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2012年5月エロパロ498: 【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B10F (680)
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【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B10F
- 1 :10/06/20 〜 最終レス :12/04/25
- 君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」シリーズの二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。
なお『世界樹の迷宮III』は、世にでて間もない為
アーモロードを舞台とした冒険譚を
SSとして投下予定の冒険者は、後進の冒険者に配慮して
『世界樹の迷宮III ○階(階層)以降のネタバレあり』
などと、ネタバレの有無を投下前に明記する事を強く推奨する。
準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)
前スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B9F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268490575/
過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B8F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235796944/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B7F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215240832/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204886546/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F
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【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
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【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/
保管所
ttp://www.s-ht.com/~eparo/sekakyu/wsb.php
- 2 :
- _人人人人人人人人人人人人人人人_
> ごらんの有様だよ!!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
_______ _____ _______ ___ _____ _______
ヽ、 _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、 ノ | _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、 |
ヽ r ´ ヽ、ノ 'r ´ ヽ、ノ
´/==─- -─==ヽ /==─- -─==ヽ
/ / /! i、 iヽ、 ヽ ヽ / / /,人| iヽヽ、 ヽ, 、i
ノ / / /__,.!/ ヽ|、!__ヽ ヽヽ i ( ! / i ゝ、ヽ、! /_ルヽ、 、 ヽ
/ / /| /(ヒ_] ヒ_ン i、 Vヽ! ヽ\i (ヒ_] ヒ_ン ) イヽ、ヽ、_` 、
 ̄/ /iヽ,! '" ,___, "' i ヽ| /ii"" ,___, "" レ\ ヽ ヽ、
'´i | | ! ヽ _ン ,' | / 人. ヽ _ン | |´/ヽ! ̄
|/| | ||ヽ、 ,イ|| | // レヽ、 ,イ| |'V` '
'" '' `ー--一 ´'" '' ´ ル` ー--─ ´ レ" |
- 3 :
- 前スレからの続きです。
- 4 :
- ○ ● ○ ●
家に着くと、荷物を適当に下ろして、そのままベッドに突っ伏した。
まだ日は高い。けれど、何もやる気が起こらない。そういえば、畑の堆肥を買うつもり
だったのに、それも忘れていた。……ますます体を動かす気力がなくなる。
リコは、玄関まで一緒だったのは覚えているけど、そのあとどうしただろう。
彼女の旅の理由については、いずれ聞くつもりだった。それを、なぜあんななじるように
言ってしまったのか。自己嫌悪で胃がはちきれそうだった。
「……イリア姉さん……」
久々にその名を口にした。
もう、呼ぶことはないと思ってたのに。
頭の奥底から、湧き水のように溢れ出す彼女との記憶を押さえ込むように、ロコは布団を
かぶって丸まった。
視界が真っ暗になると、思考にフタができたようで、少し落ち着く。
今はもう、何も考えたくない――
……そうして、暗闇の中でどれだけまどろんでいただろうか。
眠れたかと思えばまた起きてを繰り返し、今が何時かもわからなくなっていた。
そろそろ起きようか、そう思った矢先だった。
「ロコっ! いるか!!」
「うぇっ!? な、なになに何!?」
部屋中が揺れるような衝撃と、布団を貫いて耳に響く大きな声に、心臓が破れるかと思う
くらいビビりながら飛び起きた。
「なんだ、寝ていたのか」
いきなり明かりをつけられ、明滅する視界を左右に振る。
入り口の方を見ると、両手で鍋を抱えたリコが立っていた。少しヒビの入ったドアは、
おそらく両手が塞がっていたために強引に蹴り開けた跡だろう。なんてことを。
「り、リコ……」
「夕飯の時間だ」
「え、ゆうはん……?」
のしのしとロコの元に向かってきたリコは、ほら、と鍋をロコに差し出して見せた。
「……え、これ、リコが作ったの?」
鍋とリコの顔を交互に伺い戸惑うロコに、彼女は得意げに笑って、
「私の初めての料理だぞ! いま皿を取ってくるから待っていろ!」
そう言って無造作に鍋を床に置くと、ぱたぱたと階下に降りていった。
「料理って……」
起きぬけのくしゃくしゃの髪を撫でながら、ロコは鍋から立ち上る湯気の香りを嗅ぐ。
おいしそうな匂いにつられて、思わずお腹がぐうとなった。
外を見れば、夜の帳は落ち、すっかり真っ暗になっていた。
「べ、別に下で食べればいいじゃない」
「何を言っている、せっかくの料理が冷めてしまうだろう。はい、いただきます!」
「いただきます……」
なぜかベッドの上に2人並んで腰かけて、リコの作った料理を食べることになった。
一応これは野菜スープ……なのだろうか。昨日ロコが作ったポトフを真似て作っている
のだろう。
煮込まれている野菜の形、大きさがバラバラなのはともかくとして、汁がほぼ透明なのが
気にかかる。
- 5 :
- とにかくまずはスープを一口。
「…………甘い」
「砂糖と塩を間違えたからな!」
「そんな堂々と言い切る人初めて見たよ……」
二口目をすするが、やはり甘い。紛れもない、砂糖の甘さだ。
「あ、でも……」
少し塩気も効かせてある。煮込まれたニンジンやジャガイモ、キャベツと一緒にほおばると、
優しい味わいになって意外と悪くないかもしれない。野菜の火の通り具合はまちまちだが、
生っぽくはない。
「……うん、おいしいよリコ」
「本当か!? 点数で言うと何点くらいだ!?」
「えっ、えっと、よ、……50点くらい?」
「半分かー。まだまだだな」
言って、リコもスープを口に運ぶ。時々首をかしげながら、それでも嬉しそうに自分の
料理を味わっていた。
やたらと甘い味つけのスープ。なんだかそれが、今は心地いい。
空きっ腹が満たされ、心が少し落ち着いたところで思い出した。
自分は、リコに、
「あ、あの、リコ」
「ロコ、食事をしたままでいい。聞いて欲しい話がある」
「え……」
「あまり楽しくない、面白くもない話だ。……聞いてくれるか?」
沈んだ声で、リコはぽつりと喋り始めた。
少し逡巡するロコだったが、いいよ、と頷いて、うつむき加減の少女に向き直った。
「何から話せばよいかな……。そうだ、ロコは私の国のことをどれくらい知っている?」
「いや……、正直、地図で名前を見たかも、くらいの知識しか」
だろうな、とリコは呟いて続けた。
「私の国は、あまり大きな国ではない。国土も、人の数も、周りの国の半分か、それ以下だ。
しかし、緑が豊富でな。田畑には四季を問わず実り豊かな作物がたくさん、たくさん
あふれていた。私は、そんな畦道をお婆様と散歩するのが大好きだった。
お婆様は教えてくれた。この国が豊かなのは、先祖代々培われてきた農業の技術と、受け
継がれてきた種のおかげだと。寒さにも暑さにも渇きにも負けない、強い力があるのだと」
お婆様、という言葉を口にしただけで、リコの表情が和らぐのがわかった。
「お婆さんのこと、好きだったんだね」
「うむ、すごい人だったのだぞ、お婆様は! 強くて、物知りで、厳しくて、優しかった。
私に剣を教えてくれたのも、王族としての心構えを教えてくれたのもお婆様だった。
今でも私の憧れだ!」
心底楽しそうにリコは語る。本当に魅力溢れる人物だったのだろう。
「私が10歳ぐらいの頃か。お婆様と、当時王だったお爺様が、寄り添うように亡くなった。
王位は当然、お父様が継承した。ただ、お父様はその……、あまり……」
「若かった、のかな?」
うん、そうそれ、とリコは小さく頷いた。要するに、あまりできる方ではなかったのだろう。
「お父様とお母様は……、そうだな、嫌いではなかったよ。優しい両親だった。ただ、
お母様は政(まつりごと)にまったく興味がなかったし、お父様はただ私を甘やかす
ばかりで、私に厳しく何かを教えてくれようとはしなかったし」
リコは苦笑を浮かべながら、どこか寂しげに話した。
- 6 :
- 「お婆様もお爺様も、最期までお父様にこの国を任せてよいものか、心配していた。
いや、お父様もきちんと王としての執務は行なっていたのだぞ? ただそれはお爺様から
引き継いだ仕事を右から左にこなしていただけで、自ら進んで新たな政策に取り組もうと
いう様子はなかった」
メイドから聞いた話なのだがな、とリコは付け加えた。……昨日から会話の端に出てくる
メイドさんはいったい何者なのだろうと少し疑問に思う。
そこでリコは一息ついて、沈んだ顔で続けた。
「何事も起こらなければ、それでも良かったのかも知れんが。――ある日、国境付近の村で
大きな諍いが起こった。昔から隣国の村と、土地と水の問題で諍いが絶えないところ
だったのだが、それが最悪の形で爆発した。
者数十名――、酷い争いだったと聞く。当然国交問題になった。
双方に人にが出ている、原因も水掛け論。喧嘩両成敗となるはずだった。けれど相手の
国は、者の数がこちらの方が多いという理由で、一方的に謝罪と賠償を求めてきた。
しかも、要求してきたのは金ではない、私たちの国の持つ農耕の技術と作物の種――、
その全てを安く買い叩こうとしたんだ」
「……つまり、リコの国にとって、一番大切なもの?」
リコはこくんと頷き、続ける。
「向こうは権力や武力をちらつかせて、高圧的に迫ってきた。しかし絶対に、屈するべきでは
なかった。何が何でも抗って、突っぱねるべきだったのだ。お爺様だったら間違いなく
そうした。
しかしお父様は、圧力に負けて――、折れてしまった」
リコの声が、だんだんか細くなる。
「それから月日がたって、次第に私たちの国の作物が他の国で売れなくなった。流出した
技術と種が広まって、私たちの国の収穫に頼らなくてもよくなったから。
国勢は徐々に悪化した……らしい。何とかしなきゃいけないと思って、お父様に食って
掛かったけれど、一蹴された。当たり前だな。私は、自分の国がそんな状況になって
いることも、人に聞いたことでしかわからない、話せない、自分では何もわからない
小娘だったから。
私は勉強した。嫌いだった社会の教科書をちゃんと読んで、書庫の本も読み漁って、
家庭教師やメイドに何が悪いのか、どうすればこの国がよくなるのか聞いて、とにかく
学んで、お父様に意見した。聞きかじりの知識でもいい、お父様が、この国が変わる
きっかけになればと思った」
でも、でもな。そう言うリコの声が、微かに震えだした。
「ある日、書庫に入ろうとしたところを司書に止められた。王様の命令ですからご容赦
くださいとせがまれた。自分の部屋に戻ると、家庭教師も、メイドも、別の人間に変え
られていた。私に要らぬ知恵を吹き込むような人間はいらないと。お父様が、独断で。
……どれだけ抗議しても、無視されたよ。その時になって初めて、お父様が私を見る
目が、とても冷たい、邪険なものになっていることに気づいた」
リコの父親は、口うるさい娘が面倒になったのだろう。親が、そんな理由で、娘の成長を
妨げるなんて。ロコは憤りを憶えた。
「それからは、まるで幼児のような生活だったよ。ダンスの練習、歌の稽古、貴族の子息
連中との遊戯大会。趣味と娯楽ばかりの、砂糖漬けのような日々だった。でもそれ以外、
何もさせてもらえなかった。
……それからまた月日が過ぎて、ある日、城の外に出かけることがあって、以前お婆様と
歩いた田畑の間を通りがかったことがあった。
愕然としたよ。目を覆いつくすほどだった田畑の緑が、まるで歯抜けになったみたいに、
ぽつぽつと途切れていた。
生産量の調整で減反されていることは、資料では知っていたけれど、自分の目で……、
お、お婆様との、思い出が、壊されたみたいで……っ」
リコの目からはいつの間にか、大粒の涙がほろほろと溢れ出していた。
- 7 :
- 「リコ……」
「ショックだった! このままじゃいけない。待っているだけじゃだめだ。でもこの城に
いる限り何もできない、させてもらえない、でも、でも……! ……毎晩、毎晩、うな
されるように悩んで、そして、私は……」
「お城を飛び出した……?」
顎の先からぽたぽたと涙を零しながら、リコは頷いた。
「わっ、私は……、考えたけど、メイドも、どっかいっちゃうし、誰も、一人で、考えて、
決めなきゃいけなくて、でも、でもぉ……!」
一度漏れ出でた嗚咽は、そのまま止まらなくなり、喉を引きつらせるようにしてリコは
言葉にならない言葉を続けた。
ぽたぽたと流れ落ちる涙をハンカチで拭いてやると、リコはその手をきゅっと、まるで
親にすがる子供のように握った。
「……怖かった。私のしたこと、していることは正しいのか? 宿に泊まっていたときも、
船の中で寝ているときも、ずっと一人で考えていた。
昨日ロコに言ったことは、半分本当で半分嘘だ。自分の国が、故郷が、そんな情けない
状況になっているのが気恥ずかしくて、言えなかった。
……私は、あの国を復興したい。そのための力を、世界樹の迷宮で得ようと思ったのは
本当だ。でも、そんな都合のいいこと、うまくいくかどうかもわからないのに……!」
気づけばリコは、涙に濡れた顔をロコの胸元に預けて泣きじゃくっていた。
震えるその頭を、そっと撫でる。
不安だったのだろう。ここに来るまでの間、ロコと出会ってからも、ずっと。
「……そうかな、リコ?」
え、と短く漏らしたリコの肩を抱いて、涙に濡れた瞳を見つめてロコは言った。
「そんなに無理なことかな? リコなら、なんだかうまくやっちゃいそうな気がするよ」
「……何を、そんな、無責任な」
「うん、だって僕たちは、会ってまだ2日しかたってないもの。だから、今の、僕の中に
あるリコで語るしかない」
その赤くなった頬に手をあて、涙をそっと、親指で拭う。
熱い涙だった。
「リコはすごいよ。どんな壁だっておりゃーってぶち壊しちゃいそうな、そんなイメージ」
「……ひどいイメージだな、おい」
あはは、とロコは笑った。でも本当のことだった。
「でも、僕が仲間になりたいと思ったのは、そんな太陽みたいなリコだったんだ」
昨日、冒険者ギルドの前で打ちひしがれるしかなかったロコを、再び陽の光の下に連れ
出してくれたのは、彼女だ。それは紛れもない真実だから。
弱弱しく垂れる白い手を、もう一度掴む。細い指に、この想いが伝わるように、ぎゅっと
力を込めて。
「リコの抱えてるもの、話を聞いても、僕なんかじゃ想像が及ばないくらい重いものだと
思うんだ。だけど、だから、応援するよ、僕は。仲間として」
「ロコ……」
「まずは、自分が決めたこと、信じてみようよ。僕は信じる。そういうものじゃないかな、
仲間って」
「……いいのか? なんかもう、わたし、ぐずぐずだぞ?」
「今さら何言ってんの。リコらしくもない」
ロコが微笑みを返すと、
「……うん、そうだな!」
大きく頷いたその顔は、太陽の輝きを取り戻していた。
- 8 :
- すんすんとひとしきり鼻をすすり、少し腫れた目じりから涙を拭うと、
「んー、うん! ひとしきり告白して泣いたらすっきりしたぞ! よしロコも語れ!
やれ話せ!」
「そ、そういう引き換え条件的なことは、もっと謙虚にやるべきじゃないかな……」
「知らん! やはり何事も話さなければ始まらんからな。……教えてくれ、ロコ。私は
お前のことを、ちゃんと知っておきたい」
リコはまっすぐ揺るぎのない視線でこちらを見つめてくる。調子はすっかり戻ったようだ。
ロコは、すぅ、と深く息を吸った。
良い機会かもしれない。ロコ自身、あの頃の出来事は辛いことが多すぎて、忘れようと
努めるばかりで全然整理できていなかったから。
記憶のページを、ぱらぱらぱらとめくり戻す。重い、重い一枚を。
「……あの人は、イリア姉さん。近所に住んでいた、僕の幼馴染なんだ」
そしてロコは、ゆっくりと、語り始めた。
「幼馴染と言っても、年は8つくらい違ってて、僕は物心つく前から面倒見てもらってた
みたい。兄さん達と一緒に、お互いの家の畑仕事を手伝うのが当たり前だったな」
兄達は、仕事に関してはかなりロコに厳しかった。まだ幼く、非力だったロコは、力仕事を
命じられては、途中で転んだり、重くて運べなかったりして、そのたびに悔しくて泣いていた。
そんな時、いつも慰めてくれたのが、イリアだった。
「憧れてた。いや、好きだったんだ。姉さんのことが」
「おお」
目を輝かせるリコに、ロコはくすっと笑った。
それは、誰しもが経験するだろう、幼少期の淡い恋心。イリアは間違いなく、ロコの
初恋の人だった。
「でも、僕が初等学校を卒業する頃くらいかな。姉さんは結婚しちゃった」
「おお……」
リコが眉をへの字に曲げる。これだけリアクションされるとさすがに少し恥ずかしい。
「ショックと言えばそうだったけど、意外とあっさり受け入れられたし、心から祝福したよ。
何より、姉さんの心からの笑顔が本当に嬉しかった」
その後も、イリアとの近所付き合いは同じように続いた。婿入り結婚だったため、住んで
いる場所も変わらなかったし、それまでと同じように、朝学校に行く前にあいさつして、
たまに夕飯を一緒に食べて、畑で汗を流して。
失恋の切なさもとうに消え、平和な日々が続いていた。
「――そう、3年前までは。昨日話したよね、流行り病のこと。昨日は少ししか話さな
かったけど、あの頃僕の村は、本当にひどい有様だったんだ。毎日のように、どこかの
家で誰かが亡くなっていた。しかも、ほとんどが大人の男の人ばかり」
「それで、ロコの兄上たちも亡くなられたのだったな。……まさか」
「うん、そう。イリア姉さんの……旦那さんも、亡くなった」
リコの表情が沈む。しかし、ロコにとって本当に辛いのはここからだった。正直、話して
いるだけで胸が締め付けられ、軋みを上げている。
「冷たい話だけど、姉さんを気遣っている余裕は、その時の僕にはなかった。家の仕事を
全部取り仕切っていた一番上の兄さんが亡くなって、それが全部、僕と母さんに降り
かかってきたから」
畑に水を撒き、雑草を取り除き、野菜を収穫して、運ぶ。家畜にもエサをやり、面倒を
見なくてはならない。男手がいなくなろうと、生きていくためにはこれらの仕事をこなさ
なければならない。ロコには、悲しんでいる暇さえなかった。
「でも、すぐに限界がきた。間もなく母さんが過労で倒れて、町の病院で入院することに
なった。弟達はまだ小さいし、1人じゃ、畑の管理なんて無理だ。まだ収穫が先の畑は、
放置しないといけない。でも、そしたら次の季節の収入はどうする? 母さんの入院
費用もかかるのに? ……どうするのが正解なのか、その時の僕にはわからなかった」
その頃は、昼だろうと夜だろうと、常に視界に黒い靄がかかっているような感覚に襲わ
れていた。
そんな閉塞の日々の中で、その出来事は突然やってきた。
- 9 :
- 「ある晩、弟達を寝かしつけた後、僕は台所で一人で途方に暮れていた。その時、玄関を
ノックする音が聞こえた。こんな時間に、一体誰だろうと思った。
ドアを開けると、イリア姉さんのお母さんがいた。……あの時の、あの人の目を、多分
僕は一生忘れないと思う」
悲しみと憤りと絶望をどれだけ繰り返したら、あんな鬼気迫った瞳ができるのだろうか。
あるいは、ロコもその頃はそんな目をしていたのかもしれない。
「……ちょっと話がそれるけどね。僕の国では法律で、一度結婚した人は、二度と他の人
とは結婚できない、と決められている。だからというのもあるけど、うちの村では結婚
すると、女の人はたくさん子供を生むことを求められるんだ。畑仕事を手伝う労働力と
して」
ふむ、とリコは首を傾げている。何かを察してもらえるかと思ったが、説明を続ける
ことにする。
「イリア姉さんと、亡くなった旦那さんの間には、まだ子供が授かってなかった。イリア
姉さんは一人娘だし、このままだと、まったく子供が残せず、血が途絶えてしまう。
おばさんは、あせったんだろうね。僕と同じだよ、何とかしなきゃ、何とかしなきゃ、
って悩んで悩んで……、そして、姉さんを連れて、僕のところに来た」
動悸が早くなってきた。喉の渇きを押しして、続ける。
「おばさんはいきなり、今まで見たことのないような厚さの札束をテーブルに置いた。
そして、こう言ったんだ。
『この金で、娘との子を作れ』、って」
リコが目を大きく見開いた。
「お前、それは……」
「うん、僕も最初は断ったよ。というより、おばさんが何を言ってるのか理解できなかった。
そんなことはできない、できるわけがないって。
でも、おばさんはまくし立てるように言ったよ。お前も家計が苦しいだろう、誰が困る
わけでもない、むしろうちを助けると思えって。懇々と、執拗に言い寄られた。最後には
怒鳴られたよ、血走った目で。
怖かった。そんなことは絶対に駄目だと思った。……でも、正直、目の前のお金に、
心がどうしようもないくらい揺らいだのは、本当だった」
リコの目を見るのが怖くて、ずっと目を伏せていた。ここまで話せば、もうこの後どう
なったかはわかるだろう。
母親と話している間、イリアはその後ろで、ずっと黙って俯いていた。そう意識して
見ると、髪、唇、体の形が、より蠱惑的に写って、ロコはぶんぶんとかぶりを振った。
しかし、落とした目線の先にも、これから弟達と母親を養っていくのに十分なお金があって――
「言い訳じゃないけど、その時の僕に、まともな判断力なんてなかった。
……軽蔑してくれていい。結局僕は、姉さんと寝た。その日から、毎日、何回も……」
髪の房をくしゃりと掴んで、ロコは吐露した。
窓の外で、ミミズクがあざ笑うように鳴いた。さすがにリコも何も言えないだろう、と
思っていたが、渇いた喉を引っかけるように聞いてきた。
「で、でも、おかしいだろう? なぜロコなのだ? バレるだろう、その、子供の顔とか……」
リコの質問に、ロコは唇をぐっと噛み締めた。
「……ううん、違う、ちがうんだ。ある意味僕しかいなかったんだ。
だって、イリア姉さんの旦那さんは……、……僕の、上の兄さんだったんだから……」
今度こそ、リコは本当に絶句した。
上の兄、つまりロコの家の次男とロコは顔がよく似ていた。血液型も同じ。あとは、
できるだけ早くイリアとロコが契ればバレない、とイリアの母親は考えたのだ。
無茶苦茶だった。ただ、その無茶に頼らざるを得なかったのだ、イリアの家は。
そして自分は、お金に釣られてその無茶に乗り、重い業を背負うことになった。
……いや、道を踏み外したのは本当にお金のせいだけだったのか。
最初はもちろん嫌だった。次の日、イリアが今度は一人で家に来る前は吐き気を催したし、
セックスへの抵抗感もひどかった。初めて触れる女性の体に、恐怖さえ覚えたものだ。
けれど、次第に慣れてくると、体が味を占めてきた。自分が気持ちよくなれるよう、
快感をコントロールできるようになってきたし、向こうが感じてくれるのがわかると、嬉しかった。
4日目には、イリアが来るのをそわそわして待つ自分がいた。
はまり込んでいた。金と快楽と、幼い頃の恋慕が、倫理観をすっかり麻痺させていた。
- 10 :
- 「でも、それも長くは続かなかった。誰かが、夜中に僕の家に入る姉さんの姿を見ていて……、
次の日にはバレてたよ。3人揃って集められて、こんな時になんて不謹慎な、汚らわしい、
って、大勢の大人に囲まれてさんざん詰られた。生きた心地がしなかったよ。
だけど、一番辛かったのは、話を聞きつけて母さんが戻ってきたときだった。どうして
こんなことをしたのって、泣かれて、謝られて……。
でも、母さんこれ、って、お金を見せたら、ひっぱたかれた」
あの時の頬の痛みは、絶対に忘れないだろう。
結局、この件に関してはそれ以上のお咎めはなかった。この非常事態が生んだ過ちだと
いうことで手打ちになり、家という垣根を考えず、村全体で協力してこの苦境を乗り切ろう
という意思統一のきっかけにもなった。
しかし、ロコと、イリアの家を見る周囲の目は一変した。
「友達はみんな、どこか余所余所しくなったし、村の中には、直接言ってくる人もいたよ。
『穢れた子供が!』って。仕方のないことだけど」
「そ、そんな……」
何かを言いかけて、リコは口をつぐんだ。
「……幸か不幸か、結局イリア姉さんのお腹には子供、……僕との子供が出来なくって、
それがわかった時、姉さんは誰にも言わず、そっと村を出た。お母さんを置いて。
居辛かったんだろうね。
……だから、僕も。そうだよ、昨日の僕の言葉も半分嘘だった。世界樹の迷宮のことは、
小さい頃から絵本で読んで、憧れていたのは本当だけど……。何よりも、逃げ出した
かったんだ、あの村を。それが、姉さんと同じ考えだったっていうのは皮肉だけど」
自嘲するように、ロコは虚ろに笑った。
そうして、ロコは村を出た。
路銀は、イリアの母親からもらったあのお金だった。
全てを話し終わり、リコもロコもずっと黙り込んでいた。座り込んだベッドの衣擦れの
音さえしなかった。
「……で、どうするつもりなのだ、ロコは?」
震えた声で、ぽつりとリコが口を開いた。
「どうするって……、世界樹の迷宮を目指すことはやめないよ、そのために、ここに」
「違う!」
いきなりの大声に、ロコは驚いてリコのほうを見た。
その目はきりっと吊り上がり、視線がロコの顔を刺し貫いていた。
「そんなことはどうでもいい! いやよくないが、今はいい! もう会えないと思っていた
のだろう、でもこうやって会えたのだろう? 言いたいこと、伝えたいことがたくさん、
たくさんあるのではないのか!?」
「でも……、だって、会ったって、何を」
何を言えばいいのか。責めればいいのか、それとも、イリアがそうしたように謝れば
いいのか。
「ロコ、お前は気づいておらぬかもしれないがな、私にはお前が、あの女性に会いたがって
いるようにしか見えないぞ。それに、そうするべきだと私は思う」
「ぼ、僕は……」
だって、一目会っただけで、あんなに体が震えたのに、今も――
「……あれ」
すっかり汗ばんだ手をぐっと握る。話している間、あんなに震えていた手が、体の芯に
あった淀みが、軽くなっていた。
もう一度、リコの方を見る。彼女は、にぃ、と笑って言った。
「明日、もう一度街に行こうロコ。あの人に会えたら、今度はちゃんと言うんだ。ロコが
言いたいこと、言えなかったことを、ちゃんと」
「そ、それは」
できるだろうか、今の自分に。
僕はどんな顔をして、姉さんに会えばいいのだろう。
- 11 :
- 「だいじょーぶだ!」
「わっ、んぶっ!?」
いきなり、頭をぎゅっと抱きかかえられた。細い腕と柔らかな頬が髪を包み、むぎゅっと
顔面が覆われて何も見えなくなる。
「ちょっ、なっ、何するのさリコ!?」
「私が落ち込んだときは、お婆様がよくこうしてくれた。落ち着くだろう?」
いや、ある意味落ち着かない。……その、頬に当たる胸の柔らかさとか、そういうのが。
「……言いたいことなんて、勝手に出てくるよ。それより今は、言っただろう? 私たち
みたいに、話し合うことが必要なんだ、ロコ」
リコの優しい声が、胸板を通して響く。
イリア姉さんに言いたいこと。なんだろう。今まで考えたこともなかった。忘れたい、
忘れようと、ずっとそう思っていたから。
でも、何か。何かが心の奥底のほうから芽吹き始めているような。そんな気がした。
その時、リコはぎゅっと、ロコの顔をより強く抱いた。
「っ? な、何?」
「いや、いいんだ、ロコ」
いつの間にかロコは、リコのシャツを濡らして泣いていた。
後から後から流れ出して、止まらなかった。
どれくらいそうしていただろうか。ロコの顔を抱いたままリコが訪ねてきた。
「ところでロコ。今の話で少しわからなかったところがあるんだ。……聞いてもいいかな?」
「……うん、いいよ。なんでも聞いて」
赤くなった顔を上げ、涙を拭いながら、ロコは答えた。もうこの際だ、何でも話して
しまおう。
「その、わりと話の肝となる部分で申し訳ないのだが……」
「?」
はて、何のことだろうとロコが首をかしげていると、少し顔を赤くしながらリコは訊ねた。
「子を作るとは……、具体的にどんなことをするのだ?」
「………………は?」
一瞬、リコの聞いていることの意味がわからず、ロコは思わず問い返した。
「い、いや、だからな。他の人の、というか自分の兄上のお嫁さんとの間に子を作るのが
いけないことだというのはわかる。わかるのだが、私は子作りというのがどういう行為か
知らないから、それがいやらしいとか駄目だというのがよくわからんのだ。なので話の
ディテールというかなんというかがだな」
「えっと、だから、その、一緒に寝て」
「『寝る』とはなんだ? 一緒に寝るだけで子が授かるのか? いや待て、となると、
私とロコの間にも子が……?」
「えっ、あの、ちょっと、リコさん?」
少し理解が追いつかない。まさか、いや、しかし。
「あのー……、どこまで本気で聞いておられマスカ?」
「失礼な! 私はまじめに聞いているのだぞ!」
「え、ええ〜〜……」
ロコは思わず頭を抱えた。
リコの目は本気だ。つまりこの子は本当に知らないのだ。
男と女の生殖行為が、どういうものなのか。
「い、いや、ちょっと待ってよ! ほら、そういうことは普通、学校とかで習うんじゃ
ないの!?」
「私はずっと家庭教師だったし、先生はそんなこと教えてくれなかったし……」
もじもじしながらリコは言う。
- 12 :
- ……というか、そこがしっかりわかっていなかった子に自分はさんざん話をしてきたのか。
「な、なんかものすごい徒労感が……」
「な、なにをー! じゃあちゃんと教えてくれ、一体ロコはそのイリアという女性と一体
どんなことをしたのだ?」
「ぶっ!?」
待て待て待て。ただでさえトラウマを語って気が重いのに、性行為の詳細説明させられる
とかどんな拷問だ。
「そ、それだけは勘弁! ていうか、ほんとの本当に知らないの?」
「むー。あ、でもあれだ! メイドが少し教えてくれたことがあるな!」
悪い予感しかしない。
「メイドはすごく素敵なことだと言っていたぞ。体中が温もりと安心に包まれて、すごく
いい気分になるのだそうだ。あとは何だったかな、点描シャボントーン? が飛び交って、
朝がチュンチュン? とかなんとか。後半は意味が分からなかったが、大人になれば
わかると言われた」
いやわからないから。リコの家の教育はどうなっているんだ本当に。
「だからますますわからないのだ。どういう風にいけないことなのだ?」
「それはその、あー、うー……」
逃げたい。すごく逃げたい。
「さあロコ、話してくれ、言ってくれないとわからぬではないか!」
「いや、そのセリフ今度は別の意味で重いよ!」
ロコの抗議もなんのその、リコは身を乗り出してぐいぐいと迫ってくる。
しかも、折が良いのか悪いのか、ここはベッドの上である。
リコの無垢な瞳と、甘い吐息が徐々に近づいてくる――
「うぐ、し、知らない! おやすみ!」
じりじり詰め寄られたロコは、ふたたび布団をかぶって逃げた。限界だった。
「あー!? ちょっと、おいロコ! ずるいぞ! ちゃんと説明しろ!」
「拒否します! させてください! おやすみなさい!」
布団に包まったロコの体をリコはゆさゆさ揺さぶってくるが、ロコは徹底抗戦、てこ
でも布団から出ようとしなかった。
それでもリコの攻撃はなかなか止みそうにない。
「う〜〜〜、そのうち絶対聞くからな! おやすみ!」
ふてくされたリコは、皿と鍋を持ってずんずんとした足取りで部屋を出ようとした。
「……リコ!」
その背中に、ロコは布団をかぶったまま呼びかけた。
「その、……ありがとう」
「……私の方こそだ、ロコ。ありがとうな」
ぱたん、と扉が閉じる音がして、階段を下りる足音がゆっくりと遠ざかっていく。
「…………イリア姉さんともう一度会う、か」
暗闇の中で、ロコは一人つぶやいた。
会って、本当に、何を話せるだろう。それはまだ、わからないけれど。
あの子となら、大丈夫かもしれない。そんなことを思いながら、ロコは再び、眠りに
ついた。
-to be continued-
- 13 :
- 以上です。読んでいただければ幸い。楽しんでいただければなお幸い。
次で今回の話は完結です。で、できるだけ早めの投下を目標に努力……。
- 14 :
- リコロコgjスレ立て乙!
なんだが俺も創作意欲湧いてきたぞー!
- 15 :
- これでしばらく生きていける
- 16 :
- 待ってましたァ!
- 17 :
- スレ立て&投下乙!
前スレ679だが、叫んだ甲斐があったぜぇぇぇ
- 18 :
- 乙!ハイパーよかった
- 19 :
- じwゅwwうwもwんwじwww
腹痛いw
- 20 :
- これであと2週間は戦える
- 21 :
- 投下&スレ立て乙!
リコがかわいすぎて生きていくのがつらい
続きも気長に待ってるぜ!
- 22 :
- よかったけど、無性に気になるところが
羊の鳴き声もメェーで表現するのが普通じゃ
- 23 :
- そういうギャグだと介錯した
- 24 :
- ここで初投下いきます。
*主な登場人物*
・主人公
グラフィックは姫忍。ちょっとワガママで口が悪い
・主人公の彼氏
グラフィックは長髪プリンス。文句なしのイケメンだけど…?
・ウォリ男&バリ姉さん&パイレーツのおっちゃん
主人公パーティーのメンバー。
※エロはほとんどありません
※ママさんの口調は私には再現不可能でした
- 25 :
- あたしの彼氏は、KYだ。それも、ドがつくくらいの。
KYってわかる?
場の空気が読めないってこと。
透き通るような薄い金髪に、いつもキラキラしている灰色の瞳。
ううん、なんていうか瞳だけじゃなくて、全身からキラキラしたオーラみたいなのが漂ってるんだよね。
街を歩けば誰もが振り向く、正真正銘の超美青年……それがあたしの彼氏。
きっかけは簡単だった。
ギルドに入ったその日、あたしが一目惚れしたんだ。
笑っちゃうよね、もう居ても立ってもいられなくなって、幾日も経たないうちに告白したんだっけ……。
あたしとお付き合いしてください! なんて、柄にもなくばかに大真面目に言った。
彼はなんとにっこり笑ってOKしてくれたんだ。
で、直後に一言。
「どころで、どこに付き合えばいいんです?」
……お約束すぎた。
でも、マジでこれ言っちゃう人っているんだね。
この時あたしはふたつのことに気付いたんだ。
ひとつは、あたしが彼の外見しか見てなかったんだってこと。
出会って間もない上に一目惚れだったんだから、まあ当たり前っちゃ当たり前よね。
もうひとつ……険しい顔をしたあたしの前で、「そういえば変位磁石が切れていましたねぇ」なんてニコニコ話してるこの男は、冗談ヌキで空気が読めない天然クンなんだってこと――――。
結局付き合うことになったあたし達。
正直ちょっぴり幻滅したあたしだったんだけど、一緒に旅をしている内に、初めは見えなかった彼の良いところがどんどん見えてきた。
華奢な外見に似合わず、前衛として相当の実力を持っていること。
何を頼まれてもふたつ返事でOKする優しさ……まぁ、パイレーツのおっちゃんなんかはそれをいいことに、ちょっと彼をアゴで使いすぎなんだけどさ。
そして何より、痛みまくりの茶髪を邪魔だからって理由だけで短く切り、シノビゆえ必要最低限の装備しか着けられないからオシャレの「オ」の字も無い。
そんなダサダサのあたしを、可愛いって言ってくれたんだ。
些細なことなんだけど、それが決め手だったのかな?
一度ホレると本当に情けないもんで、いつの間にかあたしは、付き合う前なんかよりもずっとずっと彼のことが好きになっていた。
だ け ど!!
- 26 :
- ここはアーマンの宿……の、二階の角部屋。
要するにあたしの部屋。
鬼のような形相をしたあたしと、あたしの様子を見て困ったような顔をしている彼の他は誰もいない。
「あの、どこか具合でも」
「お黙り」
ピシャリと言うと彼はびっくりして押し黙った。
あたしゃー怒ってんのよ、見りゃわかるでしょうが!
いや、あたしの表情を読み取れるような人間なら、あたしはこんなに怒らないわけで。
今日の買い物当番はウォリ男だったんだけど、彼は酷く忘れっぽい性格だ。
武器やアクセサリーなんかはまだいい。でも、アリアドネの糸なんかを忘れられたらあたし達冒険者にとっては活問題だ。
ウォリ男もわかってる筈なんだけどね。
明日探索するのは六層目……誰も訪れたことのない、人跡未踏の地。
アリアドネの糸忘れちゃった、仕方ないから歩いて帰るか☆
なーんてことが通用する保証は無いわけで。
で、心配になったあたしはウォリ男のところにちゃんと買ったか確認しに行ったんだ。
そしたらちょっとだけ扉が開いてて……シノビって駄目だね、ついつい覗いちゃった。
そしたらウォリ男とバリ姉さんが抱き合ってた。
そのままだんだん顔が近づいていって……
あまりのラブラブっぷりにあたしは入るに入れず、とりあえず廊下に立ち往生。
時間を改めようとしたところに、彼氏が登場した。
その段階で、止めとけば良かった。
彼氏はあたしと違って扉が開いててもノゾキをするような無粋な奴じゃない。
礼儀正しく「失礼します」なんて言って扉を開いた。
中ではウォリ男がバリ姉さんの胸元に手を……わわわぁッ!?
あたしは思わず顔を両手で覆ったんだけど……
「ウォリ男、頼まれてた物を持って来ましたよ♪」
なーんて声が聞こえた。
♪ じゃないわよ ♪ じゃ……
あたしが顔をあげると、顔はいつものキラキラオーラ+ニコニコスマイル。
ウォリ男に手渡した剣までキラキラしているような気すらした。
- 27 :
- で、だ。
あたしは急いで逃げ去ったんだけど、なんと彼氏はそのまま長々と世間話を始めたんだそうだ。
イチャイチャタイムを邪魔されたウォリ男はずいぶん不服そうな顔をしていたらしいんだけど、彼氏がウォリ男の表情を読み取れるような人間なら以下略。
世話好きで優しいバリ姉さん、のんびり話に付き合ってあげたらしいんだけどそんなバリ姉さんの気づかいを読み取れるような以下略。
「だって、今日港で見た船があんまり珍しい格好をしていたから…」
「だってじゃないわよ!」
言い訳しようとした彼をあたしが睨むと、彼は目を伏せてシュンとなった。
この男、自分が何したかわかってないのか。
あたしはなるたけ怒りを鎮め、静かな口調で語りかけるように決めた。
「あのさ……もし、あたし達がああやって寄り添ったり、その……キスしてたりする時に、他の人間が入って来て世間話なんか始めたらどう思う?」
「え? 普通にお話しますよ?」
頭が痛くなってきた。
それと同時に、なんか、
「あんたさ……」
悲しくなってきたんだ。
「あたしのこと、好きじゃないの?」
言って初めて、あたしは自分の視界が揺らいでいることに気付いた。
涙目で「好きじゃないの?」なんて、あたしこんなキャラじゃないよ。本ッ当、彼といると調子が狂うのは今も昔も変わらない。
彼はすごくすごく驚いた時の顔になった。
だからなんでそこで驚くのよ。本当、少しは察してよ。馬鹿。
「どうしてそんなこと言うんです?」
彼も悲しそうな顔になる。
だから、なんでそこで疑問形なのよ。
好きなら好きって、そんなこと言わないでって、あなたを愛していますよって、そうハッキリ言ってくれれば、あたしは……あたしは。
あたしは堪らなくなって、部屋を飛び出した。涙が止まらない。
彼が何か言っていたような気がするけど、そんなのに構っている余裕はあたしには無かった。
- 28 :
- 「本っっっっ当信じらんない!!」
ガン、と音を立ててジョッキをテーブルに叩きつけ……もとい、置く。
荒れに荒れたあたしの様子に、羽ばたく蝶亭に来ていた他の客は困ったような顔をして遠巻きにあたしを見ている。
「ウン、ウン、男って本当に女ゴコロって奴がわかってないナ」
ママさんだけはビビることもなくあたしの話を聞いてくれていた。
酔っ払いの扱いに慣れてるんだろうなあ。
あれからあたしはここに駆け込むと、グチを肴に夜を明かさん勢いで飲みまくっていた。
バリ姉さんがいるかと思ったんだけど……今日はいないのかなぁ。
どこぞのKYに邪魔された分、ウォリ男とよろしくやってるのかも。
あたしがギャーノギャーノ騒いでいたら、一人の男があたしに近寄って来た。
「なんだお嬢ちゃん、今夜は荒れてるねェ。隣いいかい」
言うなり許可してもいないのにあたしの隣にドカリと腰かける。
出たよこいつ。どうやらバリスタらしいその男は何故かあたしを気に入っているらしく、酒場に来るといつもベタベタとうざったいんだ。
あたしがガン無視していたら、そいつはするりと腰に手を回してきやがった。
おいおい……ウチのぐうたらパイレーツのおっちゃんだって、もうちょっとレディーの扱いってもんを理解してるわよ。
まぁ、そんなもん微塵も理解できない男もパーティー内にいるんだけどさ!
ムシャクシャしたあたしは一発殴ってやろうと、右手を振り上げる。
……が、その右手を簡単に取られてしまった。
あれ?おかしいな。なんでバリスタなんかに……
「おいおいフラフラになってんなぁ……」
下卑た笑いを浮かべる男。
しまった、調子に乗って飲み過ぎたか。
抗うのが難しいと知ったあたしは再び無視を決め込もうとした、が。
男はあろうことか腰に回した手をずらして、あたしの股間に……ってちょっと!!
「何すんろ、よ」
うう、呂律が回らない。
あたしが睨みつけると、男はニヤニヤしたまま、
「だって彼氏と別れたんだろ?ってことは今、オトコ募集中ってヤツ?」
とかほざいて、もう片方の手をあたしの胸元に這わせた。
いいぞいいぞとはやし立てる酔っ払い達。よく見ると今日は男性客しかいないみたいだ。
- 29 :
- 「お、ノーブラ?なんだ、そっちもその気で来てたんじゃん」
「んぁ……違うわよ、シノビはみんなこうで、きゃっ」
あたしはついに床に押し倒されてしまった。
やっぱりあたしが思った以上に酒が回ってるみたいだ。
体が熱い。あたしのあちこちを芋虫みたいに這い回る指に、悔しいことに快感を覚える。
周りの客がはやし立てたり口笛を吹いたりする音が、ざわざわとした一つの「雑音」に聞こえる。
男はあたしの着物に手をかけた。
もう、好きにしたらいい。
あたしの視界の隅で、客と話していたママさんが騒ぎに気付いたらしく、怒りの表情を浮かべてこちらに駆けてきた。
が、途中で歩みを止めた。視線は店の入り口を向いている。
次の瞬間だった。
「汚い手で……彼女に触るな!!」
怒鳴り声とともに、あたしに覆い被さっていた男が鈍い音とともに大きく横に吹っ飛んだ。
え、何? 何が起きたっての?
あたしが起き上がったら、怒りに燃えた彼氏が、倒れている男をすごい表情で睨みつけてた。
……ってちょっと待った!
「ちょ、ちょっと、グローブくらい外しなさいよ!」
冒険者に鉄でできたグローブでなんか殴られたら、下手すりゃ大怪我だ。
彼は「あ……」と声をあげると、倒れた男を恐る恐る足でつついてみる。
「良かった、たいしたケガはしていないみたいです」
「はァ……」
あたしは溜め息をついた。
ただ殴られて気絶してるだけならいいや。腹いせにこいつはこのまま床に転がしておこう。
「……で? 何しに来たのよ」
口をついて出たのはそんな台詞。でも、あたしの中から怒りはすっかり消えていた。
さっきの彼の表情……あんなの初めて見た。彼が怒鳴ったところも。
あたしのために、本気で怒ってくれたんだ。
「その……ごめんなさい、傷つけてしまって」
先ほどまでの気迫はどこへやら。彼は目を伏せ、申し訳なさそうにうつむいた。
かー、長い睫毛を見せつけてくれちゃってさ。あたしはなんだか意地悪な気持ちになって、
「顔上げなよ。相手の目も見ないわけ?」
ちょっときつめの口調で言った。
でも、慌てて顔をあげた彼を見て、あたしは思わず吹き出した。
「ぷっ……あは、あはははっ」
「え、なんです?急に……」
だって、彼のほっぺに真っ赤な手形ができてるんだもん。
- 30 :
- 「ははは……何、どうしたのよそれ?」「あの後バリ姉さんに相談に行ったら叩かれたんです。どうしてすぐに追いかけないの!…って」
彼はいきなり笑い出したあたしに面食らったらしく、困ったように赤くなったほうのほっぺを掻いた。
そして、急に真面目な顔になると、
「あの、さっきの話なんですけど」
と、切り出した。
「あぁ…あたしこそごめん、部屋を飛び出したりして」
「えと、そうじゃなくて、その」
ん? 何よ?
ヒトがせっかく謝ってるってのに……
「僕は、あなたが好きです。大好きです」
「え……えっ、えっ」
ななな、何よいきなり!?
あたしはなんて突っ込んだらいいのかわからず、とりあえずその場であたふたと手を無意味にひらひらさせる。
「愛してます、誰よりも。本当です」
彼はそう言ってあたしをギュッと抱きしめた。
髪がすごくいい匂い。ヤバい。
「もう二度と、あなたを不安な気持ちにさせたりしません。ちゃんと空気も読むように頑張ります。だから……いなくならないで。お願いです」
彼はそう言って、あたしの唇に優しくキスした。
うは……うはァ!
馬鹿! ズルい! 反則よ!
あたし、こんなことされたらもう……
あたしは彼が愛おしくてたまらなくなり、彼の髪をなでた。
何よ、あたし、ちゃんと愛されてるじゃん。
彼はモテる。頭ン中は置いといて、顔は特A級の超一級品だし。
それにひきかえあたしは女のくせに冒険のことしか頭に無いようなダサ子で……
他の女冒険者たちから嫌がらせにあったことだって一度や二度じゃない。
何のことは無い。ずっと、不安だったんだ。
良かった……あたし、彼といてもいいんだ。
さてと。
それはさておき、だ。
「空気読むどころか……公衆の面前で何すんのよーッ!!」
ぱぁん。
「あうっ」
しーんとしていた店内にとってもいい音が響き、彼の赤くなってないほうのほっぺにもしっかり手形がついた。
あたしの照れ隠し分がいくらか上乗せされていたことなど、言うまでもなく……
- 31 :
- 「皆さ〜ん、朝ですよ〜っ!」
廊下から響く宿屋の息子の声で、あたしは目が覚めた。
うぅ〜ん……起き上がってひと伸び。
もう朝かぁ……おっと、服くらいは着ないと。
もしあの子が起こしに来たらびっくりさせちゃうからね。
しっかしあの子かわいいよね……女のあたしよりも、遥かに。
腕っぷしの強い屈強な男ばかりのこのアーモロードで、どう育ったらああなるのよ。
あたしの隣では彼氏がすーすー寝息を立てていた。
まったくもう、幸せそうに寝ちゃってさあ……
昨夜、あたしと彼氏はまぁ、イロイロと仲良くしたわけなんだけど。
信じられる?こいつ、あたしが満足する前に寝落ちしやがったんだよ。
彼女より先に寝て後に起きるなんて本っ当に……ねえ?
あたしは憎々しげに彼の寝顔を覗き込む。
しばらく睨んでいるとうっすらと瞼が開き…彼が目を覚ました。
「んん…あれ、なんです?僕の顔に何かついていますか?」
なんでそう、いちいちセリフがベタなのよあんたは。
あたしはニヤッと笑って、言ってやったんだ。
「なんでもないよ。あんたの寝顔、眺めてただけ」
「…………」
彼は恥ずかしそうに頬を染めた。ばーか。
あたしの彼氏は、KYだ。
それも、ドがつくくらいの。
でもね、それでも、あたしはね――――。
--END--
- 32 :
- 以上です。
携帯から初投下ゆえ、計算が狂ってレス数が予定より多めにorz
なかなか難しいなぁ……
もっと精進します
- 33 :
- 面と向かって言われると恥ずかしがる姫子かわいいよ姫子
- 34 :
- >>32
乙です。
姫子ちゃんカワイイなぁ
王子・・・お前という奴は・・・!
- 35 :
- GJです。王子がダメすぎるww
- 36 :
- 愛い奴等よのう
- 37 :
- 先輩と俺の人続きwktkして待ってるんだが
まだですかいのぅ…
- 38 :
- 気長にage
- 39 :
- 先輩とリコロコwktk
あと個人的に上の人も続き書いて欲しいな読み切りっぽいけど
- 40 :
- メディックとアルケミストの人の新作待ってんだぜ
あの人の書く話好きだ!
- 41 :
- つまりここで名前の挙がらなかった人のはいらないって事か
って事になるんだから乞食は乞食らしく黙って待ってろ、と
- 42 :
- 実は十文字の続編を待っていたりする…
ヘンタイ!ヘンタイ!
- 43 :
- ちとトゲのある言い方だとは思うが言い分には同意だな
確かに好きな書き手だから投下して欲しいけど
こうやって特定の書き手名指しして催促するのはどうかと思うんだが
- 44 :
- 書き手のネタにでもなるように妄想を垂れ流すのがいいと思うの
金ゾディ子さんをいじりたおしたい
- 45 :
- なんだか非常にイチャイチャしてるのが読みたいでござる
コーヒーカップが砂糖で埋まるくらいに甘いのをば
- 46 :
- くんずほぐれつぐっちゃぐちゃなのより
全年齢から少しだけ踏み込んだのも見てみたいな
ディバイドガードでスカートの中に引きずり込んで
ガードしつつその間ずっとパンツ見せつける痴女ファラ子とか
(もちろん「ここが安全ですから!」とパンモロ自覚なしでも可)
仰向けに寝転がってたら「天体観測させたげる」って言って
顔を跨いで☆プリントのパンツ見せてくれるゆるふわとか
- 47 :
- >>46
お前の「少し」の基準を知りたい。
- 48 :
- >>46
「パンツ見せシチュが読みたい」とはっきり言えw
- 49 :
- パンツ派と中身派の決戦会場はここか…
- 50 :
- 姉のお下がりのパンツを何の疑いもなく穿いてる宿子可愛い
- 51 :
- ケミ姉はブラとパンツの色が揃ってなさそう。
- 52 :
- しかし、いいんちょの不揃いには猛烈抗議
- 53 :
- 忍装束の下にさらしを巻いて性別を隠しているシノビ1というのはアリですか
- 54 :
- あり無しじゃなくて、もはや正義と呼んでいいくらい。
リボンの騎士と同じ、少女のプリンスもおk
- 55 :
- >>46
ガードでのけ反ったファラ子にヒップアタックされたり
さらには足縛りや眠り食らったファラ子が倒れてきて
顔を尻に敷かれて持ち上げようにも鎧が重くてもがくだけで
そんな様子を見てたドSゆるふわが後日君を跨いでパンツ見せて
ガン見してたら突然「メテオ…」とか言って座り込んできて
「あれあれ?特異点定理発動?こういうのに弱いの?」とにやにやされながら
「メテオ10だから、まだ来るね」と立ち上がられて
繰り返されてやっと終わったと思ったらサブがショーグンの姫が
「一騎当千!」と更にどすんと座り込んできて
もう気持ち良過ぎ幸せ過ぎてぬ、ってところで
本家ショーグン(金髪)に顔面騎乗で介錯されるんですねわかります
- 56 :
- ってショーグン子は通常袴じゃないか…
サブショーグンのファマ子やパイレーツ辺りにしておけばよかった
何が言いたいかって言うと
スカートはいたまま生パン顔騎は最高に最高ですってことです
- 57 :
- 大和魂なら褌だっ
- 58 :
- ショーグン子の服がわからん
あれは剣道の胴着でいいのか?
- 59 :
- >>58
だいたいそんな感じじゃないかな?
装飾がかなり華美だけどね。
グン子可愛いよグン子
- 60 :
- 馬乗り袴(ズボン状)ではなく、行灯袴(スカート状)に見えるねぇ>グン娘
- 61 :
- おぉう。
sage忘れスマン。
- 62 :
- グン子って下着も和風なのかな?
それとも・・・
- 63 :
- プリンス「ここはアーモロードですから下着の習慣もこちらに合わせてくださいね。っ白パンティ」
ビーキン「否、大自然の力とともにあるべきだ。っ葉っぱ」
クジュ「構わん、俺が全て許可する。我が国の誇りを貫き通せ。っ赤フン」
オランピ「深王様はおっしゃった……如何なる服の下にもこれを着用せよと。っ紺スク水」
シノビ「素早く動くには体を軽くすべきだ。つまり何もはかないでくれ!」
こんな電波きた。
- 64 :
- バンソウコウ置いておきますね
- 65 :
- >>55
「メテオー」とか「イーグルアーイ」とかブツブツ呟く冒険者たちに徹底的に輪姦されたあげく
5ターン内勝利の戦利品として腹コキまでさせられるペンギン大王(ロリ巨乳美少女)とな!?
- 66 :
- >>63
グン子「ところで、その習慣は本当に……?」
プリンス「いやなに、この前に宿屋の娘が白いのをはい……」
ビシッ
血走りグン子「宿子ちゃん、下着を見せてくれない?」
宿子「え、え?///」
血走りグン子「いやぁうちのリーダーが「白い下着はここの習慣だー」みたいな変な事言うから気になって……ダメかなぁ?」
宿子「は、恥ずかしいから嫌ですよ……!」
血走りグン子「そっか……」スチャ
宿子「ちょ、刀をそんな……う、ぅー……ど、どうぞ……な、内緒ですよ……」モソモゾ
血走りグン子「……お〜、確かに白……あれ?下着の中に何か隠してるの?」
宿子「……///」
お前からとんできた電波が俺の脳内で変化した
勘違いグン子と宿子弟がここから発展してくれるならプリンスを推す
- 67 :
- グン子が宿子のナニを性的な意味で介錯してあげるのか・・・。
- 68 :
- 介錯=まだ余裕があるのに強制射精
宿子逃げてえええ
- 69 :
- 射精させるたび締め付けが強くなるとかグン子はエロいな
- 70 :
- 一斉射撃ってもしかして…
- 71 :
- >>70
その発想は無かったw
想像しておっきしたお
待てよ、じゃあ乱れ竜の陣は・・・さしずめ、パーティ全員で性別に関係なく乱交ってとこか。
一斉射撃は男限定っぽいからね。
- 72 :
- 生やせば問題ないでござる。
- 73 :
- グン子ちゃんは二刀流だからどっちが相手でも関係ないよ
おにゃのこ相手でも色々発射させちゃうよ
- 74 :
- 先陣の名誉やら殿軍の誉れでペースコントロールもバッチリだ
- 75 :
- 大武辺者で複数人への対応も完璧とな。
- 76 :
- 食いしばりが発動すれば、イキそうになっても耐えることもできますぞ
- 77 :
- なんという性戯大将軍
- 78 :
- いいぞお前ら、もっとやれw
- 79 :
- 色んな獣と心を通わせて自在に招来出来るビーキンも、
よく考えたら多彩なプレイが可能だよな?
獣姦限定だけどw
- 80 :
- 訓練次第では、M豚や犬奴隷を招来できるかもしれない。
- 81 :
- 男ビーキン「ベッドの上では俺の股関の獅子王が目を覚ますぜ」
- 82 :
- 目を覚ました後はちょっと働いてばったり寝ちゃうんですねわかります
- 83 :
- 剣虎「ねぇねぇ、おねーさんと“いいこと”しない?」(デスファング!)
少年「つかれたねむい」(しかし効かなかった!)
剣虎「そんなこと言わずにぃ、ほらほらぁ♪」(待ち伏せている!)
少年「ねるからかえって」(ビースト帰還!)
剣虎「にゃふん……(´;ω;`)」
- 84 :
- 剣虎擬人化www
しかもちょっと可愛いじゃねえかw
自分の主人のツレ無さを嘆きながら、酒場でくだまいて
おっぱいさんに慰められたりしてる姿を想像してしまったw
- 85 :
- 獅子王はさしずめ寝てばっかののんびりキャラかな
- 86 :
- 凄く感じやすくて声を上げそうになっちゃうけどその都度我慢しちゃうキャラで
- 87 :
- 獅子「やっと来たか少年」(獅子王が現われた!)
少年「…なんでいるの、なんでそんなにぬれてるの」(少年は身を守った!)
獅子「とっとと抱け」(獅子王が目覚めた!)
少年「や、やだ、ねむいの、かえっ…」(少年はスタンした!ビースト帰還失敗!)
獅子「…ダメだ、寝かさん!」(獅子王が唸りをあげて襲いかかった!)
少年「…ぅ…ぁ…」(少年はマヒした!)
獅子「ふぅ…シビれたろ?」(獅子王は眠…らないッ!?)
獅子「封眠の鏡を買ってもらった甲斐があったな」(※ゲーム中では招来獣は装備できません)
獅子「さあ、…そろそろ再開しようかな」(※ゲーム中ではマヒした相手に対して強くなります)
剣虎「くすんくすん…」
獅子「お前、カウンター以外にも手段を持った方がいいぞ」
剣虎「…え?」
獅子「ふぅ…満足した満足した」
剣虎「え?…え?」
- 88 :
- ゲーム中の行動からなんとなく
剣虎→誘いつつも基本は受け身なおねーさん
獅子→目覚めたら容赦しない強気おねーさん
なイメージが
>>83>>87は擬人化と考えてもいいし獣姦と妄想してもいい
肌に合わないとスルーするのも全ては自由だ
- 89 :
- とりあえず、ドラミングとビーストロアで、性に目覚めた少年が逆襲する所まで妄想した。
- 90 :
- >>87
剣虎さん、招鳥をシノビにかけてもらえばいいのにw
- 91 :
- >>46のシチュエーションの需要はある?
今日中には書き上がりそうなのですが。
- 92 :
- 少なくとも俺には需要あるよ
- 93 :
- すでに全裸待機しているよ
- 94 :
- >>91
おっと、ここにも望む者がいるんだぜ
- 95 :
- 俺は今乳首オナニーしてる
- 96 :
- 需要については、あんまり気にせず、世界樹ネタなら何でも投下すればいいと思うんだぜ。
- 97 :
- >>95
乳首に突属性攻撃したら、ピコーン!って特異点定理発動するかな?
- 98 :
- さらに我流の剣術でピコーンピコーンピコーンピコーンピコーンピコーン
- 99 :
- そしてリミットゲージが溜まって、イモータルを使って完全回復とw
いかん、うちのギルドのイケメンショーパイが絶倫キャラに思えてきた……
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