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2012年5月エロパロ566: 君に届けでエロパロ★6 (167)
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君に届けでエロパロ★6
- 1 :10/09/04 〜 最終レス :12/05/01
- まだまだ引き続き神光臨超期待!
前スレ
君に届けでエロパロ★5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265163217/
保管庫(管理人さまに感謝)
ttp://wiki.livedoor.jp/ekdo31/
- 2 :
- 前スレが容量オーバーで落ちていたので立てました。
神々の降臨をお待ちしております。
↓ ↓ ↓
- 3 :
- では即回避用に小ネタ投下。
・風早×爽子、お初済ませてしばらく経ったころ。
・事後なのでそれほど直接的な描写があるわけではありませんが、エロ単語の羅列があります。
・脳内会議ネタ。
それは慌ただしい情事を終えた夕暮れのこと。
毎週水曜日は黒沼のお母さんのボランティアが終わるまでは二人の時間。
お母さんにかわって夕食の支度をする黒沼を手伝って洗い物をしたり、一緒に宿題をしたり、
そしてやるべき事が終われば当然ヤルべき事をするわけで。
階下からは肉じゃがのいい匂いがする。
俺は黒沼の髪の毛を撫でながら幸せに浸りきっていた。
その時までは。
「あ、あのね、風早くん」
「ん?なに?」
「実は、ちょっと聞きたいというか、確認しときたいことがあって。その、コレって…何てよべばいいのかな」
「へ?」
それだけ言うと耳まで真っ赤にして、黒沼は枕に顔を押し付けた。
俺は黒沼がそっと触れている「ソレ」を見下ろした。
――戦いを終えて俺の股間でヘタリと横たわる、ソレ。
「やっぱり名前をきちんと知らないと、ほら、いろいろ…不便だし。きちんと名前を知ることから始めたいかなって」
「始めるって何を」
「その、――もっと上手にできないかなって」
そこまで言うと黒沼は顔をグリグリと枕に擦りつけ始めた。
恥ずかしさに身悶えしているらしい……か、カワイイイイんですけど!
俺はそんな黒沼をぎゅっと抱き寄せて囁いた。
「いいよ、そんなこと考えなくても。コレとかソレで」
「いえ、そういうわけにはいかないって言うか…やっぱり私がスッキリしないので」
「そ、そう?」
「はい。で、何て呼べば?」
- 4 :
- 困った。なんて答えればいいんだろう。
俺は素早く脳内会議モードに入った。
風早A「そんなんフツーにおちんちんでいいじゃん」
風早B「うわ、それ幼児語だし」
風早C「ドン引きや」
風早D「まったくだ、陰茎とかペニスとか他にもいろいろあるだろ」
風早A「待て、そっちの方がナイから」
風早C「マジ引くわ」
風早B「『風早くんの陰茎、おっきい』とか言われてみ?萎えるやん」
風早D「うひゃーエロいいいい」
「あ、あの、風早くん?なんかコレ、おっきくなってきたんだけど…」
「う、あ?あ、ああ。ごめん、もうちょっと待ってて!」
風早A「えーと、じゃあエロゲみたいにおちんぽとか肉棒とか…」
風早B「なんだそれ。てかお前、まじめに考えてる?」
風早C「ありえへん」
風早D「『風早くんのおちんぽ舐めたい』とか言われてみ?萎えるやん」
風早A「…いや、むしろ」
風早D「おい!そっちかよ!」
風早B「てかハッキリ言わせる必要あんのか?抽象的な言い方の方がグッとくるで」
風早D「『風早くんのおっきくて黒光りしたカチカチのやつが欲しいのぉ』とか?」
風早C「ハァハァ」
風早A「ハァハァ」
風早B「ハァハァ」
風早D「おい、黒沼に何を言わせる気だ!絶対阻止!」
「風早くん?あの…すごいんだけど、コレ」
「や、やっぱり『コレ』でいいんだけど、あひゃあ!」
「うふ…なんだかかわいい、ピクピクしてて」
「う、あ…やめて!そこはダメ!」
「じゃあ何て呼べばいいかおしえて?」
脳内会議は紛糾している。
俺の『ソレ』は不埒な妄想と黒沼のぎこちない指の動きでもう危険水域だ。
追い詰められた俺は完全に頭に血が上ってしまっていた。
いや、血が集まった場所は別の場所か。
「ねえ風早くん?」
黒沼が髪を掻き上げながら黒目がちの上目遣いで俺を見る。
ああ、もうだめだ。
俺はそのまま黒沼の手の中にぶちまけてしまった。
その後、いろいろ紆余曲折があって俺の分身の呼び名が「ペドロくん」になるのはまた別の話。
(おわり)
- 5 :
- >>3
即回避乙&GJでしたー
- 6 :
- ちょ、ペドロwww
乙&GJです!!
- 7 :
- スレ立て乙ですー
脳内会議wなんで関西弁www
- 8 :
- 保守
- 9 :
- ペドロくん・・・!かわいい
- 10 :
- いいね、ペドロw
脳内会議いいなあ
GJでしたw
- 11 :
- 投下します。
シチュ;初体験から半年くらい、繋がったまま爽子をイカせられない風早の苦悩とカタルシス
(1/6)
私はまだ風早くんのアレでアレしたことがない。
もちろんアレの時にはアレしちゃうんだけど、そうじゃなくてアレがアレの中で動いてる時には…って意味。
ネットで検索したところによると、アレがアレの奥にあたるとすごくアレでアレしちゃうのが普通らしい。
アレが動いてる時はもう嵐みたいに何がなんだかわからないんだけど、でも風早くんがアレになると
私も満足感がすごくあって幸せ。
でもそのたびに風早くんが「俺だけ気持ちよくてごめん」って謝るのが、ちょっと。
早く風早くんが謝らないで済むアレができればいいのに。
「ごめん」じゃなくて「ありがとう」で終わるアレがしたいのに。
やだ私ったら。
あんなに良くしてもらってるのに、これじゃまるで文句みたい。
あんな風に風早くんと繋がって一つになれて、それだけで十分幸せなのにね。
人間って、どんどん贅沢になってしまうね。
【※伏字ばっかでワケがわかんないので、以下風早視点でお届けします。】
俺はまだ黒沼をイカせたことがない。
もちろんクンニではちゃんとイッてるみたいだけど、そうじゃなくて挿入中にってこと。
ネットで検索したところによると、GスポットとかA感覚だとかポルチオだとかもうわけわからん。
いつも射精の後には自分の不甲斐なさから「ごめん」と言ってしまう。
そしてそのたびに黒沼に悲しそうな顔をさせてしまうんだ。
本屋にいったら「本当に気持ちのいい◯◯◯◯」とかいう本が平積みになっていて、
「二人で気持ちよくなるって、こんなに簡単で素敵なことだった!」なんてPOPがついてたけど、、、、
あんなタイトルと表紙じゃ男子高校生が手を伸ばせるわけないっちゅーの!!!!
あの本が数学の参考書みたいなタイトルと表紙だったら今の10倍売れると思うよ、マジで。
- 12 :
- (2/6)
俺もなんだか血迷って、矢野に相談したりしちゃって。
まあ突然切り出したわけじゃなくて向こうが「で、うまく行ってるの?」なんて意味ありげに聞いてきたからだけど。
「う、うまくって!?いや、ヘタなのか上手いのかもわからないよ!!」
「ちょ、風早、声が裏返ってる」
「俺ばっか気持ちよくてさ、やっぱり俺がヘタなの!?」
「……おちつけ。そういうこと聞いてるんじゃないから」
「あ、え?そ、そうなの?」
「うん。交際は順調ですか、的な」
「あ…そういう…的な…」
しばらく沈黙。
「つまり、もうあんたたち…ってこと?」
「うん」
「でも風早ばっか気持ちよくて悩んでる、と」
「う…そうまとめられると身もフタもねえ…」
「爽子は幸せそうにしてるけど?」
「あー、うん。黒沼は…今のままでいいって。でも俺は」
矢野は言い募ろうとした俺を、右手を上げて制した。
俺は「一緒に気持ちよくなりたいんだ」と言いかけた言葉を呑み込んだ。
「風早、あんた、爽子以前に経験って?」
「あるわけ、ないだろ」
「やっぱりね、まあそれだとしょうがないんじゃないかなー」
「えっ!や、や、やっぱり数をこなさないとダメとか!?」
「お・ち・つ・け。――爽子以外の女と練習しようとかしたら、あたしとちづですからね」
「……はい」
「うん、つまりは童貞と処女同士じゃそんなサクサク行くわけないつーか。そんなに簡単なら、ハウツー本があんなに売れるわけないでしょ」
「確かに」
「だから焦って変なことすんなよってこと。ムリしないで、ヨソと比べないでいいんだからね」
「そうか…」
「てか風早ひとりで煮つまらなくたって、あのコだって色々考えてるよ。ま、がんばって」
俺の肩をポンと叩いて、矢野は軽やかに去っていった。
何?いまなんて?
「あのコだって色々考えてるよ」
いやあああああああ!
どうしよう!
黒沼が、俺以外の男と練習しようとか考えていたら!?
(※もちろん矢野はそんなつもりで言ったわけではありません)
- 13 :
- (3/6)
俺は一旦家に帰って私服に着替えると自転車で町の一番大きな本屋へと急いだ。
もう恥ずかしいとかなんとか言ってられる場合じゃない!
平積みの棚から「本当に気持ちのいい◯◯◯◯」を1冊取ると、俺はそれを「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の下に隠すようにしてレジへと持っていった。
別にドラッカーに興味があったわけじゃない。
本のサイズがぴったり同じだったからだ。
無言でレジに向かって2冊を突き出すと、本屋もさすがプロだ。
さっと裏返して無言でバーコードをピッピッと当てている。
なんだ、別に難しいことも恥ずかしいいことも何もなかったんだ。
変に構えてた俺がバカみたいだ。
「2冊で3180円…あっ!」
店員が突然動きを止めた。一体なんだ?
「もうしわけございません、こちら、カバーが少々破れておりますのでお取替えさせていただきます」
えっ。
「三枝さーん!コレ、もう1冊持ってきて!こちらのお客様に!」
その店員はあろうことか、「本当に気持ちのいい◯◯◯◯」を高く掲げると、店の奥にいる店員によく見えるように振り回した。
なんとなく周囲がザワついた気配を、俺は背中に感じた。
だめだ、一刻も早くここから立ち去らないと――!
ふう、なんとか入手に成功したが、正直言ってどうやってお金を払ってきたのかもよく覚えてないぜ。
俺は今度からレジにもって行く前にはカバーの破れやヨゴレもチェックしなければいけないと心のノートに書き留めた。
- 14 :
- (4/6)
「え、いつもとは違う…って?」
「うん、今日はちょっとやり方を変えてみたいと思って」
クンニでイッてぼわんとしてる黒沼をぎゅっと抱きしめると、俺はおもむろに切り出した。
例の本で得た知識を実地に移してみることにしたんだ。
「黒沼、多分俺、今までわかんなくて黒沼に辛い思いをさせたんじゃないかと思う」
「…?」
「まだ黒沼は経験が少ないのに、ガンガン勢いにまかせて奥まで突いちゃったり、バックからしたり」
「それは別に、辛いなんてこと…」
「本当は痛かったりしたんじゃ?」
「あ、え…でもそれは私がまだ上手にできないからで…」
「やっぱり!だから、だから!そうじゃない方法を試してみたいんだけど、いい?」
黒沼はコクリと頷いた。
俺はコンドームを装着すると、黒沼の脚を少しだけ広げさせてペニスの先端を挿入した。
入り口付近でゆるゆると少しずつ動かしながら、上半身を密着させて黒沼の唇を吸う。
この姿勢だと、たとえ俺が我を忘れたとしても奥まで突き込むことはできない。
いままで俺は、エロゲなんかで「奥がいーのー」なんて女の子が言ってるのを間に受けて、黒沼に対しても奥をガンガン攻めていた。
でも例の本でそれは経験の浅い女の子にとってはそれは苦痛でしかないと知り、正直ショックだった。
黒沼も痛いって言ってくれればよかったのにと一瞬考えたが、セックスというものがどんなものかも知らなかった黒沼にそれを求めるのは酷というものだ。
むしろ、自分の快感で目が眩んで気付いてやれなかった俺の方が…。
だから俺は、奥がまだ硬い黒沼でも快感を得られる可能性の高い入り口付近を丹念に攻めることにした。
まだ処女膜の痕跡が残っているのか、黒沼のそこは出し入れするたびにキュッと俺を絞り上げる。
それを何度も繰り返すのは、はっきりいって今の俺には拷問に近い。
俺はピンの顔を思い浮かべながら必に耐えた。
- 15 :
- (5/6)
「う、うあ――んん…」
黒沼の口から、赤ん坊の声のようなうめき声が切れ切れに漏れる。
やばい、その声だけでイッてしまいそう。
てか結合部を見たら絶対出る。
俺は黒沼の顔をしっかり見つめた。
頬を染めて、目を潤ませて、眉間に力が入ってそこだけ白くなってる、きれいな顔を。
「か、風早くん…ちょっとやめて…」
「え、何?」
「なんか変で、あの、トイレに行きたいみたいな…ひああ!」
俺は黒沼の腰をしっかり抱えると、黒沼が敏感な反応をしめした部分を丹念に擦り上げるように腰を送った。
多分、これが黒沼のGスポットって奴なんだ。
1回奥まで突いて、2回はゆっくりGスポットをカリで引っ掛けるように。
狭い蜜壷の中が焼けるように熱くなって、クチュッという淫靡な水音を立てている。
奥の方もねっとりと俺を迎えて絡みついてくる。
すごい、これが黒沼の…。
「今のが、イイの?」
「やぁ…わかんない…はぁッ、でも…んあ!ああっん!」
ああだめだ。
気持ちが良すぎる。
うっすら発汗して薄桃色に光る黒沼の身体。
それがうねり、震えて、俺の頭のどこかのスイッチを壊す。
一緒に壊れて、どろどろに溶けてしまいそう。
「あふぁッ!や…怖い!」
「大丈夫、怖くない…そのまま、俺と一緒に…」
「い、いやあ、ひ、ぐぅ――あああああぁぁぁ――」
ガクガクと震え始めた黒沼の脚を俺は抱え上げ、一番深いところまで叩きつけ、ぶちまけた。
長い射精が終わり、ペニスを引き出すと、コンドームには白く泡だった愛液が絡みついていた。
- 16 :
- (6/6)
俺がコンドームの処理をしている間に、黒沼は枕を抱えて俺に背中を向けてしまった。
そういえば初めての時もやっぱりこんな風にしていたな。
その時には「嬉しいのと恥ずかしいのが溢れちゃってどうしようもない状態」とか言ってたな。
俺は隣に身体を横たえて、黒沼の身体を後ろから抱いた。
「俺、すっげー気持ちよかった…」
「…」
「黒沼は…どうだった?」
「…」
何も言わずに耳まで真っ赤にしてる黒沼の背中にキスをして、俺は勝手に話し続けた。
黒沼がどんなにキレイだったか、黒沼の中がどんなに気持ち良かったか、俺がどんなに幸せだったか。
自分が気持ちイイのよりも、黒沼がイク顔を見てる方がずっと幸せだってって言ったら、黒沼に怖い声で「恥ずかしいから本当にやめてくれませんか」とか言われた。
それでもなんだか口が動くのを止められなくて、止めたら幸せがなくなってしまうような気がして、恥ずかしがる黒沼を羽交い締めにしながら俺はしゃべりつづけたのだった。
- 17 :
- 投下終了です。
コテ欄記憶にチェック入れ忘れて、見づらくなってしまいました。
- 18 :
- 乙です。本屋の風早がリアルw
- 19 :
- GJ!!
本屋でケントあたり偶然遭遇してたら後日どんなイジリが‥wwW
容量オーバー気付かずにしばらく迷子になってたよー
- 20 :
- なんとなくリアルで、でもこういう風にしていけるカップルがいたら
それはそれですごくいい感じがして、ちょっと感動してしまった。
しゃべり続けた風早にだんだんと折れていく爽子が見たかったかも。
- 21 :
- 再放送決定記念age
- 22 :
- 爽子は自主練ジョギングもしてるしスタミナも体力もあるだろう。
下心のみ太の止まらない勢いも受け止めてやれそうだ。
- 23 :
- >>11
これ、すごい好き。GJ!
続き書いて欲しいくらいです。
- 24 :
- 投下いたします。
爽子と風早つきあって一年くらい 風早試練話?
黒沼爽子、俺の彼女。
最近俺は、彼女のことで悩んでる。
付き合い自体はすごく順調。幸せ過ぎてこわいくらい。
俺たちつきあってそろそろ一年たつけど…身体の関係はまだ。
今思えば何回かチャンスはあったかもしれない。
正直、押し倒してあの白い身体を意のままにしてみたい、なんて思うことはしょっちゅう。
だけどその都度俺の頭にあの言葉が蘇るんだ。
「真面目につきあいます」
初めて黒沼の家に行った時、黒沼の両親の前で俺はそう約束した。
あれ以来俺はずっと約束を守ってきたし少なくとも高校を卒業するまでは…と心に決めていた。
考えたくないけどもしも、の時があった時学生の俺はどうすることもできない。
高校を卒業すれば俺だって働くことは出来る。
だから、それまでは…。
――そう固く誓った俺の心に最近ヒビが入りはじめた。
「風早くんぎゅってして…」
部屋に黒沼の可愛い声が響く。
今日は俺の部屋で勉強会。
黒沼のおかげで俺の成績もかなりあがったし、真剣に問題に取り組む黒沼の姿を見ているのも好きだ。
問題はその後…。
暗くなってきた空を窓越しに見てそろそろ帰ろうかな、と黒沼が腰をあげる。
送るよ、と声をかける俺に黒沼がそっと呟く。
「風早くん、ぎゅってして…」
そうなんだ。最近黒沼がこうやって可愛いことを言っては俺の理性に何本もヒビを入れるんだ。
- 25 :
- 思い切り彼女を抱き締める。シャンプーの香りが鼻をかすめて頭がくらくらする。
俺は自分の欲を押さえるのに精一杯。だってあの黒沼から「ぎゅってして」だなんて。
黒沼がこうして自分の欲求を伝えてくれるようになったのはつい最近のこと。
それがはじめはすごく嬉しかった。いや、今だって嬉しいんだよ?だけど…
徐々に俺は、自分の限界が近いことを感じて始めていた。
「…きっ、キスして欲しいな…」
ああ、やっぱり黒沼は意地悪だ。
彼女は俺の腕の中でもじもじと身動ぎするとあの可愛い声で言う。
あああ。もうどうしてくれよう。知らないよ、そんな風におねだりされたら…
黒沼の頬に両手を添えると軽く口付ける。
ちゅ、と音をたてて顔を離すとぶつかる潤んだ瞳。
誘ってんの?ねぇ、黒沼。今日俺んち誰もいないの知っててやってんの?
そう思わずにはいられないくらい、黒沼の威力は半端ない。
その瞳に吸い込まれるように、もう一度口付ける。角度を変えて何度も。
痛いほど反応を示している下半身がバレないようにと、つい腰がひけてしまう。
呼吸の合間に黒沼は小さく、呟くように言う。
「…すき」
……もう、ダメだ。俺は黒沼の身体を引き離した。
「ごめん。もう俺、とまんなくなるから」
「え?」
きょとん、とした黒沼の顔。
「こうしてると…黒沼に触れたくてたまんなくなるっ…!だから」
「同じだよ?私だって風早くんに触れたいよ?」
わかってない。絶対に。俺の触れる、と黒沼の触れる、じゃ意味が違うこと。
黒沼は何にも悪くない。それもわかってる。
だけど、彼女の無邪気に俺を求める言動に、自分との温度差を感じずには居られない。
ずっと押さえてきた感情が爆発しそうだった。
分かってないなら、分からせればいい…突然、頭の中でもう一人の俺がそう囁く。
- 26 :
- 「んっ…」
強引に唇を塞ぐと隙間に舌を差し込んだ。黒沼の舌を見つけると自分のそれで絡める。
初めて味わう彼女の舌は柔らかくて、それだけで頭がどうにかなってしまいそうだった。
苦しげに呼吸する黒沼にねだるように囁く…
「黒沼も…動かして…」
俺はそういうと、また舌を絡めた。
少しだけど、黒沼が反応してくれて、それがすごく嬉しい。夢中で貪る。
気が付くと俺は彼女の胸の膨らみに手を伸ばしていた。
「きゃっ…!」
黒沼の声でようやく我にかえる。
あ、俺今何して……
指先に残る感触に夢じゃない現実なんだ、と思いながら黒沼を見ると、それは真っ赤な顔の彼女。
「こーゆーことだからっ」
「…え?」
「俺が触れたい、ってのはこーゆーことだからっ…」
黒沼に顔を見られないよう顔を伏せる。見なくたってわかる。絶対俺も顔、赤い。
「…わかった?」
ポーッとしたままの黒沼にそう告げると、俺は立ち上がって勢いにまかせて言った。
「…送る!」
黒沼を家まで送った帰り道。
俺は初めてのディープキスを思い浮かべながらニヤついた頬をピシリと戒めた。
黒沼…分かったよな、さすがに。俺の下心。
だけど。
しばらくして、俺は自分の考えの甘さを呪わざるを得なかった。
- 27 :
- 「風早くん、ぎゅっ…てして」
今日も楔が打ち込まれる。
ああ…また!こないだのこと分かってないのかな?
俺はたまらず黒沼を抱き締めると祈るように目を閉じた。
…今日は…大丈夫…かな?爆弾発言…ナシだからね?
腕の中でもじもじ動く彼女。腕を緩めるとすくうような瞳で俺を見上げる。
「おっ、お願いします…あの…」
黒沼はそう言うと目を瞑った。柔らそうな、唇。その艶が俺を誘惑する。
「黒沼あのね!そんな可愛いことされると…俺…」
我慢出来なくなる。ほんとに。
「いいよ」
「……へ?」
「この前みたいな…キス…すごく…嬉しかったから」
「………!」
はっ恥ずかしい……!と黒沼は顔を手で覆ってしまった。
適わない、君には。 ――ヒビがまた大きくなった。
黒沼爽子、俺の彼女。
今日も彼女は甘い言葉で俺を悩ませる。無邪気に…可愛く。
おわり
- 28 :
- うわぁ。この爽子すっごく可愛いです。
がんばって約束を守ってる風早はやっぱり好青年だな(笑)
「ヒビ」という題名が、二人の間の壁のようなものかと思って緊張して
読み始めたらこんな可愛いお話しでよかったです。
- 29 :
- このスレは外れがなくていいですw
ああ、かわいいなあ
- 30 :
- 悶々とする風早サイコーーwww
だが、この勢いでヒビがばりーんて割れてしまえばいいのに!とも思うww
よかった!
- 31 :
-
服をすべてベッドの下に落として、彼がタオルケットごと広げた腕の中に入ると、急に彼が言った。
「…黒沼って…ぷよぷよだよね」
「えっ」
私が言葉の意味を図れずに固まると、彼は慌てて続けた。
「あっ別に太ってるって意味じゃなくて!いやむしろ痩せてるし!」
「…でっでも…ぷ、ぷよ…??」
私は焦って自分の身を捻り、脇腹の辺りをチェックする。確かに、この辺はお肉が少し余るのだ。
「いや、そんなの全然大丈夫だから!ほんと、こんなにほっそいのにさ…」
そう言いながら、彼の腕は私をすっぽり包んでしまう。ぷよぷよの意味が気になりつつも、抱き締められると私は途端に安心しきって、彼に身を委ねる。
風早くんの身体は、いつも私よりも熱い。
彼の胸の中で訊いてみた。
「…ぷ、ぷよぷよは…お嫌いですか?…」
「違う!!違う違う違う!逆!むしろ逆!逆だからっ!」
「…え…」
「その…ほっぺとか(と言って彼は私の頬を指でつついた)、この辺とかこの辺とか(と言って彼は私のお腹や二の腕をさすった)…」
「それから唇も…」と言って彼は、私の唇に指をすべらせて「ほら、ぷよぷよ」自分の唇を重ねてきた。
「…ン…っ」
キスをされて、髪や背中を大きな手で撫でられると、身体中から力が抜けていく。
「…めちゃめちゃやーらかい…」
「…は…あっ、ァ…」
熱い掌で、胸を包まれる。ゆっくり揉まれて、私は声を抑えられなくなって来る。
私の吐く息もきっと熱い。
「ぁ…んッ…か風、早く…」
「ここも…」「あ、ぁん」
内股をやさしく撫でられる。
「ここも」「はっ…ぁ…」
お尻をやんわり掴まれる。
「ほんと…ヤバイよ…」
(何がどうヤバイんだろう…!)って思ってまた焦ったんだけど、
彼に身体を触られると、気持ちよさにいつも自分がなくなりそうになって、こわいから、風早くんの側にとどまろうと踏ん張る。
力を入れ過ぎで、目の縁に自然に涙が滲むのがわかる。
「…ぁ…か、風早くんっ…」
「…爽、子…かわいい……」
抱き合うとき、彼はとても照れ臭そうに名前を呼んでくれる。いつもの元気で明るい彼も大好きだけれど、この掠れた声を聴くと、なぜだか胸が締めつけられる。大好き…
その頃には、二人とも行為に夢中だった。
私はもう何も考えられずに、彼の唇や舌や、掌や指を受けとめるので精一杯。
- 32 :
- 「爽子…好きだ、…大好き」
「ぅあ、あんっ、…わ、私も……すき、だいすき…」
彼が私の中に入って来ると、意味のある言葉はもう紡ぐことが出来ない。
何度も何度も突き上げられて、頭が真っ白になって。
「あぁん!いゃぁっ…だ、め、だめ…っ…あ、は!あ!」
「…爽…」
急に、彼の動きが止まる。彼の、真っ黒に濡れた大きな瞳が私を見ている。そんな切ない顔をしないで。愛しくて愛しくて、どうしたらいいか、分からなくなるから
「…そんなカオされると、俺どーしたらいいか、分かんなくなる…」
「…えっ?て、テレパシー…?」
「えっ?」
私を見下ろす彼の髪に手を伸ばす。さらさら。
「い、いまね、私も…同じこと、思ってたの…」
「…ほんとに?」
「うっ、うんっ」
繋がったままで。彼が私の頬を撫でる。チュッと軽い音を立てて、口づけをする。今にも泣きそうに見えるけど、それだけじゃないの。
「あの、あの、私…もしかして…怖かった?あの…そんなにやばいかな?」
私がおそるおそるそう訊くと、風早くんはふっ、と優しく笑った。
「そーゆーイミじゃないよ…」相変わらずすごい解釈するなあなんて言ってる。
そして、ぎゅうっと抱き締められた。息が出来ないくらい。だから、彼の背中に回した腕を、私もぎゅうっとする。
この気持ちが、なるべく全部、彼に伝わるようにと、祈りを込めて。
「そうじゃないよ…だって、爽子、すげーかわいいんだもん」
「えっ、かっかわっ?!」
「…いつもいつもいつも、何しててもかわいい…」
風早くんも、いつもいつも素敵だよ。笑った顔も、真面目な顔も抱き合ってるときだけ見れる、泣きそうな顔も全部全部素敵。
「かわい過ぎて、そんで、あのね、してるときの爽子、すごい…やらしいカオだから…」
えええええっ!いやらしい??!それって、それって、女の子として良くないことなんじゃないかなあ?!
「そのカオされるとなんかもうね、いつも自分でも訳分かんなくなるくらい、爽子のことめちゃめちゃにしたくなるんだよ……」
「…!」
「だから…ゴメン」
彼は小さくそう言うと、ぐいっと私の腰を引き寄せた。
あやまらないでいいの。
風早くん。
だって、私、私もそれを望んでる。
もっともっと、めちゃめちゃになって、二人溶けてしまえばいいのにって、本当はいつも思ってる。
だけど言えなかった。
突き上げられる度に、身体中が花火になったみたいで。ちゃんと喋れない。
「あ、あ、あん、だめ、…っい、いく、いっちゃう…っ!風早くんっ、ああん、いく…!」
「爽子、…ッ」
終わったあとは、二人で抱き合って少し眠った。
彼の体温はいつも私よりも熱くて、それが今日も私の胸をきゅうっと絞りあげる。
眠りの中で、彼が消え入りそうにとてもとても小さな声で、さわこ あいしてるよ って言った夢を見た。
(おしまい)
急に投下してしまってすみませんでした!
初投下のためしくりました。
書き込み前にチェック出来るかと思い「付き合ってどれくらいで」等を、冒頭に入れられませんでした。。
- 33 :
- >>24
風早は卒業までガマンできるのか?w 爽子かわいすぎる
>>31
>…ぷ、ぷよぷよは…お嫌いですか?…
これまたかわいい。
- 34 :
- 保守
- 35 :
- 保守
降臨待ち
- 36 :
- 原作者が「風早は我が強く自分の思う真実を突き通したいコ」と言っていたのを知って胸熱。
- 37 :
- 透太って翔太以上に我が強そうにも思える
いきなり爽子のスカートの中に潜り込まないか心配ダハアハア
- 38 :
- 龍がちづ連れ去って襲っちゃうのキボン
- 39 :
- 「俺のもん」なんだから好きにしちゃってほしいよね、龍。
- 40 :
- 「も、20分たってるよ。…んんっ」
「まだ」
「はっ…ぁ…ん。ううう嘘だ!」
ですね。わかります。
- 41 :
- うわああああ
ヤバイ!萌えたー!!
- 42 :
- ほ
- 43 :
- し
- 44 :
- 柿
- 45 :
- は
- 46 :
- う
- 47 :
- ま
- 48 :
- い
- 49 :
- 爽子は家庭的だから何気に干し柿だって作っちゃうだろ
- 50 :
- アニメ二期wktk
- 51 :
- アニメ二期と別マ12月号を楽しみにする日々・・・
神降臨お待ちしてます!
余談ですがピクシヴで風爽イラストで萌える絵発見したのでおいときます
ttp://img38.pixiv.net/img/yamaguchirow/12858131.jpg
- 52 :
- 勝手に人の絵を貼るのはどうかと
- 53 :
- ちゃんと許可とりましたー?
無断転載はマナー違反です
- 54 :
- どなたかまたケントが出てくる話書いてくれないかな…ケント好きは少数派かしら?
最新号のケント見てたら切なすぎて泣けてきた
- 55 :
- 転載じゃなくてリンクなのでセーフ
でもここはエロパロ板なのでその点でアウト
でも風爽は素晴らしいのでdクス
- 56 :
- この風爽は萌えすぎるなw
風早のやらしい目付きwww
- 57 :
- 燃料はあるはずなのだが
職人さん忙しいのかな
降臨期待保守
- 58 :
- 小説2次サイトも運営停止してるとこ多いしね
- 59 :
- もうみんな飽きてんじゃね
原作面白いけどハラハラもだもだの山場は過ぎて落ち着きモード入っちゃったし
- 60 :
- 飽きるわけないです!!絶対
- 61 :
- 冬コミで風爽18禁本出るらしい
何年ぶりかにコミケ行ってみちゃおうかな
- 62 :
- 職人さん待ち中に小ネタ投下します。
・風早×爽子、大学生設定
・風早が変態ちっく
爽子は風早のアパートのキッチンに立っていた。
白いエプロン、それがとてもよく彼女に似合っている。
こんな風に彼の部屋のキッチンに立つことは珍しくない。
遊びに来て……風早が疲れて寝てしまった日は、洗い物に気付いた爽子が片付けをする。
そんな時、風早は爽子に大袈裟なくらいお礼を言う。それが二人の常だった。
――しかし……この日は事情が少し違っていた。
「恥ずかしいよっ」
爽子は下を向いてエプロンの裾をギュッと掴む。
「大丈夫。可愛いよ」
興奮を抑えきれない、といった様子で風早が爽子の後ろへ回りそのまま抱き締める。
耳たぶや、こめかみ、頬、首筋と次々に唇が落とされる。
「それに、すっごいエロい……」
耳元でそう囁かれ爽子の背筋はゾクリ、とざわめく。
風早は回した手をエプロンの隙間へと伸ばし爽子の胸をやわやわと揉みしだいた。
「あ……っ」
下着も何も付けていない身体をまさぐられ爽子は小さく喘ぎをもらす。
裸エプロン。
いつもなら到底無理なこの要求をなぜかこの日爽子は受け入れてしまったのだ。
「嫌?」
風早にそう問われ爽子は口籠もる。
嫌という気持ちよりとにかく恥ずかしくてせめて部屋の明かりを消してほしいと思う。
「や、じゃないけど……」
そう言いかけると、胸をまさぐっていた風早の指がお臍のあたりをツッと撫で、それからするすると下降した。
指が秘所に触れると、爽子の身体が大きく跳ねる。
「……いつもよりすごいね、ここ」
意地悪く囁かれるが、爽子は何も言い返すことが出来ない。
事実、爽子の秘所からはとめどなく蜜が溢れ彼女の太腿をも濡らしていた。
風早は爽子の中に長い指を入れて、くちゅくちゅと卑猥な音を出しながら愛撫を続ける。
どこをどうすると爽子が感じるか、長いつきあいでそれを熟知していた。
「やっあっ……ん」
甘い声。もっと乱れた姿が見たくなってつい意地悪をしたくなる。
もう少しで爽子が達しそうな時、風早は指を熱い壁から引き抜いた。
――どうして?
ぼうっとした目で自分をみる爽子の目がそう言っている気がした。
- 63 :
- 「まだイッちゃダメ」
「えっ……?」
「もっと、もっと気持ち良くしてあげる」
そう言うと風早は爽子の足を少し大きく開かせその間に顔を埋める。
「いややぁぁ!」
「嫌、じゃないでしょ?」
爽子から溢れる蜜を舐めとり、膨らんでいる突起を舌でつつく。
立っていられなくなった爽子はキッチン台に捕まり、ただひたすら快感に酔い痴れる。
潤いの中心に指をいれる、今度は二本。
舌の愛撫はそのままに、出し入れを続けると爽子の身体がガクガクと震えだし、壁の締め付けがきつくなった。
「あああ……!!」
背筋を反らし快感に悶える爽子。
「今度は俺の番だね……」
風早はベルトを緩めるとはちきれんばかりに熱く固くなったモノを取り出す。
「あっ……だめっ、電気消して!!」
「ダーメ」
爽子の必のお願いもむなしく、薄い膜を付けたモノが太腿に触れたかと思うと、ぬちゃっと音を立て秘所にのみこまれていく。
「爽子の中、あっつい」
その言葉と共に腰が揺らめいた。
一度絶頂を迎えた爽子は、風早に後ろから激しく突き上げられ、すぐにでも達してしまいそうになる。
「やあっ……またっ」
「気持ち、いい?」
「い……いっ!!」
望み通りの反応に嬉しくなり、風早はますます腰の動きを速くした。
「ああんっ、かぜはやく……!!」
「俺、もっ……イクっ!!」
* * * * *
絶頂後のけだるさを感じながらふたりは後始末を始める。
爽子がテッシュを手にすると風早がそれを奪い取った。
「かっ、風早くん!自分でやるので!」
「だめ!今日は俺のわがまま聞いてもらったから」
「ひゃっ!」
「ほら、爽子。じっとしてなきゃ拭けないじゃん」
よれてシワシワなったエプロンを見て風早はニッと笑った。
「また今度、着てくれる?」
おわり
以上です。どなたか龍×ちづをお願いします!読みたいです!
- 64 :
- 乙!超乙です!!
やはり風早はこうでなくては!!
- 65 :
- うおおー!風早ちょーし乗ってんなーww
GJ!
- 66 :
- GJ!風爽最高!!
- 67 :
- 2レスなのに、見せどころがしっかりあって良かった!作り方がうまい!
- 68 :
- いいねいいね〜
しかし風早は変態すなあ
- 69 :
- GJ!
- 70 :
- 変態作品GJありがとうございます。
過疎っているようなので保守がてら投下します。
自分でリクエストしといてなんですが
・龍×千鶴
・エロなし
雪の降るある寒い夜だった
「あーっ!!やられた……」
龍の部屋に千鶴の大声が響く。
テレビ画面にはContinue?の文字が表れカウントダウンが始まった。
「ねー、もっかいやろ!」
放り出したコントローラーを引き戻し千鶴は声を張り上げる。
「また?」
「いーじゃん!もっかいだけ!」
そう言うとゲームのリセットボタンを押した。
これで何度目の対戦だろう、と思いながら龍はしぶしぶコントローラーを握る。
派手な効果音が鳴り響き二人はしばしゲームに熱中する。
「あっ!」
「………」
「このっ!」
千鶴の頑張りもむなしくテレビには勝敗のついた画面が映し出された。
「あー!くやしー!」
千鶴は画面を睨み付け、その視線はそのまま龍に向けられた。
「なに?」
「どーして勝てないかなあ?」
二人はベッドの淵を背もたれにして座っていた。
そのベッドに千鶴が勢い良く飛び乗る。ギシリと軋む音がした。
変わらず睨みをきかせる千鶴に龍は少しだけ口角を上げる。
「そんなに勝ちたい?」
「勝ちたいよ!だって、負けたままじゃくやしーじゃん!」
あぐらをかいてプイとそっぽをむく千鶴。
負けず嫌い。それも半端なく。
こういう千鶴が好きだ。
しかし、時としてそれが自分を悩ませることも龍は知っていた。
- 71 :
-
それは今日の昼のこと。
龍が学食から教室に戻ると人だかりが出来ていた。
「やりぃ、またあたしの勝ち!」
人の山の中、誇らしげに拳を高く挙げる千鶴がいた。
机の向こう、相手がいてーと顔をしかめて腕を振っている。
「おおっ、また吉田の勝ちだー 」
「すげー」
「吉田ホント腕相撲強いよなー」
どよめくクラスメイトたち。
「じゃあ、明日のお昼よろしくー」
千鶴は周囲見渡し――おそらく対戦で負けたであろう男子にそう言い渡すと満面の笑みを浮かべた。
見慣れている、とその時龍は思った。
こんなふうに男子と張り合う姿を中学の時、いや、子どもの頃から何度も目撃している。
だけど、いつからか。
胸に広がるこの黒いもや。千鶴のこんな姿を見るたびそれは日増しに強まっていく。
この感情はいつまでたっても慣れない。
慣れたくもない、が。
- 72 :
-
「……龍?」
急に黙り込んでしまった龍に千鶴の訝しげな視線が突き刺さる。
「ああ、何でもない」
ハッと顔をあげた龍の目線丁度に、ベッドに置かれている千鶴の手があった。
いくら強いとはいえ、女だ。
女子にしては大きい手。
けれど指を見ても自分のそれと比べはるかに細い。
「負けず嫌いもいいけど」
龍はゆっくりと口を開いた。
「あんま無茶すんなよ」
「は?」
何それ、意味分かんないと答える千鶴に龍はふうっ、とひとつ息を吐いた。
「今日、教室で」
「?」
「腕相撲……」
その言葉に、思い出したように千鶴はニカッと笑った。
「すごいでしょー!5連勝!明日の昼は豪華なんだー」
「あたしに勝てるやつなんてそうそういないしー」
「今度は誰と勝負すっかなー?」
得意気な様子の千鶴。
それでも龍の表情が僅かに曇ったことに気が付いたようだ。
「なに?もしかして羨ましいの?」
「………」
「勝負する?勝ったらあたしの戦利品くれてやってもいーよ!」
「……いや、いい」
予想通りの反応が返ってきて龍は目を細めた。しかし……
気が長いことは長所だと思っている。
……いつまでもつか。
また頭の隅で、教室で男子に囲まれる千鶴の姿が蘇った。
いまだ消えない独占欲が燻り続けている。
- 73 :
-
龍は立ち上がると千鶴の腕を掴んだ。
咄嗟のことに、千鶴はバランスを崩し体を揺らす。
――またベッドが軋んだ音を立てた。
少しでも力を入れたら簡単に引き寄せられる。
男の力を見せてやりたい、そんな凶暴な欲がちらり、と顔を覗かせる。
「なっなによ?」
いつもと様子の違う龍に一瞬千鶴は戸惑う。
しかしそれも僅か、すぐにいつもの強気な瞳が龍を見上げた。
「やるの?あたし強いんだからね?」
「千鶴」
低いがよく通る声がその名を呼ぶ。
龍は掴んだ腕に少し力を込め細い感触を確かめた。
つけっぱなしのテレビからは何の音も聞こえてこない。
リセットボタンを押さない限りおそらくこのまま。
「龍?」
かすかな不安の交じった声色が空気に溶ける。
それだけで、体に燻っていた熱が一気に広がっていくのを龍は感じた。
その体を力一杯抱き締めたい、
いくら千鶴が頑張っても、振りほどけないほど、強く。
じりじりと焦げるような視線を上から受けて千鶴は立ち上がることも、腕を振り払うことも出来なかった。
しばらく二人は微動だにしなかった。
静まり返った部屋に階下から聞こえる賑やかな声。
- 74 :
-
「いたっ……」
先に動いたのは千鶴だった。
徐々に強まっていく力に千鶴は顔をしかめ腕を振りほどいた。
「ちょっと!痛いよっ!」
「あ……わり」
何とも気まずい空気が流れる。
千鶴は恨みがましく龍を見上げていたがやがて……
「……あたし、帰る」
そう言って慌ただしく立ち上がるとぴょん、とベッドから飛び降りた。
二人の距離は一気に広がってしまった。
「……気を付けてな」
「あたしんちすぐそこなんだけど」
「知ってる。けど、いちおー」
「はあっ?」
「お前、女だし」
「なっ……に言ってんの?今日の龍、なんか変!」
バタンと戸が閉まった。
「ひとの気もしらねーで」
その言葉が千鶴に届くことはない。
階段を掛け降りる音を聞きながら龍はポツリと呟いた。
「……惜しかったな」
『Time’s up』テレビ画面にはそう文字が浮かんでいた。
おわり
何とも消化不要気味な話&エロなしですいません。
- 75 :
- gj
- 76 :
- 龍ちづgj
- 77 :
- 乙です!
出来たらエロもお願いします!!
- 78 :
- GJ!
龍ちづはこんな感じがいいよね。
- 79 :
- GJ!よかったです。
- 80 :
- 保守
- 81 :
- 今月号の風爽に激萌してしまった
新作期待してますので職人さんよろしくです。
- 82 :
- 今年も神作品期待
- 83 :
- うさわこはまだですかー。白うさわこも黒うさわこも待ってる。
- 84 :
- とっても小ネタです。
「では、始めさせていただきます」
爽子は制服のジャケットを脱ぎ、丁寧に畳み一礼をした。
「あ、はい!よろしくお願いします」
風早も姿勢を正して爽子を見つめる。
* * * * *
「風早くんは男子大人数で出し物するんだよね?」
「…んまぁ。ジョーがはりきってるよ…」
当たり前になった二人での下校風景。
最近の話題は、いよいよ日にちがせまった修学旅行についてだ。
2日目の夜にクラス懇親会が開かれ、2-D男子数人でAKBを振りつきで歌うことになっていた。
(あんまし黒沼に見られたいカッコじゃないな…)
「楽しみだなぁ。写真いっぱいとるね!」
風早の気持とは裏腹に、爽子は胸の前で拳をつくり、目をキラキラさせている。
「まぁ俺たちのは置いといて…。黒沼たちは3人で何するの?」
「今回はちづちゃんと2人なの。あやねちゃんは今いろいろ考えることがあるみたいで大変みたい…」
2人は昇降口での出来事を思い浮かべ、納得する。
「吉田と2人でかー。楽しみだな。」
爽子の出し物を想像し、思わず顔がにやける。
が、次の一言でにやけ顔は崩壊した。
「うん。師匠が指導してくれたので!!」
「三浦が!?」
「絶対可愛いよって、お墨付きをいただきました」
一体三浦に何をしてもらったというのか。 焦りから思わず風早は爽子の手首を掴んだ。
「黒沼何するの教えて!!」
「え、それは当日までのお楽しみでないと…」
「お願い!」
- 85 :
- 爽子は風早に真っ直ぐに見つめられるのに弱い。
風早にお願いされたら、何を言われても断れないって思う。
「わ、わかった他の人には秘密ね」
「でも、…あのね恥ずかしいからここでは話せないな…」
* * * * *
そして、風早は自分の部屋に爽子を連れてきたのだった。
部屋に着くなり、爽子はジャケットを脱ぎ、出し物の準備をはじめる。
「ドドスコスコスコスコ〜♪」
歌いながら手をあげ、踊り出す。
(楽しんご!?)
まさかのお笑いネタに、はじめはあっけにとられた風早だったが…
(か、可愛い)
一生懸命腕を揺らし、腰を振る爽子に釘づけになる。
極めつけは…
「LOVE注入!」
ハートマークを作った愛しい彼女の決め台詞にノックアウトされてしまい、
思わず倒れ込んでしまった。
「おそまつさまでした。ど、どうだったかな」
「…だめ…」
「え、師匠には女の子がやったら絶対可愛いよって言われたんだけど、やっぱり私じゃだめか…」
言い終える前に、風早はきつく爽子を抱きしめた。
「そんな可愛いこと、俺以外の男の前でやったら絶対だめ!!」
「え、えぇ〜」
真っ赤になった爽子の頬やくちびるに、風早はキスの嵐を降り注ぐ。
「俺も、爽子に愛を注入したいんだけど…いい?」
さらにぼんっと、真っ赤になる 爽子だった。
**おわり**
ちづも龍の前でこれを踊って、修旅での出し物を禁止されると思います。
朝の某情報番組で、女子高生が制服で楽しんごをしているのがとても可愛かったのです。
別マ2月号を読んで、修学旅行編が楽しみなのです(*^_^*)
- 86 :
- 風早は「精子注入」するわけですねw
- 87 :
- エロパロでまさかの楽しんごw
修学旅行ネタいいね!楽しかったです!
- 88 :
- >>86
直接的には書かなかったのですが、そういうつもりでした!
ドドスコのテンポに合わせて頑張ったらいいと思います(笑)
- 89 :
- 風早が途中で東幹久になるわけですねわかります
- 90 :
- 風早「ヤベェこれ気持ちイイっしょマジで」
- 91 :
- やめろw
- 92 :
- 保守
- 93 :
- 出し物の続きです。
11月までに、2人は体験済の設定で。
「風早くんも踊れるの?」
言葉の意味が分かっていないらしい爽子は、またきらきらさせた目で俺をみつめる。
「そうじゃなくって…」
強く口付けたままベッドに押し倒した。
「か、風早くん!?」
「爽子違うでしょ。しょーた」
2人っきりのときは名前で呼び合うのは、2人だけの秘密だ。
三浦のヤローにはなんでか感付かれていたっぽいけど…。
「…しょ、しょうたくん、あの…ひゃん!」
その言葉を遮るように耳たぶを軽くかじると、爽子の身体がびくんと跳ねた。
爽子が耳への攻撃に弱いのは、俺だけの秘密。
…そして、もう意味はわかっているはず…
「俺の愛、入れてくれるんでしょう?」
「///」
唇に、首筋に、胸元に何度も口付けをしながら、爽子の服を剥いでゆく。
雪のようにまっ白な爽子の肌が白桃色に染まっていくのを見るのが好きだ。
幾つも咲かせた赤い華は、俺のひとりじめの印。
「…は…あぁっ」
「…爽子…」
口付けの水音と爽子の甘い喘ぎ声だけが部屋に響き渡る。
局部に目をやると、甘い蜜がとろとろと溢れてだし俺を誘っているようにみえる。
もっと、もっと、舌や指で爽子のすべてを愛撫したいけど、
俺の下半身の疼きも限界みたいで、急いで避妊具に手を伸ばす。
「淹れるね」
ずぶずぶと音を立てて爽子の中に入る。
爽子と繋がる、ひとつになれる幸せな瞬間。
「あっ、あぁん…っ…しょうたくんっ」
背中にまわった手に力が入るのが分かる。
ちくっと爪がささる感触があるけど、爽子からもらえるものならば痛みだって愛おしいんだ。
「爽子…すっげぇかわいい」
いつもいつも、可愛い俺の爽子。
さっきの踊りもめちゃくちゃ可愛かったもんな。
LOVE注入ダンスを思い出し、にやけ顔になったのだが
ふっと爽子の言葉を思い出した。
- 94 :
- …「うん。師匠が指導してくれたので!!」…
…「絶対可愛いよって、お墨付きをいただきました」…
三浦もあの踊り見たってことだよな?超絶に可愛い爽子の姿を!!
っていうか指導って…もしや、手とり足とりのレッスンとかじゃあ…
爽子と繋がりながら、こんなドロドロした気分にはなりたくないけど…
わがままで独占欲の強い奴だって我ながら思うけど…
「しょうた…くん?」
腰の動きを止めた俺を、爽子が不安そうに見つめる。
「ちょっと、ごめん爽子!」
繋がったまま、爽子を抱きかかえ体位を変える。
「ひゃっ!あぁん」
俺の上に爽子が跨る形で、いわゆる騎乗位ってやつだ。
「しょ、しょうたくん!」
初めての体位に爽子は困惑しているみたいだ。
「さっきみたいにさ。まわってみて」
「え?」
爽子は頭の上にクエスチョンマークを乗せたような顔をして首を傾げてる。
「さっき踊ってくれた時みたいに、腰をまわして欲しいんだ。」
「え、え〜!!は、恥ずかしいよ〜」
予想通りの反応。恥ずかしがって両手で顔を覆ってしまった。
「…爽子」
たしなめるように俺の手で爽子の両手を包む。
指を絡めて繋ぎ合わせ、腰の位置くらいまで手をおろさせた。
「さっきの爽子すっげー可愛かった。
でも、三浦もそれ見たってのが俺くやしくって…」
かっこわりーけど、素直な気持ちを伝える。
「俺だけの爽子がみたいんだ。ひとりじめしたい…。だめ?」
今日2度目のおねだり攻撃はずるいと思いつつ、この気持ちは止められない。
爽子は赤い顔で俯きながら小さくこくんと頷いてくれた。
いつも俺のわがままをきいてくれる。子供みたいなこと言ってほんとごめんな。
「う、うたもつけたほうがよいかな…?」
「いや、それはなしでお願いします…」
爽子がゆっくり、ゆっくり腰をまわす。
黒く長い髪はさらりと左右に揺れ、可愛い胸がぷるんぷるんと上下する。
「あっ、あぁん…」
「…うっ」
回る度に内壁が擦れるらしく、爽子の中がきゅっと俺のそこを締め付ける。
組んだ指にも力が入る。
そして紅潮する爽子の顔…。
- 95 :
- やばい、この体位って視覚的にもすっごくエロい!!
すぐに達してしまうかもしんない!
爽子もそろそろ限界みたいだ
「…ふぁ…しょうたくん…私もう…」
腰の動きがとまり、締め付けがどんどん強くなる。
「ん、俺もだよ。一緒にいこうね」
右手は指をほどき、爽子の腰をぐっと掴む。
左手はぎゅっと握ったまま、腰を揺らして爽子の内部を突き上げた。
「やぁあん、あぁ…」
「爽子っ爽子っ、すきだ!!」
爽子の嬌声と俺の叫びがひとつになって、2人で絶頂をむかえた。
大きく肩で息をしながら爽子が俺の方に倒れこむ。
ぎゅうっと抱き締めると、耳元で幸せな囁きをくれた。
「しょうたくんの愛、いっぱい入ってきたよ」
* * * * *
翌日、俺は三浦の姿を見つけ次第駆け寄った。
「三浦ぁ!黒沼にへんなこと仕込むなよ!あんなの絶対だめだかんな!!」
「HAHAHA、ばれちゃったか…。貞子ちゃんに彼氏には内緒っていっとけばよかったな」
そしてニヤリと笑いながら
「でも可愛かったっしょ?」
「…うっ」
そりゃこいつがいなきゃあんな可愛い爽子みれなかったけど…
昨日の情事を思い出してしまい、顔が火照る。口元がにやける。
思わず口元を手で隠してしまった。
俺が顔を火照らしている間に、三浦は爽子に声をかけていた。
「貞子ちゃん☆LOVE注入はヤキモチ彼氏からダメだしでちゃったみたいだね〜」
「う、うん。ごめんなさい師匠。違う出し物にするね」
爽子の頬も赤く染まった。
同じこと思い出してんだろうなぁ。
「で、師匠としてはもっと可愛いのをレクチャーしてあげるよ。
あやねとか遠藤ちゃんも誘ってKARAダンスなんてどうかな〜」
「それもだめ!!(怒)」
**おわり**
風早氏でなく、爽子がまた踊ってしまったような…
実際に楽しんごやKARAが高校生に流行っているのかは謎です。
今頃関東はアニメでしょうか〜(*^_^*)
- 96 :
- GJ!爽子さんが可愛いすぎる。
- 97 :
- 最近健人×爽子に目覚めた
でもSS少ないね
- 98 :
- GJ!何気に健人レクチャー編って多いねw
- 99 :
- 職人募集あげ
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