2013年10エロパロ140: ■ 女が長身で男がチビのエロパロ! ■ (476) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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■ 女が長身で男がチビのエロパロ! ■


1 :2006/12/13 〜 最終レス :2013/10/04
女性の方が体が大きい場合のエロパロを書くスレです。
オリジナル主体ですが、版権も可能です。

2 :
2ゲット

3 :
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーにで潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"

4 :
>>3
2ゲット失敗わろすw

5 :
>>3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ

6 :
女が初心者で男がテクニシャンだとこういうのいいね

7 :
女にいいようにやられるのもいいよ
ただそれだと他のスレと被るがね

8 :
身長   178cm  その辺の男子を見下す視点。
バスト   88cm  Fカップの谷間強調のバストに視線が集中。
ウエスト  57cm  クビレが細すぎる完璧なウエスト。
ヒップ   84cm  小尻で上向きの極上ヒップ。
股下    88cm  とんでもなく長い!
露出が多くて体に張りつくようなピッタリしたラインから谷間強調のFカップ。
そこから溜息が聞こえてきそうなぐらい、細く括れたウエスト。
それよりも何よりも、マイクロミニから伸びた股下88cmの細くて長〜い脚。
身長153cm、股下62cmのクラス1醜いチビ、デブ、短足女と並び、
これでもかという敗北感と屈辱を与え、身長で25cm、股下では26cm、 
明らかな股の位置や腰の高さの違いをまざまざと見せ付ける。
「どう? 私の完璧なスタイルは?」みたいな優越感とスカした態度。
誰もが羨む極上のスタイルを際立たせ、どこにいても周囲の視線を浴び、
必ず「うわ〜すっごいスタイル! 脚、長〜い!」って声が聞こえてくる。
彼氏曰く「長身でスタイル抜群だからすごい目立つ。優越感がたまらない。
超スタイルいいから連れて歩くと優越感もこの上ない」。

9 :
>クラス1醜いチビ、デブ、短足
それなんて俺?

10 :
「ばかぁっっっっ!!」
「うっせえっっっ!!」
 少年と少女が、激しく睨み合う。
 年の頃は十四〜五前後。
 腰まで届く長い髪を項の辺りで留めているのは、黒の学生服に身を包む少年。
 ベリーショートの赤毛をバンダナで纏めているのは、青いブレザーに身を包む少女。
「いつもいつも、ボクのことバカにして、そんなに面白いのG 何が男女よ、あんただってどう見たってオカマじゃない!!」
「偉そうに言うなよ! 手前ぇだって、人のことを女みたい、女みたいって、いちいちうっせんだよ!!」
 バチバチと、火花が散る。
 女性的な顔立ちの低身長の少年と、男性的な顔立ちの百七十aはある少女。
「何よ、まだ、ムケてないくせに偉そうに言わないでよね!」
「て、手前ぇ! 天下の往来で何トンでもねえ事言ってやがる! 手前ぇだってまだ生えてないくせによ!」
「い、言ったわね! もう知らない!!」
「うっせえ、バカ野郎!!」
 互いに背中を向けて歩き出す少年と少女。
 アーケード内は一瞬静まり返った物の、静かなざわめきに満たされていく。
 町内一、騒がしいカップルの痴話喧嘩。
 当人達が聞けば激怒しそうな見出しの話題が、町中に広がっていくのは時間の問題だった。

「うっ!」
 慌ててティッシュをとり、ベトベトに汚れた手とそこを拭く少年。
 その顔には、明らかな嫌悪感。
「……何やってんだよ、俺」
 先程喧嘩した相手のことを思って、己を慰めている事実に、ただ怒りが込み上げてくる。
「……情けねえな」
 本当は、少女と共にいられることが、少女を独占できていることが、少年にとって何よりの喜びだった。
 なのに、顔を会わせれば口喧嘩。
 感情を素直に表に出せない己に嫌気が差す。
「まあいいや」
 無理矢理それを押しやり、もう一度深い溜め息を吐き出した。

「っ、くぅぅぅぅぅぅ!!!」
 シーツの端を噛んで、嬌声を押さえる少女。
 痙攣をつづけていた体から、ゆっくりと力が抜けベッドに長々と横たわった少女は、暫くして涙を澪し始める。
「……何やってんだろ、ボク」
 幼い頃から隣にいた少年。
 ただの幼馴染から、友達以上恋人未満になるのは分かり切ったことだった。
 自分自身、少年を愛してしまったきっかけは覚えていないと言うのに、その思いはかき消せないほど強くなっている。
「バカだ……、ボク」
 少年のことが好きなのに、一人で慰める時でも、いつも思う相手は少年だというのに、その少年の前に出ればいつも口喧嘩をするしかない自分。
「しょうが、ないのかな……」
 少女の小さな呟きが、部屋の中に響いた。

11 :
「で、君は一体どうしたいんだい?」
 少年は友人に相談を持ちかけていた。
 淡い色彩の髪に、銀のフレームの伊達眼鏡、学生服よりはブレザーの方が似合いそうな知的な少年は、面白がる表情を浮かべている。
「どうしたいって……」
 少年の困っている表情を友人は楽しげに見つめる。尤も、少年の保つ幾多の伝説を知っていて、なお、微笑みを浮かべられるのはこの友人くらいだ。
「言っておくと、彼女は非常に人気が高い。いい加減ここらで決めないと、横からかっさらわれることになるよ」
「……あいつが、それで幸せになれるんだったら、俺は別に構わない」
 少年の言葉に友人は嘲りの笑みを浮かべる。
「やれやれ、偽善者ぶるのはやめておいた方がいいんじゃないかい」
 自分でも自覚しているだけに、少年は反論できない。
「……いい方法を教えて上げるよ」
 友人の言葉にすがるような視線を向ける少年。
 少年の耳元に口を近づけ、小声で囁く。
「誰もいないところに連れ込んで、ヤればいいんだよ」
「なっっ!!!」
 少年の驚きの声が響くが、教室内の人間は誰も視線を向けない。
 正確に言えば、注意を向けているが視線を向けていないと言ったところか。
「何を言いやがるいきなり!」
 小声で怒鳴る少年に、友人は微笑みながら語を繋ぐ。
「彼女が君のことを嫌いだったら何が何でも抵抗するし、その逆だったら、思い切り喜ぶはずだよ。まあ、いやがられたときに、すぐやめないといけないけどね」
「て、手前ぇなぁ……」
 顔を真っ赤にする少年を見て、友人はただ微笑んだ。

「で、一体どうしたいんです?」
 少女は、一番の親友に話しかけていた。
 少年とほぼ同じ身長の親友は、亜麻色の長い髪を一本三つ編みにして、右肩から前に流していた。
「それを聞いてるの」
 顔を真っ赤にして、そっぽを向く少女。
「キミはさ、彼とくっついた時って、どうだったの?」
 親友の言葉を遮るように、慌てて言葉を放つ。
 その言葉を聞いた親友の顔に、悪戯っぽい笑みが浮かんだことに少女は気付かない。
「えっと、ここの屋上に呼び出されたんです」
「えっ? たしか屋上って、一般生徒立入禁止じゃなかったっけ?」
 少女の言葉に親友は肯く。
「彼は生徒会長だから。……それで、なにされたと思います?」
 面白がっている親友に、少女は素直に首を振り、解らないと答える。
「えっと、襲われたんです」
「んなっG」
 あまりにも予想外の言葉に、少女は驚きを露わにする。休み時間の校庭の端であるため、人目を引きはしない。
「さすがにびっくりしましたよ。後ろから抱きしめられて、いきなりキスされたときは」
 親友は微笑みさえ浮かべて口を開く。
「けど、私も彼のこと好きでしたから、抵抗しなかったんです。そしたら、途中で動きを止めて、なんで抵抗しないんだって」
 少女が思考停止に陥っていることに気付いて、親友は微笑みを浮かべる。
「まあ、それで私達はくっついたんですけど。まあそれはおいといて、彼とうまくいくかもしれない方法を教えて上げます」
「あるの?」
 疑わしげな目つきを向ける少女に、親友は、……小悪魔の笑みを浮かべる。
「個室に連れ込んで、誘っちゃいましょう」
「ぶっ!」
 とんでもない言葉に思わず吹き出す少女を無視して、親友は言葉を紡ぐ。
「もしそれで、真っ先に服を脱がしたり胸を揉んだりしてくるような人は、貴方のこと何とも思っていない人です。けれど、真っ先に唇を求めてくる人は、貴方のことを心から好きな人なんですよ」
「そそそそそ、そんなの無理に極まってるでしょ!」
 予想通りな少女の言葉に、親友は微笑みを浮かべる。
「ま、とにかくがんばって下さいね。彼はかなり人気ありますから」

12 :
「あ、いたいた、探したよ」
 友人の呼び止める声に、少年は反応して素直に後ろを向く。
「なんかようか?」
 放課後。
 すでに帰り支度をしていた少年に、友人は静かに鍵を渡す。
「すまないけど、生徒会室に行って来てくれないかい」
「……なんだ、また女と密会か? いい加減にしとけよ」
 友人は、生徒会長でありながら、恋人と一緒の時間を過ごすために、少年に生徒会室の開放を頼むことが良くあった。だから、少年は特に不審に思わなかった。
 歩き出す背中に向けて、友人は心底面白がる笑みを浮かべた。

「ちょっと待って下さい」
 少女を呼び止めるのは親友。
 HRがいつも以上に延びた上、教室の掃除までやらされているため、密かにかなり遅くなっていた。
「えっと、彼に言伝があるんで、生徒会室まで行って貰えませんか」
「はえ、なんで、ボクに?」
「いえ、ちょっと、とにかく、今日は先に帰りますって」
 言伝を頼まれたこと自体にさほど違和感を抱かなかった少女は、静かに階段を上っていく。その背後で、親友は顔が綻ぶのを止めることが出来なかった。

「……失礼しまーす」
 軽く声をかけて、少女が生徒会室の中に足を踏み入れる。次の瞬間、心臓が強く脈打った。
 少年が、ソファに寝ころんでいた。暫く驚きで我を忘れていた少女は、そのあと、静かに少年を見つめる。
「綺麗……」
 窓から漏れ込む光を浴びる少年の顔は、その一言で全てが表現されていた。
「どうしてなんだろ」
 不思議だった。いつもは嫉妬の対象になる少年の美貌を、ただ素直に綺麗だと思える心が。そして、もう一度言葉を紡ごうとしたとき、
「う……」
 少年がゆっくりと目を開く。あわてふためく少女を後目に、トロンとした目つきの少年は、ゆっくりと身を起こす。
「あれ、こんなところにいたんだぁ……。急にいなくなるから、心配したんだよぉ……」
 寝惚けているのだろう、支離滅裂な言葉を口にして、少女のすぐそばにきた少年は、手を伸ばして少女の首筋を押さえる。
 クイッと、少女を引っ張りながら、自分も背伸びをして、唇を押しつける。
「んっ!?」
「ん……」
 キスされた瞬間、少女は我に返るが、少年は腕を解こうとはしない。抵抗しそうになった少女は、親友の言葉を思い出す。最初にキスするのは自分を好いていることの証。
 だから、両腕を少年の肩に回して抱きしめ、唇を開いて少年を受け容れる。
 少年も、それに合わせて舌を差し込み……、動きが止まる。
 それまで、何処か寝惚けた感じの目が、これ以上はないと言うほどに大きく開かれる。
 そのことに気付いても、少女は抱きしめた腕を放さずに、口内に入り込んできた舌を自分のそれで絡め取る。
「んぅ! んっ、んんぅぅ!!!」
 暫く抵抗していた少年は、また、トロンとした目つきになる。そして、積極的に舌を動かし始めた。

13 :
「はぁはぁ」
「はぁぁぁぁぁ」
 甘い吐息を吐き出しながら、少年と少女は静かに見つめ合う。
「……あのね」
「まった、先に言わせてくれ」
 互いに言いたいことは解っている。その答えも。だから、少女は少年に先を譲る。
「なんか、成り行きみたいだけど、これだけは言っとく。俺は、お前のこと大好きだからな。空が落ちようが、大地が裂けようが、命尽きて記憶失おうが、それは永遠に変わらない真実だからな」
「は、ハズイ奴ぅ」
 口ではつっこみながら、喜色満面と言った様子の少女は、衣服を一枚ずつ剥がしながら口を開く。
「ボクがね。全部を見せられるのは、心をさらけ出せるのは、巡る月よりも、照らす星よりも、灼ける太陽よりも、あたしのことを愛してくる人だけなんだからね」
「……お前も十分ハズイじゃねえかよ」
 そう言いながら、少年は少女を抱きしめる。と言っても、殆ど少女の胸の中に顔を埋める格好になるが。

 ……生徒会室の前、一人の女生徒が顔を真っ赤にして座り込んでいた。
 言うまでもなく少女の親友だ。
「どうしたんだい? 顔が赤いよ」
 そう声をかけたのは、少年の友人。
「あ、いえ、その」
「彼らの睦み合いでも聞いて感じたのかい?」
 微笑みながら紡がれた言葉に、慌てて頭を振る少女の親友。
「いえ、あの、それも、あるんですけど。あの、なんか、凄い甘いんです」
 その言葉を聞いて、僅かに首を傾げる少年の友人。
「あの、メープルシロップをかけまくったグラニュー糖を茶碗一杯口にしたみたいに甘いんです、あの二人」
「まあ、彼らの場合、ずっと押さえていたからね。……、それじゃ、行くかい?」
 微笑みながら言葉を紡ぎ、指を上に向ける。
 それに応えて少女の親友はゆっくりと立ち上がった。

14 :
 夕闇が迫り始める。
「はぁ……はぁ……」
「ふぅ〜〜」
 ぐったりと、ソファに横たわる少女と、その上に折り重なる少年。
 生徒会室の中は、気怠い雰囲気と、情事の後の匂いが、静かに漂う。
「なんだか、不思議」
 少女が、小さく呟く。
 少年はそれには答えず、少女の上から少しずれる。
「ボク、こんな日が来るなんて、思ってなかった。ボク、ボクね」
「……言う必要もないこと、言うんじゃねえよ。ちゃんと、そばにいてやるさ。……星が雲に隠れているときも、月が姿を現さないときも、太陽が大地を照らすときも、命尽きるまで、俺はずっとそばにいてやる」
「…………詩人だね」
「っせぇ」
 照れているのだろう、顔を真っ赤にして、それでも、少年は少女から視線を外しはしない。
「ボクも、快晴の青空よりも、紺碧の大海よりも、新緑の樹林よりも、ずっと広く、貴方のこと愛してる」
 微笑みながら言葉を紡ぐ少女。
 互いに抱きしめあい、深く口づけをかわした。

15 :
……何となく投下してみた

16 :
素敵だぜ。

17 :
>>14
GJ!!
もっともっと濃厚なエッチシーン追加で続ききぼん!

18 :
素敵だw

19 :
ラブコンのエロキボン

20 :
age

21 :
>>8>>10は繋がっていますか?

22 :
繋がってなさそう

23 :
スレタイ見て真っ先にかぼちゃワイン思い出したw

24 :
自慰だけ、とかアリ?

25 :
まだかよ

26 :
>>24
大いにあり

27 :
ほしゅ

28 :
前回に続いて、ひっそり投下。
……ってか、こういうのって普通スレ立て人が一番札を取るもんじゃないんすかね?
どうでも良いことはさておき。
『僕らのルール』、始めます。

29 :
『やだよ、やだよ〜〜、いっちゃやだよぉ』
『あ〜もう、いつまでも泣いてんじゃねぇ!』
『そんなんゆぅたって〜〜』
『……しゃぁねぇやろ。親父とお袋の仕事なんやから』
『ひーくんのお嫁さんになれんよぅなるやん〜〜〜〜』
『アホ、デカなったら迎え来たるわ。ちゃんとケッコンしたるから、泣かんでえぇ』
『…………ほんま?』
『ああ、ほんまや。けど、お前がええオンナになっとらんかったら、そんときは相手したらん』
『そんなぁ〜〜』
『メソメソ泣くようなんはええオンナちゃうわ。ええオンナが泣くんは嬉しいときや』
『あうぅ…………』
『やから、待っとれ。絶対迎えに来たるんやから』
『……うぅ……うん……待っとう。ウチ絶対待っとうから』


 柔らかく暖かい物に顔をくるまれている感触と、とても懐かしい夢を見たような気がして、滝沢洋(たきざわ ひろし)はゆっくりと目を覚ました。
「……ぅん」
 視界いっぱいがピンク色に占められていることに訝りながら、どこか惚けた頭でソレに顔をこすりつける。
 柔らかな感触に頬が包まれるのがとても心地よかった。
「ひゃんっ…………す〜す〜」
 だけど、頭の上から聞こえてきた声に、さぁっと血の気が引いた。
 ゆっくりと体を起こそうとして、ぎゅっと抱きしめられていることに気づく洋。
「……おい」
 怒りに震えながら背中に回されている手を外そうともがく。
 だが、そんな洋を更に強く抱きしめてくる腕。
「ん〜〜、あかんよ〜〜」
 どこか寝ぼけている声を聞いた瞬間、ぷちっとどこかが切れる音がした。
「何しとんじゃ、このど阿呆!」
 思わず大声で叫びながら強引に腕を振り払い、素早くベッドから降りて立ち上がる。
 どう見ても女の子の様な顔立ちを怒りで蒼くして、寝癖のある亜麻色の短い髪を素早く手櫛で整える。
 のそっとした仕草で身を起こし、ベッドの上にちょこんと座った相手を、思い切りにらみつけた。
 緩やかなウェーブを描く長い黒髪に、少し垂れ気味の大きな目、鼻筋もすっと通って唇も愛らしい形。
 そんな、下手なアイドルを凌駕する間違う事無き美少女が、とろんと惚けた表情で洋を見詰めてくる。
 上から二個目のボタンまでが外れているせいで、真っ白な肌と豊かすぎるふくらみ――93D――の谷間が見えた。
 ソレに意識を向けないよう必で気を紛らせる洋。
「……ん……ん〜〜、ひー君、おはよぅ」
 ふわぁと大きなあくびをして、ごしごしと目をこする少女の嬉しそうな笑顔に、こめかみがぴくりと動いたことを洋は自覚する。
「……おはようやないわ! 勝手に部屋に入ってくるなんて何考えとう!?」
 幼馴染みにして同居人兼同級生、青間美鳥(あおま みとり)がほや〜〜っとした表情でこちらを見詰めてくる。
「何って、ひー君の部屋やとよぅ眠れるし〜」
「よう眠れるとか関係ねぇっ! とっとと、自分の部屋戻らんかい!」
「ふぁぁ……うん、わかったわ〜」
 大きなあくびをしてから、ゆっくり立ち上がる美鳥。
 慌てて、洋は目をそらした。
 美鳥がパジャマの下をはいていないことに今更気づいたから。
 上のパジャマの裾がかなり長めだったから、直接目には入っていない。
 それでも、すらりと伸びた長い足は、まさしく生唾モノ。
 特にふくよかさとしなやかさを表現するような太股が、露わになっているのがかなり危険だった。
「このど阿呆! 四条だけやのうて六条まで無視すんなっっ!!」
 慌てて顔を上げて、頭一つ分上にある美鳥の顔をにらみつける。
 自分でも顔が真っ赤にほてっている事だけは理解していた。
「ふぇ……、って、あ〜あ〜、ズボンはくん忘れとったわ……ん〜〜、ズボン?」
 まだどこか惚けた表情を浮かべていた美鳥の顔が、少しだけ赤くなる。
「あ、あははは〜〜、ゴメンな〜〜!!」
 慌てて部屋から飛び出る美鳥。
 ちらりと白い布が見えた気がして、慌てて天井を見上げる洋。
 ……生理現象だったものが、その刺激のせいで本格的に堅くなった。

30 :
 美鳥が滝沢家で暮らすようになって、もう半年が過ぎようとしている。
 そもそもの原因は、滝沢家の両親と青間家の両親が親友同士だったこと。
 生まれたときからずっと一緒に育ってきた洋と美鳥。
 小学校の時に洋が転校することになって逢うこともなくなった美鳥が、洋と同じ高校を受験して合格したのだ。
 下手に寮や下宿や一人暮らしをさせるよりはと、洋の両親達が部屋を貸して、美鳥が同居することになってしまった。
「……はぁ〜〜」
 だけど、その先のことを思い出しながら、洋は軽くこめかみを押さえる。
 一応は年頃の男子として、同い年の少女が同じ家に住むと言うことだけでも精神的にはきつい。
 なのに、洋の両親達が美鳥が一緒に暮らすようになって、僅か一週間で長期出張に出かけていったのだ。
「ったく、馬鹿親共」
 良い匂いのするキッチンの中、素早く朝食の用意をしながら深々と溜息をつく洋。
 同時、リビングのドアが開いた。
 
「えと、ひー君おはよぅ」
 えへへと半笑いを浮かべる美鳥は、既に古関高校の制服――今時珍しい紺色のセーラー服――を着ていた。
 制服の上からでも解る大きな胸と引き締まったウエスト、お尻も大きくて、いわゆるモデル体型と言った美鳥の制服姿に、ほんの一瞬見とれてしまった。
 ソレを隠すようにすぐに視線をそらす。
 ……もう、半年も見ているのに、まだ美鳥の制服姿になれない自分が少し恥ずかしかった。
「おはよう、美鳥。で、何か言うことは?」
 困ったような笑顔を浮かべて視線をそらす美鳥を、洋は見上げながら睨む。
 15センチの身長差がすこし恨めしい。
「……えと、ウチ悪いことしてへんやん」
「約束破る気? それならソレで構わないけど」
 わざとらしく溜息をつきながら、洋はリビングのドアをびしっと指さす。
 美鳥が閉めたそのドアにA3用紙に箇条書きで何かが書き込まれていた。
「同居生活条件表、第四条・不用意に抱きついたり、裸に近い格好で家の中を歩いたりしないこと。
第六条・お互いの部屋に断り無く入らないこと。そう書いているのは目の錯覚?」
 わざとらしく笑みを浮かべて問いかけた瞬間、美鳥が冷や汗を浮かべる。
 それでも口元に笑みを作って抗弁しようとするあたり、反省が見受けられない。
「あ、えと、あのそのそれはやな? その〜〜」
「父さん達が出て行くときに約束しただろ? もし、同居生活条件表が守れないなら、追い出すってさ。
なんなら僕が出て行っても良いんだけど?」
 だから、苛立ちと共に吐き出した言葉に、しょんぼりと肩を落とす美鳥。
 更にきつい一言を口にするべきだと心の中で想いながら、洋はもう一度溜息をついた。
「……で? 言いたいことは?」
「あぅ〜〜、ゴメンナサイ」
 今にも泣き出しそうな表情を浮かべて見詰めてくる美鳥。
「ったく、今度やったら許さないからね」
「は〜〜い」
 洋の言葉を聞いた瞬間、美鳥が笑顔を浮かべた。
 泣いたカラスがもう笑うと言うのを地でいく美鳥の様子に、もう一度深い溜息を吐く。
「それじゃ、ご飯の用意手伝って。早めに食べてそろそろ出ないといけないんだから」
「うん、解っとる。ひー君、今日のご飯はナニ? ナニナニ?」
 目をきらきらと輝かせた美鳥が、腰を屈めて上目遣いに見詰めてくる。
「昨夜のシチューを使ったドリア。良いから、とっとと用意する」
「は〜い♪ ご飯っご飯っ楽しいご飯っ♪」
 ……相変わらず子供っぽい美鳥に苦笑を浮かべた。

31 :
「そう言ぅたら」
 食べ終わる頃合いを見計らって、美鳥が声をかけてくる。
 最後の一掻きでドリアを平らげた洋は、言葉の続きを静かに待つ。
「ひー君、まだ着替えんでえーの?」
 言われて、まだグレーのトレーナー姿だと言うことに気づいた。
 ……その上からかけているファンシーなエプロンに小さく溜息をつきながら。
「うん、解ってる。まあ、すぐに着替えられるから大丈夫」
「……でも、時間」
 ぴしっと壁の時計を指さす美鳥。
 時計の針は、七時半を指していて。
 洋の額に汗が浮いた。
「って、まずいっ!! なんでこんななるまで言わんねん! すぐ着替えてくるさかい、外で待っとって!!」
「……ひー君が気づかんかったんが悪いんやん」
 むすーっとむくれる美鳥に構うことなく、洋はどたばたと走りながらリビングを後にする。
 どうも、今日は朝から調子が狂いっぱなしだ。
 そんなことを想いながら自分の部屋に飛び込む洋。
 同時、ふわりと甘い香りが漂った。
 普段は全く感じられることのないソレは、美鳥の残した薫り。
 とくんっと、胸の内側が変な音を立てて、慌ててソレを振り払う。
 美鳥は幼馴染みで同居人。そして、洋にとって大切な存在。
 だからこそ、女の子として意識するわけにはいかなかった。
 ……今の状況は歯止めが無さ過ぎる。
 洋が悪気を起こせば、美鳥をひどい目にあわせることが出来るのだ。
「……ふぅ」
 小さく溜息をついた後、慌ててトレーナーを脱ぎ捨てる。
 タイトなサイズの学ランを素早く身につけて、胸ポケットに携帯を入れ……ようとして、時間を確認する。
「……慌てて損した」
 デジタル時計はちょうど七時を指したところだったから。
 それでも美鳥がもう表に待っているはずだから、カバンを持ち上げて洋は玄関に向かう。
 今日もまた、騒がしい一日になりそうな予感を覚えて。

32 :
やっぱエロが無いと短いですね。
とりあえず、コレもエロに行くまでかなり長いですが、お暇な人はおつきあい下さい。
一応長編なんで今回からコテ付きっす。
>16氏,18氏
レスサンクス。
>17氏
御免なさい。
かなり前に書いたのをスレ賑やかしに投下したんで、追加は難しいっす。
では、有り難うございました。

33 :
>>32
良かよ良かよ〜。
要は萌えられりゃ良いんだから、エロがあろうが無かろうが、長編だろうが短編だろうが無問題アルヨ〜〜。

34 :
gj

35 :
保守

36 :
きたいあげ

37 :
圧縮回避保守

38 :
これはもう駄目かもわからんね。

39 :
で、身長差は最低何センチ必要なんだ?
174と163の11センチ差はありか?
他所でそういうの見かけたんだが
ちなみにエロはほとんど無しだったが

40 :
身長差そのものよりもそこから生まれる優劣・格差的なメンタリティが重要かと。

41 :
って事で、前回の続きをこっそり投下。
お暇な方はおつきあい下さい。

42 :
 古関高校の校門前で洋はいきなり背後から抱きつかれた。
「おはようございます、洋さん!」
「……おはよう、樋山さん」
 そのまま、何事もなかったかのように挨拶をしてくる相手、樋山夕紀(ひやま ゆうき)に一応挨拶を返しながら、洋は内心溜息を吐いた。
「〜〜っ! 何ひっついとんねん! とっとと離れぇや!」
 いつも通りに固まっていた美鳥が、思い切り叫ぶ。
 その光景は端から見ればとても面白い見せ物で、登校中の生徒達がくすくす笑いながらこちらを見て通り過ぎていく事を感じ取っていた。
 普通ならぐるりと取り囲まれて興味津々で成り行きを見守る所だろうが、流石に一週間も同じ事を繰り返していれば単なる光景として扱われるのだろう。
 洋からすればそう思われることもたまったものではないのだが。
「別に私が何をどうしようが私の勝手でしょ? アンタに口出しされるいわれはないわよ」
「ひー君に軽々しぅ触れるな言ぅとんや! ソレにアンタ呼ばわりされる覚え無いわ!」
 顔を真っ赤にした美鳥が、洋の首に掛かっている夕紀の腕を無理矢理引き離した。
 そのまま、洋から引きはがすように手を伸ばして、そのまま一歩踏み出してくる。
 当然、美鳥が洋に抱きつくような形になって、顔の下側に柔らかいモノが押し当てられる。
 ……普通の高校男子ならラッキーだと喜ぶ所だが、洋としては恥ずかしいだけ。
 何しろ、周りには登校中の他の生徒達がたくさんいるのだから。
「うるさいわね! アンタこそ横から口出ししないでよ! 別に洋さんの恋人って訳でもないくせに」
「っっ、アンタかてそやないか! ソレにウチはひー君の幼馴染みや、アンタみたいなん認めるわけ無いやろ!」
「アンタに認められる必要なんてどこにもないんだけど? ソレに幼馴染みだから束縛していいなんて、そんなことあるわけ無いじゃない」
 このまま放っておくとろくな事にならない。
 ソレが解っているから、洋は内心深い溜息をつきながらまず顔を上げた。
 真っ赤になって文句を言おうとする美鳥をじっと見詰める。
「美鳥、他の人の迷惑になるだろ。そんなに騒がない」
「ぅ……でも……」
「それと、樋山さん」
 美鳥から少し離れるように身を反らして、洋は背後にいる夕紀に顔を向けた。

43 :
 ……右側に作った短いサイドポニーテールは茶色で、女顔の洋とは逆に美少年風の凛々しい顔立ちをした夕紀がこちらの顔を見上げていた。
 背の低い洋からすれば、同い年の少女に見上げられるというのは新鮮な光景だが、今はそんなことを考えている場合でもない。
「朝から元気なのは良いけど、あまり抱きつかないで欲しいんだ。その、樋山さんに迷惑でしょ?」
 夕紀はあごに人差し指を添えて小首をかしげてみせる。
「迷惑なんてこと、全くないですよ? ほら、私はもう洋さんの恋人な訳だし」
「なに訳わからんこと言ぅとうねん! ひー君がアンタみたいなん相手にするわけあらへんやろ!」
「……あのね」
 そのまま派手な口げんかを始める二人に、思わずこめかみを押さえる洋。
 結局、こちらの言葉に耳を傾けそうにない二人に溜息を吐きながら、洋は夕紀との出会いを思い出す。
 それは、一月と少し前、夏休みも半ばを過ぎた頃の事だった。


 暑いからと言って、素肌の上にタンクトップを着てホットパンツだけという姿や、特大Tシャツ一枚だけという出で立ちで部屋の中をうろつく美鳥に、洋は辟易していた。
 ……いくら何でも目に毒過ぎるのだ。
 年齢不相応に発育の良い姿態なのに、子供のように無邪気にそんな姿をされては、正直押さえる方が辛い。
 とは言え、そんな美鳥も三日前から実家に帰っている。
 だから、緊張がほぐれリラックスしていても誰にも責められるいわれはない。
 無いはずだと、言い訳をしながら何となく溜まっていた息を吐き出す。
 そして、美鳥がいないおかげで炊事に手をかけなくても済むというのも、また開放感の理由だった。
 掃除洗濯は美鳥、炊事は洋ときっちり分担しているのだが、少しでも手を抜くと美鳥がすぐすねるのだ。
 一人でいるときくらいは、外で済ませても罰は当たらない。
 だから、夕飯を行きつけの喫茶店でとった帰りがけ。
 何となく気まぐれを起こして、普段通らない道を通ったときのことだった。
「……っざけんじゃないわよ! ドラマとかテレビの見過ぎで頭腐ってんの!? 何が指三本で『どう?』よ! アタシはアンタみたいなむさいオヤジには興味ないわよ」
 路地の奥から聞こえてきたその罵声に、何となくいやな予感を覚えた。

44 :
 関わり合いになりたいなどとは露とも思っていないけれど、そのまま無視したり警察を呼ぶのは何となく性に合わなくて。
 周囲にほとんど人影がないことを確認して、洋はその声が聞こえてきた方向へ向かって歩き出していた。
「ふふっ、そんなこと言ってぇ、しょうがないなぁ。じゃぁこれで良いよね? おじさん一流会社の人間なんだよ? 欲しいならもっとたくさん出し」
 ぱんっと、頬を張る音が聞こえて、少し慌てて洋は声の元に向かう。
「アンタ、何様のつもり! いい年こいて、自分の娘くらいの子供相手に買春しようなんて本物のアホ!? きゃぁっ!」
「このくそガキッ! エリートの俺様に向かって、なんて口をききやがる! 教育してやる! きやがれ!!」
「ちょっ、ちょっと! 離しなさいよ! 助けて犯さっっ!!」
 ばちんっと派手な音が響くのと、洋がその光景を目撃するのはほぼ同時だった。
 背広を着た中年のオヤジが、洋よりも小柄な少女の腕を掴んで思い切り顔に平手を浴びせていたのだ。
 それだけで、洋の頭に血が上る。
 普段、男装少女とか性別間違えてるだろとか言われることが多いからこそ、洋は女性に対していつも優しく接してきた。
 女性にとって顔が命という言葉もかなりな部分、真実だと言うことも理解している。
 だから、その中年が少女の顔を叩いた事が許せなかった。
「えぇ加減にせぇよ、おっさん!」
 思い切り怒鳴りつけながら、中年のオヤジと少女の側に駆け寄る洋。
「クソガキが邪魔するんぎゃぁぁぁああああっっっっ!!」
 振り向いてこちらをにらみつけてきた中年の股間を、問答無用で蹴り上げた。
 股間を押さえて地面に倒れ込む中年を睨み付けて、少女に視線を向ける。
 キャミソールとミニスカートに身を包み、大人びた化粧をしているけれど、どう見ても洋より少し年下に見える少女は、ぽかんと口を開けてこちらを見詰めていた。
「えと、顔大丈夫?」
 赤くはれた頬に少し胸を痛めながら問いかける洋に、やっと我に返った様子の少女がこくんと大人しく頷く。
「あ〜、ところで、このおっさん警察に突き出したいんだけど、良いかな? 一応被害者が一緒じゃないといけないから、ソレがいやだったら放っておくけど」
「えと、あの、警察の相手なんてしたくないんですけど」

45 :
 さっき聞こえてきた快活さが嘘のような、もじもじとした様子の少女に小さく首をかしげ、洋は俯せになって痙攣している中年をけり転がして仰向けにさせる。
 そのまま背広の内ポケットに手を突っ込んで、名刺入れを取り出した。
「ぐっ、な、何を」
「黙れ、クソオヤジ。……へぇ、四菱重工古関営業所支店長か。確かにエリートっぽいけど、この事実をばらすだけでクビだよね?」
 洋の冷たい言葉に、びくっと怯えた表情を浮かべる中年。
 そんな相手を無視して、洋は携帯を取り出して中年の顔写真を取る。
「えぇか、オッサン。此処は見逃してやるけど、顔も仕事先も押さえたんや。こんど同じ事してみぃ、社会から抹されるようし向けたるさかい、覚悟せえよ」
 洋の女顔も声変わりをすませていないような高い声も、こういうときはかなり役に立つ。
 一見、虫もさないように見える顔立ちだからこそ、その直前の情け容赦の欠片もない攻撃とのギャップが、相手の恐怖を煽るのだ。
「……さてと、じゃ僕は帰るけど、一言言わせてもらうよ。君もそんな格好でうろつくから、変な奴に絡まれるんだよ」
 気づかれないよう溜息をつきながら、洋は少女に背中を向ける。
 あまり関わり合いにはなりたくなかった。
 なのに、いきなり服の裾をぎゅっと掴まれた。
 首が絞まって、思わず洋は立ち止まってしまう。
「えと、あの名前を教えてください! お礼しますから!」
 その真剣な表情に、イヤな汗が額に浮かんだことを自覚する。
「あ、いやその、ちょっと急いでるから!」
 無理矢理腕を振り払って、慌てて逃げ出す洋。
「まってくださいっ!」
 追いかけてくる気配を感じながら、それでも洋は何とか逃げ切った。


 ……そして、二学期の始業式当日。
 古関高校の校門の前で見事に鉢合わせし、しかもその場で告白されたという笑い話にもならない状態だったのだ。
 無論美鳥もその場にいて、二人は毎朝こんな喧嘩を繰り返している。
 そんな事を思い出して、まだヒートアップを続ける二人に視線を向けた洋は深い溜息を吐く。
「大体、なんでアンタが毎朝毎朝洋さんと一緒に登校してるのよ! アタシには家の場所だって教えてくれないって言うのに!」
「ふん、そんなん決まっとうやろ! ウチは」「美鳥っ!」
 慌てて、美鳥の口を手で塞いだ。

46 :
 夕紀が驚いたような表情で見詰めてくるが、この際放っておく。
 がしっと、美鳥の首の後ろに手を伸ばして、強引に引き寄せた。
「この阿呆! 第二条くらい護らんかい!」
 ……同居生活条件表第二条、二人が同居していることは絶対他人にはばらさないこと。
 ただでさえいつも一緒にいる美鳥と洋が、同居していることが周りに知られれば、とんでもない揶揄の荒らしに巻き込まれる事になる。
「……ひー君、ごめん」
 しゅんと肩を落とす美鳥に、仕方なく笑顔を向けて洋はその側から離れる。
「じゃ、早く教室に行こ、そろそろ予鈴のなる時間だしさ。……樋山さんも急いだ方が良いよ」
「うん、そやね」「はい、洋さん」
 ほぼ同時に返事を返した二人が、またじろりとにらみ合う。
「何で、アンタが答えんねん!」「そっちこそ、黙ってなさいよ!」
 ……また噛み付き始めた美鳥と夕紀のやりとりに、思わずこめかみを押さえながら、洋は校舎に向かって歩き出す。
「あ、待って下さい、洋さん!」「ひー君、ちょいまってぇなー!」
 慌てて後をついてくる二人に、洋は思う。
 どうして、この二人が自分なんかに好意を向けてくれるのだろうかと。
 こんなチビで女の子みたいな容姿の自分に向けられる、あまりにも純粋な好意が洋には理解できなかった。

47 :
ってことで二話目投下完了。
……このペースだと、今年中に終われば良い方かも。
それまでにこのスレが持ちますように。
とりあえず、洋と美鳥のエロ話に持ってくまで頑張ります。

48 :
お見事! GJです!
こういうシチュは結構好きなので次回も楽しみにしてます!

49 :
>>47
GJ!
長期連載ドンと来い!だ!
これからドンドン人が増えれば短編も連載も増えるしな!(希望的観測)

50 :
>>47
GJGJ。只、なんか方言に違和感が。関西弁なのか?
と、関西人じゃない俺が言ってみる。

51 :
保守

52 :
保守!

53 :
バッチこいやぁぁぁぁぁ!!!!

54 :
>>47
こういう設定好きだ
がんがれ

55 :


56 :
>>50
関西人のオレから言わせもらうと

やっばり違和感が…
職人さんは女性?


57 :
えと、えらいお久し振りです。
やっとこ、三回目仕上がったので、投下します。

58 :
 一悶着はあったものの夕紀と何とか別れて、自分たちの教室に向かう途中。
「……ひー君、ゴメンな」
 隣を歩く美鳥が声をかけてきた。
 心底反省していることは、しょんぼりと肩を落としている様子でもわかるから。
「まぁ、無理矢理仲良くしろとまでは言わないけど、もう少し大人しく出来ないの?」
「…………そんなん言ぅたかて」
 一瞬ふくれ面を浮かべて、すぐしょんぼりと肩を落とす美鳥。
 そんな美鳥の様子を、黙ってみていることなんて洋には出来なくて。
「ま、反省してるんならいいよ。でもね、他の人に迷惑かけたりしないようにしないとね?」
 呟きながら背伸びをして、ぽんぽんっと美鳥の頭を優しく撫でてやる。
 それだけで、嬉しさと照れくささを混ぜたように、にへ〜〜っと笑う美鳥に、思わず苦笑が浮かんだ。
 背伸びしないと格好が付かないことが、正直に言えば少し辛いけれど。
「ほら、早く教室行くよ」
「ん、そやね」
 そう言いながら、歩く速度を上げる美鳥。
 美鳥が三歩歩く間に、四歩踏み出してその隣に合わせる。
 きっと周りから見たら滑稽だろうなと、そんなことを想いながら教室に向かった。

 いつも通りにざわつく教室に入る洋。
 美鳥が窓際の一番後ろに向かうのを見ながら、自分は教壇の真正面の席に腰を下ろす。
 同時に、ぽんと肩を叩かれて洋は渋々振り返った。
 座ってる時点で視線を上げないといけない事実に、いつも通りに悔しさを感じながら相手を見詰める。
 がっしりとした体格に、立てば美鳥と同じくらいという高い身長の持ち主。
 小学校からの腐れ縁の悪友、大林建昭(おおばやし たてあき)が、二枚目半の顔立ちにだらしない笑みを浮かべていた。
「よ、おそかったっぺの、洋どん」
「……ふぅ」
「おや、溜息をつからはるとは、よっぽどつかれとるじゃっど。そげんこつではあかんとよ? ま、気持ちはわからんでもなかけん、今日もえーもん、みせてもらったさかいの」
 ……まいどの事ながら怪しい言葉遣いを続ける建昭をじろりと睨み上げる洋。
「気持ちゃわかりゃぁで、溜息ばっかついちょったら、せっかくの美顔がわるぐぎゃっっ!!」
「なんか、言った?」
 問答無用でみぞおちに一本拳を叩き込んだ洋は、不機嫌そうな表情を崩しもせずに建昭を睨み付ける。

59 :
「ぐっ…………軽い、冗談だってば」
 机に伏せたまま、苦しそうに言葉を吐き出す建昭。
 それが単なるゼスチャーだと解っているから、冷たい視線を向けてぼそりと呟く。
「……そう言った冗句は嫌いだって、いつも言ってるでしょ」
「いや、そりゃわかっとりゃーで」
「なら、わざとらしくそんなこと言わないでくれる?」
「ま、それが大林君らしい所だと思うんだがね」
 建昭の背後から、少年が顔と口を出してくる。
 亜麻色のショートカットに、洋とは違う意味で整った美貌をハーフリムのシルバーフレーム眼鏡で隠す少年が、皮肉気な笑みを浮かべた。
「むぅ、その言い方はなかろうに」
「実際、君は頭よりも口の方が回転が速い、言うなれば馬鹿の典型だと思うが。少しは落ち着いた言動が出来ないものかい?
 ま、多少落ち着いたところで馬鹿を隠すことは出来ないがね」
 少年――洋の悪友、後藤釆が、いつも通りの毒舌を披露する。
 そんな釆に視線を向けた建昭が、なぜかすぐこちらに顔を向け直してきた。
 何となくその先の光景が予想できて、洋は深い溜息を吐く。
「あー、ったくこれだから予言者さぎゃっっ!!」
 ごずっ、と、耳慣れた音が響く。
 建昭の脳天に、ものの見事に国語辞書が命中していた。
 机に上半身を突っ伏して悶絶する建昭の姿に、洋は思わず苦笑を浮かべる。
 理知的な顔立ちに冷たい笑みを浮かべて、釆が建昭の背中を見下ろしていた。
「……気持ちはわかるけどさ、いくら何でも辞書はやりすぎじゃない?」
「君が気にかける必要などない。壊れ掛けの機械の修理方法は衝撃を与えるって言うのが、世間の常識だ」
「……俺は機械か、おい」
 ゆっくりと上半身を上げた建昭が、額に青筋を立てながら振り返る。
 その様子にただ苦笑するしかできない。
「いや、壊れかけて制御の聞かない迷惑極まる機械未満だ。常々言ってあるはずだ、その例えだけは許せないと。
ソレを覚えられないような低能が機械に勝る筈がない」
「別にえーやにゃーで。親御さんらの期待、一身に背負っちょん、なまえやねんかぇら」
「……両親は両親、僕は僕だ。オカルトライターなんて嘘つきが身内にいるだけでも恥ずかしいのに、大先輩の名前を借りたなんて馬鹿な事を言われて腹が立たない訳がないだろうが」
 ……そのまま、いつも通りに陰険漫才をはじめる二人を見て、苦笑と共に視線を巡らした。

60 :
 雑談を重ねたり本や携帯に集中しているクラスメイト達を軽く流し見て、それから何とはなしに美鳥の方を見詰めてしまう。
 席に着いている美鳥の隣に、やけに大きな身振り手振りで話す赤茶のボブショート少女に、外見にはそぐわないたおやかな仕草を見せる金髪のツインテール少女が立っていた。
 そんな二人と話をしている美鳥は楽しそうで。
 ただそれだけのことが、洋にはとても嬉しかった。
 不意に、美鳥と視線が合って、嬉しそうな笑顔を向けてくる。
 同時に、美鳥の隣にいる少女達がこちらに視線をむけて来て、気恥ずかしさを感じてすぐに視線を逸らした。
 視界の片隅で、美鳥がしょんぼりとするのが見えて、ちくんっと胸の奥が痛みを覚えた。

 いつも通り、退屈そのもののHRに続けてはじまった授業を適当に聞き流す。
 脳裏に浮かぶのは、神戸に住んでいた頃の、美鳥がいつも側にいた頃のこと。
 美鳥の背は子供の時からかなり高くて、そのせいでいつもいじめられていた。
 無論、背の高さばかりではなく、可愛らしい顔立ちと気の弱さが、いじめっ子達の気を引いたというのも理由の一つ。
 そんな美鳥を助けるのは、いつも洋の役目で。
 そのことで陰口をたたかれるのが、すこし辛かった。

 公園の外れにある林の中、ただ一人だけでいる洋は溜息を吐いていた。
 木々の間から友達がサッカーをしているのが見えるけど、。
 本当は一緒に遊びたいけど、みんながみんな自分と仲良くしてくれるわけじゃないから。
 あの中でみんなを集めている少年が、美鳥をいじめてる中心だと解っているから。
 だから、あの環に入ることが出来ないだけ。
 そんなことを考えてる洋に向かって、美鳥が駆け寄ってきた。
 他に誰も来ないと知っているからか、嬉しそうな笑顔を浮かべている。
『ひー君、ひー君!』
 すぐ側に来た美鳥が、洋の服の裾をぎゅっと掴んで見詰めてくる。
 上から見下ろされるのはやっぱりすこし悔しくて、それでもその気持ちを隠して美鳥を見詰め返す。
『なんの用や、美鳥?』
『用って、用ないと、ひー君のそばおったあかんの?』
 今にも泣き出しそうな表情で見詰めてくる美鳥に、洋はむすっとした表情を向ける。
 ついさっき、美鳥の事でからかわれたばかりで、あまりいい気分じゃ無かったから。

61 :
『別にそんなわけないけど』
『ウチ、ひー君と一緒におりたいだけやもん』
 だけど、上から上目遣いで見られると、その気分もすぐに消え去る。
 この顔をされると、美鳥の言うことを聞いてやりたくなってしまうのだから。
 だから、手を伸ばしてぽんぽんと美鳥の頭を撫でてやる。
『ったく、しょうがないやつやなぁ』
 ただそれだけの仕草でにっこりと笑顔を浮かべる美鳥に、胸の奥がとくんっと跳ねた。
 それがなんなのか解らなくて、すぐにそっぽを向く。
『えへへ、そない言ぅてもひー君ちゃんとおってくれるんやもん』
『はいはい』
 両親達がそれぞれ親友同士で、しかも家も隣同士。
 物心着いた頃から一緒にいるのが当たり前で、ずっと一緒にいるんだとお互いそう思っていた。
『でもさ、もしボクがおらんようなったらどないすんねん』
 その言葉を口にした瞬間、美鳥の動きが完全に止まった。
 口をぽかんと開けて、ただ呆然とこちらを見詰めてくる。
『ひー君が、おらんよなる?』
『ああ、そや。ボクかてずっとお前の側おられるとは限らんやろ』
 一瞬、何が起きたのか解らなかった。ただ体中が温もりに包まれた事だけを理解して。
 少し遅れて、美鳥が抱きついてきているのだと気づいた。
『ひー君、ウチなんかした? なんかひー君怒るようなことしたん? うちイヤや。ひー君おらんよなるなんて、思うんもイヤや』
 ぎゅっとしがみついてくる美鳥。
 その姿にただ笑うことしかできない。
 洋だって美鳥とはなればなれになるなんて、考えたこともないのだから。
『アホ、怒っとうわけない。ボクだけやのうて、もっと他の奴と遊んだらどうや言うてんねん』
 ただ、こうしてくっつかれるのは恥ずかしくて、そんな風にしか言えない。
 途端に美鳥が更に強く抱きついてきた。
『ウチ、えーもん。ひー君おったら、ほか誰もいらんもん。ひー君はウチと一緒なんはいやなん?』
『そんなわけ、ないやろ。ボクだけやのうて、他の奴ともちょっとは仲良うしたどうや言うてんねん』
『ウチ、ひー君だけでえーもん』
 その真っ直ぐな言葉に、嬉しさと気恥ずかしさが入り交じって顔が赤くなる。
 美鳥がぎゅっと抱きついてくるのも恥ずかしさの一因で。
『アホ、二人だけやったらおもんないやん。お前やって、もっと友達つくったらえーやろ』

62 :
 そう言いながら、何とか美鳥から離れる。
 こんな所を他の連中に見られたら、恥ずかしいし情けないから。
『でも〜〜』
 今にも泣き出しそうな表情で見詰めてくる美鳥。
 その気持ちがわかってしまうから、溜息を吐いてしまう。
『えぇか、美鳥。お前はやる気になったらなんでもできる。お前は宝石の原石や。磨けば思いっきり光れるんや。
友達だってたくさん出来るし、いじめられんようになれる。そやから、ボクと二人だけがえーなんて言ぅな』
 ついこの間、先生にしかられるときに言われた言葉を、そっくりそのまま美鳥に投げかける。
 きっと、納得してくれる。そう思ってた。
『でも〜〜』
 それでも、美鳥が泣き出しそうな表情を浮かべて見詰めてくる。
 だから、深い溜息を吐きながら見詰め返した。
『あんな美鳥』
『ん』
 一瞬だけ、何か言いたげな表情を浮かべる美鳥に、洋は笑って見せる。
『ちゃんと、一緒にいたるから。ずっと一緒におったるから。やから、お前もがんばれんか?』
『ひー君?』
『美鳥が……、みーちゃんが怖い言うんやったら、ボクが守ったる。やから、みーちゃんもがんばってみーへんか?』
 ぱちくりと目をしばたかせて、美鳥がじっと見詰めてくる。
 それが気恥ずかしくて、そっぽを向くより早く、美鳥がまた抱きついてきた。
『ちょっ! みーちゃん!』
『ひー君、ウチがんばる! がんばるから、ちゃんとお嫁さんにしてくれるんよね!』
 いきなり唐突に飛び出した言葉。
 開いた口がふさがらず、呆然と美鳥を見詰めてから、はっと我に返った。
『って、なんでいきなりそうなんねん!』
『だって、ひー君ずっと一緒におってくれるんやろ? おかーさん達言ぅてたもん。お嫁さんになったら、ずっと一緒におれるって』
『いや、確かにそやけど』
『ひー君とやったらえーもん。ウチ、ひー君のお嫁さんになりたいもん。そやから、ウチ頑張るから、ひー君のお嫁さんにしてくれるよね』
 すぐ近くに、嬉しそうな笑みを浮かべる美鳥の顔があって、きっと大きくなってもずっと一緒にいられると信じられて。
 ずっと、一緒にいたいと願っていて。
『うん、えーで。大きなったら、ちゃんとケッコンしたる。約束や』
『うん、約束!』

63 :
 ふと気がつけば、授業時間も終わりに近づいていた。
 かなり長い時間思い出に浸っていたことに、洋は内心で溜息を吐いた。
 それもこれも、夕紀が絡んでくるようになって、美鳥が以前よりも更にきわどい行動をするようになったせい。
 洋にだって、美鳥が迫ってくる理由も、その気持ちも解っている。
 だけど、今はまだその気持ちに答えることが出来ない。
 大事だから。
 美鳥のことが誰よりも大事だから。
 だから、もう一度内心で溜息を吐いた。

64 :
ってことで、レス下さった皆様、有り難うございます。
本文で書きましたが、洋と美鳥のは広義の関西弁です。
正確に言うと神戸弁です、はい。
関西=大阪ではないと、こっそり言いたかったり。
次回はいつになるか解らないですが、出来れば早めにお送りしたいなぁと。
それでは、失礼。

65 :
GJ!!!

66 :
保守

67 :
こういうのいい!!

68 :
これは期待だな

69 :
バレー選手と中学生か、チビフリーターあたりと絡ませたいけど、
このスレって女側がSなの?Mなの?

70 :
特に決まってないと思う
ので、投下期待

71 :
長身の彼女
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1180279217/

72 :
保守

73 :
>>23
俺漏れも。幾つだおまいは

74 :
保守

75 :
保守

76 :
ってことで、忘れられた頃にひっそり投下。
四話目です。

77 :
 四時間目の授業が終わると同時に、洋は教室から飛び出した。
「ひー君!」
 美鳥の声を聞きながして、洋は廊下を走る。
 周囲にも同じ様に走ってる生徒達がいるが、いつものことだから相手にしない。
「美鳥! 席取りっ!」
「うんっ! ウチ、適当に定食な!」
「解った!」
 美鳥の声に応えつつ、洋は走る。
 学食に向かって。
 古関高校の学食は味の良さと内容の非凡さで、近隣に名を轟かせていた。
 校長個人の人脈らしいのだが、一流の料理人が監修する料理が出されているのだ。
 冗談ではなく、学食目当てで古関高校を選んだ生徒もいる辺り、その質の高さも知れようと言うもの。
 特に、先着五十人までのスペシャルランチは、学食で出されているとは信じられないほどの味とボリュームで、毎日こうして凄まじい争奪戦が繰り広げられている程だ。
 身を屈めて、他の生徒達の間をかいくぐる。
 こんな時にしか有利に働かない自分の小柄さに少しだけ苛立ちながら、洋は件の学食に一番手で飛び込んだ。
 ファミレス並にきっちりした内装は、高校と言うよりは大学の有名カフェ提携学食を彷彿とさせ、漂う薫りは胃を強烈に刺激してくる。
 そのまま券売機に駆け寄って、スペシャルランチと、ロールキャベツ定食の食券を手に入れて、ほっと一息つく洋。
 後は食券を交換して美鳥が取っている席に行くだけ。
 カウンターに向かう洋の目に、今日のスペシャルランチの見本が映る。
「今日のスペシャルは、極厚トンカツ定食……、ってまた無茶なメニューだよなぁ」
 自身、料理好きでは人後に落ちない洋だからこそ、そのメニューの無茶苦茶さが理解できた。
 5センチという非常識な厚さのトンカツなど、普通に作ろうとすれば生焼けか揚がりすぎて食べられたものではない。
 低温と高温の油による二度揚げをしているのだろうが、きちんとしたトンカツ専門店ならまだしも、たかだか学食で出すにはあまりにも手間が掛かりすぎている。
 今度、家でやってみようかな、とそんなことを考えながらカウンターに向かった洋は、背後で起きた悲鳴にただ苦笑した。
 スペシャルランチを手に入れることが出来なかった悲鳴もまた、ここでは日常茶飯事なのだから。
 ……しかも、それが毎日必ず響く建昭の声ともなれば、苦笑しても当たり前と言うもの。
 あそこまで間が悪いと、有る意味狙っているやっているんじゃないかと思うくらいだ。
 スペシャルランチ用カウンターで食券を差し出す洋に、調理師――うら若い美人女性――が笑顔を向けてくる。
「スペシャル1、大和煮1、入りまーす。……でもまぁ、凄いね君。毎日、必ずスペシャルランチとってるのって、君くらいだよ?」
 料理が出てくるまでの間、調理師が笑顔を浮かべて話しかけてくる。
 洋も笑顔を浮かべながら答えを返す。
「まぁ、変わったメニューが多いですし、しかも安いですから。この内容で、五百円なんてホントにやっていけてるんですか?」
「あはは、五十食限定だからぎりぎりね。そうじゃなかったら、倍の値段は付けるわよ。何しろ、ちゃんとした職人さんレベルの料理技術が必要なんだもの」
「でしょうね。この間のステーキ定食なんて、オーストラリア産の赤身肉なのに、黒毛和牛レベルくらいに柔らかでしたし」
 思った通りの事を口にした瞬間、調理師はクスリと笑ってみせる。
 それから、少し真剣な表情で見詰め返してきた。
「あれ、赤身肉って気づいたの君くらいだよ。料理とか得意なのかな?」
「一応、それなりに」
「それじゃ、今度お姉さんと料理談義に花を咲かせてみない? 君みたいな可愛い子とおはなしするのって楽しそうだし」
「あー、いえ、謹んでご遠慮させて頂きます」
 背後からの異様な圧力に気づいて、内心冷や汗を浮かべつつ洋は答えを返す。
 ……スペシャルランチの人気の中には、できあがるまでの間、気さくで若い女性調理師と話が出来る機会があるということも含まれているのだ。
「んー、それは残念。あ、料理出来たわね。それじゃ、又、明日ね」
「はい、失礼します」

78 :
 調理師と笑顔を交わし合って、二枚のトレイを器用に持ち上げた洋は、美鳥の待っているいつもの席に向かって歩き出す。
「……流石、女同士。話が良くあって結構なこったな」
 不意に背後で嫌味な呟きが聞こえた。
 ぐっと奥歯を噛みしめる洋。
 客観的に見て、自分が女に見えると言うことくらい自覚している。
 いつも日本全国を飛び回っていた両親のせいで、身につけざるを得なかった料理の腕もそう見える事に拍車をかけていると解っていた。
 例えばこれが、町中や人気の少ない場所なら問答無用でケンカを売り返すけれど、今は両手もふさがっているし学食の中だから、辛うじて我慢した。
「へっ。制服間違えてんじゃねえの? 女の子なら女の子らしく、スカートはいとけよ」
「おい、やめとけよ」
「だぁってろ。聞こえないふりかよ、この臆病者」
 いらつきながらも、無視し歩き出そうとした瞬間。
 聞き覚えのある声が響く。
「そう言うアンタの方が臆病者でしょ!」
 振り返った洋の目に、特徴的なサイドポニーが飛び込んできて。
 思わず、小さな溜息を吐いてしまった。
「なにが女同士よ、なにが制服間違えてるよ! 洋さんはアンタみたいな女の腐ったような奴とは違って、男らしい人なんだから」
「はぁ? あれのどこが男らしいって?」
 夕紀が男子生徒の一人に噛み付いている。
 相手は、身長おおよそ一九〇センチ弱の男子。
 その顔と体型に見覚えがあった。
 常に全国区でベスト4に入るバスケ部で、一年なのにレギュラーに抜擢された生徒だ。
「コタにはわかんないだけでしょ! 人のことえらそうに言えるほどまともでもない癖に、えらそうに言ってんじゃないわよ!」
「……お前に、何が解るってんだよ」
 コタと呼ばれた生徒と夕紀の間に、火花が散る。
 自分が発端なのに、無視するわけにも行かなくて。
「あー、樋山さん。僕は気にしてないからさ」
 一応背後から声をかけるが、夕紀は振り向こうとすらしない。
「大体、昔から後先考えずつまんないこと口にして、アンタがまともな目に遭った事なんてない癖に! もうちょっと言葉遣いってのを考えたらどうなのよ!」
「るっせぇな。いつまで幼馴染みでいるつもりだよ。手前ぇの方が縁切りとか言ってたくせによ」
「アンタが余計なことばっかり言ってるからでしょ!」
「樋山さん、もう、いいから」
 もう一度背後から声をかける洋。
「あーもう、ウルサいっ! この馬鹿をどうにか…………あ」
 振り返りながら、びしっと鼻先に人差し指を突き付けてきた夕紀が、そのままフリーズする。
「僕は気にしてないからさ、早くご飯食べた方が良いよ。他の人の迷惑になるしね」
「あ、いえ、えと、御免なさい、洋さん」
 慌てて頭を下げる夕紀に、ただ苦笑を浮かべる洋。
 そのまま、美鳥のいる席に向かって歩き出す。
 夕紀もソレに合わせて動こうとして。
「……へっ。二股かけるなんて非常識にしてる癖によ。手前ぇみたいのはでっかいのだけ相手にしてりゃ良いんだよ」
 もう一度聞こえてきた声。
 『でっかいの』……、美鳥のことをそう呼んだことが許せなかった。
 例の相手が異常なまでに厳しい視線を向けてくる。
 ソレに、少し訝りながらも、洋は笑みを浮かべて見せた。
 その相手だけでなく、洋に視線を向けていた全ての生徒が同時に顔を引きつらせる程、凄みののある笑みを。
 元々美少女顔と言われるほどに整っている顔立ちだからこそ、洋が浮かべる冷たい笑みは異常な迫力を持っているのだ。
 ソレを知っているからこそ、洋はただ笑みを浮かべて見詰めただけで、直ぐにまた振り返る。
「洋さん?」
「いや、なんでもないよ」
 夕紀の不思議そうな問いかけに普通の笑顔で返して、突き刺さるような視線を感じた。
 その視線の元は、言うまでもなく美鳥。
 そのふくれっ面に苦笑を浮かべながら、洋はそちらに向かった。


79 :
「……なんでそいつが一緒に来るん?」
「アンタにソイツ呼ばわりされたくないんだけど?」
 美鳥と夕紀がいきなり噛み付き合う。
 その様子に苦笑を浮かべながら、洋は美鳥の前に定食のプレートを置いて、自分はその隣に腰を下ろした。
 夕紀も洋の正面に座りながら、それでも美鳥を睨み付ける。
「二人ともご飯の最中くらい仲良くしなよ」
 苦笑混じりに呟いた洋に、渋々といった様子で二人が視線を逸らす。
 今はソレが限度だと解ったから、内心溜息を吐きながら洋は定食に箸を付けた。
「……今日のスペシャルはまたごっついねぇ。いっつも思うんやけど、ひー君よぅそんだけ食べよぅなぁ」
「ま、おいしい物を沢山食べて、運動を沢山すれば健康間違いなしだしね」
 美鳥の言葉に答えを返しながら、極厚カツにかぶりついた洋は、そのまま絶句した。
 厚さとは裏腹に非常に柔らかで簡単に噛み切れて、たっぷりの肉汁が口の中にあふれ出す。
 衣のサクサク感が、肉の柔らかさとジューシーさを更に引き立たせて、慌ててご飯に手を伸ばした。
 ご飯との相性も抜群で、信じられない美味さに一人頷く。
「……ひー君、そんなに美味しいん?」
 羨ましそうな表情でじっとこちらを見詰めてくる美鳥。
 コクコクと頷きながらふた切れ目に箸を伸ばして、期待の眼差しでじっと見詰めてくる美鳥の口元に差し出す。
「あーん、あむ……もぐもぐ…………」
 半分くらいを囓り取った美鳥が口を動かすのを見ながら、残った分を自分の口元に運んで、ご飯をいっしょに掻き込んだ。
 暫しの間。
「……美味しいなぁ、コレ。なんだかんだ言ぅてやっぱスペシャルはごっついねぇ」
 ほんわかした笑みを浮かべながら呟いた美鳥が、半分に切ったロールキャベツを差し出してくる。
「はい、ひー君にもお裾分け」
「ん、はぐ」
 十分に染み込んだスープが、柔らかくなったキャベツと粗挽き肉に絡んで口の中に広がる。
 相変わらず、学食レベルとは思えない美味さに唸りながら飲み込んだ。
「やっぱり、此処のは全部美味しいよね。今度再現してみたいな」
「ひー君やったら、簡単に出来るやろね。メッチャ楽しみや」
 嬉しそうに笑う美鳥に頷き返しながら、じっと見詰められている事に気づいて、洋は視線を前に向ける。
 夕紀が、決意の表情を浮かべていた。
「……えと、洋さん。良かったらどうですか?」
 そう言いながら、カレーをすくったスプーンを差し出してくる夕紀。
 一瞬、冷や汗を浮かべて、洋は考え込む。
 美鳥とのおかずのやりとりはいつものことだけど、さほど親しくもない夕紀とそんなことをする気にはなれない。
 そんな当たり前のことを、それでも出来るだけとげが無いように伝えるにはどうすればいいか、そんなことを考えて内心で溜息を吐いた。
「えと、夕紀さんに悪いからいいよ」
 微笑みを浮かべて首を横に振る洋。
 しゅんと肩を落とす夕紀に、少し悪いことをしたかなと思ってしまう。

80 :
「そんな親しいわけやないのに、そんなんするなんて恥ずい奴やね」
 いきなり横から聞こえた声に、洋は思わず視線を美鳥の方に向けた。
 美鳥が、暗い悦びを乗せて嗤っていて。
 胸の奥がずきんっと痛んだ。
 美鳥には笑っていてほしい。ヒマワリのような、太陽のような、朗らかで明るい笑顔でいてほしいから。
「美鳥」
 だから、呼びかけが咎めるような物になってしまうのはしょうがないこと。
「……何、ひー君?」
 こちらに視線を向けてきた美鳥の浮かべる、どこかすねたような表情にまた胸が痛む。
 洋だって、美鳥が悪くないことは解っているけど、それでもどうしても放っておくことは出来なかった。
「そんな言い方しちゃダメだろ」
 そのつもりは無かったけれど、言葉尻が強く響いて。
 美鳥が傷ついたように項垂れる。
「…………もうえぇわ」
 ポツリと呟いた美鳥が、そのまま定食を凄い勢いで食べ始める。
 見る間に食べ終わった美鳥が、そのまますっと立ち上がった。
「ごちそうさま、ウチ、先戻っとうから」
「あ、美鳥!」
 洋の呼びかけに応えようともせずに、美鳥がそのまま食器を返しに行く。
 それを黙って見過ごすわけにはいかなくて。
「その、洋さん。よかったらこのまま一緒にお話……」「ごめん」
 夕紀がおずおずと話しかけてくるのを、遮って洋も慌ててご飯を掻き込んでいく。
 本当ならそのおいしさに舌鼓を打つところだが、今はそんなことに構っている暇はない。
 立ち上がって背中を向けた美鳥。
 その目が少しだけ潤んでいることを見て取っていたのだ。
 放っておく訳にはいかない。
「ごちそうさま、ゴメン樋山さん。ちょっと用事があるから」
 立ち上がった洋は、そのまま食器返還のカウンターに向かう。
「…………ですか…………なら」
 背後で夕紀が何かを行っていたような気がして、それでも振り返るつもりにはなれなかった。

「美鳥!」
 小走りで教室へと急いでいた洋は、途中の廊下で美鳥を見つけた。
 呼びかけながら立ち止まって息を整える。
「……何、ひー君」
 いつもは見ることのない、冷たい表情の美鳥。
 美鳥がそんな表情を浮かべることが哀しくて、洋は一瞬言葉を続けることが出来なかった。
「用事無いんやったら、気安ぅよばんとってや。あいつんとこ行って、楽しぅ話しとったらえぇやん」
 拗ねてるだけだと、きっとそうだと思ったから。
 洋は一度深呼吸して、美鳥をじっと見詰めた。
「ねぇ、美鳥。美鳥はなんで樋山さんのことあんなに毛嫌いしてるの? 美鳥も樋山さんも、僕の友達なんだから、友達同士仲良くして欲しいって思うのはいけないのかな」
 本当は、美鳥が友達だなんて、思っていない。
 誰よりも大事で、何よりも大切な、自分の全てをかけても悔いは無いと、素直にそう思っている相手だからこそ、今は自分の気持ちをさらけ出すことは出来なくて。
「……そうやね。ウチは、ひー君の、友達やもんね」
 だから、自分が言い間違えたことに、洋は気付けなかった。
 美鳥がじっとこちらを見詰めてくる。
 その冷めた瞳に、また何も言えなくなってしまう洋。
「ひー君にとってはあいつは友達かも知れんけど、ウチには友達でも何でもない。そんなんと仲良うせぇなんてそんなん無理や」
「でもさ」
「でもも何もない! ウチはあいつ嫌いや! 嫌いな奴と、嫌われてる奴と仲良うなるなんて、ウチには出来ん! そんなに仲良うしたい言ぅんやったら、ひー君だけがあいつと仲良うしとったらえーやんっ!!」
「美鳥っ!」
 いきなり叫んだかと思うと、美鳥が全力で走りだした。
 今すぐ追いかけてもきっときちんと話せないことだけは、何となく理解できたから。
 洋は小さく溜息を吐いて、そのままとぼとぼと歩き出した。
 周囲から聞こえてきたひそひそ声は、無視して。

81 :
ってことで、久方振りです。
レス下さった方に感謝します。
いやまぁ、メインでやってる某スレではいろえろ書いてたんですが、なかなか筆が進まずに(ぉ
ってか、保管庫のお手伝いとかやってて、余計に書く暇が無くなったりしてるわけで。
えと、次回までこのスレが保ってることを祈りつつ、ではまた。

82 :
>>81
忘れちゃおらんよGJ!
ハーレムルートを突っ走れ!!

83 :
保守

84 :
保守age

85 :
こんな所があったのか
いや、素晴らしい場所を見つけた
>>81暗愚丸氏
全部見ました、GJ!
次回も楽しみにしてます、も一度GJ!

86 :
>>85
情報室見てるとこういうスレの発掘が楽になるからオススメ。
圧縮が近付いたら自分の気に入ってるスレも守れるし。

87 :
一ヶ月

88 :


89 :
期待

90 :
中性的でシャイな男
90年代中頃でしたでしょうか、「フェミ男」などという言葉が流行りだした頃から、ちょっと中性的でシャイな男がモテるようになりました。
私自身は古い人間ですので、男はちょっと強引なくらいが好みです。
が、最近は特に、女性が年上のカップルも増え、可愛い男、シャイな男が好みだという御姉様方も多いようです。
シャイな男というのは、自ら果敢に攻めるということがないため、気が強くてちょっとわがままな女性や、しっかり者でリーダーシップのとれる年上の女性と付き合うことが多いようです。
ただし、私について来いと言わんばかりの強引なだけの女はNG。いくらシャイでも男は男ですから、弱さや可愛らしさという女の「隙」がなければ恋愛には発展しにくいものです。
俺様系の強引男
俺様系の強引男というのは、男としてのプライドが高く、どちらかと言えば女性を卑下する傾向も強いのが特徴です。
女に対しては綺麗でか弱いという幻想を抱いていることも少なくありませんですので、自分より有能そうなバリキャリの女性や、男勝りで女らしさに欠ける女性などは敬遠しがち。
しかし、じつは俺様系を前面に出している男性こそ、内面は意外と繊細で脆いものです。
弱い犬ほどよく吠える、というアレですね。人間関係で躓いたり、仕事で失敗した時などは、つべこべ言わず優しく側にいてくれる、癒し系の女性に惚れやすいでしょう。
普段は自分が主導権を握っていても、いざという時は女性に甘えるのが俺様系の強引男です。

91 :
……なにはともあれ、こっそり投下
今回ちょっと長いです

92 :
 ……気がつけば、五時間目の授業が終わっていた。
「……はぁ」
 深い溜息を吐きながら、斜め後ろに視線を向ける。
 自分の席に座っている美鳥と目が合って。
 冷たい表情のまま視線を逸らされたことで、洋の胸の奥に痛みが走った。
 いつもと同じ二人組と話し始める美鳥をこれ以上見ることが出来なくて、洋はそのままぐったりと机に上体を預けた。
 ケンカ自体は美鳥が家に来てから何度かしたことはあった。
 けれど、ソレはいつも美鳥のだらしなさや甘えすぎに洋が怒るだけのことで、大体なし崩し的に仲直りしていたから。
 こんな風に本気のケンカなんてしたことがなくて。
 どうすべきか解らなくて、洋は何も出来なかった。
 今下手に声をかけても、何を話せばいいか解らない。
 だけど、放っておいても解決なんてするはずがないことも理解している。
 家に帰ればイヤでも顔をつきあわせることになるし、そんなときまでこんなもやもやした気分を引きずる訳にもいかない。
「洋殿、大丈夫でござるか?」
 背後から建昭の声がかけられると同時。
「るっさい」「ごはっ!」
 振り返りもせず無造作に放った裏拳に、見事な手応えが返ってきた。
 ……わざわざ体を前に傾けて話しかけていたのだろう。
 そうでもなければ当たるはずのない一撃で、元々軽い威嚇のつもりでしかなかったのだ。
「ぐぬぅ……、いくらなんでも、声かけただけで、裏拳はなかろ」
 悶絶中にもかかわらず声を投げかけてくる建昭を無視して、また机に突っ伏す。
 何を言われても相手にする気にはなれないから。
「あらあら、不機嫌なんですね?」
 不意に脇から優しい声をかけられて、渋々顔を上げる洋。
 いつも美鳥と一緒にいる二人組の片割れ、金髪碧眼のツインテール少女が、にこやかな笑みを浮かべて立っていた。
 どう見ても白人にしか見えない顔立ちで、諸々の仕草が典型的日本美人の様に落ち着いている姿は、色々な意味で人目を引くもの。
「河音(かわね)……、なんか用?」
 両親共に白人だが、国籍上は立派な日本人という微妙にややこしい経歴の少女。
 河音澄香(すみか)の姿に、洋は少しも不機嫌さを隠さずに視線を向ける。
 澄香も、建昭と同じく、こちらに越してきた頃からの友人で、中学の時には一悶着あった相手だったから。
 美鳥に向けるのと同じ、普通の言葉遣いで問いかける。
「いえ、美鳥ちゃんと何かあったみたいで心配になりましたの。お二人にはちゃんと仲良くして頂かないと」
 にこにこと笑う澄香の言葉に、ぐうの音も出ずに洋は溜息を吐く。
 渋々顔を上げて、左側に立っている澄香に視線を向けた。
 ゲルマン系コーカソイドらしからぬ低い身長――洋よりも少し低い――に、年齢や身長からみると意外な程の豊かさを誇っている胸が、真っ先に洋の目に入ってくる。
 それが恥ずかしくて視線を逸らすのと同時に、くすりと澄香の笑う声が聞こえた。
「それで、滝沢君はどうして美鳥ちゃんとケンカされているんですか?」
 あまりにも直球な澄香の問いかけに、洋は応えることなく頭を腕に預ける。
「普段だったら、滝沢君が怒って美鳥ちゃんが肩を落とすのが普通だと思いますけど、今回はどうも逆みたいですし」
「……ん、まぁ、確かにそうだけど」
「ケンカしたときは直ぐに謝る、これが一番だと思います。私も彼とケンカしたときは、直ぐに謝りますし」
 喜色を浮かべたその声に、何となく澄香の視線が後ろに向いてるのを何となく察知した。
 澄香は、釆と付き合っているから。
「それは、そうだけどさ」
 澄香の言いたいことは洋だって理解している。
 だけど、今の美鳥はきっと洋の言葉をまともに聞いてくれない。
 謝ってもどうして謝るのかと噛み付いてくるだろうし、結局そのまま口を閉ざしてしまう事も解っていたから。
「ふぅ……。このまま、終わってもよろしいんですか?」
 不意に耳元で声が聞こえた。視線を向ければ、澄香が上半身をまげてこちらの耳元に唇を近づけている。
「もしかして、洋君は自分の気持ちを変えてしまったんですか?」
「…………そんなことは……ないけど」
 自然、声を低めながら答えを返す洋。
 澄香がこちらの呼び方を変えた理由に、見当がついてしまったから。
「それでしたら、いい加減告白したらいかがなんです? ……私にはその気持ちを告げているのに、当の本人には話さないなんて、本末転倒ではないんですか?」
 澄香の声に苦笑の気配を感じて、洋は深い溜息を吐いた。

93 :

『私は、洋君のことが好きなんです』
 中学の二年になって直ぐの頃。
 校舎裏に澄香に呼びだされて聞かされたのは、そんな言葉だった。
『洋君がいてくれたから、私はイジメられることもなくて、友達だって出来ました』
『別に僕のせいじゃないと思うけど』
 その時は確かにそう思った。
 澄香にたくさんの友人が出来たのは、澄香自身が頑張ったから。
『でも、洋君がいたから、私はイジメから抜け出せたんです』
 澄香がイジメられていたのは小学生の頃で、その姿が何となく美鳥とだぶったから助けただけ。
 澄香のことは、大事な友達でそれ以上でも以下でもない。
 そのことをどう告げるべきか、悩んだのは事実だった。
 澄香は確かにかわいいし、イジメに負けずに明るくなってからは、クラスどころか学校でも一〜二を争う人気者になっていた。
 きっと澄香に告白されたという話をしただけで、ケンカを売られてもしょうがないだろう。
『洋君は、私にとって道しるべなんです。私も洋君みたいに明るくなりたい、優しくなりたい。そう思ったから、あの時そう思えたから、今私はこうなっているんです』
 その真剣な告白は、確かに胸を打つもの。
 もし、それが最初だったら、きっと洋は何も考えずに受けて入れていただろう。
『ゴメン』
 だけど、洋の心にはもう一人の女の子がいた。
 澄香の気持ちは嬉しいけれど、洋にとってはその方が大切だったから。
『……謝らないで下さい。何となく、こうなるんじゃないかなって思ってましたから』
 にこりと笑顔を作る澄香の頬を、つっと涙が伝い落ちた。
 そんな寂しげな微笑が悔しくて、だけど言葉を探すことが出来なくて。
『それで……、洋君の好きな人は誰なんですか? 教えてくれますか?』
 淡々とした言葉が澄香から向けられた。
 それはちょうど良いタイミングだったのかも知れない。
 その問いかけがなかったら、洋には自分の気持ちを口にすることなど出来なかったのだから。
『僕がこっちに来る前に住んでた神戸に、幼馴染みがいるんだ』
 おずおずと口を開く洋に、澄香は何も応えずじっと見詰めてくる。
『青間美鳥っていうんだ。背が高いせいでいつもイジメられてて、人の周りにいるのがイヤで僕の後ろをずっと着いてきてた』
 呟いて、その印象を思い出す。
 身長がクラスで一番大きかった男子よりも高くて、洋がいるときはいつもヒマワリの様な笑顔を浮かべていた美鳥。
 だけど、他の子に話しかけられると、直ぐにうつむいてぼそぼそと小さな声で話していた美鳥。
 時々手紙やメールのやりとりをすることはあるけれど、直接顔を合わせる機会はあまり無くて。
 それでも、大分明るくなっていることだけは、漏れ聞いていた。
『僕だけがいればいい。僕さえいれば他の誰もいらない。こっちに来る少し前にそんな風に言われてさ……。それが哀しくて、僕は誓ったんだ。美鳥の面倒を最後まで見るって』
『それって……』
『うん、いわゆる子供の遊びで良くやる結婚の約束ってやつだよね。でも、僕は本気なんだ。美鳥がどう思ってるか解らないけど、僕は美鳥を好きだから。美鳥を幸せにしたいって思ってる』
 自分のことを好きになってくれた人だから、自分の気持ちを包み隠さず伝えたかった。
 大事な友達だったから、これからも友達でいたかった。
 だから洋は自分の気持ちを包み隠さず口にした。
『その青間さんっていう人は幸せですね、そこまで想ってもらえるなんて。……解りました、洋さんの隣に立つことは諦めますね。でも、友達ではいて下さいますよね?』
 寂しげだった微笑みを、優しい苦笑に変えて見詰めてくる澄香に、顔を赤くして頷く洋。
 こちらに越してきてから他の人に美鳥のことを話すのははじめてで、自分が抱いている決意を見つめ直したことがやっぱり恥ずかしかった。

94 :

「でも妬けちゃいますよね。六年越しの片想いを今でも大事にしているんですから」
 にこにこと笑いながら澄香が話しかけてくる。
 それには応えずに突っ伏した頭を組んだ両腕に押しつけた。
「いい加減、自分の気持ちに素直になるのはいかがです? 私の時にははっきりとおっしゃったんですから、最近まとわりついてるあの子にもはっきり言えばいいのに」
 その夕紀を指す言葉に僅かな棘を感じて、洋は顔を上げる。
 不機嫌そうな表情で澄香がこちらを見詰めていた。
「あの子を放っておくと、どこまでも無茶苦茶になりかねません。美鳥ちゃんと洋君の仲が壊れるのなんて、私は見たくないですから」
 その言い方に、小首をかしげてしまう。
 美鳥が夕紀を嫌うのは解らないでもないけれど、少し離れているはずの澄香さえそんなことを言い出すのが不思議だった。
 澄香が他人に対してあからさまな敵意を向けることなど、洋は見たことがない。
 イジメられていた頃でさえ、ただ泣くだけでいじめてきた相手を嫌っていなかったはずなのに。
「それに、もう良い機会だと想うんです。洋君も美鳥ちゃんもお互いを大事に想ってることは端から見てても解りますし。
だから、つまらない義務感や責任感で自分の気持ちを抑えるのはやめた方が良いと思います。私が言いたいのはそれだけですから」
 すっと、澄香が歩き出す。
 自然その後を追うように頭を巡らせて、美鳥の所にもどった澄香が美鳥に噛み付かれてるのを何となく眺めていた。


 そんな澄香の残した言葉を考えていたせいか、気がつけば全ての授業が終わっていた。
 美鳥に話しかけようと立ち上がるのと、ソレよりも早く席を立った美鳥がわざわざ後ろのドアに向かうのは同時で、洋はそれ以上追いかけることが出来なかった。
「……はぁ」
 溜息を漏らしながら、何となく美鳥の挙動を目で追っていく洋。
 いつもなら部活――新体操部――に向かう前に、洋の方に寄ってきて帰りに待っていて欲しいとか色々喋ってぎりぎりまでいる美鳥が、何も言わずに去っていったのが、少し辛かった。
 けれど、それはしょうがないこと。
「やれやれ、全く君も救いようがないね」
 自分の席から立ち上がった釆が、呆れたような表情で見詰めてくる。
 その理由がわかっていても、洋には応えるつもりは毛頭無くて。
「まぁ、答えるつもりがないのなら、これ以上何も言う気はないがね。まぁなにはともあれ、そろそろ部活の時間だ。行かないのかい?」
「んー、解ってるけどさ」
 ……カップル揃ってのお節介に洋は小さく溜息を吐きながら立ち上がる。
 なんだかんだ言って、二人が自分のことを心配してくれているのだと解っているから。
 それでも、その気持ちに答えることが出来なくて。
「あ、滝沢君」
 そんな中で、不意にドアの側にいたクラスメートに声をかけられた。
「ん、何?」
「お客さんだよ」
 そう言いながら指さしたドアの向こうには、にこやかな笑顔を浮かべた夕紀が立っていた。

95 :

 簡素な机と椅子がいくつか有り、人体模型や薬品とおぼしき物が詰め込まれた棚のある部屋に洋の姿はあった。
「……それで、何の用事なのかな?」
 何度となく繰り返した言葉を口にして、洋は夕紀を見詰める。
 夕紀に引っ張られるようにして、洋は理科準備室に連れてこられたのだ。
 その間殆ど説明らしい説明がなくて、洋としても少し辟易としていたところだったから、夕紀の纏う微妙な雰囲気に気付けなかった。
「あ、ごめんなさい。どうしても洋さんとお話ししたいことがあったんです」
 そう言いながら、奥まった机に向かった夕紀が、ポットからお湯を汲んだ。
 その慣れた様子に、思わず小首をかしげてしまう。
「えと、それで何でこの部屋に」
「あ、ここうちの部室なんです。今日は休部なんでみんな帰ってるんですけどね」
 理科部というのは何となく夕紀の印象にあっていなくて、小首をかしげつつ洋は笑顔を作る。
「あの、悪いんだけど、用事があるなら早く言ってくれないかな?」
「え、あ、ごめんなさい。少しだけ長引くから今お茶とお菓子用意します。だから、それまで待ってて下さい」
 その言葉と夕紀の好意を無下にすることが出来なくて、洋はそのまま手近な椅子に腰を下ろした。
 窓から差し込む光に照らされる夕紀の横顔はとても楽しそうで、何となく綺麗だなとそんなことを洋は思ってしまう。
 洋の入ってるゲーム同好会は別に一日二日休んだところで、文句なんて欠片も言われないけれど、やっぱり顔くらいは出したかったから。
「あ、洋さんは、紅茶とコーヒーどっちが好きですか?」
「んと、僕はコーヒーかな」
 答えながら、口元に笑みを浮かべる。
 コーヒーの苦手な美鳥がミルク8対コーヒー2の割合でないと飲まないこととか、洋がブラックで飲んでいると脇に来て感心する様に笑う様を思い出したから。
「よかった〜。私もコーヒー好きなんです。洋さんはミルクとお砂糖どうします?」
 ふにゃっとした愛くるしい笑顔を浮かべる夕紀に、優しい気持ちを覚える。
 夕紀が自分に好意を向けてくれていることは解るけれど、美鳥とも笑いあって仲良くしてくれればいいのにと、そんな埒もないことを思ってしまう。
 こぽこぽとコーヒーを入れる音が流れ、洋の前にコーヒーカップが差し出されて、その薫りが鼻腔をくすぐった。
「へぇ、ネスリのブレンドドリップだ。微妙に良いの使ってるね」
「はい、活動費から少し借りたんです。でも、薫りだけでそれだけ解るなんて凄いですね」
 くすくすと笑う夕紀が、洋の対面に椅子を持ってきて腰を下ろした。
 苦笑を返しながらコーヒーを口に含んだ洋は、体の中にすっと収まった薫りと苦みと酸味に、小さな違和感を覚えた。
「……あれ? これって、こんな味だったっけ?」
 以前飲んだものよりほんの少し苦みと酸味が強くて、薫りが僅かに薄いような気がして洋が呟く。
「いつもと変わりませんよ? あ、コレもどうぞ。お昼休みの間に用意しておいたんです」
 そう言いながら、スコーンを取り出してくる夕紀。
 材料を混ぜ合わせて置けば焼くだけでできあがるスコーンは、それなりにお手軽なお菓子だ。
「でも、部室でお菓子を手作りって言うのも凄いね」
「あはは、私はこの同好会ではお菓子係なんです。さ、どうぞ食べて下さい」
 言われるままに手を出して、一口囓る。
「あ、できたてなんだ」
 思わず驚きを浮かべながら、またもう一口囓ってコーヒーを流し込む。
 極端に美味いと言うわけではないけれど、手作り故のおいしさを感じながら頬が弛むのを抑えられない洋。
「……ふふっ、まだありますよ。あ、コーヒーの方、お代わりいかがですか?」
「あ、うん。頼んで良いか……な…………」
 手を伸ばして来た夕紀にカップを渡そうとして、洋は言葉を止めた。
 全身から力が抜けたような気がしたのだ。
 そして、夕紀がカップを受け取るのと同時に、洋の体は椅子から転げ落ちる。
「な…………なん……これ…………君……は……」
 凄まじいまでの眠気が襲ってきて、それでも洋は必で耐えながら夕紀を見上げる。
 アングル的にスカートの中が見えてしまうが、そんなことはどうでもよかった。
「ふふっ……、洋さんが悪いんです。あんなのの事をいつまでも忘れようとしない洋さんが。大丈夫ですよ、ちゃんとあんなのの事なんて忘れさせてあげますから」
 どこまでも優しい笑顔を浮かべたまま呟く夕紀。
 返す言葉もないまま、洋は全身に襲いかかってくる気怠さと眠気に負けてしまう。
 その寸前、夕紀の笑顔がやけに大写しになって見えた。

96 :
 ……暗い闇の中。
 どこかぼやけた頭のまま、洋は所在なげに座っていた。
 いや、確かに洋自身は座っているつもりだったが、闇が深すぎて本当に座っているのかどうかは全く解らない。
『……聞こえ…………ますか? ……聞こえ……たら…………頷いて……ください』
 闇の向こう側――としか表現できない奇妙な位置から、声が聞こえてきて。
 洋はこくんと頷いてみせる。
『それじゃ……今から…………質問します……。YESの時は頷いて……、NOの時は……首を横に振って……下さい。解りましたか……?』
 問いかけの声に、こくんと頷く洋。
『貴方の名前は……滝沢洋さんですね?』
 その言葉にも頷きながら、声が明瞭に聞こえはじめたことに気づいた。
『古関高校1年B組ですね?』
 また頷きながら、小さな違和感を感じた。
 どうして、こんな暗闇の中に自分がいるのか解らなくて。
『いま、貴方の前に一人の少女がいます』
 そんな違和感を無視するように、声が響く。
 その音が、僅かに不快だった。
 同時に、声に応じたように闇の中に一人の少女の姿が浮かんだ。
『その少女の名前は?』
「……美鳥」
『フルネームで』
「青間……美鳥……」
 それは言うまでもないこと。
 洋にとって特別なのは美鳥だけ。
 こんな訳のわからない状況で、真っ先に浮かぶのは美鳥意外にいるはずが無かった
『……あなたの目の前にいる少女は、貴方のことを嫌っています』
 その声が聞こえた瞬間、洋は頭(かぶり)を振った。
 確かにケンカはしたけれど、それでも美鳥が本気で自分を嫌いになるなんて信じられなかったから。
『っ……いいですか、少女は貴方を本気で嫌っているんです。あなたもその少女を本当は嫌いなんです』
 その声に、体が頷きそうになって、洋は必でその言葉を否定する。
 もし、もし本当に嫌われたとしても、洋が美鳥を嫌いになる事なんてあり得ないから。
『自分の気持ちに気づいていないんですね。貴方はその少女が嫌いなんです、二度と見たくないと思っているほど、記憶から全部消してしまいたいと思っているほど』
 僅かに苛立ちの籠もった声。
 必で首を横に振って、その言葉を否定する洋。
 それだけの事が、どんどん難しくなってくる。
『解らない人ですね。ほら貴方の前の少女の姿が薄れていっています』
 その声が聞こえると同時に、美鳥の姿が薄れはじめた。
『少女の姿が消えたとき、貴方の中から少女の記憶が消えます、良いですね?』
 ただ首を振って、その言葉に抗う。
 薄れそうになる美鳥の姿をそれでも必で思い描いた。
 洋に甘えるように上から上目遣いで見詰めてくる美鳥。
 にっこりと大輪の花のような笑顔を浮かべる美鳥。
 少し頬をふくらませて拗ねている美鳥。
 しょぼんとした様子で肩を落とす美鳥。
 たくさんの美鳥の姿を思い出して、思い描いて、その言葉をただ忌避する。

97 :
『まだ、解らないんですか? ……その少女の隣に、もう一人少女が現れました』
 どこかぼやけた靄のような人型が美鳥の隣に浮かび上がる。
『サイドポニーの少女です。その少女こそ、貴方が好きになるべき相手です』
 美鳥の隣に現れたそれが、夕紀へと変わった。
 その夕紀が微笑みながら迫ってくる。
『その少女を好きになるべきです。もう一人の少女は、貴方の中から消えています。もう、消えたんです』
 徐々に近づいてくる夕紀。
 薄れていく美鳥。
 だんだん美鳥の姿が幼くなっていく。
「……い」
『もう、消えたんです。貴方の相手はサイドポニーの少女なんです』
 今にも消えそうな弱々しい美鳥の像。
 それは小学生の頃の姿で。
 ぽろりと、その瞳から涙が零れるのが見えた。
 大事な……とても大事な気持ちを壊されそうになっているのが悔しくて。
「いや……だ」
 ソレが苦しくて、想いを言葉にした。
「僕の……好きなのは…………愛しているのは……美鳥なんだ」
『っ!!』
 声が息を呑む気配が伝わってきた。
「僕は……美鳥のために…………美鳥と一緒にいる為に………………生きて、いるんだ。美鳥だけが……、僕の全てで……、僕の全ては……美鳥のために」『もう、貴方は喋ることが出来ません』
 不意に声が聞こえて、喉が凍り付いた。
 洋は言葉を吐き出すことすら出来なくなる。
 けれど、想いが変わることはなくて。
 いつの間にか、夕紀の姿が消えて、美鳥だけが立っていた。
『貴方はもう、動けません。動いてはいけないんです』
 言葉がだんだんと体を縛ってくる。
 それでも、洋は唇を震わせ続けた。
 声が出なくても、想いを唇に乗せる。美鳥を愛していると、ただ美鳥だけを愛し続けていると。
『これから三つ数えたら、貴方は目を覚まします。ですが、私の声に逆らうことは出来ません。私の思いに逆らうことは出来ません。逆らおうと思うことすら出来ません。逆らう理由さえ存在しません。だから、私の言葉に必ず従います。良いですね』
 あまりにも一方的な言葉。
 答えを返すことが出来ない洋を嘲るように、その言葉が意志を縛り上げていく。
『一、二、三』
 世界が変転した。

98 :

「あ、洋さん。目を覚ましたんですか?」
 不意に声をかけられて、洋は周囲を見渡す。
 そこは、さっきまでと変わらない理科準備室の中で。
 だけど、さっきとは逆に玄関の方に体が向いている。
 自分の身に何が起きていたのか理解できないまま、洋はぼうっと夕紀を見詰めた。
 なにか、奇妙な夢を見ていた様な気がする。
「洋さん……、それ、すごいですね?」
 その声が聞こえた瞬間、ぞくっと背筋が粟立った。
 声を出すことも出来ないまま、ただ股間が固くなった事に気づく。
「もしかして、欲求不満なんですか? 私で良かったら、相手をしますよ?」
 そんなのしなくて良いから。そう言ったつもりなのに、声が出なくて洋の背筋が凍り付いた。
 音もなく近寄って来た夕紀が、洋の両太股に手を置いて大きく割り開く。
 やめろと叫んだつもりで、それでも声が出せなくて。
「ふふっ、大丈夫気持ちよくしてあげますから。ちゃんと勉強したんですよ?」
 ゆっくりとジッパーが下ろされるのを、ただ見ていることしかできなかった。
 大きくふくらんだパンツをズリ下ろされて、ぶるんっと大きく震えながら洋の男根が飛び出した。
「……わ、おっきい」
 頬を赤らめた夕紀が熱い視線を向けてくるのが、恥ずかしかった。
 洋のそれは――体の小柄さとは裏腹に――二掴みしてもまだ先端が少し余るほどの長さを誇っているから。
 自分の体や顔つきとは裏腹に立派すぎるソレは、洋のコンプレックスを増大こそすれ、少しも自信には繋がらなかった。
 しかも、ソレを見ているのが、美鳥じゃないことが悔しかった。
 洋はただ唇を噛みしめる。
 今すぐ、立ち去りたかった。こんな事はされたくなかった。
 けれど、体は言うことを聞かない。
「洋さん、凄いです」
 はぁっと吐き出した息が洋の男根を掠めて、其処から頭の奥にまで一気に熱が奔った。
 ぴくんっと、洋の意志を無視して陽物が震えた。
 まるでそれは刺激を受けたがっているようで。
「ふふっ、可愛い」
 呟いた夕紀が、洋の固くそそり立つ物を両手で優しく包み込んでくる。
 細い指と柔らかな掌の感触、ほんの僅かヒンヤリとした冷たさを感じさせて、限界に達しそうな事を突き付けられた。
「気持ちいいですよね? ほら、ぴくぴく震えてますよ?」
 どこか嬉しそうに、楽しそうに告げてくる夕紀。
 その顔に浮かぶ優しい微笑みが、あまりにも気持ち悪くて洋は顔を背ける。
 同時に、ぎゅっと強く握りしめられた。
「っ!」
 思わず悲鳴を上げたのに、口から漏れ出すのは小さな吐息。
「洋さん、目を背けないで。私は、洋さんが苦しそうだから、してあげてるんですよ?」
 その言葉に操られたかのように、洋の視線が勝手に夕紀の方へと向いてしまう。
 そそり立つ醜魁な肉の棒を包み込む、真っ白な繊手。
 それが、美鳥の物でないことに不快感しか感じられなくて。
 夕紀の顔が徐々に其処に近づいてくることに、洋は今更気づく。
「……に……を」
 やっとの思いで吐き出した言葉に、夕紀が驚いた表情を浮かべて見詰めてくる。
「すごいですね……。でも、ダメですよ? 洋さんは喋る必要なんて無いんですから」
 くすくすと笑いながら夕紀が言葉を投げかけてきて、洋はまた声が出せなくなったことを自覚した。
 そんな洋に、夕紀が微笑みかけてくる。
「大丈夫ですよ。洋さんのこと、全部解ってますから。だから何かも忘れて、私に身も心も委ねて下さい」
 その言葉が、易々と心の中に入ってくる。
 それが気持ち悪くて、抗おうと考えて。
 だけど、そこから先に進めなかった。

99 :
「大丈夫、ですから。んぅ……」
 夕紀の言葉に従う事に喜びを覚えてしまう自分がいた。
 その理由がわからなくて、洋はただ自身の先端にキスをする夕紀を見詰める。
「ん……ちゅっ、ちゅっ」
 小鳥のついばむような小刻みなキス。
 ゾクゾクと背筋から心地よさがせり上がってきて。
 ソレが気持ちいいと言うことを必で否定する洋。
 マンガなどで多少の知識はあるけれど、美鳥としたいと思っていたから。
 他人にされるなんて、想像すらしていなかったから。
「れろっ」
「っ!」
 だけど、先端に舌を這わされた瞬間、息が漏れた。
 気持ちいいのだと、体の方が先に理解してしまったのだ。
「れろ……れろ……ちゅっちゅっちゅぅ…………れろんっ」
 洋の男根を激しく舐め上げ、舐め下ろして、幹や先端に唇を押しつけてくる夕紀。
 時折、愛おしげにほおずりしてくる有様も、体は快楽と受け止めて。
 心はただ不快感だけを覚えていた。
「ふふっ、洋さんのすごいです……あーん」
 不意に上目遣いに見詰めてきた夕紀が大きく口を開けて、洋のそれをくわえ込んだ。
 ぞくりと全身が総毛立った。
 温かい口の中に、自分の一番弱い部分を銜えられている。
 その事実が最初にあって、それから粘膜同士の接触が震えるほどの気持ちよさを突き付けてくる。
 それが悔しくて、洋はただ唇を噛みしめることしかできない。
 体が動けば、声が出せれば、拒否するのに。
 ぬちゅぷちゅれろぴちゃちゅぽじゅぽ……
 股間から響く卑猥な音が、洋の耳朶から心へと流し込まれてくる。
「んちゅ……ちゅっれろんっれろっ……じゅ……ん、きもち、いいですか?」
 とろんとした瞳で、口元を嬉しそうにゆがめて、夕紀が言葉を投げかけてくる。
 洋には言葉を返すことが出来ないから。だから、ただ夕紀を睨み付けた。
 そんな洋に笑顔を向けてきた夕紀が、また洋のソレに顔を寄せる。
 コンコンッ
 その瞬間、ドアがノックされた。
「……ひー君?」
 そして、今もっとも聞きたくなかった声が、部屋の外から響いてきた。
「わざわざ人使ぉて呼び出すなんて、なんの用なん? おるんやろ?」
 いらだたしげな声が響く。
 きっと、昼間の事でまだ怒っているはずで、今の状況を見られたらとんでもないことになる。
 だから止めさせたくて。
 だけど、夕紀は停まる気配すら見せなくて。
「……ひー君? 入るで」
 からからと音を立ててドアが開く。
 制服姿の美鳥が、不機嫌そうな表情のままで立っている。
「ほんまになんの……よう…………なん?」
 その表情が、驚愕で凍り付くのが見えて、洋の胸の奥に痛みが走る。
 ……ただ夕紀が口と舌を動かす音だけが、響いていた。

100 :
ってことで、えらい久しぶりです
いやまぁ、半月ほど前に一回分は書き上がってたんすが、アク禁の巻き添え食らって書けなかったんです
んで、いつもの倍の量になりました
次回はもう少し早くこれるよう頑張りたいなぁと思いつつ
お手伝いしてる某スレ用のふたネタ書いてきます
前回レス下さった方々、ありがとうございました
では、失礼

101 :
うっひょー
続ききてるー!!
作者GJ

102 :
>>100
GJ!
やっぱり美鳥と一緒になって欲しいなあ。

103 :
もっとでかさ強調のをキボン!!

104 :
保守

105 :
続きはまだかのう

106 :
書いてみようかと思ったけど、具体的にどんくらいからが長身なのかな……
175あれば充分?

107 :
あくまで男女の身長差が主眼っぽいし、170でも十分長身だと思う
ttp://homepage3.nifty.com/orangejuice/index.html
↑一応ここで、身長別−男女のボディサイズ平均ってのが出てるんで見てみるといいかも
かなり便利

108 :
>>106
175〜190ぐらいが理想

109 :
今北。
おお、なんという神スレ。。。
てか、ひー君マダー?

110 :
ということで、お久し振りです。
今回短めですので、ひっそり投下

111 :
 卑猥な粘着音だけが響く部屋の中。
 呆然としていた美鳥が、洋を見詰めてくる。
「……なに、しとん?」
 目尻に涙を溜めて、美鳥が惚けたような声を上げた。
「んっ」
 ちゅぽっと音を立てながら洋のソレから舌を離した夕紀が、美鳥の方に振り向く。
 その右手が洋の股間を握って来る。
 にちゃにちゅと音を立てなら動く感触が気持ちよくて。
 気持ちいいと感じてしまうことがイヤだった。
「何してるか、見て分からないなんて、あんた馬鹿?」
 そして、聞こえてきた声に、無性に腹が立った。
 その声音は嘲りに満ちていて、きっと嫌気が差すほどに気分悪い笑みを浮かべているこ
とが理解できた。
「ひー君」
 美鳥がじっと見詰めてくる。
 必で言葉を告げようとして、なのに口が動かない。
「……なんで何も答えてくれへんの?」
「そんなの、あんたの声が聞きたくないからに決まってるでしょ?」
 違うと言いたいのに、声が出せないこちらを嘲笑うように、嬉しげな夕紀の声が響く。
 悔しくて、苦しくて、情け無くて。
 ただ拳を握りしめる。
 その部分くらいしか、自分の意志で動かすことが出来なかった。
「ひー君……、ウチよりも、ソイツの方がえーの? ウチのこと、嫌いになったん?」
「フラれたからって、腹癒せにソイツ呼ばわりなんてしないでくれます?」
 美鳥が子供のように言葉を投げかけてくる。
 その様子が、昔のことを思い出させた。
 引っ越しする時、ボロボロと泣いていた美鳥。
 あの時の約束は今でも胸の中にしっかりと根付いている。
「ひー君、なんか、言ってぇな。なぁ、ひー君」
 美鳥の声がどんどん弱々しくなっていく。
 なのに、ソレを止めることも出来ずに、ただ美鳥を見詰めることしかできない。
 ソレしかできない自分に吐き気がする。
「ホント、しつこい。フラれたくせにその理由を聞きたがるなんて、馬鹿馬鹿しいにも程
があるって分からないの?」
「……ひいくん」
 不意に、美鳥の頬からぽろりと涙がこぼれ落ちる。
 同時に微笑みを浮かべる美鳥。
 その寂しげな微笑の形を、洋は以前にも見たことがあった。
 澄香に告白されたときの、だけど、受け入れられなくて断ったときに見せられた微笑と
同じものだったから。
「ひー君が、ソイツ選んだんやったら、ウチはえーよ」
 ポツリと美鳥が呟いた言葉が、其処に込められた想いが、胸の奥に突き刺さってくる。
「だから、ソイツ呼ばわりやめろって、言ってるんですけどぉ? それとも耳も聞こえな
いんですかぁ?」
 夕紀のわざとらしく伸ばした語尾が、許せないほどに不快で。
 股間から上ってくる快楽を忘れさせた。
「ウチ、ひー君の迷惑なんやね? ……ウチ、おらんようなったほうがええんやね」
 美鳥の声が聞こえるたびに、ポロポロと涙が零れるたび、胸の奥に刺さった傷が痛み、
見えない血があふれ出す。
 そんな、美鳥の声なんて聞きたくない。
 今すぐ、美鳥を抱きしめてそんなことないと伝えたい。
「そう言う事ですよ。ほら、さっさと消えてくれます? それとも、私と洋さんのSEX
を覗くつもりですか? 別に構いませんけど、みじめですよねー」
 くすくすと笑う夕紀。
 嫌いな人間は今までにいくらでもいたし、ケンカだって両手の指では足らない程度に経
験している。
 けれど、生まれて初めて、洋は他人を憎いと感じた。
「……ほな、ウチ消えるな。ひー君、今までゴメンな」
「洋さんの邪魔ばっかりしてたのに、今頃気付くなんて体が大きくて頭まで血が巡ってな
いんじゃない?」

112 :
 美鳥が、一瞬だけ悔しげに顔を歪めて、それでも何も言わずに背中を向ける。
 許せなかった。
 美鳥を泣かせて喜んでいる夕紀が許せなかった。
 許せなかった。
 ワガママだけを通して、洋の気持ちを考えようともしないことが許せなかった。
 だけど、
 何より許せなかったのは、
 泣いている美鳥を慰めることも出来ない、引き留めることも出来ない自分自身だった。
 自分の無力さが悔しくて、だから夕紀を憎むことしかできなくて、拳に更に力を込めた。
 血の気が失せるほど強く握りしめた拳から、じわりと痛みがはい上がってくる。
 美鳥が後ろ手にドアに手を伸ばす。
「ひー君、今までありがとうな。……バイバイ」
「洋さん、やっと邪魔なのいなくなりましたし続きしましょ?」
 にやにやと、さも嬉しげに嗤う夕紀が振り返ってくる。
 それは胸がムカつくほどに気味悪い笑顔で、そんなものを視界の片隅にさえ留めていた
くはなかった。
 なによりも、美鳥がドアを閉めようとしてる事の方が、洋には辛かったから。
 ただ止めたいと、洋はそれだけを思う。
 あのドアが閉まったとき、美鳥との関係が壊れてしまう。
 それだけがただ脳裏を占めて、そんなことになりたくないと心が必で叫んでいた。
 握りしめた拳がじくじくと痛んで、胸の奥の傷もずきずきと痛む。
「……って」
 その痛みが、体を縛っていたなにかを弱めたのか、
「待って……、美鳥」
 喉の奥から、声が絞り出た。
 ぴくんっと肩を震わせて、美鳥が動きを止めた。

「う、そ」
 呆然とした表情を浮かべて見上げてくる夕紀。
 だけどそんなものはすぐに意識から消した。
「なんで? だめです。洋さんは動けないんですよ、しゃべれないんですよ」
 夕紀の空虚な声が聞こえた瞬間、洋はまた体が重くなるのを感じた。
 けれど、そんな声も重さも、今の洋には意味など無い。
 堅く握りしめた拳と胸の奥に刻まれた傷の痛みの方が、何倍も重たいものだから。
「美鳥」
 ゆっくりと、それでも確実に洋は声を放つ。
 まだ自分のものを握っている夕紀の肩に拳を突き出して、そのまま押し退ける。
「え?」
 ぼうっとした声と共に夕紀がゆっくりと倒れて、握りしめられていた男根がぬるりと滑
って自由になった。
 最後にぶるんっと震えたそこから気持ちよさが一瞬だけせり上がってくる。
 けれど、そんなモノはまるっきり無視して、洋は立ち上がった。
 まるで、海上の船の上にいるみたいに床が揺れている。
 そう感じるのは、単に体の自由が戻りきっていないだけのこと。
 それでも構わなかった。
 体が動かせるのなら、美鳥の側に行けるのなら、それだけででよかった。
「ひー君?」
 どこか呆然とした表情で美鳥がゆっくりと振り返ってくれる。
 ただそれだけのことが何よりも嬉しくて、もう今まで抑えてきた想いがあふれ出しそう
になっていた。
 否、もう、抑えることも隠すことも出来ない。
 泣かせてしまった美鳥を二度と泣かせないために、伝えないといけない想いがあった。
 だから、洋はただ美鳥をじっと見上げる。
 いつも見上げるしかない身長差に感じていたものより、頬に残る涙の跡に覚えた悔しさ
の方がもっとずっと強く感じた。
 不意に美鳥が僅かに頬を赤らめながら視線を逸らす。
 そんな風に、視線を逸らされるのが哀しくて、洋はただ美鳥の顔を見詰めたまま、口を
開いた。
「美鳥。僕は、僕は美鳥の事が、好きだ。他の、誰かなんて、いらない」

113 :
 少しずつ、ゆっくりと呟き続ける。
 同時に、声が徐々に強くなっていく事に気付いた。
 ふらついていた体も、今は芯が通ったようにしっかりと立っていられる。
 自分を縛っていたなにかが解けているのを感じながら、洋はただ美鳥を見詰めていた。
 今だけは、自分の想いを正直に、全てを美鳥に伝えたい。その願いだけで、洋は唇に言
の葉を乗せていく。
「いつか、美鳥が、言ってたのとは違う。けど、思うんだ。隣にいて欲しいのは、側にい
て欲しいのは、好きでいたいのは美鳥だけなんだ」
「ひー君……」
 美鳥が嬉しげに目を潤ませて見詰めてくる。
 それだけで美鳥の想いが分かって、それが嬉しくて洋は、気がつけば更に言葉を重ねて
いた。
「美鳥、子供の頃の約束、覚えてるよね?」
 それは問いかけでも、ましてや確認ですらなくて、単なる事実を述べただけ。
 顔を赤くした美鳥がこくんと頷いて。
 また慌てて顔を背ける。
 その仕草の意味が理解できずに、それでも洋は語を繋ぐ。
「僕もずっと覚えてる。今でもそうなりたいって思ってるんだ」
 心の奥に秘めてきた想いを口にすると同時に、耳が熱くなるのを感じた。
 きっと耳まで真っ赤になっているだろうなと、脳裏の片隅をそんな想いが過ぎった。
「僕が好きなのは、美鳥だけなんだ」
 それでも、自分の全ての想いを乗せた言葉に、美鳥は応えてくれなくて。
 困ったような表情のまま、いきなりハンカチを差し出してきた。
「美鳥?」
「その、やね。前、隠してくれへん?」
 言われてゆっくりと視線を下に向ける。
 半ば力を失った陽物が、ひくんっと蠢いた。
「わっ!?」
 思わず、両手で前を押さえる洋。
 慌ててズボンに収めようとした洋は、夕紀の唾液で汚れたままだと言うことに気付いて
思わず動きが止まってしまう。
「った! と」
 慌ててズボンの後ろに手を回した洋は、はたとその動きを止めた。
 あまりにも強く握りしめていたせいで、指が開いてくれない。
「あ、あれ、くそっ」
「もう、しゃあないなー」
 くすりと笑って、美鳥がハンカチを伸ばしてくる。
「ちょっ!? 美鳥、汚いって! 自分でやるから!」
「うん、確かにあいつのつばはばっちいけど、ひー君のやったらウチ構わんよ?」
「いやでも、せめてティッシュでっっ!」
 言葉の途中で洋は全身を震わせた。
 美鳥が手に持ったハンカチで拭って来たのだ。
「んっ! 美鳥っ!」
 ゾクゾクと背筋が震える。
 どうでも良いと思っている相手に直接触れられるより、布越しでも好きな相手に触れら
れていると思うと同時、半ば力を失っていたモノがまた堅さを増した。
 顔を真っ赤にして全てを拭った美鳥が、ゆっくりとボクサーブリーフにソレをしまって
ズボンもきちんとチャックを閉めてくれる。
 それが恥ずかしすぎて、洋は美鳥の顔をまともに見ることが出来なくなる。
「ひー君」
 だけど、美鳥の真剣な声に、慌てて顔を上げた。
 顔は赤いままで、だけどまじめな表情で美鳥がこちらを見詰めてくる。
「ウチ、待っとぅから。ひー君が来てくれるん待っとぅから。そんときに答え返すから」
 それだけを口にして、美鳥がくるりと背中を向けた。
 夕紀との話しをきちんと付けてから、ちゃんと話しをしたい。
 ソレが美鳥の願いだと分かったから。
 からからとドアが目の前で閉まるのを見ながら、洋は小さく溜息を吐いた。
 本当は、そんなことをしたくない。
 けど、ここで釘を刺しておかないと、きっと夕紀はまた同じようなことをしてくる。
 ソレが分かっていたから、小さく溜息を吐いたあと、洋はゆっくりと振り返った。

114 :

 上半身を起こしてそれでもどこか呆然としていた夕紀が、こちらを見詰めて怯えた表情
を浮かべた。
「ひっ」
 息を呑む夕紀を、洋は冷たい目で見詰めていた。
 洋がこの冷めた表情を女子に向けたことは、ただの一度もない。
 女の子に間違えられることが多いから、と言うわけでもないが洋は女性に対してはいつ
も優しく接してきた。
 けれど、夕紀に対してだけは、そんな気にはなれなかった。
「……一つ言うとく」
 美鳥を泣かせた夕紀が許せなかったから。
 自分のことだけしか考えていないことが、腹立たしかったから。
「二度と、僕と美鳥に関わってくんな」
「そん、な」
 目に涙を溜めて見詰めてくる夕紀。
 その姿に、少しだけ胸が痛む。
 けれど、ソレを表に出す気は全くなかった。
 もし好きになった人に相手がいたら、洋なら何も言わずに身を引くだろう。
 誰かを好きになったなら、その人が幸せになって欲しいと思うのはきっと当然の事。
 そして、もう幸せになっている相手に、自分の気持ちを押しつけるなんて出来るわけが
ない。
 なのに、夕紀はそんな事を考えもせず、自分自身のことだけを一番に考えて無理矢理奪
おうとしてきた。
「こんど、いらんことしてみい。本気で許さんへんからな」
 ……なによりも、夕紀は美鳥を泣かせた。
 その一事だけでも、洋にとっては絶対に許せない相手になったのだから。
「絶対関わってくんな」
 その言葉だけを吐き出して、洋は夕紀に背中を向ける。
「ま、まって下さい、洋さん」
 弱々しい声音に足が止まりそうになる自分を叱咤して、ドアの取っ手に手を伸ばす。
 背後で動く気配を感じても、洋は振り返らない。
「好きです、洋さん! 私が、私こそが、誰よりも貴方のことを好きなんです! だから、
行かないで! 行かないで下さい!」
 不意に、背中に夕紀がしなだれかかってきた。
 しがみつかれる感触が不快に感じられないことが不愉快すぎて、洋は強引に夕紀を振り
払った。
 これ以上ここにいたら、優しい言葉をかけてしまいそうだったから。
 手早くドアを開けて、外に出る。
「ひろ」
 ぴしゃんっと激しい勢いでドアを閉めた。
 いまはただ、全身を蝕む不快感を収める為に、ここから離れたかった。
「い、いやぁあああああああっっっっっ!!」
 背後から泣き叫ぶ声が聞こえて、胸が痛む。
 自分を好きでいてくれた人に、こんな酷い仕打ちをしなければいけないことが洋にはと
ても辛くて。
 けれど、夕紀はもっと酷いことを自分達にしてきた。
 だからこれは当然の結末。
 なのに、胸の痛みを抑えきれないのは、それだけ自分が甘いから。
 分かっていてもソレが情け無くて、小さく溜息を吐いた洋はそのまま歩き出す。
「……あー、ちょい待て」
 不意に後ろから声をかけられて、振り返る洋。
 昼休みにケンカを売ってきたバスケ部員が、表情を消して立っていた。
「なんか用?」
 今は周りには誰もいないし、かなりむしゃくしゃしているから、ケンカを本気で買って
も良いかなと、心の片隅でちらりと思う。
 そんな洋に気付いているのかいないのか、がりがりと自分自身の頭を掻き乱した相手が、
いきなり頭を下げてきた。
「バカが迷惑かけたみたいですまねえ。あのバカは思いこむとすぐ暴走する性質なんだよ」

115 :
 その言葉は少し意外で、だから洋はまじまじと頭を下げたままの相手を見詰めてしまう。
「許してやってくれなんざ言えた義理じゃねえが、あのバカなりに真剣だったって事だけ
は覚えといてくれ。それだけだ」
 そこまで言って頭を上げた相手が、洋が出てきた部屋に入っていく。
 それで、何となく昼休みに突っ掛かってきた理由が分かった。
 口元に苦笑を浮かべて、また歩き出す洋。
 僅かでも良いから夕紀にも良い結末があるといいなと、そんなことを僅かに想いながら。

116 :
前回レス下さった皆様、ありがとうございました。
ってことで、やっと話自体にはほぼオチがつきました。
あとは肝心要というか、このためだけに突き進んできたエロ話とおまけのエピローグを残すのみ。
ベタベタ甘ラブで、多分今回の倍以上に長いエロ話を書いてきます。
それでは、今回もお付き合い頂きありがとうございました。

117 :
やったー!続ききたー!
終わってしまうのは寂しいけど
続きwktkしてますぜーっ!

118 :
GJGJ!
この二人には、ほんと幸せになってほしいよ。
でも、ちょっと夕紀が不憫かな。ひー君とトモダチには、もう戻れないのかなあ。

119 :
>>116
ベタ甘カモーーーーン!!!!

全裸で正座して待ってるんだぜ!

120 :
>>116
GJ!
ベッタベタの甘々ラブラブは大好きだ!!
>>118
確かに不憫かもしれないが、それだけの事をしでかしたんだから、こうなっても仕方ない。

121 :
保守

122 :
守る

123 :
どもひさしぶりの暗愚丸です。
えと、やっとエロに入れると喜んでたら、阿呆みたいに長くなってきました。
ってことなんで、本番手前で一旦投下します。
では、『僕らのルール』投下します。

124 :
 そのドアには、丸っこい文字で『MidoriChan's Room』と書かれたプレートが貼ってあ
った。
 その前で、洋は逸る想いを抑えるために深呼吸を繰り返す。
 美鳥をこれ以上待たせてどうするんだと、自分自身を叱咤してようやく上げた手でドア
をノックしようと構えた。
 だけど、額に僅かにかかった髪が鬱陶しくて、思わずその手で払いのけたせいで勢いを
失ってしまう。
 美鳥が好きだから、大事だから。
 釣り合いが取れていない自分が隣にいても、迷惑かも知れない。
 今さらそんなことを思ってしまう自分自身に、洋は嫌気を覚えながら溜息を吐く。
 いまさら、告白をなかったことになど出来ない。
 それは、美鳥に対する最も重い裏切りだとわかっていた。
 意を決して、ドアをノックする。
「んー、開いとぅから、入ってきてぇな」
 ドア越しに美鳥の声が聞こえて、洋はためらいを飲み込んでドアを開けた。
 僅かな甘さを感じさせる香りが鼻について、また鼓動が早まる。
 カーテンや絨毯はともかく、壁紙まで洋の部屋とは違うパステル系の色調に彩られた室
内は、女の子の部屋だと強く実感させた。
「ひー君、お帰り」
 ベッドにちょこんっと腰掛けた美鳥が、苦笑を浮かべてこちらを見詰めてくる。
 まだ僅かに濡れている髪を見た瞬間、帰ってきてすぐに入った風呂場で感じた甘い香り
を思い出した。
 美鳥も、告白の先を望んでいるのかも知れない。
 そう感じて、慌てて脳裏に湧いた思いをかき消した。
 今はただ、大切な思いを告げるだけ。
「うん、ただいま」
 そんな言葉を口にしながら、美鳥のすぐ前に移動する。
 普段なら見上げないといけない美鳥を、逆に見下ろしているというのはとても新鮮な感
覚で、胸の奥のざわめきが強まっていく。
 だから、ただ美鳥を見詰めることしかできない。
 誰よりも大事で大切な美鳥。
 生まれたときからずっと一緒にいて、だけど離れてしまって。
「ひー君」
 美鳥がじっと見詰めてくる。
 整った目鼻立ちに長い黒髪、モデル並みの体型と、人目をひく外見をしている美鳥。
 だけど、そんな外見なんて本当はどうでも良かった。
 体が大きくていじめられてた子供の頃を知っている。
 まるで子犬のように、いつも自分の服を握って後をついてきた頃を知っている。
 本当はとても甘えん坊で寂しがりやで泣き虫で弱虫な事も、ずっと昔の幼い約束を未だ
に信じ続けてる事も知っている。
 他の誰よりも、美鳥のことを知っているのは自分だけだと信じていた。
「美鳥、僕は」
 言葉の続きを口にしようとして、洋はまた黙ってしまう。
 そんなこちらの様子に業を煮やしたのか、いきなり美鳥が立ち上がった。
「美鳥? わぷっ!」
 いきなり強く抱きしめられる。
 美鳥の豊かな胸に顔を埋める体勢になって、呼吸するのが苦しくて。
「ひー君、そんな緊張せんでもえぇんちゃう? もう、いっぺん言ぅとうやん」
 優しい言葉と嬉しそうな微笑みに、とくんっと胸の奥が騒いだ。
「美鳥……」
 だから、自分からぎゅっと抱きしめて、美鳥の胸から洋は顔を上げた。
 言いたい言葉は数え切れないほどあった。
 あの日に交わしたケッコンの約束。
 同じ高校に受かったと知ったときの嬉しさ。
 同居することになった時の喜び。
 なのに、いきなり海外出張で両親が出て行った事に、……美鳥と二人きりで暮らすこと
に対する戸惑い。
 夕紀のせいですれ違いかけた時間。
「僕は、…………僕は」
 だけど、どうしてもその言葉が出てこない。

125 :
 本当に伝えたい想いは一つ。ソレを口にするだけで良い。
 美鳥も受け入れてくれると解ってる。それでも言葉に出来ない自分がいらだしくて、洋
は唇を噛みしめる。
「ひー君、ウチ引き留めたかっただけなん? ほんまはそんなん思ってないん?」
「美鳥」
 美鳥の寂しげな声が、哀しげな微笑が、胸に突き刺さる。
 そんな思いを、美鳥に抱かせた自分が許せない。
 そんなことはないと美鳥にすぐに伝えたい。
 そのために言えば良い言葉は一つだけで。
 だから、美鳥をしっかりと見詰めた。
 見上げなければいけない悔しさは、もう心の何処にもない。
「僕、僕は、美鳥のことが好きだ。なによりも誰よりも、美鳥のことが大切だから。ずっ
と側にいたい。ずっと側にいて欲しいんだ」
 思いの丈を吐き出すのと同時に、膝が崩れそうになって。
 けれど、美鳥が更に強く抱きしめてきてくれて、動きが止まる。
 不意に、美鳥がぽろりと涙を零した。
「やっと」
 美鳥が小さく呟いて、涙を落としながらそれでも嬉しげな微笑みを見せてくれる。
「やっと、言ぅてくれた。ウチ……、ウチもひー君のこと好きや。ずっと、ずっと側にお
りたい思っとぅ。ひー君と結婚したいって今でも思てるんや」
 美鳥が想いを受け入れてくれたことが嬉しくて。
 抱きしめていた右手を伸ばして、美鳥の後頭部に手を添える。
 同時につま先立ちになりながら、美鳥の唇に優しくキスをした。
 柔らく濡れた唇の、甘く優しい感触と微かな甘い薫りに、鼓動が早まっていく。
 どれだけ口づけを続けていたのだろう。
 息苦しくなって離れると同時に、慌てて深呼吸する。
 ソレは美鳥も一緒で、互いに顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
「キスで呼吸苦しなるってお約束やね」
「うん、そうだね」
 にこりと笑って、美鳥が自身の唇を指でなぞる。
 その仕草が扇情的で、体が反応しそうになった洋は、美鳥から離れようともがいた。
「……ひー君、どないしたん?」
 そう言いながら、更に強く抱きしめてくる美鳥。
 顔に当たるふわりとした感触が、胸やおなかに感じるなだらかな感覚が、鼻腔をくすぐ
る女の子の薫りが、洋の体を疼かせた。
「あ、いや、なんでもない。だから離れて」
「イヤや〜、ひー君のこと離したらん、今日はひー君だっこして寝るんや〜」
「あ、アホ! そんなん出来るかい!」
 本気を出せば美鳥を突き飛ばす事は出来るけれど、いくら洋でもソレはしたくなくて。
 だから、抑えきれなくなった。
「あ」
「……だから、離せ言うたんや」
 美鳥が恥ずかしげに顔を赤くして、こちらを見詰めてきて。
 同じように顔を赤くしながら、美鳥を睨む。
 堅くそそり立ったそれが、美鳥の柔らかな下腹部に押しつける体勢になってしまった。
 下手に口を開けばそのまま最後まで進んでしまいそうな雰囲気に、洋は慌てながら必
で言葉を探す。
 確かに美鳥のことは好きで、こうして抱きしめられるのは嬉しいこと。
 ……その先にある事だって、興味はある。
「はよ離さんかい」
 だけど、美鳥のことは大事だから。
 大事にしたいから、ただ欲望のままに貪るようなことだけはしたくない。
「イヤ」
 なのに、美鳥が更に強く抱きついてきた。
 それだけではあきたらず、堅くなった洋のソレに下腹部を押しつけてくる。
「ちょっ、こら、美鳥!」
「イヤや、ウチ待っとったんや。ずっとひー君とこうなるん待っとったんやから」
 顔を赤くしたまま見下ろしてくる美鳥。
 その目尻に涙が浮かんでいることに気づいて、思わず洋は息を呑んだ。
「ウチ、ひー君のお嫁さんになるんやから、Hも絶対ひー君とするって決めてたんやもん。

126 :
ウチ一人Hかて、いつもひー君想いながらしてたんや。やからもう、我慢できへんもん」
 美鳥のあまりにもあけすけな好意に、洋には答えることが出来なくて、それでも、心の
枷が外れそうになってることだけは気づいていた。
「だ、だけどなっ! んっ…………っ!?」
 ただ触れ合うだけのキスだと思っていたから、唇の間を割って舌が入ってきた事で一瞬
パニックを起こしてしまう。
 だけど、美鳥は更に強く抱きしめてくるだけで、離してくれない。
 それどころか、激しく口の中をなめ回してくる。
「っ……ちゅっちゅぷ……んちゅ……ちゅる……」
 耳から聞こえてくるいやらしい音と、頭の中で響く粘着音が意識を灼いていく。
 舌を絡めう事が、口の中を蹂躙される事がこんなに気持ちいいとは思っても見なかった。
 だから、抵抗することなど出来なかった。
「じゅっ……じゅちゅっ……ちゅぷ、ぷちゅ、んっ」
 美鳥が抱きしめていた腕を放して、少ししゃがみ込んでくる。
 そして、いきなり背中と膝裏に手を回されて持ち上げられた。
「っっ!」
 まるで女の子のようなその扱いに文句を言おうとして、更に激しく舌を吸われた。
 それだけで抵抗しようとする気力が無くなって、気がつけばとさっとベッドの上に投げ
出されていた。
「……はぁ……はぁ」
 大好きな女の子とキスをしていた。
 しかもそれがいやらしくて飛びっきりHなキスとなれば、意識が朦朧としてもおかしく
はない。
 そう想いながら、プチプチという音を聞き流していた。
「ふふっ、ひー君可愛えぇなぁ」
 その言葉に我を取り戻した洋は、流石に一瞬言葉を失った。
 いつの間にか美鳥がのし掛かってきていて、しかも上半身のパジャマをはだけさせられ
ていたのだ。
「こ、こら美鳥! いきなり何しとう!」
「何って、脱がせとぅだけやん。Hすんねんで? 服脱がな出来へんやん」
 あまりにも平然とした美鳥の言葉に、顔が赤くなる。
 何となく、このまま進むのは負けたような気がして、ごほんっと軽く咳払いをした。
「……それはいいけど、自分で脱ぐからっ! ってか、普通服脱がせて悦ぶってのは、男
の仕事だろっ! 人の話を聞け!!」
 言ってる間にも器用に服をはがされてしまう。
 ずりずりとゆっくりとベッドの下側に移動した美鳥が、そのまま洋のズボンを一気に引
きずり下ろした。
「っ!」
 ぶるんっと大きくそそり立つものが、美鳥の鼻先に飛び出してしまう。
 いくらさっき見られたばかりと言っても、恥ずかしさがなくなるわけはなくて。
「さっきも思たけど、ひー君のっておっきいんやね」
 どことなくぽーっとした表情で見上げてくる美鳥に、思わず顔が紅くなってしまう。
 洋のそれは平均よりも大きいけれど、自分の体が小柄なせいで余計に大きく見えてしま
うことが、少しはずかしくて情け無かった。
 そんな洋の思いに気付いた様子もなく、くんくんと子犬のように臭いを嗅ぐ美鳥の仕草
を見るだけでも恥ずかしくて。
「……ひー君のにおいがする」
 そんな美鳥の呟きに、顔が赤くなってしまう。
 ここに来る前に風呂には入ったけれど、まだあらいきれてなかったんだろうかと、そん
なことを思ってしまう。
「ぅあっ!」
 だけど、いきなり尖端にキスされて、思わず腰が跳ねた。
「えと、刺激きつい?」
 少し困ったような表情を浮かべて問いかけてくる美鳥。
 洋はただこくんと頷く。
 ……本当は、きついと言うよりも気持ちよすぎた。
「ほしたら〜」
 れろんっと先端を舐め上げられて、思わず唇を噛みしめた。
「ひー君、気持ちえぇ?」
「っ! そ、それは、うぁっ!」

127 :
 れろれろと亀頭を舐め回されて、雁首をくすぐられて、そのたびに腰が引けてしまう。
 そんな洋の様子に気をよくしたのか、美鳥が更に動きを激しくしてきた。
「っく、た、確かに、気持ちいい……け……ど」
 直接の気持ちよさよりも、美鳥がしてくれていると言うことの方が気持ちよかった。
 だから、耐えられなくて。
「ちょい、ストップ」
 なんとかぎりぎりで止めることが出来た。
 顔を上げた美鳥が、不思議そうな表情で見詰めてくる。
「僕だって、美鳥を気持ちよくさせたい。美鳥の裸見たい」
 激しく脈打つ鼓動に辟易して、それでも呼吸を呑んで美鳥を見詰める洋。
 一瞬、あっけにとられた表情を浮かべた美鳥が、それでもにこりと笑ってくれた。
「ほしたら〜〜、ウチが脱ぐ方がえぇ? それともひー君脱がせたい?」
「そんなの、僕がやりたいに決まってるだろ!」
 思わず叫んでしまった。
 それが恥ずかしくて、なのに美鳥が嬉しそうに笑ってくれる。
「ほな、ええよ〜」
 ぽすんっと洋の隣にぽすんと寝転がる美鳥。
 上半身を起こして、洋は美鳥の上にのしかかる。
「そ、それじゃ」
 気がつけば手が震えていて、それでも美鳥のパジャマの第一ボタンにゆっくりと手を伸
ばした。
 すこし手こずりながら、それでも一つ目を外してほっと溜息を吐いた。
「あ、あはは、ひー君、大丈夫?」
「う、うん」
 美鳥の優しげな声に頷いて、洋は二つ目を外そうとする。
「ふぁっ!?」
 同時に、美鳥の口元から声が漏れて、とくんっと胸の奥が震えた。
 両手の甲が、美鳥の柔らかなふくらみに当たっていた。
「ご、ごめん」
「ん? なんで、謝るん?」
 頬を赤らめた美鳥と視線が絡み合う。
 その顔に浮かぶ笑みが、続きを促していて。
 洋はそれ以上何も言わずに、ぷちぷちとボタンを外していく。
 徐々に露わになっていく美鳥の白い肌に、心臓の鼓動が早まって。
 そのたびに、ひくんひくんっと自分のソレが動いていることを、洋は自覚していた。
「美鳥、脱がすよ」
「ん」
 全部のボタンを外して、ゆっくりと美鳥の肌を露わにする。
 あれだけ海やプールに行ったはずなのに、殆ど日焼けの後も残っていない真っ白な肌が
目に映った。
 黄色い飾り気のないブラに包まれた大きな胸と、対照的に滑らかで平らかなお腹が視界
を埋める。
「ひー君。ウチのブラ、フロントホックやから真ん中のとこ両手で持って、左右から押し
つけてひねったら外れるから」
「うん」
 美鳥の言葉に従ってぷちんとブラを外す。
 そのまま、何も言わずにブラを脱がして、しばし言葉を失った。
 寝そべっているのに、型くずれしていない大きな胸。
 その白さと美鳥が呼吸するたびに震える様子、なによりその先端にぽつんとある淡いベ
ビーピンクが洋の目を釘付けにする。
 でもとりあえず美鳥を脱がせる方が先決。
 そう思ったから、洋は美鳥のパジャマとブラを、美鳥の腕から抜いた。
「ひー君、その、下も」
 美鳥の恥ずかしげな声にこくんと頷いて見せて、上体をずらした洋は美鳥のパジャマの
ズボンに手を伸ばす。
 細い腰とズボンのゴムの間に指を入れる。
 その滑らかすぎる感触に、洋は逸る気持ちを必で抑えた。
 手伝う様に、腰を浮かせてくれる美鳥。
 けれど、いざ脱がせようと、ズリ下げた瞬間、美鳥が声を上げた。
「あっ! ひー君、ちょ、ちょいっ! 待っっ! っっ!」

128 :
 その焦りを含んだ声に少しだけ首をかしげて、もう少し下ろした所で美鳥の言わんとし
ていることに気付いた。
 ……真っ白なシミ一つない肌。
 腰から続く平らで柔らかそうな下腹部がみえて、茂み――と言うにはまだ少し早い、僅
かに固まってみせる和毛(にこげ)が目に映った。
「ぁ、あっ! ご、ゴメン、美鳥!」
 そのつもりはなかったけれど、下着ごと一気にずらしてしまったのだ。
 いきなりすぎて、きっと美鳥も恥ずかしいだろうけど、それは洋も同じで。
 けれど、下着だけ元に戻すのはとても間抜けだとしか思えないから。
「ゴメン、美鳥。でも、その」
「……うん、ええよ」
 美鳥が顔を赤らめたままで、それでも頷いてくれたから。
 洋は美鳥のズボンを下着ごと最後まで下ろして、美鳥の体に視線を向けた。

 静かに横たわっている美鳥。
 その肌はとても綺麗で、胸も形が崩れることもなく上を向いている。
 細くくびれた腰から、なだらかな曲線を描いてるお尻と太股。
 なだらかでソコだけ僅かに色彩の違う、和毛と美鳥の一番大事な部分。
 思わず見詰めてしまう。
「……ひー君、やらしい目してる」
 美鳥のどこか拗ねたような声に、はっと我に返る洋。
 見上げた美鳥が、口を尖らせていた。
「やっぱ、ひー君もウチの体ばっかに興味あるんや。ひー君も男の子やもん、しょうがな
いんやね」
 呟きながらそっぽを向く美鳥に、ちくりと胸の奥に痛みが走る。
 それを抑えて、洋はずりずりと上体を美鳥の上半身の方へと移動させた。
「ゴメン。美鳥の体、綺麗だから見とれてたんだ」
 呟きながら、そっと顔を近づける。
 美鳥がなにか言いたげに唇を開けようとして、ソコにキスを落とした。
「んっ!?」
 驚いた美鳥に答えることなく、何度も小鳥がついばむようなキスをする。
 最初は戸惑っていた様子の美鳥が、洋の首に手をかけてきて、積極的に受け入れようと
してくれる。
 だから、洋は一度美鳥の唇から外れて、右の頬にそっと唇を押しつけた。
「っ? ひー君?」
 不思議そうな声をかけてくる美鳥に答えずに、洋は今度は左の頬にキスをする。
 そのまま、涙の跡を伝って少しずつ頬を上がっていく。
 そして、閉じた瞼の上からキスを落とした。
 ちゅっ、とすこし触れるだけの優しいキス。
 そのまま右の瞼に移動して、今度は右の耳たぶに触れる。
「ふぁっ!? ひ、ひー君、何しとぅの?」
「キスしてる」
 美鳥の焦った声に答えながら、今度は左の耳へと移った。
「あ、でも、その、ひゃっ!? キ、キスって、口とか胸とか、ちゃうんっっ!」
 戸惑いと焦慮の混じる言葉に声を返さず、洋はそのままのど元に優しく唇を押しつけた。
 美鳥自身から立ち上る、ミルクのような甘い香りが鼻腔をくすぐって、ひくりとソレが
蠢くのを抑えられない。
 のど元から左右の首筋、鎖骨へと移動しながらキスを続けていく。
 いつの間にか首に掛かっていた美鳥の手が外れていた。
「ひー君っ、こちょばいっ、こちょばいって」
 くすぐったそうに身をよじる美鳥。
 ソレを見ながら右肩にキスをして、上腕、肘、下椀、手首と移動していく。
 そっと右手を持ち上げて、掌、手の甲、親指か小指まで順番にキスして、今度は左肩に
移った。
「ひー君っ、さっきからなにしとぅのっ?」
 口元をゆるめて、けれどどこか恥ずかしそうに美鳥が声をかけてくる。
 ゆっくりと左肩から下に移動して、指先までキスを続けてから、顔を美鳥に向ける洋。
「美鳥の全部が好きだって証拠、見せてる」
「っ! そ、そやけど、それ、めっちゃハズい」

129 :
 困ったように眉をひそめる美鳥。それが可愛くて、思わず笑みがこぼれてしまう。
「なんも、笑わんでもえぇやん」
「あ、あはは、ゴメン美鳥。でも、恥ずかしかったりくすぐったかったりするだけ?」
 聞き返した途端、紅潮していた美鳥の顔が更に赤くなる。
 だから、嬉しいとか気持ちいいとか、そんな気持ちになっていることは読みとれて。
 今度は胸を避けて、なだらかなお腹へと移動した。
「ひー、君?」
 きっと、胸に来ると思っていたのだろう。美鳥が不思議そうに問いかけてきて。
 やっぱりそれにも答えず、洋は胸のすぐ下からお腹全体を這うようにキスして、おへそ
にもキスをする。
「ひゃんっ! ひー君、そこあかんっ!」
 よほど綺麗に洗っているのだろう、匂いもほとんどなくて。
 また徐々に下に移動していく。
 ちゅっ、と淡い翳りの寸前にキスをして、今度は右の太股に移動する。
 そのまま、下へ下へと、キスをしながら降りていく洋。
 触れるたびに、美鳥がくすぐったそうに吐息を漏らす。
 それを聞けるのがうれしくて、美鳥の足下にまで移動した。
「ひ、ひー君っ! あかんて、そんな、きたないやんっ!」
 美鳥の驚きの声に答えることなく、美鳥の足の甲や裏、そして、指のつま先に至るまで
キスの雨を降らせていく。
「別に、汚くないよ? 美鳥だから、僕には汚くなんてない」
「そ、そやけど」
 嬉しそうに口元をゆるめる美鳥。
 それが嬉しくて、今度は左の太股にキスをして、下まで移動していく。
「んっ! そやけど、こんなん、ハズい」
「そんなに恥ずかしい?」
 足の指先に至るまで唇を押しつけてから、顔を上げた洋は美鳥に問いかける。
「当たり前や!」
 軽い口調の問いかけに、美鳥が怒った表情を浮かべて見詰めてくる。
 いきなり、美鳥が体を起こした。
「美鳥?」
「ひー君にも同じ事したるんや!」
 美鳥が叫ぶと同時に、こてんとベッドに押し倒された。
 戸惑うよりも先に美鳥の顔が間近にあって。
「ひー君」
「んっ!?」
 ちゅぅっと、美鳥の唇が洋のソレに吸い付いてきた。
 洋がしたようなただ触れるだけのキスではなく、まるで貪るようにこちらの唇を吸い上
げる美鳥。
 ただ唇をこすり合わせて、時々上唇や下唇を甘噛みされる。
 それだけでゾクゾクと背筋が震えるほど気持ちよくて。
 びくんっと腰が震えた。
「ちゅぅっ、んちゅっ、じゅちゅ」
「んっ!?」
 それだけでも気持ちよかったのに、美鳥の舌が唇を割って中に入ってきた。
 上顎と下顎の歯茎と歯の表側を順番に舐められて、くすぐったさにおもわず口を開ける。
 同時に美鳥の舌が入ってきた。
 口蓋をくすぐるように舐められて、歯茎の裏側にも舌が伸びてくる。
 そして、つんつんと美鳥の舌が洋の舌をつついてくる。
 気持ちよさと、気恥ずかしさに戸惑っていた洋は、慌てて舌を伸ばして美鳥のソレと絡
めた。
「っ!」「ん〜〜」
 美鳥の舌の動きにあわせて、必に洋も動かしていく。
 舌と舌を絡め合う感触は快感で、ちゅくくちゅと、耳からではなく頭の中で直接響く音
に体よりも心の方が気持ちよかった。
 どれだけソレを続けていたのか、ちゅぽっと音を立てて美鳥が離れる。
 ほんの一瞬、銀の糸が走って途切れた。
「はぁはぁ……っ」
「ふぅ、ふぅ、ひー君、可愛えぇなぁ」
 美鳥が嬉しそうな笑顔を浮かべて見詰めてくる。

130 :
 洋も同じように笑顔を返して、また気恥ずかしさを感じて。
 また、美鳥の顔が近寄ってくる事に気付いた。
 そのまま、ぺろんっと右の頬を舐められた。
「美鳥?」
「ん〜〜、ひー君、好きぃ」
 呟いた美鳥が今度は左の頬をれろっと舐めてきて、そのまま舌が這い上がってくる。
 瞼に来るとわかって、洋は思わず目を閉じた。
 右目の上かられろんと軽く舐められて、それが気持ちよかった。
「ひー君、目、開けてぇな?」
 美鳥の声に慌てて、目を開いて。
 視界いっぱいにピンク色が広がったと思った瞬間、ぺとりとなま暖かくてすこしざらつ
いた感触が右目を覆った。
「み、美鳥!?」
 美鳥が目を直接舐めているのだと理解したのは、一瞬遅れてだった。
 ぞくぞくと全身に痺れが走る。
 肉体的な快感は殆どないけれど、心が泣きたくなるほどに気持ちよくて、股間がひくん
っと跳ね上がった。
 それが、美鳥のお腹に触れて、また気持ちよくなってくる。
 美鳥が一旦離れて、見詰めてきた。
「ひー君の目、なんかしょっぱい……、もしかして、泣いとぅ?」
「そんなわけ、ない……。ってか、いきなり、何するんや」
「ひー君、ウチにキスしてくれたやん。ウチもそうしとうだけやもん」
 その言葉を残して、今度は左目に舌を伸ばしてくる。
 左目を開いて、右目は閉じた。
 乗り出した美鳥の、大きな胸が揺れるのが見えてしまうから。
 それが少し恥ずかしいから。
 美鳥が舐めてくる感覚に身を委ねた。
 気がつけば、美鳥が離れていて。
 そのままつつっと左耳に舌を這わせてきた。
「んくっ!」
 ちゅっとキスされて、ぴくっと意識してないのに体が震える。
 そのままれろれろと美鳥の舌が動き始めた。
「美鳥……、恥ずかしいって」
 思わず声が漏れて、体を起こした美鳥が見詰め返してくる。
 その顔に詰る色を感じて、思わず小首をかしげた。
「ひー君、ウチに同じ事しとったやん、なんでウチがしたらあかんの?」
「そ、それは」
「やから、ひー君も抵抗したらあかんのや」
 その言葉に返すことが出来なくて、美鳥が右耳に舌を這わせるのを無言で受け入れる洋。
 気持ちよさにただ身もだえながら、美鳥が首の方に動いていくのを感じていた。
「んくっ!」
 美鳥の舌が這う感触に、我知らず声が出てしまう。
「ひー君、ほんまに可愛えぇなぁ。まるで、女の子みたいな声やし」
 普段だったら怒り出すその言葉に、今だけは洋も返す言葉が見つからない。
 確かに、美鳥の舌が蠢くたびに漏れる声は、女の子の喘ぎ声そのもの。
 だから言葉を返せなくて。
「っ! ふっ!」
 つっとのど元を美鳥の舌が這う。
 その心地よさに、言葉が出ない。
 その舌が、右肩に移動して、一気に下っていく。
「美鳥、待って、んくっ!」
「何で?」
 不思議そうに首をかしげた美鳥が、洋の手を取り上げた。
 そのまま、手首や甲や掌も舐め回した美鳥が、親指を口に含んだ。
「んっ!」
 ぞくりと指から腕へと気持ちよさが走る。
 ちゅくちゅぷと散々舐め回して今度は、人差し指へと移動する美鳥。
 温かくぬめる感触が気持ちよくて、股間が勝手に跳ねてしまう。
「ひー君、気持ちえぇんやね? ひー君、気持ちえぇとウチも気持ちえぇよ」
 美鳥の言葉に、洋はただこくんっと頷く。

131 :
 今度は美鳥の舌が左肩へ移動して、またゆっくりと伝い降りてきた。
「んっ、んくっ! ふっ……ふぅ」
 じんわりと全身に熱が籠もっていく。
 それは、気持ち良いと言うより心地良いと感じられて。
 今度は左手に美鳥が吸い付いてくる。
「美鳥……」
 ただ美鳥を見詰めながら呼びかける洋。
 手の指に吸い付きながら美鳥が上目遣いで見詰めてきて、普段とは違う媚びの入ったそ
の目に鼓動が早まった。
 美鳥がそのまま移動して、今度は胸の上に舌を這わせて。
 奇妙な感覚に思わず頬が熱くなった。
「ちょっ、こら!」
 美鳥が、ちろちろと乳首に舌を這わせているのだ。
 じわっとそこから熱が湧いて、全身に広がっていく。
「そ、そこはやめろっ! んっ! ふぅ」
 美鳥が楽しそうな笑みを浮かべながら乳首を舐めてきて。
「ひぅっ!!」
 かりっと、甘噛みされて自分でも思ってもいない声が飛び出した。
 美鳥がにんまりとした表情で見詰めてくる。
「ほんまに女の子みたいやね?」
「い、いい加減にせんと、本気で怒るで!」
 思わず素で叫んだ洋に、しょぼんとした表情になる美鳥。
「……うぅ、ひー君が怒ったぁ」
 その様子に、何となく苦笑が浮かんで。
 洋は右手を伸ばして、美鳥の唇をそっと撫でた。
「別に怒ってないけどさ。そこはやめてって言ってるだろ」
「あかんの? 気持ちよぅないん?」
「気持ちいいとか、そう言う事じゃなくて……」
 単にそんな所を弄られて、気持ちよくなる自分が信じられなかっただけ。
 そして、それが恥ずかしかっただけだから。
「そんなに、イヤなん?」
 上目遣いで見詰めてくる美鳥に、洋はこくんと頷く。
 それで納得してくれたのだろう。
 それ以上は何も言わずに美鳥が徐々に舌を下ろしはじめた。
 洋のへそのあたりで止まった美鳥が、ソコを舌でほじる。
 ほんの一瞬、美鳥が微妙な表情を浮かべて、そのまま下へと移動していく。
「あ、美鳥!」
 右の太股を伝い降りた美鳥が、足の指に舌を這わせようとするのを慌てて制止する。
 一瞬、美鳥が訝るように動きを止めた。
「そこ、汚いっ!」
「ひー君もしてくれたやん」
 それだけを呟いた美鳥が、れろっと親指を舐めてきた。
 ゾクゾクと全身が総毛立っていく。
 ちゅるぴちゃと卑猥な音が響き、そのたびに心が驚きの声を上げるほどの心地よさを感
じていた。
 今度は、左の足に移って指をしゃぶる美鳥が、不意に動きを止めて顔を上げる。
「ひー君、気持ちえぇ?」
 その言葉に、ただ頷くことしか出来ない洋。
 同時に洋のソコがぴくんっと震えた。
「ふわ……、結構よう動くんやね?」
 美鳥が目を好奇心で光らせて、じっと洋のソレを凝視してくる。
 つっと、足首から太股を伝うようにはい上がってくる美鳥の舌が、下腹部を軽く舐めて
きた。
 何となく、美鳥のしようとしていることが理解できて、だから、洋は何も言わずにされ
るがままに身を任せる。
 恥ずかしげな表情の美鳥が、堅くそそり立つ洋のソレに顔を近づけてきて。
 そのまま、さっきみたいに先端に優しくキスしてきた。
「っ!」
 それだけの事が気持ちよくて、ぴくんっと腰が震えた。
 美鳥が嬉しそうな笑みを浮かべて見上げてくる。

132 :
「ひー君、可愛え〜なぁ」
 そう呟いた美鳥が、伸ばした手で洋のソレを、きゅっと握りしめた。
「んくっ!」
 しゅにしゅにと美鳥の指が上下に動くたびに、気持ちよさが全身に走っていく。
 ちゅっと先端にキスされるたびに、思わず身悶える程の快感を覚えてしまう。
 だけど、美鳥の刺激はほんの少しだけ、洋の望みより弱くて。
 熱はいくらでも高まっていくのに、体が達することが出来ない。
「ひー君……好き」
 ポツリと呟いた美鳥が、れろんと先端を舐め上げた。
 びくりと、自分でも思っていた以上に強く体が震えて、先走りがにじみ出した。
「これ、変な味やね? でも、なんか凄くHな味や」
「うん……、そう、だね」
 目を潤ませながら見詰めてくる美鳥。
 それが洋の気持ちを昂ぶらせて、その先を求めてしまう。
 それでも、その思いを口に出せない洋に、美鳥がにこりと笑いかけてきて。
「あ〜〜む」
「っ! みと、りっ」
 一気に洋のソレを口にくわえた。
 美鳥の口の中は温かくて、なのにぬるりとした感触で、びくんっと肩が勝手に震えてし
まう。
「ん〜〜、ひぃふん……ひもひひい?」
 媚びを含んだ瞳で見上げられる。
 入ったままで喋るせいで、振動が余計に気持ちよさを加速させる。
 だから、頷きながら洋は美鳥を見詰め返した。
「僕ばっかりじゃ、いやだ」
「ん?」
 まだ洋のモノを銜えたままの美鳥が、目だけで問いかけてくる。
「僕も、僕も美鳥を、気持ちよくしたい」
 だから、素直に言葉を返して、美鳥をじっと見詰めた。
 こちらの言葉の意味を理解したのだろう、美鳥が一度口を離して。
 膝立ちになって洋の頭の側にまで来た。
 そのままの体勢で、美鳥が洋の顔を跨いだ。
「……やっぱ、ハズいやね」
 その恥ずかしげな声に答えることも出来ずに、洋は目の前に晒された美鳥の秘処を見詰
めてしまう。
 まだ殆ど一本の線に近い形は、美鳥の体型とは裏腹に幼さを残していて。
 思わずごくりと唾を飲んだ。
 美鳥が体を倒して、洋のモノをまた口に含んできた。
 それを感覚だけで理解して、洋は両手をそっと伸ばす。
「んっ!」
 ぷにゅっとした感触を指先に感じるのと、美鳥が声を上げるのは殆ど同時で、きゅにっ
と竿を握られて、ぞくりと背筋が粟立った。
「美鳥」
 呼びかけながら、その部分を割り開く。
 開いた形はアワビのそれに似ていて、色は鮮烈なまでのサーモンピンク。
 秘豆をくるむ莢と尿道、少し盛り上がってぴくぴくと震え、時折愛蜜を零す入り口を目
にして、どくんっと心臓が今まで一番強く震えた。
 それは、見方によってはグロテスクに見えるもので、
「美鳥、綺麗だ」
 けれど、洋にはとても綺麗に思えた。
「ぷはっ! そんなん、嘘や」
 いきなり洋のソレから口を離した美鳥が拗ねたような声を向けてくる。
 それが不思議で、だけど、今はソレに答える余裕はなくて。
「嘘じゃないよ。どこがどうって上手く言えないけど、でもやっぱり美鳥のココ、綺麗だ
と思う」
 洋から見て下の方、肉莢に包まれたクリトリスのあたりに舌を乗せて、大きく幅を広げ
た舌でれろんと一気に舐め上げた。
 チーズに似た匂いと温くなったスポーツドリンクのような味を感じて、それが昂奮を高
めていく。
「んくっ! ひー君そんないきな、ひゃうっ!」

133 :
 美鳥が驚きで声を上げるのにも構わず、ただ何度も舌を上下させる。
 甘い涕泣を漏らしていた美鳥が、不意に押し黙ると同時。
 先端が温もりに包まれた。
「っ!」
 美鳥がまた口の中に含んでくれた。そう思っただけで達しそうになって、手を握りしめ
て必でソレを押さえる洋。
 まだ、イキたくない。美鳥を気持ちよくしたい。
 その思いの方が勝っていた。
 だから、激しく舌を動かしながら両手を伸ばして美鳥のお尻をなで回す。
「ん〜〜ひー君……それやらしい」
 僅かに咎める声に答えるように、美鳥のお尻をぎゅっと掴んだ。
 適度な柔らかさと掌を押し返すような弾力が、ただただ気持ちよかった。
「ひー君が、その気やったら……」
 美鳥がどこかイタズラっぽい声音で呟いて、次の瞬間、モノの左右から温かく柔らかい
感触が圧迫してくる。
 肉体的には極端に気持ちいいというわけではないけれど、安心感を幾数倍にもしたよう
な不思議な感触に背筋が僅かに震えた。
「美鳥……、何してるの?」
「ウチのおっぱいでひー君のおちんちん挟んでるんやけど?」
 あっけらかんとした物言いに、少しだけ頭が痛くなる。
 美鳥も女の子なんだからもう少し慎みを持って、とそんな言葉が口を衝いて出そうにな
った。
 けれど、こんな事をしている最中にそんなことを言っても意味がない。
「一体、どこでこんな事覚えたんだよ」
「ん〜〜、冬子と澄香がおっぱいでおちんちん挟むんは男の夢やって言ぅてたんよ。ウチ
やったら楽にソレ出来てえぇなぁって話ししとってん」
 その言葉に、洋は思わず自分の両のこめかみを左右の親指でぎゅっと押さえた。
 美鳥達三人組の一人、妹背冬子の事を思い出して、しかめっ面を浮かべる。
 ボブショートで男性的、かつ姉御肌で男子のエロ話に平然と加わる冬子の事だ。
 きっと、フェラチオとかさっきの乳首へのイタズラも教えたのだろう。
 思わず溜息を吐きそうになって、
「……それとも、ひー君これイヤなん? ウチのやと気持ちよくないん?」
 けれど、聞こえてきた声に思わず苦笑した。
 ぷっくりと大きく膨らんで莢から飛び出したクリトリスに、いきなりキスする。
「ふぁぁっっ!! ひ、ひー君っっ!?」
 美鳥が腰を引きながら振り返ってきて。
 目尻に涙を浮かべて驚いている美鳥に、いつも通りの笑顔を向ける。
「美鳥、気持ち良いよ。美鳥がしてくれて、その、嬉しいよ。だから続けて欲しいな」
 すこし顔を赤らめながら笑いかける洋に、美鳥が嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「うん、うん! ウチ頑張るな!」
 何度も頷いた美鳥がぎゅむっとまた洋のソレを左右から圧迫してきた。
 同時に、先端に美鳥が舌を這わせてきて、気持ちよさを抑えてお尻を鷲掴みにする。
 ぴくっと美鳥の体が震えて、とぷんっと美鳥のソコから愛蜜が零れた。
 ソレを舐めとりながら、美鳥の中へ舌を突き込んだ。
 ぎゅっと締め付けられる感触と、熱い内部のぬめる感覚に、ココに自身を埋めたときの
快楽を想像してしまう。
 けれど、今は美鳥を気持ちよくさせたかった。
 右手はお尻を掴んだまま、左手を下に伸ばして、美鳥の堅くしこったクリトリスを優し
くなでさする。
 そうやって、美鳥を攻めていないと、股間からはい上がってくる快感に負けそうになっ
ていた。
「ん、ひーふん、ひーふん」
 口にくわえたまま美鳥が甘い声を上げて、そのたびに震えた感触が伝わってくる。
 ぞくぞくと気持ちよさがはい上がってきて。
 ソレを抑えるように美鳥のお尻を揉みながら、美鳥の膣内(なか)を思い切り舌でかき
回す。
 美鳥の秘豆をくりくりといじり倒す。
 そのたびに美鳥の腰が前後に動いて、もっと気持ちよくしてと必で告げてきた。
 だから必で美鳥を気持ちよくさせ続けて、腰から来る痺れを紛らせ続けた。
「ひーふん、ほうひふの? ひふひふひへふ」

134 :
 美鳥の声に、ちゅぷぺちゃという粘着音に、振動する感触に、イキそうになっていて。
 それでも洋は必我慢していた。
 締め付けが強くなっているから、もうすぐ美鳥もイクのだと理解できたから。
「ひーふん」
「うぁっっ!?」
 美鳥の声に、僅かに笑いが含まれたような気がした瞬間。
 思わず美鳥の股間から、口を離して叫んでいた。
「美鳥! なに、そこやめ! こら!」
 美鳥がいつの間にか濡らした人差し指を、洋のアナルに突き込んでいたのだ。
 腰裏から得体の知れない快楽(けらく)がはい上がってきて、洋の頭はパニックに陥っ
てしまう。
「男の子、ここ気持ちえぇんやろ? ひー君に気持ちよぅなって欲しいもん。んっ」
 美鳥がアナルをほじるたびに趨る快感に、限界が見えて。
 洋は美鳥のクリトリスに吸い付いた。
 唇で何度も甘噛みしながら、右手の中指を膣内に突き込み、仕返しするように美鳥のア
ナルに左手の中指を突き込んだ。
「んぶっ!? ん〜〜! っっ!!」
 美鳥の指の動きに合わせて、洋も美鳥の中をかき回していく。
 中がぴくぴくと痙攣して、美鳥も達しそうになっている。
 けれど、ソレは洋も同じで。
 最後に美鳥がじゅるっと洋のモノを吸い上げるのと同時に、洋は両手の中指を根本まで
突き込みながら、クリトリスにこりっと歯を立てた。
「っっっっ!!」
「〜〜〜〜!!」
 美鳥の中が強く締め付けてくる感触を指で味わいながら。
 どくんっと美鳥の口中に思い切り精を放った。
 オナニーの時よりも長く続く射精に、ゾクゾクと腰が痺れる。
 美鳥も全身を痙攣させながら、余韻を味わっているのが理解できた。
 ちゅぽんと音を立てて美鳥の中から指を引き抜く。
 美鳥も洋の後ろから指を抜いた。
「っは! はぁ……、はぁはぁ」
「ん〜〜〜〜、んくっ……んくっんくっ」
 息を整える洋と同時に、美鳥が嚥下する音が響いて。
「……ぁ、そんなの、飲まなくていいのに」
 どこか惚けた頭でそれでもそう声をかける。
 美鳥が、ゆっくりと振り返ってきた。
「ひー君の出したもんやもん、吐き出すなんて、勿体ないこと出来へんもん」
 体を起こして、前後を入れ替えた美鳥が、ぽすんっと洋の隣に寝そべった。
「けど、不味いだろ? 美鳥にそんなことさせたくないよ」
 そう言いながら、美鳥の唇にキスを落とす。
 ただ重ねるだけではなく、深い口づけを。
 口の中に生臭い匂いが入ってきて、美鳥がそんなものを飲み込んでくれたことへの愛し
さが膨れあがってくる。
 ちゅぷちゅくと言うイヤラシい音と奇妙な生臭さとが広がって。
「…………ふぅ」
「はぁ……、ひー君こそ、これでキスするなんて、イヤなんちゃうん?」
 美鳥がじっと見詰めてくる。
「……そんなことないよ」
 美鳥の目を見詰め返しながら、笑いかける洋。
 何となく和んだ空気が流れて、けれど、まだ少し物足りなくて。
「美鳥」
「ひー君」
 ぽすんっと美鳥が寝そべって、洋が上に乗る。
「それじゃ、続けるよ」
「うん」
 互いに笑顔を交わし合って、互いに頷いた。

135 :
ってことで、今回はここまでです。
このままのペースだとエロシーンだけで60Kいきそうだったんで寸止め状態になってしまいました。
えと、色々御免なさい。
てか、エロだけでどんだけ書いてんだろ……orz
何はともあれ、次回も今回並かそれ以上に甘ラブなエロ目指して頑張ります。
今回もお付き合い下さった皆様、有り難うございました。

136 :
前回レス下さった皆様、ありがとうございました。
いつも励みになっています。
それでは、また一ヶ月後くらいにお会いできればいいなと思ってます。
それでは失礼

137 :
おお、新作きてる、GJGJ!!
しかし、こんなところで一月待つのか……。
いや、焦らされプレイは得意ですよ?

138 :
>>134
GJ!!!!

139 :
ほしゅ

140 :
オレ、このスレのタイトルだけ見てずっと誤解してたんだけど…
立派な塀に囲まれた広い庭に、春の日差しが降り注いでいる。
開け放しの障子から流れ込む暖かな風を愛でながら、この広い京でも5本の指に入る豪商、
加賀屋宗右衛門は、向かいに座る愛娘、凛の、母親譲りの楚々とした美貌に目を細める。
「ところで、凛。お前、最近かなり顔の色ツヤが良くなってきたなあ」
「そうですか。自分では気がつきませんが…」
確かに、凛は子供の頃からどちらかというと体が弱く、いつもどことなく青白い顔をしていた。
だが、最近彼女の容色や立ち振る舞いは富みに生き生きとしてきており、今もわずかに頬が
桃色に染まってさえいた。
「この間拾ってきたあのおもちゃで、大分気が紛れている様じゃないか」
「お、お父様!おもちゃだなんて、彼が聞いたら何て…ンッ!」
突然、凛が細い体をビクリとさせて姿勢を乱し、畳に片手をついてしまう。
見ると、その顔は赤く火照り、息もわずかだが荒くなっているようだ。
「ど、どうしたんだい凛!どこか具合でも…」
「な、なんでもありません…少し、部屋で休みます」
一礼をしてすっと立ち上がり、早足で部屋を去る彼女の表情は切なげで、顔色はさらに赤みを
増していた。その様子はまるで…。宗右衛門は、我知らずゴクリとツバを飲み込んでいた。
自室に逃げ込むように戻った凛は、そのまま畳に突っ伏してしまう。
そして、思わず口をついて出る悲鳴のような喘ぎを座布団で必で抑えながら、腰をビクリ、
ビクリと痙攣させている。やがて彼女はブルッと体を大きく震わせたかと思うと、最後には
畳に倒れ伏せるようにして、グッタリと動かなくなってしまった。
程なく、凛の乱れ切った裾から、真っ裸の、手の平に乗ってしまうほど小さな男性が這い出し
てきた。その全身は、凛のはしたない汁でヌメヌメと妖しく光っていた。
凛がその男を甘く睨み、濡れたような声で彼に恨み言を言う。
「もう、一寸法師さまのイジワル…凛は、凛は、大変恥ずかしゅうございました…」
「ハハハ、すいません。私も全然人間が出来てなかったってことですね。反省しています」
実は、先ほどの部屋で、凛は股間に彼を潜ませ、密かな戯れを楽しんでいたのだが、突然
宗右衛門が部屋に入って為、あわてて居住まいを正す羽目になったという訳であった。
だが、宗右衛門の心無い一言にカチンと来てしまった一寸法師が、その腰から下を、既に
かなり潤んでいた彼女の秘裂にズブリと捻じ込み、その柔肉をかき回す様に体を激しく捻った。
さらに、その小さくも逞しい両手で、凛の敏感な肉豆を剥き上げ、ガブリと噛み付くに至っては、
彼女も喘ぎを必で抑えながら、必で父親の前から逃げ出すしか無かったろう。
凛は、手に乗せた法師の体のヌルツキを、桜の花びらのような舌で優しく舐め取りながら話す。
「…それにしても、この間は惜しかったですね。私たちの行った、その隣の神社でしたものね」
最近彼女たちは、気晴らしと称して神社を巡っていた。だがその真の目的は、市内を警備する
武士をあっさり蹴散らし、堂々と狼藉を働いている鬼を退治し、その鬼の持つ、何でも望むを
振り出すと言われる秘宝、打出の小槌を手に入れることであった。
警護隊を舐めきっているらしく、鬼の活動周期、場所は概ね決まっており、先だっても、二人
の予想はかなり惜しいところまでいっていたのだ。
「…しかし凛さま。もうこれ以上あなたを危ない場所に近づけるわけには…」
「法師さま」
凛が、優しく微笑みながら彼の言葉をさえぎる。
「それは言わない約束です。二人の道は二人で切り開く。凛の気持ちは変わりません」
「凛さま…」
法師は、彼女への愛しさで胸が一杯になる。そして、大願成就を改めて心に誓うのであった。
後日、二人は見事鬼に邂逅し、法師は闘の末これを討伐する。
凛が「背ぇ出ろ背ぇ出ろ」と振る小槌の力でみるみる一寸法師は大丈夫となる。だが、喜びの
余り凛の手がすべり、すっぽ抜けた小槌が法師の股間を直撃して悶絶させてしまうという一幕
もあった。
ところが、その一撃のせいで法師の一物は体の他の部分に比べワンサイズ逞しいものとなり、
それが、それからのほぼ毎夜、凛に息も絶え絶えの喘ぎ声を絞り出させ、家人の眠りを大いに
妨げる事になるのだから、人生何が幸いするか分からないものである。
…って事かと思ってたよorz。

141 :
あげてもたスマン

142 :
>>141
お前天才。

143 :
GJ

144 :
ハーレムスレで良いのが来てたってことで報告

145 :
>>144
うわ、いいの紹介してくれたなぁ、サンクス。
続きが楽しみだ。
実は自分が考えてたネタともろかぶりだったんだけど…

146 :
保守

147 :
あげ

148 :
保守

149 :
保守しておく。

150 :
保守

151 :
保守

152 :
圧縮回避保守

153 :
暗愚丸氏の降臨を待ちつつ保守

154 :


155 :
緊急保守

156 :
緊急保守age

157 :
南海キャンディーズの女の方は確か180pあるんだっけ……
日本人女性は長身があまり好まれないし、活躍の場が限られているからつい内気になってしまうのかな。
俺のおかんは174pもあって、高校までいじめられていたそうな。
俺はそんな遺伝子を継いでいるのか184pあって自衛隊に勧誘されるくらいだった。
ある古着屋のお姉さんが好きになって、それまで全然もてないのにがんばって店に通ってたら、遂にメアドを教えてくれた。
浮かれた俺は友達にそのことを言うと「それじゃあ俺もその人を見てみよう」って友達も一緒に店に行くことになった。
そしたら、そのとき友達が「なんだよあのデカ女!」って驚いたんでふと見ると、その人、175pくらいあったんな。
もしかしたら、さえない俺にメアド教えてくれたのって、自分より背の低い男があんまりいないからだったのかもなあ、
……なんて今になって思いました。


158 :
そういえば映画の「エイリアン」で有名なシガニー・ウィーバーも180pか……
若い頃のシガニーはスタイル良くて好きだったなぁ。
今カーチャンと同身長の芸能人でもいないものかと探してたら、
漫画の「ラブひな」の青山素子と同一だった……
若い頃の写真も黒髪ポニーで面長と、どこか似ていてびっくり。
素子と一緒で男たるもの強くあるべし、な性格だったしね。
だからって自衛隊は勘弁なカーチャン!

159 :
>>157
で、その古着屋のお姉さんとは上手くイってるか?

160 :
>>159
あー、自分が転勤することになってそれきりです……
今でもあの店はあるんだろうな。
古着屋さんの日常みたいなのを知ることもできて楽しかったなぁ。

161 :
>>160
どんな手段を使ってもすぐに連絡をとるべきだ。
見え透いた嘘でも構わないから、「こっちに来る用事があった」とか適当に口実作って直接会いに行け。
長身な女性はほとんどが背が高いことにコンプレックスを抱いているんだ。
そしてそのコンプレックスを和らげる為に自分より背の高い男性を求める。
お前はそのお姉さんの唯一の支えになれたはずなのに、それを裏切ってお姉さんを独りにしてしまったんだよ。
早く連絡とれ。無理矢理仕事休んででも会いに行け。
そのお姉さんを支えてやれ。

162 :
神の再臨を信じて保守

全裸で

163 :
>>161
久しぶりに来てみたらレスが……
ありがとうございます。
たぶん161氏が言う通りなのだと思います。
でも、もう五年も前の話なのですよ……
その人が当時25歳でしたから、今はもう三十路ですし、結婚されているかもしれません。
性格的には非常に明るい人でしたし、心配はないでしょう。
それに、距離的には東北と九州くらい距離が離れていますし。
ですが今度五年ぶりに旅行がてら顔を出してみようかなと思いました。

164 :
えー、非常に長らくぶりですが、続きを投下します。

165 :
「美鳥、足開いて」
 上半身を重ねる体勢で呟いたこちらの言葉に、美鳥の肩が小さく震えて。
 ゆっくりと足の間を広げていく。
 何とか割り込める隙間が出来ると同時に、洋はその間に体を入れた。
「ひー君、ウチ、うちぃ……」
 顔を赤くしながらじっと見詰めてくる美鳥。
 そんな表情を浮かべる美鳥を見れるのは自分だけ。
 そう思うと洋の心に叫びたくなるほどの気持ちよさが生まれてくる。
「美鳥、可愛い」
「ひー君の、意地悪……」
 ぷいっと目をそらす美鳥の仕草に、苦笑しながら前に腰を進めて。
 美鳥の両足を更に大きく開かせた。
 ぴくっと肩を震わせて、それでも抵抗を見せない美鳥。
 愛おしい、そんな言葉で片づけるには大きすぎる愛しさが心を占める。
「美鳥」
 ただ呼びかけて、美鳥の秘処に自身の先端が触れる。
 ぞくっと、想像以上の気持ちよさが、一気に腰から背筋を伝って脳裏に上がってくる。
「んっ、ひー君、当たっとぅ」
 美鳥が潤んだ瞳をこちらに向けて、恥ずかしげに微笑んでくれた。
 その表情に堪えきれなくて、更に腰を前に出そうとした洋は、不意にそのことに気付い
た。
 慌てて美鳥から離れる。
「ひー君、どない、したん?」
 とろんとした表情で見詰めてくる美鳥に、洋は頭をかきながら顔をしかめる。
「ゴメン、美鳥」
「だから、どないしたん?」
 美鳥が訝る表情を浮かべて見詰めてきて。
 洋は小さな溜息を吐いた。
「ゴメン、ゴム持ってきてないんだ。すぐ持ってくる」
 正直、ここまで盛り上がった所でこんなミスをする自分が情け無くなりながら、洋は美
鳥から離れようとした。
「ひー君、なんでゴムなんか持っとぅの?」
 だけど、美鳥の少し怒ったような声に、動きを止めてしまう。
 じっと美鳥がこちらを睨んでいた。
「えと、前に建昭に押しつけられたんだ。捨てるわけにも行かないからしょうがなく持っ
てたんだけど」
「ふ〜ん、ま、べつにえぇけど」
 どこか不機嫌そうな表情のママ、美鳥が不意に腰に足を絡めてきた。
「美鳥?」
 こちらの問いかけに、顔を赤くしたまま美鳥がふわりとした笑みを浮かべた。
 そのまま両腕を伸ばして、洋の体を抱きしめてきて。
 抵抗できないまま洋は美鳥の乳房に顔を埋める体勢になる。
「わっ……、美鳥?」
 その柔らかで温かな感触に意識が飲まれそうになる。
 けれど、今はそう言うわけにも行かなくて、美鳥の抱擁から自由になって、洋は何とか
顔を上げた。
 すぐ側にある美鳥の濡れたような瞳が、やけに心に残る。
「その、やね。生で中出しして、えぇよ。男の夢なんやろ?」
「バカ、そんなこと出来るわけないだろ」
 羞じらいながら笑う美鳥の言葉に、間髪入れず答えを返して洋はじっと美鳥を見詰め返
した。
 一瞬だけ、美鳥がなにか言いたげに口を開こうとして。
 それを止めるために言葉を吐き出す。
「僕は美鳥のこと好きだ。大切に思ってる」
 赤い顔のまま、こくんと頷く美鳥に照れくささを覚えて、それでも洋は後を繋いでいく。
「だから、生でなんてできない。男の方は出すだけだけどさ、女の子はそれを受けてはぐ
くんでいかなきゃならないだろ。僕らはまだ学生なんだから、そんなことになったら、美
鳥の人生が、めちゃくちゃになっちゃうんだから」
「そやけど……」

166 :
「それに、さ。もし、子供が出来てもきちんとした生活が出来ない僕らじゃ、きちんと子
供を育てられないだろ。そんなことになったら子供も辛いじゃないか」
 その言葉に、洋は自分のことを含めたりしない。
 否、もしそうなれば自分はどうなってもいいと、洋は思っていた。
 美鳥と子供のことを守るためなら、どんなことでもするつもりだった。
 それでも、美鳥が辛い目に遭うはずで、そんな目に遭わせたくなんかなかったから。
「ひー君」
 ぎゅっと、また抱きしめられた。
「ひー君が、ウチ気遣ってくれるん、めっちゃ嬉しい。けど、やね? ウチもひー君のこ
とちゃんと考えとぅよ? それに、ほんまにアブナいんやったら、ウチが持っとぅゴム出
すで?」
「美鳥も、なんでゴムなんか?」
「冬子に貰(もろ)たんよ。ひー君とヤる時はもっとけ言ぅて。それでやね、今日は絶対
大丈夫な日なんよ」
 自信満々と言った様子の美鳥に、小首を傾げながら視線を向ける。
 訝るようなこちらの視線に、美鳥がむーっと頬を膨らませた。
「ウチ、毎日基礎体温計って排卵周期調べとぅもん。そやから絶対大丈夫やねん。そりゃ、
けっこう抜けとぅみたいに見えるかも知れんけど、ちゃんと調べとぅもん」
 それでも絶対はないと分かっていたけど。
 美鳥の真摯な表情にそれ以上耐えることが出来なくて。
「ひー君、ウチの言ぅこと信じてくれへんの? ウチ、そんなに信用出来へん?」
「……分かったよ」
 涙目で見詰めてくる美鳥に苦笑を返して、洋は少し背伸びしながら唇を触れ合わせた。
 美鳥がぱちくりと瞬きする。
「ん、美鳥の言うこと信じるよ」
 もし、なにかあっても責任は全て自分が取るから。
 その想いを表に出さず、洋はまた腰を前に進める。
「ひー君……」
 嬉しそうな笑顔を浮かべる美鳥の濡れそぼったそこに、自身の先端をもう一度触れさせ
る。
 ぴくんっと肩を震えさせた美鳥が、少しだけ不安そうにけれどどこか嬉しそうにこちら
を見詰めてきた。
「んっ……くっ……ふぅ」
 腰を進めるたび、美鳥が息を詰めて少しだけ辛そうな表情を浮かべる。
 なのに、先端が温かくぬめった感触に包まれていくのは、ゾクゾクするほど気持ちよく
て。
 それが心苦しいけれど、だけどどうしようもないことだけは分かっていた。
「美鳥」
「んくっ……ひー君?」
 先端が埋まったところで、洋は動きを止めた。
 辛さを堪えるように眉をひそめていた美鳥が、不思議そうに洋を見詰めてくる。
「ひーくん?」
「美鳥……、一気に行くよ」
 美鳥の目をじっと見返しながら、ただ声を届ける。
 ゆっくりやっても一気にやっても、美鳥が辛いことは分かっているから。
 出来るだけ辛さを感じさせたくないから、一気に最後まで進めるつもりだった。
 美鳥がぎゅっとしがみついてきて、目を閉じる。
 そのまま、何も言わずに頷いてくれたから、洋も美鳥の体をぎゅっと抱きしめて。
 顔が美鳥の棟の谷間に埋まるのが、少し気恥ずかしいけれど、もう止めることなんて出
来なかった。
 美鳥の鼓動が、伝わってくる。
「ひー君……、好き」
 美鳥の呟きを聞いた瞬間、洋は思いきり腰を前に突き出した。

 美鳥が一瞬だけ身を強張らせて、けれどそのことに洋は気付けなかった。
 美鳥の中に包み込まれる感触があまりにも気持ちよすぎたから。
「ひー君?」
 美鳥が不思議そうな声をかけてきて、慌てて顔を上げた。

167 :
 苦痛を堪える美鳥を見るのは心苦しいけれど、それはしょうがないことだと思っていた。
 だから、目に映った表情が理解できなかった。
「ひー君、入っとぅ。ウチのお腹の奥に、ひー君の先っぽ当たっとぅのに」
 少し頬を紅潮させて、けれど痛みや辛さの感じられない不思議そうな表情を浮かべてい
る美鳥。
 その言葉どおり、洋のものは美鳥の奥に届いていた。
 そして、付け根もぴったりと美鳥のそこと触れ合っている。
「なんで、やろ」
 すこしづつ、美鳥の表情が焦りへと変わっていく。
 その理由が理解できないまま、股間からはい上がってくる感触に洋は息を呑む。
 美鳥のソコは洋のモノを余す処無く包み込んでいて、中のひだが幾重にからみついてく
る感覚も、入り口と半ばあたりに感じる締め付けとともに気持ちよさを与えてくれた。
「ウチ、全然、痛ない」
 そこまで呟いた美鳥の顔から、血の気が引くのが見えた。
 いきなりこちらを抱きしめていた腕の力を強めてきた。
「美鳥?」
「ウチ、ホンマにハジメテなんよ! 絶対ひー君の他に誰にもさわらせてないんよ! ハ
ジメテやのに、ホンマにひー君以外の誰にもさわらせてないのに! なんで痛ないん!?
 ハジメテやのに、ホンマはじめてやのに! ひー君信じて、ウチ、ウチ!」
 こちらの問いかけに、焦った声音と表情でマシンガンのように喋りまくる美鳥。
 その理由がなんなのか分かっているから、洋は無言で美鳥の背中に回していた両腕をほ
どいた。
 美鳥がそのことでなにか言うよりも早く、伸ばした右手を美鳥の後頭部に添えてくっと
引き寄せる。
 そのまま、少し顔を上げて美鳥と唇を重ねた。
 そのまま、唇の間を割って舌を差し込む。
 美鳥の口の中はどこか甘くて、少しざらついた舌を絡め合えるのが嬉しくて、ただ無心
に美鳥の口の中をかき回した。
 最初は戸惑っていた美鳥だけど、徐々にその体から力が抜けていく。
 美鳥がパニックから抜けたことに、ほっと胸をなで下ろす洋。
 だから、唇を離して美鳥をじっと見詰めた。
「美鳥」
 出来るだけ優しい声で美鳥に話しかける。
 とろんとした瞳でこちらを見詰めてくる美鳥。
 その少し落ち着きを取り戻した表情に、もう一度ほっとする。
「大丈夫だよ、美鳥。僕は美鳥のこと信じてるから。そんなに心配しなくても、大丈夫だ
よ」
 囁きながら、唇に触れるだけのキスをしてすぐに離す。
 ほろりと涙をこぼして、けれど美鳥が嬉しそうに笑った。
「ひー君」
「それに、さ。僕は正直、ほっとしたんだ」
 こちらの言葉に、不思議そうに首を傾げる美鳥。
 その仕草が可愛らしくて、思わず口元に笑みを浮かべたまま、洋は口を開く。
「美鳥に、辛い思いをさせなくて済んだから」
「……でも、女の子には、大事な事なんよ? そりゃ、痛ないって言うんはえぇことかも
知れへんけど」
 どことなく不満げな美鳥にもう一度笑いかける。
「でも、やっぱり美鳥が辛くないって言うのは、僕は嬉しいんだよ」
「ん〜、ひー君がそない言ぅてくれるんは嬉しいんやけど……」
 まだ納得いかない様子の美鳥に、もう一度キスする。
 それだけで笑ってくれる美鳥が愛おしくて、そう思っただけで体が震えた。
「美鳥」
 だから、少し切羽詰まった声で呼びかける。
 ん? と首を傾げる美鳥を見詰めて、はぁっと胸に溜まった熱を吐き出した。
「動いて、いい?」
 本当はもう我慢できなかった。
 美鳥が痛がっていないから、何も考えず動かしたかった。
 美鳥の中を思う存分貫きたかった。

168 :
 けど、だからと言って美鳥のことを考えずに動かすことだけはしたくなくて。
「うん、ひー君の好きなように動いてえぇよ」
 にこりと笑ってくれた美鳥に、こくんと頷いた。

 くっと腰を引いて、雁首のあたりまで引き抜く。
 ぴくりと美鳥の肩が動いて、唇を噛みしめる美鳥の蠱惑的な表情に鼓動が激しくなる。
 我を忘れてしまいそうな美鳥の姿に、歯を食いしばって堪える洋。
 そのまま、今度はゆっくりと最奥まで突き込んでいく。
「ふぁっ!」
 同時に美鳥の口から漏れた声の甘さに、どくんっと心臓が震えた。
 けれど、恥ずかしげに口元に添えた指で声を抑えようとする仕草に、すこしだけ悲しく
なる。
 もっと美鳥の甘い声を聞きたい。
 自分の動きで、美鳥の声を紡ぎたい。
 そんな想いに駆られたから。
「ひ、ひー君っ!? ひゃんっ!」
 美鳥の柔らかな胸にそっと唇を押しつけた。
「ちょっ! ひー君、いきなり何するん!?」
 美鳥の問に答えず、何度も左右の胸にキスの雨を降らせていく。
 そのまま、両手を美鳥の胸に乗せた。
「あっ! ひー君!? きゃんっ!」
 つきたての餅よりも柔らかで、なのに、マシュマロのような張りのある美鳥の胸の感触。
 掌が幸せの固まりを掴んで自由にしている、そんな感慨を覚えるほどに、美鳥の胸の感
触は心地よかった。
「あんっっ! ふあっっ、あああっ!」
 ぎゅっと力を入れるたびに、美鳥の体が震えて甘い啼き声が上がる。
 それが気持ちよくて、ゆっくりと腰を動かす。
 ただ愚直に前後させるだけの、出来るだけ美鳥が辛くないような動き。
 それでも、雁首の裏側にさえ触れるほど、ぴったりと吸い付いてくる美鳥の膣内は気持
ちよくて。
 すぐに終わったりしないよう、ベビーピンクの先端にちゅっとキスした。
「ひくっっ! ひゃんっ! それダメ、ダメやっ! ひー君!」
 怯えるような声音で叫びながら、けれども美鳥が伸ばしてきた手は、洋の頭を自身の胸
に押さえ付ける形だった。
 それはもっとして欲しいという美鳥の思いの現れ。
 だから、あむっと甘噛みしながら、舌で先端をくすぐる。
「ひぁぁっっっ! あふっ! ひんっっ! あ、ふぁぁっっ!」
 美鳥の涕泣が響き、全身にゾクゾクと痺れが走る。
 ふにゅふわな美鳥の乳房を揉みしだき、その先端をかわるがわる愛撫する。
「美鳥、気持ちいい?」
 一度美鳥の胸から顔を上げて問いかける。
 途端に美鳥が頬を赤らめた。
 その顔が答えだと分かったから、ゆっくりと腰を動かし続ける。
「やんっっ……んんっ…………くぁっ! ひんっっ! やっ、やぁ、ひー君、ひー君」
 甘い声を上げて見詰めてくる美鳥に、鼓動がドンドン早まっていく。
 ぎゅっと、今までよりも強く胸を揉んだ瞬間、美鳥のソコがまるで噛み付いたかのよう
に強く締め付けてきた。
「ふぁぁっっ!」
 思わず唇を噛みしめて堪える洋の耳に、何処までも甘い泣き声が届く。
 顔を僅かに上げてみれば、目を見開いて開けた口から舌を突き出している美鳥の顔が見
えた。
 美鳥が感じている。
 それが実感できただけで言葉も出せないほどの、幸福感を覚えて。
「美鳥……、ゴメン、我慢できない」
 もっと美鳥の中をかき回したい。
 そんなことを思ってしまった。
 美鳥がとろんとした目でこちらを見詰めてくる。
 口元からヨダレを零しながら、それでも嬉しげな笑みを浮かべてくれたから。

169 :
「美鳥っ!」
「ん、ふぁぁああっっっ!」
 思い切り美鳥の奥にまで突き込んでいた。
 先端が最奥に当たる感覚が、一気に背筋を駆け上がって脳天に突き刺さってくる。
 堪えられないほどの気持ちよさに、腰が勝手に動き始めた。
「ふにゃっ! ひー君、強、いっ! つよ、す、ひゃふっっ、ひぁぁぁぁっっっ!」
 ぎゅっと美鳥がしがみついてくる。
 美鳥の両足が腰にからみついてくる。
 美鳥が必で自分を求めているのだと思えて。
 洋は声も出せないほどの想いに、総身を任せた。
「ひー君っひゃふっっ、あんっっあぁぁっ! ふやっはっ、あくぅっ、あんっあああああ
んっっ! ふみゃっっっ!!」
 甘過ぎる美鳥の声。
 美鳥の最奥をとんっとノックする。
「ひにゅっ!?」
 そのままのの字を描くように腰を揺する。
「んにゃっっ!?」
 腰を揺らしたまま雁首まで一気に引き抜く。
「ひぁぁぁっっっ!!」
 また一息に美鳥の最奥を貫く。
「ひぎっっ!? ひー君っ! ひー君っっ!」
 そのたびに上げる美鳥が啼泣を放って、それが洋の心を何処までも高ぶらせて。
 美鳥の胸に顔を埋めたまま、伸ばした手で美鳥の頭を優しくなで続ける。
「ひんっっ! ひゃふっっ! あひっ! ひぁあっっ! あぅっっ!」
 美鳥もこちらの背中に回していた手をずらして、洋の後頭部添えてきた。
 ぎゅっと胸元に押しつけられて、息苦しさを覚える。
 けれど、それよりも美鳥のナカが与えてくる感覚の方が、強く洋の心を捕らえていた。
 洋が突き込む度、引き抜く度、腰を揺らす度に、美鳥のナカは締め付けをドンドンきつ
くしてきて。
 あと数回腰を動かすだけで、洋も限界に達する。
「あふっっ……んくっ! ひー君! ウチ、ウチもっ! 白なる、アタマ真っ白になって
まうっっ!」
 そう思うのと全く同時に放たれた美鳥の言葉に、心が震えた。
 美鳥の高まりが、自分と全く同じ感覚で訪れるのだと。
 自分が達するときには美鳥も達するのだと、洋には訳もなく理解できた。
「美鳥、美鳥っ!」
 だから必で呼びかける。
 ゾクリと、足の爪先から頭の天辺まで快感で埋め尽くされて。
 それは今自分の下で甘い声を上げている美鳥も同じ筈で。
「ひー君っ、ひー君っっ!!」
 美鳥のナカがそれまでで最高の締め付けを見せた。
 同時に思い切り深く突き込んで、恥骨の部分で美鳥の秘豆を圧迫して。
「んにゃぁぁあああああああああああっっっっっっっっっっっ!!」
「んっっ、くぅっっっ」
 びゅるっっと美鳥のナカに精を吐き出した。
 びゅるんっ、びゅくんっ、と、普段の一人遊びではあり得ないほどの速さと強さと量を、
美鳥の胎に吐き出していく。
 そのたびに、びくりびくりと、美鳥の体が大きく震えて。
「あふっっ……んくぅ……お腹……ようけでてるぅ……」
 美鳥が甘い吐息と共に言葉を漏らす。
「んっ」
 どくっと、最後にたまった液体を吐き出し終える。
 ふぅと吐息を漏らして、そのまま美鳥に体を預けた。
「……ひぃくぅん、好きぃ」
 蕩けた美鳥の言葉に顔を上げて、少し体を起こす。
 美鳥も心得たように少し体を起こして、そのまま背中をまげてくれて。
『ん……』
 唇を重ねた。

170 :
 ……それから、更にもう三度も求め合った事を思い出した洋は、自分のベッドに横にな
りながら、小さく溜息をついた。
「ん、どないしたん、ひー君?」
 傍らから何処までも嬉しそうな声を上げる美鳥。
 その朗らかな笑顔に、自分自身の浅ましさに対する情け無さなどあっけなく消え去って、
洋は苦笑を浮かべた。
「いや、そのゴメン。ハジメテなのに何度もしちゃって」
「別にえーよ、そんなん。……ひー君が優しぅしてくれたから、ウチきっとハジメテでも
痛なかったんやもん。それにハジメテでイク? やったっけ、アタマ真っ白になれたんや
もん」
 そう言ってとろんとした目つきを浮かべる美鳥。
 その表情だけでまた股間が熱くなった。
 けれど、既に風呂で汗を流してさっぱりしたのに、また求めるのも美鳥が大変だと思っ
たから。
 洋は気付かれないように笑顔を浮かべた。
「そうなんだ」
「ん、頭真っ白になって、全身ぽわ〜ってなって、けど、ひー君がウチのナカおってくれ
るんも、ウチのお腹に熱いの注いでくれるんも全部伝わって…………って、あかん、メッ
チャはずい」
 頬を赤らめて顔を逸らす美鳥。
 もう、幾度目になるか分からないほどの想いが胸の奥にわき上がって、洋は美鳥の顔を
引き寄せてそっと触れるだけの口づけを交わした。
「僕も恥ずかしいけどさ、美鳥が気持ちよくなってくれて嬉しい」
「ん……」
 まるで猫のように目を細めて、美鳥が嬉しそうに笑う。
 それが嬉しくて、また触れるだけのキスを何度も続けた。
「ひー君……大好き」
「……僕も、だよ」
 ぎゅっと美鳥の体を抱きしめる。
 その柔らかな胸や体の感触が、無防備に自分に預けられている。
 それは言葉で言い表せないほどの幸福感を伝えて来て。
 いまはただその温もりに身を任せたまま、眠りに落ちたかった。
「ひー君……だっこして、寝るんは……、気持ちええね」
「うん……、美鳥、は、最高の、抱き枕だね」
「ひーくんも、やで」
 美鳥の声から力が抜けていく。
 美鳥ももう眠りそうなんだと、同じように眠気に身を任せながら洋はそんなことを思っ
て。
「おやすみ……ひーくん……」
「おやすみ、みーちゃん……」
 辛うじて言葉を放ち、洋はそのまま温かな眠りに身を任せた。

171 :
ってことで、エロパートは終わりました。
一応、あと一回だけ続きます。
前回レスくださった方々、ありがとうございました。
……出来るだけ早く投下できると良いなぁ。

172 :
>>171
GJ!
膜って運動してると無くなったりするんだっけ?

173 :
GJGJ!
やっぱりこのシリーズ大好き。

174 :
>>171
GJ!!
もっともっと!!

175 :
>>160の続きと同じぐらい、>>170の続きが気になるGJ

176 :
ほっしゅほっしゅ


裸エプロンで

177 :
「ねえ、 なにか言ってよ」
「……なにかって、なに言えってんだよ?」
「キミが読んでた本に載ってたから、わざわざこんな格好したんだよ」
「あー、だから裸エプロンなんかしてんのかよ。寒くないかそれ?」
「む〜何でそんな反応するんだよ! こう言うときはさ、可愛いとかムラムラ来るとか、襲っちゃうとかするんじゃないの!」
「昨夜もしたばっかりだろ。あんだけ甘ったるく啼きまくってたクセに、まだ足らないのかよ」
「あ、そう、そんなこと言うんだ? そう言うキミだってカワイイ顔であえいでたじゃない」
「……んだよ」
「何よ」
「ったく、しょうがない奴。ほら、こっち来いよ」
「んっ……、ふふっ。やっぱりキミとのキスって面白いよね」
「……ふんっ、悪かったな。背伸びしなきゃいけなくて」
「やんっ、そんなこと良いながら胸揉んじゃやだってば。ふふふっ、でもやっぱりなんだかんだ言ってヤサシーよね、キミ」
「誰が?」
「だって、ふぁっ! きゃんっ! いきなり、下、さわるの、卑怯っ!」
「んくっ! そ、そう言うお前も、ズボン、脱がすなっ!」
「やだ、ボクばっかりなんて、ずっこいよ。それにキミの事大好きなんだもん。キミにも気持ちよくなって欲しいよ」
「そ、そりゃ、俺だって、お前のこと、好きだけど、恥ずかしいだろ!」
「んくっ……星や月が雲に隠れてるときも、太陽が大地を照らすときも、命がつきるまでずっと、側にいてくれるなんて言葉の方が、ハズカシイと思うよ」
「快晴の青空より、紺碧の大海より、新緑の樹林より、広く愛してるなんて、言葉の方がハズカシイだろが」
「んふふっ、そう言いながらちゃんと覚えてくれるんだ?」
「……手前ぇもいつまでも恥ずかしい言葉おぼえてるんじゃねぇっ!」
「やんっ! ちょっ! いきなりそんな後ろまでなんてっ!?」
「こ、こらっっ! そう言う手前ぇこそ! 後ろに指はわすな! 俺はノーマルだっつってるだろ!」
「やだっ、キミが悪いんだから、ひゃんっ!」
「くっ! 手前ぇが悪いんだろうが!」
「だったら、早く入れてよぉ、切ないよぉ、お腹の奥に欲しいよぉ」
「あーもうっ! そんなそそる表情するんじゃねえ! すぐ入れてやるよっっ!」
「あははは、アリガトっっっ、ふぁぁぁっっっっ!」

……裸エプロン保守小ネタを投下してみた

178 :
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com

179 :
>>177
抱き締めても良いですね?(確認)

180 :
保守

181 :
【社会】 川口女性人 長時間の悲鳴…アパート住民4人が聞くも、誰も通報せず…埼玉
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1196551593/
                  ∩
                  ( ⌒)         ∩_ _ グッジョブーン!!
                 /,. ノ         i .,,E)
             / /"        //
  _n  グッジョブーン!! / /       / /
 ( l          / / ^ω^)/ /      グッジョブーン!!
  \ \ (^ω^ )(       / ( ^ω^)      n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ二ヽ      |  ̄     二二二二( E)
     /    /    \    ヽ フ    /
     |   /     |    / |    /
     ( ヽノ     ( ヽノ  ( ヽノ
      ノ>ノ      ノ>ノ   ノ>ノ
  三  レレ   三  レレ三  レレ
女が困っても、放っておこうよ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/gender/1203037713/推進委員会
賛同してくださる方は各所にコピペして下さい。

182 :
ほしゅ

183 :
お久しぶりです。
やっと、エピローグというか、最終話できましたので投下します。
とりあえず、大団円と言うことで。
では、『僕らのルール』にしばらくおつきあいください。

184 :
 美鳥と心を交わし合ってから半月。
 今日は古関高校の学園祭だった。
 椅子に腰をかける洋の耳に、その喧噪が微かに届いてくる。
「てか、ココまで聞こえてくるくらいだから、相当盛り上がってるんだろうね」
「くくっ……ま、まあそう言う、っ、ことだね。くくくっ」
 こちらの呟きに、釆が答えを返してくる。
 なぜか神父のような格好をして、顔を背けて腹を押さえる釆。
 ふるふると震える肩が、笑いを堪えているのだと如実に伝えてきて、洋は拳をぎゅっと
握りしめた。
「釆、言いたいことがあるなら、はっきり言ったら?」
 じろりと睨み付けるが、等の釆はあさっての方向を向いたまま、こちらに注意を払おう
とはしない。
 確かに、釆の態度には一理あると理性では分かっていても、怒りを抑えられるほど洋は
人間が出来てない。
「い、いや、なんでもない。なんでもないさ」
 流石にこちらの様子に気付いたのだろう、釆が何とかまともに答えを返してくる。
 それでも、苛立ちを覚えるのは当然のこと。
 体育館の舞台袖、ベニヤ板で囲まれた即席の控え室の中、洋は深い溜息を吐いて見せた。
 さっきまで自分が来ていた制服は壁の衣紋掛けに掛けられていて、少し離れたところに
ある姿見から慌てて目を逸らす洋。
「大体、なんで僕なんだよ」
 文句を言いながら、びしっとドアの方を指さす。
 わら半紙には、古関高校学園祭伝統行事・模擬結婚式、新郎控え室と大書されていた。

 歴史だけは呆れるほど古い古関高校には、端から見れば呆れるような伝統行事がいくつ
も存在するが、学園祭・模擬結婚式はその最たる物だ。
 校内で最も仲がよいカップルを捕まえて、祝福――という名の元、晒して揶揄する、意
地の悪い行事だ。
「ベストカップルだったら、なんで若村会長と篠原副会長じゃないんだよ」
 去年同時に転校してきた若村雄一と篠原真雪のカップルは古関高校では知らぬ者がいな
い程で、今年入ってきたばかりの洋達ですらなま暖かい視線を向ける程だった。
 何故かと言えば、篠原真雪が女子なのに学生服を身につけていることと、にもかかわら
ず若村雄一にべったりくっついて甘えているからだ。
「会長、副会長は、去年挙げられてたんだよ」
 ……やっと、笑いの発作が収まったのだろう、釆がまともな言葉遣いで口を開く。
 それでも、顔を背けたままなのには、洋も苛立ちを覚えたが。
「去年って、若村会長と篠原副会長って、去年転校してきたばかりじゃなかったっけ?」
「ああ、去年の夏休み前だったからね。それに、君達をメインに据えようって言うのは、
風紀委員長からの提案だったらしいしね」
 風紀委員と言う言葉に、思い当たる節があった。
 洋は怒りを覚えながら、一人の顔を脳裏に浮かべる。
「ほい、失礼するぞ、洋どの」
 急ごしらえのドアを開けて、建昭が入ってきて。
 こちらを見た瞬間、ぴたりと動きを止めた。
「ぶっっ! どわっはっははっはっははははははははははははははは!!」
「……建昭」
 いきなり腹を抱えて笑い出す建昭に、こめかみがぴくりと動く。
 元凶の爆笑に、怒りを抑えることなど出来るわけがなかった。
 すっと間合いを詰めて。
「ににに似合ってるぞ、洋っ、あはははははははははははあう゛ぁっっっっ!?」
 問答無用で建昭の腹に正拳をたたき込んだ。
 腹を押さえてうずくまる建昭を、思い切り不機嫌な表情で睨み付ける洋。
 笑っていて腹筋を固めることも出来ない状態で、本気の一撃を放ったのだ。
 一般人なら吐き散らかすか、昏倒していてもおかしくない。
「い、いきなり殴ることは、なかでんわさ」
 だというのに、平然とした様子で立ち上がってくる建昭を見上げて、もう一度拳を握り
しめて、洋はじろりと睨み上げた。
「生憎、僕は聖人君子でもなんでもないからね。笑い者にした相手に笑われて我慢できる
ほど心は広くなんてないし」

185 :
「い、いや、まぁ、冗談だっぺよ。まさかほんに洋殿が選ばれるたぁ、お釈迦様でもわか
るめえう゛ぇっっっ!!」
 ニヤニヤと笑いながら口を開いた建昭の腹に、右の膝蹴りをたたき込んだ。
 建昭ががくりと崩れて、膝立ちになる。
 瞬間、今度は左のミドルキックで側頭部を蹴り飛ばした。
「ごはっっ!」
 口から悲鳴を漏らしつつ、それでも殆ど体勢を崩さない建昭に、溜息を漏らす。
 流石に少々顔色を変えて建昭が膝立ちのまま見上げてきて。
 洋は口元に笑みを形作った。
「まだ、足りないみたいだけど、そんなに殴られたい?」
「い、いや、まてってばよ。てか、服破けたらどうするとね。替えはなかでんよ」
 建昭の呟きに、嫌々自分の服装に目をやる洋。
 純白のロングタキシード、しかも襟の縁や袖口に金糸や銀糸で刺繍された、目にも綾な
その服装に苛立ちを隠せない。
 古関高校服飾研究部員達の手になるその新郎衣装は、皮肉なまでに洋の体にぴったりフ
ィットしていて、動きを全く阻害しない。
「別に何ともないけど」
 呟きながらもう一度拳を固める洋。
 途端に、冷や汗を浮かべた建昭が、慌てて立ち上がり一気に後ずさった。
「あ、いや、まてまて。こっちが悪かった。すまん」
 慌てて頭を下げてくる建昭に、溜息を吐いてみせる。
 建昭が普通の言葉で喋るのは本気でそう思ってるからだと、分かっているから。
 渋々手を開いた。
「で、何の用?」
「あー、そろそろ、時間じゃけん、呼びに来たんじゃっど」
「まったく、どうしてそれを告げるだけでこれだけ時間が掛かるんだい? そんなことだ
から使い走りにしかされないんだよ」
 建昭の言葉になぜか釆が横から口を挟んでそのまま立ち上がる。
 ……その衣装から予想はしていたけれど、やはりというか、そのまま部屋の外に向かう
釆の背中をにらんだ。
「ったくもう、釆も建昭もそんなに僕からかって楽しいのかな」
 深いため息を吐きながら、洋も釆の後に続く。
 とりあえず、舞台袖に移動しなければいけないことだけはわかっていたから。
「いやまあ、洋殿は人気者じゃけえ、しょわなかでんわさ」
「うるさい」
 脇を通り過ぎようとした洋は、余計な言葉を口にした建昭の脇腹に拳をたたき込んだ。


 ざわざわと、舞台袖からも体育館内の様子が伝わってくる。
「……そんなに、おもしろい見せ物なんだろうか、これ」
 ぼそりとつぶやいて、洋は何度目になるかわからないため息を吐いた。
 正直、いい加減にしてほしいと本気で思う。
『あーあー、ただいまマイクのテスト中』
 いきなり聞こえてきた大音量に、がくりと肩を落とす洋。
 よりにもよってその声が、美鳥達仲良し三人組の一人・妹埜冬子のものだったからだ。
「そんなに、笑いものにしたいのかな」
 いくら放送部員だからといって、一年がやるべきことではないだろと思う洋の脳裏に、
にかっと少年のような笑みを浮かべた冬子の姿が浮かんだ。
『それでは、第四十回、古関高校学園祭模擬結婚式を開催します。皆さん、静粛にお願い
します』
 するすると、舞台の仕切りがあがっていくのを見ながら、もう一度ため息を吐く。
『まずは新郎の入場です。大きな拍手でお迎えください』
 冬子の声に促されて舞台上にあがった瞬間、黄色い悲鳴と盛大な拍手と楽しげなヤジが
一斉に飛んできた。
 さすがに絶句しながら、ちらりと館内に視線を向けて凍り付く洋。
 入学式の時の様に配置された椅子にはびっしりと観客が座り、左右に空いた空間などに
もびっしりと立ち見で人が入っているのだ。
 生徒会がこれで相当もうけただろうなと、思いながら向けた視線の先。

186 :
 一際背の高い男子の肩に、小柄な女子が乗っているのが見えた。
 それが夕紀達だと言うことに気づいて、胸の奥にちくりと痛みが走った。
 けれど、同時に少しだけ温かな気持ちを覚える。
 二人が言い合ってる様子は、どこか子猫のじゃれ合いに似たものを感じたから。
 夕紀達にも良い未来があるかも、とそんなことを想って。
 静かに舞台の中央に設えられた祭壇に向かって歩いていく。
 無遠慮な視線に晒されるのは不愉快だったけれど、今更逃げだせるはずもない。
「お疲れ様」
 祭壇につくなりかけられた、笑いを含んだ声にいらだちを隠せず、そちらに視線を向け
て、ぎろりとにらみつけた。
「釆……、そんなにおもしろい?」
 いらだちを込めた問いかけに、一見祝福しているように朗らかな、けれどかなり腹黒い
笑みをこちらに見せてきた。
「それはもう、非常にね。……くくっ、怒るとせっかく着飾った意味がなくなると思うが
ね」
「後で覚えてろ」
 そんな捨て台詞を吐くしかできない自分が情けなくて。
『新婦の入場です。大きな拍手でお迎えください』
 背後でくすくす笑っている声が乗る体育館内に響く放送に、洋はあわてて視線を前に、
美鳥が出てくる方に向けた。

 ゆっくりと舞台に上がってくる美鳥。
 その姿に、洋は言葉を失った。
 まだ薄暗がりの中にいる美鳥は、肩どころか胸元の谷間が見えるほどに大胆なカットの
施された純白のドレスをまとっていた。
 人によっては貧相に見えかねないその衣装が、美鳥にはどこまでも似合っていて。
 いつもの愛らしい顔立ちにうっすらと施された化粧は、まるで別人のように思えるほど
綺麗すぎて胸がうるさいほどに高鳴ってくる。
 いつもは後ろに流してる髪をまとめてアップにしてることも、また別人のような印象を
与えてくるのに、美鳥であることに変わりないことだけはわかっていて、愛おしさがこみ
上げてくる。
 美鳥が一歩前に踏み出すのが見えて、はっと我に返る。
 さっきまで騒がしかったはずなのに、気づけばしわぶき一つ聞こえないほど静まりかえ
っていたから。
 きっと、あまりに綺麗な美鳥を、みんなが注視してるからだと思えた。
 その美鳥と一緒にいられることが嬉しい。
 嬉しいはずなのに、胸の奥にちくりとトゲが刺さった。
 あまりにも小さくてわかりづらい違和感。
 それがなんなのか考えている間にも歩いてきた美鳥が、洋の前でぴたりと立ち止まった。
 そのまましげしげとこちらを眺めてくる。
「……ひー君、かっこえぇよ」
 そして、紡がれた言葉に、じんっと心があつくなった。
 美鳥が本気でそう思ってくれていることが、たった一言で伝わってきたから。
「美鳥も……綺麗だ」
 同じように本気の思いを乗せて言葉を返す。
 けれど、なぜか胸の奥に刺さっているトゲが気になった。
「あー、二人とも私語は慎むように」
 いきなり釆に注意されて、あわてて洋は美鳥と同時に祭壇に体を向けた。
 背後でくすくすと失笑が漏れるのが聞こえてくる。
「あー、ごほん。……では、新婦、青間美鳥殿」
「はい」
 釆が先に美鳥に声をかけたことに、内心で思わず苦笑した。
 釆のことだから、美鳥のうれしがる反応を楽しみながら、こちらの困った様子をも愉し
もうとしていることが理解できたから。
「貴方は、古関高校生としての規範を超えることなく、、清く正しく慎ましやかに新郎滝
沢洋殿と男女交際を続けることを誓いますか?」
 その言葉を釆が口にした瞬間、さっき感じた痛みの理由が洋に理解できた。
「はい、誓います」
 普段とは違う落ち着いた声音で、返事をする美鳥。

187 :
 その嬉しげな微笑みを見たからこそ、洋の気持ちは決まった。
 静まりかえった館内。
 釆がこちらに視線を向けてくる。
「では、新郎滝沢洋殿」
「はい」
 おもしろがるような表情の釆を無表情のまま見返す。
 言いたいことは山ほどあるけれど、今はそんなことより大事なことがあった。
「貴方は、古関高校生としての規範を超えることなく、、清く正しく慎ましやかに新婦青
間美鳥殿と男女交際を続けることを誓いますか?」
 その釆の問いかけに、
 躊躇することなく、
 洋は首を横に振った。

 隣に立つ美鳥が呆けた表情で見つめてくることがつらくて、その勘違いをただすために
も、洋は何もかも無視してただ美鳥の方に向き直る。
「美鳥」
「ひー君?」
 不思議そうに、こちらを見下ろしてくる美鳥。
 好きな相手を見上げなければいけない辛さも、相手の背に対する妬心も、もうどうでも
よくなっていた。
「僕は、僕は美鳥のことが好きだ。誰よりも大事にしたいって思ってる」
 唐突な言葉に、美鳥が不思議そうにうなずいてくれる。
 だから、呼吸を整えて言葉の続きを洋は口にする。
「美鳥と人生を重ねたいって思ってる。ずっと生涯そばにいたいって願ってる。だから、
こんな遊びみたいな形でその気持ちをごまかすなんてしたくない」
「ひー……君?」
 やっと、こちらの言いたいことが伝わったのだと、美鳥の表情を見ればわかった。
 恥ずかしげにほおを赤らめながら、けれど嬉しげに口元をゆるめている美鳥。
 その目元にはしずくが盛り上がっていて。
「僕は美鳥と結婚したいって思ってる。今はまだ早いけど、いつかはちゃんと美鳥のこと
を支えていきたいって思ってるんだ。だから」
「も、もう、ええよ」
 美鳥の声が嗚咽に震えていた。
「ウチ、ウチ幸せやから。ひー君がそう思てくれてるだけで幸せやから」
「美鳥」
 胸が熱くなる。
 大好きな少女が、自分の言葉に応えてくれた。
 それが何よりも嬉しかった。
 幼かった頃からの約束を忘れることもなくて、けれど、一度離れたことで素直になれな
くて。
 もう少しで壊れそうになったけれど、それでも想いを重ねることができた。
 二度と、その気持ちを忘れたくないから。
 その気持ちをけがされたくないから。
 こんな、ただの遊びみたいな形を取ることだけはできなかった。
「ひー君、好き。大好き、ウチ、ウチぃ……」
 感極まった表情で美鳥が涙をこぼす。
 それがうれし涙だとわかっていても、やっぱり美鳥には泣いてほしくなくて。
「美鳥……愛してる」
 ただ美鳥の目を見つめて言葉を紡いだ。
 瞬間。
「あー、二人の世界に入っているところ、悪いんだけどね」
 不意に脇から声をかけられて、洋は美鳥とともにそちらに体を向ける。
 釆がにやにやと笑っていた。
 同時に、すさまじいどよめきに体育館が揺れた。
 最も大きいのは黄色い悲鳴だ。
 こんなイベントを好んで見に来るのは女子が多いから、当然といえば当然のこと。
 重なって鳴り響くのは万雷の拍手。
 それは、一瞬耳を押さえそうになったほどの大きさだったから。
『あ゛』

188 :
 自分達が衆人環視の中にいたことを、今になって洋はやっと思い出した。
 あまりの恥ずかしさに、この場から走って逃げ出したくなる。
「ふふっ、こんな大観衆の中で、しかも高校生でプロポーズなんてしたのは君たちくらい
だろうね」
 そのあまりにも楽しげな様子に、怒りと照れくささを覚えて。
 何かを言い出すよりも早く、釆が声を上げた。
「では、もう一度!」
『皆さん、静粛に、静粛に』
 釆の叫びと冬子のアナウンスが重なって、館内が静まりかえった。
 しんと、耳鳴りさえしそうなほどの静寂の中。
 釆がしっかりとこちらに視線を向けてきた。
 その表情は真剣そのもので。
「新婦、青間美鳥殿。健やかな刻も、病める刻も、喜びの刻も、悲しみの刻も、富める刻
も、貧しき刻も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命のかぎり、
堅く節操を守ることを誓いますか?」
「はい、誓います」
 美鳥が嗚咽を漏らしながらそれでもはっきりと言葉を放つ。
 そのことが嬉しくて、とくんっと胸の奥が弾む。
「新郎、滝沢洋殿。健やかな刻も、病める刻も、喜びの刻も、悲しみの刻も、富める刻も、
貧しき刻も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命のかぎり、堅く
節操を守ることを誓いますか?」
「誓います」
 万感の思いを込めて、うなずく洋。
 自分の思いは絶対に変わらない。
 きっと美鳥を幸せにして、ずっと最後まで美鳥とともにいる。
 今はまだ形だけだとしても、この式はその想いを美鳥に告げるのはきっと最高の機会だ
ったから。
「では、誓いのキスを」
 釆の声を聞き流しながら、洋は美鳥と向き合う。
 美鳥が涙で顔をくしゃくしゃにしながら、それでも笑っていた。
 もう、言葉はいらない。
 美鳥のことを誰よりも愛している。
 その想いを形にするためにするべきことは決まっていた。
「ひー君」
 美鳥が少しだけ腰をかがめてくる。
「美鳥」
 そっと背伸びをしながら美鳥を見つめる。
 その光景が、普通とは男女の位置が逆だとわかっていた。
 けれど、そんな周りからの見た目なんかは、どうでも良いこと。
 これまでの約束と、これからの未来と、今ここにある願いを重ねるために。

 洋と美鳥は、唇を重ねた。

189 :
ってことで、なんだかんだで終わりました。
最後までつきあってくれた皆様に深い感謝を。
次回は、洋&美鳥の甘ラブHなだけのやまなしおちなしいみなしな短編か、
完全な新キャラによる話か、まだ決まっていませんが、またお会いできたら良いなと思ってます。
それでは、ありがとうございました。

190 :
GJ!! 超GJ!!
次回作は前者をお願いします。

191 :
すばらしいっ! 
長い間お疲れ様でした。素敵な作品ありがとう。
新作ももちろん読みたいのですが、この二人の出てくる作品はまだまだ
読ませてほしいですね。

192 :
いつもは威圧感しか湧かない見下ろすような目つき
ある日階段で呼び止められ、振り向くと階下にいるせいで上目遣いなった彼女にどきっとなる
いつもは小動物のように保護欲を駆り立てる小さな体
ある日倒れてしまい、目が覚めると保健室まで運んでくれたという彼の強さにきゅっと胸を締め付けられる
そんな保守

193 :
age


194 :
保守

195 :
r

196 :
p

197 :
g

198 :
age

199 :
保守

200 :
保守

201 :
<最近始まった長身ヒロイン漫画>
・ビジネスジャンプ誌『ソレイユ』
・ヤングアニマル誌『アルフー少年』

202 :
何つかさ、長身ヒロインて萌えるんだよな
のみの夫婦がこんなに萌えるのは何故なんだろう
自分より大きい相手を支配(言い方悪くてスマソ)する征服感かな
大きくてちょっと怖い女の子が自分にデレるのがツボなのはツンデレに通じるものは有るけど

203 :
>>202
背が高くて大人びて見える、凛としてカッコ良く見えるのに、
実際は子供っぽい部分や甘えん坊な部分があったり、気が弱くて繊細だったり、そういうギャップじゃないか?
バンブレの町戸の西ちゃんとかがそんな感じだし
背が高い女性は背が高いことにコンプレックスを感じてることが多いし、そういうのもあるかもしれない

204 :
        ,.- '´  ̄ ̄ `  - 、
        r'   _,. -―-- .、  ヽ
       l r '´        `ヽ  l
       l'.......-―.:::::: ̄ ̄:::::::::::‐.`L.._
     ,-:::´::::::::::-::‐ ''  ̄ ̄  ‐-、:::::::::::::ヽ
   r':::::::::::::::::::/          lヽ:::::::::::::::i
  .i'::::::::::r:、:::::l   _       i:::::::::::::::::::::!
  .l::::::::::i:rヽヾ  ri't:Tヾ、 ;::::- 、 !:::::::::::::::::::/
    ヽ:::::lヽ.、     ̄ノ :.'`-'ヽ`ir' )::::::::::;r'
     ` ヽニ:.      ,.   ::.`   'i:.r'::;;-'´
        l::.   ,,..--`-:く   /'-' ´
        イ :.  "'''''''"';;;;:ミ .!
    r:::'::::::l  :..      `/
 ,.-:':::::::::::::::::!ヽ   、.    i'
':::::::::::::::::::::::::::i ヽ    ̄ /!ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::i,.--ヽ._,〃´l:::::::::ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::l  _/_i_l   ,!、:::::::::::::::ヽ
     ホッシュ [Sred Hossu]
     (1875〜1934 イギリス)

205 :
>>8
180cm未満のチビ男は君に近付きたがらないだろう。
高いヒールはくとなると185cm以下の男は99%君を避ける。
198cmのバスケのイケメン中村友也から見れば丁度いい女の子に見えるだろう。

206 :


207 :


208 :
>>205は何を言っているんだろう…?

209 :
最近「ランブルローズ」と「デスバイデグリーズ」それから「鉄拳5」とやってみたんだけど、
長身キャラが多くて興奮してしまった……
スラリと伸びた美脚がたまりません!

210 :
KOFって凄くないか?
ダイアナあたりが特に

211 :
格ゲーでの身長差カップリングと言えば、
ジャス学の将馬(162センチ)×夏(182センチ)で属性に開眼した記憶。
20センチ差ハアハア。

212 :
島津英雄(165)と水無月響子(173)もそうだな
見栄えのしない中年の小男とモデル体型美女ってのもなかなか・・・

213 :
>>205
だがそこで163cmの俺がアタック

214 :
日本人の成人男性の平均身長と成人女性の平均身長ってどれくらい違うんだろう?

215 :
日本人男性の平均身長はだいたい170cm。
女性は158cmくらいだそうな。
で、心理的にまず「おお、この人は背が高いな」と思われるのは、
男子なら180cm、女子なら168cmくらいから…と聞いたことがある。

216 :
つまりこのスレ的には、
平均身長を大きく下回った男と
平均身長を大きく上回った女が必要なのか

217 :
>>216
必ずしもそうじゃないだろうけど背の高い女というのは重要なんだろう。
小説でもないし商業誌でエロマンガだけどフクダーダ氏の「相思相愛」にある
「ハルはこれから」って作品はまさに女が長身で男がチビというパターンだったな。
女がエロエロだけど彼氏に一途で彼氏の前だけエロいというシチュエーションが
すげーよかった。

218 :
和六里ハル「大妹」も良し

219 :
めっちゃ古いけど、とらいあんぐるハート1の鷹城唯子で身長差カップルに目覚めた
最初から甘々だったのが、一旦壊れそうになって、より以上のラブラブにってのがど真ん中ストライク
今でもたまに、唯子と真一郎(主人公)でSS書いたりもする
……まあ、エロゲだからここには落とせないんだけどさ

220 :
>>219
?
ここはエロパロスレだけど。

221 :
>>220
エロパロのローカルルールは、年齢制限付き原作禁止なんだよね

222 :
それってエロゲ作品のスレを立てるのが禁止であって
シチュスレで作品が投下されるところまでは禁止されてないよ
他のシチュ系でもたまーにエロゲ原作の投下あるし

223 :
ホッシュ

224 :
とりあえず2mのおっとりとした先輩と160cmぐらいの年下の活発な後輩のまったりした話が書きたい。

225 :
ぴんちぴんち! 落ちちゃうよぉ!

226 :
>>224
待ってる

227 :
さすがに2mは止めた方が。
俺にはその身長は単なる巨人症としか…
声もおっさんみたいに低くなってしまう。
スレに反する事言って申し訳ない。

228 :
おこめちゃん……

229 :
【週刊ダイヤモンド】「親が裕福なら子も裕福、親が貧乏なら子も貧乏」
橘木俊詔教授が問題提起  「格差固定化の回避には教育政策が不可欠」
家庭が裕福か貧しいかで、将来の生活水準が固定されてしまう「格差世襲」が社会問題になっている。
格差研究の第一人者・橘木俊詔 同志社大学教授は、学歴の差が生活格差を生む現状に警鐘を鳴らし、教育政策の必要性を訴える。
―「格差の世襲」という実態はあるか?
 親が裕福なら子も裕福、親が貧乏なら子も貧乏にならざるをえないというのを、専門用語では「階層固定化」と呼んでいる。
もちろん日本は自由主義社会なので、本人の能力と努力で逆転も可能だが、今はそれが徐々に難しくなっている。
 昔は逆転する1つのきっかけは「教育」で、たとえ貧乏人の子でもよい教育を受けられればよい職に就き、高い所得を得られた。
だから30年前は「貧乏人の子は国立大学に行け」というのが日本全体の理解で、授業料の安い国立大なら貧乏でも本人の努力次第で進学できた。
当時国立大と私立大の学費差は7〜8倍、裕福な子が私立大に行く、というのが当時の考えだった。
 ところが、今は国立大と私立大の学費差が縮まった。2004年時点で年間学費の平均は国立大52万円、私立大81万円だ。
 なぜ差が縮まったのかというと、私立大と差があり過ぎるということから、国立大の学費が上がったから。
一方で、約30年前、私立救済のため、私学助成金が設けられたため、私立大の学費は上がらなかった。
 さらに最近は国立大の独立行政法人化によって、国立大の学費格差まで出てきた。
近年、東京大学も中学・高校からカネをかけて教育された子たちが増えており、国立大も親が裕福でないと行けない、という風潮になりつつある。
以下省略
http://diamond.jp/series/dw_special/10030/

230 :
hosyu

231 :
保守

232 :
 「おい、七海姉ぇ!」
 「ん〜〜〜〜〜?」
 俺の声に反応して、目の前の巨体がゆっくりと動いた。
 「あれ?ゆーくん?っていうことは…部活の時間?」
 「そうだよ、だから早く起きろって!」
 ようやく目が冴えてきたのか、ゆっくりではあるが七海姉ぇは身体を起こし、そして立ちあがった。
 「全く…どうしてそういつも、柔道場で寝てばっかりいるんだよ!」
 「ん〜。だってぇ、今日はすごく天気が良かったからついうとうとと…」
 「昨日は寒かったのに寝てただろう」
 「ええっと、それはそれで〜♪」
 七海姉ぇこと大空七海(おおぞら・ななみ)は、ほんわかした優しい笑みを浮かべながら、俺を見下ろしてきた。
 
 相変わらずでかい。
 身長202cm、体重は一応ヒミツ。
 決して太っているわけでなく、その柔道着の下には鍛え抜かれた筋肉に女性らしいほどよい脂肪のついた、
ムチムチのグラマラスな肉体が隠れていることを俺は知っている。
 15歳なのに現在柔道無差別級世界選手権3連覇中。来年のオリンピックも金メダルが確実視される最強の柔道家。
 それが目の前にいる、俺よりも40cmは背が高い大空七海である。
 
 「もうそんな時間だったんだぁ…。それじゃぁゆーくん、乱取りでもしようかぁ♪」
 「ああ。俺の方はもう準備運動終わってるから」
 名前を呼ばれ俺は一礼して七海姉ぇの前で構えた。
 七海姉ぇも構える…が、いつも通り、力感を感じない構え方だ。
 (今日こそ勝ってやる…)
 固い決意を心に宿し、俺は七海姉ぇに向かっていった。

 「………にーじゅしち・にーじゅはち、にーじゅきゅ・さーんじゅ」
 「はい、これで私の一本勝ち。今日もまた私の10戦10勝ね〜♪」
 「……………」
 俺は声が出なかった。
 いや、七海姉ぇに負けたからではない。
 確かに軽々と投げられ、毎回1分もかからずに一本負けしたのはショックではある。
 だが声が出ないのはもっと別の理由がある。
 試合が終わったのにもかかわらず、今だに俺を抑え込んでいる七海姉ぇの爆乳が俺の顔を塞いでいるのだ。
 だから正確には、無言でいるわけではない。必に声を上げようとじたばたもがいているのだが、七海姉ぇは解放してくれない。
 ただ俺の身体を、優しく抱き締めてくれていた。
 でもそれだけで、七海姉ぇは相手を簡単に落としてしまうのだ。これから意識を失うだろう、俺みたいに…

233 :
 「これで通算何連勝になるのかしら。中学からだと…1000連勝ぐらい?」
 目が覚めると、見慣れた高い天井が視界に入った。
 初めは戸惑うことも多かったが、こう毎日最後に落とされていたら、どういう状況なのか察しが付く。
 ここは柔道場で、隣には七海姉ぇがいる。
 うちのお隣さんで、一つ年上の幼馴染。
 物心つく前から、姉のように接してきた存在。
 そして今は…告白したい相手。
 「全く、どうしてゆーくんは、私と勝負をしたがるのかしらぁ?こんなに体格差があって、勝てるわけないのに…」
 力の差がありすぎるのはわかってる。悔しいが、七海姉ぇが俺に怪我をさせないよう、手を抜いて闘ってくれていることも。
 それでも、決めているのだ。七海姉ぇに勝ったら、好きだということを告白しようと………
 「もう、好きな子を落とさなきゃいけないおねーさんの気持ち、わかって欲しいなぁ…」
 ………え?
 
 俺は驚きのあまり、目を瞑って体を硬直させた。
 「はぁ…私もこんなに身体が大きくなくて、可愛らしい体型だったら…告白とか出来ちゃうかもしれないのに…」
 七海姉ぇが溜息をついた。そっか、身体が大きいこと、気にしてたのか… 
 「でも、いいか。一応こんな役得、あるんだしぃ♪」
 チュッ☆
 唇に、柔らかい感触が重なった。
 い、今のってもしかして…
 「えへへ〜無理に闘ってあげてるんだもん、これぐらいはいいよねぇ♪」
 上機嫌な声が聞こえる。
 もしかしていつもこんなことしてたのか、七海姉ぇ!?
 考えてもいなかった七海姉ぇの告白と行動に、俺の頭は真っ白になっていた。
 えっと、つまり俺は七海姉ぇのことが好きで、七海姉ぇも俺のこと好きなわけだから…これってつまり…
 

 【>>224にピンときたので。つい即興で書いてしまいました】
 【時間がないので、続きはいつかということでw】

234 :
>>233
めっちゃGJっっっ!!
七海姉ぇ、可愛いよ、七海姉ぇ
続き期待&全裸で待機

235 :
保守

236 :
保守

237 :
保守
自分より背の高い女の子を守ってあげるってのが萌える
ICOとかプレイしてるとひしひしとそう思う
漫画だけど隠の王とかもいいな。180cmのヒロインと157cmの主人公というのが
個人的にはすごいツボだ

238 :
>>237
いいねぇ
俺もそれ目的でICO買おうとしたなw
背の高いヒロインを手取り足取り、っていいね

239 :
ICOは生産終了したのが本当に勿体無い
男の方より背が高いんだけど男勝りじゃなくて儚げな娘さんが好きだ


240 :
書かないのか

241 :
保守がてら話題振るけど、体位はどんなのが好みよ?
俺的には女の方が男を包む様に抱きしめて男が女のおっぱい吸うのとか
なかなかエロいと思うんだが、何か萌える体位とかあるか?

242 :
長身と長い脚はセットでついてくるもんだよな。
マゾとしては立ちバックしようとしたけど女の膣まで届かないとか、
さらにそれを罵られるとか、仕方ないので太股に擦りつけるとか、
男がイク寸前に脚を開いてようやく入れさせてもらえるとか、
だけどもう射精寸前だったから入れた瞬間に出してしまうとか、
挙句にはこれらすべてが彼女の思い通りで、早漏だと馬鹿にされるとか、
そんなのが好きです。

自分で書けっつー話だよな、ここまでやったらww

243 :
正常位で身長が足らずに唇が届かない状態で、女の子の方から身体を曲げてキスしてくる、
なんて行動が堪らなく萌える。
後背位で、普段は見下ろされている相手を見下ろしてる優越感に浸るってのも良し。
対面座位でおっぱいに顔を包まれて幸せー、ってのも捨てがたいが。

244 :
なんか凄い萌えるシチュエーションばっかだな
女の子の方が大きいと体位とかどうしても限られてくるから
出来る限りで一番気持ちいい体位をあれこれ実践するのとかたまらん
所で、やっぱり皆おっぱいはデカイ派なのか?
背が高くて貧乳スレンダーで男にしか見えない女の子というのもなかなか
エロいと思うんだが
てか最近読んだ漫画に出てきた娘さんがまさにそれでなかなかに興奮した

245 :
巨乳のほうが好きですねぇ。
完璧なスタイルを見せつけて欲しいわ。

246 :
ちっぱいは至高
デカパイは究極
おっぱいは無敵
80Aの貧乳から109Iの巨乳まで、よりどりみどりの方が楽しい

247 :
スレンダーでもモデルみたいでいいじゃないか…浴衣似合いそう
逆に長身で巨乳でも萌える
「おっぱいも身長と合わせて成長してくれてんだな」とか言いつつ愛でたい

248 :
脳内で「長身だけどスタイルは良い」「顔は良いけど背がでかい」
と顔かスタイルが良いのは当たり前。でハアハアしているときは良いんだけど、
脳外だとこういうのなんだよな。
ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1228801998/
これで声が低かった日には

249 :
>>247
浴衣といえば野外でプレイ。手を突っ込んで小さい胸を揉んだりとか
人気のない場所で青姦とか色々アリだな
巨乳はおっぱいに埋もれてで窒息できるんだな
>>248
現実なんてこんなモンだろ…脳内ってやっぱ最高だと思う

250 :
巨乳に埋もれて窒息は男の浪漫だ
くびれたウエストも骨皮じゃなくて柔らかいのがいい
どこ触っても柔らかいのがキモチイイ

妄想だけど

251 :
かなりオリジナル入った設定で「ゼロの使い魔」の長身キャラ・キュルケのSS投下したいんですが、
ゼロ使スレではキュルケ需要がなさげだし、長身好きとして是非ここに投下したいのですがいいでしょうか……?

252 :
わざわざ聞かずに、二次って注意書き付けて投下するよろし
原作しらないから反応できんが

253 :
二次創作+オリジナル設定である事を最初に明記しておけば問題無い。

254 :
二次でも何でも投下してくれるだけで嬉しい
注意書きしてくれればいいと思うよ

255 :
   ※ 注意 ※
ライトノベル・アニメ版ごっちゃの「ゼロの使い魔」二次創作です
原作を知っている人にはちょっと時系列的におかしい点もあるでしょうけども、ご容赦ください……
ヒロインはキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
身長:171サント(およそ171センチ。ブーツを履いた状態では175センチほどにみえる)
スリーサイズ:B94/W63/H95
(原作あらすじ)
平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界ハルケギニアに召喚されてしまう。
彼をこの世界に召喚したのは、トリステイン魔法学院の生徒でありながら魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」こと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだった。
失敗とはいえ、召喚の儀式によって呼び出された才人は、「使い魔」としてルイズと契約のキスを交わす。
すると、才人の左手には使い魔の証である契約のルーンが浮かび上がった。
こうして、ルイズと「犬」扱いされる才人との奇妙な同居生活と冒険が始まった。


256 :
(俺の名前は平賀才人(ひらが さいと)、ごく普通の高校生だ)
……といってられたのはつい数日前までのこと。彼は今はかなりとんでもない状況におかれていた。
左手に刻まれた使い魔のルーンをさする。
あらゆる武器≠発光と同時に使いこなすことのできる力が宿っている。
まだ実感がわかないが、彼の存在は今、伝説の存在とまで言われるガンダールヴ≠ノなっているのだった。
しかし、主人を含めごく少数の人間しかそれは知らない。
「じゃあ私は寝るわ。さっさと寝床に戻りなさい」
「へーい……」
ウェーブがかった桃色の髪をした小柄な少女が冷たくそう言った。
彼女は温かそうなベッドで上掛けにくるまると、そう時間も経たずに寝息を立て始める。
この少女も彼の能力を知っている一人であるものの、才人をあくまで使い魔、ひどいときは犬∴オいするので、今の生活は過酷をきわめていた。
(ルイズ〜…凍しそうだ……)
傍若無人な主人に心の中で抗議の声を上げながら、才人はとりあえず部屋の片隅にある寝床に横になってみた。
才人に与えられている寝床とは、固い板張りの床の上にしかれた藁のことである。
そう、今の彼は魔法使いの『使い魔』として異世界に召喚され、人権皆無の使い魔ライフを体験中だったのだ。
魔法使いというのはいわゆる貴族階級のことで、才人は使い魔かつ平民という下級身分の加わったダブルパンチで悲惨な扱いを受けていた。
寝転がると、藁がチクチクと首に刺さって痛い。

257 :

(まあ落ちこぼれで気がたってるのはわかんないわけでもないけどさ)
才人は襲ってくる寒さにガタガタと震えながらそう考えた。
この部屋はトリステイン魔法学院という貴族の子弟が魔法の勉強するところの寮の一角だ。
ルイズはここの生徒らしいのだが、魔法の才能はからっきしらしい。
そんな状況で人間が現れるはずのない使い魔召喚の儀式で、自分を召喚してしまったこともあって、さんざん周囲から馬鹿にされているようだった。
不名誉な二つ名は『ゼロのルイズ』。
……いろいろと苦労が忍ばれる。
(うう……でもやっぱし寒い)
しかし数日という短い時間だが主人、ルイズという少女の性格をみるに、非常に高圧的な貴族らしい人物であることだけは身をもって理解できた。
なにせ、食堂には平民は入れないということで、毎日の食事は残飯同然のものを二食だけ。反抗的な態度をとれば飯抜きというシャレにならないことを平気でやらかす。
彼は元の世界でただ単に秋葉原を散策していただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのか。
春だというのにこの寒さは、寮が石造りなのも手伝っているのだろう。ベッドなしではとてもではないが眠れない。


258 :

(ダメだ、どこか暖のとれそうな場所で一夜を明かそう……)
幸いにして、夜飯は厨房の平民の人や女中のシエスタという少女が哀れんでくれて、まかない食を分けてもらえたので空腹はさほどではない。
実は少し前にギーシュというキザ貴族の横柄な態度が気に入らずにそいつを叩きのめしたことがあった。
平民が貴族に勝負を挑むなど正気の沙汰ではないのだが、その一件以来、魔法学院の平民たちから彼は慕われていた。
(しまったなぁ、住み込みの人にでも毛布分けてくれるよう頼んでおけばよかったか)
ルイズを起こさないように静かに部屋の外へ出る。
その時だった。
「あれ、お前、確かフレイム?」
虎ほどもあろう大きな身体に似合わない温厚な性格をしたトカゲ……サラマンダーのフレイムが廊下にいた。
真っ赤な体表に、尻尾の先はゆらゆらと常に炎が灯っている。
それがなんとも温かそうだった。
フレイムも使い魔で、確か主人はキュルケとかいう背の高い娘だったはずだ。
確か部屋は近いが、ルイズとはなんでか知らないが仲が悪い娘だった。
きゅるきゅる、と人懐こい感じで、サラマンダーが鳴いた。
フレイムは才人の上着の袖をくわえると、ついてこいというように首を振った。
「え? 俺になんか用なのか?」
引かれていくと、キュルケの部屋のドアはあけっ放しだった。
サラマンダーが懐いてくれているだけではないようだ。

259 :

才人は腑に落ちない気分で、キュルケの部屋のドアをくぐった。
入ると、部屋は真っ暗だった。サラマンダーの周りだけ、ぼんやりと明るく光っている。
暗がりから、キュルケの声がした。
「扉を閉めて」
あわてて才人は、言われたとおりにした。
何か不穏だ。
この部屋の主の意図するところが分からない。
こちらの世界……ハルキゲニアとかいう世界にやってきてぶったまげた、二つの月が浮かぶ夜の明かりだけが頼りだ。
「ようこそ。こちらにいらっしゃい」
キュルケと思われる女性の声は、特におかしな口調ではなかった。
「真っ暗なんすけど……」
キュルケが指を弾く音が聞こえた。
すると、事前に部屋の中に立てられたらしいロウソクが、一つずつ灯っていく。
才人の近くに置かれたロウソクから順に火は灯り、キュルケの側のロウソクがゴール、といった具合だ。
道のりを照らす街灯のように、ロウソクの灯りが浮かんでいる。
淡い幻想的な光の中に、ベッドに腰掛けたキュルケの姿があった。


260 :

(わっ!?)
その姿に才人は思わず息を飲んだ。
キュルケの腰まである豊かな紅い髪と、エキゾチックな褐色の肌。
そして、長身であるからこそ映えるスラリと長い脚が組まれ、月明かりに照らされている。
今までに見たことのある彼女の服装は魔法学院の制服である白ブラウスと黒いスカート姿だったが、今の彼女はベピードールというのだろうか、身体のラインを浮き立たせ、相手を扇情する透けた生地の下着姿だった。
紫色の透けた先には、初めて会ったときに『メロンのようだ』とまで感じた巨乳の輪郭が見て取れた。
彼女は身長、肌の色、雰囲気、胸の大きさ……、全部がルイズと対照的だった。
「そんなところに突っ立ってないで、いらっしゃいな」
キュルケは、色っぽい声で言った。
才人は逡巡を見せつつも、断る理由もないので、そっと彼女の隣に歩み寄る。
片方の目を豊かな紅い前髪で覆った顔は、やはり美しい。
紅い口紅を引いているが、それもよく似合っていた。十代とはとても思えない色気である。
その顔が笑顔を浮かべている。
「座って?」
才人は言われたとおりに、キュルケの隣に腰掛けた。
裸に近いキュルケの体に加えて、隣にいると微かな香水の良い匂いがする。


261 :

「な、なんの用すか?」
才人は少し裏返った声で言った。
燃えるような髪を優雅にかきあげて、キュルケは才人を見つめた。
ぼんやりとしたロウソクの灯りに照らされたキュルケの褐色の肌は、野性的な魅力を放っている。
キュルケは大きくため息をついた。そして、悩ましげに首を振った。
「あなたは、私をはしたない女だと思うでしょうね」
「は、はあ……?」
「思われても、しかたがないの。私の二つ名は『微熱』」
「う、うん。知ってる」
下着の隙間から見える谷間は、才人の巨乳への憧れをいささかも裏切らないセクシーさだ。
こんな間近で、こんなすばらしい美巨乳を見る経験だけで才人は幸せな気持ちになれそうだった。
「私はね、松明みたいに燃え上がりやすいの。だから、いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまうの。わかってる。いけないことよ」
「い、いけないことだね」
才人はなんだかよくわからないままに相槌を打った。
こんな風に、異国の女の子に打ち明け話をされたことはないので、緊張すると共に、困惑していた。


262 :

「でもね、あなたはきっとお許しくださると思うわ」
キュルケは潤んだ瞳で才人を見つめた。
どんな男でも、キュルケにこんな風に見つめられたら、原始の本能を呼び起こされるに違いない。
……たぶん。
「なな、何を許すの?」
キュルケは、すっと才人の手を握ってきた。細く、繊細な彼女の指は温かかった。
そして、一本一本、才人の指を確かめるように、なぞり始める。
才人の背筋に手を愛撫されるような感覚が走った。
「恋してるのよ。私、あなたに。恋はまったく、突然ね」
舞台劇を思わせる台詞だった。さすがは貴族だと思う。
「そ、そりゃあ突然だね」
才人は混乱した。なぜこんな美女……というほどの年齢ではないから美少女か……が、自分にアプローチをかけてくれるのか理解できない。
最初はからかっているに違いない、と思った。
しかし、キュルケの顔は真剣そのものだ。
心拍数が上昇する。


263 :

「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……。かっこよかったわ。まるで伝説のイーヴァルディの勇者みたいだった!」
ああ、と才人は少し合点がいった。
少し前の日に、頑固が災いして才人はメイジ相手に闘を演じるハメになった。
発端は惚れ薬の入ったビンを拾っただけで因縁をつけられるという理不尽なものだったので、才人は一歩も譲らなかったのである。
決闘の実際はかなり際どい勝利で、あまり賞賛されるような実感はなかったが、キュルケはそれについて感心しているらしい。
『下げたくねえ頭は下げられねえ!』と啖呵を切って剣を握ったのも覚えている。
その瞬間、何か不思議な力が沸いてきたような気がした。左手の使い魔契約時に刻まれたルーンが光ったように思える。
やっとのことで相手が召喚したゴーレムを全部倒し、一件落着。
魔法を使えない平民がメイジ相手に戦いを挑むなぞ、んでもおかしくなかったらしいので、キュルケのその好意は大袈裟ながらも嬉しい。
「あたしね、それを見て痺れたのよ。信じられる! 痺れたのよ! 情熱! ああ、情熱だわ!」
「じょ、情熱か、うん」
彼女の熱弁はちょっと引いてしまいそうな勢いだったが、逃げないで聞いておく。
確かこの世界には日本人のような人種がいないらしいので、自分が周囲からかなりエキゾチックな風貌に見られるということを思い出す。
好奇心旺盛な女性なら、そこに何らかの情を抱くこともあるのかもしれない。
特に、ワイルドな出来事を通すと。
漠然とだが、才人に彼女が言わんとしていることを理解する。


264 :

「二つ名の『微熱』はつまり情熱なのよ!
その日から、私はぼんやりとしてマドリガルを綴ったわ。マドリガル、恋歌よ。
あなたのせいなのよ、サイト。あなたが毎晩あたしの夢に出てくるものだから、フレイムを使って様子を探らせたり……
ほんとに、あたしってば、みっともない女だわ。そう思うでしょう? でも、全部あなたのせいなのよ」
ヒートアップしていく彼女に才人はなんと答えればいいのかわからずに、じっと座っていた。
言われてみれば、ちょくちょく視界内にあのサラマンダーが見え隠れしていたような気がする。
(あれって偵察だったのな)
才人は目の前の長身少女の熱意に唖然とするよりなかった。
キュルケは才人のその沈黙を肯定と受け取ったのか、ゆっくりと目をつむり、唇を近づけてきた。
えええっ!?
才人が目を丸くする。いきなり一直線にそこまでいくとは予想だにしていなかった。
(い、いいのかな?! いいのか!?)
その唇はしっとりと潤み、双月の明かりを艶めかしく反射している。
薔薇のように紅く、見る者を魅了するような力を持っていた。
と、


265 :

「あっ! そうだわ」
「へ?」
身を固くして身構えていた才人を前に、キュルケは何かを思い出したように口づけを中断した。
そして、胸の谷間から杖を取り出すとひょいと振ってドアを開けた。
「フレイム。邪魔者を追い払ってらっしゃい」
きゅるきゅる、と部屋の片隅で大人しくしていたサラマンダーがのそのそと外へ出て行く。
「ど、どうしたんだ? 急に」
「あらやだ、みっともないところ見せちゃったかしら。ちょっと最近、私の下着を盗みに来る輩とかいるのよ。用心のために、ね?」
『ぎゃぁ〜……どうしてだキュルケぇー!?』
そう言い終わるや否や、窓の外で炎の吐かれる音と男の悲鳴が聞こえた。
「今のはペリッソンかしら……?」
ぼそり、と小さく彼女が呟いた。


266 :

「ほ、ホントに下着泥棒なんかなの?」
考えてみれば、前に食堂で彼女を見たときも周囲に男を侍らせていた。
そいつらの数を考えると、夜に来客の一人や二人はあるのではないだろうか?
才人はなんとなくキュルケの私生活が見えてきて戦慄を覚えた。
もし自分が学院のマドンナである彼女と夜一緒にいたとしたら、この間の決闘騒ぎどころではなくなるのではなかろうか。
身の危険を感じずにいられず、才人は席を立とうとした。
「えーと、その、俺はそろそろ温かく眠れる場所を探しにいかなきゃなんなくて……」
腰を浮かそうとする才人に、キュルケがその豊満な長身を重ねた。
ベッドに押し倒される形になる。
「わっ!?」
「そんなの、私の部屋で寝ていけばいいじゃない……?」


267 :

彼女のむっちりと肉感的な太股が才人の股間に密着する。
スリ、と彼女が刺激すると、才人のものも反応してしまう。
さわさわとその間にも彼女は才人の服を脱がしていく。
「あっ……ダメだって……キュルケ…あ」
「んぅ……」
唇を塞がれた。
ルイズとの契約のキスとは違う濃厚なキスだった。
柔らかな唇を確かめ合うと、キュルケの舌が侵入してくる。
唾液と唾液が混ざり合い、ぬめった舌はまるで二人の境目をなくすかのように複雑に絡み合う。
当然ながら、才人は童貞である。
その才人にとって、それはまるで夢見心地の行為に違いなかった。
「ちゅっ」
息が続かなくなった頃、永遠のような接吻が終わった。
キュルケはその紅い舌で獲物を襲う猛獣のように舌なめずりした。
薄い生地の向こうで、ピンク色の二つの蕾がツンと立っているのが見える。
才人はそれを無意識にまさぐっていた。
「あぁんっ!」
双丘を鷲掴みにされたキュルケが仰け反って喘ぐ。

268 :

初めて触る極上の乳房は、大きく手を開いて揉んでもまだ収まりきれない大きさだった。
男の自分よりも高い身長の彼女の圧倒的な肉感の迫力は、長身女性にのみ与えることの許された快楽だった。
少しでも多くの淫肉を楽しもうと、才人が荒々しく揉みし抱くたびに、若く瑞々しい弾力が彼の手のひらに挑発するように押し戻ってくる。
キュルケは再び貪るように口づけを交わすと、銀色の唾液の橋を残しながら囁いた。
「さ……脱いで。もっとキモチいいことしましょう」
才人にはもう、抵抗する気力は吸い取られていた。



童貞の才人にとって、異性の前で全裸になることに少しばかりの躊躇いがあった。
上着だけ脱いでもじもじとしていると、キュルケが艶然と微笑む。
彼女はセクシーランジェリーをはらりと脱ぐと、たちまち一糸まとわぬ姿になった。
急かさず、促しもせずにそのまましっとりと汗ばんだ裸体をベッドへ横たえ、潤んだ瞳を目の前の恋人へ向ける。


269 :

(ふわぁ……彫刻みてえだ)
月明かりと部屋の蝋燭の炎に照らされたその身体は、芸術作品といっていい輝きを見せていた。
すらりと長い両脚は程良くくびれた腰へと脚線を描き、二つの大きな膨らみはその存在を主張するも均整を崩すような形ではない。
背の高い女性だからこそ実現しうるプロポーションを備えているのだ。
気がつくと、才人はいつの間にか服を脱ぎ去っていた。
股間には元気過ぎるくらいに天井を向いた彼のものが、先端から我慢の液体を滲ませている。
くす、と彼女が笑う。
馬鹿にされているのかとドキリとしたが、そうではないようだ。
キュルケがゆっくりと身を起こすと、枕元から何かを取り出す。
ピリリ、と短く紙を裂くような音が聞こえた。
「私たちの心は薄皮一枚分離れても通じ合える=v
キュルケが詩を諳んじるようにそう言った。
才人に寄り添うと、耳元で囁く。
「私は一時の愛にも過ちを犯さぬ=v
才人に復唱するように促す声だった。
何が何やら分からないが、才人はたどたどしく応じる。
「わ、わたしは一時の愛にも過ちを犯さない……?」
「嬉しいわ、ダーリン」
彼女が才人の股間に手をやると、そっと慎重な手つきで何かを被せた。


270 :

「あ、これって……」
薄い水色をした膜のようなもの。
才人も保健体育の時間に習ったことがあるアイテムだ。
(コンドームってこっちの世界にもあったんだ)
キュルケが詩のように口にし、自分に対になる言葉を言わせたのは、つまり避妊具を着けて欲しい、という意味を貴族らしくもったいぶった形にしたものなのだろう。
「ダーリンっ!」
キュルケがついばむようなキスをして才人に抱きつく。
才人の胸板に乳房を押しつけ、互いに鼓動が感じられるほどに肌を重ねる。
彼女が首筋に同じくキスをすると、そっと尋ねた。
「……入れていい?」
「う、うん」
座位の状態でキュルケが腰を浮かせると、才人の先端を自らの膣口にあてがう。
そのままゆっくりと腰を降ろしていく。
才人は先端から徐々に伝わってくる膣内の感触に息を飲んだ。
「っん!」
最後は一気に挿入を終える。

271 :

才人の脳髄には快感の津波が押し寄せていた。
今完全に女体内に収まった彼の男性器は、歓喜に打ち震えている。
キュルケの膣内は、二つ名の微熱≠ノ相応しい絡みついて話さない熱を帯びていた。
「はぁー……はぁー……」
キュルケはそのまま、激しく動くのではなくゆっくりと腰をこね回してくわえ込んだ男を膣奥へと誘う。
あふれ出た愛液とこすれあう粘着質な音が卑猥だ。
長身の彼女が腕を背中に回し、身体を密着させて腰を動かせば、それに連動して上半身の乳房までもが彼を取り込むように淫らに肌を愛撫する。
「はうっ!?」
快感に弾けるように、才人も彼女の身体をかき抱く。
結合部と胸、といった局所的な快楽ではなく、身体全体を利用した行為は、確実に才人を追い詰めていく。
限界まで蓄えられた精が、もはや決壊寸前のダムのようにかろうじて暴発を免れている状態だ。
(ダメだっ! キュルケの中は凶器≠セよ!)
そう思った瞬間、左手のルーンが反応した。
あらゆる武器≠操ることができる、伝説の能力が応じたのだ。
「えっ?」
すると、ギーシュとの決闘の時のように、身体が晴れ渡る空のように軽くなった。
キュルケの欲望が何なのか、どうすればイカせることができるかが、手に取るようにわかる。

272 :

(わ、すごい! なんだか加○鷹になったみたいだ)
そうなれば話は早い。
キュルケをイカせてまでのことだ。
才人はキュルケをそのまま上半身を折ってベッドに横たえ、恋人同士がするように手を合わせ、指を絡め合った。
そして、童貞とは思えない巧みな腰遣いで律動を始める。
「あっああんっ!」
キュルケの胸が勢いよく揺れ、突き上げる度に残像のように規則的に跳ねた。
ベッドがギシギシと軋み、二人には外の寒さなど感じさせない玉のような汗をかく。
「あっ あんっ あっ あぁっ いっ いぃっ サイトぉっ!」
キュルケの喘ぎが次第に切なく、余裕のないものへと変わっていく。
才人も、ガンダールブという特殊能力があるにせよ、限界が近づいていた。
次の瞬間、キュルケが紅い長髪を振り乱し、大きく胸を仰け反らせた。
「あぁーっ!!」
膣肉が才人の肉槍を絡み取り、同時に才人は決壊の音が脳内に響いたのを聞いた。
キュルケの美脚がオスを逃すまいと腰を固定するだけでは飽きたらず、才人もキュルケの上半身を抱きしめてその時を迎える。


273 :

ドクッ! ドクドクッ! ビュクッ! ビュククッ!
心臓が止まるのかと思うほどの勢いある射精だった。
女の最奥、子宮口とはゴム一枚だけの合間しかない場所に、キュルケというメスを妊娠させるに十二分な量の精が放たれていく。
「あぁ……熱い……こんなの初めてだわ……」
キュルケがうわごとのように、未だ放たれる精で自分の膣内を蹂躙する才人の耳元で囁いた。



翌日
「ふぁ〜……」
昨晩にキュルケと行為を終えた後、いろいろと片付けしてから眠ったが、やはり眠い。
睡眠時間だけでなく、無理し過ぎたせいもあるだろう。
(しっかしガンダールブってのは武器って形容されるものならなんでも操れるんだなぁ)
しげしげと自分の左手に刻まれているルーンを眺める。
季節は春になろうとしている。もう日中はかなり温かい。
もしもこれが日本だったなら、そろそろ花見の季節だろう。

274 :
こっちにきて奴隷同然の扱いを受け、悲惨なことだらけだと思っていたが、案外そうでもない。
(でももうキュルケとはそうそうできないだろうな……)
晴れた空を見上げると、今朝食堂で見たキュルケの姿が蘇る。
『昨日はどうしたんだ?』・『恋人はいないんじゃなかったのか?』
相変わらず高嶺の花として、色んな意味でレベルの高そうな取り巻きにちやほやされていた。
自分一人だけのものでないような気がして、なんだか悔しい。
「くそう」
才人は眠気をかみしながら、主人であるルイズが午前の授業を終えるのを中庭で待つ。
隣にはキュルケの使い魔のフレイムがいる。
きゅるきゅる、と案じるような表情をしていた。
なんだ、心配してくれてるのか、と思ったが、あるものに気づく。
「あん? 何だ、お前そんな首輪なんかしてたっけか?」
見ると、フレイムにはトカゲに不釣り合いな首輪と、何かを入れた小樽が提げられている。
どうやらそれを届けに来たらしい。
「俺に?」
フレイムは無言の肯定をする。

275 :
小樽を外し、中身を確認してみる。
(これって……)
ビニールの代わりに油紙のようなもので包装しているこちらの世界のコンドームが数枚入っていた。
昨晩、自分が使ったのと同じで、包装紙には紫色の蝶が描かれている。
その内の一枚に、キスの跡がついている。
キュルケの言葉を思い出す。
『私たちの心は薄皮一枚分離れても通じ合える=x
フレイムがやれやれ、といった感じでその場を離れた。
しばらく才人は考えにふけったが、やがて結論を出した。
「俺は一時の愛にも過ちを犯さない、か」
ゴムをポケットの中にしまうと、すっくと立ち上がる。
これからの恋は自分次第、そういうことなのだろう。
そのためにはまず、貴族の連中に負けないようにならなくてはいけない。
「よーし!」
平賀才人・一七歳。覚悟を決める。

276 :

「何がよーし≠諱I このバカ犬! とっくに昼休みになってるじゃないの!」
桃色の髪の少女が背後から蹴りを入れた。
派手に地面に突っ伏したが、めげず、文句も言わずに立ち上がる。
「ルイズ! 俺にも使い魔としての武器がいると思うんだ!」
「え? ぶ、武器ですって?」
予想外の使い魔のリアクションに面食らった様子で、ルイズが答える。
「ああ、強くならなきゃな。いろいろと!」
才人は一人、この世界での当面の目標を決めたのだった。

<終>


277 :
ああ……9が二つありますが9の次は10ですね
異世界になんでゴムなんかあるのかというのは、
原作ではロケットランチャーからゼロ戦までもが色んな理由で登場しちゃってるんで、
昔召喚された人の中にゴムを持っていた人がいて、貴族が後継者問題を解決するために研究を重ねて実用化した、という脳内設定ですw
錬金術でガソリンを生成できる世界ですので、ゴム製品も可能だろう、というわけです。
キュルケとルイズの家は領地が隣接しており、互いに国境線だったせいで昔から両家は戦争の度に戦っていたという背景があったりします。
仲がすこぶる悪いのはそのせいだったりします。

278 :
乙。
スレタイに沿って、男と女の身長差についての描写やそれを生かしたエロシーンがあればもっと良かった。
オリジナル設定がどの辺りなのかよく知らないが、これなら原作のスレに投下した方が喜ばれたんじゃないかな。

279 :
原作知ってるけどそれぞれがチビでノッポってわけじゃないからなあ
そうであればここでもよかったけど、今のままだとぶっちゃけスレ違いになりかねんぞ

280 :
すいませんでした……

281 :
圧縮きたか

282 :
おもしろかったGJ

283 :
いいれす

284 :
40すぎで腹がめちゃくちゃ出てて天パで禿げで鼻がつぶれて横に広がっててピエロみたいw
肌が油ぎっててドス黒くて気持ちの悪い垂れ目でフィリピン人と大仏が混ざった気持ち悪い顔w
チビデブ禿げのくせに生意気にタバコw全身からヤニ臭の公害デブw
咥えタバコしてしかめっ面がかっこいいと思ってるのかかっこつけてる時があるけどまさしくエイリアンw
160cmあるかないかで、体重は70近くのドデブw
足がかなり短い超短足wチビデブのくせにロングコートw
ちんこ小さくて3分もたない早漏w
正上位で自分で挿入もできないw筋力ないデブだから自分の体重支えるのに精一杯な情けないデブw
記憶力悪く頭悪いのに嘘をつくのが趣味w
町で人とすれ違う時は絶対自分は譲らん!!らしいwかなり自己中なチビデブ
そのくせ何させても出来ないw行動鈍くとろ過ぎるデブ。あれじゃ仕事もできないんだろうなw
この歳で外見なんか気せんわと開き直るヤニ臭いチビデブ禿げ
おまけにこのデブのおっさん「またヘマやっちゃったー」ってブリッコするw


285 :
柳沢きみおの月とスッポンとか三浦みつるによるThe かぼちゃワインだね。
このスレに合う漫画は。

286 :
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
(週刊少年チャンピオン)
18 天孤星 ベヒーモス バイオレート ★
長身怪力美女。
現在 誌上にて、腕力と影縛りで獅子座の坊やを組み伏せ中。

287 :
『荒野に獣 慟哭す』 夢枕獏, 伊藤勢
ttp://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000002431
マガジンZ最終巻分に出ていた虎女が
猛獣並にデカくて毛むくじゃらだけど、化粧顔でエロい。
「お姉さんが喰べちゃうぞォォ♥!!」
「血も肉もDNAも!!」

288 :
伊藤勢は相変わらず良い筋肉獣娘を描くな

289 :
>>277
今さらスレ読んだから遅レスだけど、すげー良かった。乙!
ゼロ魔は少し知ってるけど
作品スレで問題ないぐらいキャラ壊れてないんじゃないかと思った

290 :
男が女に運搬されるのは良いものだとおもわんかね?
それがお姫様だっこであろうと肩に担いだりであろうとずるずる引きずっていくのであろうとだ。
男が引きずられてるときに周りのものに捕まって必に抵抗してたりするともう(ry

291 :
保守しとこうかね

292 :
ここのスレにピッタリの実写版AV
ttp://www.clips4sale.com/studio/20851
無料ショートクリップは↓
ttp://groups.yahoo.com/group/amazingasianamazongroup/
180cmオーバーのようです。

293 :
>>292
両手で俵、上げれそうな力持ちだな。
男の体重が40kgくらいとしても、あんな扱いかたはおいそれとできないよ。

294 :
90kgのM奴隷にバックドロップしてくれと懇願された女王様が
ボディビルに通ってやってあげた、というエピソード思い出した。

295 :
変態的なスレだな

296 :
この板に変態的ではないスレなどないw

297 :
ここはとある町。月野ウサギたちが住んでいる町である。
男「うおおっ!!あの娘たちすげー脚なげえ。」
男B[マジだ。うっ・・・・俺立ってきた。」
ウサギ「また私たち見られてるよ。本当に男って馬鹿なんだから。」
レイ「仕方ないわよ。私たち本当に脚が長いのだから。」
そう。セーラー戦士として戦っている彼女たちは長身ですごく足が長い。
全員170cm越え。股下92.5以上。
とくに火野レイの身長は179cmで股下は97.4cm、
木野まことは189cmで股下は102.8cmもあるのだ。
ちなみに全員小学生で初体験をすませていて経験人数も豊富のようである。
なかには・・・・
キモオタ「僕の童貞奪ってくださいい!!」
まこと「きゃっ!!まただわぁ。」
セーラー戦士たちに届くはずのないイチモツを擦り付けてくる変態たちもいる。」
さらに彼女達の秘部にとどかず、太ももに擦り付けるだけで絶頂をむかえるのだ。
キモオタ「うっ!!いくー!」
ドzツピュウウウウ
まこと「うわっ!最悪だ。また服汚された。」
亜美「本当にココの人たちってこりないわよね。」
うさぎ「そうよねルナ・・・・えっ!!妖魔が!わかった・・・・。
    みんな!A地区に妖魔がでたみたいよ!いきましょ!!」
セーラー戦士たち「・・・・・パワー!メイクアップ!!」
セーラー戦士に変身した彼女達はさらにすごい。20cmのハイヒールやブーツ
を履くのでさらに脚が長く見えるのだ。セーラーマーズなら股下は117cmに。
セーラージュピターなら123cmにもなるのだ!
セーラー戦士「それじゃあ行きましょ。」
セーラー戦士「おう!!」

298 :
そこには、たくさんの妖魔がいた・・・およそ100人いじょうか。
妖魔「よくきたなセーラー戦士たち!!我々は貴様らを汚したくてしかたなくて
   その結果悪魔に身をささげた元人間だ。
   153cmで股下62cm。デブで毛むくじゃらな短足童貞キモオタに
   なってしまう代わりにおまえたちにすきかってできるのだ!!
   さあ覚悟しろ」
マーキュリー「損な小さな体でいわれてもねえ・・・?」
ヴィーナス「だって見てよこの短脚。全然私たちに攻撃があたるとは思わないわいわ。」
セーラームーン「あなたたち改心して人間に戻るつもりはないの?」
妖魔「ふん!!人間のころの惨めな俺たちになんか二度と戻ってたまるものか!!」
セーラームーン「そう・・・。マーキュリー、彼らを元に戻す方法はないの?」
マーキュリー「そうね・・・・彼らは元人間だけど、サーチしてみたらどうやら不身みたい。
       あきるまで戦わせれば元に戻るわ。」
セーラームーン「よーし!それじゃあ月に代わってお仕置きよ!!」
妖魔たちはいっせいにかかってきた・・・・が、攻撃はとどかずただ股間を
セーラー戦士たちの脚に擦り付けるだけである
妖魔「くそう!脚が短すぎてチンコがマンコにとどかねえどころか膝でせいいっぱいだぜ」
マーズ「アハハハ。こいつらおもしろーい。ちょっと遊んでやろうかしら。」
    というと、マーズは妖魔の股間を膝でぐりぐりしだした。」
妖魔「あ・・・・・あん・・気持ちいい・・。」
ヴィーナス「ねえ、あんたたちデブでけむくじゃらな短足童貞キモオタっていってたけど
       本当なの?」
妖魔「あ、ああ。クイーンベリル様に絶大な力を得る代わりに、貞操を守ることを義務付けられた。
   貴様らを犯せばんでしまうかもしれないが、それでもかまわん!!!」
ジュピター「そうかい・・。普通に私たちに脚で弄ばれて汚い汁出してるだけにしか思えないけどね。
      そろそろやっていいかいウサギちゃん?」
セーラームーン「うんいいよ!!それじゃあ私も・・・セーラーキック!」
妖魔「ガッ!?」
セーラームーンの目にも止まらぬ蹴りで4人ほどの妖魔が一瞬でばらばらになったのだ。
マーキュリー「はああああ!!!!」
さらにマーキュリーは敵一体に膝金蹴り、顔面ニーキック、後ろに引いたら
金蹴り×2、ハイキックのコンボをくらわせた。さいごの一撃で敵の首はふっとんだ。
セーラーマーズは目にも止まらぬ1000発ほどの蹴りを一体一体にはなっている。
ハイヒールから放たれているため妖魔たちの体には風穴がたくさんだ。
マーズ「ちょっと、あんたたちこれだけ穴が開いて何で股間だけは元気なのよ!」
妖魔「あ・・・うああああ!!!」
マーズ「快楽で理性を失っているのね・・・。こんな醜いもの!!」
マーズは敵のモツを蹴り飛ばす。
ジュピター「ぶっ飛ばしてやるよ!!!」
5人で一番脚が長く、ハイヒールにより股下123cmのキックが
一列にならんだ妖魔たちの股間を貫通する。」
ジュピター「どううだい?一度も使えないまま男を終了した気分は?でゃあ!」
と、刺しているままの脚を軸足にもう一方の脚で敵の首にハイキックしてきれいに
何本もの首がもげた。
さらに長すぎる脚を利用してほかの敵を短い脚から上の胴体を蹴り上げ真っ二つにしたり、
かかと落としをしたりしてスライサーにしていく。
ヴィーナス「ヴィーナス!ラブリーキック!」
ヴィーナスは横蹴りにより首や胴体を横から蹴りでスライスしている。
彼女らはまさしく妖魔ミキサーのようだった。
マーキュリー「敵はどれだけばらばらにしても元に戻るわね・・・・・
       やはりやつ等の貞操を守らなきゃ元に戻せないのかしら?」
ほかの4人「え?」

299 :
マーキュリー「彼らはクイーンベリルに貞操を守る代わりに、力を得たと言ったわ。
       ならば奪えば元の人間に戻れるかもしれない・・。」
セーラームーン「で、でももしそれでしんじゃったりしたらどうするの?」
マーキュリー「私には絶対に間違わない自信がある。みんな!私を信じて!」
マーズ「わ・・・わかった。妖魔たち!あなたたちを人間に戻してあげるわ。
    私たちの中に挿れなさい。」
妖魔たち「!?マジか?よっしゃあ、入れてやるうう!!!」
そういうと、100人以上の妖魔達が我先にとセーラー戦士たちに入れようとする。
が、脚の長さの差がなんと50センチ以上もあってやはり脚に擦り付けてしまうだけで
出してしまう。(生殖器を破壊された者も回復している。)
ジュピター「んもう、知恵を使えよ!上って来い!」
妖魔たち(ピカーン)
そして妖魔たちはセーラー戦士たちの脚をよじ登りいれてきたのである。
セーラームーン「うーん、こんな形で童貞を喪失するなんて・・・・かれらかわいそうね。」
マーキュリー「まあ・・・いいzyない。くっ、はああんっ、これでもとに・・・もどせるなら。」
マーズ「もう!全身がこいつらのチンコだらけよ。おかげで40本くらい入れられたわよ。」
ジュピター&ヴィーナス「私も。」
こうして100人以上の妖魔たちはセーラー戦士たちに入れることが出来たのだ。
そして・・・・
妖魔「!?・・・・お、・・・・」
男たち「やった!!人間にもどれたぞ!!」
セーラー戦士「よかったわね。」
男たち「はい!ん、あの・・・・・迷惑かけてすみませんでした。でも僕たち、
    憧れのセーラー戦士たちとどうしても触れ合いたくて・・・・」
セーラー戦士「悪になんか魂をうらなくったって、私たちはあなたたちに尽くすわ。
       だからもう妖魔になんか魂を売るちゃ駄目よ?」
男たちはい!!」
FIN

300 :
ちなみに敵は全員全裸です

301 :
身長は180は欲しい、そしてワイルドに犯されたい!

302 :
保守

303 :
muramura

304 :
保守

305 :
保守

306 :
保守

307 :
保守

308 :
このスレの人たち絶対このサイト好きだろ
ttp://www.ichizo.net/menu.html

309 :
『放課後プレイ』の黒ストで蹴ってくれる彼女はカレシより背が高いね

310 :
小説じゃ表現出来ないだろうけど、バックの時に挿れやすいように膝を屈めるポーズが興奮する

311 :
188p マリア・シャラポワ(プロテニス)
176.5cm モニカ・ベルッチ(女優・モデル)
 
176p 松下奈緒  (女優)
174cm アンジェリーナ・ジョリー(女優)
 
173cm 道端ジェシカ(モデル)
172cm 楠城華子(東大卒タレント)
170cm ナターシャグジー(歌手)
170cm 松井冬子 (画家)
170cm 鳥居みゆき(芸人)
170cm 小雪(女優) 
168cm 杉本彩 (女優)
168cm 佐々木希(モデル)
 
167p 吉瀬美智子(女優・モデル)
166cm 菊川怜(東大卒タレント)
165cm 相沢紗世 (モデル)
164cm 長谷川潤(モデル)

312 :
『オールラウンダー廻』(イブニング連載)に
179cmツン(デレ?)女子高生キックボクサー登場。

313 :
デレがないよ
遠藤は中二病治ったんかな

314 :
これからデレるんだよ、きっと。

遠藤って中二病だったの?

315 :
ゴルフ漫画『担ぎ屋どおも』(週刊現代)
主人公は168cm58kg。
現在連載分では180cmの強豪に挟まれて・・・
あ、みんな女子選手か。

316 :
すげーマニアック

317 :
案外そぉでもないらしい

318 :
>>315
百合要素ありなので、エロパロは十二分に可。

319 :
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/body/1243114082/

320 :
高2年で179!?

321 :
良シチュ

322 :
日本人で178センチあるお嬢様は嫁にいけないだろうな

323 :
>>322
お嬢様ならしっかり勉強して
男の平均身長180センチ越えてる欧米の国とかで素敵な男性を見つけられるさ
あるいは国際的モデルになるとか

324 :
長身の女性は意外とモテる

325 :
>>312 >>320
「そんなデカイ女子高生がいるか」という突っ込みがわからん。
女は十代半ばで身長がほぼMAXになることくらい
常識じゃないのか?

326 :
>>318
男性キャディが疑わしい行為をしているので
スレタイに該当。
秋のいつ頃から連載再開するんだろな。

327 :
この女性は180cm超え。
ttp://groups.yahoo.com/group/amazingasianamazongroup/

328 :
すげー

329 :
身長の高い女はスリム体型の美人が多いってのが俺の持論

330 :
何この俺のツボストライクスレ…
元祖SLコンビ、かぼちゃワインのエルと春助クンは
27歳になっても肉体関係どころか恋人同士にもなってないんだよなw

331 :
保守

332 :
>>1 こんなやつだろ↓
http://www.vamp-freyja.com/ro/ro07/sro07.html
身長180cm超 怪力パワーウーマン 大山真理

333 :
>>329
女じゃ 男並みの身長と男並みのゴツさを両立できないからな。
美人かどうかはともかく、スリム体型にならざるを得ない

334 :
こんなスレがあったのか!
先輩刀のお勧めがあったら教えてください

335 :
エロ無くて話の触りだけだけど活性支援投下していいかな

336 :
春や春、春爛漫の花の色――…
空は紺碧に透き通り、緑の葉を付け始めた桜の木に残る花びらが
不思議に調和する季節。新しい生活への希望に溢れる季節、それが春。
だけれど俺こと東原秋人は、この空気まで甘ったるい季節が嫌いだ。
…別に名前が秋、だからというわけではない。新年度につきものの
あれさえなければ歓迎だってしてやろう。しかし――
帰りのHRで配られた二つ折りの紙に書いてあった数字を思い出す。
――149.9。
ご丁寧に小数点以下1桁まできっちり記してくださって有難くて涙が出らあ。
……ああ畜生、やっぱり春は嫌いだ。
「あーきと、くんっ」
無意識に拳を握りしめそうになった時、後頭部に柔らかい感触がぶつかってきた。
しばし思考が止まる。
一瞬後、事態を理解すると同時に一気に顔に血が上った。
「っ、だあああああっ!?」
首周りにゆるく回された細い腕を電光石火で振りほどく。
「あらら」
至極のんきな声が背後から聞こえて振り向くと、そこには案の定――
鉄紺色のセーラー服と、二本ラインの入った襟に揺れる白いスカーフ。

337 :
「秋人くん、通学路で大声出すとご近所に迷惑だよ」
視線をスカーフから上にやれば、この甘ったるい季節に嫌味なくらいよく似合う
能天気なへらへら笑顔。ああ、俺の春嫌いのもうひとつの原因が、今ここに。
「お前が既に俺に迷惑かけてるだろうがっ、女が男に軽々しく抱きつくなっ!」
「あはは、ごめんねえ。秋人くん抱っこしやすいからついつい」
「さ、さりげなく失礼なこと言いやがったな…」
にこにこと笑いながらまるで悪意なく言い放つ、この女子は――
「でも幼馴染みだし、このくらいのスキンシップ昔からでしょう?」
ただひたすらににこにこと、紺碧の空が似合う顔で、緩く編んだ黒髪を春風に揺らす。
――青葉 春。それがこいつの名前だった。
「高校生になってまですることじゃねぇだろうが…」
にこにこへらへらされて怒る気力も抜ける。そう、こいつは昔からこうなのだ。
「ごめんね、秋人くん小さい頃と全然変わらないから、ついつい」
……さりげなく失礼なことを悪気なく言うところも。

338 :
「変わらなくねえよっ!背だって去年から2.5センチ伸びたんだからな!」
「わ、おめでとうー。私は3センチ伸びちゃった、えへへ」
「……!!」
絶句する。0.5センチ更に差がついたその事実。ということは――
「これで私、172センチになったよー。ええと秋人くんは…149.9センチ?」
「小数点以下まで覚えてんなよ!」
「じゃあ149」
「切り捨てんな!四捨五入で150だっ……!」
「お互い大台乗ったねえ」
嬉しそうにアハハと笑う。こっちの不機嫌なんかおかまいなしだ。
踵を返して改めて帰宅を再開すると、ごく自然に隣に並んでくる。
視線を横に向けただけじゃ顔は見えず――心なしか成長した気がする膨らみの方が目に入って、
さっきの後頭部への感触を思い出す前に慌てて前方に視線を戻した。
「…たく、すくすく縦にばっか伸びやがって」
誤魔化すための憎まれ口にもやわらかな声でこの幼馴染みは返してくる。
「ふふふ、寝る子は育つ、だね。でも――」
春一番がくたびれて遅れてきたような風が吹いて、春の髪が俺の頬に当たる。
…身長差を思い知らされて正直気分がよろしくない。
「でもね、また秋人くんと一緒に進級できて、よかった」


339 :
思わず顔を見上げると、青白いと言ってもいいかもしれない白い肌が
ほんのりと桜の色を帯びて、長い睫毛が風に揺らいだ。そしてまた、俺は怒る気力を無くす。
春は――こいつは体が弱い。
体調を崩しての欠席や早退が日常茶飯事で、去年の出席日数も
進級が危なくなるところまで落ちたのだ。去年だけでなく、今までも。
だから今こいつがこうして頬まで染めて喜ぶ気持ちは、俺にだってそれなりに分かる。
まあ、今日くらいは、だから。俺も優しい気持ちにならんでもない。
「……よかったな」
顔は合わせず言った途端隣から、ぱあああっという擬音ででも
形容できそうな空気が流れてくる。あ、これはまずいっ…!
思った瞬間、俺の顔は白いスカーフと共に鉄紺の布地に埋まる。
後頭部への刺激と同じ柔らかさが、今度は顔全体に――

340 :
「〜〜〜っ!!」
「わぁい、秋人くんも喜んでくれるんだぁ嬉しいなあっ」
(ちょっ、離せバカ!さっきも……っ)
声にならない声で抗議するも、春の細い腕は俺の頭を抱えたまま自分の…
……胸に、だな、押し付けている。
こいつやっぱり身長以外も成長して…いやいやいやいやまずいまずいまずい。
何がまずいって人目とか、男の生理事情とか、それ以前にだ。
息が出来ん。
「今年度もよろしくね、秋人くん」
窒息寸前で解放され、抗議しようと見上げた顔は、
やっぱり春色の、怒る気力もたちまち無くす……
こいつにしか出来ないようなにこにこへらへら笑顔だった。


とりあえずここまで。
携帯厨だからレスの区切りがよくわからなかった、すまん

341 :
今すぐPCから続きを書くんだ!!
すごく絵が浮かびやすい良い導入でしたGJ!

342 :
見た目は大きいが、
病弱で華奢という点がポイントだな。
展開によっては切ないエンドもあり得ると・・・

343 :
ほほほ

344 :
ミズキアリサのドラマがそんな感じ

345 :
このシチュの最大の利点は女のおっぱいに顔を埋めたまま膣内射精出来る事だな

346 :
>>345
それだ。

347 :
>>335
元のシチュエーションが同じなのでしょうがないが、
大らかな積極的女、照れ屋の消極的男、名前に季節が入っている点が
かぼちゃワインの朴李っぽい。
続けてくれ。

348 :
ケチをつけるだけつけておいて「続けてくれ」って、最高級の嫌がらせだな。

349 :
保守

350 :
保守

351 :
hosyu

352 :
ゴルフ漫画『上がってナンボ 太一よ泣くな』は
ノミの夫婦なンだよな。
誰か書いていくれンか?

353 :
ン?

354 :
保守

355 :
ペンギンクラブVOL.281(サンタが表紙の今月号)
『小さな僕は大きなあの娘と』
作:家内制自転車操業。
大きさもS度も規格外すぎる・・・

356 :
>>355
内容を詳しく

357 :
ttp://g-zone.come-up.to/J/library/430/

358 :
保守

359 :
保守

360 :
保守

361 :
過疎ですな
マニアック過ぎるジャンルなのだろうか

362 :
ストライクゾーンど真ん中なんだけど

363 :
週刊少年チャンピオンで今年1月から始まった
『ケルベロス』
主人公は 力の有無に関わらず 強大な相手に立ち向かう 熱血チビ坊や。
ヒロインは それを心配しながら見守る 大柄な幼馴染。
ハードな霊妖アクションだけど、こういう甘酸っぱさも在るから良い。 

364 :
>>363
タイトルを見てチビが強化服着てMg-42ぶっ放してる絵を想像した・・・orz

365 :
このスレの住人ならもちろんハーレムスレの
おおきなおんなのこはすきですかを待ち続けているよな

366 :
もうずいぶん待ってます

367 :
自分よりも大きくて従順な女の子に抱っこさせたりおんぶさせたり馬にして背中に乗りたい

368 :
>>232の続きって需要ある?

369 :
>>368
ありまくり

370 :
大いにあります。

371 :
>>286 >>363
坊やを手四つでねじ伏せる女に燃える。
ねじ伏せられる坊やに萌える。

372 :
今朝、満員電車に駆け込んだら、隣のクラスのAさんの背後にぴったりついてしまいました
某雑誌でモデルもしているというAさんは長身で、チビデブの僕の目線はちょうどそのスラっとしたうなじに注がれました
ほんのりと漂う香水の香り、同学年とは思えない垢抜けた大人の魅力を感じ僕の童貞ちんこは思わず勃起してしまいました
その時、電車がクラっと揺れてAさんが僕によりかかるように姿勢を崩しました。
まずい!と思っても固くなったちんこは急に治められず、Aさんのむき出しのふとももに押し当ててしまいました。
チラッとAさんがこっちを振り向きました。
ぱっちりとした意思的な瞳が細められ軽蔑の眼差しで見下ろされ、僕はあとでいじめられるのでは…と恐怖しました
気後れと罪悪感で思わずうつむきそうになった時Aさんはニヤっと笑いました
ん?と思うと、なんとAさんは自分から僕によりかかってきたのです!
股下も長いAさんはお尻の位置がちょうど僕のお腹の位置になります
僕のたるんだ腹にまるでクッションに座るようにお尻をあてがわれ、また上半身ももたれかかってきたため僕は鼻をAさんの肩に潰さかけながらふーっふーっと必で呼吸しました
息が苦しかっただけではありません、Aさんはその細いふとももに力をいれたり緩めたりしながら押し当てていた僕のちんこを刺激していたのです!
Aさんの背にコバンザメのようにみじめにはりつきながら、ちんこを刺激され、僕は学校の駅を目前に射精してしまいました
駅につくとAさんは何事もなかったような涼し気な顔でスタスタと降りて行ってしまいました
歩幅が違うため、小走りで追っても小さくなってゆくその背中を、そしてその長い脚を見ながら射精したばかりのちんこを僕はまた膨らませてしまいました

373 :
書きなぐりだし、長身美女に見下されたい!って趣向だからちょっとズレてたかもしれん
すまんね

374 :
何かのエロ体験告白掲示板の一文みたいだw
GJ!

375 :
2003年ごろから撮りためた長身の女性が出演している番組などを集めた録画DVDがあります。
事情により処分します。原本は10枚で大体20時間分ぐらいです。そのままの本数・時間で
お譲りさせて下さい。
素人が普通にとっただけなので編集とかしてませんし、VHSからの映像もあり画像があれている
ものも有りますが、莫大な量が有ると思います。10000円と送料500円でお引き取りを
お願いできればと考えています。無理言いますけどお願いできませんでしょうか。
ご興味がお有りな方がおられましたら次のメールまでメールをしてください。
それほど長い期間は掲示できませんので、よろしくお願い致します。
つぎのURL に参考画像を掲示しております。
http://twlove2010.zouri.jp/index.html
(t.w.love2010)  t.w.love2010@gmail.com

376 :
そういえば、きゃらめる堂の新作ってどう?
このスレ的にストライク?

377 :
まだ読んでない

378 :


379 :


380 :
とある小国
ここは未だに国王が統治する国であり、国民にとって王は神に等しき存在である
―――といっても、政治は議会が握っており 王家が管理するのは軍隊やスポーツなど政治と直接関係の無いことぐらいだが
しかもその軍事やスポーツも予算は議会に握られており、王家にはその配分権がある程度なのだが
さてこの国、山椒のようにピリリと辛い、優良産業があることで成り立っているのだが
スポーツも割と強く、特に女子バレーに力を入れており、208cmの長身(超身?)美少女であるリーナは美貌と実力共に高く、国民的スターになっている
彼女は王宮のとある部屋へと向かっていた
「(ああ、今日もあそこへ向かうのね…)」
緊張と、期待と、歓喜と…さまざまな気持ちが体を巡り、はじけ飛びそうになるかと思いきや、押しつぶされそうになる
この先で待っているのは王子 リーナをはじめとする国民たちにとっては神に等しき王の息子であり、つまり神の子に等しき存在である
王子がリーナのファンであるためたびたびお部屋にお呼ばれし、お相手をするのだ 着ている衣装はバレーボールのユニフォームであり、王宮には似つかわしくないが、これも王子の希望である
「たっただいま参りましたっ!」
208cmの長身を折り曲げ、深々とお辞儀をする タッタッタッという足音とともに
「リーナぁ」
というかわいい声を合わせ、王子がリーナに飛び込んだ
この王子、まだほんの子供であり、身長は140cm程度とリーナの2/3程度しかない
抱きついても手が届くのはせいぜい腰のあたりであり、顔はお腹のあたり リーナに抱っこしてもらわないと胸にも顔にも届かない
しかし彼はリーナにとっては絶対的な存在であり、王子と直に触れ合える自分はなんと光栄なのだろうと感動している
「ああっ!申し訳ありません」
一瞬とはいえ王子を上から見下すことになってしまった リーナはあわてて跪き、両ひざをついた それでも王子と同じぐらいの高さなのだが
王子は正座の状態で俯くリーナの太ももに足を乗せ、顔を近づけ
「んぐっ… ん〜…」
キスをした 王子の手は胸元へ向かい、ユニフォームの上からリーナの胸を揉みしだく
体重をかけ、リーナを床に倒す お腹のあたりに馬乗りになり、命令を下す
「もう我慢できないや 全部脱いでよ」
「は、はい わかりました」
恥ずかしがりながら生まれたままの姿になるリーナ 股を開かされ、王子の肉棒が挿し込まれる
「ああんっ、あっあっ王子さまぁ!」
王子のペニスは未熟で、200cmを超える長身のリーナにとっては小さすぎる しかしその愛おしさ、高貴さに心から溶かされてしまう
リーナの体にしがみつき、好き勝手に腰を動かし、好き勝手に精を放出する ただそれだけ、しかしリーナにとっては何よりも嬉しく、光栄なことなのだ

381 :
とりあえず一発抜いたことで王子は満足し、目の前の玩具で違う遊びをはじめた
リーナは体も柔らかいため片足をあげさせ、王子は自分の体ほどある足にしがみつく
それが終わればお馬さんごっこ リーナを馬にして背中に乗り、部屋を何周もさせる
王子が飽きたら今度はブリッジの体勢にさせ、ペニスを挿し込みリーナに乗りかかりながら何周もさせた
これには流石に鍛えているリーナも疲れたらしく、終わるとへたれこんでしまった
へたれこんだリーナの体の上に王子は立ち、好き勝手に胸や太ももなどを踏み、体の上を歩き回る
体の上でリズムを取り、ダンスをし、勢いよく踏みつければ王子の体重でもかなりの威力になる
「うぐっ…んぐっ」
うめき声をあげ、必に耐える 自分の2/3の身長、体の面積は半分以下の子供に好き勝手に蹂躙される
しかしリーナにしてみればその痛み、苦しみすらも王子から与えられた尊いものなのだ、この程度で王子への信奉は揺らがない
「おしっこ」
王子がそう言うと口にペニスをねじ込まれ、そのまま尿を放出された 王子の尿はまさしく「聖水」であり、リーナはそれをありがたく頂戴する
「げほっげほっ… あ、ありがとうございます」
「ふぅ、お風呂に入ろうか」
一通り遊び終わったのか、王子は風呂に入ることを提案した リーナに断る理由はない
「抱っこ、抱っこ」
リーナは王子を抱っこし、風呂場へと向かった 風呂場といっても王も使う大きなものではなく、王子の部屋の近くにある小さな(それでも一般家庭に比べれば遥かに大きい)風呂場である
「僕が体を洗ってあげるよ」
「そ、そんな…王子様にそのような…」
王子の提案にリーナはびっくりしてしまったが、王子は構わずリーナの体を洗い始める
胸や性器は特に重点的に… 性器に至っては「中からも洗ってあげる」と言われ、王子に腕を突っ込まれた
子供の腕とはいえ性器に入れるには大きすぎた リーナは絶叫をあげ、一瞬だが気を失ってしまった
その後は王子を膝の上に乗せ、王子の体を丁寧に洗い、風呂奉仕は終了した
遊び疲れたのか王子はリーナに命じてベッドへ入るとリーナを布団代わりにしてすぐに寝てしまった
先ほど自分を失神させたとは思えない安らかな寝顔にリーナは微笑み、自分も眠ることにした

382 :
うむ…。よいね…。
王子さんはもっと長身おねいさんに感謝するように。
さもないと断頭台の露と…

383 :
「「王子様、お待ちしておりました」
水着を着た美少女が王子をお出迎え といっても別にそういう店ではない
ここは水泳連盟の所有するオリンピック選手育成用の特別プールである 380で書いたように王はスポーツ予算の配分権を有しているため、このような接待は政治的に大きな意味を持つのだ
ちなみにリーナもバレー協会からその目的で捧げられた
「エリナです、よろしくお願いします」
王子の相手をするのはエリナ その美貌は素晴らしく、13歳とは思えない長身とプロポーションを持っている
それだけではない、この国の水泳界はじまって以来と呼ばれる素晴らしい才能を持っている まさに天は二物をこの少女に与えたのだ
王子はエリナを気に入ったらしく、木にしがみつくサルのように太ももに抱きついたり、競泳水着の上からお尻や性器を触ったりしていた
「王子様、エリナをお気に入りになられましたか」
もう1人、エリナの先輩であるクリスが王子に声をかける 彼女はオリンピックに出場し、王子のお手つきになった経験もある
「エリナは男性経験がございません だからどのようにすれば良いのかわからず戸惑っております 王子様、エリナを”教育”してくださいませ」
「わかった、エリナ まずは競泳水着を脱いでよ」
エリナは返事をし、恥ずかしがりながら競泳水着を脱いだ… 13歳とは思えない巨乳と長い足 水泳により鍛えられ引き締まった体がそれをより引き立たせる その一方で陰毛は生えておらず、そこだけが少女であることを示していた
「んー、でも普通にやってもつまんないしなぁ あ、そうだ 逆立ちしてよ んでクリスはそれを支えて」
言われたとおりにエリナは全裸のまま逆立ちをする 13歳の少女には羞恥の極みであり、顔は真っ赤で泣きそうになりながら…
「あ、そのまま股を開いて Wになるように んじゃ行くよ、クリスもしっかり支えてね」
王子は逆立ちして足をWに開いたエリナの胸に足を乗せ、体につかまった そもそもエリナならば支えなどなくても逆立ち程度できる、なるほどこれならば確かにエリナ一人では到底支えきれないだろう
とクリスは関心したが、いくら王子の小さな足と言えど胸で支えることはできなかった 足を滑らせ、腕で必にしがみついているところをクリスに抱えられ、なんとか体勢を立て直した
とりあえず王子は安定し、エリナへの責めがはじまった エリナの性器は王子の顔の前にあるため、舌を伸ばしてみたり、指を突っ込んでみたりと
「あっ…ああんっ!おっ王子さまぁ!」
エリナが自分の足の下で嬌声を発していることに優越感を覚え、王子は満足感で嬉しそうである
この国の者なら自分の行いが王子の喜びに繋がるというのは感動を覚えることなのだが、不幸にもエリナは王子の喜んでいる姿を見ることが出来なかった

384 :
「はぁっ…あっあっ…んんっ」
逆立ちを続けるだけでも疲れるのに、更に王子の体重を支えるというのは水泳で鍛えた体にも堪えた(クリスが抱えているため全ての負担がエリナにかかるわけではないのだが)
もう限界だと判断したクリスは
「王子様、エリナがもう限界にございます 申し訳ありませんがそろそろ降りてくださいますよう…」
と王子にお願いした 基本的に王子は言われたことは素直に聞くので(その代わり言わないと全然わかってくれない)ズルズルと木から降りるようにエリナの体を滑っていった
ようやく逆立ちから開放され、よろよろとへたれこむエリナだったが、王子はエリナにすぐに抱きつき…躊躇せず処女をぶち抜いた
「あっああああああっ! はっはっはぁっ…」
いきなりの激痛にエリナは叫ぶ しかし王子は御構い無しに腰を振る、エリナは呼吸すらままならず、涙目になりながら顔を赤くして必に痛みに耐えている
相手が王子では無理矢理引き剥がすこともできない 王子はエリナに比べれば小さいため、繋がっている状態では顔が胸のところにしか届かず、エリナの苦悶の表情が見えない
目の前の胸を好き勝手に弄り、快楽を貪る 小さなかわいらしい外面からは想像できない凶暴性にエリナは必で耐える
「出すよっ、エリナ!」
その言葉とともに精液が放出され、エリナは地獄から開放された しかしまだ後始末が残っている
「うわー、血で真っ赤じゃんかもう…きれいにしてよね あ、歯は立てないでよ」
その言葉の意味もわからず、必で酸素を得ようと開けていた口に王子の肉棒がねじ込まれる
子供の小さなペニスとはいえ、エリナの真上から一気に根元まで挿入されればそれはエリナの小さな口では喉まで届いてしまう
しかもそのペニスには破爪の血がついており、王子の精液と自らの愛液と一緒に口に突っ込まれた
「(あちゃー、はじめてのフェラがこれかぁ…)」
クリスはエリナの境遇に同情し、次の奉仕に移る前に彼女に休息が必要だと考えた
「王子様、次は私めの奉仕をお受けくださいませ」
そう言うと王子をエリナから引き離し、抱っこをしたままプールに入った
「王子様、まだ満足いただけないようですね それでは私の水中フェラをご堪能あれ」
クリスは大きく息を吸い込み水中に潜り、そのまま王子の肉棒を口に咥えた
肺活量が通常の人よりも遥かに大きいクリスにとって数分の潜水程度は苦ではない
鼻から水を入れないように器用に精液を飲み込み、クリスは再び水面から上がった そして王子を喜ばせるべく新たな遊びをはじめる
それは王子を背中に乗せたまま泳ぐというものだった
もちろん王子を水の中に落とすわけにはいかない 子供とはいえ一人分の体重を支えて泳がなければならないので大変だ
しかも黙って乗っているわけではない、掴まっている手で胸を触ってきたりもする
彼女たちは王子をいかに喜ばせるかという玩具なのだ
「ねぇねぇ、今度は僕を乗せて背泳ぎをしてよ」
「ふふふ、それは流石に無理ですわ」
「ちぇっ」

385 :
hoho

386 :
「えへへ〜 翔ちゃん 今日はお父さんいないんだよ、だから家に来ない?ね?」
「なんだよ、俺はいま体がだるいんだよ お前の家遠いじゃん 俺を運んでいってくれるんならいいけど」
そう言ってやったら「いいよ」って言って俺はひょいと持ち上げられてしまった
「わっ、馬鹿っ 放せよ! 恥ずかしいだろ!」
「えー、だって運んでって言ったじゃん」
こいつはめぐみと言って俺と同い年 …のはずなんだけど、小学生にして180cmという巨体 しかも女で、怪力 巨人といったほうがいいかもしんない
最近は胸まででかくなってきて、遂に大学生にまで声をかけられるようになったらしい
そうこうしてるうちにめぐみの家に着いた
「えへへ、特訓を手伝ってくれるとうれしいな」
言い忘れていたけど、めぐみは空手も習っている とはいえ俺はその練習台になるとかそんなんではない
腕立て伏せをするからその上に乗るとか、俺をおんぶしたままスクワットするとか そんな感じ
こいつは前から腕立て伏せで背中に乗らせたり、お馬さんごっこをやろうと言って馬になって俺を背負ったり、そういうことが好きだった

387 :


388 :
しゅ

389 :


390 :


391 :
捕手

392 :
倒錯的でいいと思う

393 :


394 :
しゅ

395 :
保守

396 :
捕手

397 :
『ナナとカオル』実写化かあ

398 :
>>397
http://www.vap.co.jp/tokyo-shishunki/003nanakaoru.html
残念ながら野郎の方が大きい。

399 :
>>363
ただいまの連載分は
「濡れ濡れ女教師に童貞喪失の危機」編

400 :
400

401 :
『エイケン』とか『ぶっ☆かけ』とか
小さめ男が軸になるハーレム漫画をよく描く
松山 せいじって このスレ的にはどう?

402 :
萌えた

403 :
>>399
「まあ景くん
立ち話も何だから
ほら膝の上に座って座って」

404 :
保守

405 :
捕手

406 :
保守

407 :
「私ね、あっ君が最高のパートナーな気がするの」
「ふぅん。僕としては、性格は兎も角、体の関係は最悪な気がしてるよ」
「えー、そうかな? なんだかんだ言いながらも、誘ったら相手してくれるじゃない。あっ君、嫌な事はイヤだってハッキリ言うでしょ?」
「僕が言いたいのは、そっちではなくて、今の状態を指しているんだけどね」
「今って……観覧車の順番待ちに立っているだけでしょ?」
「密着してるね」
「うん」
「僕を背後から抱きしめている」
「うん。……何か問題が?」
「いや、ココまでは別にいい。問題は、僕の頭の上に置かれたものだ」
「……? なにも――」
「イヤ待て、でかいのを二つも乗せといてソレは無いだろ」
「……ああ、おっぱい? だって、こうやって抱いてるとちょうどあっ君の頭がいい位置にあって、楽だからつい――」
「僕がすっごい肩こりに悩まされている理由がコレだって知ってる?」
「……私も、ほら、この胸のせいで」
「僕もその胸のせいで」
「……」
「……」
「あ、あっ君、順番来た来た!」
「ちょ、ごまかすなよ」
「その話は後々。観覧車の中で、ね?」
「……泣いて謝るまで揉みしだいてやる」

408 :
>>407
続きをお願いします。

409 :
おいおい観覧車の中でのシーンはまだかね

410 :
魔法先生ねぎマ!も
いよいよクライマックスかあ・・・

411 :
ザ・かぼちゃワインを思い出した私は旧い地球人なんだなぁと実感した。

412 :
コスプレイヤー ぽぷり 谷内彩香さん、可愛い。
http://niceboat.org/10/s/10ko213149.jpg
http://niceboat.org/10/s/10ko213150.jpg
http://livedoor.2.blogimg.jp/europippa/imgs/a/6/a6751dc2.jpg
http://livedoor.2.blogimg.jp/europippa/imgs/4/3/4343a63b.jpg

413 :
>>407
続き待ってます。

414 :
hoshu

415 :
ああ

416 :
ほほほ

417 :
あけましておめでとう
今年も長身な女の子が拝めますように

418 :
ヤングジャンプでは今
女が長身で男がチビの小エロが
2作くらいあるよね、

419 :
ttp://marigold.1000.tv/marine/index_main.html
これはこのスレ的には期待大でいいんだろうか?
個人的にはおもいっきりど真ん中っぽいんだが。

420 :
>>419
一番身長高くて174cm…ないわ…
2m級とか出てくれば…

421 :
>>419
主人公がチビなだけでヒロイン自体は大して高身長じゃない件……
サブヒロインにロリっ娘がいる時点で作り手の甘えが見える

422 :
デカさを売りにするなら、せめて180超えのヒロインとか出すべきじゃねーの
作り手の突き抜け無さというか、一般にも配慮しました的意図が透けて見える
170代前半ならちょっと背が高い程度で看板倒れじゃん

423 :
普通に170cm台のキャラっているもんなぁ…
まぁ、売れるもの作るにはあんまり突出できないってのもあるんだろうけど、だったら初めから普通に作れと…
期待してたんだがなぁ

424 :
>>421
その通り!
万人受けする作品はよくないよな。
あと、画像を見る限りは男のチビさが伝わってこないのが残念だね。

425 :
170ちょいっておっぱいで言えば90pEカップくらいのもんだろうか

426 :
ラブ★コン

427 :
【鈴木央】ちぐはぐラバーズ【チャンピオン】 - 週刊少年漫画板@2ch
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1331247344/l50

428 :
妄想を実現しよう
http://heroin-pinch.ldblog.jp:80/

429 :


430 :


431 :
保守

432 :
タイトルにつられてやって来た
ジャンル的にははじめてだけどよろしく
では以下よりはじめます

433 :
期待

434 :

「なぁ…」「ん?」
「子供作りたいとか思わないの?」
突然後輩のはなった言葉。
…思考、停止。
すぐそばでは幼児や小学生たちが、幼稚園みたいにおもちゃなどであそんだり、はしゃいで、駆け回ったりしている。
ここは児童館の部屋の中。
天井は開いていて、二階の廊下で子供達を見守るお母さん達が見える。
そこからは、廊下にあるオルガンの軽やかなメロディーも聞こえてくる。
これらのもの全てが、固まった私のまわりを、まるで溶かすように。
《強がり猫 part1》 by瀬羅香奈
「あれ、…先輩、置きました?」
目の前からの呼びかけに、なんとか思考をとりかえす。
「え…あ、あー。そうだよ。」
「じゃ、ここ取ります…あ、亜美先輩の番です」
私たちは今、碁盤と碁石を借りて、週末にある囲碁大会の特訓をしていた。
もう私は3年で、引退してるけど…
「はい、置いたよ」
「じゃ、ここで。」
「なにが、[ここで]よ。真面目にやってんの?」「いやーわかんないです。」
弱すぎる後輩を、ほったらかしにはできないし、二年がいないからちょっとは強くなっといてもらいたいので、この特訓会を計画した。
「にしても、弱すぎ…」
「じゃ、もう一戦…」

435 :
ほかの部員は、全くやる気がないというか、そのへんの子供に混じって遊んでいる。
「…あれに比べたら、あんたはまだマシだけど。」
「確かに、ああはなりたくないです。」
苦笑いしながら、準備をはじめる。
「ほんっと、中学生にもなって、みっともない」
私が呟くと、隣で頬杖ついて見ていた別の後輩が、それに対して
「えらそうに」
と呟く。
「…チビのクセして…むかつくね…」
私がにらむけど、無視された。
現在部員は(三年をぬいて)6人で、全員一年男子。
しっかりものが二人と、生意気なチビ二人、バカが二人。
しっかりもののほうのうち、一人は用事があってここにはいない。
もう一人のほう、大樹(いま目の前に座っている男)は、やたら敬語を使いたがる変な奴。まあ、イヤなわけでもないけど。
で、私の隣にいるチビ、秋人はいつも、何か私を揺さぶるような物言いをする。
さっきだってそうだ。
いきなり、こ、子供がどうとか…
思い出して恥ずかしくなり、「ちょ、トイレ行くね…」顔を隠しながら離席。
なんていうか、今自分がいろいろ危ないことはわかる。
(考えすぎちゃうからなぁ…)
少し深呼吸して落ち着いたところで、部屋に戻り対局をはじめた。

436 :
対局がはじまって、どう攻めようかと考えていた時だった。
『♪〜』
館内放送だ。
『この部屋は十二時までとなっております』
『速やかにかたずけをはじめてください』
『くりかえします…』
うそ、あと五分じゃん!
「しょうがない、別の部屋に移…」
「じゃあ、他のやつ呼んできます!」
そういうと、部屋を飛び出していく。
「あ、ちょ、大樹!?片づけは…?」
「…せっかちだなぁ、あいつ、も」
「も、って…ほんっと、いちいち言い方がわざとらしい…」
「え?なにが?どうしたの?」
にやにやしながらこちらをみている秋人。
(……。まあいいやって、あ。)
(今、なら…まわりに人はいるけど…)
(他の部員いないし、さっきの言葉…)
「ね、秋人」
「あん?」
「なんかさっき、その、変なこと言ってなかった?」
碁盤を片づけながら、もし聞き間違いなら。
とか、…思っていたけど、案の定
「さぁ?なんの話だった?」と
こちらの応答が困るような言い回しでかわされた。
「…あーもー、いいや!お前なんか知らん!」
そのまま荷物をもって、二階の部屋へ向かう。
(もう!秋人のやつ…)
(…確か、会議・談話室が昼食の部屋として開放されてたはず…)

437 :
談話室に入ると、他の部員が奥の方に座っているのが見えた。
(あのアホどもが私よりさきにいるなんて…しかも…)
「ちょっと!何で先に食べてんの!」
わたしの声に、バカトリオは
「あれ、先輩遅かったですね」とか、
「先輩、もう食べ終わったからあそんできていいですか。」とか、
「てか俺図書室行きてーわー」とか。
(どいつもこいつも勝手なこといいやがって…!)
(さっきからずっと遊んでたくせに。何しにきたんだよコイツラ…)
すると秋人と大樹もやってきた。
「まあまあ、さっさとたべちゃいましょうよ。」
「そうそう。…図書室なら俺も行きたいし。」
トリオはそれをきき
「じゃ、図書室行こうぜ!」とかけていく。
(うわわ、結論早っ。)
「わかんなくなるから、ちゃんと図書室にいろよ!」
昼食を終え、図書室へ向かう。
(ちゃんときこえたかわかんないけど、まあ、いるはず。)
しかし、図書室の場所など確認しなかったので、なかなかたどり着けない。
(なんかもうめんどくさいなぁ…)
そう思った時だった。
「あれぇ?」
「背高ノッポのあみみじゃーん!なにしてんのぉ?」
(このしゃべり方…)
「あ…雪絵?」

438 :
「おぼえててくれたのぉ!?うれしいな☆」
パッと笑顔を輝かせ、雪絵はかけよってきた。
「あ、う、うん…ひ、久しぶり…」
(そういやもう三ヶ月あってなかったっか…)
(てか、こういうテンションが、苦手なんだよな…)
「あみみーって記憶力、あたしより、悪いし、忘れちゃってっかなー?とか思ってたー」
「ん、まあ…」
「てかさー、きいてきいて!あたしね、弟二人、任されちゃってぇー、今日ママが出かけてて、あそんでやれとかいうのぉー。でぇ、児童館きたんだけどさあー、マジうざくなぁいー?」
「ん、まあ仕方な…」
「あみみーいいよねー、一人っ子だし、金持ちだから自由に暮らせてさー。しかも髪結ぶと美人だしスタイルいいし、…背高いのは好みがわかれるかもだけどー」
「それにさぁー……」「…」
あー、どうしよーう…雪絵は話好きだったな、そういや…
まあたしかに背は168だし背の順は一番後ろ。だけど、ほかは盛られてる…
「でぇ、…あ!そうそう、あみみー何してたんだっけ?」
「え、あ、その…」
(部員のこと、知ったら絶対何か言われる…!)
ただでさえ雪絵は、男子だけの部って話題する性格なのに、知ったらそのネタいいふらしかねない…

439 :
「あー、なんか面白そうなコトしてたでしょー??」
「ぜ、全然面白くないよ?」
「教えてくんないんだー?けち。」
「別にそういうわけじゃ…」
(ああもうめんどっ)
(って、あれ?秋人?)
数メートルほど先に小三ぐらいの背の子が、こっちを見てる。…にやけながら。
(絶対秋人だよね…やばいな)
(うまく二人ともごまかさないと…)そのときだった。
prrrr prrrr と、雪絵の携帯がなった。
「ん?……からメール?なんで…ちょ、え!」
(誰から?てかどうしてそんなあわてて…)
「ちょ、ごめーん。急に帰らなきゃいけなくなったから、じゃ☆」
「あ…」
(どうしたんだろ…)
(ま、いいや。それより秋人はどこに…)
さっきみつけたあたりを探すが、いない。
(まあ、どっかいったのかな…)
(そうだ、図書室へ…)
「あみみー。」
背後から。
しかもいきなり。
あきらかに、あいつの声。
というかそれ、雪絵の呼び方…!
おそるおそる振り返ると…
予想通り、秋人の姿が…
「ほんとうに友達多いんだーとかいつも思うけど」
「自己中女ばっかなのは、気のせい?」
「…人はみんな自己中でしょ。てか、そんな言い方してると友達いなくなるよ?」

440 :
なんかこのままエロから離れて
グダグダなラブコメになりそうだし、とりあえずここまで
いったん寝る!
ああもう、こっからどうにかして急展開にもっていきたい…
質問とか疑問点、なんか変なとこあれば指摘ヨロ
さらば、またきます

441 :
なんかこのままエロから離れて
グダグダなラブコメになりそうだし、とりあえずここまで
いったん寝る!
ああもう、こっからどうにかして急展開にもっていきたい…
質問とか疑問点、なんか変なとこあれば指摘ヨロ
さらば、またきます

442 :
秋人は、ほかの部員とは少し距離がある。
友達と一緒にいるところ、みたことないし…そんなことを思ってると。
軽く笑いながら、秋人はこう言ってきた。
「あー、自分で言うのも何だけど…友達は結構いる方だよ。」
「女子が多いけど」
「……そうだった…!」(先月、その子たちに誘われたな、カラオケ…)
「あー、忘れてたんだ?言っちゃおう」
「は!?…ホント、…かわいくない奴。」
「ははっ何それ嫉妬?確かにあみみー、同学年の自己中女しか友達いないよね。」
「寂しい奴」
「う る さ い」
もうイライラその他、感情が高ぶり混じっていてつい口調を強めてしまった。
「…コホン、あみみー、て、…さっきの話どこまで聞いてたの?」
「あれぇ?教えてほしいんだ?」
「あ、やっぱ気に入らないからいいよ」
「ふーん…」
そのまま、背中をむけてあるうとしたとき。
「…あみ先輩。」
「えっ…!?」
おどろいた。
秋人に先輩と呼ばれたのははじめてかもしれない。
「大切にするから…」
「……」
(な、何で何もいえないの自分!)
(ここは、気づかなかったフリしていっちゃおう…)
「だから、」
「逃がさないよ」「!」
てをグイとつかまれた。

443 :
急に腕を引っ張られ、私がバランスを崩した。
その瞬間、もう片方の手も秋人につかまれそこから、強引な秋人に連れ去られるようにして廊下を通っていく。
「ちょっ、何なのこの状況!」(てか、どこへ行く気…)
やっと手を離してもらったときには、人気の全くない倉庫のような部屋の前。
半開きになったドアから、機材がつんであったり、段ボールの山がみえるけど、…ホコリまみれで、ホントに人が来ないんだと、わかる…
(…もしかして、今私かなりヤバくない…?)
二人きりの状況がなんだか怖くて、叫びたいのを、必でおさえる。
「…中一のチビなくせに、って、いつもバカにしてるけどさ」「いちおう男なんだよ、わかってる?」
「チビに言われても」
「ほらまた…強がってんだろ?」
「な、別にチビはただのチビでしょ!」
「…そうだなぁ、例えばここで、俺が…先輩に何かしたら?」
(ま、また、少しぼかした言い方を…!)
「何、それ…男としてみて欲しいとか…?」
ニヤニヤしながら、黙って私のほうをみている。
不快だ…。
「そういう話、私無理なんだけど。」
なんとか避けようとする私に、すかさずつっこみをいれる。
「何が、だめなの?…例えばどこまで?」

444 :
「どこまでも何も…」
(そもそもそういうこと、一生やるつもりない!)
(なんて、叫べたらいいんだけど。)
(仕方ない、ちょっと遊んであげる程度なら…うーん、でも…。)
「じゃ、何がしたいのかいってみて?」
「うーん、…じゃあさ。」
いきなり携帯を取り出し、画面をこちらに向ける。
ー言うよりヤッたほうがはやい|
「…は?」
「あー、だからさ!」
ぼーっとつっ立っていた私を、秋人が思い切り突き飛ばし、上に乗った。
秋人の携帯は、床に落ちて送信履歴をうつし出す。私はそのなかに雪絵という文字をみつけた。
(さっきのメールはもしかして、秋人が…?)
(あの時私のとこに来てたのは、もしかして)
「最初から、こうするつもりだった?」「私で、何が楽しいのか知らないけど」「…おこるよ?」
「えぇー、全然イヤそうじゃないじゃん?」
「そうかもしれないけど、どっちにしても不快だもん……て、ちょっ!」秋人が下着の中まで手をのばしてきた。
「あれ?胸、もしかして着痩せするタイプ?」
「あんっっ!……ま、まあそうだけど」
「ちょっとさわったくらいで感じるんだ?意外」
「っ…! ……もういいでしょ!?」
抵抗するけど私は力が強くない。

445 :
簡単に両腕をヒモ(何で持ってんの!)で縛られ、両足も開いた状態で足首を縛られた。
「ここまでくると、感心するね…!まったくもう、チビの癖に」
「カリカリすんなよ。SMが好きなんでしょ?」
「なんで知って…!…やっぱ雪絵と知り合いだったの?」
「いや、知り合いっていうか…。まあ、教えるにはそれなりに…」
「体で情報料払えとか言うんだ、サイテー」
「でも、いやなわけでも、ないんでしょ?」
(まあ、SMは好きだけど…)
「でも、…出したら軽蔑するよ」
「はは、さすがに」「そっちにお願いでもされない限り」
(お願いされなきゃ、とか…こういう話し方が、不快なのよっ…!)
「…じゃ、失礼して…」
「んっ!いきなり触んないでよっ!…ァン」くちゅ、くちゃ、くちゅ…
「濡れすぎ、感じすぎ…下着ビチョビチョじゃん…」ツンッ
「ふアッ…じ、自分から始めといて」「いまさら引かないでよ…アンッァァァアアア、ア、アッ」
「はは、ちょっとイジっただけだぞ?」
「イイ、イ、ア、ァ、アアンっっ///」
「ただの変態じゃん」チュウっ
「!…んん…///」「ん…ふぅっ、…キス、んんっ慣れてんっ、の…?」
「あ、もう一回して欲しい?キス?」

446 :
今日はここまで

447 :
/// とかイラネ

448 :
内容以前に書きながらなのかは知らんが、こんなだらだら上げ投下されたら読む気せんわな

449 :
すいません…
出直してきます

450 :
ベタな微エロ。社会人。
---------------------------------------------
佐々木くんの顔が私の胸に埋まっている。
彼の吐く息が薄いタンクトップを通して肌にあたる。
彼の呼気か私の汗か、胸元が湿り気を帯びてきた。
「あ、ん……」
彼の頭が動くので、思わず声が出てしまった。
「ご、ごめん」
胸元からくぐもった声が聞こえる。
くすぐったい。
また声が出てしまいそうなのを必でこらえる。
はやくこの満員電車から解放されないと。
**
ゴールデンウイークが終わって、街はすっかり夏の様相だ。
私も野暮ったいリクルートスーツから、薄手のタンクトップと七分袖のサマージャ
ケットに衣替えをした。
新入社員研修は五月末で終わる。
夏になれば、私たち新入社員は別々の部署へ配属される。
そうなったら、彼とはもう会えないかな。
私は気になる同期のことを考えながら、通勤電車に揺られていた。
同期の佐々木くん。
研修中、緊張しすぎて失敗ばかりの私を何度も助けてくれた人。
気配り上手で、同期たちからも信頼されている。
でも、私からは告白なんてできないな。
ぼんやりと流れる景色を目で追っていると、乗客の視線を感じた。
もう慣れきっているけれど、気持ちのいいものでは無い。
180センチを越えた女なんて珍しいよね。
モデルみたいにキリッとした美人なら堂々としていられるけど、ヒョロヒョロと伸
びた体の上にあるのはぼーっとした印象のうすい顔。
友人は癒し系と言ってくれるが、女同士の安易な慰めだ。
私はぺたんこの靴を履き、威圧感の無い色の服を身につけ、少し猫背気味にしてで
きるだけ目立たないように努力する。
こんな女に好かれても困るだろう。
研修中も特別親しくしているわけでは無いし。
それに……。
悲しい気持ちになってため息をついた。

451 :
電車が駅に着いて、乗客が乗り降りしていく。
混雑はしていないが座席は空かない。
座れれば少しは目立たなくなるのにな。
私は縮まるように車両連結部のドアに体を預けた。
「宮田さん、おはよう」
声の方を向くと、佐々木くんが立っていた。
電車で会うのは初めてだね、などと話しかけてくる。
私は突然のことに気の利いた返事もできずにうなずくだけだった。
佐々木くんが私の横に並んだ。
その姿が電車の窓に映る。
私の顔の上半分は窓に映らない。
そして隣の彼は、私の肩までしか身長が無い。
たぶん男の人にしては小さい方だ。
私を見上げて、今日の研修の内容について話している。
私は男の人の身長を気にしたことは無いが、佐々木くんはこんなデカい女はお断り
だろうな。
自意識過剰かもしれないが、乗客から変な目で見られている気がした。
私はできるだけビジネスライクに、いかにも仕事の仲間ですという雰囲気を出す。
「仕事」という言葉を強調し、カバンを佐々木くん側の肩にかけ直し距離を取った

私はこの方の彼女では決してございません、恐れ多いです。というアピール。
誰に向けてのアピールか分からないが、そうせずにはいられなかった。
私の不自然な態度のせいか、佐々木くんの口数も少なくなる。
ちょっと気まずい空気になってきた。
佐々木くんと二人きりなんてラッキーな状況のに。
そうこうしているうちに、会社のひとつ前の駅に着いた。
降りる人はまばらだったが、学生らしき集団が大勢乗り込んできた。
私はさらに縮こまり連結部のドアに身を寄せた。
隣の佐々木くんは、私と学生達の間で壁になるように足を踏ん張っている。
しかし学生の人数が多く、彼をグイグイと押す。
体の小さい彼は耐えきれず、倒れるそうになった。
私が彼を支えるため手をのばすと、電車が動き出した。
バランスを崩した佐々木くんは私の胸の中に飛び込んできた。

452 :
**
「う、ごめん。いま離れるから」
私の胸から頭を離そうと身を引く佐々木くん。
しかし満員電車ではまったく身動きが取れない。
「だ大丈夫です」
うそです。佐々木くんの鼻先がタンクトップの襟元に触れてコソバユイです。
佐々木くんの吐く息が薄い生地を透して肌をすべる。
彼の顎先が強い刺激を与えてくる。
私の胸がもう少し小さければ、佐々木くんをこんな風にすることは無かったのに。
人より少し大きい胸を恨めしく思った。
胸の先が堅くなるのを感じた。
そこに絶え間無く彼が刺激を与える。
はぁ、はぁとお互いの呼吸が荒くなる。
胸元で感じる彼の呼吸は生々しい想像を掻き立てる。
だめだ。このままだとおかしくなりそう。
声をすように唇を強く結んで、下を向く。
すると鼻先に彼の髪が触れた。
鼻から唇をなでるように触れる髪。
私はのけぞるように天井を見上げた。
「あぁ……」
吐息混じりの声が出てしまった。
でも、電車の音でだれも聞こえていないはず。
だれにも聞こえないでください。
電車の揺れにあわせて緩慢にもてあそばれる。
彼が距離をとろうともがくたびに、頬がふにふにと胸を押しつぶす。
「ふぁあ」
また声が出てしまった。
佐々木くんがさらにもがく。
きっと声が聞こえたんだ。だから急いで離れようとしているんだ。
でも動けば動くほど、私は気持ちよくなっちゃうんだよ。

453 :
**
ほどなく電車が止まった。
佐々木くんはグッと身を引くと「降ります」と言いながら人混みをかき分け電車を降りた。
放心しかけた私も急いでその後を追う。
しかしどうして良いか分からず、佐々木くんの後ろを少し離れて歩く。
気まずい。恥ずかしい。
数分間も彼を胸に抱いていた。
しかも変な声まで聴かれてしまった。
私はどうすればいいんだろう。
ああ。私の体が佐々木くんに守ってもらえるくらいの大きさなら、こんなことにならなかったのに。
ドアに手をついて壁を作ってくれる彼の腕の中に、スッポリ収まることができたら良かった。
佐々木くんも何も言わず、前を歩いていく。
彼も気まずいに違いない。
もう二度と気軽に話しかけてくれないだろうな。
寂しいけど、研修が終わるまでの辛抱だ。
研修が終わればもう会わないから。
悲しくて少し体が小さくなった気がした。
改札を抜けひとけが少なくなると、前を歩いていた佐々木くんが突然立ち止まり、振り返った。
「宮田さん。本当にごめん」
「え、あ……」
「おれが小さいからあんなことになっちゃって。
気持ち悪かっただろ。今日のことは忘れるから。
もうすぐ研修も終わりだし、そしたら顔を合わせることもないし。
宮田さんも、こんなことはやく忘れて。おれからもう話しかけたりしないし。本当に申し訳ない」
しどろもどろの佐々木くん。こんな顔は初めて見るな。
小さめの体をさらに丸めて頭を下げる。
彼の様子をぼんやり眺めていて、ある考えが浮かんだ。
もし私がこのことをネタに付き合ってほしいと言ったら、どうするのかな。
この様子だと佐々木くんは罪悪感からOKしちゃいそう。
そんな図々しいことは言えないけど。
でもほんの少し勇気を出してみようかな。
「大丈夫。でも、そんなに謝ってくれるなら、今夜ご飯を……」
私の声がふるえた。
このまま会えなくなるのは嫌だった。
私の言葉に佐々木くんが赤い顔のまま呆気にとられて、そしてすこし笑った。
**
おわり

454 :
女子バレー選手といちゃいちゃしたい

455 :
踏み潰されたい

456 :
身長差をどう活かすかシチュエーション考えてみた。
友達以上恋人未満な2人。男の家に女が泊まるが女の寝床にゴキブリか何かが出て仕方なく一緒に寝ることに。生しのような状況に耐える男。気にせず爆睡する女。
しかも女はかなり寝相が悪く寝返りをうつうちに女の胸が男の目の前に。男の理性ログアウト…みたいな。

457 :
抱き上げられると逃れられないため男がヘロヘロになるまでキスをする女

458 :
【鈴木央】七つの大罪〜TheSevenDeadlySins〜
(2011年読切  2012年45号〜 連載開始)
週間少年マガジン公式
http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/KB00000666

459 :
ここは図書館戦争のスレかね

460 :
>>419
今度は
『ごっくんアスリート! 巨乳メダリストのおしゃぶり強化合宿』
てのがあるね。
ヒロインのうち5分の3が長身か。

461 :
>>403
同作者が おねショタとリョナに磨きをかけて新作発表
【フクイタクミ】ハーベストマーチ 2【チャンピオン】
2012年11月26日 - 【フクイタクミ】ハーベストマーチ 2【チャンピオン】
. 1 :名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/11/26(月) 20:34:23.53 ID:N3R9m1ou0:
誰しも奥底に影を抱え、 それでも健気 に息をする。 ひとつの物語。 少年にもし、それが起きたなら? これは、そんなお話だ。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1353929663/l50

462 :
Tr

463 :
身長どれくらいまでなら許容範囲なんだろうか?

464 :
笑ってコラえて!世界の年越し2時間スペシャル
http://hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/liventv/1358922809/

465 :
保守

466 :


467 :
ほす

468 :
浜岡原発の女子トイレ侵入 容疑の中部電社員逮捕 小型ビデオカメラ発見
 中部電力浜岡原発の女性用トイレに侵入したとして、静岡県警菊川署は25日、
建造物侵入の疑いで静岡市駿河区用宗、中部電社員、占野政善容疑者(56)を逮捕した。
「やっていない」と容疑を否認している。
 逮捕容疑は1月25日午後5時ごろ、同県御前崎市の浜岡原発敷地内にある女性用トイレに侵入した疑い。
 菊川署によると、占野容疑者は当時、中部電の関連会社に出向し、浜岡原発に日常的に出入りしていた。
社員が女性用トイレにあった小型のビデオカメラを見つけ届けた。同署は盗撮目的だったとみて調べている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130225/crm13022514370006-n1.htm

469 :


470 :


471 :
奇跡体験!アンビリバボー ★2
http://hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/livecx/1371727793/

472 :
図書館戦争の笠原郁と堂上篤もこのスレに沿ったカップルだよな

473 :
バレーボールの選手をクロロホルムで眠らせて陵辱。媚薬を膣壁に塗りこめてセックス中毒に。無人島に行って二人きりで貪りあうのもいいかと・・・

474 :
のっぽの女の身体全体を舐め捲れば
舌の感覚が無くなるだろう。

475 :
図書館戦争、ラブコン…
あと最近なら進撃のリヴァイとハンジもしくはリヴァイとミカサか

476 :2013/10/04
男のチビってよく無能の象徴として利用されるけど、
逆にチビだけど有能な男ってカッコイイよね。
現実だと戦闘機パイロットや狙撃兵、
競馬の騎手、レーサーとかは男性でも小柄が望ましい職業かな。
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