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2013年01月エロパロ309: 【朝ドラ】ゲゲゲの女房でエロパロ6【再放送】 (421)
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【朝ドラ】ゲゲゲの女房でエロパロ6【再放送】
- 1 :2012/02/11 〜 最終レス :2013/01/05
- 村井夫妻でちょっこし妄想
もちろん村井夫妻以外もおk
いちごとせんべいネタもおk
前スレ
【朝ドラ】ゲゲゲの女房でエロパロ5【いちせん】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1310868011/
まとめ
ttp://www.h01.i-friends.st/?in=llgegegell
こんなサイトもあります。
「花よりエロパロ」ゲゲゲの女房
ttp://2nov.jam3.jp/nov/gegege/
- 2 :
- 前スレ落ちてしまって寂しかったので
勝手ながら立てさせてもらいました
スレタイも微妙に変えてます(スイマセン)
ゲゲゲの再放送予定はコチラ
ttp://www.nhk.or.jp/pr/keiei/hensei/pdf/kokunai.pdf
(表紙を除いて数えて10〜11ページ目)
BSプレミアムにて
毎週月曜〜土曜 7:15〜7:30
- 3 :
- すんません
前スレ落ちてなかったです
盛大にやらかしたようですスイマセンッ
- 4 :
- >>1
ドンマイ
- 5 :
- 再放送wktk保守
- 6 :
- エアひな祭り保守
- 7 :
- >>6
あれよかったね。ほろっときたわ保守。・゚・(ノ∀`)・゚・。
- 8 :
- >>7
本スレで話題になってたからついw
かわいいし切ないし、ほんと名シーンだったよね保守
- 9 :
-
再放送待ち新作期待保守
- 10 :
- 再放送まであと1ヶ月!保守!
- 11 :
- 「おつかれー!」
ビールで乾杯、といきたいところだが、この後祐一が車で送ってくれることに
なっているので、ふたりは熱いあがりの入った湯飲みををちょっと持ち上げた。
祭りが終わって店を撤収し、いったん店に帰った後、祐一は綾子をなじみのすし屋に
誘った。のれんをくぐると、清潔な店内にはすし飯のいい香りがぷんとただよい、
おにぎり以外何も食べていないふたりの空腹をあおった。
「・・・おいしい。こんなの初めて。」
玉虫色に光る漬けのマグロや、ツメを塗った見慣れないネタの数々・・・いつも食べ
つけているのとはちょっと違った顔ぶれの寿司を、おそるおそる口に入れた綾子は、
そのおいしさに思わず破顔した。
「俺は小さい頃から寿司って言うとここだったから、やっぱりこれでなくっちゃなんだ。」
「ゆうちゃん、いらっしゃい。」
お吸い物を運んできてくれたのは、白髪をきれいにまとめ、いかにも着慣れた着物が
小粋な老女将だった。
「あ、こんばんは・・・。綾子、この人はね、この辺の生き字引のばあちゃんなんだ。」
「いやだねえ。長老呼ばわりはよしとくれ。だいたいあたしはここの生まれじゃない。
亭主がすし屋やりたいってんでついて来て、もう60年になるねえ。」
歯切れのいい言葉やたたずまいから、生まれも育ちも下町っ子のように見える
女将がよそから来たと聞いて、綾子は驚いた。
「来たばっかりの頃は西も東もわかんなかったもんだけど・・・下町ってのは案外ふところが
深いもんだよ。もっとも、あたしは亭主のいる所ならどこでもよかったんだけどね。」
「またばあちゃんのノロケが始まったな。」
ここもまた、祐一を子供の時から知っている人々の場所なのだけれど、綾子は
この老女将にはちっともアウェー感を覚えなかった。
「・・・すてきなお店ね。」
「綾子が気に入ってくれてよかったよ。」
二人は店を出て、祐一の家に向かって歩いた。別れが近づくにつれ、離れがたい
想いがつのってくる。
「あ、綾子。今日・・・さ、泊まっていけない?」
「え・・・。」
車のドアを開け、綾子が乗り込もうとした時、祐一が意を決したように切り出した。
「帰らないで・・・ほしいんだ。」
振り向いた綾子の目が、祐一の真剣なまなざしとぶつかった。
「・・・うん。」
綾子が静かにうなずいた。
- 12 :
- 「どうぞ・・・先、あがって。」
「うん・・・あっ・・・痛っ!」
勝手口から入り、階段を上ろうとした時、ズキッとした足首の痛みに襲われ、
綾子は思わずしゃがみこんだ。
「どうした・・・大丈夫?!」
「う・・・うん。おとといちょっと、ねんざしちゃって・・・。」
「ねんざ?ダメじゃないか、大事にしてなきゃ。」
「でも・・・今日、来たかったの。」
「ほら・・・乗れよ。」
祐一がしゃがんで背中を差し出した。この間の佐古と同じシチュエーションに、
綾子は一瞬とまどったが、思い切って身体をあずけた。
「しっかりつかまってろよ。」
脚を抱えた腕はたのもしいけれど、高さに怖じて、綾子は祐一の肩にしがみついた。
『・・・ゴツッ!』
「いっ・・・たぁ〜い!もぉ、気をつけてよ、ゆうちゃん。」
「ごめんごめん。」
長身の祐一におぶわれた、やはり長身の綾子は、階段のあがり口の梁に頭をぶつけ、
思わず文句を言った。祐一は笑いながらもう一度綾子をゆすりあげると、
かるがると二階へ運んだ。
「ビール、飲む?」
二階のリビングで、祐一が冷蔵庫から取り出した缶ビールを綾子に手渡した。
「んじゃ、もう一回。おつかれー!・・・・・・ぷはぁ、うまい!どうせなら、さっき
飲みたかったね。」
ビールの清涼感と、ちょっぴりの酔い心地が、二人きりになってまたよみがえって
しまったぎこちない空気をほぐしてくれる。
- 13 :
- 「あの・・・さ。今日は、本当に来てくれてありがとう。ギリギリまで迷ってたんだろ?
・・・そのカッコ。」
「あ・・・ううん。今日来ることは前から決めてたの。でも、昨日急に部長から、
他の人の代わりに出て資料作ってくれって言われちゃって・・・。」
「えっ・・・大丈夫なの?仕事・・・。」
「うん。今日いっぱいかかりそうなとこ、ゆうべ徹夜でしあげちゃったんだ。
だから、この服は昨日のままなの。」
「徹夜してまで・・・来てくれたんだ・・・。」
祐一は言葉を失った。綾子は今日の約束を守るために、ねんざをおして来てくれた
だけでなく、徹夜までしてくれたのだ。
「うん・・・でもね・・・間に合ったのは、佐古さんのおかげなの。私ひとりじゃ、
今日いっぱいやっても出来なくて、残業になっちゃったかも・・・。」
綾子は、少し意を決したように言った。祐一には、全てを話しておきたい。だが、
急に出てきた佐古の名前に、祐一は表情を曇らせた。
「この間・・・ね。ねんざした日・・・佐古さんに会社の車で送ってもらって・・・。
あの時、私・・・告白されちゃったんだ。」
今にも触れ合わんばかりに接近していた佐古と綾子・・・。どうしても謝りたくて、
綾子のマンションの前で待ち続けたあげく、見せられた情景が脳裡によみがえり、
祐一の表情を険しくさせる。
「ゆうちゃん、あそこに来てくれてたんでしょ・・・。誤解されたかもって思ったら、
にたくなっちゃった・・・ふふ。」
哀しげに微笑む綾子の瞳に涙が浮かんだ。
「ばっ・・・にたかったのは、俺の方だよ!俺がバカなことしたせいで、綾子に
見放されちゃったかもって思ったら・・・。」
「ゆうちゃん・・・。」
どちらからともなく近づいて抱き合い、ふたりは唇を重ね合わせた。綾子の細い身体が
淡雪のように消えてしまいそうで、祐一は思わず両腕に力を込めた。力強い腕に
抱きしめられ、綾子は身も心も溶けていく自分を感じていた。
- 14 :
- すみません>>11です。
『小さい男』中編 おわり
書き忘れです。
- 15 :
- GJです!
仲直りできてよかった〜!
ゆうちゃん、綾子さんを嫁にする気まんまんですねw
佐古さん面白いキャラだなー。
さて、次回は濃厚な濡れ場が…。ゴクリ…。
- 16 :
- 職人様GJであります!
正座で待ってましたが 立てなくなる前に投下していただけて、
嬉しいです!
さらに続きを楽しみにしております(ニヤリ)
- 17 :
- ありがとうございます
それにしても綾子も佐古さんの名前を出すなんて罪作りだなあw
後編も楽しみです
- 18 :
- >>11
仲直りできて良かったー!
後編wktkです
- 19 :
- 『小さい男』完結編です。
書きたいだけ書かせていただいて、ありがとうございました。
ここまでおつきあいくださった方々、おつかれさまでした。
さて二人の仲直り・・・いろいろ盛って行ったら、自分的に衝撃作に・・・あわわw
- 20 :
- 「でも、あいつ・・・意外と器のデカい奴だな。俺んとこ行くってわかってて、
手伝ってくれたわけか。」
「うん・・・。」
唇が離れた後も、ふたりは身体を寄せ合い、お互いの体温を感じあっていた。
「不本意だけど、あいつには感謝しなくちゃな。・・・綾子より背がちっちゃい奴でも、
綾子をさらって行く危険性はあるって、気づかせてくれたんだからな。」
「・・・また背のこと言う・・・。私は自分より背が低いひとだって全然いいよ・・・
内面が大きい人なら。」
祐一が照れ隠しにひねくれた言い方をしているとわかっていても、綾子は背のことを
言われたのが少し気にさわった。
「全然よくない!・・・他の奴のことなんか考えるなよ!」
「た、たとえばの話だよ・・・。」
祐一の意外な気色ばみ方に圧倒されながら、綾子はまんざらでもない気分だった。
「あ・・・でかい声出してごめん。」
祐一は、ちょっと肩を落として声を荒げたことを謝った。
(なんか、今日のゆうちゃん、可愛いな・・・。)
いつも冷静で綾子より大人だと思っていた祐一の揺らぎ方が新鮮で、綾子は
胸の中に新しい感情が芽生えるのを感じた。
「綾子・・・さ。結婚しようって約束・・・イヤになってない?」
「え・・・イ、イヤになんかなってないよ。」
「俺、ヘタレだからさ・・・綾子がそばにいてくれなきゃ、ここで店やってなんか
いけそうにないよ。アウェー感とか言ってたけど、俺、精一杯綾子のこと
守るからさ・・・だから、いつか・・・嫁に来てくれる?」
綾子が、目に涙をいっぱいためてうなずいた。ふたりはもう一度、ゆっくりと
口づけあった。
「あ・・・つ、疲れただろ?風呂、入れよ。俺、コンビニで歯ブラシとか買って
来るからさ。」
そう言って、綾子が風呂に入っている間に、祐一は近所のコンビニで一泊用の
化粧品セットなどを買ってきた。帰ってきてキッチンで待っていると、祐一の
ダンガリーシャツを羽織った綾子が戸口から羞ずかしそうに顔をのぞかせた。
- 21 :
- 「ゆうちゃん・・・これ、借りちゃった。」
「あ、ごめ・・・何も用意してやらなか・・・った・・・な。」
立ち上がりかけて祐一は、シャツのすそからスラリと伸びた脚に目を奪われた。
「さ・・・寒いから、ベッド入ってろよ。」
綾子がここに泊まることを承諾してくれた時から、ずっと意識してきた瞬間が
着実に近づいてきていた。もう数え切れないくらい身体を重ねてきている二人なのに、
まるで初めての時のように心臓が高鳴る。動揺しているのを知られたくなくて、
すごい勢いで綾子を自分の部屋に押し込むと、祐一も浴室に向った。
大急ぎでシャワーを浴びて戻ってくると、綾子はベッドに入って待っていた。
自分で言ったことなのに、祐一はドギマギして視線をそらし、さっき買ってきた
化粧品のセットが使ってあるのをみつけた。
「あ・・・こ、これでよかった?」
「あ、うん。ありがと・・・。」
いつもの自分の部屋、自分のベッドなのに、そこに綾子がいるだけで身体中の
血管がざわめくほど刺激的だった。近づいてゆっくりとキスを交わす・・・もう一度。
石けんの香りのする温かい身体を遠慮がちに抱きしめる。
「・・・いいの?綾子・・・。」
「いいの?・・・って。なんで、そんなこと聞くの?」
「だっ・・・て。この間俺、綾子がいやがることしちゃったし・・・。」
「・・・・・・もうちょっと優しくしてくれてたら、いやじゃなかった・・・かな?」
「ごめん・・・俺、焦ってたんだ。綾子がなんだか気乗りしてない気がして。
・・・あいつに会ったせいかなって思ったら・・・。」
「そんなこと、なかったのに・・・。」
佐古とバッタリ会ったことで生じた気恥ずかしさも、密室での甘い時間の始まりに
霧消しつつあった。今夜だって「泊まってほしい。」という申し出を受けた時から、
綾子はとうに溶けはじめていた。
「今度のことで、綾子より大切なものなんてないって、改めて思い知らされたんだ。
あんなことして・・・本当に・・・ごめん。」
祐一は、あらたまって頭を下げた。
「・・・そんなに何度も謝らなくても・・・もういいって。」
祐一が本当にすまないと思ってくれていることが伝わってきて、胸が熱くなる。
けれど、祐一がさっきからなんとなく遠慮がちで、綾子に触れるのさえおっかな
びっくりなのが気になった。
(ゆうちゃん、ただ「もういいよ。」って言われても、自分を許せないのかな・・・。
- 22 :
- 「それじゃあ・・・と。」
うなだれている祐一を見る綾子の目が、いたずらっぽい光をたたえた。
「今夜は、なんでも私の言うこと聞いてくれる?」
「え・・・?う、うん・・・聞くよ。何でもする!」
綾子が祐一の手を自分の方に引っぱった。されるがままに近づいた祐一の肩に
手を置いて、ゆっくりと押し倒す。
「そのまま、じっとしててね。」
綾子はベッドから降りると、椅子の上に畳んで置いてあった自分のパンツから、
共布のサッシュベルトをするりと引き抜いて戻ってきた。
「・・・?」
怪訝そうな表情の祐一の両手をとって、頭の上に掲げさせる。すぐに両手首に
冷たく滑らかな布の感触を覚えた。
「ちょ・・・綾子?」
「じっとして。『何されてもいい。』って言ったでしょ?」
「な・・・『何でもする。』って言ったんだよ!」
「じゃあ言う通りにして。・・・今夜は、私がいじめてあ・げ・る。」
綾子のしなやかな指が、巧みに手首のまわりにベルトを回して祐一の腕を縛りあげ、
ベッドの支柱にくくりつけた。手と手の間も回してある戒めは意外と強固で、
祐一の上半身は自由を奪われていた。
予想外の成り行きに固まっている祐一に、綾子がこのうえなく優しく口づけた。
「ふ・・・わっ!」
綾子に耳たぶをカリッと齧られ、ぞくっとした感覚が背筋を走りぬける。
本能的に身体をかばおうとして、両腕の自由を奪われていることを思い知らされた。
「ふふ・・・ゆうちゃんの匂いがする。」
二の腕の裏側の肌を舌でなぞり下ろしながら、綾子の指はTシャツの上から
祐一の乳首のまわりを円を描くようにさすった。
- 23 :
- 「や・・・めろ・・・。」
くすぐったさにうごめく身体に馬乗りになり、綾子がTシャツをまくりあげた。
「ふうん・・・男の人でも、ここ、快いんだ・・・。」
綾子は新しいオモチャを手に入れた子供のように目を輝かせ、ぴんと勃った
男の胸の尖りをくりくりといじり、唇で吸いながら舐めた。
「ふぁっ・・・や、めろって・・・っ!」
小さな突起から発信されるむずがゆいような感覚は、やがて甘だるく全身に拡がり、
一点に集約していった。出口を与えられない麻薬のような快楽は溜まる一方で、
祐一は白くなるほど強くこぶしを握りしめた。腕をいましめられていても、男の
脚の力は強い。悶絶の内に綾子を蹴ってしまわないようにこらえるのに必だった。
「ねぇ・・・ゆうちゃん。私のこと・・・好き?」
綾子がふと愛撫をやめ、真剣な顔でそう問いかけた。
「な・・・なんでそんなこと、聞くんだよ?」
「だって・・・ちゃんと言ってくれたこと、ないんだもん・・・。」
『好き』・・・愛し合っているさ中にそれに類した言葉を囁いてくれることはあっても、
平常時、祐一に真顔でそう言ってもらったことはない気がする。
「ばっ・・こ、こんな格好で言えるか!」
「もぉ・・・答えてくれないんなら、知らないからね!」
綾子が焦れて、両の尖りをきゅっとつねった。祐一が陸に上がった魚のように跳ねる。
「っひゃっ・・・めろっ!!ご・・・拷問して無理やり言わせたって、嬉しくないだろっ?」
「うーーーん。そっか・・・じゃあ、ゴーモンはやめて、イジメるだけにするね。」
「何それ?・・・いいよもぉ・・・綾子の好きなようにしてくれ。」
まな板の上の鯉のような心境で、祐一は天井を見上げてため息をついた。
(綾子って・・・Sッ気もあったのか・・・。)
反応を先回りしては巧みにはぐらかしたり、羞じらいや戸惑いを無視して激しく
責めたり・・・やさしく容赦なく綾子をさいなみ奪いつくすのは、いつも祐一の役回り
だった。だが、今夜の祐一は綾子の意外な一面に驚き、翻弄されるばかりだった。
- 24 :
- 「あー、濡れちゃったね・・・。」
綾子が、明らかに前の部分が突っ張っているスウェットパンツを脱がせた。下着の
前の先ばしりが染みをつくっている部分を、嬉しそうにぴん、と指ではじき、下の方の
やわらかい嚢を手で包んで撫でさすりながら、またしても執拗に乳首をなぶった。
今日は責める側にまわった綾子は、素肌に祐一のシャツを着ただけで、下着は
つけていない。大腿にひたりと押しつけられた秘部の滴りは、祐一の肌を濡らすほどに
潤沢だった。
綾子だって、欲している・・・そう思うと、情欲はますますつのり、屹立は痛いほど
漲りきった。だが、綾子は意地悪をやめようとしない。一刻も早く熱い肉の中へ
埋没したくて気が狂いそうだ。
「ずっとここ・・・くりくりしてたら、達っちゃうかな?」
「よ、せ・・・っ!」
こみあげる射精感に、祐一は歯をくいしばって耐えた。このまま洩らしたりしたら、
立ち直れそうにない・・・ぎゅっと閉じた目尻に涙がにじみ始めた頃、ようやく綾子が
胸への愛撫をやめ、下へ下がる気配があった。
綾子が下着のウェストを拡げて一気に下げる。自らの熱気に蒸されて湯気が
立ちそうな剛直がふるん、と頭をもたげた。
「うふふ・・・あったかい。」
雄芯を両手で持ってほおをこすりつける。さらさらの髪が触れるだけで爆発
しそうなくらい過敏になっているそれの裏側の筋を、爪の背でつぅっとなぞられる。
「くぅ・・・っ!!」
食いしばった歯の間からこらえきれない呻きが洩れ、祐一は全身の筋肉を引きつらせて
この責め苦に耐えた。
(ゆうちゃん、かわいそう・・・でも、可愛い!!)
祐一に甘い苦しみを与えているのは自分なのだけれど、それに耐えている祐一が
かわいそうで愛しくて、綾子はきゅんきゅんしてしまう。
(ゆうちゃんも、いつもこんな気持ちなのかな・・・?)
自身も痛いほど疼いているけれど、それを堪えながら祐一を責めることで、さらに
欲望は高まっていく・・・。
- 25 :
- もっと感じさせてあげたくて、綾子はなすすべもなく天を仰いでいる男根を、
はくっ、と温かい口腔で包み込んだ。
びくっっと慄くそれを、唇をすぼめてしごきあげ、ぬるぬると上下させる。
「ぃや・・・だっ!・・・射精(だ)したくないっ!!」
口ではいやだと言いながら、祐一は無意識に腰を突き出していた。
「ゃめてくれっ・・・あやこにっ・・・挿入れたぃ・・・んだっ!」
祐一の直截な訴えが、綾子の心臓を直撃する。本当は綾子だって、一刻もはやく
祐一とひとつになりたい・・・強い欲求が身の内で燃えさかっていた。
(でも、もうちょっとお仕置きしてあげないと・・・どうしようかな?)
「あ・・・そうだ。」
綾子は祐一の身体から下りると、レジ袋をがさがさ言わせて何かを取り出した。
祐一がさっき買ってきた化粧品セットの中の乳液のパック・・・封を切ると、綾子は
祐一の片脚を持ち上げて折り曲げた。
「・・・?・・・ひゃっ・・・!」
脚を持ち上げられてさらされた嚢の後ろあたりに、冷たい液体が垂らされるのを
感じて、祐一は身をすくませた。
(ま、さか・・・?)
周縁をくるりとなぞって乳液をなじませた指が、つぷりと後孔にすべり込んだ。
「ぅわっ・・・なにす・・・!」
綾子はネイルを伸ばしていないので痛みはないが、何かを挿入れられたことなど
ないその場所は、驚いて綾子の指をキュッと締めつけた。
「うふ。これで、お・あ・い・こ、だね♪」
綾子の長くてしなやかな指がゆっくりと深められ、祐一は身体の力が抜けていく
のをどうしようもなかった。
屈辱感と、それとは裏腹な、どうにでもしてくれと言いたくなるような
気だるい快感を否応なくきざみ込まれながら、祐一はあることに思いいたった。
- 26 :
- (俺が、本当にゆるしてもらえたって実感できるように・・・ってことか?)
もちろん、今日来てくれたこと、ここに泊まることを承諾してくれたことから、
綾子が自分を許してくれていることはわかっていた。それでも、なかなか
いつものように綾子を抱くことができない祐一に、より深い恥辱を与えることで
後ろめたさを払拭してくれようとしている・・・。
綾子の思いやりに気づき、祐一は力のかぎり綾子を抱きしめたくなった。
「これ、解いて・・・くれっ。あや・・・ぅあっ!?」
綾子がふと角度を変えた指がある箇所に当たり、祐一は思わず腰を浮かせた。
「え・・・ここ?・・・ゆうちゃん、ここが快いの?」
「ちっ・・・ちがっ・・・!」
綾子が知る由もない男の急所が其処にあった。綾子は嬉しそうにそこを擦った。
意思とは正反対に腰が揺れて綾子の指を求める。瞬間、頭の中を白い閃光が貫いた。
「ゃっ・・・だっ・・・!!」
ビュクッ・・・勢いよく飛び出した白い凝りは、祐一の喉元まで届いた。解き放たれた
欲望が、断続的に飛び散るさまを、綾子は珍しげに眺めた。
「・・・ごめんね。そんなに快いなんて、知らなかったの。」
綾子は指を抜き取り、申し訳なさそうにティッシュで祐一の射精(だ)したものを
ぬぐった。
祐一はまだ時おり小さく痙攣しながら、言葉もなく目を閉じてそっぽを向いている。
綾子はなだめるように口づけると、耳元でささやいた。
「ゆうちゃん・・・怒っちゃ、やだ・・・。」
「ぁやこに・・・挿入れたいって・・・言っただろ・・・。」
「・・・じゃ・・・ぁ・・・ぃ・・・れて・・・?」
綾子がシャツを脱ぎ捨てて素肌をぴったりと合わせてくる。綾子の欲に染まった
双眸が、まつげが触れ合うほどの近さで祐一の瞳を見つめた。思わず目を閉じた祐一の
唇を舌でなぶり、男をかきたてるようなキス。乾ききった唇に一杯の水を恵まれた
囚われびとのように、祐一は綾子の唇をむさぼった。
- 27 :
- あてがわれた乳首を吸ってやると、綾子が夢中でぎゅっと頭を抱きしめてくる。
「ん・・・んんーーっ・・・!」
思い切り押しつけられ、息が出来なくて祐一は脚をバタバタさせた。綾子があわてて
頭を離す。ふたりは少し笑みをかわしてから、また深いキス・・・。
吐息を独占しあい、身をからませあう。綾子の胸の尖りが祐一の胸肌をこすり、
からんだ足のつま先がお互いの足をくすぐりあった。太腿に硬度を取り戻しつつある
雄芯が当たり、下を見やった綾子はためらわず唇を寄せた。
「っ・・・!」
さっきの露をまだ残す鈴口や、先端のくびれに舌を這わされ、一度熱を吐き出した
雄根は、みるみる再び隆々とし始めた。
「・・・っあやっ・・・はやくっ・・・アレ・・・。」
「え・・・あ、どこ?」
祐一に教えられ、綾子はスウェットのポケットからそれを取り出した。
「ゆうちゃん・・・やっぱり今日、するつもりだったんだ・・・。」
封を切りかけて止まり、綾子が意地悪く聞いた。
「あ・・・たりまえだっ・・・!」
あまりにも正直な返答に、綾子はおかしくなって笑いながら、それでも注意深く
屹立に薄い膜をかぶせた。
「は・・・ずかしいから、見ない・・・で・・・。」
綾子が、片手で祐一の眼を覆いながら、もう片方の手で隆起したものを秘所に
みちびいた。
「んっ・・・はぁ・・・。ぁあ・・・ん・・・。」
自らの蜜に屹立をなじませ、綾子はあえぎながらそれを少しずつ呑みこみ始めた。
目を覆っている綾子の手肌の色と灯に透ける血の色が、今の祐一に見える全てだった。
羞じらい、身悶えながら祐一を導き挿入れる綾子の、官能に染まった顔を想像しながら、
綾子の生命の色に覆われてつながっていく瞬間を、祐一は深く味わっていた。
目の覆いが取り払われ、まぶしさに顔をしかめる。綾子のせつなげな微笑みが
近づいてきた。
- 28 :
- 「ゆうちゃ・・・ぁっ・・・んんっ・・・。」
口づけようと上体を前に倒しかけて、綾子はこみあげる快感に身悶えた。
祐一の身体の横に手をついて必で身体を支え、啼きながら腰を上下させる。
祐一も、両足を立てて腰を浮かせ、綾子の動きに合わせて下から力づよく突き上げた。
「ぁ・・・だ、めっ・・・達っ・・・ちゃ・・・。」
綾子が祐一の胸にすがりついてふるふると身体を震わせた。
「解いて・・・くれぇっ!抱きしめたいっ・・・んだよっ!」
胸の上できれぎれな声を洩らしながら震えている綾子を抱きしめてやりたくて、
祐一は縛られた腕を揺すって大声で懇願した。綾子が震える手を伸ばし、もどかしく
緊縛を解いた。
ガシッッと音がしたかと思うほど強く、祐一は綾子を抱きしめた。縛られた腕を
強く動かしたせいで紐が手首にくいこみ、しびれた両腕で、それでも祐一は綾子を
抱きしめたまま体を入れ替えた。
「ぁあんっ・・・ぁっ・・・ゃぁあっ・・・。」
綾子の上になり、手首から先がしびれたまま肘で上体を起こしながら、祐一は激しく
腰を上下させた。綾子も祐一の背にしがみつき、夢中で彼の動きに合わせて揺れる。
「・・・あや・・・っ・・・!」
「ゃ・・・ぁあ・・・ぁああ―――――!」
もはやどちらが責めるかなどどうでもよい、ただひとつに溶け合って脈打ち続ける
だけの瞬間が訪れた。つよく抱きしめあい、深く口づけあうこの真っ白なとき、
ふたりはそれぞれに違う個体であることを忘れた。
「ごめんね・・・痛い?」
忘我のときが過ぎ、抱きあったまま胸に顔をうずめていた綾子が、ふと祐一の手を
持ち上げて、赤く残るいましめの痕を痛々しそうに見つめた。
「ん・・・大丈夫。・・・案外、快かったかも・・・な。」
「ホント?・・・じゃあ、また縛ってあげようか?」
「勘弁・・・してくれ・・・。」
「ふふ。ウ・ソ。・・・本当はね、なんだか疲れちゃった。」
「SはサービスのSって言うくらいだからな。相手を悦ばすサービスを考えなくちゃ
なんないから大変なんだ。」
「でも、ゆうちゃんって本当はMなんじゃない?・・・すっごく、イイ顔してたもん。」
「はっ・・・恥ずかしいこと、言うなっ!!」
- 29 :
- 口を押さえた手を、綾子がペロリと舐め、指を取ってからみあわせた。少し内出血さえ
している縛り痕を、癒すように何度も口づけする。
「・・・よ、せっ・・・。それ、なんか・・・クルだろっ!」
「キちゃっても・・・いいよ・・・。」
「バッ・・・これ以上、キたりしたら・・・ぬ!」
祐一は、あわててむすんだ手をグッと枕上に押しつけると、のしかかるようにして
綾子の唇を封じた。
「俺もさ・・・器の大きい人間でありたいと、日夜努力してるつもりだけど・・・。
綾子のこととなると・・・ちっちゃい奴になっちゃうんだな。」
唇がほんの少し離れただけの距離で目をのぞきこみ、祐一が真剣な表情で言った。
「・・・そんだけ、好きっ・・・てこと。」
ギュッと抱きしめながら、そう耳にささやいた。
目を見ながら言ってほしいなあ・・・と思いながらも、綾子は何も言わず、つないだ
手をギュッと握った。
(明日・・・服、どうしようかなあ?)
安心したように眠ってしまった祐一の隣りで、綾子は明日会社に着て行く服のことを
考えていた。今日いちにち間が開いているのだから、昨日の服でもいいのだけれど・・・
綾子の視線が、壁のハンガーにかかったモカブラウンのニットに気づいた。
(ゆうちゃん、とっといてくれたんだ・・・。)
このカーディガンを忘れていった日のことを思い出し、綾子の心に感慨があふれた。
(明日、これ着ていこ。下のパンツは同じで・・・ビジューがちょっとデコラ過ぎるから
・・・そうだ、ゆうちゃんの黒いジレ借りちゃお!)
明日のコーディネートを考えながら、
(彼氏の服が借りられるって、けっこう便利じゃない?)
綾子はなんだか楽しくなってきた。時計はとっくに明日になっている。一昨日徹夜
したうえに昨日は一日立ちっぱなしで・・・夜は女王様?に変身・・・。この二日間は
ものすごくハードだった。同じように疲れきって、深い眠りに落ちた祐一に寄り添い、
綾子もしあわせそうに目を閉じた。
『小さい男』後編 おわり
- 30 :
- >>19です。
どうでもいいことですが、タイトルNo.うまく変わらなくて23が3つあります。
あとの二つは24・25ですのでよろしくお願いします。
- 31 :
- >>19
ぐ、ぐ、ぐ、GJ‼
攻めっこな綾ちゃん、素晴らしい
…!
服の貸し借りができる2人に萌えましたw
待ったかいがありましたよ〜。ありがとうございます!
- 32 :
- >>20
ゆうちゃんの嫉妬暴走に始まりまさかの綾子さん攻め…!
男性が攻められるっていうのはゲゲふみだと時代的にも性格的にも想像しづらいから祐綾ならではだなぁ
彼シャツと『私の事、好き?』キター!
長編乙アンドGJでした!
- 33 :
- >>20
GJ!
イロイロ正直なw祐ちゃんかわいいし、攻める綾さんが新鮮だったー
次は是非、幸せな玩具プレイを…!w
- 34 :
- >>19
GJ!
わたしの事好き?はほんと萌えまくったのでネタになってうれしいw
あと、ゲゲさん誕生日おめでとう!
今年も新婚時代にふみちゃんにささやかに祝われたり山小屋時代に家族できゃっきゃ祝ってる妄想
- 35 :
- 本スレの
>ケーキを指でペロッとしておかあちゃんに突っ込まれたようです
ってレスをおかあちゃんの口に指をつっこんだのかと思ってしまって
ドラマ夫婦で想像してうひゃあwwと思ってようやくんなわけねぇ!と我にかえったw
- 36 :
- >>35
ちょw
来週、去年ふみちゃんの中の人が出たドラマで弟役だった人がやってる
有名人の好きなスイーツを作る番組の題材がリアルおかあちゃんの作るぼたもちなんだけど
あんこでイチャイチャとかもアリかなと思ったw
- 37 :
- ふみちゃんの中の人のドラマ見て思ったんだけど、ほんっとに白いよなぁ…
顔だけならまだメイクかなと思うけど、首とか胸元も白い
マジ一反木綿
- 38 :
- 明日はホワイトデーですよ
- 39 :
- 珍しくふみちゃんの買い物についてってふみちゃんの好物を勝手に買い物かごに入れて
一緒に食べるそんな熟年期ゲゲふみホワイトデーを妄想
- 40 :
- >>36
グレーテルはおとうちゃんの中の人の弟や同僚もしてたなあ
- 41 :
- グレーテルのかまどって見たことないんだが、予約した!
ゲゲゲの一場面とかダイジェスト的に出たりするかなwktk
ぼたもちってあれだよな?緑色の…あれ?ずんだ餅だったか?
- 42 :
- >>41
普段も見てるけどなかなか面白いよ
ドラマの映像は…どうかなぁ…
ずんだ作ってるシーンが使われるかどうかくらいじゃないかな
予告ではあんこのぼたもちだった気がする
- 43 :
- かまど、ドラマの映像は無かったけどリアルおとうちゃんのツンデレっぷりが素晴らしかったw
あとぼたもちに酔った発言で妄想しまくってしまったw
- 44 :
- >>43
リアルおかあちゃんのデレも良かったw
- 45 :
- 早海さんのふみちゃんの中の人はもうずっと可愛かったなぁ
特に最初のぬいぐるみ劇場と最後の教会でのほのぼのっぷりったらもう
ゲゲさんの中の人の方は結婚しない?がちょっとゆうちゃん変換に使える!と思ったくらいで
あまり収穫が無かった…
- 46 :
- いちせんのささきのロケ地行ってきた!
ほぼそのままだし写真とか綾のラベルとかあるしでほんと萌えた
- 47 :
- >>43
再放送見たー
リアル実家が毎年小豆ともち米送ってくれてたって事で
ゲゲさんが口にあんこつけてふみちゃんにとってもらう新婚期や
ゲゲさんと藍子が口に(ry な貧乏期の妄想が捗ったw
- 48 :
- ふみちゃんの中の人の可愛さは大型犬系というのを見てなんか納得
- 49 :
- ゲゲゲ再放送まであと一週間!
- 50 :
- 花よりエロパロのまとめサイトなくなった?
- 51 :
- >>50
自分は普通に見れるぞ?一度移転したんじゃなかったっけか
これで行けないか?
ttp://uzo.in/2nov/
- 52 :
- ゲゲさんの中の人のドラマの最終回とその前の回のゲストのキャラの名前、『あやこ』だったんだな
途中までしか見てないけどずっとあんたって呼んでて、せめてさん付けて呼んでくれてたらなぁと思ったw
- 53 :
- >>51
行けた!だんだん!
- 54 :
- 二年前の今日から放送だったんだねー
自分はこのスレを読んでから見はじめたから二年前はまだ全然見てなかったけど感慨深いなぁ
- 55 :
- 自分は当時引越しのバタバタで1ヶ月ぐらい見てなかったんだよね。
ゲゲふみの可愛さにやられて、すぐにスレを探しにきましたw
職人さん、本当にいつもありがとう。
再放送始まったらまたよろしく〜。
- 56 :
- 明日エイプリルフールなので
ふみちゃんが冗談で嫌いって言って平静を装ってるのにお茶倒したりしてものすごい動揺するゲゲさんを妄想
- 57 :
- >>56
かわゆすぎて萌えたw
- 58 :
- 祝!再放送カキコ!改めて初代布美ちゃんの睫毛の長さに感動
>>56のあと実は四月バカだったと知ったゲゲの倍返しにwktk
- 59 :
- ハイビジョンで見るの初めてなんだけど、今日の蒸し芋二人で食べるときに
ふみちゃんの口にほんのちょっこし芋がついてるんだな…
あれがもっと盛大についててしげさんが口で取ってたらお互いの初キスになったんじゃないだろうか!
と妄想してしまったw
- 60 :
- >>58
布団の中からだるい動けないと嘘をついてふみちゃんに心配させて布団にひきこんで…
という仕返しを妄想w
でもゲゲさんならもっといろんな嘘つけそうだよなぁ
- 61 :
- 桜の頃になると
自然に近寄ってしげさんの襟を直して鞄に原稿を入れたふみちゃんを思い出してニヤニヤする
- 62 :
- ゆうあやの花見ってどんなだろうな
定休日にお弁当とおせんべもって近所の神社とかかなw
- 63 :
- 二週の妄想女将が楽しみすぎる!
- 64 :
- >>63
同意w
- 65 :
- 妄想女将もお見合いにわくわくしてるのもふみちゃん超かわいい!
ゲゲゲは見てると幸せな気分になれるよー
- 66 :
- >>65
貴司にお見合いせんことに〜って言ってる時もかわいい
- 67 :
- お見合いクル━━━(゚∀゚)━━━ !
- 68 :
- 妄想女将はやっぱりかわいいねぇ
来週お見合いで物語的にもこのスレ的にもw本格始動だね
- 69 :
- お見合い週ktkr!
自転車乗れますか?が楽しみだ
今更録画したお菓子料理番組見たけどリアルゲゲさんのデレがハンパないな
リアル喜子の解説とそれに照れてるリアルふみちゃんに不覚にも萌えた
ドラマキャストで見たい!
- 70 :
- 「俺みたいな男でええんかな」とつぶやいたシーン、
「あんたしかおらんけん!」と画面に向かって突っ込んだw
漫画の知識を少しでも頭に入れておこうと努力するふみちゃんもかわええ。
- 71 :
- >>70
予備知識を少しでもってあたり同意!
ゲゲゲの物語自体の良さでもありふみちゃんの良さ・かわいさなんだよね
- 72 :
- DVDで何回も見てるのになんでゲゲふみはこんなに毎回かわいいんだろう
自転車とかさっきの目玉とかほんとたまらん
- 73 :
- 娘時代のふみちゃんの声の高さがたまりませんなぁ
吸い物飲むときのしげーさんの手の大きさもたまらん
- 74 :
- あのお椀を上から持つ手ね
ぎちぎちじゃなくある程度余裕があるからさまになる
- 75 :
- 本スレ見てたら今回の再放送でゲゲゲ初見って人もまあまあいるようなので、ここの住人が増えることも期待w
個人的には式のあとに村井家に行って、初夜を意識してる布美ちゃんが
どっきどきで階段あがってくとことかもうたまらんw
- 76 :
- どこまで見せるんだろうと妙に緊張したのを思い出すw
結局なんのスキンシップもなかったが逆にドキドキだったなあ
- 77 :
- ずいぶん前に投下した『むすびの神』の続編(と言っても時間的には前)になります。
例によって脇キャラに興味のない方はスルーでお願いします。
再放送に合わせて、横山さん×ユキ姉ちゃんのお話を投下するつもりが、PCの不調と
多忙がかさなり、遅くなってしまいました。
この二人の見合いは、さぞかし源兵衛さんが張り切ったんじゃないか・・・というのが
書きたくなった理由ですw。
ぐぐってみたら、キンモクセイの花言葉は「誠実、初恋、真実の愛」なのだそうで、
この二人にぴったりな感じで、偶然ながらちょっと嬉しかったです。
いよいよゲゲふみのお見合い・・・!で盛り上がってるところ、空気読まずにスミマセン。
今後はタイムリーな投下が出来るとよいのですが・・・。
- 78 :
- 月の明るい夜。澄んだ大気の中にキンモクセイの香りがただよっている。
今日嫁いだばかりの家の、中庭をめぐる廊下を、その甘やかな香りに運ばれるような
思いでユキエは歩いていた。
夫となったひとのことは、初めて出会ってからまだふた月とたたず、実はそれほど
よく知っているわけではない。それがこの時代のお見合い結婚のふつうのありようでは
あるけれど、以前のユキエならそんな結婚は真っ平御免だったはずだ。
だが、信夫の待つ部屋へ向かうユキエの心はときめき、湯上りの肌や髪をなでる
風にまじる甘い香りは、今夜のユキエの気持ちに似つかわしいものだった。
「あの・・・失礼します。」
フスマを開けると、窓を開けて外を見ていた信夫がこちらを向いた。
とたんに、心臓がのどまで飛び上がり、足元は霞を踏むように覚束なくなった。
「あ・・・あの、つ、つきが・・・きれいですよ。」
信夫も、緊張しているのか、ぎこちなくユキエを窓辺へさそった。
「ほんと、きれい・・・。」
窓辺に並んで、澄んだ月を見上げる。婚約期間があったとは言え、こんなに接近した
のは初めてのふたりだった。
「さ、寒いけん、閉めましょう。」
信夫が障子を閉めて畳の上に座ると、ユキエは両手をついて頭を下げた。
「・・・ふつつかものですが、末永く、よろしくお願いします。」
「あ・・・は、はい。いや・・・こちらこそ。」
信夫はどぎまぎして、ユキエの手をとって頭を上げさせた。
「よう・・・来てごしなさった。」
ぎこちない手つきで抱きしめる。二人とも自分の心臓の音が聞こえるほど緊張していた。
少し顔を離すと目が合った。信夫が思い切って口づけする。初めての口づけは、
柔らかくてちょっと湿っていて、初めてお互いの内部に触れた気がした。その感覚が
ふたりの間の壁を取り払ったかのように、口づけは深くなり、止まらなくなった。
- 79 :
- 「は・・・ぁ・・・はぁ・・・ふぅっ・・・。」
繰り返し唇をむすびあわせるうち、慣れないふたりは息をつくことも忘れていて、
部屋に響く荒い息遣いがさらに頭を混乱させる。
信夫があせるあまり眼鏡をはずすのも忘れているものだから、ユキエの顔に冷たい
感触があたる。けれど、それが何か意識することもできず、ただ受けとめるだけで
精いっぱいのユキエだった。
「よ・・・横になってもええかね?」
なんだかとんちんかんな誘いだが、ユキエにはそれをおかしいと思う余裕もない。
「え・・・は、はい・・・。」
信夫はユキエを抱きしめたまま押し倒した。ユキエの小さな悲鳴にふと我にかえり、
バツが悪そうに少し身体を離して大きく吐息をついた。
「ごめんな・・・。こわかっただろ?」
「だ、だいじょうぶ・・・です。」
「あんたがいやだったら、今日でなくてもええんだよ・・・。」
繰り返し口づけされて押し倒された時は、惑乱が最高潮に達していたが、信夫の
やさしい気づかいに、ユキエはすこし平静さを取り戻した。
「あ、あの・・・めがね、が・・・こわれますけん。」
そっと両手を上げて信夫の眼鏡をはずしてやった。
「あ・・・これはいけん。・・・だんだん。」
至近距離にある信夫の顔が、照れくさそうな笑顔になる。その目元は意外に涼しくて
目の奥にある光はやさしく、ユキエの心臓を再び落ち着かなくさせる。
その目がゆっくりと近づくと、今度は落ち着いてユキエに口づけた。唇が離れ、
うっとりと目を開けたユキエに、信夫が意を決したように確かめた。
「ほんなら・・・ええかね?」
「・・・はい・・・。」
この時代としては大胆にも男友達と逢引したこともあるユキエだったが、せいぜい
隣町に映画を見に行ったくらいのもので、何かがあったというわけではなかった。
祝言の晩に花嫁の身に起こることに関する知識は、他の娘とたいして変わりはない。
つい声が震えてしまうのをどうしようもなかった。
- 80 :
- 信夫が、おずおずと帯をとき、浴衣を広げてユキエの肌身をさらした。まっ白な
肌に目を奪われながら、自分もすべてを脱いでユキエの上になった。
男にしては細すぎることが少し気になっていた信夫の身体は、鍛えぬかれ、鋼のような
筋肉がのって美しかった。すべてにおいて控えめなこの男の、分厚い眼鏡をはずして
裸になった姿は意外に男性的魅力にあふれ、ユキエはさらに心を奪われるのだった。
「ン・・・ふぁ・・・ぅ・・・。」
さくら色の乳首を口に含んで吸うと、ユキエが思わず鼻にかかったあえぎをもらし、
自分の甘い声に驚いて口をおさえた。その可愛さにあおられ、信夫はもう一方の乳首を
指でいじりながらさらに味わい、ユキエのあえかな乱れをたのしんだ。
ユキエが無意識に秘められた場所を守っている手をとると、自分の肩にまわさせ、
無防備になったそこにそっと指をひそませた。
「ぁ・・・。」
とろり、とした感触が、自分を受け入れる準備がすでに出来ていることを教え、信夫は
ぞくぞくするような喜びを覚えた。
ひざでわずかなすき間を広げながら、少しずつ脚を広げさせる。口づけや、乳房への
愛撫でなだめながら、羞じらいの強い両腿を充分に広げ、つらぬく準備をととのえる。
身体を硬くしてその瞬間への恐怖と戦っているらしいユキエがいじらしく、攻める手が
鈍りそうな信夫だったが、反面、ひと息につらぬいてしまいたい雄の猛りをも感じていた。
充分にうるおったそこへ、たかぶったものを押し当て、ぐっと進む。
「・・・・・・ぁあ・・・!」
ユキエが小さく叫んで信夫の肩を手でつかみ、本能的に押し戻そうとした。
「や、やっぱり、痛いかね?・・・今日はもう、やめとくか・・・?」
「・・・い・・・ぃえ・・・やめんで・・・ごしない。」
痛みをこらえ、必でユキエが口にした受容の言葉は、信夫の心に痺れるような
喜びを与えた。
「ほんなら、こらえてごせ・・・ユキエ・・・さん。」
「・・・ユキエで・・・ええですけん・・・。」
「ユキエ・・・ゆき、え・・・。」
耳元で名前を呼ばれながら、力の入りすぎた両手をやさしく解かれる。指と指を
からませて握り合った手に口づけされると、いとしさに痛みも少しうすれる気がした。
- 81 :
- 「大丈夫、か・・・?」
「・・・は・・・い。」
恋した人が今、自分のなかにいる。身体をこじ開けられる痛みすら、このひとと
結ばれたあかしと思えば心地よかった。ユキエの閉じたまぶたから幸せの涙があふれた。
けれどその涙を見て、何も知らない信夫の胸は痛んだ。
(好きでもない男にみさおを奪われるのは、やっぱり悲しいのかもしれんな・・・。)
「痛いか?・・・ごめんな・・・。」
うっすらと汗をかいた額にかかる髪をよけてやり、生え際に小さく口づけながら
信夫はユキエの頭をなでた。
「・・・痛くて泣いとるんじゃないの・・・。あなたが、やさしいけん・・・。」
信夫はその涙を、乙女の時代と訣別し、信夫の妻として生きていく覚悟の涙だと思った。
(少しずつでええ・・・これからわしのことを好きになってくれればええけん。)
涙を唇で吸ってやりながら、信夫はさらに深くユキエの中に入っていった。
(私は、この人のもの・・・。)
痛みとともに、信夫の存在を全身に刻みつけられる思いで、ユキエは信夫を
受け入れていた。
(ほんのふた月前まで、私はほんとうの恋を知らなかった・・・。)
・・・ユキエの脳裏に、信夫との出会いがうつし出された・・・。
風に秋の匂いがまじり始めたあの日、ユキエは初めて信夫に会った。それも
最悪の形で。
父の源兵衛は、見合い話に首を縦に振らないユキエに業を煮やし、無断で勤めを
辞めさせてまで強引に縁談を進めようとした。ユキエは大胆にも妹のフミエを
身代わりに仕立て、夜道を安来の輝子叔母の家まで走った。信夫の写真も釣書も
突っぱねて、見てはいなかった。自分をここまで追い込んだ見合い相手が憎らしくて、
いつしか罪もないその男を、父と同じ敵と見なす幼さだった。
「ユキエ、ユキエ・・・!相手の人、断り入れて来たげな!」
安来で所在無い日々を送っていたユキエは、飯田の家の向いの魚屋がことづかって
来た手紙を読んだ叔母の言葉に、晴れやかな笑顔を見せた。若い娘の現金さで、
翌日さっそく軽い足取りで輝子とともに大塚の家に帰って来た。
- 82 :
- 家の店先に入ると、祖母の登志と妹のフミエがみすぼらしい野良着を着た見知らぬ
若い男と話していた。その男が当人とも知らず、ユキエと叔母は見合い相手の悪口を
声高にしゃべった。
そもそもこんな縁談が持ち込まれなければ自分が騒動を起こすこともなかった
という思いと、自分がいやがっておきながら、相手が断って来ると、それはそれで
プライドを傷つけられたという、身勝手な気持ちがユキエにはあった。
だが、フミエから聞いた事実は、そんな思い上がった心を一気に引きおろした。
横山はフミエに頼まれ、何も言わず縁談を断ってくれた。そのうえ、そんないきさつにも
かかわらず、ユキエが家を出ている間に倒れた母を助けてくれたのだった。
泣きながら謝ったフミエの言葉に、横山が少しつらそうな、でも優しい笑顔を見せた
その時、追いついたユキエが妹の肩を抱いて、横山をまっすぐ見つめ、頭を下げた・・・。
その夜。ひさしぶりの自分の布団に入ったものの、ユキエはなかなか寝つけなかった。
自分は今、この家で一番年長の娘なのに、母が危険な時に何の役にもたてなかったこと。
いつも恐くて強権的な父が、今日はなんだか縮んで見えたこと・・・。それにもまして、
ユキエの心をかきむしるのは、今日初めて知った横山のことだった。
(私はあのひとを傷つけてしまった。それなのにお母さんを助けてくれたんだ・・・。)
横山がフミエに向けた、優しいけれどつらそうな笑顔が目にやきついて消えない。
(私、ほんとに子供だった・・・。)
消え入りたいような恥ずかしさと、申し訳なさ、それから名状しがたい胸のとどろきを
かかえ、ユキエはすがるようにあるひとつの考えに到達した。
翌朝。源兵衛はようやくミヤコの病床のそばを離れ、蜂の世話をしていた。
「・・・お父さん。あの・・・お願いがあるんです。」
「なんだ。」
ユキエの問いかけに、源兵衛はふり返りもせず作業を続けた。
「私・・・あのひとに・・・横山さんにもう一度、会わせてほしいんです。」
源兵衛は、少し驚いたようだったが、相変わらず蜂の巣箱を見つめながら言った。
「それは、見合いをする、言うことになるぞ。」
「それで、かまいません。私・・・どうしても、このままじゃすまされん気がして。」
「今度結婚を申し込まれたら、もう断れんのだぞ。」
「もちろん、そのつもりです。」
源兵衛は、ユキエの真剣な顔を見てうなずくと、また作業に戻った。
- 83 :
- その日の午後、仲人の家におわびかたがた改めて縁談をすすめてほしい旨を
伝えに言った源兵衛は、上機嫌で帰ってきた。なんと横山家からも再度の
見合いが申し込まれているという。事情を聞いた仲人は、何事も無かったかの様に
いちから世話をするとうけ合ってくれた。
それから数日後。国民服を着た信夫と仲人の橋本は、飯田家の座敷にあった。
「せんだってはほんにお世話になりまして、お礼の申し上げようもございません。」
まだ床をはらえぬミヤコが挨拶に出てきて、丁重に礼を言って奥へ引っ込んだ。
座敷に残ったのは源兵衛と、一度会ったことのある祖母の登志である。ふたりとも、
心配になるほど相好をくずし、信夫の顔を穴が開くほどみつめるものだから、内気な
信夫は伏目がちになり、身体が硬直するのをどうしようもなかった。
「いらっしゃいませ・・・。」
そこへユキエが茶菓を運んできて、信夫の前に置いた。編みこんで結い上げた髪に
娘らしい銘仙の着物、モンペや国民服を見慣れた目にはことさら華やかに映った。
食糧難のなか、心づくしのごちそうと、飯田酒店の酒が出される。運んできたのは
手伝いに来た長女の暁子で、こちらにも礼を言われる。当たり前のことをしだけなのに
・・・こう命の恩人扱いをされては居心地が悪かった。
「えー、本日はお日柄も良く・・・まことにめでたい日であります。こちらの横山君と
飯田家とは浅からぬえにしのある様にうけたまわっております・・・。」
仲人の紹介は、まるで結婚披露宴のようだ。登志はよほど横山が気に入ったと見え、
ほれぼれと顔を見ているし、源兵衛は終始ニコニコしっ放しで饒舌だった。
一方、二人にはさまれたユキエはうつむいて黙ったままだ。母親、姉・・・会う人ごとに
礼を言われ、父親と祖母はまるで婿扱い・・・それにひきかえ肝心のユキエは静かなまま。
・・・信夫はいたたまれない気持ちになってきた。
そこへ、おはぎと食後のお茶を大事そうにささげ、フミエが入ってきた。信夫の前に
茶菓を置くと、恥ずかしそうに目くばせした。信夫は今日はじめてホッとした。
「・・・!こげな甘いもん食べたのは、ひさしぶりです。」
おはぎをひと口食べると、ずっと緊張していた信夫が破顔した。
「うちで作っとる蜂蜜でしてな。砂糖不足のおり、重宝しちょります。これの世話を
しとって、女房がエライ目に合いましたがな。・・・もっとも、おかげでこちらさんと
ご縁が出来たんですから、人間万事塞翁が馬と言うことですなあ。わっはっはっは。」
- 84 :
- 上機嫌の源兵衛に、祖母の登志がそちらを見てはしきりに咳ばらいをする。
源兵衛は(わかっとる!)と言うように急に真面目な顔になった。
「あー、おほん。本日は橋本様には仲介のご苦労をいただき、まことに感謝の念に
たえません。ついては、あちらであらためて一献差しあげたいと思います。えー、
・・・若いふたりは、まんざら知らない間柄でもないけん、少し打ち解けて話されたら
どげですかな?」
何やら段取りが出来ている様子で、仲人をうながして皆いなくなってしまった。
ユキエとふたりきりで座敷に残され、どういうことなのか、ますますいたたまれない。
「・・・あのっ!」
ユキエが初めて顔を上げて信夫の顔を正面から見、両手をついて深々と頭を下げた。
「今日は、本当に来てくださるのか、心配しちょーました。あげな失礼なことしといて、
あのままあなたにお詫びもお礼も言えんだったら、どげしようかと・・・。
あげなことになるなんて、思ってもみんだった・・・。姉は嫁いで家を出とるし、今、
私がこの家で一番年長の娘やのに・・・ほんに無責任なことして。妹に恥ずかしいです。
あなたがおられんだったら、母はどげなっとったか・・・本当にあーがとございました。」
お詫びと、お礼・・・ユキエが自分に会いたかったのは、そのためか・・・。
(わしは、何を期待しちょったんだろう・・・。)
張り詰めていた気持ちがゆるみ、信夫は心の中で苦笑した。
だが、こうして見合いの場で会ったからには、結論を出さなければならない。
見合いと言うものは、会うまでにほとんど決まってしまっているようなもので、
よほどのことがなければ、見合いのあと男の家が仲人を介して申し込み、女の家が
受けることで結婚まで行ってしまう。当人同士が直接意思を確認しあうことは、
見合いでは許されない。何かあった場合に双方に傷がつくことを避けるためだ。
(このひとは、自分に恩義を感じてその身を差し出そうとしとるのじゃないか?)
外堀を埋められようとしている今、ここで聞かなければ、聞く時がない。
『・・・あんたは、本当にそれでええんですか?このままだと、わしと祝言することに
なってしまうが・・・?』
全て仲人を通さなければならない作法を破って、ユキエの本当の気持ちを確かめようと
口を開いたその時。
- 85 :
- 「おほん!・・・話もはずんどるところ、失礼します。」
先ほどよりさらに少しきこしめしたらしい源兵衛と仲人が座敷に入ってきた。
これでお開きである。ユキエもまさか見合いの席で想いを告白するわけにもいかず、
信夫はそんなユキエのつのる恋心にはまったく気づかず・・・ふたりはともに心を残したまま、
見合いは終わった。
翌々日。居間に呼ばれたユキエが行ってみると、父母、祖母に叔母までがそろっていた。
「横山家から、ぜひにと申し込みがあったそうだ。」
見合いのあと、当日の信夫の硬い表情を思い出してはあれやこれやと気をもんでいた
ユキエは、朗報に浮き立つような嬉しさを感じた。
「あげなことがあったけん、会っといて断られたらどげしようと、もう心配で心配で。」
いてもたってもいられず駆けつけてきた叔母の輝子が、大げさに胸をなでおろすと、
「あの人はそげな人じゃなーぞ。器の大けな男だ。」
信夫にすっかり惚れこんでいる源兵衛がこわい顔をしてにらんだ。
「ほんとにええの?ユキエ。あんた、私のことで恩に着とるんじゃ・・・。」
「江戸時代じゃあるまいし、そげなことで人身御供になったりせんよ。あのひと、
本当にええ人だよ。だけん、心配せんで・・・お母さん。」
心配する母に、ほほ笑んで見せ、ユキエは居ずまいを正して父に頭を下げた。
「お受けします、と仲人さんにお返事してください。よろしくお願いします。」
またたく間に婚約がととのい、結納がかわされ、婚礼の日が近づいてきた。
夜、ユキエが部屋で縫い物をしていると、フミエがおずおずと顔を出した。
「・・・ユキ姉ちゃん。ほんとにお嫁に行っちゃうの?」
「なあに、フミちゃん。あんた、横山さんのこと気に入らんの?」
「ううん、大好き。でも・・・ユキ姉ちゃん、あげにお嫁になんか行かんって言うとったのに。」
「ふふ・・・それは、好きでもない人のところには、だわ。」
「え・・・?」
「フミちゃんにはいろいろ迷惑かけたけん、あんたにだけは教えてあげる。」
ユキエは、フミエのそばに寄ると、耳に口を近づけてささやいた。
- 86 :
- 「あのな・・・私、あの人のことが好きになってしもうたの。だけん、お嫁に行けるのが
うれしいんだが。」
「えっ?すき・・・?」
あっけにとられているフミエに、ユキエはちょっと照れくさそうに笑った。
「あげにフミちゃんに迷惑かけたのに、困った姉ちゃんだと思っとるだろうね。
でもな、恋というのはこげな風に、突然おそって来るもんなんだわ。・・・まあ、
フミちゃんはまだ小さいからわからんだろうけど。」
ユキエはフミエの小指に自分の小指をからめると、
「・・・このことはお父さんとお母さんには内緒だよ。・・・恥ずかしいけんね。」
指切りをして約束させた。母が用意してくれた反物で嬉々として男物の半纏を縫っている
ユキエは、幸せで輝いて見えた。
(恋・・・って、ようわからん!)
大人になったらわかるようになるのだろうか・・・フミエは混乱しながらも、とりあえず
姉が幸せそうなことに安心して、ユキエの部屋を後にした。
秋晴れの日。黒引きの花嫁衣裳に身をつつみ、純白のつの隠しをつけた輝くように
美しいユキエは、生まれ育った家をあとにし、横山信夫のもとに嫁いでいった。
(思ったとおり優しい人だわ・・・私、ほんに幸せ・・・。)
信夫の存在感を全身で受け止めながら、ユキエは温かい涙を流しつづけた。
(だけど・・・だけど・・・どげしよう・・・!)
新床の花嫁が、あまりまじまじと男の顔を見つめるのははしたないと思い、ユキエは
自分を散らしている男の姿を時おり遠慮がちに盗み見た。
(このひと、こげにええ男だったっけか・・・?)
あのようないきさつで出会い、急速に話が進んで、戦時中のこととて二人きりで
逢うこともなく今日を迎えた。時おり野菜などを背負って飯田家を訪ねてくれる
信夫は相変わらず野良着姿に分厚い眼鏡という素朴さ…ユキエはユキエでそんな信夫に
好意を覚えながらも家族の手前恥ずかしくて、それほどまじまじとこの男をみつめた
こともなかった。
- 87 :
- 『ゲーリー・クーパーみたいにええ男じゃないけどな。』
花嫁姿のユキエは、以前憧れていた映画のパンフレットを妹のフミエに渡し、信夫の
ことをそう言い放った。自分は信夫の人柄を好きになったのだ・・・そう思っていた。
(どげしよう・・・毎日こげにドキドキしとったら、一緒に暮らせんが・・・。)
頬が熱くなり、羞ずかしくてたまらない。祝言もあげ、まさに今自分を貫いている
男の容貌に今さらときめいている自分がおかしくもあり、ユキエはますます
どうしてよいかわからずにいた。
腕の中のユキエが、このように煩悶しているとはまったくあずかり知らぬ信夫は、
初めての痛みにさいなまれるユキエとは逆に、得も言われぬここちよさに我を忘れ
そうだった。
(いけん・・・まだ慣れんもんを・・・。)
欲望のままにユキエをむさぼりたくなる衝動をおさえ、新妻を気づかいながら
快感を追い、終わりに近づいていく。
「ぅ・・・くぅっ・・・ぅ・・・。」
好きな女との情交とはこれほどまでに魂を奪われるものか、と全身が痺れる思いで
咲きそめた花びらのなかにすべてを放った。
・・・まっ白な閃光に脳裏を射られる様な絶頂感が次第に去ると、信夫はユキエをいたわる
ようにそっと身体を離した。想いをとげた、という気持ちに満たされ、信夫は荒い息を
ととのえながらユキエの隣りに横たわった。裸身をさらしたままぐったりと動けないでいる
ユキエを見やると、今まで信夫が占めていた部分に、自分の痕跡が残っている。
信夫は枕紙をとって、それをふいてやった。
「い、いけん・・・そげなこと・・・自分でやりますけん。」
「いや・・・わしが出したもんだけん、わしがきれいにする。」
できるかぎり優しく指を動かしても、今初めて貫かれたばかりの敏感なそこに触れられ、
恥ずかしさと初めての感覚に、ユキエは耐えかねるように身をよじった。
そんなユキエの様子が、男の本能をあおりたてる。無垢だったユキエに男のしるしを
刻み付けたのは自分だと思うと、やさしい信夫にはそぐわない征服欲がわき起こった。
- 88 :
- ふと見ると、ユキエを清め終わった紙は夜目にも赤く染まっていた。その純潔のあかしを
目にした瞬間、信夫の身の内がカッと熱くなった。
(わしは・・・あんたを、生涯まもり抜くけん・・・!)
めちゃくちゃに抱いてしまいたい衝動をおさえ、再び横になってそっと肩を抱き寄せた。
至近距離にあるユキエの顔が、恥ずかしそうに微笑みかけてくる。
生気に溢れた双眸、つんと上を向いた鼻、勝気そうな唇・・・結ばれるまで、朴訥な信夫は
ユキエの溌剌とした美貌に、惹かれながらも少し気後れを感じていたのだが・・・。
(なんだか、少しだけこのひとに近づけたような気がする・・・。)
全てを与え合った今、ユキエのぴんと水を弾くような固く張った肌はしっとりと潤いを
帯び、きゅっと結ばれていた唇は、ただ一人身をゆるした男に向って柔らかくほぐれて
いた。誘い込まれるように紅い唇を奪い、夢中でむさぼった。
「・・・んっ・・・んんっ・・・!」
しゃにむに唇をふさがれ、身体の下でユキエが呼吸を求めて身をよじった。
「あ・・・す、すまん。わし・・・いろいろ下手クソで、いけんな・・・。」
唇をはなすと、照れくさそうに告白した。
「嫁をもらう前に、どっかで練習しとけと言われたんだが・・・あんたに悪いような気が
して、よう行かんだった。」
「ほんなら、私が・・・初めて?」
ユキエは思わず信夫の顔を見た。
「こげな亭主じゃ、頼りないかな。」
信夫は照れかくしに、ユキエの背に手をまわしてきつく抱きしめた。
(このひとは、私のもの・・・。私だけの、もの・・・。)
信夫も初めてだったことを知り、ユキエの心に言いようのないいとおしさがわき起こった。
結ばれる前よりも、ぎこちなさが少しほぐれ、ふたりは身体を交わした男女だけが知る
口づけを繰り返しながら、夜にのまれていった・・・。
キンモクセイの香りが、部屋の中にもただよってくる。愛する人と肌をかさねる歓びを
知りそめたふたりを、甘いけれど清楚な香りがつつみこんだ。
信夫は、ユキエを深く愛しながら、自分はユキエに愛されていないと思い込んでいた。
身体も心も奪われる恋におちたユキエは、そんな信夫の心の内を知るよしもなかった。
本当はお互いにつよく愛し合っているふたりが、その想いを確かめ合うまでには、
もう少し時間が必要だった。
- 89 :
- >>77
GJ!です!!匂い立つような金木犀の(脳内)香りと共に読ませていただきました
自分は少女時代の2代目布美ちゃんのエピソードがどれも大好きです
この週があったから、ゲゲゲの女房をより深く愛したと云っても過言ではないくらいに
中でもユキ姉ちゃんと横山さんの瑞々しい物語は、何度見てもキュンとしてしまいます
その二人のキャラクターが上手に再現されていて、お見合いのシーンまで見事ですね
きっとこんな風に花嫁になったのでしょうね>ユキ姉ちゃん
- 90 :
- 新作キテターーー!
みんな役者さんでスムーズに再生できる…
第一週から心を掴まれていたことを
あらためて思い出しました
89さんのおっしゃる通り、子供時代がなかったら
こんなにひきこまれなかった
特に横山さんエピは、
2人の麗しさもあいまって本当によかった
さらにこんな素敵に肉付けされて…
情景がリアルに浮かびました
GJです!
- 91 :
- >>77
GJ!当然だが美しいほうの横山さんで脳内再生w
あと源兵衛さんの台詞、まんま大杉さんの声で再生された!まさにこんなこと言いそう!
すごすぎです!
本放送のとき、あれは誰だ?と言われてた時間経過著しい横山さんは明日本格的に登場だなw
- 92 :
- >>78
GJ!
横山さんの緊張っぷりがwかわいいww
>>91
自分は源兵衛さんのお葬式まで老け横山さんが横山さんだと認識できてなかったw
- 93 :
- 今日の初夜は何度見ても良いなぁ
初々しさとか義手とふみちゃんの絶妙な距離感とか
- 94 :
- >>91
本放送のときは最初のほうは見てなかったが、
91見て「美しい横山さんて何?」と思っていたけど、
昨日の放送でわかった、横山さん。・゚・(ノ∀`)・゚・。
でもユキエが幸せそうだからいいやw
>>78さんもグッジョブ、自分も美しい横山さんでいきましたw
- 95 :
- 列車内でみかんを食べるときのハンカチとか車の中でのwktkっぷりとか
ふみちゃんが可愛すぎて毎朝幸せ
- 96 :
- 今さらですが、『いちせん』のお花見ネタです。>>62さんネタ提供だんだん。
興味ない方は、例によってスルーでお願いします。
来週はいよいよ『花と自転車』ですね。その後も怒涛のごとく神週が・・・。
遅くなったけどその前に間に合ってよかった。まだ桜の咲いてるところもあるし。
- 97 :
- 「『うすずみ』・・・?うーん。聞いたことあるような・・・。」
「・・・小さい蔵元さんなんです・・・。」
春とは思えない冷え込みが続いたせいか、遅れに遅れた桜もようやく
開き始めたある日。綾子はある銘柄の酒を探して近所の酒店を訪れていた。
予定よりずいぶん遅くはなったが、今度の定休日にはちょうど見ごろに
なりそうだし、祐一と花見に行く約束を、綾子は心まちにしていた。
(お弁当つくって・・・それから・・・ちょっぴり、お酒・・・。)
綾子は、以前祐一が話していた酒のことを思い出していた。契約している新潟の
米農家の人にもらったもので、とてもおいしかったのだとか。
「なんか・・・近くにある桜の名木にちなんだ名前だったんだよね。本当に、
満開の桜の下で飲んだら似合いそうな味だったよ。」
名前も定かではないその酒を、桜にちなんだ名の酒と新潟というキーワード
だけで、綾子はネットでつきとめた。
『うすずみ』というその酒は、だが製造元のHPすら無く、取り寄せることは
出来そうになかった。ネットには、酒の好きな人がこの酒を絶賛するブログが
いくつか散見されるだけだった。
「ゆうちゃんに、飲ませてあげたいなあ・・・桜の下で。」
祐一とつきあい始めてからめぐって来たいく度かの春、二人で花見に行ったことは
もちろん何度もあるけれど、去年の花の時期は新婚旅行に行っていて、花見は
できなかった。祐一と結婚してから初めてのお花見・・・夫婦として見る桜は、
果たして今までとひと味違うものかどうか、楽しみだった。
ダメ元で、綾子は普段前を通るだけのこの店に、思い切って入ってみた。
いろいろな銘柄を書いた紙がガラス戸じゅうに貼られたこの店なら、あの酒の
ことがわかるかもしれないと思ったのだ。
だが、酒にくわしそうな店主の返事は、芳しいものではなかった。
- 98 :
- 「・・・新潟のお酒なんだよね?うちは関西方面のが多くてねえ。よっぽど有名
じゃないと、わかんないねえ。」
やっぱり、ダメだったか・・・綾子が礼を言って店を出ようとした時、入れ替わる
ようにひとりの初老の男性が狭い店に入って来た。
「あ・・・かがやさん。ちょうどいいとこへ。あんた『うすずみ』ってお酒、
知ってる?・・・新潟の。」
「・・・ああ、知ってるよ。なに、もしかして入荷したの?それなら是非ウチにも
まわしてくださいよ。」
「いやいや、そうじゃなくて。こちらのお客さんが探してるって言うんだけど、
あんたなら知ってるんじゃないかと思ってさ。」
「へえ・・・あなた、渋いのをごぞんじだね。」
「え・・・い、いえ・・・主人が・・・以前にもらっておいしかったと言うもんですから。」
お酒にくわしそうなその人に見つめられ、どぎまぎして答える綾子に、店主が
男性を紹介した。
「奥さん。この人はね、最近この近所に日本じゅうの珍しい酒を集めたバーを
開店してね。日本酒オタクだから、きっと知ってると思ったんだ。」
「・・・ご近所のひと?お酒が好きなら、ぜひ寄ってやってください。」
男は『銘酒 かがや』と書かれたカードを綾子に手渡した。
「かがやって言っても、別に石川県に関係ないの。加賀谷って苗字なんです。
ここで生まれ育って、定年後に趣味と実家の建物を生かして、一杯飲み屋を
始めたってわけ。どうぞ、ごひいきに。」
下町の男性特有の、少し女性的な話し方に嫌味がなく、好感がもてる。綾子は
思い切って聞いてみた。
「・・・今、お店にこのお酒があるんでしょうか?」
「え・・・ああ、ありますよ。」
「あ、あの・・・!お店で飲むのと同じお代を払いますから、少し分けていただけ
ませんか?・・・どうしても、桜の下で飲んでみたいんです。」
男性はちょっとびっくりしたように綾子の顔を見た。
「あ・・・す、すみません。やっぱり・・・ダメですよね・・・。」
初対面の関係ない人に、図々しいことを言ってしまった・・・綾子は顔から火が出る
ような思いで謝った。
- 99 :
- 「ふうん・・・桜の下で・・・ねえ。わかりました。じゃあ、ちょっと着いてきて。」
「え・・・?」
加賀谷は綾子にかまわず、さっさと店を出て行った。綾子は店主に礼を言って
あわててその後を追った。何軒か先の町屋風の小さな家に吸い込まれていった
加賀谷の背をかろうじて目に留め、頭を下げて低いくぐり戸を潜った。
「4合でいいかい?・・・めったに手に入らないから、ちょっと惜しいけど、ウチで
飲んでくれたと思うことにするよ。」
古い家を上手にリフォームした店内には、綾子が見たこともないほどたくさんの
銘柄の日本酒のびんが立ち並び、やわらかい照明の中で輝いている。
「はい、どうぞ。・・・おまけしとくから、今度はぜひ、ウチで飲んでくださいよ。」
林立する酒びんに圧倒されている綾子に、加賀谷が『うすずみ』を満たした
4合びんを差し出した。
「は・・・はい。ありがとうございます!・・・きっと近いうちに寄らせて頂きます。」
酒びんを入れたエコバッグを大切に胸に抱いて、綾子は帰路に着いた。
「んじゃ、かんぱ〜い!」
数日後の夕暮れ時、祐一と綾子は、川沿いの公園のコンクリートの長堤にもたれ、
花見酒としゃれこんでいた。
「予定外の夜桜になっちゃったけど、これはこれで風情あるね・・・。」
本当は、明日の日中に花見をする予定だったのだけれど、明日はほぼ確実に雨と言う
天気予報に、急きょ夜桜見物に変更したのだ。
「昼酒はきついけど、川風に吹かれて飲むとグイグイいけちゃうなあ・・・。あれ?
この酒・・・。」
竹製のコップに注がれた酒を味わっていた祐一が、ふと考え込んだ。
「これ、飲んだことあるような・・・。どこで買ったの?・・・びんにラベルもないし。」
「おいしいでしょ?・・・手に入れるの苦労したんだから〜。」
綾子はちょっと得意げに、この酒を手に入れた経緯を語った。
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