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2012年5月エロパロ395: 【スカトロ】排泄系妄想廃棄所10【汚物】 (298)
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【スカトロ】排泄系妄想廃棄所10【汚物】
- 1 :11/11/23 〜 最終レス :12/04/30
- 他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。
ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。
sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。
- 2 :
- ■過去スレ
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所9【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313821227/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所8【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296478979/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所6【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234355887/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所5【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209737498/
排泄系妄想廃棄所4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185461945/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152551089/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1131210760/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116597854/
- 3 :
- 乙
- 4 :
- otu
- 5 :
- ありがとしゃん!
ってキモく言ってみる…
なら書くなよって話だが…
- 6 :
- >>1 乙
- 7 :
- 乙です
クリスマスにって言ってたやつ、思いのほか早く出来ました
短めですが月が変わったら投下しようと思います。
- 8 :
- 保管庫URLも一応乗っけといたほうが
- 9 :
- >>8
まかせた
- 10 :
- >>8
排泄系妄想廃棄所@まとめ
ttp://wiki.livedoor.jp/eroparo_suka/
ここか?
- 11 :
- 予告してたやつです。
少々気が早いですが、新スレ記念てことで前倒しでこっちに投下。
- 12 :
-
ヒュージな彼女 Y
絶対秘密のクリスマス・ギフト
「やぁ、頑張ってる? 調子はどんな感じ?」
「あ、店長さん。ご苦労様です」
ある、大きなショッピングモールの中である。
大勢の買い物客が行きかう吹抜けのコンコースに面した、ケーキ店の前。
そこで紺のスーツ姿の男が、店先で客の呼び込みをしていた若い女性に声をかけた。
髭をたくわえた、恰幅の良い中年の男性である。
彼の姿に気づいた女性は呼び込みを止め、軽く頭を下げて応えた。
「とりあえず順調です。今のところ。子供連れで、その子供さんに引っ張られて来る人もいますね」
「そうかそうか。やっぱり子供には効果あるね、その格好」
店長はその女性の姿を下から順にひとしきり眺めてから、得意げに笑った。
年のころは20歳前後だろうか。
おそらく女子大生のアルバイトだろう。
店長の嘗め回すような視線に苦笑いを浮かべる、彼女の姿。
それはほとんど全身真っ赤っ赤の、いわゆるサンタルックなのであった。
黒のセミロングの髪にきっちりとサンタキャップも被り、そして背中にはご丁寧に、大量の綿を詰めて膨らませた
大きな白い袋も背負っている。
ただし下は、赤いミニスカートに黒のタイツとブーツである。
確かに小さな子供(および大半の男性)には、とても効果的な客寄せの方法と言えるだろう。
……長かった一年も、残す所あとわずか。
列島全域がシベリアからの寒気に覆われたこの日は、年の瀬らしい冷たい風と、低くどんよりとした雲の漂う一日だった。
ひょっとしたら、年明けを待たずに雪が降るかもしれない。
だが、業界関係者にとってはまさに冬物?き入れ時である。
外界の陰鬱な景色を他所に、モールの中は至る所にやたらキンキラした飾り物やモミの木、そしてトナカイの意匠が並べられ、
正にクリスマス商戦本番に向けて、気分を盛り上げるべく準備が整えられていた。
せわしく行きかう客の様子も、心なしかいつもと雰囲気の違う空気をまとっている。
一年の終わりはもうすぐそこまで近づき、そして世間で言うところの一大イベントのため、関連業界とそのアルバイトは
大忙しの日々なのであった。
- 13 :
-
「……ところで、もう一人はどうした?」
店長が、辺りを見回して言った。
アルバイトが一人足りない。
この時間は本来二人一組で、客寄せをやっているはずだった。
「ああ、すいません。ちょっと調子が悪いとかで、裏の方に行ってます」
「しょうがないな……。少しくらいは大目に見るけど、あんまり長いとその分は引くって言っといて。あと、万一大量に売れ残ったら、
いくつかは引き取ってもらうし」
「……わかりました」
ため息を一つしてから、男は背中を向けて事務室のほうに向かった。
そして女性アルバイトは再び、営業スマイル全開で行き交う客の流れに向かって声をかけ始める。
(全くもー……何やってるのよ、この忙しい時に……)
訓練された事務的な笑顔の下で、彼女はイライラを“もう一人のバイト”にぶつける。
しかし、店長が様子を見に来ていた正に同じ時間。
そのもう一人のバイトは、自分自身と闘を演じていたのだった。
ぷっ…しゅ…… ぼぶっ…! にちっ… む、むりゅりゅりゅりゅりゅっ!!!
「んっ…ん! あっ! んああああああああっ……!」
ほんの小さな、ガス漏れのような音が聞こえたかと思うと、次いで、耳を塞ぎたくなるような下品な音が、
大音量で薄暗いその部屋の中に響いた。
本能的に、人の脳裏に汚物を想起させる音。
とっさに例えるものの見当たらない、正に
“脱糞しているような”
としか表現できない音である。
そしてそれを裏打ちするかのように、醜悪な大便の匂いが、部屋の中いっぱいに立ち込めていった。
- 14 :
-
そこに居たのは、段ボール箱に隠れて床にしゃがみこんでいる、一人の女の子の姿。
ふわっとした長い髪に、真っ赤なサンタルックが良く映えている。
そしてその、豊かな胸のふくらみに添えられた白い名札には「風間」の文字が挟みこまれていた。
ケーキ店の恒例行事、クリスマスシーズンの短期バイトに来ていた風間薫である。
「ん……んんんんん……!」
薄暗い、モールのバックヤードの隅っこ。
そこに隠れながら、彼女は脱糞していた。
大きなビニール袋の上にしゃがみこんで、いつものように肛門から極太の大便をひねり出し続けながら、
彼女は声が出そうになるのを必で我慢する。
その顔は涙目だった。
しゃがんだその傍らには、たった今脱いだ青いショーツが、そのまま放りっぱなしになっている。
……今更、何が起こったか説明するまでもないだろう。
大学の講義が無い日を利用して、ケーキ店の売り子をしていた彼女だが……これまたいつもの如く、突然襲ってきた
土石流のような便意に敗北してしまったのである。
(ああもう最悪……! 今日はもう大丈夫だと思ったのに……!)
壁一枚隔てた先は、客の行き交うモールの通路である。
夕闇に紛れながらの野外や、トイレ以外の場所でのうんちにもいい加減慣れたと思っていたが、今回は仕事を放り出して、
それも仕事場の隅での脱糞である。
背後の壁越しに、店内の華やかなクリスマスソングも聞こえてくる。
情けなさで涙が出そうだった。
だが、彼女の腸も肛門も、同情などしてはくれない。
まるでケーキにホイップクリームを搾り出すかのように、真っ赤なミニからはみ出た大きな白いおしりから、柔らかめの大便が
うねうねと勢いよく飛び出ていく。
肛門を締めようとしても、全く意味はない。
便器代わりの大きな袋の中に、醜悪な匂いを放つ巨大な大便の山が築かれていく。
- 15 :
-
――建物の中とは言え、冬にミニスカートがいけなかったのかもしれない。
使い捨てカイロか何か、用意するべきだった。
……というのは完全に後知恵である。
同僚に悪いと思い、休憩時間まで何とか笑顔で頑張ろうと思ったのだが、それもよくなかった。
最初に軽い便意を感じたところで、素直にトイレに向かえば良かったのだ。
本格的にトイレに行きたくなったときには、もう遅い。
そして店先から従業員用トイレまでは、距離がありすぎた。
結果、途中のバックヤードに駆け込んで、備品の陰に隠れながら脱糞する羽目になったのである。
大勢の買い物客の目の前で、汚物をぶちまける醜態だけは、避けられたが……。
体質への“慣れ”が、油断を招いた結果だった。
(暴発だけはしないですんでよかったけど……でも、どうしよう。これ)
ふう、と一息ついて、現状について考える。
かわいい口から漏れる息も、最初のような苦悶に満ちたものではない。
まだまだ中身が尽きる気配はないが、排便開始から約2分、ようやくおなかが軽くなってきた。
あとはもう自然の成り行きに任せるしかない。
思いきり力んでも、出口の大きさは変わらないので、全部出し切るまでの時間は大して変わらないのだ。
そして受け止める方の、袋の重さはどんどん大きくなっているはずである。
“土石流のような”
というのは、比喩でも誇張でもない。
彼女はなぜか、実際食べた量の数十倍もの大便を毎日出してしまうという、特異体質の持ち主なのである。
「あとどれくらい、出るかな……」
ちらっと下を向いて、股の下にこんもりと、汚物の山が出来上がっている現状を確認した。
実際、見なくても、立ち上ってくる湯気の量だけで大体察しはつくのだが……。
店内とはいえ12月。
暖房の届きにくいバックヤードの中、素肌をさらしたおしりにあたる、その大量の湯気がむしろ心地よかった。
量が量だけに臭いも凄まじいはずなのだが、鼻の方はもう、とっくに麻痺している。
(ん…… とにかくこれ、運ばなきゃいけないし……)
- 16 :
-
にちにちっ……ぼ、ぶりゅっ……
脱糞音は途切れない。
まるで顎が外れたように口を開けっ放しの肛門から、うねうねとしっぽのような長い便を排出し続けながら、薫は困った顔をした。
彼女の大量便を受け止めているものは、バックヤードにあった、業務用の巨大なサイズのゴミ袋。
どこかの店の備品である。
両の手で掴み、口を大きく広げ、その中に彼女は脱糞しているのである。
これを見つけたおかげで前のようにコンドームを使わずに済んだが、少し軽率だったかもしれない。
……半透明なのだ。
(ん…んっ……! まだもうちょっと出そうだし……どうしよう。どうやってトイレまでもって行こう……)
ぼたぼたっと、情けない音を立てながら便を断続的に産み落としつつ、彼女は考える。
大きくめくれ上がった肛門は、便でこすられ続けて赤くなってきていた。
しゃがんだ和便器スタイルから、山が大きくなるのに合わせて中腰になりながら、あたりに視線を走らせる。
とにかくこの、大量の茶色い物体が詰まった袋を、客や同僚に隠しながらトイレに向かわなければならない。
それも、できたら従業員用ではなく、一気に処理できるオストメイトのついた客用の便所のほうに。
「えーと……」
相変わらずどんどん伸びる、茶色いしっぽをおしりにくっつけたままの情けない格好で、薫はきょろきょろと使えそうなものを物色する。
大分おなかもスッキリしてきたが、まだまだ大便の山は成長を続けている。
排便が終わるのを待って行動していたら時間の無駄だ。
(何か、ないかな……)
各種物産展に使うのぼりや小道具、そして大量の段ボール箱が所狭しと積上げられた、バックヤードの一角である。
何か、借りられる入れ物はないか。
できれば、サンタ姿で持っていても不自然でない……
(…あ、あったあった! 大きくて、しかも、ぜんぜん不自然じゃないのが!)
すぐ近くにあった「それ」に気がつくと、彼女は、ぽんとひざを叩いた。
- 17 :
-
「――お、あれ見ろよ。かわいいな」
「ホントだ。何かイベントでもあるのかな」
それから数分後。
悠然と店内を闊歩する、サンタ少女の姿があった。
真っ赤なミニのサンタコスに、すらりと伸びた両脚が美しい。
そして、にこやかな笑顔の彼女の背中には、「いかにもサンタクロース」といった、大きなプレゼントの袋が背負われているのだった。
鮮やかな赤と白は、人ごみの向こうからでも良く目立つ。
買い物客の視線を一手に集めながら、彼女――薫はトイレに向かって歩いていた。
(クリスマスでサンタが白い袋を背負ってても、なんにも不自然じゃないし……完璧ね)
もちろん、回り中から注目されているのは分かっている。
しかしあの状況では、これ以上の選択肢はなかっただろう。
アルバイトで渡された、客引き用のサンタ服の付属品。
あの白い袋で、彼女は自分の大便を隠したのである。
「おねーさん、それケーキ屋のバイト?」
「はい、只今クリスマスキャンペーン中ですので、ぜひ“アンデルセン”にいらして下さい。東側コンコース横のお店です」
一応、今はアルバイト中である。
時折自分にかけられる声に対しては、落ち着いて、練習した営業スマイルで対応する。
(大丈夫、大丈夫……落ち着いていけば……)
だがもちろん、その裏では、薫の顔は脂汗まみれだった。
さっきのゴミ袋と二重になっているので匂いは大丈夫だが、万一にでもこの袋の中身がバレたらとんでもないことになる。
楽しいクリスマスプレゼントどころか、ほとんど自爆装置を背負っているようなものだ。
ちなみに、我慢しきれず少し汚してしまったショーツは、においを漏らさないために拡げたコンドームに押し込んでポケットにしまってある。
ストッキングだけでは非常に寒いが、仕方がない。
しかし……
- 18 :
-
(け、けど……これ、ホントに…… お、重い……)
ずっしりと、重さがのしかかってくる右肩が痛い。
ちょっと油断すると、客を避けたりする時に自分の大便の重さでよろけそうになる。
……下手をすると特大の米袋並みの重さがあるのではないだろうか?
いつもの、バケツで運ぶ時とはまた勝手が違う。
声を掛けてきた、さっきの男性客にお辞儀をするのも一苦労だった。
ちなみに、これでも今日3回目。
そして昼休みの時間に2回目で使ったトイレ(業務用)は現在修理中である。
もしバレたら、バイト代から引かれるだろうか。
(とにかく、焦らず、急がなきゃ……)
そろそろ袋の口を掴む両手も疲れてきた。
正に絵本に出てくるサンタクロースのような、巨大なプレゼント袋を背中に、彼女は最寄のトイレへと急ぐのだった。
――と。
「あー! サンタさんだー! プレゼント持ってるー!」
「え、どこ? サンタさん? どこにサンタさんいるー?」
「サンタさん、プレゼントちょうだいー!」
甲高い、その叫び声に血の気が引いた。
そして、自分のほうに駆け寄ってくる多数の足音。
その方向を振り向くまでもない。
いや、背中の重さで、できなかった。
……彼女は、自分が最悪のルートを選んだことに気づかなかった。
トイレへの最短ルートは、キッズルームの正面を通っていたのである。
「どこー? どこからきたの、サンタさん!」
「こっち来てー! 一緒に遊んでー!」
一人、二人……三人、四人五人六人。
見る見るうちに数が増えていく。
- 19 :
-
「えっ、えっとね……」
彼女が困惑している間に、わらわらと、彼らはあっというまに集まってサンタを取り囲む。
身体をさわり始める。
引き剥がしたかったが、彼女の両手は塞がっている。更に、遠慮も何も無く、彼らはスカートまで引っ張り始めた。
「ちょっ、それはだめ……ああっ! それはもっとだめっ!!!」
薫は全く抵抗できない。
が、そうこうしているうちに今度は、なんと別の子供がプレゼントの袋をぐいぐい引っ張り始めた。
非常事態である。
「ごめんっ! 遊んであげられないの!」
たまったものではない。
ここにいたら危険すぎる。
叫ぶが早いか、脱兎の如く、袋を抱えて薫は逃げ出した。
「……ん? あれって、ウチのバイトじゃないか? ……頼んでないのにあちこち回って宣伝してくれるとは。いい子じゃないか」
その日、大きなプレゼントの袋を抱えて子供たちに追い掛け回されるサンタクロースの姿が、複数の買い物客によって目撃された。
そのサンタが無事、目的地にプレゼントを届ける事が出来たかどうかは、定かではない。
- 20 :
-
以上。
アルバイトで頑張る薫ちゃんの話でした。
なんか、困った時の大量ネタって感じで、詰まった時に気分転換みたいに書いてましたが……しかしこの話も
そろそろマンネリ気味ですかね?
つ選択肢
・薫はこのまま、薄幸の大量少女のままでいるべき
・普通の彼氏ができて、秘密を隠し通すために今以上の苦労を重ねるべき
・大量体質を知った上で受け入れてくれる恋人ができて、幸せになるべき
・その他
さてどうしよう。
中学時代の話もあるにはあるんですが。
- 21 :
- 乙だよー
第一号は自分とか思ってたけどままならんね。いいサンタだ
- 22 :
- 悩ましい3択…
薄幸なまま受け入れてくれる彼氏が現れるのがある意味一番幸せそう
若しくは社会が大量体質に寛容になるという変革が起きる…という壮大な夢オチ
- 23 :
- 乙せざるを得ないッ!
いつぞやの風紀委員の子やいつきサンと絡ませてくれるという選択肢はないんですか!
とりあえず、自分は大量便だと自惚れている娘の目の前で埋め尽くすくらい大量にやらかしてくれたらいいな…といってみるテスト
- 24 :
- レスどうもです。
前スレ余裕あるみたいですけど、前回ああなったんで安全策を取りました。
いつきとの絡みはVの前に考えたんですが……。
実際やってみると高校時代で絡めるにはどうにもやりにくいし、あんまり面白く出来ないしで、
代わりに中学編でできないか考えてます。(いつき中一、薫中三)
実は二人とも、気付いてないけど過去に出会っていた、という。
園芸店終わったら時間取れるかな。
登場する度に違うバイト先で働いてて、行く先々でトラブルを起こすってのは、一話完結の基本型で割と楽なんですけどねー。
- 25 :
- 過去を振り返って…みたいな感じで
中学生の薫の事とかで書いてみたらどうだ?
これならいくらでも続ける事が出来ると思うんだが…
- 26 :
- 遅れながら新スレ&投下乙です!
彼氏ができて隠そうとするけど失敗して壮絶におもらししちゃうが、受け入れてくれてハッピーエンド
なんてのがいいなあ
- 27 :
- >>26を頼む
- 28 :
- 彼氏を作るなら、その彼も何らかの秘密付きという設定はどう?
例えば……排泄物が体内で作られない超エコ体質で
大量体質に嫉妬しつつも憧れてしまうとか
- 29 :
-
いやはや、薫ちゃん愛されてますねぇ〜
自分が産んだキャラではないですけれども。
皆さんの貴重な意見、参考にさせてもらいます。
実は@が一番多いだろうと勝手に思ってたんですが。
あと、園芸店の方は近いうちに続きの投下できると思います。
ただ今回はちょっと肩すかしな内容になるかもしれませんが……。
先に断っておます。
あと5回で収拾付ける予定。 段々と残り話数が増えて行くのは悪い癖ですよ本当……。
- 30 :
- もし薫ちゃんが園芸店の存在を知ったら、どう思うのかな
よろこんで連絡しちゃうのかな
でもこれほど大量だと工場がパンクするんだよな
1日で瓶3本満タンにして納品したら送り返され・・・
涙なくしては語れないな
- 31 :
-
木々の間を抜ける上り坂に差し掛かったところで、ミコトは少しだけ足を止めた。ここから自宅である山中の神
社までの道のりは、幼い少女の両足にかなりの負担を強いるものであることを、ミコトは承知していたからだ。
(……まあ、入学してからずっと通ってるし、さすがに慣れたけど)
ミコトの腹部が、静かな唸り声を上げる。学校を出てからすぐに催した便意は、少女の足取りを重くしていた。
(タイミング悪いなぁ……いつもなら、ちょうど家に着く頃にしたくなるのに。なんか、間隔変わってきてるのか
な)
疑問に思いつつも、いつまでもここで佇んでいては埒が明かない。ミコトは思考を打ち切り、舗装の剥げかけた
坂道を、腹部に負担をかけぬよう、ゆっくりと上り始めた。
(主よ……)
そんなミコトの姿を曲がり角の影から観察していたヒジリは、ロザリオに手を当て、自らの加護を願った。
(この山はもう、結界の内側。できれば踏み入りたくはないのですが……)
遠ざかっていく赤いランドセルを眺めて、ヒジリは自らの使命を思い出す。ここ数日、ミコトを観察し始めてか
ら、ヒジリは彼女の悲痛な面持ちを、何度も目にしていた。
(わたしが目にしてきたのは、彼女に降りかかった災いの、ほんの一握りにしか過ぎないはずです。神社ではきっ
と、夜な夜な残忍な儀式が行われているはず……)
言葉を交わしたのは今日が初めてとはいえ、ずっとミコトに張り付いていたヒジリにとって、彼女は非常に身近
な存在となっていた。
(彼女の体調が変化の兆しを見せ始めています。恐らく、もう一刻の猶予もない……)
ミコトの姿が木々の合間に消えるのを待って、ヒジリは静かに駆け出した。行動の障害になることを嫌い、ラン
ドセルの中身は全て学校に置いてきていた。
(危険を冒してでも、今日こそ、確証を掴みます)
意を決して、ヒジリは忌避していた山道へと、足を踏み入れたのだった。
- 32 :
-
やべ、なんかずれた。
すいませんやり直します。
木々の間を抜ける上り坂に差し掛かったところで、ミコトは少しだけ足を止めた。ここから自宅である山中の神社までの道のりは、幼い少女の両足にかなりの負担を強いるものであることを、ミコトは承知していたからだ。
(……まあ、入学してからずっと通ってるし、さすがに慣れたけど)
ミコトの腹部が、静かな唸り声を上げる。学校を出てからすぐに催した便意は、少女の足取りを重くしていた。
(タイミング悪いなぁ……いつもなら、ちょうど家に着く頃にしたくなるのに。なんか、間隔変わってきてるのかな)
疑問に思いつつも、いつまでもここで佇んでいては埒が明かない。ミコトは思考を打ち切り、舗装の剥げかけた坂道を、腹部に負担をかけぬよう、ゆっくりと上り始めた。
(主よ……)
そんなミコトの姿を曲がり角の影から観察していたヒジリは、ロザリオに手を当て、自らの加護を願った。
(この山はもう、結界の内側。できれば踏み入りたくはないのですが……)
遠ざかっていく赤いランドセルを眺めて、ヒジリは自らの使命を思い出す。ここ数日、ミコトを観察し始めてから、ヒジリは彼女の悲痛な面持ちを、何度も目にしていた。
(わたしが目にしてきたのは、彼女に降りかかった災いの、ほんの一握りにしか過ぎないはずです。神社ではきっと、夜な夜な残忍な儀式が行われているはず……)
言葉を交わしたのは今日が初めてとはいえ、ずっとミコトに張り付いていたヒジリにとって、彼女は非常に身近な存在となっていた。
(彼女の体調が変化の兆しを見せ始めています。恐らく、もう一刻の猶予もない……)
ミコトの姿が木々の合間に消えるのを待って、ヒジリは静かに駆け出した。行動の障害になることを嫌い、ランドセルの中身は全て学校に置いてきていた。
(危険を冒してでも、今日こそ、確証を掴みます)
意を決して、ヒジリは忌避していた山道へと、足を踏み入れたのだった。
- 33 :
-
「はあ、はあ……うぅっ」
石畳の階段が視界に入るところまできて、ミコトはついに蹲ってしまう。くぅ、と腸が鳴き、肛門から音もなく屁が漏れた。
「やっ、出ちゃう……」
立ち上った腐臭に表情を歪めながら、ミコトは慌ててスカートを捲り、下着の上から肛門を押さえた。ピンクの水玉模様の中に、歪な黄色い染みが混ざった。
(うぅ……またパンツ汚しちゃった。授業中もちょっと漏らしちゃったし)
ミコトは汗の滴る顔を上げて、階段の上に位置する神社を見上げた。あそこまで上りきれば、使い慣れた汲み取り式の便所が口を開けて待っているはずである。
しかしミコトは現在、渾身の力を込めて肛門を抉じ開けんとする排泄欲に抗っている最中であり、もはや立ち上がることさえ困難であった。
(んん……せめて、せめて道から外れないと……)
今更参拝客が訪れることはないだろうが、万一、父親に見咎められようものなら、また嫌われてしまう。そう思ったミコトは、下着を丸出しにした尻を押さえたまま、前かがみでゆっくりと歩き出した。
(もうちょっと、もうちょっとだけ……)
草木を掻き分け、林の中に身を隠し、ミコトは事を済ませる場所を見繕った。背の高い草に囲まれた場所で足を止め――否、それ以上足を進めることなど、できなかった。
「あ、あ、出る出る出るぅ!」
思ったよりも早く限界が訪れ、ミコトは無意識に叫びながら下着を下した。黄土色の軟便がショーツを掠め、同じような色をした地面に注がれた。
「あ、あああ……んんっ!」
和式トイレに跨る格好そのままに、ミコトは膝の上に腕を乗せ、顔を伏せ、排便に没頭した。
山道からはかろうじて黄色い帽子が見え、少し覗いてみれば、ランドセルを背負ったままの華奢な少女が、茶色く染まった下着を下ろし、綺麗な丸い尻を晒して、下痢便を放出している姿を容易に確認できるであろう。
そんな自らの情けない姿を鑑みる余裕もなく、ミコトはただひたすら、便意を開放する快感に身を任せていた。
(なんで、だろう……なんかだんだん、うんちするのが、気持ち良くなってるような)
目を閉じ、快感と異臭と破裂音に感覚を支配されながら、ミコトはそんなふうに思った。
それはまるで、激しい運動で汗をかいた後、シャワーを浴びている時のような、爽快な気持ちに似ていた。自らの中にある汚いものが全て、音を立てて尻から出ていく、そんなイメージだった。
事実、ミコトは下痢が始まってからというもの、寝起きも寝つきも良く、頭も冴え、体育の成績も上がり、腹具合を除けば、健康状態はむしろ良好になっていたのだ。
(あーあ……)
便意が落ち着き、ぷうと可愛らしい放屁をして、ミコトはようやく顔を上げた。股の間から尻の下の地面を確認すれば、案の定、肛門に触れるほどの高さの山ができていた。
(生まれて初めて、しちゃったな……野ぐそ)
そんな下品な単語を思い浮かべて、ミコトは更に、情けなさで押しつぶされそうになる。ポケットティッシュを取り出しながら、目には涙を浮かべていた。
(授業中にうんちしに行ったり、野ぐそしたり、女の子として、最低だよね、こんなの)
付け加えれば、夜な夜な得たいの知れないモノに犯されているという事実もある。ミコトは膨らみ始めたばかりの乳房に手を当てて、深いため息を吐いた。
(これからどうなっちゃうのかな、あたし。……あっ)
尻を拭こうとして、ミコトは再び便意を覚えた。ティッシュを手にしたまま一歩足の位置をずらし、先程築いたばかりの山を避け、ミコトは腹に力を込めた。
(って、あ、れ……?)
――腹に力を込める。まずはその行為自体に、ミコトは違和感を覚えた。
(これって……)
続いて、肛門を擦る固い感触。生み出されたそれを振り返って確認し、ミコトは目を見開いた。
(普通の、うんちだ)
黒々とした一本の大便が、黄土色の泥山のすぐ前に、横たわっていた。いつの間にかミコトの腹の中からは、深いな蠢きが、嘘のように消えていたのである。
(下痢……治ったんだ……嘘みたい)
スカートを捲くったまま、下着を下したまま、汚れた尻と縦筋を晒したままであることも忘れて、ミコトはしばし、自分の排泄した物に見とれいていた。影の差していた心に、ほんの少しだけ、灯りが点った気がしていた。
(……あ、お、お尻、拭かなきゃ!)
ふと我に返り、今更ながら草木に身を隠すようにして、ミコトは尻を拭き始めた。遅れて湧き上がってきた羞恥に赤面しながらも、汚れた下着を脱ぎ捨てる頃になると、少女の顔には安息の笑みが浮かんでいたのであった。
- 34 :
-
思いがけず、好機は訪れた。草木を隔てた角の向こう、鼻を突く異臭を辿った先に、ヒジリの求めていたものは山となって存在していた。
(人の不幸を喜ぶようで申し訳ありませんが、これは僥倖です)
ミコトがスカートの裾を気にしながら神社への階段を上りきったのを確認して、ヒジリは土の上に不自然に敷かれたティッシュを探し当て、心の中で詫びてからそれを捲った。果たして黄土色の汚泥が姿を現す。両掌で掬ってもこぼれそうなほどに、相も変わらず大量であった。
(これが……ミコトさんの……)
陰に潜んでいたために目にはしていないが、授業中にトイレを覗いた時の記憶が呼び覚まされ、ヒジリは無意識のうちに、ミコトが目の前のおぞましいものを排泄している光景を想像してしまう。
ヒジリの耳にも届くほどの盛大な放屁の音、荒々しい息遣い。いたいけな少女を襲った悲劇に心を痛め、ヒジリはしばらく呆然と汚物の山を凝視していた。
(……いけない、わたしはわたしの務めを果たさなければ。彼女のためにも)
我に返ると、ヒジリは拳を握り締め、汚物の前に膝を着いて屈んだ。凄まじい臭気が、精神をも腐食させんばかりにヒジリの中に吸い込まれる。負けじとヒジリは自らの両頬を叩くと、僅かな躊躇を振り払い、意を決した。
(彼女の身に起こっている異変、その確証を掴む一番手っ取り早い手段……っ!)
ヒジリは黄土色の山の中腹へと指を伸ばすと、すっかりと冷たくなったそれを救い上げ、目を閉じた。
(……ごめんなさい、ミコトさん)
口を開き、汚泥に塗れた指を、中へと突っ込む。ねちゃりと粘つく感覚を舌先に覚えた刹那、形容しがたい味覚がヒジリの脳天を貫いた。即座に気管から肺までの空気が全て汚染され、胃がひっくり返りそうな強烈な吐き気を覚える。
「……ぅぇっ、んん……!」
気力で胃の痙攣を抑え、逆流しかけたものを飲み込む。目尻に涙を浮かべながら、ヒジリは再びミコトの排泄した大便を掬い上げ、間髪いれずに口へと運び、至極真っ当な身体の反応を無理矢理押さえ込み、嚥下する。
「ん……ぇっ、うぇ……んんっ、んー!」
えずきながら、眩暈を覚え、意識が遠のきそうになりながらも、ヒジリは手を、口を休めることはなかった。泥でも食べていた方が遥かに美味いであろうおぞましい味と臭気に感覚を蹂躙されながら、ただひたすら、少女は糞を食べ続けた。
「はあっ、はあっ、んっ、はふっ」
ふと和らいだ味覚に気が付けば、ヒジリは土を噛み締めていた。いつの間にか汚物の山は全てヒジリの腹の中に収まっており、無我夢中のまま、その下の土を口に入れていたのだった。
「はあっ、はあっ、うぇっ、げぇっ、はあっ、こ、これで、きっとしばらく、すれ、ば……んっ!」
呼吸を整えようとした途端に、ヒジリの腹が悲鳴を上げる。尋常ならざる勢いで腸が収縮し、凄まじい便意がヒジリの下半身を襲った。
「き、きました……くっ、これほど、とは……ああっ!」
状況を把握しようとしたヒジリの思考を、瞬く間に欲求が支配する。想定外の感覚に、ヒジリはすっかりうろたえ、蹲ってしまう。
(お腹が痛い、お腹が痛い、排泄したい……ああっ、我慢できない、したい、したい……!)
腹痛を伴う排泄の欲求に、歳不相応の精神力を持つヒジリでさえも、抗うことは難しかった。
(こ、ここでするしか、は、早くスカートを……ランドセル……邪魔っ……ああっ)
立ち上がることもままならず、長いスカートを捲り上げている最中、ヒジリの肛門はいとも容易く決壊する。下着の中で軟便が噴出し、衣服に覆われた臀部が膨れ上がる。
(ま、間に合わなかった……くっ……)
ようやく腰まで裾をたくし上げると、腿とショーツの隙間を抉じ開け中身が漏れ出てきた。大きくなり始めた少女の尻を覆う純白の下着は、瞬く間に穢れの色に染まっていた。
「はあっ、はあっ、う、んっ、はあぁ……」
ヒジリは肩で息をしながら、未だ蠢きの収まらない腹を撫でた。断続的に遅い来る便意に表情を歪め、排便の快感に表情を緩める。感情を表に出すことの少ないヒジリが、野外失禁の最中において、自身でも驚くほどに表情豊かになっていた。
(生理的な苦痛、快楽……抗えるものではないとはいえ、なんてはしたない……)
恍惚としかけた自分を、ヒジリは恥じた。今自らを襲っているこの異変は、そもそもはミコトの内に潜んでいたものである。身をもって彼女の状況を把握した今、ヒジリの心中にあるべきは、己が使命のみでなければならない。
- 35 :
-
ヒジリは収まりつつある便意の隙を見て、下着を脱ぎ捨た。押し固められた大便が音を立てて落下し、その上からまた排便を再開する。
僅かな陰毛が泥をまとっていることを確認し、性器に汚物が浸入することを危惧しながらも、ヒジリはまず携帯電話を取り出して、唯一登録されている番号へとかけた。最優先事項であった。
「もしもし……ヒジリです。……はい、確認しました」
小刻みに放屁と排便を繰り返しながらも、ヒジリは気にすることなく会話を続ける。
「神父様の仰るとおりでした。……『浄化現象』、おぞましい感覚です」
ふと視線を彷徨わせた拍子に、ヒジリはあるものに気が付いた。ミコトの使用したティッシュの一部が、そよ風によって舞い上がったおかげであった。
「……し、神父様」
ヒジリは目を見開き、電話先の相手に呼びかける。ヒジリの視線の先にあるもの――ミコトの排泄した、一本の硬質便。それは即ち、最悪の状況を示すものであった。
「どうやら、ミコトさんの『浄化』は完了したようです。もう一刻の猶予もありません、至急突入部隊を……、っ!」
ヒジリの言葉を待たずに、電話が不通になる。全身にぞわりと寒気を覚えたヒジリは、しゃがみ込んで尻を落とした格好から、咄嗟に身体を横に倒して地面を転がった。
直後、側に生えていた草が薙ぎ払われた。
空気が変わる。まだ夕刻にも早い時刻だというのに、周囲に闇が満ち始める。ヒジリの手にした携帯電話は、圏外を表示していた。
「……結界。気付かれましたか」
内部の人間を逃がすまいとして形成された強い結界の力を感じ、ヒジリは唇を噛んだ。
「いい反応だ。その歳で、それなりに戦闘経験を積んでいるな」
闇の奥から、男の声と足音が響く。加えて、もう一つ。視覚では確認できないが、何か恐ろしい気配を、ヒジリは感じていた。
「……子供とは見做さん。邪魔はさせんぞ、《教会》の犬が!」
憎悪、嫌悪、負の感情が力となって押し寄せるのを感じて、ヒジリは動いた。逃げるにしても立ち向かうにしても、一度体勢を立て直す必要があった。
スカートを捲くり上げたまま性器も尻も丸出しの状態は、恥じらいを感じないヒジリにとってはむしろ動きやすくて好都合であった。
闇に紛れて視認できないが、横に跳んだ直後、ヒジリのいた場所で土が跳ねたようだった。飛び道具だろうかと思案した刹那、ヒジリの腹で再び、凄まじい便意が膨らむ。
(んっ、こ、こんな時に……!)
排泄は、人間の生理的行動の中で、睡眠に次いで隙が大きい。戦闘中に催さないよう、日常生活の中で排泄をコントロールするのは戦士としての基本であったが、今ヒジリを襲っているのは、呪いに近い現象である。
(漏らしながらでも、とにかく動かなければ、狙い撃ちに……っ!)
そう考え、足を踏み出した先に、ぬかるみがあった。便意に意識を支配されつつあったヒジリは、バランスを取り直すこともままならず、勢い余って地面に突っ伏してしまう。
(しまった……! なんて、不覚……っ)
土に混じって、異臭を放つ汚泥が、ヒジリの端正な顔を汚した。ヒジリが足を取られたのは、他ならぬ自分自身の排泄物が詰まった下着であった。
間髪入れずに、何かがヒジリの四肢にまとわりつく。生暖かく、ぬらりとした感触が一つ、二つ……やがて数え切れない数の『それ』が、ヒジリの全身に巻きつき、宙へと持ち上げていた。
「……ま、さか……既に、召喚を……」
闇に蠢く、おぞましい存在。
虚空から伸びた無数の触手が、ヒジリの身体を締め上げる。すぐに酸素の供給が間に合わなくなり、ヒジリの視界が白く染まっていく。何も身に着けられていない股間からは大小便が大量に溢れ出し、細い腿を汚した。
「しはせん。小娘、貴様は娘の『予備』として取っておくこととしよう。《教会》の連中には、良い見せしめになろう」
感情の込められない男の声を遠くに聞き、やがてヒジリの意識は途切れた。
- 36 :
-
3章は以上です。
触手も食糞も、本当は趣味じゃないんだけど、書いてみると意外と楽しいものね。
なんか要望のシチュあったら、気まぐれで取り入れるかも。
- 37 :
- 乙。前スレも埋めてくれよな、立てたのが早すぎたようだ。すまない
- 38 :
- GJだと何度言わせれば済むんだ
- 39 :
- いいねいいねー
続きが気になる
- 40 :
-
園芸店の続きです。
脱糞なしですが、前振りと言う事で許して下さい。
- 41 :
-
注文の多い園芸店5(前)
【1】
乾いた風が吹く、秋のある日。
心地よい風が広大な田園の、どこか懐かしい土の匂いを運んでくる。
小春日和の11月、青空に浮かんでいた羊雲はいつの間にか鱗のような薄い雲に変わり、風に吹かれながらあてもなく、
ゆっくりと流れていく。
そんな気持ちのいい空の午後のことだった。
「裏部門担当の入江です。よろしくね」
「あ、はい。こんにちは。お世話になります……でいいのかな」
市街地からは大分離れた、とある田園地帯に建つ工場。
その従業員用駐車場の一角である。
さわやかな笑顔と共に差し伸べられたその右手に、美緒は困惑しながらも、同じく右手を差し出した。
目の前に立つのは入江と名乗る、きれいな金に染めた長い髪の女性。
ここへ連れてきた浅見の代わりに突然現れた、美緒にとって初対面の人物である。
作業着姿とその物言いからして、まず間違いなく、ここ――浅見の会社の関係者なのだろう。
小さめの眼鏡が良く似合う、自分よりもずっと年上の女性。
美緒は握手をして、こちらも挨拶に笑顔を返した。
しっかりと掴んだ手から向こうの体温が伝わってくる。
長袖の作業着姿のためにそう見えるのか、女性にしては力強い、悪く言えば少し荒れた、そんな手だった。
「あさ……」
「それじゃ、撮影の準備はもう出来てるから、ついてきてくれる?」
- 42 :
-
挨拶が終わるや否や、彼女は両手を腰にあてて言った。
浅見さんの同僚ですか?
と美緒がそう切り出そうとした瞬間だった。
「……え? あの……?」
しばし、思考の流れが止まる。
そして何のことか分からないまま、美緒はぽんぽんと肩を叩かれた。
「大丈夫、初めてなのは知ってるから。まぁ、最初はみんな緊張するんだけどね〜。こんな場所だし。でも別に
裸になる訳じゃないし、男もいないから安心して」
「あの、そうじゃなくてですね」
緊張を解こうとしてくれているのか、変わらず彼女は笑顔を絶やさない。
しかし、美緒の方は例のカバンを肩に掛けたまま、どうしたらいいのかわからず、戸惑うばかりだった。
「撮影って、何を撮るんですか?」
「……あれ?」
その美緒の一言に、入江の表情が変わった。
何か、おかしい。
視線だけ横に、彼女は考え込む顔をする。
「提供者、だよね? びん開けるときの動画撮るからここに来たんじゃないの?」
「ああ、えっと……そういうの撮ったりするのは知ってましたけど、撮るとは言ってないです。ぜんぜん、そのつもりじゃ
なかったですから」
「えっ。 じゃあ何しに来たの? 今日、わざわざ」
「工場……見学?」
「……」
何故疑問形なんだと自分自身で思いつつ、美緒は突っ立ったまま、困ったような笑みを送った。
言われて初めて考えたが、確かに、なんでここに来ているのか自分でもよくわかっていなかった。
別に浅見に無理やり連れてこられたわけでもない、自分で行くと言っておきながら……。
- 43 :
-
「……まぁいいわ。わかった。連絡ミスね」
目を閉じ、小さくため息をついて入江はもう一度腰に両手をかけた。
「あの……」
「いや、いいのよ。今までここに女の子が来るのって、イコール立会いの動画を撮るってことだったから、ね。……まぁ、
確かに“連れてく”としか言ってなかったけど、もー……ちゃんとそこまで言ってくれなきゃ困るじゃない。
出したり片付けたり、手間掛かるのに」
言って、彼女は金に染めた後ろ髪を不機嫌そうに掻いた。
おそらく、今は姿の見えない浅見に対しての文句だろう。
「カメラのことですか?」
「そ。どんな動画撮るかは知ってるのよね? セルフ撮影はいいけど、男に見られるのは嫌! って人多いから。準備したり、
実際撮ったりするのは私の仕事なの」
「そうなんですか。……すいません」
美緒は頭を下げた。
自分の責任ではないようだが、迷惑をかけたのは変りない。
なんとなく謝らなければならない気がした。
……そういえば出発前、携帯でどこかに電話を掛けていた浅見の姿を、美緒は思い出した。
「いいのよ、あんたのせいじゃないし」
持ち上げた左手を、入江は投げやりな様子で振った。
ちなみに、彼女の美緒への第一声が
“工場見学の女子高生?”
だったのは、工場見学が半ば“撮影”の隠語のようになっていたからである。
- 44 :
-
「全く、あとで文句言ってやるわ、浅見に」
「……あ、そういえば浅見さんは?」
思い出して、美緒は視線をあちこちに向ける。
トイレを出てから姿が見えないし、車も移動させてしまったようだ。
原料の瓶を運んだのだろうか。
「ああ、さっき事務所で会ったけど? ここにゆいちゃんがいるから、行ってやってくれって言われてね。
それで、そこで待ってたわけ。今は工場長と話してるんじゃない? ……こんな会社だけど、報告書とか会議とか、
やってることはいっちょまえだから」
「そうだったんですか。ちょっとびっくりしました、最初。女の人が居るなんて思ってなかったし」
「ああ、それはね……。まぁ立ち話もなんだから、中に入る? 外だと匂いキツいからね。せっかくかわいい服
着てくれてるんだし、匂いが移ったらマズいでしょ」
「え、……あ、そうですね」
秋晴れの、気持ちのいい澄んだ空とは裏腹に、二人のいる辺り一体には動物性の肥料特有の、鼻を突くにおいが立ち込めていた。
もちろん、この工場で生産されている有機肥料の匂いである。
開けた場所で、今は風が吹いているのもあり、その濃度はホームセンターの園芸コーナーと同じか少し濃い程度であるが。
どちらにせよ、嗅いでいて、あまり心地のよいものではない。
「せっかく来てくれたんだし、飲み物くらいは出すから」
「はい。じゃあ、お言葉に甘えて」
くるっと背中を向けた入江のあとについて、美緒は歩き始めた。
二階建ての家の高さくらいある、工場の大きな白い壁にそって、駐車場の脇をすすむ。
明るい白の工場の壁と、空の青さの対比がきれいだった。
いくつも並んで停められている車は、従業員の通勤用だろうか。
遠くの方に、入江と同じ作業服で歩いている人間の姿もちらほら見える。
スカート姿でここにいる自分が、なんだか場違いなように美緒は感じていた。
(でも、変わった人だなぁ……)
作業着を着て、後ろで束ねた長い金髪を揺らす入江の後姿。
明るい、きれいな人だと思うが、男勝りといった形容詞がよく似合う。
自分より背が高いのもそう見える一員だろうが。
しかも、裏部門の責任者だと彼女は言った。
一体どんな縁があってここに来たのだろう。
(あれを売る仕事なんだよね……結局)
こんなところで、働いている女の人。
自分の仕事を、どう思っているのだろう。
しかしそう考えてから――自分が他人のことをどうこう言える立場では全く無いことを思い出し、美緒は自分に嫌悪を感じた。
- 45 :
-
「……それにしても、こんな若くてかわいい子捕まえてくるなんて、浅見もなかなかやるじゃない」
「えっ?」
「て言うか、犯罪じゃないの? 大丈夫? とかも思ったけど。さっき初めて顔を見たとき」
「……」
歩きながらの、唐突な入江の言葉に、美緒は返事に詰まってしまった。
かわいいとか言われても困る。
しかも、本来は犯罪なのも明確であるので、なんとも返事のしようがないのだった。
数秒置いてから、話をそらすため美緒は反撃に転じた。
「そう言う入江さんて、いくつなんですか」
「……いい度胸してるじゃないの。……まあいいけど。あと3年ちょっとで、めでたく“おばさん”の仲間入りってところ、よ」
「じゃあ26歳? 若いじゃないですか、十分」
言った瞬間、前を歩いていた入江は、ぴたっと足を止めた。
あれ、と追い越しそうになった美緒が足を止めると、
「うれしー! なんて良い子なのゆいちゃんって! お姉さん大感激!」
「ちょっ……苦し…」
突然振り向いたかと思うと、彼女は猛禽が小動物に襲い掛かるかのごとく美緒を全身で抱きしめ、揺さぶりを掛けながら
激しく頭を撫で回し始めた。
まるで猫か犬をかわいがるかのようだった。
「ややや止めてくださいぃ」
「ああ、ごめんごめん」
もみくちゃにされながら、美緒は嘆願した。
それでようやく入江は体を離す。
「うーん、あんまり嬉しいこと言ってくれるから、つい」
「ついって……」
「これからはそうしようっと。私は26歳♪ 26歳♪」
軽やかに、再び歩き始める。
リズムに乗って口ずさむその姿は、なんと言うかシンプルに、もの凄く嬉しそうな顔だった。
何と言うか、今にもスキップでも始めそうな……。
しかし、つまり、ということは……それ以上考えてはいけないということだ。
美緒は自分の中で、その件について鍵を掛けることに決めた。
- 46 :
-
【2】
「――ところで入江さんは、仕事は大丈夫なんですか?」
「ああ、うん。大丈夫。ゆいちゃんの相手するもの仕事だからね」
小さなアンティーク調の椅子にちょこんと座って、美緒が入江にたずねた。
所変わって、別棟のゲストハウスの中である。
二人は小さめの丸いテーブルをはさんで、それぞれのティーカップを手に向き合っていた。
工場の建物から切り離されたここは、鉄とコンクリートの無味乾燥な敷地内とは打って変わって、
小さいながら落ち着ける空気に満ちている。
緑豊かな観葉植物の鉢植えに、ゆったりと回る天井扇やヨーロッパを意識した内装と木の調度品。
壁の照明までレトロなランプ風だ。
客は彼女ら二人しかいないが、まるで本格的な欧風カフェのような空間が作ってある。
もちろん、外の匂いも無い。
カウンターの奥から飲み物とお菓子の小皿を運んできた入江によると、撮影の準備中や終わった後の休憩で、
提供者に使ってもらっている場所だという。
そのため、提供者が来る日は基本的に男子禁制の大奥状態になるのだとか。
「午後は予定変えて、動画の準備とゆいちゃんの応対の時間とってあったのよ。さっきの話……提供者が
急にこっち来る事もよくあるから。表のほうは今人足りてるし、私は表より裏の方優先でやりなさいって言われてるからね。
……せっかくだから、今日は私もゆっくりさせてもらうつもり」
「表とか裏とかって言うのは……」
「裏は……今更言わなくてもわかると思うけど。女の子のアレで肥料作って売る部門ね。で、表の方ってのは、普通に
農業用の有機肥料の生産やってる仕事のことなの。あちこちの牧場とかから、家畜の糞を引き取ってね」
「ああ、そっか……。それで、こんな大きい工場だったんだ」
- 47 :
-
ずっと引っかかっていた事が、ようやく合点が行った。
来たときは火急の便意で切羽詰まっていて、気にもしなかったが……この工場の規模は、生産しているその商品に比して大きすぎる。
比較できるものが自分の中にあんまり無いが、小学生の時に社会科見学で行った、大きな清掃工場と同じくらい広い。
「うん。つまり、やってることは同じなわけ。原料をもらうのが牛とかの動物か、人間の女の子かってだけで。……だからこんな、
無茶苦茶な商売がなんとか成り立ってる訳なんだけど。最初に来た人はみんな驚くよ。ゆいちゃんと同じ理由で」
「そうなんですか……」
ジェスチャーを交えつつ説明する入江はどこか楽しげだ。
ちなみに、これだけの工場で外に人の気配がほとんど無かったのは、提供者が来るという連絡を受けて、従業員になるべく
外に出ないよう構内放送を流していたからだったりする。
もちろん、顔を見られるのを嫌う女性のためだ。
「質問とかあったら答えるよ。こんなアングラな仕事だけど、やってもらう以上は疑問も不安もなるべく無い方がいいからね」
外の陽気は相変わらず、レースのカーテン越しに二人を照らしている。
そして美緒は、入江の言葉で、ようやく自分の目的を思い出した。
飲みかけの紅茶のカップを置き、入江に切り出す。
「……私は、知りたくて、ここに連れてきてもらったんです」
「うん。……何を?」
「わかりません」
「へ?」
「……わからないんです。今、自分のやっていることが」
質問にならない質問に、入江はきょとんとする。
そして、少しうつむき加減になりながら美緒は続けた。
「大学に行くために、どうしてもお金が要る。だから浅見さんの誘いをOKして、あれを買い取ってもらってる。でも本当に、
こんなにお金を貰えるようなことを自分がやってるのか、わからないんです。もやもやするんです。……ここに来れば、なんとなく、
それが分かるんじゃないかって思ったんです」
そこまで言い切ってから、美緒は入江の顔を見た。
最後の方は、正にその“もやもや”が滲み出たかのような口調だった。
「そっか……そうだったんだ。まぁ、まだ高校生だもんね……」
難しい顔で、入江は腕組みをする。
それからもう一度彼女が口を開くまでには、少し時間がかかった。
- 48 :
-
「それじゃあ、ちょっと昔話をしてあげよう」
「昔話?」
深く考え込む格好から、また一転。
入江は意外な事を切り出した。
そしておもむろに眼鏡を外すと、ゆっくりテーブルに置く。
ほんの僅かだが、彼女の眼つきが鋭くなったような気がした。
「私がここで働いてる理由と、ここが出来たときの話。聞きたい?」
「あ、はい。聞きたいです」
美緒は椅子から身を乗り出すようにして、それに応えた。
すると入江は、
「じゃあ……昔々、アダルトビデオ作ってる、小さな会社がありました。……ゆいちゃんは見たことある?
男の子が大好きな、えっちなビデオ」
「え!? いえ、そんなの無いですよ!?」
びくっと、美緒の小さな肩が震えた。
前に乗り出していた身体がその一言で引っ込んでしまう。
それは完全に想定外の話だった。
真っ赤になって目を丸くする彼女を、実に楽しそうな顔で眺めながら、入江は続ける。
「そっか。私は昔、その小さな会社でアダルトビデオに出てたんだ。スカウトされて」
「……え、ええっ!?」
「どんなやつかって言うと、今ゆいちゃんや他の女の子がしてるのと同じこと。カメラの前でうんこひねり出して、
喘いで……時々はうんこしながらセックスもして、えっちな台詞を適当に言ってね……。スカトロマニアのオカズになるためだけの、
最低なビデオ。それの売り上げからお金貰って、私は生活してたんだ」
テーブルに頬杖をつきながら。まっすぐに美緒を見つめる入江。
その顔は、明るさの中に少しだけ憂いと自嘲がブレンドされた……そんな笑顔だった。
- 49 :
-
いわゆる、AV女優。
仕事でセックスをする女の人。
衝撃の告白だった。
美緒にとっては、正に未知の人種である。
流石に16歳、周囲から入ってくる様々な情報で、AVの存在と「どういう物か」は知っている。
知ってはいるが……。
悪い意味で、さっきのもやもやが一気に吹き飛んでしまった。
何も言えない美緒を前に、入江の昔話は続く。
「もう何年前になるのかな……本当に無茶苦茶お金に困ってた時があって、仕方なく。……ゆいちゃんとは、ちょっと
理由のニュアンスが違うけど。でも一時期はほとんど、スカトロビデオのおかげで生活できてた感じだった」
「は、はぁ……」
逃げる訳にもいかず、両手を太ももの上に、美緒はただただ縮こまる。
一体なんで、そんなことを私に話すのだろう?
一体、どう反応すればいい?
普通の女の子であれば、汚いと思うのが普通なのだろう、多分。
しかし今の自分に、それを言う資格はない。
視線をあちこち散らしながら散々に迷った挙句、やっとのことで、美緒は言葉を返した。
「凄い、ですね……」
「それだけ?」
「ええと……びっくりしました、本当に。それって私たちと違って、スタッフの男の人に見られながら、その……するんですよね。
恥ずかしくないんですか? そういうの……」
「ある意味生きるかぬかだったからね〜。最初はもちろん恥ずかしかったし、何回か鬱になりかけたりもしたけど、
いくつも出てるうちに意外にも人気出ちゃってね。うんこマニアの間だと結構有名になっちゃってたみたいよ。で、稼げるし、
ファンレターみたいのまで来るし、そのうち慣れちゃって」
「ファンレター……来るんですか」
「うん。慣れると面白いよ? スタッフも割といい人というか……性癖以外は普通で真面目なのが多いしね」
“性癖以外は普通で真面目”。
そこで入江は、美緒を置いて一人で笑った。
- 50 :
-
「……それでね、その時の……私が仕事してたスカトロマニア向けの、企画の会社の人間。その人たちが殆んどそのまんま、
今この工場動かしてるんだ」
「えっ。ビデオ作ってた人が、なんでまた……? 前の会社はどうしたんですか?」
「潰れちゃった。AVに限らないけど、こういう狭い仕事って博打みたいなとこあるからね……。小さい会社で、ちょっと連続で
企画がコケると、借りてたお金返せなくなっちゃったりね。それで……」
ブランド乱立と、動画サイトの隆盛による売り上げ低迷。
社長以下、社員一丸となって努力を重ねたものの資金繰りに行き詰まり、もう会社を畳むしかないと覚悟した、そのとき。
意外なところから救いの声をかけてきた人物がいた。
有機肥料の生産工場のオーナーで、他にも個人消費者向けの、無農薬野菜の農園と直接発送販売のネットワークを手がける人物。
社長の実の兄である。
「ちょっと面白いこと思いついたから、お前手伝ってくれんか?」
……何を思いついたかは、いまさら説明する必要もないだろう。
蛙の子は蛙、とは少し違うかもしれないが、兄弟で根は同じ二人なのだった。
工場を広げるし、どうせ会社を畳むならこっちに来ないかと誘ったのだ。
これからは消費者密着型農業の時代、新しい需要を掘り起こすのだと。
そして、今までの経験を引き継ぎつつ、安定した仕事ができるなら……と正に畑を変える決心をした元社長以下、
18名の人間が移ってきたのがこの工場なのである。
かくして、女の子の排泄物で有機肥料を作って、かつその過程を動画にして消費者に公開するという、正に前代未聞の
事業が始まったのだった。
「てなことがあって呼び戻されたのよ、私は。そのときはもう引退して、派遣で働いてたんだけどね」
「その、社長のお兄さん、よくそんなこと思いつきましたね……でも怒られなかったんですか? 勝手にこんな部門作っちゃって」
気がつくと、さっきの衝撃はどこへやら、美緒は入江の話に聞き入っていた。
細かいことを言うと、浅見に聞いた話と少し違うようだが――
その社長に入れ知恵した女の子がいるということなのだろうか。
- 51 :
-
「上の方の話は、私もそこまで詳しくは知らないんだけど……まぁ多分、他の偉い人には秘密だったと思うよ?
色々ともっともらしい理由つけて、今は半分独立させちゃったしね。本社の人間にはずっと秘密なんでしょうね。潰れるまで」
乾いた笑いを浮かべながら、入江はそう言った。
少し背伸びをして自分の紅茶の残りを飲み干し、さらに続ける。
「私はもうビデオに出るつもりは無かったけど、これは副業で、普通の肥料作るほうで正社員として雇ってもらえるっていうのが
大きかったからね。まぁまぁ面白いし……。私の他に、同じ引退した嬢と、前の仕事の要領で新しくスカウトした女の子何人か
連れてきて、とりあえず始めてみたのが裏部門ってわけ」
昔話はまだ続く。
事業の最初の立ち上げには大抵時間と資金がかかるものだが、ここの場合はさほどの時間も手間もかからなかった。
何せ、大規模な設備投資の必要がほぼゼロである。
工場は元からあるし、新たに小さな区画を作って稼動率の低い機材を融通すればいい。
「そっち方面」で使える経験を持った人間もいる。
販売のネットワークなら、以前の仕事のつてやコネで何とかなる。
原料調達だって、スカウトが素人女性を勧誘したり、事務所との出演交渉をするのとそう変わらない。
軌道に乗っても常に少量ずつの生産にしかならないが、あくまで、本業で空いた時間とリソースを回せば製造コストは抑えられる。
売れなかったら、すぐ近くにある自社の畑で使えば廃棄コストもゼロ。
あくまで副業、何年か試して軌道に乗らなかったら、別に撤退してしまってもかまわない。
もちろん、量産に関しては牛や鶏のように既存のノウハウがあるわけではないので、それだけは一からの模索になるだろうが……。
そしてそれを、この元社長とスタッフは本当に実行してしまったのである。
あまつさえ軌道に乗せることにも成功した。
最近はどういうルートで情報を仕入れたのか、海外からの注文が増えてきている。
こんな仕事が現実に存在するなんて、夢のようだと絶賛されているとか、いないとか。
「……とまぁ、ざっとあらましを説明するとこんな感じ。昔話はとりあえず、これでおしまい」
- 52 :
-
「すごい、ですね……」
先刻と同じ言葉しか出てこない。
後はなんと言っていいかわからず、美緒はまた押し黙ってしまう。
……しかし最初こそ衝撃を受けたものの、内面では、自分でも驚くほど彼女は冷静だった。
少なくとも頭はパンクしていない。
最初の時に受けた浅見のレクチャーと、サイトで他人の排便動画をいくつも見ていたおかげだろうか?
知らない内に、精錬無垢だった彼女の中にも多少の免疫ができてしまっていたようだ。
「ごめんね、調子に乗って。あんまり高校生にするような話じゃないけど、とりあえず知ってて欲しかったんだ」
「いえ、そんな……私が、知りたいって言ったんですから」
美緒は小さく首を振った。
教えてほしいと言ったのはこっちだ。
しかしまさか、最初のAVの話がこんな風につながってくるとは思いもよらなかったが……。
「……それから、ごめんね。謝る」
「謝るって、なんで入江さんが?」
「ゆいちゃんの理由。最初は、もっと軽い気持ちだと思ってた。実際、いい稼ぎになるからね、これ……。援交とは違うけど、
簡単にお金を稼ぎたいってだけなのかと思ってた」
言って入江は、軽く頭を下げた。
「それは、ええと……軽いか重いかは、自分でも良くわからないです。でも本当に、その……好きなんですね。
男の人って、こういうのが……」
美緒はなんとか自分なりに、無難と思える言葉を選んで入江に返した。
そんなことを言われたらこっちのほうが困ってしまう。
なんがか妙におしりの辺りがムズムズしてきた。
しかし、年単位の時間をかけて、ひとつの計画に情熱を傾ける男たちの話。
なんだかN○Kのドキュメンタリーでありそうな話だと思った。
……素材がこれでなければ、だが。
「ああ、いや、もちろん嫌いな人のほうが多いんだけどね? 男が全員、女の子のうんちが好きなわけじゃないよ? そこは間違えないで。
だからサイトも、わざわざ隠してるわけだし」
入江が待ったをかけた。
少し視線を外して、軽く鼻の頭を掻く。
- 53 :
-
「うーん……ゆいちゃんも高校生ならわかると思うけど、男の、“エロいこと”に対する情熱とか欲望って、ちょっと
女の想像を絶するものがあるのよ。ほっとくと暴発しかねない、やっかいなやつ。そこらへんのドス黒いエッチな欲望を、
薄めて浄化して無害化するために、AVとかそういう本とか風俗とかが、世の中に溢れてるわけ。いいとか悪いとか、道徳抜きに」
「はぁ……」
美緒は体を縮めたまま、生返事だけを打った。
少し前の自分なら、理解できないどころか耳にもしたくない話だっただろう。
何と表現すれば良いか……今度は握った手の中が妙にムズムズする。 痒い。
さっきとはまた違う意味で、胸の奥がもやもやする。
「でね。その男どもの中に、ちょっとベクトルが違う少数派がいるってこと。なんて言うかな……かわいい、きれいな女の子が
うんちをする、世界で一番汚いものを産み出すっていうギャップに興奮してるんだと思う。この仕事ってのは、結局はそいつらの
欲望を満たすためにあるんだし」
「それがなんで肥料になるんですか?」
「肥料だったら、買って自分のものにすることができるから。それに家庭菜園で使って、それで育てた野菜を食べることもできる。
ある意味、夢を売ってるのかもしれないね……」
「……やっぱり、よくわかりません。おいしいんでしょうか、その野菜」
そこまで聞いて、美緒はまた首をかしげた。
聞いた話を自分の中でなんとか噛み砕こうと努力はするものの、半分も飲み込めない。
事務所での、最初の日のことを彼女は思い出していた。
あの日浅見に受けたレクチャーと、今の入江の話。
今度は自分と同じ、女性から聞くことが出来たが……核心の部分は同じことだった。
まだ子供だから、理解できないのだろうか……?
「そうねぇ……どうなんだろうね? ……とりあえず、あと言いたいことはね、ゆいちゃん」
「はい」
「必要なお金を稼ぎ終わったら、とっとと足を洗いなさい。この会社、本人が辞めると決めたら、ちゃんと辞められるから。
バックにやばい連中もいないし」
ガラッと、入江の話し方が変わった。
外していた眼鏡を掛け直し、腕組みをしていた両手をテーブルに、真剣な眼差しで美緒を見つめる。
- 54 :
-
「それから、この仕事がわからないって言うなら、最後まで分からないままの方がいいと私は思う。その歳で、目標があって
やってるんなら、わからないうちに終わらせたほうがいいと思う。……ずるずる続けて深みに嵌っちゃった、先輩のアドバイスね」
笑顔ではあるものの、一緒に暗い影が見える喋り口だった。
さっきと同じだ。
美緒はそれに、また何も答えられない。視線を外し、自分の膝を見つめてしまう。
……この人は後悔しているのだろうか。
だから私に、“戻れ”と言っているのだろうか。……今の話、全てで。
しかし何故か、それを聞き返してはいけない気がした。
「……おっと」
と、そこで唐突に、聞いた事のない携帯電話の着信メロディが流れた。
初めて聞く――入江の携帯だった。
「はい、もしもし? ……ご苦労様。……ええ、そうですよ、主にあんたのせいでね」
すっと立ち上がると、彼女はズボンのポケットから電話を取り出して通話を始めた。
仕事の電話だろうか。
……にしてはなんだか言葉が刺々しい気がするが。
椅子の背もたれに片手をつきながら、眼鏡の奥の視線は窓の外に。
入江は頷きながら電話の相手に相槌を入れている。
「あ、そう。……はい。……え、私に? ……わかりました」
それで、話は終わった。
入江は携帯を畳んでポケットにしまうと、一息入れてから椅子に座りなおした。
そして美緒の顔を見る。
- 55 :
-
「んーと……ごめんね。今の電話、浅見だったんだけどね。ちょっとトラブルがあったって」
「あ、そうなんですか?」
「んん。それで、車で家に送るのかなり遅くなりそうだって。……どうする? あんまり遅くなったらまずいし、タクシー呼ぶ?」
「待ちます。大丈夫です」
「じゃあ、思いっきり時間余っちゃうけど……」
「そうですね。だったら、撮影に使う時間、十分取れますよね」
「え? ちょっと?」
「いつも撮る動画……私のも撮ってください。その方が、男の人は喜ぶんでしょう? ……アドバイスは、有難く受け取っておきますけど」
不敵な、どこか挑発するような笑顔を美緒は入江に向ける。
……まさか自分が、こんな負けず嫌いの性格だとは知らなかった。
普通に働いたり、アルバイトもまだした事はないけれど……。
何故だろう。
怖いよりも、もっと前に進んでみたい気持ちがある。
「……いい度胸してるわ。ゆいちゃんみたいなタイプの女の子、初めて見た」
忠告はしたからね。
入江は最後にそう付け加えると、椅子から立ち上がって美緒を手招きした。
- 56 :
-
以上です。
前スレを埋めるにはちょっと長すぎました。
本当は脱糞のない回はなるべく作りたくないんですが……。
年明けくらいに後半の投下できるかな。
- 57 :
- GJ
- 58 :
- Hさんに聞きたいんですけど、大量娘のss書きたいと思ってるんですが、例の娘や風紀委員の娘使っていいですかね?
ダメなら今後ネタ提供
- 59 :
- >>58
そう言ってもらえるのは嬉しい事です。
しかし、頭ごなしにダメとは言いたくないんですが、この先の考えてた話に影響出る可能性もありますんで
キャラ使用は出来れば遠慮して頂きたいところです。
薫ちゃん、元はと言えば早乙女先生のイラストから許可貰ってお借りしたものでもあるわけで、あまり自分も他人の事を言えた立場では
ないんですが……。
けど大量娘って響きからして良いですよね。
他にももっといっぱい居ていいと思うんですよ。
どんな話になるか、投下お待ちしてます。
- 60 :
- 横からだけど大量娘ってほんともっといっぱい居ていいよね
それぞれ事情も違ってそれがまた面白そうだし
RepulsiveMagicの呪いで大量とか違うシチュも新鮮だった
- 61 :
- >>59
Hさんそうですか…わかりました。
というか現代を舞台に考えたりすると、どうしてもシチュや雰囲気が被ってしまうというのは難しいね
独創的なネタやキャラって難しいね。
という訳でHさん大量娘用没ネタのシチュ書いときますね↓
年末帰省した薫ちゃんが酔って意識朦朧のままトイレの扉全開で大量脱糞
それを懐かしの風紀委員長の四条ちゃんに見られ、後始末を手伝ってもらう
仲良くなった二人は…
帰省すれば会いたい放題だから正月から出しまくっていいと思います
あと、個人的に薫ちゃんのキャラは秀逸だと思います。
恥じらいながらも結局大量に出すんかい!って所がイイ!
誰かいいネタをください、切実に。
- 62 :
- >巫女ちゃんのお仕事
脱いでから食べない所を見るとまだルーキーですなw
>注文の多い園芸店
なんかしみじみしちゃいますねえ…
>>61
いいネタ出すには自力で捻り出すしかないな
他人のネタだとちゃんと消化するのに時間かかるし
三題噺でトレーニングとかどう?
適当な言葉を単語帳か何かにたくさん書き込んで
その中の三つをランダムに選んで物語を脳内妄想
これを繰り返せば発想力が養われる……といいよなと妄想
- 63 :
- 埋まった埋まった
- 64 :
- 大量便で和式便器が埋まったとな
- 65 :
- 前スレが容量オーバーで埋まったんだよ、言わせんな恥ずかしい
とまあとりあえず説明乙なネタ台詞をしておいて改めてマジレス
洋式便器だと溜まったになるから和式便器を選択するそのチョイスや良し
俺は埋まると言われても自分の体が埋まるほど大量にかけられる事しか想像できなかったぜ
- 66 :
- 誰か素質のある人書いてくれないだろうか。巫女ちゃんや大量娘はかなり好きだな
コンドームに排泄するやつ。。。あれは最高!いってしまったわ。
- 67 :
- 二人がごきげんようと、別れに振ったその手の先を知っているでしょうか。
お姉さまはそのまま降ろします。
普段の彼方も降ろします。
ようやくお姉さまの部屋で二人きりになった彼方の手は。
息つく間もなくお腹に添えられ。
それでも足りないとばかりに、もう片方の手はそっと添えられるのです。
二人きりとなった部屋で、グルグルゴロゴロと不穏な音が響きます。
それは雷でも地震でも火事でもこの部屋に似つかわしくないオヤジでもなく……
「ん…あ、う、あっ」
お腹をさすり、両脚をすり合わせ、お尻の感触をそっと確かめる。
お客様の前で腹音一つ立てないよう、
微妙な腹圧で押さえ込んでいた反動が襲い掛かってきたのである。
くい、くいっ、
と小ぶりな尻が揺れ動く。
お腹をさすりながら、背筋をのばし、まるめ、
体をふるわせる。
唐突に、ごぽりごぽりと音が鳴り響き。
ふは、と一つ大きく息を吐いて彼方の動きは落ち着いた。
「ふふ、彼方?今の貴方、とっても扇情的よ?」
「お姉さま…お願いです、どうか、どうか……」
食べちゃいたいぐらい、と微笑むお姉さまに対し、
彼方は必に懇願を繰り返す。
美しきこの女学園で、
蝶よ花よと育てられ。
お手洗いに行くそぶりすらはしたないと教えられ。
お願いです、お願いですと繰り返す彼方の顔は羞恥に染まる。
何をお願いしたいのかしら、とクスクス笑うお姉様。
お願いです、と繰り返す彼方。
そんな状況は長くは続かなかった。
「ひっ」と声をもらし、彼方の顔が情けなく歪む。
脚がガクガクと震えだし、お尻に添えていた手をぎゅっと押し込む。
青ざめた顔で何かに耐えるように震える。
「ん、は、あ、あ……」
ブピッ、と何か液状の音がし、僅かに周囲の空気が変わる。
- 68 :
- お願いです…どうか、トイレ、トイレに……」
ついに「トイレ」という言葉を口に出した彼方に対し、
お姉さまはクスクスと笑いながら大きな姿見を彼方の目の前に置いたのである。
「貴方のおトイレは…ココ♪」
うふ、と笑ったお姉さまは彼方の後ろにまわり、
慈しむようにスカートを持ち上げる。
「あら、もう出してしまったのかしら?」
パンツの中心には小さな茶色い染みができていた。
隠そうとする彼方の手は、
もっと見せて頂戴というお姉さまの言葉によって頭上に上げられてしまう。
お姉さまの目の前では、ヒクヒクと盛り上がりとすぼまりを繰り返し、
呼吸を繰り返す菊門が布越しに見える。
時折プシュッと吐息を吐き出し、そのたびにショーツの染みが広がっていく。
彼方の目の前には、両手を頭上で抑え、
何かに耐えるように脚をすり合わせる娘がいる。
そして、手を封じられた彼方はついに決壊した。
「あ、あ、お姉さま、お姉さまあああ!」
息をして叫びながら。
ショーツの中にもりもりと軟便が溜まっていく。
あっさりとショーツの許容量を超えた分はぼとぼとと隙間から落ちていき、
次第に水気をましていくものが絨毯を茶色く染めていく。
「ふふ…彼方、可愛いわよ……」
お姉さまにしっかりとお尻の様子を観察され、
彼方は目の前の総てから開放されたような少女の顔を見ながら、
いつ果てるとも知らぬ排泄に身を任せていた…
-----------------
百合スカトロで妄想を一つ。
場面描写とか舞台設定とかうまく書けるようになりたい。
>>1乙です
- 69 :
- >>67おつ
- 70 :
- 素晴らしいお年玉だ!
- 71 :
- 有り余る財産の使い道について、私は一つの結論に達した。
お抱えの科学者に私は、胸のうちを伝えた。
「サイボーグになりたいんだが。それも、全身を改造したい」
「どのようなサイボーグに? 脳髄を交換すれば、どんな姿にでもなれます。犬やゴリラといった動物から子供の姿にまで。望むがままの姿になれますよ」
科学者は、事務的な口調で答えた。
私は答えた。
「私を便器に改造してくれ。それも和式便器に。なに、女子高の理事長とはすでに話がついていて、私を設置してもらうよう、言っておいた。
あ、感覚器官は、ちゃんとのこしておけよ。視覚と、嗅覚。
そして聴覚。これは特に大事だから、感度を良好にしておけよ」
科学者は、呆れたような顔で私を見つめていた。
あくる日、私は便器になって、とある女子高のトイレに設置された。
- 72 :
- 女子高の便器に生まれ変わってからというもの、私の人生は至福そのものだった。
女子高生達の排尿音はどんな歌声よりも、私の心を癒してくれたし、
大の排泄音など、一流のオーケストラより私の心を踊らせてくれた。
温感機能により、彼女たちの温かさを直に触れる度に私はエクスタシーの絶頂に達した。
また、長い間便器として生き続けた結果、臭いにより彼女達の体調まで把握できるようにもなった。
いつも携帯をいじりながら鼻歌まじりで用を足す、ミキちゃんの尿の臭いがいつもり、すっぱいときなど心配で夜も眠れなかったりした。
視覚機能であるカメラは二カ所につけてもらった。 一つは、便器の底。
これにより彼女達の秘部から、宝物が落ちてくる瞬間を粛々と見守ることができた。
もう一つは、タンク部分。彼女達が屈んだときにちょうど顔を見ることができる。
用を足しはじめる瞬間の苦悶の表情から、ことを終えた至福の貌まで、じっくりと観察することができた。
私は彼女達と共に苦しみ、そして解放されていくプロセスを共有していくことを何年も、続けていくことで有益に老後を満喫していた。
- 73 :
- 金持ち過ぎるにも程があるw
- 74 :
-
保守に1レスネタ投下。
- 75 :
-
「えー、HRの最後に、ちょっとみさなんにお知らせがあります」
「何ですか先生」
「来週の健康診断の時、一緒に検便もあるんですけど、そのやり方が今までとは変わりましたので」
「どう変わったんですか先生」
「えー……。今回からですね、一回分のうんちを全部、パックに詰めて持ってきてもらう事になりました」
「えっ」
「……な、なんていやな初夢なの……」
ぼやけた目で枕元の時計を見ると、午前五時を少し回った所だった。
オレンジ灯の下、息を荒らげて布団をはねのけ飛び起きた薫は、それが夢であった事実に心の底からの安堵を浮かべるとともに、
正夢とならぬよう全力で天に祈ったのだった。
- 76 :
-
これだけですいません。
高校時代の薫ちゃんの初夢でした。
もちろん正月はお餅とおせちフルコースで出る方も普段比50%増量中。
時間があれば詳しく書きたい所なんですけどね……
おまけ
Q.実際検便がそうなったとしても、少量だけすくってパック詰めしたら問題ないのでは?
A.「普通の女子高生が出す一回分の量」が彼女にはわかりません。
- 77 :
- 素晴らしい初夢、ありがとうございます!
これだけでもすっごく興奮しました。
もしお時間ができた暁には
トイレのシーンだけでもいいので書いてくださると大変にありがたいです
なにはともあれ、ありがとうございました!
- 78 :
- 上でトイレのシーンと言ったのは
おせちとお餅で普段比50%増になった薫ちゃんのトイレのシーンという意味でした。
念のため
- 79 :
- 年末年始もそうだけど、食べる行事があるシーズンは毎度凄い事になりそうだ
これからだと忘年会、新年会とか、春はお花見、夏はキャンプでBBQとか色々
あと大学生だと友達やサークル関係に誕生日パーティー開いて貰うとかイベントもありそう
良い子な彼女は友達が用意してくれた(用意しすぎた)料理を残すなんて出来ないから、いつも以上に食べちゃって次の日が大惨事に…とか
- 80 :
- そんなこと言われたら書かない訳にいかないじゃないですか。
ちょっと待って下さい
- 81 :
- もちろん先日のケーキの売れ残りは手絞り生チョコレートになったわけですね
わかります
- 82 :
- 投下します。
時系列的に、VとWの間の、まだ高校生の薫ちゃんです。
- 83 :
-
ヒュージな彼女 Z
「やっ。久しぶり。それから、明けましておめでとう」
「あ……まもりちゃん!? 久しぶりだね〜。おめでとう」
その少女は、扉を開けると笑顔で手を振って見せた。
初日も高々と昇った、元日の11時過ぎ。
ニュータウンの一角にある一軒家、風間薫の家の玄関先である。
門松を始めとした正月飾りも厳かな新年の雰囲気の中、今年最初の来客を出迎えた薫は、チャイムを鳴らしたその意外な相手――
中学時代の同級生の姿に、顔をほころばせていた。
「二年の夏休み以来だから、もう一年半くらい? 元気だった?」
「うん。近所だから高校違っても会えるかなって思ってたけど……難しいね、色々」
中に入ってドアを閉じると、彼女――大沢まもりは被っていたニット帽を脱いだ。
学校は違えど、薫と同じ、直に卒業を控えた高校三年生だ。
どこかボーイッシュな雰囲気があるのは、掃いている紺のジーンズと、男物のようなダウンジャケットのせいだろうか。
短めにカットした黒髪に、白のヘアピンも特徴的だ。
その彼女に相対する薫は、白いセーターに同じく紺のジーンズである。
身を切るような外の寒気に赤らむ顔を合せて、二人の少女は久しぶりの再会を喜ぶ。
そしてそのまましばらく、寒さも関係なく玄関に突っ立ったまま、あれこれと友達の近況や、お互いの学校、そして受験のことなどの
おしゃべりをしてから――
ようやく、まもりは本題を切り出した。
- 84 :
-
「ところで……」
「何?」
「あのさ、今日駅前の新春イベントで、おしるこ大食い大会があるんだけど……出ない? 賞金5万円だっ…」
「やだ」
言い終わる前に否定されてしまった。
「えー、ひどい! ちょっとは迷うとかしてよ!」
「……あのさ、久しぶりにウチに来てさ、それは無いんじゃない。私がそういうの嫌いだって知ってるでしょ? いくらまもりちゃんの
頼みでも、それはできない相談だよ」
声の調子は変わり無いが、今ので薫が不機嫌になったのは間違いなかった。
中学時代の付き合いからそれを察した彼女は、あわてて訂正する。
「ん〜、ごめん。そんなに怒るとは思わなかった。冗談だよ、冗談」
「それに私これから、おせち食べなきゃいけないから」
「おせち?」
「うん。お母さんの手作りの。毎年楽しみにしてるんだ、だから大食い大会がイヤとか別にしても、食べに行くのはダメなの」
「へ〜……。今時ちゃんとやってるんだ……すごいね、薫のお母さん」
「でしょ。私にとっては、大会で優勝して5万円貰うより、お母さんのおせち食べるほうが重要なの」
(こりゃダメだわ。でも、やっぱり自信はあるんだ……)
出ないと言いつつ、優勝して当たり前といった感じの薫の物言いに、心の中でため息をつく彼女だった。
まぁ元々、あわよくば……くらいにしか考えていなかったが。
しかし、おいしいものを食べることに関しては妥協を許さない彼女に、ここまで言わせる手作りのおせちとは、どんなものなのだろうか。
段々と興味がわいてきた。
「ねえ、見せてもらっていい? そのおせち。私も見てみたい」
「あ、いいよいいよ。量は十分あるし、なんだったら食べて行ってよ」
「じゃあ……お邪魔します」
よく考えて見たら「おせちは買うもの」というのが当たり前で、手作りのおせち料理を食べたことなどほとんどなかったことに気がつく。
小さな子供のようなワクワクした気持ちを胸に、彼女はニット帽を傍のハンガーに掛けて、ブーツを脱いだ。
そして薫のあとに付いて奥のダイニングへと入った彼女が見たものは……自分が知っているおせち料理ではなかった。
たぶん、悪い意味で。
- 85 :
-
「おお、いらっしゃい。久しぶりだねぇ。明けましておめでとう」
「ほんと、中学校の卒業式のとき以来かしら? 良く来てくれたわねぇ」
ダイニングに行くと、薫の両親が笑顔を向ける。
卒業式の後に挨拶して以来だが、変わりは無いようだ。二人揃ってほっそりとした印象の、スマートな夫婦である。
だがその二人に挨拶を返す、まもりの様子はぎこちない。
「え、ええ。おめでとうございます……?」
顔はちゃんと挨拶用の笑顔だが、お辞儀をしながらでも、その視線の先が全く別のところに引き寄せられてしまう。
食器棚やレンジが並ぶダイニングの中央、テーブルの上に“そびえたつ”奇妙な漆塗りの箱に、である。
「あのですね……それって、何ですか?」
指差しながら聞いたまもりに、薫の両親は苦笑しながら答えた。
「あー、うん。初めて見た人は大体みんなそうなるよね」
「三年くらい前までは、もうちょっと低かったんだけどねぇ」
何が言いたいのかよくわからない。
そうしていると、割って入った薫がその“塔”に、ぽんと右手をあてて、
「うちのおせち料理だよ。今年は新記録、十五段!」
どうだ!
と言わんばかりの笑顔だった。
(……馬鹿じゃないの!? この家族!?)
言葉が出なかった。
彼女が“やせの大食い”なのは元から知っていたし、だからこそさっきの頼みごとをしに来たのだが、流石にこれは……。
「……もったいない」
「へ?」
「い、いや!? なんでもないよ、うん」
……つくづく、もったいない。
彼女の才能を――中学の時に出ていた大会の“圧勝ぶり”を知っている立場としては、本当に残念だった。
今回だって優勝間違いなし、顔もスタイルもいいし、テレビにだって(ローカルだけど)注目されるかもしれないのに。
……いや、それがイヤなのか。
やっぱりもったいない。そう思うまもりだった。
- 86 :
-
「ええと、じゃあ栗きんとんを少し……」
とりあえず勧められるままテーブルにつき、まもりは遠慮がちにリクエストする。
座ると余計に、目の前に積み上げられた重箱が異様な存在感を放っていた。
おせち料理に威圧される……彼女にとって人生初の経験である。
「どこだっけ栗きんとん」
「六番。毎年同じですよ、そろそろ覚えて下さい」
「おお、そうだったそうだった」
言われた薫の父はテーブルに体を寄せると、“十五重の塔”の上部分をえい、と持ち上げる。
現れたのは、一面きらびやかな金色だった。
……重箱一段を丸々使って、栗きんとんが盛り付けられている。
「すごい、ですね……」
「ああ、勘違いしないでね。まもりちゃん。これは三日くらい掛けて食べるんだから。一気に全部なくなるわけじゃないよ」
「そ、そう……」
薫が、まもりの分を小皿に取り分けながらフォローを入れたが、大して意味が無かった。
しかし、彼女がさっき塔の側面を叩いても、微動だにしなかったわけだ。
すさまじい密度である。
栗きんとんに続いて重箱が次々に開けられていくが、それらがテーブルに並べられていく様はもう、見ているだけで
満腹になりそうな勢いだった。
かずのこに黒豆、伊達巻、えび、紅白の蒲鉾に焼き物など……いかにもなおせちの具材は全て「各一段」に割り振られている他、
たけのこやふきのとうの煮しめに、きんぴらや昆布巻きといった地味なものでも「二分割」程度でぎっしりと、そしてなおかつ美しく
盛りつけられている。
(アメリカ人ですか、あんたら……?)
もちろん言葉には出さない。
伝統的正月料理がずらっと重箱に入り、3×5の格子状にテーブル全体を覆いつくす様はもう、壮観と言ってよかった。
量が多いとかいう問題ではない。これで、三人家族の正月の食べ物である。
まもりは完全に呆れてしまった。
(正月早々、すごいの見ちゃった……)
そんな彼女を他所に、おせちの展開が終わると薫と両親もテーブルに着き、そして少し早めの昼食が始まった。
- 87 :
-
(あ。これ……すごいおいしい)
テレビも見つつとりあえず談笑しながら、まもりは栗きんとんのほか、少しずつあちこちの料理に箸をつけていく。
見た目に反する、と言ったら非常に失礼だが、実際食べてみるとデパートのそれと何の遜色も無い。
むしろ素朴で、懐かしい感じがする。
「どう? おいしいでしょ?」
「うん。すごいわ。薫のお母さんに料理教えてもらいたいくらい……」
それを聞くと、薫は自慢げに笑った。
正月特番や昨日の紅白のこと、初夢の話、まもりの高校のことなどを話しながら、まもりと、風間家の三人はそれぞれのペースで食事を楽しむ。
その様子も大食い大会とかで見るような豪快でガツガツしたものでは決してなく、ゆったりと、量はともかく実においしそうな食べ方だ。
最初は呆れたが……こうなるとこっちも笑うしかない。
むしろなんだか楽しくなってくる。
しかしこんな食生活を送っていながら、薫をはじめ三人とも、見た感じは至って普通の体型を保持している。
なんだか憎たらしいと言うか何と言うか、やっぱり、改めてもったいないと思うまもりだった。
「――さて、そろそろ行かなきゃ」
12時半を回った頃だろうか。
かなりゆっくりとした昼食のあと、一緒にテレビを見続けていたまもりだったが、唐突に椅子から上がると、そう切り出した。
「何か用事あるの?」
腕時計を気にする彼女に、薫が聞いた。
「ちょっとね。さっき言ってた、大会に行くから」
「あ、そうなんだ。 ひょっとしてまもりちゃんが出るの?」
「いやいや、違うよ。高校の友達が出るから、見に行くんだ。薫を誘ったのも、一緒にどうかなって思ったから」
笑いながら手を振って、彼女は否定した。
賞金のことはもちろん頭にあったが、それより、こういうイベントは何人かで出たほうが応援する方も楽しい。
(ていうか、これだけ食べた後に、大食い大会に出るのか尋ねるその神経ってどうなの)
もちろん喉の奥に押し留めた。
最初はちょっと味見するくらいの気持ちだったが、気付けば腹八分目以上に食べてしまっている。
「あらー、ゆっくりしてもらいたかったけど、予定があるんじゃねぇ……」
「すいません。本当においしかったです。また今度、遊びに来ますね」
薫の母親に御礼を言って頭を下げると、まもりは畳んであったジャケットを手にとってダイニングを出る。
板張りの廊下の、外と大して変わらない冷気に身体が震えた。
少し長居しすぎたかもしれない。
- 88 :
-
「あ、えーと、トイレ……どこ?」
「そこだよ。お風呂場の横」
後から、薫が指差した。
「じゃあちょっと、借りるね」
遠慮がちにいうと、まもりはトイレに入った。
食べている間はなんとも無かったが、ここへ来て急に、しかも大の方をよおしてきた。
外を歩く前に、済ませてしまいたい。
「おっと、和式か」
鼻を突くのは、「他所のトイレ」の慣れない芳香剤の匂い。
狭いタイル張りの部屋の中、壁付けのタンクが銀色の配管で、一段上がった床に埋め込まれた和式便器と繋がっている。
最近はあまり見かけなくなってきた様式だ。
(まぁ、人の家だしね)
もちろん使い慣れているウォシュレットは無い。
彼女はジャケットを壁のフックにかけると、ジーンズと下着を降ろして白い便器にまたがった。
むき出しの白いおしりに当たる真冬の冷気が全身を震わせる。
文句があるわけではなかったが、暖房付の普段使っている洋式便座がふと恋しくなった。
(あ……あ、出そう……)
寒さでいつもよりも小さく閉じた菊門が、ぐぐっと押し開かれていく。
「ん、んんー…………はぁ」
びちゃっ、と水にはねる音がして、彼女の排便は終わった。
丸二日振りのうんちである。
あとは放物線を描く小水が、便器の水溜りを黄色く染めていく。
ほっと、彼女は白い息をついた。
視線を下に降ろすと、黒々とした、見事な一本の大便が蛇のように横たわっていた。
(でかっ。久しぶりにいいの出た……。けど人の家のトイレ借りてうんちするのって、なんか変な緊張と言うか……罪悪感があるなぁ)
丁寧におしりとアソコを拭いて、下着とジーンズを履きなおす。
――と。
- 89 :
-
「……あ、ダメだよお父さん。今使用中」
「ん、そうなのか。なら後で」
「ごめん。あのね、次私が予約してるから……」
「えっ。 ……じゃあしょうがない。食後の運動ついでに公園まで歩いてくるよ」
「ごめんね」
(……ちょっとタイミングまずかったか)
背後の扉越しに聞こえてきたのは、廊下でやり取りする薫と彼女の父の声だった。
少々気まずい。
その父の足音が聞こえなくなるのを待ってから、まもりは水を流して手を洗い、トイレを出た。
「……なんか、ごめん」
「別に、しょうがないよ。それより時間は大丈夫?」
「うん、十分。それに私は応援の方だし」
ジャケットを着ながら、まもりは笑った。
「それじゃ、行くね。またメールするから」
「うん、私も。今年はもっと会えるといいね」
再びの玄関先で、二人は手を振り、そして別れた。
(うう、寒っ!)
道に出ると、頬に当たる風が痛いくらい冷たい。
体に突き刺さるような寒気に笑顔も一瞬で消えてしまう。
(……そういや薫のお父さん、公園まで歩くとか言ってたな……こんな寒いのに……)
一昨日の雪が僅かに残る歩道を、ジャケットの襟を押えながら歩く。
今日は晴れているからまだマシだが、悪いことをしたと思う。
しかし、もちろん彼女が、あの会話の意味に気付くことはなかった。
- 90 :
-
「……さてと。私も」
友人を見送った後の、静けさの戻った玄関。
両手を腰に仁王立ちする薫の顔にも、同じく笑みは無かった。
これから、ひとつ仕事をしなくてはならない。
「早く出さなきゃ。今日の分」
彼女は何かの覚悟を決めた表情で、ぱしっと自分のおなかを叩いた。
そしてその大きな曲線に沿ってゆっくりと撫でる。
ゆるいセーターだとあまり目立たなかったが、彼女のおなかは本来のウエストの数倍にまで膨らみ、そして内側からの圧力で
ぱんぱんに張っていた。
さっきの昼食のせい……だけではない。
昨日から一日かけて腸内に溜まり続けた、大量の大便のせいである。
――重要な仕事。
それは毎日腸内に溜り続ける大量の便を、安全に排泄するということ。
暴発させないように、コントロールすることだ。
彼女は何故か、実際食べた量の数倍以上の大便を毎日排泄してしまうという、特異体質の持ち主なのである。
「あ〜あ、いつもこうだと助かるんだけどな〜……」
……しかしながら、いつもと違い今日の彼女には余裕があった。
一言でいうと軽い。
クリスマスに始まる年末年始のごちそうとお餅のフルコースとで、普段よりも更に腸内がぎゅうぎゅう詰めになっているにもかかわらず、
重たいおなかを抱えながらも、やれやれ、といったくらいの様子で廊下を歩いている。
少なくとも、不意打ちを心配する必要が無いからだった。
いつもの――学校に通っている時のように、すさまじい便意が時と場所を選ばず突然襲ってくることがない。
(ん〜。最後のお餅……あれが効いたかな)
白い息と一緒に漏れたのは、小さなげっぷだ。
ついつい調子に乗って食べ過ぎてしまった。
大好きな味を心行くまで堪能してご満悦の彼女だが、ずしっと下半身にのしかかってくる重さと息苦しさは結構辛い。
これで丸一日分、全く排泄せずに大便をおなかに溜め込んでいることになる。
(けど、ほんとに不思議。何が違うんだろ?)
疑問のため息をつきながら、薫はトイレに入った。
ここ最近、普通なら一日に少なくとも五〜六回あるはずの便意が、全然やってこない。
……いわゆる、便秘状態である。
- 91 :
-
どうも学校に行かないと緊張感が薄れるのか、長期休みに入ると度々便秘を起こすようになったのである。
この兆候は去年の夏休みからあり、最初の時はあまり気にせず自然に任せたのだが……結果、全く出ないまま三日分も腹に溜めてしまい、
ほとんど臨月の妊婦のような姿になってしまった。
そうなる前に、出してしまわなければならない。
出過ぎるのも問題だが、それが出なくなるのはもっと大問題だ。
「まもりちゃんの匂い……残ってる」
扉を閉めた密室の中、彼女の鼻を突いたのは馴染みの無い……他人の排便の名残だった。
時間がたっていないので、芳香剤でも消しきれない。
やっぱり、自分のとも家族の物とも違う。
(普通の女の子のうんち。……って、どれくらいなんだろ)
白い便器の表面に、洗浄水では取れなかった褐色の痕跡も残っていた。
まじまじと、薫はいつも使っている便器を見つめる。
別に出すところを見てみたいわけではないが、一回分でどれくらいの量になるのか、少しだけ気になった。
同世代の“普通”を知ったら知ったで、ショックを受けそうな気もするが……。
今朝方見た、初夢の内容が少し頭をよぎる。
「まぁ、いっか。人のことは」
気を取り直して長い髪をくくると、薫は壁の物入れを開けた。
一番目立たない最上段の隅から取ったのは、青地に白の、小さな紙箱。
イチジク浣腸のパッケージである。
「今日もよろしく、ね」
ピンク色のカプセルを一個つまんで、箱は元に戻した。
使うのは20ccの小さいカプセル一個だ。
彼女の巨大なおなかとその内容物の量に比べてあまりに小さく、頼りないように見えるが、“呼び水”に使うにはこれで十分。
むしろこれより多いと、結局、制御不能な便意を呼び起こしてしまうので都合が悪い。
初めて使った夏休みの時以来、実地で学んだ境界線だった。
便秘の状態からなら最初に少量の浣腸で便意を起こさせて、その後は普通の女の子のように、力を入れて水に流せる分だけ順番に大便を
ひねり出していくことができる。
これが、彼女の余裕の理由だった。
もちろん浣腸を薬局で買うこと自体には、やはり抵抗があるのだが……。
- 92 :
-
「よっと」
薫はカプセルを足元にそっと転がすと、ジーンズと下着を完全に脱ぎ去って、物入れの中に押し込んだ。
下半身は、靴下とスリッパだけ。
すらりと伸びた美しい両脚に、ぷりっとした形のいいおしりが丸見えの状態だ。
そして大きく膨らんだおなかの一部が、セーターでは隠しきれずに裾の下から覗いていた。
(あああ、寒いぃっ! せめて電気ストーブとかあったらなぁ……)
大事なところを隠すものは何も無い。
ほんの小さな隙間風で、つま先から頭のてっぺんまで震えが駆け上る。見るからに寒そうな格好だが、これで戦闘体制が整った。
意を決し、薫は便器を跨いで――カプセルをもう一度手に取った。
「ん、んっ……よっと……入った」
しゃがみ込んだ普通の和式体勢を取ると、大きなおなかが太ももにあたってバランスが悪い。
中腰のまま、後ろから手を回してなんとかイチヂクの先端を肛門へと導いて行き――ようやく、挿入に成功する。
そして、ほんの少しだけ時間をおいてから、ぐっと指先に力を入れた。
「ん……あっ……!」
小さなあえぎとともに漏れた透明の液の一部が、便器の水面に落ちて波紋を描く。
それは、ほとばしったグリセリン溶液が、眠れる氷山を揺り動かした印だった。
握りつぶされたピンクのカプセルが、こんと小さな音を立てて床に転がる。
……そしてそのまま、タンクに寄りかかるようにして彼女は波が来るのを待つ。
寒さに耐えながら、自分が乗る熱い波が来るのをひたすら待つ。
それが見えたのは、注入からきっかり一分後だった。
(あ……あ? あ、あああ……き……来たぁっ……!)
タンクに体を預けるのをやめ、薫は大きくしゃがんで排便体制を取り直した。
最初はじわじわと、途中からは一気に、便意の波が腸内を覆っていく。
人工的に引き起こされた便意で、肛門が押し開かれていく。
それはあたかも、危険なレベルになる前に意図的に雪原を爆破する、人工雪崩のようだった。
(よーし……まだよ……まだ頑張らなきゃ……)
左右の補助手すりにつかまって、やや後ろよりになる体を支えながら、深呼吸を一回。
グリセリンが硬い便秘便の先端からじわじわと浸透し、直腸の壁を刺激し、眠っていた彼女の腸とその内容物を揺り動かしていく。
たった20ccでも、普段全く薬を使わない薫の身体に、イチヂク浣腸の効力は絶大だった。
あとは歯を食いしばり、十分に便意が高まるまで――ギリギリのタイミングを見極める。
(もうちょっと……もうちょっと……!)
ぷっ ぷびゅっ……!
ぽたぽたと、薄い茶色に染まったグリセリン溶液が漏れ始めた。
そして、閉めようとする脳の命令に反して肛門が開きかけた、そのとき――
(んっ く……! も、もう出る…出る……うんち……出るぅっ!)
- 93 :
-
「……あれ、地震? ……じゃないか。なんだろ、今の」
駅前に向かう道の途中。
まもりは、妙な地響きが後ろのほうであったような気がして振り返った。
――もちろん、何も無かった。
「んあああああっ……!」
狭いトイレの中に、悲鳴にも似た喘ぎが響く。
両手がふさがっていては、異常な刺激に歪む口元を押えることもできなかった。
悲鳴と一緒に、盛大な音を立てながら肛門から飛び出た大便……直径、5〜7センチくらいはあるのではないだろうか。
肛門が開いたその瞬間から僅か数秒で、その物体は白い便器を覆いつくしてしまった。
落ちたそばから次々に新しい便が折り重なって山を成した、彼女の、今年最初の脱糞。
雪のように真っ白な彼女の肌と、同じく白の便器との対比でそう見えるのか、茶色というより、ほとんど真っ黒に近い。
便秘便特有のごつごつした表面には、グリセリンと混じった腸粘液が、ねっとりとまとわりついていた。
その山盛りの大便から、強烈な臭気を含んだ湯気が立ち上っていく……。
(ふ、ふぅぅ…… い、一回目……)
便秘とは言えわずか一日溜めただけで、この熟成具合である。
小刻みに息をして、極太排便の衝撃にくらくらする頭をどうにか支えながら、薫は右手を手すりから離してタンクのレバーを捻った。
- 94 :
-
(……よし、二回目行こう)
水音が響く。
溢れるかどうかの瀬戸際で、どうにか大便の山は排水口の彼方へと飲み込まれていった。
安堵のため息を一つ、薫は両手で手すりをちからいっぱい握り締め、再びおなかに力を入れる。
むしろ、ここからが本番だ。
「ふっ……! んん、んんんっ……!」
浣腸の刺激で排出されたのは、ほんの先端部分でしかない。
歯を食いしばり、彼女は、今度は腹筋に力を込めて残りの便を押し出しに掛かった。
両手両足で体を支え、下というよりやや前の方に向かっておしりを突き出し、いきむ姿はさながら分娩の光景のようだ。
ぴったりと閉じた、清楚な割れ目のすぐ下で……再び肛門が盛り上がり、大きく口を開けていく。
「んんっ…! んんんっ!」
苦悶の表情と共に、次に控えていた分の大便が、さっきよりもゆっくりとしたスピードで排出されていく。
太さはほとんど変わらない。
が、硬い先端はとりあえず終わり、今度はチョコレートクリームのような柔らかめの便がうねうねと産まれ落ち、また幾重にも
折り重なって大便の山を作る。
そしてまた便器がいっぱいになりかけたところで止めて、洗浄。
同じように大量の便が吸い込まれていった。
(さ、三回目っ……)
太い大便が肛門を通り抜ける度に、その刺激で下半身が震える。
タンクに洗浄水が溜まる時間を見計らいながら、おなかに力を入れたり緩めたり……まるで間欠泉か、もしくは工場の生産ラインのように、
大量排便と洗浄のサイクルが一定時間ごとに繰り返される。
そのたびに、僅かずつ彼女のおなかも小さくなっていく。
少しだけの浣腸で便意を起こした後は、普通の女の子のように力をこめて大便をひねり出していく。
狙い通りだ。ただ……
「じゅ、十四回目…… はあぁ……」
体重を支える両腕と両足が、小刻みに震えだしていた。
回数を重ねるごとに、彼女の顔にも疲労の色が濃く表れていく。
普段、五〜六回かけて出している一日分の大便を、たった一回の排便で全部出してしまおうとしているのだ。これだけ力んで捻り出しても、
まだまだ腸内の容量は残っている。
- 95 :
-
むしろ手間取っている内に、後から食べた分も順番に腸へ降りてきているので、減りながら増えていると言ったほうがいいかもしれない。
過去に、三日間溜めっぱなしにした大便を出したこともあるにはあるが……。
その時は30ccのイチジク四個をいっぺんに注入し、公園のマンホールに直接またがって、文字通り滝のように一気に流しつくした。
今いるのは家の水洗便所だ。
一回一回、流せる量を見極めて排便しなければならないのがもどかしい。
それにいつも通りであれば力を“せき止める”方に使うが、便秘の今は逆に押し出すことになり、普段より腹筋に余計な力が要る。
マヨネーズか、ケチャップ……いや、マスタードが近いだろうか。
チューブ入りの調味料を両手で力いっぱい握って、小さな口から中身をちょっとずつ搾り出す。そんなイメージだ。
いつものように、津波のような便意を必で押し留めながら、タンクに水が溜まるのを待って少しずつ出すか。
それとも並べたバケツに一度全部出した後、ちょっとずつそのうんちを処分するか。
この二択に比べれば、自分でコントロールできる今のほうがいいとは思うのだが……やはり痛し痒しだ。
ちなみに、時間が経つとやはり慣れてくるのか、休みが始まって十日ほどもするとまた突発性の便意が襲ってくるので
全く油断はできないのだった。
(あぁ、もう……寒いし疲れる……)
はぁはぁと、大きく肩で息をする。
既にかなりの量を出したものの、まだウエストは完全には元に戻っていなかった。
小休止を入れないと、持たない。
十九回目の排便サイクルの途中で、薫はゆっくり立ち上がって膝を伸ばした。
「あと三回くらい、かな……」
立ったまま、セーターとシャツを胸の下までぐいっとめくりあげて現状を確認した。
まだ若干ぽっこり膨らんでいるように見えるが、しかしトイレに入る前と比べれば、ほとんど別人だ。
大量の便でぱんぱんになっていたそのおなかの出っ張り具合と言ったら、これまた立派な彼女のおっぱいにもう少しで並ぼうかと言うほど
だったのだが、今はすっかりスリムになっている。
排便するそばから流しているので、どのくらい出たのかはっきりわからないが、最低でもいつものバケツ四杯分は確実に行っているだろう。
しかも、食べ過ぎのせいなのか出しても出しても一向に細くならないので、途中で止めるのも肛門が擦り切れそうだ。
便器をまたぐ彼女の足もとでは、いま産み終えたばかりの茶色い塊から、やはり白い湯気がその匂いと一緒にもうもうと立ち上ってきていた。
- 96 :
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しかし、大人と子供と言うか、スライムとキングスライムというか……。
“普通の”と言われたまもりが、便器を覆い尽くすこの大便の山を見たとしたら、完全に言葉を失ったに違いない。
いや、むしろ当然と納得するだろうか。
(……頑張ろう。あと少し)
ひざの痛みに耐えながら、インターバルを終えて彼女は再び排便体勢を取った。
膝と、腰……それから極太の便で擦られ続けるおしりの穴も痛い。
今が真冬でなければ、あの神社の汲み取りトイレまで行っていたと思う。
近い内にこのトイレを新しくするとかいう話を両親がしていたが、その時は絶対に、自分の要望を聞いてもらおう。
そんなことを考えながら、彼女は残りの便を順番に処理していった。
(やっぱり疲れる、これ……)
暖房の無い、冷たいタイル張りの部屋の中で頑張っていたにもかかわらず、彼女の額にはうっすらと汗が滲んでいた。
心拍も早い。今ので軽いジョギングくらいのエネルギーを消費したのではないだろうか。
しかしながら、いつものときのような、爽快感が足りない気がする。
なんと表現すれば良いか……“物足りない”というわけではないのだが。
(疲れたし、寒いし……)
「……おしるこ食べたいな」
ようやく全部をしぼり切り、トイレットペーパーでおしりを拭く。
そして最後の洗浄レバーをひねりながら、彼女は、ぽつりとつぶやいたのだった。
- 97 :
-
以上です。
薫ちゃんの新春初うんこでした。
“食べすぎで超絶便意に襲われて爆発的噴出”を期待してたら、ごめんなさい。
時間がないと言いつつ、それにしても書ける時と書けない時の落差がひどい。
こういう、前後のしがらみがあまりない文章は割と早く書けるんですけどね……。
ではまた。
- 98 :
- 今回も果てしなくGJ
しかし大量娘ももう7作目か…
- 99 :
- 最高やわ(^_•)b
次もお願いします。
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