2013年10エロパロ451: ニューハーフ・シーメールでエロパロ 6 (237) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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ニューハーフ・シーメールでエロパロ 6


1 :2012/05/05 〜 最終レス :2013/09/09
1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 00:06:01 ID:MoiMk58C [1/4]
見た目女、心も女、
なのにその股間には・・・
そんなニューハーフさんを対象にしたSS書いてください。
ふたなり、両性具有はスレ違いです。おっぱいはあるのが普通です。
ニューハーフ・シーメールでエロパロ5
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1295967961/

2 :
前スレおちたので

3 :
スレ立て乙

4 :
スレたて乙

5 :
即回避

6 :
ほしゅ

7 :
女物の下着から凶悪そうなモノをはみ出させた子が見たいです。
下着の脇からナニを取り出して、女の子の口に咥えさせるような酷い子が見たいです。

8 :
保管庫&避難所
ttp://bluerose.g.ribbon.to/blueroses/

9 :
即回避

10 :
ほしゅほしゅ

11 :
壁|・_・) 1オツー
久しぶりにネットに復帰できたので早速投下。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
* My Dear... 2 *
「じゃあな、気をつけて帰れよ、光二」
「うん、それじゃ」
 別れの挨拶を交わし、兄のマンションを後にする。
「……はぁ」
 重い鉄のドアが閉じられ兄の姿を隠すと同時に、僕は溜め息をついた。
『帰りたくないなあ……』
 声に出さずに呟いてから、重い足取りでエレベーターホールに向かう。
「ただいま」
「おかえりなさい、敬一さん」
 廊下ですれ違ったサラリーマン風の男性が、奥さんらしい女性に帰宅を告げているのが背後から聞こえてくる。
二人の弾んだ声は、今の僕の心境と正反対だ。
 エレベーターの呼び出しボタンを押して、僕はもう一つ溜め息をついた。ホールのガラス壁を通して、夜空に
瞬く星が見えていた。
                              ●
 僕が週に一回は兄のマンションを訪れるのは、趣味のコスプレのためだった。
 父も母もこの趣味には理解が無く、コスプレする、というだけでいい顔はしないのだが、普通にアニメやゲームの
キャラクターの衣装であれば禁止まではされなかった。高校の成績は中の上から上の下といったところを維持して
いるし、内申も良好だから、あまりうるさく言うこともないと思っているのだろう。
 だけど、僕のコスプレ趣味には両親には教えていない秘密があった。女装コスプレ――女性キャラクターの
衣装をまとい、化粧を施しウィッグをかぶり、その格好でコスプレパーティやイベントに参加するのだ。
 家族でそれを知っているのは兄だけで、両親には秘密にしている。衣装をはじめとした女装グッズはすべて兄の
マンションに置かせてもらい、事前の準備が必要な場合は寄らせてもらえるようにしていた。今日も、来週の
イベントのために準備した衣装のチェックと、どんな化粧が合うかの確認のために朝から兄のマンションを訪れて
いたのだ。
 衣装を変え、あるいは化粧を変えてみるたびに兄の前に行き、『どう?』と聞いてみる。『ちょっと化粧が濃く
ないか?』と言われたらクレンジングしてファンデからやり直し、『おお、なかなかいいな』と言われたら『うふふっ、
ありがとっ、おにいちゃん』としなを作ってみせる。
 二人だけのファッションショーをしながら、僕は幸せに浸っていた。
 なぜなら――僕は兄を愛しているからだ。家族としてではなく、一人の人間として。
 もちろんそれは世間一般でいうところの『禁断の愛』、しかも近親者相手の上に同性相手という、いわば二重苦だ。
だから僕はそれを秘密にする。こんなことを知らされても、兄だって困るだけだろうから。
 兄の前で女装をしてみせるのは、そのささやかな代償行為だ。『佐伯光一』の弟の『佐伯光二』ではなく、
コスプレイヤー『ヒカル』として、着飾った姿を見てもらい、褒めてもらう――そんな時間に、僕は幸福感を得ている。
 今の僕は、このささやかな幸せの時間のためだけに生きているようなものだった。

12 :
                              ●
 マンションを後にし、駅に向かって歩く。兄のマンションから駅までは、大通りに沿って歩くと少し遠回りになる。
僕は住宅街と繁華街の境目にある公園を突っ切ろうと、細い脇道に足を進めた。
 長い塀と公園に挟まれた路地で、後ろから車のエンジン音とヘッドライトの明かりが近づいてくる。僕は道の
端に身を寄せ、車が通り過ぎるのを待とうとした。僕の姿を認めたのか、車もエンジンを絞って減速する。
 その車は僕のすぐわきで、いきなり急ブレーキをかけて停車した。驚く僕を、その車から飛び出した男たちが
羽交い絞めにする。何が起きたのかわからず一瞬硬直した後、僕は全力で暴れようとした。だけど、何かの
薬品臭がするハンカチで口元と鼻を押さえられてしばらくすると、急に意識が遠くなり手足から力が抜けていく。
 自分に何が起きたのかもわからないまま、僕の意識は暗闇にのまれていった。
                           ● ● ●
 目が覚めてしばらくは、僕は自分がどこにいるのかわからず、ぼんやりと天井を見上げていた。自分の部屋でも
兄のマンションの客間でもない、見覚えのない天井に『ここはどこだろう?』と考えて――自分が何者かに拉致された
ということを思い出した。
 慌ててベッドから起き上がろうとして、僕は手足の自由がきかない事に気が付いた。拘束されているのではなく、
力が入らず思った通りに動いてくれないのだ。
 かろうじて自由になる首を動かしてあたりを見回し、自分がベッド一つしかない部屋にいること、何かの点滴が
左腕に射たれていること、やけに高い場所にある小さな窓に鉄格子がはまっていることなどを把握する。自分が
おそらく監禁されていること、そしてなんだか良く分からない薬品をうたれていることを理解して、僕は強烈な
不安感に襲われた。
 そのままどれぐらいの時間がたったのか――部屋には時計もなかった――、点滴のバッグがほとんど空に
なったころ、部屋の唯一の扉が突然開き、白衣をまとった男性と看護婦が入室してきた。
「やあ、気分はどうかね?」
「え――あ、あの……」
 ごく穏やかなその声に、僕はどう答えていいのかわからなかった。
「あの、ここは、それに僕はどうして――」
 首だけを向けて必に尋ねる。それへの答えは――
「ここは私の病院の隔離病棟だよ。君には処置が終わるまでここで入院してもらう。介護は当院の看護士たちが
万全に行うので安心してくれたまえ」
「入院って、僕はいったい、なんで体が……」
 ここが病院で相手が医師だと分かり、僕は自分が監禁されているというのは勘違いなのかと思った。体が
動かないのは、何かの怪我でもして寝たきり状態にでもなってしまったのかと思い、僕は先程とは違う不安に
震えたのだが――
「ああ、君の体の自由がきかないのはその点滴に筋弛緩剤が入っているためだ。処置が終わるまではおとなしく
していてくれた方が安全だからね。害は無いので安心してほしい」
「え……」
 医師の言葉は僕の期待を裏切るものであり、やはり自分が監禁されているのだと理解する。
「な、どうして、それに処置って――」
「うむ、それについては後々説明しよう」
 僕と男性医師が会話している間に、看護婦が無言で点滴のバッグを交換していた。自分の体に注入される
得体のしれない液体の詰まったそれに、僕は不安のこもった視線を向けた。
「ああ、その薬品が人体に害のないことは既に臨床実験済みだ。安心したまえ。それではまた明日」
 医師と看護婦が去り、部屋には再び僕一人だけになる。いつの間にか窓から見える空は暗くなっていて、すでに
日が落ちているのが分かった。その空を見つめながら、僕は不安に一睡もできない夜を過ごした。

13 :
                              ●
 数日間を僕はベッドの上に寝たきりで過ごした。最初の日にあの医師が言った通り、体を全く動かせない僕を
看護婦が重病人のように介護してくれたのだが、体を拭かれるのはともかく下の世話をされるのは恥ずかしい
以外の何物でもなかった。
 一週間目、いつもの看護婦と一緒に再びあの医師が僕のいる部屋を訪れた。
「やあ、気分はどうかね?」
 最初と同じセリフ。だけど僕の方は、今度は無言で意思を睨み付けるだけだ。
「今日は君のこれからについて説明しようと思ってね」
「……僕をどうするつもりなんですか」
「うむ、簡単に言うと、君にはこれから女性になってもらう」
「……は?」
 それからその医者――寺島という名前らしい――が語った内容は、正気で言っているのか、はたまたは僕を
からかっているのか、どうにも判断が付きかねる話だった。
 なんでもヨーロッパのどこかの国で手に入れた古文書(この時点ですでに怪しい)か何かに飲んだ男性を女性の
体に変えてしまう薬(魔法使いじゃあるまいし……)の製法があり、その薬を再現した上で即効化した血管投与用の
薬剤を完成させた(ゲームやラノベに出てくるマッドサイエンティストかよ……)のだという。
「……それ、本気で言ってるんですか?」
 さすがに僕の声も、相手の正気を疑うものになっている。
「ふふ、まあすぐに信じられないのも無理はないね。しかしだ、実例を見れば君も信じざるを得ないと思うよ」
 寺島院長はそういって後ろを振り返った。
「白木君、きたまえ」
「はい、院長」
 寺島医師の手招きに応えて、スーツ姿の女性が進み出てきた。綺麗に編み込んだ黒髪と細い銀縁の眼鏡が
いかにもな感じだけれど、その表情は柔らかい笑顔できつい印象は無い。襟ぐりの大きいスーツの下のブラウスが
さらにその下のバストによって大きく持ち上げられ、赤いブラジャーがかすかに浮き出している。化粧は派手な
わけではないのだけれど、赤いルージュがどことなくアンバランスな色気を醸し出していて、全体的な印象は
『色っぽいけれどほんわかした雰囲気のお姉さん』という感じの人だった。
「私の秘書の白木君だ」
「白木涼子です。はじめまして、ヒカルちゃん」
「え……」
 本名ではなく、女装コスプレイヤーとしてのレイヤーネームで呼びかけられて僕は困惑した。そんな僕の戸惑いを
無視して、寺島院長がとんでもないことを言い出した。
「白木君、彼に君の局部を見せてあげてくれたまえ」
「はい、院長」
 白木秘書もそれに平然と答え、タイトスカートをまくり上げ始めた。突然のことに僕はどう反応していいのか
わからず、それをじっと見つめてしまう。
 スカートが持ち上げられるにつれて、まずストッキングのふちが見え、それを吊っているガーターが露出する。
さらにスカートが上がると、シルクらしい光沢の、派手なフリルに飾られた赤いショーツが見えてくる。清楚で
穏やかそうな外見に似合わない派手なランジェリーに僕の目はひきつけられ――次の瞬間驚きに見開かれる
ことになった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
続きます。
壁|ノシ ソレデハ

14 :
おー、乙ですお久しぶりです続きが楽しみです。

15 :
相変わらずいいですねえ。

16 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 赤いシルクのショーツにあった膨らみ――それは間違いなく男性の性器だった。
「……え? あれ? え、女装……?」
 僕も女装コスプレイベントや、女装専門でなくても女装も許可されているイベントに何度も参加して
いる以上、女装をした男性をたくさん目にしている。
 そういうイベントに参加するコスプレイヤーの中には、それこそ女性と見間違えるような人もいた
けれど、さすがに近寄ってみたり声を聴けば男性だと分かる。だけど今目の前でスカートをたくし
上げて見せている女性(?)は、ショーツの膨らみを見なければ男性だとは分からない――どころか
それを見てもそのふくらみの方が何かの間違い、でなければショーツの中に何か突っ込んででも
いるのではないかと思えるような、どこからどう見ても完璧な女性――しかもかなりの美人――だった。
「女装、というのとは少し違うかな。白木君は最早性器を除けば女性そのものと言っていい体だからね」
 寺島院長が自慢げに言い、白木秘書は頬を赤く染めながらもスカートは降ろさずニコニコしながら
僕を見つめている。
「では白木君、次は君の全てを彼に見せてあげたまえ」
「はい、院長」
 またしてもとんでもない寺島院長に指示に応え、白木秘書は服を脱ぎ始めた。
 スカートから手を放し、まずスーツのジャケットのボタンを外す。ブラウスの胸が大きく持ち上げられ、
その下の胴回りのくびれを強調しているのが露になる。ジャケットを脱いで看護婦に手渡すと、今度は
スカートのサイドのホックをはずす。すとんと落ちたスカートから片足ずつを抜き出すと、これも看護婦に
渡した。
 次にブラウスのボタンを上から外していくと、真っ赤なブラジャーに包まれた乳房が『ゆさっ』という
感じで揺れるのが見える。一体何カップぐらいあるのだろうか――この胸はいわゆる豊胸手術でも
施しているのか、それともその薬とやらの効果なんだろうかと、僕は束の間そんなことを考えてしまう。
 ブラウスを脱いでしまうと、白木秘書が身に着けているのは真っ赤なブラジャーと同じく真っ赤な
ショーツ、これも赤いガーターに、これだけは地味なブラウンのストッキングだけになる。
 一見おとなしめのスーツに下に隠されていた派手なランジェリーに、僕の視線は釘付けだった。
それを見ながら、『でもストッキングの色があってないな……』と考え――僕は自分が考え違いをした
ことに気が付いた。
 白木秘書の頬は真っ赤で、息も荒くなっているのが一目見てわかる。僕は最初、白木秘書が
恥ずかしいのを我慢しているのだと思ったのだが、すぐにそうではない事に気が付く。
 白木秘書の目は潤んでいるけれど、それは精神的苦痛を我慢しての涙ではなかった。歯は食いしば
られてはおらず、小さく開かれた唇からは熱い吐息が漏れている。頬は引き攣ってはおらず、緩んで
目尻が下がっている。
 この人は――上司の命令で僕に裸身をさらしながら、性的に興奮しているのだ。それを理解すると
同時に、地味目のスーツと派手なランジェリーの組み合わせの意味も分かる。
 そんな僕を差し置いて、白木秘書は今度はブラジャーのホックに手をかけた。背中のホックが外れると
同時に、その豊かな乳房が勢いよく転がりだしてくる。漫画だったら『たゆんっ』とか『ぶるんっ』という
効果音が付きそうな勢いで飛び出た乳房の迫力に、僕は先程とは別の意味で目を奪われた。
 僕がその乳房に視線を集中しているのに気が付いたのか、白木秘書は両腕で抱えるようにして
その胸を隠した。だけど乳房のほとんどは隠れておらず、わずかに乳首とその周辺だけが隠れたその
格好は、見ようによっては剥き出しよりも卑猥だった。
「……白木君」
「はい、院長……」
 そのまま数秒が過ぎ、寺島院長が白木秘書を促す。白木秘書は乳房から両手を離すと――乳房が
再びぶるんと震えた――両手をショーツのサイドにかけ、ゆっくりとそれを引き下ろし始めた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お姉ちゃんたゆんたゆんなのです。
>>14-15
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

17 :
やっぱおっぱいはたゆんたゆんだよね
下の方は可愛いサイズだといいな

18 :
BULEさんおかえりなさい

19 :
おかえりなさい
期待してます(^ ^)

20 :
壁|・_・)ノ ハーイ
なんとこんな時間に投下〜。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 次の瞬間、ショーツがするりと引き下ろされ、白木秘書の股間が剥き出しになる。そこにあったのは
僕の予想通りのもの――男性器だった。
 勃起して天を指すそれは、その状態で女性用な小さなショーツにすっかり収まりきるサイズで、多分
僕のものよりも小さいと思えるものだった。しかしサイズはいささか小さくても、固く尖って立ち上がり、
先端から先走りを滲み出させるそれは、紛れもなく男にだけしかないはずのものだった。
「……うそ」
 僕の口から漏れた声は、自分で聞いても分かる呆然としたものだった。
 ガーターベルトとストッキングだけを残して裸をさらす白木秘書の体は、どこからどう見ても女性にしか
見えない。
 イベント会場などの更衣室で女装コスプレの着替えを何度も見たから分かるが、服を着た上でなら
どんなに完璧な女性の姿を装えても、裸身をさらした状態で男と女を見間違える事はありえない。
そのはずなのに、ウェストニッパーも詰め物(パッド)も体形補正下着も身に付けていないというのに、
白木秘書の体は股間の一点以外女性にしか見えないものだった。
 ショーツの上からも分かる膨らみで予想していたとはいえ、やはり実際に見ると驚かされるものだった。
「白木君、最後に君の性器だ」
「はい……、院長……」
 呆然としながら白木秘書の姿を見ていた僕の耳を、寺島院長の言葉とそれに答える白木秘書の
喘ぎ混じりの声がたたいた。その中に含まれた『性器』という言葉が僕に疑問を抱かせる。
 白木秘書の性器、つまり男性器はとっくに僕の目にさらされている。だから『次』も何もないはずだ。
まさか例の薬とやらには女性器を形成する効果でもあるのだろうかと考えて、先ほど寺島院長が
『性器を除けば』と言っていたのを思い出す。だったら性器は男性器だけなはずだけど……。
 白木秘書がくるりと後ろを向く。肩からウェストのライン、ウェストから腰のライン、そしてまろやかな
丸みを帯びたヒップライン……。背後から見ても、どう見ても女性にしか見えないボディラインだ。しかし、
僕の目を引き付けたのは背中や腰のラインではなく、柔らかそうで豊かな質感を備えたお尻の中心に
突き刺さる異形の物体だった。
 黒い、プラスチックか硬めのゴムのような質感の栓のようなものが白木秘書のお尻の穴を塞ぎ、
その中心からは細いコードが伸びてストッキングに突っ込まれた小さなボックスにつながっている。
これは説明されなくても分かる。ローター付きのアナルプラグか、それともバイブレーターか――
いわゆる『大人の玩具(おもちゃ)』というやつだ。
 白木秘書が、両手をお尻にかけ、左右に開く。尻肉の谷間が開かれ、玩具に押し広げられている
肛門の粘膜が明らかになった。
「新井君」
「はい、先生」
 寺島院長が今度は看護婦に命令する。看護婦は白木秘書の横に立つと、そのお尻に突き刺さる
玩具に手をかけた。ゆっくりとそれが引き抜かれていくと、肛門に銜え込まれていた細い部分、そして
中に入っていた部分が予想外に大きかったことが分かる。
 鶏卵よりも大きいそれが取り外されると、白木秘書の肛門から透明な粘液が滴った。ぽっかり開いた
肛門から、粘液に濡れ光る肉穴が見える。ピンクのそこはひくひくとうごめいて、貪欲に餌を求める
摂食器官のようにも見えた。
 そして僕は、先ほどの寺島院長の言葉の意味を悟った。
 『女性の性器』とは『男性器を受け入れるための穴』だ。でも、白木秘書の肉体にそのための穴は
無い。だったらどこで男性器を受け入れればいいのか? その答えが、今僕の目の前にさらされて
いる『穴』なのだ。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>17
うちの登場人物たちはたゆんたゆん率高い気がしますw
>>18-19
ドモー 
壁|ノシ ソレデハ

21 :
今回の話でも触れられてるけど、たゆんたゆんな牝の身体は普通の女装キャラと一番違う部分ですしね

22 :
女性の体だけど元男性でチンコついてる
何でハマったのか全く思い出せないや
チンコがなかったら興奮しないけど、あったら興奮する
けど俺は絶対にホモではない

23 :
いや〜エロいね!
お帰りなさい

24 :
壁|・_・)ノ ハーイ
またもこんな時間に投下。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 僕は眼前の光景を、呆然となりながら眺めることしかできなかった。
 もちろん、アナルセックスという概念や、そういうことを実際にする人がいるということは知っている。
いわゆる腐女子向けとかBL物と呼ばれる同人誌に目を通したこともあるし、女装コスプレ関連の
知り合いには自分が「受け」であると公言している人もいた。
 しかし、目の前にいる人間はそんな知識からなる僕の想像をはるかに超えていた。
 服を脱いでも女性そのものにしか見えない体と、その股間についている男の物。どちらかというと
清楚な雰囲気の美人の容貌と、図太い玩具を引き抜かれて物欲しげに引くつく尻穴。恥じらいの
表情と、情欲の色をたたえた瞳。
 もはや目の前の情景が理解できず、僕の頭は完全にフリーズ状態だった。
「い、いんちょうせんせぇ、きょうこさぁん……」
 耳をうつ声に、僕は我に戻る。まるで子供のような舌足らずな声がどこから聞こえたのかわからず、
僕は思わず室内を見回してしまった。
「どうかしたかね、白木君」
 寺島院長の言葉に驚き、僕は白木秘書に目をやった。
「お、おしり……」
「お尻がどうかしましたか、白木さん」
「りょうこのおしりが、さびしいの……」
「あら、我慢できませんか?」
「うん……」
 異様な会話に僕は戸惑いを感じた。白木秘書の様子が明らかに先ほどまでと違っている。先ほど
までは例え痴女だったとしても年齢相応のふるまいをしていたのが、今はまるで幼女だ。
 そんな僕の戸惑いに気が付いたのか、寺島院長が僕の方を向く。
「ああ、白木君は調教の過程でちと失敗があってね、特定の条件でああして退行現象を起こすんだ。
発症条件ははっきりしているから日常生活には影響はないんだがね」
 調教だの退行現象だのという物騒な単語に、僕は背筋がぞくっとした。それが表情に出たのか、
寺島院長が安心させようとしているかのように言葉を続ける。
「安心したまえ。過程のどこに問題があったかは既に分かっているので、君の調教に関しては同じ
失敗をする気遣いは不要だ」
 そんなことを言われても全然安心なんかできない、余計不安だ――そう言おうと口をあけた僕を
無視して、寺島院長は看護婦に指示を出した。
「新井君、白木君をなだめてあげてくれたまえ。佐伯君によく見えるようにな」
「はい、先生」
 看護婦はそう答えると、点滴のバッグやチューブの載っていたトレイから一つの道具を取り上げた。
医療用の器具を運ぶトレイに似つかわしくないそれは――男性器を模した形状の電動玩具、いわゆる
バイブレーターだった。サイズはかなり大きく、僕の勃起時を二回りは上回っている。
「じゃあ白木さん、今からこれを入れてあげますね」
「はやく、はやくぅ」
「あら、人にお願いをするときにはなんていうんでしたっけ?」
「ご、ごめんなさい――おねがいです、りょうこの、おしりまんこに、おちんちんのおもちゃをいれてくださぁい」

25 :
「はい、よく言えました」
 尻肉を両手で割り開き、ローションで濡れた尻穴をむき出しにして白木秘書は卑猥な玩具をねだった。
そのあまりに淫猥な光景に、僕は思わず息をのむ。
「あ、あんっ」
 バイブレーターの先端、亀頭に当たる部分が肛門に触れると、白木秘書はそれだけで淫らがましい
声を上げた。
「んっ、ふあっ、あっ、ああっ」
 ずぶずぶと自らの体内に沈んでいくバイブレーターに連動するように、白木秘書が声を上げる。
息苦しそうな喘ぎ声はしかし、明らかに苦痛ではなく悦びの声だった。
「ふあっ、はあぁ……」
 バイブレーターが挿入部の根本近くまで埋まり、電池ボックス部分を握っている看護婦の手が
白木秘書のお尻に触れるまでになる。白木秘書が満足げに大きく息を吐いた。
 カチリ。ウィンウィンウィン……。
「ふあぁっ!」
 スイッチの音とともに駆動音が鳴り響き、白木秘書が甘い声で悲鳴を上げる。男性器がびくんと跳ね、
透明なしずくを滴らせたのが両足の間からはっきりと見えた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>21
たゆんたゆんだと、吸ったり挟んだり縛ったり、出来る事のバリエーションも豊富でよいのですw
>>22
TSF経由やふたなり経由、女装経由など経路は沢山ありそうです。
>>23
ドモー
この後の主人公がエロエロされちゃうのにも、乞うご期待です。
壁|ノシ ソレデハ

26 :
いいね!

27 :
壁|・_・) ミジカイ…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んっ、あっ、ふあっ、んっ……」
 白木秘書の淫靡な喘ぎ声が部屋に満ちた。看護婦が白木秘書のお尻を貫くバイブレーターを
小刻みに動かすたびに、それまでと違う新たな声が上がる。白木秘書の男性器からは、透明な
液だけでなく、白く濁った粘液もこぼれ落ちている。
 そうして何分――ことによると何十分――かが経過したとき、突然白木秘書が背筋をのけぞらせて
悲鳴を上げた。
「んっ、あっ、ふああっ!」
 膝が折れ、リノリウム張りの床に崩れ落ちようとする白木秘書を看護婦が抱き留める。看護婦に
手放されたバイブレーターはしかし抜け落ちて床に落下したりはせず、白木秘書のお尻に突き刺さった
まま回転を続けていた。
「んっ、はあっ、はあ、んっ、はあぁ……」
 白木秘書は体を痙攣させながら、少しずつ呼吸を落ち着かせて行った。呼吸が落ち着くと、看護婦が
バイブレーターを引き抜いて再びアナルプラグを白木秘書に挿入する。
「どうかな、白木君を見てどう思ったかね?」
「どうって……」
 寺島院長の質問に、僕は返答する事が出来なかった。
 女性そのものの体に、平気で服を脱ぎ、男性器から尻穴までさらす行動。幼児に退行したかのような
言動に、卑猥な玩具で犯されて絶頂する有様……。
 有体に言って、白木秘書は変態性癖の上に精神疾患のある痴女(しかも元男性)にしか見えなかった。
「あれが君の未来の姿ということになるからね、よく覚えておくといい」
「……っ!」
 僕は息をのみ、危うくもれそうになった悲鳴を噛みした。この連中は、僕の体を薬で改造しようと
しているだけでなく、頭の方も改造するといっているのだ。
「な、なんで、そんな、ことを……?」
 震える声で尋ねると、以外にも寺島院長は素直に答えた。
「ああ、ある人物からの依頼でね。この薬はまだ臨床例が白木君しかないのだが、それを知ったその
人物が君を被験者に提供してくれたのさ。治験終了後に、女性化した君を調教して譲り渡すという
条件でね」
「だ、誰がそんな……」
「ふふ、それは会ってからのお楽しみということにしておきたまえ。予定では二か月後には会えるはず
だからね――さて白木君、新井君、戻るとしようか」
「はい、院長」
「はい」
 僕と寺島院長の会話の間に、白木秘書は服装を整え終わり、床の汚れも看護婦が掃除し終わって
いたらしい。悠然と白衣を翻す寺島院長の後ろに、バインダーを手にした白木秘書と医療器具を載せた
カートを押した看護婦が続く。
 白木秘書が片手で扉を押さえ、寺島院長と看護婦が部屋を出る。最後に部屋から出ようとした白木
秘書が、僕の顔を見て微笑んだ。
「……悲しむ必要は無いのよ」
「え?」
 つぶやくように白木秘書が言う。その意味が分からず――言葉の意味は理解できるが――聞き
返そうとする僕にもう一度微笑むと、白木秘書は病室の扉の向こうに姿を消した。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回からは調教編です。
>>26
どうもです。
壁|ノシ ソレデハ

28 :
いつにもましてイイ

29 :
ほしゅ

30 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んっ、んむっ、んんん〜っ!」
 狭い部屋に、金属の拘束台の軋む音と、僕のくぐもった呻き声が重なって響く。
 両足を開いた状態でリクライニングシートのような形の椅子に縛り付けられ、むき出しの下半身を
白木秘書と看護婦――新井涼子という名前らしい――に覗きこまれて、僕は顔から火が出そうな
恥ずかしさを味わわされた。
「どう? 気持ちいいかしら?」
 白木秘書の指が一本僕のお尻に潜り込み、直腸の中をかき回している。事前に綺麗に
(無理やりされた)とはいえ、そんな場所を他人に弄りまわされる恥ずかしさは想像を絶する
ものだった。
 僕のそんな気持ちを知らないかのように、白木秘書の指は僕の中を無遠慮に探り続ける。
綺麗にマニキュアが塗られた指にはたっぷりとワセリンがまぶされ、僕の肛門の締め付けを
無視してスムーズに出入りをしていた。
「うふふ、おちんちんがすごく固くなってるわね」
 白木秘書のもう片方の手は、僕のペニスをゆっくりと弄んでいる。こちらはローションにまみれた
掌が竿を握って緩やかにしごきながら、親指の腹でむき出しの亀頭をさわさわと撫でていた。
 ペニスからの気持ちよさと、アヌスからの異物感と、二人分の視線の恥かしさ――しかし僕は
悲鳴を上げることも出来ずに呻き続けるしかなかった。 口に押し込まれたボール型の口噤具
(ギャグ)に舌を押さえつけられ、その穴から涎をダラダラと溢すしか出来なかったのだ。
 僕のペニスが暴発しそうになると、白木秘書はそちらへの刺激を緩める。そのままお尻だけを
弄られ続けながら、ペニスが少し柔らかくなると再びそちらをしごかれ、亀頭を弄られる。ペニスが
固くなってぴくぴくと震えだすと、再びお尻だけを弄り続けられる。
 そうやって何時間が経過したのだろうか、幾度も幾度も限界寸前まで持っていかれてしかし
射精はさせられずに弄り続けられ、僕の精神の方が限界に達してしまった。
 縛り付けられたまま暴れようとした全身は疲れ切り、もはや力なく拘束台にもたれ掛るだけ。
アヌスは既に違和感など感じず、白木秘書の指による刺激を当り前のように受け入れている。
痛いほど勃起したペニスは、最早僕に苦痛しか感じさせなかった。
 涙と涎、それにペニスからの先走りを垂れ流しながら、僕はこの拷問が一秒でも早く終わって
くれることだけを願っていた。
「白木さん、そろそろ限界じゃないかしら」
「そうみたいですね。じゃあ今日はこれでお終いにしましょうね」
 新井看護婦と白木秘書の会話に、僕は『やっと終わってくれるのか……』とほっとして――次の
瞬間自分がいかに甘かったかを思い知らされた。
「!? んっ、んん〜っ! む〜〜〜っ!」
 白木秘書の指が僕のアヌスを激しくえぐり始め、逆の手がペニスを勢いよくしごき始める。
いい加減麻痺していたと思った部分からすさまじい刺激が送り込まれ、僕は背筋をのけぞらせた。
 ほんの数秒で僕は絶頂に達し、ペニスが体内のありったけを放出しようとする。その直前、
白木秘書は僕のペニスから手を放し、同時にもう片方の指先で僕の直腸内、ペニスの裏側
あたりを強く圧迫した。
 体内にあった、自分でもそんなものがあったとは知らなかったコリコリと固い部分を思い切り
えぐられて――僕は特大の絶頂を迎えた。
 今までのどんな射精よりも気持ちよく、勢いよく、精液が噴き出す。撃ち出された精液は僕の
胸元まで飛び、診療着の上に直線状に白い染みを作った。
 僕の肛門はぎゅっと収縮し、白木秘書の指を締め付ける。その感覚さえもが気持ちがいい
ように感じられ、僕は半ば無意識に幾度も肛門を収縮させた。
 やがて絶頂が去ると僕の全身は今度こそ完全に脱力し、力なく横たわりながらふうふうと
荒い息をつくことしかできなかった。ボールギャグの穴からは泡立ったよだれがだらだらと零れ、
僕の顎から胸元までを汚している。
 寝起きの直後のように全身の感覚が曖昧な中、ただ肛門を押し広げられる感覚とペニスの
裏側をマッサージされる感覚だけが鮮明だった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

31 :
ちょっと間が空いてしまいました。 ;o_ _)o ドゲザー
調教編は、まずは無理やり気持ちよくなってもらうところからなのです。

>>28
むむっ、これがいいということは、さてはあなたサド気がありますね?
それはさておき感想どうもです〜。

壁|ノシ ソレデハ

32 :
イイヨイイヨー

33 :
壁|・_・)ノ ハーイ
今回はエチィのは無しです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 その日僕が連れて行かれたのは、いつもの調教部屋ではなかった。
 いつものスーツ姿ではな、くゆったりしたサマードレス姿の白木秘書に導かれて、僕はその部屋に
足を踏み入れた。
 病棟の最上階にあるその部屋の窓は大きく、レースのカーテン越しに明るい日光が差し込んでいる。
落ち着いた花柄のエンボスの壁紙に、その壁にかかった風景画。木製の大きなベッドも手の込んだ
彫刻で飾られていた。ワードローブやテーブルといった家具はすべて白塗りだけど、病室のような
風景さは無く、上品な清潔さを感じさせる。
「この部屋は……?」
「うふふ、ヒカルちゃんにちょっと見せてあげたいものがあってね」
「見せたいもの?」
「時間まで少しあるから、ちょっと待っててね。そのあいだ紅茶でもどう?」
 白木秘書は僕の質問には答えず、はぐらかすように話題を変えた。
 今、僕の手足は拘束されておらず、その気になれば暴れることもできる。だけど部屋は病棟の
五階にあって窓から逃げるなど不可能だし、扉の外にはやたらと屈強そうな男性看護師がいるのが
分かっている。なんとか逃げる方法は無いかと考えつつも、僕は半ばあきらめの心境だった。
 そんなことを考えている僕をよそに、白木秘書は紅茶を入れている。ガラスのティーポットの中で
踊る茶葉の具合を見ながらカップを温めるその姿は、ドレスと相まってどこかの良家の令嬢か
貴婦人のようにも見える。とても本当は男性で、平気で局部をさらけ出す痴女(?)には見えなかった。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
 ソーサーにチョコチップクッキーの添えられた紅茶を受け取り、僕は丸テーブルのわきに置かれた
チェアに腰を落ち着けた。
 カップを口に運びながら、上目づかいで同じくカップに口をつけている白木秘書を見る。胸元の
切れ込んだドレスは魅惑的に盛り上がって下にたっぷりと質量があることを見せつけ、白く滑らかな
肌はレースカーテン越しの日光の中で輝いている様にすら見える。バストとは対照的に細いウェストは
座っていても分かるまろやかなヒップラインにつながって、その曲線だけで一つの美術品のように見える。
 信じられないのは、このボディラインがパッドやウェストニッパーなどの補正下着の類を全く使わずに
形作られているということだ。この体を見ていると、僕が女装をする時の様々な苦労――ウェストを
絞ったり胸やお尻をパッドでかさ上げしたり、ボディラインが出にくい服を探したりファンデーションを
胸元近くまで塗ったりといった事が、ものすごく無駄な努力だったんじゃないかと思えてくる。
 そんな風にちょっとだけ白木秘書に嫉妬しながらも、僕は気分を切り替えて久しぶりのお茶を楽しむ
ことにした。そうして無言でクッキーをかじりながら紅茶を飲んでいると、なんだかゆったりと落ち着いた
気分になってくる。僕は監禁された上におかしな薬を無理やり投与され、おまけに変態的な調教まで
されている身の上なわけだが――そんなことを忘れさせる、友人同士のお茶会のような雰囲気だった。
 コンコン、とドアがノックされる音が響く。と、白木秘書の顔にぱっと笑みが広がった。
「どうぞ」
 どこか弾むような声でノックの主を呼び入れながら、白木秘書はうきうきした様子で腰を上げる。
「遅れてごめん、姉さん。ちょっと院長と話し込んじゃって」
「ううん、いいのよ」
 入ってきたのは、白衣姿の若い男性だった。左胸に留められたネームプレートには
『診療内科:白木和也』とある。白木秘書と同じ名字で『姉さん』と呼ぶということは、その弟なのだろうか。
「そっちの子が?」
「ええ」
 短いやり取り。どうやら僕の事は先刻承知らしい。

34 :
「……あの、いったい何をしようっていうんですか?」
 僕は先程から気になっていたことを質問してみる。これまでの数日間とあまりにも違う今日の様子に、
僕は内心で不安感を覚えていた。せめてこれから何をされようとしているのか、それだけでも知って
おきたかったのだ。
 僕の質問に対する白木秘書の答えは、まさに『度肝を抜くような』という言い回しそのものの驚きを
僕に与えた。
「あのね、ヒカルちゃんに私と和也が愛し合っているところを見てもらいたいの」
「……は?」
 我ながら間が抜けていると思う声を出しながら――僕は白木秘書のニコニコとした笑顔を見つめた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>32
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

35 :
壁|・_・) マタモヤ エチナシ…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んっ、あむっ、んんっ……」
 涼子さんが和也さんの(苗字が同じで紛らわしいので名前で呼ぶことにする)ペニスに舌を
這わせ、竿から先端部までをなめ上げる。両手で捧げ持つようにしたペニスを唾液で濡らし
ながら、涼子さんの舌が何度も上下に往復している。尖らせた舌先で先端部を舐められる
たびに、和也さんのペニスがびくんと跳ねた。
 全裸でベッドの上に胡坐をかいた和也さんの股間に、同じく全裸の涼子さんが跪くようにして
口を寄せている。ベッドのわきに寄せられた椅子の上で、僕はかしこまってそれを見学する形だ。
「うふふ、和也のおちんちんこんなに硬くなってる」
 涼子さんがペニスから口を離し、上目づかいに和也さんを見る。
「姉さんがそんなに熱心にしゃぶるからだろ」
「ふふっ、おいしかったわ。和也も気持ちよかった?」
「……ああ」
「じゃあ、今度は私も気持ちよくしてくれる?」
「ああ」
 和也さんの受け答えはぶっきらぼうだけど、それは決して涼子さんを不快に思っているとか
嫌っているとかではなく、単に普段からそういう喋り方なだけのようだ。その証拠に、涼子さんを
抱き起して仰向けに寝かせる和也さんの手つきは丁寧そのもので、まるで壊れ物でも扱って
いるようだった。
 和也さんの左手が涼子さんの右足を大きく持ち上げ、僕にもよく見えるように股間からお尻を
さらけ出させる。涼子さんのペニスも和也さんに負けずに硬くなっていて、先端からは透明な
液が溢れ出して根元までを汚していた。お尻には黒い栓のようなものが見え、アナルプラグが
その尻穴を拡張しているのが見て取れる。
「なんだ、姉さんのここも漏らしたみたいになってるじゃないか」
「やあん、そんなに見ないで」
「今日は見せるためにわざわざここでやってるんだろ」
 和也さんはそう言いながら、、涼子さんのお尻に突き刺さるプラグに手をかけた。それが
ぐりぐりとこじられると、涼子さんが「んくうっ!」と甘い声を上げる。
「ほら姉さん、力を抜いてくれよ」
「あんっ、そんなっ、んっ、かずやがっ……!」
「俺が何だって?」
「もう、いじわる……」
 プラグで肛門を弄ばれて甘い声を上げながら、涼子さんは頬をふくらませて和也さんを
にらんだ。だけどしかめっ面は数秒も続かない。
「おねがい、早くおちんちん、和也のおちんちん、私のお尻まんこに頂戴……」
「ああ、ごめんよ」
 一言謝って、和也さんがプラグを一気に引き抜く。透明なローションの糸を引きながら引き
抜かれたプラグがベッドに転がり、涼子さんのお尻の穴が明るい光の中にむき出しになった。
 ローションに濡れたピンクの粘膜が妖しく光り、ひくひくと震えている。最初に見せられた
時にも思った事だけれど、その様子は排泄器官ではなく、あたかも何かを食べるための
摂食器官のようだ。
 その穴に和也さんのペニスの先端があてがわれ、亀頭と肛門の粘膜が密着する。その様子に、
僕は先の連想から、涼子さんのアヌスが和也さんのペニスを食べようとしているかのような
印象を抱いた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

36 :
前戯はエチには入りませんか

37 :
壁|・_・)ノ ゲリラトウカー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「行くよ、姉さん」
 和也さんはそう言うと、涼子さんの答えを待たずに腰を推し進めた。僕の目の前で、涼子さんの
お尻がこじ開けられ、いきり立った男の物に征服されて行く。白い肉球の狭間にある薄桃色の
穴が太い肉棒に押し入られていく様は、まさに『犯されている』という印象だ。
 しかし、涼子さんの様子に苦痛や嫌悪を感じさせるものは一切なかった。のけぞって無防備な
喉笛をさらしながら喘ぎ声を上げる様子は、『肉欲に溺れる』という表現そのままだ。
「あは、あはは、和也のおちんちん、私の中で、ぴくぴくしてる……」
「姉さんが、締め付ける、からだろ。ケツマンコの中も、痙攣してるじゃないか」
「だって、和也のおちんちん、私のお尻にぴったりで、とっても、気持ちいいんだもの……」
「ああ、姉さんの中の形、俺のにぴったりだよ」
「うふふ、きっと、いっぱいしたから、中が和也の形に、なっちゃったのね」
「じゃあもっとやって、俺専用にしてやるよ」
 喘ぎでとぎれとぎれの声で、二人が睦言をかわす。言葉の内容は淫らなベッドトークだけど、
二人がつながっている喜びに満たされているのは横から見ていれば明白だ。涼子さんの顔は
今まで見たこともないぐらい晴れ晴れとした笑顔で、和也さんの方も先ほどまでのしかめっ面は
跡形もなくなっている。
 そして、和也さんが腰を使い始めた。
 最初はゆっくり、それからだんだんと速くなっていく。急にペースダウンしたかと思うと、不意
打ちのように奥深くまで抉りこむ。一突きされるたびに涼子さんの声が上がり、明るい陽射しに
満たされた部屋が、どんどん淫らな空気で占められていくようだった。
 二人の両手はしっかりと握りあわされ、涼子さんの足は和也さんの腰をがっちりとホールド
している。和也さんに突き上げられるたびに涼子さんの乳房は躍り、まるで袋詰めのバレー
ボールが振り回されているようだった。
「もっ、もうだめっ、いくっ、いくっ、いっちゃうっ!」
 やがて涼子さんの喘ぎが切羽詰まった悲鳴になり、まさに絶頂しようとした瞬間――和也さんが
腰の動きをぴたりと止めた。
「ひっ、いくっ――え?」
「今日の目的を忘れちゃ駄目だろ、姉さん」
「えっ、あ、えぇ?」
 半開きの唇から一筋の涎をたらし、両目からは涙までこぼした涼子さんが寝ぼけたような
声を出す。その涼子さんを和也さんが抱き起し、ついで今度は自分が横になる。つまり正常位の
姿勢から、涼子さんが上になった騎乗位に姿勢を変えたわけだ。
 和也さんが動くたびに涼子さんが体をびくびくさせながら嬌声を上げる。多分、一つ動くたびに
お尻の中が複雑にかき回されているんだろう。姿勢を完全に変え終わった時には、涼子さんは
うつむいて荒い呼吸をするだけだった。
「ほら姉さん、その子に見せてあげなきゃ」
「んっ、うん、そう、ね……」
 二人の姿勢が変わったせいで、結合部――すなわち和也さんのペニスに貫かれている
涼子さんのアヌスと、ついでに涼子さんのペニスがよく見えるようになる。
「ほら、この姿勢だと自分で動かなきゃ」
「んっ、うん、わかった……」
 涼子さんは背後に手をつくと、正座状態だった脚をもち上げて足の裏をベッドにつけた。
そうして上体を軽くのけぞらせたまま、腰を上下させ始める。
「んっ……、ふあっ……、ひんっ……」
 ほぼいきかけた状態で脱力しているのかその動きは緩慢で、一往復に数秒はかかっている。
だけどその動きとは裏腹に、涼子さんのちょっと小さいペニスはこれが限界というほどに硬直し、
その先端から愛液を溢れ出させていた。そんな状態でも腰の動きを止められないほど気持ちが
いいのか――それを見ながら、僕はそんなことを考えていた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

38 :
>>36
とりあえず、二人が一番大事なところで一つになって愛を確かめるシーン(←過度に美化した表現)を
エチシンーと表現していますです。
壁|ノシ ソレデハ

39 :
>38
乙。
それはラブシーンでは?

40 :
壁|・) チラッ
再びこんな時間に投下〜。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 やがて少しして、涼子さんの腰の上下が止まる。
「はあっ、あうっ、も、もう駄目、おねがい、いかせてぇ、和也ぁ……」
「ん? いきたいならもっと腰を振ればいいじゃないか。姉さんは尻だけでいけるだろ」
「むっ、無理、もう、脚に力、はいんない……」
「しょうがない姉さんだなあ。俺にどうしてほしいんだい?」
「わ、私のお尻まんこ、おもいっきり突いて! 壊れるぐらい激しくして!」
「わかった。途中で根を上げないでくれよ」
 和也さんが腹筋運動の要領で体を起こすと、そのまま涼子さんの背中に腕を回してそっと
ベッドに横たえる。そのまま再び正常位で終わらせるのかと思ったが、和也さんはいったん
ペニスを抜くと涼子さんを腕を下に横になった姿勢に変え、自分はその背後から抱きつくように
横になる。
 再び和也さんが挿入すると、涼子さんのペニスからひとしずく、白い物が吐き出された。勢い
よく撃ち出される射精ではなく、溢れ出すようにとろりとこぼれ出てくる精液――これがいわゆる
『ところてん』と呼ばれる現象なのだろうか?
 そんなことを考えながら涼子さんのペニスを凝視している僕の目の前で、和也さんは涼子さんの
片脚を抱え上げて股間部を大きくさらけ出させた。涼子さんの固くなってひくひくと震えている
ペニス、そして和也さんのペニスに貫かれてみっしりと拡がり、半分まくれ上がった粘膜を
むき出しにしたアヌスが露になる。
「……よく見とけよ」
 和也さんがぼそりと言い、それから激しく腰を使い始めた。ペニスが肛門粘膜をまくり返し
ながら抽送され直腸をえぐりぬくたびに、涼子さんが悲鳴のような嬌声を上げる。一突きされる
たびに涼子さんのペニスが跳ね、透明な液と白い液を交互にふりまいて、シーツを汚した。
「ひいっ、いくっ、いっちゃう、いっちゃうっ!」
「ああ、俺も、もうっ……!」
「きてっ、私の中っ、和也のザーメン、私の中にっ!」
 そして最後の瞬間。和也さんの腰が一番奥で急に止まったかと思うとびくびくと震え――
タイミングを合わせたように涼子さんのペニスが盛大に白い物を吐き出す。
 和也さんの両腕は涼子さんの体をがっちりと抱き込んで、見ようによっては無理やり押さえ
込んでレイプしているようにも見えるが、涼子さん自身の腕が和也さんの腕にしっかり絡み
付いてそうではないことを示している。
 二人は固く結びついたまま動きを止め、僕はそれをじっと見つめる。物音と言えば二人の
荒い呼吸だけ。その状態がどれぐらい続いたのか――数秒か、数十秒か、もしかしたら数分か
――、ふと我に返った僕は慌ててふたりから目をそらせた。
 涼子さんの、美しい女性にしか見えない体と、その股間にある男の物。弟である和也さんとの
セックス。ペニスを嬉しそうにしゃぶり、そのペニスにお尻を貫かれて喜びに悶える姿。精液を
垂れ流しながら自分の中にも注がれて絶頂する痴態。
 目を離しても、それらが頭の中をぐるぐると渦巻いて消えようとしない。なんとかそれを頭から
追い出そうとして視線をさ迷わせ――僕は自分のペニスがいきり立ち、入院着の前に透明な
染みを作っていることに気が付いた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>39
ラブなエチシーンということで一つ。
壁|ノシ ソレデハ

41 :
期待

42 :
ところてんいいよね

43 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……あら」
 ベッドに横たわり、体を小さく痙攣させながら荒い息をついていた涼子さんが、何かに気が付いた
ような声を上げる。その視線は僕を――正確には僕の股間の染みを捉えていた。
「うふふ、私たちのセックスを見て興奮した?」
 赤くほてった頬、とろんとした目、まだすこし荒い呼吸――そんな状態の涼子さんの口から出た
言葉は、恥じらいの欠片もない淫らなものだった。
「え、いえ、そんなこと、無いです、よ……」
 僕は答える。しかし椅子の上で前かがみになり、腰の前を両手で押さえながらでは説得力も何も
あったものではない。僕の言葉を聞いた涼子さんも、「くすっ」と笑っていた。
「おちんちん、苦しくない?」
「……」
 僕はうつむいて涼子さんから視線を逸らした。だけど、そちらを見てはいなくても涼子さんが僕を
凝視しているのが感じられ、かえってその視線が恥ずかしく感じられてしまう。
 だいたい、痴態を晒していたのは涼子さんの筈なのに、僕はそれを見ていた方なのに、なんで
僕の方が恥ずかしい思いをしなくちゃいけないんだろう――そう思って顔を上げると、予想通り
こちらを見ていた涼子さんと視線が合った。
 いまだに和也さんと繋がったまましどけなくベッドに横たわる涼子さんの姿に、僕は再び顔が
熱くなるのを感じる。
「……いらっしゃい」
 ベッドをポンポンと叩いて、涼子さんが言う。そのジェスチャーの意味は明白だけど、僕はそれに
従うべきか迷った。
 もしここで従ってしまったら、取り返しのつかない事になるんじゃないか――そんな予感がしたからだ。
 涼子さんはそれ以上僕の事を急かしたりはせず、ただ黙ってこちらを見ている。逃げたい、
けれどこの部屋に逃げ場はない。それにペニスが苦しいのは本当の事だった。今までになった
ことが無いほどカチカチになった僕のペニスは、鈍い痛みさえ訴えるほど疼いている。
「……全部出させてあげる」
 涼子さんはそういうと、舌を出して唇をぺろりと舐めた。潤った唇がなまめかしい濡れた光を放つ。
それを見た僕の中で、何かが限界を超えた。気が付くと、僕は椅子からゆっくりと立ち上がり、
招かれるままにベッドに上がろうとしていた。
 まだ引き返せる、引き返せ――そんな声が自分の中のどこかから聞こえてくるけれど、一度動き
出してしまった体はもはや後戻りしようとはしなかった。
 ベッドに片膝をかけ、スリッパを放り落とすように脱いだ。そのままベッドに上がり、涼子さんの
前ににじり寄る。しかし、涼子さんの顔の前で膝立ちになったところで、次はどうすればいいのか
僕は戸惑った。
「自分でまくって出して」
 言われた直後には言葉の意味が分からず、一瞬後に涼子さんが何を言っているのかを理解する。
入院着の裾をまくれと言われているのだと理解して、僕は硬直した。
 もしここでそんなことをしたら、下着を穿いていない僕のペニスは丸出しで、固くなった上に先走りで
ドロドロのそれを涼子さんのみならず和也さんにも晒す事になる。
 もちろん今まで涼子さんには何度もそれを――それどころかお尻の穴まで――見られているわけ
だけど、拘束されて無理やり曝け出させられるのと、自分で曝け出すのでは大違いで、しかも今は
和也さんまでいる。そう考えるとあまりの羞恥心に、入院着の裾をつかんだまま僕の腕は硬直して
しまった。
「……俺の事なら気にするな」
 身動きできずにいた僕に、今度は和也さんが声をかけてきた。
「俺は医者だぞ、人間の体なんか見慣れてる。それに君の方もさっき俺の裸を見ただろう」
 そうは言われても、恥ずかしいことに変わりはない。だけど、そう考えると心理的なハードルが
一段下がった気はする。
『この人は医者、この人は医者……』
 心の中で自分に言い聞かせながら、僕は震える手で入院着の裾をそろそろとまくり上げていった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

44 :
>>41
ドモー
>>42
とってもエロっちくていいですよね〜。
壁|ノシ ソレデハ

45 :
>>30の看護婦さんは新井京子さんでは?

46 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 僕のペニスが外気にさらされ、同時に涼子さんと和也さんの視線にも晒される。恥ずかしさに、
僕は思わず目を閉じて二人から顔をそむけた。しかし体の方はそれ以上は動こうとせず、
両手は入院着の裾を離そうとはしない。目を閉じていると、自分の呼吸がやけにうるさく聞こえる。
同時に、下腹部に二人分の視線を感じ、その部分が熱を帯びたように感じられる。
「ふふっ」
 涼子さんの声――それがペニスの先端からほんの数センチの位置から聞こえ、同時に吐息が
かかるのが感じられる。涼子さんの顔が僕のペニスからほんの数センチの位置にあり、おそらくは
それを凝視しているのを想像した瞬間――僕のペニスがびくんと震えた。
 いつものように拘束されて無理やりさらけ出させられているのではなく、自分で服の裾をめくり
上げていることを考えると、自分がとても恥ずかしいことをしているのではないかと思えてくる。
涼子さんにはいつも見られているとか、和也さんは医者だとかそういう問題では無く、『僕自身が』
『自分でさらけ出している』という事実――それを意識すると、恥ずかしさに鼓動が早くなり、
体温がどんどん上がっていく。
 しかしそれと同時に二人の視線にさらされるペニスはどんどん固くなり、先端からは透明な
粘液があふれ続けているのが感じられる。
 ペニス自体をさらしていることに加えて、その自分自身の反応がより一層羞恥心をあおる。
僕はこの後どうしていいかわからず、下半身をさらして顔をそむけたまま、ベッドの上で
硬直していた。
「……くすっ」
 再び涼子さんの含み笑い――その直後、僕のペニスの先端が熱くて柔らかいものに包まれた。
見なくても、何が起きているのかはわかる。涼子さんが、僕のペニスをその口に含んだのだ。
 そこからほとばしった電気のようなものに、僕の下半身が痙攣した。それを無視して、涼子さんは
僕のペニスをどんどん咥え込んでいく。あっという間に、竿の中ほどまでが涼子さんの口に銜え
込まれてしまった。
 涼子さんの舌が先端をつつき、敏感な粘膜を責め立ててくる。快感に僕は金縛りになり、
全身を硬直させたままその責めを受け続けた。
「んっ、はあっ、うくっ……」
 涼子さんの舌が僕の先端をつつき、舐め回し、竿に巻きつき、焦らすように舐り上げる。
そのたびに僕は抑えきれない快感にあえぎを漏らし、熱い息を吐いた。
「んっ、んっ、んんっ!? ぷはっ、和也?」
「ごめんよ、姉さん。だけど俺の方も我慢できないよ」
「ちょ、ちょっと待って、今ヒカルちゃんに――」
「ごめん。だけどこの一週間姉さんが泊まり込んでるから、俺もだいぶ溜まってるんだよ」
「きゃっ! あんっ!」
 ペニスへの刺激が途絶え、二人の言い合う声が聞こえる。何事かと目を開けてみると――僕の
前で四つん這いになった涼子さんの腰を後ろから鷲掴みにして、和也さんが自分のペニスを
叩き込んでいた。
「んっ、もうっ、ふあっ、しかたないわ、はあっ、ねえ」
 背後から半ば強引に犯されながら、しかし涼子さんは抗う気配もなくそれを受け入れている。
むしろその声には、喜びの気配さえ感じられた。
「あんっ、ごめんね、んっ、ヒカルちゃん、んっ……」
 和也さんの一突き毎に喘ぎながら、涼子さんが再び僕のペニスを口に含む。膝立ちになった
僕と和也さんの間で四つん這いになり、前後を二本のペニスに貫かれながら――その表情は
快感と喜悦にほころんでいた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>45
はわわ、間違えた。><
ご指摘感謝です。
壁|ノシ ソレデハ

47 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 僕のペニスに口で奉仕しながら後ろから和也さんに激しく突かれ、涼子さんが苦しげな声を上げる。
その姿を見て、僕の中には不思議な感情が沸き起こっていた。
 おかしな薬を使われて、本当は男性なのにこんなペニス以外は女性にしか見えない――それも
豊かなバストにくびれたウェスト、まろやかなヒップにすらりとした脚というかなりのスタイルだ――体に
なって、お尻を性器に改造されてペニスで思う存分に犯されている。
 自分がそうされつつあることを考えると、恐怖感を感じてもいいはずだ。いや、もちろんそういう思いも
あるのだけれど、それより大きく感じられるのは羨望――うらやましいと思う気持ちだった。
 僕の女装のように化粧と衣装で表面だけを装うのではなく、体やセックスまでも女性になる――その
事がとてもうらやましく感じられるのだ。
 和也さんにお尻を犯されながらおいしそうに僕のペニスをしゃぶる涼子さんの姿を見ていると、それが
とても幸せなことなんじゃないかと思えてくる。
 涼子さんと和也さんが愛し合っているのは傍目にも良く分かる。本当は男同士だとか、『姉さん』と
いうからには姉弟(兄弟?)なんだろうとか――そういうものをすべて抜きにして愛し合う二人が、
素直にとても羨ましい。
 そして、性の快楽に浸る涼子さんの姿は、とても綺麗だった。お尻を犯されて喜ぶのも、ペニスを
喜んでしゃぶるのも、淫らで淫猥で、とてもいやらしいことの筈なのに。
 僕もそんな想像をしながらオナニーをしたことはある。女装したまま、自分が完全な女の子になった
つもりになって、兄に抱かれて貫かれているシーンを想像しながらペニスをしごいたのだ。一度だけ
やったそれはものすごく気持ちのいいことだったのだけれど、その快感の強度に比例するように、
終わった後の虚しさもまた強烈なものだった。後片付けをしながら涙が出そうになり、僕はそれを
二度とやろうとは思わなかった。
 だけど、涼子さんはそんな虚しさや悲しさを感じることは無いはずだ。だって、涼子さんのアヌスを
貫いているペニスは虚しい想像の産物ではなくて、しっかりとした肉体を持った和也さんの物なの
だから。和也さんが果てれば再びその精液を直腸に流し込まれ、涼子さんも再度の絶頂に至るの
だろう。おそらくはそれを期待して、激しいピストンにさらされながら涼子さんの腰もいやらしく
うねっている。
 その涼子さんの姿を見ながら、僕の頭は羨ましさとペニスから昇ってくる快感に沸騰していた。
 やがてついに限界を迎えた僕は、涼子さんがひときわ強く吸引を加えてきたはずみに射精をした。
 腰の奥底が収縮し、筋肉の脈動が白濁した液体を僕の中から絞り出す。涼子さんはすべてを口で
受け、あとからあとから出て行くそれを一滴もこぼさずに飲み下す。
 腰から力の抜けた僕がベッドに座り込むと、間もなくして和也さんも熱い精を涼子さんの中に放った。
すでに限界だったところにそれでとどめを刺されたのだろう涼子さんもまた精を放ち、シーツに直線状の
染みを作った。
 うつぶせになってはあはあと喘ぎながら、涼子さんはいやらしく腰を動かし続けている。いまだに
挿入されたままの和也さんのペニスをお尻で味わい続けているのだろうか。
 それを見ながら、僕は不思議な焦燥感のようなものに捕らわれていた。
 精液は一滴残らず吐き出したはずなのに、なぜかいまだに腰の奥に疼きが残っている。何かが
足りないような気がする、何かが……。
 腰をもじもじとさせて両足をすり合わせると、両足の付け根の間、ちょうどペニスとアヌスの間あたりで
快感のようなものが感じられる。つられるようにアヌスにぎゅっと力を入れると、その快感がはっきりと
した刺激となって背筋を駆け上がった。アヌスに力を入れたりゆるめたりしながら太腿をこすり合わせて
いると、その快感がどんどん大きくなってくる。
 ふと気が付いて視線を上げると――涼子さんがにこにこと笑いながら僕を見ていた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

48 :
つC

49 :
ほしゅ

50 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「うふふっ。どうしたの、ヒカルちゃん?」
「な、なんでもありません……」
「ほんとうかなあ?」
 涼子さんの手が僕に向かって――僕の股間に向かって伸びてくる。後ずさりしてそれから
逃げようとして、ベッドのヘッドボードに背中がぶつかった。横に逃げることを思いつけず
一瞬硬直した隙に、涼子さんの指先が僕の股間に触れる。
「んっ……」
 涼子さんの指先が僕の股間部、骨盤の底に当たるあたりをぐりぐりと押した。てっきりペニスの
方を責めてくるのかと思っていたので、これは予想外だった。
「ふあっ……」
 りょうこさん先ほど太腿をこすり合わせていた時と同じ快感が、その数倍の強さで湧き上がる。
足腰から力が抜け、膝が開いて僕のペニスからアヌスまでがむき出しになってしまった。
 涼子さんは手のひらを上に向けるようにして、中指と薬指で僕の股間を摩擦し続ける。そのたびに
どんどん快感が強くなり、僕から逃げようとする気を奪っていくようだった。入院着の裾を両手で
つかんでまくり上げ、半ば自分から恥ずかしい部分をさらけ出して、僕は快感に喘いだ。
「こっちは、どうかしら……」
「ひっ!」
 唐突に、涼子さんの指が下に滑る。ひくひくと収縮していた肛門を撫で擦られて、僕は不意打ちに
悲鳴を上げた。涼子さんの指はそのまま僕のアヌスの中心をえぐり、こじ開けるかのような動きをした。
 その動きを、僕は拒否する事が出来なかった。
 腰が抜けているとは言っても、腕は動くのだから涼子さんの手をつかめばいい。そうでなくても、
『やめて下さい』と言う事は出来るだろう。
 だけど、僕はそのどちらも実行する事が出来なかった。
 肉の隙間をこじ開けられて体内に侵入され、好き勝手に弄り回される――これから起きるはずの
事が分かっていながら、僕はそれを拒絶する事が出来ないでいた。どうしてかと言えば――それが
とても気持ちいと言う事を僕の体は、そして心も、よく知っているからだ。
 拘束されながら幾度の涼子さんの指で責められて、お尻の中にペニスよりずっと気持ちのいい部分が
あることを何度も何度も教え込まれた。
 そして今、目の前で涼子さんと和也さんの交わりを見せられ、お尻を犯されるのがいかに気持ちの
いいことなのかを見せつけられた。性器と化したアヌスをペニスで貫かれて二人が一つになることが、
心の奥底までを満たしてくれるものだと言う事を知らされた。そして体内に精液を注ぎ込まれると
いうのが、おそらく僕には想像もできないような快感なのだと教えられた。
 そして――快感の予感に震える僕のアヌスを、涼子さんの指が貫いた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>48
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

51 :
いいね〜やっぱり

52 :
壁|・_・)
ちょっと詰まったので小ネタでも。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
とある休日、デパートに夏物を買いに来た四人。
ふとアンティークショップのショーウィンドウに目を留めるアキ。
アキ「……」
リカ「どうしたの、アキちゃん」
アキ「うん、あれ……」
ユキ「これは……籠手ですか? なんだかでっかい宝石がついてますけど」
ユカ「アクセサリーにしちゃデカすぎるんじゃないの?」
アキ「なんだか呼ばれてるみたいな気が――」
突然、轟音とともにすさまじい揺れがデパートを襲う。
倒壊は免れたものの、天井の化粧パネルが落下して四人を襲った。
ユキ「――お姉ちゃん、アキ先輩、リカさん!」
雪の悲鳴じみた叫びに意識を取り戻すアキ。目を開けると、非常灯の薄暗い明かりだけが変わり
果てたフロアを照らしている。果たしてどれだけの時間意識を失っていたのか……。
アキ「ユキちゃ――痛っ!」
体の向きを変えようとして、足首から走る激痛に呻くアキ。
見ると、右脚が転倒した大きなラックと天井から落下してきた石膏パネルの下敷きになっている。
首だけで周りを見回すと、ユカとユキも同様に落下物の下敷きになり、少し離れたところで
倒れているリカは下敷きにはなっていないが、うつぶせのままピクリとも動かない。
他にもあちこちで、買い物客や店員が怪我に呻いている。
ふと、鼻を衝く異臭に気づく。暗くて良く分からないが、きな臭いにおいとビニールかプラスチックの
焼ける匂い、そしてかすかな煙が漂っている。
アキ「か、火事!? いけない、早く逃げないと!」
しかし脚の上にのしかかる重量はびくともせず、どけることも脚を引く抜くこともできない。
このままでは全員焼か窒息か――焦ってあたりを見回すと、すぐそばに先ほどの籠手が
転がっている。手の甲に象嵌されている巨大な赤い宝石がその内側から不思議な光を放ち、
呼吸するようにゆっくりと脈動していた。
アキ「なに、これ……」
不思議な光に見せられ、今の状況も忘れてそれに見入る。催眠術にかけられたように手が勝手に
動き、その籠手をつかみ上げた。そして指先が赤い宝石に触れた瞬間――

53 :
アキ「っ!?」
硬い金属で出来ていたはずの籠手が突然分解し、半液体の無数のワイヤーになってアキの体に
絡み付く。衣服をずたずたに引き裂いて体を覆った金属が再び硬化し、白銀色の甲冑を形成した。
それと同時に全身に力がみなぎり、右脚を絶え間なく襲っていた痛みが嘘のように消え去る。
アキ「!?」
軽く身じろぎをしただけで、ガラガラと音を立てて石膏パネルの残骸が崩れ落ちる。瓦礫の下から
たやすく脱出したアキは、気を取り直すとまず倒れたまま身動きもしないリカの所へ向かう。幸い、
目立った外傷はなく呼吸も安定している。どうやら気を失っているだけのようだ。
次にユキたちの所に向かう。
ユキ「アキ先輩!? その格好……?」
アキ「なんだかわからないけど、それは後で! 今は早く逃げないと!」
瓦礫を手早くどけてユキたちを助け出す。さらに何人かを瓦礫の下から救い出したときには、すでに
はっきりそれと分かるほどの煙があたりに漂っていた。
リカを背負い、煙を避けて避難しながら、アキは自分の右手を見た。微かに発光する赤い宝石を
見ながら、アキは自分が何かとてつもないことに巻き込まれたんじゃないかという予感を感じていた。
                                                   <続かない>
リリ ・▽・) ダメカナ
「という話を次の号に書こうかと思うんですが」
||イ;・ω・) ダメダヨ
「うちの部活の文芸誌ってそういう話を載せてよかったんだっけ」
ノノゝ・ヮ・ノ カッコイイジャナイ
「じゃあユカはエクスカリバーの適合者って事かしら」
川 ゚д゚) ギャクデショ
「だからあんたたちは私をなんだと思っているのか小一時間」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>51
ドモー
しかし少し詰まってしまいました……。
心情描写大目にしてみたらどうも難産気味なのですよ。
壁|ノシ ソレデハ

54 :
blueさんコメントできなくてすいません
最近忙しくて、なかなかこっちに来れなくて
難産だとは大変ですが、偉そうなことはいえませんが、ゆっくりご自分のペースで、ご自分が納得するかたちで書いてください
我々はいつもすごく面白く読んでおりますよ

55 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んっ……!」
 その瞬間、お尻から背筋を駆け上がってきた電撃のような快感が僕にいやらしい喘ぎ声を上げさせ、
僕は慌てて歯を食いしばった。
「んっ……、はぁ……」
 涼子さんの指はまだ指先が肛門に食い込んでいるだけだというのに、その部分はどんどん気持ち
よくなり、同時に物足りなさを覚えている。僕の肛門は勝手に収縮を繰り返し、まるで涼子さんの指を
自分から飲み込もうとしているようだった。
「くすっ……」
「んっ!」
 涼子さんは軽く腕をひねり、僕に食い込んでいる指をほんの少しだけ奥に進めた。
 たったそれだけで、お尻の入り口からまたもや快感が湧きあがり、僕は再び必で声を抑える
ことになる。
「気持ちいいなら、声を出していいのよ?」
「いやです、そんな、恥ずかしい……」
「あら、気持ちいいのは確かなのね」
「っ!」
 涼子さんの言葉に、僕は頬が熱くなるのを覚えた。たぶん僕の顔は真っ赤になっているだろうと思う。
「うふふ、ヒカルちゃん可愛い」
 なぜか楽しそうな涼子さんは、そのままどんどん僕のアヌスに指を押し込んでくる。
 やがて根元まですっかり埋まった指が、僕のお尻の中をゆっくりかき回し始めた。
 強くは無く、むしろ焦らすようにお尻の中を撫でまわされながら、僕は悲鳴だか嬌声だかわからない
ものを必に噛みし続けた。
 内側の柔らかい部分をまさぐられると、そこからぞわぞわとくすぐったい快感が湧きあがる。
同時に、涼子さんの指をぎゅっとくわえこんでいる入り口部分は、なんだか物足りないような
じれったさに襲われる。
「ねえヒカルちゃん」
「……はい」
「指、もう一本、入れていい……?」
「……はい」
 涼子さんの質問に、僕は半ば無意識のうちに肯定の答えを返していた。
 指が引き抜かれ、お尻からの刺激が途絶える。
 大きく息を吐いた瞬間、再び、今度はいきなり奥まで、涼子さんの指が僕を貫いた。
「んっ、ふあっ!」
 先ほどの二倍押し広げられた肛門は、涼子さんの指をぎちぎちと音がしそうなほど締め付けながら、
同時に無理やり押し広げられる満足感を訴えている。
 内側は二本の指先にまさぐられ、押し広げられ、つつきまわされて、こちらも先ほどとは比べ物に
ならない快感を覚えている。
「あっ……、んっ……、くうっ!」
 内側から二本の指でペニスの裏側を押されると、そこから小さく爆発するように快感が湧き起こる。
同時に抑えきれない喘ぎが僕の口から洩れ、そのたびにさらに快感が強まるような気がする。
「うふふ、ヒカルちゃんのお尻まんこ、私の指を食いちぎっちゃいそうよ」
「……」
「ねえ、お尻、気持ちいい?」
「……」
 涼子さんのとても恥ずかしい質問に、僕は今度は答えを返す事が出来なかった。それを認めて
しまえば、引き返すことのできない一線を越えてしまいそうな気がしたからだ。
 しかし――

56 :
「あら、気持ちよくなかったかしら。残念ね。じゃあ、もうお終いにしましょうか」
「っ!」
 涼子さんが指を引き抜く方向に動かす。ゆっくりと引き抜かれていくそれの、第一関節が肛門を
通り過ぎたのが感じられた時――
「き、気持ちいいです!」
「そう。よかった」
 涼子さんの指が再び奥まで突き込まれ、僕の中を占領した。僕の中でその指が暴れるたびに、
お尻から腰がとろけるような快感が湧きあがってくる。
 ぴんと伸ばした指を出し入れされると、こすられる肛門が焼けるような快感を訴える。
 お尻の中で指を広げられると、無理やり内部を押し広げられる事にぞくぞくする。
 鉤爪のように曲げた指先で中をつつかれると、その部分からつんとした快感が湧きあがる。
「んっ、ふあぁっ、くっ、んんっ――」
 快感に屈服した僕は、次第に大きな声を出し始めた。我慢しようにも、我慢すればするほど中に
こもった快感が強くなるように感じられ、圧力鍋から吹き出す蒸気のように喘ぎ声が漏れてしまうのだ。
 指でこれなら、もしペニスを入れられたらどうなるんだろうと考えて――僕は自分の考えに愕然とした。
 いつの間にか、あんなに拒んでいたはずのアヌスの快感に自分が溺れかけていることに気が付いたからだ。
 しかしそんな考えも、お尻から途切れず送り込まれてくる快感に押し流されてゆく。先ほどペニスを
咥えられた時よりもずっと強く感じられるアヌスの快感に、最早僕の理性は完全に押し負けていた。
「あっ、あっ、あんっ!」
 涼子さんの指が僕のペニスの裏側、前立腺を後ろから抉る。その刺激がとどめとなり、僕は再びの
絶頂を迎えた。
 先ほどとは異なる、ずっと重いが緩やかな感じの快感が、お尻から延々と湧き上がり続ける。
 快感に溺れて腰をびくびくと震わせ、ペニスからは再び精液を垂れ流しながら、僕は自分がもう
引き返せないところまで来てしまったんじゃないかとぼんやり考えていた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>54
ありがとうございます。
楽しんでもらえるとこちらもうれしいのですよ〜。
壁|ノシ ソレデハ

57 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「少しづつ育ってきたわね……。どうかしら、京子さん」
「アンダー差が79mmですから、まだAAですね。とはいえ順調です」
 涼子さんの問いかけに、看護婦の京子さんが僕の胸からメジャーを外しながら答えた。
 毎日飲まされている薬のために、僕の体は少しずつだけど女の子に変わっていっている。
その変化の具合を確認するために毎日身体測定をされているのだけれど、やはり変化が最も
顕著なのは胸回りだった。
 わずかずつだけど確実に膨らんでいる乳房は、もうすぐブラジャーが必要なサイズになるだろう。
 今までにも、女装コスプレのために何枚も重ねたパッドを固定するために、スポーツ用ブラジャーを
使ったことはあった。まさか自前のバストのために使うことになるとは、その時には考えもしなかったの
だけれど……。
「じゃあヒカルちゃん、こっちへ」
 涼子さんが診察台を指さす。太腿と脹脛を乗せる開脚台が付いたそれは、本来ならば女性が
婦人科の診察を受ける時に使われるものだ。だけど今は、僕を拘束して恥ずかしい部分を曝け
出させるために使われている。
 僕は、一瞬躊躇しながらも、自分の足でそれに座った。
「はい、脚を台に乗せて」
 ごくりと生唾を飲み込んでから、涼子さんの指示に従う。これで涼子さんの目には、僕のペニスと
アヌスが遮るものなく晒されているはずだ。
「うふふ、素直になったわね。最初はあんなに嫌がっていたのに」
「どうせ嫌だって言っても、無理やり乗せるんじゃないですか……」
 最初の頃は、むろん僕もこんなに素直に言う通りにはしなかった。しかし、たとえ拒否をしても、
その場合は屈強な看護士に二人がかりで取り押さえられて無理やり足を開かされて手足を拘束
テープでぐるぐる巻きにされるだけの事だ。何度かそれを経験した挙句、余計な恥ずかしさを味わう
よりは、と僕は考えるようになっていた。
「そうね。でもヒカルちゃんが素直になってくれて嬉しいわ」
 そう言いながら、涼子さんは傍らの術具台からローションのボトルを取り上げた。
 ポンと音をさせて蓋を開け、中身を掌に出していくのを見ていると、なんだか鼓動が激しくなってくる。
同時に呼吸も少しづつ激しくなっていく。
 最初はこんなじゃなかった。だけど、数日前に涼子さんと和也さんのセックスを見せつけられて以来、
どういうわけか僕はこんな反応をするようになってしまった。
 涼子さんがローションを人差し指に掬い取り、僕の肛門に塗り付けた。それから、円を描くようにして、
ローションを塗り込みながらそこを解していく。
「んっ……」
 自然に声が出、慌ててそれを押しす。しかしそうすると、お尻からのくすぐったい快感が体の中に
こもるような気がする。声を出してそれを涼子さんたちに聞かれるか、我慢して余計に快感に悶える
羽目になるか――恥ずかしい二者択一に、頭の中が沸騰しそうな気分だった。僕は両目をぎゅっと
つぶり、顔を涼子さんからそむけた。
「んんっ!」
 涼子さんの指が、僕の中に潜り込んでくる。お尻の穴が広げられっぱなしになり、反射的に
涼子さんの指を締め付けた。
「うふふ、私の指が千切れちゃいそう」
 涼子さんは笑いながら指を出し入れする。肛門の粘膜をこすり上げながら出入りされる感覚に、
背筋がぞくぞくと震える。このぞくぞくが、気持ち悪さのせいなのか、それとも快感なのか――僕には
もうそれが判断できなくなっていた。
 以前なら、『虫にたかられたのと同じで気持ちが悪いせいだ』と断言出来ただろう。しかし今は、
その感覚が嫌悪感だとは言い切れなくなっていた。
 突然、涼子さんが指を引き抜く。普段ならもっとずっと時間をかけて焦らされるはずなのに。
「じゃあ、今日からこれを使いましょうね」
「え……?」
 目を開けて、涼子さんの方を見る。涼子さんが手にしているのは――小さい、しかし確かにペニスの
形をした、バイブレーターだった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

58 :
徐々に女性化するいい!

59 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「い、嫌……」
 それを見た瞬間、背筋がぞわっとした。
 確かに、今までだってさんざん涼子さんの指で僕のアヌスは弄り回されてきた。ペニスに触れられずに、
お尻の中だけを責められて逝ってしまった事も既に一度や二度ではない。
 だけど、今突きつけられているそれは指とは根本的に違う。
 おもちゃとはいえ、ペニスを受け入れてしまったら――引き返せない段階を、さらに一歩踏み込んで
しまうことになるだろう。
「やめ、やめて、下さい……」
 歯の根が合わず、言葉がどもりがちになる。しかし、僕のそんな弱々しい拒否を、涼子さんは
やんわりと、だがきっぱりと拒絶した。
「大丈夫よ、ちっともこわくないの」
 診察台の横に回り、涼子さんは僕の頭に手を乗せる。むずがる子供にするように頭をそっと撫で、
僕を落ち着かせようとしているようだ。
「それに、とっても気持ちのいいことなのよ」
 たしかに、涼子さんの指でアヌスを責められて絶頂して射精するのは、自分でペニスをしごくのより
ずっと気持ちのいいことだった。
 だけど、それとこれとは話が違う。
 怖いものは――どうしたって怖いのだ。
 そんな僕の心情が分かるのか、涼子さんはそれ以上の無理強いはせず、僕の頭を撫で続けている。
不思議なことに、優しく頭を撫でられているとだんだん恐怖感が無くなってくる。いつの間にか、呼吸と
心拍が落ち着いているのが自分でもわかった。
「……いい?」
 涼子さんが穏やかな声で尋ねてくる。
「……はい」
 自分でも意外なことに、僕はそれに肯定の返事を返した。恐怖にガタガタ震えていたところを優しく
撫でられて、涼子さんの言うことを聞く気になったのか――後で考えてみればマッチポンプもいい
ところな話だった。
「じゃあ、力を抜いて、リラックスしてね」
 そういいながら、涼子さんはバイブレーターにローションをふりかけ、全体に塗り広げていった。
ローションにまみれて濡れたように光るペニス型のおもちゃは、とても卑猥な印象を僕に与えた。
 涼子さんが僕の両足の間に移動し、股間を覗き込む。剥き出しのペニスとその下のアヌスを凝視
されているのが感じられて、せっかく落ち着いた心拍がまた早くなってきた。
 そして恥ずかしさに目を閉じ、顔を逸らせたちょうどその時、肛門に押し付けられる物の感触があった。
丸っこくて、少し柔らかくて、指先よりずっと太い――バイブレーターの亀頭の先端だ。

60 :
「……っ!」
 ぐりぐりと押しつけられ、肛門が押し広げられていくと、指とは比べ物にならない圧迫感がある。
反射的に力が入ってしまい、それが余計に圧迫感を増すことになる。痛みはあまりなかったが、
無理やりこじ開けられ、押し拡げられる事に、僕の体は僕の意思とは関係なく全力で抵抗をしていた。
「ヒカルちゃん、もっと力を抜いて、落ち着いて!」
「やっ、むりっ、むりでっ、すっ……。もう駄目えっ!」
 感触からするとまだ亀頭の一番太い部分が肛門を通過していないはずだった。これ以上拡げられたら
体が裂けてしまう――そんな恐怖感に襲われて、僕は悲鳴を上げた。
 その直後――お尻にかかっていた力が急に消え、僕はぐったりしながらぜぇぜぇと荒い息をついた。
「……京子さん、代わって下さい」
「はい」
 涼子さんはバイブレーターを京子さんに手渡すと、再び僕の横に移動した。僕の右に立ち、診察台の
手すりを握りしめていた僕の右手を取る。
「……?」
「大丈夫よ、ね?」
 涼子さんはそう言って左手を僕の顔に乗せ、両目を覆った。視界を奪われると、右手で握っている
涼子さんの手がやけにはっきり感じられる。暖かくて、柔らかくて、とても安心できる感触だった。
 ゆっくりと、呼吸と心拍が落ち着いていく。
 暫くそうしていた所に、再び肛門にバイブレーターが押し当てられる感触があった。
「っ!」
「大丈夫、大丈夫よ。力を抜いて……」
 反射的に僕の体が緊張するのを、りょうこさんの声が宥める。僕は左手も手すりから離して
涼子さんの手に重ね、命綱にしがみ付くように全力でそれにすがった。
 再び肛門がぐりぐりと押し拡げられ、バイブレーターが僕の中に押し入ってこようとする。
 僕は勝手に収縮しようとする肛門括約筋を必で緩め、余った力を発散するかのように涼子さんの
手をぎゅっと握りしめた。
 と、その時、ずるりという感じでバイブレーターがいきなり入り込み――一番太い部分が肛門を越え、
亀頭部が僕のアヌスに侵入を果たした。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>58
調教物の醍醐味なのですよ > 徐々に変化
壁|ノシ ソレデハ

61 :
すばらC

62 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「うあっ!」
 その瞬間に感じたのは、痛みとか苦痛とかではなくて、まず何よりも圧倒的な『太さ』だった。
 体の一部、それも敏感な神経が集中している粘膜を無理やり押し拡げられて、悲鳴を上げて
いる筋肉と内臓の中にひたすら太い物体を押し込まれる――そんな感じだった。
「あっ、あっ、んんっ……」
「大丈夫、大丈夫よ……」
 涼子さんが、手を握り、頭を撫でながら励ましてくれる。
 もちろん僕だって、自分を貫いている物がそんなに巨大なわけではない事は理解している。
先ほど目にしたバイブレーターのサイズは、僕の勃起時よりもずっと小さく、胴体部分の太さも
親指よりも一回り太い程度でしかないものだった。たぶん、サイズで言えばSサイズとかそんな
ものだろう。
 とはいえ、初めて体内にそんなものを挿入されて、僕の体は未知の感覚に悲鳴を上げ続けていた。
「あっ、はぁっ、ぬ、抜いて、抜いてっ、下さい……」
「苦しい?」
「壊れちゃう、お尻がっ、壊れちゃいますっ……!」
「大丈夫よ――ねえ、お尻の力を抜いて、下腹に力を入れていきんで」
 そのとき半ば頭が麻痺していた僕は、ほとんど反射的に涼子さんの声に従った。ちょうど
排便する時の要領で、お尻を緩めて下腹に力を入れる。
 しかし、これでバイブレーターが排出されるかと思った瞬間――逆に、それはさらに体内に
押し入ってきた。
「っ!」
 声も出出せず、涼子さんの手を握りしめる。
 体の筋肉が勝手に緊張し、僕のコントロールを離れてガタガタと震えだす。
 体の内奥を押し上げられる感覚と、肛門を無理やり引き裂かれている感覚、それに涼子さんの
手の感触だけが鮮明に感じられ、それ以外の全てがまるで幻か何かのように遠くに感じられた。
 そのままどれくらいの時間が経過したのか――僕には何時間にも感じられた――、いつの
間にか僕の呼吸は少し落ち着き、体の震えも収まっていた。そのあいだずっと、涼子さんは僕の
手を握り、頭を撫で続けてくれていた。
 突然、バイブレーターが体内から引き抜かれる方向に動き出す。やっと終わってくれるのか、
と思ったが――肛門に発生した衝撃がそれを裏切った。
 バイブレーターの亀頭部、胴体部分より一回り太くなっている部分が、内側から肛門の筋肉を
叩いたのだ。
 未知の刺激に混乱した僕は、反射的にそこに力を入れてしまい、自分から再びそれを噛み
締めることとなった。
「ひっ……!」
「もう一度、いきんで」
 反射的に押し出そうと力を入れると、バイブレーターが再び押し入ってきて一番奥をつつく。
少し間をおいて緊張がゆるむと、再び肛門を内側から叩かれる。
 やがてバイブレーターの往復運動は連続的になり、僕のお尻には絶え間ない刺激が与え続け
られるようになった。

63 :
 肛門をこすり上げられながら体の中身を引きずり出されていく感触、内側から叩かれる感触、
押し拡げられながら体の中に押し入ってこられる感触、そして体の奥をたたかれる感触――
これらが連続し、僕をびくびくと震えさせる。
 いつの間にか苦痛は無くなり、僕は体内をこすられ、叩かれる感触をありのままに受け入れ
られるようになっていた。
 と、突然バイブレーターのピストン運動が停止する。抜け落ちる直前、亀頭部だけを肛門に
食い込ませた状態で、京子さんが手を止めたようだ。
「ねえヒカルちゃん、目を開けて」
 涼子さんの声に、僕は瞼を上げた。ずっと目を閉じていたせいか、天井の照明がやけに
まぶしく感じられ、僕は目を瞬いた。
「見て」
 何度か瞬きをした後、涼子さんが指さす方に目を向ける。
 それは僕のペニス――限界まで勃起してひくひくと震えながら、先端からまるでおもらしの
ように透明な粘液を滴らせているそれだった。
「嘘……」
 なんで、どうして? あんなに苦しかったのに、なんでこんな――。
 と、京子さんが再びバイブレーターを僕の中につきこんだ。
「ひぐっ!」
 それと同時に、僕のペニスが先走りをひとしずく、その先端から吐き出した。
 それを見て、僕は理解した。
 自分が、エッチなおもちゃでお尻の穴を犯されて、感じているのだと。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>61
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

64 :
保守

65 :
hoshu

66 :
ほしゅ

67 :
携帯より失礼

保守がてら質問
ここの住人の方々はblueさんのキャラの誰が好き?
あっしは館のアリエルちゃん!


68 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 その日は、何かが普段とは違っていた。
 いつもだったら朝食の後は治療室(という名前の調教部屋)に連れ込まれ、色々と検査や測定を
されてから薬をうたれ、その後はエッチなおもちゃや涼子さんの手や指で体とお尻を弄られる――
それが僕のここでの日常だった。
 だけどその日は、朝食が片づけられた後も病室から連れ出されず、僕はベッドしかない真っ白な
部屋に一人で取り残されていた。
 目立たない白で塗装された、だけどがっちりとした鉄格子の間から外を見る。
 視線を下げると、明るい陽射しがL字型をした入院病棟の庭に降り注ぎ、入院着姿の人が何人か、
散歩や日向ぼっこをしているのが見えた。松葉杖をつきながらゆっくり歩く人や、家族らしい人に
車椅子を押されている姿も見える。
 あそこにいる人たちは、怪我や病気に苦しんではいても、いずれ健康を取り戻せばここから出て
自分の家に帰っていける。だけど僕は、いったいいつになればここから出られるのか――それとも
出る事が出来ないのか。焦りと苛立ちに、思わず大きな声が出そうになる。
 一つ溜め息をついてベッドに座り、鉄格子の隙間からぼんやりと空を見る。小さな雲がふわふわと
流れていくのを見送ってから、僕はベッドに横になった。
 色々と考えるのがつらい。
 僕はぎゅっと目を閉じると、体を丸めながら暗闇の中に逃げ込んだ。
                              ●
「ヒカルちゃん、起きて」
「あ、涼子さん……」
 軽く揺さぶられ、うたた寝から目を覚ます。
「お昼よ。一緒に食べましょう」
 体を起こすと、配膳用のワゴンに二人分の食事が載っているのが見える。
 涼子さんはベッドの介助用テーブルを引き出すと、それに僕の分の食事のトレイを置いた。自分は
折り畳みの椅子に座り、ワゴンをテーブル代わりにしている。
「……あの、今日は、その、やらないんですか?」
「ええ。今日は特別な日なの。お昼が終わったら、お風呂に入りましょうね」
「……?」
 普段なら、入浴(とはいってもシャワーだけなのだが)は夕食の前、その日の調教が終わってからだ。
それが午後早くからというのは、いったいどういうわけなのだろうか。
 疑問に思いつつ、味気のない食事を片付ける。いつだったか寺島院長が説明したところでは、体の
変化に必要な栄養素をまんべんなく含んだ特別メニューなのだそうだが、僕にとっては家畜用の配合
飼料を連想させらるものでしかなかった。
 食事が終わり、保温ポットから緑茶を注いで一服する。それを干し終わると、涼子さんがナースコール
ボタンに手を伸ばした。
「はい、どうしました?」
「京子さん? お食事終わりました」
「はい、すぐ行きます」
 すぐに病室の分厚い扉が開き、京子さんともう一人の看護婦が入ってきた。
「じゃあ明日香ちゃん、そちらの片づけお願いね」
「はい先輩」
 京子さんと一緒に来た看護婦が手早くトレイを片付け、ベッドのテーブルを掃除して片づける。
そのまま配膳用ワゴンを押して、その看護婦は出て行ってしまった。
「じゃあ行きましょうか。まずお風呂ね」
 涼子さんが僕を促す。僕は涼子さんと京子さんに前後を挟まれる形で、病棟の隅にある浴室に
連れていかれた。

69 :
                              ●
 僕たち以外に誰もいない(この隔離病棟には現在僕しかいないためだ)浴室で、涼子さんと
京子さんに体を洗われる。京子さんは看護服を着たままだが、涼子さんは全裸になって、一緒に
シャワーを浴びるような形でスポンジを使っていた。
 大きめのスポンジには普段と違う液体石鹸が振り掛けられ、柔らかい花の香りが浴室を満たしている。
 体中を隅々まで――それこそアヌスの周りまで――丁寧に磨かれながら、僕はその感触に
ほのかな快感を感じていた。
 時々、涼子さんの豊満な乳房が僕の体に触れる。僕の胸にもすでにはっきりとしたふくらみが
出来ているけれど、涼子さんのそれは僕の物とは比べ物にならない迫力だ。それでいて形も綺麗に
整っていて張りもあり、まるでモデルかグラビアアイドルのようだった。
 その下のウェストはすっきりと引き締まっていて、贅肉は全く見えない。ウェストから下に続くラインは
まろやかで、ウェストとは逆にとても柔らかそうな、しかしたるんだところは全くないヒップにつながっている。
 そしてその股間には、僕と同じペニスがある。
 毎日の入浴時に見ている姿だけど、何回見ても視線がひきつけられるのを抑える事が出来ない。
 男でも女でもあり、また逆にそのどちらでもない不思議な体。
 その体を見るたび、自分が今まさにそれと同じものに改造されつつあるという事実に、恐怖とともに
わずかな期待感を感じる。最初は何なのかわからなかったそれが期待感だという事に気が付いた
時には、僕はひどい衝撃を感じたものだった。僕はそんなことを考えながら涼子さんを見つめていた。
 涼子さんがスポンジに液体石鹸を足そうと、僕に背を向けてソープボトルに手を伸ばした。丸くて
柔らかそうなお尻の真ん中に、異物が突き刺さっているのが見える。
 アナルプラグ――本来ならば常にぴったりと閉じているはずの肛門を拡張して、男のペニスを受け
入れられるように改造するための道具だ。真っ黒なそれはしかし、涼子さんの場合は普通とは違う
意味を持っている。
 これは一度実際に見せられた事なのだけど、涼子さんは調教の過程で精神にトラウマだか何かを
負ってしまい、アヌスに常に何かを挿入していないと幼児退行を起こしてしまうのだという。つまり
アヌスを常に拡張されているというのが、涼子さんが正気を保つ条件になっているのだ。
 それが目に入った瞬間、僕は唐突に、これから何がされようとしているのかを理解した。足が
震えだし、歯の根が合わなくなる。嫌悪感と、それをはるかに上回る恐怖感に、僕はパニック状態に
陥った。
「…? ヒカルちゃん!?」
 振り返った涼子さんが僕の異常に気付いたのか、慌てて僕を抱きすくめる。
「や……、いや……、許して……」
 僕は両手で自分を抱くようにして体を丸め、涼子さんの胸の谷間に顔をうずめるようにして
すすり泣いた。

                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
すいません、ちょっと間が空いてしまいました……。
>>67
むむ、さてはあなたオパーイ星人ですねw
壁|ノシ ソレデハ

70 :

>>67
一条アリスちゃん もっと出て欲しい

71 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ふふっ、ヒカルちゃん、何か勘違いしていないかしら?」
「え?」
 シャワーの下にへたり込んでしまった僕を僕を軽く抱きしめながら、涼子さんが言う。僕は顔を
上げると、涼子さんと目を合わせた。
「大丈夫、私たちに任せて」
「で、でも……」
 任せて、と言われても、そもそも僕を誘拐して無理やり調教したり体を改造したりしているのは
涼子さんたちなわけで――普通だったらとても信頼など出来るわけがない。
 だけど、今の僕にはその言葉にすがるしか、出来ることが無かった。
 もしここで暴れたとしても、この隔離病棟、正確にはこの階から外に出ることも不可能だ。それに
もしそんな事をすれば、看護士たちに取り押さえられて、おとなしくしていた場合よりひどい目に
あうかもしれない。
 そう考えてしまうと、逆らおうという気持ちがどんどんしぼんでいく。結局僕は、素直にシャワーを
浴びせられ、促されるままに別の部屋に連れていかれた。
「この部屋は面会者の方の宿泊用なんだけど、今日はドレスルーム代わりに使わせてもらってるのよ」
 そう言われて室内を見回すと、リビングソファとテーブルが部屋の端に寄せられて、大きなドレッサー
ミラーとキャスター付きのハンガーラックが持ち込まれているのが分かる。丸テーブルとスツールも
持ち込まれ、テーブルの上にはミラースタンドとメイクアップ道具のキャリングケース、ヘアブラシや
ドライヤーも置いてある。
 涼子さんは僕をそのスツールに座らせると、まずクリップとヘアバンドで僕の髪をとめた。それから、
おでこまで丸出しの僕の顔に、パフで丁寧にパウダーファンデーションをはたいてくる。
 僕はされるがままに化粧を施されながら、ミラーに映る自分の変貌にいささか戸惑っていた。女装
コスプレの時に使うものより淡い色調のチークやアイシャドウに、これは少し地味なんじゃないかと
思ったのだが――だんだん仕上がっていくのを見ると、コスプレ用の化粧よりずっと自然だった。
最後のルージュまで終わってミラーを見てみると、そこに映っているのはどこからどう見ても本物の
女の子だった。
 大人の女性(?)の本物のメイクアップテクニックに、僕は自分の技術が所詮はコスプレ用の仮装
メイクにすぎなかったことを思い知らされた気分だった。
 化粧の後は髪をおろされ、最初はブラシから、それから歯の細かい櫛で丁寧に梳られる。最後に
使われた木製の櫛からは、椿油の香りがしていた。
 メイクとヘアセットが終わるとバスローブを脱がされ、下着も何もつけていない格好でドレッサー
ミラーの前に立たされた。
 全身が映るサイズの鏡に映し出された僕の裸身は、ここに連れてこられる前、コスプレの衣装
合わせなどの時に見たものとは明らかに変わっていた。
 全身が丸っこく、男のように角ばった印象が無い。特に一番の違いは胸だ。見ただけではっきりと
分かるふくらみがあり、明らかに乳房が形成されている。視線を下にずらせばペニスが見え、自分が
確かに男だとは分かるのだが、おへそから上だけしか見ないようにすると、化粧の効果もあって
最早女の子にしか見えない体がそこにあった。
「はい、じゃあまずこれからね」
 鏡を見ながら考え事をしていた僕に涼子さんが手渡したのは、白いナイロンのストッキングと、
それをとめるガーターベルトだった。
「あの……」
「はい、スツールに座って。履かせてあげるから」
 言われるままにスツールに腰を下ろし、右脚、左脚と上げていく。床に膝をついた涼子さんに
ストッキングをはかせられながら、なんだかどこかのお嬢様っぽいなと僕は考えた。ストッキングに
足を通し終わったらもう一度スツールから立ち上がり、ウェストにガーターベルトをとめてもらう。
「はい、次はこれね」
 涼子さんが次に手に取って見せたのは、同じく白のレース編みショーツだった。見たところゴム
止めではなく、サイドを紐で結んでとめるタイプだった。バックがかなり細く、ほとんどTバックと言って
いいデザインだった。ショーツに続けて同じく白の、レースで派手に飾られたビスチェもつける。

72 :
 それから涼子さんはハンガーラックの前に立つと、かなりの時間をかけてドレスを吟味した。
最終的に選び出してきたのは、袖や襟に派手なフリルが付いた、白いシルクのワンピースドレスだった。
「どうかしら、可愛いと思うんだけど」
「え、あの、ええっと……」
 同意を求められ、僕は言葉に詰まる。そんな僕の反応を楽しむように、涼子さんはにこにこしながら
僕を見つめていた。
「はい、いいと思います……」
「そう、よかった」
 そうして僕は涼子さんに言われるままに、そのドレスの袖に手を通す。背中のジッパーを上げられて、
改めてドレッサーに目をやる。そこに映っているのは、スーツに身を包んだ少し年上の姉と、新しい
ドレスをプレゼントされた妹、といった雰囲気の光景だった。
 最後に新品の白いローファーが箱から出され、僕はそれも涼子さんにはかせてもらう。
「じゃあ行きましょう」
 涼子さんが部屋のドアを開け、僕の方に手を差し伸べた。僕は少しだけ躊躇してから、その手に
自分の手を重ねた。
 涼子さんに手を引かれながら、隔離病棟の廊下を歩く。一歩足を進めるごとに、再び不安感が
大きくなっていく。胃のあたりに重いものが感じられ、それが軽い吐き気を催させる。膝は笑いそうになり、
気をつけていないと何もないところで転んでしまいそうだ。
 やがて涼子さんが足をとめたのは、以前にも来たことがある部屋――涼子さんと和也さんのセックスを、
目の前で見せつけられた部屋の前だった。そのドアを涼子さんがノックすると、中から男性の声が答える。
「どうぞ」
 涼子さんがドアノブをつかみ、それをひねるのを、僕は刑場にひかれる刑囚になった気分で見ていた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
続きます。次回やっとエチシーン。
>>70
次回作あたりまたマグナハウスやりましょうかねー。
プレイやステージのご希望などありましたら書いていただけると、ご希望に沿えるかもしれないです。
壁|ノシ ソレデハ

73 :
つC

74 :
「女装SS総合」スレが落ちてた。
俺は忍法帖レベルが足りなくてスレ立てできねえよ…

75 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「おまたせしました」
 涼子さんが室内の人物に向かって会釈をする。それを背後から見ながら、僕は膝が震えそうに
なるのを必で抑え込んだ。
「さ、ヒカルちゃん」
 涼子さんがドアを片手で押さえながら僕を手招きし、それに従って僕はその部屋に足を踏み入れる。
 白いエンボスの壁紙が貼られた部屋には大きな窓から陽光が差し込み、明るい光に満ちている。
壁寄りに置かれたベッドと化粧箪笥、衣装鏡に、部屋の中央に置かれたテーブルと椅子もすべて
白塗りで、明るくて清潔な雰囲気を演出している。
 部屋の真ん中あたりに置かれた丸いテーブルのそばには椅子が四つ置かれ、そこには二人の
人物がいた。
 白衣を羽織り、左胸に顔写真入りのIDカードを兼ねた名札をつけているのは白木和也さん。
この病院の勤務医で、涼子さんの弟だ。
 そしてもう一人、和也さんの向かいで椅子から立ち上がり、こちらに振り向いていたのは――僕の
兄だった。
「――」
「……光二?」
 兄の声が耳に入り、僕は自分がショックのあまり思考停止していたことに気付く。
 そこからあとは、正直混乱していてよく覚えていない。気が付くと、僕は兄の胸に抱きついて恥も
外聞もなく大声で泣いていた。小学生ぐらいならともかく、もうすぐ十七だというのに他人のいる前で
この行動は、あとから思い出すと顔から火が出そうなものだった。
 涼子さんに促された兄がベッドに腰を下ろし、僕も兄にしがみ付いたままその隣に座る。そのまま
どれぐらいの時間が経ったのか、僕が落ち着いたのを見計らったように兄が話を切り出した。
「なあ光二、落ち着いて話を聞いてくれ」
「……うん、なに?」
「白木先輩たちにお前の事を頼んだのはな――俺なんだ」
「――え?」
 再び頭をハングアップさせた僕に、兄がこれまでの経緯を説明した。
 和也さんが大学で兄の先輩だったこと。
 たまたま兄の務める製薬会社がこの病院に医薬品を卸していて、担当だった兄と和也さんがたまに
一緒に飲みに行っていたりしたこと。
 父さんが僕を北海道の伯母さんの所に預けようとしたこと。
 その理由が僕のコスプレをやめさせるためと、兄から引き離すためだったこと。
 それをやめさせようとしても、父さんが聞く耳持たなかったこと。
「――親父たちは、お前が家出したと思ってる。一応警察に届けたりはしているけど、まじめに探す
つもりはなさそうだ」
「それって……」
 分かってはいた。父さんも母さんも、僕の事を兄に比べて不出来な子だと思っていると言う事は。
それでも――。
「親父と掴み合い寸前までいったんだけど、説得できなくてな。俺はお前の親権者ってわけじゃ
ないから、法律に物を言わせるってわけにも行かないし。で、まあ、白木先輩に相談っていうか
愚痴ったんだけどな――」
 兄からその話を聞かされた和也さんが持ちかけたのが、僕を例の薬を使って女の子に変えて
しまい、この病院の院長の伝手を使って別人の戸籍だとかを入手する――代わりにあの薬の
臨床データを提供する――という取引だった。
「で、でも、なんで……?」
「ああ、あのな、光二、俺はお前を――俺の物にしたい」
「……え?」
「お前が俺のマンションで女装してかわいらしいポーズを取ったり、下着をチラ見せしたりするたびに、
我慢してたんだぞ。本当は、抱き寄せて、キスして、押し倒したくてたまらなかったんだ。だけど――」
 兄は、そこから先の話を続ける事は出来なかった。僕の方が抱き着いて、ベッドに押し倒したからだ。
僕の初めてのキスは、ちょっとタバコ臭くて、ほんのりインスタントコーヒーの味がするものだった。

76 :
                              ●
 兄の手が、恐る恐るといった感じで僕の着ているワンピースドレスのジッパーをおろす。ベッドの上に
座って兄に背を向けながら、僕は自分の心臓がすごい勢いで鼓動しているのを感じていた。ドレスの
袖から腕を抜きながら、僕は自分の体がおかしく見えやしないだろうかと心配になってきた。
「ね、ねえ、僕の体、変じゃない?」
 振り向きながら兄に尋ねる。インナーカップ入りのビスチェを脱ぎ捨てて、膨らんだ胸を見せながら。
「いや。可愛いよ」
 明るい陽射しの中、僕は兄にすべてをさらけ出す。意識すると急に恥ずかしさが感じられ、僕は
自分を抱くようにして両腕で胸を隠した。
 兄がそっと僕の両腕をつかみ、ベッドに押し倒した。僕はそれに逆らわず、柔らかなベッドに
あおむけになる。
 両腕を胸から引きはがされ、再び僕の体が兄の目にさらされた。兄の顔が近づき、再び僕たちの
唇が重なり合う。兄の舌は僕の唇を割り、口の中へと入ってくる。僕はそれが僕の中を探るのに任せ、
自分の舌をそれに重ねた。
 そうしてしばらくして、今度は兄の手が僕の手から離れ、僕の胸のささやかなふくらみの上に重ねられた。
 小さく円運動をするように撫で摩られると、そのあたりからふわふわとした不思議な感覚が広がる。
暖かいような、痺れるような――それは紛れもなく、愛撫で感じる快感だった。
 胸をやわやわと揉まれながら、こんなぺったんこな胸で兄を満足させられるんだろうかと考えて、
そういえば涼子さんの胸は大きかったなあと思いだす。これは体質の差なのか、それともずっとあの
薬を使っていれば僕もあんな胸になれるのか――あとで涼子さんと和也さんに聞いてみようと心の
隅にとどめておく。
「あ……」
 兄が体を起こし、僕から離れる。胸と唇からの快感が途絶え、僕は思わず声を上げてしまった。
「……ふっ」
 兄が小さく噴き出し、僕は自分の顔に血が上るのを感じた。ほんの一時間前までは、男に抱かれる
なんて考えただけでも悪寒がしていたのに、相手が兄だとこの態度――あまりの変わりように、自分の
現金さに少しあきれる。
 そんな僕の胸中などもちろん知らず、兄の手がショーツのサイドに伸びてくる。蝶結びの紐はあっさりと
解かれ、ショーツのフロントが僕の腰の上に載っているだけの状態になった。兄の手がそれを取り払い、
僕のすっかり固くなっているペニスが空気に触れた。
「おや……」
 それを見た兄が、小さく声を漏らす。自分が興奮していることを知られ、僕の顔がますます火照る。
エッチな漫画で女の子が股間を弄られて『濡れてるじゃないか』って言われて真っ赤になるシーンを
思い出し、今の自分はまさにあの状態なのだろうと考えた。
 自分ばかり恥ずかしい目に合わされるのが少し悔しい気がして、僕は兄の股間に目をやる。
そこにあったのは、僕の物と同じく固くなり、天を指している兄のペニスだ。それを見た途端、僕の
心臓がさらに激しく打ち始める。先ほどから僕の心臓はオーバーワークもいいところで、正直言って
これ以上働かせたら心臓麻痺でも起こすんじゃないかってほどだったのだが、どうやらまだまだ
限界には程遠かったようだ。
 それはさておき、逆襲するつもりで自爆した僕の右足の足首を兄は左手で掴み、大きく持ち上げる。
当然僕の股間は剥き出しになり、ペニスはおろかアヌスまでもが兄の視線に晒されることになった。
 その姿勢に、僕は涼子さんたちに調教される時に無理やり足を開かされたことを思い出し、びくりと
足を強ばらせた。しかしそれは一瞬で、お尻に指やバイブを挿入された時の感覚を思い出し、肛門を
ひくひくと震わせてしまう。
 兄の視線をそのあたりに感じ、僕は恥ずかしさに目をつぶった。だけどそのことでかえって強く
視線を感じてしまい、まるで体の内側まですべてを見られているような気分になった。
「み、見ないで。恥ずかしいよ……」
「ん、ごめんごめん。あんまり可愛かったからな」
「え……」
 右足が解放され、ベッドに下ろされる。そのまま、兄はベッドのそばに寄せられていた椅子の方に
手を伸ばした。その椅子の座面には、二つの物が置かれている。
 ひとつはアナルセックス用のローション。
 もうひとつはスキンのパッケージ。
 ふと、それらを置いていくときの涼子さんの『頑張ってね』という台詞と満面の笑顔を思い出す。
頑張って、の意味を考えて少し赤面しながら視線を戻すと、スキンをつけ終わった兄がローションの
ボトルを手に何やら悩んでいた。

77 :
「なあ、これってどのくらい使えばいいんだ?」
「あ、うん。こっちにかして」
 ボトルのキャップを開け、左の掌にローションを振り出す。それを右手の中指で掬い取り、僕は
その指を自分の肛門に押し付けた。指がずぶずぶと潜り込むのを、僕の肛門は全く拒否しようとはせず、
それどころか粘膜で感じる摩擦に確かな快感を感じていた。
 ローションを掬い、お尻の中に塗り込む。指を引き抜き、ローションを掬い、お尻の中に塗り込む。
また指を引き抜き、またローションを掬い、またお尻の中に塗り込む。
 何度も繰り返していくうちに、肛門がどんどん解れていくのが感じられる。それどころか、指の太さに
不満を感じ、もっと太い刺激を求めているのがはっきりとわかる。自分のお尻がいやらしく改造されて
しまったことに、しかし今の僕は何の不満も感じてはいなかった。
 お尻の入り口と中をすっかり潤し、余ったローションを入り口周辺に塗り付けるようにして、僕は
すっかり準備を整えた。
「――来て」
 仰向けになり、自分で両膝を抱えて股間をさらけ出す。兄の眼に、固くなったペニスとローションに
濡れてひくつくアヌスの両方を晒しながら、僕は間もなくおこることを想像して鼓動を限界まで
高鳴らせていた。
「行くよ」
 兄のペニスが肛門にあてがわれ、その先端がすぼまりをこじ開ける。兄がのしかかってくるのに
合わせるようにその力が増大し、僕の肛門をどんどん押し拡げてきた。
「あっ、んっ、くっ……」
 増大する一方の圧力に、僕は声を押しす。本当は悲鳴を上げたいのだけれど、そうしたらきっと
兄はやめてしまう。お尻はきついけど、やめられるのは嫌だ。だから僕は必に悲鳴を噛みした。
 と、いきなり肛門にかかる圧力が弱くなり、兄のペニスが一気に僕のお尻を奥まで貫く。
「ひぐっ!」
 奥を突かれた弾みに変な悲鳴が出た。どうやら亀頭が肛門括約筋の環を潜り抜け、弾みで一気に
全部貫通してしまったようだ。
「ふあっ、あっ、はあっ、はっ……」
 深く息を吸い込もうとするとアヌスに力が入り、そこから裂けてしまいそうな痛みが走る。やむを得ず、
浅く短い呼吸を繰り返す。
 目を開けると、兄が心配そうな顔で僕を見ている。確かに自分でも、まるで窒息しかけているような
呼吸だとは思い、兄が心配するのもあたりめだと思った。
 『大丈夫だから』と言おうとしたのだけど、お腹に力が入れられずにうまく声が出せない。僕は言葉の
代わりに、兄に向って笑いかけた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>73
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

78 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 そのまましばらく、僕たちはじっと動かずにいた。
「……大丈夫か?」
「はぁっ、うんっ……」
 兄の心配そうな声に、浅い呼吸の下で何とか答える。短いやり取りの後は、またお互いに身じろぎも
しない沈黙だった。
 そうやってしばらくすると、だんだんお尻の痛みが小さくなってくるのが感じられる。ずっと押し拡げ
られっぱなしなのにどうにか慣れてきたというか馴染んできた僕のアヌスが、無駄に緊張をして
括約筋に負担をかけずに兄のペニスを受け入れるコツを掴んできたという感じだろうか。
 痛みが無くなっていくにつれて、僕のアヌスを貫く兄のペニスの感触が実感できてくる。
 肛門は押し拡げられ、反射的に収縮しようとする括約筋がペニスの胴体部分、いわゆる竿を締め
付けている。気を抜くと勝手に収縮しようとするので、僕は意識的にそこを緩め続けていないといけない。
 その内側ではぎっしりとした充満感が僕を内側から押し拡げ、内臓を下から押し上げられている
ような圧迫感を与えている。先端が体内のつきあたりっぽいところを押し上げているような感触に、
もしこれ以上押し込まれたらお腹が破れちゃうんじゃないかという気がする。
 アヌスで兄のペニスを受け入れるのに慣れていくにつれて、だんだん僕のアヌスが兄のペニスの形を
覚えていくような気がする。涼子さんたちに何度も突っ込まれたバイブレーターやディルドーとは違う形、
兄の生身のペニスの形――今まさに僕を貫いているそれの形に、僕のアヌスはどんどん馴染んで
いっているように感じられるのだった。
「んっ、はぁ……」
 兄が身じろぎし、そのはずみに僕のお尻に力が加わる。ペニスがわずかに後退して、肛門の粘膜が
こすり上げられた。
 その刺激が痺れるような快感となって背筋を駆け上がり、僕に声を上げさせる。その声は先程までの
苦痛を堪えるものではなく、気持ちのよさが体の中からあふれ出たものだ。いつの間にか深くゆっくりに
なっていた呼吸に合わせるように、お風呂のお湯に身を沈めた時のような声だった。
「動いても、大丈夫か?」
 兄がおっかなびっくりといった様子で僕に問いかける。
「ゆっくり、お願い……」
 僕の答えも同じようなものだった。あまり乱暴にされたらお尻が壊れちゃうんじゃないか、もしかしたら
お腹を突き破られてんじゃうんじゃないか――僕もそんな風に考えてしまっていたのだ。
「ああ……」
 ずるり、という感じで兄のペニスが僕の中から引き摺り出される。
「ふあっ!」
 肛門の粘膜がゴリゴリと擦り上げられ、強烈な刺激になる。すさまじい快感が僕の脳天まで突き抜け、
僕は抑えきれない歓喜の声を上げた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

79 :
つC

80 :
ほしゅ

81 :
ナニコレ
86 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ 投稿日:2012/11/04(日) 11:41:50.35 ID:wEvTF2XP
昔(70年程前)
クラインフェルターの凄い美人の天然(整形してない)シーメールがヨーロッパにいて
美少女やら美少年を犯しまくってたという話があったらしいんだけど、知ってる人いる?
最後はされたそうだけど

82 :
面白そうだからもうちょっとkwsk
クラインフェルター シーメール 犯罪とかでググったけどそれらしいのは出てこなかった

83 :
壁|;・_・) タダイマー
帰ってきて早速カキコ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 兄のペニスがゆっくりと往復し、僕のアヌスをこすり上げる。そのたびに肛門がゴリゴリと刺激され、
僕に悲鳴をあげさせる。
 一往復ごとに肛門が削り落とされ、まるで兄のペニスの形に合わせて整形されているように
感じられた。一回往復するたびに刺激が変化していき、苦痛から快感に変わっていく。
 兄が一突きするたびに、僕のアヌスは排泄のための穴ではなく、ペニスを受け入れるための雌の
穴に変化していく――そんなふうに実感して、その認識自体が僕に幸福感をもたらした。
「あっ、んっ、あんっ、ああっ、ふあっ……」
 僕の喉から出るのはもはや悲鳴ではなく、体の中から溢れ出す快感が音の形を取った嬌声だった。
 ペニスが僕の中で後退して直腸と肛門をこすり上げると、尾底骨のあたりからぞくぞくとした快感が
湧き上がり、それが背骨を伝わって上ってくる。
 抜ける寸前まで言ったペニスが今度は前進し、僕の中を再び埋めていく。それに連れてお腹の底に
圧迫感が感じられ、ずっしりと重い快感が湧き起こる。
 亀頭が僕のペニスの裏側を通過するあたりで何かの塊――おそらく前立腺だ――が押し上げられ、
そこで鋭い快感が爆発する。そのたびに僕のペニスがびくんと震え、先端から液体が漏れ出るのが
感じられる。
 そのまま前進を続けたペニスは僕のお尻の一番奥を叩き、内臓全部が突き上げられるような
ショックを与えてくる。
 雄の器官に雌穴と化した尻穴を突き上げられて快感にむせび泣きながら、僕はもう、自分が
男なのかどうかわからなくなっていた。
 あの薬で体形が変わってしまったとはいえ、僕にはペニスもあれば射精も出来る。だけど、自分
以外の男性のペニスを受け入れて喜びの声を上げるというのは、明らかに女性の振る舞いだ。
 そう考えて――僕はもうそれでいいんじゃないかと思った。男同士だと思うから兄を好きなことに
罪悪感があるのであって、自分が女ならば兄の恋人でも少しもおかしくない。
 『僕』ではなく、『私』ならば――。
「んっ、光二、大丈夫か……?」
 『お兄ちゃん』は、まともに言葉も出せずに喘ぐだけの『私』のことを気遣ったのか、腰の動きを止めて
聞いてくる。
「だ、大丈夫、お兄ちゃん……。もっと、もっと、『ヒカル』のお尻おまんこ、お兄ちゃんの、おちんちんで、
気持ちよくして……」
「え――ああ、わかった」
 少しだけ訝しげな声を上げたお兄ちゃんは、再びそのおちんちんで私のお尻を突き上げ始めた。
その一突き毎に、私の肛門、直腸、そして前立腺から快感の爆発が湧き起こる。
 私は両手両足を使ってお兄ちゃんにしがみつき、体内で荒れ狂う快感の暴風に耐えた。
 少しでも気を抜いたら意識を持っていかれそうで、だけどそれはもったいなくて――私はお兄ちゃんとの
初体験を最後の最後まで記憶に刻み付けたかった。
 そうしてどれくらいの時間がたったのか――数秒だったようにも数十分だったようにも思えた――、
突然お兄ちゃんの腰の動きが止まり、私の最も奥まで打ち込んだ状態でおちんちんが静止したかと
思うと、その場でびくびくと痙攣する。
 私はお兄ちゃんが射精したことを悟り、スキンがなければ体内にそれが注ぎ込まれていたんだろうなと
考え――それを考えた瞬間自分自身も絶頂に達した。
 腰の奥で今までで最大の快感の爆発が起こり、すさまじい熱量になって全身に広がった。体中の
毛穴が開き、汗腺から汗が吹き出したように感じられる。同時に頭の底に殴りつけられたようなショックが
感じられ、目の前が真っ白な光に埋め尽くされる。
 自分のおちんちんが精液を吹き出しているのを感じながら、私の意識は吹き飛んだ。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

84 :
つC

85 :
ほしゅ

86 :
ほしゅ

87 :
>>81-82
規模としては小さいもんで取り上げてるニュースサイトは無い
現地の地方新聞で取り上げられてた程度
自身の症状を悪用して、同様の症状を持つ他の全ての人を貶めたとされて忌まれてる
性自認は男性、写真(肖像画かな?)は荒くてよく分からんが美人っぽくはある
被害者家族のリンチで亡とあるね
うp環境がなくて済まぬorz

88 :
ほしゅ

89 :
blueさん忙しそうだな・・・

90 :
中肉中背の普通の身体に段々健康的な肉が付いてきてたわわな胸ときゅっとしまった腰とぷりぷりとした尻とかなりサイズが小さくなったけど確かに存在を主張するちんちんを傍でじっくり見届けたい

91 :
保守

92 :
歴史上、一人くらい女装子やシーメールのハーレム築く王様がいていいと思うんだ…
世継ぎ関係で難しいのかな

93 :
1人か2人で満足しちゃって、それ以上集める気になれないのが難点なんだよなあ。
フィクションならよく考えるが。<全員実は宦官な美女たちによる後宮

94 :
後宮の役割を考えれば男だけあつめても意味ない
むしろ実際にもあったように皇帝以外の種で孕ませないための側室達の性具として
美女の格好をさせた宦官というほうが適当だし

95 :
ドロドログチャグチャの後宮の女性関係を嫌がって美女宦官に走る若き皇子か…。

96 :
前王の兄がんで王位は弟が継いだが弟は宦官好きでハーレムも作っていて…というのはどうだろう
前王の息子用に後宮も存続してるけど前王の息子は叔父に惹かれ〜みたいな
経験豊富なオッサンが宦官や若き皇子とねちっこくくんずほぐれつ

97 :
多くの女性を囲うというのは、「どの娘が孕むか分からない」「可能な限り子作りしよう」というコンセプトなんで、
その制約から解放された宦官とかの場合はむしろ、『気に入った1人に耽溺する』形のほうが多いからなあ。
そういうパターンならローマのネロとか、漢の文帝とか史実にも普通に沢山あるけれど、
『数多くの宦官を囲って擬似後宮を作る』のは、史実とは違うファンタジーになってしまう。
あと上がそういう趣味で、女装のような格好をした少年達が大手を振って闊歩していた時代ってのも、調べて
みると史実にはある。
けどこっちは成人したら普通の貴族や官僚になること前提で、ハーレムにするのはファンタジー。
まあ、このスレはそういうファンタジーを楽しむスレだけど。

98 :
>>96
宦官好きでという理由より
皇帝には息子はいるんだけど息子が幼いうちにんでしまったせいで
国が荒れそうになってしまいそれを防ぐために皇帝の弟が宰相になるも
女遊びはしたいしけど後継者争いを起こすのは忍びないと考え抜いた結果
女装させた宦官云々とかいうのはそれっぽいこじつけでいいかもしれない

99 :
>>98のこじつけいいね
溜まってきて「女遊びしたい!」と訴えた宰相に元々淡い恋心を抱いてきた近衛騎士が女装ハーレム建設を薦めるとか思いついたり
落成と同時に告白するとか、自分も抱いて貰おうと迫るもいつも周りに獲られて嫉妬に枕を濡らすとかモヤッっと思いついた
美にも武にも長けた5人くらいが人数的にはちょうどいいんじゃないかね。雰囲気的にはISみたいな感じで、騎士は箒ポジション

100 :
実にチンコが惹かれる設定なんだが
お前らの知識はどっからきてんだよwww

101 :
 大臣が扉の前に立ち、小声で語りかけた。
「陛下、あの者をおつれしました」
 ソファに寝そべる少年が無言でうなずくと、大臣が背後の暗闇をふりかえった。
 しばらくして扉の奥から、一人の美女が歩いてくる。真っ白な服装。膨らんだズボンと、伝統的な革の靴。
太いベルトは宝石が散りばめられている。上は布の薄い長袖シャツを一枚だけ着けて、柔らかい胸の丸み
が浮きあがって見える。
 顔立ちは薄布におおわれているが、通った鼻筋と、切れ長の目は、見てとれた。
 美女は目を伏せて、アラビアンな刺繍の施された絨毯の上を、しゃなり、しゃなりと歩いてくる。
 大臣が一礼し、扉の外へ去る前に、顔をふせたままいった。
「……陛下、お願いですから、お遊びはここまでにしてくださいませ。先王が、陛下の兄が暗さられてから
半年しかたっておりませぬ」
 王は美女を見つめたまま、眉をしかめて不機嫌そうに答えた。
「わかっている。隣国の姫を迎えるまでの、つなぎさ」
 大臣は深々と一礼し、王宮の闇へ消えていった。
 王は衛視も部屋の外へ出し、美女と二人きりで向かいあった。
 ソファに寝転がったまま笑みを見せ、美女に命じた。
「待ち遠しかったよ。早く、その顔を見せておくれ」
 部屋の中心に立つ美女は、しずしずと薄いベールを上げる。瞳が開かれた。若く張りのある、小麦色の肌。
小さく柔らかそうな唇。
 美女というより美少女という表現がふさわしい顔立ち。人形のように無表情で、王へ向けた視線は冷たい。
「まことに美しい……その肉体も、早く見せておくれ」
 王は若く、整った顔立ちであるため、好色な印象ではない。その瞳の輝きは、肉欲というよりも子供っぽい
好奇心の色が強かった。
 美女はわずかに顔をしかめたが、すぐにベルトへ手をやって、外した。そのまま床に落とす。毛足の長い
ペルシャ絨毯とはいえ、宝石が傷つきかねないのだが、美女は迷わなかった。
 そしてシャツに手をかけ、迷いなく脱いだ。形のいい乳房がまろびでる。乳首は小さく、色が薄い。美女が
頭をふって、長い黒髪を整えた。
「脱ぎっぷりに迷いがないね……ちょっとつまらないな」
 王はあくびのそぶりをして、指先を曲げて、近づくように命じた。
 美女は静かに近よってきて、座ったままの王へかがみこむ。その動作で乳房がゆれた。
 王はいたずらっぽい表情で乳房に右手をのばし、乳首をつまんだ。
「ンッ……」
 美女がはじめて声をもらした。
 しかし、眉をひそめたのは一瞬のこと。すぐに冷たい表情へもどり、そっけなく王へ言った。
「……どうぞ、陛下の好きにしてくださいまし」
「もちろんさ」
 王は笑い、乳首をこねながら「大きいなあ」と笑い、もう片方の乳首へ左手をのばした。
「ウッ……やめ……」
 のばした左手は、胸にふれる直前で急降下し、美女の股間を握りしめた。
「陛下……」
 ズボンの上から、しっかり棒状の肉をにぎりしめ、王が首をかしげた。
「あまり固くなってないなあ。ボク、そんなに下手かなあ」
 いたずらっぽい表情で美女に笑いかける。
 美女は目を閉じ、頬を紅くして、漏れそうな吐息を必で耐えようとする。
「ねえ、ボクのこと、嫌い?」
 美女は目を閉じたまま、首を横にふった。
「陛下は……暗の恐怖と……国政の重圧に耐えているのです……嫌うことなど、とんでもありません」
 ゆっくりと美女が目を開く。冷たい輝きの奥に押しこめた心が一瞬だけ顔をのぞかせる。
 そして美女は顔をしかめ、腰をけいれんさせた。香木の匂いに混じって、生臭い臭いがただよいはじめ、
美女のズボンの股間と、王のてのひらが粘った汁で濡れる。
 美女は息を整え、顔をあげた。
「陛下……心から愛しております。先代の愚かな王の命を救ってくださって、その慈悲深さに、わたくしは
畏敬の念をいだかずにいられません」
「うん、ボクも君を愛しているよ」
 王はてんしんらんまんな笑みを美女に向けて、いった。
「この王宮でボクが愛しているのは、君だけだよ、兄さん」

102 :
続かないよ!
兄妃は弟が自分を暗しようとして命だけは助けて、心と体をもてあそんでいると思っているんだけど、
弟王は純粋に兄を危機から救うため、強引に保護して、近くへ置きながら正体を隠すため、肉体を
改造させただけなんだよ。もちろんゆがんだ肉欲もあるんだけど。
チンコをとらなかったのは、いずれ王位に戻ってもらうため、精巣を残すため。
兄妃は弟王のセックスの相手をしながら、逆に弟を暗しようと機会をねらい続ける。
でも、夜伽をしていた時に、大臣がはなった暗者が弟王と兄妃を狙って、弟王にかばわれちゃう。
兄妃の胸の中で、弟王の命が消えていく。兄弟は最後に愛のあるセックスをする。
でも大臣の趣味で、弟も女性化されて、兄弟ともにシーメールの奴隷にされちゃうんだ。
兄妃は大臣のなぐさみものになりながら機会をうかがって逆襲し、王位をとりもどす。
でも弟后が気に入っているため肉体は戻さず、縁戚の女王として即位するんだ。
国民に人気のある女王は、国と結婚すると宣言して、美しい妹の王女だけを家族として、共和国へ
移行する国で最後の王となる。
もちろん夫を迎えないと宣言している裏では、毎晩のように姉妹で愛しあって、入れたり入れられたり。
しつこいけど、続かないよ!

103 :
積み上げたあらゆる知識をチンコの為に使ってるんだよ
言わせんな恥ずかしい

104 :
チンコがいらいらしてきた
シーメールの相手は普通の男とかショタとか同じシーメールとかあるけど個人的には柔らかい身体を組み敷いた時に対比が目立つ、いかにも男男した屈強な奴が一番だな

105 :
>>101
ブラーヴォウ!
>>100
『男色大鑑』とか『南方熊楠稚児談義』とか『楊貴妃になりたかった男たち』あたりは基礎教養かなあ。
今はネットで色々調べられるけど。

106 :
女装少年を酷い目に合わせるスレみたいなのないのかな
女装SS総合もここも愛があるHが基本みたいだし
エネマ調教はスカトロオンリーだし
リョナとか、やや猟奇寄りっぽいのをやってみたいのだが
需要なさそうではあるけどw

107 :
需要はあると思うような。
ネット初期はむしろそっちのほうが多かった記憶があるし。
【猟奇っぽいので、そういうのが苦手なかたは注意】 とか明記した上で投下すればいいんでは。

108 :
とりあえず投下するときに注意文さえいれれば
女装スレに投下してもおkじゃね?

109 :
>>108
うーん、でも女装スレ見る限りやっぱライトなものがメインみたいだし、
女装そのものがテーマだったり、女の子と女装ッ子がキャッキャウフフってのが
ほとんどみたいなのでちょっと場違いかなと思いました。
なのでやはりこちらで。 趣味じゃない人は申し訳ない。
それでは投下始めます。

110 :
『キリン♀女装美少年ハンターの受難
 〜モンハンの世界がもう少しリアリティーに満ちていたら〜』
【注意】
暴力、人体欠損、精神崩壊などの猟奇的表現や鬱展開が含まれます。
見たくない方はトリップをNG指定してください。

111 :
「糞っ、これじゃ今年の食料の配給がどうにもならねぇ。
 今までこんなことはなかったってのによぉ!」
夕暮れの酒場の中、カウンター席で大声でクダを巻く男の声があたりに響き渡る。
草原の真ん中にある小さな村。人口は多いとは言えず、正式な名もないこの村でも、
食事時の酒場の客の入りは少なくはなく、それなりの活気と喧騒に包まれていた。
「ちょっとちょっと。そんな大声出しちゃ周りの人に迷惑でしょ?
 何か悩みがあるなら僕に言ってごらんよ」
鈴を転がすような快活な声が、酔った男の背後からかけられる。
その言葉に背後を振り返り、声をかけてきた相手の姿を認めた酔客は、
酒臭い息を吐きながら手をひらひらと振り、憎まれ口を叩いた。
「なんだ、エミルか。 お前、未成年の癖に酒場浸りか? 将来が心配だぜ、全く」
「僕はそんな不良少年じゃありませーん。
 たまたま酒場の前を通りかかったら、おじさんの大声が聞こえてきたんだよ。
 で、何事かと思って覗いてみたってワケ」
酔った男の軽口をこちらもまた軽妙な口ぶりでかわす、まだ年の頃15、6といった感じの人物。
臍や太股、二の腕などを露出し女性的な魅力を強調する服装といい、
その白い柔らかそうな素肌や可愛らしい容貌といい、どう見ても少女にしか見えないが、
その口ぶりから察するに、どうやら少女ではなくれっきとした男子であるようであった。
「お前、またその服勝手に持ち出して、まぁたハンターの真似事でもしてんのか?
 黙ってれば可愛いんだから、ちったぁおしとやかにしやがれってんだ」
酔った男はまたしても憎まれ口を叩くが、決して心から相手を憎く思っているわけではなく、
その言葉の裏にはエミルに対する愛情や心遣いが隠されているのがその表情から汲み取れる。
そんな男の心情を知ってか知らずか、むくれたような表情を見せつつ、エミルは胸を張って言い放つ。
「真似事ぉ!? ひどいなぁ。 しかもまた女の子扱いして。 その言い草はないんじゃない?
 正義を守り悪を挫く、村を守る勇者! この僕、モンスターハンターにさ」
――モンスターハンター。
そう。 エミルは決して、故なくしてこのような服装をしているわけではないのであった。
それは、この村の開祖であったハンターが着ていた物であると古くから伝えられ、
村の宝として、その中心部にある祠の中で代々祀られていた、由緒正しい狩人用衣装なのである。
とはいえ、それは女性用であるらしく、ご覧の様に肌を大きく露出し身体の線を強調するデザインであり、
とても成人男性が憚りなく着られるようなシロモノではなかった。
ゆえに、現在では狩人といえばむくつけき男達ばかりであるこの村において、
並みの女性よりも美しい容貌と女性的なスタイルを持った美少年であるエミルが
ハンターを目指して修行を重ねるにあたり、自然とその衣装を独占することとなったのである。
外見的には違和感なくよく似合っているとはいえ、年頃の少年が女性用衣装を着るということは
普通なら少なからず抵抗があるところであろうが、その容姿に違わず
女性的な性格も持ち合わせたエミルは、村人達に「可愛い」と褒めそやされるのも
それはそれで嬉しいらしく、狩猟の日以外でもその衣装を祠から拝借しては、
着用して楽しむという始末であった。
その容貌に加え、健気さと愛くるしさを兼ね備えた性格もあり、エミルは村の人気者として
一種のマスコット的扱いを受ける、村人全員に愛される存在であったのである。
そして今日も今日とて、酒場でクダを巻く男の前に現れ悩みを打ち明けてみろと持ちかけたエミルは
ちゃっかりと件の衣装を着込んでいたのであった。

112 :
「それらしいのはいないな…… その行商の人の勘違いだったんじゃないの?」
ただ一人、草原の真ん中で辺りを見回しながら、誰に言うともなくエミルは呟く。
村全体の物資の管理を担当していた村役場の男(あの酔客だ)に酒場で聞かされた話というのは、
「この村に食料や日用品を供給する行商隊が巨大な獣に襲われ、荷馬車ごと荷物をことごとく破壊された」
というものであった。
今まで、小型モンスターとの小競り合いなどはあったものの、全体的には平和な村であっただけに、
俄かには信じがたい話ではあったが、もし真実であるなら、ハンターとして村の危機を見過ごすことはできない。
と同時に、隊商の大人たちが総がかりでも敵わなかったという猛獣を自分が狩猟すれば、
自分を村一番のハンターとして誰もが認めるだろう、という下心も少しはあったのであるが。
とはいえ、その現場であるという草原を昼間中捜索しても、
今のところそのような大型の猛獣らしきものは見当たらない様子であった。
「今日のところは出直して、また明日、探そーかなっと」
出発したときは東の空を昇ってくる最中であった太陽も、今ははや西に傾きかけ、
待ちぼうけを食らったと拍子抜けしたエミルが帰り支度を始めようとした、そのときであった。
「ん? あれ、何だろ……?」
視界の片隅にふと過ぎった、羽ばたきながら空を飛ぶ、鳥にしては大きすぎる影。
逆光になって姿の判別がよくできないその影を、エミルはよく見ようと目を細めた。
それは段々と大きくなり、こちらに近づいてくるようであった。
「何あれ、あんなでかいものが空、飛べるの……?」
少年がそう疑問を漏らした、次の瞬間。
猛スピードで近づいてきた巨大な影が日の光を一瞬翳り、大きな羽音と、
思わず顔を覆ってしまうほどの風圧とともに、何か大きなものがエミルの眼前に降り立った。
今までに見たこともない巨大な獣。
着地の姿勢から身を起こすと、エミルの身長の数倍にもなる高みに位置するその生物の頭部から、
まるで至近距離に落雷でもあったかのような轟音が発せられ、彼の心胆を凍てつかせる。
そのあまりの迫力に圧倒され、少年の思考は停止し、傍らの地面に置いていた愛用の片手剣を
拾い上げて構えることすら忘れ、ただただ呆然と眼前の光景を見つめるのみであった。
(こんな、こんなものが、いる……なんて……?)
エミルは思い起こす。
狡猾な知能を持ち集団で家畜を襲う、人間ほどもある肉食の鳥竜。
雪山の上から時折人里まで降りてきて、食料を盗み、人に危害を加える大型の類人猿のような牙獣。
それらに対し、村を守らんと果敢に戦い、天賦の才と称えられた剣術を駆使し、
自分はそのどれもに打ち勝ってきた。
人間の可能性は限りなく、勇気を持って立ち向かえばどのような敵も打ち倒せると信じていた。
そんな少年の自負と確信は、今この瞬間、目の前に降り立った巨大な獣のたった一声の咆哮により、
まるで突風を前にしたタンポポの綿毛のように、呆気なく散り散りに吹き飛んでいった。
「な、何、これ……」
そう口では問うてみたものの、生物としての本能か、少年の身体は既に悟っているようだった。
初めて相対する目の前の存在が、たとえどのような逞しい肉体や天賦の才に恵まれていようと、
たとえ何十年という厳しい鍛錬を積もうと、人間の身では万に一つも勝ち目のある相手ではないということを。
背筋は縮み上がり、足は竦み、体に抑えようのない震えが走ると同時に、股間に暖かい液体の感触が溢れる。
恐怖で緩んだ尿道が緩み、可憐な衣装の下履きの内側に無様にも尿を撒き散らし、失禁を続ける美少年。
その眼前に迫る巨大な獣――
全身を赤みがかった鱗と甲殻に覆われ、長く伸びた首の先端にある頭部から炎の混じった吐息を漏らし、
背に生えた巨大な翼で空を駆ける飛竜リオレウスは、そんなエミルを一瞥すると、
おもむろにその口を開きつつ、無造作とも思える仕草で大きく首を横に振った。

113 :
「……え?」
その行為が何を意味するのか即座には解らず、呆気に取られて眺めていたエミルだったが、
ゆっくりとこちらに向き直るリオレウスの閉じられた口に、見覚えのある物体が引っかかっているのに気づく。
それを見やりながら、少年は自問する。 あれは何だろう?
よく観察してみる。 それは細長く、肌色で、先端のほうには掌と、五本の指があり、―――
「――――!!??」
背筋に悪寒が走り、弾かれるようにエミルは己の右腕に目を向ける。
しかしそこには、二の腕の中ほど辺りから切断され断面から鮮血を吹き零す、右腕の残滓が存在するのみであった。
目の前の恐るべき獣は、その巨大な顎を振るい、たった一口、噛み付いた。
ただそれだけで、いとも簡単に自分の右腕を根元から千切り飛ばしていったのだ。
遅れて襲ってきた激痛は、まだ年端も行かぬ少年に、その残酷な事実をこれでもかと突きつける。
「ぎっ…… ぎゃあああああああぁぁぁぁぁっっ!!」
切断面に間断なく襲い来る、焼けた火箸を何本も突き刺されたような痛みと、右腕の喪失を実感したショックで、
少年はその可憐な容姿に似つかわしくない獣のような叫び声を、恥も外聞もなく喉から搾り出す。
(どうして? なんで、こんなことに……)
苦痛と絶望の叫びを上げながら心の中で自問しつつ、エミルは思い出していた。
幼い頃から、母親の寝物語や、村の老人達に聞かされた、怪物を狩る者(モンスターハンター)たちの英雄譚を。
溢れる闘志を燃やしつつ強大な飛竜に立ち向かい、何度倒されようと屈することなく立ち上がり、
立ち並ぶ爪牙の致命の一撃から華麗に身を躱し、最後にはどのような巨大な敵ですら打ち倒す。
子供心にも荒唐無稽な御伽噺であると思いつつも、純粋な少年の心は煌びやかで勇壮な物語に奮い立ち、
自分もいつかそんな英雄になれると、心のどこかで信じていたのであった。
しかし、今。
伝説の中では英雄の引き立て役に過ぎぬ「モンスター」というものが実際はどのような存在であるのか。
人間という種族がいかに非力でちっぽけな存在であるのか。
そして、人間社会の倫理や道徳など一切通用しない弱肉強食の野生の世界で、
弱者が一度でも強者に倒されるということはすなわち「確実な」を意味するのだということ。
それらの残酷な現実が次々と少年の眼前に立ち塞がり、彼の心を、
その内に存在していた村を守る狩人としての矜持を、英雄への憧れを、未来への希望を、
何もかもを無残にもへし折り、叩き壊し、跡形もなく粉砕していく。
少し後退して距離をとったリオレウスが、
未だその牙に引っかかった、つい先ほどまではエミルの右腕であったもの、
今では主の体から離れ、二度とその意思どおり動くこともないただの肉塊に過ぎぬものを
邪魔そうに首を振って弾き飛ばす、その一部始終をエミルは見つめていた。
「僕の手…… はは。 あんなにボロボロになって捨てられちゃった。
 これじゃ、これから先、もう剣を振ることなんてできないな……」
顔面を蒼白にしつつ、呆けたように呟くエミル。
その行為が終われば、リオレウスは次には確実にエミル自身を屠りにやって来る。
そのことは誰が見ても明白であるにもかかわらず、少年剣士の両足は凍り付いたように動かない。

114 :
彼は見てしまったのだ。
まるで無関係な仕草、一見すれば油断ゆえの行為と見えるような挙動のうちにも
リオレウスの鋭い眼光が、常にエミルの一挙手一投足を睨めつけていることを。
常に相手の攻撃に対応できる最適の間合いを保ちつつ、隙あらば確実に必の一撃を叩き込む。
目の前の飛竜は、人間のように高度な思考能力や論理的な戦略構築などに頼らなくとも、
ただ本能のみでそのような芸当ができるであろうことをエミルは悟っていた。
逃走はおろか、もし半歩でも退くような素振りを見せたなら、それを絶好の隙と見、
すぐさま一撃の下に息の根を止めんと跳びかかってくることだろう。
弱肉強食の世界で上位捕食者として君臨する「空の王」。
そのあまりにも強大な存在に対し、非力な人間ができることと言えば、
――近づかぬこと。でなければ、ただただ餌となること。
そのことをエミルが思い知ったのは、このあまりに遅きに失したと言わざるを得ない状況でであった。
だが、彼に英雄譚を語った村の大人達を責めることはできない。
開祖が村を築いてより百数十年の間、この近辺に大型のモンスターが姿を現すことなどついぞなく、
ハンターズギルドや古龍観測局といった、民間にモンスターの情報を流すことのできる組織も
この地方に支部を置く必要はないと判断して進出してこなかったからである。
村の大人や老人達もまた、少年剣士と同じく、
伝説の英雄譚の中でしかモンスターというものを知らなかったのであった。
右腕の切断面からの出血で低下した体力と、溢れ出る涙とで霞んだエミルの視界に、
一向に動こうとせぬ相手に痺れを切らしたかのようにゆっくりと歩み寄ってくる飛竜の姿が映る。
自分にをもたらすであろう相手の姿が段々と大きくなりつつ眼前に迫りくる様を眺めながら、
しかしエミルはおおよそ場違いとも思える感覚を味わっていた。
股間が熱く滾っているのである。
少女のような外見に似合わず、並みの成人男性を凌ぐサイズを誇る彼の陰茎は激しく勃起し、
可憐な衣装の前を天に向かって突き上げる勢いで硬直し、大きな膨らみを形作っている。
迫り来るを目前に、最期に自らの遺伝子を残そうとする、
生物の牡としての本能による肉体の反応であった。
自らの肉体のその場違いな変化にエミルが気づいたのは、
勃起しきった肉茎の剥き出しの亀頭が布地と擦れ合い、
脊髄を尻側から脳天に向かって激しく駆け抜ける性感の電流が貫いた時であった。
目前に迫る生命の危機に際し、一刻も早く、できるだけ大量の精液を
睾丸から搾り出さんと、少年の脳は最大級の性的快感を自らの肉体に伝える。
「お゛オ゛ッ…… ほオォ……ッ」
未だ女を知らず、性的な経験としては自らの右手による自慰しか知らぬ美少年に、
かつて経験したどんな自慰よりも大きな快感の波が襲いかかり、
思わず理性のカケラも感じられない浅ましいあえぎ声を漏らさせた。

115 :
先ほどまで己のという人間が味わいうる最大級の恐怖に肉体が弛緩し、
体中の穴という穴が緩みきっていたところに、今度は不意打ちの空前絶後の性的快楽
という衝撃を浴びせられ、エミルは反射的に腰を引いて前屈みの無様なポーズを取りつつ
目を裏返らせて白目を剥き、緩みきった鼻の穴からは鼻水を垂れ流し、
母音の「お」の形に尖らせた唇からはピンと立った舌を突き出し涎をダラダラと溢れさせた。
混乱した思考から発せられる「なぜこんな時に?」という疑問はしかし、
性欲を満たすことに積極的な思春期の少年の肉体の疼きを止めることはできない。
目前に近づくを認識し恐怖する理性での思考とは裏腹に下半身は勝手に空腰を使い、
少しでも勃起したペニスと擦れ合う物を求めようとする浅ましい動きを始めていた。
恐怖に竦む両の足、浅ましく快楽を貪ろうとする腰と秘部が言うことを聞かぬこの状況では
とてもではないが逃走などできるはずもなく、己の生存が絶望的であることをエミルは悟った。
もっとも、逃走を試みたところで、翼を持ち空を駆ける飛竜にとっては、傷ついた少年を捕まえることなど
逃げ去る蟻に人間の足で追いつく程度の容易いことであっただろうが。
背筋に氷柱を突っ込まれたような恐怖と絶望、絶え間なく肉体から送られる甘美な性的快感。
これらは少年の心の内に最後に残った、現実に立ち向かおうとするなけなしの希望と気力を
根こそぎ奪い取っていくには充分であった。
思考と肉体、その両方が抵抗を諦め、エミルはその場にがっくりと膝をつく。
その股間の膨らみは未だ力を失わず天に向けて雄々しくそそり勃ち、
相変わらず白目を剥いて目、鼻、口からいろいろな液体を垂れ流した無様な表情であることを見れば
彼の肉体が性欲を貪ることに夢中であることは一目瞭然であった。
「お゛オォ…… お゛……ほ……♪」
体全体を細かに震わせながら悦楽に蕩けきった喘ぎ声を漏らすエミル。
目の前の獲物にもはや抵抗や逃走の意志がないことを感じ取ったのであろう。
リオレウスはその巨大な顎をゆっくりと開き、エミルに覆いかぶせていった。
先刻までその目に灯っていた、油断なく相手の敵意を見極めんとする鋭い眼光はすでになく、
それは勝利を確信しきった、狩猟済みの動かぬ獲物に対する「捕食行動」そのものであった。
鋭い牙が隙間なく並んだ顎が大きく開かれ、エミルの上半身を挟み込んでいく。
アプトノスのがっしりした骨格や、アプケロスの堅牢な甲羅をも難なく粉砕する力を持った大顎である。
それが全力を以って閉じられれば、その間に挟まれたこの華奢な人間の少年の肉体など
あっけなく寸断されてしまうであろうことは火を見るよりも明らかであった。
リオレウスの口から漏れ出る吐息の獣臭を間近で嗅ぎ、
上半身を挟み込んでくる大顎から生えた牙の先端が背中と胸の両方にゆっくりと触れてくるのを感じ、
それらの全てが自らの逃れられぬを意味するものだと実感した時、エミルは射精した。

116 :
「おほオオオォォォーーーーーーーーーーッッ!!」
キーンとした快感が脊髄から全身を駆け抜け、美少年は四肢を突っ張らせ体中を痙攣させながら
眉根を寄せ白目を剥き、涙と鼻水と涎でベトベトになった顔をさらに歪ませつつ、
舌をピンと突き出したままの唇から獣の絶頂の咆哮を上げる。
女性用の、布地の面積の少ない下履きでは、射精時の膨張で一層体積を増したエミルの巨根を
覆い隠すことはできず、下履きの上端から弾け飛ぶように零れ出た、充血して膨らみきった亀頭が
パックリと尿道口を開き、勢いよく白濁液を撒き散らす。
恐怖や、失血による体力の低下も、傷の痛みと、
彼の人生最後となるであろう激しい性的絶頂に遮られ意識を失うまでには至らず、
エミルは明瞭な意識を保ったまま、リオレウスの牙が胴体に食い込む感触と
硬直した陰茎が激しい快感を伴いながら精液を吐き出す感覚を同時に味わっていた。
研ぎ澄まされた刃物のような鋭い牙が、容易く皮膚を裂き脂肪層にまで潜り込んでくれば、
それに呼応するかのように、美少年の股間に焼けた鉄のように熱く硬く屹立した肉棒が打ち震え、
睾丸と尿道を収縮させながら、生命の源となるべき白濁の粘液を、ただ中空へと空しく撃ち出していく。
女が男のペニスをヴァギナに受け入れ絶頂を極めるかのように、
エミルは火竜の牙を体内に受け入れ絶頂し、誰にも触れられぬ男根を震わせ射精する。
実際にはほんの十数秒の間の出来事なのだろうが、脳内麻薬に浸され高速回転する意識にとっては
永劫にも等しいその時間の中、人間の感じ得る最大限の恐怖と快楽――
と生命の営みという両極端の感覚を味あわされた、まだ幼さを残す弱冠16歳の少年の精神は
あっけなく粉々に砕け散っていった。
自我の認識が散り散りとなり、意識が闇に飲み込まれていく中、エミルはリオレウスの咆哮を聞いた。
それはなぜか苦痛と怒りの入り混じった響きのようにも思えたが、
自分というものが消えかかった少年にとってはそんなことはもはやどうでもよかった。
「オォ…… イ……イグ……ゥッ……♪」
絶頂の終わり際に来る大波がエミルの身体を突き上げ、彼の激しく脈動し続ける肉茎の先端から
精液の最後の一雫が滴るのと同時に、その目に灯る正気の光の最後の一かけらもまた、
跡形もなく消え失せていったのであった。

開拓地の草原の真ん中に、右腕を失い全身傷だらけになって倒れていたエミルの姿を、
村の捜索隊が発見したのはそれから数時間後のことであった。
彼の着ていたと思われる衣装は何故か焼け焦げたように炭化して崩れ去り、全裸に近い姿であったと言う。
今にもにそうな重傷にもかかわらず快楽の只中にいるような蕩けた表情で喘ぎを漏らし、
腹から胸にかけて覗いた、かつては女性も羨むほど白く美しく瑞々しかった柔肌は、
今はリオレウスの牙につけられた無数の噛み傷とそこから流れ出した血、
それに加えて自らが発射した白濁液とに隙間なく覆い尽くされ見る影もない。
見る者を惹きつけてやまない優美な曲線を描いていた柳腰は絶えず前後に揺すられ、
露になった裸の股間にひと時も萎えることなく勃起したままの男根を屹立させ、
その先端から透明な粘液をとめどなく溢れさせ続けるエミルの様子を目の当たりにし、
村人たちはその悲惨な姿に一様に目を背けざるを得なかった。
だが、一歩間違えばそうなっていたであろう更に最悪の事態、
すなわちリオレウスの胃袋にエミルが収まるという結果に至らなかった理由を、
エミル本人も含めその場にいた誰もが知る由はなかった。
村に代々伝わり、エミルが着用していた、村を興した英雄である女性狩人が着用していた衣装は
伝説の幻獣「キリン」の皮を編んで作られたものであること。
その衣装は外敵に対し電気による防護壁を作り、着用する者を守護する機能があること。
そしてその衣装が、布地を噛み裂かれるという事態に至り、
着用者の深刻な危機を悟って自らを炭化するほどの強烈な電撃を発し、
口内を灼かれたリオレウスが痛みと驚愕により逃げ去り、着用者であるエミルが九に一生を得たということも。

117 :
エミルが救助されてから数年の歳月が流れ、身体の傷はすっかり癒えても、
利発で快活な少年であった彼の魂が心の内に戻って来てはいないことは誰の目にも明らかであった。
毎日裸に近い格好で出歩き、以前の知り合いに会っても意味ある会話をすることもない。
行き会う者が思わずハッとして振り返るほど淫蕩な表情を浮かべながら村の中を徘徊する。
下履きを着用することもなく露出された股間から覗く陰茎は四六時中勃起したままであるが、
決して自分で慰めるようなそぶりを見せることはなかった。
――精を放つことなく勃起するままに放っておけば、いずれ陽根は腐り落ちてしまう。
エミルを見守る村人たちの間で誰からともなくそんな言葉が囁かれ始めた。
そして、村の男達はエミルの身体を案じるためと言いつつ、代わる代わる彼を犯すようになった。
善意から始めた者も中にはいただろうが、猛り勃った肉棒を扱かれ、悶えながら白濁液を噴出し
絶頂を極める美少年の、女ですら敵わぬ淫靡さに満ちた姿に当てられた男達は、
みな一様に自らの一物をも怒張させ、エミルの肉体に己の煮えたぎる欲望を放出していった。
そうして男を受け入れることを覚えたエミルは、自ら進んで、自分を犯してくれる牡を夜毎に漁るようになる。
彼の女性的な美貌は、あれから数年が経ち少年と呼ばれる年齢にそろそろ別れを告げようか
という頃になっても衰えることなく、却って妖艶な色気をも発するようにすらなっていた。
そんな彼が夜な夜なその扇情的な肢体を晒し歩き、行き交う者を男と見るや、好色そうな微笑を浮かべて
たちまちのうちに擦り寄り、残った左手で相手の股間を摩り、頬を擦りつけ、衣類の上から舌を這わせる様を
目の当たりにして自制心を働かせる男は少なかった。
毎晩のように男に媚を振り撒いてはその体の下に組み敷かれ、怒張した一物を菊門に捩じ込まれ、
直腸の奥深くに欲望の白濁液を受け入れては、自らも乱れ、射精し、満足げな喘ぎを漏らすエミル。
数年前、火竜の牙を体内に受け入れ絶頂を極めたときの快楽を再び追い求めようとしているのだろうか?
昼も夜もなく快楽に蕩け崩れた表情を晒し、それ以外の顔を忘れてしまったかのような彼に、
かつてこの村の人気者であった、
勇ましい衣装と武具に身を包んだ勝気で健気な少年狩人の面影を見る者はもはや誰もいなかった。


118 :
別にリョナ要素がはいってもいいとおもうけど、そもそもシーメールじゃないからここは完全にスレチだろ・・・
趣味じゃないひとは云々いうまえに>>1をみとけよ
投下するならリョナスレか女装スレだろ

119 :
文章力も構成力もあるけど、「スレッドのテーマに沿った作品を投下する」ってスタイルのエロパロ板
とは相性が悪いのかなあ。
「小説家になろう」あたりに投下したほうが良かった気も。
戦闘描写とか、宝の持ち腐れ的な匂いがとても。
このスレに投下したいなら、
「着ていた衣装の力によって怪我はすべて治癒されましたが、女物の服の力によって治癒された結果、
治癒された部分が女性のようになってしまいました。
爪によって深くえぐられた胸は、他の村娘たちから羨望の目で見られるほど丸く大きくなっています」
 くらいは最低限欲しかったかも。
最後の段の男性とのHを膨らませるとかも要りそうですが。

120 :
ごめん、あのあと見つけたんだけどこんなスレもあったんだな。
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272566973/
内容的にはこのスレが一番適当だったんだろうけど
昨日は知らなかったんだ、女装スレのテンプレにも載ってなかったし。
もし次回があるならそっちのほうで書くよ。
ここの住民には迷惑をかけて申し訳なかった。

121 :
検索によって見つけたけど女装少年リョナとか大好きだから楽しめたよ

122 :
時々無性にところてんシーンだけ見たくなる

123 :
ほしゅ

124 :
どなたか、「女装SS総合スレ」の新スレ(第9話)を立てていただけませんか
昨日の神SS投稿で容量一杯になってしまったのです
私はスレ立てできないので…

125 :
もうたってる
女装SS総合スレ 第9話
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1364600001/

126 :
ここまでマリアンデールさん無し

127 :
>>126
それは作品用のエロパロでしょ

128 :
壁|・_・) タダイマー
ちょこっとだけ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 意識が戻って最初に見えたのは、心配そうに私を覗き込むお兄ちゃんの顔だった。
「ん、お兄ちゃん……」
「大丈夫か、こ――ヒカル。気絶してたけど」
「うん、大丈夫だよ……いたた」
 体を起こそうとすると、お尻に痛みが走った。初めておちんちんを受け入れ、激しいピストンに
さらされた私のお尻おまんこは、やはりそれなりのダメージを受けているようだ。
「ああ、無理するな」
 お兄ちゃんはそういって私を横にならせた。
 再びベッドに横たわった私の頭を、お兄ちゃんの手が撫でてくれる。その感触がとても気持ちよくて、
私は目を細めてそれを堪能した。
 そうやってしばらくしてお尻の痛みも薄らいだころ、私はベッドの上に体を起こし、お兄ちゃんに
抱きついた。
「ヒカル?」
「お願い、しばらくこうさせて」
「ああ……」
 お兄ちゃんはクッションに寄りかかると、両腕を私の背に回してくれた。お兄ちゃんの腕の中に
収まると、暖かさが私を包み込む。こんな暖かさは、何年も忘れていたような気がした。
 だんだんと、自分がお兄ちゃんに抱かれて処女――と言って良いかは疑問だったが――を散らし、
愛してもらったことが実感できてくる。
 お尻おまんこから感じるひりひりとした痛みも、これが破瓜の痛みなのだと思うとむしろうれしくすら
感じられた。お兄ちゃんの息づかいと心臓の鼓動が堪らなくいとおしく、ずっとずっとこうして抱きしめて
いて欲しくなる。
 ぼんやりそんなことを考えていて、自分がすっかり女の子になっていることに私は気づいた。
 きっとこれはお兄ちゃんのおちんちんを受け入れ、始めてを奪ってもらったせいに違いない――と、
そこまで考えて、私はもうひとつ気がついた。
 ここに来てからの調教で、私のお尻は色々なおもちゃで開発されてすっかりおまんこにされてしまった
けれど、決して本物のおちんちんは使われなかった。もし涼子さんや和也さんのおちんちんで犯されて
いたら、私はもっと早い段階で屈服していたと思う。そんな事は涼子さんたちも分かっていると思うの
だけれど、敢えてそれをしなかったとしたら――。
 涼子さんたちがお兄ちゃんに捧げさせる為に私の本当の処女を取っておいてくれたことに気がついて、
われながら現金な話なのだけれど、私はほんの数時間前までは敵意さえ抱いていた人たちに感謝の
念を感じていた。

                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
       カンヅメ
やっとこさ拉致監禁から脱出できました。
壁|ノシ ソレデハ

129 :
続きキテター
つCCCCCCC

130 :
乙乙

131 :
王様の帰還だー。嬉しい限り。

132 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 お兄ちゃんと過ごす日曜日が過ぎ、私は再び一人隔離病棟に残された。
「おはよう、ヒカルちゃん」
「おはようございます」
 朝食を運んできた涼子さんと朝のあいさつを交わす。一昨日の朝までは無視していた涼子さんの
あいさつに、私はごく自然に返事を返していた。
 その日も、朝食後少しして私は隔離病棟の『診察室』に連れていかれた。しかし先日までとは違い
男性看護師による付き添いはなく、廊下を歩いているのは私と涼子さんだけだった。
「……あの、今日は涼子さんだけなんですね」
「ええ。ヒカルちゃんは、まだ逃げたい?」
「……いいえ」
 『診察室』には看護婦の京子さんと、寺島院長が待っていた。
「じゃあ服を脱いでくれる?」
「はい……」
 涼子さんに促され、私は入院用パジャマのボタンを外していった。素直に涼子さんの指示に従う私を、
寺島院長が満足げに見ている。
 ブラジャーも外し、ショーツとスリッパだけの恰好になると、寺島院長の目が気になって仕方がなくなる。
私は自分の胸を抱くようにして、両手で乳房を隠した。
「――アンダー差103ミリ、やっとAカップですね」
「ふむ、やはり経口投与だけでは効き目が弱いのか、それとも体質差なのか……」
 私の胸にまかれたメジャーのメモリを読んで、京子さんが寺島院長に報告する。クリップボードに
止められた用紙をめくりかえしながら、寺島院長が独り言ちた。
 身体測定と採血が終わると、私はパジャマを着るように指示された。普段ならば、この後下着も一つ
残らず剥かれたうえで婦人科用の診察台――調教用拘束台として使われている――の上に追い立て
られるのだが。
「では白木君、あとは任せたよ」
「はい、院長。じゃあ戻りましょう、ヒカルちゃん」
 涼子さんに促され、私は『診察室』を後にした。
 もしかしたら、もう調教は終わりなんだろうか、だとしたらこの後私をどうするつもりなんだろう――
漠然とした不安を感じながら、私は涼子さんの後についていった。
 病室に戻ると、涼子さんも一緒に入ってくる。普段なら外から施錠されて私は一人でこの部屋に
閉じ込められるのだが、今日は朝から普段と違うことだらけだった。
「あの、涼子さん……?」
「ん?」
「あの、ええっと……。今日は……」
 うまく質問がまとまらず、私は言葉を羅列することしかできなかった。
「ああ、心配しないでね。今日から今までとはちょっと違うやり方をするの」
 涼子さんが私に向ってにっこりと笑いながら言う。よく考えればその言葉は、これからも私が調教され
続けるといっているわけだけれど、それでも私は内心少しほっとした。
「ねえ、ヒカルちゃん。お兄さんに抱かれて、どうだった?」
「え? ええっと、その、気持ちよかった、です……」
「そう、よかったわね。じゃあお兄さんの方はどうだったと思う?」
「え……?」

133 :
 そういえば、お兄ちゃんはどうだったんだろう。私はお兄ちゃんにすごく気持ちよくしてもらったけれど、
私はお兄ちゃんを気持ちよくしてあげられたんだろうか? されるがままにお兄ちゃんにお尻おまんこを
貫かれて、おちんちんからは精液をぶちまけながら何度もいっちゃったけど、お兄ちゃんの方はどう
だったんだろうか?
「セックスするときって、男の人はどんな感じだと思う?」
 重ねて問われた涼子さんの質問に、私は答えることができなかった。男だったころ、私は性体験
どころか、女の子と付き合ったこともなかった。もちろんエッチな漫画や Web 上の動画などを見たり
したことはあるし、人づてに体験談などを聞いたことはあるが、自分自身で経験したことは無かった。
「あ、あの、経験したことが、無いんで……」
「うふふ、そうよね。だいたい見ていればわかったけど」
 それは自分の行動が童貞丸出しだったという事なのだろうか。しかしその通りなのだから反論する
事も出来ず、私は黙って涼子さんを睨むことしかできなかった。
「あら、そんな顔したら駄目よ。眉間に皺が出来ちゃうわよ」
 涼子さんが私の頬をつつきながら言う。私は顔を涼子さんからそむけ、頬を膨らませた。
「……だからね、ヒカルちゃん。今日はあなたに、ちょっとだけ男の子に戻ってもらうわね」
「え?」
 どういう意味なのか質問しようとして振り返り――私ははだけられたブラウスの間から除く真っ赤な
ブラジャーと、それに包まれた豊満な乳房に目を奪われた。
                              ●
 ちゅっ、ちゅっ、と音をさせながら、病室の床にひざまずいた涼子さんが私のおちんちんの先にキスを
する。ベッドに座ってパジャマの裾をまくりあげながら、私はその気持ちのよさにはあはあと息を荒げていた。
「んっ、はあっ……。んくっ!」
 刺激が途絶え、一息ついた途端、新たな快感が私のおちんちんを襲う。涼子さんは指先だけで私の
おちんちんを摘まむように抑えて固定し、今度は舌でその先端を責め始めたのだ。
 先端からあふれる先走りを舌先で亀頭全体に塗り拡げるようにしながら、同時に涼子さんの唾液が
まぶされていく。
「やっ、涼子さん、出ちゃいますっ……!」
「あら、ちょっと早すぎないかしら? まだ咥えてもいないのに」
「だ、だってっ、こんなの初めて……」
「うふふ、そうだったわね」
 涼子さんが私の股間から頭を上げ、上目づかいでこちらを見る。その色っぽい仕草に体が熱くなるのと
同時に、こんな綺麗な人が自分のおちんちんに嬉しそうに口をつけているという事実に背筋がぞくぞく
するのを感じた。
「じゃあちょっと早いけど、次に行きましょうか」
 床から立ち上がりながら、涼子さんはブラジャーのフロントホックをはずした。大きな、しかも形のいい
乳房が転がり出てくるのをみて、私の体はさらに熱くなった。同時におちんちんがひくひくと震えるのが
感じられる。
 涼子さんは私をベッドに横にすると、私の顔の上に覆いかぶさるように四つん這いになった。私の目の
前に乳房の先端、すっかりとがってピンクに色づいている乳首がさらされる。私は促されるまでもなく
それを口に含み、軽く吸ってみた。

134 :
「んっ……!」
 涼子さんが喘ぎ声を漏らす。たったこれだけのことが気持ちいのだろうかと考えて、さっきの自分も
おちんちんの先をそっと舐められただけで射精してしまいそうになっていたことを思い出す。だとすると、
涼子さんもおっぱいの先を吸われて同じように感じているのだろうか。
 乳首を口に含んだまま、舌を使って口の中でその先端を転がしてみる。涼子さんがビクッと震え、
その動きでもう片方の乳房がゆさりと揺れた。
 このおっぱいに顔を挟まれたら窒息してんじゃうんじゃないかなあ、これって何カップぐらい
あるんだろう、と考えて、そういえばさっき測られた自分のおっぱいはAだったなあと思いだす。同じ薬を
使われているはずなのに、なんでこんなに差がついているんだろうと考えると、ちょっと悔しくなる。
その悔しさをぶつけるように、私は涼子さんの乳首を思い切り吸引し、同時にもう片方の乳房をちょっと
強めに揉んでみた。
「あっ、ふあっ、ヒ、ヒカルちゃん、だめっ!」
「ぷはっ、ちょっと早すぎないですか? まだ吸ってるだけなのに」
「も、もう、意地悪ね……」
 さっきの涼子さんの言葉をまねた私に、今度は涼子さんが頬を膨らませる。それを可愛いなあ、
と思いながら、さっきの自分もこんな風だったのだろうかと考えてみる。
「ふう、じゃあ、ここからが本番よ」
 体を起こした涼子さんが言う。すでに全裸になっていたその全身が私のお腹をまたぐ形になっており、
先端をとがらせた大きな乳房も、ピンと立ち上がって透明な液体をあふれさせるおちんちんも全てが
丸見えになっている。荒い息も、汗に濡れた肌も、すべてが涼子さんが興奮しきっていることを示している。
 そして涼子さんは、右手をお尻に回して唯一身に着けたままにしていたものを抜き取った。真黒な
ゴム製の、お尻をおまんこに改造してそれを維持するための道具――アナルプラグだ。
 常時挿入されっぱなしのそれのために、常におちんちんを受け入れる準備ができている状態に
なっていたお尻の穴で――涼子さんは私のおちんちんを一気に飲み込んだ。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>129-131
お待たせしましたなのです。
壁|ノシ ソレデハ

135 :
久々の大量投下サイコー!
つCCCCCCCCC

136 :
BLUE ◆ROSE/4VERo 様、いつも素晴らしい作品をありがとうございます。
このたび、「女装SS総合スレ」でまとめwiki を作成したのですが、
http://www55.atwiki.jp/jososs/
ここから
女装・ニューハーフ・シーメール物の SS保管庫
http://bluerose.g.ribbon.to/blueroses/
女装空想小説スレまとめ
http://bluerose.g.ribbon.to/josou/index.html
へのリンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか?

137 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あっ、んっ……」
 涼子さんのアヌスが痙攣し、私のおちんちんを締め上げる。連動するように涼子さんのおちんちんも
震え、先端からあふれていた蜜が私のお腹にはね飛ぶ。
「りょ、涼子さん、そんなに締め付けないで……」
「んっ、ごめんね、おちんちん気持ちよくて、勝手にこうなっちゃうの……」
 それから涼子さんは、私の上で跳ねるように腰を使い始める。おちんちんをこすりあげられる快感が
私を襲い、私の腰も自然に動き始めた。
 涼子さんの体が弾むたびに乳房が踊り、それと同時におちんちんも跳ね回り、先端から蜜をまき散らす。
 頬は上気して赤く染まり、体全体もピンクに色づいているようだ。
 声はと言えばもはや言葉にならない喘ぎ声で、まるで絞されている真っ最中か、でなければ交尾
する発情期の動物だ。
 涼子さんの『快楽を貪る』という言い回しそのままの姿に、私は背筋がぞくぞくするのを感じた。
 私のおちんちんに体内を侵略されて、涼子さんはほとんど理性を失っていると言っていい状態に
なっている。まるで私が、ううん、私のおちんちんが涼子さんを支配しているみたいで、今、この時だけは、
私が涼子さんの支配者か、所有者であるかのようだ。支配欲、所有欲が満たされる感覚が、私の心を
埋め尽くすようだった。
「あんっ、涼子さん、凄く、エッチです、よっ!」
「ごめんね、エッチなケツマンコで、ごめんなさい、おちんちん大好きで、ごめんなさい」
 そう言って謝りながらも涼子さんのお尻は私のおちんちんを離さず、腰の動きはひと時も休まらない。
一心不乱に快楽を貪るその姿につられるように、私の方もどんどん昂っていった。
 やがて腰の奥、おちんちんの裏側あたりがむずむずし、尿意を我慢するのにも似た感覚が感じられてくる。
「りょ、涼子さん、私、もう……!」
「んっ、出したい、の?」
「はい、もう、出ちゃい、ますっ!」
「いいわよ、出して、私の中、ヒカルちゃんの精液、全部っ!」
 涼子さんがそういった次の瞬間、私の中の圧力が我慢の限界を超えた。お腹の底で脈動が感じられ、
その圧力が熱い粘液を押し出すのがわかる。体内からおちんちんの先端までを、精液が走るのが
感じられた。
「あっ、ああっ!」
 涼子さんがひときわ大きい声を上げ、全身をがくがくと震わせる。のけぞりながら自身のおちんちん
からも精液を噴出させ、快楽の絶頂を極めている。
「あっ、はあっ、はぁ……」
「わぷっ!」
 いきなり涼子さんの腕から力が抜け、その体が私の上に倒れこんできた。ちょうど私の顔の上に胸が
覆いかぶさる形になり、私は二つの肉球に顔を挟まれることになった。
 窒息する! と焦った私は両手で涼子さんの乳房を押しのけようとした。
「あっ、んっ!」
 私の掌が乳首に触れた瞬間、涼子さんがなまめかしい悲鳴を上げる。どうやら、固くしこった乳首に
強烈な刺激を与えてしまったらしい。
「りょ、涼子さん、苦しいです!」
「やっ、ヒカルちゃん、駄目えっ!」
 じたばたともがくと、それに合わせるかのように涼子さんがびくびくと震える。このままでは本当に
窒息する、と焦った私は、涼子さんの体と上下を入れ替えるように横に転がった。
「あっ、ふあっ!」
 つながったまま強引に態勢を入れ替えたため、私のおちんちんが涼子さんのお尻の中を乱暴に
小突き回すことになった。それの刺激が引き金になったのか、涼子さんが全身をびくびくと震わせる。

138 :
「やぁ、だめぇ、さっきいったばっかりなのぉ……」
 どうやら涼子さんは絶頂の直後にまた絶頂してしまったらしい。半開きになった唇の端からはよだれを
垂らし、瞳は焦点を失っている。おちんちんはびくんびくんと震えて、先端からはだらしなく白濁した
粘液を漏らしている。
 柔らかい雰囲気で、優しくて、でも芯はしっかりした感じで――そんな涼子さんが、私のおちんちんと
精液でこんな姿になってしまった。
 その事実に、私の背筋に再びぞくぞくした感じが走った。それがおちんちんに流れ込み、射精して
少し柔らかくなっていたそれを再び固く、熱くする。
「あっ、ヒカルちゃんのおちんちん、また固く、なってる……」
「ご、ごめんなさい、今抜きます!」
「ん、いいのよ……」
 涼子さんが両手両足で私に抱き付き、おちんちんを引き抜こうとするのを押しとどめる。涼子さんの
体の熱さが私に伝わり、その興奮を教えてくれた。
 そうやって抱き合ったままじっとしていると、何とも言えない充実感が私の中を満たしていく。自分が
こんな綺麗な人を支配し、犯し、精液を注ぎ込んで絶頂させたという事実が、筆舌に尽くしがたい
達成感となっているようだった。
『男の人が女の人を抱くのってこんな気持ちなんだ』
『私を抱いた時、お兄ちゃんもこんな感じだったのかな』
『だったら嬉しいな』
 「男」として「女」を抱く意味を理解して、同時に私の中の「女の部分」も深い満足を覚える。自分が
抱かれるときに相手がこんな風に感じているのかと思うと、抱かれることが嬉しくなってくる。世の中には
男性に抱かれることでしか充実感を感じられない女性がいるというけれど、その気持ちも今ならよくわかる
気がした。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>135
ドモー
>>136
是非どうぞです。逆にこっちからもリンクしてもいいでしょうか?
壁|ノシ ソレデハ

139 :
どうやったらこんなにエロくてかつ心和む作品が書けるのでしょうか。
目標にしてはいるのですが、なかなか到達できない境地で、筆力が羨ましいところです。
リンク許可ありがとうございます。
うちへのリンクは、是非に宜しくお願いいたします。

140 :
投下キター
つCCCCCCCCCC

141 :
>>139
どうもです。
エロパロ板女装SSまとめwikiへのリンク追加しました。
>>140
支援ドモー

壁|ノシ ソレデハ

142 :
壁|・_・) ホシュ コネタ
本編終了後しばらくしてから
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
リリ ゚〜゚)  「うーん……」 ゴソゴソ
从 ・∀・ノ 「あら、どうしたの、ヒカルちゃん。そんな恰好で」
リリ ・ー・) 「あ、涼子さん。実はですね、撮影会用にとってもかわいいコスプレ用の見せ下着を買ったんですが……」
从 ・∀・ノ 「ちょっと派手だけどかわいいわね。それで?」
リリ ////) 「それが、おちんちんがどうしてもはみ出ちゃうんです……」
    `      !   / /              |
    `、    l  | /              |
     ヽ    l /             l
       `、   V             j
         、  `、            ,'
       〉、  ヽ     '     /
      /ノ    l    ,'      / __
      ' {      {    {      r'´::ハ
     { ゝ   ,r-ソ   `、   r/`=ァ'
     |/乙.ィノ` ‐- 、_  \ ノ ,,/
     レ'´       ̄`ヽ `''ーヽ、 ,イ
      i           \( ヽノノ|
从 ・∀・ノ 「ああ、なるほどね。そういう時はこういうやり方があるわよ。タックって言ってね――」
  ゴソゴソ、ムギュムギュ、ペタペタ
リリ ゚∀゚)  「うわあ、すごい! おちんちんが完全に隠れちゃった! これで超ミニのコスチュームでも平気です!」
从 ・∀・ノ 「うふふ、撮影会がんばってね」
          :
          :
リリ T〜T) 「涼子さーん……」
从;・∀・ノ 「ど、どうしたの?」
リリ T∀T) 「お尻のあたりを撮影されてる時に、おちんちんが大きくなってテーピングがはがれちゃいました……」
从;・∀・ノ 「あらあら」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

143 :
つC

144 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ヒカルちゃんのおちんちんは、お兄さんのとよく似た感じね。やっぱり家族なのね」
 私に冷や水を浴びせたのは、涼子さんのそんな言葉だった。
「……え?」
「? この間、ヒカルちゃんのお兄さんと――」
「えっ、ど、どういう、こと、なんですか……?」
「え? ええ、ヒカルちゃんとの初めてで失敗したらかわいそうだから、その前に私の体でやり方を
教えてあげたんだけど……?」
 そう言われてみると、確かにお兄ちゃんがこの前私を抱いた時、やけに手馴れていたような気がする。
 初めてのアナルセックスでもし何か失敗していたら、私かお兄ちゃんが余計なトラウマを抱えて
しまって以後尻込みするようになっていたかもしれない。
 それはわかる。涼子さん(と恐らく和也さん)が行為や親切心でそれをしたのだろうという事も。
 だけど――。
「な、なんでなんですか……」
「え?」
 心臓がどきどきする。胃のあたりがむかむかして、頭の芯には鈍い頭痛みたいなものが感じられる。
「お、お兄ちゃんは私の物なのに……」
 私は涼子さんを無理やり引きはがすと、そのお尻から自分のおちんちんを引き抜く。突き飛ばす
ようにして身を離し、感情に任せて涼子さんを非難する。
「涼子さんは、おちんちんなら誰の物でもいいんですか……」
「ご、ごめんなさい……」
 涼子さんが気圧されたように謝罪の言葉を吐く。しかしそれがかえって、私の感情の火に油を注いだ。
「あ、謝るなら最初からしないでください! 人のお兄ちゃんに横から手を出して!」
「ご、ごめん、なさい、ごめんなさい、うっ、ひっく、ごめんなさあい……」
 涼子さんがしゃくりあげ、舌足らずな声で謝りながらべそをかき始める。それを見て、私は涼子さんの
トラウマだか何だかの件を思い出し、幼児退行してしまった涼子さんが、親に怒られる子供のように
わけもわからず謝っていることに気が付いた。
 それを理解しても、一度火のついた私の怒りは治まらなかった。
「謝っても、駄目です。こっちにお尻を向けてください!」
「はぁい」
 涼子さんはベッドに四つん這いになると、私に向けてお尻を突き出した。涼子さんのお尻の穴は
ひくひくと震え、さっき私が注ぎ込んだ精液が少し溢れ出している。その、まるでおちんちんを咥え
たがって仕方がないような涼子さんのお尻に、私は平手を叩き付けた。
「きゃあっ!」
「反省してください!」
 肉を打つ派手な打擲音とともに、涼子さんが悲鳴をあげた。
「いいですか! 涼子さんは悪いことをしたんですよ! わかってますか!」
「ごっ、ごめんなさいっ、ごめんなさい、ごめんなさい……」

145 :
 幾度も繰り返し、涼子さんのお尻を叩く。そのたびに涼子さんは謝罪の声を上げるが、その声は
だんだん小さくなり、とうとうすすり泣きを上げ始めた。
「うっ、ひっく、ぐすっ……」
 小さく身を丸め、シーツをつかんで顔を押し付け、ぐすぐすとすすり泣く涼子さん。その姿を見ながら、
私は急速に自分の中の炎が小さくなっていくのを感じていた。
 頭が冷えると、自分が八つ当たりも同然の仕打ちをしたことを後悔してしまう。涼子さんがお兄ちゃんと
セックスをしたのはあくまで手ほどきのためであり、別に私からお兄ちゃんを奪おうとか、そういう事では
なかった。それはわかっていたのに私は――。
「ごめんなさい、涼子さん……」
 私は涼子さんに謝りながら、そのお尻に自分のおちんちんを挿入した。
「あっ、くうんっ、おちんちん……」
 お尻だけを持ち上げて挿入をしたため、涼子さんの顔はシーツに押し付けられたままだった。
だけどその声にはまぎれもない喜びの色があり、幼児同然に対抗した涼子さんがお尻を突き上げる
おちんちんに喜んでいることがわかる。
「おちんちん、きもちいい……」
 私より背が高く、大きなおっぱいと張り出した腰、そして私よりも立派なおちんちんを持っている
涼子さんが、子供のように私にお仕置きされて、今また私のちんちんにおかされて喜びの声を
上げている。そのギャップに、私は最前までの怒りも忘れて、妖しい興奮を煽り立てられていた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
美人で気立てがよくてバリバリ仕事ができてボン・キュッ・ボンなパーフェクトジオングみたいな
お姉ちゃんは、おちんちんが無いと駄目なのが玉に瑕。
>>143
ドモー
壁|ノシ ソレデハ

146 :
つC
この娘はSっぽくなるのかな

147 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 私は体の内から湧き上がる衝動に任せて涼子さんのお尻を抉った。私のおちんちんの動きに
合わせるかのように、涼子さんが喘ぎ声を上げる。
「あっ、あんっ、ごめんね、あっ、はあっ、ごめんね、んくっ、ヒカルちゃん、本当に、んっ、ごめんね……」
 涼子さんが喘ぎ声のあいまに私に謝る。その謝罪に、私の方がかえって罪悪感を感じてしまう。
 私はおちんちんの抽送を止め、自分も涼子さんに謝った。
「あの、私の方こそすみません。涼子さんは私のためにしてくれたのに……」
「ううん、私の方も考え無しだったわ。私だってもし和也が誰かほかの人を抱いたりしたらいい気は
しないと思うのに、ヒカルちゃんの方の気持ちも考えずに……」
 涼子さんは私から離れ、ベッドの上に転がっていたアナルプラグを自分で挿入した。
「んっ――」
「でも……、涼子さん……、ごめんなさい」
 罪悪感が私の口を重くする。何とか謝りたいのだが、どう言って謝罪すればいいのかわからない。
私は『ごめんなさい』の言葉を小さな声で繰り返す事しかできなかった。
 そんな私を困ったように見つめていた涼子さんが、突然私を抱き寄せた。豊かな胸の谷間に私の
頭を抱え込むようにして、私の背中をポンポンと叩く。私はその幼児に対するような扱いに少し戸惑い
ながらも、不思議な安心感に身を任せて涼子さんに抱き付いた。
 どのくらいそうしていたのか、やがて気分が落ち着いてきた私は涼子さんから身を離した。顔を
上げると、涼子さんのなんだか嬉しそうなにこにこ顔と目が合う。
「落ち着いた? 気分はどう?」
「はい、ありがとうございます」
 何がありがとうなのかは自分でもよくわからなかったが、謝るのも何か違う気がして、私は謝罪では
なく感謝の言葉を口にした。
                              ●
 私たちは汗を流すため、病棟の角にある浴室に向かった。
 私はもちろん入院用パジャマ姿なのだが、涼子さんも裸の上にバスローブを羽織っただけの恰好である。
足元は二人ともスリッパだ。
 更衣室で全裸になり、そっけない実用本位のシャワーとステンレス浴槽の浴室に入る。
 まずシャワーをさっと浴びてから、二人でお湯につかる。お湯の温度は少しぬるめだけれど(高血圧や
心臓病の患者に備えてこうなっているらしい)、それでも疲れた体に心地よかった。
「ふう……」
 浴槽に背中を預けながら、なんとなく涼子さんの方を見てみる。
 桜色に染まった頬が何とも言えない色気を醸し出し、お湯には乳房が浮かんでいる。伏せられた瞼と
わずかに開いた唇は、うっとりと陶酔しているような印象だ。髪をまとめたタオルから何本かのおくれ毛が
飛び出し、うなじに張り付いたそれがさらなる色気を演出している。
 単にお風呂に入っているだけだというのに色気をあふれさせるその姿に、私は自分のおちんちんに
血液が集まっていくのを感じていた。
「……ふう。そろそろ上がりましょうか」
「ふえっ!? はは、はいっ!」
「? どうしたの??」
「なっ、なんでもないです!」
 涼子さんが首を傾げながら立ち上がる。私のちょうど目の前に涼子さんのおちんちんが晒されるが、
涼子さんは気にした様子もなく浴槽から出ていった。私はそれを追いかけようとして――。
「……ヒカルちゃん、元気ね」
 勃起しきったおちんちんを涼子さんの目にさらすことになった。頬がかっと熱くなり、頭に血が上った
のがわかる。私は両手で腰を隠し、何とかおちんちんを隠そうとした。
「……くすっ。ヒカルちゃん、椅子に座って」
 涼子さんに言われるままに、私はプラスチック製の浴室用椅子に腰を下ろした。その椅子はいわゆる
介護用で、腰を下ろした状態で介護対象者の股間やお尻を洗えるように、コの字を90度回転したような
形状になっている。
 何をするつもりなんだろうと思っていると、涼子さんはボディソープのボトルを手に取り、中身を自分の
胸に振りかけた。それを両手で伸ばすようにして泡立てると、私の後ろに回って膝をつく。
 次の瞬間、背中に柔らかい感触が押し付けられ、同時に私のおちんちんがそっと握りしめられた。

148 :
 涼子さんは泡を乗せた乳房で私の背中をこすりながら、同じく泡だらけの手で私のおちんちんを
こすりあげ、もう片方の手でおちんちんとお尻の間の部分をぐりぐりと圧迫する。
 涼子さんが与えてくれる快感におぼれそうになりながら、私はふと、自分のお尻に当たる固い感触に
気が付いた。
 涼子さんもおちんちんを固くしていることに気がついて、私は反射的にそれを握っていた。
「ひゃん!」
 涼子さんがびっくりしたのか大きな声を出す。私はそれにかまわず、涼子さんのおちんちんを後ろ手に
しごいた。
「はっ、んっ、くんっ……」
「あっ、ふあっ、あっ、くうっ……」
 二人分の喘ぎ声と石鹸まみれの肌がこすれる音、粘液質の水音が浴室にこもる。
 やがて私は限界に達し、涼子さんの手の中に再び精を放った。そのはずみに涼子さんのおちんちんを
握る手に力が入ってしまったのがとどめになったのか、涼子さんも絶頂し、私の背中に熱いものをぶちまけてきた。
 二人のはぁはぁという呼吸音と、精液のにおいが浴室を満たした。
                              ●
「それじゃあヒカルちゃん、また明日ね」
「はい、涼子さん」
 スーツに着替えた涼子さんが病室を後にする。私はそれを見送った後、ベッドにごろりと転がって
今日のことを思い返した。
 私のおちんちんにお尻を貫かれて、自分のおちんちんからも精液をあふれさせながら、私の一突き
ごとに悶える涼子さん。
 私の腰にまたがって、自分で腰を振って私のおちんちんをむさぼる涼子さん。
 お風呂場で、まるで風俗嬢のように私を責める涼子さん。
 涼子さんのいろんな痴態を思い出しながら、そのどれもが私をとてもぞくぞくさせてくれたことを確認する。
 自分をお兄ちゃんに、涼子さんを自分に置き換えて、お兄ちゃんに同じようにしてあげたら喜んで
くれるかなあ、と考えつつ、私は枕を抱えてベッドの上を転がった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>146
どちらかというとお姉ちゃんの方が誘いM傾向なのです。
壁|ノシ ソレデハ

149 :
つC

150 :
小説、初投稿します。書き込みもほとんどしたことないのと、
人生初のえっちな小説かつ原稿用紙五十枚以上になってしまったので、
お見苦しい点が多いかと思います。
後、主人公のえっちな関係になるのは、女性でノーマルなシーンもあるのを、
ご了承ください。

151 :
『ジェミニ』
 女の子が好きだから、そんなわけないと思っていた。
 今日、家に帰ってきたら通販の箱が届いていた。

良い子でいたから、
送り先が大手の通販サイトなら何も疑われることもなく母親が部屋に置いてくれる。
中身を本かパソコンの部品程度にしか思わないで。
 
ぼくはその段ボールを開けた。その中には、ビニール袋に入った毛髪の塊。
そおっと、袋から丁寧に取り出したウィッグ。
注文したとおり、黒のボブカットの前髪が真っ直ぐになっているタイプ。
そしてセットでウィッグ用のネットも着いてきた。これで、ひとつ目。
 ぼくは女の子の格好がしたい。違う。女の子になりたい。だけど、女の子が好きだという感情がある。
ぼくは女の子に生まれなかったレズビアンだっていうことだ。
そんな僕が考えていること。どこまで女の子に近づけるだろう。
 今、ぼくは見た目を女の子に見えるようにしている。でも、身体自体をどうにかするのは迷っている。
僕は普段はこうして男の自分の気持ちを持っている。だけど、オナニーをするときはペニスを触らない。
主に乳首を使っている。凄いときは失神したり、射精をしたりする。
そしてそれをしている際に思い浮かべるのは女の人に組み敷かれ、女の子として犯されている自分の姿。
そこでは見た目も言葉遣いも女の子になっている自分がいる。
性の目覚めとは別に心のどこかで女言葉を使いたかったり、女の子の服を着てみたいと思っていた。
けれど、自分は違うからやらないでいた方が良いと思い込んでいた。
 だけど、世の中には多用な性の考え方があった。もちろん、それをそのまま実践するわけにはいかない。
性同一性障害だと思ったこともあるけれど、今すぐペニスを切りたいとは思わなかった。
 個人的に女装することは昔からやってみたいことだった。
生まれつき女顔だったし、文化祭で演劇をやったときは女装をさせられた。
もちろん嫌々やらされたように装ったけれど、実はとても嬉しかった。
おまけにその劇は男女が性別を入れ替えて配役したものだった。
 その頃、好きだった女の子に導かれるヒロイン役で、ぼくの中にある女の子の気持ちも少し満たされた。

152 :
遺伝子技術は常に発展している。まだ、同性同士の子供は作れないし、染色体も変えられない。
 でも、性別の中間に立つくらいはできるようになった。
 テレビのノンフィクション番組で取り上げられた話題。
 性同一性障害の少年がいた。小学生の時点で女子と同じ扱いで学校生活を送っていた。
 彼はカウンセリングなども受けて、中学生になる頃にはホルモン治療も受けられる段階にまであった。
 だけど、そこに迷いが生じた。彼は親に孫を見せてあげたかった。
 だけど自分が男性でいることもできないし、女性になりたい気持ちが強かった。
 そんな彼に医師は、ある大学の研究で実用化されたばかりの女性ホルモンと似た作用を起こしながら、
 男性機能を維持する薬剤のことを紹介した。両親は既に還暦に近い高齢でかなり遅くに生まれた少年を溺愛しており、
 彼の自由に任せた。
 
 彼はその薬剤の被験者になることを望んだ。
 まだ、国内でも使用された事例が少なく、肝臓負担が皆無であるなど利点ばかりを強調される薬剤が、
 少年のような十代前半の子供がその人体実験同然な状況に、
 いかがな物かという議論が世間を賑やかした。だけど、彼はたった一回だけ、匿名で新聞のインタビューを受けた。
「生意気だけど言わせてください。性の多様化とか色々な話はありますけど、
 わたしは自分のためにやっているんです。男であることは嫌だけど、母が高齢で産んでくれたことを心から感謝しています。
 だから、自分の子供を見せてあげたいだけです」
 
 その番組は彼――ではなく彼女が高校生から社会人になっていく過程での心境の変化を取り上げていた。
 元々、男の子が好きであったはずなのに、あるとき女の子が好きになった悩みについてが語られた。
 だけど彼女は気持ちは女なのに、女の子が好きだから性同一性障害だけどバイセクシャルなんだということに悩んでいた。
 だけど、結果として彼女はその女の子とつきあうことになり、今では父親でもある。
 それでも彼女はより女性らしく、家族と共に暮らしている。
 もしも従来の性別適合手術をする過程を選んでいたら子供を得られなかったことを考えれば、
 自分にとっては間違いじゃなかったと彼女は語った。
 そして子供を得られた時点で彼は通常の手続きで女性になった。
 戸籍の性別は変えなかったが仕事にも恵まれており、幸せらしい。

153 :
 途方もない話だった。ぼくは――わたし、と自分のことを呼ぼうとは思わない。
 まだらな心の色彩が生まれ出た性の方が少し強くて、表面を覆ってしまっている。
 臨床例が出た結果、その薬を使用する人は何人も生まれた。
 もちろん思い通りに行く人もいれば、思い直して男性性を選んで乳房を取り去る人もいる。
 一部では自者が出てるとまで言われているけど、因果関係は認められていない。
 でも、だけど、その薬にはかなりの興味があった。これだからテレビはいけない。
 社会問題を定義しておきながら、ぼくみたいな中途半端な人間が見てしまった場合のことを考えていない。
 女になりながら男に戻る可能性を残してくれる薬。それはぼくのような中途半端な感情を持つ人間にはとても魅力的だった。
 女の子になれるかもしれないと。
 両親に打ち明けてしまおうかと思ったことは何度もある。だけど、男らしく優秀な兄をふたり持つぼくの両親だ。
 気が狂ったと思う他ない。
 元々、末っ子で大人しく中性的なぼくは両親からあまり強い興味を持たれていないのが分かっていた。
 だからって興味を引こうとも思わなかった。
 裸になって鏡の前に姿を晒す。
 体毛が薄くて筋肉もあまりつかない細身の身体。小柄で身長は高校生になっても156p。
 そしてペニスはあまり大きくない。見る度に男らしくなくて思わず笑顔になる。
 
 オーバーニーソックスが膝上まで脚を包み込み、女性用のストライプの下着を着る。
 さすがに胸は無いからスポーツブラみたいなのしか着られなかった。
 そして、ガーリッシュなワンピースを着る。黒地に白い水玉のデザインが大人しめで気に入っている。
 そして、化粧をする。
 
 化粧は、ほとんど独学だった。インターネットは便利で、女装初心者のためのメイクの方法はいくらでもあった。
 化粧品は高いけれど、少しずつ集めた。さすがに100円ショップのは論外らしい。
 化粧を施し、頭にウィッグネットをはめ、そしてゆっくりとウィッグを被った。
 櫛で前髪を整えて、鏡に向かってはにかんでみた。やっとぼくは女の子になった。
 家族が誰もいない昼下がり、こうして完全に女装してはデジカメで自分を写真に収めている。
 メイクの技術と仕草を向上させるだけで、どんどん男の自分がいなくなって女の子の自分しかそこに存在しなくなる。
 数週間で写真からぼくの面影は少しも見つからなくなった。
 そのうち女装で外出するようになった。さすがに足がつくといけないから、身障者用のトイレで着替えて街に出た。
 ショッピングモールでレディースの服を選んでいても特に変な目で見られないし、店員さんからオススメをされたりもする。
 声変わりがちゃんとできなかったのか、ぼくの声は男性にしてはとても高い。
 それを少し鼻にかけてしゃべるだけで女の子が話しているようにしか聞こえない。
 録音して確認して安心どころか心が躍ったりもした。
 ナンパされたり、中学生くらいの男の子に見つめられたりした。もちろん好意を込めた熱い視線だ。
 でも関わらなかった。心は限りなく女に近づいているのに、男のことは少しも好きになれない自分がそこにいた。

154 :
 だけど、限界はやってくる。姿と心の一部の満足では、ぼくの中の「女」は満足してくれなかった。
 おかしな飢えだった。乾きだった。犯されたい、穢されたい、女として、という欲情が募るようになってきた。
 きっかけはあった。当時、女装趣味を追求しながらも、クラスメイトの女子と仲良くなっていた。
 何度かのデートで告白され、つきあった。すぐにキスをして、意外にも早くセックスまでした。
 ただ、彼女は慎重でコンドームを持ち歩いていて「い、いつかいるかもって……」と赤い顔をした。
 とても好きだった。可愛くてやわらかくて、地味だけど素朴な可憐さがあって。
 でも、最初のセックスから彼女をリードして愛撫をして、結合したことに何の感慨も感じなかった。
 ただ、彼女の健気な態度を好んだのか、ペニスだけは手で扱われただけで少しずつ大きくなっていたことに自分の身体ながら、
 浅ましい奴とまで感じた。
「いつっ……」
「大丈夫?」
「平気……ちょっと待ってね……まだ、ちょっと痛いから……」
 とても可愛くて可哀想になった。彼女の頭を胸に抱き、自分は何をしているんだろうと思っていた。
「ねえ……少し大丈夫だから、動いてみて良いよ」
 ありきたりの台詞。お約束のように言わされているのか、言うしかないのか。
 本当は自分が口にしてみたい言葉だった。女の人に道具を使って犯される方法はある。
 でも、こんな純な彼女にそんなことは要求できなかった。
 仮にそれでも要求するとすれば限りなく慎重にこちら側へ引き込まなくてはいけない。
 何しろ、彼女は限りなく普通であることを愛する女の子だった。
「嬉しかったよ」
 大好きなのに罪悪感ばっかり募る。ぼくが女の子だったら、彼女は好きでいてくれたのかな? そんなことばかり考えていた。
 それから何度もセックスをしたけれど、彼女に対しては指と舌を使って丹念に愛撫することに集中した。
 処女の痛みに耐えていた彼女は甲高い声でたくさん泣いた。
 小振りな乳房をつかみ、小振りな乳首を舐めて噛んで、
 酷いくらい深爪した指で肉で出来た花びらを押し広げその花弁の奥に指を差し込んだ。
 そこはいつも湿り気なんかじゃない。滑りのようなべたつきを指に感じさせた。
 もちろん指を差し込むだけで彼女は激しく泣いた。奥ゆかしいくらいの可憐さはもうそこでは仮面のようなものに思えた。
 ぼくが女のように女の子を犯すことで、彼女の女の子らしさを奪っていくような気分になっていく。
 そのうちに彼女を犯していると、誰かに似ていることに気づいた。
 
 あれはぼくだ。
 
 そこでやっと気づいた。彼女とつきあうことに躊躇しなかったのは、
 彼女が女装しているときのぼくの姿に雰囲気が似ていたからだ。

 半年間彼女つきあった。その時、僕は高校三年生になる頃だった。

「別れよう」
 先に切り出したのは彼女の方だった。
「どうして……」
 驚かなかった。デートをして、一緒に勉強をしたり、キスをしたりセックスをしたり、彼女は喜んだ。
 でも、どこか寂しそうな目をしたこともあった。
「わたし、あなたがとても好きだった。それは今でも。
 だけど、あなたはわたしのことを好きでいてくれていたけど、それでもどこかで別の人を見ている。
 そういうのを感じていたの。だから、どんどん寂しくなってきたの。わたしが悪いのかな?
 なんてことも考えたよ。でも、そうじゃない。わたしはあなたから受け取ることはできたけれど、
 あなたに何もあげられなかった。そうなると、どうして良いのか分からない。
 きっと、あなたにはそれをわたしに望むことができないのかもしれない。そうじゃないかしら? 
 たぶんわたしもそれが何かは分からないけれど、きっとできないんだと思う」
 
 正解だった。ぼくは、自分の姿を彼女に重ねていた。
 彼女を自由に犯しておきながら、自分の中にいる女の子が満たされないまま泣いているのを感じていた。
 それをどうにかしようと執拗に目の前の彼女を犯したのに、ぼくの中の涙は涸れることがなかった。
 犯されたかったのはぼく自身だった。
 それを目の前の彼女に望めなかった。そしてそんなことは見破られていた。
 それこそ、ぼくたちは薄氷の上で繋がった振りをしているに過ぎなかった。

155 :
彼女の素朴さが好きだった。目立ちはしないけれど可憐なところが好きだった。
 そしてぼくはそんな彼女のようになりたかった。
 男である気持ちに隠れていた女が怒りを持って肉体を浸食していくのに時間は掛からなかった。
 彼女との日々で、女装をする回数は減っていた。
 だから、それを取り返すように時間があれば女装をして、化粧品を変えてみたりしながら、
 少しずつ失っていたものを取り戻していたような気持ちになっていた。
 だけど、心はどうにか落ち着きを取り戻したとしても、
 肉体の中にある泥の塊のようなものが重く取り除けないまま残されている。
 身体が、肉体が女になりたい。女の子になりたいと欲求している。犯されたいと欲情していた。
 お尻を使ったオナニーを始めたのはそれがきっかけだった。
 もう射精を何度しても欲情が収まらなかったぼくには、それしか残されていなかった。
 初めはローションで濡れた指を一本入れる程度だった。
 それでも、少しずつ少しずつ開発は進んで、小さなアナルプラグを肛門に挿し込むことが普通にできるようになった。
 それからは毎晩、寝ているときはアナルプラグを肛門に挿している。
 そんな格好で乳首でオナニーをしていると、肛門がプラグを締め付けるように動いてきて、同時に動悸が荒くなってきて、
 自分がまるで女の子が喘ぐような声を出し、息を詰め、腰がガクガクさせながら背中を駆け上がる快感に失神した。
 カホ……君の好きだったぼくは、こんなことをして喜んでいたんだよ。
 君に正直に、このことを言っていたら、喜んでぼくのことを犯してくれたのかな?
 そんなことを考えていたら涙が出てきた。
 ぼくがおかしいのは分かっていた。でも、この心を捨てたら、ぼくにはきっと何も残らない。
 カホが少しでぼくの入られたくない部分まで踏み越えてくれたら、ぼくたちは幸せになれたのかもしれない。
 それを望まなかったのは、彼女を巻き込みたくなかったからだ。
 でも失笑する。恋はエゴで出来ている。ぼくが女の子になりたいという感情を捨てればぬとすれば、
 ぼくは好きな人よりも自分だけを選んだに過ぎない。障害になるなら切り捨ててしまったという方が正しい。
 願わくば、ぼくのことを忘れてくれれば嬉しい。
----------------------
まだ序盤ですが、今日はこの辺で。大量に書き込むと規制を受けそうなので……
 失礼しました。

156 :
つC
超期待

157 :
昨日の続きです。多分、次か次でえっちなシーンになると思います。
―――――――――
大学生になってひとり暮らしを始めた。だけど、ぼくはもう家に帰るまいと決めていた。
学科は兼ねてから決めていた看護系の学科だった。
本当ならもう少し高めの文系なら余裕で入れたらしいけれど、こんな時代だし、
確実に職業として求められる仕事だということを考えて決めた。
もちろん看護師だけじゃなくて社会福祉士とか介護ヘルパーの資格も取得しておいた方が良い。
 
引っ越してきて最初にしたのは女装だった。
ひとりになって誰の目を気にすることなく女装ができるようになった。
そして、必修科目とかのクラス、病院や事務手続き以外の時は常に女装をしていた。
誰も気づかなかった。自分のことを女の子だと思い込んでいる。少し嬉しかった。
でもその代わり、友達を作るわけにはいかなかった。
 さすがにスカートばかりだと動きにくいからレギンスにチュニックを合わせるような格好が多くなる。
今、少しだけ困っている課題。本当だったら、色んな服を買って着てみたい。
だけど少しの仕送りと女の子の振りをして飛び込んだ短期バイトだけだとフリマやネットオークションで格安で買ったものばかり。
サイズが合ったり合わなかったりすることも多い。
 ひとりでベンチに座ってそんな金銭的な悩み事を考えていたら、
 目の前に背の高いショートカットでボーイッシュな女子学生が立っていた。
「ねえ……あなた、男でしょう?」
 呼吸が止まった。気づかれた。
 その瞬間、周りにいる全ての人が自分が女装をしていることをあざ笑っている、気持ち悪がっているんじゃないかと思えてきた。
 身体が震え出す。
「あ、待って待って。何も言わないから、落ちついて……」
「……えっ?」
 目の前の人は失敗した、と言わんばかりの顔をして、すまなそうな顔をしている。
「……いや、身内に似たようなのいるから、その何て言うか、雰囲気? そんな感じがして思わず話しかけてみたんだけど……本当?」
「はい……」
「じゃあ、ちょっと家に来ない? 近いから」
 なぜだか、その人の言葉に逆らえずにぼくはゆっくりと歩き出した。
 ミュールってやっぱり慣れない。やっぱりレディースのスニーカーに戻そう。そんなことを考えながら。

158 :
「あたしは、4年の遠藤由香子。あなたの名前は? 偽名でも良いけど」
「……1年の三枝翼、本名です」
 ぼくを中性的にさせたひとつの要因。
 名前が男性でも女性でもおかしくないことが、中途半端な場所に立たされる運命を決めた要因なのかもしれない。
 目の前に出された紅茶。手を出さないのは、何となく警戒しているから。
「別に睡眠薬とか入れてないから安心してよ。
 何も取って喰おうとも、大学事務局に着き出して追い出してもらおうとしてるわけじゃないんだし」
 明るく話しかけてくる。こっちは少し落ち込んでいるのに。
「なんで……わたし……ぼくが男だって気づいたんですか?」
 さすがに女装がばれたら「わたし」なんて言葉を使うわけにはいかなかった。
「……弟……まあ、今は妹なんだけど……ともかく身内にさっきいるって言ったでしょう?
 あなたは仕草とか声が完璧だけど、そういう存在って雰囲気みたいなのが少し似ているの」
 なるほど。ぼくと似たような人、ううん違う。ぼくよりも深刻な人なんだろうと思う。
 そういう人が姉で、口調からも相談とかを受けて受け入れてくれているみたいで、とても羨ましかったりした。
「……ともかく、何でぼくをここへ連れてきたんですか?」
「君、友達いる?」
「いません」
「妹の友達になってくれないって言ったら嫌?」
「……そういうことですか?」
「そういうこと。前からあなたのことを見かける度にもしかして、って思ったのよ」
 由香子さんはにっこりと笑って答えた。狭いキャンパスだからたぶん何度かすれ違ったはず。
 だけどきっと自分は覚えていない。なるべく人と顔を合わせなかったからだけど。
「今は薬も使っているから体つきも女の子なんだけど、やっぱりなかなか友達は増やしにくいわよね。
 今は夜にも働いてたりするんだけど、そういう人脈ばかりじゃ気持ちも続かないしね」
迷いは少しあった。目の前に彼女の印象はとても良い。
 だけど友達になって欲しいと言われても、彼女のことも知らなければ妹さんのことも知らない。
 それに弱みを握られているということを考えると、あまり有利な状況じゃない。そんな風に困っていると、
「ただいまー、ってお姉ちゃん、帰ってる? ボクお腹ペコペコだよ。何か、食べるもの無い?」
 甲高い声が響いてくる。高い声は女性的になのに、口調は少し幼い男の子のような話し方だった。
 やってきた女の子は由香子さんよりは幼い印象を与えるものの、より少年っぽいタイプの外見をしていた。
「あれ? 友達?」
「ええ、そうね」
 いや、まだあったばかりだし。
「はじめまして。ボク、遠藤優です。よろしくね!」
 この姉妹との出会いが、ぼく……またはわたしの運命を変えるとは思いもよらなかった。

159 :
結果として、彼女の弟もとい妹と共に、ぼくの今までの話をすることになった。
 できればもう、家に戻らないことも。普段はほとんど女装をしていること。
 女性になりたいかは迷っているし、異性愛者でもあること。
「難儀な心ね……ま、優も似たようなものだけど」
「そうだね、ボクだって言葉遣いは上手く直せないけど、気持ち分かるよ……」
 どうやら優は自覚はしていても、言葉遣いや格好は少し男に見えるようなのを意識しているらしい。
「優は、もう胸とかかなりできてるんだけど、言葉遣いとか仕草はなかなか直せないのよね」
「頑張ってるよ……仕草とか歩き方はもう大丈夫だし、化粧だってお姉ちゃんにやってもらわなくても大丈夫だし」
「そうね、ふふふ」
 とても楽しげに会話をしている。でも考えるまでもなく、この姉妹、さっきからしている会話が普通じゃない。
 女装しているぼくが言うのもなんだけど。
「……ありがとう、話をしてくれて」
 少し笑ったと思ったら、由香子さんは居住まいを正す。
「翼くん……それとも翼ちゃん、って呼んだ方がいいかしら?」
「呼び捨てで良いです。それがダメなら、後者で……」
 正直、ここまで来ると男を意識させられることを選びたくなかった。
 慣れたばかりの女言葉を使ったり、使われたりする方が落ちついたから。
「じゃあ翼ちゃん、一応あたしたち……主に優のことになるんだけど、聞いてくれるかしら?」
「はい……」
「あたしたちには兄がひとりいるの。もう就職して、結婚もしてる。結構、年が離れているわ。
 それで、少し間を置いてあたしと優が生まれたの。あたしたちこれでも双子なの。
 兄は常識的な人だった分、あたしたちは結構、抑圧された感じで暮らしていたわ。いわゆる親の比較みたいなの。
 出来が良い子供、もしくは出来が良かった人間は子供に理想を期待するわ。でも、そんなの無理なのよ。
 あたしは女子にしては活発すぎるくらい行動的で、小中高とバスケばっかりしてた。
 それに男の子とつきあった事もあるけれど、女の子ともつきあった事があるの。
 もちろん、どちらとも肉体関係があったわ。さすがに二股まではしなかったけど。
 男女っぽいなんて陰口も叩かれたわね。つまりは貞淑で大人しい女の子じゃいられなかったし、
 バイセクシャルだし、今では駆け出しだけどライターの仕事もしてる。
 グルメレポから風俗店の取材までやっている。
 それなりに稼いでいるから、親も文句は言わない。
 まあ、結婚相手を探せって話は21歳なのに言われているけれどね。それで優のこと……」
 そこで由香子さんは隣の優に視線を送る。
「大丈夫……」
 優は首を縦に振って、少しだけ苦しそうに一言。少し話すことに躊躇いを見せた。顔を俯かせたままにして。
「優は、一応、それなりに男の子として活発にしていたわ。
 まあ、あまり筋肉がつかないタイプだったのと小柄だったのが男としては足りないところだったわ。
 その分、兄と比較もされたしね。中学生までは優も普通だったの。だけど……」
 すると俯いていた優が顔を上げた。
「お姉ちゃん……ボクが話すよ」
 明らかに由香子さんの顔は曇る。でも優は決意したような顔をしている。話慣れていないのかもしれない。
「……お姉ちゃんが中学生になった頃、ボクは身長はあまり無かったけど、それでも細身だったんだ。
 それで……何となくお姉ちゃんの服を着てみたくなった。小さい頃からお下がりをしてもらったけど、
 中学校の制服、女子のブレザーがなんだか羨ましくて……分からないんだ。男子のブレザーじゃなくて女子のブレザーが着たかった」
 優は未だにそのことを不思議に思っていたのか、思案するも困惑が混じった顔をしている。
 小動物のような顔、子犬のような顔をしている。
「それをあたしが見つけたの。最初は驚いたわよ……でも、その頃、あたしは女の子の方が好きだったし、
 そういう気持ちが世の中にあるのも知っていたから、優にじっと聞いてあげたの」
「ボクは昔から男の子が好きな気持ちもあったんだ。でも、女の子も好きだったりする。
 変なんだな、って思っていた。言ったら怒られそうだしね。だけど、男の子が好きだって意識すると、
 いつも仲良くしている友達と遊びたくなくなってきたんだ。分からないけれど、
 何となく意識しちゃって、恥ずかしくなってきて……」
 彼女は、男の子も好き。ぼくは女の子が好き。似ているようで、少し違う。

160 :
「そういうときは何となく大人しくなってくるんだ。運動みたいなのもしたくなくて。
 でも、小さいときは好きな人なんて簡単に変わっちゃうから女の子が好きになると、
 逆に男の子らしく動くようになったりして、本当に不思議だった。だから、お姉ちゃんの服を着たときは、
 ボクはどちらかって言えば女の子になってみたいなって気づいたんだ」
 そして少し優は大きく息を吐く。
「ねえ、優。あんまり無理はしちゃダメよ。自分のことを話すのって大変なんだから。
 翼ちゃんは、少し強い子だから聞けたけど、あなたはどこか無理しているところがあるわよ」
「……ごめん……お姉ちゃん、後、続けてくれる?」
「ええ……」
 どうやら優には自分のことを話すのはどこか心苦しいところがあるみたいだ。
「……あたしね……優に女装をしてみるかって訊いたわ。そうしたら優は迷ったけれど、受け入れたわ。
 身長はちょっと足りなかったけど、思ったより似合うのよ。
 それで、思わず『女の子みたいね』って言ったら、優は『何だか落ちつく……』って言ったの。
 まさかと思ったわ。もしかしたら、あたしたちは二卵性だけど本当は一卵性双生児で生まれてくれば良かったのにって。
 つまりあたしが少し男っぽいところも、優が女っぽいところも、
 元々はひとつになるはずだったものが欠けた状態でそれぞれ生まれちゃったのかもしれないってこと。
 わたしは良いけど、優は女の子に生まれるはずが、男に作られちゃって、バランスが悪いままになっていたんだって」
 中途半端な存在、まるでぼくみたいな存在。ああ、似たもの同士かもしれない。
 だから由香子さんはぼくを見つけたのかもしれない。
「だから、あたしは優が望んだらいくらでも女装をさせてあげたの。
 元々は化粧っ気なんて中学生だから無かったけど、ふたりしてスキンケアはしてきたわ。ね、優の肌ってきれいでしょう?」
 少しはにかんだ優はチークとかで頬を染めているけど、すっぴんでも充分綺麗な肌をしていそうだ。
 肌に関してならぼくより綺麗かもしれない。
「少し羨ましいです」
「何言ってるの。あなた、普通のナチュラルメイクでそこまできれいな子見たことない。
 仮に女性用コスメ使っても優だって薬飲み始めてから、元々やってきた成果が発揮されてきたもの。
 あなたの場合もそれ以上になってもおかしくないわよ」

161 :
薬。何だか、さっき聞いたときも思ったけど、何かを思い出しそうになる。何だったか。
「それで……話を、戻すわ。あたしも優もそれなりに普通に中学、高校と過ごしてきたけど、
 あたしはバイセクシャルな自分に悩まなかったけれど……
 まあ、両刀とかって陰口は受けてたけど……優の場合はあたしよりも風向き悪いわよね。
 女の同性愛って、疑似恋愛とかって扱われるけれど……男の場合は疑似じゃなくて異常とかまで言われるものね……
 ただ、不思議なのは優は女の子も好きなんだってこと。そうすると、やっぱり姉妹なんだって今なら思うわ……」
 ふたりとも女に生まれて両性愛者なら、ほとんど同じだけれど、男に生まれてしまった優には風当たりが強い。
 ぼくは男を好きになったことはないけど、少し気持ちの形がちがっていればそんな風に悩んでいたのかもしれない。
「優も迷っていたわよ。自分は男でいればいいのか、女になってみたいという気持ちもある。
 だから、ふたりして同じ大学に進学して……色々と相談して……で優は女の子になることにしたの。
 だから今までずっと女装して過ごしてきたんだけど、
 ただ、今の優は気持ちが女の子に傾いているだけだから、
 もしかしたら女の子が好きなってもおかしくないの……迷っている段階。それなのに本当はいけないのだけど……
 優はある意味では風俗店のような場所で働いているのよ。それも相手は男のね……」
 男が男に抱かれる。同性愛なら普通なのだろうけれど、優の場合はよく分からないまま女のように男に抱かれている。
「一応……そこは秘密のクラブみたいなところで、ストリップみたいなショーとかもやったりしている。
 もう、本当に違法な場所。だけど、なんらかの理由で警察が介入とかしてこない。
 ヤクザとかの関係もないみたい。もしかしたら、顧客は政財界の大物かもしれないって言われている。
 あたしは、今のライターの仕事で特別に取材をさせてもらえたの。もちろん、相当な身体検査と誓約書とか書かされたわ。
 編集者の人と興味本位で行ってみたけど、もしかしたらぬかもねなんて冗談言ったくらいよ」
 まるでフィクションだ。だけどぼくたちの存在もよく考えればフィクションだった。
 だけど、それは他人にとっての感情で、ぼくたちの中ではフィクションなんかじゃない。
「それで、今日は夕方からそこのバイトなんだ。かなり恥ずかしいことしてるけど、
 顔がバレないようにはしてくれるし、一応、たくさんお金はもらってる。
 ただたくさん貯金してるけどね。もし手術とかすると凄いお金が掛かるし。ボクは見た目は昔から変わらないけど、
 これ以上、おっぱい大きくなっちゃったりしたらきっと実家には帰れないかもしれない」
「大丈夫よ。しばらくはサラシでも巻いておけばごまかせるわ。良いタイミングで独立すれば良いんだから」
 まるで揺るがない姉妹。覚悟が決まっているようなふたり。
「とりあえず……これで長話は終了……あなたもひとりで大学通っていくのは大変だと思う。
 事情知ってる人、優みたいに近しい存在……できれば、友達になってくれると嬉しいんだけど……」
「ボクも友達になってほしいな。仕事場の先輩達は優しいけど普段は付き合えないし」
「……上手く言えませんけど……少しずつ仲良くなっていきます……」
 さすがに上手く言葉にできなかった。簡単によろしくお願いします、なんて白々しくて言えなかった。
 それなのに、姉妹は揃って笑顔になって「よろしく!」とユニゾンした。
―――――――――――
今日はここまでです。申し訳ないですが、
実力不足と資料不足で翼と優のエッチは書けなかったことをここに謝罪します。
その代わり、由香子さんとは溺れるくらいえっちなことさせます。

162 :
つC
うん、いい感じ。超期待

163 :
続き書きます。
―――――――――
 それからというもの、大学の授業の合間に暇があれば由香子さんと話す機会を設けた。
基本的に仕草とかは完璧だけど、化粧品とかの話ができる人が少なかったり、
優と一緒に安くてデザインの良い古着屋――3990円が300円!――を紹介してもらったりと、
簡単な悩みはすぐに解消されていった。
 由香子さんはライターとしての仕事が忙しく、残りは卒論のみ。
優は元々はぼくと同じ看護師の道を目指していたけれど、今は栄養士や養護教諭の資格を取るために準備中だ。
一年生の間だけ休学をしているので、優の外見は入学時とはとても違う。
 写真を見せてもらったら、入学当初は大人しそうな少年から快活で少年のような女の子に今はなっている。
 どうやら気持ちを解放すると印象も大きく変わるみたいだ。まるで同じ人だとは思えない。
 
 由香子さん図書館の人気の無い席に並んで座っては小声で話す。さすがに「わたし」という一人称を使って。
「しかし、仕事上で女装家の人と合う事もたくさんあるけど、翼ちゃんクラスはなかなか居ないわ……本当に女装歴三年くらい?
 よく最初の頃からばれなかったわね」
「そうですね……顔がこんなだからだと思いますよ。後、化粧もネットからの知識だけど丁寧にやったから」
 ぼくが女装して外出をしたときは心臓が止まるんじゃないかなんて震えたものだった。
 だけど、今ではほとんど自然に歩ける。
「パッドとかずれない?」
「ブラジャーのサイズが会えば大丈夫です」
 優とはちょっと違う女装の仕方に興味があるらしい。彼女はあまり胸が大きくならないのかボーイッシュに女装をしている。
「髪の毛、ウィッグでしょ。地毛も伸ばしていくつもり?」
「もちろんです。でも、まずは段階を踏みます。今は短くしているんですけど、
 使ってるウィッグをショートに変えて伸びるのに合わせてウィッグを変えていくことは考えています」
「なるほど……あたしは最低限、女らしくはしているけれど、翼ちゃんと話をしていると細やかに考えていて、
 本当にあなたの方がよっぽど女子力高いわ……感心するくらい」
 それを言われると何とも言えない。でも、由香子さんからは男らしいというよりも、
 しっかりとしたが普通より強く印象付いているだけのような気もする。がさつでもいい加減でもないし。
 むしろ優に対する態度は確実に妹に接するお姉さんだった。
「ところで質問……翼ちゃんは、女の子とセックスをしたことはある?」
「あります……男とはしたことないです」
「ふーん……どうだった? 悲しくなったり、気持ち悪くなったりしたの?」
「嬉しかった、とは思ってます。だけど……何だか、どこか心が空っぽになっていったりしてました。
 わたしが彼女のことを好きでいてくれるのは彼女も分かっていましたし、告白をしてくれたのも彼女でした。
 だけど、彼女はわたしが彼女ではない誰かを見ていると思ってるという指摘をしました。正解なんです。
 わたし……彼女を抱きながら、自分が誰かに抱かれて穢されることばかりどこかで考えていたんです」
 自分が犯されたいという欲望。女にしては底の浅い欲望。だけどぼくは生き物としては男だった。
「……ねえ……翼ちゃん」
「なんですか?」
「あなたとセックスしてみたい」
「……それって、どんな理由があるんですか? 性欲が湧いたんですか?」
 すると由香子さんは目を閉じて黙る。元々が静かな図書館棟。最上階のこの部屋に誰かがいたとしても、物音ひとつしない。
 勉強机に向かっている人たちもぼくたちがこんな話をしているなんて夢にも思わない。
「そうよ。正直に言うわ。あなたのことは好みのタイプ。女装しているからじゃないわよ。
 あたしは男だったら中性的な子が好きなの。特に翼ちゃんや優みたいなのが」
 そう語る彼女は少し寂しそうな顔をした。
「わたしを、優の代わりにでもしたいんですか?」
「ああ、厳しいな……そういうことじゃないの。確かに、優とは何度かやっちゃったこともあるけど、
 優が薬を使うようになってからは止めたわ。何よりも、お互いに近親相姦を続ける覚悟も根性も無かったから。
 優が普通の男の子だったら続けたのかもしれないけれど……それとは別に、
 あたしは男の子は今まで三人つきあったけど最初の人以外は、君や優に少し近い人を選んでたの。
 でも、ふたりともあたしと一緒にいると自信が無くなってくるって、去っていったけど……
 やっぱり男の人なんだとは思ったけれど……」

164 :
 そういう彼女は確かに魅力的な身体をしているのかもしれない。身長は高く、それに細身。
 だというのに胸とお尻の丸みは理想的な形。均整の取れた体型という言葉が陳腐に感じるくらい。
 まだ、ぼくの心には男の要素がたくさん残っているみたいだ。
 そして、彼女に振り回されることは男の自尊心を傷つけるのかもしれない。
 男らしくないぼくはそんなものは持ち合わせていないし、優もきっと持ち合わせていない。
 そういうことを考えれば、ぼくが誘われるのは間違いではないような気がしてきた。
「分かりました」
「えっ……良いの?」
「その代わり……しばらく振りだから、ちゃんと勃起するか自信無いですけど」
 そう言うと彼女はクスクスと見た目に似合わず可愛らしく笑った。それもかなり長く。
 どうやらツボに入ってしまったらしい。よく分からない。
 男に触られるのが嫌だった。ぼくが女の子が好きだという理由とは別に、先天的に男に触られるのが嫌だった。
 クラスメイトでそれなりに長くつきあいがあったりするなら別だけど、
 短い期間しかつきあいの無い相手では、接触するだけで嫌な気分になった。
 特に体臭のような物が特に嫌いだった。運動部に入らなかったのもそれが理由だった。
 だけど、小さな頃から女の子に触れられるのは大丈夫だったし、
 女の子が好きになっていったから、ぼくの微妙な性的嗜好は固まってしまった。
 ところで、少し自分のことを男らしいといった由香子さんの場合、触られた場合はどうなるんだろう。
 まだ、ほとんど触れ合ったことすらない。だけど、横に座って話している限り、不快さは少しも感じない。
 それくらいのつきあい、それも会って一週間くらいの人だというのに欲情されて、
 セックスを要求されるなんて想像もつかなかった。
「クレンジングオイル使う?」
「良いんですか? 女装のままの方が……」
「別に女装してるからあなたとセックスをしたいわけじゃないの。それに肌荒れさせるなんて嫌よ。
 女の子とつきあったときなんか、逆にあたしが押し倒されたことあったけれど、
 彼女なんか性的に盛んすぎて化粧は薄かったけれどクレンジングとかちゃんとしてなくて、肌荒れ起こして大変だったのよ」
 経験豊富だとそれなりに色々な体験があるものか。でも、由香子さんが押し倒されるなんて女性の方が逆に肉食獣みたいだ。
 ああ、それが肉食系女子とかいう人なのかもしれない。ただ、それを言ったら由香子さんだって早速、
 ぼくを捕食しようとしているのだから同じようなものかもしれない。
 彼女が先にシャワーを終えている。季節は春でもまだ寒い。
 さすがに由香子さんも裸で待つつもりはないようでジャージに着替えてぼくがシャワーを浴びるのを待っている。
 実際問題、家に帰らないとクレンジングオイルが無い。
 いつもと使っているのと違うのが少し不安だったけど、思いの外、しっかりとメイクが落とせたので少し驚いた。
 そしてシャワーを浴びて丁寧に身体を洗った。時間を掛けたせいか、
 洗面所から出てきたときには「そこまで丁寧に洗わなくてもいいのに」なんて笑われた。
「うん……スッキリした顔している……ウィッグに合わせてやっぱり髪の毛は短くしてるんだね。
 セシルカットみたいだけど、その短さでも上手くやれば女の子に見えなくもないね」
「はい。そろそろ、この長さに近いショートカットのウィッグを用意しないといけないです……」
 そう答えながら彼女の手の平がぼくの頬に触れる。
 右手で左の頬を。視線はぼくを見据える。快活な表情が能面のように無表情になる。
 瞳が何かの光に反射したような輝きを一瞬だけ見せる。
「――綺麗ね」

165 :
 少し背筋が寒くなった。今、ぼくはノースリーブでボーダーのワンピースだけだった。
 だからといって寒がるほどの気温でもない。
 彼女の中の何かにスイッチが入ったという確かな感触がその手から伝わってくるような気がした。
「脱ぎましょう」
 誘うように、促される。
 彼女はジャージの下を脱ぎ、ジャージの上のジッパーを開きぼくを見つめる。下着は着ていなかった。
 やはり由香子さんの裸は見事なバランスだった。
 着やせするのか思った以上に巨乳で、Dカップ以上はあるようだ。そして身長はぼくより高く、脚も驚くほど長かった。
「ねえ、脱ぎなさいよ」
 思わず固まった。でもすぐに我に返ってワンピースを脱ぐ。
「やっぱり細い身体をしているのね」
 また頬に手を当てて首からなぞるように指を這わせ、鎖骨に触れる。そして軽く擦るにように指でなぞる。
 骨の感触がなんだか不思議だった。痛みとは違う、恐怖はあるのに甘い気分にさせられる。
 左手は腰に回されていた。
「ねえ、もっと見て」
 さっきから至近距離で視線を合わせていた。それでも尚、見ろと言われ顔を近づけようとすると、唇が触れる。
 そして舌が、彼女の舌がぼくの上唇を舐める。未知の感触に思わず唇と唇の間に隙間が生まれた。
 言葉は発する暇すら彼女は与えない。舌が口腔の中に入ってくる。押し止めることはできないかった。
 彼女の目的は、舌が目指すものがそれ自身であったら、意味など成さない。そしてその乳房がぼくの胸に押しつけられる。
 いつのまにか、彼女の左腕は脚の太股をなぞりながらペニスに近づけていこうとする。
 なのにまるで焦らすようにしていつまでもたどり着かない。
 今、下半身がどうなっているかがあまり意識できない。
 口腔内を犯される感触はまるでお風呂でのぼせるように意識を薄くさせている。
 そして、いつのまにかぼくの舌が彼女の口腔内に取り込まれている有様だった。
 じゅるるるっ! という音を立て、彼女の口はぼくの舌を吸い、解き放った。それと同時に彼女の右手はぼくの左乳首を摘む。
「はぁっ……」
 思わず声が漏れる。
「さっきから乳首ピクピクさせててたわよ。薬使わないで、こんなに乳首大きくさせるなんて、凄いわよね……」
 羞恥心が刺激される。そんなわけがない。目の前の本物の乳房の頂点で反るような勢いで勃っている乳首と比べたら、
 ぼくのものはただプクッと膨らんだだけのもの。だけど、思い出せばこんなに目につくほどの大きさではなかった。
「ふんっ……はっ……やっ……」
「乳首弱いんだね……本当に乳首だけでオナニーしてたのね……乳首だけで射精とかしたことある?」
 言葉責め。そんなことされたこと無い。さっきから乳首ばかりで吐息が漏れる。喘いでばかり。
 いつも自分が弄るときは慎重に、時には強く、より強くばかりだったのに。
 まるで反応を試すように、どうすれば感じるかを確かめるように弄られる。
 強さよりも、感触があるかどうか、その微かな感触があるたびに頭の奥が締め付けられる。
「んっ……そんなの……したこと、ないです……」
「へー……俗説なんだね。前に取材したお店だとそこまで行く人いたらしいけど……
 まあ、男で握れるサイズの乳首してたら射精もするか……このおちんちんみたいに」
「むっ……んんっんんっ!!」
 急に睾丸を撫でられる。快感が背中にかけて軽い電流が流れるみたい。
「さすがに小さいけど、硬さは立派……ああ……言い方間違えたわ。
 クリトリスだったわね。さすがに仮性包茎なのはしょうがないけど……知ってる? クリトリスにも包茎ってあるのよ」
 嬲られる、という言葉を始めて自覚している。
「言い方変えるだけで硬くするなんて、最初からそういっておくべきだったわね。ごめんね、翼ちゃん」
 また背筋に電気が走る。ぼくは、この人に抱かれている。こんなに執拗な愛撫をされたことは初めてだ。
 カホとセックスをしたときは、もう挿入していてもおかしくない時間が経過している。
 頭がずっと痺れたままで、背中に電気が走る度に頭の奥が締め付けられる。
――――――
今日はここまでです。
>>162
期待していただき感謝です。規制食らわない程度に小出しなのが
申し訳ないですが、おつきあいください。

166 :
イイヨイイヨー つC
細く長く行きましょう

167 :
お待たせです、続きです。
――――――
「気持ちいい……」
 思わず言葉にしてしまった。語彙も何も無い。ただ思っただけのこと。いつもの自分なら、そんな言葉なんて使えなかった。
「……だって、あたしはあなたを女の子を抱くときと同じように愛撫しているのよ……
 翼ちゃんは、女の子に生まれなかった女の子だもの。男の子よりも気持ち良いに決まっているでしょう?」
 そうだ。レズビアンのセックスは指か道具を使わない限りは果てしなく続く。
 その執拗なまでの愛撫と接吻が身体を湿らせ、心を湿らせ、ひとつの植物のように絡み合って、その快楽を共有する。
 ああ、それだ。ぼくは、そんな感情を求めていた。誰かを一方的に抱くのではなく、
 こうして抱かれて絡み合うだけでぼくの鼓動は今までに無い高ぶりを感じた。
「ああ……凄い……心臓の音。あたしにも聞こえる……」
 ふと、由香子さんがいつもの声に戻る。乳首をくすぐる右手も、ペニスをいじる左手も止めて、
 その大きな乳房をぼくに押しつけた姿勢のまま。
「……由香子さん……今度はぼくにキスをさせて……」
「良いわよ……」
 繰り返される口腔の愛撫。今度はぼくが攻める番だった。
 さっきの彼女のようにはいかないまでも、舌を絡ませ、歯茎を舐めて意表を突いて、彼女の摘む。
「ひゃんッ!」
 さんざん彼女に弄られて、こうして逆転とまではいかないけれど、
 由香子さんを気持ちよくさせることができると、よりぼくは嬉しくなる。
 自分が気持ちよくなるために、由香子さんはぼくを支配するように抱いてきたけど、
 それに何もしないまま受け入れるほど、ぼくだって任せっぱなしじゃない。少しはお礼をさせてほしい。
「もう!」
 そんなことをしたら、今度は彼女がぼくの顔を抱え込むようにして、逆にまた舌を求めてくる。
 それからお互いが呼吸困難になりそうな勢いで舌を絡ませジメッとしたくらいの重いディープキスを繰り返していた。
 朦朧とした意識の中で汗ばんだ彼女の身体から甘いミルクのような体臭を感じたら少し頭の奥が痺れた。

168 :
「……シックスナイン、したことある?」
「ないです……」
 さすがに酸素を求めてしまい、抱き締めあいながら床にへたり込んでいる。
挿入もしていないのに、ここまで汗だくになったのも始めてだ。
「ベッドに行くわよ……」
「はい……」
 たぶん、ぼくをまた喘がせるんだ。
由香子さんは少しさっきまで素に戻った表情から、最初の頃のぼくをどう喘がせようかと企んだ怪しい瞳の光を取り戻していた。
 ふたりでベッドに腰を下ろすと、由香子さんは枕の側に転がしていたペットボトルのスポーツドリンクを一気に半分ほど飲み干し、
それをぼくに押しつける。飲め、と言わんばかりに。さすがにぼくだって脱水症状で倒れたりはしたくなかった。
「……ふぅ……」
 残り半分のスポーツドリンクを飲み干したところで、由香子さんが「大丈夫?」と問いかけてきた。
瞳には妖しい光が残っている。それはまるで、体調の心配をするよりも続きができるかどうかの確認でしかない。
また、頭の奥が少し締め付けられた。痛みよりも甘美な感触がすることを今なら確信を持って喜べる。
 ベッドにぼくが横たえられる。そして、由香子さんがぼくの顔面にに股間を押しつけるようにしながらまたぎ、
 ぼくの股間のペニスを口でくわえ込んだ。
 正直、フェラチオという行為自体は知っていて、カホもしてくれたことがあった。
 でも、どちらかというとあまり気持ちの良い感触はしなかった。
 どちらかというと、女の人が苦しむ構図ばかり想像して、好きになれなかった。
「……んっ……ぷはっ……さっきより落ちついている割に、クリトリスは勃起したままね」
 少し冷静になった気持ちから熱っぽい気持ちに揺り戻される。
「あまり……好きじゃないのね……なら……もっと強めにするわよっ!」
 すると彼女はぼくの顔面に股間をヴァギナを押しつけてくる。
「気持ちよくして欲しかったら舐めなさい」
 その言葉の直後にペニスの先端に痛みと快感の中間のような刺激が襲う。
 それが引き金のように喘ぎそうになった口をそのまま割れ目に押しつけた。
 舌を意識的に絡め合ったのと違って、今度は自分の舌でどれだけ彼女を高められるのか、という課題を与えられているようだった。
 クンニリングスはカホには何度もしたことがある。それだけで彼女は簡単に濡れてしまっていた。
 だけど、由香子さんは舐めた途端にベチャッと濡れていた。それほど彼女は興奮をしていた。
 とにかくぼくは彼女の愛撫に応えるために口と舌を使って奉仕に努めた。
「んっ……犬みたいね……そんなに舐めるの好きなの? そんなにっ……あたしのおいしいの?」
 問いかけられるけど、応えられない。舌は相変わらず彼女が滴らせる蜜のような粘液を舐めるばかりで、
 少しでも引こうものなら彼女はさらに顔に押しつけてこようとする。
「……ふっ……ん凄い……こんなに舐めてくれるなんて……」
 少し彼女の勢いが引いた。押しつけられる感触も少しだけ弱まる。
 そこで少し冷静に、彼女が今まで身体を重ねた相手にここまで求めていたけれど、応じてもらえなかったことに気づく。
 優にも、彼女はさっきまでのような勢いで責めるのかな? そんなことを思いながらいきなり強くヴァギナに唇で吸い付いてみれば、
「ひぃんっ!」
 言葉にならないような甘い悲鳴を上げる。その拍子に彼女は腰を浮かせた。
 ぼくはそれを見逃さず、彼女の割れ目の端にささやかに存在する本物のクリトリスにしゃぶりついた。
 こんどは叫ぶように段々と掠れていきながら「ひぃんっ!」とさっきと似たような言葉にならない悲鳴を上げる。
 何だか楽しくなってきて、しばらくはクリトリス周辺を舐めたり啄んだりしながら、彼女の嬌声を楽しんでいた。

169 :
いきなり股間というよりお尻が押しつけられてきた。それこそ体重を殆ど押し込むように。
 やっと少し軽くなったと思い、少し視界が戻ってきたと思ったら、
 体勢を立て直した由香子さんがぼくのお腹の上に馬乗りになって見つめていた。
「……さすがにイキそうだったわ……」
「ダメ……でしたか?」
 思わずやってしまったことだけど、さすがに彼女が望んでいるかは別だったら。
「嫌じゃないけど……どっちかっていうと、今日はあなたがどんな反応をするか試したかったのに、逆にやられて、何か悔しい」
 思わず笑う。ちょっと彼女の気持ちを邪魔したけれど、それがぼくの為を思っていてくれると、やっぱり嬉しかった。
「ちょっと……笑う? もう……犬みたいって扱ったからって、あなた舐めすぎ。まんこの周り唾液だらけ……」
 そう言われて、少し顔を起こすと彼女の太股の付け根は唾液と愛液でてらてらに光って見えた。
「……電気消して良い?
「グロウランプだけ残してもらえます」
「良いわよ。まあ、カーテンが遮光じゃないから真っ黒にはならないけれど」
 何気ない会話だというのに、これから何をするのかがお互いが分かっているみたいだった。
 部屋の中が薄暗さよりも少しだけ闇に染まり、仄かなグロウランプと窓から微かに入る光だけが完全な闇一色に浸食されずに、
 うっすらと視界を最低限、維持させていた。

170 :
「上が良い、それとも今のまま? それとも今だけ男に戻ってみる?」
 馬乗りのまま、少しだけ神妙な声で囁いてきた。
「今のまま、下で」
「ちょうど良いわね」
 すると彼女はぼくの耳許にから顔を上げて、少しだけ位置を後退させる。
 そして、少し体勢を上げたのを見て、繋がる――と思った瞬間、微かな痛みがした。
 その瞬間にぼくのペニスは彼女の中に挿入された。
「ふふっ……ちゃんと勃ってたわよ。始めてのゴム無しはどう?」
「……よく、分からないです」
 正直、言えばかなり気持ち良い。カホとのセックスのときは絶対にコンドームは使った。
 彼女が安全日だから、なんて言ったときもぼくは譲らなかった。
 そういえば、別れが近づくに連れて、そんなことは彼女はそんなことを言ったような気がしていた。
 あれはあれで独占したい欲求だったのかもしれない。
「……あっ……あなたのクリトリス、本当に硬いわね……」
「あっ……はい……んっ……」
 由香子さんはピルを常飲している。さっきも見せてもらった。
 風俗店とかの取材で歓楽街とかを訪れる際、たまにひとりでいたりすると危ないからという理由だ。
 だから、ぼくにとってはコンドーム無しの性器を粘膜で完全に繋げる行為だった。
 そんなことを思った瞬間、動かないで良いと言われたはずなのに、勝手に腰が動き出した。
「んっ……マグロのつもりだったのにっ……動きたくなったの?」
「違います、抱き締めさせてください……」
 すると彼女はさっきから上下、前後に動かしていた身体を止め、そのままにぼくの両脇に腕を差し込んで抱きついてきた。
 吐息が荒い。
「どうしたの? あたしのなか、そんなに良かったの?」
「はい……だけど、もっともっと繋がりたくて……」
 ぼくの吐息も荒い。
「心配しないで。あたしは消えたりしないし、こんなに気持ち良いのは優以来よ。次だってあるつもりだし」
「次?」
 まさかと思ったけど、彼女は次の機会も求めている。
「あなたと、あたしが憎しみ合わなければ、そういう機会だってあるでしょう?」
 かなわないな、とため息。そして彼女は再び、元の姿勢に戻って腰を動かす。
 そしてぼくも合わせるように腰を動かす。騎乗位なんて始めてでタイミングが難しい。
「はあ……うんっ……」
「んんっ……ああ……ううっ……」
 下半身が熱くなってきた。アナルを使ったオナニーは続けているけれど、ペニスには殆ど触れていない。
 勃起もそうだけど射精できるか少し心配だった。
 だというのに、彼女の中に入ったぼくのペニスは確実に絞り出されるように締め付けられている。気持ち良さが収まらない。
「っつ……ああっ……」
 もう彼女は言葉にならない悲鳴ばかりを上げている。ぼくも何度も呻きながら腰を動かしている。
 心も身体もどろどろに溶けてしまいそうだった。
 女装してアナルオナニーしたときよりも、カホとセックスしたときよりも、
 由香子さんとセックスしているのが心の底から気持ち良いと思える。
「ああっ……ダメ、翼ちゃん……」
「んんっ! 由香子さんっ!」
 腰を緩めないで強く押し込んだ。
「ああっ! あーっ! あーっ!」
 急にペニスがきつく絞られ、思わず「ううっ!」と呻き声を上げた瞬間、
 目の前で背中を反らせながら嬌声を上げた由香子さんが倒れ込んできた。抱き留めて、彼女の胸の感触を認識した瞬間、
「っつ、ああっー出るっ!」
 と叫びながら彼女の中に男としての欲望を流し込んだ。
 いつ以来の射精かも覚えていない、とてもとても長い射精だった。
 由香子さんの中とぼくの精液が絡まったまま、とてつもない熱さがそこに留まっていた。

171 :
―――――――――
今日はここまでです。理想としては、由香子さん編書いて、
優編を別に書こうと思っていました……
どっちにしても翼はMですがw

172 :
続きです。
―――――――――
終わった後、ベッドに寝転がりふたりで向かい合いながら話をした。
「由香子さんって……Sなんですね」
「そうなの。やっぱり、男の子とつき合ってたときは、いっつも上だった。
だから自信無くして、みんな去っていくのよ……
女の子の場合は、逆にがっつき気味に責めてもらいたいみたいだけど……あたし、恋愛に関しては本当は受身なんだけどね」
 なるほど。普段とベッドの上では大分違うってことか。
「でも、あなたは思った以上に自分がMだったということよね。それに女の子が好きだからといって、男性機能もちゃんと働く」
「認めます……」
 正直言えば、自分の男性である部分を否定したかったのに、それで喜んでしまうのはとても矛盾しているようなことだった。
「ところで……やってみて、女装を止めたいと思ったりする?」
「しません。やっぱり今のぼくは女装している方が自分らしいです」
 今ならハッキリと言える。
「なら、女の子の身体になってみたい?」
「……確かに、ぼくは胸も欲しいし、できれば女の子らしい身体になりたいです。
 ただ、今すぐ性転換とかしたいとは思えないんです。なんだか、耐え難いレベルには到達していないという意味で」
 少し意外な問いかけだった。男の部分を求められているから、
 それならこれからも中途半端なままでいることを求められているのかもしれないって思った。
「あのね、あたし、優のことでまだ話していないことがあるの」
「それって……」
「優は薬は飲んでいるけれど、女性ホルモンとかを飲んでるわけじゃないの。少し前にニュースになったから知っている人もいるけど、
 ジェミニホルモン剤っていう新薬を使っているの。それは、男性機能を維持させたまま肉体の女性化を図るっていう薬品」
 その話を聞いて思いだした。昔、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられていた。
「それって、性同一性障害の人が子供を残したいからって……」
「知ってた? そう。その薬は性同一性障害でホルモン治療をしたら不可逆になったりする。
 なら、似た効用で場合によっては戻れるようにできるという効果を求めて研究されたの。
 例えば、思い違いとか性同一性障害の誤診もあるくらいだから。
 さすがにおっぱい大きくなりすぎると戻るときに切除手術とかしないといけないらしいけれど」
 
 そういえば、あの頃の自分が女装に傾倒していったひとつの原因があのテレビの話題だったかもしれない。
 でも、それが処方してほしいほど心が女じゃなかったし両親にも話せなかった。
「……その薬の処方をしている先生を知っているの。取材の関係だけど、基本的に性同一性障害とかの診療をやっている専門医。
 いつもは別の大学で教えたりしてる。ただ、一部の知り合いに、性同一性障害だということにして、薬を処方したりしているの。
 大体は、翼ちゃんや優みたいにどちらか気持ちが分からない人向けにね。そして、一部の処方を受けた人は、
 その代価として闇のショーに出てもらうことにしている……」
 それって、優が行っている。
「もう分かったでしょう? あたしはあの店の取材のときにその人と会ったの。
 そして、優のことを教えた。そしたら、自分だったら処方することはできるって。
 何しろ、この店の出演者は、大方がその薬を使っている。政治家も社長も一部には相当な変態が多いからなんて言ってるし、
 その薬の効果を確認することもできる。だから、特別に健康診断もタダでしてもらえる。
 その先生は製薬会社と研究者とそのお店全てと関わっているから」
 もしも、ぼくがそれを望んだら。
「言っておくけど、あなたが望むなら処方してもらうことはできる。もちろんある程度の健康診断も必要だけど。
 それにショーに出るのは絶対じゃない。優の場合は手術も考えてるから。それに、あなたの薬の費用を折半しても良いと思っている。
 あたしは優を紹介したこともあって、少し安く提供してもらってる」
「でも……なんで、そこまで……」
 すると由香子さんは大きくため息をついた。
「……自分から言うの始めて。三枝翼さん、あたしはあなたのことが好きです。つき合ってください」
 少し芝居がかったくらいの台詞。でも彼女は少し顔が強ばって少し困惑したようにはにかんだ。
「……もしかして、優の友達になってほしいというのは……」
「本当に、半分は口実……あなたを見て、とても好みだったし、もしも仲良くなれたら、
 あたしみたいな……こういう関係続けられるかなって……」

173 :
「決め手、みたいなのは何ですか?」
「今日、さっきまでの時間で。何度か、あたしにお返しをしてくれて、ただ自分が受け入れるだけで終われない、
 って感じに動いたのはあなただけ。それにいつも話していても、ちゃんと目を見て話してくれる。
 よく気が利くし、物腰も柔らかい。こんな男の子見たことがない、って思ったの。
 嬉しかったの。こんなに一緒にいることが落ちつく子って今まで会ったことがないから、
 っていうことにしておいてくれないかな? 言葉に上手くできないから」
 不思議と目の前のひとをかわいいと思えた。しっかりもので、自分の意志は明確なのに、
 こんな肝心なときに限って不器用だなんて。
 そこでやっと気づく。ああ、この人もかつて少女であった女性なんだと。
 そう思うと、とても愛おしくなる。気づいたら頬に優しく口づけてしまった。
 もう、ぼくはこのひとが好きになったんだと自覚する。
「ありがと……」
「かわいいです。とても」
「あたし、年上よ」
 少し不満そうに呟く。
「良いんです。しっかりもので、ちょっといじわるで、でも心根はとてもかわいらしいのが由香子さんなんだって知れて」
 こんなに落ちついた気持ちになれたのは始めてかもしれない。
 気づいたら由香子さんがぼくの身体を抱き締めてくる。細身でスマートだと思っていた身体なのに、
 胸のボリュームは充分で、二の腕の柔らかさが腋に当たる。裸で抱き合うのって気持ち良いんだ。
「ねえ、翼ちゃん……」
「なんですか?」
「いつかこっちの方ももらっていいかな? まだ、誰かに触らせたことは無いんでしょう?」 
 気づいたら、彼女の指がお尻の割れ目に触れていた。
 たぶん、体勢から見えないけれど、彼女はあの怪しい光を目の中に浮かび上がらせているのかもしれない。
 これから、きっと楽しいけれど、しばらくは大変なんだろうな、と少しだけため息が出た。
「見つけた」
「んっ……」
 でも少し期待もしていた。

174 :
 その診療所はビルの六階にあった。ぼくたち三人は、本日休診と表記された置物を避けて、部屋の中へ入った。
「久しぶりですね、由香子さん」
 入ってすぐに出迎えたのは女医だった。体型は小柄で少し白衣が大きいのではないかという印象を与える。
 シニヨンで髪の毛をまとめている。少し童顔な顔でその大きなメガネがその印象を強くしている。
「先生こそお元気で」
「今日は、優ちゃんのカウンセリングと……そちらの……彼女のことでしたよね」
 その人はそこで始めてぼくに目線を送ってきた。童顔な印象があったのに、少し不審な顔をして見つめる。
 どちらかというと慎重過ぎるきらいがあるのかもしれない。
「……見た目は充分合格ですね。興味本位じゃなさそう。なるほど、由香子さんが連れてきただけのことはありますね」
「別に、こういう子を斡旋しているわけじゃないんですけど……」
 さすがの由香子さんも苦笑いだ。今の言葉のニュアンスではそう聞こえてもしょうがない。
 少しこの先生はやっかいな性格をしているかもしれない。
「とりあえず、優ちゃん。奥で神原くんが待っていますから、行ってあげてください。紅茶用意させていますから手伝ってくださいね」
「はいっ」
 楽しげに優は奥の部屋に駆けるように行ってしまう。
「さて、立ち話も何ですし座ってお話をしましょうか」
 彼女に連れて行かれたのは応接室だった。特に調度品も置かれていないシンプルな部屋。
 シンプルな二人がけのソファーがテーブルを挟んで向かい合わせに置かれた部屋。
「自己紹介がまだでしたね。私は、牧村つぐみ。この診療所の院長で一応、専門は形成外科と婦人科。内科もやっています」
「三枝翼です」
「じゃあ、翼さん……あなたは女の子になりたいということで、本当によろしいんですね?」
「……はい」
 すると牧村医師は、ふぅ、と大きなため息をついた。
「正直、まだ患者数が少ないから推奨はできません。
 それに三十歳くらいになったらどちらかの性を選んでもらわないといけないものです。
 やっぱり、普通の身体に両方の性を併せ持つのは難しいのが現状ですから」
 どっちになるか、それを選ぶのがぼくにとっての問題だった。女性になるのは、まだ男の要素が残り過ぎている。
「……だからこそ、この薬の意義があるのでしょうけれど」
 テーブルの上に出されたのは薬剤の入った銀のシートだった。
「三枝さん……あなたは、ゲイではないそうですね」
「はい。性的嗜好は、女の人が対象です」
「なら……仮にあなたが女性になることを選ぶことは、レズビアンになることを選ぶことになります。
 そうなれば、子供は残せません。そして、男であることを選べば子供を作ることはできます。
 そして、今のあなたはそれでも女性になりたいと思いますか?」
 多分、ここが迷いどころだな。
「ないたいです。ただ、分からない部分もあります。ただ、望めるなら、その薬を処方してもらいたいです」
 正直なところだ。身体を女の子にしたい。だけど、簡単に決めるようなことじゃない。でも望めるならば。
「まあ、急げとは言いません。それに今日は、まだ処方はしないつもりでした。
 まずは血液検査をしてみてある程度、用量を決めることにしましょう」
 そして話が一段落ついたところで、応接室には優が紅茶を持ってきた。
 その後ろには穏やかそうなメガネの白衣を着た青年が入ってきた。彼が先ほど、神原くんと呼ばれた人だろう。
「初めまして。カウンセラーの神原です。主にカウンセリングなどを行ってます。一応、牧村先生の助手みたいなものです」
「初めまして……」
「神原さんの紅茶はおいしいんだよぉ」
 さっきから優は紅茶と神原さんを交互に見ては少し嬉しそうにはにかんでいる。あ、彼のことが優は好きなんだ。
「とりあえず、紅茶を飲んだら、血液検査を行いましょう手早くやらないと次の患者さんが来てしまいますからね」
 休診と出されていたのは、彼女が普通の医者として活動の意味である。
 今日は予約制で薬の処方や健康診断を行う、ある意味ではぼくの仲間のような人たちの専用の曜日である。
 その日、ぼくと由香子さんだけが先に帰る形になった。
「優は……あの神原さんのことが好きなんですね」
「分かった? そうね……本当はいけないことなんだけど……」
 カウンセリングを行う人間同士が必要以上に関わることは共依存という問題ある行動らしい。

175 :
「優は、アパレルブランドのデザイナーに気に入られて、よく抱かれているみたい。
 でも、その人のことがあまり好きじゃなくて、ボーイッシュなのを無理に少女に演じるように強制されたりして、
 まいっちゃったことがあるの。それで、しばらくは休んで神原さんのところに通うようになって……」
「吊り橋効果って奴ですか?」
「正解。優の場合は、依存しやすいのよね。あたしに近親相姦し続ける覚悟があったら、きっと果てしなく堕ちたと思うわ……」
 ぼくたちは、お互いに好きだから、という共通の繋がりがある。でも、優の場合は好きだということは依存をしないといけない。
 そういう意味では優の少年のような部分は虚勢を張る女の子のようなものに見えてくる。
「……今日は、泊まっていっても良いですか?」
「いいわよ」
 つきあっているからって毎日会えるわけじゃない。
 由香子さんは大学を卒業したら就職しないでライターの仕事でしばらくは食べていくつもりで、日夜都内を駆け巡っている。
 タウン誌から風俗まで取材できるのが彼女の強みだそうだ。
 時にはレズビアン向けの風俗店で、自ら体験取材をしたこともある。
 実際問題、そういうことができる人がいないため、自分からそういうことを申し出たときには編集者が驚いたそうだ。
 そういう話を聞くと少し嫉妬する。
 そして時たま卒論のために学校に来たりしている。
 一応、それなりに稼いでいるけれど、卒業したら仕事ばかりになりそうで、卒論を理由に適度に休みは入れている。
 卒業間近になったら会えなくなるかもしれない。それも少し嫌だな。
「さって……今日は、昨日届いたバイブを試してみない?」
「はい……」
 いま、ぼくと由香子さんはアナル調教に夢中だった。
 昔からお尻の調教は試していた。実家だとあまり数を揃えると見つかったときとかまずいから、
 小さなプラグを幾つか入れるようなことを何度もしてきた。プラグを挿入したまま眠ると、
 拡張が短気で順調にいくということも知ってからは何度も試した。
 でも、そこまで徹底してやっていたわけじゃない。月に何度か。そして、ここ最近は週に二回から三回は。
「さあ、今日も翼ちゃんのおまんこ確かめさせてもらうわよ……」
 例の如く、Sっ気全開の由香子さん。今日のぼくはそれを言われるだけで興奮する。
 何しろ、いつものセックスと違って最近のアナル調教では、
 もっぱら下着女装――もちろんウィッグと化粧もしている――で行っている。
 アナルに関しては優の調教をしたこともあるらしく、前立腺の位置とかもすぐに見つけられる。
 そして彼女の指はとても長かった。ラテックス性の手袋に包まれたそれはとてもしなやかにぼくのお尻を犯してくれた。
 自分の指よりも的確だから、最初に入れられたときは声も出してしまった。
「まずはゆっくりね」
 ローションをぼくのアナルの周辺に馴染ませるように塗り込む。
 そして、少しずつ柔らかくなってきたところで、
 少し開いた窄まりに多めにローションをかけた人差し指と中指を何度か浅めに抜き差しを繰り返して、ある程度緩んだところで、
 ゆっくりとでもしっかりと奥まで入れてくる。
「相変わらず、きつい締め付け……それにとても熱い……」
 それは自分で触ったときも思った。自分でこんなに熱くしていたら、他人に犯されたらどんなに熱を帯びるだろうって。
 ゆっくりと直腸の奥へ進もうとする指は締め付ければ締め付けるほど、由香子さんのそのしなやかな指に形を感じさせてくれる。
「あたしの指はおちんちんと同じなのよ。だって、何人も女の子のおまんこに差し込んで、喘がせてあげたの……」
 レズビアンにとっては指でセックスをする。だから由香子さんはネイルとかには凝らない。常に深爪にしている。
 手袋をしているからとしても、それはマナーであり、自分の性的な脱皮した抜け殻でもあると言っている。
 伸びた爪は、指から離れた途端に嫉妬をしてくるみたいだなんて。
「んっ……ふぅんっ……ぁっ……」
 抜き差ししているだけのゆったりとしたもの。これだけでもかなり気持ち良い。強弱のつけかたがとても上手い。
「翼ちゃんは入口の方が好きなのよね……本当は、奥の奥の方が一番気持ち良いのにねぇ……」
 その通り。アナルの入口を指で弄られるのが特に好きだった。
 と言っても、あまり太かったり長いものを試したことがないから、入口付近に慣れているだけなのかもしれないけれど。

176 :
「ねえ……舐めて欲しい? 翼ちゃんのアナル舐めてあげようか?」
「えっ! やだ、そこ汚な……あぁんっ!」
 思わず振り返ろうとしたら、少し指を強めにお腹の中に押し込まれる。
「……浣腸とかするなら考えてあげる、というかやってみたいけど……さすがにね……」
 少しいつもの口調に戻る。さすがに彼女もスカトロっぽい趣味は無いみたいだ。
 そんなことを言いながら指は抜かないまま、どんどん奥へ。そして触れる。
「んっ……」
 前立腺を探している。そして触れたところはその付近。ぼくも自分でそこを見つけたことはない。
 それなのに、由香子さんは指で円を描くような動きをする。
「あっ……やっ、んっ……」
「嫌じゃないでしょう? 気持ち良いんだよね? おまんこ弄られて気持ち良いんだよね?」
 反応が面白いのか、由香子さんのSな部分がエスカレートしてくる。
 もう前立腺の位置なんか分かっているのに、焦らすように不規則な動きをしてくる。
 お腹の中の不規則な動きが腰から脳天に突き抜けて、頭の中を締め付けてくる。
「……あっ……ああ……」
 濁点のつきそうな「あ」という言葉を漏らしている。急に由香子さんの指の動きが止まった。
 そしてゆっくりと抜ける。思わず大きなため息が出た。
 もう、のどはカラカラで口の唾液も喘ぎすぎて乾いて、気絶してしまいそうなくらい意識は薄れているのに、
 背後から「ウィンウィン」とモーターの回転音らしき機械の音が聞こえてくる。
「まだ、お楽しみは残っているわよ」
「……きて……」
 朦朧とした意識の中で、ぼくは彼女に犯される気持ちだけは残していた。
 由香子さんはゆっくりと犬みたいに後ろ向きだったぼくを正上位のような体勢にする。
 それでも身体から力が抜けきっていたぼくは何もできずに大きく脚を開いた姿勢になっていた。
「……行くわよ」
 ぼやけた視界は上手く見えなくなるときがある。それでも分かる。
 手際よくコンドームを被されたバイブにたっぷりとローションが塗られている。
 プラグを入れた経験は何度もあるけれど、見た目にも大きいあんなバイブ入るのかな。
 もう、ぼくは焦らされても羞恥も何も感じられなかった。ただ、今、まさに迫ろうとしているバイブを待ち受けるしかできない。
「……んっ……あぅ……」
 指や細いプラグとは比べものにならない太さ。お腹の中に埋め込まれていくような変な感じ。
 でも、入っていくに連れて肛門が激しく収縮して、少し腰が痺れるように震える。
「どうやら、何とか入ったようね。大丈夫……よく濡らしておいたから……」
 きっと口はだらしなく開いている。上手く閉められない。
 そんなぼくの顔を見つめて「可愛い顔」と不適な笑みを浮かべる。
 またベッドの脇に転がしていたペットボトルのスポーツドリンクを飲む。
 微かに唇から漏れた流れが彼女の首筋を伝い、乳房で止まった。
 そのまま覆い被さってきてぼくのだらしなく開いた口に唇を近づけて、
 まだ含んでいたスポーツドリンクを口移しで飲ませてきた。
 急に訪れた水分はあっさりと喉の染み込まれていく。「げほっつ! げほっつ!」
 少し器官に入った。
「大丈夫? ごめんね……」
 背中をさすりながら、ぼくが咳き込むのを止めるまで待っていた。
「……落ちついた?」
「はい……なんとか」
「そう……」
 急にお腹がお尻が強烈な刺激が襲う。気持ち良い。
「ごめんね。いきなり最大出力」
 ウインウイン、と大きなうねる根本とぼくの中でじわりと動くバイブ。
「あぁっ! はあっ! うあっ!」
 急に激しくアナルを犯すバイブの刺激は今までのが繊細だとしたら、
 激しく力任せに犯されているみたいだった。

177 :
由香子さんは何もせずにぼくが乱れている姿を視姦していた。
 ぼくの乱れた姿をまじまじと見ながら例の怪しい光を宿した瞳で目の前の光景を堪能していた。
 それなのに急にバイブが止まる。
「……ゆか……こ……さん」
 いつのまにか由香子さんがバイブのスイッチを切っていた。
「ひとりだけ気持ちよくなっちゃって……あたしの指なんて細くていらないんじゃないのかしら? 
 ねえ、翼はそんなに大きいのが好きなの? 指なんかより、男のおちんちんの方が好きなんじゃないの?」
 ああ。今日はいつになく辛辣な言葉遣い。まるで少し苛立っているような気がする。
 確かに、そうなのかもしれない。ぼくが女になるのを選んだら、由香子さんはぼくと一緒にいたくないのかもしれない。
「……いや……由香子の指が欲しいの。由香子じゃないといや……」
 無意識に出た言葉。始めて、彼女のことを由香子と呼んだ。よく考えたら、彼女が先にぼくの名前を呼んでいた。
「……ごめんなさい……」
 ゆっくりとぼくのお尻からバイブが引き抜かれた。
「なんだか……悔しくなっちゃった……」
 バイブだけでイキかけていた自分。それを見ている由香子さん。ペニスを持たない彼女の当てつけのような問いかけ。
「……由香子さん……子供、欲しいの?」
 何となく出てしまった言葉。そして彼女は少し驚いたような顔をしながらゆっくりと話し出す。
「……分からない。でも、たぶん、そうだと思う」
「……もしもぼくが女の子になっても一緒にいてくれる?」
「ごめん……分からない」
 動かなかったことが動き出してきた、そんな気がした。
――――――――
今日はここまでです。やっとおっぱい大きくなります。

178 :
つC

179 :
例のクリニックに訪れ、牧村医師から薬剤を受け取った。しばらくは特別に安い料金で提供してくれた。
保険とかはもちろん適用できないけれど、由香子さんが間に入ったからこそ風邪薬程度の値段でしばらく分の量を貰えた。
「用法用量は中の説明書通りです。一応、あなたの今の状態ならあまりに急激な女性化は起こらないですが、
最初の三ヶ月から一年はやっぱり急な発達は多少はあるから気をつけて下さい。
ブラジャーは念のためCカップまでは用意した方が良いかもしれません」
 言われてみるとさすがに驚く話だった。いきなりCカップまで膨らみかねないっていうのも少し魅力的で、
少し怖い話だった。急激な例ではいきなりEカップになったりすることがあって、
そういう場合は一時的に薬剤を停止させたりしている。
そういう人は、大抵、事前に女性ホルモンを摂取していたりして、特殊な作用が発生してしまった例らしい。
その時点で続けて処方はされない。ホルモンバランスが急激に狂って精神バランスをおかしくする結果があるからだ。
 ただ、中にはシリコンを入れなくて良い、と喜んだ人もいたとか。でもそういう人ほど男性機能は失っている人がほとんどとか。
 
 実際問題、どれだけの期間で胸の発達が見られるのか分からなかった。
 最近、由香子さんは、少し忙しくなって連絡しても、会えない日々が多くなった。
 やっぱり、あのときの感じが未だに残っているんだろうとは思っていた。
 そうして会えない日々が一ヶ月近く過ぎようとしていた。
 
 薬を服用して明らかな変化を感じていた。肌の調子がいつもよりも良くなってきた。
 電機店で体脂肪率を計ってみたら、今まで自分が記録してきた脂肪の量より多く、もちろん内臓脂肪とかの量は全然多くなかった。
 もちろん極端に太ることもない。着実に女性化していることに少しの興奮を覚えた。
 ただ、ぼくは胸のしこりが気になってしょうがなかった。
 牧村医師によれば、普通の女性ホルモンよりは乳房の発達が早いらしく、
 もうちょっとで乳房になろうとしているときは多少のしこりができる場合があるらしい。
 しこりなんてあると乳ガンの疑いも感じたりするけれど、心配なら検査機関を紹介してくれるそうで、
 見立てでもそういう疑いは無かった。そうして気づいたときには、乳首は以前に増して大きく、
 乳房の膨らみも自覚できる大きさになってきた。
 そして、半月後にはAカップのブラジャーがちょうど良いサイズになっていて、もうパットを必要としなくなっていた。
「おめでとう、翼ちゃん」
 そのことを相談したくて優に話すと自分のことのように喜んだ。
「……優は、今、胸はどれくらいサイズあるの?」
「今ね、Dカップあるよ。」
 さすがにビックリした。その反応を見てかいたずらが成功したみたいに笑う。
 小柄で少年に見えてしまう彼女がそんなに巨乳だなんて。
「ボク、着やせするんだよ」
 その自由さが少し羨ましくも思えた。
「……お姉ちゃんと、なんかあったの?」
「知ってるんだね」
「そりゃあね」
 別に秘密にしていたわけじゃないけれど、ほとんど筒抜けだったと思う。それはある意味で馬鹿らしいみたいな形で。
「変だよね……女になりたいくせにさ……つきあってみて、困らせて」
 少し自嘲気味に言ってみたら、
「翼ちゃん……別にお姉ちゃんは性別のことは気にしていないよ。
 多分、自分が翼ちゃんの妨げになると思っただけじゃないのかな?
 言いたいこととか伝えたいことがあったら、もっと話した方が良いと思うよ。
 詳しくは知らないけれどね……お姉ちゃん、ときどき妙に真面目だからさ」
 そういえば、お互い気まずさからよそよそしいメールばかりを送っていたかもしれない。
 それで、ぼくは会いたかったし、由香子さんは会いたいのを我慢していたのかもしれない。
 由香子さんはどこまでぼくを好きでいてくれるか分からない。でも、会おう。それしかない。

180 :
 優にお願いをした。由香子さんと会える場所のセッティング。
 優が呼び出して、そこにぼくが行く。優はやってこない。
 だまし討ちみたいだけど、今の由香子さんと上手く会うにはそれくらいしか方法がない。
 静かな喫茶店で待ち合わせ。席も一番奥で、あまり人が来ない場所。
 そして昼過ぎでお客さんも少ない。適度な音量でBGMが流れている。ジャズみたいだ。
 表れた由香子さんは驚いた顔をひとつもしなかった。
 言葉にすれば「ああ、やっぱりね」とため息の篭もったような響きすら感じさせた。
「……珍しく優があたしを誘ってくるから、きっとそんな気がした」
「ごめんなさい……騙すみたいで」
「ううん……あたしだって、こうなるような風に行動していたから」
 とりあえず、お互いが話し合うような体勢は作った。でも、そうしていても互いに何を話せば良いのか分からない。
「……あたし、小さい頃から男の子っぽいつもりだったけど、男の子みたいになりたいわけじゃなかった。
 あたしたちの両親が厳しかったせいか、あたしは優しいお母さんになりたかった。
 もちろん甘やかすんじゃなくて、ちゃんとしっかり育ててあげられる」
 ふと漏らすようにか細い声で語り始める。
「あの日、翼ちゃんがクリニックに訪れて、本心から女の子になりたいんだって思うだけで、少し切なくなったの。
 あたしはどこかで、まだ迷うから話だけ聴くのかと思っていたけど、
 あたしが思っている以上にあなたの気持ちが強かったのを知って、どこか寂しかった。
 そう……あなたは、まだ男の子でいてくれると勝手に思っていた」
「……思っていた以上に、わ……ぼくが女の子になろうとしていたことが嫌だったんですか?」
「半分違う、でも半分そう。あたし……あなたが女の子になっても構わない気持ちがどこかにある。
 でも、本当に女の子になったら、わたしのことを嫌いになるんじゃないかって急に思えてきたの。
 だって、実際に、あの薬を使った人の中には女の子とつきあっていたのに、
 急に男の人が好きになっていった人もいるって聞いていたからそのことを思い出して不安になってきたの。
 あんな当てつけな言葉を言ったのも……もしかしたらって思って……」
 余裕がある人だと思っていた。そうじゃなかった。優とぼくは近いようで、人間としてはまた別の存在で、
 優みたいに迷っていられるような気持ちであれば良いけれど、ぼくがきっぱりと女性になろうとして、
 性的嗜好も男性に向いたりしないとは限らない。そうなることを考えるだけで彼女は不安になる。
 そのことをぼくは少しも予感しなかった。彼女とセックスをする時点で、それが遊びだとは思わなかった。
 だけど将来を考えるほど深い物とまでは考えなかった。だからこそ由香子さんは不安になる。
 それくらい、彼女は真面目なところがある。
「子供が欲しい? なんて言われたとき、驚いちゃったわ。あたしたち、つき合ったばっかりで、
 将来設計も漠然なのに結婚する話みたいな段階なんていくはずなかったのに、
 そんなこと言われたら……正直な気持ちで欲しいと言うわね。
 翼ちゃんは、自分が結婚とかをしたいわけじゃなくて、あたしが母親になりたいという気持ちを見破ったんだよね。
 あんな当てつけみたいことを言うから……」
 由香子さんがあのとき言った言葉。太かったら男の物でも良いんじゃないか、なんて言葉は絶対に自分は受け付けなかった。
 もちろん意地悪という意味では受け付けられた。でも、その日の由香子さんの声には、どこか苛立ちのような響きが感じられて、
 それがどこか本心のような気がした。

181 :
「……由香子さん……あなたが汗をかいたときにはミルクみたいに甘い匂いがするんだよ。ぼくはそれが好き。
 もちろん少し酸っぱい匂いもしたりするけれど、それよりもその匂いが好き。
 だって、好きな人の体臭ってとてもエッチな気持ちになるんだよ……」
 そう一息に語り終えたら彼女は驚いた顔をした。
「……ぼくは、男の人の体臭は本当に嫌なんだ。昔つき合っていた女の子も、由香子さんとは違うけれど、
 甘い匂いがしたんだ。そういうのを嗅ぐだけで女の子が好きなんだって、強く実感する」
「ふふふ……」
 由香子さんはおかしさを堪えるように笑う。
「なに、翼ちゃんって匂いフェチなの?」
「……そこまで強く意識してないけど……」
「それで、勝手にあたしは心配をして、上手く話せなくなっちゃって逃げ回って……もう、おかしいったらありゃしない」
 そのまま由香子さんは笑う。もうおかしくてしょうがないみたいに。お腹を抱えて。そして少し泣いてもいた。
「ねえ、由香子さん」
「……なあに」
「由香子って呼んで良い?」
「じゃあ、あたしは翼って呼ぶわ」
 そうしてお互い笑いあった。
――――――――
挨拶なしで書き込んでしまいました……遅くなりましたが、今回は短めで。
次回はちょっと長いのでインターミッションだけになりました。ではでは。

182 :
つC

183 :
久しぶりにぼくの部屋に呼ぶことにした。
「……今日は、普通にしてみたい。翼が先で良いよ……」
「うん。じゃあ、化粧落としてきます」
 由香子はぼくを先にシャワーに行くように促してくれた。
いつも通り、ファンデーションやマスカラにチークとどんどん溶かし落とす。
だいたい落としきったところでドアが開いた。狭いユニットバスに由香子が裸で入ってきた。
「……本当におっぱいできていたのね」
 彼女はぼくが薬を飲み出したことは知っているけど、胸の形までは知らない。
「まだAカップですけど……」
「でも、すぐに大きくなるわ……優がそうだったもの」
 そう言いながら左の乳房を掴まれる。ゆっくりと触られながら、乳首を手のひらで押しつぶされる。
「あっ……はぁ……んン」
「前より、感度も強くなって……やっぱり感じるところは女の子と同じなのね」
「当たり前です……ぼくは女の子になれなかった男なんですから」
「でも、今のあなたは女の子」
 そう言って、額にキスをしてくれた。お互いに流行る気持ちを抑えながら、ふたりでシャワーを浴びた。
由香子がクレンジングオイルで化粧を落としているときは、ぼくが後ろからおっぱいを弄った。
彼女は小さく喘ぎながらも、ちゃんと化粧を落とすことには成功した。
「もう……今日は男の子ね……」
「普通にしてみたいって言ったの、由香子だよ」
 ふたりしてクスクス笑いながら身体を拭くのも面倒だった。
びしょびしょの身体のまま、手をつないでベッドに座ったら、すぐに顔を見つめあってキスを始める。
「はんぅ……」
 音にしにくい声でお互いの口の中をまさぐって、舌を求めてキスをしあう。
吸いたい、舐めたい、先に裏筋を舐められて観念したのか、由香子は少し顔を離してだらしなく舌を出した。
犬みたいに。それは好きにして良いよ、という合図。
 ぼくは、それをゆっくりと舐め、唇で咥えてじゅるじゅると音を立てて啜る。
 今日の由香子の瞳は妖しい光を讃えながらも、口の愛撫だけでどろんとした目をしている。とても艶っぽく感じた。
「翼も……」
 その姿とおねだりをするような哀願の視線を浴びたら、大人しく舌を差し出すしかない。
 彼女もぼくと同じように音を立ててぼくの舌を激しく味わった。
 それはあまりに気持ちよくて、いつものキスよりも淫靡で熔けてしまいそうな危うさを孕んでいた。
 ぼくの舌を味わいきった由香子はゆっくりとべっどに倒れ込む。
 まだ濡れたままの身体と髪が乾いたシーツを湿らせた。
 それに続けとばかりにぼくも座り、
 そのまま倒れ込んだ由香子と向かい合わせになってまだベッドから漏れていた脚をマットレスまで上げて、そのまま抱きついた。
「……おっぱい柔らかいね」
「由香子ほどじゃないよ」
「まあ、そうだけど……」
 お互いの胸を押し付け合いながら抱き合った。
 まだAカップのぼくの胸はEカップもある彼女の胸に埋もれるように押しつけられている。
「翼のおっぱい触っても良い?」
 静かに首肯した。彼女はぼくを抱き締めた腕を解き、ゆっくりと量の手のひらをささやかな乳房を覆うように触れた。
 まるで慈しむみたいに撫でるように触れる。だけど、どこか触り方が焦らすようでいたから、
「うっ……ん……由香子、今日は普通って……」
「翼がいけないんだよ……優より大きくなるの早いもの……四年生になったらあたしより大きくなるかもしれない……そういうのって、
 普通に悔しいなぁ……」
 Eカップもあれば別に羨ましいと思う必要も無いんじゃないか。
 そんなことを思わず考えようとしたら、乳首を弄っていた由香子がいきなり乳首を吸い出したから準備もできないまま喘がされた。
「やっぱり本物の胸ができると感度が上がるのね。いつもより優しくしたつもりよ」
 軽く身体を痙攣させてしまった。始めて乳首を吸われて声が出るほど感じてしまったなんて恥ずかしくて言えない。
 弱点を晒したら、次が少し怖いことになる。
「ふっ……んんっ……」
「乳首、弱点になっちゃったね……」
 本当に、今日は普通だったんだけどなぁ、とため息。
 だからぼくは両腕で彼女の頭を抱えるようにして、お返しにうなじに何度もキスの雨を降らせた。
 それには由香子も逆に息を漏らすしかない。彼女は身体の背面の感度が全体的に高い。
 何度も肌を重ね合わせていれば、お互いの弱点は簡単に分かって、意地悪をしたくなる。
 やっぱりセックスはコミュニケーションなんだ。

184 :
「……今日は、普通が良いんでしょう?」
「そ、そうだけど……んっ……あぁ……」
 今度はぼくが彼女の乳首を弄る。首筋やうなじにキスをされてた途端に乳首を弄れば嫌でも反応は返る。
 そして一度それを止めて、指先を背中に触れるか触れないかの感覚で這わせていく。
「ひんっ! ぁんっ……あぁぁ……はぁん!」
 本当に背中が弱い。ぼくはそのまま背筋に指を這わせるの止めずに、彼女の乳房に顔を寄せて、
 左手で乳房を背筋で這わせている右手のような動きで触れる。
「んっ! んっ! あぁっ……翼、止めて……」
「いや、止めない」
 少し冷たく言い返して、顔の位置を変えて唇を由香子の唇に押しつける。
 そして、彼女は指示もなにも受けずに舌を出してきたので、それをそのまましゃぶるように吸う。
 右手は相変わらず彼女の背筋を這い、左腕で今度は乳首を弄りながら、鎖骨や首もとに口づける。
「……やぁっ……痕着いちゃうぅ……」
 普通の反応。あまりこういうのをしていると、自分が男に戻っているような気がして残念な気持ちにもなる。
 でも、今は普通だから。
「由香子はぼくのものって証拠」
「いやあ……翼だってあたしのものだもん……」
 目をとろんとさせ、ハッキリとした表情はとっくに無くなって、だらしなく涎を垂らしながら懇願するような瞳。
 そこにはあの光が淡く残っていた。嫌がってはいないことに少しだけ安心した。
「じゃあ……つけてよ、由香子の証拠。ぼくはお腹に着けるから」
「えっ……あんっ……」
 気づいたときには全身リップの応酬だった。お互いの首筋、乳首周り、腹や脇の下に至るまで果てしなく。
 きっと明日はふたりして身体中が痣だらけみたいになってしまう。それでも構わなかった。
 お互い、もう競い合うように身体中に口づけを続ける。
「ぁ……舐めたい……」
「ぼくも……」
 今度は口づけした場所を舐め合うようになった。きっと彼女も痣みたいに見えてきたのかもしれない。
 舐めても、簡単には消えないのは分かっている。なのに、そうしたくなるのがお互い感じていたかもしれない。
 舌先で彼女のやわらかな肌を舐める。すらりとした腕、肩から鎖骨に至るしっかりとした骨。
 首筋を舐めだしたとき、さっきからペニスがビクビクしてるというのに気づく。
 もう由香子さんは愛液で太股がてらてらに光っているし、ぼくはぼくで先走りが垂れ流し状態。
 このまま射精してもおかしくないかもしれない。だけど、どれだけ体液塗れになっても、今は止まることができなかった。
 むしろ溺れるくらい濡らし合いたい。
「ねえ……フェラさせて……いや?」
 決まっている。今は普通だから。
「良いよ、その代わり由香子の舐めさせて……」
「上でいいかな……」
「いいよ……」
 心が熔けている、そんな気持ちがあるとすればこんなときだろう。
 ただの愛撫でここまでふたり揃ってだらしなくなっている。でも、ぼくたちは分かっている。
 性器だけで繋がることだけがセックスじゃないということを。
 相手の体液を舐めて飲むことはそれほど苦しくない。むしろ飲み干してしまいたくなるほど。
 ぼくが舐めれば舐めるほど由香子のヴァギナからは愛液がどろどろと垂れてくる。
 飲んでも飲んでも間に合わないくらいに。そして、舐めれば舐めるほどぼくのペニスに対する責めが弱くなる。
 そして、急な刺激。今度は彼女の反撃。吸い付いているみたいだ。絡め取られていく。だけどまた、急にその刺激は止まる。
 ぷはっ……っとペニスから口を離し、少しだけ前に腹ばいのまま進み、後ろ向きのまま由香子は言った。

185 :
「このまま後ろから犯して……やっぱり……もう我慢できない……」
「お返しの余裕が無くなったの?」
「馬鹿……早くしてよ……」
「ごめんなさい……良いよ」
 何度か正上位や騎乗位でセックスをしたことはあるけれど、バックでは始めてだった。
 そういえば由香子さんは基本的にSだからこういうの好きじゃないんだろうな。
「行くよ……」
「……ふっ……んんっ……あっ……」
 正直、いつもの繋がるよりは浅く感じた。でも、ぼくは知っている。由香子さんは背中がこんなに無防備なのを。
 そして、ぼくの両手は彼女の細い腰を掴んでいる。少しだけいじわるをして左手だけ背中を這わせる。
「ひっ……こんなときに……動いてよ……背中ぁぁっ!」
 ついこんなことをしてしまう。本当に背中弱いな。
「……じゃあ、少しおねだりして……」
「なんで……今日に限って逆転……してるの?」
 少し由香子は泣きそうだった。こんなにしたら後で怒られそうだ。ケンカにまではしないでおこう。ぼくが悪いんだし。
「普通にしてって言ったでしょう?」
「……ずるいよ……」
 今度は拗ねるような口調になる。それと同時に我慢しきれなくて腰を微かに振るわせている。
「ねえ……震えてる……」
「……わかったわよ……翼のおちんちんであたしの中をかき回して! お腹に精子いっぱいぶちまけて! お願い!」
 その叫びだけで充分だった。
 熱い、そんな感触は初めてだった。
「んんっ!」
 由香子の反応が激しい。思わず腰が動く。すらりとした脇腹をしっかりと掴み、腰をペニスを由香子の中に打ち付ける。
「あっ! んんっ! あっ……あぅ……あぁっー!」
 絶叫するような嬌声。混ざる吐息が苦しそうで、いつのまにかぼくも無意識に吐息を漏らしながら、
 彼女の喘ぎ声に合わせて腰を振っていた。そのたびに熱く締め付けられる感触の気持ち良さが脊髄を駆け抜ける。
「んっぁ! んっぁ!」
 どんな顔で由香子は喘いでいるんだろう。気持ち良いけど、こんな単調な動きだと何だか嫌だ。
「んっ……ふえ……? あああっ!」
「おっぱい……乳首凄い勃ってる」
 腰を打ち付けたまま、由香子の背中に密着している。そして両手で乳房を弄びながら、
 ときどき乳首を摘んだり弾いたりしてみれば、簡単に嬌声が上がる。ぼくは密着したまま、上下や左右に動く。
「ううっ……はぁん……むっ……」
 密着している方がぼくは気持ちよかった。もちろんそれが由香子にとって嫌かというと、そうでもなかった。
 さっきは力任せにぶつかりあっていたからわからなかったけれど、動きに合わせて腰を押しつけてくるし、
 締め付けはきつくなったり緩くなったり、苦しさと気持ちよさが混ざり合ってきた。
「由香子、起こすよ」
「はぇ……」
 一度、身体から離れて、ゆっくりと彼女を正上位に近い状態に戻す。
「……行くよ」
「きて……」

186 :
そのまま彼女に抱きつくように挿入した。そのまま、少しだけ由香子を起き上がらせて対面座位のような形になる。
「んっ……」
「さっきから……ずっと喘いでばっかり……」
「……だって……気持ち良いもん……翼とだと……女の子としてるみたい……
 おっぱい押しつけ合うの結構好きだから……だけど……」
「今は、それ以外は男だよ」
「んうっ! ああっつ!!」
 反応が返る前に腰を押しつける。背中をさすれば悲鳴に近い嬌声がまた飛び出す。
 やめて、という声は聞こえないふり。おっぱいを片手で揉みながら背中をさするだけでとても強い締め付けを感じる。
 痛い。
 締め付けも痛いくらいなのに、今度は背中に由香子の爪が食い込んできた。
 もう限界が近いのかもしれない。いつも丁寧に短くしているのに。
 ぼくのアナルを傷つけないように丁寧に短くしているその爪で、ぼくを傷つける。
 その権利はもう誰にも与えない。由香子はぼくのもの。
「……っつ……つば……さ……」
 絞り出すような泣き声。もう限界だと知らせようという訴え。ぼくは腰を突き上げる。
 由香子は投げ出した脚をぼくの腰の後ろに回して締め付けようとする。
 より密着してくると、ぼくの全身が硬直してくる。由香子も小刻みに身体を震わせながら喘いでいる。
「由香子……」
 目の前で朦朧とした表情でぼくを見つめる由香子。口が開きっぱなしで、舌を出さないように我慢しているけれど、
 出てしまったら犬のように見えてしまう。その口に舌を差し込むと、それを啄むように由香子は口を閉じた。
 その瞬間に弾けた。
 硬直した筋肉が一瞬だけ解放される瞬間、思わず口と口が離れ、由香子はのけぞった。
「あああー!!!!」
 目の前が点滅するような光の明滅を感じながら、射精の感覚が止まらない! 自分が絞り出されるようなくらい長い射精が続く。
 その間、由香子の中の締め付けはとても激しく、絞り上げるように締め付けた。
 そして、気づいたときには倒れ込んだ由香子を受け止めるようにした体勢だった。
 まだ対面座位の延長みたいな体勢で、ぼくの勃起は収まっておらず、由香子の中に入ったままだった。
 それでも特に不満も無いまま、ぼくたちは身体を繋げたまま眠ってしまった。

187 :
気づいたとき、部屋の中は真っ暗のままだった。壁に掛けられた時計は午前四時半を示している。
 夜行塗料がボンヤリと淡い光を放っている。
「……起きた?」
 よくよく身体がどういう状態か確認してみれば、ぼくの後ろに由香子がいた。
 反対側に寝返りをしてみると、いつもの快活さも責めるときの怪しい光を持った瞳も持たず、知っているはずなのに、
 見たことがないような落ちついた――というよりも透き通った、無垢な表情をしていた。
「うん……由香子は……」
「あたしも、十分くらい前に起きたところ」
 まだ、トロンとした目をしているので、その言葉の通りなんだろう。
「とても幸せそうだったよ」
「えっ?」
「寝顔」
寝顔と言われると見られないからわからない。だけど由香子と一緒だと深く眠ることが多かった。
「……一緒に何度か寝たけど、何度かうなされていたわ……それなのに、今日はそんなことなかった。
 やっぱり身体が女の子になっているから嬉しいのかしら?」
「……それだけじゃないと思う」
「それは光栄」
 クスクスと由香子は笑う。そんな彼女を見ていると、とても安心する。
 一緒にいれて嬉しい、この人が好き、という感覚はこういうことなんだろうね。
 そして、やっぱり甘い匂いがする。男っぽいなんて言っているけど、心の底には女の子の感覚がいるんだって意識させられる。
「……ねえ、翼……あなた、今はどんな気持ち?」
「男に戻るか、完全に女になるか……」
 今のぼくたちにある課題のようなもの。
「もしね、翼が女の子になりたいって決めたら、あたしは子供がいなくても構わない」
「でも、そうしたら……結婚とかできないね」
「戸籍変えなければ良いのよ。性別適合手術もしたけど、戸籍は男の人っているのよ。
 何しろ、日本じゃ同性婚ができないからね。
 それに、社会的にちゃんと家族になってないと、病院に運ばれても会わせてもらえなかったりするもの」
 色々と悩んだはずなのに、いつも通りのあっけらかんとしたくらいの身軽さ。だけど表情はいつになく無垢なまま。
「今の由香子だって、とても幸せそう」
「……たぶんね、今、この瞬間がとても嬉しいって強く思えるだけで、心って凄く満たされているのかもしれない。
 何も悪いことも良いことも望まないで、ただ、それを噛み締めているだけで、本当に何もいらないって。もしかして顔緩んでる?」
「いや、緩んでいるっていうよりも、あるがままを受け止めているって感じ。それも無理なく自然に」
「そこまで言われると、最高ね。あたし、まだ自分の中に子供っぽいところがたくさんあるなって、自覚してる。
 でもね、そういうところをできるだけ否定しないで、少しでも残しながら自分の力で生きてきたいってずっと思ってた。
 だから、いちばん大好きなひとにそう言われたら、本当に嬉しい。最高」
 ああ正直だ。しっかりとしているところのちょっとした正義感、反社会性に親しみを感じる不道徳さ、愛するひとに対する嗜虐心、
 どれもバラバラにすれば子供っぽいところのある要素。
 だけど、それら経験、その他諸々が合わさって由香子になっている。そう自覚しているだけで、彼女のことを好きになれて良かった。
「ねえ……きっと秋の中旬になったら、体つきもほとんど女の子になると思うの。
 今、AカップくらいだけどCくらいにはなるだろうし」
「へえ……じゃあ、下着とかも替えないと……」
「そのくらいになったらなんだけど……ペニスバンド使っても良い? お尻の処女をもらっても良い?」
「……お願いします……」
「任せておいて。優しくしてあげるから」
 とりあえずお楽しみはこれからもたくさんあったりする。

188 :
――――――――――――
今日の分はここまでです。
個人的には、おっぱい押しつけ合う絵がとても好きです。
百合で見るのも良いけど、男の娘が成長しているのをいじられるのも良いな、
って書いていて発見したりしましたw

189 :
つC
ほぼリアルタイムに遭遇(嬉

190 :
続きです。今日はインターミッションだけになります。
―――――――
 結果として、前期の単位は充分確保できた。ただ、夏休みが長いのと、
実家に帰らないでバイトするにも女装したままやるには少し難しいことも多い。
身体は外見がほとんど女性に近づいているけれど、バレたらクビになるか、
男というだけで重労働をさせられたりすることも多いらしい。
 筋肉はなるべくつけないようにしていたし、薬の影響で胸と比例してちょっと脂肪もついてきた。
力仕事に向かない身体になっているのも大きい。
「……優は仕事って辛いと思ったことはないの?」
 最近は由香子が仕事が多く朝晩出かけていることが多い。夏休みだという理由で、色んなイベントが盛んに行われているから、
取材活動も多くなってしまっている。
「うーん……ショーだけだったら良いんだけどね……相手が相性良ければ、
それはそのまま受け入れるし……相性悪いとやっぱり辛いね……まあ、NGな人ってある程度は相手しなくても良くなってるけど」
 苦笑しているのに少年らしい顔をする。だけどはにかみや仕草はとても女性的。快活な印象を与える。
やっぱり由香子と近しいものを持つ。
「ボクは男の人も好きだから大丈夫だけど、翼ちゃんは女の人が好きだし……お姉ちゃんは、きっとやらせたくなさそうだし……」
 だからって彼女に養ってもらうまではしたくない。由香子の収入は大学生のバイトの範疇は超えている。
でもお金を全く出さないわけにはいかないし、そろそろ実家との関係も絶たないといけない。今の姿を両親が見たらと考えるだけで。
「ふたりにたくさん助けてもらっているけど、一方的に助けられるの嫌なんだ……」
「なら、翼ちゃん、料理とか得意?」
「まあ、普通かな……?」
「ボクは直接は知らないんだけど、お姉ちゃんの知り合いのバーがあって、料理とかできる人を募集してたって」
「そんな、調理師免許とか持っていないよ!」
「大丈夫。おつまみ用意したりとか手伝いをするだけだし。
 それに、ちゃんと営業許可みたいなのがあれば、調理師資格は無くても営業はできるんだよ。
 細かいことはわからないけど」と言いながら笑う。
 たぶん女の子だったら恋してしまう。しかも微かに由香子と近いミルクのような香りがする。
 由香子がぼくを好きでなかったら、優が男の人で始めて好きになったんだろう。もちろん、ほとんど女の子だけど。
「優が細かいことを知らないにしてもね……静さん、オッケー出してくれるのかしら?」
 由香子がぼくを連れてきたのは新宿二丁目だった。
 いわゆるゲイやレズビアンの人がたくさんいる歓楽街。
 中には観光バーという、興味で街に訪れた人を相手してくれる店も多いけれど、
 今回、由香子さんが紹介したのはレズビアンの人が集うレディースバーだった。
「あたしも、何度か来ていて顔見知りだけど……女性化中の翼を入れてくれるかわからないし、どうなんだろう?」
 話ながら開店前の店に訪れてみた。すると奥のカウンターから由香子に向かって投げ掛けてくる声がある。
「いらっしゃい、久しぶりね。相変わらず血色良さそう」
 とても落ちついたバーでカウンターとテーブルだけ見てみれば、とても落ちついたショットバーにすら見える。
 基本的には落ちついた風合いを持っている。そしてカウンターまえのスツールに通された。
「ごめんなさい静さん。突然なお願いで……」
「良いのよ。最近は来なかったけど、何度も取材してくれたし、前の彼女とつき合ってたときだって来てくれたじゃない」
 前の彼女という言葉に少し胸苦しい気分になる。もしかして、由香子さんは前につきあっていたのは。
「ねえ、翼。言っておくけど、前の彼女とは二年生のときで、とっくに切れてるわ」
「そうね。そして、お堅い由香子ちゃんはワインを勧める彼女に二十歳になるまでダメ、なんて押し問答」
「静さん、止めてよ。それに……相手が大人だったから続かなかったんですよ……」
 そういうと少し批難の感情も萎える。そうだった。ぼくだって恋を経て、由香子と巡り会ったんだって。

191 :
 ということで、いきなりだが料理を作ることになってしまった。
「一応、おつまみとかお通しなんかはできそうね」
 さっきからカウンターに入って、タマネギスライスと豆腐とカツオブシを合わせたのを作ったりしてみた。
 手つきとかには問題が無いというお墨付きがもらえた。
「料理とか何が得意? うちの店は、割と洋風なんだけど」
「パスタあります? 後、ケチャップと……」
 店長の静さんは料理が得意なのか、この店の自慢なのか、様々な食材が置いてあるので、
 あれがないとかこれがないとかは全く問題なかった。そこでぼくはナポリタンを作った。
 一応、メニューにもあったから作らせてもらった。
「合格! へえ……男の子だったのに、料理得意なんだね」
「うーん……そんなに気にしたことないんですけど……」
「翼、今度、ご飯作って!」
 という感じで、ぼくのバイトは決まった。週三で対応できたら、日数を増やすということになった。
 大変だったけど、時給は良かったのと、来店するお客さんはとても優しかった。
 たまに静さん狙いの人から嫉妬の目線を浴びるのが怖かったけど、静さんがフォローしてくれた。
 時間があるときは図書館にこもって資格の勉強をしたり、ヘルパーの資格を取得した。
 講習の際は女装していて行った。もう誰も疑問に思わないくらいの外見だったから。
 着実に資格を獲得した。看護師とかの資格はどうなるかはわからない。医療事務の勉強はしている。不安は常にある。
 
 そして、由香子が休日のときはデートをしたり、会ってから一日中セックスをしたりしてしまう。
 ときどき帰ってきた優に呆れられてしまう。そんなことの繰り返し。その間も着実にぼくの胸は成長していた。
 そんな風にして夏休みは過ぎていった。

192 :
新学期が始まり、ぼくは自分なりに色々な根回しをはじめた。
 まず、クラスの講師である女性の先生にアポイントメントを取って、女装姿で会いに行った。
 最初は驚かれていたけれど、事情をすぐに察して、説明したら納得をした形で受け入れてくれた。
 もちろんクリニックの診断書なども説得力を与える材料にはなった。
 クラスメイトの反応が難しいということだけは先生も気にしていたが、
 元々、女性も多かったのとLGBT関連の医療問題を勉強している子も多かったので、
 ちゃんと説明すればカミングアウトは大きな問題もなかった。
 もちろん全員が受け入れているわけじゃなくて、奇異の目が無いわけじゃなかった。
 こうして、大学内では一部の人の間では性同一性障害の人で少し認知されている。
 もちろん自分からアピールをしているわけじゃないから、知る人は少ない。
 知っているのは一部の先生とクラスメイトと事務局の人だけ。少しだけクラスメイト以外の人も知っているみたいだけど、
 ささやかに噂されるだけだった。
 
 問題があるとすれば、両親と将来のことだけ。
 とある連休に予てからの計画だったぼくたちの引っ越しが行われた。
 つまり、ぼくと由香子と優の三人で一緒に暮らすということ。都内でも少し駅からは遠目。
 だけど、一本で大学、病院に行ける利便さがあった。
 ぼくは今のところ、両親には前の家に住んでいるという振りをしている。
 郵便物は引っ越し先に届くようにしてある。それに気を使って何か小包を送ってくるようなことはしないでと何度も訴えていた。
 ひとりで頑張りたいんだ、と。だから運良く届いてはいないようだ。
 まだ、両親はぼくが家を出たときのままだと思っている。でも、ぼくは男の格好をしても男性的な印象がなくなりつつある。
 メイクをしたら男装をしている女子のような姿だった。バストはBカップになった。
 しばらく成長は止まるみたいだけど、薬の適応次第ではまた成長が始まる。優の場合はその成長の段階でDカップになったらしい。
 そしてやっと、長めのショートカットに近いくらいの髪型にできるまで髪を伸ばして、ウィッグを止めることにした。
 相変わらずバイトは続けている。静さんは気を使って、税金が発生しない程度のシフトを組んでくれる。
 最近ではぼくの作ったピラフやオムライス目当てのお客さんすらいる。
 そして、色目を使われて困ったりしている。生活は日々順調だった。
 裸でいるときのシルエットが女性になったと由香子が何度も言ってくれる。
 くびれができている身体に生えているペニスがアンドロギュノスのようで美しいとまで言う。
 アナルの調教は毎日のように続けている。プラグを使ってある程度の拡張と性感を植え付けるトレーニング。
 そして、由香子の前立腺マッサージとアナルバイブ責め。そして何度目かの責めで遂に射精した。
「……トコロテン出たみたいね……」
「……凄い……」
 ふたりで呆然としながら、そろそろだという気分になった。
「……連休のとき、静さんに休みをもらっておいて。あたしも休めるようにしておくから」
 由香子がそういうことを言った時点で、ぼくたちは少し覚悟をした。いよいよペニスバンドでアナルを犯されるんだって。
 由香子と約束していたこと。見た目が女の子になったらペニスバンドを使おうってこと。
 特別なことじゃないようだけど、せっかくの始めてだということに何となく期待を高めてしまったこともある。
 さすがに自分だけがアナルを犯されるのは不平等ということで、由香子のお尻も調教させてもらっている。
 ぼくの女性化のためにも由香子は普通のセックスは求めないでくれている。
 頻繁に射精をしなければ男性ホルモンの抵抗力の影響はほとんど無いとは聞いている。
 だから大抵は月に1回程度。他の日は女の子として扱われる。
 ただ、ぼくを責めるときはSなのに、ぼくに責められるときは由香子は決まってMだった。
 由香子は同性愛やSMの経験は取材の関係で何度か体験していたけれど、アナルについては全くの未経験だった。
 さすがにぼくも気をつけなくてはいけなかった。何しろ、男の身体と違って女性には前立腺が無い。
 快感を得られる場所が無いからだ。急がず焦らずゆっくりと試行錯誤。
 ただ、夏から秋にかけて指の二本が余裕になってからは、子宮の裏に響くという話を聞いて、
 指が余裕で三本入るようになったらアナルの処女をもらう約束をした。だけど、それよりも先にぼくの番が回ってきた。

193 :
――――――――――
次の次が本番です。その前に由香子さんの昔語りが少し長いです。
逆アナルは体験したことないんで、正しいのか分からないけど、気にしないw

194 :
つC

195 :
イイヨーイイヨー

196 :
応援感謝です。続きです。
―――――――――
ぼくのバイトも由香子の仕事も無い他愛の無い祝日。優は今度のショーで新しい演目に参加するということで、
終日外出することになっている。早くて帰ってくるのは十時頃。
 いつも通りにふたりとも早起きをして、普通に朝食を三人で食べる。
 優は少しだけ楽しげに笑う。
「……ふたりとも休みだからって、一日中は止めてよね。後片付け残すと大変なんだから」
 なんて説教臭いことを半笑いで言うのだから。つまりは自分のことは気にしないで良いよ、と言うメッセージに近い。
でも、優の予想に反してぼくたちは午前中は普通に過ごした。
 勉強をしたり掃除をしたり、翌日の準備をしたり。ちゃんと身体を慣らしておきたい、というのもあった。
 それに始めてでどれだけやってしまうのかも分からなかった。ふたりして溺れることに少しだけ甘い不安を感じていた。
 堕ちるのもやぶさかではない――なんて。
 時刻は十一時半。由香子は洗濯物を干し終えたところだった。
 ぼくはベッドにシーツを張り替えてベッドの脇にスポーツドリンクとウィダーインゼリーを四つ置いている。
 何気ない状況。由香子はすっぴんでシャツとハーフパンツというラフな格好でベッドルームにやってきた。
 ぼくはナチュラルメイクはしていたけれど、タンクトップにジャージの下という同じくラフな格好だった。
「翼、しよう」
「うん」
 特に決めていた時間じゃないのにお互いに納得した。
 とりあえず、最初が肝心だ。
 まずは前から買っていたプラスチックのシリンジでぬるま湯を入れて、由香子がぼくの肛門に先端を差し込み、中身を直腸に放出した。
 お腹の中に温かさと冷たさが混じり合った何とも言えない感覚が通過する。それを続けざま三回行う。
 行う度に由香子が挑発するように肛門がヒクヒクしているなんて言うから少しペニスが勃起したりしながら。
「……うっ……出る……トイレ行く……」
 何度もやっているとお腹の中が急激に動いて、何度もトイレに駆け込むことになる。それを四回。
 それだけしていると、もう水ぐらいしか出てこない。
「大丈夫? まあ……おかげで指は汚れなくて済むけどね」
 お互いにスカトロの趣味は無いので汚物はあくまで汚物でしかない。黄金なんて呼べるほどの倒錯は持ち合わせていない。
 ただ別個の形で限りなく倒錯している。
「由香子はどうする?」
「……今日は翼のアナルだけで楽しみたい」
「じゃあ、ベッドに行こう」
 ぼくだけ下半身が裸のまま、ベッドまで手を繋いで歩く。
「翼、脱いで……」
 彼女はぼくに指示を出す。シャツを脱いで、Bカップの胸を支えるブラジャーを外すと、完全に裸になる。
 その姿。鏡を見なくても分かる。ふたつの乳房を持つ少し冷静な顔をした少女と呼ぶには僅かに遠い女性の姿。
 腰のくびれと肉付きは最低限はあるものの、どちらかといえば細身。
 ただ異物のように少し丸みの帯びた下半身の一部にペニスがあった。
「……こうして改めて見ると、とてもきれいになったわ……」
「うん……由香子も、脱いで……」
 ハーフパンツを脱いだ由香子はショーツをつけてなかった。たまに休みだと行ってしまう彼女の悪癖。
 そしてブラジャーは休みだということを理由かスポーツブラだった。
 そして、外してしまえば羨むほどの大きさのEカップのバストが目の前に現れる。
「翼は、もっとおっぱい欲しい?」
 まじまじと見つめてしまったので、突っ込まれると少し恥ずかしくなった。そんな反応を見て彼女は笑った。
 そうして、そっとお互いが相手を抱くように身体に触れ、少し背の高い彼女がぼくの唇を奪う。まだ舌は入れない。
「……あたしね、翼で処女を奪うの三人目。もちろん、ひとりは優だけど……最初は女の子だったの。興味、ある?」
「……ある」
「じゃあ、ちょっとその話をしようか」

197 :
 言いながら、彼女はベッドに向かう。マットレスで肌かけにくるまりながら話すようだ。
「嫉妬したらキスしていいから。その分、返してあげる」
 見つめ合いながら彼女は微かに笑う。薬を始めてから、ちょっとだけ由香子に対する独占欲が増したみたいだ。
 ふたりでくつろいでるときも、ぼくの方から甘えてしまうことが多い。
「……その子が女の子としてつきあった三人目。ひとりめはキスまで、ふたりめはあたしよりも小柄なのに、タチだった先輩。
 まあ、遊びみたいな扱われかただったけど。ただ、女同士では初めてだったから、結構依存した。
 会ってないときほど寂しくて寂しくて」
 由香子の話では男とは三人、女とは五人つき合ったらしい。大学で遺伝子的に男としてつきあったのはぼくが始めてらしい。
 場合によっては優の方が先なのかもしれない。これについては優の気持ちもあるので詳しくは聞いてない。
「……女の子が女の子を堕とす方法って分かる?」
「由香子が、堕としたの?」
「もちろん……と言いたかったけど、違った。むしろ、あたしは誘われていて、それに捕まった。彼女は蜘蛛みたいだった」
 少し遠い目をした。当時を思い返すように。
「……あたしね、当時はその遊ばれた先輩にかなり依存してたから、簡単に振られたとき、とてもショックだった。
 追いかけたくても住所も連絡先も教えてくれないし、大学は国立の名門に行くくらい。
 おまけにあたしとつきあってると思ったら、二股で男の子とつきあっているなんて最後の最後で言われて、
 裏切られたって思って春休みは何日も引きこもったわ。
 だけど、一生、引きこもってもいられなくて、何とか三年生になったときに出会ったのが美鳥。
 美鳥は物静かだけど、芯はしっかりしていて、教室で回答するときはハッキリと明瞭な声を出すタイプ。
 オンとオフを切り替えられるタイプ。ただ委員長とかはやりたがらない、成績はあまり良くない、
 だけど、少し離れた位置に立ったポジションって分かる? 
 孤独は苦手じゃないけど、それなりに周囲には溶け込む、そんな人。それがあたしたちのグループにいた。
 あたしは、その頃には友達が引っ張ってもらいたいタイプの三人だったから、
 黙っていても勝手に話をしてくれるし、自分から話してみれば勝手に盛り上げてくれる。
 都合の良い相手だった。耳年増だったから、みんなセックス関連の話題を聞きたがるのが珠に傷だけどね。
 特に女同士ってどうやってするの、っていう質問は閉口した。
 自分で調べろ! って半分笑いながら怒ったけど、やっぱり少し傷ついたな。
 デリカシーないのか、って。非モテの処女だったからかな?
 ともかく、美鳥はそんなあたしたちのグループにやってきて、一緒にお弁当食べて良いかと参加してきた。
 たぶん、美鳥はあたしのことを最初から狙ってたんだと思う。でも、少し違うのは彼女は餌としてあたしを狙ったんじゃなくて、
 自分を捕食する相手を探していたんだと思う。蜘蛛が蝶々を待ち伏せしてるんじゃなくて、
 蝶々に擬態して糸に絡んだ助けるように近づいて蝶々を食べてしまうみたいに。
 美鳥は部活にも入らない帰宅部で、たまたまあたしと一緒になることが多かった。
 実はあたしはこれでも陸上部だったけど、先輩に遊ばれて振られたことが原因で辞めてる。
 同情してくれてる人もいたけど、さすがに同性愛者っていうのが少しばれていたから、居づらくなっちゃった。
 でも、それはたまたまというのを知っている人もいたから、そこまで孤立はしなかったけど。
『由香子ちゃんはおっきいね。私をお姫様だっこできるかも』
 一緒に帰って何気ない話をしている中で突然言われた。少し先輩のことを思い出した。
 本当は自分がSなのに命令に従わされている感じのこと。
『たぶんね』
 焦りなんて感じていない。でも、そんなこと言われると少し怖い。
『だけど、彼氏とかいないの?』
『いないよ、いない』
 彼女はあたしのことを知っているのか、いないのか。
『じゃあ、彼女はいたりして』
『……いないよ』
 たぶん、ここであたしは罠に掛かった。少し溜めてしまったのは、悲しさとか後悔とかそんな感情があったから。
『女の子が好きなの? 拒絶反応みたいなのしなかったし、その間は何? そういうこととかあったんじゃない?』
『恋バナすることなんて、そんなに無い』
 嘘だった。本当はたくさんある。でも、彼女はえー、つまんないの。そういうの無し、と文句ばかり言う。
 ここで油断すると、また先輩のときと同じようになる。

198 :
 でも、結局はあたしは彼女とキスをしたしセックスをすることになった。
 美鳥が野球部の人から告白された話を聞いた。でも美鳥はそれを断った。
 一応はエースピッチャー相手にそれができる時点で、あまり良い印象を周りから持たれなくなった。
 別に、それについては自由意志だというのに、男女共通で生意気な印象を持ったらしい。
 あたしに対しても、どうしてあんなのと一緒に仲良くしているの? 
 なんていうことを言われた。悪評は尾ひれ脚ひれが勝手に着いてくる。興味は無いけど、あたしの周囲も気にし出す。
 それでも美鳥は誰かがいるときは普段と変わらなかった。
 やっぱり美鳥と一緒に帰っていた。それで、急に美鳥が弱音を吐くように言った。
『……恋愛って、好きな人とすることで、興味ない人とすることじゃないのに……』
『相手が良い人だと、それを振ったことが嫉妬みたいに感じるんじゃないかな? 
 だって、自分たちは選ばれないのに、それを袖にするなんてことはある意味では偉そうに見えるとか……』
『でも……私が好きなのは……好きなのは、由香子ちゃんなんだよ』
 いきなり告白された。何となく、何となく感じていた。この子と付き合えるとしたら、というくらいの魅力は感じていた。
 それと同時に彼女の中に見えない部分がどれだけあるのかの不安が勝った。
『……ごめん……嬉しいけど……』
『けどなに? 今は恋愛とかしたくないって言うの? 知ってるよ! 卒業した先輩に裏切られて傷ついてるって。
 だけど、いつもは普通に振る舞って、今もさっきみたいにちゃんと話してくれる。
 周りの雰囲気とか呑まれないでちゃんと私を見てくれる。そんな由香子ちゃんが私は好きなの』
 怖かった。最初につきあった子はキス止まり。高校が別れて自然消滅。先輩には裏切られた。
 今、こうして三人目の女の子として彼女を受け入れるかは迷った。
 でも、今、この手を離したら彼女はずっとひとりきりになりそうだ。
『……強く好きになれるか分からないけど……美鳥ちゃんのこと見捨てておけないよ……』
『そう言ってくれるだけで嬉しい』
 きっと場合によっては泣き落としになったかもしれない。女の子から告白されたのは実ははじめてだった。
 そう思うと、彼女には勝算があったのかもしれない。実は、あたしは結構嫌とはいえない性格なのかもしれない。
 それでその日、駅ビルの人気の無い階段の踊り場の影でキスをしたとき、引き返せないって思った。
 もちろん友達づきあいは変わらないけれど、週末になるとどちらかの家で勉強したり、普通に世間話をしたりしながらキスしたり、
 時にはお互いの身体をまさぐったりした。どちらかというとあたしから。
 でも思い出してみれば、彼女から誘われて手を出してしまったような感じだった。
 確実に主導権は彼女にあった。あたしが嫌だと拒否すれば良いのに、なんだか彼女の言葉に従わされていくのが嫌じゃなくて、
 気づいたら彼女以外が目に入らなくなった。相変わらず、友達の前では普通に振る舞えているけれど、
 美鳥の前では操り人形みたいになっていた。何しろ、美鳥はあたしの前以外では徹底してつきあっているそぶりすら見せない。
 そのうちに美鳥の前以外の自分が自分じゃないような気がしてきた。
 だからなし崩しにセックスしてしまったのが嬉しい反面、後悔のようなものもあった。
 それからは週末に家族がいないなら確実にセックスをした。でも、美鳥は女性同士のセックスに満足できなくて、
 今度は処女を奪って欲しいなんて要求してきた。
 あたしは男の子とつきあったこともあるから、もう処女じゃなかった。
 女性同士のセックスはあたしの場合は道具を使われたことはあっても、
 使ったことはなくて前に先輩にやられたことを思い出しながらしたの。
 そうなると、処女を奪うとなると指でうまくできるかどうか、なんて考えていたら、
『由香子、どうせならこれ使おうよ』
 その頃にはお互いを呼び捨てで呼んでいたけど、
 その何気ない口調であたしに見せつけたのが双頭ディルドーだったのは少し絶句したけど。
 しかもそのディルドーはあたしも感じるような作りかたをしていて、
 短い方を挿入したらまるでペニスが生えたような形状にだったの。
 困ったことに、入れたときに濡れていたのには自分でも驚いたくらい。そして美鳥は嬉しそうにそれにフェラチオをした。
『美鳥……あたし何だか怖い……』
『なにが?』
『……分からない』
 まさかあなたが怖いなんて言えないでしょう? あたしが抱かれるわけじゃないのに、
 怖いと言うのは凄く矛盾しているような気がした。

199 :
 美鳥の身体は細くて、今の翼の身体と似てるの。それで思い出したんだけどね。
 ベッドに横たえて、そっとキスするとすぐに舌を入れてくるんだけど、女の子だと美鳥が一番上手だった。
 翼や優としたときは熱くてぼおっとしちゃう感じだけど、美鳥の場合は口と脳を犯されている気分になって、
 自分でもまともな気分じゃなくなってくる。
 夏場目前で、キスからの全身リップはさすがにできなくて、おっぱいとお腹だけに集中してあげるだけで、
 美鳥は扇情的な声を上げるの。あそこ触るだけで濡れてるのは分かるし、
 乳首が性感帯だからその日は特におっぱいを集中的に愛撫したけど、
 いつも以上に扇情的で、期待されているんだっていうことにあたしも冷静さを失っていった、
 まあキスした時点で、冷静さなんてかけらしか残っていなかったけど。
 湿り気、っていうよりもビチャビチャ濡れているっていうのは初めてだった。
 あたしは前につきあった先輩の時はネコで犯されてばっかりだったのに、ときどきタチをやらされたこともあるけど、
 そんな濡れかたは本当に初めてだった。指を差し込んでいつものように一度だけいかせてから、
 今度はディルドーで美鳥を突き挿した。そして手応えはあって、もちろん美鳥は血を流したのに、
 嬉しいって言ってくれた。で、少しだけ泣いていた。あたしも頭の中が何にも考えられなくて、
 気づいたときには太股に垂れるくらい濡らしていた。女の子とセックスして気絶したのは初めてだった。
 それからが大変だった。彼女といるのは楽しいし、嬉しかった。でも彼女の独占欲が少しずつ増してきた。
 あたしは志望校は元々、今のところだって決めていたのに、彼女は自分の行く女子大に一緒に行こうと誘ってきた。
 でも、あたしは将来のことも考えていて、食える仕事に就こうと考えてた。
 一応、今はライターで行くつもりだけど、医療事務の資格だって結果としては取得したし。
 夏も過ぎて確実に合格点が取れるようになって、少しの余裕は出てきた。だけど美鳥は余裕を無くしてきた。
 休みは殆ど身体を求めるし、今度は志望校をあたしと同じ場所にしようとしてくる。
 だけど、学力が足りないし、志望理由もあたしだけだった。
 そして、あたしたちに破局が訪れたきっかけは優だった。
 美鳥とのつきあいに限界を感じていのは冬の始まり。毎日のように勉強する彼女だけど、成績は少ししか上がらないし、
 むしろ普段の成績が落ちるくらいだった。友達とケアをしても不機嫌な態度ばかり取るような状態だった。
 そして毎週のように求められては、身体が疲弊する。なぜなら彼女は徹底的に受身だったはずなのに、
 あたしを責めるようになってきた。まるで自分をつなぎ止めるように。
 だけど、そんなあたしの様子に耐えかねたのは優だった。あの子は、あたしたちの関係も知っていて、
 自分がいるときに隣の部屋で交わっているときも黙認していた。だけど、日に日に疲弊しているあたしを見ていた。
 だから、ある日、優は美鳥を殴った。それもあたしを引っ張って帰ろうとしていたときに。
 これ以上、お姉ちゃんに近づくな、すぞなんて凄んで。そんなことしたら、余計に揉め事は大きくなると思っていた。
 優はシスコンだとは周りに言われるくらい、あたしのことを好意的に話していた。
 だから、しばらく変な噂も流れた。もちろん、あたしと美鳥のことも。そして、その日から美鳥は欠席した。
 それから三日くらい経った日、美鳥から電話がきた。
 内容は、優に殴られたとき、まるであたしに殴られたみたいな気分になったって。
 優とあたしは印象は違うけれど、やっぱりどこか表情が似ていて、優の怒りが彼女をやっと冷静にさせたなんて。
 そして、美鳥はその表情が焼け付いて、もうまともにあたしの顔を見る自信が無くなったと同時に、
 それまで自分があたしに行ってきたことを思い返すだけで、自分自身に耐えきれなくなった。
 だから、別れないとどちらも不幸になる、そういうことを告げてきたの。バカでごめん、なんて言わせたくなかったんだけど……。
 三学期の時点で、あたしは美鳥と一切話をしなかった。友達は少しずつ回復していたあたしに安心したけど、
 結局は受験で離れることへの不満ばかりの話になった。

200 :
あれだけ色々あって、あたしの遍歴を知っているのに、ふたりの友達と交流はときどきある。
 メールで書いた記事見てくれた報告とかね。だから、美鳥とは酷い別れになったけど、最悪だったとは思わない。
 結局、美鳥も卒業するときにメールをくれたの。ありがとう、本当に大好きだったよって。
 今はどうしているかは知らない。最初の希望通り女子大に入った話は知ってる。
 だけど、誰か好きな女の子が出来たかまでは知らない。ただ、元気でいてくれればそれで良い」
―――――――
昔話終わりです。次、いよいよ処女喪失です。

201 :
つC

202 :
続き書きます。ちょっと長いかも。
――――――――――――
大きく息を吐いて由香子は少し寂しそうな顔をした。
「……妬いた?」
「ううん……しょうがないよね……」
「多分ね、Sになったのも美鳥のせい。最初は、彼女は嬲られるように責められるのが好きで、
 あたしもそういうのに比例して気持ちが大きくなって、美鳥と別れた後は、男の子とつきあっても、
 年上のお姉さんとつきあっても、やり過ぎて嫌われたり、怒られたりした。
 今思うと……美鳥がいなかったら、今の自分は無かったから、あって良かったことなのかもしれない。
 お互いそれで大人になったし、最悪な出来事にはならなかったから、ちゃんと切り替えられたから……」
 少し胸が苦しくなった。嘘つきだな、ぼくは。やっぱり少し妬いている。
 それに優は男である自分が嫌だった時期なのに、由香子を守るために暴力を振るうなんて。少し羨ましかった。
 話のように溺れることはないけど、由香子とはずっと一緒にいたい。
 たぶん、好きでいるのと、好きでいてもらえるのはとても大事なバランスなんだ。
「ねえ、キスして……」
 由香子が両腕でぼくの頭を抱くようにしてキスをしてくる。
 もちろん、その舌先で唇の重なり合った部分を突くように刺激し、我慢しきれないぼくが口をゆっくりと開く。
 ねっとりとなめ回すように唇と周辺を愛撫されて、頭がぼうっとしてしまう。
 そして思わず犬みたいに舌を出した途端に由香子が顔と顔を密着させながら、その舌を強く吸い付き、
 しばらくの間、呼吸困難になった。
 顔を離した瞬間、お互いが荒い呼吸をしながら、見つめ合った。きっと同じ目をしていたと思う。
 どろんとした夢見心地な目で。ただ違うのは、
 由香子の中に植え込まれた責めたがりの感情が怪しく瞳の中で揺らめいているような気がした。
 すぐに由香子は体勢を起こして、ぼくを組み敷いたような体勢になる。
「もう乳首勃ってるよ……本当に感じやすいんだから」
「んっあっつ……」
 タンクトップ越しに乳首を触ってくる。本当に不意打ちだから左乳首を軽く摘まれただけで背筋に軽く電気が走る。
 そのままの姿勢で脱がされて、今度は触れるか触れないかの距離で焦らしてくる。頭の中が甘い感情で満たされる気分になる。
「そんなにあたしのキス好き?」
「……好き……由香子のキスが一番好き」
「なら、もっとしてあげる。今日が忘れられないくらいね」
 そうしてキスが繰り返される。今日はキスだけじゃなくて、うなじを舐められたり、鎖骨や耳まで舐めたりしゃぶったりされる。
 ぼくとつきあってから、こういうのが好きになってしまったみたいで、
 舐められた痕跡の唾液で濡れた場所を意識するだけで脊髄に電気が、ペニスが反応する。
「本当に反応が早い……クリトリス、こんなにおっきくしちゃって……」
 ぼくの耳許でささやく由香子の声は、いつになく怪しく、聞いているだけで
 女の子として犯されることで、ぼくのペニスはクリトリスになる。そしてアナルはヴァギナになる。
 そしてぼくの場合は、女の子の気持ちでキスするだけで、恥ずかしいくらいの勃起を体感する。
 射精することは嫌だった。だから由香子はいつもキスと乳首の愛撫だけは充分過ぎるほどしてくれる。
 そのたびにぼくは昔から高かった声がより甘い響きを込めた形で喘ぎ、泣いた。
 そのときほど自分が男じゃなく、女として喘がされていることが、当たり前のように感じることに心から喜びを感じていた。
「んんっつ!」
 不意打ち過ぎた。由香子がいきなりぼくのクリトリスを指で弾いた。
「……驚いた? あんまりヒクヒクしてるから意地悪しちゃった」
 楽しげに笑うけど、さすがにそんなことされたことがないから、ちょっと驚く。ついでに言えば、ちょっと痛い。
「意地悪、ちょっと嫌……」
 少し拗ねてみた。
「ごめんなさい……今日は、こっちだものね……由香子は右手の人差し指と中指を舐めながら、
 その指をぼくの臍の下に置き、這わせるようにして股間を通過しつつ、クリトリス、太股を撫でながら、アナルに到達する。
「今日は、ここで感じさせてあげるから……」
 ゆっくりと由香子がぼくの身体に折り重なるようにして、そっと耳許に囁いた。
 大きな胸がぼくの胸に押しつけられる。乳首の感触にまた少し興奮する。乳房の上で擦れ合うだけでも甘くもどかしいのに、
 乳首同士が触れ合った瞬間、軽くイッてしまったのには恥ずかしくてしょうがない。
「……イッちゃったの? 本当に感じやすい身体ね……」
「だって、由香子が上手なんだもん……」

203 :
 さっきからぼくの心がどんどん女性化しているような気がしてきた。
 言葉遣いや、仕草に自分でも気づかないうちに、そんな反応を表すようになってきた。
 曖昧な位置にいたぼくをどんどん由香子が女にしてくれる。少し、ぼくという一人称すら使いづらくなってしまったくらいで。
「なら……そろそろ、ここをもらうわよ……」
「……ぃふっ……んんっつ……」
 焦らされる。指を背中に這わせて、ゆっくりと降ろしていく。
 もう最初からアナルに向かっても良いくらいなのに、それを焦らす。我慢しきれない気持ちで全身がざわつく。
 お互いに全裸になってしまうと、ただお互いの体温だけが確実に存在を確かめるようで、抱き合うだけでもとても心地よかった。
 由香子がラテックスの手袋を右手にはめ、左手でローションのボトルを持って、右手の指にまんべんなく垂らして、すり込む。
「翼、お尻上げて……」
 さっきから枕に顔を押しつけて四つん這いになっている。待ちきれない気分で、鼓動が高鳴る。本当に犬みたいで。
「行くわよ」
「きて……」
 ゆっくりと指が一本入ってくる。ローションのちょっと冷たい感触が直腸に入り、それを円を描くようにまぶしていく。
 すぐに指が抜けて、違う指が入り、今度は奥に奥に入って、そこもローションで濡らす。
 そして、また指が抜けて、今度は少し手前で集中して塗られる。クリトリスがまた大きく動く。
「……翼のおまんこって、いつも本当に熱いわね……指だけなのに、本当にくわえ込んだら離さないって感じで……」
「……由香子の指だから……」
「指だけで良いの?」
 また今度は覆い被さるように耳に囁きかけてくる。そうしながら、由香子は指を二本に増やして、
 またローションを塗り込んでいた。アナルや直腸の感触は違和感が強いとはよく言われるけれど、
 触られる背徳感と自分の中を犯されるという女性的なことが原因で、ぼくは最初から感じてしまうタイプだった。
「……二本じゃ足りない……指……」
「ダメ……ゆっくりしないと切れちゃうよ……そうしたら、しばらくできないでしょう?
 その間、我慢できなくて浮気しちゃうかもね」
「いやあ……そんなのやだ……」
「じゃあ、我慢しなさい。ゆっくりやれば、解れてとても気持ちが良いんだから」
 本当に焦らされている。でも、そう言われてしまってはしょうがない。
 彼女だって早く新しくぼくのために買ったペニスバンドを試したくて数日前に届いてから期待を込めた目をしていた。
 だというのに、ぼくは――わたしは、舌足らずな言葉で由香子に甘えていた。

204 :
 由香子はもう一度、わたしをM字開脚にさせて、ローションをおまんこに塗り込んで、
 今度はコンドームを被せたペニスバンドの挿入する側にたっぷりと塗り込む。
 べたべたで、てらてらと光るペニスバンドが何だかとってもえっちな感じがする。
 たくさん塗り込んだローションが少し先端から垂れる。
「翼、あなたを女の子にしてあげる」
「うん……大好きだから、信じてる。由香子、きて……」
 初めはゆっくり。おまんこの入口から先端が入る感触。少しずつ大きくなって圧迫感を内側に感じる。
 でも、ゆっくりと奥に奥に進入してくる。ローションで濡れたシリコンの感触が気持ち良い、と意識したところで由香子の動きが止まる。
「翼……どう?」
「気持ち良いよ……」
「……じゃあ、もっとね んっ!」
 と、言われた瞬間に挿入されていたおちんちんがもっと奥に入ってくる。
「んんっ! あっ!」
 驚きと快感が入り交じって声を出してしまう。ゆっくりだと思ったら急に激しい。
「……いじわる……ずるいよ……」
「だって……こんなに可愛い翼、初めてだもの。気持ち良いでしょう? 苦しくない?」
「……大丈夫。むしろ……嬉しい」
 分かっていて聞いている。さっきのいきなりのことだって、今の質問だって、わたしが充分に無理なく感じられるかの確認。
 もちろん、そんなことは由香子とわたしだけが知っていること。誰よりも何よりも。
「良かった……」
 そう言いながら、由香子は両手でおっぱいを触ってくる。また乳首を責めてきて、おまんこがキュウキュウ締まり出す。
「……あたしと同じ。おちんちん入れられて、乳首責められて締め付けちゃうの……んっ……ねえ、翼……動いて良い?」
「良いよ、動いて……」
 圧迫感が躍動すると、言葉にできない感触がわたしの中で動き出す。由香子がわたしの腰を掴んで動き出したとき、
 思わず脚を彼女の腰に回した。離したくなかった。挿入と最初の動きだけはちょっとした違和感だった。
 でも、分かる。最初は確かめるように由香子は挿入した。だけど、今は傘の部分で浅いところを集中的に責めたり、
 今度は前立腺を圧迫するように責めたりしてくる。
「あああっんあああ!!」
「つ、翼あっ……」
 ピストン運動が続いて激しい快感に絶え間ない嬌声を上げさせられていたら、今度は動きが止まって、
 由香子はゆっくりと腰を押しつけてきた。その度におちんちんがわたしの中で十文字に動いたり円を描いたりしてくる。
 そして、密着した由香子のお腹がクリトリスに触れる。それだけでわたしはイッっちゃいそうになる。
「……やっぱり、おちんちんでおまんこかき回されるのはみんな大好きよね……んんっ……」
「あんっあああ!」
 さっきから言葉なんて発せない。由香子は刺激が弱い分、わたしより余裕があるけど、わたしばかりがさっきから喘ぎっぱなしで、
 言葉らしい言葉なんて発せない。お腹の中をかき回されたり、またピストンで的確に急所を刺激されたりするだけで、
 頭の中で火花が飛んでいるような錯覚すら感じる。
 今度は由香子の動きが急に止まった。思わず、合わせて動いていた腰だけが二、三回遅れて止まる。
「……ゆかこ……」
「ねえ翼、あたし疲れちゃったから、翼が動いてくれない?」
「えっ……」
「こういうこと!」
 すると由香子はわたしに挿入したまま、勢いをつけて自分が下の体勢にになり、
 その反動で引き寄せられたわたしはそのまま騎乗位の体勢になった。

205 :
すみません、204は一個飛ばしてしまいました。こっちが続きです。
―――――――――――――――
本当に焦らされている。でも、そう言われてしまってはしょうがない。
 彼女だって早く新しくぼくのために買ったペニスバンドを試したくて数日前に届いてから期待を込めた目をしていた。
 だというのに、ぼくは――わたしは、舌足らずな言葉で由香子に甘えていた。
 指が三本入った瞬間に「はぁっ……」と大きな吐息を吐いた。背筋を甘い快感がとてつもない勢いで往復するような感じ。
「もうちょっとね……」
 由香子が慎重に指を抜き差ししつつ、その指にローションを足しながら出し入れしている。
 足されたローションと増えた指の太さと絡みつきに「んっんっ……んんー!」
「もう……指とローション増やしただけでそんなに感じるの? 本当に翼のおまんこは感じやすいんだから」
「あ、ああああ……」
 強弱をつけた指がわたしの中で蠢く。由香子はいじわる。指でどこを動かせばいいのなんかお手の物。
 だけど、今日は、わたしのお腹の中を傷つけないようにいつになく丁寧にヴァギナをマッサージしてくれる。
 Sなのにやっていることが丁寧なのが笑ってしまう。
「翼……どう、おまんこ? 苦しくない?」
「……わたしは大丈夫だよ。だから、由香子、一緒になろう……」
 すると沈黙。おそるおそる後ろを振り返ったら、由香子は笑いを堪えているようだった。
「……本当に、女の子。ふふっ……あははは! もう、可愛すぎ! いいよ、翼、仰向けになって脚広げて。M字開脚!」
 あ、そうか。わたしが今、気持ちが女の子になってるから由香子が面白がっているんだ。
 そして、由香子はいつものSな態度じゃなくて、普段の彼女に戻っていた。
 だから、思わず言葉に従って、M字開脚でヴァギナを見せつけてみた。クリトリスが大きくて少し嫌だったけど、
 心なしか興奮が段々高まってきた。ちょっと長い時間は辛いからすぐに脚は降ろしたけど。
「ふふふ……おまんこもクリもヒクヒクしてる……欲しがってるね……」
「うん……」
 じゃあねえ、と言いながら由香子がベッドの脇からトートバッグから何かを取り出した。前に買っていたペニスバンドだった。
「お待たせ」
 その手にあったペニスバンドは、シリコン製でハーネスとかが無いタイプ。片方が女性用でヴァギナに入れる形。
 もう片方はパートナーに挿入する形。そして、この挿入される側は男女のどちらでも構わない。
「……一緒に感じたい」
「もちろんよ」
 由香子がペニスバンドを迷わずに自分のヴァギナに挿入する。少し呻くように吐息を吐いた。
 わたしを責めている間にすっかり濡れていたみたいで、思ったよりもスムーズに入った。
「ねえ……翼、あたしのおちんちん舐めてみない?」
「うん……由香子のおちんちん舐めたい……」
 少し背筋が震える。意識して言葉に発すると、何だか恥ずかしくなる。
 だけど、同時に、ごくりと唾を飲み込んだ。あれがわたしの中に入る……それって凄い。
 ゆっくりと由香子の股間にそびえ立ったおちんちんを横から幹の部分をゆっくりと舐める。
 そして、睾丸がありそうな位置に舌を這わせて、ゆっくりと裏筋に向けて舌を這わす。
 そして、亀頭周辺をなめ回しながらゆっくりと収まるだけ口の中におちんちんをくわえ込んだ。
 しゃぶりつきながら、頭の上から微かに由香子が感じる声が漏れる。
 フェラチオしていても、感じるとすればペニスバンドの反対側の部分の振動だけなのに。もちろん、気持ち良いと思う。
 でも、由香子はわたしを責めて従属させている状況にも興奮を覚えて感じているのかもしれない。
 それだったら、今のわたしは心まで女の子になっている。
「ねえ……由香子、我慢しないで……一緒に気持ちよくなろ……」
「いいよ……翼のはじめてちょうだい」

206 :
由香子はもう一度、わたしをM字開脚にさせて、ローションをおまんこに塗り込んで、
 今度はコンドームを被せたペニスバンドの挿入する側にたっぷりと塗り込む。
 べたべたで、てらてらと光るペニスバンドが何だかとってもえっちな感じがする。
 たくさん塗り込んだローションが少し先端から垂れる。
「翼、あなたを女の子にしてあげる」
「うん……大好きだから、信じてる。由香子、きて……」
 初めはゆっくり。おまんこの入口から先端が入る感触。少しずつ大きくなって圧迫感を内側に感じる。
 でも、ゆっくりと奥に奥に進入してくる。ローションで濡れたシリコンの感触が気持ち良い、と意識したところで由香子の動きが止まる。
「翼……どう?」
「気持ち良いよ……」
「……じゃあ、もっとね んっ!」
 と、言われた瞬間に挿入されていたおちんちんがもっと奥に入ってくる。
「んんっ! あっ!」
 驚きと快感が入り交じって声を出してしまう。ゆっくりだと思ったら急に激しい。
「……いじわる……ずるいよ……」
「だって……こんなに可愛い翼、初めてだもの。気持ち良いでしょう? 苦しくない?」
「……大丈夫。むしろ……嬉しい」
 分かっていて聞いている。さっきのいきなりのことだって、今の質問だって、わたしが充分に無理なく感じられるかの確認。
 もちろん、そんなことは由香子とわたしだけが知っていること。誰よりも何よりも。
「良かった……」
 そう言いながら、由香子は両手でおっぱいを触ってくる。また乳首を責めてきて、おまんこがキュウキュウ締まり出す。
「……あたしと同じ。おちんちん入れられて、乳首責められて締め付けちゃうの……んっ……ねえ、翼……動いて良い?」
「良いよ、動いて……」
 圧迫感が躍動すると、言葉にできない感触がわたしの中で動き出す。由香子がわたしの腰を掴んで動き出したとき、
 思わず脚を彼女の腰に回した。離したくなかった。挿入と最初の動きだけはちょっとした違和感だった。
 でも、分かる。最初は確かめるように由香子は挿入した。だけど、今は傘の部分で浅いところを集中的に責めたり、
 今度は前立腺を圧迫するように責めたりしてくる。
「あああっんあああ!!」
「つ、翼あっ……」
 ピストン運動が続いて激しい快感に絶え間ない嬌声を上げさせられていたら、今度は動きが止まって、
 由香子はゆっくりと腰を押しつけてきた。その度におちんちんがわたしの中で十文字に動いたり円を描いたりしてくる。
 そして、密着した由香子のお腹がクリトリスに触れる。それだけでわたしはイッっちゃいそうになる。
「……やっぱり、おちんちんでおまんこかき回されるのはみんな大好きよね……んんっ……」
「あんっあああ!」
 さっきから言葉なんて発せない。由香子は刺激が弱い分、わたしより余裕があるけど、わたしばかりがさっきから喘ぎっぱなしで、
 言葉らしい言葉なんて発せない。お腹の中をかき回されたり、またピストンで的確に急所を刺激されたりするだけで、
 頭の中で火花が飛んでいるような錯覚すら感じる。
 今度は由香子の動きが急に止まった。思わず、合わせて動いていた腰だけが二、三回遅れて止まる。
「……ゆかこ……」
「ねえ翼、あたし疲れちゃったから、翼が動いてくれない?」
「えっ……」
「こういうこと!」
 すると由香子はわたしに挿入したまま、勢いをつけて自分が下の体勢にになり、
 その反動で引き寄せられたわたしはそのまま騎乗位の体勢になった。

207 :
「ああんっ!」
 一気の反動で動いたから、その刺激に声が耐えられない。勢い余って、おまんこからおちんちんが抜けそうで、
 勢いつけて押し込んだのと由香子が腰を打ち付けたのが同時で、また声にならない声を上げた。
「んっ……頑張って、翼……」
 何度かはやってもらったことを今度は自分がその立場になってやってみる。それって難しい。
 由香子は騎乗位で突いてあげるだけでも喜んでいたけど、どう動いたっけ? 喘ぎながら、朦朧とした意識で、
 もっと貪欲に快感を探そうとしている。わたしって淫乱かも。
「ねえ、翼っ……上下じゃなくて、前後で動い……たらっ」
 あ、そうか。さっきから上下に動いて浅いところを刺激しながら、どうすれば良いのか考えていた。
 だから、由香子と強く繋がって、今度は前後左右に腰を振っただけで、強烈な刺激が脊髄を走り、頭の奥でまた激しい火花を発する。
「……つ、翼……どうする、どんな体勢でイキたい?」
「ああっ……ああ……由香子の、顔が……見えなら……ああっ!!」
「なら、もう一度!」
 さっきの逆で、また騎乗位から正上位に戻す。今度はさすがにゆっくりと。だけど、繋がっている間にお互いに喘ぎながら、
 声が抑えられない。もう由香子も限界が近いということが分かってきた。
「……行くわよ、翼!」
 そう言うなり由香子は激しくピストンをする。また離れていた両足を由香子の腰に回す。
 思わず背中に爪を立てる。でも、由香子は気にしないまま激しく動く。
「ゆか、こ! 由香子!」
「んんっ! あっ……」
 今度は逆に由香子の刺激も強くなって言葉にならない。
 おまんこの中を激しく往復するおちんちんがGスポットを集中的に責めてくるからわたしは悲鳴のような声を上げる。
「あああああ!!! ひぃっっぃぃぃ!!!」
「翼! 翼!」
 もう限界がそこで来た。
「あああっ! イク! イッちゃう!!!!」
「あたしもっ!!!」
 わたしが最後に覚えていたのは悲鳴を上げながら、クリトリスを白い愛液塗れにしたまま、由香子の達してしまう顔だった。
――――――――――
ここに来て誤爆してしまいました……コピペ、コピペなのでミスしてしまいました。
204のことは忘れて205から続きを読んで頂ければ幸いです。
多分、次で最後になると思います。

208 :
つC
> 誤爆
キニスンナー

209 :
とりあえず、今回でこの小説は終わりになります。それでは、最後までよろしくです。
―――――――
気絶、というのは本当に一瞬だった。わたしのクリトリスがまた刺激されている。それも先端が集中的に。
「ああっ!!」
 よく見れば由香子がクリトリスにローションをたくさん垂らして激しく擦っている。
「ゆ、由香子、なにしてるのっ?」
「あ、起きた? せっかくだから、潮吹かせちゃおうかなって」
 ああ、前に優に聞いたことがある、男の人でも潮を吹けるとかいう話。あまり興味なかったけど、
まさか自分がそれをされるなんて。しかもトコロテンしたままのクリトリスを擦られるだけで全身が激しく弛緩する。
「ふふ……また悲鳴みたいな声出てる」
 イッて冷静になる暇もなく激しくクリトリスを擦られたら誰だってそうなっちゃう。由香子はずるい。
わたしが油断していると、いつもこんなイタズラをしてくるんだから。
「あー!!! あああああ!!!」
 もうクリトリスの感覚がなくなってきて、頭の奥とか脊髄とか触れてもいないのに乳首とか、身体中の性感帯がビクビクしてきて、
 また失神してしまいそうになるところで、
「出たっ!!」
 由香子の声と同時にクリトリスからびゅーびゅー! と激しく潮? が吹いた。
 わたしが昔、自分で出したことがある精液と呼ばれたものとは違う出方。それが止まらない。止まらない……。
「ああっ!! 由香子、止まらないよう、止まらないよう!」
「大丈夫よ……もうすぐ止まるから」
 それでも、出続ける精液はわたしが少し憎んでいたような存在でありながら、
 どうしようもない気持ちよさを感じさせてくれていた。
「すごいわね……精液……あっ、ごめん、愛液……」
 そういう約束をしていた。ぼくが何度か目のセックスで射精したのを気がとがめるような反応をしたので、
 由香子は精液を愛液と呼ぶことにしようと提案してくれた。ペニスをクリトリスと言い換えるように。
「いいよ。ぼくもそれほど、気にしていないから」
「あれ? 翼、少し男の子に戻っちゃった?」
「かもしれない」
 思わず笑ってしまう。ネット用語だけど、男の人が射精をすると妙に冷静になる「賢者モード」なんてあるけれど、
 それに近いのかもしれない。もちろん、元々は男でぼくという言葉を使うのにそれほど抵抗がなかったから戻っただけかもしれない。
 それに、興奮が行き過ぎた段階で女の子になっていったから、これはしょうがないのかもしれない。
「……ちょっと残念」
「じゃあ、今だけはわたしたちってことにしようか」
「無理しなくて良いよ」
 そんな風にして、ぼくの処女喪失は滞りなく終わった。
「ところで……今日は、かなり由香子に意地悪されたから、次は由香子のお尻の処女もらうから」
「ごめんね、まだ柔らかくなくて……」
 一応、心の準備はできているんだけど、由香子の方だけは準備ができてなかったりした。

210 :
結局、その後もぼくの胸はDカップまで成長したところで止まった。髪の毛もボブカットになって、
 化粧の仕方も地味目から可愛らしい色合いに変えた。歩き方は本当に女性で、街中で変なスカウトまで言い寄ってくることすらあった。
 もちろんお断り。彼女いますから、って左手の薬指にはめたシルバーリングを見せつけてやる。
 一応、レディースバーでのバイトも順調。両親には先生を通して、会いたくないということを伝えてもらった。
 学生生活は順調に行えている。
 一年生のカリキュラムが終わる頃、優は神原さんを堕とすことに成功した。ノンケの彼もさすがにつきあうとなると、
 カウンセリングも中断となった。優も精神状態は余裕ができ店でも苦しまずに働けているらしい。
 しばらくは優も大学を卒業するまではぼくらと暮らすが、将来的には神原さんと同居することになる予定だという。
 そして、由香子は普通に卒業して、前と同じようにライター活動。今までは大学に所属していた関係で、
 出版社に出入りして仕事もらっていたけど、先輩のライターさんの事務所に入れてもらって、
 ラジオの放送作家みたいな仕事からグルメ、美容といった一般向けの取材も行うようになった。
 ぼくのバイトもそれなりに順調だけど、事実上、養われているような感じはさすがにもうしわけなかった。
 この双子との出会いで、ぼくは今までより幸せになった。四月になったけど、これからもぼくたちは幸せになれるのだろうか? 
 きっと大変だけど、上手くいく。そんな気がした。
 それから数年。
 その後、優は性別適合手術と戸籍を女性に改めて神原さんと結婚。ふたりの息子の母親だ。もちろん神原さんとの間の子ではない。
 でも片方は神原さんの子供で、片方は優の子供である。ふたりの血縁上の母親は由香子だった。
 優としては神原さんと相思相愛でも、子供を残せないのが申し訳ないと思っていた。卵子提供も考えたけれど、
 母体になってもらえそうな人を探すのが大変だった。それで、由香子が自ら神原さんとセックスをして子供を産んだ。
 これについてはぼくは反対はしなかったけど、相当な嫉妬心に駆られたのは否定できない。
 なにしろ出産のために由香子は一時的に神原さんと婚姻関係にあった。奪われる恐怖すら感じたけれど、そんなことは無かった。
 そして、しばらくは優が育てていたけれど、優としてもそろそろ性別を決めようとしたところで、
 自分の遺伝子を分けた子供が欲しいと思った。それで、悩んだ末にまた由香子が優の子供を産んだ。
 さすがに父親を神原さんにするなど牧村先生には大変な世話になった。運良く、障害なども抱えることなく次男も元気に育っている。

211 :
で、結局、由香子は神原さんと離婚して、最終的には後にふたりの子供を出産。もちろんぼくとの間の子供だ。
 双子の女の子が生まれた。
 ぼくは大学卒業後、悩みに悩んだ結果、男に戻ることを決意した。これについての理由は、男である自分に悩まず、
 苦しまないでいられるようになったことが分かったこと。不可逆でなければ両方の性を保有したかったけれど、そうもいかない。
 それに優たちの子供を見ていたら、自分も子供が欲しくなった。そして、悩んだ末に男に戻った。
 薬を止めた影響の体調の一時的な不調、乳房を切除したり、男性ホルモンを使用して筋肉をつけるなど、
 最低限の男性らしい外見を作るのには苦労したけれど。そして由香子と普通に過ごしても心のバランスは少しも崩れなかった。
 男としてのセックスも苦痛だとは一切思わなくなっていた。
 今のところ、ぼくは大学時代に看護師の資格は取得。身体を戻すまでの一年は静さんのバーで働いていた。
 常連さんにはオナベになるという認識で通じている。ただ、ぼくの料理が食べられなくなるのがお客さんはみんな残念がっていた。
 でも、バイト仲間も料理上手でぼくの教えた方法を真似て好評なので、問題は無さそうだ。
 そして身体が男に戻った今は看護師で頑張って働いている。親にも再会した。
 正直に、自分の今までの経緯を話した上で由香子を紹介した。相当、驚かせたけどちゃんと資格を獲得して、
 孫が産まれたら限りなく喜んだ。両親には相当な心配をかけたけれど、分かってあげられなくてごめんと謝られた。
 色々な感情があるけれど、お互い様だ。そして、ふたりの兄には秘密にしてもらった。常識人だからね。
 仕事は順調だけど一時期、同僚の女性看護師がテレビのイケメン紹介コーナーに出演しないかと誘われたけど断っている。
 お昼の番組のあれだ。目立ったりはしたくない。ちょっとだけ女顔が強く残ったのが男に戻ってのちょっと嬉しいけど、
 困った悩みだった。
 とりあえず、順調に三十代を迎えられそうだ。目下の悩みは結婚しているのにモテるのは勘弁してもらいたい。
 由香子に冗談交じりで怒られるから。
 由香子は一応、ライターとしての活動は続いている。さすがに行動力が自慢だった分、
 四人も子供を産んだら相当な迷惑をかけるので、ふたり目を産んだ際に事務所は辞めてフリーに戻った。
 そうしている内に、知り合いの編集者から官能小説を書いてみないかという誘いがあり、短めの物を書いている内に、
 少しずつ大きな出版社からも執筆依頼があり、ライター業よりも官能小説の執筆が忙しい。
 とはいえ、在宅でもやれることなので、育児の負担にもならないらしい。もちろんぼくだって家事と育児は分担してやっている。
 優は、管理栄養士の仕事を見つけて、今は女性として働いている。神原さんと結婚して、毎日のろけている。
 少し男の子っぽい幼妻みたいな印象だと神原さんは言っている。
 最近、ぼくらの双子の娘をお風呂に入れていたら、姉の方がこんなことを言った。
「パパのおちんちんって、わたしたちも大きくなったら生えるのかな?」
「いや、違うよ、女の子には生えないよ」
「えー! やだなーだって、着いてた方がカッコいいもん!」とは妹の言葉。
 もしかしたら、娘たちから男になりたい、ということを言われるかもしれない。
 そういえば、ニュースで女から男性になれるようになる技術が産まれたとか言っていたような。
 だとすると、娘たちから男になりたいとカミングアウトされる日も近いかもしれない。
 そのときにぼくは、きっと一方的に批難も批判もしないだろうけど、
 やっぱりちょっと困ってしまうかもしれない。
 fin

212 :
ということで、最終的に駆け足で終わってしまいました……
でも、Blueさんの腕前には届かないです……余裕があればまた書かせて頂きます。
実際、これを書くのも一ヶ月くらい要するので、二度と現れないかもw
では、Blueさんの作品に期待しつつ、また名無しに戻ります。

213 :
GJ!
なかなか良かったですよ。
気が向いたらまた何か投下してもらえたら嬉しいです。

214 :
いい話をありがとう、GJでした!!
『女になりながら男に戻る可能性を残してくれる薬。〜とても魅力的だった。』
と語る翼の感情の揺らぎが、上手く描かれていていました。
翼は男に戻ってしまったけど、本人も含め由香子や両親の望む形で幸せに
なれたのも良かったです(元カノは、まぁ仕方ないよね)
機会があれば、優の話も読みたいです。
もし気が向いたら、で良いのでお願いします。

215 :
壁|・_・) カイジョー!
年中湧いてくる業者と春夏冬に湧いてくる荒らしは絶滅すべきなのですよ。
ISPが割と素早い対応してくれるのでそこそこはやく解除はされるのですが…。
>>150さん
とっても良作品GJです。
私の作品だと最終的に女性化しちゃうパターンばっかりなんで、
男に戻るパターンはとても楽しめました。
また何か書きたいものが浮かんだら、ぜひ作品化してくださいな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それじゃ白木先輩、“妹”がお世話になりました」
 寺島医院のロビーで、お兄ちゃんが白衣姿の和也さんに頭を下げる。
「いや、こっちもいろいろと臨床データを取らせてもらったしな」
 お兄ちゃんと和也さんが話し込む傍らで、私と涼子さんもお別れのあいさつを交わす。
「じゃあヒカルちゃん、元気で――お兄さんと仲良くね」
「はい――はい」
 涼子さんの台詞の後半はひそひそ声で、私もそれにつられるように声をひそめる。普通に聞けば
何もおかしなことを言っているわけではないのだから、別にあたりをはばかる必要もないのだけれど、
『仲良く』という言葉の本当の意味を考えると、ついつい小声になってしまうのも仕方がない。
 最後にもう一度会釈をしてガラスの自動ドアをくぐると、明るい陽射しが私の目を細めさせる。前に
こうやって直接太陽の光を浴びたのはいつだったか――ほんの数週間前のはずなのに、まるで遥か
大昔のように思えた。
 だけどそれも当然かもしれない。
 あの時の“僕”はもういなくて、ここにいる“私”は男の物を受け入れる喜びを知った“女”で。
 そんなことを考えて、つい足を止めて空を見上げていた私に、数歩先で振り返ったお兄ちゃんが
声をかけてくる。
「ヒカル? どうした?」
「あ、ううん、何でもないよ、お兄ちゃん」
 私は足早に歩を進め、お兄ちゃんの横に並んだ。少しだけためらった後、お兄ちゃんの腕に自分の
腕をからませる。
 寺島医院の敷地を出たすぐそこにある、『寺島医院前』というわかりやすい名前のバス停。時刻表に
よれば後二、三分で来るはずのバスを待ちながら、私はお兄ちゃんの腕をぎゅっと抱いた。
                              ●
 マンションのお兄ちゃんの部屋に入る。背後で扉が閉まり、お兄ちゃんが鍵をかける。これでもう、
誰も私たちの邪魔をすることは無い。
 靴――涼子さんに買ってきてもらった女物のパンプスだ――を脱ぎ、スリッパに履き替えるのも
もどかしく、私はお兄ちゃんに抱き付いた。お兄ちゃんも私の体に腕を回し、私たちはそのまま唇を
重ねた。
 お兄ちゃんの舌が私の口の中に入ってくる。私はそれを受け入れ、自分の舌をお兄ちゃんの
それに絡みつかせた。二人の舌が絡み合い、お互いの舌を、歯列を、口腔内を嘗め回し、唾液を
混ぜ合わせる。
 どのくらいの時間そうしていただろうか、とうとう息苦しくなった私たちが唇を離すと、唾液の糸が
二人を繋いでいた。

216 :
「ヒカル……」
「あ、待って。先にシャワー……」
「あ、ああ、そうだな」
 お兄ちゃんが私の肩を抱き寝室に向かおうとするが、私はそれを押しとどめる。
 私も本音を言えば、今すぐにでもベッドに横たわり、お兄ちゃんに全てを晒したかった。しかし、
初夏の日差しの中を歩き、わずかにだが汗ばんでいる体で抱かれるのは恥ずかしかったのだ。
 先にシャワーを浴びた私は、全裸のままベッドの上でお兄ちゃんを待つ。カーテンを閉め、照明も
消したベッドルームは薄暗く、そのどこか隠微な雰囲気に私は鼓動が高鳴るのを覚えた。
 シャワーの音、それが止まりバスルームの扉が開け閉めされる音、バスタオルで体をぬぐう音、
脱衣所の扉が開け閉めされる音、廊下を歩く足音……。その一つごとにどんどん心臓が早くなり、
寝室の扉が開けられたときには爆発するのではないかと思うほどだった。
「ヒカル……」
「お兄ちゃん……」
 ベッドに腰を下ろしたお兄ちゃんが再び私を抱き寄せる。それに従ってお兄ちゃんに身を寄せ、
私は今度は自分からキスをした。
 再びたっぷりとキスをした後、お兄ちゃんは私をベッドに押し倒した。バスタオルがゆっくりとはぎとられ、
私の裸身があらわにされる。
「あ……」
 その時私は初めて、自分のペニスが固くとがり、先端から滴るほどの蜜を溢れさせていたことに
気が付いた。瞬間的に頭に血が上り、頬が火照ったのが感じられる。多分お兄ちゃんから見たら、
私の顔がいきなり真っ赤になったように見えるだろう。
 お兄ちゃんはくすりと小さく笑うと、腰に巻いたバスタオルを外した。その下にあったのは、私の物に
負けず劣らず怒張したペニスだった。
 ゆっくりと私にのしかかり、お兄ちゃんは今度は私の胸に吸い付いた。
「あっ、はあ……」
 涼子さんたちに調教されてすでに立派な性感帯になっている乳首から弱い電気のような快感が
沸き起こり、背筋を伝わってくる。私は反射的にお兄ちゃんの頭に両腕を回し、胸に押し付けるように
抱きしめた。
 お兄ちゃんは私の左胸の乳首を口と舌で攻めながら、もう片方を人差し指と親指でつまんで転がした。
「あっ、あっ、くうん……」
 両胸から間断なく快感の電撃が流れ続け、背筋を伝わって私の全身に広がる。特にそれが集中
しているのが腰の奥で、私のペニスはびくびくと震えながら間断なく蜜を溢れさせ、アヌスはパクパクと
収縮してそのたびに骨盤の底のあたりからじれったい快感を呼び起こしている。
 私はいつの間にか全身が性感帯になったように敏感になり、お兄ちゃんが乳首を一舐めするたびに、
あるいは指先で一つまみするたびに全身をびくんと震わせて反応していた。
 突然、私の片足が持ち上げられ、股間を大きくさらす姿勢がとらされた。お兄ちゃんの腕が私の
足を持ち上げ、肩に担ぐようにしたのだ。
 ペニスとアヌスの中間、会陰部に掌があてがわれ、ゆっくりとマッサージされる。
「んっ、んんっ!」
 お兄ちゃんの掌が動くたびに、骨盤の底からの快感が爆発する。射精をしたときのような快感が
そこから連続で湧きあがり、胸からの快感と一緒になって私の全身に広がっていった。
 同時にお兄ちゃんの指先は私のアヌスをぐりぐりとこじり、こじ開けられるような、その寸前のような
快感を後ろの穴に与え続ける。

217 :
 体中の感じるところを責められて、しかし一番気持ちよくなれる部分はその寸前までしか
責められない――気持ちよさとじれったさに、私は理性が真夏のアイスクリームのようにとろけて
いくのを感じていた。
「お、おにいちゃあん……」
「ん? どうした?」
「お、お尻……、もっと……」
 私のはしたないおねだりに対するお兄ちゃんの返答は言葉ではなく、指の動きだった。
 ずぶり――中指の先が私の肛門を突破してもぐりこんでくる。反射的に括約筋がそれを
締め上げるが、それ自体がまた快感となり、腰の奥にわだかまる熱を増幅させた。
 すっかり性器へと変貌している私のアヌスは、もはやどんな刺激を受けても性的快感を感じる
状態になっているようだ。事実、お兄ちゃんの指がわずかに動くたびにそこは反応し、間断なく
快感を感じている。収縮を繰り返している肛門はまるで、自らお兄ちゃんの指を飲み込もうとして
いるようだった。
 と、突然――腰の奥の熱が膨張し、爆発となって私のペニスの先端から噴き出した。
 ペニス自体には指一本触れられず、胸とアヌスを責められて絶頂し、私はお兄ちゃんの頭を
抱いたまま全身をぶるぶると震わせた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
壁|ノシ ソレデハ

218 :
更新キター!!!
最高っす  つC

219 :
ラブラブは良いものです。

220 :
壁|・_・) オシラセ
投下作品まとめと過去ログ倉庫を独立させました。
まだちょっと修正および調整不足なんですが、一通りの移植は済んだので公開します。
ニューハーフ・シーメールでエロパロ まとめ&過去ログ倉庫
ttp://bluerose.g.ribbon.to/newhalf-shemale/index.html
過去ログは HTML 化したもののほかに dat ファイルも置いてあります。
dat をダウンロードしてインポートするか、もしくは↑の URL を外部板として登録すれば
2chブラウザで過去ログを読むこともできます。
(板動作は Jane Style、Live2ch、ギコナビで動作確認済み)
>>218-219
どうもですー。
壁|ノシ

221 :
>>220
まとめ乙

222 :
ほしゅ

223 :
壁|・_・)ノ ハーイ
また全サーバー規制だ〜。;><)
       ↓
よく見たら規制は2chのサーバーだけでBBSPINKは別だった〜。
       ↓
アタシッテ ホントバカ... orz ←イマココ
そんなわけで続きです・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あっ、ふあっ、あっ、はあっ、んっ……」
 悲鳴を噛みして、絶頂が体を貫くのを耐える。全身がびくんびくんと震え、アヌスはお兄ちゃんの
指をぎちぎちと締め付けた。
 やがて絶頂のピークが過ぎ、それと同時に全身から脱力した私はベッドに横たわった。しかし
自由に動かない私の体は、私の意思を無視するかのようにびくびくと震え、腰は勝手にうねって
お兄ちゃんの指の感触を味わっている。
 やがて少し落ち着いてくると、お兄ちゃんが私の中からその指を引き抜いた。
「あ……」
 思わず声を上げてしまってから、エッチな部分から指を引き抜かれて物欲しそうな声を上げるという、
とても恥ずかしい行動を自分がしてしまったことに気付く。
 そんな私の胸中など知らぬげに、お兄ちゃんは私の両足の間に位置を移すと、片手で私の足を
持ち上げ、もう片方の手で掴んだ自らのペニスを私のアヌスに押し当てた。
「……いくよ、ヒカル」
「うん、来て、お兄ちゃん……」
 最初にゆっくりと私のアヌスが押し広げられてゆく感触が伝わってきて、私は大きく息を吸いながら
意識して肛門括約筋を緩める。私のアヌスはどんどん押し広げられ、私は自分が侵入され、征服されて
いく感触を実感した。
 やがて一番太い部分が肛門を通り抜けると、お兄ちゃんは少しづつ私の中に入ってくる。その動きに
合わせて私は下腹部に力を入れていきみ、半ば自分から呑み込むようにしてお兄ちゃんを迎え入れた。
 このお尻の使い方は、寺島医院に居る間に涼子さんに教えてもらったものだった。
 アヌスの構造は女性の膣とは違うので、性器として男性を受け入れ、喜ばせるためには色々と
テクニックが必要になる。お兄ちゃんの物とほぼ同じ大きさのディルドーを練習台に、そして涼子さんの
アヌスを教材にして、私はそれを涼子さんから学んだ。
 そうして根元までスムーズに入ったお兄ちゃんのペニスの感触が、自分が再びお兄ちゃんの物に
なったことを実感させてくれる。体の中心に熱く、太く、硬い柱が打ち込まれたようで、自分がそれの
付属物になってしまったようにすら感じられた。
「あっ、くっ、ふぅ……」
「ん、大丈夫か?」
 私の漏らす声が苦痛をこらえているように聞こえたのか、お兄ちゃんが心配げに問いかけてくる。
「ん、平気、気持ち良くって……」
「そうか……」
 そう言ってお兄ちゃんは顔を寄せると、私の唇に自分のそれを重ねてきた。私は再びお兄ちゃんに
しがみ付き、自分から舌を入れてキスを貪った。そうやって重なったままお兄ちゃんは腰を使い始め、
私は両手両足でお兄ちゃんにしがみ付きながら、一突きごとに全身を貫いていく快楽を味わった。

224 :
 アヌスの中をひとこすりされるたびに湧き上がる快感は、一回一回が自分でペニスをいじって射精
するのに匹敵するものだった。
 浅く、入り口近くを短いストロークで攻められると、じれったさに奥の方がきゅんとした。
 角度を変えてペニスの裏側あたり――ちょうど前立腺に当たるところ――を突き上げられると、
目の奥がちかちかするような鋭い快感が突き抜けた。
 いきなり奥底の部分を突き上げられると、重くて熱い快感がずしりという感じで私の全身を貫いた。
「あっ、ああん、あっ、あーっ、んああっ、ひんっ!」
 もはや声を噛みすことなど出来ず、私はお腹の底から絞り出すように嬌声を放った。私は最早、
お兄ちゃんのペニスに弄ばれるオモチャのようなものだった。
「はあっ、くっ、ヒカル、いくぞっ!」
「来てっ、来てっ、私の中に、来てえっ!」
 ついに限界がきて――私たちは同時に絶頂に上り詰めた。
 お兄ちゃんの動きが止まった次の瞬間、私の中でペニスがぐっと膨れ上がり、その先端から熱い
液体を放ったのが感じられた。それを感じた次の瞬間、私の腰の奥で何かが爆発し、私は全身が
かっと燃え上がり、頭の中が真っ白になる感覚に襲われた。全身を満たし、意識を圧倒する
エクスタシーに、私は痙攣しながら背筋をのけぞらせた。
 最初の射精の後も、お兄ちゃんはぐいぐいとペニスを突き込んできた。そのたびに私も二度目、
三度目の絶頂に襲われ、声にならない声で鳴き続けた。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>218
おつあり〜
>>219
このシリーズのメインテーマです > ラブラブ
>>221
ぜひご利用くださいなのです
>>222
保守おつ〜
壁|ノシ ソレデハ

225 :
どうやったらこんなあったかいエロエロな話を書けるんだろうなあ。本当に尊敬。

226 :
素晴らしい!

227 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 寺島医院を『退院』した私は、お兄ちゃんのマンションで同居生活を始めた。幸い独身者用などの
入居条件があるマンションではなかったので、入居契約を事後変更してご近所と管理人さんに――
もちろん実家には秘密だった――挨拶をするだけで済んだ。
 一週間に二回寺島医院に通って予後検査を受けているけれど、今のところ体にも異常は見られない。
ご近所には軽い持病があると説明してあるので、いろいろと心配されたり気を使われるのが少し
心苦しかったけれど。
 毎日、朝ご飯とお弁当を作り、毎日出勤していくお兄ちゃんに手渡す。
 昼間は家事をして、家を快適に保つ。今までは男の一人暮らしにもれず、掃除や片付けが行き届いて
いなかった家の中をきれいに片付け、ちょっとした飾りつけなどもしてみる。
 夕方になったら晩御飯を用意しながらお兄ちゃんを待ち、お風呂の用意もしておく。
 そして夜――私とお兄ちゃんは毎日愛し合う。普通に愛し合うだけではなく、色々な楽しみ方をする
こともあった。
 裸の上にエプロンだけつけた格好で、寝室ではなくダイニングキッチンのテーブルに手をついて後ろ
から貫かれた時には、私の出した精液でエプロンとフローリングが汚れてしまい大変だった。でも、
お兄ちゃんがすごく興奮して楽しんでくれたので、またやってあげたいなと思った。
 メイド服を着て、ソファに座ってもらったお兄ちゃんの前に跪いてフェラチオをした時は、口に出された
精液をこぼさないように一生懸命飲み込んだ。何しろここでこぼしたらカーペットの掃除が大変だから。
「んっ、ぷはぁっ。ご主人様、全部飲みました……」
 そう言いながら上目づかいでお兄ちゃんを見上げ、口を開けて全て飲み込んだことを確認してもらう。
その後は私がお兄ちゃんにまたがる格好でソファの上でつながり、お尻にもたっぷり注ぎ込んでもらい
ながら自分も射精をした。
 魔法少女のコスチュームに身を包んでロープで縛りあげられてお尻を突き出し、自分では身動き
できない状態で何度も逝かされたこともある。何度も『いやあ、やめて!』という私のアヌスを
お兄ちゃんのペニスが抉り、絶頂しても絶頂しても犯され続けて最後は手足にも腰にも力が入らず、
ベッドの上に転がったまま全身をびくんびくんと痙攣させることになった。
 ちなみにこの時のコスチュームは元々安物だったせいか、あちこちの縫製がほつれたり飾りボタンが
取れてしまったりした。ショーツもウェストが伸びてしまった上に私の精液でドロドロに汚れてしまった
ので、コスチュームとまとめて廃棄した。お兄ちゃんは私に謝って新しいのを買ってくれるといったのだ
けれど、お兄ちゃんが楽しんでくれたのだから、私はそれだけで満足だった。
                              ●
「はい、おに――光一さん」
 お兄ちゃんに弁当箱を手渡しながら、私は目を閉じて唇を突き出した。
「ああ、じゃ、行ってくる」
 お兄ちゃんがお弁当を受け取り私の唇に自分のそれを重ねたちょうどその時、廊下を挟んだ向かいの
ドアが開く音がした。
「じゃあ行ってくるよ、茉莉香」
「行ってらっしゃい、敬一さん」
 あちらからはキスしている私たちが丸見えのはずだけど、私はそんなことは気にせずにお兄ちゃん
とのキスを楽しんだ。

228 :
 お兄ちゃんが私から離れ、手を一振りしてからエレベーターホールに向かう。その背中を見送ってから
視線を戻すと、お向かいの奥さんと目が合った。あらためて意識すると、さすがにちょっと恥ずかしい。
会釈を交わしてドアを閉じると、私はドアに背を預けてしゃがみこんだ。思わず両手で顔を覆い、
じたばたと暴れたいのをこらえる。
 少しして気を取り直すと、私はキッチンの片づけを始めた。スポンジに液体洗剤を垂らしながら、
今夜はどんな格好でお兄ちゃんに愛してもらおうかな、と私は考えた。
                                                  ―了―
* とある病院の診察日 *
リリ ・ー・) 「涼子さん」
从 ・∀・ノ「なあに、ヒカルちゃん」
リリ ・ー・) 「私が使われたお薬って、涼子さんも使われたのと同じなんですよね」
从 ・∀・ノ「ええ、特に違いはないはずよ」
リリ TーT) 「なのにどうしてこんな違いがあるんですか!」
  ドーン   ペターン
( ・ 人 ・ ) ( ・ ・ )
从;・∀・ノ「え、ええっと、体質の違い……?」
リリ TーT) 「ずるーい!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
実はお向かいさんもキスしててドアの向こうで顔を覆ってたり。
あとおっぱいの差は実は投薬の仕方のせい。直接注射していればヒカルもドーンになってました。
>>225-226
どうもですー。
壁|ノシ ソレデハ

229 :
完結乙です!!!!
いやあ、らぶらぶ、いいですねえ(爆

230 :
完結ありがとうございます!
ヒカルと涼子さんの絡みが良かったです〜

231 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
* Cat Fight *
 ニューハーフ・ショーパブ「マグナハウス」。とある駅前の繁華街にある、知る人ぞ知るといった店だ。
過激なステージショウに固定客も多く、毎晩ほぼ満席に近い状態になる。
「赤コーナー、チャンピオン、デビルズ・スレイブス! タイトル防衛なりますでしょうか!」
 兎の被り物で顔を隠し、小洒落たタキシードに身を包んだ司会者――誰も素顔を見たものがいない、
この店のオーナーだ――が片手を振り上げながらマイクに告げる。同時にスポットライトが点灯し、
ステージの向かって右の袖から姿を現した二人を照らし出す。
 白と黒のワンピースの水着に身を包んだ、オルガとサキだ。
 フロアから歓声が上がり、黒いワンピースと同じく黒の指ぬきのロンググローブ、太ももまでの
ハイソックスにウサ耳バンドのサキが不敵な笑顔とともに握り拳を突き上げて応える。
 歓声が収まるのを待ち、司会を務めるオーナーが再び声を張り上げる。
「青コーナー、チャレンジャー、アニマル・シスターズ! チャンピオン・タイトル奪回に挑戦します!」
 ステージ左側の袖から現れたのは、ビキニタイプのセパレート水着をまとった二人組みだった。
 先に立つアリスが身に着けるのは、濃いベージュ色のマイクロビキニ。ちょっと見には何も着ていない
ようにも見えるきわどいものだった。頭にかぶった耳付きカチューシャと、お尻の動きに合わせて揺れる
長いフェイクファーの尻尾がアクセントだ。
 アリスの後に続くエミコの恰好は、白地に黒い斑の入った、こちらはおとなしめのサイズのビキニだ。
しかしそれでもエミコのバストを包み隠すには程遠く、エミコの一歩ごとに巨大な肉の塊がゆさゆさと
揺れる。小さな角と耳付きのカチューシャ、先端に房を持つウィップテイルの尻尾と相まって、その姿は
さながら二足歩行をするホルスタイン種の牝牛である。
「さて御集まりの皆様方、今宵はこの二組のタッグが闘を繰り広げます。ルールは時間無制限
デス・マッチ、タッグ・マッチで先に二名がダウンしたチームを敗者とします!」
 二組のチームの間には、直径五メートルほどの大型の空気膨張式のプールが有った。透明な
ビニール製のそれには、どろりとした液体が10センチほどの深さに張られ、ステージの床に敷き詰め
られた衝撃吸収シートの上に置かれている。このプールが、今夜の戦いの舞台となる。
「さあそれでは、熱い戦いの始まりです!」
 カーン!
 脇に控えていたアシスタントが手に持っていた鐘を打ち鳴らす。ゲームの始まりの合図だった。
                              ●
「じゃあいきます!」
「気を付けてネ、サキちゃん」
 オルガの声を背中に受けながらサキがプールに入り、膝立ちで中央に向かう。何しろ大量の
ローションで非常に滑りやすいので、このリングの中ではまともに立つことは出来ないのである。
「ふっふっふ、前回は油断してやられたけど、今回は容赦しないわよ」
 青コーナー側からプールに入ったアリスがサキにつかみかかりながら言う。体格的にはアリスの方が
一回り大きいので、あっさり抑え込まれそうに見えるのだが――。
「ふっ、甘いです!」
 ホールドをするりとかわし、サキがアリスの背後を取る。そのままバックドロップ――ではもちろんない。
「ひゃんっ!」
 サキは左腕をアリスの胴に回してしがみ付きつつ、右手をアリスの水着のボトムの中に忍び込ませる。
そこにあるのはもちろんアリスのペニスだ。
 アリスはサキを振りほどこうとするのだが、足元が定まらないうえにローションで滑ってうまく腕をつかむ
事も出来ない。一方サキの方もホールドが解けてしまわないようにしがみ付くのに必である。
 ローションをはね散らかしながらじたばたと暴れていた二人が、ついにバランスを保てずに転倒する。
「きゃっ!」
 転倒したはずみにサキの腕が緩み、アリスはそのスキを逃さずサキのホールドから脱出した。

232 :
「そりゃっ!」
 サキに姿勢を立て直す隙を与えず、今度はアリスがサキのバックを取る。先ほどのサキのホールドの
仕方とは違い、座り込んだアリスがサキを抱きすくめるような形だ。両足をサキの足に乗せる形でその
自由を奪い、左腕も自身の左腕に絡める形でホールドする。サキが自由に動かせるのは右腕だけという
状態だ。
「ふふん、覚悟っ!」
 アリスの右手がサキのペニスを水着の上から撫でる。大股開きの姿勢で両足をホールドされている
サキは、唯一自由に動かせる右手でそれを阻止しようとするのだが、今度は先程とは逆に自分が
ローションの滑りに邪魔をされている状態だ。
「あっ、あんっ、ひゃんっ!」
 さらには、アリスの唇がサキの首筋を襲う。首筋を吸い上げながら舌先で敏感な皮膚をなぶられる
刺激に、サキは背筋がぞくぞくする快感を感じていた。
「んっ、ぷは、ほらほら、逝っちゃいなさい! そしたら次はオルガちゃんの番よ」
 アリスがサキの耳に語り掛ける。そう、このゲームの勝利条件はスリー・カウントを取ることでも
ギヴアップを宣言させることでもなく、相手を絶頂させ、強制的に射精をさせることなのだ。
「あっ、くっ、このぉ……」
 サキは必にアリスのホールドから逃れようとするが、うまく体重をかけたアリスのホールドは一向に
振りほどけない。
 じたばたともがくサキの股間をアリスの手が責め、サキの水着にはすでにはっきりとわかるふくらみが
出来ている。サキの呼吸の乱れ、頬にさす赤みは、明らかに運動によるものではなかった。
 このまま射精させられて自分がリタイアしてしまえば、オルガが二対一で勝負する羽目になる。なんと
してもそれは避けようと、サキは必の抵抗を繰り返すが、アリスのホールドは脱出を許さず、巧妙な
愛撫がますます性感を高めていく。
「サキちゃン!」
 もはやこれまでか――諦めかけたサキの耳を叩いたのは、オルガの叫び声だった。
 プールの縁から身を乗り出したオルガが、サキの方に手を伸ばしている。オルガの助けに、サキは
そちらに手を伸ばす。それに気づいたアリスは、タッチを阻止しようとサキの股間から手を放しサキの
腕をからめとろうとするが、ギリギリの差でタッチが間に合う。
「くっ!」
 タッチが成立した以上、このままホールドしていては自分が反則負けである。アリスは一つ舌打ちを
するとサキを開放した。
 ローションの滑りに足を取られながら、サキがなんとかリングから脱出する。
 交代したばかりのオルガに対して、実のところアリスの方はかなり危険な状態である。
 後ろから抱き付く形でサキをしっかり抱きかかえ、そのサキがじたばたと暴れまわったものだから、
アリスのバストとペニスもかなりの刺激を受けていた。さらにサキのかわいらしい悲鳴、自分より一回り
小柄な相手をいじめる快感といった精神的な興奮が、アリスのペニスを一層熱くしていたのだ。
 このままオルガを相手にしては、クールダウンしたサキに再び交代された場合に敗北する可能性が
高い――そう考えたアリスは、素早く自分の側のコーナーに戻る。

233 :
「エミコ、交代!」
「はっ、はい!」
 アリスと交代し、エミコがリングに入る。
 エミコとオルガ――高身長・巨乳・巨根、ついでに気が弱く押しに弱いところまでよく似た二人――の
対決が果たしてどうなるのか。この第二ラウンドに、満席のフロアからの視線も釘づけだった。
                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちょっと重い話が続いたのでお気楽なバカエロ話を。
>>72 からすごい時間たってますがマグナハウスです。>>70 さんご要望のアリス登場。
次のバトルはお肉たっぷりのぶつかり合い(お相撲さんじゃないですよ)。
>>229
ラブゆえに相手を拘束して、ラブラブしてしまう話でした。
誘拐監禁強制改造もラブラブゆえなのですよ。
>>230
涼子さんは根がお姉さん気質なので、妹の様に世話を焼いてしまうのです。
壁|ノシ ソレデハ

234 :
新作キテター!

235 :
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

236 :
操作ミス・・・orz
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……うひゃっ!」
「……キャッ!」
 膝立ちで、無言でじりじりと間合いを詰めるエミコとオルガ。いきなりバランスを崩し、咄嗟に相手に
しがみ付いたのはエミコの方だった。とっさにそれを支えようとしたオルガもバランスを崩し、ひとたまりも
なく巻き込まれて転倒した。ローションが派手に跳ね飛ばされ、プールの外にまで粘ついた飛沫が飛ぶ。
「……よしっ! そのまま攻撃よ!」
「オルガさん、脱出して!」
 両リングサイドからそれぞれのパートナーの声が飛ぶ。
 現在の両者の体勢はエミコがオルガを押し倒し、その右足の上に跨がって自分の右膝をオルガの
股間にあてがう形になっている。動きの自由が利かず、弱点を抑えられたオルガが不利な形だ。
「ご、ごめんね、オルガちゃん」
「ひゃンっ!」
 エミコはオルガを抑え込むと、右膝でオルガの股間をぐりぐりと刺激し始めた。オルガは何とかエミコの
下から脱出しようともがくのだが、うまい具合にホールドされた上にローションの滑りに邪魔されて、
一方的に攻められる状態になってしまった。
「いヤっ、あン、ンッ!」
 たちまちオルガの声に甘い悲鳴が混じり、濡れ透けた水着の下でペニスが固くなっていくのが
外からも見える。
「いいわよいいわよ、そのままいかせちゃいなさい!」
「お、オルガさんっ、反撃して!」
 アリスの声には勝利を確信したのか余裕が戻り、一方サキの声は最早悲鳴に近い。その恋人の
声援に応えるため、オルガは危険を承知の捨て身の反撃を開始する。
「あっ、あっ、んっ!」
 脱出をあきらめたオルガは、両足をエミコの右足に巻き付ける形で動きを封じ、同時にエミコの
ビキニのトップをずり上げてその乳房、さらには既に固くなっている乳首をさらけ出す。プリンの
てっぺんに載ったサクランボのように震えるそれに、オルガは自分の胸を押し付け、さらには水着の
ざらざらした表面でこすりあげた。
 オルガは自分からエミコにしがみ付く形で動きを封じ、自爆の危険があるのを承知の反撃を
開始したのだった。
「んっ、あんっ、ああん、くふっ……!」
「ン、あァ、くうン……!」
 ローションでドロドロにぬれた二人がしっかりと絡み合い、拘束しあい、蠢きながらお互いを責めて
いる様は、まるである種の軟体動物の性交のようだった。
 二人の間に挟まった四つの肉球がつぶれ、歪みながら捏ねあわされ、絡み合った四本の足が
透明な粘液をはね散らかす。その中心では二本の肉棒が水着越しにぶつかり合い、相手を先に
射精させんと火花を散らしているのだった。

                                           <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
短いんですがキリがいいところで。
>>234
奴隷コンビと動物コンビの勝負の行方にご注目くださいなのです。
壁|ノシ ソレデハ

237 :2013/09/09
イイヨイイヨー
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