2013年09月エロパロ139: わたモテでエロパロ (45) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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わたモテでエロパロ


1 :2013/07/21 〜 最終レス :2013/09/03
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!のエロパロスレです
マナーを守って楽しく進行しましょう
ゆうちゃん関係の話はよ

2 :
期待

3 :
こっちのことも忘れないであげてください
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258386141/

4 :
保守

5 :
ともっち胴だけ潰されたトカゲみたいな逝き顔するからなぁ

6 :
>>5
ともっちってだれだよ
もこっちだろwww

7 :
もこっちだったわ、すまん
いざ本番ってなると本性丸出しで暴れまくるだろうし、前戯でオトしたらオトしたで
干からびた深海鮫みたいなアヘ顔見せられるとかハードル通り越してウォール・ボッチだな!

8 :
もこっちは、信頼してる人によってゆっくりと心とカラダを開いて
もらったら変われると思う
言い換えれば智貴君が親切心を発揮するしかない

9 :
もこっちクマ取ったら可愛いだろうに

10 :
>>9
OP修正してクマ取ってみたっていう動画あったぞ

11 :
弟ルートしかない件

12 :
(弟ルートじゃ)イカンのか?

13 :
(近親相姦は)まずいですよ!
エロパロ的には大有りだが

14 :
>>12>>13
あのさぁ・・・
ホモとJカスは巣に帰って、どうぞ(迫真)

15 :
自暴自棄になって街なかで逆ナンしてたらDQN共に拉致レイプさせられた挙句捨てられて、
精神崩壊して幼児退行した智子を弟が慰める展開とか、
毎日自爆して泣きじゃくる智子の相手をする内に憐憫とは違う感情に戸惑いを覚え、
なぜか雨宿りの爽やかイケメンと付き合うことになった智子に苛立って襲う展開とか、
いろいろあるだろう!?

16 :
ゆうちゃんと彼氏のセクロスをつい妄想したらついオナってしまったとか
これであなたもモテモテ!みたいなチラシやら記事やらに騙されてDQNどもに強姦あるいは輪姦されるとか
まぁ、弟を利用するネタとなると逆レイプっぽくなるだろうな

17 :
>>15
言いだしっぺの

18 :
エロじゃないが、渋にけっこういい感じのs
sがきてたぞ

19 :
※近親相姦ネタです。
アニメ版しか知りません。


智子「………」じぃ……
智貴「……」ペラ
智子「………」じぃ……
智貴「……」ペラ
智子「………」じぃ……
智貴「……」パタン
智子「………」じぃ……
智貴「なんだよ」
智子「夢のなかでわたしとセックスする権利をやろう」
智貴「はぁ!?」
智子「セックスすれば可愛くなれるって雑誌にあってな。お姉ちゃん、夢の中でセックスすることに決めたんだ。
こうして就寝前に見た映像は夢に出てきやすくて。おちんぽついてれば弟でもいいかなって」
智貴「いいのかよ!?」
智子「生でさせてやるが中には出すなよ」
智貴「うぜぇ…」

20 :
翌日
智貴「……(むなくそ悪い夢を見てしまった…)」モグモグ
智子「ふわぁ…」
智貴「……!」
智子「昨夜はお楽しみでしたね」
智貴「ブフーーーーッ!!なっ、な……!?」ガタッ
智子「実の姉をいきなりバックで襲ってあんなことやこんあことまで…そんな鬼畜な弟に育ってくれて、お姉ちゃんは嬉しいよ」ニヘラ
智貴「……(姉貴のことか…)」
智子「うふふ、なんだか肌がツヤツヤしてるよ…これでわたしもヤリマン女だね…ぐへへへへ」
智貴「おれも姉貴とセックスする夢を見た」
智子「ブフーーーーーッ!!なっ、なっ…!?」ガタッ
智貴「………(動揺してる。動揺してる。全く溜飲が下がる思いだぜ)」
智子「お”が”ざーん”!!智貴にお”がざれ”る”ぅぅぅ!!」
智貴「ブフーーーーッ!!ちょっ、まてよ……!?」ガタッ
智子「は”ら”ま”ざれ”る”う”ぅぅ!!」ガタガタ
智貴「うぜぇ」


その夜
【智子の夢】
智貴『おらおらおら!』パンパン
智子『びゃああああああ!!』

【智貴の夢】
智貴『なっ、なにしてんだ…!』
智子『お姉ちゃんのおまんこ気持ちいいだろ?ほぉれ』ぬちゃぬちゃ


智子「……」
智貴「……」
智子・智貴(なんか気まずい…)

21 :
その夜もさらにその夜もエッチな夢を見つづける姉弟

智子「もう出なくていいから!」
智貴「それはこっちの台詞だ」
智子「正直なところ引いてるんだよね。一週間も実の弟とセックスする夢を見るなんてさ」
智貴「同意見だ。誰が好き好んで姉とエッチする夢を見るものか」
智子「このままだと今夜も見そうだね…だからセックスするぞ!弟よ!」
智貴「なんでそうなるんだよ!ま…いいけどよ」

《姉弟でセックス中》

智子「いい汗かいたし今夜はぐっすり眠れそうだな」お肌ツルツル
智貴「ああ、そうだな…」ぐったり


翌日
智子「昨日はエッチな夢もみれずによく眠れたよ」
智貴「同じく」

その夜
智子・智貴『またエッチな夢キターーーーー!!』

翌日
智子「……」
智貴「……」

その夜
智子「よしヤルぞ」
智貴「おう」

《姉弟でセックス中》

22 :
智子「てな具合で毎晩弟とセックスしないと、夢のなかで実の弟とセックスしてしまうんだよ…とほほ…」
優「どこから突っ込んでいいのかわかんないよ!」
智子「最近じゃ弟とのセックスもマンネリしてきて困ってるんだよ。
彼氏と盛りのついた猫のように交尾するビッチなゆうちゃんならさぞやすごいプレイをしてるんじゃないかと教えてもらいたくて呼んだんだよ」
優「困ってるのそっちなの!?ま、まーたしかに彼氏と色々変態プレイはしてきたけどもって何を言わせるの!?」
智子「あ、本当にしてたんだ…冗談だったのに…うわー引くわー」
優「実の姉弟とエッチするもこっちには言われたくないなぁ」
智子「でも、このままじゃお母さんにもお父さんにもばれてしまいそうなの…両親のコンドームを使ってるって…」
優「心配するのそっちなの!?ゴムつけてるのは評価してあげるけどね」
智子「えへへ、優ちゃんにほめられた」
智貴「……(なにこのボケ同士の漫才)」

優「姉弟でエッチするのはダメだよ!もちろん夢の中でもね。だから仕方ないあたしに任せて!」
智子「おお、頼りにしてるよ」
智貴「それでどうするんですか?」
優「あたしとエッチしてもらいます!」
智子・智貴「ブフーーーーーッ!!」
優「あ、夢の中でね。もこっちの話によると寝る前に見た子が出てくるんだよね?だったらあたしを見ればいいのよ!」
智子「その手があったか!」

23 :
智子「……」じぃ……
智貴「……」じぃ……
優「う……そんなに見つめられて恥ずかしいよぉ…」
智子「かわいい」
智貴「かわいい」
優「かわいいだなんて…////」
智子「勃起もんですなぁ」
智貴「ああ」
優「弟くん、もこっちに洗脳されてる!?」
智子「優ちゃん、質問いい?」
優「なに?」
智子「夢の中で受けと攻めどっちがいい?」
優「えっと…もこっちの好きなほうにまかせるよ」
智子「じゃあ、ゆうちゃんは受けだね!それとあたしにふたなりおちんぽが生えたっていう設定でゆうちゃんのおまんこをグチャグチャにするけどいい!?
それとも貝合わせがいいかな!?」
優「………」
智貴「馬鹿な姉ですみません…」

24 :
智貴「……」じぃ……
優「……(さっきからあたしの胸ばかり見ているような…男の子だから仕方ないもんね…)」
智子「……ぉぱぃ…ゅぅちゃんの…ぉぱぃ」ブツブツ
優「もこっちは女の子でしょ!」
優「はぁ…仕方ないなぁ」ヌギヌギ
智子・智貴「なっ…!?おっぱい!?」
優「しっかり見てよね…」
智貴「………」じぃぃぃ…
優「うう……(やっぱり恥ずかしいよぉ…)」
智子「優ちゃんのおっぱい柔らかいよぉ」もみもみ
優「あぁんっ」
智子「弟よ、羨ましいだろ。女の子同士だから許されるスキンシップなんだぞ。ほれ、ゆうちゃんの乳首をれろぉんと。
げへへへ、妹に生まれなかったことを悔やみながらそこでシコるんだな」レロレロチュパデュパ
智貴「グッ……」
優「智貴君もおっぱい触っても舐めてもいいわよ?」
智貴「ほ、本当ですか…」
優「ええ」ニッコリ

優「裸になっちゃおうかな…」
ベッドに全裸で仰向けになる優。
優「これで裸のあたしが出やすくなったね。」
優「いろんなところを触っても舐めてもいいのよ?」
優「この際だからエッチしちゃおっか。夢の中でもすることになるしね」

優「はぁはぁ、これで大丈夫ね…」
智貴「はぁはぁ、そうですね…」
智子「ぜぇはぁぜぇはぁ!ゆうちゃんを逝かそうとしたら逆に逝かされてしまったぜぇ!何を言ってい(ry」

25 :
その夜
智子「ゆうちゃんとお泊りわぁーい」
優「いい夢みようね」

翌日
智子「おはよう、ゆうちゃん。昨夜はいっぱい夢の中でゆうちゃんを犯せたよ」
優「おはよ、もこっち。そ、それはなによりだね…」
智貴「おはようございます…」
智子「お、どうだったぁ!?弟よ!」パシパシ
智貴「朝っぱらからうぜぇな。」
優「おはよう、智貴君。どうでしたか?」
智貴「優さんのおかげで馬鹿姉貴とセックスしなくてすみました。すっごく良かったです。特に鞭と蝋燭が」
優「女王様!?」
智子「私の弟がM男なのはわたしのせいか?ま、いいや。ゆうちゃんはどんな夢を見たの?あたしたちと3Pセックス?」
優「え?あ、…そ、そうの!二人してあたしを失神するくらい責めていたの!もうこまちゃったわ!あは、あはははは…」
優(言えない!言えないわ!夢の中でもこっちと智貴君が近親相姦するのをあたしが延々と眺めていたなんて!
智貴君が外に出そうとするときに腰を押さえてもこっちの中に出させたりなんて絶対に口が裂けても言えないわ!)
おわり

26 :
最初姉弟かと思って焦ったが優ちゃん出てきてほっとした

27 :
面白い、面白いぞ!

28 :
ゆうちゃんとえっちしたい

29 :
アニメであまり出番のないゆうちゃんを活躍させてあげて

30 :
もこっちって地は可愛いんだろ?
覚醒展開ないの?
キモいままで行くんかな

31 :
アイスあげるから××するわたしを見てて

32 :
>>15ではないが書いてみた

33 :
 帰宅した智貴がいつものように靴を脱いでいると、不意に玄関に並ぶ靴が目に入った。
母がいて、姉がいるらしい。それもいつものことだ。
部活で遅くなる自分が帰れば、いつもそうである。
ただ、最近の姉の靴は――――通学に使う靴は、うっすらとホコリをかぶっていた。
【モテないし、弟に気遣われる】
「ただいま・・・」
「おかえり」
 居間に通りかかった智貴が呟くと、そこにいた母はすぐに反応した。
「姉ちゃんは」
「二階にいるけど」
「俺の部屋かな」
「多分。気に入ってるみたいだから」
「…………」
 トントン。階段を上がる息子の背を、母は見上げた。
「無理して相手しなくていいのよ。今大事な時期なんだから。お医者さんとお母さんに任せても」
「別に」
 そっけなく答えた智貴は振り返らずに、自室を目指した。姉に煩わされるのもいつものことだ。
程度の差はあっても、いつもそうだった。最近では、進路すら変えられた。
もっとも、そんなことさえ些細なことで、遠い過去のように感じる。
 自室と廊下をしきる戸を、ガラリと開く。
「ともくん」
 部屋にいる姉は、あどけない笑顔で自分を迎えた。
畳んでいた衣類から手を放し、立ち上がる。
そのまま胸に飛び込んできた少女を、智貴はそっと包んで迎えた。
「おかえりなさい」
「ただいま、おねーちゃん」

34 :
 中学3年の三学期――姉である智子にとって高校1年の三学期――、
受験の結果待ち、消化試合のような授業と卒業の準備……受験生のもろもろで通学していたある日。
その時の智貴は部活もなく、同じく暇となった友人と遊んでいた帰りであった。
夜道をぼんやりと歩く智貴は、ポケットから響く着信音に気づき、ケータイを手に取る。
そこには、当然発信者のデータが表示されていた。
 
『姉』
 珍しいな。まず、そう思った。
家でだってそこまで会話はしない――向こうがしてきたり、
こちらがせざるを得ないことになったりはするが――仲の姉弟だ。
昔はそうでもなかったが、今はそうであった。
昔ならすぐに出るのであろうが、今はそうでもない。
嫌な予感しかしないのだから、いっそ切ることも考えた。
しかし、経験上、その場合しつこく掛けてくるか、家で絡んでくるかの二択なので、とりあえずは出ることにした。
 それは正しかった。
結果論になるが、その場で出るべきであったし、嫌な予感は当たっていた。
ただ、その結果と状況は、掛けられた相手にしても予想外であったし、掛ける相手もそうであっただろう。
お互い、そうならない方がよかったと、望んだだろう。
『…………』
 通話ボタンを押しても、声はなかった。
ボソボソ話すようになった姉であるが、だからといって無音ではない。
それに、家族である自分にはそれなりにはっきり物を言う。
「おい」
『…………』
「切るぞ」
『…………』
 これだけ言っても、何もなし。
本当に切ってやろうか。
そう思ってボタンに指を這わせる。
『……こうえん。きんじょの』
 ぼそり。どうにか聞き取れたのがそれである。
 それからは、また無音。
 智貴はため息を吐いた。そこに何があるか、そこで何をしているかしれないが、
どうやら自分をそこに行かせたいらしい。
 まあいい。どうせ帰り道だ。いつぞやのように、拾って帰ろう。
どうせひどい有様でそこにいるのだろう。
 その予想は正しかったが、想像とは遥かに異なるものであった。

35 :
  
 言葉は、思考は、そこからほとんど記憶がない。
何を口にしたか考えたか、今でもよく思い出せない。
 震える手で母に連絡したのだけは、ぼんやり覚えている。
そこから、気がつけば病院の待合室に腰掛けていた。
「大丈夫だ」
 遅れてやってきた――走ってきたのだろう。息が乱れて汗でびっしょりだった――父に肩を掴まれて、
智貴ははっとなった。
「大丈夫だ」
 電話で何があったのか知っているのだろう。おそらくは、母か病院の関係者から。
智貴を含めた家族全員が、無事でないことは知っていた。しかし父は、繰り返すように大丈夫といった。
まるで呪文……祈りのようだった。
 
 発見が早かったことで、医療にしても捜査にしても事後的には上々だった。
発端は、智子が町中で男性をナンパしたことからだそうだ。
その言動から、自暴自棄になっており、事に至ること容易と判断した加害者は仲間を呼んで智子を拉致、
事が終わった後、証拠隠滅も兼ねて公園に捨てていったらしい。
現場が近所であったこと、携帯電話等の物品も破壊や盗難を免れていたことなどの杜撰さから、
犯人たちは早々に検挙された。その計画性なさが減刑や弁解のためか、それとも素なのか知れない。
智貴にとって、そんなことはどうでもよかった。
 外傷は一生残るものではなく、すべて綺麗に治るらしい。
内部についても、復元できないでもなかったが、
それは後で本人に決めされるということで、最低限の処置にとどめた。
 厄介なのは、精神的な問題だった。

 智子が入院してから数日経って、一家は担当医に呼ばれた。
母は多感な時期にある息子に、これ以上の関与は控えさせたかったが、
第一発見者という隠蔽できない立場にあり、
家族の一員として智貴自身が知りたがっていたため、強くは言えなかった。
『中学校で習ったと思うけど――あるいはこれから習うかもしれないか――、
人間の心には防衛機制という心の働きがあるんだ』
 初老の医師は、とりわけ智貴に配慮するように説明した。
『心が壊れてしまう前に、心を変えて守ろうとするんだな。それにはいくつか種類があって、お姉さんの場合は』
 退行。

 現在の姉の心は、幼少期のそれであった。

36 :
「ともくん、お部屋のお片付けしてたんだよ」
「ああ、悪いな」
 元々ちらかす方ではないが、受験のごたごたで資料や参考書が散乱していた。
しばらくは――おそらくはもう――使うことはないだろう。
本棚に整然と並ぶそれらに智貴は特に執着していなかった。
「おねーちゃん、俺、おねーちゃんと同じ高校に行けるってさ」
 今日は合格発表の帰りであった。今日日、現地に行かずとも確認できるが、気分というか記念のようなものだ。
一緒に受けた友達と共有したいというのもある。もっとも、確認して早々、打ち上げもそこそこに帰ってきたわけだが。
どうも姉のことが気になってしかたがない。
「わーい。やったー」 
 諸手を挙げて喜ぶ姉に、かつての陰湿さはない。それがいいのか悪いのか、智貴にはわからなかった。
 退行したといっても、性格や思考がそうなったのであって、記憶や知識までごっそり、ということではないらしい。
かといって、事件当時の記憶はあまり思い出せないし、結構覚えていないこともあるから、なんともいえない。
退行、こと精神的な異常は個人差が大きく、専門家でもよくわからないところがあるとのこと。
ゆえにしばらく経った現在でも完治ということにはならず、定期的に精神科へ姉は通っている。
学校については諸事情で早めの春休みを取るということで、内々に処理しているはずだ。
同級生に接触させることも嫌がった母が書類一式を持ち帰っているのを智貴は見ている。 
「よし、洗濯物もおしまい」
「ん、どうも」
 制服をハンガーに掛ける智貴の後ろで、智子はぱんと手を叩いた。
嗜好も従来とは変わり(戻り)、パソコンなどに興味を示さなくなった。
ゲーム関連もソロでは不満らしく、自分とのプレイを望んだ。
自然、自分が帰ってくるまでは暇なので、姉は家事の手伝いをやっている。
最近と比較すれば改善ともいえるが、母は複雑そうだった。
「ともくん、やろう」
「ん」
 希望満面でコントローラーを掲げる姉を、拒む理由はなかった。
ありきたりな――飽きがくるほどやりこんだゲームでも、新鮮だったし、楽しかった。
娯楽の熱中するような楽しさではない。ノスタルジックな、ほっとするような楽しさだ。
昔を懐かしむみたいな、古き良き時代を楽しむそれだ。
「なに?」
「いや、別に」
 寄り添って嬉しそうにコントローラーを握る姉に、智貴はこっそり笑った。
気恥ずかしさがないわけではないが、それ以上に、
姉が――大好きだった姉が帰ってきたことは、智貴にとって喜びだった。
もちろん、あの事件は忘れられないし、許せない。
しかし、それを怒り続けるより、智貴は目の前の幸福を大切にすることにした。
場合によってはもっとひどいことになっていたかもしれないのだ。
それがこうして帰ってきて、一緒に過ごせるのだから、何よりではないか。
 もっとも、問題がないわけではないが。

37 :
「そうだ。ごほうびあげなきゃね」
「ん?」
 ゲームをいったんストップさせた智子は、智貴に抱きつき、
「ごほうびのちゅー」
 そのまま唇を重ねた。
「ん!?」
 このように、行動も昔そのままなので、スキンシップも昔通りなのである。
無邪気に抱きつくし、こんな風に抵抗もなくキスをしてくる。
小さいころの記憶は曖昧で、あの時はどういう感覚だったかなど知りようもないが、
この感触は強烈だ。柔らかい、甘い。
 すっかり生活も改まっているから、目のクマもほとんどないし、いつぞやのように油べっとりな髪でもない。
そこからはたしかに女の匂いがするし、贔屓目かもしれないが、姉は結構可愛く映った。
そんな姉に甘えられるのはどうにも……。
 
 辛い。
 無意識にコントローラーから手を離していた智貴は、気がつけば智子の背中に腕を回していた。
細くて柔らかくて、温かい。安心と、それ以上にモヤモヤした気持ち。
いつまでもこうしていたいと思う反面、もっと、と強く望んでしまう。
「ともくん?」
「あ、ああ。ごめん」
 いつまでも離さない弟に不思議そうな顔を浮かべた姉。
それに気づいた智貴は慌てて智子を解放した。
「心配しなくても、今日もいっしょに寝てあげるよ」
「ああ、うん。ありがと」
 それが一番辛いのであるが、ここまで献身的な姉の厚意を無下にできない弟であった。

38 :
 夜。
「…………眠れん」
 夜更かしもせず、健康的な睡眠を取る姉に抱かれている智貴はちっとも眠れなかった。
おかげでこっちのクマは絶賛拡大中である。
今までなら叩きだしていたところだが、こうなってしまっては受け入れるしかない智貴であった。
不意に、天井の照明に貼ったままであるプリクラ――かつての姉と目があった。
剥がそうと思いつつも、結局忘れてそのままにしてあったのだが、いい加減剥がさなくては。
「あ、うう……」
 プリクラと見つめ合うのも飽きてきた頃、智子が呻き声を上げて苦しみだした。
慌てて智貴は揺すって起こす。
「ともくん……?」
「いつもの怖い夢か?」
「うん……」
 汗を浮かべた智子は頷く。あれ以来、結構な頻度で悪夢を見るらしい。
具体的に何が、というわけではないが、何か怖いものに襲われる夢。
どんなに逃げても、最後は捕まってしまうらしい。そして、何故か声を上げることはできないそうだ。
その内容・原因は察しがついていたが、智貴は教えてやることはできなかった。
姉は自分であえて記憶に蓋をしたのだ。無理矢理開くわけにはいかない。
「こわかった」
 汗に加えて涙まで浮かべる姉を抱きしめる。
「大丈夫」
 父に言われた言葉を、姉に送る。言う身になってわかる。
そう言って相手を元気づけてやりたいのだ。
「おねーちゃんは俺が守るから」
 昔姉にそうしてもらったように、今度は自分が支えになろう。
恩返し――今がその時のように感じた。姉を助けたい、助けねばという意思が、智貴に芽生えつつあった。
「ともくん、ありがとう」
 いきなり見上げてにっこり笑うもんだから、智貴の心は激しく揺れた。
涙目で上目づかいなんて、いったいどこで覚えた高等テクニックか。
「ん――」
 おかげで体が勝手に動いてキスをしてしまった。
もしかしたら、体が昔のことを覚えていたのかもしれない。
あっさり、自然に唇を重ねられたことに、智貴自身が驚いていた。
「ともくん、だいすき」
 胸に顔をうずめた姉の髪を、智貴は撫でた。
「俺もおねーちゃんがすきだよ」
 ああ、俺はもうだめかもしれない。
 智貴は自身に呆れつつ、一方で満足している自分を感じた。

39 :
ほんならな

40 :
ネタ元だが理想的なssで感動した。まじおつ

41 :
適度に、もこっちが覚醒してるのはいいがもう少しヤキモキ感があれば俺好みだ
つか、こういうの書ける奴って見るたび人種が違うと思うわ。思考回路というか。
とにかく上手かったよ、お疲れさんです。

42 :
かわいそうかわいいつらい

43 :
GJ!

44 :
きーちゃん攻めで一本頼む。

45 :2013/09/03
素晴らしい・・・もっと下さい
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