2013年10エロパロ503: ◆ファンタジー世界の戦う女(女兵士)総合スレ 7◆ (221) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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◆ファンタジー世界の戦う女(女兵士)総合スレ 7◆


1 :2010/12/13 〜 最終レス :2013/08/28
・剣と魔法のファンタジーの世界限定で
・エロは軽いものから陵辱系のものまで何でもあり
(ですが、ひとによって嫌悪感を招くようなシチュの場合はタイトルなどに
注意書きをつけることを推奨します)
・ファンタジー世界ならば女兵士に限らず、女剣士・騎士、冒険者、お姫さま
海賊、魔女、妖怪、魔族、闘う女性なら何でもあり。
・番外編、関連編なら闘う女性が出てなくてもノープロブレム。
・種族は問いません。
・オリジナル・版権も問いません。
過去スレ
◆ファンタジー世界の戦う女(女兵士)総合スレ 6◆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209042964/
◆◆ファンタジー世界総合:女兵士スレpart5◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1192717229/
◆◆ファンタジー世界の女兵士総合スレpart4◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173497991/
◆◆ファンタジー世界の女兵士総合スレpart3◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163919665/
◆◆ファンタジー世界の女兵士総合スレpart2◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149954951/
◆◆◆ ファンタジー世界の女兵士総合スレ ◆◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128119104/
保管庫
http://vs8.f-t-s.com/~pinkprincess/female_soldier/
http://www14.atwiki.jp/princess-ss/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14092/
関連スレ
古代・中世ファンタジー・オリジナルエロパロスレ4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246868732/
お姫様でエロなスレ13
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280220200/
男装少女萌え【10】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219568508/
【従者】 主従でエロ小説 第七章 【お嬢様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263220316/
【戦闘】軍人や傭兵でエロ 3【休暇】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281902425/

2 :
立てました
スレの変遷
前スレ以降スレ立たず

避難所立つ

過疎

試しにpinkへスレを立ててみよう!←いまここ

3 :
復活したんか
魔王と〜シリーズの続きが気になってしょうがないです

4 :
>>2
おつ。
しかしあんた仕事早いな…;;
昨日書き込んだばかりだってのによ
一緒に煮るなり焼くなりしようぜ

5 :
神々が戻ってきますように
新たな神がうまれますように

6 :
s

7 :
エルドー!!!!

8 :
あげてあげて

9 :
たしかに、しばらくあげたほうがいいかも

10 :
age

11 :
講談とかに出てきそうなべたな憎まれ役の将軍も女体化すれば萌えるはず……。
もともと山賊まがいの傭兵団を率いてたんだけど、あるとき悪徳大臣にやとわれたさいに
武勇と用兵および美貌を気に入られ大臣の私兵団の長→王国の将軍へととんとん拍子の出世。
王軍の大臣の私兵化化やら物資の着服やらやりたい放題だが大臣の寵愛とお偉いさんには
うまく媚びるので今のところは無事の模様。生真面目な女騎士とは犬猿の仲なのは言うまでもない。
とかそんなの。

12 :
>>11
書いちゃえよ。
俺が読むから。読んですぐにGJつけるから。
いいよ、そんな遠慮するなよ、いいんだ俺が読みたいんだ。
書いちゃえよ、な?
上げとくな。お前以外のお前が書いてくれるかもしれないから。
期待して待ってる、じゃあな
1週間後にな。

13 :
「どのような意味でしょうか、陸軍大臣」
はっきりとした意思を感じさせる声音で、女は鋭く深く発言する。
「そんなあいまいに言われては、意味を分かりかねます」
あえて具体的な指示を避けていたのは周知の、暗黙の了解であった。
そこで突然、当の大臣に面と向かって糾弾したのに、辺りは戸惑いさざめき――
女だけが口はしに皮肉な笑みを浮かべる。「具体策を」
苦虫を噛み潰した表情で彼女を威嚇する大臣を余裕の表情で追い討ちする様子に、
何人かの重鎮が咳払いをし彼女に自粛を進めたものであるが、彼女はまったく意に介さない。
大臣は深くため息をつき、実に下らぬ、と首を振り、
「わからぬか、私は以前より報告が足りぬといっておる。
足りぬ報告で指示を求めるとは…あきれたものだ」
女はゆっくりと瞬きをしたが、やがてわが意を得たりといわんばかりに瞳をきらめかせた。
「お言葉ですが、大臣。
以前より私の提出した報告書は、承認も押されぬまま文机の隅に置かれたままとか。
私の報告したアイル地方の情勢および奴隷制度の継続に関しての報告内容をご存じないのはなぜなのか、
ご説明いただきましょう。
なお、この件についてはすでに私のほうから陛下に申し上げてありますので、どうぞ、ご安心を」
深々と礼を尽くすものの、その表情はまるでいたずらっぽく、淡々と述べる様子には辺りを払うものがあった。
それは、この女将軍、ミュゼが次なる後ろ盾…今度こそこの国の最高職の寵愛を得たことを暗示するものだった。
こんな感じでどうだ。

14 :
読みづらいのは突っ込みなしで頼むぜ

15 :
>>13
続き待つ!!
>>11に出てきたような憎まれ役の女将軍かと思いきや、正義に燃える女将軍って感じだな
これからこの女将軍がどんな魅力でもって陛下の寵愛を得たのかとか、その寵愛の様子
なんかを期待してる
陛下と成りあがりの女将軍が、手に手を取って腐敗した国内を改革なんかもいいな

16 :
あげるためなら書くさ。
息の詰まるような重苦しい空気に押しつぶされたかのように大臣はうめき声を上げる。
何かを訴えるように何度か空咳を繰り返し、喘いで、
「将軍、私を差し置いて上官に報告とは。
順序を履き違え己の越権行為と恥ずべきではないのか」
鼻息も荒く、顔を赤らめいらぬ嫉妬、憤怒やるかたなき様子そのところどころ裏返った声がなくとも動揺は明らかだった。
「はあ」ミュゼは可愛らしく首をかしげとぼけてみせ、急に口を尖らせると、
「以前、大臣は褒めてくださったではないですか…、私、今回も国のためと思えばこそ。
お忙しい大臣に代わり、至急の案件のみ陛下に申し上げた由にございます。まさか、大臣にそのような叱責を受けるとは」
心外でございます、といってミュゼは袖口で目元を抑える仕草をし、きっとした表情で、
「私の本位がお分かりになりますまいか」
この場合において、本心とは、大臣に対し用無しだと突きつけるより他の意味はない。
ミュゼの立場など大臣の一息です、と男心をくすぐっては身を捩じらせ歓んでいた女は、どこ吹く風といった様子で、
もう虫けらの存在としても意識されないまなざしを向けている。
「ミュゼ」苦しそうに、大臣は言った、許しを請うような、悲哀のこもった声だった。
「将軍と、お呼びくださいませ」
ミュゼはそう言って、また深々と頭を下げた。


17 :
お前の本心が分からぬ、そう呟いて王は背を向けたのにミュゼは流れるような仕草で身を寄せると
「お知りになりたいですか?」ほんの少し顰めた眉、彩のよい目元にのせた陰。
ミュゼの様子はまるで儚げでどちらかというと陰深く、繊細で、どこか現実感のない実体とでも言えばいいだろうか、
掴んでも掴んでも掴みきれず、触れても触れただけ消えていくような、そんな印象だった。
陛下、と呼ばれる彼はラムディス、若くしてこの国を継いだ前国王の嫡子だったが、本来継ぐはずの長子の夭折による
位揚げであり、彼に国の何たるかを指導するにはあまりに少ない前国王の余生だった。
ゆえに彼は、王子ではなく陛下でもなく「血筋」の意味であるデイーノと呼ばれ続けていた。
ミュゼはその慣習を一笑に付した女である。
いわく、彼女の得意な娼婦だの揶揄されるその色気極まりない流し目をもって
「血縁があればこそのデイーノでありますね?王家にとってこれ以上の認証はない、
お喜びくださいませ王子、国民皆があなた様を王の子だと、認めております。
神授説から言って、これほどまでに民に認められしは君こそでありましょう。敬いし拍手を」
そういって、デイーノ、と騒いだ一隊を含めた群衆に流し目をやり、挙句には彼らを追うの親愛なる親衛隊として表彰までしてやったのであった。
群集のなかで晴れ晴れと己の愚行を読み上げられる屈辱、まるで見合わない評価に対する報酬、
やればやるほど、軽い笑みの中で認められてしまう、それは彼らの粗雑で半端な反骨心をそぐのには十分だった。

18 :
>>16,17
コメントしにくいので、次から続くとかそういう区切りのサインを頼む。
女将軍素晴らしい! 大臣も食べられ済みか。
思ったより頭脳派で色っぽいな。
王様×女将軍を待つ!

19 :
あげるんだ、

20 :
さげてるじゃないか

21 :
>>19-20
笑かすなwww

22 :
age

23 :
うれしい!
復活してたなんて…
これからに期待

24 :
年末あげ

25 :
ダークエルフ剣士と少年剣士のイチャラブ物語をこちらに投下しても大丈夫でしょうか…?

26 :
>>25
許す

27 :
かかってこいや。

28 :
出てこいや。

29 :
このスレ久しぶりに見たと思ったら一時避難所行ってたのか
栄えてほしいなあ

30 :
あけおめ!

31 :
今年もこのスレが栄えますようにage

32 :
水の月13日
敵国の女将軍を捕獲した。
縛り上げて後ろから犯してやっても
「下衆が……! 地獄に落ちろ!」
と言ってのける胆力の持ち主で楽しい。
王に許しをもらい、私が飼うことにして正解だった。
水の月15日
あれから毎日犯している。相変わらず口を開けば罵詈雑言という気丈さだ。
とりあえずソフィーティアと名前で呼ぶことを承諾させたのが収穫か。
しかしソフィーティアの奴はいい身体をしている。
「エロい身体をしているのはエロいことばかり考えているからか?」
と聞いたら
「うるさいね!」
と来たもんだ。自覚はあったらしい。
水の月30日
今日も かかさず後ろ手に縛り上げて後ろから犯してやった。
なんだか最近は習慣になって来たのか、来たらもう濡れてたりする。
「パブロフの犬状態だな」
と言ったらマジ泣きしながら
「黙れ黙れ黙れぇ!!」
って言ってた。
プライドがズタズタになっていると考えるべきだろうか。
自されたらつまらんからな、ケアが必要だ。
雷の月4日
最近は正常位で抱きしめながら射精してやってる。
無論、手は縛った状態でだ。
ついでに好きなだけ言わせてやるようにしたら
「お前のせいだ! 祖国にっ……祖国に帰せ!
両親に合わせろぉ!! うぅ……ぐすっ……」
などというようなことを言って胸に顔を埋めるようになった。
あれ? なんだろう、胸がドキドキしてきた。
火の月15日
今日はちょっとした失敗をしてしまった。
拘束を解いたままソフィーティアの部屋で眠りこけてしまったのだ。
危うくソフィーティアにされるかと思ったが、当の本人は
「さっさと出て行け、私は眠いんだ」
とだけ言って何もしない。 あれ?
火の月16日
少し危険な賭け、というか大ギャンブルだったのだが、
何も拘束はせずにソフィーティアを抱いてみた。
なんというか……そう、恋人……みたいに。
うん、抵抗はされなかった。
ぎゅっと抱きしめながらキスされた。
待て待て、俺は飼い主でソフィーティアはペットのはずだ。

というストーリーもこのスレですか?

33 :
>>32
よい許す。
というかほとんど書いてる。w

34 :
>>32
GJ!wktkしてまってる!

35 :
age

36 :
>>32
wktk

37 :
ちょっと前置きが長いけど、ぽつぽつと投稿しようと思う。
見てる人がいたら、見捨てずに応援してね。

38 :
立身出世こそ、私の使命。
魔王に代々仕えて数千年になる歴史ある名家、夜魔族『イェーガー家』
の当主に就任したリュシルがそう思うようになったのがいつかは、彼女にもわからない。
だが、それは彼女の確固とした信念として、気づいた時には巌の如く心の奥底にあったのだ。
百年単位の長い寿命と、種族ごとに覆しがたい能力の差が歴然として存在する(夜魔族の能力は中堅程度である)魔族では、
自然と魔王からスライム族まで強固なピラミッド型の社会が形成され、その構造を動かそうとするものはいない。
その中で、リュシルのような強烈な上昇志向の持ち主は極めて珍しかった。
「そう、今までやれえっちぃ要員とか、やれ二線級とか言われていた夜魔族は、私の代で大きく飛翔を遂げるのです!」
当主就任の席で、リュシルは今まで心に秘めていた思いの丈をぶち上げ、これからのイェーガー家のために、
一族に奮起を強く促した。
それが、10日前の話である。
そして今リュシルは、自邸のベッドで枕を抱いてふて腐れていた。

「ま、まさかここまで反応が薄いなんて……」
夜魔族の中でも特筆すべき肢体をベッドに投げ出し、形のよい唇を曲げてリュシルは愚痴る。
「そりゃあ、私だって反発ぐらいは来ると思ったけど、まさか全無視なんて……」
当主就任の席でのリュシルの演説に対する反応は、皆無。
反発でもなく、賛同でもなく、ざわめきでもない。無視だったのである。
イェーガー家と、それに連なる一族達は、それがなかったかのように以後の式を進め、リュシルが何を言おうと、
何をしようと、知らない顔でそのまま式を終わらせたのだ。
そして、今に至るまで反応は何もない。
「愛情の反対は憎悪じゃなくて、無関心、うぅ……」
リュシルは半泣きである。せめて憎悪されれば、それをプラスに転じることは可能性としてありうる。
しかし無関心ならば、そもそも働きかけようがないのだ。
リュシルはまだ18歳。これは長命な魔族にあっては、ほぼよちよち歩きの状態に等しい。
さらに言えば実戦経験も、『夜魔の業』を愉しんだこともない。当主になったのは単に家柄のなせる業である。
侮られるのもしょうがないというものだが、自尊心は深く抉られた。

39 :
「このままじゃ、私は何の結果も残せないだけじゃなくて、歴代でも最大の黒歴史として名を残してしまう……」
何か早急に手柄を、と思う一方で、早々手柄など立てられるものでもないと理解し、しかしまた焦りが募る。
そのサイクルを、リュシルは10日あまり繰り返していた。
今、魔界と長きにわたって対立する人間界との戦争は膠着状態に陥っている。魔族側は魔王の意向もあって積極的構成に出る事はないが、
一方で人間側も決め手がなく、防御に専念せざるを得ない状況なのだ。
夜魔族は浸透能力に優れるゆえに、後方かく乱をしばしば命ぜられているが、それで上がる成果はお世辞にも華々しいとは言えない。
というより、種族的に裏方なのだ。立身出世を望むほうがどうかしている。
「前線で戦っても、私じゃ勝てるとは思えないし……」
生まれが高貴なゆえ、リュシルは生まれながらにして相当に強い。
だが、それも夜魔としては、である。無論のこと魔界でも上から数えたほうが早い程には強いのだが、
竜族などと比べれば見劣りもするし、その竜族さえ屠る人間が前線の砦には詰めているのだ。
従って、八方塞り。リュシルの夢は現実によって叩き潰され、ここに終焉を見る。
「うー、考えててもしょうがないし……せめて当主の務めだけでも果たさないと」
散々愚痴をこぼし、自分の内に篭って腐っていたリュシルは、身を起こし、容儀を整える。
夜魔の正装は、正装と言いつつも露出過剰で、身を全裸より妖しく飾り立てるためのものだ。
リュシルはこの服があまり好きではなかったが、魔王への謁見とあれば、長年続いた慣習を打破する勇気はリュシルにはない。
「せめて、魔王様さえもっと積極的に攻撃をしてくれれば、事態も動くかもしれないのに……」
呟きは誰にも聞こえることなく、闇へと消えていった。

40 :
とりあえずここまで。えっちくなるのは次の次ぐらいで、多分?
不定期に投下する予定なので、どうかお見守りをー

41 :
>>40
GJ!
普段携帯しか使えないから規制のせいで避難所に書き込むしかないけど
過疎だねorz

42 :
女暗者とそのお師匠様です

43 :
漆黒の闇が太陽によって消される前
古ぼけた屋敷に喪服のような黒のローブを纏った女の均整のとれた足音が響く
やがて足音がとまり、魔法認証による解錠音とともに、扉が開く
物言わぬ闇の空間に通路の松明が灯され、彼女の淡い影が闇の方へと伸びていく
主人と二人だけの屋敷に明かりを灯すことが、彼女の最初の仕事である。
彼女の名は、リタ・フェルナンデス。
とある組織のトップに仕える女である。
席に着いたリタは、まず依頼主から届く案件の確認を行う
その後、その後、分刻みで詳細な計画を立て、それを頭に叩き込む
無論、不測の事態に備えての、回避策とその優先順位も確認しておく
このようなことは普通の秘書でも行うだろうが、リタの凄い所の一つとして挙げられるのは、絶大な予想能力である。
まるで不測の事態などあり得ないかと思うほどの洞察力、判断力ともに著しく優れているのだ。
もう一つ、依頼主の案件のほぼ全てを、彼女一人でこなすということ……。
こうして、リタは業務の殆んどを、この早朝に行う。
リタは席を立ち、当日必要となる、道具の準備と整理を行い、備品のチェック、自身の魔力の管理を行う。
マスターに余計な心配をさせない様に、細心の注意を払って、部屋を整える事も彼女の習慣である。
空が白ずみ始めた頃、リタは窓の覆いを魔法で一斉に開けマスターを出迎える全ての準備が整う事となる。
そして、ここから早朝最後の習慣がはじまる。
部屋の片隅にあるキッチンに向かったリタは市場で手に入ったばかりの新鮮な水が入ったやかんに火をかける。
そのまま、さまざまな薬草を挽いて粉末状にした薬缶を取り出す。
その所作には一切の無駄がなく、熟練の職人の機能美すら感じられる。
日々完璧な結果を求められ、それに答え続けているリタだが、
早朝、マスターの為に煎れるこの薬湯だけは、どんなに完璧な手順を踏んでも毎日異なった味になる。
そのような不確定故の楽しさを仕事に求めるのは御法度であると認識しているリタはこの時間のみ、そんな楽しみを見出している。
窓を通して差してくる朝日を眺めながら、カップに口をつける。
マスターの為の苦味の利いた薬湯が口に広がる。
一口一口をゆっくり楽しみ、その数が五回目になる時、カップの薬湯が底を尽きる。
これも日々繰り返される習慣の一部。
薬湯を飲み干したリタは、マスターの為に用意した分量の薬湯のみを残し、手早く薬湯を煎れるのに使った道具を片づける。
器具の手入れも済ませ、最後にカップを洗浄したところで、壁掛けの時計が鳴る。
マスターが起床する時間だ。
リタは薬湯をトレイに置いて運びながら、部屋を後にして師の部屋へ向かう。

44 :
「おはようございます、マスター」
「おはようリタ、仕事のほうはどうかね」
ベッドの上から、声が聞こえる、その初老の男こそリタを一流に育てたマスターである。
彼の本名は彼女が捨て子だった頃に拾われてから今までリタは知らない。
「極めて順調です」
マスターは闇から人々を守る組織の長であった。
あの頃、暴君の将軍と皇帝の親子によって、あの国は荒れ果ててしまった。
彼は光の当たる世界の者を闇から支援した。
しかし、代償は重かった、リタを除く多くの同胞達、そして息子、妻らが自由と解放の為に命を落とした
それに加えて、“奴”との戦いで、決して身体から消えぬ病を植えつけられてしまった
辛うじて知り合いの薬師によって、延命しているものの、は刻々と迫ってきている。
「マスター、今日は天気もよろしいでしょうから、散歩に行きませんか」
「……そうするか」
リタから注がれた薬湯を飲み干したマスターは力なく返事をするが、リタはテキパキと車椅子を用意する。
この空間に長らく篭ってしまうと、気分が落ち込んでるのではないかと感じてるリタは事あるごとに、マスターを外気に触れさせてる。
「車椅子へどうぞ、マスター」
「……ああ」
またマスターは力なく頷く。
外気に触れれば気分も良くなるだろう、そう考えていたリタは、己の算段が外れてしまい
マスターの具合が悪かったのかと心配になる。
「お疲れになりましたか」
「いや、そういう訳ではない」
彼の目線には光が差す窓があった。
この時リタにはある無力感が去来する。
―闇に生きる我らは光にあたってはならない―
マスターの働きは絶賛という言葉では評価しきれない程の働きだった。
しかし、この国に対してさらに貢献する道をマスターは選ばなかった。
我々は目立ちすぎたのだと。
多くの仲間を失い、リタと二人だけになった彼は、国からの報酬を断った後、リタと共に国を去り
新しい国でこの主のいない古い屋敷を隠れ家にして、組織を再興するするはずと彼女は思っていた。
だが、彼の身体の病状は進み、仕事を全うすることも困難になってきた。
リタ一人の稼ぎでは、新たな弟子をとるどころか、日々の生活すら霞を食う生活が続いた。
だが、ようやく余裕ができた頃にはマスターの病状はかなり進行していた。
薬で延命することしかできないリタは無力感と絶望感がリタの心を押しつぶそうとする。
「…タ、リタ」
マスターの呼びかけに気づき、リタは我に返る
「リタこそ大丈夫か、気分がよくなさそうだが」
心配そうに声を掛けてくるマスターの声、そんな何気ない一言であったがリタは完全に気を取り戻す。
リタはマスターにそっと微笑みを返す。
「いえ…大丈夫です」と。

45 :
リタは身支度を済ませ、ベッドで本を読むマスターの前に立つ。
「では、行ってまいります」
「ぬなよ」
「はい、マスター」
その日の夜……
広大な敷地に建てられた豪邸でパーティーが行われていた。
豪邸内で最も広いホールでは、盛大に貴族の婦人達が着飾り紳士服で身を包んだ男達に手を引かれ、音楽に合わせてダンスを踊る。
そんな中、ホールから遠くはなれた寝室で、男が、アンティーク調の、いかにも豪華と言うべきベッドで横たわっていた。
しかし、既に男の呼吸は止まっていた。
唯一の明かりとなる月明かりが、男を照らす。
すると、ベッドの側にメイド服姿の長身の女性がいるのが確認できた。
背中まで届く黒髪の、白い肌の無表情の女である。
女は、手にしていた毒入り針を懐に戻すと、男の首元に指をやる。
完全に息絶えた事を確認すると、全く表情を歪めぬまま寝室を後にして廊下に出る。
途中、衛兵数名と出会ったが、会釈を行うだけで別段メイドを不審に思われる事はなかった。
女はそのまま近くの洗面所の個室に入る。
そこには下着姿の少女が気を失ったまま便座に座っていた。
だが、彼女は娘に目もくれず、足下で丁寧に畳まれた愛用の黒いローブに着替える。
そして、ローブのおいてあった場所に、今度は少女のメイド服を同じ様に畳んで置いた。
それから、何食わぬ顔でホールへと脚を踏みいれる。
会場はここ一番の盛り上がりをみせ、クラシック音楽を奏でる演奏者達の演奏にも熱が入っていた。
何度か、紳士達が彼女に気づき、手を差し伸べたが女はそれら全てを丁重に断った。
会場を一瞥し、未だ不審な動きが会場内から見られない事を確認し、そこから離れる。
酒を浴びる様に飲んだのか、二人の門番はともに彼女を見ると、もうお帰りですか、そう声をかけたきり側にあったボトルでまた乾杯をしていた。
黙って一礼すると、やや足早に敷地内を横切り屋敷へと向かった。
依頼主に対しての任務完了の旨は明日伝わることだろう。
彼女にとって大した仕事ではなかったが、支払われる報酬は十分すぎるほどだった。
そして彼女は帰宅後、夜遅くなったにもかかわらず、炊事・洗濯・掃除とテキパキとこなす。
マスターのために食事を作った夕食も終わり、食器を流しに置いてピカピカに洗浄する。
「もう少し、楽しんできたらどうだ」
「いえ。不用意に動いては怪しまれるだけですから」
マスターが、冗談めいた言葉でリタに話すが否定とともに遮る。
「リタ。今日は久しぶりに…いいかな」
彼は唐突にこう言ったのだ。
「ええ」
彼女の返事はただこれだけである。
・・・・・・
金銭と生活に余裕のできた頃、師は彼女に最後の願いを彼女に託していた。
一つ目は組織の再興、生きる場を失った者に知恵と技術を与え、導く事。
二つ目はマスターの後、マスターの称号をリタが受け継ぎ、務めを果たす事
三つ目は師の血筋を残す事……

46 :
「ん、っく、ふぁ」
ベッドの上で二人の舌が絡み、粘膜同士が甘く擦れ合う。
この時、リタは冷徹な暗者としての仮面を取り去り、師であり父であり愛人であり……夫でもあるマスターに愛される“女”になる。
彼が気を緩めてやると、今度はリタの舌先が中に押し入り、師の舌の裏まで這いずりまわる。
リタはうっとりした表情をマスターに向ける。
マスターはそのまま彼女を抱きよせ、リタの服の内側に手を這わせ感触を楽しむ。
くびれた腰、張りのある尻と胸を賞味していく。
「くはぁ、ぅうんっ……」
心地よく、だけど焦れったさをかきたてられ、思わず吐息を乱す。
外腿から内腿へと愛撫する場所を変えていく。
「はぅうぅぅんっ!」
彼の指が送り続ける快感に彼女は全身を震わせて喘ぐ。
もはや、座っているのがやっとの状態だった。
「はぅうぅぅっつ、ふぁ、あんっ、ひゅうぅぅう。やはぁんっ…」
師の指は彼女の陰核に触れる、皮一枚隔てて、尖りをつぶされ、形をわずかに変えながら弄ばれ続けている。
不意に彼の責めが緩まって、リタが気を抜いた瞬間。
現れた愛らしい突起を、思いきり抓まれる。
「ひぎゅうんっ!はうぅんっ、ぁんっ、やぅうんっ、いうっ、いぅうぅぅっ――――――んっ!」
愉悦が爆発し、絶頂へとリタが押し上げられる。
リタはマスターにもたれかかったまま、嬌声をあげ、彼の身体を抱き締める。
下半身が愉悦に侵されて、どろどろに溶けてしまったかのようで、ただ、肩で息をするぐらいがリタにできる唯一の事だった。
「いくぞ…リタ」
「はい…マスター」
ゆっくりとベッドに仰向けにし、彼女の両腿を左右に押しひらく
同時に役目を失った下着を引きおろし、蜜液で潤った割れ目がのぞいた。
リタの上着も残さず剥ぎとって、丸裸にしていく。
貴族の婦人らのように豊満な胸など目立つ長所的な部分は無い。
だが誘惑も可能な程の魅力的で見事にバランスのとれた肢体をリタは幼年期の頃から作り上げられていた。
彼も堪らず衣服を脱いでいく、初老で余命少ない男のものとは思えない程の肉体がリタの目の前に姿を現す。
分厚い胸板に割れた腹筋、盛り上がった腕と脚の筋肉、そして傷痕だらけの身体が彼自身の歴史を語っていた。
脱ぎ終わったと同時に勃起した肉棒を押しあてると、膣口から、さらに蜜液があふれ出す。
マスターに愛される喜びと期待が、リタの胸を支配する。

47 :
彼のいきりは膣壺へ滑り込むようにつるりと、あっというまに根元まで入ってしまう。
「はぅうぅぅんっ!マスターのがいっぱいで、すご、い…っ、ふぁぅ……ぁんっ」
下腹部に満ちた彼の圧迫感に、息がつまりそうになる。
マスターはそのまま腰をゆっくりと使いだす。
雁首が内側をえぐり、膣壁をかきまわすたびに、リタは蕩けるような悦びを感じつづけた。
「っくぅ……ひゃぅぅんっ!あんっ、ひぅうんっ!やぅんっ!…ぁんっ、ぁあん!」
マスターの腰使いはますます激しくなっていく。
前後左右の膣壁を擦りあげられるたびにリタは全身を震わせて喘いだ。
全身に連続で押し寄せる快楽に、リタはあられもない声を何度もあげる。
「やぅんっ!ぁんっ、ぁん、あんっ!ぁんっ!ぁ、んぁっ!」
マスターは両腿をさらに押し広げ、より深く肉棒を突きたてられた。
何度も何度もリタの中に叩き込まれ、彼女の膣底を激しく責め立てた。
衝撃に内蔵までもが激しく甘く揺さぶられていうかのようだった。
彼が手塩に育てた暗者は喘ぎ、感じ、乱れて、ただひたすらに夫を求め続けた。
「―――っ、もう、だめっ、マスターのぉっ、マスターのが、欲しいですっ!ぁうんっ、いぅぅぅうっ!」
今まで以上に大きな嬌声と共に、びくんと身を震わせて、絶頂に達した。
絶頂の悦楽の深さに、ぐったりとその場に横たわってしまう。
「俺も、いくぞ――――」
リタの膣腔の筋肉の締め上げと同時に、精がリタの内側に注ぎ込まれた。
何度も膣壁に刺激され、そもまま精子が噴き出し続ける。
「ぁ、ふぁぅんっ……、マスター、熱い…」
マスターはそのまま顔を近づけると、仰向けのままのリタは抱きとめるような格好で師を受け止める。
唇をリタのそれと重ねると、その粘膜の蕩けるような感覚を貪った。
二人は繋がり合ったまま互いの身体を抱き締めあう。
孤独から生まれ、師と出会い色々な物を得たリタ。
築き上げてきた多くを失ったマスター。
互いの足りない部分を補うように二人は一つになっていく………
・・・・・・
5年後にマスターがぬまでの間に4人の子どもをもうけた。
彼らが中心となり、師の組織を再興させていったのである。
そしてリタは組織のマスターとして、後世に伝えられる伝説となった。
何十年も時が過ぎた頃、立派に育ち、組織を動かす程に育った子らと孫、弟子達に看取られながら、師と愛し合ったこの屋敷で彼の元に旅立った。
屋敷の傍に位置し、彼女の遺骨がある墓には二つの名が刻まれている。
師の本名と、リタの名が……。
終わり

48 :
>>47
GJ!

49 :
>.>32の続きマダー?

50 :
残忍な女騎士とかが好き

51 :
>残忍な女騎士
1身内には甘い 2忠誠を捧げた主以外みんなごみくず 3自分以外虫けら等
どれがこのみ?

52 :
1かなぁ。
3ではそんな女騎士の矜持が粉々にされるわけですね。

53 :
ある程度書き溜めたので、投下します。

54 :
魔王城。その名の示す通り、そこは魔界の長たる魔王の居城。
それは魔界で最も高い山の頂にあり、幾重もの堀と城壁に土塁、無数の砦によって囲まれ、
周囲には百を超える支城。道路などというものは存在せず、荒れ果てた大地に異常な数の関所が設けられ、
相互に監視し、さらに数多の警戒竜と対空砲が空を、砲台塔が地面を見つめる。
そこは世界の最北端に存在し、四季にかかわりなく気温は零下40度を超えることはない極寒の地。
更にさらに防御は続き……
「って、立地条件も縄張りも明らかにおかしいですってばぁ!」
寒さに震えながらリュシルは叫ぶ。夜魔用の服は体に密着した薄手のもので、露出過剰である。
防寒の役には絶対に立たない。魔量で周囲の気温を上げるのをやめれば、直ちに凍するだろう。
中位以下の魔族であれば一刻と持たず魔力を消費しきってしまう程の悪条件。上位の更に上位に位置する
リュシルとて、寒いものは寒いし、疲労も溜まる。
リュシルとて有力貴族の一角であれば、途中までは魔導馬車を使ってきたのだが、魔王城の周辺では如何なる
者も徒歩を義務付けられる。無論警戒竜の他は空を飛ぶことも禁じられているが、この寒空に羽ばたいて更なる
低温と突風に晒されれば、竜族ならぬリュシルに凍しない自信はなかったため、言われなくても
飛ぶつもりはなかった。
「魔王様の実量は間違いなく魔界最強なのに、なぜこんなに警戒厳重なのでしょうか……」
本来、君主の住まう城は城と言いつつも純軍事的であることはない。
それは同時に『首都』でもあるからだ。無論のこと敵に直撃される可能性を考慮し、十分な防御を施す必要とてあろうが、
標高5000メートルの山の頂上に居城を築き、周囲に無数の城壁と堀をめぐらせ、道路すら設けず関所と監視所を
方々に設け、城下を迷路に仕立て上げるなど、正気ではない。首都機能など当然のごとく果たせず、魔王城とその周辺は
魔界にありながら、そして魔王の鎮座するところでありながら、完全に別世界のごとく魔界から切り離されていた。
更に言えばここは人間界から最も遠く、直撃される可能性は極めて低い。にも関わらず過剰に過剰を重ねた警戒が
ここには施されており、恐ろしいことに日々、防御は増強されている。
「そういえば魔王様は滅多に姿を現さないけれど……この警戒と何か関係が?」
リュシルだけではない。他の有力貴族ですら、魔王の姿を殆ど見ていない。
これまでは威厳のためだと思っていたが、正気とは思えない防御網を前にして、リュシルは別なことを考えていた。
「魔王様は、何かに恐怖している……?」
リュシルが魔王城の中に入るのは、更に三日後。
無数の手続きと検査を経てのことであった。

55 :
「初めて御衣を得ます、魔王陛下。夜魔族の投手に就任いたしました、リュシル・イェーガー。
これからも陛下に対し、変わらぬ忠誠を誓うことを一族を代表し、申し上げます」
玉座の間、平伏してリュシルは口上を述べる。左右には近衛の魔族達が立ち並び、じっとリュシルを見つめていた。
そして部屋の奥、薄布に隠れた玉座に鎮座する者こそが、魔族の長、一万年以上の生を生きる、魔王その人である。
その威圧感はすさまじく、玉座から20メートル以上離れたところにいるリュシルですら、恐怖を感じる程であった。
玉座の間にたどり着く前に、リュシルは迷宮そのものといった魔王城の中を散々歩き回り、妙に低い天井に幾度も
頭をぶつけ、数えきれないほど誰何を受け、心底精神を消耗し、怒りすら覚えていた。
いったい何故こんなつくりにしたのかと、問いただす位はしようかとも考えていたのだ。
しかし魔王を前にしてそんな気持ちは雲散霧消し、ただ、ここから一刻も早く去りたいという気持ちのみが彼女を支配していた。
「大儀である。これからも忠誠を尽くせ。卿の忠誠が変わらぬ限り、余もまた卿の一族を遇するところ、
これまで同様に厚いであろう」
(……これまで同様、ですか)
魔王からの言葉に、リュシルの表情がふと曇る。
リュシルは物心ついた頃から野心にあふれ、夜魔という直接先頭向きでない一族にありながら上昇志向が強い。
それは現実を知った今でも変わることはない。従って、現状維持などは彼女の喜ぶところではないのだ。
「不満か」
一切の感情を感じさせない、それでいて底冷えのする声がリュシルを現実に引き戻す。
声には出さなかったものの、表情かあるいは魔力の揺らぎを読まれたとリュシルは悟った。
心が凍りつくような錯覚を覚えつつ、リュシルは弁明をしようとして、
(……いえ、ここで下手に言い訳をしても、心象を悪くするだけ、それなら)
その試みを諦め、顔を上げて魔王を確りと見つめた。
「恐れながら陛下。私は現状維持ではなく、勲功を上げることを願っています」
「……前線で武功を立てることだな」
それは正論だ。しかしそんな機会はどこにもない。戦争は事実上存在しないのと同じなのだ。
攻勢に出なければリュシルに活躍の機会などない。
「陛下! それならどうか出陣を命じてください。こうして互いに対陣を続けてもう千年以上になると聞きます。
今こそ攻勢に出るべ……」
リュシルは最後まで言えなかった。魔王の魔力が爆発的に拡大したと思った瞬間、心臓を鷲摑みにされたかのような恐怖を覚え、
「……っ!?」
城が、山が震えた。
頑健な作りの魔王城は持ちこたえたが、城壁の幾つかが倒壊したらしい音が響く。者も相当に出たであろう。
リュシルは、始めてみる魔王の力に戦慄した。
「……貴様に、何がわかる」
される。小刻みに震え、美しくも妖艶な美貌を恐怖と絶望に歪め、リュシルはそう思った。
全身に力は入らず、顔を上げることもできない。股間からは湯気を立てながら熱いものが流れていた。
「貴様ごときに、あの恐怖が……っ!」
魔力が高まり、リュシルはを覚悟した。その時。

56 :
「その辺りで勘弁してあげては如何です、陛下」
薄布向こうから淑やかな、それでいて艶やかな声が響いた。
「お、お母様」
「……貴様か」
「娘も、自分の立場を理解したでしょうし。何よりこういう者は最近滅多に見ませんわ。
きっと陛下のお役に立てると思いますもの」
アーテローゼ・イェーガー。リュシルの母である。月光を思わせる長い髪に、妖しさを秘めた紅い瞳。妖艶さと淑女らしさを兼ね備えた、
夜魔の先代当主。今はその美貌から魔王の愛妾として奥の院に控えているため、リュシルに会う事は滅多にないが、
直接戦闘能力にさして秀でない夜魔族の、それも押さないリュシルが魔界で一定の地位を得ているのも、全ては彼女のおかげである。
「……アーテローゼに免じて卿のところは許す。だが、分を弁えるのだな」
「は、はい。申し訳ありませんでした……以後、決して失礼を働くことはありません」
窮地から救われたリュシルは未だ四肢に力が入らなかったが、気が変わらない内にと、ふらつく体を必に動かして
退出を急ぐ。だが、
「お待ちなさい」
その背中にアーテローゼが声をかけた。ぎこちなく振り返ったリュシルに向けられるその表情はアリを踏み潰して
悦に浸る子供のようで、無邪気さと残虐さに満ちた、いわゆる『夜魔の微笑み』そのものであった。
昔からこの笑みを見せた母はリュシルにとって恐怖の的である。リュシルは背中に氷を入れられたように震えた。
「な、なんでしょうか、お、お母様……」
「床に汚いものを撒き散らして、そのまま帰っちゃだめでしょう?」
くすくす、と品よく、しかし艶かしく微笑いながらアーテローゼは続ける。
「綺麗にしていきなさい?」
「あ……う、はい……」
その意味するところを、夜魔であるリュシルは間違うことはなかった。

57 :
玉座の間に、水音が響く。
外の猛吹雪も、中枢に位置するこの間にまでは音を届かせられない。そして、ここでみだりに口を開くものはいない。
百人以上が集いながらも静寂の支配するその空間では、小さな水音は際立った。
「ん……あ……」
悩ましげな声をあげながら、リュシルは床に漏らした自らの小水と汗を舐める。
魔王と母、文武の諸官諸将、近衛の魔族百人以上。魔界で最も高貴な者の集う場で、リュシルは
自らの汚物で汚された床を、自らの口と舌で清めているのだ。
「ひゃう……っ……」
「くすくす、いい声ですよ。リュシル」
アーテローゼは他の魔族同様、リュシルに手を出さない。ただ、声によってリュシルを嬲る。
珍しい上昇志向の持ち主とは言え、リュシルは夜魔である。その血が騒ぎ、言葉が掛けられる度に身体が熱くなるのに、
そう時間はかからなかった。
(酷い……こんな大勢の前で……)
矜持を引き裂かれる屈辱感にリュシルは怒りを覚えるべきだっただろう。
だが、それよりもリュシルの内側から来るのは、屈辱感ゆえの喜悦であり、高貴な自分が汚される事への高揚だった。
(っ……だめ、わたしはこんなのから決別しないと……いけないのに)
異常な状況下に置かれながら、リュシルの心を強く支配する夜魔の血。リュシルは自分の血と本能が嫌いだった。
淫乱で、月に何度か耐え難い欲求を覚える身体に幾度失望したかわからない。
心は気高い空を目指しながらも、身体は惨めな肉の欲望に満たされる。リュシルにとって自分の身体は、
魂を閉じ込める牢獄のようだった。
そして、身体は今日もリュシルを裏切る。
「ん……っ……ひ、ぁ……」
身体の奥が疼いた瞬間、無意識の内にリュシルは股間を床に擦り付ける。
その瞬間、粘ついた愛液が床を汚し、リュシルは達した。
「……っ!?」
左右に控える近衛の騎士達がふらつく。
これまでのリュシルの痴態にも眉ひとつ動かさなかった彼らだが、夜魔の淫気に密閉された部屋で
あてられれば、正気を保つのは困難である。ましてリュシルは並みの夜魔ではないのだ。
幾人かの騎士が熱にうかされたような目でリュシルを見つめ、足を動かしかけるが……
「あらあら、観客は踊り子に手を触れてはいけませんよ?」
アーテローゼの微笑み――その目は笑っていない――とともに掛けられた静止を振り切ることはできない。
魔王の前で不敬な態度を取ったものがどうなるか、正にそれを彼らは目の当たりにしているのだから。
結局、リュシルの『掃除』はその後一時間以上に及んだ。
舐めても舐めても愛液や汗が床に滴り落ち、その都度アーテローゼは清掃を命じたからである。
ようやく解放されたリュシルは心身共に疲労困憊して退室したが、
その間にアーテローゼと魔王を除く、全ての魔族たちは玉座の間に満たされた淫気の中、
ただ一人の例外もなく気絶していた。

58 :
以上で投下を終わります。

59 :
今書き終わったので、もう少しだけ投下ー

60 :
正気に戻ると、リュシルは魔王城に設けられた居室のベッドに身を投げ出し、枕に頭を埋めてのたうち回った。
「し、にたい……」
リュシルは紛れもなく一級の夜魔の血を引いている。身体に刻まれた淫蕩さは事実である。
それは、上位魔族ばかりが集う玉座の間で殆ど全ての魔族がリュシルの淫気に当てられて失神し、
今も人事不省の状態が続いていることからも明らかである。
だが、それとは別にリュシルのパーソナリティは夜魔の流儀に慣れていない。
リュシルは夜魔なら当然あってしかるべき男性経験もなく、また気高くありたいと言う望みも持っている。
ゆえに、衆人環視の下で自分の体液を啜るという行為を思い出して、にたくなったのも当然というものであった。
「どうせ立身出世もできないし……」
「いや、そう悲観したものでもないぞ」
その時、ノックもなしに扉が開かれ、美しいながらも凛とした声がリュシルの耳に届いた。
「ニーズホッグ卿!」
「久しいな、リュシル。今は二人だ、アーシィでいい」
すらりとした長身に、宝石のごとき瞳、腰まで届く長い髪に、白皙の美貌と女性として望みうる限りの美しさを持ちつつも、
竜族の象徴たる角、鍛え上げられた肉体、繊細さと凶暴さを併せ持つ軍装から、戦場の勇者たるを感じさせる。
竜族の当主にして、魔王の現后、アーシィ・ニーズホッグは魔王を除く魔族最強の存在であり、
魔族の典型にして理想像とまで言われる、リュシルにとっては何にも増して輝かしい存在であった。
「前線から帰られていたのですか? それと知っていれば挨拶に伺いましたのに」
「何、堅苦しいのは嫌いだ。お前とは友人だと思っているからこれで丁度よかろう。
帰って早々、よいものも見れたが」
瞬時にリュシルの顔面が沸騰する。憧れの竜姫に見られていたことを無造作に告げられた衝撃は
先ほどの比ではなく、真剣にリュシルはぬのを検討しはじめていた。
「そ、それは、その、あの、ええと……」
「冗句だ、恥じるな。それにわたしとてあの淫気に当てられて気絶した。今も身体が疼いて溜まらんのだ。
誇るべきだぞ。この竜姫をも倒したのだから。それは立派な技能だ」
哄笑と共に、全くの裏表を感じさせない口調でアーシィはリュシルを称えたが、リュシルとしては
素直に喜べない。第一、倒したといったところで、実戦ならアーシィがじっと1時間も突っ立っているわけもない。
淫気が高まる前にリュシルの首を刎ねてお仕舞いだろう。
「……さて、と。挨拶はここまでだ。リュシル、魔王城に来た感想はどうだ?」
居住まいを正し、真摯な目をしたアーシィに、リュシルもまた混乱を収める。
「警戒厳重に過ぎます。まるで、何かに恐怖しているような……でも、魔王様がいったい何を恐れる必要があるのでしょうか?」
魔王は最強の存在である。アーシィとて魔王の前では赤子同然だ。人間界最強の存在とて、同じだろう。
「それだ。わたしも同じ疑問は前々から感じていたからな。それに立場上過去の文献なども参照することも多い。
それで、気付いたのだよ。魔王様の恐怖の対象にな」
「恐怖の、対象?」
「勇者だ」

61 :
リュシルは依然として不思議そうにアーシィを見つめる。勇者、そのような言葉は聞いたことがなかった。
「知らないのも無理はないか。千年程前、魔王様と激戦を繰り広げた人間界の切り札だ」
「魔王様と、激戦……?」
にわかには信じがたい話だった。魔王の力は圧倒的だ。それとたったひとりの人間が互角に戦ったなど、
想像もつかない。
「最後の決戦は凄まじかったらしい。山は裂け、空間は捻じ曲がり、海は涸れた、とある。
結局勝敗はつかなかったそうだが、以後、魔王様は人間界への攻勢を止め、強固な防御網の構築にかかっている」
膠着状態が始まったのは千年前だ、確かに時期的には一致している。だが、だとしても、
「勇者が強力なのはわかりましたが……ですが人間である以上、寿命があるはずです。
私たち魔族でも千年を生きるのは稀。増してや人間なら。
仮に不の存在だったとして、この千年間人間界にその姿が確認できない理由がわかりません」
リュシルの問いに、アーシィはよい質問だ、とばかりに片目を閉じて微笑む。
「その通り、件の勇者もとっくにんでいる。だがな、勇者の能力は受け継がれるらしい。
そして、人類が危機に陥った時、その実力を発揮する。
つまりそこまで追い詰めなければ、概ね無害な範囲にとどまると言う事だ」
勇者は追い詰めなければ力を発揮できない。ゆえに魔族は攻勢を控える。
しかしそうなると人間側も切り札がないために、攻勢に出ることはできない。
従って手詰まりのまま、千年間対陣を続けてきたというのだ。
「……そんな存在が、人間界にもいたのですね」
「今では人間界でもこの事を知っているのはごく一部らしいがな。
千年前は地上の誰一人として知らなかった。ゆえに我々は大攻勢に出て……結果、勇者の誕生を促したというわけらしい。
……さて、リュシル、本題はここからだ」
「本題、ですか?」
リュシルは首を傾げた。条件付とはいえ、魔王と互角に戦える人間を相手に自分がどうこうできるとは思えない。
だが、アーシィは委細かまわず話を続けた。
「今代の勇者を篭絡して欲しい」

62 :
ここまでー、お疲れ様でした

63 :
GJです

64 :
>>62
GJ!

65 :
>>62
GJ、なんか大長編の予感だがエタらないことを祈る。

66 :
age

67 :
ふと、姫様だけど身分を隠して
ビキニ鎧の女戦士として城を出るネタを思いついてしまった…
どうやって文にすればいいんだ

68 :
ギャグ路線かシリアス路線か、
『ビキニ戦士』になりたいのか、なりゆきで『ビキニ戦士』になっちゃうのか
いずれかに分かれるけど、
二、三パターンはすぐに思いつく。あとはそのアイディアに文章を重ねていけば良いよ。
ギャグ路線
武器屋にて (姫様家出準備中)
姫様「ねえ、本当にこれが最近の流行なの?」
店員「左様でございますですよ。近頃の娘子兵たちの間では、このタイプが大流行で」
姫様「それにしても、鋼の面積がずいぶん狭いじゃない。
    こんなので身体を守れるのかしら?」
店員「何を仰います!この鎧は攻撃を受け止めるのではなく、かわす事に主眼を置いた
    新タイプの装甲でございます。
    このように肌身をさらけ出す事で、敵はあえて
    鋼の部分を砕いてやろうという誘惑に駆られ、結果として攻撃を失敗したします。
姫様「・・・・・・」
店員「また、このように極限まで小さく作ることにより、驚きの『軽さ』を実現いたしました。
    実戦でどれほど走り回ろうと、鎧の重さで疲労することはございません。
    やはり女性は、男よりも筋力に劣られますから、それらを考慮しての新発想で・・・」
姫様「うーん、そういう物なのかしら?」
店員「はい、今ならお客様が持ち込まれました、真珠のイアリングと
    引き換えさせて頂きますよ。是非是非、お買い求めくださいまし」

69 :
age

70 :
さげてるじゃないか

71 :
ge

72 :
ほしゅ

73 :


74 :


75 :
久しぶりに保管庫見たら、最近の作品が保管されていた。
管理人様ありがとうございます。

76 :
age

77 :
クレイモアのエロ小説書いてもいいかな?
専用スレ立てようとしたけど、できなかったんだ。
俺が犯される小説書くね!

78 :
ナンダコイツ

79 :
もう我慢できないから、書いちゃうね!
ソフィアさんに、やられちゃったんだ・・・
ご、合意の上だったんだけど・・・、そのときのこと書くね!

80 :
俺の名前はラキってんだ。
クレイモアのクレアと旅しているんだ。
クレアは更に強くなりたいらしく、やめクレ(クレイモアをやめて隠居)を
探し、色々自分に取り入れているんだ。
そのやめクレを探すのが俺の仕事ってわけ。
妖力でバレちゃうから、その対象者の所へ俺が行っているんだ。
「この町に元ナンバー4のソフィアがいるはずだ。
 プリシラが覚醒した際にんでいることになっているが、
 実は生きているとのことだ。お前が会ってこい。」
と言われて、この町の調査をしているんだ。
町外れに1軒屋があるから、聞いてみるかな・・・
「おじゃまします!」
誰もいない・・・留守か・・・
鍵ぐらいしめとけよ・・・
おもわず部屋を見てみたら・・・
巻き藁に、ダンベル、バーベル・・・ケトルベルまである・・・
たぶん、ここに住んでいるのは、マッチョな兄貴だな!
・・・なにかされない内に帰るとするか・・・
「そこで、何をしているの!」

81 :
「変な動きしたら、今度は寸止めでは済まさないわよ!」
俺の後ろで背の高い女の人が、頭の後ろで突きを止めている・・・
「す、すいません・・・俺、迷子になっちゃって・・・
 すぐ出ていきますから・・・」
みつかっちゃった・・・マッチョ兄貴の奥さんか彼女だな・・・
チクられたら、あの巻き藁みたくなるな・・・
「調査はもう済んだの?お兄さん!」
ちょ、調査って・・、
「いや、調査ってなんですか?俺、迷子になっただけなんですけど・・・」
「あなたは、やめクレの調査員のラキ・・・君ね!
 私の正拳突きを頭にくらったら、もう二度と調査できなくなるところだったわ!
 食らってみる?」
バレてる・・、そういえば俺達って、
「やめクレを探している。何か知っていることはないか?」
みたいな感じで、調査していたんだよな・・
噂が広まっちゃったんだな。ここはごまかす・・
なんてのが通用する相手ではないか・・
「いや〜、そごいっすね!ダンベルだけならともかく、
 巻き藁やケトルベルまであるなんて・・・
 彼氏の物ですか?」
短い沈黙の後に・・女の人が口を開いた。
「彼氏なんていないわ。私達はいつも孤独な存在・・・
 クレイモアは人に嫌われる・・・
 これは全部私が鍛えるためのものよ!
 大剣を捨てたクレイモアなんて・・・クレイモアじゃないわ!
 だから私は肉体で勝負するの!」
「えっ・・・」
「私は力ではクレイモアで1位だったの・・
 それなのに、私は覚醒者に負けた・・
 絶対の自信があったのに・・
 真っ向から否定されたような気がして・・
 だから私は剣を捨てたの!もう負けたくないから・・・」

82 :
女の人は、ずっと泣くのを我慢していたようで、
耐え切れなくなったのだろう・・・
「プリシラが覚醒したときにめった刺しにされたけど、
 なんとか命はつないだの。
 それからは妖力を抑えながら一人で暮らしていたわ。」
「泣かないで・・、一番力があったってことはソフィアさん?なの?」
「そう。」
「やめクレの調査に来たんでしょ?これでも飲んでいったら?」
ソフィアさんは、どこからかビンを渡してきた。
「へへっ、実はノド乾いていたんだ。」
おいしい・・、
「これなんですか?お酒じゃないよね?」
そう聞くと、わざとらしく驚くソフィアさん
「あらっ!いけないっ!それは覚醒者になるジュースだわ!」
「ええっ!か、覚醒者って・・キシャッッッ!とかっていう、あの覚醒者?」
「そう。」
「そうじゃないですよ!どうすればいいんですか!」
「いい?一回しか言わないわよ?私と・・エッチすれば大丈夫!」
「エッチって・・あのエッチ?どうしてそうなるの?」
「女の子に同じこと聞くのは失礼よ!私は・・もう心の準備できてるわ!」
言うのをより先に服を脱ぎだしたソフィアさん。
日ごろ鍛錬をかかさないからであろう、引き締まった体だ。
「まずは・・ラキ君のペニス・・しゃぶらせて!」
「あっ、は、はい!」
慌てて脱ぎだした俺を軽く持ち上げ、ベッドに投げ捨てるソフィアさん。
「もうビンビンね。やる気だせばできるんじゃなくて?」
俺をベッドに座らせ、ペニスの下の部分をなめ始めるソフィアさん。
「んnっ・・・。」
「あっ、気持ちいいです・・。バキュームしてくれますか?」
「お安い御用よ。」
ノドの奥までくわえるソフィアさん。
「出すときには、一言言ってね!」

83 :
保守

84 :


85 :
こんな清楚な人にしゃぶってもらえるなんて・・・たまんねえ!
俺はなんとか正気を保った!気を抜くと、覚醒者になるからだ。
ラキ「き、気持ちいいよっ!ソフィアさん・・・」
ソフィア「私、これでもしゃぶるのはじめてなの!」
ラキ「えっ、そうなの?」
ラキ「あっ、で、でちゃう〜!」
ソフィア「ちょっ、ちょっと〜!」
俺はソフィアさんの口の中で発射した。
物凄い量の精子が出た。
ソフィア「げっ、げほっ!出すときは言ってっ言ったじゃない!
     口の中、精子だらけじゃないの!」
ラキ「へへへ!言う前に体が反抗したんだ!」
ソフィア「笑い事じゃないわよ!」

86 :
age

87 :
ほしゅ

88 :
あげ

89 :
完スルーくっそわろた
VIPSS並みのうんこなのは見ればわかるけど指摘しなきゃ治るものも治らんし感想くらい書いてやれよwwww

90 :
じゃあお前が書けよ

91 :
テスト

92 :
テスト

93 :
バスト

94 :
アリューシア期待揚げ

95 :
アリューシア、こないね…。

96 :
あげ

97 :
場面単位の小刻みな妄想はあっても、それをまともなストーリーに組み上げる余力がない
老いたかな

98 :
何となく分かる(笑)
例えば屈強な女戦士が油断して、人質を取られたから仕方なく、的な場面で
あれこれやらしい責めにあって、次第に開発されて堕ちていく様な展開…とか、
ぼやけた感じには思い描けるけど、SSとして仕上げるとなると中々厳しいよね。

99 :
俺の場合、ハンパに知識が付いたせいもあるのか
自分で書いた文章の不満な点は見えるけど解決法がわからないのもでかいな
取捨選択がうまくできてなくて単なる設定の説明文にしか見えないとか
逆に飛ばしすぎてうまく伝わらないんじゃないかとか考えてしまってまとまらないw

100 :
いちおう何か書きたいと思っている人間はまだいるようで安心した

101 :
>>99 それ、オレもあるw
…だから、既存のゲームなり漫画なりラノベなり、その「世界観だけ」を借りた、
ほぼオリキャラみたいなキャラ(SRPGとかなら、量産可能な汎用キャラで、元来のキャラがない)の
二次創作の二次創作エロパロSSを書いて、結局投下先を迷うハメに。

とはいえ、ここ愚痴スレじゃないのに、愚痴ばっかり言ってても非生産的なので、少しオリジナルの話を書いてみるか。
次レスから、少し実験的SSを書くので、気に入ったら続きの催促やその感想を、
そうでないなら、生暖かくスルーをお願いします。

102 :
とある中世の時代世界―
ライドムンとサンレブトという二つの王国に挟まれた、マサンド山と言う山の奥地に、ひっそりと人々が暮らす村があった。
山岳地帯であるにも関わらず、二つの王国に挟まれているという都合の上から、領土の覇権争いの具にされ、
村は実に何度も戦火の中に飲まれかけていた。
しかし、負傷者や者が1人も出ないなどとはいかないまでも、その村自体が滅びる事は無く、両王国からの侵攻、侵略に屈する事もなく残り続けた。
その奇跡は、たった一人の女戦士が起こしていた。
「また、王国の手の者か…」
「お、お前がッ!?―」
風に靡く髪は金色。
青く澄んだ瞳。
そして―
「あれ程に富と土地を持ち、何故、この様な辺鄙な村にまで執着するのか?」
「―…ッ?!」
ドサ!―
その音を敵に聞かせない程に速い剣捌き。
金髪の悪魔―
いつからかそう噂される程の存在になった、まだ15歳の少女とも言える女戦士が。
「…存外呆気なかったな」
一人の兵士を斬り伏せたものの、その手応えの無さに拍子抜けの感が否めない女戦士は、
逆に警戒心を強め、周囲を見渡した。
(まだ―いる!)

と、こんな感じでどうでしょうか?続けていいなら、リクエストをお願いします…m(_ _)m

103 :
おお、続けていただけるとありがたい。
とりあえずファンタジー世界ならではな、魔法的手段を用いた辱めとかは欲しいなあ。
それで、その女戦士の誇りの源であろう戦う力が奪われたりすると最高。
例えば、魔法による肉体改造で乳首やクリが一生萎えない&鋭敏化で
ちょっと動いて服と擦れただけでも感じすぎてしまいとても戦えないとか。
そういうエロ改造路線じゃなくて離俗的な効果がある攻撃力低下や速度低下の魔法なんてのもいいな。
スキを突いて脱出しようとしたらザコ兵士に簡単に取り押さえられちゃったり。
そんで「金髪の悪魔と恐れられたキサマが無様なものだなw」とか嘲笑されながら
陵辱・調教されるって路線だと素晴らしい。

104 :
>>103
リクエスト、ありがとうございます!…ではまず次回からタイトルをつけます。
(金髪の悪魔)で。
かなりいい感じに、具体的な案を提示してもらったので、その期待にそえる様な展開を意識しつつ、
話を続けてみたいと思います。

後はキャラクターの容姿だとか、その他設定的な詳細とかは、書き終わった後、(自分の力量で)説明できる範囲でお答えする、
みたいなスタイルでやりますね。
それでは、今少しお待ち下さい。

105 :
おお!期待して待ちます!

106 :
(まだ…いる!)
女戦士のこれまでの経験が、見えぬ敵の気配と危険を彼女に察知させる。
「!―ほう、私に気づいたか」
「…魔法使い、か」
「まあ似たようなものだ」
何も無かったはずの女戦士の前、無色透明な空間に、黒い色の点が現れ、それが急速に膨らみ、フードを目深に被る黒衣を着た男へと変貌した。
「先の兵士は囮…私を試すための捨て駒、と言うところか?」
「正解だ。ならば、次の私の一手も想像は容易であろう」
「生憎、魔法使い相手にのんびり出方を待つほど人はできてないんで、―なッ!」
(魔法使いの類いを相手にする場合、殊更に先手が肝心!!)
女戦士の剣が雷光の如く走る。
しかし―
「?!!―こ、」
これは何だ?と言う間もなく、女戦士は、相手の魔法使いの広げた、黒い闇の空間に飲み込まれた。
(しまった!移動―空間転移系の魔法か!―)
女戦士は静かに舌打ちする。
勢いに任せ、先に手を出す事を見事に読まれてしまっていたのだ。 「ようこそ我が城へ」
二人が運ばれた先は―
「ここは?!…ライドムン城の地下じゃないか!」
「おや?ご存じでしたか」
「…個人的な事情でな…」
(まさか、こんな事態で再びこの城に来る事になるとは…)

107 :
「なんにせよ、こちらはキサマを倒す事に何ら変わりはない。さあ、覚悟しろ!」
「さあ、それはどうかな?」
黒衣の男は、嵐のような女戦士の怒濤の剣撃を飄々とかわしながら、不敵に笑う。
(?―強がりか?)
「ここは城の地下でしたね」
「それがどうした」
「今、あなたの守るべき「村」は、どうなってると思います?」
(!―)
男の片手から、サッと水晶球が現れて、その中に、のどかな農村が映し出された。
(ま…まさか?!…)
「今この村の周囲には、私が用意した100匹のオーク兵がいるんだ」 「オーク…だと?」
「そう!まあ、君なら1000匹相手でも勝てる相手だろうがね」
(そうだが…今の村には!―)
「つまり村そのものが人質、と言うわけか…」
「こちらのお願いを聞いてくれるかい?」
「げ、外道め!」
女戦士はそう吐き捨てながらも、剣を下げて、無抵抗をアピールした。
「…望みは、何だ?」
「フフフ、他ならぬ君自身だよ」
「な?!…何だと!」
黒衣の男は、無抵抗を示した女戦士の前に堂々と歩みより、彼女の着ている鎧や衣服を、魔法を使い、まるで強い酸をかけて溶かした様な格好にした。
「君をこの地下室で、たっぷりと躾てあげよう」
「な、何する気―だ?」
「可愛い悲鳴をあげてもいいんだよ」

108 :
「うぼっ!…ごぶぼ!んっ!…」
裸にされ、両腕、足に鎖をかけられて、逃走と抵抗する自由を奪われた女戦士は、
今、ライドムン城の地下室で、その城の兵士たちの「下の世話係」として奉仕していた。
「おいおい!溢さないでちゃんと飲めよ!」
「…な、慣れてないか―う"っ!」
兵士が女戦士の腹を蹴る。
「口答えするんじゃねえ!さっさとオレのモノをくわえて、美味しそうにおねだりしろ!」
「ぐっ…く!…」
赤面する女戦士。
「あれ?…お、お前―カイザーか?」 「な…?!何故、私の名前を―」
「はっはっは!こりゃ傑作だ!」
兵士は破顔して笑う。
黒衣の男もその笑いの理由に興味を示す。
「どうされました?もう彼女がバテて逝き果てた、とか?」
「違いますよ大将。こいつは、かつてこの城で騎士団長まで務めた女だったって事で、ついね」
「ほほぅ!…それは初耳でした」
「それがどうしてか、騎士をやめて放浪し、金髪の悪魔と呼ばれる様な野良の戦士に成り下がってたとはねぇ…くくく」
「くっ!…」
「大人しく国の意向に従っていれば、こんな目にあわず済んだものを」
兵士は女戦士の頭を後ろから鷲掴みし、後ろに引き倒し、おもむろにぺニスを挿入した。
「これからは金髪の雌犬として、俺らが養ってやるよ!カイザー!」
「い、やああああぁぁッ!!」

109 :
女戦士カイザーの凌辱の宴は続いていた。
「ハハハ!あの女騎士様が今や変態の雌犬、いや、もはや奴隷か!」
「あっ!あっ!…いっ、や!」
四つん這いにされて、立て続けに続く挿入と前後の揺さぶりに、カイザーは次第に身体が馴染むのを感じていた。
(あ……こ、こんな―)
真っ白になる景色。
途切れる意識。
耳に入る嘲笑。
顔に、身体に、子宮にぶちまけられる数多の男たちの白濁の液体。
「ンああああぁぁあああ!!」
(な、何これ?!身体が…熱い!もっと!刺激が!……欲しい…ほしい!)もっと!もっと!もっとおぉっ!)
「いやぁ、ちょ〜っとあなたの身体に「解放」の魔法をかけてみたんですが…見事に「性欲の扉」が開いたみたいですね」
(そ、そんな―でも、もうッ!―)
「も、もう…もういいッ!いいッ」
カイザーは、その長い金髪の髪を振り乱し、ビクンビクンと鼓動する雌肉と化していた。
「さあ!もう自分は性交奴隷だと、大声で叫んでみろ!カイザー!」
「…あ、そん――」
僅かな理性の躊躇い。
それを瞬間、爆発的にカイザーの欲情が凌いで―
「わ、私はッ!あなた達のッ!雌奴隷えええぇぇっ!!」

110 :
その叫び声と同時に、カイザーはドバッと股間から潮を吹き出していた。
「はあひゃあああぁぁッ!」
「ふははは!いいザマだな!もっともっとイカせてやる!そら!腰を振れ、このド変態の雌奴隷め!」
「あひぃいいっ!はいッ!…もっと、私をッ、バコバコ突いてえッ!」
スタンダードなバックで、ひたすら犯されるカイザー。
その顔はすでに半白目のアへ顔で、さっきまでの戦士としての凛々しさなどもはや欠片もなく、
今自分は性交の絶頂にあると、全身で歓喜を表現していた。
「おっ、おっ!…そろそろまた出そうだ!いくぞ!そらそらそらそら!」
「ッ!アッアッアッアッアッ!!」
男の激しい腰使いがカイザーをガクつかせ、一気に追い込む。
「あああぁぁああぁッ!イクイクイクッ!イク、イクううぅぅッ!」
ブンブンと頭を振り、金髪乱して喘ぐ様は、さながら何かの舞いを思わせる妖艶さがあった。
そして最後に―
大きくビクン!と身体を震わせて、カイザーは意識ごとイッた。
「ふぅ…金髪の悪魔も、こうして輪姦(まわ)されてしまえば、単なる雌か―」
「そう―ね」
「?…何だ、もう回復したか?早いな」
ここから―
男兵士達は知る事になる。
何故、カイザーが「金髪の悪魔」と呼ばれたのかを。

111 :
「なんだ…もう、起たないのぉ?」
「う、あ…も、もう許し―」
「ダァメ!」
容姿はカイザーのまま、身に纏う雰囲気と、声が少し甘く高めに変わっていた。
「お、お前は…何者、だ?何故、こんな?うおおぉうっ……」
「何者、とはご挨拶ねぇ…散々「私」に跨がっておいてぇ」
嬉々として身体を弾ませ昂るカイザーは、先の悲鳴をあげて泣き叫んでいた時とは、まるで別人だった。
サキュバス―
今の彼女は、その悪魔に憑依されたその存在そのものだった。
「あら、これで全員?早いわねぇ」
(…終わったの?なら身体を返してよ!)
「何よ、あなたが5人目くらいで気絶するから悪いのよ。まだ暫く乗っ取らせてもらうわ」
(なら、村に迫る危機だけでも知らせて!)
「ああ、あのオーク達ならさっき討伐隊にビビって逃げ出してるわ」
(わ、分かるの?)
「生粋の悪魔だからね〜」
(……分かったわ、暫く寝てるわ)
「…でも、忘れないでね?こうして私が楽しめるのは、
「器」で相手があなたに負けてるからで、器ごと上回る相手とやると、本当にあなたは奴隷になっちゃうんだからね」
(…その条件と引き換えに存命したみたいなものなんだから、贅沢は言わないわ…)
「フフフ、じゃ、おやすみなさい」

112 :
「なるほど…そう言うわけでしたか」
ライドムン地下室から、いち早く脱していた黒衣の男が、城を見渡せる高台に立ち、眼下を見下ろしていた。
「彼女が騎士団だったのは20年も前の話―容姿が歳にあわないのも、そのせいだったわけですね」
その後―
ライドムン地下室の体が発見された後、これをサンレブド王国の仕業であると仕立てあげ、両王国の大規模な戦争が始まる。
しかし、真ん中に位置するあの村は、またも難を逃れた。
時代の移り変わり。
両王国の戦争は、新たなる新興の軍事的国家の台頭を許す隙も生み、共に滅亡する運命を辿り、戦時の時間は短くすんだ為に。
「王様ッ!私、妾でも…いい、です」
「はい!あの…村、いえもう…国、を!守って!私っ…子を、作ります!」
その裏で、一人の女が村を国とし、そこに王を立て、自らを供物の様にして、故郷を守っていたのだと言う噂が流れた。
その噂も「金髪の悪魔」の噂が廃れると同時に、次第に廃れ、いつしか国に発展した村は、
悪魔の仕業とされる事をおそれ、その存在を無かった事にしていった。
      〈完〉

113 :
あまり人を待たせるのも、と思い、けっこう急ピッチで書いたので、お見苦しい部分も多々あると思います。
とりあえずこの話はこれでおしまいです。
ちなみに作中のサキュバスとの会話は、端から見てると、本人が独り言を喋ってる感じです。
もっとドギツイ凌辱モノや、性描写を期待していた方々にはお目汚し失礼しました。
次回、誰かが書く(いつかは分からないけど…)作品をお楽しみにしてお待ち下さい。

では今回はこの辺りで失礼します。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!

114 :
おお!良かったです!
ただやっぱ、あっさり気味なのがちと残念かなあ。
一回で完結させず、捕まってひとしきり陵辱されたあと牢に放置でもされて、
以下次号に続く!!ってな感じでも良かったかと。

115 :
おおー!いいじゃんいいじゃん。
カイザーとサキュバスの関係が好きだな。

116 :
>>114
ありがとう!気に入ってもらえて何よりです。
ただ、完全オリジナルな世界や話なので、どこまで突っ走って書いてよいものか…そのサジ加減に、今一つ自信を持てなかったので、一旦幕としました。
ただこの長さであっさり、と言う人がいるなら、もう少し長めに書いて、
絡みや凌辱シーンをもっと盛り込んでみるかな?次回がいつ、どんな話になるか分からないけど…
他にも、読んでくれた方がいましたら、改めて感謝します!
後は、これくらいのSSだったら俺にだって書けるぜ!と言う職人の到来を期待しつつ、お別れです!
では!

117 :
>>115 おお!読んでくれてありがとう!
この話を変化させて続けるべきか、また新しく別に書くべきか、今は何とも言えないけど…
好意的に読んでくれる人がわずかでもいるなら、何れはSSを投下したいと思います。

118 :
保守

119 :
更新止まっていたほうの保管庫なくなっちゃったのね

120 :
ほしゅ

121 :
マジか…

122 :
アリューシアがこのスレでの初めての相手だった
もう数年前の話です

123 :
魔王シリーズが初めてだったなあ…

124 :
テスト

125 :
すまんいきなりの投下お許しを。

着替えるわ、と言って兜を預けながら女は、「状況を」と促す。
彼女からふわりと沸き立つ、艶かしい汗の匂いに圧倒されながらユジャは咳払いをし、
仕切りなおすように咳払いをした。
その間にも、ユジャの視線をまったくも意に介さないユリは侍女の捧げる湯を使いつつ、盥の不自由さを嘆きつつ。
促したわりには急ぐ風でもなく、ほんの少しだけ揺るいだ柔らかな声でユジャに言うのだった。
「あいつらには、天祖さまのての字も拝めまい」
この世界に少しずつもたらされた、いわゆる天祖の力−−−−それをユリは受け継ぎ、その他にも何人かがいると推測される今、
ユリ自身が、辺りをはばからずその力を誇示することは非常に危険な状態だ、と常々ユジャは注進している。
が、義務感を露にしあまりしつこくしなかったのも、ユジャは元から天祖などは信じていなかったのもあり、
生まれその他からも大いなる力を感じられなかったのもあり…
突きつまるところ、要はユリの言動一つ一つにうんざりもしながら、その力を信じられない自分への庇護からか、
彼女を非常に軽んじている。
ここがユジャの屈折したひとつで、大いなる力があるとすれば、目の前にいるこんな食い地の張った女ではなく、
もっとこう…しっかりとした、きちんとした女であるはずなのだ。
規則正しく過ごす自分は見過ごされ、こんな自由勝手な女に力を与えたもうとは。
こんな女が、選ばれし力を持つだなんてことは、だとしたらあまりに軽すぎるのだ。
ありえない。
これがユジャの神を信じない理由。
「まあ、いいんだけど、ユジャ」
とユリが言う頃には、ユジャの神経はまるで逆立っており、ユリはやれやれまたか、とため息をつく。
返事もしない。
何故、分からないのだろうか。
先だって、ユジャの昇進を打診されたユリは、「視野の狭い」と流しやったその諸因を思いやる。
どうもこのユジャという男は自分本位なのだ。
何故だ、と考えたところで分かるわけがない、とユリは思う。
天租と言われながらもその力を実感したことがないように、彼にも自らに恵まれた能力なんて見当もつかないのだろう。
そんな力は、実感しなきゃ、考えようもないわよね。
ユリはそう思う。ユジャの考えは多分同じで、ユリが感づいていることさえユジャは気づかない。
刹那さに似たそれは、容赦なくユリの心を暖める。
薄い皮膚一枚を通して、火傷しそうな危うさを遠巻きに見るように。

126 :
状況は、とユジャは声に出した。
ユリは、湯浴みの終わり、髪を梳かせとけるような絹のローブをまとわされながら、
まるでごみのようにユジャを見やる。
「状況は、」
なかなか言葉にしないのを、ユリはしかし暖かく見やっているようだ、あえて口角を上げ瞼を細める様子を、
ユジャは心から嫌悪する。
ユリの何かも知った風、と言うのを彼は許せないと思う。
そうだ、許せないのだ。こんな風に、俺の報告一つ一つ知ったような女の所業。
「え〜っと」と勿体をおいて、ユジャは言った。
「報告は、ありません」
ユリはまた口角を上げ、微笑を作った。
「報告は、ないのね」
男というのは面倒くさい、ほんの少し心を許しただけでこれだ、
ユジャを自分の寝室に招き入れたことを思い出し、そしてため息をつきながら後悔する。
ユリをもって裏切る、その男の感情がわからないようでいてわかる気がするからだ。
私が、不当に男を虐げているとでも言うような。
そう思いながらも、ユリは思う、
分かりやすいところで手を打って、満足しようとしている自分を。

127 :
投下させてください
某小説投稿サイトにあげているものを少しいじったものです
雨がいけないのだ。
ディアナはそう思うことにした。
目の前の男が酷く不機嫌なのは雨のせいだ。
「ねぇ」
「……」
「ねぇったら」
男は手を止めてちらりとディアナの顔を見た、と思ったのはディアナの錯覚かもしれない。
男の手はディアナの上衣を脱がせにかかっている。
華やかな女のドレスではない。固い生地の軍装だ。
今は休戦中だから鎧は身に付けていないが、腰には大振りの剣がある。
至るところで雨漏りがする廃屋で、雨音は全く衰えない。
男の沈黙が、ディアナには痛かった。
この男を怒らせた心当りは、なくもない。
本来、今日は単なる視察の公務だった。
小さな国の第一王女にして帝国軍の一将という立場にいるディアナは、何人かの部下と共に町外れの演習場に騎馬で視察に向かったのだ。
往路は特に問題はなかった。
部下達は皆、王女の護衛にふさわしい精鋭だったし、王女の剣の腕前はその面子に勝るとも劣らないものだった。
しかし、帰路、土砂降りの雨が降り始めた。
もっとも、雨程度を問題にするディアナたちではない。
浮き足立つ馬達を宥め、城を目指した。その道を、襲撃された。
部下達はよく戦った。
しかし、敵は数が多く、ようやく最後の一人をディアナが斬り伏せた時には、五人いた部下は二人が負傷し、動けるのは今ここにいる男を含めて三人となってしまっていた。
負傷した二人は、命に関わるような怪我ではなかったが、馬に乗ることは難しく、怪我のない二人の騎士が城まで運んでやることになった。
ここまでは、まだ、良かった。ディアナ達が城へ向かうため馬に乗ろうとした時。
男が斬り伏せたはずの敵が奇声をあげながらこちらへ向かってきたのだ。
いや、正確にはディアナの隣にいた男をめがけて向かってきた。
敵は完全に錯乱し、とても真っ当な剣筋とは言いがたかった。
が、男はその時、敵に完全に背を向けていた。
「ディアナ様!」
部下の悲鳴が聞こえた。あぁ、斬られたのだと思ったのはその時だった。
男と敵の間に身体をねじ込んだらしい。
後から痛みがやってきた。肩の辺りが熱い。
敵は、振り返った男の剣によって今度こそ倒された。
「ディアナ様……」
部下が慌てた声を出す。ディアナは首を横に振って微笑んだ。
「かすり傷よ」
出血は派手だが深くはない。
弱冠二十歳にして既にいくつかの戦に出ている将軍王女には、経験的にそれが分かっていた。
しかし、そのまま馬に乗ろうとしたディアナを、部下が止めた。
仮にも王家の人間が、負傷しているのに馬に乗って駆けるなどとんでもないというのだ。
今さらだと思ったが、この場の決定権は何故かディアナにはなかった。
部下達は短く話し合い、男を護衛につけてディアナを雨の凌げる場所に残し、怪我をした者を連れた部下達が城に迎えを呼びにいくという手筈になったのである。

128 :
そして男は、二人になってから一切口を利いてくれない。
男は躊躇わず、ディアナの上衣を剥ぎ取った。
血に染まったシャツも脱がせて肩の傷を露にする。
男は水筒に口をつけた。
普通、騎士が外出する時の水筒には水が入っているものだが、この男の水筒の中身は強い酒であることをディアナは知っていた。
酒を口に含み、傷口に吹き掛ける。血の匂いに、酒の匂いが混ざった。
「ちょっと、染みるって、ラーク!」
ディアナは思わず文句を言うが、ラークと呼ばれた男は黙ったまま、上着を脱いで自分の剣で自分のシャツの袖を切り落とした。
それを器用に割いていく。やがてそれは包帯となり、ディアナの傷を縛った。
包帯の厚みで自分の固い上着を着られなくなったディアナに、ラークは自分の上着をかけてやる。
ディアナのものと同じように濡れたそれは、ずっしりと重かった。
「失礼しました」
ラークは口を開いたがそれだけだった。
元来無口な男ではあるが、今日は一段と酷い。
ディアナはため息をついた。
「ラーク、聞きなさい」
ラークはディアナの顔を見ない。ディアナは付け足した。
「命令です」
ラークは渋々、ディアナの口元辺りに目を向けた。
ディアナは暗い気持ちになる。
いつからこうなったのだろう。一つ年下の乳母子だったラークとは兄弟同然に遊んだ。
生傷は絶えず、ラークの親はいつも顔を青くしていたが、父王は何も言わなかった。
あの頃、こうして彼に命令し、そして敬語を使われる日が来るとは思っていなかった。
いや、それは嘘か。ディアナは王家の子だ。知ってはいた。ただ、信じたくはなかった。
ディアナは部下となった幼なじみの目を見つめる。子供の頃から変わらない、真っ黒な瞳だ。
「ラーク」
だが、その先は男の言葉で遮られた。
「馬鹿です」
低く唸るような声だった。
呆気にとられるディアナに構わず、ラークは続ける。
「自分が何をやったか分かってるんですか。貴女は王女、俺はしがない貧乏貴族で奴はチンピラだ。
貴女の命と引き換えにするほど高いもんじゃないんです。
まだこんな怪我で済んだから良かったようなものの、貴女がぬようなことがあれば、俺は国民全員に斬られてもまだ足りない。
磔に市中引き回しでも甘いくらいです」
「そんな大袈裟な……」
「何が大袈裟ですか。ご自分のお立場というものを考えなさい。
し損ねた敵に背中をとられた甘い男など、見捨ててしまえばよかったんです」
「ラーク」
さすがにディアナが反論しようとしたが、ラークの険しい眼光に気圧されてだまってしまう。
「部下思いは結構ですが、こんなのはありがた迷惑です。
今回の件は必ず陛下に報告しますので。
えぇ、ディアナ様や同僚が黙っていても、俺が必ず」
そんなことをしたら、ラークは軍にいられなくなる。
貴族の地位だって剥奪されるかもしれない。
父王は情に溢れた人間だしラークを可愛がってはいるが、公私は分ける男だ。
ディアナが娘であるからではなく、王女であるから、父王はこの事態を許しはしないだろう。
「俺はもう、いいんです。貴女を守るどころか守られてしまった。
王女様に庇われているような情けない騎士は、帝国軍には必要ない」
「そんなこと」
ディアナは無意識にラークの方に手を伸ばした。
傷の治療をする時の大胆な振舞いから一転、ラークはディアナから距離をとって、指一本触れようとしない。

129 :
「動かないで。傷に障ります」
拒絶するような言葉とは反対に、ラークはディアナの手をとった。
しかし、それも一瞬のことで、ラークの手はすぐにディアナの手から離れていく。
「ラーク、私は」
ラークは険しい顔のまま、口を開いた。
「最近、子供の頃の夢をよく見ます。
貴女と転げ回って遊んだ日の夢を。
それからその次に、今の貴女が出てきて」
ラークは初めてディアナの目を見た。
「俺に、微笑みかける」
ラークは唇を噛んだ。
子供の頃から、言いたいことをうまく言えない時の彼の癖だった。
「もう、軍にはいられません。貴女の側なら尚更です。
今日、やっと気付いた」
「そんなこと言わないで」
ディアナは思わず声を荒げた。
「ディアナ様。貴女は美しい。子供の頃から変わらない。
貴女が、俺が離れていくのを寂しく思って下さっているのは知っています。
でも俺が貴女の近くにいられないのは、貴女が王女であるからだけではないんです。俺は」
ラークは少し言い淀んだ。やがて息を大きく吐き出し、目を伏せる。
「俺は帝国軍には相応しくない。貴女に忠誠以外の気持ちを持ってしまう。
貴女は王女、俺は貧乏貴族」
その存在には天と地ほどの差があるのに。
「さようなら、ディアナ様。
明日からは、もうお会いすることもないでしょう。
お仕え出来て、光栄でした。それから今日、助けて下さり本当に……」
「嫌!」
ディアナは、あくまで騎士としての態度を崩さないラークの腕を掴んだ。
なりふり構っていられなかった。
「お願いだから、ラーク」
ほとんど泣きそうになっている王女を見て、ラークは目を細める。
そして自らの腕を掴む王女の手を、そっと撫でた。
「では、諦めさせて差し上げる」
ディアナが何か言う前に、ラークはディアナの手を引っ張り、身体を自分の方に引き寄せて抱きすくめた。
「お分かりですか、王女様。
貴女の目の前にいる男は、貴女に対してこのような振舞いに出たいと思っているのです」
耳許で囁かれ、ディアナの顔は赤くなった。
ラークは傷に触れないように慎重にディアナを拘束しているが、動こうとすると痛む。
片腕が使えないディアナが、そこから逃れるのは難しかった。
しかも、いざ密接に身体を寄せ合ってみて気付いたのだが、ラークの身体は大きく屈強だった。
ディアナは小柄な方ではないし、日頃は武術の練習も怠っていないので力もある方だが、細身に見えたラークの力に全く敵わなかった。
「ラーク、離して」
「分からず屋の王女様が俺の話に納得して下されば」
「それは嫌!」
ラークがくすりと笑ったようだった。
「では、これでは?」
視界がぐるりと回り、ディアナは天井を見ていた。
身体の上にはラークがいて、ディアナの動きを封じ込めている。

130 :
ぽかんとしたディアナの顔を見て、ラークは薄く笑った。
「貴女は甘い。昔から、変なところで大甘だ。
まぁ、そんなところをお慕いしていたのですけど」
そしてディアナの上から退いて、ディアナを起こした。
「もし、それでラークが近くにいてくれるなら、私は」
ラークは目を見開いた。それから頭を振る。
「何度言えば分かるのです。貴女は王女です。
俺などが夢見て良い人ではない。もう」
続く言葉は、呑み込まれた。ディアナが、片腕でラークの首に抱きついたのである。
「私が同じ夢を見ていないって、どうして思うの?王女様になんて、なりたくてなったんじゃない。
でもラークが側にいると思って我慢してた」
ディアナは最早泣きじゃくっていた。
「抱きたいなら抱けば良いじゃない。
置いていくならしなさい。あの窮屈なお城で、ラークがいないなんて嫌よ」
「ディアナ様」
「様なんてつけないで!」
ラークは溜め息をついた。絶望的な溜め息だった。
「ディアナ様、俺を見てください」
ラークの胸元に顔を埋めていたディアナはその声に顔を上げた。
「何……んっ」
唇に柔らかいものが当たった。
それが何か分かる頃には、ラークの舌はディアナの中に入り込んでいた。
「ふっ……うんんっ………あっ」
ラークの舌は、ディアナの舌を撫でたかと思うと歯列を探り、上顎を触っては頬を味わい、ディアナを翻弄した。
ようやく解放された時には、ディアナの息は上がってしまっていた。
ラークは先ほどディアナに着せかけた自分の上着を剥ぎ取る。
傷に触れないようにあくまでそっと、しかし淀みない仕草でディアナのシャツの中に手を忍び込ませた。
優しく背中を撫でられているだけだ。ディアナはそう思った。何も特別なところではない。
それなのに、ラークの手が動く度、身体から力が抜けるような気がした。
と、その時、ラークの指が軽くディアナの背骨を走った。
「あっ……!」
びくりとしてラークの首に回していた手に力を込めたディアナを見て、ラークは笑った。
それからディアナの顎に手を添えて短く口付ける。その唇はそのままディアナの首筋に向かった。
「う、ああっ……!ラーク!」
奇妙な感覚に堪えられずに声を出すと、ラークは何も言わず、ディアナを反転させて背中を抱いた。シャツの中の指はディアナの腹部を探っている。
「可愛らしい声ですね」
耳許で囁かれ、ディアナの身体は更に熱くなる。
ラークの指はディアナの胸元に走り、シャツの下の下着に潜り込んだ。
「ラークっ……」
物心ついてからは誰にも触られたことのない部分に手が入ってきた居心地の悪さに、ディアナは身動ぎする。
その時、ラークの指が突起に触れた。
「やぁっ……何、あっ……!」
ラークはその柔らかい突起を、そっとつまむ。ささやかな動きだったが、ディアナは目を潤ませた。
「気持ち良いのですか?」
気持ち良いどころではない。
ディアナの身体には名状し難いものが積もっていく。それは今にも、ディアナの身体を駆け巡りそうだった。
「んっ」
思わず下半身に力を入れてしまい、ディアナは赤面する。
「ディアナ様、我慢しないで下さい」
ラークはそう言いながらディアナの耳を舐める。

131 :
「ゃっ」
耳に気をとられているうちに、ラークの手はディアナのベルトを外し、ズボンに入り込んでいた。
太ももを少し撫でた手は、そのままディアナの中心に向かう。
とろりと濡れた割れ目に指を這わされて、ディアナはたまらずラークの腕を掴んだ。
「どうしました?……おや、ここは」
あくまで冷静なラークの声が憎らしい。
片手で胸元を、もう片手で女の中心を探られ、ディアナは成す術がなかった。自分の意思とは無関係に腰が動く。
ラークの指はあくまで優しく、ディアナを調べていた。
「ディアナ様」
ラークの指がそっと割れ目に入ってくる。
ディアナは乙女ではあるが、そこを男に許すというのがどういうことなのかは知っている。
それはやがて伴侶となる殿方にとっておくものなのです。家庭教師の言葉が頭の片隅に浮かんで消えた。
ディアナを傷付けないように、そっとその中の浅い所を指が動いた。
ディアナにはその指がどのように動いているのかは分からなかった。
しかし時間が経つにつれて、小さな波がディアナの中に生まれる。
ディアナの呼吸は深くなっていた。
「はぁっ……あぁ、んっ。ラーク」
応えるようにラークは指を割れ目から抜いた。そしてそのまま、すぐ傍にある小さな突起に触れた。
「いやっ!」
突然の強い刺激にディアナは悲鳴をあげる。
これまでの緩やかな波とは全く別の性質の感覚が全身を走ったのである。
ラークの濡れた指は、ディアナの突起に添えられ小さく振動を送った。
「やっ、駄目……」
ラークの片手は未だに胸元で動き続けていて、ディアナの身体に熱を溜め込ませている。
胸からの小さな波と芯からの強い刺激に翻弄され、ディアナは今や大きく全身をくねらせていた。
「ディアナ様。ずっと、俺は」
ラークに囁かれ、ディアナは今の自分をラークに見られていることを思い出す。
きっと呆れているだろう、そんな思いが過るが、ラークの指の動きは止まらず、自分が動くのを止めることも出来なかった。
「あっ、何かおかし……やぁっ、ラーク……」
これまでの波とは違う、明らかに違っている。浚われる。そう思った。
「ディアナ様。力を抜いて。何も考えないで」
出来るわけがない。
こんなに離れたくない人に捕らえられていて。こんな風に触れられて。
それでその男のことを想わずにいられる女など、いる訳がない。
しかし、その思いは言葉にならず、ディアナの喉から出るのは掠れた喘ぎ声だけである。
「ラーク……ねっ、ラーク……!」
どこにも、いかないで。
身体を走る波はディアナを責め立てる。
もっと、身を任せてしまいたい、でも、まだもう少し、私のままでいさせて。
「ディアナ様。好きです。餓鬼の時分から、ずっと」
ディアナはもう耐えられなかった。
「あっ……やぁぁぁっ……!」
そして、気を遣った。
薄れゆく意識は微かに、雨音とラークの声を捕らえていた。
「ずっと、愛しています」

132 :
目が覚めたとき、ディアナは王宮の自室にいた。
服は寝間着に着替えさせられ、傷には端切れではなく、清潔な包帯が巻かれていた。
「お目覚めですか」
年配の侍女が微笑む。
東向きの窓からは清潔な光が差し込み、青い空が見えた。
「全く、酷い雨でございましたねぇ。お陰で、ディアナ様をお迎えにあがるのが夜更けになってしまいましたよ」
覚えていない。侍女が首を傾げた。
「それからあの、リッター侯爵家の三番目の坊や。ほら、何と言いましたっけ?」
ラークのことだ。
「ディアナ様のお怪我のことを気に病んでいました。処分は、一週間の謹慎だそうですよ」
「そう」
軍から除籍にはならないと知って、ディアナは安堵の溜め息をついた。
「以前から希望していた南方への留学の準備が整ったそうで、陛下のお許しを得て、もう出発されたと聞いています」
ディアナの表情の変化には気付かず、謹慎ってそんなものでしたかしら?と侍女は笑った。
「そう。南に行くのね」
南には今、もっとも栄えている王国がある。経済的、文化的、それに軍事的にも。
ディアナの国からは馬で半月はかかる距離だ。
さよなら、と言ったラークの声が蘇った。
彼は確かにディアナに触れた。
しかし決して、ディアナを奪わなかった。構わないと言ったのに。
「昔から、馬鹿で意地悪だったから」
その呟きは、侍女には聞こえなかったようである。
窓の外に広がる青が、やけに目に沁みた。

以上です。お目汚し失礼しました。
この板への投稿が初めてで、何か間違っていることがあったらごめんなさい。

133 :
>>127
ええやないか、ええやないか
こういうのすげー好き。

134 :
これはいい
GJ!

135 :
age

136 :
とてもGJ

137 :
投下というのはまるで奇跡だ

138 :


139 :
旧保管庫が見れなくなってる……

140 :
かけんの?

141 :
age

142 :
見渡す限りの荒野を、友禅は息を止めて歩く。
ところどころに焼け残った、それは小さな布であったり人型であったりと、
常に感傷を呼ぶようなものばかりだったが、それは、友禅の姿勢に一つの影さえ落とさない。
友禅の歩く姿はまるで幽で、足音はまるでどころか、姿かたちさえ見えているのに見えないもののような、
そんな不吉な感さえ与えるものなのだった、
慣れたものさえ、城でのねぎらいの中友禅がいるだけで、ただおびえるだけのものもあるくらいである。
友禅は、普通にふるまうもののどこが自分をそうさせているのか、目下模索中ではあるのであった。
そして、川向かいの姫である、
この姫は、まるでのじゃじゃ馬、乗りこなす名人がいたなら!!と敵陣にまで聞こえるほどの女傑である。
二人の領地を隔てた川は大きく、橋をかけて商人を通しとお互いに模索し始めたころから、
どこかにきしみが出はじめた。
誰かが儲かれば誰かが損をする、そんな日常を相手国に広げ始めたお互いの思惑は、
次第にずれを生じ始め取り返しのつかないことになっていく。
歴史上に残る、凶器の姫五月雨戦とは、このことである。

143 :
ことの発端は、姫の領地で生産される独特のガラス工芸、まだ冷え切らぬ硝子を人の手で織り込んでいくという、
言わば門外不出のこれこそ珍品と言える品を乗せたものが、かねてよりの高額取引を妬んだものだか、
運んでいた船ごと沈められた、その一隻のもたらした結果である。
姫は、この際に後世に伝わるほどの了見を示し、
「相手の仕業であればどんなに簡単でしょうか?
誰にでも伝わる超発に、乗ってはいけません」
と嫣然とほほ笑んで、皆に待機を命じたという。

その頃、幽は犯人を捜したが、見つからないのに腹を立てつつ、
将軍にものを申すところだった。いわく、
「作られた事故であります」
これこそが好機、と煽りたてて、じっと川向こうをにらむのだった

144 :
姫は、川向こうに目をやりながら、
「疑わしいのは、もちろん承知、
ですから、余計に疑ってはいけないのですよ」と側近に言い聞かせながら、
静かに陣の用意と兵の用意を申しつける。
これは、その時の話である。

「雨が、降らなければいいのだけど」
樹杏が言って、側近がすかさず風の匂いを嗅いだ。
かすかな硝煙のにおい、これは城内で訓練中の鉄砲隊のものだろう。
近年中にやってきた鉄砲という代物は、遠くからでもその音をとどろかせ、
こうしてかすかなにおいさえ残して存在を主張する。
樹杏はその匂いを嗅ぎながら、やがて川向こうからやってくるはずのその部隊に思いをはせた。
「幽」その名を聞くのは初めてだったが、どこかに触れられたような覚えのある名、それが妙に
心を泡立たせる。
いやな感じがする。
できたら、この戦はすぐに終わらせてしまいたい。
樹杏は衣服を改めつつ立ち上がりながら、その思いを強くした。

145 :
側近が風の匂いを嗅ぎながら部屋を出ていったままだった。
ふと震えるような不安を覚えた、
「誰かいませんか」樹杏の声が板間に響く。
その返事が返ってこない。
樹杏は、首をかしげながら警戒し始める。
「誰か」
女傑、と言われるだけのこともあり、樹杏は身構え、腰刀に手をやる。
そうして眼を眇めたその先に、幽はいたのだった。
ほんのりと浮かぶような姿、きらめくでもなく、単にそこにいる。
その不可思議さに樹杏は息を呑み、それから、食い入るように見つめる。
足元ががたがたと震えたが、何、気にしてはいられない。
「私の領民に、手を出したら、ただじゃすませませんから!!」

146 :
幽は驚いたように、ふ、と消えた。
私はここの城主です、怒らせたら怖いです、などと文句を考えていた樹杏は、
その場に崩れ落ちた、
女傑と言っても、得体の知れないものに立ち向かう強さはなかったようだ、
彼女はその時に見た幽の顔を刻みつけられずにいられなかった。

城の内部に、幽の姿がある。
友禅は、それが自分から離れおちたものであると認めざるを得ない。
「幽」の見てきたであろう姫君の渾身の目、それがまぶたに浮かぶのだった。
「私の領民に…」
腰刀を手に、まっすぐに射抜くような眼、友禅が初めて見る樹杏。
樹杏の、燃え盛り濡れて輝くような眼、友禅は言葉もなく思い返している。

147 :
「なんだ、この姫は」友禅はつぶやいた。
まぶたの裏に浮かぶ顔であるが、顔かたちを具体的にと思えば思うほど
かすんで霧散していく。
「誰だ」
友禅は苛立った。知らぬ女の顔など、見たくもないわ。
だが、思い浮かぶのはその見知らぬ女の笑顔なのだ、
何の屈託もない笑顔。
「幽、だったわ」
樹杏は一人つぶやき、子供のころに読んだ絵巻を思い出しながら、
「思いが強ければ夢に、もっと強ければ生きざまに、って」
樹杏は、慣れぬ指揮を思い悩んでいたのだが、そんな幽を見たからか、
自分には無敵の守護が付いているように思えた。

148 :
続く。

149 :
GJっす

150 :
静かにその時は来ようとしていた。
友禅の仕える将軍は、川向こうの城から何か
この場合、うっかりと川に流されて命を落としたものの体でもよい、
何匹かの、鴨の骸でもよい、それが契機となり千載一遇の機会であると咆えている。
友禅は、この将軍の潔さに惚れこんでいたものではあるが、
言いがかりでしかあり得ない契機に、見知らぬ女の笑顔がちらつくのもあり、次第に不機嫌になる。
「友禅」
将軍はどこか浮かれた調子を隠しきれずに問いかける。
「姫がいるとな?」
感覚的に友禅の肩が強張ったものの、何が口を重くさせるのか定かではない、
友禅は言った。
「妙齢の、華やかで煌めく姫と」と答える、煌めくとは単に騒がしいの意味でもあるのだが。
将軍は後ろ手に組んでいた手を、抑えられずにやける口元にやり、
「ふむ」と言って、首をかしげる。

151 :
樹杏は、初めて自分が見た「幽」について、側近の女房に訴えかける。
「儚げだったわ」
でもね、と言葉をついで
「優しそうだった」
そこで煌めいた瞳を伏せて、「勝てると思うわ」と繰り返すのだ。
側近の女房は、
「でも最初は空恐ろしく、領民に手を出すなと一喝なさったのでございましょう?」
姫は、少し目を空にさまよわせたが、
「たぶん、幽を見るのは初めてだったし」
絶対に味方だと思う!と言いやまない。
女房は、少しの間、姫を抱きしめる。
「樹杏さま、今少し、落ち付かれては」
普段から思い立ったがすぐ、の姫である、思いこみの激しいのは周知だった、
だが、今回は何か不吉なものを感じる。
古くからの女房、蔦江は不安がり、ほかの女房にこぼすように姫を心配している。
樹杏は、ゆっくりと蔦江の衣に頬ずりをする。

152 :
緊迫した中、またも友禅はあの独特の、身から何かが削げていく感覚を覚え、
急に辞す詫びをし、自室へとたどり着く。
目の前の書さえ揺らぐ中に、あの女、見覚えのある姫が何かを訴えかけている。
友禅は、幽になった自分を感じた。
立った自分の前に女は転げ出で、ふとこちらを見上げた。
ひやりとした板の間の感触、焚きしめた香の香りが違う、姫は今間近にいて、
友禅に何かを訴えかける様なしぐさだ。
夢の中の自分を動かすような、そんなもどかしさのなか、
「何か」と友禅は口に出した。
その瞬間、驚いた女の表情を最後に、変わらない自室だけが目に映る。

153 :
友禅は、自分を疑った。
以前は、幽となってもある程度の制御がきいたのは確かだ。
だが、ここのところ、あの女を見てからというもの、
自分がいつ幽として浮かび、またいつ戻るかの見当さえつかないのだった。
友禅は、ほぼ、規則正しい人間で、
大方のことを予想し前もって準備しておく人間である。
非常に混乱するのだった、
友禅は、秩序を重んじる。
このような、どこに現れるかわからない自分は、厭うべきなのだった。

154 :
急な用事で時間切れです;すまん;

155 :
投下おつおつ
続きも楽しみにしてる

156 :
女海賊の人はもう来ないのだろうか

157 :
投下の途中でそういうこと言っちゃう?

158 :
hosyu

159 :
ほっしゅ

160 :
web archive のを一枚にしたもの
復帰までのつなぎにど〜ぞ
file2.rdy.jp/cache/

161 :
>>160
GJ!!

162 :
ほしゅ

163 :
駆け出し女魔王

164 :
hosyu

165 :
しゅ

166 :
過去作で、女の登場人物の身なりの解説があって、
「おへそを露出させている」のような文章がある作品ありませんか?
へそ出しのファンタジーヒロインが、へそ出しであることについて描写されているのがすきなのです

167 :


168 :
ほしゅ

169 :
保管庫しんでしまったん?(´・ω・`)

170 :
女騎士と薬師好きで、読みにきたら保管庫が…

171 :
強大な侵略者の出現に存亡の危機に陥った王国を救うため、王子はかつて勇名を轟かせた女騎士に出馬を求める。
ところが女騎士はその実力を恐れた国王に散々冷遇されたため、不貞腐れて酒浸りの日々を送る駄目女に
成り下がっていたのである……! 見たいなおねショタ戦記が読みたい。

172 :


173 :
略奪行為などを一切行わない高潔さで知られる女将軍と収賄のうわさの耐えない大臣、
一見接点はなさそうだが実は配下の恩賞やら兵の装備の調達で資金が足りなくなるたびに大臣に
体を……とかあほなこと考えたけど高級娼婦とか抱き放題の人間が気前よく大金くれるとかどんな名器だw

174 :
そりゃ高潔な女将軍を抱くことに金払ってんだろ。
つかそのネタ良いなあ

175 :
男も女も、直接の快楽だけじゃなく付帯情報にも興奮するものだからな
商売女なれした男にとっては地位とか声望のある相手というのは良いスパイスだろう

176 :


177 :
戦費を賄えるとかどんだけ高値なんだよ、と思ったが
普通に予算で便宜を図ってやればいいんだよな
そう考えると普通に現実味がありそうだ

178 :
広大な草原を青年と少女が二人で歩いている。
青年は長身で、筋骨隆々とまでは行かないが
服の上からでも鍛えられ引き締まった身体つきをしているのが見て取れる若者だった。
一方少女の方は青年の頭一つ分以上低い身長で、12歳という歳相応の体格をしていた。
自然に肩口まで伸ばした茶色い髪を後ろで一まとめに縛った髪型。
ぱっちりとした釣り目でどこか子狐か何かを思わせるような雰囲気。
まだ幼ない顔だちだが将来は美人になりそうな……そんな容姿のごく普通の少女であった。
……しかしその服装が異様だった。
彼女は俗に言うビキニアーマー、それも特別きわどいものを身に着けていた。
トップはコイン一枚分程度の面積しかないアーマーが幼い乳首をかろうじて隠している。
まだ小さな少女の乳輪だからギリギリ見えないような代物のそれは
まだ乳房と呼ぶには心もとないがそれでも年齢相応には膨らみ始めている少女の胸の肉を
当然隠しきれず上下左右にはみ出させている。
ボトムも、小さく細い逆三角形のアーマーが股間の秘裂を最低限覆う形で性器のみをなんとか隠してくれる程度。
割れ目に食い込み左右から少女の股間のドテが飛び出し
1ミリでも下がったらクリトリスが見えかねない超ローライズという卑猥極まりない形状で
仮に少女に僅かでも陰毛が生えていたら確実にそれは隠してくれないであろう頼りなさ。
背面に至ってはもはや単なる細い紐がお尻に食い込んでいるだけのTバック状で全裸も同じであった。
そんな到底外を歩く……そもそも12歳の少女がするものではない格好で少女は青年と歩いていた。
この格好は少女が好き好んでしているものではない。
少女の身に着けるものは全て同行している勇者に所有権と決定権があり
少女には拒否権も選択権も無かった。
青年と少女は、世界を救う勇者とその仲間の戦士だった。

179 :
「いやー今日は風と太陽が気持ちいいいなー。お前はそんな格好だから尚更だろう?ティオ?」
「は、はい……勇者様」
勇者の言葉通り、明るい太陽が裸同然の少女の身体を照らし、風が剥き出しの素肌を包んでいる。
この格好にも、勇者に見られるのも慣れてきた……とはいえやはり12歳の少女にとってはこの装備はすごく恥ずかしい。
特に日光や風を露出した肌に直に感じる今ような時は自分が裸同然の格好をしていることを否が応でも意識してしまう。
二人は基本的に並んでは歩かない。勇者の前をティオと呼ばれた戦士の少女が歩く。
これは戦士は先頭で身体を張り、敵や罠からその身で仲間を守るというこの世界の常識のためだ。
たとえ、戦士がまだ幼い少女であってもそれは例外ではない。
よって前を行くティオは勇者に常に丸出しのお尻を見られながら歩かなければいけない。
しかし前を歩いていても、行き先、行動の選択権は勇者にあるため、勇者はティオの剥き出しのお尻を叩いて行動を促す。
右のお尻を叩いたら右に進め、左のお尻を叩いたら左へ進め、両方同時に叩いたら前進。
それぞれ強く叩かれたらその方向に「走れ」。逆に弱くぺちぺち2回叩かれた時はゆっくり慎重に進め。
その決まりを叩き込まれ、馬が手綱を握られ、鞭を打たれるようにティオは勇者に操られ、進ませられる。
「ひうっ!」
不意にティオのむき出しのお尻が勇者の大きな手に鷲づかみにされた。
これは「止まれ」という合図である。
「ティオ……草むらにモンスターが潜んでいる……来るぞ、用意しろ」
「……はいっ!」
勇者に命令されてティオは剣を抜き、構える。
そしてその直後、モンスターが数匹飛び出してきた。
ぷるぷるとしたゼリーのような軟体生物。
巨大なカラス。
巨大なネズミ。
どれもこの世界の典型的な雑魚モンスターだった。
ティオは勇者を守るように前に立つとモンスターたちと戦いはじめる。

180 :
「たぁっ!やぁっ!!」
裸同然の格好でティオは剣をふるい、モンスターと交戦している。
戦士のティオは前線で戦い、勇者は後方支援……が役割なのだが基本的にこの程度の相手には勇者は何もしない。
それこそ勇者が本気を出せば、魔法でも剣でもこの程度のモンスターは瞬なのだが
ティオの修行も兼ねて、可能な限り一人で戦わせることにしている。
逆に言えばちょっと手ごわいモンスターが相手になればティオは戦力になどならず実質勇者が一人で戦うことになるのが現状である。
「あんっ!」
モンスターの攻撃がティオに命中する。だが、影響はほとんど無い。
裸同然の、全く防具の用を成していないかのように見えるティオのビキニアーマーだが
見かけに反してこれは世界最強クラスの防具であり、あらゆる攻撃を軽減し、普通の少女と大差ないティオの身体を守ってくれる。
モンスターの体当たりや爪や牙の攻撃は、命中しても多少の痛みを与えるだけで
一見この上なく無防備に見える少女の肌に傷をつけることはできない。
「はぁっ……たぁっ!!」
なので多少攻撃を受け、時間がかかっても、一体ずつ堅実に……問題なくティオはモンスターたちを倒していった。
「よし、よくやった。行くぞ」
モンスターが落としたアイテムやお金をティオに拾わせると
勇者は彼女のお尻を叩いて先に進むよう促す。

「はぁ……はぁ……」
その後もティオは草原で何度もモンスターと一人で戦い続けた。
相手が雑魚で強力な防具を身に着けているとはいえ、連戦を重ねるうちにティオの体力は確実に奪われていった。
むき出しの背中やお尻にも汗が浮かび、染み一つ無いきめ細かい少女の肌を光らせている。
「ほら、脚が止まってる、そんなんじゃ次の町につく前に日が暮れちゃうぞ」
勇者は足取りの重くなっていくティオのお尻を叩いて、もっと早く歩くように促す。
そしてそんなティオの前に新たなモンスターが立ちふさがった。
それは巨大なサルのモンスターで、やはり雑魚ではあるがこの草原の中では最強のモンスター。
それも2匹同時に現れた。

181 :
「くっ……うう……!!」
この戦闘ではティオは劣勢を強いられた。
もうロクに体力が残っていない状態でモンスターに押され、思わず後退する。
「こらっ、戦士が下がってどうするんだよ!」
そう言って勇者はティオの右のお尻をパーンと思い切り叩く。
戦闘中に右のお尻を強く叩くのは「ガンガンいけ!」という指示で
疲れていようが倒れてしまおうが気にせず全力で戦えと言う命令である。
同時にお尻を強く叩いて気合を入れる意味もあった。
モンスターの攻撃より勇者にお尻を叩かれる方がよっぽど痛いのでティオは再び前進する
しかしまたすぐモンスターに押され、勇者に尻を叩かれる。
それを続けているうちにティオのお尻は右だけがまるで自分が戦っているサルのように真っ赤になってしまう。
そして、とうとう叩かれても前に進めなくなってしまった。
「うーん流石にそろそろ限界か?」
勇者はそうつぶやくと、ティオの今まで叩いていたのとは逆の左の尻たぶをパシーンと叩く。
これは「補助してやるから一旦下がれ」という命令の合図だった。
そして、この合図を出した時には、ティオは下がるだけではなく、決まってある動作をすることも命令されていた。
「ゆ、勇者さま……お願いします……」
お尻を勇者に向けたまま、真っ赤にした顔だけ振り返ると、ティオは脚を大きく開き、頭がお尻より低くなるぐらい上半身を前に倒す。
そうすると勇者の方に突き出されたティオの薄いお尻の肉は割れ、紐程度の太さのTバックでは隠しきれない少女のピンク色の肛門が覗く。
下がった後にする動作とは勇者に「お尻の穴をさしだす」という行為である。

182 :
「ああぁ……っ!」
とても情けない格好でとても恥ずかしい場所を晒す行為にティオは屈辱に震える。
お尻を晒すのにはなんとか慣れても、お尻の穴まで見せる羞恥は未だ慣れない。
しかし勇者はさらに少女の尻たぶをTバックの紐ごと掴むと左右に大きく広げ
肛門のシワの一本一本が数えられるほど、完全に露出させる。
「ひぃっ……!」
尻穴まで太陽と外の風に晒される恥辱にティオはわなわなと全身を震わせ、小さな窄まりがきゅっとさらに小さくなる。
「ほら、ケツの穴から力抜け」
そう言うと勇者はそこに指をズブリ……と突っ込んだ。
「ひっ……うぅーーーーーー!!」
これまでモンスターの攻撃にも悲鳴をあげず耐えていた少女の口から思わず声が漏れる。
「うっ……んんんんっ!!あああっ!!」
その悲鳴を無視し、さらに勇者の指が根元まで突っ込まれる。
「はっ…………あ……ぁああん!!」
苦しげに呻いたティオだったが……次の瞬間に明らかに快感が混ざった媚声があがる。
勇者の指先から回復魔法が発せられ、少女の肛門から体内へとそれが直接注ぎ込まれたのだ。
それは体力が見る見る回復していくのと同時に少女に強い快感を与えた。
勇者の指を尻穴で咥えこんだまま、ティオは拡げた足をさらにはしたなくガニ股にしてガクガクと腰が揺れてしまう。
「よし、回復してやったぞ……行け!」
勇者はずぶっと指を少女の尻穴から抜くと、その手で少女の尻を一際強くひっぱたく。
「あぁぁんっ!!……ひぐっ!!……は、はい!!」
指を抜かれたのが刺激のダメ押しとなってガクガクと腰が抜けそうになってしまうティオだったが
その直後のお尻を叩かれた強い痛みで我に返る。
「はぁああーーー!!」
そして全快になった体力で剣を振りかざし、モンスターを倒した。

183 :
「はぁはぁ……ふぅぅ……」
戦いが終わるとティオはその場にしゃがみこんでしまっていた。
体力は魔法で回復したけれど肛門から入れられた魔法の快感の余韻が今も強く残っており、足腰に力が入らない。
「どうだティオ?やっぱケツの穴から魔法を注ぎこまれるのはキくだろ?」
「うう……もうこれヤです……普通に魔法使ってください……」
ティオは真っ赤な顔でそう言う。
いくら快感が伴っても12歳の少女にとってお尻の穴に指を突っ込まれそこから魔法を注ぎ込まれるなど恥ずかしすぎた。
「何度も言ってるだろ。この方法なら普通に魔法をかけるのと効果がダンチなんだ……それに、気持ちよかっただろ?」
ティオの耳元で勇者がそう囁くと、ティオの顔はますます赤くなる。
「き、気持ちよくなんかないですっ!!」
そしてそう叫んで立ち上がると、ぷいっと勇者にお尻を向け、彼を置いていくようにスタスタと歩いていくティオ。
「おいおい!尻を叩いてないのにそんな早く行くなよー、待てってー!」
勇者は笑いながら足早に先を行く少女戦士のお尻を追いかけていった。

184 :
お尻

185 :
k

186 :
覇王の孫娘学園編スピンオフ
引退した女戦士×魔法使い

「かつて大陸を支配していた覇王が討たれ、傘下にあった諸国が分裂し
一触即発の気風が大陸を包みました。その中、覇王の息女が挙兵しました。
これを『ヴァルズガイストの挙兵』といいます。ここ、重要なので赤線を引いておくように。
これを境に群雄割拠の時代になりました。この時代を何というか―――
聞いていますか?レッシーナさん、起立して答えてください」
私は居眠りをしていた女子生徒を指名した。
「は、はひゃい!あ、え……あ!だ、大航海時代でしゅ!」
くすくすと起こる笑い。どうやら後ろの生徒に言われた答えを
そのまま言ってしまったようだ。
「………その答えに後悔しながら顔を洗ってきなさい」
私の名前はアクス=アノン、私立アイリス女子学院の女教師だ。
「はぁ……ようやく昼休み…」
私は打倒帝国軍を掲げていた集団の神官戦士だった。
所属していた集団は、義勇軍でありその戦いぶりと正善とした姿勢から
多くの支持を集め『勇者軍』と呼ばれるようになった。
実際に、覇王を討った勇者達の子孫も所属していたから悪い気はしなかった。
戦いにつぐ戦い、ようやく大陸東部を帝国軍の支配から解放した頃
帝国内部での謀反が起こった。なんでも手薄な西部の軍港を拠点に
皇女へ反発する者達が反乱を起こしたのだ。
窮地に立たされた覇王の一人娘は勇者軍に講和条約をもちかけてきた。
皆で協議した後、いくつかの条件をもとに講和条約を結び私達は
大陸西部を占領していた反乱軍を討って、戦争を終結させた。
戦後、正式に大陸軍が編成されると、私はそれを機に軍を退いた。
それから数年――しばらくは夫の仕事を手伝っていたりしたのだが、
教員免許をもっていることと神官としての学歴を買われ
新設された私立校の教師として招かれた。
お嬢様学校と聞いていたが………
つ、疲れる。
そんな年齢ではないが、神官戦士をしていた頃よりも
精神的な疲労を感じる。
「お疲れ様、アノン先生」
疲弊した顔をしていたのか、隣席のベネット先生が紅茶を
いれてもって来てくれた。
ベネット先生は年齢も近く、よく話が合う。
「ありがとうございます、ベネット先生」

187 :
「ふふ、あの年齢の生徒達を受けもつのは大変でしょう?」
微笑みながら答えるベネット先生。さすが言わんとしていることが
わかるようだ。
「あ、ああ…はい。教育者として学歴だけではどうにも…
体育の授業の前に着替える更衣室の惨状は……目のやり場に困ります。
ベネット先生は低学年を受けもっているのに疲労を感じませんか?」
ちなみにベネット先生は学院内にある初等教育学級を受け持っている。
「感じますよ。でも生徒達が思ったことは何でも話してくれますので
一概には言えませんが対処はしやすいと思います。
高学年の生徒達は恥ずかしがって、自分の悩みや思いをはっきりとは
言わないことが多いのでは?」
「はい…その通りです」
「自分の力で何とかしたいとか、教師に頼るのは
情けないとか……色々難しい年齢です。
でも、真摯に向き合えばきっと話してくれると思いますよ」
「そうですね」
そう言って、お弁当を広げようとしたところ
「た、大変です!は、刃物をもった男がし、正面玄関に―――」
血相を変えた事務員が職員室に飛び込んできた。
「はやくしねぇとぶっすぞ!金を寄越せ!」
既に他の先生方が男の説得を試みている。
「一体、どうしたのですか?」
私はベネット先生と共に近くにいた学院長に聞いた。
「ああアノン先生!突然『金をよこせ』とあの男が!」
見るからに兵隊崩れの容貌の男が古びたショートソードを持ち騒いでいる。
「取り押さえようとした警備員が腕を斬りつけ切られ、
手当を受けています。だ、誰も近寄れなくて」
学院長が困惑した顔で私に言った。
「学園長、生徒達は――」
「まだ騒ぎを知りません。幸い、昼食のために皆、食堂に」
「よかった」
私は学院長の耳元で囁きました。
(では、早々に片付けます。今、生徒達が知ったらいらぬ
混乱を招くだけですから)
この学院内で私が元・勇者軍だったことを知っているのは学院長のみ。


188 :
ちょwもうちょっとまとめて投下してよw続きが気になるw

189 :
「他の先生方は下がらせてください」
「わかりました」
そして対峙する男と私。他の先生方は職員室に入り、遠巻きにこちらを見ている。
ああ、面倒だ。さっさとやってしまおう。
「な、何だお前は!」
「この学院の教師です」
「そんな事はわかってんだよ!金はどうした!?」
「お金ですか?真面目に働いていればお給料はもらえますよ。あなたは
何故、こんな不毛な事をしているんですか?」
「う、うるせぇ!うるせぇんだよ!俺は、俺は昔、覇王軍の兵士だったんだぜ。
何人もしてる。お前みたいな女ァ、すくらいワケねぇんだ」
プン…と漂う酒と薬の臭い。ああ、こういった輩は何人かいた。
腕は三流以下の雑兵だ。食いぶちがなくなり、この辺りまで来たのだろう。
「そうですか、それで?」
近くにあったモップを拾い、私は自称、兵士の話を促す。
「モップでどうにかなると思ってんのか!ああ?」
「ええ。モップは掃除用具です。時にはあなたみたいな汚物を掃除する事もできますよ?」
「なッ……なめやがって!このアマッ!」
自称兵士が剣を振り上げて、襲いかかってきた。
予想通り、三流以下の雑兵だ。私はモップで一気にガラ空きの鳩尾を突く。
「――かっ――はっ!!」
声にならない声をあげる男が上半身を折り、呻いた。
間髪おかず、モップを回転させ雑巾をはめ込むT字の角で下から振り上げた。
角は顎にクリーンヒット、力はセーブしてあるので気を失うぐらいだろう。
もし生徒を傷つけていたら顎をたたき割っているところだ。
昏倒させた元・兵士(?)をしばりあげ、治安維持部隊に
引き渡した。事情聴取などは学院長に任せ、私は職員室に戻った。
当然、午後の授業を全て中止。全校集会を開いて生徒を帰宅させた。
その後、臨時職員会議が開かれ、今後の対策検討の後「お疲れ様でした」
との副院長の言葉をもって会議はお開きになった。
『後日、父兄への説明会を開かねばならないので…』
と事情聴取から戻った学院長と副院長はげっそりとした顔をして
執務室へ引き上げた。
その途端、ワッと職員室の全教員が私に詰め寄ってきた。
「ひ、昼間はすごかったですね、アノン先生!」

190 :
「武術の心得があったんですか!?」
「とってもかっこよかったです!」
「わ、私がいれば!体育の教師として申し訳ありません!」
予想していた他の先生達から質問責め。
「あ、あの〜…ま、まぁ少々…それに体育の先生が昼間は不在でしたし…
警備員さんも無事で何よりです。今日はもう遅いのでお話はまた今度に」
私は逃げるようにして鞄を持ち、定期馬車に乗り込んで帰路についた。
「週明けから…また疲れそう…」
私はため息をつき、項垂れた。

「ただいま……」
家の扉を開け、帰宅を告げる。
「やあ、お帰り………ん、随分お疲れのご様子だね」
夫のグリエルドが分厚い本を携えながら迎えてくれる。
彼も元・勇者軍の一員だ。高位の魔法使いで『賢者』と
呼ばれる部類に入る。勇者軍に入る前からつき合っており、
終戦を待って結婚した。
今は遺跡から発掘される古代文書や難解な魔導文の
解読・翻訳する職についている。
「ええ……とりあえず夕食を作ってから説明するわ」
荷を置き、私は夕食の支度に取りかかった。
私は夕食の席で昼間の一件を説明した。
「はははは、君の槍術は衰えていないようだね。なにより無事で良かった」
グリエルドは微笑んでいった。
「笑い事じゃないわ……しばらくは質問責めよ」
食卓を囲みながら家族の会話。
「えぇ?そんなの堂々としていいじゃない。『実は私、勇者軍に所属していたんです』
って言えば大人気になるよ」
次女のアルティネがフォークで私を指しながら言います。
「行儀が悪いわよ、ティネ。お母さんの事を言う前に自分の行儀をなおしなさい」
長女のアルヴィナが静かに言います。
「はーい、ごめんなさい。それはそうとお姉ちゃんはどう思うの?」
「そうね……元・勇者と言う事はあまり公にしない方がいいと思うわ」
「どうして?」
アルティネがお茶を飲みながら問う。

191 :
「名前が公表されているのは旧帝国領の国王様と后様ぐらいしかいないし、
勇者軍は有名だから、気軽に旅行もいけなくなるかもね。
周囲の眼を気にしながらというのは疲れるだけだし」
とこれはグリエルド。
「えーそれはイヤだなぁ……あ、じゃあ、この前ベストセラーになった
『勇者と皇女』って伝記出てくる豪傑な槍使いってお母さんのことなの?」
痛いところをつかれて私はお茶を飲む手を止めた。
「…………そうよ。伝記内では大男になっていたけど」
「ふふ…私も読んだわ。お父さんが女性になっていたし、名前がクリスに
なっていたわね」
「ははははっ!本当は違うのにね」
「食事中に大声で笑わない。二人とも行儀が悪いわよ!」
その夜
「その伝記も勇者軍の人が書いたって知ったら、あの二人は驚くでしょうね」
作者から送られてきた愛蔵版を手にしながら私は言った。
ご丁寧に巻末にサインまで入っている。
「ははは、イリアスが『いつか皆の活躍を書いた本を出版するんだ』
ていつも口癖のように言っていたからね、まさか本当に本にするとは」
「そうね……あの頃が懐かしいわ」
私は寝台に飾ってある写真を眺めた。義勇軍の頃、拠点にしていた館で撮った
集合写真だ。隣には親友のアリスの姿がある。
「あの頃は君も男勝りだったからね、アルティネにそっくりだ」
「あら、そういうあなたはもう少し、細かったわ」
「運動不足……善処します」
「冗談よ、グリエルド。今も昔もステキだわ」
私はそう言って夫にキスした。
「…ん…んっ」
「あ…アクス…とっても…柔らかい…」
初めの軽いキスから啄むようなキスへとなり、やがて深く濃いキスへ。
「…ふはぁ…は…情熱的よ、グリエルド…三人目…欲しいの?」
「そうだね……授かったなら……アクス」
唇と唇を結ぶ唾液の糸が、淫靡に光る。

続きは夜にでも。
次回で完結

192 :
今は自室のベッドの上、寝間着を身につけたままグリエルドの
唇を受けている。本来であればネグリジェやら
露出が多いものを身につけていた方が刺激的なのだろうが、
私の趣向に合わない。
「はん…んっ…あ…む、胸も…は、は……んっ
グリエルドの手が胸元にかかり、一つずつボタンを外していく。
ブラに包まれた胸が顕わになった。
……少々、大きい私の胸。親友のアリスから
『いいなぁ…どうしたらそんなに大きくなるの?』
と羨望の眼差しで見られていた胸…
槍使いの私にとっては邪魔なだけだったが
グリエルドはとても喜んでいる。
は…恥ずかしいけど…挟んだり…すり寄せて圧迫したまま、
く、口でしたりすると…もうたまらないとう顔をする。
「あ…は……ン」
「声出しても平気だよ…もっと声を聞かせて」
心配性のグリエルドは声やベッドのきしみ、結合音が漏れないよう
扉や部屋全体に魔法施錠し、防音も完璧にしているので、
年頃の娘達に聞かれる心配もなく安心だ。
「今日も一日、お疲れ様…アクス先生」
夫が冗談っぽく言った。
「あン…ふふふふ…じゃ、私の疲れを…癒して」
再度キスをして、ホックを外す。
ハラリとブラジャーが落ち、乳房が顕わになった。
「…綺麗だよ…アクス…ん…とてもいい香り」
グリエルドはゆっくりと乳房に手を合わせ、乳房にキスをする。
ピリピリと小さな刺激が乳房に広がった。
「あっ……アリスからもらった香水をつけたの。
エルフの里に生える花の香りだって」
私は背をベッドに預け、仰向けになりながらグリエルドの頭部を軽く抱いた。
「妖精の幻惑魔法がかかっていたりするのかな?」
「もしかするとそうかも…ん…魅了されちゃうかもね、いつもと違う私に」
「それは大変だ…」
もう一度キスをして私は夫を抱き締めた。グリエルドの手が胸を軽くさすり、
優しい手つきで乳房を揉みし抱く。夫の優しい手つきに乳首が
反応し、固く、痛いくらいにツンと天井を向く。
その乳首にグリエルドが食らいついてきた。
「はあっ…あ…グリ…ふんん…あっ…エルド…」
ちゅううっと勢いよく吸い上げられ、思わず声が漏れた。

193 :
その感覚に戸惑いを…お、覚え…あ、くうう…
「アクス…アクス…もう濡れてるよ…感じやすい体質も槍術と一緒で…変わらないね」
グリエルドがわざといやらしい事をいう。
「もう、いちいち言わなくても…あ…い、いい!」
「怒った顔も綺麗だよ、アクス」
若干、私の頬は引きつっているが、そんな動揺は見せず、グリエルドは優しく
私の股間をなぞり、下着を剥いでいく。
「アクス…僕のも…」
私の手を取り、顕わになったグリエルドの生殖器に這わせた。
「グリエルドのここ……」
グリエルドのペニスは大きい。
長さも太さも。初めてした時……受け入れるのに苦労した。
「いつも逞しくて立派ね…」
私はチラと横目でその巨根を見ながら言った。
「やらしいのはお互い様だと思うけど」
そういいつつ、再び乳首を口に含み、吸い上げるグリエルド。
くっ…はっ…ああ……濡れてきた。じゅん…と、あ、アソコが濡れて…
「な、アクス……」
あの巨根を持ち、グリエルドが挿入を迫ってきた。
「あっ…ま、まだ早すぎ―――あ、ああっ」
「アクスの中に入りたい」
巨根の先端が濡れそぼった生殖口にあてがわれた。
「グリエルド、ああ――――――はっ!」
ぐちゅと先端が呑み込まれたかと思うと、膣内は思ったよりも
柔軟にグリエルドを受け入れた。…んんんっ……す、すごい
「はっ…ああっ、グ、グリエルド、グリエルド」
「アクスの中…あたたかいよ」
「あっはぁン……グリエルド……」
「アクス……」
ぎゅっとグリエルドが私を抱き締めてくれた。
あはは…くらくらきた……す…あ、あれ…
か、身体が…あ、熱いです…火照って、火照……って―――
キュンキュンと子宮が疼き、奧へ奧へとグリエルドを求める。
な…なに…こ、この感覚は…ああ、頭の中が真っ白に。
「ねぇ…グリエルド、本当にもう一人くらい欲しくない?」
「え…アクス?」
そして深夜
「あっ…あぐ…はぁ…ま、また…ああっ」
「グリエルド!すごい、すごい気持ちいい!出して!出して!
私の中にぶちまけて!」
グリエルドがお尻を掴んで腰を叩きつけたと同時にビクンビクンと震えた。
ゾクゾクとする快楽が一気に駆け抜ける。
「あ…は…や、ま、また……んんんっ…な、中…すごい…うううっ」
ぷるぷると震え、そのまま抱きつく。
私は夫ベッドに押しつけられたまま、おっぱいを擦りつける。
「はぁはぁはぁアクス、お、お願いだ…す、す、少し休ませてくれ」
「だめよ、あなた…もっと、もっとしたいの。全然足りないわ。
もっと激しくかき回して!……妊娠させて!」
「あっも…もうダメだ……アクスの眼鏡もドロ…ドロ…じゃないか」
「眼鏡をかけたままセックスしてくれって言ったのはあなたじゃない。それに
明日休みだから大丈夫!ね、いいでしょ?あの娘達に見られてもいいわ!
むしろ、見せつけてあげましょ?私達がどれくらい愛し合ってるか!」
あ…ああ、な、何なの…こ、この香水…も、もしかして本当に
ま、魔法が……ああ、本当にもう一人デキちゃうかもしれない。
END

194 :
陵辱・バッドエンド警報

195 :
オモニ川のその向こう、ウリ平原の遥か彼方、パククネ山の麓の森の、網タイツを履いた足に載った小屋に住む魔女ナ
スタロヴィカのもとに王の使いがやって来たのは、隣国の軍勢が王都まで三日の距離に迫った夏の終わりのことだった。
「魔女ナスタロヴィカ、王の名において命ずる。その魔力をもって敵の軍勢を討ち滅ぼすのだ!」
「だが断るッ!」
横柄の国から横柄を広めに来たような使者のたっぷりと贅肉が詰まった腹に、美人でセクシーダイナマイトな魔女の無
慈悲なヤクザキックが決まる。
豚のような悲鳴をあげて倒れる王の使者。
たまたま魔法の才能があったというだけで魔女よ悪魔よと迫害を受け、鳥もかよわぬ辺境に隠れ住まねばならなかった
ナスタロヴィカに、都合の良いときだけ頼ってくる相手の願いを聞いてやる道理などないのである。
「ナニ上から目線で囀ってるかなこの豚は?生きたままアングレーズ(豚の詰め物丸焼き)にしてやろうか?それとも
首から下をアオジタエリマキガエルと取り替えてやろうか?」
悶絶する使者の襟首を掴んで引き起こし、ドスの聞いた低音で脅し文句を並べていく。
そこに一人の少年が飛び込んできた。
道案内に雇われた猟師の倅で名をニッキという。
「お願いです、力を貸してください!」
華奢な美少年の雨に打たれた仔犬のような瞳に、魔女はハートを射抜かれた。
「大体わかった、お姉さんにまかせなさい!」
力一杯ニッキを抱き締め、豊満な胸の谷間に少年の顔をめり込ませる。
おねショタ万歳。

196 :
おかしい、メモが貼り付けできない。

197 :
やはり駄目だ。ごめんなさい、ここまでです。

198 :
予想以上のバッドエンドだった

199 :
結局戦火スレに投下したのな、そのほうがいい内容だった

200 :
浮上

201 :
test

202 :
投下します。
初投下なんで改行とかおかしいかもしれませんが許してヒヤシンス
陵辱、異種姦モノなので苦手な人はスルーをお願いしまう

203 :
シャンデラ闘技場は、この街では宮殿を除けば最も大きな建物であり、それを王国の範囲に拡大しても同様の建物である。
 国営のこの建物は国民達の政治への不満から目を背けさせるために作られたものであり、それ故に豪勢で、訪れる観客を飽きさせない様々な催しを殆ど常に開催している。
 そしてその催しの中で特別人気なのが、女性の剣闘士のみが参加する、スレイブ・マッチというものである。
 中々のド直球なネーミングから察することが出来るように、この催しは観客は女人禁制、逆に剣闘士は男子禁制のイベントであり、様々なモンスター、あるいは男剣闘士を相手として女性剣闘士が戦いを見せるというものだ。
 通常の試合と違うのは、女性剣闘士側が敗北した場合、その相手のモンスターや男剣闘士に女性剣闘士を犯す権利が与えられるということである。
 すなわちこのイベントのメインディッシュ、つまり観客が望むものはこの敗北した女剣闘士側のレイプであり、そしてそれがこのイベントを特別人気たらしめているのだ。
 

「はぁ……」
 そしてここに、このイベントに参加するハメになった一人の少女が存在する。
「―――フランシス・フォファナ!呼ばれたらさっさと前に出ろ!」
 闘技場の入場控えゲートに、怒声が響く。
 赤ら顔の髭面の中年が、少女―――フランシス・フォファナ、通称フラン―――の名を呼び、入場の準備をするように怒鳴りつけていた。
 進まぬ気を無理矢理に奮い立たせ、フランはやや緊張と焦燥にふらつく足取りで、指示された位置に着いた。
 

 彼女は、剣闘士ではなく冒険者である。
 いや、だったというべきか。
 依頼を受けてある古代遺跡の調査に向かったところ、そこで国王直属の騎士たちと遭遇。
 一方的に遺跡への立ち入り禁止を通告され、それに抗議したフランを騎士たちは拘束し、この闘技場に送ったのである。
 そして送られて早々、このスレイブ・マッチに参加させられることになったのだが、別にこれは珍しいことではない。
 

 

204 :
 そもそもこのスレイブ・マッチには本物の女剣闘士は起用されていないのだ。
 何故なら、まあ例外はいるにせよ女剣闘士に綺麗どころはほとんどおらず、大体が体中の筋肉が発狂したように隆起しているか、オークと見分けがつかないような残念な容姿を持っているか、もしくはその両方である。
 そのまま建前通り女剣闘士の陵辱ショーなど見せられたところでブーイングの嵐になるのがオチなのだ。
 しかしそうすると自然、陵辱される女剣闘士役の美女が必要になり、運営側はそれらを確保する必要性が出てくる。 故に運営、いや王国は些細なルール違反、法律違反を犯した美女を片っ端から闘技場に送り込み、スレイブ・マッチの駒にしているのだった。
 

(周りの参加者も、美人ばっかり。こんなことをしているから、この国の心ある人たちからの評価は地に落ちる一方なのに)
 フランの周囲では、フランと同じような境遇の女性たちが青ざめた顔で出番を待っていた。 
 その中には、どう見ても戦いには縁のないような白い肌の細身の少女なども多く含まれている。
 王国のスレイブ・マッチ参加者集めは強引で、闘技場に縁のない高所得者層の子女までもターゲットにし始めたと聞いた。
 おそらく彼女らはその犠牲者なのだろう。
(こんなことを続けていたら、もう心ある人たちから愛想を尽かされて、クーデターを起こされても文句は言えない。この国はもう終わりね。国民の不満を押さえつけるために始めた闘技場が、国を滅ぼそうとしている)
 美しく長い金髪を微かに振りながら、そんなことを思う。
 彼女自身、王国の無計画な政治が引き起こした飢饉や疫病で親を亡くし、以後スラムで過ごしてきた過去がある。
 よって彼女にとって王国は敬意を払う対象ではなく、憎むべき、憎悪すべき対象ですらあった。

 ウオオーッ!

 野太い、闘技場のフィールドから聞こえてきた歓声にフランは思索から引き戻された。
 現在フィールドではフランの前に大観衆の前に出て行った少女の試合が行なわれており、先ほどから断続的に歓声や下卑た野次などがフランたちのいる控えゲートにまで響いていた。
 ここからでは、今フィールドで何が行なわれているか推し量ることはできないが―――。
(女剣闘士側が奇跡の勝利、なんて展開にはなっていないでしょうね)
 フランの前に闘っているのは落ちぶれた貴族の庶子だという娘で、フランと同じ18くらいである少女だった。
 見るからに実戦の経験はなさそうで、フィールドに出る時も青ざめた顔でガタガタ震えていたために、フランはおそらく彼女が無惨に犯されるものだと予測したのだ。
 そして観客の歓声の大きさを見る限り、その予想は正しいものに思えた。

205 :
「そろそろ出番だ。フランシス・フォファナ。観念するんだな」
 冷酷に赤ら顔の男がフランに告げた時、あの後も幾度か響いた歓声は、一際大きな一回を最後に聞こえなくなってしばらく経っていた。
 おそらく、何らかの形で前の女剣闘士の戦いは決着が着いたのだろう。
 例えそれがどんな手酷い結果であろうとも。
(さて……それより、私の心配をしなくちゃ……!私の相手はどんなモンスターなのか……)
 フランが闘わされる相手について、彼女は何の情報ももらっていない。
 情報を与えないのは万が一にも対策を採られて勝機を与えないためか。
(過信は禁物だけど……!私には冒険者として、そしてスラムで鍛えられた生存術がある。サイクロプスクラスならどうにもならないけれど、オークくらいなら……!)
 その若さに見合わず、フランは冒険者としてそこそこ以上の実績を持っている。
 荒事にも自信があり、もし運営側がフランの能力を過小評価して弱いモンスターを相手としていれば、一杯食わすことも可能だという目論見があった。
 もちろんそれは希望的観測で、実際にそう上手く行かないことも十分予想済みであるが、彼女の起回生のチャンスはそれしかない。
 大観衆の前での無惨なレイプショーという最悪な結末を迎えないために、フランのできることは全力を尽くして闘うことだった。

 
「さあ本日の目玉剣闘士の登場だ!―――フランシス・フォファナ!」
 促され、ゲートから前に進み出ると先程よりも一際大きい、地鳴りのような歓声がビリビリと体の芯に響いてきた。
(目玉、と紹介されるということは、それなり以上に私は戦える人間だとみなされているということね……。その戦える女が無様に犯されるのを観客達は望んでいる……。思い通りになんて、なってやるもんですか!)
 このスレイブ・マッチでは先にフィールドに出た少女のように、素人すら俄か剣闘士に仕立て上げて出場させるのだが、ただ素人の少女が犯されるだけなら観客もいまいち盛り上がらない。
 やはり会場が最も盛り上がるのは、強い女が敗北して陵辱される姿であり、それなりに戦えるフランが目玉として会場に紹介されたのも、その強さ故のことである。
 大観衆から向けられる体を舐め回すような無遠慮な視線を感じながら、フランはそれを振り払うように目線を上げ、堂々と中央に進み出る。
 肩下あたりまである美しい金髪と、俗に言うビキニアーマーに包まれた引き締まった体のラインと出るところは出たプロポーション。
 それらに観客の男達は目を奪われ、そして欲望を滾らせながら思うのだ。
 この、強く美しい少女が陵辱に屈し、快楽に泣き叫ぶ様が見たいと。

206 :
(私の相手は……まだ出てきていないみたいね……)
 中央に進み、与えられた剣を握り締め、敵の到来を待つ。
 努めて投げられる視線を無視し、集中を保って待機していると。
「それでは女剣闘士フランの相手は……このモンスターだっ!!」
 司会の紹介の声と共に、観客の歓声とは違う空気を切り裂くような唸り声が大分距離の離れたフランにも聞こえてきた。
 地響きすら聞こえてきそうなズシン、ズシンという足音を響かせながらフィールドに姿を現したのは―――。
(トロール……!)
 フランの三倍ほどはありそうな巨体を揺らしながら、その汚らしい怪物は中央に歩を進めてくる。
 知能こそ大したことはないが、その驚異的な膂力で危険なモンスターのうちのひとつに数えられるトロール。
 飼いならされたその力の怪物こそがフランの相手であり、彼女を陵辱するために運営側が用意した刺客だった。
「ハッハー!頼むぜ!その女をヒーコラ言わせてやれ!」
「あの女もツイてねえな!闘技場でも最強の魔物と当たるなんざ!」
「いつも見せてるあの豪快なレイプ、見せてくれよ!」
 観客からはフランに聞こえるほどの声量で次々に野次が飛び、トロールはそれに答えるように一声咆哮すると、フランと対峙するように対面に仁王立ちした。
(絶望的、というほどの相手ではないけれど……。厳しい敵ということに変わりはないわね……!)
 厳しい、緊張した面持ちでフランは相手の分析をする。
 トロールなら冒険者として何度か相手をしたことがあるが、それは他の冒険者と協力しての話である。
 流石にソロで倒した経験は無い。
(それでも……負けられない!)
 敗北すれば相手のモンスターはフランを犯す権利を得る。
 このスレイブ・マッチの基本ルールだ。
 だがフランはこんなところでレイプされる気はさらさらなかった。
「さあ!!それではスレイブ・マッチを始めます!」

207 :
ウオオッー!!!

 観客の欲望と下卑た期待を交えた咆哮と共に、試合は始まった。
 瞬間、フランはトロールから後ろに飛んで距離を取り、相手の出方を伺う。
(トロールは知能が低くて、俊敏性に欠ける!つまり私は相手の攻撃をかわしてのカウンターを中心に戦えばいいっ!)
 扇情的なビキニアーマーに包まれた体に汗を滲ませつつ、フランを追って近づいてくるトロールの動きを観察する。
 ドスドスとフランを追い走ってくるトロールは、武器の一つも身につけていない。
 おそらくはしてはならないからだろう。
 フランの目から見れば無造作にすら見えるとろい動作で、彼女の体と同じくらいの太さの腕を伸ばしてくるだけである。
「見切ったっ!」
 伸ばす丸太のような腕をかいくぐり、脇を潜り抜けて後ろを取る。
(分厚い皮膚を持つトロールといっても、首の後ろは急所……!そこを叩けば……!)
 相変わらず緩慢な動きのトロールの項に斬撃を刻もうと飛び掛る。

208 :
ザクッ!!

 飛び散る血―――だが。
(硬いっ!?)
 フランは自分の手に残る考えられない感覚に目を見開く。
 踏み込みと気合十分で振るった剣はトロールの首筋の表層だけを切り取っただけに留まり―――。
(―――剣が……折れた……!?)
 そしてフランのこの場での唯一の頼みたる剣がその意外な硬さに耐え切れず折れてしまっていた。
「よっしゃー!流石コイツは硬えーぜ!」
「そいつには剣は通らねえんだよっ!」
「観念して犯されちまえっ!」
 観客の野次と横たわる現実に、フランは顔色を失う。
(迂闊だった……!認識が甘かった!)
 思えば、犯される強い女という構図を作りたい運営側が、簡単にフランを勝たせてくれるはずもない。
 ただのトロールに見えても、今刃が通らなかったように絶対に勝てないように何らかの細工をしてあるのは考慮すべき事態だったのだ。
(くっ……!仕方ない……!また体勢を立て直して……っ!?)
 その瞬間だった。

 

209 :
ブシュゥゥゥッ!!

 トロールのブツブツとした全身の毛穴から、白いガスのようなものが唐突に噴出した。
(なっ、なにこれっ!?ガス!?トロールにこんな能力なんてないはず―――!)
 慌てて息を止めようとするが間に合わず、多少のガスを吸ってしまう。
「くっ……!ゲホッ!ゲホッ!」
 ガスのトロール臭さ溢れる臭気に、思わずむせる。
 その様を見て、観客が今日一番の歓声を上げた。
「おおっ!あの女吸ったぞ!」
「はっ!これで完全に勝負ありだな!」
「見たか!これが交配を繰り返して作ったハイ・トロールの実力だぜ!」
(こ、交配……!?つまり、普通のトロールの常識は通用しないってこと……!?)
 一気に、焦燥がフランを襲う。
 剣を通さないほどの皮膚の硬さ、そして今吸ってしまった謎のガス……。
 このトロールは既にフランの知っているトロールではなく、まったく別の怪物であることを認めざるを得ない。
 そして、それは即ちフランの勝ち目が限りなく薄くなったことを示すもので―――。
「あ……なに……これ……!?」
 立っていなくてはいけないのに、足から力が抜ける。
(ガスの影響……!?それに、体もおかしい……)
 気づけば、体はさほどの動きをしていないのに尋常ではない火照りを持ち、熱い吐息を漏らしてしまう。
 何より、明らかなまでの、唐突な下半身、いや、子宮の疼きがフランを急襲していた。
(こ、こんなに即効性があるなんてっ!このままじゃ……)
 さらなる焦燥に追い討ちをかけるように、フランの目の前に影が落ちる。
 恐る恐る顔を上げると、鈍重なトロールが、心持ち勝ち誇ったようにフランを見下ろしていた。
(しまっ―――!!)
 瞬間、抵抗する間もなく、トロールはフランの手足を押さえつける。

210 :
「くああっ!やめっ……!」
 扇情的なビキニアーマーの股間部分を破り、女の性器を露にされてしまう。
 そしてフラン自身にも信じがたいことに、膣口は既にガスによる効果でドプリと誘うように淫汁を滴らせていた。
「うおお!なかなか綺麗なマンコじゃねえか!」
「やっぱびしょ濡れだぜ!ガスがよく効いてるようだな!」
「くっ!放してっ!」
 こんな衆人監視の状態で無惨に犯されたくはない。
 なによりこんな巨体のトロールに犯されるなど、壊れてしまいかねない!
(どうにかして隙を突かないと……!でも、どうやって……)
 そもそもあの硬い皮膚を突破する手がかりがない。
 一番弱いとされる項が駄目なら、他の場所はもっと硬いはずで―――。
(魔法を使えば―――いいえ、私の習得してる魔法じゃ、とてもトロールは貫けないっ!)
 つまり、事実上突破口などなくて―――。
「いたぶってやれー!!」
「犯せー!!」
 口々に物騒なことを言うそんな観客の望みどおりの結末を、迎えてしまうことになりそうだった。

「グエエエェッ!」
 露出した肉穴に、人間のより硬く大きな肉棒が押し付けられる。
 脈動するそれは石のようにゴツゴツと硬く、そして火傷しそうに熱く、頭を掻き乱すような性臭を放っていた。
「や、やめてっ!!」
 ガスに侵された体の淫らな感覚に耐えつつ、必に抵抗を試みる。
 が―――。
「ひっ……ッ!」
 そぼ濡れた陰唇を押し開き、ガチガチに勃起した肉棒を挿入してこようとする。
 そして硬い肉棒は膣口にゆっくりと収まると、ビクビク震えてより凶暴に暴れ始める。
「くっ、うううっ!あぐぅぅンッ!」
 本当にいたぶるように徐々に徐々に、膨れ上がった大きな亀頭を膣内にめりこませてくる。

211 :
異物を大事な箇所に挿入されているのに、ガスで即効蕩けきった肉壺はフランの脳内にビリビリとした鋭い快感を伝えてきた。
 それを感じでもしたように、怪物は腰を沈めてくる。
「ひウっ!?そ、そこはっ!?」
 いよいよ持って、トロールがフランの膣に肉棒の全てを沈めようとして―――化け物の腰の突き出しが止まった。
「グオオ?」
 メリメリと挿入していきつつ、トロールは違和感を感じているような、釈然としない表情だ。
 その理由は、観客の野次で分かった。
「ちっ!処女じゃねーのかよ!」
「トロールも残念そうだぜ!今まで処女ばっか食ってきたからな!」
「アイツはヤリまくりのビッチってことか。まあいい!ビッチ女にキツイお仕置きを食らわせてやれ!」
 どうやら、フランが処女ではないことに、トロールは少なからず落胆しているらしい。
(余計な……お世話よっ……!)
 過去の男性経験など、見ず知らずの男たちにどうこう言われる謂れはなく、ましてや怪物なら尚更である。
 それにビッチなどという中傷は、恥じるような男性経験をしていないフランにとって、屈辱以外の何者でもなかった。
 恥辱に涙すら滲ませながら、フランはキリッとトロールを見据え返す―――だが。
「うハッ!!!???アアアッ!!?あっ!?」
 その返答は、膣奥への暴力的な腰の押し付けだった。
 まるで股間から口まで熱棒に貫かれたような衝撃が走る。
「は、ウッ!はぁはぁ……」
 怒りと少しの痛み、そして頭を痺れさせる快感が通り抜けていく。
 押さえつけられて動かすこともままならない肉体をビクビクと震わせてしまう。
(なんで……なんで気持ちよくなってるの……)
 媚薬効果のあるガスの影響を受けた体は、異形に犯されているというのにありえないほどの快感を生み出していた。
「やったぜおい!いい様だな!」
「ヤリマンの報いを受けろ!」
「あっく!はぁっ!よ、よくも……!許さない……!」
「グオオッ!!」
「ひあっ!?うっは!!?動くなぁっ!?」
 膣圧の強さに興奮した怪物が、気持ちよさそうに腰を震わせ、最奥まで収めた肉の先端をピチピチと跳ね回らせる。
 貫かれたばかりの膣奥をグリグリと掻き回され、快感が体内で弾けて、はしたない声を上げてしまう。

212 :
 同時に、一杯に広げられた陰唇と肉茎の隙間から蜜汁が滴り落ちた。
「ふはっ!!?あっぐあっ!また動いてっ!?」
 もう既に肉茎は行き止まりに達しているのに、中に入りたいと亀頭が暴れる。
 引き裂かれた膣肉をグリグリと押し広げる圧力に、はしたない声を上げてしまう。
 女の、濡れた吐息を。
「ガアアッ!!」
「はごっ!!?そ、そんなにっ!奥ぅっ!!?」
 怪物の性器の先端が子宮口を外れ、裏の肉壁を抉ってくる。
 まるで子宮を持ち上げられるような恐怖と、膣肉を擦られる快感がないまぜになって、頭がどうにかなりそうだった。
「ウオオッ!!!」
「ぐ!!!や、やめて……!」
 止まるはずもなく、トロールはフランの頭と太腿をがっちりと押さえつけ、目をぎらりと光らせた。
「ひぎっ!!あっ、アッ!!」
 勢いをつけ本能のままに、異形は腰を振りたて始めた。
 膣内をいいように入り口から奥まで、ぐちょぐちょと掻き回される。
 圧迫感と、圧倒的な快感。
(ま、負けるなフラン……!!!こんなところで負けてちゃ……!!)
 必に叱咤するのに、無常にも快感が蓄積されてくる。
 肉穴を人よりも大きな肉棒でゴリゴリと擦られれば、脳天に快感が駆け抜けていく。
「うひっ!はうっ、くああっ!!はぐぅぅぅぅっ!!」
「化け物に犯されて感じてるぜアイツ!」
「ビッチだからチンポなら何でもいいんだろ!!」
「そ、そんなことない……!!あひっ、ひぐっ!はぁぁぁっ!!」
 こんな醜態を晒し、野次られているのに何も出来ないのが悲しい。
 だが怪物の律動で膣内をグジュッとほじられ、快楽に声が出てしまう。
「ギオアアッ!!」
 臭い鼻息を吹きかけながらトロールが腰を捻らせて突きこんできた。
「ひぎ―――っ!!!入り口から奥までっ!!?」
 しっかり腰を引いてぎりぎりまで肉棒を引き抜き、一気に膣奥に打ち付けてくる。
 フランの頭を固定してでっぷりとした体躯に、膣口から奥まで何度も何度も突き立てられる。

213 :
「激しっ、いひぃっ!?くうぅ!」
 こんなにも醜い人外に好き放題に犯されているというのに、抵抗もできないどころか甘い痺れすら覚えてしまう。
 肉と肉が擦れあう度に、頭の中に靄がかかるほどの快楽が押し寄せてくる。
 どんどん気持ちよくなる。
「オオオオッ!!!」
「―――ッ!!?膨らんでっ!?」
 先程よりも膣の肉壁をぐいっと押し広げられている感覚。
 怪物の肉茎が硬さを増して、中に溜まった蜜汁すら掻きだすようにゴツゴツ突き回してくる。
「ま、まさかこれっ!!?」
(種付け!?)
「うおおおおおおっ!!」
「ザーメンたっぷり出して孕ましちまえ!!」
「あっぐ!孕ませるなんてぇ!!そんなっ!?」
「ガアアッ!!!!」
 巨躯を思い切り揺らして、抽送を容赦なく必に早める。
 肥大した生殖器官がズコバコと淫液で解れた膣奥を突き、フランの頭と足をがっちり押さえてくる。
 本当にフランに中出しするつもりだ。
「このまま中っ!?んがっ!あっ!やめてぇっ!出さないでぇ!」
「グオオオオオッ!!!」
「あっぐあっ!?ンアッ!!?来るな出すなっ!出したら絶対許さない!!」
 また律動が早くなる。
 膣内の肉をこじ開けられるほどに肉棒が膨張する。
 全身のどこでもいい、動くところを動かして逃れようとするが、抑えられて地面を這うことすら許されない。
「ひっ、うぅぅっ!これ以上穢されるわけには!あぁぁぁぁっ!!?」
「オオ!オオオオオオ!!!」
「あっ、んあっ!?やめ―――」
 トロールの挿抜がさらに速度を上げた瞬間だった。

214 :
ドブウゥゥゥッ!!!

「――――――ほっ?」
「オオオオオオオッ!!」
 

 ドボォッ!!ドボボボボボブリュゥゥゥッ!!!

「ひっ!!!!?そんなっ!!そんなぁっ!!!??」
 肉穴の中に収めたままの怪物の肉棒が、狂ったように暴れまわる。
 そしてついに、熱い子種を膣の中で盛大にぶちまけられてしまった。
「くうぅぅぅっ!ぐうぅ!トロールなんかの精液っ、あぐんっ!中に出されるなんてぇ!んひっ!」
 あまりのショックに腰がビクビクと跳ねる。
 いやこれは、不潔な異形に種付けされているというのにその熱で快楽を覚えてしまっているのだ。
「ぐんんんんっ!!ぬ、抜いてぇ……!!」
「ガアアアアアアッ!!!」
 

 ビュボボボボボボッ!!

「ふ――――あっ!?だ、駄目っ!!もう中にだすなぁっ!!!」
 まるで衰えを知らないかのように怪物の亀頭が暴走しまくり、灼熱の精汁を吐き出す。

215 :
 ドボボボボボボッ!!!

 たるんだ腹を股間にぶつけられながら、身体の中心に汚汁を撒き散らされる。
 ビチャビチャと肉壁に精液をぶつけられるごとに、ズクンッと下腹が疼いて官能が脳を犯してきた。
(何を考えてるのっ!?なんで気持ちよくなって……!!)
「グアアアッ!!」
「ひぃッ――――!!!」
 腰を捻らせて亀頭を子宮の裏の肉まで叩きつけられる。
 不意打ちに情けなく悲鳴を上げて、腰をビクンと跳ね上げてしまった。
 圧迫と快感が同時に襲い来て、思考を根こそぎ奪おうとしてくる。
 孕まされるかもしれないのにしっかりしろと自分を叱咤した矢先である。
「ゴオオオオオッ!!!」
「な―――ッ!!?まだ出す気っ!?ま、待って―――!!」
 聞く耳など持つはずがないトロールは、フランの腰を掴み、射精中の肉棒を最奥にまたしても押し付けてきた。
「やめっ!やめてぇ!!せめて外にっ!外に!!」
 妊娠は当然のこと、快感も我慢の限界だった。
 あの熱い勢いを奥に食らえば―――!!
「ウオオオオオオッ!!!」
「――――――!!!!!????」
 肉槍で体内を貫く勢いで腰を叩きつけられた。

216 :
ブボッ!!ブビュビュビュビュッ!!!!

「あああ!アアアアアアアアッ!!!!」
 耐えて耐えて痙攣を起こしそうになっていた膣内に熱い一撃を浴びせられる。
 背筋の強烈な痺れが頭の芯にも伝染して思考が飛び、めくるめく官能が全身を支配した。
 堪え切れなかった。
「う、アアアアアアッ!!くぅぅぅぅぅん!!」
 自由が効かなかった身体が独りでにビクビクッと跳ね、押し寄せる快感に躍らせてしまう。
「うっほお!中イキだぜアイツ!」
「変態ビッチだから孕みたいんだろ!」
「トロールに中出しされてよくもイクもんだ!」
「孕みたくなんか……!おっほぉ!?」

217 :
 ドブドブドブッ!!!

「はあっ!?うあああっ!?出すなぁっ!!!もう一杯なのにぃ!!」
 あまりの圧力に怪物の汚液が子宮の中まで入り込み、粘膜を拡張していく。
 自身の身体をいいように弄ばれているのに、我慢できずに快楽に果ててしまう。
 それでも容赦なく吐き出され、ゴボゴボと汚らしい音を立てて膣口から噴き出した。
「すんげえ量だな!」
「こりゃあの変態ビッチが悦ぶわけだぜ!」
「よ、悦んでないぃぃ!悦ぶわけ……どこまで出すのぉ!!?」
 腹が膨らむような錯覚をするくらい、低俗で醜いモンスターに膣内射精をされていた。
 だというのにフランの身体は、意思に反して淫楽のままに上り詰めてしまっていた。
 女の尊厳を踏みにじられ、衆目の前で中出しされているというのに。
 勢いがなくなるまで全ての精を膣奥にぶっかけられ、軽い痙攣が起きている。
 公衆の面前でこんなみっともない姿を晒し、頭がどうにかなりそうだった。

218 :
「ああぁぁぁ……」
 ぐったりとするフランにトロールは満足したのか、その汚らしい口をフランの顔に近づけてくる。
 口付けをするつもりのようだ。
(これが……最後のチャンス!!)
 気力を振り絞る。
 快楽に働かない脳を、無理矢理叱咤する。
 ここで使うのは、フランが持つ最後の手札。

「いっけえええええ!!!」
 口付けしようとしたトロールの口の中に向けて、全力の火炎魔法。
(皮膚がだめなら……!体内を攻撃するまでッ!!!)
「グオオオオオオォッ!!!???」
 初めて響き渡る、トロールの悲鳴。
 渾身の火炎魔法が、悪意の交配を重ねて進化した異形を中から焼き尽くす。
「ギャアアアアアア!!!???」
 巨体がふらつき、後ろに倒れる。
 もう、動かない。
 あれほど響いていた歓声が、一瞬にして静まっている。
「やった……!!」
「な、なんとフランシス・フォファナ……!トロールを打ち倒し、逆転勝利です……!!」
 驚愕を隠せないアナウンスと共に、どよめきとブーイングが会場中に広がり―――フランは、目的の達成をようやく実感した。

219 :
「ふぅ……」
 その夜。
 昼間、トロールによる公開レイプを一度は受けたものの最終的には逆転勝利したフランは、剣闘士控え牢で途方に暮れていた。
 何とか昼間は逆転で勝利を収めたが、この奇跡がそう続かないことはフランにはよく分かっていた。
 今回勝利したフランを今度こそ完全に屈服させるため、運営側はさらに強いモンスターをフランの敵として送り込むだろう。
 その時に今日のような勝利を拾える可能性は低く、今度こそ完全に屈服する様を大観衆に見せ付ける結果になってしまうことになるかもしれない。
(できれば早いうちにここから脱走したいんだけど……)
 だが、牢の鍵は牢番が厳重に管理していて、フランには手が出せなかった。
 そうなると他の手段を考えなくてはいけないが、牢は意外に厳重な魔法でのプロテクトが掛かっており、鍵を外して以外での脱出は難しい状況である。
 このまま座して次のスレイブ・マッチを待つしかないのか―――だがそうなれば、待っているのは良くてここの正式な剣闘士になること、悪くてここからも放逐されて性奴隷になるかである。
 自由を愛し、そのために冒険者という職を選んだフランにとっては耐え切れないことであった。
 

 焦燥を募らせてしばらく悶々としていると、ガチャリ、という音がした。
 思わず、振り向く。
「はいはい♪助けに来たよ」
 フランと同じくらいの年頃、黒髪ツインテールの少女が、そこに―――牢の入り口に立っていた。
 笑顔で、その少女はフランに手を振る。
 救いの手は、思わぬ場所から差し伸べられたのだった。

220 :
とりあえずは投下完了
なんか続編があるっぽい終わり方ですが、もしかしたら近いうちに続編を投下しにくるかもしれません
ちなみにこの作品のコンセプトはガッツリ種付けされる金髪巨乳
続編ではそれに黒髪ツインテが加わります
それではお目汚し失礼

221 :2013/08/28
続編期待ですぅ
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