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2012年7月エロパロ580: 【瀬戸の花嫁】木村太彦総合6【ズシオ・アーティ】 (538) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【瀬戸の花嫁】木村太彦総合6【ズシオ・アーティ】


1 :09/08/04 〜 最終レス :12/07/05
木村太彦総合エロパロスレじゃきん!!
ガンガンJOKER連載の『瀬戸の花嫁』はもちろん、
『余の名はズシオ』『アーティファクト・レッド』など以前の作品でも SSやエロ妄想を楽しもうな。
*sageようがageようがアンジュ様にはお見通しですー
*ヅカネタドンと来い、こんのドサンピンがぁ!!
*女体化もこの際有りじゃ〜(注意書きはすること)
*荒らしは川に流そな
*801は801板に行ってつかーさい
*次スレは>>980にお願いするきん
*たまにはアーティファクトのことも思い出して欲しいきん…
前スレ
【瀬戸の花嫁】木村太彦総合5【ズシオ・アーティ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228636603/
907 ◆HighSE./jE氏による保管庫
http://www38.atwiki.jp/t-kimura_ss/

2 :
          _人人人人人人人人人人人人人人人_
         >      ごらんの有様だよ!!!  <
           ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
_______  _____  _______    ___  _____  _______
ヽ、     _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、   ノ    | _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ  、  |
  ヽ  r ´           ヽ、ノ     'r ´           ヽ、ノ
   ´/==─-      -─==ヽ   /==─-      -─==ヽ
   /   /   /! i、 iヽ、 ヽ  ヽ / / /,人|  iヽヽ、   ヽ,  、i
  ノ / /   /__,.!/ ヽ|、!__ヽ ヽヽ i ( ! / i ゝ、ヽ、! /_ルヽ、  、 ヽ
/ / /| /(ヒ_]     ヒ_ン i、 Vヽ! ヽ\i (ヒ_]     ヒ_ン ) イヽ、ヽ、_` 、
 ̄/ /iヽ,! '"   ,___,  "' i ヽ|     /ii""  ,___,   "" レ\ ヽ ヽ、
  '´i | |  !    ヽ _ン    ,' |     / 人.   ヽ _ン    | |´/ヽ! ̄
   |/| | ||ヽ、       ,イ|| |    // レヽ、       ,イ| |'V` '
    '"  ''  `ー--一 ´'"  ''   ´    ル` ー--─ ´ レ" |

3 :
レス500未満で500KB超えるとは思わなかった
これも大作を投下してくれる職人さんのお陰だな

4 :
>>1様乙です、スレ立て助かりました
ありがとうございます

5 :
>>1おつ
>>4 つ、続きを・・・

6 :
注 前スレで途切れた部分の続きから投下させていただきます
  ご了承下さい
改めて永澄とのキスの幸せを実感した燦はそのまま
永澄の舌に己の舌を絡ませる。
僅かにざらつき熱を帯びた永澄の舌の感触がとてつもなく心地いい。
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら燦は永澄とのキスに夢中に
なっていった。
明乃もまた、ぴちゃぴちゃと永澄の体中を伝う汗を舐め取っていた。
密かに漂う男臭い匂いがたまらない、何よりも永澄の汗がとても
美味しいのだ。明乃は初めて知る永澄の汗の味に打ち震えながら
己の陰部から何か熱いものが流れているのを感じていた。
 「ふぅ…はぁ…大丈夫か瀬戸燦?無理をしなくてもいいんだぞ?」
 「はぁ…んはぁ…明乃っちこそ、大丈夫なん?ここからが本番なんよ?」
永澄とのキスをたっぷりと堪能した燦と明乃が少し身体を起こして服を脱ぎ始める。
パンティ一枚を残して他の部分を惜しげもなく露出させた燦と明乃の容姿は
とても艶っぽく永澄の性欲を掻き立てるには十分だった。
女としてのライバル意識からか明乃が意地悪げな笑みを浮かべて燦を挑発する。
燦もまた永澄の女としての、または嫁としてのプライドを刺激されたのか不適に笑い
明乃を挑発し返した。
 「燦ちゃん、不知火さん、二人とも仲良くしようね」
 「永澄さんがそう言うのなら…」
 「お前に言われてしまっては仕方ないな…」
バチバチと火花を散らして睨み合っていた燦と明乃は、永澄の一言で
素直にすんなりと元に戻り仲良く永澄の身体に抱きついて
愛おしそうに撫で始める。
無自覚のうちに明乃はすっかりと、燦はより一段と永澄に従順になっていた。
ご褒美とばかりに永澄の手がすっと燦の煌びやかな亜麻色の髪を、
明乃の艶やかな黒色の髪をすくと二人はうっとりと幸せに顔を緩ませる。
 「燦ちゃん、不知火さん、可愛いよ…」
 「あぁん、永澄さぁん」
 「満潮…永澄ぃ…ひゃう…」
永澄の腕が燦と明乃の下半身へと伸ばされ、汗と愛液で
ぐっしょりと濡れたパンティの中に進入して来る。
股間の中央に位置するわれ目をなぞられて、伝わってくる甘い快感に
燦と明乃は何とも悩ましい声色で喘いだ。
 「二人とも、もうこんなに濡らして…エッチだなぁ…」
 「やぁ…こんなに好きにさせた永澄さんいけんのじゃぁ…もう私今は…
  少しでも永澄さんの事考えただけで…あそこが濡れてしまうんよ…」

7 :
はぁはぁと息を切らしながらも、永澄の胸元に燦の程よい
弾力性のある乳房が押し当てられて、むにゅりと歪む。
それだけでなく燦は既に固く尖った自分の乳首を永澄の乳首へと
擦り付けていた。
 「永澄さんと…あはぁん…乳首が擦れ合ってぇ…すごく
  気持ちいいんよ…ひぅんっ…!」
燦の表情はすっかりと恋する乙女のそれになっている。
明乃も負けじと永澄にその豊満な乳房を押し付けながら
燦と永澄の様子を見てふと思った。
この二人を別れさせる事はもうどんな手を使っても不可能だろう、と。
 「あっ、ああっ、永澄さぁん…!私の身体…は…
  永澄さん専用じゃきん…!
  もっと…好きなようにして下さいぃ!」
今も永澄に陶酔し、快感に身を震わせる中でも燦の瞳には絶対的な
永澄への信頼の色が宿っている。
また燦を見つめる永澄の瞳も、同じように燦を信頼する色を
宿しており二人の生半可な力では壊せない強固な絆を感じさせた。
元より色恋沙汰には疎い方だったし、永澄と燦を別れさせる事など
最初から無理な話だったのだと自嘲気味に明乃は心の中で笑う。
 「はぁ、あぁん…満潮…永澄ぃ…!」
しかしもう、任務がどうとかそんな事はどうでもいい。
あるのはただ永澄からの愛や優しさに溺れ続けたいという欲求だけだ。
クリトリスを弄られて明乃は更なる快感の渦へと落とされながら
自分の心が永澄一色に染まっていくのを明乃は痛感した。
永澄にぐいっとパンティが引っ張られ、燦と明乃の尻に食い込む。
ただでさえ心が昂ぶり身体が敏感になっている所に強い刺激を受けて
一瞬、びくっと燦と明乃は身体を震わせたもののすぐに快楽に身を委任せた。
 「燦ちゃん、どう?こうされると気持ちいい?」
 「うん、うん!気持ちいひぃぃ…永澄さんにパンツ
  食い込まされてぇ…いいの…気持ちいいのっ…!」
 「不知火さんは?」
 「気持ちいいっ、気持ちいいぃぃ!だから…もっと
  パンツお尻に食い込ませてくれぇ…!」
燦と明乃がおねだりする様は、もう芯の強い二人の少女の本来の姿の欠片も無い。
永澄からの怒涛の攻めにより、燦と明乃はすっかりと理性を手放し
快楽の奴隷へと成り果てていた。
今の二人の美少女はまるで本能の赴くまま、ひたすらに肉欲に
溺れてよがり続ける雌獣のようだ。
それほどまでに燦たちを狂わせることが出来る永澄のテクニックはまだ未熟な
面もあると言えど見上げたものである。

8 :
永澄が燦と明乃の望みどおりに更に強く、尻にパンティを食い込ませると
二人の心をより大きな悦びが支配し、絶頂へと導かれる。
噴出した蜜により濡らされて張力を増したパンティがぴったりと
お尻の真ん中に挟まれた。
パンティと肌の間にうっすらと出来た隙間からは燦と明乃の
アナルが顔を覗かせてひくひくと蠢いて存在をアピールしている、
まるで永澄に指を入れて欲しいと言わんばかりに。
 「燦ちゃん、不知火さん、ココもマッサージしてあげる」
 「ひゃぁぁ!…永澄さんの…旦那様の指が…お尻の中にぃ…」
 「ああ、好きなだけ…弄ってくれ…」
絶頂の余韻に浸る間もなく、永澄の人差し指が燦と明乃のアナルに
押し込まれる。初めて尻をいじられる感触に明乃は不思議な
心地よさを感じた。普通なら嫌がってもおかしくないはずなのに永澄に
弄って貰えるというだけでこんなにも気持ちよくなってしまう。
燦はどうなのだろうかと、視線を向ければ案の定ふにゃふにゃに
ふやけている姿が明乃の目に写る。
それどころか、燦は自らその見事な形の美尻を押し付けてより深く
アナルの奥へと永澄の指を押し込ませていた。
 「二人のお尻が、ひくひく締め付けてくる…!」
 「旦那様ぁ…!わたひぃ…お尻イク…いぐぅ…いっちゃうぅぅ!!」
 「あぁん、あぁっ、お尻痺れりゅぅ…満潮…永澄さまぁ…!」
今や永澄への愛情が深く心の奥底にまで刻まれた燦は感極まった状態になると
永澄を旦那様と呼ぶようになっていた。
明乃もそんな燦に感化されたらしく、永澄を様付けで呼び始める。
それは明乃が完全に永澄のものとなった証拠でもあった。
 「「あぁぁぁあああああん!!」」
ずりゅっと一際強くアナルに指を出し入れさせられた燦と明乃は、大きな
喘ぎ声を発しながらビクリと身体を仰け反らせてすぐに
二度目の絶頂を迎えた。
燦と明乃は多くの汗や愛液を滴らせながら永澄に、ぐったりとして
その身を委ねる。
 「はー、はー、どう明乃っち…永澄さん最高じゃったじゃろ?」
 「あぁ…もう最高すぎて……癖に…なりそうだ…」
 「ふふ、私も明乃っちもすっかり旦那様の虜じゃね…」
永澄に抱きついたまま燦が問いかけると明乃は
息も絶え絶えと言った様子で答える。
燦はもう何回も経験を重ねているからなのか明乃ほどは息を切らせていない。
しかし未だに冷めやらない永澄を欲する身体の疼きはなまじ経験を
積んでいる分、燦の方が明乃よりも数倍激しい物だった。
早く永澄と触れ合いたい、愛し合いたい、ついさっき果ててしまったばかりだと
言うのに燦はもうこんなにも永澄を求めている自分に苦笑する。

9 :
「ほら明乃っち起きて、今度は私らが永澄さんに
  この身体でマッサージしてあげる番じゃきん…」
 「ああ…私達のおっぱいやお尻でいっぱい気持ちよくなって
  貰わなければな…」
今から自分達がこの豊満な肢体を使って愛する永澄にご奉仕する、なんて
素敵な事だろうと明乃はこれからしようとしている行為に
うっとりと想いを馳せた。
 「二人とも大丈夫…?少し休んでからの方が…」
少し無理をさせ過ぎたかと永澄が心配そうに声をかける。
あくまでも自分達を気遣ってくれる永澄を見て
燦は嬉しさに心が弾んだ。
 「…もう永澄さんったら、何処まで私を好きにさせたら気が済むん?」
 「燦ちゃん…んっ!」
熱っぽい瞳で永澄を見つめながら、燦は優しく微笑み唇を重ねる。
そのまま永澄の股間へと手を伸ばし、ズボンのフックを外して下にずらす。
燦が眼で明乃に合図を送ると、明乃は永澄の前に跪きながらトランクスに
手を掛けて一気に引き摺り下ろした。
赤黒い色を宿し、固く、大きくなってそそり立つ永澄の男根が露になる。
唇を離し、つつ…と永澄との間に唾液の糸を引きながら燦は永澄の
股間へと視線を移す。
 「永澄さんの…いつ見ても逞しいなぁ…はやく咥えたいきん…」
 「こ、こんなに…大きいなんて…すごい…」
永澄の男根を見た燦はまるで大好物を目にしたかのい様に
じゅるりと舌なめずりをする。
明乃は初めて見る永澄の男根の大きさと、逞しさに圧巻されて
息を呑んだ。
燦は言葉通り、今すぐにでも永澄の男根にむしゃぶりつきたい
欲求を抑えて明乃の隣、永澄の前に跪く。
 「でも……旦那様をないがしろにして自分ばかりが気持ちよう
  なるなんてゆーたらそら…瀬戸内人魚の名折れじゃきん!」
何処からとも無く桜が降り始めて、燦は欲望に負けてしまいそうになる
自分に喝を入れるように啖呵をきる。
 「任侠と書いて人魚と読むきん!」
永澄と明乃が見つめる中で、たぷんたぷんと乳房を揺らしながら
びしっと燦はお決まりの台詞を決めた。

10 :
「旦那様、ご奉仕させていただきます」
 「…私も、が、頑張ってご奉仕します…」
一拍おいて、燦は啖呵を切ったときとは別人の様に
甘い声で永澄に告げる。
明乃も精一杯の甘い声色で燦に対抗した。
 「まずはパイズリからじゃきん」
 「パイズリ…?瀬戸燦どうすればいいんだ?」
 「大丈夫、私が教えてあげるきん…見ててな」
聞きなれない単語に明乃の顔が困惑の色に染まった。
燦は明乃を安心させるように言うと、両手で乳房を抑えながら
永澄の男根に近づけていく。
燦の二つの乳房の間にすっぽりと永澄の男根が包まれて
上の乳房の隙間からにゅるっと亀頭が顔を覗かせた。
燦は涎を永澄の亀頭に垂らして滑りを良くしてから
乳房を上下に動かし始める。
永澄の男根が燦の乳房の動きにビクビクと反応して
震えるのが見て取れた。
 「こうやって、はぁ、はぁ…おっぱいでアソコを挟んで
  しごく…これをパイズリって言うんじゃきん…
  あ…永澄さんの熱ぅていい匂い…もうたまらんよ…!」
 「な、成るほど…分かった、早速私もパイズリとやらを
  させて貰おう」
 「明乃っちはそっちから挟んであげて…二人で永澄さんを
  いっぱい気持ちよくさせよな…」
燦の反対側から、明乃が永澄の男根に己の乳房を押し付ける。
乳房に押し当てられるぬちゅりと濡れて固くなった男根の感触に
明乃は、はぁぁと熱い息を吐く。
燦と明乃の柔らかくもしっかりとした質量持つ乳房に男根を
完全に挟まれて永澄はうっと快感に悶える。
永澄がちゃんと自分たちで感じてくれることを嬉しく思いながら
二人の美少女は激しく胸を上へ下へと揺さぶり始めた。
 「あっ…くぅ!燦ちゃん、不知火さんも…気持ちいいよ…!」
 「あぁっ…永澄さんの、アソコから…お汁がいっぱいぃ…!」
 「これ…すごいぃ、おっぱいがぬるぬるになって…」
激しい快楽の波に襲われて、永澄の男根からカウパー腺液が
分泌されて燦と明乃の乳房に滴る。
つんとした牡の匂いが燦と明乃の鼻を満たし、二人の心が
とろとろに溶けていく。
奉仕をしながら、頭の中が永澄一色に塗り潰されていく感覚に
燦と明乃はうっとりと酔いしれた。

11 :
「永澄さぁん…気持ちええ?…はぁはぁ…!
  あん…私らのおっぱい…気持ちええ?…」
 「うんっ!…くぁ…燦ちゃんのおっぱい、最高だよ…!
  も…勿論、不知火さんのおっぱいも…」
 「あはぁ!…う…嬉しいぃ!…満潮…永澄さまぁ…!」
 「わたひもぉ…旦那様にぃ…!喜んでもらえて、嬉しいっ」
永澄に褒められたことで、燦と明乃は乳房の動きを更に激しく
ぷるんっと永澄の男根を乳房をなぞる。
肉欲に溺れながら三人で昂ぶりあい、絶頂に向けて
永澄たちは上り詰めていく。
 「もう…駄目だ…出すよ…燦ちゃんっ…!不知火さん…!」
 「あぁんっ…出してぇ…永澄さんの…旦那様の精液ぃ、私の
  顔にいっぱいかけてぇ…!」
 「私にも…あぁ…満潮…永澄さまの精液…!たくさん…下さいぃ…!」
遂に我慢の限界へと達した永澄が、射精の宣言をする。
燦と明乃は自分の方がよりたくさん永澄の精液をかけて
貰おうと懇願する。
そして、びゅるっと勢い良く天に向けて永澄の男根の先端から
白濁とした液体が溢れ出す。
燦と明乃の顔が、ねっとりとした永澄の精液によって汚されて
何とも言えない色気を醸し出していた。
 「はぁはぁ…旦那様の精液、いつ飲んでもおいしいなぁ…
  明乃っちもおいしいじゃろ?」
 「はぁ、はぁっ…ああ…こんなに美味なものは…初めてだ…」
うっとりと息をつきながら燦は頬や額、髪の毛にかかった精液を指で
なずり取って自分の口へと運ぶ。
上の口でも下の口でも甘美な快感や幸福を与えてくれる
永澄の精液は、燦にとって極上のご褒美だ。
好物の食べ物を頬ぼる子供の様な燦の姿を見て、明乃も自らの
口へと精液を運んだ。
口内にねっとりとした感触と甘美な味が広がり、すぐに
永澄の精液は明乃の好物となってしまった。
 「永澄さんの精液、まだ奥にいっぱい残っとるぅ」
 「あっ、ずるいぞ…瀬戸燦…私だって飲みたいのに」
自分の身体に付着していた精液を食べ終えた燦が、今度は
残った精液を吸い尽くそうと永澄の男根へとしゃぶりつく。
それを見た明乃もまた急いで、自分の身体に注がれた精液を
食べ終えて永澄の陰毛などに残った精液を舐め始める。
こうして燦と明乃は奪い合うように永澄の精液をぴちゅぴちゅと
すすり、味わっていく。

12 :
二人の美少女が己の精液をすすると言う、なんとも悩ましい風景に
再び永澄の男根が力を取り戻し始めた。
いきなり口内で肥大化した永澄の男根に、驚きつつも燦は
行為を止めようとしない。
明乃は永澄の身体に残った精液を味わいながらも羨ましそうに
燦を見つめていた。
しばらくしてから燦がやっと口を離す、そこから永澄の男根が
ぬっと垣間見えて明乃は心を奪われてしまう。
 「瀬戸燦…こ、今度はどうするんだ…?」
わくわくと期待を抑えきれない声色で、明乃は燦に次に行為を問う。
しかし燦から帰ってきた返答は明乃の期待を見事に裏切る
ものだった。
 「明乃っち、残念じゃけど…今日はもう遅いからお開きじゃきん」
 「そうだね、もう外暗くなって来ちゃってるし…」
 「そ、そんな…!」
燦の言葉に明乃は絶望的な声を上げた。
見ればもう外は夕暮れ時を過ぎて、夜へと変わり始めている。
確かにこれ以上遅くなれば永澄の家族達が二人を心配するだろう、
その辺りは明乃にも分かっているつもりだ。
しかし、と明乃は思う。こんなにもギンギンに勃起したいかにも
美味しそうな獲物をみすみす逃すなんて…と。
もう既に永澄を求めて、身体が疼き始めてしまっているのだ。
悶々と悩む明乃の姿に見かねて、燦が声をかける。
 「なぁ明乃っち、今は無理じゃけど…また家に遊びにこん?
  今度は留奈ちゃんも誘ってたっぷり永澄さんに愛して貰うきん」
 「い…いいのか?」
 「うん、だってもう明乃っちも永澄さんの女じゃきん」
 「お…お手柔らかにね…」
燦からの誘いに暗かった明乃の表情に明るさが戻る。
永澄もどうやら自分が行くことを拒否する気は無さそうだ。
我ながら単純になったものだと思いながら明乃は心が歓喜の
声を上げるのを感じた。
 (しかし…江戸前留奈も、既に堕とされていたのだな…)
不思議と驚きはしなかった、完全では無いと言えど一度永澄を
味わってしまった身としては留奈が永澄に堕とされるのも
当然の事だと思えてしまう。
帰り支度を始めながら、燦と談笑しあっている永澄に敬愛の
眼差しを向けて明乃は来るべき素晴らしい日を想って
己の身体を震わせた。

13 :
 「…で、明乃の奴すっかり堕ちちゃったんだ?」
 「明乃っち、すごいエッチに乱れとったよ」
 「燦ちゃんも凄かったけどね」
 「な…永澄さんの意地悪…」
夜、満潮家の風呂場の浴槽の中で、永澄の前身に人魚の姿に戻った燦、背中には
燦同様人魚に戻った留奈が抱きついた状態で三人は入浴していた。
燦と留奈が永澄の虜となって以来、日課となった習慣だ。
燦は永澄の胸元に頭を預けて、乳房をやわやわと揉まれながら今日の
出来事を留奈に報告していた。
 「…って言うか私様も誘いなさいよ…下僕ぅ
  …私様だってアンタにまだまだ可愛がって
  欲しいんだから…」
最近、うっすら膨らんできた胸を永澄の背中に押し当てながら
留奈は永澄の肩にあごを乗せて不満を漏らす。
 「ご、ごめん留奈ちゃん、仕事終わって家に帰ってる
  なんて知らなくてさ…」
 「まぁいいわ、その分次は覚悟してなさいよ下僕…!
  アンタは…永澄は私様のご主人様でもあるんだから」
 「むーっ、留奈ちゃん、永澄さんは私の旦那様なんよ?」
素直に謝る永澄に、「私様の」と言う部分を強調しながら留奈は
気をよくして永澄の耳たぶに甘噛みをし始める。
聞き捨てならない台詞に燦は対抗するかの様に、「私の」と言う
部分を強調してジト目で留奈を睨んだ。
 「ひゃぁん!?な、永澄さぁん…?」
そんな燦の胸に突然の甘い痺れが走る。
燦は思わず声を上げた。
 「大丈夫、俺はずっと燦ちゃんのお婿さんだから…」
 「あぁぁああああん、永澄さぁああああんっ!」
 「はぁ…全くアンタ達は…」
何かと思えば永澄が器用にも燦の乳房を揉みこみながら
乳首も弄り倒していたのだ。
永澄からの愛情に満ちた台詞と快感を心身共に受けて、
すぐに心の昂ぶりを抑えられなくなった燦は悦楽と幸せが
入り混じった様な声で叫んだ。
永澄と燦の相変わらずの、交わりっぷりや燦の惚れ具合に
苦笑しながら留奈は永澄の耳穴に自分の舌を進入させていく。
自然とそう言った行為に走ってしまうあたり、留奈もまた他者から
見れば呆れてしまうほどに永澄に見事なまでに惚れこんで
しまっているのだが…。 

14 :
 「はぁ、はぁ、永澄さんに揉んで貰えるおっぱいは
  やっぱり最高じゃあ…」
 「うふふ…相変わらず下僕の耳の中、美味しくて
  私様も…掃除のし甲斐があるわ…」
永澄との交わりを堪能しつつ燦と留奈は、自慢の尾鰭を使い
永澄の身体を愛撫していた。
永澄に身を委ねながらふわふわと頭を撫でられている燦と、
頬を優しく触られる留奈、二人はとても穏やかな笑顔を浮かべている。
顔が赤いのは長時間、入浴していたのだけが原因ではないだろう。
風呂場には燦と留奈の甘い雌の香りが入り混じって漂っていた。
 「明乃っち、今頃身体が疼いて大変じゃろうなぁ…なんせ
  こんなええ男に可愛がってもろたんじゃきん…」
今、自分達はこうして永澄を味わい可愛がって貰っているが
今頃一人、家で身体中に巡る熱と疼きに悩まされているであろう
明乃の姿を想像して燦は同情にも似た響で心配げに呟く。
 「まぁ、仕方ないわよね…下僕を…永澄を一度味わっちゃったんだから
それにしてもあの堅物を堕とすなんて…流石は私様の下僕ってとこね」
 「さ、燦ちゃん、留奈ちゃんも…俺なんかまだ全然たいした事無いよ」
燦と留奈、永澄は傍から聞けば惚気にしか聞こえない様な会話を交わす。
二人の少女から褒められて永澄は気恥ずかしくなり謙遜する。
 「ううん、永澄さんは私が惚れてしもうたすっごくええ男じゃよ」
 「そうよ、私様や燦をここまで夢中にさせたんだから胸を張りなさい!」
 「あ、ありがとう二人とも、俺…もっと頑張るから…!」
燦と留奈から、びしっと断言されて永澄は嬉しさとむず痒さに
顔を赤くしながらも強い意志を宿した声で答える。
永澄の決意を込めた瞳に、燦と留奈は魅入られてしまい
心を熱くときめかせた。
 「今頃、明乃の奴だってアンタの事で頭が一杯に
  なっちゃてるわよ」
留奈もまだ、永澄のものとなって間もない頃は身体中を支配する
永澄への激しい情欲や喉の渇きを抑えられなかった物だ。
永澄の傍にずっといる燦でさえ最初のうちは、そんな状態に
陥っていたのだから明乃が永澄と言う潤いを得られずに、苦しむのは
当然の事と言えた。

15 :
「三人で永澄さんに、可愛がって貰える日が待ち遠しいなぁ
  …なぁ、留奈ちゃん?」
 「当たり前じゃない!どうせなら全員頭に
  ネコミミでもつけて可愛がって貰っちゃう?
  下僕が言うなら明乃もきっと喜んで付けるでしょ
  他にもアンタが下僕に言われて着てたの色々あるし…」
 「それええねぇ、留奈ちゃん、明乃っちもきっと
  永澄さんの好みの女になれるきん」
今の時点で明乃は完璧に永澄へと堕ちている。
後は明乃を永澄好みの女に仕上げるだけだと燦と留奈は
計画を練り始めた。
 「…永澄さんが望むなら、私どんな恥ずかしい格好でもええよ」
 「決まりね…下僕、どんな服装がいい?どんな姿でも
  私様も燦も永澄の望むままなんだから…」
 「ふふ…そうじゃね、私も留奈ちゃんも…
  もっと旦那様好みの女になるきん」
 「そうだね、じゃあ俺はー……」
 
勿論、自分達ももっと永澄好みの女に変わろうと
永澄にリクエストを聞ききながら燦と留奈は心に誓う。
エロ澄と言うあだ名に恥じない永澄からの中々にエロティックな返答に、
燦と留奈は恥かしそうに頬を染めて、しかし躊躇うことなく素直に、
そして嬉しそうに頷いたのだった。

16 :
エピローグ
同時刻、明乃の部屋、簡単にパサリと敷かれた布団の上で
明乃はなんとか身体の底から湧き上がる情欲を抑えようと
必になって自分の胸や股間をまさぐっていた。
 「はぁ…はぁ…満潮…永澄ぃ…!」
今までろくに自慰などした事のなかった明乃をこんなにも
変えてしまうほどに永澄から与えられる快感や悦楽は
強大だった。
しかし、いくら永澄を妄想しながら自分を慰めても心の渇きは無くならない。
大量の汗を流して寝巻きをぐっしょりと濡らしながら
明乃は一心不乱に自慰にふけるものの、いくら自分で乳房をいじっても
ただ空しさが込み上げてくるばかりで、永澄に温かな手を欲する気持ちが
募るばかりだ。
たが、逆に一つだけ良い事があった、それは
 「いっぱい…あの方に…満潮永澄様に気に入ってもらえる様に
  …もっと…いやらしい身体になるんだぞ…」
明乃は自分の身体に言い聞かせる。
永澄に褒められ可愛がられたことで、昨日まで己の乳房に
対する不安や懸念が吹き飛んでしまったのだ。心なしか肩も軽い。
今は逆にもっとこの乳房を大きくして、永澄の視線を釘付けにしたり
頭を、腕を、あの忘れられない男根を包み込んであげたい。
朦朧とする意識の中で明乃は真にそう思った。
そんな風に明乃が妄想の中にトリップしていると、突如パソコンから
メールの着信を告げる音が鳴る。
気だるい身体を何とか動かして、パソコンの前に移動した明乃は
画面を覗きメールを開く。
明乃の予想通りメールに書かれていた文章は、永澄と燦を別れさせる事を
催促する様な内容だった。
 「はぁ…もう私はあのお方のものだと言うのに…」
明乃は不機嫌そうに息をついてパソコン画面を鋭く睨む。
なんの迷いも抱かずに明乃は、カチカチっとパソコンを
素早く操作してメールを削除した。
こんな物はもういらない、欲しいのは永澄から与えてもらえる
身を焦がすような愛情と快楽だけだ。
今の明乃にとっては永澄こそが自分の全てだった。

17 :
しろまる
「とんだ邪魔が入ってしまったな…あぁ…満潮…永澄様ぁ…」
今度は邪魔が入らないように、ブチッとパソコンの電源を落としてから、
明乃は再び永澄の妄想の海へと溺れて行った。
しかし結局、朝までたっても身体の疼きを押さえる事が出来なかった明乃は
どうしても早く永澄に会いたくて堪らなくなり一緒に登校しようと
満潮家まで出向く。
明乃が満潮家の玄関の前までやってくると丁度、燦や留奈と共に
永澄が家から出てくるところだった。
明乃は永澄を見た瞬間、己の身体が熱くなり乳首が急速に
尖っていくのを感じる。
さらしをいつもより多めに巻いて置いて良かったと心の中で
安堵し、それらを悟られないように、明乃は永澄へと吸い寄せられるように
近づいていく。
 「おはよう…良い朝だな、満潮永澄」
熱のこもった朝の挨拶と共に永澄へと向けられた明乃の顔は、まるで最愛の人に
逢ったかの様にうっとりとしていて、どこか安心したように穏やかだった。
                                              おわり
遅ればせながら続きを投下させていただきました
皆さんどうかロマンティックなサマーを過ごしてくだせぇ!


18 :
途中で名前入れるの何度かミスってる…
すいやせんでしたっ!

19 :
乙!
続きありがとうございます!
ただ、投稿が長くなるのなら、次レスを用意しておいてください

20 :
ご迷惑をおかけしてすいませんでした
次からは気をつけます

21 :
G…GJ…
何だこのスレは…初めてきたが、全ての作品が化け物じみてやがる…(かなり良い意味で

22 :
GJ!
このスレ大作ばかり投下されるな
嬉しい限りだ

23 :
個人的に明乃は自分の立場と燦との友情そして永澄への想いで板挟みになって欲しい

24 :
>>23
このドSめw

25 :
俺は燦ちゃんと明乃っちのおっぱいの板挟みにあいたいです

26 :
古本屋で三巻まで買い集めて面白かったから来たが、間違えてエロSSスレに迷い込んでしまったようだ

27 :
いや、何も間違えてはいない
ついでに言うと漫画よりアニメの方が面白いよ

28 :
漫画も面白いけどアニメは神がかってる面白さ

29 :
9巻以降は黒歴史

30 :
今の時期エロパロスレは過疎るんだよね保守

31 :
原作14巻は面白かったよ

32 :
プールの話は特に面白かった

33 :
>>32
面白かったが、あの話には要らない子のさーたんとユピテルが絡んでないと成り立たないジレンマ

34 :
さーたんはいてもいいんだが、ユピは明らかにキャラ設定失敗したな

35 :
そんなことよりおっぱいについて語ろうぜ

36 :
おっぱいに貴賎なし

37 :
なんでアニメで巡のおっぱい縮んだん?

38 :
某所の公式配信見たら瀬戸熱がまた再燃して来たぞ
>>37
スタッフの趣味

39 :
保守

40 :
保守

41 :
>>38
Nではじまるとこか?

42 :
>>41
そう。
公式って銘打ってるから名前出しても問題はないんだがな

43 :
鮫は鼻が弱いらしいので、巡に鼻攻めされる藤代きぼん

44 :
鼻攻めって何だ?

45 :
お巡りさんSSが読みたい今日この頃

46 :
>>45
書くんだ

47 :
巡がお巡りさんのコスプレして…とかがいいな

48 :
最近、過疎ぎみ…

49 :
投下無いとどこもこんなもんだろ

50 :
     マ ワ
巡をお輪姦りするSSキボン。

51 :
>>50
基本だよな

52 :
エラ呼吸という適任な奴らがいるしな
ギョギョ言っててギャグになりそうだが

53 :
「巡が4Pのルール教えてあげるわ!」

54 :
保守じゃきん

55 :
そろそろアゲ

56 :
さーたんのグッモーニンマゲッツ?を聞くと元気になる

57 :
OVAのサーたんカワイイよな

58 :
ほし

59 :
エロの渇きを満たしてくれるSSキボン

60 :
渇くね

61 :
注1 オリジナル設定が有ります。
注2 ほんの脇役ですがオリジナルキャラ有り。

「んんっ、はぁぁ、んhん……、も、もういいの?」
鮮やかな赤い首輪をした少女は、校舎裏の林の中で少年の剥き出しの股間から顔を離して、何処か物足りなさそうに囁く。
その可憐な口元は白い液体で汚れ、程よく日に焼けた伸びやかな四肢と見事なコントラストを描く白桃のような安産型な尻が、少年を誘惑するように左右に揺れる。
「うん、はぁはぁ、上手になったよ、あ…」
秋を漂わす風に吹かれた落ち葉が少女の髪の毛にかかり、少年の手が優しく葉を振払う。
少女は、首輪に繋がれた鎖をジャラジャラと鳴らし、乳房を上下に弾けさせながら嬉しそうに立ち上がると小柄ながらも整った裸体を晒した。
陸上で鍛えたられた身体は、無駄なく締まり、幼さの残る容姿にそぐわない豊かな乳房や細い腰を、ことさらに強調させていた。
その飢えたような視線は彼の股間に張り付いたままで、唇についた白い液体を舐め取る。
「もっと、しゃぶりたそうだね」
「うん、でも、こっちの方にも欲しいよ」
少女は、少年の為に綺麗に脱毛処理をした剥き出しの股間に手を置くと恥ずかしそうに頬を染め、密やかに盛り上がる扉を開き、赤味を帯びて濡れる泉の入口を露にした。
「後ろから、して……」
少女は、少年の返事を待たずに、美しい手足が土で汚れるのを厭わないで犬のように四つん這いになる。
まだ若い乳房は、ゴム毬のような弾力をみせ、垂れ下がろうという重力に抗いながらも、少年の果てない性欲を駆り立てるように震えた。
少女は、股間の中央に鎮座する深い切れ込みのある小さな脹らみを見せつけるように肉惑的な尻をあげる。
餓えた裂け目からは、粘液が滴り落ち、少年は、その猥雑さと卑猥さに、そして、この位置から眺める彼女の肢体の形容出来ない淫らさに、いつものように感嘆の溜息をついた。
普段は、快活で清く正しく、はち切れんばかりの健康美を誇る少女なのだが、その敏感過ぎる貪欲な躯も、彼だけを欲する淫らな心も全て少年のモノなのだ。
「は、早くして、もう欲しくて、気が変になりそうだよ」
少女が切なく呟く。
だが少年は、じらすように少女の淫らな肢体を眺め続ける。
「ど、どうしたの……お願い!」
少女の黒めがちの大きな目から、貪欲な肉欲に疼く躯に耐えかねて涙が滲み出す。
「ゴメン、魅とれていたんだ」
「………バカ」
少女の顔は耳まで赤く染まり照れ隠しのように、頭を横に振り鎖を鳴らして、勃起するペニスの挿入の催促をする、少年は、溜息にも似た熱い吐息を漏した。
少女が身に着ける赤い首輪も鉄の鏈も、少年の隠された願望を叶えるために、彼女が自ら用意したのだ。
少女にも十分過ぎる程の素質があったとはいえ、自分の欲望が、彼女をこんなにしてしまった。
手に握りしめる鎖の重さに罪悪感と後悔が心をよぎるが、地面に乳房を押し付け、白く円やかな尻を高くあげて、淫らに腰を振る少女の獣じみた仕草に息を飲み、
少女の深い飢えを満たすために、そそり立つモノで彼女の膣を貫いた。

62 :
それは、夏休みも8月に突入した蒸し暑い登校日のことだ。銭形巡は今にも泣き出しそうな、重く垂れこめた空を眺めては、溜息をついていた。
今年は夏になっても雨続きで、たまに雨があがったとしても、一旦水浸しになった校庭は、数日はろくな整備も出来ず、殆ど走る事が出来ない。
しかし、ここ3日程は、珍しく晴天が続き雨が降らなかったので、今日は久しぶりに走ることが出来るのではと期待していたのだが、
「はぁ……」
彼女は、また溜息をついた。この分だと今日の部活も中止になりそうだ。
「巡〜 どうしたの、また溜息なんかついて?」
そんな巡の様子が気になったのか、帰り支度を終えた委員長が不思議そうな表情を浮べて聞いて来る。
「ウン、今日も部活はダメかな〜 って」
「ふ〜ん、雨、降りそうだもんね、でも巡、受験勉強はいいの?」
「ん、ふぁ〜ぁふぅ〜……あ〜あ、梅雨に逆戻りしたみたい」
巡は窓から外へと顔を突き出したまま、生返事共に大欠伸をして独り言のように呟き、委員長は呆れて話を続けた。
「もう3年生で、部活に出ているのは、巡ぐらいのもんだよ?」
この中学では3年生に進級するとすぐに新2年に引き継ぎ、大抵の新3年生は部活に出なくなってしまう。
まして、もう夏休だ、3年でありながら、トラックを疾走する巡の姿は、かなり目立っていた。
「ふぁ〜ぁ……」
巡は再び欠伸で返事をし、委員長は顔をしかめる。
「欠伸ばかりして、巡、聞いているの?」
「ん、ごめん、ここんとこ、ずっと眠れなくて、はぁ…ぁ、この空、まるで……私の、心の…中…みた……い、だ」
「え、何?」
巡の言葉は尻すぼみとなり、最後まで聞き取れなかったのか委員長がメガネを光らせ覗き込む。
「ん、なんでもない、ごめん、私、もう少し様子をみてから帰るから、委員長、夏期講習があるんでしょ? 先に帰っていいよ」
「ううん、判った、ねぇ…ところで、巡…」
「ん?」
ようやっと空を見上げるのを止め、窓から顔を引っ込めた巡に、委員長がためらいがちに聞いてきた。
「最近、なにかあった」
「え? ど、どうして」
あったというより見てしまったのだが、あんな事、委員長に言えるわけがない。巡の目は戸惑うように宙をさまよい、委員長の視線から目を逸らした。
「いや…あのね…最近の巡……」
「な、なによ?」
怪訝そうな表情をした巡に、委員長が勿体ぶるように小さな声で囁く。
「なんか、その、時々……、色っぽい、というか、大人っぽい表情をするように、なったな〜 って……」
「な、なに、言ってんのよぉ!」
「ほら、お、男の子達が見てるよ」
え?
巡は、思わず教室を見回してしまい、今まであえて視界にいれまいとしていた永澄の姿を見てしまった。
彼の背中で巡の視線が止まってしまう。
そして、からかうように彼女を見つめる委員長に気がつき、カッと頬を赤く染める。
「い、委員長っ!」
「ふふ、じゃぁね、巡、バイバイ、またね、あ、永澄君! お先に〜」
「えっ? ぁ、ちょっと委員長、もうっ!」
私が大人っぽいだってぇ?
委員長ったら、何を言ってんだろう……

63 :
逃げるように出て行く委員長を睨み付けた巡は、永澄を、そっと横目で伺った。
永澄の制服は、あちらこちらがほつれて泥だらけで、顔の中央には鼻血を止めるために詰めたティッシュが白く目立つ。
今日も、いつものように担任である瀬戸豪三郎と体育教師の藤代に追い掛け回されたのだ。おまけに娘が不在だというのに何故か江戸前留奈の父親まで乱入して騒ぎは拡大し、毎度のことだが不知火明乃と瀬戸蓮によって収拾されたのだ。
永澄は、ホームルームで配られた三人分のプリントをまとめて鞄にしまっている。
ぁ、そっ…か……燦ちゃんと留奈ちゃんは登校日だというのに休み……だったのよね。
巡は、永澄の横顔を見つめながら、やるせない複雑な表情を浮かべた。
こうして永澄の姿を見ていると、夏休み前日に目撃した、出来事が、今でも信じられないのだ。
どうしようか、声を掛けようか?
巡は、窓を閉め、体操着の入ったスポーツバックに手を置いて顔をしかめる。
こうして避けているのも不自然だし…
声を、かけ辛いなぁ、でも……彼と話がしたい……
一旦、目を閉じ、唇を噛み締めてから永澄に声を掛けようとした……が
「永………ぁ…」
あとを続けることが出来なかった。
溜息をついた巡の目に涙が滲む。
先日、目撃した、あの生々しい光景が、彼女の脳裏に鮮烈に蘇ってしまったのだ。
考えてみれば、あれを見て以来、永澄とはろくに口を聞いていない。
巡は、唇を噛み締めると天井を仰いで、自席から立ち上がった永澄の姿から目を逸らした。
教室で、あんな非常識なことをヤルのは如何なものか、巡が社会の常識を教えてあげたい。
……ははは……
巡は苦笑いをして、耳を両手で塞いで目を閉じる。
そして、まだ耳に木霊している、彼の悩ましい喘ぎ声を振払うように首を横に何度も振ってから決心すると、引きつった作り笑いを浮べ永澄に声をかけた。
「な、な、永澄君っ」
「ん?」
彼女は振り返った呑気そうな永澄を見て、息が詰まりそうになる、
以前と違い、最近の永澄の考えていることや気持が判らない、
昔は、もっと、いや手に取るように理解できていた気がした。
ねぇ、わ、私、見たよ、永澄君!
キミ、誰もいない教室で……オ、オナニーしてたでしょっ!
わいせつ物陳列罪でタイホーだぁ!
なんて、さすがの私でも、い、言えるわけないよ……ね?
巡は皮肉な微笑みを浮かべ言葉を続ける。
「きょ、今日は、え〜と、その、元気そうだね、じゃなくて、あ、さ、燦ちゃんと留奈ちゃんは、ど、どうしたの?」
なんと、自分らしくないセリフ……
「あ、その、ちょっと二人共、な、夏風邪でぇ……で、でも、な、な、なんで、そ、そんなことを?」
「し、心配して、聞いているだけなんだけどな……」
「うっ……ぁ、ごめん、そ、そういうわけだから、じゃ、じゃぁな、あ、雨が振りそうだから、巡も、は、早く帰れよっ」
「あ……ちょっとぉ……」
ここのところ、燦が頻繁に欠席する理由を、巡以外にも何度も聞かれているので、さぞかし永澄もうんざりしているだろう。
冷汗をかきながらも面倒くさそうな表情を浮べた永澄は手を振って、慌てて出ていった。

64 :
もう8月だというのに、ずっと雨の日が多いもんね……
芸能活動に忙しく、元から休むことの多い留奈はともかくとして、燦は、何故か雨の日に、あるいは確実に雨が降りそうな日は、必ずと言っていいほど登校しない。
だから梅雨入りして以来、雨の度に休むので、かなり欠席が目立っていた。
燦ちゃんの正体や秘密? を探ろうと、猫の群れを、けしかけたり、水をかけようとした事もあったよね……
巡の心の中に、甘酸っぱく切ない思いが込み上げてくる。
なんで燦ちゃんの事が、あんなに気になったのだろう?
いや、今でも気になっているか……
「はははは……」
巡は力無く笑った。
昔は、よく一緒に下校したのに、そうして帰りには、お互いの家に寄り、カルタ遊びをしたのに……
幼馴染みなんだから、たまには、二人で一緒に帰ろうと言ってくないのかなぁ?
はぁ……でも、
「なんで、だろう……」
彼は、
教室であんな変態な事をしている男なんだぞ?
なのに、なんで永澄へと一緒にいたいと思うのだろうか、潔癖性気味で人一倍正義感の強い彼女は、その矛盾に心を悩ますのだ。
彼女は校庭の状態を見ようと窓際に立つ、すると丁度、永澄が玄関から出て来るところで、
もう一度、彼に声をかけたいいと願うが、何とかけたらいいか再び迷う。
このままだと永澄は行ってしまう。巡は窓を開け彼の頭上から、思わず大声で叫んでいた。
「さ、燦ちゃんって、雨の日だと必ず休むよねっ!」
彼は驚いたように躯を竦ませ、後ろを振り返りながら校舎を見上げる。
「ま、巡ぃー!」
その永澄の驚いた表情に、無性に腹が立ち、
「雨や水に触れると、何か不味いことがあるのかなぁ?」
つい意地の悪いことを言ってしまう。
永澄は盛大に慌てた表情をして
「うぅう、あ、いや………身体が弱くて、そ、その、し、湿気に弱いんだァ!」
と叫ぶ。
し、し、湿気?
あ、あのね…
よりによって湿気……
しかも、あの燦ちゃんの身体が弱いだって?
もう少し上手い言い訳をしなさいよ……
手を横に振り回し、首を何度も振る滑稽な永澄の仕草に、巡は脱力しながら苦笑いを浮べた、
尚も彼女を見上げ、まだ何事か言い訳を続けている永澄の情けない姿に巡は、溜息をつく。
やれやれ……状況証拠は十分なんだけどな〜
瀬戸燦に、何か秘密があると自ら証明しているようなものだ。
巡は、軽く手を振り、さっさと燦の元へ帰れっ、と合図をする。
まったく、そんなことじゃ、燦ちゃんを守れないぞ……
でも、また燦ちゃんの事でしか、話し掛けられなかったよ〜
彼女は、自己嫌悪を感じながらも呆れた微笑みを浮べ、校庭を駆けていく永澄を見送り、独りきりとなった教室を見回す。
ふと、燦の机が目に入り、彼女は、なんとなしに近付く。
はぁ、非常識にも、ここでオナニーをしていたのよネ……
やっぱり永澄君、燦ちゃんのことを……はぁ、そんなこと、当に判っていたけどさ……
ふむ、何故か留奈ちゃんの名も呼んでいたけど、まぁ、どちらにしろ、風紀委員としては、絶対に許しがたい行為だ。
こんなところで、しかも燦ちゃんの席で、するなんて、男って汚い、不潔、『巡が社会の常識を、叩き込んであげようかっ?』
と、乱入してオナニーを中断させ、ビンタを……そんなもんじゃ生易しい、この拳を2〜3、いや10発くらいは叩き込んでやろうかと思ったほどだ。

65 :
「ああ、もうっ! 思い出しちゃったじゃない!」
巡は、永澄の股間で揺れるペニスを思い出して叫び声をあげ、嫌悪感に躯をブルブルと震わせる。
そして振り向きざま、永澄の机を殴りつけ、その痛みに顔をしかめた。
「オナニーね、エロ澄とはよく言ったものね、まったく非常識だよ、永澄君、性欲を持て余して、このまま性犯罪に走んなきゃいいけど……ね」
はぁ、そりゃぁね、オナニーくらい、わ、私も、ちょっとは、する、けどさぁ……いくらなんでも教室では、普通しないよ……
巡の顔に朱が射す。ここのところ、彼女自身も、する回数が増えてきているのは、永澄のオナニーを見てしまったせいかもしれない。
でも、教室でするのってどんな気分なのだろう。
ハッ! い、いけない、私とあろうものが、そんな不健康で社会の常識に反するようなことを………
などと、芽生えた好奇心を押さえ付け、思わず下半身を見ると永澄の机の角に股間が軽く触れている。
「……………」
何となく窓の外を少し眺めると、彼女は頬を仄かに染め、我知らずに、そっと体重をかけ、
あ……
と小さな声を漏す。
なんで、こ、こんな時に……
幽かに疼くアソコを自覚した彼女は、股間に手を置き、声に出して呟いた。
「で、でも、は、性犯罪者の心理を、知る事も、じ、重要かもしれいわね、す、少しだけ検証して……みようかな〜 なんて、あははは……」
そうすれば、永澄のことも、多少は理解出来るかもしれない。
巡は、他には誰もいない教室を、ぐるりと見回し、前後の扉を閉めると永澄の席に戻り、沸き上る背徳感をゴクリと飲み込み、スカートをたくし上げて、そっと角に股間を押し当てる。
少しだけ、ん……こんなもん?
角度を調整するように机の縁を持ち、初めはゆっくりと静かに、そっと腰を動かし始めた。
んんっ……学校の机って、ちょっと硬過ぎるかなぁ……
彼女は、腰をモゾモゾさせ、もう一度、当たる箇所を確かめ、机の感触を味わうように目を閉じる。
はぁ…あ、ん、んん、はぁぁ、んっ
頭に浮かぶのは、彼の禍々しいモノ……
わ、私、なにやってんだろう。
で、でも、やぁ、あ、これ、割れ目が、当たって、ちょっといいかも……
巡は、頬を真っ赤に染め、腰を左右に蠢かせながら、次第に強く押し付け、小さな喘ぎ声をあげはじめた。
「んんっ、あぁ、いい、んん、ひん、捲れて、か、角が、ァ、角が、んっ、ク、クリにあたるぅ、ァ、なが、すみ、ァ、くんっ、ぁ……ああ……ダメェ、止まらなくなるぅ」
溢れる快感にたまらなくなり、いつも自慰をしている時のように乳房も刺激しようと、思わず胸元から制服の中に手を入れ時、突然、教師を呼び出す校内放送が鳴り響き、夢中になって大胆に腰を動かしていた彼女は、悲鳴をあげて机から離れ尻餅をついた。
「はぁはぁはぁ……もうっ! なにやってんだ巡っ!」
我にかえった巡は、慌てて自分を怒鳴り付けスカートを捲り、そして股間をみると、
「あ〜ぁ……」
下着は、ぐっちょりと濡れて張り付いて透き通り、密やかに盛り上がる淫らな形状が見事に露になる。
我ながら、なんてエッチなの……
「くぅっ、わ、私がこうなったのは、みんなキミのせいよ!」
巡は自分のアソコの嫌らしさに、罪悪感と切なさを同時に感じ、怒りにまかせて、永澄の椅子を力一杯蹴りあげた。

66 :
荒い息をついて時計を見ると、もう午前11時をまわっている。
「うぁ、もうこんな時間、急いで、部活に行かなきゃぁ!」
雨が降る前に、少しでも身体を動かして、まだ火照る躯とモヤモヤした気持をすっきりさせたい。
巡は、股間に張り付く下着を気にしながらも体操服の入ったスポーツバックを持って教室を後にした。
「わぁ〜 降ってきた」
途中から部活には出たもの、数分も持たずバケツをひっくり返したような土砂降りの雨となった。
一応の顧問であるシャーク藤代は早々に引き上げている。
巡は、荒れる空を、睨みながら溜息をついた。
最近、ついてないなぁ〜
「先輩〜 今日はもう中止ですね」
胸を手で隠し、男子部員の視線をやたら気にしている2年女子の新キャプテンが、期待の表情を浮べ巡の顔を伺う。
「そうだね、仕方ないわね」
新キャプテンが巡の返事にホッとした表情を浮べ、彼女の知り合いなのか、二人にジロジロと視線を投げかけながら通り過ぎた男子生徒の尻を蹴っ飛ばした。
二人の白い体操服は雨でかなり濡れていて、くっきりと下着のラインや色が浮き出ている。
巡達、女子部員の横を駆け抜けて行く男子部員達は、他の女子には目もくれずに、いかにも弾力がありそうに盛り上がる巡の胸や、水滴が弾ける眩しい太ももを盗み見みていくのだ。
永澄といい、まったく男っていうものは……、
タイホーだ!
まとわりつく視線に憤然とした巡は、胸も隠さずに心の中で叫ぶのだった。
実は、巡を遠巻きに見ている男子が結構いる。
その光景を見ていた新キャプテンは、白い体操服の下に浮き出る下着を隠しもしない巡の胸を凝視して、羨ましいそうに呟く。
「銭型先輩、胸が大きくて羨ましいです、スタイルもいいし、知ってます? 最近、先輩目当てのギャラリーがいるんですよ」
え、ギャラリー?
呑気に周囲を見回していた巡は、目をパチクリした。
昨年に比べて背が伸びて、胸も大きくなった自覚はあるもの、今までスタイルが良いなんて、ついぞ言われたことがない。
「な、なに言ってるの、そ、そんなことはないよっ、ま、巡、なんてっ!」
巡は顔を赤らめながら自分より上背のある後輩の背中をバシバシ叩き、
「さ、さぁ、ちょっと気温が下がってきたし、夏とはいえ風邪をひかないうちに着替えましょう」
さすがに顔を赤らめて、胸を腕で覆った。
後輩は咳きをしつつ、よろけながらも、
「はぁ、私も銭型先輩のように、プロポーション、良くなりたい」
と、憧れの眼差しで彼女を見つめるのだった。
「うわぁー」
雨はさらに強くなり台風のような風が吹き荒れる。
巡は、もはや用をなさない傘を、雨風に向って懸命にさしながら駆けてゆく。
「もうダメぇー」
巡は寂れたビルに駆け込んだ。
そのビルは、かつて幾つもの商店が入っていて、地元の買い物客で賑わっていたのだが、街道沿いに大規模なショッピングセンターが出店され、ついには寂れてしまっていた。
傘の水滴を払い、壊れてないか点検しながら人気のないビルの入口で暗くなっていく空を眺めていると、
「あれ、巡……」
後ろから聞き慣れた声がした。
ひぃっ!
「な、永澄君っ!」

67 :
驚き振り向いたそこには、先に出たはずの全身ずぶ濡れになった幼馴染みがいた。
「キ、キミ、どうしたの、こ、ここ、こんなところで!」
「そ、そんなに驚かなくてもいいだろう、お前と同じだよ、雨宿りだよ、大体、最近、お前、俺に対する反応がおかしいぞ?」
「え、そ、そんなことないって、あははは……」
巡は、ぎこちなく笑って誤魔化し、妙に大人びて見える永澄は髪の毛から雫をたらしビルの外を眺めた。
「あ、雨、ど、どんどん強くなるねぇ」
「うん…すげぇーなぁ、まだ昼前だというのに、もう夕方みたいだ」
「う、うん」
嫌だな……どうしても、あの時の生々しい光景と、永澄の机でオナニーをしてしまったことが頭に浮かんでしまう。
だけど……
思っていたよりも普通に接することが出来ることに、巡はホッと溜息をつく。
そういえば永澄君と二人だけなんて、随分と久しぶりだなぁ〜
いつもは常に彼の傍らには燦がいるからだ。
風と雨音に耳を済ませ、空を見上げる永澄の横顔を、見つめる巡は、自分の鼓動の速度が次第に高まっていくのを感じた。
はぁ、永澄君、随分と男らしくなってきたなぁ……
もう、私の知っているキミじゃないみたい。
陸上部の女子達にも、満潮君って、どんな男の子と聞かれることがある。
瀬戸燦が転校してきて以来、つねに騒動をおこしているので、ある意味、有名人になってしまった永澄は、いつのまにか注目の的になってしまっていて、実はクラス、いや、中学全体の女子の間でも、意外にも人気が高い。
実際に彼の周りには、燦や留奈を筆頭に美少女だらけで、
知らないのは永澄本人ばかりだ。
巡といえば、評価があがっていく永澄に、嬉しい反面『なによ、本当の永澄君を知らない癖に、実は彼はエロ澄なのよ』と内心面白くなかった。
しかし本当の彼を知らないのは自分なのかもしれない。
この女たらしめ!
彼女は、心の中で呟き永澄の横顔を睨み付けた。
ふと、気が付けば彼の白いシャツは雨で濡れ、肌が透けて見え、彼女の心を妖しい気分へと誘う。
下着を着てないのか永澄の乳首までが透けている、その悩ましさに巡は思わず目を逸らす。
不意に、彼の乳首に指で触れてみたくなる衝動に駆られてしまったのだ。
永澄君の乳首、な、舐めてみたら、どんな味がするだろうか?
巡は、心の内に突如と沸き上がる妄想を振払おうとして、水滴を巻散らしながら頭を横に何度も振った。
「ん、どうしたんだよ、巡?」
「え、な、なんでもない、そ、それより、もう鼻血止まったんだね?」
「あぁ、制服の汚れも、この雨で綺麗になったぜ」
「ははは、今日の瀬戸先生も凄かったもんね」
「はぁ、そろそろ勘弁してほしいところだけどな」
そう、今日もとんでもなかった、あれは永澄を本気でそうとしていたようにしか思えない、燦の父親と、突然乱入してきた留奈の父親が暴れまわったあげく校舎の壁が崩壊し、3階から投げ出されても、父親二人はかすり傷一つしない。
さらに下半身が人間、上半身が鮫という妙な生き物の影や、巨大なタコの足のようなものが、目の隅を横切ったような気もした。
毎度の事とは言え、瀬戸燦の関係者と思われる連中は、とても人間とは思えないし、騒ぎが日常茶飯事になってしまい慣れてしまったが、よくよく考えてみると異様なことが多すぎる
まったく、瀬戸燦が転入してきて以来、自分達の中学校はまるで異世界に取り込まれてしまったような気がする。
そういえば、永澄が巨大化した姿を見たり、自分が人魚になってしまいカルタ賭博を行なったりした、リアル過ぎる夢を見たこともあった

68 :
あれは、本当に幻影や夢だったのだろうか?
巡は、不意に目眩に襲われた。
この世界は何があっても、おかしくない。
………だったら、今ここで、永澄君が私と……
あ、
な、なにを考えているのだ、
今日の私は、どうかしてる、ホント、この荒れ模様の天気のようだ。
巡は、陰鬱な空を見上げ、仄かに熱くなる躯を抱きしめた。
建物の前の道路は濁った水が流れ、川といってもいいほどになってきた。
「どうしようか?」
「う〜ン、しばらく、様子を見るしか……ないよな」
溜息をほぼ同時についた二人は、目を合わせ思わず笑い、叩き付けるような雨に呆れたように、途切れ途切れに会話を続ける。
「こ、ここ、懐かしいね」
「うん…小さい頃、良く来たよなぁ」
巡は、後ろを振り返り、閑散としシャッターがしまったままの店鋪が並ぶ通路を寂しそうに眺めた。
昔は、ゲーム店に玩具店、それに菓子屋が入っていて、子供達の溜まり場のようになっていた。
「ホント、二人で一緒に、良く来たね〜」
巡が永澄の顔を、恥じらいながら下から覗き込む。
こうしてみると、いつもの永澄となんら変わらないような気がして、ホッと胸を撫で下ろす。
あんな情けない格好でオナニーをしていても、彼の本質は変わっていない。
そう、さっき、教室でオナニーをした私と同じよネ!
巡は、言い訳でもするように拳を硬く握りしめた。
だけど、いつから永澄を見上げるようになったんだろうか……
幼い頃を思い出して、切なくほろ苦いものが込み上げて来る。
学校帰りに、この小さなショッピング−センターに寄りたがる永澄と、一旦帰宅してから来ようという彼女は、この入口でよくケンカをしたのだ。
ついこの間の事だと思っていたのだが、永澄は覚えているだろうか?
雨風は、なおも勢いを増し、扉の隙間を通り抜ける風が、次第に途切れがちになる会話を掻き消すような音を運んで来た。
ねぇ…
雨と風の音に負けないように大きく息を吸って、永澄の躯に触れるように、恥ずかし気にそっと身を寄せ、声をかけようとすると、彼が顔を真っ赤にして、巡から顔を逸らしているのに気がつく。
「……?」
巡は、不思議そうな表情を浮べて永澄を見上げた。
………なんだろう?
永澄は、あきらかに彼女を見ないようにしている。
私、どこか変……?
と、永澄に問いかけようとした時、通路奥の階段から複数の話声が響いてきた。
振り向こうとした巡は、いきなり永澄に腕を掴まれる。
「巡! ちょっと来いっ!」
「えぇ、えっ、ちょっっとぉ!」
「声を出すなよ」
「コ、コラァ、待ちなさいよ!」
「いいから、来いって」
巡は、そのまま永澄に腕を引っぱられ、かつて菓子屋の物置として使われていた隙間へと連れ込まれた。
なっ、なっ、なぁー!
何?
何をするのっ、よぉ?
突然のことに理性はスパークし、タイホー と叫んでいる。
動転した巡の心は、まるでパトカーの赤い回転灯のように目まぐるしく高鳴る。
「なにするのー いきなり女の子を、こんな所に引っぱり込むなんて、巡が、社会の常識を教えてあげようか!」
「いいから、だ、黙ってろってっ」
永澄が、抵抗し暴れる巡の口を押さえ、強引に奥へ奥へと引っぱっていく。

69 :
まさか、永澄君、ま、巡を?
彼の意図は判らないのだが、どうしても淫らな方へと想像が脹らむ。
キ、キ、キキキ、キミィ! いきなりは、ダ、ダメだよ!
永澄が、無闇に、いや絶対に女の子を襲う人間でないということを信じてはいるが、教室でオナニーをしていた永澄の姿が脳裏に鮮明に蘇った。
燦の席に下半身丸出しにして坐り、
『うぁっ、も、 もう、我慢の限界だぜぇ、俺だって男なんだぜ、る、留奈ちゃんも、勘弁してくれぇー』
と叫んで、股間からにょっき、とそそり立つ生々しいモノを盛んにしごいていた。
しかも『燦ちゃ〜ん、んぁ…ああ』と叫び、『留…奈ちゃん』と呻くように喘ぎ声をあげる彼の ――燦は判るが、何故、留奈の名まで呼ぶのかという疑問はあるにしろ―― 彼のモノの先端から何かが迸るのまで見てしまった。
むろん彼女にもそれなりの性知識はあり、頭の中では永澄もオナニーくらいしていてもおかしくないとは思っている、が!
男のそれは、実際に見るのと妄想するのでは、天と地、程の開きがあった。
もっとも、彼女も今日、同じ事をしてしまったわけだが……
巡の中にいる満潮永澄は、そんな世界とは無縁な勇敢で正義感に溢れた男の子の筈なのだ。
だから巡にとっては、かなりのショックで、永澄の顔を、まともに見られなくなってしまい、
そう彼は、もう、巡の知っている幼馴染みではない。
れっきとした男で、その気になれば彼女とセックスが出来るのだ。
巡の脳裏に、あの時の永澄の表情と喘ぎ声が鮮やかに蘇る。
あの醜いモノがここに入るのか?
やっぱり、
恐い、た、助けて……
い、嫌ぁだぁ!
彼女は、降って沸いた恐怖と嫌悪感に焦ってもがき、彼の顎に1発喰らわせようと拳を握りしめるが……
突然、目を見開くと躯を痙攣させるように震わせ、抵抗をやめ黙り込んだ。
あ……ヤダ……躯が、み、密着してるぅー
躯が勝手に反応し、巡の息が、どうしようもなく乱れはじめる。
「くぅ……嫌っ!」
通路の方へ、視線を向けて、まるで巡のことに眼中にないという表情の永澄の顔が、あの日に見た、青い静脈が浮かび、今にも破裂しそうだったペニス、そのものに見えてしまい、
彼女は、思わず喘ぐ。
濡れた夏の薄い制服は肌に張り付き、躯は嫌がおうにも密着してしまい、永澄の肌の感触までも感じ取れそうだ。
永澄君、ど、どういつもりなんだろう? 
そして私、どうしちゃったんだろ?
密着する永澄の肉体の生々しい存在感に、つい先程までの恐怖や嫌悪感は、跡形も無く吹っ飛び、代わって心臓が飛び出しそうなくらいにドキドキしている。
ああ、喘ぎ声をあげながらオナニーをしていた永澄の事を、あんなに怒っていたのに、これでは自分も同じだ……
彼女は、火照る顔を永澄に見られまいと通路の方を振り返る、すると隙間から何人かのガラの悪い男達が見えた。
上の階で営業している、喫茶店か、麻雀店から出てきたのだろう。
彼らも雨に閉口しているのだろうか、なにやら怒鳴るような声が聞こえて来る。

70 :
永澄と目が会うと、トクンと心臓が強く打つ、彼は唇に人指し指を当てて、さらに奥に入ると、積み上げたダンボールの陰に座り込み通路から見えないように位置を変えた。
「巡、お前も、坐れって」
「え、で、でもぉ」
永澄に引っぱられた巡は、彼のいうとおりに坐ろうとして戸惑う。
この狭い空間に坐ると必然的に、さらに永澄の躯に触れてしまうことになる。
今でさえ理性が飛びそうなのにぃ?
そうなったら自分はどうなってしまうだろう。
「早くっ、あいつらに見つかる」
「あ、……ちょ、コ、コラ…ダメだ、って…」
永澄に腕を引っぱれた彼女は弱々しく抗うが、狭い空間に尻餅をつくように坐ってしまった。
あっ……
尻の下の感触に呻き、彼女の顔が真っ赤になった。
よりによって胡座をかいている永澄の足の上に両足を広げて坐ってしまったのだ。
な、なによ、この体勢……
焦りまくる巡は、なんとか永澄から身体を離そうとするが、
却って正面から抱き合って坐り込む形になり、彼女の心臓は爆発寸前だ。
ドキドキさせながら見上げれば、壁を背にして坐る永澄の頭の上の窓からは相変わらず陰鬱な空が広がり、雨風が叩き付けられ、寂し気にガタガタと揺れて音を立てた。
な、永澄君、ホントに、巡を、ま、まさか?
で、でも…いや……しかし、
彼女の頭は、荒れ狂う空模様のように徐々に混乱していくのだった。
巡は、尻の下に感じる永澄の太ももと体温に居心地わるそうにモジモジさせると、顔を赤らめて、なんとか口を開く。
「あ、巡、重くない……キミのその足、い、痛くないかな?」
「え、大丈夫だよ、このくらい、よっと」
彼が重心を安定させよう身体を動かす度に、彼女の股が大きく開いていき、かなりヤバい体位になっていくのが判る。
巡の脳裏に、性交時の、ある体位の名前が浮かびあがる。
永澄君、ひょっとして、わざとしている? や、やっぱり、巡をっ?
ど、どうしよう…
巡は永澄の胸に両手をつき、なんとか乳房が彼の胸に触れないようにして、
わ、私、ま、ままだ、心の準備がぁー
と、心の中で叫んだ。
彼女の頭の中を、目まぐるしく思考が走る。
噂では、クラスの女の子達の中には、もう処女を喪失した子が何人もいるらしい。
今日の部室で着替える時も、後輩がヒソヒソ声で、そんな噂話をしていた。
誰々が、ついに、あの先輩と最後までいった、っと、
オナニーで汚れた下着を気にしながら、聞いてないふりをしていた巡も、知っているクラスメートの名前に、思わず耳をそばだててしまった。
で、でも警察官を目指す身としては、こんなエッチなことはしてはいけないっ!
しっかりしなきゃぁ、巡、雰囲気に弱いところがあるから、流されてはダメ!
で、でも警察官だって人間よっね、自分に正直にならない時もあるわよね?
初の女性警視総監を目指す彼女とて、年頃の女の子、性への感心も性欲も人並みにある。
それどころか、密着している永澄の躯の悩ましい感触に心は乱れて、教室でしたオナニーの快感が蘇り、耐えるようにぐぐっと顎を引いた。

71 :
性交、セ、セックス……か……
ここに、ア、アレを入れるんだよね?
中に入れて、い、痛くないのだろうか?
陸上部の巡は、試合等の時にはタンポンを使用する。
実感のわかない彼女は、まだ慣れない頃の膣に入れた時の違和感と異物感を思い出し、背中をゾクゾクさせる。
彼女は頬を染めて至近距離にある永澄の顔を見上げた。
永澄君だったら、初めてでも痛くしないでしてくれるかな?
私だって、絶対に結婚まで処女を守らなきゃ、というところまでは考えてないし、出来れば、初めては、好きな人に捧げたい……ぁ、
す、好きな人……?
掌に感じる永澄の筋肉と体温に、つい甘い溜息をつく。
好きな人……処女を捧げたい程に好きな人……
瀬戸燦と二人でいる永澄を見た時のあのモヤモヤとした気持……
私、あの二人が羨ましかったんだ。
巡の目から涙が滲む…
ああ、巡、永澄君のこと……
目の前の永澄の逞しい胸、白いワイシャツに透ける肌が巡の切ない心を掻き立てる。
永澄のオチンチンを、こ、ここに入れたらどうなるんだろう?
彼女は永澄の匂いに心をときめかせ、そしてあらぬ妄想に生唾を飲み込んだ。
それに……
巡は唇を、強く噛み締める。
都心の進学校へと進むことを決めた彼女は、もう遊んでいる時間もない、こうして永澄と二人きりでいられるのも、これが最後ということも十分にあり得る。
いや、燦や留奈が現れて以来、二人だけになれたのは初めてだ。
こんな、チャンスは二度とないかもしれないし、やがて別々の高校へと進学して、二人の道は、もう二度と交わらないかもしれない。
今までと違って彼と会えない日常……
もう彼の、笑顔も、声も……ついでにエロ顔も…
見られない、聞けなくなる。
心と躯が引きちぎられるような想いに、巡は、無意識に永澄の胸に顔を寄せた。
巡は、彼の匂いを嗅ぎ、そっと自分の左乳房を押さえ高まる鼓動を確かめると、その感触に熱い吐息を漏す。
だ、だったらせめて、巡の大切な初めては……
大好きな幼馴染みの永澄君と……
お父さん、お母さん、今日だけは、ふしだらな巡を許して、
彼の躯に、銭型巡を刻み込みたい。
私の躯に、満潮永澄を刻み込みたいの!
巡は顔を染め、今日、ここで初体験を済ます覚悟を決め、目を閉じる、この際、正義感も倫理観も忘れようと息を深く吸ってから彼の背中に腕を回そうとしたが……
「あのな、な、なんで、ノーブラなんだよっ」
怒った表情をした永澄に肩を掴まれた。
え……
巡は、思わず点検するように自分の上半身を見た。
さすがの彼女も火がついたように赤くなる。
まるで全身水に浸かったかのように、夏用の薄く白いセーラー服はびっしょりと濡れて、肌にピッタリと張り付いている。
こんがりと日に焼けた四肢と違って、白く滑らかな肌の色が、はっきり判る程に透けしまっている。
当然、悩ましく盛り上がる丸い乳房はくっきりと浮き出ており、こんな暗がりでも小さめの乳輪と可愛らしい乳首の色まで判ってしまう。
ある意味、全裸でいるより、イヤらしくエッチな姿……
「良くこんな格好で歩いてきたよ……殆ど裸と一緒じゃないか……よ」

72 :
うぅうう……こ、こんな姿で通りを歩いてきたのか……
わ、わわ、私としたことがぁ!
こ、これでは、こ、公然わいせつ罪じゃないかぁ!
呆れ果てた永澄の目の前で、恥じらい耳まで真っ赤になった。
ヤレヤレと首を振る永澄を前にして、羞恥心のあまりに巡は涙目になって俯く。
体操着から着替える時に、濡れた下着が気持悪くて制服が濡れるのが嫌で取ってしまったのだ。
当然の事ながら豪雨で制服も濡れてしまったので、なんの意味もなかったのだが……
巡は、永澄から隠そうと両手で丸い双丘をぎゅっと覆うが、かえって圧迫された乳房が盛り上がるようにはみ出し、濡れた制服から余分な水分がにじみ出る。それは艶かしい淫らさを誘い、しっかり見てしまった彼が息を飲むのに彼女は、気が付かなかった。
で、で、でもどうして、こんな所に連れ込むようなことを?
多少、冷静になった巡は顔を赤くしたまま恐る恐ると永澄を見あげる。
「さ、最近は、女の子のエッチな姿を携帯で盗撮して、ネットに流すヤツがいるんだぞ」
「え……」
そうなんだ、世間の道徳心の欠如は困ったもんだ。
巡は、むぅ、と考え込む。
「あいつらに、巡の、今の姿を見られたくないだろ、そんな格好では、自分から襲ってくれっ、て、言っているようなもんだぜ?」
永澄は、通路の方へ目を遣り、怒ったような表情を浮べる。
うっ……
真っ赤になっている彼女は項垂れた。
それで、私をこんなところに連れ込んだんだ…
ちょっと、いや、かなり、がっかりしたような気もするが、
で、でも永澄君、巡の事を!
心配してくれるんだ。
通路の方へ視線を向けたままの永澄を、ポーとのぼせていく頭で見つめる。
鼓動の音が彼に聞こえてしまうのではないかと思う程、激しくドクンドクンと打つ。
そして彼女はある事を思い出した
ハッ! し、し、下も、はいてなかった……け…!
ま、不味い!
僅かに顔を下げ、そっと下半身を見ると、狭い隙間に座り込んだせいだろうか、短いスカートが捲れて腰に巻き付いている。
「!!!」
オナニーをした時の粘液が、たっぷりと染み込み匂いが気になるのと、やはり濡れたままでは気持悪いので、自宅も近いし、どうせなら、えいっ! とばかりに脱いでしまったのだ。
いくら、なんでもこれを永澄に見られたら……
巡は、恥ずかしさの余りに失神しそうになった。
彼女は大股を開いて、胡座をかいている永澄の太ももに股がっている。
しかも陸上で鍛えた、自慢のムチムチな太ももの付け根が剥き出しになり、日焼けしてない箇所の白さが浮き立つように目立ってしまっていて、薄らと生えたヘアまで覗いている。
自分で見ても、エッチというより、とても卑猥だ。
さ、さすがに、これは恥ずかしい……どころではない。
幸い永澄は、彼女の剥き出しの下半身にまだ気が付いてない。
彼女は永澄に気がつかれないようにスカートを下げるために手を、ゆっくりと移動させていく。

73 :
「あのさぁ……いくら体育会系のノリっていうのも限度があるぞ」
うっ……
彼女は聞こえてないふりをしようとしたが、
「聞いているのかよ?」
「う、うん…」
「大体、風紀員の癖に、巡は、大雑把すぎるし……」
今回ばかりは、彼が正しいだろう。
巡は、一旦手を止め、彼に目を合わせ素直に頷いてから、再びスカートを降ろそうとする、が
永澄が身じろぎして、前につんのめってしまう。
結果、彼の躯に、よりくっつく格好となり、彼女の下腹部も彼の下半身に密着した。
あぁ……
彼女は、男らしい匂いに思わず顔を擦り押し付ける。
「あ、ご免、巡、大丈夫か」
永澄の手が頭に、そっと触れる。
懐かしく優しい手の感触に巡は全身が沸騰するかと思った。
巡、変になりそう。
彼女は、躯の熱が、密着した下半身の一部部へと集まっていくのを感じる。
その熱は小さく固まり、ジンジンと疼きはじめた。
己の躯のエッチな反応にたまらなくなった彼女は、どちらかといえば安産型の豊かな尻をモジモジとうごめかす。
股間の、こんもりとした脹らみが永澄のズボンのジッパーでめくれるように擦れ、巡は、思わず熱い吐息を漏し呻いた。
はぁはぁ、どうしよう、もう覚悟は十分に出来ているのに……、
しかしと、巡の中に不満が芽生えはじめる。
女の自分が、こんなにもドキドキとしてエッチな気分になって、しかも永澄に処女まで捧げてもいいとまで思いつめているのに?
彼は、自分と、こんな状況で抱き合って密着してもなんとも思わないのだろうか?
永澄の説教が、まだ続いている。
「もう子供の頃と違うだからさぁ、巡も、いい加減、気をつけなきゃ」
「う、うん…」
もう永澄君、いつも、いつも五月蝿いなぁ…
「もしお前1人で、あんな奴らに、こんな所で、そんな格好で見つかったら……」
通路からは、時おり雨の音に混じって、まだ雑談する声が聞こえて来る。
「どうなると思ってんだよ?」
永澄の言葉に不満が渦巻く。
キミの方はどう思っているの、わ、私にエッチなことをしたいと思わないの?
「いいか、これからは、お前も自覚して、気をつけろよ」
子供を諭すような永澄の言葉に、
女としての自分を否定されたみたいで、とてもムカつく……
それに思い出してみると、永澄が教室でオナニーをしていた時、燦と留奈の名を呼んでいたが、巡の名を呼んで、いなかったではないか……むぅうう。
実はかなりの負けず嫌いな巡は、それとなく永澄の躯に体重を預け、ゴム毬でも入っているように盛り上がる見事な乳房を押し付ける。
一瞬、永澄の言葉が途切れ、吃りがちになる。
さらに強く押し付けると……
彼の躯がビクと震える。
き、効いている?
巡は、捲り上がったスカートの事を忘れ、いや、もう直す必要などない、完全に彼に体重を押し付け下腹部の一部分をぐりぐりと蠢かせながら隙間が無い程に密着させた。

74 :
ついに永澄が黙り込む。
狭い空間に二人の荒い呼吸が響く。
激しい雨の音が遠くなり、通路にたむろする男達の会話が聞こえなくなる。
巡は、密着した下腹に感じる違和感に気がついて、そっと指を忍ばせると、さすがに永澄が呻いた。
「あ、あの巡……さん、な、なにをして…い、いるのかなぁ……くぅ…ぁ、や、やめー」
こ、これ、永澄君のアレだよね……やだぁ、硬くて大きいい?
「あ、ち、ちょっとダメ やめてぇー」
巡は膨れ上がる好奇心に、悲鳴をあげる永澄を無視して彼のズボンの上から撫で回す。
こんなに、なっている、ということは、巡を感じているといいうことよね?
巡のだって、こんなに、濡れているんだから、当然よね。
濡れた股間を自覚した巡は、息を深く吸うと目を閉じて、狼狽している永澄の耳元に囁いた。
「私、ま、まだ女の子に見えない?」
「な、なな、なに、いい、い、言ってんだ、よ……」
永澄が、しどろもどろになって答える。
「騒ぐと、通路の男達に見つかっちゃうぞ?」
「なぁっ、あ……」
「こんなところ見られたら、私達どうなるんだろうね?」
あ、永澄君の、さっきより硬くなって、きてる?
「うううっ、えぁ、やめっ……てぇ」
「私、アイツらに、見つかって、襲われるかな……」
「あ、ちょ、なに脱いでいるんだよぉー」
巡は、止めようとする永澄を無視し、彼を仰け反らせるようにして身体をくねらせると、水滴を巻き散らしながら濡れたセーラー服を脱いだ。
乳房が揺れシコり始めた乳首が永澄の肌を擦るのを感じ、永澄が呻くのと同時に巡は、熱い吐息を漏した。
「こ、これなら、巡、女の子に見えるよね?」
「いや、そ、そそ、そういう問題じゃない……だろうっ!」
「お、大きな声を出さないでっ……て…言ったのは、キ、キミだ、よ?」
巡は、身体を細かく震えさせながら乳房を押し付け、無我夢中で、永澄の口を塞いだ。
巡からの半ば無理矢理なファーストキス……
こうゆうのも自分らしくて、悪くないかもしれない。
唸りながら永澄は逃れようとするが、彼の背中は壁に拒まれ、どうしようもない、巡は顔を離し、呆然としている永澄の肩に両手を預けて立ち上がると、スカートのホックを外して、一気に引きずり降ろしてムッチリとした肉惑的な下半身を、彼の顔の間近に晒す。
私、一体、なにやってんだろう、恥ずかしくて、にそうなのに、
でも……はぁはぁ、ゾクゾクする、永澄君の息使いが、アソコで感じ取れそうで、ああ、誰か、巡を止めてぇ!
もし、このまま、腰を前に突き出したら、ゴクリ、
巡は、目を閉じて、股間を永澄の顔に押し付けたいという、淫らな衝動をなんとか押さえ、片足をあげると陸上で鍛えられた伸びやかな足からスカートを抜いた。
息を乱した永澄は呻きながらも、巡の躯を見ないように顔を横に向け、怒った口調で囁く。
「ま、巡、なんのつもりなんだよ、い、い、一体、ど、どうしたんだよ?」
「私だって、もうよく判らないもん……で、でも、巡を見て、ほらぁ、もう子供の頃と違うでしょ?」
そう、自分が、こんな淫らでエッチで破廉恥な行動を積極的にしているなんて、とても信じられない。
「そ、そんなこと出来るかぁ!」
「な、永澄君、はぁ、暴れると段ボールが崩れて、つ、通路にいる男達に気が付かれるよ」

75 :
巡は腰を降ろして、彼に全体重をかけ、剥き出しの股間の中心部を、ズボンの上から永澄のモノに擦り付けて喘ぎ、何度目かの質問を繰り返す
「はぁはぁ、巡、んんっ、ま、まだ女の子に見えない?」
「くぅ、ま、ま、巡、へ、変だぞ…らしく、ない、ぞ…大体、なんで、し、し、下も穿いてないんだよ」
「そ、そんなの、どうだっていいじゃない」
元から下着を着けてなかったことを知られて真っ赤になった巡は、苦悶にも似た表情を浮かべる永澄のズボンのベルトを外しシャツのボタンをも外していく。
「巡っ、考え直せっ、お前、混乱してるだけなんだよ」
ついに耐えかねたのか永澄が彼女に手を押さえ鋭い声が響く。
「違うよ、も、もう、こ、混乱してないよ、覚悟を決めただけだよ、だからさ、巡の本当の姿を見て……キミの知らない私を…」
巡は、永澄の手を振り解くと、自分の乳房をゆっくりと揉みはじめる。
「えっ、か、覚悟って、ちょっと、オイ、なにをするつもりなんだよ」
「オナニー」
「オ……や、やめろっ、お、お前、やっぱり、お、おかしいぞォ!」
慌て絶句する永澄を余所に、柔らかく変形する乳房を、下から、上へと持ち上げるようにしては押しつぶし、何度も繰り返す。
偶然とはいえ、彼のオナニーを盗み見してしまったのだ。
やはりここは、自分がオナニーをしているところを、永澄に見せないと公平ではない。
「ほら、私だって、巡だって、女の子なんだからぁ」
指を股間に這わせ、腰をくねらせて、叫んだ。
永澄が何事か呟いているが聞こえないふりをして、恥ずかしさを忘れるためにも自慰に集中していく。
はぁはぁ、私ってこんなにエッチで敏感だったのだろうか。
巡は、次第に息を乱しはじめ、喘ぎ声を幽かに漏す。
上半身が揺れると、勃った乳首がぷるんと震え、永澄が短く息を飲むが聞こえた。
巡は永澄の目を見つめ、どうしようもなく震える声で囁く。
「い、いつもこうやって、キミのことを思い浮かべてオナニーしているんだぞ、お、驚いた……?」
永澄が、かろうじて頷いている。
「巡……」
「どう、ま、巡の躯、もう昔と違うよ?」
大人しくなった永澄の背に腕を回すと、喘いだ彼が戸惑いの表情を浮べながらも遠慮がちに腕を回してきた。
「うん、判ってるよ、ま、巡は、はぁはぁ、もう、ちゃんとした女の子だよ……だから、もう、や、めようぜ……」
「イヤだよ、巡の初めてを貰って……私、キ、キ、キミが欲しい……」
背に回された手がビクと止まり、驚くように永澄が巡を見つめる。
「なっ! そ、それは……あ、お、俺には、燦……ぁ」
「燦ちゃん? あれ、燦ちゃんは、ただの親戚なんじゃない……」
「うぅ、そ、それは、その、つ、つまり…」
巡は、言葉に詰まる永澄に構わずに震える指で、たどたどしくズボンのジッパーを降ろして、中に細い指を入れる。
「あのさ、それって燦ちゃんの秘密と関係があるんじゃないの?」
「ううっ」
永澄が喘ぎながらも目を逸らすのを見て、彼女は背中がゾクゾクするのを感じた。
彼女の僅かに残った理性が囁いている。
いつもの彼女に戻れと、引き返せる最後のチャンスだ、こんなのは、本来の銭型巡じゃない、と
だけど、
巡は、トランクスの上から永澄のモノを、そっと握りしめる。
もう……手遅れなのよ…
どうしようもなく躯が震え、頭に血が昇り、もはや、自分が何をしようとしているのか判らない。
ただ、本能の、欲望の命じるままに……するだけだ。

76 :
「こ、これが、永澄君の、オ、オチンチン、へ、変な感触、い、意外に硬いよね?」
教室で見た時よりも、かなり大きく感じる。
巡は、形状を確かめるように、じっくりと撫で回した。
「くぅ、そ、そんなに、に、握らないなでぇ」
「巡に、もっと、み、見せて」
巡は永澄の返事を待たずに引き出すが、
「うぁ、もっと、優しく、って、ぁ、いや、そうじゃないだろ、や、やめろって」
あぁ、こ、こ、これを、ココに入れるんだ。
気が急いて、もはや永澄の言葉を聞く余裕も、ペニスを観察する余裕もない。
「凄い…ぁあ、キミだって、これを巡のココに入れたと思わない?」
「巡、頼むよ、そ、そんなことを言わないでくれ」
「大丈夫、巡、気にしないから、そうだ、さっきの質問に答えてくれる?」
「えぁあっ、あ、なにが?」
「燦ちゃんの、ひ み つ に関係があるんでしょ」
「そ、そんなこと、言えるわけ、ないだろう…」
「じゃ、じゃぁ……」
巡は、言葉を一旦区切る。
「その、して……」
巡は、中腰になって永澄の頭を掴むと、弾ける乳房に力一杯押し付けた。
「むぅう、くぁー、ダ、ダメだって、い、息がぁ、ハァハァ、お、俺、じ、自分を押さえられなく、な、るよ」
「いいよ、今日はタイホだぁ、なんて不粋な事、言わないから……」
「巡、やめて、くれ、そんな、の、お、お、お前らしくない、ぞぉ」
「う、ん……判ってる、でも、も、もう、止められないよ」
「ま、巡つ、ダメだって、 ホントに、お、おお、俺だって男なんだぞ、本当に、も、もう押さえ切れなくなるぅ」
窓の外では稲妻が煌めき、永澄の悲鳴のような声が雷に掻き消された。
「……ッン!」
突然、股間に感じる指に、巡は躯をピクンと痙攣させ目を閉じる。
ん、んんっ、ああ…
永澄の指だ、口ではい未だに必に拒んでいるが、彼の指が彼女の股間をまさぐっているのだ。
ああぁ、いゃぁあー
永澄の指が、慣れた指使いで、二つのぷっくらした扉を、軽く押しつぶすようにクニャクニャと擦る。
んんっ、あぁ、もっと、やぁ、優しくして、ああっ!
息があがっていき、彼女は日焼けしてない白い下腹部を見下ろす。
我ながら、なんて、卑猥なのだろう。彼女は、永澄の指の淫らな動きに嘆息した。
ぁ、くん…
巡の躯が小さく仰け反る。
永澄が彼女の乳首を吸い、彼の指が侵入しながら扉を広げている。
粘液で濡れた縁を拭うように擦られ、その、たまらない快感に、彼女は腰をよがらせて囁いた。
「永澄君、もっとして、もっと、弄ってぇ、いいよ」
「ダ、ダメだよ、巡っ、お前がいけないんだ、ぞぉ、畜生っ!」
この後に及んで抗う、彼に、彼女は妖艶に笑った。
「ひっぁ、あぁ、そ、そこぉ!」
巡は思わず腰をあげ永澄の首にしがみつく。
永澄が、クリトリスを探し出して根元から先端まで、ゆっくりとなぶっている。
自分で弄っても、かなり感じる器官だが……
彼女は、今まで味わったことのない快感に、電流が通じたようにビクビクと痙攣した。
はぁはぁ、巡、永澄君との、想い出のビルで、淫らでエッチな行為をしている……彼の指が触れる度に背中がゾクゾクするの……

77 :
永澄の手が、乱暴に乳房を、こね回し揉みしだいている。
「はぁはぁ、すげぇ、弾力だぁ」
怒ったような口調ながら永澄の称讃する声が聞こえて来る。
「クソォ! 巡、お前、いつから、はぁはぁ、こんなにでかくなったんだぁよっ!」
「し、知らないっ」
巡は、乳首を強く摘まれ悲鳴をあげる。
「ひぃっ、い、い、痛い、ダメ、やめてっ!」
「いつも、いつも、はぁはぁ、これを、ブルンブンルと揺らしながら、こ、校庭を走りやがって、はぁはぁ、男子の気持を考えたことがあるのかよー」
え……
彼女は耳まで赤くし、永澄の掌で揉みくちゃにされている乳房を見下ろし
「そ、そんなの、んんっ、わ、私のせい、ぁ、あっ、じゃないわよー」
永澄の指で乳首をクニクニと執拗に揉まれ、痛みに躯を弓なりに反らせる。
「お、俺を、誘惑して、ほ、本気にさせた罰だ、乳首だけで逝ける躯にしてやるかなぁ」
やぁあああ……ん
でも、あ、んん、巡が、部活で走っている、はぁはぁ、姿を、見てくれたんだ。
あぁ、巡、ん、ぁ、はぁはぁ、う、嬉しいぞ、
押し寄せる痛みと快感に身悶えする彼女は、彼の耳元に、
「はぁはぁ、ダメ、あ、いいよ、も、もっと、やめて、痛い、んん、いいの、巡を、嫌、もっと、エッチにしていいよ」
と囁き続ける。
「いいのか、ダメなのかどっちなんだよォ」
永澄の、もっともな突っ込みに、巡は、喘ぎ声で返した。
ああ、もう永澄君に全てを与えてもいいと思える。
いや、彼の望むままの躯になりたい。
乳房が下から上へと引き絞るように持ち上げられ、限界に達し永澄の手の中から逃げ出して弾けるように揺れる。
敏感に反応する巡が背中を大きく仰け反らすと、すかさず永澄が彼女の胸に顔を埋め乳首を頬張った。
はぁはぁ、永澄君の舌がぁー
次第にぬるぬるになっていく彼女の乳房、乳首が舌で擦られ、巻き付くように絡み付かれ、思わぬ快感に喘ぎ声を漏す。
胸を弄られるのが、こんなに気持が良いなんて……
「ひんっ」
彼女は幼子のような短い悲鳴をあげた。
胸を口で弄られながらも、股間をまさぐっていた彼の指が膣に侵入してきたからだ。
硬い筋肉をほぐすように念入りに、うごめいていた指は、ゆっくりだがグリグリと膣壁を押し広げながら入ってくる。
自分でも入れてみたことがあるが、痛くて人指し指の第2関節までがやっとだったのに。
だが、永澄は、たいして痛みを感じさせなで簡単に根元まで入れてしまう。
嫌だぁ、慣れているぅ! エロ澄君、ひょっとして燦ちゃん……もしかしたら留奈ちゃんにも、同じことをしているんだろうか?
「ま、巡、そ、そんなに指を締め付けるなって」
し、締め付けてなんかないもん。
と、心の中で叫ぶのが、やっとだった。
「はぁはぁ、巡の中、せ、狭くて、感度も具合も、よ、良さそうだな」
ほ、褒めているのだろうか?
「2本に増やすぞ」
う、うん……
彼女は快楽に耐えるように永澄の乳首を唇に含むと、目を閉じて歯を食いしばる。
「あ、巡、そんなところぉ」
永澄は身悶えするが、構わずに指を中に確実に侵入させる。
んんぅ、くぅぅ、
異物が侵入する感触に、たまらなくなり声をあげた。

78 :
「巡、通路まで喘ぎが聞こえるぞ、し、しかし感度すげぇなぁ!」
そうだ、私、処女なのに、なんでこんなに感じるのだ?
ひょっとして、巡って淫乱なのだろうか?
巡は、声を押しし、羞恥心を露にして身悶えした
「お前が、ハァハァ、こ、こんなにエッチなんて知らなかったよ、かなりオナニーしてるんだろう?」
「ち、違ぁ、むぅぬうう、うー ぬぅ」
いきなり永澄が口を塞ぎ、抵抗する間も無く舌が侵入してくる。
やぁ、永澄君の舌がぁ、舌がぁ…
異物感に反射的に舌を追い出そうとすると、待っていたように絡み付いてくる。
なんなの、この感触ぅ…
なんか舌の動きがとても、卑猥……
なんとも言えない嫌らしい音が頭に響き頭の奥がジンジンとしてくる。
気が付けば、彼女は拙いながらも永澄の唇を貪るように頬張っていた。
腰が砕けそうになるようなキスが終わり、彼女は残念そうな表情を見せて股間から沸き上がって来る快感に集中する。
き、気持いいっ!
彼女は身を捩りながら股間を見下ろした。
見れば、永澄の指が、嫌らしい音を立てながら自分の大事な所を、粘液を垂らして出入りしていて、自分の腰も合わせるように、よがっている。
いやぁ、嫌っ、巡、処女なのに、中でも感じてる?
ち、違う、きっと永澄のせいだ!
あぁ、キミ、上手すぎるよ、どうしてこんなに上手いのぉ…
巡が、エッチなのは、キミのせいだ。
羞恥心に身悶えしながらも、股間を永澄の指に押し付けるような動きは止まらない。
「はぁはぁ、お、おっぱい、を、も、もっと弄ってぇ」
敏感に反応して、ぴんとシコる乳首に、思わず懇願する。
「ま、巡、あ、慌てるなって、もっと楽しませてやる」
はぁはぁ、永澄君、人格、代わってる?
いや、変わっているのは、自分の方かもしれない。
永澄の指が、きつく締まる肉筒の中をほぐすように押し広げ、何度も掻き混ぜながら、クリトリスを押しつぶし圧迫する。
あ、ぁあああああー
彼女は、躯の中から浮上してくる得体の知れないものに躯を弧の字にのけ反らす。
「いやぁあああああー」
窓からは稲妻の光りが漏れ、雷鳴に紛れて彼女は初めての絶頂に叫び声をあげた。
ふと、気が付くと永澄に抱き締められていた。
あ、ひょっとして、巡、逝ったの?
これが、オーガズム? イクということなのか?
彼女は、恥ずかしそうに永澄の顔を見上げる。
「巡、はぁ、はぁ、こ、この辺にしておこうぜ、もう、はぁ、いいだろう」
永澄が、諭すように話しかける。
冗談じゃない!
永澄のモノは、こんなに大きく勃っているではないか、
巡は、永澄の肩に両手を乗せ、細い腰をくねらせながら浮かせると、
「い、入れて、いいよ、キミの、逞しい警棒を、お、奥まで……」
「け、警棒って、あのね……いい加減にっ……」
巡は乳房を震わせ、永澄の言葉を遮るように彼の額に自分の額を重ねる。
「ま、巡?」
「君が、はぁはぁ、巡……わ、私のことを幼馴染みとしか思ってないことは、はぁぁ、知っているけど」
「ま、巡……」
苦しそうに永澄は、呻いた。

79 :
「ご免ね、私、キミを、苦しめているよね、でも、終わらせて、最後までいかないと、私、この気持を終わらせないような気がするんだ」
「ダ、ダメだよ、俺には、燦ちゃんが……いる」
「うん、」
「じ、実は燦ちゃんは俺の…よ、嫁さんなんだ」
嫁とまでは思わなかったが、永澄の言葉をなんとなく予感していた巡は、驚きながらも笑顔で返事をし、
「そんなこと知っているよ?」
と、平然と答えた。
「でも、それとこれは別なの、巡は、燦ちゃんとキミを祝福するぞ」
永澄は沈黙した。
そして、その彼の表情に彼女は、心を掻きたられ、たまらなくなるのだ。
なおも、ためらう永澄に、巡は、ふと、思いついた事を囁いた。
「燦ちゃん、……達は、実は人間じゃないんでしょ?」
「!」
永澄の躯がギクと震え、真顔になる。
「ま、巡、どうして、それをっ!!」
へ?
…………
ほ、ほ、本当なのォ? おっ、驚いたのは、私の方よぉー!
巡は、これにまでになく真剣な永澄に、心の動揺を、なんとか隠し囁く。
「き、決まっているじゃない、簡単な推理よ、だけど、だ、大丈夫だよ、絶対に、な、内緒にしておくから」
「絶対にだぞ、金輪際、その事は口にするなよ、命に拘わるからな」
そ、そんな……大袈裟な
あ……!
警察官の神様、ごめんなさい、今だけ許して……
永澄の反応に半信半疑な巡は、ある邪な考えを思いつき、半ば冗談で囁いた。
「じゃぁさ、絶対に誰にも言わないから、巡を、私を、抱いて……くれる?」
「ぇえええ!」
「だ、だ、抱いてくれたら、誰にも言わない、忘れる、で、で、でも、してくれないのなら……喋っちゃうかも……」
「うううっ、し、しかし、くぅー ま、巡、汚いぞっ」
永澄が苦しそうに文句を言いつつも巡の腰に手を添える。
「い、一度だけだからなっ、約束だからなぁ」
え?
思わぬ効果に巡は、身体を駆け巡る欲望を一瞬、忘れそうになった。
そんなに重大なことなのだろうか?
燦の秘密に思いを巡らしていた巡は、急に腰を持ち上げられ身体を震わせる。
「きゅぁ、えぁ、……ちょっと、んんっ、ぁ……いいの……」
「し、仕方がないだろう、お前を、アイツらに、こ、させる、わけにはいかないだろ、はぁはぁ、それに、これは、もう、ご、拷問だよ、じ、実は、お、お、俺も、我慢限界だぁー」
「あっ…キャァ…ヤァ、んん、」
「巡、尻を後ろに突き出すように腰を少し引いて…」
彼女は永澄の肩に手を置くと、素直に誘導に従った。
「や、約束だぞ……」
永澄に目を真直ぐ見つめられ、巡は頷く。
うん、絶対に言わない、守るよ!
以前にも約束していたし、元々、燦のことを追求する気は毛頭なかったのだ。

80 :
それよりも今は………
んんっ
彼女は永澄の躯に体重を預け、腰に添えられ彼の手の動くままにプリプリとした尻を降ろしていく。
はぁはぁ、ひん……ああ、当たってるぅ
「巡、そのまま腰をゆっくりと降ろして……」
くぅ、巡は、歯を食いしばる。
粘液が滲み出す扉が、彼を迎え入れようと大きく開かれる。
「む、無理するなよ」
「うんっ、くぅ、な、がすみ、くぅん……ぁ、ん…」
ああ、筋肉が押し広げ…入って来るよぉー
「はぁはぁ、な、永澄君……」
「ま、巡、くぅ、はぁはぁ…」
くぅ、やぁー 痛ぅ…ぁんんっ、大きい、ぁああっ、
はぁはぁ、ああ、じわじわと入れるより……くぅあああ!
巡は、目を閉じ躯を震わせながら一気に腰を降ろした。
「お、おい、ゆっくりと言ったのに、ま、巡、だ、大丈夫かぁ?」
「うん、はぁはぁ、んっ、くっ、ぁ、だ、だ、大丈夫、はぁはぁ」
下腹部を、密着させた巡は、顔を真っ赤にして歯を食いしばり永澄の胸に顔を押し付けていた。
呼吸をなんとか落ち着け、そっと下腹部を僅かに離し結合部を見る。お互いの毛が絡み合って、とても、嫌らしい。
はぁ、でも、私、永澄君のオチンチンを本当に入れたんだ……
巡は、結合部に僅かな血が付着しているのを認めて、目に涙が滲むのを感じ、彼の手が頬を優しく撫でるのに任せた。
それにしても……
初めては、かなり痛いらしいという話を聞いているが……
なんで? こんなに、き、気持がいいの?
自分は異常なのではないかと巡は狼狽しながらも、熱い吐息を漏した。
「い、痛くないか?」
永澄が耳元で囁く。
痛いことは痛いが、こうして永澄の胸に抱かれている安心感と、膣を満たす充満感の方が大きく、気持が良い。
「だ、大丈夫かぁ?」
返事をしない巡に永澄が心配そうに聞いてきて、増々彼女の顔が赤く染まる。
『大丈夫、気持が良いから動いて欲しいのぉ、巡に永澄君の躯を教えて』なんて、処女、いや、もう処女ではないが、とても言えやしない。
やはり……乙女の嗜みとして、ここは……
「う、うん、結構、い、痛い…けど…」
と言わざるをえない。
「ほらぁ、痛いなら、もう、やめろって、ぬ、抜くぞ」
あ、やだ、せっかく入れたのに、
慌てて永澄にしがみつくと中でモノがうごめき、彼女は、喘ぎを漏した。
ぁ、んん、なんとも言えずに、いい、たまらない、はぁ、はぁ……
で、でも初めてで感じるなんて、は、は、恥ずかし過ぎるっ。
しかし……
彼女の複雑な乙女心とは裏腹に、腰がモゾモゾと少しずつ動き始める。
はっ、んん、んぁ、
「お、い、無理するなって、あ、くぅ、こら、そ、そんなに腰を捻るなぁ」
だ、だって、腰が勝手に動くんだもん。
やぁ、巡って、痛いのに、こ、こんなに感じて、ひょっとして色情狂か淫乱なのぉ……
あああ、ダメ、また腰が勝手に動いちゃうよ、さっきまで処女だったのに、は、恥ずかしいよぉ
これじゃぁ、はぁはぁ、エロ澄君と同じじゃないかー

81 :
巡は、熱い吐息を漏しながら、永澄の耳に囁く。
「あ、あのね……、い、痛いけど、はぁはぁ、永澄君、んん、だ、大丈夫、痛いけど、キミの好きのように動かしてぇ……痛いけど、いいよ、お、お願い、う、動いてぇ……」
でないと、自分から腰を振ってしまいそうだ。それは、彼女としては避けたい。
あくまで永澄から動いてくれないと、乙女として恥ずかしい。
「な、永澄く……ん、は、早く……して」
「うん、ぁ、くぅあ、はぁはぁ、そんなに……締め付けるなぁ、ちょと、待って、あぁ、はぁはぁ、くうぉそぉ、う、動くぞぉ!」
半ばヤケになったような声と共に、永澄が動き始めるのだった。
「はぁはぁはぁ、やぁ、んんっ、はぁはぁ……」
キ、キミ、もっと、突き上げて、
痛みすら、気持良くて……
巡は乳房を激しく震わせて永澄の動きに合わせていき、それだけでなく、もっと快感を得ようと腰を左右に振り、クネクネと円を描くように捻る。
「ま、巡っ、お、お前っ、す、凄えぇえー 初めてなのに、ぁああ、こんな、淫らな躯になりやがってぇ…」
永澄の堪え難い叫びに、巡の顔が、あっというまに朱に染まる。
「か、感じてないもん、我慢しているだけ……ぁああ」
「嘘をつけっー」
あ、乳首噛んでいる、あぁあぁ、やぁ、はぁはぁ…ああっ
「はぁはぁ、こんなに、はぁはぁ、こんなに、か、感じているじゃんかぁ、イタイイタイと、はぁ、はぁ、言いながらだ、こんな、に、俺のモノを、し、締め付けてぇ…くぅ、お、俺、はぁ、はぁ、た、たまらないよ…」
「違うから、はぁはぁ、ま、巡、初めてなんだから、処女だったんだからネ、い、淫乱じゃないからぁ、」
「だ、誰もそんなこと言ってねぇってー、で、出そうだぉー」
永澄が怒鳴るように叫び、いきなり巡の白い尻をムンズと掴むと段ボール箱をなぎ倒しながら立ち上がる。
「ヒィゥァ!」
悲鳴とも喘ぎとも、聞き取れる声を上げながら彼女は永澄からずり落ちないように太ももを胴体に絡ませ、必に腕で彼の頭にしがみついた。
「いやぁー な、な、なにすんの、あっ、あぁ、ずり落、ちる、んん、こらぁ、ぃやぁー、い、入れたまま、はぁはぁ、た、立ち、立ちあがるなんて、巡が、しゃ、社会の、常識、を、はぁはぁ、教えて、あ、げ、よ……はぁはぁ、か、はぁはぁ」
苦しくて、感じ過ぎて、い、息が続かない、で、でも、凄い、永澄君、こんな体勢で、巡りを軽々しく持ち上げるなんて………
なんて、冷静に言っている場合じゃない!
「馬鹿、馬鹿ぁー あ、あっ、やめて、あ、痛っ、お、降ろしなさいよっ、ああっ」
あ、下にずり落ちそうになる度に、奥へと打ち込まれ、さすがに激痛が走る。
「うぉ、あ、暴れるなぁ、ね、根元が痛い、ちょっと我慢しろ」
永澄が巡の躯を持ち代えるように、揺らすと彼女は悲鳴をあげた
「はぁはぁ、巡、はぁはぁ、少し、耐えてくれぇ」
へ……な、何を?
「はぁはぁ、ここは、せ、狭すぎて、ご免、つ、続けると、俺の、こ、腰が、背中が、もたない、はぁはぁ、くぅ、はぁはぁ,お前の、中、凄い、はぁはぁ、はぁはぁ…こら、巡、そんなに腰をクネクネさせるな、よ、良すぎて、俺、な、中にだしちゃうじゃないかぁ……」
そんなぁ、だってぇ、やぁ、捻って、ないもん……
声を言葉にしようとしても出来ない、出るのは痛みと快楽に打ち震える、喘ぎ声だけだ。
「あ、えぁ、んん、はぁはぁはぁ、ああ、ふっ、はぁはぁ、ふー」
永澄が巡の体重を支える為に、白く円やかな尻の肉に指が食い込んでいく。
あぁ、ちょっと、はぁはぁ、やめなさい……お尻を、そんなに強く握りしめるなー

82 :
「ひぃっ、ぁ、ふっ、ぁ、あっ、」
永澄が通路へ向って歩く度に、ズン、ズニュウと、膣の中のモノが捻るように奥へと突かれ、巡は乱れ狂いはじめる。
これは、ヤバイ、このままだと、自分の中で何かが壊れてしまう。
だが巡の腰は刺激を楽しもうとするかのように永澄の腰に密着しようとする。
ああ、永澄君、動かないでぇ、はぁはぁ、ぁ、お尻がずり落ちちゃう、永澄君の、に、肉警棒が抜けちゃうよ、ああ、落ちる、ひぃ、お、落ち、堕ちる、巡、初めてなの、に、堕ちちゃうよー
まるで、灼熱のモノで串刺しにされ、永澄の身体に固定されているような感覚だ。
このまま股間を貫かれたまま彼から離れられなくなるのではないかと錯覚に囚われ、彼女は身体の中を吹き荒れる感覚に、自分は壊れて狂っていくのが判った。
巡は痛みと快感の両方に悶絶して頭の中が真っ白になり、もう誰もいないビルの通路に出たとたんに、一瞬、気を失い崩れ落ちた。
「はぁはぁ、、も、はぁはぁ、もう、はぁはぁ、巡、ダ、メ………」
巡が、そっと目をあけると永澄が、白い精液を、彼女のお腹にぶちまけているところだった。
「はぁはぁ、あ、危なかった、もう少しで、中に出すところだった、ぁ、お、おい、巡、だ、大丈夫かぁ?」
「う、ん……」
な、中に出さなかったのか、なんか残念……
「ご免、抜いた瞬間に、出ちゃって、腹にぶちまけちまった…」
そ、そんなこと……構わないよ。
「もう、一つごめん、お前、初めてで、出血もしてたのに、俺、つい、無理なことを、ご免な……」
「だ、大丈夫だよ」
「ほんとか、お前が、燦ちゃんや、留嘗ちゃんと違って、人間だってことを、わ……! あ、ぅあぁ、いい、今の忘れてくれぇ!」
巡に向って手を合わせて拝む永澄にコクンと頷いた。
「う、うん、や、約束だもんネ」
はぁ、やっぱり、燦ちゃんと……留奈ちゃんとも? して、いるんだ、でも、私と違うって、どんな風に違うだろう?
巡が、下腹部に掛かった粘つく精液に指をやり、周りを見回せば、誰もいない通路で股を盛大に開いて全裸になって仰向けになっている。
「……………!」
な、なぁ、なんだー いやぁ……外から丸見えじゃないのー
永澄君の馬鹿ぁ!
一体、何を考えているんだー。
股間の中の残留感を、気にしながらも彼女は、慌てて起き上がり、まだ熱い躯を丸め、出来るだけ身体を小さくして隠す。
外を見れば、弱まったとはいえ、まだ雨が振っている。
「キミ、服っ、服を取って来てー」
「あ、わ、ご、ごめん」
永澄は、今気がついたと言わんばかりに慌てて服を取りに行き、巡は、躯を丸めたままズリズリと移動して柱の裏へ隠れ、
「まったく、気が効かないだから、さ、燦ちゃんに振られちゃうぞ」
と、苦笑いしながら、精液のついた指をペロと舐めた。
「おい、巡、今度はちゃんと、その……下着を付けているよな」
濡れたままの制服を着終わると永澄が、ためらうように声をかけて来た。
まだ顔を赤くしたままの巡は、俯き永澄の方へ胸を見せるように向き、黙ってコクと頷く。
行為中の自分の姿を思い出し恥ずかしくて、彼の顔が見られないのだ。

83 :
「あ、あの、巡、え〜、と……」
永澄が言いにくそうに口を開く……
「ん?」
こんな時、どんな表情をしたらいいのだろうか、巡は恥じらいながら永澄の表情を伺う。
「そ、そのブラ、ち、ち、小さくないか?」
「う……ん、最近、また、成長しちゃって、ははは、ぬ、濡れると、増々、きつく感じて……」
「そ、そうか、女の子も、た、大変だよな」
『あはははっはっ……』
二人は顔を見合わせて同時に笑い、彼女は安堵の溜息をそっと漏した。
「巡……ゴメン…俺、自分の欲望を押さえ切れなかった……その…謝っても済むことじゃないけど……」
え……
巡は、土下座をして謝る、その言葉に後悔に匂いを感じて、思わず顔をあげ永澄の顔を見た。
ああ、そうだよね……
巡は、永澄の言葉を思い出す。
永澄には燦ちゃんという、彼女……嫁がいたのに裏切らせてしまったんだ……
あれ、実際のところ留奈ちゃんの立場って? どうなんだろう。
まぁ、いいか、エロ澄さんだもんね……二人共かもしれない。
ははは、こんなことを知っても、なんで平気なんだろうなぁ、私も、変わってしまったみたいだ。
「お、俺、せ、せ、責任……あ……むぅ」
彼女は永澄に最後まで言わせなかった。永澄に抱きつけ唇を奪う。多少の罪悪感は、お互い様だ。
拒否されるかと思ったが、優しく背中に手を回し、抱きしめてくれた。
「責任なんて、軽々しく言うな」
「ご、ごめん…」
「ふふふ、謝るのは、巡の方だよ」
ありがとう、永澄君……とても嬉しかった。
誘惑したのは私、キミが抱いてくれなかったら、無理矢理、巡の方から犯していたかも……
巡は、永澄から躯を離すと、再び強くなってきた雨を睨み付け、
微笑んだ。
「ねぇ、もう諦めて、帰ろうか」
「え、お、おい、い、いいのかよ…」
「うん、この雨、やみそうもないし、どうせ、もうこんなに濡れているんだから……」
「ま、巡っ」
「えっ……ぁ、ハッ、そ、そんな意味じゃないぞ、どうせもう『雨で』濡れてんだから、その……」
彼女は頬を膨らませ、怒ったようにそっぽを向く。
中にはまだ何かが入っているような異物感が残り、いまだにジンジンして濡れているのは、確かだし……腰も足もガクガクで、まるで100メートルを全力疾走したみたいだ。
あ、そうだ、雨で部活が出来ない時には、永澄に抱いて貰うというのも、良い筋トレになるか……な?
「い、いや、そのことじゃなくて……」
永澄もまた、照れているのか不安なのか、あるいは怒っているかのか、顔を赤くし、アホな事を考えている巡から視線を逸らしている。
「じゃぁ、なんのこと……二人で雨宿りしていた、だけでしょ」
「えっ、ま、巡……お前……」
巡は、小悪魔のような笑みを浮べ、永澄が持っていた彼女の鞄を奪い取るように受けて耳元で、小さく囁いた。
「そういう事にしとこう、それでも気が咎めるのなら、またエッチしよ」
「え、な、なに言って……」
「燦ちゃんの例の事については、もう二度と言わないと約束したけど、エッチはしないと約束はしてないもん」
「え、ちょっと、そ、それはないぞ……あ、待てよ」

84 :
巡は、永澄を無視して、ずっしりとした重いガラス扉を開く。
午前中より気温が上がったためか、やけに生暖かい風が雨を伴って吹き込み、二人は、ほぼ同時に顔を逸らした。
「それに、巡には、キミが性犯罪を起こすのを未然に防ぐ義務があるのよっ」
「なんのことだぁ!」
永澄が、雨風の音に負けないとばかりに怒鳴り声をあげる。
「キミの、あの溢れる性欲を、押さえ切れなくなったら、巡にぶつけるのだ!」
「ま、巡っ!」
「燦ちゃんだけじゃ……、もしかしたら留奈ちゃんも、だけど、キミのエロには二人でも手に負えないんじゃない?」
「うっ、そ、それは、忘れてくれぇ」
「ふふ、図星?」
「あ、いや、それは……」
「ははは、ねぇ、まだ時間あるし、途中の交差点の、あの公園に寄って、話はそこでしましょ」
「公園って、あそこのか? 今から? あ、おい、こらぁー それより、巡、お前、様子が変だぞ?」
「どこも、変じゃないぞぉー」
雨の中に飛び出した巡を追い掛けるように永澄も雨の中に飛び出す。
あぁ、火照った躯にあたる強い雨が気持いい。
この快感は、やめられなくなりそうだ。
巡は、彼女の家と、彼の家とに左右に別れていく交差点の外れにある周囲から隔離されたような小さな公園に着くと、人気のないことを確認して、一向に冷めない熱い躯を両腕で抱きしめ永澄が追いつくのを待った。
彼女は、追いついて驚愕している永澄に顔を向ける。
「はぁはぁ、ま、うぁー巡……お、お前っ、な、なに、脱いでんだよ」
「だって躯が、燃えるように熱くて、巡、我慢できないんだ、雨が気持いいよ、キミも、脱いだら」
「正気かよ、いいから、ふ、ふ、服を着ろって」
「大丈夫、ここには、雨宿りするような場所もないし、こんな天気、誰もこないよ」
「そんなこと、言っている場合かぁ、とと、とにかく着ろよ」
「嫌っ」
「駄々をこねるなぁー」
ダメだよ、私……心と躯のどこかのネジが飛んで、壊れちゃったみたい。
でも、気持がいいんだ、なんか開放された気分!
「永澄君!」
「なんだよ」
「ここで、もう一回、セックスしよ、土砂降りの中でしたら、どんな感じがするだろう?」
「お、おお、ど、どうたんだよ、ま、わり……しっかりしてくれ、変になったのは、お、俺の、さっきのアレのせいか……」
永澄の、狼狽した表情を見て、思わず笑いそうになるが、なんとか堪えて、巡は真顔になり囁いた。
「……きっかけになったけど、違うと思うよ、きっと、これが私の本当の姿の一つだと思う」
「そんな、絶対違うぞ、俺の知っている、お前は違う」
「そんなの、当たり前じゃない、キミは私の一部分しか知らなかったし見てなかったんだと思う、ねぇ、キミの本当の姿はどうなの?」
「うっ」
巡が、胸を張り、降り続ける雨水で濡れた熱い躯を押し付けるように詰め寄ると、永澄は彼女の躯に目を見張り、数歩下がる。
「巡………お前……本当に巡か……」
「うん、キミの幼馴染みの銭型巡だよ」

85 :
小さな公園の空を覆うように枝を広げる巨木の下で、彼女に降り注ぐ雨は、豊かで淫媚な躯の起伏を強調するように沿って流れ落ち、若く健康的な肌は水を弾き、濡れた乳首は透き通るように震える。
ついに黙り込み、荒い息をつきはじめた永澄を見て、巡は身悶えするように美しい躯を震わせ娼婦のように囁いた。
「キミの性処理は、任せて、巡、キミの言う事だったら、なんでも聞くから……ほら、キミのココだって、こんなに勃っているじゃない、今度は、巡の中に全部だして……」
そして魅入られたように佇む永澄を優しく抱き締め、彼の雨に濡れた髪の毛を手で軽く鋤き、自分の股間に薄く萌える毛の水気を絞るように撫で付けて、
激しい雨と荒れる空を掻き消すような、素晴らしい笑顔で笑った。
                    完

86 :

御苦労さまでした

87 :
毎度毎度えろいな!

88 :
また同じパターンか…
だ が そ れ が い い

89 :
お疲れ様です
GJ

90 :
GJ!巡が可愛いすぎる!!
だがGJすぎて藤代×巡が好きな自分は失恋したような気持ちになってしまったよ…

91 :
圧縮近そうなので保守

92 :
注 オリジナル設定あり
「な、な…がすみさ…ん、へ、部屋に、あ…がって、いい?」
床に四角く開いた出入り口から、息を押さえるような声がして、俺は天井を仰いで小さく溜息をついてから上半身を起こす。
はぁ、ま、ま、また今夜も……かぁ…
窓の向こうの暗い夜空に視線を向けると、銀色に輝く満月が陰鬱な顔を地表に向け浮かんでいた。
俺が燦ちゃんを部屋に迎え入れることを躊躇していると、彼女の切なく悩まし気な囁きが聞こえて来る。
「な、永澄さ…ん…お願…い」
泣きそうな気配すら感じる囁きを聞いた俺は、月光の中で快楽を貪り乱れ狂う彼女の白い肢体を思い浮べた。
俺の身体は、それだけで熱くなり股間がムクムクと勃ちあがっていく。
ああ、俺は彼女の麻薬のような躯に、逆らうことが出来なくなってきている。
「な、永澄さん……寝とるの?」
俺は溜息をついた。
「い、いいよ」
「ぁ、ええの? あ、上がるきんよ」
諦めた俺の言葉に、ほっとしたような吐息と共に、彼女は足を忍ばせてゆっくりと俺の部屋にあがって来る。
そう……
輝く太陽が沈み、月の銀光に支配されるかのように、まるで別人のような女の子へと豹変した燦ちゃんが、梯子を軋ませ、俺の目の前に姿を晒した。
薄暗い部屋にあがった彼女は、出入口の蓋を音も立てずに閉めると俯いていた顔をあげる。
妖しく濡れたように光る唇を半開きにして、普段の彼女からは想像できない程に妖艶で淫らな表情を浮べ、俺の脳みそを蕩かせてしまうような吐息を漏らす、
そうして『もう我慢ができないきん』とでも言いたげに潤んだ目で俺を切なさそうに見つめた。
くぅ……負けては、ダメだ、今夜は、ゆっくりと1人で過ごそうと思っていたはずだ。
俺は、なんとか欲望を押さえようと歯を食いしばる。
だが、天窓から差し込む月明かりが艶かしい陰影を描き、際どい裾のラインからは眩しい太ももが、むっちりと剥き出しになっているのを見て、いつものように無駄な努力だと悟った。
「永澄さ…んっ…」
燦ちゃんは、可憐な声で俺の名を囁く、頬を朱に染め、細い腰をくねらせて、ことさらにプリプリした白い尻を強調させる……
羽織っただけのパジャマの下からは悩ましい乳房が子兎のように震えていた。
はぁはぁ、も、もう、たまらない……
「ま、巻、は……?」
燦ちゃんの白い太ももに一筋の粘りのある液体が流れ落ちるのを見た俺は、彼女の淫乱さに圧倒され声が掠れそうになる。
「もう眠っとる、だ、だから……朝まで、しても大丈夫きん」
恥ずかし気に顔を赤く染めた燦ちゃんは、わざわざ部屋の明かりを灯し、均整のとれた艶かしい躯を俺に見せつけるように上着を脱ぐ……
風呂上がりなのか部屋の中に石鹸の良い香が漂い、燦ちゃんの白い肢体からは、ほのかに湯気が立つ。
とても中学生とは思えない発育の良い肢体に、毎度のことだが俺は目を細める。
男の、いや俺の肉欲を挑発し悦ばせるためだけに存在するような彼女の淫美で整った肢体。
はぁ、はぁ、ああっ、この、魔性の躯が俺を狂わせていくのだ。
俺は、禁断症状のようにペニスを膨張させ躯を振るわせた。
「な…が、はぁ、ん、すみ…さ…ん…好きにして、ええよ」
燦ちゃんは熱い吐息を漏しながら俺の耳元で囁き、両手でこぼれ落ちそうに揺れる乳房を抱えて膝をつき、太腿のムチムチした肉はプルッと振動して生暖かい躯の香りが匂い立った。

93 :
うぅっくぅ〜 いつもながら、な、なんてイヤらしい体付きなのだろうか……
ふと、気が付くと、床には、たたまれたままのパジャマと下着が落ちている。
俺は思わず呆れた声をあげ、俺の視線に気がつきいた彼女は羞恥心に身悶えをして自らの躯を抱きしめ俯いた。
そうか……
今夜のような満月の夜は躯が激しく疼いて、もうどうしようもなくなるのだろう。
躯の奥から沸き立つ肉欲を我慢しきれなかった彼女は、風呂から上がってすぐ上着を羽織ったまま、俺の部屋にやって来たんだ。
やれやれ、家族の誰かに見られたらどうするつもりだったんだ?
俺は燦ちゃんの望みを叶えるために毛布から出てゆっくりと服を脱いだ。
彼女は俺が服を脱いでいくにつれ次第に息を乱し、目を輝かせながら俺の股間を見つめ、喘ぎ声を漏らしていく。
「はぁはぁ…ながすみ…さん…も、もう…我慢で…きん、身体が疼いて、頭がおかしくなりそうじゃぁあ!」
彼女は、艶かしく淫美な乳房を重量感たっぷりにと揺らして、切なさそうに自ら揉みはじめる。そして細くくびれたしなやかなウエストを捻り、淫媚な白い尻を左右に振ると大きく股を開いた。
「燦ちゃん……もうぐしょぐしょだよ……」
俺は、熱を持ち熟れた果物のように果汁が滴る彼女のアソコへ手を触れる、そして申し訳程度に生えている柔らかな薄い恥毛を撫で付けて、中指で下から掬いあげるようにして、柔らかく小さな脹らみの割れ目に沿って這わせ、クニャクニャ揉みながら沈ませる。
「ぁ、んぁ、だって、永澄さんのせいじゃもん、やぁ、わ、私は、はぁっ、ぁん、んん、永澄さんの、嫁さんじゃきん、やぁ、はぁはぁ、な、なんでも言う…ぁあ、ままじゃよ?」
彼女の言い訳のような言葉に俺は思わず苦笑いを浮かべる、どちらかというと、俺が燦ちゃんの言うがままなのだが……
「うん、判っているよ、どこを、苛めて欲しい?」
「うん、ここ………を苛めてぇ」
燦ちゃんの要望通りに俺がクリトリスを剥き出して指でこね回すと、彼女は腰をよがらせて喘ぐ。
「んっ、んんぅ…ぁ、…はぁはぁ、やぁ、んんっ、もうダメッ」
ああ、燦ちゃん、俺もたまらないよ……
敏感に喘ぎ反応する彼女の甘い吐息に頭が痺れてしまうのだ。
燦ちゃんが囁く
「はぁはぁ、永澄さん、もっと、してぇ」
俺は、燦ちゃんの悩ましい誘惑に対するせめての抵抗とばかりに彼女の顎を掴んで引き寄せ、耳元で小さな声で意地悪く囁く。
「え、ここを名前を言えって?」
燦ちゃんは目を見開き、俺に問う。
俺は声に出さずに頷き、勃起した密やかな突起から指を離す。
「あ、あ…ぃやぁじゃぁ、意地悪せんと、はぁはぁ、お、お願い、い、 もっと、弄ってぇ……」
俺は首を横に振り、同じセリフを囁く。
「も、もうっ、永澄さんのエッチ! はぁはぁ、言わんとダメ」
「ダメ」
俺の答えに彼女は頬を脹らませるが怒ってはいない。
その証拠に目は潤んで、息は乱れて、柔らかい豊満の乳房を擦りつけて俺の躯にしなだれ掛かってくる。
はぁあ……乳首が潰れるように俺の肌を這い、燦ちゃんの熱い吐息が耳に掛かり、俺の股間を直撃する。
そうして彼女は、俺の耳たぶを甘噛みしながら囁いた。
「な、永澄さん、淫らでエッチな私の、 ク、クリトリスと、お、おまんこの穴を、い、弄ってくださいっ!」
はぁ、ぁああ、せ、背中がゾクゾクして俺の股間は暴発寸前だ。

94 :
俺は、彼女の餓えたような肉欲に応え、蜜の溢れる裂け目に深く指を入れ、
「はっ、あ……んんっ、永澄さん、私、も、もう、が、我慢できない、きん……」
彼女は、嬉しそうに躯をビクビクと痙攣し喘ぎ声をあげた。
餓えた目をした彼女は、俺に覆い被さるように抱きついてくる、さらに快感を得ようと、燃えるように熱い躯を執拗に押し付けてくる、柔らかく張りのある乳房は潰れぐにゅぐにゅと変形した。
「ぁあっ…はぁはぁ、永澄さんっ…はぁはぁ」
やわらかな肢体を抱き締めると、彼女のすらりとした足が俺の両足の間に、無理矢理、割り込んで来る。
なんとも言えない彼女の太ももの感触に俺が喘ぐと、彼女は汗で湿りはじめた肌を擦りつけながら密着させ、俺の片足を股間に挟み、腰を前後に蠢かせ濡れた陰部を執拗に擦り付けた。
はぁ、燦ちゃんのアソコから溢れる粘液で俺の太ももが、こんんなにもヌルヌルと……
「はぁはぁ、んん、ぁ、永澄さんの、…もうこんなに固ぅなっとる」
ここまで来てようやっと彼女の優しい指が俺のモノに触れる、
うっ、くぅ……
そして燦ちゃんの、ツンと突き出した敏感な乳首が俺の心臓を撃った。
「あぁあ、永澄さん…」
燦ちゃんは、そっと目を閉じると、俺の唇を貪るように頭を蠢かせてキスを求める、俺はまた意地悪をして唇を固く閉じ彼女の舌を拒む。
「ッ…!」
彼女の目が驚いたように見開き困惑し、みるみるうちに涙が溢れてくる。
悪戯っぽく片目をつぶり微笑んで口を薄くあけると、もう馬鹿、と呟いて俺の口の中にイヤらしい舌を入れてきた。
燦ちゃんの、汗ばんだ小さな手を握りしめ応じると、淫らな吐息を漏らし俺の舌を求めて深く深く差し入れて来た。
そっと彼女の舌に応じて絡ませると夢中になって貪り、俺の手をぎゅと握りしめるのだ。
俺は、いやらしい音をたてる彼女の淫らで執拗な舌使いを堪能する。
「ムゥウ、ンン、ヌぅぁ、はぁぁっんん、はぁはぁはぁ、永澄、さ…ん」
俺が強く舌を吸うと彼女が陰部をグニグニと押し付けて来る。
暗に、もっと愛撫してと要求しているのだ。
俺は心の中だけでそっと溜息をつくと、彼女の股間を捏ね繰りまわしながら、脈動する濡れた肉筒へと深く指を侵入させる。
「はっ、ん……やぁ、んっ」
柔らかくヌメヌメした粘膜に包まれた指をグリグリと何度も曲げると、愛液がたっぷりと滲み出した。
「はぁぁっ、ぁ、くっん、はっんん…嬉しいん、もっとして、はぁはぁ、私は、んんっ、…私が、み、淫らになるのは、旦那様である永澄さんの前だけじゃきん」
そう言って彼女は俺の鎖骨にキスをし悩ましい身体を弓なりに仰け反らせた。
「んんっ、あっ、はぁはぁ…んっんん………なぁ、ア、アレしていい……永澄さん?」
俺の指で逝った彼女が躊躇いがちに俺に囁く。
彼女が、例のプレイを望んでいるのはこの部屋に来た時から判っていた、人魚の夫となった俺には、拒否権などない。
「うん、燦ちゃんの好きにしていいよ」
「わ〜 あ、ありがとう、永澄さん」
彼女は快楽に喘ぎながら俺の耳元で英雄の詩を低く歌う。
うっううう、ぉぉおおおおー!
英雄の詩を耳元で囁かられた俺の躯は否応なく超戦士形態へと変化していった。

95 :
「はぁっ…んぁはぁ…あ…すごい、お、大きい…もう、こんなに鋼鉄のように硬くなっとる…」
変身した俺の躯を見て、昼間の清楚で可憐な顔を完全にかなぐり捨てた彼女は、うっとりとした淫媚な表情で舌舐めずりをし、中学生離れ、いや人間離れとなった巨根になった俺のモノに頬をすり寄せた。
「はぁはぁ、ああぁ、いつ見ても大きくて……太い…きん…な、永澄さん……早う、机に…坐って…はぁ…」
「え、う、うん…」
低い机の上に両足を開いて坐ると、彼女は、俺の超戦士時のアレに…いや、もはや肉の棍棒となっているペニスに軽くキスをする。
そして美しい胸を揺らしてケモノのように四つん這いになると俺の股間に顔を接近させて、根元から上へと顔を輝かせて見つめた。
「はぁはぁ、んん、はぁはぁ、永澄さんの、超戦士、お、おちんちん、はぁぁ〜 硬くて、あ、熱い、んんっ、素敵じゃぁ」
熱い息を漏らすと唇を触れてキスをすると舐め始め、彼女の舌が、浄めるように、舐め取るように、俺のモノにまとわりついていく。
ああ、濡れたように光る唇が、ねっとりとした舌が、彼女の熱い口の粘膜が……
俺は、強烈な快感の渦に引き込まれながらも、彼女のはしたなくも淫乱な姿にクラクラと目眩を覚えた。
一体、誰が彼女のこんなに淫らで、ケモノのような姿を想像しただろうか…
天然だけど芯が通っていて真直ぐな性格で、誰にも優しく聡明で太陽のように明るく清楚な彼女が……
俺の目の前で、正に雌犬のように背中を弓なりに仰け反らせ、円やかな白桃のような尻を高くあげて淫らに身悶えしている。
この快楽に狂った姿をクラスの皆が、いや燦ちゃんの父親が知ったら、な、なんて言うだろうか……
美しい髪を肢体にまとわりつかせ夢中になって舐めている燦ちゃんの顎にそっと手を当て、上を向かせる。
「んっ、ぁ、はぁはぁ……?」
俺のモノに夢中になっている彼女は、せっかく味わっているのに邪魔をしないで、というような卑猥な表情を見せた。
ああぁ……燦ちゃん、君はなんてエロいんだ……
一年前の俺には、君のこんな姿は、とても想像できなかっただろうね……
「邪魔をして、ご免」、
耳元で囁き、優しく頭を撫でてあげる。そして俺の感慨を余所に、犬が伸びをするように背中を反らせ、細い腰をくねらせて、再びプリプリした白い尻を高くあげる、そうして淫らで美しい乳房をたゆんと揺らし、乳首が床に当たる感触に身悶えした彼女は、可憐な口を大きく開く。
「はぁはぁ、はぁはぁ、変身した永澄さんの……チンポ、美味しいん」
頬を歪ませ惚けた表情で俺のモノを、しゃぶるの再開し、今度は、同時に空いた手で自分の股間を弄りまわしはじめた。
しかし……
そ、そんなに美味しいのだろうか……
その姿に思わず自分自身のモノを舐めてしまいたくなる衝動を覚える程だ。
「はぁはぁ、はぁはぁ…ながす…んん、みさん…気持ええ?」
「え、うん、凄い…よ…上手くなったよ」
彼女のテックニックを褒めたたえると嬉しそうに身体を揺らし、猛り狂っている俺のモノを両手で包み込み、小さな口を限界まで大きく開け、顔を捻るようにして頬張り目を蕩けさせていく。
くぅ……彼女の、ぁ…あ、熱くにゅるとした舌がぴちゃぴちゃ、と先端を……ぁ…あ…

96 :
はぁああ……俺の嫁さんは、い、いつから、こんなに淫らでエッチになってしまったんだろう…
俺は抗えない快楽に酔いしれながら、政さんと会話を思い出していた。
あれは、もう半年以上も前のことだ
「永澄さ…ん…」
「…………」
「な、永澄さんっ!」
「あ〜 政さん……先生、元気でふか…」
「……永澄さん、いったいどうしたんでやすかい?」
けだるい疲労感と無気力感にボー として学校の廊下を歩いていた俺は、呆れたように首を横に振る政さんに呼び止められた。
「しっかりしてください」
「は…ぁ…」
「最近、どうしたんですかい」
「はぁ…」
「遅刻に、居眠り、宿題忘れ……体育での覇気のない態度…」
「はぁ…」
「他の先生方も言ってやしたぜ、永澄さんは、成績はともかく、授業中の態度は悪くはなかったのに、どうしたのかってね……」
「はぁ…ご、ごめんなさい」
「永澄さん………あっしはこっちですぜ、どこを向いて頭を下げているんですかい?」
「あぅぅ…ご、ごめん、政さん……お、俺……」
「どうしたんです? おやっさんですら、ボウフラに、なんかあったんか、と言ってくる始末でさァ?」
「えぁ? はぁ……」
「困りごとでもあるんですか、相談に乗りやすぜ?」
「じ、実は……さ、さ……あ、いや、すみません、ごめんなさいっ」
とても他人には相談できそうもない悩みに、俺は慌てて逃げ出そうとした。
「おっと…逃がしやせんぜ」
しかし、ガッシ、と政さんに素早く腕を掴まれてしまう。
「政さん…お願い…離してぇ……」
「いえ離すわけにはいきやせん、ここ最近の永澄さんは、とても見ていられませんや」
そして腕を掴んだ政さんは、しばらく何も言わないで俺の目の奥をジッと見つめた。
ぁ…あ、政さん……そ、そんなに見つめないで!
おっとまた再発してしまった。
俺は、キラキラとトキメク顔を元の表情に戻すために、自由になる方の手でパシパシと叩いた。
「…永澄さんは、今にも倒れそうで、随分と『精気』の無い顔してやすぜ」
性器いや、精気という単語に俺の身体がビクッと震える。
「原因は、燦……お嬢ですね…」
うっ…はぁ〜…さ、さすが政さん…でも…
「み、見逃してよ…政さん…」
あんな理由なんか言えるわけが無い。
しかし…
「ここじゃ不味いですから、屋上に行きやしょうや、永澄さん…」
サングラスの奥から心配そうに俺を見つめる政さんに、トキメク、いや、ち、違うっ、俺は頷くしかなかった。
確かに、この状態が続けば日常生活も、ままならなくなりそうだったのだ。
「永澄さん、ようやっと燦お嬢と結ばれなさったんですね」
燦ちゃんの笑顔のような太陽が、燦々と降り注ぐ屋上に出てすぐ、開口一番に政さんが俺に尋ねた。
俺は赤くなりながらも、正直に頷くしかなかった。
「ご、ご免なさい…」
「目出てぇことじゃないですか、なにを謝ってんですかい?」
「え、でも…」
「親っさんは、ともかく、あっしや、姐さんは、二人のことを心から応援してますぜ?」
「あ、ありがとう政さん」

97 :
「で、永澄さんの悩みですが、その状態はアッチの、つまり夜の夫婦生活のせいですかい?」
政さんは、言いにくい微妙な問題をさらりと言ってのけた。
うっ…さすが大人だなぁ……
俺は話ことを覚悟した、そして半ば諦めたように事の次第を正直に話したんだ。
実際に俺は、かなり追い詰められていからだ。
「そうですかい…実は、お二人が結婚すると決まった時に、いくつかのことを危惧していたんですが……」
俺の話を聞いた政さんは、サングラスに太陽を反射させて、呟く。
き、危惧って…
「もちろん、親っさんのことも、人間と魚人の生活習慣の違いもありやすが、我々魚人の知能や身体能力は、人間より遥かに上というのはご存知でやしょ?」
政さんは再確認するように俺に話し掛け、軽く咳払いをした。
「え…うん…まぁ…」
「では体力や持久力も遥かに上というもの理解できやすね?」
「は…い」
「そこで言いにくいんですが、性欲とか、アッチの方も当然、その、アレでやして……あくまで人間から見てですがね…」
アレって……
俺の脳裏に、燦ちゃんの淫らに乱れる姿が浮かぶ……
「その……まぁ、なんというか、我々にとって当たり前でも、人間の基準から見てかなり、激しくて、濃密なんでさぁ…」
「…か、かなり……激しく…、の、濃密……」
俺は、冷汗を流し、ごくりと生唾を飲み込む
「ええ、夜の生活……つまりセックスに対する考え方も……躯も、当然、違いやすし、そもそも、並みの人間ですと、人魚相手には、体力も、精力も…到底、続かんでしょうね」
「……………」
俺は…
人魚と結ばれるということを、ちゃんと理解していなかったのかもしれない……
ふと、燦ちゃんのお母さんの蓮さんや、留奈ちゃんの母親の相模天王さんのほっそりとした姿が浮かんだ。
校舎の屋上から落ちても擦り傷程度で、コンクリートのぶ厚い壁をも平然とぶち破る、燦ちゃんのお父さんやルナパパさん。当たり前だけど、あの化け物のような二人と行為……セックスをしても、蓮さんや留奈ちゃんの母親は、全然、平気なんだよな……
と、当然、その娘の燦ちゃんも……
俺は、瀬戸内で燦ちゃんと巻と海に行った時の事を思い出した。
当然だけど人魚達って、人間には耐えられないあの深海の水圧でもなんともないんだよな。
はぁ……
政さんの、話しを聞いていたら疲労がどっと襲ってきて屋上のフェンスに寄り掛かり痛くなるほどの眩しい青空を見上げた。
「それに一言、魚人と言っても数多くの種族がいやす、そのせいなのか、なかなか子供が生まれないんでさぁ」
え、そ、そうなんだ…
そういや、燦ちゃんも留奈ちゃんも1人娘だもんな…
あの夫婦達なら、あと一人か二人ぐらい子供がいても良さそうな気がする。
「特に人魚ってぇのは、それを本能でも判ってんでしょうね……自分の遺伝子を残そうという本能……子を孕む為にアッチの欲望が、かなり強いんでさぁ」
逝っても、逝っても、何度も俺を求める燦ちゃんの姿……を思い出し思わず俺は、政さんの言葉に納得していた。

98 :
「我々魚人にとっては切実な問題なんですが、人間から見たら、相当な絶倫というか、かなりの好きモノというか……そ、その恥を晒すようやすが、下手をすれば色情狂にすら見えるんでしょうなぁ…」
政さんは、黙りこくって話しを聞いていた俺から目を逸らし溜息をつくように空を見上げた。
…し、色情狂ってそこまで……
でも俺は、行為中の燦ちゃんの顔と肢体を思い浮べ、頷きそうになってしまった。
そう言えば以前に、総魚人口は人間に比べると、ほんの僅か1%に過ぎないと聞いたことがあった。
そうか……
人間なんて増え過ぎて困っているのになぁ〜
「…………さ……ん…」
「……………」
「もう…永澄さっん!」
「あっ…ご免…」
「はぁはぁはぁ、エッチしとる時に、なんか…考え、ご…と?」
「え…いや…」
「それとも……わ、私の…ご奉仕に……飽きたん?」
「そ、そ、そそ、そんなことあるわけないよ!」
冷汗を流し慌てて言い訳をする俺を、咎めるかのように、下を向く柔らかい乳房が美味しそうに震える。
うぅ、眺めていると躯の奥がざわざわしてくるぜ、
燦ちゃんはセックスをするようになってから、増々、光り輝くようにエロくて綺麗になっていく。
特に腰付きが、尻が、より女らしく淫らになってきたような気がする。
こうして猥雑な音を立てて俺のモノを一心不乱にしゃぶり、必に口をあけて頬張ろうとする姿ですら下品では無く、可愛くてエロくて、俺の頭の中は沸騰して、彼女とやる以外のことを考えられなくなってしまうのだ。
俺は、なんとか理性を保とうと首を振り燦ちゃんに言い訳を続けた。
「違うって、燦ちゃんのテクニックが凄く気持いいから、と、陶酔してたんだよ…」
「本当?」
「うん…」
燦ちゃんは俺のモノを味わうのを中断し、俺の太腿に肘を乗せて頬杖をつき、可愛く見上げた。
「夫を満足させるんわ、妻の務めじゃきんな、もし出来んとしたら瀬戸人魚の沽券に関わるきん」
ああぁ、くぅ、そんなにエッチな仕草で可愛い真剣な眼差しで見つめないくれぇー
そのなんとも形容が出来ない程の可愛く淫媚な仕草に俺は生唾を飲み込むしかい。
最初の頃の、控えめで恥じらいまくる彼女にも萌えたが、
「燦ちゃんは、凄いエッチで淫らになっていくね」
これはこれで、すごいエロ萌えなのだ。
「えっ…み、淫らって、言わんといて永澄さんのエッチ…もう、私をエッチにさせるんは永澄さんがいかんのじゃぁ」
自分のしている行為を余所に、燦ちゃんの顔が真っ赤になり俯き、照れ隠しでもしているように俺のモノを優しく握り上下にしごき始めた。
「う、ぁあ、さ、燦ちゃん、それ効くぅ、くぅ〜ぁあ!」
顔を真っ赤にした燦ちゃんは、俺の反応を見て楽しそうに微笑み、上唇を舐めると脈打つペニスの裏を辿り敏感な傘の部分を撫で回す、その優しくもエッチな指使いが、俺の快楽中枢を直撃する。

99 :
初々しさを失わないくせに、淫乱な仕草は、する度に増していく。
「さ、燦ちゃん、俺、もうぅっ、限界だよ」
「はぁはぁ、う…ん、まだ、待ってェ!」
彼女は頷くと、左手で玉袋を持ち上げ優しく揉み右手で竿を握ると、舌を出して唾液を垂らしながらカサの裏側を、先端で舐め取る。
「っくぁ、はぁ、ぁあ、燦ちゃんっ!」
ぁあ、燦ちゃんは、俺の弱点を知り尽くしてる。
彼女は、念入りに唾液でヌルヌルにした俺のモノを柔らかく生暖かい乳房で優しく包み、赤味を帯びる尿道口に舌の先を這わせた。
「うっくぅ、はぁはぁ、出すよっ」
「んう、はぁはぁ、く、口…の中、にぃ!」
余りの快感に俺の身体が震え、思わず腰を浮かす、燦ちゃんの可憐な唇が亀頭を覆って、さらに音を立てながら舌で刺激し、気が付けばいつのまにか燦ちゃんの指が俺の肛門に侵入していた。
「ひうっ、ぐぅううぅ、はぅっぁあ」
はぁはぁはぁ、俺は、たまらなくなり燦ちゃんの口の中に大量の精液を注ぎ込んだ。
はぁはぁはぁ……
な、なんてことだ、どんどんテクニックが向上していくよ……
「はぁはぁ、さ、燦ちゃん、後ろは、うぅ、は、反則だよ」
俺の言葉に目で微笑み、顔をしかめながら口の中に放出された精液を飲み下す燦ちゃんの姿に、セックスをし始めた頃のことを思い出した。
最初の頃、俺は、2年以上の同居により溜まりに溜まった欲望を爆発させるように、機会をみては毎日のように燦ちゃんを抱いた。
彼女も嫌がりもせず積極的に俺に応えてくれるし、やりたい盛りである俺は、この悩ましくてエロい身体を前にして肉欲を押さえるだけの自制力なんてなかった。
俺は脳天気にも、エッチで敏感に反応する燦ちゃんの躯を貪るようにして喜んだ。
そして、俺は、彼女の本能を呼び覚ましてしまったんだ。
所詮、人間である俺は、人魚を満足させるような持久力と瞬発力を持ち合わせてなんかいないのに、次第に快楽に慣れ楽しむようになってきた燦ちゃんの肉欲に火を付けてしまったのだ。
気がつけば次第に彼女からセックスを誘うようになっていた。
やがて燦ちゃんは信じられない事に、学校の裏や屋上、トイレ等、人目のつかないところだったら、どこでも誘惑し要求してくるようになった。
そうして果てない彼女の性欲に応え続けて、溜まっていく一方の疲労に、俺は次第に行為をすることに躊躇しだしたのだ。
だが……彼女は、
押さえ切れない疼く躯を鎮めるために、俺をあの手この手で誘惑し始め……
あの恥辱に耐えるように頬を赤く染めた表情で、伏せ目がちに潤んだ目で俺を見つめ、そ、そして、この柔らかくてはち切れるような乳房をムニュウウと押しつけ、悩ましい腰をくねらせつつも美味しそうな太ももでスリスリする。
そして、とどめの可憐でエロい声で『抱いて…お願いじゃぁ、もう身体がジンジンして火照って、我慢できんの』とかエロく囁かれたら……
はぁ……
それでも疲労のあまり俺が応じないでいると、今度はスク水を着たりコスプレをしたり、おまけに猫耳まで装着して――
『永澄さんは、エッチな妻は嫌い…きん?』
――なんて涙目で誘惑されたら、拒むことなんて出来るわけがないじゃないかーぁ!
で、俺は燦ちゃんを満足させるために、日々、ユンケルの高いやつまで飲んで応じ、疲れ切ってしまったのだ。
はぁ、こんなことで悩んでいる中学生なんて俺くらいだろう……

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