2013年10レズ・百合萌え669: ストライクウィッチーズでレズ百合SS (85) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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ストライクウィッチーズでレズ百合SS


1 :2009/04/05 〜 最終レス :2012/09/19
守りたいから私は飛ぶ!!パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
ストライクウィッチーズのレズ百合SSを投下するスレです。
作者さんや作品への誹謗中傷・評論などはお断り。
あとふたなりは邪道!
●関連サイト
公式サイト:http://s-witch.cute.or.jp/
まとめwiki:http://www37.atwiki.jp/strike_witches/
人物呼称表:http://www37.atwiki.jp/strike_witches/pages/50.html
百合SSまとめサイト:http://lilystrikewitches.web.fc2.com/
ストライクウィッチーズでレズ百合萌え 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12483/
●次スレ
次スレは>>970or480KB超を目安に、臨機応変に立てて下さい。
必要な事前準備等があれば、>>920or450KB超を目安にして下さい。
●姉妹スレ
ストライクウィッチーズでレズ百合萌えpart24
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1237278894/

2 :
ご自由に百合ってください。

3 :
丸投げしたい気持ちはわからんでもないが避難所あるんだから立てる必要ないだろう。
落ち着いてdat落ちを待つべし。

4 :
避難所はあくまでも個人サイトだから。気兼ねせずに書ける場もあればいいと思うよ。

5 :
SSはこっちに投下することにしよう。

6 :
ここは荒らしが立てたスレです
以後、このスレには書き込まないようにしてください
本スレ
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1237278894/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12483/

7 :
いや荒しじゃないよ。普通にSSを投下するスレだから。
なんか過剰反応しすぎ。
SS待ってます。

8 :
やたら避難所へ誘導してるやつアンチ百合SSに見える
2ch系に百合SS投下されるのが目障り不愉快とかで。
人口多いしこっちに百合SS投下専用スレにするの賛成

9 :
まあ強制することではないけど、場だけは確保したよってことで。

10 :
投下まだー?

11 :
お姉ちゃんが芳佳のズボンを(ry

12 :
こんなスレ出来てたのか。
本スレはあのザマ、避難所はコテハンの溜まり場みたいになってるから行きにくいわ。
久々に小ネタでも書いてみますかね。
某所でもっぺり分補給したばっかだし。

13 :
>>12
どうぞどうぞ。
どうせ口ばっかで実際に投下はしないんだろうが

14 :
>>12
ぜひぜひお願いします。

15 :
実際避難所はけっこうきついけどね…

16 :
百合SS合同誌本気でやってみる?

17 :
変なスレあげる荒らしね

18 :
百合SSまだー?

19 :
荒らしてほしいのか?

20 :
とりあえず補完しますか。

21 :
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22 :
今日のティータイムのお菓子は日頃の戦闘の疲れを癒すため、リーネが隊員の分だけでなく
使い魔の分まで用意してくれていた。
全員が使い魔を一斉に外に出すなんて初めてだから、念のために席もいつもの位置と違い
イヌ科の使い魔とネコ科の使い魔で固めて、ルッキーニの黒豹とミーナの黒狼だけは
食物連鎖の都合上怖かったのでかなり離れてもらった。
しかしそれは取り越し苦労だったらしく、それぞれシャーリーの使い魔と坂本の使い魔と仲良く
お菓子を食べていたので、次第に席も思い思いの位置になっていた
「エイラさんの使い魔ってやっぱり油揚げが好きなんですか?」
「アブラアゲ?」
リーネお手製のスコーンを頬張りながら、ミヤフジが私の膝の上にいる使い魔を見て聞いてくる。
ミヤフジの使い魔はテーブルのまわりをうろちょろうろちょろしながらお菓子を食べている
まったく落ち着きがないし、手当たり次第お菓子を口にいれて食べ散らかしている
最初に音をたてて紅茶を飲んだミヤフジにそっくりだな
「油揚げとは昨日のみそ汁に入っていた茶色いやつのことか?」
「あれって動物が食べるの?」
バルクホルン大尉がハルトマン中尉の分のクッキーとチョコレートを皿にとって渡す。
この二人の使い魔もそっくりだな、大尉の使い魔が中尉の使い魔にお菓子を分けているように見える
中尉の使い魔もちゃんとそれに気付いているようで、食べる度に大尉の使い魔に擦り寄っている。
「扶桑では狐は油揚げが好きって言われているんです。実際見たことがないので本当なのかなって思って」
「スオムスに油揚げはないしナー、こいつ食ったことないゾ」
最初から試すつもりだったのかミヤフジは目をキラキラさせて油揚げを取り出した
私はミヤフジから油揚げを受け取って少しちぎって手の平にのせ、使い魔に近づけてみた
「ほーれほれ、食ってみロー。腹壊したらミヤフジのせいだからナー」
「エイラさん酷いっ!」
最初は警戒して匂いを嗅いでいたけど、すぐに口にいれた。
気に入ったのかじっくり味わってから飲み込んで、私のお腹を鼻で突いてもっととねだる。
こいつがねだるとかすげー珍しいな
「とりあえず食えるみたいだナ、これ全部もらっていいカ?」
「はい、いいですよ。私リーネちゃんからもう少しお菓子もらってきますね」
席をたつミヤフジを見送って油揚げに手を伸ばすそうとする…が、さっきまであった場所にない
「エイラ…私があげてもいい?」
「エ!?と…それハ…」
いつの間にか油揚げを手にしたサーニャが見つめてくる。
サーニャの使い魔は足元で大人しくミルクを飲んでいた、こいつもサーニャに似て人見知りらしい
「…こいつ人に懐かないんだヨ、他の使い魔ともあんまじゃれたりしないシ…」
「あれあれー?エイラ、サーニャのお願い断るの?」
ニヤニヤすんなちっちゃい中尉、サーニャに何かあったら大変だろ

23 :
「ね、お願い」
「いや…その…噛み付くかもしんないかラ…」
「エイラ…」
「う…わかったヨ…」
だめだ、サーニャの上目使いには勝てない…観念した私は膝の上の使い魔をテーブルに乗せた。
サーニャはさっきの私みたいに油揚げを適当な大きさにちぎって手の平にのせ、使い魔に近づけた
しかし…
「ぃたっ!」
「サーニャ!?お、お前ー!何してんダ!!」
こいつ油揚げ無視していきなりサーニャの指に噛み付きやがった!!
思わず使い魔の首根っこを掴み、サーニャから遠ざける。
サーニャの白くて綺麗な指からじわりと血がにじんできた。
「ご、ごめんサーニャ!すぐミヤフジ呼んでくるからっ!」
「ううん、私が無理言ったんだから気にしないでエイラ。…ごめんね、怖がらせちゃったかな」
私の手の中の使い魔に申し訳なさそうに謝るサーニャ。怪我までさせられたのにいい子すぎだよ
「サーニャに手を出すなんて、エイラの使い魔のくせにやるじゃん」
「それは意味が違うだろうフラウ…しかし、相当警戒心が強いなそいつは」
サーニャの使い魔は心配そうに指の傷を舐めていた。
サーニャがいい子なんだから使い魔も当然いい奴なんだな
しかしうちの奴は…後で尻尾の毛軽くむしってやる
「ホントにごめんな…ほら、お前も謝れヨ!」
使い魔を放り投げてポーチから絆創膏を取り出し、サーニャに巻きながら怒鳴り付けてやるけど…


24 :
「んぁ?」
「あれ?」
私とサーニャが思わず声を揃えてしまった。
私の使い魔がサーニャの使い魔に視線を向けたまま固まっていたからだ、
サーニャの使い魔が不思議そうに近づくと、一定の距離を保って離れる。
さっきの警戒心とは明らかに違っている…けど尻尾は振ってる
「何やってんだお前…ってアタタタタタ!!」
掴んでサーニャの使い魔に近づけようとしたら引っかくわ暴れるわで私の手の中から逃げ出した
なんなんだよこいつ!今日おかしいゾ!?
「だ、大丈夫?エイラ」
「このくらい大丈夫だヨ、サー…」
心配そうに私を見つめるサーニャが…近い!
私は思わず体を離した
「でも痛そうだよ」
「ホントに大丈夫だってバ!」
またサーニャが近づいて来たので離れる。
ん?……なんかこの光景どっかで見なかったか?
「ウィッチと使い魔は似るねぇ…1番似てるのはエイラかな?」
「うむ、ここまで見事だと勲章ものだな」
バルクホルンとハルトマンの位置からは、まったく同じペースで前進するサーニャと使い魔、
それに合わせるように同じペースで後退するエイラと使い魔の姿があった。
fin

25 :
しとしとと雨が降るある日の午後。ミーティングルームでお茶を楽しむウィッチーズ。
美味しいお菓子とお茶で、会話も弾む。
「坂本さんですか? お姉ちゃんって感じではないですよね」
雑談の最中、芳佳が笑いながら言った。
「当たり前だ。あくまで、上官と部下だ」
呆れる美緒。何か琴線に触るものが有ったのか、トゥルーデがいつの間にか芳佳の横に座っている。
「でも少佐は、訓練とか……、特に剣のお稽古になると、お師匠様って感じですよね」
リーネが訓練の様子を思い出す。
「お師匠様……『師匠!』 みたいな?」
芳佳が美緒を試しに呼んでみる。
「師匠……と言われる程私は凄い訳ではないぞ」
苦笑いする美緒。
「私はどうなんだ宮藤? 501の隊員は何せ皆家族、だからな。私の事を姉だと思って……」
「ば、バルクホルンさん。……お師匠様?」
「な、何ぃ!? 『お姉ちゃん』だろそこは!?」
「トゥルーデ、大丈夫?」
エーリカがトゥルーデを宥める。
「……はっ! いかんいかん。つい」
「トゥルーデ、相変わらずだね」
「流石にバルクホルン程ではないな」
笑う美緒。
「じゃあ、お姉ちゃま?」
「何か違うぞ」
「あねぇ」
「おねえたま」
「お姉様」
「ねえたま」
「アネキ」
「姉上様」
「姉くん」
「姉君さま」
「姉チャマ」
「姉ゃ」
いつの間にか周りに隊員が集まり、色々な呼び方で美緒を呼んでみる。脇では必に何かを堪えるトゥルーデの姿が。
その時、ミーナは美緒の異変に気付いた。
「坂本しょう……美緒、どうしたの? 何か今一瞬顔色が……」
「確かに、誰かの言葉に反応したよね?」
「何だ? どの呼び方だ?」
「アネキ……じゃあなさそうだなあ」
「姉上様」
ぽつり、とサーニャが言葉を繰り返す。
ごくり、と唾を飲み込む美緒を、一同は見逃さなかった。
「坂本さん!」「少佐!?」「美緒?」
「大丈夫だ。な、何でも……」
ティーカップを持つ手が震える美緒。芳佳の方を向き、声を掛ける。
「み、宮藤」
「はい、何でしょう?」
「私に、言ってくれないか? あ……『姉上』と」
「は、はいい!? どうしたんですか、坂本さん?」
「待てぇ! 宮藤は私の妹だ! 幾ら少佐でも渡す訳にはいかない!」
「退け、バルクホルン!」
「ちょっと、ふたりとも……」
「宮藤、私の事をもう一度……」
「宮藤は渡さん!」
「美緒、トゥルーデ、何やってるのよ貴方達は!」
「誰かとめてー」

26 :
霧雨が降るある日の午後。ミーティングルームで歌の準備をするウィッチーズ。
マイクをセットし、その他音響設備も準備完了。美緒が隊員に位置を指示する。
「さて、まずエイラとサーニャはピアノの所へ。宮藤は私と一緒だ。サーニャ達の横に位置を取るぞ」
「了解」
ミーティングルームの階段を眺め、隊員に指さす。
「シャーリーとルッキーニは階段の上。その中段には、ミーナとバルクホルン、ハルトマン。
あとリーネとペリーヌ、宮藤はその下だ。良いな」
「は〜い」
「よし、全員揃ったな」
辺りを見回し、頷いた。
「うむ。問題なし。ちゃんと十二人全員居るな」
「はい」
全員の声。
「……ん?」
「あれ?」
「ちょっと待った」
「一人多くないか?」
「え?」
「誰でしょうね? 坂本さん」
「イヤですよ、怪談じゃあるまいし。ねえ、坂本さん」
「お前だ、宮藤! 何故二人居る?」
全員の視線が、二人の芳佳に集中する。
「おワ? 何で二人?」
ぎょっとするエイラ。
「分裂した?」
「芳佳ちゃんが、ふたり……」
慌てるリーネ。
「どっちかお化けだったりして〜」
忍び寄った“黒い悪魔”がリーネの背後で囁いた。
「……怖い!」
「心配しないで、リーネちゃん」
「大丈夫だよ、私がついてるよ、リーネちゃん」
左右から同時にステレオで聞こえる芳佳の声に、リーネはしゃがみ込んで頭を抱えた。
「何を脅かしてるんだ、エーリカ。宮藤が二人になっただけだろう」
「随分冷静ね、トゥルーデ」
ミーナが芳佳ふたりを一緒に腕で抱えるトゥルーデを見て言う。
「何せ妹が二人に増えたんだ。嬉しいじゃないか」
「そう言う問題かしら?」
「坂本さん、私どうすればいいんでしょう?」
「坂本さん、私どうすればいいんでしょう?」
「うっ……何か微妙に面倒だな……」
二人に迫られて困る美緒。
「どっちかは偽物?」
「影は二人とも有るから、化け物じゃあないね」
エーリカが二人の足元を見て言った。
「影の有無で分かるのか」
「吸血鬼は、影が無いとか言わなかったっけ?」
「さあ」
「芳佳ちゃんがバンパイア!?」
リーネはがくがくと震えた。
「ちょっとリーネさん、貴方大丈夫ですの?」
ペリーヌがリーネの顔を見た。
サーニャは試しにレーダー魔導針を出してみるが、区別が付かないと言った顔をしている。

27 :
「そうだ良いこと思い付いた。宮藤、少佐を姉だと思って呼んでみ?」
シャーリーが二人の芳佳の肩を持って、並べた。
「そこは私の役目だろ!?」
「はいはいお姉ちゃんお姉ちゃん」
「はっ離せリベリアン!」
シャーリーに肩を掴まれずるずると引きずられるトゥルーデ。
「えっと……お姉ちゃん!?」
「……姉上?」
それぞれ違う呼び方をする二人の芳佳。
「本物はこっちだ!」
“姉上”と呼んだ芳佳を指さすシャーリー。
「どうしてそうなるンダ?」
首を捻るエイラ。
「いや、この前姉上って呼ぶと……少佐?」
気付くと、「姉上」と呼んだ方の芳佳をお姫様抱っこしている美緒。
「宮藤、もう一度私を呼んでくれ」
「姉上」
「うむ、言い響きだ。何かこう、満たされるものがあるな」
「ウジャー 今度は少佐がおかしくなったよ」
「美緒、貴方の魔眼で分からないの?」
「いや、私はこっちで良い。そっちの宮藤はバルクホルンにやろう」
「あのね、美緒。話を……」
「いっそ二人貰えないか」
既にもう片方の芳佳を一人ゲットしているトゥルーデが不満そうに言った。
「一人で我慢しろ。皆それぞれが少し我慢して……これぞ三方一両損」
「はい?」
「何です、それ?」
「ちょっと違うか?」
「全然違うかと」
「で、どうすんのよこの二人」
end

28 :
朝の陽光がウィッチーズの基地を包み始めた頃、エイラの部屋の扉は静かに開かれた。
そうして、銀色の髪を揺らしながら部屋の中へと入った彼女は、エイラが寝息を立ててい
るベッドの元へと歩み寄った。人の気配を感じたエイラは薄く目を開け、その姿を確認す
ると、口元を緩めながら再び目を閉じた。
(たく〜、しょうがないな〜今日だけだかんな)
それは、エイラにとっては馴染みの光景で・・・いや、馴染みの光景となるはずであった。
その瞬間が来るまでは・・・
パン!!
「えっ?」
静かな部屋には、乾いた音が響き渡った。一体何が起きたのか、エイラにも一瞬わけがわ
からなかった。しかし、じわじわと響いてくる頬の痛みと、目の前に立つ人物の姿を見て、
ようやく状況が飲み込めていった。
(そんな・・・嘘だろ・・・)
「出てって!」
「え?出てけって、ここは私の・・・」
「いいから早く!!」
半ばベッドから引きずり下ろされたエイラは、背中を小突かれるようにして廊下へと追い
出され、疑問を口にすることもできないまま、扉は固く閉ざされた。
「・・・おいっ!サーニャ!一体何なんだよ」
エイラはノブを回したが、カギは既に掛けられている。
「なぁサーニャ、ここ開けてくれよ、なぁ頼むよ・・・」
エイラは扉を叩き続けたが中からの反応は無かった。
「なんだってんだよ・・・サーニャ・・・」
エイラは呆然としたまま、目の前が暗くなっていくのを感じた。

29 :
「ふわぁーあ」
芳佳は大きなあくびをしながら、朝食の準備のために厨房へと向かおうとしていた。する
と、あるものが目に入ってきた。
「・・・エイラさん!!」
それは、自室の扉の前で膝を抱えたまま、うつむくエイラの姿であった。
「エ、エイラさん!どうしたんですか部屋の前で、それにそんな格好で・・・」
芳佳は、寝巻き姿のままのエイラの傍らに駆け寄って尋ねた。
「・・・たい」
「え?」
芳佳は、エイラのか細い声に耳を近付ける。
「にたい・・・」
「ど、どうしたんですかエイラさん!しっかりして下さい!」
芳佳は、エイラの両肩を掴み、強く揺さぶったが、エイラの首が力なく前後に動き続ける
だけであった。埒が明かないと思った芳佳は、揺さぶるのを止め、エイラに正面から問い
ただした。
「一体何があったんですか?」
「・・・サーニャにぶたれた」
「サーニャちゃんに?何でですか?」
「わかんない・・・部屋に入ってきたら突然、それで出てけって・・・」
「それって・・・エイラさんが寝る部屋を間違えて、それをサーニャちゃんが・・・って
ことはないですね・・・」
芳佳は、目の前の扉を見て自分の考えを打ち消した。
「サーニャに嫌われたのかなぁ・・・」
エイラは頭をより深く膝の間に沈めていく。
「そ、そんなこと無いですよ。サーニャちゃんがエイラさんのことを嫌いになるなんて・・・」
「でも、ぶたれたんだぞ・・・」
だんだんとエイラの声が涙声になっていき、鼻をすする音も聞こえてくる。
「な、何か理由があるのかもしれませんよ・・・とっ、とりあえずサーニャちゃんに話を
聞いてみましょうよ」
「・・・うん」
しばらくの逡巡の後、エイラは首を弱弱しく縦に振った。

30 :
「サーニャちゃ〜ん、芳佳だけどー」
芳佳はそう言いながら扉をノックしたものの、中からの返事は無かった。
「返事、無いですね・・・」
「・・・そうだな」
「どうしよ・・・あれ!」
「どうした?」
「カギ開きましたよ?」
何気なくノブに手をかけた芳佳は、エイラにそう伝えた。
「へ?ずっと閉められたままだったのに・・・はは、宮藤だから開けてくれたのかな」
エイラは自嘲するように力なく笑った。
「とっ、とりあえず入りますよ、え〜と、サーニャちゃん入るよ〜」
芳佳は扉を開け中を覗いた。
「あれ?」
「今度は何だ?」
「サーニャちゃんいませんよ・・・」
「え?」
芳佳の視線を受けて、エイラも部屋の中を覗く。
「本当だ・・・確かにベッドの所にいたはずなんだけど・・・」
二人は部屋に入ると、ベッドの傍らへと歩み寄った。
ベッドの上は確かにもぬけの殻だった。
「おかしいな・・・私はずっと部屋の前にいたし・・・」
エイラは疑問を口にする。
「あ!ほら、前のルッキーニちゃんみたく窓から出てったとか」
「窓から?・・・とりあえず見てみるか・・・ムリダナ、カギはちゃんとかかってるから、
 こっからは出られないよ」
窓を調べたエイラは、芳佳の方を振り向いた。
「え?じゃあ、サーニャちゃんはどこへ行っちゃたんですか?」
「・・・わかんない」
「・・・まっ、まさか幽霊とか?」
芳佳の顔が思わず青ざめる。
「幽霊?それもサーニャの姿をした?・・・どうかなぁ」
「だって、そうじゃないと、エイラさんの会ったサーニャちゃんはどこへ消え・・・」
ガチャ
背後の扉からの物音に二人は思わず振り向いた。

31 :
「サーニャ・・・」
扉の前に立っていたのは、サーニャだった。
「そ・・・その、とりあえずゴメン!!」
エイラはその姿を見て慌てて頭を下げた。
「・・・何が?」
「何がって・・・ほら、さっきサーニャが私の部屋に来た時のことだよ」
「さっきって・・・私は今戻ってきたところよ?」

エイラと芳佳は思わず顔を見合わせる。
「え・・・じゃあ、私が見たのは本当に・・・」
「・・・眠い」
「うわぁ!危ない!」
睡魔に敗れ、倒れこむサーニャを芳佳は慌てて抱きとめた。
サーニャは芳佳の腕の中で小さな寝息を立て始めた。
「えっと・・・、とりあえずサーニャちゃんの部屋に連れていきますね」
「・・・えっ!あ・・・そ、そうだな、うん、そうするべきだと思う」
よからぬ考え事に耽っていたエイラは、芳佳の提案に慌てて返事をした。
「じゃあ、ちょっと行ってきますね」
「う・・・うん」
「あ!それと、私、朝ごはんの準備をしなくちゃいけないんで、このことは朝ごはんの後
 で話しましょう」
「ああ、そうだな」
芳佳は、サーニャの肩を抱き、足並みを揃えながら部屋を出て行った。
エイラは、それをただただ羨ましげに眺めていた。

32 :
「それにしても一体何だったんだろうな〜」
朝食の後にエイラと芳佳は、エイラの部屋で朝の出来事について相談をしていた。
「本当に幽霊だったとか」
「やっぱりそれは無いと思う。実体の無い幽霊が人をぶつことなんて出来ないだろ?」
「あぁ、確かに・・・う〜ん」
芳佳も腕を組んで考え込む。
「あ!サーニャちゃんがいつの間にか、分身する魔法を覚えたとか」
「2つも固有魔法を持ったウィッチなんて聞いたことないぞぁ」
「そうですか」
「それに、いくらサーニャの分身でも人のほっぺたを突然叩くような奴じゃな〜」
(ああ、でも・・・)
「その、夜間哨戒一人でも大丈夫か?一緒に行こうか?」
「大丈夫に決まってるでしょ。一人で行くから」
「そうか」
「くっ強い、このままじゃ・・・えっ?」
「大丈夫か?」
「何しに来たの?」
「何しにって、助けに来たに決まってるじゃないか」
「く・・・来るのが遅いのよ」
「ふふ、ゴメンな」
「そ・・・その・・・」
「なんだよ?」
「べ、別にお礼なんて言わないから、でも・・・」
「でも?」
「私が危険な目に合わないように、いつも私のそばにいなさいよ・・・」
「サーニャ・・・」

33 :
(・・・ツンツンのサーニャも悪くないかも・・・)
「エイラさんどうしたんですか?急にニヤニヤして・・・」
芳佳は怪訝な眼差しをエイラに向けた。
「いや・・・なんでもない」
エイラはそう言いながら照れ隠しの咳払いをした。
「それに不思議ですよね〜、エイラさんが会ったサーニャちゃんが煙みたいに消えちゃっ
たのも」
「そうなんだよな〜、扉の前に私がいたし、窓にはカギがかかってたし・・・」
二人とも腕を組んで考え込むものの、答えは一向に浮かんでこなかった。
「他に何か覚えていることはないんですか?」
「そうだな〜突然のことだったし、いきなりぶたれて動揺してたからなぁ・・・あ!」
「何ですか?」
「その時の服装を覚えているよ、確かクリーム色で腰にフリルの付いたやつだったな」
「今日サーニャちゃんが着ているのとは違いますね、じゃあやっぱりエイラ・・・」
バン!
「今なんて言った?」
机を叩いたエイラは、顔を芳佳にぐっと近づけた。芳佳はこれに驚きながら、
「何って・・・エイラさんをぶったのはサーニャちゃんじゃないのかな・・・って」
「違う、その前だよ!」
「えっ、あぁサーニャちゃんが着ているのとは違うって」
「!」
「そっ、それと、ち、近いですよ」
芳佳は、顔を接近してくるエイラからそらしながら手を前に出して、わずかばかりの抵抗
を示した。
「サーニャのを見たのか?何で見たんだよ?」
「何でって・・・サーニャちゃんが寝るからって、自分からそうして・・・」
芳佳は顔を横に向けながら必に答えた。
「んん・・・じゃあ・・・まぁしょうがないか、許す」
そう言って身を乗り出していたエイラは、椅子に腰を下ろした。
「はは、ありがとうございます・・・」
芳佳は力なく笑った。
そして、エイラは何事かを考え込むと、
「サーニャの部屋に行ってみるか」
「え?」
安心して気が抜けていた芳佳はキョトンとした顔をする。
「何しにですか?」
「とりあえず幽霊がいたか、いないかを確認しにだよ」
そう言うなりエイラは椅子から立ち上がった。

34 :
サーニャの部屋。部屋の主はスヤスヤと寝息を立てている中、二人は大きめのチェストの
前に立っていた。
「それで、何を調べるんですか?」
いまいち状況が掴めない芳佳は、エイラに小声で尋ねる。
「もし私が見たのが、幽霊か何かだったら実体のある服を着れるはずが無いだろ?逆に
、サーニャの服を着てたってことは、私を引っ叩いたやつは実体があるってことなんだ」
「なるほど」
「で、そいつが身に着けていたのがサーニャの服かどうかってことを確認しにきたってこ
 と」
そう言いながら、チェストの取っ手に手をかけたエイラだが、思わずその手が止まった。
「どうしたんですか?」
「いや・・・その、宮藤、お前が見てくれないか」
「えっ?どうしてですか?」
「ほら、直接見ちゃうとさ、記憶とごっちゃになって、私が見たやつかどうかどうかわからなくなると困ると思ってさ」
本当はなんとなく恥ずかしいからだとは言えなかった。
「はぁ」
「とりあえず見てみろよ」
そう言うなり、芳佳の背後に回り背中を押した。
「うわぁ、わっわかりましたよ、え〜と」
どうだ
「綺麗に整頓されてますね、それにすごく可愛い・・・」
「へ、変なとこばっか感心してんなよ!」
少々ボリュームを高くしすぎたと思い、エイラは慌てて部屋の主の方を振り向いたが、
主は気にすることなく夢の世界に浸っている。
「ほ、ほら、さっさとしろよ、私の言ったやつはないのか?」
エイラが小声で尋ねる。
「え〜と」
芳佳はチェストの中を見渡す。
「無い・・・ですね、じゃあやっぱり幽・・・」
「じゃあこの基地の誰かの仕業だな」
「え?だって、エイラさんの言っていたやつは無いんですよ?」
「私が言ったやつは確かサーニャが持っていたはずだから、無いってことは誰かが持ち出
したってことなんだ」
「ああ、そうなんですか・・・でも誰が?」
「まぁ・・・見当はだいたいついてるけどな、って・・・」
「わぁ、サーニャちゃんて意外と・・」
「な、何ジロジロ見てんだよ!、ほっ、ほらさっさと行くぞ」
エイラは、チェストを閉じると、芳佳を強引に引っ張っていった。

35 :
一体どこから間違ったのだろう。あれを処分しなかったから?それとも、こんなことをし
たのがそもそもの間違い?でも、私にだって理由が・・・あるよねぇ?
「おい!聞いてんのかよハルトマン中尉」
「え?あー聞いてる聞いてる」
エーリカは思わず頭をかいた。
食堂のテーブルの上には、くちゃくちゃになったサーニャの服とサーニャの髪を模したカ
ツラが置かれ、エーリカの目の前ではエイラがエーリカの顔を睨みつけ、傍らには芳佳が
事の成行きを見守っていた。
「これが中尉の部屋から出てきたんだ、言い逃れはできないぞ」
「大変でしたね、あの部屋の中を探すの・・・」
その時の情景を思い出し、芳佳は思わずため息をついた。
「でもさあ、それがあったからって私がエイラのことを引っ叩いた証拠にはならないじゃ
 ん」
エーリカがふくれっ面をする。
「この基地であんなことをするのは、中尉かルッキーニか・・・私ぐらいなもんだろ。で、
 私じゃないし、ルッキーニの肌の色じゃ、いくら寝起きの私でも気が付いていたはずだ
から、そうなるとハルトマン中尉しか残っていないんだよ」
そう言いながら、エーリカへと詰め寄っていく。
「う〜・・・はいはい、降参、降参、私の負けだよ〜」
そう言って、エーリカは両手を上げた。
「で、なんでこんな事したんだよ」
「え〜と・・・ほら、エイラって私とサーニャが一緒にいるとちょくちょく邪魔しに来る
じゃん。それで、今日エイプリルフールでしょ?ちょっと驚かそうかなぁ〜って」
エーリカは悪びれる様子もなく答え、むしろエイラの方が、ばつの悪そうな顔をしてい
る。
「で、でもハルトマン中尉はどこに消えちゃったんですか?」
場に妙な沈黙が流れ始めたため、芳佳は慌ててエーリカに尋ねた。
「ああ、あれ?あれは・・・」
「私たちが部屋に入った時にはまだ中にいたんだよ、たぶん扉の影になる辺りに。で、
私たちが窓やベッドの方を向いている隙にこっそり抜け出したんたんだろ?」
エイラはエーリカに代わって芳佳の質問に答えた。
「はは、正解。エイラってすごいね〜」
「別におだてたって許すわけじゃないからな」
そう言って、エイラはエーリカを睨む。
「ちぇ〜」
エーリカは口をすぼめた。
「でも、あの時は本当に緊張したよ〜逃げ切れるかな〜って」
「なんで、あの場でエイラさんに本当のことを言わなかったんですか?」
芳佳は再び疑問を口にする。
「エイラが本当に落ち込んじゃったみたいだったからさぁ、ちょっと言いにくくなっち
ゃて・・・それで」
「まぁ・・・確かにな・・・」
エイラは当時の状況を思い出して、顔が曇った。
「あ!私も一つわかんないんだけど、なんでこんなのは用意したのに、服はサーニャのを
着たんだよ、そっちも用意すればよかっただろ?」
エイラは、サーニャの髪を模したカツラを持ち上げながら尋ねる。
「う〜ん・・・まぁ、リアリティの追及かな?やっぱり本人が普段着ているやつの方がぽ
いかな〜って。あ!あのね、サーニャのやつって着心地がすごい良いんだよ!エイラも
着てみたら?」
「なっ!何言ってんだよ!」
エイラの顔が思わず赤くなる。
「これあげるからさ〜許してよ〜、ね?」
「あげるって・・・これはもともとサーニャの・・・って、おい!」
エイラの話が終わる前に、エーリカは一目散に逃げ出して行った。

36 :
人気の無い食堂には、エイラと芳佳がポツンと取り残された。
「え・・・と、追わなくていいんですか?」
「もういいよ、あの人にはなんとなく勝てない」
そういってエイラはため息をついた。
「それに、朝のがサーニャじゃなかったってのがわかっただけで、まぁいいかなぁって・・・
 って何ジロジロ見てんだよ・・・は!わ、私は別に着たりなんかしないぞ!ちゃ、ちゃ
んとサーニャに返すからな!」
自分を見つめる芳佳の視線に対して、エイラはあたふたと答える。
「いえ・・・、ちょっとそのカツラをかぶってみたいな〜って」
「え?ああ、なんだそっか・・・じゃあ、ちょっとかぶってみろよ」
そういって芳佳にカツラを手渡した。芳佳はエイラに背を向けながら、カツラを付け始め
た。
「それにしても、ハルトマン中尉も結構物好きだよな、人だますためにわざわざこんなも
 の用意するなんて」
エイラは芳佳がカツラをかぶる横で一人ごちた。
「どうです?サーニャちゃんぽいですか?」
カツラをかぶった芳佳は、振り向きながらエイラに尋ねた。
それを見て、エイラは見下し気味の目になり口元を緩めた。
「ふ、全然だな。宮藤じゃ、サーニャの魅力には逆立ちしたって近づけないよ」
「そんな〜、私もちょっっとおしとやかになって、肌がもっと白くなったら・・・少しは
サーニャちゃんに似るかもしれませんよ?」
「ほ〜そういうことを言うのか〜」
そう言うなり、エイラは芳佳のほほを両手でつねった。
「いひゃはは、にゃ、にゃにするんでひゅか?」
「ほら、ほら〜、どんなに頑張ってもサーニャの魅力には敵いませんって言ってみろ〜」
「わ、ひゃかりましたよ〜、ひょんなにがんはっても、シャーニャちゃんのみひょくには
 きゃないません」
「どうした〜ちゃんと聞こえないぞ〜」
「それぇは、エイニャしゃんのせいでひゅよ〜」
人気のない食堂には、芳佳をからかって楽しむエイラの笑い声と、いつもどおりのエイラ
の姿にどこか安心する芳佳の戸惑いの声だけが響いていた。

37 :
「ねぇ・・・なんで私とハルトマンさんが話をしているのをいつも邪魔しようとするの?」
「え、その、なんかサーニャをとられちゃいそうに感じてさ・・・ちょっと、不安になる
 んだよ」
「エイラ・・・バカ」
「何だよ・・・バカって・・・」
「私はいつでもエイラと一緒にいるわ・・・」
「サーニャ・・・そうだな、ずっと一緒にいような」
「エイラ?・・・何してるの?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、さ、さささ、サーニャ、なっ、なな、何しに来てんだよ!」
「何しにって・・・夕食の時間になったから呼びに・・・ベッドの下に何隠したの?」
「えっ!いや・・・なんでもない、は、早く行こう、腹減ってんだ・・・ははは」
二人は連れ立って食堂へと向かった。
(ま・・・まさか見られてないよな・・・)
「なっ、なぁサーニャ」
「何?」
「その、さっき私の部屋に入ってきたときに何か見たか?」
「え?・・・ううん何も」
サーニャは首を横に振った。
「なんだ・・・そうか・・・良かった」
エイラは胸をなでおろした。
(あのカツラを使って、サーニャの真似をしていたなんて、言えないよな・・・)
「あっ、でも・・・」
「何だ?」
「私の真似は・・・あんまりしないで・・・恥ずかしい」
エイラの顔から思わず血が引いていった。
「・・・え?い、今何もみていないって、いい言ったじゃないか!」
エイラはサーニャの思わぬ発言に狼狽する。
「ごめん・・・ほら、今日はエイプリルフールでしょ?それで・・・」
「つ、ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘があるだろ!それで、ど、どこから見てたん
だ?
「私はいつでもエイラと一緒にいるわ・・・、のとこかな」
「・・・頼む、お願いだ!忘れてくれ」
エイラは両手を合わせてサーニャに頭を下げた。
「・・・どうしょうかな」
サーニャは背中で両手を組み口元に笑みを浮かべながら、エイラの横を軽やかに通り過ぎ
ていく。
「お、おい、サーニャ、待ってくれよ〜」
エイラは小走りで去ろうとするサーニャを慌てて追いかけていった。

38 :
とりあえず一部を避難所スレからサルベージしておきました
暇ができたら残りもやっておきます

39 :
あんだけ著作権がどうだこうだ騒いでおきながら…

40 :
まあ無断で百合SSまとめサイトに載せることと同等だわな

41 :
サルベージ(笑)

42 :
>>38
何れにしても>>21業者宣伝が来るしsage書き込みのほうがいいね

43 :
禿ワロタwwwwwwwwww わざわざ避難所から転載、しかもage書き込みとかwwwwwww

44 :
マルチ転載したの、作者自身だろ
避難所じゃ誰にも読んでもらえないからって自己顕示欲が強すぎ

45 :
>>44
本気で頭わいてんじゃないの?

46 :

「いつも通り、やってくるか!サーニャ」
エイラの望み通り、サーニャはふらふらとエイラの部屋に入り込み、服を
脱ぎ散らかしながらベッドに近づいていく。
「来たなサーニャ・・・」
サーニャはそのまま、エイラのベッドの上に倒れこんだ。
エイラはズボンとわずかな布をまとっただけのサーニャを見下ろす。
「抱きしめたいな、サーニャ。まさに・・・眠り姫だ・・・」
サーニャは異様な雰囲気を感じて眼を覚ました。
「エイラ・・・?」
サーニャが見つめる先には、何故か身悶えているエイラの姿があった。
「く、この程度のズボンに体が耐えられんとは(我慢的な意味で)・・・」
「え・・・エイラ?」
「お、おはようサーニャ」
「えっと・・・エイラだよね?」
「そう、エイラ・イルマタル・ユーティライネン。お前に心奪われた存在だ!!」
「え?」
「突然済まないが、私は我慢弱く落ち着きのない女なのさ。しかも姑息なまねを
 をする輩(サーニャの胸を揉もうとする宮藤・エーリカ・ルッキーニ)が大の嫌い
 ときている。ナンセンスだが、もう動かずにはいられない」
そう言うなり、エイラはサーニャの上に馬乗りになった。

47 :

「ヤリたかった・・・ヤリたかったぞサーニャ!」
「え?え?・・・だ、ダメ!」
そう言って、サーニャはエイラを力任せに跳ね除けた。
「身持ちが堅いなサーニャ」
「な、何する気・・・」
「この状況で、答えを問うとはナンセンスだな!」
「そ、そんな・・・私たち女の子だよ・・・」
「熟知している」
「そ、それなら、やっぱり・・・」
「ヤルと言ったら、ヤル。私の誓いに訂正は無い」
そう言って、再びサーニャを押し倒した。

48 :

「やはり私とサーニャは・・・運命の赤い糸で結ばれていたようだな、そうだ・・・ヤル
 運命線にあった!ようやく理解した!君の圧倒的な”性”能に、私は心を奪われた(抱き
 枕的な意味)。この気持ち・・・まさしく愛だな!!」
「あ・・・愛?」
(だが、愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた中古女描写が、内紛を誘発する
 ように・・・)
「で・・・でも、やっぱりダメ!!私たち、女の子なんだよ・・・」
そう言って、サーニャは首を横に振る。
「ガチ百合に性別の意味を問うとは、ナンセンスだな!そんな道理(性別の壁)、
 私のムリダナ(と、舌、指、尻尾)でこじ開ける!」
「今日のエイラ変だよ・・・」
「そうしたのはお前だ!サーニャという存在だ!だから私はサーニャを押し倒す!
 世界(視聴者の声)などどうでもいい。私の意志で!!」
「せ、世界(視聴者の声)があるからこその私たちでしょ(二期的な意味で)?」
「ならこれは、世界の声だ(ある意味本当!)
「違う・・・エイラはエゴを押し通しているだけ・・・」
「生きてきた・・・私はこの為に生きてきた・・・たとえ某板でニートに成り果てようとも・・・
 サーニャが何を言おうと、構わない。だが、その汚名、ベッドの上で晴らして見せよう!
 今日の私は!阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
そう言うと、エイラの紫の瞳は金色に輝きだし、背には9本の尻尾がはためいていた。

49 :

「あ!シャーリーさんがトップレスで走ってる!!」
「何!まさか・・・そんな美味しいイベントに出会えるとは、うお座の私にとっては、
 センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない!!」
だが、視線の先には何も無く、気づけばサーニャは全速疾走で部屋を出て行った。
「振られたな・・・ようやくサーニャとヤレそうだったというのに・・・。
 口惜しさは残るが、私とて大地の子(作品違う!!)だ・・・それに、この状況
 も予測済みだ」
ニヤリ
to be continued?

50 :
>>49
ハゲバロッシュwwwwwwwwwwwwwwwwww  あえて言おう!GJであると!

51 :
これがライセンスを持つ噂のミス・ムリダナの実力・・・・

52 :
age

53 :

 これはまだ、扶桑の空が高かった頃のお話です。
東京の街には、夜な夜なある賊が暗躍をし、翌朝には、その賊のことで新聞
の一面は度々大きく賑わっていたのです。
 ”鷹の目”と呼ばれるその賊は、実に不思議な賊でした。
 普通盗賊と言えば、人目を気にしてコソコソとするものですが、この賊は
まるでお客さんであるかのように、正面から堂々と盗みに入る屋敷や美術館
へ訪れるのです。
 また、この賊の前には宝を守る堅牢な扉や堅固な金庫もその意味をなさな
いのでした。そんなものは、一刀のもとに切り捨てられてしまうのです。賊
は、恐ろしい程の剣の達人でもあったのです。
 ある日も正門から美術館へと入っていた”鷹の目”は、行く手を遮る物と
いう物を切り倒しながら、その美術館の所蔵する秘宝の元へと一直線に進む
のでした。
 これは、真偽の程は定かではないのですが、普段この賊が右目に被せてい
る眼帯の下には、”魔眼”という何もかもを見通す眼があるのだといわれ、
これを使って宝物を探し当てているのだと言われています。
 
 さて、賊がついに宝を掴むと、警官達のがなり声が響いてきました。なん
ということでしょう、賊の周りは多くの警官達によって隙間なく囲まれてし
まったのです。

54 :

 「さぁ観念しろ」という野太い声が部屋いっぱいに広がります。天下の盗
賊もこれで一巻の終わりと誰もが思ったその時です。「はっはっはっ」とい
う高笑いを賊は発したのです。その笑い声に人々がギョッとしたと思うと、
すさまじい一陣の突風が巻き起こり、部屋中のほこりを巻き上げたのです。
そして、気がつくと賊はたった今いたその場から、あたかも煙のように忽然
と消えてしまったのです。
 警官達が目の前の不可思議な現象に戸惑っている次の瞬間。空気を切り裂
く鋭い音と共に、何かの残骸が落ちてきて盛大な音を立てたのです。「あっ
、あれを見ろ!」警官の一人はそう叫ぶと天井を指差しました。何と賊は、
天井を切り崩し、そこから天高くへと舞い上がっていったのです。賊は、ど
こまでも続く夜の空へと消えていき、はるか下の地上には呆然と賊の姿を見
送る警官達と「はっはっはっは」といういつまでも続く賊の高笑いだけが耳
に残るだけなのでした。
 この賊が何者なのかは誰にもわかりません。ある者は豪放磊落な男性だと
言いましたし、ある者は可憐な女性だと言い張りました。詰まるところ、そ
の正体は皆目わからないのです。
 ただ、この賊による怪我人や亡者は誰一人出ていないのです。この賊は
人を傷つけることが何よりも嫌いだったのです。    −終−

55 :

さて、さて、この神出鬼没な大盗賊と捕らえるため、警察はある人物に助け
を請いました。それが、中野陸軍学校を主席で卒業したばかりの竹井醇子氏
なのです。さぁさぁ、次回よりは”リバウの貴婦人”とも謳われた少女探偵
・竹井醇子と快盗・鷹の目の間に熾烈な知恵比べが切って落とされるのです。
その姿にこうご期待!!

56 :
キャラクター変えんなよな
恋人物とか、気持ち悪いくらい原型が無いし

57 :

ハロウィン数日前
「なぁ、醇子」
「ん?何、美緒?」
「なんでも、欧州ではこの時期にはハロフィンというものをやっているそうだ」
「ハロフィン?」
「私も向こうのウィッチに少し聞いただけだが、幽霊の格好をして、お菓子を食べる行事らしい」
「変わった行事ね、幽霊の格好をするなんて」
「扶桑でいうところの、お盆に当たるそうだ」
「あぁ、それで」
「で、どうだ、2人でそのハロフィンといものをやってみないか」
「いいわよ、なんだか面白そうだし」
「そうか、じゃあ当日のために準備をしないとな」
ハロウィン当日
「ねぇ・・・美緒。これ、欧州では本当に楽しまれているの?」
「・・・そうらしいが」
「2人で装束を着て、お萩を黙々と食べるのが?」
「・・・やっ、やり方が違うのかもしれない。もう少し調べておくべきだった。すまん。
 だから、その怖い笑顔を向けるな・・・」
「あら、そんな怖い顔をしている」
「あぁ、般若か何かみたいだ」
思わず口から出そうになったその言葉を飲み込むため、坂本小佐は慌ててちゃぶ台の上の
お萩をヒョイと口に入れた。
―完―


58 :

「ねぇエイラ、何の用?そろそろ夜間哨戒の時間なんだけど・・・」
「大丈夫。すぐに終わるかなそんなに心配そうな顔すんなって」
夜間哨戒に向かおうとしていたサーニャを呼び止めたエイラは、
小さなポーチをサーニャの前に差し出した。
「何このポーチ?」
「お菓子が入ってんだ」
「お菓子?」
サーニャはエイラからそのポーチを受け取った。
「なんで、お菓子を?」
「おいおい、明日の事忘れたのか?」
「明日?」
「ハロウィンだろ?」
「あぁ・・・でも、まだハロウィンじゃないし、私Trick or treatとも言ってないわ」
サーニャは不思議そうな顔をエイラに向ける。
「これは、対策用だよ」
「対策?」
「そう、Trick用の?」
「Trick用?」
どうもまだ上手く呑み込めない。
「誰かが、Trick or treatってやってきたら、ポーチの中お菓子をすぐに相手に差し出すんだ。お菓子は一通り揃ってる」
サーニャは試しにポーチを開いてみる。確かに小さな包みがいくつも入っており、それぞれにチョコレート・キャラメル・クッキー・マシュマロなどとエイラの字で書かれたラベルが貼られている。
「で、もし相手がお菓子をあげても執拗に悪戯を強要してきたら、次の手段に移る。これの出番だ」
エイラは手に持っていた別のポーチをサーニャに差し出す。最初のポーチを腕の中間ぐら
いに掛け直し、新たに受け取ってみたポーチは両手にズシッと以上な重さが伝わった。
「これは何?」
「ドロップ」
「ドロップ?」
サーニャは怪訝な顔をしながら、ポーチを開く。中には、セロファンに包まれたビー玉状
のドロップがギッシリと詰まっていた。
「これを投げてぶつけろ!」
「・・・え?どういう事?」
「相手がお菓子を渡しても、執拗に悪戯してきたら、それをぶつけて撃退すんだ、痛いぞ〜」
言いながらエイラの口元が緩む。
「で、逃げるときには、これを床に撒いて相手を転ばせて時間を稼ぐんだ」
腰をわざわざ屈めながら、エイラはサーニャにやり方をレクチャーする。
「どうだ、わかったか」
「・・・うん、わかった」
エイラのキラキラした顔を見ていると、サーニャとしてはそう言うしかなかった。
「そうか、じゃあ大丈夫だな。悪かったな、時間取らせちゃって。じゃあ夜間哨戒がんばれよ」
そう言って駆け出していくエイラだったが、両手を塞がれているサーニャは手を振ることもできないまま、心はポーチの重さによってズンと沈んだ。
(こんなの今渡されてもなぁ・・・)
まさか、ドロップの重さで空からDrop(落ちる)することはないだろうが、このままでは当然隊
務の妨げになる。どこかに置いておかなければならない。それも考えないといけないし、
(・・・それにエイラ以外にイタズラする人なんているのかな?)
頭にはそんな考えがよぎった。
Fin

59 :
age

60 :
age

61 :
ここに投下されたSSは保管庫に無断転載禁止ってことでヨロ

62 :
なぜ?

63 :
無断も何も作者が決めることだろ
当然のことをわざわざ言う必要ない

64 :
百合スレを避難所と分断して弱体化させた張本人にSS保管する資格なんかないダロ

65 :
>>64
じゃあ、お前が新保管庫作るのかw?
できもしないなら黙ってろ

66 :
>>64
掲示板に上げた時点で誰でも見られる状態なんじゃね?
資格云々以前に

67 :
>>64
>>66に同意
作者が転載しないでくれっつったもんを載せたらそれは問題だけど
保管庫がやってることって単に過去ログの一部を見やすく保存してる
だけだろ? それがSS部分なだけ。資格もクソもなかろう

68 :
あれれっ?
SSの著作権は、確かそれぞれの作者様にあるんじゃなかったっけか
例の保管庫と関わりがある限り、百合アンチはセットで付いて回ると思うよ

69 :
>>68
だから作者の勝手なわけで、嫌ならその旨を書けばいい
あと、百合アンチにとっちゃ保管庫とかの問題とか関係ねえからw

70 :
なら、粘着も百合アンチの勝手ということで
どうぞ一つよろしくお願いします

71 :
>>70
どんな屁理屈こねようが、荒らしていい免罪符にはならんよw

72 :
ガタガタ言ってるのって常連気取りのコテハンだけだろ
下手くそなSS書いて、仲間内だけで慰め合ってりゃ世話ないよ
いい加減、みんな迷惑していることに気付け

73 :
>>72
お前みたいな投下もしない奴が一番迷惑

74 :
下手くそな文字列にGJ連呼して、素人を錯誤に陥れてその気にさせてるお前も迷惑

75 :
>>74
2chみたいな便所の落書きに何もとめてんだよ、キチガイw
気持ち悪いわ

76 :
そんなことより百合の話しよーぜ!

77 :
    パッサパサ!
        パッサパサ!
            口のなかパッサパサ!
     ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩
     ( ・x・) ・x・) ・x・) ・x・)  口の中
    /    \  \  \  \    パッサパサだよ!
  ((⊂  )   ノ\つノ\つノ\つノ\つ))   パッサパサだよ!
     (_⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ       パッサパサだよどーしてくれんだリーネちゃん!
      ヽ ヘ } ヘ }  ヘ } ヘ }
  ε≡Ξ ノノ `Jノ `J ノ `J ノ `J

  \\                                         //
   \\ 口 の 中 パ ッ サ パ サ だ よ パ ッ サ パ サ//
     \\                                  //
       ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩
       (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・) (・x・)
       ⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂⊂ ⊂
       し-つし-つ し-つし-つ し-つし-つ し-つし-つ し-つし-つ

78 :
ここに限らないが、匿名掲示板は、キレやすくて粗暴な奴とか
人格的に問題のある奴が多いね。

79 :
ほす

80 :
ほいどうぞ
http://adultbody.info/

81 :


82 :


83 :
エロパロにスレが立ってないのはなんで?

84 :


85 :2012/09/19

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