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2012年09月エロパロ407: 【ドラマ】SPでエロパロ【映画】 (103)
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【ドラマ】SPでエロパロ【映画】
- 1 :2011/03/06 〜 最終レス :2012/08/28
- SP 警視庁警護課警備部第四係のエロパロスレ。
また落ちてたので立てました。
12日には映画続編があるので頼む神よ舞い降りろ!
過去作品
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/
ドラマの部屋→dat落ちスレッドの部屋その4→ドラマSPのエロパロ
- 2 :
- スレたて乙!
革命前日のデートにニヤニヤしっぱなしだったので嬉しいw
- 3 :
- 乙乙
映画楽しみだな
- 4 :
- SPの金城一紀は両親ともに朝鮮人の100%チョンですwwwwwwwwwwwww
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- 5 :
- SPの金城一紀は両親ともに朝鮮人の100%チョンですwwwwwwwwwwwww
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- 6 :
- SPの金城一紀は両親ともに朝鮮人の100%チョンですwwwwwwwwwwwww
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- 7 :
- SPの金城一紀は両親ともに朝鮮人の100%チョンですwwwwwwwwwwwww
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- 8 :
- 革命前日で笹本が「わたしここで乗り換えだから」って立ちあがった時に井上が笹本の手をつかんで、そのままお持ち帰り…っていう電波を受信した。
誰か続きよろしくwwww
- 9 :
- 革命前夜ということでage
- 10 :
- hosyu
- 11 :
- やっぱり過疎るな
- 12 :
- ほしゅ
- 13 :
- 職人待ちあげ
- 14 :
- このままほしゅだけでスレが埋まっていくのか?
- 15 :
- いやそんなことはない
- 16 :
- とりあえずなんでもいいから思いついたこと書いてみようぜ
- 17 :
- ほしゅ
- 18 :
- 原川「肉行くか、肉。」
- 19 :
- 神降臨待つ
- 20 :
- 尾形係長と井上の間に不穏な空気が流れているのは笹本を取り合っているからだという妄想が楽しい。
- 21 :
- あげ
- 22 :
- スレが立ってから1つも作品があがってないなんて…
残念だよ…本当に残念だよ…。
- 23 :
- すごいくだらん井笹小ネタ
「笹本さんの胸は揉まれて大きくなったんですか?」
「井上、セクハラで訴えるぞ」
「あっ、自分で揉んだんですか」
「いい加減にしろ」
「じゃあそのテクで俺のも揉んでくださいよ。笹本さんがやってくれたらすぐ大きくな」
「ぶちすぞ」
思いつきで書いてみた。反省はしている。
- 24 :
- >>23 ぶちされたい…
ちょっと質問なんだけど、映画とドラマより漫画版の知識が殆んどなんだが…そんな自分が井笹書いたら怒る?
- 25 :
- >>24
イイヨイイヨー!待ってるぜー
そういえば漫画もあったんだよね。漫画もOKにしようか。
- 26 :
- wktk
全裸で待ってます
- 27 :
- ま、漫画版ってなんすか?
自分知らないだけっすか?
- 28 :
- ビックコミックだっけ?でSPの漫画版が連載中なんだよ。
ドラマの脚本家(?)の金城さんがプロットつくってるから映画とドラマに忠実に作ってあるし、漫画オリジナルストーリーもなかなか面白いのでオススメ
- 29 :
- 井笹エロ無し。職人待ちのお茶受けにでも。短めです。
「――――井上、離せ。」
猫のような眼がキッと自分を睨む。瞳の奥には微かな怒気を孕み、薄暗い部屋の中でひときわきらりと光る。
ああ、綺麗な眼だ。射抜くような視線に井上は思わず見入る。
深夜の人気のない装備室。今日の任務を終えて帰庁し、
予定よりも長引いた警護に2人でぶつくさと文句を垂れながら装備を解いていた。
笹本がジャケットを脱ぎ、カッターシャツの襟に付けられた無線機のクリップを外そうと軽く俯いた時に見えた白い首筋に井上は欲情した。
そして欲の赴くままに笹本をロッカーに押し付け、両腕を片手で一纏めに拘束した。
身を捩って逃げられないように、もう片方の手を腰に回す。
掌で細いウエストを撫でると、シャツ越しに笹本の体温を感じる。その柔らかな肌にまた欲情する。
どんだけ溜まってるんだ自分は、まるで中学生ではないかと思わず自嘲気味に笑う。
井上の笑みに自分の忠告が届いていないと判断した笹本は先ほどより低い声でもう一度忠告をする。
「井上、離せ。ここがどこだかわかってんのか?」
「ここじゃなかったらいいんですか?」
しれっといつもの調子で返され、笹本は舌打ちした。
言葉で駄目なら身体で、と井上の鳩尾目がけて渾身のひざ蹴りを繰りだす。
だが相手にはお見通しだったようで、腰に回されていた方の手で簡単に押さえつけられてしまう。
「・・・・っ!お前・・・・・ふざけん」
「怪我したくなかったら大人しくしてください。」
氷のように冷たい声に思わず身をすくめる。眼の前の後輩がまるで別人のように思えてくる。あの人懐っこくて生意気な後輩がこんなことをするわけがない。
「お前・・・本当に井上なの・・・・」
問いかけられた本人はその怯えたような声にククッと喉の奥で笑う。
笹本の腰に回されていた手が顔を撫でる。
「笹本さんのそんな顔初めて見た。すっごい可愛い。・・・・もう食べちゃいたい。」
指で顎を強引に持ち上げられ、唇が触れそうなほどの距離で呟く。吐息が顔を撫でるその感触に、身体がぞくりと粟立つ。
「・・・放して、お願い・・・いのう・・・んんっ・・・・!」
潤んだ怯えたような笹本の瞳に繋ぎ止めていたわずかな理性が決壊する。言い終わらないうちに口づけで唇を塞ぎ、舌で乱暴に口内を犯す。
それ以上何も聞きたくない。その口から洩れるのはあえぎ声と自分の名を呼ぶ声だけでいい。
薄暗い装備室に卑猥な水音と荒い息遣いがこだまする。
- 30 :
- age
- 31 :
- 再浮上
- 32 :
- >>28様
ありがとう。漫画見てみます。
・・・神の降臨、まだですか?
- 33 :
- 神まち
- 34 :
- >>24マダー?
- 35 :
- 藤林丈司
- 36 :
- ほしゅ
最後のレスから何日でスレ落ちるんだっけ
- 37 :
- 野望篇ってもうDVD出てたんだね
- 38 :
- ほしゅがてら、初めて投下します。。
生暖かい目で見守って頂けるとうれしいです。
*
今日も彼は来る。
玄関の呼び鈴が鳴り、わたしはドアを開けて迎え入れる。本当は開けたくない、でも開けなくてはならない。
彼を怒らせてはいけないから。
彼は当たり前のようにわたしの部屋へ上がり、わたしを乱暴にベッドに倒す。
抵抗をしてはいけない。彼がますます激しさを増すから。
わたしはただ人形のように彼を受け入れる。そこに愛だの恋だの、甘い感情は存在しない。
いや、もはやわたしの中に感情は存在しない―――。
彼の舌がわたしの口内を犯す。全てを絡めとり、そして新たに注ぎ込む。
わたしは与えられるだけ。
何も奪わない、奪えない。
そのまま、わたしの首筋をねっとりとした動きで味わい、胸のふくらみに辿り着く。
「っん、は、やぁっ――。」
とりあえず、喘ぎ声を出す。出さなければ、彼がより一層攻め立てるから。
胸を愛撫するとすぐに、彼はわたしを支配する。下への愛撫はしない。
激しい律動の中、笹本は思う。
自分はなぜこんなことをしているのか、全く分からない。
尾形のことは尊敬していた。大人の男だと思う。けれど、それだけで、恋愛感情など持っていなかった。
いつの間に、こんなことになったのだろう―――。
この行為に意味はあるのだろうか。
そして、また今日も辿り着いた。
わたしはSPに向いていない。
一人の男から自分のことも守れない、ただの女が、他人様のことを守れるわけがない。
そのことを教えるための行為だ。
いつまで続くのだろう、この残酷な教えは――。
わたしは気づいているのに、理解っているのに。もう、いらない。
けれど、終わらない。
めくるめく、永久のループ。
*
意味わからんです。はい。
修行してきます。
神まってます。
- 39 :
- ありがとう
激しく妄想した。
- 40 :
- やっと規制がとけたので遅ればせながらGJ!!
修行はここですればいいさ。だからもっと作品を書くんだ!
- 41 :
- age
- 42 :
- 神まち
- 43 :
- あ、さげてもうた
- 44 :
- あげ
- 45 :
- まだー?
- 46 :
- ブルーレイ出たら少しは人増えるかな
- 47 :
- age
- 48 :
- hosyu
- 49 :
- 藤林丈司は変態
- 50 :
- あげ
- 51 :
- ほしゅ
- 52 :
- age
- 53 :
- 神待ち
- 54 :
- ほしゅとageで埋まってるとか…残念だよ、本当に残念だよ…。
- 55 :
- なにか書いて見ます。
- 56 :
- すみません、緊張して(笑)送ってしまいました。
こつこつ書いてて、まだ完成していないのですが、このスレの活性化を祈って。
革命前日の、その後です。尾形×笹本。エロなし。
- 57 :
- SP番外編 革命前日のその後
N01
特定の女は愛さない。
あの日、尾形が自分自身に誓ったことだった。
あんなに辛い思いをするならば、もう誰も愛さない。
そう思っていたはずだった。
なのに尾形は、今腕の中にいる女を、愛おしく思っていた。
今が永遠に続けばいいとさえ思った。
だが、それは許されないことだった。
尾形にはやるべきことがある。
そのために、明日のために、今まで生きながらえて来たのだ。
それに・・・。
尾形は思った。
俺は多分、明日ぬだろう。
たとえななくても、もうこうやってコイツと会える日は二度と来ない。
それならばいっそ、俺を早く忘れられるように、
思いの残るだろう態度は取るべきではない。
それは尾形が彼女にしてやれる、最後の愛情表現だった。
笹本の気持ちには、以前から何となく気づいていた。
そして尾形も笹本のことを憎からず思っていた。
だが尾形は、笹本の思いにも、自分自身の笹本への思いにも気がつかないふりをした。
今他人と個人的な関わりを持つつもりは無かった。
計画を邪魔されたくなかったし、何より無関係な人間を巻きこみたくなかったのだ。
「・・・どうしました?」
その声でハッと気がつき、尾形は笹本を見た。
「・・え?」
「今日の係長、いつになく無口なので」
「・・いや。どうもしないさ」
−嘘だ。
笹本は思った。
最近の係長は何か変だ。
井上との確執、そして今日井上から聞いた「何かしようとしている」話。
だが、それを直接尾形に聞くわけには行かなかった。
「今日は、ちょっと冷えますね」
意味もない言葉を尾形に投げかけてみた。
何でもいい、何か話しかけないと、尾形が遠くに行ってしまう様な気がしていたのだ。
「・・・ああ、そうだな。」
尾形は低い声で、でも優しく返事を返した。
尾形は、自分の腕に絡まっている笹本の体温を感じていた。
・・コイツは本当に勘がいい。
俺が何かやらかしそうなのをなんとなく感じてうちに来たのだろう。
笹本が連絡もなしに尾形の自宅にやってきたことなど、初めてのことだった。
いつもはわがままなど言わない笹本が、
尾形の「すまない、今日は疲れているから」という言葉に耳も貸さず、
尾形の目をまっすぐ見つめ、
「今日は一緒にいたいですから」と言って帰ろうとしなかったのだ。
・・俺も本当は、最後にもう一度会いたかった。俺も本当は、コイツを抱きたかった。
もうずっと、笹本のことを好きだった。
尾形は、笹本を抱いている腕に力を込めた。
- 58 :
- SP番外編 革命前日のその後
N02
井上は、電車を降りてからまっすぐ帰宅する気になれず、
近くの公園でぼんやりと過ごしていた。
笹本が、自分を気遣って貴重な休みを一緒に過ごしてくれたことが嬉しかった。
だが、それは井上にとって素直に喜べないことでもあった。
笹本はただ単に、自分を同僚として助けたいと思ってくれたに過ぎなかったのだ。
・・・それは決して、井上に対する特別な感情ではない。
井上が、笹本の尾形に対する想いに気が付いたのは、
尾形が重傷を負ったある事件の時だった。
尾形が犯人に撃たれ、意識不明の重体となって病院に運ばれたことがあった。
数日間生の境をさまよった末、奇跡的に回復し面会謝絶も解けた頃、
井上は尾形を見舞いに病院に向かった。
病室に入ろうとした時、ふと誰かの気配に気がついて、井上はそっと中を覗いた。
先客がいるのなら、邪魔にならないようしばらく外で待っていようと思ったのだ。
・・・中にいたのは、笹本だった。
その笹本の様子を見て、井上は激しく動揺した。
笹本は泣いていた。寝ている尾形の手を握り、声も出さず、ただ涙を流していたのだ。
とめどなく頬を伝う涙を拭うこともせず、尾形を見つめたまま、
尾形の手を握ったまま、本当に静かに泣いていたのだ。
・・・井上は、そのまま病院を後にした。
仕事中、個人的な感情は全くはさまない笹本だった。全く気がつかなかった。
だが、改めて思い返せば、思い当たることは多々あった。
口に出したり、態度に現れていたわけではなかったが、
ふとした瞬間に尾形を見ていた、笹本の優しい表情。
あれは、こういうことだったんだ。
病院で笹本を見かけた次の日、現場で会った笹本は、いつもどおりだった。
それはもう見事に、昨日の出来事は夢だったのではないかと思えるほどに。
井上は、ベンチに座ったまま、空を見上げた。
公園から見える月は、とても綺麗だった。
「・・どうして俺じゃないんだ」
井上はつぶやいた。
「どうして俺じゃ、ダメなんだ」
「・・・痛いです、係長」
笹本の声で、尾形はふと我に帰った。
「・・・ああ、ごめん」
「いえ・・ホントはそんなに痛くありません」
「どっちなんだ」
尾形は苦笑した。
「・・・どうして、今日は抱いてくれたんですか?」
その真剣な声に、尾形は笹本を見た。
「あの時係長は、私を拒絶しました」
・・・拒絶?拒絶ではない。むしろ俺は、あの時お前を自分のものにしてしまいたかった。
- 59 :
- SP番外編 革命前日のその後
N03
あの時・・・。
「尾形君、ちょっといいですか」
尾形は課長の中尾に呼ばれ、課長室に入った。
「なんでしょうか?」
・・・この人に呼ばれるときは、いつもつまらないことばかりだ。
尾形は、内心うんざりしながら中尾を見た。
「仕事の話ではないのですが、うちの笹本君にお見合い話がありましてね」
「・・・・・・え?」
思いもしなかった内容に、尾形は耳を疑った。
「・・・見合い、ですか?笹本に?」
「ええ、警察庁の準キャリアの若者なんですが、偶然笹本君を現場で見かけて、
気に入ったらしくてね。ぜひにってことで。ちょっと断れない筋からなので、
君から笹本君に伝えてもらえますか」
中尾は、見合い写真と思わしき書類を、尾形に渡した。
「・・・はい。了解しました」
「本当に、困るんですよね、こう言うのは、全く・・・」
尾形は、中尾の言葉を最後まで聞かず、課長室を後にした。
笹本に見合い?あいつに?あいつに見合い・・。
「笹本、ちょっとこい」
尾形は自席について、笹本を呼んだ。
「・・・なんでしょうか?」
「お前にな、見合い話があるそうだ」
「笹本さんに見合い?」
いち早く反応したのは井上だった。「見合いっすか?」
「断れない筋かららしいから、どっかのお偉いさんにでも頼まれたんだろう。
課長の顔を立てて、行ってやれ」
「・・・はい、わかりました」
笹本は表情も変えず、書類を受け取る。
「笹本さんと見合いしたがる人って、きっとすごいMな人ですね」
山本が軽口をたたいたが、笹本は無言で立ち上がると、警備部を出ていってしまった。
「どうしたんですかね、また殴りかかってくるかと思ったのに・・」
山本が拍子抜けしてつぶやく。
尾形も立ち上がった。
「今から任務に付くぞ、みんな、準備しろ」
ロッカールームで尾形が着替えていた時、井上が尾形のところに来た。
「係長、話があるんですけど」
井上は、ふてくされたように尾形を見た。
「・・・なんだ井上?」
「笹本さんの話、本気ですか?」
「・・・どういう意味だ」
「・・・係長、・・・笹本さんの気持ちはどうでもいいんですか?」
「・・・」
「・・・笹本さん、係長のこと・・・」
「・・・仕事中だ」
「係長・・」
「そんなくだらない話は、またにしてくれ」
「くだらない?どこがくだらないんですか」
井上が声を荒げる。
「係長、多分気がついてますよね?笹本さんの気持ち。
それなのに、どうしてあんなことできるんですか」
「・・・わかってる。・・・それに、お前が笹本に特別な感情を抱いていることも気づいてるさ」
「・・」
・・・続く。
- 60 :
- 久々にのぞいてみたら燃料が!!!続きまってます!
- 61 :
- あげ
- 62 :
- あげあげしても誰も来てない・・orz
- 63 :
- 初挑戦です。
短くてエロ無しですが…
笹本さんは荒れてた。
今日のマルタイは、ひどいセクハラ親父だったらしい。
「井上!お前暇なんだろ?付き合え!」
引きずられる様に居酒屋に連れていかれ、浴びるように呑んだ。
完全につぶれてしまった笹本さんから、やっとマンションの部屋番号を聞き出しバッグから鍵を取り出させる。
「ほら、部屋に着きましたよ。ちゃんとベッドに寝て下さいよ」
送り届けドアを閉めて鍵をかけポストに入れて帰ろうと思っていた…。
「井上〜!まだ呑むぞ〜」
呂律の回らない笹本さんは、部屋のあちこちにぶつかりながら台所の冷蔵庫に向かって歩く。
「危ないっすよ」
怪我をする前に…と、身体を支えると途端に力が抜けた。
嫌な思い、いつもしてんだろうな…。
抱き抱えとりあえず側のソファーに寝かせよう…。
軽さに少し驚きながら、そっと笹本さんの身体を横たえ、畳んであった膝掛けを掛けてやった。
…あまりの無防備さに、一瞬ムラッときたのは内緒だ…。
明日にはいつもの笹本さんで、また激務に励むんだろう。
駄文…失礼しました。
- 64 :
- 燃料感謝あげ
- 65 :
- 保守
- 66 :
- 保守
- 67 :
- 保守あげ
- 68 :
- あげても誰も来てない…orz
- 69 :
- スレ違いは承知なのですが、お願いします。
新しいスレッドたて依頼です。
orld.ne.jp
コード・ブルードクターヘリ緊急救命でエロパロ1
名前: ブラック
E-mail: sage
内容:
コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命のエロパロです。
書くのは初めてですが、お願いします。
感想やアドバイス頂けると嬉しいです。基本エロ小説です。
患者や事件などにも巻き込まれ、白石・緋山・冴島が…って感じを予定してます。
展開などのリクエスト等もお願いします。
スレッドがたてれないのでお願いします。
- 70 :
- 投下します。
井上と笹本で、ラブラブではない系ですのでご注意を。
IDかタイトルでNG登録お願いします。
多分8レスぐらい。
- 71 :
- この関係に名前をつけるとしたら、どう考えても「セックスフレンド」にしかならないだろう。
だけど笹本は、自分と井上だけは世間で言われているそのような関係とは違うと思っていた。
確かに心からお互いだけを想い合っているわけではない。今の自分たちは仕事が一番で、もちろん恋人は欲しいけれどそんな時間はなくて、
でも無性に人肌が恋しくなったり、高ぶった感情をもてあましたり、本音をぶっちゃけてしまえば性欲が発散できず身体がむずがゆくなったりはするのだ。
そういうお互いの利害が一致して始まったこの関係だけれど、それ以外に相手に関心がないわけじゃない。
「仲間」として大切に思っているし、信頼もしている。井上がんだら人知れず号泣する自分だって想像できる。――人目を憚らず、と言えないところがいかにも自分だし、そもそも洒落にならない例えだが。
だけどこれは恋じゃない。会えないからといって涙したりはしないし(仕事で嫌というほど会っているからではない)、
彼が他の女性に優しくしていてもちっとも嫉妬なんてしないし、身体を重ねたあとだってあっさりと別れられる。
お互いに都合のいい相手。笹本はこの関係が気に入っていた。
井上も同じだと、思っていた。
前触れもなく井上がインターホンを鳴らしたのは、もう日付が変わりそうな非常識な時刻だった。
魚眼レンズでとらえた井上は、深くうつむき表情を隠し、今にも消えてしまいそうな出で立ちでそこに居た。
「井上?」
慌ててドアを開け、顔をだした笹本の顔も見ずに井上は、小さな声で彼女を呼んだ。
「どうしたの、こんな時間に」
みなまで言い切る前に、井上が乱暴にドアの隙間から玄関先へと押し入ってくる。
左手に下げていた鞄を乱暴に手放し両手をあけると、さらに無言のままその手を伸ばして笹本の身体をとらえて抱きしめた。
井上の背後でバタンと大きな音を立ててドアが閉まる。
「ごめん、抱かせて」
彼は泣きそうな声音でそれだけを言うと、笹本が返事を言う前にあっという間にくちびるを塞いでしまう。
なにがごめんなのか、どうして突然なのか、問う暇を与えまいとするように井上の舌は性急に口内に押し入ってきた。
彼の消えてしまいそうな頼りない声と裏腹な、貪るような、らしくない乱暴なキスに笹本は急に不安になる。
両腕で井上の胸を押しのけようとすれば、こちらの肩を押され身体を壁に押し付けられ身動きを封じられる。
首を振ってくちびるから逃れようとすれば、顎をつかまれ、服の上から唐突に胸を揉まれて身がすくんだ。
「……ん、ぃ…のっ」
非難の声を上げようとすれば、重なったくちびるから漏れるその声はすべて嬌声に変わってしまう。
くちびるが解放され、やっと制止の声をあげられると思った矢先に、くびすじをぺろりと舐めあげられて、ぞくりとした感覚が背筋を這い上がった。
余裕のない性急な動作が、必で笹本を求めているような錯覚を起こして、身体が勝手にあつくなる。
でも違う。そうじゃない。
「ま…てってば……」
警鐘を鳴らし続ける理性にやっと応えて、笹本は精いっぱいの力を込めて井上の肩をつかんだ。
- 72 :
-
「落ち着きなよ……なんかあった?」
引き離されて顔を上げた井上の両の瞳を覗き込んで、笹本はつとめて冷静に尋ねる。その努力が報われていることを祈りながら。
対する井上も、普段の冷静さは鳴りを潜めているように見えた。
深い色の瞳が揺れている。
きつく寄った眉根のせいで、眉間には深いしわが寄っている。
――ただセックスがしたくてやってきたにしては、シリアスすぎるだろ。
揶揄を飛ばせる雰囲気ではとてもなく、笹本はただ唾を飲み込む。
何か言おうと開いた、井上のくちびるが震えている。
飛びだしてくるのはなにかとんでもない言葉のような気がして、笹本はそれを不思議な気持ちで見ていた。
「なにも、」
「え?」
「なんも、ないっす。なんか、急に笹本さんの顔、見たくなって」
「……へぇ」
うそだ。それ自体はいい。ただ、こんな判りやすいうそをつく井上なんて、らしくない。なんだかよく判らないけど、胸が痛い。
「それは光栄だけど、なんで急に?」
「なんでかな」
笹本の質問を軽くかわして井上は、再びくちびるを寄せてくる。
納得のいかない笹本は、右手をあげてそっと彼のくちびるに指を乗せた。
井上は閉じていた両目をうっすらとあけて、目線だけでなに、と問いかけてきた。
「……やっぱり、変だよ、あんた」
「…………知ってます」
「なにがあった? ちゃんと言って」
笹本の問いに、井上は薄く開いていたくちびるを固く結んでしまった。
お互いに言葉もなく、にらみ合うような硬直状態が数秒続いたのち、その均衡を破ったのは井上のほうだった。
すい、と身体を引いて笹本を解放すると、こちらに背を向けて先ほど乱暴に放り出した鞄を拾うために上体をかがめた。
「やっぱ今日は帰ります。すいません、無理なこと言って」
こちらを見ないまま呟かれた言葉に、笹本は両目を見開き、そのまま出て行ってしまいそうな井上の背を慌ててつかんで引きとめた。
「井上?」
「頭、冷やさないと。また来ます」
「待って」
「俺、ほんとは向こう側なのかもしれないから、」
「は? なに、なんのこと?」
「…………なんでも、ないです。じゃあ」
「待てって!」
今度は笹本が乱暴に井上の二の腕をつかむと、その勢いでこちらを振り向かせ胸倉をつかんで引き寄せて、驚きに目を見開いた井上のくちびるに自分のそれを重ねた。
重なったくちびるを柔らかく食んで、ゆっくりと舌を侵入させる。
舌の先で、彼の暖かくぬめる舌をつん、とつついてやると、おずおずといったように井上の舌が絡みついてくる。
両手を井上の胸元に巻きつける。ぎゅっとその筋肉質な体躯を抱きしめると、再びに鞄を投げ出した井上の両の腕がそれに応えて、抱きしめ返してくれる。
舌を乱暴に吸い上げられて、腰が甘く震えた。
井上のキスはその先にある甘美な行為を濃厚に想像させる。笹本は簡単にとろけてしまう。
身体が期待をし、足の力が抜けて倒れてしまいそうになる寸前でやっと解放をされた。いつもの、井上のキスだ。
ほう、というお互いの吐息が混ざり合う。
息を吐ききってから笹本は、再び井上の顔を仰いだ。
- 73 :
-
「笹本さん、」
「……言いたくないのか、言えないのか知らないけど、もう聞かない。だから、こんなキスだけしといて帰るとか……ないだろ」
「うん……ごめん」
「あと、玄関先でとか、ないだろ」
「ああ、うん……そうっスね。すいません」
「ん。ほら、行くよ」
井上の鞄を拾い上げて促してやると、彼はのろのろと靴を脱いでやっと上がり込んできた。
その緩慢な動作が井上の迷いを表しているようだ。
再び背を向けられてしまったら、笹本の胸は軋むように痛むだろう。
その想像が容易にできてしまった笹本は、井上を待たずに足早に部屋へと向かった。
迷うそぶりをみせていた井上だったが、部屋に入ってしまえばそこからはあっという間だった。
世間話だとか何か飲んだりだとかそういう余計なことは一切せずに、笹本をベッドに押し倒す。
その方が笹本もありがたかった。間を挟んだらきっと、また先ほどのように気まずい空気が流れるだけだ。
始まってしまえば、身体の感覚にだけ気を配ればいい。
いつものように井上がくびすじをぺろりと舐めあげれば、笹本の身体も瞬時にあつくなる。
井上の手の動き一つ一つに身体が期待をする。
こんなにも自分は、井上に慣らされているのかと我がことながら驚いてしまう。
「あ、あ……ん、」
暖かい手が肩を撫でる。耳をくちびるで食まれる。頬と頬をくっつけて、じゃれあうようにしたのちに、軽くくちづけられる。
そんな動作のたびに笹本の口から吐息のような嬌声が漏れた。
抑えようとすればするほど、声は高く大きくなっていく。
羽織っていたパーカーは、ベッドに倒れ込む前に脱ぎ捨てていたから、あとはタンクトップとショートパンツだけだ。
それらも非常に手際よく脱がされてしまう。
下着一枚のみの姿にされて、なぜか心もとなく感じたのはたったの一瞬で、井上の手のひらが背中を撫であげると、ぞわりとした快感に襲われて身がすくんだ。
下半身が甘くしびれている。
はやく、早くそこに触れてほしい。
たまらなくなって笹本は、震える両手を井上のシャツに伸ばしてネクタイをするりと抜き取ると、上から順番にボタンを取り外しにかかった。
ベッドに両手をついたまま軽く身を上げた井上が、じっとこちらを見ている。
室内の明りはもちろん消してある。
まだ目が慣れない笹本には、井上の視線がこちらに向いている、程度のことしか判らない。
――井上にはどのくらい見えているんだろう。
驚くほど五感の鋭い井上とは、感覚を共有することはできない。
出来れば、余り見えていないといいなと思う。
今の自分は、きっと物欲しそうな顔をしているに違いないから。
笹本がボタンをすべて外し終わると、井上は上体を起こして袖口のボタンを自分で外しはじめた。
笹本も身を起こして井上の前にかがみこみ、ベルトに手をかける。
え、と驚いたような声を出した井上だが、それ以上はなにも言わずに大人しくベルトを外されると、自分で服をすべて脱ぎ捨てた。
- 74 :
-
両腕を伸ばして、井上の首にすがりつく。裸の胸が触れ合って、気持ちいい。
でもすぐに物足りなくなる。顔をあげて形のよいくちびるに盗むように幾度も触れる。
誘いに乗った井上が、深く口づけながら左の手で乳房に軽く触れると、そのまま下から持ち上げるようにして揉み始める。
「ふ、んん……」
口内を犯されながら井上の指先が先端に触れると、我慢が出来ずに声が漏れた。
右の手はわき腹を撫でてするりと下肢に伸びて、笹本の中心に触れるのかと期待をすれば、焦らすように太ももに触れた。
その熱い手のひらは、ももの中央と足の付け根をいったりきたりするだけで、肝心な場所にはなかなか触れてはくれない。
早く、と口に出す代わりに、前触れもなく手を伸ばして起立した井上自身を握り込んだ。
ぴくり。井上の肩が震えたのが判った。
重ねたままのくちびるの端をにやりと上げる。
突然、井上の口が離れたかと思ったら、次の瞬間には固く立ち上がり始めた左の乳首をぱくりとくわえられてしまった。
「あっ、ちょ…っと……や、ん」
突然の刺激に思わず腰が引ける。
井上はお構いなしに笹本の腰を引き寄せると、ついにそこに触れた。
「ああっ!」
下着の上から、爪の先でひっかくように触れられて笹本は小さな悲鳴のような声を上げる。
緩やかな刺激が逆に劣情を煽る。
もっと激しく、直に触れてほしいという胸の内を読んだ上で出し惜しみのような井上の愛撫に、もどかしくて苦しくて、泣きだしてしまいたくなった。
実際に泣いたりはできないけれど。
指の先が薄い布越しに快楽の中心を刺激する。
「あ、あ、ぁあ……ん!」
井上の動作一つ一つに丁寧に反応して、漏れてしまう声を抑えられない。
抑えようとくちびるを噛んだ次の瞬間に、音をたてて乳首を吸い上げられ、反対側のそれを二本の指できゅっとつままれ、また声を上げてしまう。
そうやって嬌声を一つあげるたびに、笹本は一つ不安になる。
ベッドに倒れこんでからというもの、井上は一言も言葉を発していない。
この部屋に漂うのは、互いの吐息と笹本の高い声だけ。その静寂が余計、笹本の不安をあおる。
いつもの井上だったら、照れ隠しなのか揶揄のような軽口を叩いてうるさいぐらいで、笹本はそれに反論をしたり受け流したり、
時々はやりこめられたりして、じゃれあう様なセックスを仕掛けてくる。
それが、今日はどうだ。
無言で、時々睨むようにこちらを見てはいるけれど、その瞳に自分が写っているとは到底思えない。
態度が可笑しいのは最初から重々承知だ。
抱き合っているうちに、もしくは、井上が欲望を全部吐き出したら、いつもの彼に戻るか、なにか事情を話してくれるんじゃないかと軽く考えていたのだ。
だけどここにきて、それは有り得ないのだと熱に浮かされたまま笹本は悟った。
二人の身体が熱くほてり、笹本の思考がどんどん白く濁るのと反比例するように、
井上の頭はつめたく冴えわたり、刺々しい雰囲気に拍車がかかる。
その原因を考えようとするたびに、それを邪魔するかのように井上がゆるやかに笹本を感じさせる。
- 75 :
-
「――もう、いい……いの、うえ」
絞り出すような声が届いたらしく、井上が動きを止めた。その隙にぐっしょりと濡れた下着を脱ぎ棄てる。
先ほど風呂上がりに身に付けたものだけど、もう交換をしなくてはいけないだろう。
さっさと脱がせてくれればいいものを。余計な洗濯物を増やしやがって。
心の中だけで毒づいて、井上を振り返る。手際良く準備を終えるのを待って、彼の太ももに跨った。
軽く手を添えて先端をあてがうと、くちびるを重ねて一気に腰を落とす。
「ん!」
快楽に漏れた声はどちらのものだったか、判らない。
荒い息を混ぜ合わせて、くちびるを重ねて夢中で舌を絡ませ合った。
中途半端に思考が残るからいけないのだ。
いつもの井上なら、驚くほど丁寧に笹本を感じさせてもっと早い段階で笹本の思考を奪うはずなのだ。
どこか心ここにあらずのまま、こんな風に身体を重ねるから笹本の胸は痛むのだ。
さっさと突っ込んで律動だけに集中すれば、自分も井上も目の前の快楽に素直になれるに違いない。
そう考えたけれど、熱い井上のものに圧迫された笹本の内部はますます痛むだけだった。
だけど心とは裏腹に、身体はさらなる喜悦を求めて勝手に腰を揺らす。
「あっ、ああ……それ、や…いや……それだめ……ッ」
最奥がぐりぐりとえぐられて、鋭い快楽に息苦しくなった。
「……それって?」
井上が久方ぶりに口を開く。熱を帯びた声がなんとも色っぽい。白む頭で笹本はそんなことを考えた。
「お、く……」
「奥? ここ?」
「あっ、や……だめだって、」
「なんで?」
「なんか…へんっ…! あつくて――や…いや、んん!」
いや、と言えば言うほど、井上が腰を揺らしてそこに当ててくる。同時に顎に吸いついたり背筋を撫であげたり、胸の蕾をいじってさらに笹本を追い詰めようとする。
身をよじって逃れようとも、自重のせいで身動きが取れないし、身体を引き上げようとも膝に力が入らない。
文字通り身を中心から貫かれて、息もできないほどの快感に苦しくなった。
こんな体勢に持ち込んだ己を恨んだが、今更どうにもならない。
井上は最奥の敏感な部分を執拗に攻めてくるものの、その快楽は鋭く刹那的なもので、笹本が求める絶頂には程遠いような気がしていた。
ちがう、と首を振っても井上には伝わらず、ねっとりとそこを責められ続け、笹本の声は次第に悲鳴のようになる。
「はっ、や…やだ…んんっ! だめ、そこ…だめ…だめ!」
「だめ、なの?」
「やだっ、まって…や、や…あ、んっ…んん!!」
高い悲鳴とともに鋭い絶頂がやってきた。入口が収縮をし、井上自身を締め付けているのが自分でも判った。
自然と背が弓なりに反れて密着していた身体が離れかけたけれど、井上に抱き寄せられてまたぴたりと肌が触れ合う。
のけぞってむき出しになった首に噛みつくようなキスをされたかと思ったら、すぐに井上が律動を再開させる。
- 76 :
-
「あ、ちょ…っと、まって……ん、や、や、いやぁ!」
達したばかりで敏感な肉体を再び攻められて、堪らず笹本は悲鳴を上げた。
制止の声は全く届かない。
上体を支えていられなくなって井上に強くしがみついたけれど、構わずに突き上げられ、その勢いのままベッドに押し倒された。
「……っ!」
乱暴な扱いに、嬌声とは違う悲鳴が漏れる。息をのむようなそれに、井上が気がつかなかったのか、敢えて無視をしたのか、推し量ることはできない。。
「や、だぁ! あ、んっ…あぁ、むり、まって…! …のっうえ!」
井上の動きにあわせて出る弾むような制止の声も、まったく耳に届かに様子で何度も何度も貫かれる。
――変になる……!
苦しいのに、もうやめてほしいのに、だけどこの先にあるかもしれない快楽にたどりつきたくて、もっともっと激しくと願ってしまう。
「あ、や、やめ…! ん、んん――ひぁ…ん!」
何度目かの白い世界を瞼の奥に見たと同時に、叩きつけるように最奥にたどりついた井上の動きが止まった。
また身体が収縮を繰り返している。井上が熱い体液を吐き出し、そちらもどくどくと脈打つのが薄い膜越しにも判った。
井上は、笹本の肩口のあたりに顔をうずめて荒い息を繰り返している。
笹本の息も当然まだ整わない。
身体中から力が抜けて、井上の首にしがみつくようにして巻きつけていた両手が力なくベッドの上に投げ出される。その白い手を、どこか他人のもののように感じた。
そこでやっと、自分が泣いていることに気がついた。
いつから零れていたかも判らない涙が、シーツを濡らしている。
自覚をしたら鼻の奥がつんと痛んで、またとめどなく涙があふれてきてしまった。
「……笹本、さん?」
すん、と鼻を鳴らした笹本に、驚いたような井上の声音が届く。
短い嗚咽を漏らしたら、井上の手が伸びてきて、無骨な親指がその雫を拭った。
「ごめ、なんでも…ないっ……」
その温かな手を振り払って、笹本は顔を背けた。
身を丸めて顔を隠してしまいたかったが、未だ井上に貫かれたままなので身動きが取れないのだ。
「あの……すいません、俺、」
ちがう、こんな風に泣くのは自分らしくないし、井上にこんな風に謝られたくない。
笹本は豪快に拳で涙を拭うと、両手で井上の頬を挟んで引き寄せる。
「……お前、やりすぎ」
短く文句を言うと、井上がごめんなさいと言い切る前に、深い深いくちづけを交わす。
井上の舌がしっかりとそれに応えてくれる。笹本は安堵した。
深く短い口づけを終えて顔を上げた井上が、笹本さんって暖かいっすね、と小さくつぶやいた。
――生きてるからな。
掠れた声でそう返した後で、お前も暖かいよ、と付け加えた。
「暖かい……生きている…………」
その呟きが上手く聞き取れなくて見上げると、井上は顔をゆがめた妙な表情をしていた。
でもまたすぐにくちびるを落としてきて、その面持ちは伺えなくなった。。
だるさの残る腕を懸命に上げて、背中を数度撫でてやる。安心させようとそうしたのだが、安らぎを得たのは笹本のほうだった。
- 77 :
-
でもそれは刹那のことだった。
我に返ったように身を起こした井上は、手早く事後処理を終えると水を一杯だけ飲んで帰って行った。
申し訳程度に、すみませんと謝罪を残していったものの、それがどういう意味か、考えるのも面倒だった。
「いいよ……じゃあ」
「はい、また明日」
見送りすらも億劫で、裸のまま布団にくるまり身を丸めて、ドアの閉まる音を聞いた。
井上がさっさと帰るのはいつものことだ。今日に限ってそれに苛立ちを感じるのは、何故なのか。
井上の様子がおかしいのは今に始まったことではない。
ここ最近、ずっと何かに思いつめているようだった。
理由は恐らく、尾形である。石田も山本も、もちろん確信をしているけれど、原因に心当たりはない。
一度笹本がはっきりと聞いたが、はぐらかされた。
今日と同じだ。
――これ以上踏み込むのなら、もう要らない。
井上の眼はそう語っていた。
ここで笹本と井上の関係までこじれるのは好ましくない。
そう思ったから何もそれ以上は踏み込まず、ただ井上を受け入れたけれど、今になってその判断が正しかったのかどうか、判らなくなる。
不要にされても追求するべきではなかったのだろうか。
尾形との不協和音は井上の不調を引き起こす、深刻なエラーだ。このままでは現場に支障をきたす。
そこまで判っていながら、次回同じことがあったとしても、今の笹本には聞ける自信がない。
それは、笹本が、ただの女として井上に必要とされたいからではないのか。
井上が今日みたいにさっさと帰ってしまっても、他の女に優しくしても、腹も立たなかったのは自分だけが彼の特別だとどこかで思っていたからではないのか。
だけど真実はどうだ? こんな簡単に切り捨てられてしまうのだ。井上の特別でなど、有り得ない。
それを知ってどうしてこんなに胸が痛いのか。
認めたくなくて、言い訳をいくつも用意するが、たどりつく答えは一つだった。
お断りだ。こんな感情要らない、必要ない。
自覚したと同時に捨てなくてはいけないこの想いが、気の毒になった。
一体いつから、こんな感情を抱いていたのだろう。
枕に顔をうずめたら、突然涙があふれてきた。先ほど無理に止めてしまったものの続きだ。
膿は出し切った方がいい。存分に泣いたら、もう眠って忘れてしまおう。
幸い仕事は忙しいし、平常心には自信がある。
この不毛な関係をやめて、仕事に打ちこんでいるうちにきっと忘れてしまえると、笹本は自分に言い聞かせた。
- 78 :
-
なかったことには出来ないけれど、己を取り戻すのは案外簡単だった。
冷静に考えてみれば、年下は無理だし、顔の濃い男は苦手だし、そもそも社内恋愛なんてまっぴらごめんだったはずだ。
仕事は苛烈を極め、テロリストに襲われてボウガンで打たれ負傷、などという大事件も起こったし、井上のエラーはますます深刻になっていく。
落ち込んだり胸を焦がしたり、考えたりしている暇なんて笹本にはなかった。
もう聞かない、と約束したからには、あの日のことを井上に尋ねることもしなかったし、そんな暇もなかった。
井上自身は、もっと余裕がなかっただろう。笹本を誘うだとか、訪ねてくるだとか、そういうことは一切なかった。身体を重ねたのは、あの日が最後だった。
「じゃあ、あたしこの駅で乗り換えだから」
久々のオフの日。二人で出掛けた帰り際、そう言った笹本に井上はただ、短く肯定をしたのみだった。
笹本を引きとめたり、席を立ったりしなかったことに、深い安堵と同時に少しだけ寂しくなる。
だけど、これでいいのだ。
先ほど井上は、自分の抱える不安を笹本に打ち明けてくれた。
その内容に衝撃を受けたものの、冷静に返答をできたと、思う。
身体の関係がなくなったから、井上と笹本はまたベストな関係に戻れたのだ。そのことが井上の負担を軽くするなら、それ以上のことはない。
列車のドアが閉まる。井上を乗せた列車は、緩やかに加速をし、すぐに彼の姿は目で追えなくなる。
知らず、笹本は笑みをこぼした。
井上は多分もう大丈夫だ。もちろん、原因は取り除かなくてはならないが。
あとは、尾形だ。尾形が何を考えているか判らないが、なにかよからぬことなら井上たちとともに全力で止めるだけだ。
明日から彼の動向にも気を配ろう。あの尾形が簡単に尻尾を出すとは思えない。
逆にこちらが疑っていることを知られたら、まずいことになる。
気を引き締めなければならない。
完全にホームから出て行ってしまうまで列車を見送って、笹本は帰路へつく。
重い現実とは裏腹に、心は軽やかだ。
この心の平穏が続けばといいと、笹本は何かに願った。
――革命、前日の出来ごとだった。
おわり
- 79 :
- 神降臨してたああああ!!!!!
思わず見入ってしまいました。続編とかありますか?
- 80 :
- 神…!!
保守しててよかった…
- 81 :
- 神よ
ありがとうありがとう
GJです
- 82 :
- 良かった…本当に良かった…
ありがとう!
- 83 :
- あれ、意外と人いたんだ…
- 84 :
- 神GJ!
ラブラブでないとこがリアルでありそうで良かったです
- 85 :
- 新たな神降臨を期待しつつ保守あげ
- 86 :
- 人いないねー
- 87 :
- もう映画も終わっちゃったしね。
続編でもやらない限り過疎っていく一方だな…
- 88 :
- 神かもん!
- 89 :
- コミックス読んでみたが絵が微妙すぎて、ついココに来てしまった…
やっぱり過疎ってるなー
- 90 :
- age
- 91 :
- 神まち
- 92 :
- ほしゅage
- 93 :
- age
- 94 :
- ほしゅ
- 95 :
- ほしゅ
- 96 :
- かもん!
- 97 :
- 待ってます…
- 98 :
- 再浮上
- 99 :
- ほしゅ
神は再び現れるのか…
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