2013年10エロパロ436: 【従者】 主従でエロ小説 第七章 【お嬢様】 (333) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【従者】 主従でエロ小説 第七章 【お嬢様】


1 :2010/01/11 〜 最終レス :2013/09/12
主従(女主)を扱うスレです。
生意気な女主人を陵辱する従者、
大人しい清楚なお嬢様に悪戯をする従者、
身分を隠しながらの和姦モノ…
お嬢様×使用人 姫×騎士 若奥様×執事など
女主従であればなんでも良し。
◇前スレ◇
【従者】 主従でエロ小説 第六章 【お嬢様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222667087/
◇過去スレ◇
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124876079/
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第二章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156941126/
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第三章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169463652/
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第四章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174644437/
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第五章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200307216/

2 :
◇関連スレ◇
男主人・女従者の主従エロ小説 第三章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222710811/
【ご主人様】メイドさんでSS Part9【旦那様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1256078850/
お姫様でエロなスレ12
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261994789/
男装少女萌え【10】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219568508/
◆ファンタジー世界の戦う女(女兵士)総合スレ 6◆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209042964/
古代・中世ファンタジー・オリジナルエロパロスレ4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246868732/
◇保管庫◇
主従でエロ小説 のまとめ(初代スレがまとめてあります)
http://vs8.f-t-s.com/~pinkprincess/lady_servant/ 
主従エロ小説@BBSPINK まとめ(wiki。まとめ中)
http://wiki.livedoor.jp/slavematome/d/

3 :
>>1
さすがはお嬢様。完璧なスレ立てですな。
お疲れ様でございました。
さて、お茶でも召し上がりますか?
シロルの特級葉がございます。

4 :
>>1
さすが、早いわね。
――あら、嫌ね。そういう意味ではなくてよ。
ふふ、何を考えているのかしらね。
――褒美が欲しい?
まあ、言うようになったこと。
いらっしゃい。私の前にひざまづいて、そう、顔を上げて……


「乙」

5 :
>>1乙&即回避

6 :
お嬢様、お時間が迫っております。ともかく即は回避いたしたく
お支度ください。

7 :
>>1乙&規制解除万歳

8 :
お嬢様、ここは私めが>>1乙致しますので、心ゆくまでお楽しみください。

9 :
>>1
乙です!
さて、寝る前に執事×お嬢様でも投下します
フランス革命直後の亡命貴族のお話。時代考証とかは適当なんでスルーしてやってください
お嬢様が若干ビッチ(フランス貴族とかヤリまくりなイメージw)なんで処女崇拝者はご注意を
NG登録はタイトルの『ワインの口付け』でお願いします

10 :
「エティエンヌ、着替えを」
「畏まりました、お嬢様」
 腰を下ろしたベッドから立ち上がろうともせずに、フランシスカは右腕を伸ばし肩の高さに上げた。
 そんな物草極まりない挙措にさえ気品が漂っているのだから、育ちの違いというものは残酷なまでに決定的だとエティエンヌは思う。
 このトルコブルーのドレスの脱がせ方は――と記憶を辿り、直ぐに思い当たって、その長い指を動かした。飽く迄慎重に、繊細に、しかし迅速に。
「お嬢様、両腕を上げて下さいませ」
 無言で万歳の体勢を取るフランシスカに、純白の夜着を纏わせる。
 高級の絹が、負けず劣らずに極め細やかな令嬢の肌を滑ってゆく。
 薄い布地の上からカシミヤのカーディガンを羽織らせながら、フランシスカの端正な横顔にちらりと視線を遣り、エティエンヌは内心で溜め息を付いた。
 年代物の純金を熔かして流したような、僅かに白銀のくすみを帯びたブロンド。
 同じく白銀を含んだアイスブルーの瞳はぱっちりと大きく、理知的に輝いている。
 肌は新雪もかくやと思うほどに白く、しかし頬と唇は春を思わせる慎ましやかな桃色。
 一点の非の打ち所の無い美貌に浮かぶ表情は、しかし、誇り高いと言うよりは殆ど傲慢と呼んでよかった。
 その上、今日は一際機嫌の悪そうに眉をひそめているのに気が付いて、エティエンヌはさり気なさを装って自分の女主人へと言葉を掛けることにした。
「ダンゲルマイヤー伯の件は、残念でございましたね」
 フランシスカの形の良い鼻が鳴らされる。
「残念だなんて思っていないけれど。全く、私の誘いをふいにするなんて、あの軍人気取りの田舎貴族!」
「奥方のお身内に不幸があったと仰っていました」
「それにしたって! やっぱりドイツの田舎者は礼儀というものを知らないのね。――ふん、断られて却って良かったかも知れない」

11 :
 辛辣な言葉とは裏腹に、かの青年貴族に袖にされたことにフランシスカが相当なショックを受けているのは明白だった。
 背が高く、少々粗削りだが十分な美形で、無骨なようで頭の回転が速い――理想的なドイツ貴族である伯爵に、フランシスカはすっかり熱を上げているのだ。
 彫刻のような繊細な造形とエスプリ、それから寝所での技巧に重きを置くフランス貴族とは違った魅力に、物珍しさを感じているだけかも知れないが。
 しかしフランシスカの誘いは、伯爵家に仕える下男によって丁重に断られた。
 彼が口にした理由――奥様の伯母上が嫁ぎ先で急にお亡くなりになり――が、単なる体の良い言い訳に過ぎないことに、エティエンヌははっきり気付いている。
 無論、口には出さない。
「構いやしないわ。ねえエティエンヌ、確かフィリップもこちらに亡命していたわよね?」
「ええ、程近い場所に妹君の嫁ぎ先のお屋敷があるとかで」
「なら、近い内に訪問します。可愛い赤毛のフィリップ、すっかり私に夢中になっていたもの」
「畏まりました、直ぐに手配を済ませます」
 二十にも届かないくせに、一端の貴族女らしい好色を気取る女主人はなかなかに滑稽でもあった。
 恭しく頭を下げることで口の端が笑みの形に歪んでしまうのを隠す。
 四歳年上の亡命貴族のことを考えて、フランシスカの機嫌は少し戻ったようだった。
「頼んだわよ」
「お嬢様の仰せのままに。――それでは、今宵はもうお休みになられますか?」
「そうね……」
 視線を天井の方へ上げて、フランシスカはちょっと首を傾げる。そんな仕草は年相応にあどけない。
 次の瞬間に浮かべた悪戯っぽい笑顔も少女らしいと言えるものだったが、エティエンヌには幾分タチの悪いものに見えた。
 思わず、端正な眉を僅かにしかめる。
「――いいえ、エティエンヌ。今夜は私に付き合ってもらうわ。どうせもう、仕事なんて残っていないでしょう?」
「……えー。残念ながらお嬢様、夜のワインセラーのチェックがまだ――」
「うそつき」
 エティエンヌは完全にしかめ面になった。
 嘘を見破られたからではなく、全くの言いがかりだったからで、しかもフランシスカ自身にもその自覚があることが分かったからだ。
「嘘ではありません、お嬢様。執事は嘘をつきません」
「ふん。あらそう。なら早くチェックを済ませて、部屋に戻ってきなさい。あまりに待たせるようなら、先に寝てしまうわよ」
 寝てしまうのならばその方が助かるのだが、命令とあらば仕方がない。
 エティエンヌはせめてもの抵抗として、大げさに溜め息をついた。このくらいなら許されて然るべきだと思う。
「畏まりました。少々お待ち下さい、お嬢様」
 普段なら楽しみなワインセラーへ向かう足取りが重い。
 そんな風にあまりに憂鬱だったせいか、それとも古びたドアの軋む音にかき消されたせいか。
「…………ばか」
 部屋を出る際にフランシスカが口にした呟きは、エティエンヌに聞こえることはなかった。

12 :

+ + +

「遅いわ」
 ワインのチェックをできる限り手早く終え早足で部屋へと戻ったエティエンヌを迎えたのは、形の良い眉を吊り上げたフランシスカの怒りの表情だった。
 尊大に足を組んでベッドに座り、三白眼に近い上目遣いで頭一つ分以上背の高い執事を睨みつけている。
「いつまで待たせるつもりなの、この間抜け」
「……誠に申し訳ありません、お嬢様」
 丁重に頭を垂れたつもりだったが、不覚にも、声に含まれた僅かな不満を隠し切れていなかったようだ。
 フランシスカは下りてきたエティエンヌの頭を力任せに平手で引っぱたいた。その弾みで、掛けていた丸眼鏡が軽い音を立てて絨毯に落ちる。
 それを拾おうともせず、エティエンヌが低頭の姿勢を保ったままでいると、不意にフランシスカは両腕を彼の頬へと伸ばし、その顔を少々強引に自分の方へ向かせた。
 東洋人との混血である執事は、どこか中性的な美貌の持ち主である。その黒い瞳は、フランシスカの氷の視線を受けても揺らぐことはない。
 彼女の淡紅色の唇が己の唇を塞いだときも、それは変わらなかった。眉ひとつ動かさずにそれを受け入れる。
 男の両頬を挟んでいた手が、耳へと滑り、首筋を擽って、そして首の後ろへ回される。
 低い位置に引き寄せられ、エティエンヌは片手をベッドシーツについた。
 もう片方の手はフランシスカの細い肩に添える。上質の生地越しに手の平に伝わる体温は高い。
 フランシスカの舌が、エティエンヌの唇を割って滑り込んできた。
 ねっとりと熱い舌を絡ませ合い、歯列をなぞり、唾液を交換する。粘着質な音が直接互いの頭蓋に響く。
 性急ではない。しかし酷く嫌らしい動きだ、とエティエンヌは冷静に思う。如何にすれば男の情欲を煽るかを知っている。
 ボタンの縫い方さえ知らない貴族令嬢が身に付けた、数少ない技術の内の一つがこれだ。
 しかし何を恥じることもあるまい。事実、フランシスカは誇らしげですらあるのだ。
 貴族の女とは結局のところ、こうして――
「……っ、ふ。何か、他のことを考えているでしょう」
 唾液の糸を引きながら唇を離したフランシスカが、生まれてこの方荒れたことなどないであろう指で口元を拭いながら、咎めるようにそう言った。
「――いいえ。お嬢様は貴族たるに相応しい美しい方だと、そう考えておりました」
「あら。今更じゃなくて?」
 エティエンヌの誤魔化しに、しかし彼女は満更でもない様子で微笑んで、軽い音を立て黄色い肌の執事の頬に口付けた。
「隣に来なさい、エティ」
 寝台に呼びつけるときに限り、フランシスカは彼女の執事を愛称で呼んだ。
 執事としてのエティエンヌと、愛人としてのエティを呼び分けているのかも知れない。
 何れにせよ、エティエンヌ自身の立場はそう変わらないのだった。高慢で美しい令嬢の享楽に奉仕する、哀れな奴隷であるという点で。
「エティ。今夜も私を夢中にさせてくれるのかしら」
「それが、お嬢様のお望みであれば」
「……もう、相変わらずお決まりの答えしかしないんだから。白髪の老執事でもあるまいし、大人しくってお堅いだけじゃつまらないわ」
「それでは、獣のように荒々しく振舞っても宜しいので?」
 それは単純に、彼女のいつもの我侭をはぐらかす言葉のつもりだった。
 執事の分際で主人を乱暴に犯すような真似が許されるはずもない。
 その言葉はすぐに否定されて、普段通りの丁寧で従順な手管を命じられるはずだと、エティエンヌは確信していた。

13 :
>>12 しまった、タイトル付けるの忘れてた…申し訳ありません。
続き。

 ――しかし、
「あら。それってとても面白そうだわ、エティ」
「……何ですって?」
 エティエンヌの片眉が跳ね上がった。
「他の貴族の愛人たちって、私に色んなことをしてくれるけれど、乱暴なことは絶対にしないんだもの」
「それは、喜ばしいことなのでは?」
「そりゃあ、お姫様みたいに扱われるのは好きよ。でも少し飽きちゃった」
「……」
 呆然として言葉を失うエティエンヌに、フランシスカの熱を持った身体がしなだれかかった。
 慎ましいながらも柔らかな胸の双丘が、エティエンヌの胸板との間に挟まれて形を変える。
「エティ、命令よ」
「……はい」
「私を乱暴に奪ってみなさい。嫌がってもやめなくていいわ」
「しかし、お嬢様……」
「口応えは無し。いいじゃない、ごっこ遊びのようなものよ。フィリップだって、お医者さんごっこが大好きなんだから」
 でもこっちの方が楽しそう、と笑うフランシスカの表情はとても淫靡だ。
 可憐な少女がはっきりと欲情し、強引に自分を犯せと言う――魅惑的に過ぎる状況に、エティエンヌの自制が振り切れそうになる。
 しかし。
 如何に彼女自身の命令であるとは言え、言われるがまま好き放題に扱ってしまえば、事が終わってからフランシスカが自分を糾弾する可能性は無きにしも非ずだ。
 元が我侭な少女のことである。自分が言いだしたことであるのも忘れて、後先考えず解雇を宣告しかねない。
 そうなれば――
 ――やはり、ここは何とか上手く誤魔化して、穏便に済ませよう。
 エティエンヌはそう決意し、
「それに、あの礼儀知らずのドイツ貴族の相手をする練習にもなるかもしれないわ。ねえ、せっかくだから貴方、あのジャガイモ臭いドイツ訛りで私を口説いてみてくれない?」
「…………」
 想像の斜め上を行く少女の言葉に全てが馬鹿らしくなって、決意をあっさりと翻し忠実に命令を実行することにした。
 ……最後の一つを除いて、ではあるが。

14 :
とりあえず今日はここまで。
初投下なんで何か不備があったら指摘していただけると嬉しいです
スレ汚し失礼しましたー

15 :
イイヨイイヨー

16 :
続きまってる!

17 :
期待

18 :
gj

19 :
川島芳子の新資料発掘と聞いて、『男装の麗人(おそらく軍人)とその従者』なるシチュエーションを思いついた。
・・・さてはスレ違いか?

20 :
女主人ならいいんじゃないか
超期待

21 :
男装の麗人、いいじゃないですか

22 :
初投下で分割投稿するやつは投げっぱなしが多いな
書ききって投稿の人のほうが、その後も続くかんじ

23 :
そうか

24 :
せっかちな奴だな
気長に待てば良いだろうに

25 :
楽しみにしてる

26 :
前スレ落ちたな

27 :
ほしゅでござい

28 :
お嬢様に仕えたい

29 :
やっぱり高飛車で高圧的なお嬢様かな

30 :
俺は儚い深層の姫君だな

31 :
世間知らずで天然な王道お嬢がいい

32 :
お嬢様万歳!!

33 :
アリスとエドガーの続きを全裸で待機し過ぎて足しびれた

34 :
本当は病弱で繊細な優しい子なのに
家や国を守るため冷徹になってるお嬢様が良い。
車椅子とかいいね。

35 :
誰かを彷彿とさせる設定だな・・・
誰だったかな

36 :
ななりー

37 :
あいつ、最後まで周り中から守られまくった甘ったれだったじゃん
虐者の汚名を甘んじて被ったはずだったのに、戦後、ちゃっかりその件は水に流して、平和の象徴みたいになってたし

38 :
可愛いからおK

39 :
何か怨みでもあるのか

40 :
まあ、客観的に見て、戦後の扱いがおかしかったのは事実だ。

41 :
ナナリーは繊細で優しいのはキャラ作りで本当は腹黒だよ。
だがそれがいい。

42 :
お嬢様の鞭で打って欲しい

43 :
お母さんから十万円も小遣いもらってしまった…

44 :
お母さんから月に千五百万円も小遣いもらってしまった…

45 :
誤爆しました
すみません

46 :
噴いたww

47 :
>>44
坊っちゃんはスレチだぜ

48 :
金くれ

49 :
ほしゅ

50 :
お嬢様が男と援助交際するのがいい

51 :
>>50
ビッチ系お嬢か

52 :
久しぶりに少し書かせてもらいます

「お嬢様そうではありません」
少年は首を横に振りそっと少女の手に自分の手を持っていく。
「う、五月蝿い! わかってオル!」
フリルの付いた薄桃色のかわいいエプロンを着た少女は、
頭の後ろに付いたポニーテールを激しく降り、少年の手を払いのけると、
コーヒーカップの中にスプーンを入れる。
「あっ! 駄目ですそれではお客様にお出しできません」
「なぜじゃ!? 之はかき混ぜる為の物であろう!」
少年は静かに首を振り、
「スプーンはコーヒーカップの手前に置くのです、そして取っ手は右側に来るように置いて下さい」
「うう〜」
新しいスプーンを置きなおすと、よたよたと危ない足取りで、お客の待つテーブルへと少女は進んでいく。
「お嬢様が急に『社会勉強をしてみたい!』と言われたから、知り合いの方にお願いしましたが……」
今にもこぼすか、こぼさぬかと言う絶妙な足取りで運ぶ姿に客の視線が集まる。
「はわわわぁ……あ、あう」
「おいおい大丈夫か?」「お嬢ちゃん、しっかり」
厨房からコーヒーを運ぶまで大仕事だ。
「ま、またせた、……あ、いや、お……、お待たせした!」
店中に間違いが伝わるくらい、ハッキリした声で挨拶するとカタンとコーヒーを置く。
『コーヒー一杯でドンだけ待たせるんだ』
男はそう言い掛け、持って来た少女の顔を見る。
其処には満面の笑みをたたえた愛らしい少女の顔があり、男は目線を反らすと、
「ハイ、ありがとう……」
一言ぽつりと言った。
ソレを聞いた少女はパッと顔をいっそう明るくし。
「うむ、大儀であった!」
大声で叫んだ。
それは、およそ店じゅうの人間が心の中で突っ込みを入れた瞬間であった。

53 :
「はふ〜」
ピークを過ぎ、客が居なくなったのを見て少女はため息をつく。
「おつかれ……さまです」
その傍らで壁にもたれかかり肩で息をする少年が、小さく返事をした。
『少女が何かするたびに飛んで行ってはフォローをする』その繰り返しで疲労困憊していた。
「大丈夫? 澤木ちゃん」
店のマスターが心配そうに声をかけてくるが、
「はぃ……」
小さく返事をするのがやっとであった。
「ふむ、澤木は少し休んでおれ、後はやっておくゆえ」
小さい胸を誇らしげに反らし両手を腰に置く。
「紙ナプキンの‘ホジュう,も理解したのじゃ」
「‘ホジュう,って、……」
少年が絶望しかけた時、
ピンポン。
チャイムが鳴り。
「お、また誰かきたのぅ、行って来るのじゃ」
パタパタと少女がポニーテールを揺らし子犬のように走っていく。
「元気なお嬢さまですね」
「ええ、旦那様も、奥様も元気なお子様を欲しがられておられ、巴お嬢さまが元気に育ちいつも喜んでおられます」
まあそのぶん、一般常識が非常に残念な事になってしまったのだが……。
そう澤木が言いかけたとき、パタパタと巴が戻ってきた。
やがて、コーヒーをカップに入れると、そのまま客席へは向かわず、なぜか、更衣室へと入っていく。
そして数分後、何故か体育着に着替えた巴はそのままコーヒーを持って、客のところへと走って行く。

54 :
その客は困惑気味に体操服姿の少女を見つめていた。
「何じゃ、お主が『見たい』といったから、着替えてきたのだぞ!」
「 いえ……ぼくは……『飲みたい』と……」
「なんと!? そ、そうか……うう、わかった! この巴、神城家の名に誓い、一度受けた事は必ず守るのじゃ!」
そう言うと、巴はモタモタとテーブルの上に上がる。
体操着姿の少女が突然目の前でテーブルに乗り始め、客は唖然としたまま口を開けている。
「貸すが良い」
そう言ってコーヒーを手に取った。
「まだ少し熱いのぅ……じゃがしかし、約定を違えるのは恥じゃ」
と、独り言を言いながら意を決したようにチョロチョロと自分の体操着にコーヒーをかけ始めた。
見るまに真っ白だった体操着は茶色く染まり、トロトロと下に零れ、股間の部分に集まってくる。
「ふぅ、ふわぁ! あ、あついぃ……! さ、さあ早く口を近づけて飲むが良い」
「えっ? え!?」
客が狼狽していると、 
「ちょっと待て! 貴様! お嬢さまに何をしてる!」
事態の異常さに澤木が走りより男の胸倉に掴みかかる。
「えっ!? わ、わたしは……」
「やめよ澤木!」
その時、巴の凛とした声が店に響いた。
「私がこの者の要求を受けると言ったのじゃ、おぬしは下がっておれ!」
両腕を後ろに付き二本の手で体を支えるようにしながらゆっくりと足を開く、
「さ、さあ、家の者が失礼をした、後でキツク叱るゆえ、ゆっくりと飲むが良い」
「巴お嬢さま……」
ユックリと手を離し、客に深く頭を下げると澤木は後ろに下がる。
「ほれ早くせよ、足りぬのであれば……」
再びチョロチョロと巴は今度は直接股間部分にコーヒーをかけ始めた。
「え、ええ、は、はい……」
男はゆっくりと股間部分に顔を近づけた。
コーヒーのにおいに混じり、少女の柔らかい太ももの匂いと、コーヒーが染込んだ体臭と混ざった体操着の匂いが鼻を打つ。。
「ひゃ、ひゃうぅん!」
唇が触れた瞬間に、巴は大きく仰け反り、男の顔を太ももで締め上げる。

55 :
目の前の、冷たいコーヒーと、少女の程よく蒸らされた体操着の暖かな体温。
そして、両足の少しひんやりとした感触を味わいながら、男はズルズルと音を立てて、飲み干してゆく。
「お、おと! 音を立ててすすっては駄目なのじゃ!」
少女の過敏な部分に舌が這わせられ、なめられ、啜られるたびに、巴は体を仰け反らせ、
ぴくぴくと腰を浮かせる。
「あ、ああ! だめぇ! 駄目なのじゃ!」
大きな声を上げ、巴はポニーテールを激しく揺らす。
濡れた体操服が体にペッタリと張り付き、少女の小さな体の線をハッキリと浮き彫りにしていた。
小さな胸の形がツンと膨らむ。
苦しさのあまり、両手で客の頭を押さえつけ、ガクガクと体を動かす巴。
「えっ! ちょ、く、くるし……!」
男は太ももを抑え、一端頭を離そうとするが、その度に頭を動かすので逆に、
刺激を高める結果になる。
「ふ、ふわああぁ! お、おかしくなりそうじゃ! ふわあ!」
体操着とその下の下着越しに刺激を受けイヤイヤと巴は首を振る。
だがその、抵抗が逆に自分自身を追い詰めていく。
「あ、あああ! だ、だめじゃ! 駄目……! あ、あああぁああ!!」
ついにガクンと大きく身を震わせ巴はガクリと力尽きる。
その途端、今度は内側よりトロトロとした液体が濡れた体操服を、湿らしていく。
「あ、ああぁぁぁ……」
締め付けていた太ももや、押さえつけていた両手が離れ、ゆっくりと巴は崩れ落ちて行った。

「オイアンタ! どういうつもりだ!!」
澤木は怒りに身を震わせながら男を睨みつける。
「い、いや、私はただ……」
「落ち着け澤木、この者が『ブルマー姿が見たい』と申したので着替えたのだが……」
ハァ、とため息をつくと、
「まさか、‘見たい,ではなく、‘飲みたい,であったとは……」
少しうなだれる巴。

56 :
今は着替え終わりまたもとの制服に戻っている。
二人に挟まれ、男はおどおどとした様子でチラリと澤木を見つめると、
「いや、私は『ブルーマウンテンが飲みたい』と言ったのですが……」
と、呟く。
その後、澤木は客に土下座をして謝り、コーヒー代630円彼持ちとなった。

「むう、今日は色々勉強になったのじゃ」
「はぁ」
帰りの車の中、誇らしげな顔で呟く巴、その横でうなだれる澤木。
「なるほど、客のゆう事を全て聞いていては駄目という事なのじゃな」
うんうんとうなづく少女を見て。
「お嬢さまそうではありません」
と、彼は心の中で呟いた。

57 :
以上です、ありがとうございました。

58 :

なかなかのお点前

59 :

す・・・すばらしい

60 :
GJ
ご馳走様

61 :
スレ違いな気がするが?

62 :
GJ
可愛いお嬢様だのう

63 :
ほしゅ

64 :
ルイ・д・リ 「規制が終わったのかな?」

65 :
ルイリたん!!

66 :
また一つ書かせてもらいます。
「う〜……」
ココはとある廃ビルの中の一室、
部屋の真ん中に置かれた机の上で‘金色のツインテール,がもぞもぞと動き、
呻き声を上げている。
否、机に突っ伏している一人の少女の口から呻き声が上げる。
「また負けた〜」
ぼろぼろの机に突っ伏したまま、口をだらしなく開き、足を机の下でブラブラさせ、
両手をだらしなく机に投げ出している。
‘ペタンとした胸,に、‘つるっとした下半身,をピンク色の小さな布で覆い、手足には黒い皮のブーツと、手袋をはめている。
お尻から生えた魚を思わせる黒びかりした尻尾は足の動きに合わせてプラプラ揺れている。

彼女が病気で倒れた父親である『デビル元帥』よりこの世界の制圧を任され半年。
就任当初より負けに負けて、『全世界完全制圧』まで後一歩のところが、
今や日本の、一地方都市の、街外れにある、おんぼろビルの、狭い一室が唯一の領土となっていた。
「それもこれも皆あいつが悪いんだわ!!」
バン! と、勢い良く机を叩くと、少女は顔を上げる。
「アイツが私の邪魔をしなければこの世界はとっくに私の物に為ったのに!!!」
バシバシと机を叩くたびにギシギシと机が悲鳴を上げる。
「悔しい! 悔しい!! くやしーーーーーい!!!」
バギン!
ガタン!
ボゴ。
「イッターーーい!!」
少女の八つ当たりパンチに耐え切れなくなった机の脚がもげ、その拍子に思いっきり鼻をぶつけた。
「いたたた……、もう! ……アルスが戻ってきたら直すように言わなきゃだわ……」
アルスとは彼女のただ一人の部下であり、戦闘要員兼、パシリである怪人。
父の頃にはたくさんいた怪人も今や彼一人である。
今は駅前の新しく出来た店で『蜂蜜プリン』を買って来るという、『特命』を受けている。

67 :
「遅いな、三分で戻って来いって命令したのに……」
少女はチラリと時計を見る。
そもそも、駅まで徒歩で30分以上かかる、だが、そんなことは全く気にしていない。
「プリンを食べたら、また世界征服の為に頑張らないとだわ」
よいしょ、よいしょと、机を持ち上げると足の下にそこらにあった物を挟み込む。
「プリンまだかなぁ〜、早く来ないと世界征服が進まないのよ〜」
ぐぅー。
世界征服を目論む悪の総帥の小さなお腹からSOSの悲鳴が上がった。
ガチャリ
やがて部屋の扉が開き、肩口のところで金色の髪をそろえた、少年が入ってくる。
「御待たせしましt――ぅわ!!」
「おそーいいい!!」
ぼご!‘特命,より戻った部下の顔に無慈悲なペン立ての一檄が飛ぶ。
「おそいおそいおそいおそいおそいおそいおそいおしおそいおしおいそいし!!!」
最早何を言っているのか解らないほどの『遅い』攻撃が『襲い』かかる。
ポカポカと両手で激しくアルスを叩く。
「お、落ち着いてくださいデビるんサマ、ほ、ほらプリンですよ」
強烈なポカポカ攻撃を避けながら袋より戦利品を取り出す。
ピタリ。戦利品を確認し終わると粛清は終焉を迎える。
「……まあ、処罰は食べ終わってからにだわ」
両手で箱を受け取ると、デビるんは、机に戻る。
「ふふふ、愚民共め、之を食べ終わった時にお前達の恐怖が始ま……あれ?」
箱を開けると目当てのプリンとは別にもう一つクッキーが入っていた。
「なにこれ?」
「ああ、それですか?」
床に散らばった鉛筆を拾いながらアルスは首を上げデビるんの手を見る。
「お店の女性店員がくれたんですよ」
再び床に目線を戻すと、
「『お兄さん素敵なのでおまけしますね』 だそうですよ、デビるんサマに征服されるとも知らず暢気な事ですね」
にやりと笑い、再び机に座るデビるんへ視線を戻した途端。
バシ!
アルスの顔にクッキーが飛んできた。

68 :
「いらない!」
「如何されたんですか? デビるん様」
突然の豹変を不思議そうに見つめてくるアルスを見て、さらにデビるんの怒りがこみ上げる。
「アルス! こっちに来なさい!」
「はい」
突然怒鳴られて何が何だか解らないという顔のまま主人の下へとゆっくり進む。
「アルス、貴方の主人は誰?」 
「私の主人はデビるん様只お一人です」
アルスはそう言うとその足元にひざまずく。
「そう、じゃあ、忠誠の証を見せなさい」
デビるんは黒い皮のブーツを脱ぐとアルスの顔を踏みつける。
「はい」
少年は頷くとゆっくりと少女の足を取り、舌先を這わす。
「良いわよアルス」
指と指の間を、足の裏を、舌がゆっくりと這い回る。
ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ……っ、くちゅ。
「ん、んん、あ、、いい、ふゅ〜……」
顔を上に向け天井に向けた喉をゴロゴロと鳴らす。
アルスの柔らかな舌先がぺちょぺちょと小さな足の指を往復するのを受け徐々にデビるん
の顔が上気していく。
「ふひゅ〜ん、いいわょ……アルス」
「では、失礼して此方を」
グィ。
「……ふぇ? ……ひゃぁ!!」
アルスはデビるんの尻尾を掴むと、先をぺちゃぺちゃと音をたたて舐め始める。
「ふにゅ〜ううん! な、何してるのアレス! し、シッポ! シッポ、ペロペロしちゃ、ああ!」
パタパタと足をばたつかせるがしっかりとアレスに押さえつけられて、
ピクリともせずに良いように尻尾を舐められ続ける。
「しっぽ! しっぽダメなの! 舐めちゃ駄目!」
激しく抵抗するデビるん。 少女にとってシッポは性感帯の一部だ。
イヤイヤと首を振る主人を見てアルスは、シッポから口を離し、
「嫌なら之で止めますが如何しますか?」
意地悪な笑顔を浮かべプルプルと震えるデビるんを見つめる。

69 :
「しっぽ、いや……、でも、やめちゃ……いや」
小さく呟くのを聞いてアルスはため息を吐くと、
「ならばご命令をデビるんさま」
じっと主人の瞳を見つめる。
「う、うう、アルス……、わ、私の尻尾を舐めなさい……」
「ハイ、よく言えました」
そう言うとヌラヌラとする尻尾全体を手でさすりながらもっとも敏感な‘付け根,
部分を。
ペロリ。 と、舐める、途端に。
ブルブルと先ほどよりも激しく体を震わせ机にしがみつく手に力を込める。
だがアルスの舌は執拗にデビるんのシッポを嘗め回す。
がくがくと体を震わせ、必にアルスから逃れようとするがアルスの責めは止まない。
ピチピチと、陸に打ち上げられた魚のように跳ね回る尻尾を逃がさないようにアルスはシッカリと押さえつける。
「ひ、ひっぽ……なめちゃ……ひやぁ……」
だらしなく開いた口端からはみっとも無くよだれがたれ、両目の焦点も定まらなくなってきている。
「デビるん様、シッポを舐められたくらいでもう弱音を吐くんですか?」
先っぽを指でなぞりながら、付け根部分を優しく舐める。
最早完全にグロッキー状態に近づいている主人の尻尾は黒光りし、鱗を持った魚の様にヌラヌラと湿っている。
ピクピクと小刻みに震えながらフルフルと震える唇で少女は言葉をつむぐ。
「うう……、な、なにいってるの? こ、このぐらい、へ、へ、平気なんだから」
目に涙を浮かべながら、小刻みに震える少女の言葉に、
「そうですよね、流石はデビル元帥のご息女そうだと思っておりました」
嬉しそうに微笑むと、
「ですがもし奴らがお嬢さまの‘ココ,を責めて来たら如何しますか?」
そう言うと。
コリッ。
小さな二つの突起を優しくつまむ。
その途端。
「うにゃあぁああ!!」
デビるんの口から再び悲鳴が上がった。

70 :
「おや? デビるん様はココが弱いんですか?」
コリコリと乳首を優しく摘み回し、チュパチュパと音を立てて、小さな二つの隆起の頂上
の征服に取り掛かる。
「や、やあ、おっぱいに意地悪しちゃヤダ! ダメー!! 」
「ダメじゃありません! 敵は情け容赦なくデビるん様の弱点を付いてくるんですよ」
じっと、涙で潤む主の瞳を見つめ、その間も休むことなく、胸を揉み付け、両方の乳首を弄ぶ。
「もし、デビるん様が日曜の朝8時に子供たちの見てる前で絶頂を迎えたら如何するんですか?」
「え……え、え……と、ん、んんうぅ……」
「子供たちの前で潮吹きなどしたらスポンサーが付かなくなりますよ?」
「ふえ……それは、こまる……」
「でしょ? だからこの攻撃にはシッカリと耐えてもらいます」
そう言うと、胸からスッと手を離す、厳しい責めから開放されてほっとしたのもつかの間、
股間にさっと手を伸ばすと、アルスの指はデビるんのコスチュームの間から秘裂へと、
クチュクチュと音を立てて滑り込んでくる。
「ひゃん! ゆ、ゆび! アルス、チョット待って!」
「駄目です! 敵は待ってくれませんよ、日曜朝八時の限られた時間の中で責めてくるんですから」
「そ、そんな、あ、ああ、やん、駄目、だめ」
クチュクチュと指を差し込みながら同時に小さなクリトリスをコリコリと刺激する。
トロトロと蜜を零しながら、それでも必に堪えようと椅子の減りをシッカリと抱え込む。
すべすべとした太ももがきつく閉じられ、アルスの手を締め付ける。
「さてと、では最後の責めです」
そう言うとグッタリト力なく垂れ下がった尻尾をぎゅっと握り、
「イキマスよ」
と、言うが早いか、太ももをこじ開けて、
蜜でべちょべちょになった、少女のワレメにシッポを刺し入れた。
「あああ!! あ、アルス! こ、これはほんとにだめ!!」
じたばたと暴れるデビるんをしっかりと押さえつけぬちゃぬちゃとシッポを使い割れ目の中を攪拌する。
「あ、ああああ! ヒ、ひっぽ〜! ヒッポでグリグリしちゃ、ひゃめ〜!!」
ビチビチと暴れるシッポでグチュグチュと主人の小さな体の中を攪拌していく。
イヤイヤと首を激しく振りながらシッポを引き抜こうとするが、そもそも戦闘用に造られた怪人と、人間の小学生程度の力しか持たないデビるんでは勝負になら無い。
為す術もなく体の中を攪拌され続け、絶頂へと導かれていく。

71 :
やがて、
「あ、ああ、ひっちゃう!! ひゃめ〜、ひっちゃうから〜!!」
ビクンとひときわ大きく体を仰け反らせて、デビるんは遂に絶頂を迎える。
その瞬間大きな音を立てて少女は股間より体液を派手に噴出させる。
「あ、ああ……」
力を失ったシッポはゆっくりと抜け落ち、椅子の上でデビるんはがクリと力尽きた。

「う、ううぅ……うん」
「気が付きましたか? デビるん様」
ベットの上で目覚めたデビるんに気が付き、アルスが近づいてくる。
「急に倒れられたので驚きましたけど、ご無事そうですね」
そう言ってにっこりと笑うアルスを見て、デビるんは先ほどの痴態を思い出し顔を真っ赤
に染め、プイッと横を向く。
「アア、机はちゃんと修理しておきましたよ、って如何されたんですか?」
「知らない! 馬鹿アルス!!」
布団を被りモゾモゾと潜り込んでゆくデビるん。
そんな様子を見て、布団の上からデビるんを撫でながら顔を近づけると、
「大丈夫ですよお嬢様、私はお嬢様だけの物、ほかの者に心奪われる事などありません」
と呟いたアルスの言葉に、モゾリと布団が動く。
「だから、他の、ましてや人間の娘などに嫉妬などしなくても良いのですよ」
「ホントに……」
布団の中からポツリと小さな声が聞こえてくる。
「勿論です、だから一緒におやつの続きをしましょう、プリン、食べてないでしょ?」
「……うん……きゃぁ!」
モソモソと布団から這い出してきたデビるんをお姫様抱っこすると、そのままアルスは机へとエスコートする。
デビるんは、アルスにしがみつくと、顔を胸の中にうずめる。
「さ、お嬢様おやつの続きをしましょうか、はい、あ〜ん」
椅子に座らせるとスプーンで口元までプリンを運び入れる。
「あ〜ん、うん、おいし〜い!」
顔中が口になるかのように大きく微笑むと、再び『あ〜ん』と、おねだりする。
「はい、おねだり上手なデビるんサマ」
プリンを食べさせながら、アルスは嬉しそうに呟く。

72 :
「だって美味しいんだもん、苦労して手に入れた甲斐があったのよ〜」
全くアルスの言った言葉の意味をわからずに嬉しそうにプリンを頬張るデビるん。
そもそも買ってきたのもアルスだ。
「まあ、良いですけど、それと」
『ん?』という顔でぽかんと口を開けて待つデビるんの口の中に突然自分の指を差し込む、
「ほえ?」 何が起こったか分からないという顔をしながらもその指をチュパチュパ舐め始め、
アルスもまた、指でゆっくりと口の中を弄り始める。
「朝八時にあの様な‘責め,を正義の味方がして来るわけないので、これからは我慢しなくて良いですよ」
そう言いながらゆっくりと口の中を指で弄ぶ。
一瞬何を言われたか分からない顔をしたデビるんだったが、
「なっ!?」
一言そう言うと、
カプリ。
デビるんはアルスの指に噛み付き。
「馬鹿アルス! んじゃえ!」
と、どなった。

73 :
以上です、ありがとうございました。

74 :
プリンほしゅ

75 :
投下乙、今気付いたGJ
しっぽカワイイな! 作風好きだ
元気なお嬢様でよろしい

76 :

萌えた

77 :
ほしゅ

78 :
ギャル嬢様「じぃゃ、ゥチのケータイまた規制されたょ(ミャハ☆彡」
じいや「じいやとオソロに機種変しましょう」

79 :
お嬢様を落とさせやしません!

80 :
規制は続くよいつまでも

81 :
メイちゃんの執事
婿候補がわらわら出てきてからつまらなくなった
いつまで続けるのか

82 :
崩壊後の地球。荒れ果てた世界を唯一残された遺産(武装列車)で気ままに旅をするお嬢様
次の行き先は地獄か魔界か…

83 :
>>82
従者つけてね

84 :
エロ神よ我に降りてこい保守

85 :
>>82さんのアイディアを少しお借りして……。

「珈琲を」
純白のドレスを着た少女が口を開く。
金色の髪が開け放たれた電車の窓からの風を受け、フワリと静かにたなびく。
「かしこまりました」
傍らに立つ青年が頷くと同時に、少女の手に湯気の立つカップが現れる。
それを当たり前のように口に運びながら、
少女は先ほどまでと同じように、窓の外を見た。
少女は思う。
世界が滅び、幾千の時が過ぎただろうか?
はたまた、それは数時間前の出来事であっただろうか?

何も、何も無い荒野を、蒸気機関車が大きな音を立て、
静かに走り続けている。
目的地へと、
当所も無い旅を続けている。

「停めて」
不意に純白の少女が口を開く。
不意で無かった時など無いのだが。
少女が口を開くのと、列車が止まるのはほぼ同時であった。
音も無く少女は立ち上がると、外へと繋がるドアへと立つ。
青年はドアの取っ手を掴み、蒸気機関車と、純白の少女と、そして、
荒れ果てた『現実』をつなげると、
彼女は、果たしてフワリと音も無く、荒野へと降り立った。
蒸気機関車の進路には一つのボロ布が落ちていた。
「退きなさい」
純白の少女が口を開く。
ボロ布は、ガサリと音を立てると、
伏せていた顔をゆっくりと上げた。
ボロ布とは、一人の女であった。

86 :
「お、お願いです! この列車は人の夢を叶えてくれると聞いてます」
女は少女のドレスを掴む。
一点の汚れも無い真っ白なドレスは、女の汚れた手をも白くするかのように、
一点の汚れも付かないままであった。
「お、お願いです、聞いてほしいことがあるのです!!」
よくある言葉を女は口にした。
「どうしても、どうしても叶えていただきたい事が……」
よくある話を女は口にした。
で、あるから、少女も。
「退きなさい」
再び、同じ言葉を口にした。
青年が彼女の執事を始めて、もう何十年になるであろう。
数年前に初めて少女に出会い、それ以来片時もそばを離れたことのない彼女の従者は、
彼女が同じ言葉を、三度発した事を聞いたことが無い。
三回目を耳にできる者等、どんな奇跡を束ねても居ないであろう。
古き時代 『ナザレの靴屋の息子』が偉大なる人に為った事よりも。
とある小さな国の、一人の王子が『偉大なる叡智』に目覚めた時よりも。
ずっと、ずっと、奇跡であると、青年は知っている。
だから、少女が、目の前の女に対して、
「乗りなさい」
と、言ったのを聞いた時は、
偉大なる奇跡よりも、はるかに価値のあるモノを目の当たりにし、
「どうぞお乗りください」
少女と共にその女も、自らの列車へとエスコートした。

87 :
「あ、ああ、ありがとうござ――」
「脱ぎなさい」
歓喜に震えた女が必になり生命の一欠けらまでを凝縮させて礼の言葉を述べるのを、
少女はアッサリと中断させた。
一瞬、何を言われたか理解できずにいた女は、
だが、少女が二回目に口を開こうとするより前に、慌ててボロ布を脱ぎ捨てた。
「全部」
下着姿にになった女の方を見ようともせず、少女は呟くように命令する。
否、命令ではなく、普通に話す言葉も、
彼女以外のモノが聴けば命令となってしまうのであろう。
全てを脱ぎ捨てた女の肉体は、辺境の地で生きて来たに相応しく、程よく肉が付き、
手や足、そして腹などにはシッカリとした筋肉が付き、
肌は良く日に焼け、生命力に満ち溢れていた。
「動かないで」
すぅーっと、少女が静かに近づいてくる。
女の目を見ながらゆっくりと。
その吸い込まれそうなほど、美しい瞳を見つめ、女は少女に言われずとも、動けずにいた。
或いは、巨匠と呼ばれた芸術家の絵画を目の当たりにしたした時の心境か?
或いは、何十年に一度の、偉大なる自然現象を見たときの心境か?
或いは、神の奇跡を目の当たりにしたときの心境か?
或いは、神の振り下ろす大鎌を見た病人の心境か?
何れにしろ、女は少女から目をそらすことができず、その場に立ち尽くしていたので、
「ん!? ん、ん……」
少女の柔らかな唇が、わが身に触れたと感じたと理解したのは、その後であった。
ましてや、少女も同じく、生まれたままの姿になり、肌を重ねあわせてる事など、
気づいている訳も無かった。

88 :
「ふふふ、貴方の気持ち、心が、私の中に流れ込んでくる」
少女は嬉しそうに呟く。
いや、言葉を発したのは、『女』の方であった。
『女の口』から『女の言葉』が発せられる。
だが、言葉の‘言霊,は自分の体に優しく唇を這わしている『少女』の‘ソレ,であった。
「わかる? 貴方の心、私の心、それが今一つになっているの」
そう言いながら、―― その言葉を聴きながら ―― 少女は、
ゆっくりと女の胸へと手を掛ける。 
生きてる事を感じさせない真っ白な手が、
良く日に焼け、生命力に満ち溢れた女の両の胸を、揉みあげていく。
「「あっ」アぅ!!」
両者の口から悲鳴が上がる。
真っ白な両の手が一瞬ピクリと振るえ、だが、また女の体をゆっくりと解きほぐし続ける。
少女の手が自分の甘美なところを責め挙げ、蹂躙していき、
徐々に高みへと、押し上げて行くのを、女は、
『両の手のひらの感触』 で感じていた。
(わ、訳がわからなくなりそう……っ!)
現在感じているのは、少女の感覚なのか? 自分の感覚なのか?
それすらも訳がわからなくなるほど、女の身体が疼き、火照る。
少女の白い肌もやはり、薄桃色に染まっていく。
「ではそろそろ宜しいでしょうか、お嬢様」
不意に声をかけられ、女が声の方を向くと執事の青年がゆっくり近づいてくる。
少女は虚ろな目をしながら、だが歓喜に満ちた瞳で、
「こちらに」
女を指差した。
「お喜びください、お嬢様は貴方の事を大層気に入られたご様子です」
優しげな声を耳にしながら女は青年を見つめる。

89 :
「「!?」!」
これから何をされるのかという驚きと、コレから来る歓喜に身を震わす
そして、女の‘女としてのセイイキ,の中に、青年の生命のあふれる‘モノ,が侵入してくる。
「「……ー!!」うああっ!!」
悲鳴が同時に上がる。
大きな悲鳴が一つだけ上がった。
今まで感じた事の無い大きな感覚に女は大きく体を揺する。
声になら無い声を上げて、少女が、女の肉体に自身の身体を擦り付けていく。
自身の身体を今まで味わった事もないような大きな生命力が満ち溢れ。
だがそれと同時に、自身の身体が、柔らかな肉体の中を押し広げ、蹂躙していくのを感じる。
オンナの『それ』と、オトコの『其れ』を、女は同時に感じていた。
後ろから、男にオンナを責められ。
後ろから女を攻める男の感触を味わう。
後ろも、前も、口も、両胸を、陰核を。
髪の毛一本にいたるまで、二人ががりで『征服され』
二人を『征服していく』感覚を味わう。
『い、イイっ! アア、だ、ダ、ダメ!!』
口から悲鳴が上がる。
「ア、アアア――!!」
ガクガクト激しく身体を震わせながら、快感の極みに達すると、そのまま力なく、
ガクリと崩れ落ちていった。

90 :

‘どう? 貴方は一つになるの,
何かの声がぼんやりとした頭に響く。
‘貴方の思いの全て、夢や希望や願望も,
それは自分の声か、はたまた、別の何かの声なのか?
まるで全身が何かに溶け、意識が暗いくらい夢の中のスープに溶けたように、
全く意識がなくなりかけた中、
だが一つハッキリとわかったことがあった。
その声が何を言っているのか殆ど聞き取る事はできなかったが、
一つだけしっかりと聞き取ることができた言葉があった。
「そして、貴方の欲望も」
その言葉を聴き、
女は口端をニヤリと歪め、
ゆっくりと、夢のスープに溶けていった。

91 :
* * *
「珈琲を」
純白のドレスを着た少女が口を開く。
金色の髪が開け放たれた電車の窓からの風を受け、フワリと静かにたなびく。

ある日、ある町で一人の男がんだ。
部屋の二階で寝ている時にんだ。
んだところを見た訳でもなく、
体があったわけでもない。
ベッドの上に、男の服が、
列車に轢かれて落ちていた。

「かしこまりました」
傍らに立つ青年が頷くと同時に、少女の手に湯気の立つカップが現れる。
それを口に運ぶと、少女は先ほどまでと同じように、列車の外の景色に視線を戻す。

だが、この町の、いや、この世界のニンゲン達には十分であった。
ある日、町から消えた女が列車に乗れたのだろうと、皆が話した。

女は乗れたのだ。
この世界を走る只一つの列車。
―― 欲望 ―― と言う名の列車に。



『欲望と言う名の列車』
――― 終 ―――

92 :
以上ですありがとうございました。

93 :
GJ。不思議な話でした

94 :
>>92
オレの妄想がSSになってるww
本当にありがとうございます。幻想的で不思議なエロスに敬服

95 :
「みんなー」って言ってるAAが「じいやー」に見える時がある

96 :
       ____         / ̄ ̄ ̄\
       /___ \      /  ___ ヽ
    /  |´・ω・`|  \    /   |´・ω・`| \ じいや〜
   /     ̄ ̄ ̄   \  / _,    ̄⊂二二)
   |  i          ヽ、_ヽl |        |
  └二二⊃         l ∪  |          |
     |   ,、___,    ノ    |    ,、   |
     ヽ_二コ/   /     ヽ  / \  /
   _____/__/´     __ヽノ____`´

97 :
>>96
かわいいw

98 :
前スレからの続きを投下します。
冷血家庭教師エドガーとお馬鹿なお嬢様アリス。ラブコメ風。
1レスごとのブツ切れ投下です。
NGは名前欄の「アリスのエステ紀行」でお願いします。
↓今までのあらすじ↓
休暇中に高級ホテルにやってきたエドガー。お目当てはメンズエステ。
今回は男装したアリスも一緒なのでした。

99 :
(うふふー、まさか先生がOKをくれるなんてね。言ってみて良かったぁ!)
アリスはころんとした小顔を綻ろばせた。
パパの目の届かない場所で二人してお泊りだなんて、とってもいかがわしい感じ。
これはやはり、あちらもキケンな恋の過ちを起こす気満々だとみて間違いない。
嗚呼、ついに先生もアリスのラブリーな肉体美に理性を保てなくなったのね。
普段から何かとパンツを見せたり胸を押し付けたりと、地道な色仕掛けを重ねた甲斐があった。
エドガーをアリスの虜にしてしまえば、屋敷内でアリスの自由を遮る人間はいない。お勉強もサボりほうだいだ。
わーい、しゃーわせー。
己の欲望のために大人の男をたぶらかすとは、なんという小悪魔か。いえ、これはもはや魔王、悪鬼の所業よ。
「いやーん、地獄に落ちちゃう」
「どうぞご勝手に」
エドガーの声に被って、チンとベルの鳴らしてエレベーターのドアが開く。
そこは最上階。二人が泊まるスイートルームはすぐそこだ。

「では、私はこれからマッサージの予約がありますので」
「へ?」
突き放すようなエドガーの言葉にアリスはしばし唖然とした。
部屋に着いた途端押し倒されるかもと身構えていたのに、酷い肩透かし。
エドガーはトランクの荷を手際よく解きながら衣類をクローゼットへと移している。
「マッサージって、つまり、先生はエステティシャンさんに肩や腰をモミモミされる――」
「はい」
「――で、モミモミされつつ、先生はアリスのお胸をモミモミするということなのかな、流れ的に」
ベストの下の乳房をたゆんたゆんと揺らして一生懸命アピールするが、黙された。揺らし損だ。
「よ、予約って何時から?」
必で取り繕うアリスをエドガーは一顧だにしない。手を動かしたまま「四時です」と事務的に吐き捨てる。
えと、今は何時だ。
アリスは時刻を確認しようとキョロキョロ室内を見回したが、壁にもデスクにも時計が見当たらなかった。
ゲスト達が時間を忘れてくつろげるよう配慮してのことだろうけど、なんと不便な。
しょうがないので、作業中のエドガーの左腕にそーっと接近し、腕時計を覗かせてもらう。
「えと、今は三時半か……。で、四時から何十分くらい時間がかかるの?」
「予約しているのは二時間のコースです」
「ふぁーー!?にじかーん?」
絶句。
それにしても、
時計が無いだけでなく、部屋には物が少なかった。二人がいる居間からは寝室と浴室が見渡せたが、
白壁と無骨な梁が延々と広がるばかりで、家具は最低限の黒檀のテーブルや桐のチェストしか置かれていない。
過剰な装飾を削ぎ、空白を活かす和のインテリアはアリスにはなかなか理解しがたい。
こういう場所に一人で残されてもつまらんじゃないか。
「ねー、到着早々アリスをほったらかしにするの?」
ついつい口を尖らせる。
「元々私の個人的な旅行にアリス様がイレギュラーに同行したのです。アリス様の予定など存じ上げません」
「つまんないよー!何もすることないよー!」
「ならば、その辺りの路傍の草でも召し上がっていて下さい」
家畜か。
「ふぎーーーーっ!」
アリスは癇癪を起こしてその場でピョンピョコと飛び跳ねた。その怒声は正に小豚だ。

ツヅク

100 :
アリスktkr!
ずっと待ってたお、GJ!

101 :
ずっと待ってたよー。
続き投下してくれて嬉しい!
文章が小気味良くて好きです。

102 :
このスレにはどのくらい住人が潜んでいるのだろう

103 :
ノシ
潜在的にはかなりいると思ってる

104 :
ご安心下さい、ここにも降りますよ、お嬢様。

105 :
ノシ お嬢様にお仕えすることこそ我が喜び

106 :
続きまだかなぁ。。

107 :
保守

108 :
お嬢様に対する礼儀も、言葉遣いも、忠誠心も全くなっていない上、身の回りの世話も一切できない。が、愛情?だけはある
…という従者の話を考えたが、予想以上に難しい事が判明

109 :
それはわんこではないのか

110 :
狼男「なあ、お前の家は金持ちなんだろ。オレを室内犬として飼ってくれよ」
お嬢様「ぎゃー!妖怪さんですわ!」
狼男「怖くないぞ。犬と一緒だぞ。ほら、ペロペロしてあげるから、ペロペロ」
お嬢様「ひゃああああ食べられるあぁあぴぎゃーぷぎゃー!!」

111 :
犬を自称する狼男ってどんだけプライド無いんだw

112 :
(*)`ω'(*) 「バブー」
お嬢さまは赤ちゃんデイズ

113 :
プクッ!

114 :
『ワインの口付け』はどうなったんだろうか?

115 :
職人様方、読み手は待ってるぜ

116 :
ここまでわたくしの自演

117 :
(*)`ω'(*)

118 :
じゃあ空気読まず投下していきますね
騎士×姫の純愛もの
6レス消費・エロは3レス目から いまいちエロくないです

119 :
 透き通るような瞳を月光から隠すように、長い睫が伏せられた。
小柄なせいで、大抵の人間は彼女に俯かれてしまうと、
顔色をうかがい知ることすら不可能になってしまう。
だが、彼女に跪く男は例外だった。
ずっとずっと彼女と一緒に居続けたせいで、声色ひとつで些細な感情の起伏を読み取ってしまえる。
「アデレードさま」
 騎士は囁くように、主の名を呼んだ。
その声があんまりに優しい響きをしているので、アデレードは沈黙を貫こうとする。
ただ、すでに微かな嗚咽が洩れ出てしまっていた。
もうどこもかしこも弛みすぎて、この期に及んでアデレードが自分の騎士に泣きつかないのは、
もはや意地でしかなかい。
自分の目の前に跪いている少女の騎士は、たぶん、また困ったような顔をしているのだろう。
浅い呼吸。
「しっかりなさいませ、アデレードさま」
「……イーニアス」
 イーニアスは、重い鎧を身に着けたまま、アデレードを抱き寄せる。
まるで兄妹のような抱擁。
イーニアスは彼女の背中をなだめるように撫でた。
騎士の、主人を護る重い剣を取り扱うときには必須である厚い手袋に遮られ、体温は通じない。
だが、その奥の“自分のために”鍛えられた硬い指は、分かる。
 余計なことは何も言わず、ただ背中を撫で続けながら、
イーニアスは自分のマントを掴む白い指を見つけた。
マントの端を、ほんの少しだけ、でも強く握り締めるその様に、彼女の痛々しげな内情が窺い知れる。
少なくとも、イーニアスには分かった。
抱きしめてやる力を強めてやり、背中と頭とを優しく優しく撫で続ける。
「アデレードさまがそのような顔をなさっていては、私は近衛騎士を辞することができません」
「イーニアス…」
 嫁に行くことは、次女としてこの家に生まれたアデレードの定めだった。
 長女ではなく、長男でもなく、次女としてアデレードは生を受け、
少々口数の少ない子に育ったが、何の問題もなく十六の年まで成長してきた。
母親の美しい金髪を譲り受け、父親の透き通る碧眼をもらったアデレードは、
繊細な美しさと、触れるのを躊躇わせるような脆さをもってその人格を生成させてきたのだった。
高貴な家に生まれた美しい次女は家の中で立場をもてあまし気味で、
部屋の中に閉じこもりがち。
周りは名誉や金に目がくらんだ怖い大人たちばかりで、
その中で唯一少女が迷わず手を握ることができるのが、彼女の騎士だった。

120 :
「わたし」
 アデレードが唇を震わせる。
「――イーニアスのおよめさんに、なりたかった…」
 それは、とうとう零してしまった本心だった。
アデレードに伝える意思があったかといえば、なかったとは言い切れない。
だがもしかしたら一生心の中に留めておくべきことだったかもわからない。
でも、勝手に唇を伝って落ちていった言葉は、二度となかったことにはできないのだ。
イーニアスは口を噤んだまま動かない。
「…ありがたき幸せでございます」
「……」
 あまりにたどたどしく、幼く、愛の言葉にもなりきらない。
だがそれがアデレードの身の丈にあった言葉なのだ。
言葉にできた喜びよりも、言葉にしてしまった後悔が勝り、
少女は深い色の瞳から大粒の涙を落とした。
 ――結婚、など。イーニアスは思う。
 こんな小柄な少女の薬指に、銀色の指輪がはまる日も、そう遠くない。
約束された期限まで刻一刻と近づいているのだ。
この家から彼女に付き従っていけるのは、ただ、食器と衣類と、二人のメイドだけ。
アデレードの婚約者は、彼女付きの騎士として、彼の同行を許さなかった。
あと二日の間に全てを切り捨て、少女はこの部屋を出る。
そうして見知らぬ男のもとへと嫁いでいく運命の途中に立っている。

 その隣に、自分は居ない。
「ならば、お命じください」
 思わず駆け出した声に、待ったをかける暇もなく。
イーニアスは、抱きしめていた腕を解いて、アデレードを自由にしてやる。
それから二歩離れ、自分の手を目いっぱい伸ばしてもアデレードに触れられぬ場所まで引いた。
精一杯の譲歩だ、これ以上は、譲れそうにない。
 イーニアスは微笑んだ。
「私に、あなたの声で。あなたの、心のままに」
 このまま離れてくれれば、イーニアスの心にも鍵を掛けることができる。
「なんでも叶えてごらんにいれます」
「イーニアスぅっ!」
 だが、それを裏切って、アデレードはイーニアスに飛びつくように縋りついた。
冷たいであろう鎧に涙で濡らした頬を擦りつけ、彼の背中に回した手は力強くマントを握る。
しゃくりあげながら、アデレードは自分の持っている全部と比べて、イーニアスを選んだのだった。
ずっと一緒に居てくれた、兄のような存在だからと自分を誤魔化し続けてきた大事な人。
何度も自分を庇って怪我をした人、自分が笑うと嬉しそうにしてくれる人。
 一番傍に、居て欲しい人。

121 :
「アデレードさま…」
「おねがい。イーニアス、わたしを…」
 止める暇もなく、アデレードは自分のドレスのホックを躊躇いなく外した。
重量のあるそれは留まっていた部分がなくなればすぐに床に落ち、
中身は、滑らかな白い肢体。
痩せ気味の白い体は、くびれた腰を強調するようなコルセットひとつで護られていた。
そして、それすら、今目の前で紐を引かれる。
あっけなくごとりと音をたて、アデレードの裸体が月光に晒されてしまった。
あらわれた白い肌は、薄闇の中でぼんやりと、濡れた真珠のように光った。
「…おねがい」
「…。仰せのままに、アデレードさま…」
 跪く騎士の視線に合わせるよう、裸のアデレードが膝をつく。
男はその小さな顔に、恐る恐る指で触れる。
すべり、撫でて、親指で彼女の淡い唇を、なぞった。
その唇がゆっくりと、だけれど熱を持って自分の名を呼ぶものだから。
イーニアスは押し留めるべき情動に突き動かされ、自分の主の唇を奪った。
貞潔を重んじる騎士が主人に手を出すなど、許されないことだ。
ましてや、彼女には婚約者まで居るというのに。
いくつもいくつも、自分を抑えるために、悪いことばかりを考えようとする。
「…イーニアス、…うれしい…」
 だが、そう言って微笑むアデレードの頬がばら色に薄く染まるから。
それも結局、彼女に押し付けてしまっているだけなのだと気づいてはいた。
なのに、これ以上、何も考えることができない。
思考を放棄して、イーニアスは胸当ての止め具に手をかける。
肩当てを取るとマントも落ち、中に着ている質素な黒い服が現れた。
それもすぐに脱ぎ捨てられ、だが床に投げ捨てるのではなく
ふわりと、優しくアデレードにかぶせられる。
 一瞬不安そうに碧眼が揺らめいたが、
そっと横抱きをしてベッドまで連れて行くだけだと気づくと、
アデレードは嬉しそうに鼻先を胸板に押し付けた。
清潔なシーツに、薄い肢体が放り込まれる。
白いシーツに金の髪がばらまかれ、それを照らす月明かりがまた美しい。
少女のようなあどけなさを残したまま、きっと美しく成長するであろう主。
その若い華を散らすようなまねをするのだと思うと、イーニアスの鼓動が跳ねた。
「ん…ふ、う」
 鎖骨に噛み付く。
甘噛みだったが、アデレードにはびりびりと電流の走るような感覚がしていた。
薄く目を開いて、ちらりとイーニアスを盗み見る。
いま、自分の上に跨っている男は、ずっと自分が恋をしていた騎士だ。
いつだってアデレードの涙を拭ってくれた力強い手が、
常に着けられていた手袋すらないままに自分の体を滑っている。
まだ素手で手を握り合ったこともないのに。
そんなところにも彼と自分の差を感じてしまって、なんともいえない気持ちになる。
「ひあっ!」
「…アデレードさま、やはり」
「やめないでっ…」
 すぐさま引きとめ、アデレードは自ら慣れぬ口付けをした。
触れるだけの一度目、相手の唇を舐めた二度目。
三度目はとうとうイーニアスにヘゲモニーを取り返され、
アデレードは鼻から抜けるような吐息を漏らすことしかできなくなる。
自分の騎士は、こうも女を翻弄させられるキスができたのかと、新しいことを知った。

122 :
「は…ぁ、ん…っ!」
 控えめな膨らみに手をかけられ、アデレードは横を向く。
枕とシーツにうずもれるようにして顔を隠したが、すぐにイーニアスはそれを掻き分け、
金糸を乱れさせながらこちらを見る彼女を逃がしてやらない。
どうしたのですか、と視線に問いを込めると、観念したように少女は呟いた。
「お、おおきくないから…」
「…。気にすることはありません、アデレードさまはアデレードさまです」
「ふ…あ、…イーニアスはっ、おっきいほうが、すき…?」
「さあ、私には…アデレードさまお一人ですから」
 ふにふにとイーニアスの掌の中で形を変えるそれは、
触れた瞬間から立ち上がった桃色の突起を揺らしながら少女の体を熱くさせる。
薄く色づいたそれに舌を這わせると、アデレードが甲高い声を上げた。
構うことなくイーニアスは舌先で乳首を転がして、
大きさだなんてつまらないことを気にさせないように思考を濁らせてやる。
「あ、あ、イーニアスっ、あぁ…ふ、う!」
「…アデレードさま、失礼…」
 つぷ。
元々薄い茂みをかいくぐり、既に濡れそぼったそこへと人差し指を侵入させた。
さすがに指一本でも狭く、先が思いやられる。
だが、もっと痛がるかと思っていたイーニアスの予想を覆し、
アデレードは微かに喘いだだけだった。
驚いてはいるらしいが、ちょうどよく愛撫が頭の回転を遅くさせているようだ。
人差し指を狭いナカへと押し進め、滲む愛液を潤滑油に、彼女を押し広げる作業を続ける。
焦り、指が二本に増え、水音が鈍くなった。
腕の中でアデレードの苦しげな喘ぎ。
「ふ、あ…っ! イーニアス、…イーニアスぅ…」
「ここに居ります、いつも、お傍に…」
 白く細い体躯が自分に絡みつき、
まだ発達途上の胸が自分に押し付けられていることを意識する。
柔らかなそれと、熱い鼓動と、自分の汗が交じり合い、アデレードを汚しているのだ。
ぎゅうと抱きついてくる彼女の体を同じように抱きしめ返してやり、
それから、さきほど探り当てた彼女の反応がいいところを指の腹で擦り上げた。
「ひっ!? ひあ、あああぁっ! はあ、あ……っ…」
「…きもちいい、ですか…アデレードさま」
「うん、…でも…っ」
「イーニアス、も、きもちよくなきゃ…やだぁ…!」
 ――どうして、こうも。
 弱いところを抉っているのはこちらなのに、
弱いところを知りきっているのかのように、
アデレードはイーニアスの一番よわいところを、容赦なく踏みしだいてしまう。

123 :
「ひ、ぐうっ! あ、あああぁっ! いー、にあすぅ!」
「くっ…」
 突き立てた屹立は狭く熱いアデレードの中で激しくもがいた。
膣内はきゅうきゅうと初めて受け入れる男根を締め付け、逃すまいと、
息もつけぬままに進みも戻りもできない。
イーニアスは体を揺さぶりながら彼女を引き裂く。
痛みに胸を張り、白い喉を無防備にさらしながら、
つま先をぴんと伸ばしたまま、アデレードはイーニアスを受け入れようと必に耐えた。
ぶつ、ぶつり。
先端が薄い何かを突き破り、
未だに終わらぬ侵攻は真っ白だったアデレードの肌を、薄い赤に染め上げていた。
「ふ、あ、あぁ…は、はいった? はいった…っ?」
「ええ、…よく耐えられました」
「イーニアス、の…あついぃ…」
 ベッドの上で男のものを飲み込み、
ようやく痛みのほかに自分の中の他人の体温を感じることができた。
だが、そんな安らぎも一瞬で、アデレードは目の前に星が散ったような錯覚をした。
「ひ、ああ、いた、痛いぃ! ん、ふっ、いーにあすぅ!」
「は、あっ…アデレードさま、お許し、ください…!」
 体全体を揺すぶられ、少女は双眸に涙を浮かべながら、自分の上にいる男を見た。
なんとも痛々しげなその顔に、体中の痛みよりも強く胸が張り裂けそうだった。
イーニアスの頭が少女の首元に埋められると、アデレードはためらいなくその頭を優しく包み込む。
イーニアスの声は、震えていた。
「どこにも、いかせたくない! …お慕いしております、アデレードさま…!」
「あっ、あっ! おっおねがい、イーニアス! 聞いてくれ、るっ?」
「なんなりと、…あなたのためなら…っ」
 二人とも絶頂が近いことに気づいていた。
先ほどよりも強く腰を打ちつけながら、イーニアスは情けない顔をして、
腕の中の少女のおねがいとやらを聞き届けようとする。
頭を抱えられている状態からアデレードを見ると、
至近距離で視線が絡まり、次の刹那には二人の唇は重なり合う。
 果てる直前、少女は囁くような声量で言ったが、男はしっかりと聞いていた。
聞いていたからこそ、最後の理性を根こそぎもっていかれてしまい、
彼女のなかへ熱い熱い白濁を吐き出してしまったのだった。
「わたしと――にげて」

124 :
 寒々しく、粉雪の舞い散る、広場にて。
 小さな体がひとつ。雪避けのローブを目深に被っているが、
それからこぼれる金髪に雪が降りかかる。
それをそっと払いのけてやる、背の高い影。
アンバランスな二人は、見知らぬ街に入ったばかり。
見知らぬ土地の見知らぬ人たちとの、あたらしいであいの一歩前。
「…ねえ、聞いてもいい?」
「どうぞ」
「ほんとは、おっきいほうがすきなの?」
「………」
「冗談よ」
 相棒の無言の答えを嬉しそうに受け止め、小さな影が荷物を手に広場を滑り出ていく。
溜息をひとつ空中で濁らせ、それから大きなトランクを手に、もう一人もそれを追いかけた。
 広場に散らばる二つの足跡が、そっと朝日に溶けていく。
 了

125 :
幸せになってほしいね。

126 :
良かったGJ

127 :
王道っていいね。姫がかわいい

128 :
久々の投下嬉しいなあ
GJ!

129 :
ggjj

130 :
お嬢様のスカートの中に住みたい

131 :
(⌒),,(⌒)
r ハ 从ノ
ルイ・д・リ エリカはメイドさんの
oミ ∞ ミo スカートの中に住んでいます
〜゙u…u"

132 :
エリカたんktkr

133 :
逆玉に乗りたい

134 :
久しぶりに書かせてもらいます。
不者のお嬢様と、人間のハンター、でもそんな描写は殆どなし。
3レスぐらい、Hな描写は無し。 

135 :
「ねむいのじゃ・・・」もう何度目の言葉であろうか、馬車の後ろでその‘少女,がつぶやいた。
「ならば少し眠られるとよいでしょうヘレナ・ガルディーニア・ミケーネ様、まだ先は長いです」
手綱を操りながら全身を黒に染めた男は言う
「・・・・この藁が服に入ってきてチクチクする、ここでは寝れないのじゃ」
『ヘレナ』 と呼ばれた少女は、馬車に敷き詰められたわら束を手で弄る。
豪華そうな衣服のあちらこちらには藁がくっついていた。
「なるほど、ではもう間も無く次の町に着きますそれまで辛抱ください」
「むぅ・・・さっきからそればかりじゃ、何時つくのじゃ」
「・・・100年とはかかりませんよ‘巫女殿,我々は貴方と違い悠久の時は生きられませんので」
手綱を握りながらイグニス家の家長 『バンパイア・ハンター』 アルディリア・イグニスは話しかける。
「・・・ずいぶん人を食った言葉じゃ」
生きた人間の色を思わせないほど白い色をした頬を大きく膨らませ、
ルビーよりも赤い瞳を、細く閉じる。
「私は人など食べませんよ‘巫女,ヘレナ・ガルディニーア・ミケーネあなたと同じでね」
くすくすと笑うとくるりと後ろを向く。
そこには膨れっ面をして恨めしそうに前の席の男を見る少女がいた。
「あまり詰まらんことを言ってばかりおると、力を貸さんぞ! イグニス家の坊やよ!」
「それは困ります、・・・では、急ぐとしますか!!」
ピシリ、馬に鞭を当てると、馬はスピードを上げた。
「っわわ、馬鹿者!!急にスピードを上げるものがおるか!!わわあ〜」ヘレナは叫ぶと馬車の縁にしがみ付いた。

「申し訳ないです、巫女殿こんな粗末な宿で」荷物を部屋に運び込みながらアルはヘレナに謝る。
「・・・この際じゃ贅沢は言わん、藁で寝るよりましじゃ」ベットを手でさすりながらヘレナはため息を突く。
「では、私は隣の部屋に行きますので何かあったらお申し付け下さい」
そう言うとアルは部屋を後にした。
「・・・・・」
その背中をヘレナは何も言わずに見送り。

その夜 。
アルは音も立てずに部屋に入ってきた侵入者の気配にきづくと、気づかぬ振りをしたまま布団をかぶった。
「気づいておろうイグニス家の坊や」
果たして其れはヘレナであった。
そのまま音もなくアルの眠るベットに近づく。

136 :
「明日の朝は早いです、早く寝ないと辛いですよ?」背を向けたままアルはヘレナに継げる。
「うるさい、子ども扱いする出ない!それよりも・・・」
ヘレナはそう言うとベットにするりと音も無く近づく。
「のう、イグニス家の坊や、、いや、アルよ、わらわはお主に力を貸すのじゃ、お主もわらわの力となっても罰は当たるまい?」
くるりとアルはヘレナに向き直る、ヘレナはすでに ‘闇明かり, だけをドレスとしていた。
闇明かりに照らされた肌は、昼間の太陽の光に照らされた時よりも美しく輝き、
ルビーのように赤かった瞳は、金色に光り輝いている。
「夜こそが真の世界、さあアルディリア・イグニスよ、その身を安らぎに満ちた夜の闇に溶け込ますがよい・・・」
詩を詠うような声でヘレナは囁く、まるでその言葉に惹かれるがごとくゆっくりとアルは自らの夜衣を脱ぎ
ヘレナにそっと抱きついた。

137 :


夜の闇が去り。
次の朝。
「・・・・・・・」
「なぜ浮かない顔をします? 巫女殿」
早朝、馬車の荷台に揺られながら口を尖らせたままのヘレナにアルは話しかける。
「……」
「快楽に満ちた夜の闇に溶け込めたではありませんか」
その言葉に、ヘレナは昨夜のことを思い出し、体の中心が一番下より。
『ギュッ!』と、強く持ち上がる錯覚にとらわれる。
「なっ……!? う、うるさい!! 無礼者!!」
ヘレナは東洋陶磁器のような真っ白な肌を、よく熟したりんごのように真っ赤に染め上げ。
ボフッ !
アルの頭に勢い良く藁束を投げつける。
それでも馬車は。
休むことなく進み。
この物語は。
静に終わる。

138 :
保守

139 :
「謎解きはディナーの後で」はこのスレ的にはどうよ

140 :
物凄く気になってるがまだ読んでない。
その作者の本を読んだこと無いから、いきなり単行本を試すのはちょっと勇気がいるなw

141 :
同じくものすごく気になってるが、執事とのラブっぽいなにかはある話なのかが
わからず手がだせない

142 :
(*)`ω'(*)ホモ

143 :
ラブっぽい空気は無い、しかし二人のやり取りが面白くてニラニラした。
キャラクターがすごく良い。自分的にはオススメだ。
>「謎解きはディナーの後で」

144 :
掛け合いが面白いなら読んでみようかな

145 :
ロリっ子お嬢様待ちほしゅ

146 :
>>139
恋愛系要素はない、コンビ系の話
でもやりとりが面白くてにらにらしながら読める。
妄想で補完できる人なら主従作品としておすすめ
あまり小説を読まない人でも楽しめると思うよ

147 :
このスレに書くのは初めてです。
よろしくお願いします。
アラビアンナイト風です。

148 :
大臣アリ・ハサンは、数代続けてスラブからの女奴隷を解放して妻とした家系に生まれ、一族は金髪・碧眼が珍しくなかった。
大臣もまた、スラブ女を妻とし、生まれた一人娘は透けるほど薄い金髪とサファイアの如き碧い目をしていた。
彼女はファティマと名付けられた。
「あの、跳ね返り娘め!」
大臣は時折そうこぼしたが、その口調はどこか嬉しそうだった。
わがままいっぱいに育った姫には、いつも二歳年上の少年奴隷がついていた。
身分こそ奴隷であったが、父は大臣家で知恵袋として重宝がられた学識豊かな教養人であり、母は大臣の乳兄弟だった。
一家は衣食住全てにおいて最上のものを与えられ、その代わり、代々その知識に磨きをかけることが求められていた。
アーティフというその少年は、穏やかな気性を認められいつもファティマに仕えていた。
黒髪に縁取られた顔は綺麗に整っており、濃い睫毛に縁取られた黒曜石の瞳は彼がその血統にたがわず賢いことをしめしていた。
「ファティマ様。そのように日の当たる場所におられては、いつぞやのように夜、痛い痛いと泣くことになりますよ」
からかうようにアーティフが言う。
「アーティフ。私を『ファティマ様』と呼ぶのはよせといったはずだ。呼び捨てでよい」
「しかたないだろう。もう二人とも子どもではないのだから」
アーティフは端正な顔に困ったような微笑みを浮かべた。
午後の中庭で、ファティマは金髪を輝かせながらむきになって言った。
「ファティマと呼べ。でなければ部屋には戻らない」
「しかたないな……。ファティマ、来い。算術の講義をするから」
少女は嬉しそうに少年に走り寄った。
アーティフにとってこの金色の少女は幼い頃からの宝物だった。
たとえ結ばれることなどなくても、そばにいられるだけでよい、それ以上のことは決して望むまいと思うたび、心がちりちりと痛んだ。
その平安が破られたのは、カリフからファティマを息子の嫁にという話が持ちかけられたからだった。
最初、ファティマは躍り上がって喜んだ。
美丈夫と評判の高い長男の嫁として望まれたのだと思ったのだ。
来客の顔など見てはいけないという戒めもなんのその、ファティマは何度か家に来ていたカリフの長男をこっそり見そめていた。
そして、一目で夢中になった。
だから、実はファティマを望んでいるのは似ても似つかぬと評判の次男だと聞いたとき、あまりのことに打ちのめされ、部屋で泣くしかなかった。
あまりに気性の激しい彼女のかんしゃくをなだめられるのはアーティフしかいないというのは、屋敷の誰もが認めるところで、
彼は母に説き伏せられ、いやいやながらも彼女の部屋に向かった。
穏やかで優しい、そういつも誰からも言われた少年だったが、ファティマの部屋に行く顔つきは険しかった。
「ファティマ。入るよ」
少女は寝台につっぷして泣いていた。嗚咽のたびに豊かな金髪が揺れた。
少年がその背中をそっとなでる。
彼女は顔を上げた。碧い瞳は泣き濡れて腫れていた。

149 :
「アーティフ。わ、私は……嫁ぐのならカシム様と決めていたのに……。あ、あのように醜い男のところに……」
確かにカリフの次男は美男とは言い難かったが、醜いというほどではなかった。
女にとって心に決めた男以外は皆醜く見えるのだろうかと思うと、少年は短刀で心臓をえぐられるようだった。
「おまえから父上に頼んでおくれ。この縁談はやめてくれと……。おまえの言うことなら、父上は聞いてくれる」
「ファティマ、それは無理だ。俺はただの奴隷なんだよ」
それを聞いて、ファティマはアーティフの胸に飛び込み、声を限りにして泣いた。
切れ切れに「カシム様」と愛しい人の名を呼びながら。
アーティフの、ファティマの背を撫でる手が次第に震えてくるのを、彼女は気がつかなかった。
いきなり、彼女は強く抱きすくめられた。
いつも誰よりも優しかったはずの少年の気配にただならぬものを感じて、彼女は身を捩ろうとしたが、思いの外少年の腕は力強く振りほどけない。
「ファティマ、ファティマ……!」
名を呼ばれ、いや、と叫ぼうとしたその刹那、彼女の唇は少年の唇でふさがれた。
滑らかな舌がすべりこんできた。
あまりのことに、彼女は動けなくなった。
「ファティマ。俺のファティマ」
熱にうなされたようにアーティフは呻き、細い肩を力の限り抱いた。
「俺のものだ。俺だけのファティマ……誰にも渡さない……!」
抱擁があまりにもきつく、彼女は気を失った。
気がつくと素裸だった。
彼女を抱きしめるアーティフも生まれたままの姿だった。
彼の唇はファティマの真っ白な項を行きつ戻りつしていた。
このような狼藉とはもっとも遠いところに少年はいたはずだった。
だからこそ、宦官でもないのに嫁入り前の娘の最も近いところに置かれていたのだ。
ファティマはその碧い目をいっぱいに見開いてアーティフを見た。
彼は泣いていた。黒い瞳からは際限なく涙がこぼれ出ていた。
「ファティマ。おまえは嫁ぐことで俺と別れるのは辛くないのか。
俺はおまえが結婚すると聞いて、気が狂いそうだった。だのに、おまえはカシム様のためにだけ泣くのか?
俺のためにこぼしてくれる涙はひとしずくもないのか?」
彼の唇は象牙よりも白い乳房へと移った。そしてその頂にある薔薇を摘んだ。
「い、いや……いや!」
「おまえが嫁いでこの家からいなくなったら、もう会えない。
そしておまえは他の男にこの肌を許す……そう考えただけで、俺は生きている心地がしなかった。」
細い両脚が広げられた。
アーティフの重みが体にかかると同時に、彼女の密やかな場所に破滅の痛みが襲いかかった。
しばらく体を蠢かしていたアーティフは、体を痙攣させると白い熱情をファティマの中に放った。

150 :
花嫁となるために、彼女はさまざまなことを学ばなければならなかった。
その中には、女がどのようにして男から子種を授かるのかということも含まれていた。
 ──アーティフがしたことは、夫だけに許されるはずのことだったのだ──
ファティマは慄然とした。
妊娠はしていなかったのが僅かながらの救いだった。
カリフの次男アリは、先年迎えた第一夫人を狂ったように愛していた。
夫人が子をなさないことで、第二夫人を迎えろと周囲に言われても、かたくなに拒み続けていた。
婚礼の夜、青ざめて新床で夫を待つファティマに、アリは言った。
「別に固くならずともよい。私はおまえに何をするつもりもない」
そう言って、絞めたばかりの鳩を短剣で刺し、その血を敷布に散らすと部屋を出た。
あとでわかったことだが、その晩もアリは第一夫人と共に過ごしたのだった。
処女でないことをどのように言いつくろえばよいのかと怯えていたファティマはとりあえず安堵した。
しかし、この屋敷には自分の居場所がないことをも思い知った。
石女といわれていた第一夫人が妊娠したのはその直後だった。
屋敷で過ごすうち、ファティマは自分があんなに恋い焦がれたカシムにはなんの気持ちも持てないことに気がついた。
思うのは、いつも優しかったアーティフのことばかりだった。
最後に言葉を交わしたのはいつだっただろうと考え、それが彼が自分を穢した日だということに気づき、呆然とした。
あの日を境に彼は西方の語学を修めたいといって異教徒の家に足繁く通い、ほとんど屋敷にいなかったのである。
「……アーティフ……」
名を呼ぶと懐かしさで胸がいっぱいになり、涙がこぼれた。
 ──この涙は、おまえのために流している涙だよ──
ファティマは自分にとって一番大事な人が誰だったのか、ようやくわかった。
第一夫人が産んだ子は男だった。
最高の教養を我が子にと望んだアリは、大臣に若き学者であるアーティフを譲り受けたいと申し出た。
アーティフを手放したくはなかったが、まだ子をなさない娘の、婚家での立場を考えると大臣はそれを諾とするしかない。
「ファティマ様。ご無沙汰しておりました」
慇懃に膝をついてアーティフは挨拶をした。
「皆、下がれ。アーティフは私の幼なじみだ。つもる話がしたい」
そういってファティマは侍女たちを部屋から出した。
しばらくの沈黙ののち、アーティフは重い口を開いた。
「俺の顔など見たくなかっただろう……。俺は生きている資格のない人間だ。
自ら命を絶って永遠の地獄をさまようべきだったのに、どうしてもおまえの顔をもう一度だけ見たくて、生きながらえてきた」
そういって彼は大きく息をついた。
「もう何も思い残すことはない。おまえの手でしてほしい」
「それがおまえの望みか」
「……ああ」
「では、そこに直れ」
彼は跪き、目を閉じた。
を覚悟した彼に与えられたのは、抱擁と口づけだった。
ファティマは泣いていた。
「アーティフ、アーティフ、もうどこへも行くな。一生私のところにいろ」
「……許してくれるのか、ファティマ……。俺を……」
「いや、許さない。私を一人にしたおまえを一生許さない。罰だ、私のそばから離れてはいけない」
アーティフは金色の、彼の宝物を抱きしめた。
泣きながらもう一生手放さないと誓った。
アリがファティマとアーティフの仲を見て見ぬ振りをしたのは、やはりどこか良心が咎めていたからなのだろう。
ファティマは二人の娘を産み、彼女たちはそれぞれカリフの孫娘として良縁を得て嫁いでいった。
 ─ 了 ─

151 :
GJ。歴史物好きなのでなおさら。

152 :
GJ
おもしろかった

153 :
小気味いいし文体にくせがなくてgjです

154 :
山本周五郎の「菊千代抄」は、このテの小説の最高峰だと思う。
従者とお嬢様好きな人は読むべし。

155 :
エロ度が足りない

156 :
ちょうど千夜一夜物語調べてる所だった
ハールーン・アッラシードはでてこないの?w

157 :
ファ、ファーティマ・・・

158 :
エロ無しってスレチになる?

159 :
>>158
ここをどこだと思っている?

160 :
過去スレ読んでたらアリスとエドガーがツボだった
バ可愛いとはこのことか

161 :
アリスの自演

162 :
きちんとsageれてるからアリスじゃないよ
そこまで頭よくない

163 :
あけましてオメデトウございます。
少し書かせてもらいます。

サブタイトル 『パンツだから恥ずかしいもん』

僅かなる日の光さえ刺さぬ真なる深淵
絶望と虚無しか存在しないと語られるその世界
古の賢者達はその地を
‘魔界,と名づけた
その魔界より
人間界を手中に収めるべく遣って来た
そのモノは今。

「こらぁ! 待ちなさいってばぁ!」
近所の子供達と遊ぶのに夢中であった。
「じゃすてぃす・ぶれーど!」
ポカリ。
「うにゃぁ! ……このぉ! こっちだって負けないわよ!」
近くの子供達相手に
‘ジャスティス・ファイブ,ごっこに興じるデビるん。
無論、本気の‘ゴッコ遊び,であった。
「お嬢様もあんなに楽しそうにして」
ポカポカと子供達と夢中になってごっこ遊びをしている姿を従者であるアルスは、
楽しそうに眺めていた。


「えっ? 今なんと?」
アルスは掃除機を掛けながら首だけをデビるんの方を向けた。
人間界征服の居城たるこのおんぼろビルの一室を常に清潔に保つのが彼の日課である。
「公園よ! コ、ウ、エ、ン! 人間の子供達が集まるところよ」
人差し指をアルスにビシリと突きつけながらエッヘンと、デビるんは無い胸を反らす。
小脇に抱えた袋から食べかけのお菓子が
キレイにしたばかりの床を汚していくのがアルスの目に止まるが、
忠誠心溢れる彼は見て視ぬふりをする。
「私の偉大さを幼い内から教え込んで、将来私の為に尽くすようにするの!」
両手を腰に当ててさらに無い胸を反らす。
 

164 :
そんなに反らしても小さいことには変わりないのだが、主人の事を思い、アルスは黙ることにした。
「なるほど、では早速近くの公園に行き子供達に会いましょう」
掃除機を止め、割烹着を脱ぐとアルスは出かける準備を始める。
「ふふふ、少しづつ支配の領域を広げていってゆくゆくは……」
「あ、デビるん様、早く着替えちゃってください」
「そう、わかったわ、フフフ、見てなさい、私の偉大さを人間達に思い知らせてやるんだから」
そう言いながらモソモソとデビるんは着替えを始めた。
と、秘密基地で会話していたのが一時間前。
すっかり子供達とデビるんは打ち解けていた。
「お嬢様も遊び相手が出来てあんなに嬉しそうに」
アルスはしみじみと一人呟く。
「秘儀! スカート捲り!!」
バサリ。
「!? きゃあ!」
「うわぁ……デビるんおねえちゃん黒いのなんてはいてる」
「ああ、ほんだぁ、すっげー、おとなみてぇ」
「えエー黒いのは、エッチなヒトがはくんだよ」
「じゃあ、デビるんちゃんってエッチなんだ」
子供の一人に情け容赦なくスカートを捲くりあげられ、パンツが丸出しになったデビるん。
子供達の好奇の目はデビるんのパンツへと集まった。
「わ、私は大人だから黒いのを履いても良いの!!」
スカートを必に押さえながらデビるんは顔を真っ赤にする。
「へー、デビるんおねえちゃんオトナなんだ〜」
「デビるん様ウソはいけません」
突然子供達の会話にアルスが混ざる。
つかつかと、デビるんに近づくと、
「ほら、こんな感じです」
ペロン。
ワンピーススカートを胸の所まで捲り上げた。

165 :
「なっ!? なにす――!! ふにゃ!」
コリ。
さらに胸に指先を這わすと突起を指で擦り挙げた。
「ほら、君達と、大きさは大差ないでしょ?」
コリコリとデビるんの『ポッチ』を皆に見せ付けるように指で弄びながら、
逃げられないようにデビるんを押さえつける。
「あ、ば、バカ!! 何してるのよ! この変態!!」
後ろから弄ばれながらじたばたとデビるんは暴れるが、責め手は休まるどころか、
なお、コリコリと責め続けてくる。
「バ、バカァ……ばかぁ」
声にも力がなくなってくる。
子供達に見つめられて恥ずかしさのあまりデビるんは顔を真っ赤にしてイヤイヤをするが、
アルスの指は主人であるデビるんを責めるのを止めない。
「お、おねがい……アルス……も、もうホントに……だめ」
ハァハァと、荒い息が零れ、
子供達はその様子を息を潜めてただジッと見つめ続ける。
「す、すごい、苦しそう」
「ねえ、ねえ、デビるんちゃん、今どんな感じなの?」
「君達、もし良かったらヤッテミルかい? デビるん様は大人だから平気ですよね?」
「なっ!?」
突然のアルスの申し出に、驚きでデビるんは大きく目をむく。
「ナ、なに言って――」
「デビるん様、こんな小さい児達に弄られて、‘ネ,を挙げないですよね?」
「えっ!?  あ、あ、あぅ……も、モチロンよ!!」
「ほら、じゃあ皆、デビるん様の体、好きにしていいよ」
「えっ!? ほんとにいいの?」
「じゃあオレやってみる!」
「えっ!? ちょっと待ちなさいアンタた――! くゆぅうぅう!!」
わらわらと寄って来た子供達の手はペタペタとデビるんの胸だけでなく、
脇の下、首筋、頬など様々な所に手が伸びてきた。
「や、やぁん! ダメ、ヤメテ! そんな所触っちゃ―― くぎゅうぅ!!」
誰かの手がデビるんの敏感な部分にクリーンヒットしたらしく、大きく背中を仰け反らせるデビるん。

166 :
「お、いいですね、今の所もっと責め立てて見たらどうですかね」
「ナ、何言ってるのよ! ソンナのダメ―――」
クニュクニュ。
「うにゅうう! や、やめて! そこはさわらないで」
イヤイヤと首を左右に振りながら抵抗するデビるん。
だが子供達の好奇心溢れる指先は情け容赦なくデビるんんを責め立て続けた。
「ら、らめなの! そこクニュクニュしちゃらめなの!!」
既にろれつが回らなくなってきている。
「ほらほら君達、悪の手先は完全にKO寸前だよ、さあ早く止めを刺すんだ!」
アルスはぐったりした主人を羽交い絞めにするとグイッと持ち上げる。
「ど、どうするの?」
少年達より疑問の声があがる。
更にアルスは小さい女の子をトイレに行かせるような格好をデビるんに取らせると。
「君達男の子が持ってるその剣でこの悪魔を突き刺すんだ」
そう言いながらデビるんの股をグイッと開いた。
トロトロとした蜜がとろりと零れる。
「ふ……ふにゃ?」
少年達に弄られて前後不覚になっているデビるんは、ぽにゃんとした顔で聞いていた。
「ど、どうする?」
「健太君、お前レッドだろ、どうにかしろよ」
「わ、わかったよ」
少年の一人が前に出てくるとゆっくりとズボンを脱ぎ、自分の物をデビるんのトロトロと濡れた、大事な弱点につきたてた。
「うわあ!」
「ふにゃ!? うにゅううう!!」
少年が突き入れるのと同時にアルスはゆっくりとデビるんの体を動かし始める。
「す、すげえ、デビるんお姉ちゃん、気持ちいい」
「あにゅうう! あ、あああ!」
貫かれているデビるんは大きな悲鳴を上げ、やがてはアルスとは違う自分自身の動きで動き始めた。
「いい! いい! だめえ! アルス!! も、もう漏れちゃうぅぅぅう!!」
「うっわああ! なんか来るなんかくるう!!」
少年もデビるんも最早限界であった。
二人の動きが俄然速さを増していく。

167 :
「くぎゅううう!! もうラメええ!! ラメになちゃうう!!」
「あああ!! なんかすごい! なんかすごくなるう!!」
ブシュウウウ!!
「アアアアあああァァァ!!!!!」」
ガクガクと二人は身を震わせながら同時に果てつくしていったのだった。


予断であるがコノ少年は後に汁男優として、様々な女優を相手にする事になるのはまた別の話。


「如何したんです、デビるん様? 浮かない顔をして」
アジトに戻ってきたデビるんはブンむくれたまま、ソファーの上でポテチをやけ食いしていた。
「ちゃんとデビるん様の事が子供達に伝わったじゃないですか?」
ボリボリと言う音が激しさを増す。
「僕が裏切ってヒーロー側に回ったからですか?」
ますます激しさを増すと、最早袋ごと食べるのではないか? と言うほどになる。
「胸ちっこいのなんてすぐに克服できますってば」
バチーン!
凄まじい音を立ててクッションがアルスの顔面に直撃した。

168 :
「ねえええええ!! この変態! ド変態!! 超変態!!! MAX変態!!!!」
矢継ぎ早な怒声と共に全力攻撃のクッション攻撃がポカポカとアルスに襲いかかる。
猫の絵のかかれたクッションから羽毛が濛々と舞、
まさに部屋の中は彼女のいた魔界さながらの地獄絵図となってゆく。
やがて殴りつかれたデビるんが肩でハアハアと荒い息を吐き始めると。
「解りましたデビるん様……とり合えず凄く美味しいプリンが冷蔵庫に入ってます」
服の襟を正しながら、アルスが言う。
「……本当に……美味しいんでしょうねぇ?」
ジロリと上目遣いでアルスの顔を見つめるデビるん。
「無論です……ですが……」
そう言うとアルスはぐるりと部屋を見回し。
じっとデビるんの顔を見つめる。
「な、なによ…………!」
瞳と目が合い思わず頬を紅くするデビるん。
「まずはコノ部屋中を飛び回る鳥の群れをキレイにカタシますか」
そう言うとアルスは撫でるように主人の頭に停まった鳥の羽を、そっと、とりのぞいた。

169 :
以上です、有難うございました。
本年もよろしくお願いします。

170 :
主従というよりロリ物な気もするがGJ
お年賀おいしくいただきました

171 :
ホ・д・シュ

172 :
バレンタインに無理矢理投下。わがままなお子様姫様と騎士。
NGは名前欄の姫パンツでお願いします。

173 :
「あ、あの、姫様」
呼ばれた姫様はクッキーをはぐはぐ咀嚼しながら「ふん」と鼻を鳴らした。返事のつもりらしい。
昼間からずっと騎士のベッドを占領して気ままに寝て食べて、怠惰な猫そのものだ。
対する騎士は、妙に緊張した面持ちでベッドの側で直立不動。せわしなく視線を泳がせている。
その緊張は、姫様がベビードールにカーディガンを羽織っただけの姿で悩ましく横たわっているから……
だけではないようだ。
「あ、あのですね、そろそろクッキーの味に飽きられた頃ではないでしょうか?」
と、よくわからない質問をよこしてくる。
何だコイツ…。姫様は唇についたクッキーのかけらをぺろりと舐め取り、慎重に答えを選んだ。
「別に……。ま、他の物を出されれば食べなくもないけ「そうですよねっ!!別なお菓子を用意しております!」
うわ、食いついた。
騎士はウキウキと壁際の戸棚に向かう。姫様もさすがに身を起こし、大きな背中を目で追った。
「ちょっと、なんかあんの?」
「いえ、その、お口汚しですが……」
「私の口を汚すような物を出すな。…………………で、何これ?」
ベッドに戻った騎士の手には、可愛らしいナプキンとリボンでラッピングされた小さな包みが。
リボンの蝶々結びが不格好な縦結びになっているあたり、不器用な男の手作り感丸出しである。
「受け取っていただけますか?」
「はにかむな。いいか、これは何だって聞いているんだ。貴様はただ主君の質問に偽りなく答えろ」
「し、失礼しました!これは、じ……自分が作ったトリュフです」
「…………………………………………………」
途端に白けた姫様はバフッとシーツに倒れこんだ。アイロンで巻いたミルクティー色の髪を指で弄び、
「少女か、お前は」
「騎士です!」
「うるさい」

174 :
騎士の手から包みを奪い、代わりに食べかけのクッキーを押し付ける。
「食べていただけるんですね」
力余ってクッキーを握り潰している騎士を姫様が牽制する。
「最初に言っておくけど、こういう手作りの貢ぎ物で私が絆されると思ったら大間違いだ。見返りは期待するな」
「え!?」
何が「え!?」だ。多少は下心があったらしい騎士は目に見えて落胆したが、慌てて姿勢を正し、
「い、いえ!騎士の名に誓って、そのような打算はありません」
騎士道を重んじる武人が小娘宛にせこせことスイーツなど作るだろうか。
まあ、よかろう。それよりもトリュフの出来が気になる姫様は寝転がって包みを開いた。
ナプキンに包まれた小箱の中に茶色い塊が五つ並んでいる。
制作者の手の大きさに比例してトリュフの粒も微妙にでかいが、見た目はそこそこ。
一つ箱から摘んでみる。
「毒味した?」
「はい、ラッピングの前に。もう一度ここでいたしましょうか」
「ん」
騎士が身を屈めたので、その顔に向かって摘んだトリュフを突き付ける。
「いえ、姫様のお手から食べさせていただくわけには……」
「うるさい」
「ぶっ!!」
喋っている最中の無防備な口に素早くトリュフを突っ込んだ。――ら、
「ぎゃああああああああああぁあぁああああぁ!!!」
姫様の丸い目が一杯に開かれた。もちろん、騎士の目も。
姫様の小さな指は、驚いて口を閉じた騎士によってパックリ食べられた。
「――――いっやああぁあ!!!」
普段からは想像もできない敏捷な動きで姫様が指を引き抜く。
「わ、げ、あ、や、こっ、これは私のせいではありませんよっ!」
トリュフを頬張りながら騎士が顔面蒼白で弁明した。貴人の指を食った馬鹿従者として抹されるかもしれない。
「強く歯は立ててないですから大丈夫ですよ!姫様はこのくらいじゃなない!我慢!姫様は強いコ!」
もう見返り云々の話ではない。パニックだ。

つづく

175 :
いいよいいよーーー
キャラが面白い!
ワクテカして続き待ってます。

176 :
下克上age

177 :
ho

178 :
>>172
続き……はホワイトデーなのか?

179 :
続き書くより募金してくるばい

180 :
おませなお嬢様

181 :
「なにこの汚らしい子」
「あら、顔を拭いたら結構かわいい顔してるじゃない、来なさいよ家で飼ってあげるわ」
とかそんな感じから始まる高飛車お嬢様との恋愛……見たい……です

182 :
マジで今は続きを書く気力がない……。
少しだけど地震の義援金に募金しました。被災地の方々の無事と健康を祈っております。
アリスも姫様もお小遣いを募金してJAPANを支援してます。

183 :
執事「ぼっきage!」
お嬢様「あら何かしら、セバスチャンのズボンが盛り上がっていますわ」

184 :
執事といえばセバスチャンだなw

185 :
>>182
gj

186 :
お嬢様と執事?名手とメイドさん?

187 :
謎解きはディナーの後で もこのスレかね
本編は恋愛色はサッパリないが

188 :
あれの広告見ると執事のセリフがゲデヒトニスの声で再生されるから困る

189 :
家庭教師の先生ちゅっちゅ、お嬢がちゅっちゅ

190 :
ホシュ

191 :
監視役で従者として送り込まれたクールな美女か美少女が、本気で主が好きになって葛藤しながら、有能に役割を果たしていくってどうだろ?

192 :
大好物だがそれは男主人女従者スレだな

193 :
残念

194 :
>>191
クール美女従者×お嬢様
自分はこんな感じ↑の百合かと思ってイイ!と思ったけどなんだ誤爆だったのか…

195 :
高貴な女性が実はマゾで従者とか部下に自分を凌辱させるみたいな展開興奮する

196 :
ほも

197 :
お嬢様から鞭で叩かれたい

198 :
和風お嬢様くれ!!

199 :
「お嬢様…この卑しい私めをぶって下さいませえええええ!」
「…なんですの、この変態…」
変態従者と蔑むお嬢様が読みたい

200 :
女尊男卑な学園で通っているのはすべてお嬢様で、
男子生徒はお嬢様の世話付きとして着かないといけない学園
という設定はよいのかな?

201 :
大悪司を思い出すな

202 :
>>200
早くSSにして投下しなさいよぉ!

203 :
>200の学園設定
ごく少数の生徒しかいない女尊男卑の元お嬢様女子中学校で
山奥深くの全寮制で学年10人で全校生徒30人
元は山奥深くにある小さな学園で、都会の誘惑から隔離して、よい女子を輩出していた元女子校
だがあまりにも奥手に育ってしまい殿方を怖がってしまう弊害が出てきていたため
そこで男子をいれることになったが女子が恐れないように男子生徒にいくつか条件を出してきた
その中でもかわっているのが包茎で可愛い男子だった、一番女子に安全で主導権を握れると思ったのだろう
男子は容姿が女の子みたいな包茎男子しかいない。
これは包茎男子がおとなしく怖くないので男と触れる機会がなかった女子生徒に体験させるためである。
尚三年女子は一年男子がお世話をして
二年女子は二年男子が世話をし、一年女子は三年男子が世話をする。
この組み合わせは寮生でも同室になっている。
男子学生はピチピチの半ズボン着用となっている。
女子学生は昔ながらのロングスカート着用。
この設定で練ってみる。

204 :
奴隷と主人が好きです。
人間扱いしてないから奴隷の前で裸になっても平気だったりして。
でも実は反応してほしくてぐぎぎってなってたりして。
いざエロのときも、俺は奴隷だから奉仕しますよって言ってるのに
奴隷も気持ちよくないとやだーってがんばったり
それで見てくれは完璧な主従を演じているとさらに萌え。

205 :
なんとなーく、2〜300年ぐらい前のヨーロッパっぽい設定の話です。
男爵家にその縁談が来たのは、クロディーヌが12になったばかりの春だった。
王家ともつきあいの深い侯爵家の、まだ若い当主ロベールは一目見てクロディーヌを気に入ったと見えて、「すぐにでも結婚したい」という申し込みをした。
男爵夫妻は思いがけない良縁に喜びながらも、年齢より幼く見える娘の早い結婚がやや気がかりだった。
侯爵は美しい顔に薄い笑みを浮かべて、男爵夫妻の不安を解消するような一つの提案をした。
結婚式が終わり、すっかり寝化粧を終えたクロディーヌは寝台の上で花婿を一人待っていた。
あまり話をしたことのない侯爵は、ほっそりとした体つきであまり男を感じさせず、クロディーヌはこれから起こる初夜に思いを馳せてもあまり現実味を感じられずにいた。
それにしても気がかりなのは、幼馴染みのオーギュストのことだ。
オーギュストは執事の息子で、彼女より3つ年上だった。
幼い頃から寄り添うようにいつも一緒だったが、近年執事見習いとしての教育を受けるのに忙しく、クロディーヌとあまり言葉を交わすことがない。
寂しい思いをしていたクロディーヌだが、オーギュストが近習としてクロディーヌと一緒に侯爵家に来ると知って嬉しかった。
あまり口を利いたことのない実の兄より、彼女にとってはオーギュストのほうが近しい存在だったのだ。
だが、結婚が近づくにつれ、オーギュストの顔つきは暗いものになっていった。
全てが華やかになる婚礼の準備の中で、彼の表情だけが沈んでいた。
そして、彼はとうとうクロディーヌに結婚の祝辞を私的には一言も口にしなかったのである。
オーギュストの莫迦──クロディーヌは心の中で呟いた。
私は、おまえにもっとも私の結婚を祝って欲しかったのに。
私たちはずっと仲良しで、お互いの幸せを喜ぶ仲ではなかったのか。
そんなことを考えながら、クロディーヌはうとうととしていた。
気がつくと誰かが夜具の中に潜り込もうとしている。
ロベールが来たのだろうとクロディーヌは思った。
彼女の細い身体を男の腕が抱き、喘ぎながら口づけを奪った。
クロディーヌはふと、ロベールはこんなに筋肉質の体つきだっただろうかと違和感を感じた。
それとも着やせをしていただけなのだろうか。
「クロディーヌ……」
その声を聞いて、彼女は耳を疑った。
身体を捩って自分の上に覆い被さっている男の顔を見ると、それはオーギュストだった。

206 :
「い、いやあああああ〜〜〜〜!!」
クロディーヌは叫んだ。
「いくらでも叫んでいい、クロディーヌ。しかし、誰も来ない。
これは侯爵が許したことだ。
今夜、おまえの処女を俺が奪うことは、侯爵が決めたんだ」
そんな莫迦な、とクロディーヌは混乱した。
この結婚は侯爵が強く望んだのではなかったのか。
「侯爵は女が抱けない身体だ。俺とおまえのあいだに生まれた子を跡取りにしてくださるとも言っている」
「い、いや……!」
彼女は抵抗していたが、あっという間に夜着をはぎ取られ、全裸となった。
乳房は軽く膨らみ、乳首は色づき始めていたが、脚のあいだにはまだあるべき若草は生えていなかった。
「まだ、子どもだな……」
そう言うなり、オーギュストは乳房の尖りに舌を這わせた。
「俺が、女にしてやる」
男の指が、無毛の割れ目をさすりだした。
最初は泣きながら声を嗄らして助けを求めていたクロディーヌだが、次第にぐったりとしてすすり泣くだけになった。
「クロディーヌ、愛しているよ……。ずっと、小さい頃から好きだった。
身分違いなのはわかっている、だが、おまえのことだけを想っていたんだ」
実の兄以上にきょうだいのように思っていたオーギュストが、自分を女として見ていた?
信じられない。
オーギュストはクロディーヌの両脚を広げさせた。
小さな割れ目の花びらを指で広げると、「ああ」とため息をついてそこを舐め始めた。
「ひっ……いぃぃ……!」
「ずっとこうしたかったんだよ、クロディーヌ」
そうされているうちに、クロディーヌは腰が痺れて重くなり、何も考えられなくなった。
「おまえの結婚話が出たときには気が狂いそうだった。
だが、侯爵は、俺の気持ちに気づいていた。
だから、俺は……侯爵の話に乗ったんだ……」
彼が何を言っているのか、クロディーヌには理解できなかった。
クロディーヌが呆けたように身じろぎしなくなると、オーギュストは張り詰めた男根を、ぐいっと小さな裂け目に押し込んだ。
「い、いやあああ!」
突然クロディーヌは再び叫んだ。
しかし、オーギュストは一切その苦痛を斟酌しなかった。
幼い処女には大きく固すぎるものを無理矢理根元までねじ入れ、何度も腰を打ち付けた。
最初は痛みでもがいていたクロディーヌだが、次第にその抵抗は小さくなり、手足から力が抜けた。
それを良いことに、オーギュストは夜明けまでに何度もクロディーヌの中に精液を注ぎ込んだ。
気がつくと夜明けが近かった。
誰かの「さあもういいだろう。そろそろ私の相手を」という声が聞こえ、どうやらそれは侯爵のようだった。
オーギュストは無言で寝台から降り、服も身につけずに侯爵と一緒に部屋の外へと出て行った。
婚礼の翌日からの生活で、クロディーヌは、侯爵が望んだのは自分ではなくオーギュストなのだということを知った。
オーギュストを抱きたいのと跡継ぎを作るという二つの目的をいっぺんに果たすための結婚がこれだったのだ。
あの晩、オーギュストは侯爵に弄ばれてからクロディーヌのところに来たのだった。
そして、彼女を抱いてからまた、侯爵の爛れた欲望を身に受けたのであろう。
幼すぎるほどの花嫁は、いちどきにあまりにもさまざまなことが起きて世の中全てが翳んでいるように思えた。
そして、今晩もオーギュストはあの熱くて硬い肉の棒で私をかき混ぜてくれるかしらとぼんやり考えた。
おわり

207 :
>>205-206
アッー!
しかし従者がお嬢様に下剋上できる設定が無理なくできててくやしいww
一途で手段を選ばない従者と純朴なロリお嬢様の組み合わせは萌えた
GJ

208 :
GJ
侯爵は女が抱けない体w
なるほどwww

209 :
オーギュストの境遇は気の毒だがw
GJ!

210 :
保守

211 :
ほす

212 :
主従のきわみは下克上にあり!

213 :
>>212
男装姫武将と年下小姓という電波を受信した
理由があって女の身を隠して戦に出るけど、本当は辛くて泣きそうなのを必に堪えている
小姓は助けたくても力がなくて、でも守りたくて、とかそういうアレ

214 :
>>213
いいねいいね! 
姫は戦のことで頭がいっぱいで、小姓が自分を女として見ているのに気がつかない。
平気で着替えや湯浴みの世話をさせる。
でもあるとき小姓の気持ちを知って、しかももう助かる見込みはないと覚悟して小姓に身体を許す、
という妄想をした。

215 :
>>205-206
遅まきながらGJ
切ないオーギュスト視点も見てみたくなったが
アッーだからそれは無理かw
その後のクロディーヌがどうなるか気になる
>>213・214
いいなぁ。
しかもラスト今まで君主としての褒美だと投げ出すのか
このまま敵にとらわれるぐらいならお前に抱かれたいというのかでも
また違った雰囲気があるな

216 :
>>213-214の設定でやってみました。
もはやこれまでかと親久は自室で深いため息をついた。
平安の時代より続く武田家も、信長の攻勢の前に居城陥落も時間の問題であった。
兄と父亡き後、鬼神のような采配で幾度となく戦場を切り抜け、勝頼を守り抜いた親久であるが、次の出陣が己の最期となるであろうことは覚悟せざるを得なかった。
「湯殿の用意ができてございます」
後ろから親久を小姓の三郎太が呼んだ。
三郎太の表情にも期を悟るものがあった。
湯殿で三郎太に帯を解かせ、親久はすらりと美しい裸身を剥き出しにした。
それは若い女そのものであった。
秋山家を継いだ兄、昌詮は駿河侵攻で名を上げた俊傑であったが、蒲柳の質で若くして病した。
跡を継いだのは、いつでも病弱な昌詮の代わりとなれるよう弟として育てられていた、実は女の親久である。
高い声も白い顔も細い腕も、兄昌詮もそうであったと特に怪しむものもいなかった。
そして、親久は刀槍の腕にかけてはどのような男にもひけを取らない。
あっぱれ兄をも凌ぐ戦上手よと言われ、戦場ではどのようなときでも真っ先に兵を率いていた。
二歳年下の三郎太は幼い頃から小姓として親久に仕えている。
親久が女であることを知る数少ない近習の一人として最も身近に置き、親久にとって自分の手足とも言うべき存在になっていた。
幼い頃から着替えや湯殿での世話をする際に付き添うのは三郎太ただ一人である。
柔らかで形の良い乳房が華奢な肩の下にあり、さらにその下には慎ましい和毛があった。
 ──美しくなられた─。
見惚れてため息をつきそうなのを押しし、三郎太は親久の背を流した。
湯が上気した肌を滑って玉となって散ってゆく。
しばらく湯船に浸かったあと、親久に湯帷子を着せ、身体を乾かした。
今まで幾度となく繰り返されてきたことだったが、三郎太の心はきりきりと痛んだ。
もしも自分が主を思う衷心ではなく女を求める気持ちで仕えていることが親久に知られたらどれだけ自分は軽蔑されることであろうか。
しかし、親久にこのまま慕情を告げることなく命の火が消えるのかと思うと、それもあまりにも辛いのだった。

217 :
その夜の月はあまりにも冴え冴えと親久の屋敷を照らしていた。
 ──眠れぬ。
何度も親久は寝返りを打ち、滅びゆく武田一党のことだけを案じていた。
「三郎太。寝たか」
控えの間の三郎太を親久は呼んだ。
「お呼びでしょうか」
襖を隔てて三郎太が返事をする。
「目が冴えてしまった。久々におまえの笛が聞きたい」
「お望みとあれば」
三郎太は親久の枕元で静かに蘭陵王を奏じた。
美しすぎるかんばせを恐ろしげな面で隠して戦場を駆け巡る陵王は親久にこそ似つかわしいと常々思っていたのである。
三郎太の笛は城中で知らぬ者がないほどの上手であった。
しかし、槍働きのできない彼は、己のふがいなさにいつも歯がみする思いだった。
最も愛するものを力強く守ることもできぬ。
できることはただ心を込めて忠義を尽くすことと、笛の音で親久の乱れた心を鎮めるだけだ。
親久はしばらく目を閉じて横になったまま陵王の曲を聞いていたが、だしぬけに言った。
「三郎太。いままで苦労であった」
笛をやめよということかと思い、三郎太は吹くのをやめた。
「もう武田家は滅びる。私は武将として主家とさだめを共にするつもりだ。
しかし、おまえは身分も軽い。明日、ここから出て好きなように生きるが良い」
「今、なんとおっしゃいましたか」
三郎太の声は震えていた。
「今までよく働いてくれた。私の手回りの品で何か望むものがあればなんでも取らせる。
望みのものはあるか」
「私が今まで親久様に、何かものを呉れと頼んだことが一度でもありましたか!」
いつも穏やかな三郎太が怒気を発したことに親久は驚き、目を開けた。
それを合図とするかのように、三郎太がいきなり覆い被さってくる。
貪るように口を吸われ、男の手が乳房をまさぐった。
かろうじて唇を引き剥がし、親久は「放せ」と何度も命じたが、三郎太は親久を強く押さえ込んだままだった。
どれだけそうしていただろう、ようやく三郎太は身体を僅かに起こした。
「ご無礼を……つかまつりました……」
そう言って涙をこぼすと、それは親久の頬に落ちた。
月光が強く部屋の中に差し込み、三郎太の顔を照らしていた。
親久は三郎太の頬に手を延ばした。
幼い頃は丸々としていた顔が、今ではきりりと引き締まり、すがすがしい眉の下に切れ長の涼しい瞳があり、次々と涙が流れ出ていた。
「私が望みか」
「そのようなことではござりません……。
ただ、幼少のみぎりにお会いしたその時から、恐れながらお慕い申し上げておりました」
そういう三郎太の顔を、親久は初めて美しいと感じた。
人生の最後に、ひとたびだけでも女に還り、この男に抱かれたいと強く思った。
親久はまっ白な腕を三郎太の背に回して引き寄せた。
そして耳元でそっと「私を抱いてほしい」とささやいた。

218 :
今まで数えきれぬほど、三郎太は親久の帯を解いてきた。
しかし、今日ほど手が震えたことはない。
決して触れてはならぬものとしてだけ存在してきた裸身が、彼の思うままにしてよいものとして差し出された。
どうしたら良いのか分からぬまま、彼は自分も夜着を脱ぎ、素裸になって親久と抱き合った。
親久の肌は白く、肌理が細かく滑らかだった。
形の良い乳房はほどよい弾力を持ちながらも三郎太の手の中で自在に形を変えた。
男を知らぬ親久は、三郎太の手がそこかしこに伸びるたびに小さく息を呑み、身体をぴくりとさせた。
そのさまがあまりにも愛しく、三郎太は乳房の尖りに舌を這わせ甘噛みしながら吸った。
とうとう親久の唇から「ああ」という声が漏れた。
それが歓びからくるものだと三郎太の本能は直感した。
指を叢に忍び入れようとすると、女の両脚は驚いて一度は閉じたが、易々と男の指の侵入を許した。
小さな唇がそこにはあった。
ぴったりと閉じていたそれは、優しくさすられているうちにいきなり開き、初めてのとろりとした蜜を流し始めた。
「親久様……」
三郎太がだしぬけに言った。
「私は女を知りませぬ故、これから先どのように致したらよいのかあまり詳しくありませぬ。
どうか、女の隠し所の景色を拝見つかまつりたく」
「あ……いや……」
親久は恥ずかしさで身を捩ったが、抵抗はしなかった。
三郎太は親久の両膝の下に手を差し入れてぐっと女の身体を折りたたんだ。
処女の部分がこれ以上ないというほど剥き出しになり、月の光が無遠慮にそれを照らした。
指で開くと花芽があった。
しばらく三郎太は女の仕組みをいろいろと探っていたが、ついにそこに口をつけた。
「あっ、それは……ひっ、ひぃぃっ!」
小さく親久は叫び、身体を揺すった。
しかし、それを押さえ込みながら三郎太はこころゆくまで処女の部分をしゃぶった。
舌が這い回る感触の淫らさに親久は混乱し、泣きじゃくりながら三郎太の愛撫を求めて恥ずかしい姿勢のままでいた。
ここまで確かめればもう迷うことはない。
三郎太は己の硬くなったものをあてがうと、無言で腰を落とした。
最初の一二回、上手く入らなかったが、すぐに進むべき道を見つけて腰を進めた。
男を知らぬ狭隘な道が開かれてゆく。
それは震えながらもうねり、締め付け、初めての男を歓びをもって迎えた。
最も奥まで入ると、しばらく三郎太はじっとしていた。
親久が痛みをこらえているであろうと思ったからである。
しかしそのうち箍がはじけとび、三郎太は腰を打ち付け、秘肉を肉棒でこねるようにかき混ぜた。
白液を注ぎ込むとき、まぶたの裏にいくつもの星が点滅し、意識は天上にまで登り詰めた。
天正十年三月。
武田勝頼は天目山の戦いで妻子と共に自害した。
勝頼を見捨てた家臣も多い中、秋山親久は最後まで勝頼を守り、殉じた。
その亡骸は三郎太によって塩山の禅寺に葬られたが、その後彼を見た者はいない。
おわり

219 :
なんという仕事の早さとクオリティの高さ……!
314ですがありがとう
切なエロいっていいね

220 :
初々しいエロもまた良し。
GJとしかいえない自分の語彙の無さが恥ずかしいくらい、GJ!

221 :
すげえいい主従だった。
ああもうそれしかいえない!
感情描写が上手いな・・・。
gjj!!

222 :
>>216
ずいぶんと遅いですが今見ました。
とても素敵です。

223 :
秋山親久、実在の武将じゃん

224 :
別に実在でもいいんじゃね?

225 :
上杉謙信がエロゲのキャラになってる昨今に実在も非実在もなかろう
エロい/可愛い/切ない/萌える それが正義さ。

226 :
TLだがケータイ漫画の広告バナーで表示される
「お嬢様SEXのお時間です」が決めゼリフの漫画が気になるw
夜伽執事とか設定だけで妄想をかきたてるなぁ

227 :
一話つまんなかったからしばらく見てなかったなんだけど、
謎解きはディナーの後でが最近少し面白くて見てる。
4話に50年も連れ添ってるお嬢様と執事が出てくるんだけど、なんか二人の関係性がよかった。
行き遅れのお嬢様と執事ってその過程を考えると色々妄想が進んで萌える。


228 :
保守でございます

229 :
雑誌見てないコミックス派なんでいまどうなってるかしらないけど
リンドバーグの女王陛下と
女王陛下に親友され裏切った元臣下のオッサン
(名前忘れた)の過去の関係がいいなぁ
しかも女王陛下未練たらたらだし
愛人囲ってもオッサン気にしすぎてるし

230 :
保守あげ

231 :
念のため保守

232 :
週間ゴラクだかで見た天然(?)な執事とお嬢様のやつが…
って思ったけどエロには到底つながりそうになかった

233 :
保守
女主人と執事の漫画なら、少女漫画だけど「マダムとミスター」が好きだったな
単純な主従でなくて関係が多少複雑なんだけど

234 :
見てみようかな、みんなのオススメさんこうになる!

235 :
マダミスの作者は絵に癖があるけど面白いよ
>>233
昔この板に専スレあったの知ってる?

236 :
>>235
ありがとう、当時はいなかったが存在は知ってるよ。保管庫で読んで幸せになった。
あの作者のキャラクターはSNEG設定でも超然としてるから、エロになっててやたら感動したなぁ

237 :
マダミスはいいよね。
レディヴィク書いてた人もそういえば
マダミスみたいな読み切り書いていたなぁ・・・
結ばれなかったけどあんだろのアンナさんと庭師も大好きだ
馬車に乗るために庭師を平気で踏み台にしたりする程プライドの高いのに
結婚が決まったときに真っ先に抱いて!って行くアンナさんが・・・
最近いいなーって思ったのはぽよぽよ観察日記書いてる作者の
わたしのお嬢様っていう四コマのその中でも
数本の思い出回想しかないけど
屋敷を買ったらついてきた執事ジェイムスと
屋敷の元女主人の話が萌えたわぁぁぁ

238 :
好きな漫画だと和物だけど雨柳堂がいい
明治になった後くらいの不思議な話(つくもがみとか人外とか色々)なんだけど
華族のお嬢様が花魁になったりとか
お嬢様が使用人に恋をして引き離されて自したりとか
エロさはぜんぜんないけど絵と雰囲気がいい
同作者のうるわしの英国シリーズもよくて
庭師に恋をして駆け落ちするお嬢様とか出てくる

239 :
>>238の所為で読み直してしまったじゃないか!!w
>お嬢様が使用人に恋をして引き離されて自したりとか
もすごく良かったけど自分は男装姫と従者が一番萌えたなー
オチは可哀そうだったがw
雨柳堂は主従だけでなく萌える切ない恋話いっぱいでいいよね

240 :
漫画だと「うまんが」「ろまんが」が私のツボだった
基本はギャグ漫画で、下ネタ(エロではない)が多いけど、
コンチと菊花の主従関係が良い
菊花が2歳の頃から、訳有りの外国人(ハーフだけど)コンチは仕えてて、
親子みたいな兄妹みたいな関係で、でもやっぱり主従
コンチはストーカー化してるけど、菊花は怒りながらも結局は許してる
菊花の好きな人は別にいたけど、私はコンチ×菊花にずっと萌えてたから、
最後はちょっと感動した
難点は絶版で入手困難なこと…と書いて調べたら、
「うまんが」の方は文庫になってた
でも、「うまんが」では主人公は別だし、
主従ロマンスは「ろまんが」に変わってからが本番だしなぁ

241 :
毒舌部下(従者)っていいな。
立場わきまえてんのかわきまえてないのかわからんあの立ち位置。
主人の方が可愛くイライラしてくれればいい

242 :


243 :
チャタレイ夫人の恋人はシチュエーションは良いのにエロ描写があけすけ過ぎるから惜しい

244 :
山本周五郎の「菊千代抄」が萌え。
他の山本作品との類型にはない話で、我が儘男装お姫様と、
ひたすら尽くす家臣という設定。

245 :
>>240
懐かしいな
あれめちゃくちゃ下品だけど面白いよな

246 :
保守。

247 :
「日の名残り」のスティーヴンスみたいな理想的な執事が、生意気お嬢様とヤリまくってるSSが読みたいなぁ!!

248 :
ウッドハウスのジーヴスも萌える

249 :
少女漫画のてるてる×少年の主従関係が好き
主のキャラが素晴らしいね   

250 :
ラストシーンがどうみても事後なんだよな、あれ >てるてる

251 :
新参者なんで聞きたい
保管庫にある「秘密」シリーズの過去編の続きって期待したらダメですか?

252 :
>>250
あれ、年齢14か5くらいなのにな…

253 :
ルイ・◇・リ ほしゅ

254 :
まだ〜?

255 :
男装の従者を無理矢理犯したいです

256 :
一日たってから気付いたが誤爆でしたすみません

257 :
お嬢様……

258 :
ツンデレお嬢様

259 :
保守ついでに妄想。
特殊な能力と性質を持つ一族の息子は
成人してからではないと村の外に出れないのだが好奇心で
その存在能力の高さから村を抜け出し
村の外で会った少女にその一族の性質から主従の契を結ぶ。
その主従の契とは「主と仰いだものを傷つけない、守る」という誓い。
その能力は王族やと国の重鎮の為に使われるもので
一族の性質から取り消しはできないし主がぬまでの一生の誓いである。
それを少女に誓ってしまった息子は
一族の皆の不服ながらも秘密裏にその少女のモノになる。
しかし幼いころはいいが、大人になると周りが懸念していたように
少女に恋をして苦しむようになってしまう。
(これが成人するまで村を出れない理由の一つで
 本当に主と仰ぐ人間をあらかじめ同性にコントロールするため)
少女を抱きたいという欲は

260 :
続きは……?

261 :
すまんコピペミスってたorz
少女を抱きたいという欲は心では抑えが利かなくなっていたが
処女喪失は「主」を傷つける行為であってできず。
もし少女が処女でなかったとしても「妊娠」する可能性がある性行はできない。
(妊娠、出産は命がけの行為となるため傷つけるに相当する)
少女は初め少年が好きだったけれど、再三の「主」信仰的な少年の言動に傷つき諦めてしまう。
(初めは少年も忠誠心からスルーだったが、少女に恋をしてからはあえてスルー)
そして他の男に恋をしたが、その男は少女を手に入れることは少年を手に入れることだと企んでいた。
以上、悶々とする従者が見たかったんで適当に考えてみた
少女が一途に少年を好きで、処女が抱けないならと自ら処女じゃなくなったり
他の男の子を身ごもって・・・とかも考えたけどw

262 :
あと少女の身分も一般の村娘(が実は最強の従者を手に入れた)でもいいし
お姫様はお姫様でも一番身分の低い側室の子供で少年が付いたことで
王家のバランスブレイクとかでも色々想像できるなーという妄想でしたw

263 :
手が出せなくて悶々としてるのっていいね
しかしいざ書いてオチまでつけるとなると筆力要りそうな…
誰かたのむ

264 :
このスレは二次創作も投下していいの?

265 :
二次作品でそのスレがあるなら
そのスレがいいのかもしれないけど・・・どうなんだろうね?
でも雑談では商業作品の話もしてるし
このスレ長年居る人はどうだった?

266 :
スレがない作品ならここに投下されてた気がする

267 :
主従に目覚めた。姫君と騎士とかもゆる。
216-218エロいのにうっかり泣きそうになったよ
切な萌えGJ

268 :
復旧!

269 :
東條仁の“闘う執事”が良い主従萌え漫画だった

270 :
あんだろの話題が出てたのでつい
あれは姉妹スレになるのか。
……顛末が悲劇的なのも含めて実に良いな。

271 :
アンナさんの話はいいんじゃないか?
あんだろはいいよあんだろは
結末は初めに書かれてて今は過去話から連載してるから
もう悲劇的だってわかってるけど女主人のアンナさん萌エス。
あのプライドの高さが可愛いんだよ!
でも家庭教師と二男とか旦那様と愛人とかは別スレだね…

272 :
絵柄が綺麗だから気になってる

273 :
ヴィクトリアンな世界の陰鬱な雰囲気が好きだったらおすすめ
ハッピーエンド至上主義キャラがぬの嫌!だったらおすすめできないw
まぁいうほどエログロじゃないけど
確かWEB漫画だから最新号は試し読みできたはず・・・

274 :
保守

275 :
ルイ・ω・リ ほも

276 :
下克上らぶ

277 :
>>269
読んだがすげー面白かった
お嬢様は結婚せずに執事と駆け落ちして貰いたいもんだ

278 :
保守

279 :
ドSお嬢様が執事を精神的にも肉体的にも
虐待しまくる陰湿なエロ小説が読みたい

280 :
いや、逆に昼は忠実な家令、夜は鬼畜な淫獣という執事が
お嬢様を翻弄するのが読みたい。

281 :
>>279
執事がドMなら全てご褒美な件

282 :
ほしゅ

283 :
イケませんよお嬢様

284 :
お嬢様「あ、いたいた執事。ちょっと私の事縛り上げていじめてくれないかしら」

285 :
執事(あなたをキズものにするとこっちの首が飛ぶんですよお嬢様)

とか考えてて思い至ったが、逆に傷さえつかなければ
体に痕跡が残る行為以外のありとあらゆる淫行を尽くしても可、
ということか。
それもいいかもしれないな。

286 :
>>285
キズものにしちゃいかんので、挿入はなしでひたすら愛撫
お嬢様が懇願して挿入してもらう
お嬢様からの強制なのでお咎めナシ

287 :
ho

288 :
「ねえねえ、執事、最近ここ人がいないみたいよ?」
「人がいないのではなく少しお休みになられてるだけですよ、お嬢様」
「んん? と、いうことはすこしHな話題をすれば興奮して人が騒ぎ出すのね?」
「そうかも知れませんね、ですが今ここでそうやって御召物を脱がれても、あなたの裸ごときでは誰も喜びませんよ、お嬢様」
「な、なんですって! なんで喜ばないの! 失礼ね!」
「そんなオウトツの無いツルッぺったんなど見ても誰も喜ぶ方はいないというのです、お嬢様」
「何がツルッぺったんなのよ!」
「ここです」(コリ)
「フニャあ! ちょ、ちょっと何するの!?」
「どこかと聞かれたから頭のゆるいお嬢様でも解るようにしているのですが、何か?」
「う、ウニュウゥゥ……ちょっと、やめなさいよぉ……」
「ちなみに今、ぺったんの方を解らせてるわけですが、こっちが……」(クニュ)
「えっ!? フニャアア!」
「こっちが‘ツル,の方ですね、お分かりですか?」
「わ、わかった、わかったから! 触るの止めなさい!」
「はて? 何がわかったのです?」
「わかったって言ってるの!!」
「ですから何がわかったのです? お嬢様?」
「あ、あんたが、今触ってるのが……ふにゅうぅ」
「この触られてコリコリしてるのがなんですって? ピンピンに立たせている物が、何ですって?」
「あ、ああ、お、おっぱいが、ぺったんだって……」
「成程、ではこちらはどうです? お嬢様?」(クニゅクニゅ)
「あ、あああ! 」
「ほら、先程からはしたなくべちょべちょと汚してしまわれているココがなんですか?」
「あ、ああ……お、お願い執事! もうやめて! ほ、本当に……」
「はて? 何をどうやめれば良いのですか?」
「ふ、ふにゅうう! いま指を入れてるツルツルの〇んこ、もう我慢できなくなってるの!」
「成る程、ツルツルぺったん娘のお嬢様、畏まりましたではこのまま逝かせて差し上げます」
「ほ、ほえ? あ、ああ、あ!? あ、ああああ、だ、だめ! あ! だ、だ、あ、あああ!!!」
「……ほら、だから言ったのですよツルペタンが脱いだぐらいでは、皆さん集まらないって」

「なので、保守します……」

289 :
ガチ過疎だな

290 :


291 :
くろ

292 :


293 :
投下します。
女執事×お嬢様で百合です。

294 :
「は?女?」
この家の一人娘、リズは思わず朝食を食べる手を止めた。
「そうだ。悪いんだがもう雇う執事がいないんだよ。ごめんな」
彼女の父親であるこの家の主は、申し訳無さそうに言った。
彼女の父親は一代で立派な会社を築き上げ、一気に巨万の富を得た。俗言う成金というやつだが、その環境が彼女の今の性格を形成したもっともな原因だと言えた。
父親に甘やかされ、年の離れた兄二人に甘やかされ、何不自由ない、それどころか贅沢な生活を生まれてこの方してきた。
つまりどうしようもなくわがまま放題な18歳のお嬢様だった。
そんな彼女は、この家に仕える執事を父親に頼みもう既に片手で数えられない人数をクビにさせていたのである。
小さなことでもミスをしたり、時には出来るはずのない無理難題を押し付けては「あなたってやっぱり駄目ね」といじめっ子のように楽しんで次から次へとクビにしていた。
この父親も娘に甘すぎるのが悪いのだが。

295 :
「いやよ、変えてちょうだい」
「でももういないんだ。お願いだから我慢してくれ…代わりも当分いないんだ」
「なにそれ…なにそれ…」
彼女は絶句し、みるみる絶望に打ちひしがれた表情へと変わった。食欲が一気に失せ、食べかけていた朝食を残し自室へ戻ろうとしたところを父親に制されると、見慣れぬ執事服を纏った女性が表れた。
「今日から働かせて頂きます、執事のミレイと申します」
ミレイという新しい女執事は恭しくお辞儀をする。リズより5センチほどしか変わらない身長。格好は確かに執事そのものだが、今までに比べると華奢さが顕著に現れている。漆黒の髪を一つに束ね、縁無しの眼鏡越しには髪と同じく黒い瞳。
一瞬こちらを鋭い目つきで一瞥されると、その瞳に全てを見透かされそうで気がして悪寒がした。

296 :
リズは言うまでもなくこの新しい執事が気にくわなかった。
まず、言ったことを全て完璧にこなしてしまう。言われずとも先を読み仕事をこなし、気はよく利く。この家のこともすぐ覚えていた。
言うまでもなく、今までの執事の中では一番の働きぶりだった。
だがしかし、愛想が皆無であった。その前に感情の起伏がほとんど感じられない。表情も常に無表情で、何を考えているのかわからなかった。
彼女がそれに腹を立て、「なんで笑わないのよ」とミレイの束ねた髪を引っ張っても、顔色一つ変えず、何も答えなかった。
彼女が嫌がらせをしたり、無理なことを言っても、全てのことを難なくこなし、それが何とも思っていないようなそぶりだった。
だがもう執事を変えることは出来ない。彼女は初めて今までに自分のしてきたことをこんな形でだが反省した。彼女はミレイに対する腹立たしさを着々と日々募らせていった。

297 :
ミレイが来てから数ヶ月後。
夜、いつもなら眠りにつく少し前だった。ノックと共にドアが開く。ミレイが訪れたのである。
これは前もってリズがミレイに自室に来てくれと言っておいたのだ。もちろんただ単に頼み事があって呼んだわけではない。
「ちょっとこっちに来て」
大きい柔らかなベッドに腰掛けたリズがミレイをこちらへ呼び寄せる。
「どうされましたか、リズ様」
「あのね、実はね…」
リズは困っているかのように芝居を打つ。今のところうまく行っている。
「私をね、抱いてほしいの…」
これでどうだ。
リズはやれと言われればなんだってするミレイにそれは出来ないと言わせて一泡吹かせてやりたかった。ただそれだけだった。もちろん本人に本当にする意志はない。
ミレイも今回ばかりは口ごもる。リズは早くもやってやったという達成感で一杯だった。
「やってくれなきゃ、クビにしちゃおうかなあ…」
必の駄目押し。父親には悪いがこれはなんとかしてもらうしかないな、こんなことを考える程度にはリズの心には余裕があった。
それから数秒後、相変わらずの無表情だがようやくミレイは口を開いた。
「私にとってはクビ程度大したことではございませんが…」
そう言いミレイは白い手袋を外し、一気にリズとの間合いを詰める。やばい、とようやく身の危険を感じ始める。
「リズ様たってのお願いですから、やらないわけにはいけません」
ぼすん。
ベットに勢いよく押し付けられる。両手首を掴まれる。ミレイとはほぼゼロ距離だ。息がかかるくらい顔が近い。らんらんと輝く黒い瞳で痛いほどに見つめられ、その視線に射抜かれるような気がして何も出来なくなる。

298 :
「な、なにするのよ…冗談に決まってるでしょ…女同士なのに気持ち悪くないの…」
リズは作り笑いを浮かべなんとか余裕があるように見せようとするが、それが出来るのは一瞬であることは言うまでもない。
「それもリズ様たってのご希望でしょう」
ミレイは平生と同じ様に静かに言うと、強く唇を合わせてきた。少し空いていた口から舌を這わせ、リズの口内を動き回る。嫌いで嫌いで仕方のない相手とするキスは、不快で不快で仕方なかった。
「んっ、んっ、だ、め」
断片的な言葉とも言えない言葉を発しながら、じたばたと抵抗するが上から押さえつけられる力が強く拘束を解くことは出来ない。
ようやく唇が離れたと思うと、今度は首すじに移動する。白いすべすべとした首すじを、ミレイは舐め、キスをし、痕が出来ない程度に吸い上げた。
「んっ…やめて…おかしくなる…」
いくら嫌悪感を示しているリズでもこれは感じざるをえなかった。品の無い声が口から漏れ出るのを必で抑えようとする。
「主人が嫌だって…言ってるのよ…やめなさいよ…」
息も絶え絶えでリズが訴えるがミレイはそれに対しきっぱりと答える。
「貴女を主人などを思ったことは一度たりともございません」

299 :
「…はあ!?」
あまりの素っ頓狂な回答に思わずリズは叫ぶ。
「あなたの主人は…私に決まっているわ」
使用人の身勝手過ぎる発言に思わず声に熱が入る。
この間にもミレイはリズの上半身のパジャマの下着ごと下からたくし上げ控えめなふくらみの胸を露わにし中心を外してやわやわと絶妙な加減で触っている。
「私の主人は生涯ただ一人でございます」
「なにそれっ…誰なのよ…ああっ」
急に乳首を摘ままれ強い刺激に思わずはしたない声を上げる。
ミレイはその問いには無視するともう片方の胸に吸い付いついてきた。乳首を舌で転がし、吸い付くとリズは快感を必で堪えようとするくぐもった声が連続して発する。
「んっ、んっ、んっ、やめて、だめ」
「声、抑えなくてもよろしいのですよ」
「何言ってるの…あああっだめえ」
ミレイは強く乳首を吸い上げ、もう片方も少し強めにつまみ上げる。
「そういうお声をずっとお出しになっていれば可愛げがあるものなのですが」
「う、うるさいぃ…」
最早リズに抵抗する力など残ってはいなかった。
ミレイはリズのパジャマのズボンをキスをしながら脱がし、ショーツの中に手を入れる。
「あっ…そこはだめ」
「足閉じないで下さい」
強い刺激にとっさに足を閉じようとするがすかさずミレイの片足を入れられ閉じられなくなる。
とめどなく溢れる液をまぶすように敏感な場所をこねくり回す。
「あっあっあっだめそこは」
最早声を抑えることもせずはしたなく喘ぐ。次第に痙攣が始まり声も余裕が無くなってくる。
「あっあっあっあああもうだめええ」
足がぴんと張り、いままでよりもさらに液があふれ出る。
「イってしまわれたのですね…」
そう言うと中で指を進め出す。なんの問題もなくすんなりと人差し指が一本が入ってしまった。続けて中指も挿入し指をバラバラに、でも反応の良い場所を探り探り指を動かしていく。

300 :
「いまそんなことしたらおかしくなる…ああん」
「ココがよろしいのですね」
指をじゅぷじゅぷといやらしい音をさせて出し入れさせながらピンポイントで突いていく。その度にリズは声を上げる。
「いやらしい…音…」
「ご自分が出している音ですよ」
「やめて…あああもう来るまた来るだめえええ」
中はひくひくと収縮をし始め、また痙攣を始めると何かが弾けたように液がまた止めどなく溢れ出した。
リズが達した後、改めてミレイの顔を覗く。
「ねえあなた、どうしてそんなに悲しげな顔をしているの」
ミレイの顔は、今にも泣きそうな悲しみを湛えた表情であったのだ。
ミレイはとっさにほんの少し驚いた顔をすると、またいつもの無表情に戻った。
血の通っていなさそうなミレイでもあのような顔をするのだと驚いた。
それから無言で後処理をし、部屋を出ようとしたミレイに声をかけた。
「あなた、どうしてこんなことをしたの」
ミレイは少し黙った後、小さな声で答えた。
「あなたがあまりにも気に障るからですよ」
静かにドアを閉め部屋から出ていった。
その夜は、ミレイの悲しげな顔がちらついてあまりよく眠ることが出来なかった。

301 :
おわりです。
続きはおそらくありません…

302 :
ええ?ないの?

303 :
解せぬ

304 :
さっきのCr+7M/szです。ちょこっと続きです。
***
ミレイは自室へ戻り、なんとか着替えを済ませるとベッドへ倒れ込んだ。スプリングがきいていて体が弾む。何もない天井をぼうっと仰ぎ見る。
どうしてあんなことをしてしまったんだろう、という後悔の念で一杯だった。
「私は裏切ってしまったのか…」
小さな声で呟くと、それは決定的になってしまったような気がした。
もうとっくに終わった関係なのだから、今更関係は無い、もう何をしようが自由なのだと言い聞かせようとする。だがまだどこかでそれを認められない自分が強く拒む。
まさか、あのどうしようもないわがままお姫様があんなことまで言ってくるとは流石に思わなかった。
でも思惑は分かっていたし、ヤケになっていた所もあったのであえて乗ったのだが、今となってはやらなければよかったという気持ちしかない。
行為の最中は酷い虚しさが襲い、リズを『あの方』に思わず重ね合わせてしまって辛かったのだ。

305 :
『ミレイ好きよ、大好き。愛してる』
目を細めて笑みを浮かべる『あの方』に愛おしくなって口付けをしたあの日のことが頭を過ぎり、胸が締め付けられるような感覚。高い声、紅潮した頬、荒い息、白い肌、いけないとはわかっていても、一度引き出された記憶は次々と『あの方』を思い起こさせる。
『ミレイ…私は貴女とこういう関係になれて幸せよ…』
優しい声が心の中で何度も響く。もう二度と聴くことはおそらく無い声。
ミレイは自身の下着が濡れていることにようやく気が付いた。心ここに非ずの状態で着替えていたので下着までは着替えていなかったのだ。
ショーツの中に手を入れると、そこはもう十分に潤っていた。
『ここをいじられるのが大好きなのよね、ミレイは』
一番敏感な部分を摘まむとびりびりと体じゅうに電流が走ったような気がした。声が脳内で自動再生されるように流れ、『あの方』にいじられているような感覚に陥る。
『私はミレイの弱いところ、どこでも知ってるのよ。ほら、どう?』
指を中に入れ、一番感じる部分を突く。声を抑えることが出来ない。限界までもう近い。
「あっあっあっあっ…ああああ」
『かわいいわ…愛してる』
そして限界は訪れる。
ひくひくと収縮する感覚の後、温かい液体が一気に放出され、太ももを濡らす。
『あの方』の幻影が消えると、後悔と虚しさに襲われる。悲しくて涙が出る。
「もう、貴女に会わす顔もありません…」
それ以前にもうどうやっても会えないのが現実なのだが。
ミレイは、これからのことなどこれっぽっちも考えてはいなかった。
過去に縋りながら涙を流すと、疲れてそのまま眠りについてしまった。

306 :
いいね!期待

307 :
GJ!

308 :
同性の主従関係もなかなか良いものですな。

309 :
保守

310 :
沈夫人の料理人という漫画があってな
金持ちの奥方と天才料理人の主従関係料理モノなんだが
SM臭くてエロい

311 :
保守

312 :
韓流ドラマだけど「キング〜Two Hearts」に準主役で出てきた
奔放イマドキ高飛車王女様と石頭の王室近衛部隊中隊長がツボだった…。
途中から見たけど中隊長の石頭っぷりがこれがまたいいんだ。
高飛車王女様も途中で下半身不随になったりとか
どんな時でも冷静で我を失わない
(その冷静さを買われて敵からスカウトされた)中隊長が
最期ぬかもしれない任務に赴くとき
思い余って初めてキスするところなんかこれぞ主従モノだと萌えてたな

ま、最後中隊長んじゃったけどな(´д⊂)

313 :
韓流イラネ
こんなとこにまで持ち込むなチョンが

314 :
いい主従であれば無問題・・・
もっといい主従頼む>>313

315 :
>>313
なんでこんなとこにまでチョンとか韓流イラネとか君の信条を持ち込んで罵倒する?
自分はそのドラマ全然知らないが>>312はただ主従スレで主従の話してるだけだ。
ここは主従スレであって嫌韓スレじゃないぞ
「女王様」と「お姫様」って結構似たような立場なのに言葉のイメージが真逆じゃない?
自分はお姫様は守ってあげたくなるし、女王様には踏まれたくなる。
でもどっちも美味しい・・・不思議だ

316 :
女王様は傀儡がいい
気弱な女王様を支え自立させつつ操るのがいい

317 :
>>315
女王様は「王(上に立つ者)」だけど
お姫様は「姫(守るべき者)」だからじゃないか?
・・・なんとなくだけど。
>>316
女王様が肉体を与える代わりに
有能な臣下が国を治めるのに力を貸してくれる
「昼は女王夜は娼婦」的なシチュを想像したw

318 :
ダークロウズか

319 :
まだ年若い王女を女王に仕立て上げ、自分は後ろで実権をを握りながら
夜は汚れを知らぬ女王をじっくり開発するエロ宰相とかいいな
女王と宰相が叔父姪の関係とかだとさらに萌える
実は女王の父である先王をこっそり謀したのも宰相だったりして
すべては愛する姪を女王にしてその女王を犯すという二重の禁断プレイのため
最初は優しく手ほどきしていた宰相が、女王に父王をしたのが自分だとバレて
拒絶されはじめてヤンデレに堕ちる展開がいいな

320 :
NTRになるけど
他人の傀儡になってる女王様を優しく優しく導いてあげて
欲なんかありませんみたいな聖者顔で一人前にして
傀儡にしてた相手も蹴落として脱傀儡
その後女王様が自分に惹かれて自ら手の中に堕ちてくるのを待つのも萌え

321 :
>>319
いいねぇ
NTRになるってことは、最初の傀儡主は当然女王様を食っちゃってるよね
導く方のエセ聖者は、自分からは決して手出しをしないんだけど
もう性の悦びを知ってる女王が、前の傀儡主から離れてから禁欲生活が続いてるところに
エセ聖者がさりげないボディタッチとか、気づかれないように罠を貼って
女王様が我慢できなくてお願いしに来るよう周到に仕掛けてるという話を
ねっとり描写で読みたいです
「我慢できないのですか?しょうのない方だ…」みたいなエロ中年どなたかプリーズ

322 :
あ、安価間違えた
>>320あてでした

323 :
◯トウヨに触れんなよ

324 :
宰相にしろエセ聖者にしろ、女王は歳の離れたおっさんに犯されるわけだ
なにそれ可哀想…だが超萌えるな!
お姫様は気弱で可憐で健気で、庇護欲そそるけど同時に嗜虐心煽る感じがいい

325 :
保守

326 :
エセ聖人がおっさんだったらNTRれる傀儡主はイケメンの方がメシウマな気がするw

327 :
ほしゅ

328 :
ほしゅ

329 :
過疎だな……

330 :
保守

331 :
断裁分離のクライムエッジって結構萌える主従(権利者と代償)多いね
女王様な副会長とSに見えてドMな生徒会長もいいけど
今のところ一番萌えたのは盲目のピアニストと耳の聞こえない男かなー
主人公達は主従に見えないんで割愛するw

332 :
保守ついでに人外執事×人造お嬢様のお食事タイム小ネタ
簡単な状況説明
・お嬢様が狙われてるせいでお家壊滅
・逃避行中の戦闘後
・執事は人外パワーで敵を殲滅したけどおなかが空きました
・執事の好物はお嬢様の精気、そのため人間に化けてお家に潜り込んでました
以下本文
「お嬢様、こちらへ」
誘われ、怖じ気づく心を叱咤するため、深呼吸をひとつ。
家があったころと同じお仕着せの服。今は傷を縛るのにタイを使い、首もとが少し乱れている。
柔らかな麦わら色の髪。切れ長の鋭い目元。
片眼鏡で左の瞳は見えないけれど、覗く右目の柔らかさに背を押され、私は踏み出した。
おずおずと、執事の元に足を進める。差し出された手に手を預け、相対したまま立てられた膝に腰をかける。
小柄な私が膝にかけたところで、目線の高さは執事と同じ。彼の、きれいな黄色の瞳を間近に見ることになり、緊張がいや増す。
耐えられなくて顔を伏せる。額にこつん、と当たるもの。執事の額だ。お互いの胸元を覗くような体勢。
「お嬢様」
促され、ドレスの胸元に手をかけ、首に巻かれたリボンを解いた。
指が、肌がちりちりする。彼の視線の圧力を感じるようで、胸が、息が震える。
ひとつ、ボタンを外す。続いてもうひとつ。
三つ目を外すため、合わせに手を入れると軽く前が開く。思わず執事を上目で見遣ると。
彼の視線は胸元にあてられたままだった。前髪から覗く右目が、ほんの少し絞られる。
たったそれだけのことで、背筋にぞくりと震えがはしる。怯えを増した心に倣って、体がすくみ縮こまる。
動きの止まった指に、少し固い声で彼が促した。
「お嬢様」
思い切ってボタンを外し、そっとドレスの前をはだける。木陰の涼やかな風が合間から進入し、頼りない胸元をなでていく。
指先に、皮膚とは違う冷たい感触。目に映るのは胸に埋まる宝珠の硬質な蒼のいろと、皮膚にびっしりと走る魔法陣の刺青。
彼にとっての栄養であり、ご褒美であり、そして私が狙われ、……古き我が家の血統が、私一人を残し滅びた原因。
私はどうやら、尋常の生き物ではないらしい。
「いただきます」
暖かく湿った吐息が胸元を擽る。少しかさついた彼の唇が宝珠に触れ、そっと吸い上げる。
とたんに身体から抜かれる何か。全身を脱力感が覆い、血の巡りだけがはっきり感じられる。熱量と拍動が胸元に集まり、宝珠を介して彼に流れ込む。
それとともに駆け上がる快楽。尾てい骨のあたりからびりびりとしたものが腹を通り背をなぜて頭に溜まり、視界が霞む。
「ふっ……あ」
こらえようとした声は呆気なくこぼれ落ちた。恥ずかしい程欲に溺れたそれに、執事の帯びる気配が一段と熱をはらむ。
「全く、仕様のない方だ」
唇を宝珠から離さないままの小言。伝わる振動に、背を辿る指に、じりじりと体温があがっていく。
ふいに、腰に回されていた彼の腕に力がこもる。私は腰掛けている彼の堅い足にさらに押し付けられることになり、その結果。
「んっ……あ、あ、やぁっ」
幾重もの布越しに秘所へと与えられる感覚に、次々と喘ぐ声がこぼれてしまう。
「ああ、お嬢様。私なぞの膝でそんなに乱れるなど、ご両親が存命ならなんと言われることか。実に淫らで、お美しい」
吸い上げるのは止めないまま、押し付けた膝を緩く動かして。笑顔でそういってくるのを必に睨みつければ、さらに腰を引き寄せられて。
「あっ…!」
「ああ、その表情は実に良いですね。教え込んだ甲斐があるというものです」
一際強く胸元を吸われ、膝に押し付けられ。全身を縛る痙攣とともに、私の視界は白い闇に染められる。
意識もその中に沈む瞬間。
「やはり貴女の魂は美味ですね。おかげで私は貴女から逃れられそうもない」
自嘲するような執事の声を聞いた気がした。

333 :2013/09/12
GJ!
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