2013年10エロパロ634: 嫌われる女の子 (317) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

きんぎょ注意報!のエロパロ (122)
最初から調教済みなスレ (72)
武装神姫でエロ妄想をしてみるスレ 第十段 (719)
輪るピングドラムでエロパロ (434)
【堕ちる】調教で従順になって純愛へ【奴隷】 (301)
少女漫画・少女小説全般スレ 5 (691)
【キャサリン】 アトラス総合 Part3 【デビサバ】 (247)
[少年少女]ロリとショタでエロ[子供同士] (915)

嫌われる女の子


1 :2009/06/14 〜 最終レス :2013/08/30
寂しくてオナニーとか寂しくて逆レイプとか仲直りして和姦とか
そんなスレ

2 :
立てるだけってのもなんだから、ちょっと書いてみる。
今日の晩御飯も、結局手を付けられることもなく冷めてしまった。
いつも通り、兄は22時ごろ帰ってきて、いつも通り、由香と由香の用意した晩飯を無視して就寝した。
いつも通りなのだ。なのだが、いつも通り、由香は心が傷んだ。
彼女と彼の1日を説明すれば、由香が先に起床し、後から起床した兄に「おはよう」と声をかけ無視をされ、
「朝ごはん、よかったらたべて」と言っては無視をされ、「行ってきます」と独り言のようにのこして学校へ行く。
午後は由香が学校から帰ってきて家事をして、兄のアルバイトが終わる時間を見計らって晩御飯を用意して、あとは前文の通りである。
簡潔に言って兄である健一は妹の由香を嫌っていた。正確を期すならば、家族を嫌っていたと言える。
しかし両親が交通事故で他界し、それからというもの半年近く二人暮らし。そんな中でも未だに会話できていない。
正確に言えば、由香は頑張って話しかけるのだが、健一はそれを無視するのだ。
一方、由香は兄が怖かったが、彼は同時に憧れの対象でもあった。兄は昔から何でも一人でやってのけてきた。
彼が家族と接しないように生活をしていた事もあって、それは家族愛の情というよりも寧ろ、青い春のそれである。
斯くして、今日も由香は独りその身を慰める。

3 :
つまりぬるぽ

4 :
いや確かにぬるぽは嫌われものだけどさ、ぬるぽがオナニーしてて萌えるか?
……萌えるか?

5 :
>>2
続き読みたい
その兄妹何があったんだろ?

6 :
>>5
ごめん、建てた手前盛り上げなきゃと思ってノリで書いただけなんだ。

7 :
つまり、
マインドヴァイオレンスをやれば良いんだな?

8 :
嫌われるツンデレとか見たいage

9 :
最後には好き合って結ばれていいんだよな?

10 :
>>8
嫌われて誤解されまくり超凹むツンデレ美少女か
最高じゃないか
ついでに>>10ゲト

11 :
>>9
>>1にも書いてあるしおkでしょ
嫌われっぱなしのがいいって奴が多いなら話は別だけど

12 :
皆から煙たがられてる優等生女という電波が

13 :
>>12
好きな男にも酷い誤解を受けてるんですね

14 :
優等生の女の子とすると男の方は卑屈っぽくなるかんじかねぇ

15 :
頼むから>>2の続き書いてくれ
というかなにこの>>1文才ありすぎ

16 :
職人さん待ち

17 :
>>1はさっさと続きを書けよ

18 :
>>8
>>10
>>12-15
こんな感じの設定のが読みたいとです

19 :
そんな感じとは全然違うんですけど書いてみました

20 :

 今にも降り出しそうな分厚く薄暗い雲の下で、アコの小さな胸は破れんばかりに
高鳴っていた。「好きです」精いっぱい声を出したつもりだが伝わっただろうか、彼に。
校舎に囲まれた中庭の片隅、1メートル半離れたところでズボンのポケットに手を入れて
こちらを見ている彼に。
「……あのさ」
 アコにとって永遠とも思える沈黙の果てに、その少年――ナオヤはぽつりと口を開いた。
「俺、彼女いるから……」
「あっ」アコがはじけるように声をあげた。「そっそうだよね、そうだよね、あははっ」
笑い声が上ずり、震える。頬が不気味にひきつっているのが自分でもわかるが抑えられない。
 アコは知っていた。女子に人気のあるナオヤが、特にあの女と一緒にいるところをよく
見かけていたから。きっと彼女が彼の恋人なのだろうと思っていた。
 自分は彼とまともに話したこともない。ただ教室の隅っこから勝手に見ていただけだ。
そんな自分が告白なんてしたところできっと振られるのが落ちだろうと思っていた。
「えっと……高村、だっけ」ナオヤが言葉を探るように、アコの苗字を呼んだ。
「ごっごめん、ごめんね」アコはそれをさえぎってまくしたてた。それ以上何かを聞くのが
怖かった。
「私っほんとごめん、いきなり、あのバカなこと言っちゃって」
「……うん」
「私が勝手に好きで、あの、好きなだけだから、ほんと、つきあうとか、全然」
「悪いんだけどさ……」
「うん」
「その、勝手に好きっていうのも、けっこう困るっていうか……」
 頭を割られるような衝撃を感じた。立っているのがやっとだった。
「そっそうだよね、私っこんなチビだし、暗いし、バカだし、迷惑だよね」
「なんか彼女に悪いしさ」
「ごめんねほんと、気持ち悪いよね私」
「まあ……」
「えと、あの、もうこんなこと言わないから、ほんと、えと……」
「あの……もういいかな」
「あっうん、ごめん、ほんと、変なことで呼び出しちゃって、ごめんね」
「じゃあ」そう言うとナオヤはすぐアコに背を向けた。彼の視界から自分がいなくなった
ことにほっとして、アコは息をついた。
 涙があふれて顔がぐしゃぐしゃになっていた。鼻水も出ている。いつからだろう?
 彼に見られただろうか?
 見られたのなら、もっと嫌われたかもしれない……。
「――ほんと、バカ」薄笑いをうかべてつぶやいた。「まだ彼のこと考えてる」

21 :

 それからどこをどうやって家に帰ったかよく覚えていない。夕食もひとつふたつ箸を
つけただけで席を立ち、心配する家族をよそに自室にこもってしまった。
「嫌われた……嫌われちゃったよ……う、う」
 どうしようもなく涙がこぼれる。布団が、枕が濡れるのも構わずにアコは泣いた。
 枕元には一枚の写真がある。ナオヤの隣にアコがいる写真――といっても、それぞれの
写真を切り抜いて合成したものだ。アコはそれを手にとって、自分の描いていた未来を思った。
「こんな風に、ナオ君の隣に、私が……」
 しかし現実は、いかにその思いが一人よがりで、自分勝手で、気持ち悪いものであったかを
残酷なまでにアコに思い知らせたのである。
「ナオ君……ナオ君……」
 写真の中でほほ笑むナオヤを見つめながら、アコが自らの股間に手を伸ばした。涙で濡れた
指を直接、下着の中へすべらせる。
「ん……っ」
 狭く閉じられた肉と肉の間を分け入り、ぶつかる包皮のさらに奥にアコのいちばん敏感な
部分がある。指の腹でやさしく、押さえつけるように刺激するのがいつものやり方だった。
「う、う……。ふぅ、う」涙まじりの声が、しだいに色をおびてくる。
「きもち、いいよ……ナオ……くぅん」
 充血してきた先端を指先ではさんだり、すこし強くこすったりしていると、頭の中が
まっ白になって何も考えられなくなる。何も考えなくてよくなる。
 こうして妄想の中で気持ちよくなっていればよかった。あの女じゃなくて自分が彼の
隣にいて、彼の腕に抱かれて、彼と唇を重ねて……そんな妄想でだけ快楽を得ていれば
よかった。それだけで十分だったのに。
「んっ、ふ……はあ、はあっ」
 彼の指が愛撫してる、細くてきれいな指が自分の大事なところを、いちばん気持ちいい
ところをいじってる――。
 アコはたかぶり、息を荒げて、体液でぬめった突起をつまむと思いきりつねりあげた。
「んぅ! う、あぅ、ナオく……だい、好きいぃっ」
 小さな体をぎゅーっとこわばらせて、突き抜ける快感を受け止めた。それまでの後悔や
これからの不安、すべてを吹き飛ばしてくれるような強烈な感覚だった。
 ふるえるアコの横で、写真がベッドから床に落ちた。その中でふたりは、笑っていた。
(おわり)

22 :
おおお投下来てた!GJ!

23 :
結構萌えたw
こういう陰気で内気な娘って好き

24 :
>>2の兄妹の状況を勝手に推測してみる
開示されている情報は以下の通り
・兄妹二人暮し
・兄は家族が嫌い
・両親が交通事故で他界
・兄は昔から自立志向が強かった
・兄は家族と接しないように生活していた
最後の一個を兄は、家族と"接しないで"長年暮らしていた、と拡大解釈してみると、こうなる
「兄と妹は割りと歳が離れていて、兄は両親と元々不仲であり、妹が幼少の頃には、さっさと家を出て独立してしまった
 それ以来、妹は兄の自立心を尊敬していたが、兄のほうは、幼い妹のことを好き嫌い以前に、両親の付属物程度に思っており
 家族その物ときっぱり縁を切ったつもりでいた。
 しかし、ごく最近、両親が交通事故で高いし、一人遺された妹を、必然的に兄が引き取ることになる。こうして始まる二人暮し
 妹は世話になっている兄のために、家事全般をせっせとこなして尽くそうとするが、兄は嫌っていた両親が遺した
 しかも長い間接点のなかった妹との接し方が分からず、また妹が時折見せる両親の面影への憎しみも相まって、複雑な感情を抱いている
 さあ、これから二人の生活はどうなるのか?」
というところでは、どうでしょう?>>1

25 :
>>24
なんだ天才か

26 :
>>20-21
うはwwwうざ可愛いw
これは萌えた、相手の男がいいふらしてて
晒し者にされる展開が待ってそうなキャラだ
>>24
ナイス設定補強

27 :
>>24
その設定読んでたら妄想が止めどなく溢れてくる・・・
文才さえあれば・・・

28 :
>>2の続きはまだでしょうか…?

29 :
逆に品行不良で学校のみんなに嫌われてるヤンキー女と成績優秀な幼馴染の男なんてのはいかがだろう

30 :
相手の男に嫌われてないといけないんじゃないの?
でないと、>>29あたりは特に珍しくもない組み合わせに見えるが

31 :
親に決められた許嫁とか
恋人がいるのに無理矢理結婚させられる男と、それでも一途に想う女
新婚スレ向きか?

32 :
男に恋人が存在するかはともかく許婚だが男は嫌がってて
女は一途に想ってるというのは良いなぁ
男にお前は自主性の欠片も無いんだなとか罵倒されて
ショックを受けてる女とか萌えるシチュだ

33 :
強烈な逆ツンデレとかもありなの?
実は女の子の事大好きとか

34 :
それは、ここじゃなくても、そういうスレで良いんじゃないか?

35 :
男がツンデレってシチュ用のスレってあった?

36 :
個人的には、好きな男に嫌われているという女側の主観がポイントなので
最終的に男がツンデレだった、は別に構わないと思う。

37 :
>29
そのヤンキー娘が実はお嬢様なんだけど、半端なグレ方しかできてないとかだったら萌える

38 :
このスレ何人位いるんだ?

39 :


40 :


41 :
スレ住人少な過ぎるw
>>1と後は2、3人しかいないだろ・・・

42 :
迫害も有り?

43 :
有りじゃないの?
もちろん迫害してる側にその女が好きな男が居たりすると盛り上がる

44 :
過疎だ

45 :
ヒトラーの隠し子で、
敗戦後、共産主義者たちに・・・

46 :
それは、ごく普通の輪姦や強姦系シチュじゃないかw
その隠し子ちゃんが、共産主義者の彼に片思いしてるとかならともかく

47 :
クラスでは嫌われてるけど男だけは普通に接してくれる、ってのはどうよ

48 :
>>47
良いと思うけどスレ的に好きな男からも嫌われてるほうがより良いかも
まぁ、投下の難度が上がってもあれだし嫌われてさえいれば
好きな男が女を嫌ってるかはどっちでも良いとは思うけど

49 :
このスレはもっと盛り上がっても良い
好きな女の子に悪戯したりきつくあたるのは男の子の普遍の浪漫だろ
嫌われたり迫害されたりして悲しい顔をした女の子とか
凄くそそるよね

50 :
なんか切ない

51 :
H2Oのはやみちゃんとかこのスレに相応しいな

52 :
保守

53 :


54 :


55 :


56 :


57 :
キララは?

58 :
キラワレモノ

59 :
の美少女

60 :
きららちゃん頑張って
おねがい

61 :
なんという素晴らしいスレ。保守

62 :
好きな男の子に告白して断られるんだけど
それでもめげずにアタックする、前向きな嫌われっ子もいい

63 :
被差別民の女の子か・・・
ロマとかでも良いんだろうか?

64 :
ところで>>1はまだ居るんだろうか?

65 :
キララは美しい少女だった。
月並みな表現だが、そうとしか言いようがない。
大きな瞳、白い肌、整った目鼻立ち、すらりとした肢体。
匂い立つような美貌は彼女がほんの小さな子どものときから群をぬいており、
しだいに大人になりつつあるこのごろでは
キララはその名の通り、キラキラと輝くばかりの至高の存在だった。
僕らの暮らす町は遠く都会から離れた、地味ないなか町だった。
ネオンサインが輝く看板などひとつもなく、
町はいつも、風に舞う土埃の黄土色と古い家々の屋根瓦の鈍色とで暗く沈んでいた。
女の子たちはみな一様に野暮ったく、男はめざめたばかりの性欲と
持て余し気味の体力で眼をぎらつかせていた。
だが、キララだけは違った。
薄暗いトーンに沈む町を背景に、彼女は鮮やかな色彩でもって
くっきりと浮き立っていた。
変哲もない紺のスカートと白いブラウスという制服も、
キララが身に纏うとまるで清楚で可憐な花が咲いたようだった。
繊く長い髪を結い上げ、覗いた白いうなじには後れ毛が、
くるりとカールして愛嬌を添えている。
共布の紺のベルトで締め上げたか細い胴はゆるやかに湾曲して、
その後ろ姿からは甘い、女王蜂のような威厳がそこはかとなく放たれていた。
そう、彼女は僕らの女王だった。
僕らはキララのその純然たる美しさによって彼女に付き従っていた。
あたかも女王蜂に仕える働き蜂のように。
残酷で高慢で
なんでもできて、だれよりも美しく、みんなに注目される、
とくべつな、とくべつな女の子。
キララ。
だが、彼女はきらわれものだった。

66 :
ゴクリ

67 :
新作と続き期待

68 :
>>62
それってストー(ry

69 :
>>68
だがそれが良い

70 :
生き残ってる

71 :
なんか切ないスレ

72 :
保守しておこうか

73 :
意外と栄えてるな

74 :
ほとんど保守なんだぜ・・・

75 :
「来ないで……来ないでください…」
雪乃は椅子の背もたれに左手をついて立ち上がろうとしたが、脚がもつれてまた尻餅をついてしまった。
その間に榎本は距離を詰めてくる。
それから逃れようと尻で後ろに這う形になる。
運動をしているからだろう、黒のストッキングに包まれた形のいい太ももが半分ほど露わになった。
真っ白な白衣が汚れていくのが分かる。
「篠宮君…君の彼氏から聞いたんだけどさ、昔強姦されたんだって?」

雪乃の体がびくっと震える。なぜこの男が知っている?その瞳が驚愕に見開かれる。
その反応を見て満足したように榎本は唇を釣り上げて笑った。
「やっぱりそうなのか。まさかと思ったが……。その顔だと、本当みたいだね。親戚のおじさんだったんでしょ?」
ふう、と鼻で息を吐いた榎本は憐れむような視線を雪乃に向ける。
ねっとりと絡みつくような視線が雪乃の剥き出しの膝から、服越しにも分かるきゅっとくびれたウエスト、
薄紫色のニットの胸の膨らみを犯していく。
「……そんな…篠宮がそんなこと、あなたに喋る訳が…」
そう小さな声で囁いた口元がひきつっている。雪乃は篠宮と二人きりの時は下の名前で呼んでいるが、第三者に話すときは
苗字を使う。まだそんな配慮が出来る余裕があると判断した榎本はさらに一歩間合いを詰めた。
「なんで?篠宮は何でも俺に喋るよ。だって『憧れの先輩』だもん。雪乃君も可哀そうに。
せっかく彼氏にレイプを告白にたのに、俺なんかに喋られて。しかも」
榎本の言葉が雪乃の脳内に反響する。目を反らせない。
榎本は雪乃の前にしゃがみ込み、目線を合わせてニターっと嗤った。
「やめてください…あなたの口から聞きたくないです」
「しかもさ、『重い』ってさ。」
雪乃の拒絶を無視して放たれた言葉に、雪乃は頬を叩かれた思いがした。
今、なんて…?
「だから、そんなうっとおしい過去のある女は嫌だって言ってたんだよ。
可哀そうにな。雪乃君じゃないよ、篠宮君の方だよ。4年も付き合っておきながら…」
雪乃は自分の目から涙がこぼれるのが分かった。

(すみません。妄想なのでここまで…
傷心の女の子に付け入ってにゃんにゃんという設定です)

76 :
脅迫型だったら、こっちの方が相応しいだろうけど
「弱みを握られ泣く泣く……」のSS part2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231164460/
これは一応、彼氏に嫌われて売られちゃうタイプかな?
何にせよ、続きを待ってます

77 :
>>76
おっしゃる通り、彼氏に嫌われる女というつもりでした
でもそちらのスレの方が相応しかったかもしれません。すみません。
ご指摘ありがとうございます。以後熟考してから投稿したいと思います
続きはまとめて書いて投稿したいと思います

78 :
75です。
引越しのため、10月までネットが使えなくなりました。
中途半端本当にすみません。
でも続きは書いて完結させたいです

79 :
保守

80 :
>>78
随分と都合の良い言い訳だな

81 :
嫌われる>>75

82 :
ある意味で、ツンデレ
まあ、十月に続きが投下されるとなれば、このスレをそれまで絶やさぬ事が大事だな

83 :
>>80に嫌われた>>75は美少女

84 :
>>80に嫌われている事が分かっていても、10月に向けて文章を完成させなければ、>>80は自分を更に嫌うだろう。
そんなの嫌‥。>>80の事を、住人の事を、こんなに想っているのに。今は形に表せないから、想いは届かない。
そして>>75は今日も自分を慰め始める。
そう、引っ越し先でインターネットが開通するまで。

85 :
>>84
萌えるwwww

86 :
>>84
>>75は嫌われ役を買って出る為に、
あんな書き込みを…

87 :
好きな男に嫌われ酷い目にあわされる女の子のSS待ってます…

88 :
上げよう

89 :
投下しますー
誰も報われないENDですので、ご注意を。
>>20の「告白」を読んで思いつきました。

90 :
「ど、どうしたの? 中村君・・・」
正面に立つクラスメート、中村君に恐る恐る話しかけた。
私たちは今、学内の最南端にある旧図書館にいる。
ここはもう数年前に使われなくなり、現在では絶好のサボりスポットとなっている場所だ。
放課後ということもあり、人の気配はまったく感じる事ができない。
それとは別に、私は一刻も早く彼の前から立ち去りたかった。
――私は一ヶ月前、彼に告白している。
彼女がいることはわかっていた。それでも、気持ちを伝えずにはいられなかった。
勇気を振り絞って、彼に告白した。
「好きとか困るんだけど。めっちゃキモい」
残酷な言葉。これが彼からの返事だった。
地味で暗い嫌われ者の私は、恋などするべきではなかったのだ。
この狭い空間の中で二人きりというのは、苦痛以外の何でもない。
(……このまま何も喋らないなら、さっさと帰ろう)
そう思った矢先、ようやく彼の口が開いた。
「お前さぁ、俺のこと好きだったよなぁ」
「えっ」
この人は突然何を言い出すのだろうか。あまりのことに、身体が硬直してしまった。
「俺さぁ、こないだ彼女にフられちゃってさぁ」
やばいやばいやばい…………!
頭の中で警笛音が響く。
ああ、どうして、身体、動かないの……!
「ねぇ、なぐさめてよ」
突然、私の身体は宙を舞った。
それは一瞬の事で、気付けば背中には柔らかいマットの感触。視界は、中村君で埋め尽くされていた。
(な、な、何、何、なに、なになになに何なのよおッ!)
わけが、わからない。否、わかりたく、ない。身体は硬直したまま、私の指示を受け付けない。
私の姿は彼にどう映っていたのだろうか。いきなりスカートを捲られ、パンツをずり降ろされた。
そこで私の意識は急にクリアになる。
これは、恐怖だ。怖い、怖い怖い怖い怖い怖い……
「いやぁ、助けてーーーーっ!」
力を振り絞って、中村を押し返そうとする。だが、まったく動かす事ができない。
「誰か、誰かぁ!やだやだ助けてえ!助けてよお!」
それでも必に声を上げる。誰か、誰か来て!
「いや……」
「うるせぇ!」
視界が90度右に移動する。
いったい何がおこったのだろう。ただ、左の頬から熱い痛みが伝わってきた。

91 :

「ったく、おとなしくしてろってんだよ」
私が動かなくなったのを見ると、中村は私の秘所に指を差し込んだ。やわやわと指を折り曲げ、中をほぐしていく。
きっと私のあそこは濡れているんだろう。差し込まれた指が二本になるのを感じた。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音を立てながら、彼の指は私を責め立てる。
ああ、私が私じゃなくなっていく。
彼が指を動かす度に身体は小さく跳ね、言いようのない快感が胸の鼓動を高める。
熱く火照り、汗ばむ四肢とは裏腹に、頬には冷たいものが流れていた。
「あ……ああ……ッ」
彼の愛撫に、私の身体は悲鳴を上げる。
 
――愛撫?
 
違う、これは作業だ。
まったく濡れてない女の人をレイプすると、男の人も痛いと聞いた事がある。
だから、これは作業。私を犯すための、作業――……
「いやああああああああ!!」
「ぶッ!」
そう思った瞬間、私の身体は再び抵抗を始めた。力の限り、手足を思いっきり動かす。そして跳ね上がった足が、中村の顎を見事に蹴り上げた。
ごめん、なんて言わない。中村が顎を押さえて私から離れた隙に、逃げ出そう……しかし、それは叶わなかった。
「てめ、っざけんなよ……!」
あっという間に私の両腕は頭上でクロスするように押さえつけられ、片足を大きく上げられた。両足の間に割り込むように、男がのしかかる。どうしよう、逃げられない。
「やだよう、やめてよう!」
「うるせぇ、これでも銜えてろ!」
男は私の制服からスカーフを抜き取り、口の中に突っ込む。どんなに叫ぼうとしても、外に漏れる音はもごもごという呻きにしかならなかった。
不意に、かちゃかちゃと金属がぶつかり合う音が聞こえる。押さえつけられてる為に目で確認することはできないが、おそらくベルトを外す音だろう。私の大事なところに、指ではない何かが押し当てられるのがわかった。
それが何かなんて、見えなくてもわかる。一気に全身から血の気が引いていく。どんなに力を込めても、男はびくともしない。
「ーーーーーーーーーッ!!!」
私の中に、男のソレがずぶずぶと侵入する。
どんなに必に叫んでも、誰にも届かない。私の頭はどうしようもない絶望感に飲まれ、考えることをやめてしまった。
私の事などお構いなしに、男はひたすら腰を打ち付ける。中で性器がこすれる感触。痛い。痛い痛いキモチイイ……
身体中が歓喜の悲鳴を上げる。心が蝕まれ、追いつめられて。
ド ウ シ テ コ ン ナ ニ キ モ チ イ イ ノ
男根が一層強く打ち付けられ、私の頭は真っ白になる。
お腹の中に、熱いものが広がるのがわかった。
「亜美……!」
最後に中村君がつぶやいたのは、私の名などではなかった。
(終わり)

92 :
以上。
男の気持ちなんざわかるわけもないので、女の子の視点で書いてみた。
ごめんね、あんまりエロくはならなかったよ。

93 :
最低な男最高!

94 :
>>90-91
この後味の悪さが良い!!

95 :
GJ!
もっと盛り上がるといいなここ

96 :
嫌われる対象は性別関係ない方が話し作れそうじゃない?
嫌われた人間がどういう行動に出るか、とかで

97 :
>>90です。
今気付いたのですが、
旧図書館が使われなくなった備品置場状態になってる
ということ書き忘れてました。
図書館なのにマットあるとか何事、的なことになってらー
私も嫌われる対象は女に限らない方がいいと思う。
嫌う側も、相手じゃなくてもいい気がしてきた。
あと、報復とかはこのスレで書けそうだよね。
昔、酷い目に逢わされた相手を恨んでレイプとか
嫌いな相手を襲わせて楽しむってのもアリかもしれない。

98 :
もうすぐ100だ

99 :
99get

100 :
良いスレ

101 :
100越えた

102 :
嫌われる女の子
嫌われる女子
嫌われる好

103 :
バレンタインのチョコをゴミ箱に捨てたい
んで、それを目撃されたい

104 :
>>103
良い妄想ですね

105 :
女の子が自分の名前を呟きながら1人で性器をいじっているところを偶然発見して引きたい
そして錯乱した女の子に押し倒されたい
最終的に和姦したい

106 :
ポーカーで負けた奴は、罰ゲームで一番嫌いな女に告白
告白→OK
デートDV

107 :
好きな相手に嫌われていると思ったら実は両思いだったってのはあり?

108 :
>>107
書き方次第じゃないの?

109 :
保守

110 :
大学で細菌の研究をしている女の子。
好きな男性の細菌にも興味をもち指紋や髪の毛をひっそり採取し培養し冷蔵庫に保管して楽しんでいる。ものを言わない細菌はかわいい。
本当のところ彼の陰毛を手に入れたくて入れたくて仕方がなかったが、実際その男性とは面識はあっても喋ったことはない。
-
喪女板にいた女の子こと。
結局彼にも彼や自分自身の友人にもばれて学校中に広まり退学とするということに

111 :
話が飛んでいて、よくわからんな
指紋は指紋でしかないし、髪の毛は細菌ではないし
その人の身体に付着している細菌に興味があったのかな

112 :
保守

113 :
はっぴーえんどがみたい

114 :
>>113
最終的にははっぴーえんどが良いかもね

115 :
あげあげ

116 :
保守

117 :
保守

118 :
保守

119 :
保守ばかり…

120 :
ほしゅ

121 :
このスレ的には
みんなから嫌われてるイジメられっ子の女の子が
酷い目に遭う話ってのは、どっちかっちゅーとNGというか地雷なんだよね?

122 :
>>121
いやむしろド直球のストライクだろ
何故NGとか地雷とか思われた?

123 :
ただのレス乞食だから

124 :
>>122
すぐ上のレスで「ハッピーエンド希望」って書いてあるし
救いがない話や、鬼畜陵辱系は敬遠されるかと思って。

125 :
>>124
重要なのは過程なんだよ
最終的にハッピーエンドか救いが無い話かは作者の自由にすれば良い
ようはスレタイ通り嫌われる女の子が主役やヒロインなら良いのだ

126 :
てか、ただ一人のレスでハッピーエンドを希望していたからって
それをスレの総意と解釈するってのは、違うだろ
何が言いたいかというと、俺はハッピーエンドより、救いのない話の方が大好き

127 :
ほ。

128 :
保守しよう
とりあえずどなたか投下を…

129 :
保守

130 :
嫌われて肉体的にも精神的にも性的な意味でフルボッコにされる女の子の話が読みたい。

131 :
あげ

132 :
投下期待☆

133 :


134 :


135 :
保守

136 :
保守だー

137 :
てす

138 :
プロットという名の駄妄想だけ垂れ流す
男:卑屈なオタク高校生。
子供の頃に好きな女子から嘘告白ドッキリでからかわれて以来女にトラウマ持ち。
女:幼い頃に男に助けられて以来男ラブ。
本来は優しく純粋なのだが、相手の解釈に幅を与えるような言動をするために、男に要らぬ(主にマイナスの)誤解を与えてしまう。

女、男に告白する

トラウマが蘇った男、怒りに任せて女をこっひどく振る

ショックの女。しかし男を諦められない

女、男の誤解を解いて振り向かせようと努力するが、女の言動が裏目に出てしまい、男のネガティブ思考も手伝って余計に悪印象を与えてしまう

進退極まった女、思い余って男を押し倒す。泣きながら、子供の頃男に助けられた思い出を語る

思い出す男。誤解が氷解し、今までの態度を謝る。そして男の方から逆告白+キス

和姦

ハッピーエンド
嘘告白ドッキリは字面で何が言いたいか察して
いい言葉が見つかんなかった
大学のレポート期限内に間に合わなかったからむしゃくしゃして書いた
携帯からだが反省はしない

139 :
>>138
もちろん初セクロスはだったら誠意をみせろよと男が女に迫って
レイプイベント発生で和姦前にいたしちゃってるんですよね?w

140 :
>>138
その設定で是非

141 :
保守

142 :


143 :
>>138
それ読みたい

144 :
保守

145 :
ほす

146 :
>>138
そういう設定の話大好きですぅ

147 :
好きなシチュなんだけどなー。
誰か投下してくれることを願ってあげ

148 :
投下します
嫌われ少女1
「なに睨んでんだよ、ネクラ女!」
違う。私が見ていたのはその向こう、青空を自由に羽ばたく鳥達だ。
「てめっ、さつきのくせに無視しやがって!生意気だ!」
そのままぼんやりと空を眺めていたら、思ったよりも近くで声がした。
と同時に、拳が少女の俯いた小さな背中に突き刺さる。
「うっ!」
片目を塞いだ包帯の影から、絆創膏を貼った男子の脚が見えた。
「ご、ごめんなさい、ゆーく…、祐樹くん」
そのまま目線をさげると、4−2宮田、と書かれた上履きが目に入る。
「謝んなら顔あげろっていつも言ってんだろ!」
少年の手が少女の艶やかな黒髪に伸び、強引に上を向かせた。
左半分を包帯に覆われた痛々しい顔に、拘束を免れた髪がはらりとかかり、
少年の指を優しくくすぐる。
驚いた少女の小鹿のような瞳が一瞬見開かれ、少年の視線と絡まる。
「ごめ…さい…」
少年の本気で怒った顔。
怖い…。
少女はそれを視界に入れた瞬間、目を伏せ、再度謝罪の言葉を口にした。
だから、気付かなかった。
少女に目を逸らされた瞬間、少年のそれが泣きそうな顔に変わったことを。
「祐樹すげー!おまえ、サダ子怖くねーの?」
一緒のグループにいた他の少年が、祐樹に称賛の声をあげる。
「あ?さつきはただのネクラチビだし。井戸に引きずりこむような力ねーよ」
祐樹、と呼ばれた少年が有名なオカルトムービーの話題を出すと、
「やーん、祐樹くん呪われたら絶対許せなーい!」
女子たちから黄色い悲鳴があがった。
スポーツ少年団のサッカー部に所属し、4年生ながら不動のレギュラーに選ばれる
ほど運動神経がよく、歳の割りに背も高くて甘いマスクをしている祐樹は、
他の学年の女子からも人気があるぐらいモテる。
それでいて他の男子から嫌われない、高い社交性も持ち合わせていた。
「いやー、マジでサダ子に突っ込み入れれんの祐樹ぐらいだって」
「そうそう、俺なんて隣りに並んだだけでゾワゾワっと背筋が」
「じゃあ大輝は牛乳嫌いなおさねーと、いつまでたってもサダ子の隣りだな」
男子でもっとも背の低い大輝は、女子で、というか学年でも断トツに背が低い
さつきの隣に列ぶことが多い。
「うわー、いきなり俺いなくなったら、まじサダ子に呪われたと思って!」
大輝のおどけた声にクラスのみんなが笑う。
さつき以外のみんなが。

「きみ、さつきちゃんだよね!?」
放課後、校門を出て程なくマイクを構えた軽薄そうな若い女性と、カメラなどの
撮影機材を抱えた数人の男達にさつきは囲まれた。
「わー、あれからまだ2ヶ月しか経ってないのに、もう通学してるんだ!」
さつきの小さな肩がビクッと震えた。

149 :
>>148続き
嫌われ少女2
「やっぱり亡くなったお友達がみんな、唯一生き残ったさつきちゃんに味方
してるんだね!どう?あの不幸な転落事故から2ヶ月経ったわけだけど、
今の心境を聞かせて貰えるかな?」
いつも俯きがちな少女の顔が、完全に下を向いた。
「楽しいはずの遠足旅行、それを襲った悲劇!なんと〇〇小学校4年1組の
子供達を乗せたバスが崖下に転落、その惨劇で唯一生き残ったのが、ご存知この
さつきちゃんなのです!」
黙りこくってしまったさつきを前に、女性レポーターが解説を入れて間を持たす。
「さつきちゃんはなんとご両親も交通事故で失っており、その時もさつきちゃん
だけが奇跡的に助かっているのです!」
個人情報保護法などてんで無視したレポートを、ダラダラとカメラの前でたれ流す。
「んー、さつきちゃん、何かコメント貰えないかな?おじさん達も仕事で
来てるから、忙しいんだ。4年生にもなればわかるよね?」
プロデューサらしき男が、貝になってしまった少女に脅しともとれるような
口調で話しかける。
「さつきちゃん、まだ難しくてよく解らないだろうけど、あなたの命は運転手
の過密スケジュールを改めさせるために残されたと思うの。あなたはたった
一人の生き残りなんだから、皆の命を無駄にしないためにもコメントする
義務があるわ」
レポーターの一方的で無神経な言葉が少女の心を傷つけ、無惨に踏みにじる。
「カメラON!OK?…どうやらお友達のことを思い出してしまったようです」
少女の小さな身体が細かく震え、アスファルトに小さな水滴を垂らすと、
それを収めるべくカメラが廻りだす。
「こらー!さつき、おまえなに勝手に一人で帰ってんだ!」
その時、カメラに立ち塞がるように一人の少年が駆け寄ってきた。
「おっと、泣いてしまったさつきちゃんに一人の少年が駆け寄りました。
4年2組に転入されたさつきちゃんの、新しいお友達でしょうか?」
闖入者にカメラを向けると、レポーターがマイクを向ける。
「あ?俺は【新しい】お友達なんかじゃねーよ。それよりオバさん達、
ちゃんと撮影許可取ったのかよ?」
「お、オバ…!」
「最近のガキはネットで変に知識がありやがるな」
絶句したレポーターに代わり、プロデューサらしき男が割って入った。
「カメラ止まってるな?おい坊主、このお嬢ちゃんはな、ご両親が
いらっしゃらないから、許可の取りようがないんだよ」
ふふん、と小ばかにした表情で男が詰め寄るが、少年は一歩も引かない。
「あ?おっさん馬鹿?両親がいなきゃ保護者がわりの人に許可取んなきゃダメ
なんだぜ?事前調査どころか、一般常識も無いんだな」
「はいはい、撮影の邪魔だから」
スタッフの一人が祐樹を排除しようと手を伸ばす。
が、その手をするりとかわし、馬鹿にした表情を浮かべる祐樹。
「はっ、トロくせー!やっぱ〇×局ってろくな人材いないんだな!」
「このガキ!?」
あっさりと挑発にのった一人が掴みかかってきた。
しかしまたも簡単にかわすと、持っていたサッカーボールを足元に転がす。
「あだっ!?」
「おいおい、いい加減にしないと、俺も本気だすぜ?」

150 :
>>149続き
嫌われ少女3
転がったスタッフには目も向けず、その場を取り仕切るプロデューサに挑発的な
目線を向ける祐樹。
「はっはっは!言うじゃねーか、ガキが。ほれ、本気出してみなよ?」
「では遠慮なく」
余裕満面の男の鼻先に、祐樹が小さな犬の玩具をつきつける。
「?」
プロデューサが、ん?という表情を浮かべた次の瞬間、その犬の玩具が
けたたましいサイレンを鳴らした。
「誰かー!変質者がいまーすっ!助けて下さーい!」
「こっ、ガキがっ!」
その大音声を至近距離で受けたプロデューサが、耳を押さえて身もだえる。
「ヤバいっすよ、佐々木さん。この間厳重注意うけたばっかりっすよ、うちら」
「さーちゃん、取材はまたにしましょ」
流石に騒ぎが大きくなるとまずいのか、他のスタッフ達が及び腰になった。
「ち、くそ!おい、今日はやめだ!」
プロデューサの言葉に撮影スタッフ達が先を争うように車に乗り込む。
「はっ!おとといきやがれ!」
走りさるワンボックスカーに中指を追っ立て、舌を出す祐樹。
「おおい、なにかあったのか!?」
サイレンを聞き付けた、近所のおじいさんが塀ごしに顔をのぞかせた。
「あー、ごめんごめん、ただの誤作動だから!」
「こら!防犯ブザーを遊びにつかっちゃイカんぞ、このイタズラ坊主め」
「へへ、ごめんね」
「まったく…」
ぶつぶついいながらもホッとした顔で帰っていくおじいさんに頭を下げると、
祐樹がくるりと振り向く。
「祐樹…くん…?助けてくれた…?いたぁっ!?」
次の瞬間、さつきの包帯を巻いていない方の頭に
ぐりぐりと拳がめり込む。
「お・ま・え・は、な・に・ひ・と・り・で、帰ってんだよ!?」
「だだだって、ゆーく…、祐樹くん、今日練習があるんじゃ…?」
今日は5、6年生は6時間授業、2年生以下は4時間授業なので、4年生は
3年生と一緒に下校なのだが、さつきの登校班には3年生はおらず、中学年下校は
彼女と祐樹の二人きりだ。
「あー、うん。今日は、自主的休暇」
「そんなことしてたら、せっかくレギュラーなのに補欠になっちゃうよ?」
「うっせ!んな心配ならマネージャーでもしやがれ。たっぷりこき使ってやる」
「…私がマネージャーなんかに入ったら…」
「よー、熱いなお二人さん!」
その時、二人に場違いなほど元気な声がかかった。
「祐樹、今日は3年生から告白か?って、げ!サダ子!」
声の主は大輝だった。
「ちっ、俺よりチビっぽいから、てっきり3年だと思ったのに」
同学年で大輝より小さいのはさつきぐらいだ。
「うちらの登校班に3年生はいないからな」
「あー、そうなんだ」
「それより大輝、なんでこっちに?」
大輝の下校ルートは別の道のはずだ。
「あ?うん、この先の病院に昨日忘れ物しちゃってさ。にしても、祐樹って
サダ子と同じ登校班なんだな」
目を合わすと呪われるとでも思っているのか、けっしてさつきの方を見ようとしない。
また涙が滲んできたのを感じ、さつきは顔を伏せた。

151 :
>>150続き
嫌われ少女4
「災難だな。俺だったら怖くて学校いけねーよ。あ、それともホントはサダ子
と友達だとか?」
「さつきと俺は【友達】じゃねえ!」
珍しく祐樹が声をあらげて否定する。
「あ、いや。べつにさつきなんて怖くねーって。あ、そうだ!勝手に帰った
罰として、さつきはうちらのカバン持ちな。大輝もホラ、そのカバン持たせろよ」
大声をあげてしまった照れ隠しか、祐樹は大輝のカバンをむしり取り、さつきに押し付ける。
「い、いいって!サダ子にんなことしたら、マジに呪われてされちまう!」
「だーかーら、さつきにンなこと…」
「…いらないもん…」
その時、ずっと顔を伏せていたさつきが顔をあげ、祐樹を睨む。
「あ?」
「友達なんていらないもんっ!ゆーくんのバカぁっ!」
押し付けられたカバンを祐樹に押し返し、さつきはいきなり駆け出した。
「…な、なんだよ、さつきのヤツ…」
いつもなら俯いたまま黙って受け取るはずの少女の意外な反抗に、思わず呆然とする祐樹。
「お、俺、こっちだから!」
「あ、ああ。じゃあまたな」
なので、病院はそっちじゃないことや、大輝の顔が何故か赤らんでいることにも
気付かず、生返事を返したのだった。

152 :
>>151
嫌われ少女5

虐められたクラスの皆に復讐するため、事故に見せ掛けみなしにする呪いをかけた。
その事故に自らも巻き込まれることで疑いを逸らし、万が一生き残った生徒は
警察が来る前にトドメを注した。
ケガがないと怪しまれるので包帯はしているが、実はダミーで全くの無傷。
サダ子ことさつきを取り巻く噂は幾多にも上る。
女子達はまことしやかに噂し、大輝達も鵜呑みにしてこそいないものの、
さつきの陰欝な雰囲気からもしかしたら、という思いを持っている。
小心者の大輝はまともにさつきと顔を合わせたことすら無かった。
しかし。
つい先程のシーンが脳内で再生される。
ゆーくんのバカぁ!
そう言って涙を浮かべたさつきの姿はとても可憐で。
それを自分に向けられていないことに、軽く嫉妬を覚えたほどだ。
初めてみたサダ子の顔は凄く可愛いくて、大輝の心をわしづかみにしたのだった。
「なんだよ…。サダ子って、すげー可愛いじゃん…」
また見たい。
いや、今度はもっと泣きじゃくる姿を見たい。
そして、許しを願う姿を見たい。
それも他の誰かではなく、大輝自身に泣き付く姿を。
「ずりーなぁ、祐樹は。サダ子のこと独り占めにしてたんだな」

153 :
続きはまた後日。
ヒロインのイメージ落書きです。包帯の巻きかたが変なのは気にしないで下さい
http://imepita.jp/20100222/363230

154 :
やぶさんキター
さつきちゃん可哀想(´・ω・`)
でも可愛いし萌えるよ
次回以降はさつきちゃんの気持ちガン無視でさつきちゃんをなぶりつつ修羅場ですね
期待します

155 :
俺もさつきタソイジめたいよ
身も心もズタズタにして可愛がりたい

156 :
>>153
ショタ男子生徒輪姦もいいけど
女生徒による陰湿きわまるレズいじめが見たい。
ホ●キの柄やラ●ットのグリップを突っ込まれたりするようなヤツ。

157 :
皆さんありがとうございます。ご期待に沿える内容だと良いんですが。
>>152続き
嫌われ少女6
「ゆーくんのバカ!バカバカバカ!だいっキライ!」
だいっキライ。
なのになぜ、友達でないと否定されたのがこんなにも悲しいのか。
祐樹は、さつきがもの心ついた時はすでに一緒にいた友達だった。
甘えん坊のさつきに対して、頼れるお兄ちゃん的な存在ではあったが、
少なくともずっと一緒にいてくれた存在だった。
同じ幼稚園を卒園し、祐樹がサッカーを始めるまでは、もう一人の親友、
未奈ちゃんとの3人でよく遊んでくれたのだ。
「あ…」
気がついたらその未奈ちゃんが住んでいたマンションの前に着いていた。
「あら、お帰りなさい、さつきちゃん」
そのマンションの入り口に、さつきに手を振る女性が一人、にこやかな笑みを
浮かべ佇んでいる。
「未奈ちゃんの…、お母さん…」

「いやぁぁぁっ!」
美奈代は悲鳴を上げながらベッドから跳び起きた。
「はぁっ!はぁっ!」
ドキドキと息苦しいほど心臓が脈打つ。
嫌な夢を見た。
最愛の娘、未奈が事故に巻き込まれ、命を失う夢だ。
「バカね、そんなはずないのに」
時計を見れば3時をちょっとすぎたあたり。
そろそろ未奈が帰ってくる時間だ。
昼ドラをみながらついついうたた寝をしてしまったようだ。
「そうだ、たまには下まで行って未奈を出迎えてあげよっと」
きっと大親友のさつきちゃんとふざけ合いながら帰って来るだろう。
そう、いつものように。

「あら、お帰りなさい、さつきちゃん」
マンションの入り口に降りると、ちょうど小学生の女の子が通りかかるところだった。
包帯で顔半分が隠れていたが、綺麗な黒髪とそれを纏める髪飾りで見間違えようがない。
あの髪飾りは未奈がさつきちゃんの誕生日に贈った物だ。
「さつきちゃん、どうしたの?そんな大怪我しちゃって…」
心配になって近付くと、さつきの身体がびくっ、と震えた気がした。
「あ、あの、未奈ちゃんのお母さん、あの…」
心なしか後退りしているような。
「ふふ、怒ったりしないわ。それに、小さいうちはそれくらいお転婆な方がいいの」
さつきの顔に困惑とも怯えともとれる表情が浮かぶ。
「あっと、ごめん。さつきちゃんうちの未奈と同級生だった。うー、さつき
ちゃんて小さくて可愛いらしいから、ついつい間違えちゃうのよね」
あはは、と笑うと、ふ、と違和感が浮かぶ。
気付いてはいけない。気付いたらダメ。
心のどこかが懸命に叫ぶ。

158 :
>>157続き
嫌われ少女7
「さつきちゃん、もうレディなんだから絶対顔に傷なんて付けちゃダメよ?」
聞いてはいけない。聞いてしまったら、つらい思いをする。
心の声は絶叫とよんで差し支えないほどだ。
だけど…。
「ところで、うちの未奈は今日は一緒じゃないの?」
さつきの顔に、はっきりと怯えの感情が刻まれた。

「珍しいわね、喧嘩でもしたの?」
きっとそうだ。
だから私に会うのが気まずくて、さっきからさつきちゃんは怯えてるんだ。
だから、頭に浮かぶ、病院のベッドで安らかに寝ている未奈の記憶は、さっきの
悪い夢が見せた幻覚に過ぎない。
「未奈は後からくるんでしょ?」
無意識のうちに、後退りするさつきに手が伸びる。
「お願い、何か言って!未奈は…、未奈は後から来るんでしょ!?」
捕まえた小さな肩をガックンガックンと揺さぶる。
「ごめ…なさ…、ご、…なさい…!」
「なんで!?なんで謝るの!未奈は!?うちの未奈は!?」
気が付くと肩を掴んでいた両手は、さつきの簡単に折れてしまいそうな
華奢な首を締め上げていた。
「くっ…!かはっ!」
娘の大親友に手をかけていることに気付いても、その手を離すことが出来ない。
「何か言いなさいよ!私の未奈をどこにやったの!」
少女の小さな身体を押し倒し馬乗りになると、捕まえた首を揺すり、
ガスガスとアスファルトに叩きつける。
ヌルヌルとした感触が少女から溢れ出した血だと認識しても、その手を止める
ことに繋がらない。
「未奈を返して!未奈をかえしてよおぉっ!」
すでにぐったりとしたさつきをなおも振り回し、地面へ何度も叩きつける。
真っ白だった包帯に真紅のバラが咲き乱れた。
その瞳は緩く閉じられ、病室のベッドに横たわった娘の姿とダブる。
「黙ってないで応えなさい!」
そして、ついに致命的な言葉が口から飛び出した。
「あなたが、代わりに、ねば良かったのよ!」

(未奈ちゃんのお母さん!)
優しげに微笑む女性を見て、さつきの胸がきんきんと痛む。
親友の母親。
両親のいないさつきに、本当の母親のように接してくれた存在。
勉強を教えてくれたり、お料理を教えてくれたりもした。
そして時には、未奈ちゃんとのイタズラが過ぎて、二人してお尻をひんむかれ、
尻を叩いて本気で怒ってくれた。
だけど二人で泣きながら謝ると、お日様みたいな笑顔を浮かべて、ギュッ、と
抱きしめてくれた、本当の母親のような存在。
しかし…。
その笑顔は娘の未奈を失ったと同時に、永遠に失われてしまった。
泣きながら自分の首を締め上げる美奈代を見て、さつきの心が痛む。
硬いアスファルトに叩きつけられ、事故の時に負った傷口が開いて血が
溢れ出したが、本当に痛いのは心だった。
目が霞む。
美奈代の瞳から滴り落ちる涙の雫が、まるで硫酸のようにさつきの心を穿ち、ずたずたにする。
意識が朦朧としてきたとき、その手に何かが触れた。

159 :
>>158続き
嫌われ少女8
(防犯ブザー…?)
先程、祐樹がテレビ局の人達を追い払ったのと同じ物だ。
スイッチを引っ張れば内蔵されたブザーが大音声をあげ、異常に気付いた大人が
狂ったようにさつきをアスファルトに叩きつける美奈代を止めてくれるだろう。
しかし…。
防犯ブザーを握りしめた手がゆっくりと開き、地面に落ちる。
もしこの光景をみた人が通報して、未奈ちゃんのお母さんが警察に連れて
いかれてしまったら…。
親友の親を、さつきに母親を感じさせてくれた人を犯罪者にしたくない。
自分さえ我慢すれば…。
視界が黒く染まり、叩きつけられる痛みがまるで他人事のように感じ始めてくる。
これなら我慢出来る。
そう思い始めた時、美奈代の口が違うことを叫んだことに気付いた。
アナタガ、カワリニ、シネバヨカッタノヨ!
最初、何て言われたのかわからなかった。
しかし、意味が理解出来た瞬間、心が音をたてて折れた。
大事な、とっても大事な何かが音をたてて潰れた。
「…なさい…。私が…、生きてて…、ごめんなさい!」
滝のように涙が溢れ出した。

言ってしまった。絶対に言ってはいけないことを、ついに言ってしまった。
我に返り、娘同然に思っていた少女を抱きしめる。
その少女は瘧のように身体を震わせ、自分が生きていることをひたすら謝っていた。
「ごめん!ごめんね!さつきちゃんが悪いわけじゃないのに!許して!ごめんなさい…」
必で謝るが、美奈代の言葉はもう少女の心に届かない。
こんなに強く抱きしめているのに、少女の心はここにいない。
「あ…」
美奈代の手が真っ赤に染まっていた。
さつきに巻かれた純白の包帯は、いつの間にか真紅に染まっている。
「た、大変!きゅ、救急車!」
慌てて抱きしめていた手を離す。
「大丈夫です…。ごめんなさい…」
抱擁をとかれ、夢遊病者のようにフラフラと歩き出すさつき。
「だ、大丈夫ってそんなわけ…」
電話をかけようと立ち上がった美奈代が見たものは、少女の完全な拒否だった。
ゆっくりと歩み去っていくさつきの背は、なにもかもを拒否している。
それを痛切に感じ取った美奈代は、それ以上声をかけることが出来なかった。

あ…、お夕飯の支度しなくちゃ。
7時を回っていることに気付き、のろのろと立ち上がった。
どこをどう通って帰ってきたのか覚えていない。
が、ちゃんと帰ってはこれたらしい。
あ、その前に包帯代えないと…。

160 :
>>159続き
嫌われ少女9
乾いてパリパリになった包帯を剥がすと、新たに血が噴き出てくる。
しかしその量はもうそれほどではない。
汚れてしまった包帯とガーゼをパックに詰めると、救急箱を取り出し意外なほど
馴れた手つきで処置を進めていく。
消毒液に浸した綿棒でこびりついた血痕を浄め、清潔なガーゼをパックから
取り出すと軟膏を塗り込む。
それを傷口に当てて押さえながら、手際良く包帯をくるくると巻き付け、
あっという間に包帯の巻き直しが終わった。
看護助手をしながら看護学校に通う、姉の奈々絵による教育の賜物である。
「今日はなんにしようかな…」
ふさぎ込みそうになる気分を吹き飛ばすため、わざと声に出してみた。
冷蔵庫を開けて中身を確認すると、ビールに押しやられて食材はかなり品薄だった。
「あ…。お買い物忘れちゃった…」
仕事と正看の勉強に忙しい姉に代わり、さつきが台所を預かっているのだ。
「……」
急げばまだスーパーの閉店には間に合うが、先程の騒ぎで痛めたのか右足が痛い。
「ごめんね、お姉ちゃん」
今日は簡単な料理で勘弁してもらおう。
取りあえずみそ汁を作ろうとまな板と包丁を取り出し、葱を刻む。
指を切らないよう猫手で葱を押さえるのを教えてくれたのは、未奈ちゃんのお母さんだ。
「この包丁、また磨いでもらわないと…」
切れ味が悪くて繊維が潰れ、涙が止まらない。
グスグスと泣きながら、夕餉の支度を進める。
今夜は料理を作り終えるのに、ちょっと時間がかかってしまいそうだ。
とうに葱など切り終わったのに、さつきはいつまでも涙を拭っていた。

161 :
取り上げ以上です。なかなかHなシーンにたどり着かなくてごめんなさい。
それと、ここから先全面的に書き直すことにしたので
かなり日にちが開いてしまうと思います。
申し訳ありません

162 :
か、かわいそうだ・・・

163 :
さつきちゃんを抱き締めてあげたい…

164 :
もっと追い詰めるのも一興

165 :
>>164
まぁ、気持ちはわかる
抱き締めて優しい言葉を投げかけつつ酷い事したい

166 :
期待上げ

167 :
ところで>>1さんはもういないの?

168 :
さつきちゃんマダ?

169 :
ほす

170 :
今日の晩御飯も、手をつけられることなく冷めてしまった。
(上達、したとおもうんだけどな・・・)
もう一度、自分の料理を食べてみて欲しかった。
 今日の学校の授業もやり過ごして、HRが終了した。
「由香、これからカラオケいかない?」
帰る支度をしていると、そう誘われた。しかし由香にはやらねばならないことがあった。
「ごめん、これからスーパーいったりしないといけないから・・・・・・」
「あ・・・・・・そっか、ゴメン」
逆に申し訳なさそうになった友人をみると心が痛んだが、それでも由香には義務といえるものがあった。
「ううん。気にしないで行ってきて」
由香は家事の全般を行うことを条件に、一緒に住まうことを兄、健一に許されている。
今でこそ炊事に洗濯、掃除と板についてきたものであるが、当初は全く目を当てる事が出来なかった。
両親の保護の下で温々と育ってきた由香には詮方の無いことである。
むしろ、誰に習ったのか、高校卒業前から家事はおろか高校や大学入学の手続き、
果ては葬儀や遺産分配の処理まで行うことができた健一のほうがどうかしているといえよう。
しかし由香の世界はまだまだ狭く、そんな常識はずれな兄と兄妹をやっていると、自分がどうしても駄目な人間に思えてしまうのである。
 はじめて健一に料理をつくったときのことだ。由香のその手際をみて、
「何も出来ないのか」
と一言放った。見た目も味も、お世辞にも上等をやれるものでもなかった。その料理以来、彼は彼女の料理を口にしたことが無い。
 今日は、豚と白菜が特売だったはず。この間安くて多めにかった人参があまってたから、シチューにしよう。フランスパンを買えば、明日の朝ごはんにもつかえるだろう。
フレンチトーストなんかいいかもしれない。そう考えながら帰路を行く。
 今では毎日、朝晩二食、由香が作っている。まだ健一の腕には届かないかもしれない。けど、友達に誉めてもらえる程度には上達したと、彼女は思う。
一度でいい。もう一度彼に自分の料理を食べてみて欲しいと思う由香であった。

171 :
 彼女が帰宅してから一番最初にすることは、洗濯物を取り込むことである。
学校の終わりが大体午後四時ごろであるから、スーパーによっていると日が暮れてしまう。
日が落ちて気温が下がると、せっかく干した洗濯物がまた湿気っぽくなってしまうから余りほおって置けない。
 ところで、料理についてはいわずもがなであるが、意外に、掃除や洗濯もノーヒントから始めるとハードルが高い。
床は想像以上に早く埃がたまるし、洗濯はただ衣服と洗剤を洗濯機にぶち込むだけでは不十分だったりする。
水周りの処理は、年頃の娘にとってはちょっとした苦行である。
 普通ならば家族から少しずつ学ぶような事でも、彼女にはそれが出来ない。相談しやすそうな友人や先生を選んで尋ねて、こつこつと積み上げてきたのだ。
その努力を認めてくれる人間はいない。決して、報われない。
 ちょっと疲れていただけなのだ。ほんの気まぐれに、兄の衣服を掻き抱いてみた。
日差しの匂いと、柔軟剤の匂いしかしなかったが、それでも健一の存在を感じられた。
 ちょっと愛に飢えていただけなのだ。ほんの気まぐれに、兄から労いの言葉をかけられるところを夢想してみた。
ほんの少し視界が滲んで、しかし満ち足りた錯覚を得た。
 (お兄ちゃん・・・・・・)
 まぶたの裏の兄は、優しく由香を抱きしめている。頬が高潮する。脈があがる。ころりと仰向けに寝そべる。まるで彼に押し倒されたかのように。
どれだけ健一に邪険にされても、どうしても彼のことを嫌いになることができない。
むしろ淡い想いはどんどんと散り積もって、恋想いとなって由香を押しつぶす。
 (私をみて、お兄ちゃん・・・・・・)
 校則に定められたとおりの長いスカートをたくし上げる。露になった透き通るような太腿は、窓から差し込む夕日に照らされて紅く反射する。
端無く開かれた脚の中心、オレンジに染まる白いショーツの上から秘部を愛でる手は、由香のものではなくてきっと兄のもの。
 「はぁっ・・・・・・はっ・・・・・」
息が乱れる。唾液がたまる。左手は強く兄のシャツを抱きしめる。ラインにそって上下する右手にかかる力も強まる。
 「ん・・・・・・くふぅ・・・・・・」
汗で肌にブラウスがはりつく。髪がはりつく。いじらしく開閉を繰り返す脚は、そのサイクルが早くなってゆく。
 「お、にいっ・・・・・・ちゃん・・・・・・おにいちゃんっ・・・・・・・・・・・・」
あたまの中が真っ白になる。ほんの数秒、全身が緊張し、すぐに弛緩した。荒い息を吐く由香は、呆とした意識の中で扉の開く音を聴いた。
視覚に意識をやると、そこには険しい顔をした健一の姿があった。

172 :
すげー書いたと思っても書き込んでみるとそうでもない不思議

173 :
GJ!!
続きが気になりますので
是非書いてくださいお願いします

174 :
>>170-172
>>1さんですか?お久しぶりです
続き楽しみにしてます。
改めて上の方を見たら「嫌われて誤解されまくり超凹むツンデレ美少女」とか
「皆から煙たがられてる優等生女」とか良い妄想に溢れてますね

175 :
投下GJ
続き期待してます

176 :
期待age

177 :
良いお題なのに盛り上がらん

178 :
ほし

179 :
どなたか投下を…

180 :
保守

181 :
寝る前に妄想シチュだけ
学園もの
男:生真面目かつ努力の鬼。
しかしながら子供の頃から女には勉強もスポーツも勝てず二番手に甘んじてきた。
女に対して強烈なライバル意識とコンプレックスを持つ。
かつては女の事が好きだったが、現在は女への対抗心と嫉妬でそれどころではない。
女:男の幼馴染み。
所謂リアルチートで勉強、スポーツ、容姿全て断トツトップ。
しかし、本人はそれを全く鼻にかけない良い子(それが更に男のコンプレックスを刺激する)。
幼いころから男一筋を貫いてきたが、最近男が冷たい(本人目線)ので心を痛めている。
夢は男のお嫁さんと精神的にファンシー。
・期末テスト。
男、プライドにかけて女に勝とうとするが全敗。
悔しさの余りテストを見せに来た女(悪気なし)に当たり散らし、終いには行為を強要する男。
ひとしきり終わった後、自分の行いの惨めさに気付いた男、更に責めを激しくしてゆく…
陳腐過ぎるか?

182 :
陳腐と評されるのは、良く使われるネタだからであり
良く使われるネタということは、それだけ受けが良いネタだということだよ

183 :
>>181
良いね、当然男からそんな目にあっても自分が悪いのだと思い込んで
男に対して気遣いをみせたり健気な行いをして
余計に男の劣等感と惨めさを煽り立てちゃうんですね。
好きな男に性的暴行を受ける見た目も性格も最高な女の子可愛いぜ

184 :
>>181
このスレに相応しいおにゃのこだ
心身共に男の手でズタボロにされるところを是非詳細に書いて欲しい

185 :
>>181の設定で書かれたSSの投下マダー?

186 :
保守

187 :
ほす

188 :
          ∧_∧
        ⊂(´・ω・`)つ-、
      ///   /_/:::::/
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」  SSの投下はまだかね。
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/| |
  | |----------| |

189 :
ほし

190 :
法主

191 :
しかし・・・「嫌われる女の子」と一言でいっても
状況を色々想像できるわな。
嫌われてるのは「俺」なのか?「彼女」なのか?そしてそれは「周り」からもなのか?
* 俺は彼女に嫌われている、だけど俺はみんなの人気者。嫌っているのは彼女だけ。
* 彼女はみんなから好かれている。俺はそんな彼女が大嫌い。
* 実は俺は苛められっ子。彼女もみんなも俺を嫌っている。
* 彼女は周りの嫌われ者。もちろん俺も大嫌い。
* 彼女はいわゆる苛められっ子。周りは嫌ってるけど、実は俺は・・・
あとはどんなパターンがあるかな?

192 :
>>191
このスレ的には2番目4番目5番目が王道かな
基本的に周囲から嫌われてる、対応するべき男から嫌われてるがこのスレ担当かと
まぁ投下も無いし下手に変則気味な設定を排斥すると更に投下が遠のきそうだが

193 :
内気で口べたで友達がいないっていうのは「嫌われる」に入らないかな

194 :
>>193
そのキャラで好きな男に嫌われたりしてたら最高だな

195 :
>>194
奥手だから男を好きになるっていうのが
まだわからない、ってことにしたいんだけど
でもそうすると年齢設定をどのあたりにすると萌えるんだろう…
いっそ一桁にしちゃおうかしら

196 :
>>195
いや別に高校生くらいでも、家(親)が厳しくて (所謂「良家・名家」だとなお萌え)
未だに「男女7歳にして席を同じゅうせず」・・・という考え方で
幼稚園からずっと女子校で過ごしてきたんだけど、親のどっちかが
「このままじゃアカン。ずっと同性ばかりの環境じゃ、社会に出てもやっていけない」 と、共学の高校に入れる・・・
って、状況ならイケるんじゃないか?
(まぁ・・・大学生でも社会人1年生でも、この設定は生かせるんじゃない?)
「男の人って恐そうだし、どうやって話しかけていいかわからない。
だけどあのひとが気になるの・・・」
とかいって。

197 :
>>195-196
だけどその女の子が好きな男は一々びくびくオドオドする女の子が嫌いなんですね

198 :
保守

199 :
ときめもの伊集院レイとかがこのスレにあってるかもな

200 :
200

201 :
あげ

202 :
保守

203 :
保守がてら投下。
鬱?と直接的表現ではないがの描写注意。
NGはタイトルでお願いします。

204 :
拝啓 あなたへ
あなたがこの手紙を読んでいるということは、やはり私の処刑は執行されたのでしょう。
無念ですが、あなたが望まれたならば、致し方ありません。
ですが、んだとしてもこれだけはあなたに伝えたいと思い、筆をとりました。
どうか最後まで読んでください。
あなたは、私があなたを暗する為に嫁いだと思われているでしょうが、それは違います。
今までも何度も否定しましたが、私はあなたの事を本当に愛しています。
確かに私の実家は、梟雄として知られた家です。
私の父は農民から身を立て、裏切りや謀略を繰り返して一代で大名に成り上がった男です。
私との婚儀も、重臣の方々が乗っ取りを懸念して反対していたことも存じています。
その反対を押しきって、私を妻に迎えて下さった日の事は、今でも忘れません。
信じては下さらぬでしょうが、私はあなたに妻に迎えて頂いて、本当に幸せに思ったものです。
このまま幸せな一生を送ることが出来れば、どれほど幸せであったでしょう。
あなたもあの頃は、私の事を憎からず思って下さったのではないでしょうか。
しかし、私の姉が嫁いだ大名が急し、父がその領地をを併呑した時から、私の幸せは終わりました。

205 :
私はこの家の者としてではなく、父からの刺客である毒婦と見られました。
あなたも初めは私の事を信じようとして下さって、私は望外の喜びに浸ることが出来ました。
しかし、重臣の方々からの讒言をお信じになり、私への寵愛は消えてゆきました。
毎日のお渡り(寝室への訪い)もおざなりになり、お手紙を差し上げても、返書が絶えて久しくなりました。
それまでの夜はあなたと共に過ごすのが常だったので、私の寝室はあなたの残り香だけが寄り添うのみになりました。
あなたが好みと仰った大きい乳房も、太く逞しい指でまさぐって下さった女陰も 、訪れるものもなくなった私と共に奥の間で放っておかれました。
私は雨の絶えた稲の様な心地でした。
あなたが私を嫌っていらっしゃる事は痛いほど分かるのに、私にはそれに対して申し開きも出来ず、ひたすらにあなたを待つことしか出来ませんでした。
無柳をまぎらわそうと物語を読んでも、あなたの事が頭を離れず、もて余す体を慰めてもあなたの指を思い出し、涙に暮れつつ果てました。
その内に侍女から、父を打倒するために私を正妻から廃し、別の家から妻を迎えると言う話を聞き、私はこの手紙を書く決心をしました。

206 :
あなたの下した断に対し、女であり妻である私は逆らうことは叶いません。
そもそも、あなたがねと仰るのなら、私はそれに応じたく思います。
ですが、ぬる前にこれだけはあなたに伝えたく思います。
私はあなたを愛していました。
妻として女として、あなたの妻であったことを幸せに思います。
御仏のお導きで、再び夫婦として巡り会わんことを乞い願います。
その時は、今生の様に互いに背く定めにない、慈しみあえる夫婦になれんことを。

207 :
以上投下終了。
投下してから、ニーズがあるとは思えないことに気がついた。
古文の現代語訳みたいなノリで読んでいただけたら幸い。
それではスレ汚し失礼しました。

208 :
>>203-207
乙です
需要ならここにあります!
こんな嫁を俺も欲しい…そしてこんなけスレタイに合致してる話も珍しい

209 :
>>207
GJです。
いま脳内を「大奥」のテーマが流れてる。w

210 :
>>207
なんて可愛らしいお嫁さん
不憫過ぎる…
でも、なんか色々と欝萌えた

211 :
保守

212 :
投下期待

213 :
上げ

214 :
期待外れの女

215 :
投下期待

216 :
>>207がGJ過ぎた
また書いてくれないかな

217 :
保守

218 :
ほっしゅ

219 :
 どうせ転校するなら制服の可愛い所が良い。
 香久山 遥は県内有数の名門、立畝傍学園中等部へ編入した。この学校へ入れるだけの学力を付けた動力源は、そんな14歳らしい発想によるもの。
 入ってしまえばこちらのもの。2年B組で自己紹介をしながら、教室の様子を見る。大方の生徒は自分を歓迎してくれているようだし、外見で見れば然程珍妙な者もいない。
 しかし、と思った。一人、目を引く女生徒がいた。
「綺麗…」
 誰にも聞こえない声で遥は呟いた。
 黒のポニーテールで纏めている自分とは対称的な赤毛のボブ。脚が非常に長く、身長は170cmを超えているだろう。一方で制服の上からしっかり形状が判別できるほど豊かな胸。
 そして、転校生である自分に一切の興味を示さず窓の外を見る切れ長で闇を湛えた瞳。
 遥はその大人びた少女の隣に席を当てられるが、それを聞いた生徒らが一斉に驚きとも嘲笑とも取れない反応を示した。
「あたし香久山遥。よろしくね」
 着席と同時に隣の大人びた少女に声をかけるが、少女は「どうも」と言うだけで直ぐにまた窓の外へ視線を戻した。名乗りもせずに。
 昼休み。遥は話題に飢えたクラスメイトらの格好の標的となった。昼食をとるだけなのに屋上へ連れ出される。相変わらず窓の外を眺めながら食パンをボソボソとかじる隣席の少女を尻目に。
 屋上では前の学校や部活等に関して根掘り葉掘り聞かれた。供述調書でも作成する気だろうか?
「ところでさ」
 遥は漸く自分から他のクラスメイトへ質問できた。
「あたしの隣の綺麗なコ、あのコって…」
 その話題を出した途端、周囲のクラスメイトの雰囲気が一気に変化する。その内の一人、羽柴美佳が応じた。
「氷室さん…ね。正直あんまりあのコとは仲良くならない方が…」
 歯切れが悪い。しかし遥にも、あの氷室という少女がクラスで歓迎されていない事は分かる。しかし理由は。
「何で?凄い綺麗だし落ち着いてるし…もしかしてダブってたりすんの?」
「じゃないんだ。ただ氷室さんって、施設出てきたばっかりだから」
 氷室 命。一年生の頃に起こした暴力事件がきっかけで、暫しの間まあそういう施設に入れられていた。
 その後も度々トラブルを起こす、県内最強の不良だそうだ。
「だから嫌われてる、っていうか恐くて人が寄り付かないのよね。氷室さん自身も友達作る気無いっぽいし」
 恐いという表現は的を射ているかも知れない。

220 :
 同年とは思えぬ美貌と、憂いを含んだ無表情な面構え。そして補導歴と来た。
「この学校って結構難関だよね?それに通ってしかもあんな綺麗なのに…」
 人は見かけによらない。しかし、今も教室で一人食パンをかじっているであろう氷室 命が若干不憫にも思えた。
 授業が済み、夕日に染まる校門を出る氷室 命。そこへ小柄な影が寄ってきた。
「氷室さん」
 足を止め振り返る。隣席の転校生だった。香久山 遥とか言ったか。
「ね、電車通学なんでしょ。一緒に帰ろ?」
 無言で遥を見返す命。黙って頷く。
 直ぐに遥は後悔した。学校から駅までおよそ十分。その間、一切何らの言葉も発しない命。気まずい。業を煮やし、遥の方から話題を振る。振るが。
「ね、好きな食べ物は何?」
「特には」
「…ね、どんなテレビ見てる?」
「見てない」
「…ね、休日とか何してんの?」
「予習」
 会話が続かない。新たな糸口を探す内に、呆気なく駅に着いた。
「えっと、あたし二番ホームなんだけど…」
「そう。さよなら」
 素早く踵を返し、三番ホームへ向かう命の後ろ姿。私は三番ホームだから、ぐらい言ってくれても良いじゃない、と遥は毒づき、命の後ろ姿を見送る。
 一つ息を吐き、命に背を向け二番ホームへ向かう遥。その遥へ、背後より命の声がかかった。
「香久山!」
 名字呼び捨てかよ。更に毒づきつつ振り向くと、命も正面から遥を見ていた。
「私と仲良くしない方がいい。変な噂が立つから」
 それだけ言って、今度こそ命は遥へ背を向けた。変な噂が立つ。つまり彼女も自身が敬遠されている事を知っていて、転校間もない遥が自身同様に敬遠されないよう忠告した。
「…良いコじゃん」
 少し清々しい気分で遥は二番ホームへ降りた。
 コンクリート剥き出しの冷やかな部屋。命の自宅には彼女しかおらず、当然食事も自分で作る他無い。制服を脱ぎ、タンクトップにダメージジーンズへ着替えてベッドへ横たわる。
 寝転がりながらあの転校生を回想していた。彼女はクラスで孤立した自分を気遣ってくれていたのだ。しかし、そういう状況で彼女にどう反応したら良いのか分からない。
 そもそも同年の女子との会話のすべを知らず、その為に彼女を邪険に扱ってしまったかも知れない。
「そんなつもりじゃ無かった…」
 あの香久山遥は自分にとって初の友達に成り得た存在かも知れない。にも関わらず、自分は彼女に不快な思いをさせてしまった。

221 :
「どうして私は…あんなに口が悪い…」
 友達が欲しい。本来は常にそう思っている。だがクラスの人間は自分の粗暴な面を熟知している。常に一人で暴れているから不良達にも仲間はいない。あの転校生ももう自分に近付いてくれないかも知れない。
「寂しい…寂しいよ…」
 僅かに流れた涙を拭い、ベッドの上で体を丸める。知らず知らず、タンクトップの上から過度に肥大した自分の胸を揉み始めた。
「いけない…でも…遥…」
 自分を心配してくれた転校生を思う。もう彼女は友達にはなってくれないかも知れない。だから、自分の頭の中では友達、或いはそれ以上の関係になりたい。
 汗ばんできた。一旦胸から手を離し、ジーンズを剥がす。白いパンツの上からも蒸れた股座の様子が分かる。下着の下に手を入れ、女性器、乳房を直接手で触れる。
「んああ、遥ぁ…乱暴に触らないで…」
 いつの間にか命は自分が遥に犯されている妄想に浸っていた。自分はいつもそうだ。粗暴で口汚い自分に対して、好意的に接してくれる者がごく稀にいる。命はそんな人物と出会う度に、その者に犯される自分を妄想し悦に入っている。
「ああ…遥あ、遥の指で私のアソコほじって…」
 そう言いながら自分の指を差し込む。あくまでも今、自分を犯しているのは香久山遥である。制服の遥しか知らないので、その姿の遥を幻視しつつ指で局部を掻き回す。
「お、おっぱい好きなの?良いわ、舐めて…はむう!」
 自ら乳房を持ち上げ、乳首にむしゃぶりつく。大きさに比例する訳でもなかろうが、命の胸は感度が強かった。
「ふあぁ、こっちも苛めて…そう、つまんで!」
 両手で自分の乳房を揉みしだく。命の中では、遥は自分への気遣いを忘れて乱暴に責めてくる。そんな強引な性格だと既に設定されていた。
 その設定に沿って乱暴に自らの胸を苛め、更に枕元からやたらと太いバイブレータを取り出した。
「ああ駄目…そんなに太いバイブ入らないのぉ…」
 以前県を越えて遠出し、大人びた自分の容姿を利用して購入した。以来愛用しているのだが、今回は見たことも無い大型のバイブを遥が持ち出した、という設定に沿い、驚いた演技をする。
「あん、振動がアソコに伝わってくる…お願い遥…その太いの入れて…」
 断っておくが遥は中学生であり、また不良らの仲間もいないので男性経験は無い。にも関わらず、遥は既に所謂処女膜を失っていた。

222 :
「痛いぃ!私の奥に太いの入ってくるぅ!中で震えてるのぉ!」
 何故これ程具体的に状況を解説するのか。それはビジュアルを想像しやすいからであり、また他人に気持ちを伝える事が出来ない命にとってはこのタイミングが唯一の自己表現だった。
 大型バイブを左手で女性器に固定し、振動を集約する。悶絶する命。
「奥!奥ぅ!ぶるぶる気持ち良いのぉ!遥も感じてるぅ?嬉しい、嬉しいよぉ!」
 命の中ではバイブが双頭バイブに変換され、それを使って遥が自分と繋がっている。そんな幻が見えていた。
「は、遥ぁ!わたひの愛液飲ませて!」
 垂れた自分の愛液を掌に受け、口に運ぶ。無論、命の中ではこの掌は遥のものだ。
「あ…もう駄目、イク!遥、私イッちゃうのぉ!一緒に来てえ!」
 胸のサイズと反比例した細い腰が折れそうな程仰け反り、遥の幻を見たまま絶頂を迎える。
 誰もいない、防音の完備された自宅。命は塵紙を幾枚も取り出し、濡れた自分の股座や世話になったバイブレータを掃除する。
 冷静になり、命は一つ息を吐く。彼氏はおろか、友達も作れない自分。一度優しい人物と遭遇すれば、その人物に犯される自分がいて、以降その人物と純粋に付き合えなくなり、また親交の機会を失う。
 分かっている筈なのに。それでも衝動を抑え切れない。明日、自分は香久山遥と純粋に接する事が出来るだろうか。それよりも、香久山遥は自分に接してくれるのだろうか。
「私は…私が嫌い」
 自慰の最中でも付けっぱなしだった腕時計を外し、そこに隠した切り傷を見る。
「もう…切りたくない」
 翌朝、氷室命は駅を出て何時ものように他の生徒から避けられながら学校へ向かう。その時だった。
「おはよ、氷室さん!」
 駆けつけて背中を叩く小柄な少女。いや、中学生にしては自分が大柄なのだろうが。小柄な少女はコンビニの袋をぶら下げ笑んでいる。
「忘れたとは言わせないわよ?あたしは香久山遥。隣の席の」
 珍しく命は周囲に目を配ってみた。自分を恐がる素振りのクラスメイト。そこに混じり、自分と明るく接する遥を嘲笑する風の面子が見られる。
 そうした卑劣な面子に睨みをきかせて退散させ、傍らの遥を正面から見る。
「名前は覚えてる。香久山」
 それだけ言って学校へ向かう。結局名字を呼び捨てかよ、と毒づきながら、遥も命の後を追う。
続くかどうかは知らない。

223 :
何はなくともGJ
命かわいいよ命

224 :
GJ。これはいい。百合系か。
続きを待望する。

225 :
長田佳巳の『学校の時間』もよかったなあ。一般だが。クール嫌われ系…

226 :
百合ん百合んな話だー
続き期待

227 :
※注意。女性に対してではないがグロあり
第二話「蹴れ!」
 香久山遥(カグヤマハルカ)が立畝傍(タテウネビ)学園に編入して三日が経過。その間遥は隣席の氷室命(ヒムロミコト)を観察し続け、確かに彼女が異分子であると14歳なりに理解した。
 そもそも立畝傍学園はエリート校であり、前の学校での成績が中の下だった遥がそこへ編入出来たのは、ひとえに神様ありがとうと言う他無い。
 だから生徒らは総じて自尊心や競争心が強い。しかし、その自尊心が満たされる事は無い。
「だって学年トップは毎回氷室さんなんだもん」
 昼休み。命のいない屋上で、羽柴美佳が不満を顕にする。
 テストにてクラストップか学年トップ。その座はほぼ毎回命に奪われる。それは遥も感じていた。一昨日の抜き打ちテストで命は見事百点を取るが、それを称賛したのは教師と遥だけで、他の生徒は冷やかだった。
「何点だった」「見せ合おう」との声が教室中に蔓延するものの、命はその輪に入らない。彼らは傷を舐め合いたいのだ。自尊心に刻まれた傷を。
 そして、と思った。テストが返された数時間後の体育でも命は百mを七秒で駆け抜けた。もうこいつ人間じゃねえ。
 しかし他の生徒がそれを称賛する事はやはり無く、また命も淡々としたものだった。数学にせよ体育にせよ、自らの好成績を誇っている風が無いのだ。
「だからムカつくのよね。あの済ました顔がさ、百点が当然って言ってるみたいで」
 しかも、彼女は学外での素行が悪い。犯罪者予備軍。否、事は既に起こしたのだから犯罪者である。
(そんな犯罪者に負ける自分たちが腹立つって事か)
 遥はそう考えるが、羽柴美佳にそれを伝える事は止めた。
 不浄の地だ。下校時間、校舎を見ながらそう考える。主人公が新たな学校を不浄の地として憤る話があった気がする。何だっけ。
「え〜何だっけ?」
「漱石。坊っちゃん」
 いつの間にか背後に命が出現する。遥はどうも知らず知らず声が出ていたらしい。
 取り敢えず駅までは一緒なので二人で帰路につく。今日で三日目だが、相変わらず命の側からは何も言わない。今日も結局遥から話す他無い。
「あのさ氷室さん。部活とか入んないの?」
「入らない」
 会話終了。じゃあさ、と遥は鞄から冊子を取り出した。立畝傍学園部活動ガイドブック、とある。
「一緒に選ぼ!確か駅の裏側に公園あったよね!」
 僅な間をおいて命は頷く。

228 :
「テニスどう?」
「やめておく」
「…ソフトとか」
「暑苦しいから」
「…茶道部!」
「足が辛い」
 キリがない。部活やる意欲を感じられない。いや、そもそも遥から誘ったのだから命にやる気が無くても仕方無いのだが。
 ベンチに座す二人。ため息を吐いて遥は冊子を閉じる。
「氷室さんアレでしょ。物事をマイナス面から見るタイプだ」
「…神経質なんだと思う」
 珍しい。三日目にして漸く命が自身の心情を吐露した。
「よっしゃ!」
 命が少しだけ心を開いた。収穫だと思ったので遥はフルーツ牛乳を一気飲みする。命もそれに倣い、単なる炭酸水に口をつける。
「おや?酒はやめたのか。氷室命さん」
 声をかけられた。ふと前を見ると金髪にリーゼントという極めて前時代的な二人の男が此方へ下劣な視線を送っている。
「米村…斎藤…」
 命は無感動に二人の名を呼ぶ。場が硬直した。ただ一人動転する遥。
「ね、ねえ氷室さん?このお方達は…」
「昔喧嘩した相手」
 それだけしか言わずに戦闘体勢に入る。斎藤の手にはナイフが光っているが、命に怯んだ様子は無い。
 だが斎藤のターゲットは、遥だった。場慣れしていない彼女を羽交い締めにし、命を見る。
「氷室ぉ。おめーに蹴られた首がまだ痛ぇんだよな。だからそのお友達を」
 米村が言い終わる前に、遥が悲鳴を上げた。
「…やめて」
 命は斎藤と米村を交互に見る。
「何が欲しいの?金?体?…?」
 この期に及んで尚冷静な命。米村は勝ち誇ったように笑う。
「分かってるじゃねえか。まずは体だな」
 大体の意味と状況が飲み込めた遥。この二人は以前命と喧嘩し、敗北したのだろう。そして今日までリベンジの機会を伺っていた。幸いな事に、自分という人質もいる。
 抵抗しようにもナイフが輝いている。絶望的な気分で命と共に連行された。
 海沿いの廃倉庫。命と遥は制服を剥がされた上で固い床に乱暴に投げ出される。斎藤が下劣に笑ってナイフを光らせている。既に歯の根が合わぬ程に震えている遥。その手を黙して握りしめる命。
「美しい友情だなあ氷室?」
「友達じゃないわ」
 命は毅然とそう断言する。唖然とした遥を尻目に言葉を続けた。
「私のせいで香久山にも迷惑をかけてる。だからそもそも香久山は私と友達であってはいけなかったの」
 命は意外に雄弁だ、と遥は呑気に思った。そしてブラジャー一丁なので胸の形がよく分かり、やはり巨乳だとも呑気に思った。

229 :
 冷静な命に立腹したのか、地べたに座り込んでいる二人に米村が下半身を近づける。
「ほら、こいつをおめーに突っ込んでやりたかったんだ」
 既に勃起した不潔な肉棒が現れ、各部に凹凸が見える。真珠を埋め込んだのか。米村も斎藤もまだ20歳そこそこだった筈。大物のヤクザでも気取っているようだ。
 気持ち悪いだけ。命は小さく舌を打ち、震える遥の手を確と握る。
「何をすれば良いの」
早口で機械的に米村へ問う命。先ずは、と彼は命の後頭を掴む。
「おめーら二人で綺麗にしてみせろ。舐めるんだよ」
 命は以前何度か下衆に囲まれ本物の男性器を間近に見せられた事がある。しかし今回は遥がおり、いつものように下衆を倒せない。よりによってこんな男の、というのが命の感想だった。
 だが、拒めば斎藤のナイフにやられる。嗚咽を隠せない遥に耳打ちする。
「ここは…我慢して」
 言って二人の舌がその下劣な男根を這う。互いに初の試みだったため本当に単に舌で撫でるだけだったが、それでも米村の矮小な自尊心を満たすには充分だった。
「うえ…不味いよ…」
 遥の舌に米村の垢が落ち、更に遥自身の涙や鼻水も落ちるためとんでもなく不快な味が発生していた。
「下手だなあ…おい斎藤」
 見守っていた斎藤が動いた。遂にあのナイフが振るわれるのか、と思われたが、斎藤は左手にナイフを持ったまま右手でズボンを下ろす。
「面倒くせえからよ、もうブチ込んじまおう」
 斎藤の逸物には真珠が埋まっている訳ではないようだが、不潔というのは米村と変わり無い。
 命を突き倒し、彼女と自分の下着を剥がす斎藤。
「氷室は俺がヤりますから。米村さんはそっちの乳小せえ方をどうぞ」
「出したらさっさと回せよ?」
 二人を完全にものとして見ている斎藤の言。そんな彼らの人となりは分かっていたので、だから命は斎藤を受け入れた。
「好きにしたら良い…うっ…」
 押し込まれる感触。体重を感じる事を除けばいつものバイブと変わらない。
「おい氷室、初めてなんだろ?何でこんなガバガバなんだよ」
 確かに男性を迎えるのは初めてなのだが、自宅にてかなりのサイズのバイブレータを使用しているため、命は既に処女膜を失っている。第一、斎藤の逸物はいつものバイブに比べてサイズも技量もとにかく中途半端だ。
 だから痛みは少なく単に嫌悪感のみが命に蓄積される。所謂マグロ状態でため息を吐く。こんなものか、と思った。

230 :
 しかし、遥にそんな余裕は無かった。下半身を振り回し、米村を振り払おうと試みる。
 無駄だった。米村の真珠入りが遥の小さな女性器へねじ込まれる。
「や、痛いぃっ!痛いよぉおっ!」
 米村の鼓膜が心配になる程に絶叫する遥。腰を固い地面に打ち付けるように悶絶する。
 その声や動きは快感によるものでは断じてない。恐怖、嫌悪、単純な苦痛。そういったものが混然とした極めてマイナスな意味合いの悶絶だった。
 未成熟な自分の肢体。自慰だって殆んど経験は無い。そこへ強引に百戦錬磨の肉棒を突き入れられた。
「香久山!初めて…だったの…?」
 命の問いなど聞こえない。ただ股の痛みに抵抗せんとする自分の声と高潮する心拍だけが聞こえる。
 転校してくる前だったろうか。道で成人男性向けの漫画を拾った事がある。架空の国のお姫様が魔術師の操る男性器型触手に処女を奪われそのまま人格が崩壊、奴隷へ洗脳されてしまう、という筋書きだった。
 セックスによる快感とは人格が崩壊する程のものなのか、と呆れた。今、嘘だと認識した。
 あんな筋書きは童貞男子にとって好都合な願望の具象に過ぎない。自分の股間に突き刺さる肉の杭。こんな痛みで快楽の虜となる訳がない。
「痛い、やめて…助けてよ氷室さん!お願いだからあ!」
 命に伸ばした手も米村に掴まれる。
「助けとか求めてんじゃねえぞ。俺が処女奪ってやったんだから感謝しろ」
 身勝手な言い分。怒りと恥辱で遥の全身が紅潮する。
 命は斎藤から目をそらし、遥の股間を見る。反射的に流れる愛液に破瓜の血が混じっていた。
 できるなら苦しむ遥を救いたいが、自分が妙な真似をすれば遥が危うい。しかし、何かをしなければ遥の苦しみは続く。
「助けて!お母さあん!」
 前後不覚の遥は母の名を呼び、その様を米村と斎藤が爆笑をもって蔑む。
「お母さん…とかよ!」
「ウケた。単純にウケました」
 廃倉庫に響く下衆の嘲笑。少女の悲鳴。
「おい、そろそろイくけど妊娠したらしっかり堕ろせよ。俺もガキとかいらねえからな」
 米村の抽送が激しくなり、遥の痛みもいよいよ増す。
「もぉ…やめてえぇぇっ!」
 髪を振り乱し、遥は真上の米村へ半狂乱で訴える。
「もう…やめて」
 遂に怒りを爆発させ、命は真上の斎藤を睨んで呟く。
 刹那、斎藤の絶叫が轟いた。彼の額に氷室命の拳が密着している。いや…命の人差し指と中指が斎藤の両目を貫いている。

231 :
 転げ回る斎藤を尻目に立ち上がる命。恐怖の余り固まる米村と遥。米村は最早射精を失念している。
 斎藤の眼孔から指を引き抜き、米村へ迫る命。その隙に強引に米村から離れる遥。
「おい待て!な、本気じゃねえよ、その、おめーにその…セックスってのを教えてやろうと…」
「許さない」
 それだけ告げた。命の瞳の闇が一層濃くなった。一つ息を整え、腰を抜かした米村の胸ぐらへ右足を叩き込む。
 口から空気が抜ける微かな音を残し、米村は昏倒。身体中を暫し痙攣させた後、動きを、そして脈を止めた。
 斎藤は視界を失った恐怖にかられ、鉄骨を無茶苦茶に振り回している。だがそれは廃倉庫の基礎を破壊。
「香久山。逃げる」
 言って命は遥の腕を掴み、ついでに剥がれた制服も掴み、倉庫より脱出する。崩落する倉庫。目を失った斎藤は落下する角材や硝子片を感知出来ない。
 倉庫の残骸の中に、それら落下物で頭蓋を潰された斎藤の抜け殻が米村の抜け殻と共に仲良く転がっていた。
「私はもがいてる内に偶然指が相手の目に入った。自由になったので貴女を助けようともう一人を蹴ったら打ち所が悪くてんだ。そういう事にする」
 まあ、嘘ではない。震える手で制服を直すや遥は脱力し膝を抱く。
 一方の命は冷静に警察を呼ぶ。駆けつけた警官が命の顔を見てまたかという表情を浮かべた。
 両被疑者亡。被害者たる命の証言も明確だったので、取り調べは極めて短時間で済んだ。
 遥の両親は娘を救ってくれた命に幾度も頭を下げていたが、遥自身は命を見る事もしなかった。
 翌朝、駅を降りた命は重い足取りで登校する遥を見つけ、早足で近付く。何を言えば良いのか分からぬまま。
 立ち止まり振り返る遥。互いの目が合う。珍しく、先に命が口を開いた。
「…おはよう香久山」
 沈黙を保つ遥。必に言葉を探す命。
「その…昨日は…」
 昨日、のキーワードが出るや、遥の平手打ちが命に炸裂した。小気味良い音は他の生徒や通行人を立ち止まらせる。
 当の遥は全身を震わせ、憎悪と涙を帯びた目を命へ向ける。
「あたしも…もうあんたとなんか友達になろうと思わないから!」
 取り巻く生徒らを退かし、泣きながら学校へ走る遥。打たれた頬をさすりながら彼女を見送る他無い命。事態を静観していた羽柴美佳が命に詰め寄る。

232 :
 「何したの氷室さん…香久山さんは転校してきたばっかなのよ?いい加減にして、あんたがいるだけで皆の空気が悪くなるんだから!」
 命は黙って頷く。分かっていた。孤立した自分に接近したものは、往々にして自分の闇や罪を恐れて逃げる。両親もそうだった。そして、香久山遥も結局のところそうだったのだ。
 しかし、誰を責められる訳でも無い。だから命は、自分を責める。
「そう。私が悪いの」
 羽柴美佳に頭を下げ、命は駅に引き返した。今日は学校に行けない。いや、命は何処へ行っても嫌われる。そもそも命を歓迎してくれる場所など何処にも無いのだ。
 そして命も遥も、今後この学校に通い続ける自信が無くなっていた。そう言えば、明日は土曜日だったか。
多分続く

233 :
今回は以上です。
>>223->>226
恐縮です。一話のBかな、遥と命の名前がごっちゃになってる箇所がありますね。
あそこでオナってるのは一貫して命です。申し訳ない。

234 :
うわー鬱展開入ってきたな……これは重い
しかしGJ
引き続き続き待望します

235 :
第三話「醤油」
 強姦された翌日…金曜日の朝。香久山遥(カグヤマハルカ)は氷室命(ヒムロミコト)をひっぱたく。結局その日、命が登校する事はなかった。
 また点呼を取る際、教師も命を抜かして数えていた。後から聞いてみたところ、命は一週間の謹慎を食らったらしい。
「一週間っていうのは短すぎるよね」
「一年の頃はあいつ二ヶ月停学とか普通だったろ」
 そんな声が教室のあちこちから聞こえる。遥は命の真似をして窓の外を眺めてみるが、別段面白い光景は見られない。
 昨日の一件だ。警察から連絡を受けた学校が自宅謹慎を認めたのだろう。
 状況が状況だったので正当防衛が認められたとはいえ、命があの二人を害したのは事実。しかし、それで自分を救ったのも事実。
「八つ当たりだ…」
 遥はそう呟いた。命の逆襲が無ければ、自分は望まぬ子を授かっていたところだったのだ。
 だが、彼女と知り合ったのが事の発端だというのも誤りではない。一体誰が悪かったのだろう。金曜、土曜と遥はその解答を見つけられぬまま重い足取りで登校した。無論、体調が悪いとだけ言ってクラスメイトとの会話は一切拒んだ。
 金曜日。遥に頬を打たれ、そのまま帰宅した命。程無く、学校より一週間の自宅謹慎を通達する電話を受けた。
 この処分自体には慣れている。寧ろ授業と無関係な勉強ができる有意義な時間だ。二人をした割には軽い、とまで思った。
 TOEICは900点を超えたので次はドイツ語検定でも受けてみようと、勉強椅子を兼ねたベッドに腰を下ろす。
 しかし、参考書が全く頭に入らない。何を考えても頭の片隅には香久山遥がいて、一度意識すれば直ぐに遥の事で頭が一杯になる。
 あの月曜日。初めて隣席に座り此方を向いた眩しい笑顔。自分に近付く事の危険性を訴えたにもかかわらず、翌日も遥は命と共にいた。
 昨日も部活の話で命を随分と気遣ってくれた。お節介、と言えばそれまでなのだろうが、そもそも人からお節介を受けたためしが無い命にとって、それは明白に「親切」だったし、遥を優しいとも思った。
 そして自分の心情を吐露した時、彼女は笑ってくれた。
「あの笑顔を…私が消した…」
 直後の強姦。そもそも遥と命が知り合わなければ、遥が命と積極的にスキンシップを取らなければ、遥の処女があの害虫らに奪われる事も無かった。遥が命に近づいたのが悪い。
「本当にそう?」
 違う、と命は思う。

236 :
 あんな害虫と接点を持つ自分の素行に問題があるのだ。
 自分の素行の悪さ、評判の悪さを自覚しているなら、近付く遥をもっと強い言葉で威圧し追い払うべきだった。そうすれば、自分と接点を断っておけば遥はあの害虫の餌食にはならなかった。
 だが自分は、遥を追い払う事をしなかった。それはひとえに、遥が友達になってくれる可能性を失いたくなかったからだ。
 結果、自分の為に遥は純潔を散らされ、絶交宣言まで叩きつけた。
「香久山…ごめん…」
 ベッド脇のバイブレータに一瞬手が伸び、そんな自分に気づき、またも自分を嫌悪する。
ー純潔を失い泣いていた遥を、自分はまだ性的な目で見ているー
 遥を夢想すれば、自分が遥に付けた傷を嫌でも思い出す。だから今の命は遥を名字で呼び、自分の中での自分と遥の距離を遠ざけようとしていた。
 結局命は金曜日を、ただ遥の事を考え続けながら膝を抱えて一日を過ごした。
 明日は土曜日。授業は昼まで。午後に遥の家を訪ねてみよう。そう考え、謹慎中ながら学校に再度連絡を取り彼女の住所を調べた。
 土曜日。ショックの抜け切らない遥はクラスメイトの誘いを断り、足早に帰宅する。今はボウリングなどではしゃげる心境ではない。
 帰ってみると、玄関に見慣れぬ靴があった。
「お帰り。氷室さん来てるわよ」
 母の言を受けてリビングを見る。安物のソファーに居心地悪そうに腰掛け、固く口を結んだ命の姿。
 その姿は黒いTシャツにダメージジーンズという服装を除けば育ちの良いどこぞのお嬢様にしか見えず、実際母もそう思っているらしかった。
 命はこちらを向き、無言のまま立ち上がって頭を下げる。
 理は自分を強姦魔から救ってくれた命にある。理屈では分かっているのだが。
(八つ当たりだ…)
 昨日と同じキーワードが遥の中に浮かんだ。感情的にならぬよう留意しつつ、遥は命に自分の部屋を示した。
「ジュース持ってくるから部屋で待ってて」
「…ありがとう」
 キッチンへ向かった遥を見送り、命は彼女の部屋を見渡す。名前は知らないがアイドルのポスターが数枚貼られており、三段ボックスの上に名前は知らないがアニメキャラクターの縫いぐるみが鎮座している。
 部屋も家具一式も木材で統一され、ベッドカバーなどそこかしこにピンクがあしらわれていた。
 同年代の女子ならばお世辞でも可愛いと評する部屋なのだろうが、生憎と命はそんな感想を抱けなかった。

237 :
 命の自宅はコンクリート打ち出し。それがこの部屋では木材に変わっただけ。命の自宅は灰色。それがピンクに変わっただけ。
 あとはポスターだの縫いぐるみだのと無駄なものに支配されている。
 雑然とした部屋。それ以外の感想を思いつかなかった。
 同時に、生まれて初めてクラスメイトの家を訪ねたにもかかわらず無感動な自分が意外だった。
「お待たせー」
 弾んだ声で糖分の高そうな飲料を持ってくる遥もこれはこれで意外だったが、正確には弾んだ声でなく、弾ませている声だと直ちに察した。無理をさせてしまっている。
 沈黙する命。鞄から綺麗に包装された何らかを取り出した。
「これ…お詫び」
「ありがと!開けて良い?」
 黙して頷く命。包装紙から現れたのは、段々になった細長いペットボトルに入った黒い液体。
 醤油だ。
「ラッキーちょうどお醤油切らしてたんだー、とかならねぇっつの」
 遥は突っ込む。命は黙る。これでは突っ込んだ方が悪者のようだ。
「こんな時、何を持ってきたら良いか分からなくて…」
 ギャグかと思ったが命本人は至って真剣だった。余計に気まずくなり、また両者沈黙。
「嫌いだった?醤油…」
「いや…じゃ…ありがたく…」
 遥はとりあえず戴いておき、ジュースをコップに注ぐ。
「その後…どう?」
 がばがばジュースを飲む遥に対し、命から話を切り出した。
「それがさ、月一回カウンセリング受ける羽目になっちゃった。めんどいよねー」
 手を振って遥は陽気に愚痴をこぼす。面倒なのは当然だろう。それに、命とあの公園で喋っていなければそんな手間をかけさせる事も無かった。
「私の…せいね」
「気にしないでって!例えばさ、銀行強盗なら悪いのは強盗じゃん。強盗に入られる所に建ってた銀行は悪くないでしょ?」
 遥が無い頭を振り絞って思いついた喩え。命は一応は頷いてみせるが、心底納得してはいないようだ。
 またも両者の間に嫌な沈黙が流れ、それを振り払うように遥が口を開いた。
「ねえ氷室さん。初めて一緒に帰った時さ、『近づかない方が良い』って言ってたじゃん。その通りだと思った」
 意味を把握し俯く命。遥は真剣な面持ちで続ける。
「多分、根本的なところ…性格とか…そういうのがあたしと氷室さんでは全然違うと思うのね」
 無論だ。全く同じ人間は有り得ない。
「であたしは氷室さんに近づいた。氷室さんの忠告を無視して」
 近づくな。確かにそう告げた。

238 :
「無視した結果が処女卒業…てか喪失。だからさ、氷室さん」
 突如遥は立ち上がり、命に頭を下げた。
「ごめん!あたしが軽はずみだった。氷室さんと友達になろうとか考えたのが間違いだった」
 沈黙を保つ命。だが、心臓に棘が刺さった気がした。
「あたしと氷室さんはそもそも合わない…合っちゃ駄目なタイプだったんだよ。絶対相性が悪くて、でもそういう事考えないであたしが近づいたから…」
「香久山!」
 命は遥の名を呼んだが、その後に何を続けたら良いのか分からなかった。
「だからさ氷室さん。もう友達になるの、やめよう?氷室さんには氷室さんのテリトリーがあって、そこに入っちゃ駄目なの。だからあたしも、もう入らない事にした」
 知らず、命の拳が震えていた。憤怒ではない。悲しみや恐怖だ。
「友達って言うと、やっぱ押し付けがましいし、しんどいと思うの。だから、氷室さんとあたしは単なる同級生。でお互いに境界線を越えちゃいけない。ね、そういう事にしよ?あたしももう氷室さんと一緒に帰ったりしないよ。ウザかったでしょ?」
 消え入る声量で、命は「違う」と呟いた。聞き返す遥に頓着せず、自分の鞄を鷲掴みにして遥の部屋を飛び出した。
「氷室さん!?」
 街の一角にある児童公園。命は公衆便所に入り、鍵をかけてからタイル張りの壁へ拳を叩き込む。
 凹んだ壁を見て、漸く命は大声をあげて泣き崩れた。
「違う…ウザいなんて…一度も思わなかった!」
 寧ろ楽しかった。無機質な家への帰路に楽しみが出来た。毎回様々な話題を振る遥。その話題の全てに命は興味を抱けなかったが、遥本人には興味を抱く事ができた。
「私は…友達になりたかったよ!でも…もう…」
 再び壁を凹ます意欲も湧かず、ドアへ寄りかかりただひたすら流す涙、嗚咽。痛烈な喪失感。それを満たすものを命は何一つ持たず、単に一瞬慰める手段だけ持っていた。
 鞄からバイブレータを取り出し、ジーンズを脱ぎ捨てる。
 最初からスイッチを入れ、局部に振動を与えた。
「私…何してるの?」
 衝動と理性のせめぎあい。徐々に衝動が理性を侵食してくる。
「駄目!何で私…気持ち良くなってるの?」
 遥はあれほど苦しんでいるというのに。命の理性を保っているのは、専ら贖罪の意識だった。だが本能的な孤独への恐怖が、衝動を増幅する。慚愧の念を抱いたままの自慰は余りにも心地よく、余りにも重苦しかった。

239 :
「遥…遥ぁ…そうだよね、私…クズだよね!あなたを傷付けて…自分はオナってる最低のクソ女だよね!」
 下着の上からバイブを局所へ押し付け、自虐を続ける。同時に極めてタイトなシャツを捲り上げ、弾む様に現れた乳房を強く揉む。飽き足らず、乳首を強く捻り上げた。
「痛ぁっ!そう…私は遥に嫌われて…当たり前…」
 命は今、怒りの形相を浮かべた遥が自分に責め苦を与えている様を幻視している。責め苦だから、普段より激しい形となるのは至極当然だった。
 パンツをずり下ろし、局所を露出。前屈みになり、まるで遥がそこにいるかのように尻を壁へ向ける。
「良いの遥…気がすむまでいじめて…」
 バイブを持つ左手は、女陰よりやや上部へ向かっていた。自分でも分かっていた筈なのに、いつもと異なる箇所に振動を感じておののいた。
「あ、そこ違う!そこはお尻…」
 怒る遥は肛門に責め苦を与える事とした。そんな設定を元に、命は自分の肛門へバイブを突き入れた。
「あはあっ!お尻初めてぇ!お尻…痛いけど…」
 腸に叩き込まれる快感。贖罪の意識を忘れ、命はその新たな自慰の方法を楽しんでいた。楽しむ他無かった。
 公衆便所で同性をオカズに女子が肛門オナニー。正に変態の所業だ。
「お尻気持ちいいよぉ!こんな汚い処で…私、やっぱり汚いんだ…だから皆に嫌われる…」
 そう呟いた事で、一気に慚愧の念が蘇る。忘れてはいない。腸から垂れる臭気を湛えた液が脚を伝うが、それが気にならないほど、命の顔は濡れていた。涙が止まらなかった。
 遥は更なる罰を命に課そうとしている。そう考え、命は肛門にバイブレータを刺したまま、鞄からもう一つのバイブを取り出した。
 自分の眼前でスイッチを入れる。うねるそれを口に突き込み、唾液で濡らした。
「ふぶっ!そんな、二本なんて嫌ぁ!」
 命は精一杯恐れる演技をするが、恐れる演技をしようと考えた事で逆に自身の卑小さを痛感した。
「…違う。ごめん遥…私に拒否する権利は無いの…」
 恐怖した事を想像の中の遥に謝り、左手で肛門のバイブを押さえつつ右手の指で女陰を拡げる。
「うん、良いよ遥…いくらでも苛めて!それで遥が許してくれるなら…」
 自らの唾液に濡れたそれを突き刺した。本来ならその瞬間に喜びが生じる。そして行為が済んだ後に虚無感に襲われる。
 しかし今回は、突き刺される性感と虚無感が同時に襲ってきた。
 自責にまみれた悦楽。命は反応に困った。

240 :
 逸物は腔内で執拗に振動し、命に快感を与える。だがその快感は自虐と表裏一体で、だから振動の回数だけ命は悦楽と後ろめたさを味わう事になった。
 腔内と腸。二本の振動が強く命の肉体を疼かせ、命の精神を叩きのめした。
「あひぃいっ!二本…中で擦れて…頭変になるぅ!」
 誤った表現ではない。遥への罪の意識。その遥に欲情する第二の罪の意識。自制が利かず、自慰でその欲情を発散せんとする浅ましい自分。
「そ…そう…私は頭が変なのかな…優しい人をオカズにこんな事してる…色狂いで頭おかしいのかな…」
 命は僅かに引きつった笑みを浮かべた。それは快楽からではなく、自らの下劣さを嘲笑う極めて虚無的な笑みだった。
「ごめん遥ぁ!ごめん、ごめんなさいぃ!許して…」
 公衆便所の不潔な床に膝をつき、壁に尻を近付け肛門に深くバイブを入れ込む。同時に何時もの通り、局部のバイブは激しく抜き差しを繰り返した。
 罰だ。遥を思って自慰する自分の下劣さを自分に知らしめるという意味で、これは正しく命が自分の心へ課した罰だった。
「お願い…独りにしないで…友達やめるなんて言わないでぇ!」
 ずっと独りだった。独りには慣れている。だが、せっかく友達になってくれる可能性のあった遥が去る。それは独りに慣れていた分、強烈なダメージだった。
「お願いぃ!友達になってよ!私…もう独りは嫌なのぉっ!」
 命は虚無主義者だったからこそ、虚無への回帰を恐怖した。遥は虚無の闇から自分を引き上げてくれる、いわば蜘蛛の糸だった。
 そして命はカンダタに相違無かった。己の暴力性、矮小さを露呈し、遥という糸は切れて命は再び闇に落ち込んだ。
「うん…勝手だよね…遥はあんなに苦しんでたのにね…」
 涙は枯れない。鼻水も垂れる。涎も垂れる。顔も下半身も、様々な液体で湿りきっていた。そして、身体中に汗が吹き出す。あの瞬間だ。
「ごめん遥…イッちゃいそう…許して、イキますぅ!ごめんなさい、ごめんなさいぃっ!んああっ!」
 謝りながら果てた。公衆便所の床に横たわり、絶頂の勢いで飛び出して転がった二本のバイブを暫し呆然と眺める。
「…臭い…」
 顔の正面に転がっていたのは、肛門を責め続けた方のバイブだ。腸の臭気が移る。その臭気こそが自分を象徴している、と命は思った。
 自分の罪や汚さ。だから遥を責める理は無い。遥が去ったのは自分のせい。
 枯れたと思った涙がまた垂れた。

241 :
 自失していた命は、頭上の気配に気付かなかった。公衆便所にて、個室と個室を仕切る壁は通気性等の関係で基本的に天井に達しない。
 その壁と天井の間から、命を見下ろす者がいた。その者は口を開いた。
「…何やってんのよ」
 命の意識が急速に覚醒した。見下ろしていたのは遥だ。家を飛び出してからずっと探していたのだろうか。
「ちょっと…服着たらベンチのとこまで来て…」
 言って遥は姿を消す。命は慌ただしく服を整えるが、かなり汚れたバイブや下半身の掃除に多量のトイレットペーパーを浪費した。
 ベンチに座し、夕日を眺めて沈黙を保つ二人。遥は言葉を探し、命は何を言われても仕方無いと思っていた。必然的に遥が先に開口した。
「あんた…レズなの?」
「違う。男をネタにする事もある…」
 ふうん、と遥は再び言葉を探すが、さほど心地よい言葉は出なかった。
「氷室さん、いっつもあんな事やってるの?」
「いつもじゃない。ただ…誰かに優しくされると…ああいう事を…」
 遥には理解し難かった。優しくされる。ならば優しさで返してやる。
「それでおあいこ。そんな考えじゃダメなの?」
 そう言ってみた遥は即座に後悔した。自分の考えは、家族から十分な優しさを受け、適度に周囲と会話できる自分だから通用するのだ。命は致命的にコミュニケーション能力が低い。
「でもさ、優しくされないってのは無くない?お父さんとかお母さんとか」
「両方…いない」
 またしても後悔した。ならば命は自分のおあいこ理論から完全に逸脱している。
「香久山…あの…」
 いつもの貫禄が弱まる。不安げな様子で遥に顔を向ける命。遥は手をあげて制する。
「ずっと謝ってくれてたね。家でも言ったけど、あんたは全然悪くないよ」
 でも、と言いかけ押し黙る命。遥は漸く笑った。
「あんたはあんた自身が許せなかったんだよね?なら、あんたがまず自分を好きになってよ」
 命の拳が再び震え始めた。怒りでも悲しみでも恐らくなかった。
「あたし…あんたの事を好きになりたい。もう一回…あんたのテリトリーに踏み込ませてくれない?」
「香久山…」
 命は顔を上げ、遥を見た。既に涙を溜めていた。その涙を遥が指で拭う。
「遥って呼んでくれてたじゃん。それで良いよ。命」
 命は思わず遥に抱きついた。それを遥も受け止めた。
「遥…遥…遥あ!」
 夕日の公園。大柄な美女が小柄な少女に抱かれている。泣き声が暫し轟いていた。

242 :
「…でさあ。あたし以外のコに見られてたらどうするつもりだったのよ」
「蹴りしてトイレに火をつける」
「あ…そう」
もう一回続くかも知れない。
以上です。

243 :
おお、続き来てたGJ!
この関係の微妙さがいいな……どう転ぶかわからんところがいい。
でも醤油かよw

244 :
あげ。

245 :
ネガティブ・ツインタワーってマンガ良さげ
あとGJ!!

246 :
ほ。

247 :
ほし

248 :
テスト

249 :
保守

250 :
あ。

251 :
恐い子の話はもう来ないのかな?

252 :
新年ほ

253 :
人居ない

254 :


255 :
期待あげ

256 :
怖い子の話を待機していたら
風邪引いた

257 :
>>256
だから全裸待機はほどほどにしとけと

258 :
何ヶ月全裸だったんだよ……

259 :
みんなこの季節に全裸待機なんてするから更に過疎に……

260 :
∧_∧
( ´・ω・) 寒いんで、お茶を入れましたよ・・・。
( つ旦O
と_)_)  旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦

261 :
>>260
ありがとう
風邪も良くなったから
頂くよ
飲みながら怖い子の話を待とうかな

262 :
上げ

263 :
バルス

264 :
ほ。

265 :
過疎ってんじゃねーよオラァ!

266 :
ほ。

267 :
保守

268 :
あげてみる。

269 :
保守

270 :
あげ。

271 :
俺翼の渡来明日香とかこのスレ向きかと思ったが微妙に違うか

272 :
藤林丈司

273 :
高校の頃ビッチって噂が立って女子から総スカン食らった子いたわ
大学一緒だったからアタックしたら処女で逆に引いた

274 :
そりゃ稀有な体験だなw

275 :
結構面白いテーマのスレだと思うんだけどねぇ…

276 :
まだだまだ終わらない

277 :
>>273
それ、嫌われる女の子というより単なるいじめられっ子じゃね?

278 :
怖い子の主の光臨はまだか!!!!!
命を我に!!!

279 :
怖い子の主の光臨はまだか!!!!!
命を我に!!!

280 :
>>277
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

281 :
本当に一年も開いて申し訳ありません。
特に言い訳はしません。
待っていて下さった方、ありがとうございます。
これから最終回を投下します。
※真似しないように。
※百合百合。
※ちょっとスカあり。
※正直ちょっと長い

282 :
 最終話「嫌われる女の子」
 コンクリートむき出しの無機質な部屋。朝日も入らぬ寒々しい空間。
 氷室命(ミコト)は両親と別居している。
 凶暴かつ利発な娘と同居する事を恐れ、両親は彼女にこの家を与えた。
 あとは遠方から定期的に生活費を振り込み、それで親の役割を果たしたと思っている。
 命自身は寒々しい朝に慣れている。いつも通り、インスタントのブラックコーヒーを啜ってクッキーをかじり、それだけで朝食を済ませる。
 謹慎期間は今日までだ。
 だから今日は別にまだ寝ていても良かったのだが、明日に備えて色々と調べ物がある。
「お薬持った?」
 暖かい日差しの入るマンション。
 香久山遥(ハルカ)は登校前、悲痛な面相の母親に笑ってみせた。
「ちゃんと入れてあるって。行ってきます」
 精神安定剤。
 強姦で処女を失った遥は、そのショックでやや神経が過敏になっている。
 おまけに今日は保健体育の授業がある。トラウマ直撃であろう。
 遥は授業前に薬を飲み、副作用の眠気と戦わねばならなかった。
 登校してみれば、教室はざわついていた。
「ね、何かあった?」
 羽柴美佳に声をかけてみる。美佳は心底うんざりしたという声音で応じた。
「氷室さん、明日からまた来るんでしょ?」
 それで、と遥は得心した。それで皆が明日を恐れているのだ。
 遥本人としては、複雑な心境だった。
 命の性癖を、遥は知っている。
 遥の名を呼び、泣きながら自慰に耽っていた。
 命は他人に優しくされる事に慣れていないから、親切な人間をいつも性的な目で見てしまうという。
 遥は、命を受け入れてやりたいと感じた。その意志を命にも伝えた。
 だが、孤独に耐え、他人との接し方を知らず、気に入らない人間には構わず暴力で応える。
 そんな命を受け入れるのが容易でないことなど、遥にも予想できる。
 歳に不釣り合いなため息を落とす。チャイムの音で我に帰った。
「そうだ、薬飲まなきゃ」
 結局その日、遥は眠気と戦いながら、
命はPCや文献を睨みながら一日を過ごした。

283 :

 翌日、謹慎の解けた命はちゃんと登校していた。
 殆どのクラスメートが落胆の表情を浮かべている。
 せっかく一週間平和だったのに、という表情。
 その空気を命本人も分かっているのか、普段通りに着席し、すぐに窓の外へ視線を移した。
 隣席の命の肩をつつく遥。
「あのさ、何で私服なのよ」
「…今朝は制服が面倒だったから」
 相変わらず、低く小さな声。
 この一見して冷静で上品な少女が、どこかのラインを超えると豹変する。
 それをどの教師も分かっており、私服が指摘される事はなかった。
 昼休み、弁当を食べる場所を探す遥。
 ああも卑屈なクラスメートらと仲良く食事を取ろうと思えなかった。
 ふと見れば、中庭のベンチに命が座してした。
 受け入れたいと言ったのは遥だ。距離を縮めるには良いだろう。
 命はベンチに深く座り込み、近づいてきた遥を認める。
「ちょっと座らせてくれる?」
 そう訊く遥をじっと見つめ、命はベンチに座したまま胸の上ボタンを開ける。
 豊満な谷間が嫌味たらしく遥の目に入る。
「…やらない?」
「やるか」
 遥は脱兎の如く逃げ出した。
 何を考えているのだろうか。
 悪意は無いのだろうが、友達付き合いと性交渉は別。同性ならなおのこと。
 何とか校庭の木陰で一人で食事を終え、教室に戻った。
 遥の机の中をかき混ぜている生徒がいた。
「ちょ…何してんのっ?」
 命だった。彼女は遥の机の中身を出し、また並べ替えて入れ直していた。
 唖然とする遥の様子に、ようやく命は気付いた。
「整理…。遥の机、汚かったから」
 悪びれた様子が無い。周囲の生徒は、二人を見比べて笑いを噛みしている。
 流石に腹が立ってきた。
「命!余計なお世話って言葉、知ってる?」
 冷静な命の表情が変わった。呆然と遥を見ている。
「私は…遥の友達だから…遥が喜ぶと思って…」
 遥はそっぽを向いて教室を出てゆく。
 命の行いは善意だ。そして、彼女は友達付き合いの方法を知らない。
 そう理屈としては理解していても、命の行動が腹立たしくて仕方ない。
 どう受け入れろというのか。
 苛立ちに支配されたまま歩く遥は、下り階段の存在を失念していた。

284 :

 保健室へ運ばれた遥を見舞いに行きたい命だったが、彼女は職員室で担任教師の説教を食らっていた。
 遥を怒らせた原因が自分にあるなら、説教から逃げる理は無い。
「あれがお前なりの思いやりだったのか?」
「…はい」
 教師は、ビーカーを思わせる巨大なカップでコーヒーを口にする。
「それでお前は落ち込んでる」
「…はい」
 命は淡々と応じ、担任も淡々と頷いた。
「氷室。お前はクラスで孤立してる。言いたかないけどな」
 担任は窓を向く。
「高校ん時、下級生に異端児がいた」
 彼は周囲から恐れられていた。
 彼はその事を気にしていないように見えたが、
その実、自分が恐れられる原因を必に探そうとしていた―と担任は言う。
「お前が世の中に馴染めないんなら、ちょっとぐらいの齟齬が何だ。お前は何度も法律を無視してる。そりゃ悪い事だが、友達と喧嘩するのは悪い事じゃない」
「そう…でしょうか」
 担任は、珍しく命に笑いかけた。
「喧嘩していいんだ。怒られていい。その分だけ、お前は異端じゃなくなる」
 終業のチャイムが鳴った。遥は病院へ行くため早退したという。
 既に保健室に遥の姿は無かった。
 命は、担任へ頭を下げ、それから帰路についた。
 それを見送り、担任は笑んだ。笑んで残ったコーヒーを飲み干す。
 自分の知る異端児は、恐れられるあまりに喧嘩すら売られなかった。
 命は異端だが、彼女と喧嘩してくれる者がいる。
 夕暮れ。命の家を遥が訪ねた。
「なぜ…ウチが分かったの?」
「先生に聞いた」
 遥は病院からこの家へ直行した。
 医師に曰わく、ちょっとした打ち身と擦り傷程度。
 しかし、と遥は部屋を見渡す。
 折り畳み式の小さな机。
 本棚は参考書で埋め尽くされ、小さなテレビとPCが申し訳程度に並ぶ。
 寒々しくだだっ広く見える。
「ね、テレビにゲームとか繋いでないの?」
「面白そうじゃないから…」
 そういえば椅子が無い。命は黙ってベッドを示す。
 座れば命は机を組み立て、コーヒーを置く。
 最低限にも程がある、と思った。
 苦いコーヒーを無理して啜る。
 命は同じものを啜りながら何も言わないので、遥も黙っているしか無かった。

285 :

 僅かな沈黙が部屋を包み、先に遥が開口する。
「あ、あのさ!学校で、いきなり怒鳴っちゃってごめんね…」
「遥が謝る事じゃない。私が非常識だっただけ」
 互いに謝ると、またそこで会話が停止してしまう。
 糸口を探す遥。その踵が何かを踏んだ。
 紙、だろうか。ベッドの下にある。
「遥!待って…」
 命の静止よりも早く、遥はそれを取り出した。
 コピー用紙に印刷された、『職場の人間関係がうまくいく方法』
『友人への正しい気遣い間違った気遣い』
等の文字。また、古今東西のスケベ著作物。
 命はベッドに座り、顔を赤らめている。やや呆れた様子の遥。
「あのねえ、こんな資料にばっか頼って人間関係が上手くいくわけ無いじゃん」
 命は初めて遥を睨んだ。目に涙を湛えて。
「知らないから…友達付き合いのやり方なんて…知らないから…理論に頼るしか無かった!」
 遥は息を吐いて用紙をめくる。
 命の性癖は知っている。親切な人間をすぐに性的な目で見てしまう。
 だから「人間関係の作り方」について書かれた用紙の合間合間に性的な情報が挟んである事も、別に気にはならなかった。
 ならないつもりだった。
 遥の手先が痙攣を始めている。
 それに気づき、命は紙束を取り上げる。
 発症している。
 フラッシュバックだ。
 夜闇の廃倉庫。チンピラ共の手にナイフ。
 彼ら下衆に奪われた、自分の純潔、その痛み。
「うああああっ!」
 座り込み、頭を抱え絶叫する遥。
 命は水を持ってくると遥の鞄から安定剤を引っ張り出し、無理に飲ませてベッドへ寝かせた。
 とりあえず背中でもさすってやろうとするが、パニック状態の遥に手を払われた。
 椅子が無いので床に座り込み、やむを得ず遥が落ち着くのを待った。
 そもそも命には、こんな時に相手にかける言葉を知らない。
 十分程の狂乱の後、遥は呼吸をようやく整えた。
「やっぱごめん、命…」
 紙束に挟んでいた下世話な情報が、遥のトラウマを直撃し、発作に追い込んだ。
「あんたがコピーしたもの勝手に読んで勝手にパニクってりゃ、世話無いよね」
 遥は尚も体を震わせ、涙を零す。
「あの日から恐いんだよ!男の人が皆さあ!」

286 :

 吐露した。怒声に聞こえた。
「遥…」
「あいつらが皆、汚いチンコぶら下げて…あたしらをジッと狙ってるように見えて…もうぬまでずっとビビってなきゃいけないわけ!?」
 男性恐怖症か。
 知らず、命は遥の手を握っていた。
「遥。あなたが傷ついたのは私のせいだから」
 これはエゴだという自覚が命にはあった。
 命は、誰からも嫌われる。だからもう遥には嫌われたくない。
 遥の言う事なら何でも聞く。遥が好きだから。
「何でも…する」
 遥は、泣きながら命に抱きついた。
「じゃあ…せめて慰めてよ…忘れさせてよ!」
 命は遥を見つめ、その唇を奪った。
 泣き喚いた直後の乾燥した唇。命は舌でそれをなぞり、潤わせる。
 分泌した唾液を遥にも口移しで伝え、遥も潤った口から粘性の強い唾液を命へ与える。
 健康的な桃色の唇から、唾液の交換が糸を引いて行われる。
 互いの唾液には互いの臭気があり、二人はそれを口中で楽しんだ後、唇を密着させたままベッドへ倒れ込む。
 互いの眼を見つめた。
「命…切れ長で…ホントに綺麗…」
「遥…可愛い」
 それからまたしばらく、互いの唇または舌、或いは唾液を貪り合った。
 遥は命のシャツを脱がせる。豊満な乳房がブラジャーを破らんばかりだった。
「遥!いけない…」
 思わず隠そうとする命だが、遥は悪戯っぽく笑う。
「あれ、何でもするんじゃなかったっけ?」
 命は赤面しつつ、胸元を押さえた手を下ろす。
「恥ずかしい…あまり見ないで…」
 構わず遥はその谷間に顔をうずめる。
「ひゃうっ!」
 命が可愛らしい声を出した。面白そうだ、と遥は思った。
「ね、このブラ何カップ?」
「…G。でももう一段上のにしようかと…」
 嫌われたくないから、命は遥の恥ずかしい尋問に正直に答える。
 遥にとってはますます面白い。
「取っちゃいなよ、窮屈でしょ?」
 言うやホックを外した。圧迫されていた乳房が弾む。
 どうやら、カップは二段上の方が適切らしい。
「うっわ、デカすぎてムカつく」
「そう…言われたって…」
 その巨大な乳房に顔を隠すようにしながら、命は遥と視線を逸らす。
 しかし遥の方が、その乳房を鷲掴みにした。

287 :

「あ、ひゃあ!お、おっぱい…いけない…」
 この間のチンピラには全く感じなかった快感が、命の胸から全身を伝う。遥はその柔らかな胸を揉みしだく。
「きゃはあっ!遥あ、そんな…おっぱいばかり…」
「え、おっぱい弱かったりするわけ?」
 命はしまったと思い、遥はラッキーと思う。
 命の乳頭を丸ごと口に含み、乳首を舌で転がす遥。
「や、乳首いっ!くしゅぐったいよぉ!」
 必に遥を引き剥がそうと試みる命。しかし乳房から伝わる感触が強く、思うように力が入らない。
 遥は、内心驚いていた。命がこうも幼稚な口調を発露するとは。
 それは命も自覚していたらしく、通常の理性的な口調で制止しようとする。
 さほど巧くはいかなかったが。
「は、遥…そんなに乳首ばかり舐めて欲しくないから…」
 サイズがサイズなので、今までの自慰でもこの箇所を舐めることはできた。
 だが、他人に責められる事がこれほどの快感を生み出すとは。
 そして遥は、弱点を看破して勝ち誇っていた。
「忘てないだろーね。あたしまだ片方しか責めてないんだよ?」
 命の鼓動が高まった。期待が半分、不安が半分。
 左の乳房を口に含んだまま、遥は右の乳首をひねり上げたのだ。
 命の全身に電撃が走った。
「痛ぁっ…んひいいいっ!」
 遥はその声に驚いて命の顔を見た。
 虚空を見上げ、目や口を見開き、だらしなくヨダレを垂らし、痙攣している。
「もしかして命…おっぱいだけでイッちゃった?」
 脱力したように首をカクンと下げ、肯定の意を示す命。
 遥もまた、自分の乳房をさらけ出す。
 命とは対照的に、年相応の小ぶりなサイズ。
 しかし、先程の絶頂はどこへやら。命はその乳房へ吸いつく。
「あんっ!ちょ、ちょっと命ぉ、そんなにがっつかなくても…」
 遥の忠告も聞こえず、乳房に顔を擦り付け、舐めしゃぶる。
 命は遥の乳房を、お預けを食らった犬のように貪欲に弄びながら口走る。
「ん、おっぱいぃ!おっぱいぃ!ちゅぶっ!」
「やあっ…命ぉ、そんな必にならなくたって…」
 小さい乳房の方が感度は良いという俗説がある。
 しかし、どちらかといえば遥に快感を与えているのは命の執拗な責めの方か。

288 :

「ちゅぱあ…嬉しいよぉ、ずっとおっぱい欲しかったのぉ!」
 命がそう言い、遥ははっとした。
 命は母親から愛情を受けていない。
 だから母性の具現たる乳房へ、これほど執着する。
「おっぱい、母さんのおっぱい…」
 喪失した愛情を補完するように、命は執拗に遥の乳房へ顔を擦り付ける。
「ったく…虚勢張ってばっかなんだから」
 命の姿を愛おしく感じ、後頭部をさすってやる。
 命は尚も泣いた。
「遥ぁ…ずっと一緒にいて…私の事、嫌ったりしないで…!」
 愛情を注がれない事を恐れている。
 遥は命のダメージジーンズを脱がせ、パンツの中に手を突っ込んだ。
「いやっ…!遥、そこは…」
 構わず遥は局所を撫で回す。遥に自慰の経験は少ないが、それでも命はその感触に浸っていた。
「ちょっと命、濡れすぎでしょ」
「だって!…嬉しいから…遥とずっとこんなことしたかったから!」
 命の腰が動いている。より強く遥を感じたくて。
 遥はその秘裂に指を突き入れた。
「んあっ…!遥、そこダメだよぉ!」
 抽送を続ける遥の指に、何かが絡みつく。
「何でダメ?超悦んでんじゃん」
「ダメなの…私のソコ…汚いから…んやああっ!」
 体全体をビクビクと揺らす。
 いつも世話になっているバイブよりサイズもテクニックも幼稚な筈なのに、命にとっては今までにない激烈な性感だった。
 だがその時、遥が指を引き抜いた。
「え…なぜ…?」
「汚いって自己申告されちゃったら、ちょっとね」
 命の目からも股座からも液体が垂れる。
 見捨てられた?また?自分のせいで?
「お、お願い遥!続けて…イカせてえっ!何でもするからあ!」
 恥も外聞も無く、唯一の友にすがりつく命。
 遥は緩やかに命を剥がし、ベッドの下に手を伸ばす。
「命ぉ、あんたコレクター?」
 大量のバイブレーターだのローターが出てきた。
 種類が多い。やたら太いタイプ。誰と使うのか双頭のタイプ。赤面する命。
「いつも…寂しかったから…それを使ってた…」
 遥は特に太いものを命へ投げ渡した。
「それ、お尻に突っ込んでみて」
 一瞬命は遥を見返す。
 だが、拒否してはいけない。嫌われてしまう。

289 :

「ほら、公園のトイレでオナってた時みたいにさあ」
「…分かった…遥が言うなら…何でもする…」
 先端を唾液と股座の愛液で濡らし、肛門へ自らそのバイブを押し込んだ。
「ひあああっ!お尻いいっ!」
 無情にも、遥はそのバイブのスイッチを入れる。
 肛門にて暴れる、極太のそれ。
 更に遥は、それを掌で固定し、振動を命の体内へ集中させる。
「は、遥ああっ!おひり、おひりガバガバになっちゃうよぉ!」
 四つん這いで首を振る。身悶えする。その姿が可愛らしい。
 スイッチを止める。
 命はベッドにうつ伏せのまま倒れ込み、潤んだ瞳で遥を見上げる。
「遥…縛って…」
 やはりベッドの下から出てきた縄で、命の自由を奪ってやる。
「何でこんなことされたいわけ?」
 縛りながら問う遥。命は恥ずかしそうに、口を尖らせて申告する。
「こうしたら…もっと遥が好きにいじめてくれると思ったから…」
 遥は肛門に刺さったままのバイブをその縄で固定し、生意気な巨乳にも巻きつけた。
「う…嬉しい…」
 自由を奪われベッドに転がされ、命は初めて、笑った。
「遥の…好きにして。遥の…奴隷になれて…幸せなの」
 その笑顔が、遥には痛かった。
 命は友達付き合いの方法を知らない。
 だから友達には全力で献身するしか無い。
 その献身が、命自身を狂気へ誘い込んでいる。
 その一方で、今か今かと遥の責め苦を待ち望む命は、とても愛くるしかった。
 遥はバイブの内、双頭のタイプを手に取る。
「んくっ…痛たたた…」
 チンピラに汚された自分の秘部へそれを突き入れ、命へ迫る。
「遥…?オチンチン嫌いだったんじゃ…」
「だから、慰めてほしいって言ったじゃん!」
 遥の責め苦で既にだらだらと愛液を垂れ流す、命のふしだらな秘部。
 そこへ疑似の男根がねじ込まれた。
「んひいいっ!遥ぁっ!」
「き、気持ちいい?命?」
 遥は必に腰を動かし、その度に命は可愛らしく甲高い嬌声を上げる。
「気持ちいいよぉ!もっと突いて、いっぱいいじめてぇっ!」
 遥は腰を振りつつ、縛り上げた命を抱きしめた。
「命ぉ…あたしも…あんたが好き…」
 ずっと恐れられ、愛情を受ける事なく育った命。

290 :

 友達を案ずるあまり思い詰めてしまう、不器用な優しさと生真面目さ。
 そんな命を、遥は愛していた。
 命は舌を出し、再びの接吻を遥に求める。
「遥、ヨダレ飲ませて…もっと愛してぇ!」
 犬に似ている。発情し、息が荒い。
 遥は命の舌と自分の舌を絡める。
 軟体動物が絡み合っているようだ。
 命は笑顔で遥の唾液を受け止め、口中で転がし、恍惚の表情で飲み込む。
 落涙するほどの悦び。
「この…ヘンタイ!」
 遥は命をなじった。
「ずっと愛されなかったから…何でも受け入れようとしちゃってさ!」
 腰の動きが早まる。
 更に遥は、命の肛門に固定されたもののスイッチを入れた。
「ひゃっ…一緒になんて…気持ち…いいっ」
「んはっ!あ、あんたなんか、ずっと嫌われてればいいのよ!その分あたしが、こんな風に…くはあ!あ、愛してあげるから!」
 命は遥の面相をしばし見て、それから強く頷いた。
 遥を抱きしめたかったが、生憎両手は縛られていた。
「遥…うれひいよぉ!私たち、こんな風にずっと繋がってられる…」
「勘違い…しないでよね!あたしは、慰めてほしいだけなんだから!」
 もはや、命には遥以外の何も要らなかった。
 そして、遥も命を必要としていた。
 遥の抽送が激しさを増し、それを受ける命の腰も加速していく。
「ふああっ…ね、命、一緒にイこっ!あんたのイキ顔見たいいっ!」
「うん!幸せぇ!遥と一緒、ずうっと一緒ぉ!んあっ…」
 電流が、二人を同時に襲った。
「イクうぅっ!命、好きぃぃっ!」
「イッちゃううう!遥あ、あらひ幸せぇっ!」
 一人用のベッドに、二人の潮が飛散した。
 電流とその余韻が抜けても、まだどこかでバイブの音が鳴っていた。
 相変わらず、命は体を幾度も仰け反らせている。
「あ、ごめん!」
 遥は縄をほどき、慌てて命の尻からバイブを引き抜いた。
「ひっ!」
 一気に抜かれたショックか、命はこれまでと異なる種類の声を漏らす。
「遥…トイレに行かせて…」
 腹を押さえている。
 どうも長時間バイブを刺しっぱなしにしたおかげで、腸が刺激されたらしい。
 疲弊した体にムチ打って、二人してシャワー室と一体化したトイレに入った。

291 :

「…遥、もう大丈夫だから」
「駄目」
 遥はニヤニヤと笑いながら、裸体のまま洋式便器へ座り込む命を見る。
「駄目…って?」
「あんたの出すところ、見たいんだよねえ」
 命の心拍が上昇した。それは羞恥か、或いは変態的な期待か。
 命は、遥を拒まなかった。洋式便器の筈なのに和式のように膝を曲げ、足を載せて尻を浮かせる。
 正確には、拒めなかった。命は遥の奴隷なのだから。
「は…遥…さま」
 蚊の泣く声で、命は服従を示す。
 だって、嫌われたくないから。
「命の…あなた様の奴隷の…汚らしい姿を見てください…ませ…」
 遥が見たいと言ったのだから、見せる義務がある。
 腹痛がピークに達した。
「…で…出ちゃう…!」
 肛門が開いた。

 トイレに隣接するシャワー室で、命と遥は互いの身体を洗い合っていた。
「流石に…ヒドかったかな」
 命は黙って頷く。責任があると思うから、命の尻は遥が洗ってあげた。
「でもさ命、あんただって拒否ったら良いのに」
「拒否すれば…またあなたに嫌われると思ったから」
 生意気な巨乳に縄の痕が残っている。
 遥は細心の注意を払ってその箇所を洗った。
「…嫌わないよ。友達なら、本音を隠してる方がよっぽど疎遠になるんだから」
 本音として命は遥の命令を拒む気が無かったのだが、遥は一人、納得したように言う。
「よし。じゃああたし、あんたがクラスで恐がられないよう頑張ってみる」
 それは、と命は躊躇する。
 命自身、そしてクラスメートらの意識を改革することが必要だ。
「遥…そんなこと…してくれなくていい…」
「あたしはね、あんたが心配だから言ってんの」
 シャワーを止めるのも忘れた。今度は命が遥を抱き寄せ、唇を交わした。
「遥…やっぱり…あなたが大好き…」
 命の顔が濡れている。
 シャワーだけのせいでは無かろう。
 数週間の後、学園は文化祭の準備に騒がしかった。
 野暮用を終えて教室に戻ってきた遥。
 看板が作られている。
「氷室さん」
 羽柴美佳が、几帳面にマジックで線引きした木板を、命に手渡している。
「この線で板を切ってくれる?」
「分かった」
 言うや命は、手刀の一撃で板を叩き割った。

292 :

「ちょっとぉ!」
 遥が割り込むより早く、美佳は悲鳴と思しき声を上げる。
「何か…問題が?」
「ノコギリ使いなさいよ!これじゃ切り口が汚いじゃない!」
 叱責され、長身をすぼめる命。
 断面はトゲトゲだが、ちゃんと線上を切断しているあたりは流石と言えようか。
「もう!また新しい板買ってこなきゃいけないじゃない!」
 鬼の形相で教室を出ていく美佳。
 他のクラスメートと目を合わせ辛い命。
 遥は担任と共に、そんな命を苦笑しながら観察している。
「まだまだ…ですね」
 担任はちらりと遥を見て笑う。
「ああ。まだまだ馴染めてねえな」
 何でもかんでも馬鹿力で解決しようとする乱暴な命を、未だクラスメートの半数は嫌っている。
 相変わらず無口で成績は優秀、常識に欠け会話ができず、そして乱暴。
 だから命は、教室というコミュニティの中では未だに嫌われていた。
 美佳が持ってきた新たな木板を、今度は大人しくノコギリで切り始める命。
 笑っている遥へ、ノコギリを動かしながら命が声をかけた。
「遥。手伝わないなら…す」
「はいはい。ちょっと待ってね」
 遥の肩を担任が叩く。そして、すぐさま引っ込めた。
「あ、悪いな。まだ男に触られんのは…」
「もう大丈夫ですから。あたしも、命も」
 彼に鞄を預け、遥も速やかに作業へ没頭した。
 集団は、命をまだ嫌っている。
 それは大きな前進だと遥は思う。
 以前の彼女は、集団にも入れなかったのだ。
 だからもう、命は恐れられたりしない。
「嫌われる女の子」であっても、集団から弾かれたりしない。
 「恐い少女」を、命は自分から卒業したのだから。
―了。

293 :
GJ、実にGJ
続きがまた読めて本当に良かった
しかも完結まで……いい感じにまとまってくれて良かったよ
命の巨乳責めなど実に良し……そこまでデカかったんかい

294 :
藤林丈司は裏切り者

295 :
ありがとう!本っ当にありがとう!

296 :
人がいない…

297 :
ほ。

298 :
このスレ生きてたのか……
次の良作を期待したいな

299 :
あ。

300 :
もう今年も終わりか・・・

301 :

この作品を見るときの注意
+トリコエロパロ
+ゼブラいない
+攻めサニー、受けしぃ
+コピ改、でもサザエさんのあの小説(?)を見ていなければわからないかも…

******************************************************************
ココと小松が見守る中、その制裁は行われた。
既にしぃの口中ではトリコの特大クロワッサンが暴れている。
「サニー、しぃちゃんのお尻がおねだりしているようだな」
トリコの声に応じて、サニーのブリーフから屹立したフランスパンが顔を覗かせた。
ゆうに一尺はあろうかという業物に、恐怖に顔を歪めるしぃ。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、しぃの肉穴は硬度を増していく。
−しぃにとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。
天を仰いだしぃの陰核を、ココが絶妙な舌技で剥いていく。
それと平行して、 サニーの淫槍がしぃの穴にねじり込まれていく…。
「うっ…あっ…あっあっ…釘パンチッ!」
トリコがたまらず、白濁としたミルクをしぃの顔面へと放出した。
果てたアンパンマンは猛々しさを失い、戦線離脱かと思われたその時…!
「トリコさん!これを使ってください!!」
小松が代替用の陰茎をトリコへ装着した。
「ウォウウォウ♪釘パンチ♪ ウォウウォウ♪連発で〜♪」
鼻歌も軽やかにトリコが復活し、その狂宴は、いつ果てるともなく続くのであった…。  


*****************************************************
 
以上です!初めて書いたモンで…       

302 :
サスケが見守る中、その制裁は行われた。
既にしぃの口中ではゾロの赤黒い怒張が暴れている。
「ナルト、しぃちゃんのお尻がおねだりしているようだな」
ゾロの声に応じて、ナルトのブリーフから屹立した一物が顔を覗かせた。
ゆうに一尺はあろうかという業物に、恐怖に顔を歪めるしぃ。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、しぃの肉穴は硬度を増していく。
−しぃにとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。
天を仰いだしぃの陰核を、サスケが絶妙な舌技で剥いていく。
サーモンピンクの小豆が徐々に姿を現すのと平行して、
ナルトの淫槍がしぃの穴にねじり込まれていく…。
「しぃちゃんのアソコは締まりがいいなぁ」
ナルトの台詞に対し、しぃはただ喘ぎ声をあげるのみだった…。

303 :
間違えた…
×果てたアンパンマンは猛々しさを失い、戦線離脱かと思われたその時…!
○果てたトリコは猛々しさを失い、戦線離脱かと思われたその時…!

304 :
ほ。

305 :
も。

306 :
ほ。

307 :


308 :
あげ

309 :
嫌い

310 :
好き

311 :


312 :


313 :


314 :
あげ。

315 :
あげ。

316 :
ほ。

317 :2013/08/30
安珍と清姫の道成寺伝説から、ヤンデレ色を除いたらスレタイみたいな話にならない?
と提案してみる。
それと現代風に翻案したりして、2人の関係を少し見直してみたりすると...
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage15 (561)
純愛スレ『其の6』 (98)
【ご主人様】メイドさんでSS Part10【旦那様】 (630)
成田良悟作品エロパロ5 デュラ酒橋血針 (462)
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第97話☆ (703)
おっさん×女性の小説 (187)
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合43 (769)
パトレイバーで物語を書こう (293)


















さらに見る