2013年10エロパロ315: ▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3 ▼ (531) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3 ▼


1 :2010/07/09 〜 最終レス :2013/09/30
容赦なく書きまくりましょう!!
関連スレ、過去スレ、その他の保管庫は>>2-4
◇前スレ◇
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 2 ▼
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231769446/l50
◇サブ掲示板◇
◆◆ 当方、ただいまアクセス規制中 ◆◆
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/880/l50
◇保管庫◇
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼ 保管庫
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink
百合、陵辱等の内容を含む場合は、投下前に注意書きをお願いします

2 :
◇SS関連スレ◇
社会福祉公社技術部さくら板支所 第2分室 (CCさくら板/全年齢対象SS投下スレ)
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50
◇SS保管庫◇
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼ 保管庫 (21歳以上対象)
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink
社会福祉公社技術部保管庫 (全年齢対象)
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/
GUNSLINGER GIRL.‐二次創作物無断転載倉庫 (2003.09.01.〜2006.9.17.投下作品)
ttp://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/
  * 『無断転載倉庫』から転載願いあり、順次上記二つの保管庫へ転載中。
   (Textのみ転載完了。画像転載作業の有志求む!)

3 :
◇関連スレ◇
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#80(漫画板)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1277482473/l50
GUNSLINGER GIRL ガンスリンガー・ガール 57挺目(懐アニ平成板)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1275570837/l50
GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- part40(アニメ2板)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1251616674/
GUNSLINGER GIRL inサバゲ板 陸挺目(サバゲ板)
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/gun/1251748690/l50

4 :
◇SS関連の過去スレ◇
「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ @+1(漫画キャラクター板)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1099215397/
「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ @+2(漫画キャラクター板)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1145293079/
「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ @+3(漫画キャラクター板)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1170134431/
ガンスリンガーガールスレ(エロパロ&文章創作板)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1063912806
ガンスリンガーガール 2人目の義体(エロパロ&文章創作板)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099669994
ガンスリンガーガール 3人目の義体(エロパロ&文章創作板)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115286133
ガンスリンガーガール 4人目の義体(エロパロ&文章創作板)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178375722/
ガンスリンガーガール 5人目の義体(エロパロ&文章創作板)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191260180/
>>5へ続く

5 :
◇SS関連の過去スレ 2◇
社会福祉公社技術部さくら板支所
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1198349410/l50
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199878167/l50
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 2 ▼
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231769446/l50

6 :
エロなしで時事ネタ。無事念波は届いたらしい。明日天気にしておくれ♪

【てるてるぼーず】

利「最近ヒルシャーさん機嫌良いね」
倉「W杯でドイツが連勝してるからじゃない」
鳥「なんだかドイツの勝利を予想するタコがいるとか、嬉しそうにしゃべってたわよ」
辺「へえ、そうなんだ。占いタコさんなんて可愛いね♪」

利「ヒルシャーさん、今日はいつもみたいに眉間にたてじわ出てたね」
鳥「いつもみたいは余計よ」
倉「タコ占いでドイツが負けるってお告げが降ったからじゃないの」
辺「へえ、そうなんだ。ヒルシャーさんって可愛いね♪」
鳥「三十男に可愛いとか言うんじゃないっ」

利「ねえヒルシャーさん、落ち込んでるの?」
鳥「ああ、ドイツが負けたからでしょ」
倉「でもまだ3位決定戦の占いが残ってるわよね。例のタコ、今度敗けを予言したら
  皿に乗せろって大騒ぎみたいじゃない」
辺「そう言えばヒルシャーさん、お昼シーフードグラタン食べてたね」
鳥「えっ? やだなにそれ可愛い(ぽw)」
全員「「「はい?」」」

<< だすえんで >>

7 :
乗り遅れたけど鳥昼で七夕ネタ投下

任務の帰り、急に立ち止まるヒルシャー。
昼「トリエラ、空を見てごらん!ミルヒシュトラーセ(天の川)だ!」
鳥「わぁ・・・!すごい・・・!」
昼「ギリシャ神話では、女神ヘラの母乳が飛び散って天の川になったという説がある。」
鳥「そうなんですか。東洋では1年に1度七夕の日に夫婦が会えるという話は知ってましたけど。」
昼「どちらにしろ、ロマンのある話だな。さて、疲れたからベッドに横になって見ようか。」
鳥「はい。」
その夜、トリエラの褐色の肌に、ヒルシャーの飛び散ったミルクで天の川が出来た。

8 :
>>7
オチがひでぇGJ

9 :
オチw 季節ネタGJ
タコのパウル君は全戦予想的中させたらしいね。
それにしてもドイツの黒いユニフォームは迫力ありすぎてこわかった…

10 :
さくら板に小話投下しますた。

11 :
流れ無視で昼鳥投下する。
出てくるのはおっさんだけw

 隠せない男
「やあ、ヒルシャー。トリエラの検査は今終わったよ」
「ドットーレ・ビアンキ。トリエラの状態はどうなんです?」
「そうだな、ちょっと気になる変化がある」
「どういうことです?」
「そう怖い顔をするな。悪い変化じゃない。むしろ良い兆候だ」
「というと?」
「感情は以前より安定している。そして…記憶障害の改善が認められる」
「本当ですか?それは、ありがたいな」
安堵の表情を浮かべる担当官をじっと見つめ、医師は再び口を開いた。
「で、話はここからだ。私はこれらの改善の原因と思われる、数値的な変化に気が付いた」
「数値的な変化?」
「女性ホルモンの分泌値が妙に高くなってるんだな」
「…へえ」
「気のせいかもしれんが、彼女の胸もわずかに大きくなっているような」
「まさか!そ、そんなことが?」
「通常、義体には起こりえない変化だ」
「…でしょうね」
「君には、何か心当たりはあるか?」
「…ななな無いですよ!」
「ふうん?」
「……」


12 :

一瞬の沈黙。
「実はこの間見ちまったんだ。あんたらのキスシーン」
「先生!」
「悪いな」
「いつですか?」
「…ヒルシャー。こんな単純な鎌かけにひっかかるなよ」
「え?」
「何も見ちゃいないよ。あんたら二人の雰囲気が柔らかくなったとは思っていたが」
「は……嘘、ですか」
「記憶障害の改善は本当さ」
「それはよかった」
「ホルモン分泌値の話も本当だよ。女性ホルモンは記憶障害と密接な関係を持つ。
 君が原因かどうかは知らんがね。あの子達の身体はそう単純じゃない」
担当官は、ばつが悪い笑みを浮かべた。
「僕は担当官失格ですね」
「担当官としては、そう悪くはないさ。父親としては失格だろうが」
「ええ」
「かまわないだろう、あの子が望んだのは、父親じゃなくて恋人なんだから」
「だが許されないことでしょう」
「神の許しか?いいんだよ、公社の中は神様も管轄外だ」
「はは、確かに管轄外だ」

13 :
苦く笑った男に、医師は真面目くさった態度で告げる。
「…避妊はちゃんとしろよ?」
「してますよ!」
「ヒルシャー。だから、こんな簡単にひっかかるなって!お嬢ちゃんが泣くぞ」
「あ…」
「トリエラは最後まですっとぼけていたがなあ」
「先生、すみませんが、このことは内密にしてもらえませんか」
「言われなくても、君たちのことは私の胸に納めておくつもりだ。
 君のその様子じゃ、いずればれると思うがね」
「いや、その、こんな簡単にひっかかったことをトリエラに内密にしてほしいんです」
「そっちかよ!」

担当官は部屋を出て行き、一人残った医師はぽつりとつぶやく。
「馬鹿なやつらだ」
相手を想えば想うほど、別れの時が辛くなるだろうに。
ビアンキ医師はくしゃくしゃと頭をかきむしると、カウンセリング記録簿に所見を記載し始めた。
―――義体に対する担当官の対応に特段の問題なし。現状の関係維持が適切と考える。
「ま、俺も馬鹿ってことだな」
医師はにやりと笑い、満足そうにエスプレッソに手を伸ばした。

FIN

エロくならない orz
おっさん二人でエロくしようって方が無理でした。

14 :
いやかっこよくていいw

15 :
これはいいw GJ!

16 :
萌えだ

17 :
エスプレッソ あいすじゃないとぬ〜

18 :
エスプレッソにジェラートをぶち込んでアフォガードに一票。
あ、入れる順番逆か。なんか思い付いたのでエロなし小ネタ。

【ご褒美】

ジョゼ「ご褒美がただのジェラートでいいのかい?」
エッタ「いいんです。スペイン広場でジェラートというのに意味があるんですw」

ヒルシャ「ご褒美がただのジェラートでいいのかい?」
トリエラ「ジェラート“が”いいんです。
     こんな真夏にぬいぐるみをいただいても、暑くて持ち歩けません」
ヒルシャ「………そうか」

<< だすえんで >>

19 :
>>18
さいごは飛び込み!川に!

20 :
>>19
ルパンダイブを想像した自分orz

さて、大量規制の季節になりました。
PC書き込みが可能な方、サブ掲示板からの転載にご協力いただければ幸いです。
夏場はスレの回転も早いかと思いますので、なにとぞよろしくお願い致します。
前スレも落ちちゃったしね。でもまあ容量いっぱいまで使いきった感はあるw
自分もなるべく転載しますが、PC規制中の長文はちょっとキビシイ。(自分の駄文は
コピペミスしてもいいけどね…)短いレスなら携帯で直接打ち込みでがんばりますので
心優しい転載職人の皆様、どうぞよろしく〜w
……にしても最近めっさ規制多くないか。さくら板もしばらくサブ掲示板住まいの予感orz

21 :
61.名無し - 10/07/29 09:02:42 - ID:7j4MIqrb4Q
エロパロのスレ、ジェラート話で盛り上がってて便乗しようとしたら
アク禁で書きこめなかったのでこちらで・・・
私事ですが、昨日イタリア料理店で美味しいパスタランチを食べたので。
パスタはもちろん、食後のジェラートやエスプレッソも(゚д゚)ウマーでした。
中でもニョッキが最高に美味しかったので小ネタ。

昼「ニョッキは美味しいな。」
鳥「そうですね、この食感も好きです。(もぐもぐ)」
昼「(・・・食事中のトリエラも可愛いな・・・。)」
鳥「・・・?私、顔に何かついてますか?」
昼「あ、いや、その・・・今夜は僕の”ニョッキ”となったアレを食b」
鳥「言わせねぇよ!(///)」

某3人組芸人のようなオチにしてしまった。(自分毎回オチ酷いわorz)
いやほんと、ニョッキ美味しかったです!

22 :
62.名無し - 10/07/29 09:10:42 - ID:7j4MIqrb4Q
>>61です。
書き忘れたので追記。
余談ですが、そのイタリア料理店の名前が「アンジェロ」だったので、
思わず「アンジェハァハァ」と口走りそうになりました。

23 :
SS職人さんも転載職人さんもおつおつw

24 :
全年齢対象のSS投下スレッドのURLがサーバ移転に伴い変更になりました。
社会福祉公社技術部さくら板支所 第2分室
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50
(旧URL:http://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/

25 :
おつ

26 :
イタメシネタに便乗〜。供給過剰だと分かっちゃいるが、これしか書けない鳥昼話。
視点も言葉もだぶらせて長文で煙に巻こうとしたら結局自分迷子になったような…あれ?
スンマセン、次回はもっと分かりやすい話を目指します。
かみ合ってるのかすれ違ってるのか、ややウツ微エロ話投下。

27 :
【アッフォガート】

  愛を注いだのはあなた
  恋に溺れたのはわたし
 
「ヒルシャーさん、コーヒーとデザートが届きましたよ」
 ルームサービスで取り寄せた氷菓と飲み物をサイドテーブルに置いた少女に
担当官はそのまま少女の方へ押しやる。
「これはどちらも君のものだ。アッフォガートだからね」
 向かい合わせに腰を下ろした少女は教官役である男の言葉に眉を寄せたずねる。
「アッフォガート?…溺れる、という意味ですよね」
「バニラアイスに熱い液体を注いで食べるスタイルをアッフォガートと言うんだ。
バリエーションは豊富だが、エスプレッソをかけるこのアッフォガート・アル・カッフェが
最も一般的だな」
「ああ、バニラアイスが溺れるというわけですか」
「そうだ。ほら、アイスクリームが完全に溺れてしまう前に救助してやるといい」
 担当官の相変わらずの下手な冗談に笑いながら少女はデザートに手を伸ばす。

28 :
持ち手に触れただけで熱を感じるエスプレッソカップから注がれたコーヒーの
芳醇な香りは、溶け出したアイスクリームの甘い香りを巻き込み少女の鼻先を漂う。
確かにこれは早く口に運んでしまわなければこのデザートの特性を楽しむことは
できないだろう。
「――ん」
 銀色のスプーンが少女の口に運ばれ、形の良い眉が軽く上がる。
「熱くて、冷たくて、なまぬるい……。不思議な感覚ですね」
「気に入ったか」
「ええ…悪くないですよ」
 濃く抽出されたコーヒーの苦味はクリームでなめらかに中和され、本来は紅茶好きである
彼女にも無理なく味わうことができる。
「あなたも一口どうぞ」
「いや、僕はいいよ。甘いものは苦手だ」
「甘いものを食べた後の私とキスはするのに、ですか」
「…直接食べるのとそれは違うだろう」
「本当に?」
 艶めいた微笑を見せる少女の頤に男の指が添わされ、テーブル越しに唇を重ねる。

29 :
湿った舌先が触れる一瞬の冷たさ、なまぬるく混ざり合う唾液と、熱い体温。
甘く苦く口中に広がるその感覚が少女を酔わせる。
 ため息のような息継ぎに離れた男の唇を少女が追い、
テーブルに手をつき上体を伸ばした少女の肩は男の手に柔らかく抱きとめられる。
「―――アイスクリームが溶けてしまうぞ」
「……救助活動は放棄します」
「…そうか」
 立ち上がった男の腕は少女の身体をさらい上げ、白いシーツの海にもろともに沈む。

30 :
 つながりあった身体を悶えさせ少女がうわごとのように男の名を繰り返す。
呼吸を求めてもがくように宙をさまよう少女の指先を男が捕らえると、己の身体に触れさせる。
男の背に首筋に絡みつく少女の腕は、溺れるものが救助者を引きずり込む様にも似て
男を更なる深みに誘い込む。
 息を弾ませせつなげに首を振る少女に蘇生行為を真似て唇を合わせても、
口移しされる愛情は少女を更に溺れさせるだけ。
身体を重ねることを覚えてしまったあの日から、互いに元の関係に戻ることなどできはしない。
過酷な日々の狭間にかすめ取る綱渡りの情事は時に冷ややかな不安感を背負いながらも、
なまぬるいまどろみの中で浸るひとときの幸福感は何物にも変えがたく。
快楽の波に揺すられ果てた心地よい気だるさに身を任せ、
男の腕の中で少女は緩やかに青い瞳を閉じた。
 

31 :


 眠りについた少女を起こさぬようにベッドを抜け出し、男はふとサイドテーブルに視線をやる。
置き去られた氷菓はとうの昔に溶けきって、磁器に満たされているのは冷めたカフェオレだ。
「アッフォガート、か……」
 男は自分に向けて華奢な手を伸ばす少女の姿を思い出す。
水難救助ならば溺れた人間の目の前に手を差し伸べるなど愚かな行動でしかない。
――否、恋にした所で同じ事だ。
 同情から師弟愛に、そして父性愛に変わり、そこで完成されるはずだった自分の想いは、
彼女が応えてくれたことで邪な恋情へと変質した。
 恋に溺れた自分は彼女の好意につけ込みすがりつき、もはや彼女をもろともに邪恋の淵に
沈めることしかできないだろう。
だがたとえ溺れた者の末路はでしかないのだとしても、その先に天国への門が開くのならば――。
 共に沈むのも悪くはないと、彼女はそう言ってくれるだろうか。
 甘く、熱く、苦く、冷たい。
その狭間のぬるくほろ甘い感傷に囚われながら、男は氷菓の残骸を飲み干した。

<< Das Ende >>

32 :
>>27-31
うはー萌える。
アッフォガートって何かエロいな。いや、今までそんなこと思わなかったけど。

33 :
おねだりトリエラかわゆす

34 :
レスありがとうございますw
ところでまたしてもスレチなお願いで申し訳ないのですが、もしできましたら、
さくら板(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50) に、
以下のスレで投下したベルベア組のSSを転載していただけませんでしょうか。
アクセス規制を受けた方のための本スレ転載用スレッド
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/bbs/911/l50
(21-27の計7レス)
さくら板はPCどころか携帯も規制中で転載依頼も出せない有様orz
お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

35 :
>>34
転載していただきました。転載職人様感謝ですw
ああビーチェのおでこに冷えピタ貼ってやりたい…似合うと思うんだが。
暑かったのでなんとなく小ネタ。
「熱中症になったら大変ですから!」つーて
せっせとジョゼの世話をやいて自分がぶっ倒れるエッタ。
ジョゼさんに看病してもらってご機嫌。
「熱中症になったらどうするんだ!」つーて
トリエラの世話をやいて自分がぶっ倒れるヒルシャー。
ちくちく皮肉を言いながらも看病するトリエラ。
実は役に立ててご機嫌。
ジャンリコ組は…なんか万全の対策・対応をしていて
そもそも熱中症なんぞにならん気が。

36 :
鳥「検事さんと、どんな話をしていたんですか」
昼「ローソクの話だよ」
鳥「?????」

鳥「クラエス!男と女でするローソクの話って知ってる?」
蔵「そりゃ普通に色とか垂らしたときの温度とか粘性とかいろいろあるでしょ」
鳥「あsdfghjk;:」
理「それってたのしいの?」
偏「ジョゼさんと…」

37 :
違うだろクラエスww
トリエラ「(垂たらす方なの?!垂らされる方なの?!てかあの人の性格から考えて
    垂らす方はありえないし…いやああああぁぁぁぁ!!!)」
リコ  「あれ?トリエラ、踊ってるの?」
エッタ 「BGMはないみたいだけど…創作ダンス?」
クラエス「タイトルは『葛藤』かしらね」
…スマン、最近熱中症でアタマ煮えてるんだ。
それではこちらは>>35の続き。
暑いのにいちゃいちゃ。ヒルシャー、脳まで沸いてんのかと。

38 :
【体温】

「熱中症は時に命に関わるのだから甘く見るな、とかおっしゃってましたよね?」
 情けなくもベッドに沈没した担当官に向かって少女は言った。
「それともこれは実地訓練ですか?あなたに教えていただいた熱中症の救護方を、
私がちゃんと実践できるかどうか」
「……面目ない」
 額に乗せられた氷嚢の影からヒルシャーは大変ばつの悪そうな表情で
答える。この生真面目なドイツ人は、猛暑の折、年下のパートナーを気遣い
あれやこれやとお節介をやいていたはいいが、堅い服装が災いして自分の方が
へたりこんでしまったのだ。
 まったくこの担当官ときたら。義体の心配をしてわが身を危険にさらすなど
本末転倒だと言っているのに。ちくちくと皮肉を言いながらも甲斐甲斐しく看病をする
トリエラは、実のところ結構この状況を楽しんでいた。幸い男の症状は軽度であるし、
大切な相手の役に立てると言うことは、条件付けによる役目など関係なしに
嬉しいものである。

39 :
「顔色も大分落ち着いてきましたね。もう一度身体を拭きましょうか」
「大丈夫だ。それよりも……」
 絞ったタオルを手にかがみこんだ少女の腰に男の腕がまわされた。朴念仁な担当官の
思いがけず積極的な行動に、少女は驚きと呆れの混じった声音で言う。
「あなたは病人なんですよ」
「分かってる。――だからキスだけだ」
「……いい年した大人が何を甘えてるんですか」
 文句を言いながらも、求められて悪い気はしない。少女は机にタオルを置くと、
横たわる長身の男に覆いかぶさるようにして顔を寄せた。長い金の二つ髪が
枕にぱさりと落ち、少女の柔らかな唇が男の唇に重なる。 
 熱っぽい口付けを交わしながら、男は少女が自分にしたように固く締められた
ネクタイをほどく。身じろぎをした少女の背中をなだめるように撫で、白いシャツの裾を
スラックスから引き抜いた。ヒルシャーさん、と少女は非難めいた口調で男の名を呼ぶが、
男の手は褐色の肌を直にまさぐり細身の身体を抱きしめる。

40 :
「―――ああ、やはり君の身体はひんやりしていて気持ちがいいな」
「…あなたの身体がまだ熱を持っているんですよ」
「そうとも限らないぞ。たとえばトルコのスルタンが女性を側においていた理由は、
なにも性的な意味だけじゃないんだ」
「……何の話ですか」
「女性は男性よりも体温が低いから、暑い時にはこうして女性と肌を密着させて過ごすのが
一番快適に過ごせるんだよ」
 男の体温を肌にはっきりと感じる感覚は心地よいが、出された事例は少女にとっては
少々不愉快だ。
「ずいぶんと男性本位の都合ですね。それに、女性の体温だって時間がたてば上がるでしょう」
「うん、まあ、だから一人ではなく何人もの女性を侍らせて、暑くなったら他の女性と
入れ替わらせたそうだが」
 とがめるような口調で問われた担当官はつい余計な説明までしてしまい、
少女の形の良い眉がきりりと上を向く。

41 :
「それなら私一人では意味がないでしょう。大体、豊満な大人の女性ならともかく私は体表
面積だって小さいですし……」
 不機嫌に言いつのろうとした少女の唇が、もう一度塞がれた。
「――――僕は、君一人が側にいてくれれば、それでいいんだ」
「……論旨がばらばらですよ」
 すねたように言う少女の言葉に、それはそうなんだがと論理の破綻を認めつつも
男は微笑む。
「君と一緒にいたいという点は首尾一貫しているだろう?」
 教師役を務める堅物のドイツ人らしくもない強引な結論付けに、頬を赤らめた少女は
「熱が下がるまでだけですからね」と念を押すと、すねた表情のまま男の身体に
抱きついた。

<< Das Ende >>

42 :
トリエラ、うちにも大至急来てくれ。

自室に戻った時、クラエスが皺だらけになったシャツを目敏く見つけて
「呆れた、せめて治るまで待てないの?」
「ちょっ…違うから…」
「じゃぁ、何を?」
「///」

43 :
次はSM女王様ルックのトリエラが登場するんですね!

44 :
ボンテージのトリエラは見てみたいがMひるしゃは見たくねえw

45 :
>>44
そういうとS気質はますます見せてやりたくなる。
ttp://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/contents/2003-10-18_Hirutori_banashi_1.html

46 :
>>45
それかww覚えてるw

47 :
でもへタレじゃないヒルシャの方が少なかったような……
>>42
エッタ 「クラエス、どうしたの?」
クラエス「ヒルシャーさんが熱中症で倒れたのに、トリエラがおねだりして……」
トリエラ「違うってば!」
エッタ 「そうなんだー。わたしも熱中症で倒れちゃったら、ジョゼさんが
     『今日はヘンリエッタは何もしなくていいんだよ』っておっしゃって
     アソコもココもぜーんぶキスしてくださって……」
トリエラ「説明せんでもいい!」
クラエス「ほんと、暑いのに元気な人たちね」
トリエラ「一緒にしないでよ!!」

48 :
【】です。レスどもでしたw
本誌スレのぞいたが今月はそんなに怖い展開もなかったんだろーか。ちょっと安心。
転載職人様、いつもありがとうございます。
性懲りもなくスレチなお願いで申し訳ないのですが、
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50
の「さくら板」へ、以下のSSを転載していただけませんでしょうか。
アクセス規制を受けた方のための本スレ転載用スレッド
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/bbs/911/l50
(31-35の計5レス / タイトル:【 ラ・カンパネラ -鐘- 】)

49 :
>>48
転載していただきました。ありがとうございます!

50 :
昔流行ったネタを思い出したのでえろなし鳥昼投下。
本編を読む前に次の質問にお答えくださいw
あなたはコーヒーが好きですか?
コーヒーを飲むとしたら、どういう時にどういう風に飲みますか?

51 :
【心理テスト】

「クラエス、何を熱心に読んでるの?」
 幸せの魔法がかかった紅茶とケーキでのんびりとした時間を過ごしていたトリエラは、
読書好きなルームメイトが読みふけっている本を目にして問いかけた。
「心理テストの本よ。なかなか興味深いわ」
「心理学?それにしてはなんだか……」
 ハート模様の装丁に、軽薄だねと言いたいのを押さえてお手軽な雰囲気だねと
優等生は言い換えた。ぱらりとページをめくったクラエスは、手にした本の向こう側から
視線だけをそちらにやる。
「学術書じゃないわ。例えばそうね―――トリエラ、あなたコーヒーは好き?」
「? 別にそんなに好きじゃないよ。紅茶の方が好きだもの。知ってるでしょ」
 唐突な話題の転換に戸惑いながらも少女は友人の問いに答えた。
「じゃあ、コーヒーを飲むとしたら、どういう時にどういう風に飲む?」
「ヒルシャーさんと一緒の時だけだなあ。あの人はコーヒー好きだからさ。私は豆の種類に
こだわりはないから、彼がその時に飲みたいもので――」
「ふうん?」
 クラエスの眼鏡の奥の瞳が笑っている。こういう時は要注意だ。恋する乙女ののろけ話と
思われてからかわれるのも癪なので、紅茶の香りはコーヒーに負けちゃうじゃない、
だから仕方なくよと少女は言い添える。

52 :
「まあ要は付き合いって言うか…もう慣れたからいいんだけどね」
「ふふ、そうなの」
「……何よ」
 なにやら意味深に笑うルームメイトに対してトリエラは警戒心をあらわにする。そんな
少女の様子に、指先を軽く眼鏡のフレームに添えたクラエスはあっさりととんでもないことを
口にした。
「――それってね、その人のセックスに対する考え方だそうよ」
「な―――!?」
 絶句した友人に、クラエスはティーカップを手に人の悪い笑みを浮かべる。
「セックス自体は好きじゃなくても、ヒルシャーさんとだけはいいのね。なるほど、よく当たるものだわ」
「ちょ、ちょっと!そういうことなら先に言ってよ!」
「先に言ったら意味がないでしょう。……最初は付き合いで仕方なくしてたのが、今ではもう
慣れて良くなってきたの?」
「ち、違うわよ!」
 トリエラはかなり動揺している。思ってもみなかった事を言われたからではなく、むしろ
言われた内容に思い当たる節がありすぎるからだ。

53 :
 一般的なことで言えば男女間の肉体関係に対してトリエラは潔癖である。
扇情的なピンナップをニヤニヤとだらしなく眺めているイタリア男たちには冷ややかに軽蔑の
まなざしを向け、女性スキャンダルで失脚した政治家の話題には容赦なく皮肉の一つや二つや
みっつやよっつ並べ立てることもざらだ。
 しかしもちろん恋人との行為はそれとは別である。
最初の内こそ羞恥心から相手が求めるから仕方なく応じているのだという態度を取っていたが、
近頃では自分から行為をねだることもあり、我ながら随分と慣れてきたものだ、と密かに
そんなことを思ってもいたのだ。
 それやこれやのあまり人に知られたくない恥ずかしい心理状況を、よりにもよってこのルーム
メイトに暴かれてしまったのは不覚と言うしかない。
向こう3ヶ月の酒の肴ならぬお茶請け話のネタをうっかりと提供してしまったと狼狽するトリエラに、
クラエスは猫のように目を細める。
「色々面白いわね。――他のテストもやってみない?」
「いい!遠慮する!」
 素通しの眼鏡をきらりと光らせながらまたもやページをめくったクラエスに危険を感じ、
トリエラは慌てて椅子から立ち上がった。これ以上ここにいたら巧妙な誘導尋問で何を
しゃべらされるか分かったものではない。
「あ、私、明日の座学の資料もらいに行ってこなきゃ」
 言い訳がましくそんな事を言いながら部屋から逃げ出すトリエラの背中を、ついでに
コーヒーの事も聞いてきたら?と笑いを含んだ声が送り出した。

54 :

 同室者の心理テストから逃げ出したはいいが、退室理由にした資料を受け取るには
当然担当官の元に行かなければならない。なんとなく気まずい思いを胸にしながら
2課のオフィスを訪ねれば、目指す相手は今日もデスクの前で書類仕事に忙されている。
「ヒルシャーさん」
 名を呼ばれた男は振り返り、少女の姿を目にして穏やかな表情を見せる。
「――ああ、トリエラ。どうした?」
「その、明日の講義の資料をいただきに来ました」
「うん?……ああそうか、予習をするのか」
 向学心があるのは良いことだな、と微笑んで、座学を担当するドイツ人はきちっと整理された
ファイルのひとつを手に取り中身を確認し始める。
 それを待つトリエラの視界に、担当官のデスクの上に置かれた飲みかけのコーヒーが入った。
先ほどの心理テストを思い出して少女の頬が熱くなる。
 自分はああ答えたが、彼だったらどう答えるのだろうか。
ルームメイトの企みに乗せられてしまっている観はあるが、誰でも恋人の心の内というものは
何とかして知りたいと願うものだ。ましてや彼女の相手は無類の鈍感男。――その上
彼女自身が素直とは程遠い性格である。
 あの心理テストならば相手にも周囲にも質問者の真意はまったく分からないであろうし、
机の上にコーヒーがあるこの状況ならば、質問してもそれほど不自然ではないだろう。
恋人の本音をのぞけるかも知れない誘惑に抗いきれず、ファイルを差し出しかけた男に
少女は例の質問を口にした。
「あの…ヒルシャーさんはコーヒーは好きですか?」
「ああ、もちろん好きだよ」
 少女の問いに担当官は何の気もなく答える。

55 :

――もちろん?これだから三十男は! いや、でも、彼はコーヒーの話をしているのであって、
   元からコーヒー好きなわけだし…それって元からスケベだってこと? ああいや、そうじゃ
   なくて……。
 ある程度覚悟して質問したはずなのに少女の頭の中は大混乱だ。
それでもどうにか冷静さを保とうと自分に言い聞かせながら、トリエラはできる限り平静を装って
テストの続きを男に問いかける。
「コーヒーって、どういう時にどういう風に飲んでるんですか?」
「うん?」
 少女の質問の意図はよく分からなかったが、律儀な男はしばし生真面目に考え込み
生徒の問いに答える。
「どういう時に…か。そうだな、気分を切り替えたいとか色々な場合があるだろうが……。
やはり一番は、くつろぎの時かな。仕事中は外で飲むのも仕方がないが、時間が取れる時に
自宅で丁寧にじっくりと淹れて楽しむのは最高の贅沢だと―――」
「分かりました、もう結構です!!」
「?」
 自分から質問したくせに担当官の返答を途中でさえぎり、ありがとうございました!と
勢いよく礼を言うと、トリエラは座学の資料を引ったくってくるりと担当官に背を向けた。
「失礼します!」
「??あ、ああ」
 真っ赤になった少女は金の二つ髪をひるがえし、ばたばたとあわただしく課室から駆け出す。
 取り残されたヒルシャーは、自分の回答の何がそんなに気に触ったのかまるで見当がつかず、
あっという間に走り去ったパートナーを目をしばたたかせて見送るばかりであった。

<< Das Ende >>

56 :
相変わらずかっこいいぜGJ

57 :
うまいなぁ
自室に戻ったら
「で、ヒルシャーさんはどうだったの?」
と聞かれてまたうろたえるトリエラが見える。

58 :
レスどもですw 次のがまだ書けないので蛇足のオマケ。ヒラ課員の皆さんに聞きました。
あなたはコーヒーは好きですか?どういう時にどんな風に飲みますか?またそれは何故ですか?
ジョルジョ 
「決まってるじゃねえか。あればあるだけ飲むぜ。コーヒーはあれば飲むのが当たり前だろ」
アマデオ 
「そりゃ当然。なければ探してでも飲むね。愛とコーヒーなしにイタリア人の人生は成り立たないさ」
プリシッラ
「大好きだよ〜。欲しい時に欲しいだけ飲むよ。ハリのある生活にコーヒーは欠かせないからねっ」

トリエラ「(イタリア人なんて……orz)」
ジョルジョ「どうした」
アマデオ「プリンシペッサがたそがれてる」

59 :
乙。コーヒー嫌いな俺はEDだったのか

60 :
プレ敬老の日でばーちゃんの昔話にお付き合い。
「蛸にゃ骨無し ナマコにゃ目無し 好いたお方に金は無し♪」と
機嫌良さそに歌ってるのを見て他スレで見かけた都都逸を思い出した。
帯に短し襷に長し 好いた男は 甲斐性無し
好いた惚れたは自由と言うが どこがいいのと? 問われれば
甲斐性無くてスマンと下がる 愛しき主のハの字眉
べべんべん♪
…どう見ても鳥昼組です。ご馳走様でしたw

61 :
>>60 スマンなんかまた余計なことまで書いちゃった…orz
そして懲りずに鳥昼バカップルの変な電波を受信。
 エッタ「クラエス、何の本を読んでるの?」
クラエス「『透明人間』よ。謎の薬で全身が透明になった科学者が様々な事件を起こすの」
トリエラ「……あなたの読書傾向ってホントに範囲が広いわね」
  リコ「見えなければ逃げるのも楽でいいね♪」
クラエス「皆は透明人間になったら何をしたい?」
トリエラ「んー、ちょっとしたイタズラかな。よそ見している間に飲み物に塩を入れたり」
  リコ「あちこち探検してみたいな。立ち入り禁止の部屋をのぞいてみたり」
 エッタ「わたしは一日中ジョゼさんのお側にいるわ!オフィスでお仕事なさっている時も
     官舎に戻られてからも夜寝ていらっしゃる間も……寝言で「愛してるよヘンリエッタ…」
     なんて囁かれちゃったらどうしようっ(いやんいやんw)」
トリエラ「……それってストーカー…(むぐ)」
  リコ「あれ、ヘンリエッタ、透明人間じゃなくて吸血鬼になるの?」
クラエス「それはブラム・ストーカー。――違う名前の寝言だったらどうする気かしらね(ぼそ)」
 エッタ「え?なあに?」
トリ&クラ「「なんでもないわ/よ」」
   その日の午後。
トリエラ「ヒルシャーさんは、もし透明人間になったら何がしたいですか?」
ヒルシャ「え? そうだな、やはり――。い、いや、何でもない(←急に目をそらす)」
トリエラ「! まさか女子更衣室を覗きに行こうとか……?」
ヒルシャ「まさか!そんな事は考えていないよ!」
トリエラ「じゃあ何で目をそらすんですか!!」
ヒルシャ「う、いやその……。君の部屋を覗いてみたいと思ってしまったものだから……(もにょもにょ)」
トリエラ「―――は?」
ヒルシャ「…すまない、寮にいる時間は君の数少ないプライベートな時間なのに……」
トリエラ「……あなたの自宅にいる時間ほどじゃありませんよ」
ヒルシャ「それはそうなんだが……(ごにょごにょ)」
トリエラ「///もう!ごちゃごちゃ言ってる間に、その貴重なプライベート時間を確保する努力をしてください!
     翻訳ぐらいだったら事務仕事も手伝いますから」

62 :
原作も現実も逃避して、初期の頃の一期生ネタを
さくら板にSS投下してきました。

63 :
馬がかわいかったので小ネタ。
 ドサ回り中の鳥昼組。
昼「見てごらんトリエラ、牧場に馬がいるぞ」
鳥「あ、ほんとだ。のどかですね」
昼「ああ。馬は可愛いなあ。つぶらな瞳といい、なめらかな毛触りといい
  少し高めの体温といい、本当に癒される」
鳥「……だったら休みの日にはアニマルセラピーがてら乗馬でも習いに
  行ってくればいいじゃないですか」
昼「君と過ごせればそんなものは必要ないよ」
鳥「///私はセラピー用の犬猫ですか」
昼「いやどちらかと言えばジャジャ馬慣らし―――」
鳥「はい?(-"-#)」
昼「い、いや!もちろん乗り心地は最高だぞ!!」
鳥「…殴っていいんですか?」 ガッッ!!

64 :
バケツ…じゃなくて墓穴掘りの昼ktkr

65 :
-聖夜-
誰だ、こんな時間に訪ねてくるのは
ミミのボーイフレンドならナポリ式の礼儀作法を小一時間程…
トリエラ???それにヒルシャーの恋人????
厄介ごとはご免なんだが…
「トリエラに拉致られたって?」この検事さんは何を言ってんだ?
それに、トリエラが一人きりだっただと?
「ミミと待っててくれ、トリエラと話がある」

66 :
「お前が一人で出歩く訳が無い、あいつと何かあったのか?」
「…マリオ・ボッシあなたに聞いてみたい事がありました…」
ん?何かスゲー嫌な予感がしてきたけど気のせいだよな
「ヒルシャーさんの性癖についてです!」
エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
「本人に聞け」
「彼は教えてくれません、きっと私にも関係が有るからでしょ?」
「すまん…俺にはやっぱり…」
「今月、同期の仲間が寿命でにました、私もきっと…」
(;゚д゚)ァ....

67 :
奴は昔ユーロポールにいて現場に出たがっていたんだが
上司から、幸せに育ったお前には無理だと拒否され悩んでいた。
そして奴は同僚の女医に頼んで
上司に無断で虐待の疑似体験を試してみたんだ。
「疑似体験…」
女医がフランス人だったせいで、ナチスの女看守と拷問されるスパイの設定に嵌ったらしい
ヨーロッパではナチスを公言するのは犯罪だ。
「ほんとうにいいのか、変態じゃなくて犯罪だぜ」
俺が言ったら奴は笑ったよ
イタリアに来たヒルシャーは、あの検事さんと知り合いになった
今度はたぶん病院で何かあったんだろう、そこはよく解らないんだが
今度はナースにいたぶられる患者の設定に嵌っているらしい…
「あとは本人に聞け」
トゥルルルルッ
「ヒルシャーだ、どうやったのかお前の居場所をかぎつけたぞ」
「もう家の前に来ているそうだ」

68 :
…それじゃあ、私には何を演じて欲しいのだろう
全て条件付けできめてくれたら楽なのに…

「チュニジア…君の故郷はつきとめた」
「義体となったトリエラと対面した時、僕は神の奇跡を見たと思った」
「後で、条件付があるから公社の人間は責める事ができないと知ってどうしたんです?」
「ああ…」
「ある日偶然そのことを知り怒り狂った」
「異教徒カルタゴの巫女に捕らえられたローマ軍兵士…」

69 :
すみません、オチが…失敗

70 :
なんか立場がめちゃくちゃじゃね?

71 :
おつー。意外と平気だったわMひるしゃ。ギャグだからか?
ヒルシャーとジョゼはへタレやらHENTAIやら崩せるんだけど
ジャンさんは隙がないな…
サンペトとジャンリコに挑戦してみたが挫折した。
誰かよろしく〜/~~

72 :
>>68
「もしトリエラが大禍なく成人していたら…この器量ならどうなったかと時折考える…
 高名な学者と留年がかかったゼミ生、政治家と鞄持ちの秘書…あるいは
 優秀な医者と弱小製薬会社のMRの設定にもなれただろう」
「どうしてあなたがそこまでこだわるのか理解できません。
 後悔しないんですか?人生を台無しにして…」
「元々器用にセクロスできるタイプじゃない。これが僕の生き方だ」
「そんなの…嫌です(泣)」
「すまない…」

正直スマンかった

73 :
久し振りのシチューが美味かったので小ネタ。
昼「トリエラ、今晩は何が食べたい?」
鳥「そうですね…大分涼しくなってきましたし、キノコのシチューなんか良いですね」
昼「…あー、それじゃあ僕はアワビのクリームソースがけが――」
鳥「……夕飯の話ですよね?」
昼「む、無論そうだとも。今晩のオカズの話だよ」

74 :
保管庫管理人です。
久々にキャラクター検索を更新しましたー。

75 :
乙っす

76 :
漫画スレのぞいて凹んで帰ってきた。そろそろトリエラもラストが近いのか…
惚れた相手の腕の中でねりゃ上等と思わにゃならんのかなあ。もしくは共エンドか。
それも悪くはないんだけどさ。……誰か癒しのSS頼むorz

77 :
左手と左足が吹っ飛んでたなあ・・・

78 :
ぎゃー(泣)

79 :
脳がやられなきゃ大丈夫!

80 :
>>77
mjd?

81 :
12月に13巻発売だと来月号で鳥昼組エンドか?(泣)
そして空気を読まずに小話投下。
におい鑑定人ビーチェ。まともに文章書く余裕がないよお。
鳥「ただいまー。あれ?ビーチェ、来てたんだ」
美「クラエスに呼ばれたの」
蔵「おかえりなさい、トリエラ。ベアトリーチェに畑仕事を手伝ってもらったから、
  お礼にお茶を煎れたのよ」
鳥「そうなんだ。クラエスの煎れる紅茶はおいしいものね。私も一杯もらえない?」
蔵「どうぞ。ラズベリーとエルダーのタルトもあるわよ」
鳥「ありがとう〜」
美「……(くんくん)火薬の臭いがする」
鳥「え?ああ射撃訓練だったからね。―――そう言えば、ビーチェって時々
  今みたいにベルナルドさんのにおい嗅いでるよね」
美「時々じゃない。毎日嗅いでる」
鳥「毎日?」
美「うん」
鳥「……どんな匂いがするの?」
美「お酒とかタバコとか、汗のにおい」
鳥「ああ、昨日どれくらい飲んだかとか、シャワーを浴びる暇もなかったんだな
  とか分かるわけだ」
蔵「タバコの臭いが強くなっていれば、苛々しているか仕事が煮詰まって
  本数が増えているのかも、とも察しがつくわよね」
美「あと、時々香水のにおい」
鳥「香水?」
蔵「恋人の残り香かしらね。いつも同じ香りなの?」
美「ううん。いつも違うにおい」
鳥「……男って……」
蔵「健康な成人男性なら性的欲求を持つのは当然のことでしょう。
  手間隙かけて一人の女性を自分専属につなぎとめておくか、
  手っ取り早く職業女性に対価を支払って欲求を満たすかは個人の自由よ」
鳥「み…身もふたもない……」
蔵「あら、性欲は食欲や睡眠欲と同じく本能よ。ヒルシャーさんだって、
  意地っ張りな誰かさんを相手にいつまでも満たされない性欲を溜め込んで
  いるよりは、どこかでスッキリ発散した方が……」
鳥「ヒルシャーさんは関係ないでしょ!」

82 :
 お茶会終了後、ビーチェを部屋に送っていくトリエラ。
鳥「あ〜…その…ビーチェ、ヒルシャーさんのにおいって嗅いだことある?」
美「ううん。ない」
鳥「あっ、別に確かめてほしいって言うんじゃないんだよ! ただちょっと、
  あんな朴念仁でも、もしかして香水の匂いがしたりする事があるのかなって、
  興味本位って言うか―――ど、どうでもいいんだけどね!」
美「……?」

    数ヵ月後。

鐘「ようヒルシャー、今帰りか?」
昼「ああベルナルド。君たちはこれから仕事か?」
鐘「おう。例の陸軍将校の件で裏を取りによ」
美「……(くんかくんか)」
昼「やあベアトリーチェ。……ええと、何か臭うのかい?」
美「トリエラの匂いがします」
昼「!!!」
鐘「あ?…ってをい!ヒルシャー、まさかおまえら――」
鳥「ワインの『トリエラ』でしょう。昨日飲ませてもらったんですよ。――ね!
  ビーチェ、ワインの匂い、するでしょ!」
美「……うん」
鐘「――何だ驚かせやがって。それにしてもヒルシャー、同じ名前のワインを
  探してきて飲ませるなんざ、おまえも意外と恥ずかしい真似をするんだな」
昼「は、ははは」
鳥「(小声で)ビーチェ、前に言ってたことはもう気にしなくていいから。
  におい確認はベルナルドさんだけでいいからね!」
美「?…わかった」

83 :
>>81
トリエラもビーチェもかわゆす。
全然方向は違うがww

84 :
>>79-80
「血は止まったけど・・・生き残っても記憶が・・・ここが私のに場所か」
(マリオとヒルシャーから貰った銃を確認して)「うん、寂しくないね」



orz

85 :
俺らが落ち込んでもどうにもならんだろ。
こっちはパラレルワールドな話しかできんのだから。

86 :
まーねー。ことにこっちはエロパロスレだしw
けど愛着のあるキャラが見られなくなるかもってのは、やっぱ寂しいじゃん。
なので誰かパラレル的なナニかをぜひw
自分も書いてるけどなんかまとまらないんだよ〜。

87 :
うあああトリエラ、トリエラ('A`)

88 :
第一期生はいずれ使い潰される運命にあるんだから仕方ねーだろ。
マルコーのおっさんかて新しい義体の担当官でもやると作品の中で
話しているんだから、それを出すならまだ第二期生の義体も混ぜて
みて話を作ればいいじゃねぇか。

89 :
>>88
うpよろw

90 :
新スレ立ちました。
社会福祉公社技術部さくら板支所 第3分室
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1289669136/

91 :
「チャオ、クラエス。今日は何読んでるの?」
「催眠術の本よ。魔の7サイクルと言って一秒間に七回瞬く光を使って暗示をかけるの。
興味あるなら貸すわよ、ペトラ」
「へぇーおもしろそう。ありがと!」

「ねえねえサンドロ」
「うん?」
⊃/゚。+(ピカピカピカッ)
「あなたは3つ数えたら私にキスしたくな〜るキスしたくな〜る……
1、2、3っ」
「………」
「………?」
「………お前なぁ」
「あれ?かからなかった?!」
「いつもみたいに直球で言えばいいだろうに…まあそっちがその気なら――」
「えっやだ、そんないきなり…あっあんっああんっww」

92 :
今月号を読む度胸がないまま短い鳥昼話投下。

93 :
【指】

 行為の後、火照りを鎮め汗に濡れた身体を洗う水流は心地よい。
二人で使うにはやや狭い浴室で人工の滝の下に戯れるように身体を寄せ合う。
男の手は寝室で行われていた情事に導くための愛撫よりも穏やかに、少女の褐色の肌を湯水と共に撫でさする。
先刻まで男自身を受け入れていた体液でぬめるそこを男の指が丹念に洗い流し、
その刺激に少女はまた甘いため息を漏らす。

 寮の共同浴場で仲間と共にシャワーを浴びながら
不意に訪れた記憶の再生に少女は動揺し――欲情する。
 己の指が秘所に伸びようとするのをかろうじて押しとどめ、少女は白くけぶる湯気にまぎれて熱い息を吐いた。
しばらく男に触れられていない身体が淫らな疼きを訴える。

94 :
土ぼこりと硝煙に汚れた腕を、首元を、背すじを洗う自分の手のひらの感覚が男の大きな手の記憶に重なる。
あの時のように自分のそこがぬめりを帯びている様を自覚しつつ
何事もないように年下の少女らと談笑するその背徳感が、胸にじわりと広がった。
紅茶とケーキとぬいぐるみが並ぶテーブルの上では決して語られることのないこの密かな情動を抱えたまま、
平和な日常があと幾日続くのだろうか。
次に男の指が自分に触れるのはいつだろう。数少ない男の休日か、あるいはと隣り合わせの任務の狭間か。
不運な誰かの命を奪うための外出を、少女はいつしか心待ちにしていることに気付く。

 コートを羽織り身支度を調える男の隣で少女がたたずんでいる。
任務の内容について説明する担当官の言葉を聞く彼女は、いつものように慇懃だが無愛想に返答する。
ただ、鈍色に光る銃把を確認した男の指が革手袋の中に消えるまでの数秒。
少女の強い視線がそれを追った。
では行こう。
男の言葉に少女ははいとうなずく。
ゲートが上がり二人の人影を乗せた車が静かに滑り出すと、それはやがて古都の霧に消えていった。

<< Das Ende >>

95 :
一応ヒルシャーはトリエラの元にたどり着いんだね。
なんとか離脱できるといいなあ。

96 :
ここは雑誌の内容をいちいちレポートするスレなのか?
単行本で読みたいと考えている人間に対してはどう考えるんだ?

97 :
>>96
言っちゃ悪いが雑誌で世に出てる以上それを読まない選択をしているに過ぎない
ネタ提供とか軽い雑談程度にネタバレされるのは発売日以降は覚悟の上でスレに来てもらうしかない

98 :
保守兼ネタ振りに他の話題がないからね。
自分も単行本派だから本誌スレからの伝聞推定の感想なんだが
でも>>96氏の意見ももっともだ。次回からは気をつけるよ。申し訳ない。
ネタバレ話なんかしなくてもすむように、ぜひ楽しい話題を振ってくださいw

99 :
「ネタバレ注意」とか「今月号の話」とか注意書きをして
数行空けてからネタ書込むとかかな。>配慮
ただ単行本未収録ネタ全面禁止にはしなくてもいいんじゃないかと思うんだ。
そうなると未収録ネタSSを書いてくれた職人さんが投下できなくなるから。
もちろんその場合、投下前にネタバレありの注意書きとNGワード設定は必須で。

ところで二次創作で媚薬ネタと記憶喪失ネタは王道だと思うんだが
ガンスリじゃ意外とないよね?いや義体だとシャレにならんが担当官なら…

100 :
>>99
担当官と作戦部の人間とか後は担当官とオリジナルキャラとの絡みで媚薬ネタというのは
アリかもしれないね。

101 :
エルザ「ラウーロさん、飲み物です!」
ラウーロ「おう」
エルザ「(wktk)」
ラウーロ「・・・・・・・・エルザ」
エルザ「は、はい!(ktkr」
ラウーロ「お前はホテルで待機してろ。俺は女買ってくる」
エルザ「ええっっ?!待ってくださいラウーロさん、ラウーロさんっ・・・・・・・・・・・・・コロス」

102 :
>>100
フェッロがジョゼさんに盛るとか?
クラエス特製のアヤシイ媚薬茶を各担当官に一服つ旦

103 :
リコ 「ジャンさん、クラエスのお茶です」
ジャン「ふん。(ゴクリ)………………リコ」
リコ 「はい」
ジャン「さっさと服を脱げ」
リコ 「はい、ジャンさん♪」

104 :
当のクラエス自身は、何かと持て余していそうだな。いろいろと

105 :
ビーチェ「ベルナルドさん、クラエスのお茶です」
ベルナルド「おう、気が利くな。(ゴグゴクゴク)」
      むわ〜んξ
ベルナルドの体臭<ふぇろもん>が10あがった
ビーチェはたおれた

106 :
クラエスは相手がいてもいなくても大変そうだなあ。
義体だったら媚薬ネタというより条件付けの副作用で発情とか…
そういうネタってなかったっけ?

107 :
あの大量の蔵書の中には、やっぱえっちぃ本も隠されてたりするんだろうか

108 :
トリエラ「クラエスってばまた書庫から新しい本を持ち込んだのか。最近は何読んでるんだろ。
     えーと何なに?『ボルジア家 その陰謀と淫楽』『性風俗のイタリア史』『男と女のジョーク集』……」

109 :
>茶
サンペト組はサンドロの反応が見当つかんのだよなー。
ペトラ 「サンドロ、クラエスからの差し入れですよー⊃旦」
サンドロ「うん?」
ペトラ 「(にこにこにこ)」
サンドロ「ふーん……(カップを手にして)―――おい、ペトラ」
ペトラ 「はい?――むぐ?!ごくん(口移しで飲まされた)〜っっサンドロ!!」
サンドロ「俺をハメようなんて10年早いんだよ」
ペトラ 「う〜〜(上目遣いうるうる)」
サンドロ「…おいその目つきはどうにかしろ。ムラムラするじゃねぇか」
結果的に効果ありか

110 :
ついでに鳥昼組。
鳥「媚薬って…クスリはヤバイでしょクスリは」
蔵「化学合成された薬剤じゃないわ。天然由来成分を抽出したものだから大丈夫よ。
  栽培から収穫、調合まで一括管理しているし」
鳥「あなた畑でナニ栽培してるのよ。てか天然物だから安全とは限らないでしょ。
  大体、義体は担当官に危害を加えるようなことは条件付けでさ…」
蔵「体に溜まったモノを体外に排出させるための、言わばデトックスよ。
  むしろ担当官の健康のために役立つでしょ」
鳥「う、う〜ん……」

鳥「あー、えーと…ヒルシャーさん、お茶にしませんか」
昼「ああ、ありがとうトリエラ。わざわざ持ってきたのかい?」
鳥「ええまあ…クラエスからの差し入れで……
  (べ、別に期待してるわけじゃないわよっ一応クラエスの顔を立てて…)」
昼「そうか、それじゃあいただこう(ゴクゴク)」
鳥「……(ドキドキ)」
昼「……………トリエラ」
鳥「あ、はい!」
昼「君は先に寝なさい 僕は別に一部屋とって寝るから」
鳥「はあ?どうしてですか?」
昼「このまま君と一緒にいると我慢ができなくなりそうで……いやその
  つまりオトナの事情と言うか……」
鳥「いいからさっさと押し倒しなさいよこの甲斐性無し!」

結局トリエラが押し倒しそうな気がする

111 :
クリスマスは義体にミニスカサンタ娘を希望

112 :
゚*・。*゚ Buon Natale! ゚*。・*゚
保管庫に季節もののSSの特集ページを作ってみました。
他にも見落としている作品がありましたらぜひ教えてください。
よろしくお願いいたします。

113 :
Buon Natale!
保管庫作業おつです。
ちょいエロのナタレネタを書こうとして、イタリアのクリスマスには
サンタクロースの出番はないと知って挫折しますた。
ミニスカじゃないけど、義体サンタ娘の小ネタ投下。

114 :
あ、あげちゃったよ。すまん。

Buon Natale
公益法人社会福祉公社−障害者支援のための厚生省委託事業を表向きとするこの組織の実態は、
障害者に機械の身体を与え、薬による洗脳を施すことで、裏の仕事を行わせる諜報機関であった。
「兄さん……本当に子供じゃなきやいけないのか?」
「『公社』の技術者はそう言っている」
「だが、サンタなんて裏の仕事をこんな幼い少女に……」
「そうだ、サンタといえば体の大きな白いひげの老人を誰もが思い浮かべるだろう。
 あどけない少女であれば、『良い子』を油断させ、やすやすとプレゼントを届けることが可能だ」
「……」
「迷っている暇はないぞ、ジョゼ」

115 :
サンタとなる少女には常に行動を共にする担当官がつくことになっており、
彼らはまとめて「フラテッロ」と呼ばれる。
サンタの指導をする担当官は、侵入先の『良い子』の家を調査するとともに
プレゼントの用意も請け負っていた。
担当官が用意したプレゼントでいっぱいの大きな袋をかかえて、サンタ達は
クリスマスイブに『良い子』のもとを訪れる。
「いつも何をプレゼントしていいか、わからなくてな……」
「クリスマスにはいつも通りくまのぬいぐるみを用意してください」
「それでは去年までと全く同じだが」
「その、『良い子』達はこれまでもらったくまに七人の小人の名前をつけているかもしれませんよ」
「ヘンリエッタ。どうして暴れた?」
「あの……ジョゼさんが選んだプレゼントに文句を言う『良い子』は許せなくて……」
「『悪い子』と確認するまで動くなと言っただろう」
「でも!あの子『ちぇー、何だよ、このだっせー万華鏡!』なんて言うから!」
「向こうで『良い子』に会ったのか?」
「いえっ」
「もし仕事中に『良い子』に姿を見られたら……必ずせ」
「はい」

116 :
少女たちは、「サンタ」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、危険すら顧みられることなく
プレゼントを良い子に届ける運命を背負わされた。
「ねえ、トリエラ。サンタのところにも、サンタって来るのかな?」
「うーん、どうかな。私達が『サンタ』だからね」
「ヘンリエッタはサンタに来てほしいんだね」
「リコは来てほしくないの?」
「うん。必要なものはジャンさんが買ってくれるし、私はこうして自由に動く手足で
サンタになれたら十分幸せだよ?」
「わ、私だってジョゼさんといっしょにいられたらサンタなんて別に!」
――― 少女に与えられたのは、大きな袋と小さな幸せ。
「残すプレゼントもあと一つですね。この最後のくまを届けたら任務完了です」
「いや、君の仕事はこれで終わりだ。袋をよこしなさい」
「でももう一つ残ってますよ?早く『良い子』のところに行かないと」
「『良い子』はここにいるさ」
「え?」
「『サンタ』にもサンタは必要だろう?」
「わ、私は良い子じゃ…」
「Buon Natale」
「…Buon Natale」
END
ぐだぐだでエロなしですみません。今夜なら許されるかと。

117 :
GJサンタ娘かわゆすww
こっちはさくら板と違ってあげちゃっても問題ないので気にしないで平気だよ。

118 :
ふと気になったんだが『悪い子』はられちゃうって…ナマハgゲフンゲフン
あっちもこっちもサンタさんが降臨したので、ナタレSS追加してきましたよー。

119 :
そういや、ドイツのサンタクロースは双子で、
黒サンタの方は悪い子にとんでもないおしおきをするって前に聞いたな。

120 :
黒サンタwwとんでもないお仕置きの中身が気になります。
ヴルストに靴下かぶせて「ほぉらプレゼントだよ〜〜」
てなエロサンタの話があったなあ

121 :
黒サンタぐぐってみた。
良い子・悪い子リストの提出期限は12月20日だってさ。
ttp://yaplog.jp/santa/archive/125

122 :
トリヒル組・黒サンタ(Knecht Ruprecht)ネタで思わず書いちゃった。
ナタレには一足遅くなったけど、投下します。

123 :
今年もまた、去年と同じようにナタレを迎えられた。
ただそのことに感謝したい。
私の体はまだ自由に動くし、傍らにはヒルシャーさんがいて、彼と過ごした日々の記憶も失ってはいない。
それで十分だと思うべきだろう。
勿論、何もかも去年と同じだとは言わない。
任務で公社を離れているのは同じだがここはナポリじゃないし、パネットーネの味はさらに薄くなったような気がする。
そして何より、私は彼への想いをはっきりと自覚している。
でも、それ以外は同じ。
彼の用意したクリスマス菓子を食べて、少しばかりのワインを飲んで。
どこかぎくしゃくとしながら、他愛もない話を私たちは続ける。
こんな日が永遠に続くようなふりをして。
ああ、そうだ。そして彼はきっとまた、くまのぬいぐるみを贈ってくれるのだろう。
だがそれは違った。いつも贈られるような大きな包みは部屋のどこにも見当たらなかった。
彼もまたプレゼントのことを口にしようとはしない。
「ヒルシャーさん、あの…」
「ん?」
「い、いえ、何でもありません」
私は今、何を言おうとしたんだろう。ナタレの贈り物の催促?
ばかばかしい、小さな子供でもあるまいし。
しかし何も言わなくても、私の言わんとしたことに彼は気付いたらしい。
「その…トリエラ、実はその、今年はだな…」
明らかに狼狽した様子の彼を、これ以上困らせたくはなかった。
「ヒルシャーさん!私、少し飲みすぎたようなのでもう寝ますね!」
逃げるようにその場を離れて、ベッドにもぐりこむ。
何だろうこの感情は。別にくまのぬいぐるみがどうしても欲しかったわけじゃない。
彼がここしばらく、恐ろしく多忙な日々を過ごしていたのも知っている。
きっとナタレの贈り物を買う暇もないまま、今日になってしまったのだろう。
わかっている。だけど……

124 :

「…トリエラ」
頭の上から声がする。どれほど時間が経ったのだろう。
あわてて涙をぬぐって起き上がり…私は呆気にとられた。
「Buon Natale」
「どうしたんですか、その格好…」
目の前には、赤い上着と帽子を身に付けた白い髭の男が立っていた。
「…聖ニコラウスだよ。ドイツのナタレでは、彼が良い子に贈り物をすることになっている」
「だ、だからって、何でヒルシャーさんがそんな恰好を…」
もう我慢ができなかった。私はとうとう吹き出すと、涙が出るほど笑った。
「君をドイツにつれていくことはできそうもないから、ほんの少しドイツ風のナタレにしてみたんだが…
 そんなに笑われるとは思わなかった」
「だって…」
顔を赤らめながら聖ニコラウスは大きな袋から取り出した贈り物を差し出した。
「さあ、良い子にプレゼントだ」
「ありがとうございます。でも、私は『良い子』じゃないから…
 聖ニコラウスじゃなくて、いつものようにヒルシャーさんからのプレゼントで十分ですよ」
「君は良い子だよ」
「こんなに人をしても?」
「君のせいじゃない」
「良い子じゃなくてもいいんです。私は今のままで…」
あなたと共に歩めるならば。

125 :
しばらく互いに無言で見つめあう。やがて聖ニコラウスは目をそらして言葉を続けた。
「トリエラ、知っているかい?
 ドイツの伝承ではね、良い子のところにはニコラウスが来るんだけれど、悪い子のところにはクネヒトループレヒトが来ると言われているんだ」
「クネヒトループレヒト…?」
「ニコラウスのつれている従者さ。
 悪い子のところには、お菓子やおもちゃじゃなくて、彼が石炭や石ころをプレゼントする」
「石炭? ふふ、あんまりありがたくないですね」
「さらに悪い子のところには豚の臓物をプレゼントする」
「ぞ、臓物って…それはひどいですね」
「ところがもっとひどい話があるんだ。
 さらにどうしようもない悪い子はね、クネヒトループレヒトが大きな袋に入れて連れ去ってしまうんだよ」
そう言いながら、白い髭を外した彼は、見たことのない表情を浮かべていた。
何だろう、まるで知らない男の人と話をしているみたいだ。
いつものヒルシャーさんじゃない。勿論、聖ニコラウスでもない。
もしかして今目の前にいるのは、クネヒトループレヒトなのかもしれない。血で染まった私にはぴったりだ。
「…連れ去られた子供はどうなるんですか」
「知りたいかい?」
「はい…」
「じゃあ、おいで」
空っぽの袋をもった男は、そっと私に手を差し伸べる。
ふらふらとその手を取ると、次の瞬間強く抱きすくめられた。
「…悪い子だ」
耳元でささやかれて、体の力が抜ける。どうしよう、体が熱い。
そのまま抱きかかえられて、彼のベッドに運ばれる。
赤い帽子も上着もとった彼に、もう聖ニコラウスの面影はなかった。
「トリエラ、今なら『良い子』に戻れるぞ」
「いいんです、良い子じゃなくて……あなたと、いっしょなら」
その言葉が終わるか終わらぬうちに唇をふさがれた。
体中に与えられる、感じたことのない甘い刺激。
これはクネヒトループレヒトに見せられた夢なのかもしれない。
だってヒルシャーさんがこんなことをするわけないもの…。

126 :


目が覚めると、私は自分のベッドで新しいくまを抱いて眠っていた。
「ゆ、夢…だよね。夢なんて覚えてたことないけど…」
できるだけ「そのこと」を考えないようにして、彼に声をかける。
「おはようございます、ヒルシャーさん」
「お、おはよう、トリエラ」
気まずそうに彼は言った。
「その…トリエラ、昨夜のことだが、一つだけ君に謝りたいんだ」
「昨夜のこと?」
「嘘をついた」
「は?」
「ドイツの伝承のクネヒトループレヒトは、さらった子供にあんなことはしない」
「はあ?」
どうやら、このニコラウス様は、私を抱いたことではなく、ドイツのナタレについて誤った知識を与えたことを気に病んでいるらしい。
「ヒ、ヒルシャーさん、あなたって…本当にもう…」
今度こそ笑い転げる私を、おろおろと見ている彼。
クネヒトループレヒトがどこかでにやりと笑ったような気がした。

FIN

おそまつでした。
ネット上で拾ったネタのつぎはぎで書いてるんで、
ドイツのクリスマスに詳しい方はどうかおめこぼしを!

127 :
超GJwwリアルタイム投下にめぐりあえるとは何たる幸運ww
もちろん速攻保管しましたともさw

128 :
エロパロスレなのに寸止めエロに慣れてきてしまった自分がいる

129 :
黒サンタ書いた者だが、保管ありがとう!
そして、ぬるくてすまなんだ。
そろそろ誰か、がっつりエロ書いてくれるといいな。

130 :
あけおめことよろw
うさぎ年
 ジョゼ「やあトリエラ。君、GISではこうさぎって呼ばれていたんだって?」
トリエラ「え? ええまあ…(ヒルシャーさん、そんなこと言いふらしてるのかしら…
     恥ずかしいなあ、もう)」
 ジョゼ「それじゃあ新年にはこれを着てヒルシャーの所へ行ってやるといい」
トリエラ「は?」
 ジョゼ「来年は東洋の国では兎の年なんだそうだ。それにちなんだ衣装だよ。
     僕もヘンリエッタに用意したんだ。きっと彼も喜んでくれると思うよ」
トリエラ「はあ……」

    (コンコン)
トリエラ「……ヒルシャーさん」
ヒルシャ「トリエラ?どうしたんだ、フード付のコートなんか着て」
トリエラ「こんな格好で廊下を歩けるわけがないでしょう」
ヒルシャ「こんな格好って……。!?ト、トリエラ、そのバニーガール姿はっ!!」
トリエラ「あなたの趣味なんですか、これは。一応着てはきましたけど、
     こんな胸のない身体には似合わないんじゃないですか!///」
ヒルシャ「い、いや!そのなさそうでありそうな胸元はなんとも……」
トリエラ「『ありそう』って結局『なかった』って意味ですか!?」
ヒルシャ「ちょっ、待て違……っ!」
    (どすんばたん………。。。…いちゃいちゃいちゃ)

ジョゼ「ヘンリエッタは何を着ても似合うね〜(でれでれ)」
エッタ「ありがとうございますジョゼさん///(いちゃいちゃ)」

131 :
あけおめ。
このスレのジョゼはヘンタイだが、エッタに優しいから好きだ。
あと、ヒルシャに無駄に親切?なところも好きだ。
二組とも好きなだけいちゃいちゃすればいいw

132 :
うっかり踏んだ洋物があまりにアホだったのでヘンニナッタとジョゼ山のバカエロ話にしてみた

試験監督の役得
 義体は任務に必要な戦闘訓練の他に、一般教養の講義を受ける。その日の午後、
ジョゼは自分の担当する義体の試験を監督することになっていた。義体の座学講義は
試験も含めてヒルシャーが担当しているのだが、今日はトリエラ・ヒルシャー組は任務で
不在である。
 しかし訓練などと違って、試験の監督はヘンリエッタが問題を解いている間に
自分の書類仕事ができる。彼女の対面に座ったジョゼはアラームをかけた携帯電話を
机の上に置き、PCを開いて報告書を打ち始めた。
部屋には備え付けの時計が刻む秒針の音に、キーボードを叩く音、筆記用具が紙の上を滑る音、
それに時折ヘンリエッタが身じろぎする音が聞こえるばかりだ。
 自分の仕事に没頭していたジョゼだったが、一区切りしたところでちらりとヘンリエッタの様子を
見やった。うつむき加減の亜麻色の髪が見え、そのままジョゼはまたPC画面に視線を戻す。
 だが、何か違和感を感じる。
ヘンリエッタの首の角度は答案用紙よりも下を覗き込んでいるようだった。ペンを持った右手は
机の上にあったが、左手はどこにあっただろうか。
 違和感の原因を確かめるべく、ジョゼは立ち上がり向かい側にいる少女の傍らへ回り込んだ。

133 :
「……ヘンリエッタ、何をしているんだ」
 少女の左手は机の下にあった。きゃしゃな指先には紙片が挟まれ、なぜかまくれ上がった
赤いタータンチェックのスカートからのぞく、白い腿が目にまぶしい。義体はおずおずと担当官の
質問に答える。
「テストの…答えを書いています」
「左手に何を持っているんだい」
「メモ用紙です」
「……何だって?」
「ジョゼさんが以前、『メモを作って覚えるんだ』とおっしゃっていたので……」
 をいをい、そこでその言葉を引き合いに出すか。ジョゼは頭痛薬の必要性を強烈に感じながら
少女と会話する努力を続ける。
「…確かに覚える時にはそうしなさいと言ったけどね。試験の時にメモを見るのは、カンニングだよ。
どうしてそんなことをしたんだ」
「あの…せっかくジョゼさんが二人っきりの教室で試験をしてくださるのに…答えられなかったら
がっかりされるんじゃないかと思って……」
 むしろ不正行為の方ががっかりさせることになると考えてくれなかったのだろうか。
嗚呼これでまた報告書と言う名の始末書が一枚増える。げんなりしながら努めて優しく
ジョゼは義体に注意を促す。
「覚え切れていなかった分はまた勉強すればいいんだよ。別に一般教養の座学は覚えていなくても
仕事に支障があるわけじゃないからね。―――それにしても、一体どこにそのメモ用紙を隠して
いたんだい?確かそのスカートにはポケットがなかったと思ったけど」
 義体の衣服を選ぶ際に、仕事道具をどうやって目立たないように携帯するかは重要なポイントである。
機能性よりデザイン優先でヘンリエッタの服を選ぶジョゼは、技術部員のイヤミと兄の小言もあって
彼女の衣服の構造を一通り把握していた。今日の彼女の衣服はブラウスも含めて収納場所はまったく
なかったはずなのだが、ソックスの縁にでも仕込んでいたのだろうか。

134 :
 しかし彼女の発想はジョゼの斜め上を行くものだった。なぜか頬をピンク色に染めたヘンリエッタは
もじもじしながら上目遣いでジョゼの質問に答えた。
「あの…その…下着の中に……」
「!」
 その発想はなかった。
が。どこぞのAVのようなシチュエーションに、ジョゼのスイッチはあっさりと違う回路へ切り替わる。
打って変わったさわやかな笑顔を浮かべジョゼは『妹』に言った。
「――そう、それじゃあ隠していたメモを見せなさい、ヘンリエッタ」
「はい」
 恥じらいながらもヘンリエッタは素直にチェックのスカートをウェストのあたりまで大きく持ち上げた。
少女の白い太ももと清楚な白い綿の下着の境目からは、色とりどりの付箋の端が
引っ張り出しやすいように顔をのぞかせている。
「そんなところにメモを仕込んでいたのかい。いけない子だね」
 言いながらジョゼは手を伸ばし、並んだ付箋に下着の上からつつ…と指を滑らせ一枚を抜き取る。
「あんっ」
 かわいらしい悶え声を上げるヘンリエッタ。こちらもとっくにピンク回路はON状態だ。
「『BC450、十二表法の成立』」
 わざとらしくメモを読み上げ、ぽいと投げ捨てるジョゼ。様式美である。
「これは身体検査をして全てのメモを取り出してからでないと、試験の続きはできないね。
ヘンリエッタ、机に手を着いてお尻をこちらへ出しなさい」
「はい、ジョゼさん。……あ、あん」
 ぷるんと突き出した少女の尻をなでまわしながら、ジョゼはクロッチの辺りからメモ用紙を
一枚一枚抜き取っていく。
「あ、ん……」
「ヘンリエッタ、もっと脚を開きなさい」
「はい、ジョゼさん…ああんっ」
「ふむ、このままでは全部のメモは取れないな。これは下着を脱がせるしかないね」
「ああジョゼさん…恥ずかしいです……」

135 :
 机に両手を着いたヘンリエッタはうっとりした表情で後ろのジョゼを見上げる。
「だめだよ、これは身体検査なんだからね」
 建前を優しく口にしながら白い下着を脱がせれば、ばらばらと小さな紙片が散らばり落ちる。
「こんなにたくさんメモを入れて…どこか別のところへ入ってしまったら大変だろう。大事なところに
メモ用紙が入ってしまっていないか、僕が確かめてあげよう」
 親切ごかして言いながら、ジョゼはすでにトロトロになったヘンリエッタの割れ目に指を差し入れた。
いやらしい音を立てて彼女の内側をねちこく探り回せば、途端に甘い声と蜜があふれ出す。
「ああんっ、ジョゼさぁん」
「ううん、やっぱり指だけじゃ一番奥までは分からないかな」
「はぁはぁ……ジョゼさん、どうすれば奥までメモ用紙が入っていないか分かりますかぁ……?」
「そうだな、ヘンリエッタが怪我しないように表面は滑らかで、適度な硬さがある長い棒があれば…
ああ、僕のペニスならちょうどいいかもしれないね」
 白々しいジョゼの言葉にヘンリエッタは期待に満ちたまなざしを向け舌足らずな口調でおねだりをする。 
「ジョゼさん、お願いしますぅ…私の大事なところに何も入っていないか調べてくださぁい…」
「ふふ、仕方がないな、ヘンリエッタは」
 下心満点の微笑が好青年風に見えるのは優男の特権である。ベルトを外し前を開けると
心得たヘンリエッタが担当官の前にひざまずき、上気した顔で嬉しそうにジョゼのものにしゃぶりついた。
発情状態でしゃべる口調は舌足らずになっていても、こちらに使う舌の動きはむしろ巧みになっていて、
ヘンリエッタはあっという間にジョゼのものを必要な硬度まで育て上げる。
「……ああ、もういいよヘンリエッタ。さあ、また机に手を着いて」
「はぁい」
 立ち上がった少女は言われたとおり机に手を着き、かわいらしくお尻をジョゼの前に突き出した。
「よし、それじゃ中を調べてあげるからね」
「はぁいお願いしま…あぁんっ!ああ、ジョゼさんが…ジョゼさんが中にぃ…はあぁんっ!」
 白くすべらかな丘の間でてらてらと濡れる赤い谷間にジョゼは遠慮なくそれを差し込み、ぐいぐいと
抽送を開始した。意外と性急な優男の攻めをヘンリエッタの身体は苦もなく受け入れ快感に転化する。

136 :
「ああっ、あんっ、あっ、イイ…気持ち、いい…ですぅ……!」
「そう、そんなに気持ち良いのかい?素直でいやらしい子だね、君は」
 言いながら子供の身体には不似合いな熟れた秘壷にジョゼは自分のものを一気に根元まで埋める。
「あうぅんっ!」
「ああ…奥まで入ったね。さあ、中を全部じっくり調べてあげよう」
 先端で最奥をぐるりと円を描くように刺激して少女の身体の深さを確認したジョゼは、再びリズミカルに
ピストン運動を繰り返し、ヘンリエッタの嬌声が上がる。
「あふぅん……ああっ!ジョゼさんにぃ、中が、いっぱい、こすられてますぅ――あぁんイイ、いいっ!」
 あえぎ声と少女の白い臀部にジョゼが腰を打ち付ける音に卑猥な水音が入り混じり、先刻まで
聞こえていた時計の秒針の音など聴覚を強化されたヘンリエッタにもまったく聞こえない。
「あんっ!あふっ!ジョゼさ――あぁ!そこぉ、すごい、すごいですぅっ!」
 快感から踵が浮き立ち爪先立ちになった少女の靴の先が、散乱する紙片を踏みつけにじり、
がたがたと机を小刻みに鳴らしながら亜麻色の髪が揺れて、赤いカチューシャがかつんと床に落ちる。
「あぁんっ、ジョゼさん、ジョゼさぁんっ!」
「ッ、ヘンリエッタ、出すぞっ」
「は、はいぃっ…あああぁぁぁんっ!!」
 ジョゼのものが勢い良く中に注がれ、ヘンリエッタはひときわ気持ちよさそうに声を上げた。
「ふう……」
 ジョゼの身体が離れると、少女は教えられた通り担当官の足元にすりよってジョゼのものを咥え、
粘液をきれいに舐め取った。子犬をなでるようにヘンリエッタの頭をなでながら、優男は極上の笑顔で
彼女に調査結果を告げる。
「大丈夫、大事なところにはメモ用紙は紛れ込んでいなかったよ。良かったね、ヘンリエッタ」
「はい…ありがとうございます、ジョゼさん」
 亜麻色の髪をなでられて、少女はとろりとした表情のまま担当官に礼を言った。

 ちなみに大幅に時間を延長したヘンリエッタの試験は、後日ジョゼに満点をもらえたそうである。

137 :
勢いで書いたらナイチチ可愛がるのを忘れてた。脳内補完ヨロシク
ジョゼッタはバカップルなのが好きだなあ
ついでにアホ小ネタ。若者よ若い内に楽しめ
鳥「おかえりヘンリエッタ。試験はどうだった?」
辺「うん。ジョゼさんが色々チェックしてくださったの」
鳥「ふーん、良かったじゃない。
  …あれ?ヘンリエッタ、あなた何だかイカ臭いよ」
辺「え?本当?」
鳥「よし、今日からヘンリエッタをイカ娘と呼ぶ」

138 :
エロパロ保管庫内にコミック派の雑談スレッドを立ててみたよ
◆◆ コミック派のための雑談スレ ◆◆
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/2365/l50

139 :
>コミック派の雑談スレ
補足。このスレを積極的にネタバレ解禁にしようと言うつもりはないんだ。
ただネタバレ禁止の場もひとつくらいあると安心かなと思ったので、
需要があるかどうか分からないけれど立ててみたよ。

140 :
乙です

141 :
前作友人にジョゼさんがオニだと言われて凹む。ラブラブのつもりだったんだけどなあorz
気をとりなおして鬼は外。福よこい。
エッタ「ジョゼさんそれは何ですか?」
ジョゼ「これはコンパスだよ。ああヘンリエッタ、ベッドをこの方向に向けてくれるかい」
エッタ「はいw(そぉい!)――できました。でもどうして急にお部屋の模様替えをなさったんですか?」
ジョゼ「今年の恵方は南南東だからだよ。さあ僕の恵方巻きを食べさせてあげよう」
エッタ「ああんジョゼさんww」

142 :
>>141
いいね
こんなバカラブな人生をおくりたいもんだ

143 :
ぎぶみーちょこれーと

144 :
わたしが嫌いなのは、あなたのような身勝手な要求する人なのっ


・・・でも、今回は見逃してあげる

145 :
 吐く息も白い2月の始め。
仕事を終えたトリエラ・ヒルシャー組は北部のとある街を歩いていた。
任務の緊張が解けて周囲を見渡せば街中は愛の記念日バレンタイン一色である。
「そういえばバレンタインデーに贈り物をしたり食事に連れて行ってやったことはなかったな」
 担当官の言葉に、そんな日に食事に出かけたりすればロリコン宣言するようなものですよと
口に出さずにトリエラは突っ込む。
ここイタリアではバレンタインデー当日のリストランテに男女の二人連れがいれば
もれなくカップルと見なされる。まして贈り物をした上にホテルなどに連れ込もうなら
うっかりすると未成年に対する淫行罪で通報されかねない。
 担当官の車に乗り込みながらトリエラは微妙に話題をそらして応える。
「この前クラエスから聞いたんですが、東洋の国では逆に女性から男性にチョコレートを贈って
愛の告白をする日らしいですね」
「そうなのか?」
「チョコレート会社の陰謀だとか言っていた気がしますけど」
「陰謀史観の本でも読んでいたのか、クラエスは。しかしチョコレートと言うのは意味深だな。
カカオの原産地では花嫁がチョコレートの液体で沐浴するそうだが」
 担当官が口にした内容はトリエラも知っていた――と言うかクラエスに聞かされていた。
カカオには興奮作用のある成分が含まれており、恥じらう処女を新床で乱れさせるためだとか
なんとか。
「まあ、夢見る乙女ヘンリエッタなんかは好きなことを言ってますよ。チョコレートじゃなくて
裸リボンで『私を食べて下さい』なんてベタな手で迫ってみようとか……」
 大体そんな手で喜ぶ男がいるんですかねと続けようとしたトリエラの言葉を
ヒルシャーの台詞が遮る。
「それはいいな」
「……は?」
「君の褐色の肌ならミルクチョコレートのようでぴったりじゃないか。
――うん、よし、今夜はそれでいこう」
 喜ぶ男が、ここにいたか。
 トリエラは軽い頭痛を覚える。
 すぐさま手近な雑貨店に車を寄せ、嬉々として買い物に行くヒルシャー。
程なく戻った男に手にはファンシーな紙袋がある。
ここでバレンタインデー当日の楽しみにとっておこうなどとは考えないのが
このドイツ人の朴念仁たるゆえんである。
思い勃ったが吉日。
方針を決めたら疾風怒濤。
こうなってしまうとトリエラに彼を止める手だてはない。
 はああああああ。
盛大なため息をひとつ。
今夜は一体どんな目に遭わされるのやら。
優柔不断なヘタレ男だとばかり思っていたのに、一度寝たら態度豹変しやがって。
トリエラはいささかうらみがましい視線で車のサンバイザーをにらむ。
 一般的に言っても、ドイツ人は親しくなるまで時間がかかるが、一度垣根を
越えてしまうと際限なくフレンドリーになるらしい。
公私の区別をはっきりとつける国民性故らしいが、それにしたって別人ではないか。
 いや、別に昔の方が良かったと言っている訳ではない。
お互いにしかめっ面と慇懃無礼な言葉の応酬ばかりだったあの頃に比べ、
日々愛されている実感の持てる今は本当に幸せなのだ。
――ただちょっと、恥ずかしい思いをさせられる事が多くなっただけのことで。
 そんな少女のフクザツな気持ちをよそに、男の方はと言えば大変機嫌良さそうに
ハンドルを握っている。


……なんて話を書こうと思っていたがどうやら間に合いそうにない。
ホワイトデーの頃にうpしてたら笑ってやってくれorz

146 :
 / ・ω・ヽ お待ちいたします

147 :
絶倫編を…

148 :


149 :
サーバ移転したんだね

150 :
ごめんあげちゃった

151 :
義体って担当官が自然災害にあっても対処できるのだろうか?
担当官は生身の人間だから落下物が当たっただけで良くて
負傷、運が悪ければ即(阪神淡路はこれが多かった)だし。

152 :
>>151
無理だな
クラエスのエピソードを思い出せ
担当が「事故」したと告げられただけで精神が麻痺したんだぞ

153 :
迷わず拳銃引き抜いて目を撃ち抜きそうだ

154 :
負傷なら全霊を上げて救けようとするだろうけど
亡なら機能停止かね?

155 :
津波が来て、男女逆転のお姫様だっこで担当官抱えたロリッ子が猛ダッシュ

156 :
>>155
(想像中)



シュールだ・・・

157 :
事故を告げないでどの程度持つのだろうか。

158 :
>>156
どうも鳥昼のコンビしか思い浮かばんなw
いや、サンドロとペトラも思い浮かんだぞ

159 :
イタリアもなんだかんだで地震多いしな。
津波が起こりにくいという点ではまだマシだが。
担当官が崩落に巻き込まれて義体に助けを呼びに行けと言ったら
その場所を離れるんだろうか。
基本このパターンだと担当官が気丈にも負傷していることを義体に
伝えない事も考えられるけれど長いこと付き合っている義体だと
何かしら勘付くのかな。

160 :
>>158
昼がそこまでして助かろうとするかじゃねぇの?
寿命の事もあるしあの二人だと手に手を取って一緒にぬかもしれんじゃないか。

161 :
エッタアアアアァァァ!(号泣

162 :
>>161
>>99
ネタバレ(・A・)イクナイ!!

163 :
まあ今月末には新刊出るはずだから

164 :
検事がらみの鳥昼でぐだぐだと鬱エロ話。書き終わんないんだけどとりあえず前半投下。
[不実な正直者](昼×検事)
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a1%d6%c9%d4%bc%c2%a4%ca%c0%b5%c4%be%bc%d4%a1%d7
[純真な罪人](鳥×昼)
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a1%d6%bd%e3%bf%bf%a4%ca%ba%e1%bf%cd%a1%d7
のシリーズのラストになります。…で。ごめん、暗い。そもそも浮気話の後始末だし。
挙句ヒルシャが逆ギレかました上にご奉仕強要とかさらしよる。……おーい。
浮気はNGな方、鬱展開が苦手な方はご注意を。どこをどう間違ったんだかなあ。

165 :
[誠実な裏切り者]

『どうしてあなたがそこまでこだわるのか理解できません』
 彼女の疑問は当然だ。
 自分の想いは、本来抱いてはならない感情なのだから。
「それがラシェル・ベローの願いだからだ」
 男は少女に答える。
 自分に許される動機は、それだけだ。
 殉職した同僚に託された命。
 彼女は保護されるべき存在で。
 決して、自分の欲望の対象としてはならないのだから。
『人機械になることがですか?』
 少女は自嘲するように言う。
 公社によって戦闘用の義体に改造された少女。
 この子にとって生きることは苦痛でしかないのかもしれない。
 それでも。
「君はラシェルの善意を体現している。それを少しでも永らえるのが僕の使命だ」
 そう――できるだけ長く。
 後、どれくらいなのだろう。彼女に残された時間は。
 後どれくらいなのだろう。自分が彼女と共にいられる時間は。
「ラシェルはいまわの際に詫びた。エゴのために命を救って、結果苦しめることになるかもと……」
 違う。彼女を苦しめているのはあの人のエゴではない。
 彼女を望まぬ生に縛り付けているのは、自分のエゴだ。
「その責めは僕が負おう」
 それは当然、自分が負うべきものなのだ。
 少女に責められるべきなのは、彼女の人生を公社に縛り付けた自分なのだから。
 少女の苦しみを知って尚、一分一秒でも長く彼女を手元に引き止めておこうとしているのは、自分なのだから。
「どうかあの人を恨まないで…」
 それなのに、まだ聞こえのいい言葉で少女の命を救ってくれた女性に責任をなすりつけようとする。
そんな卑怯な言葉を封じるように、強い目眩が男を襲った。
『―――私が生きている限り…あなたは過去に呪縛され続ける……』
 そう呟く少女の手のひらはきつく握り締められ、ぽつり、ぽつりと水滴が落ちる。
『そんなのは嫌です……!』
 少女が泣いている。
 違う。彼女が自身を責める理由など、何一つないのに。 
「…すまない……」
 かけるべき言葉はどれ一つとして形にならず、男の意識は暗い眠りに引き込まれていった。


166 :

 誰かが自分の名前を呼んでいる。
聞きなれた声。そんなはずはない。声の主は自分をその名で呼ぶことはない。 
身体の一部が熱を帯びている。少し苦しげな熱い吐息が肌にかかる。
熱を持った一点を熱く濡れた感触が絡みつき蠢動を繰り返す。
“ Viktor ... Viktor ......”
誰かが自分の名前を呼んでいる。
聞きなれた声が、聞いた事のない切なげな声で。
朦朧とした意識の中、男は開かない瞳を無理やり凝らす。
かすかに視界に入った、褐色の肌と金の髪。
  そんなはずはない。
  これは夢だ。
  薄汚れた願望が見せるいつもの淫らな夢だ。 
  そんなはずはない。
  彼女が自分を求めるはずがない。
重いまぶたはそれ以上開かず、目の前の光景を確認することはできない。
重い腕はソファーから持ち上がらず、体の上の熱を確かめることもできない。
  これは夢だ。自分に都合の良いただの夢だ。 
“... Viktor ..... Ich liebe dich,Viktor......”
何より聞きたかった言葉。決して聞けないはずの言葉。
自分が教えた自分の国の言葉で、幻聴が聞こえる。
霧がかかった思考に反して身体の熱は昂ぶっていく。
  これは夢だ。
集束された熱が解放される。
身体に引きずられてわずかに浮かび上がった男の思考は、
体幹の弛緩と共に再び闇の中に沈んだ。


167 :

 目覚めた男の視界には人影はなかった。
まさか、眠っている間にあの子はまた出て行ってしまったのか。
ソファーから跳ね起きた男は腹部の痛みにうめく。
「トリエラ…―――!」
 男は彼のフラテッロの名を呼んだ。もしも返事がなかったら、今度はどこを探せばいいのか―――。
だが男の不安は杞憂だった。男の身体から滑り落ちたコートの傍らに、ほっそりとしたブーツのつま先が立つ。
「……おはようございます、ヒルシャーさん」
「―――トリエラ」
「ローマへ戻るんでしょう?引き上げる準備はできています」
 いつもと変わらぬ様子の彼女の言葉に、男は安堵と共に奇妙な違和感を覚える。
そう、いつもと変わらない。昨夜の、泣き崩れていたあの頼りなげな面影はどこにもない。
 これはどういうことなのか。
自分が眠っている間に、彼女は気持ちを切り替えたと言うことなのだろうか。
だが感情統制の行われていない彼女にとって、それは決して容易なことではないはずだ。
―――それとも。
気持ちの切り替えができるだけの “何か” があったのだろうか。
男は脳裏をよぎったおぼろげな淫夢を振り払う。まさか。そんなはずはない。
「ヒルシャーさん?」
「……いや、何でもない。ローマへ帰ろう」
 確認を求める少女の語調にそう答え、男は立ち上がった。
 頭は重い。その感覚には覚えがある。
睡眠薬で無理やり眠った翌朝にこんな気だるさを味わったことがある。
おそらく、昨日彼女が自分に勧めた薬がそれだったのだろう。
 その一方で妙な身体の軽さがあった。その感覚も覚えがある。
少女に隠して続けている情事の後の後暗い軽さ。
だがそれは…ありえない。――そう、ありうるはずがない。
 チェックアウトの用意をしながら男の思考は混乱していた。
自分が贈ったぬいぐるみを大切そうに抱える少女にどんな言葉をかけるべきなのか、何を質問するべきなのか。
会話らしい会話を交わすこともないまま二人はホテルを出、ローマへの帰路につく。
 落ち着いた様子でぬいぐるみを抱えたまま旅客機の座席に着いた少女はまっすぐに前を向いている。
 視線を合わせずに男は傍らの少女の様子を伺った。
同期の仲間が寿命を迎え亡くなって以来、彼女は常にどこか張り詰めた空気をまとっていた。
彼が無理に単独で任務を遂行したのは、動揺した彼女に仕事はさせられないと判断したからだ。
 結果彼は負傷し、男を守り闘うことを自らの存在意義とする彼女をかえって追い詰めた。
――男の元を逃げ出すほどに。
 目覚めた時必に彼女の姿を求めたのは、一度は連れ戻したとはいえ
目を離せばまたどこかへ消えてしまいかねない危うさを感じていたから。
そしてそれはまだほんの数時間前の話だ。
 だが今彼の隣にいる少女は奇異なほど安定している。
男はそのパートナーの変化を居心地の悪いものとして感じていた。
しかし結局それについて問い質すこともせぬまま、機上での時間はただ移動のためだけに費やされた。

168 :
 空港を降り立ち、駐車場に預けていた車へと向かう。
 ロビーを歩く中で、男はまたわずかな違和感を覚えた。
常に自分の左隣か一歩後ろに付き従って歩く彼のフラテッロの歩調が、今日は少し遅れている。
 薬の依存症が出ているのか? 不安に駆られてそちらを見やった男の目の前で
少女の歩みが止まり、腹部を庇うように屈み込んだ。
「トリエラ?」
「……っ、大丈夫です……」
 緊張を帯びた声で自分の名を呼ぶ担当官に少女はそう答えた。
心配げに彼女に近づいた男の動きが止まる。
 紅潮した少女の表情。
奇妙に艶めかしいその表情に、意図的に考えないようにしていたある仮定が意識に上り―――逸らせなくなる。
 まさか。そんなはずはない。
 だが。もしかして。
その仮定を確認したい誘惑に抗えず、男は誘導の言葉を口にした。
「―――初めてなのに、無茶をするからだ」
 瞬間。
 少女の目が大きく見開く。
 ああ。
 これは。この反応は。
「……起きて…いたんですか―――?」
 少女の言葉は、仮定の肯定。
まるで犯罪者から自白を引き出すようないやらしい手口を使った自分を嫌悪しつつ、男は喜びと
――的外れな怒りを抱いた。
「―――薬を盛ったのだから眠っているはずだと思ったか? 黙っていれば分からないだろうとでも」
「違います…私は……っ」
 必で弁解しようとする少女を男は露悪的な言葉で無慈悲に追い詰める。
「何が違うんだ。それとも君は、後から僕に報告するつもりだったのか? “昨日私はあなたを強姦しました” と」
「……!!」
 言葉の刃の鋭さに少女は血の気の引いた顔で立ち尽くす。
「――車に戻ろう」
「…ヒルシャー…さん……私……」
「本部に戻る前に、僕の部屋に寄る。話はそこに着いてからだ」
 一方的に告げて背を向ける。聞こえないほど小さな声で少女ははいと返事をした。

169 :
 そんな少女の様子に男は言いようのない苛立ちを感じる。
 自分の怒りは不当なものだろう。自分とて薄汚れた妄想の中で幾度となく彼女を犯してきたのだ。
昨夜の彼女の行動が夢ではなく現実なのだとすれば願ってもないことだと、
この状況を諸手を上げて歓迎している感情も自分の中に確かに存在している。
 無論、自分の意思を確認されることのないまま、一方的に関係をもたれた事に対しての不快感はある。
薬で自由を奪って関係を強いるなど、これが男女逆であったなら愛情の有無など関係なく
明らかな犯罪行為と見なされるだろう。
 だが自分のこの怒りの原因は、もっと卑俗な思考だ。
―――彼女の望みと自分の望みが同じだったのならば、自分は何のために今まで自制を強いてきたのか。
 そう、八つ当たりだ、こんなものは。
 こんな不当な感情で自分は彼女を傷つけている。
無言で運転をする男の横で、少女は膝の上の両手を握り締めている。
――互いに望んでいたのなら、何故こんな風にすれ違ってしまうのだろう。
男は眉を寄せ奥歯を噛みしめる。
 彼女が自分を男として見ることなど有り得ないと思っていた。
彼女と自分の関係は、生徒と教師であり信頼できる仕事のパートナーだった。
以前に比べれば格段に親しみを感じていてくれているようだとの実感はあっても、
それはあくまで娘が父親に対して抱くような親愛の情であって、
ヘンリエッタやエルザのように明らかであからさまな恋情ではなかった。
…そう、彼女が自分に対して慕情を示してくれたことなどなかったはずだ。
 本当に、昨夜の事は現実だったのか。あまりにもそれは自分にとって都合が良過ぎはしないか。
自身の持つ後ろ暗さゆえに、一度疑念が湧けば不安は際限なく広がる。
それは様々な矛盾をはらんだ感情だった。

170 :

 一言も言葉を交わさないまま車は男の自宅前に停まる。
男が少女を自宅に連れて来たのはこれが初めてのことだ。
男に無言で示されるまま、青ざめた顔の少女は車を降りて男の部屋へと向かう。
 カーテンが締め切られた部屋は昼間でも暗い。男はカーテンを開けずに明かりをつけた。
リビングのソファに腰を下ろし、少女に斜め向かいに座るように促す。
少女は躊躇いながらも担当官の指示に従った。
男が問う。
「―――なぜだ?」
 少女は答えない。
「君は昨夜、僕に何をしたんだ」
「………ご存知なんでしょう」
 少女は男と目を合わせようとせず、うつむいたまま呟く。
「言いなさい」
 男は重ねて問う。だが少女は視線を上げない。
「……言えません」
「トリエラ」
「……もう、二度としません。あれが最初で最後です」
「そんなことを言っているんじゃない」
 そんな言葉を聞きたいのではない。そんな言葉は聞きたくない。
幻のような唯一度きりの行為で、どうして彼女を諦めることができるだろう。
彼女自身がそれで満足したのだとしても――自分は諦められない。
「………どうしても言えないというのなら、言わなくてもいい」
 その代わり、と男は続けた。
「―――君が昨日僕にしたことを、もう一度しなさい」


171 :
うむ、実に良い

どうでもいいけど本名が冗談抜きでヴィクターな俺はこんな時どんな顔をすればいいのか分からない
kじゃなくてcだけど

172 :
>>171
レスどもw そんでもってスマン。今回も微妙な反応をさせて引っ張ると思うよ。
そんな訳でつづき。そしてまだつづく。
27日までに書き上げられればいいんだが。…まあいい、やるだけやってやるさ。
ヒルシャが黒いわトリエラが可哀相だわ。大してエロくない短いウツえろパートが以下3レス入ります。


173 :
 男の言葉に少女はびくんっと肩を震わせた。大きくかぶりを振る金の髪が華奢な肩に散らばる。
「……っ、できません……!」
「君が、自分でしたことだろう」
「……すみま…せん……もう…二度としませんから……」
「そういう問題じゃない」
「………っ」
 少女はうつむき唇をかみしめる。
男の真意など少女には伝わらない。少女の胸にあるのはただ後悔だけだ。
 少女は思う。彼が自分の淫らな行いを許すはずがないことは分かっていた。
知られれば軽蔑されるだろうと覚悟もしていた。
生真面目で常識人の彼が自分の邪恋を受け入れてくれるはずはないのだから、と。
だからこれは、彼の信頼を裏切った淫乱で恥を知らない小娘ならばそのように、
欲望の捌け口として扱うということなのだろう。自分の行動はそこまで彼を怒らせてしまったのか。
「――トリエラ」
 促され、青ざめながら少女は立ち上がる。
侮蔑の眼差しを正面から浴びるのが怖くて、顔をうつむけたまま少女は男の前にひざまずいた。
男は無言だ。
震える褐色の繊手が男の着衣にかかる。男の視線を感じ、少女はかすれる声で乞う。
「……明かりを…消してください……」
「駄目だ」
 少女の懇願を男は拒否する。
彼女がこれからすることを何一つとして見逃したくない。夢などではなく現実なのだとこの目で確かめたい。
最低だ、なんという悪趣味な真似をするのか、と頭の隅で非難をする声は黙する。
 男の中にはそうと意識していない焦燥があった。
この機を逃せばおそらく昨夜の事はなかったことになってしまう。
次の機会などいつ訪れるか分からない。
――否、永遠に失われてしまうかもしれない。
 少女の心情を思いやる余裕は今の男にはなかった。
うつむいたままの彼女の泣き出しそうな表情も見下ろす男には知ることができない。
のろのろと少女の手が上がり男のベルトを外す。
ファスナーが下がり形を変え始めたそれに少女の指先がおずおずと近づき、躊躇うように離れる。
 少女は哀願するように一瞬男を見上げ、強い視線におびえてまたすぐ顔を下に向けてしまう。
自業自得なのだ、彼にこんな風に扱われるのは。
打ちひしがれた思いで少女は男のそれに触れた。
「……っ」
 金の髪に縁取られた褐色の面が男の膝の間に屈み込み、紅い小さな舌先が男のものに差し出される。
一瞬、冷たさを帯びた濡れた感触。そして――熱。
男のそれを少女の熱が辿ってゆく。
子猫が水を舐めるように懸命に、だがおよそ技巧とは程遠い拙い行為。
しかしその拙さ故にそれはより現実味を帯びて男を昂ぶらせる。
 薄黒い夢の中に幾度も見てきたその行為に感じ入る無様さに、
男が抱いたのは己が浅ましさを恥じた自己嫌悪かくだらない自尊心か。

174 :
もういい。
不機嫌にそう言い捨てられ、少女は身を硬くする。
「―――君がしたことは、それだけではないだろう」
「……はい」
 男の言葉に少女は小さく答える。
蔑まれても抱いてもらえるならいいではないか。
顔も見たくないと背をを向けられるよりは、きっと何倍もましなはずだ。
 少女は立ち上がり、男の視線から隠れるようにスカートのまま下着だけを脱ぎ去る。
ポケットにそれを押し込んで男の元へ近づき、少女はソファに膝をかけた。
 男と目を合わせないように顔を逸らし男の脚を跨いで膝立ちになる。
羞恥に震えながら瞳を閉ざし、少女は大きく息を吸い起立した彼自身に向かって一気に腰を下ろした。だが。 
「待て、トリエラ!」
 いきなり腰に手をかけられて制止され、少女の身体がびくっと強張る。
「無茶をするな、まだ慣らしもしていないのに―――」
「慣らす…って……?」
 言われた意味が分からず戸惑う少女に男は眉根をゆがめる。
彼女にはその手の知識がほとんどないはずだ。
彼女が知っている行為は、書籍などの表現から得た断片的なものでしかないだろう。
 思わず少女に触れてしまった手を、男は自分の意思によって移動させた。
少女の、その場所に。
「――あっ!?」
 初めての、それも明らかに性的な刺激を受けて少女の身体がぴん、と緊張する。
人の手で作り出されたその身体は精巧に形作られ、生身の肌とのかすかな差異がむしろ男の手に生々しさを伝える。
わずかに濡れたその感触に、男は自分の血が一点に集まるのを感じた。
なけなしの理性をかき集めて冷静さを装う。
「………自分で触ったことは?」
「あ、ありませんっ、そんなところ……!」
 触らないでくださいと言いかけた少女の身体が、男に柔らかな花弁をなぞられ硬直する。
痛々しいほど緊張している未開発の身体に対する罪悪感は胸底に沈め、力を抜きなさいと男は命じた。
はいと答えながらも、不安定な体勢のバランスを保つために男の肩に触れた少女の繊手は震えている。
 しかしゆっくりと花弁をなぞる動きが繰り返されるにつれ少女の緊張は警戒とは別種のものへと変化し、
小さく声が漏れ始めた。
 恋い慕う男に女の部位を刺激されれば身体が反応するのは自然の理であるのに、
まるでそれが罪であるかのように少女は強く瞳を閉ざして湧き上がる春情を堪える。
 花芽を包む薄い莢に男が触れた。
自分の指技に息を弾ませる少女から更に反応を引き出そうと
男はもっとも敏感なはずのその箇所を強く刺激する。
「―――っ!」
 義体の感覚がどこまで彼女たちの脳にフィードバックされるように設定されているのか男は知らない。
だが自分の与えた刺激に少女は自分の肩口に額を擦り付けて大きく身体をもだえさせ、
ほどかれた金の髪が波打つ。
少女の表情は見えないが華奢な背中でうねる長い髪は何故かひどく扇情的で、
男は自分の歯止めが利かなくなっていくことを感じていた。

175 :
 昨夜彼自身を受け入れたはずの入り口を探り当てて、にじんだ蜜を絡めるように幾度か周辺を撫ぜ、
つぷり、と少女の中に侵入する。――彼女の、数少ない生身に。
 成熟した女のものとは違うその感触に男の理性が最後の警鐘を鳴らす。
正気に戻れ。この身体は大人になりきっていはしない。
子供ではないが少女だ。女ではない。
 引き返すならこれが最後だ。
男の逡巡と葛藤はしかし音のない声で自分を呼んだ少女の言葉で遮られた。
―――ヒルシャーさん。
 違う。
 それは昨夜自分が耳にした名ではない。
 昨夜彼女が呼んでいた名は。彼女が口にした言葉は。
「ヒルシャー…さん……?」
 不意に自分の身体から男の手が離れ、少女は戸惑ったように男を呼んだ。 
男は低い声で少女に命じる。
「―――トリエラ、僕の名前を呼んでみろ」
「…ヒルシャーさん……?」
「そうじゃない。僕の、名前だ」
「……シニョーレ…ヴィクトル…」
「違う」
 短い言葉で否定され、少女はおびえた表情で男を見上げる。
「ヘル…ヴィクトル……」
「違う」
 ためらいがちに口にした男の母国語での呼びかけも否定される。
―――そして少女は消え入りそうな声でその名を呼んだ。
「……ヴィクトル…」
「――――――!」
 男の腕が少女の背をかき抱く。
「ヒルシャーさん――?」
「………言ってくれ」
 細い体躯を抱きすくめられ身動きもかなわず少女は混乱する。
押ししたような男の声がそれまでの命じる口調ではなく、初めて聞く声音で少女に懇願する。
「言ってくれ、トリエラ。昨日君が僕に言った言葉を。僕の国の言葉で」
「ヒルシャーさ……」
「頼む…トリエラ―――」
 身体を拘束する両の腕よりもその声音に少女の心は締め付けられる。
彼は自分に何を望んでいるのか。彼にとってこの行為は忌避すべきものだったのではないのか。
男の乞い願う意味を確信できぬまま、少女のふるえる唇が小さく開いた。
男に教えられた男の国の言葉。許されない自分の想いを彼に伝える言葉。
昨日自分が彼に言った言葉は。
「.......Ich 」
 Ich liebe dich, Viktor. 


176 :
うっほうっっ乙

177 :
13巻なかった尼で買うか

178 :
発売日27日なんだが>13巻
まだ先

179 :
〉〉178
だよね。あせった。

最初に504氏に謝罪。
拙作なんだか色々と504氏の作品とかぶりました、申し訳ありませんorz 投下する前に気付け自分。
ということでウツ話のラスト投下。理屈っぽい人達はこじれるとめんどくさい。
テンパったヒルシャが色々ダメダメ…最後の一行は[不実な正直者]を書き出した時点で決まっていたもの。
時間がないので飛ばしたシーンもあり。ドイツ語も翻訳サイトでぽちっただけ。そのうち補完するかもです。

180 :
「――――夢ではなかったんだな……?」
 男が低く呟く。
「僕の身勝手な願望ではなく…本当に君の言葉だったんだな……?」
――愛しています ヴィクトル――。
 何よりも聞きたかった言葉。他の誰でもなくこの少女から聞きたかった言葉。
幾度望んだろうか、どれだけ欲しただろうか。
望むことすら許されない想いだと分かっていた。
望んでも叶うはずのない願いだと諦めていた。
 それが確かにこの少女の口から発せられた言葉だったのだと。
自身の耳でそれを聴きとり、はじめて心底から確信を得た男の感情は大きく波立った。
だが。
「…嘘……」
 だが少女は。
「嘘、です……。だって…あなたは検事と……」
「―――!」
 喜びは一転して背筋が凍る。何故少女がそれを知っているのか。
「トリエラ…それは違う―――」
 違わない。違いはしない。少女の言葉は正しいのだ。
男は確かに件の女性と、少女以外の相手と情交を重ねている。
例え想いは常に少女のもとにあったのだとしても、自分の言葉は唾棄すべき欺瞞だ。
それでも。抱きすくめていた華奢な肢体から腕をほどき、男は少女の両肩をつかむ。
「僕が愛しているのは―――君だ」
 険しいほどの視線で少女を見つめ、男は言った。
裏切りの中で唯一誠実さがあるのだとすれば、それは彼女に対する想いだけだ。
罪人が掲げるただひとつの免罪符に、けれども少女は弱々しく首を振る。
「嘘…です……」
「トリエラ……!」
「やめて…ください…そんな嘘……」
 自身の体に対する劣等感ゆえに少女は男の卑怯な言い訳を拒絶する。
そんな彼女を説得できる正当な理由などあろうはずもない男は
己の罪過と良心を打ち捨てて愛執のままに言葉を重ねた。
「ああ、そうとも。僕は君に嘘をついた。僕が君に執着するのはラシェルの遺言だからだと。
君の命を永らえさせたいのは彼女の願いだからだと。――そんなものは嘘だ。
僕が、君を失いたくないんだ」
「…ヒルシャーさん……?」
「トリエラ…君を愛している。君の言葉が真実君の本心なら―――」
 わずかに視線を合わせてくれた少女に、それが彼女の憐情につけ込む邪論だと承知で男は訴える。 
「どうか…頼む。僕を受け入れてくれ」
 少女のまなざしがはじめて男を見つめ――かすかに開いた唇が男に問いかけた。
「―――私は……あなたを愛してもいいんですか……?」
 青い瞳から一筋の涙がこぼれおちる。
「あなたへの…この気持ちを…諦めなくてもいいんですか……?」
 水滴が伝い落ちる褐色の頬を男の手のひらが覆い。
「君を愛している、トリエラ。だからどうか……僕を愛してくれ」
 君の全てが欲しい。かすれる声で囁いた男の首筋に少女はすがりついた。


181 :

「ヒルシャーさ……ヴィクトル……っ」
 薄明かりに照らされた白いシーツの上で褐色のつま先がわななく。
少女の身体を隠すものは優美にくねる金の長い髪のみだ。
男の指が少女の肌をくまなくたどり慎ましやかな胸を覆う金糸を退ける。
あらわれたその先端に口付けられて少女は上がりかけた声を必にす。
「トリエラ…我慢しなくていい」
「でも……っ」
「声を聞かせてくれ」
「―――っ!」
 執拗な男の愛撫に抗うことなどできようはずもなく、少女は吸気と共に泣くように喘ぎをもらす。
快楽を知らない身体に男の与える刺激は強すぎ、組み敷かれた細い身体は幾度もこまかくはね上がる。
未知の感覚に耐えるように瞑った少女のまなじりに生理的な涙がにじみ、男の唇が触れた。
「怖いか―――?」
 問いかけに少女はわずかに目蓋をあげ、ふるえる睫に縁取られた青い瞳が男を見上げる。
「……少し…でも……」
 あなただから大丈夫です――。
けなげにそう答える少女の言葉に男は微かに自嘲の笑みを刷いた。
自分は強欲だ。
彼女のためを思うなら時間をかけてゆっくりと導いてやるべきだろう。
それなのに彼女の女の顔を暴きたいがために、無知なこの身体を性急に目覚めさせようとしている。
乱れ、悶え、あられもなく自分を欲して乞い願う姿を望んでいる。
「……力を抜いてくれ」
 男の手が胸から腹部へとすべり閉ざされた脚の間に触れる。
一瞬こわばった少女の下肢が小さくわななきながら男の求めに応じ、狭い隙間に無骨な指が潜る。
濡れた感触を確かめながら男は彼女の秘花の奥を探り、浅い呼吸を繰り返すその唇を塞いだ。
少女のくぐもった声が上がる。
 快感に身をよじるその様は男の責めから逃れようとしている風にも見える。
だが男の口付けから解放された少女の朱唇からこぼれた声は明らかに甘く切なげに男を呼ぶ。
秘蜜を絡めた音が寝室に響き少女の喘ぎは艶を増す。
かぶりを振るたびに金の髪はうねり乱れ、やがて少女は耐え切れぬように男を求めた。
「ヴィクトル…お願いです…もう……っ」
 少女の哀願を得て男の後頭部はちりちりと炙られるように灼熱する。
 トリエラ、と熱に浮かされた声で男は最愛の少女の名を呼んだ。
「いいか――?」
 確認に、少女はこくりと頷いた。
 ―――トリエラ。愛している、トリエラ。
 耳元に熱くささやかれる男の声に少女の身体はざわめき、ただその背にすがることしかできない。
 昨夜は男の侵入自体は痛みでしかなく、彼と繋がりたいという心的な欲求のみを満たすものだった。
彼の意思によってなされるその行為は痛み以外の確かな感覚を伴い、精神的な満足だけではない快楽を少女にもたらす。
 男もまた望み続けてきたいとしい相手との交歓は身体の快感以上に喜悦を伴い、溺れるように彼女を求めた。
彼女に触れ、彼女の匂いも、声も、表情も、涙の味も、五感の全てで彼女を確かめ記憶する。
 永遠にも似たひと時を、互いに求め求められ。
――そして最高潮を迎えることでそれは終焉を迎える。


182 :

「身体はつらくないか」
「ええ…」
 男の腕には小柄な体が抱かれている。
慣れない情事の疲労感を漂わせながらも少女は満ち足りた表情で男の肩に頭を預ける。
「少なくとも昨日よりはずっと楽でした……」
「……無茶をするからだ」
 それが自身が空港で口にした誘導の言葉だったことに気付いて男はわずかに眉をひそめた。
少女は男の胸元に褐色の頬を寄せた。
「―――記憶のない昔のことは知りません。だから私にとってはあなたが初めてです」
 そうつぶやく少女の言葉に男は苦痛に似た表情を浮かべる。
「トリエラ……」
「あなたが最初で最後です、ヴィクトル。あなたの最初の恋人になれなかったのは、残念ですけど……
でも、いいんです。こうして、生きている内にあなたに愛してもらうことができたから」
「……君が最後だ」
「それは嘘です」
 少女は儚げな笑みを淡く浮かべ、かすかに首を振る。
「あなたは私がいなくなってからも、ずっと生きていくんですから。
――あなたを愛する人も、あなたが愛する人も、きっといるはずです」
 男の胸がずきりと痛む。
 ロベルタ・グエルフィの名を彼女は口にしなかった。少女は決して自分を責めようとはしない。
―――だが、互いに自分が愛されるはずがないと思っていたすれ違いの日々の中で、
ただ一途に相手だけを思い続けてきた彼女に引き換え、自身のなんと卑怯なことか。
 少女を、好意を寄せてくれた女性を、そして自分自身を裏切り続けてきた。そんな自分に
彼女を腕に抱く資格はないだろう。
 それなのにこの少女は自分を望んでくれる。この先自分が誰かを愛することをも許すと言う。
そんな彼女に自分はどんな言葉をかけてやれるというのだろうか。
 いまさら懺悔の言葉など口にしてもそれは自己満足にしか過ぎない。それくらいのことは
卑劣な自分でも承知している。
それならば自分はどうすれば彼女の想いに報いることができるのか。
「……トリエラ……僕は君に、何がしてやれる。君は僕に、何を望んでいる――?」
「あなたはもう、私を愛してくれましたから」
 何も望もうとしないその無欲さはあきらめのようで哀しく、男にはなすすべもない。
「君が僕に望むことは…何もないのか……?」

183 :
 男の乞うような問いかけに青い瞳が揺れる。
「…もし……もしも、ひとつだけ約束をいただけるのなら―――」
 少女は言葉を切り、ひた、と男に視線を合わせた。
「Versprichst du, dass du mich liebst ? Viktor. 」
 汝は我を愛すると誓うか。
母国語で問いかけられたその言葉に、男は一瞬目を見開く。
花に飾られた真白の祭壇の前で問われ答えるべき誓約。
それが彼女に信じてもらえる唯一つの言葉なのだと気づき、
男は少女の瞳をまっすぐに見つめ返すと、もてる限りの誠実さをこめて彼女に答えた。
――― Ja, Ich liebe dich,Tlier.
Ich verspreche, dass ich fortsetze, dich zu lieben, ohne sich zu veraern,
wenn was fuer ein Misschick dich begibt. Bis den Tod teilt zwei Leute.
 然り。我、汝を愛す。
いかなる災厄が降りかかりし時も、変わらぬ愛を汝に捧げるものなり。
―――が二人を別つまで。
「……それで充分です」
 誓約の言葉を受け取り、少女は幸せそうに微笑んだ。
それはあたかも純白の花嫁のように、目映いほど純粋な微笑みで。
男はそれ以上その穢れない微笑を見つめていることができなかった。
細い肩を抱き寄せて彼女のほほえみを胸元に隠し、流れる金の髪に口付ける。
 彼女を裏切り続けていた自分にその資格がないことは分かっている。
それでも、許されるのならこの想いを彼女に誓おう。残された時間の全てを、
今度こそ彼女だけのために生きることを。
「―――君だけを愛している」
 もう一度誓約の言葉を少女に告げて、男は唯一無比の存在を抱きしめた。

 その日以来、ロベルタ・グエルフィにヒルシャーからの連絡はない。

Das Ende


184 :
改めて12巻を読みなおしていたけれど段々ジョゼがしっかりとした
復讐鬼に転向して行って行くのがとても楽しい自分がいる。
(恋愛的に)中途半端にヘンリエッタを扱うのではなくて、ジャンの
ような道具の扱いとも異なる宥め賺して戦場に送り込む士官のような
今の雰囲気が非常に好きだね。
純愛じゃなくて鬼畜というかサドっぽいキャラクターになっていくのが
とても良い。


185 :


久しぶりにドイツ語読んだら他の言語かじってばっかりだったからなんか物凄く読みにくい><

186 :
13巻が出たのでやけっぱちで黒ヒルシャ。検事がらみの鳥昼エロなしウツ話なのでご注意を。
[誠実な嘘つき](投稿時タイトル[誠実な裏切り者])
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a1%d6%c0%bf%bc%c2%a4%ca%b1%b3%a4%c4%a4%ad%a1%d7
[薄情な隣人]
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a1%d6%c7%f6%be%f0%a4%ca%ce%d9%bf%cd%a1%d7
に続く形になります。昼×検事がらみはもうこれで最後にしたいわorz
あと同じシーンでもちっと潔い(?)話をさくら板支所に投下したのでよろしければご覧ください。

>>185
ドイツ語が分かるならその読みにくいのが正しい訳なのか教えてくだせえまし。
自動翻訳ってしばしば誤訳するって聞くけど、勉強始めたばっかで全然分からないんだ。

187 :
[裏切り者の誓約]

 義体は社会福祉公社によって秘密裏に開発された戦闘用サイボーグだ。
例えその素体が生身の少女であっても、過去を消された彼女らの存在理由はテロリストらと戦うことにある。
 義体を管理する立場である担当官は、各々の義体に関する教育を一任されている。
薬物での洗脳――条件付けを強化することで従わせるも良し、
寿命を縮めるそれを最小限にとどめ、義体との人間関係を構築しようとするのも自由だ。
 多くの一期生の担当官が条件付けを用いて教育を施すことを選択する中で、
自分とジョゼだけは条件付け否定派だった。
彼は妹のように扱うことで、自分は対等なパートナーとして扱うことで。
それぞれフラテッロとしての関係を作り過酷な任務を今まで戦い抜いてきた。
 知る者もない異国の地で意に反して非合法な機関に所属することになった自分にとって、
彼は数少ない共感を得る事のできる人間だった。――あの日までは。

188 :

 ヴェネツィアでの作戦で、彼の義体ヘンリエッタは深刻な不調をきたした。
統制されていたはずの記憶と精神の安定が任務の緊張によって混乱し、
戦闘行動を取ることができなくなった彼女は、長期間の薬物使用による末期状態だと判断された。
 彼女を再び任務に就ける状態にする為には、残り少ない寿命を更に縮める大量投薬による
条件付けのリセットが必要とされ――それは彼女の担当官の了承の元、実行された。
「トリエラ」
「はい」
「ヘンリエッタの様子はどうだ?」
「本来の、義体らしくなったと思います」
 自分の問いに、トリエラは冷静にそう答えた。
新たな洗脳を施されたヘンリエッタは、ただ担当官の命令を実行するだけの人形だ。
そこに一途に担当官に恋をしていた幼い少女の面影はない。
「ショックじゃないのか?」
「悲しいけれど…私たち、そういうものでしょう?」
 魔法が切れてしまうなら何度でもかけ直すしかないと、自らの置かれている状況をそんな言葉で表現する。
同期の仲間のを、衰えを見つめてきた少女のその物分りの良さが、自分にはやるせない。
トリエラが顔を上げこちらに視線を合わせた。
「もし私の番が来ても、気に病まないでくださいね」
「――っ」
 微笑んだ少女の言葉に感じた不吉さを、冗談にまぎれさせようと笑う。
「……はは、まるで遺言だな」
「遺言ですよ」
 少女の言葉に自分は声を失う。
 言っておかないと、ヒルシャーさんがあとで苦しむから。心優しい彼女の配慮は
考えたくない未来を自分に突きつける。
「私はもう、あなたや公社を恨みません。化けて出たりはしませんから」
「トリエラ……」
 少女の表情は穏やかで清しい。
自らの運命を受け入れ覚悟を決めた者の強さなのか。
彼女を失うことなど到底受け入れられない自分にはその表情を見詰める事がつらい。

189 :
 掛けるべき言葉を見つけられずに佇む自分に、あっ、そうだ。と思い出したように少女が言う。
「おとといナポリに行ったんですよね?ロベルタさんは元気でしたか?」
 ――何でもない口調の問いかけに背筋が冷たくなる。
「……ああ。変わりなかったよ」
「いい人ですよね。――幸せにしてあげてください」
 少女は真っ直ぐな視線でこちらを見上げる。
 そこには何の悪意もない。
皮肉を言うでもなく拗ねるでもなく、心から担当官とかの女性との仲を祝福している。
「戦いの前に、会えてよかったですね」
 屈託のない笑顔で少女は言う。
「……そうだな。会えてよかったよ」
 少女は知らない。自分がロベルタ・グエルフィに別れを告げに行ったことを。
そして彼女に秘密を託したことを。
 最大の敵との戦いを前に、公社は持てる戦力を最大限に利用することを躊躇うまい。
まして寿命が近いと見なされている一期生ならば尚更だ。
同じく条件付け反対派であったジョゼですら、義体を復讐の道具として使用することを選んだのだ。
 自分に万が一のことがあった時にトリエラを守るため。
公社外の人間で信頼できる人物はあの女性しかいない。
最愛の人間が他にいることを隠して情を交わしていた、あの女性しか。
「トリエラ」
「はい」
 夕闇にまぎれた建物の影で足を止めて振り返り。
 その体を抱きしめた。
「……ヒルシャーさん?」
「―――君を愛してる」
 最愛の少女にそう告げる。
隠し続けてきた自分の許されない想いが少女の望みだったことを知り、ようやく手に入れた無二の存在。 
「愛している、トリエラ。………それだけは、信じてくれ」
 少女は少し哀しげな表情ではい、と答えた。
少女は知っている。自分がかつてロベルタ・グエルフィと関係を持っていたことを。
自分の言葉を、彼女は期の近い自身に対する同情だと思っているだろう。
 だがたとえ本当の想いを彼女に受け入れてもらうことはできないのだとしても、
この世の誰より彼女を愛しその命を守り抜くことを自分は誓った。
 愛している。男はもう一度告げる。
 恋しい男の腕の中で、かつてその男が良く見せていた困ったような微笑を少女は浮かべた。
私も、あなたを愛しています。そう答えたやさしい少女に男は静かに口付けた。

Das Ende


190 :
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#84 より転載
957 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 16:15:22.87 ID:rgVPVEpb0
ヒルxロベ 一線は越えないと信じていたのに!!
トリxヒルがいいよう!!ウワァァアアン!!
958 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 17:05:56.59 ID:WbG6q3dJ0
>>957
トリエラが攻めかよw
959 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 17:35:12.12 ID:/Gigi3JjP
小悪魔的だなあ
961 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 17:53:26.18 ID:CljCDOqd0
そういやトリエラって、タイツ派だっけ? それともニーソ派か?
それによってヒルシャーさんへの攻め方が、変わるだろう。
…素足でブーツとかいったら、もんのすごく痛そうだけどw
962 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 18:18:26.49 ID:gJCeU/nX0
「革靴が石畳をコツコツ叩く音も気に入ってます」
ってセリフはこの伏線だったんだな…
979 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 22:18:16.34 ID:J7/KMs9H0
>>974
ヒルシャーにもらった革靴で、ロベルタと同衾したヒルシャーを
お仕置きするのだw そう、カツカツ鳴る靴底で、踏み踏みして。
「…ロベルタさんに色目を使って……あなたのここ≠ェいけないんですか、ここ≠ェ。
 …これはお仕置きなんですよ? ヒルシャーさん…」
982 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 22:28:30.58 ID:m1LT2uLl0
>>979
「…ほんとう・・に! あなたってひとは、お仕置きだというのに
 こんなにふくらませて、そんなに足で踏まれるのがいいんですか」
「フフフウ!(トリエラ!) フフフウ!(トリエラ!)・・・・・・・・・」
「トリエラ!」
「 … 
  いいところだったのに…
  何しに来たんですか? 」


191 :
985 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 22:45:38.38 ID:m1LT2uLl0
「きみに踏まれにきた」
「ばかなひと・・でもうれしい」
「俺も踏まれたいです!」「小生も踏んで欲しいであります!」「100ユーロある!俺を先に踏んでくれ」
「パダーニャ…!」
986 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 22:50:46.74 ID:3fhgvJaS0
>>982
GIS隊員:
「ウサギの脚は幸運のしるし。任務前のゲン担ぎに、踏んでくれ」
987 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 22:50:51.05 ID:m1LT2uLl0
「でもだめ」
「そんな!」×3
「あなたたちはヒルシャーさんがお仕置きされるのを見てるだけしか許されないの」
「そんなあ!」
「トリエラ・・、う!」
「ほら、痛いですか?ヒルシャーさん。どうなんですか?」
「ああ、トリ‥エラ・・」
「ふふwばかなひと。義体に欲情するなんて、こっちのヒルシャーさんは正直で変態さんですね」
「ふうう、っくうう!」
989 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/03(火) 23:01:11.69 ID:m1LT2uLl0
>>984
貴様正気かぁ?

「あれ?気のせいかなー?私の靴下がすこし湿ってきたみたいですけどお?」
「うああ!いわないでくれ…」
「ハァ・・・敵の目の前…で! ハァハァ、踏まれて、かたくして、
  ほんとうに!あなったってひとは                 」
「ふああ!トリエラ!トリエラ!」
「出るんですか!?出ちゃうんだ?変態!変態!変態!!」
「ふううう!うああ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っはあ!」
「やだ、靴下が真っ白になっちゃったじゃないですか
  く ち で きれいにしてもらえますよね?     」


192 :
本スレの方がこっちよりエロパロスレっぽいような…
やっぱヒルシャはヘタレ受がデフォなんかなぁ?

193 :
自分はヘタレ昼者あんま好きじゃないけど
朴念仁だし、トリエラが義体になった経緯も知ってるからなあ
キャラ崩壊させずにヒルシャー攻めってのは書きにくい気がする

194 :
自分はヘタレじゃないヒルシャーの話が読みたくて自家生産したのが始まりだった。
でも攻ヒルシャは確かに書きにくい。一時的にちょっと強気くらいならともかく、
最初から最後まで攻めっぱなしはあの経緯と性格じゃ難しいよね。

195 :
最新刊でロベルタを連れ込んでた部屋はどう見ても安ホテル
女に金をかけないタチなのか
なりゆきで「俺の泊まり先寄ってく?」って展開になったのか
多分ヒルシャーは行き着く先よりも酔わせるワインの方に金かけてるな

196 :
タイムリーにも「世界ふしぎ発見」でイタリアのパワースポット特集を
している。

197 :
見たかったなそれw
ジョゼッタ組ならパワースポット巡りとかしたかもな

198 :
海外の二次創作サイト(fanfiction.net)から鳥昼小話のでっちあげ和訳。
あまり原文に忠実ではありませんorz
原文→ttp://www.fanfiction.net/s/4026920/1/Alternate_Rewards

199 :
Alternate Rewards
Jino Turtlegod 著
この作品はGunslinger Girl の二次創作です。
著作権は相田裕、メディアワークス、Gunslinger Girl英語版にあります。
この話はフィクションであり、営利目的はなくファンのためのエンターテイメントであることをおことわりします。
どのような形であれ著作権を侵害するものではありません。
やや大人向け。若干の場面、テーマ、言葉と状況は、子供向きではありません。お気をつけください。

200 :
〖Alternate Rewards 〜互いの報酬〜〗
   Riding Hillshire

『それで、初体験はどうだったの?』
 閉じた課室のドアの向こう側から聞こえてきたその会話は、
"愛の堕天使”プリシッラにとって仕事の手を止めざるをえないものだった。
 荒く鼻を鳴らして不快感を示すレディらしからぬその様子は、
廊下で話している一人の少女から聞こえて来る。
『私がどんなに必に頼んだって、あのバカなケダモノは止まらないんだもの。
楽しくなんかなかったわ』
 それはトリエラの声だった。
プリシッラはそうっと閉じたドアの方に椅子を寄せて聞き耳を立てる。
座席の位置を変えたことで少女たちの会話がより聞こえやすくなったことを確認し、
プリシッラの指がいくつかのPCのキーを叩いた。
業務日誌によれば、本日トリエラは『個人授業』のため彼女の担当官と出かけていたことになっている。
『あら、おかしいわね。あなたは新しいテディベアより、
むしろそっちを期待していたんだと思ってたけど』
 こちらはクラエスの声だ。彼女はいつも音楽室から寮へ戻る道すがら課室の前を通る。
二つと二つの事柄がプリシッラの脳内で合致し、彼女は呆然と口をあけた。
個人授業。初体験。
まだ首すじに硬さを残した無垢な少女と、独身の担当官。
プリシッラは思わず声を上げそうになった自分の口元を覆った。
――ああヒルシャーさんたら!何てことしちゃったのよ?!
 オリガは只ならぬ友人の様子に気付いて机から視線を上げた。
プリシッラはオリガと目を合わせると人差し指を唇に当て友人を手招きした。

201 :
『それで、あなたはそうするように彼に言ったわけ!』
 トリエラが大きく声を上げる。
『ごめんなさい。私、あなたが本当にそうしたがってると思ったから』
 クラエスはすまなさそうに言った。
プリシッラが青ざめる。オリガはまだ会話がつかめていない。
『私の足の間で熱くて濡れた馬鹿なケダモノが動いてるあの時間は、
到底楽しいなんて言えるものじゃなかったわよ!ねえ、聞いてる?!』
『ねえ、あなたおかしな臭いがするわよ。汗くさいのと、他にも何か……』
 クラエスがそう指摘すると、トリエラはため息をついた。
『リースの時間が3時間しかなかったから、シャワーを浴びる暇がなかったのよ』
 オリガはようやく内容を把握した。ロシア人の手が脇のデザートイーグルを探る。
『それでヒルシャーさんはどうだったの?』
『ああもう、そりゃご機嫌だったわよ。始終やにさがっちゃってさ。
あの無愛想なヒルシャーさんがよ。普段彼の笑顔なんてお目にかかったことないってのに』
『少なくとも一人は幸せだったということね』
『彼はまだ他にもしたかったみたいだけど、もう下の方が痛くって。私は無理だって言ったのよ』
『気の毒に。部屋に戻りましょう。ケーキとお茶を用意するわ』
『肩を貸してちょうだい。歩くと痛むの』
 少女らの足音が遠ざかっていく。
二人の女性は互いに顔を見合わせた。
 彼女らが口を開く前にドアノブが回った。
ジャージにジーンズとトレッキングシューズと言ういでたちのヒルシャーが現れる。
プリシッラとオリガが彼のスーツ姿以外を目にしたのはそれが初めてだ。
 ――次の瞬間、ドイツ人が認識したのは床にうつぶせになった己の姿であった。
男の背中はオリガの膝によって押さえつけられ、二人の銃が後頭部に突きつけられる。
男からは汗と麝香の臭いが立ち上った。

202 :

 床の上で優秀な部下の一人が二人の女性課員に手荒く扱われている光景を目にし、
ジャンは課室の入り口で立ち止まった。
彼はまばたきをすると、そのまま自分のデスクに向かう。
三組の視線がそれを追った。ジャンはデスクについて書類に目を通し始める。
「ヒルシャー、今日の外出はどうだった」
「上々でした。ちょうどトリエラについて報告書を作成しようと……」
 ヒルシャーは自由になっている手で自分を押さえ込んでいる女性課員らを示した。
もちろん二人は男に起き上がることを許さない。
「思ってもみなかったんですが、トリエラは馬が好きだったようで」
「ほう?あれが乗馬をしたがっているとは知らなかったな」
 ジャンはペンを取り、ヒルシャーの訴えは無視している。
「トリエラはまだコツをつかめていませんから、馬は彼女のいうことを聞きませんでしたが。
コースの半ばで雨が降り始めたのは残念でした。
ですがちょっと懐かしい気分でしたよ――牧場で過ごした子供の頃を思い出して。
彼女にはまたご褒美にテディベアを贈ろうと思うんです」
 二人の女性は咳払いをするとヒルシャーの上から脚をどけた。
そして女性陣は彼を引っ張りあげ、それぞれのデスクに戻った。

おわり。

203 :
おつー

204 :
過疎?

205 :
そうだねえ

206 :
本編がちと急展開だったからなぁ…

207 :
えー……
無断転載倉庫:http://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/
は、サーバーのサービス終了に伴い、2011年6月末日をもって消滅する模様です。

208 :
保管庫管理人です。
あと未転載なのは画像データだけなんだけど、
ごめん、livedoorWikiの画像の張り方だけはどうしてもよく分からない。
今ちょっと忙しくて新しいことやる余裕がないから6月中に転載は無理かも…

209 :
>>207
そうか,とても楽しい場所であったのに残念なことだ。
私もノスタルジックになる歳になったということか。
あの保管庫は,すばらしいものであった。
心から感謝の意を伝えたい,ありがとう。
作業は手伝えないが,
>>208殿
これからのガンスリの未来は貴殿にお任せする。

210 :
>>208
乙です

211 :
保管庫管理人です。
技術部保管庫の管理人さんに画像の貼り方を教えていただいたので
もうちょっとしたら頑張ってみますわ。
画像とAAは30枚くらいだから貼るだけなら割とすぐできそうだ。
ただテキストも合わせて編集するのはかなり気力がいるので確約はできない…

212 :
>>211
お疲れさまです。
ひじょうに助かります。

213 :
保管庫管理人です。とりあえず画像貼るだけはやっときました。
最新ページは10件しか表示されないのでページ一覧から見ると分かりやすいかも。
漏れがあったら御指摘ください。

214 :
保守代わりに転載。本誌スレの方がネタ発生率高いね
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#86 より
179 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/06/10(金) 20:46:26.57 ID:/TsAnwsH0
トリエラさんと映画観る事になったんだけど、何が良いか分からない。
助けて。
191 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/06/10(金) 22:22:21.43 ID:C8GxR5iCP
個人的にはシャロンストーンあたりが出てるのを見せて
「ヒルシャーさんこういう感じの人が好きなのかな?」
と思わせて背伸びさせてみたい。
まあヒルシャー君がチョイスするはずもないが。
199 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/06/11(土) 00:06:44.57 ID:e+Bow35w0
>>191 氷の微笑の場合
シャロンストーン「コカイン使って○○したことある、ニック?」
(ノーパンで足組み直し)
シャロンストーン「とても気持ちいいのよ」

ヒルシャー(現役時代にあんな取調べしてみたかった・・・
     くっそー局長のやつオヤジのご機嫌取りばっかさせやがって)
トリエラ(あんなに食い入るように見つめて、ヒルシャーさんてあんな女の人が好きなの?
     待てよ、あの人レズじゃなかった??
     レズが好きなの???
     これはもうクラエスに頼むしか・・・・)

215 :
原作無関係な鳥昼微エロ話投下します。

216 :
【ジャスミン】

 あら、おはよう。
 窓辺の植物に水をやっていた老婦人は、同じアパルトマンに住まうドイツ人に声を掛けた。
警官だというその男は礼儀正しく挨拶を返すと、何かに気付いたように老婦人の小さな庭を見やる。
男の視線の先にある植物には白く可憐な花が咲き乱れ、初夏の窓辺にさわやかな華やぎを添えていた。
 良い香りがするでしょう。アラビアジャスミンの花が咲いたのよ。
花の名の前半にアクセントを置いた老婦人の言葉に、ドイツ人は普通のジャスミンと何か違うのですかと問いかけた。
 一口にジャスミンといっても色々な種類があるのよ。ほら、これは花びらの形が丸い一重咲きでしょう?
隣人が興味を示してくれたことに気を良くして老婦人は男にその花の説明をする。
花びらが細長い花や八重咲きのものもあり、茶の香り付けに使われるものもあれば毒性を持つ種類もあること、
そしてこだわりのアラビアジャスミンは、若い頃夫と過ごしたチュニスによく咲いていたものであること等々。
 思い出の花なのよ、と微笑む老婦人に男は目を細めた。強い香りですね。男の感想に老婦人は朗らかに答える。
花の盛りのジャスミンの香りは、風にのって運ばれてくるのを感じる位がちょうどいいの。
近付いて匂いをかいだら目眩がするわ。
 男はもう一度花の香りを吸い込むと少し眉根を寄せ、成程、勉強になりました。ありがとうございます、
としかつめらしく礼を言った。どういたしまして。ドイツ人の様子に老婦人は楽しげに笑うと、
行ってらっしゃいと生真面目な隣人を笑顔で送り出した。


217 :

 花の香りに男は目を覚ました。
「おはようございます、ヒルシャーさん」
「……おはよう、トリエラ」
 カーテンの揺れる窓際で少女が微笑んでいる。香りは彼女が開いた窓から風と共に舞い込んできたようだ。
―――ああ、ジャスミンの香りだ。
 日の光を浴びる少女の姿に目を細めながら、男は一年前のこの季節に老婦人と交わした言葉を思い出す。
あれから程なくして、男は老婦人の思い出の地に咲いていた花がその国を代表する花であることを知った。
チュニジア――彼の大切な少女の生まれ故郷だ。
 それを知った時、男は老婦人の言葉が彼への戒めであるように感じた。
その花の姿は距離を置いて眺め愛でるもの。その花の香りは風に零れたかすかな匂いを楽しむもの。
花に近付いてはならない、花に触れてはならない、と。
 男は寝台から起き上がり床に落ちた夜着を拾い上げた。袖を通し几帳面に前を合わせて腰紐を結ぶ。
真っ白なワイシャツを着た少女は男がその後ろに近付くと窓の外へ視線をやる。
高台にあるホテルは見晴らしが良く初夏の古都を朝日が照らす様を一望できた。
男は少女の背後に立ち同じ風景を見やった。金の髪が風に揺れ男の腕をかすめる。
「良い天気になりましたね」
「ああ」
「なんだか花の香りがしませんか?」
 男を振り仰いだ褐色の面には少女の幼さと女の艶めかしさが混在している。
細い身体からほのかに匂い立つ甘い香気に男は目眩のするような欲望に捕らわれた。
「――トリエラ、窓を閉めてくれ」
「あ、すみません。寒かったですか」
 言いながら窓を閉めたその手の上に男が閉めたカーテンが重なる。
「ヒルシャーさん?」
 自分の名を呼んだ少女を男は背後から抱き締めた。 
「! だめです、時間が――」
「……チェックアウトまでまだ時間はある」
「でも――」
 まだ何か言いたげに開きかけた唇を、男が塞ぐ。


218 :

 ―――ああやはり先達の言葉は正しいのだ、と男は思う。
礼儀正しい距離感をほんの一歩進め、親愛の情を示すに留めるはずだった少女への接触は
いともたやすく欲望へと変化した。
姿形はそのままに固い蕾がほころび花開くように変わりゆく美しい少女の表情に惑い、
戒めはやがて破られた。
 薄い胸をせわしなく上下させて喘ぐその身体を組み敷いて、男は彼女の香りを吸い込む。
少女ではなく女の匂い。自分の腕の中にある時だけ放たれる濃密な芳香に男の情欲はいや増し、
彼自身を包み込む秘花の奥をこじ開け揺さぶりその蜜をあふれさせる。
肌を合わせ身体をつなげる快楽に乱れる彼女は男の名を呼ぶ吐息さえ甘い。
 近付くべきではなかったのかもしれない。触れるべきではなかったのかもしれない。
彼女に求められながらも、はたして何が彼女にとって最善の道であったのかと今でも迷う。
だがこれが不道徳な関係であると承知していても、自分は彼女に惑わずにはいられない。
彼女を愛さずにはいられない。


219 :

 カーテンを開けば明け方よりもやや高さを増した太陽の光が部屋を照らす。
習慣通りにシーツをきつく張り直し毛布を几帳面に折り返された寝台は朝の日を反射させて清楚な花のように白く、
半刻前までの不行跡を感じさせない。
浴室では上気した頬の少女が少し怒ったような表情で洗い髪を乾かしている。
 男は先刻少女に閉めさせた窓を再び開放した。
初夏の強い風が寝室を一掃する。
情事の名残を留めるぬるんだ空気が花の香りにまぎれて霧散してゆく様を感じながら、
男は深く息を吸うと溜息のようにゆっくりと吐き出した。

<< Das Ende >>

220 :
最高や
いいもん読ませてもらった

221 :
最中に感極まってサバ折りされるのが怖い

222 :
鳥「ただいま〜。クラエス、ケーキとかクッキーない?
  おなかすいちゃってさ。お昼ごはんまでもたないよ」
蔵「ホテルで朝食は食べてこなかったの?」
鳥「あー、えーと…寝過ごしちゃって……///」

223 :
クラエスは眼を閉じて深く息を吸い込むと、読みかけの本を閉じて彼女の城から
下界へと降りる二段ベッドの階段をぎしぎしと踏み鳴らした。「お腹すいたあ〜」
テーブルに頬を付けて突っ臥したトリエラは特別な訓練を受けた少女にあるまじき
無防備さでクラエスが持って来てくれるであろうクッキーを待っている。
クラエスは、きっとこういうのって普通に妹なんかが居たならごくありふれた日常
なんだろうなと思った。「はい、昨日焼いた残り物の、」そう言ってクッキーを差し
出す頃には、トリエラはすーすーと寝息を立ててうたた寝を始めていた。可愛い妹に
毛布でも掛けてやろうかと一瞬思ったが、自分が決して経験出来ない情事を済ませて
朝帰りだったなと思うと少しだけ腹が立ち、クラエスはトリエラの耳にふっと息を
吹き掛けた。「あん、」先刻までの出来事を覚えている体は敏感に反応し、つい
甘ったるい吐息を漏らしてしまう。我に帰ったトリエラは、城に戻るクラエスを見て、
今自分が意識を無くしていた間の状況を粗方想像して咄嗟にごめんとバツが悪そうに
呟く。ベッド戻ったクラエスは無表情にトリエラを数秒見ると、また自分の世界に
戻って行った。開け放った窓から入る初夏の風は微かにジャスミンの香りを乗せ、
薄幸な天使達の日常を祝福していた。 えんど・便乗ごめんね

224 :
レスありがとうございました
後日談GJw クラエスの表情が切ないけどいいなぁ。
トリエラはこの後ヒルシャーに八つ当たり…かな?

225 :
>>224
いやあスポイルしたら申し訳ないと思いつつも
良いもの読ませてもらうと触発されて湧き出し来たw
自分も書きたいけどイタリアの知識がないとガンスリSSは難しい・

226 :
とりあえずイタリア旅行のガイドブックを2,3冊と
伊語会話の本を買ってきてさあ書こう!お待ちしてますw

227 :
忍法帖って全部のスレで強制加入になったのか?
ものすごく使いにくいんだが……orz

228 :
焼肉うま
昼「トリエラ、今日の夕食は焼肉にしよう」
鳥「これって自分で焼きながら食べるんですか?」
昼「そうだよ。ここある色々なソースを絡めて食べてみなさい」
鳥「はい。モグモグ...あ、おいしいですね」
昼「このガーリックソースもぜひ試してごらん。(ここでスタミナつけて今夜は…ハアハア)」
鳥「はあ。(こんな臭いの強いのを勧めてくるって、今夜はする気ないのかな…)」

229 :
>>228
トリエラ、ニンニクの臭いは牛乳でカバーできるんだぜ?

230 :
林檎も効くって聞いた

231 :
にんにくのにおい消しの方法
ttp://www.btsland.com/ninnikunioi/
加熱→◎、ただし効果も半減
牛乳→△、意外と効果なし?
マッコリ酒(韓国製)→◎、生きた酵母が強力
パセリ→? 消臭というより別の香りで誤魔化す
リンゴ→○、お手軽でよし

232 :
保管庫管理人です。無断転載倉庫からの転載作業終了しました。
タイムリミットの3分前に完了とかぎりぎりすぎて泣けてくるorz
も…もうやらないぞこんな作業……

233 :
おっと、忘れちゃいけない。
無断転載倉庫の管理人様、今までありがとうございました。
貴サイトがなければSSを書こうとも保管庫を作ろうとも考えませんでした。
この場をお借りして心より感謝を申し上げます。

234 :
どちらさんも乙でございます

235 :
>>228-231
召しませ罪の果実w
昼「トリエラ、焼肉にはこの生マッコリ酒が合うんだ。飲んでごらん」
鳥「なんだかどろっとしたお酒ですね。あ、でも結構甘い…かな?」
昼「(白く濁った液体をトリエラがおいしそうに飲んでいるなんて…ハアハア)」
鳥「ヒルシャーさん、顔赤いですよ?熱でもあるんじゃないですか」
昼「だ、大丈夫だ。ああデザートには林檎が用意してあるからな。
  林檎はガーリックの臭い消しに効果があるんだよ」
鳥「そうなんですか(あー、一応考えてはいるのか……///)」

236 :
鳥昼組でちょっと下世話な話を投下。
えっちぃ下着を着せてみたかっただけなのにどうしてこうなった。

237 :
【ランジェリー】

「ああやっぱり……」
 個室の中でトリエラは思わずため息をついた。急に始まった生理で下着はひどい有様だ。
最近――つまりはヒルシャーと関係を持つようになってから――周期が安定していたので完全に油断してた。
生理用品はポーチに入れてあったからいいようなものの、問題は下着だ。これから夜にひと立ち回りあるというのに。
「買ってもらうしかないか……」
 少女は顔をしかめて呟いた。
彼女ら義体は財布を持ち歩かないから、外出先で必要なものがあれば担当官に買ってもらうしかない。
――気は進まないけど、このままだとスラックスまで汚れかねないし……。
彼女の担当官がよくするように眉間に縦皺を寄せると、少女はもう一度ため息をついた。

238 :

「すみません、お待たせしました」
 子供服売り場の横で待っていた男が振り返った。
「いや。少し顔色が悪いようだが、大丈夫か?」
 意外と様子を見てくれている担当官の言葉は、こういう時はあまりありがたくない。
「大丈夫です。あの、今少し買い物する時間はありますか?」
「え?――いや、残念だが今はあまりゆっくりはできないな。仕事が終わった後にまた寄るから……」
「すぐにすみます」
 少女は急いで男の言葉を遮る。仕事の後では遅いのだ。
「何か欲しいものを見つけたのか?」
 途端にヒルシャーは嬉しそうな顔になる。
プレゼント選びが苦手な彼は大切な少女のおねだりならばいつでも大歓迎だ。
「どの服がいいんだ?」
 言いながら子供服のコーナーへ行こうとする男をトリエラが引き止めた。
「そっちじゃありません。こっちです」
 説明するのは恥ずかしいので少女は先に立って目的地にさっさと歩き始める。
婦人向けのブティックを通り抜ける抜ける間は「そうか、君もいつまでも子供服じゃないな」などと言って
居住まいを正していた担当官だったが、目的の女性下着の店が見えてくると明らかに動揺している。
「トリエラ、ここはその……」
「ここで待っていてください。すぐ戻りますから」
 少女は男があれこれ言い出す前にぴしゃりと言い置き一人で店に入る。
さすがに中まで付き合わせるのは気の毒だし、何より目立ってしょうがないからだ。
本当は専用品が欲しいが、男を待たせたくないのでとにかく近場にあるランジェリーから汚れが目立たない黒を選ぶ。
上下セットである必要はないが他の売り場を探すのも面倒だ。それに、見ればあれこれ選びたくなるに違いない。
時間もないことだし選択肢は少ない方が悩まなくてすむ。……ちょっと惜しい気はするが。

239 :
 品物を手に取り、店の外の担当官に声を掛ける。
居心地が悪そうにあさっての方向へ視線をやっていた男が振り向いて、ギクシャクした足取りで会計をしにやってきた。
が、レジへ置いた下着を見てぎょっとした顔になる。
「き、君にはまだ黒は早いんじゃないか?」
 ああもう、黙って支払いだけしてくれればいいのに!少女は心の中で毒づく。
いつもの公社から支給された縁かがりにレースがついただけの白い下着に比べれば確かに派手だが、
これだって奥にあるのから見れば充分おとなしいものなのだ。
「あなたは確かに私の保護者かもしれませんが、下着の色までとやかく言われたくはありません」
 つけつけとした口調で言った少女は更に、財布を忘れたのは私のミスですけど後で返せばいいでしょ!と続ける。
こう言っておけば店員も再婚相手の連れ子だとでも思ってくれるだろう。――色々腹は立つが。
これから一端ホテルに戻ることだし、仕事を前に不審者として通報でもされたらかなわない。
生理痛の不快さも相まって少女の表情も語調も相当険しいものになっており、
十代の女の子に言い負かされて眉間に縦皺を寄せやむなく会計をする三十男の姿には哀愁が漂う。
悪いなと思わないではないのだが、花も恥らう思春期の乙女が公然と説明できる事情ではないのだ。
 しゃれたデザインの紙袋を店員から受け取った少女は慇懃無礼に男に礼を言う。
寂しげな微笑でそれに応えて店を出ると、やや肩を落とした長身のドイツ人は少女を伴い駐車場へと向かっていった。

240 :

 ホテルに戻ると少女は無愛想な声音で担当官に断りを入れて浴室に入った。
取り急ぎ身体を洗うと、浅い浴槽に備え付けの入浴剤を入れ湯を張る。
彼女は普段はシャワーを浴びるだけが、寮でルームメイトが入っている自家製ハーブ浴は傍目にも心地良さそうで
機会があったら一度は自分も試してみたいと考えていたのだ。
泡立った乳白色の湯に、そうっとへその辺りまで浸かる。
同時に熱いくらいの湯温がじわっと下肢を包んだ。少女は自分の身体が冷えていたことを自覚する。
冷水と温水の感覚の差を体感しながら、少し膝を曲げて座った少女はパシャパシャと上半身にも湯をかける。
なるほどこれは癖になる。ルームメイトのひそかな楽しみが理解できたと共に、
しかし全くそれを勧めてくれようとはしない友人の薄情さがちょっぴりうらめしいトリエラであった。
 身体が温まれば痛みも少し和らぎ、少女はさっぱりとした気分で浴室を出ると先ほどの包みを開ける。
明るい所で改めて見た下着は透かしになったレース部分が上品な大人の雰囲気をかもし出し、
手近な物を掴んだにしてはなかなかに満足のいく品であった。
普段手に取る機能性を重視したものとは違う細やかな装飾が施されたそれに自然と少女の心は浮き立つ。
鼻歌交じりで真新しい下着を身につけたところで、ドア越しにヒルシャーが声を掛けてきた。
「トリエラ、シャワーがすんだらこちらへ来てくれ」
「あ、はい」
 バスローブをひっかけてあわててドアを開ける。目の前に手帳を手にした担当官が立っていたので少女は顔を上げ、
身長差と位置関係の都合上少し上目使いで彼の顔を見た。
――と。何故かものすごく動揺した男の表情が目に入る。

241 :
「ヒルシャーさん?」
「ト、トリエラ、流石にそれはまずいだろう、僕はそんなつもりで呼んだ訳では――」
「は?」
 聞き返した少女に男はやや早口で弁解を始める。
「いや、まだ早いとか似合わないとかそんなことを言っているんじゃないんだ。
君の気遣いは嬉しいし、むしろ大変に魅力的で目のやり場に困るくらいなんだが……」
「はい?」
 担当官は言いながら少女の胸元に泳がせた視線をまたそらす。
不審に思った少女が自分の胸元に目をやれば、あわてて着たバスローブは紐がほどけて前が開いている。
鎖骨の下からのゆるやかな曲線に、褐色の肌をわずかに透かす黒いレース飾り。
「ああその確かに作戦の開始時刻まで多少の時間はあるが、一応仕事前はできるだけ体力を温存してだな――」
「……何の話ですか」
「え?」
 少女は急いで襟を合わせ、間抜けな顔で彼女の顔を見ている担当官をにらみつける。
「――まさか、私が誘ってるとでも思ったんですか」
「ああ、ええと――」
 担当官に質問する少女の声は常より低い。どうやら少女が怒っているらしい気配を察して担当官はうろたえる。
「仕事前なんですよ、そんなことを考えるわけがないでしょう!足腰立たなくなったらあなたを守れないじゃないですか!」
「いやそこまでするつもりは……」
「下着を買っていただいたのは、急に生理が始まったので替えが欲しかったからです!何を考えてるんですか!?」
 乙女心として報告を避けていた身体状況を少女は半ば自棄になって担当官にぶちまける。
真っ赤になって語気荒く言いつのる少女に自分の勘違いに気付いた男はひたすら恐縮するばかりだ。
「いや…つまりその………すまない。あまりになまめかしくて、つい……」
「とにかく!仕事の打ち合わせなんでしょう。すぐに着替えてきますから待っていてくださいっ」
 バン!と音を立てて浴室の扉は閉められ、自己嫌悪に陥った担当官は深々と溜息をついた。

242 :

 扉越しにそれを聞きながら、少女はほてった顔でこちらもほうっとため息をついた。
ニマニマとあやしい笑いの形に変化したがる口端を両手で押さえる。
朴念仁な恋人の口から魅力的だのなまめかしいだのと言われれば、女として嬉しくないわけがない。
 今回は仕事優先。――でもそのうち休みが取れたら。
その時はこの下着を着けていこう。
野暮で不器用な恋人はどんな反応を見せてくれるだろうか。楽しげな想像を巡らせながら
緩んだ頬をぺちりと叩いて気合を入れ直し、少女はいつもの堅いデザインのシャツとスーツに手を伸ばした。

<< Das Ende >>

243 :


244 :
スレ立ってから一年かあ。
去年の今頃って13巻の頭くらいだったっけか。
来年はどうなってるんだろうなあ

245 :
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#85より転載
649 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/19(木) 00:43:38.01 ID:8gDW1I5s0
担当官トリエラ:
「ヒルシャーの私を見る目がキモイ」
「何で条件付けってロリペド化とワンセットなの?」
担当官エッタ:
「あ、私も思った」
担当官リコ:
「私も」
651 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/19(木) 01:10:19.40 ID:8gDW1I5s0
担当官クラエス:
「でもそれ言わない方がいいよ、私の義体のこと覚えてるでしょう?」
担当官トリエラ
「あー、あったあった」
担当官エッタ:
「あの修羅場はさすがにドン引きした」
担当官リコ:
「私も」
「(・・・明日のエミリオとのデートの事ジャンに絶対にばれないようにしなきゃ)」

246 :
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#85
638 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/05/18(水) 19:56:23.47 ID:S3GVqILF0
>>628
>「これも義体のお仕事ですから・・・」
(倒れたジャンにのしかかるリコ)
「リコ…?」
「…じっと、しててください。ジャンさん…」
「や、やめろ、リコ! 俺はお前にこんなことを教えた覚えは…!」
「うふふ、だめですよ、ジャンさん。これは、私の、お仕事=Aなんです、からぁ!」
「うおぉぉ! リコ! リコ〜!!!」

247 :
さくら板スレで前にちょっと話題に上がったSS書きの雑談スレを保管庫に立ててみた。
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/3303/l50

248 :
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#87 より転載
184 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/07/27(水) 01:48:18.04 ID:YADaOhkq0
ウサギの足は幸運の印というのも伏線にするんだな
185 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/07/27(水) 02:46:14.88 ID:hH2dlJKy0
絶倫という意味もある
189 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/07/27(水) 07:14:43.16 ID:nDiM7eo10
ハァ、ハァ、ヒルシャーさあん、もっと…してぇ。
絶倫トリエラですね。
よくわかりません><
190 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2011/07/27(水) 07:59:32.63 ID:BAYuFaAkP
鳥「ヒルシャーさん、寝ちゃったんですか?」
昼「あ、いや、ちょっと寝不足でな、明日も早いぞ、
もうそろそろ、あっ、おい!」
鳥「だって、また暫くお泊まりないじゃないですか、
もう疲れちゃいました?」
昼「いや、大丈夫だけど」
鳥「いいですよ、寝ちゃってても。私、もう少し遊んでますから。
あっ、すごい、君はまだまだ元気だね♪」

249 :
ヒルシャーも結構おっさんだし連射性能は低そう

250 :
そのかわり一回が長そう

251 :
賢者タイム中に後悔しそう

252 :
保管庫管理人です。ジャンル表記と検索を付けました。
各SS作者様、申し訳ありませんが仮にジャンル分けをさせていただきました。
御希望があればすぐに御変更いたしますので、どうぞお申し出ください。

253 :
保管庫管理人様、作業お疲れさまです

254 :
サンドロが徒然なるままに一人でダラダラ語ってるだけのSS書いてみました
2chに投下するには長すぎるのと
エロくないのとで保管庫にうpさせていただきました
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%bc%f2%a4%c8%cc%ee%cf%ba%a4%c8%b5%c1%c2%ce%a4%c8%b2%b6%a4%c8
ペトラの出番あんまりないです
サンドロ様呼ばわりしてた頃のペトラが一番可愛かったなぁ・・・

255 :
おつおつですー

256 :
焼き立てパイを届けるためだけに脱走未遂をやらかすペトラがかわいいなあw

257 :
感想どうもです!
ペトラのかわいさがどうもうまく表現できず
少年マンガの第二ヒロインみたいなことをやらせてみた次第ですw
しかしクラエスは使い勝手のいいキャラですな
菓子は焼くわ音楽はやるわ絵は描くわ本は読むわ園芸はやるわ
一人いれば痒い所に手が届きますwww

258 :
ジョゼさんの部屋に忍び込んだエッタ・・・
エッタ「(ベッドに寝転がって)ジョゼさんの匂い・・・ん・・・(くちゅくちゅ)」
  ガチャ(ドアが開く)
ジョゼ「ヘンリエッタ?僕のベッドで何をしているんだ」
エッタ「!ジョ、ジョゼさん、違うんです、これは・・・!」
みたいなベタな話はないもんかね?
甘さが足りないよ・・・砂糖5本くらい入ったミルキーなジョゼッタはどこいっちゃったんだよ・・・

259 :
君の心の中だ

260 :
プリシッラちゃんの日常系だらだら日記を書いてみました
やたら長いけどまだ前編
義体・担当官はちょびっとしか出てきません
下品だけどちっともエロくねえです
登場人物の頭のネジは全部ぶっこ抜きました
優しく賢くどこかもの悲しいプリシッラちゃんは出てきませんので悪しからず・・・
長すぎるので直接保管庫に上げさせていただきました
触りだけうpしますので気になりましたらそちらへどうぞ
9月も始まってしまいましたが、少しでもお笑いいただけたら幸いです

261 :
その女平課員 –前編-

愛の堕天使としての存在意義堅持のため守るべき8月下旬の十戒
1. アンジェリカに「プリシッラちゃん」を思い出させる。
2. 公私共に生活を充実させる。(=連泊の徹夜仕事でも家でテレビを見てる時みたいなすっぴんに
ホットパンツ一丁はやめる、デートの相手は常に絶やさない、etc.)
3. デートがうまくいかなくてもその後オリガやフェッロを呼び出して深酒しない。
4. そもそも、うまくいかないような相手とはデートしない。(要するに職場の男)
5. 常に心身を研ぎ澄まし、特にウエスト周りを中心に鍛える。(去年買ったロベルト・カヴァッリの
水着を引き続きタンスの肥やしにしないため)
6. 痩せる目的でサイズの小さい服・セールも終わったのに店の片隅で売れ残ってる安い夏服・
トリエラやリコは着てくれないであろうヒラヒラ/フリフリ/スケスケの子供服を衝動買いしない。
(どうせ日の目を見ない服に出費するのはスマートな女のすることじゃないから)
7. 公安一課のレスキリアン課長が奥さんと別居中だからって浮かれない。(既婚子持ち上司に
のぼせあがるのは何かと困難な上に大変みっともない)
8. 夏ももう終わりであることを常に意識して行動する。(バカンス中みたいにシエスタばかり
しないで、地中海を泳いでカルタゴまで行くとか、象に乗ってアルプス越えするとか、
何かアクティブなことをするべし)
9. 仕事も頑張る。(できる女はセクシー)
10. 誰彼構わず愛を振りまく。(私はアガペーの化身)

8月23日(土)
・アンジェにちゃん付けで呼ばれた回数:1(そうするように指導した上で。反省)
・ウエスト周り:62cm(目標の58cmまでもう少し)
・想定外の支出額:270ユーロ(でも、初デートには新しいラ・ペルラの下着で赴くのが礼儀だから)
・デートの相手:1

262 :
 2100――月後半になってやっと運気が上昇してきた! 終わりよければすべてよし、もう今日のこれだけで
今年の8月を私の半生最高の夏に認定してもいい。
 なんたって今日のお相手はラファエッロ・バルゾばりの長身イケメン輸入業CEO、推定30歳おそらく独身、
待ち合わせにブリストル・ファイターT(実在したとは)で現れて、赤い薔薇の花束をエレガントに差し出して
くるようなリアル紳士なんだから。日焼けしたオリーヴ色の肌が最高にセクシー、風になびくルーカ・
アルジェンテーロ風の黒髪がどうしようもなくホット、しかもスペイン語の方が上手、みたいなサルデーニャ訛りが
とんでもなくキュートで、サルトでス・ミズーラしたっぽいナポリ風夏物スーツの着こなしがもうハマってるの
なんの。今までみたいな、デートは毎回自宅でホラーゲームやって食事は宅配ピッツァではいベッド、
とかいう男(aka アマデオ)とか、毎回軍隊時代の自慢話ばっかり延々聞かせた挙句こっちの話は右から
左に流しはいベッド、とかいう男(aka ジョルジョ)とか、慎み深き砂漠の花である回教徒女性にはこんなこと
させられないからって理由で、アンゴラのウサギ耳とシルクの蝶ネクタイとゴム製サスペンダーなんか
着けちゃって、ヴェネチアンマスクと膝上ブーツだけ装着のこちらを大人のおもちゃで攻め立てるような男
(aka ニハッド)とは、生物としての次元からして分子レベルで段違いってもの。やっぱりこれでしょ、デートって
いうのは、星つきホテル内にあるガンベロロッソでフォーク三本獲得店の眺めのいいテラス席ありきでしょ。
ライトアップされたフォロ・ロマーノを見下ろしながらのアルナルド・カプライ、これに尽きるでしょ。これくらいの
お膳立てもできない男とは付き合う意味を考えなきゃ。この人――ジュリオと先週末にクラブで会った時には
オリガとフェッロとも電話番号交換してたのに、よく私にだけ連絡してきてくれたものだ。さすがは私、愛の堕天使、
背後に幸運の守護天使がついててくれてる。しかも、オリガはああ見えて常に恋人は切らさない(しかも複数、
スパイ時代の名残り)し、フェッロには学生時代からくっついて別れてまたくっついての腐れ縁(別れても同棲・
夜のお楽しみはノンストップ)がいるから、罪悪感がちっとも湧かないのもまたラッキーだ。

263 :
 この日のために私は決まった相手を作らずに大事を取ってきたってわけ。まさにマカロニの上のパルミジャーノ
ってなもんよ!
 でも、困ったことが一つ。昨夜退社してからアマデオの家で朝までホラー映画マラソンしちゃったものだから、
この世界がアンデッドウイルスに侵されたらどうやって生き残るかって考えが頭から離れない。もうっ、
せっかく運命の相手がテーブルの向かいにいるのに、腐った体のことを考えなきゃいけないなんて馬鹿げてる。
「輸入といっても、食品はやってないんだ。僕の会社の規模だと経費に比べて信用状の開設が割高になるからね。
もっと大企業に片足突っ込めるくらいに拡大できればやってもいいんだけど…… って、こんな話退屈だったかな」
 もうっ。ぼーっとしちゃってたじゃない、アマデオのバカ。「ううん、あなたの声を聞いてたらうっとりしちゃって。
どんな食品を扱ってるの?」
「食品は…… やってないんだ。ねえ、さっきから僕が喋ってばかりだし、今度は君の話も聞かせて欲しいな。
福祉関係の仕事をしてるって言ってたけど、具体的にどんなことをしてるの?」
 ああもう。職場の男と付き合うのはもうごめんだけど、この手の質問に嘘をつかなくていいところだけは
本当に楽。一般人相手だと毎回説明が面倒くさいし、隠し事だらけで長続きしないんだもの。
「障害者支援ていうか、障害を持った子供の自立支援っていうか…… まあ、子供の面倒を見る仕事ね。
みんな可愛くて楽しいの」
「そうか、親から子供を奪い取ってあとは知らんぷりの児童福祉局よりも親身になってくれるとこなんだね、
素晴らしいよ。そうだ、僕の知り合いの子供にも重度の知的障害児がいるんだけど、もしよかったら
君のところで――」
「ええっとね、身寄りのない子供向けなの。親がいたら児童福祉局の方に行って欲しいの」
「そうか、孤児院も兼ねてるのか。君は立派な仕事を選んだな。そうだ、今度僕も恵まれない子供たちのために
何らかの基金を設けようと思ってるんだけど、もしよかったら、君のところの子供たちに会わせてもらえれば――」
 ああああもう。この手の話は本当に困る。「ええっとね、私のところの子供たちはみんな小児麻痺も小児エイズも
完全克服してるし、全員ヘルシンキ大学を志望してるから奨学金もいらないの。ねえ、仕事の話なんかやめない?」

264 :
 ジュリオはよしきたとばかりにナナメ45度のセクシースマイルをきらっと光らせた。きゃあ。「じゃあ、さっき僕が
仕事の話をしてた時に、君がどんなことを考えてたのか教えてくれたら」
 素晴らしい。この人、会話のツボを心得てる。せっかくだし、うんと楽しい話題を提供しなきゃ。
 私もとびっきりのファム・ファタル風スマイルを返すわよ。えいっ。「大したことじゃないの…… 今この状況で
大量のゾンビが攻めてきたらどうしようかな、って考えてたらぼーっとしちゃってただけ」
「は? ゾンビ?」
「私が想定してるのは、タイラントや処刑マジニまで変異してない普通の腐ったやつね。古典的なのろのろ
歩くやつが基本だけど、最近はロメロのでさえ全力疾走するから手強いな、と思って。あなたなら、立て篭もる
としたらホームセンターとショッピングモールどっちにする?」
「ごめん、君の言ってることの9割以上分からないかな……」
「簡単に説明するとね、ゾンビを倒すこと自体は簡単なの、脳をすぱーんと一発破壊すればいいだけだから。
SMGなんかで無駄撃ちしないで確実に一撃でヘッドショットしていけば残弾もかなり余裕なはずなんだけど、
でも使ってけばアモはいつかなくなるし、最後はやっぱり篭城しかなくなっちゃうってわけ。やっつけるより
感染が拡大する方が速いから、篭城も長くしてられるってわけじゃないってところが難しくってね」
「そ、そうなんだ…… でも、簡単そうに言うけど君、銃なんか撃ったことあるの?」
 しまった。女は兵役ないんだし射撃経験なんかないのが普通なんだった。もうっ、公社に勤めてると
どうしても世間と感覚がズレちゃうんだから嫌になる。どう言い訳しよう、正直に『いやぁ実は昔財務警察に
いたのよね』にしとく? いやいや、元警官てだけでおっかないイメージ、相手が『悪いコは逮捕しちゃうゾ、
じっくり取り調べしてアゲル』的なファンタジーの持ち主でない限り女性としての魅力半減、絶対だめ。じゃあ、
『いやぁ実はよくウィリアム王子やハリー王子に誘われてレスターシャーまで熊狩りに行くのよね』はどうかな? 
うーん、イギリス人とでさえ親しくなれるって今時ポイント高いかなぁ? ザク斬り系嫌味に加え、恋人よりも
ティッシュの箱に欲情するような英国的性癖に耐え忍べる女とか何百年前のイメージよ? 古臭いよね。
よって、これもボツ。

265 :
 じゃ、言うべきことは一つだけだ。「やだ、あるわけないじゃない! あはははははは!」
「そうだよね! あははははははははは」
「あははははははははははははははは!」
「あはははははははははははは……」
「はははーっはっはっはっはっはははは!」
「はは、ははは…… はははは……」
 あれ? なんだか就職面接で「どうして前の職場辞めたのですか?」「どうしても御社で働きたかったからです!」
「そうですか。貴方が前の会社で売り上げを横領してクビになったというニュースを全国ネットで見ましたが」
ってやりとりしてるみたいな気分になってきた。ウェイターたちが今にも全員飛んできて、「お客様、当店への
コカインのお持込はご遠慮くださいませ」とでも言いそうな目つきでこっちを見てる。他のお客さんたちからも
注目の的になってるし、もっとやばいのが、これ、かなりの快感だってこと。


こんなかんじでエロくないままダラダラ続きます
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%5b%5b%a4%bd%a4%ce%bd%f7%ca%bf%b2%dd%b0%f7%a1%a1-%c1%b0%ca%d4-%5d%5d

266 :
おつおつです

267 :
どもどもです
リンク貼り直しました
>>265のURLは無効になっております
こちらから飛んでください

その女平課員 前編
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a4%bd%a4%ce%bd%f7%ca%bf%b2%dd%b0%f7%a1%a1-%c1%b0%ca%d4-

268 :
需要はないと承知で堕天使×伝道師。単なる悪友同士のはずがどこをどう間違えたんだろう。
しかもアマデオ→プリシッラ→ジャンの一方通行関係。
苦手な方はスミマセン。NGワードは【都合の良い男】で。

269 :
【都合のいい男】

 久々の買い物を済ませたあたしは荷物を片手にアパルトマンのドアを押し開けた。
数日振りの我が家は締めっきりのせいか空気がよどんでる。
「あ〜も〜!窓開けなくちゃ」
 明かりをつけ、テーブルの上に食料品の紙袋をとん、と置いた。
気分としては放り投げたいところだけど、奮発して買った高いワインを割りたくない。
「えいやっ」
 代わりに勢いよくカーテンを開き、立て付けの悪い窓をこじ開ける。
外から入ってくるのは少し肌寒い夜の風だ。
「ったく、この前窓からお日様入れたのはいつだってのよ……」
 ぶつぶつと文句を言いながら部屋中の窓を開けテレビのスイッチを入れる。
一人暮らしをしてると、聞く相手もいないのに独り言が増える。
見もしないテレビをつけるのは人の気配が恋しいせい。
考えてみればこれって自分の脳に錯覚を起こさせてる状態なんだろうな。
本来群れの動物のはずの人間が、自分の感覚だましてまで一人でいるメリットって何なんだろ。
「………あ〜、ちょっとまずいかな」
 そんなことを考えてたら、残業の間あんなに帰りたかったこの部屋が急に寒々しく感じてきた。
このままだときっとロクでもない方向に思考が流れそうな気がする。
 あたしはバッグから携帯電話を取り上げた。
顔なじみの番号を呼び出して……一瞬ためらったけど、やっぱりそのまま発信する。
何度か呼び出し音が鳴り、相手が出る。
通話状態になった電話の向こうから2,3秒がさがさした物音が聞こえ、
どうやら寝ていたらしい眠そうな男の声が応えた。
「―――Pront?(もしもし)」
「アマデオ?今から行くから鍵開けといて」
「おお麗しの堕天使! 美人の訪問は大歓迎なんだが、俺明日早くてさ……」
「15分で着くから、ヨロシクねっ」
 こちらの用件だけ伝えて通話を切る。我ながらひどいとは思うけど。
せっかく開けた窓をまたすぐに閉めて鍵をかけ、買ってきた食料品をそのまま抱えて部屋を出る。
駐車場に止めたまだエンジンが暖かい愛車に乗り込んで、慣れた道にハンドルを切った。
 ラジオのボリュームを上げてDJの軽快なおしゃべりと流行りの音楽を車内に満たす。
毎日国内外の最新の公安情報を扱っているくせに、ちょっと油断するとすぐに流行から取り残される。
だから移動中の車内はそれを補うための情報収集の時間。
別に新しいものに飛びつこうって気はない。
でも世の中から隔離されるのは嫌だ。
雑踏を歩く “普通の” 女の子達の関心事を把握しておこうとするのはそのため。
そうしておけば自分も彼女たちの仲間だって思えるから。

270 :
 チャイムを鳴らすと即、扉が開く。
「チャオ、アマデオ」
「おいおいプリシッラ、俺は明日早出なんだぜー」
「ごめんね〜。お詫びに良いワイン持ってきたわよ」
「おー、ガヤのバルバレスコ!」
 大げさに嘆く呑み助にボトルネックに薄紫のラベルがついた最高級ワインを振って見せれば、それで買収完了だ。
もっとも、手土産なしだって自称『愛の伝道師』があたしを追い返したりする事はないんだけど。
フェミニストなんだか女好きなんだか、この陽気で如才ない元海兵隊員とは2課の創設期からのいい遊び仲間だ。
記憶が飛ぶまで飲み歩いて、気がついたらこいつのベッドを占領してたことも一度や二度じゃない。
「その食料、おまえ何日俺の部屋に泊り込む気だよ?」
「余った分は持って帰るってば」
 ダイニングに上がり込んだあたしは勝手に皿を取り出して仔牛のローストとカステルマーニョ(牛と山羊のチーズ)を並べる。
狭い船での生活で鍛えられてるのか、こいつの部屋は独り者の男の部屋にしては割と片付いていて
物を探すのも楽でいい。
家主も文句は口先だけで、いそいそとグラスとワインクーラーを用意して隣の部屋に運ぶ。
この家での酒盛りはベッドの上で寝そべりながら。いい加減で自堕落なそのスタイルの気楽さがあたしは好きだ。
 コルク栓が抜ける小気味いい音。
グラスに注がれる液体はオレンジの光が踊るガーネット色。
緑胡椒みたいな独特な香りが鼻先をくすぐる。
「Toast!(乾杯!)」
 グラスを合わせて口に含んだワインは、そのまま咽に流し込むのを躊躇させる味だった。
口の中で転がせば質より量のテーブルワインにはない上品な酸味と葡萄の味。
程よく冷えた液体が咽を潤しながら通り抜けていけば思わず溜息が出る。
「――Ottimo!激ウマ、値段だけのことはあるわ〜。やっぱ一人で飲むんだったかな」
「おまえさん、安眠妨害しといてその言い草はあんまりだろうよ」
 ヘッドボードに寄りかかって座るアマデオは、軽い口調で言いながらあたしのクセのある髪をかき回す。
セットし直すの面倒なんだからやめてよねと言い返しながらも、じゃれあうようなスキンシップは気持ちいい。
お互いのグラスにワインを注ぎ足してはつまみに手を伸ばし、たわいもない酒談義を楽しむ。
自分へのご褒美のつもりで張り込んだご馳走だったんだけど、これはこれで悪くない。
「しっかしどうせDOCGクラスのワインを飲むなら、グラスもいいのが欲しかったなー」
「グラスが気に入らないんなら、いっそ口移しで飲ませてあげよっか?」
 ぼやく言葉に笑いながら、あたしはグラスの残りを口に含むと男の膝を跨いでのしかかる。
酔っ払ってじゃれ合う延長でベッドにもつれ込む、いつものパターンだ。


271 :

 男の目の前でゆさゆさ揺れる胸。
男の手につかまれてちょっと余るくらいの乳房は、自分の身体の中でも気に入ってる場所。
腹の上であたしを揺らしながら胸を揉みしだく。下半身だけあればいいなんて雑なセックスはしない、
相手と一緒に楽しもうって主義のこのエセフェミニストはベッドの相手としては上等な部類。
「あんた乳好きよね〜」
「んー?海は女神様の母乳からできたって言うぜ。敬意を払わなきゃ」
「やだやだ、イタリア男はいつになってもマザコンで」
 からかうようにあたしが言えば、男は赤ん坊の真似をしながら胸に吸い付いてくる。
弱い所を刺激されてあたしは猫が咽を鳴らすように身体を摺り寄せ嬌声を上げる。
 そう、こいつは都合のいい男。
あたしを愛してくれていて、あたしが寂しい時だけ相手をしてくれて、あたしが他の男を愛していても何も言わない。
 せめてあんたがあたしのことを軽蔑してくれていればいいのに。
そうすればあんたを利用していることに罪悪感を抱かなくてすむのに。
でも、あたしはあたしを愛していない男に抱かれるのはご免だ。
好きでもない相手と寝る気もない。だから。
「――好きよ、アマデオ」
 それは本当。
 ただ、あんたよりも好きな人がいるだけ。


272 :

 きっかけは単純にルックスだった。
ジョークひとつも許さない鬼上司でも子供にも容赦のない冷血担当官でも、
イイ男を見かければ目で追うのは女の条件反射だ。
けどその内、あの冷酷なくらいの厳しさが、なにか無理をしているような気がして。
 そう思ったら知りたくなった。
 あの人の本来の姿を見てみたいと思った。
あの人が何を考えているのか、何をしているのか、どんな表情をするのか。
―――それは恋に堕ちたのと同じ事で。
 あの人の過去は有名で、その気になって調べればいくらでも知ることができた。
経歴から人物評、交友関係、家庭環境、……そしてあの事件。
家族と、家族になるはずだった女性を一度に奪われた爆破テロ。
あの人が何のために公社にいることは誰にでも容易に想像がつく。
それに、あの人が誰を愛しているのかも。

 あたしの思いは一方通行で、あの人に届くことはない。
あの人じゃなくて今あたしを抱いている男を愛したら、きっと幸せになれるだろう。
あたしを嫌ってる冷たい男と、あたしを好いてくれるやさしい男。
それなのに、どうしてあたしの心は前者に傾くんだろう。
狂った天秤に振り回される堕天使の愛なんて、結局誰も幸せにできやしない。
せめても身体だけは応えてアゲルなんて親切ごかして、つまるところは自分が寂しいだけで。
「―――ほら根性見せなさいよ海兵サン、そんなさざ波じゃイケないじゃない」
 尻を揺すり上げて挑発すれば、陽気な海の男は笑って腰を突き上げる。
すぐさまイイ所を攻められるくらいに、こいつはあたしの身体を知っていて、たちまち余計なことを考えられなくしてくれる。
嵐にのまれた小船みたいに放り上げられ突き落とされて、もみくちゃにされながら身体の気持ちよさだけを追いかける。
思いっきり乱れて見せてもこいつだったら引いたりしないから。
まるでゲームかスポーツを楽しむようにどうすればもっとヨくなれるのか探り合う。
独りの夜を哲学的思考の迷宮に沈むよりも、愛の堕天使ならこんな乱痴気騒ぎがお似合いだ。
頭なんか使わず本能だけで身体を動かせば、手っ取り早く群れの欲求も満たされて。イかされる天国に、神様はいないけれど。



273 :

 男の胸に頭をあずけて過ごす凪の時間。
身体だけの関係なら用が済んだらすぐに離れてしまってもいいのに、
この愛の伝道師はまるで恋人同士みたいにその時間を共有してくれる。
「……ごめんね」
「何のことだ?」
 いつもの会話。謝罪の言葉なんて結局は言い訳がましい自己満足。
気付かないふりをしてくれるあんたの優しさに甘えてる。
「あー、まさか瓶だけバルバレスコで中身は安酒詰め替えてきたんじゃないだろうな!?」
「飲んで分からないよーな味オンチなら、もう持ってきてやんないよっ!」
 冗談にまぎれさせてそれすら無かったことにして。自堕落でお気楽な大人の関係を装って。
そうして笑ってくれるあんたに、ワインくらいじゃ御礼になんないけれど。
「アマデオ」
「ん?」
「もっかい、しよっか」
「仰せのままに、堕天使様」
 芝居がかった口調で答える男の頭を抱え寄せ、あたしはさっきと同じようにキスをした。
今度は最高級のワインじゃなくて最大級の感謝をこめて。

<< Das Ende >>

274 :
やばい、これはいい…
投下乙です!

275 :
乙です!
くっそアマデオおおおおおおお!
俺にも揉ませろおおおおおおおお!!

276 :
とりあえずアマデオもげろ
投下乙!

277 :
おい、dat落ち防止するからな?するからな?
ageるからには俺もミルキージョゼッタ拝みたいってことです

278 :
>>260の続きを保管庫の方に直接うpらせていただきました
後編ではなく中編@というトチ狂った構成です
まだ続きます
内容は前回に引き続き、プリシッラ主人公のアホバカだらだらヨタ話下品系です
下ネタは盛ってありますが皆様の下半身には貢献できませんので悪しからず・・・
OCがいる割に義体少なめです
ノリは変わりませんので、前回でくすりとも笑えなかった方は今回もキツいかもしれません
その女平課員 -中編@-
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a4%bd%a4%ce%bd%f7%ca%bf%b2%dd%b0%f7%a1%a1-%c3%e6%ca%d4%ad%a1-

279 :
>>278
サーセン、もう一つ注意を
途中ムリヤリ外国語のセンテンスを突っ込んでありますが
書き手はgoogle翻訳で変換しただけですので正しい文章かどうか分かりませんorz
分かる方いましたらどうぞお助けを・・・
ちなみに baiser はキスという意味ではなくファ○ク的な意味で訳していただけると
通りやすくなると思います

280 :
おつおつです〜

281 :
地雷カップリングが公式になっちゃった場合はどうしたらいいんだろうな
トリヒルSSが読みたい

282 :
トリヒル難しいんだよな
トリエラに手を出すには昼がいい人すぎるんだ

283 :
トリヒル小ネタ。
13巻読んでたらつい。エロなしだが。昼がいい人すぎるに同意。

「ヒルシャーさん。最後に、一つだけあなたが困ることを言ってもいいですか」
「ああ…聞こう」
「あなたを…愛しています」
「トリエラ…」
「この感情は…条件付けじゃなくて…罪悪感でもなくて…恋、なんです。
 だから…あなたが救った少女は、最後にちゃんと「恋」を知ってんでいくんです。
 あなたの、おかげで。…ありがとう…ヒルシャー…さん」
「………トリエラ。僕は…馬鹿だな。
 ずっと年下の君がとうにわかっていたことが…今、ようやくわかったよ」
「え…?」
「君に対するこの感情は…どうしようもない執着は…
 責任感でもなく…憐憫でもなく…恋、だった」
「…今、気付いたんですか?」
「ああ」
「にぶい人。…でもうれしい」

284 :
うわー、さげ忘れ。マジすまん!

285 :
>>283
今月号読んだらもっとつらいぜorz
最後のコマに大写しで二人が・・・

286 :
>>283
なぜか安心する
それだけ喋れるならにそうもないからだな

287 :
>>283
ありがとう、かなり救われたよ!
鳥昼が出来上がるにはやっぱり鳥から動かないと無理なんだろうかなあ。
自分は未だにお初話が思いつかない(黒昼者は別として)。
タイミング的にはピーノ戦の後の気がするけど、それだといちゃいちゃできる期間が短すぎてorz
結局“きっかけはよく分からんがすでに出来上がってる前提”で書くしかないんだよね。

288 :
鳥「女の方から告白させるなんて最低です。馬鹿・・・バカ」

289 :
ちょっと電波が来たので投下してみる

クラエス「そうね、確か44口径だったかしら。」
エッタ「すごいなぁ。うーん、38口径?」
ペトラ「平均的ってこと?私もかな。弾数やたら多いけど」
リコ「うーん、22口径?」
3人「「「!!!!???」」」

アマデオ「何の話してんだ?」
ジョルジョ「担当官の銃のサイズだとよ」
アマデオ「は?全然ちが………あぁ、夜の、か」
オリガ「………リコって残酷ね」
プリシッラ「ジャンさん………」

クラエス「トリエラは?」
トリエラ「………………………い」
エッタ「え?」
トリエラ「50口径」
三人「「「まじか」」」

290 :
対物バレットか
個人的にはフレッチャが持ってたクロスボウがかっこいいと思うんだ

291 :
>>288
萌えたww
>>289
トリエラさんおつかれさまですw

292 :
>>289続き
アンジェ「んーと………あれ、なんだっけ。ジャッポーネの本で見た………あ!そうだ!火縄銃!」
マルコー「( ゚Д゚)」

293 :
使えるようになるまで時間がかかるとか

294 :
遅いのか

295 :
何かザビエルみたいなポーズのマルコーさんが目に浮かぶw

296 :
>>295
こうか?
ttp://pita.st/n/abjxy134

297 :
>>296の才能にSHIT

298 :
>>296
まさにそれだww 仕事はやすぎだろw

299 :
>>296
天使の一撃でハートブレイクww

300 :
あんまり違和感無いのが困るw

301 :
>>293
火縄銃の口径はおよそ18ミリ
口径にして70口径

302 :
性懲りもなく>>260>>278の続きを保管庫うp
こんなアホ長いのを読んでくださる方は神様です
内容は前回・前々回に引き続き、プリシッラ主人公のアホバカ与太話下品盛りです
基本的なノリは相変わらずですが取って付けたような昔の男エピソードに伴い
読むのも書くのもこっぱずかしいシーンが増えました
繋ぎでロベルタにカメオ出演してもらってますので
彼女とヒルシャーのペアにアレルギーのある方はスルーよろしくです
また性懲りもなく外国語のテキストを放り込んでありますが、
グーグル翻訳便りですので正確な文章が書けているかどうかはまったく分かりません
書式の関係でアラビア語とヘブライ語は左寄せにしてありますが気にせず右からお読みください
その女平課員 -中編A-
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%a4%bd%a4%ce%bd%f7%ca%bf%b2%dd%b0%f7%a1%a1-%c3%e6%ca%d4%ad%a2-

303 :
でかくて太くて絶大だけど
一発撃ったら次の装填まで時間がかかるのか

304 :
>>301
マジか。せめてスマタにしてやってくれ

305 :
>>303
ぱふぱふぺろぺろぴちゃぴちゃ・・・はぁはぁ・・・やっと大きくなった・・・マルコー・・・来て・・・・・・。
はあんっww太いぃぃwwwああっ硬くてゴリゴリするぅwwwあっwあっwすごいっwwイイwwwダメ、イッちゃうぅぅぅwww
・・・・・・あん、今イッたばっかりだから少し休ませて・・・え?休んでる間咥えててくれ?わかったわ・・・ぴちゃぴちゃ・・・
・・・ん・・・もう大丈夫よマルコー・・・w 
ああんっww大きいのが奥までくるぅwwwあんっwあんっwそこぉwwグリグリされてイイのぉwww
えっもうイクって・・・ダメ、まだもうちょっと・・・ああんっ!?・・・はあはあ・・・また使えるようになるのに時間がかかるのに・・・・・・

「彼・・・私と折り合をつけるのが大変そうだったから・・・私から別れようって言ったんです」

306 :
いろいろひどいw

307 :
清純デコ眼鏡が夜は淫乱ビッチとかオイシイんだがなぜか>>304から電波を受信した
 ビアンキ 「まさか君たちが別れることになるとはなあ…」
パトリツィア「仕方ないんです…私はマルコーに普通のセックスでして欲しかったけど…
       彼はそれじゃ駄目みたいだったから…」

308 :
>>305
ハゲワロタwwwwww

309 :
珍妙無類な電波受信したお。

昼「トリエラ。ベアトリーチェが倒れたというのは本当か?」
鳥「ええ。なんでも、アマデオさんのところに届いた荷物を開封した瞬間に倒れたとのことです。アマデオさんはその荷物の入手経路についてジャンさんから詳しく聞かれています。」
昼「彼がそんなに危険なものを………一体、それは何だったんだい?」
鳥「詳しくはわからないんですが、何でもアジア圏からの荷物で、クサヤとかいうものだそうですが………結城ガスの類か何かでしょうか?」

310 :
クサヤなどに頼らなくても
欧州には世界最強の臭気兵器「シュールストレミング」があるではないかwww

311 :
>>310 それがあったww最臭兵器ww

312 :
最臭兵器wwwやめたげてよおwww

313 :
何でアマデオの荷物をビーチェが開けたのか考えてみた。
やっぱり大体こいつのせいだと思うんだ。
ベルナルド「おうビーチェ、何持ってんだ?」
 ビーチェ 「通りがかった総務部の人に、アマデオさんに荷物を渡すように言われました」
ベルナルド「ああ、なんか酒のサカナに東洋の珍味をわざわざ空輸で注文したとか言ってたな。
       どんなモンか見てみようぜ。かまわねェから開けちまいなビーチェ」
 ビーチェ 「はい」

314 :
>>313 結果
トリエラ「最近、アマデオさんを見ないですね」
ジャン 「アマデオはヘリフォードに出向している。帰りは未定だ」

315 :
公社に届く荷物に危険物が混じってないかどうか
麻薬犬代わりにされるビーチェ

316 :
>>314
とばっちりww職場なんかを受け取り先にするからww
>>315
すごく役立ちそうだけど先に臭気計でチェックしとかないと今回のような悲劇がw
>最臭兵器
そういえばクラエスは北欧出身だったなと電波を受信。

蔵「ヘンリエッタ、今、暇?」
辺「あ…うん。何するの?」
蔵「缶詰を開けようと思って。試しに聞いてみたら、なんとジャンさんが許可してくれたの」
辺「どうして缶詰なの?」
蔵「お昼寝したらなんとなく缶詰を食べたくなったのよ」

蔵「なんだろう…懐かしい臭いだ……ああ、ダメだ…また理由もわからず涙が……」
鳥「涙が出るのは強烈な臭気物質で鼻腔粘膜が刺激されてるせいだよっ!!
  お願いだから早く後始末を手伝って〜〜っっ!!!」

317 :
ヘルファイアミサイルにシュールストレミングいっぱい搭載してたら
あっけなく勝ててたな

318 :
裏話・
課長  「うん、美味いなこのクサヤというものは。」
フェッロ「お酒が欲しくなる感じです。」
ジョゼ 「ん?兄さん、食べないのかい?それに、その本は?」
ジャン 「転職情報誌だ。職場に不安を感じてな」

319 :
オー人事wwBGMはエッタのバイオリンでぜひww

320 :
カボチャ大王の毒電波ががが
エッタ「Trick or Treat? おかしくださいw」
ジョゼ「やあ可愛いフェアリーだねw
    生クリームたっぷりのバナナをご馳走してあげるから僕の部屋においで。
    大きな飴玉もふたつ付いてるよw」
エッタ「わあっありがとうございますw」
ヒルシャ「お菓子をあげない上にイタズラするとか悪魔ですか!」
ジョゼ 「だって『犯し下さいw』って言ってたじゃないか」
ヒルシャ「どこの国の人なんですかあなたは?!」

321 :
>>320
ジャン「あいつがこうなったのは俺のせいだ・・・
   謗るなら俺を・・・・いややっぱ俺の勘違いだ今のナシ」
エンリカ「・・・・・・・・」

322 :
エルザ「トリック・オア・キル」
ラウーロ「( ゚Д゚)」

323 :
ヤッてくれないとしますw

324 :
ちょっとageるぜ
ガンスリのエロパロって難しいな
夜中に一人で「らめぇジョゼ山ぁんそんなとこ汚いれすぅ」とか書いてると
にたくなってくるってとこが特に難しい

325 :
藤林丈司

326 :
藤林丈司

327 :
「ぁあ!ゃっ…大きいの入ってくりゅ…らめぇ…じょぜさぁん…」とかあqwせdrftgyふじこlp;@:

328 :
14巻出たら何妄想して遊べるんだろうな
アシクエマがなかなか悪くない気がしてならない

329 :
全年齢スレでネタもらったので勢いでミルキージョゼッタに挑戦した。今は反省している。

 いつもの公社の中庭でした。
ヘンリエッタはクラエスの側に座って、することがなんにもなくてすっかり退屈しだしていました。
一度か二度、クラエスの読んでいる本を覗いて見ましたが、挿絵もなければ会話も書いてありません。
この前ジョゼさんにいただいた恋愛小説みたいな本だったらきっと楽しいのに。
寮の部屋からとってこようかしら、とヘンリエッタは眠気と戦いながら一生懸命考えていました。
 と、そのときです。不意に、褐色の白うさぎがヘンリエッタの側を通り抜けていきました。
「これはしまった、大遅刻だ!」
 白いウサ耳をつけたトリエラがスーツのポケットから時計を取り出してつぶやき、また急いで駆け出します。
トリエラお姉さんの突飛な格好に驚いたヘンリエッタは思わず後を追って駆け出しました。
「待ってトリエラ、そんな格好でどこへ行くの……あっ!?」
 トリエラが階段を飛び降りたと思ったらそこには大きな穴がありました。
勢いあまってヘンリエッタもその中へ飛び込んでしまいます。
「きゃああああああ!」

330 :

 深い穴をどんどんどんどん落ちていって、ついにヘンリエッタは枯れ草の山に落っこちました。
結構重そうな音でしたが怪我ひとつなくヘンリエッタは立ち上がります。
「ああっジョゼさんにいただいた服が汚れちゃうっ」
 ぱんぱんと必に洋服についた枯れ草を払っているヘンリエッタの横を、
トリエラがぶつぶつ言いながら走りぬけていきます。
「ああ大変大変、急がなくっちゃ。とんでもない大遅刻だ」
 ヘンリエッタはあわてて振り返ります。「待ってよトリエラ!」
しかし急いで追いかけたはずなのに、角を曲がったらもうトリエラの姿はありません。
目の前にあるのはたくさんのドアがある広間です。
トリエラはこのどれかから出て行ったのでしょう。
片っ端からドアノブを回してみましたがどれも鍵がかかっていて開きません。
ヘンリエッタはテーブルにちいさな金の鍵が置いてあるのに気が付きました。
さっそく鍵穴を調べていけばカーテンの陰にあったちいさなドアの鍵穴がぴったりと金の鍵に一致します。
ドアを開けて覗いてみると、向こう側には見たこともない素敵なお庭が見えました。
「わあ素敵!でもこんなちいさなドアじゃ通れないわ、どうしよう」
 困ってしまったヘンリエッタに優しい声がかけられました。
「そこを通りたいのかい?ヘンリエッタ」
 振り返るとそこには大好きなジョゼさんがいます。
「ジョゼさん!どうして分かったんですか?」
 そりゃさっきの独り言を聞いていれば誰にでも分かります。でもそこは恋する乙女。
ああやっぱりジョゼさんはすごいです!とキラキラしたまなざしで担当官を見つめます。
ジョゼさんは君のことなら何でも分かるんだよなんて歯の浮くような台詞とさわやかな笑顔で答えました。
「じゃあそのドアを通る方法を教えてあげよう」
 そう言ってジャケットを開いたジョゼさんのベルトの下には
『お飲みなさい』と大きな文字で美しく印刷した紙の札がさがっています。
水道のコックはひねると水が出るけどこのコックはやさしく吸わないと出てこないからねとかなんとか
下ネタをかましてもいやらしく見えないのが優男スマイルの特権です。
「ありがとうございます、ジョゼさん!」
 ヘンリエッタは嬉しそうにお礼を言ってジョゼさんの前にしゃがみました。

331 :

 ジョゼさんのミルクを残らず飲んでしまうとヘンリエッタの背はぐんぐん小さくなりました。
なぜかテーブルの上に瞬間移動していた金の鍵も優しいジョゼさんが取ってくださったので、
無事にドアを開けることができました。
 通路を抜けると原っぱに出ました。素敵なお庭はもう少し先にあるようです。
さてそれではお庭に向かおうと思ったのですが、ヘンリエッタはちょっぴり小さくなりすぎてしまいました。
芝生は膝の上まであり生い茂った雑草はまるでジャングルのようです。
これじゃあお庭まで何時間歩くことになるのかしら。
すこし不安になりながらもヘンリエッタは歩き始めました。
 しばらく歩いていくと目の前にヘンリエッタの背の高さほどもある赤いキノコが表れました。
キノコの上には電子タバコをくゆらせたジョゼさんが座っています。
どうやって小さくなったんですかとかいつの間に先回りしていたんですかとか
突っ込み所に質問するのも忘れるほどびっくりしたヘンリエッタに、ジョゼさんは言いました。
「何かお困りかな、可愛いお嬢さん」
 可愛いお嬢さん可愛いおじょうさん可愛いカワイイ……しばらく幸せのリフレインを脳内再生させ、
はっと我に返るとヘンリエッタはたずねます。
「はい、小さくなりすぎてしまったんです。何かいい方法はありませんか?」
 するとジョゼさんは極上の笑顔で教えてくれました。
「それなら僕のキノコを食べるといい。一方のお口で食べればおおきくなれるし、
もう一方のお口で食べればちいさくなれるよ」
 結局それかいとツンデレお姉さんなら突っ込むところでしょうがヘンリエッタはそこらへん素直です。
「ジョゼさんて何でも御存知なんですね(はぁと」
「そうとも」
 お決まりのキャッキャウフフ会話を繰り広げるとさっそくジョゼさんのキノコをご馳走になりました。
「はぁはぁジョゼさんのキノコお口に入りきらないですぅ」
「やっぱりちょと小さくなりすぎちゃったんだね。ほらもう一方のお口で食べてごらん」
「はうぅんっこっちもきついですぅっ」
「大丈夫、食べてるうちに平気になってくるからね」
「あんっあんっあぁキノコが奥に入ってきましたぁっ」
「そうそう、ヘンリエッタが少しずつ大きくなってきてるからだよ」
「はぁんっジョゼさあぁんっっ」
 こうしてあっちとこっちのお口でキノコを食べてるうちにちょうどヨくなってきたヘンリエッタは、
素敵なお庭のことなんかどうでもよくなってそのままそこでジョゼさんと幸せに過ごしましたとさ。
どっとはらい。

332 :
>>329-331
ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

333 :
何でジョゼさんは変態なのが似合うんだろうなww

334 :
ちょいage
優しいお兄さんを優しいままエロくすると何故か変態になる不思議

335 :
ジョwゼwwさんwwwww
いい変態でした。そして深刻なツッコミ不在www

336 :
次はナタレネタか

337 :
藤林丈司

338 :
藤林丈司

339 :
14巻でみなさんんでしまったが...

340 :
14巻

泣いた

341 :
>>283に癒されにきた
なんかね…なんかもうね……

342 :
この人と一緒に必に生きて そしてのう

343 :
さて、ポカフェリ聞いて一期全話視聴でもするか。
クリスマス寒波が身に凍みるな……

344 :
街で見かけたパネットーネが切ないぜ

345 :
パネットーネ食った。あれさ、言うほど甘くないよな。
きっとヒルシャーは甘いもの苦手なんだな。
それで「(パンにしては)甘いだろ?」って聞いたのを、
トリエラはケーキの甘さと比較したから微妙な顔をしてたんだよ。

……もうそんなのが些細なことに思えてくる状況だけどさ

346 :
変態ジョゼさんに愛のレスをありがとうございました。
遅レスだけど>>302おつです。大掃除するのでそこの綺麗好きドイツ人貸してください。
さて、まともな鳥昼が書けないと友人に愚痴ったらいっそ思い切りはっちゃけた話を書けと言われた。
……はっちゃけすぎた気がするんだがこれでいいのか友よ。あとペトラ、こんな役回りでスマン。
鳥は昼としかヤってないんだけど一応複数人ぷれいが苦手な人はご注意を。
SIEBEN ZWERGE - 七人のこびと -

「へー、このぬいぐるみってトリエラのだったんだ」
 部屋に遊びに来たペトラがテディベアを抱き上げた。
「そうだよ。その子はアウグストゥス」
「えーと、なんだっけその名前」
 ちょっと考える表情をしたペトラにベッドの上から「初代ローマ皇帝よ」とクラエスが答える。
「何?このぬいぐるみって全部歴代のローマ皇帝の名前がついてるの?」
「ううん。最初の七つは七人の小人の名前がついてるんだ。
チェストの上のが左からハッピー(ごきげんさん)、ドービー(のんびりや)、グランビー(おこりんぼ)、
スリーピー(ねぼすけ)、スニージー(くしゃみさん)。机の上のがバーシェフル(てれやさん)、
ベッドの奥のがドック(先生)。――で、そのクマから後が皇帝の名前」
「へえ、そうなんだ」

347 :
 しゃべりながらアウグストゥスの手足を動かして遊んでいたペトラが、急に意味ありげな笑い方をした。
「――七人の小人って言えばさ、白雪姫って絶対処女じゃなかったよね」
「はあ?」
「だってさ、ドワーフって地下で鉱物を掘ってる、炭鉱労働者みたいな荒くれ者じゃない?
若い女の子にさせる身の回りの世話って言ったら当然ソッチのお世話でしょ」
「……いや、ちょっと待ってよペトラ」
 いきなり始まったワイ談に私は頭を抱える。昼日中っからカンベンしてよ。
――そりゃそーゆーのに興味がないとは言わないけどさ。
「面白い発想ね。夜な夜な七人の荒くれ男に抱かれ清楚な姫君が次第に堕落してゆく……
良くあるベタなシチュエーションだけど悪くないわ」
「でしょー?」
 クラエスまでなに?ついていけない私をほったらかしで二人の会話は更に盛り上がってる。
「あ、けどさ、エッチ好きなお姫様だったらそれって逆ハーレム状態だよね」
「ふふ、その展開だと白雪姫は王子様じゃなくて小人たちといつまでも幸せに暮らしそうね?」
「うーんそうだよねえ。なのに王子様を選んだってことは、やっぱりエッチよりお金の方が魅力だったのかなあ?」
「元々お城では贅沢な生活をしていた訳だから、貧乏と性生活を秤にかけたら……どうかしらね」
「あ、でも意外とあれかも!小人さんたちはアレのサイズも小人さんだったから、王子様の腰の玉に乗る方がヨかったとか!」
 ……玉の輿でしょと突っ込む気力も湧かないわ。
「それなら案外白雪姫は処女だったかもしれないわね」
「なんと言うことでしょう、小人さんのアレは短過ぎてマクまで届かなかったのです!」
 私が首をかしげたクラエスの言葉にペトラが爆笑する。…ああ、そーゆーこと。
「慰み者にされていた落ちぶれた姫君なら囲い者にでもしようと思って連れ帰ったら処女だった。
これはインパクトがあるはずよ」
「ちょっと痛がって見せればコロッと騙されそうだよね」
「そうね、貞潔を守り通した乙女が初夜の床で激しく乱れる…男の征服欲を大いに満足させる状況よね。
だとしたら勘違いした王子が白雪姫と結婚してもおかしくないわ」
「こうして白雪姫は小人さん仕込みのテクニックで王子様をとりこにして幸せになりましたとさ」
 めでたしめでたし!アウグストゥスの両手を持ってペトラがパチパチパチと拍手した。
どこがめでたいのよ……まあ騙された王子様は相当おめでたいと思うけど。――いやいや、そうじゃなくて!
「はいはい、オチがついたところで私は仕事に行って来るわ」
「あ、いーなー。お泊りデートだ」
「そんなんじゃないったら!」
 はやしたてるペトラに手を振って私は部屋を出た。ペトラとクラエスは今度は違う童話のエロ考察を始めてる。
ほんとにもう、何なんだかなあ。溜息をつきながら私はオフィスに向かった。

348 :

 気がついたら私は青いベストに膨らんだ袖のついた黄色いスカートのドレスを着ていた。
―――ええとこれはあれだよな。有名なアニメ映画の白雪姫の衣装。
小さな木造の家の中に小さな七つのベッドがぴったり並んでいて、私はそこで寝ていたって訳だ。
 あ、なんかいきなりこの先の展開が読めた気がする。
もちろんこれは夢で、そのうち七人の小人の格好をしたヒルシャーさんが帰ってくるんだよね。
ほら、なんか間抜けな歌が聞こえてきた。
『『『ハイホー、ハイホー、仕事が好き〜♪』』』
 がちゃりとドアが開くと私が目にしたのはちょっとだけ予想外の展開だった。
そこからは小人じゃなくて7匹のクマが入ってきた。
――クマの着ぐるみを着たヒルシャーさんたちが。
 え、そこが混ざるの?あっけに取られた私をクマたちが取り囲む。
『――君はどうして無断で僕たちの寝床を占領しているんだ?』
 私に問いかけたのはドックだ。
わ、眼鏡かけたヒルシャーさんって初めて見た。
『すまないがそこに寝かせてくれ、さすがに限界なんだ……』
 スリーピーが目をこすりながら言う。
そうそう、徹夜明けのヒルシャーさんってこんな感じ。
『……その…女の子が男のベッドに寝ていると言うのは色々問題があってだな………』
 バーシェフルは赤面して口ごもる。
言いたい事があるならはっきり言いましょうよ。
『―――こんな勝手なことをする子にはお仕置きが必要だな』
 グランビーが不機嫌そうに言う。
う、怒ってるんですかヒルシャーさん?
『あー、こほん。ルールを破った以上ペナルティはやむをえないな』
 スニージーは咳払いをする。
ちょ、もっともらしいこと言って何をするつもりですか!?
『せっかくベッドがあるんだ、やることはひとつだな』
 ハッピーが嬉しそうに笑う。
ストレートすぎですよ野暮天ドイツ人!
『………』
 ドービーが無言で私を抱きしめた。
ああ、だめだ、彼に触れられてしまったら……。
そして私はなすすべもなくベッドの上に押し倒された。

349 :

 ドレスを脱がす何本もの手。
着ぐるみじゃなくなったヒルシャーさん達はもう誰がどのクマだったのか分からない。
首筋に、背中に、脇腹に、何ヶ所も同時にキスの雨が降る。
胸に、おしりに、腿に、いくつもの手が指が這い回る。
『……っあ』
 なだめるようにやさしいキスをするヒルシャーさんにしがみついた私の手は
その後ろにいるヒルシャーさんに捕まえられて指をねちこく舐め上げられている。
『……や…あ……』
 後ろから私を抱きしめたヒルシャーさんが掬い上げるようにしてまさぐる胸の先端を
左側のヒルシャーさんが舌先で転がす。
『……あ……だめ……っ』
 右胸の突起をいじりながら耳を甘噛みするヒルシャーさんの横で
私の片脚を抱え上げたヒルシャーさんの片手はおしりを揉みしだきもう一方の指が濡れたそこを探っている。
『……んんっ……!』
 大きく開かれた脚の間にいるヒルシャーさんに内腿を撫でられ一番敏感な場所を吸い上げられる。
『…ふ…あ……!』
 身体中のどこもかしこも大きな手に触れられやさしいキスと熱い舌に刺激され
悶える私に七人のヒルシャーさんが囁く。
『『『……トリエラ……愛してる…トリエラ………』』』
おねがい、おねがい、もう早くあなたを―――。


350 :

「トリエラ……トリエラ?」
 不意に景色が変わる。
 見慣れない天井と――困ったような顔をしたヒルシャーさん。
「……ヒルシャー…さん?」
 かすれたような自分の声が聞こえた。―――ああ、目が覚めたんだ。
「起こしてすまない。………ただその…隣でそんな悩ましい声を出されると、僕は眠れなくてだな……」
 赤面しながらそう言う彼はバーシェフルみたいだ。
多分私は笑ったんだろう。ヒルシャーさんは今度はグランビーのように少し不機嫌そうな顔で言う。
「――あんな声を出すなんて、隣に本物の僕がいるのに君は一体どんな夢を見ていたんだ?」
「……いい夢でしたよ…」
 くすくす笑いながら私はベッドを覗き込んでいる彼の首筋に腕を絡めた。
「トリエラ?――まだ寝ぼけているのか?」
 たしなめるような口調はドックだ。
「……どうでしょうね?」
 甘える声で私が言えばヒルシャーさんはバーシェフルのようにごほん、と咳払いをする。
「―――トリエラ、その、僕は君の寝起きにつけ込むようなことはしたくないんだが」
「……大丈夫です…ちゃんと分かってますよ、あなたが本物のヒルシャーさんだって」
 顔をうずめた広い胸元で彼の匂いを吸い込む。
ドービーと同じく無言で私を抱きしめた彼の腕は夢の中とは違う確かな存在感。
「……いいのか?」
 やさしく微笑む彼はハッピーよりも嬉しそうで。
キスをねだった私の唇はすぐさま彼に塞がれる。

351 :

 私の胸をゆっくりと撫でる彼の右手。それだけでもう背中がゾクゾクする。
「ん……ッ」
 深く探りを入れてくるキスにあふれる唾液を何度も飲み込む。
彼の左手は私の肩を抱きかかえているだけだけど、触れ合った体温で溶けてしまいそう。
私の身体の上を移動するヒルシャーさんの右手は一度に一ヶ所しか撫でていないのに腰までじんじん疼いてる。
彼の指が差し込まれかきまわされるそこは恥ずかしいくらいにはしたない水音を立てて彼の手を濡らす。
「ヒルシャーさん…おねがい…早く……っ」
 我慢できずに求めれば一瞬迷うような表情をした彼はそれでも濡れた手で私の脚を抱え上げ
大きな身体を私に重ねる。
「ふ…あ……いいっ……!」
 潤んだ私の身体を満たす彼自身。苦しいくらいのその質量が私の中で脈打つ感覚。
夢の中では決して得られないしびれるような充足をもっと感じたくて私の身体は自然に動き出す。
「ああ…ヒルシャーさん…もっと……っ」
 甘い声を上げる私に応えてヒルシャーさんが大きく突き上げる。
何より欲しかったその存在が奥へ奥へと進むたびに私の頭の中は真っ白になる。
ねえ、私の王子様。夢の中の七人のあなたより、ただ一人の本当のあなたがいいの。
余裕のなくなってきたあなたの手は私の腰を支えるだけで他のどこも刺激してくれないけれど。
私の名前を呼ぶあなたの唇は同時にキスはしてくれないけれど。
なのにおかしくなりそうなくらい私は感じてる。
「だめ、もうだめ―――!」
 気持ちよすぎて泣きそうになる私をあなたが抱きしめる。
しがみついて擦れ合うあなたの肌の熱さはやけどしそうで。
はじけとんだ意識の向こうで感じたキスは夢の中のどのキスよりもやさしくて。

352 :


「……ヒルシャーさん?」
「明日も早い……もう眠りなさい……」
 自分の方が眠そうな顔をしながらヒルシャーさんは私の頭をぽんぽんと軽く叩く。
夢の中で見たスリーピーもこんな感じだっただろうか。
もうおぼろげな夢の記憶は明日の朝には多分完全に忘れてしまうだろうけど。
 でもこれからもきっと、あなたはいろんな表情を私に見せてくれるから。
そうしたら今度は、私はぬいぐるみを見るたびにヒルシャーさんの顔を思い出すのだろう。
 そう考えたらなんだか訳もなく幸せな気分になって、
私はぬいぐるみより大きくて温かいヒルシャーさんに抱きついた。

Das Ende

353 :
14巻は陽性でしたのシーンを見てやっとトリエラの整理シーン伏線が
来たと思ったがそうなったらヒルシャーが二股になってしまうのか

354 :
実は初版版の白雪姫は国王(実父)にズッコンバッコンされててな…
それに嫉妬した王妃(姫の実母)が家来にさせようとするんだが、その家来は姫を哀れに思い、さずに森に置き去りしてな…
姫は森の中で見つけた小屋に忍び込んで寝ていたら小人登場…というところは良いんだが
泊めてもらう見返りに姫のほうから小人の夜伽の相手を始める始末
王妃自ら姫をそうとするのは同じだから割愛するのだが、姫を見つけた隣国の王子はサディストかつネクロフィリアだったわけで
ガラスの棺桶に入った姫の体でイロイロやってたのだが、ふとした拍子に生き還った姫と意気投合し
その姫の国を征服して王妃をひっ捕らえ、真っ赤に焼けた鉄の靴を履かせてダンスする様を見て楽しんだという…

本当は恐ろしいグリム童話(´・ω・`)

355 :
>>354
それ聞いたことあるわ。童話って結構えげつない話多いよね。
けど自分の中ではラム酒の某PVの方がインパクト強かったw>白雪姫

356 :
>>346
鳥昼だけなのに複数人プレイってこういうことか!
楽しかったよ、ありがとう!

357 :
あけましてAuguri
今年も容赦なく書きまくりましょう!!

358 :
あけおめ。冬コミにも行かずに作ったおせちがうまかった(泣)
ジョゼ「ヘンリエッタ、今年はジャッポーネの民族衣装・キモノを用意したよ」
エッタ「ありがとうございますジョゼさん!」
ジョゼ「ああ、思ったとおりよく似合ってるねwそうそう、それからね
    ジャッポーネでは新年最初のセックスを姫初めと言うんだ」
エッタ「わあステキですwジョゼさんて何でも御存知なんですねw」
ジョゼ「そうとも。さあ、それじゃあジャッポーネの伝統的なスタイルを教えてあげよう。
    (ごにょごにょごにょ)――分かったね?じゃあいくよ」
エッタ「はいw 『――あれお代官様、おたわむれを〜w』」
ジョゼ「『良いではないか良いではないかw』」
エッタ「『あ〜れ〜〜〜www(くるくるくる)』」

サンドロ「……まったくジョゼさんも結構せっかちだな」
ペトラ 「サンドロもやりたい?私、回るの上手いよw」
サンドロ「着物でピルエットはおかしいだろうよ。大体この衣装の醍醐味は
     “着たまんま後ろから襟に手を差し込んでチチ揉み”だろ」
ペトラ 「あんww」

トリエラ「………まさかアレをやりたいとか言い出す気じゃないでしょうね」
ヒルシャ「もちろん違うとも。大体ジョゼさんの解釈は間違っている。確かにあれは
     ヤーパンの伝統的な様式美だが新年にふさわしいスタイルではない。それに
     せっかくいつもと違う衣装を着せたのに早々に脱がしてしまうなんて情趣に欠ける!」
トリエラ「何くだらないことを力説してるんですか!(その前に一言似合ってるよとか綺麗だよとか
     褒め言葉はないの?この朴念仁!)」
ヒルシャ「と言うわけでここは『昆布巻き』がオススメだ。昆布巻きというのは喜ぶと言う言葉に掛けた
     新年には欠かせない縁起のよい食べ物のことで、帯を解かずにキモノの裾をからげて行う
     このような体位をだな……」
トリエラ「どさくさにまぎれてナニしてるんですか?!ちょっと待ってダメ――やあああぁぁwww」

359 :
アホスw

360 :
まったくおまいらときたら・・・
本誌ではクラエスにフラグが立ちそうでもうorz

361 :
悲しい時にいきなり明るい曲を聴くと今の気分とかけ離れすぎててついていけなくて逆効果らしい。
悲しい気分の時はその気分に近い暗い曲を聴いた方が癒されるので、
そこから少しずつ明るい曲に変えていって気分を持ち直していくんだそうな。
でもあんまりダメージがでかいと癒しを受け入れる前に一回現実逃避したくなるよね。
そんなわけで多分しばらくアホ話しか書けない気がするw

362 :
七人の小人<レスどうもです。ついでにおまけ。
クラエス「この間の話をトリエラに聞かせたのは失敗だったわ」
ペトラ 「えー?この間のってあのホントはやらしいオトナの童話?」
クラエス「あれ以来ぬいぐるみを眺めてはニヤニヤして気持ち悪いったら」
ペトラ 「…あー、えーと……なんか色々ゴメン……」

363 :
>>346-352
遅ればせながらGJ
序盤・中盤・ラストと違った楽しみ方ができるとはなんと高度なテク
トリエラ嬢の艶姿が大変美味な上
クラエスとペトラに混ざってワイ談したいと思わざるを得ませんな

364 :
レスありがとうございました。
しょうこりもなく不思議の国のこうさぎ。ツッコミ不在の理由。
ヒルシャーさんは良い人過ぎてあんまりエロくならなかった。

不思議の国のこうさぎ

 いつもの公社の中庭でした。
ヒルシャーはベンチに座って挿絵もなければ会話も書いていない本をまじめくさった顔で読んでいました。
すると不意に、褐色の白うさぎがヒルシャーの側を通り抜けていきました。
「これはしまった、大遅刻だ!」
 白いウサ耳をつけたトリエラがスーツのポケットから時計を取り出してつぶやき、また急いで駆け出します。
優秀な生徒の突飛な格好に驚いたヒルシャーは思わず後を追って駆け出しました。
「トリエラ、そんな格好でどこへ行くんだ……あっ!?」
 トリエラが階段を飛び降りたと思ったらそこには大きな穴がありました。
勢いあまってヒルシャーもその中へ飛び込んでしまいます。

365 :
 飛び込んだ穴はとても深い井戸のような穴でした。
辺りには食器棚や本棚がびっしりと並んでいます。
穴がとても深いせいか落っこち方がゆっくりだったせいか、ヒルシャーは落ち着きを取り戻して考え始めます。
―――これはあれだな。例の有名なおとぎ話の世界観で夢を見ているに違いない。
 だとすればこの先は物語に沿って対処していけばいいだけのことだ。
合理的というか面白みがないというか、そう結論付けたドイツ人は
昔読んだおとぎ話の内容を思い出そうと腕組みをして記憶をたどり始めました。
 どしいいいいいん!
いきなりヒルシャーは枯れ草の山に落っこちました。
いくら深い穴でも悠長に考え事をしていればそりゃ終点にたどり着きます。
「あいたたた……」
 夢なら痛くはないはずなのですが、なんとなく習慣的にそう言いながら腰をさすって立ち上がった
ヒルシャーの横を、トリエラがぶつぶつ言いながら走りぬけていきます。
「ああ大変大変、急がなくっちゃ。とんでもない大遅刻だ」
 ヒルシャーは顔を上げて彼のフラテッロに声をかけます。
「待ちなさいトリエラ!」
 しかし急いで追いかけたはずなのに、角を曲がったらもうトリエラの姿はありません。
目の前にあるのはたくさんのドアがある広間です。
ですが話の筋書きをあらかじめ思い出していたドイツ人はあわてません。
まずは辺りを見回してテーブルを見つけます。
金の鍵があればそれを取ってからカーテンの陰の扉を開けようと思ったのですが、
そこは省略できないようです。
次にヒルシャーはたくさん並んだ扉には目もくれず、真っ直ぐカーテンの方へ向かいました。

366 :
 ところがカーテンをよけると予想外の光景がありました。
カーテンの陰にあるちいさな扉を、スーツ姿の小うさぎが一生懸命のぞきこんでいたのです。
スラックスのおしりについた白いしっぽがぽわぽわと揺れています。
「……あー、何をしているんだトリエラ」
 かわいいおしりにクラクラしながらヒルシャーはたずねました。
ひょいと立ち上がったトリエラは、いつものようにきびきびと答えます。
「遅刻しそうなので近道をしようと思ったんです。でもこの体の大きさでは通れません。
もっと小さくならないと」
「そうなのか。ええとそうだな、確かそこら辺に『お飲みなさい』という札のかかった瓶があるはずなんだが……」
 メタ思考全開でキーアイテムを探そうとしたヒルシャーでしたが、
ふとトリエラの首に紐がかかっているのに気がつきました。
「トリエラ、この紐は何だ?」
「え?」
 トリエラが苦しくないように慎重に紐をたぐり寄せると、
そこには『お飲みなさい』と大きな文字で美しく印刷した紙の札がさがっています。
 これまたヒルシャーにとっては予想外の展開でした。
―――が、すぐさま「この場合『飲む』ということは液体のはずだな」と考えついたヒルシャーは、
おもむろにトリエラを抱き寄せてキスをしました。
あくまで生真面目に合理的に考えた結果で、もちろんスケベ心からではありません。
まあ多少はあるかも知れませんが。
「!?」
 担当官の唐突な行動にじたばたする小うさぎの身柄をしっかりと確保して、
ヒルシャーはチェリーパイとカスタードとパイナップルとターキーとバタつきパンの混じった味よりも
ずっと素敵なキスの味を堪能します。
「……………時間がないって言ってるのに、いきなり何をするんですか」
 ドイツ人らしい探究心に満ち満ちたぶっちゃけしつこいキスからようやく解放されたトリエラが
うるんだ目でヒルシャーを睨みました。
「ああすまない、苦しかったか」
 申し訳なさそうに言いながら担当官は小うさぎの目元にやさしくキスをして、
青い瞳の端っこに溜まった真珠のような涙を吸いとります。
するとどうでしょう!ヒルシャーの体がぐんぐん大きくなり始めたではありませんか。

367 :
半分腰砕けになっていた小うさぎでしたがそこは優秀な彼女のことです。
素晴らしい反射神経を発揮して巨大化する担当官からぴょんと飛び退きます。
「私は小さくなりたいって言ったんですよ!?」
 はるか上方にいってしまった担当官の耳にも聞こえるくらい大きな声で小うさぎが怒鳴りました。
「いや、本来『お飲みなさい』と言うのは小さくなるためのアイテムでだな……」
 計算通りに行かなかった担当官はちょっとうろたえます。
「だとしてもあなたが小さくなってどうするんですか!」
「いや待てトリエラ、この後、今度はどこかに『お食べなさい』と書いたケーキが見つかるはずだ。
原作では食べると大きくなったが、展開上おそらくそっちが小さくなるためのアイテムなんだ」
 ほらきっとこの暖炉の上だとか――と辺りを探し始めた担当官に、現実的な生徒はびしびしと突っ込みます。
「そんな不確かな情報ではあてになりませんし、探している時間もありませんよ。私は急いでいるんですから!
もういいです!近道はやめにして普通のルートで行きます!」
「あっ、だからちょっと待てと―――」
 家捜しをしていた担当官は彼女を引き止めようと振り向きましたが、
小うさぎはあっという間に走り去って姿が見えなくなってしまいました。

368 :

 置いてけぼりにされてしまったヒルシャーはなんだか悲しくなってしまいました。
どうしてトリエラは彼の言うことを聞いてくれないのでしょう。
不確かな情報なんかじゃなくて、かなり確率は高かったはずなのです。
多分あとほんのちょっとだけ待っていてくれれば彼女は通りたがっていた近道を使うことができたのです。
 泣きたい気分のヒルシャーでしたが、ここでうっかり泣いてしまうと今度は小さくなった時に自分の涙の池で溺れて、
身体を乾かすために課長の無味乾燥で面白みのないお説教を延々と聞かされ続け、
鬼のリーダーにグランドを10周させられたあげく賞品と称して財布の中身を2課員全員の飲み代にカチ上げられるルートに
フラグが立ってしまいます。
 ぐっと涙をこらえ、ヒルシャーは家宅捜索を続行しました。
するとほどなくテーブルの足元に小さな紙の箱を発見しました。
中には干しぶどうで『お食べなさい』と書かれたケーキが入っています。
「ほら、やっぱりあったじゃないか」
 恨みがましく独り言を言いながらヒルシャーはケーキを口の中に放り込みました。
甘いものは苦手なのでほぼ丸飲みです。
 お約束のように咽に詰まらせてむせながらもアイテムの確保は忘れません。
テーブルの上に瞬間移動していた金の鍵を引っ掴み、がっちりと握り締めたままヒルシャーの体はどんどん小さくなります。
一瞬、『服の大きさも体と一緒に変わるということは、鍵も縮んで鍵穴に合わなくなるんじゃないのか?』と
余計な事を考えかけましたが、ここは意図的に疑問には目をつぶり何も考えなかったことにします。
 カーテンの陰の扉をくぐるのに最適な大きさになったヒルシャーは、
またまた予想外の展開が始まる前に急いで金の鍵でドアを開けると通路を走って外に出ました。


369 :

 通路の向こう側は原っぱでした。
どうやらお城の庭に出たわけではないようでしたが、お日様の光を浴びてヒルシャーはほっとします。
さて、これは物語のどの辺までショートカットできたのかな。
ちょっと余裕を取り戻して考え始めたドイツ人の背中がどん、と押されました。
「……こんな所で何をしているんですか」
「トリエラ!」
 振り向けばそこにはイライラした表情の小うさぎが立っています。
ちょうど良かった、聞きなさいやっぱり僕の言ったことは正しかったんだ――と担当官が話し出す前に、
トリエラが大きな声で言います。
「あなたに引き止められた分急いで走ってきたから、途中で大事な扇と手袋を落としてしまったじゃないですか!
すぐに部屋から取ってきてください!!」
 ほら駆け足!びしっと勢い良く指差しされて思わずヒルシャーはその方向に駆け出しました。
目の前には『白うさぎ』と書いた真鍮の表札がかけられたこじんまりとした家があります。
勢いのままドアを開け目の前の階段を駆け上がって二階の部屋までたどり着くと、そこには鏡台とベッドがありました。
 肩で息をしながら辺りを見回し鏡台の上に白い手袋を見つけたところで、ヒルシャーははたと我に返ります。
一体何だって担当官である自分が彼女の指示で全力ダッシュをかまさなければならないのでしょうか。
たまたますぐに見つかったから良いようなものの、自分はこの家の構造も物の置き場所も知らなかったのです。
やみくもに家捜しをしている間に時間が経ってしまったら困るのは彼女なのです。
急いで手袋が必要なら彼女自身が取りに来る方が合理的というものでしょう。
 なんだか釈然としない思いのドイツ人に、家の外から声が聞こえます。
「まだ見つからないんですか?鏡の前にあるでしょう、早く持ってきてください!」
 最初に明確な場所指定をしないでおいてそれはないだろう。
小うさぎの言い様に納得がいかないヒルシャーは窓から彼女のいる位置を確認すると、
鏡の前に置かれたラベルのないビンを掴みました。
原作どおりの効果を期待して一気にビンの中身を飲み干します。
たちまちヒルシャーの体が大きくなり出しました。

370 :
窓から狙いすまして腕を伸ばし下にいた小うさぎの身体を掴みます。
途端にトリエラの悲鳴と、どこからか現れた彼女の仲間たちの声が聞こえてきました。
「きゃあ!!」
「あら、トリエラ大丈夫?何かしらこれ」
「腕かな?すごく大きいけど」
「落ち着いてないで援護してよリコ、クラエス!」
「煙突から突入しようか?」
「中の様子も分からないのに突入は危険よ。先にグレネードでもお見舞いしてやったら」
「無茶しないでよ!」
 そんな会話が交わされるや否や、がしゃーん!とガラスを破って何かが飛び込んできました。
手押し車いっぱいの小石より凶悪なシロモノが撃ち込まれたのかと真っ青になったヒルシャーでしたが、
幸いな事にころころと床に転がったそれは小さなケーキに変わります。
 どうやらバイオレンスな展開にはならずにすみそうだとみて、
ヒルシャーは暴れるトリエラを掴んだまま反対の手で急いでケーキを拾ってぽいと口に入れました。
今度はみるみるうちに体が縮み出し、それに合わせて小うさぎの体も2階まで引き上げられていきます。
「わあっ!?」
 宙吊りにされた小うさぎのちいさな体が落ちないようにもう一方の手も差し出して両手で包み、
引き寄せられたトリエラが窓から飛び込んできた時には、ヒルシャーの体もちょうどいい大きさに戻っていました。
 ヒルシャーは大事なフラテッロをしっかり抱きとめます。
そして両腕の中にすっぽり納まった小柄な身体をぎゅうっとばかりに抱きしめました。
「はっ、放してください!」
 真っ赤になって叫ぶトリエラにヒルシャーは断固とした態度で言います。
「駄目だ、放した隙にまたどこかへ行かれてしまったら困る!」
「だから私は女王様のクロケー大会に呼ばれていて―――」
 小うさぎは一生懸命訴えますが、しかし先程の彼女たちによる暴力的行為で
ちょっとばかり血圧が上がってしまった担当官には通じません。
「さっきだってあの後すぐに問題は解決したんだ。それなのに君がさっさと先に行ってしまうからこんな風に
また新たな問題が発生するんだろう!大体君はいつも僕の言うことを聞いてくれなくて……!」
「急いでるんですってば、ちょっとどこに触って――ああああんっっ」

 こうして唯でさえ遅刻しそうだった小うさぎは担当官の肉体言語によるお説教に朝まで付き合わされて、
けっきょく女王様主催のクロケー大会を欠席しましたとさ。
とっぴんぱらりのぷぅ。

371 :
いい・・・人?

372 :
ああ、うん、読み直したらあんまり良い人でもない気がしてきたので
なんか修正しにいってきます。スミマセン。
ウン年ぶりに原作読んで白兎と三月ウサギが別キャラだったことに気付き愕然。

373 :
イタリアで豪華客船が座礁したらしいな
パダーニャめ!

374 :
乗客の中に義体はいなかったと記事は伝えています

375 :
>>364
>褐色の白うさぎ
ここはどうツッコめばいいんだろう?

376 :
褐色の白雪姫は〜たたかーう おひーめーさまー♪

377 :
ツッコミ役のお姉さんはツッコまれてて不在でしたとさ
>>375-376
www


378 :
妄想でジョゼエッタ分を補給してたら朝になってた

379 :
妄想で二期生百合テッロ分を補給してたら週末突入

380 :
ジャンとジョゼをスルーして
リコエッタのイケナイバイオリン指導を妄想してたら日曜が終わった

381 :
アンジェの「しばらく触ってないと何か不安で」で月曜を乗り切った

382 :
さあ早くそれをSSに(ry

383 :
リコッタチーズにイケナイ思いが湧き上がって止まらんね

384 :
リコのチーズをペロペロしたいね

385 :
リコん

386 :
離婚

387 :
今年はバレンタインネタ無かったなーと思い、今さらだけど小ネタ投下。

−−−トリエラとプリシッラの会話
「トリエラはヒルシャーさんにバレンタインのチョコレートあげたの?」
「あげてませんよ」
「あらまあ!」
「…別にあげる必要なんて無いでしょう」
「ふうん?」
「私達はただのフラテッロなんですから」
「またそんな…あ、ヒルシャーさんだ」
「やあ、プリシッラ。…トリエラ、午後の訓練の時間をずらしてくれないか」
「かまいませんよ」
「じゃあ、2時に」
「…さっきの話、ヒルシャーさんに聞かれたかな?」
「たぶん」
「…だよねえ」
「いいじゃないですか、本当のことですし」
「あのさ、トリエラ」
「はい?」
「…もしかして、チョコレートよりすっごいものあげちゃった?」
「なっ、何言ってんですか!!」
「だーって、あんな会話聞いちゃった割には、ヒルシャーさんが余裕の笑顔だったから」
「考えすぎですよ!」
「ふふーん?」

388 :
−−−ヒルシャーとベルナルドの会話
「よお、ヒルシャー。バレンタインデーにはトリエラにチョコの一つももらったのか?」
「いや…チョコレートはもらってないよ」
「その様子じゃ、おまえも花束なんぞ贈ってねえな」
「はは、そんな気の利いたことはしてないさ」
「何だよ、しょっぺえな」
「…そうでもないさ」
手折られた花は薔薇よりも甘やかに匂い、褐色の肌はチョコレートよりも甘かったからね。
「ヒルシャー?何か知らんが、思い出し笑いはやめとけ」

389 :
やべえww萌えて床転がるwww
GJ!

390 :
ニヤつくヒルシャーさんを想像して吹いた

391 :
お久しぶりの【】です。
自サイト開設しました。こちらのスレで【】名で投下したSSと
その他リレー以外の小ネタ季節ネタおとぎ話ミルキージョゼッタ等を保管しておりますので
一応お断りをば。ttp://w.livedoor.jp/sumikakko/一覧ページから隠しリンクがあります。
携帯からもご覧にはなれますが基本PC仕様になっております。

392 :
>>391
サイト開設おめでとさんです
こちらへの投下も続けるんでしょうか?
いや、全然無くなっちゃうと寂しいもんで

393 :
>>392
ありがとうございます。
SSはこちらとさくら板に投下してからサイトに保管するつもりです。
SS以外のおあそびをやりたくてつくったものですから。

394 :
お返事ありがとうございます
自サイトや保管庫で大変かと思いますが
お好きなペースでこれからも楽しませてください

395 :
>>394
こちらこそありがとうございます。
書きたい話は色々あるのでモチベーションを上げて
早くSS書きに復帰したいと思っています。

396 :
一時停止したらトリエラがキス待ち顔だった
ttp://pita.st/n/cjoqtv18

397 :
エロ神様が全然ご降臨されないんだが何を供物にしたらいいんだろうか

398 :
君の作品だ

399 :
イタリアらしいちょいエロなことわざを見つけたんでなんか書こうと思ったんだが
まったくエロくならない不思議。さくら板で良かった気がするけど保守代わりに小ネタ投下。

400 :
【ことわざ】

「ヒルシャーこれ頼むわ。おまえ、こういうの得意だろ?」
 言いながら書類の束を机の上に放り投げてきた同僚をドイツ人は顔をしかめながら見上げた。
「それは君の仕事じゃないか、ベルナルド」
「そう言うなよ、ブロンド美女が待ってるんだ。『ナタレは年に一度しか来ない』って言うだろ。協力してくれよ」
 いかにもイタリア男らしい動機で一刻も早い退勤を望むベルナルドは、もっともらしくことわざを持ち出して
生真面目なドイツ人を言いくるめようとするが、同じく自国のことわざで切り返されてにべもなく断られる。
「君のナタレは毎週くるじゃないか。それに僕は『シーツをすり減らすよりも靴をすり減らす方が良い』と聞いたぞ。
悪いがあきらめて自分の机に持って帰ってくれ。僕はこれからトリエラの講義があるんだ」
 ベルナルドは肩をすくめた。このドイツ人が他の事ならともかく、大事なパートナーに関わることに対しては
微塵も譲らないのは分かっている。
「可愛い教え子の個人授業の時間てわけか。おまえは靴をすり減らすのがシーツをすり減らすのと同じなんだからいいよな」
「そんなんじゃない、単なる座学の補習だよ。頼むからおかしな噂を流さないでくれよ」
 苦笑しながらテキストを手にしてそう言うと、ヒルシャーはオフィスを立ち去った。
パートナーの待つ会議室へ常より足早に向かう後姿に、俺だったらあんなツンケンしたお姫様なんざご免だがなぁと
ベルナルドは頭をかいて一人ごちる。
―――ま、『美しいものが美しいのではない、好きなものが美しいのである』ってことかね。
 先人の言葉の奥深さに思いを巡らしつつ、自分好みの美女に会いに行くべくイタリア男は投げ出した書類を拾い上げた。

<< Das Ende >>

401 :
ことわざネタ、国民性が出て面白いな。
ちょっと調べたらドイツのことわざで一つ謎すぎるのがあるんだが。
”全てに終わりは一つだがソーセージには終わりが二つある”
意味わからん。
ジャン「ソーセージを哲学的に考える馬鹿がドイツ人ってだけだろう」
ジョゼ「…兄さん」
ジャン「ジョゼ、言わんでいい」
何かエロいことを言おうとして止められるジョゼさんw

402 :
ソーセージは珠の長い数珠のように連なっていて、
始点終点ふたつ端があるからじゃないかな。

403 :
意味的には「全ての物事には終わりがある」ってだけの事らしいけど、
ソーセージが何なんだかよく分かんないよね。
言葉遊びみたいなものなのかなあ?
>>401
ジャンさん勘がいいなw

404 :
「終わり」と「端」が同じ単語だからだろ

405 :
サブ掲示板に保守代わりの小ネタ投下しました
携帯だと長文投下できないのでどなたか転載よろしくお願いします

406 :
革命的age

407 :
帰り道でカエルが鳴いてたので小ネタ投下。

 リコ 「あれ?アンジェ、今日の絵本は『パスタの国の王子様』じゃないの?」
アンジェ「うん。『かえるの王子さま』っていうお話なの」
エッタ 「どんな話?」
アンジェ「あのね、お姫様が金の鞠を池に落として、そこに呪いでカエルに姿を変えられた王子様がいてね、
     ……ええっと……あ、そうだ、お姫様のキスで元の姿に戻るの!」
エッタ 「わあ、ステキっ。愛の力は偉大だよね!」
 リコ 「カエルって捕まえるとぺたぺたしてて冷やっこくて生臭いよね。やっぱりキスしたらビチャッてするのかな?」
エッタ 「え!?…う〜ん……それはちょっと…きもちわるいかも……」

408 :

トリエラ「あの話って、元のはお姫様が連れ帰る約束を反故にするんじゃなかったっけ」
クラエス「そうよ。置き去りにされたカエルが自力で城にたどり着き、父王に約束を守るように言われた
     お姫様は嫌々ながら面倒を見るけれど、床を共にしたいと言われて我慢ならず壁に叩きつけるの」
トリエラ「床を共にってなんか言い方がこう……いやとにかく、それで呪いが解けるってのもあれだし、
     何よりそんな性格の悪いお姫様に求婚する王子様の趣味が良く分からないわ」
クラエス「マゾヒストだったのかもしれないわね。理想のお姫様ならぬ女王様を見つけてめでたしめでたしよ」
トリエラ「……そんな生臭い御伽噺とか読みたくないわー」
クラエス「あら、御伽噺ってそういうものよ。千一夜物語だってそんな話ばかりじゃない」
トリエラ「あれは事の発端からしてそんな話だからしょうがないだろうけどさあ。―――まあ童話だったら原作版より、
     心優しいお姫様が鞠のお礼にカエルをお城に連れ帰って面倒見て、乞われるままにキスしてやったっていう
     普及版の方が話は分かりやすいよね」
クラエス「原作版から大人の世界を垣間見るというのも、子供の成長過程には必要なことじゃない?」
トリエラ「それにしたって少なくともあのおちびさん達にはまだ早いでしょ」
クラエス「ふふ、じゃあトリエラお姉さんは大人向けの童話がいいのね。それなら色々貸してあげるわよ」
トリエラ「だからそーゆー生臭いのはいらないって!」

409 :
「かえるの王子様」ならぬ「かえるの担当官」とかどうだろう。
生臭くても、そうでなくてもw

410 :
>>409
4コマにしようと思ってたけど書いた方が早そうだ。
ジョゼッタ組の場合
ジョゼ「悪い魔女の呪いでカエルにされてしまったんだ。
    君がキスをしてくれれば元の姿に戻れるんだけど」
エッタ「ええっ!?ジョゼさん以外とキスするなんて絶対に嫌です!!」
ジョゼ「いや、だから僕がそのジョゼ……」
エッタ「近寄らないで〜〜っっ!!(べしっっ)」
ジョゼ「ごふっ!」

411 :
ジャンリコ組の場合
ジャン「呪いでカエルにされた。キスで戻るそうだ」
リコ 「はい、分かりました!(ちゅw)」
ジャン「……少しは疑え#」
リコ 「すみません、ジャンさん(はたかれた頭をさすさすしながらも嬉しそう)」

412 :
ラバクラ組の場合
ラバロ 「呪いでカエルにされた。役に立ちそうな本は読んでいるか?」
クラエス「はい、ラバロさん。――それで、原作版と普及版のどちらの解決法がよろしいですか?」
ラバロ 「(改変されたということは原作には何か問題があるな;;;)……普及版でいい」
クラエス「Si,ho capito.」

413 :
一般的には賢明な判断だな

414 :
ジャンリコ可愛すぎるww

415 :
鳥昼書いたら異種姦だったorz
鳥「あーもー届かないなぁ」
昼「やあトリエラ、泉に金の毬を落としたのか?」
鳥「カエル!? でもその声はヒルシャーさん?」
昼「悪い魔法使いに呪いをかけられてカエルにされてしまったんだ。
  毬は僕が取ってきてあげるから君はキスをして呪いを解いてくれ」
鳥「は?魔法使いの呪い?」
昼「(ポチャン スイスイ)ほら取ってきたぞ。約束通りキスを……(んー)」
鳥「うわ、両生類のアップとかカンベン……!(寸前で阻止)
  約束なんていつしたんですか!大体あなたがヒルシャーさんだっていう証拠がどこにあるんです」
昼「疑い深いな。それじゃあ(ピョンピョンごそごそ)」
鳥「ちょ、どこに入り込んで…やあっ、そんなとこ舐めないで!?
  あっ、あっ、ああんダメ、イイ、イッちゃうww
  はあはあ…この舌使いは確かにヒルシャーさん…」
昼「納得してくれて嬉しいよ。では呪いを解いてくれないか」
鳥「わ、わかりました…(ちゅうw)」
昼「(ドロン)ーーありがとうトリエラ。さあ、早速続きをしよう」
鳥「ええっ!? はあんっダメぇぇww」
こうしてお姫様の泉に王子様のおたまじゃくしが沢山注がれましたとさ。
どっとはらい

416 :
ヒルシャ、カエルの時のが積極的だなw

417 :
保守代わりの何か
エッタ 「トリエラ、何だか疲れてるみたいだけど…大丈夫?」
トリエラ「ああ…昨日はヒルシャーさん余裕なくてさ……」
エッタ 「でもここのところずっとシてなかったんじゃあ…」
トリエラ「完全に欲求不満。腰が痛い……。
     白状して思い出したらジンジン疼いてきた…
     でもこれも愛されてる実感だから我慢する。フフフ…」
エッタ 「その意気その意気!
     わたしは毎晩だから…トリエラと代わってあげたいくらいだよw」
トリエラ「……そーだったね」
 リコ 「トリエラ、ヒルシャーさんが呼んでる。
     防音完備の視聴覚室で待つようにって言ってた」
エッタ 「リコ、それどうしたの?!」
 リコ 「え? えへへ…さっきジャンさんにヤられただけだよ?」
エッタ 「ほら、白いの拭かなきゃダメじゃない…」
クラエス「……若者よ若い内に愉しめ、か……」

418 :
1巻のいい場面が台無しだ(褒め言葉

419 :
ヘンリ穢多

420 :
もうじき中秋の名月なので月の兎の元話でなんか書いたら色々ひどかった。

ある日、猿と狐と兎は力尽きて倒れている担当官を見つけました。
子ウサギ「ちょ、ヒルシャーさんっ何でこんな所で行き倒れてるんですか!?」
ヒル釈天「すまない空腹でもう動けないんだ……」
エルさる「ラウーロさん以外の担当官に用はないわ」
きつねッタ「(助けたらジョゼさんが褒めてくださるかも…w)あ、じゃあクラエスにお菓子もらってくるね!」
猿はまったく当てにならないようでしたが狐は急いで食料を調達してきてくれました。
けれども兎は自分の担当官を放っておくわけにもいかず、食料を集めてくることができませんでした。
狐にはとても感謝したものの、嬉しそうに食事をする担当官を見て兎はなげきます。
子ウサギ「すみませんヒルシャーさん、フラテッロである私が食料を用意するべきだったのに……」
ヒル釈天「なに、気にすることはないさ。僕にとっては君自身が最高の御馳走だ」
子ウサギ「え?」
こうして子ウサギは正体を現した担当官においしく食べられてしまいましたとさ。
愛でたしめでたし。

421 :
12行目修正
×)けれども兎は自分の担当官を放っておくわけにもいかず
○)けれども兎は担当官に膝枕をしていたので

422 :
せっかくススキ用意してたのに台風きちゃったよ。
連徹寝不足のすさんだ頭で月兎ネタ書いたら色々ひどかったので
ひねらずジョゼッタで書き直してみた。

 ヘンリエッタとリコとクラエスは、ある日道端でお腹がすいて倒れてしまったジョゼさんを見つけました。
ヘンリエッタがジョゼさんを介抱している間に、リコは森で木の実を、クラエスは湖で魚を取ってきました。
自分も何とかジョゼさんのお役に立ちたいと思ったヘンリエッタでしたが、ジョゼさんはすでに満腹です。
そこでヘンリエッタはジョゼさんに自分を食べてもらおうとジョゼさんのベッドに飛び込みました。
ジョゼさんはヘンリエッタの心がけにとても感動して、彼女をおいしくいただいたそうです。
めでたしめでたし。

やっぱり低気圧も寝不足と同じくらい頭働かない。

423 :
火ではなくベッドに飛び込むウサギかw
元ネタもこう考えると、帝釈天むっつりだなww

424 :
ガンスリ本編最終回迎えたんだね。
単行本派なので中身は読んでないけど、相田先生お疲れ様でした!
ぐだぐだのエロ薄めだけど、記念投下させて。
久々フラテッロ寓話。昼鳥。4つに分けます。

425 :
フラテッロ寓話 〜狐と葡萄〜
ある日、お腹をすかせた狐がたわわに実った美味しそうな葡萄を見つけました。
しかし葡萄は高いところに実っており、狐がどんなに跳んでも届きません。
やがて狐は「どうせこの葡萄はすっぱくて食べられないさ」と言い捨てて去っていきました―――。

「ええ、その話なら知っています。心理学では『合理化』の例え話によく使われることも。
 ですがヒルシャーさん、何で私にそんな話を?寝かしつけのお話が必要な小さな子供じゃあるまいし」
眉をひそめる少女に、男は苦笑して答える。
「トリエラ、君は聡明だ。ならば僕の言いたいこともわかってくれるだろうか。
 僕はね、狐はもっともっとあがいて、葡萄を手に入れるべきだったと思うんだ。
 目の前の欲しいものを諦めずに……そう思うようになったんだ」
「……おっしゃる意味がわかりません。あがいても手に入らないから、酸っぱい葡萄なんでしょう?」
「ううん、やはり言葉ではうまく言えないな。つまり…」

426 :
男は立ち上がると、無言で少女を抱き寄せた。
そして呆然とする少女の唇を熱っぽい口づけでふさいだ。
そのまま彼女の衣服のボタンに手をかけて……男はそこで、彼女が真っ赤な顔で涙をこらえていることに気が付いた。
「す、すまない。トリエラ、僕はその…」
「ヒルシャーさん、優しさも過ぎれば残酷ですよ。
 私は義体です。あなたがそうしたいと言うなら抵抗はしません。
 でも、好きな相手に同情だけで抱かれて嬉しいわけがないでしょう」
「何だって…?」
「普通の女の子の生活を望まない私は、葡萄を酸っぱいと言った狐のように見えましたか?
 恋をすることもキスをすることも好きな人に抱かれることも今さら欲しがりません。
 でも、それが酸っぱい葡萄じゃないことくらい、わかっています。
 あなたに気まぐれに一粒与えられなくても…!」

427 :

しばし呆気にとられていた男はようやく事態を飲み込んだ。
「悪かった。僕のわかりにくい例え話のせいで君を傷付けてしまったようだ。
 だが君は誤解をしている。僕が君をあの負け惜しみの狐に例えたと思ったのかい?」
「だからあんな童話を聞かせたんでしょう」
少女の強い眼差しに、男は薄く笑った。
「違うな。ずるい狐の役割はいつだって大人のものだよ」
「どういう意味ですか」
「言っただろう。狐は諦めるべきじゃなかったのさ、本当は欲しくてたまらなかった葡萄をね」
男は再び少女を抱き寄せると彼女の耳元でささやくようにこう言った。
「狐が本気で手を伸ばせば、こうして手の届く場所に葡萄はあったし、それに思っていた以上に甘く色付いていたようだ」
「あ…」
意味するところを理解すると聡明な葡萄はさらに真っ赤になり、男は狐のように目を細めた。
「……味見をしても?」
「す、酸っぱくても知りませんからね!」


428 :

―――狐は上機嫌で小さな葡萄を食べました。
ぴちゃりぴちゃりと味わいながら、ゆっくりゆっくり食べました。
「ああ、美味い。何て美味い葡萄だろう」
「あのっ、ま、まだ心の準備が……っ……あ、あ、あっ……」
狐は葡萄の言うことに全く耳を傾けません。
どんどん無遠慮になった狐は最後の最後まで葡萄を食べてしまおうとしました。
「あ、あの、そこはダメです。や、あっ、あんっ、待って……」
葡萄も少々抗議をしましたが、狐を煽っただけでした。
「葡萄を手に入れて有頂天になった狐は、今さら我慢などできないよ」
微笑みかけた狐に呆れて、葡萄は消え入りそうな声で言いました。
「ばかな人…」
そうしてもっと小さな声で、でもうれしい…とつぶやきました。

FIN

甘くてバカでスミマセンw

429 :
GJ! 美味しい秋の味覚をごちそうさまでした!
ヒルシャーが狐って意外なイメージだったけど良かった
フラテッロ寓話シリーズ大好きだw
お陰で久々にテンション上がったので自分も頑張って何か書いてみます。

430 :
>小さな葡萄
「ううむ。具体的にはどの部位のことなのだろうな?」
「ロレンツォ様!それは無粋というものですわ!直接的な表現をしないから萌えるんですわ!」
「そう言われても、葡萄が2粒なのか1粒なのかで、想像の翼の方向性が違ってくるものだよ。そう思わんかね?」
「それは、そうかもしれないですけど…」
「1粒の小さな葡萄の皮を剥くのも、美味しそうだろうし、2粒の葡萄の実を交互に転がすのも愉しそうだ。」
「ロレンツォ様のエッチ!」
「お褒めにあずかり光栄だね。」
「でも、小さな葡萄という表現には、幼く熟れていない未成年の味という感じがしてエロティックではありますね?」
「君の小さな葡萄を食べているから、私も元気でいられるのだよ?」
「まあ!私のは小さいんですか?」
「大きいのは好みではないものでね。」
「ふーん、私のは2粒でも1粒でも小さいという意味なのですね?」
「2粒の葡萄よりも、1粒の葡萄の方が、美味しいとは思うがね!」
「ばかな人…でも、うれしいですわ…今晩、お召し上がりになります?」
「もちろんだとも。」

431 :
狐と葡萄書いた者です。GJあざーす!
ぜひぜひ書いてください!読書の秋、エロの秋!
ロレンツォ二課課長、相変わらずお若いww
小さな葡萄はご想像にお任せですが、2粒食べたあとで残る1粒も、てのもありますよw

432 :
担当官&ベリサリオで投下。
おっさんオンリー。
「ベリサリオ医師の憂鬱」
ベリ 「時間がない中、担当官に集まってもらってすまん」
ジャン「かまわん。義体の今後の運用に関わる重要な話なんだろう?話してくれ」
ベリ 「うむ…知ってのとおり義体の身体は戦闘用に強化されている。
    だが、それはあくまでも戦闘用なのだ。想定外の刺激には対応していないことを認識してほしい」
ジャン「どういうことだ? 端的に言ってくれないか」
ベリ 「ならばはっきり言おう。…義体の身体は、特殊なプレイには対応していないんだ!」
一同(ざわっ)
ジャン「ベリサリオ。おまえは、担当官の中に義体相手に特殊なプレイをしている者がいると言うのか」
ベリ 「すまんが、そうとしか考えられない」
ヒルシャ「そんな!」
ジョゼ「まさか!」
ベリ 「例えば…ヒルシャー、トリエラの胸のあたりが異常に消耗が激しいのに心当たりは?」
ヒルシャ「うっ」
ジョゼ「ヒルシャー、まさか君は…『おっぱい派』だったのか!」
ジャン「我々担当官の中にまさか『おっぱい派』がいようとはな」
ヒルシャ「何で『五共和国派がいた』くらいの勢いで責められるんですか!
     ああ、確かに僕は『おっぱい派』だ。それの何が悪いんですか。
     トリエラにだって、特殊なことはしてませんよ!」
ベリ 「では、彼女の胸には指一本触れていないと?」
ヒルシャ「いや…そこは、その…触れました。ふーれーまーしーた!」
ジャン 「やはりな」
ヒルシャ「彼女が自分の胸が小さいことを気にしていたから、慰めているうちに、何かこう、そういう雰囲気に…」
ジョゼ「どういう雰囲気だよ!」
ヒルシャ「そこはわかれよ!それでこうゴニョゴニョ…してるうちに、何かこう、没頭してしまって」
ジャン「つい乱暴になったというわけか」
ヒルシャ「え?いや、乱暴にはしてませんよ。トリエラを傷つけるなんてとんでもない!」
ベリ 「優しくしてあれなのか?いったい、どれくらいしつこくしたんだよ!」
ヒルシャ「放っておいてくれ!」

433 :

ジョゼ「はあ…。全くあんな子供の胸にこだわるなんて信じられないよ」
ジャン「ああ、気が知れんな」
ジョゼ「やっぱり、おっぱいよりおしりが重要だろう?」
ジャン「は?何を言ってるんだ、ジョゼ!」
ジョゼ「…? 兄さんは違うのかい?」
ジャン「そういう問題じゃない!」
ベリ 「ジョゼ。ヘンリエッタの身体消耗にも問題がある。君の嗜好が原因なのは間違いない」
ジョゼ「何だって?確かに、僕は『おしり派』だ。
    少女の丸く可愛らしいおしり以上に癒しを得られるものなど無いと信じている。
    だが、その『おしり派』の名にかけて、ヘンリエッタに特殊なプレイなど強いていない!」
ベリ 「言いにくいんだが、尻全体の話ではないんだ。局所的に妙に損傷が激しい。
    何というか…その場所本来の機能に影響が出始めている」
ジョゼ「僕はごくノーマルなア○ルセッ○スしかしていない。特殊などと言わないでくれ!」
ベリ 「いや、そこは特殊だろ」
ジャン「特殊だな」
ヒルシャ「ひくわ…」
ジャン「ベリサリオ。本来の機能への影響とは?」
ベリ 「裂肛及び内痔核だ。ジョゼ、義体云々の問題ではない。
    一人の医師として、また一人の痔主として、私は君の行為を容認できない」
ジョゼ「ヘンリエッタは『生理みたいなもんですよ』と笑っていたんだ…」
ベリ 「そうせざるを得なかった彼女の気持ちを考えるんだな」
ジョゼ「何でヒルシャーの時よりあたりがキツいんですか!」

434 :

ジャン「お前達、いい加減にしろ!…俺にはわからん。
    あんな子供の胸に欲情する気持ちも、あんな子供の尻に欲望をぶつける気持ちも!」
ヒルシャ「ジャン、君にわかってもらおうとは思わないが、譲れないことはあるんだ」
ジャン「違う!重要なのは、脚だろう!」
ヒルシャ「は?」
ジャン「義体は、脚だろう、と言っているんだ!」
ジョゼ「まさか兄さん…『脚フェチ』なのかい?!」
ジャン「弟のおまえにも話したことはなかった。五共和国派を倒すまで、誰にも言わんつもりだったが…」
ヒルシャ「君が…嘘だろう、ジャン?それなら、何故いつもリコにズボンを履かせているんだ」
ジャン「リコの脚を、おまえら変態に見せるわけにはいかん」
ジョゼ「兄さん!本気なのか!」
ヒルシャ「ベリサリオ、ならばリコの場合は脚の損傷が激しいのかい?」
ベリ 「いや…リコの身体に大きな損傷は見られなかった。勿論、脚にもだ」
ジョゼ「そんな!じゃあ、兄さんはただリコの脚を見ているだけで満足の変態だというのか!」
ジャン「見ているだけで満足?何を言っているんだ。おまえには脚の価値が一つもわかっていない。
    脚は、踏まれるからいいんだろうが」
ヒルシャ「し、真性だ」
ベリ 「リコに踏ませているのか?」
ジャン「ああ。今では完璧なタイミング、完璧な強さで俺を踏むようになった。
    俺の命令どおりに、完璧なSとしてのふるまいを身につけたんだ」
ベリ 「まさかのM…」
ジョゼ「やめてくれ、ジャン。こんな兄さんを知ったら、マリアが悲しむ…」
ジャン「ジョゼ!軽々しく彼女の名を口にするのは、弟でも許さんぞ!
    あんなに素晴らしい脚をもったマリアが、何故ななければならなかったんだ!!!」
ジョゼ「すまなかった…僕なんかでは、とてもツッコミが追いつかない」
ジャン「わかればいい」
ベリ 「…人間の心はよくわからん」

435 :

サンドロ「は…!馬鹿馬鹿しい。俺はこの辺で帰らせてもらいますよ」
ジョゼ「サンドロ!」
ヒルシャ「むしろいたのか!」
サンドロ「これはあくまでも特殊な嗜好をもつ担当官が注意すべき問題だ。
     あんたらの嗜好を言いふらしたりはしませんよ。
     だが、これ以上つきあうのは時間の無駄じゃないですか?」
ジャン「で、ペトラの身体の問題点は?」
ベリ 「それは…さすがの私でも言いにくいんだが…」
一同 「………」(しーん)
ジャン「ああ…」
ヒルシャ「やっちゃったか…」
ジョゼ「あーあ」
ジャン「サンドロ、いくら何でも『本番派』はいかんな」
ジョゼ「流石にそれは…なあ…」
ヒルシャ「ダメだろ」
ジョゼ「ダメだな」
サンドロ「何でだよ!変態嗜好よりマシだろ!」
ジョゼ「いや、義体相手の本番行為の方が変態だろ…」
サンドロ「ぺトラは嫌がっていない!むしろ喜んで受け入れてくれている!」
ヒルシャ「そこは…だって義体だし…」
ジョゼ「僕たちの義体だって嫌がってるわけじゃないし…」
サンドロ「ベリサリオ先生!こいつら、急に他人事みたいになってるけど、同じことですよね?」
ベリ 「いや…うん…。本番は流石にやめたげて」
サンドロ「ちょちょちょ、ちょっと!何で目をそらすんスか!」

ぐだぐだEND

自分で書いておいて何だが、ジャンさんを紳士にしすぎたな!

436 :
どいつもこいつもww久々にフイタw
あと一応マリアじゃなくてソフィアだよねとツッコんでおく
マリアはミミの本名やね

437 :
>>436
あちゃー、すまん。痛恨のミスorz
察してくれて流石なんだぜ。
×マリア
○ソフィア
脳内訂正よろ。
お詫びにちょっとソフィアさんに踏まれてくるわ。

438 :
>>437
ドンマイw

アク禁中なのでサブ掲示板にカボチャ祭りネタをうpしました。
やたら長くなっちゃったんでとりあえず前半のみ。
申し訳ありませんが転載職人様よろしくお願い致します。

439 :
>>432氏に影響されて小ネタだけど書いてみた。
SなリコとMで変態なジャンさんなのでキャラ崩壊等苦手な方はご注意下さい。

440 :
ジャン「リコ、今日も頼む」
リコ「分かりました、ジャンさん」
リコ「ふふっ…ズボンの上から踏まれるだけでおっきくなるなんて…ジャンさんは変態なんですか?(ぐりぐり)」
ジャン「うっ…く…」
リコ「あ、またおっきくなりましたよ♪そんなに私の脚が気持ちいいんですか?(ギュッギュッ)」
ジャン「ああ…リコの脚は最高だ……も…もう…」
リコ「もう?まだ始まったばかりですよ?」
ジャン「り、リコ…。そこを、直接踏んでくれ…」
リコ「直接?ん〜、どうしようかなあ♪(スリスリ)」
ジャン「…っ、頼む、はぁ…っ」
リコ「そこまで言うなら…でも、私の靴下を汚さないでくださいね♪ (カチャカチャ)」
ジャン「こ、この靴下の感触…堪らん……ウッ(ビュルッ)」
リコ「あっ!もう…汚さないでって言ったのに…、ジャンさん、ちゃんとキレイにしてくださいね?」
ジャン「…ああ、それより反対の脚でもう一度頼む」
リコ「もう!キレイにしてください!(グリッ)」
ジャン「!!」
こうして2人のプレイは延々続きましたとさ。

441 :
>>439
おつー
>>438
サブ掲示板 転載職人さんも規制中らしい
ハロウィンネタだし自分もPC規制中なんでどなたかよろしくお願いします

442 :
98.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:46:49 - ID:E90awECfvA
カボチャ祭りなのでコスプレでもさせてみようかと。久々のティルヒルシャではっちゃけてみた。
オモチャのようなものとかキャラ崩壊など苦手な方はご注意ください。
SPIEL MIT MIR 〜私と遊んで〜

「遅い……」
 自宅のソファに腰掛け時計を睨んでいたドイツ人がぼそりとつぶやく。
『10月の末に外泊ができませんか?』
パートナーからそんな相談を持ちかけられたのは一週間前だった。
もちろん男は二つ返事で了承し、その時抱えていたややこしく面倒臭い案件を大車輪で片付け、
週末の外泊許可とその翌日の非番をもぎ取った。
 待ちに待った今夜は終業時間かっきりに鞄を掴んで席を立ち、
着替えの入ったバッグを手に駐車場で待機していた少女をピックアップして家路を急いだ。
お互い立場上公社内では恋人としての時間を持つことができない彼らにとって、
外泊は人目を気にせず存分に甘い時を過ごせる貴重な機会なのだ。
 当然のこと、パートナーを自宅に招き入れたヒルシャーは、いつものように扉の鍵を掛けるや否や
愛しい少女を抱きしめた。そしてそのまま口付けを交わし寝室へなだれ込むつもりだった男は、
しかしそこでおあずけを食らったのである。
「今日は先にシャワーを浴びさせてください!逃げやしませんから」
 断固とした口調でそう言われてしまった男は、内心不平満々であったが少女の要求を呑んだ。
彼とて発情期真っ最中の学生ではなく一応それなりの分別をもったいい大人である。
少女がシャワーを浴びる10分やそこらの時間が待てないわけではない。――無論本音を言えば、
彼女は午後に訓練も入っていなかったのだから寮で浴びてくれば良かったのに、
と文句のひとつもつけたい所なのだが。
 仕方がないので男は彼女がシャワーを浴びている間にこちらもナイトガウンに着替えてしまおうと
クロゼットへ向かった。ここら辺を合理的と見るか即物的と見るかは意見の分かれるところであろう。
着替えのすんだ男はオーディオ機器に手を伸ばしスイッチを入れた。
外泊理由の名目のひとつである音楽療法のために用意したCDがするすると回転を始め、
軽やかな弦楽器の音が流れ出す。本来は男自身も好んで聞いているものなのだが、
あいにくと今の彼の耳はシャワールームの物音しか聞いていない。

443 :
99.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:48:51 - ID:E90awECfvA
 かくて二曲目が終わった所で冒頭のごとくのぼやきとなる。
リラクゼーション効果をうたった選曲の甲斐もなく、ソファに座った男の指は肘掛をコツコツと不機嫌そうに叩く。
シャワーの水音は止まったのに少女が中々姿を現さないのだ。
 いや別に待つのが嫌だといっているわけではない。
ただいささか出鼻をくじかれた観は否めない。
例えばこれがどこかへ観光に出かけたいだとか食事を楽しみたいと言われたのならば、
会話を交わしゆったりと二人で過ごす時間を満喫した上で、気分をくつろげじっくりと事に及ぶのもいいだろう。
サマータイム終盤の街には子供心をくすぐるであろう最近流行りのハロウィンの飾り付けがあふれ
プレイベントなども行われているし、一応、彼女にどこか行きたい所があるか確認もした。
その上で、あくまでもこの自宅が目的地だったのだ。
移動の車中でボストンバッグの柄を握りほんのりと目元を赤らめていた少女の様子からいっても、
当然彼女もそれを期待しているのだろうと、実は大変に気持ちが盛り上がっていたヒルシャーなのである。
 そもそも事の後でなら分かるが何故先にシャワーを浴びる必要があるのだろうか。
10月ともなれば毎日寒いくらいの陽気で汗はかいていない。
それでも彼女が衛生的に気になるというのならば男もそれに付き合うのはやぶさかでないが、
だとすれば一緒に浴びてしまった方が時間のロスもないではないか。
何だかんだいって結局待つのが嫌なドイツ人がそう結論付けて浴室への侵入を決行しようと
ソファから背中を浮かせかけた時、ようやく扉が開く音と少女の声が聞こえた。

444 :
100.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:53:01 - ID:E90awECfvA
「お待たせしました」
「ああトリエラ、待ちくたびれたよ―――!?」
 大人気なくも不満を口にしかけた男は振り返り少女を見たとたん目を見開いた。
 細身の身体を包むのは見慣れたスーツではなくバスローブでもなく、
中央に大胆な切れ込みの入った黒のビニールレザー。
背中にコウモリの羽がついたその衣装のスカート丈はきわどく、
黒のオーガンジーがふんだんに使われた裾から褐色の肌が薄く透ける。
すんなりとした脚には飾りに赤を織り交ぜたやはり黒が基調のガーターストッキングとショートブーツ。
後ろからはちいさな鉤尻尾がのぞき、光沢のある長手袋が握るのはフォークのような三叉槍。
「"Trick or Treat ?"」
 浴室の扉の前で、可愛い小悪魔がやや気恥ずかしそうにハロウィンの決まり文句を言った。
しばしあんぐりと口をあけていた担当官は呆然としたまま人差し指をそちらへ向ける。
「ええと……」
「ハロウィンの仮装ですよ。プリシッラさんが用意してくださったんです」
 察しの良い優等生が端的に状況を説明する。
「あー…その……」
「分かってますよ!似合わないと言いたいんでしょう!どうせ胸もないですし!」
 さして期待はしていなかったにしても具体的な感想がさっぱり述べられない担当官の様子に
少女は業を煮やす。自棄になって噛みつくトリエラに、だがヒルシャーは両腕を広げ微笑んだ。

445 :
101.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:54:23 - ID:E90awECfvA
「―――いやいや、そんなことはないぞ。予測していなかった事態に驚いただけのことで…
大変よく似合っているよ。――君はこの堅物のドイツ人を見事誘惑せしめた小悪魔だからな」
「ちょ、誰が誘惑したんですか!手を出したのはあなたでしょう!?」
 ようやく感想を述べたと思えば何を言い出すやら、周囲に聞く者はないとは言え
随分と人聞きの悪い担当官のその台詞に少女は真っ赤になって反論する。
しかし相手は理屈っぽさと偏屈な自己主張に定評のあるドイツ人である。
「それは君が無防備に魅力を振りまいていたからだぞ。そもそも元々ロリコンではない僕が
君に手を出してしまったのは君があまりに魅惑的過ぎたからだ。
ああ勿論これは世の性犯罪者の主張を弁護するものではないぞ。奴らは相手の同意を得ず
一方的に身勝手な己の欲望を押し付け強行しているのであってつまりそれは人権の侵害だ。
しかるに僕は君への愛を告白し君の同意を得た上で手出ししたのだから
それについて何ら恥じるところはなく、故にこれは不可抗力ではあるが当然の帰結なんだ!」
 いらぬ熱弁をふるう担当官の言に、聞かされる少女は恥ずかしいやら呆れるやら嬉しいやら。
「……私が小悪魔ならあなたはヘリクツ大魔王ですよ」
 頬を染め上目遣いで唇を尖らせる彼女のその表情は男にとって誘惑以外の何物でもなく。
「トリエラ――いいか?」
「………好きにしてください」
 駄目押しの確認に同意を示してくれた少女を男は嬉しそうに抱きしめた。

446 :
102.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:55:44 - ID:E90awECfvA

「ん……」
 うっすらと紅を載せた柔らかな唇をついばんだ男の唇が、
褐色の首筋から鎖骨へのラインをたどって胸元へと降りてゆく。
普段はかっちりと締めたネクタイで鎧われているその肌は
つつましやかな胸の隆起もそれと分かるほどあらわになっている。
ルームライトの明かりになまめかしく光るビニールレザーの黒とすべらかな褐色の境界線に沿って
男の舌は少女の肌をたどり、乾いているのに湿り気を帯びているような独特の感触を楽しみながら
男の手が少女の体の線をたどる。ドイツ人の愛撫がしつこいのはいつものことだが、
それにしても衣装の形をなぞりじわじわと周りから責めるようなこの刺激は落ち着かない。
腰を抱かれた少女が身じろぎする度にコウモリの羽と小さな尻尾がゆらゆらと揺れる。
「お、おかしな焦らし方をしないでください、さっさと脱がせばいいじゃないですか」
 衣装の上から頭頂部を軽く甘噛みされてぶるりと震えた小悪魔が潤み始めた瞳で男を睨めば、
返すドイツ人は至極真面目に自らの行動の理由を述べる。
「何を言うんだ。コスチュームを脱いだらただのプレイになってしまうじゃないか、趣のない」
「プレイとか言わないでくださいよ!」
「ん?」
 赤面し吼える少女の怒りの原因に一瞬思考推理をめぐらし、導き出された結論に男はうなずく。
「ああそうか。心配しなくても僕は君を遊びで抱いたことはないぞ。いつだって真剣だ」
 そういう意味ではない。ないのだが、それはそれで少女の怒りの矛先をなまくらに変えてしまうに
充分な行動指針であるわけで。 
「……それは信じてますけどね」
 本人そうと意識していないヘリクツに、またもや丸め込まれてしまうトリエラなのである。

447 :
103.SPIEL MIT MIR - 12/10/27 01:57:03 - ID:E90awECfvA
「相互理解がなされているなら何も問題はないだろう?」
「あんっ」
 胸から臍下まで大きく開いたスリットの間に口付けて、男はさらに無防備な素肌を舌で味わう。
生ぬるい舌の感触に少女が身もだえれば、男は彼女の腰に回していた手を下方へと移動させて
肉付きの薄い双丘を撫ぜ――そこでふと不満そうに手を止める。
「……この尻尾は邪魔だな。どういう構造になっているんだ?」
「あ…ええと、スカートの中に根元が縫い付けてあって……」
 要はおしりの間に尻尾の根元が挟まっているのであるが、乙女心としてあまりはっきりとは説明しにくい。
しかし幸いと言うべきか不幸にもと言うべきか、彼女の発言により担当官の興味の対象は他へと移った。
「ん?これはチュチュではなくスカートなのか?」
 バレリーナの衣装のようにレオタード型になっているとばかり思っていたドイツ人は、
好奇心のおもむくまま無遠慮にやわらかく透けるオーガンジー織の生地をめくり上げる。
「きゃあっ!?」
 反射的に押さえた脚の間には少女らしい清楚な白い下着ではなく、褐色の肌を際立たせる黒のレースが。
「この下着もプリシッラが?」
「そ、そうですけどそんなにジロジロ見ないでくださ――やんっ」
「ふむ。レオタードでなくワンピースとは分かっているな、プリシッラ」
 愛の堕天使の衣装選択は担当官のお気に召したようで、男は両脇をリボンで固定したその下着を
熱心に撫で回す。ひとしきり素材と構造を観察し、なおも少女の細い腰周りごと感触を確かめながら
男はやや残念そうに評価を下した。
「しかし惜しいな、センタースリットのランジェリーならば満点をやったものを」
「嫌ですよ、そんなヤる事前提みたいな下着なんて!」
 あからさまなスケベ心に基づいた採点基準に不服を申し立てた教え子の言葉に、
担当官は布越しの彼女のスリットに指を滑らせ問い返す。
「なんだ、君はする事前提じゃなかったのか?こんなに濡れているのに」
「や、違っ……!」
「違う?嘘つき小悪魔君は証拠を見せなくては駄目かい?」
 にんまりとあまり嬉しくない類の笑いを浮かべた男はつつ…と下着の縁をなぞり上げてゆくと、
小さな布地をつなぎ止めているリボンの端を指でつまんだ。

448 :
転載ありがとうございました。
残りもなんとか今晩中にうpしますので、申し訳ありませんがまたよろしくお願い致します。

449 :
残りをサブ掲示板にうpしました。
お手数をお掛けしますが転載をよろしくお願いいたします。

450 :
107.SPIEL MIT MIR - 12/10/31 01:24:18 - ID:E90awECfvA
「あ…、や………っ」
 しゅる、しゅる、と衣擦れの音が二回。
はらりと落ちた布地は透明な糸を引き、隠されていた少女自身が男の視線にさらされる。
予想通りの状態であることを確認した男は先程まで邪魔にしていた尻尾を捕らえると、
矢印のような形のその先で少女の花弁を軽くなぞった。
「ひゃんっ!?」
「ほら、君の尻尾で確かめてみよう。ずいぶんと気持ち良さそうな音がしてるぞ」
 ビニール素材の感触に驚いて思わず声を上げた少女を、
ドイツ人はこの手のプレイの経験があるのかと問いたくなるほどノリノリで責める。
尻尾の縁で秘裂を前後させればくちゅくちゅといやらしい水音が響き、
鉤の返しで花芽を転がせば可愛い小悪魔の嬌声が上がる。
「んやぁっ!?あっ、ああっ、ふあ、イイっ…!」
 本格的に濡れてきた少女の反応に気を良くした男が今度は彼女の入り口を尻尾で突付いた。
「さあ、こちらの準備はどうかな」
「え?!嘘、ダメ、そんなっ―――」
 円錐に近い形状と濡れた素材の滑りやすさが手伝って、男の手がゆっくりと力を加えながら押し込むと
ちいさな尻尾は少女の中につぷんともぐりこむ。
「やあああああっ?!」
「意外と入らないな。そんなに太くはないだろう?」
 反射的に力を込めた少女の抵抗に朴念仁の男は不思議そうに眉を寄せ、握った尻尾を軽く動かした。
同時に彼女の緊張をほぐそうと先程まで尻尾で責めていた少女の花弁と花芽に舌を這わせる。
「あっ、ああっ…ヒルシャーさんっ、駄目―――んああっ!」
 内側の違和感が外からの快感でなだめられて身体が反応し始め少女は大きく身をよじる。
鉤尻尾の返しに内側を引っかくように刺激されてイイのは確かなのだが、
だからといってこのまま気持ち良くなってしまうのは嫌だった。

451 :
108.SPIEL MIT MIR - 12/10/31 01:25:50 - ID:E90awECfvA
「や…だ、や、です!」
「うん?気持ち良くないか? ああすまない、まだ刺激が足りなかったか」
「違い…ますっ、いいけど…でも、嫌なんですっ」
 見当違いな方向に気を回す担当官の言葉に少女はふるふると首を横に振る。
「ヒルシャーさんじゃないので気持ち良くなるのは嫌ぁっ!」
「…!」
 男が一瞬絶句した。
「…まったく君は……」
 期待以上に反応に男心のど真ん中を射止められてヒルシャーは嘆息する。
「……そこでそんなし文句が出てくるなんて、本当に小悪魔だなあ」
「あっ…あなたはイジワル大魔王じゃないですかっ!!」
 一人感じ入っている男とは反対に、本気で危機感を覚えていた少女は青い瞳に涙まで浮かべて抗議する。
「せっかくお祭りだから恥ずかしいのを我慢してこんな格好をしたのに、
お菓子ももらえないで好き放題にイタズラされて……こんなの全然ハロウィンじゃないですよぉっ!!」
「分かった分かった、僕が悪かった」
 半べそをかきながらかんしゃくを起こす少女を男は慌ててなだめた。
蠱惑的な衣装に目がくらんでついついエスカレートしてしまったが、彼女が嫌がることを強いるのは
全くもって男の本意ではない。
「もう悪戯はしない、本当だ。――ああそうだ、ほら、お詫びに僕のケーゼシュタンゲンを
好きなだけ御馳走するから」
「……それって結局イタズラされるんじゃないですか」
 スティック菓子の名を引き合いに出して詫びる相変わらずのフォローにならない下手な冗談に、
小悪魔は少々恨めしげな涙目で男を見やる。

452 :
109.SPIEL MIT MIR - 12/10/31 01:26:37 - ID:E90awECfvA
「まあそう言わないで……さあ、力を抜いて」
「んんっ」
 男は反省の証拠に悪ふざけの元を撤去しようとするが、やじりのようなそれは簡単には出てこない。
「……どうもこのままでは難しいか。トリエラ、すまないがちょっと我慢してくれ」
 入れるに易く出すに難い尻尾の形に四苦八苦するヒルシャーは、やむを得ず少女に断りを入れて
そこに指を差し入れた。
「んあっ!」
 途端に少女の内側に電流が走る。
無骨な男の指の形と体温の伴ったその感触は、いつも彼女に甘やかな快感を呼び起こしてくれる存在。
先にもぐりこんでいた尻尾とは違い、異物であるのは同じだが違和感はない。
「あ、あ…ああ……イイ……!」
 滑る尻尾を掻き出す指の動きにじわじわと喜びの泉があふれてくるのを感じて、少女の腰が揺れる。
快楽を導くための行為でなくとも、それが男の指だというだけでこんなにも熱く気持ちいい。
「トリエラ……?」
 先程までとは反応が異なることに気付き、男は愛しい少女の名を呼ぶ。
「ヒルシャー…さん………っ」
 男の顔を映す青い瞳に溜まった水滴は涙ではなく欲情に潤む。
たまらず男はその唇を塞いだ。
「ん、ふ―――!」
 舌を絡め味わいながら男は少女の中を探り、悪さをしていた悪魔の尻尾を捕らえてそこから引き出す。
一瞬、入り口をこじ開けられる痛みに少女は顔をしかめた。だが邪魔者を排除したそこには
すぐに男の指が再び滑り込み、いたわるように柔らかな内壁を撫でさする。
「う……んぅ……」
 身体になじんだその感覚は心地よく、少女の膝も立位の支えを保っていられなくなる。
息継ぎのために解放された唇がせつなげに男に訴えた。
「ヒルシャーさん……もう…駄目です……立っていられません……っ」
「トリエラ……」
 すがりつく小悪魔の誘惑に、男はわななく少女の膝をかかえ上げて応えた。
姫君のごとく抱き上げられた小悪魔は魔王にさらわれるように彼女の王子様の寝室へ運ばれる。

453 :
110.SPIEL MIT MIR - 12/10/31 01:27:31 - ID:E90awECfvA
ルームライトに照らされた黒い衣装のつやめかしい反射は少女の細い身体のラインを際立たせる。
白いシーツの上に放された小悪魔は背中の翼が邪魔なのか体をよじった。
「ヒルシャーさん……っ」
上半身だけ横臥した状態から振り返るようにして濡れた瞳が男を見上げた。
少女の無自覚な媚態に欲望を掻き立てられ、男は少女の腰を横抱きに引き寄せる。
「――まったく困った小悪魔だな、そんな顔をされると僕も我慢ができなくなる」
「あぁっ――!」
 充分に潤んだ少女の秘裂に起立した男自身が押し当てられた。
少女が侵入を拒んだ小さな鉤尻尾と大きさも形状も比べ物にならない程のそれは
ゆっくりと、だが抵抗なく少女の中へ受け入れられる。
「あ…あ…っ、イイ、気持ちいいっ、ヒルシャーさんっ……!」
「っ、ああ、僕もだトリエラ……!」
 身体の反応と感情がそろって快感を示し少女は存分に声を上げ、熱い内壁はうねる様にして男を引きずり込む。
待ち焦がれていたのは男とて同じことだ。愛しい少女の身体を奥の奥まで味おうと
積極的に腰を進め、彼女の性感を探る。
「あっ、んっ、ああっ!」
男の身体の下で踊る細い腰の周りにはひらひらと薄く透ける布地がゆれる。
少女と繋がるその場所が布越しに褐色の影となってゆらめく様は想像力を掻き立て、
境界線に見え隠れする濡れた腿がコケティッシュに男を誘う。
布地にしては硬質な素材で形作られた前面のスリットにヒルシャーは手を差し入れた。
ぎりぎりのところで隠された果実をまさぐれば、喘ぐ呼吸に薄い胸もきわどい縁からこぼれ出さんほどに隆起する。
 衣装の切れ込みに沿って胸元から臍下まで大きく撫で下ろせば薄明かりに黒い光沢が波打つ。
しかし閉じた脚を抱え込むような少女の体勢ではそれ以上に手を進めることができない。
「トリエラ、少し体勢を変えるぞ」
「んああっ!」 
横抱きにされていた腰を引き上げられ少女が大きく喘ぐ。
シーツに両手を付き、上気した顔の横に金の髪が乱れて散らばった。
少女に覆いかぶさった男は華奢な肩口にくちづけると、スリットの先へと手を伸ばし彼女の花芽に触れる。
「っああ!イイっ、ああ、ヒルシャーさんっ、イイ、もっとぉ……!」
 細い体を蛇のようにくねらせ淫らな要求を口走る小悪魔に男が応え、濡れた指に望みを叶えられれば
見る間に追い上げられて彼女は達する。

454 :
111.SPIEL MIT MIR - 12/10/31 01:29:28 - ID:E90awECfvA
「……っ!……ふ…あ……イイ……」
 シーツに顔を伏せ少女は余韻に下肢を震わせるが、男の欲望はまだ果てていない。
そのまま少女の中をかき乱してしまいたい欲求をこらえ、男は一度それを引き抜いた。
「ヒル…シャー……さ……?」
「……こちらを向いてくれ、小悪魔君」
「ん…ぅ………?」
 力の抜けた身体を抱き起こされ焦点のぼやけた青い瞳が、とろりと心地良さそうな表情でそちらを見やる。
愛しい少女の無防備なその艶姿に男は嬉しそうに笑った。
「ああ…とてもいいよ、トリエラ。―――どんな衣装も、君が着ていなければ意味がない」
 抱きしめた少女の耳元にそうささやいて、男は再び彼女の身体を貫いた。
「はぅっ…!あっ…あっ、あんっ、イイ、ああっ!」
 男の刻むリズムに合わせてコウモリの翼が羽ばたき黒い尻尾が揺れる。
男のものに押し開かれた少女の秘裂は蜜をあふれさせ、次第に激しくなるその動きを拒まず逃がさず絡め取る。
「も、ダメ…ああ、ヒルシャーさん―――っ!!」
 駄々をこねる子供のように少女は首を振り、乱れた髪が褐色の背肌と黒い翼を金糸のように彩る。
男の熱に煽られ満たされる心と身体の気持ちよさに、途切れることなく少女の甘い嬌声は響き。
愛しい子悪魔が天国に昇り詰める悦びの声を聞きながら男も後を追った。

「……コスチュームに対するフェティシズムは持っていなかったが、存外こういうのも楽しいものだな」
 抱き寄せた彼女のやさしく背中を撫で下ろし、
先に揺れている黒い尻尾をつついた男が嬉しそうに感想を漏らす。
「――ああいうのは嫌だって言ったじゃないですか!?」
 ようやく息が整ってきた少女だったが、こりない台詞に思わずがばりと跳ね起きて大声を上げた。
怒りのボルテージが急上昇した恋人にあわて、男は急いでフォローに入る。

455 :
112.名無し - 12/10/31 01:30:38 - ID:E90awECfvA
「いや!無論、君が言ったことは忘れていないとも!
だが君が装いを変えることによって僕が君の新たな魅力に気付く事ができるというのは、
結果的に双方にとってメリットは大きいと思うぞ。第一、今回問題となったのは
衣装ではなく僕の行動であったわけで、僕も充分反省をし二度とあのような行為はしないのだから
次回以降にその問題は発生しない!だとすれば適度な刺激としてそれは成立する可能性は高く
マンネリ化を避けるためにも有効なはずだ。それに君は『望むならば何にでも』なってくれるんだろう?」
 長々と都合の良い論理を展開する担当官に対し、確かにそう言った事はありますが
それは仕事の際の変装の話でしょうと少女が反論を始める前に、男はヘリクツをこう結論付けた。
「――ああもちろん、『僕の恋人』以上に、なってほしいと望むものはないがね」
 今度は絶句するのは少女の番だった。
―――ああまったく、この人ときたら。
 こんな時の男の論理展開といったら自分勝手で強引で論旨だってめちゃくちゃだ。
だけどしょうがない。
ヘリクツ大魔王の告白に言い負かされて恋の虜になって以来、
小悪魔にできる事といったらささやかな口答えくらいのもので。
結局どうやったところで暑苦しいほどに溢れる彼の愛情には勝てないのだから。
「……せいぜいおかしな衣装を購入してるのを見られないように気をつけてください」
 すねたように唇を尖らて言う少女に男は笑って答える。
「大丈夫だ、今はわざわざ買いに出かけなくても通信販売で大抵のものは手に入るよ。
――ところでせっかくのハロウィンのコスチュームなんだ、今度はその黒い長手袋で
僕のケーゼシュタンゲンを手に取って“Trick or Treat ? ”と……」
「やりませんからね!!」
 そして自らも望んでなった『恋人』としての時間はどんなお菓子よりも甘く楽しく、
こんな言い合いですら幸せなのだから。
 お化け祭りの夜はまだ始まったばかりでしかも明日はお休みだ。
少しくらい羽目を外したって許される。
あきらめの悪いドイツ人のヘリクツに応戦しながらちょっと期待をしている小悪魔のしっぽが、
やがて抱き寄せられたおしりでぷるんと揺れた。

 なお後日プリシッラの元には念入りに洗濯された衣装が返却されたそうである。

Das Ende

456 :
転載ありがとうございました!

457 :
>>439
乙www
ここに至るまでには
ジャン「っっっっっ!!!踏みすぎだぞ!リコ!」
リコ 「すみません、ジャンさん」
みたいな日々もあったかと思うと和むわww
>>442
ハロウィンネタいいな。
勘のいいプリシッラちゃんに
「洗濯なんてよかったのに。そんなに汚しちゃった?」ニヤニヤ
とかされちゃうんだろww

458 :
昼「トリエラ、衣装を持って何処へ行くんだ?」
鳥「洗面所をお借りします。帰る前に洗っておかないと」
昼「(また待ちぼうけは嫌だな)それなら僕も手伝おう」
鳥「いいですよ、自分でやります」
昼「だが手袋は僕のが汚した訳だし」
鳥「゙の゙とか言わないでくださいよっ!」
昼「手袋の感触もなかなかヨかったがやはり今度は君の手で直に…」
鳥「やりませんってば!///」
昼「(もう一押しすればヤってくれそうだな…よし、公社に戻る前にもう一度…)」
プリシッラちゃんはもちろん、クラエスにもバレてそうな気がするなあw

459 :
今年も誰かナタレネタを投下してくれるだろうか
そういや公社の十日物語の人最近来ないね

460 :
>公社の十日物語の人
ブログで続編書いとるぞ。

461 :
初めてきました 面白かったです
3月31日は復活祭だったわけですが、イースターバニー(復活祭のウサギ)って
英語圏とドイツだけのものみたいですね
なんとなくにやけてしまった

462 :
いらっしゃいませ〜。おお、まだ人がいたんだ。
ウサギが復活祭の卵を抱えてるとか意味深で良いですなw

463 :
>>461氏にネタをいただいたのでエロくないけど描いてみた
ttp://kie.nu/VW9

464 :
保守代わりに春の味覚でアホ小ネタ

ジョゼ「ヘンリエッタ、知ってるかい?ジャッポーネでは春になるとタケノコ掘りをするんだよ。
    タケノコは地上に出てくると固くなってしまうから、土の中にある内に探しだして掘り出すんだ」
エッタ「そうなんですか?ジョゼさんて何でもご存じなんですねw」
ジョゼ「そうとも。それじゃあヘンリエッタにもタケノコ掘りを体験させてあげよう。
    さあ僕のズボンからタケノコを掘り出してごらん」
エッタ「はいw ゴソゴソ…あw何かありましたw」
ジョゼ「そうだね、見つけたタケノコは回りに被さっている物をどけながらゆっくり掘り出すんだよw」
エッタ「はい、ジョゼさんw ゾソゴソサスサス あぁw外に出てきたらすっかり硬くなってますぅw」
ジョゼ「ハアハア ああ上手に掘り出せたねwじゃあ両方のお口で味見をさせてあげようw」
エッタ「あぁんジョゼさぁんwww」

465 :
ここのジョゼさんは「ジョゼさんってとってもエロいんですね」って聞いたら
「そうとも!」って爽やかに答えてくれそうだ
『Osterhase』1
ジョゼ「どうしたんだい?ウサギ型のチョコレートなんて持って」
ヒルシャー「あ、ジョゼさん。これですか?ドイツの復活祭では欠かせないものなんですよ。トリエラに贈ろうかと思って。いくつかあるんでどうです?」
ジ「ヘンリエッタが喜びそうだな、1つ貰うよ」
ヒ「イタリアにはOsterhase(イースターバニー)って居ないんですよね。ドイツと英国圏だけのものだとか」
ジ「その話を聞いて用意したものがあるんだよ」
ヒ「・・・ば、ばにーすーつ・・・」
ジ「ドイツ風だかイギリス風だかで祝おうじゃないか」
ヒ「いやいやいや、違うから」
ジ「だってイギリスやドイツの風習だろ?」
ヒ「違いますよ!(いったいどんなイメージ持っているんだ…)」

466 :
『Osterhase』2(1の続き)
ジ「黒と白があるんだけどどっちが良いかい?トリエラは褐色の肌だから白のほうが映えるかな?」
ヒ「勝手に決めないでください!着せませんよ、そんなの」
ジ「遠慮しなくて良いよ、僕らの仲じゃないか」
ヒ「いったいどんな仲ですかっ?!大体ですね、Osterhaseは野ウサギだから白ウサギではなく褐色の……」
ジ「褐色…着せない……はっ!」
ヒ「?」
ジ「ごめん、気がつかなくて悪かった、トリエラにはバニースーツじゃなくて全裸にウサミミのみか〜」
ヒ「え?ちょ?!」
ジ「君もなかなかマニアックだなー。うんうん。でもそう言うのは二人っきりで……な?(爽やか微笑)」

初めて書いてみたのだけど、エロじゃないですね、すみません
しかも男二人しか出てこないし

467 :
   ._.      
  /.:\.:~)ヘ.;ヽヘ     
  (  ´)` ヮ) )) ハァハァ こんな所でダメェ
  /  つ つ| |   
(( (_(_  ノ ノ | |   大丈夫だって,こんな過疎スレ誰も来ないさ
  し∪リ/_し /リi   

468 :
職人さんキタ― GJ!
さわやかエロいジョゼさん楽しいわw
全裸にウサミミなトリエラ是非見てみたいですなw

469 :
>>465氏 勝手に描かせていただきました
のうさぎ
ttp://kie.nu/Y7d

470 :
イタリアのジンクスでネタを仕入れたのでアホ小話を書いてみた。

プリシッラ「アンジェ、てんとう虫が袖に止まってるよ」
アンジェ 「あ、本当」
プリシッラ「よかったね〜、てんとう虫は幸せを運んできてくれるんだよっ」
アンジェ 「そうなの?プリシッラちゃん」
プリシッラ「うん。きっと今日はいいことあるよ〜」
マルコー 「店の角に黒猫が座ってるがな」
プリシッラ「不吉なこと言わないでくださいよマルコーさん!」
アンジェ 「黒猫って不吉なの?」
プリシッラ「そだね〜。でもそれより一番ヤバイのは霊柩車とシスターだね。
      あれを見かけたら速攻で金属の物を叩くかキーホルダーの角をなでるんだよ」
ジョルジョ「一番効くのは金玉握ることだけどなぐふっ!」
プリシッラ「くだらないことアンジェに吹き込まないでよ馬鹿ジョルジョ!」

471 :
マルコー 「おまえも容赦ないな…」
プリシッラ「だってマルコーさん、せっかく仕事抜きのお出かけなんですよ〜
      って言ってるそばからシスターの集団が!?えええやだうそキーホルダー
どこいっちゃったの〜っ!?ああもうアマデオちょっとソレ貸して!」
アマデオ 「ぬあ!?」
ジョルジョ「ちょ、おまえ人を蹴り飛ばしといて何だよソレ!!」
プリシッラ「う、うっさいわね!とっさにヤッちゃったんだからしょうがないでしょ!」
アマデオ 「いやー、どうせ貸すならベッドの上でじっくりごふ!」
プリシッラ「アンタも調子に乗んな!!」
マルコー 「……アンジェ、そこの店で好きなキーホルダーを買ってやるから
      プリシッラの真似は絶っっ対にするなよ」
アンジェ 「?はい、マルコーさん」

472 :
イラストありがとうございます。
ネタ使ってもらえて嬉しいです。

473 :
ID:oxS9YZv+氏の小話読んで、ふと思い浮かんだ話とか。
【修道女と彼ら】
「ジンクス?そんな迷信信じてるわけないだろ」
フンッとばかりにジャンが言い捨てた。
「兄さんは相変わらずだなー」と苦笑するジョゼ
「やれやれ」とばかりにオーバーアクションでヒルシャーのほうを見るアレッサンドロ。
だが「迷信なんて…」と言うのは分からなくはない。
そもそも迷信なんて信じてたら社会福祉公社の仕事なんてやってられない。
今日は担当官4人で外に出ていた。
マルコーは何人か引き連れて、ここ二、三日調子の良いアンジェリカと出かけてるらしい
他愛のない話をしながら男4人は街を歩いている。
そんな中でドイツ人であるヒルシャーは、イタリア人である同僚達と歩行速度を合わせるのに苦労していた。
うっかり気を抜くと彼らを追い越してしまうのだ。彼らに気づかれないように歩調を緩めては後ろに下がる…。
――トリエラと二人きりならこういう苦労もないのに……彼はふと思う。
彼の義体であるトリエラは、いつだって彼の少し後ろを遅れることなくついてきてくれるのだから
そんなことを考えながら、また自分のペースで歩いてしまうヒルシャーなのだった。
「ん?なんだ?……シスターの集団?!」
その声に、はっとしてヒルシャーは振り返る。
彼の目に映ったのは、サッと股間に手をやるジャン、ジョゼ、サンドロの姿。
「え……」
その手は「男なら大抵誰でも持っているアレ」をしっかり握っている…ように見える。
――いっ、いったい何がっっ?!
イタリア暮らしは5年くらいになるが、ヒルシャーはイタリアのジンクスに詳しくない。
ドン引きしているヒルシャーを尻目に3人は何事もなかったかのように股間から手を離すと、道を歩いていくのだった。

474 :
>>472
美味しいネタをありがとうございました
ざっぱな絵で申し訳ない
エロ可愛いロリ絵が描ける方がうらやましいです

475 :
>>473
ネタを使っていただいてありがとうございましたー
ジャンさんwwコントみたいな光景が目に浮かびますなwドン引きヒルシャーがなんかかわいい
473氏のヒルシャーは結構トリエラとうまくやってそうな感じがする。主にトリエラがヒルシャーに合わせる方向で。

476 :
さくら板に鳥昼の痴話喧嘩(?)話を転載していただきましたー。

477 :
465氏に触発されてさわやかジョゼさんと不幸体質のヒルシャー+トリエラで書いてみた。
エロになりそうなネタを拾ったのにちっともエロくならない不思議。
なんだかこの鳥昼組はまだデキてなさそうだ。

478 :
【アロマテラピー】

「ヒルシャー、どうしたんだ? 香水の残り香とはお安くないじゃないか」
 すれ違いざまに鼻孔をかすめた甘い香りにジョゼは同僚に声をかけた。
「ああジョゼさん。ジャスミンの花ですよ」
 生真面目なドイツ人が振り返り、手にした小さな鉢を見せる。どうやら
あざやかな深緑の葉の間に咲き始めた白く可憐な花がその香りの元であるらしい。
「トリエラに渡そうと思いまして」
 控えめな微笑みを浮かべて男は言う。ジャスミンは彼の大切な少女の故郷の花だ。
もちろん彼女は自身の故郷を知らない。だが香りは記憶と密接な関係を持つという。
それならあるいは自分がリンゴの花の香りにドイツの春を懐かしむのと同じように、
もしかすると彼女もこの花の香りに何かしら穏やかな気持ちを感じることができるかもしれない。
女心に疎い朴念仁の割に意外とロマンチストなこの男は、市場で花を見かけてそんなことを考え、
早速その場で購入してきたのだ。

479 :
 しかしながら優男のイタリア人の反応は予期せぬ方向へ行った。
ほう、と形の良い顎をつまみ驚いたように同僚を見やる。
「……君がそういう手法を使えるとは意外だな」
「はい?」
「ジャスミンの香りの催淫効果でトリエラをその気にさせようなんて、
野暮なドイツ人にそんな発想ができるとは思ってもみなかったよ。
いや、僕も見習わなくちゃいけないな」
「はあ?!」
 突拍子もないことを言い出した優男はしきりと感心しているが
ヒルシャーとしてはそんな称賛のされ方は大変不本意だ。
「何を言っているんですか、違いますよ。僕はトリエラにですね―――」
 不機嫌に反論し始めたドイツ人に、イタリア人は分かっているよとばかりにその肩を叩く。
「大丈夫だよ、心配しなくてもトリエラに君の下心をバラしたりしないから。
しかしアロマテラピーを逆手に取るとはなかなかいい発想の転換だ」
「だから違いますって!あなたの発想の方がはるかに斜め上に飛躍してますよ!」
「はっはっは。謙遜するなよ。首尾よくいったら是非話を聞かせてくれ。
ああそうだ、僕も帰りにアロマオイルを購入していこうかな」

480 :
「あなたがどんな嗜好を持っていようが構いませんが、僕を同類にしないでください!」
「分かってるよ、君のオリジナリティを剽窃しようなんて思っていないから。
ちゃんと君の発案だってことは言っておくって」
「違います!僕は純粋にトリエラの為に――」
「うんうん、慣れていない相手の為に雰囲気作りから入るのは男のやさしさだよな」
 もはや新手のいじめかと思われるほどに言葉の通じない優男にヒルシャーは頭を抱える。
「だからどう言えば分かるんですか!僕がこの花をトリエラの為に用意したのは……」
「――ヒルシャーさん?」
 いい加減腹が立ってきたドイツ人がこの際小一時間かけてでもきっちりと説明してやろうと
口を開いたところで、男の名が呼ばれる。振り向けばそこには幸か不幸か当事者である少女の姿が。
「トリエラ!」
 外出の準備を整えた彼のパートナーの様子に、イタリア人はわが意を得たりとうなずく。
「待ち人が来たようだな。それじゃあ頑張れよ、ヒルシャー」
「―――誤解です!!」
 せめて一言それだけは伝えたいのだが、さわやかな笑顔で手を挙げて立ち去ったジョゼには
どう考えても通じていない。

481 :
「……何があったんですか?」
 不審そうに自分を見上げるパートナーの問いに男はいささかうろたえ気味に答える。
「いや、ジョゼさんが何かいかがわしいアロマテラピーと混同したらしくて……
もちろん僕はそんなことを目的にこの花を選んだわけじゃないぞ!!」
「はあ。それじゃあどうして花なんか買ってきたんですか?」
「それはその―――」
 重ねて問われ男はさらに動揺した。ジョゼに説明するつもりだった理由をそのまま話すわけにもいかず、
そうかと言ってこの不器用な男がとっさにもっともらしい嘘などつけるはずがない。
結果、男は胸に納めておくはずだったもう一つの理由を思わず白状してしまうことになった。
純粋に彼女の為を思う気持ちと、もう一つ。
「――市場を通った時に花の香りがして、思い出したんだ。……以前、君が一課の捜査官に
花をリクエストしたと聞いたのを」
 自分でも呆れるような、子供じみた対抗心。
彼女が社交辞令で口にしただけのただの軽口だと分かっているのに、彼女が自分以外の男に
贈り物を要求したというのが実は久しく彼の心に引っかかっていたのである。

482 :
 男の言葉に少女は一瞬あっけにとられたように目を見開き、次いで苦笑を浮かべる。
「そういう場合、普通は花束を用意するものじゃないですか?」
 仕方のない人だというように笑いながらも少女は男の買ってきた花に顔を寄せた。
いい匂い、と花の香りをかいだ彼女は機嫌良さそうに呟く。
「……よければ君の部屋に飾っておくといい。蕾もまだ沢山ついているから、しばらく楽しめるだろう」
「はい、ありがとうございます」
 差し出された花の鉢を受け取った少女は少年のように破顔する。
ああ、彼女のこんな表情が見られるならば花を買った甲斐もあるというものだ。
ジャスミンの香りがアロマテラピーでどんな意味を持つのか気にならないわけではないが、
自分にとっては彼女のこの笑顔だけで十分だ。
 そうしてすっかり幸せな気分になった幸薄いドイツ人は穏やかに微笑むと、
花の鉢を下げた少女を伴い仕事に赴くのだった。

 その後、香りの強いこの花は嗅覚を強化された仲間の健康に被害を及ぼしかねないということが判明し、
トリエラによって丁重に担当官へと返却されたそである。

<< だすえんで >>

483 :
うちにもジャスミンの鉢植えがあるのでニヤニヤしながら読ませてもらいました〜。
しかし…せっかく贈ったのに返却されてヒルシャーさん涙目w
でもきっとそのジャスミンは自分で育てるんだろーなー。

・小さな鉢じゃ可哀相かなと思って大きめの鉢に植え替えたら、ぐんぐん育って 鉢が小さくなったからもう少し大きめの鉢に植え替えたらまた育って。 …なんてことを繰り返して、やめ時を見失いつつあるヒルシャーさん
・植物育てるのって大変だ、どこかの誰かさん(トリエラ)のようだ…とかこっそり思うヒルシャーさん
・冬が来るのにうっかり外に出しっぱなしでジャスミン枯らしかけて、血相変えて元気にしようと頑張るヒルシャーさん
 でもそれだけ頑張るのはジャスミンにトリエラを重ねて見てる所為だったりして
・花の咲く季節はジャスミンの香りを撒き散らしながら出勤してくるヒルシャーさん
 そして「香水?隅に置けないねぇ」と公社の人にからかわれるヒルシャーさん
・髪の毛に花がくっついててもたぶん気がつかないヒルシャーさん
 そして一歩後で「気がつかないなんて、なんかかわいい♪」とかこっそり担当官に萌えてたりするトリエラ

484 :
今日は「キスの日」らしい。日本だけの記念日だけど。
あと世界カメの日。タイトルは「5月23日」とかで。
ペトラ 「ねね、サンドロ。今日はキスの日なんだって」
サンドロ「へー」
ペトラ 「……。」(にこにこ)
サンドロ「……」
ペトラ 「キスの日なんだって!」(にこにこ)
サンドロ「……。(分かりやすい奴だなぁ)」
ヒルシャ「あートリエラ。ちょっと目をつぶっててくれないか」
トリエラ「え?! (あのヒルシャーさんが?)」
ヒルシャ「良いっていうまで目をつぶっててくれると助かるんだが」
トリエラ「あ、えと。そうですね。いやでも心の準備が……ちょ、ちょっと待ってください」
ヒルシャ「怖いなら無理には…」
トリエラ「い、いえ怖いなんてそんなむしろ嬉し…ごにょごにょ。いえ、なんでもないです。(すーはーすーはー)はい、どうぞー」
ガサゴソガサゴソ…
ヒルシャ「ほーら可愛いカメだろう? 今日は世界カメの日らしいぞ」
トリエラ「………。(やっぱり)」
ジョゼ「今日に関係するプレゼントがあるんだ。目をつぶってくれるかい?」
エッタ「はい、ジョゼさん(なんだろう?ドキドキ)」
ジョゼ「良いって言うまで目はつぶっておくんだよ」
カチャカチャ ←(ベルトを外す音)
ジャン「させんぞ!」スパーンッ ←ハリセン

485 :
>>483
ちょwwなにそれ萌えるwww
レスありがとうございました〜。
ジャスミンあるんですか。いいなあ、うちの羽衣は何年か前に枯らしたたきりだorz
そういえばヒルシャーさん家て一階なんだろうか。
二階だったら鉢を窓外に出す用の枠とかすんごいガッチリしたのを日曜大工で作りそうだ。

>>484
ペトラかわいいなあ。そしてさすがのフラグクラッシャー。
ジャンさん弟の性格をよく把握してらっしゃるww

486 :
相田裕 総合 #5 【GUNSLINGER GIRL】より転載

90 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2013/05/26(日) 01:14:13.16 ID:8oW+MZbVP
いや対外受精とは限らんぞ

92 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2013/05/26(日) 03:30:02.11 ID:Va7+izjS0
>>90
体外受精とは限らないということは……
昼「既に受精卵?!……誰なんだ相手は」
鳥「あなたですよ、ナターレの時、眠り薬一服盛って!」
昼「なっ?!」
鳥「良いじゃないですかっ、ヒルシャーさんだって私の卵子持ち出したんだから、おあいこですよ!」
……こうですか?わかりません><

127 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2013/05/27(月) 07:56:37.15 ID:gtLPvgyNP
>>92
ヒルシャーが瓶を持ってやって来た。「ベリサリオ、頼みがある。
誰にも、もちろんトリエラにも秘密にしておいて欲しい。」
トリエラが手ぶらでやって来た。「先生、お願いがあります。
誰にも、もちろんヒルシャーさんにも秘密にしておいて欲しいんです。」
ベリサリオ「おまえらなあ(´・ω・)」

487 :
やっと書き込めたー。
>>486
転載乙です。
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#86
の辺りからネタバレ避けて転載してないんだよなー。
あと苦手なネタを拾い集めると心が折れるので放置したってのもある。

488 :
保守

489 :
長らく続編を書かずにおりましたが,いろいろなことがあったので,
ここへ転載いたします。
どなたか保管庫へ転載していただけると助かります。

公社の十日物語「第三夜」
少女は、円卓中央のロウソクをじっと見つめる。
ロウソクの炎は、どうして、自らを焼きながら、周囲の者を安らげる明かりを放つのだろう?
自分の寿命と同じ長さのロウソクが、向こうの世界にはあるという。
だから、わたしの命もきっと決められた長さのロウソクがあって、
こうやっていつ消えると も知らず、燃え続けているのだろうか。
ヘンリエッタは、炎の明かりに照らされる同僚の顔を一人ひとり見つめていく。
皆、いつぬか解らない躰と境遇。
わたしは、もう自ら命を産み出すことができない躰。
ならば、誰かの命を守ることでしか、生きていることを証明できない。
わたしにとって、守る価値のある命は、ジョゼッフォ=クローチェ、わたしの担当官…。
「アンジェリカは、幸せだったかもしれないけど、一つだけ、残念なことがあったと思うわ。
だって、女の喜びをマルコーさんに与えてもらえなかったんだから。
私は、ジョゼさんに愛してもらってから、人生が変わったの。
みんなはどうなのかな?
女として愛されることって、担当官をもっと守りたいっていう動機になるんじゃないかな?」
義体たちの最年長者であるトリエラが、ため息をつく。
ヘンリエッタの話は、ものすごいのろけ話になると予想していたのに、
思ってもみないほどシリアスな話しぶりに、その予想を裏切られたからだ。
今の調子で語られたのでは、おもしろくも何ともない。
鬱状態になる話なら、やはり、話の方向を修整してやらねばならないだろう。
「あのね、ヘンリエッタ?もう少し具体的な内容になっていいのよ。
3人目なんだし、過激で、赤裸々な話をしていいってこと!
ヘンリエッタは、ジョゼさんとどんなふうにいちゃいちゃしてるのかしら?
そんな話をアンジェリカ(も)聞きたがってるはずよ?」
熱い紅茶に砂糖を大盛り5杯入れ、濃厚なミルクをドクドクと下品なまでに注ぐ。
ヘンリエッタは、ティーカップと皿をこの上なく上品に持つと、美味しそうに【琥珀色の液体】を啜った。
紅い唇の周りに付いた白いミルクの滴をぺろりと舌で舐め採り、
一瞬、ヘンリエッタの顔が怪しくニヤリと微笑んだことに、トリエラは、不安を覚えた…。
「…そう?じゃあ、私とジョゼさんのラブラブな話…しちゃうね?」

490 :
クラエスがおかわりの紅茶を注ぎながら、返答する。
「そう来なくっちゃ!いつもの調子で話しなさい。赤裸々なやつをね…。」
「うん、そうするね。」
なぜか…リコだけ、うつむいて、心配そうな顔をしていたことに、クラエスもトリエラも気がついていなかった。
「うんとね、私の身体に、男性生殖器を受け入れる機能を追加した初めての日のこと…。
場所はよく思い出せないけど、わたしがジョゼさんに手料理をご馳走することがあって、そのときの話をするね?」
ヘンリエッタは、にこにこ笑顔で、語り始めた。
これから始まる彼女の話で、3人がぼろぼろに打ちのめされることに、リコだけが、気がついていた…。
…………………………………………………………………………………………………………
「ジョゼさん、今日のレシピは、ガーリック風味のポモドーロソースのソーセジーのパスタにパンプキンスープですよ。
ワインは、赤でいいですよね?」
「おやおや、すっかり調理作業が板に付いてきたね?」
「えへっ、だって、ジョゼさんが私の料理を美味しいって言ってくださるのがうれしくって…それに、…」
「それに?」
「あの、パスタ料理を食べた後の、ジョゼさんのが…なんだか…とても美味しくなるんです…」
「ん?僕の何が美味しいって?」
「あの、そのジョゼさんの【せーえき】が…」
「ああぁ、そうか!気がつかなかったよ。
自分のを飲んだことはないものだからね。うん、そういうこともあるだろうね。
ガーリックは、男性を元気にさせるらしいし。」
「そうなんですよ!わたし、甘味とかは、よくわからなくなっているみたいなんですけど、
『苦み』とか『うま味』とかいう味には自信あるんです!今日のガーリックは、とっても濃くしてるんですよ。
粒のままとペーストをハーフで混ぜて、歯ごたえとコクを出してみたんです。
炒めてこがしてるので、とっても風味がいいですよ。」
「君が、そういうこともできるようになるんて、うれしいよ。
もし、仕事ができなくなっても、僕のそばにずっといて欲しいな…ヘンリエッタが嫌でなければ…」
「嫌だなんて!私に、ジョゼさんの身の回りの全てをさせてください。
私、ジョゼさんの躰の隅々まで、お世話いたします。射精も食事も洗濯も掃除も入浴も…」
「ありがとう!でも、君が僕にしてくれる分、僕も君にお返ししないと不公平だな。」
「いいえ、ジョゼさんが、そばにいてくださるだけで、十分です。
でも、私の躰が動かなくなっても、ジョゼさんのは毎日飲ませてください…」
「毎日かい?」
「だって、男の人って3日間でいっぱいに溜まるんでしょ?
射精しなかったら、ジョゼさんに、おつらい目に遭わせてしまうもの。お口ぐらいだったら、ずっと動かせるかなって…」
「ヘンリエッタ…そんなことまで考えないでいいよ、男は、それなりに自分で出して処理できるんだから…」
「だめっ!そんなの絶対にダメです!ジョゼさんがご自分でなさるなんて、ぜーったいにダメなんですよ!
わたしが、ぜーんぶ、わたしだけが、ジョゼさんのをぜんぶぜんぶ飲んじゃうんですっ!
【ごっくん】は、大人の女性のたしなみだって、とある女性誌に書いてありました。
ジョゼさん、約束してください、私がおそばにいる間は、ご自分で出したりなさらないでくださいっ!あの、ダメですか?…」
「いいよ。ダメなわけがない。約束しよう。」
「うれしい…じゃあ、一緒に食べましょう!たくさん食べて、たくさん出してくださいね!」
「はい、わかりましたよ。ヘンリエッタ。」
「よかったぁ、ジョゼ君…なんて、ちょっとえらそうでしたね…ごめんなさい。」
「気にしてないさ、ほらっ、口を開けてヘンリエッタ。あーんしてごらん。」
「あーんっ、パクッ。」
「美味しいかい?」
「ジョゼさんが食べさせてくれたから、美味しさ倍増ですよ!」
「そうかい?じゃあ、こういうのはどうかな?君が、ベッドで寝ていても、食べるのに困らないように、練習しておこうか?」
「えっ?どういう意味…」
「こういうことさっ。」
…………………………………………………………………………………………………………
「さあて、問題です。ここでジョゼさんが、わたしに、してくれたことはなんでしょう?」

491 :
円卓の少女達は、全員がうなだれて耳を塞いで悶えていた…。
ヘンリエッタの破壊力満点ののろけ話をこの調子で延々と聞かされるかと思うと、
今すぐにでも逃げ出したくなっていた。それでも、アンジェリカの弔いとなるこの会合を途中で止めるわけにも行かず、
彼女たちは、ヘンリエッタのクイズにつきあわざるを得なかった。最初に回復したのは、トリエラだった。
「あのさ、ヘンリエッタ、ちょっと問題を出す前にさ、あなた、この調子で話し続けるつもり?」
「へっ?」
何のことやら解らないといった表情のヘンリエッタに、立ち直りかけたクラエスが、補足説明をする。
「…へ、ヘンリエッタ?あなたの話には、ジョゼさんと貴方だけにしか解らないような表現が多すぎるってこと!
私たちに愉しんでもらうための話なら、それなりに、私たちにも萌える内容を入れてくれないと、
…このまま聞き続けるのは、苦しいわね。ねえ、リコ?」
相部屋のリコは、ヘンリエッタののろけ話に免疫ができていると思われたが、リコは、まだ立ち直っていなかった。
「うーっ、ヘンリエッタぁ、ジョゼさんとのラブラブな会話ばっかりじゃ、ちっともジャンさんの顔を妄想できないよ。
もっと、わたしが幸せな感じになれるように、話して欲しい…。」
ヘンリエッタは、自分が幸せいっぱいの話を聞かせれば、みんなが喜んで聞いてくれると思っていたのに、
どうやら、妬みを買いそうな話になっていたことをようやく悟った。
「あっ、ごめんなさい。みんなが今まで、担当官とのHな話をいっぱい聞かせてくれたから、わたしも負けたくなかったの。
トリエラ、クラエス、リコ、わたし、もうちょっとわかりやすくお話しするね。それじゃあ、この問題は止めにした方がいいかな?」
一同は、ヘンリエッタに気持ちよく話して欲しいという点では、一致していた。
ただ、聞く側の想いとして、萌えられるような話を聞きたいだけなのだ。すると、トリエラが話を仕切り直した。
「いや、今日のホストは、ヘンリエッタなんだから、貴方の言う通りにするわ。
多分、ジョゼさんは、ヘンリエッタにパスタを食べさせてあげたんじゃないの?
『ヘンリエッタ、お口をアーンしてごらん』なんて言いそうじゃない?でも、その程度なら、あまりHじゃないわね。
うーん、パスタを食べさせたあと、舌をからめるようなキスをして、『ガーリック風味のキスは美味しいかい』と言ったとか…、そんな感じ?」

492 :
ヘンリエッタが、にやりと笑う。
「クラエスはさ、どう思う?」
「そうね、その程度のことなら、問題にしないと思うわ。
ヘンリエッタは、ジョゼさんの精液を飲むことがとても好きだから、その場でジョゼさんが、
欲しがるヘンリエッタにペニスを咥えさせたと思うわ。
『さあ、ヘンリエッタ、ガーリック味になる前の精液を飲んでおこうか。君の料理で味がどう変わるか、
ちゃんとテイストビフォーを確かめておきなさいっ』
と言ったとか…、
でも…そうね、出した精液をそのままパスタにからめて、食べさせたっていうのもアリかしら?
ザーメン風味カルボナーラパスタとか、美味しそうじゃない?」
ヘンリエッタが、クスリと笑う。
「リコは、どう思った?」
「うーん、クラエスが言うように、精液をパスタにからめて食べさせてくれたって私も思ったんだけど、
ヘンリエッタは、ジョゼさんの精液を生で直接飲むのが、好きだから、食べ物と混ぜて食べたりしないと思うの。
むしろ、ワインの代わりにグラスに注いで飲ませたんじゃないかなっ。
『赤ワインよりも、白ザーメンが好きだろ?しっかり射精させて、食前酒代わりに飲んでごらん』
とか、言ったんだと思うわ。」
ヘンリエッタは、にっこり笑い、テディベアのアンジェリカに語りかけた。
「アンジェのおかげで、わたし、とっても幸せだよ。私の幸せを聞いてね。」
一同が、固唾をのんで、ヘンリエッタの解答を聞こうとしていた。
「えへへ、ジョゼさんはね、私の隣の席に来てくれて、御自分で咀嚼したパスタを私に口移しで、
食べさせてくれたんだよっ!!もう、最高!ジョゼさんの匂いと味を一緒に食べられたんだもの!
もーっ幸せ!パスタの味はよくわかんなくても、ジョゼさんの味だけは、はっきりとわかるの!
担当官認識のための条件付けに感謝しなきゃ!私が寝たきりになったら、ああやって食べさせてもらえるかと思うと、
もういつでも寝たきりになってもいいかな…なーんて…きゃあ、ジョゼさんったら、もーっ、恥ずかしいなー。
それでね、そのあと、『ヘンリエッタ、今度は、飲む練習だよ。』って言って、ジョゼさんがペニスを咥えさせるの。
もっー信じられない!!食事中に、男性のモノを食卓に出すなんて、マナー悪いんだから!
でも、それって、私をとっても好きっていう証拠じゃない?だから、我慢できなくて、ペニスを私に咥えろなんて言うのよ。
私も命令には、逆らえないでしょう?だから、私も仕方なく、ペニスを咥えてしごき始めたの。
しかも、途中で、ジョゼさんが、パスタを口移しで食べさせてくれるでしょ?
フェラチオに集中できないから、いつもより射精に時間がかかっちゃうじゃない?
大人なんだから、食事とセックスの分別くらいちゃんとつけて欲しいわよねえ…そう思うでしょう?
だから、正解は、『口移しでパスタを食べさせながら、フェラチオをさせた』でした!」

493 :
※ ここから新作です。
『………………』(トリエラ・クラエス・リコ)
「ヘンリエッタ!妄想と事実を混ぜて話さないこと!神聖な円卓では、事実のみを報告しなさい。」
最年長のトリエラが、ヘンリエッタの嘘を看破して、叱責する。
「へっ?べべべつに、も、妄想とか話してないよっ…じ、事実だもん。」
ヘンリエッタは、そう否定したが、目が泳ぎだし、明らかに挙動不審になる。
「あっ!でも、私って最近、もの忘れが激しいから、ちょっとだけ事実でないことが混じってたかも…」
3人の冷たい視線が、ヘンリエッタの口元を見つめる。しきりに、唇を舐めて、嘘をついているときの心理動作が見て取れた。
「あー、ヘンリエッタくん、君は、我々を虚構の話で萌えさせられるとでも思っているのかね?」
クラエスが、厳しい口調の官のように裁きを始めた。
「ヘンリエッタぁ、もう謝った方がいいよ。嘘をついても、すぐにばれちゃうよ?」
リコが、助け船を出してくる。
「さあて、三人目の話としちゃ、おもしろい展開だったんだけど、妄想癖は治さないとね?」
トリエラが、怖い顔なのに優しい声で迫ってくる圧力に負けて、ヘンリエッタは、ついに負けを認めた。
「ご、ごめんなさい…ジョゼさんが、私にパスタを食べさせてくれたことまでは、ほんとの話なの。
その、ほらっ、私の身体の…あそこが、まだ、ちゃんと機能できてなかったから…、それで、…」
ヘンリエッタは、ジョゼと初めての夜を過ごしたときのことを話題に選んでいた。
厳密に言えば、公社の地下室で指揮系統の拘束制御を解除した「あの夜」こそが初夜だと言えるが、
レイプまがいの出来事では、みんなに自慢しにくいとヘンリエッタは考えていた。
そこで、あれこれと悩んだ末に、妄想による脚色で事実を理想的なものへと改変することを試みたのだった。
彼女の性交渉機能がまだ未完成なままでその夜を迎えたために…。
「あっ!なるほど、そうね。そのときは、まだ、お口とアヌスしか使えなかった頃か?」
義体開発スケジュールを熟知しているクラエスが、ヘンリエッタの創り話への理解を示した。
「膣に入れなくてもさ、ジャンさんは、お口だけで、済んじゃうこと多いよ?」
リコもまた、ヘンリエッタの気持ちを察して、助け船を出してくる。
「あー、アヌスでは、まだ、ヒルシャーさんとしたことないなあ。」
問い詰めすぎたトリエラもまた、場を和ませようと自らの恥を語った。

494 :
「…みんなごめんね。
わたしって、ジョゼさんに一番愛してもらいたいから、いろいろな本や映像を見て研究してるうちに、
私の欲望ってみんなとは、かなり違うマニアックな嗜好になっちゃってるの…。
嘘をついて、みんなに羨ましがられたいと思ったし。私って、ホント馬鹿…。」
ヘンリエッタは、自分こそがジョゼにとっての最愛の対象であり、自分こそがジョゼのために、
何でもできる、どんな恥ずかしいプレイでもしてみせると決意していた。
そのことを誰もが知っているが故に、ヘンリエッタの虚構癖をそれほど責めるつもりはなかった。
「じゃあ、続きを聞かせて!アヌスとお口でジョゼさんをメロメロにしちゃった話を聞きたいわ?」
トリエラが、ヘンリエッタを急かしてくる。
「そうそう、膣よりもアヌスの方が締め付け圧力計数3倍以上高いしね。」
クラエスが、義体トリビアを振って場を和ませる。
「えっ!そうなんだ?!」(リコ)
「そうよ!知らなかったの、リコ?」(クラエス)
「知らなかった…。」(リコ)
「リコはさ、お尻でしたことないの?」(ヘンリエッタ)
機嫌を直したヘンリエッタが自慢するかのように訊ねる。
「私、アヌスには、ジャンさんの一度も入れたことないよ?」
「私も最初は、ジョゼさんに、後ろの方でしていただくようにお願いするのがすごく恥ずかしくて。
でも、お口だけじゃ、ジョゼさんを満足させられないと思ったから、いろいろ試してみたら、アヌスの方が圧力計数高いってわかったの。」
「いろいろ試すって?」(クラエス)
「本物を入れる前に、いろいろなものを入れて実験してみたの。」
「いろいろなものって、具体的には、何?」(クラエス)
「クラエスが畑で育てた、あの…野菜とか…」
「何?ヘンリエッタまさか貴方…」(クラエス)
「ごめんなさいっ、どうしても先が細いものが見当たらなくて、つい…。」
「私の野菜をオナニーグッズにするなんて!」(クラエス)
「まあまあ、クラエス、大目に見てやってよ。ヘンリエッタもオナニーで練習していたわけね。えらいぞ。」(トリエラ)
「トリエラ!そこ、誉めるとこじゃないし!」(クラエス)
クラエスが不機嫌そうに言う。

495 :
「ヘンリエッタ!食べ物を粗末にする子には、お仕置きよ!」(クラエス)
「あっ、でもちゃんと使った後は、サラダにして食べたから。」
「いやいや、そういうことじゃなくて…えっ、食べたって、貴方まさか…」(クラエス)
「うん、ジョゼさんと一緒にパスタ料理の付け合わせで、ごちそうしちゃった!」
「しちゃった!じゃないでしょ!担当官に自分のアヌスに入れたものを食べさせちゃったわけ?
衛生面で、いや、倫理的にも問題あるでしょ!」(クラエス)
「ちゃんと洗ったもん!」
「いやいや、担当官保護規定に違反する行為になるでしょ!」(クラエス)
「ジョゼさんが、私のアヌスに入れたものを食べたいって仰ったの!」
『なあるほど!』(トリエラ・リコ・クラエス)
「しかし、ジョゼさんは、マニアックね。これは、楽しみな話になりそうだわ。」(クラエス)
クラエスは、紅茶のおかわりを自ら注ぎ、ヘンリエッタのティーカップにも注ぎ足す。
「クラエス、ありがとう!」
「どういたしまして。事実のみを語ってくれれば、いくらでも優しくしてあげるわよ?」
「うん、もう大丈夫。」
ヘンリエッタは、紅茶を一口飲むと、目を虚ろにしながら、続きを語り始めた…。
…………………………………………………………………………………………………………
「そうだ、いい子だよ。ヘンリエッタ…君の躰に内蔵された新型の生殖器が、
運動神経系への条件付け完了されるまでには、まだ時間がかかるんだ。
だから、ここに入れることはまだできない…もう少しの我慢だよ。それに、僕だって、我慢してるんだよ。」
ジョゼが、勃起状態のものをヘンリエッタの股間に挟み込みながら、このままでは射精に至らないことを告げていた。
既に、その味を知っているヘンリエッタは、口内射精を予定していたが、今日の彼女は、違った方法を用意していた。
「ジョゼさん…わたし…とっても恥ずかしいことを言います…こんなこと言ったら、ジョゼさんに嫌われてしまうんじゃないかって
…思うんですけど…その…できないよりは…できる方が…きっと…ジョゼさんも喜んでくださるんじゃないかって…思うので。」
「言ってごらん、ヘンリエッタ。僕が君を嫌いになるなんて、一体どんなことを考えているんだい?」
「あの、前の方は、まだ、投薬治療が完了していませんが、う、後ろの方は、使えると思うんです。
あの、クラエスがまだ、新型の生殖器を開発している段階で、後ろの方でも使えるようにって、こっそり渡してくれた義体制御プログラムがあるんです。
だから、きっと、わたし、後ろでも、ジョゼさんを満足させられます。あの、後ろですけど…ちゃんとキレイにしてあるんです。
ジョゼさんに、喜んでいただきたいから、さっき、グリセリンで内部洗浄もしてきました。あの、ダメでしょうか?」
「ダメだなんて、えらいよ。ヘンリエッタ…僕のために、そんなに考えてくれたことがうれしいな。」
「じゃ、じゃあ、お試しになられます?」
「君がそれを望むならね?」
「はい。ジョゼさん。どうかわたしの中へ入ってきてください。」
ジョゼは、通常の正上位で、ヘンリエッタに追い被さり、彼女の両足を肩に乗せた。

496 :
「あっ!」
「んっ?どうかした?」
「こんな格好…恥ずかしいです。」
「嫌なのかい?」
「いいえ、ちょっと、恥ずかしいだけです。」
「こうすると、ヘンリエッタの顔と胸と股間の全部がよーく見えるんだよ?」
「恥ずかしいです…それに、私の身体は…偽物ですし…」
「君は、自分がどれだけ美しい身体を持っているか、自覚がないようだね?」
「君をローマ市内で連れて歩けば、誰もが、『どこのお嬢様なんだろう?』と羨望のまなざしで見るだろうね。
僕が、君のボディーガードとして、そばにいなければ、軟派なイタリア野郎が、君を口説きにつけ回すこと間違いないよ?」
「私は、そんな野郎に興味ありません!私の身体も心も、ジョゼさんだけのものなんですよ?
ジョゼさんに、気に入られるのなら、私、どんなことでもしたいんです!!」
「わかってる。ほら、入れることはできなくても、君の膣からは、ちゃんとバルトリン腺液があふれ出してきているよ。
これで、膣の収縮さえできれば、入れることができるはずだよ?オナニーは、ちゃんとしてるかい?」
「はいっ!毎日欠かさずしてます!まだ、指でクリトリスを刺激するだけですけど。」
「それでいい、まだ収縮させることができないうちは、膣に大きな物を入れない方がイイね。」
「でも、なんだか、早く入れて、ジョゼさんを愉しませたいんです!」
「うん、わかってる。でも、今日は、こっちの方を試させてもらおうか。」
ジョゼは、ヘンリエッタの花弁に自らのアサルトライフルの照準を定め、進撃を開始した。
「やっぱり、ちょっと怖い感じです。」
「止めておくかい?僕は、君の口でも十分に愉しめるよ?」
「いいえ、やっぱりちゃんとジョゼさんの顔を見ながら、射精する瞬間をお腹の中で感じておきたいんです。
よくわからないんですけど、ジョゼさんにそうしていただかないと、いけないような感じがするんです。
口だけじゃ、物足りないって言うか、私の身体の中の汚い物をジョゼさんの精液できれいにしたいっていう感じがして…」
”レイプされたときの記憶の断片がヘンリエッタの嗜好に影響を与えているのだろう。
自分の変態まがいの行為を受け入れ続ける彼女は、それを受け入れることで、強姦されたときの記憶を幸せな記憶として上書きし、
安心感を得ようとしているのかもしれない。
だとすると、ヘンリエッタを抱くということは、僕自身が強姦魔として、彼女の瞳に映っているのかもしれない。”
「ジョゼさん?あの、小さくなってます!私のおしり、気持ちよくないですか?」
余計なことを考えたジョゼのものは、ライフルからハンドガンサイズになりつつあった。
「ごめんよ、君が気持ちよさそうな顔をしていなかったから、なんだか、気が引けてしまったんだ。少し激しく動いてもいいかい?」
「もちろんです!激しく突きまくってください。私、ちゃんと感じてますから、心配しなくてイイですよ!」
「じゃあ、いくよ。」
”レイプ魔の変態野郎は、僕だ。それを今、再現することで、ヘンリエッタのゆがみや恐怖が緩和できるのであれば、僕は、悪になろう。”
ジョゼは、自分の欲望に素直になろうと割り切って、ヘンリエッタを抱き始めた。 

497 :
「んっあっああぁぁ…」
ヘンリエッタがあえぎ声を出し、ジョゼのものに逞しさが戻ってくる。
「ジョゼさん、わかります!大きくなってる!」
ヘンリエッタの言う通り、彼女の肛門は、膣と変わらぬ快感を感じさせてくれた。
いや、この締め付け具合は、膣以上の名器だろう。
ジョゼは、ヘンリエッタの腹部に両手を添えて、上下に揺らしながら激しく突き立てる。
締め付けてくる圧力が、ペニスとの摩擦を大きくし、ピストン運動で擦られた亀頭が、快感の波となってジョゼを包み込んでくる。
「ジョゼさぁあん…もっと強く…もっと速くしても…だいじょーぶです。」
”嘘ではないのだろうけれど、彼女が快感を感じているはずはない。
むしろ、僕の欲求を満たしているという使命感から、ある種の満足感を感じているに過ぎないのだ。”
ジョゼには、自分の欲望をヘンリエッタにぶつけている背徳感の自覚があった。
それでも、彼女の望むことをしてやりたいという気持ちと自分の欲求を満たしたいという性欲が、それを上回っていた。
ヘンリエッタという少女の体と心は、ジョゼを男にするだけの十分な魅力があったのだ。たとえ、自分が歪んでいても、それが、事実だ。
”この変態野郎!妹萌え上等!!僕は、ロリコン兄になるぞ!!!”
「ヘンリエッタ!もう、止められないからな!君の中に出すぞ!」
「はいっ!いっぱい出してください!」
…………………………………………………………………………………………………………
「…とまあ、こんな感じで、私の初めての挿入は、お尻で捧げちゃったのでした!」

498 :
ヘンリエッタは、紅茶のティーカップを上品に口元へ運び、ゴックンと音を鳴らして下品にわざと飲み込んで見せた。
周りの少女達も、ごっくんとつばを飲み込んだ。
「あのさ、お尻で、するのって、痛くない?」(トリエラ)
「痛いから、したくないっていう選択肢は、私にはないの…」(ヘンリエッタ)
「お尻で、するのが気持ちいいなら、やってみたいけど、ジャンさんは、たぶん、したがらないだろうな。」(リコ)
「まあ、ヴァギナが使用できるのに、あえてアヌスでするのは、マニアックな嗜好よね。」
(クラエス)
「あっ、大切なことを聞くの忘れてた!ヘンリエッタは、直腸に射精されたジョゼさんの精液はどうしたの?
いつもなら、1滴残らず飲んじゃうでしょ?やっぱり、掻き出して飲んじゃった?」(リコ)
「えへへっ、そのときの精液は、しばらくお腹の中に入れておきたかったから、そのまま次の日のお通じと一緒に体外へ出ちゃった。
もったいないとは思ったんだけど、ジョゼさんが、そうしなさいって、仰ったの。」
「ジョゼさんが、言わなかったら?」(トリエラ)
「自分の大便と混ざった精液は、さすがに、私でも飲めないけど、腸内洗浄した直後だったから、
たぶん、グリセリンと精液だけを排出することもできたから、舐めてたかも…」
「えらい!さすがは、変態娘ヘンリエッタ!!」(クラエス)
「そこ、ほめるところじゃないし!」(トリエラ)
「まあ、好きなら、やってもいいんじゃない?」(リコ)
「うん、わたし、ジョゼさんとなら、どんなプレイでもこなしたいの!膣に入れられるようになってからは、首を絞められながらとか、
精液をずっとお口に入れて、咀嚼しながらの長時間プレイとか、もうありとあらゆる変態プレイを毎日考えてやってみたよ!」
ヘンリエッタが、研究熱心な狂気と正気のヤンデレ少女であることは、わかっていた。
しかし、マニアックな性の深淵をこの年齢で実践していくことは、行き過ぎ感は否めない。
「ねえ、ヘンリエッタはさ、ジョゼさんが望むことをしたいの?それとも、ヘンリエッタにしかできないことをしたいの?どっち?」
リコが、核心を突く質問を投げかけた。
「良い質問です!
私は、セックスって、2人だけの営みだから、誰にもできないようなことをジョゼさんにして差し上げたいの!
ホントは、子どもを産んで差し上げたいけど、私はそこを取られちゃったから、
ジョゼさんの性的欲求を満たすためなら、どんな激しいプレイでもこなしたいの。」
「例えば、兄と妹プレイとか?」(トリエラ)
「うん、それは、通常プレイかな。」
「例えば、上司と部下プレイとか?」(リコ)
「まあ、基本は兄妹と同じ感じかな。」
「例えば、父と娘プレイとか?」(クラエス)
「そう、少し変態っぽくて、タブー感が増すよね。でも、その程度じゃあ、ダメかな?」

499 :
ヘンリエッタは、自分こそが、ジョゼのパートナーとして唯一無二であるとの自負があった。
それ故、ジョゼとの性行為も特別なモノでなくてはならないと理解していた。
人のし方は、条件付けで理解していても、性行為は、二人で協力し理解し合うものだ。
「私は、ジョゼッフォ=クローチェ担当官の専用義体ヘンリエッタ…。
ジョゼッフォさんを守るために私の命を燃やすの。
そして、私がジョゼさんにとって不必要な時が来たら、ジョゼさんの手で、私をしていただくの。
その時が来るまでは、私は、ジョゼさんの命の源である精液を全てこの体で美味しくいただくの。
ジョゼさんが、私の首を絞めて、私の胸の乳首を噛みながら、私の肛門の中にペニスを突き刺すと、
私のおへそのあたりまで、彼のもので膨らむわ。
それは、とても心地よい痛み。
唾液が口からあふれて、それをジョゼさんが紅茶のように啜ってくれるの。
乳首から赤い血がにじんで、母乳のようにジョゼさんがそれを吸ってくれるわ。
激しい律動で、肛門からも出血するし、めちゃくちゃに内臓がかき回されて、えぐり取られるような動きで、叫び声が出ちゃう。
でも、首を絞められてるから、声があまり出ないの。
代わりに、まだ男性生殖器を入れられない私の膣から、バルトリン腺液があふれちゃう。
そして、私の中で、ようやく彼が射精する時、私の赤い血と彼の白い精液で、私の心が満たされていくのよ。」
”ああっ、私は彼をこんなにも満足させた女よ!”
「そして、私にしかできないような変態プレイができた時。」
”いいっ、彼は私でしか満足できない男ね!”
そう感じられるの…そう思ってるだけで、私は、幸せ。
みんなは、どうなのかな?
普通のセックスだけで、満足できてる?
私には、他の女性とでもできるようなプレイでは、ダメ!!
私でなければできないような変態プレイでしか、ジョゼさんの心をつなぎ止める自信がないもの!!!」
ヘンリエッタは、いつの間にか涙を流しながら、話していた。
彼女の滴が、頬を伝ってぽたりと円卓に落ちていく。
その赤裸々な、変態プレイの話を笑う者はいなかった。
なぜならば、ヘンリエッタこそが、義体の本質をしっかりと理解していたからだ。
人間ではない義体。人間にできないことをしてのける義体。
人間にできることを義体が努力しても、人間に勝つことはできないのだ。
ならば、人間にとうていできないことをして見せたときこそが、義体としての本懐なのだ。

500 :
「ヘンリエッタ?貴方は、ジョゼさんの妹よ?そして、恋人なんだよ?」(トリエラ)
「ううん、それは、プレイ上の役割にすぎないわ。
もしくは、条件付けで与えられたロールプレイ…。
トリエラってロマンチストなんだね。」
冷ややかな目で、ヘンリエッタがトリエラを見つめた。
「じゃ、じゃあ、貴方は、ジョゼさんの何になりたいの?
貴方が望む立ち位置は、どこにあるのかしら」(クラエス)
「ヘンリエッタはさ、ジョゼさんのお嫁さんになりたかったんだよね?
でもさ、私たちには、赤ちゃんを産むことができないもん…
だから、元気出して、ヘンリエッタ。」(リコ)
「うん、わかってる。私の理想を前にリコと話したこと、あったもんね?
でもね、あれから私の理想は、私の欲望へと変化していったみたい。
ジョゼさんの男性本能を読み取って、あらゆるプレイをこなしていくうちに…私のなりたかったモノは、ジョゼさんの妹では無く…」
一同がごくりとつばを飲み込んだ。
そして、ヘンリエッタが紅茶を上品に一口飲み込む。
さらに、他のみんなも彼女に倣って、紅茶を啜る。
「…恋人でも無く、部下でも無く、娘でも無いわ。
私は、ジョゼさんだけの『奴隷』になりたいの。
彼の命令を聞くとき、私のお腹がきゅんと鳴るわ。
彼の命令を実行すると喉が渇いて、彼の精液の味がお口に甦ってくるわ。
彼が私をほめてくれるとき、私の股間がべとべとに濡れちゃうわ。
彼がご褒美をくださるとき、私は、彼の匂いをかぐの。
全身の義体センサーが、彼を担当官として認識するのよ!!
ああ、彼こそが、私の『ご主人様』なんだって!!」
「「「そうきたか!!」」」
深夜の社会福祉公社義体寮の一室では、変態プレイの痴話話で盛り上がっていた。
しかし、話し手も聞き手も、自らの命を燃やして、他人の命を奪うことを日常とする人生を送っている。
だからこそだ。担当官との夜の営みは、大切な時間でなければならない。
そのことを語り、思い出として覚えておくためには、より印象深いプレイが求められる。
何となく覚えているようなプレイでは、本当の愛し方では無いような気がする…。
ヘンリエッタは、そう感じているのだ。
忘れたくない一夜の出来事を忘れさせないで欲しいと!
だから、ジョゼさんもヘンリエッタの欲求に応えていったのだろう。
皆が、そのことを理解した。
今までは、ヘンリエッタのことを痴女だと誤解していたかもしれない。
ジョゼさんのことをマニアックなオタク中年だと誤解していたようだ。
そうではないのだ。
二人の営みは、二人だけの愛の記憶なのだ。
誰も理解できなくとも、二人の変態プレイは、間違いなく美しい時なのだ。

501 :
「なんだか、しらけちゃったかな?
ごめんね、泣くことなんか、なかったのに。
変ね、涙が出ちゃうんだもの!私ってホントダメな子だ…。」
「ちがうわ!貴方こそ、私たちの誇り!」(クラエス)
「そうだよ!ヘンリエッタは、私の最高の友だちだよ?」(リコ)
「貴方が、なりたいモノは、ジョゼさんだけの奴隷か…言い切った貴方は、偉いわ!
私には、まだその覚悟が足りないわ!」(トリエラ)
「もうっ!そんなに褒めないで!
私って、ジョゼさんのことを考えると見境無くなって、彼の求めることに応え続けてるうちに、
『奴隷』って言葉が一番素敵な感じがしてきちゃっただけなんだから!…」
ヘンリエッタは、リコに肩を抱かれて、自分たちの部屋に帰っていった。
トリエラもクラエスも予想以上の成果を感じていた。
ヘンリエッタが、私たち義体の役割と目標を教えてくれたのだ。
これ以上の成果は無いだろう。
二人は、二段ベッドの自分の床に着き、暗い部屋の中、今日の話を振り返る。
「ねえ、トリエラ…?」
「なあに、クラエス…?」
「私たちさ、年長者として、リコやヘンリエッタやアンジェたちを妹のように導いてきたつもりだったけど…」
「年下から学ぶこと、多いよね?」
「そうね。私、自分がまだまだ子どもなんだって、思い知らされたわ。」
「私たち、法令上は、まだまだ子どもだし?」
「でも、子どものままで、生きてはいけないわ。」
「そう。私も子どものままで、生きていくつもりもないし。」
「義体としての覚悟が足りないって、さっき貴方は言っていたけど、そうでもないわよ。
貴方は、自分のやるべきことをいつもやってる。
やりたいことだけしかしない我が儘な子どもとは違う。もっと、自信をもって良いと思う。」
「ありがと。
でも、ヘンリエッタは、怖い子ね。
私、少し、びびっちゃった。」
「無意識のうちに、女の性が成長してるみたいね。」
「うん、義体でも、心は成長し続けられるんだってこと、教えられちゃったなあ。」
「じゃあ、おやすみなさい。
トリエラ…姉さん。」
「うん、おやすみなさい。
クラエス…姉さん。」
”その設定じゃ、私ら双子になるじゃん…”(二人)
暗闇の中、円卓のテディベアが、今宵の変態恋話を愉しそうに聴いていた。
もしも、アンジェリカが生きていたら、「いいなあ」「ずるいなあ」を連発したことだろう。
消したばかりのロウソクのアロマの匂いが、二人を安らかな眠りへと誘い、女の性を少しだけ成長させていた。
(第三夜 終了)

502 :
以上です。
第四夜 トリエラ編が,最終話となります。
その最後には,もう一度クラエス編が,布石として生きてきます。
もう,ガンスリSSなんて興味が無くなっていると思いますが,
ガンスリの美少女キャラクターを愛する皆さんに,心を込めて。

503 :
乙です。個人的に食ザーは注意書が欲しかったorz
第四夜の投下お待ちしてます

504 :
まだこのスレ残ってたんだ
久々に見て楽しかった!何か書きたくなったぜ

505 :
トリがクラに手を出すのを

506 :
もしもの話
ヒルシャーがもう少しどんくさくて、ロベルタにアレを託す前にトリエラが気付いてしまったら、みたいな

507 :
「代償」
バレたーーートリエラにバレた。ヒルシャーはあせっていた。
彼女の卵子をロベルタに預けようとしたことを、トリエラが知ってしまったらしい。
どうして僕はこう詰めが甘いんだ。
トリエラは怒っていた。いや、怒りをとおりこして呆れ果てていたといってもいい。
人はあまりに怒りすぎるとむしろ冷静になるのだなと彼女は思った。
そうして、ひんやりした笑顔を男に向けるとこう言った。
「ヒルシャーさん、あなたが私のことを考えてくれているのはわかります。
 正直、理解不能な発想ですが、それでも私のためなのでしょう?」
「トリエラ、勝手かもしれないが僕は・・・」
「ええ、ええ。想像はつきます。
 私自身の命を守れないなら、私が生きた証としてその遺伝子を残そうとか、私がもっていた可能性を誰かに託したいとか、たぶんそういうことでしょう?」
「わかってくれるか!」
「いえ、わかりません。全然まったくわかりません」
「・・・」
「むしろ私の気持ちもわかってください。逆の立場だったら、あなたはどう思うんですか?」
ヒルシャーは困惑していた。勿論、自分のやろうとしたことは尋常じゃない。
ロベルタを困らせるだろうなとは思っていた。
トリエラはそんなことを望んでいないのもわかっていた。
だが・・・トリエラにここまで軽蔑の眼差しを向けられるのは予想外だ。

508 :
「逆の立場と言われても・・・」
「では具体的に思い浮かべてください。
 まず、私があなたの精子をこっそり入手します」
「えっ!」
すでに目が泳いでいるヒルシャーにかまわずトリエラは続けた。
「そして、その精子をマリオ・ボッシに預けます」
「えぇぇっ!」
「どうかヒルシャーさんの命をつないでくれと遺言でマリオに頼むわけですよ」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってくれ、トリエラ!き、君とマリオの間に僕が知らない何かが・・・?」
「あるわけないでしょう!
 残念ながら、私が個人的に知っている男性と言えば、公社の人間とテロリストとマリオ・ボッシ、以上終了なんですよ!」
「そ、そうだったな。すまない・・・」
「で?」
「へ?」
「どうなんです?逆のことをされたとして、あなたはどう感じますか。嬉しいですか?」
まっすぐに見つめてくる少女に、正直な気持ちを答えねばなるまいとヒルシャーは腹をくくった。
「君の言う『逆の立場』を想像して、二つのことを感じた。
 まず一つ目はその・・・生理的な嫌悪感だ。
 自分の精子をマリオがどうにかするなんて、何というか、無理だ・・・」
「わかってもらえましたか。相手がお綺麗なグエルフィ検事でも同じことです。
 私は正直、ぞわっとしました」
一応「キモイ」という言葉を使わないのは、ヒルシャーに気を遣ったからではなく、トリエラはその類いの言葉が好きではないからだ。
「それをわかっていただければ十分です。バカな計画は忘れて、決戦のことを考えま・・・」
「次に感じたことは」
「は?」
「君がどうやって僕の精子を手に入れたかという疑問だ」
トリエラは動揺した。どうしよう。ヒルシャーさんは思ったよりおかしい。

509 :
「どうやってって・・・」
「君の卵子は公社の技術部で保管されていた。
 どさくさに紛れて入手するのは簡単ではなかったが、まあ不可能なことでもない。だが」
「バカにしてるんですか」
「何だって?」
「素人が女性の卵子を取り出すなんて不可能ですよ。でも男性の精子なら、わけないことです」
「いや、わけないってことはないんじゃないか?」
「私が子供だからって、バカにしないでください。
 だ、男性の局部を刺激すれば、ぼ・・・勃起して射精するんです!それくらい知ってます!」
「いや、あの、バカにしたわけじゃ・・・」
トリエラの口から「勃起」だの「射精」だのという単語が発せられたことに、少なからずショックを受けたヒルシャーだったが、次の瞬間、気持ちが揺れた。
言い慣れぬ暴言を吐いた少女が、顔を真っ赤にしてうっすら涙目になっていたからだ。
出会って以来、初めてトリエラに感じた嗜虐心は、むくむくと大きくなった。
ーーーもう少しだけ泣かせてみたい。
「だが・・・子供扱いするわけじゃないが、知識はあっても君には無理だよ」
「できますよ、それくらい!」
「そう意地にならないでほしいんだが・・・変なことを言わせてしまってすまなかったよ」
「ああもう、ヒルシャーさんは何にもわかってない!」
いや、わかってる。ついさっきまではわかっていなかったかもしれないが、今はわかっているんだ。
こう言えば、君がどういう反応をするか。・・・ほら。

510 :
「子供扱いしないでください!」
トリエラが震える手で彼のベルトに手をかけるのを、ヒルシャーは困ったように見つめていた。
実際に困っていたのはトリエラの方だったが。
「ヒルシャーさん、何だかジッパーが下ろしにくいんですけど」
「ああ、すまない。勃ってしまったようだ」
「た、勃つって・・・」
「だから下着の中で・・・」
「わかってます!」
「なあ、トリエラ、無理しなくても」
「無理なんかしてません!」
どうにか、男のモノを取り出した少女はおずおずとそれを握った。
「あ、熱くて硬いものですね」
「ああ、今はそういう状態だから」
「・・・」
どうやら、これ以上どうしていいかわからない様子の少女に、さすがにヒルシャーは罪悪感を覚えた。
「これ以上無理しなくていいよ。あちらで手を洗いなさい。僕は自分で処理するから」
「処理って?」
「いや、まあ、適当にしごいたり・・・」
「それは私にもできますか?」
「うん、そりゃ、まあ」
「じゃあやります。こんな感じでいいでしょうか」
「うっ?」
ぎこちなく動き始めた少女の手に、思わず反応してしまう。
これは・・・やばい。臨界に達するのも時間の問題だ。
何とか止めなくては、彼女の手を汚してしまう。
「も・・・もういいよ。十分だから」
「嘘。最後までいってないじゃないですか」
「いや、本当にまずいって・・・」
「私が下手だから射精しないんですか?」
「そ、そうじゃなくて、うわっ!」
トリエラは挑むかのように、ヒルシャーのものを口にした。
懸命に手でしごきながら、先端をねっとりと舐め続ける。
「そ、そういう知識もあったのか」
「詳しくはわかりません。これであってます・・・?」
心配そうに見上げる表情が最後のだめ押しだった。
「あっ」

511 :
次の瞬間、放たれた欲望は、少女の顔をどろりと汚した。
「ごめん・・・」
「謝らないでください。でも、これでわかったでしょう?
 私にだってヒルシャーさんの精子を手に入れることはできるって」
「へ?あ、ああ・・・そうだね」
そうだ。そういう話だった。完全に忘れていた。
「逆の立場を想像すれば、あんなことされたくないのもわかるでしょう?」
「う、うん」
彼女の言う「逆の立場」は、最終的には望ましくない話だ。
ただ、そこに至る過程がこれなら・・・悪くない。
正直に言って怒らせる必要もないので、ヒルシャーはその言葉は飲み込んだ。
「トリエラ、言うまでもないことだろうが、今のようなことは軽々しくしないでほしい。
 他の男に同じことをしたら、犯されても文句は言えないぞ」
「するわけないでしょう!
 わかってますよ!他の男にこんなことをしたら大変なことになるくらい!」
少女は真っ赤になって怒っていたが、やはりわかっていないなとヒルシャーは思った。
「トリエラ、君はバカだなあ」
「は?」
「他の男に限った話じゃないよ」
「・・・」
トリエラの卵子を誰かに託すことは、例えどれほど気違いじみた行動であろうとも、僕にとっては彼女を抱くことの代償行為だったのに。
「最後まで君を汚してはいけないと思っていたけれど」
男の手が、少女のボタンをぷつりぷつりとはずしていく。少女は身動き一つできない。
(ごめんよ、ラシェル)
小さな声でつぶやくと、男はゆっくりと少女を押し倒した。
END

512 :
エロいッス

513 :
おおう 鳥昼の新作が!!
GJ! 保守して待ってた甲斐があったよ ありがとう!

514 :
507です
ギャグのつもりで書いてるうちにダークヒルシャーさんが降臨しますた
エロ認定w&GJありがとうございます!
やっぱり鳥昼大好きだー

515 :
ダークヒルシャーさんGJ 思ったよりおかしいに吹いたw 鳥昼はええのう
やっぱりあの行動はキモいわなw 初期は一番まともそうだったヒルシャーが一番の変態だったという
まあ優しそうなジョゼさんがダメ男だったり鬼畜そうなジャンさんがおいしい所を持ってったり
お約束っちゃお約束だがw

516 :
>>515
GJありがとう!
ヒルシャーいい人!ってずっと思ってたけど、あの行動だけは衝撃だったわw
トリエラがらみ限定の変態だと思っとく
ジャンさんはどんどん好感度UPしていってずりーよなww

517 :
ヒルシャーさんは思いつめるタイプだからねー
「そんなことするような人には…」って奴だなw
しかし文体がエロいですな
続き熱烈希望!

518 :
それではお言葉に甘えて、ちょっとだけ続き
キャラ崩壊注意!

最後の下着まで取り払われても、トリエラはまだ信じられないものを見るように、男を見つめていた。
「ヒルシャーさん・・・何で・・・?」
さらりとかかる少女の金髪をひとつかみ掬うと、男はそっと口付けた。
この髪の一筋でさえ、君は僕のものだ。そう、全て。
押ししてきた独占欲はもう止めようもなかった。
小さなふくらみに手を這わせてゆっくりと刺激してやれば、その頂は簡単に色付いてきゅっと尖った。
舌で転がし、甘く噛んで嬲ってやれば、ひくりひくりと反応する様は愛おしかった。
「ひっ・・・あ・・・」
必で声をす姿がいじらしくて、もっと彼女が欲しくなる。
「声を出せばいい」
耳元で囁いてやる。その嬌声さえも僕のものなのだから。
「そんな・・・だって・・・あっ・・・・・・あっ、あっ、あっ・・・」
「もっと聞きたいんだ」
腕の中で、少女が艶かしい女の表情に変わっていく。
どうしてもっと早くこうしなかったんだろう。

519 :
くったりと身体を預けていた少女だったが、彼女自身に触れようとすると、流石に身体を硬くした。
怯えた表情で見上げる少女に軽く口付けると、男は構わず少女のそこに指を這わせた。
すでに湿っていたそこを何度も何度もなぞってやると、ぴちゃぴちゃという音が次第にはっきりしてくる。
快楽と羞恥を必で堪えていた少女は、やがて諦めたかのように身体の力を抜いた
「・・・抵抗しないのか?」
「しません」
思いの外、きっぱりとした答えに男は後悔する。
そうだ、不完全とはいえトリエラには条件付けがなされている。担当官のすることに逆らえるはずがない。
「そうだな・・・バカなことを聞いた」
「抵抗しないのは、条件付けのためではありません」
「・・・」
「ヒルシャーさん。あなたに抱かれたいから」
その瞳に強い意志を宿す少女は、例えようもないほど美しかった。
「トリエラ、君は・・・」
「バカ、ですか?」
「ああ。もう手加減して抱くことすらできやしない」
「いいですよ。手加減無しで・・・んっ」
最後まで言わせず、彼女の唇を貪るようなキスでふさぐ。
―――罪を犯すなら、ともに。
繰り返し男に貫かれ意識を手放しながら、少女は歓喜の涙を流した。
END

520 :
世界観を大切にした上でエロいのがすごくいい。
続きをリクエストしてよかったです。
超GJ!

521 :
つづき見てくれてありがとう!
自分も書いてて楽しかったー

522 :
ジャンさんネタ投下します 全部で2話
1 ジャン×ソフィア(微エロ)
2 ジャン×リコ(エロなし)
よろしければ、どうぞー

523 :
先ほどまで狂おしく愛を交わしていた恋人が、腕の中でくすりと笑う。
「……どうした?」
「意外だったの。その……ジャンにとっては、男女のこういうことなんてスポーツみたいなものかもってちょっと思ってた。それでも構わなかったんだけど」
「……?」
「あんなふうに丁寧に優しくされると思わなくて。嬉しかった」
「惚れた女を初めて抱くのに、サッカーボールみたいに扱ってどうする?」
呆れる男に構わず彼女は続ける。
「それにね、終わった後もこんなふうに抱きしめられて眠るとか。
 やっぱりジャンは、自分が思ってるよりも優しい人だと思うよ」
「……抱いたまま眠るのは、その方が俺が心地よくて気分よく寝れるからだ。
 別に優しい気持ちからじゃない。早い話が、抱き枕と同じだ」
その返事に彼女はいたずらな表情を浮かべる。
「あら、それでは中尉殿は、私の身体が抱き枕と同じようにだらしなく柔らかいとおっしゃるのですか?」
「そんなことは言っていない。むしろ、鍛えているだけあって引き締まった筋肉だ」
「ふうん?」
「いや、待てよ……」
「きゃっ?」
「ここは柔らかいな」
「そ、そこは当たり前です!……あっ」
「ここも柔らかいし」
「……ちょっと!」
「ここなんか、とろけるように柔らかい」
「あ、ん……もう!そんなところ触ったらダメ……!」
「最高の抱き枕だ」
「顔色一つ変えないでそんなこと言うなんて反則……」
唇を尖らせる彼女の頬をそっと撫でると、くしゃりと笑って身体を預けてきた。
「好きだよ……ジャン」
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
「……夢か」
不幸な夢から目覚めた朝はやりきれない。
そして幸福な夢から目覚めた朝はもっとやりきれない。
夢の中のソフィアはいつも幸せそうに笑っていて、あの笑顔は二度と戻らないとまた思い知らされるのだ。
シチリアの空のような、あのまぶしい笑顔は。
彼女は果たして俺の復讐を望むだろうか。
わからない。ただ、俺にできることは他になくて、あとは狂うしかないから。
「ふ……もう狂ってるか」
誰にともなくつぶやいて、ジャン・クローチェは自嘲気味に笑った。
FIN

524 :
この少女は、俺の復讐の道具。それ以上でもそれ以下でもない。
そう割り切っていたはずだった。
なのに少女は、不意に「彼女」と同じ笑顔を俺に向ける―――。
        *   *   *
ジャン・クローチェは珍しく酔っていた。
下世話な欲にまみれた下世話な発言を聞きながらの会食。
相手が公社の数少ない「支援者」でなければ、とうに席を立っていただろう。
不機嫌な顔を隠すため、いつもよりほんの少しばかり余計に飲んだのが、悪い酒になった。
公社に戻ると、誰に何を聞いたのか、リコが心配そうな顔で走り寄ってきた。
「ジャンさん、お帰りなさい」
「……まだ起きていたのか」
部屋に戻れと言おうとしたのに、リコの顔を見た途端、気が緩んだかのように足下がふらついた。忌々しい。
「……リコ、俺の部屋まで肩を貸せ」
「はい!」
小柄なリコの身体に寄りかかると、何故か懐かしい香りが鼻先をかすめた。
この香りは……ああ、そうか。
自室のベッドに倒れ込む俺をリコがおどおどと覗き込む。
「リコ、水をもってこい」
「はい!ジャンさん!」
担当官の役に立つことが喜びの義体の少女は、子犬のように駆け出していくと、あっという間に戻ってきた。
「ジャンさん、お水です」
笑顔で差し出された水を一気に飲み干すと、もうリコに用はなかった……はずだった、が。
馬鹿げたことをしたくなったのは、きっと懐かしい香りのせいだ。
  

525 :
 
「リコ、もうしばらくここにいろ」
「は、はい!何をすればよろしいでしょうか」
「抱き枕になれ」
「は?」
きょとんとするリコを抱き寄せ、そのままベッドに入る。
「あ、あの……ジャンさん?」
「安心しろ。おまえの場合は本当に単なる抱き枕だ」
「はあ。抱き枕って普通の枕と違うんですか?」
「知らんのか。抱きかかえて眠る枕だ。感触が心地よくて安眠を誘う……」
そう言いながら、かつてのリコは枕を抱くことすらできなかったという事実に思い至る。
「……今度、本物を買ってやる」
「はい。ありがとうございます!」
「今夜はただ、ここで眠ればいい」
「はい、ジャンさん」
懐かしい甘い香りが、また鼻腔をくすぐる。
「オレンジの香りがするな」
「そうですか? 確かに先ほど夕食でオレンジを食べました」
「そうか……シチリア産のオレンジか?」
「えっと、すみません。産地まではわかりません」
「きっとシチリア産だ……」
「ジャンさんがおっしゃるのなら、きっとそうなのでしょう」
「ああ、きっと……」
「……ジャンさん?」
担当官の規則正しい寝息に、義体の少女は安堵する。
懐かしいオレンジの香りと温かく柔らかなものに包まれて、ジャン・クローチェは久しぶりに穏やかな眠りについた。
FIN

伝説のジャンデレ、抱き枕ネタで強引に書きましたw

526 :
おー、ジャンソフィだー。
連載開始時には既にソフィアさん故人だったんで、公式カップルだけど、SS書く人居ないだろうなって思ってたから読めて嬉しかったです。
ジャンさんのクールエロ…w
しかし酔っ払った状況でオレンジの匂いが分かるとは…リコよほど気に入ってオレンジばかり食べてたのだろうなぁー

527 :
>「彼女」と同じ笑顔を俺に向ける―――。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

528 :
感想サンクス!
クールエロ…いいですねww ジャンさんはエロの時もそんなイメージ 
オレンジは、リコがすごく気に入ってあまりにも嬉しそうに食べるから
つい周りが自分の分もあげちゃったとか?
全然違うようでいて、ソフィアさんとリコって結構似たとこあるかなーと
ジャンさんをまっすぐ慕ってくるところとか、曇りのない笑顔とか
朝になってバカなことしたもんだと自分に呆れるんだけど、
情勢がさらに緊迫してくると「約束したからな」って律儀に抱き枕買ってあげるジャンさん

529 :
いいですね〜
こういう本当にありそうな話は好きだ

530 :
>>179
前スレ504だが、謝罪されるようなことは何もないです
そんなかぶってると思わないんだけど、自分も【】さんの作品は好きなので
嗜好はちと似てるのかもしれません 鳥昼好きだし
2年以上前のレスに返事とかキモいだろーけど、スレが落ちる前に自己満足で書いた
まだ残っててよかった
割り込みすみませんでした!

531 :2013/09/30
504さんの作品も、【】さんの作品も両方ともよかった!
だから問題ないですよーと、一閲覧者として意見を言ってみる。
というかですね、同じキャラ達を元に、原作と比べて違和感ないようにって書くと、多少「かぶったかなー」感は仕方ないと思います
でも逆にセリフや仕草の個性が引き立って見えた気がしました。
・・・と、偉そうにいっちゃってすみません
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