。で、ジェラール兄さんは軍事以外は女癖の悪い、経済はからっきしの典型的なグラモンで」
モンモランシーが後に繋げる
「そんなんじゃ、モンモランシに婿養子に来られても困るって訳」
「だから才人。僕達の領地の立て直し、お願いします!!」
「……お前達、マジだろう?」
「「うん」」
才人はがくりとする
「俺は技術畑の人間だぞ?農業や漁業はさっぱりだが?」
「僕達より…エルフよりも凄い技術の人間だもの。それ使って、領地の立て直しして下さい」
「お願い!!」
才人は暫く沈黙する
「……はぁ……俺、女のコには弱いんだよなぁ……」
頭をぼりぼり掻く才人。相当に困っている
「じゃあ、どんどん押しちゃえ!?」
モンモランシーが腰をうねらせ始め、ギーシュががばりと才人に取り付く

225 :
「ちょっ、ま、マジで勘弁!?」
どうやら、才人は更に搾り取られるハメに陥ったらしい
*  *  *

226 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はギーシュなのね
「やぁ。劇中で水銀が錬金の基礎って言ってるけど、本当の事なんだ」
「中世や近世の錬金術はれっきとした学問で、今で言う科学技術に近い役割を担っていたらしい」
「そして金を練成するのに用いたのが、鉛と水銀なんだ。其処に微量の金を落としこんで、水銀を蒸発させて、金を練成成功しましたって、オチが付くんだよね」
「其と、大人才人の魔法では、エネルギー保存の法則は原作が無視してるので、同じく無視してるけど、質量保存の法則はきちんと採用されているんだ」
「つまり、ワルキューレの質量は、通常練成時で甲冑装備の女性で60kgと推定した場合、同体積だと銅製で534kg、水銀製で630kg位ある」
「更に水銀ベースから銅に切り替えた為、少し大きめのワルキューレになり、土に戻った時、ルイズ達は600kgの土まみれになった訳だ」
「はっきり言って屈辱だろうね。アッハッハッハ、やっぱり勝利の味は美味しいね。ちなみに、敗者が後片付けするのが決まりだよ。タバサなら、レビテーションで浮かせて終わるけどね」
有り難うなのね
では、またの更新迄さよならなのね
きゅいきゅい

227 :
>>226
GJです。
この状況だと部屋に戻ったサイトの運命は…
エネルギー保存の法則は無視してませんよ。3巻の対アルビオン竜騎士戦でゼロ戦の
機動描写で書かれています。

228 :
GJ!エロ回が続いてうれし涙が止まらない俺がいる
>>226、227
ああ、やっぱり
だから大人サイトのほうは 
ワルドがタルブで風竜騎乗時に800km/h以上で急降下攻撃とかの描写があるんだな
原作だと(特に場違いな工芸品使用時は)そのへん気にしてるっぽいからな

229 :
>>227
>>228
原作の魔法の方ね
炎や風、ゴーレムなんかもろそう
どっから、エネルギー出してるか解らない
零戦時の描写は、射出後の魔法と弾体以外は、着陸速度以外は殆ど機体と騎士の速度表記してないと思います
只、原作で同等と表記されてるので、風竜の性能≒零戦にしてます
火竜の性能は風竜の半分
鳥の性能加えようとして止めました。複数種で高度9000〜12000m飛んでるから、物語が破綻するw
鳥に比べて最高飛行高度低いのは、身体がでかいせいと言う事で
一応スペックの範囲内で、書いてると思います
零戦の最大降下速度は834km/h(うろ覚え)だそうです
弾体爆発描写は、不完全ながらモンロー効果(爆発の相乗効果)が発生してるので、火薬樽の只の爆発より、同じ黒色火薬でも威力が跳ね上がってます
調べてたら設計後に気付いた
当然、才人もコルベールも知らない
もし気になる部分があれば、今後も勉強不足を指摘してくれると、こちらも助かります
空戦速度のデータがあんまり良いの見つかって無かったし、ジェット機の格闘戦速度(500〜600km/h)を参考には出来ないし、回転上げ過ぎてペラ撃ち抜きの話迄出てたんで、具体的表記避けてた筈
射程だって、公称300mだけど、どっかの大空の侍は200mの短射程に魔改造してるし
何か目が覚めた

230 :
あまり突っ込むとスレ違いになるんですけど
原作の挿絵やアニメの描写でそれらしいとよく言われる
零戦五二型の急降下制限速度は667km/hです
後射程の話がありますが
搭載機銃の有効射程と実際に撃墜が多い距離が別なのは普通です
理由はお分かりだと思いますけど
まぁなんにせよ物理法則無視しないと空気抵抗があるので
600km/hとかの速度で吹きさらしだと
生身の人間はまずまともに行動はできないかと
ついでにいうと何の装備もなしに
4000mの高度に急に上ってるのも危ないですけどね
まぁ前記空気抵抗の問題で大型生物が滑空で
そんな速度を出す時点でかなり無理があるかと思います
それから原作でタルブ会戦時に風竜が同等の描写をされたのはおそらくですが
ルイズの詠唱時間を稼ぐのと砲撃を避けるために
主力艦の上空を小さく旋回していたせいではないかと
最小旋回半径持続時なら風竜のほうが角速度で上回って
格闘時の占位で有利になることはありそうですが
逆にエネルギー戦闘で同等になるというのは考えづらいです
と個人的な感覚で感じたところを述べましたが
スレの総意としては「細けぇことはいいんだよ!」だと思いますし
何より僕自身も他人にパンツ脱がせて待たせられる人こそ正義であると思いますので
書いてください・・・あ、いや僕たちにカカせてください

231 :
細けぇことはいいんだよw 楽しめりゃな。

232 :
知ってる人いるかわからんが、紫電改のタカって空戦漫画では敵パイロットと空戦しながら
会話したり、空中で乗り移ったりとめちゃくちゃやってるし、ゼロ魔程度はかわいいかわいい

233 :
ニュータイプかよw>敵パイロットと空戦しながら会話

234 :
アレがニュータイプならアストロ野球団とかキャプ翼もニュータイプだよw

235 :
ピッチャーが球放ってからアレコレ考えてるのもなw

236 :
新庄でさえピッチャーのフォーム見て打球を読んだというのに。

237 :
一番すごいのは「投げた」から「打った」までのあいだにめちゃくちゃしゃべれる実況だよ

238 :
スポーツものはほんの数分に一話ついやすのもざらだし

239 :
1球投げるのに一話つかったりな

240 :
くっつくのがわかってる主人公とヒロインの茶番を20巻以上かけてえんえんと見せられるとかいうのも

241 :
いいワインはそんな氷で冷やさないはず……。
夏だから冷たいもの、というのはわかるけど、そんなもったいない飲み方しないと思います。
ですがいつもどおりGJです!

242 :
ゼロ魔の世界でワインを冷やすのは大変だから、それだけ贅沢だって意味じゃない?
現代でいう金箔入りの酒とか、ドンピン割とか。

243 :
日本人は冷たいアルコールと言うと
すぐ冷蔵庫でコップまでキンキンに冷やしたものや
氷をぶち込んだものを思い浮かべるけど
大人サイトでは>氷に冷やしたワインとしか書いてないから
この書き方だと必ずしもそうとはいえない
そもそも赤の適温は欧州の室温、白はそれより低めだから
気温が上がる夏は氷を使ってワインクーラー全体を冷やして
その中でワインをゆっくり適温まで冷やしていると思われ
まぁ贅沢だろうけどね

244 :
滋養強壮にはマムシ酒

245 :
ゲルマニアの東部あたりで貴腐ワインも造られているんだろうか。
ワインや地ビール大好きなんでハルケギニアの酒拠を巡るお話とかも見てみたいな。
悪酔いするだけの子どもサイトには出来ない大人の楽しみ方が見られそうw

246 :
>酒拠を巡るお話
「孤独の飲兵衛」とか?

247 :
たかがエチルアルコールのなにがいいんだか

248 :
>241

249 :
それを言ったら、異世界で米食いたいと言う主人公に「たかが炭水化物の何が良いんだか」と言うようなもんじゃね?
そういえば、炭水化物を摂取しないと怒りっぽくなったり情緒が不安定になるらしいね。

250 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
岩手の被災地は瓦礫の山だったのね
爆撃後って、燃えた後以外はこんな感じかしらぁ?と、思ったり思わなかったりしたらしいのね
帰りの盛岡駅の近くに、ホテル〇イズが有ったのね
きっと従業員は、桃色がかったブロンドの無い乳娘が、妖精さんの格好で接客してるのね
きゅいきゅい
では注意事項なのね
・才人年齢上昇
・どの娘がヒロイン?その3
・東方プロジェクト最終更新
・12レス前後、30分以上開いたら多分寝落ち
では、反映次第投下開始なのね〜

251 :
翌日、才人はコルベールと共に王宮に赴いている
夏休み前の最終週である
迎えに来たのはルネである
コルベールの研究室で、製作図面と格闘する為、ドラフターの製作を行ってた二人に、ルネが挨拶する
「おはよう才人、其にミスタコルベール。陛下よりお呼び出しが掛っております」
「お早う。そう言えばアニエスさんは?」
「シュヴァリエは先週より、別任務に付いてるよ。急な為、挨拶無しで済まないと、伝言を預かってるよ」
「そりゃ、急だねぇ。呼び出しは、この前のロケット弾の礼かね?」
「さぁ?とにかく来てくれよ。じゃないと僕がどやされる」
「ああ、それじゃしょうがないな。先生」
「うむ、才人君。この前の話、忘れて無いかね?」
「……えぇ、まぁ」
「なら、良い機会だ。良いね?」
「…まぁ、先生が良いなら」
コルベールの決意の眼に、才人は曖昧に頷いた

「無冠の騎士殿。其にミスタコルベール。呼び出しに応じて頂き、感謝致しますわ」
「いえ、で、何の用ですか?」
「シュヴァリエになって下さいまし。そして、近衛になって下さいまし」
「お断り」
「今なら、トリステイン女王もセットに付けさせて頂きますわ。とってもお徳ですわよ?」
「何処のTV通販だよ?」
才人は苦笑する
「まだ心変わりなさらないのですわね。仕方有りません。今日は貴族の在り方を、私自ら諭す為に、寝室でたっぷりとご指導させて頂きますわ」
想像したコルベールが、鼻からポタポタ血を垂らす
「あ、先生大丈夫ですか?」
「う、うむ。じ、実にけしからん。いや羨ま、あ、いや教育者として教授内容にとっても興味が、あ、いや……」
喋る度に墓穴を掘るコルベール
「コルベール先生も、好きモノですねぇ」
ゴホンと咳払いし、澄まして答えるコルベール
「女性こそ、最大の謎であり、最高の研究対象だよ。才人君」
「否定はしません」
くすくす笑い出すアンリエッタ
「サイト殿の周りは、本当に楽しそうですわね。では本題に入りましょう」
「はい、何でしょう?」
「出兵を決意しました。サイト殿とミスタコルベールに、ロケット弾の量産を命令します」
カチンとする才人
睨み返されたまま歩み出され、アンリエッタは失敗を悟る
「あぁ!!申し訳有りません!!怒らないで、お願いだからお尻ぺんぺんしないで!?」
涙を貯めてふるふる首を振るアンリエッタ

252 :
玉座に座ってるせいで逃げられない
杖の存在は失念と言うより、完全にお仕置きされモードに入っている為、使う意思が失せている
この前のお尻ぺんぺんが、相当トラウマになったらしい
すたすたすた、ぴた
才人がアンリエッタの真ん前に立つ
「あ、ごめんなさい。お願いだから叱らないでぇ!?」
言葉とは裏腹に、お仕置きに期待の眼を向けてる事をアンリエッタは気付かず、表情を見せられた才人だけが気付く
ガバッ
「きゃん!?」
「才人君、何を?」
コルベールは唖然としながら才人の行為を見守る
ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!
「きゃん、あん、あん」
才人は三発だけやると、アンリエッタを玉座に下ろす
アンリエッタはぽぅっとしながら、才人を見つめ、小さく呟いた
「‥‥もっと」
「今なんて言いました?姫様?」
「‥‥は、いえ、何でも有りません」
慌てて、アンリエッタは言い繕う
才人が立ち位置に戻ると、改めてアンリエッタが言い直す
「コホン‥‥では改めて。サイト殿、ロケット弾の量産化に協力出来ないでしょうか?」
「ん〜、どうすっかな?コルベール先生は?」
「そうですな。王政府がきちんと協力を確約出来るなら、才人君と共に、技術提供をするのも吝かでは有りませんな」
「例えば?」
「実はですな、我々は現在新型空船の設計開発を行っておりますが、資金と人手に問題が有るのですよ」
「新型の空船?」
「はい、具体的には風竜は無理でも、火竜レベルの速度は出せる空船です。遠距離航行能力と運搬能力を伴い、現在の帆船等、あっという間に時代遅れになりますな」
がたり
アンリエッタは思わず立ち上がり、王冠を取り落とす
「‥‥そんな事が、可能なのですか?」
「我々が、才人君の設計を実現させる事が出来れば可能です」
流石にアンリエッタは首を振る
「また、ご冗談を」
「仕方有りません。では、話をツェルプストーに持って行きましょう。ゲルマニアなら、我々はキュルケ嬢と言うパイプを持っており、二つ返事で頷いてくれますでしょうな。なんせ才人君に最も信頼を寄せる一人です。実績を伴って、そのままゲルマニア貴族にするでしょうな」
「だ、駄目です!!」
アンリエッタは堪らず悲鳴を上げる
せっかく見つけたトリステイン発展の鍵、同盟なんぞいつ解消されるか解らない

253 :
言った通りの性能が出た場合、仮にツェルプストーが母港になり、そのままトリステインに向けられたら、あっさりトリステインは陥落、滅亡する
アンリエッタには絶対に飲めない
正に目の前に居るのは、使い方を誤れば、全てを壊す爆弾だ
暗もちらつくが、直ぐに頭の中で首を振る
『返り討ちにしてしまいますわね。其にヴァリエールが敵対してしまいます。味方以外に路が有りません』
今でも彼の機嫌を損ね無いように綱渡り。何て頭が痛い
ルイズが暗しそうと言い、自分が本当にそう考え、自己嫌悪に陥る
「まぁまぁ、先生。あんまり苛めるのもあれですし」
「私は夢が実現出来れば、パトロンは誰でも構わないのだがね」
「と、言う訳で、姫様がコルベール先生に協力を確約出来るってなら、俺も多少は融通しましょう」
「‥本当ですか?」
「俺は、約束は守りますよ?」
アンリエッタは玉座に座り考える
資金の問題さえクリア出来れば、産業発展のチャンスである
科学を実際に見せられたので、説得力は有る
乗った方が良いと、頭が囁く
「サイト殿。質問が有ります」
「どうぞ?」
「何故、今になって提供を?」
「コルベール先生の夢だから。俺の目的と水の精霊の依頼内容にも合致する。別に断っても構わない。トリステインに最初に話を持ち込んだのは、ルイズや世話になった人達に対する義理だね」
答えを頭の中で反芻する
嘘を付いてる様には見えない。基本的に嘘が嫌いなのは、ルイズからの手紙とアニエスの報告で、散々に知っている
『義理を果たす人だから、トリステインに持って来てくれた。なら、利用するのが政治で、それを知ってるからこそ、サイト殿は何処でも良いと』
『断れば、トリステインがどうなるか迄、完璧に予測しての‥‥本当に曲者。一つも美辞麗句も威嚇も虚飾も無い脅しだなんて‥‥初めて』
アンリエッタは考えをまとめ、結論を出す
「解りました。結論を言います」
コルベールはごくりと息を飲み、才人は漂々とする
「協力を確約しましょう。ですが条件が有ります」
「何でしょう?」
「生産技術をトリステインで独占させて頂きます。此が条件です」
「ま、妥当だね。では此方からも」
「何でしょう?」
「生産用品が足らず、外国から輸入しなければならない場合、技術向上が必要な場合のみ、提供を許可して欲しい」
少し考え込み、答える

254 :
「‥相手によります。アルビオン、ガリア、ネフテスには止めて欲しいですね」
「ネフテス?」
「エルフ達の国ですよ」
「つまり、今以上に強くなられても、困る相手と」
「えぇ、ゲルマニアは同盟国なので仕方有りませんが、なるべく国内のみにして欲しいです」
「成程ね。ロマリアは?」
「あの国では、異端扱いするでしょう。するだけ無駄です」
「其処まで酷いのか」
才人は苦笑する
「じゃあ、交渉成立かな?」
「はい、では名称を決めましょう。具体的には何をお作りになりますの?」
「蒸気機関船だね。後は応用で、蒸気機関式工作機械他」
「機関ですか‥‥そしたら、ゼロの使い魔が機関を作るので、ゼロ機関に致しましょう。サイト殿は初代所長でミスタコルベールは福所長に任命します。上下に問題は有りますか?」
「コルベール先生が「問題有りません。女王陛下」
「では、給与は‥‥残念ですが支払い出来ません」
ガクリと二人して傾き、コルベールが堪らず問い正す
「陛下、何故ですか?」
「貴方達がやるのは新しい試みです。伝統を重んじる他の貴族には面白くないでしょう。その代わり、王命で必要な人材を集め、製作指導するのは保証しますし、集めた資材、工人には支払いましょう」
「貴方達は新しい道具を開発し、量産手段を王政府にレポートを付けて提出して頂き、利便度を基準に査定、買い上げさせて頂きます。つまり、開発に成功しなければ、貴方達には払いません。失敗した場合、王政府と共に損害を被って頂きます。私が出来る、最大限の譲歩です」
「ヒュ〜、お見事」
パチパチパチパチ
才人が思わず拍手を送る
「ミスタコルベール、異論は?降りても構いませんよ?」
「……いや、才人君が喜んだ。其だけやり甲斐が有ると言う事だ。勿論、答えはウィ、だ」
「ではサイト殿。一番最初に必要なモノは何でしょう?」
「あぁ、書類製作に必要なんで、秘書兼有能な土メイジを専属で一人欲しい。後は必要ならまたお願いするよ。その人には、給与払ってくれるかい?」
「えぇ、解りましたわ。では、ミスタコルベール。先に退出お願いします」
「解りました陛下。ではお先に失礼致します」
礼をしたコルベールが退出し、謁見の間はアンリエッタと才人が残される

255 :
「出兵……決意されたんですね?」
「‥はい」
「…復讐ですか?」
「はい」
「達成しても、得るのは有りませんよ?」
「‥ご存知ですの?」
「まぁ……ね」
「では、ご存知ですね?」
「…えぇ、止めても無駄だってね」
「助けて‥‥下さいまし」
「……資金は?」
「デムリ財務卿に試算させてます。一応大丈夫かと」
「どんな状態?」
「増税です」
才人は即答する
「あぁ、駄目だ。トリステインが疲弊する。勝っても負けても衰退一直線だ。デムリ財務卿とマザリーニ宰相に取り次げる?異国の経済を、参考にしてみないかって?」
「‥宜しいのですか?」
「……俺はね、女のコの涙に弱いんだ」
頭をぼりぼりかきながら答える
「今の姫様。涙を流してる時より泣いてるよ」
アンリエッタはハッとし、才人を見上げる
才人は背を向け、ひらひら手を振りながら、退出する最中だった
アンリエッタは急いで小姓を呼ぶ
「誰か、今直ぐマザリーニとデムリを案内して、サイト殿と共に会議室へ。急ぎなさい!!サイト殿の時間を浪費させる事は、許しません!!」
「ウ、ウィ!!」
駆け寄った小姓が慌てて飛び出す
才人は自分自身に絡んだしがらみを、肩をすくめて受け入れようとしてくれてる
気が変わらない内に、お願いするしかない
*  *  *
「無冠の騎士殿。我々を、仕事を中断させて呼び出すとは、偉くなったものですな」
デムリと一緒に会議をすっ飛ばして呼び出され、つい皮肉を言うマザリーニ
何せ財政問題を協議中に叩き切られたのだ
しかも、無位無冠の異国の人間である
強さならば確実に負けるが、政治のなんたるかを知らない青二才に小間使いされる謂われは無いと、二人して雄弁に物語っている
「あぁ、すいません。邪魔する積もり無かったんですけど。姫様どう言う命令出したんだ?あ、其からゼロ機関所長ってのを先程承けちゃいましたんで、ゼロ機関のお仕事って事で一つ」
「ほう、どういう風の吹き回しかな?」
「まぁ、俺にも目的が有るんですよ」
「ふむ、利害の一致か。此もそうかね?」
「そういう事。では、質問です。今の財政状態を教えて下さい」
「ふん、平民の所長殿に理解出来るか?」
デムリが答え、財政の大まかな歳入歳出を書いて行く
才人が気になったのが、数字が二つ有る事だ
「ちょっと待って」
「何だ?もうギブアップかね?所長殿」

256 :
デムリが皮肉を混ぜながら答える
「いやぁ、だって変じゃないか。何で数字が二種類有るんだい?エキューって二単位有るのか?」
余りに余りの基本的な質問に、マザリーニが愕然とする
「そんな事も知らないのか平民?」
だが、デムリは目を光らせる
「…何か理由が有りそうだな。理由は金本位制で、旧エキューと新エキューで、価格差が生じてるからだ」
才人は途端に目を点にする
「は、何で?」
「だから、金の含有量がエキューの価値を定めるからだ」
マザリーニが吐き捨てる
才人の言い分は、経済素人の言い分と断じたのだ
「無駄だ無駄。帰るぞ、デムリ殿」
「ちょっと待って下さい、マザリーニ殿。彼の言い分聞いてからでも、遅く有りますまい」
「何か引っかかるのか?」
「えぇ」
立ち上がったマザリーニは、またドスンと腰を下ろす
才人は様子を見ると喋りだす
「じゃあ良いかい?そもそも、新エキューも旧エキューも、1エキューは1エキューだ。価格差が生じてる事自体が間違ってる」
「……何を馬鹿な」
「いえ、続けてくれ、所長殿」
デムリが促す
「つまり、新旧でエキューが有るのは改鋳したって事だよね?最近の話?」
「あぁ、そうだ」
マザリーニが答える
「改鋳したって事は、其だけ貨幣が必要だって事だよね?つまり、市場経済の成長に貨幣が追い付かずデフレが発生していた。ウィ?ノン?」
「ウィだ」
マザリーニが答え、デムリが感心する
「所長の言葉に聞く価値があると、私は判断します。宰相は?」
「聞くだけは聞いても構うまい。判断は別だがな」
才人は口笛を吹く
「ヒュ〜、流石宰相、冷静だ。あんたが居ればトリステインは安泰だね」
「世辞は良い。我々も時間が惜しい。続けてくれたまえ」
「了解。デフレの理由は、封建貴族の過剰な蓄財じゃないか?其で市場の貨幣が減った。ウィ?ノン?」
「ウィだ」
才人はニヤリとする
「とりあえず、現状の把握は出来た。じゃあ、次にエキューの価格差が何故問題かを説明するよ」
才人は黒板に簡単な数字を書く
「えっと、此処で書かれた数字を換算すると旧:新の価格差が、1:1.5か。此がもし、1:1になったらどうなる?」
「1.5倍の貨幣が余剰し、国庫に1.5倍の資金が入るだな」
マザリーニが答えるとデムリが反論する
「違いますぞ、宰相。流通貨幣量は、国家予算より遥かに多いです。つまり、国家予算を2倍以上に丸々拡大出来ますぞ」
「なっ!?」

257 :
マザリーニががたりと立ち上がり、呆然とする
「だから言ったでしょ?新エキューと旧エキューで、価格差が有る事自体が、間違っていると」
マザリーニがトスンと座る
「確かに、価格差が無くなれば其に越した事は無い。だが不可能だ」
「何言ってるんですか?可能ですよ?」
「馬鹿を言うな」
才人の言い分を否定するマザリーニ
まぁ、当然である
「俺の国の貨幣はですね、紙幣です」
聞き間違いかと、マザリーニが確認する
「……今、何と言った?」
「紙ですよ、紙。金なんかで保証してません」
「な、馬鹿な!?」
流石にデムリすら唖然とする
金本位に生きている者達にすれば、夢物語だ
「そう、馬鹿な事です。貨幣なんざその程度の価値しかない。だから、交換出来る金を元にしてる。違いますか?」
「…その通りだ」
「だから、交換出来る金の含有量が減るから、エキューの価値が下がる。市場はそう判断してるのでしょう?」
「その通りですね」
デムリも頷く
「じゃあ、政府でエキュー価値を定めてしまえば良いのですよ。新旧エキューの価値は、等価ですとね」
「あ、そうか」
マザリーニはやっと納得し、ポンと手を叩く
「ですが、そんな事、市場が受け入れないでしょう?」
デムリが疑問を呈す
「その通り。だから、王政府からこう知らせます。新旧エキューの価値は等価とする。旧エキューから新エキューに政府から交換する場合、新エキューで1.1倍を支払う。さて、市場はどうなります?」
「……封建貴族含めて、全員交換するな」

258 :
紫煙

259 :
「はい、此で国内の財政問題終了です」
才人がポンと両手を叩く
二人は唖然と才人を見る
「そんなに簡単に………我々が長年掛けて出来なかった問題を」
「ま、貨幣価値が国内で統一されないせいで起きてる問題なんで、使える手です。額としてはどれくらいの資産が眠っているか、解りますか?」
「封建貴族の財産迄は、把握出来てないな」
「じゃあ、俺の国で単純化しましょう。俺の国の国内総生産が50、国家予算が6、民間資産が120だとすると、(120+50)×1.5=255,255×1.1≒231.81,255-231.81=23.19。国家予算の約4倍が確保出来ますね」
「実際には旧エキューと新エキューとの流通量と固定資産を勘案しなきゃならないですから、大々2倍位ですかね?ですが、封建貴族の蓄財量が半端無いなら、当然この値は跳ね上がります」
「成程」
「次は外国との為替問題ですね?」
「う、うむ」
最早マザリーニとデムリがゴクリと唾を飲み、頷く
「外国と為替条約を結びます。旧エキューの価値に近い為替レートで一定期間…そうだな、今回の出兵期間中は固定出来る様に交渉すべきですね。此はトリステイン政府の外交力がモノを言います」
「成程、国内価値が定まっても、内外価格差が生じるから、為替レートを固定して移行期間を設けるのだな?」
「流石宰相、理解が早い。更に出兵先のアルビオンに、通貨攻撃を仕掛けます」
「何?」
「アルビオン金貨を片っ端から手に入れて、エキューに改鋳します。するとどうなります?」
マザリーニが黙考し、答える
「向こうの貨幣量が減るから、我々の問題が、そのままアルビオンに発生するな」
「その通り。一戦するより、ずっと恐ろしい攻撃です。攻撃力の高さから、通貨砲と呼称される経済攻撃です。実は、戦争よりもずっと嫌です。なんせ、相手の経済基盤を破壊しますからね」
「おおぉぉ!?」
マザリーニとデムリは、思わずガッツポーズをしてしまう
前線を越える攻撃が、まさか財政側で出来ると聞かされたのだ
普段から陰口叩かれてる立場としては、痛快過ぎる
「此処迄やれば、負けても良いです。外国と為替条約結べた時点で、政治的には勝ち。後は戦者減らす為に誘導すれば良い。本当に好景気になるのは、出征した兵達が、帰って来てからです」
暫く震えていた、マザリーニとデムリ
そのまま、マザリーニは喋り出した
「デムリ卿」
「はい、宰相」
「この案で行くぞ」

260 :
しえん

261 :
「勿論です。増税なんざ捨てましょう」
立ち上がったマザリーニが才人に振り向く
「ゼロ機関所長殿!!」
「何でしょう?宰相殿」
「貴殿の給与は私と一緒か?」
「いえ、ゼロですよ。なんせ、成功報酬なもので」
「アッハッハッハ、任せたまえ。所長殿のお陰で光明が見えた。幾らでも要求しろ。全額支払ってみせよう」
「……いやぁ、俺そんなに要らないしなぁ」
マザリーニは才人の肩をばんばん叩く
「ハッハッハ、なら任せたまえ。この策のみで、貴殿はトリステイン中興の祖になった。然るべき報酬を受け取るべく、我々が進言させて頂こう」
そういうと、マザリーニとデムリが才人に相次いで抱擁する
「あの?トリステインの習慣?」
「その通りだ、我慢しろ。最大の親愛を込めている」
「…キスは無しで」
「やられたのか?」
「…えぇまぁ」
「クックックック。しても良いぞ?」
「女のコが良いなぁ」
「アッハッハッハ。では、また何か有れば宜しく頼むぞ、所長殿。では、我々は一から組直す為に忙しくなる。感謝するぞ」
バタバタと二人は退出する。スタッフに号令をかける為だ
一気にてんてこまいになるだろう
「とりあえず、一仕事終わりっと。コルベール先生、退屈だっただろうな」
バタム
才人が部屋から出ると、コルベールが廊下で待っていた
「終わったかね?才人君。宰相達が、大急ぎで駆けて行くのが見えたが」
「えぇ、なるべく民に迷惑を与えない形で出来る様に」
才人達が廊下を歩きながら、先程のを語る
「君は、知識の宝庫だな」
「何、俺の国の常識伝えてるだけなんで、はっきり言ってズルですよ?」
「君の国に是非とも行きたいものだ。その為ならば、戦いに手を貸すのも致し方あるまい」
「じゃあ、帰りましょう。ドラフター作らないと」
「そうだな。先ずは図面を書かないと始まらない。では行こうか」
少しずつ、歯車が加速を始めてるのを、誰も気付いていない
そう、才人の傍らには、鼠が出入りしてるのを、誰も気付いていないのだ
*  *  *
エレオノール=アルベルティーヌ=ル=ブラン=ド=ラ=ブロワ=ド=ラ=ヴァリエールは、王立アカデミーの主席研究員で、土の名手として、アカデミーに名を轟かしている
専門研究は、始祖ブリミルの彫像の研究である
アカデミーの研究は基本的に王政府とは距離をとっており、神学がメインで有るが、たまに変な依頼が入る場合が有る

262 :
同僚の水メイジが、マジックアイテムで水の剣を作ると云う依頼を見た時、余りの馬鹿々々しい依頼に呆れたもので有る
メイジが剣士の稽古道具を作るのは、馬鹿げている
そんな彼女に魔の手が伸びたのは、才人が謁見を午前にこなした日の午後であり、アンリエッタの本気が伺える
「失礼します。エレオノール=ド=ラ=ヴァリエール。お呼びにより参りました」
「聞いております。どうぞ」
秘書にあっさり通される
普段は一悶着有るのが通常なのだが
『一体どういう風の吹き回し?』
ガチャ
「おぉ、来てくれたかね?ミスヴァリエール」
「何の用でしょうか?ゴンドラン卿」
ジロリと睨むエレオノール。ゴンドランはつい後退る
「まぁ、そう睨まないで貰えるかね?此を見て欲しい」
一通の王宮からの手紙だ
「何ですか?此」
既に封は切って有るので読み進むと、わなわな震え出す
「アカデミーより優秀な土メイジを一名、王宮経由でゼロ機関に出向されたし?何ですか?此は!!」
ダァン!!
思わず拳で机を叩き付け、ゴンドランがヒッとびくつく
「そう怒鳴らないでくれないかね?私とて、命令に応じるなら君以外に思いつかないのだ。何せ優秀な土メイジを御所望だ。君以外に、適任が要るかね?」
うぐっと、声を詰まらせるエレオノール
確かに一番の自負がある
だが、到底納得出来る物ではない
「えぇ、ゴンドラン卿の言う通りです。ですが、私で無くても構わないのでは?」
ギロリと睨みつけ、ゴンドランは蛇に睨まれた蛙の如くだ
「そうは言ってもだね。女王陛下直々のサインだ。君は、女王陛下に逆らうのかね?ヴァリエールは陛下に二物を抱えると?」
押されながらもトドメで有る
「……くっ、解りました。出向ですね?給与は?」
「アカデミーが支払うので問題無い。君は、彼方の所長の指示に忠実に従えば良いだけだ」
「……謹んで拝命しました。では王宮に向かいます」
バタン!!
一際強く扉が閉められ、ゴンドランは最後の最後迄びくつかされる事になる
「あらあら、都落ち?有能なのも大変ねぇ」
「ふん、帰って来るから覚悟しときなさい」
「あらやだ。怖〜〜〜〜い」
カッカッカッカッ
廊下に高らかに靴音が鳴り響く
「くっそ〜、だから大人しかったのか?帰って来たら、ケリつけたるわ」

263 :
杖すら持たずに魔力が立ち上がり、髪が逆立ち、周りの研究員がさぁっと道を拓く
怒れるエレオノールに、声を掛ける猛者等居ないのである
エレオノールが荷物をまとめ、さっさとアカデミーから竜籠で王宮に赴き、謁見する
少々順番待ちで時間が掛ったが、陛下の謁見とはそんな物で有るので、エレオノールは気にならない
「アカデミー主席研究員で間違い有りませんね?」
「はい、アカデミーから参りました」
「では、どうぞ。陛下がお待ちです」
扉が近衛に開かれ、中にはアンリエッタのみが待っている
エレオノールはアンリエッタの前に跪き、拝謁の許可を得る為、答える
「アカデミーの土の主席研究員、エレオノール=アルベルティーヌ=ル=ブラン=ド=ラ=ブロワ=ド=ラ=ヴァリエール、お呼びにより参りました」
「顔を上げなさい、ヴァリエール」
「はいっ」
エレオノールが顔を上げると懐かしい顔が微笑んでいる
「あぁ、エレオノール姉様。懐かしいですわね、何年ぶりでしょう?まさか貴女が来られるなんて、思いませんでしたわ」
「あの、どうして私に?」
「私は優秀な土メイジと指定しただけです。エレオノール姉様を指名はしていませんよ?」
「えぇ、その通りですね。で、ゼロ機関とは一体何でしょうか?」
「新しい事をやる機関です。今日設立されたばかりの新設の研究機関で、貴女には所長のサポートをお願いしたいのです」
「そんなあやふやな機関に、アカデミーの人材を投入するのですか?」
「あら、今日既に結果を出してますのよ?トリステインの財政問題が、片付きましたの」
流石にエレオノールが唖然とする
「な、たった一日で出来る筈が?」
「やってしまうのが所長なのです。実行に移すのは、まだかかりますけどね。ですから貴女も礼を尽くしなさい。会っても驚いちゃ駄目ですよ?」
「はい。では、どちらに向かえば宜しいのでしょう?」
「魔法学院です。懐かしい顔に聞いてみなさい。後は良くして下さると思いますわ。明日から、向かえば宜しいでしょう」
「はい」
エレオノールはいぶかしむ
「陛下、何をお隠しなのですか?」
「多分、貴女が驚く事ですわ」
「はぁ」
エレオノールは翌日、自身の境遇を呪う事になる
*  *  *

264 :
投下終了なのね〜
では大人才人タクティクスなのね
今回はマザリーニなのね
「うむ、今回の主軸はトリステインの財政問題だ」
「金本位、金貨における改鋳は、現在に直すと紙幣増刷と同じである」
「金貨を改鋳した場合、通貨発行益が生じる。つまり、税収に寄らず国家資金が増えるのだよ」
「エキューの一単位が新旧で価格差が生じてる時点で、国家に信用が無い事の裏返しである。つまり、政府の太鼓判がハリボテなのだよ。原作のトリステインの疲弊ぶりが、良く解る描写である」
「今回は政府保証を為替条約を用いて格上げする行動と、アルビオンに対する通貨攻撃をセットにしている。更に軍事面での支援も入るだろう」
「ちなみに日本におけるデフレとほぼ同じ問題な為、実は日本経済も同じ手段で復興が出来る。最も、日本の場合は政策がセットでないと、円キャリー資金で流出してしまうだろう」
「ちなみにハイパーインフレだぁと叫びたい方、既にアメリカが2008年からやってるので無駄だよ。アメリカがハイパーインフレに入っていないので、否定出来る。現在の円高主因は$の刷り過ぎだ」
有り難うなのね〜
では、次回迄さよならなのね
きゅいきゅい

265 :
地震だ、大丈夫かな、折角車届けたのに

266 :
作者殿 い`。津波がキテルっぽいから、届けた車でにげてるだろうさ

267 :
工業の次は経済かw作者すげぇw
GJ!

268 :
大人才人はトリスティンを三世紀ほど時計の針を進める勢いだな。

269 :
乙です
今回の経済はそこまで専門的な話じゃないから読みやすかったです

270 :
エレオノール姉様が喰われるも時間の問題かな
ちぃねえさまも???

271 :
作者の知識がすごいのは認めるが、主人公マンセーがいくらなんでもひどくないか

272 :
いいじゃないか、パロってわりとそういうものだし。
本気でツッコみはじめたら
>>262の「ヴァリエールは陛下に二物を抱えると?」
の部分など、細かい粗はそれなりにあるが、おもしろけりゃ問題ない

273 :
原作キャラが無能化し、主人公の意見が批判もなくあっさり通り、簡単に成功して褒めたたえられる
そういうのが繰り返されるのを俗に最低系と呼ぶ

274 :
エロくておもしろいからこのままでも問題無いかな、俺は。
好みの問題ではあるだろうけどね。

275 :
とりあえず法定金平価って調べてからにしたほうがいいとおもわれ
たぶんではあるが管理通貨とごっちゃにしてるような希ガス

276 :
>>275
読ませて頂きました
想定内です(キッパリ)
実は才人が持ち込んでるのはトリステイン大躍進の路じゃなくて、只の火(ry
おっと、口が滑った
もう少しネタバレ
二編構成諦めました
キャラが動き過ぎてやたら長いorz
代わりに2ルート構成に組み直ししますた
分岐場所はもう少し先です
此以上は内緒

277 :
多分じゃなく、意図的に作者は大人才人にごっちゃにさせてるんだよ。
才人が経済の専門家でない事を表現するために。
よかったな、主人公マンセーでなくて。

278 :
ツッコミはほどほどにしようぜ、書いてくれるだけで嬉しいんだから
>>276
あんたもそういうふうに反応しないほうがえーでよ

279 :
読んでおもしろいと感じる人間をかなり限定してると思うけどね
難しすぎる話が続いてやになってきた

280 :
エレオノールきたこれ!
続きが楽しみすぎる

281 :
GJGJGJ!
クソアンチに負けず頑張って!
もうここはあなたのスレなんだから・・・

282 :
主人公は自分の分身、みたいに感じちゃう人がいるから
読者ではなく登場人物への意図的なミスリードを作者の知識が間違ってる、と思っちゃう人はよくいる
俺はこういう事をきちんと知ってるけどこのキャラは知らない、俺の分身なのに変だ、作者無能乙みたいな八艘飛び

283 :
信者アンチの罵倒合戦は雑談掲示板でやってくれ

284 :
エレオノールさん登場ですか…
才人がアカデミーの仕事をどう評価するか、逆にエレオノールさんが才人の仕事をどう見るか…
ところで、大人才人さんはジェシカ出す気無いのかね?

285 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
今回は>>213で思いついたのね
では注意事項なのね〜
・才人年齢上昇
・いんたぁみっしょん
・5レス前後
・とうの立った、貴族の女性は崖っ(ry
では、反映次第投下開始なのね〜

286 :
アカデミーの空騒ぎ
(プライバシー保護の為、音声を変えてお送り致します)
あらやだ、また私にインタビューしちゃうの?
もう、本当にトレビアン!!
は、いけないいけない
そう言えば、この前アカデミーの研究員さん達が来たのよね
全員女性だったので、何で私の店なのかしら?
そしたら、ガラの悪い男に絡まれるのが面倒だからって話なのよ
金髪眼鏡の貴族様に、声を掛けようって勇者は居ないと思うんだけどねぇ
私が席に着いて適当に話を聞いたら、もう一人の女性が私に小声で話かけたのよ
「貴方の想像通りよ、困るのは私ね」
あ、成程
確かにもう一人の方は、物腰も柔らかで素敵よねぇ
そんな中で、二人は乾杯を交して、酒を片手に語り始めたのよね
「ぷはっ、やっぱりカトレアのスパークリングワインは最高ね」
「あら、そうなの?エレオノール」
「えぇ、この店選んだ理由の一つよ」
「あらあら貴族様、フォンティーヌの縁の方でしたの?」
「えぇ、領主は妹よ」
「では、まさか……」
「それ以上は言わなくて良いでしょ?」
まさか、あの大貴族が私の店に来て下さるなんて
ミ・マドモワゼル感激!!
「本当に、トレビアン〜!!」
「良いのよ」
あぁ、素敵ですわ
でも、なんてキツイ眼をしてらっしゃるのかしらね
折角美人なのに勿体無い
そんな中、もう一人の貴族様がご来店されたんです
「あら、いらっしゃいませ妖精さん」
「ふん、こんな下世話な店、指定しないで下さる?」
「あら、来たのヴァランタン。来ないと思って始めてるわ」
「ふん、やっとゴンドランの糞爺の御守りから開放されたのよ。あんまし、そう言わないで貰える?」
「妾が何を偉そうに」
「……ヴァリエール。言って良い事と悪い事の区別もつかないの?」
「ふん、で、どっちなのよ?」
「ノーコメント」
「つまり、キープって訳?全く、男なら誰でも良いのね」
「あぁら、貴女の記録には、とてもじゃないけど敵わないわぁ」
なんて言うか、竜とヒュドラの睨み合い?
もう、酔いも醒めちゃうわ
私が冷や汗足らしてると、もう一人の貴族様が仲裁してくれたんです
「ほらほら二人共、折角のお酒が不味くなるじゃない。今日はそういうの無し、解った?」
二人して、大人しくなったみたい
「マダム、おかわり」
「私はアルビオンのウィスキー、ロックで」
「はい、毎度あり」
何で妖精さんがやらずに、私が接客してるかですって?

287 :
こんなおっかない貴族様に粗相したら、妖精さん達の首がリアルに危ないじゃない
男性貴族は下心有るから柔らかいんだけど、女性貴族は逆に危ないのよね
同性だから容赦無いのよ
皆びびって、カタカタ震えちゃってるんですもの
ほら、私なら諦めがつくから構わないのよ
何か有ったら娘よ、妖精さん達を頼むわね
そんな中、別の席でドカンと、男性客が宙を舞っちゃいました
えっとあれは、グラモンの隊長さんよねぇ?
今日来てたっけ?
「こんの、馬鹿たれ〜〜〜〜!!」
あら、この声はミシェルちゃんじゃない
「痛ってぇな、ミシェル。魅惑の妖精亭で奢れって言うから、わざわざ隊員連れてやって来てんじゃねぇか。ちったぁ、楽しませろ!!」
「マダムが喜ぶから隊員連れて来たのは感謝するけどさ、私を目の前で熱心に口説きながら、妖精さん迄侍らせて口説いてんじゃない!!」
「其がグラモンだ、たわけ」
「いっぺんね!!」
あらま、綺麗な回し蹴りが決まったわね
あれ、暫く復活出来ないんじゃない?
あらま、周りからゲラゲラ笑い声が聞こえて来たわ
「ゲラゲラゲラゲラ」
「さて、隊長が後何回殴られるか、賭けるか?妖精さん達、当てたらチップ倍増だ」
「本当ですかぁ?」
「おぅ、どうせ隊長の金だしな」
流石は私の娘、すっと妖精さん達全員に回して賭けてるわ
そんな様を見てた三人が、ふぅっと溜め息付いてるわ
「何よ?ジェラール来てるじゃない」
この声はヴァランタンって呼ばれた貴族様
「全く、魔法学院時代から変わらないわね。アイツ、年下の癖に熱心に口説いて来たのよねぇ。可愛いったらありゃしなかったわ」
この声はヴァレリーって人
「え?私は無いわよ?」
金髪の貴族様がそう言うと、二人して目が点になってるわ
あらま、あのグラモンの隊長さんでも無しですか?
ちょっと凄いわね
「あの頃のジェラールは、チェリーで可愛いかったのにねぇ」
「何か、いやぁな言い方ね、ヴァレリー」
金髪の貴族様がそう言って
「あ、まさかヴァレリー、貴女がジェラールの初めての相手じゃないでしょうね?」
ヴァランタンって貴族様が確認しちゃってます
「んっふっふっふ〜」
にこにこ笑ってかわしてるわね
うっわぁ、ヴァレリーって人、一番怖いタイプだわ
「全く、アンタは何時もそうね。その上で結婚した相手が名もない下級貴族ってんだから、世の中判らないわよね」
「べっつっに良いじゃなぁい?私は旦那の事好きよ〜」

288 :
ふむふむ、一人は妾(?)で一人は結婚してて、一人は独身と
なんか面白い取り合わせね
「下級貴族なんか目じゃないわ、なんて言っても、私の婚約者は、伯爵よ〜?」
あらあら、金髪の貴族様にも婚約者が居るのね、なんて勇……ゲホンゲホン……いえ、素晴らしい事でしょう?
「ふん、どうせまた破談でしょ?また、笑わせてくれるのね」
「だったら貴女も婚約位してみなさい。ヴァランタン」
「何よ?どうせ貴女のお父様の差し金じゃない。自分の手柄の様に、言わないでくれる?」
「……えっと、伯爵の名前は?」
「あら、ヴァレリーには言ってるじゃない。バーガンディ伯爵よ」
三人共話に興が乗って、お酒と食べ物が進んでるわね
「新しいのお付けします?」
「油モノは抜いてね。太るから」
「承知しましたわ、ミセス」
流石に貴族様は皆様美容に気を使ってますわね
肉体労働のミシェルちゃんとは違うわぁ
あら、グラモンの隊長さんが起きたらまた殴られてるわ
あの人平気なのかしらね?
隊員達がまた笑ってるから、平気なのかしら?
ハイテンションなコミュニケーションだこと
おっと、此方のテーブルに集中々々
「……ん〜と、そのバーガンディって人?止めた方が良い様な?」
「何よ、ヴァレリー。あんたいっつも反対してるじゃない?私に恨み有るの?」
「……無いわよ。ただ、なんとなく」
「あぁら、ヴァレリーの忠告は聞くモノよ?今の所、的中率100%じゃない」
「ふん。次こそハズレよ。そして最高の大外れ。あのお方こそ私の運命。おぉ、始祖ブリミルよ、今までの試練は、全てバーガンディ伯爵との巡り会わせの為に有ったのですね?神の御心に添わぬ相手だから、破談したのですね?神よ、感謝します!!」
あらあら、身振り手振りで演劇始めちゃったわ
ちょっと痛いわね
「まぁた、始まった」
「毎回言ってるわよね、これ」
テーブルに肘付いて、二人してたっぷり溜め息吐いてるわ
気持ちが、すっごく解るわあ
「あの、御三方の御関係は?」
「ああ、魔法学院時代からの腐れ縁よ。私達皆、そのままアカデミーに就職したの。本当はもう一人居るんだけど、アッチに居るジェラールの兄の嫁さんになっちゃったのよね」
「へぇ、そうなのですか」

289 :
「主席研究員になるのは凄い大変なの。就職出来ても8割が脱落、一生平役が一割九分、残りがやっと主席研究員になれるの。私とエレオノールは、主席研究員」
「ヴァレリーさん、詳しい説明有り難うございます」
ちょっと、この人達、超エリートじゃない
「あら、構わないわよ。でもね、レティシアったら、主席研究員の最短就任記録を塗り変えてたのに、辞めちゃったのよねぇ。あ、その後、私が塗り変えたけど」
ヴァレリーさん、さりげなく自慢してるわ
「皆様、優秀な方なのですね」
「そうよ。主席研究員の定員は僅か30名、評価に家名は関係無く、実績のみで下される。主席研究員の椅子は成績が悪ければ、平役と入れ替わりがあるの。でも私達は一度も降格無し。これは中々達成出来ない偉業よ?」
「ヴァランタンは別よ。なんせコイツ、アカデミートップの秘書だから」
「ふざけないでよ、ヴァリエール。秘書だって異動有るわよ。若い娘入れば、私だってどうなるか解らないわ」
凄い競争社会なのね
貴族の名誉も大変ねぇ
すると、ヴァレリーさんが時計を見てから言ったんです
「悪い、用事有るからごめんして。代わりに、此処までのお代持つわ」
そう言って、席を立ってしまいました
「全く、アンタは何時もの事よね。じゃあ旦那さんに宜しく」
そう言って、二人はミセスに手を振ってました
其を見てた私に、妖精さんが来て囁いたんです
「ミ・マドモワゼル。衛士隊の皆様の呑みっぷりが、半端じゃ無いです。酒蔵が後一時間持ちません」
「あら、困ったわね。じゃあ、私が仕入れて来るから、後宜しくね。ジェ〇カなら、そつなくこなせるわ」
「はい」
「私も用が有るので失礼しますわ」
「あら、残念ね。ヴァリエールの破談話を、沢山しようとしてたのに」
「ふん、アンタのもてなさっぷりも大概よね」
う〜ん、大丈夫かしら?
私が立つと、娘も席を立って連絡です
「頼むわよ」
「任せて」
さて、私が外に出て酒屋に樽を仕入れる為に荷車引いていたら、先程のミセスが、噴水前に居たんです
あら、旦那様と待ち合わせかしら?
熱々で羨ましいわ
すると、一人の男性貴族が駆けて来たんです
「待たせたね、済まない」
「あら、構いませんわ、伯爵」

290 :
え?伯爵?
確か旦那って、下級貴族って言ってたわよね?
何で爵位持ち?
「では行きましょ。夜は短いのよ?」
「そうだな。僕のヴァレリー」
そう言って、宿屋街に消えてしまいました
……見てはイケナイものを見てしまったわ
忘れましょ
そうして酒屋から酒樽を仕入れて戻って来ると、貴族様と私の娘が肩組んで騒いでるわ
「「男なんて〜〜」」
「男なんてぇ」
「「皆馬鹿モノだ〜〜!!」」
「馬鹿モノだぁ!!」
「話が解るわね、妖精ちゃん」
「有り難うございます!!」
「私達からの奢りだ、飲め!!」
「はい!!頂きます!!」
任せて大丈夫そうね
あらあら、チップ迄弾んで貰ってるわ
流石私の娘、酔っ払い扱わせたら、店内一は伊達じゃないわね
そんなこんなで夜も更け、貴族様達は帰ったと言うか、二人して潰れたから、女性客御用達の宿屋に連絡して引き取って貰って、閉店迄衛士隊の皆様は馬鹿騒ぎ、そのまま勤務ですって
無尽蔵の体力よね
「ふぅ、今日も終わったわ」
私は閉めた店の前で朝日を浴びながら、汗を拭いて、妖精さん達はアフター以外は就寝
アフターで何をしてるかは関知しないわよ?
本当に、そのまま結婚退職する妖精さんも居るから、邪魔は野暮と言うモノよ?
さてと、衛士隊の皆様が大量に消費したせいで、また補充しないと
私はまた荷車をゴロゴロと引いて行くと、またミセスと遭遇しちゃいました
「もう逢瀬も終わりか。名残惜しいよ」
「あら、お上手ね。バーガンディ伯爵」
「君の水になら、僕は喜んで溺れてみせると言うのに。酷い言い草だ」
「エレオノールに言って下さらない?」
「おぉ、よしてくれ。今日はあの女帝のご機嫌取りを、一日しなきゃならないんだよ?今から、憂鬱にさせないでくれ」
「私の友達の悪口を言わないで下さる?」
「おぉ、ごめんよヴァレリー。僕の胸の内を見せられるなら、見せたいよ。君の旦那から、決闘して奪いたい位だ」
「殿方は、皆そうおっしゃるのね」
「僕は本気だよ。では愛しの人よ、また」
「えぇ、また」
そう言って頬にキスをして、行ってしまいました
そして私の姿を見た瞬間、にっこり微笑んでます
「あら、見付かっちゃった」
杖を握って、しゅるりと水を出してます
ヤバい、私の人生も終わりね
娘よ、後は頼むわね
私の首に水が巻き付きます

291 :
「さて、マダムの取る路は二つ。黙って私の共犯になるか、人に口無しになるか、どっち?」
「…共犯になるとどうなるの?」
「内情教えてアゲル。ウィ?ノン?」
私はまだねないわ
だって、娘の花嫁姿を見ていないもの
「ウィ……よ」
すると、ミセスが水を解いてくれます
「賢い選択ね」
ふう、生きた心地しなかったわ
「で、寝取りの何処が内情なの?」
「あら、私は一度も自分からアプローチした事無いわ。エレオノールが恥ずかしがって、顔合わせに付き合わされたり、一緒の所に会うと、毎回男からアプローチして来るのよ。私が愛してるのは旦那だけよ」
「一度も?」
「えぇ、一度も無いわ。杖に掛けて誓う」
貴族の杖に掛ける誓いは重いわね
違ってたら、彼ら自しちゃうもの
「信じるわ。でも何故受け入れるの?」
「一番被害が少ないからよ」
「……どういう事?」
「最初の内は拒んでたのよ。でもね、そしたら決闘になって、どんどんんでいったの」
「……嘘」
「本当よ。だから受け入れたら、決闘は起きたけど、そんなに大きい被害が出なくなったのよ」
「……魔性の魅力ね」
そう言ったら、寂しそうに微笑んじゃった
「嫌よ、こんなの。毎回勝手に取り合って、勝手にし合って。私は、旦那が誰よりも好きなのに」
あぁ、涙を流しながら笑ってる
「あの娘の為に内緒にしてね。お願い」
「えぇ。で、彼女の元婚約者達は、何人生き残ってるの?」
「くすっ、半分位かしら?決闘禁止令のお陰で、全部事故や病や戦扱いだから、あの娘達は知らないわ。生き残りは自分の領地に引っ込んでる。わざわざトリスタニアに来て、宮廷政治に参加する元気は無くなったみたい」
「……誰にも言わないわ」
「えぇ、お願いね。行方不明増やしたく無いのよ」
……やってるんだ
「……目撃者全員?」
「ご想像にお任せするわ」
そう言って、去って行きました
貴族社会の闇を見ちゃった
皆も私が言ったって事、絶対に内緒よ?
じゃないと、私と一緒に闇から闇に葬られちゃうわ
*  *  *

292 :
投下終了なのね〜
では、大人才人タクティクスなのね
今回はヴァレリーなのね
「あらやだ。貴方達も見ちゃったの?」
「エレオノール達には絶対に内緒よ?その代わり、夢の様な一夜を一緒に過ごしてア・ゲ・ル」
「女のコでも大丈夫よぉ。水のメイジの手練手管は、同性でもメロメロにしてしまうの」
「さぁ、貴方達の選択は、一緒に過ごす?それとも行方不明になる?どちらかしら?」
有り難うなのね
隠されてる魔性を見てしまったら、口を閉じないと危ないのね
きゅいきゅい

293 :
乙です!
最近マドモアゼル大活躍だなw

294 :
ジェシカの出演、
書き込んだ途端、対応してくれるとは、ビックリ&感謝!
正直言うと、本編で主人公との絡み(性的な意味でなく)とかみたかったんだけど展開上難しいかな…
でも、まだシエスタの日記にはでる余地ありそうなので期待してます

295 :
毎回面白すぎる!
作者さんの力量相当高いな。
>>282
そういう馬鹿は読まなくていいよね。
消えてほしいわ。

296 :

>>295
余計な挑発せんでいい

297 :

エレオノールは思考の方向性からして、理系の人間とは登場人物中で一番波長が合うような気がする。

298 :
地属性だけに浮いた話にならないとか。

299 :
>>298
誰がうまいこと(ry

300 :
>>297
ルクシャナは理系にはいるのかな?

301 :
ジルが生きていたら、ってのはムリか
この時代で出すにしてもアンドバリでゾンビ化はいくらなんでもタバサが不憫すぎる

302 :
キメラドラゴンとの戦いで重傷を負ったけど生き延びていたという手もあるかな

303 :
エレオノールさんと才人はそのまま 神学 vs 近代科学 の構図になると思う。
神学にとって科学は只の道具だから貴族と平民の立ち位置もあって絶対見下すと思うんだよね

304 :
イルククゥでシルフィードなのね〜
皆でエレオノール登場を楽しみにしててくれて、大いなる意思は感謝感謝なのね
何気に感想や予想が、一番多いのじゃ無いかしらなのね
きゅいきゅい
では、注意事項なのね
・才人年齢上昇
・激突、日本社会VSトリステイン貴族社会
・15レス前後、30分以上空いたら用事落ち
では、反映次第投下開始なのね〜
きゅい

305 :
任務と名誉と貴族の誇り
才人は一人でも稽古は欠かさない
魔法回避訓練と舞姫を踊った後は、森で瞬動稽古である
昨日帰って来た後も、しっかりと稽古もしている
アニエスが去ってしまった学院は、ちょっと静かだ
そんな学院に更なる嵐が来たのは、夏休みに入る6日前である
「ちょっと其処のデブ」
「い、いきなり初対面でデブ呼ばわりなんて……もっと言って下さい!!」
ハァハァするマリコルヌ
やっぱり、このぽっちゃりさんはアレである
「ルイズ知らない?」
「今から教室に向かいますよ。同じクラスなんです」
「そう、さっさと歩きなさい。この豚」
ピシィ!!
いきなり乗馬鞭、エレオノールもアレである
「行きます!!行きますからぁ、もっと罵って下さい!!女帝様ぁ!!」
そのまま乗馬鞭に叩かれながら悦に入るマリコルヌに、業を煮やしたエレオノールは蹴りを入れて、ぽっちゃりさんを転がして案内をさせる
何故か他の人間に尋ねる事をしない
ってか、出来ない。誰も傍に寄らないのだ
やはり、このお方は少しずれている
ガタン!?
教室にマリコルヌが転がされ、エレオノールがたっぷり時間を掛けて到着すると、目当ての桃髪が居た
「ル〜イ〜ズ〜!」
「姉さま!?」
ガタリと思わず立ち上がり、剣幕に気付き逃げ出すルイズ
そんなルイズにレビテーションを掛け、捕獲するエレオノール
「なあに逃げてんのよ?このちびルイズ!!」
「だって姉さま。怒る時の仕草なんだもん」
「怒ってないわ。仕事よ仕事。ゼロ機関の所長は何処?」

306 :
シエンスタ

307 :
「姉さま、アカデミーは?」
「出向よ、出向」
「左遷?」
やっぱりルイズもアレである。あっさり逆鱗に触れる
「左遷なんて言う口は此かしら?このっこのっ!?」
「いふぁい、いふぁい、いふぁいれす」
ほっぺをつねられるルイズ。姉妹のやり取りに、授業を始めようとした教師すら無視する
「あの、ミスタギトー。止めて下さい」
「……無理だ。彼女が学院在籍時の二つ名は『金の女帝』彼女に勝てる者は、学院には居らぬ。もう、二度と見ないで済むと思ってたのに……」
完全に尻込みするギトー
「あら、ミスタギトー。お久し振りでございます」
「…久し振りだな、ミスヴァリエール。此方には妹御に用かね?」
「いえ、女王陛下より直々に賜った命令でして、ゼロ機関の所長を探しておりますの」
「ゼロ機関?」
「知りませんの?」
「初耳だ」
「では仕方有りませんわね。ちびルイズ、さっさと吐きなさい!!」
今度は耳を引っ張るエレオノール
「痛い痛い痛い!?こんなんじゃ、知ってても答えられません!!」
「あ、そうか」
やっと気付き、耳から指を離す
「あたし、何も悪い事してないのに」
すっかり涙目で、ルイズはエレオノールに訴える
「……さっき、左遷とか言って無かった?」
「ご、ご免なさい、姉さま」
「解れば宜しい。で、ゼロ機関の所長は?」
「何ですか?ゼロ機関って?」
今度はエレオノールが目が点になる
「だって、陛下が懐かしい顔に通せば話は通じると」
「姫様が?」
「えぇ」
「…多分お探しの人は、今洗濯してると思うわよ?」
掛けられた声に振り向くと、エレオノールは戦闘体制を取る
「赤髪に褐色の肌。ツェルプストー!?」
「あら、やるの?ヴァリエール?」
「貴方の父親にされたお爺様の仇。取らせて貰うわよ!!」
すかさずゴーレムを呼び出すエレオノールに、キュルケはフレイムボールで焼き尽す
そんな二人に疾風が飛び、二人共逆方向に飛ばされる
「止めたまえ、二人共。ツェルプストーとヴァリエールの遺恨は、私でも知っている。だが二人共私の生徒だ。どうしてもと言うなら、私をしてからにしなさい」
エレオノールが身体に付いた煤を払うと、ギトーに対し、礼をする
「失礼しましたわ、ミスタ。貴方に謝罪を」
するとキュルケは、挑発的に答えた
「ミスタギトー。貴方に礼を。貴方の生徒をさずに済みましたわ」
「何ですって?」

308 :
「あら、本当の事よ。あんたがスクウェアだろうとも、私はあんたを瞬出来る自信がある。ダーリンに付いて学んだ二ヶ月は、軍歴に匹敵するもの」
「ふざけないでよ」
すると、炎の矢がエレオノールスレスレに複数飛来し、通過した後消滅する
「詠唱読めたかしら?」
キュルケが軽々しく言い、エレオノールがぞっとする
全く反応出来ず、髪の毛が焼け焦げた跡が出来ている
「……フレイムアロー」
「大人しく仕事相手を探すのね。私はヴァリエール相手でも軽々しく杖を振るう程、無分別じゃないわ。ダーリンに、怒られちゃうじゃない」
そう言って、廊下側に飛ばされたので、扉を譲るキュルケ
ツカツカ歩いたエレオノールは、キュルケを一睨みし、扉を開ける
ガラ
「後でケリつけましょ」
「ダーリンに怒られない様に出来ないから、お断り」
「……あんたのダーリンって、誰?」
「私のイーヴァルディって、所かしら?今度は、ヴァリエールに譲らないわよ?」
「今度?」
「あぁ、良いの良いの、戯言だから忘れて頂戴」
「ふん」
ツカツカ歩み去るエレオノール
ギトーは溜め息を付いて声を掛ける
「全く、本来のツェルプストーとヴァリエールはこうなのか?」
「その通りですわ、ミスタ」
「君達が此でも大人しい事が解って、私も一つ勉強になった様だ。席に付いてくれ。授業を始める」
*  *  *
エレオノールがメイドをひっつかみ、洗濯場を案内させると、居るのは平民のみである
「何よ?ゼロ機関の所長なんか居ないじゃない。ツェルプストーめ、わざと間違い教えたわね?」
後でやっぱりすと呟き、周りのメイドが一斉に引く
非常に危険な空気を感じたのだ
「あんれ?初めましての人かい?」
才人が洗濯籠を持って、エレオノールに話し掛ける
だが、エレオノールは才人を無視する
平民に声を掛ける必要を感じないのだ
典型的な貴族の振る舞いである
才人は久し振りにカチンとする
「返事位したらどうだ?屑貴族」
ぴくん
「……上手く聞こえなかったわ。空耳ね」
「屑に用はねぇぞ。さっさと帰れ」
流石にエレオノールも、無視出来なくなって反応する
「……平民、もう一度言ってみなさい」
「屑の上に、無駄にプライド高い役立たずがこんな所で突っ立ってんな。邪魔なんだよ」
「…あんた、貴族にそんな事言って、無事で済むと思ってんの?」

309 :
「さあね。女だからと言っても、屑に優しくする積もりは無い。さっさと帰って、召し使いに怒りでも巻き散らして遊んでろ。俺はあんたの相手してる暇なんざ無い」
才人が挑発し、エレオノールが応じる
「…生意気な平民には教育が必要ね」
「にたくなきゃ帰れ」
二人のやり取りを見てたメイド達が、おろおろする
才人の強さは知っては居ても、この貴族の反応も尋常じゃない
強くなければ、この様な反応は、貴族でもしないのだ
「ちょっと、教育してあげるわ」
「場所を替えろ、馬鹿女。洗濯物を巻き込む気か?」
「ふん、良いわ。付いて来なさい」
エレオノールがツカツカ歩むと、才人が付いて行き、デルフが柄から出て話し掛ける
「あの姉ちゃん。確かに強ぇぞ?」
「隊長殿程か?」
「いんや。あれは別格」
「じゃあ、余裕だな」
「全く、相棒は女に甘いんじゃなかったのかよ?」
「ルイズはまだ可愛げが合った。あの女には全く無い。一度叩きのめさないと、自分の過信に気付かないタイプだ。つまり俺は、相変わらず甘ちゃんなのさ」
「ほう、甘ちゃんねぇ」
歩いた先は、授業中の生徒達から見える正門前の広場
「良くもまあ、衆人環視の場所を選んだもんだ」
「貴族に生意気な口聞く平民がどうなるか、教えてあげないと駄目でしょ?」
「あっそ」
才人は悪びれない
途端に騒ぎが起きる
「おい、平民の使い魔が決闘だ!?」
「相手は誰だ?」
「エレオノールさん、止めなさい!!」
慌ててシュヴルーズが飛び出て来る
「あら、ミセスお変わりなく」
「良いから止めなさい!!貴女は、とんでもない相手に決闘仕掛けてるんですよ?」
「平民の何処がです?」
エレオノールは聞く耳を持たないので、才人に向き話し掛ける
「才人さんお願いします。どうか手加減を」
「大丈夫ですよ、先生。きっちり、お尻ぺんぺんで済ませますから」
「なら大丈夫ですわね」
そう言うと、シュヴルーズが離れる
「何で平民にお願いを?」
エレオノールには理解出来ない
その時、窓から馴染みの大声が上がった
「馬鹿犬〜〜〜〜!!大怪我させたら、お仕置きなんだからぁ〜〜〜〜!!」
「解ってるよ、ルイズ」
ルイズは、ほっとしながら見守る
「……あんた、何貴族の子女を呼び捨てにしてるの?」
「悪いか?」
「半しから全しに訂正」
圧倒的な魔力が立ち上がり、デルフが感想を漏らす
「お〜すげ。魔力だけなら、あのおっちゃんしのぐぜ」

310 :
「ヒュ〜、凄いねぇ」
「ね!!」
ブレッドを詠唱し、圧倒的な散弾が飛ぶが、散弾が視界を遮り、視界が張れた時に才人はその場に居なかった
「え、嘘?何処?」
キョロキョロ探すが、視界から消えてしまった
そんなエレオノールの後ろから、むんずと杖を掴まれて取り上げられ、あっさりと決着が付くが、才人はそのままエレオノールを抱え上げる
「きゃっ、何触ってんのよ?」
「いい加減にしろ!!俺が本気なら、もうんでる事位気付け!!」
エレオノールがその事実に真っ青になる
「い、いや。助けて」
「はぁ?散々偉そうな事言っておいて何言ってんだ?」
「な、淑女にはそれ相応の態度があるでしょ?」
「高圧的に接するのは、淑女の行為じゃねぇ。お仕置きだ!!」
ぱぁん!!
「痛い!?」
ぱぁん!!ぱぁん!!ぱぁん!!
「痛、痛、痛ぁ!?」
ぱぁん!!ぱぁん!!ぱぁん!!
「嫌、嫌、嫌ぁ!!」
エレオノールの心が折れる迄、たっぷり10分以上叩かれるハメになり、公衆の面前で大恥をかかされる事になったエレオノール
正に、自分の行為を呪うしか無かった
「ぐすっ、ひっく、も、許してぇ」
「なら、言う言葉が有るだろう?」
ぱぁん!!
「痛ぁい!?平民に言う言葉なんて……無い」
ぱぁん!!

311 :
「痛ぁ!?だって、無いもん」
ダダダダ
「馬鹿犬!!もう、止めて!?これ以上恥をかかさないで!!」
流石にルイズが駆け寄り懇願するが、才人は無視する
「駄目だ。この女はお仕置きが必要だ。誰にも、きちんと躾されて無いんだろう?魔法使えるだけで偉ぶるな、屑!!」
ぱぁん!!
「痛ぁ!?」
「お願い、身内に恥をかかせないでぇ。私の姉さまなのぉ」
「知るか!?だったら、きちんと躾出来ない親の代わりにやってんだ。親を恨め!!」
「お願い!!あんまり恥をかかされると、姉さま結婚出来なくなっちゃう!?だから、お願いい〜〜。使い魔なんだから、ご主人様の命令聞いてよ〜〜〜」
「…使い魔?」
「姉さま、聞いて無いの?サイトはマンティコア隊長ド=ゼッザールに勝利して、ヒュドラも狩れる剣士で、この前の戦争の勝利に貢献した。王宮での通称『無冠の騎士』だよ?」
エレオノールはハッとする
流石に無冠の騎士の噂は、アカデミーにも伝わっている
自分が、どういう人間に喧嘩を売ったか、やっと理解する
だが、平民に謝る事など出来ない
「だ、だからと言って。へ、平民に」
「サイトに謝って、お願い!!今のあたし、杖が無いから止められ無いの!!」
ぱぁん!!
「痛ぁ!?」
「サイトも止めて!!お願い!!」
「因果応報。自業自得って知ってるか、ルイズ?」
ルイズはこくりと頷く
「なら、意地っ張りが何処まで続くか、黙って見てろ。俺が悲鳴上げる迄耐えたら大したもんだ。有る意味名誉だぞ?」
ルイズはぐっと詰まる
才人はそのまま無言で叩き続ける
エレオノールが謝る迄更に一時間の時間がかかり、才人も叩き続けた手が真っ赤に腫れ上がった
*  *  *
授業をサボり、ルイズは泣きじゃくったエレオノールにハンカチを当てて、落ち着く迄居ようと決めた様だ
才人は隣で無言で座っている
エレオノールが才人を時折伺う顔は、びくついている
強気が完全に剥がされ、臆病な部分が露出してしまっている
「で、ルイズの姉さんが、学院に何の用だ?」
ビクビク
エレオノールが過剰に反応する
「ちょっと、サイト」
「普通に話してるだろ?」
「そうだけど……姉さまにもう少し優しく」
「してるだろ?本来なら、首と胴が生き別れだ。俺が手加減する理由なんざ、無かったんだぞ?」
流石にルイズも黙る
才人の言う通りだからだ
才人に向けた魔法だって、才人で無ければんでいる

312 :
「姉さま、サイトには貴族の誇りなんか通用しないわよ?貴族の振る舞いも通用しないわよ?解ってくれた?」
こくりと頷くエレオノール。才人を見る目は怪物を見る目だ
自分達の常識の外に生きてるモノを、生命の危機と共に初めて見たのである
恐怖以外の何者でもない
「サイトを怖がらないで。サイトはね、とっても優しいの。怒ると怖いだけ。サイトの笑顔はね、とっても安心出来るの。だからね、姉さま、そんなに怖がらないで」
「……あれに当てられて、同じ事言えるの?」
ガチガチ震えるエレオノール
最悪の顔合わせだ
ルイズは溜め息をつく
「言えるわよ。サイトの恐怖に当てられても、サイトの傍から離れたがらない人だって居るもの」
「誰よ?」
「ツェルプストーよ」
「あの女が、恐怖を味わってるの?」
「そうよ。今の姉さまみたいに、腰を抜かして震えっぱなしだった。姉さまは、ツェルプストーに負けるんだ?」
ツェルプストーに負ける
ヴァリエールにとって、屈辱にまみれる禁句である
「そそそそんな訳無いでしょ?今はちょっと怖いけど、きちんと克服してみせるわ。私はヴァリエール家長女エレオノールなのよ?」
「流石は姉さまですわ。私の苦手な姉さまだけあります」
「余計な台詞言わない」
ピシっと、デコピンを放つ

313 :
「痛っ!?」
ルイズがおでこを押さえて涙目になる
「……で、用事は?」
黙って聞いてた才人がエレオノールに問いかけると、エレオノールがびくつく
「……あのな、用件すら言えないなら、マジで帰れ。俺はやる事有るんだよ」
ルイズは反論しようとするが、才人が正論しか言って無いのに気付き、黙って経過を見守る
エレオノールは暫く震えた後、非常に小さい声で言い始めた
「…出向」
「何処からだい?」
「王立アカデミー」
「何処へ?」
「……ゼロ機関」
「あぁ、成程ね。俺が所長の平賀才人だよ。じゃ、早速仕事すっか。ほら、行くぞ?」
そう言うと、才人はエレオノールの手を引っ張り立たせ、そのままコルベールの研究室迄引っ張って行く
エレオノールはそのまま引かれて行ってしまい、ルイズがベンチに残された
「…昨日王宮に呼ばれて謁見したって聞いたけど、サイトは何を承けたの?姉さまがサイトの仕事の手伝い?」
ルイズは放課後に研究室に行く事を決意し、一旦教室に戻る事にした
*  *  *
研究室に来た才人とエレオノール
コルベールは授業の為、留守である
「さてと、機関とは言っても、建屋も何にも無い、有名無実な出来立て組織で、君が入って、やっと三人の小組織だ。一応自己紹介お願い出来ないかな?俺は平賀才人」
「君の妹の使い魔召喚の儀で、ハルケギニアに召喚された日本人だ。呼び名は、使い魔でも才人でも、呼び易い様に呼んでくれ」
「じゃあ、平民で」
「クックックック。もう復活したか」
才人は笑い、エレオノールがブスっと応じる
「決闘じゃ遅れを取ったけど、仕事となれば話は別よ。私はエレオノール=アルベルティーヌ=ル=ブラン=ド=ラ=ブロワ=ド=ラ=ヴァリエール」
「由緒正しいヴァリエール公爵家が長女にして、貴方の主人の姉よ。席は王立アカデミー土の主任研究員。専門は、始祖ブリミルの彫像研究」
才人は自己紹介を聞き、答える
「ふうん、じゃあ姉さんで」
「平民に呼ばれる筋合いは無いわね」
「じゃあ、エレオノールさんで」
「名前で呼ぶな、平民」
「あっそ、ミスヴァリエール」
エレオノールは背筋にぞくりとしたモノを感じる
才人の雰囲気が変わったのだ
そう、凍てついた感情の無い瞳になっている
『私、何かしたのかしら?』

314 :
「では、ミスヴァリエールの仕事を指示する。秘書として、王政府提出書類作成を一任する。また、土のメイジとして、出来る事全ての魔法の提供だ。質問は?」
「ちょっと待ってよ?何で、私なんかが書類作成?」
「俺は自分自身の仕事だけで手一杯だ。嫌なら、俺の代わりに図面を書いて貰う。書類作成は俺がやろう。どちらか一方を選べ。拒否は認めない」
エレオノールは、一応第三の路も提案してみる
「両方嫌だと言ったら?」
「解雇。姫様には過不足無く伝えるわ。ミスヴァリエールは、使い物になりませんでしたと…ね」
エレオノールは思案する
『この平民は、感情抜きで完全に仕事のみで話している。陛下の御推薦である私が解雇されたら、私とヴァリエール、双方に多大な傷を負う。其だけは避けたい。に、しても、平民の上司だなんて…』
「楽な方はどちらかしら?」
「図面は知らないと書けない。だから、書類作成をお願いしたんだが?」
エレオノールは、才人が合理的判断の元で、指示を下している事を理解する
「了解、書類作成を致します。作成しなければならない書類を指示願います」
「じゃあ口頭で指示すっから、先生の机使って作ってくれ。俺はドラフター使って製図だ」
「はい」
エレオノールが机に座ると、才人がドラフターを動かしながら、ペンを走らせる音を背景に、昨日の財政問題解決法をエレオノールに伝える
エレオノールはペンを走らせながら、冷や汗を足らし始めた
「平民、何これ?訳解んない」
「何だ?未来の公爵が解らんのか?次期公爵領は、衰退決定だな」
「な、そんな事決めつけ無いでよ?」
流石にエレオノールが噛みつく
「財務卿と宰相は理解して小踊りしたぞ?まだまだ、勉強が足らんな」
うぐっと、詰まるエレオノール
宰相達が小踊りするって事は、画期的な提案な筈なのだが、アカデミーと云う隔絶された場所に居た為、経済に疎い事に気付かされた
全く、この平民は規格外である
簡潔に書類を作成すると、才人にサインを求める
才人は書類に目を通し、頷いた
「へぇ、綺麗な文字だな。俺や学生、教師より綺麗だわ。内容もOKっと」
才人が漢字でサインを書くと、エレオノールが目を点にする
「平民、何その文字?」
「日本語。俺の国の文字。此なら、俺の証明に一発でなるだろ?」
「…確かに、一発で解るわね」
外国人で有る事を、才人は全く隠さない

315 :
周りには、非常に遠い所で、空船や風竜ですら、行き来は不可能と話している
才人と深い付き合いしてる人間のみ、才人が異世界(他惑星)出身で有る事を知っている
エレオノールは書類作成が終了すると、手持ち無沙汰になった為、才人の作図を覗き込む
「平民、何の図面?」
「ボイラー」
シャッシャッ
先程から才人がドラフターをかちりと動かし、基線を当て、一気に引く
エレオノールは優雅に動く様を、ついつい見惚れてしまう
仕事で稼動する躍動美を感じたのだ
「こんな作図道具、見たこと無い」
「俺の国の作図道具だ。ドラフターと言ってな、今じゃ時代遅れの代物さ。今はCAD使うから、使える人間は少なくなったよ。何れ図面も書いて貰う。やり方見てろ」
この平民は、エレオノールを使い倒す気満々らしい
エレオノールは冷や汗を垂らす
「魔法の方はどうするのよ?さっきから、魔法の指示無いじゃない」
魔法が必要だから呼ばれた筈なのに、魔法を使わない
エレオノールの不満は、当然である
「あぁ、じゃあ胴パイプを錬金で出してくれ。直径1サント、板厚0.3サント、長さ1メイル」
「ふん、銅なんて基本じゃない。私に掛ればちょろいわよ。イル・アース・デル」
積まれていた石炭を材料に錬金し、才人に突き出すと、才人は受け取り、コルベールの引き出しからノギスを取り出し、検査しだした
「φ10.8、t3.5、L1010……随分適当だな」
エレオノールはカチンと来る
「問題無いでしょ?」
「長さは良い。だが経と板厚は不合格」
才人の宣告は無情だ
更に曲げるとぽきりと折れる
「……あのな、色からして感付いてたが、誰がブロンズ(青銅)を出せと言った?俺が出せと言ったのは、カッパー(赤銅)だ。土メイジなのに、そんな事も出来ないのか?こんな粗悪な錬金で偉ぶるな」
エレオノールは彫像研究と魔法による合成がメインであり、材料の精錬と言った基礎研究に挑んだ事は無い
才人が要求したのは、精錬技術であり、エレオノールには畑が違う
いきなり駄目出しの連続、流石にエレオノールが抗議をする
「平民の癖に、魔法も使えない癖に、偉そうな事言わないでよ」
「俺の国じゃ、魔法無しでそれ位やってるわ。抗議したきゃ、要求基準満たしてから言え」
「ふざけないでよ!!魔法のなんたるかを知らない平民風情が、貴族に説教?10年早いわよ!!」
いつの間にかシエスタとミミが入室しており、二人に紅茶と菓子を提供する

316 :
「今、何と言った?ミスヴァリエール」
才人の言い方に気付いた二人は、顔を青くする
いつもの才人が纏っている空気ではない。完全に張り詰めており、二人共そそくさと逃げ出す
今の才人に近寄るべきではないのを、二人共知っているからだ
才人がドラフターから立ち上がり、がしりとエレオノールの腕を掴み、睨む
エレオノールは先程の事を思い出し、眼を瞑り、思わず身体をすくめる
「ひっ」
「なら、魔法を知ってる事を証明すりゃ、言う事聞くんだな?」
エレオノールは折檻されるかとびくついたのだが、才人が何もしない為、眼を開け応じる
「え、えぇそうよ。何だって、言う事聞いてあげるわ。ま、平民風情には無理でしょうけど」
「言質取ったからな。証明後に逆らったらクビだ。良いな?」
「…良いわよ。其より離してよ?私にはバーガンディ伯爵が居るのよ!!嫁入り前に、他の男が触らないで!!」
才人はあっさり言い返す
「知るか。逃げ出されると困るからな、行くぞ」
そう言って、才人はエレオノールの手を引っ張り、研究室を出ると、土を掘り起こし、ルイズ達の教室に向かう
*  *  *
ガラ
「で、あるから、この様に炎は燃やす材質によっても色が変わる事があり、此が花火の原理になってる訳です」
才人がエレオノールと共に入室すると、コルベールが教鞭を取っている
「コルベール先生済まない。ちょっと、ギーシュ借りるよ」
「教室から出さないでくれたまえ」
「解った。ギーシュ、銅パイプを錬金。φ10,t3.0,L1000を2本」
ドンと材料の土を机の上に置き、才人考案のミリメイル単位でギーシュに伝える
ギーシュは教えて貰ってる為、心良く応じる
「解ったよ。イル・アース・デル」
土から銅パイプが2本錬金され、才人がノギスを用いてチェックを始める
「φ10.2,t3.25,L1002、合格。もうちょいでJIS規格入れるよ」
パイプはエレオノールとは違い、赤銅だ
一本の銅パイプをくにゃりと曲げ、何の問題も無い事を確認する
「青銅系の合金でも、ドットで此くらい出来るんだ。言い訳すんな」
エレオノールにぽいっと放り、エレオノールが受け取り、材質をチェックすると、自分自身がした事無いレベルの純度であり、冷や汗を垂らす
「ふ、ふん。偶々精錬が得意なメイジって事じゃない。平民の手柄じゃないわね」
才人が馬鹿にされ、ギーシュがカチンとする

317 :
「才人を馬鹿にしないで欲しいな。僕は才人に教えられてから、青銅の銅純度を上げて来た。以前はこんな感じだよ」
そう言って、以前の青銅品を錬金して渡す
「ほら、土メイジなら解るだろ?」
「……私のと大して変わらない」
「才人の言う事は合理的だよ。出来ないなら、自分が悪いのさ」
ギーシュが不満気に言い、正面を向く
エレオノールは、まだ不満気だ
「た、偶々よ、偶々。平民と相性良いだけじゃない」
「まだ認めないと。じゃあ、どうする?」
「そうね。新しい魔法でも開発してみなさい。其が出来るなら無条件降服するわ」
聞いた瞬間に、モンモランシーが額に手を乗せる
「あちゃー。終わったわ、あの人」
才人は少し考え込むと、授業を行ってたコルベールに話しかける
「コルベール先生。悪いけど、授業ジャックするわ」
「きちんと、魔法の授業かね?」
「えぇ」
「ふむ、面白そうだ。諸君、無冠の騎士の番外授業だ。たまには面白い余興だろう。学期末だし、構わないね?」
「やた、潰れた!!」
「コルベール先生太っ腹!!」
あちこちでピーピー口笛が吹き歓声が上がる
「ミスタ、お久しぶりです。更に輝きが美しくなってますわね」
「君が才人君の助手かね。まぁ、才人君の指示に従うのは、貴族の中の貴族たるヴァリエールでは、難しいのは理解出来なくも無い。だが、今は黙って見てて貰おうか」
才人が教壇に立ち、皆を見回して声を掛ける
「さて、悪いな皆。なるべく面白くやろうと思う。内容は、物理現象を利用した、新魔法の開発実験だ。高位スペルの代表を誰か教えてくれ」
一人、手を上げる
「僕が答えて構わないか?」
「良いぞ。マリコルヌ、答えてくれ」
「ライトニング系のスペル。最低でトライアングルクラスが必要な、高位スペルの代表格」
「お、有り難う。じゃあ、ドットのライトニングを開発しようか」
才人があっさり言うので、皆がぽかんとする
「んな、馬鹿な」
「平民。あんまり無茶言わないでくれよ」
「まぁまぁ。実験だから、試すのは構わないだろう?って訳で、窓側の連中は全員窓を閉めてくれ。扉側も同様」
言われた生徒がロックを唱え、閉める
「それじゃ次、土メイジの皆、手を上げて」
クラスの1/4が手を上げる
「適当に材料見繕って。水を入れる桶を錬金してくれ」
そう言うと、先程の土を利用して桶が複数出来る

318 :
「有り難う。では水メイジの皆。全員で凝集のスペルを唱えて、空気中の水を桶に入れて固定してくれ」
一斉に凝集を掛けた為、一気に空気が乾燥する
「有り難う。此で条件が整ったな。タバサ、此方来てくれ」
タバサが席を立ち、ちょこちょこと才人に寄ると
「はい、万歳」
タバサが両手を上げると、才人ががばりとパーカーを脱ぎ、タバサにすぽりと被せる
その瞬間、周りから黄色い悲鳴が上がる
「キャー!?授業にかこつけて、何て事してますの?」
「まぁまぁ、ほらタバサ、身体を軽く動かす」
才人のパーカーを被るとタバサは言われた通り、身体を動かす
パーカーが静電気を帯び、タバサに纏わり付くと、タバサに才人が耳打ちする
「イメージは、雷を増幅して、触れた相手に一気に流す」
タバサはコクリと頷く
「じゃあタバサ、スペルはスリサーズ・デル・ウィンデ」
「スリサーズ・デル・ウィンデ」
杖を持ったタバサがスペルを唱えると、一瞬紫電が疾るのが見えたが、何も起きない
「…何も起きないじゃないか」
「何だ、失敗かよ」
口々に不満の声が上がると、才人はニヤリとする
「う〜ん、そうだな。マリコルヌ、ちょっとタバサの杖に触ってくれ」
「何だよ?一体」
マリコルヌが立ち上がり、タバサに近寄ると、タバサが杖を差し出し、マリコルヌが触れる
バチン!!
触れた所で閃光が発生し、マリコルヌがひっくり返ってしまう

319 :
siren

320 :
「はい、成功。スペル名はスタンだね。タバサ、動いちゃ駄目」
皆が唖然とし、タバサは頷く
「次、ギムリ触ってみて」
「い、嫌だ」
「大丈夫、もう電力使ったから。ほら」
才人がそう言って、杖にぺたぺた触る
「あれ、本当だ」
ギムリが立ち上がり、歩いて来ると、才人がタバサに指示する
「身体を軽く震わせる」
タバサが身体を震わせ、ギムリが触れると
バチン!!
ギムリもひっくり返ってしまう
「悪いけど水メイジの皆。二人を気付けしてくれ」
そう言うと、水メイジ達が気付けし、二人は才人に抗議する
「何なんだよ?酷いじゃないか?」
「騙したな?才人は、もうちょい良い奴だと思ってたのに」
「悪い悪い、協力感謝。実験で俺が被験者でひっくり返っちまうと、説明出来ないんだよ」
「あ、そうか」
二人共頷いてしまうが、納得し難い表情だ
「じゃ、実験終了。原理を説明するね」
才人が黒板に書き出す
「此は静電気を起電力に魔力で増幅して、見た通り、触れた相手に一気に通電して、ショックを与えるスペルだ。タバサに俺の服を着せたのは、静電気が発生しやすい素材だから。他には毛糸なんかもそうだな」
そう言って、黒板に人の身体を書いて静電気発生の図を書いていく
「この静電気は乾燥した状態で発生しやすい。つまり、水を凝集させたのは、静電気を発生させ易くする為だ」
皆がふんふん頷く
「この静電気を、魔力で増幅して、触れた相手に一気に流すイメージをスペルで補完する。電力自体は非常に小さい電力で、人を昏倒させる事が出来るので、今みたいにドットで充分なんだ」
「質問」
「何だ?レイナール?」
「タバサはトライアングルだ。実際には、三乗してないだなんて誰が言えるんだ?」
「そう言われれば、そうだな」
「ドットで試せよ、ドットで」
口々に抗議が上がる
「いやぁ、やっても良いんだけどさぁ。俺の服、タバサはともかくマリコルヌに着せるのはなぁ」
瞬間、教室に爆笑の渦に巻き込まれる
「「「「ギャハハハハハ」」」」
「き、気持ちは解るな、うん」
「じゃあ、私がやる。私、風のドットだし、毛糸のベスト着てるから大丈夫でしょ?」
一人の女生徒が立ち上がり、教壇に歩く
「お、有難うな」
「こんなに面白いの、参加しなきゃ損だって」
そう言って、才人に笑いかける
「じゃあ、身体を動かして」
「こう?」
生徒が身体をふるふる動かす

321 :
「イメージはさっき言った通りだ。良いね?」
「うん、イメージ……大丈夫」
「良し、スペルはスリサーズ・デル・ウィンデ」
「解った。スリサーズ・デル・ウィンデ」
一瞬紫電が疾り、収まる
才人が杖に触れると
バチン!!
才人が倒れる
慌ててモンモランシーが近寄り、才人を気付けする
「モンモンサンキュ。あ〜効いた。此で証明終了だ。ドットで出来るライトニングの開発実験。終了です」
才人が礼をすると、一気に周りから拍手が巻き起こる
コルベールはエレオノールの隣で見ており、愕然として才人を見るのに声をかける
「才人君はこう言う人間だ。解ったかね?」
「……何なの?あの平民……魔法を即興で開発?……信じられない」
「物理現象に通じてるから、応用しただけなんだろう。我々より、遥かに知識を持っている。平民だからではない。才人君の国は、貴族が要らない国なのだよ」
「貴族の要らない……国」
「才人君と何を話したのかね?」
「魔法に通じてる事を証明したら、絶対服従」
「君の負けだな、ミスヴァリエール」
「平民………平民の上司に絶対服従………ヴァリエール始まって以来の悪夢だわ……ご先祖様に、なんて申し開きしたら……」
うわ言の様にぶつぶつ言い、エレオノールの目が泳いだ
*  *  *

322 :
C

323 :
投下終了なのね〜
では、大人才人タクティクスなのね
今回はコルベールなのね〜
「うむ、魔法の開発に抗議したい方々もいるかも知れないが、原作を良く読み返してみて欲しい」
「色々なキャラ達が開発しているのだよ。例えば異種間移植手術を成功させた水メイジに、この私なんかもそうだ。爆炎を即興改造している」
「それに私の炎蛇のスペルは、どうもコルベールオリジナルっぽいのだが、誰も同じスペルを使って無いもので、判断がしづらいのだがね」
「次に現在出回っている銅製品は基本的に青銅系の合金だ。純銅や黄銅系、アルミ青銅、キュプロニッケル等も有るが、知らなくて構わないレベルなので念のため。真鍮は黄銅系の合金だったかな?どうも砲金と混同しやすくて時々間違えてしまう。ちなみに砲金は黄銅の事だ」
「それぞれ、合金元素に錫、亜鉛が使われてるかどうかだ。つまり、ハルケギニアには錫と亜鉛が有る事になる」
有り難うなのね〜
では、またの機会迄さよならなのね
きゅいきゅい

324 :
投下乙 GJです。
2828が止まらないよコルベール先生っ!

325 :
GJ

326 :
GJです。
ところでエレオノールは何処に寝るのでしょうか?
ルイズの部屋…いろんな意味でルイズが嫌がるでしょうね。
そこでサイトが床に寝る発言→女性キャラ達が「私の部屋へ」でルイズキレるですかね。

327 :
GJ!
スタンのスペル使った女生徒が髪の毛ぶわっと逆立ててるとこ想像しちゃった

328 :
大人才人って何番目のスレから有る?

329 :
エレオノールはドロデレになる素質があると俺は信じてる

330 :
>>323
乙です!
姉さまの今後に期待
ていうか作者マリコルヌ好きだろw
>>328
まとめサイトにもあるけど40スレから

331 :
今回のサイトは自分の価値観を他人に押し付けているみたいで好きになれなかったな。貴族の誇りは貴族にとっては大切なことなのに、そんなもん俺が認めないって言っているように見えるんだよね。

332 :
俺様最強カッケー

333 :
>>331
> 貴族の誇りは貴族にとっては大切なことなのに、そんなもん俺が認めない
原作とどう違うの?
最近では大分認めるようになったけどそれでも誇りのためなら生き残れそうでもぬ、みたいなのは変わってないと思うんだが
まぁぶっちゃけると>>331のレスも所詮
> 自分の価値観を他人に押し付けている
んだからわざわざ外に向けて言うことじゃない罠、俺のレスみたいに

334 :
> 最近では大分認めるようになったけどそれでも誇りのためなら生き残れそうでもぬ、みたいなのは変わってないと思うんだが

最近では大分認めるようになったけどそれでも誇りのためなら生き残れそうでもぬ、みたいなのを認めないのは変わってないと思うんだが
に変換してくれ

335 :
大人才人は単に職場の上下関係を規定しただけだよ。
アンアンの尻を叩いた時とは叩いた事の意味が違うんだ。
もっとやりようがあっただろうというのは同意。
大人才人はスパンキングフェチなんだろう……

……昔、間違えて、『延々とホテルのメイドをスパンキングする“だけ”のビデオ』を借りちゃったことがあって……

336 :
ドラフターってあれだろ、「紅の豚」でフィオが使ってたやつ、
そういえば、この図面って羽ペンで書いてんのかね?烏口ぐらいなら作れるか…
そもそも、羊皮紙以外の紙があるのだろうか
話の展開としては、これまでは才人のターン、次はエレオノールさんのターンだと思っとるのだが…
心は完全には折れてないみたいだし、トリステイン貴族社会代表として頑張ってほしいところだ

337 :
スパンキングはともかく
サイトは部下に向かって
俺に文句があるなら結果出してから言えやボケっ!
できねぇなら黙って俺の下で言われたとおりの仕事しろやカスっ!
て上司としていってるだけだろ
会社じゃ至極普通のことだと思うが
ま、当事者の片方がお偉いさんやその関係者だったりすると
全く違う話になるのも会社じゃ至極普通だがw

338 :
やな上司の典型だな
この才人はつねに上から目線で鼻につく
他人の価値観を考えようともしない独善家、心を踏みにじられる人の痛みがまったくわかっていない

339 :
たしかに
この貴族はつねに上から目線で鼻につく
他人の価値観を考えようともしない独善家、心を踏みにじられる人の痛みがまったくわかっていない

340 :
仕事こなせないのに上司に口出すとかリアル厨二はまだこの板にきちゃいけませんよ

341 :
>>333
原作はまだ十七の子どもだったから自分とは違う価値観を認められないのはしょうがないとしても、仮にも大人サイトなんだから子供と同じことしたらダメじゃない?
大体貴族体制はちゃんと機能すれば問題ないと思わないか?それを自分のいた世界を基準にしてダメだと判断するのは早計だと思う。

342 :
>>341
まぁ>>333が言ってるように貴方も押し付けてるんですけどね
自分を基準にしてダメだと判断するのは早計なんじゃない?18歳以上の大人のはずなのに

たらればつければ共産主義だって問題ないよ、だって「ちゃんと」機能してるんだから問題なんて起こるわけがない

343 :
キリスト教で土着文化を破壊した西洋文明と同じことしてるな
合理性=正義と、それまでうまくいっていたものを破壊して均一化する
この何十年後かのトリステインはさぞ冷たい社会になってるだろう

344 :
そもそも郷に入って郷に従うべきなのは留学や出稼ぎなど
希望して郷に入った人間であって
拉致や強制連行等自分の意思に反して入れられた者が郷に従わないどころか
自分の利益になること以外は郷について理解する気も起きないのはむしろ当たり前なような・・・
というか強制連行された後、英雄的活躍をしたから
おまい国民認定!、名誉なことだから文句ないよな?とか
お前はどこぞでおっぱいぷるーんぷるんとかお怒りになってる某閣下かよ!
とか突っ込みたくなるのが普通じゃないかなと思うし
個人的には駅の階段とか自転車通学とか
日本の女子中高生のふとももやへそちらを2度と楽しめないのは
あまりにも気の毒過ぎるのでサイトは無罪にしてあげたい
>>343
たしかに歴史上では価値観が違うもの同士があうと
文化人を名乗る側が相手を野蛮人認定して教化、同化か撲滅するかで浄化
それができないことが判明した場合、互いの利益の為に話し合いのテーブルにつくかのどちらかですな

345 :
ま、ようするに
ある日突然現れた宇宙人が
「野蛮で愚かな地球人よ。これからこの○○星人がお前達に正しい社会と進んだ文明を与えてやろう」
そんなことを言ってきたとして、それは素晴らしいと誰が歓迎する?
この才人がやってるのはそういうことだ

346 :
まぁ、基本的に大人才人が出しているのはテクノロジーだな。
それもここしばらくは、東方に行くために必要なものを揃えるために。
本当なら船が出来てしまえば後は知らん、と言いたいけど、そうするには皆の力を借り過ぎていて、段々それを自覚してきて。
経済はともかく政治について知ったかぶりはあんまりしたくないから叙勲を断って、それでも食い物にする機会は微妙に残っていて。

347 :
不快ならスレを閉じるなりNG使うなりしてスルーしろ
それも出来ないようなガキならとっとと出ていけ
ここは未成年立ち入り禁止だぞ

348 :
つかぶっちゃけ大人才人先生のアンチは出て行ってくれないかな
スレに不要だから

349 :
うむ、だって他に書く人いないからね
文句のある方はここは俺の作品スレだから出て行け
というくらいの作品をぜひ載せていただきたいものである

350 :
そんな実力があるのなら「フィクション」に対して仮定を前提にした仮定なんか立てません
そもそも大人サイトだろうがなんだろうがどういう作品にも言えることをアマチュア(プロだったらごめんね)の作品だからと
(キリッっと意見(笑)してるだけで本編サイトなら問題ないとかアンタがそう思って勝手に基準作ってるだけだろ、とw
アレコレと御託並べて理路整然と論理的に批判(笑)してるつもりなんだろうけど
「俺が気にくわないからおかしい」という前提を元にしてるだけの話を手を変え品を変えgdgdと続けてほしくない

351 :
エレオノール編人気すぎワロタw

352 :
@どうやら作者です
正直反響が今迄以上に大き過ぎて驚いてます
エレオノール登場から、wikiカウンターも一気に跳ね上がってます
批判派、擁護派共に作品をきちんと読んでくれてるんだなと、正直嬉しく思ってます
また、批判派の方々の意見は私の見えてない角度からの指摘が入る事があり、実は非常に有り難く感じております
また、原作との乖離を度々批判されてる為、スレ違いの可能性も考慮し、とある板にて相談し、更に考慮した結果
投稿先を、一旦まとめwikiに移動する事にしました
また、其でも御不満の方々が居る可能性も有りますので、その時は遠慮なくご指摘願います
既に相談で、まとめwikiにも居られなくなった場合、該当住人に引っ越しするのを承諾して頂きました
数スレに及ぶ占領、誠に申し訳なく思っており、以前の方々の賑わいの様には中々いかず、ご迷惑をおかけしました
私の立場から言わせて頂きますと
批判派、擁護派共に正しく、どちらかの意見を取り入れると、どちらかの意見が立たなくなる為、こうせざるを得ませんでした
勝手に自分ルール作って、まとめwiki乗っとるなと言うのでしたら、ご指摘願います
直ちに引っ越しを致しますので
それと、今回更新分は既にまとめwikiの直接投稿スレに投下してますので、そちらを参照願います
拙作にお付き合い頂き、誠に感謝しております

PS.雑談に顔出す時は、名無しでも作者と判る様にしてますよ。其が、作品を産み出した者の責任だと、思っております

353 :
勝手に自分ルール作って、まとめwiki乗っとるな

354 :
>>352乙です
移転する時は移転先教えてくださいね

355 :
あ〜あ、追い出しやがって
アンチ絶対に許さないからな
大人才人氏荒らしなんかに負けないで頑張って下さいね!

356 :
今度こそ終わったな

357 :
ルクシャナが出るまで読みたかったな

358 :
革命が起こってルイズアンリエッタが家畜以下に堕とされるのはマダー

359 :
勝った!w
どこまでも追いかけて居られなくしてやる!
さっさと回線きってネットに二度とくるなよwww

ってキモチなんだろうな。

360 :
煽ってる暇があればssの一本でも書けばいいのに

361 :
まぁ、あんな自分を貶めて醜くよだれを垂れ流してる、ほの暗く歪みまくった性癖の変態の喚きなんか、無視すればいいんですよ。

362 :
というか大人才人さん居なくなったらこのスレなくならないか?アンチは見なきゃいいだけなのに

363 :
いや、だから一人に頼ってないでお前らも書けばいいじゃないか

364 :
>>363
言いだしっぺの法則

365 :
言うだけ番長たちが大人サイトはどうてろこうてろと講釈垂れてたんだから
これで18歳以上なのかとか考えると悲しくなるなw

366 :
アダルトチルドレンもいい加減しろよって

367 :
ここ1年以上ROMってたんだがとりあえずこれだけ言わせてくれ
ここに投下する作家さん減ってる現状でこれ(作家追いだした)ってまずくないか?

368 :
もうこのスレに投下する奴なんていないだろ
諦めろ

369 :
上げてまで言うことではない

370 :
悲しいが過去いくらでも例はあるからな

371 :
SSを読みたいので、オナニー評論はチラシの裏に書いててくれ。
表に出てくるんじゃない。

372 :
そもそも原作つづいてるとはいえアニメ終わって数年経った作品で新規作者が来る確率は大分低い。なのに大人才人さんを叩く連中はモンスターペアレントと一緒だろ。
どうせゼロ使の事もルイズしか知らない連中だろうし。何が言いたいかというと大人才人さん帰って来て下さいm(_ _)m何処に最新話投稿されたか分からないorz

373 :
 >>331>>341書いたものですが、何やら荒れる原因を作ってしまったようで申し訳ありません。
 私はただ、こういう解釈ができるのではないか?と思い、それが作者様の参考になればと愚考して書いたのですが、それが言葉足らずだったせいで皆さまに不快な思いをさせてしまったようです。
 私も大人サイトが好きですので、作者様はこれまで通り作品を投稿していただけると幸いです。本当に申し訳ありませんでした。

374 :
今クロススレのほうでもウルトラ5番目の使い魔を相手に同じように原作がどうとかアンチがわいてるんだけどタイミングからいって
偶然とは思えん。やっぱりこいつらまともに読んでるのは一部であとはほとんど文句いうの楽しんでるだけの便乗だろう
大人才人の人、こんな連中相手にする必要はないですよ
わたしもあなたの作品を百点満点とは申しませんが気に入っている作品のひとつです
批判は許容する必要があると思いますがアンチは相手にする必要ありません、楽しんでいる人もいるんですから自信もってください

375 :
つか、せんたいさん辺りが抜けて大人サイトの人しか書いてない時点でもうゼロ魔スレ〆てもいいだろ…
俺は正直、大人サイトのSSは好きじゃないからまったくゼロ魔スレ覗かなくなって久しかったが、こんな醜態になってまで続ける事はない。
原作は今でも好きなだけにその関連スレがこんなんじゃ見るに耐えれん。潔く終ろうよ…
書き手が一人しかいないから殆ど大人サイトさんの専用SSスレみたいなもんだしな。

376 :
>>375
キミが書き込まなければ何事も無く平和に進んでたのに

377 :
>>375
スレに存続についてどう思おうがあなたの自由だが
決めるのはあなたじゃない

378 :
>>375
作者いたのに何故終わらそうとするんだよ!記憶は美しいまま終わった方が良いのかい?
スレと言うのは終わらすものでなく勝手に終わってしまうものだと思うがね。作者追い出すならそれ以上の作品書いて追い出して欲しいね。

379 :
過ぎたことをぐちぐち続けても意味が無い
これからのことを考えたほうがよっぽど生産的だろ
文句を言っている暇があれば小ネタでもなんでも投下したほうがいいよ

380 :
もしもアンアンが才人のことをあきらめられず
かといって惚れ薬は効果がいつか切れるので、まず才人とルイズの仲を裂こうとしたら
才人「女王さま、ルイズにないしょでおれにだけ用事ってなんですか?」
アニエス「陛下、私は席をはずしましょうか?」
アンアン「いいえアニエス、あなたにも聞いてほしいお話なのです。と、その前にまずワインでもいただきましょう」
(うふふ、おふたりのワインにはたっぷりと惚れ薬を混ぜておきましたわ。これでアニエスと関係すればルイズは才人さんからから離れる、
そして薬が切れたときにわたくしが才人さんをいただきますわ)
ちょっとアンアンが黒すぎるか、反省

381 :
>373
***************************************
携本当は2chスレ内で全て終らせたかったのですが、一次はエロを基本受け付けてない模様なので諦めました
タクティクスは以降休止します
***************************************
一部甜菜だ。happyか?373よ

382 :
>>381
気持ちは分からんでもないが
空気を変えようとしている人もいるのにもうよしとけよ

383 :
…終わったかな、このスレ…

384 :
アンアンがアンドバリの指輪持ったら自分でゾンビウェールズ作るかな

385 :
まぁ半年もすれば荒野になるから物好きかゼロ魔好きかノボルの新作で書く人が開拓するかもしれん

386 :
書き手をあの手この手で追い出すスレで書く奴がいるわけねーだろ

387 :
打ち込まれた恨みは一生消えることはなく、いまさら後悔しても遅い。
絶対に許されることなどない。仮に許されてもそれはうわべだけで根底は変わらない。
いくら空気をかえようとしても、表層部分を除去できても、すぐに放射能のように汚染される。汚される。
根底にある核燃料が除去できるはずもなく、いつまでも遺恨を残し続ける。
そんなスレに作品はくるのか? 納得できるのか?
去った作者は戻ってこない。去る者は追わない。
なら、来る者を盛り上がったところでクギをさす。
これが最高のhappyだろ? 去らせた本人が悔しがる可能性を信じて、
来る者を拒んでればいいのさ。ゴキゲンになれるな。

これでみんな h a p p y さ。最高だろ?

・・・・くそっ!・・・

388 :
大人サイトの人が来るまで
見事な閑古鳥だったのに
ものすごい賑わいだな

389 :
クソスレの最後っぺです

390 :
だから恨み言を言っている暇があれば燃料投下しろよ
後になってスレが終わったのはあいつのせい、俺は悪くないとか言うなよ?

391 :
大人才人の最新版がまとめにも見当たらないのですが、もし知っている方がいたら教えてください。

392 :
エロパロ板何だからエロいSSあればもっと盛り上がったんだろうけなぁ。
正直、大人サイトSSは独自の世界観突っ走りすぎてどうもね…
まあ、すでにブームは過ぎ去ったしあとは朽果てるだけだろ。
原作本スレがあれなんだからここが盛り上がる訳がない。

393 :
盛り上がってたのに書き手を追い出して盛り上がるわけが無いとかマジキチ

394 :
きっと盛り上げようとして燃料投下してるつもりなんじゃねぇのか?

395 :
だからさ、猿がキーボード叩いてるだけなんだから気にするな、と。

396 :
最新話みつからない><

397 :
>>391>>396
無論18歳以上だよね?
ゼロの保管庫WIKIに行って雑談用掲示板をクリック
その中のしたらば10周年をクリック
同人・コミケ・二次創作をクリックしてゼロの雑談で検索
ゼロの雑談の中の直接投稿に入ってます。
こっちに戻ってきて欲しい。

398 :
Gj!
もう少しでエレオノールさん陥落しそうですな、
トリステイン貴族社会は地球のとは違いハルキゲニアを6000年支えてきた社会システムなんだから
才人をうならせる側面があってもいいと思うのだが…

399 :
大人サイトの作者(大いなる意志?)さん、毎回の更新を自分は楽しみにしています。
批判ともいえない、心ない誹謗中傷にも似た書き込みがあったりしますが気になさらないでください。
ごく一部が声高らかに叫んでるいるだけで、作品を楽しみにしている人はその何倍もいます。投下場所は変われど、自分はGJといい続けます。
作者さん、毎度GJです!

400 :
イザベラが逃亡生活してたときに山賊に捕まって…
までは思いついたけど文才がない

401 :
一応たどり着けない人のために張っときます
ゼロの雑談
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/7927/

402 :
これでこのスレも用済みだな
大人才人さん以外誰もいないし

403 :
あっそ

404 :
大人才人の人は、今日投稿するとしたらどっちにするんだろう。
できればエロのあるところをもっと増やしてほしいと思うが
アホどもも収まったし帰ってきてほしい。

405 :
>>404
今日の分はもう向こうに投稿されてるよ

406 :
Gj!
エレオノールさんのターンかと思ったらギーシュのターンでしたか
ギーシュは原作設定を曲げて女にしたんだからいろいろお約束してほしかった。
才人におんなにしてもらったため身体が丸みを帯びちゃって今まではいてたズボンがはけなくなったり
胸がガンガンでかくなって隠しきれなくなったり…
漂うフォロモンで男子生徒にばれそうになったり…性別ごまかす為に錬金の魔法が大活躍したり。

407 :
ほんじつ更新分、よかった。
あっちに書きこんだほういいのかな。
でも、荒らしまであっちいっちゃうと最悪だし。

408 :
TSだけはどうしても好きになれん・・・

409 :
こっちでいいよ
大人才人氏の作品への感想スレでいい

410 :
いつまでいなくなった糞のことをいってんだ餓鬼
だまれ
向こうにかけよ

411 :
本当に変態紳士がいなくなったな

412 :
そういやせんたいさんってなんでいなくなったんだ?
261氏は雑談掲示板占拠してた連中の扱い関連のゴタゴタで、
205氏はシリーズ完結させて消えたってのは知ってるけど
ここ何年かスレ離れてたので経緯がわからん

413 :
新たな職人の降臨を待つしかないか

414 :
感想スレとしての生き残り方を考える時期

415 :
悪口っぽい文字の羅列を吐き出すスクリプトの残骸なんか小指で弾いて、
大人才人さんが戻ってくれればいいんですよ。

416 :
>>412
俺もせんたいさんの作品と世界観好きだったんだけどなぁ。
未だに何でいなくなったのか分らん…熱が冷めちゃったのかもねぇ。
あの頃から職人がいなくなって今じゃ書き手が一人になって専用スレみたいになったから荒れてる原因の一つでもあるんだろうなぁ。

417 :
幾多の職人が現れては消息を断つ場よ
バレット氏は名前変えて別スレに行ったんだっけ

418 :
ここにいないやつの感想なんて書こうとするなよ馬鹿か?
昔はよかったなんていってるやつも同じだアホ

419 :
もうどこにもいない君のために。

420 :
まだどこかで書いてる作者がいる
それだけでいいじゃないか
大人才人の人だって居場所はわかってるんだろ

421 :
もうここは大人才人の人の感想スレとして幕を閉じよう・・・

422 :
>418
>418
>418

423 :
今日も元気に活動してるのは荒らしだけか

424 :
あのスレでも粘着してるしな。
書けるやつに嫉妬しかできないんだろ。

425 :
>>418
>>418
>>418

426 :
結局ただの荒らしかよ

427 :
で、作者はいるのか?

428 :
どうせ閉じるボタンの壊れたスクリプトは無視という言葉さえ不適切なんだから、
気にせず戻ってきてほしい。

429 :
大人才人はオリキャラが多過ぎなのとながったらしいKAGAKU考察さえなきゃなあ

430 :
>>>418
>>>418
>>>418

431 :
>>417
バレットさんはどんな名前に変えたの?

432 :
私はボルボXさんのSSが好きだったなぁ
エロいし、エロいし………………エロいし

433 :
>>418

434 :
末期だな…

435 :
ゼロの使淫魔が撤退したときが事実上の終焉だったかな

436 :
勃興期も黄金時代も衰退期も過ぎてまさに末期だな

437 :
そう思う人間はとっとと去れよ

438 :
じゃあ再興する方法教えてくださいな
適当にエロい雑談でもはじめますか?

439 :
大人才人の引越し先である2ch創作発表板避難所の十八禁スレが見当たりません。
だれかアドレスを知っていたら教えていただけないでしょうか。お願いします。

440 :
>>439
創作発表板避難所ってのはどこから出てきた名前だ?
>>401にちゃんと書いてあるだろうに。

441 :
創作発表板避難所の十八禁、創作発表のキャラでキャッキャウフフする2
の937を見てみ

442 :
次スレ
>>401

443 :
質問厨うぜぇ
わざわざ教えてる奴がいるからこういう輩が消えないんだろ
大人なら自分で発見するんだから18歳未満の餓鬼はとっとと出て行けよ

444 :
こういう>>443みたいな荒らしを追放しないと復活は難しい
そして板の仕様上、荒らし追放というのは事実上不可能
つまり復活は諦めろ

445 :
だからさ、スクリプトの残骸なんか気にしないで普通に進めようよ。

446 :
タバサは俺の嫁

447 :
「○○は俺の嫁」×多数。
そうか……多夫一婦制なのか……

448 :
せんたいさんもすっかり作品投稿しなくなったしね。
他のサイトで浮気しているのだろうか。

449 :
>>447
いったい何千人の夫がいるんだよ

450 :
トリスティン王国で革命発生
首謀者は平賀才人と見られている
王室は倒され共和政府誕生
国民の結果、人民に対して暴虐政治を誇ったアンリエッタ女王やルイズ嬢ら貴族はその償いとして家畜以下の奴隷に堕とされたという



451 :
きもい

452 :
同じようなSSも同人誌も腐るほど見たな

453 :
ボツ
次の方どうぞ

454 :
どこ行っても追い出される
かわいそうw

455 :
ゼロまで革命が起きて貴族が廃されたとしても、登場する貴族は誰も彼もがプライドの塊のような存在なので、反乱分子として新体制に対して不正規戦闘を繰り返すのが目に見えているかと。

456 :
そのアホな水掛け論は他所で語り尽くされてるのでスルーの方向で

457 :
ゼロ使とか原作でもうあんなだからイチャイチャするような作品しか書けないだろ少し前はスキルニルとサイトを間違えてスキルニルに初めてを捧げちゃって絶望するルイズとか色々あったかも知れないけど

458 :
マジでスキルニルにはじめてを、になりそうだったのはタバサだよな

459 :
19巻じゃあ一週間もティファニアと同じ部屋に閉じ込められてサイトはよくもまあがまんできたよ

460 :
汗臭くなったテファとか俺得すぎるんですけど?
しかも汗臭い自分の体臭をサイトに嗅がれまいと必に距離を取ろうとしたりする健気な姿。
お前らもそそられるだろ?

461 :
むしろ一週間ずっとアンアンし続けてたら見張りはたまったもんじゃなかったろうな

462 :
アン樣と一週間同室だったら
干からびてぬな

463 :
>>460
美少女の体臭はすべからく最高の香水、なにを当たり前なことを言ってるんだ

464 :
すべからくの誤用が増えてきてるな

465 :
サイトが「偏在」の込められた道具(薬?アイテム?)を使用した
サイト×ヒロインの一人三穴輪姦物(できれば純愛シチュで)

466 :
アン様は潮も聖水も良く出すから永久機関ダヨ

467 :
だから嫁の貰い手がなくなるんだよ

468 :
アン樣となら結婚したいって奴は多いだろう、作中でもリアルファンでも

469 :
アン様がいいんだよ
アン様とならって何様だよ

470 :
いや俺もアン樣が一番好きだよ

471 :
そういやいまだにヒロイン別だと
ここの保管庫のアクセス数はアン樣が一位だな

472 :
どうもアンアンやシエスタみたいなガツガツしたタイプはな…
って、ゼロ魔に普通の恋愛のできるキャラってほとんどいなかった

473 :
アン様はガツガツというよりムンムン

474 :
ギシアン

475 :
468 :名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 18:46:16.35 ID:Pvs3aWWs
アン樣となら結婚したいって奴は多いだろう、作中でもリアルファンでも

469 :名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 23:00:38.79 ID:iByfX+Qi
アン様がいいんだよ
アン様とならって何様だよ

470 :名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 23:19:44.28 ID:Pvs3aWWs
いや俺もアン樣が一番好きだよ

471 :名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 23:25:10.92 ID:Pvs3aWWs
そういやいまだにヒロイン別だと
ここの保管庫のアクセス数はアン樣が一位だな

472 :名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 16:23:07.89 ID:ee6uMzRz
どうもアンアンやシエスタみたいなガツガツしたタイプはな…
って、ゼロ魔に普通の恋愛のできるキャラってほとんどいなかった

473 :名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 16:58:34.48 ID:l792ZJup
アン様はガツガツというよりムンムン

474 :名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 17:55:23.50 ID:uvcbR3Em
ギシアン

476 :
>>475はなにが言いたいのだらう

477 :
キュルケ「ダーリン、子供は何人作ろうか?」
コルベールはあの歳でついていけるのかな……?

478 :
男性ホルモンの分泌が多い方がハゲやすいと聞いたことがあるが
事実ならコルベール先生も若い嫁の求めに答えられるかもしれないな

479 :
コッパゲ先生は髪の毛以外はチートキャラに近いものがあるから大丈夫だってばっちゃが…

480 :
こんな事もあろうかとえっちなへびくんを開発してあるよ

481 :
マリコルヌはそれこそ野球チームができるほどやりそうだけど
なお夜のいとなみは子供たちに絶対見せてはいけない、教育上悪すぎる

482 :
むしろ子供ができないプレイばかりやってそうだが>マリコルヌ
あとできたと思ったら自分の子供じゃなかったりしそうだ

483 :
孫の顔を見る前に他界してそうだな

484 :
保守っておこうか

485 :
作者居なくなったらこの過疎っぷりだよ
好き勝手意見言うのも勝手だが、気に入らないなら
文句言わないで読まずにスルーかNGしてりゃよかったのに

486 :
なんでわざわざ蒸し返すの?荒らし?

487 :
それでも言わなきゃならんのよ。
正論をね。

488 :
ルイズ犯したいお

489 :
自論≠正論

490 :
正論も何もスレの趣旨からいくと
484以降では>>488が一番まともになるなw

491 :
>>480
アニエスに「やっぱりす」と言われそうな発明だな

492 :
落ちないよな?

493 :
大丈夫

494 :
なあみんな、おまいらの好きな作者さんて誰?
今現在も過去の方もひっくるめてさ


495 :
挙げられた作者を追い出す魂胆見え見えだっつの。保管庫でやれよ

496 :
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1299496882/327-350
まあ、アルビオンが貧乳教徒の巣窟だったせいで色々改変されたゼロ魔の話なんだ。
エレ姉に乗馬鞭でビシバシされて喜ぶウェールズとか、
巨乳星人というだけが繋がりのクロムウェルとワルドとか、
チェーザレ×教皇で鼻血を流して和解するタバサとイザベラ、そんな二人に喜んで仕えるシエスタ。
美少女だったら無条件で従っちゃう才人は原作と変わらないルイズとキュルケのダブルヒロイン状態?

497 :
>>496
ノリがキモいな

498 :
蒼の物語
(イザベラ・シャルロットヒロインのサイト、ガリアに召喚・綺麗なジョゼフw)の作者
まだ続きないの?・・・・orz

499 :
昔見たんだがトリスティンで革命が発生してルイズやアンリエッタが才人の奴隷となる作品ご存知ないでしょうか

500 :
自演乙

501 :


502 :
白い百合の下で復活しねえかなぁ
最終章で断絶とかなんて煉獄orz

503 :
次スレいらねーな

504 :
同人誌ではあるというかあちこちで頻出の質問だが、エロパロでは知らんな>革命でルイズとか奴隷

505 :
エロパロで革命なんて書かれても読み飛ばすだけだ

506 :
巨乳革命も?

507 :
バストサイズはせいぜいDまで、それ以上はアンバランスでかえってなえる

508 :
ティファの乳に興奮はしないが賞賛は送る訳だな

509 :
ルクシャナは先約済みなのが惜しいキャラだ

510 :
>>502
ボルボ氏どこいっちまったんだろーなー…

511 :
ひっそりとエルフの小説を書いてたり

512 :
藤林丈司は変態

513 :
つかエロパロ板のぞいてる時点で多かれ少なかれ変態
誰か作家帰ってこないかな

514 :
>>510
まとめWiki のコメント欄にご本人から今後の活動について報告が入ってる。
オリジナルで大長編を連載中なので、白百合の続きは望み薄。

515 :
帰ってきたらまた追い出してやんよっていう住民の総意があるからな帰ってくるわけがない

516 :
総意?

517 :
ボルボ氏はオリジナルかいてんのかw
まーそんだけの実力はあるからなー
そのうちラノベで商業活動したりしてなw

518 :
ボルボさんはもう商業で書いてなかったか?

519 :
まとめを見ると昔は優秀な人がそろってたんだなとつくづく思うよ
でもジュリオ×ジョゼットは全盛期の勢いがあっても書く人はいないだろうな、痛すぎるわあの二人

520 :
トリスティンに革命を
人民による統治を

521 :
なろうでやれ

522 :
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-2730.html

523 :
wikiってなんで更新されてないの?

524 :
タバ冒や姫騎士で誰か書いてくれないかな

525 :
ガンなのか?それとも脳腫瘍とか?

526 :
末期がん?

527 :
ガンみたいだね
完結まで頑張ってほしいてか治ってほしいな

528 :
小説家とか定期的に健康診断を受けないっぽいから、発見が遅れたのかな?

529 :
ttp://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/popwin/message_yamaguchinoboru/index.html

530 :
なんか泣けてきたわ
でもうちのお袋も余命1年無いって言われた血液性の癌だが3年経った今も手術したり薬飲んだりしながらピンシャンしてる
ノボルも頑張れ!

531 :
>>530
お前の母ちゃんとノボルが長生き出来ることを祈ってるぜ。

532 :
>>529
だから後2巻って急にカウントダウンに入ったのか?

533 :
ヤマグチノボル先生のために
WCGのHCCやろうぜ
以下説明のスレ
【BOINC】書き手も読み手もマターリ参加 19【分散】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302005079/
【東北大地震】分散コンピューティング総合297【節電第一】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1300230976/l50

534 :
ヤマグチ先生イキロ

535 :
えむえむと言いMF担当そんな厳しいのか

536 :
どうでもいい
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1751065754&owner_id=40726760
「ゼロの使い魔」作者がガン告白「手術は8月上旬を予定しております」。
9巻当時に一度見たが、全然面白くなかった。
アニメは絵で儲けてるだけだと思う。
絵は可愛いけど話が面白くなかった。

537 :
>>536
こういう奴が面白いと思う作品をぜひ読んでみたい

538 :
皆有難う!
頑張る!

539 :
>>537
感覚的な評価だけしかできない幼稚な子なので許してあげて

540 :
>>537
多分トライガンとかボーボボとか絶望先生とかだと思う
なんつーか感性がちがう
ゲンシケンとかも大絶賛しそうw

541 :
あ〜
シャナも大好物っぽいな

542 :
それらの作品に罪はないんだからそういうのはやめらよ

543 :
煽り耐性の無いガキがどうしてpink板にいるのか謎だわ
ここが18禁だと知らないのか

544 :
アニエスが地下道で返り討ちにされて〜ってのありそうでないんだな

545 :
ヤマグチノボル先生のために
WCGのHCCやろうぜ
以下説明のスレ
【BOINC】書き手も読み手もマターリ参加 19【分散】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302005079/
【東北大地震】分散コンピューティング総合297【節電第一】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1300230976/l50

546 :
作者がオワコン

547 :
レモンちゃんを映像で見るまでは終われんよ

548 :
騎士姫完結までは終わらんよ

549 :
アニメ4期ついにきたーっ!!

550 :
ネタかと思ったら本当だった。完結編になるみたい。
でも、期待半分か。原作と懸離れるのもねぇ。

551 :
>>550
伏線無視してるの多いし難しいだろな

552 :
ベアトリスの出番またあるかな?

553 :
チミっ子ツインテか短編以外で出番あったっけ?

554 :
>>550
人気でればハガレンみたいに
別シリーズでんだろうけど
原作の内容が内容だけにねぇ・・

555 :
イザベラがタバサを性的に虐待する内容のSSありましたら教えてください

556 :
>>555
なかったら自分で作るべし

557 :
・・・・・・・

558 :
おっす

559 :
地上の○×スレで、“エレ姉20歳が11と結婚”という俺得があったので正座して待ちます。

560 :
保守

561 :
藤林丈司

562 :
藤林丈司

563 :
まだここ有ったんだ!
もう無理じゃないか?
前いた大人才人の人も出ていってしまった上に、出ていったきっかけもあなた達の批判だったから戻って来ないだろう。
かれこれ何ヵ月も作品がupされてないからもうそろそろ落としてもいいんじゃないか?

564 :
儲乙

565 :
雑談してねーでさっさとSS書けよ屑共^^

566 :
ま、まだあったのか•••
高校時代は朝の通勤電車でここお世話になってたなぁ

567 :
朝の通勤電車でオナるなよ…

568 :
でも>>566がJKだとしたら…?

569 :
ガキがpink板に来てんじゃねぇすぞ
って思う

570 :
>569 通報シマ…ショウカ? 反抗予告だよね?
オマイラみたいなネトウヨが追い出した作者が、移転先でも迫害に会ってて、
どんなにほくそえんだレスが付いてるか気になって来たが、相変わらずだなオマイラwww
もう消えてもいいよこのスレ

571 :
これは久々の日本語でおkだな

572 :
>>566
学生は通勤ではなく通学という。
学生は仕事じゃNeeeeeeee!!!!

573 :
>>572
>>566は生徒だとは一言も言っていない。
高校を退職した教師等だとしたら……それはそれで問題か。

574 :
そういやノボルって生きてんの?んでんの?

575 :
実はんでてゴーストライターが書いてる。






















とか?

576 :
無駄に改行してんじゃねーよね

577 :
あげ

578 :
被告人アンリエッタを絞首刑とする

579 :
アン様はすでに我々が助けた
逆賊よ貴様がぬべし

580 :
大人才人の人って追い出されて創発に逃げてきたんだよね?
正直、創発でやらかし気味なので出ていけとは言わないけど、ここで投下出来そうなら二次はこちらがベストだとは思う。

581 :
と、追い出した張本人が申しておりますw

582 :
違うわw
創発来たのはいいけど暴走気味なところあるから、こっち落ち着いたなら基本的には二次創作はこっちがいいのでは、と思ってる。書いてる本人もそっちのほうが楽だろうし。
創発来てすぐに事故ったり全年齢板なのにエロいの投下予告したりとエロパロのノリのまんまだからせめて郷に入らば郷に従えとw
最近は落ち着いてるけどね。
むしろ一番帰って欲しいのは作者じゃなくねちねち質問したりひたすらリク繰り返す奴だw さすがに二次関連のアレコレ言い合いは自重してほしい。
作者さんは自重お願いしたと言っていたけど、人がいいのか丁寧に回答したりそれにまた注文したりとそのスレだけエロパロ化してる。
やむに已まれぬ事情があるとはいえ、「仕方なく」そっちでやってんだからそれ理解してほしい。投下してるのはエロパロじゃなく創発のスレだからさ。
ちなみにアジョは楽しく読ませていただきましたw

583 :
俺のノボルがハルケギニアに帰っちゃったらどうしよう……

584 :
>>582
創発のそのスレがそうなったんならそれはそれでなんの問題もないだろ
懐古厨かなにか知らんがにちゃんのスレに伝統も文化もクソもない
強いていうなら現在のスレの大多数が望む空気がスレの正義だ
心の狭いお前が郷に従って大人才人の人を受け入れれば済む話

585 :
作者は特に投下は構わないって扱いだよ。でも他所の問題まで持ってくるな、って言われてる。
もっとも馬鹿が馬脚を表したので問題の解決は近いかと。作者がここに帰る日は遠いなw

586 :
DLSiteのゼロ魔同人リスト
http://doujinlist.info/zero-tsukaima

587 :
三期も始まったしそろそろ書いてくれる人は現れないものか

588 :
四期だった\(^o^)/

589 :
そう言って誘っておきながら
完膚なきまでに叩き出す。
できておる。
そうならないためにも、
なんとかしなきゃな。

590 :
ゼロの使い魔のssを探しても転生憑依クロスオリ主ばっかりでうんざりだ
このスレだけが良心だったというのに……

591 :
>>590
贅沢な悩みだな

592 :
>>591
原作のキャラと設定だけの純粋なサイドストーリーってやつを読めるところがなさすぎるんだよほんとに……

593 :
シリアスもいちゃいちゃもダークもコメディも量・質共にある作品スレの方が少ないからな。

594 :
無ければ書くしかない

595 :
空気が悪いから一度仕切り直したいな

596 :
約3年前のせんたいさんとかボルボX全盛期時代の住人だが、久しぶりに来たけどすっかり寂びれたな・・・・

597 :
まあ43スレも来たこと事態が、奇跡みたいなもんで。
「【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合43
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298817203/を墓地に入れることで
『原作者』の寿命を長寿にして俺のターン・エンド!」

598 :
>>596
Fの出来も良いし
今の原作設定だとルイズのいちゃいちゃ系とか書きやすいと思うんだがなぁ
一回仕切り直して新スレ立てるくらいしないとこの悪循環は断ち切れんな

599 :
>>596
ボルボX氏のねっとり子宮責めが大好きだった。
氏が今書いてる話にも非18禁だがそういう設定あるし。

600 :
アニメのルクシャナが可愛かったから久しぶりにきたけど、最近は投下されて無いのね・・・
まあエロパロのほとんどのスレが廃れてきてるからしゃあないけど・・・

601 :
おはようございます。
アンリエッタのお話ができたので投下します。
ゼロ魔のSSは初めてですが、温かい目で読んでいただければ幸いです。

602 :
ド・オルニエールの屋敷で平賀才人はある女性と密会をしていた。
相手はトリステインの女王、アンリエッタ・ド・トリステインである。
普段は上品かつ高貴な振る舞いをしている彼女だが、今の彼女は180度違っている。
地下の隠し部屋のダブルベッドの上、アンリエッタは裸になって同じく裸の才人のペニスに舌を這わせていた。
「くすっ…。相変わらず大きいですね…。この辺りも気持ち良かったりするのかしら?」
アンリエッタはペニスの裏筋部分をなぞるように舐め上げた。
才人の背筋にぞくっと快楽の電流が走り、彼の鼓動を更に速めていく。
「姫様…。すごいです…。もう一回お願いします…」
「…わかりました…」
アンリエッタは嬉しそうに先ほどと同じように裏筋を舐め上げた。
昼は王女、夜は娼婦、そんな彼女の二面性を知る男は恐らく自分だけだろう。
才人はこみ上げてくる射精感を必に抑えながら彼女が与えてくれる快楽に身を任せる。
「姫様…。もう出してもいいですか…?」
才人がアンリエッタに尋ねると、アンリエッタは才人のペニスの根元を指できゅっと掴んだ。
「だ・め・で・す」
恍惚の表情で口角をつり上げるアンリエッタ。
王女の時の彼女からは決して見られないその表情が才人は大好きだった。
「また…ですか?」
「ええ…。今度は才人さんがわたくしを気持ちよくしてくださいね?」
ベッドの上に仰向けに寝転がり、脚を軽く開く。
才人はその間に体を滑り込ませ、亀頭の先端を彼女の膣口に合わせる。
「はっ…うん…っ…」
愛液を滴らせた膣にペニスが呑み込まれる。
「姫様っ…」
うねうねと蠢くアンリエッタの膣壁の感触に才人は一気に絶頂へ導かれる。
どくどくと脈打つペニス、子宮に呑み込まれる精液、その感触にアンリエッタの顔が歓喜の色に染まる。
「姫様…。こんなこと本当に続けていいんですか…?」
アンリエッタの中に出すのは初めてではない。
彼女との密会はもう三回目。
肉体関係は二回目の密会の時に持ち、そのときから彼女は中に出されるのを好んでいる。
一国の王女だというのに彼女は避妊の意思を全く見せない。
才人も一応貴族とはいえ所詮は平民上がり、貴族としては下っ端の中の下っ端である。
アンリエッタとの身分の差は天と地ほどもあるのに、彼女はそんな自分の精液を膣内で貪る。
ペニスの脈動が治まったそのとき、大人しかったアンリエッタの膣壁が再び自分のペニスに絡みついてきた。

603 :
「そんなこと言っても、才人さんだってわたくしの中で出すのがお好きなのでしょう?いいではないですか。今は欲望や衝動のままに求め合いたいのです…」
微笑むアンリエッタの中で才人のペニスが再び力を取り戻す。
「責任感や義務感で心を縛らないで…」
アンリエッタは知っていた。
才人が自分と交わっている時も心の片隅ではルイズのことを想っていることを。
だから初めて交わった時から、彼に一時でもいいのでルイズを忘れて欲しくて中出しばかりさせている。
ルイズと彼が恋人同士なのは知っている。
だが才人はルイズを愛することに責任や義務のようなものを感じているのではないか。
初めてこの部屋に来た時に才人を見て感じたことがそれだった。
「責任も義務も今はいりません…。わたくしがしたいこと、して欲しいこと、あなたがしたいこと、して欲しいことが一致していればそれでいいではないですか…」
この部屋を初めて訪れた際、才人はルイズと喧嘩中だった。
アンリエッタはその時そのことを知っていたわけではなかったが、結果として彼は自分になびいた。
相手が脆くなっている時につけ込んだような形だが、アンリエッタにとってはどうでもいいことだった。
それくらいやらなければ彼をルイズから掻っ攫うことなどできないだろうから。
更に言えば、アンリエッタは自分が迫ればサイトがなんだかんだで自分を拒めないであろうことも初めての密会ときから感じていた。
現に今も彼はペニスを自分の中から抜こうとせず、それどころか自分の背中に回した腕に力を込めて自分を強く抱き寄せている。
アンリエッタは才人の後頭部に手を回してキスをした。
才人の理性にとどめを刺すキス。
完全に才人の本能にスイッチが入った。
「あっ…!はぁんっ…!!」
アンリエッタが甲高い嬌声を上げる。
ベッドは二人分の体重を支えてギシギシと軋み、ぐちゅぐちゅという粘性のある水音が結合部から洩れる。
「ああっ…!いい…!!奥が…すごく…っ……!!」
ガンガンと子宮にぶち当るペニスの感触にアンリエッタは快楽を感じて身をよじらせる。
「姫様…っ…!すごくエロい…っ…!」
本来高貴な身分の彼女を形容する言葉ではなかったかもしれないが、アンリエッタ自身特に悪い気はしなかった。
恐らくルイズでは自分ほど彼の前で欲望や快楽に正直にはなれないだろう。
「ひあんっ!!」
ずん!と重い一突きが自分の子宮目がけて繰り出されたが、彼はまだ射精しなかった。
「姫様…。姫様の好きなの、いきますよっ…!」
そのまま才人は腰で数字の8の字を描くように動き、アンリエッタの子宮に亀頭を押し当てたままグリグリと圧迫していった。
「あっ…!ああああぁぁぁぁっ!!」
理性を失ったアンリエッタの甘い嬌声が隠し部屋の中に響き渡る。
膣口から漏れ出る愛液は真っ白に濁り、才人とアンリエッタは互いに舌を絡め合いながら二人で絶頂を迎える。
「「〜〜〜〜〜〜っ!!!」」
声にならない声で二人は絶頂を迎え、お互いの背中に回した腕に力を込めて強く密着し、唇の密着も今までよりもっと強く、ペニスももっと彼女の奥まで突きさし、快楽を貪り合う。
一回目よりも強い脈動と熱い精液の流れを自分の中に感じ、アンリエッタは満足そうな表情を浮かべた。

604 :
「才人さん、やっぱりわたくしに対する印象は変わりましたか?」
まだお互いに熱をもった体でアンリエッタと才人はベッドの上にいた。
アンリエッタがふとそんな質問をしてきたので、才人はどう答えたものかと考えを巡らせる。
「うーん…。そうだなあ…」
「そんなに考えなくても、思ったままを率直に答えてくれて構いませんよ」
アンリエッタが自分の胸に手を重ねてくる。
「じゃあ…、失礼な言い方になると思うんですけど、いいですか?」
「ええ」
すっと息を深く吸い込んだ後、才人はゆっくりと口を開いた。
「その…姫様って悪魔みたいな人だなって…」
「…悪魔…」
別にそう言われたからといって気分が悪くなったわけではないが、彼が自分にそう言った意図をアンリエッタは知りたかったので彼を追及する。
「なぜそう思うのです?」
才人はアンリエッタにそう言われて少し目を泳がせた。
「別に怒っているわけではありませんよ。ただなぜなのかを聞きたいだけです」
アンリエッタにそう言われ、才人はなぜそう思ったのかの説明を始めた。
「だって、俺にはルイズがいることを姫様だって知ってるわけでしょう?流されてる俺も俺だと自覚はしてますけど、はっきり言って確信犯じゃないですか」
その言い方からしてやはりルイズのことが彼の心からは離れないのか。
アンリエッタはまだ彼を自分のものにできていないことを感じた。
「ルイズとはまだ喧嘩中なのですか?」
この前聞いたルイズと才人の喧嘩の原因、ルイズの姉であるエレオノールに認めてもらうためにルイズに貴族のいろはを彼は叩き込まれているらしいが、
元々身分制度の無い世界からやって来た彼にはそういったものが煩わしく感じられるらしく、結局ルイズの訓練を放り投げてしまったと彼から聞いた。
「…最近はそうでもないかな…。でもまだルイズは俺が訓練を放り投げたことを完全には許してないですね。当たり前と言えば当たり前ですけど」
「…そうですか…。ねえ、才人さん」
「はい?」
「詳しく聞いたことがなかったのですが、才人さんの元いた世界ってどんなところなんですか?」
立場は違えどアンリエッタも王族の責任や義務を煩わしく感じることがあるので、才人の世界に少し憧れのようなものを持っていた。

605 :
「そうですね…」
才人が自分の世界のことを話し始める。
魔法が無い、月もひとつ、身分制度がなく基本的に恋愛も自由にできる、その他にもいろいろと。
アンリエッタはおとぎ話を聞いているような気分になった。
幼い子どもが物語の世界に憧れを抱くように。
「…わたくしにとっては夢のような世界ですわね…。もしわたくしがあなたの世界に迷い込んであなたと出会っていたら、わたくしはそこであなたと自由に恋をして結ばれることもありえたのかしら…」
アンリエッタは少し遠い目をして言った。
朝になれば再び王族の責任や義務と向き合う自分の日常が待っている。
「姫様…」
「ごめんなさい、才人さん。でも義務感や責任感で生きていけるほどわたくしは強くなくて…」
才人はアンリエッタを抱く腕に少し力を込めた。
少しでも彼女の気分が楽になることを信じて。
「明日の公務もそこまでかかりそうではないので、明日また会っていただけませんか?」
「…わかりました…」
なぜアンリエッタの誘いを自分は断れないのだろうか。
ルイズへの後ろめたい気持ちを感じながら、消えていく彼女を才人は見送った。
自室に戻ったアンリエッタは自分の部屋のベッドに寝転がり、高い天井を見上げた。
「悪魔…か…」
言われてみればこれほど自分をよく言い表している言葉もないような気がした。
親友であるルイズを裏切り、その恋人にも裏切りをそそのかしている。
自分の欲望と衝動のまま、快楽を求めて。
「……ふふっ……」
自虐的な笑いが自然とこぼれた。
自分とルイズを比べてみたらその差がよくわかる。
素直ではないが根はまっすぐ純真で責任感や義務感の強いルイズと、淫らで社会的に許されないことも辞さず、責任や義務から逃れることをいつも心のどこかで考えている自分。
実に対照的ではないか。
彼にとっての天使がルイズならば自分は悪魔に他ならない。
―― 面白い…。ならばわたくしは悪魔になろう ――
多くの人にとって国家元首である自分は高嶺の花のように思われているだろう。
才人も元はそんな風に思っていたかもしれない。
だが自分の本性はちがう。
欲望と衝動のまま快楽を貪り、相手には堕落と引き換えに快楽を与える。
自分は悪魔の果実。
自分の体は彼に快楽という甘い味を感じさせる果肉、唾液や愛液は彼の本能を刺激し誘いだすための果汁。
ルイズへの裏切りが、王族としての責務を放棄するような行動が堕落だと言うならばそれもいいだろう。
それでも自分は彼が欲しい。
「ふふ……っ……。あははははっ……」
だだっ広い一人用の寝室にアンリエッタの笑い声がこだました。

606 :
次の日の夜、才人は再び隠し部屋の鏡の前にいた。
才人が鏡面に触れると、アンリエッタの姿が映った。
胸の部分は隠されているがそこから下の部分は半透明になっていてショーツも見えているネグリジェ姿である。
「こんばんは、才人さん。今夜も楽しみましょうね…」
才人の目の前に現れたアンリエッタは髪を掻きあげながらそう言った。
もうすっかり夜のモードに入っている。
「姫様…」
才人がアンリエッタをベッドに連れて行こうとすると、アンリエッタは才人の首に抱きついてキスをした。
そのまま才人とアンリエッタは口内で舌をを絡め合い、唾液の混じる音と蠢く舌の感触が脳に伝わる。
「才人さん…」
そのままアンリエッタは才人の前にひざまづくと、才人のズボンのジッパーを下ろしてペニスを取り出した。
「才人さん、大きい胸の方が好きですよね…?」
アンリエッタはネグリジェの肩ひもをずらして豊かで美しい乳房を晒し、その谷間に才人のペニスを挟みこむ。
「うわっ…。姫様、それは…」
アンリエッタはそのまま才人のペニスを乳房で挟んで刺激し、そのまま舌先で尿道口をちろちろと舐める。
気崩したネグリジェ姿の王女がパイズリフェラに夢中になっている。
その視覚的効果は抜群だった。
「もう入れたい…」
才人はアンリエッタにそう訴えると、彼女はくすっと笑って立ちあがった。
「そんなに慌てなくてもわたくしは逃げませんよ?でもわたくしも早く繋がりたいです…」
アンリエッタはその場でネグリジェを脱ぎ捨てる。
「…ショーツは才人さんが脱がせてくださいね…?」
甘い悪魔の囁きが才人の理性を蝕んでいく。
才人がアンリエッタのショーツを脱がせると、今度はアンリエッタが才人の服を脱がせていった。
一糸まとわない二人は熱のこもった視線で見つめ合う。
「きゃっ?」
才人はアンリエッタを鏡の方へ向かせ、鏡の縁を掴ませて腰を突き出させた。
「姫様…。今日はこの体勢で…」
「あっ!…ああっ…」
背後から才人はアンリエッタの中にペニスを挿入する。
鏡に映る乱れた二人の姿が二人の情欲をさらに煽る。

607 :
「姫様っ!すごい締め付けですっ…!!」
「だってこんな体勢で交わるなんて…」
才人のペニスがアンリエッタの子宮を叩く度にアンリエッタの尻の肉と才人の腰の前面の肉がぶつかり、ぱんぱんと小気味の良いリズムを奏でた。
鏡に映る二人は獣そのもので、快楽だけが二人を支配した。
才人はアンリエッタの胸を揉みながら腰のピッチを速めた。
「ああっ…んンッ…!」
嬌声が鏡に反射することでより大きく聞こえるらしく、アンリエッタは声を抑えようとしていた。
その様子に興奮した才人はアンリエッタの大好きな例のものをやる決心をする。
「あっ…!?」
才人が深く重い一突きを繰り出し、子宮をぐっと圧迫する。
「ああああああああああぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!」
アンリエッタが涙を浮かべて派手な嬌声を上げる。
才人は腰を数字の8の字を描くように動かし、更に強く強く子宮を圧迫していく。
「いきますよ、姫様っ…!!」
もう何も考えられない。彼女の中に自分の全てをぶちまけたい。
才人はアンリエッタの腰を掴むとそのまま思いっきり中に射精した。
「はあああああああっっ!!!!!!」
アンリエッタは中に射精される快楽に膝をがくがくと震わせる。
才人の射精が終わると、アンリエッタはついに床に崩れ落ちた。
才人も立っていられなくなり、床に尻もちをついてしまう。
「「はあ…はあ…」」
二人は荒い息をついている。
アンリエッタは四つん這いになって才人の方に尻を向けている体勢なので、才人からはアンリエッタの膣の様子がはっきりと見てとれた。
膣口からは逆流した精液がどろりと床に流れ落ちている。
だがアンリエッタの膣口はぱくぱくと開閉を繰り返し、まだまだ快楽と精液を求めているように見える。
「…才人さん…」
「はい…」
「今夜はここに泊まっていっていいですか?」
どうやらアンリエッタにはまだまだ快楽が足りないらしい。
才人もアンリエッタをもっと抱きたいのはやまやまだったが、ルイズのことが脳裏をかすめた。
彼女の宿泊を許してしまうことは自分の心の最後の砦を打ち砕くような気がした。
「それは…」
才人が口を開きかけた瞬間、アンリエッタは彼の唇を奪って口内に舌を差し込んだ。
「いいじゃないですか…。責任感や義務感で恋はできませんよ…?」
ああ、やっぱりわかってるんだ…。
才人はアンリエッタのその言葉に自分が抗う術を持たないことを悟った。
アンリエッタが与える堕落の味はあまりに甘美で刺激的だった。
「…やっぱり姫様は悪魔だ…」
「…ふふ…。どこまで堕ちていっても、わたくしだけはずっと一緒です…」
再び交わされる口づけ。
ベッドに這い上がった二人はそのまま明け方近くまで何度も交わった。
本能の赴くまま、才人はアンリエッタを求め続けた。
その様子にアンリエッタは満足そうな笑みを浮かべて彼を受け入れ続けた。
わたくしは悪魔の果実。
彼が求めるならわたくしはいくらでも甘美な快楽を与える。
堕落と引き換えにいくらでも…

608 :
これで終わりです。
個人的にはアン様が好きで、アニメの密会シーンに触発されて書いたものですが、
楽しんでもらえれば幸いです。
それでは失礼します。

609 :
言いたいことはわかった。帰れ

610 :
おつ

611 :
アン様`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

612 :
>>608
GJ!
また少しずつこのスレも盛り上がるといいね

613 :
>>608
ありがとう
>>609
消えてね^^

614 :
>>613 お前が消えろ
下手に擁護するのは作者・スレ・読み手にとって
全てに良い結果を残さない。

615 :
お前が居るのにくらべたら無いに等しいけどな。

616 :
なんだ?他の作者の嫉妬か?

617 :
ただの粘着さんだろ。

618 :
せんたいさん、ボルボさん、使淫魔の人カムバッーーーク

619 :
あれ?ボルボ氏のページ復活してる
あれ本人が断りいれて消したんじゃなかったのか・・・過去スレからコピペしてるっぽいけど

620 :
>>608
GJGJGJGJ!
また書いてくれると嬉しい

621 :
女王陵辱の続きはまだなのだろうか
そろそろ全裸も厳しくなってきたぜ…

622 :
誰ぞ『偏在』を活用した多孔物SSを…

623 :
「ぬふぅ!」
スクウェアメイジワルドの遍在と本体は
この日も同時に果てた

624 :
http://book.geocities.jp/sakusasaya/top.htm

625 :
保守

626 :
アニメも終わったな・・・

627 :
まだだ…作者が終わらない限り・・・

628 :
アニメ後日談でOVA作って欲しいなぁ。
ここで後日談書いてくれる人はいないかね

629 :
アニメ最終回で妄想が捗る

630 :
保守

631 :
age

632 :
結局浮気をやめられないサイト

633 :
全て巨乳が悪いんだよ〜〜〜〜!!

634 :
浮気は最悪だと思っているせいか、最近サイトがイラつく件…

635 :
誰か、TVエンドの後日談SS書いてくれんかのう?

636 :
sage忘れた。スマソ

637 :
正直サイルイはすでに飽和状態で食指が動かん

638 :
俺はまだイケる。というか見たのがFだけだ

639 :
サイルイまだまだいける
むしろ新刊待ちすぎてサイルイ不足

640 :
>>638
原作読め
すげぇから

641 :
おおう

642 :


643 :
南下家よ>>642


644 :
誰の家だよw

645 :
ながれぶったぎって悪いんだけどこれ
ヤマグチノボルのサイン?鑑定頼む
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0696617-1342896176.jpg

646 :
誤爆

647 :
ながれがありゃいいのだがな

648 :
ゼロ魔はなにかというと胸ばっかりで尻の魅力に気づいてない

649 :
同意。
まあルイズの場合尻もぺったん子なわけだが。

650 :
シュヴルーズ先生ェ

651 :
うわあああああああああああ
まとめサイトが消えてるううううううううう

652 :
保守

653 :
アンリエッタ×ウェールズって意外なことに無いのな

654 :
アニメ
百合注意!才人不在!
ルイズ強化、ふたなり、性格改変注意!
フーケはロングビルに!

655 :

フーケ探索の折り、ゴーレムの急襲を受けたルイズは共に来ていたキュルケやタバサに自分が引きつけている間に学院から応援を呼んでくるよう頼み込みその場を去らせた。
何故ならば彼女は一人でも十分闘えるからだ。
昔からどんな呪文を唱えても悉く爆発し、本来の効果を発揮することが出来ない自分の魔法。
貴族であるというのに魔法が使えないというのはとても恥ずべき事。
それもトリステインの大貴族。ハルケギニア全体を見渡してもトップクラスの名門であるヴァリエール家の娘が無能となれば色々悪口を囁かれる物だ。
正面切っては言われない悪口陰口の類や哀れみの言葉はそれでも本人の耳に入ってしまう物で、幼いルイズは傷付いた。
そんな彼女があるとき近くの森の中にて縋る思いで行った使い魔召喚。
だがそれすらも爆発を起こし、何も現れることがなかった。
しかし、使い魔は召喚できなかった物の、彼女の左手には使い魔の証であるルーンが刻まれていたのだ。
使い魔は召喚できないのにルーンが自分に刻まれるという事象に彼女は「お前には使い魔など必要ない」と言われたような気がして半狂乱に陥り、手当たり次第に呪文を唱えていた。
フライ、ロック、レビテーション、錬金。
唱えては爆発を起こす魔法。そんな爆発の嵐の中で気付いた。いつもよりずっと大きな爆発であることに……
ふと杖を持っていた左手を見ると―――彼女の手に浮かび上がったルーンが強い光を放っていた。
あらゆる武器を使いこなす“神の左手ガンダールヴ”
彼女に刻まれたそのルーンは杖を武器として認識していたのだ。
そのことに気付いた彼女は、それこそに物狂いで特訓した。
自分の爆発を制御できれば大きな力になる。
爆発しかしないのなら、この爆発を制御してみせると。
その強き想いが実を結んだのか次第に爆発に指向性を持たせることが出来るようになり、遂には一般的な平民の家ほどもある大岩すら吹き飛ばしてしまえる力を身につけた。
流石にそこまでの威力の爆発となれば、五、六発が限界ではあるが。
無論、たった一言で巨大な爆発を起こせる自分の魔法が下手をすれば異端認定されかねない危険な物であることは分かっている。
だからこそ誰にも知られないよう、度々家を抜け出しては森の中で練習していたのだ。
だが貴族のお嬢様が人気のない森で魔法の練習などしていれば当然危険もつきまとう。
時にはオークに襲われ、また野盗や盗賊に襲われたりすることもあった。
にたくないとの思いで身を守る為に放つ爆発の力は大きく、襲い来る盗賊を意図せずしてしてしまうことさえあった。
人をしてしまったとき罪の意識で押し潰されそうになったが、それでも魔法は捨てられない。
ガンダールヴの特性を知り、爆発が制御できるようになった今、魔法を捨てるなどという選択肢はないのだから。
こうしてルイズは大きな力を身に付けたのだ。
但し、その引き替えに本来の優しい心と、敵であるならすことさえ厭わない冷酷な心を併せ持つようになってしまったが……。
無論冷酷な自分というのは滅多に見せない。普段は飽くまで強気で意地っ張りで負けん気の強い生来の顔を見せている。
なにせ学院生活で命を脅かしたり、“敵”と見るような相手は居ないのだから。
自分に対する悪口やいじめも気にならない。
制御された小さな爆発しか知らない者は“ゼロのルイズ”とバカにしているが、言いたいヤツには言わせておけばいいと。
しかし、この相手は違う。明確な敵である。容赦する必要など微塵もない。
「エア・カッター」
思考を切り替えて呪文を唱えるルイズ。
本来の効果は出ず、大きな爆発が起こっただけ。
だが、その威力は相当な物がありゴーレムの半身はあっさり吹き飛んだ。
それでも吹き飛んだ先から再生していくゴーレムに、彼女はフーケのアジトと思われた小屋から取り返していた破壊の杖を構える。
この杖の使い方は知っている。ガンダールヴのルーンが教えてくれるのだから。
彼女は自らに宿っているガンダールヴの力によって頭の中に浮かび上がった使用法の通りにロケットランチャーを発射し、ゴーレムにとどめを刺した。

656 :

「だ、大丈夫ですかミス・ヴァリエール!!」
ゴーレムが崩れ去ると同時にタイミングを見計らったかのように現れた学院長秘書のミス・ロングビル。
ルイズにはもう分かっていた。彼女こそがフーケであるということを。
余りにもタイミングが良すぎるのだ。フーケの居場所が分かったというのも。自分たちが小屋の中に入った直後にゴーレムが現れたのも。
そのゴーレムが崩れ去ったと同時に姿を現したのも。
「では、破壊の杖をこちらへ……」
「はい……」
そして予想通り、破壊の杖ことロケットランチャーを手渡した瞬間、フーケは正体を現した。
「私のゴーレムを一撃で吹き飛ばすなんて凄いわね」
そして彼女はルイズにその砲身を向ける。
しかしルイズは冷静だ。破壊の杖が何かというのを知っている以上最早フーケの行動に意味はないのだから。
「盗んだのは良いけど、使い方が分からなくて困ってたの」
フーケは余裕の笑みを浮かべている。
そんな彼女が滑稽で思わず含み笑いを堪えるのが精一杯なルイズ。
「魔法学院の誰かを連れて来れば、きっと上手いこと使ってくれると思ってね」
「ふ〜ん、それで破壊の杖を持ち逃げしないで学院に戻ってきたのね」
「そういうこと。教師じゃなくて生徒が来たのは少しアテが外れたけど……まさか貴女が使えるとは思ったわ。流石は魔法も使えないくせに人一倍勉強しているだけあるわね。あの爆発の威力には驚いたけど」
「……」
「でもこの状況じゃ勝ち目はないでしょ? それにあれだけの威力じゃ精神力も尽きているだろうし……悪いけど、正体を知られた以上生かしておけないわ………さよなら」
フーケはあざ笑うように微笑んで別れの言葉を一言告げ、ルイズを葬り去ろうとロケットランチャーの発射ボタンを押した。
彼女にとってルイズをすことに良心の呵責などない。そもそも生かしておく理由もないのだから。
だから平気でせる。何とも思わないのだから当然だ。
しかし、筒から弾は発射されずに虚しい音が鳴り響くだけ。
「な?! ど、どうしてっ!?」
狼狽するフーケにルイズは杖を向けたまま言い放つ。
「生憎と“それ”一発だけで終わりなのよ」
答えを知ったフーケは焦りながら身構えるも一歩遅く、ルイズの唱えた「錬金」の呪文と同時に彼女の右足が爆発した。
「あぐゥゥ―――っっっ!!」
足を焼く激痛と衝撃に悲鳴を上げるフーケ。
吹き飛んではいない物の大きな火傷と傷の痛みに、その場で倒れてしまう。
しかしルイズは容赦なく攻撃を続けた。
「錬金、錬金、錬金、」
「ギャアアアアアアッッ!!!」
左足、右手、左手、次々に爆発して悲鳴を上げながらフーケはその場から動けなくなった。
見たことも聞いたこともない、ただ一言でこの威力の魔法を放てるルイズにフーケは恐怖する。

657 :

「ど〜お? 私の爆発のお味は?」
「いぎ、ああ…ッッ!」
倒れ伏すフーケに近寄り、側まで来たルイズは冷酷な笑みを浮かべて彼女の顎に手を添え、そっと顎を持ち上げ自分の方へ向かせた。
フーケの顔には得体の知れない力を使うルイズに怯えの表情が張り付いていたが、あくまで強気を崩さない。
「は、ぐッ…うう、あ、あたしをどうする……気…ッ、」
「へぇ〜、まだそんな顔できるのねぇ〜? 私がその気ならこのままアンタの身体をバラバラの肉片に変えることもできるんだけど?」
「ひぃッッ……!!」
ルイズの言葉にフーケはより一層怯えてしまう。
それはそうだ。今や彼女の命はルイズに握られているのだから。
ここまで来れば彼女も気付く。ルイズもまた自分と同じ側の人間であることに。
敵であるのなら平然とせるであろうことに。
「この綺麗な顔を吹き飛ばしてあげようかしら?」
「ッッ!?」
「ふふふ、いいわねぇ。その怯えた表情……とってもそそられるわぁ」
ルイズはそう言ってフーケの頬を撫でる。
撫でながら顔を近づけ……
「んううッッ?!」
自らの唇でフーケの唇を塞いだ。
「んッ、んむう〜ッ?!」
いや塞いだだけではない。
フーケの口の中に舌を入れて、彼女の舌を絡め取り蹂躙するという深い口付けを交わした。
彼女の湿った唇と、ぬめり気のある舌を味わうように。
舌で歯茎をなぞり、唇を啄みながら丁寧に丁寧に貪る。
「んッ、あむッ、ちゅるッ……ちゅぱッ、」
一方のフーケはルイズからの突然の口付けに驚愕していた。
される!ぬのはイヤだ!にたくない! そう考えていたところに思いも寄らない行為を受けてしまったのだから無理もない。
やがて口内や舌を蹂躙し尽くされた彼女の頬が赤く染まった。
瞳はふやけ、思考がおかしくなる。
そして離れる唇。ルイズとフーケの唇を銀色の糸が繋いで伸びる。
二人の唾液が絡まった糸だ。
“ごくん”
思わず唾を飲み込むフーケ。
その唾にはルイズの物も混じっている。
ルイズもまた彼女と同じように自分と彼女の混ざった唾液を飲み込んだ。
「安心しなさい……こんな綺麗な顔を吹き飛ばすなんて可愛そうなことしないから」
「あ…くぅぅッ、なにを…ッ、する気…よ……ッ、」
「ちょっと楽しませてもらうだけよ……フーケ……いいえ、ミス・ロングビル……」
ルイズはそう言ってうつ伏せに倒れているフーケの身体を起こして仰向けに寝かせた。
爆発を受けた両手足は動かすことができないのでされるがままだ。
それをいいことに寝かせたフーケのマントの留め具、その内側に手を入れて彼女の服のファスナーを開かせた。

658 :

「なに、を…っっ」
「黙って……」
次にファスナーの開いた服を左右に開かせ、露わにされたフーケの両乳房を手の平でつかむ。
「ひゃ、あっ…!」
「ふふ、大きな胸ね……触ったことはないけど、私の二番目の姉……ちい姉さまと同じくらいかしら……」
「ひゃっ、ひううっ…」
「羨ましいわぁこんなに胸が大きいなんて……私なんか16になるっていうのにペタンコだから……」
そう言うルイズの声に憎しみや妬みの色はない。
唯々フーケの豊満な胸を優しい手付きで揉みし抱いている。
勃起した乳首も弄りはする物の強くいじめるような物ではなく、優しく摘んで胸にするのと同じくやわやわと揉む感じだ。
「ひわぁ、ひ、アァ、」
「乳首……可愛いわ。赤くなって……まるで照れてるみたい……さぞやおいしいおっぱいが出るんでしょうね」
弄っていた乳首を離したルイズはフーケの胸に顔を埋めると、今度はその乳首を口に含んだ。
「ひあ、んッ! ち、乳首……っ、吸わない、でっ…っ、」
「んちゅ、いじわるなこと、んっ、言っちゃだめよ…ちゅっ」
「ひ…ぃ…っ、ひゃう、うっ…っ……!」
口に含んだまま乳首を舌で舐めころがしながら、甘く吸い上げフーケの柔らかい胸を愛するように愛撫する。
右の乳房が終われば左の乳房へ。乳輪を一周する感じで舌を這わせ、その柔らかな肌触りを確かめながら大口を開けて甘く吸い付く。
「ちゅうう……れる、」
「んっ! んんうっ! ひぁァァっ!」
ルイズに乳房を弄ばれるフーケの口からは甲高い声が漏れて、林の中に響き渡る。
ここは人気のない場所であるため誰かに聞かれる心配はない。
乳首を吸われるという女しか味わえない感触を、フーケはいまイヤと言うほど味わっている。
胸の奥から何かを吸い上げられるような感覚が酷く心地いい。
知らず知らず感じていたフーケの股間が熱く疼きだす。
可愛がるように優しくされる胸への愛撫に、女として感じ始めたのだ。
そしてそれはルイズの情欲を燃え上がらせるには十二分の反応と言えた。
「ちゅる……。ん……そろそろ次に行こうかしらね」
「んぁ……つ…ぎ?」
「そ、次よ。だってもう貴女の乳房、私の唾液でびしょ濡れの上に乳首がこんなに勃起してるじゃない?」
「ふああ!」
そう言って自分の唾液でべちょべちょにした両乳房を優しい手付きで数回揉んだルイズは、そうして胸を揉みながら片手を離してフーケのスカートを腰の上辺りまでめくりあげた。
「や、やめ、てっ、なにする、の、」
胸を揉みし抱かれて感じていた言いも知れない心地好さと股間に感じる強い疼きに、フーケは頬を赤らめたまま震える声で訊ねる。
今またスカートを腰の上までめくりあげられたのだ。何をされるのか不安になるのもしかたない。
「だから黙ってなさいと言ってるでしょ? したり、痛めつけたりするつもりはないんだから……」
不安と驚き、快感と屈辱、様々な感情の入り乱れるフーケに、優しく告げたルイズは胸を揉む手を止め、めくりあげたスカートの下、フーケの股間を守る白い下着をするすると脱がせていった。
「あ、やぁ……っっ!」
露わになったフーケの秘部。
緑色の陰毛が生え、縦に走った秘裂が心無し左右に開いて膣口が見えている。
胸を揉まれて感じたからか彼女の膣口は既に濡れていた。

659 :

「綺麗……」
まるで芸術のようだ。
この美しい陰部を見て何もしない、ただ見ているだけというのは余りにも勿体ない。
完成された大人の女の“美”がそこにある。
自分のようなまだ未熟な歳。それ以前に未熟な身体とは大違い。
男が大人っぽい女性に惹かれるのも頷ける。
豊満な胸に大きなお尻、更に言うならフーケのような美女がそれを持てばある種の凶器と言えた。
男を惑わす凶器。女のルイズから見てもそそられる物があるのだから、これに男が迫られたら一発で魅了されてしまうことだろう。
それを確認したルイズは徐に立ち上がると自身のスカートに手を掛け脱ぎ捨た。
次いで下着も脱ぎ捨て“あるもの”をさらけ出した。
「なっ!? なに、よっ……そ…れ……っっ?!」
フーケがそれを見て驚愕の声を上げるのも無理はない。
「ふふ、どう? 結構大きいでしょ?」
なにせ下半身裸になったルイズの股間には、ありえない物が付いているのだから。
そう、本来女性器があるそこに、太くたくましい男性器が付いていたのだ。
「ああ、一応言っておくけど私は歴とした女だから」
ではなぜ女のルイズに男性器が付いているのかというと、それは学院での使い魔召喚の儀式に原因がある。
既に幼い頃、使い魔を召喚していた筈のルイズは「どうせ何も出ない」と思い召喚の儀に望んだのだが、いざ呪文を唱えると股間になにやら違和感を感じたのだ。
自室に戻った彼女が確認してみると、信じられないことに股間にあるはずのない男性器が付いていた。
多少の混乱はした物の、武器ではないというのに何故か反応したガンダールヴのルーンのお陰で詳細が分かり、ひとまず落ち着いた彼女が調べるとこの男性器は自由に変化させられるらしいのだ。
ルイズが望めば女性器が男性器に、男性器が女性器に早変わりしてしまうのだ。
当然、この男性器は男の持つ生殖器と全く同じ物で、女性と性的な交わりを行うこともできる優れ物。
精巣も備えているため生殖行為すら可能で、女性と交わって子宮に精子を注げば子供も作ることが可能だ。
ただ一つ問題なのは最初にした――初めてした相手としか出来なくなってしまうこと。
一度性交をしてしまうとその相手と性交をするとき以外、二度男性器を出せなくなってしまうのだ。
言い換えれば初めてした相手以外では普通の女に戻ってしまうことを意味している。
つまりは事実上の使い捨て。
もちろん、それはそれで大歓迎。
ルイズとしてもこんな恥ずかしい物付けていたくはないのだから。
しかし、有る以上使ってみたくもなるし、どんな感覚が味わえるのか興味も沸くのが人間というもの。
体型や魔法が使えないことで男に相手にされなかったルイズはその反動からか多少百合の気があった為、この男性器を使って今までに何度か性交をしてみたいと思ったことがあった。
ハルケギニアではめずらしい肩の上で切り揃えられた艶やかな黒髪の学院のメイド、シエスタ。
腰まで届く燃えるような赤い髪と褐色肌、それに大きく豊かな胸が特徴的なキュルケ。
蒼いショートヘアで自身よりも更に小柄な体躯の無口な少女タバサ。
などが良いと言えばいいのだが、生憎とそんなことを頼めるような関係……百合的な関係ではない。
タバサに至っては付き合い自体殆ど無い相手だ。
飽くまでも友人関係でありそれ以上でも以下でもなかった。

660 :

だが、その悩みを解決できる相手がここにいる。
お尻の辺りで一つに纏められた毛先が膝の少し下まで届く真っ直ぐな緑の長い髪。
鋭い目つきの妖艶さを醸し出す美しい容姿。キュルケほどではないがシエスタより少し大きい豊満な胸。
自分の物にするには十二分すぎる極上の獲物だ。
それにルイズにとって“敵”であり、自分をそうとしたフーケ相手ならば何の遠慮も要らないというのが決め手になった。
ルイズは身動きできないフーケの足を大きく開かせて、自分の股間をフーケの股間に近付け、彼女の濡れた膣口に亀頭を宛がう。
「あ、うッ…ッ、や、やめ、てッ……ッ」
「だ〜め、貴女に決めたんだから。それに学院を襲撃したタイミングが悪すぎね。もう少し前なら、私のココにこんなのが付いちゃう前ならこんなことしなかったのに……」
そう、もう少し前。ルイズが学院での人生二度目となる使い魔召喚の儀式を行う前にフーケが行動していれば、或いは別の可能性があったかも知れない。
一番高い可能性としては貴族と平民という、身分を越えた友人関係にあるシエスタと性的関係を結ぶというもの。
無論シエスタには百合の気は無いものの、心優しい彼女ならばルイズのお願いを聞いてくれたことだろう。
当然、そこから百合的な関係に進み、愛し合うようになる可能性だってあったはず。
次点でキュルケといいたいが、男好きの彼女の場合難しいのでこの際省く。
いずれにせよ現実は違う。現実に関係を結ぼうとしているのは、いや情欲を満たそうとしている相手はフーケだ。
皮肉なことにそのお陰でシエスタは道を踏み外さずに済んだと言えるのかも知れない。
「諦めなさいミス・ロングビル……しっかり味わわせてもらうわ……」
そう言いながらルイズは腰を前に出し、宛がった男性器をフーケの膣へと挿入していく。
つぷり……ずぶぶぶ……
「あアっ……!? あ…ァァァァっ」
腰を前に出した直後、ぬるんと亀頭部が飲み込まれた。
「ああ……すごい……! 女の人の中って……こんなに気持ちがいいものだったのね……」
止まることなく腰を前に出しフーケの中に性器を埋めていくと、カリ首の下から竿の中頃まで滑るように入っていく。
挿入によって押し出される愛液が更なる潤滑油となって、スムーズに挿れることができる。
じゅぶぶぶぶ……
「あ、あああ、ぁぁ……ぁぁぁぁァァっっ!!」
秘裂の中、肉を押し割りながら入ってくる性器の感触に、唯々喘ぐしかできないフーケ。
せめて口を閉じて声を出さないようにしたいと思うも、粘膜をこすり上げる感触がそれを許さない。
当然ながらそんなことはルイズも許さない。
フーケには自分をそうとした代償として、肉体はもちろんのこと声でも楽しませて貰わなければならないのだから。
そしてあり得たかも知れないシエスタとの関係を御破算にしてくれた代償も払わせるのだ。
ちゅぷん
「アア――!」
フーケの秘裂に性器を挿れていくルイズは、竿の中程まで入れたところで感じた引っ掛かりを無視してそのまま押し通し、根本までしっかり入りきったところで停止させた。
停止させたというよりもうこれ以上入らないというのが正しいか?
フーケの股間とルイズの股間がぴったり触れ合わされている時点でこれ以上入らないのだから。
後は無理やり押して子宮口をこじ開け、亀頭の先端部をその中に入れることくらいしか出来ない。

661 :

「あ…ううぅっ」
「へぇ、ミス・ロングビル……貴女処女だったのね?」
しっかりと結合した膣と男性器の僅かな隙間から赤い血が一筋流れていた。
それが意味するのは彼女が処女であったということ。
「丁度いいじゃない……初めての私と初めての貴女。お互いに初めてを捧げたんだから……でも――」
じゅぶう
「ひアァっ!?」
「美味しく頂くのは私。頂かれるのは貴女……」
ルイズの足にも流れてきた生温かい血。フーケの処女の証であるその血に彼女の中の何かが熱く反応している。
もうフーケを心行くまで貪り尽くさなければ止まれそうもない。
「あっ……あっ……ぁぁ…っっ、」
湿り気のある生温かい彼女の膣内。
自身の男性器を程よく締め付ける感触に、心地好さを感じたルイズは早速抽挿を始めた。
このフーケという極上の獲物を味わう為に。
ただし、決して独りよがりな乱暴な突き込みはしない。
ゆっくり、時間を掛けて味わうのだ。
「ミス・ロングビル、貴女の中は最高だわ……程よく締め付けて、襞が絡みついて」
「あっ、ンンっ……! はああ……ああっっ」
始まる性の交わり。
初めてのセックス。
その甘美な響きと女同士では出来ないはずの、本当のセックスをしている背徳感。
「この巡り会いに感謝するわ……貴女のような素晴らしい女を抱けるこの巡り会いに……」
「アっ、ア……アァ…っっ、」
それら全てがルイズを満たす。
喉の渇きが癒されていく。
欲していた物を手に入れることが出来たような悦びを感じる。
それをもっと味わいたいと、深く抉り込むような抽挿を行う。
それでも優しい動きを変えたりしない。
一分一秒でも長くフーケと交わりたいから。
「ねぇ、分かる……ミス・ロングビル。今、貴女と私は深い処で一つになっているのよ? それも、大切な部分で……」
「んはアァ……!! あ、アァ……っ!」
「奥まで届いてるのが分かるでしょ? 私のモノが貴女の一番奥を突いているのが……」 
繰り出される腰の突き込みに、ぱちゅんぱちゅんと音が鳴る。
奥まで突き込まれ、股間が触れ合う度に結合部から愛液が押し出されてくる。
肉と肉のこすれ合いはフーケから言葉を奪い、彼女は喘ぐことしかできない。
何故ならルイズの性器にこすられる襞の細胞一つ一つが、痺れを生じさせるから。
それは悦びとなって彼女の全身を覆い尽くす。

662 :

「私もね、女だからよく分かるの。いま貴女は私に犯されて悦びを感じているって……」
「はぁあっ、あっ、あンンっ!! 気持ち良く、なんかっ、アァッ……」
「それはウソ……貴女は悦んでる。素直にならなきゃ……」
「アッ……ンッ! ンアァァ……ッ!!」
フーケは己が秘裂に突き刺さり前へ後ろへと動かされる肉の塊に、襞をこすられ子宮口を突かれながら唯々喘ぐ。
身体を貫く未知の感覚。電気的な痺れに知らずと心地良くなってきた。
屈辱の行為。それも自分より年下の同性に犯されるという信じがたい現状に何も考えられなくなる。
ただ分かったのはもう逃げられないということ。
自分を犯しながら愉悦の表情を浮かべているルイズという少女から……
そしていま、それはルイズ自身の手によって刻み込まれた。
ドクン…ドクン……ドクン
「ああっ、アァアァぁァァああ―――――っっっ!!!」
根本まで挿入され、亀頭の先で入り口をこじ開けられる感触。
次いで膣内で、子宮口で感じる大きな震え。
開いた子宮口に亀頭の先をねじ込まれ、内部にまで入れられた状態で放たれるルイズの熱く濃厚な精子。
どく…どく……どく……どく……っ、
「んン! はっ、アァアァぁぁぁぁ……!!」
「ふふふ、中に出すのって気持ちいいわ……たっぷり受け取りなさい……このルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの精子をね……」
下腹部に広がるドロリとした熱い感触はじわじわと広がり、フーケはイヤでも中に出されていることを実感してびくびくと身体を痙攣させる。
ルイズは全てを出し切ったところで一度動きを止めてフーケの頬に手を添えた。
「あ…んン……」
「ミス・ロングビル、たったいまから貴女は私の物よ……逃げることは許さない……」
そう宣言したルイズはフーケに口付ける。
「ちゅ、んん……ふむ、うっ……」
深く交わされる口付けは、フーケに契約を迫るもの。
これは契約の口付けなのだ。フーケがルイズの物となることの。
拒否することは許さない。
使い魔の契約はある種強制的だ。
それと同じ、いや、それよりもっと拘束力の強い契約のつもりで口づける。
絡み合う舌。交換される唾液。
ルイズはフーケの唾液を少し飲み、逆にフーケには自分の唾液を多く飲ませる。
どちらが主人か? フーケは誰の物なのか? それをはっきりさせる為に。
「ん……んむッ、ん…っ……」
フーケの唇に塗られた紫の紅がルイズの唇にも付いた。
それが示すのは契約がなされたということ。
離れる唇の間を繋ぐ唾液の糸は、最初にした口付けのときよりも明らかに太く粘り気のあるものだ。
「ちゅっ」
「ん……」
中々切れないその糸を切るのが勿体なく感じたルイズは、もう一度軽くフーケに口付けて糸を消した。
切ったのではない。互いの唇に染み込ませたのだ。

663 :

「さあ、ミス・ロングビル……これで契約は終わり。貴女は本当に私の物になったの……」
「ふ、ふざけ、っ、あぅぅ――っっっ!!」
「ふざけてなんかない……」
否定の意を含む言葉を口にしようとしたフーケに、ルイズは容赦なく腰を突き込み性交を再開した。
一回で理解できないメス犬には二回でも三回でも刻み込んで、主人の味と匂いを覚えさせなければいけない。
自分が誰の物なのかしっかり教えてあげなければ。
「逃げようとしたら手足を吹き飛ばして逃げられないようにするわ。でもね、私はそんなことしたくないの……だから逃げちゃダメよ……その代わり――」
ずず、じゅぷ、
「んあああっ……! アァァァ……!!」
「ずっと、大切にするからね……」
再開された性の交わり。
亀頭をこすらせる度に上がる切ない喘ぎ。
膣肉と男性器の摩擦により生じる熱。
射精する瞬間の悦びと、それを半ば強制的に受け入れさせている背徳的な快感。
もし、誰かが見ていれば、その目に自分たちはどう映っているのか?
マントを着たままフーケに覆い被さるルイズは外から見れば下半身裸には見えない。
同じくマントを着させたまま胸と股間だけ露出させられているフーケも、上に被さるルイズの身体でそんな状態には見えないだろう。
もちろん人の目がないのは分かっている。
だが、もしもを考えるとゾクゾクするのだ。
スリルを味わう楽しさとでも言うのか?
尤も、行為の邪魔にしかならないことを考えれば、やはり二人だけの状況こそが望ましい。
「これが私の味と匂いよ? しっかり覚えなさい」
どく、びゅくびゅく……っ、
「アァアァアァアァァアァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
森の中にフーケの悲鳴が木霊する。
それは中に出される女の悦びを感じての物。
女のルイズに犯され、女によって精子を植え付けられる、哀れで幸せな女の悲鳴。
両手足にあった火傷の痛みはもう感じない。
ルイズに与えられる性の悦びがかき消してしまったのだから。
二度、三度と行われたルイズとフーケの性の交わりは、キュルケやタバサが戻ってくるまで続けられる。
フーケはルイズの手によって何度喘がされ、何度子宮に精を植え付けられたか分からない。
最後の射精を終えたときにはもうフーケの子宮はルイズの精子によって満タンに満たされていた……。
応援として駆けつけた学院の教師に『フーケに攻撃されて負傷した』ミス・ロングビルは治療され、手足の傷は綺麗さっぱり無くなっていた。
しかし、身体の奥にはしっかりと刻まれている。ルイズという名の刻印が……。

664 :



「ん……あん……あ、はぁ……!」
こじんまりとした家の中、腰まであるウェーブの掛かったピンク色の長い髪を持つ胸の平らな年若い美少女と、
お尻の辺りで一つに束ねられた、ひざの下まで届く癖のない真っ直ぐな緑の長い髪を持つ妙齢の美女が、ベッドの上で全裸になり肌を重ねていた。
甘く切ない喘ぎは緑の髪の女から発せられる物で、彼女の股間の秘裂には上に覆い被さる少女の股間に生えた男の性器が深々と突き立てられていた。
「あ、アァ……っ、ルイ、ズ…っ、」
頬を赤らめ口から涎を垂らしながら、熱い性器に膣を貫かれて喘ぐ緑の髪の女は、自身を貫く男性器の持ち主である少女の名を呼ぶ。
息も絶え絶えの女はどう見ても余裕がなさそうだ。
「なぁに、ロングビル」
腰の動きを止めずに抽挿を続けるピンクの髪の少女ルイズも、緑の髪の女ロングビルの名を呼ぶ。
ルイズの方はかなり余裕を持っているようで、抽挿しながらロングビルの長い髪に指を絡めて撫で梳いている。
「も、もう、もう……わた、くしっ…っ、」
自分の身体の下で限界を訴えるロングビルに、ルイズは柔らかく微笑みながら腰を沈み込ませた。
「あッ、あああッッッ!」
ロングビルの膣に根本まで埋没した性器の先は、子宮への入り口を押し広げて、彼女を孕ませる為の濃厚な精子を吐き出す。
どくぅぅ! びゅるるる〜!
「あはぁァァアァ〜〜〜ッッ」
びくんびくんと痙攣するルイズの性器からは次々と熱い精が吐き出され、子宮内を白一色に染め上げていく。
胎内に溜まっていく白濁を感じながら絶頂の声を上げるロングビル。
「はあ、ぁぁぁぁ……」
その声は次第に小さくなり、ロングビルは大きく息を吐き出しながら果てた。
彼女が果てるのを見届けたルイズは最後の一滴まで注いでからゆっくり性器を抜いていく。
ぬるっと抜けた性器にはロングビルの愛液と、ルイズの精液が混ざり合ったどろどろの体液が大量に付着している。
一方のロングビルの膣口からは中に出された白い精がとろりと垂れ落ち、かなりの量が出されたことを物語っていた。
「疲れたでしょロングビル」
「はあっ、はあっ、すこ…し……」
ルイズはロングビルの髪を撫でながら彼女にそっと口付ける。
「んっ」
触れ合わせるだけのキスは少し唇を啄むだけの軽いものですぐに離れされた。

665 :

「ごめんね、ちょっと無理させちゃったかしら?」
「いえ、大丈夫です」
「それならいいんだけど……でも……」
そこで言葉を句切ったルイズは自分たちが抱き合っているベッドのすぐ隣にある小さなベッドに目を移す。
そのベッドには生後半年になる赤ちゃんがすやすやと眠っていた。
「この子におっぱい飲ませるのはもう少し休んでからの方が良さそうね」
「ええ、そうさせていただきますわ」
寄り添う彼女たちの横で寝ているこの赤ちゃんはルイズとロングビルの間に生まれた子供だ。
無論ルイズが生んだのではない。
ルイズとの性交で妊娠したロングビルが生んだのだ。
精巣を備え、生殖行為が可能なルイズの男性器だからこそ、交わり続ければロングビルが妊娠するのも必然。
そもそも二回目以降は初めてした相手と性交するときにしか発現できないのが彼女の性器の特性である。
となれば、セックスをする相手は初めてした相手フーケ=ロングビルしかいない。
そしてフーケは自分の物。
彼女は毎日のようにフーケを犯し続けた。
フーケの方も、最早ルイズから逃げられないことは分かっていたので、受け入れる以外の選択肢は無かった。
逃げれば宣言通り、今度こそ両手足を吹き飛ばされるのだから。
ならばまだ性交を受け入れた方がマシだと思い、身体を重ね続けたのだ。
ただ、そうやって抱かれる内にフーケの気持ちが揺らいだ。
優しく抱いてくれ、自分を気持ち良くさせてくれるルイズに心を揺るがされたのだ。
自分の物だからこそ全力で守ってもくれた。
“逃げちゃダメよ……その代わり―――ずっと大切にするからね……”
という言葉通りに、どのような危機に陥ってもロングビルを優先し、守ってくれたのだ。
ロングビル自身も闘えるがそれでもやはりルイズの方が強く、最終的には守られる形になる。
そんな時が続く内にルイズに対する恐怖が次第に薄れ消え行き、いつしか恋心を抱くようになっていた。
自分のことを本気で守り、そして大切にしてくれるルイズという少女に魅了され、心を奪われてしまった。
性別が同じなど関係ない。自分をここまで大事にしてくれる少女に惚れることが悪いことなのか?
それにルイズとなら子供だって作れるのだから何も問題は無い。
心から惚れてしまったロングビルの“ルイズの子供を生みたい”という純粋な想いは誰にも否定できないだろう。
そしてルイズもまた生来の強い執着心で自分の物となったロングビルを抱き続け守っている内に、契約を交わした使い魔的な存在や“物”ではなく、一人の人間、一人の女として見るようになっていた。
それも彼女がルイズに恋心を抱いた辺りからフーケを捨て、完全にロングビルとして生きるようになり、自分への態度と接し方が変わったのを感じた結果、ルイズの方にも恋心が芽生えたのだ。
こうなればもう早い物で、抱き合う度に「好き、好きよロングビル!!」「愛しておりますわルイズ!!」と互いに愛を伝え合い、二人の関係は恋人へ、そして結婚し夫婦へと進んでいった。
当然ながら同性結婚など認められる訳がない。だから二人だけで結婚式を挙げた。
それも、二人して始祖ブリミルに永遠に愛し合うことを誓うというとても簡素な物。
しかし、始祖に誓うというのは一生の契約と同じ。
互いに愛し合うからこそ、その愛が本物でありとてもとても深い物であるからこそ、始祖に誓うのだ。
こうして結婚したルイズとロングビルはその日の夜、初夜という夫婦の契りを交わした。
だが、これが許されない結婚であるのもまた事実。
だからこそルイズは学院卒業と同時にヴァリエール家を出奔、ロングビルと共にとある田舎町の更に外れにあるこの家に移り住んだのだ。
誰にも邪魔されない家庭を築く為に。

666 :

「ルイズ」
「なに?」
「私、幸せですわ……愛する貴女と結婚して、貴女の子供を生めて……家族三人で暮らせて」
そう言って微笑むロングビルも自分の髪を撫でてくれるのと同じようにルイズのピンクの長い髪に指を絡める。
「ロングビル……」
「綺麗ですねルイズの髪は……ふわふわして触り心地もよろしいですわ」
「なに言ってるのよ。ロングビルの方こそ膝の下まであるような長い髪なのに枝毛もなくて真っ直ぐで、すっごく綺麗じゃない」
自分の髪を褒められて照れくさそうに顔を赤くしたルイズは、ベッドの上に流れているロングビルの髪の留め具を外して彼女の髪をほどく。
ほどいた髪を手で集めて彼女の左肩から身体の前に垂れさせると、その艶やかな髪に指を通した。
「ルイズ……くすぐったいですわ」
「我慢なさい。貴女だって私の髪の毛触ってるんだから」
枝毛のない真っ直ぐな緑の髪は膝の少し下まで届いていて、長すぎるから毛先まで梳くのが大変だ。
それでもルイズは手触りの良い緑の髪を手櫛で梳いて、指をすり抜ける感触や漂う香りを楽しむ。
緑色の髪……。ロングビルと初めてした……二人の関係が始まる切っ掛けとなったあの小屋の周りの木々や草を思い出させるその髪の色。
ルイズは慈しみを込めて撫でながら呟く。
「ほら綺麗。私ね、ロングビルの髪が大好きなの……始まりの、あの小屋の近くを思い出すし」
大好きなロングビルの髪を撫で続けるルイズに、彼女もルイズの髪を触りながら言った。
「私はピンクの悪魔を思い出してしまいます」
ピンクの悪魔。いまは彼女の妻である小柄な少女。
「あ、あの時は悪かったわよ……」
「ふふ、でもあの時ルイズが私を襲わなければ、いまは無かった訳ですから」
二人は結婚して夫婦のはずなのに共に妻という不思議な関係でもあった。
だが、ロングビルはルイズの子を孕み、そして生んだ……。
女同士で子作りをして妊娠し、出産するという正に奇跡としか呼べないことを二人は実現させたのだ。
誰にでも出来ることではない。ルイズとロングビルだからこそ出来ること。
ルイズと交われるのは本当に世界で唯一人、ロングビルしかいない。
ルイズの子種はロングビルにしか受け取れない。
そういったことを考えれば二人の関係はただの夫婦などではなく、特別な絆を持った夫婦と言えるだろう。
あの小屋の前で交わらなければ、ルイズが他の女としていれば、あの時期に破壊の杖を盗んでいなければ、今の二人の関係は無かった。
だからこそ互いを想う二人の愛情は深く、狂おしいほどに愛し合えるのだ。

667 :

笑い合い、互いの髪に指を絡めて弄びながら、ルイズとロングビルは口付けを交わした。
「ん、んンっ、あ…ふむぅっ、ちゅっ、」
しっかり舌を絡ませて深いキスを交わした後、ルイズは再びロングビルの身体に覆い被さる。
すると無くなっていた股間の男性器が姿を現した。
それが意味することをロングビルは知っている。
彼女に性交を求めるときだけ現れるのだから用途はそれ以外にない。
「だ、ダメですわルイズ……っ、あの子にお乳を飲ませないと……っ、」
「ごめん。もう一回させて、ね?」
「も、もう、貴女は……」
「すぐ終わらせるから。それと私にも貴女のお乳を飲ませなさい!」
「そ、それではルイズまで赤ちゃんと同じですわよ……?」
「い・い・の! ロングビルは私の妻なんだから妻の言うことは聞きなさい! まあ、先にこっちを終わらせるけどね?」
「あっ…っっ」
ロングビルの膣口に触れさせたルイズは裏筋で割れ目を数回擦る。
割れ目だけではなく陰毛にも絡ませて自分も彼女も刺激させて準備をした。
ロングビルを愛する準備を。
「あっ……うぅ、ン…っ、」
性器で割れ目をこすられたロングビルの口から切ない声が出てきた。
その声を聞きながら、ルイズは切っ先を膣口に突き立て、一息に奥まで埋め込んだ。
「あっ…ァァァァっっ……!!」
ルイズに身体の奥まで貫かれたロングビルが甘く切ない喘ぎを漏らして僅かに背を浮かせた。
「んっ……んン……こんなに、された、らっ……ああっっ また、妊娠、してっ……っ しまい、ます……わっっ、」
「ねぇロングビル……いっそのこと二人目作らない?」
そこそこ強めに腰を打ち付け絡む膣肉を押し切るルイズ。
彼女は亀頭の先を最奥に叩きつけながら、ルイズに膣奥を突かれて嬌声を上げているロングビルに提案してみる。
妊娠するなんて言うんだから妊娠させてあげよう。二人目の子供を作ってしまおうと。ルイズとしても子供は三人くらいほしいから。
「あっ……ぁ……ああっ……アアッ……ばかっ、ばかぁ……っ、」
「そんなこと言うんだったら意地でも孕ませてあげるんだからね!!」
そのルイズの意地が功を奏したのか間もなくロングビルは妊娠し、二人目の子供を生むことになる。

愛し合うルイズとロングビル。
二人の甘い幸せな生活はまだまだ始まったばかりだ。

668 :


669 :
乙…ふぅ

670 :


671 :
GJ!妻妻と書いてふうふかw
まさかマチルダ姉さん、ロングビルがルイズの子供を生んじゃうなんて展開になるとはな・・・それがまたクル物がある!
陵辱物かと思ってたら最後は純愛にってのもイイネ


672 :
乙!

673 :
エロパロにつっこむのも無粋な話だが、あえて疑問点を、
ルイズ達はどうやって生計を立てているのか?
ロングビルは貴族ではないので、マントは着用していないのでは?
でも、面白かった。GJ !!

674 :
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説10巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック1巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスタ!!タバサぁああああああ!!!ティファニアぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!

675 :
>>673
ルイズは現在自分の能力を生かして近隣の村や町からのオーク退治などの依頼を受けて生計を立てているといった処です
用心棒的なことも依頼があればしている感じですね
盗賊として裏社会で生きていたロングビルのコネを使って各種の依頼を受けているといった感じかな
それ以外ではトリステインとは関係ないゲルマニアのキュルケなどから仕事を依頼されたり
後付けで申し訳ないですが出来ることなら引き受ける何でも屋に近いです
あとロングビルのマントの件ですが、アニメ版の秘書としての服装そのままです
赤紫のマント着用してると思うんですけど、あれはひょっとしてローブなのでしょうかね?
フーケとしての服装は深緑のフード付きローブでしたが……もしロングビルのマントらしき服もローブなら完全にミスです

676 :
わざわざの回答ありがとうございます。
ルイズにできるのはやはり荒事なのですね。なるほど。

677 :
保守

678 :
保守

679 :
ギーシュ×モンモンはあったっけ

680 :
保守

681 :
>>679
ある

682 :
保守

683 :
作者は今一体何をやっているんだ

684 :
>>683
ついったやってるよ。

685 :
ほしゅ

686 :
こんどリプレイのプレイヤーやるらしいよ

687 :
風呂場覗きのSSはないのかな

688 :
アニメも随分前に終わった。続刊は出る気配が見えない
ぶっちゃけ終了コンテンツだろ。もう息をしてない

689 :
俺はつい先週からゼロ魔を見はじめたけどな

690 :
女子相撲部の新作を書くとか書かないとか

691 :
作者さんの体調大丈夫だろうか?

692 :
同人誌を見るとシエスタが貴族に奉仕してきたバージョンもあるな

693 :
20巻が出た時あの薄っぺらさに愕然としたわ19巻からかなり待たされて
待望の20巻と思って買ったらペラペラ。

694 :
ドラクエVをやってたら、銃士隊の制服がもしビキニアーマーだったらなと妄想してしまった

695 :
暑い地方に裸族とかいてもいいな
砂漠だと肌が焼けるけど
あの地方の民族衣装が、とかセーラー服もあるくらいだし

696 :
やっぱ定番はオークがニンゲンのメスの胎を苗床にするってのだな。

697 :
ニンゲンがオークのメスの胎を苗床にするってのもアリだと思うぞ

698 :
そのオークとはひょっとしてポッチャリさんのことですかなる

699 :
急すぎる・・・
残念です

700 :
ノボル検索してきたらエロパロかよここ

701 :
悲しいな
ツンデレマスターよ永遠なれ

702 :
(-人-)
良い方向に向かっているとばかり思っていました。
プロットとか残さなかったのかな?
これで終わりとか、さぞかし無念だったろうに

703 :
ノボル!ノボル!ノボル!ノボルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ノボルノボルノボルぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ノボル・ヤマグチたんの小説の紙をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!ヨミヨミしたいお!ヨミヨミ!ヨミヨミ!紙紙ヨミヨミ!カリカリヨミヨミ…きゅんきゅんきゅい!!
小説10巻のノボルたんの文章かわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期決まって良かったねノボルたん!あぁあああああ!かわいい!ノボルたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック1巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ノボルち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハゲルギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙の原作者名のノボルちゃんが僕を見てる?
表紙の原作者名のノボルちゃんが僕を見てるぞ!ノボルちゃんが僕を見てるぞ!文章のノボルちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのノボルちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはノボルちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのノボルちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスタ!!タバサぁああああああ!!!ティファニアぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよノボルへ届け!!ハゲルギニアのノボルへ届け!ご冥福をお祈りします!

704 :
ご冥福をお祈りします

705 :
ただ一言「お疲れ様でした。」

706 :
>>702
逝去直前まで書いてたなら未発表の原稿が残ってるだろうからそれを纏めて出せるだろうけど、
ノボルの場合闘病に専念してて断筆状態にあったからプロットの類も無いだろうね。

707 :
不謹慎だぞてめーら、んだってのにエロパロなんぞ!!!!!!

708 :
非エロもあります(震え声)

709 :
まぁ、"自宅療養"に切り替えた時から予兆はあったしな…
あと、Twitterでの言動が最早「残り少ない余生をせめて目一杯楽しんでまぁ〜す」
って文体だったからヤバイヤバイとは思っていたんだが来たか…

710 :
そんな感じだったよな…
中学上がりたてのころここのエロパロに流れ着いて(キュルケのやつ)
抜いた後に気になって作品を調べつべをまわり、中2の頃には既刊を全て揃えてた…
残念だ
おやすみなさい

711 :
最萌代表として挨拶にあがりました
心よりご冥福を申し上げます

712 :
悲しいな。

713 :
>>706
ttps://twitter.com/hexagonzero/status/248544258804568064
ということらしいが・・・
原作者として中途半端な形で作品を世に出すのは不本意かもしれんが
どういう形でもいいから「ノボルが思い描いた物語の結末」を見せてほしい
一時代を築いた作品だけに未完のまま永眠させるのは惜しすぎる

714 :
何かこの人が亡くなってもうこの作品も初出から9年経ってるんだと実感
9年だぜ、9年。2004年の9年前って言ったら1995年なんだぜ

715 :
残念だなハーレム物でも書きたい気分だ

716 :
ラノベ板 
【R.I.P.】 ヤマグチノボル Part267 ゼロの使い魔
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1365646811/

717 :
もうこのスレも終わりだな…エロパロ続けるのは不謹慎すぎるし
おなしくスレを畳もう

718 :
なぜ不謹慎なのか意味が分からんが…
喪に服すあいだだけ自粛するとかが妥当だろ
お前の熱が冷めたからって他人を巻き込むな

719 :
厨房のころからこのスレでヤマグチノボル氏の作品を待つ間シコシコしてたが
保管庫から帰ってきたらこの有様だ。
チンコもげるまでシコればノボルのとこに息子くらい送ってやれるだろうか。

720 :
今までありがとう

721 :
>>719
おまおれ…w

722 :
ご冥福をお祈りするついでにシエスタとかのヤンデレが見たい

723 :
昔、ここでSS書いてました
ヤマグチノボルさんの御冥福を心よりお祈りいたします
ノボル氏の書いた作品は僕らの心の中で色褪せることなく生き続けると信じています
永きにわたる闘病生活お疲れさまでした

724 :
欲を言やぁ完治して原作完結させて、タバサが読んでた「イーヴァルディの勇者」
を外伝として書いて欲しかったが仕方ねぇな…。

725 :


726 :
んだのは残念すぎるがかといって自粛するのもつまらんな
どこまでも安定の作品投下待ち

727 :
自粛とか喪に服すとかは過剰反応しすぎだが、問題は未完結がほぼ確定になって意欲が減退することかもしれないねえ

728 :
逆に考えるんだ。未完結だからこそ自分で好きなように終わり方を決められると考えるんだ

729 :
個人的にピンク姫は王位をさっさとルイズに譲って愛人3号になった方が幸せになれる気がする

もっとも、そうしたらあの溢れ出るような退廃的な色気は失われてしまうんだろうけど

730 :
と言うか、どうあっても才人は帰還せなにゃダメだ。

731 :
女王様はいっそ日本に亡命すればいいんじゃね?

732 :
久々に現代兵器無双がみたいんだが

733 :
今度ルーントルーパーズって小説が出るからそれ読みなさい

734 :
タバサが読んでた「イーヴァルディの勇者」アレをスピンオフで書いて欲しかったわ。

735 :
ルーントルーパーズはネット小説で読んでる

736 :
昨日メディアファクトリーから手紙届いて、改めてノボルの亡くなったことを実感。
ルイズのデレているイラスト、デレというか嬉しそうな悲しそうな眼差しが余計に悲しくなる。
朝から手紙読んで泣きたい気持ちになっちまったよ。大好きな作品だったし。
ノボルううううう戻ってこいよおおおおおおお
ついったーでコンスコンって笑えねえよおおおおおお

737 :
アニメ版設定
百合注意 才人不在
ルイズ強化、ふたなり、性格改変注意
フーケはロングビルに
以前書いたSSの続きで学院に戻った後からアンリエッタ訪問まで

738 :
ゼロとロングビル2


学院に戻ったルイズ、キュルケ、タバサ。そして応援に駆けつけた教師のコルベール、シュヴルーズ。
最後に、ルイズしか知らない物の、その正体がフーケであった学院長秘書ロングビルの計六名は、フーケを取り逃してしまった物の(ルイズは誰にも言っていない)破壊の杖は奪還したことを学院長に報告。
それぞれ褒美を貰い(ルイズは夜間の自由行動をさせてもらえるよう頼んだ。無論授業に影響のでない範囲で認められた)これを持って事件解決と相成った。
その夜……
「もうそろそろ良い時間かしら?」
生徒たちが寝静まった真夜中。
ルイズは自室を出ると、ロングビルの部屋へと向かった。
無論、自分の物であり、お気に入りのメス犬となったロングビルに躾を行う為。
部屋の前まで来た彼女は入り口の扉をノックする。
「はい。どなたで…ッッ!?」
「こんばんわミス・ロングビル。事始めにはうってつけの素敵な夜ね……」
「……」
扉を開けて顔を出したロングビルは明らかに怯えていた。
「中へ……入れてくれますわねミス?」
「は……はい……、」
部屋に入った彼女は室内を見渡す。
部屋の中にはクローゼットと化粧台、簡素なベッドがあるだけ。
魔法学院の学院長秘書としてはとても質素な部屋と言えた。
ただ、ルイズとしては豪奢な天蓋付きベッドよりも、こういう簡素な作りのベッドの方が好きなのだが。
「さて、どうしてこんな時間に貴女の部屋を訪れたか……わかっているわよね?」
「く……ああ、イヤでも分かるよ……あたしを犯しに来たんだろ……ッ、」
ロングビルの目つきや口調が変わり、フーケの物となった。

739 :
敵愾心剥き出しで睨み付けてくる彼女に、ルイズが態度を崩すことはない。
「ご名答。でもそれだけじゃないわ。躾をしに来たの……」
「し、躾だって?」
「そ、私好みの貴女にするためにね……まずは、その口調を改めて貰うわ」
「な、に…?」
「フーケとしての喋り方や性格こそが貴女の本来の物なんでしょうけど、それをロングビルとしての物に変えて貰うわ。私としてはフーケよりもロングビルの方が好みなのよ」
「だ、誰が変える物かい! あたしに命令するんじゃないよ!!」
自分という人間を否定するようなルイズの言葉に激昂するロングビル。
しかし……
「言ったはずよね? 貴女は私の物になったって。主人の命令は聞く物よミス・ロングビル。じゃないと……おしおきしなければならなくなっちゃうでしょ?」
「……ッ!」
ルイズの言葉にロングビルの顔色が真っ青になる。
思い出したのだ。昼に両手足を焼かれたこと、逆らえばどういう目に遭わされるか分からないことを。
「ねえ……犬、返事は?ご主人様の言うことが分からないの?」
屈辱的なルイズの言葉だが、悔しさや憎しみなど圧倒的力の差が生み出す恐怖の前にかき消されてしまう。
故に…
「も、申し訳ございませんミス・ルイズッ、い、以後気をつけますのでどうかッ! どうかお許しをッッ……!」
彼女はフーケではなくロングビルとなるしかなかった。
「そう、それでいいの。すぐには変えられないでしょうけど貴女はフーケじゃないの。フーケは私にされたと思いなさい」

740 :
自分の考えを押し付けるルイズではあったが、実の処これは彼女の事を考えた上での措置でもあった。
何故なら盗賊フーケは貴族の屋敷に押し入り盗みを繰り返すばかりか、盗みに入った屋敷の貴族を害した事もあるのだから。
その殆どが悪徳貴族であったとはいえ、これは罪にしても余りある大罪であり、決して許されない犯罪行為。
そんなことは百も承知でロングビルを自分の物にしたルイズは、本気で彼女を大切にして守っていこうと考えていた。
身体の奥深くまで一つに融けて交わった事で、熱い情が生まれてしまったというのもある。
だからこそ何とか彼女に普通の人生を歩ませてあげたい。その為には盗賊フーケの存在は消し去る必要があったのだ。
もしもロングビルの正体がフーケであり、未だ存命中であることがばれてしまっては、またも王家から追われる身に逆戻りとなってしまう。
それでも一度抱いた彼女を見捨てたりはしないが、如何にルイズが強いとは言っても王家=国を敵に回してたった一人で守りきれる自信など無い。
最悪二人共に罪となる可能性とて考えられるのだ。
それはルイズの望むところではないし、ロングビルも嫌だろう。
なればこそ彼女をフーケに戻すことなど有ってはならないし、戻すつもりもないルイズは、彼女自身が作り出した【ミス・ロングビル】という存在に身も心も生まれ変わらせてしまおうと考えたのである。
多少酷いことをしてでもフーケという存在、彼女の過去の全てにはんで貰わなければならない。
「これから貴女はミス・ロングビルとして生きていくのよ……いいわね?」
そう、彼女の名はミス・ロングビルだ。盗賊フーケはんだし、それ以前の貴女もフーケにされてしまった。
いまここに居る貴女はロングビルという名の別人で私の大切な従者。
何度も何度も繰り返し彼女に言い聞かせる。時に優しく、時に脅しを交えながら。
その真剣な表情と瞳で語りかけるように伝えてくるルイズの想いというのは、ロングビルにも伝わってきた。
一体何が彼女をここまで真剣にさせるのか。自分の事を物や使い魔のような存在と言い切り手込めにして陵辱する少女ではあったが、大切に思う真剣な気持ちというのは目を見張る物があった。
嘘偽りのない言葉と射貫くような、それでいて包み込むようなその瞳にロングビルの心は揺れ動く。
「は、はい……ミス…ルイズ……」
恐ろしい。怖い。そういう感情はあった。
手足を焼かれて陵辱されて、いつ如何なる時でも自身をせてしまうような力を持つ存在に恐怖を抱かない者など居はしない。
しかし、そんな中に見つけた真剣な眼差しが、ロングビルの口から素直に従うという言葉を引き出させたのだ。

741 :
「素直ね……そういう風に素直にしてれば何も酷いことしないから……さ、服を脱いでベッドに仰向けになりなさい」
そして一度素直になった以上、ルイズも優しく穏やかな口調と表情のみを見せるようになる。
素直に従う相手に対して恐怖を与えるような悪趣味はない。そんな無意味なことをして陵辱するくらいなら、優しく接して心と体の交流を図った方が百倍いいし有意義に決まっているから。
「は…い…、」
「あっ、マントは着ててね。裸マントって結構そそられるの」
ルイズに言われた通り、ロングビルはマントを一枚残して全裸になった。
本当は自分の手で脱がせる楽しみも味わおうかとも考えたのだが、早く味わいたいという逸る気持ちが抑えられないのだ。
その間にルイズも服を脱ぎ捨てて全裸になる。
ただ、ルイズの方はマントも脱いでしまい、所謂生まれたままの肢体を晒した。
自分が裸マントになった処で自分の体に興奮するようなナルシストな性癖など持ち合わせてはいないからだ。
豊かな胸とすらりと伸びた長い手足を持つロングビルだからこそ、裸マントという格好も性的にそそる部分がある。
ただ、ロングビルの方がどういった趣向が好みなのかまだ知らないため、次にするときか性交が終わってまったりした雰囲気になっているときにでも聞いておく必要があるだろう。
そんな他愛ない事を考えながらベッドにあがってロングビルの足を大きく開かせたルイズは、自分の股間の女性器を男性器に変化させた。
「うふふ♪ むっちりした長い足……。羨ましいわぁ」
「あ…、ル、ルイズ……も、もう、そんなにも、大きく…なって……、」
「ロングビルの理想的な肢体を見せられたら何もしてなくてもこうなるわよ」
現れた男性器は既に硬く大きく勃起していて目前の花園に包まれたいとばかりにびくびくと痙攣を起こしていた。
「さ、ロングビル……身体の力を抜いて」
「っ…」
ルイズの言うとおりロングビルは身体から力を抜く。
逆らったら怖いからという事ではなく、自分と同じ処女――童貞であったにも拘わらず、何故か彼女は上手くしてくれるから。
「そう、楽にしてるのよ」
ルイズはまだ濡れてもいないロングビルの股間の秘裂に自分の男性器を宛がう。
緑色の陰毛が亀頭に纏わり付いてぞくぞくするほど気持ちいい。
だが、こんな処で達していたら元も子もない以前に恥ずかしすぎるというもの。
そう考え切っ先を渇いた蜜壺に角度を付けて添えた所でロングビルは焦ったように制止してきた。
「お、お待ち下さいミスっ! せめて…っ、せめて前戯を……!」

742 :
前戯――つまりロングビルは渇いている膣を指や舌で愛撫してほぐし、刺激を与えて愛液を出させてほしいと訴えているのである。
でなければいきなり逞しいペニスを直で挿れられる事になり痛いから。
無論それはルイズも分かっていたが、そういった行為をする余裕が残っていないのもまた事実。
「そうしてあげたいけれど、生憎私の性器見ての通りこんな状態なの……」
「そ、そん、なっ、」
一目見れば分かる物だがルイズのペニスは今にも射精してしまいそうなほどびくびく痙攣を繰り返している。
もし今、不意打ちでロングビルにペニスを触られでもしたら暴発してしまいそうだ。
ならばこのまま膣に挿入してロングビルの中に出した方が無駄がなくていいし、精液が潤滑液の代わりを務めてくれるから一石二鳥でもあった。
「大丈夫……昼よりももっと優しくしてあげるから。ね?」
「で、ですがっ!」
結局ルイズはロングビルを押し切る形で宛がったペニスの切っ先を渇いたまま準備の整っていない膣内へゆっくり差し込んでいく。
つぷ…つぷぷぷ…っ
「あ…っ、ァァぁ…アッッ!」
やはり痛みを感じたロングビルは、乾いた膣内を押し割って入るルイズのたくましい男性器の感触に、背を浮かせて小さな喘ぎを漏らしている。
ゆっくりと秘裂を押し割られる感触を味わわされているのだから当たり前の反応だが、痛みから来る苦痛に歯を食いしばって耐えているのが痛々しく可哀想だ。
「ほら、身体が硬くなってきたわ。もう一度力を抜いて……」
「あ…うっ、い、いた、い…です…わ、」
「変に力を入れるからよ。乾いてても身体を楽にしていれば痛くないわ。昼にして分かったけど、貴女と私の身体の相性は信じられないくらいいいの。だから大丈夫」
犬だ躾だの酷い言葉を浴びせておきながらも、ルイズは痛みを訴えるロングビルを気遣い、極力痛くならないようにと配慮する。
素直に受け入れるロングビルに苦痛を与えるのは本意ではないし、自分だけが気持ちいいのは許せない。
そんなルイズの気遣いに、大人しく言うとおりにさえしていれば本当に優しくしてくれるのが昼に犯された時に理解していたロングビルは、彼女の言うとおり身体の力を抜いた。
自分の事を本当に大切にしようとしてくれているのを理解しているからこそ、安心して身体を預けることが出来るというのも大きいだろう。

743 :
一方、ロングビルの身体から力が抜けたのを確認したルイズも再び性器を埋め込んでいく。
つぷつぷつぷ……
「あっ…ぁぁ…っ、ァァァぁ〜っ!」
徐々に徐々に肉を割る感触が深部へと近づくのを感じているロングビルの声から苦痛が消えた。優しい挿入に心地好さを感じているのだ。
それでも渇いた膣襞と亀頭の粘膜が擦れ合い、皮を引き剥がされるように引っ張られるのは痛かった。
痛みにびっくりした膣は侵入してくるペニスに対し、強張り締め付けるように纏わり付く。
その状態で無理に押し広げて奥へ奥へと進んでくるのだから、痛みを感じないはずは無い。
だが、自分の自由を奪い、恐怖で縛り付けた後で見せたルイズの優しい目に、ロングビルは望まぬ性交を強要されているにも拘わらず女の悦びを感じていた。
それが分かるルイズは愉悦の表情を浮かべて根本まで挿入してしまう。
ぢゅぶんっ!
「あぅン!!」
「どう? 私のモノが奥に付いてるのが分かるでしょ……?」
「は、は……い……ル、ルイズ、の……っ、生殖器…が、わた、わたくし、の……っ、奥に……っ、」
熱い吐息を吐き出しながら自分の感じていることを伝えてくるロングビルに、ルイズは優しく微笑むと
「いま、気持ち良くしてあげるからね……」
といって、腰を前後に動かし、抽挿を開始した。
「ああァ……あっ……ァっ、」
始まるのは女と女の性の交わり。
二人だけの静かな部屋にルイズの息遣いとロングビルの心地よさそうな喘ぎが響いている。
「うっ、んんっ、あ……ァァ……ァァっ……っっ」
ルイズは喘ぐロングビルの秘裂に性器を全て埋めて、まずは最初の射精を行う。
元々出そうになっていたのだから僅かな刺激で達するのは当たり前だ。
それに一度射精して、膣内を精液で満たしておかなければロングビルに苦痛を与え続ける事になってしまうのだから致し方ない。
「出すわよ…っ」
どくん……どく……どく……
子宮口に口づけるペニスの先から込み上げてきた濃厚な白濁が噴火するように飛び出し、ロングビルの子宮内を満たしていく。

744 :
「あっ! ァァァぁぁ――っっっ 熱いィ──ッ!!」
いきなり中に出されたロングビルは拒否も出来ないまま子宮に入ってくる精子を受け止めつつ、半ば強制的にイかされてしまった。
下腹部の奥、秘裂を貫くルイズの男性器。それ自体の熱と感触、その性器という硬い肉の棒に股間の割れ目を奥深い処まで貫かれている。
肉の棒がびくびく痙攣するたびに射出される精の迸りを感じながら、ベッドの上で仰向けにされている身体を僅かに浮かせた。
また子宮の入り口を無理にこじ開けてどろりとした熱い液体を注ぎ込まれるのをイヤと言うほど感じさせられる。
「あ……あ…・…なかに、出て……っ、」
子宮の中にじわじわと広がりゆく生温かい感触。
中に出されている。子宮の中にルイズの精子が溜まっていく。それを感じて総毛立つ身体を小刻みに震わせてロングビルはイった。
だがそれはルイズの嗜虐心を刺激するものでもある。
ロングビルの子宮に精子を注いでやった。
中に出されてショックを受けている。
それでいて彼女の心は膣内射精を受け入れている。
(ああ……そそられるわ……)
刺激される嗜虐心は更に先を求める。
そして嗜虐心に隠された優しい心はロングビルを求めてしまう。
(ああ……ロングビルを孕ませたい……妊娠させたい……でもまだ。孕ませるつもりで犯してあげるけど、じっくり楽しんでやるわ……覚悟なさいロングビル。貴女は私の物、ご主人様の子を生まないといけないの)
それはロングビルを孕ませて子供を生ませるというもの。
女同士で子作りをし、孕ませ、生ませるという背徳的な行為。
それを思うだけでルイズはぞくぞくする。
(シエスタだったら流石に出来なかったわね。友達をいたぶったり、まして妊娠させたりなんて絶対無理)
だが、ロングビルならそれが出来るのだ。なにせ彼女は一度自分をそうとした。そんな相手に遠慮など無用なのだから。
昼間たっぷりと自分の存在を刻み込んで、所有物にした訳だがその程度で収まりそうもなかった。
もちろん大切にする。自分の物にした以上たっぷり愛情を注いで彼女を大切にするつもりだ。
そんな言い訳をしながらも本心ではロングビルを求めているからこそ出てしまう独占欲であると気付いていた。
しかし彼女はそれを素直に出せるような人間ではない。だからこそ仲の良い学院のメイドを引き合いに出して言い訳じみた考えを頭に思い浮かべてしまうのだ。

745 :
ロングビルもまた同じような物。
自分は望んでもいない相手、それも同性であるルイズに辱めを受けている。
逃げたい。逆らいたい。でもそんなことをすれば爆発魔法で手足を吹き飛ばされるから大人しく従うしかない。
そうやって言い訳しながらルイズに抱かれているいま、心も身体も満たされていた。
それはやはりルイズの真剣でありながらも優しい眼差しを視てしまったから。
彼女と同じ目を持っていたのは無き両親、反逆罪で処刑されたマチルダ・オブ・サウスゴータの両親だけ。
あれ以来盗賊に身をやつして生きていた自分に初めて向けられた温かく包み込むようなその目の持ち主に、自分の全てを奪われてしまった。
最早マチルダではなくフーケとしてでもない、ロングビルとしての生を生きるしかないのだ。
自分の全てを奪い、そして与えようとしてくれるこの少女の傍らで。
し合いの果てに交わした情交は二人の距離を縮めるどころか、一つにしてしまっていたのである。
お互いその事に気付いていながらも素直になれない性分なので、身体を重ね続けて愛の交歓を交わし続けるしかない。
ルイズは奪い与え、ロングビルは奪われ注がれ、その存在全てを溶け合わせるのだ。
精子を出し切ったルイズはロングビルを抱き起こして、彼女の髪に手を伸ばした。
「な、なに、を……っ」
「ん? 髪をほどくの。ポニーテールもいいんだけど、やっぱりエッチをしているときはベッドに大きく髪を広げて喘ぐロングビルを見ていたいわ」
そう言ってルイズが髪をほどくと、ロングビルの艶やかな緑色の長い髪は滝のように彼女の背中を流れ落ちて、ベッドの上でとぐろを巻いた。
「ロングビルの髪の毛は膝の下まで届く長さでしょ? それが白いシーツに広がったらとても綺麗だと思うの」
ルイズはそれを実行に移した。髪をほどいて再び彼女の身体をベッドの上に寝かせたのである。
「ああ、綺麗だわ……」
白いシーツの上を扇状に広がる緑。
(別に髪にフェチシズムを感じるような性癖は持ってない筈なんだけど……なんか目覚めちゃったのかしらね。それとも自分が癖っ毛だから嫉妬しちゃってる?)
ロングビルくらい長い髪の持ち主にしか作れない宗教画のような光景。
ルイズ自身も腰くらいまである長さだが彼女ほど長くはない。序に言うならば癖があってこう上手く扇状には広がらないだろう。
緑色の美しい髪。真っ直ぐで、膝の下まで届いている長い長いロングビルの髪。
扇状に広がった長すぎる髪はベッドの縁から垂れ落ちてもまだ余裕があるほどだ。
ポニーテールにして纏めているときにはそれほど長く感じないのに、ほどくとゆうに膝下にまで届く長さなのが不思議といえば不思議だが。
逆にそのギャップもまた性的興奮をもたらしているようだ。

746 :
「ああ、ロングビル……いいわ……貴女最高!」
そして、その光景を目に収め性の欲望を刺激されたルイズは、性の交わりを再開させた。
「あっ…、ああ…っっ、あ、ン…っ、ああっ、ぁァァ…っ」
ルイズの優しい抽挿に甘い声で喘ぐロングビル。呼吸をするために開いた唇から熱い吐息が漏れている。
「はァっ アっ はァァっ、はぁ…ンっ、」
彼女は地上に打ち上げられた魚のように口をぱくぱく開閉させながら、熱に浮かされ頬を紅く染めている。
そんな彼女を目に映しながらルイズはリズム良く腰を突き込み、亀頭の先で子宮口へのキスを繰り返す。
「んァァ! アアっっ…っ、アっ…あうう…っ!」
「ねぇ、気持ちいいでしょ?」
「は、はひ…っ、きもち…い……っ、ひうゥ!」
ロングビルは腰の突き込みと性器が膣内を優しく擦る感触に、気持ちよさそうに喘ぎながら、その豊満な両の乳房を揺らす。
彼女の腰を掴んでいた手を離して上半身を前に倒したルイズは、身体を重ねるようにして彼女に覆い被さると腰だけを振り抽挿を続けながら、
喘ぐロングビルの首筋に唇を付けた。
「あ…ンっ、んうっ…!」
ピンク色のクセのある髪がロングビルの頬や胸をなぞり、首筋に落とされた唇に汗を舐められる。
ルイズがロングビルの髪を撫でるのと同じように、宙に手を伸ばした彼女もピンク色のふわふわした髪を撫で梳いた。
「んちゅ、ぴちゅ… 良い味出してるわね……」
凡そ彼女ほどルイズの性欲を満たしてくれる女はこの世にいないだろう。
そもそもにして自分が持つ男性器――ペニスは、一度交わった相手とするときにしか現れないという特徴を持つ自由度の無い物。
昼に初めて交わった相手――つまりはロングビル相手にしか使用できないのである。
(大切にしなきゃ ロングビルは、私の宝物よ……)

747 :
ぢゅぽ ぢゅぽ ぢゅぽっ
淫らに響くのはルイズとロングビルの結合部が激しくこすれ合う音。
奥まで挿れると混ざり合った二人の液が溢れ出し、互いの股間部をべちょべちょに濡らしていく。
その膝や股間が接触するたびに感じるぬるぬるもまた気持ちがいい。
じゅぼっ じゅぽっ じゅぶっ
「あァ! はうんっ! ルっ、ルイ…ズっ…っ!」
自分の全てを奪い、犯し、陵辱するルイズの名をロングビルは叫ぶ。
股間に突き立つペニス。熱い精を送り続けるそれはいま膣内を掻き混ぜ擦り、深く抉り込むように抽挿を繰り返している。
子宮の中に溜まった真っ白な精子の入り混じった濃厚で粘り気のある白濁が、ちゃぽちゃぽ跳ね回る感触。
亀頭の先が胎内に通じる入り口に何度もキスをしている。
時々先走りの汁が子宮内に入っては、内部に貯留した精の嵩を増していく。
「ロングビル、貴女は私に抱かれて、私の精子を受け入れて……幸せを感じているのよ」
「は、ぁぁっ、あ、あ……あ、あァっ、あァっ、ふっ、うぅっ、」
「私と貴方は……。きっとこうなる運命だったの……」
「うっ、あ…ぁぁ、あっ、アアンっ……ルイっ、ズっ、っっ ルイズっうぅ〜〜っ、」
「私と交わって、子を孕んで……。私は貴女が幸せで有り続けるために毎日抱くわ。毎日抱いて、必ず妊娠させてあげるから」
自己陶酔に浸り、それが出来るというのが事実で有りつつ、女である自分が女である彼女を孕ませるという、狂気としか言えないことを言い続けるルイズ。
だが、そんなルイズの言葉に快楽によがり狂うロングビルも(そうなのかもしれない)と思ってしまう。
「そしてロングビルは私の子供を産むの。私と貴女で子供を育てるの」
「あっ、ぁァ…っ、わたくし…が……っっ、あな、た……の、子を……産…む……?」
ルイズの股間から生える男の生殖器に、股間の秘裂を深々と刺し貫かれ優しい抽挿を繰り返されて女の悦びを感じ喘ぐロングビル。
生殖器で膣襞をこすられることで生じる身体を貫く痺れに甘く切ない声で「あっ……あっ……」と鳴いている。
この生殖器の存在が示している。自分がルイズの子を孕む可能性があるということを。
そして言葉通り彼女が自分を孕ませようとしているという事実が痛いほど理解させられた。
何故なら、いま自分の膣奥深い場所まで差し込まれているのだから、そのルイズのペニスを。
「昼にした契約の交わりで私は貴女の子宮に精子を注いだわ。言ってみれば貴女は私の使い魔みたいな物になったの」
「つか、いま……っ、」
「そ、使い魔と主はパートナーとして信頼を築いて行かなきゃダメでしょ? だからね、ロングビル」
「あっ……あっ……あァァ……っっ」
「性の交わりを、エッチをいっぱいして ……仲良くなりましょう」
素直に仲良くなりたいとは言えないルイズの下手な言い訳。
抱く想いも、重なる身体も、そして心さえも共有しながら、そんな事を言う自分に呆れてしまう。
そして言葉を受け取るロングビルも意識せずに溢れ出た【パートナー】という言葉に悦びを感じる。
全てを奪われていい。奴隷でも蔑む目でもない。パートナーとして優しい、温かい眼差しを向けてくれる怖い少女の側に居続けられるのなら。

748 :
奪ったルイズと奪われたロングビルは脚を絡ませ、深く深く繋がりながら抱き締め合う。
「んんっ! んむうっ…ちゅぱ、れるっ、」
強く抱き締め合ったまま唇を重ねて舌を絡めながら熱い想いの籠もった口付けを繰り返す。
「ルっ ルイ…ズ、わた…くし…っ、」
「ええ……一緒に……」
微笑みかけたルイズに恍惚の表情を浮かべて限界を告げたロングビル。
二人はただ微笑み、再度のキスを交わす。
「んちゅ…っ あむっ…」
交換される唾液がねばねば絡み糸を引いて、愛の交合に渇いた互いの喉を通り潤していった。
そして、その瞬間を感じたルイズは最後となる大きな突き込みで腰を深く沈めて、ペニス全体を埋め込みロングビルの膣を刺し貫く。
自分の居場所となった彼女の中に入るのを遠慮する必要など何処にも無い。
子宮の入り口を押し広げて一部が内部にまで入り込んだ切っ先が射精の体勢を整えた。
「アアアア〜〜〜〜っっ!!!」
入り口を無理やりこじ開けられたロングビルが身体を駆け巡る痺れと快感に一際大きな嬌声を上げた。
犯し尽くされながらも感じる性の快楽と心地よさは、ロングビルに女の悦びを与えているのだ。
ルイズに抱かれ犯されるのは喜ばしいこと。喜びに包まれたロングビルは一瞬の後に訪れる射精を待つ。
瞬間、重なり溶け合った二人の身体はほぼ同時に訪れた絶頂に痙攣を起こして最後の時を迎えた。
「で…る…っっ!!」
どくんっ!!
「アア――ッッ!?」
どくんッッ ドビュウ〜〜〜〜〜ッッ!!
「ッッあああァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」
ロングビルの身体が跳ね、立てていた両足が宙に向かってピンと伸び、身体と共に小刻みな痙攣を繰り返している。
熱く煮えたぎる白いマグマは既に半分以上満たされていた彼女の胎内を隙間無く埋めていく。
どくん どく どくっ
「んっ んあァァ…っ ルイズ…っ いっぱ…い 出ております…わっ…っ」
「全部残さず…っ、出してあげる…っ、から…ね…?」
びくっ! びくっ!
と痙攣を繰り返すたびにルイズの体内から送り出される熱い精の迸りは、唯々、ロングビルの中に出される。
射精する気持ち良さ。中に出すという背徳的な行為に快感を覚えたルイズ。
犯し尽くされ、再び快楽の坩堝に落とされてしまったロングビル。
「ん…っ、んむ…ちゅくっ ちゅくっ…っ、」
時間を掛けて想いのままに性交を交わした二人は、ベッドの上で抱き合い、最後の口付けを交わして唾液の交歓をした後
身体を繋げたまま深い眠りに就くのであった……。
 

749 :

それから暫くして――。
「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおな――――り――――ッ!」
トリステイン魔法学院に響く、この国を統治するやんごとなき身分のアンリエッタ王女来訪を告げる衛兵の声を、ルイズは寝ぼけ眼で聴いていた。
「ミス・ルイズ。アンリエッタ姫殿下がご来訪になられた様子ですわ」
寝ぼけ眼のルイズが居るのは、本塔玄関の正門前から反対側の声しか聞こえない位置にある木陰。
彼女は今、ファスナー付きのタイトなスカートの職員服と紫のマントに身を包み、長い緑髪をポニーテールに纏めた眼鏡の女性、学院長秘書ミス・ロングビルの膝の上に頭を乗せて休んでいた。
「あっそう、生憎だけど世間知らずのお姫様に興味は無いわ」
「まあ、宜しいのですか? そのような事を仰っても」
不敬罪ですわよ?と窘めるロングビルに「どうせ聞いてるのは貴女だけなんだからいいの」と返して欠伸をする。
本当はこんな所で寝ていていい筈無いのだが、気分が悪いと仮病を使い、ロングビル付き添いという名目で抜け出して来たのだ。
世間知らずのお飾り姫を出迎えるよりも、こうしてロングビルに膝枕して貰っている方が余程有意義な時間の使い方というものである。
「まったく貴女は……。わたくししか居ないからといって不用意な発言は慎むべきですわ……」
ロングビルは自分の膝を枕にして休むルイズの、癖のある桃色の長い髪を優しく撫でながら注意した。
しかし注意しながらも彼女の髪を撫でるロングビルの手付きは、慈しみと愛情を感じられるもの。
「いいの。私には姫様よりロングビルとの時間の方が大切なんだからね」
その言葉にもロングビルへの愛情が籠められている。
互いに愛し合う二人はいつでも一緒に居たいのだ。
「ふふ、お上手ですこと」
「本心からよ。それともアンタは嫌だっていうのかしら?」
少し凄む桃色の少女鋭い視線。
だが、何度も身体を重ねて心を通わせたロングビルは、ルイズが凄んでも怖いと感じない。
「それこそまさかですわね……。わたくしもルイズと過ごす時間が一番大切に決まっておりますわ」
にっこりと大人の色気を感じさせるロングビルの微笑みを受けたルイズは、さっと目を逸らして言った。
「べ、べ、別に嬉しくなんてないんだからねッ!」
「うふふ…。嘘ばっかり♪」
最近ロングビルは小生意気になったような気がする。
「えいッ!」
「きゃッ!」
ルイズは勢いよく起き上がってロングビルを押し倒す。
「もうッ、生意気なことばっかり言うメス犬には躾が必要ね!!」
「あッ あンッ……。いけませんわルイズ…っ このような所で……あァァ!」
「うるさーいっ!」
服を着たままスカートをたくし上げて下着を脱ぎ捨てると、押し倒したロングビルのスカートも股間が見える位置までめくりあげた。
そして、いつものように雄雄しく猛るペニスを現出させ、彼女の下着を引き剥がすように脱がせてから、膣の奥まで一気に刺し貫く。
「ァァ〜〜ッッ!!」
期せずして始まってしまった愛の交わりは、ルイズが満足行くまで続けられるのであった……。

750 :
終わり

751 :
>>750イヤイヤ…オカシくねェか?1話で仔を孕んで産むほど恭順の姿勢見せたハズなのに反抗的になってるんだがこういったプレイなのか?

752 :
>>751
前書き不足でした
前話は元々1話完結で書いたから、あの結婚して子供産んだ部分以降はこのSSのエピローグ的な話になってしまいます

今回書いたのは破壊の杖巡ってバトルした後、つまりロングビルさんを屈伏させて関係を持ったすぐ後の話
変則的な話のうえネタバレになって申し訳ない…

753 :
>>752
やはり時系列がゴッチャになっていたか。
良いんじゃねェか?既に決まっている結末にどう繋げるかが見物だから。

754 :
GJ
性格改変とかいう割にはルイズらしさが出ててイイ感じ。
でも毎日こんなエッチして中出ししてたらルイズが三年生に上がる頃にはもうロングビル妊娠して子供産まれてると思うぞw

一つだけ疑問点、フーケの事件とロングビルの設定がアニメ版なの?
姫様訪問の時系列が原作になってるからそう感じたんだけど。

755 :
細かいことはいいさ。とにかくGJ!

756 :
いろいろと先を考えるのがおもしろいssでした

757 :
才ルイでエロ無し投下します

758 :
「シエスタ、なにそれ?」
ド・オルニエールのある一室。いつものようにサイトとルイズが他愛もないお喋りをしていると、シエスタが見慣れない髪飾りを着けて入ってきた。
「これですか?これは、シロチュメの髪飾りです。このハート型の葉っぱがシロチュメっていうんですが、昔、タルブでこれで冠作って遊んでたのを思い出して、
つい懐かしくなっちゃいまして。てへ」
雑草をを頭に着けて、真顔でてへ、なんて言うシエスタに思わずサイトは吹き出しかけたがなんとかこらえた。
というか、ハートの葉っぱ?それって…
「なにそれ、ハート型の葉っぱなんてあるの?ちょっと見せてみなさいよ」
「あ、ちょっと引っ張らないで下さいよ、ミス・ヴァリエール」
ルイズに見せるため、シエスタは頭をルイズの目線にまで下げた。それで、隣に座っていたサイトにも髪飾りの全容が見える。
それは緑のハート型の三つ葉で、サイトも見たことがあるものだった。ていうかクローバーだった。
「シエスタ、それ、俺の世界ではクローバーって名前なんだよ」
「へえ、サイトさんの世界にもこの葉っぱあるんですか!」
「うん、懐かしいなー…」
昔、幼なじみの女の子と一緒に作ったなー、なんか無理矢理冠を被せられて、女装とかさせられたなー、あの時は公園のトイレで泣いたっけなー、
とかサイトが遠い昔の黒歴史に近い思い出にふけっていると、その女の子の言葉を思い出した。クローバーには特別ななんとかがあるとか…
「俺の世界ではさ、葉っぱが四枚ある四つ葉のクローバーってのもあるんだ。こっちにもある?」
「さあ、知らないわ」
「どうでしょう…私は見たことないですね」
「そうか…。ま、俺の世界でも珍しいし、仕方ないか」
少し落ち込んだ様子のサイトを見て、ルイズは悲しくなった。
ティファニアの忘却がかかってから、サイトはルイズの前でも故郷に思いをはせることが増えた。そんなときの、どこか遠くを寂しげに見つめる目を見ると、どうしようもなく悲しかった。そして、そんな目をさせているのは自分のせいだと思うと、胸がギュッと締め付けられた。
ルイズは、そんなサイトになにかしてやれないかと思った。すぐ思い付いた。
「サイト、ちょっと出掛けてくるわ」
「え、なんだよいきなり。用意するからちょっと待てよ」
「いいわ、サイトは留守番してて」
ルイズは怪訝そうな顔で見つめるサイトとシエスタを残し、屋敷を出た。出たとたん、ダッシュで草原まで行った。そして固まった。
勢いで出てきたけど、無理でしょ。見つからないでしょ。こんなの、辺り一面草しかないじゃない。四つ葉どころか三つ葉も見つからないわよ。
早くも諦めようかと迷いだしたルイズの頭に、嬉しそうなサイトの笑顔が浮かんだ。
「そうよ、何怖じけづいてんのかしら私ったら。珍しい?それが何よ。私はルイズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。そう、ヴァリエール家の三女なのよ。見つけられない訳がないじゃない」
今はそんなことは全然関係ないのだが、ぶつぶつ呟いてるうちによくわからない熱意がわいてきた。ルイズは燃えていた。
「草の根分けてでも探しだしてやるわ!見てなさい!」
その後のルイズの様子は一言、鬼の様だったとだけ記しておく。

759 :
「ちょっと出掛けるって言って、何時間出掛けるつもりだよ」
夕方、サイトはなかなか帰ってこないルイズを探していた。出ていったのは昼過ぎなのに、もう日が沈もうとしている。馬が繋いであるので遠くには行ってないはずだと踏んで、屋敷の近くを回っていた。
「ルイズーどこだー?寝てんのかー?」
少し背の高い草がしげるところに入る。ここは昼寝には最適で、時々お弁当を食べたりしている。
何度か見た場所だが、向こうの方が明らかにいつもと違っていた。
「…なんか草が抜かれて土がぼこぼこしてるぞ…。何があったんだよ…」
そこは荒れ地のようにぐちゃぐちゃになっていた。見通しがよくなったそこに、ルイズはいた。
「なにやってんだよ」
ルイズはドロドロだった。泥んこ遊びをした子供のように汚れて寝転んでいるご主人様にサイトは呆れた。
「……うるさいわね、なんでもいいじゃない」
「いやいや、いきなり飛び出して行って泥んこ遊びって…いつから俺のご主人様は幼児になったんですか」
ルイズはなにも答えずに右手をサイトに突き出した。
「え、なに?」
「……四つ葉のクローバー」
なるほど、ルイズの手にあるのは、少し萎れてはいるものの確かに四つ葉のクローバーだった。
「え、お前、もしかしてこれを探してこんなドロドロに?」
「なによ、悪い?サイトの故郷にもあるものなんでしょ。わざわざご主人様が見つけてあげたんだから感謝しなさいよ」
ルイズ、俺のために…。
サイトは激しく感動した。汚れているのも気にせず、ルイズを抱き締めた。
「ルイズ、ありがとう」
「ふ、ふん、少しは寂しさも紛れるかな、って思っただけよ」

760 :
頬を軽く染めてそっぽを向くルイズは、泥で汚れていても、すごく可愛かった。だが、サイトはそれより、ルイズの言葉が気になった。
「寂しい?俺が?」
「え、あんた、さっき落ち込んでたじゃない。違うの?」
「違うよ。クローバーには特に嬉しい思い出なんかないしネ…」
サイトは生暖かい目で遠くを見つめていた。なんか目が潤んでいた。
「じゃあなんで落ち込んでたのよ」
ルイズは自分がしたことが無駄なことだったのでは、と思い、語気が荒くなった。サイトは無言でクローバーを受けとると、茎の部分でわっかを作った。
「なにそれ?てか答えなさいよ」
「いいから、ちょっと左手出してみ」
ルイズは言われた通り手を出す。すると、サイトはルイズの手をとり、クローバーのわっかの部分を薬指にはめた。
予想外のことにルイズは目を見開いてサイトを見る。サイトは少し顔を赤らめて、頬を掻いた。
「四つ葉のクローバーは幸せの四つ葉のクローバーって言われててさ、見つけたらいいことあるって言われてるんだ。だから、ルイズにあげようと思ってさ」
「な、ななな、なんで指輪なのよ。し、しし、しかも薬指って…」
ルイズが真っ赤な顔で俯く。
「よ、予約」
サイトもルイズから目をそらす。
よ、予約ってそれ、プロポーズじゃないの、なに使い魔の癖に主人にプロポーズしちゃってんのかしら、ほんとに、ふんとに、なんてルイズは思ったが、実際は聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、「そ、そう……」と言うのが精一杯だった。
「じゃ、じゃあ、暗くなってきたし屋敷に戻ろうか!」
気恥ずかしさに耐えられなくなったサイトはくるっと後ろを向いた。しかし、ルイズが袖をぐいっと引っ張って無理やり後ろを向かせた。
「なにす、んむっ」
サイトはルイズからの不意討ちのキスに一瞬目を大きく開くが、すぐに閉じて更に唇を押し付けた。
「あ、あのね、これはお礼なんだからね」
ルイズは顔を真っ赤にして言うが、瞳は潤んでいて、全く迫力がない。
「はいはい、わかってますよご主人様」
ニヤニヤ笑いながら、今度はサイトから唇をくっつける。
絶対わかってない、とルイズは思ったが、たまにはいいかと思い直しサイトの首に腕を回した
終わり
ごめんなさい、2レスじゃおさまらなかった

761 :
久しぶりの投下乙でした。

762 :
そろそろと手を伸ばすと、ルイズのネグリジェに触れた。
思いきって胸に手を伸ばす。
……なんか前より少し、大きくなってる?
柔らかい感触が手のひらを刺激し、直に触りたい欲望に負けて、首の隙間から手を差し込んだ。
「ふぁ…」
びくっ!とルイズの身体が震え、唇からため息が漏れた。
小さな声で
「……起きてる?」
と尋ねると、
「うん…」
と照れたような返事が返ってきた。
やばい。キスしたい。才人は素直に言葉にした。
「……キスしたいんだけど」
すると、暫く間があってから、こくりと頷く気配がした。才人はそろそろと手を伸ばし顎に触れた。
そのまま引き寄せると、ルイズが少し顔の角度を傾けた。それに合わせて唇を重ねる。
「ん……」
小さく声を漏らしたルイズを抱きしめたくて、才人は腰に手を伸ばした。細い腰に右手を伸ばすと、ルイズは身体を近づけ、首に腕を回してきた。
なんだか夢中になってきてしまい、才人は思わずネグリジェをたくしあげようとしてしまう。すると、ルイズはネグリジェの裾を軽く押さえて抵抗してきた。
「……恥ずかしいの?」
「だって……」
「いいじゃん。一回見たんだから」
しばらくして、ルイズの手から力が抜けた。
そのままゆっくりとネグリジェをたくしあげた。
「や、やっぱり一回見せたとかそんな問題じゃないわよ……」
ルイズは要所を腕で隠し、顔をうつむかせた。そんな恥じらいがまた愛しく、才人はルイズの顔を持ち上げ、再びキスをした。
ルイズはぐいぐい唇を押し付けてくる。唇を割って舌を中に差し込み、歯列をなぞってやると、身体を震わせ、小さく声を漏らした。
もうこれはどうしようもない平賀才人じかに胸さわりまーす。
いつの間にかルイズの腕は胸から外れていた。右手をルイズの薄い胸に当てた瞬間……。
びくんっ!と身体が震えて、先ほどより大きく声が漏れた。
「あぁ…っ」

763 :
胸に這わした手はそのままに、才人は固まった。
なに、今の声。甘いような、切ないような…。
いわゆる、あれである。喘ぎ声であった。才人はルイズのそんな声を聞くのは初めてだった。
右手の真ん中あたりでは、胸の先端が硬く勃起し、才人の手のひらを押し上げ自らを主張している。
これらの事象は、ルイズが感じている、ということを才人に教えてくれた。その事実は、才人を激しく興奮させた。
「ル…ルイズ…ここ、勃ってる」
親指と人差し指で軽く先端を摘まむと、ルイズは身体をよじった。
「ちょ……はぁ、サイト、恥ずかしいじゃないの、よ…あぁっ…!そんな、こと、わざわざ…んっ…言わないでよね…」
才人が胸を揉んだり、指で先を摘まんだり転がしたりする度にルイズの身体が跳ねる。
声が漏れてはシエスタやタバサを起こしてしまうので、その間ずっと唇を重ねていた。
「ルイズ……」
「サイト……」
ヤバい。ここで終わらないと、いくところまでいってしまう。
才人は慌ててルイズから身体を離した。
「サイト…?」
「ルイズ、これ以上はダメだ。これ以上やったら…」
止まらなくなる、と言おうとしたらルイズにキスで唇を塞がれた。数秒だけくっつけて、すぐに離す。
「サイト、いいよ。最後までしても」
「…でも」
「ううん。してもいい、じゃなくてしてほしいの。そうじゃないと、私…」
そこまで言うと、ルイズは恥ずかしそうに目をそらした。
太ももを擦り合わせてもじもじしている。そろそろルイズも我慢が出来なくなっていた。
そんなルイズを見て、才人は悩んだ。ここで止めたら、ルイズも自分も中途半端だ。
でも、だからといってこのまま続けたら、確実に最後までいってしまう。それではルイズとの約束を破ることになる。
悶々と考える才人の思考回路を断ったのはルイズだった。
なんとルイズ、自らネグリジェを捲りあげて、口にくわえ
「ねえサイト…我慢出来ないの。お願い……して?」
なんて言いやがった。

764 :
うわ、なにこれ。
もう限界だった。これまで何度も焦らされていた才人の息子は、もう爆発寸前である。
挿入れなかったらいいんだヨ、中に出さなかったらいいんだヨ。と自分に言い訳をして、ルイズの胸にしゃぶりついた。
「んあっ!サイト…!先っぽ吸っちゃや…!なんにも出ないわよう…」
「そんなことないよ。ルイズのおっぱい、おいしい…」
才人は硬く尖った先端に軽く歯を当てた。
「ひ、や、ああ!噛んじゃダメぇ!指でこりこりしないでぇ!」
片方を左手で、もう片方を舌で愛撫すると、右手が余る。右手で太ももを撫で上げると、脚が閉じられた。
「ルイズ、脚開いて」
才人が太ももをなでながら耳元で囁くと、脚から力が抜けた。
手を太もものすき間に割り込ませ、割れ目をなぞると、そこはかなり濡れていた。
「うわ、ルイズ、びちょびちょ…そんなに気持ちいい?」
ルイズの目の前に、太ももの間から引き抜いた手を見せる。才人の手は、とろとろしたなにかで光っていた。
「ほら見て、ルイズ…もうこんなになってる」
ルイズの前で指を開いたり閉じたりしてみせると、ルイズは顔を真っ赤にした。
「ちょ…バカ…」
「ルイズ可愛い…大好き…」
才人はうわ言のようにそうなんども呟きながら、胸の先端を口に含み、秘所を指の腹でこする。
ぐちゅっ…ぐちゅ…
「はああ…ちょ、サイ…ト、あっ、なんか…おかし…んぅっ!」
気持ちいいのに、刺激が薄く達するのには足りない。そのうち、ルイズは自ら腰を動かし、才人の指にこすりつけ始めた。
「サイト…足りない…もっと…」
ルイズがそう呟いた瞬間、ルイズの中に才人の指が入れられた。
「あ、んああ!」

765 :
才人の指がなかを開いたりかき回したりする。そのうち、内壁のざらざらしたところをみつけ軽く押した。
「あは、なんか、なんかくるぅ!ダメ、サイト、そこダメ!」
「ここがいいんだ?」
ルイズの声に限界が近いことを悟った才人は、いきなり今まで触れてなかった肉芽をつまむ。赤く充血したそれをつまみ上げ、なかでいいところを刺激する。
「へぅ!?あっあっダメあっいあああああああ!」
ルイズは身体をびくびく震わせ、いっそう高い声をあげて果てた。息を整えていると、ルイズの秘部に熱いなにかが押し当てられた。サイトの…だ。ルイズはなんとなくそれがなにかわかった。
「サイト…するの?」
ルイズが期待と不安の混じった声で聞く。しかし、才人は首を振った。
「ううん、挿入れないよ。それは結婚してからだろ。でも、ここで終われそうもないから…」
才人が苦しそうに息子を秘所に擦り付け始める。
「素股で我慢する…」
すまたがなんなのか、ルイズにはわからなかったが、正直ルイズの脳内はそれどころじゃなかった。
「あっサイト…!それ、いい…!」
熱い塊が自分の秘部に擦り付けられ、ルイズはなにも考えられなくなった。ただ、一心不乱に腰を動かす。
「ルイズ…」
才人が自らの先端をしごく手を止め、代わりにルイズの手を被せた。
「俺のやつ、いじってくれたら嬉しい…」
ルイズは言われる通りに才人の息子を扱う。だんだん才人も息が荒くなってきた。

766 :
「く…そう、ルイズ、そんな感じ…」
「サイト…サイト…!」
「ルイズ!ルイズ!」
ぐちゅぐちゅという液が絡まる音がいっそう二人を高めさせる。そのうち、ルイズの声に切羽詰まったものが混ざり始めた。
「あ、サイト、あんっなんか、はあっまたくるっ!」
「ルイズ、俺もイきそう…!」
才人はルイズの胸に歯を立て、一気に吸い上げた。
「や、きた、や、ぁあああああああ!」
「くぁ…」
ルイズが果てたのと同時に、才人は白濁の欲望をルイズの腹にぶちまけた。そのまま、ルイズの上にどさりと倒れる。
「サイト」
しばらく経って、ルイズが声を発した。少し非難の色が混じっている。
「ごめん。でも、ルイズ可愛かった」
言いながら、ルイズと身体の位置を反転させた。ルイズは、いきなり上下が入れかわったことと、身体が軽くなったことで一瞬とまどう。
「!…も、もう…バカ」
才人の気づかいと、言葉が嬉しくて、ルイズは才人を抱きしめた。
「ルイズ、大好き」
「……ありがと。…私もよ」
才人は、ルイズがはっきりではないにしろ、ちゃんと自分を好きと言ってくれたことに驚き、感動した。感極まって、思いきり抱きしめる。
「うわ、サイト、ちょっと苦しい…」
「あ、ごめん。つい、抑えきれなくてさ…。ルイズ、ありがと」
「…もう」
ルイズは才人の額にキスをした。
「もう寝ましょう。明日起きられなくなっちゃう」
「そうだな」
「おやすみ、サイト」
「おやすみ、ルイズ」
二人は目を瞑り、相手を優しく抱きしめた。二人が眠りにつくまで、二つの月が、優しく二人を見守っていた。

767 :
「はあ…私たちのこと、忘れてますね、完璧に」
ルイズも才人も眠りにつき、静まりかえった部屋でむくりと二つの人影が起き上がった。大きい方の言葉に、小さい方が頷く。
シエスタとタバサだった。
「あんな激しくやるなら、よその空き部屋にでも行ったらよろしいのに」
「忘れてる」
「そうですね、私たちのことを忘れてあんな声出してるんですものね。他の部屋に行くなんて発想は浮かびませんよね」
そこでシエスタは大きくため息をついた。
「なんていうか…ここまでやられちゃ、かえってすっきりしましたよ」
タバサがこくりと頷く。
「ミス・タバサ。私たちも寝ましょうか」
「明日の朝が楽しみ」

次の日、シエスタとタバサは才人とルイズに、汚れたシーツの弁解を何時間も聞かされたとか。
終わり

768 :
やっぱエロ書けねぇorz

769 :2013/09/14
さすが耳年増タバサさん
見聞きするだけなら余裕だぜ
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