2013年10エロパロ230: 【ガスト総合】アトリエロSS・part7 (678) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【ガスト総合】アトリエロSS・part7


1 :2009/10/11 〜 最終レス :2013/09/27
マリー、エリー、リリー、ついでにミリー(ばい○ァミ通漫画)もよろしゅう。
ユーディーやヴィオラート、イリスにロロナはもちろんのこと。
でもそれだけじゃありません。
なぜなら、ここは ガ ス ト 総 合 スレなのですから。
前スレ
【ガスト総合】アトリエロSS・part6.5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198677584/l50

過去スレ
【ガスト総合】アトリエロSS・part6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167916153/
【ガスト総合】アトリエロSS・part5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140377353/
【ガスト総合】アトリエロSS・part4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089869140/
【ガスト総合】アトリエロSS・part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070740940/l50
アトリエロSS・part2.5
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10463/1046342179.html
アトリエロSS・part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1045/10457/1045756168.html
ユーディーのアトリエロSS
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1025/10255/1025550374.html


2 :
落ちてたようなので立てました。

3 :
保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
ゲームの部屋→ガスト作品の部屋

4 :
1の人乙!!

5 :
1乙!
いつまでもマリーさんを待ってる

6 :
俺からも乙!エリーを待つ。

7 :
>>1
じゃあ、アイゼル待ちで

8 :
ロロナとか新作アトリエに押されて
ザールブルグファンはもういないかと思ってたけど
まだ意外といるのな

9 :
ほしゅほしゅ

10 :
荒れるかもしれないけど、念のため聞いておこうか。
実際のとこ、どのアトリエに期待して、、多数の皆が待機しているんだ?
俺はザールブルグファンだが、もし良かったらこれがお薦め!(そのエロパロが見たい)って
アトリエがあれば、挙げてもらいたい。それで中古屋でも漁って、
買ってきてネタを仕入れてみたいと思うんだが…

11 :
今度の新作主人公リーナのスリーサイズ予想
80・54・84
他の意見あれば求む

12 :
>>10
個人的にはイリス2が一番好きだけど、アトリエは全作好きだなぁ。
オススメのアトリエはやっぱエリーじゃなかろうか。
イベント・調合アイテム数とかも豊富だしね。
でもザールブルグファンってことはもうプレイ済みなのかな?
正直ザールブルグ以降は私的にどれもオススメだけど人にはススメにくい…w

13 :
>>12 
おお!返答レスありがとう。暫く時間経ってたから、相手にしてもらえないかと思ってた…
イリス2か。ザールブルグシリーズファンだが、他のシリーズを否定したい訳じゃないし、やってみるか。
プレイ時間も必要だから、暫く離れる事になるけど、出来るだけ早く帰って来るつもりでやるよ。
とりあえず、アドバイスありがとう。
因みにエリーは俺も大好きで、何周回も遊んだよ。
EDはBADモノ含めてコンプした。
こちらも、ネタが確固たるモノになったら書いてみる予定。

14 :
クライス×マリーを未だに期待している初代ファンですよ

15 :
自分も同じくクライス×マリー待ってる
どっちもツンデレ最高

16 :
最近になって桜瀬画集のクラマリ漫画読んだ
あの二人両思いなのか

17 :
>>10
一番遊んだのはリリアトなんで、アトリエと言えばリリーだけど
エロ的にはヴィオラートかなぁ
ヴィオが可愛いんだよ…パメラもいるしね

18 :
>>17 ヴィオか。
分かった。今イリス2入ったから、次はそれで行こう。
ただ…この手のだと、各種のイベント攻略は、サイトか本か必要だな。
ソフトは買ってきたから、中古本を探して、無ければサイト頼みだな。
リリーは勿論やった。ただ、ラフ調合が俺には敷居が高かったw
変な名前つけまくって遊んでただけで終わっちまったい…orz.
あの日の想い出(元・中和剤)
途中から何に使ってたか、マジでワケワカメ、になった…

19 :
>>18
おお、本当にイリス2やってくれてるのか!
ネタの仕込みいないなとは別に気に入ってもらえるといいのだけど。

20 :
>>19
とりあえず、今6話まで。
ザールブルグシリーズからやってて、暫くアトリエシリーズを離れてたから、OPムービーにビックリ!
元素システムで、一度完成させたアイテムが、お手軽に量産できるのはいいね。
今の段階ではまだなんともだが…
早速、自分の中でノインの株が急上昇中。声は最初、男か?とも勘違いしたが。
だが、いきなり
フェルト×ノインだと、エデンで帰りを待つヴィーゼを裏切るかの様なSSになるし…と、
葛藤中でもあるw
とにかく、まず1周だな。では!

21 :
アトリエは後でやり直しても楽しい所が、いいところだね。
あと、クラ×マリは永遠に不滅だと思います!!

22 :
クラマリはエリーのクラマリを見てしまうと・・・
エリーはエリーで好きなんだけど、あのやつれクラリスにはマリーは渡したくねえ

23 :
確かにやつれてたなw
でもありゃ長旅の疲れと恋患いのせいだから仕方ないんだぜ

24 :
アンソロ4コマのエリーに「違いますよ」って騙されたんだよ。

25 :

今さらながら、エタマナ2ロゼ×ウルリカにハマった!!
何かロゼは、エロスもむっつりそう。光の祝福あるから初めての時、ウルリカ大変そう。

26 :
マナケミ?

27 :
こっちは今、イリス2を終わったぜw

「究極のうに」におもっくそ、してやられた…まだ地球儀の方が強えぇじゃね〜か!!
99個も作るんじゃなかったw
…一回も試さなかったのが敗因だがなw…orz.
ま、終わってみて思えば、攻撃アイテムより石板全部見て、
サモンを量産でラスボスは何とかなってしまう感じだな…

28 :
マナケミア2のロゼってハーレム状態だよね。
お嬢様、元気っ娘、ロリ、メイド、微天然、巨乳、貧乳と選取りみどり
羨ましいけどロゼにそう言ったら多分。
「なら代わってやろうか? そんなに良いものじゃないと直ぐに解るぞ」
とか言いそう。

29 :
>28 確かに。ロゼ編はギャルゲーか!!てくらい女の子が多い。
立場下だから、ハーレムでも嬉しくないんだろうけど。
でも、髪型的に、顔の半分暗くすれば、昔のギャルゲーの主人公の出来上がり(笑)

30 :
ギャルゲー版マナケミアか……。
どう考えても男主人公’sは攻略される側なんだが。
二人とも積極性皆無だし、ロゼに至っては原作のキャラストーリーでも攻略される側だったしな。
寧ろネオロマンスになりそうな予感、そして半端ない難易度になりそうな悪寒。

31 :
「あれ、テオじゃない。おーい、テオ……」
私は叫びかけて咄嗟に口を閉ざした。テオは他の人たちとなにやら話していたから。
私がいるのはザールブルグの南門からやや離れたあたり。城壁を背にして、草原がまばらな木々の間を広がっている。
その木陰の一つにテオはいた。
「誰かしら……」
見掛けない人たちだった。旅の冒険者や行商やとも違う。
……何だかやくざな感じがする、そんな男の人たちだった。私はテオが何を話しているかとても気になった。
だから悪いとは思いながらも、近くの木陰に身を隠し、こっそり聞き耳を立てていた。
そして、とんでもないことを聞いてしまうのだ……
「城壁の破壊しやすい箇所は調べてあるな?」
「勿論だ」
「爆弾の用意はできているか」
「ああ、問題ない」
爆弾……? 私はその言葉に眉を顰めた。テオが頷き、言葉を続ける。
「後は、あんたらの軍隊がザールブルグを包囲したとき、内側から城壁に爆弾を仕掛ければいい」
しまった、と気づいたときには遅かった。私の震える足は、もつれ、地面の突起に躓いてしまっていた。
すぐに、私に気づいた男たちが腰の剣を抜き、周りを取り囲む。
私はたちまち男たちに取り押さえられてしまった。
「あ、あなた達はドムハイトの……?」
「姉さん、聞いてしまったんだね……」
テオが私の前に立った。今まで見せたことがないほど冷たい表情だった。
テオが私に近づいてくる。腰の剣を抜き払って。
「テオ……嘘でしょ? ねえ、嘘でしょ……?」
震える私の声にテオの顔は無反応だった。そして――剣の柄が私の鳩尾に叩まれた。
胃が口から飛び出しそうなショックが体を突き抜ける。私の意識は暗闇の底に落ちていった。

32 :
……気がつくと、薄暗い場所にいた。カビ臭くてじめじめした湿気が肌にまとわりつく。
松明の明かりがぼんやりと照らすそこは何かの倉庫のようだった。
そして――
「気づいたみたいだね、姉さん」
「…………」
「どうしたんだよ、姉さん。そんな目をして睨まないでくれよ」
テオはおどけた仕草をみせると、腰掛けている箱から腰を上げて、
縛られ、床に転がされている私に近寄ってくる。冷たい剣の切っ先が私の首に当てられた。
「悪く思わないでね、姉さん。秘密を知られた以上、生かしておくわけにはいかないんだ」
「どうし……て……」
思わずかすれた声が口をついて出る。
「信じてたのに……あなたのこと信じてたのに……」
「…………」
「全部、嘘だったの? 私に話したことは全部、嘘だったの?
あんなに楽しそうに自分の夢を語ってくれたのは、全部、嘘だったの? 私を好きだと言ってくれたこともみんな嘘だったのっ!?」
「本気だったさ。――利用するためにね」
やっぱり、テオの顔に表情はなかった。
私は自分の中で何かが壊れていくのをはっきりと知覚していた。
「隠れ蓑にも、メガフラムの調達にも役立ったし、姉さんには大助かりさ。
性欲のはけ口としても、あんたは都合のいい道具だったよ。ちょいと優しい言葉をかけてやればすぐ体を開くんだからね、姉さんは」
「許さ……ない……絶対に……許さないわ」
「あ〜そんな顔して悔し涙なんか流しちゃって。そういう姉さんもそそるよ」
「はうっ!」
しゃがみ込んで私の顔を覗きこんでいたテオの手が、いきなり私の胸を掴んだ……!

33 :
「うーん、やっぱこの体もったいないよ。す前にもう一回やらせて」
「私に触れないでっ!!」
「そんなこといっても、姉さんもう濡れちゃってるんでしょ?」
「あっ……!」
テオが私の体をまさぐりながら圧し掛かってくる。
必に押しした声が、それでも口をついて出る……!
「相変わらず、おっぱい感じやすいんだね、姉さん」
「やめて……私に触らないでえっ!!」
涙がぽろぽろと溢れ出てくる。愛してたから。本当にテオを愛してたから。
だから、許せなかった。私を騙したテオが。あんなに私を愛しているといってくれたテオが許せなかった!
なのに……なのに……
「はあっ……ふっ……くうっ……!」
「何だよ、やっぱり姉さんもうグショグショじゃないか」
テオの指が下着のなかに入り込んで、そこを弄くり、こね回す。
その度に私の頭を叩き割るほどの快楽がつきぬけていく……
「やめてえっ!! 私から離れてえーっ!!」
私は泣き叫んだ。ただ悔しさで泣いていたんじゃない。心から悔し涙を流していたんだ。
私を裏切ったテオが許せなかったから! そして、体で翻弄される自分が悔しくてしょうがなかったから……!
「あはぁっ!!」
心臓が止まりそうなほどの強い刺激が体に走る。息が詰まりそうになる。
「姉さん、クリトリスを強めに刺激されると、すぐイッちゃうんだよね」
「あひぃ! いやあぁっ! やめてぇっ!」
テオが指を加速した。
「ほらほら、さっさとイッちゃえよ。イッちゃえ、イッちゃえ!」
「駄目ぇ、やめてぇ――――っ! あっ、いあああ――――――っ!!」
そうして、頭の中が真っ白になり、私の意識はスパークして飛んでいった。

34 :
「ぷはっ、すごい汁。顔にかかっちゃったよ」
「……ふ……うっ……」
もう、何も考える気力もなかった。体に力が入らない。
私は這いつくばり、涎を垂らしながら口を開けて必に喘いでいた。
涙が頬の上を伝わって落ちるのを感じた。テオが体重を掛けてきた。
「それじゃ、いくよ」
「あひぃ!」
テオが私の中に入ってきた。いつもは私を満たしていた。
今では、嫌悪の対象でしかない。なのに、私の体はテオを受け入れてしまっていたのだ……。
「ああっ! やめてぇ……駄目ぇ……!!」
「姉さん、凄い締め付けてくるよ。犯されている自分に感じてるの?」
「はあっ!」
テオが私の涙を舐めると、腰をいっそう深く沈めこむ。
「ひっ……ふっ……」
「ああっ、いいよ、姉さん……姉さん……」
体が次第に硬直していくのが分かる。手足がつっぱり、痙攣する。
徐々に大きくなっていって。来る。大きな、波が。
「イクよっ、姉さん! 出すよ!!」
「ひいっ、ひああっ、あっああああああああ――――――っ!!」
私は、波に浚われ、のた打ち回った。ひたすら、溺れ、喘いだ。涙の底で。
熱い樹液がほとばしるのを感じた。

35 :
「ふうっ……気持ち良かったよ、姉さんのおま○こ。まだびくびくしてらぁ」
「ああ……うっ……」
絶頂を迎えた衝撃で全身の痙攣が退かない私の体を、テオが舐めるように撫でる。
かつては私を愛撫で燃え上がらせたその手で。今は私とザールブルグを売り渡した汚れたその手で。
「どう……して?」
私は、涙で潤んだ瞳でテオを見上げた。
「どうして、こんな……?」
「……姉さんみたいな育ちがいい娘には、分からないさ」
テオは立ち上がり、身づくろいしながら吐き捨てるように告白していった。
「オレの実家はドムハイトの貧乏百姓でさぁ、働けど働けど暮らしは楽にならざりき、ってね。
朝から晩まで泥に塗れて、腹一杯飯を食った覚えがなかった。ちょっとでも年貢を納めなければすぐ刑だ。
Mohn(ケシ)でも副業に樹えて、闇市場に流すくらいじゃないとやってけねえのさ。
それでも本当の姉さんは、娼婦として売られていったよ。親父はその内自分で作った阿片の中毒になっちまうし」
「…………」
「そうする内、闇市場のヤクザを通して、ゲハイム・スターツポリツァイ(国家秘密警察)の連中と知り合いになったのさ。
俺みたいな平民出の小僧が大金を攫むには、おえら方の下働きが一番手っ取り早い。そうして俺はザールブルクに潜り込んだ」
ギギと音がして倉庫に明かりが差し込む。テオは言葉を止めると、人影に向かった。
「なんだ、まだその女始末してなかったのか?」
「ああ、ちょっと楽しんでてな」
入って来たのは、ドムハイトの工作員たちだった。
皆下卑た目で私を見つめる。私は裸体なのを思い出して縛られた姿勢で慌てて身づくろいした。
「いや……!」
男たちが鼻息を荒くする。
「おい、俺たちにも姦らせてくれよ」
「乳臭いようで中々べっぴんじゃねえか。皆で輪姦そうぜ」
(……!)
男たちは秘密を知った私をす前に、体を弄ぶというのだ。
私は、絶望に頭がくらついてきた。テオ……いや、ドムハイトの秘密警察に裏切られて、
ボロボロになった私の心を、さらに踏みにじろうと。
「その事だが、この女、すのはもったいない」
突然、テオが思いもよらぬ事を云う。それは男たちにとっても同様だったらしい。
「なんだ? まさか貴様情が湧いたとか言うんじゃなかろうな」
「違う。この女は『錬金術』とやらいう業を身につけている。本国に送れば、色々と使い道があるだろ」
私は、涙が滲むまなこをきっと釣り上げて、叫んだ。
「ふざけないで、錬金術は人しの技じゃないわ!!」
「なに……?」
「あなたたちなんかに、私は絶対協力しない!! すんならとっととしなさいよ!!」
男たちが気を滾らせる。

36 :
「このアマ……!」
「っちまおうぜ」
「まあ待て」
テオは手で男たちを制すと、しゃがみ込んで私の顔を覗いた。
「姉さんぬのが怖くないの?」
「あんたなんかに利用されるくらいなら、私は舌を噛み切ってぬわ!」
私は、テオを睨んで吐き捨てる。テオの瞳が陰翳を増した。
何やら残酷な事を考えている目だった。この子にこんな目ができたなんて……。
「――じゃさ、姉さんだけでなく、イングリドとヘルミーナもっちゃうよ? 姉さんの見ている前で」
「……!!」
「はるばるケントニスから海を越えてきた錬金術師たちは、異国の地で無残な体となってしまいました、ってね。
錬金術を廣めるっていう夢もぽしゃるけど、それ以前にまだガキの二人までされるんじゃ、泣けてくるね」
「やめて、二人には手を出さないでぇ!!」
テオは、「ようやく素直になったじゃん」と嗤うと、男たちを振り返る。
「そーいうことで、今からアトリエ・リリーに行って二人を拉致って来るから。あいつらガキだけど錬金術の腕前は大したもんだ。
本国に誘拐したら、メガフラムでも量産させようぜ。これも俺の成績にしてくれよ」
そう言って、テオは出て行った。
「さて……と」
男たちが、私を取り囲む。
「さないなら、たっぷり楽しませてもらおうぜ」
「ああ、これだけの上玉久しぶりだ」
「いや、いや……」
男たちが手を伸ばす。私は、絶望の叫びを挙げた。
「いやああああああああああぁぁぁ――――っ!!」
(続く)

37 :
作品投下GJ。続きを待つ。

38 :
GJGJ!!
全裸で正座して待ってる!

39 :
誰もいない……よし投下だ。
因みに非エロです。
 空青く雲ひとつもない天気のなかアルレビス学園戦闘学科の
ロゼは一人退屈そうに歩いていた。
「はあ……しっかし、お嬢様は。いきなり暇をもらっても
予定も何もあったもんじゃないんだが」
 時間は少し前に戻る。

今日もロゼ慌ただしくもそれなりに楽しさがあるアトリエへ向かおうとした。
 しかし、アトリエに入ろうとしたとき突然お嬢様ことリリアに止められた。
 リリアはまるで中の様子を見られぬようロゼ遮り、慌てて言いはなった。
「ろっ、ロゼ!!……あっ貴方は今日アトリエに入るのは禁ずるわ。理由? いっ、いいから早く立ち去りなさい!!」
その時アトリエの中から知り合いのマナが『男を落とすコツ? そう、それは着てる服のギャップ!!
スク水、和服、大いにアリだ!!』などと言った声が聞こえてきたので、ロゼは知らぬが仏とばかりに速やかに立ち去った。
そして現状に至る。
「しかし退屈とはいえ、何にも巻き込まれない休日は
久しぶりだな」
そう言った矢先、廊下の曲がり角で横から凄まじい速さで人がぶつかってきた。

40 :
「のわぁ!!」
「キャア!!」
「大丈夫か!?……って、お前か」
曲がり角でぶつかってきたのは、錬金術科の生徒でリリアとは喧嘩友達?
であるウルリカだった。ロゼもウルリカもある事件に巻き込まれ仲が険悪だったが今は和解して
普通の知り合い程度の仲になった。
「あっ、あんたは!! ……って今はそれどころじゃない」
ウルリカはまた走り出そうとしたとき、
「どうしたんだそんなに慌てて?……まさかあのマナに何かあったのか?」
ロゼは真剣な声で尋ねた。
だが、ウルリカは息を整わせて、
 「うりゅのこと? 違うわよ。今回はうりゅは何もしてないし
何もされてないわ。……って急がないと!!」
ウルリカは思い出したように立ち去ろうとした。
しかし、その行動をロゼは止め、再び尋ねた。
「だからどうしたんだ、おまえ?」
「…………卒業課題」
「は?」
「だから卒業課題が終わってないのよ!! 最近ごたついてたからすっかり忘れてて。
……ってアンタも平気なの? 私たちと同じくらいごたついてたけど」
とウルリカは吠えるように言いはなち、思い出したように尋ねた。

41 :
 「ああ、ウチはお嬢様がもう終わらせたからな。あの人は溜め込むのは
好きじゃないし」
そうロゼは語っていたが、本当は『卒業課題を早く作ってロゼとの時間を
作ろう作戦』があったのは知るわけがない。
「へぇ、てことはアンタ暇?」
ウルリカはロゼを見定めるように見た。その目に若干の危うさを感じとったロゼは
「いや、ぜんぜーん暇じゃない」
と嘘をついた。しかしウルリカは疑惑の眼差しをロゼに向けながら、
「嘘ね」
「くっ……だいたい暇だとしたら何だっていうんだ」
今度はロゼが聞いた。
「手伝ってもらおうと」 「却下だ」
ロゼは一蹴する。ウルリカは顔を膨らませながら
「むぅ……いいじゃない、すこしくらい」
「イヤだ」
ロゼはわかっていた。ここで断っておかないと面倒なことになると。
「ああ、もう!! 仕方ないわね」
ウルリカは覚悟を決めたように呟いた。
ロゼは一安心する。しかし、ウルリカの行動はロゼの腕を持ち引っ張って歩き進むものだった。
「ちょっと待て!! なんで俺を引っ張って行こうとするんだ」
「うるさい。こうなったら学校にでたもん勝ちだわ」

42 :
 「よくわからない。話の前後がつながってないぞ。……そ、そうだ、だいたい
他の奴がいるんじゃないか?」
ロゼは思い出したように言う。ウルリカのアトリエにも、
自分の所に勝るとも劣らずの濃い仲間がいることを、
しかし、その期待も裏切らられる。
「ペペロンとエナはマナの遺跡で材料の採取。ゴトーは学園長の気を引き
時間稼ぎ。あとはペペロンたちを待つだけだったけど、足りない材料があったから
取りに行こうとしてたのよ。うりゅはクロエに任せてあるわ。」
「だからなんで俺が……」
「いいじゃない。アンタ暇そうだし、それに一人より二人のほうが早く終わるじゃない。……ほら、さっさと行くわよ!!」
ロゼは経験からして分かった。自分にはもう退路がないと。
こうして二人の愉快なる一日が幕を開けた。

続く

今回はここまでです。実は今回初SSを書いてみたので、
至らぬ点がありましたらご指摘お願いします。

43 :
テオ×リリ、ロゼ×ウルの人GJ!!投下ありがとう〜!!
テオ×リリは、リアリティーあって切ない。
ロゼ×ウルは、健全でニヤニヤだけど、続きでエロスを期待する。

44 :
>>31-36>>31-34って保管庫にある奴だと思うんだけど…
再投下で良いの?
それとも作者別の人?

45 :
ロゼウルきたああああああああああああ
とりあえずGJ!続き楽しみにしてる

46 :
>>44
同一人物です。
続き書こうと思ったんですが、もう何年も前だし、誰も分からないかと思って再投下しました。
混乱させて済みません。

47 :


48 :
最近イリス2のバトルアレンジ集買ったんだけど、
表紙のアゾット抱えた女性がまんま女体化ケイオスじゃないか。
男装の麗人好きとしてはどうして本編でも女じゃなかったんだとか小1時間(ry
女だったらパラに乗っ取られた時に
「身も心もワシのもんじゃカワイコちゃん」的展開にできたのにぃ

49 :
イリス2のバトルアレンジ集?!!
しかもケイオスが黒髪美女だと??
それは良・・・いやいや、けしからんね。

50 :

それから、太陽が真上を過ぎて傾くまで時間が過ぎる。
「ギャアアァア!!」
魔物は吠える。その声は耳をつんざくほどの大きな声であった。
しかしそれは普通の人の話。ロゼとウルリカは冷静に見据えていた。
ロゼは叫ぶ。
 「お前は、さっきと同じように援護しろ!!」
ウルリカも叫び返す。
 「分かっているわよ!! アンタもヘマするんじゃないわよ」
二人のコンビネーションは確立されていた。ロゼは前衛、ウルリカは後衛と。
 「いっけええぇ!!」
 ウルリカがそう叫んだ瞬間、魔物に多くの光球が到する。
 言うまでもないウルリカの魔法弾だ。
魔物にとっては致命傷はおろか傷一つもつかないものだった。
 しかしその光球によって、身動きを封じられ僅かな隙がうまれる。
その隙にロゼが懐に入りその手に持つ光の剣で切り裂こうとする。
 魔物もその硬直がすぐに解けて反撃する。その攻撃はロゼよりも早く繰り出され、
ロゼの胸元に深く突き刺さる。

51 :
だが……
 ニヤリ、言葉に表すならこれ以上にないくらいロゼは不適に笑っていた。
いや、ロゼという言葉が少年の名を意味ならば、もはやそれはロゼではない。 何故ならそれは体の節々が徐々に――光源を失い消えていく影のように――無くなって
いったからだ。
それを見た魔物は焦った。仕留めたと思った存在がいなくなったのだから
無理もないだろう。
しかし、魔物の驚愕はまだ終わらない。魔物は不意に気づいてしまった。
後ろからの強力な魔力を、そしてを宣告する声を。
「見切れるかッ!!」
そう言ったロゼの手には先ほどの光の剣が二振りに増えていて、
その二振りの剣からの、閃光の如き斬撃が魔物の体を引き裂いた。
 そして魔物は悲鳴すらだせずに絶命した。


52 :
 「……あった、あった。これよ!!」
ウルリカは魔物を倒したあたりで声をあげた。どうやら目的のものを見つけたようだ。
「ふう……これで終わりか」
ロゼはため息を吐き、呟いた。まるで厄介事が去ることを安堵するかのように。
「なによ。アンタももう少し喜びなさいよ」
ウルリカは不満げに言う。
「ああ……学園から引きずられた挙句、モンスターとの戦闘にもなったからな。
おかげでいつもとおなじ苦労を強いられた。礼は言わないとな。」
ロゼは最大限の皮肉を言う。
「何よその言い方。まるで私が厄介事に巻き込んだみたいじゃない」
「いや、どう考えたって巻き込んだだろ!!」
だが、ウルリカにはあまり意味がなかったようだ。
「……ま、まぁいいじゃない。こんなか弱い女の子を一人でこんな場所に
行かせるより」
「か弱い? そんな存在には今まであったことないぞ。図太いならよく見掛けるが」
ウルリカもこれには無理があると思ったのか
 「うっ、……だとしてもゴトーやペペロンなら快くやってくれるわよ」
「……俺はお前にあれと同列に思われてるのか」
ロゼは嫌そうに顔をしかめる。

53 :
 「とにかく、一人より効率良く終ったんだからいいじゃない」
ウルリカが誤魔化そうと言う。ロゼも段々面倒になってきたのか、それに乗る。
「確かにな。下手したら一人だと一日あっても駄目だったかもな。」
 その時ロゼはふと思い出したように呟いた。
 「しかし、お前って卒業しようとしてたんだな」
「ちょっと待ちなさい。誰よ、そんなこといってたのは」
さすがにこれはウルリカも憤慨したようで、ロゼにきつめに問いつめた。
「前にお嬢様が『あの田舎娘はアトリエごとの課題はまともにしてるのに
個人になるとほとんど底辺じゃない。全くあんなのだとこの学園全体に響くと
いうのに。このまま学園に住むのかしら』って言っていたからな」
「あの高飛車女はぁぁ!!」
ちなみにリリアはこの発言のあと、エトに「リリアちゃんも心配してるんだねぇ」
と突っ込まれて顔を真っ赤にして否定していた。
 しかし長年の付き合いのロゼやウィムは分かっていた。
リリアは本当に毛嫌いしているときは話題にもださないことを。

54 :
しかしロゼはそのことをフォローしない。何故なら最近お嬢様に振り回されて溜め込むものが
あったので暴れる対象がかわると思ったから。
そして最近の趣味はウィムに感化されたのか自分に被害がないときの
リリアいじりである。
ロゼリュクス・マイツェン、ただいま多感な年頃である。

ふう、やっと投稿できました。携帯でするのは難しいですね

55 :
>>54
GJ!

56 :
54さんGJ!!
何気にリリアとのフラグ立ててる所が良い!!
でも、ロゼ×ウル成分が吸収できて良かった。

57 :
保守

58 :
久しぶりにお邪魔します。
マリーxクライス ノーマルで
興味のない方はNGワード【アスター】にて
以前書いた作品に一部関係あり
それを知らなくてもほぼ影響ないと思います。
12レス程消費します。
話の区切りにて一人称と三人称が混在しているのつたない分ですがお許しを……

59 :
「ただいまー! おまたせっ!」
元気溢れた声を上げ、マリーがお尻で工房の扉を押し開け入ってくる。
アカデミーへ買出しに出かけていた彼女の両手には大量の荷物が抱えられている。
「ちょっと途中でシアに会っちゃって少し話し込んじゃったの」
小さく「よいしょ」と掛け声を上げ、調合の材料をテーブルに置いた。
「相変わらずですね」
予想外の声と返事。
「げっ! なんであんたがそこに居るのよ」
本来ならエリーが居るはずのテーブルに座っていたのは彼女の好敵手であり、恋人もどきであるクライスだった。
「なんですか、その言い方は……私だって被害者なんですから」
「被害者って……なんでよ」
その言葉が癪に障ったのか、マリーは肩を怒らせながらクライスの元へとやってくる。
彼は今まで目を通していた書類をテーブルに置き、椅子から立ち上がる。
「私は依頼をしに来たのに、こうしてここで留守番をさせられる羽目になったんですよ」
「あ……」
「誰のせいとは言いませんがね……」
マリーの帰宅はエリーと約束していた時間を2時間ばかり過ぎてしまっていた。
今日は彼女が採取に出かける予定があったのを忘れて……
「悪かったわね! でも、その言い方はないんじゃない? あたしだって……」
「あたしだって、なんですか?言い訳なら聞きますよ。お酒の匂いを漂わせてるお嬢さん」
クライスは眼鏡の縁を触りながら問いかける。
切れ長の目はいつもながら険悪な狐を思わせるいやらしい目つきでマリーを見据えていた。
マリーもシアと立ち話をしていたわけではない。
彼女のお店に出す新作御菓子の試食に付き合っていたのだ。
それほど甘いものが好きなわけではなかったがお酒に良く合うという謳い文句に誘われ
試食より一緒に出されたワインを空にしたのは言うまでもない。
「そもそも貴女は……」
「うるさい! うるさい! うるさーい!」
マリーの大声がクライスの言葉をかき消す。
折角楽しい気分で帰ってきたもののクライスに嫌味を並べられ台無しにされてしまった。
「で、なによ、依頼って。今ちょっと混みあってるからすぐにできないかもしれないけど?」
マリーは言い争いに終止符を打つべく本題へと話題を摩り替えることにした。
年末も近く様々な依頼を抱えている彼女にとって少しでも時間は無駄にしたくないというのが本音だ。
シアの試食会もお酒に釣られなければ行ってなかっただろう。
マリーはヘーベル湖の水をビーカーで一杯あおり、再びクライスに言い寄っていく。

60 :
「…で、時間がないんだけど?」
相変わらず彼女の口からはアルコールの香りが漂っている。
「実はこれを見て欲しいんだ」
クライスが彼女に渡したのは先ほどまで自分が目を通していた書類だった。
それはマリーが見たことのある筆跡で書かれたものだ。
「なにこれ?」
その中に書かれた自分とクライスの名前に目が留まる。
「官能小説」
「へ〜官能小説ね……か、かんのうしょうせつ!?」
マリーは鸚鵡返しでクライスの言葉を返したものの自ら発した単語に驚いてしまう。
「じょ、じょ、冗談じゃないわよ!何であたしがそんなもの」
動揺と共に恥ずかしさで火がついたようにマリーの顔が朱に染まっていく。
「貴女にしか頼めないんだが……登場人物が登場人物なだけに」
マリーは彼が言わんとすることも分かったようだ。
先程目を走らせただけで自分とクライスが出ていることを察していた。
「ば、馬鹿言わないでよ! あたしだって依頼が待ったなし状態なんだから!」
「後で私が手伝いますよ」
普段は消極的なクライスだが今日は違っていた。
どうしてもこの場を引き下がる気配が無い。
それに今の依頼状況で彼の手伝いほど心強いものは無かった。
彼は相棒のエリーと同等、いやそれ以上の技術を持っているといっても過言ではないだろう。
「わ、わかったわよ……」
マリーはしぶしぶといった感じの返事をするものの、内心は嬉しい気持ちを抑えるのに必だった。
「それと……」



61 :
ひょんな理由からあたしと彼は工房内で二人っきりになっていた。エリーはストックが無くなった素材の採取に出かけてしまったから。
心なしかさっきシアの試食会で呑んだお酒が抜けきっていない気もする。
おそらく体が火照っているものそのためだと思う。
決して彼が側に居るからではないはず……
「どうですか?」
「悪くないんじゃない、どこかで習った?」
彼があたしの肩を揉んでくれている。
「正直に気持ち良いとはいえないのですか?」
「まぁ、その、気持ち……良いわよ」
そう答えながらついついその言葉を変な意味にとってしまったりする。
「もしかして溜まってます?」
「なっ!」
思わずその手を払いのけようとしたと同時に後ろから彼が抱き付いてきた。
「私は……ます」
彼の声が耳元に響く。
すべては聞き取れなかったけどとっても恥ずかしいことを彼は言っていたと思う。
それこそ普段の彼からは想像も出来ない言葉。
「だめよ……あの日なんだから……」
彼の束縛から逃れようと私は立ち上がろうと体を起こす。
しかし、彼は逃さないようにと強くあたしを抱きしめ言葉を続ける。
「おかしいですね。先月から算段すると予定では明後日ぐらいのはずですが……早くきましたか?」
「なっ!?」
「それに女性は月経の前は性的欲求不満が高まるとありますが……」
彼は平気な顔で返答し難いことをズバズバと言い放つ。
「さっきのは……う、嘘よ。言ってる事もあたってるけど、そんな雰囲気じゃないでしょ!」
「私は我慢できそうにありません」
背後から彼の手が服の上から胸を鷲づかみにする。
消極的な彼にしては大胆な行動。
「じょ、冗談よね?」
心臓が早鐘を打っている。
その振動が彼に手に伝わってしまっているのでは思ったぐらいの高鳴り。
「いつものように……躱すつもりですか?」
彼の長いブロンドのあたしの耳にかかる。
彼の香り、普段は風が運び僅かに薫る程度の芳香。
今ははっきりとあたしに届く。
「今日は誰も居ませんよ?」

62 :
あたしの心の先を読んだ彼の言葉。
次の疑問もきっと彼は打破してしまうと思いながらも私はそれを口にする。
「誰か来たらどうするのよ……」
「こんな時間に?約束でもしていないなら来客がくる時間でもないと思いますが」
「もしもの話よ!」
曖昧な答えを彼の口からは聞きたくなかった。
らしくないから……望んでいないから……
「先日私が貴女に依頼したものを覚えていますか?」
「えっと……」
ごめん、正直覚えてない。
「気のいい友達だったっけ?」
とりあえず適当なもので探りを入れてみた。
「それは……貴女の趣味でしょう?まったくお酒のことばかり……これですよ」
彼があたしに見せたのは錬金術の中でも難易度の高い「時の石版」だった。
「今日みたいな日のためにこの前御願いしたんですよ」
「え?」
「もし仮に誰かがここに来たとしても応急的な対処にはなるでしょう」
ちょっとそれってどういうこと?言葉にならないあたしの問いかけ。
なぜなら彼の唇があたしの発言を邪魔したから。
「んん!」
突然の出来事に目を丸くしたものの、あえてあたしは反抗はしなかった。
彼がこんなに積極的なことも珍しいし、二人きりになれる時間も今の生活では難しかったから。
少ないチャンス、だけど場所がその雰囲気をかもし出さない。
彼は唇を離すと服を脱ぎ、それを床に広げていた。
「いいですね?」
「か、確認しないでよ!今更……」
彼の女性のように華奢な体、普段から日に当たらない病的な白さ。
じっくり顔を見つめれば目の下には黒いクマがくっきりと浮かび上がっている。
彼が睡眠すらろくにとっていないことをあたしは知っていた。
「ここで? その……するつもり?」
彼に少しはムードってものを考えて欲しいと願う。
「貴女の日常で、貴女を知りたい」
と彼は囁く。
工房内を見渡せば普段より物は散らかっていない。
おそらく出かける前にエリーが少しは片付けてくれたのだと思う。

63 :
「そ、それならい……いけど。変なことになっても知らないよ」
「貴方がですか?」
「……馬鹿」
あたしは口を尖らせプイと彼から顔をそらす。
いつもはガラに無い仕草も彼と二人の空間なら見せることができた。
あたしの顎を彼の手が触れ、向ききなおさせると同時に唇が重なる。
カサカサの唇……少しでも手入れすればいいのになんてことを考えてしまう。
そう考えているのも束の間……
蕩けるようなキスって上手い表現だっていつも思う。
現に彼との口付けだけで身も心も、そして頭の中もすべてが液化して流れてしまいそうな気分。
ずっとこの時間が続けばいいのに……
ぺちゃぺちゃと唾液交じりの音が耳元でリアルに聞こえる。
それもそのはず、彼があたしの耳を舐めているのだから……
「あっ……あぁ……」
あたしの口から鼻にかかった息が漏れる。
くすぐったいけどそれだけじゃない気持ち。
「や……くすぐったい……」
耳の愛撫を回避すべく体を捩る。
「マルローネ」
呟いた彼はあたししか知らない素顔だった。
どんな時でも眼鏡をはずさない彼。寝る時も、入浴の時も、鍋をつつく時でも眼鏡はつけている。
私が知る限り唯一二人の時間だけは彼は素顔をさらけ出していた。
彼がもう一度口付けをせがむ。
最初とは違う濃密な接吻。
「ん……あぅ……はぁん」
彼の細い背中にあたしは指を這わす。
そうしている間にも徐々に彼は細く長い指で愛でながらあたしの体を滑り降り始める。
彼は胸元で一度動きを止め、慣れた手つきであたしの衣服を取り払ってしまった。
「綺麗だ……そして美味しそうだ」
彼はそういってあたしの胸にむしゃぶりついてくる。
子供のように、もっと言えば赤ん坊のように愛らしい仕草。
まだ子供を育てたことは無いけど僅かながらも母親になった気分に浸ってしまう。
いうなればこれが母性本能なのかも?
「あっ、あん! ……はぁぅ……んはぁ」
彼の優しい愛撫、時折激しく、一定のパターンで快感の波を徐々に煽りたてる。

64 :
「ほら、ここがこんなになってるよ」
わざと彼はあたしに見せつけ言葉で責める。
羞恥プレイと言っていたけどあたしは嫌い、けど恥ずかしがる姿が逆に彼は興奮すると言っていた。
「あっ……、あぁ……」
丁寧な愛撫に酔いしれているうちにいつの間にか彼は標的を変えていた。
「あっ! だめ!」
彼の顔はあたしの股間の位置にあった。
とっさに脚を閉じようとするものの彼の手がそれを阻止してしまう。
「もうこんなになっているのに?」
言われなくても分かっていた、そこがどんな状態なのか自分自身が一番分かっているのだから……
「もう少し脚を開いて」
恥ずかしいと思いつつもそれには逆らえなかった。
言葉の呪文。それは魔法のようにあたしの体を動かしてしまう。
彼があたしの下着を降ろし、荒い息がかかる。
彼の手が、唇が、あたしのもっとも大事な部分に触れる。
相手を傷つけることの無い、思いやりを感じる彼の丁寧な愛撫。
じゅぶじゅぷ……
徐々に激しさを増し、舌と指が交互にあたしの体の中に入ってくる。
「あっ、あっ、ああぁあん!」
襲い繰る快感に膝が震える。
それは自分の体を支えることすらままならない状態。
かがみこむ彼の肩に手を置き、なんとか今の姿勢を維持するのに努めた。
「だ、だめ……もう立ってられない……あぁぁん!ク……ライスぅ」
圧し掛かる重さに気付いたのか、私の訴えが届いたのかわからないけど彼は愛撫を中断する。
「マルローネのこれ……お酒の味がした」
「えっ? え?」
立ち上がった彼が私に見せつけたのはべったり液体が付着した指。
つまるところあたしのアレ……
「ほ、ほんと……う?」
「冗談ですよ。一度舐めてみますか?」
彼はその指をあたしの口に近づけてくる。
「絶対嫌!」
彼に対し私は顔を背け拒否反応を示した。

65 :
「自分の物ですよ」
しつこく口の周りに先ほどまであたしを愛でてくれていた人差し指をアピールしてくる。
こういうときあたしも黙っているだけじゃない。
「なら、クライスもアレを呑んでみる気ある?」
「え、遠慮しておきます」
あたしが言ったアレとは、男のアレのことで苦くて、喉に何時までも存在感をのこしているアレのこと。
「今度は……マルー……してもらえますか?」
彼はあたしの肩に手を置き座るように促してくる。
床の上に膝立ちしたら丁度顔の高さに来る、彼の逞しいモノ。
すでにそれを覆う物は何もなく、まるであたしの愛撫を催促するようその先端からは涎のようなものが滲み出ていた。
昔ほどの抵抗は無いけどあんまり好きじゃない行為。
彼のモノを口いっぱいに頬張り、可能な限りそれを口の奥まで飲み込んでいく。
口の中に溜まった唾液が彼のモノに絡みつく。
「うぅ……マルローネ」
か細い彼の声が頭の上の方から聞こえる。
ワンパターンにならないように、あたしなりの努力で彼を愛でてみせる。
それほど器用じゃないから満足してるかどうかは分からないけどそれを聞くのは無粋だと思う。
今の態度や仕草が言葉以上に物語ってくれている。
彼のモノが唾液まみれに水っ気を帯び、下準備が整う。
自慢の胸にそれを包み込み、ゆっくりと上下に動かしてみる。
二つの山の間からウナギが顔を覗かせるような光景。
その頭を口に含み、舌先でチロチロと舐め回してあげる。
彼の口からはまるで女の子のようなあられもない声が発せられる。
シュッシュッ、シュッシュッと胸の動きを早め、ぬめりがなくなるまでその行為におよんでいた。
「マルローネ、もう……ん……」
彼が達する直前に私は動きを止めた。
「だめ……まだあたし」
挟んでいたモノを開放し、仰向けに床の上に寝転んで見せた。
「クライス……きて……」
自分が言った言葉だけど、恥ずかしさで顔から火が出そうになる。
さっきのままで口に出されるのも嫌だったし、なによりあたしの欲求が満たされないまま悶々としないのも嫌だった。
「……ですが、すぐ果ててしまうかもしれませんよ」
彼が覆いかぶさりながらあたしに告げる。
「それもだめ。あたしも……その、気持ちよくさせて」
「善処しますが」

66 :
あたしの大事なところに今まで口で愛でた彼もモノが当たっている。
「いきますよ……」
返事の変わりにあたしは無言で頷いた。
ゆっくりと入ってくる彼の、彼自身の熱いモノ。
「あぁ……あぁぁぁ……んはぁあ!」
同じペースで彼のものがあたしの中へ進入し、退き、また入ってくる。
「そ、そんなに締め付けられると……」
「あぁ……クライス、クライスぅ!」
彼の一突き一突きの振動が頭にまで響き、荒い息遣いが絡まり、高鳴る鼓動が一つになっていく。
「だ、だめです……っく!」
体を強張らせ、苦痛に耐えるように彼の顔が歪む。
まるで数秒間時間が止まったかのように彼は動きを止めていた。
そして、はふぅぅと長い息を吐き出した。
「大丈夫?」
「な、なんとか堪えました」
額の汗が顎を伝って私の胸に滴り落ちる。
そこまで無理しなくていいのに……けど……嬉しい。
「……続けますよ」
「う、うん」
再びゆっくりと彼の律動が始まる。
「あっ、あぁん、あっ、あっ、あっ……ん」
浅く、浅く、時に深く硬く反ったモノがあたしの中に溺れる。
耳に届くじゅぷじゅぷという淫靡な音……あたしと彼が奏でる愛のハーモニー……
彼の手があたしの手を取り、それを股間へと導いていく。
「自分で……触って……」
「は、恥ずかしいよ」
手を引っ込めようにも彼がそうはさせてくれなかった。
「一緒にイキたいんです」
「..あ、あぁ……」
あたしは自分が一番気持ち良いと感じるところを丹念に撫で回す。
彼と達したい……残念だけど気持ちは一つでも体はそれほど簡単には出来ていないのよね……
「あん、あっ、あっ、ああぁぁん! クライス……きて、きてぇ……ああぁ、はぁん!」
快楽の階段を駆け上がるように徐々に彼のピッチが上がる。
あたしも羞恥心を取り払い、小さな肉芽を指で押しつぶし、こね回した。
「貴女と……ひとつに……はっ、はぁ……ひとつにぃ!」

67 :
「クライス、クライス! あぁん!好き! すきぃ……あっ! 大好き!」
お互いのボルテージが上がっていくのが分かった。
昇りつめるまではいかなくてもあたしは快楽の最高潮にふれているのを感じることができている。
「っく! マ、ルローネ!」
突然その動きが急に止まる。
先ほどと同じく彼は果てる瀬戸際で必で堪えているのが分かった。
『一緒にイキたいんです』
辛そうに見える顔を見るあたしも少し辛かった。
残念だけど女のあたしに男の気持ちは分からない。
一緒に何かをやり遂げたい気持ち……今日の目的は少し邪な希望だけど……
「まだ、なんとか頑張れそうです」
「む、無理しないでね……クライス」
崖っぷちで繋ぎ止めたと思える彼の意思。
息は上がり、自分の体を支える腕も震えている。
その顔はまるで何キロも走ったように疲労の色すら覗かせている。
「ねぇ、あたしが上になるよ」
見かねてあられもない言葉を発してしまった。
「目覚めましたか?」
「ば、馬鹿! そんなんじゃないわよ! ……もう知らない!」
今日の様子は彼らしくない。けど、そんな彼の影響かあたしもあたしらしくなかった。
「そんなところが可愛いですよ」
「コ……らん……」
怒鳴りつけようとしたあたしに彼が口付けをする。
こういう時のキスは嫌いじゃない。むしろずっとキスしたままでもいいぐらい……好き。
彼の腕があたしを抱き起こし、代わりに彼が床の上に仰向けに寝転んでしまう。
そこであたしの願いもむなしく二人の唇は未練の糸を引きながら離れていった。
「御願いします……けど今度は我慢できないかもしれませんよ」
分かってる、それにこれ以上我慢しなくて良いって思ってる。
背をそらし、後ろに手を置きそれを支点にあたしは腰を動かしていく。
ぐちゅぐちゅといやらしい音が動くたびに耳に届いてくる。
あたしの動きに不満があるのか、彼の手が加担し、激しい動きを強要してくる。
前後に揺すり、上下に動かし、また前後運動に戻る。
最初は仰け反っていた体もいつの間にか前かがみに彼を見下ろすようになっていた。
もう少しで顔が接する……見ると最初はカサカサだった彼の唇も潤いを取り戻していた。
あたしの思惑が通じたのか彼は体を抱き寄せ、唇を奪ってくる。

68 :
「んはぁ……ん……ぅうん……あはぁん」
お互い口の外で絡める舌、もどかしくても触れ合う悦び。
口付けを交わしながら彼の手があたしのお尻を掴んだ。
「いきますよ」
口付けの間からこぼれる言葉。
激しく下から打ち上げられる体。
逃げ場をふさがれたあたしは真っ向からそれを受け止め、体の芯で彼を感じていた。
「ん!んはぁ!あっ、あんんん!」
ふさがれた口から艶っぽい喘ぎは漏らせない。
けど、体が悦んでいるのは彼にも伝わっているようだった。
なおも速度を増し、突き上げ続ける彼。
部屋中には声の変わりに体同士がぶつかり合う音がリズミカルに響いている。
床からの振動でテーブルの上のフラスコたちが揺れる音も聞こえる。
「い、いくよ!」
切羽詰った彼の声。
「きて、きて! クライス! 好き! 好きぃ!」
「だ、出すよ! マルローネ! な、中に!」
「大丈夫! だかぁっ! んぁ、あっ、あぁぁ!! ふぁ、いい……っいいのぉ!」
頭の中が一杯になり何を言ってるのか、何を言われてるのか理解できなくなっていた。
最後に彼がうめく声と同時にあたしの中が熱いもので満たされていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
全力疾走を終えた後のような息も絶え絶えの様子の彼。
その口にではなく、乱れた髪を払い、あたしは彼のおでこに「ちゅっ」と口付けを落とした。
「ご、ごめん。君を満足、さ、させてあげ……かったですね」
途切れ途切れに紡ぐ言葉。
あたしはその問いかけに首を左右に振って堪える。
「ううん……すごい満足できたよ。おなかいっぱいに……」
甘えるよう彼の薄い胸板に頬を寄せた。
「今の言葉恥ずかしくないですか?」
まるで素に戻った口調で彼が問う。
いつもなら怒鳴り返すところだけどぐっと堪え、あたしは彼の胸の上で余韻に耽ることにした。
こういうところが彼の足りないところ……けど好きになっちゃったんだから仕方ないと自分に言い聞かせる。
「マルローネ……その……愛してます」
今度は少し照れながら彼が言った。
「……恥ずかしくないの?」
あたしはここぞとばかりに仕返しするつもりで皮肉めいてみせる。
「いえ、本当のことですから」
「……あたしも……」
あたし達はその言葉の意味を再確認するようにどちらともなく唇を重ねた。



69 :
事を終えた二人は二階のベッドで休息を取ることにした。
お互い天井を見上げ、クライスに腕枕をされマリーは彼に寄り添っている。
腕枕といったが普通の枕もしてあり、首のところの空間に腕を通したクライスに負担の少ないものだ。
「でもなんでこんなもの書いたの」
マリーは数枚に書かれた小説を流し読みしながら問いかける。
女性の立場からして官能小説というものをじっくり読む機会などないと思っていた。
「僕じゃありませんよ。それ……あなたのところに居た女性から御願いされたものです」
「え? ひょっとして?」
「そう、そのひょっとしてです」
どうりでマリーの見覚えのある筆跡だった。
他でもない彼女の工房でやっかいになっていたアニスのものだ。
彼女が在宅中もたらした災いの多くは性的要因を含んでいる。
今回のこともその一つと言えるだろう。
「でもなんでクライスが?」
「私と貴女を題材にした小説を書いたので読んで感想を聞かせて欲しいと言われましてね」
「断ればいいのに」
「知らない仲でもないですし、なにより貴女の門下生ではないですか。無下にできませんよ」
とやり取りの間もマリーはその小説から目を離していない。
どことなく引き込まれる魅力があるのだろう。
なにより自分たちが登場人物になっているのだから興味を惹かれないことは無い。
「あ、このフレーズ!」
「なにか?」
文面の中に紛れも無くクライスが口走ったものがあった。
普段の彼とは違う一面、それはこの作品から出てきたものだと改めて思い知る。
「真似たでしょ?」
「たまたまです」
大あくび混じりに応えるクライス。
見れば見るほど先ほど自分とクライスのまぐわいに近いストーリーに仕立てられている。
台詞によってはクライスが発したものとまったく一緒なものまで見受けられる。
「ク〜ラ〜イ〜ス!」
「確かに真似た所があるのは否定しません。けど私が言った言葉に偽りはひとつもありませんよ」
マリーは先ほどの言葉を思い出し顔が火照るのを感じた。
彼の口からでた愛の言葉。
「覚えていないようでしたらもう一度言ってさしあげましょうか?」
「結構よ!」
照れ隠しとばかりに再びアニスの作品に目を走らせた。

70 :
彼女の作品には独特で不思議な魅力を感じずにはいられなかった。
なるほど、クライスが欲情したことにも納得してしまう。
現に自分とて変な気持ちに駆り立てられてしまっていたからだ。
流石に物語の後半は違うものの一通り読み終えた彼女は悶々とした気持ちになってしまっていた。
幸いなことに合意でそれを満たすことのできる相手はすぐ傍にいる。
「ねぇ、クライスぅ」
マリーはとっておきの猫なで声で彼に頬を摺り寄せる。
いや、今の彼女の場合なら雌豹と言ったほうが良いだろう。
「Zzz……」
返事の変わりに聞こえる彼の間抜けな寝息。
マリーはクライスの眼鏡を取り、夢の中でその言霊を受け取ることを願って寝顔に向かって愛の言葉を落とした。
二人に数時間だけの平穏な睡眠を……
□END□

71 :
お粗末様でした。
今イリス2を執筆しているので機会があればまたお邪魔したいと思います。
しかし書いているうちにフェルトの性格が本来のものから破綻しつつある現状……

72 :
>>71
ナイスクラマリ!
イリス2も楽しみにしてます。

73 :
クラマリの人GJ!!
二人の慣れてない感じが良かった!!
ニヤニヤがとまらないな。

74 :
保守

75 :
前回宣言通りイリスのアトリエ エターナルマナ2より
フェルトxノイン ノーマル、やや強姦よりってな感じのもの
NGワードは【イリアト2 1話】で
9レス消費させてもらいます。
非常に長くなったので前後半に分けたので後半に続きます。
フェルトの性格が書いててちょっと難有ですが、
形はどうであれフェルトxノインを愉しみんでもらえれば幸いかと……

76 :
薄靄けた世界……
聞きなれた女性の声がその中に響いてくる。
「……ルト、……ですよ〜」
少し間延びした特徴の優しい鈴のような声。
「……」
「フェルト、起きてよ。ねえったら」
少し間をおいてその声が少し荒げられる。と言っても怒っている様子ではない。
「もう、ホント、フェルトはネボスケなんだから。」
呆れたかと言わんかばかりの口調だがまんざらでもないようだ。
それが二人のいつものやり取りだった。
「……う……ううん」
男は今だ覚めやらぬ頭をもたげ彼女の期待に応えるのだった。
だが、彼の視界はいつもの場所ではなかった。
「こ、ここは……?」
見たことのない部屋。
いや、部屋というより簡易につくられた小屋、家ではなく袋のような場所に彼は居た。
寝床も柔らかい布団の上ではなく、ざらつく絨毯の上に彼はうつぶせに寝転んでいた。
「あ、気がついた」
今度は聞きなれない声。
少し低い声色だが声と同時に現した姿を見れば女性だと分かる。
フェルトは頭の中で散らばったパズルを組み立てていた。
先ほどまで聞こえていたはずのヴィーゼの声は夢だったこと……
自分は燦々と照りつける太陽の下、体力を奪われ、徐々に意識がぼやけていったこと……
そして今目の前にいる女性……きっと彼女が倒れている自分を救ってくれたのだと。
重い身体を起こしながらゆっくりと立ち上がり彼女を見つめる。
フェルトが最初に目が行ったのは彼女の足元。
しっかり両足で地に立っているということは、あっちの世界に旅立ったのではい証拠。
視線は徐々に足から腰へ、そして胸元に上がっていく。
自然とフェルトの目は彼女の豊満な胸の谷間に釘付けになってしまった。
「もしかして、キミが助けて……」
その言葉をかき消すように女はフェルトを怒鳴りつける。
「こんのバカ─────────っ!」
叱咤と同時に強力な女の前蹴りが無防備なフェルトの腹を蹴った。
的確に鳩尾を捉えたその蹴りにフェルトは悶絶して前かがみに倒れんだ。
「っ!」

77 :
フェルトは言い返そうにもすぐには言葉がでない。
それでも必に反論の言葉を並べようとした。
「な……す……んだ……」
「なにすんだよ! じゃない!」
女は矢継ぎ早に怒鳴り返す。
「このタタリア砂漠にそんな格好で入るなんて!信じられない!」
気が立っているのか初対面にもかかわらず女は声を荒げる。
彼女の怒りはフェルトの視線に対するものではなかった。
「アンタ、にたいわけ?! そもそも……」
女は長々と砂漠の怖さを語る。
準備する物や心得など、フェルトには初めて耳にする単語の羅列に困惑の色を浮かべていた。
「なら……」
息苦しさから開放されたフェルトはおもむろに服を脱ぎ始めた。
彼女が言う砂漠の歩き方に極力薄着というのがあったからだ。
「そうそう、まぁ直射対策に薄いロー……って、おいっ!」
怒っているときでさえ顔色を変えなかった彼女の顔が瞬時に朱に染まる。
「な、なな、なっ! バ、バカ!」
フェルトは着ている衣服をすべて脱ぎ捨て、彼女の前に仁王立ちになっていた。
もちろん下着すらつけていない生まれたままの姿だ。
「さっきキミが行ったじゃないか」
「ぬ、脱ぎすぎだっ! バカ───っ!」
女はとっさに両手で目を覆った。
フェルトはすかさず彼女の手を取り、先ほどまで身に着けていたベルトで両手を後ろ手に縛り上げた。
「な、なにするんだ!」
「ん〜さっきのお返し……かな」
「あんた、命の恩人にこんな仕打ちをする気?」
声こそ威勢があるものの女は裸のフェルトをまともに見ることは出来なかった。
「いや、だから御奉仕させてもらうんだよ」
「ちょ……バカっ!」
「キミはまだオトコをしらないだろ?」
手は拘束されたものの往生際悪く暴れようとする女の足を刈った。
自由が効かない女は簡単に地面の上に這い蹲ることになる。
「いてて……知ってるさ。あんたが男ってことぐらい見れば分かる」
フェルトはわざと彼女の目の前にしゃがみこんだ。
目の前にさらされる男性自身に女は炎の元素より赤く頬を染めた。

78 :
「じゃあ質問を変えようかな。キミは処女だよね?」
「しょ、じょ?」
聴き慣れない言葉を女はたどたどしく復唱する。
「そっか、分かった。じゃあキミに助けてもらったお礼としてオトコってものを教えてあげるよ」
「なにを言って……」
眉を顰め反抗的なまなざしを向ける女。
とはいっても寝転がっていては得意の足蹴りも繰り出すことは出来ない。
フェルトは女の顎に手を添え自分の顔を近づけた。
互いの息がかかるぐらいの距離……
「な、なにをす……っ」
文句を言い続けるその口をフェルトの唇が塞ぐ。
柔らかく暖かい肌が自分の唇ごしに感じることができる。
女とてこれが接吻という行為であることは知っていた。が、それを体験するのは初めてのことだ。
意外なことに不快な感じはなかった。むしろ暖かい、いや熱い気持ちになった。
砂漠の暑さとはまったく違うもの、人の温かみ、命の熱さを感じるそういった類のものだった。
「力を抜いて……」
囁くように優しい声でフェルトは告げる。
女はうっすらと危険な芳香を感じたが彼の言葉に抗うことは出来なかった。
彼の唾液が女の口を濡らす。
「ちゅぱ……ちゅ、んちゅ…………」
はむはむと優しく彼の唇が女の唇を刺激する。
言われるように脱力するとうっすらと女の口が開きはじめた。
「あ……あぁ……」
自然と漏れる吐息に艶がかかる。
自分でも驚くような吐息。発すれば発するほど体の力が抜けていくのを感じる。
男の舌は女の唇を割って侵入を始めた。その舌先が彼女の舌を突付く。
反射的にビクンと女の身体が跳ねたものの、かまうことなくフェルトは行為を続けた。
むず痒いところを掻いて貰うような、それでいて暖かく包まれる不思議な感覚。
「…………あっ、はぁ……」
息苦しさを感じながらもあふれ出る吐息に甘い音色が混じる。
フェルトの手は女の側頭部から後ろへと髪を梳きながら流れていく。
その動き一つ一つが非常に心地よく、徐々に女は自身の身体が熱くなっていくのを感じていた。
フェルトの舌は女の舌に絡まり、自分の口へと誘って行く。
誘われるままその動きに委ね、フェルトの言った奉仕に身を投じる女。
互いの唇がふやけるほど長い、永遠とも思える長い接吻を交わす。

79 :
「大事な事を言い忘れてた」
口の周りを濡らしたフェルトが言った。
「……?」
この状態で言葉は場を白けさせる効果しか持ち合わせていない。
億劫に女はフェルトの目を見つめた。
「俺の名前はフェルト。キミは?」
女にとって名前など二の次で良かったのかもしれない。
けれど相手が名乗ったからには自分も名乗らないわけにはいかない。
「ノイン……」
「ありがとう、ノイン。キミのおかげで俺は助かった」
ノインは自分の胸が縮み上がった錯覚に陥った。
恐怖や病気とは違った息苦しさにも似た感覚。
再びフェルトはノインに唇を重ねる。
「ノイン…………ノイン」
何度も何度も名を呼びながら先ほどより激しく、熱情的に舌を絡め、吸い、舐めあげる。
「あぁ……フェルト、フェル……フェルトぉ」
名を呼ばれれば応えたくなる、互いを欲するように幾度となく名を呼び合った。
先ほど言葉が不要だと思ったのは浅はかな間違いだった。
ただ名前を呼び合うだけで今まで以上に情欲が掻き立てられ相手を欲してしまう。
もしノインの両の手が自由だったならフェルトの髪をかきむしり抱きしめていたことだろう。
それをできない歯がゆさが尚いっそう彼女の思いを募らせるのだ。
飽きるほどに口付けを交したフェルトはその唇を首筋へと滑らせた。
「フェ……ルト?」
相手を失ったノインは寂しげに男の名を呼ぶ。
フェルトはノインの身体のラインを確かめるように頭から首筋へ肩へ腕へとゆっくりゆっくりと滑らせていく。
その一つ一つがとても丁寧で優しかった。
「ノイン、キミの着ている砂漠に適した衣服は男の情欲を揺り動かす……」
小声でつぶやくと腕をなでていた手が胸元に移り、乱れた衣服をいっきに剥ぎ取った。
「っ!」
現れた二つの乳房は彼女の身体の細いラインとは裏腹にたわわに実っていた。
余計な肉などついていない引き締まった体躯だが、余分になる脂肪はすべてそこに集まったといっても過言ではなさそうだ。
ノインはとっさに両手で胸を隠そうとしたが拘束された腕ではどうしようもなかった。
フェルトは双丘の柔らかさを楽しむように両手でこね始めた。
「なにをするっ!」
ノインの抗議など聞こえないかのようにその行為を続けていた。

80 :
やがて丘の上には薄い桜色の突起がむくむくと盛り上がり始めていた。
くすぐったい、しかしそれとは違う感覚……ノインは最初こそ抵抗の意志を見せたものの諦めがついたのかフェルトに身を委ねることにした。
「あんっ!」
自分の声とは思えない艶めいた声がノインの口から漏れる。
フェルトは突起に吸い付き、舌や唇でさまざまな刺激をノインに与えていく。
自由な腕はもう片方の乳房を揉みしだき、堅く主張する乳首を指先で摘み、こねる。
「あ……あぁん」
身体をくねらせ身もだえしながら熱い吐息を溢すノイン。
彼女の身体はのぼせ上がったように徐々に朱色を増していく。
「んはぁっ!あぁ……、ん……フェルトぉ! ……あぁん!!」
最初のうちこそ控えめだった彼女の喘ぎ声も興奮の度合いが高まるにつれ、辺りをはばからない大きさになっていく。
未開拓の地を行く冒険家のように飽くことなくノインの身体を探求するフェルト。
やがてその手はノインの股間へと伸びていった。
フェルトの伸ばした人差し指が彼女の大切なところに触れる。
「っ!」
一瞬ノインの身体が強張るのを感じた。
「やめろっ!」
彼女の抵抗の意思。
その言葉に耳を貸すことなくフェルトは布切れの上のを指でなぞった。
「っん!」
ノインの全身に雷が駆け抜けるような激しい衝撃が走った。
「ノイン……心配しなくてもいいよ。キミはとても綺麗だ……」
フェルトはそう言って優しい笑顔をノインに見せる。
「バ、バカっ! そ、そんなところ……汚い……んっ!」
再び全身を駆け巡る得もいえぬ感覚が襲う。
今度は布越しではなく直にフェルトの指が大事な部分に触れた。
ノインの股間に割ってはいるように男は瞬く間に体を滑らせる。
彼の鼻をアンモニア臭とメス独特の甘い強烈な匂いがつく。
「や、やめっ!」
ノインは必に足を閉じようと試みるものの予測していたフェルトに簡単に抵抗されてしまう。
フェルトは彼女の大事な部分を覆う薄布を指でどかし、露になる初々しく濡れそぼった花弁に口付けをした。
「あん!」
全身をのけぞらすノイン。フェルトの行為をまともに見ることが出来ない彼女は強く目をつむることにした。
それがよりいっそう自分の感度を増すことになるとは思いもよらぬことだった。
男を受け入れたことのない花弁は貝のように口を閉じていたが強引に入ろうとせず、フェルトの舌は丹念に丹念にその扉を開けていた。

81 :
ゆっくり、ゆっくりと……
エデンの騒ぎから身なりにかまっている間がなかった彼の爪は思った以上に伸びているせいもあった。
彼女を傷つけないように一本、一本、糸を解いていくように彼は奉仕行為に没頭していた。
それが帰って女性をじらすことになると知りながら……
ノインは今まで経験したことのない甘美な感覚に身悶えしながら、胸の中に徐々に大きくなる感情に苛まれていた。
「あっ…………フェ、フェルト……切ない……」
思わずその感情を口にしていた。
心の中にぽっかり穴が開いたように、そこに風が通り抜けるような心細さに似た感覚。
たとえ表現の仕方が間違っていようとも彼女にはそれを伝える語彙を持ち合わせていなかった。
「フェル……切ないの……とっても、あっ……あぁ…………どうして? フェルトぉ!」
満たされない心に声を大にしてノインは叫ぶ。
ノインは知らず知らずの内にフェルトに催促していた。
乾ききった喉に少量の水を与えることは返って乾きを煽る結果になる。
「ノイン。キミがオレを受け入れるならその心を満たしてあげることができる」
彼の作った低い声が彼女の耳には悪魔の囁きにも聞こえた。
人類創世の時、女は甘い誘惑を拒みきれず禁断の果実に口にしたように
彼女にとっては今がその時のようだった。
耐え難い情欲を満喫させると男はのたまう。
それが自分にとって愚かな選択であることを分かっている。
分かっては居たが、理性を欲望が押さえ込む。
「フェルト……」
「任せて。キミが知らない本当の快楽と言うものを教えてあげるよ」
「……」
ノインも拒むということは知っている。
今ならまだできるはず……分かっている。分かっていても彼女は欲望に溺れることを望んだ。
フェルトがノインの体をうつ伏せに転がす。
両手は未だに背中にベルトで縛られたままだ。
続いて男は彼女の腰に手を添え腰を高く上げさせる。
そうすることによって必然的にノインの顔は床を舐める姿勢になってしまう。
フェルトの手がノインの小ぶりなお尻の肉を揉み解す。
緊張していた筋肉がそれによって解される様……
だが引き締まった体にはそこにすらほとんど無駄な肉は付いていない。
「はぁ……フェルト、手を解いて……」
暖かい吐息に混じり懇願するノイン。
「だめ、キミがいざとなって抵抗しないようにこのままにしておく。さっきの蹴りはきいたからなぁ」

82 :
毒づき皮肉めいた笑みを浮かべるフェルトだがその顔はノインが覗き見ることはできない。
尻肉を左右に押し開くとキュッとすぼまった排泄孔が見える。
「や、やめっ! な、なにをするっ! ……あはぁん!」
急に湧き上がる羞恥心に怒声を上げるもののその言葉とたんになまめかしい喘ぎに変わった。
フェルトは再び花弁に口付け、微量に潤うそこに自ら唾液を塗布して水気を足していった。
辺り全体に満遍なく、彼は唇を這わせていく。
まるで蛞蝓が通った後のように彼の唾液がべっとりとノインの花びらを濡らしていった。
「あっ……はぁぅ……ん……んんぅ……ぁはぁん!」
ノインの白い臀部が揺れる。
くすぐったい心地良さに身を捩ろうにもこの姿勢では小ぶりなお尻を振ることしか出来なかった。
「はぁ……ん、あん……あっ…………」
彼女の口から切なげなため息が漏れる。
フェルトはノインの秘部から顔を起こすと両手で彼女のくびれた腰を掴み、熱く滾る己自身を女の花弁に擦り付けた。
「そろそろ……」
男を知らないノインの秘裂は彼の愛撫のおかげもあってか小さな口をぽっかりと開けていた。
「いくよノイン」
「あぁ……フェルトぉ……せつないの…………お願い、助けて……」
高熱に苦しむうわごとのようにノインは言った。
フェルトは自身の先端をノインが待つ入り口に納める。
ゆっくり……
とてもゆっくりと…………
ノインは初めて知る異物感を不快に思いながらも彼に身を委ねていた。
徐々に大きくなる異物感、未だに納まらない胸のわだかまり……
フェルトは秘裂に自身のモノがカリ首まで埋没したのを確認し、一気に腰を進めた。
「────っ!」
言葉にできない激痛がノインを襲った。
男は非情にもノインの再奥めがけて己自身を貫いた。
「かはっ…………」
まるで体が砕け散るような衝撃。体の中を切り刻まれたと錯覚してしまうような痛覚。
「……。…………。……イン。…………ノイン」
自分の名を呼ぶ声が聞こえる。
彼女はその声がなければ意識を失っていたかもしれない。
「……ルト……」
その呼びかけに彼女は応えた。
男の顔が近づいてくる。

83 :
二人は無言のまま互いが求め合うように、口付けを交わす。
今のノインにとってそれが治療薬であるかのように貪った。
事実そうすることで僅かながらも徐々に痛みが薄れていく錯覚さえも感じた。
いつの間にかノインは自分の両手が自由に動くことに気付いた。おそらく彼がほどいたのであろう。
さっきの痛みはなんだったのか彼女自身は分からなかった。
普段の彼女ならそんな仕打ちをされた相手をのしてしまっていただろう。
不思議なことにどこからもそんな感情は沸いてこない。
むしろ胸のうちのわだかまりが消え、目の前の男がいとおしくもあり、貴い存在に思えてしまう。
「あ……あん…………あぁ、……ルト…………あ、あぁ……んん」
ノインは自ら舌を絡め、荒々しい口付けをした。
肩越しに交わす口付けは先ほどのような密着感は得れないものの違った意味での安心感に満たされる。
お互い無理な体勢に名残惜しそうに唇が離れ、代わりに優しい笑顔を向けフェルトは言った。
「ノイン、大丈夫? 動くよ」
意味が分からないわけでもなかった。
先ほどと同じような痛みに耐えれる自信はなかったもののノインは覚悟を決め歯を食いしばった。
「…………んん」
体の中を掻き出されるような違和感。
覚悟していたような痛みは感じなかった。
まったく痛みがないわけではない、しかし先ほどと比べるまでもないかすかな痛み。
フェルトが腰を浅く引くと再び彼は肉襞をかき分ける様に侵入してくる。
「ん…………んぅ…………んんん…………くぅ」
同じ行為を繰り返す。何度も何度もゆっくり、ゆっくりと……
「んはぁ…………む……ぅん…………はぁ、はぁん」
最初はくぐもった息遣いもどこかしら艶を帯びた色っぽい吐息が混じり始める。
「あっ、あぁん…………んぅんぅ……あっ!あん」
男は腰を打ち付けるピッチを上げた。
それに呼応するかのようにノインの喘ぎが大きく響く。
フェルトはノインの手を取り、自分に方へと引っ張り同時に腰を前に突き出した。
文字通り二人の体は弓と弦のようになっていた。
「あんっ! ……あん! ……あぁん!!」
パチン、パチンとノインの臀部とフェルトの腰がぶつかる乾いた音を上げると同時にノインの口から喘ぎが放たれる。
ノイン自身、自分があられもない声を上げていることを自覚している。
現に我慢しようと下唇を噛み、こらえようとするもののフェルトの一突きの前に脆くも崩れていく。
「ああん! ……あん、あん、あぁっ!」
小刻みに、時にリズミカルに深く、そして浅く彼女を責めたてる。

84 :
「あああぁぁぁっ! あん、あぁぁ……あ、あっ! ……っ! あんん!」
絶叫に近い喘ぎをあげたかと思えば、くぐもった喘ぎ、フェルトの動きに連動して彼女の声色も変わっていく。
最初は手を引きノインの体を引き寄せていたフェルトだが、彼女が仰け反るうちに徐々に二人の体の距離は縮まり、
今ではノインの肩に手を置き、がむしゃらにフェルトは腰を振り続けていた。
「っく……んっ!」
フェルトは奥歯をかみ締めこらえるような渋い表情を浮かべる。
彼は自分の限界が近いことを悟っていた。
「あんっ! あぁ……あん……っ!! ふぁん!」
フェルトはいったんノインの中に深く挿し入れたところで動きを止める。
一呼吸おけばまだ快楽をむさぼることはできると判断したからだ。
「もっと……ねぇ、もっとぉ」
そうさせなかったのはノインのほうだった。
彼女はぎこちない動きながらもフェルトの再動を望むべく自らお尻を振った。
先ほどまで何も知らなかった女が快楽をむさぼる姿に情炎が揺らぐのを感じ
フェルトは自ら果てると分かった上で思いの丈をノインにぶつけた。
「ああぁぁぁ─────あぁん! ──っああぁああん!」
「っ! っく……はっ、はぁぁ……イ……キ…………っく!」
と肌がぶつかり合う乾いた音が大きく響く。
ドクン……ドクン……
フェルトはノインを貫かんかばかりに腰を突きいれその中に溢れる程の大量の白濁液を放った。
「ああぁぁぁぁああ─────!!」
ノインは雄たけびにも似た嬌声を上げる。
体内に満たされる熱い熱い迸り……彼女はフェルトのいうオトコというものを知った……
□続く□

85 :
以上、お粗末さまでした。
ぶつ切り感が否めませんがピロートーク含め後半(2話)に続いております。
流石に一度の投下では長すぎると思ったので……
需要があれば続けますが、なければ打ち切りってことで。
それと毎週投下は……なので次回は二週間後にお邪魔します。

86 :
ペペロン×ウルリカとかも投下おkですか?
大丈夫なら挑戦したいと思っています。

87 :
↑自分で言っておいて今更ですが、書いてて恥ずかしくなったのでやっぱり無しで。
すみません。覚悟が足りなかったorz

88 :
今来た!
遠慮しないでガンガン投下して一向に構わないとおもいますよー。
カプなんかもガスト総合だからなんでもありだと思うし、何でもござれ。

89 :
ノルエリが読みたい…

90 :
86さん
ぺぺウルばっちこい!!
体格差カポーは好物ですよ〜!!

91 :
86改めチキンハートです。
優しい言葉に励まされ、懲りずに挑戦してみることにしました。
自分、ペペロン好きなので美化激しい&都合上書いてない部分でも変な設定あります。(学園卒業後ウルリカがアトリエ開いててぺぺロンも一緒とか)
では、とりあえず前半をば。
↓から

「ねぇ、今度の私の誕生日、欲しいものがあるんだけど、くれる?」
「うん、おいらがあげられるものなら何でも用意するよ。なんだい?」
「ふっふっふ、それは当日までの秘密」
ウルリカの20歳の誕生日の数日前、確かにそんな約束をした。
そして9月22日深夜。正確には23日午前0時。
「お、おねえさん、これは、どういうことかな……?」
自分の部屋で寝ていたペペロンは胸の上に馬乗りになったウルリカに起こされた。
「誕生日プレゼント、もらいにきたの」
「え?でも今おいら何にも持ってないよ?」
とりあえず、自分の上からどいてもらえないだろうか。
二十歳を迎えたウルリカは、出会ったときよりも肢体が伸び、胸も育ち、なんとも妖艶な体に育っていて、そこにいるだけで世の男どもをとりこにするほどの魅力を持つようになっていた。
もともとの整った顔立ちに翡翠色の大きな瞳が、余計美しさを強調させる。
「それよりもおねえさん、そこをどいてもらえないと動けないんですが」
あまり長く乗っていられると、体がいらない反応をしそうでこわい。
「いいのよ、動けなくて」
しかし案の定却下された。
そして窓から入る月明かりに照らされたウルリカの顔が、いたずらっぽく笑う。
この表情は、16の頃と変わっていない。
「私に、ペペロンをちょうだい」
「はい?」
ちょうだいと言われてもどういうことか分からない。
ペペロンはずっとウルリカの元で働いていて、ある意味とっくにウルリカのものだ。
「私、今日で20歳よね?」
「う、うん」
「20歳といえば、もう大人と認められていい年よね?」
「まぁ、世間一般的には」
質問に答えながらも、ペペロンは嫌な予感がしてきた。
この顔は、絶対なにかよからぬことを考えている。
「ペペロンも、もうとっくに大人よね?」
「まぁ、一応は……」
やばい、逃げないと、大変なことが起きる。
「じゃあ、そろそろ大人の行為をしましょう?」
「…………」
(えーっと、大人の行為って、なんだろう)
あまりにも突拍子も無い言葉に、ペペロンの脳は理解するのを拒否した。
本気でわからないとばかりに首をかしげるペペロンに業を煮やしたウルリカが、ペペロンの服に手をかける。
「もう、めんどくさいわね! こういうことよ!」
短気なところも昔と変わらない。
そのまま思い切り服をひっぱり、ペペロンの一張羅のボタンが弾け飛ぶ。
「ちょ! おねえさん、なにを?!」
「言ったでしょ? あんたを貰いに来たの!!」
人生最大のピンチが、今、ペペロンを襲っていた。



92 :
「おねえさん、まず落ち着こう?!」
ウルリカの細い手首を両手で押さえ、ペペロンは組み敷かれたまま必の抵抗を試みた。
「落ち着いてるわよ、これ以上ないくらい」
「じゃ、じゃあ考え直そう?」
「もう何ヶ月も前から決めてたもの。今更考え直すことなんかないわ」
「じゃ、じゃあ、えーっと……」
「往生際悪いわね! いい加減諦めなさい!!」
ウルリカは捕まれていた腕を下へすばやく引っこ抜き、両手をペペロンの頭の両脇へつくと、まだなにか言い訳を考えようとしているペペロンへ強引にキスした。
「お、おねえさん! 待って!」
「待てない」
一度唇を離し、今度は両手で顔を押さえ込みディープキスをする。
「んんんっ!!」
ウルリカとのキスはこの4年間に何度も経験をしてきた。
そのほとんどがウルリカによる不意打ちだったが、ここまで強引なのは初めてだ。
しつこいほどに舌をからめてこようとするウルリカから逃げ切れず捕まってしまえばもう、応えずには居られない。
ペペロンも目を閉じ、両手を背中に回すと抱きしめ、自らウルリカのやわらかい舌を絡めとり、愛撫する。
(やっぱり、甘い)
いつも思う。
ウルリカの口の中はあまくやわらかい。
何度味わっても飽きないそれは、ペペロンの一番好きなもの。
あっさり誘惑に負け、長い長いキスをかわすと勝手に体が火照り、息が荒くなる。
「もう、3年待ったわ」
初めてキスをしたあの日から、心はずっと決まっていたのに。

93 :
「ペペロンは、この先私が違う誰かとこういうことをしてもいいの?」
「えっ?!」
それは嫌だ。
ものすごく嫌だ。
「いいの?」
「嫌、です……」
これは紛れも無く脅しだ。
その気がないと分かっていても、可能性を提示されるだけでペペロンは逆らえない。
「それなら……」
「で、でも! その、先に言っておかなきゃいけないことが……」
実はペペロンは初めてではない。
親にも、村にも捨てられ彷徨っているとき、ある一人の女性に拾われて、夜専用の従者として住まわされていることがあった。
なにしろ体だけは頑丈で大きいし体力も在る。
見た目はともかく快楽を求めるだけならこれ以上の存在は無く、年齢的にはまだ子どもで、世間を知らず追い出されたペペロンは生きる糧を得るために、飽きて捨てられるまでその女性に尽くしたのだ。
「お、おいら、初めてじゃ……ないんだ」
「……そうなの?」
かなりショックだ。
「うん」
「うそ! どこで? だれと?!」
自分以外にペペロンが大切に思う人間が居たなんて、考えたこともなかった。
激しい嫉妬の炎が燃え上がる。が、ペペロンの説明を聞いて一気にその炎はしぼんだ。
「な、なにそれ」
なぜペペロンの話はいつもこんなヘビーなのだろうか。
(生きるためにとか、そこまで困ったことわからないけど)
それにしたって、相手がひどい。
でもそういう場合、どうなのだろうか。
「それで、ペペロンは、その、相手のことをどう思ってたの?」
相変わらず胸の上にまたがったまま不安そうに聞かれ、ペペロンは正直に答えた。
「別に、なにも。もう顔すら覚えてないし。ある意味、それが仕事だったからしただけ、みたいな」
他に行くところも無く構ってくれる人もいない。その頃のペペロンにとって選択肢はなかった。
「好きではなかった?」
「まったく」
好きではなかったが、気に入っては貰いたかった。この矛盾がウルリカにはわかるだろうか。
(でもなんか誤解されそうだし黙っておこう)
生まれてから今まで、心から愛したのはウルリカだけなのは事実なのだから。
しかし、それでもウルリカは顔を曇らせ、落ち込んでしまった。

94 :
「ごめん、ペペロン。私、同じことしてる」
「え?」
「嫌がるあんたに、無理やりすることじゃなかったよね。ごめん」
予想外の反応に、ペペロンは焦った。
怒られることがあっても、まさか謝られるとは思っていなかったのだ。
「い、いいいいいい嫌じゃないよ!!!」
嫌じゃない。
これまでだって、我慢して我慢して我慢を重ねてきたのだ。
大切すぎて、傷つけたくなくて逃げてはいたが、体はいつだってその想いに応えてウルリカを欲していた。
「本当に?」
「ほ、ほんと」
(言っちゃった!!!)
流れとはいえ、言ってしまった。
これは、覚悟を決めなくては。
「でもやっぱり、私……」
そのことによってどれだけこの繊細なペペロンが傷ついたかと思うと、自分がしたことも同じような気がしてくる。
「私、ペペロンを、それ以上傷つけたくない」
ずっと前から20歳の誕生日こそひとつに、ペペロンのものになろうと決めていたけれど、それによって過去の傷をえぐるようなら絶対嫌だ。
そう告げると、ペペロンはたまらなくなってウルリカを抱きしめた。
「そんなことない! おねえさんとなら逆に、その傷が埋まると思う」
そこに愛があればそれは至福。
抱きしめたまま今度はペペロンがウルリカに口づけをした。
「んっ……ふ…」
少しでも気持ちが伝わるように、激しく求めた後、自分の額をウルリカの額にくっつけ、勇気を出して言った。
「おいらも、ずっと、おねえさんとしたかったんだ」
人から化け物呼ばわりされる自分と違い、ウルリカはどんどんキレイになっていく。
手の届かないところへいってしまうのだと、寂しくすら感じていたのに、この美しくしなやかな彼女は自ら自分の腕の中に飛び込んできてく
れた。
その愛に応えなくてどうするのだ。
「そしたらもう絶対、離さないわよ?」
「離れたくない」
だから、いっそがんじがらめになって動けなくなるくらい束縛してほしい。
お互いの気持ちを確かめる4度目のキスを、どちらからともなく交わした。

95 :
こんな文章でいいのだろうかと思いつつ、後半(エロ部分)は後日……。
なるべく早くがんばります。m(_ _)m

96 :
保守がてら続き投下。無駄に長くなったのでまだかかります。すみませんorz

「それじゃ、えーい!」
ウルリカに上機嫌に上着を脱がされ、ペペロンは慌てた。
「え? 待って、攻められるのはおいらなの?!」
普通逆じゃなかろうか。
「だって、その方が楽しいし」
「いやいやいやいや」
ここでまでまだ下に敷かれてというのは、男としていけない気がする。
「おねえさん、ごめんねっ!」
「きゃっ!」
そして、上に乗ったウルリカを抱きかかえると体をあげ、自分と位置を入れ替えた。
「コラ! ペペロン!」
「だめ、じっとしてて」
暴れようとするウルリカの手を慎重に押さえ、額に軽くキスをする。
<うまくできるかわからないけど>
あの退廃した日々を送ったのは何十年も昔だ。
それでも、少しでもウルリカを気持ちよくさせてあげたい。
「おねえさん、好きだよ」
「ペペロン……?」
いつものおちゃらけたりおどおどしたり、困っているペペロンしか知らないウルリカにとって、意外な展開だった。
なにか雰囲気が違う。
自分を見つめる目は真剣で優しい。けれど見たことの無い男の顔。
少し怖くて、そして少し嬉しかった。
「おいらだって、本当はずっとこうしたかったんだ」
耳元で囁き、そのままウルリカの耳たぶを甘噛みする。
「やんっ」
びくっと反応すると同時に漏れた声は今までに聞いたことのないかわいさだった。
「もっと、聞かせて」
そのセリフに思わず顔を真っ赤にしたウルリカは両手を突っ張ってペペロンを遠ざけようとする。
「やだ、だめ! 逆はだめ!」
自分から攻めるのは普段の行動から慣れているが、ペペロンに主導権を握られるという経験は未だ無い。
なので余計に照れるし恥ずかしいし、なんといっても落ち着かない。
しかし、ペペロンも今度ばかりは譲らなかった。
「おいらからプレゼントさせておくれよ」
一応誕生日プレゼントと名を打つからには最初から自分が下というわけにはいかない。
押し戻そうとしている細い両手を片手で掴み顔を寄せると、その手の甲に軽くキスをした。
「ね?」
その仕草が臭いくせに妙にはまっていて余計ウルリカは顔を赤くする。
最初ドキドキさせていたのは自分だったはずなのに今では完全に立場が逆転してしまっていた。
「う……。はい」
初めて接したペペロンの男の部分に魅了され、もう素直に頷くしかなかった。


97 :
すっかり観念してぎゅっと目を瞑るウルリカに苦笑すると、ペペロンはもう一度、今度は頬に優しくキスをする。
そしてボタンのない夜着の上着を捲った。
(うわ)
あらわになった形のいいふたつの山は薄闇にも白く、とても綺麗だ。
触れてみればあまりのやわらかさに思わず手を引っ込めてしまうほどだった。
(壊しちゃいそうだ)
感触を試したい欲求よりもそちらの懼れのほうが強く、舌での愛撫に切り替える。
「っ!」
突起を口に含むと、その体が小さく震えた。
いつも強気な彼女のそんな反応がかわいくて、愛したいと思うほどに自然に体が動く。
数回舌先で転がしたあと、口を離し、腹のあたりから一気に上まで舐め上げると、「はあぁぁ」という吐息と共に体が浮き、その瞬間に
ペペロンは片手をウルリカの背中に回して抱き上げた。
そして弓反りになり強調されるように突き出た胸に顔を埋める。
円を描くように舌を這わせ、再び突起を口に含み舌先で弄る。
快感を堪えるように何度も小さな口から吐息が漏れたが、最初のような声は聞けなかった。
抵抗はやめたものの捨てきれない羞恥が硬く目を閉じさせ、声を出すのを我慢させているのだ。
(かわいいなぁもう)
そんなところがまた愛しい。。
胸を口に含んだまま背を支えていた腕を滑らせ腰へ、更にその下へ移動させ太ももを抱えるように持ち、追うように細かくキスを降らせ
ながら頭も下へ移動させる。
スカートを捲り白いショーツを脱がせると、「ちょ、待っ」と言ってウルリカが一瞬で腕の中から足を引き抜き逃げ出した。
「待って、無理。なんていうかやっぱりその、気持ちの準備が、ね?」
何ヶ月も前から今日この日にペペロンとということを決めてはいたし覚悟もしていたがこの展開は予想外なのだ。
本当は最初から最後まで自分がリードするつもりだった。
そのために本からだけとは言え知識を身につけたし、脳内でだけとは言えシュミレートをしてきた。
まさかペペロンが経験者でしかもこんなに手馴れているとはこれっぽっちも考えていなかった。
知らなかったぺぺロンの魅力にぼおっとしてつい受け入れてしまったが、さすがにここまで来ると恥ずかしさが勝って正気に戻ってしまったのだ。
胸の上に丸まった上着をずり下げ前を隠し、すでに脱がされてしまったショーツは諦めてスカートだけを元に戻しベッドの上で後ずさる。
「じゃあ、終わりにするかい?」
正直続けたいが、本人が嫌だと言うのなら従うまでだ。
だがウルリカも終了とするつもりはないようだった。
「終わりじゃない。ペペロン、寝て。下!」
「それは無理です」
ペペロンを指差し必に上下させて命令をするが、それには従わないとさっき言ったばかりだ。
とにかく、まだその気があるのなら選択肢はひとつしかない。
「おねえさんも往生際が悪いなぁ」
いつもなら主であるウルリカを立ててどんな無茶も聞くペペロンだが、男として譲れないものは譲れない。
膝立ちで一歩、逃げたウルリカに近づき突きつけられた腕を取るとそのまま胸にそっと抱き寄せた。
「も、もうその手には乗らないんだから!」
その手がなんの手のことを言っているのかはわからないが、腕の中の小さな存在は抵抗せず大人しくそこへ収まっている。
ウルリカは顔を真っ赤にしつつ、胸のドキドキと形容しがたい自分でも理解不能な期待で動けない。
(うーん。やっぱり怖いのかな)
そう解釈したペペロンは少しでも安心出来ればと優しく包み込むように抱き締め囁いた。
「大丈夫。痛いことも、泣かせるようなことも絶対しないから」
耳元で囁かれたハスキーボイスとそのセリフに、ウルリカは腰砕けになってしまい、緊張して硬くなっていた体が力を失ってへなへなと崩れる。
「あうぅ」
好きな男の腕に抱かれてそんな風に言われ、逆らえる人間などいるのだろうか。
ウルリカも漏れなくその天然な術中に落ちた。
再びされるがままとなったウルリカの体を丁寧に横たえ、ペペロンは額、そして首筋にキスをしながら手を太ももからスカートの中へ滑り込ませ秘所をさぐる。
覚悟を決めていても恥ずかしいものは恥ずかしい。
ウルリカは我慢できず、腕を顔にかざし、表情を隠した。
「んっ」
一番敏感な場所に触れられ、思わず声が漏れる。
(どこまでしていいんだろう)
自分とウルリカでは体格差が過ぎる。最後までする気はなかった。そんなことをすれば、本当に彼女を壊してしまいかねないし、なにより大切な人の体を確実に傷つけることになる。
(満足、してくれればいいけど)
そう思いながらペペロンはすでに湿り気のあるそこへ、顔を移動させた。

98 :
反射的に閉じようとする足を手で押さえ、豊かな髪と同じ金色の茂みに隠された部分へ舌を分け入らせる。
ウルリカは最初、生暖かく柔らかいその感触を奇妙に感じ、それ以上にいらない思考が邪魔をして集中できなかった。
(ちゃんと念入りに洗ったけど、どうしよう)
臭いとか、変な味とかしていないだろうか。
自分が相手のものを舐めるのはタブン全然平気だが、逆はいけない。
しかし、巧みに舐められ、吸われしているうちにすぐにそんな無駄な事は考えられなくなる。
「あ、んっ」
水っぽい音が耳を打ち、淫らな雰囲気が羞恥よりも行為へ集中させた。
そのうち秘部の浅いところを舌が出し入れされ始め、押し寄せる並のように快感が増していく。
(もう、少し……!)
なにかが来る。
未知の快楽を求め両足が突っ張り、その変化に気づいたペペロンの舌の動きがより大胆になる。
「はっ、あぁっ!」
びくんと腰が跳ね、つま先までぴんと伸びた後、満足したように力の抜けたウルリカの体からペペロンはやっと顔をあげた。
口を手の甲で拭い、顔を隠している腕をどかしてその額にキスをする。
「おねえさんは声も反応もかわいいなぁ」
そして笑顔で頭をゆっくりと撫でた。
(このまま寝てくれないかな)
している間にすっかり元気になってしまった自分のものを意識しつつ、悟られないように体を離す。
正直ここで終わらせるのは理性を総動員しても厳しいものがあるが、それは後で一人こっそり処理をすればいい。
「悔しい」
「えっ?」
「次は私の番なんだからっ!!」
「ええぇっ!?」
ウルリカがここで大人しく引くはずがなかった。
上気した顔のままがばっと起き上がり全身を使ってペペロンを横に押し倒し、すばやくその上に跨って座りズボンのベルトに手をかける。
「待った! おねえさんそれはダメだって!」
そうは思っても本気で抵抗することが出来ず、あっさりはずされそのまま下ろされてしまった。

99 :
今日は以上。

ここまで来たら開き直って最後まで突っ走ります。
なんかほんとすみません。
続きはまた明日・・・。(タブン)

100 :
今日も保守作業。ラストです。
↓から
すでにはちきれんばかりになっていたものが自由になり、勢いよく飛び出す。
(でかっ!)
予想はしていたが、ここまで大きいとは。
「お、おねえさん。やっぱり無理だよ。ね?もう十分だろう?」
「ダメ。もう決めたんだから」
なんだかんだ言いつつ、ペペロンも欲しいのだろう。
口では言っても体は逃げようとしていない。
咥えようにも明らかにウルリカの小さな口には入りきらないので、舐めて濡らすことにする。
硬いそれに満遍なく舌を這わせると時々なにかを我慢するようにペペロンが声を上げる。
絶対にここでやめたくないと思った。
(痛いのは最初だけ。これくらい、我慢できるんだから!)
覚悟を決め、生唾を一度飲み込むとウルリカはペペロンの上に跨った。
「いっった……!」
(いたあああああああああい!)
ほんの入り口。
ペペロンのおかげですべりのいいそこにあてがい、少し体を沈めた途端、激痛が走った。
(切れちゃう)
自分のその場所が、無理やり引っ張られ、ピンと張っているのがわかる。
それでもウルリカはなるべく声を出さずにこらえた。
心のままに痛みを訴えたら、もう二度とペペロンは自分に触れてくれない。
「おねえさん、ごめん、やめよう。だめだ」
声を出さずとも表情でペペロンにはウルリカの痛みがわかる。
今、わずかに触れているだけで快感と欲求が理性を凌駕しそうになっている。
これをもう一歩越せば戻れない。自分を抑えられない。たとえウルリカが泣くことになっても止められない。
今が、本当に最後の一線だった。
「これ以上したら、おいら、おねえさんを……」
「私がしたいの! だから―――」
だから、引き下がれない。引き下がりたくない。
結果は同じならと、ウルリカはそのまま一気に腰を落とし、ペペロンのそれを自分の中に受け入れた。
「あああっ!!」
「くっ」
想像以上の痛みに、思わず悲鳴が漏れる。
ぶつっと貫かれる官職がして、ふたりの結合部分から生暖かいものが流れた。血だ。
ペペロンはウルリカの狭い中に思い切り締め付けられ、一瞬こらえるように目を瞑る。
「ううぅ……」
ウルリカは涙目になり、そのままペペロンの上に突っ伏した。

101 :
(痛い〜〜〜〜)
これまで戦闘や調合でさんざん怪我をしてきたが、これはそういう痛みとは全然違う。
「お、おねえさん」
動きたい。
ウルリカが一生懸命痛みに耐えているのが分かっていたが、ペペロンは動きたい衝動に駆られていた。
(入ってるだけなのに)
それだけなのに気持ちよすぎる。
愛する人という心の作用もあるのだろうか。
しかも、実はまだ全部納まりきっていない。
それがまたまどろっこしくて焦れる。
「うー。痛い、けど、ちょっと治まった……」
やっと顔を上げるとその目には涙が光っており、ちょっと辛そうに片目を瞑っているのが男の嗜虐心をそそる。
その上、少しでも痛みから逃れようと少し腰を浮かせたのが、ペペロンの欠片だけ残っていた理性を完全に吹き飛ばした。
(もう、無理)
かわいいし、そこまでして一生懸命自分を受け入れようとしてくれているウルリカが愛しすぎる。
ペペロンは無言で上半身を上げると、繋がったままのウルリカを抱きしめ、キスをした。
「んっ?!」
そしてそのまま腰を両手で掴み、ペペロンからしたら綿毛のように軽いウルリカを強く下へ引き寄せる。
「んんんっ!!!」
更に奥へ。
ウルリカはキスをされたまま、その衝撃に呻いた。
「っはぁ、はぁっ」
唇を離し、荒い息をすると、ペペロンはウルリカの腰を掴んだまま上下へ動かす。
「やっ! だめ!」
激しく動かされ、ズッズッと音を立てて中がこすれる。
「やだ! まだ、痛いのっ」
ペペロンの形が分かってしまうほど密着し、ウルリカを刺激する。
「あっ、あっ」
いつもなら少しでもウルリカが嫌がればすぐに引くペペロンも、今だけは止まれなかった。
(気持ちいい!)
動くたびにぎゅうぎゅうと波打つように締め付けられ、奥まで侵入するたびに当たる感触がたまらない。
「やっ、あ、はっ!」
ウルリカのほうは体が上下するたびに少しづつ動きが滑らかになり、相変わらず痛いものの、同時に快感も感じ始めていた。
(なに、これ―――)
痛気持ちいいとでも言うのだろうか。
ペペロンのものが大きすぎて苦しいが、それ以上に強い刺激がウルリカを襲う。
「はぁっ!」
こらえられなくなり、ウルリカはペペロンの太い首に腕を回して抱きついた。
先ほどペペロンに与えられた快楽ともまた違う。比べ物にならない快感だった。
「オレ、もうっ!」
どれくらいの間そうしていたかわからない。
ふたりの激しい呼吸と淫靡な音だけが部屋を支配ししばらく、興奮のあまり昔の話し方に戻ってしまったペペロンが苦しそうに呻く。
「いっ、くっ……」
「んっんっ、はぁんっ!!」
どくんと大きくウルリカの中で脈を打ち、大量の熱いものを吐き出す。
ウルリカはその熱さと苦しさに声を上げた。
そしてぎゅっと抱きしめられたまま、ペペロンの大きな鼓動の音を聞き、ひとつになれた喜びに浸った。

102 :
(い、今更痛みが……)
ペペロンの腕枕で横になると、忘れていた破瓜の痛みがぶり返し、ウルリカは顔をしかめた。
「だ、大丈夫かい?」
冷えないようにと掛け布団を引き寄せ、辛そうなウルリカに声をかける。
「ごめんよおねえさん。おいら……」
自分を止めることが出来なかった。
その後悔に表情を曇らせるペペロンの鼻を指で弾いて、ウルリカは笑った。
「謝らないでよ、嬉しかったんだから」
激しく求められたとき、戸惑いもあったけれどなにより嬉しかった。
それだけ欲し、愛されていると感じたからだ。
「ペペロンはもちろん私のものだけど」
そこまで言って頬を染め、暖かい厚い胸板に擦り寄る。
「私も、あなただけのものになりたかった」
「おねえさん……」
かわいすぎる。
心臓を射抜かれ、またむくむくと元気になって来てしまったものに気づかれないように軽く腰を引く。
どうやらその試みは成功したようだ。
「また、しようね」
無邪気な止めの一言に、いつまで自分を抑えられるだろうとペペロンは不安になった。
↑ここまで。
以上、いろんな意味でファンタジーでした。
ほんとにもう、無駄に長い上にあれですんません。
ロムに戻ります・・・・。
orz

103 :
GJ!!
ぺペロンの優しい感じが出てて良かったなあ。
それにしてもよく20歳まで、ぺペロンは我慢できたもんだ。

104 :
>>31-38続きです。遅くなって済みません。しかもまた中途半端な分量ですが;;
男たちは皆情欲に駆られ、血走ったまなこをしている。
テオに犯された私は半裸で、後ろ手に縛られ、身を動かす事も出来ない。
「やめて……やだ、やだ……お願いよ……」
私は恐怖と嫌悪に肩が震え、目には涙が滲んでくるが、どうしようもない。
私の嘆願など聞いてくれるような男どもではないのだ。
「嬢ちゃん、中々良いカラダしてんな。まだ十七八じゃねえか」
「あのコゾウとはよろしくやってたのかい?」
小僧――そう、テオの事だ。
ケントニスからこのザールブルグに来て、初めて私たちのお客様になって呉れたのは、テオだった。
それから冒険者として、お得意様として、日々を過ごす裡、
私はいつの間にか彼が私の胸をきゅっと鷲掴むようにときめかしている事に気づいた。
そしてあの日ピルツの森の木の上で想いを告げたその日――私は、初めてテオと寝た。
女になった瞬間だった。
彼が私の中に入って来たとき、私は躰が熱く、そして満たされた思いだった。
「へへ、こいつ案外胸でけえぜ」
「おい、アソコも見せてみろ。……毛が濃いな」
私は異郷で生まれた。
ケントニスでは錬金術に明け暮れる日々で、男の子と遊ぶ事もなかった。
友達はみんな綺麗なお嫁さんになるのが夢だなどと言う中、
私は錬金術師としてこの世になにか成したい、世の中に貢献したいとだけ思っていた。
だから、恋なんてした事がなかった。
ザールブルグに来て、アカデミーを立てて、そんな事で頭がいっぱいの私に、
甘酸っぱい胸のせつなさを教えてくれたのがテオだった。
「面倒だから全部破いちまえ」
「おい、股を開かせろ」
子供っぽくって、やんちゃで、甘えん坊で、甘いものが大好きで。
初めはお姉さんとして接していて、いつか彼に男らしさを感じたとき、私は彼に恋をしていた事に気づいた。
彼は一人前の冒険者に、私はみんなを助けられる錬金術師に。
二人で、いっしょに夢をかなえよう。
そう、郊外の叢の中、納屋の中、裸で抱き合って誓い合った。
でも、それは。それは全て彼の策略だったのだ……。
「好きにして……」
ぽつり気の抜けた声で言う私に、男たちが思わず止まる。
「ヤリたかったら好きなだけ犯しなさいよ。好きにすればいいじゃない……いいわ、私をめちゃくちゃにしてよ」
声には抑揚がない。目は恐らくぼうっと光を失しているだろう。
涙だけが一筋の流れとなって頬を伝った。

105 :
「へえ、こいつ急に大人しくなりやがったじゃねえか」
「望みどおり好きにしようぜ」
男たちが「ゲへへ」と笑うその時、
「――そこまでにしておくんだな」
倉庫の扉が開かれて、陽光に甲冑が煌めいた。
金髪の美剣士を中心に王室騎士団の弓取りたちが、手に白兵を持して踏み込んできた。
「ドムハイトの密入国者ども、ザールブルグに対するスパイ行為と婦女暴行の現行犯で召し取る。抵抗すれば、命の保証はない」
「ウルリッヒさま……?」
「ち、お、おいかかれ!!」
男どもは慌てて武器を手にしようとするが、着衣を脱いでいるため、汚物をさらすしまらない格好だ。
すかさず切り込む王室騎士団。
ウルリッヒさまの剣捌きはお見事だった。ドムハイトの賊はものの数呼吸で斬り伏せられた。
「リリー無事か、大事ないか?」
「ウルリッヒさま……」
私は、しゃくりあげてくるものが抑えられなくて、その胸で震えて。
「うわあああああああああああああああああああああああああん!!」
しばらく泣きじゃくっている裡に、王室騎士団が部屋の中を探索する。
その間中、ウルリッヒさまは半裸の私に上着をかぶせ、抱きしめてくれた。
「落ち着いたか?」
「ありがとう……ございます……」
「間に合ってよかった」
「どうして、ここが?」
「密告があったんだよ。このスラムの倉庫を、連中がアジトにしてるとな」
「そう、なんですか……」
この方とは、たまに武具の製作で取引する以外あまり会った事はなかった。
素敵な方だとは思っていた。
でも、私はテオと付き合っていたから……テオ?
「そうだ、ウルリッヒさま、イングリドとヘルミーナが!!」
私の心臓が早鐘のように高鳴る。
「テオは、テオは実はドムハイトのスパイだったんです。今イングリドとヘルミーナをさらいに行ってるはずです!!」
「テオ……あの少年が?」
「そうです! 早くしないと、二人が……」
「しかし、ここの場所を教えたのはあの少年だぞ」
「え……」
私は、その言葉に凍りついた。

106 :
続きます・・・

107 :
中途半端だ〜!!
放置プレイなのか?!
だが、続きが気になるから、正座して待ってる!!

108 :
保守

109 :


110 :
>>104-106続き(鬱系注意)
「城門を閉じろ! 城外には騎兵を捜索に出せ!」
騎士団の号令が響く。ザールブルグには戒厳令が敷かれていた。
逃亡したテオの住居からは、大量のメガフラムやドムハイト秘密警察から送られたと思われる、
秘密文書の類が押収されている。王室騎士団は正式にテオを「国家反逆者」として手配した。
「リリー……」
イルマが心配そうに眉根を寄せて言う。
「きっと大丈夫よ、イングリドとヘルミーナは戻ってくるわ」
「…………」
あれからすぐアトリエに戻りドルニエ先生に確認したが、イングリドとヘルミーナは、
街に買い物に出たまま行方不明になっていた。それ以来三日、行方は杳として知れない。
「落ち込まないで、リリー」
「ありがとう、イルマ、でも……」
私は、静かな声で。
「でも、今は一人にして……」
「…………」
私は、自分でも心の中がなにもかも交錯して、己を見つめる事が出来ない。
テオは私を欺していたのだ。
私を愛していると言ってくれた事も、今まで何度も情熱的に愛し合ってきた事も、
ドムハイトのスパイとして、私を、錬金術師として利用する為だけにした事だったのだ。
でも、暴漢たちに輪姦されそうになった私を、助けてくれて。
テオは、どうして――。
イルマが下がり、私は一人部屋で俯いていた。
王室騎士団の特別高等課からぶっつづけで事情聴取を受け、ようやく解放されたばかりの私をイルマや先生は慰めてくれる。
だけど、私は一人になりたかった。
テオの声が、顔が、面影が浮かんで来る。
(姉さん、姉さん――)
(姉さん、とっておきの場所があるんだ)
――ピルツの木……。
私ははっと気づいた。テオはひょっとして――。
その晩遅く、私はエルザに頼んでザールブルグの市壁を越えていた。
テオを袋の鼠とする為、市内は兵士が厳戒し、城門には守備隊、固くザールブルグは閉ざされていた。
私はラフ調合した空飛ぶ絨毯を使い、風に眠り薬を散らして警備兵を昏睡させ、エルザの手助けで城壁を越えていたのだ。
エルザには礼を言い途中で別れを告げて、一人向かう。ピルツの森へ。
夜通しで移動して。明け方には森についていた。

111 :
「…………」
森に足を踏み入れる。鬱蒼としたブナ林にまだ陽の光の及ばぬ闇が蟠っている。
私は落ち葉を踏みしめ、黙々と進んでいった。
ここで。あの日テオに告白されて。私はこの森でテオと生まれたままの姿で抱き合った。
女になった。
トクン。
胸が鳴る。
その時の熱い血潮、テオの抱擁、激しい接吻を思い出して身体が疼いて来る。
私の心は一方で冷たく凍てついて、一方でせつなく胸を苦しめる。
そして――
「やあ、来たのか姉さん」
あのピルツの木の下で。テオは私を待っていた。
「心配ない、ちょっと眠らせているだけだ」
「…………」
テオが木の根もとで仲良く意識を失っているイングリドとヘルミーナを指して言う。
「きっと来ると思っていた」
「どうして?」
私は、涙が、厭なのに、どうしても涙がこぼれて。
「どうして、どうしてなのよ、テオ!?」
「俺は――」
テオがぽつりと語り始める。その顔はひどく男性的だった。
「俺は成り上がる為なら何でもやるつもりだった。俺のような小僧がこの腐りきった世界に立ち向かうには、汚い手と策謀と、暴力しかなかった」
「でも……」と、テオは、テオも――涙を流して。
「何でかな。姉さんを想うと、そんな事はどうでも良くなったんだ……おかしいよな」
「テオ」
私は泣きながら、叫んで。
「テオ、逃げて……ううん、一緒に逃げようよ。私、私……」
「――そこまでだ」
気づいた時には、もう遅かった。王室騎士団の甲冑が周囲を囲んでいた。
「こんなことだろうと思ってな、跡をつけさせてもらった」
特高騎士が酷薄に告げる。
「テオ・モーンマイヤー、ザールブルグへの大逆罪で貴様を逮捕する」
兵士たちが手に手に剣を構える。
「すなよ。生かして捕えろ」
「いや、お願い、テオを、テオを……!」
暴れる私は、騎士に押さえつけられる。
テオは剣を抜くと――放り投げた。最期に、微笑んで。
「さよなら、姉さん」
二週間後。
激しい拷問と取り調べの後、テオはザールブルグの中央広場で四つ裂きにかけられた。
群衆の環視する中、私は涙も流さずじっとそれを見守っていた。
二十年後。シルヴァータイト紛争でウルリッヒ様を初め、多くの王室騎士が命を落とす。
そして、私はザールブルグを後にしていた。
思い出の、ペンダントだけを胸に。
(終わり)

112 :
おしまいです。
エロなしで尻切れトンボで済みません。
よつざきについては、ぐぐれば色々出てきますが、イングランドの処刑方法です。
「ブレイブハート」でウィリアム・ウォレスがこの方法で処刑されていますね。
詳しくは映画を見れば分かります。

113 :
おおお、この救いのない終わり方がグッとくる。
投下ありがとう!

114 :
おおおおおお
この話ずっと続きが気になってたんだ!
完結させてくれてありがとう
アトリエって意外と鬱展開と相性がいいなぁ

115 :
バットエンドなのに、心残りがなかった。
GJ!!
アトリエってゲームがほんわかしてるからこそ、鬱展開も栄えるんだね。

116 :
保守

117 :
リーナたんって年の割には胸があると思っていたが。
実は、幼女のリンちゃんの方が胸が大きい!!

118 :
リンとリーナは同い年

119 :
ユーディー先生が新しい嫁をGETすると聞いて保守しにきますた。

120 :
>119
ラステルがアップを始めたようです(焼き餅的な意味で

121 :
保守

122 :
SSかもーん

123 :
ユーディーのPSP版が出るから盛り上がるだろうか
金貸し×ユーディーかもーん

124 :
もんもん!

125 :
もんもんもん♪

126 :
ユーディーさんと金貸しと言ったら、借金の取り立てに来た金貸しが生きてる縄を頂戴して、それを使って緊縛プレイ?
それとも純愛?
どっちにしてもユーディーさん受けしか思い浮かばない

127 :
ご無沙汰でしたがアトリエロpart5でイリアトGF散華の続編です。
保管庫にて5-493の名前で過去作品を保管していただいていますので、
そちらを見てから読んでいただくと続きとして楽しんでいただけると思います。
散華:第7話 【痕】(きずあと)
イリスxエッジ のーまる?
シリーズ通じてのダークなイメージはありますので苦手な方はスルー推奨です。
NGワードは【痕】にて
10レスほど消費させてもらいます。

128 :
昼には昼の、夜にはまた夜の鳥が活動を始める。
闇夜に目を光らせ、低音の鳴き声を活気を失った工房通りに響かせる。
ガチャ……
ノックも無く静かに入り口の扉は開かれた。
そこにたっていたのは工房の主、イリス=フォルトナー。
「イリス!」
部屋の中で帰りを待っていた男は名前を呼ぶと同時に彼女に駆け寄っていた。
「……」
イリスは頭を垂れ、血色を失った顔色に重く沈んだ表情で視線だけを動かしエッジの姿を捉えた。
心がこもっていない器、ガラス球のような瞳がエッジの心を抉る。
「どうした!また何かあったのか!?」
エッジは言葉の選択を誤ってしまった。
『また』、その言葉は彼女の思い出したくない過去を含んでしまっていた。
イリスの顔から陰りは消えない。
「ううん、ちょっとエアに呼ばれただけだから……」
「……そうか」
これ以上の詮索は無用とイリスの態度が物語っていた。
エアと言えばイリスの親友だとエッジは知っている。
何度か直接会ったことはあるが彼女に対してあまり良い印象を抱いていない。
エッジとて人のことをいえたものではないがエアは彼に匹敵するほど無愛想で人見知りが激しい。
ただイリスと二人で話しているときはそんな冷淡な彼女も笑顔を垣間見せることがあった。
それにしてもイリスの落胆ぶりは尋常じゃない。
エアに何かを吹き込まれたのか、それとも……
エッジは答えの無い問答を一人繰り返していたのだった。

彼らがミストルースになって順調だった日は短く、イリスにとっては不幸が続いていた。
それには少なからずエッジが無関係とは言い切れない。
自分にもっと力があれば、もっともっと力があれば彼女を護れていただろう。
ベッドで寝付けないエッジは悶々とした想いで窓から見える夜空を眺めていた。
隣のベッドではイリスが静かな寝息を立てている。
昨晩のように彼女の体を求めたくもあったが、帰宅してからのイリスはまるで生気を持たない人形のようだった。

129 :
今にも砕け散りそうなイリス、そんな彼女を自ら壊すようなことはできなかった。
数日前までは彼女を欲望の対象としてみたことなど一度も無かった。
もちろん好意こそあったが、今の自分の思いとはまったく異なるものだと理解できる。
しかし今の彼の目にイリスは欲望の捌け口とも映ってしまう。
断じてならなかった、過ちは一度で良い、二度起こしてはいけないのだ……
好まざる雑念に苛まれながら男は長い夜を明かした。
その戦果を示すように彼の瞳の下にはくっきりとその痕が残っていた。

翌日、エッジは尚も家に篭ろうとするイリスを連れてギルドに足を運んだ。
弱いがゆえに戦いに敗れる、戦いに敗れるがゆえに強くなれない。
葛藤が葛藤を生み、ただ足踏みを繰り返す。それではいけないのだ。
エッジは掲示板を見ながらランク相応のクエストを探していた。
その間イリスはというと受付のアナと他愛の無い話を繰り広げていた。
無理に作ろうとしている笑顔がいじらしかった。
「ちょっと、変な毒気を撒き散らさないでくれる?」
下から聞こえた声にエッジは視線を落とした。
背丈は彼の腰より高いぐらいの金髪をツインテールに結んだ少女。
口の悪さは一品ながら彼女に八つ当たりされる要因が分からなかった。
「なんだ?」
「あんたの連れでしょ、アナと話をしてるのは」
エッジに話しかけてきたのはいつにもまして不機嫌な少女フェニル。
「まったく、自分ひとりが世界の不幸を全部背負い込んじゃったみたいなオーラだされてこっちも迷惑するわ」
「なっ!?」
「どうでもいいけど、これ。本当はあたしの担当じゃないけど、このクエストでもやって頂戴」
フェニルは手に持った依頼書を無理やりエッジに押し付けると彼に背を向けた。
突拍子も無い行動に終始目を丸くして驚くエッジ。
彼女はそんな男にかまわず、そのままギルドの奥へと肩を怒らせながら去っていった。
途中、物ではなく人に当たる様から彼女の機嫌の悪さを伺え知れる。
フェニルにもらった依頼書は依頼人がフュナンとなっていた。
この人物は毎日のようにゼ・メールズの最南端にて釣りを嗜んでいる男だ。
もちろんエッジ達も知らない仲ではない。
さっそく依頼内容に目を走らせるがそこには何もかかれていなかった。

130 :
宅配依頼なら物を持っていくこともできるが、この状態では直接本人に会って確かめなければ内容は分からない。
「おい、イリス」
カウンターで話し込むイリスに声をかけ、終わりが見えない座談会を中断させる。
「なに? エッジ。良いクエストが見つかったの?」
「あ、あぁ……これだ」
先ほどフェニルから受け取った依頼書をイリスに手渡す。
今まで彼女の話し相手を勤めたアナストラは別段関前の用事が無いようで、エッジ達の様子を伺っていた。
「とにかく、やつのところへ行ってみよう。話はそれからだな」
「そうね」
思ったとおり色よい返事を返さないイリスを半ば強引につれてエッジはギルドを後にする。
「残念だけどエッジさんには違う仕事を頑張ってもらわないといけないんですよね……」
アナストラは爪を噛み、去り行く二人の背中に送った。

二人は妖タクを利用して依頼人フュナンの元へと向かった。
案の上、彼はいつもの場所で何一つ変わらぬ風貌で釣りを営んでいた。
むしろこの人物の場合変化があるほうがおかしいのだ。
「フュナンさん、ちょっといいですか?」
目深に麦藁帽子をかぶったフュナンに問いかけるイリス。
ギルドでもそうだったが人と触れ合うことで彼女は少しずつ元気を取り戻しているのがエッジには実感できた。
「なにか?」
フュナンは川に釣り糸を垂らしながら体を向きかえることなく声で応える。
見つめているのは平穏な波一つ無い水面。二人は彼が活発に魚を釣り上げる場面を見たことが無い。
「フェニルに言われてきたんだが…クエストの内容を教えてくれないか」
エッジはフュナンの隣に足を運ぶと、筒状に丸めた依頼書を手渡した
くるくると巻物を広げるようにフュナンはそれに目を通す。
とは言うものの依頼者以外には何一つ書かれていない、白紙のようなものだ。
「そうか……で、何を占って欲しいんだい?」
突拍子も無い言葉に泡を食うエッジとイリス。
「どういうことだ?」
クエストを受けに来たはずがそれがどうころんで占いという単語が出てくるのか理解できないかった。
その二人を見てフュナンは目を細める。
「何も聞かされてなかったのかい?僕はこう見えても良く当たる占い師ってことで一部では有名なんだけど…」
「……初耳だ」

131 :
言葉を失っているイリスに代行し彼が交渉役を買って出る。
もしフェニルにこのことを聞いていたなら足を運んでいなかっただろう。
エッジは占いや神頼みといった抽象的なものを嫌っていた。
彼に言わせれば占いなど偶然が重なってできた産物にしか過ぎないのだ。
「初めてのお客には代金はいただかない主義だが……何を占えばいいのかな?」
「……くだらん。邪魔したな」
話を進めようとするフュナンを制し、エッジは踵を返した。
これ以上この場にとどまったところで時間を浪費するだけなのだから……
「エッジ、ちょっとまって!」
歩き始めたエッジにイリスが叫ぶ。
知らなかったわけではないがイリスはエッジとは違い神頼みを信じる気があった。
それ故か異世界で思いがけない出来事に巻き込まれることも多々あった。
「未来を……私達の未来を占って」
彼女の気迫は藁にもすがる溺れる者のようだった。
そんなイリスにあっけにとられるエッジ。
「イリス……」
「また、唐突な……あまりにも具体的過ぎてどんな結果が出るか分からない……」
彼の言うとおりイリスの願いは漠然としすぎて占う対象に値しない。
せめて彼女の言う未来が特定されなければ、すべてにおいて抽象的な答えしか出せないだろう。
イリスは思案する。
彼女は今のような過酷な現実が続くようならミストルースを辞めることさえ考えていたのだ。
「このままミストルースを続けて良いかどうかを…」とイリスは喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。
背後にエッジが居たから…結果次第では彼の居場所を無くすことになりかねない。
なら…
「じゃあ……どうしたら強くなれるか教えて」
「………」
「それは君達の努力次第だと思うんだけど……占いとしては先ほどよりよっぽど現実的だね」
エッジは皮肉的な言い方に耳障りを感じたもののフュナンがそういう性格でないことは分かっていた。
悪びれる様子もないことからも彼の性格がうかがい知れる。
麦藁帽子から覗かせるフュナンの瞳をイリスは真剣そのもので見つめていた。
「わかった、ただあくまで占いだということを忘れないで欲しい」
「まったく、よく当たる占いとは齟齬な言葉だな」
今度はエッジが返す。
得体の知れないものにすがろうとするイリスに不満を、そしてそれをさせてしまった自分に苛立ちを覚えていた。
その対象であるフュナンに彼がせめてもの抵抗を示した言葉だった。

132 :
「……」
「エッジ、失礼よ」
だが、結果としてエッジの行為はイリスに反感を抱かせるだけにとどまった。
「まぁ、そういわれても仕方ない売り文句ですしね、では占いを始めましょう」
「…………」
自分の居場所を無くしたエッジは占いの結果を待たずしてその場から姿を消していた。
とはいってもイリスを自分の視界内に留めておくことだけは忘れはしなかった。

フュナンと会った後、二人は再びギルドに足を運びランクに応じたクエストを受諾していた。
その帰り道、普段なら妖タクを使うはずだったがエブリに立ち寄る用事があったため徒歩で帰路につくことにした。
普段は子供達や老人達で賑わっている噴水広場も黄昏時が終わろうとする時間帯にはその姿が見ることができない。
しかし今日は違っていた。
顔の知れた面々ではなくベンチに座って大声で泣きじゃくる少女が居た。
彼らにとって見覚えのある容姿……赤いマントに腰まで伸びる長い髪、大きなリボンが特徴的な少女、少女の名前はネル。
以前異世界で彼らに戦闘を仕掛けてきた姉妹の片割れなのだ。
「エッジ……」
エッジの背中に隠れながらイリスは小声で言った。
係わりあいたくないのはエッジも同意だった。
「声、掛けてあげて」
イリスの意外な言葉にエッジは驚いた。
彼らはこの姉妹と戦い、敗れているのだ。
エッジが意識を失っている間にこの姉妹がイリスの身になんらかの制裁を加えたことを
直接目にしていなかったがその後の惨状から予想に容易かった。
「イリス……」
「いいの、お願い……」
しぶしぶ納得しエッジは泣きじゃくるネルの前に足を運んだ。
「おい、どうした?」
エッジの視線は彼女の姿から目をそらしている。
「うわわわわーん」
彼の問いかけが更なる引き金となりネルはより一層大声で泣き始めてしまう。
「泣いてちゃ分からないわよ? 大丈夫? なにかあったの?」
まだ体の半分エッジの背中に隠したまま、優しく諭すような口調でイリスが問いかける。
「うぅーヒック、ヒック……」

133 :
イリスの説得が効いたのか、ネルは鼻をすすりあげ、泣き止もうと努力しているようだった。
「行こうぜイリス、厄介ごとはごめんだ。それにこいつ……」
「うん、分かってる。でも……」
エッジは一刻も早くここから立ち去ろうとする。
「お姉ちゃんに捨てられて……」
「そうなんだ……エッジ、この子を工房に連れて帰っちゃダメかな?」
「な!? バカげたことを!」
エッジはイリスの唐突な言葉に驚いた。
確かにミストルース同士が商売敵だという話はそれほど耳にしない。
しかし自分達にとって明らかにこのネルという少女は敵なのだ。
昨日の敵は今日の友などと生易しい待遇にありつける身分ではないだろう。
「フュナンさんが言ってたの。私達に力になってくれる少女が現れるって……この娘のことじゃないかなって…」
「悪いが俺は面倒ごとはごめんだ。それに俺は占いを信じていない」
それもあったがエッジにとっては彼女の口から他の男の名前が出たことに嫌悪感を感じた。
嫉妬?……いや何もできない自分に苛立っているのだと自身を言い聞かす。
「エッジ……」
イリスが二、三歩後ずさった。
エッジの体からイリスの手が離れたことが実感できる。
「……お前の気持ちはわかった。後はお前に任せる」
曖昧な言葉ながらもエッジは自分が折れたことを伝える。
これ以上彼女との溝を深めないために……
「あ、ありがとう……エッジ」
よほど嬉しかったのか彼女の表情が途端に明るくなる。
イリスはネルに彼女の面倒を見てあげることを伝えていた。
そのやり取りをエッジは後ろで見守りながら、ネルに一言だけ忠告をした。
突然始まった三人の生活に一抹の不安と期待を隣り合わせに、男は今の自分がイリスとって影響力を及ぼさないことをひどく痛感していた。

三人で囲む食卓はネルが居ることもあって普段より明るく楽しいものになった。
育ち盛りという言葉がぴったりあてはまるネルの食事の量はエッジに勝るほどのものがあり
急遽エブリへと買い足しに走ろうとするイリスをネルがなだめると言う変わった光景も見れた。
やがて夜も深まり、寝床を失ったエッジは階下で一人蝋燭の灯を眺めていた。
背中越しに人が近づいてくるのを察知する。
わざわざ振り向かなくともその人物が誰なのか分かっていた。

134 :
「エッジ、眠れないの?」
声のトーンを落としてイリスが問いかける。
「あ、ああ……。あいつは?」
エッジはあえてネルの名を呼ばずに問いかけた。
「ネルちゃんはもうぐっすり眠ったみたい、まだまだ子供だもんね」
というイリスとてまだ成人したわけではない。
ただこの年で四歳という差は大きなものだ。
「そうか……」
イリスにはエッジの声が低く沈んでいるように聞こえた。
彼自身意図的に発したのではないが、少なくとも彼女の耳には普段の声色と違うことが分かった。
「ごめんね、せっかく……その……」
「なんだ?」
言葉を濁すイリス。
それに対し言葉の続きを要求するエッジ。
「もうちょっと私も気が利けばよかったんだけど……」
「なんのことだ?」
彼女の奥歯に物が挟まったような物言いに男は苛立ちさえ覚えてしまう。
向き直りこそしないものの言葉の端に不快な感情を込めていた。
「ネルちゃんがいたらこういうこと、できないから……」
そっとエッジに後ろから腕を回し抱きつくイリス。
柔らかい二つのふくらみが背中に押し当てられる。
「イリス……」
「いつも…いつも、ごめんね。エッジ」
「謝られる筋合いは無いはずだが?」
「ううん、私……いつもエッジには感謝してる」
エッジが首を捻ればすぐそこにイリスの顔があった。
「……」
自然とそうなるのが当たり前のように二人の唇が重なる。
荒々しいエッジの口付け。
彼女の離れかけた心を取り戻すように……彼女を自分のものとその体に刻むように……
「……ふぁ……ぁ……」
重なった唇のわずかな隙間からイリスの吐息が漏れる。
ユアンにほだされたときのような甘い口付け、それはそれで彼女の心を癒すものの、このような激しい愛情の確認も嫌いではなかった。
下着に薄いブーケを着ただけの格好。
それは変化を始める彼女の体を隠すには不十分だった。

135 :
エッジの口付けはやがてイリスの顎へすべり、そのまま首筋から鎖骨へと流れ落ちていく。
「だ、だめ……これ以上は……ネルちゃんが起きちゃ……」
「声を我慢しろ」
彼はブーケの下に手を差し入れ、一気にそれを剥ぎ取ってしまった。
男の愛撫の前には胸を隠す下着とてなんの防壁にもならない。
胸をはだけ、男の口は敏感な部分を集中的に責めはじめる。
それだけでイリスは立っているのがやっとの状態になってしまうのだった。
「……あ、あぁ……ん……あっ、だめ、声が……でちゃぅ」
「……」
イリスは腰を落としているエッジの肩に手を置き、体を預けていた。
イリスは気を抜いてしまえば床の上に倒れてしまうだろう。
「だ、ダメ……エッジもう、これ以上は……」
荒々しい熱い吐息を交えながら訴える。彼女の白い透き通るような肌が今は顔と同じように赤らみを帯びていた。
エッジはイリスの大事なところを覆う下着をずらし指でスリットをなぞった。
蜂蜜が入ったつぼに指を入れたようにねっとりと粘着質の体液がたっぷりとその指に付着する。
「……しかし体はダメとは言っていない……が?」
エッジはその指をイリスに見せ付けた。
恥ずかしそうに視線をそらすもののその指はイリスの口元にあてがわれる。
彼の意図する意味は分かっていたが、彼女は自分のモノを口にすることに抵抗を感じていた。
イリスは恐る恐る口を開き彼の指を咥えてしゃぶった。
嫌悪感と同時に独特の味覚が口に広がっていく。
エッジは手早くズボンと下着を脱ぎ捨て、股間にそびえる欲望の塊を現した。
「イ、リス……」
「……」
エッジは彼女の名前を呼ぶ。
二人にとって行為中に余計な言葉は邪魔になるだけだった。
イリスも次に自分が何をすべきかは分かっていた。
男の前に跪き、そそり立つソレに手を添える。
まだ何も手を下していないにもかかわらず、それははちきれんばかりに硬く、熱く、己を主張している。
イリスはそれを銜え込もうと口を開いた。
知らず知らずに溜まった唾液が口腔内に溢れ、エッジのものにねっとりと絡みついていく。
以前にも感じたが小さな口に彼のものは大きすぎるのだった。
それでも頬をすぼめ、無理をして喉の奥へとそれを招き入れる。
喉を突かれることで嘔吐感、それに苦しみが生じて目の端から涙が零れる。
この前と同じことをしていたもののイリスの心情は違っていた。

136 :
最愛の人のため、自らそれを受け入れる覚悟ができていた事……
「もういい……」
そんなイリスの姿を見てエッジは自ら腰を引いた。
たとえ自分が快楽を得ようとも相手に苦しみを抱かせることに、胸が締め付けられるのだ。
「エッジ……」
だがイリスにとって短時間で終わった奉仕は彼女に混乱を招かせる結果になった。
男が何も反応を示さず早々に辞めさせるということは自分の技量が無かったのだと……
エッジは想いに耽るイリスを立ち上がらせ、ぎゅっと抱きしめた。
彼女に気が付かれないうちに裸になったエッジ。
鍛え抜かれた体はとても肌に心地が良かった。
「イリス…愛している」
耳元で愛の言葉を囁き落とし、安心を与える。
「……私も」
女もそう応える。
抱き合った二人の体に窮屈に挟まれた怒張がビクンと大きく脈を打った。
「イリス」
「う……ん」
抱き合った体勢のままエッジは彼女の左腿を右脇に抱え、秘裂に怒張をあてがう。
身長差をカバーするためにイリスはつま先だち、エッジの首に腕を巻きつけて体を預けた。
ずぷぷ……
怒張の先端が秘裂に飲み込まれる。
「あぁ……はぁ……」
ゆっくりとそれはイリスの中に埋没していく……いや正確には彼女の体がエッジに突き上げられていた。
深く貫けば貫くほどイリスは不安定な姿勢で彼を迎え入れる。
もはやつま先が床から離れようとしたところで浮かび上がる右足もエッジが脇に抱えた。
「ひゃぁ!」
イリスは必に首に絡めた腕でエッジにしがみつく。
今自分がどういう体勢なのか分からなかった。
今までしたどんな体位より不安定だが密着性が強く、突き上げられるたびに宙に浮く摩訶不思議な感覚を味わった。
さらに沈むときには否が応でもエッジの怒張が最奥をなぶり子宮孔を突き上げる。
体の中から搾り出される甘美の喘ぎ……ネルのことを思いイリスは必に口に出すことを堪えていた。
『声を聞きたい』
空耳だろうが彼女の脳裏に優しい声がよぎる。

137 :
「わ、わたし……あぁあん! だめ、だめぇ……おかしく……なっちゃうぅ!」
開放を促された台詞にイリスは我を忘れて声を上げてしまった。
エッジの荒い息遣いが彼女の耳たぶをかすめていく。
「んはぁっ……あ、あぁ……はぁあぁん! ……いぃ……いいの……エッジ!」
ゆさゆさと揺らされながらもイリスの口からは喘ぎが紡ぎだされていく。
最初はこの体勢に不安を感じたもののエッジの太い腕に抱きかかえられ、より深い繋がりに身が蕩けそうになっていた。
それはすなわち彼女が頂に向かって昇りはじめたことを意味していた。
「あぁ…はぁっ……も、もっと……もっとぉ……はぁぁあん!」
イリスは快楽に溺れながらもエッジのピッチが上がったことを悟った。
それは男が絶頂に近い合図でもあることを知っている。
「くっ……イ、リス……ぐっ……イクぞっ!」
エッジの汗だくになった顔が歪み、歯を食いしばる。
イリスを抱きしめ、渾身の力を込めて腰を突き上げた。
ドクン、ドクン!
爆発寸前まで堪えた白濁液はタガが外れた途端にイリスの中へと勢いよく吐き出された。
同時にイリスは目の前に光溢れる世界が覗き見える。
「あぁ……あああぁぁ─────!」
届く、手を伸ばせば届く頂。
悔しくもエッジが下ろした幕がその世界を閉ざしてしまった。
絶頂の寸前で彼女は達することなくボルテージが下がり始めたのを感じていた。
「あ……あぁ……」
イリスが零す感嘆の声。
しかし男にはその声が甘美に触れた喘ぎにしか聞こえなかった。
二人はつながったまま熱烈な口づけを交わす。
イリスの中から溢れた白濁液が収まりを見せ始めた怒張を伝い、床の上へと滴り落ちていった。
想像以上に体力を消費したエッジは続いてイリスを求めはしなかった。
しばらく愛を囁きあった二人は夜が更ける前にネルが待っている二階に上がった。
ベッドに入るなり寝息を響かせ眠りの世界に落ちるエッジ。
対照的にいまだにほてりが収まらないイリスは一人悶々とした気分の中、朝までネルの寝言に苛まれていた。

□続く□

お粗末さまでした。
また近いうちに続きを投下にお邪魔します。

138 :
>127
散華シリーズ、密かにお待ちしてました!
艶っぽい文章、切ない雰囲気がたまりません。大好きです
>126
淫乱薬を飲んで金貸しを逆レ○プするユーディー、と言うのは見たことがあります
アトリエにおける淫乱薬は良い物です

139 :
散華シリーズの続編待ってた〜!
前回は、報われない感じがしたけど、今回は後味よい読みごたえだった♪♪
ユーディーは、媚薬の他にも生きてる縄とか、フィンクの抜けた羽根とかで、くすぐりプレイもいいと思います!!

140 :
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=list&cate=18&page=1
アルカディアという投稿サイトに”いもばう”名義で3-349様の『ケシ畑から来た少年』が投稿されています。
他にも同じ名前でマリみて、十二国記、舞-(乙)HiMEのエロSSが大量に投下されています。
これは作者様自らが投稿されたのでしょうか?

141 :
読めばわかると思いますが、昔sweet fantasmを書いた者です。
この設定ではもう書くつもりはありませんでしたが、散華シリーズ作者様にお誘いを受け、続編を執筆しました。
今回は導入部のみの投下。以下4レスいただきます。回避ははwho entraps whom?(誰が誰を罠にかける?)で。
導入部ではユアン×エアが出てきますが、描写はカットしています。
そして本篇のカップリングは異なります(予想はつくでしょうが)。
このシリーズの伝統?で、イリス以外はみんな極悪です。かなり意図的にその設定を作っています。
暗く不幸な話が続きますが、今後考えているネタもあるので、しばらくお付き合いいただけたら幸いです。

142 :
「ねえ、私のこと、愛してる?」
シーツの間から潤んだ瞳で自分を見上げる恋人に、ユアンはふっと表情を和ませると、何も纏わぬ彼女の背を撫で上げる。
「ボクのことを、好きでもない相手とこんなことをするような男だと思っているんですか?」
「じゃあ、私の目を見てちゃんと言って」
「どうしたんですか?今日は。……愛してますよ、エア」
その一言で女は安心する。どれだけ目を凝らしても男の瞳は誠実そのものだ。
そのままキスをせがみ、愛撫に身を任せる。紫の髪が感に堪えぬように細かく震えた。
「可愛いですね、エアは……」
それを褒め言葉と受け取り、エアが嬉しそうに身を捩らせる。ユアンが全く正反対の意味を込めて言ったことにも気づかずに。
嘘は言っていない。確かに今は目の前の女性のことを想っている。ただ、それが会っていないときにも同じ気持ちを保てるかというと話は別だ。
皮肉なもので、彼が本当に愛している相手は抱いている最中ですらその言葉を彼に許さず、
真剣ではない相手に限ってそれを彼にせがみ、乞われるままに口にすることになるのだ。
だから彼にとっては「愛している」という言葉は「抱かせてくれ」以上の意味を持たない。
そしてこの日もその言葉がもたらす結果は同じであった。

143 :
情事のあと、ユアンは身支度を整えながら何気ない調子で口を開いた。
「今日はこの後イリスさんの工房に行こうと思ってまして」
先ほどとは違い、これはエアにかまをかけるための嘘である。
あの件の後、てっきり自分に心を開いてくれるものだとばかり思っていたイリスが、逆に接触を露骨に避けるようになっていた。
しかし、詫びの言葉を口にしたときの反応は「ユアンさんは悪くない」というもの。嫌われたというわけではないらしい。
ならば、誰かに何かを吹き込まれたか。
そこで浮かび上がってきたのが他ならぬエアだった。元からのイリスと仲が良いことあるし、何よりもあの直後に訪れたのは彼女の家なのだ。
平常であれば他の女性を抱いたことなどおくびにも出さずに体を重ねることができる彼ではあるが、
あの日はずっと狙っていたものが手に入るという興奮で気もそぞろだったのは否めない。
起こってしまったことは仕方がないが、計画を修正する前に、どうしてそうなったのか状況を把握しておきたい、そんな気持ちから出た行動であった。
「実は最近、イリスさんがボクを避けるんですよ。嫌われるようなことをした覚えはないんですけどね」
「……本当?」
微妙な間と僅かに低くなった声に疑念を確信に変えたユアンは更に踏み込んだ質問をする。
「本当ですよ。……それとも、エアは何か知っていることでもあるんですか?」
エアは俯き、唇を噛んだ。……私は悪くないわ。あなたがあの娘にちょっかい出したのがいけないんだから。
口には出されずに示された抗議。それをユアンは正確に理解した。
多少のやきもちは可愛く思えることもある。本当に愛し合い互いを信頼する男女の間なら。
しかし、それはこのケースには到底当てはまらない。
……余計なことをしてくれたものだ。やっとエルスクーラリオを奪う目処が立ったというのに。
形だけの恋人を睨み付けたい衝動を抑え、ユアンはわざとらしくため息をついてみせた。
「あなたも知らないんじゃしょうがありませんね。ま、行くだけ行ってみるとしますか」

144 :
「……次はいつ来るの?」
エアがどれだけ滲ませまいと努力しても、微かに震えるその声音には独占欲と嫉妬の色がはっきりと表れている。
恋人を一人に絞るつもりなどさらさらない彼にとっては、それは彼女に対する気持ちを一層離れさせる効果しか持たなかった。
(この人とはこの辺が潮時でしょうかね……)
そう思いながら熱っぽい瞳でエアを捉え、平然と歯の浮くような台詞を口にする。
「あなたに会えなくなるのはボクにとっては身を切られるように辛い。
でも、今ボクが手がけている研究はとても大切なもので、それにはイリスさんの協力が欠かせません。
そんな顔はしないでください。ねえ……、エア?
この研究が認められれば、一人前の男としてあなたを迎えに来れる。そんな気がするんです。
だから……ボクのことを本当に思ってくれるなら、しばらくは大人しくボクのことを待っていてくれますか」
微かに匂わされた未来に、抵抗できる女性は少ない。
「愛してます……エア」
エアの瞳に浮かんだ夢見るような光を間近で捉えつつ、すっとその頬を撫でる。
「ユアンさん……」
二人の唇が重なり、もどかしく舌を絡めあう。
親友を毒牙にかけた女性は、恋人の甘い罠に見事に嵌っていた。

145 :
古書店リオを後にしたユアンは、頭の中でイリスを陥れる算段を立てながら急ぎ足でいつもの場所へ向かう。
この次の相手は約束にルーズなことをものすごく嫌うのだ。果たして少し遅れて到着しただけで、その女性はユアンのことを鋭く睨みつけてきた。
「遅いわよ、ユアンくん」
「いきなり呼びつけておいてそれはないでしょう。ボクだって予定がないわけじゃないんですよ」
「どんな予定なんだか……。今日のお相手は誰だったの?」
「妬いてくださるならお教えしますよ」
「調子に乗らないで。あなたは言われたことだけやっていればいいのよ」
「やれやれ、ご機嫌斜めですね。また仕事で嫌なことがあったんですか?」
「いいから、早く来て抱いてちょうだい」
「仰せのままに。……ノエイラ女王様」



一回あげてしまいました。すみません!

146 :
GJGJ! GJすぎます
本家散華もスピンオフも大好きだったので、続けて読ませていただいて
これなんてご褒美? と嬉しすぎて興奮が止まりません
キャラの設定やSSの中の世界観がしっかりしているので、
ゲームのアナザーストーリーとして安心して楽しめます
素晴らしい作品をありがとう

147 :
マナケミア系のssって少ないね

148 :
>>147
結構多い方だと思うけどなぁ(創作サイト含めて)
ザル>グラ>マナケ>イリス(1>GF>2)って感じがする。
ロロナはたまにエロ同人を見かける。

149 :
大規模なアクセス規制に巻き込まれて、すっかり遅くなってしまいました。
ということで、「エッジを色仕掛けに嵌めるギルド長」です。
エジイリしか認めない!という方はスルーしてください。
以下9レスいただきます。

感想ありがとうございます!散華シリーズでは「できるだけGFに出てくるキャラは網羅しよう」
というコンセプトの元、 既にあと一人分書くことが決まっていたりします。
流れによってはもっと書くかもですが……。
今後はいちいち名乗りませんが、英語タイトルがあったら「こいつまた出てきたな」と思ってください。
それでは、以下投下のみします。本シリーズ共々よろしくお願いします。

150 :
「新作のケーキがあるんです。よかったら食べていきませんか?」
食料品店エブリでの買い物が終わった後、エッジたち三人はマーナにそう声をかけられた。
その反応は三者三様。目を輝かせるネルにやれやれ、といった表情のエッジ、
そして普段ならネルほどではないにしろ明るい顔を見せるイリスは何故かその表情を曇らせた。
「大丈夫ですか?イリスさん。具合悪そうですよ」
自分を覗きこむマーナに、イリスはちらりと蘇ったおぞましい記憶を慌てて消した。
こんなことを考えてはせっかく誘ってくれたマーナに申し訳なさすぎる。
「だ、大丈夫だよ。うん。マーナちゃんのケーキ美味しいもんね。ぜひいただきたいな」
「ありがとうございます。でもちょっと今日のは甘いかもしれないんですけど……」
そう言ってマーナは今度はエッジの方をちらりと見た。エッジがあまり甘いものが得意でないことは今までの付き合いでわかっている。
「なら、俺は先に戻る。イリス、ネル、好きなだけゆっくりしていけ」
エッジとて、最近のイリスの様子がおかしいことには気づいている。自分には話せないことでも女同士なら話せるかもしれない。
そんな彼の気遣いがこの後の事態を生みだしたということは何とも皮肉なことだった。

151 :
エッジが家に帰ってしばらくした後、普段はめったに来客のない工房の扉がノックされた。
イリスやネルなら鍵を持っているし、忘れたとしても帰ってくる時間が早すぎる。
怪訝に思いながらも玄関へと向かったエッジを待っていたのは意外な人物であった。
「こんにちは。エッジくん。ちょっとお邪魔するわね」
「今イリスもネルもいないんだが……」
「そうなの?でも、用事があるのはあなただから」
「それじゃ、入ってくれ」
エッジの言葉にもその相手はぴくりとも動こうとしない。視線だけで問いかけると彼女はちょっと困ったように微笑んだ。
その意味に合点がいき、エッジが扉を大きく開ける。そうして初めてノエイラは悠然と工房内へ足を踏み入れた。
ノエイラが彼の隣を通り抜けたとき、微かに鈴の音のような金属音が耳に届き、エッジはわけもなく心がざわつく自分を感じていた。 
「今日は暑いわね。ローブを置かせてもらってもいいかしら」
「ああ」
適当に答えて振り返ったエッジはその言葉を激しく後悔する。
ぴったりと体の線に沿ったミニのワンピース。ブーツとの間に見える白い肌に嫌でも目が吸い寄せられる。
普段は厳格なローブを着こんだ姿が、一枚剥いだだけでこれほど扇情的に変貌するとは知らなかった。
ならば、更にその下にはどんな官能的な体が隠されているのか。
その想像は今までエッジがしたどんな想像よりも甘美だった。

152 :
一年を通して温暖なゼー・メルーズでは、女性の服装も大胆なものが多い。
殆ど下着同然の姿で働く酒場マスター。見せ付けるかように大きく胸の開いた服を身に纏うミストルース姉妹。清純なイリスですらも肌の露出は多い。
しかし、本当に男心をそそらせるものは見えないもの、そしてその合間から覗く僅かな誘いである。
丁度エッジの目の前にいる女性のように。
しかも、先ほどからノエイラが手を動かすたび、あの鈴のような音がエッジの頭の中にこだまするのだ。
落ち着かない気分で視線を彷徨わせるエッジにノエイラが首を傾げて声をかける。
「どうしたの?エッジくん」
劣情を刺激されてぼやける視界の向こうで、同性さえも素直に認める美人が優雅な笑みを見せた。
普段より心持ち濃い目の化粧。
上品に香るパルフュームの妖艶な余韻。
整った顔立ちだとは思っていたが、ギルド長に女を感じることなどないと思っていた。
それが今、ゆっくりと手袋を外すノエイラから視線を外せない。
「あなたには、私の片腕になってほしいの。そのためにはお互いのことをよく知らないとね……」
目の前の男が自分に魅了されているのを知り、ノエイラはその瞳の中にある種の光を浮かべた。
この街でその視線を知るものは数少ないが、その効果は抜群で、一人残らず遅くとも数分後には彼女の虜になっていた。それは、誘惑の雌の光。
ノエイラが左の手袋を外したとき、音の正体が明らかになった。金色の細いブレスレットが三連、彼女の手首を彩っていたのだ。
エッジの目がそれを捉えた後も、ノエイラは上品に一つずつ身につけたものを取り去っていく。
下着とブレスレットだけを残した姿になると、ノエイラは纏めていた長い髪を解き、頭を振った。
その場に風が巻き起こる。まるで孔雀が羽を広げたかのように金糸が弧を描き、そして曲線をなぞるかのように柔らかくまとわりつく。
シャランという金属音が一際大きく響く。
時間にしたらほんの数秒のはずなのに、それはエッジの目にまるでスローモーションのように映った。
そして静寂の中に残された、完璧なプロポーションを持つ肉体―
レースに縁取られた黒い下着からこぼれんがばかりに双丘が盛り上がり、くっきりと谷間を形作っている。
その下に続く肌は陶磁器のように滑らかで、きゅっと締まったウエストが触れられるのを待っていた。
そしてその更に下に控えめに佇む布。奥に何が潜んでいるか、既にエッジは知っている。

153 :
目の前に晒された成熟した女性の体に、若いエッジの目が釘付けになるのは無理もなかった。
それでも、手をぐっと握り締めて誘惑に耐える。イリスの姿を脳裏に思い浮かべ、彼女を裏切ることはしないと誓う。
必に葛藤と戦うエッジに、ノエイラはくすりと笑い、そのまま僅かに目を伏せる。
誘っても容易になびかぬ相手にも余裕の態度は崩さない。
300人ものミストルースを纏める有能な美女は、恥をかかせるな、などという安っぽい台詞を口にするような人物ではなかった。
「……話はユアンくんから聞いたわ」
忘れたくても忘れられないその名にエッジの眼光が鋭くなる。
「困ったものね。彼の女癖の悪さも。……私というものがありながら」
何気ない調子で付け加えられた一言にさすがの冷静な彼もはっと息を飲んだ。あいつが、ギルド長の恋人?
実際には二人の関係はエッジが考えたものとは異なっている。
体の関係はあるものの、両者が対等だったことはない。
いつでも主導権を握るのはノエイラであり、ユアンは彼女の欲望を満たすためだけに存在しているのであった。
ノエイラにとっては自分と会わないときにユアンが誰を抱いていようとそんなことは全く気にはならない。
だが、それを告げる必要はない。嫉妬は狂乱を、狂乱はより深い快楽を呼ぶ。
思い描いたシナリオどおりに衝撃と誤解に巻き込まれる獲物をノエイラは満足そうに見やった。
そうして、僅かに残った理性で真偽を問いかけるエッジに曖昧に頷く。
「ええ。昔からの仲なの」
ごくりと唾を飲んだ男に一歩近づき、耳元で甘く囁きかける。
「どうかしら。二人で復讐しない?」
欲望に大義名分が与えられる。そして男としての闘争心も。
(あいつの女、か……)
エッジの瞳の奥に宿った危険な光を認め、ノエイラの中の光も強くなる。
そのまま手を背中にやり、ゆっくりと留め金を外す。豊かな胸がだんだんと露わになる。
脱ぎ捨てられた下着が床に落ちたのと、二人がソファに倒れこんだのは同時のことだった。

154 :
初めて触れる大人の女性の体はどこもかしこも甘い香りがした。
敏感な体質なのか、エッジが少し触れただけでノエイラは妖しく震え、悩ましい吐息をあげた。
衣ずれの音に交じってあえかな金属音が彩りを添える。
その度にエッジは自分の中で鎖が一つずつちぎれていくような感覚を味わっていた。
そして、そんな彼をノエイラは更に導いていくのだった。まるで、こんなものは快感の序の口に過ぎないとでも言いたげに。
「んっ……くふっ……」
舌を絡め合う間にも、豊かな胸がエッジの手の中で形を変えていく。掌に固い感触を認め、エッジはそこを指でぐりぐりと押した。
彼の動きにノエイラがキスを止め、身を仰け反らせる。
それを次のステップに進んでもよいという合図だと捉えたエッジはすぐにその胸にむしゃぶりついた。
しかし、予想に反してすぐに頭にノエイラの手が置かれる。顔を上げると、その相手は窘めるような笑みを浮かべてエッジのことを見つめていた。
「せっかちなのね。エッジくんは」
馬鹿にされたような気がして身を固くしたのも束の間、ノエイラはすっと身を起こすと、エッジを仰向けに寝かせ足の間にうずくまった。
「いいわ。私がするから」
固くいきり立ったものを口に含み、焦らすようにゆっくりと舐め上げる。
たっぷりと唾液を塗りつけ、十分に濡れたことを確認すると、ノエイラはやおら起き上がり両胸でそれを包み込んだ。
すぐに動かす代わりにちょっと首を傾げて、どうかしら、と問うように視線を投げかける。
それは、男が視覚で性欲を刺激されることを十分に心得ている行動だった。
柔らかい感触にエッジは自身が膨張するのを感じていたが、先ほどのノエイラの言葉もあり、それをすぐに認めるのはプライドが許さない。
「随分慣れているんだな」
さりとてその快感は抗いがたく、皮肉な口調でそう返すのが精一杯だった。

155 :
ノエイラはその返答に微笑みを返し、媚びた眼差しはそのままでゆっくりと上下に動き始めた。
「ええ。男の人ってこうされるのが好きなものでしょう?」
もちろんエッジに否応はない。美人が挑発的な視線を投げかけ、自分を大きな胸で包み込んでいる。これを刺激的と言わずに何と言おう。
しかし、彼の頭をよぎったのは別の考えだった。
この光景をあいつはいつも見ているのか。そんな眼差しでいつもあいつのことを見つめているのか。
かっと頭に血が上り、思わずエッジはノエイラを手で払おうとしていた。
シャラン
突如金属が触れ合う音がし、エッジの手が留められる。
「駄目よ。エッジくんはじっとしてて」
掴まれた手の動きはたおやかだったが、その声は有無を言わさぬ響きを持っていた。
あくまでも彼女の方が上だと言い張りたいらしい。そっちがそのつもりなら……。
シタガワセテヤル
心の奥で囁きかける声。それに応ずるようにエッジは体を起こすと、ノエイラを下に組み敷き、乱暴に秘所に指を差し込んだ。
「ああっ……だめ。だめよ、エッジくん……」
先ほどと同じ言葉。しかしその声音は全く正反対のメッセージを伝えていた。
抵抗の意思が感じられたのはほんの一瞬で、すぐに無数の襞がエッジを締め付け、絡み付く。
「凄いな。一本じゃとても足りないって感じだ」
そう言って指を増やすと中からは一層蜜が溢れ、エッジの手を濡らしていった。
それぞれの指の独立した動きに、ノエイラが頤を上げて喘ぐ。
足を心持ち開き腰を浮かせる様に、エッジは興奮させられるとともに、どこか冷めたものを感じていた。
(清純そうな顔をしていてもこんなもんか。女って奴は……)
エッジの脳裏にイリスの顔が浮かぶ。
まっすぐな瞳を持っていたと信じていたのに、あっさりと他の男と関係を結んだ彼女。
所詮女など目の前の快楽には抗えない生き物だ。ならば、イリスにもノエイラにも遠慮をすることなどない。
エッジは一つ鼻で笑うとノエイラに冷たく言い放った。
「入れるぞ」
その言葉にノエイラが目だけで合図をする。
それは哀願というよりは許可に近かったが、その眼差しは紛れもなく彼女も情欲に溺れていることを示していた。

156 :
最初からエッジは激しく腰を打ちつけた。
それは彼自身の冷たさというよりは、先ほど女性という性に対する彼の諦めによるものだったのかもしれない。
慣れていない女性なら、その動きに苦痛を感じたことだろう。
しかし、ノエイラは巧みに腰を使い、エッジの動きに合わせていった。
きゅっきゅっと締め付ける動きにエッジの方が耐えきれなくなり、それを堪えるために更に強く抜き差しを繰り返す。
そうして二人は共に高みへと昇り詰めていった。
一度達した行為はその後も果てることなく続き、いつしか二人はソファから床に転がり落ち、時に上になり時に下になって相手の体を貪り続けていた。
エッジが乱暴に扱えば扱うほど、ノエイラはそんな彼を翻弄するように卓越した性技を見せ、それに応じてエッジの行為がさらに激しくなっていくのだった。
戦いにも似た時間の中で、だんだんと二人の意識は白濁していき、既に何回行為を重ねたのかもわからなくなっていた。
何度目かの小さなを迎えたノエイラを見下ろし、エッジは背中がぞくぞくするような快感を覚える。
目の前で放心しているのは、ただの魅惑的なボディを持つ美女ではない。
自身も含め多数のミストルースを束ねるギルド長であり、憎き男が愛する女性であり、今までの行為の間すらずっとエッジに対して優位性を示し続けてきた相手なのだ。
「エッジくん……」
細い腕がべとついた背に回され、うっとりとした目でキスをねだられる。言い知れない征服欲に満たされながら、エッジはノエイラに唇を寄せた。
「あ……ふ……はぁん」
濃厚なキスの合間に漏れる喘ぎ声がエッジを刺激し、背中に置いた手を下へと伸ばそうとしたときのことだった。

157 :
「ただいま、エッジ。ネルちゃんはマーナちゃんのところで夕飯も食べていくって―」
それきり言葉を続けられなくなった少女は、口を手で覆い、そのまま目を固く閉じた。そんな彼女にエッジとノエイラが同時に声を上げる。
「イリス!」
「イリスちゃん……」
羞恥と後ろめたさに震えてみせながら、ノエイラは内心ほくそえんだ。
(完璧に計画通りのタイミングね……。よくやってくれたわね、マーナ)
いくら目を瞑っても、今見たばかりの映像はイリスの頭の中にくっきりと残っていた。
脱ぎ散らかされた服。二人の体に光る汗。独特のこもった匂い―
ナンデナンデナンデ
ドウシテ、アナタガココニイルノ
フタリデナニヲシテイタノ
ウソダヨネ、エッジ
ネエ、コタエテ、エッジ……
最初口元に浮かんだ小さな震えがイリスの全身に広がっていき、ぎゅっと瞑った目に涙が溢れる。
「いやあああっ!!!」
「イリス!!!」
叫んで追いかけようとしても、全裸の体では外に出るわけにはいかない。
慌てて服を掴み、それを纏おうとするエッジには目もくれず、イリスは泣きながら工房を飛び出した。
普段は静寂に包まれる書物保管庫に、一人の少女が駆け込む。奥の扉が大きな音を立てて開かれる。
エアの警告など、この心の傷の前では何の意味も持たなかった。
ドアに手をかけて、椅子から立ち上がって、一度止まった二人が互いへと駆け寄る。
彼女をしっかりと抱きしめるユアンの顔に満足げな邪悪な笑みが浮かんだことを、泣きじゃくるイリスは知る由もなかった。

158 :
その翌日、ギルド裏手の秘密の部屋に、絡まりあって相手を貪る一組の男女の姿があった。
「どうでした?ボク以外の男の抱かれ心地は」
「うぬぼれないことね。男は別にあなた一人だけじゃないわ」
「ギルド長にスキャンダルはご法度でしょう?賢明なあなたが何人も男を作るとは思えませんがね。……それとも、ボク一人では我慢できないくらいの淫乱なんですか?あなたは」
「どっちと取ってくれてもいいわ。……ねぇ、それより」
一旦言葉を切って女は男を見上げ、挑戦的に微笑む。
「彼、よかったわよ。やっぱり若いせいかしらね。あんなに激しいのは久しぶりだったわ」
嫉妬に駆られて口中を蹂躙するユアンに応えながら、ノエイラは霞んでいく頭で考える。
……馬鹿な男。イリスちゃんを取り戻すところまでは騙されてあげたけれど、もう一つの目論見のほうはそう簡単に思惑に乗ってたまるものですか。
随分と自信があったようだけど、古いものより新しいものに目がいくこと、若い体を自分の好みに変えるのが好きなことは、何も男だけの特権じゃないのよ。
あなたとの関係を続けるかどうかは、今、私をどれだけ満足させてくれるかにかかっているわね……。
嬌声で男をさらに煽り、ノエイラは自らが仕掛けた罠に溺れていくのだった。

〜 Who entraps whom? 終了  次作へ続く 〜

159 :
GJ!
読み進む度にwktkが止まりません

160 :
散華シリーズの後に、初心者が投稿しづらいですが。
短編投下します。
カップリングは、マナケミア2のロゼ×ウルリカ。
エロ無しです。

161 :
ロゼウル同居設定。
付き合って半年。
一回経験済み。


ある日の昼下がり、街中から少し離れたウルリカのアトリエでは、どよんとした空気が流れていた。
 (「なんで!!なんでなのよ!!」)
苛立ちまぎれに、乳鉢の中の燃える砂を力任せにすりつぶす。
(「絶対あいつ、私のことナメてるわ!!」)
怒りの矛先は、今モンスターの盗伐の依頼で留守にしているロゼだ。
二人がつきあってから半年。
それから間もなく、ロゼに押し切られる形で体を重ねたのだが、その後二人の間には全く何もない。
キスどころか、抱き合うことも、寄り添ってソファーに座ることもない。
寂しくなったウルリカから、ソファーに座っているロゼの隣にぴったりくっつくと、びっくりした顔をしたと思うとその後無表情になり、立ち上がってその場を離れるのだ。
(「まぁ、少しは私が悪いのかもしれないけど」)






162 :
一度経験してからというもの、ロゼはウルリカに四六時中抱きつくようになっていた。
アトリエでも、食堂でも洗面所でも、ぺペロンやうりゅの目の前だろうと気にしない。
それが何だか気恥ずかしくて、顔面にパンチをして昏倒させて以来、まったくウルリカに触れてこようとしない。
(「別に触れられるのが、嫌なわけじゃないのにな。」)
誰がいるかもわからない、皆の共同スペースで抱きつかれたり、キスをされるのが恥ずかしいだけで。
考え込みながらロウをまぜ、導火線をつけた割には、あっさりフラムは出来上がった。

163 :
もうすでに外は真っ暗で、酒場に行ってもごろつきしかいない。
20歳前とはいえ、女の身であるウルリカには、危険な時間だ。
「あーあ。ロゼ帰ってこないかなあ。」
そうすれば、酒場にもついて来てもらえるし。何だったら出迎えでハグをしてあげてもいい。
「何だ。そんなに俺が待ちどおしかったか?」
その言葉と共に、ろぜが背中から抱きつかれた。
「きゃーきゃー!!」
いきなり起きたことに頭がついていかなかった。
手足がバタバタさせて、全力で暴れる。
しかし、ウルリカの暴れるのに慣れているロゼは、少しだけ体を離してその反応を微笑みながら様子を見つめているだけだ。

164 :

「ロゼ!!急に抱きつくなんて、びっくりするじゃない!!」
「悪いな。ちょっとあまりにもかわいかったもんで。ただいま」
ロゼは抱きついたまま、瞼や頬にキスをする。
「おかえりなさい。ってちょっと!!昨日まで私のこと避けてたのに、どうして??」
ついさっき、自分から抱き締めてみようと思っていたものの、急に積極的になったロゼに、ウルリカは成すすべもない。
「避けてたわけじゃないんだが。教えてほしいか?ウルリカ。」
そう言うと、モンスター退治で鍛えられた腕で、手早くウルリカを抱えあげる。
流れる様な動作で、ウルリカをソファーの上へと下ろした。
そのままゆっくりと、ロゼも覆いかぶさる。
「ちょっと!!」
ロゼの男性にしては、細くて長い二本の指で、ウルリカの朱色の唇をなぞる。
「お前の近くにいると、いつでもこんなことしたくなるからだ。」
ウルリカは頬を真っ赤にして、ワナワナと震えている。
ロゼは薄い唇で、にんまりと微笑んだ。
そして3か月分の我慢をした、ウルリカ成分補給のために、濃厚なキスをした。
(「嫌味男じゃなくて、ムッツリじゃないのよ〜!!」)
ウルリカのその不満は、キスで邪魔をされて、伝わらなかった様だった。


165 :

これで終わりです。
投下前に、一つ一つの分割を考えるべきでした(゚∀゚ ;)タラー
その他にも、改行やら、文章の区切りやら、多々おかしい所ありますね。
もっと文章のエロス成分を増やす事と共に、修行をしてきます!!

166 :
>149
大人のエチかっこいい!
みんなの思惑が絡まり合って、これからどうなるんだろう
続きを全裸で待機してます
>160
気持ちが揺れるウルリカかわゆす
初心者とは思えないGJな作品ありがとうございます
投稿しづらいなんて言わないで、またお願いします
素敵な作品がたくさん投下されて盛り上がってきたなー、嬉しい

167 :
散華本編を投下させてもあります。
今回は長くなったので前編、後編と分けております。
題名:扉の向こう
内容:ノエイラxアナストラ 百合物
少し控えめに性描写をしていますが同性愛を嫌悪される方はスルーしていただいた方が良いと思います。
NGワードは【扉の向こう】で、性描写だけを避ける場合は04、05を読み飛ばして下されば回避できると思います。
前編は6レス消費いたします。

168 :
気まずい雰囲気の中、三人は朝の食卓を囲んでいた。
「やっぱりみんなで食べる食事はおいしいね!」
ネルが少しでも沈んだ世界を脱すべく声を張り上げて言った。
「そうね」
無理に作った堅いひきつり笑顔が不自然なほどイリスに似合わない。
エッジにはそれすら期待するのが間違いだろう。
もくもくと味気の無い穀物を口の中に放り込み、噛むのも程ほどに大きな塊をミルクで嚥下する。
「…………」
男は無言のまま席から立ち上がると、階上へと足を運ぼうとした。
「エッジ、ご馳走様は?」
小さく告げるイリスの視線はテーブルに残されたまま彼のほうを向いてはいない。
「行儀悪いよ?」
さらにネルはエッジに言葉で追撃する。
さすがに二対一では分が悪くエッジは口の中に篭るような声で食卓から退席の言葉を零した。
敗戦兵にこれ以上の追撃は必要なしとしてか、ネルは彼の背中を見送っていた。
「エッジっていつもあんなの?」
ネルは自分の分は平らげたものの、育ち盛りの彼女にはまだまだ足らない様子で
エッジが食べ残したパンに手を伸ばしていた。
「そうね……」
彼女も心ここにあらずといった雰囲気でネルに答える。
「ふ〜ん。ねえねえ、昨日家に女の人が来てたけど……あれ、誰?」
その言葉にイリスの頭の中で昨日の光景が鮮明に蘇る。
エッジとノエイラのまぐわいを目にしたイリスは脱兎のごとくその場から逃げ出してしまったのだ。
それでも瞼に焼きついた裸の男女が絡み合った姿は消えることは無かった。
「ノエイラ……さん。あの人はギルド長なの、……たぶんエッジにミッションで用事があったんじゃないかな」
イリスの声が微かに震えていた。
最初に裏切ったのは確かに自分だが、信頼を寄せていたエッジに裏切られたことが心により深い傷を作ってしまった。
あの状況から想像できることは一つしかない。
最後に残ったイリスの砦はユアンにすがることだった。
彼は優しく、イリスを慰めてくれた。
といっても前のように彼女の体を求めはしない。
もし、彼に抱いてもらっていればこのわだかまりが少しは癒せていたかもしれなかっただろう。
しかし、イリスが思っていた程ユアンは操を軽く思う男ではなかった。
同じ男性としてエッジの気持ちを汲み取っているのだろう
ユアンの口から出る言葉はエッジを擁護し、二人の仲を取り持とうとするものだった。

169 :
「今日はどうするの?」
再びネルが問いかける。
昨日の今日でイリスはクエストに出る気分になれるわけも無く、沈黙を決め込んだ。
「ねぇねぇ、クエストしよっか?」
視線を床に落としていたイリスの視界にネルが割り込んでくる。
あっけらかんとした悩み事の無い彼女の笑顔。
今のイリスにとってはそんな笑顔すらもうっとおしく感じてならなかった。
「ごめん……今日はちょっと…………私、ユアンさんに用事があるから……」
イリスは椅子を引き、席を立とうとする。
「そっかぁ……でも、明日はクエスト行こうね! 約束だよ!」
「うん、わかった」
イリスは沈んだ気分のまま、片付けに着手するのだった。

「今日もご機嫌麗しゅう、ミスアナストラ」
聞きなれた物言いに受付のアナはにっこりと満面の笑みで答える。
「お早いお帰りですね、ユアンさん」
顔こそ笑顔を作っているもののその言葉には無数の棘を忍ばせている。
男はいったん驚く表情を浮かべた後、余裕の表情で迎え撃った。
「厳しいですね。否、さすがというべきですか。若いうちからそのような事を言うとあの人のようになってしまいますよ」
「お生憎様です、むしろ私はそうなりたいと願っていますので」
はたかれ見れば仲の良い二人に見えるが男から言わせれば蛙の子は蛙なのだ。
「では私はお勤めが待っていますのでこれで失礼させていただきますね」
「あぁ、ごきげんよう。……そうそう、今日のは濃い方だと思いますよ」
男は意味深な笑いを零し、長いブロンドの髪をはらうとマントを翻した。
そしてコツコツと緩やかなリズムで床に音を奏でながら外へと向かっていく。
アナは男の行方など気にしていない様子でカウンターに「離籍」の札を置くとスカートを掴み足早にギルドの奥へと姿を消した。

「失礼します」
小さな扉を押し開けると広い空間が広がっていた。
ギルド長室。
一部、手練のミストルースが入室を許可された場所。

170 :
アナがここに訪れることは少なくない。
ギルド長、ノエイラの特別な客人が来た後は必ず足を運ぶのだった。
カチャリ……
扉には「立入禁止」の掛札がかかっているのだが、入室すると用心深くアナは鍵を閉め部屋の奥へと足を踏み入れる。
ノエイラが普段座っている室長椅子にその姿は無い。
それもアナにとっては当たり前のことだった。
彼女は迷うことなく部屋の隅に置かれている天幕付の寝具へと足を向かわせた。
「アナ?」
問いかけるような物言いにアナは冷淡な口調で返事を返した。
「今日の彼はいつもより凄かったわ……」
「はい」
ノエイラの言う彼とは、先ほど言葉を交わしたユアンであることは明白だった。
アナはノエイラが横になっている寝具の隣まで足を運ぶと自ら服を脱ぎ始める。
穢れを知らぬ乙女、建前と同じく彼女の裸体には傷一つ付いていなかった。
アナはゼ・メールズにしては珍しく露出度が少ない服を着てはいるが、不思議なことにその下には何もつけていなかった。
服を脱げば途端に全裸を晒すことになる。
「今日の彼はあなたの眼にどう映ったかしら?」
「はい。彼の人は持っていた宝石が傷つき、それを必に修復しようとしている様でした」
「そう……」
だてにアナは幼いころからギルド受付を任されて来たわけではない。
人を見る眼を養い、状況に応じて自分の表情を作るようにとノエイラに厳しく躾られていた。
その甲斐があってか本当の自分を押しし万人に好かれる性格を取り繕う程になってしまっていた。
努力の賜物と言うべき業。
すべてはノエイラの期待に沿えるように……
アナにとってノエイラは敬愛するなどと言う生易しいものではなく、ある種の信仰に近いものがあった。
「他に変わったことは?」
天幕の中からの問いかけにアナは自分の服をきちんと皺にならぬように床に畳みながら答えていく。
「はい。姉妹が仲たがいした様子で、クロウリーとユラが共に居るところを目撃したという噂がありました」
あくまで噂だがノエイラにとって興味深い話だった。
最近のクロウリーの奇行は彼女の耳に届いている。
彼の目的はまだ分からないものの、目を光らせておく必要がある存在なのは間違いなかった。
「ノエイラ様、失礼します……」
アナは天幕をくぐりその中へと緩やかにもぐりこんでくる。
天幕の中にいるノエイラは先ほどのアナの言葉に思案をめぐらせている様子だった。
彼女もアナと同様衣服は一切身に着けていなかった。
ノエイラの法衣は枕元に乱雑に脱ぎ散らかされている。

171 :
アナはノエイラの細く長い組まれた足を割り、秘裂を覗き込んだ。
花弁から滴り落ちる白濁の雫……アナはそれが何であるかは百も承知だった。
「失礼します」
むせ返るような臭いにもアナは顔を歪めることは無く、舌でそれを掬い取った。
「あ……」
いまだ覚めやらぬ余韻にノエイラは短い喘ぎをあげる。
考えに耽る彼女にとってアナのそれは不意を付く攻撃だったのだ。
臀部を辿り、ナメクジの通った跡のように残る白い筋を舐めあげていく。
丹念に、執拗以上にアナの舌は男の痕跡を無くすためにノエイラの体を咀嚼していく。
体外に残された男の跡はもう見当たらない。
アナは一旦顔を離し、ノエイラの顔を仰ぎ見る。
彼女は悦に浸った表情でアナに視線を返した。
「ノエイラ様、お慕い申しております」
「私もよ……アナストラ」
ノエイラの言葉にアナの表情は綻んでしまう。
それは唯一彼女が作った顔ではなく本心から滲み出てしまう至福の笑み。
どんなに修行を重ねようとも、その言葉に対しては能面を貫くことはできなかった。
一旦中断された愛撫は再び始まった。
アナ曰く今までは掃除であって、これからが本当の愛撫なのだという。
ノエイラの体内に放たれた穢れた流動体。
アナはそのすべてを吸い取り、彼女を浄化していく。
本当の意味で彼女はまだ男を知らないものの、男の味は存分すぎるほどに知っていた。
たとえ顔を見ていなくてもノエイラの相手が違ったときはその味で分かってしまうのだ。
昨日のように……
彼女にとってユアンの味は一番馴染んだ味に違いない。
何度味わっても喉に引っかかる男の排液は嫌悪感を抱かずにはいれなかった。
男は言った「……そうそう、今日のは濃い方だと思いますよ」
その言葉通り、いつもより口腔に残る不快感は度を増していた。
じゅるじゅるるる……ちゅぱちゅば…………
花弁を手で押し拡げ、口をつけてめいっぱいに蜜を吸いだそうとする。

172 :
排液に混じりながらも甘く脳髄を刺激する香りと共に甘酸っぱい芳醇な味が口の中に広がり始める。
それは間違いなくノエイラの愛欲の蜜。
先ほどまでアナの喉に浸透した味を忘れさせてくれる甘露の果汁。
「あぁ…………アナ……そこよ…………あぁ……いいわぁ…………ふぁ、ん……」
ノエイラにとってもアナの舌技はこれ以上無い快楽をもたらせてくれていた。
男のような激しさはないものの、ゆっくりと、確実に至高の世界へと誘ってくれる。
アナも自分が欲する蜜をよりたくさん分けてもらえるようにとノエイラの体を蹂躙しつくしていた。
どんな男より、ノエイラ自身より、アナは彼女の体を知っているだろう。
肉襞に合わせて舌でなぞり、熟した肉芽を舌先で転がしていく。
彼女はノエイラが望むなら何分でも、いや何時間でもその行為に没頭しかねない。
しかし、惜しむべきはノエイラの体がそこまで耐え切れないことだった。
たとえゆっくりとした動きであっても高まる気分は徐々に終焉に向かい昇りはじめていく。
「あぁ、あぅ! アナ……アナぁ! ……んっくふぅん…………ん、はぁっ! んぅんん!」
アナは彼女に限界が近いことを察した。
ノエイラはわずかに舌がかすめただけでも身を捩り、快楽にもんどりうっていた。
その状態になってしまうと返ってアナの鈍重な舌技ではノエイラを苦しめる結果になってしまう。
「ノエイラ様、気をやってください」
そこに来て初めてアナは秘裂に指を入れ、内外から一気にノエイラを責め立てた。
「あぁ、ぅん、ん……んっ…………あっ、ああぁ! あん! はぁ……ん! んんぅ─────!」
ノエイラはシーツを掴み、背中をのけぞらせながら唇をかみ締めあふれ出しそうになる言葉を必に堪えていた。
それでも、快感の波に体が呑み込まれたことをアナは悟った。
アナの指技は一瞬でノエイラの体の昂ぶりを昇華させてしまったのだ。
普段は厳格なイメージを放つギルド長が、欲望のままに乱れる姿をアナは美しいと眺めていた。
アナの、彼女の役目はこれで終わってしまうのだ。

173 :
余韻に浸るノエイラを残しアナは別れ惜しげに天幕の外へと這い出ていった。
「アナ……」
背中越しに呼びかけられたアナは動きを止め振り返る。
「はい」
「いつもありがとう」
「そ、そんな。私はノエイラ様を…………そ、その、愛していますから……」
何枚もの仮面を持っている彼女もノエイラの前ではすべてを曝け出す。
自身でも頬が熱く、赤く、火照るのを感じていた。
そんなアナを可愛いとは思うもののノエイラはあくまで部下として彼女にそれ以上は望んでいなかった。
「では、仕事に戻りなさい。あ、それとエッジ達が来たらあのクエストに誘導しなさい」
「かしこまりました。それでは失礼します」
天幕を抜けると慣れた手つきであっという間に着衣するアナ。
コンパクトを開き、顔に残る情事の跡をハンカチで拭うと何も無かったように普段の営業スマイルを携え持ち場へと戻っていく。
「さてと……釣り糸を垂らしてもう少し待ってみるほうが良さそうね」
ノエイラは枕元の衣服の山の中から下着を取り出し、余韻の残滓が漂う体に着け始めた。
□後編へ続く□
お粗末さまでした。
規制に巻き込まれなければ近日中に後編を投下させてもらいます。
>>160
誰も最初は初心者なので気にせずどんどん作品を投稿していきましょう。
散華シリーズは暗い雰囲気があるのでスレ自体の雰囲気が暗くなってしまうのを懸念しております。
私も素敵な作品が増えるのを楽しみにしています。

174 :
はぁはぁ

175 :
作品投下乙です!
アトリエ内のいろんな作品、いろんなジャンル(傾向)が読める
このスレ大好き

176 :
乙!!
百合でも、キレイな表現で読みやすかった!!
そして最近このスレが復活してきて、嬉しい(^O^)

177 :
再びお邪魔します。前編に引き続き後編を投下させてもらいます。
時間帯は同じでエッジに裏切られたイリスに着目しています。
題名:扉の向こう 後編
内容:ユアンxイリス のーまる
嫉妬や陰謀が渦巻くダークな世界観なのでこのシリーズを嫌悪されている方はスルー御願いします。
暗い話が続くとスレの雰囲気も暗くなってしまいがちなので次回は明るい話を投下させていただこうと思います。
では9レスほど消費させていただきます。

178 :
同じ時刻……
イリスは心の安らぎを求めユアンを訪ねて、図書館へと足を運んでいた。
図書館の奥に特別与えられた彼の私室兼研究室。
その扉は堅く閉ざされ、彼が不在であることを知らせる札がかかってあった。
「たしか……イリスさん?」
恐る恐る訪ねてきたのはクエストを受け異世界へ一緒に行ったことのあるウィナーだった。
彼は大きな眼鏡を光らせ、イリスを頭から舐めるように足元まで視線を走らせた。
「ウィナーさん。あの…………ユアンさんは……今日は?」
「居ませんが、クエストかなにか? クエストのことならギルドを訪れるほうが合理的だと思いますが」
「い、いえ……ちょっと用事で……居ないならまた今度にします」
腑に落ちない色を浮かべるウィナー。
彼もまたユアンがどれほど複雑な女性関係を築いているのかは知っている一人である。
ましてこのように彼を訪ねてくる女性は後を絶たないことも存知していた。
しかしイリスには良きパートナーのエッジが居ること、二人が同じ家で住んでいることも知らないわけではない。
バツが悪そうに頭をかき、イリスはウィナーの隣をすり抜けてその場から立ち去ろうとした。
「あら?イリス」
イリスを呼び止める低い女性の声。
声の主の顔を見なくてもそれが誰だかイリスには分かってしまった。
「今日は客人が多い、研究以外に無駄な時間を浪費したくはないのだが……」
呆れた風にウィナーは愚痴る。
「いないの?」
「ええ」
「そう……」
単語でやり取りを行うのはいかにも彼女らしいものだ。
尋ね人が不在だと、イリス同様ここには用事がないはずだが、彼女の場合は違っていた。
「これ、ユアンさんが探していた本……見つけたから。お代はまた店に来て払うように伝えて」
女は鞄の中から分厚い古書を取り出し、ウィナーに手渡した。
題名から察するにいかにもユアンが目にしそうな文献だった。
「イリスはなにしにきたの?」
「う、ううん……ちょっと……」
額に油汗が浮かび上がる。
さながら蛇に睨まれた蛙のようにイリスの顔から血の色が無くなっていく。
「それじゃ、失礼するわ」
身動き一つ出来ないイリスを横目に、彼女の前を通り図書館から立ち去っていくエア。
「っ!!」
前を横切り際にイリスのつま先をエアはかかとでめいっぱい踏みつけていく。

179 :
手加減の無い攻撃に蹲り、足を押さえるイリス。
「ど、どうしました!?」
尋常でないイリスの痛がり様にあわててウィナーも駆けつけていた。
エアはそんなイリスに目もくれず、足早に図書館から姿を消していくのだった。
そんなやり取りがあり、その後十分程、時間が流れ……
ウィナーに連れられ、イリスは治療のためにユアンの私室へと案内されていた。
そこへ、扉がノックもなく開かれる。
「ただいま……おや? イリスさん」
扉の向こうからまるでタイミングを見計らったようにユアンがその場に姿を現した。
足の痛みがひくのを待っていたイリスは渦中の人物と対面することになる。
彼女の介抱に努めたウィナーは複雑な面持ちで二人を代わる代わる見つめていた。
鼻腔をくすぐるユアンの衣服から香る芳香は紛れもなく彼のものだけではなかった。
ユアンの香水に紛れて優雅な気品溢れる華の香り……
ウィナーは顔を見たことは無いもののそれはユアンが一番好意を寄せている女性のものだと分かった。
普段より強く感じるそれは間違いなく彼が逢瀬を、体を交えて来た事を物語っている。
「どうしました? ウィナーまで」
「ちょ、ちょっと……転んじゃって。えへ、えへへ……」
「…………」
「そうですか。大丈夫なのですか?」
照れ隠しに頭を掻くイリス。
ユアンはウィナーに視線を向けると無言で首を後方に向けた。
それは彼に退席を指示している。
彼も研究以外に時間を浪費したくはない。
無駄な詮索は無用、何よりユアンの複雑に絡まった女性関係に巻き込まれたくないのがウィナーの本音だ。
状況を見計らいウィナーは二人に気取られないようにと部屋の外へと出て行ったのだった。
「あなたから連日ボクを訪ねてきてくれるなんて、嬉しい限りですよ」
髪を掻き上げ後ろに流すと、彼の愛用する香水の香りが辺りに立ちこめる。
ウィナーがそうであったように、嗅覚に敏感なものならその中に彼のものとは違う香りが含まれていることに気が付いただろう。
しかしイリスはその限りではなかった。
「あ、あの……」
「まだエッジさんのことで悩んでおられるのですか?」
図星だった。
言い当てられたイリスは返すはずだった言葉を無くして、コクコクと頷いた。
本音はそれだけではなかったが、イリスはあえて口に出さず思慮の中から消し去ることにする。

180 :
「あまり責めるばかりは良くないですよ。例え彼に非があったとしても自分に落ち度がなかったと言い切れますか?」
そういわれてしまうとイリスとて負い目が無いわけではない。
ユアン自身がそのことに関与しているのだからイリスは指摘された傷を隠しきれなかった。
「あ、頭では分かろうとしても……心が、心が分かってくれないんです……」
いくら女好きのユアンと言えども極上のフルコースを食べた後で今更オードブルに手を出そうと思わない。
ユアン独自の女性価値観ではイリスはその程度でしかなかった。
『彼、よかったわよ。やっぱり若いせいかしらね。あんなに激しいのは久しぶりだったわ』
ユアンの頭の片隅に残存していたノエイラの言葉がよぎる。
ノエイラが言った彼とは他の誰でもない目の前に居るイリスの恋人的存在のエッジなのだ。
自分はなぜ苦汁をなめさせられた相手を庇っているのだろうか?
間接的であれエッジに報復するには目の前の女を利用するのも一つだと模索する。
幸いにもイリスはユアンに好意を寄せており、手を差し伸べれば簡単に転がり落ちる相手なのだ。
「分かりました、もう無理はしなくていいですよ。無理をするあなたが痛々しい……」
ユアンは自分が絵に描いた構図と違うものの今後の修正プランは後で練ることに決めた。
今は目の前の相手、イリスを堕とすことにだけ焦点を絞ることにする。
「イリスさん………….」
ユアンは後ろからイリスに抱きかかりその手で顎の輪郭をなぞった。
背後から感じる息遣い、触れているのか分からないほどの繊細なタッチにイリスは心が踊るのを感じた。
彼女はユアンにほだされに、そのためにここに足を運んでいたのだから……
「ユアンさん……」
すぐ間近に感じる彼の気配にイリスは目を閉じ、口付けをせがんだ。
……
…………
しばらくの間合い。
重なることの無い唇に不安を駆られイリスは目を開けた。
目の前にはユアンの顔がある。
しかしその目は冷ややかにイリスを見つめていた。
「イリスさん、逃げてはいけません。以前はそうだったかもしれませんが、今度は違うんですよ……」
イリスはその言葉の意味が分からなかった。
そんな彼女にユアンは続ける。
「今度はあなたから求めなくてはいけない。またボクに迫られたと逃げ道を作るのですか?」
ユアンは分かっていた。彼女が拒まないことも……そして欲していることも……
「ユ、アンさ……ん……」
イリスは自分がしようとしたことを悔いるように俯こうとした。
それを阻止したのはユアンの指。

181 :
自分を見つめさせるようにイリスの顎に指をあてがい俯くことを阻む。
いまだに考えあぐねるイリスの瞳が揺れ動いていた。
そんな彼女にそっと唇を重ねたのはユアンからだった。
わずかに触れた二人の唇。
ユアンのその口付けはただ扉を開けたに過ぎない。
しかしその効果は抜群だった。
彼女は開いた扉に飛び込むようにユアンの胸にもたれ、彼女は自ら唇を重ねにいった。
ユアンはイリスにとても優しかった。
彼の愛撫は自分の欲望に任せるのではなく相手を慰めるための手法なのだ。
一度、たった一度だけだが彼女はユアンと体を重ねたことがある。
それは今もなお体が忘れていない極上の甘露。
自分が知る上で一番甘く、そして心や体だけでなく魂までも蕩けさせるほどの愛撫。
時間を掛けてじっくりとイリスの体に染み渡っていく。
「大丈夫ですよ、ここの声は外にまで聞こえませんから……」
男は耳元で囁き落とし、耳たぶを甘噛みする。
無駄の無い動きでユアンはイリスの体を蹂躙しながら調べていた。
性感帯はおろか、ほくろの位置やわずかなあざ、普段見ることの出来ない場所に至るまですべてを頭の中に刻んでいく。
その間も彼の口や手は休まることは無い。
その口は愛を囁き、反応を見せた場所に更なる愛撫を施していく。
「あぁ……ユアンさ、ん…………はぁん……あぁぅ…………んあぁっ」
最初のうちこそ堪えていた喘ぎや吐息も、今では部屋を満たすほどたくさんイリスの口から紡ぎ出されていた。
まだ触れていないはずの双丘の頂にははっきりと分かるほどに、桜色の突起がツンと上を向いて感度の昂ぶりを誇示していた。
ユアンは女性の女性たる部分を責めない。
焦らしつつ期待感を高めさせ、これ以上我慢出来ないところで引導を渡すのが彼の手だった。
先ほどノエイラとのまぐわいが脳裏に蘇り執拗以上にイリスを焦らした。
苦しい、息が出来ないほどに苦しくなる。
切ない、胸が張り裂けるほど切なさに押しつぶされそうになる。
「お願い!ユアンさん!」
イリスは無意識のうちに叫んでいた。
彼に愛されたい一心で……いや、彼女は満ち溢れる欲望を満たして欲しいのだった。
脇腹を舐めていた彼はイリスと視線をあわせた。
その瞳はユアンが仕掛けた罠に嵌ったことを訴えていた。
悟った男はそのまま進路を変え、小さな丘の頂へと登り始めていく。
その頂上たる突起は一切の手を加えていないもののまるで男性器のように勃起しているのだった。

182 :
桜色の円を舌がなぞる。
時折舌先が突起に触れたが、尚も彼はイリスを焦らした。
「あぁ、あ、あぁ……はぁ……はぁぅ…………あっあぁ」
もはや彼女の体は限界だった。
カリ……
熟れた突起に軽い甘噛み、唇で挟み込み、舌先でそれをつついた。
「ああぁぁぁぁ…………ぁぁ……、あぁ…………」
途切れ途切れに喘ぎながらイリスは心身ともに満たされ軽い快楽の波に流された。
しかしその波は引くことなくイリスの体に充満していったのだった。
ユアンの指がイリスの性感帯の一部を刺激すれば、たちまち波が押し寄せ小さな絶頂が脳を刺激する。
「あああぁぁぁん! イってる、私イっちゃってるのぉ」
悲鳴のような声でイリスは訴えた。
その声を聞いてユアンは責め手を休め、彼女の姿を眺めていた。
男は快楽の波が引かなければ彼女がこのまま頂点を極め続け、やがて意識を失うことを知っていた。
それだけでは自分の労に見合う程の結果が残せないのだ。
ユアンは自ら衣服を脱ぎ捨て、ようやく力を滾らせた自身を彼女の目に晒した。
繊細で華奢な体つきながらも要所要所にたくましい肉が付いた男らしい彼の体。
しかしそれでもまだ不釣合いに見える股間に聳える彼の怒張。
前にはそれを見る余裕も無かったイリスだが、改めてみるそれは禍々しい武器のようだった。
「イリス。落ち着きましたか? 今度はボクを満たせて欲しい……」
「い、いや……」
怯えるイリス。
それはバージゼルのときに味わった恐怖とはまた違っていた。
男に対しての恐怖ではない、彼女が感じたのは快楽に対しての恐怖だった。
「そ、そんなので……だめ、私戻れなくなっちゃう……」
「どこに戻る必要があるんですか? ボクの元に身を委ねれば良いんですよ」
後ずさるにも文字通り骨抜き状態のイリスには叶わぬことだった。
詰め寄るユアン、イリスの目は彼の股間のモノに釘付けになっていた。
男は無抵抗のイリスの足を押し広げ、その間に体を滑らせる。
イリス自身気が付かなかったが、彼女の秘所はすでに男を迎え入れる準備ができていたのだった。
朝露を浴びてなどと生易しいものではなく、豪雨に打たれたようにその花弁は体の中から溢れるもので濡れそぼっていた。
「いきますよ?」
ユアンは彼女の両腿を抱え、はちきれんばかりに滾ったモノを花弁にあてがう。

183 :
彼女とてユアンを受け入れるのは初めてではない二度目なのだ。
この状況は似ていても二人の心境はまったく違うものだった。
ユアンも彼女を堕とすためとはいえ、度が過ぎたと後悔の念に苛まれた。
それ故か、男はイリスに突き入るのを躊躇っていた。
「い、いや……だ、だめぇ、エッジぃ……」
イリスは失言をしてしまった。
この場に及んで他の男の名前を……事もあろうにユアンが憎む相手の名を射てしまった。
次の瞬間容赦なく一気にユアンはイリスの中へと挿し入ったのだった。
「あああぁあぁぁぁぁああ───────!!」
剛直に貫かれイリスの中で収まり始めた肉欲の火種が再び爆発した。
彼のそれは獲物の息の根を止める強烈な責めだった。
イリスはその一撃で文字通り昇天してしまう。
快感の絶頂にもんどりうち、だらしなく開いた口から垂れる涎は普段の清純さなど微塵も感じさせ無い。
ユアンが追撃をすれば彼女は絶頂の中に漂い、意識は霧散することだろう。
「可愛いですよ、イリス。彼にはもったいないぐらいだ……」
イリスの中に深く沈んだままユアンは愛の言葉を囁いた。
「できることならあなたをボクのものにしたい……イリス」
薄れ行く意識の糸を断ち切らないように、ユアンは何度も何度もイリスの名を呼び、心に無い言葉を次々と浴びせかける。
色恋に溺れると言われる由縁は、それが麻薬に近い特性を持つからだろう。
彼の業もしかり、麻薬……いや、劇毒なのだ。
劇毒を持った蛇は彼女の体を這いずり回る。
朦朧とする意識を覚醒させるために、じわりじわりと細部にキスの雨を降らせながら体を、心を侵害していく。
「あぁ…………はぁん…………んんぁ…………わ、たし……」
イリスの口から再び喘ぎが漏れる。
それは彼女の意識がここに戻っていることを意味しているのだった。
「ああぁ…………あっ、あっ、あぁん……」
ユアンの腰がゆっくりと動き一番深いところで、彼自身を子宮孔に押し当てられ、そこをノックしていた。
ぐちょぐちょ…………ぬちゃぬちゃ…………
イリスの中は空気が入る隙間が無いぐらいにユアンのものでいっぱいになっていた。
ユアンはわずかなストロークで抽送を繰り返し、何度も何度も入り口を突き続けた。
女としての本能が男を求め自然と自分の足を彼の腰に絡められる。
「だ、だめ……またイっちゃ……わたし、壊れちゃうぅ!」
「何度でも、何度でも、気をやって良いのですよ。イリス、あなたが望むなら何度でも……」

184 :
「あぁぁ、イっ、イクぅ! イクう──────!!」
腰にまわした足に力が入り、自らユアンを奥へと誘う形で彼女は二度目の絶頂を迎えた。
一瞬で体中を駆け巡る快感に全身の力という力が抜け、筋肉が弛緩するのを感じる。
足による拘束が解け、知らず知らずユアンの腕に爪を立てていた手の力が抜けた。
「またイッたようですね、イリス。もっともっと感じて良いんですよ」
「だ、だめ……私、もう壊れちゃう……あぁん……だめぇ…………ユアン……さん」
「壊れて良いんですよ、ボクのものになってくれるのなら……」
彼女の前髪を払い、ユアンはイリスに唇を重ねた。
絡めとられた舌はすでに意識を失ったように嬲られるままユアンのなすがままにされていた。
「イリス、ボクのものになってくれませんか?」
毒蛇は鎌首をもたげ絡みとった獲物を締め付けながら、青白い首筋に牙を突き立てる。
この日初めてユアンはイリスに対して荒々しく腰を動かした。
「はぁ、はぁ……イリス、イリスっ! 君が、君が欲しい!」
「あぁん! あっ、なっ……なります……あっ、あぁん! なりますぅ!」
ユアンが打ち付ける腰に華奢な体ながらも女性らしい部分に付いたイリスの肉が揺れ動く。
胸が……臀部が……そして彼女の心が……
「イリス、本当? 本当ですね!? ボクを、ボクを! 受け入れて……くれますね!」
「はい、はいいぃぃ! き、きてぇ! ……お願いぃ!」
「くっ! い、イキますよ……イリスっ!」
最後の一突きとばかりにユアンは渾身の力でイリスを貫いた。
寸前に声を上げることも無くイリスは絶頂へと到達していた。
彼の一撃はそんな彼女の意識を断ち切るに十分な刃となり、張り詰めた糸を寸断してしまった。
ユアンは堕ちた彼女の中で、その最も奥で、白濁した毒をぶちまけた。
満ち足りたイリスは至福の表情を浮かべ床で気を失なってしまう。
その姿を見てユアンは悪魔のような笑みを浮かべるのだった。

「気がつきましたか?」
イリスの視界を覆ったのはユアンの綻ぶ顔だった。
「あ、あれ?」
目覚めたイリスは自分の体を見て驚いていた。
手繰る記憶の糸では、目の前の男と逢瀬の果てに気を失ったところに戻る。
しかし今の自分は下着はおろか、衣服を身に着けているのだ。
「どうしました?」

185 :
「えっと……」
顔を朱に染めながらも考え込むイリスにユアンが助け舟を渡した。
「女性の衣服の着脱は手馴れたものですよ。ボクのイリス」
彼はまるで挨拶のように、イリスに頬に軽いキスを落とした。
「……あっ」
記憶の糸は情事のすべてを手繰り寄せ、彼女は一部始終を思い出していた。
彼に愛されたこと……彼を受け入れたこと……彼のものになると誓ったこと……
イリスの顔はさらに赤みを増し、まるで唐辛子のようになっていた。
「今日はもう遅い、早く戻ったほうが良いのではないですか?」
ユアンは時間の感覚が無いイリスに時計を指差し告げる。
彼の言うとおり時計の針は夕食の時間を指していた。
「か、帰らなきゃ!」
イリスは我に返り飛び起きると、急にしおらしくなってユアンを上目遣いで見つめた。
「あの、ユアンさん……」
「なにか?」
ブロンドの髪を払うユアン。
「また、ここに来ても良いですか?」
毒に冒された彼女は期待の眼差しでユアンの返事を待つ。
彼女は照れ隠しからか胸の前で指をもじもじとさせていた。
「ダメですよ、今日は特別ですから」
「えっ?」
予想外の彼の言葉にイリスは驚きを隠せない。
上気した彼女の顔から一気に血の気が引いていった。
「次からはボクがあなたを迎えにあがりますよ。あまりこちらで目立たれるとボクの立場が危ぶまれますから……それにあなたも」
「…………」
彼の言うとおりここはあくまで図書館で、ユアンの家ではない。
といえどもユアンと逢瀬を重ねた者でも、彼の家を知っているものはごくわずかだ。
「あなたもミストルースとして頑張らなければならない時期なのですから……その手にあるエルスクーラリオの事も含めて」
緑の毒蛇は鋭い牙を光らせ、爽やかな微笑を浮かべた。
彼の毒に犯された者は、それすら自分に向けられた好意の証と勘違いをしてしまう。
「わ、分かりました」
巧みに使い分ける飴と鞭に色恋沙汰に疎いイリスが懐柔されてしまうのは、難しいことではないだろう。
「……それと、あなたももっと男を知ったほうが良い。幸いなことにあなたは男と同居しているのですし」
「え?そ、それって……」
「男を喜ばす術を身に付けて欲しいのです。ボクのために……ボクのイリス」

186 :
そしてユアンはイリスをやさしく抱擁する。
華奢ながらも昔培った経験は彼の体に刻み込まれ、雄々しき肉体は今もなお健在だった。
抱擁したまま彼はイリスの首筋に、そして口元に口付けを落とす。
「また近いうちに伺いますよ……待っていてください」
心に穴が開いた少女は、いとも簡単に彼の手に堕ちてしまう。
警戒心が強い女、高慢な女、それらは弱い自分を守るための鎧に過ぎない。
ましてイリスはその鎧すら纏わず、蛇穴に身を投じたのだから自業自得といえよう。
ただ幸せなのは本人がその毒に気が付いていないということだった。
彼に背中を見送られイリスは図書館を後にしていた。
ユアンは完成した絵を再度書き直すべく、その日は明け方まで考察を重ねていた。
だがイリスを擁した事で自分の毒にられるなどとは夢にも思わなかった。
□続く□

お粗末さまでした。
話の展開が遅いんですが徐々に加速していくつもりなのでお付き合い宜しく御願いします。

187 :
GJ!
清楚なイリスが無垢なまま墜ちてくのがたまらん

188 :
散華の作者さまGJ!!
イリスとエッジがお互いに思いあってるのに、周りの状況とかすれ違いが切ない。 
でも、続きが気になる。

189 :
おつ

ネルのおっぱい

190 :
イリスGFが続いたのでたまには他の題材にて
マナケミア2のありえないだろう組み合わせを...
題名:【クロエの将来設計】
内容:トニxクロエ ノーマル(処女)
需要とかまったく無視というかクロエの王道相手が誰だか分かりません。
本来ならヴィオでなにか書きたかったんですがネタを思いつかずで...
トニが結婚してるとは知らずに勢いで書いてしまいました(汗
だらだら言い訳を並べましたが、11レス消費いたします。

191 :
最初の課題を終えたウルリカとクロエ。
二人はトニと別れ、アトリエへと戻ってきていた。
「ねぇ、クロエ。今日はこの後どうするの?」
最初の課題は思いのほか時間がかかるものではなかった。
時間にしてまだ午後三時、寮に戻るにも早い時間だ。
とはいえ、誰かを訪ねるにしても、ウルリカはこの学園には知り合いなど居ない。
「ん? 用事あるし……」
クロエの意外な回答。
「用事?なんの?」
いつもウルリカと行動していた彼女が他の友達と居る所を見たことはない。
用事といっても学園内に知り合いが居ないのは彼女とて同じことだろう。
「ウルリカには教えない」
突き放すような言い方だが、これがクロエのデフォルトの返事だ。
「え〜ケチくさいこと言わないで教えてよ」
そしてしつこくウルリカが詰問する。
ウルリカが興味を持ってしまったことから簡単に逃れることは出来ない。
それはクロエも熟知している。
やむ得なくクロエは用事の内容をウルリカに話すことにする。
「強いて言えば一年間を平穏無事に済ますためのおまじないをするの。手伝ってくれる?」
「……え、遠慮します」
ウルリカは即答していた。
おまじない……彼女のそれは本来言葉が意味する生易しいものではない。
もはや呪いの域すら脱してしまうほどの威力を持ち合わせることもある。
今までそのおかげで何度も酷い仕打ちをうけたことは精神的外傷となり、ウルリカに克明に刻まれている。

「失礼します……」
クロエが向かった先は彼女の担任であるト二の部屋だった。
「ん? なんだ?」
トニの無愛想な返事が彼女を迎える。
「お前は確か……ウルリカの友達だったな」
トニは入学初日から問題を起こしかけたウルリカの名前こそ覚えていたものの
その友達の名前までは記憶していなかった。
「生徒の名前を覚えてない先生って……」

192 :
皮肉を込めて小さくクロエは呟いた。
「うるせー! 昨日の今日で生徒全員の名前と顔なんか覚えれるかよ」
彼女の小さなぼやきにすら反応するトニ。
トニはクロエを嫌っているわけではない、誰に対してもこのような受け答えをしていた。
「普通は覚える……だから教頭先生に勝てないのね」
「あいつは特別だ! ってかなにをに来たんだ? いちいち俺に嫌味を言いに来たのか?」
クロエはさりげなく彼のウィークポイントを刺激する。
トニがグンナルを目の敵にしているのは、入学式にあった騒動のおかげで周知の事実になっている。
「嫌味じゃないのに……」
彼女にいたっては普通の受け答えをしているつもりだった。
自身の会話一つ一つに僅かな毒が含まれていることを彼女は自覚していない。
「これ以上俺の邪魔をするならお前の評価を落とすぞ! 帰れ、帰れ!」
しっしっと犬を追っ払うようなジェスチャーをするトニ。
彼は友好的に生徒と接するようなタイプではない。
「職権乱用……ちゃんと用事があってきたのに……」
「なら聞いてやるから早く言え、俺だって暇じゃないんだぞ」
クロエの一言一言がトニの癪に障る。
たとえ彼が暇だったとしてもクロエの相手などまともにしないだろう。
「これを持っていて欲しいんです」
クロエは鞄にしまっていた奇怪な形状の木の枝を差し出した。
「なんだ? これ?」
差し出された枝の反対側を握るトニ。
それを確認した後クロエはなにやら呪文のような言葉を紡ぎだしていく。
単語からも明らかに普通の言語ではないことを感じ取るトニ。
「3.2.1.ハイ!」
クロエは呪文の最後にカウントダウンと威勢の良い掛け声を発する。
「ったくなんなんだ?」
トニ自身、いたって変化は感じ取ることが出来なかった。
「うふふ……多分成功……」
彼女は低い声に口の端を歪め不適な笑いを浮かべた。
トニが彼女の顔を覗こうにも不気味に眼鏡のレンズが光って視線を遮断してしまう。
「おい、不気味なやつだな」
悪態をつくトニだが、クロエは彼の言葉など聞いていないようだった。
「これで私の言うことを聞いてくれるはず……ふふふ」
自分の世界に入り込んでいるクロエ。

193 :
彼女が自称おまじないに取り組む姿勢は逸脱しているものがあった。
「試しに……。先生、今から私に勉強を教えて」
クロエが彼に御願いをする。
彼女が今回トニに試みたおまじないは相手の言うことをなんでも三つ聞くというものだった。
「はぁ? 今から? 何を言ってやがる。俺は忙しいと言ってるだろ」
しかしクロエの予想と違い、彼の口から出たのは意外な言葉だった。
「あれ? もしかして失敗?」
無愛想な表情のまま彼は言葉を改める様子も無い。
「ったく……また今年も変な奴が多いクラスの受け持ちかよ」
そう溢すとトニは彼女に背中を向け、自身の仕事を再開し始めた。
参考書を選び、彼女の存在などなかったかのように作業を続ける。
「あれ? おかしい……効果が出るまで時間がかかるのかな……」
絶大な信頼を寄せているおまじないの本に載っていた呪文。
その言葉を熟読し、正確に暗記した彼女は一言一句間違ってはいないはずだった。
「先生?」
再度トニに呼びかけるクロエ。
今まで故意的に間違ったことはあれど、真剣にやって間違ったことなど今まで一度も無い。
「なんだ? お前の話を聞いている余裕はないって言ってるだろ?」
彼女の呼びかけに背中を向けたまま答えるトニ。
彼は明日の授業に使うのか片っ端から参考書に目を通し始める。
「卒業まで私の成績を下げないで欲しいの」
二つ目の御願い、一つ目が聞き入れられないとしたらこれが一つ目の御願いになるはずだが……
「はぁ? まったくもって変な奴だな……お前名前はなんて言うんだ?」
少しなりとも彼女に興味を持ったのだろうトニの手が止まった。
「クロエ……」
今更と呆れたように答えるクロエ。
そういえばここに来てから最初に聞くべきであろう名前を、彼は今の今まで聞いてこなかったのだ。
「とりあえず要注意人物として覚えておく」
クロエの予想とは反してトニのブラックリストに刻まれる彼女の存在。
どういう形であれウルリカに次いで彼女も一目置かれる存在になったことには違いないだろう。
「おかしい……やり方は間違ってないはず……御願いが抽象的すぎたのかな?」
持参していたおまじないの辞典に目を走らせる。
確かに彼女の願いは今すぐにかなえられるものではない。
「先生……私を抱いて、ってもっと具体的に言わないと……先生私とエッチしてくれませんか?」
すぐに思いついた要望がそれだった。おまじないの効果がなければ実行されないだろう御願い……

194 :
簡単に出来るものだと本当におまじないが利いたのか分からない、
とはいえ時間のかかるものなどもってのほかだ。
「……大丈夫かお前?」
トニの動きが止まった。
そして当然の反応を返す。
正常な者なら突然エッチをしてくれなどという気のふれた願いにまともな返事をするはずが無い。
「あれれ……やっぱりおまじない失敗みたい……」
とは言え万が一彼女の要望に応えトニが迫ってきたところでそれに及ぶことは無かっただろう。
彼女に性的欲求はなくおまじないの成否を確かめることが出来ればよかったのだから。
「失礼しました。今日は帰ります……」
クロエは意気消沈した様子で部屋を後にしようとする。
彼女は成績向上よりおまじないそのものが失敗したことに落胆を隠せない様子だ。
それに驚いたトニは慌てて彼女を呼び止める。
「な、何を言ってんだ? 人に散々準備させておきながら帰るのかよ」
「え?」
あっけに取られるクロエ。
彼女は入り口の前で立ち止まってしまう。
「お前が言ったんだろ? 勉強を教えろって……それにさりげなく大胆なこと言ったぞ」
「それって?」
「まぁ今日の用事ぐらいお前のためなら後送りにできるし、その気ならこっちに来いよ」
頭をかきながら目を合わせずにトニが続けた。
意外にも照れている様子の彼。
「その気?」
「お、お前がそ、その、え、エッチしたいって言ったんじゃねぇか」
途端に顔を真っ赤にして怒鳴りつける。
言葉使いこそ普段の彼なのだがその仕草が明らかに違っていた。
ずっと立ち止まったているクロエに歩み寄るトニ。
「もしかして全部利いてる? 先生ってツンデレ?」
ようやくクロエは今の現状を把握した。
最初から彼女の願いは聞き届けられていたのだ。
それに対し素直になれないトニだったが、彼は用事を再開したのではなく
彼女のためにその願いを叶える支度をしていたのだった。
分かりやすい参考書を選び、それに目を走らせていたのだ。
「知るかよ! 俺は俺だっつーの!」
クロエの両肩をがっしりとトニの手が掴む。

195 :
「ちょっと、やめて……」
振り払おうにも非力なクロエでは敵わぬ事だった。
「今更ストップなんかできねーっての」
「もしかしてピンチ?」
冷静に現状を伝えるにも内心は戸惑いを隠せない。
トニの顔が、唇が間近に迫ってくる。
「お前が望んだことだろ?」
「うん、けどちょっと違う……」
「あきらめろ、俺もその気になっちまった」
それ以上クロエから拒絶の言葉は出なかった。
なぜならその口をトニが塞いでしまったからだ。
見かけによらず彼の口付けは優しかった。年齢からしてそれは経験で培ったものなのだろう。
ゆっくりと離れる唇……クロエは俯きながら言葉を紡いだ。
「学校中の噂になるかも?」
「そうなりゃそうなったときだ」
トニは彼女を抱きかかえ、部屋の奥へと戻ろうとする。
クロエもそれには抵抗しなかった。
「先生クビになるかも?」
彼女が行ったのは言葉での脅迫。
「覚悟は出来てる」
しかしトニにはまったく効果が無い。
彼女のおまじないの効果が強いのかトニの意志が強いのかは分からないが、彼が脅しにくじける様子は無い。
「私も覚悟しないとダメ?」
「ダメ、だな」
彼の部屋の奥には仮眠用の簡素な寝床があった。
クロエはその上に降ろされる。
大人一人が寝るのでやっとといった広さ。
クロエとトニが寝るのには窮屈この上ないだろう。
「分かった……でも犯罪よ、これ」
クロエの上に覆いかぶさるトニ。
彼女はこの状況になっても平然と焦る様子を見せない。
「覚悟は出来てると言ったろ」
トニの手がクロエの髪を梳き、瞳を見つめる。
「分かった、何も言わない……けど、私初めて……」
「だろうな、そんな感じがする」

196 :
そして二度目の口付け。
一度目より長い、恋人同士が愛情を確認するために交わすキス。
「分かったなら優しくしてね」
「こう見えても女には優しいつもりだ」
「見かけによらないのね」
ああ言えばこう言うとクロエの口数は減らない。
さすがのトニも舌打ちをし、彼女に文句を垂れる。
「うるせー! ちっとは黙ってろ」
「優しくないし……しゃべっておかないと胸が破裂しそう」
「ならしゃべってろ……俺も歯の浮いた台詞なんて言えないしな」
そういってトニは彼女の体をまさぐり始める。
細心の注意を払いながら彼女を傷つけないように……
「トニ先生がそんな言葉を言ったら似合わない……」
「うるせーな! 眼鏡はずすぞ?」
「嫌……目が悪いし、眼鏡が無いと先生の顔も見えないから」
「分かったよ」
彼女の素顔を見てみたいと思ったのだが、トニは拒絶する言葉に素直に従う。
きっと先生はみかけでかなりの損をしているとクロエは思った。
「やっぱりトニ先生ってツンデレ?」
もしかすると恋人に対してだけ優しいのかもと詮索する。
「知るか! 勝手に分析してろ」
彼女のマフラーを取り、服のボタンを一つ一つはずしていく。
どうも彼の動きはぎこちない、おそらく生徒の服を脱がすことに慣れていないのだろう。
発育の悪い胸にやせ細った体、日に焼けていない肌とまるで病弱な女の子だ。
もっと栄養をつけろよ、とトニは言いかけた言葉を飲み込む。
彼女が緊張のあまり言葉を失ってしまったから……不安を増幅させないためにも口にしないことを選んだ。
下着は大人の女性のような飾り気は無いものの年齢にふさわしくない色、漆黒のものだった。
彼女の趣味は分からない、昨日出会ったばかりの二人には無理な話だろう。
白い肌に映える黒い下着をはずし、微かに膨らむ双丘に口付けをする。
「ぁん……くすぐったい……」
「それが時期に気持ちいいに変わるんだ、分かるだろ?」
双丘の片方に口付けしながらもう片方を手で揉み解す。
「分かんない……あぁ……ん、はぁ……」
口ではそう言う者の顔が火照り、吐く息に色気が混じる。
「……言ってろ……まったく世話がかかる奴だ」

197 :
いつもの癖で毒付いてしまった。
「奴じゃないよ、クロエだもん」
もちろん彼の言葉にクロエが反応しないはずがない。
どこと無く彼女の性格に自分と似た雰囲気を感じる。
純粋な心を持つがゆえに素直になれないトニ自身と……
「クロエな……本気で好きになっちまってもしらねーぞ?」
「あれ? 先生は今から好きでもない相手とエッチするの?」
それまでトニのなすがままに応じていたクロエが上体を起こす。
「そ、そりゃーお前がしてくれって」
「お前じゃないよ、ク・ロ・エ」
「その、クロエがしてくれって言ったから」
クロエの眼鏡が怪しく光った。
彼女の奥の瞳には静かな怒気が感じられる。
無言の圧力、幼い少女の圧力にトニは思わず怯んでしまう。
「私のこと好きじゃないんだ? じゃあ今すぐここで大声だしちゃうかも……」
ぼそりと呟き落とす。
先程までの脅迫は段違いでトニは背筋が寒気が走った。
「ちょ、ちょっとまて! 分かった、その好きだ。愛してる」
「嘘臭いし、感情が篭ってない……」
交渉失敗。
「そ、そのお前のことが……す、好きだ」
しかしめげずにトニは早口で答える。
「お前じゃないの、ク・ロ・エ」
すかさずクロエの鋭い指摘が飛ぶ。
だが、彼女の瞳の怒気は薄れていた。口元が綻びうっすらと笑みを浮かべているようにさえ思える。
「その、なんだ……クロエ、愛してる……」
「よろしい……なんかまだ嘘臭いけど……」
半ば強制的な愛の告白を受け、クロエは自ら仰向けに寝転んだ。
とんでもない相手に手を出してしまったと後悔したものの
今更後には引けない状況にトニは再び彼女の体を慈しみ始めた。
女らしくないといってもやはりクロエも女の子だった。
トニの愛撫に反応し、悶え、喘ぐ。
ブラとおそろいの漆黒のショーツ、ワンポイントと中央に小さなリボンがあしらわれている。
それを男はすらりと長く伸びた足から抜き取った。
申し訳程度に生えたアンダーヘアーが揺れる。

198 :
トニは彼女の秘部に口付け、そこを舌で舐める。
「んぁ……そこ……汚い……」
喘ぎ混じりに呟くクロエ。
「意外に、美味いぜ?」
「変態……ぁあ……」
皮肉るトニに冷たく言い返すクロエ。
だがそんな彼女も彼の愛撫の前に艶を帯びた吐息を吐き出す。
ゆっくりと彼女の体が準備できるまで時間をかけて慈しむトニ。
「へ、へんな感じ……」
「気分が悪いか?」
「ううん、分からない……けど……」
あいまいな返事の上に語尾をぼかす。
彼女の頬が紅潮しほのかに染まっていた。
「けど? なんだ?」
「怖い……」
震える瞳。
表情こそ変わらないものの彼女は言葉通り、これから起こることに少しなりとも不安を抱いているのだろう。
「大丈夫だ、俺が居る」
顔を見つめながらトニが答える。
少しでもその不安を拭い取るように……
「先生だから怖い……」
「あのなぁ……たまには素直に」
「素直になるのが怖い……」
矢継ぎ早にトニの言葉にクロエが返す。
彼女が饒舌なのは最初に言っていたとおり黙っていることが我慢出来ないからだろう。
トニはそんな彼女の気持ちを分かったつもりでいた。
「そうか、素直にならないなら俺も遠慮なくいくぞ?」
彼女の秘部に情欲で太った幹を押し付けた。
「先生卑怯……」
「言ってろ……どうだ?」
先細った先端が彼女の中に埋め込まれていく。
穢れを知らない乙女は容易に彼を迎え入れてはくれない。
「痛い……」
顔にださず苦痛を訴えるクロエ。
「最初は仕方ない、少しは我慢しろよ」

199 :
「我慢してる……けど痛い……」
二度目は違っていた。普段あまり表情を変えないクロエが苦悶の色を浮かべ訴える。
彼女の大きな瞳の端から溢れた涙が伝い落ちた。
痛々しい姿に胸を締め付けられる思いでトニは彼女の中を突き進む。
「っく!全部入ったぞ。まだ痛いか?」
たとえ全てが入ったからといって痛みが和らぐわけが無い。
未だに彼女は目を瞑ったまま苦痛に顔を歪めている。
「……うん、痛い……けど……」
「けど? なんだ?」
クロエはゆっくりと目を開くと意外な言葉を口にした。
「幸せ……」
「本当か?本当に俺でよかったのか?」
至幸の笑みにトニの心が痛んだ。
成り行きとは言え何も知らない彼女の貞節を奪ってしまったこと……
「嘘…………の嘘の嘘の嘘……」
「どっちだよ!」
思い悩む隙を与えずクロエが呟く。
トニが彼女の思考など理解できるはずがないのだ。
長年連れ添ったウルリカでさえ彼女の本質などまったく見抜いていないのだから。
「分からない……ただなんとなく幸せ」
「そ、それでいいんだよ」
彼女が部屋に来た時からそうだったように、今だにまともな会話の成立が難しい。
ただ確実なのは今の二人における状況。
入学して間もない彼女と性関係を持ってしまったという事実。
彼女の気持ちが落ち着き、トニはようやく腰を動かし始める。
「痛い! 痛い先生! 痛いよぉ!」
途端にわめき散らすクロエ。
いや、冗談ではなく本気で痛みを訴えていた。
「誰もが通る大人の階段だ! 少しは我慢してくれ!」
今度はトニも彼女の要望を聞き入れる様子が無かった。
ゆっくりとだが前後運動を続け、快楽を貪りつくす。
切り傷をタワシで擦られたような、痛みだけで言えばその比ではない段階。
トニの腰が動くたび極上の苦痛がクロエを苛む。
「我慢してるけど痛いぃ! 先生の嘘つき! 優しくない!」
涙混じりに訴えているもののトニは自身の快楽を制御できなかった。

200 :
快楽の波が広がるにつれ、より強い快楽を求め彼のピッチは上がっていく。
「んなこと言ってもよぉ! お前ん中が気持ち良過ぎて!」
「お、お前じゃな……」
加速度を増すトニの動きに、クロエはいつものように言い返すことなどできなかった。
歯を食いしばらなければ悲鳴を上げてしまいそうになるからだ。
それにも構わずト二は自身の終着点を目指しひた駆ける。
彼はクロエの腰を掴み前後運動を早めた。
「クロエ! いくぞ! これで最後だ!」
「あああぁぁぁあ!」
掛け声一発、彼は彼女の中から己自身を引き抜くと同時に射精していた。
熱い精液が無垢な乙女を汚す。
「すまんな、途中から歯止めが利かなくなった……」
荒々しい息使いで彼は詫びの言葉を落とした。
涙に塗れた顔を背けクロエは独り言のように呟く。
「先生の嘘吐き……ぬほど痛かった……」
トニが言い返す言葉など無い。
彼は自分が言った約束など何一つ守れなかったのだから……
「仕方ないだろ? 女の体ってのはそういうもんだから」
自分の責任を転嫁するトニ。
たとえ彼が正論を解いたところで優位に立てるものではない。
「優しくするって言ったのに……いつかお返しする……」
未だにトニを見ようとしないクロエ。
ウルリカが見れば彼女が相当ご立腹状態なのが分かっただろう。
「お返しって……変なこと企んでるんじゃないだろうな?」
トニはベッドの縁に腰掛け、背中越しに彼女と会話を続けた。
本来なら添い寝をして少しでも機嫌を取るべきだろうがこの狭いベッドではそれすら叶わない。
そんな彼の背中に抱きついてきたクロエ。
トニの物差しで計りきれない彼女の行動。
「ううん、大丈夫。新しいおまじないを試すだけだから……ふふふ……」
不適な笑い声に背筋が一瞬凍りつくものの、おまじないという言葉にトニは乙女チックな悪戯を想像した。
「そうか、なら許す」
「うん、じゃあ私も許してあげる……ふふふ……」
彼女のおまじないを甘く考えていたトニ。
彼はクロエが卒業までの一年間、世にも恐ろしい体験をたくさん経験することとなる。


201 :


「なぁ、お前……本気で錬金術を勉強しないか?」
トニは部屋を出ようとするクロエの背中に問いかける。
「ク・ロ・エ」
即座に言い返すクロエ。
名前を呼ばない限りは振り向くことはおろか、話も聞いてくれないだろう。
元々トニも頑固なほうではない。自身のいい間違いを訂正すると共に用件を述べる。
「……クロエは錬金術に本気で習得するつもりはないか?」
「ないよ……おまじないのほうが楽しいもの」
彼女はウルリカによって、強引にこの学園に付き合わされ入学したに過ぎない。
錬金術に興味などまったく無いに等しい。
「ったく……どいつもこいつも」
トニは先日の胸糞悪い理事長室でのやり取りを思いだす。
錬金術科の廃止、そしてマルータの悪質なやり方……
彼一人が逆立ちしたところでなにも変わりはしないが、せめて一石でも投じたいと思っていた。
彼女に情がわいた以上一人前の錬金術士になって欲しいと願うのは甘い考えだったのだろうか?
「でもトニ先生がどうしてもって言うなら少しは考えてみる……」
その言葉でわずかだがトニの顔がほころんだ。
「可愛くねぇ奴だなぁ」
やはりこの二人には馴れ合いではなく皮肉を込めた言い合いが似合っている。
「奴じゃないよ、クロエだもん」
しかし、そう答えたクロエの顔は言葉とは裏腹に満面の笑みを浮かべていた。
□END□
お粗末さまでス。冒頭にてスルーの方はNGワード推奨と言う言葉を入れ忘れました(汗
グダグダですいません。

202 :
201さんGJ!!
トニ×クロエのカプは初めてだが、皮肉な掛け合いがいい!!
関係が進んで、おまじない抜きでお互いを好きになったらどうなるんだ??
まあ、クロエはトニに胸を揉まれて、2サイズ位大きくなってしまえば良いと思う。


203 :
保守

204 :
保守

205 :
保守

206 :
一つ質問。
ステルク×ロロナのカプの場合、どちらが攻めだろう??
ベーシックに理性決壊攻めのスケさんか、天然ロロナの無意識攻め。
人気のある方で、SS書いてみたい。
他のシチュでもばっちこい!!

207 :
ロロナ×くーちゃんきぼん

208 :
>>206
個人的には前者が萌えるなぁ。
後者だと最終的に理性決壊攻めスケさんに転がりそうw

209 :
では、スケさん攻めで書いてみます〜。
しばしお待ちを。

210 :
もーいーかい

211 :
待ってるよー。

212 :
SS投下が二回目の初心者です。
ステ×ロロで、前半部分投下します。

213 :
小高い丘の上に、爽やかな晩夏の風が流れていく。
その風に、肩先までの桃色の髪をなびかせながら、女性は伸びをした。
「後少しだぁ〜!」
丘の上から見下ろすは、自分が20年程暮らした、思い出深い場所。
「ただいま!ローラント!!」
14歳の時と変わらない、幼く聴こえる声音の桃色の髪の女性。
その声の主ロロナは、深緑を踏みしめローラントに向かって、駆け降りた。


214 :

懐かしい工房の周りには、皆変わらずに過ごしているようだった。
パメラのお店は、さらにファンが増えたようで。
珍しい品物や、パメラ本人目当てで、店内は人でごった返している。
自分の父の桃色の髪をみた気がするが、そこは見なかったことにした。
そんな風に、町の風景を感慨深く見ていた。
自分の暮らしたアトリエ。
師匠やホムちゃんと一緒にいて、トラブルやらイタズラで、目が回るような忙しさだった。でも、錬金術の楽しさも知ることが出来た。
それを思い出して、ロロナはえへへ〜と頬を弛めた。
すぐ目と鼻の先といった所で、元自分のアトリエから、小柄で茶髪のヒラヒラした服の女の子が出てきた。
お城に向かうのだろう。職人通りから外に歩いていっている。
「可愛らしい子だなぁ。師匠が好みそうな・・・ってえええぇ!!」

215 :

なんでアトリエが売り出されちゃってるの?!!」
しばらく旅にでるから、家の中の整理はあらかたしておいた。
しかし、タンスの中身も、家具も、くまさんのぬいぐるみもそのままだ。
「でも、しばらく帰ってこないよねぇ。」
念のため確認してみたが、アトリエの扉には鍵が掛かってある。
「あ!!良いこと思いついちゃった♪♪」
初秋とはいえ、アトリエの前でいつ帰ってくるかも分からない主を待つには、風が冷たい。
あの人に会いに行ってみよう!!
まじめで、責任感があって、ロロナが旅に出る前一番離れたくなかった男性。
「ステルクさん。元気してるかなぁ〜。」
何度かお茶に招待してもらったステルクの家で、休憩させてもらうことにした。

216 :

お城の外縁から、徒歩約10分。
赤いレンガ造りの2階建てのステルクの家がある。
二階建てで広い家といっても、洋風長屋といった様相である。
一つの家に、二世帯住むことのできる家で、その片方がステルクの住居スペースだ。
「ステルクさ〜ん!!」
家の前の、手のひらサイズのベルを鳴らす。
それだけでなく、早く会いたくて部屋の主に対して声をかけた。
「む??ロロナの声が聞こえる気がする。禁断症状が幻聴までになったか??」
久しぶりの休日で、午前中に食料品の買い出しに行った以外は、出かけずソファーでのんびりしていた。
そのためか、ロロナの声が信じられずに、ステルクは目を白黒させる。
「あれ??ドアが開いてる。ステルクさ〜んおじゃましま〜す。」

217 :
ロロナはリビングの入口から、ちょこっと顔を出した。
しかしまだロロナの存在に気付かず、ステルクはうんうん唸っている。
「ステルクさん♪♪」
ロロナは、驚かせようとステルクの後ろから勢いよく抱きついた。
だが、不審者が侵入したと勘違いしたステルクに、腕を取られ、あっという間にソファーの上にうつ伏せで、抑えつけられてしまった。
「元騎士の家に入ったのが、運のツキだったな。」
反射神経で相手を無効化してしまったが、良く見れば肩までの長さの桃色髪で、スカートも短い。女性だ。
「ひゃ!!ステルクさん痛っ!!」
「ロロナ?!!」
押さえつけていたのはロロナで、しかも不審者だと思っていたの女性としては、かなり恥ずかしい恰好となっている。
左腕を持ち上げ抑えられてるため、マントはめくりあがって、背中は丸見え。
右脚は上から押さえつけられて、ステルクとのスラックスとの摩擦で、短いスカートは持ち上がり、中のレースのスカートでさえ、同じく白のレースの清楚な下着を、半分しか隠せていない。
「すまない!!痛かっただろう??」
その白の三角から目を離せないでいつつも、ステルクはものすごい速さでロロナを解放した。

218 :
「いたた。ステルクさんお久しぶりです。」
体を仰向けに直すも、実際のところ、まだ下着は見えている。
むしろ前からちらりと見えて、余計にステルクの中の欲望は増すばかりだ。
「ああ、久しぶり。アーランドに帰ってきてたのか。」
「はい!!ついさっき。」
にこっと柔らかにロロナは笑う。
その顔は、旅に出る前に見送った時と同じく、無邪気なままだ。
ブラウスの谷間に見えるボリュームのある胸や、触りがいのありそうな太ももは、ずいぶんと女性らしくなったようだ。
(「綺麗に成長したな。」)
純粋に、美しく成長したこともステルクは大いに嬉しい。
しかし、ロロナが10代の時でさえ、じりじりと追い詰められていた理性である。
もう、理性という水門は、後3ミリ程で、決壊する寸前なのだ

219 :

「ステルクさん。ただいま。」
ロロナが今度はいきなりでなく、ステルクの存在を確認するかの様に、優しく抱きついた。
「ああ、おかえり、ロロナ。やっと実物の君が見れた。会いたかった。」
ずっと焦がれていた少女が、自分の腕の中にある。
ロロナがアーランドを出ていく前は、二人とも手をつなぐことさえ、恥ずかしがっていた。
いざ、数年ぶりに会ってみると、何をそんなに遠慮していたのか分からない。
「私も・・・。旅先でいつでも、ステルクさんのことを、考えてたんですよ。」
抱き合って会話しているので、ステルクの頬にロロナの呼気がかかる。
「色々な街の違う錬金術に触れて、少しずつ自分のものにしていけることは楽しかった。その街々の人たちの役に立てることもすごく嬉しかったんです。でも・・」
ロロナは恥ずかしいので、ステルクの耳元でこっそりと囁いた。
「私のパイを、嬉しそうに受け取ってくれる、大好きなステルクさんは他の街にはいなかったですもん。」
ロロナは、照れくさそうにステルクに微笑む。
もはや、愛の告白をちゃっかりしてしまっているのにも気づいていない。

220 :
6が二つになってしまいました。
すいません。
正しくは7です(・。・;
8以降は、今日中にアップ出来たらいいなぁ。
エロ成分は濃くないですが、次から突入です。

221 :
GJ!! 続き待ってます

222 :
222

223 :
後半です。
随分と長くなってしまいました。
出来れば後半もよろしくお願いします。



「君は、少し天然過ぎるな。男には気をつけた方がいい。」
ステルクは、一瞬少年のような笑顔を浮かべたと思うと、途端無口になった。
「きゃっ!!ステルクさんっ。くすぐったいです。」
ロロナの色素の薄い肌の首筋や、鎖骨周辺に何か生暖かいものが触れてきている。
少し吸い付いて、音が出るようなキスを一杯されると、恥ずかしいやら、気持ちいいやらで頭の処理能力を超えてしまう様だ。
「どうしたんですか。こんな、私なんか色気もないんです!!」
「色気がない・・・?」
きょとんとした顔をするステルク。
久しぶりの再会で急に濃厚なスキンシップを受けて、ロロナはただうろたえるばかりだ。
「だって旅立つ前の日に、ステルクさんの家におじゃました時は、頭をなでるしかしなかったから・・・。」
話しはじめより、語尾に向かって徐々に小さくなる声に、ステルクは方眉を上げる。
「む、あの時は君がひどく落ち着かないようだったから、こっちはキスでさえ我慢して帰したんだぞ。」
次にいつ会えるか分からないため、ステルクは何かしらでロロナに残したかった。
キスなり、抱きつくなり、なんだったら最後まで抱いてしまいたいの我慢していたというのに。
ロロナは逆に何もしなかったことが不満に思っていたとは、想像にもなかった。
「だって、私だって、お別れの前にキス・・だってしたかったです!!でも、私に魅力がないからステルクさん・・・。」
顔を真っ赤にして最後まで言えずにいるロロナの表情に、ステルクの中で何かがガラガラと崩れた気がした。

224 :

「ひゃっ、あ、あぅ。」
むき出しの胸の谷間にキスをされて、自分の声が聞いたことの無い様な声がでた。
もともとあと3ミリで決壊しそうだったステルクの理性の堤防が、そのロロナの嬌声と発言によって圧倒的な力でくずれた。
「君は自分に魅力がないと言うが、どれだけ俺や周囲の男の好意を、女性として集めてたのか知らないのか?」
「にゃっ、そんな私のこと気になっている人なんて、あっ。」
ロロナの師匠の趣味のせいで着ていた服は、胸が強調され、ウエストは細く絞られ、健康そうな太ももが露出していた。
まだ、ロロナを年下の手のかかる子どもと思っていた当時のステルクでも、肉感的なその格好に思わず目をそらしてしまうような時もあったのだ
「俺が君をただの妹のように考えていたら、ここは、こんな風にはならないぞ。」
ロロナの細い腕をとって、もうはちきれんばかりになっているステルクの自分の分身に触れさせる。
「ひゃ!!何か熱くて硬いっ。」
ずいぶんと初々しいロロナの反応に、旅の途中に他の男と関係を持っていないことは分かったが、それゆえに自分のものにしたい気持ちで一杯になった。
「あ、あん。太ももくすぐったっ。」
ロロナが初々しい反応している間にも、右手は布の上から胸は滑らかにもみさすっていた。
それに合わせるに左手も、太ももをするり、するりと撫で上げていく。
「あう、は、あんっ。」
もう十分に先端が硬くなった胸を、ブラウスとブラジャーごと一気に露出させる。
その時引っかかったのかロロナの白い胸はぷるんっとはねた。
先端はあえて触っていなかったのに、もう赤みをおびて、キスされることをまるで誘っているようだ。
「ひぅ!!」
こねるように舌で愛撫するとたまらないといった様子で、ビクンっと腰を浮かせる。
(胸が敏感なんだな)
右胸は舌で舐め上げるように、左胸は指で先端を刺激する。
「っやん。もぅ、らめ。」
もう我慢しきれないというようにロロナは、太ももをすり合わせる。
その様子を見て、素直な彼女らしいとステルクは目を細める
「俺が君をただの妹のように考えていたら、ここは、こんな風にはならないぞ。」
ロロナの細い腕をとって、もうはちきれんばかりになっているステルクの自分の分身に触れさせる。
「ひゃ!!何か熱くて硬いっ。」
ずいぶんと初々しいロロナの反応に、旅の途中に他の男と関係を持っていないことは分かったが、それゆえに自分のものにしたい気持ちで一杯になった。
「あ、あん。太ももくすぐったっ。」
ロロナが初々しい反応している間にも、右手は布の上から胸は滑らかにもみさすっていた。
それに合わせるに左手も、太ももをするり、するりと撫で上げていく。
「あう、は、あんっ。」
もう十分に先端が硬くなった胸を、ブラウスとブラジャーごと一気に露出させる。
その時引っかかったのかロロナの白い胸はぷるんっとはねた。
先端はあえて触っていなかったのに、もう赤みをおびて、キスされることをまるで誘っているようだ。
「ひぅ!!」
こねるように舌で愛撫するとたまらないといった様子で、ビクンっと腰を浮かせる。
(胸が敏感なんだな)
右胸は舌で舐め上げるように、左胸は指で先端を刺激する。
「っやん。もぅ、らめ。」
もう我慢しきれないというようにロロナは、太ももをすり合わせる。
その様子を見て、素直な彼女らしいとステルクは目を細める

225 :
「お姫様のご要望通りに。」
下着の横から入った指は、ロロナの柔らかい入り口を揉みほぐすように進む。
もう十分に潤っていて、指一本はなんなく受け入れていった。
しばらく慣れさせて二本に指を増やした瞬間、ロロナが体を縮めた。
「う、痛いです。ステルクさん。」
「すまないな。もう少ししたらちゃんと良くなるから、少し我慢してくれ。」
指をぎゅうぎゅうと締め付けるロロナの胎内は、ステルクに少しずつなで上げられて滑らかになっていく。
「あう、はあんっ、何かきちゃうよぅ。ああぁ〜!!」
もう痛いくらいに赤く充血している真珠を軽く撫で回すと、高まっていたロロナは、あっけなく達してしまった。
はあ、はぁと肩で息するロロナは初めての絶頂で、もう意識は朦朧としているようだ。
その間に服を一枚一枚丁寧に脱がせる。
ソファーからはみ出た身体を、自分の脱いだ上着を引いた上に、ゆっくり毛足の長い絨毯の上へと横たえる。
「俺は、リビングで彼女を求めてしまっていたのか。」
手早く自分の服を脱ぎつつ、ふと気づいた。
しかし、いまさら寝室のベッドいくほど、ステルクは我慢強くない。
「んぅ?ステルクさん??」
「ロロナ。身体は大丈夫か?」
意識の戻ってきたロロナは、ステルクが全裸でいることに頬が赤くなる。
それよりも、ステルクの身体の中心にあるものが、腹にくっついて仕舞いそうな程立ち上がっているのを見て、少し恐怖を覚える。
「怖いか?それなら今日はもう・・・。」
「嫌です!!」
ステルクの分身は、こんなにも自分を求めて頑張ってくれているのに、そのままほおっておくのは可哀相だ。
それに、ロロナに対してステルクはいつも優しい。
だから、ステルクに任せればロロナの嫌がることはしないと分かっていた。

226 :
「お願い、途中でやめないで。私ステルクさんとひとつになりたいんです。」
「む、それでいいのか?きっと挿入れたら、痛いぞ?」
ステルクのその問いにも、ロロナはうなずく。
「分かってます。でも、出来るだけ優しくして下さいね。」
「了解した。」
ロロナの入り口は、一度達しているため十分に潤っている。
ステルクは自身の先端をなじませるようにスライドさせた。
十分濡れたのを確認して、先端だけゆっくりと挿入れていく。
「う、くぅ、痛ぃっ!!」
先端だけでも、ロロナにしては激痛で、瞳に涙を浮かべている。
「ロロ、ナ!!ゆっくり深呼吸してくれ。少し、楽になるぞ。」
ロロナの胎内は、ステルクをぎゅうぎゅうと締め付けて離さない。
もうそれだけで、胎内に出してしまいそうになるのをこらえる。
ロロナはステルクの言ったことを守って大きく息を吐いた。
痛みを長引かせないためにも、その力の抜けている間に、一気に最奥まで突き進んだ。
「ひああぁ!!」
ほぼ悲鳴をあげているのに、ロロナはけなげに、ステルクに回した腕を離さない。
しばらくロロナの呼吸が落ち着くのを待ってから、徐々にステルクは動き始めた。
「ひっあ、ひゃ、あ、あうぅ」
ロロナも少しずつ慣れてきて胎内の壁を擦られるたびに、快感へと変わっていく。
「ロロナ!!すまない、俺はもうっ。」
「わたしも、もう気持ち良くて、ダメえぇ!!」
ロロナの絶頂を迎えたことで、ステルクのモノを強く締め付けた。
その刺激で、ステルクもロロナの胎内へと、子種を吐き出した。

227 :
ステルクはロロナの身体を清めて、ベッドで毛布を掛けてくれていた。
その毛布の感触で、ロロナはぼんやりと瞳を開く。
(あったかい。)
毛布の暖かさとステルクの腕が、ロロナの小さな身体を包み込んでいる。
その暖かさに、ロロナは心がほわんっと満たされる。
「起こしてしまったか。身体は痛くないか?」
「少し痛いけど、大丈夫。気持ち良かったから。」
ロロナは毛布をを目元近くにまで引き上げて、恥ずかしさから眼があらぬ方向へ行っている。
「これで、私たちずっと一緒にいられるんですね。」
「ああ、もちろんだ。嫌だといっても今度は追いかけて行くからな。」
ステルクは、ロロナの頭を優しく胸に引き寄せて耳元で優しく囁いた。


228 :
また投下ミスすいません。
9に二つ同じ文章が。読み飛ばしてください。
思った以上に長くなってしまったのですが、最後まで読んで下さった方。
ありがとうございます♪♪

229 :
GJ!

230 :
乙乙!

231 :
久しぶりに来たら投下されてた
乙です!

232 :
トトリプレイ中で思った。
一番ラブラブなのは、ロロナとトトリな件。
ノーマルカポーのフラグはないのかなぁ??
スケさんとか、幼馴染の少年とか。

233 :
ロロナの時と同じ。すなわち特定のキャラと多く行動する。
てかトトリは前作(というかアトリエ全般)と比較すると序盤からフラグだらけ(男キャラはジーノくんばっかりだけど)だと思うぞw

234 :
ジノトトが鉄板だなノマだとw

235 :
ジノトトというか、ジノトト+ステロロの師匠弟子コンビがノマだと美味しい気がする。
イベントも結構絡んでくるし。
むしろトトリにおけるステルクの存在自体が突っ込みどころがありすぎるww
トトリやったらステロロ再燃しちまったじゃねーか。

236 :
ステルクENDで、ロロナとトトリがステルク取り合いすることから
考えてもステロロは公式みたいなもんだろ
でもステルクさん、EDだと38なんだよな・・・

237 :
>>236
あの三人の年齢差は妙にリアルじゃね?
昼ドラに例えると出来るサラリーマン(スケさん)とその妻(ロロナ)の前に
妻が昔可愛がっていた女(トトリ)が新入社員としてくるみたいな。

238 :
この面子で火サスを作ってみよう
主人公→ロロナ
婚約者→ステルク「あいつとはもう終わったんだろう!」
魚屋の跡取り→イクセル「やっぱ、お前じゃなきゃ駄目だ…」
近所のおじさん→ハゲル「へっへっへ…いけねぇよ嬢ちゃん、借りた金は返さないと」
新米タクシー運転手→ペーター「ぼ、僕じゃない!本当に違うんだ!」
婚約者の元婚約者→師匠「絶対に許さない…!」
妹の恋人→ジーノ「ちょ、こんなの駄目だよ義姉さん!」
主人公の妹→トトリ「何やってるの!?このっ、淫乱女!泥棒猫!」

239 :
しかしステルクエンドのその後が気になるな。スケさん朴念仁だし
流されるままに3Pとかなったりな

240 :
とりあえず薬入りのパイを食べさせられてそのままロロナさんとトトリちゃんに美味しく頂かれるのは分かる。

241 :
スケさんED後にスケさんが海に向かって顔を赤らめながら「ト、ト、……トリ!、ト、トリ!!」と言っているのを
ロロナが聞いて嫉妬するようなSSはまだですか?

242 :
2人の錬金術師の下腹部の秘密のアトリエを
新たな生命の材料で一杯にしてしまうステルクさんはまだですか?

243 :
婿探しが上手く行かなかったエスティがロロナを取られた師匠と協力してステルクを襲う何てことしそうだよな

244 :
王国制に戻れば騎士階級は一夫多妻だよ!
と言うわけで旧国王(のかっこしたちむ)率いる部隊による議会強襲に始まるアーランド内戦
後にネオ・ジオさン抗争と呼ばれる戦いの幕開けであった

245 :
しかしスケさんはロロナとイチャイチャしてて欲しい
ところで何故メル姉やちぇちーネタが無いのだ
男がアレだからか!

246 :
メル姉とツェツィは百合ップルとして完成形過ぎて近くの男が霞む
異種姦陵辱ふたなり純愛なんでもござれすぎる

247 :
そういえばスケさんとトトリは触手プレイの後、一緒に風呂に入り洗いっこをしかのかね?
ネバネバが落ちないから手で洗うとかいう展開になったらマジキュンキュンするんだが。

248 :
あの場にスケさんが居なければ、存分にトトリの触手凌辱が堪能できたものを…!
しかしスケさんが居なければ、そもそもアレを吊り上げられないジレンマ

249 :
イカ×トトリってか!

250 :
良さそうじゃなイカ!

251 :
あ?

252 :
あれイカの足じゃなくてタコの足な気がするが

253 :
ちょうど今日ぬし釣りしたけど、タコって言ってたよー
あとメルちぇちーはホントどうしようもない、良い意味で。
妄想した結果いちゃいちゃしてるふたりを馬車の陰からのぞryくらいしか。
あ、でも酒場3Pはありかも。マスター亡フラグだけど

254 :
パウロ君「蛸と聞いて」

255 :
>>248
メル姉に釣り上げてもらえば二人で美味しい展開に…… 腕力だけならスケさんよりあるだろうしね

256 :
>>254
のちのヌシ酒である

257 :
そういやヌシ釣りの時普通にメル姉に頼むん?と思っていた。
触手プレイスチルを先に見てたのでスケさんの方かーと自己解決したけど。
さて、イカタコ話で盛り上がってるところですが投下。
ジーノエンド後のジノトトです。
しかしいざ書こうとしたらエロ突入しねえええwwwwうぇっww
というわけで過程をすっ飛ばした!師匠たちは撒きました。
シルバートロフィーのイベントがイケメン過ぎると思うんだぜ
カプダメな方、未プレイの方はNGお願いしますー

258 :
 その日、小さな村に取った部屋はひとつだけだった。
 薄暗がりの中、ベッドの上で向かい合うふたり。
「なあ」
「んー?」
「これ、どうやって脱がすんだ?」
 指差すのは、彼女の錬金術師専用と言う謳い文句のついた服。
ジーノの言葉に、この先の展開に思いを馳せてトトリは顔を赤らめた。
「ぇ、あ……えっと、後ろ向いてて!」
「何で」
「何ででもー!」
「ちぇー」
 ぶつぶつ文句を言いながらも、少年は言われた通り後ろを向いた。
少女は落ち着きなく彼の背中を見つめながら、自分の服に手を掛けた。
夜の冷えた空気が、素肌に沁みる。
トトリはジーノの後ろ姿と、自身を比べ小さく溜息を吐いた。
 
 ジーノは、背が伸びた。旅の間も成長期は続いていたらしい。
力も強くなったし、今は流石に勝てそうにない。
 でも、私は。何も変わっていない。
「ジーノ君は、おっぱい大きいひとの方が、好き?」
 がたんっ。ベッドから、ジーノが転げ落ちた音だった。
「ってぇ、な、何言い出すんだよお前はっ」
「だ、だって、男の人は大抵そうだって先生とか、皆言ってるよ」
「あのなー、俺は……あ」
 少年は反論しようとして、固まった。その後、顔を赤くして背けた。
視線の先にいたのは、勿論トトリ。
 気まずい沈黙が流れる。

259 :
「メル姉」
「え?」
 ぽつりと、少年の呟いた名前にトトリは首を傾げる。
「メル……おねえちゃん?」
「おう。胸がでかいっつったらメル姉だろ」
「う、うん。そう、だね?」
 読めない話の展開に、しどろもどろになるトトリ。
「つまり、そういうこと!」
「どういうこと」
 何故か得意げなジーノに、いよいよ少女は困り果てる。
「わかんねーの?」
「うん、全然」
 力なく頷くしかできない。
「だから、俺はメル姉よりお前のが好きだろ。胸とか関係ないじゃん」
 あまりにあっさりした言葉だった。聞き逃しかけるくらいに。
「ジーノくん」
「何だよ」
 耳にはっきり残った。でも。
「もう一回、言って?」
「あぁ?だから胸なんて」
「そこじゃなくて」
 その、前。トトリの頬が、薄いピンク色に染まった。
「わ、私の方が……すき、って」
 彼はようやく失言に気付いた。冷めかけていた頬が、また火照りだす。

260 :
「い、言ってねーよ」
「言ったよ」
「言ってない」
「言ったもん」
 背中合わせの押し問答。生産性のないやり取りの果てで、トトリがひとつの打開策を打ち出した。
「じゃあ、私も言うから。ジーノ君も言って」
 少女はすう、と息を吸い込んだ。五月蝿い心臓を騙しながら、口を開く。
「ジーノ君、……す、好き……」
 息を呑んだ気配が、背中越しに伝わる。
けれど、一度堰を切ったらもう止まれない。
「ジーノ君が好き。だいすき。これからも、ずっと、ずーっといっしょにいたいの……ジーノくん、は?」
 彼の方へ振り返ろうとしたが、それよりも早くジーノの手が彼女を捕らえた。
「何泣いてんだよ」
 頬をなぞる指を伝う、涙。自分の流したそれを、トトリは不思議そうに見つめる。
「あれ?何で……。ううんと、あのね。言いたいこと、言えて……すっきりしたから、かな?」
「俺は全然すっきりしてねーし」
「じゃあ、言って」
 決まりの悪そうな顔の少年に、少女は迫る。
真っ直ぐ刺さる視線は、逃げも隠れも許さない。
「誰にも言うなよ」
「言うわけないでしょ」
 最後まで往生際が悪かった。面と向かっては口が全く回らない。
だから、ジーノはトトリの頭を抱え込んだ。
耳元で、噛み付くように告げた。
「……うん、私も。私も、ジーノ君が大好き!」
 それでも彼女は彼の上を行く。
無邪気な笑顔が眩しい。

261 :
「……くしゅん」
 と、そこで。トトリが小さくくしゃみをした。
それは必然だった。夜も更け、屋内とはいえ半裸で過ごすには少々早い。
「ばか、風邪引くぞ」
「平気だよ、だってジーノ君が暖めてくれるんだよね?」
 シーツを投げつける彼に、少女が寄りかかった。
もう、どうしようもなかった。
「もう、黙ってろよばかトトリっ!」
 包まったシーツごと、ベッドへ飛び込む。
ぽすんと投げ出された少女を、ジーノの腕が閉じ込める。
薄暗がりの中、白い肌がぼんやりと浮かび上がっていた。
「う……」
「ジーノ君……?」
 見下ろした先のトトリは、何時もよりずっと小さく見えた。
それなのに、子どもっぽさも感じられず、むしろその逆だった。
「あ、えっと。さ、触っていいか」
「えっ、あ、うん」
 ふたり揃ってたどたどしい。
茶化す輩は居ないから、不器用な時間はまだ続く。
「いつっ」
「あ、悪ィ。痛かったか?」
 小さな悲鳴に、思わず胸もとの手を離す。
「う、うん。ちょっとだけ」
 トトリは狼狽した様子のジーノに、微笑みかける。
それから、もじもじと困ったような顔で『続き』をねだった。
「はぅ」
 膨らみの薄い胸は、強く握られると痛みだけが押し出されてしまう。
今度は、円を描くように外周からゆっくりとなぞった。
「ん……んっ」
 やがて、トトリは身を捩って声を抑えだす。
その声に、痛がる様子はなかった。
ジーノは指を、先端に掛けた。そして、押し潰す。
「ふぁ……!」
 シーツを握り締めるトトリ。彼女を見ているうちに、少年は抑えきれない律動を感じていた。
汗ばんでしっとりした肌を順番に撫でながら、目的地に早々に辿り着く。

262 :
 レオタードは薄っすらと湿っていた。それが、汗だけじゃないことくらいは分かる。
布越しに、触れる。
「ひっ」
 びくんとトトリが震えた。それでも、ジーノが怯むことはもうなかった。
「うぁあん……、くぁあ」
 張り付いた布の上から、指を下へ滑らせる。やがて丘の割れ目に宛がわれる。
「ひあ!っうぁ……」
 トトリは、背筋に何かが這い登ってくるような、ぞくぞくとした感覚に戸惑う。
敏感な部分に、初めて触れられたせいだった。
 ジーノは、隠されるのが耐えられなくなったのか、最後の砦だったレオタードを剥ぎ取った。
「やっ……」
 僅かな抵抗を無視して、今度は直接手を触れる。
「うわ、ぁ」
 ジーノは思わず唾を飲み込んだ。見慣れたはずの少女の、体。
殆ど生え揃っていないそこに埋まる、自分の指。とろりとした何かが、彼女の中から零れ落ちていく。
それを掬って、掻き回すと少女は更に善がった。
「やっべぇ……」
 下半身が熱い。というか、痛い。キツイ。
「じ、ジーノ、くん?」
 喘ぎながら、少女が少年を見上げていた。潤んだ瞳が、理性なんて吹き飛ばす。
ベルトを緩め、邪魔な服を脱ぎ捨てた。

263 :
「〜〜ッ、くう……っあぁ……!」
 ぶちり。鈍い音が少女の奥から聞こえた。文字通り、引き裂かれたせいで。
「うぐっ、っ、うぅーッ」
 今度は通り道が狭くて、無理矢理開かされる。その痛みに、トトリは咽び泣く。
「ん、んっ……ジーノ、くぅんっ」
「な、何だ」
 痛苦の滲んだ涙を流しながら、トトリはジーノに請うた。
「て、手っ、繋いでてぇ」
 シーツを握り締めていた、小さな手を掬い取る。
トトリも、すぐに指を絡めてきた。
「ぁ……っ、あったかい……ふぁあっ!」
 彼女の緊張が解れたのか、中も少しだけ入りやすくなった気がした。
そのまま一気に押し込んだ。
「ふ……ぅ、はっ……」
「大丈夫か、トトリ」
 気遣わしげな声に、少々長い沈黙の後少女は口を開く。
「……ん、もう、平気だよ」
「まだ痛いんじゃないか」
「ちょびっとだけ。でも、大丈夫だから」
 
 それでも、眦に残る涙を気にしてジーノは更に言葉を重ねた。
「そうか?」
「ん、嬉しい方が、おっきいよ」
 少し照れたように笑うトトリ。それはジーノにも感染した。頭を掻きながら、独り言のように呟く。
「そっか」
「うん。そだよ」

264 :
 涙を拭いながら、少年は少女を窺った。
「そろそろ、大丈夫か?トトリ」
「えっと、……ぅ、うん」
 そろりそろりと腰を引いて、戻す。
最初はひどく緩慢に。
下の少女に、苦痛の色が完全になくなったのを見計らって、少しずつ動きを早めていく。
「んっ……は、ひあっ……っくう」
 揺さぶられるトトリは、しっかりと少年の背中にしがみ付いていた。
痛みと戸惑いは、少しずつ溶けて。
初めての快楽が徐々に身体を満たしていく。
「……!っひ、そこ、ぅああんッ!」
「こっちか……」
 角度を変えて行くうちに、弱点にヒットしたらしい。
そこを重点的に攻める。
「きゃぅ、んあァっ!やあ、だめぇ……っ」
 打ち付けるたびに、高くなる嬌声。
「何が、駄目なんだよっ」
「だめ、え、気持ち良くて、おかしくなっちゃうよぉ!」
「気持ち良いならいいじゃねーか」
「だって、んっ。恥ずかしいんだも……あう!」
 肉同士のぶつかり合う音。それから、粘っこい水の音。そして、それに合わせるように零れる少女の甘い悲鳴。
そして、限界が近付く。
「ジーノ、くっ、わ、ひっ。私、も……だめ……ぇ」
「俺も、もう……ッ」
 最後に、思い切り彼女の体の奥まで貫いて。
「っ、くぅ……」
「あ、ああぁ……くうあぁああッ!!」
 そこを、汚した。
 さて翌日、ふたりが一日の予定だった宿泊を延ばすハメになったのは言うまでもない。
宿屋の主人の生温い視線のせいで大変居心地が悪かったそうだ。

265 :
おしまい!
この頃のロロナてんてーについては誰かしらから生命の水を搾り取っていたよ!でも
師匠なので弟子の監督は当然だよね☆でも
百合ん百合んでもなんでもアリだと思います。
個人的には生命の水wをくれるメンツが気になりますねぇ。
ステルク(アストリッド師匠)、イクセル、パメラでくーちゃん。
くーちゃん…?

266 :
GJ!初々しくていいな
二人の会話が脳内で再生されたw
あと、その頃のロロナ先生についてもkwsk!

267 :
料理屋エンドみたけど
トトリは土下座して頼まれると断りきれないで流されるまま素人AV出ちゃうタイプだなー

268 :
トトリ「おねえちゃんとメルお姉ちゃんって、どっちの方が『きょぬー』なの?」

269 :
ツェツィおねえちゃんの下腹部の秘密のアトリエを、生命の水でたぷんたぷんになるまで満たしたい

270 :
水着イベントを見る限りどう考えてもメルのがでかい。
ただ、個人的にメルおねーさんの一番魅力的なところは
おっぱいでもパンモロでもなく尻のラインだと思う。
戦闘終了時にスリットから覗く形の良い滑らかな曲線は素晴らしいの一言に尽きるぜ

271 :
全く求められてないが、
イクセ×ロロナで投下するわ。
トトリで絡みほぼないから
逆に書きたくなった。悪いな。
暇だったら読んでくれ。
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夕暮れのアーランドは、白い石畳に太陽が反射してオレンジ色に輝く。美しいその光景は、まるで人々の一日の疲れを癒そうとしているようだ。
「おわっ!?」
そんな中、清らかな景色には不釣り合いな、すっとんきょうな声が響く。
「あーびっくりした。なんだロロナか…」
「イクセく…ん。」
声の主は食堂の店主であるイクセルで、彼の視線の先には、幼馴染みで錬金術のアトリエの店主である、ロロナが膝を抱えていた。
「お、お前…泣いてるのか?」
昔は泣き虫で、危なかっしかった彼女も、今では弟子を持ち、最近まで独りで旅をしていた。
もう誰かの助けもいらない位に、成長したと思っていた彼女。前のように涙を流している姿を見て、イクセルは驚く反面に、不本意ながらも安堵する。
「どうした?話してみろよ?」
「私がっ…駄目な先生だからっ…」
嗚咽を漏らしながらロロナは、イクセルに事情をぽつりぽつりと語り出す。
愛弟子のトトリが、ずっと行方不明の母親を探していたのにも関わらず、もう亡くなっていたことが分かったということ。そして、自分は側にいてあげるしか出来なかったこと。
「トトリちゃん泣いてたのに、何も言えなかった…私、先生なのにっ…」
全てを話し終えた後、ロロナが再び激しく泣き出す。こういう頼りない所は、変わっていない様だ。
「だからって、お前が泣いてどうするんだよ。」
イクセルが手を延ばして、ロロナの帽子を取るれば、驚いて顔を上げた彼女と目が合う。前よりも長くなったロロナの髪をわしゃわしゃと撫でれば、彼女は少しだけ落ち着きを取り戻し出す。
「おっ、そうだ!ロロナ、今からお前のアトリエ行っていいか?」
「え?私の?どうし…」
「そうと決まれば、早く行こうぜ!」
半ば強引に、イクセルはロロナを引っ張ってアトリエへ向かう。彼もまた、こういう所は変わってはいない。
ただ流れで手を繋いだ時に、2人は頬を赤く染めていた。あの頃は、気づくことのできなかった胸の高鳴りから目を逸らすように、彼らは暗くなりかけた街を静かに歩くのだった。



272 :

「ふぁー美味しかった。ご馳走様。
「そりゃあ良かった。」
満足そうなロロナを見て、イクセルも得意げにニカッと笑う。
「でも、お料理するなら…食堂の方が良かったんじゃない?」
「お前、俺が料理人になった理由覚えているか?」
「えーと。小さい時に、お腹空かせて泣いていた私に、作ってくれたんだよね?」
以前聞かせれた時は忘れていたけれど、これはロロナにとっても大切だと言える思い出だった。今のイクセルが、自分をきっかけに料理をやるようになったと思うと、すごく嬉しい。
「そうソレ。あの時のお前が喜んだ顔が忘れられなくてな。でも…今思うとそれだけじゃないと思うんだよ。」
「?」
「なんつーかさ、お前の笑顔には人を動かす力があると思うんだ。」
小さい時も今も、変わらないロロナの笑顔。イクセルが何かを始める時は、いつもこの笑顔が側にいた。前に料理をしたのも、食材探しを手伝ったのも、最初はほっとけなかったからという理由でも、いつしか「コイツの笑顔をもっとみたい」という欲求に変わっていた。
「だから笑ってろ。」
そう言うと、イクセルはロロナの頭をポンッと叩いて、食器を下げ始める。
「イクセ君…うん!ありがとう!」
ニッコリと笑うロロナは、ようやくいつもの調子が戻ったようで、「手伝うよ。」と台所へ向かうイクセルの後を追うのだった。


273 :

食器を洗うイクセルに、ロロナは手伝う事がないか問う。
「いいって。もう後は水気を拭き取るだけだし。」
「なら、それをやるよ。」
「いいや、これは俺の仕事だ。」
ロロナがイクセルの手からフキン取ろうとするので、ひょいと彼が手を上にあげる。彼女も負けずとピョンピョン跳ねて、フキン争奪戦が始まるが、不意に何かにつまずく。
「ゎわっ!?」
「おいっ…!」
、後ろへ倒れ込むロロナの腕を、間一髪でイクセルが掴む。
「あっぶねーな。大丈夫か?」
「うん、ありが…と。」
ドクン、ドクン…と2人の心臓が大きく共鳴する。とっさに引き寄せたせいで、ロロナの身体はイクセルの胸板にすっぽりと納まり、まるで抱き合っているような体勢だった。
「ロ…ロナ」
「イクセ…君」
やっと顔を見合わせれば、お互いに同じ気持ちであることが、痛いくらい理解できた。
どちらからともなくキスを交わす2人は、もうあの頃の少年と少女ではなかった。



274 :
とりあえず、ここまで。
次回からエロ入れます。


275 :
GJ!
裸で待機してるわ

276 :
大人になってからの二人か。たまらん!!
正座して待ってます!!
もうしびれてきたけど・・・・。

277 :
遅くなってスマン
やっと後半、出来上がった
_____________________
散らかったアトリエの隅で、口づけをする2人の男女。舌と舌を絡める深いキスに、思わずロロナが甘い声を漏らす。
「んっ…」
あの頃と比べると、かなり背が伸びたイクセルを見上げるような体勢でキスを交わすために、唾液は全て彼女へ流れ込む。
ごくんっ…
ロロナが小さく喉を鳴らすのと同時に唇は離れ、イクセルの手が、またも大きく成長した彼女の胸にそっと触れる。
「はう!」
アストリッドやメルヴィアなどの同性に触られるのとは、また違った感覚がロロナを襲う。
「んあ、ぁうっ、ひゃぁん!」
イクセルが両胸を大きく揉む度に、ロロナはびくん、びくんと身体を震わす。思わず壁にもたれ掛かかった彼女を見て、イクセルは苦笑する。
「お前、感じすぎ。」
「だ、だって、こんなの初めてだもん…」
「俺はもう直に触りたいんだけど。」
顔を真っ赤にさせてうつむくロロナ対し、イクセルの欲望は更に駆り立てられていた。

「……ぅん。」
ロロナが小さく頷いたのを確認すると、イクセルは彼女の、ブラウスのボタンに手を掛ける。
ゆっくりと一つ一つ外していけば、段々とお互いの身体がほてっていくのが分かった。
「イクセ君…やっぱり恥ずかしい。」
ついに露出された胸は、豊かな白い膨らに桜色の点があり、まさに理想的な代物だった。恥ずかしさを感じたロロナが手で遮る前に、イクセルが彼女の腕を壁に抑え付ける。
「隠すなよ。“夢見る王冠”みたいに真っ白で綺麗だぞ。」
「それって、トリュフの名前…全然嬉しくな……ひゃあん!」
その美しい胸に、そっと口をつければ、キメが細かく、まるで豆腐やゼリーのように柔らかい。
「や…だ、口!?吸って…るの?」
イクセルが、胸の突起を舌で上下に動かせせば、服越しに弄られた時とは比べ物にならない、快感がロロナを襲う。
「やぁ!らめ…もう立ってられないよぉっ!!」
ガクガクと足を震わせ、ロロナはやっと解放された両手で、必にイクセルの肩を掴んでその快感に耐える。
「んんっ!イクセくんっ…私、もう…ぁ…あ…ぁぁああッ!」
一度身体を大きく反らすと、ロロナは軸が折れたように崩かける。間一髪の所をイクセルが支え、彼女たちはそのまま座り込んだ。

278 :
肩で呼吸するロロナを、優しくイクセルの腕が包み込む。
「おーい、大丈夫か?」
「ダメ、ぬぅ…」
泣きそうな表情でそう告げるロロナに、イクセルは思わず吹き出す。
「俺は、最後までやりたいんだけどなー。」
「あう…頑張ります。」
イクセルはまだグッタリとしているロロナをカーペットの上まで運ぶと、そのまま服を丁寧に脱がし始める。
「すげー濡れてるな。」
「もう…恥ずかしいこと言わないで。」
びしょびしょのショーツを脱がせば、今もなお蜜が溢れ続けているロロナの秘部があらわになる。
「よっしゃ、入れても大丈夫そうだな。」
「ええ!??いきなり入れるの?」
「仕方ないだろう。お前胸だけでイクような奴だし。それに…」
そう言うと、イクセルはパンパンに膨れたズボンのジッパーを下げる。
「限界なんだよ。俺も。」
「あ…うん。ごめん…」
勢いよく飛び出したイクセルのそれは、大きく脈打っていた。
「あんまり見るなよ。」
照れながら、イクセルがロロナを見るが、彼女は首を横に振る。
「イクセ君の全部が見れて嬉しいの。触ってもいい?」
「何でここで上目遣いするんだよ……」
イクセルは「しょうがねぇな」と呟くと、腰を下ろして、ロロナの目の前にそれを向ける。
「熱い…ね。」
怖ず怖ずと、そしてためらいながら触れるロロナの手つきに、イクセルの欲望はよけいに掻き立てられる。
「くっ…」
ただてさえ射精寸前なのに、触れられることで、イクセルも声を漏らす。これ以上、我慢出来ないと判断したイクセルは、慌てて腰を引く。
「イクセ君?」
「痛いらしいぜ…初めては。」
心配そうに覗き込むイクセルにロロナは、「私はイクセ君と、一つになりたい。」と微笑んだ。
強い眼差しを向けるロロナに押され、イクセルも覚悟を決める。汗ばんだロロナの額にキスをすると、彼女の下腹部に自身を移すのだった。

279 :
トプッ…。ゆっくりと確実に繋がっていくのが、お互いの体温と初めての感覚で知ることが出来た。
「んんっ…」
「やっぱキツイなぁー。大丈夫か、ロロナ?」
返事を聞く前に、彼女の表情で、かなりの痛みがあるということイクセル悟る。
「少し、我慢しろよ。」
「うん……ひゃぁぁあん!??」
苦痛が長引かない為に、イクセルは一気に突き破ることにした。ロロナの中で何かが壊れた音がして、赤い鮮血が床を汚す。
「んあ!痛ッ!!ぁぁああ!」
少しばかり手荒い気がしたが、イクセルは泣き叫ぶ様な声のロロナに構わずに、動き出す。
パンパンと身体を打ち付ければ、ロロナの胎内はイクセルを強く締め付けた。
「ふぁあ!あっ…ぁん!ぁ…」
次第にロロナの喘ぎも、甘さを取り戻し、大分楽になったことをイクセルに知らせる。
「ロ…ロナ、どうだ?まだ痛いか?」
「ぁふ…イクセくんっ…気持ちいいよぉ…」
ヒクヒクと痙攣を始める膣は、更にイクセルを離さないと言わんばかりに締め付ける。
「んぁあ!はぁあん!あたし、また…またイッちゃうよぉ!」
「ぐっ…俺も、そろそろだ。」
涙目を通り越して、ロロナの頬を涙がつたう。そんな彼女をイクセルは、更に激しい攻め続け、空いた手で胸を揉む。
「…ぁぁ…ひゃあぁぁあああん!」
イクセルが熱いもので、ロロナを満たすのと同時に、身体をのけ反らして、彼女は再び果てた。
2人の若者は、今までに経験したことのない疲労を感じながらも、とても幸せそうな表情で、抱きしめ合っていた。
夕暮れだった空はとっくに暗くなり、採取へ行った彼女の弟子が戻って来る前に、後片付けをしなくてはならないのに、しばらくは動けそうになかった。
________________________
おまけ
スケ「こんな所でどうした?入らないのか?」
トト「いえ、入りずらくて…///」
スケ「?」

280 :
俺にはこれが限度だ…
力尽きた。
しかし、ロロナは可愛いなぁ

281 :
GJ。
トトリは二次自体少ないからありがたいよ。
イクセはいい感じに大きくなってたな〜。
トトアトならどんなカプでもOKなんだけど扱いサイトの少なさがな…。
マリーやエリーで盛り上がってたのがなつかしい。

282 :
ロロナの頃は、キャラ可愛すぎてむしろエロく考えられんとか思ってたのに、
何故かトトリになってグチュヌルのベチョレロなハードエロが見たいと感じるキャラが増えた…
トトリはてっきり頑張り屋さんの健気キャラと思ってたのに、
いい意味で図太いわ毒々しいわで大好物だ。ミミちゃんもクーちゃんより少し
ツンが多くて弄りがいがある。ワキとかお尻を重点的に責めたい

283 :
そうか

284 :
イクセル×ロロナの人GJ!!
初々しくてよかった〜。
そしておまけのスケトト。
恥ずかしがるトトリの持ち帰り狼を、ステルクさんに
期待せざるえないな。

285 :
おねえちゃんを男と絡ませようと思うんだが誰が良いかな?
ペーターとか…ダメ…かな…?
やっぱり百合が良いかな?

286 :
捏造になるが、お金持ちED後のイクセルとか?

287 :
イクセル×ロロナです。
時期はほむちゃん作る直前位です。


288 :
@@
べえ、と口から吐き出したそれを試験管にゆっくりと全部たらしてから蓋を閉める。
そしてハンカチで口元をきれいに拭いて、それから私は呟いた。
「材料は簡単なんだけど、ねえ。」
と、背後から声が掛かる。
「ん?どういう意味だロロナ。」
「ん?んーん?な、な、なんでもないよ。イクセくん。」
そう、素材自体は簡単なのである。
素材の劣化が早い事を除けば調合もそんなには難しくないし、
その素材の劣化についても素材自体をわざわざ遠くまで取りに行く必要が無い。
「まあ、あんまり沢山いてもトトリちゃん、使いこなせないだろうし。」
呟くと、寝転がっていたイクセくんが汗に塗れた髪をかき上げながら上半身を起こしてこちらを見てきた。
「なあ、ロロナぁ。一つ聞きたいんだけどさ。」
「なに?」
「何でお前その、それ、試験管に入れるわけ?」
「え?ん?え?な、何のこと?な、何言ってるのかぜ、ぜ、全然判んないよ。」
「いや、背中向けてようとバレバレだから。なあ、それ、何か錬金術に使うんだよな。だからいつもそうやって」
「ち、ち、ちち、ち、違うよ。な、何言ってるのかな、イクセくん。」

289 :

「何だかなあ。欲しいなら欲しいって言えよ。」
ばふん。と音を立てながらイクセくんが再度ベッドの上に寝転がる。
「うえ?」
「そうやって、こそこそされると気になるつってんだよ。」
後ろ手に隠した試験管をこっそりとベッドの下に隠しながらイクセくんの顔を見る。
まあ、確かにこそこそである。
だって普通は口から精液を試験管に垂らしている姿を見られたいなんて思わない。
「錬金術に必要なんだろ。それ。まあ、最初からそうだったもんな。パニクりながら俺の所来て、
イクセくん、男の人だから、あれだよね。きっとほら、あれがあれだから、わ、わ、わ、私にまかせて!
・・・って考えてみればまずありえないよな。」
「う・・・ご、ごめんなさい。」
「で、何に必要なんだよ。」
「・・・うう・・ほむちゃん作るのに。」
「ああ、あのちっこいのか。」
「・・・うん、そうだよ。」
そう答えるとイクセ君はしばらく考えるようにした後こちらを向いてきた。

290 :

「お前、俺以外にしてないだろうな。」
「えぇっ!?・・・し、してないよ。何言ってるの?」
この答えにはやや罪悪感が無いでもない。
実際の所、始めてそれを貰ったのはタントさんからだったからだ。
次がステルクさんでイクセくんは3人目である。
ただしそれを言うときっとイクセくんが怒る気がする、という位には私は世間の事を知った。
「なら良いけどさ。ま、だよな。俺以外にお前相手にこんな事する奴がいるわけ無いしな。」
「あ、ひどーい。そんな事ないもんきっと。」
これはいつものイクセ君の意地悪と、私が言い返すっていうやり取りだけど、
実際この答え通り、そんな事は無かった。
初めての時は確かこうだった。
手元に90コールしかなく、タントさんだけを誘って二人で採取に出かける事になったその夜の事。
私の寝袋にタントさんが入ってきて、口調は優しげだったけれど半ば強引にタントさんがズボンを脱いで私の口に入れて来た事を覚えている。
最初は怖くて恥ずかしくて抵抗してしまったけれどこれが特別な素材なこと。
どうすればそれが取れるかって言う事を当時15歳で何も知らなかった私に教えてくれたのはタントさんだ。
「君はまだ何も知らないだろうから、僕の言う事をきちんと覚えればいい。少しも怖いことは無いよ。」
そう言いながら手の使い方やどうやって舌を使えばいいかなんて事や
少し私が上手になってからはどうやって首の振ればいいかなんて事も教えてくれた。

291 :

タントさんと二人きりで採取に出かけたのは1〜2回くらいだっただろうか。
その後はアトリエでタントさんにソファに座ってもらってするようになった。
(その頃には私は少しずつ上達して、ピュアオイルを口に含みながら首を早く振ったり、
ハチミツをタントさんのに隅々まで塗ってからそれを舐めとるようにしてみたり(そうすると苦味が薄れた)
と少しずつ工夫するようにもなっていた。)
その頃は師匠がいたし、それを使ってホムを作るだけの技術も無かったけれど
出してもらったそれは冒険に出るだけのお金が無い時に作る中和剤の良い材料になった。
しかも品質が高いので調合にも重宝する事ができた。
そういえば。と考えて懐かしくなった。
あの頃、イクセくんと冒険に出る時はよく私はスペシャルミートを作って持っていったものだ。
何かというと特攻するイクセくんには回復が追いつかないほどで獣のしかばねと調味料、ピュアオイルで作る
スペシャルミートはイクセくんの回復にぴったりだった。
あの時のピュアオイルに使う中和剤の材料にはタントさんに貰ったものを良く使っていた。
あの品質の良いスペシャルミートが無ければ、イクセくんは大怪我をしていたかもしれない。
「また一緒に冒険してみたいね。」
そう言うとイクセくんはこっちを見て笑った。きっとイクセくんもあの頃の事を思い出しているんだろう。
「店が暇だったらな。ま、暇な事なんてねーけど。」
そう、私たちは少し大人になった。
イクセくんはもう押しも押されもせずに一人で食堂を切り盛りしている料理長だ。

292 :

「もう少しここにはいられるんだろ。」
「うん。トトリちゃんのお母さんを探すのを手伝うことにしたからアトリエにいる事はおおくなるかもしれないと思ってるんだ。」
アトリエの営業が続けられるようになって(私が17歳になった頃だ)
タントさんとあまり会わなくなってからは私はそれをステルクさんに貰うようになった。
理由は・・・
年上だったからだろうか。言いやすかったというのもある。
なんだかんだといってもステルクさんは私の言うことは真面目に聞いてくれるし、
イクセくんとは幼馴染だからやはりこういう事を頼むのも気が引けてしまったというのもあるのかもしれない。
でも相談という形ではじめて頼んだ時のあのステルクさんの顔は、、ちょっと今でも笑ってしまう。
うろたえるなんてものじゃないくらいの勢いで後ろに後ずさりながら何度も周囲を見回して
「き、君は何を言っているんだ?」
とオウムのように私に向かって繰り返していた。
「いや、ですから、私、困ってるんです。」
そう言っても
「ま、まさか、き、き、君はそういう経験があるのか?」
と繰り返すばかりだった。
最終的には私がステルクさんがくれないなら他の人に貰うようにしますっ。と言った所でステルクさんが折れ、
口を開けて「あの、ここに出してくれていいですから。」と言った所でステルクさんの目が光った。
処女をあげたのもステルクさんにだ。
まあ、もちろん、これはステルクさんと私の二人きりの内緒だ。


293 :

タントさんは私にいろいろと教えてはくれたけれど私の服を脱がせたりしてくる事はなかった。
(もちろんそんな事を言われたら断っていたと思うけれど)
だからそういう事も無かったのだけれど
(というか当時、私はそれをそういう事とあまり結び付けていなかった。
おそらくこれはとてもいやらしいことだ、という認識くらいはあったけれど。)
何度目かのステルクさんとの時、服を脱いで欲しい、と言われたのだ。
もちろん私は驚いて寧ろ暴れてしまったのだけれど結局は言いくるめられてしまって私は服を脱いだ。
その上ステルスさんはとんでもない事を言ってきた。
私はその時ピュアオイルと蜂蜜を混ぜたものをステルクさんの下半身全体に塗りつけて舐めていたんだけれど
ステルクさんも同じようにそうしたいと言ったのだ。
服を脱げと言われた時の2倍は暴れたけれど結局は言いくるめられてしまった。
(その後もこれはすごく恥ずかしいからいつも嫌だというのだけれど、結局は毎回言いくるめられてしまう事になった。)
ピュアオイルをべったりと塗られ、舐められた時の衝撃は今でも忘れられない。
「す、す、ステルクさん、これ変です。変ですよ。おかしいです!変になっちゃいますっ!」
そう叫んだけれどステルクさんは止めてくれず、結局私は半狂乱になって首を振った挙句、
最後は口の中で出してもらったステルクさんのものを飲み込んでしまった。
その後は二人で蜂蜜とピュアオイルでべとべとになりながら
舌が触れてない所なんて無いくらいにお互いの身体を舐めあって、最後には入れられてしまった。
ステルクさんは「すまない、すまない」と言いながらとても優しくしてくれたけれど、
結局私は口に出されたものも飲み込んでしまい、
それ以外はステルクさんが私の身体の中に出してしまったので目的は果たせず、私は随分と抗議したものだ。

294 :

ステルクさんにそれを貰うという関係はステルクさんが王様を探しに旅に出てしまうまで続いた。
(もちろん私も旅に出ることが多かった。)
その頃は私もアトリエの仕事が軌道に乗っていたから
ステルクさんとは毎回そんな風に蜂蜜とピュアオイルをふんだんに使って貰うようにした。
でもステルクさんには最後まで何かの罪悪感があったようだ。
終わった後に固い顔で頭を抱え、「すまない、すまない。私は、私は何ていうことを・・・」
と呟くように言っていたのを見たことがあった。
私の年齢のことを気にしていたんだと思う。
だからステルクさんが王様を探しに行くといった時、
「当分戻らないと思う。」
そう私に言ったステルクさんはすこしだけほっとした表情をして、
一緒に冒険をしていた時のような落ち着きを感じさせていた。
最近はまたアーランドに戻る事もあるらしいと聞いたから、
今度再開する時には昔みたいに話せるといいな、と私は思っている。
私とくーちゃんとイクセくんとステルクさん。
昔ながらの仲間同士の決まりきったやり取り。
そういったのがまた出来たらきっと楽しいと思う。

295 :

私は服を着ながらそっとベッドの下から試験管を取り出した。
「なあ、ロロナ。」
「なあに?」
「俺、お前の事が、ガキの頃から好きだったんだぜ。」
顔が紅くなるのがわかる。イクセくんのこういうストレートな表現は昔からだ。
もちろん、昔は好きなんて事を言ってくることはなかったけれど。
「わ、私もイクセくんの事、好き。だよ。」
イクセくんが笑う。
「本当は一緒に食堂やりたいけどさ、お前は錬金術師だもんな。
でもアーランドに戻ってきたら一番に俺の所に顔出せよ。無料で食わせてやるからよ。」
「ありがとう。イクセくん。」
汗まみれの身体をタオルで拭くイクセくんに手を振ってから私は部屋を後にした。
試験管をポケットの中に入れて。
うまく作れるだろうか。
まあ、大抵の事は上手くいくんだってことを私は知っている。
だって私は錬金術師なのだから。
まあ、少しおっちょこちょいではあるけれど、でももう大人になって、生徒だっている。
あの頃の師匠ほどの錬金術師にはなれていないなあ、と思うけれど。
でも初めてのかわいい生徒の役に立つような、
そう、トトリちゃんの役に立つような、しかも可愛いホムンクルスが作れればいいなあ、
とそう思いながら私はアトリエへと急いだ。


296 :

トトリでのロロナ組ってくーちゃん含め良い意味で絶妙な生臭さがあって好きです。
絶対くーちゃんは本命王様ながら何気なく4人くらいとはもう経験してると思う。
後メル姉さんは処女です。

ノシ

297 :
タントリスマジ紳士
ビッチなロロナちゃんもいいっすなぁ

298 :
>>285
なんだかんだでペーターはメル姉とくっ付くんじゃないかな
そしておねえちゃんはゲラルドさんと結婚しそうな気がしてならない

299 :
age

300 :
300get!ぷに

301 :
保守。
触手イベントの最後の会話が風呂イベントだと思ったのは俺だけじゃないはず。
小ネタ。二人は背中合わせ。
ちゃぽん。
「で、なんで私は君と風呂に入っているんだ」
「……それはステルクさんが風呂に入れさせてくれって言ったからじゃないですか」
「違う!! 誰が一緒に入ろうと言った!!」
「ひゃう、しょうがないじゃないですか。ヌメヌメな状態で家に居るわけにもいけないですし」
「うっ、……そ、それは、確かに…………いや、俺が家の外に出てればいいんじゃないか。とりあえず、俺は外に出ているぞ。
いい年した娘と入っているわけにもいけない」
「あっ、ステル……」
ツルン、ツルン
「……なあ、ドアノブが掴めないんだが」
「えぇと、……どうやら、このヌメリは水気が増すと伸びがよくなってヌメリが増すみたい、です」
「つまり?」
「ヌメリを取るまでお風呂場から出ることは出来ないってことです」
「……はぁ、まあいい。洗う物はどこだ」
「え〜と、あと一つ大事なことが」
「なんだ? もうなんでも言ってくれ」
「……その、実はいつもお姉ちゃんとお風呂に入っているから、そのぉ…………ステルクさん、私を洗ってくれませんか?」

302 :
301さん!!
つ、続きを!!
お風呂場で、変な形のイス(笑)に座って待ってます!!

303 :
バーン!
ロロナ「ステルクさんばっかりトトリちゃんとお風呂に入ってずるい!
     わたしも一緒に入るーっ!」

304 :
>>303
このやろう音声とスチル付きで脳内再生されたじゃねぇかw

305 :
BGMは「トトリ慌てふためく」しかないな
    \カン/           \テン/

306 :
実際慌てるのはステルクだけっぽいけどなw
二人は
「先生、流石に3人は狭いですよ」
「や〜だ〜!私も入るー!」
とかそっちの次元で話してそうだ

307 :
こういうことですか
「いやだから!君たち!」
 慌てて立ち上がったステルク。ふたりの視線がそちらへ向く。
「ステルクさん、それどうしたんですか?」
 無垢な少女が、指差す。それは少女にないモノ。
「あ、ひょっとしてヌシに張り付かれたせいですか!?」
「いや、そういうわけじゃ」
「だって、すごく腫れてますよ!昔お父さんとお風呂入ったときとは全然違うしっ」
 ステルクは困惑した。説明しづらい上に、また父親と同視されたことによる追加ダメージを食らってしまった。
「トトリちゃん、大丈夫だよ?あれは、生命の水が出そうになってるだけなんだから」
 ロロナの言葉に、心配そうな表情が変わる。
「え?ちむちゃんのもとですか!?」
 が、代わりに浮かんだのは期待。瞳がきらきらと輝いていた。
トトリのカゴはアイテムが100個入る。後は分かるな

308 :
前々回のイクセ×ロロナ書いた者だけど、また空気読まない投稿するわ。続編っぽいスケロロ

309 :
「ステ…ルクさん?」
ロロナの弱々しい声が、しんっと静まり返った森に吸収されていく。押し倒されたせいで、背中がじんじんと痛む。それよりも訳がわからなくて、ロロナは無表情のステルクの顔をじっと見つめる。
「もう限界なんだ。」
ボソリとつぶやくと、ステルクは両手で押さえ付けているロロナの手を、頭の上で片手に持ち替える。
ド天然キャラの彼女も、ここまでされると、流石に自分の身に何が起きようとしているのか理解できる。だからこそ、彼女は必に抵抗する。こういうのは、好きな人としかしたくない。足をジタバタさせて、顔を背けキスを拒否する。
「やめて下さい!どうしてっ…」
叫ぶように問う彼女の口を、ステルクの手が塞ぐ。怖い、怖い。恐怖心がロロナを支配し、身体がガクガクと震えている。もちろん、それはステルクにも伝わっているはずだった。
「大きな声を出すな。君の弟子を起こしてしまうぞ?」
耳元で囁くステルクが、ロロナのブラウスを引き裂く。
そう告げれたロロナが、視線を移すと、採取に疲れてスヤスヤと眠るトトリの姿。愛弟子にこんなところを、見られる訳にはいかない。教育に悪すぎだ。
「だから声は、出さない方がいい。」
「そんなっ…んうっ!!」
ステルクがブラ越しに、ロロナの片胸を思い切り掴む。ぐにゃりと変形する度に痛みをロロナにもたらす。全然、気持ち良くない。そのことに、ロロナは少し安堵する。
「やはりアイツのことか。」
「え?」
「昨日の夕方…」
ステルク言葉に、ロロナは顔を赤らめる。昨日の夕方は、幼なじみのイクセルと交わっていたからだ。
「私だって、ずっと君のことが好きだ!」
「ステルクさん…」
「どうせ手に入らないなら、もう躊躇する必要はない。」
それだけ言い切るとステルクは、ロロナの白肌を、今度は舌で汚し始める。
「や、やぁぁ!たすけ…イクセく…んっ…」
もしもステルクに、いつもの朴念仁精神が少しでも残っていたら、今のロロナの発言は、かなりのダメージになっただろう。しかし、今のステルクには罪悪感すら生まれない。

310 :
ロロナの首筋や鎖骨、谷間を、ステルクはねっとりと味わっていく。
「そう言いながらも、君だって感じ始めてるじゃないか?」
「違っ…!そんなことっ、ないで…す…」
か細い肩を揺らしつつも、ロロナは唇を噛み締め耐える。そんな彼女の清らかな涙でさえも、唾液で濁しながら、ステルクは余裕だった。

「違う?それは、もっとして欲しいということか?」
「ひ…ぁっ…!」
不敵にステルクは笑い、舌を胸の突起まで這わせた。
我慢の限界を超えそうになった所で、ロロナは、別の人影の存在にハッとする。
「ト、トトリちゃん!?待って下さい!ステルクさんっ!トトリちゃんが……」
いつから見られていたのだろうか?慌てるロロナを余所に、トトリはじぃっと2人の様子をみている。
「だめぇぇんんーっ!?」
青ざめるロロナを他所に、突然トトリが抱き着くように、彼女に唇を重ねる。
「んんぅー!んっく…」
ゴクンっ…。トトリの口から流れたは、少し苦味のある大量の液体。彼女は、それをロロナが飲み込んだのを確認すると、唇を離し、自分は瓶の水で口をゆすぐ。
どうして、トトリが?そんな疑問を抱くよりも先に、ロロナの身体に異変が起きた。
「…はふ…ぁ……ん…」
さわさわと、自分を通り抜ける風の感触にさえ、身体が敏感に反応を示す。喘ぎ声が止まらなくて、恥ずかしくて、ロロナの瞳からは更に涙が溢れていた。
「すごい効果だな…その薬は。」
「うーん。先生だからじゃなかな?他の人で試した時はそうでもなかったですよ?」
心臓が跳ね上がり、呼吸は荒く苦しい。全身が…特に顔と下腹部が熱い。そんなロロナを尻目に、ステルクとトトリは冷静に会話をする。
「えへへ、どうですか?その薬、私が調合したんですよ?」
「ぅ…トトリちゃ…まで…どうして…」
「そんなに効いてるのに、まだお話できるんですね!さすが先生。」
仰向けにされたまま、上半身裸のロロナを除き込むように、トトリは視線を合わせる。
「昨日のアレ。私も見てたんだす。」
耳に入って来るトトリの台詞から、状況を整理する能力は今のロロナには残っていない。だから、ただ彼女の話を聞き続ける。

311 :
「あんなの、ステルクさんが可哀相です。絶対にイクセルさんよりステルクさんの方が、先生の事好きなのに。」
むぅと頬を膨らませながら、トトリは言葉を紡ぐ。
「先生は錬金術を教えてくれました。だから私は、先生にはステルクさんが必要ってことを教えてあげますね。」
にこーと微笑むトトリの横で、ステルクは「そういう事らしい」と肩をすくめる。
肩をくすめたステルクが、ロロナの肩を抱き起こし、再び唇を重ねる。先程は抵抗されたので、今回は彼女の顎をしっかりと固定して逃げ道を奪う。
「…ん、んっ…ふぁ…」
トトリの薬の効果なのか、歯の隙間から舌を絡ませれば、ロロナはキスにさえも、官能的な声を上げる。息苦しいのか顔を歪ませるロロナに、ステルクは更に欲情し、彼女のスカートへ手を伸ばす。
「ぁあ!ふぁあ!んっふ!」
「グシャグシャじゃないか。アイツとヤッた時より感じてるんじゃないか?」
「やぁぁ、言わないで…っ。」
「先生のおっぱい、大きくていいなー。せっかくだし、私も触っちゃおうかな。」
傍観に飽きたのか、トトリはロロナの背後に回って、胸に触れる。トトリの小さな手は、少し冷たく、ロロナの熱い身体を強く刺激した。
「ひゃぁあ!!ふぁぁあ!あっ…やっ…」

上と下の両方からの刺激に、ロロナは悲鳴のような声を上げて悶える。
「っ…!もぉ…ムリっ…」
ロロナの懇願を無視し、ステルクはスカートの中へ顔を埋めた。茂みの中にある豆に、舌を滑らせて、左右に動かしてから、吸い上げる。
「あん…っあっ!それだめぇえー!?あぁ、やだぁぁあ!」
ピンッと脚を伸ばし、ロロナは意識が飛びそうな程の快感を堪える。喉の奥が痛く、正直辛い。

312 :
そんなロロナを見て、ステルクはズボンのジッパーを下ろす。
「やっ!それだけは…んあ!」
ロロナの叫びはトトリが、愛撫の手を速めたことにより、簡単に消されてしまった。その隙に、ステルクは自身をねじ入れる。
「くっ…さすがに締まるな。」
「ひゃっ!ぁ…う!」
ステルクとロロナが繋がったのを確認すると、トトリは少し離れ、2人の様子を見守る。
「先生ー?どうですか?ステルクさんのとイクセルさんどっちがいいですか?」
「っ…そんなのっ…わかんな…」
「強情ですね、先生も。薬足しますね。」
ニッコリ微笑んでから、トトリは小瓶のフタを開けて、ピンク色の液体をロロナの口元に流す。
「ふぁぁあんっ…はっ…」
命に関わるんじゃないかと思うくらいに、ロロナの身体は快感に包まれる。特に、ステルクと繋がっている部位は、ムズムズとざわめいている。
自然に腰を浮かせるロロナに、ステルクは彼女の大胆を掴んで奥へ突き挿す。
「うわぁぁあ!ステルクさんっ…ステルクさんっ!」
遂にロロナは、ステルクの名前を叫び、彼の汗ばんだ腕をキュッと掴む。
「ぁあ!…いっ…気持ちいいですーっ!」
2人は一心不乱に腰を降る。ステルクが、ロロナに深くキスをすれば、彼女の口元に残っていた薬が舌を痺れさせる。
「くっ…ロロナっ」
「んぁあ!!ひゃうんん!はぁう!」
膣に続いて全身が痙攣しだして、ロロナの限界を知らせていた。対するステルクも、ロロナのきつい締め付けに、とうに限界に達していた。
ステルクは腰のピストンも、キスも続けたまま、自らの欲望の塊をロロナの中に全て注ぎ込んだ。
「ぁぁあ!!ひゃぁぁぁぁあーっ!」
絶頂に達したロロナは、びくんっと身体を震わせて、そのままは失神してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
残されたステルクは、ゆっくりと身を起こして、汗で頬に張り付いたロロナの髪を撫で上げる。
「私はこれで良かったんだよな?」
そう呟くと、ステルクは意識のないロロナを抱きしめる。熱を帯びた彼女の身体はとても軽いのに、グッタリとしている。
「これで良かったんだ。」
こんなにも細い身体に、あんな負担を強いてしまったことを今更ながら理解する。ステルクの掠れた声もまた、森に消えていく。

313 :
ステルクとロロナから、少しだけ離れた場所に、なにやら一所懸命にメモを取る少女の姿があった。
「えへへー。ステルクさんのお陰で、素敵なデータが取れちゃった。」
まさか、あんなに薬が効くなんて思わなかった。先生の悶える姿を思い出すだけで、私は満たされる。
「先生って、結構いい声で鳴くんだなー。」
あの薬は中毒性のある素材をたくさん使ったから、きっと先生はまた同じ状況を求めるだろう。
「これで先生は、ステルクさんの物だよね。」
先生と両想いのイクセルさんには申し訳ないかもだけど、仕方ないと思う。だって、イクセルさんよりも、ステルクさんと先生の方がお世話になってるし。
2人が幸せになれるお手伝いを、私はこれからも、どんどんしていこうと思う。

おわり。
あースマン
タイトルに番号付けんの忘れた

314 :
なにこのこわい(褒め言葉)

315 :
とりあえずトトリの一人勝ちだってのは理解した

316 :
トトリたん悪女(褒め言葉)
でも、それ以上に上手のティファナさんに絡まれてしまえばいいと思うよ!!

317 :
というか「他の人で試した」際の話も詳しく

318 :
GJ!
スケさんの最後のセリフがまた切ない…

319 :
トトリさんは素材は可愛いけど、服を脱いだら誰だかわからなくなる、あの地味な容姿に絶対コンプレックスあると見た
あの派手な服はその裏返しと考える

320 :
トトリの服はロロナが選んで着せてるんじゃなかったっけ?

321 :
てすてす

322 :
姉属性持ちなんでツェツィが好きすぎてツライんだが
百合ふたなり要素を除くとエロ妄想が意外と難しいキャラだな
周りにそれっぽい男がいない

323 :
>>322
ゲラルドとか…

324 :
>>323
そんな同人もありましたネ。

325 :
そんな同人あったのか
この夏けっこう探したつもりだったけど
トトリ・ロロナと男はスケさんみたいなのが多くて(それはそれでおいしくいただいたが)
ツェツィ本は数えるほども買えんかった

326 :
人気作は同人誌とかも多くていいなー。
グラム以降は二次創作も下火だったから羨ましいわ…

327 :
フェルトきゅんにフェラチオしたい

328 :
投稿します。
黒トトリ×ミミ です。 黒いトトリと注射描写とか出てくるんで、嫌な人は見ないで下さい。
たぶん6レスくらいです

329 :


「はぁ、はぁ、はぁ………」
身体中が熱い。 もう焼けてしまうほどに熱かった。
もう顔には汗がダラダラと流れている。 おまけに汗で服が背中へピッタリと張り付いてきもちが悪かった。

私は必になって足を動かす。 もはや何度も通いなれたその道を、けっして早いといえないスピードで歩いていた。 あの子の家への距離がこうまで遠く感じたことはなかった。
本当は走りたい。 今すぐにでも全速力で走ってあの子のアトリエのドアを叩きたかった。

……けれどもそれはできない。
なぜなら下半身ではあいかわらずブルブルとした振動が止むことは無く、私のお腹へズクズクと突き刺すように熱さを送り込んでいるからだ。

……無理だ。 こんな状態では走ることはおろか、こうして歩くことすらロクにままならない。
さっきから脚がガクガクしている。 知らない人が見たらこんな変な歩き方をしている私を変な子だと思うだろう……。
「んん……もうちょっと……あ、あと少し……」
そうして私にとっては針のむしろに立たされているような試練を過ごしていくと、やがて――ようやくあの子のアトリエが見えてきた。
頂上の煙突からはあいかわらず煙がモクモク上がっている。 おそらくまたロクでもないモノでも作っているにちがいない。
…………そう。 私の身体に取り付けた『コレ』と同じようなものを。
私は少し早足になる。 お腹の中はグリグリとかき混ぜられる様に好き勝手にされていて、もはや一刻も猶予もないといった感じだった。
ヒョコヒョコと変な歩き方になってしまっていることは気にしない。 どのみちあのアトリエのドアの中に入ってしまえば、とりあえずは人目を避けられるのだ。
そうしてようやく辿り着きたかったあの子――トトリのアトリエにまで辿り着くと、私は入り口のドアを開いていった。
――ガチャンッ。
本当は乱暴に開けたかった。 あの子への怒りを表す為にも。
けれども私の身体は今力を入れることすら難しいので、そんな軽い開く音しか響かせることしかできなかった。
けれども中にいるトトリにはそれでもちゃんと聞こえたらしい。 彼女は私がドアを開けていくと、満面の笑みで出迎えてくれた。
「あ、いらっしゃいミミちゃん。 どうしたの?遅かったね」
トトリがニコリと笑う――まるで天使のような笑顔で。 それが私の心をグラリと揺さぶった。
今までもそうだった。
一緒に冒険に出たとき、この子のこの笑顔に何度元気付けられたことか。 それは今も私の頭の中に鮮明に焼きついていた。
「く……ど、どうしたの、じゃ、ないわ…よ……」
けれども今はちがう。 私にとってトトリの笑顔はまさに悪魔の微笑みそのものだった。
さきほど心が揺さぶられたというのは良い意味ではなく、悪い意味でだ。 おまけにすっとんきょうな声で場違いな言葉なんてかけてくるものだから、私はおもわず背中の得物を握ろうと手を伸ばしてしまう。

330 :

「くぅ……も、もぅ……ダメ……」
……けれどもそれもできない。 背後に回そうとした手はダランと下へと落ちてしまった。
どうやらもう身体が限界のようだ。 もとよりこのアトリエにまで歩いてこれただけでも奇跡だったのだ。
私は床へ視線を落としていくと、その場にガクンと両膝を付いていってしまう。
「え……ど、どうしたのミミちゃん! ど、どどど、どこか具合でも悪いの?」
トトリが慌てた様子で駆け寄ってくる。 手元には何やら小さなケースと書物を持っていたが、今の私にはどうでもいいことだ。
私は自分の身体をぎゅぅぅぅと抱きしめていく。 そうでもしないと今にでも……声を出してしまいそうだったから。
「はぁ、はぁ、はぁ……ん、んぅぅぅ……」
熱い吐息が漏れていく。 うめき声に甘いものが混ざっているのが自分自身許せなかった。
私はなんとか力を振り絞り顔をあげていく――そこにはトトリの心配そうに見つめる瞳があった。
「ミミちゃん!ミミちゃん平気!? ああこんなに汗かいてる……ど、どうしよう……」
「く……トトリ、あ、あんた……」
「調合の分量、まちがえちゃったかな? ど、どうしようどうしよう……」
トトリは私の顔を見ると少し慌てた様子を見せる。 そして手に持っていた書物をパラパラとめくっていくと、何かを熱心に確認していく。
おそらくレシピが載っている書物だろう。 それを一通り見ながらブツブツと呟いていくと、トトリはそれをパタンと閉じた。
「あー……ご、ごめんミミちゃん。 私ちょっと多目に塗りすぎてたみたい……おクスリ」
「う……お、おおめにって、あ、あんた、そういう問題じゃ……」
「う〜大失敗……ごめんね? だってミミちゃん処女だったんだもん。 そしたら私ついビックリしちゃって……えへへへ、ほんとにごめんね♪」
トトリはふたたびニコリとした笑顔を向けてくる。 そして自分の頭をこの悪い子!っとでもいうようにコツンと叩いた。
一見するとそれはとても可愛らしい仕草でもある。 けれども私の下半身に埋め込んだコレのことを考えると、この子の異常さ――狂気とも呼べるものをより引き立たせる恐ろしい仕草だった。
私の下半身――ホットズボンの中でそれはずっと蠢いていた。
取り付けられたのはちょうど今くらいの時刻。 目を覚ますともうお腹の中でそれは踊り狂っていた。
私もそういう器具のことはあまり詳しくない。 けれどもトトリが言うには、これはバイブレーターとかいう名前の代物らしかった。
もちろん取り付けたのはこの目の前でえへへ♪と笑顔を向けている少女だ。 虫もせないような子と思っていたのに、すっかり油断していた私が馬鹿だった……。
昨日のことだ。 トトリにおいしそうなパイを振舞われた私は、それを何の疑いもなく口にしてしまったのだ。
――そしてそれがもうチェックメイト。 それにはしびれ薬でも混ぜられていたのか、私の身体は途端に動かなくされていた。
……もちろん抵抗しようとはした。 けれどもかなり強力な薬だったらしく、指一本すら動かせなくなった私はその後トトリにベッドへと運ばれた。


331 :

私は服を脱がされた。 今まで誰にも見せたことのない裸体をあらわにされ、恥ずかしい格好もたくさんさせられた。
おまけに口止めとして映写機で裸を撮られていた。 それさえなければ今もこうしておとなしくしていないのに……。

――そして私は初めてを奪われた。 ただの無機質なバイブレーターに大切な処女を散らされたのだ。

ちなみにトトリは驚いていた。 私がすでに経験済みだとでも思っていたらしく、私の膣にバイブを出し入れしながら、うわーうわー血がいっぱい出てるー♪などと黒い愉悦を浮かべていたのを今でも鮮明に憶えている。

あとはもう最初のとおり。
どうにか一晩を家で過ごした私は、この咥え込まされた毒蛇をどうにか外してもらおうと、なんとかこのアトリエまでやってきたというわけだ……。
「お腹ど〜おミミちゃん。 きもちいい? 昨日はすっごく痛がってたけど、そろそろ慣れてきたんじゃないかなぁ?」
トトリは私のお腹――子宮のあるあたりをスリスリと擦ってくる。
膣の中でブルブル震えているコレにはこの子が調合した媚薬が塗りこまれているらしく、それがさきほどの分量間違いがどうのこうの言っていたものというわけだ。
「うくぅ……あぁ、や、やめ、やめてトトリ……さ、触らないで……」
「どうして? あ〜わかった、ミミちゃんやっぱりきもちいいんだね。 よかった、多めに塗ってても平気だったね?」
「ど、どこが平気……ん、あ、あんッ!」
突如、私の口から喘ぎ声のようなものが漏れていく。 トトリの指先が私のホットパンツの上に這わせられたのだ。
ちょうどバイブが填まっている股の間。 割れ目を刺激してくるように指先がいやらしく動いていく。
「ん、んんッ! ちょ、ちょっと、どこ触ってんの、よ……あッ!」
「どこって、ミミちゃんのおまんこだけど。 バイブを咥え込んでヨダレ垂らしちゃってる、エッチなお股だよ?」
「ち、ちがう! よ、よだれなんて垂らして……ない!」
私は声を荒げて否定する。 いまだにそんな体力が残っている自分に驚いた。
なぜそんなに必になったかは自分でもわかっていた。 トトリの言うとおり、私のそこはダラダラとヨダレを垂らしていたからだ。
もはや熱でぼやけてきた視界で自分の下半身を見ていく。
するとそのホットパンツの間は見事にビショビショになっていて、ちょうど股のところが布の色を濃い藍色に変えていた。
おまけにふとももには透明な液がドロリと伝い落ちていて、白いニーソックスにまで淫らな液の架け橋を作ってしまっていた。
私がいやらしい女の子なのではない。 トトリの調合した媚薬とこのバイブレーターのせいだ。
錬金術のことはあまり詳しくはないけれど、まさかこんな危ないクスリまでもがレシピとして存在する危険な合成術だったなんて……。

332 :

「こ、こんなクスリ……ど、どうやって作ったの……よ」
私はトトリに質問していく。 それは彼女の指を止める為の時間稼ぎと、この身体の疼きを失くすための糸口を掴む二つの目的があった。
トトリはニッコリと笑っていく。 そしてまるで私と遊んでいるかのようにそれを語りだした。
「うん♪ えっとねえっとね、まず黒の魔石と闇の雫でしょ。 それにマーメイドの涙と剣先アロエ…だったかな。 あ、あとはサキュバスの淫液も入ってるんだよ? これが一番手に入れるの苦労したかなぁ……」
「く……………」
トトリが嬉々としてそれらの材料を語っていく。
たしかにこの前私と冒険に行ったとき、やたらと今羅列された材料をたくさん集めていた気がする。 いったい何に使うのかまるでわからなかったけど、あの時からトトリは私をこうすることを目論んでいたというわけだ……。
しかも最後に彼女が口にした、サキュバス。 今でも世界の男の行方不明者の三割は、彼女達による被害者だと言われているほど危険な人型モンスターだ。
そんなものの淫液など使えば、たしかにこんな媚薬なんて簡単に作れそうだと納得せざるを得なかった。 
そして最後に、トトリは重要なことを言い忘れたようにポンっと手のひらを叩いていく。
何やら私の顔をモジモジと恥ずかしそうに見てきながら、とても恐ろしい一言を告げてくるのだ……。
「あ、あとね、あとね……私の血液とかも入ってるんだよ? これはレシピとは関係ないんだけど、ミミちゃんが早く私のペットになってくれますよ〜に♪っていうおまじない。 えへへ♪」
「……あ……あんた……」
私はそのトトリの狂喜ともいえる表情を見た途端、背筋にゾクリと鳥肌が立った。
――おかしい。 この子はどこか頭のネジがおかしくなっている――そう感じたのだ。
トトリはまだ錬金術師としては見習いだ。
だからきっと自分の実力に見合わない難しい調合かなにかをしてしまって、その失敗でどこか頭がおかしくなってしまっているのだと思った。
だ、だってそうじゃなきゃ、私にこんな馬鹿なことをするはずないでしょ? あ、あのトトリがよ?
私の処女をむりやり散らし、おまけにペットにするなどというイカれた発言をするはずがない……。
――だからそう。 これも私の見ている幻。 悪い夢なんだ。
トトリが今手にしている『それ』も……ああ、ちょ、ちょっと、ウ、ウソでしょ……?
「それじゃあミミちゃん、次の調教ね? はい、お口あけて…………あ〜ん♪」
トトリが手元の『それ』を私の顔に近づけてくる。 てっきり腕にでも刺すのかと思ったけど、どうやらちがうらしい。
え……じゃ、じゃあどこに刺すのよ? だ、だってだって、そんな……『注射』なんて普通は腕にするものでしょう? お、お口あけてってなによッッッ!!!
私は彼女の手元を見る。 そこには小型のシリンダーが取り付けられた注射器が握られていた。
ガラス状のそれの中には紫色の液体が詰まっていた。 昨日、このバイブレーターに塗りつけていた液体と同じ色だった。
……つまりこれはあの媚薬。 さきほどトトリが自慢げに材料を語っていたそれが今度は私の身体の中へ直接送り込もうとしているのだ。 その注射器によって……。

333 :

「い、嫌、いや……や、やめてよトトリ……そんなもの……近づけないで」
「あ〜……ミミちゃん可愛い〜♪ すごいね、そんな怯えた顔、ミミちゃんでもするんだ? ねえもっともっと怖がって? わあわあ可愛い〜♪」
「ひぃ……」
……恐ろしいと思った。 心底自分という人間が震え上がっているのがわかった。
今まで色んなモンスターと戦ってきたけど、私は一度として恐れなど感じたことなどなかったのだ。
けれども目の前で天使のような笑顔で注射器を近づけてくるトトリに、私はおそらく人生で初めて恐怖という感情を憶えていた。 こんな生き物がこの世にいるのかというくらいに……。
そしてその恐怖を更に煽ってくるように、彼女は私のあごをガシっと掴みあげてくる。
「ほら〜ミミちゃん、いい子だからお口あけよう? だいじょぶだいじょぶ、痛くないから、ほらあ〜ん♪」
「い、いやぁ……んんんッ!」
私は身体に残っていたわずかな力を振り絞り、必になって口を閉じていく。 もしその注射を受け入れてしまったら、もう終わりだと思ったから。
けれどもトトリにはそれすら私のいつもの意地っ張りだと感じられたようだ。 掴んだあごをグイっと上に引き上げると、ほっぺを鷲づかみにするようにしてむりやり口を開かせていく……。
「嫌じゃないでしょ、ミミちゃん。 これからは私がご主人様になるんだから、ちゃんと言うこと聞いてね? はい、ブチュー♪」
チュプリッ!!!
「……ッ! ふんんんッ!ああ、ひ、ひやぁぁぁぁぁ……!」
私の舌にチクリとした痛みが走る。 針自体はものすごく小さかったので、その痛み自体は大したことはなかった。
けれどもそれだからこそ逆に恐ろしい。 もし痛みがものすごければ、私はもっと必になって抵抗できたかもしれないのに……。
「ひぃ……と、とと、りぃぃ……」
「はい、ミミちゃんいい子いい子♪ そのままジっとしててね? 動くと危ないから……」
トトリの指が注射器のシリンダーを……ぎゅうぅぅぅと押し込んでいく。 中の紫の液体がドクドクと注がれていくのがわかった。
舌先がジクジクとした熱さに囚われていく。 それが舌の中を通り、顔の中――身体の中に染み込んでいくのがわかった。
「ふあ……あぁ、ぁ、ぁ、ぁ……」
私はふたたび恐怖に襲われる。 その注射の恐ろしさというものをこの身で体験したのだ。
――きもちよかったの。 てっきり舌が焼けるほどの痛みが襲ってくると思っていたのに、トトリがしてくれた注射は頭の中がおかしくなるくらいきもちがよかったの……。
舌がとろけそう。 まるでプリンでも食べた時のように甘い感じが舌の中から感じられた。
頭もとろけそう。 脳みその中をマッサージされているみたいに優しくほぐされていた。
そして身体も至るところがとけてしまいそうだった。 そして下半身では媚薬バイブがブブブと音をたてながら快感を送り込んできている。

334 :

 
だ、だめ……だめだよ、こ、こんなの……私、お、おちる……堕ちちゃう……トトリのぺットにされちゃうよ……。
「はぁ……あぁ、ぁ、ぁ、ぁ……♪」
「ほ〜ら、きもちよくなってきたでしょ? 最初からそういう顔してくれれば良かったのに。 ミミちゃんあいかわらず意地っ張りなんだから〜♪」
「ひ、ぃ……や、ぁ、やぁ……ぁ、ぁ、ぁ♪」
「ん、なぁに? きもちいい? きもちいいならイイって言っていいんだよミミちゃん?」
トトリの優しい囁きに私はおもわずコクンとうなずきたくなる。 けれどもそれだけはしてはなるまいと顔を背け我慢していった。
それは私、ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラングの中に残っていた最後のプライドだった。
「ん……い、いわらい、ぜ、ぜったいにいわらいんらからあぁぁぁ……♪」 
「あれ? ……残念。 絶対言ってくれると思ったのに、ダメなの?」
「ゆ、ゆるはない。 ろろり、あ、あんらのこと、れっらいにゆるはないんらからぁぁぁ……♪」
私はいまだ身体にとろけるような甘さを感じながらも、トトリに強く反抗していく。
もっとも口のろれつが回らない状態だったので、それにはいまいち迫力がなかったけど……。
そうしてトトリの手元の注射器が最後まで押し込められていくと、それが私の悪夢の終わりを告げ……ることはもちろんなかった。
「あはははは、すごいねミミちゃん、さすがだよー。 お姉ちゃんはすぐに堕ちたのに、やっぱりあんなのとはおおちがいだねー♪」
「…………へ?」
ようやくクスリの投与が終わったというのに、トトリは衝撃的な言葉を吐き出してくる。
お姉ちゃん……今トトリは、お、お姉ちゃんって言ったの? そ、そんなまさか……。
「あのね、お姉ちゃんにも昨日、このお注射したんだ? 私がお願いしたらすぐ受け入れてくれたの」
「そ、それって……な、な……」
「そしたらね、お姉ちゃんすぐブタになっちゃった。 私無しじゃ生きていけないメスブタさんになっちゃったの。 う〜ん、ちょっとお薬が強すぎたのかなぁ……」
「は……? ちょ、ちょっと……う、うそ、でしょトトリ……」
「ううん、ウソじゃないよ。 なんなら見てみる? ほら、そこにいるから……」
トトリがその場所を指差していく。 それはアトリエ内の隅っこ――ベッドの上だった。
そこには真っ白なシーツがかぶせてあった。 そしてその中にはあきらかに人一人が入っているであろう、こんもりとした盛り上がりができていたのだ。
……しかもそれは蠢いている。 まるで子供がシーツにくるまって遊んでいるように動いていたのだ。
トトリは私をひとまず放置し、そのベッドにまでトコトコと歩いていく。
そしてそのシーツをグっと掴んでいくと、それを勢いよく舞い上がらせるようにして開いていった……。

335 :
とりあえずここまでです。
続きは書けるかどうかわかりませんのであんまり期待しないでください、それでは

336 :
生しじゃないですかー!!!!

337 :
ミミたんネタきたー!ハァハァ乙です!

338 :
ステルク→ロロナ、トトリ の呼び方ってなんだっけ
君 って呼んでたのは覚えてるんだけど。 名前で呼ぶときって ロロナくん とかだっけ? なんかちがう気がするけど

339 :
>>338
二人とも「君」、スケさんは恥ずかしがって名前呼べない人。
鳩さんから察するに影では呼び捨て?

340 :
>>339
そうか、ありがとう。 名前では呼ばない人なのかー。
心の中では呼び捨てな感じかな、やっぱ。

341 :
ハトのイベントはすげえ笑ったわw
どんだけだよスケさん

342 :
何年か前に通りすがりのスケベさんが書いたマリーエリーアニス陵辱SSの続きが見たくて
勝手に続きを書いてみたのですがどうでしょうか
結構救いのないハードめな内容なので空気にそぐわないかなーとも思うのですが…

343 :
>>342
投下頼む

344 :
「最初から素直にそう言えば良かったザマス
 聞き分けのいい娘には特別なプレゼントをさしあげるザマス!」
最初からさもそうとりきめていたかのように婦人の言葉がとぎれると同時に、
屈強な男がアニスの脚を抑え、ローブと下着を引き裂いていく。
肉感のある一本の縦筋が露わになり、アニスの顔が恐怖に歪む。
「や…止めて下さい……薬は飲みますから…」
「もちろんちゃんと飲んでもらうぜ…こっちのおクチでなだ!」
男は白く伸びた脚を大胆にひっくり返し、アニスのお尻が天井に向き合う。
甲高い悲鳴に対し不快そうな表情をしたまま婦人はアニスの菊座に漏斗を差し込み、
グラスから漏斗へと媚薬を流し込んでいく。
「いやぁぁぁ!!止めてぇ!」
彼女の悲痛な哀願も空しく媚薬は全て彼女の腸内へと染み渡り、
アニスは肛門が熱く、ひどくむずむずする感覚に襲われ始めた。
「この薬は腸内で吸収するのが一番効くんザマス
 さて、あなたはどんな痴態を晒してしまうんザマショ」
「いやあぁ……」

345 :
男はアニスの脚の束縛を解き、蕩けきった顔をしたエリーに視線を向けた。
「おい嬢ちゃん、弄って欲しいんだろ?こっちへ来な」
「ひゃい…」
股間に手を伸ばしたままふらふらと寄ってくるエリー。
「嬢ちゃんだけ気持ちよくなるなんてずるいよなぁ?
 だからこっちのちっこい嬢ちゃんのお尻の穴を気持ちよくしてやってくれ
 そしたら弄ってやるよ」
「エリーさん…お願い…」
「ごめんね…アニス…ごめん…」
徐にアニスの菊座に指を入れ、痛くないように優しく挿入を繰り返す。
その間もう片方の手では自分の陰部をまさぐっている。
「んっ……やぁ……」
「ハッハッハ!自分の快楽のために可愛い後輩を売っちゃったか!」
男達の罵りが良心に痛く突き刺さる。
アニスが痛くないようにすることがせめてもの優しさだった。
その気持ちを察したのか、次第に肛門の抵抗も緩くなり挿入もスムーズになる。
アニスは自分の呼吸が粗いのを自覚する余裕がでてきた。
「アニス…四つん這いになって……もっと気持ちよくしてあげるから…」
「え…」
拒否の意思が一瞬表面に浮かぶ。
しかし、彼女の中で渦巻く沈黙の葛藤の後、臀部をエリーの方へと差し出した。
エリーの手がアニスのほどよく肉付いた尻をかきわけ、中断された愛撫の続きを待つ菊座に舌を伸ばした。
ぱくぱくした肛門が彼女の舌を受け入れる。
「いっ…ひゃめ…ェ…」

346 :
「よーし、ちゃんと後輩をかわいがってるご褒美だ」
じっと二人の痴態を眺めていた男がそそり立った一物をエリーの陰部に押しつける。
「あぁっ……!!きて…来てぇ!!!」
「そんなに欲しかったのか…このスキモノが………ほらよ!」
「あっひいいいいぃぃぃん!」
剛直がエリーの膣内を一気に貫く。
ピストンのたびに結合部からは愛液が溢れ、床に液溜まりを作る。
刺激に満たされて顔を恍惚に染めるエリー。
一方、アニスは満たされぬ気持ちで頭がいっぱいになり、意図せずに胸の先と菊口に手を伸ばした。
可憐な指先がくちくちとはしたない水音を立てる。
「お嬢ちゃんもすっかりお尻が大好きになったのかい?」
アニスは自分が快感に飲まれつつあることを男の一言で気づかされた。
ほんの少し恥ずかしさが疼きを上回り、目からは涙があふれ出た。
「何も泣くことは無い、すぐにアンタもあの二人みたくこれナシじゃいらんなくなるぜ」
下品にニヤついた男はアニスの頬に体液に塗れたペニスを押しつけた。
(いやぁ………気持ち悪い……でも…でもぉ……)
「お嬢ちゃん、まだ処女だろう?お尻の処女を先に散らすなんて滅多にできない経験なんだぜ?」
痙攣を繰り返して止まないアナルが視覚から男を誘惑していた。
「そんじゃ、お嬢ちゃんの初めてをいただくぜ…」
(ダメ………ダメェェェェ………)
じょわぁ…
痛みと快楽と異物感から来る絶頂。
一度に味わうには複雑すぎるその感覚にまだ汚されてない花からは尿と見まがうほどの蜜を吹き出した。

347 :
室内に充満する栗の臭いと肉がぶつかる音。
横一列に並べられた三人は性の匂いを纏い、延々と打ち付けられる欲望をただただ受け入れるしかなかった。
「おい、もっとしっかりしゃぶれよ!!」
「ひゃっ……ひゃってぇ………あそこが気持ちよすぎるのぉ!!!」
「うるせぇ!口答えすんじゃねぇ!」
後ろからは周期的に快感の波が押し寄せ、前では口での奉仕を強制されるエリー。
パツン!
「ぁひん!」
後ろの男が奉仕を疎かにしないように尻を叩いて催促するが、
エリーが奉仕を始めるとピストンを早めて集中をかき乱す。
この循環が幾度となく繰り返され、エリーのお尻には赤みが差してきていた。
「そろそろ出すぜ……」
「お、オレもイくッ!」
顔面と膣内に白濁がまき散らされ、彼女を卑猥に飾った。
「よし、また勃ってきたしまたこいつと一発するかな」
「俺はこっちのオッパイのおっきい姉ちゃんとさせてもらおうか」
男の目線はマリーの方へと向けられた。

348 :
「あぁ……この柔乳がたまんねぇっ……!!!」
マリーの二つの房が男のペニスを包み込みしごきあげる。
辛うじて出ている亀頭をマリーの舌がはいずり回る。
男は乳をやや乱暴につかみ、ぐにぐにと変形させて自分自身を刺激する。
そうしている間にも下半身では性器同士が擦れ合い、官能を高めている。
「んん……」
頬を赤く染め、獣のような呼吸をするマリー。
「今の恥ずかしい顔をさっきのおまえに見せてやりたいもんだぜ」
「そんなこと……言わないでぇ…」
かすかに残った羞恥が微かな抵抗を試みるが、
その抵抗を崩さんとばかりに男が腰を打ち付ける。
「やっ!いひぃぃ……」
「少し腰振っただけでこんなスケベ顔しちゃうんだもんな」
前後運動が激しさを増し、マリーの喘ぎ声が甲高く響く。
子宮から快感が神経を駆けめぐっていき、マリーを絶頂へと導いていく。
「イッ……イックゥゥウ…………ッッ!!!!」
ビュクッ!!ドクッ…ドクッ……
マリーの髪が舞い、男とマリーの絶頂がシンクロする。
「おい、零れてるじゃねーか」
口から頬へとかかった精液をすくい取った指をマリーにしゃぶらせる。
ちゅぽんと口が指を離れた様子がまたなんともいやらしいものだった。

349 :
「ひぐぅ…………いいいいい!!」
Mの字に脚を開いたまま床に寝た男と背後の男にはさまれたアニス。
先ほど開発されたばかりの菊座と、その開発で十分に濡れきっていた性器で同時に性交をしているアニス。
初めての性交渉で行うにしては度がはずれた行為に彼女は心身共に一番激しい陵辱を受けていた。
体質が合わなかったのか、薬は彼女の精神を完全に蝕んだわけではないようで三人の中では最も羞恥心が残されていた。
「お願いします……痛くて苦しいんです……もう止めてください……」
酷使しすぎたという自覚があるのか、射精を堪能した男達はペニスを引き抜いてアニスを解放した。
「流石にちょっといじめすぎちゃったかな?」
どこからか雇われた錬金術師らしい男は不快感をそそる表情でアニスに寄ってきた。
「こいつらならアニスちゃんも先輩達みたいに気持ちよくなれると思うよ」
それは蛇のような動きでアニスに絡みつき、アニスが驚く間もなく猿ぐつわの機能を果たした。
「生きてるナワとおとなのくすりを俺みたいにちゃんと調合するとこんなものが作れるんだぜ?」
「むうううううううううう!!!!」
大人の玩具として作られたそれはアニスの身体を這い回り、彼女の肉感を強調するように締め上げた。
余った縄が触手のように蠢いてアニスの性感帯に襲いかかる。
「どうです?こういった休憩中のショーは」
「ハハハハ!さっきより辛いんじゃねーかこれは!」
天井から吊り下げられ、マリーとエリーに向かって陰部をさらけ出している。
陰部から尻尾が生えた状態を先輩に見られるのはアニスには耐え難い苦痛だった。
彼女の口を塞ぐ縄には唾液と涙がしみこんでいく。
「マリー先輩とエリー先輩に自分がどうなってるか見てもらえて嬉しいのかな?」
「マリー先輩はもうチンポ以外興味無いみたいだけどな」
「エリー先輩の方はもう動いてもいないぜ」
先輩二人はもはやアニスを気にする余裕などなかった。
しかし、自分の醜態をさらけ出している惨めさが官能と共に高まり、
水っぽい音と共に縄端が膣内から零れ落ちた瞬間、アニスは絶頂感を味わいつつ床に黄色い液溜まりを広げた…

350 :
長く続いた乱交の中で男達の間にはとあるルールのようなものができていた。
性行為を楽しみたい場合は比較的体力のあるマリーとするというものだ。
せっかくの状況を長く楽しむためのルールである。
マリーはもはや惰性で目の前にあるペニスに吸い付いていた。
自分が誘わなくても誰かが勝手に腰を打ち付けていく。
長く続いた媚薬の効果が切れた彼女が考えていたのは早く自分たちを解放してもらうことで、
そのためには抵抗せずに男達の欲求にただ従い、精を出し切らせるほかはない。
媚薬の副作用なのか、これ以上の打開策を考える力が彼女には欠けていた。
一方、わかめ酒や縄による陵辱など、贅沢な性玩具としての扱いを受けているアニス。
彼女をオカズにした男達が射精の感覚が近くなったとき、気絶しているエリーの方へ射精するという流れができあがっていた。
「ここまでザーメン塗れになっちまったらもう弄る気もおきねぇなー………ううっ!」
噎せ返るほどの精液臭を全身に帯びてもエリーは起きる気配は無かった。
(私達…そんなに悪いことしてたのかな…)
快感すら麻痺しきったアニスの頭の中で微かな思考が走った。
それを最後に、彼女から理性が消えた。

351 :
(もうみんな疲れ果ててる……あと少し…)
そこらじゅうで横たわる男達がマリーの視界に映る。
しかし…先ほどまでこの醜劇を主催したあの夫人の姿がない。
先に帰ってしまい、あとは男達に全てを委ねるということなのだろうか。
そのようなことを考えていた矢先、外気が差し込んできた。
「夫人の話は本当だったのか……」
「良かったなボウズ、あこがれのエリーさんがしてくれるなんてよ」
戸の方を見ると、外から噂をききつけてきたらしい男達が入ってきた。
「今日はみんな好きにしていいって話らしいな」
「もうアニスちゃんできあがってんじゃんか…もっと早く来たかったぜ」
(そんな…そんな……)
この新しい状況にアニスはこの街にはもう居られないことを悟った。
目が覚めたエリーの前にまだ皮の被ったペニスを晒す少年が立つ。
「エリーさんにこんなことをしてもらえるなんて……すごく嬉しいです…」
三人の眼にはもう、光は残っていない……

352 :
これで終わりです
書けば書くほど三人を虐めたくなってきて段々酷い内容になってしまいました
ではー

353 :

誰か鬼畜ロゼと淫乱お嬢様のガチエロSSキボンヌ

354 :
とことん追い詰めるあたりエロかった
乙ー
このスレはマイナーなアトリエシリーズのSS多くていいねぇ

355 :
乙ですGJです
>書けば書くほど三人を虐めたくなってきて段々酷い内容
だがそれが素晴らしい

356 :
投下しますー
ユーディーの傷を治すスフィアの一枚絵が素晴らしすぎて書いたSSです
NGワードは「ファクトア神殿地下にて」
PSP版ユーディーの追加要素ネタバレあり
スフィア×ユーディー。百合なので苦手な方は回避をお願いします

357 :
「ユーディー、怪我してる」
ユーディーの手の甲にうっすらと付いている赤い線を見てスフィアは足を止めた。
先ほどモンスターに絡まれた時の傷だろう。
「ああ、こんなのかすり傷よ。舐めておけば治るわ」
「だめ。ちゃんと治してあげる」
「平気だってば〜」
くすくすと笑いながら、ユーディーはいたずらっぽい顔で自分の傷を舐める。
「……さっきのモンスターは毒を持ってたりして。今、それを舐めちゃったユーディーは
 毒が回って全身紫色になった上に緑色のいぼいぼができるの」
「こ、怖い事言わないでよ〜」
慌てるユーディーの顔を見て、スフィアが笑顔になる。それにつられてユーディーも
笑顔に戻った。

「敵が来たわ! スフィアは身を守っててね」
暗いダンジョンを進み、通路を曲がると敵の集団と鉢合わせした。人の顔をした大きな魔獣、
上半身は可愛らしい少女だが下半身はねじくれた樹木の姿をした化け物。
「こんな奴ら、奇跡の杯で一発! ……あっ」
ユーディーが奇跡の杯を振りかざす前に、大きな魔獣の鋭い爪がうなりを上げて襲ってくる。
「ユーディー!」
「なんのっ」
爪が巻き起こす風圧にバランスを乱されながらも、と言うよりも体勢が崩れたのが幸いして
間一髪で攻撃を避けたユーディーがあぶなっかしく奇跡の杯を振り上げ、下ろした。
まばゆい爆発が起こり、一瞬後には全てのモンスターが倒れ、そして溶けるように床に
消えていった。

358 :
「ユーディー! 大丈夫?」
「大丈夫よ〜。ねえねえ、見た見た? あたしの華麗なる身かわし、身のこなし!」
スフィアはあきれたようなジト目でユーディーを見つめた。
「うう、その目はやめて……」
「ユーディは、あぶなっかしい。見てられない」
「はい、すみません」
敵を一掃して威張ってもいい筈なのに、ユーディーは申し訳なさそうに頭を下げる。
「……ほら、また怪我してる」
「へ?」
スフィアはユーディーのおなかを指さした。小石でも跳ねたのか、おへその横が
うっすらと赤くなっていた。
「こんなの平気平気。スフィアに言われなければ気付かなかったくらいよ」
「ユーディーって、にぶいの?」
「にぶい、って」
「こんな敵がいっぱいいる場所に、そんな暑いか寒いか分からないような服を着てくるから。
 おなかなんか一番守らなきゃいけない場所なのに丸出しだし、スカートは短いし」
「スカートが短いのはファッションだからいいのっ!」
きーっ、と怒ってこぶしを振り上げるが、スフィアが心配そうに首をかしげるのを見て
その手を引っ込めた。
「ユーディーが傷付くのは嫌なの」
「そっか、うん、ごめんね」
「今度はちゃんと治させて」
「でも別に平気……、うん、お願いしよっかな」
スフィアの気持ちを受け止め、ユーディーはにっこりと頷いた。

359 :
腰をかけるのに丁度良い高さのがれきを見つけ、スフィアはユーディーをそこに座らせた。
ユーディーのおなかに手を当てようとしたが、すぐに引っ込める。
「どうしたの?」
「ううん、ユーディーってスタイル抜群だなーって思って」
「何度も言わないの! しかも棒読みで感情がこもってない」
「抜群よ、抜群。わたしも大きくなったらユーディーみたいになれるかなあ〜」
「さっきよりもっと棒読みじゃなーい!」
ぷんぷん怒るユーディーを見て、スフィアは楽しそうに笑っていた。
「ん?」
笑いが止まると、スフィアは腰をかがめてユーディーの平らなおなかに顔を近付ける。
「なになに? そんなにじっくりおなかを見られると恥ずかし……、ひゃんっ!」
スフィアは目を閉じ、舌を尖らせてユーディーの傷を舐め上げた。
「舐めれば、治るんでしょ?」
「や、まあ、確かにそうだけど、びっくりした〜」
やわらかい肌をいきなり舐められ、驚いて変な声まで上げてしまったユーディーは
頬を赤くしている。
「ユーディーって可愛い声出すのね」
「変な事言わないでよ、もーっ。はい、治った治った、終わり終わり!」
立ち上がろうとしたユーディーをスフィアの手が押しとどめた。
「だめ、まだ終わってない」
「治ったってば。それに、傷に毒があるかもしれないでしょ? そんなの舐めたら
 スフィアの顔が紫色になっちゃう……」
スフィアの手はユーディーの太ももに移り、そこをやわらかくさすっていた。

360 :
「ちょっ、……スフィア?」
「ユーディー、わたしが初めて治してあげた時も、可愛い声出したよね」
「そうだっけ? 多分くすぐったかったんだよ」
怪我を治してあげると言われ、靴下を脱がされた時。スフィアの優しい手の動きに
くすぐったさとは違う、背中の中心がぞくぞくするような甘い痺れを感じたのを
ユーディーは忘れてはいなかった。
「ユーディーはくすぐったいとあんな声になるんだ。……もっと聞きたいな」
「スフィアっ、やめ……!」
スフィアの小さな手がユーディーの内ももをなで上げる。そこからぴりぴりと駆けてくる
切ない疼きがユーディーの腰にゆっくりと広がっていった。
「やめっ、てば、もう、スフィアぁっ……」
全身がかあっと熱くなり、肌にじんわりと汗が滲んでくる。はあはあと息が荒くなっていく。
スフィアはゆっくりとユーディーの足を開かせると、その間にしゃがみ込んだ。
「きゃあっ、ああんっ!」
内ももをさすられながらおへその横を舐められ、高い声を上げてしまった。
「ユーディー、可愛い。何だろう、ユーディーの声を聞くと胸がどきどきしてくるの」
スフィアも自分の感情に戸惑っているのか、どこか夢心地な顔つきになっている。
「もうやめてよ、いくらスフィアだってあんまり変な事したら怒るからねっ」
恥ずかしさと困惑で顔を真っ赤にしたユーディーは目の端に涙を滲ませていた。
「変な……、事? 傷を治してあげるのが変な事なの?」
悲しそうな声。
「傷を治してくれるのは変じゃないよ、でも、足なでたりとかおへそ舐めたりとか、その」
おへそを舐めるのはともかく、足をなでるくらいなら変ではないかもしれないと一瞬考えたが、
とにかくスフィアに解放してもらおうと彼女の細い肩に手を当て、押しのけようとした。

361 :
押しのけたいのに、腕に力が入らない。スフィアの手の平や指、熱い吐息や流れ落ちる
しなやかな髪が肌に触れる度に、抵抗したい気持ちが萎えていく。
「それにね、さっきから甘い匂いがするの」
「甘い匂い? あたしはそんなの分からないけど……」
「ユーディーがくれるお菓子も甘くて美味しいけど、それとは違う甘い匂い」
「スフィアっ!」
スフィアはユーディーの短いスカートの中に顔を入れると、白い下着の中心に顔を寄せた。
「ここかな。甘くて……、とろけそう」
「やめっ、そんな所……」
薄い布の上からユーディーの割れ目に鼻を押し当て、ふんふんと匂いをかぐ。それだけでは
飽きたらず、ほんのりと湿った布にくちびるを付けて、ちゅうっと吸い上げた。
「ああ、口の中に広がるの……、ユーディー、美味しい」
「スフィアってば、お願いだからやめてようっ」
「だめ。やめない」
「やめてくれないと、あたし……」
下半身がびりびりと痺れ、疼いている。
「だってこんな美味しいのに、やめられない。もっと欲しい」
ユーディーの恥ずかしい場所を覆っている布に指をかけ、それを横にずらした。
「きゃあっ!」
思わず身をよじってしまうユーディーだったが、
「動かないで」
低い声で命令されると何故か逆らってはいけない気持ちになってしまう。

362 :
「ここ。あふれてる」
さらけ出されたピンク色の割れ目を潤している液体を見て、スフィアの喉がごくりと鳴った。
「だめ……、だめ」
頭の奥がじんわりと痺れていく。スフィアの愛らしいくちびるから舌が覗き、それが
小さく尖ってゆっくり近付いてくる。
「……っ!」
ちろり、と舐め上げられ、ユーディーの息が止まった。
「んっ」
舌先ですくいとった液体を口内に運び、スフィアはきつく目を閉じてそれを味わった。
「すごい……、素敵、ユーディーの味」
口元に手を当て、うっとりしながら飲み下す。
「甘くて、とろけそう」
はああっと幸せそうなため息を吐き、真っ赤になって瞳に羞恥の涙をたたえている
ユーディーを見上げた。
「お、ねが……、スフィア、もう、やめて」
「やめない、って言ってるでしょ。こんなに甘い匂いさせてるユーディーがいけないのよ」
「そんな、あたし、知らないよぉ」
「もっと、欲しい。もっとちょうだい」
今すぐに立ち上がり、逃げ出したい。それなのに足は座っているがれきに貼り付いてしまった
ようだし、腕は鉛のように重くなって持ち上がらない。スフィアの声を聞く度に胸の奥が
苦しくて切なくなっていく。

363 :
「ここから出てくるのね」
スフィアの細い指がユーディーのやわらかい肉に触れる。割れ目に沿って軽く上下して、
やがて、きつくせまい穴に潜り込んだ。
「嘘っ、指、入って、いやあっ」
軽い抵抗を受けながらもずぶずぶと入って行く指。熱く濡れて締め付けてくる穴の中で
そっと指を曲げ伸ばししてみると、スフィアの期待通りに新しい蜜があふれてくる。
「やめて……、指、抜いてよぉ」
少しだけ指を曲げて出し入れすると甘い液体があふれてくるのに気付いたスフィアは、
ちゅく、ちゅくと音をさせながらユーディーの恥ずかしい場所をかき混ぜた。
「んっ、んぅ」
同時にぴちゃぴちゃと舌を使い、くちびるを押し当てて蜜をすする。
「やめっ、スフィア、あたし、変に……、そこだめだようっ、あああっ!」
尖らせた舌がユーディーの小さな突起を舐め上げた途端、一際大きな声を上げた。
「あ、すごい……、指がぎゅうって締め付けられた」
「い、言わないでよそんな事、きゃうっ!」
「それに、さっきよりいっぱいあふれて来た。ここを舐めるといいのね」
舌先でちろちろと刺激しながら、指を動かし続ける。途中でやわらかくきつい穴から
こぼれている蜜を舐め取り、美味しそうに飲み下す。
「スフィ……、ア……、だめ、あたし、熱くて、お願い、もう……」
絶え絶えな声に構わず、スフィアは夢見るような瞳でユーディーを攻め続けた。
「スフィアっ、スフィアぁっ……!」
緊張した身体をがくがくと震わせ、ユーディーが一際切ない声を上げる。
「んむ、ふうっ」
こぷこぷとこぼれ出した蜜をすすり、スフィアは満足げなため息を漏らした。

364 :
ユーディーはそのまま脱力し、ずるずると床に座り込んでしまった。先ほどまで
腰かけていたがれきに背中をあずけ、はあはあと荒い息をしている。
「あん、もっと」
「もう、だめ」
「むーっ」
口元を手の甲でぬぐい、床に這いつくばってまでユーディーのそこに口を付けようとした
スフィアは不満げに頬をふくらませた。
「ユーディーのケチ。もっと欲しかったのに」
「……」
何かを言い返す気力もなく、けだるげなユーディーは呼吸を整えようとしている。
そんなユーディーの隣にぴったりと身を寄せると、スフィアは嬉しそうに微笑んだ。
「えへへ」
「……どうしたの?」
「ユーディー、可愛い」
「なっ……、もう、スフィアったら」
先ほどから熱い頬に更に熱が貯まっていくのが自分でも分かる。
「それに、甘くて美味しかった」
ちろり、と舌を出してくちびるにまとわりついている名残を味わった。
「一番最後にあふれてきたのが一番美味しかったな。わたしの名前呼んでくれて……、嬉しかった」
にっこり笑うと、身体をひねってユーディーに抱き付いた。
「後でまたちょうだいね」
「だ、だめだよそんな!」
「だめって言ってもだめ。あんなに甘いの飲ませておいて、『もうだめ』だなんて言わせない」
「だってそれは、スフィアが勝手に……、うう、その目はやめて」
じっとりした目で見上げられ、強く出られると拒否できなくなってしまうユーディーだった。

365 :
GJ!
ユーディめったに見ないので嬉しい

366 :
PSP版で、システムがヴィオ並に改善されてるか、
リリー+みたいにイベントが追加されてたらもうちょっと盛り上がってたかもな

367 :
そう言えばこのスレ、初代はユーディーのアトリエロだったな
それにしても、小悪魔トトリはよいものだ

368 :
ヴィオPSPの発売も決まったし、スフィアも出るらしいし
また盛り上がればいいと思うよ!!

369 :
ヴィオ期待保守

370 :
>>357
トトリは地味にスケさんとの掛け合いが好きな自分がいる。
てか、母親のことを親父とかに報告しに行って少し経った後、スケさんが慰めに来た場所はギャルゲーなら告白があって
行くべきところまでいったなと思ったわ。

371 :
そういやトトリのスケさんEDってやっぱり3Pでやっているのかな?

372 :
スケさんなら手当たり次第だよ

373 :
なんというスケベブルク
師匠に純潔を奪われたり、騎士の仕事だと騙されてエスティさんのお相手とかもさせられていたことでしょう

374 :
あのEDはロロナに片思いしてるスケさんを
トトリちゃんが寝取る所しか想像つかんw

375 :
つまり、ステルクさん!私子どもが出来たんです。
的なやつですね分かります。

376 :
hosyu

377 :
俺は百合厨なんでな
ここはスケさんの代わりにクーちゃんでいかせてもらう
黒トトリに調教を受けているロロナてんてーは元々クーちゃんの肉奴隷
調子に乗った平民上がりの小娘は身の程を体に直接教え込まれるのだ…!
でもロロナてんてーの序列が一番下

378 :
トトリちゃんの媚薬爆発してイケメンと美少女とロロナてんてーによるクリスマス乱交パーティー

379 :
ずーっとむかしからステルクさんをストーキングしていたロロナてんてーを
黒トトリが素敵な笑顔で追い返すのか
トトゥーリアさんは裏表のない素敵な人です

380 :
ネルのおっぱいが読みたいです・・・・
ヴィオもまた盛り上がってほしい

381 :
新年保守。
ヴィオラート盛り上がれ!

382 :
ロードフリード×ヴィオが好き
ゲームでもイベント追加されてないかな

383 :
巷で狩ゲーのブームで、PSPが買えないお(涙)
ヴィオたん予約したのに、ハードがないとか、どうしようか。

384 :
リリアト読みたい。リリーの圧倒的おっぱいに勝てる者はいない

385 :
age
アカ規制終わったら需要のないステロロがんばりたい。

386 :
ステロロが需要ないとな!?
俺はステロロの為にこのスレにいるというのに。
……お待ちしております。

387 :
オッサン×少女好きなので、オッフェンさんか、サビットさんか、ローラントさん×ヴィオラート
が良い少数派

388 :
おっとオッサン×少女好きはここにもいるぜ!
オッフェンさんとザヴィットさんで、ヴィオを取り合って欲しい
ローラントさんがヴィオをお食事に連れて行くスチルは萌えました
食事の後で「部屋を取ってあるんだが…」とか切り出して欲しい

389 :
おいおい、お前らばかり目だってずるいぜ
フィーさんの可愛さに浮気しかけたこともあるが、フェルヴィゼのような幼馴染かぽぅも需要あるぞ、俺に
ステロロ全力支援します

390 :
ええぃ、オッサン×少女好きの中でスケさん×トトリはいないのか!!

391 :
ここにいるぞ!

392 :
オッサン×少女

393 :
ロリロロナ、マジ天使でよろしく
http://pc.gban.jp/img/27281.jpg
http://www.imagebam.com/image/a36bfc122657404



394 :
ロリナたんカワユス!!

395 :
好きです…ステロロ

396 :
ステロロ全力支援!
新作にスケさんは出るのな?気になって夜も眠れない

397 :
>>396
ロロナも出たし、出る可能性は高いかも。スケさんはスタッフに気に入られてそうだし
しかも、今回の主人公は姫様だからな。騎士ならばでるしかないだろ

398 :
そしてEDでまた囲まれるのか
ステルクさんに安息の日は訪れるのか

399 :
新作でロリロロナとスケさんの絡みがあったら悶絶しそうだ

400 :
スケさんはそろそろハゲてる気がする、心労的な意味で

401 :
リリー「た、種ぇ」
ドルニエ「?、どうせよと?」
いんぐり「先生は、あたしとドルニエどのに男女(なんにょ)の契りを交わせと申しておりまする」
どるにえ「! おいたわしゅうございます」
ダッ
ドルニエ「ど、どきなさい!」
へるみ&妖精さん「先生のお言い付けにござる」
どるにえ「舌を切ってのう・・・」
錬金術はシグルイなり

        ∧_∧ ヘギョヘギョ
  シカ   ( ´Д`/"lヽ
      /´   ( ,人)
  シカ  (  ) ゚  ゚|  |   正気にては大業はならず!!
      \ \__,|  ⊂llll
        \_つ ⊂llll
        (  ノ  ノ
        | (__人_) \

402 :
保守
新作楽しみ^^

403 :
>399
ロリ化したロロナとショタ化したスケさんで夜の錬金術と申したか
何という俺得

404 :
本編知らずエロパロスレだけ見てトトリって腹黒なんだなと認識した

405 :
>404
腹黒じゃない、毒舌なだけ。
だがそれがいい。

406 :
新作にミミ出るんだな
トトリとの絡みを期待したい

407 :
ロロナのラノベが売ってるのを偶然見つけて思わず買ってしまった
スケさんの告白シーンににやけちまったぜw
久しぶりにロロナやりたくなってきたな〜

408 :
ロロナの小説あんのっ!?
明日本屋いかねば

409 :
メルルでもミミトトリがあれば良いな……
トトリには笑顔でミミちゃん罵ってほしいな

410 :
と思ったら、相変わらずトトリ大好きなミミちゃんで安心した。水入らずの話良いよね

411 :


412 :
昨日ロロナようやくクリアできたぜ
クリアに10ヶ月もかかっちまったwまぁスケさんENDが見れたから良し
トトリはメルルが発売するなでにはクリアしてーな

413 :
クーちゃんをギュッてしたい

414 :
>>407
ああいうのって特定カプとか頓着しないと思ってたからノータッチだったけど
告白とかあんのか 欲しくなって来た

415 :
>>414
あの小説は表紙からしてステロロだからステロロ好きな人なら買って損は無い…かな?
ただ内容の完成度はあまり高くなくスケさんの告白シーンくらいしか見どころが無いので
ステロロのカップリングが別に好きじゃないって人は買わなくてもいいと思う

416 :
あのラノベのステルクの不器用っぷりは萌えたw

417 :
今トトリを初プレイ中なんだが
大人になったら教えてくれるというちむちゃんの材料は何なんだろうか
気になって仕方ない…やはり○液なんだろうか
仮に○液なら一体誰の…?

418 :
○液なら血液と言ってもいいよな

419 :
やっぱせいえ…なのか
誰のかって?さあ…誰のでしょう

420 :
本命はスケさんか…いや、イクセ君か?
穴でタントリス大穴でジオかも
まさか父親のせ○えきだったり!?

421 :
自分の愛液とかだったりしてな

422 :
ガストの中の人がインタビューでちむ材料に精液使用を否定
材料を聞かれたロロナが赤面、大人になったら教えてあげる
ちむ達はパイが大好物、誰の遺伝子を継いでるのか?
これらから導き出される結論は…

423 :
>>422
>ガストの中の人がインタビューでちむ材料に精液使用を否定

なら鼻水か愛液か、唾液のどれかだな
ダークホースの母乳の存在も気になる

424 :
なんだセーエキではないのか残念

425 :
女の子は初潮がくると大人になると聞く
トトリが大人になったら教えてあげるというロロナのセリフはそういうことなんじゃないか!?
ちむちゃんの材料は経血なのではなかろうか

426 :
かわいい顔してまぁ

427 :
_

428 :
>>422ってソースあるの?
本当なら全力で支援するが

429 :
ステルクとアストリッドのメルル参加確定記念age

430 :
>>422
卵子と月経血だな、そりゃ

431 :
ほsh
誰かステロロを頼むメルルスケさんは出ないのかそんなことは有りえるのか

432 :
?メルルにスケさんでるんじゃねーの?
>>429に参加確定って書き込みがあるから参加するものだと思ってたけど

433 :
公式に出てないからまだかと…
トトリのリオネラポジだと泣ける

434 :
>>432-433
先週発売の雑誌にスケさんとアストリッドがメルルに出るって情報載ってたよ

435 :
×先週発売の雑誌
○電撃オンラインに先週掲載された記事
間違えた

436 :
つまり、自称騎士のスケさんが、ついにお姫様と出会うのか……

437 :
そしてロリナに嫉妬されるんだな

438 :
成長ジノトトに期待

439 :
ロリナは嫉妬するどころかスケさん見たら大泣きしそうだ

440 :
>>438
成長したジーノ君見てきたけど
あれはもうトトリあたり喰われちまってるんじゃないかってレベルの外見だったな

441 :
>>440
トトリミミと一緒に行動してたようだし下手すりゃ二人とも頂かれてそう
個人的にはトトリ一筋であってほしいけどジノミミの話もちょっと読んでみたい

442 :
>>440
>>441
・ジノトト
もうヤってるけど本人たちに変化が無いので周りが気付かない
・ジノミミ
事後のミミの変わりっぷりでバレる。でもジーノの態度が全然変わらない
とかだと胸が熱くなる
誰か書いてくれないだろうか

443 :
ジーノ君はトトリ追ってきたのかミミちゃんといい…
しかしジーノ君胸元見放題だな

444 :
スケさんがアストリッドロロナトトリメルルと錬金術師4人全員いただく展開希望

445 :
スケさんショタ化して最終的にロリナ喰っちまうエンドが欲しい

446 :
おいジーノ君いただくどこか変声期すら通り越してるんだがw

447 :
スケさんメルルに出るのかな
ジーノがスケさんポジになりそうだが

448 :
ジーノとルーフェスが前の作品のスケさんポジになってる気がするんだが
近作だとスケさんはどうなってるんだろうな?

449 :
トトリクリア出来たぜー!
メルルの発売までにクリアできてよかった〜。
ステルクENDだったがトトリに荷物持ち扱いされるスケさんに吹いたw
体が小さいから荷物持ちに向かないと言われるジーノ君…。

450 :
>>443
ジーノ君×トトリちゃん×ミミちゃんの3Pだろうかねぇ?
二人ともトトリちゃんを追って来たところから、二人でトトリちゃんを愛撫とか

451 :
>>449
きっとメルルでなら150cmと170cmだから言われないと思ったが
ライアス君が173cm…

452 :
>>450
ジーノがトトリを喰い
トトリがミミを喰い
ミミがジーノを掘る
という三角関係を想像した

453 :
テスト

454 :
俺の他にいないのだろうか
ショタ枠に小さくなったスケさんが来ると思っている奴

455 :
アトリエ新作の公式見たらジーノ君が別人レベルなイケメンになってて吹いた
あれなら村の女連中を片っ端から攻略してても不思議じゃない
まぁ外見以外は相変らずっぽい感じだけど…

456 :
>>455
ちょっと前まではトトリにもツェツィにも異性扱いされてなかったのになぁ…

457 :
>>455
トトリのジーノEDと比べても骨格が違うよな。どうしてこうなった
とりあえずジノトトは期待してる

458 :
カウントダウン

459 :
ジーノくん…
きれいなお兄さんになっちゃってさあ〜。
もっとやんちゃな感じだと思っていたのに。
イクセルとかぶるから、路線変更したのか?
涼しい顔してトトリをいじめる所しか想像できない。。。

460 :
スケさん白くなってる
今回はロロナとの絡みは無しか?

461 :
何か一気にきたなw

462 :
白スケさんとエスティさん

463 :
スケさんがエラいことになってんなw

464 :
トトリもとうとうジーノ君からちむちゃんの素を

465 :
「メルルのアトリエ」でアーランドの錬金術師シリーズは終焉か。
長かった。寂しいな。

466 :
ジーノ君はトトリとミミちゃん
ステルクさんはロリナとSTさん
二人とも両手に花だなうらやま

467 :
スケさんは責任持って師匠とST3を養いなさい

468 :
しっかし、カウントダウンはすごかったなあ
てか、あれのパーティーがメルル、ロロナ、スケさんなのがなんとも……

469 :
>>466
ジーノ君とトトリはともかくとしてジーノ君とミミってあまり想像できないな
トトアトの時も2人のやり取りがどんなだったかあまり記憶に無いし

470 :
>>469
メルルではジーノとミミの絡み増えそうだね
トトアト以降二人で冒険することも多かったみたいだし
しっかし超絶イケメンに成長したジーノくん…いや、ジーノさんと二人っきりで冒険かぁ
ミミちゃん喰われてんじゃね

471 :
ジーノ君とミミちゃんか…
ミミちゃんがジーノ君に嫌味を言うけどそれを華麗にスルーし、逆に悪気無く暴言吐くジーノ君ってやつだっけ
トトリがアールズ王国に派遣される前は3人でパーティ組んでたのか、
状況に応じてトトリ&ミミちゃん、トトリ&ジーノ君でコンビ組んでたのか…

472 :
OPでもジノミミチックな絡みがあってみたいだね
てか、スケさんとメルルの絡みが全力で気になるぜ

473 :
いやあのジーノ君とミミはそっぽ向いて付き合ってらんねって動きの1カット

474 :
マリーがエリクシル剤を作るのにクライスに手伝ってもらって、
お礼をしたいとマリーが言ったらクライスは「アンタ」と今後呼ばないでほしいと言って
でもマリーはついクライスを「アンタ」呼ばわりしてしまって
罰としてクライスにキスされてしまうというSSを昔みたのですが、ご存じないでしょうか?

475 :
>>473
俺が見た範囲では、ジーノ君とミミちゃんはコンビ組んではいるものの、
双方共に倒したモンスターの数競い合ったり好き勝手やっててコンビというほどの事はやってないとか

476 :
男女温泉のせいで男のガタイまでわかってしまったというw

477 :
ナルシーなポーズを取るルーフェスと、
全裸で仁王立ちなジーノ君が印象に残ったw

478 :
スケさんの裸はきれいだったよな
44歳のはずなのに

479 :
人気者EDどうしてこうなった。ミミェ……
ってわけで、トトリちゃんはミミちゃんを粛清しようか。フィリーちゃんに責任どうたらこうたらして貰おう

480 :
>>479
本スレやトトリスレ、ミミスレ的には、尻にクイックデュプリの刑だな
スパンスパン

481 :
アストリッドに色々されちゃったりエスティさんやケイナに襲われたりと
女同士だとメルルは受けのイメージが強くなってきた
ライアスくんとか相手だと錬金術を活用して逆に食べちゃいそう

482 :
ちむちゃんの元をライアスから
無理やり搾り取るメルルなら想像出来た。
そして搾り取られた後「あ、兄貴ぃ・・・」と泣くライアス君

483 :
戻ったロロナに如何わしいことするスケさん誰かたのんだ

484 :
>>483
何の因果か何度かロリナと一緒にお風呂に入ることになり、持ち前の父性を発揮してしっかり頭とか体とかおまたとかを洗って
眠りにつかせて一緒に寝ることを繰り返して、ある時元に戻ってスケさん微妙にしょんぼり
だが、ロロナは風呂に入ろうとしたときに、無意識にスケさんを誘って大慌て、スケさんも大混乱
そのあと何とも言えない雰囲気がでてしまうが、ロロナがスケさんに尋ねる
「す、ステルクさんも一緒に入りませんか!?」

と、ここまでは考えたが自分ではエロくならなかったのでまかせた

485 :
>>484
あなたが天才か

486 :
>>484
同じようにおまた洗ってあげて、声出すロロナにスケさんが
「子供のときはそんな声出さなかったのにどうした」
「そんな手つきじゃなかったじゃないですかぁ…!」
とかまで妄想した

487 :
>>486
是非ともそれを形にしてくれ

488 :
ジオ×メルルとか…

489 :
スケさんラブい展開になると逃げちゃうけど
従者券を使って足止めして恥ずかしがるスケさんとイチャつくメルル姫とかどうだろう

490 :
ジノトトミミ3P
子供時代でも大人時代でもいけるな

491 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima140351.jpg

492 :
>>489
お姫様メルルと騎士スケさんもいいけど、
先生になって苦労人の仲間入りしたトトリと未だにジオさんやSTVとかに振り回されているスケさんもけっこう好きなんだよな

493 :
メルルとは別の未来、スケさんED後の未来を描いたトトリの
ネトリのアトリエはいつ発売されますか

494 :
スケさんは錬金術士4人のどれとも組み合わせ違和感ないな
メルル以外はスケさん苦労しそうだけど

495 :
昔爛れた関係だったアストリッド、押し倒せばヤレそうなロロナ
弱った姿を見せればいつでもヤラしてくれそうなトトリ、理想の主君メルル…
考えれば考える程スケさん44歳が勝ち組過ぎる件

496 :
お茶会エンドで4人の錬金術士の傍にいる魔女の騎士ステルクとか見たいな

497 :
>>495
アストリッドとは元恋人同士の感じに再燃をしたような大人な感じに
ロロナとか天然同士の初々しい甘々とした感じに
トトリとは苦労人同士のほのぼので大人と少女の恋のような感じに
メルルとか騎士と姫といった王道かつ高貴な感じに行けるからな
でも、スケさんも滅茶苦茶苦労するからいいと思うんだ
それより、ここまで話作りのために使いやすいキャラはいただろうか

498 :
スケさんは歳に目を瞑ればイケメン腕良し生真面目で面倒見がよく非常に有能、
大人気ないところもあるけど基本的に苦労人という王道主人公だからな
歳を取るにつれ厨2病が加速してるけど

499 :
歳をとったとかじゃなくて姫様に会っちゃったから…
姫様は責任とってスケさんと一緒になってください

500 :
どのキャラとも関わり合いがあるからだが、スケさんまさにエロゲ主人公w
アストリッド・ロロナはスケさん以外想像つかないが、
トトリはマークに、メルルはルーフェスに調教されてたり
ライアスくんからちむちゃんの元を搾り取るメルルとか色々想像できておいしい

501 :
スケさんとアストリッドの関係っておいしいよな
師匠のデレって男キャラだとスケさんにしか出さないし、スケさんのあいつ呼びとかほぼ師匠限定だし。
でも頑張ってエロいシーンを想像してもスケさんが襲われてる以外が出てこない。やっぱ振り回されてこそスケさんなのか

502 :
アストリッドには薬や拘束で責められる
ロロナとはハプニングからの和姦
トトリとは従者券で爛れた関係
メルルとは姫騎士プレイ
本当にスケさんはエロに利用しやすいな

503 :
他錬金術士はSっ気あるが、ロロナは完全にドMだな。誘い受けというか。

504 :
トトリ先生の20歳になったメルルへのちむちゃん作製講座とか妄想すると興奮してきた

505 :
教材にされるスケさん
トトリに指示されたメルルがスケさんから精液を絞ろうとして
姫を穢すまいと必に耐えるスケさん

506 :
スケさんといえばエスティさんとの先輩後輩関係も良かった
騎士時代はお揃いの制服着てたしさ
一緒に酒でも飲めばいいのに

507 :
人気維持するために国民たちに輪姦されるメルルちゃん

508 :
アストリッドにバイアグラっぽいものをを飲まされたスケさん。そのまま獣状態になり師匠を押し倒す。
そんな事とは露知らず師匠のアトリエへ訪ねてくる錬金術士三人娘。三人の運命は如何に!?
果たして正気に戻ったスケさんは土下座で許してもらえるのか?
まで妄想した。

509 :
「すーくん、ロロナ小っちゃくなっても月のアレは止まってないから
もしかしたら赤ちゃんできちゃったかもー」
「ちょっと体が辛いけど平気です。そんなに気にしないでください…
その、ステルクさんって魔法使いじゃなかったんですね。てっきりDTだと…」
「えっと確認しますね。ステルクさんはずっと私の騎士で、それから愛人
ってことでいいんですよね?それなら…今度はこっちをかき混ぜて
見てください。いや、かき混ぜなさい!」
「よかったではないかステルケンブルク。ロリコンだ鬼畜だと蔑まれ、罪人
として裁かれてもおかしくはない身分だというのに、どの弟子も
お前を否定せず受け入れているぞ。私の教育の賜物だな」
「頼む、私を許さないでくれ…俺は俺自身を許せないんだ」
つまりこうですかわかりません

510 :
ちょっとSが入ってるメルル姫もこれはれでいいな

511 :
もう我慢できない。
初めて会ったときは、名前も知らないカッコいい騎士のような人。
次に出会ったのは、アトリエ。いきなりだったから怖くて驚いちゃった。
そして、何回か交流していくと、優しくて少しかわいい人だって分かった。
一緒にいるとなぜかだんだんとドキドキするようになった。
幼馴染のジーノ君でもこんな気持ちにならなかったのに。
でも、先生と、ロロナ先生と一緒にいるときのステルクさんは私といるときとはぜんぜん違った態度だった。
私といるときとは違う笑顔、違う赤面、違う焦り顔、……、違う顔を何度も見せる。
辛かった。ステルクさんにはロロナ先生がお似合いのように見えてさらに辛かった。
心が痛かった。この時、この気持ちが初恋だと知った。ついでに、失恋まで分かった。知りたくもなかった。
けれど、だんだんと二人ならいいかなって思えるようになった。
アールズに来たときも、もしかしたらそんな気持ちのが後押しをしていたのかも。
でも、今のロロナ先生は子供になってステルクさんとは正直不釣合い。
今なら、私のほうが釣り合うかも。今なら、隣に立っても可笑しくないかも。
今なら、あの時の思いをぶつけることができるかも。
……ふふ、まずはメルルちゃんからステルクさんを離さないと。
もしもの話だけど、ステルクさんは優しいから、万が一、メルルちゃんが好きになったりしたら大変だもんね。
私とステルクさんでもギリギリなのに、ステルクさんとメルルちゃんなんて犯罪だもん。
ステルクさんのことだからベッドまで行けば楽に行けちゃうかも。真面目で優しいもんね。
うん、責任とってくれそう。
ステルクさん――
「ねえ、メルルちゃん。癒しの加護、癒しのエキス、漲る生命力の特性のものあるかな?」
「ええと、……ちょっと今ありませんね。何かに使うんですか?」
「すごく元気になるお薬かな」
「わあ、新しいアイテムですね。トトリ先生。私にも今度教えてください!」
「ふふ、メルルちゃんがもう少し大人になったら教えてあげるね」
「トトリ先生のいじわる」
「じゃあ、少し出かけてくるね。お留守番頼んでいいかな?」
「はい! 私は当分、アイテム作りをしていますし」
「メルルちゃん、ありがとう。行って来るね」
「お気をつけて〜」
ステルクさん、今度こそ奪いにいきますね

こんな素敵なトトリちゃん頑張り秘話とか誰か作らないかな
トトリちゃんの初恋は地味にスケさん辺りじゃないかなあと最近妄想する今日この頃

512 :
>>511
自分で書いてもいいんじゃよ?
お願いします

513 :
>>511
その特性で元気になる薬をつくると本当にヤバそうだなw
スケさんが初恋かあ……意外にありそうで困る
下手したら村の人は冒険者資格を取るまでそういう考えかたができなかったかもしれんし

514 :
>>511
むしろこれの続きを読みたいぜ

515 :
DLCでの追加もあることだし、色々な方のメルル設定SSが読みたいです師匠!
というわけでジノトト@アールズの前編投下です
全く空気を読んでなくてスマヌ…スマヌ…
スレの賑やかしにでもなれば幸い
・時期はメルル3〜4年目くらい?
 メルルでのイベントネタバレがあります
・ダブル天然時空警報発令
・苦手な方はNGorスルーお願いします
 NGネームは『ジノトトカスタム』です

516 :
「あっ、ジーノくん!」
トロンプ高原での修行中、大きな樹の枝の上で幹にしがみついているトトリに遭遇したのは、
一日のノルマを半分ほど終えて今夜の寝床を探している時だった。
「……トトリー、何やってんだー?」
「ええと、風船の実を採ろうと思ったんだけど……」
困り果てた表情で頭上を見上げるトトリの視線の先には、カラフルな丸い実が何個か実っている。
トトリの話によると、自分の受けている依頼に使う素材が足りないことに気づき、
開拓に忙しいメルルの手を煩わすのもどうかと思い、こっそりひとりで採取に来たところ、
質の良さそうな風船の実が生っている樹を発見。
いざ採取と登り始めたものの、木登り初心者には少々敷居の高い樹だったようで
勢いで樹に登って降りられなくなった猫の如く、にっちもさっちも行かなくなっていたのだとか。
この幼馴染は相変わらず、木登りを苦手としているらしい。
「だからあんだけ、木登りくらいできるようになっとけって言ったのによー」
「これでも少しは登れるようになったんだよー、でもこの樹、枝が思ったより細きゃー!」
会話の途中、樹をゆらりと揺らすほど強い風が吹いて、トトリの乗っている枝も大きくしなる。
「ジ、ジーノくーん、たすけてー」
足元が不安定な上、絶えず吹きつける風のせいですっかりへっぴり腰のトトリは、
肩掛けバッグからなにやら紙切れを取り出し、ひらひらさせ始めた。
紙切れに書かれている文字に目をやると――『従者券』。
あの時、ステルクとジーノそれぞれが用意した従者券のうち、ジーノの分については
何故かメルルが使用権を放棄したので、トトリが使うことになっていた。
理由を尋ねても、にまりとした笑顔――酒場に居るギルド受付嬢のそれと少し似ていた――で
『先生に使ってもらった方がいいですよね!』
とかなんとか返されるばかりで、よくわからないままだったのだけど。
「それをここで出すのかよ……」
作成者としては、もっとこう、日常的な用途を想定していたのだが。荷物持ちとか。
「い、いいじゃない! 今がちょうど、いちばん頼みごとしたい時なんだものー」
「まーいいけどさ。じゃ、今から日付が変わるまで俺、トトリの一日従者なー」
ここで従者の務めを果たすのは街中よりも骨が折れそうだが、一度約束したことを曲げるのも嫌だった。
ひとつひとつ片付けていくしかない。
まずは情けない声で助けを求めている一日主君の救出。それから十中八九採取にも付き合わされるだろう。
長い一日になりそうだった。

517 :
日が落ちて、風車小屋の中にふたりで腰を落ち着ける。
当初はいつものように適当な窪地ででも野宿するつもりだったのだけれど、
トトリが一日主君権限で、命懸けの睡眠は嫌だ、と主張したからだ。
風車と、それに連結している仕掛けの回る音が少々耳障りではあるが、
この辺りで雨風や魔物の夜襲を凌げそうな場所はここしかなかった。
「あーあ。主君さまがこき使ってくれるもんだから、どっと疲れたぜー」
小屋に備え付けてあった蝋燭ランプの頼りない灯りの元。
同じく小屋に置かれていた干し草の山に仰向けに倒れこみ、ジーノは大きく伸びをした。
トトリも近くに座り、ジーノが採取したカゴ一杯の素材を整理しながら小首を傾げている。
「そう? 変な氷とか出さなくてもいいし、ジーノくんの修行よりよっぽど簡単だと思うけど」
「変な氷って……わかってねえなあ。あれはだな……あ、やっぱやめた。
 説明すんのめんどくせーし」
「ええー。言いかけて途中でやめるのは禁止だよー」
気安いやりとりが快かった。
ふたりでアーランドの地図とにらめっこしていた頃に戻ったようで、自然と笑みが浮かぶ。
「しっかし、先生だなんだ言ってても、やっぱ中身はどんくさいトトリのままなんだな」
「ど、どんくさくないよ! ちょっと木登りが上手じゃないだけで」
ちなみに、今回のことはメルルちゃんには絶対内緒だからね! と、やたら念を押された。
自分にまっすぐ尊敬の眼差しを向ける愛弟子には、情けない姿を知られたくないのだろう。
「でも、ジーノくんがすぐ通りがかってくれて、良かったよ。
 もしあのまんまだったら、何も採らないでトラベルゲートで帰る羽目になってたかも」
「なんだそりゃ。凄いんだか凄くないんだかわかんねーな……
 つーか、ひとりで来たのか? ミミとか師匠は居なかったのかよ」
「それがね、ミミちゃんもステルクさんもちょうど、メルルちゃんの護衛に出てて。
 ロロナ先生はアストリッドさんに呼ばれてたし、ケイナちゃんもライアスくんもエスティさんも、
 自分のお仕事で忙しいみたいだったから、私の不手際に付き合わせるのも悪いかなって」
トトリは経緯を説明しながら自分の状況を思い出したのか、どんどんしょんぼりした様子になっていく。
放っておくと面倒なことになりそうだったので、適当に遮った。
「ま、運が悪かったんだろ。今度は樹から下りる道具でも作っとけばいいじゃんか、錬金術で」
「わ、ジーノくんがまともっぽいこと言ってる。そっか、その手があったよね」
「あのなあ……」
かと思えばあっさり立ち直ったように見え、何やら思案し始めたトトリに、溜め息を付く。
特に腹が立ったというわけでもないのに、どこか面白くない。
面白くないといえば、採取に付き合ったおかげで、今日のノルマも達成できないままだった。
ふと意地の悪い言葉が思い浮かんだのは、そんなもやもやした気持ちがあったからかもしれない。

518 :
「あ、言っとくけど、明日からはもう従者じゃねーかんな。ひとりで行ってこいよな」
「うん。今日で結構集まったから、もう大丈夫だと思う。
 ごめんね、修行の邪魔しちゃって」
わざとらしくにやりと笑って告げても、寂しそうに笑みを返すだけのトトリに、ジーノは何故か狼狽した。
面白くない気分はますます膨らむばかりだったが、それよりもこの妙な動揺を早くなんとかしたくて、
自分が本当は何を期待していたのかを理解するよりも先に、次の行動に出る。
「……ったく、冗談だよ。ここでの用事が終わるまでは付き合ってやる」
結局のところ、従者券の効力うんぬんなんてどうでもよくて、それが言いたかったのだ。と思う。
面白くなさを隠せないままそう言うと、トトリはきょとんと瞬いた。
「え、いいの?」
「ああ。それに今日のトトリの様子見てたら、そのうち樹の上で干からびてそうだもんな」
地(?)にひとり赴かんとする幼馴染を見捨てるのも夢見が悪い。ただそれだけのことなのだけど。
それでもトトリは、ふわりと嬉しそうに表情をほころばせた。
「ありがとう、ジーノくん」
「お、おう」
その笑顔がどうしてか、見てはいけないものに思えて、ジーノは慌てて目を逸らす。
さっきまでの面白くない気分は、いつの間にかどこかへ消えていた。

 ◇ ◇ ◇

その後、それぞれ持ってきていた夕食を食べ終え、寝床の準備をしていた時。
「ジーノくん、ちょっと服脱いでみて」
適度な厚さに広げた干し草の上に毛布を敷き、簡易ベッドを作っていると、突然背後からそんな声が掛かった。
「はあ?」
いきなり何を言い出すのか。
頭から干し草の山に突っ込みそうになりながら振り向くが、トトリの表情は真剣そのものだった。
「なんだよ。そんな寒そうな格好してるからって、俺の上着は貸さねーぞ」
年中風が止まない場所だけあって、日が沈むと室内でも若干の肌寒さを覚えなくもない。
自分ですらそうなのだから、肩を露出させているトトリはさぞ、と思ったのだけど、
「違うよ……いいから脱ぐの。従者は主君の命令を聞くものです」
違うらしい。さっぱりわからない。
が、一日従者としては不本意でも従わざるを得ないのだろう。例え罰ゲームのような命令でも。
師匠が以前、従者の心構えとやらについて何か語っていたような気もするが、全く覚えていない。
もしかすると、このような状況下での平静の保ち方も説いてくれていたのかもしれない。
少しは聞いておけばよかったと、初めて後悔を覚えつつ。
上から脱いだものかそれとも下からか、ジーノが手のやり場に迷っていると、
それを察したトトリは顔を赤くして、上だけでいいよ上だけで! と慌てて付け加えた。

519 :
>>511
超純情朴念仁中年が初恋とかトトリちゃんマジ天使
是非とも続けてくださいお願いします

520 :
「背中のとこ裂けてたから、もしかしてと思ってたんだけど……やっぱり」
はたして、ジーノの上半身の衣服を全て剥ぎ取ったトトリは、その背に何かを見つけたようだった。
「ここ、斬り傷ができてる。魔物にやられたの?」
背中――左肩甲骨の下辺り――を横になでる指に沿って、じわりと鈍い痛みが走る。
自分からは見えない場所だし、怪我をしているという認識も特になかったが、
思い返せば昨日、リザードの集団を相手に大立ち回りをした覚えがある。
その時にでも、背後から軽く一太刀貰っていたのだろうか。
トトリの見立てでは、もう血は止まっているし、大して深い傷でもないらしい。
だが、ぷにぷにの集団に喧嘩を売った程度で大騒ぎだったあのトトリが、
そんな傷を見つけて放っておくわけがなかった。
ジーノの基準では、身体を動かすのに支障が出ないのであれば怪我のうちには入らないのだけど、
トトリの基準はそれとはまた違っているはずで。
「そんくらいいつものことだって。唾でも付けときゃ治るよ」
「だめだよ。武器に何か塗られてたかもしれないし、化膿だってするかもしれないんだし、
 ちゃんと手当てしておかなくちゃ」
予想通り、再び一日主君の強権を持ち出す気満々のトトリに、ジーノは早々に降参する。
「はいはい。主君さまのお好きにどうぞ」
「もう……あとで困るのはジーノくんなんだよ?」
「だから、これくらいどうってことないっての」
子供の頃から、この手の行為はどうも苦手だった。怪我の治療だとはわかっていても。
今ならその理由がなんとなくわかるような気がしたものの、あえて直視するのは避けてきた。
トトリは冒険者を辞めたのだし、もう意識に留めておく必要もないと思っていたから。

 ◇ ◇ ◇

傷口を洗ったり消毒したりといった作業に刺激が伴うのは、経験上わかりきっていたけれど、
その後の作業にもまた別の刺激が伴ったことはあっただろうか。
少なくとも、こんな事態に陥った覚えはなかった。と思う。
少しひんやりとした指が、ヒーリングサルヴを塗り付けながらそうっと背中を撫でていく。
傷口の辺りに到達すると、指先がどこか気遣うような動きに変わるのが妙にむず痒く、
大声で叫びながら今すぐここを出て行きたい衝動に駆られる。
ただ、そうすると敗北を認めたことになりそうで――トトリにか、過去の自分にかはわからないが――
行動には移せなかった。
背後のトトリも、こんな時に限って黙り込んだまま作業を続けていた。
やわやわと続く背中の感触に意識を集中させてしまうと色々とまずい予感がしたので、
他の事を考えて気を紛らわすことにする。
……のだが、思い浮かぶのは何故か、昼間に樹から下ろしてやった時のトトリのやわらかな感触で。
そして身体的な変化を起こしかけている自分に気づき、ああアレか、と、
どこか諦めたような気分で悟った。

521 :
『そういったこと』を考えた経験がないわけではないし、
その類の妄想を始めたとき、まず思い浮かぶのは、大抵トトリだった。
でも、トトリをそこに持ってくるのは場違いな気もしていた。
小さな身体も、薄い胸も細っこい脚も、ふたりで冒険者ごっこをしていた頃から何も変わっていない。
弱っちくてどんくさくて泣き虫の、守ってやらなきゃいけない、幼馴染のトトリだったから。
けれど今日のトトリは、記憶の中の姿よりもずいぶんと女性らしい丸みを帯びていたように見えた。
僅かにレオタードを押し上げる胸の膨らみも、スカートから覗く脚から腰にかけてのラインも、
間近で見てしまったせいもあって、強烈に脳裏に焼きついているし、
こんな薄暗い場所でさっきみたいに微笑まれると、だんだんおかしな気分になってくる。
服や手袋越しではなく、直接その身体に触れてみたい、と頭のどこかでは望んでいる。
ただ、トトリが怖がったり痛がったりしないよう、大事にしてやりたい、という昔から存在する思いも、
魔物か何かのように力ずくで組み敷いてめちゃくちゃにしてやりたい、という凶暴な思いも
ぐるぐる混ぜこぜになっていて、その気になった自分がどういう行動に出るのかまるで読めない。
いくら考えても答えは出なかった。それもそうだ、元々頭を使うことになんか慣れちゃいない。
というか、なんでこんな考えを延々と巡らせる羽目になったのか。経緯を遡ることすら億劫だった。
忘れよう。手当てが終わったら寝る。もう全部忘れて寝る。
堂々巡りを無理矢理断ち切って決意を固めたとき、ふと何かが動いた気配を感じ、
後ろを振り向くと、すぐ目の前にトトリの顔があった。
トトリの方もこのタイミングで振り向かれるとは思っていなかったのか、
硬直したまま、お互いの瞳を至近距離で覗き込むことになり――首の後ろがぞわりと粟立った。
「だああああ!」
「わああ!?」
ジーノが突然大声を上げて仰け反ったせいで、包帯を巻こうとしていたトトリも驚いてバランスを崩す。
前に倒れこんでくるトトリをとっさに受け止めて、そのままほとんど衝動的に抱きしめる。
でないと何か別の行動に出てしまいそうだった。
「わ、え、ジ、ジーノくん?」
「トトリ!」
「はい!」
切羽詰まったジーノの声に、思わずトトリも背筋を伸ばして答える。
「その、い、一緒に寝てもいいか」
トトリは言葉が出ないほど驚いたのか、しばらく口をぱくぱくとさせていたが、
やがて耳まで赤くしてこくりと頷いた。

522 :
落ち着いて考えると意味がわからないし、もう少し他に言いようがあったのではないかとも思ったが、
それでもトトリには通じて、受け入れてもらえたのだから、あれでよかったのかもしれない。
錬金術士の衣装とやらは相変わらず脱がし方がわからなかったので、トトリが自分で脱いだ。
薄灯りの中、身体の曲線があらわになっていくのを、靄がかかったような頭でぼうっと眺めていた。
「トトリ、なんか……変わったよな」
こちらに向けて白い裸身を晒すトトリを前に、正直な感想を口に出すと、
「なにそれ。どうせ私は変ですよーだ」
今度はうまく通じなかったらしく、拗ねてしまった。
なかなか働こうとしない頭を慌ててフル回転させて、より適当な言葉を捜す。
普段はとても言えないようなことを口走ろうとしている、という認識はどこかへ吹き飛んでいた。
「ち、違うちがう。
 えーとあれだ、やわらかくて、いい匂いで……女らしくなった、って言いたかったんだよ」
「……ジーノくんだって、変わったよ」
ジーノの言葉にほんのり赤く染まっていく頬を隠すかのように、トトリは少し俯いた。
指を折り、何か数えるようにしながら、ぽつぽつと話す。
「私ひとり、簡単に樹から下ろせちゃうくらい、力が強くなってて……
 背も伸びて、背中もすごく広くて、男の人みたいで。
 さっき薬塗ってる時だって、本当はすごくどきどきしてたんだから」
むず痒い言葉をトトリ自身の口から聞かされて、かあっと顔に血が上っていくのがわかった。
しばらくふたり揃って赤面したまま、無言で俯く。
ふと、えらく当たり前のことを言われた気がして、ジーノは我に返った。
「そりゃそうだろ。俺、男だぞ」
「私だって、女だよ」
「あー……なるほど」
「そうだよ」
どうやらトトリも同じようなことを考えていたようで。
伏せていた視線を上げて、お互い様だと、なんとなく笑い合う。
当然といえば当然のことだった。いつまでも子供の頃のままで居られるはずがない。
誰だって子供から大人になるし、その過程で薄れて消えゆくものだってあるだろう。
けれど、今まで様々なこと――それこそこうして裸に近い状態で向き合ったり――を経験しても、
相変わらずふたりはふたりで居られている。
ならば、もう少しだけそのつながりを信じてみてもいいのではないかと、そう思った。
「いいのか? 本当に」
「……うん」
気の迷いとか、その場の勢いだとか、そういうことにはしたくなかった。
「途中でやっぱ嫌だってなっても、止められない……と思うぞ」
「大丈夫……だよ。ジーノくんだし」
「『だし』って何だよ。『だし』って」
語尾に若干ひっかかるものを感じて問うと、トトリはうーんと少し考えた後、
「ジーノくんが、いいよ。
 いつか誰かとこういうことする時が来るなら、ジーノくんとがいいなって、ずっと思ってた」
あの、おかしな気分になる微笑みと共に、そう言い直した。
もう一度、今度は自分の意志でトトリを引き寄せ、抱きしめる。
手に伝わるすべらかな肌の温度も感触も、
裸の胸が触れ合い鼓動が伝わってくるのも、全てがたまらなく心地よかった。

523 :
前編終わりです
エロくなくてすみません。続きはまだ途中なので後日…
真面目にエロ書くのって難しいな!

524 :
ジノトトがきている!
氏の投下途中に割り込んでしまい本当にすみませんでした

525 :
おぉジノトトgj!
寸止めぐぬぬ…
後編も期待しています!

526 :
>>523
ジノトトGJ!
後編も期待してます!
同人誌でジノトトミミの3P(トトリのアトリエ時点)を読んだ事があるんだが、
メルル本編開始以前でもこの3人で組んでたそうだから、3Pやってたんだろうか?
あと、トトリちゃんがアールズに行った後はジーノ君とミミちゃんでコンビ組んでたけど、
互いに競い合ってたとの事だから、どっちが先にイクか競い合ったりしてたんだろうか?
そんな事が頭に浮かんだ

527 :
わかった、捕獲されてクマさんに引き渡されたマシーナちゃんが
くやしいビクビクッされればよいのだな

528 :
GJ!
ジノトトの後編はまだカネ?

529 :
ジノトトGJ。二人とも可愛い…。
自分もジノトトだけど、可愛さがないよ\(^o^)/
こっそり投下。
メルルのアトリエ時。もうお付き合いしてたんだぜ、実はテヘペロな設定。
ので、初々しさがない。
しかも本番がない。事後からのフェラ。
よっこらセックス書こうとしたらごらんのありさま さ…
割り込むようになって申し訳ないのだけど、まあ保守代わりでお願いします。

530 :
「トトリってさ」
「んー?」
「変わらねーよなー」
 彼の視線を追って。何処に刺さっているか、確認してから。
「うん。怒っていいかな」
 眉間に皺を寄せて、むーっと頬を膨れて見せる。
その仕草を見て、原因を作ったジーノはケラケラ笑った。
「だってよぉ。背だってちっこいまんまだし」
「ジーノ君が大きくなり過ぎなのー。ずるいよ」
「ずるくねーし。肉食え肉」
 膨らんだ頬っぺたを摘んで引っ張って。
トトリがじーのくんいひゃいよー、なんて情けない声を上げていた。
 それから程なくして、頬を伸ばすのに飽きたジーノからやっと開放されて。
トトリは顔を両手で覆いながら彼を見上げた。
「もう。さっきいっぱい好きにしといて、何でそーいうこと言うかなぁ」
 先程、彼が見ていた部分。胸元を隠しながら、口を尖らせる。
『さっき』、何があったか。
この場所が、ジーノの取っている宿屋の、しかもベッドの上で。
二人とも、揃って素っ裸なことから察しろ、という話。
「どうせ、胸ちっちゃいもん……」
「ん? いや、俺好きだけど」
 折角隠したのに、ひょいっと手を取り上げられた。
青年の掌に、すっぽり余裕で納まる慎ましやかな乳房。

531 :
「これくらいのが丁度いいじゃん?
 つっか乳デカいトトリとか想像できねー。ありえねーだろ」
「うー……。何だかとっても失礼なこと言われてる気がする……」
「ホントのことだし。さてと、もっかいするか」
 胸を揉んでいた手を、腰に回して引き寄せようとした。
が、それを彼女が止める。
「ダーメ。もう帰らないと。ロロナ先生とメルルちゃんが待ってるもん」
「えー。何だ、つまんねぇな」
 首筋に抱き付いて、延長戦を望む彼こそ昔と変わらない。
要望の中身は、様変わりしているが。
「仕方ないなぁ……。じゃあ、口でするから。それで、我慢してね」
「ん……。口かぁ、まあいいけど」
 渋々離れたジーノを、ベッドに座らせて。その前にトトリが跪く。
小さな唇に、肉棒を含ませる。
「はふ」
 先端を丁寧に舌で舐める。口を大きく開けて、唾液をかけた。
それを指で広げて、口に入りきらない根元の方へ向かわせた。
「んっ、ちゅぅ……む、ぁ……ちゅっ。はぅ、うぅん」
 亀頭を弄り、先走りが染み出た辺りで唇をずらして竿へスライド。
舌を巻き付けて、全体的に舐めていく。
「っは……、も、元気になっちゃってる」
「そりゃ、今日は一回しかしてねぇしな」
 ピンとそそり立つ男のシンボルを下げた彼は、何故か誇らしげだった。
そんな彼を呆れ気味にトトリは見つめていた。
「もー、ジーノ君と違って、私そんなに体力ないんだからね」
「だらしねぇなー。それでも冒険者かよ」
「もう錬金術一本だよ、私」
「似たようなもんだろ。今だって外行ってるんだし」
「そりゃ、まぁ……」
 採取やメルルの引率。その合間に戦闘もこなす。
冒険者だった頃と同じように。

532 :
「今度さ、また二人で冒険しようぜ。あ、ミミも呼ばねぇとうるせーかな」
「そうだね。……どうせなら、デートって言って欲しいかな」
 小さく付け足した言葉は、ボリュームを絞ったおかげでジーノには聞こえなかった。
「何か言ったか?」
 トトリは首を左右に振って、口淫に戻った。
「んはァ……ッ。ん。ふぅっ」
「うぉっ」
 喉の奥まで飲み込んで、舌を小刻みに動かす。
指は輪を作って、上下に扱いた。
「あ、んぅう……はっ、ちゅぱぁっ」
 硬さを増した陰茎を、口内に咥え込んで。
発射が近い。促すために、軽く噛み付く。
痛みではなく、快楽を与えるために。
「ッ、トトリ……っ」
 頭を抱き寄せる。彼女は、視線を上に向けた。
(ジーノ君の、イッちゃう時の顔、可愛いなぁ)
 多分、彼にそう言えば怒るだろうから内心に留めていた。
「ん……!」
 やがて、口の中に苦味が広がった。
それなりに量が多いせいで、時間がかかったがどうにか全部飲み干す。
「はぁ、ぷは……。ジーノ君、これで満足した……?」
「ちょっとスッキリした」
 立ち上がったトトリの手を引く。ジーノは腰を下ろしたままだから、目の高さが少しだけトトリの方が高い。
そのまま、キスをした。最初は触れるだけ。徐々に舌が絡み合う濃厚なものに。
「……ジーノ君、やじゃないの?」
「何が?」
「だって。私の口の中……その、せーし飲んじゃったから」
「あぁ、そういや何時もより苦いな」
「豪快だなぁ……」
「トトリのなんだから、その内甘くなっちまうぜ」
 妙な理屈を振りかざす幼馴染に、今度は彼女からキスを贈った。

533 :
終わりー。実は久々にきたんで、
1からスレ見てたら去年自分が投下したネタ見つけてウワアアアアアアアアってなったよ!
個人的にメルル時のジノトトは対面座位がいいんじゃないかな!
身長差があるからさ! それじゃおやすみー

534 :
ジノトトGJ!
慣れてる二人もいいな

535 :
GJです
2人はこんな関係になっても以前とまったく変わらずに周りにも気付かれなさそうだな

536 :
>>529-533
GJです!GJです! 大事なことなので二回言った!
貴方が去年投下したSSを読んでいなければ、今回のSSを書こうと思わなかったかもしれません
人違いでしたら申し訳ない。それでもこの機会に感謝を叫んでおくッ

遅くなりましたがジノトト後編です、11レス+αほどお借りします
明らかに配分を間違えた感がありますが気にしないでください…なんでこんな長くなった…
直接的なエロは前半6レスくらいです。傾向としては何なんだ、ドタバタ和姦?
前編は>>515からどうぞ
NGネームは前編に同じく『ジノトトカスタム』です
読んでいて眩暈を感じたり気分が悪くなったら即NGをお勧めします

それとものすごい亀レスですが、
>>524 どんまいですよ!
というか書き手的には連投規制が怖いので、途中でレスを挟まれるのはむしろ有り難かったりします
今回も引っかからず終われますように…

537 :
肩を掴み、鼻をぶつけそうになりながら震える唇にたどたどしく口付けると、
トトリも恐る恐る応えてくる。
初めこそ、そうしてわずかに触れ合うだけでも気持ち良かったが、
唇を離すたびに響く湿った音が、隙間から漏れる切なげな吐息が、徐々に理性を侵食して、
表面的な接触だけでは物足りなくなってくる。
より深く繋がるために、舌を出してトトリの唇をつつく。
開かせた唇の中に舌を滑り込ませ、唇の裏の粘膜を舐り、
あやふやに逃げようとする舌に舌を絡めて、唾液ごと啜ってやる。
吸い切れずに口の端から零れてしまった唾液がつうっとトトリの顎を伝って、
首筋へ、そして胸へと滑り落ちていくのが視界の端に映り、熱に浮かされた思考はそれを勿体ないと捉えた。
零れた分も全て舐め取ってしまいたくて、光る線を辿るように、口付ける場所を下へとずらしてゆく。
そのうち、座った姿勢だとうまく唇を這わすことができなくなって、
肩を掴んだまま、干し草と毛布の簡易ベッドに押し倒す。
が、勢い余ってトトリの上に突っ伏す格好になってしまい、
ふたりの身体の間に挟まれたそれが反応を見せ、慌てて手と膝を付き身体を離す。
本当は今すぐにでもトトリのすべらかな肌に擦り付けて汚してしまいたかったけれど、
それは妄想の中での独りよがりな行為と変わらない気がして、ぐっと我慢した。
首筋に唇を押し付ければ赤い痕が残り、軽く歯を立てればびくりと震える。
自分の行為にトトリが反応を示しているのだと思うと、戦いとはまた違う充足感を得られた。
もっと色々なことをして、反応を確かめてみたくなる。
トトリの胸は、仰向けになってしまうとふくらみがほとんどわからない。
優しく――極力そうなるよう努めながら――左右から両手ですくい上げるように挟み込むと、
双丘の形が表れ、先端の桜色がぷっくりと起き上がる。そこにも口を付ける。
「あ……」
トトリは僅かに身をよじったが、そこからどうしていいかわからないようだった。
それをいいことに、もう片方のふくらみも手中に収め、指の隙間と手のひらで弄ぶ。
少し手に力を込めればやわらかく吸い付いてきてされるがままになるくせに、
どこか思い通りにならない部分を残し、弱々しく抵抗しているかのような感触は
想像していたよりもずっといやらしく、身体の芯がますます昂ぶってゆくのを感じた。

 ◇ ◇ ◇

「……っ、ん……んっ」
不意にトトリの苦しそうな声が耳に入り、ぎくりとして手を止めた。
いつからそんな声が上がっていたのか、全く把握できていないことに気づいて、空恐ろしくなる。
「なあ、もしかして、痛いか?」
「……」
じっと目を合わせて尋ねても、トトリは切なげな表情で口を開きかけては閉じるだけで、
全く要領を得ない。
「なんだよ、言わないとわかんないだろ」
少し苛立ってしまう。トトリにも、トトリに快楽を与えることができていない自分にも。
痛い思いをさせるばかりなら、こんな行為に意味などないのに。

538 :
途中で止めるつもりはなかったけれど、今ならまだなんとかならないこともない。
妄想は妄想だから妄想なのであって、べつに本物のトトリにまで同じことをしたいわけではなかったし。
芯に篭った熱をどうやって治めたものか考えながら、手を付き、身体を起こそうと力を入れる。
と、トトリはようやく観念したのか、途切れ途切れに言葉を紡ぎ始めた。
「違うの……あのね、がまんして、たの……」
「ん?」
「……ち……よくて、へんな声、出ちゃいそうで……恥ずかしかったから、だから、だいじょぶだから……」
潤んだ瞳でどこかもの欲しそうに見上げられ、毛布の上の左手に、温かなトトリの右手が重なる。
その温度は腕を伝い、首を登り、頭まで浸透していき――くらりと視界が揺らいだ。
「あ……そ、そうか」
これは誤解というのかなんというのか。
遅れて、どうしようもない照れ臭さといたたまれなさに襲われる。
やぶへび、という言葉が浮かんだ。ちょっと違うかもしれない。
「じゃ、じゃあ、大丈夫なんだな」
熱くなっている頬と、気を抜くと緩んできそうな口元をさっさと隠してしまいたくて、
トトリが頷くのを確認するや否や、早々に胸の突起に口付ける。
「ふぁ……っ、あ……」
もう、苦しそうな声が上がることはなかった。

 ◇ ◇ ◇

始終響いている風車の硬質な音の中、わずかに、くちくちと湿った音が聞こえた気がして、
動きを止め様子を伺うと、トトリがなにやらもぞもぞと内股をすり合わせている。
好奇心もあり、脚の間に身体を割り込ませ、膝裏に手を差し込んでゆっくりと脚を持ち上げてみる。
「な、なに……? ひゃっ」
足をばたつかせるトトリに構わず両脚を押し開くと、その付け根にある割れ目から染み出た蜜が
肌を伝い落ち、毛布に染みを作っているのが見えた。
ふっくらとした丘も、そこにごく薄く茂る柔毛も、すっかり蜜にまみれてしまっている。
それらが蝋燭ランプの灯りをてらてらと反射し、呼吸に合わせて僅かに上下する様は、
まるで男を誘うための別の生き物であるかのように淫靡で、ジーノは思わず生唾を飲み込む。
「……すっげーことになってる、ここ」
「う、うううー」
トトリは恥ずかしさに耐え切れなくなったのか、両手で顔を覆ってしまった。
蜜を湛えるそこへ、誘われるままに触れれば、指はつぷりと容易く受け入れられる。
トトリの身体が今まででいちばん強く震えた。
指を動かしていいものかどうか、そのまましばらく逡巡して、そっと円を描くように掻き回すと、
割れ目の奥からはじわりと新たな蜜が溢れ、肌を伝い、毛布へと零れ落ちてゆく。
ちゅぷちゅぷと、淫らな水音が小屋の中に響いた。
「や……やああ……っ!」
トトリは顔を隠したままいやいやをするように首を振るが、腰はジーノの指から逃げるでもなく、
掻き回す動きに合わせてほんの少しだけ、自ら揺れる動きを見せていて。
目の前の痴態と指に絡みつく濡れた柔肉の感触に、こめかみの辺りがずきずきと脈打った。
今まで意識の外に追いやっていた下半身の閉塞感も、痛みを感じるほど強く主張を始める。
もう限界だ、と思った。

539 :
割れ目の中を性急に探り目的の場所を探し当て、十分すぎるほどに潤っているのを確認すると、
ベルトを外すのももどかしく、それを露出させ、指の代わりにあてがう。
「……っ!」
指とは違うものが触れたのがわかったのか、トトリは息を飲み、顔を隠していた両手を退けた。
おろおろと彷徨っていた視線がぶつかると、上気した頬のままなんとも情けない表情を見せるので、
「……なるべく、痛くならないようにする、からな」
「う、うん」
そんなことを言ってみた。きっと、気休めにしかならないのだろうけれど。
少しでも苦痛を和らげられるようにと、あてがったものを何度か割れ目に沿って上下させ、
零れる蜜を潤滑液代わりに塗りつけているうちに、ぬるんと滑った先端が入り口に狙いを定める。
トトリがびくりと硬直するのが伝わってきたが、踏み留まれるだけの余裕はもう残っていなかった。
そのまま腰を抱え、押し返そうとする入り口へと押し込む。
「あ……う……!」
ぎゅっと目を瞑って上体を反らせ、痛みを堪えるトトリの首筋に、
つい先程自分が付けた噛み痕を見つけて、そっとそこへ口付けた。

 ◇ ◇ ◇

トトリの中は、あれだけ濡れていたのが嘘のようにきつく、狭かった。
結合部から溢れる蜜には赤いものが混じり、トトリの感じている痛みを否が応にも意識させる。
なのに、擦られる内壁はどこか嬉しげにざわめいてジーノを刺激し、
早く奥を突いてほしい、とねだってくるかのようで。
何もかも忘れ、好き勝手に動いて注ぎ込みたくなる衝動を懸命にねじ伏せ、
脂汗を浮かせるトトリの様子を見ながら、少しずつ腰を進めていく。
やがて腰と腰が密着したところで、動きを止め、ふたり揃って息を付く。
「はぁ……」
「はぅ……、いた……っ」
ざらついた襞にやわらかく全体を締め上げられ、腰から背筋へと這い登ってくる快楽は絶えることがなく、
黙っていてもいずれ達してしまいそうなほどだったが、
ジーノのそれと違い、トトリの吐息には、苦痛の色が濃く現れていた。
女は痛がるものなのだと知ってはいたけれど、こうして目の当たりにするとやはり落ち着かず、
どうにもできない不公平感を少しでも埋め合わせたくて、問いかけた。
「本当にだいじょぶか? なんなら、もう」
「んーん……痛いだけで、終わるほうが、やだ、よ……」
トトリは目尻に涙を滲ませながら、ぎこちなく笑顔を作ろうとしてみせる。
その表情に、子供の頃のトトリが重なって見えた。
思えば昔から、冒険者ごっこやら何やらの無茶に一方的に付き合わせてばかりいた気がする。
それはトトリにしてみれば当然、楽しいことだけではなかったはずで、
呆れられたり、怒らせたり、泣かせてしまう時だってあった。
けれどいつも不思議と、拒絶されることはなくて、自分の隣だとか少し後ろを歩いてきてくれる。
心配そうな顔で。あるいは少し口を尖らせて。
あるいは――涙を拭いながら、困ったような泣き笑いで。
むずむずとし始めた胸の奥を探れば、情欲とはまた別の温かなものが生まれ、
じわりと身体に広がってゆく。
毛布を握り締めていたトトリの右手を解いてやり、自分の左手と指を絡ませ、握り締めた。
やせ我慢かもしれないが、この先を期待されては、応えないわけにもいかない。

540 :
「じゃ、続けるぞ」
「うん……」
視線を合わせながら、ゆっくりと腰を動かし始める。
トトリの口からは声にならない悲鳴が漏れ、絡めた指にもすがるように力が込められるが、
裏腹にその内側は、出入りするものをわななきながらも包み込み、時に強く扱き立てた。
引けば名残惜しげに絡みつき、突き入れれば離すまいと吸い付いてくる襞は簡単に理性を削ぎ落とし、
腰から湧き上がる疼きは、トトリを気遣いながらゆっくりと昂らせるはずの動きを、
自分の欲望を注ぎ込むための抽送にすり替えてしまう。
そうして、目の前にある苦しげな表情すら、だんだんと視界に映らなくなってゆく。
抽送を続けるうち、不意に先端が最奥にぶつかり、トトリの腰が跳ねる。
「ひぅぅっ!」
「――っ!」
その衝撃で舐めるようにざわめく襞に擦り付けられ、同時に全体を強く締め付けられるのを感じ、
かろうじて堪えていたものはあっさり決壊して、そのまま、弾けた。

 ◇ ◇ ◇

トトリの上に身体を預け、手も腰も繋がったまま、荒れた息を整える。
顔を向ければすぐ横にあるはずのトトリの顔を、どうしても見ることができなかった。
照れもあるのだが、自分ひとりだけで、しかも暴発のような形で終わってしまったのがなんだか気まずく、
最後まで痛がっていたはずのトトリのことを思うと、罪悪感すら湧いてくる。
頭の中ではいくら酷いことをしても、こんな心境にはならなかったのに。
若干沈んだ気分でいると、簡易ベッドが揺れ、髪に何かが触れた。
それは毛先を弄ったり、優しげに頭を撫でてみたりと気ままに動き回った後、
ジーノの背に回り、抱き締めるように弱く力が込められる。トトリの左手だった。
「あったかい……」
かすかな呟きが、身体を通して伝わってくる。
身体の芯は熱を帯びてはいたが、ひんやりした外気に晒されていた表面は思ったよりも冷えていて、
ジーノもまた、トトリの肌から伝わるぬくもりを素直に受け取り、離れがたく感じていた。
そうっとトトリの方に顔を向けてみる。
眠るようにまぶたを閉じていたトトリは、動く気配に気づいたのか、目を開けた。
やがてとろんとした瞳がジーノを捉えると、嬉しそうに笑みを見せ、
「やっとこっち、向いてくれた」
少し遠慮がちに顔をすり寄せてくる。
驚いて何もできずにいると、頬にやわらかくて湿った唇が触れて、ちゅ、と音が立った。
そして未だジーノを受け入れたままの内部もひくひくと痙攣するようにうごめき、
その刺激が引き金になって――もうとっくに治まったと思っていたのに――反応を示してしまう。
トトリの方も、受け入れたものの異変に気づいたようだった。
「あ、あのー、ジーノくん?」
眠たげな微笑みが固まり、次第に照れ困った表情へと変わるのを見ていると、
悪戯心が首をもたげるのと同時に、いつもの調子が戻ってくる。
今度こそトトリを気持ちよくさせてやりたい、という妙な闘志らしきものの後押しもあって、
身体を離し、もう一度トトリの腰を抱え込んだ。
「なあ、あと一回だけ、いいか」
一応尋ねておく。もっとも、嫌だと言われても聞くつもりはなかったが。
「あと一回って、私もう眠い……きゃっ」
再びひくつき始めた襞の中、ゆっくりと腰を引いて再び押し込めば、元の硬さが戻ってくる。
「トトリが悪いんだからな」
そんなへんな真似するからだっ、と続けたかったが、なんとなく悔しいので胸の中にしまっておいた。

541 :
「ちょ、ちょっと待って!」
「ん」
動きを止め、機嫌悪く聞き返すと、トトリはあわあわと喋り始めた。
「今日はもう終わり! ほら、従者は主君の言うことを聞かなきゃ」
頭から冷水を浴びせられたような気分になる。そういえばそんなものもあった。
とんでもない権利を軽々しく作り出してしまったことを後悔しながら、しぶしぶ身体を離そうとして、
ふと思い当たる。たしか窓のそばに時計が掛けてあったはずだ。
目で時計を探し、その針の示す位置を確認してから、できるだけ意地の悪い笑みを作って言ってやる。
「もう従者とか主君とか、そういうの無しな。日付変わってるし」
「えええー!」
トトリはそれで事態が収まると思っていたらしく、愕然とした表情になる。
そうなるよう仕向けたのは自分とはいえ、なんだか面白くない。
さっきまで幸せそうににこにこしていたくせに。
「トトリだって、痛いだけで終わるのは嫌だって言ってただろ」
「それは……ジーノくんにもちゃんと、その……気持ちよく……」
「ならいいじゃん」
目を反らしながらしどろもどろに告げられたトトリの答えに、気分良く応じる。
自分はまだ満足していないし、たぶんトトリだってそうなのだから。

 ◇ ◇ ◇ 

願望がそう見せているだけかもしれないが、トトリは先程に比べてさほど痛がっていないようだった。
ジーノの突き上げに合わせて時折身体を震わせ、溜め息とも喘ぎともつかない息を漏らす。
結合部からも白濁混じりの蜜がとめどなく溢れてきていて、
毛布の後始末のことが一瞬頭をよぎったけれど、すぐに快楽の波に押し流されて見えなくなった。
「きゃぅっ」
突然トトリが甘い声を上げたのは、再び先端が最奥を掠った時だった。
引こうとする動きを一旦止め、そのままもぞもぞと腰を動かして反応のある場所を探っていく。
「やああっ、そ、こ、だめぇっ」
最奥の壁に行き当たると、身体が跳ね、明らかに今までと違う反応を見せる。
「奥、いいのか?」
「……い、言いたくないっ」
どうも素直じゃないのは、さっきの一件のせいだろうか。
「なんでだよ」
「言いたくない、ものは、言いたく……っ!」
それではと試しに奥を小突いてみれば、嘘のつけない身体は面白いくらいに反応を示し、
応えるように先端をきゅうきゅうと締め付けてくる。
その反応が愉しく、ようやく快楽を引き出す手がかりを掴めたのも嬉しくて、
逃げようとするトトリの脚を押さえ、より結合を深くしてやる。
そうしてゆっくり腰を回すと、トトリの腰も呼応するように揺らめき始め、
結合部から響く水音も、さらに大きくなった気がした。
「や、だっ……やだ、いじわる……!」
言葉だけは変わらず拒絶の意思を示していたが、嬉しげな締め付けは続いているし、
咎める声も表情もすっかり蕩けてしまっていて、全く説得力がない。
「ほんと弱いんだな、こうするの」
「そんな、こと、いわな……ひゃぁぁっ」

542 :
唐突に、ふ、と明かりが消える。
唯一の照明だったランプの蝋燭が尽きたか何かしたのだろうか。
「ひ……っ!」
直前まで快楽に翻弄されていたトトリは、状況に対応しきれなかったのか、
引きつれた声を上げ、びくりと身体を震わせる。
月が出ていれば窓から明かりが得られるはずだが、生憎今は雲にでも隠れているらしく、
小屋の中は暗闇に閉ざされてしまっていた。
「こわい、ね……」
「そんなことねーよ。蝋燭が消えただけだって」
「で、でも、なにも見えないよ……」
不安なのか、ぺたぺたと触って確認しながら伸びてきたトトリの両手が、ジーノの肩の後ろに回る。
その様子は先程までの言葉だけの拒絶と違い、本当に怯えている風に思えたので、
少しだけ心配になって尋ねるが、
「怖いなら、これで止めとくか?」 
「やだ……いっしょに、いて……」
心細げな声と共に、肩に回された両手に力が篭り、すがるように上半身を引き寄せられる。
今までの嫌がりようとはうって変わってしおらしくなったその態度に、
懐かしい庇護欲と、ついでに更なる劣情を掻き立てられ、ジーノは思わず身震いした。

 ◇ ◇ ◇

暗闇は、想像以上にトトリの感度を鋭くさせているようだった。
悪戯心の赴くままに、わざとじらすように腰を引いて、浅い部分だけを掻き回す。
それだけでもトトリの呼吸は乱れ、切れ切れの喘ぎ声が聞こえてくる。
その状態から不意に奥を突いたり、首筋や胸の辺りに唇を這わせ歯を立てると、
今度は抑えきれない嬌声が上がり、不規則な締め付けが襲ってきた。
そんなことをしばらく続けているとやがて、どう動かしても、どこに触れても、
びくびくと過敏なほど反応を返すようになってゆく。
「……じーの、くん……」
息も絶え絶えに名を呼ぶ声が聞こえて、動きを止めた。
「あんまり、いじめ、ないで……」
蕩けきった声音で懇願され、それまで宙を掻いていたはずのトトリの脚が
ジーノの胴を挟むように絡みつき、腰の後ろで両足が組み合わされる。
離れることを許さないその体勢は、そのままトトリの意思を示しているのだろうか。
そう考えると、自分でも驚くほど昂ぶりを覚えてしまう。
「ん……」
トトリの表情がよく見えないのを残念に思いながら、短く答える。
どうせこちらも、そんなに長くは持ちそうになかった。
奥まで一気に突き入れると、待ちかねていたかのように強く扱き立てられ、
そのまま全部持っていかれそうになるのをかろうじて堪える。
絡みつく脚のせいであまり腰を引くことができず、自然と奥を繰り返し擦ることになるのだが、
今まで我慢していた分のツケと、予想外の締め付けの強さに、すぐに限界が訪れる。
「な……か、きちゃぅ……じーの……く、じーのくんっ」
がくがくと身体を震わせながら、うわごとのように名前を呼ぶトトリを抱きしめ、
もっとも奥まで届くよう、深く腰を打ち込む。
「きゃ……ひぁああああ……!」
最奥に先端を押し当てたところで、切なげな悲鳴と共に、トトリの身体が弓なりに反り返る。
硬直するトトリの足に腰を固定されたまま、全て搾り取るかのような収縮に襲われ、
白くなってゆく視界の中、最後の最後まで、欲望を注ぎ込んだ。

543 :
メルルがトトリの不在を知ったのは、ユヴェルの麓周辺の開拓から帰還した後のことだった。
トトリから伝言を受けていたホムたちによれば、自分の依頼品に足りない材料を採取するため、
トロンプ高原にひとりで出かけていったのだという。
日数的にはとっくに戻っていてもおかしくない頃だったものの、
それだけならこんな騒ぎにはならなかったのだろうが、
とりわけメルルたちを不安にさせたのは、東方に棲むリザードたちがアールズへ侵攻を開始し、
ハルト砦がその襲撃に遭った、という知らせだった。
ミミはその知らせを聞くなり、遠征の疲れも癒えないままトロンプ高原へ向かった。
アトリエで絵本を描きながら話を聞いていたらしいロロナも、
彼女を引きとめようとして結局失敗したステルクを道連れに、ミミの後を追いかけていった。
大規模な鬼ごっこか何かと勘違いしている節もあったが。
そしてメルルはケイナと共に、街外れのアトリエに残っている。
もしかするとトトリが戻ってくるかもしれないし、
トトリの為の捜索隊を出すのなら、それらを中継する連絡役も必要だ、という名目だったが、
メルルの身を案じたルーフェスがなんらかの手を回したのは想像に難くない。
その卒の無さには感嘆と、ついでに感謝だって覚えなくもないけれど、それよりも歯がゆさの方が大きかった。

 ◇ ◇ ◇

ケイナは、トトリがいなくなった日の朝、
並木通りをひとり街門に向かって歩くトトリを見かけていたらしい。
「すみませんメルル。あの時私がトトリ様を止めていたら、こんなことには」
「そんな、ケイナはなんにも悪くないよ!
 それを言うならわたしこそ、さっさとあの辺のリザードたちを……」
言いかけて、はたと、おかしな前提が胸の奥に巣食ってしまっているのに気づく。
「……あーもー、違うちがう。なんでこんな変な雰囲気になってるのー!」
その根っこを、妙な雰囲気ごと全部振り落としてしまいたくて、ぶんぶんと両手を振り回した。
「先生は元冒険者なんだし、すごい道具だってたくさん持ってるんだから、大丈夫だよ。絶対」
よくわからない根拠で子供のような理屈をこねたのは、ケイナを安心させるためだけでなく、
自分に言い聞かせるためでもあった。
すごい道具。そういえば、トトリはトラベルゲートを持っているはずだ。
いつでも、どこからでも一瞬でアトリエへ戻ってこられる、本物の魔法みたいな道具。
それなのに、帰ってこないということは――
どうしようもない不安を抱えながら、暮れてゆく空を窓越しに眺めていると、
突然、白くまばゆい光が目を刺した。庭に人の身長ほどの大きさの、白い光の塊が落ちている。
「あ……!」
「これって……もしかして!」
ケイナと顔を見合わせる。
既視感のある光景だった――トラベルゲート以外にこんな現象を起こすものを、メルルは知らない。
いても立ってもいられず、足をもつれさせながらドアを開けて外へ飛び出す。
光はもうだいぶ収まっていて、その中に、見慣れた青い衣装が見えた。

544 :
「先生!」
人違いの可能性なんて考えられなくて、青い衣装の人影に飛びつく。
「メ、メルルちゃん? どうしたの?」
少し戸惑った様子の優しい声が返ってくる。トトリに相違なかった。
そしてその横にもうひとつ、少し背の高い人影がある。人影は片手を上げて挨拶してきた。
「おっす、メルルにケイナ」
「ジーノさん! 先生と一緒だったんですね」
「ああ。修行中にばったり会ってさ」
ジーノは時折、修行と称してトロンプ高原に何日か滞在している。
ちょうどその時期と、トトリが高原に向かった時期が重なっていたのだろう。
行方の分からなかったふたりが無事に戻ってきたことで、心を曇らせていた不安が拭い去られる。
そうして顔を見せた感情は安堵ではなく、もやもやと凝った、苛立ちによく似たものだった。
「先生、どうしてひとりで採取に行っちゃったんですか」
「え? ええと、みんな忙しそうだったから悪いかなって」
尋ねる声に潜んでいるものの意味に気づいていないわけでもないだろうに、
いつもと同じように微笑んでみせるトトリは、曖昧にこの場を収めたがっているように思えて、
端的に言えば、癇に障った。
「――ひとりで採取に行くのは危ないから、かならず誰かと一緒に行けって。
 最初にわたしに教えてくれたのは先生じゃないですか!」
感情の昂ぶるままに声を荒げる。
トトリは困った顔をしていて、冷静なもうひとりの自分が頭の中で制止の声を上げていたが、
一度堰を切った言葉は止められなかった。
「で、でも、早く依頼品を仕上げたかったし、あの辺りの魔物なら私ひとりだって」
「いま、リザードの軍団が、東からアールズに攻めてきてるんです!
 そんな時に先生がひとりで高原へ向かったって聞いて、それで、
 いつまで経っても先生が帰ってこないから、わたし……ものすごく心配で、もしかして……って」
胸の内を吐き出すうち、凝っていた苛立ちが徐々に溶けていく。
その中にあった、本当の気持ちが見えたところで、つんと鼻の奥が痛んだ。
涙の前触れだと悟って、情けなさに余計泣きたくなる。
泣いている場合じゃないのに。これではますますトトリを困らせるだけだ。
涙や鼻水が出てくることより、声が震えてうまく言葉を紡げなくなるのが、とにかく鬱陶しくて――
突然、ぽん、と間の抜けた音が響く。ジーノが手のひらを打った音だった。
「なるほどなー。それであいつら、やたら大勢で襲ってきてたのか」
場の空気をよそに、なにやら納得した様子でひとりうなずいている。
「あのなメルル。高原に攻めてきたリザードなら、トトリが来る前に倒しちまったぞ。
 何匹かは倒しそこねたけど、そいつらも諦めて帰ってったな」
「そうですよ、諦めて帰って――へ?」
思わぬところで話の腰を折られて呆然とする。いつの間にか涙も引っ込んでしまっていた。
「その後はリザードなんか全然見かけなかったし、あの辺はしばらく大丈夫なんじゃないか?
 北の方はわかんないけどな」
ルーフェスの元に届いていた報告書にも確か、リザードの本隊は北から来ていた、との記述があった。
ジーノが倒したリザードたちは、進軍ルートを決めるための偵察隊か何かだったのかもしれない。
トトリに危険が及ばなかったらしいのは分かったが、なんだか大幅に話がずれていた。
伝えたかったのはそんなことではない。慌てて修正する。
「あの、そういう問題じゃなくて……と、とにかく、先生!
 錬金術の材料が足りないならわたしのを分けてあげられますし、
 採取に行くんなら、わたしでもケイナでもライアスくんでも、引っ張ってってもらっていいんです」
この際、細かいことは考えない。ケイナも力強くうなずいてくれた。
生憎ライアスはこの場にいないけれど、いま街の外の見回りに出てくれているのは、
そのようにルーフェスの命が下ったからだけではないと思いたかった。

545 :
例えトトリが、自分には永久に追いつけないくらい優れた錬金術士で、
自分たちの力など全く必要としていなかったとしても、この気持ちは伝えなければいけないと思った。
そうさせるものが寂しさなのか、悔しさなのか、それとももっと別の何かなのか、
そんなことは知らないし、どうでもよかった。
ただ衝動に突き動かされるまま、後先は考えず、言葉のかたちに無理矢理固めて声に乗せる。
「わたし――きっとみんなも、先生のこと、見てますから。
 ……えっと、そりゃ四六時中とは行きませんし、もしそうだったらちょっと怖いですけど」
気を抜くと解けてあちこちへ散らばろうとする思考を、力技で纏める。
「でも、この国のいろんな困ったことを解決できたのも、元を正せば先生のおかげですし。
 それと同じくらい、先生が何かに困ってる時は、力になりたいんです。
 借りっ放しでいるなんて、王族として恥ずべきことなんです」
普段王族として何かを考えることなんて滅多に無いのは、棚の上に追いやった。
驚いた風にも、怒っている風にも見えるトトリは、何か言葉を発しようと口を開きかける。
それを遮るように、最後の言葉を被せた。
「だから、先生もわたしたちのこと、もっと見てください」
トトリは少し目を見開いて、それから眩しそうに細め、口元をほころばせる。
「……うん。わかった」
そうしてようやく、ただいま、と言われたので、おかえりなさい、と笑顔で返した。

 ◇ ◇ ◇

「……あー、なんか大ごとになってたんだな。悪い」
やりとりを黙って聞いていたジーノは、ばつが悪そうに頭を掻いている。
「? どうしてジーノさんが謝るんですか?」
べつに、ジーノのせいでトトリの帰還が遅れたわけでもないだろうに、と思ったのだが、
「いや、帰りにトトリの先生のアトリエに寄って風呂借りたりしてたんだけどな、
 それがなきゃ、もう少し早く戻ってこれてたかもなって思ってさ」
「はあ」
その通りだったらしい。だからといって責める道理もないけれど。
トトリの先生のアトリエというと、アーランド城下町にあるというロロナのアトリエだろうか。
確かに、トラベルゲートがあれば行き来は自由かもしれない。しかし何故そこで風呂が出てくるのか。
そもそもどうして、ここでもトトリの家のアトリエでもなく、ロロナのアトリエなのか。
さっぱり話が掴めないけれど、この青年の言うこと全てをいちいち真に受けても疲れるだけだ、
というのは学んでいたので、それ以上考えるのはやめにした。
「まあでも、ジーノさんも先生も、リザードのことは知らなかったんですし……せ、先生?」
目の前のトトリに視線を戻すと、どういうわけかトトリは耳まで真っ赤になっている。
こちらの呼びかけも耳に入っていない様子で、ジーノに向け、唇の前に人差し指を立て、
懸命に合図らしきもの――おそらくは喋るな、という意図の――を送っているが、
ジーノはそれを一瞥しただけで、全く応える素振りを見せていない。
そんなふたりの様子になんとなく踏み込んではいけない空気を感じ、
意識の向けどころに迷ってケイナの方を見ると、ケイナまで頬を染め、居心地悪そうにうつむいている。
「ケイナ、どうしたの? 顔赤いよ?」
「い、いえ、トトリ様とジーノ様は仲がよろしいんですねというかその」
「??」
なんだかよくわからない上に、ものすごく今さらな話だった。

546 :
そうこうしているうちに、この場にいる誰もが忘れていたことを思い出したのは、ケイナだった。
「あのう、トトリ様が戻られたこと、ルーフェスさんに知らせに行かなくていいんでしょうか?」
「あ」
そういえばそうだ。ここまで話が大きくなっているのだから、一刻も早く知らせるべきだった。
行き違いでトロンプ高原に向かったミミたち一行も、ルーフェスのハトを飛ばせば呼び戻せるだろう。
けれど、火山の化身やリザードの件に加えてトトリの失踪騒ぎと、頭の痛そうな案件が重なり、
ぴりぴりした雰囲気を纏っているであろうルーフェスと顔を合わせるなんて、メルルでも躊躇を覚えてしまう。
さらにトトリの場合、失態を演じた前例が存在しないので、事態がどう転がるのか全く予測できない。
「えーと、やっぱり、怒られる……かな?」
「はい、たぶん……」
「うん、しょうがないよね。私が突っ走ったからこんなことになってるわけだし」
立場上は客人のトトリなら、長々とした説教は免除されるかもしれない。
だが、客人だからこそ遠慮なく、という可能性も考えられる。
自分が付き添って弁護したくもあったが、それも却ってルーフェスの不興を買いそうな気がした。
それならせめてと、過去の経験から役に立ちそうな部分をいくつか抜き出してみる。
「えっと、参考になるかわかりませんけど、わたしからのアドバイスとしては、
 口答えは禁物! 目は閉じるな! ってとこでしょうか……
 あと、さりげなーくタルトとか出すとなんか早く終わったりします。出し方によっては逆効果ですけど」
「そ、そうなんだ。でも今回はタルトを準備してる時点で逆効果だと思うし、このまま行くね」
「まったく、しょうがねーなートトリは。俺も付いてってやるよ」
「ありがとうなんだけど、ジーノくんがそういうこと言うかなあって思うよ」
何か言いたげにしばらくジーノを見つめるうち、疑問でも浮かんだのか、
小首をかしげながらトトリはジーノに尋ねた。
「でも、わざわざ付いてくることないのに。怒られるの嫌じゃない?」
「なんだ、付いてかない方がいいか?」
「そんなことないけど……ただ、どうしてかなーって」
「どうしてって言われてもなあ」
眉を顰めたジーノは、尋ねられた内容というより、尋ねられたことそのものに戸惑っているようだった。
大して考えた素振りもないまま、続ける。
「他にそんな予定なんかねーし。先のことくらい考えるだろ、普通」
トトリは心底驚いた様子で、まじまじとジーノの顔を見つめた。
「……うわー、ジーノくん、先のことなんて考えてたんだね」
「まあな。……ってちょっと待て、どういう意味だよ」
トトリは時折、配慮をどこかに置き忘れてきたかのような発言をする。
ジーノ相手にそれが顕著になるのは、長年の付き合いがなせる業なのかもしれないが、
会話だけ聞いていると、本当にこのふたりは仲がいいのだろうか、と疑問を感じることすらあった。
ジーノの追求を適当にかわして、トトリは並木通りに続く道へと踏み出す。
「それじゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい、先生。
 ケイナと晩ごはん作って待ってますから、終わったらみんなで食べましょう。ジーノさんも!」
「おお、晩メシまだ決めてなかったんだよ。そういうことならさっさと終わらせてこないとな」
ごはんの魅力に釣られたジーノはトトリの右手を掴み、急かすように早足で歩き出す。
「待って待って。そんなに早く歩けないってば」
「ん? そっか」
つんのめるトトリを横目に見て、歩くペースを落とした。
そんなところを見ると、なんだかんだでやっぱり仲はいいのだなあ、と微笑ましく思う。

547 :
ふたりを見送って、メルルは大きく伸びをする。気分はすこぶる軽くなっていた。
「よーし、今日はキノコ料理フルコースに挑戦しちゃうよー!」
「ふふ、私も腕を振るいますね。ちょうど仕込みの終わったお肉もありますし」
まだまだ課題は山積みだし、心配事だってたくさんあるけれど、それはひとまず後回し。
今日は楽しくごはんを作って、美味しく食べて、さっさと寝よう。
こちらが出向かなくても、どうせ厄介ごとは向こうからやって来るのだから。休める時には休むのだ。
ケイナに続いてアトリエに入ろうとドアノブに手を掛け、ふと振り向けば、
賑やかに遠ざかっていくふたつの後ろ姿がある。
「うう……本当はもっと早く帰ってこれてたのに」
「なんだよ今さら。元はといえばあの時トトリが」
「わあああー! もうなんでもいいからルーフェスさんの前でだけは黙っててー!」
話の内容は相変わらずよくわからなかったけれど、
怒ったり慌てたり笑ったりとくるくる表情を変えながら、ずっと手を繋いだまま歩くふたりは、
まるで家族のように見えた。

548 :
終わりです。長い話にお付き合いいただきありがとうございました!
リザード侵攻の話が出てきた時は、全面戦争来るー?と無駄にwktkしたもんですが
本編中では大して触れられないまま終わって無駄にしょんぼりした初夏の思い出…
うんまあ、そっち方面に行くとジャンル変わりそうだから仕方ないよねー…

549 :
純愛は要らん

550 :
GJでした!

551 :
GJ!!

552 :
ジノトトGJです!待ってた甲斐があったー。

553 :
乙です!
風呂で一体ナニをしたというんだ

554 :
Gj

555 :
計画通りEDのロロナって14歳当時のままだからパイにしか情熱傾けるものない、という事は
スケさんが昔好きだったとかキスとかしただけで簡単に意識して男として見てくれて
(キャラEDじゃあんなだったし)昔よりも簡単にヤレる気がする


556 :
すっかり過疎ったな…

557 :
2か月近く書き込みがないってどうよ

558 :
よくあること

559 :
保守〜♪

560 :
エリーがダグラスにレイプされる、くら〜い話があったと思うが、どこだっけ?

561 :
しかし、流れないのが、このスレの良い所

562 :
みんなどこへ行ってしまったんだ

563 :
>>562
ここに書くべき内容を何人か本スレでやっちゃってるからね
あと古参のアトリエファンはもう飽きてかなり離れたんじゃないか?

564 :
ノシ
ザールブルグシリーズくらいしかやってない、知らない(ユーディーだけちょっとやったw)古参ならここに。
最近、新作シリーズ物のSSしか投下されてないから黙ってるだけ。
エリーが一番やり込んだ。
でもエロパロSS、となると題材が思い浮かばない…
いや、掛け算ネタの簡単な想像は可能だけど、それなりに読めるSSに仕上げる自信が無くて。

かなり昔、アイゼルがノルディスにふられた後、自棄になって盗賊にレイプされる話
(で、夢(薬)オチ…)を書いた事はある。

565 :
物にエロくなくたっていいんじゃねー?

566 :
 ザールブルグファンがまだいらっしゃる!
 嬉しくて書いてみました。
 でもダグエリじゃなくてノルエリ・・・
 本当に申し訳ありません・・・!
 ノルエリは・・・となるかもなのでキスまでで・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
 「おねいさーん」
 「はあい。どうしたの?」
 工房で忙しく立ち回っていると、妖精さんが声をかけてきた。
 なんだか、もじもじして変な感じ。
 「あのね、友だちが遊びに来たいっていってるんだ。ここに呼んじゃだめかな?」
 「ここ、って、工房に?」
 「うん。だめかな・・・?」
 妖精さんに見つめられて、ちょっと考えてちゃう。
 だって、いつもお世話になってるし、少しくらいはいいかな、って。
 「うん。いいよ。たくさん呼んであげて!」
 「本当!?やったー!じゃあ、さっそく来てもらうね!!」
 妖精さんはにっこり笑って、友だちを、呼んだ。
 「・・・え?」
 「ありがとう、おねえさん!」
 ありがとー、と妖精さんの大合唱。
 そう。妖精さんが、たくさん。たくさん、にしたって限度がないかな!?
 ひきつった笑いを浮かべる私を妖精さん達は軽くスルーして、宴会を始めちゃった!!
 わきゃわきゃとすごい音。やかましくて頭が壊れそう!!
 「・・・どど、どうしよう!?」
 工房の音がひどいって苦情があったから防音の工事をしたから、多分この騒音でも近所に迷惑はかけない、と思うけど。
 これ以上ここにいたら、確実に頭がおかしくなっちゃう!
 「・・・さ、さよならっ」
 私は逃げ出すことにした。とほほ。
 

567 :
 「ううー、どうしようかなあ。アイゼルに理由を離せば、泊めてもらえないかな?」
 薄暗いアカデミーの廊下を歩いていく。
 夜のアカデミーって初めてだけど、すごーく不気味だ。嫌だなあ。
 「あら、エリーじゃない。こんな時間にアカデミーにいるなんて。補習?」
 「・・・アイゼル!」
 さりげなくヒドイことを言われた気がするけど、この際関係ない。
 私は工房の現状を伝えて、アイゼルに泊めてほしいとお願いしてみた。
 「だからアイゼル、今夜一晩泊めてくれないかな?」
 「・・・そう。それは大変ね。風邪をひかないように気をつけなさい」
 アイゼルはこれまで見たことがないくらいキレイな笑顔を浮かべて、踵を返した。
 え?あれ?あれれ!?
 「あ、アイゼル!?あのね!私すっごく困ってて・・・!!」
 追いすがろうとしたけど、無情にもアイゼルの部屋のドアはばたんと閉まった。
 ・・・ええー!?どど、どうしよう!?こうなったらイングリド先生に頼む・・・
頼んだらもっと恐いことになる!!絶対だめだあ!
 はあ、と肩を落として、仕方ない野宿でもしよう、と腹をくくった。
 「・・・エリー?どうしたんだい、こんな時間にアカデミーにくるなんて・・・」
 「あ、ノルディス。実はね、ちょっと工房には帰れない事情があってアイゼルに泊めてもらおうと思って来たんだけど・・・」
 廊下の物音に気付いたのか、ノルディスがこちらに向かってきていた。
 私はかいつまんで現状を説明して、野宿でもするつもり、と力なく笑った。
 「その様子だと断られたみたいだね。僕の部屋でいいなら泊めてあげるけど、来る?」
 「え!?ノルディスの!?」
 ど、どうしようかなあ。
 ちょっと悩んで、結局ノルディスの部屋に泊めてもらうことにした。さすがに野宿はきついからね。

568 :
 きちんと整理されたノルディスの部屋に通される。
 いつも思うんだけど、どうして散らからないのかなあ。不思議・・・。
 「エリーはそこのベッドで寝てよ。僕は床で寝るから」
 「そ、そんな。ノルディスの部屋なんだから・・・私が床で寝るよ」
 やっぱり、というか。ノルディスは非常に紳士的にそう言った。
 でも、押しかけた私がベッドを使うなんて、絶対に駄目だ!
 「いいよ。それに僕はこれから本を読むから寝るのは明け方なんだ。
 ベッドがせっかく空いてるんだからつかいなよ」
 ノルディスは私の様子に苦笑する。うう、なんか見透かされちゃってるなあ。
 「そ、そう?それだったら・・・ごめんねノルディス」
 「いいよ、そんなの。おやすみ、エリー」
 ノルディスはふんわりほほ笑んで、ベッドから少し離れた椅子に腰かけた。
 分厚い、多分錬金術の参考書なんだろうな、を手にして本に没頭し始める。何の本なんだろう。
 ちょっと気になったけど、邪魔したら悪いから、背を向けて目をつむった。
 そういえば、今更気づくけど、部屋に二人きりなんだよね。
 い、いやいや。ノルディスは私がかわいそうだから、助けてくれただけで、深い意味なんかないんだろうけど。
 胸にちくん、と棘が刺さる。誰にでも優しいノルディス。
 私だから、こんな風に優しくしてくれるわけじゃない。
 誰かが同じように困ってたら、きっと泊めてあげるんだろうな。
 「・・・やだ」
 ぎゅっと自分を抱きしめる。
 もしそれが、女の子でも?泊めてあげるのかな?そんなの、嫌だよ。ノルディス。
 ずっと前から気付いてた気持ち。でも、どうしたって叶わないから、ずっとしまいこんでいた気持ち。
 せめて女の子として、扱われたいと思うけど。無理なんだろうなあ。
 こうして、部屋に二人きりなのに。ノルディスに変わった様子なんかないし。

569 :
 (ノルディス視点)
 我ながら、大胆なことをしたなあ、と今になって後悔していた。
 僕のベッドに、エリーが眠ってる。夜が明けるまで、あとどれくらいだろう。
 手にした本に目を通すけど、内容なんか頭に入ってこなかった。
 エリーは僕に背を向けていて、寝顔はわからない。
 どんな顔で眠っているんだろう。そればかり気になった。
 そして、もし夢を見ているなら、どんな夢を見てるのか。
 誰かが見ている夢を共有できる薬なんて、作れないかな。
 なるべく音を立てないように立ちあがって、本棚の前に立つ。
 これまで読んできた参考書から、内容が似通った本がないか調べ始めた。
 もし、すぐに作れるなら、試したかった。それくらい、僕は、その、余裕がない。
 エリーのことが知りたかった。知らないことがないくらい、全部。
 せめてそれくらい、僕に許してほしいだなんて、身勝手なことを考える。
 「・・・やだ」
 小さな呟きが聞こえて、びくりと肩を震わせた。エリーを窺うと、先ほどまでと様子に変わりはない。
 ・・・寝言かな。胸をなで下ろして、本を探すことを諦めた。
 そもそも、そんな記述がある本があったら、これまでに作っていただろうし。
 僕とエリーは二人きりで採取に行くこともあった。
 テントをはって、キャンプをすることもあったのだから、もしそんな薬が作れたらその時試していたはずだ。
 ため息をついて、椅子に腰を下ろした。どうしたらいいのか、答えが出ない。
 そろそろ卒業が迫っていて、僕は自分の進路よりもエリーがどうするのかばかりが気になっていた。
 エリーは入学したときとは比べ物にならないくらい錬金術の腕を上げて、ついこの間はエリキシル剤を調合していた。
 エリーが目標とする、伝説の錬金術師マルローネさんがエリーのために調合した薬を。
 多分、エリーの目標はその薬を調合できるようになることで、それ以上は求めていないんじゃないかな、と僕は思ってる。
 そうなると、エリーはこのまま卒業を選ぶんじゃないだろうか。
 故郷のロブソン村に戻って、ザールブルグとは関係のない生活を送る・・・。
 ゆっくり頭をふる。考えても仕方のないことだ。
 もしそうなったら、ロブソン村に遊びに行ってもいい。
 彼女にザールブルグに遊びに来るようにいえばいい。
 けれど、理性とは違う場所が叫んでる。そんな付き合いは欲しくない、と。
 もっと深く、たとえ違う道を選んでも、またいつか会えるくらいの、そんな繋がりを僕は欲していた。

570 :
 (ノルディス視点続)
 「・・・駄目だな」
 自嘲して、せめてエリーの寝顔を見ようとベッドに近付いた。
 小さく丸まった胎児のような苦しそうな姿勢のエリー。
 息苦しくないかな、と思って僕はエリーの肩に手をかけた。
 手に、さらさらしたエリーの髪が滑り落ちてくる。
 アイゼルが怒ってたっけ。手入れもしれいないようなのに、どうしてあの子の髪はさらさらなのかしらって。
 思いだして小さく笑っていたら、エリーが起きだす気配がした。
 「ごめん、エリー。起しちゃった?」
 「・・・ううん。眠れなくて」
 「そうだよね・・・」
 ベッドに腰かけたエリーに笑いかける。
 何か、温かい飲み物でも用意しようかな。
 背を向けた僕に、エリーがしがみついてきた。
 「・・・エリー?」
 内心の動揺が伝わらないよう、必に声を抑えた。エリーは何も言わない。
 「どうしたの?何か、悩みごとでもあった?」
 そのままの体勢で、僕はエリーに話しかける。
 エリーが、僕を友だちだと言うのなら、完璧に友だちの役をこなそうとずっと前から決めていた。
 だから、今だってうまくやり通せるさ。多分・・・。
 「ノルディスは、もし誰かが部屋に泊めてっていったら、泊めちゃうの?」
 「僕が知っている人で、困っていればね」
 「・・・女の子でも?」
 僕は思わず振り返る。エリーはぎゅっと唇を引き結んで、泣き出しそうな顔をしていた。
 これは、もしかして。でも。
 「・・・エリーだけだよ」
 「本当に?アイゼルだったら、泊めるよね?」
 僕は首をふった。しっかり、エリーにわかるように。
 僕を見つめるエリーの瞳が、かすかにゆらいだ。
 「エリーだけだよ。エリーにしか、優しく、できないから・・・」
 そっと、エリーの手を握る。エリーは途惑いながら、僕の手を握り返してきた。
 君が、僕と同じ気持ちだって、思ってもいいのかい、エリー。
 はやる気持ちを抑えて、目をつむる。
 僕は、と声をあげかけた唇に、何かが押し付けられた。

571 :
 (エリ―視点戻)
 ノルディスの手を、おずおずと握り返した。
 華奢だと思ってたのに、男の人の手なんだなあ。骨ばってて、ごつごつしてる。
 見上げると、ノルディスは目をつむっていた。
 キスしたい。
 不意にそんな気持ちになって、何かを言いかけたノルディスの唇に、キスしていた。
 「え、エリー?」
 ノルディスは目を丸くして、私から身体を離す。
 急に、さっきのキスが恥ずかしくなって、私はうつむいた。
 ノルディスの気持ちが、同じかもしれないって思って、でも、どうしよう実は違ってたら!
 まだ握ったままだったノルディスの手を離して、私は身をひるがえした。
 ノルディスがどんな顔をしているか見たくなくて、そのまま部屋を出ようと決めた。
 「エリー!待って!」
 「や、やだっ!ノルディス!」
 追いかけてきたノルディスの手を払って、逃げようとした。したんだけど。
 ノルディスはドアノブに手をかけて、私を睨んでいた。
 これじゃ、ドアから出ることはできないよ・・・。
 「逃げないで、エリー・・・」
 ゆっくり、ノルディスの手が私に近付いてくる。そのまま、私の頬をそっと撫で上げた。
 「僕は・・・エリーが好きだよ・・・」
 「・・・ノルディス」
 「先をこされちゃった」
 ノルディスはくすりと笑って、私にキスした。
 自分でした時と違って、あれ、ま、まだ?まだ離れないの?
 びっくりして瞬きしていたら、ノルディスは意地悪な顔つきになる。
 「ノルディス・・・」
 「まだ」
 いったん口を離されて、大きく深呼吸したのを見計らって、またキスされた。
 い、息ができないからぼーっとしちゃうよ・・・。
 「エリー」
 「・・・なあに?」
 「僕のこと、好きかい?」
 いつの間にか、ノルディスは壁に手をついて私を逃がさないようにしていた。
 ノ、ノルディスって、思ってたより、こう・・・。
 「ノルディスは、意地悪だったんだ・・・」
 「え?そ、そんなことはないと思うけど・・・」
 ノルディスは眉をひそめる。その顔がなんだかかわいらしくて、笑っちゃった。
 「私も・・・ノルディスが、好きだよ」

572 :
>>566 GJです!
これで一通りおしまい、かな?…
571まで、懐かしくも楽しく読ませてもらいました!
ノルディスとエリーの考えが、すれ違いの距離から、次第に近づいていく様子が、視点切り替え式でよりスムーズに感じれました!
エリーは結構やったけれど、故郷のロブソン村の名前は、すっかり忘れてた…(^_^;)
何かまた書きたい話があったら、是非投下をお願いします。

573 :
こういうのが欲しかったんじゃ……
しみじみGJです

574 :
ええがな、ええがな
ノルエリストとして、この世のどこかにおまえさんがいてくれることが嬉しいんじゃ

575 :
GJでした!
自分もエリーやり込んだクチなので楽しめました

576 :
GJです!(^O^)

577 :
保守

578 :
ロロナよりトトリのほうがヤってそうだよな
ロロナは「無理無理無理!ぜーったい無理だよ!」だけとトトリは「たぶん...大丈夫だよね!」みたいな

579 :
押し倒せばヤレるのがロロナ自発的にヤるのがトトリ奉仕させんのがメルル

580 :
アールズ行く前はトトリ、ミミ、ジーノの3人でパーティ組んでたとの事だけど、
ジノトトミミの3Pとかやってたんだろうか?

581 :
ミミちゃんペロペロ

582 :
>>578
ロロナ版は「無理!絶対無理!諦めよう!うん!」だそうです

583 :
みんな冒険者Lv高いからな…押し倒せるかどうか

584 :
保守
アーランドはやっぱ3部作で終わりなのか…。
誰かジノトトを!それかステロロを!
お願いしますつ

585 :
保守
エルクローネはここじゃなく乙女ゲスレに行った方がいいのかな

586 :
メルルのカプのSSも希望!!
ルーフェス×メルルとか、ジオ×メルル、ステルク×メルルか。
ライアスは、お兄ちゃん好きすぎて想像つきにくいよね。

587 :
>>585
そのほうが平和だと思う

588 :
しらがね?しろがねじゃないの?

589 :
ごめん誤爆った

590 :
アーシェのアトリエ発売まであと1カ月・・・。
楽しみだなぁ。

591 :
エスティさん愛してる

592 :
最近かってトトリクリアした
とりあえずスケさんエンド後ってスケさん取り合いつつロロナせんせーも好きだからこそトトリが悩んで
そこにマークかメルお姉ちゃんの冗談を真に受けて二人を美味しくいただくエンドってとこまで妄想した

593 :
>>592
アリだ。
誰か頼む。

594 :
スケさんじゃ二人で美味しくいただかれる気も・・・

595 :
つまりこうか
トトリ冗談を真に受ける→ロロナがトトリに丸め込まれる→スケさんが涙でシーツを濡らす

596 :
いや、頂かれるだから二人がスケさんを食べるんじゃなく、二人がスケさんに食べられるんじゃないか?

597 :
二人が、じゃなくて、二人で、だから…

598 :
ロロナには公式で負け、さらにトトリの方が強いんじゃないかと気づいてしまったスケさんだしな
二人がタッグ組んだら負けるのは必至

599 :
錬金術師はやっぱり媚薬もお茶の子さいさいなんだろうか

600 :
えっちなことがだいすきなのねー

601 :
ここは百合もOKなのかな?

602 :
過去百合物も投下されてるしいいとは思うが百合スレもありますよ
【ガスト】アトリエシリーズで百合 3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1324896324/

603 :
おっぱい大きくするための薬作ろうとして失敗しちゃうトトリちゃんとかふと思いついた

604 :
>>602さん
ありがと!

605 :
ジノトトミミ3Pとか無いだろうか?
冒険の道中でトトリちゃんを愛撫するジーノ君とミミちゃんで

606 :
復活保守

607 :
無ければ書くがいいってエロい人が言ってた

608 :
スケさんエンドというとトトリが誰もいないロロナ宅にスケさんを呼び出し
油断しているスケさんに薬を飲まし眠らせて身体を縛って拘束したのち
ロロナの帰宅時間に合わせて気づいたスケさんを襲って越を振るっていう寝取り展開しか思えないぜ

609 :
ホシュ

610 :
酒場にて
イクセル「なあ、ロロナってまぐろなのか?」
ステルク「まぐろというか…。。。」
イクセル「何だよ?」
ステルク「…。指一本で跳ねまわるというか。」
イクセル「あいつ敏感そうだもんな」

という電波を受信した

611 :
書いてもよろしくてよ?

612 :
いい電波ですね

613 :
保守

614 :
hosyu

615 :
保守

616 :
懐かしのエリーのアトリエで保守
ダグエリです。

***

ダグラスに、してもらいたいことがある。
エリーは工房の隅に椅子を置き、調合の最中に何度も考えてしまっている「それ」を
また思い浮かべながら、大きなため息をついていた。
「はぁ〜……してもらいたい、って素直に言えばいいのかな。でも……はずかしい、よね」
相手はダグラスがいい。
どうしてもそう。
ダグラス以外は考えられないのだ。
だって。
城門に立っているダグラスを見てそうしてほしいと思ったのだから。

「でも、言ったら呆れられないかな。きっと、ガキが何言いだすんだって怒るよね」

あのたくましい腕で。
ぐいと抱あげられて。
宙に浮かぶような思いを味わいたい……なんて。
「ああ――やっぱり言えないよ」
エリーは真っ赤になって頬を手で抑える。
子供じみた願い。

「『高い高い』して? ……なんて」

エルフィール・トラウム。15歳。
昨日、街の子供に懐かれているダグラス・マクレインを目撃したばかり。

617 :
>616
ナイスダグエリ!
オチも可愛くて楽しく読ませて頂きました

618 :
メルル1年半かかってよーやくクリアしたが何か消化不良だな…
スケさんが女性陣といちゃつくイベントやエンディングが欲しかった
ステルクとロロナの関係が投げっぱなしで終わったのが不満

619 :
スケさんってあんまりエロく感じない
据え膳されても悩む時間が長そうで
SS書こうかなと思っても前置きが長くなってしまう
というか、アーランドの男はエロさがあまりないような
上手く言えないんだけど

620 :
ジーノ君とかでかくなってもあれだしなwどうせならトトリのこと意識するイベントとかあったら面白かったのに
まぁミミちゃんいるから仕方ないかそこらへんは

621 :
ミミちゃんは成長してエロくなったと思うんだが、どうか

622 :
>>620
前作ではある程度話が進むとトトリの家に泊まるのを拒否したり、トトリを異性として意識している節はあったんだけどな
最初はロロナの家で一緒に泊まって、お互い男と女と意識してない感じだったが
トトリもこのイベントの時点ではジーノ君を男と意識していない感じでもあるし

623 :
初アトリエにメルル購入だけど確かにアーランドの男はもやしすぎて駄目だな
ハゲルだけが妄想の友
フィリー×ハゲルだとかハゲル×トトリだとかきゅんきゅんが加速する

624 :
初アトリエでアニーをやってるが健全すぎて全然エロ妄想できん……

625 :
無印イリスのビオラとか味があって好き

626 :
アトリエの通常スレに最近、ほのエロい人がいる様子
どうせならこっちに来てくれりゃ楽しいレスもできるのに

627 :
そういえば年増の喪女さんって最終的にどうなったんだっけ
おばしょた展開とか妄想したけど普通に35くらいの男性なのだろうか

628 :
ロジー&エスカで人戻ってこい!

629 :
中央から調査隊云々の話は結構妄想が捗る流れだったぜ

630 :
ロジーはなんでエスカとくっつくとかしねーわけ???
ホモなん?????

631 :
結局エスカちゃんとロジーくんはくっつくようなフラグ立ってたの?
製作インタビューで「エスカとロジーがイチャつく話ではない(意訳)」って言ってたけど
ガストちゃんのことだからよく分からない方面に色々分岐やキャラクリがあるだろうし
そこんところどうなのかが気になって購入様子見してるんだけど。

632 :
完全にカップルだよ
むしろロジーのルシルエンドじゃないと別れないレベル

633 :
>>631
まだエスカの方でのEDしかみてないけどくっ付くENDあるのかね
見たのはロジーが中央に帰るENDと兄貴と冒険(?)ENDだけだが…

634 :
主題的には「それぞれの得意分野で協力して大きなひとつの目標を果たす」て感じ?
だから確かに「いちゃつく話」ではないな
でも結局ところどころいちゃついてたしEDによっては結婚秒読みだろってレベルのもあったし
エスカがロジーの上に跨るやつ読みたい

635 :
>EDによっては結婚秒読みだろってレベルのもあったし
それどこかに載ってない?

636 :
どれだろうな。グッドエンドでもマリオンが邪魔しなければプロポーズしてたんじゃねーのという感じがするし
スレイアエンドではメイド服でロジーにあーんするエスカが見られるし

637 :
>>635
634は636の言ってるスレイアEDとかを想定して書いた
あれはスチルもさることながらやり取りも自然すぎてすごかった
後は見てないけどトゥルーもなかなからしいね

638 :
ロジエスが読みたいです…

639 :
このスレには優秀なSS書く人はおらんのか・・・

640 :
トゥルー見た後で何か滾れば書くわ

641 :
スレイアEDは「スレイアとのエンディング」ってよりも
「エスロジ夫婦とその同僚」みたいなエンディングになってて萌えたわ

642 :
4週してるけどスレイアはいつも待機要員なんだよなー
BBA使う気起きん

643 :
エスカ&ロジーで初めてアトリエシリーズをプレイしました。
そして、『おまいらのような恋人未満の男女がいるか!』と憤り、初めて18禁SSを書きました。
勢いだらけのSSですが、どうかよろしくお願いします。
五分後に投下開始します。

644 :
『甘いリンゴ』
コルセイト支部開発班に所属するロジックス・フィクサリオこと、ロジーはその日珍しく、午前中で仕事が全て片付いた。
提出する報告書の作成も終わり、空いた時間をどうしようかと考えながらソファーに腰を下ろす。
趣味を兼ねた掃除は二日前に行ったばかりであるし、備品の点検などもその時に済ませてしまったと記憶している。
新しい本でも読もうかと思ったが、やはりこの数日で興味がある本は全て読破してしまった。
どうしたものかとため息をつき、陽光の差す窓際へと目を向ける。
そこには、錬金釜を使用して調合を行う一人の少女、エスカ・メーリエが映った。
実際には二十歳を超えているので、少女という呼び方は些か不的確だと思われるが、純粋さと天然なイメージが今でもロジーの中に強く根付いているため、なかなか女性という認識には至らない。
とはいえ、肉体的な部分では同年代の女性たちの平均以上ではないかと感じてはいる。
眼前に迫られた時の心労は、コルセイト支部全体で制作した飛行船のエンジン設計を手がけた時以上だった。
そんな話を昼食の際、同席していたソール・グラマンに話したところ、
『貴方はイヤミでそれを言っているのですか』
と、ジト目で呆れられるように言われたのはつい最近のことである。
『いい加減、認めてしまったらどうなんです』
更にそう言われて、ソールに反論することすら出来なかった。
心の奥底では、エスカを異性として認めたいと思ってはいる。
しかしそれと同時に、今の関係を壊してしまうのではないかと恐れている自分もいる。
そんなロジーの悶々とした苦悩を知らず、エスカは今日も錬金術に勤しむ。
今は亡き母親が作ってくれたという形見の尻尾アクセサリーが左右に揺れる度、沸き上がってくる煩悩を振り払うようにロジーは頭を振った。
二人の仕事場であるアトリエは、滅多なことで人が訪れる事はない。
支部長であるコルランド・グラマンが見回りに来たり、上司であるマリオン・クィンが所用で訪れることもあるが、最近ではその回数も月に一度あるかないかである。
それだけ自分たちを信頼しているということなのだろうが、この環境は今のロジーにとって過酷以外のなにものでもなかった。
そんな考えを反芻しながら、ぼんやりと彼女を眺めているとその視線に気付いたのか、ふわりと身を返してエスカがロジーの方へと向き直る。
「ロジーさん? どうかしましたか?」
「何でもない。ちょっと気を抜いてただけだ」
この返答も半分は正解である。エスカの姿に見とれていたと言って、ドン引きされるよりかはマシだろう。
「良い天気ですからねー」
調合の手を休めて、頷きながら呟くエスカ。
そして何を思ったのか、そのままロジーの座るソファーの傍らに腰を下ろした。
「仕事はいいのか? 調合だって、まだ途中だろ?」
「あそこまで調合が進めば、もう爆発するような危険性はありませんから。それに、今日の仕事はあの調合結果の報告なので……」
エスカが指さす錬金釜は静かに泡を立てており、中の液体は不可思議な色を発していた。
古式錬金術はロジーも何回か挑戦してみたが、一番簡単な青い中和剤の作成に失敗して以来、手を付けていない。
そうか、と少し無愛想な声で返事を返すと、目を瞑りながら天井の方を向く。
微かに漂う甘い香りが、エスカの存在を身近なものだと感じさせられる。

645 :
――いっそこのまま、時間が止まってくれればいいのにな。
不変のものなどはこの世界に有り得ないと分かっているのに。
自嘲気味にその幻想を否定した瞬間、不意にロジーの視界が暗くなった。
「エスカ……?」
目蓋をうっすらと開けると、そこには隣に座っていたはずの彼女が、どこか悲しそうな顔をして自分の顔を覗き込んでいた。
「ロジーさん……どこか、身体の具合が悪いんですか?」
先程よりも一層強くなった香りに、視覚の大半がエスカの顔で埋まっている現状だ。
若干だが、身体が少しだけ密着している部分もないわけではない。
――いや、確かに身体の具合は悪いというか何というか……。分身が硬化し始めていて、コレをエスカに気付かれるのは何としても避けたい!
「な、何でもない……」
彼女から視線を逸らしながら、絞り出すような声で返事をする。
しかし、そんなロジーの心情をエスカが知る由もない。
「だったら、わたしの目を見て言ってください」
再び、エスカはロジーの真正面に回り込む。
先程よりもまた、顔を近づけて。
――近い近い近い! もうこれ以上、エスカに近づかれたら何をするか分からないから! 察してくれ!
そしてお互いが無茶な体勢を続けた結果、
「ひ、ひゃああぁぁぁ!?」
エスカが倒れ込んできた。それも、ロジーの胸元めがけて。
「エスカ!? くぅっ……!」
何とか怪我のないようにエスカの身体を抱え込む。
ただ、もうロジーの理性は糸一本ほどの強度しか残されていなかった。
「ご、ごめんなさい……」
「大丈夫、大丈夫だ。それよりも、早く降りてくれ……」
この純真無垢な少女であるエスカを、目茶苦茶にしてしまいたいという歪んだ欲望が、ロジーの中で嵐の如く渦巻いている。
へ? という抜けた声の後、エスカの顔もリンゴのように真っ赤になった。
下腹部のあたりに、ロジーの硬くなった分身が当たっているせいだろう。
ところが、エスカは中々降りようとしない。
「……エスカ?」
「ロジーさん」
意を決したような表情を浮かべた彼女は、ロジーの唇に自らの唇を重ねる。
エスカの方から、キスをされたということをロジーが理解するのに数秒を要した。
「わ、わたし……ロジーさんになら何をされても……いいですよ……」
そのエスカの言葉を聞いた刹那、ロジーは確かに、自分の理性が音を立てて崩れるのを感じた。
ごくり、という自分が唾を飲み込む音すらも耳に届く。
「……もう、止められないぞ」
こくん、と無言で頷いたエスカの顔へ、静かに近づく。
そして小鳥が啄むように、唇へ何回もキスの雨を降らせる。
「ロジーさぁん……」
蕩けた緑色の瞳。少しだけ上気している両頬。自分の名を呼んだ桜色の唇。呼吸の度に上下する桃色の髪。
鼻腔を擽るエスカの香りが、興奮と欲求を際限なく高めていく。
――エスカの全てを、俺一人だけのものにしてしまいたい。
普段は理性で抑えている独占欲が、どんどん際限なく膨らんでいく。
「あむっ……んぐ……」
もう一度、唇を合わせる。互いの舌を絡め合い、唾液を貪り合う。
エスカの実家がリンゴ園を営んでいるからなのか、彼女の唾液は何処かリンゴを思わせる甘さに感じられた。
「ふぁっ……ちゅる……はっ……」
「ん……意外と、エスカはエッチだな」
無論、本心からの言葉ではない。ただ、自分の欲望を体現しているようなキスに応じるエスカの反応が可愛らしくて、そんな言葉がつい口から出てしまう。
「ろ、ロジーさんだってぇ……」
エスカは若干の涙を浮かべて抗議するも、それは結果としてロジーの中に燻る嗜虐心へ火を注いだだけであった。
「エスカがこんなに可愛いから、虐めたくなるんだ」
「ひ、ひどいです」
上目使いの態度も手伝って、ロジーの目にはエスカが更に可愛らしく映る。
「……それと同時に、とても愛らしいと思ってる」
「ひゃうっ!」
エスカの耳朶を軽く唇で挟む。仄かにリンゴのような香りが鼻をくすぐる。
まるで、彼女は本当にリンゴの精霊の生まれ変わりではないのか――そんな考えがロジーの脳裏をよぎった。

646 :
「はぁむ……んぐぅ……ちゅぱ……」
「れりゅ……くちゅ……ふぅぅ……」
キスだけを繰り返している二人だったが、それだけで互いの情欲は盛り上がっていき、限界も近いだろうとロジーは悟っていた。
男である以上、ちっぽけな自尊心や沽券が彼にも存在する。
仮にエスカよりも先に達してしまった場合、彼女は気にしないだろうがロジーはそれを許せないだろう。
ふと、そんなことを考えていた折、エスカの胸部に目が移る。
まだあどけなさが抜けきらない顔に比べ、胸は開発班の正式メンバーでリンカに次ぐ大きさと形だと支部では噂されている。
意地悪い笑みを一瞬だけ浮かべたロジーは、左腕で力強くエスカを抱き寄せ、右手で軽く彼女の胸を揉み上げる。
「あんっ……ろ、ろ、ロジーさん!?」
「嫌だったか? エスカ?」
「え……いえ、その……。お、驚いただけですから……」
「じゃあ、続けるぞ」
お願いします。という消え入りそうな声で返事をした直後、エスカがロジーに唇を重ねる。
ロジーは自分の知りうる知識を以て、エスカの舌を、胸を、首筋などを責め続けた。
その度に、エスカの唇からは甘い嬌声が漏れ、それがロジーの情欲を燃え上がらせる。
「ろ、ロジーさん……なんだか、わたし……」
「どうした?」
「へ、変なんです。飛んでいっちゃうような……ひゃん!」
「大丈夫だ。正常な生理反応だよ」
――もっとだ。もっとそういう反応を俺に見せてくれ、エスカ!
「らめ……らめれすぅ……! らめらめらめぇっ!」
がくがくと痙攣を起こし、エスカはロジーへともたれかかる。
軽い絶頂を迎えたのだろうと判断したロジーは、脱力している彼女の白いスパッツに両手をかけ、するっと脱がせる。
――青と白のストライプ、か。
俗に言う、縞パンというものである。
年齢の割に子供っぽいな……と、彼が思っていると、
「きょ、今日はたまたまです! ロジーさんとすると分かっていたら……その……」
その発言が墓穴を掘ったことに気付いたのか、エスカは顔を真っ赤にしてあうぅーと唸りながら俯く。
スルーすべきだったかな、と心中で苦笑しながら、彼女の服を丁寧に脱がせていく。
「ロジーさんのいぢわる」
手際よく服を脱がせていくロジーに対し、エスカが頬を膨らませながら不満の声を上げる。
やはり、主導権をロジーに握られたままでは面白くないのであろう。
「……俺も、そう思うよ」
「ひゃっ!?」
秘裂を撫でるように指を走らせる。
彼女は一度絶頂を迎えたことで、愛液も存分に秘裂から湧き出ている。
「エスカ。今度は俺の番だ。……いいか?」
「……はい」
とはいえ、これから自分がもっと愛されることを考えると、その不満も消し飛んでしまった。
下着姿を見られていて恥ずかしい筈なのに、今のエスカはロジーに対してその羞恥心さえも消え去っている。

647 :
「脱ぐからな。もし、怖かったら目を瞑って……」
「い、いいえ! この目にしかと刻みます!」
「あ、ああ。わかった……」
ベルトを外し、デニムジーンズとトランクスを脱ぎ去ったロジーの下半身から完全に勃起した陰茎が姿を現す。
「お、おっきいんですね……」
「そ、そうか? 他人の平均は分からないから、何とも言えないんだが……」
少しばかりの沈黙がアトリエを支配するが、急がないと誰かが来るかもしれない。
鍵はかけてあるが、マスターキーという存在がある以上、完全に施錠しているわけでもないのだ。
「エスカ。出来るだけ優しくするからな」
「ロジーさん……」
本日、何度目になるかわからないキスを行い、ロジーは自分の陰茎をエスカの局部に当てる。
「痛かったら、言ってくれ」
「――――っ!」
彼女の顔が、破瓜の痛みに歪む。
覚悟はしていたのだろうが、やはり経験したこともなく、伝聞などでしか聞いたことのない痛みである。
しかも、エスカ自身が比較的敏感な体質だということもあって、通常よりも感じる痛みが強かったのもあった。
「エスカが落ち着くまで、しばらくこのままでいようか」
処女の証である、破瓜の血が混じった愛液が太股から垂れるのを見たロジーが提案する。
エスカの頭を撫でながら、自分の射精欲と相手の痛みを徐々に和らげていく。
ロジー自身の限界も近くはあったが、それでエスカの身体を好き勝手にしては本末転倒である。
「……落ち着いたか?」
「は、はい。ロジーさん。ありがとうございます」
健気にロジーへ微笑むエスカ。
そんな彼女を虐めてしまいたい欲望が再燃しかけたが、何とか鎮火に成功する。
「これからが本番だ。……動くぞ」
「ふぇっ!?」
未知の感覚に驚くエスカ。自分の中で蠢くロジーの陰茎が子宮口を叩く度、何とも言えない快楽に襲われる。
一方でエスカの膣内は、まるで別の生き物のようにロジーの陰茎を迎える。
真芯部分まで吸い付くかのようにきつく絡みつき、肉棒を刺激して射精を促す。
本当の意味で一つになっている二人には、互いの性的興奮に溺れることが至上の喜びであった。
――気を抜いたら、直ぐにでも射精してしまいそうだ……!
「え、す、か……っ!」
抜くぞ! と言おうとした瞬間だった。
「ろ、ろじーさぁん! らめぇ!」
エスカは自分の足をロジーの腰部にクロスさせ、挟み込む。
「え、エスカ……ッ!? このままだと膣内に……」
「いやれすぅ……! ろじーさんの……ろじーさんのがほしいんです……!」
いやいやと首を振り、挟み込んでいる足にも力が込められる。
彼女の言葉と、淫らな態度を見せつけられたロジーに我慢する術は無かった。
――出したい。エスカを、俺の色に染め上げたい!
「出るっ……! ぐっ……!」
「ろじーさぁん! ふぁあああああ」
ロジーの亀頭から、欲望が迸る。
先端部分をエスカの子宮口に押し付けている為、半端ではない快楽が二人を襲う。
そして射精が終わってから、どちらからでもなく、互いに唇を合わせた。

648 :
行為が終わって十数分後。
ロジーはソファに座って頭を抱えていた。
「これ……どうするんだ。仮に出来ていたら……」
彼は子供が欲しくない訳ではない。むしろ、愛しいエスカとの子供なら万々歳である。
しかし、交際を始めるに当たってエスカの父親であるファウルに挨拶しなければならないだろうし、上司であるコルランドやマリオンにも一応伝えなくてはいけないだろう。
――何にせよ、『出来ちゃった婚』は避けたい。
「あ、それなら大丈夫です。今日は安全日ですし」
「エスカの大丈夫は、大丈夫じゃない時があるからなぁ……」
「むぅ。ヒドイです」
つい先程まで、二人で激しく求め合っていたのをこのやり取りから想像するのは難しい。
そんな中、エスカが急に姿勢を正し、ロジーに向かって頭を下げる。
「ふつつか者ですが、どうかよろしくお願いします。ロジーさん」
そう言えば、エスカと最初に出会った時のやり取りにも、確かこんなものがあったとロジーは思い返していた。
言葉に秘められた意味は、あの時と全く違うものになっているが。
「こちらこそ。これからも迷惑をかけると思うが、よろしく頼むよ、エスカ」
ロジーも頭を下げ、エスカの身体を優しく抱き締めた。
二人の錬金術士の新しい物語は、これから始まる。

649 :
以上になります。
本当に勢いだけで書いたので、エスカとロジーの性格が書いている最中に把握出来なくなりました……。
ロジーがこんな軟派男じゃないという意見、エスカがこんなエロくないという意見は甘んじてお受けします。
他にも考えたのは、ルシルがホムンクルスに「ルシルのきらきら、くれ」と言われてペロペロされちゃう話とか、リンカがサン姉さんに酒を飲まされた後に悪酔いして男性陣を襲う話とかを考えましたが……。
想像力と文才が足りないせいか、書けませんでした。
それと、18禁シーンがもう何書いていいのか……。次にこういう18禁SS書く時はもうちょっと勉強するつもりです。
とりあえずアーシャもクリアしたので、新ロロナが発売される前に、トトリとメルルをクリアしようと思っています。
そして一応、後日談も書きましたが、エロ無しの台詞オンリーだったので黒歴史化させようと思います。
要望があれば投下したいと思いますが、あまり期待しないでください。
それでは、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

650 :
GJ
ピンクは淫乱!ピンクは淫乱!

651 :
GJ!!!!
スレも過疎ってきて、ユリアシャやロジエスにもはまったのに見ることはないんだろうなと諦めていただけに嬉しすぎ!ぜひ、文章も上手いですし後日談や次回作もぜひ

652 :
GJ!
エロなしでも続きならルール的に大丈夫なんじゃないか?
てことでキボン

653 :
GJ
凄く良かった
ロジエス最高だわ

654 :
『甘いリンゴ』の作者です。
後日談希望という声がありましたので、少しだけ地の文も入れて肉付けし、読み物として最低限のものに仕上げました。
ただ、当初思い描いていたものから激しく脱線しました。
本当に、『おまけ』程度だと思って下さい。それとキャラ崩壊注意です。
あと18禁要素だけは無理でした……。以前のSS職人さんたちの域はまだ遠いと痛感しています。
それではまず、『甘いリンゴ』を呼んで感想を頂いた方への返信から失礼します。
>>650
ピンク色の髪の女の子って淫乱というより、天然で一本気な性格の子ってイメージを個人的に抱いてます。
だから一回そういったことにはまっちゃうと、そういう風になってしまうのでしょうかね……。
>>651
文章上手だと言っていただき、ありがとうございます。
次回の予定はアーシャで書こうと思いますが、お相手はユーリスが最有力ですかね?
一回プレイしてみたところ、ユーリスはどうも異性に対する意識が無いように思えて、なかなかイメージが沸かないんです。
個人的にはキースさんでも良いんじゃないかと思いましたが、そう言えばエスロジ終了時点で五十代半ば……。
あと十歳若ければと思わずにはいられません。
他の男性候補ですが、アーニーがおかん的存在ですし、ラナンは個人的に論外。カイルは兄貴分……。
とりあえず、ユーリスかキースで先に思い立った方を書ければと思っています。
>>652
ご期待に沿えるかどうか分かりませんが、書いてみました。お眼鏡に適うと良いのですが……。
>>653
ご感想ありがとうございます。自分で読み返してみたところ、展開が急な部分がいくつかあったので、次回は推敲の時間をとって完成度を上げたいと思います。
それでは、五分後より投下いたします。

655 :
『戦乙女の初恋』
エスカとの情事があった日の翌日。
仕事を終えたロジーは、提出する書類と調合のサンプルを持ちながら開発オフィスへ向かっていた。
めでたく相思相愛の関係となった二人であり、そのことを思い返すと頬が緩みそうになる。
それでも、彼女が少しだけ内股気味に歩いていたのが気になった。
――昨日の行為が、まだ痛みを残しているのだろうか。
そんな後悔の念を心の隅に置きながら確認をすると、
『ちょっと違和感があるだけです。別に痛いわけではないので、大丈夫ですよ?』
その眩しい笑顔を見せられて、堪らず襲いたくなったが流石に自制した。
二日連続で、真っ昼間から職場で行うというのは、あまりにも節操がなさ過ぎる。
開発オフィスに到着すると、上司であるマリオンは席を外していた。
何かの用事があって席を外しているのだろう。実際、コルセイト支部は人員が足りなくなることが多く、業務の掛け持ちなどは日常茶飯事である。
書類とサンプルを作業机の上に置いて、ひと伸び。
「ロジー。お願いがあるのですが」
急に声をかけられたロジーだが、別段驚くような素振りはない。ここは開発班班長マリオンの部屋でもあるが、もう一人の部屋であることも理解しているからだ。
「リンカさんですか……。悪いですけれど、食事の味見はもう勘弁してもらいたいのですが……」
リンカ。訳あって性名を持たないが、戦闘能力はコルセイト支部でも三本の指に入る女性剣士である。
銀色のロングヘアと、整った顔立ち。加えて抜群のスタイルということもあり、隠れファンクラブもあるとか。
半面、一般常識の面が他人と比較して大きく欠落しているのも事実である。
例を挙げるならば、通常三日程度で作成が可能な書類を作り終えるのに一ヶ月近くの時間がかかったり、料理を作れば何故か、外見だけは一級品で味などが壊滅的だったりするのだ。
ある意味、その技術を一種の才能ではないかとロジーは思っている。
「大丈夫です。本日は別件ですから」
えへん、と胸を張るリンカ。ふんす、というような声が何処からか聞こえてきそうである。
「はぁ。それで、一体?」
「昨日、エスカに行っていたことを私にしてもらいたいのです」
そのリンカの願いは、今のロジーにとってあまりにも直球で。理解するのに十秒以上の時間を要した。
――リンカさんは何と言った!? 『エスカに行っていたこと』!? ま、まさか……見られていたのか!? 確かに、常人離れしているリンカさんの身体能力なら、窓から覗き見ることも不可能ではない……!
心臓が、有り得ないほどの早さで鼓動する。
「リ、リンカさん。どうして、俺にその行為を……?」
落ち着いて冷静に物事を考える。きっと、変な知識を誰かに教わったか、もしくは曲解しているのだろう。
今までもそうだった。頼むからそうであってくれとロジーは必に念じる。
「はい。マリオンに聞いたところ、あれは親密な関係にある男女がする行為と聞き及びました。エスカとロジーが親密だとするならば、同時期からの付き合いである私とロジーも親密ということに……!」
拳を握りしめて力説するリンカ。瞳に燃える炎が映っているのは気のせいだろうか。
それを聞いたロジーは、物凄い勢いで頭を左右に振る。
「な、なりませんよ! それにしても、あ、アレを見ていたんですか?」
「いえ、声だけです。マリオンからは、『決して邪魔をしないように』と釘をさされました」
ドアと窓は鍵をかけて閉めていた筈なのに……。それでも音が漏れていたのか? 超人的なリンカさんだから聞けたのかもしれないが……。そして班長には昨日の時点でバレているのか……。
ロジーは机の下に逃げ込みたいほど、恥ずかしいと感じていた。そう言えば朝、彼女がやけに二人を見ながら溜息をついていたが、昨日の事情を知っているとなれば説明がつく。
この調子だと、コルセイト支部全体に一週間ほどで知れ渡るかもしれない……。

656 :
「どうかしましたか、ロジー?」
子供のように首を傾げて、ロジーに物事を尋ねるリンカ。
『赤ちゃんって何処から来るの?』と聞かれた父親って、こんな気持ちになるのかなと彼は思い耽った。
「なんでもないです。……リンカさん、それは軽々しく口に出すものじゃないですよ。その……言葉にするのは難しいですけれど、ただ親密な関係の男女が行うものでもないと思います」
「と、いうと?」
「お互いのことを信じ合い、支え合い、理解し合う……。そういった過程の終着点にあるものだと俺は思いますよ」
「……そう、ですか」
「まぁ、俺個人の考えですから。これが正論というわけでもないでしょうが……」
恋愛に関する、個人的見解をロジーはリンカに説明していく。
それを聞いていたリンカは、虫の羽音のように小さな声で呟いた。
「……私では、ロジーの隣に立てなかったのですね……」
彼女は全てを理解できたわけではない。だが、この人の隣に自分は立てないのだと直感で分かった。
「リンカさん?」
「ロジー。無理を言って申し訳ありませんでした。この話は内密にしますので、ご安心下さい」
「あ、はい……」
「では、失礼します」
ドアを後ろ手で閉め、じわりと滲む視界を腕で擦る。
何故だろう。何故、涙が止まらないのだろう。自分の頬を涙が伝わる理由を、彼女は知らない。
気付けば、彼女は風の如く走り出していた。
支部のホールを、街の入り口を抜け、どこをどう走ったのかは分からない。
最後にコルセイトの路地裏に駆け込み、リンカは泣いた。泣き続けた。まるで幼子のように。
美しき戦乙女は、ただただ嗚咽を漏らし続けた――。
「マリオン……。ロジーに、断られてしまいました」
「……あのねぇ、物事には順序があるのよ。いきなり迫るなんて野獣同然じゃないの」
その夜、マリオンに発見されたリンカはぐすぐすと泣きながら、彼女に連れられて酒場である『竜の拳』に連れて来られた。
「ですが! 先日レイファーが遺跡から発掘したというこの古文書によると、兵は神速を尊ぶとあります! そうでは無いのですか!?」
そう言って、リンカは懐から一冊の書物を取り出す。表紙には二文字の古代文字が描かれている。
ちなみに中身は普通の文字で描かれており、主に戦いにおける心構えや戦術の重要性を説いた内容だ。
そしてこの本を現代文字を使って書き下ろしたのは、発見者であるレイファー・ラックベリーその人である。
同行していたハリー・オルソン氏曰く、
『彼がその書物に触れた瞬間、彼の雰囲気が一変した』
という。ハリーを始めとする他の人物に対する口調も軽々しいものではなく、重々しくも忠節を誓う騎士のようであったらしい。
そしてコルセイトに帰還したレイファーはそのまま宿の一室に籠もり、一心不乱に筆を走らせていたという。
マリオンも一回、ハリーに促されてその時のレイファーの元を訪れたが、いつものレイファーとはまるで違う様に、呆然としてしまった次第である。
『拙者は一介の傭兵。それ以上でも、それ以下でもござらん……』
もし、レイファーがあのままでいたら惚れてしまっていたかもしれないと朧気にだがマリオンは思い返していた。
残念なことに、本が完成した直後にはいつもの調子に戻っていたのだが。ついでに、その間の記憶も無かった。
その本がリンカの許にあるのは、彼女くらいしか興味を示さなかったからである。
「それにしても、どうやったらその兵法が恋愛に通じるのよ……」
「むむむ」
「何がむむむよ」
「こうなったら、酒を飲んで忘れます! あの地獄のような環境に置かれれば、今の辛さなど虫に刺されたようなもの!」
「ちょ、リンカ!? 止めなさいってば……!」
しかし、リンカの勢いは止まらない。カンターに置かれていた木製のジョッキを右手で持ち上げると、腰に左手を当てて一気に飲み干す。
「まずい! ですがもう一杯!」
「はぁ……。ほどほどにしておきなさいよ……」
そして数年後、竜の拳の店主であるデュークは、大量の酒を水の如く飲み干していく二人の女傑が現れたのを見たと常連客に語ったとか。
それが夢か誠かは、神のみぞ知る……。

657 :
以上となります。全然エロくも無く、オチも無くて申し訳無いです。
考えてみると、次回作でリンカが登場すると三十路超えが確実なんですよね……。
マリオンと二人で婚活イベントとかがあったら嫌だなぁ……。
リンカが普通の女性と同じかと言われると疑問ですが(クローン人間やアーランドシリーズのホムンクルスに通じるものがありますし)、恋愛感情はあってもおかしくないかなと。
彼女自身が個人的な悩みを打ち明けた異性は、ロジーが初めてだとも思ったので、このような作品を思い付きました。
またレイファーの古文書ネタは、某ゲームで中の人が武神をしていましたので……。
このロジエスシリーズも、気が向いたらぼちぼちと書いていきたいと思います。
それでは、本日も駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

658 :
ロリーさん最低です

659 :
乙!
651ではないけど、ユーリスで読んでみたいと言ってみる

660 :
GJ!
ていうかバレバレww
後日ソールにちくちく言われて胃痛に陥るロジーを幻視した

661 :
『甘いリンゴ』の筆者です。
ユリアシャの要望がありましたので、先に書き上げました。エロに至るまでが長い! エロが短い!
それでも良いという方のみ、読むことをお薦めいたします。
本当ならもっと時間をかける予定でしたが、二週間ほど多忙になるので、またもやほぼ勢いで書いてしまいました。
それでは投下の前に、感想を頂いた方へのコメントを。
>>658
リンカに対するロジーのフォローが無かったことに対するコメントですかね。すみませんでした。
それにしてもロリー……。つまり、コレは次回作でリンカさん(とマリオンさん)が若返るフラグでしょうか!?
>>659
ユリアシャの要望があったので、先にユリアシャを仕上げることとなりました。
アーシャ本編のイベントを見直してみたら、確かに良い感じの二人なんですよね。
>>660
ソール「まぁ、職場恋愛も結構ですが、開発班の業務に支障が出ない程度でお願いします」
ロジー「ハハハ……」
こうですかわかりません! それと、声が聞こえたのはあくまでリンカのみです。
リンカがマリオンに尋ねたので、マリオンは「あっ(察し)」という感じになりました。
それでは五分後に投下します。

662 :
フィルツベルクでは一ヶ月に一回、十日から十九日までの期間でバザーが行われる。
このバザーは商会の前オーナーであったハリー・オルソン氏が考案したもので、この街に莫大な経済効果をもたらしたこの催しは、彼の補佐を務めていたメリエッタ・ミューアが商会のトップとなった現在でも、定期的、そして盛大に行われている。
――やはり今回も、彼女は現れなかったな。
バザー期間中、狩猟の有明という店を営むユーリス・グルンデンは心中でそう呟きながら、店じまいの準備をしていた。
かつて、自分が出店していた場所の向かい側に店を出していた少女の姉、アーシャ・アルトゥールの姿を今回のバザーでも見ることは叶わなかった。
数年前に竜を狩ったことで、名実ともに超一流の狩人ともなった彼だが、三年ほど前から心の中にぽっかりと穴が出来たような寂寥を覚えている。
その原因は一人の女性、つまりはアーシャがこの地を去ったからだと、周りの知人たちから指摘された。
自分でもそれは認めた。いや、認めざるを得なかった。
初めて、異性だと認識した女性なのだ。最も、その事すら彼女が去ってから一年ほど経過した頃にようやく自覚したのだが。
時折、彼女から手紙が送られてくるが、年に一度あるかないかという頻度であり、最近ではそれを心の支えにして、狩猟に励む日々を送っている。

663 :
自分の妹のナナカ・グルンデンに悩みを相談した際には、
『お兄ちゃんって馬鹿よ』
そう言われて一週間ほど凹んだのを覚えている。
ホルンハイムの酒場でマスターを営む友人のカイル・タレンバートに、
『ユーリス。俺はまさかお前がここまでバカだとは思わなかったよ……』
腕組みをしながら呆れられた。お前だって、未だ女性に相手にされないのに。
その言葉が喉まで出かかったが、交友関係の少ない自分にとって、こういった話が出来る存在は希少だと思い直し、グラスに入っている度数の弱い酒を飲み干す。
『ま、アーシャちゃんに恋しているって分かっただけでも前進じゃないか? あとは、本人にどう想いを伝えるか……ってところだと思うぜ』
とは言っても、自分の意志を相手に伝えるのが苦手だと自覚しているユーリスにとって、また超えなくてはならない壁であった。
ユーリス個人から見た難易度は、竜狩り以上ではないかと考えている。
そんな思いに耽っていると、周りの出店は完全に片付いていた。ユーリスはそれを確認すると、売り上げ金の入った麻袋を手に商会本部へと歩き出す。
バザーの最終日の手続きとして、売り上げ金の合計額を商会に報告し、その一部を納めることが出店条件の一つとなっている。
場所代に関しては出店手続きの際に先払いしてあるので、この行為がバザーの最終義務だと言っても過言ではない。
その瞬間、ふわり、と花の香りがした。
まさか、そう思いながら辺りを見回すものの、ユーリスが捜し求めている人物はいない。
気のせいだろうかと思いつつ、歩みを再開する。
その頃、フィルツベルク全体を一望できる街の高台に、金髪の女性が一人佇んでいた。
ユーリスの想い人、アーシャ・アルトゥールその人である。
「久しぶりに……帰ってきたんだね」
様々な追憶の感情が彼女の中に渦巻くが、突如として現実的な問題に引き戻される。
「今日の宿、どうしよう……」
バザー期間中の宿はどこも満席に近い状態だったと記憶しているし、今日は最終日ということもあって、打ち上げやら何やらが企画されていたような記憶も、頭の片隅にあった。
「……メリエッタさんに相談してみよう」
知り合いの女主人を尋ねて、それから決めようと彼女は思った。
アーシャは軽やかに階段を下りながら、メリエッタの経営する黒猫の散歩道を目指す。

664 :
「はい。次の人、どうぞー」
だいぶ慣れてきたとはいえ、このバザー最終日の業務はかなり精神的にキツイ。そうメリエッタは感じていた。
何せ、店の数が数百単位である上、この報告を怠る店まで最近では出てくる。
そういった店は出店お断りのブラックリスト行きが確定するにも関わらず、後を絶たない。
店名、代表者を変えながら巧妙に、バザーへの出店を登録してくる。コレはそろそろ本格的に手を打たないとマズいかもしれない。
そんなことを考えていた矢先であった。
「オーナー。ご面会希望の方がいらっしゃるのですが……」
「面会希望?」
この忙しい時に一体、誰だろう。少しばかり腹立たしくもなったが、流石に相手にも相手の都合があるのだ。
「ちなみに、名前は?」
「たしか……薬士のアーシャ・アルトゥール様だと」
その名前を聞いた瞬間、先程まで苛ついていた彼女の心に驚きが走る。
手紙でのやり取りは確かにしていたが、本人の来客となるとほぼ五年ぶりとなる。
とはいえ、この業務がもう少しで終わろうとしているのも事実であった。それを個人的な理由で放り投げることは、メリエッタのプライドが許さない。
「とにかく、ここの業務を急いで終わらせて向かうわ。お待たせして申し訳ないけれど、丁重におもてなししてあげて!」
「は、はい!」
そうと決まれば、気合いを入れてこれを終わらす!
意気込んだ彼女の前に、体格の良い男性が一礼をしてコール金貨の入った麻袋を差し出す。
「売り上げ金の報告と、一部納金に来た。よろしく頼む」
「あら、ユーリスさん。お疲れさま」
十年近くバザーに出店を続けている彼のことを、メリエッタは模範的な店主だと思っている。
こういった報告を怠ったことは一度も無いし、出店手続きに関しても期間内にちゃんと済ましておく人物であるからだ。
また、口下手でこそあるものの、他者の意見を尊重できる人物であることも、彼女の評価に入っている。
「そういえば、ユーリスさんはこの後、時間は空いている?」
「空いてはいるが、何故だ」
当然のように疑問を口にするユーリスに、メリエッタは微笑んで返答する。
「会わせたい人がいるのよ」
外で待っててね、という言葉を残し、メリエッタは凄まじい勢いで帳簿に数字を付けていく。
ユーリスの持つ優れた動体視力でも、見切れるかどうかが困難なほどの早さだったと、彼は後に語る。

665 :
「ごめんなさいね。待たせちゃって」
「構わん。職業柄、待つのには慣れているからな」
メリエッタはその言葉に嫌味が無いと分かりつつも、苦笑を浮かべる。
「そう? でも、それはあまり異性の前で言っちゃダメだと思うよ。特に意中の人の前では」
むぅ、と眉を寄せて考え込むユーリス。
「では、どう言えば?」
「自分も来たところ、とか大丈夫、とかそういった感じかしら? ま、女の子は待たせてはいけないけれど、待った場合の言葉選びも重要ね」
「なるほど。ところで……会わせたい人というのは?」
「……アーシャよ。アーシャ・アルトゥール」
その名を聞いたユーリスの表情が、驚きに変わったのをメリエッタは見逃さなかった。
通常の人物なら表情の変化に気付かないだろうが、数年来の付き合いともなると、彼の表情の変化ぐらいはわかる。
「私も、連絡係の人から名前しか聞いていないんだけれどね。まぁ、あの子の名前を語るような不届き者はいないだろうし……。本人だと見て間違いないわ」
「しかし……連絡も無しに何故、こちらに?」
「そればっかりは見当がつかないわね……。まぁ、ナナカちゃんにも聞いたし、あなたの想いを伝えるには絶好の機会じゃない?」
「な……!? ナナカのヤツ、喋ったのか!?」
ユーリスはまた驚いた後、苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべていた。
「まぁ、まぁ、あんまり怒らないであげて。彼女も、悪気があって私に喋ったわけじゃないんだから」
彼をなだめながら、先を歩くメリエッタ。
これは敵わない、そう思いながら大きく溜息をつきながらユーリスはその後を追う。
そして歩くこと数分、メリエッタがおよそ十年以上、店主として働いている黒猫の散歩道の店前に二人は立っていた。
頷き合った二人はドアに手をかけ、ゆっくりと開ける。そして二人の耳に、懐かしい声が飛んできた。

666 :
「ああっ! メリエッタさんにユーリスさん! お久しぶりです!」
「待たせちゃってごめんねー。それにしてもお久しぶり!」
「随分と……久しいな」
金色のウェーブがかかった髪、実物だと言われても信じられるほど精巧な花の髪飾り、緑を基調とした可憐な服装。
二人のよく知る、アーシャ・アルトゥールその人であった。
「それで、急にこっちに来たのはどうして?」
「ちょっとした調べ物の都合です。それで、一晩の宿があればと思ったんですけれど……」
「宿かぁ……。確かに全部満室なのよね。あ、でもあそこが空いていたわ」
ぽん、と手を打ってメリエッタが席を立つ。数分後、戻ってきた彼女の手には一本の鍵があった。
「はい。これ、数年前までオーナーがアーシャに貸してた部屋の鍵。あそこ、まだ空き部屋だから。宿代わりに使って」
「ありがとうございます!」
深々と頭を下げるアーシャ。本当に、数年前の彼女と変わってないのだと二人は感じた。
「私、まだちょっとやらなきゃいけない事があるの。ユーリスさんに送ってもらったらどう?」
「……俺がいなくても」
途中まで言いかけたユーリスだっが、余計な事言わないで! とメリエッタに小声で言われ、ついでに肘うちも脇腹にもらった。
彼は思わず苦悶の声を出すところだったが、寸での所でポーカーフェイスを保つことに成功する。
若干、脂汗は浮いていたが。
「それじゃあ、お願いしてもいいですか?」
右手を頬に当てて、ユーリスを上目使いで見るアーシャ。
「……分かった」
そんな意中の美女の願いを断れる筈もなく。アーシャと共に店を出ようとしたユーリスだったが、ふと視線を感じ、後ろを振り向く。
そこにはメリエッタがウインクをしながら、親指を立てていた。
「上手くやりなさいよ」
彼女の口の形がそう動いたように見えた。当分の間、頭が上がらないと考えながら、ユーリスは後ろ手に店のドアを閉める。
満天の星空が、二人の歩く階段を明るく照らしていた――。

667 :
ハリーがかつてアーシャに貸し与えた部屋は、連金釜がないことを除けば当時のままと言って差し支えない内装だった。
定期的な部屋の掃除も行っているらしく、埃が積もっている様子も見られない。
「うわぁ……。あの時のままだなぁ」
「俺から言わせてもらえば、お前も変わっていないように見える」
率直な感想をユーリスが言葉にする。
「そんなに変わってませんか?」
右手を頬に当てる例のポーズで、考え込むようにしてユーリスの方を向いた。
「そういう仕草が、変わってないと俺は思う」
彼は苦笑しながらソファーに腰掛ける。眼前の女性は、変わってないかなぁと呟きながら、同じく腰を下ろした。
他愛ない昔話や、他の地方の話に花を咲かせながら、ユーリスは機会を伺っていた。
狩人ならば機会を作り、機会を逃すな。一族の教えにもある言葉を思い浮かべながら、アーシャに話を振る。
「アーシャ。俺が送ったお守りはまだ持っているか?」
「あ、これですね。大切にしています」
かつて、竜狩りを達成した際に協力してくれたアーシャに送った首飾りである。
これを送った際に、彼は彼女に竜を狩る決意をさせてくれたことや、共闘の感謝、そして当時の自分には言葉に出来なかったものを、首飾りという形にして送ったのだった。
「……あれから、もう一匹竜を狩った。今度は、これを付けてみてくれないか?」
それは、鮮やかな色彩の竜鱗を一枚一枚加工し、花とも見紛う出来の装飾品。
加工度合いは、首飾りよりも遙かに高いと言えるだろう。
「これを……お前に受け取ってほしい」
「ユーリスさんが作ってくれたものなら、喜んで」
はにかむように笑うアーシャ。よく似合う、と頷きながら、ユーリスは言葉を続ける。
「それの誓いは、贈った者への愛だ」
「愛、ですか?」
少しばかり戸惑いの表情を浮かべた彼女とは対照的に、彼の表情は揺らぐことのない大地のような真剣そのものであった。
「アーシャ・アルトゥール」
「は、はい」
「数年前から、俺はお前を異性として愛している。……妻となってはくれないだろうか?」
直球すぎるプロポーズの言葉であったが、これ以外の言葉を思い浮かばなかったのが、彼らしいといえば彼らしい。
「ユーリスさん……」
あまりにも、突然すぎて話の展開に追いつけなかったのだろうか、アーシャは呆然とユーリスを見つめていた。
すると突然に、ぽたぽたと涙を流し始める。
「嫌……だったか?」
「違います。ただ、思ってもいなくて……」
ふるふる、と首を振るアーシャ。
「わたし、わたし、錬金術の真理を求める旅に出て、ユーリスさんに会えなくなったのが辛かったんです!」
思いもしなかったその言葉に、後頭部を殴られるような衝撃にユーリスは襲われた。
「最初の一年は、その感情を押し止めることが出来ました! でも、年月が経つに連れて、その感情に対する歯止めが効かなくなっていって……」
涙を流しながらも、一生懸命に言葉を紡ぐように喋るアーシャ。彼女を泣かせていることを考えると、ユーリスの心の中に計り知れない罪悪感が沸き上がってくる。
「今回、調べ物もありましたが、ユーリスさんに一目、会いたかったんです! お話ししたかったんです!」
堪らず立ち上がると、ユーリスに向かって抱きつくアーシャ。
泣きじゃくる彼女の頭を撫でながら、ユーリスはアーシャの言葉を待った。
「わたしも……ユーリスさんのことが好きです……愛しています」
「アーシャ……!」
昂ぶる想いを、抑えられる術を二人は知らなかった。ただただ、互いの身体を抱き締め、唇を重ねる二人の姿がそこにはあった。

668 :
明かりを落とし、二階のベッドにユーリスとアーシャは腰掛けていた。
二人の服装も、ほぼ下着姿である。
これから何をするのか、ということについて二人は無知、というわけでもない。
ユーリスは一族の先輩たちから、アーシャは錬金術以外の本を読む過程などで、互いに性に関する知識はある。
意を決したユーリスが、大きく息を吐いてシャツを脱いだ。
そして、背中に走る一本の新しい傷跡を見て、アーシャは息を呑んだ。
「ユーリスさん……傷が……」
「なに、日常生活に支障はない」
半月ほど前、あるキャラバンが魔物の集団に襲われており、撃退する際に不覚にも傷を背中に負った。
幸いにしてそれほど深い傷でもなかったが、魔物の持っていた独特の毒で完治するまでにはまだ至っていない。
「それにしても、綺麗な肌だな」
「あ、あんまり見ないでください……」
まるで、アーシャの内面を体現したかのような白い下着姿は、可憐な花の妖精というイメージがぴったりと合う。
男と女という体つきを、二人がこれほど体よく表現しているのも珍しい。
「わ、わたしからします……ね」
そう言うと、慣れない手つきでアーシャはブラジャーを外す。
彼女の胸の大きさと形は、まさに理想と呼ぶに相応しい。小さすぎもせず、大きすぎもせず。形も、重力に従わないで一定を保っている。
そして、アーシャがユーリスの足下に跪く。そして次の瞬間、彼は驚きの声を上げた。
「あ、アーシャ……!?」
「お、男の人って、こういうのが好きだって、その、読んだ本に、書いてあって……」
自分の肉棒が、愛しているアーシャ自身の胸乳に挟まれている様子を見て、まるで夢ではないかとも思ってしまう。
だが、柔らかい感触と温もり、そして漂う何とも言えない甘い香りが、この光景が現実なのだということを改めてユーリスに認識させる。
「あむ……ぺろっ……」
「ぬぅっ……!?」
未知の感覚に、思わず腰が震える。亀頭の先端部分を、彼女の舌が的確に捉えてくるのだ。
緩急をつけたその舌遣いで、ユーリスの射精欲求は急激に高まり、陰嚢から精液がせり上がってくるのが自分でも分かった。
「ちゅぷ……んっ……ふぁむ……」
「で、出る……っ! アーシャっ……!」
アーシャの口に出すべきでない、と頭では理解しているのに、快楽を求める本能は真逆で、アーシャの頭をユーリス自身に掴ませていた。
当然、逃げる術の無い彼女は、彼の射精を口内で受け止める事となる。
「んぐぅ!? んむぅ……こくっ……こく……」
頭を掴まれたことに驚いたものの、アーシャは自然にユーリスの精液をゆっくりと飲み込んでいく。
口内射精が収まり、彼女は恍惚とした表情で胸に零れた精液を拭うと、口へと運んだ。
「不思議な味です……。若干苦いですけれど、クセになっちゃうような……」
その眺めを見ていたユーリスは、気が付くとアーシャをベッドに押し倒していた。
射精したばかりだというのに、未だに欲望が衰える気がしない。
「アーシャ……。今度は、お前の中に……中に出したい……!」
「わ、わたしも……ユーリスさんのが欲しいです。こ、ここに……」
秘唇を指で割りながら、上気した顔で懇願するアーシャを見て、ユーリスは危うく理性を手放しかけた。
しかし、初めてなのにそれでは色々と台無しであろうし、自分が良くても彼女が駄目だろうと、何とか踏みとどまる。

669 :
肉棒を静かに秘唇へ当てると、アーシャの顔が少し強張ったように思えた。
「……怖いか?」
「実のところ、少しだけ。でも、ユーリスさんがお相手なら、大丈夫だって思えます」
健気な答えである。かつて、無茶だと周りから言われていた竜狩りの協力の際にも、こんな感じの答えをしてもらった記憶があった。
その時から、無意識下でアーシャに恋をしていたと思うと、ユーリスの胸は自然と熱くなる。
「行くぞ……」
「ん……くぅっ……」
じゅぶり、という音が聞こえてきそうな感触と、赤い処女の証。顔を歪めているアーシャを見て、思わずユーリスは腰を止める。
「大丈夫か? 辛いなら無理にとは……」
すぐにでも動きたい衝動を抑え、彼女を気遣う。先程より、彼自身も理性の面が強くなっているのも要因だろう。
一度しかない初夜だからこそ、大事にしたい。ユーリスはそういう考えの持ち主である。
「だ、大丈夫です。ユーリスさんと想いが通じ合った喜びの方が、大きいですからぁっ!」
「アーシャっ……!」
アーシャの両腰の部分を持つと、ユーリスは動き出す。最初はゆっくりと、徐々に速度を上げながら。
ユーリスは奥まで挿入する度に、締め付けるような感触と、ヒダのようなもので亀頭が撫でられるような感覚に襲われる。
対するアーシャは、言葉に形容しがたい充実感に満たされ、もっと、もっと動いて欲しいと願った。
彼女の欲求に応えるかのように、彼も速度を上げる。早く、早く、更に早く。
「アー……シャッ……! そろそろ……限界……だ……っ!」
「お願いです……! 膣内に、膣内にください……!」
もはや迷うことは無かった。彼女の一番奥まで肉棒を挿入すると、ユーリスは、欲望の全てを解き放つ。
「くぅっ……!」
「あぁっ……とぶっ……とんじゃいますっ……!」
彼の熱い精液を一滴残らず絞り取るかのように、彼女の子宮は律動し、二人にはそれが途方もない快楽と変換される。
アーシャの身体が二、三度大きく痙攣したように震えた後、互いに唇を重ね合わせ、ベッドに倒れ込む。
充実した幸福に、二人は包まれていた。

670 :
行為が終わり、互いの温もりを感じながら一つのベッドで休息をとる二人。
しかし、ユーリスは心の何処かで思っていた疑問を口にする。
「アーシャ。お前はまだ、ここへ戻ってくるつもりではないんだろう?」
「はい……。まだ、錬金術の真理には至らないんです。こちらに戻ったのは、先程も言ったとおり、ちょっとした調べ物があったからですから……」
「そうか……。アーシャ、俺は狩人だ。獲物が来るまで待ち続ける。……それが何年後でも、何十年後でもだ。だから、お前はお前が信じる道を行け。かつて、俺が竜を追い求めたように」
「わたしも……頑張ります。頑張って、錬金術の真理に辿り着いて、ここに戻ってきます! ですから、その時まで……」
待ってもらえますか? という言葉は無かったが、代わりにその双眸が訴えているようにユーリスは感じた。
「待つ。待ってみせる。ユーリス・グルンデンの名に誓って」
彼は軽く、アーシャの頬に口づけをする。彼女はそれで、顔を真っ赤にしながらベッドに潜り込んでしまった。
新しい約束を交わした二人は、それぞれの未来に向けて歩き出す。
いつの日か、再び会えることを信じて。

671 :
今回は以上です。
ユーリスって書くのが難しいですね。それに尽きます。ラブもエロも相変わらず表現が難しい……。
それとバザー関係の設定は完全に創作です。実際、バザーの運営費用は商会単独だけでは無理でしょうし、参加者の皆さんから少しはお金を取っていると考えました。
アーシャが戻ってきた理由も完全にこじつけです。
キースさんが「若いのに研究ばかりさせているのもあれだし、ガス抜きさせよう。オレや姪っ子みたいになってからでは手遅れだし」と思い立ったことにしていただければ……。
あのEDで言っているのと違うって突っ込みは、スルーしてください。
ただこのSSを書くにあたって、アーシャのユーリスイベントを見直していたら、やっぱりアーシャのお相手で一番需要があるのは彼なんだなぁと思いました。
下手なりのSS、楽しんでいただければ幸いです。
今後の予定としては、キスアシャ以外だとロジエスでコスプレSSを書きたいです。DLCが出ましたし。
テイルズバトラー(狐耳執事)なロジーに責められる、マジックタルト(魔女っ娘)かアップルパイレーツ(女海賊)なエスカ……。
新ロロナが発売される前に、書き上げられればと思います。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

672 :
GJ!
やっぱりユリアシャはいいな

673 :
速筆な方ででありがたいな。
コスプレのロジエス楽しみにしてます♪

674 :
『甘いリンゴ』の筆者改め◆AsZVcJ8kDVです。今回は箸休め的な小ネタで、時間軸は『甘いリンゴ』の数ヶ月後になります。
執筆時間半日なので、表現や描写におかしいところがあると思われます。
新ロロナにトトリとメルルが参戦決定しましたね。未来から来た設定だとか。これで少しはスレの人たちも戻ってきてくれますかね……。
それとエスカ&ロジーのイラスト集も買いました。表紙の二人が良いですね。
ただ、『イチャイチャ未満の微妙な距離感を表現しました』というあの表紙がイチャイチャ未満なら、イチャイチャって何なんでしょうね(遠い目)。
それでは、投下の前にコメント返信を。
>>672
感想ありがとうございます。
さて、キスアシャを書かなければ……。
>>673
こちらこそ、感想を書いていただいてありがたいです。
ただ、執筆速度は遅い方だと自分では思ってます。この三週間であまり書けませんでしたし……。
それでは、五分後より投下いたします。

675 :
『エスカの挑戦』
年中無休に見えるコルセイト開発班にも休日はある。
そんな休日の昼下がり、ロジーの自室でお菓子を食べていたエスカはぽつりと呟いた。
「ロジーさんは、ずるいです」
「ずるい……って、何がだ?」
「いつもロジーさんに……その……されるがままというか、何というか」
その言葉を具体的に口にしなかったのを察したロジーは、今まで彼女と身体を重ねてきたことを思い返した。
確かに。今までの行為を省みても、エスカの方から一方的というのは記憶にない。
「つまり、エスカは俺に主導権を取られっぱなしなのがイヤなのか」
「イヤっていうか、わたしの方からしたことってないじゃないですか」
とはいえ、エスカ本人が無意識なだけで、彼女の方から明らかに誘ってるだろうという時も、何回かはあったとロジーは記憶している。
「……じゃあ、次はエスカがやってみるか」
「はい! 頑張ります!」
その自信はどこから来ているのか……。ロジーは苦笑しながらそんなことを考えていた。

「じゃあ、ロジーさんは横になってください」
「わかった。……これでいいか?」
エスカの指示で上半身のみ服を脱いだロジーは、ベッドに仰向けで寝転がる。
「はい! それじゃあ……えいっ!」
「っ!?」
エスカはロジーの足許に立つと、片足で彼の肉棒をズボン越しに柔らかく踏みつける。
普段履いているスパッツもいつの間にか脱いでおり、ニーソックスと同色の白い下着が、エスカが動く度にロジーの視界へ姿を見せる。
「こ、これが気持ちいいんですよね。ろ、ロジーさんのここも固くなってきましたし……」
断続的に伝わる柔らかい衝撃と、蠱惑的な情景に興奮した自分の肉棒が固くなっている事実に、ロジー自身が否定できる材料が見つからない。
「エスカ……くっ」
「ま、まだ出しちゃダメです!」
これをどこで習ったのか、そう聞こうと思ったロジーの言動を、もう限界だと受け取ったエスカは足での作業を中止する。
そして、ズボンと下着を脱がせたエスカは、ロジーの腹部へゆっくりと腰を下ろす。
「このシッポで……ろ、ロジーさんのを気持ちよくさせてあげますね!」
「そ、そんな事が出来るのか……?」
「大丈夫です! ……た、多分」
最後の言葉に若干の不安を覚えたが、恋人の頑張りを無下にする訳にもいかない。
そんなことを考えていると、いつの間にか肉棒はふかふかとした感触に包まれていた。
今まで味わったことのない感触に、ロジー自身、驚きと戸惑い、そして興奮を隠せない。
「き、気持ちいいですよね? さっきよりも固くなってますし、いつでも出しちゃって大丈夫ですよっ!」
エスカのシッポは段々、速度を上げながらロジーの肉棒をスライドしていく。
未知の感覚に、ロジーは頭がおかしくなりそうになった。
「エスカっ……もう、限界だっ……!」
「い、いいですよ! ロジーさんのいっぱい出しちゃってください! 最高に気持ちよくなっちゃってくださいっ!」
その言葉が、ロジーの理性の限界を断ち切った。
今まで耐えてきたロジーの性欲が、精液となって迸る。
エスカの髪、腰、足、そしてシッポへ雨のように降り注いだ。

「……ちなみに、誰からこんなプレイの仕方を聞いたんだ?」
え、ええと……と目を逸らすエスカ。やがて観念したのか、ぽつりぽつりと語り出す。
「クローネが言っていました。『特殊な男性には至上の快楽』のプレイだとか……」
「……なるほど」
「ろ、ロジーさんがイヤならもうしませんから!」
そう言いながら涙目でロジーを見上げるエスカ。彼女の頭を撫でるように、ロジーは呟く。
「俺は普通に、こういった可愛い反応をしてくれるエスカが好きだな」
その言葉を聞いたエスカは顔を赤くしながら、ロジーの胸の中へ転がり込む。
一方で、たまにならいいのかもな……と、心の中でそう思うロジーだった。

676 :
Sに全然なりきれていない、けれども頑張ってみたよ! という感じを出してみました。
トトリが終わらない……。新ロロナまでにメルルも終わらせなくてはいけないのに……。
それともし、黄昏シリーズでカップルSSのリクエストがあったら書き込みをいただければ、出来るだけ善処はしてみます。
今回みたいな小ネタになりそうですが……。
それでは、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。

677 :
◆AsZVcJ8kDVです。一昨日、小ネタを投下した際のHNのミスに本日気付きました。
トリップの付け方を勘違いしており、大変失礼な書き込みになってしまったかと思います。
この書き込み自体もお目汚しとなってしまい、申し訳ありません。

678 :2013/09/27
>>677
だれでも一度はしでかすことよ
乙乙
エスティさんが夢の中でくらいハーレム築いているお話がいつか読みたい
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