2013年10エロパロ662: らぶドル (956) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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らぶドル


1 :2006/12/19 〜 最終レス :2013/09/04
http://www.avexmovie.jp/lineup/lovedol/

2 :
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーにで潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"

3 :

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
このスレッドは、痴呆>>1とシルバー介護士によるやりとりです。
キーボードを叩くことによって脳を活性化するトレーニングなので
一般の方の書き込みはご遠慮ください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

4 :
微熱気分

5 :
ようやく俺が立てようと決心した所にorz

6 :
立て逃げですか?

7 :
おとボクもだけど、>>1はせめてSS書いてくれ

8 :
糞スレですか?

9 :
過疎ってるな…
ここだと一期二期と三期のどっちが需要があるんだろう?

10 :
あげるよ

11 :
>>1なにか書けよ

12 :
アイドルキャラのエロと言えば「ライバルであるアイドルの親衛隊」に犯される展開が
オーソドックスなんだが・・・・・・・・・?

13 :
スポンサーを怒らせてしまって、セックスして許して貰うというのはどうだろう?

14 :
>>9
3期生?

15 :
とりあえずマネージャー争奪エロ誘惑だろう

16 :
瑞樹の親子丼が見たい

17 :
らぶドルXRATED (18禁)
第1期
日渡 あや 声:長崎みなみ
有栖川 唯 声:草柳順子
北条 美奈 声:木葉楓
北条 知奈 声:北都南
進藤 あゆみ 声:カンザキカナリ
片桐 沙有紀 声:白井綾乃
第2期
結城 瞳子 声:観村咲子
成瀬 雪見 声:佐々留美子
浅見 ひびき 声:安玖深音
大路 しずく 声:北都南
藤田 真琴 声:成瀬未亜
長澤 玲 声:吉川華生
第3期
藤沢 瑠璃 声:海原エレナ→木村あやか
北条 比奈 声:鳥居花音→榊原ゆい
猫谷 海羽 声:九条信乃
榊瑞樹 声:豪徳寺愛子
野々宮 舞 :神埼ちひろ
桐生 琴葉 声:日向祐羅→松永雪希

18 :
ちょっと需要を考えず舞視点で投下しますよ。
百合だとかそんなのがあるので苦手な人はスルー推奨。

「ふあぁ〜。」
歯を磨き終えると軽く眠気が襲ってくる。
食堂には誰もおらず、その静けさがもう寝る時間だということを再認識させる。
―そういえば、明日の事話して無かったな。
明日一緒に出かける約束を思い出し、部屋に戻る前にちょっと寄り道。
「琴葉ー。ちょっといいかー?」
部屋の主に呼びかけるも反応が返ってくる様子も無い。
「琴葉ー?」
先に寝てしまったのだろうか?
扉から微かに漏れる光がそうでないことを物語っている。
「入るぞ・・・?」
勝手に入るのは憚られるものの舞は恐る恐る部屋のドアを開ける。
「!!」
目の前に広がる光景に舞は硬直した。
「はぅ・・・んんっ、ちゅっ。」
ベッドの上で琴葉が誰かと唇を重ねている。
その相手は・・・
(瑞樹・・・)
琴葉と瑞樹は何度も唇を重ね、互いの体を愛撫し合う。
琴葉は積極的に、瑞樹はおずおずと。
「瑞樹さんがこんな人だなんて思いませんでした。」
「あたしだって・・・ひゃうっ!?」
瑞樹の返答を待たずに琴葉の手が瑞樹のズボンの中に滑り込んだ。
「もう濡れてきちゃってます。まだ触ったりキスしただけなのに・・・瑞樹さんってエッチな娘だったんですね。」
「そんな・・・ことっ、はぁうっ!」
「嫌なんですか?ふふっ、そんなことありませんよね?どんどん濡れてきてます♪」
もはや瑞樹は琴葉にされるままになっていた。
「・・・・・・」
この光景は舞にはショッキングすぎた。
喉がカラカラする。胸の鼓動が外に聞こえるのではないかと言わんばかりに激しく脈打っている。
同性にも拘らず琴葉と瑞樹が愛し合っている。その事実を認識できたその瞬間には自分の部屋に逃げ戻っていた。

19 :
「はぁ・・・」
ベッドに座って一息つくもまだ胸がドキドキする。
出来るだけ落ち着こうと深呼吸。
「・・・はぅ・・・さまぁ・・・」
三度目の深呼吸を終えると壁越しに声がするのに気付いた。
舞の隣は比奈の部屋だった筈だ。
「お姉様ぁ・・・はぁっ、んんっ・・・」
耳を澄ますとそんな声が聞こえる。
今までにも何度かそういう声が聞こえた事があったが気にも留めていなかった。
しかし今日は隣で起こっているであろう光景が頭に浮かんでくる。
再び胸の鼓動が激しくなる。
「美奈お姉様ぁ・・・知奈お姉様ぁ・・・・・・」
隣で姉の名前を呼びながら自らを慰める比奈の声から耳が離せない。
(琴葉も瑞樹も比奈も・・・)
もしかしたら海羽と瑠璃も今頃部屋で事に及んでいるかもしれない。
そうなると今で経験の無い自分が置いてきぼりのように感じられて不安で仕方なくなる。
(本当に気持ちいいのかな・・・?)
恐る恐る下着の中に手を入れる。
まだ覆うものも無い未発達のソコに触れてみると、汗ばんでいるようにほんの少し湿り気を帯びていた。
これが琴葉の言っていた「濡れる」ということなのだろうか?
それに触ると何だか体がじんじんする。
「んっ・・・」
何度も触れていると体が熱くなり意識がだんだんと遠のいていく。
これ以上続けたら自分がどうにかなってしまいそうな恐怖が襲ってくる。
「あ・・・あっ・・・・・・」
それでも手の動きは激しさを増すばかりで止まろうともしない。
「んんっ・・・ああっ!」
明確な喘ぎ声が出る頃にはもう理性は残っていなかった。
ただ自らの手で与えられる感覚に身を任せるのみだった。
「うにゃー。舞ちゃんまでお楽しみだねぇ。」
そんな舞の痴態をドアの隙間から覗き込む人影が二つ。
「海羽ちゃん、やめようよぉ。覗くなんてよくないよぉ。」
口では否定しているものの瑠璃の視線は舞から離れない。
「別にあたしはただ様子を見てただけだもん。・・・あれ?瑠璃ちゃん、顔赤いよ?」
「そ、そんなこと無いよ・・・。」
「あれ?また赤くなった。ははぁ〜ん、舞ちゃん見て変な気分になっちゃったんだ〜」
「そ、そんなこと・・・」
海羽が瑠璃の背後に回り
「強がらなくていいから。ねぇ、慰める手伝いして上げよっか?」
抱きついた。
「ちょ、こ、ここ廊下だよ!?」
言い終わる前に海羽は瑠璃のパジャマを脱がしていく。
「大丈夫大丈夫。あたし達以外それぞれお楽しみ中だから♪」
彼女達の夜はまだ終わりそうになかった。

20 :
エクセレントGJ

21 :
フライングクロスGJ

22 :
エロとか関係なしにらぶドルの二次創作があったことに微熱気分!

23 :
保守

24 :
>>16
瑞樹は鶏肉を一口大に切った。続いて、葱も切ると、醤油・みりん・砂糖などを
混ぜて作ったダシ汁が煮える鍋の中へゆっくりと入れていく。
美味しそうな香りがするキッチンで、瑞樹は時計を見て時間を計る。
鶏肉は煮すぎると硬くなってしまうのだ。
瑞樹は卵を割ると、それをボールの中で軽く掻き混ぜてから鍋の中に流し込む。
熱を加えられたことで、卵が凝固してゆく。
卵が程よく固まったら、丼に盛り付けたご飯に掛ければ完成である。

25 :
おお親子丼

26 :
そして比奈はそれを電子レンジに入れた。

27 :
         チュドーン
       从へ从へ从
     Σ( ⌒( ⌒ )ζ
    ( (( ( ⌒ )) ) ζ
    Σ (( ( ⌒ )) ) )
   ( (⌒ ( (  ) )⌒ ) )
   Σ( (( ⌒ ⌒ ) ) )ζ
    ( ⌒( (( )) ⌒ ) )

          ___
         .|ロロロロロ|\
         |ロロロロロ|  |゙
         .|ロロロロロ|; .|           
     ;(⌒〜|ロロロロロ|〜⌒);;  
      (⌒;;⌒;;〜⌒);;〜⌒

28 :
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      マ:::::/. /. /./././.l .l. l. lヽヽ.ヽ       マ:::::/. /. /./././.l .l. l. lヽヽ.ヽ       マ:::::/. /. /./././.l .l. l. lヽヽ.ヽ       マ:::::::/. /. /./././.l .l. l. lヽヽ.ヽ
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    ヽメ从ハ: : : : :   へ;i; メ ',       ヽメ从ハ: : : : :   へ;i; メ ',       ヽメ从ハ: : : : :   へ;i; メ ',       ヽメ从ハ: : : : :   へ;i; メ ',

29 :
ほしゅ

30 :
>>24-27
くそ、叩きてえのにオチが面白え・・・
ショコラのシークレットライブに来た客の気分だ

31 :
アゲます★

32 :
保守

33 :
智弘ウホッ!なネタは無しですかそうですか。

34 :
誰とするのですか?<智弘ウホッ!
あと、メアリー・スーなSSを投下しても大丈夫ですか?

35 :
>>34
まず投下せよ、さすれば答えは得られん。
私見だが、陵辱系以外でオリキャラ×らぶドルはモニョるとだけ言っておく。
マジキュー見直して呼称表を作ってるんだが、一人称や二人称が一定してないキャラが何人かいる。
玲の一人称って「うち」と「あたし」のどっちがいいと思う?

36 :
「うち」でええんちゃう?
「あたし」なら他にも使いそうなキャラはいるだろうけど、「うち」だとそうはいかないだろうから。

37 :
保守

38 :
オリキャラ(外国人女性)×智弘 の予定
保守

39 :
>>38
オリキャラは智弘の学生時代の知り合い&仕事上での関係だな

40 :
んー、結構アニメ良かったし良い作品だと思うが……
ダメだ、ネタが浮かばない。

41 :
ほしゅ

42 :
ネタ練りこみ中につき保守

43 :
ほしゅ

44 :
いっそ
1期か2期×3期
みたいなSSが欲しい。
俺はムリだけどorz

45 :
単純に、智弘×らぶドルの誰かを書けばいいんじゃね?

46 :
保守

47 :
海羽とニャンニャン

48 :
仕方ない、誰も書かないから三期で何か書いてみるか。
DVD見返すから、ちと待て。

49 :
待ってるにゃ〜ん

50 :
瑞樹「ちょっと・・・入れてみようかな・・・」
・・・!
瑞樹「きゃあっ!・・・あ、あぁっやっだ・・・だめっ・・・」

51 :
忙しくてなかなか書けない。及びネタが浮かばない。
しばしマテ。

52 :
待ってるから言ったっきりにだけはならんでな〜

53 :
舞はやっぱり奥手だな。

54 :
保守

55 :
早くエロゲ化キボーン!!!!

56 :
つかぬことをお聞きしますが、アニメは三期生でしたよね。
一期生や二期生の話って、媒体問わず存在するのでしょうか。

57 :
>>56
マジキュー、ドラマCD、ゲームとかかな?

58 :
一応、スルー推奨。
まぁそんなん推奨しても、どうせ見るんだろうが……

「おーい琴葉ぁ、いるかぁ?」
「琴葉ちゃーん、遊びに来たよー」
ここは琴葉の家である。舞と海羽が休日に家まで遊びに来ていた。
「開けるぞ、琴葉」
舞が勢いよく部屋の扉を開けると、中では琴葉が何か慌てたような素振りを見せた。
「え、あぁ、舞さんに海羽さん。ど、どうしたんですか?」
その慌てようを、海羽は見逃さなかった。
「あれ? 琴葉ちゃん、今何か机の中に隠さなかった〜?」
「え、そんなこと、全然ないですってば――」
動揺が隠せない琴葉の反応に、舞と海羽は目を怪しく光らせる。
「海羽、確保ッ!」
「ラジャー」
舞の掛け声と同時に、海羽が琴葉の身体を拘束する。
「ひゃっ! や、やめてください……」
「琴葉ちゃん、私たちに隠れてラブレターでも書いてたんでしょ」
「抜け駆けは許さんぞぉ、抜け駆けは!」
そう言って舞は机の引き出しを勢い良く開けた。
「…………何だコレ」
舞は恐る恐るといった様子で、机の中にあったものを持ち上げた。
「……………………」
琴葉、完全沈黙。
舞が二人に完全に背中を向けたままなので、海羽だけは状況が確認できない。
「……あのー、琴葉ちゃんに舞ちゃん? その、何があったのかにゃー?」
「海羽、コレは何だ? 芸能界で八年間生きてきた私でも、今まで見たことがない」
舞は回れ右をして、手に持ったものを海羽に見せた。
「…………」
琴葉はもう完全に下を向いてしまっている。
舞が手に持っている物は、電池一つ分ほどの大きさの青く四角いプラスチックからコードが50cmほど伸びていて、その先端には里芋の形をしたプラスチックがついている。
まぁ、単刀直入に言うなれば、
「……ローター。えーと、琴葉ちゃん?」
「……………………」
琴葉は顔を真っ赤にしてしまい、目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
舞と海羽が部屋を訪れた時に、慌てたというのはそういうことであって――
「あー……ゴメンね、琴葉ちゃん。お楽しみのところ邪魔しちゃって」
「そんな言い方しないで下さいぃ……」
悪いことをしてしまった、今日はとりあえず場を誤魔化してもう帰ろう、と海羽が提案しようとしたところ――
「え、どういうことだなんだ? 海羽、琴葉、私にもわかるように言ってくれ」
置いてけぼりにされていた舞が口を開いた。
部屋の空気が一気に悪くなった。
「えーと、舞ちゃん? 世の中には知らない方がいいということもあるもので……」
「……舞さんはまだ12歳ですから、知らなくても別にいいんですよ」
海羽と琴葉はそう言って話を反らさせようとしたが、舞にはそれが気に入らなかったようで、
「子ども扱いするな〜!」
と、ダダをこねてしまった。
「……海羽さん、後で舞さんにコッソリ教えてあげてください」
「んー……」
その時、海羽の目が再び光る。
「じゃぁ舞ちゃんにも教えてあげるよ。琴葉ちゃん、手伝ってくれるよね?」
「え、でも……舞さんには」
「いいからいいから。本人が知りたがってるんだから、身を持って教えてあげるのも大事なことだよ?」
琴葉は一瞬逡巡したが、海羽が自分の恥ずかしい現場を目撃された(に等しい)ことを帳消しにしてくれるような気がして、
「ええ、わかりました」
乗ることにした。

59 :
「ん、“身を持って”ってどういうことだ?」
海羽と琴葉が、一歩ずつ舞に近寄る。
「舞ちゃーん、もう後悔しても遅いからね〜」
「後悔なんてしませんよ。舞さんはもう大人ですからね」
琴葉が舞の手からローターを奪い取ると、海羽が舞を担ぎ上げベッドに放り投げる。
「うわっ! み、海羽っ!?」
舞は突然の出来事に唖然としてしまい、その上に琴葉が馬乗りになった。
「お、おい! 琴葉、お前何を――」
途中で琴葉が舞の唇を奪い、言葉を遮った。
「琴葉ちゃん、ガッツリやり過ぎ……」
舞は身体を離そうとしたが、いかんせん琴葉とでは体格差がありすぎる。
「…………!」
十秒ほど唇を重ねあっていた後、ゆっくりと琴葉は顔を上げた。
「舞さん、私ずっと待ってたんですよ。妻としてはもう欲求不満で……」
「誰が、いつからお前の旦那になったんだ〜!」
「舞さんが、今この瞬間からです。あれ、嫌ですか?」
「あのなぁ、琴葉――」
「冗談なんかじゃ、ないですよ?」
そう言うと、琴葉は再び舞に唇を返せた。
「うひゃぁ、琴葉ちゃん……」
海羽もさすがに顔を赤らめてしまっている。
琴葉は舞の口内に舌を入れている。俗に言うディープキスだ。
舞は最初の内は拒絶の反応を見せていたものの、徐々に目が蕩けてきた。
生まれて初めて味わう感覚に打ちひしがれている。
「いいですよね、舞さん」
琴葉は舞のブラウスに手をかけ、素早く脱がした。そのまま衣服を順々に脱がしていき、舞は上下ともに下着姿となってしまった。
「こ、琴葉……」
「大丈夫ですよ。お姉さんがしっかりリードしてあげますからね」
まだ未発達である胸にそっと触れる。
「ん……」
舞の小さな喘ぎ声。琴葉はその反応を楽しむように、そっと胸を撫で回す。
「あ、あぁ、琴葉ぁ……」
「どうしたんですか? ひょっとして、直に触ってほしいんですか?」
「そ、そんなわけ……ひぁっ!」
「ほらほら、照れる必要なんてないんですよ。素直になってください、舞さん」
「うぅ……」
舞のブラに手をかけ外そうとし、琴葉は一つのことを思いました。
「……海羽さん」
今まで二人をじぃぃっと見ていた海羽は、いきなり名前を呼ばれて驚いた。
「は、はい!」
「勝手で悪いんですけども、海羽さんはここまでです。今日は帰ってください。舞さんの下着の下は、私以外の誰にも見せたくありません」
「え……あ、はい。お邪魔しましたぁ!」
海羽は逃げるようにして部屋から出て行った。
「――舞さん、これで私たち二人きりですよ。さぁ、全部見せて下さい」
お楽しみは、まだ始まったばかりである。

60 :
>>58
夫婦漫才その間には何人たりとも踏み込む琴葉できない……
芸暦の長さがモノを言うなGJ!
なんかスッゲームラムラしてきた!

61 :
18の文を見て「おお!」と思ってムラムラして自分も書いてみたのに、
自分で書いた文には何故か1ミクロンたりとも発情できないという穽……

62 :
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d211846.jpg
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d211848.jpg
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63 :
>>61
GJ!
出来れば続きも期待したい。

64 :
保守

65 :
いいところで追い出された海羽が発情しないわけがない

66 :
保守

67 :
保守以外にすることないな。

68 :
保守以外にもSS投下という手がある。
長文だがスマン

海羽は行くアテもなく、ただ街をブラブラとしていた。
「あー、これからどうしよっかなぁ」
このまま家に帰ろうか、それともドコかに遊びに行こうか。そう考えながら歩いていたところを――
「――あれー、海羽ちゃんだ。久しぶりー!」
声を掛けられ、後ろを振り向くと、
「あ、唯さん。お久しぶりです」
らぶドル一期生である、有栖川唯がいた。
「唯さん、今日はオフなんですか?」
「んー、収録の帰り。あ、そうだ! 海羽ちゃん、よかったらウチ来ない? 作り置きしてあるカレーがあるんだけど、どう?」
そういえばまだ昼食をとっていなかったな、と海羽は思い出す。
「いいんですかー? じゃぁ、遠慮なくごちそうになりまーす!」
二人は嬉々として歩き出した。
「ちょうどおあずけ喰らってたとこだしなー」
「ん、おあずけ?」
「いや、なんでもにゃいです」
「ほら、ここだよ。お父さんもお母さんも仕事で留守だから、遠慮せずにあがって」
「はーい、お邪魔しまーす」
海羽はダイニングのテーブルへと案内され、唯はエプロンを着けてキッチンに向かった。
火を点け鍋の中をかき回し、カレーのいい匂いが海羽のいるダイニングにも届いた。
「……鍋の中身はちゃんと入ってるんですね」
「そういう危ないコトは言っちゃダメだよ」
「唯さん、なんかサマになってるね。エプロン姿もとっても似合ってるし」
「えぇ、そうかなぁ?」
「うんうん、なんか新妻っぽくていいなぁ。カレーより唯さんを食べたくなっちゃうかも」
唯はまるで沸騰したかのように赤面した。
――まさか後輩の口からそんな言葉が出てくるなんて。今日は親は留守だって言っちゃったし、ひょっとするとボクって今とーってもピンチだったりしないのかなぁ。
その場に立ち尽くしてしまい、身体を全く動かせなくなってしまった。
「……あれ、唯さん? もしかして本気にしちゃったかにゃ……?」
その言葉で、唯は我を取り戻した。――そりゃぁそうだ、女の子同士でそんなことあるわけがない。なんだか耳年増みたいになっちゃった。海羽ちゃんの冗談を真に受けてるようじゃダメだ、一段階上の切り返しをしてこそ先輩と言えるはず。頑張れ、ボク!
「ちゃんとカレーを味わってくれたら、ボクのことも食べちゃっていいよ」
「…………」
――あちゃー、返し方間違えたかなぁ? もっとうまくアドリブを利かせないとなぁ。

69 :

「うわぁ、コレ唯さんが作ったんですかぁ? 本ッ当においしいよ!」
「うん、ありがと。おかわりもあるからじゃんじゃん食べていいよ」
言うが早く海羽は実行し、あっという間に三杯も平らげてしまった。アイドルとは思えないほどのがっつきようである。
「海羽ちゃん、大丈夫? そんなに慌てて食べたら、お腹壊すんじゃ……」
「唯さんのカレーがおいしいんですよぉ! それに普段から鍛えてますから。――あ、もう一杯もらっていいですか?」
四杯目を平らげたところで海羽はようやく箸(スプーン)を止め、満足そうに腹を叩いた。
「ごちそうさま〜。すごいおいしかった!」
「おそまつさまです。海羽ちゃん、意外とよく食べるんだね」
「えへへ。あ、でもこれからデザートも食べますよ」
「へ? デザート?」
海羽は向かいに座っている唯の背後に回り、首に腕を絡めて耳元で囁く。
「唯さんはとてもかわいくて、同性のあたしですら見惚れてしまうんです。ほら、あたし達ってお互いネコ好きだし、相性バッチリでしょ?」
「え? ああ、うん……」
「カレー、とてもおいしかったですよ。唯さん覚えてますか、自分で言ったこと?」
「ボクが、言ったこと?」
唯の頭で自分の口にした言葉がリフレインされる。海羽の指摘するものに該当する台詞といえば――
『ちゃんとカレーを味わってくれたら、ボクのことも食べちゃっていいよ』
まさか、冗談のはずなのに。
「え、ちょっと海羽ちゃ――」
唯が後ろを振り向きながら発した言葉は、途中で止まってしまった。海羽が自分の唇で唯の口を塞ぎ、さらに舌を侵入させる。
「んうっ、んっ……」
たっぷりと味わった後、海羽は口を離した。
「海羽ちゃん……」
唯はすっかり目が蕩けてしまっている。仕事では絶対に見せることのない、淫靡な表情。
「ソファーに行きましょうか? それとも、きちんとベッドでする方がいいですかぁ?」
海羽は比較的小柄である唯を、お姫様抱っこでソファーへと運んだ(寝室がどこか分からなかったため)。
「唯さん、今日はかわいらしいワンピースを着てますね。どこで買ったんですか?」
「……これは、智弘くんから誕生日に――」
「そういえばこんな話知ってます? 男性が女性に服をプレゼントするのは、その服を着てもらいたいからではなくて、その服を脱がしたいからだそうですよ」
「…………」
――その話は聞いたことがある。確か、沙有紀さんの出てる雑誌に載っていた。確かにそういうことを考えたりしたこともあったりだけど……
「お兄さんに脱がされるのを想像したりして、夜な夜ないやらしいことに励んでいたりするんじゃないですか?」
「な、何でそれを……!」
「えーと、適当に言っただけなんだけどにゃぁ……。じゃぁ、ワンピを脱がすのはお兄さんとする時のために辞めておきましょう。衣類を身に着けたまま、ってのが最近の流行らしいですからね〜」
「そういうの、どこで覚えて……ひゃっ!」
胸を触られ、唯は思わず声を上げてしまう。
「琴葉ちゃんから。これで『うらぶドルネットワーク』に唯さんも入会ですね」
海羽は喋りながらも、遂には服の胸元から手を入れ、直に触っている。
「……ひっ、ひゃぁっ」
時たま口づけをし、するするとブラジャーを外していく。そしてワンピースの中で左右の胸にイレギュラーに刺激を与える。
「あ、あっ! ……海羽ちゃ、ひゃっ」
「唯さん、我慢できないんですかぁ? じゃぁ下の方もいっちゃいますか」
スカートの中から手を突っ込み、下着の上から唯の秘所に手を当てる。
「う、ひゃっ!」
「もうグショグショですよ〜。唯さんってば感じやすいんですね」
折角のワンピースが汚れないようにという配慮から、海羽はワンピをへそのあたりまで捲り上げた。
しかしその代わりと言っては何だが、唯に抵抗する間を与えないように下着を取り去ってしまう。
「唯さんのココ、すごいことになってるにゃぁ。じゃぁ、いただきまーす!」
海羽は唯の秘所に直接舌を這わせる。
「ひっ、ひゃっ! う、いぃ……ひぃ……」
舌の動きと連動して、唯の口から淫靡な声が漏れる。
「我慢しなくていいですからね〜」
「うっ、ひゃっ! い、いぃ、い……く……」
海羽は舌を器用に這わせ、唯の敏感な箇所へと的確に刺激を与えていく。
「あぁっ! うぅ……いく! あ、ああぁっ!」

海羽は行くアテもなく、ただ街をブラブラとしていた。
「あれじゃぁ、結局あたしは欲求不満のままじゃんか。……これからどうしよっかなぁ」

70 :
お疲れさまでございます。
今回も大変美味しゅうございました。
今後とも何卒宜しくお願いいたします。

71 :
>>68-69
GJ !
お疲れ様です

72 :
>>68
まさに華麗なるウェルカムGJ!・・・なんか腹減ってきたにゃ〜☆

73 :
瑞樹のストリート時代のSSが読みたい
ファンを偽って付け回り、挙句の果てに路地裏レイプ

74 :
>>68 続きを本当に書いてくれるとは!
GJ!

75 :
保守

76 :
琴葉誕生日記念age

77 :
らぶドルととらぶるって似てるよね

78 :
とらぶる
入れ替え
と+゛=ど
入れ替え
らぶドル

79 :
保守

80 :
保守。
何気に今まで投下されるのが1ケタ目が8のときだなw
88に向けて頑張って書くか…

81 :
もし気が向いた時にコラ作ったら、ここに投下してもいい?
角煮に単独でスレ立てたら、すぐ落ちそうで、、

82 :
>>81
個人的には、ケータイで見れればヨシ

83 :
>>81
まぁ近いうちに気が向いてくれ

84 :
「うぅ、飲みすぎた……」
旅館の自室に入り、智弘はひとりごちた。
智弘は決して酒は強いほうではないが、社会人というのは嫌でも飲まなくてはいけない時というのがあるものである。
例えば、仕事の席。
智弘のマネージャー業は一般のソレとはかけ離れている部分が多々あるが、似通った部分だって多々あるのだ。
チーフマネージャーである姉の美樹と地方に向かい、近くであったため営業先は異なるけども同じ旅館で宿泊することになっていた。
智弘は営業先で運悪く相手に酒を勧められてしまい、断りきれずに飲んでしまったのだ。それもかなりの量を。そこからの記憶があやふやになってしまっている。
営業がうまくいったことだけは辛うじて覚えているのだが、旅館までどうやって戻ってきたのかはまるで覚えていない。
姉はすっかり寝入っており、自分も布団に入ろうとしたところで尻に痛みを感じた。
「……あれ、何の傷だ?」
姿見で確認してみると、尻にいくつもの切り傷ができてしまっている。これは酔っ払って歩いたがために尻餅をついてしまい、その着地点にビールの空き瓶が転がっていたのだ。
しかし智弘はそんなことは覚えておらず、とりあえず応急処置をしてすぐに眠ることにした。
「おはよう、智弘。昨夜はずいぶんとお楽しみだったようね」
美樹は朝からプロレス技で弟を起こしにかかった。
「お、お楽しみって何だよ?」
「とぼけないで。アンタ遅くまで飲んでたんでしょ。まったくもう、ここには仕事で来ているっていうのに……」
「いや、アレは営業先の相手に付き合わされて――」
そこまで言って、智弘はふと気になった。
どうして姉貴は自分が飲んでいたことを知っているのだろう?
確かに智弘は酒に弱いが、翌朝には持ち越さない自信がある。どんなに飲んでも二日酔いになったことはただの一度もない。
「――どうして俺が飲んでいたってわかるんだ?」
「そうねぇ。まず最初にピンときたのは、朝起きたら鏡に大量の絆創膏が貼ってあったことかしらね」

携帯からなんで読みづらいかも

85 :
>>84
>姉はすっかり寝入っており、自分も布団に入ろうとしたところで尻に痛みを感じた。
>「……あれ、何の傷だ?」
てっきりアッー!かと

86 :
>>85
「アッー!」って、どういうこと?

87 :
>>86
ウホッ!

88 :
>>86
アーッ!!

89 :
>>87
>>88
……絶頂? もしくは喪失?

90 :
てっきり姉ージャーに一晩中叩かれたのかと(^^;
で、そこに瑠璃登場
「お兄ちゃんをいじめないで!」
「あんたガキねえ」
「瑠璃ガキじゃないもん!」

91 :
>>73
路地裏じゃないけど……

ギターを軽く弾き下ろし、少し顔を顰めてペグを捻る。もういちど六弦をひと掻きして、瑞樹は軽く頷いた。
自然にアルペジオを奏でながら、ハミングで音程を取っていく。しばらくして、ハミングは声となり、歌詞となり、聞いてくれている人へと届く。
瑞樹はもう数え切れないほど、ストリートで歌ってきた。
既にそれなりに知名度もあり、ライブの予告などしなくても何人もの人が足を止めて自分の歌を聞いてくれる。
たくさんの人に自分の歌を聞いてもらうことが、自分のできる母への復讐だった。
が、しかし――
(うわぁ、あの人またいるよ……)
知名度が上がるということは、何もいいことだけではない。同時に悪いことも呼び起こしてしまう。
特にまだストリートのみでしか歌っていない瑞樹には芸能人と違い、守ってくれる人がいない。無防備な背中は無防備なまま、一人の少女には太刀打ちできないことだっていくつもある。
「…………」
歌い終えると、拍手が起こる。しかしその拍手も、瑞樹をいい気分にさせてはくれなかった。
ギターをケースにしまい、帰り支度を始める。聞いていた人たちも四方八方へと散っていく。
しかし、今日も一人だけ、瑞樹の後をついてくる人物がいた。
――最初はただ自分と家の方向が同じだけぐらいにしか思っていなかったが、こうも毎回ついて来られると気味が悪い。
そろそろ歌う場所を変えようかな、なんて考えながら近所の公園を通り過ぎようとしたとき、
「ねぇ」
不意に後ろの人物が声をかけてきた。
「……何ですか?」
振り返るとそこには、ガタイのいい男が一人。返事をしたことを激しく後悔した。
「俺さぁ、キミのファンなんだよね」
「……そうですか。ありがとうございます。では失礼します」
平坦な声でそう言い放ち、瑞樹はその場を離れようとした。
が――
「そんなツレねぇこと言うなよ。なぁ」
後ろから腕を引っ張られてしまう。突然の出来事で、持っていたギターを落としてしまった。
「やめ――」
反抗しようとした瑞樹の声を、男は持っていたガムテープでふさいでしまう。さらに両手を後ろで縛り上げた。
「――!」
身の危険を感じた瑞樹は男に蹴りをかましたが、男はそれを受け止める。
「おいおい、女の子がそんなことしちゃいけないぜぇ?」
足を持たれてしまった瑞樹は身動きができず、男の引っ張られるままに公園に連れて行かれてしまった。

92 :

「――、――――!」
必に抗うも、何もできずに瑞樹はベンチに押し倒されてしまう。
「おぉおぉ、怒った顔もかわいいじゃねぇか」
男の手が瑞樹の顔に触れる。瑞樹はそれがたまらなく厭で、全身に鳥肌が立つのを感じた。
もう一度、瑞樹は男のわき腹に蹴りを入れた。
「痛ってぇな。そういうことをする足はおしおきだな」
男は縄を取り出し、瑞樹の足をベンチに縛り付けた。左足を背もたれに、右足をベンチの下部に。大股を開く格好にされてしまった。
危険を感じた瑞樹は、それでも抵抗する。まだ封じられていない上半身を使って頭突きを試みるが、あっさりと男にかわされてしまう。
「そんなこともすんのかよ。じゃぁココまで縛っておくか」
再び縄を取り出し、瑞樹の首とベンチを軽く括り付ける。息苦しいほどではないが、これで瑞樹は完全に身動きが取れない。
「――――!!」
声にならない叫びは空しくも届かず、男の手が瑞樹の体をまさぐる。
「いっちょ脱がしてやるか。……あーでも縛っちゃったから脱がせねぇなぁ」
瑞樹が抵抗する暇もなく、男はさらにハサミを取り出した。
「暴れんなよ。体には傷付けたくねぇからな」
ジョキジョキ――と小気味のいい音を立てながら、刃が衣服に入っていく。ブラウス、シャツ、下着と切られ、瑞樹の上半身は男の前にあらわになってしまった。
「お〜、高校生とは思えねぇな」
男は瑞樹の豊満な胸に手を触れ、しまいには舌をも触れる。
「――――! ――――!!」
瑞樹の抵抗は空しく、男はやりたい放題だ。乳房を揉み、乳輪を舐め、瑞樹を責め立てる。
もう何分もこんなことが続いただろうか。瑞樹は目に涙を浮かべ、抵抗する気力もなく、やめてほしいと目で懇願する。
「なんだ、下も触ってほしいのか?」
「――――!!」
男は自分勝手に解釈し、瑞樹のスカートの中に手を伸ばす。
「グショグショじゃねぇか。そんなに気持ちよかったか」
汚らわしく体を触られ、そのくせ感じてしまっている自分が、瑞樹は情けなく思えた。
男はスカートを捲り上げ、下着に再びハサミを入れる。
瑞樹の秘部が露呈されてしまった。
(何で私がこんな目に……)
割れ目を指でなぞる。それを繰り返すにつれて、愛液がこんこんと湧いて出てきた。くちゅくちゅ、といやらしい音が聞こえる。
「ほう、コレはずいぶんとよく締まりそうだな。いいモン持ってんじゃねえか」
男は穴に指を出し入れする。次第にその速度を早くし、指の数も一本から二本に増やした。
「――――!!」
素性の知らない男に姦されている恐怖と、それに快感を覚えてしまっている自分の情けなさとで、瑞樹はもう自分が厭になってしまう。
「そろそろ入れるぞ。俺ももう我慢できねぇ」
男はチャックを下ろし、反り立つイチモツを瑞樹の入り口にあてがった。
「――!」
初めて見る男のソレは、とても怖くて、こんなのが自分の中に入ってくると思うとゾッとした。
ゆっくりゆっくり、瑞樹の中に侵入してくる。嫌悪感で吐きそうだ。
「――――――――!!!!」
完全に中に入ってしまい、瑞樹は絶叫する。入り口からは血が滴り落ちている。
「よく締まるな……俺、もう出しちゃうぜぇ」
そう言うが早く、男は瑞樹の中に射精した。
瑞樹は涙目で訴える、こんなこと早く止めてくれ、と。
「大丈夫、夜は長いんだからよ。何回でも付き合ってやるぜ」
抜いたイチモツはまだ立派に反り返っていて、男は再びそれを侵入させた。
その出し入れに瑞樹は気持ち悪いながらもだんだんと感じていき、自分を見失っていた。
(中で動かれると、こんな感じになるのか)
一切の抵抗を許されない瑞樹にできることは、されるがままにされ、早くこの時間が終わるのを祈ることだけであった。
その行為が何時間も延々と続くことを、この時は予想だにしなかった。

93 :
>>91
くそ、くやしい…でもあまりにもツボすぎてGJ!と言わざるをえない

94 :
GJ!
続きに期待

95 :
うーーーーイェイ!

96 :
保守

97 :
good

98 :
忘れるところだったぜ
瑞樹誕生日記念age

99 :
間に合わなかった……orz

100 :
自室で、一人の少女が何やらぶつぶつと呟いていた。
「なによ……せっかく私の誕生日だったってのに、誰も祝ってくれないなんて……みんな、ひどいじゃない……」
その少女――榊瑞樹は、ひどくご立腹であった。
確かにそれに、頷けなくもない。
今まで母と別れてからは一人で生活をしてき、誕生日を祝ってもらう経験なんてほとんどなかった。
しかし“らぶドル”としてスカウトされ、3期のみんなと知り合ってからは、毎日の生活が充実していた。
それ故に……今年の誕生日は、期待していた。だというのに、
「……まぁ最近は忙しいし、しょうがないかぁ」
諦めの言葉を口にするも、やはり気は晴れない。
期待が大きすぎた分、その反動もデカいのだ。
夜遅くまで起きていたにもかかわらず何もイベントがなかったことにがっかりし、もう寝ようと思い部屋の電気を消そうとすると
――コンコン
瑞樹の部屋の扉を、ノックする音が聞こえてきた。
「……誰?」
正直なことを言えば、今は誰にも会いたくなかった。
今自分は、きっと情けない表情をしているに違いない。
けれども、返事をしてしまった以上会わないわけにもいくまい。
必で平静を装い、その扉を開ける。
「こーんばーんはー! 瑞樹ちゃん、久しぶりー!」
「あ、あなたは……」
夜だというのに、テンションは絶好調だ。
「……緑の大魔王」
「大魔王じゃなくてピッコロだよ! ピッコロの、浅見ひびき! も〜、先輩の名前ぐらい覚えてよね〜」
自分より年の若い先輩に怒られ、少ししゅんとしてしまった。
「え、あ……ごめんなさい」
「分かればよろしい。んでね、そんな瑞樹ちゃんに先輩からありがた〜いアドバイスがあるんだ!」
もう夜も遅いのに、このハイテンション娘の相手をするのは苦痛である。
適当に聞き流すことにした。
「はい、ありがとうございます。で、そのアドバイスとは?」
「あのねあのね、昨日瑞樹ちゃん誕生日だったでしょ。遅くなったけど、おめでとー!」
「……わざわざありがとうございます。祝ってくれたのはあなただけですよ」
「でしょでしょ、だと思ったよ〜。んでね、私たちが祝ってもらうには少し頭を使わないといけないんだよ」
「頭? 頭、大丈夫ですか?」
「んも〜、失礼なこと言わないの! 瑞樹ちゃん、いい? 私たちアイドルは、率直に言うと忙しい。だから祝ってあげる時間がなかなか取りづらい。それ故に、忘れてしまう。ここまではいい?」
「……はい」
「だからね、自分で誕生日をアピールしないといけないの」
「……恩着せがましいですね」
「だからね、今日は私が来たの!」
「……………………は?」
「5月24日は、私、浅見ひびきの誕生日です! みんな、お祝いよろしくね!」

というわけで、5月24日はひびきの誕生日です。誕生日記念ageで終わらないように、みなさん何かSSを書いてやってください。
俺も何か考えておくよ。比奈と琴葉の誕生日はすっかり忘れてたけど。

101 :
wwww
ついでだから誕生日をまとめておくぞい
2/9 雪見
3/3 あや
3/19 比奈
4/7 琴葉
5/21 瑞樹
5/24 ひびき
7/12 あゆみ
8/8 沙有紀
8/17 海羽
8/26 瑠璃
9/5 唯
9/30 しずく
10/13 真琴
10/26 知奈、美奈
10/29 瞳子
11/23 玲
12/23 舞

102 :
ショコラの2人は、12月じゃなかった?

103 :
>>102
……12月だな。なんか知らんがナチュラルに間違えてた。
つーわけで修正版
2/9 雪見
3/3 あや
3/19 比奈
4/7 琴葉
5/21 瑞樹
5/24 ひびき
7/12 あゆみ
8/8 沙有紀
8/17 海羽
8/26 瑠璃
9/5 唯
9/30 しずく
10/13 真琴
10/29 瞳子
11/23 玲
12/23 舞
12/26 知奈、美奈
しかし、こーしてみると固まってるよーなばらけてるよーな。

104 :
ここってさ、18禁じゃないといけないとか、そんな暗黙の了解とかもしかしてあったりする?
>>84とか>>100とかあるからいいのかな。
ひびきで18禁は難しい

105 :
間に合わねぇかも。3分の1ぐらいは書けたんだけど、
家に帰るとネット環境がないから、明日大学から書き込むしか……

106 :
>104
構わないのでは。
そういうスレ多いし。
エロなしがダメな人は黙ってNG指定でスルーすれば済む話。
>105
仕事じゃないんだ。
リアル優先でいこう。
焦る必要なし。

107 :
>>100でこれだけ手間かけて宣伝したのにお祝いの一言すらないひびき(つ∀`)
なにもできないけどおめっと

108 :
>>104
まあエロパロ板だし無いのはどうかと思うけどね?
エロなしがダメな人は黙ってNG指定でスルーすれば済む話。
はどうかと思うけどね?
ようは18禁にする必要が無いだけで微エロとか爽エロ等のR指定チックで良いんでない

109 :
「ひびき、誕生日おめでとーっ!」
学校でしずくが元気いっぱいに、ひびきの誕生日を祝ってくれた。
「ん、ありがとー」
ひびきに手渡されたのは、包装紙でくるまれた小さな箱。かわいらしく赤いリボンも巻かれている。
ひびきはさっそく開けてみることにした。
「んー……ねぇ、コレ何?」
「まぁまぁ教えてあげるから。ひびきもそろそろ必要な年頃でしょ」
しずくはそう言うと、ひびきをお手洗いに連れて行った。
いくらSFSが設備のいい学校とはいっても、やはり女子トイレの個室はそれなりのスペースで、一つの個室に2人で入ると少々狭い。
「えと……しずく、どうしたの?」
「まぁまぁまぁ。コレの使い方教えてあげるから」
そう言うが早く、しずくはひびきのスカートを下ろし、下着を膝の辺りまで脱がせた。
「きゃっ! 何す――」
戸惑いの声を上げるひびきの口を、素早く抑える。
「大きな声出しちゃぁ、気付かれちゃうよ?」
「な、何する気なの……?」
「いいからいいから」
しずくはひびきに手渡したばかりの誕生日プレゼント――ローターを掴み、振動部分をひびきの秘所にあてがる。
「ちょ、ちょっと……」
そして下着を元に戻し、腰のゴムでスイッチを止める。
「いい? ひびきはまだお子様だったから知らないかもしれないけど、大人の女ってのはみーんなこうしてるんだよ」
「ウソ、そうなの……?」
しずくはスイッチを入れる。振動モードは弱。ほとんど外に音は漏れない。
が、しっかりとソレはひびきの秘所で振動している。
「ん、や……あ……」
「ひびき、ダメだよ声出しちゃぁ。こうやって大人になっていくんだから」
とりあえず振動を止めてやり、スカートを穿かせた。
外見は完全に元通りである。
「いい? とりあえず今日はコレで一日過ごすこと。大丈夫そうだな、と思ったらスイッチを入れてね。あまり強くすると音が漏れちゃうから気を付けてね」
「……ねぇ、本当にコレみんなやってるの?」
「そうだよ。ほら、授業中に気だるそうな表情の人いるでしょ? アレがそれなんだよ」
ひびきはいいように騙され、教室へと戻っていった。
そもそも下着の中に何か物が入っているということ自体が、ひびきには落ち着かなかった。しずくには悪いけど、スイッチを入れることはできなさそうだ。
「――じゃぁ、浅見さん。この問題解いてみて」
数学の教師に指名され、立ち上がって返事をする。
「はっ、い」
声が裏返り、教室中の注目を浴びてしまった。
いきなりひびきの下着の中の物が動き出したのだ。
スイッチに手を触れようと考えるも、クラスメイトの前でスカートの中に手を入れるなんて、どう考えてもおかしい。
仕方なく振動の快感に耐えながら、黒板へと向かった。
対して、教室の後方に座っているしずくは、ご機嫌顔である。
しずくは遠隔リモコンでひびきのローターを操作していたのだ。ちょっとした悪戯心である。
集中できない状況ながらも、ひびきは何とか問題を解き、快感に顔を多少歪めながら席へと戻った。
(ヤダ、何で……うっ、き、気持ちいい……)
声を出してしまわないように必で耐え、後の数学の授業はまったく耳に入らなかった。
授業が終わると同時に振動が止まり、ひびきはしずくに今のことを訊こうとした。
が、彼女の席には誰も居なかった。見れば教室の出入り口で、体育教師と何やら話している。
もし教師の前でまたローターが動き出してしまったら、不審に思われるかもしれない。
しずくに訊くのは一旦諦め、とりあえず次の授業――体育である――のために着替えることにした。

110 :

今日の体育は外でサッカーである。
「ひびき、お前は頼りにしてるぞ」
同じチームになった舞に話しかけられ、「任せといて」と無い胸を反らした。
ひびきは体育が得意だ。比較的運動神経は良い。今日もいつものようにグラウンドを縦横無尽に駆け回っていた。が、
「あれ〜、ひびきちゃん隙ができちゃったよ?」
途端に動きが鈍くなり、敵のチームにボールを奪われてしまう。
「おいひびき、どうかしたのか?」
舞が心配そうに駆けてくるが、
「ううん、なんでもない」
こう答えるしかなかった。
しずくは体育の時間ということをいい事に、ローターの振動を中にまで上げたのだ。
しかもしずくは、ひびきに悪戯をするためだけに、体育の授業を見学している。先ほどの休み時間に体育教師と話をしていたのは、このためだ。
女というものは「生理」の一言だけで簡単に体育を休むことができるのだ。
(うう、何でまた……)
今までよりも強い振動に、ひびきは顔を歪める。もう既に下着は濡れてしまっており、走ることはおろか普通に歩くこともままならない。
さすがにやりすぎたと思い、しずくは振動を弱に下げた。
「ひびきちゃん、大丈夫?」
周りもひびきのことを気遣い始めた。
振動が弱くなったことでひびきは幾分か楽になり、何とか元気を取り戻した。
「うん、大丈夫大丈夫」
が、それでもまだ振動は止まってはいない。いつもよりは少し元気なく、ひびきは体育の時間も耐えていた。
「あちゃ、ちょっとやりすぎたかな……」
しずくも少し反省し始めた。
振動を止めてやろうと思いリモコンをポケットから出したところで、
「何持ってんだ?」
背後から智弘が現れ、そのリモコンを取られてしまった。
「あ、それは……」
「授業中にゲームなんかしちゃいかんだろ。とりあえず没収な。放課後に俺か姉貴ンとこまで取りにこい」
『それはひびきに装着したローターのリモコンなんです』とは言えずに、リモコンは没収されてしまった。
授業終了後――
「ちょっとしずく! アレ、何か勝手に動き出すんだけど。今も止まらないよ。もう、足がガクガクだってば……」
「…………」
今は振動は弱なので、音が漏れることはない。しずくはどうしようかと考えた挙句、
「ゴメン、あれ遠隔リモコンがあるんだ。私が操作してた……」
「え、ちょっと……早く止めてよ」
「……マネージャーに没収されちゃったよ。職員室に取りに来いってさ」
「え〜!? じゃぁマネージャーに事情を説明しなきゃいけないの?」
「ゴメン、私のせいだよ。すぐ取ってくるから」
「待って」
職員室に行かんとするしずくを、ひびきは呼び止めた。
「いいよ、あたしが行く」
「え、でも……」
「マネージャーには私が話すよ」
ひびきはそういって職員室に向かった。
ひびきの頭の中では、こういう算段になっていた。
事情を説明して、あわよくばマネージャーを困らせてやろう、と。
そしてさらにあわよくば、そのままなるようになってしまえ、と。

111 :
「マネージャー……いや、智弘さん」
「ん? 智弘ならいないわよ」
職員室で怪訝そうに答えたのは、智弘の姉である美樹だった。
「ひびきちゃん、智弘に何か用?」
「あ、いや、えっと……実は」
どう言ったものか逡巡した後、当たり障りのないように答えることにした。
「実は、授業中に智弘さんにゲームを没収されちゃって……」
「あ〜、そういえばアイツそんなこと言ってたわね。でもアイツ、忙しいからって事務所に戻ってったわよ。多分事務所に持ってっちゃったんじゃないかしら」
「え、えぇ……」
今もひびきの秘所では振動が続いている。
「私も今から事務所に行くから、一緒に連れてってあげるわ」
ひびきは美樹の車に乗り、SFPの事務所に向かうことになった。
途中、ひびきは気づいた。下着の中からローターを取ってしまえばいいのではないか、と。
正直言って、そろそろ耐えられない。意識が飛んでしまいそうだ。
美樹の隣の助手席で、そろそろとスカートの中に手を入れようとする。が、
「ん? ひびきちゃんどうかした?」
「ひゃっ! い、いや、なんでもないです……」
美樹の前でそんな恥ずかしいことはできなかった。
頭がぼーっとし、ひびきはとにかく快感に耐えるだけで、ほかの事は何も考えられなかった。
もう泣き出しそうになったころに、ようやく車が事務所についた。
「ご、ごめんなさい。あたしトイレ!」
ひびきは勢いよく車から飛び出し、トイレへと走っていった。
「それで具合が悪そうにしていたのか」
と美樹は一人合点。大して気にもせず事務所へと入っていった。
そして、事務所のトイレ。
まっすぐ個室へと向かい、下着の中からローターを取り出した。
「はぁ、はぁ……」
もう限界寸前だった。下着はもう愛液でぐしょぐしょに濡れており、制服のスカートにまでシミができてしまっている。
(ん、でも気持ちよかった……)
何気なく濡れてしまっている秘所に手を伸ばし、そのまま自分を慰め始める。
「あ、ん……」
今までにこういう経験がなかったわけではないが、こんなにも感じることはなかった。
長時間ローターの振動を受けていたせいだ、
「あ、ひゃっ……うっ……」
すっかり自分の世界に陶酔してしまい、自分の指とリンクする快感に身を委ねてしまっていた。
「あっ! ああぁぁっ!」
そして、ついにひびきは生まれて初めて、絶頂してしまった。
「はぁ、はぁ……」
一人トイレの個室の中、呼吸はまだ荒い。
初めての絶頂に感慨を覚え、とりあえず当初の目的を思い出し智弘のところへ向かうことにした。
「あ、やっぱりひびきちゃんでしたか」
個室を出たところで、瞳子が仁王立ちしていた。
「え……やっぱり、って?」
「大声が聞こえたものですから、ひびきちゃんの声だと思いまして」
とすると、今までの自分の声は、すべて瞳子に聞かれてしまっていたということだろうか。ひびきは途端に顔を真っ青にさせた。
「別に誰かに言ったりしませんよ。女の子なら誰にでも経験あることでしょうし。それに、マネージャーは疎いですからね、しかたないというものでしょう」
「…………」
「でも、私たちを頼ってくれてもいいんですよ?」
「じゃぁ、瞳子ちゃんも……?」
「まぁそれは、またの機会に」

112 :
24日の内に書き切ろうと思ったのに、間に合わなかった……orz
構造は気に入ってるのに文体が粗い……
当初考えていたものとは話を変えました。>>108の言うとおりR指定にしました。
>>100で宣伝してから書いていたエロなしの話は、書き終えたら自サイトにでもアップしておくw

113 :
>>112
GJ!!
イイね〜ひびきの惚けた表情を想像したらおっきしたぜ!

114 :
らぶどるたちが落ち目になってAVとか出てくれないかな

115 :
まさに黒歴史w

116 :
プロデューサーに喰われるラブドルたち

117 :
枕営業もあるのね

118 :
やっぱアイドルって設定だとパターンが多いな

119 :
社長に喰われる→プロデューサーに喰われる→監督に喰われる→スポンサーに喰われる
ヤられまくりのらぶドルたちを想像すると、かなり興奮する

120 :
社長ってあの真理子さんですか!

121 :
社長に喰われる→上司(姉)に喰われる→らぶドルたちに喰われる
ホられまくりの智弘を想像すると、かなり興奮する

122 :
いやいやいや(w

西沢さんに喰われる智弘(まて)

123 :
らぶどるたちのエロ写真集がほしい
西又、同人で出してくれんかな

124 :
一期生or二期生×智浩が見てみたい

125 :
時間ができたら何か書こうと思うんだけど。今まで百合が多いよな……。
>>91みたいに男が出ると、らぶドル達がけがされてしまう感が個人的にして少し抵抗しちまうんだけど、みんなはどうよ?

126 :
俺個人としてはオカズが欲しいから男だな
百合だとキャッキャウフフだし…
まぁどっちも需要あると思うし好きな方書きねぃ
もしくは和えるとか?

127 :
ストーカーに変なことをされるらぶドルたち

128 :
>>123
やっぱアイドルは脱いでなんぼだよな

129 :
893の情婦とか

130 :
ファンとってのもありかと


131 :
難しいのは、資料に何があるのか、という点につきる。
一期、二期、三期、どれにどういう資料があるのかわからん。
三期はアニメ観ただけの情報でいいのか?

132 :
大まかにはアニメ、ゲーム、マジキュー、ムックあたり見ればいんじゃない?
あとはキャラ肉付け的にドラマCD、DVDに舞本か?

133 :
そうか…流石にそんな予算はないので撤退かな…。
資料集めがネックだよな。

134 :
俺は舞本とゲームを参考にしただけだぞ。後は妄想サンクチュアリィ。
つか、舞以外の小説も出してやってほしい。唯とかひびきとか、瞳子とかひびきとか。

135 :
PS2ないのでゲームは無理です。
舞本って「らぶドル~solo etude~ featuring Mai Nonomiya」のこと?
小説らしいのでこれだと思うのですが。
アイドルは嫌いじゃない(むしろ好き)なので、
ここでやりとりしているとスイッチが入ってくるw
「アイドルは清純にして冒すべからず」の世代なので、
色んな意味でアイドルはエロく感じるw

と、そこまで書いて色々調べていて一時間ほど経過。
やべぇ。めちゃくちゃスイッチが入ってきたww
アイドルの衣装が好きで、特にストラップレスの衣装がツボで、そんな絵を見ちまったよww
地道に最低限の資料集めるか。
そして、書く頃になるとスレが落ちているパターン(私が書こうとすると大抵落ちているw)
書くとしたら純愛、陵辱、どっちかな。

136 :
>>135そうそれ。
個人的には舞とかひびきとかの純愛がいいなぁ。エロは別にあってもいいけど、本番とかは瑞樹や琴葉たちの破瓜要員に任せればいいw

137 :
そうねキャラで分かれるのは個人の好みだと思うのでどうかと思うが
とりあえず書くなら先ずは純愛で良いんじゃない?
陵辱はその後でも書けるだろうし
資料は俺もアニメがほとんどだからアニメだけって位でも全然良いと思うよ。
保守はまかせとけb

138 :
>>35の作っていた呼称表はどうなってしまったのだろうか。
そういう資料は書き手にとって重要資料なんだよね。
そういうのがあると、敷居が下がる。
舞、ひびき、瑞樹、琴葉のSSは既出なんですね。
>エロは別にあってもいいけど
他スレで「エロなしでもいいか」という質問に「エロなし可はいくらでもある」と答えたら
「エロパロなんだからエロありだろ」と横やり入れられたことがあるw
まさか、エロなしがメインの発言が来るとはw
舞でエロなしで主役だと小説でいいのでは?
三期生の詳細データは公式にあった。
ひびきは二期生で、まさに資料集めが勝負。
何にしても純愛だと智弘確定か。

139 :
>>138
原作でも統一されていない場合もあるし、呼称はある程度は適当でいい気もする。
らぶドル内だと玲、沙有紀には「さん」、それ以外には「ちゃん」が妥当な気がする。真琴は別だが。

140 :
純愛からいっきに凌辱に落とすのがいい

141 :
>>131 >>135 >>138
むしろ、なぜ資料資料と殊更に言うのか不思議なんだけど、
もしかして、全くらぶドルを知らずに何か書こうとしているん?

142 :
アニメ全13話だけ観た。
首だけすげ替えて成立するような話なら最初から書かない。
キャラの癖や言動、行動など思考特性や舞台装置を理解するために資料が必要。
物語書くなら当たり前の話で、それが書き手としての矜持。

143 :
>>138
>>35だけど、自分で書くためにやっつけで作ったから公開するつもりはなかったんだよ。
エクセルで作ったやつでよければどっかのロダにあげるよ。
半分くらいは自分の予想だけど。

144 :
玲の一人称は安定してないよな。
つか、大阪人は「うち」と「あたし」を使い分けるとどこかで聞いたキガス

145 :
>>142
まあ堅く取るない!
それがお主のスタンスって琴葉解かったかから

146 :
>>143
呼び方はかなり重要なのでよろしくお願いします。
また、それが予想か確定かが判るようなっているとありがたいです。

147 :
うpした
ミニアップローダー up24740 Pass:love
参考にしたのはSFS編以降のマジキューと小説。斜体字部分が俺の予想。
瞳子は表では沙有紀だけだけど、他にも何人か「〜〜先輩」と「〜〜さん」が混ざってる。
後、比奈→舞が「舞さん」だったり「舞様」だったりしてた。
昨日、たまたま寄った中古ゲームショップでらぶドル見つけたので衝動買い。
現在進行中のゲームクリアしてからだけど、プレイしたら呼称表の改訂版作るかも。

148 :
>>147
up24739じゃね?

149 :
>>148
……あれ、ホントだ。うp時間がかぶってたから間違えたか。スマソ

150 :
うぷ、御苦労様です。
officeを持っていなくて、備えとしてOpenOfficeを導入していたが今回初めて使用した。
流石に初使用が、らぶドルになるとは思わなかったw
今、確認しました。
これは凄い。
見事に表になっています。
ゲームをプレイする環境がないので改訂版wktk。

151 :
そういえばらぶドルのSSの保管庫はないのでしょうか?

152 :
落ちたら元も子もないぜよ!

153 :
アゲ

154 :
♭通りすがる…

155 :
アゲ

156 :
もうすぐ、あゆみの誕生日か。

157 :
明後日かあゆみ〜ん♪

158 :
とりあえず誕生日おめでとう、あゆみ。
が、研究に追われてSSを書くヒマがない……

159 :
今日あゆみの誕生日か。忘れてた…おめでとう!
演歌でいまいち売れてなくても一途に頑張るあゆみはいい娘だ。

160 :
売れてなくてもとか言うな( ゚Д゚)
まずはお前が10枚買え
俺も買うから心配すんな
(」゚ロ゚)」<あゆみらぶーーーーーーーー

161 :
あゆみ誕生日おめでと!
あゆみは林原や平野、水樹と同じタイプだから歌手としては
ハリのある声での実力や最近のブームに乗っ取って相当追い風になってんでないの?
ま、演歌が真髄なのでそっちオンリーでいくと難しくはあるが・・・ガンバレ♪

162 :
歩みの誕生日、本スレでは完全に忘れられてたみたいだなorz

163 :
ビールケース巡業の過去ってのは、いい話だったなぁ。

164 :
アゲ

165 :
アゲ

166 :
えぶりない

167 :
アゲ

168 :
そういや3サイズや年齢って3期生しか公開されてないんだよな。
とりあえず個人的な印象だが、胸の大きさは
沙有紀>玲>瞳子>美奈=知奈>琴葉≧海羽≧あゆみ>瑞樹≧瑠璃>唯>真琴≧雪見>比奈>あや>しずく>舞>ひびき

169 :
瑠璃はああ見えて巨乳

170 :
瞳子って胸でかいんだな…フムフム

171 :
とーこは85/60/86

172 :
>>171
1期生2期生の3サイズって公式の情報あるの?

173 :
まじきゅ

174 :
>>173
mjk!公式の情報あったのか…
よければ全員の3サイズが知りたいんだが。

175 :
昔のマジキュー発掘してみた。9号以前は持ってないので、それ以降に載ってた分だけ
知奈 86/58/86
唯  78/52/80
玲  86/52/86
瑞樹 82/59/82
舞  75/55/76
琴葉 84/60/85
比奈 76/52/75
海羽 84/58/85
瑠璃 82/55/81

176 :
何冊か本出てたけどそれに載ってないのかね
俺は今さらながら買い集めようとしてるが、ブコフでこの手の本多いとこが見つからない

177 :
>>175
サンクス。
オフィシャルキャラブックにも3サイズは情報載ってないしマジキューのみで掲載されたのか。

178 :
確か美奈は知奈と同じサイズだった気がする

179 :
海羽、かなりエロい体と思われw

180 :
知奈は何気に結構グラマー?

181 :
久しぶりにマジキューVol.18〜23と33引っ張り出してきた。
とりあえず全員分。
あや  80/58/79
瞳子  85/60/86
唯   78/52/80
雪見  81/56/79
あゆみ 83/57/84
真琴  84/55/84
沙有紀 88/59/90
玲   86/52/86
美奈  86/58/86
知奈  86/58/86
ひびき 79/56/78
しずく 77/57/79
瑞樹  82/59/82
舞   75/55/76
琴葉  84/60/85
比奈  76/52/75
瑠璃  82/55/81
海羽  84/58/85
こんな感じですよっと。

182 :
GJ!!

183 :
1期2期の身長って出てないかな?

184 :
データ記載乙。
これに身長体重のデータが揃えば完璧ですな。

185 :
あと年齢もですね

186 :
1・2期生はゲーム版では全員未成年
ピッコロの2人はSFS編開始時で中1
沙有紀と玲はどちらもバイクの免許を持ってるので最低16歳

187 :
沙有紀の誕生日、すっかり忘れてたわ……
つかSSも最近無いなぁ

188 :
確かに
誰か書いてくれる人はいないのだろうか

189 :
夏のイベント前だししばらく待ちかと。

190 :
そればっかりはしかたない

191 :
まあイベントが終わるまでのしんぼうか

192 :
夏のイベント1日目は海羽の誕生日

193 :
BSの中心でおめでとうを叫ぶ

194 :
アゲ

195 :
アゲ

196 :
あげ

197 :
いい加減あげろや

198 :
はい、おめでとうございます!
いつか、いつか書くから……

199 :
アニメしか見てないけど書いてもいいんだろうか

200 :
3期生のSSを書くんならアニメが公式みたいなもんだし大丈夫じゃない?

201 :
>>199
全然問題ない

202 :
SS書けた。
のに、PCだとアクセス規制とやらで書き込めない……

203 :
いますぐプロバイダをかえるんだw

204 :
期待age
それと、規制解除関連スレにいくべし

205 :
ほしゅ

206 :
琴葉は受と攻のどっちが向いてるんだろうか…

207 :
攻かな。
意外と知識豊富だったりして。

208 :
どっちもいけそうなイメージあるけど。
誘い受け?かも。

209 :
他のらぶドル(特に舞)相手だと攻めだけど、智弘には誘い受け

210 :
西沢はツンデレ
「まあまあだな…!ウッ…!」

211 :
西沢のツンデレはガチだな。

212 :
もうアクセス規制はないのに、書けない……
せっかく誕生日に書き込もうとしてたのに……

213 :
>>212
ネットカフェで書き込むんだ!
全裸で待ってる。

214 :
>>212
文章が長すぎるって琴葉ない?ここ規制があるのかしらんが。

215 :
2〜3人の友人のPCから試したけどもダメだった(ウチはネット環境がない)。
文章は、実家にいた時と同じように、分割して書きこんでる。
書き込み確認のページが、なんべんも繰り返し表示されちゃうんだよな。

216 :
>>215
書き込み確認?
書き込めないという表示ではなくて?
確認なら承諾すれば書き込めるのでは。

217 :
>>216
承諾しても、何べんも書き込み確認が出てしまう。
他のスレはそんなことないすけど

218 :
おっと9月5日は唯のバースデーだったな。

219 :
智弘は童貞ですか?

220 :
全員に手をつけてるか童貞かのどっちかでしょう。

221 :
素人童貞か大学時代に付き合ってた彼女と何回か と見た

222 :
まあ、好青年だからね、かなり。
好感が持てる。

223 :
同意。

224 :
「……マネージャー、何考えてるの?」
突然マネージャーが訪ねてきて、隣に座り込んだ。
「いやぁ、今更だけどさ……唯ってかわいいよな」
そんな甘い台詞を口にしながら、ボクをベッドに押し倒してきた。
「へっ!? あ、あの……マネージャー……?」
「ごめん。ずっと耐えてきたけど、もう限界なんだ」
そう言いながら、マネージャーは顔を近づけてきて――
「きゃっ!」
勢いよく上体を起こし、今のが夢だったということに気付く。
「…………」
場所はやはり自分の部屋だけど、もちろん一人で、周りにマネージャーなんて居やしない。
夢にまでマネージャーが出てくるなんて、やっぱりボクはもう夢中なんだと思う。
今日はせっかくのオフだ。マネージャーの家に遊びに行ってみよう――

今日は久々のオフだというのに、いつもの癖で目覚ましをセットしてしまい、朝の7時に目が覚めてしまう。
「……はぁ」
無論誰が悪いということもないのだが、ため息の一つもついてしまうというものだ。
起きていてもすることもないので、二度寝と洒落込もうとしたその時、
――ピンポーン
インターホンが鳴った。朝も早くだというのに、どうやら来客のようだ。
朝早くの来客なんて、どうせロクなことじゃぁない。
勝手にそう思い込み、居留守を使い俺は再びベッドに入った。
――ピンポーン
もう一回インターホンが鳴る。無視無視。
――ピンポーン
三度目。早く諦めてくれないかなぁ。
――ピンポーン
――ピンポーン
――ピンポーン
――ピンポーン
……………………
うるさい!
これだけ鳴らしても出ないんだから、留守だとは考えないのだろうか?
「マネージャー! 居るのは分かってるだよ、開・け・て〜!!」
……聞き覚えのある声。どうやら取り立てではなさそうだ。
まぁロクなことではなさそうだけど。
インターホンが連打されるので俺は眠りに堕ちることができず、しぶしぶ玄関を開けることにした。
「おはよっ、マネージャー! もー、居るんなら早く開けてよね」
「……居ない、とは考えなかったのか? 唯」
「あ、そういえばそうだね。えへへ」
こいつ、確信犯か?
「まぁいいや。おじゃましまーす」
唯は寝巻き姿の俺を尻目に、部屋の中へと入り込んだ。

225 :
「あれ、マネージャーの部屋ずいぶんと整理されてるね。なんか意外……」
そんなことを言いながら、唯は俺の部屋をジロジロと見回す。
俺は冷蔵庫から麦茶を出してやった。
「ねぇマネージャー、ベッドの下にあやしい本とか隠してないの?」
「高校生じゃないんだから……」
などと受け答えしつつも、俺は内心ドキッとした。
今まさに唯が口にしたベッドの下には、あやしい本が一冊置かれている。
一人暮らしだから隠す必要などないのかもしれないが、残念ながら俺の部屋はちょくちょく人が訪れる。食べ物を漁りにくる姉貴だとか。
まぁ唯だって口にするだけで、実際に見たりはしないだろう。
「ほら、こういうのってお約束じゃん。見てやれっ!」
……実際に見てしまった。
「「…………」」
上の三点リーダは、俺と唯の2人分と考えてくれて構わない。
「……うわぁ、お約束、だね……」
か細いこえで、唯が言葉にした。
「……まぁ、俺だって健康な成人男性だからな……」
などと答えると、唯がその本のページをめくった。
「うわぁ、スッゴいねぇこの人。沙有紀さんより胸おっきいじゃん」
「わ、こら唯! 見るなって!」
慌てて唯から本を取り上げる。
「マネージャーもやっぱり、男の子なんだね……」
そりゃぁそうだ。唯たちアイドルに囲まれて毎日仕事しているわけだから、そりゃぁ欲求不満にもなったりする。
本人たちには絶対に言えないけどさ。
「ボクたちアイドルに毎日囲まれて仕事していて、しかもマネージャーという立場上手を出すわけにはいかない。だから欲求不満になったりする、と。そういうこと?」
「……………………はい」
恥ずかしいまでにドンピシャな言葉。
「今朝ね、夢を見たんだ」
「……夢?」
「うん。マネージャーが迫ってくる夢」
「――っ!」
思わず咳き込んでしまった。
「だからね、今日は、その……いいよ」
唯が顔を赤くしながら、視線を俺に送る。
「その……みんなには黙っておくから、マネージャーの……好きに、して」
正直その言葉はとても嬉しいのだけど、そんな簡単に受けるわけにはいかない。
「でもな、唯。俺はお前のマネージャーで、そんなことは――」
「ボクはアイドルである前に一人の女の子で、マネージャーも男の子。それで問題ないよね」
そういって、にっこり笑う。
――ダメだ、耐えられない。
全国の唯のファンの方、ごめんなさい。俺、唯に手を出してしまいます。

226 :
「……ね、マネージャ――」
言葉を紡いでいる途中の唯の口を、無理やり俺の口で塞ぐ。
「――んっ」
数秒そうして唇を重ねあい、俺は唯の小柄な身体をベッドに押し倒した。
「……唯。いいよな?」
「うん。そのつもりで来たんだし……」
そしてもう一度唇を重ねる。
唯の閉じている唇を舌で強引に開き、口の中へ侵入させる。
「んっ」
次第に唯も舌を絡ませ、俺たちは濃厚なディープキスを味わう。
「はぁ、はぁっ」
何分に及んだかも分からない、長いキス。それを終え、口と口の間に細い線が見えた。
次に、唯の小柄な胸に手を触れた。
「ひっ、ひゃっ!」
小さく高い声を上げる。おそらく男に触られるということが今までなかったのだろう。
服の上から優しく揉んでやると、唯のソレは俺の手の動きに合わせて形を変えていった。
「あっ、なんか変な感じだよ。マネージャー……」
だんだんと唯の息が荒くなっていく。
俺ももどかしくなり、唯の着ていたTシャツを捲り上げ、ブラをも取った。
「うぅ、恥ずかしいよ……」
立派、とは言いがたいが、形のいい乳房が2つ、俺の目の前に現れた。
今度は直接、その胸に手を触れる。
「うぅ、あぁ! 直接触れられ、ると、き、気持ちい…い……」
唯の顔がだんだんと淫靡な表情へと変わっていく。
今度は乳首を摘んでやり、軽く弄ぶ。
「あっ! そ、そこはっ!」
一段と高い声が部屋に響いた。
乳首はだんだんと硬くなり、ツンと上を向いた。
「乳首、勃っちゃったな」
「そ、そんなこと言わないでいいよぉ……」
「こっちの方はどうかな?」
スカートの中へと手を伸ばし、足の付け根――所謂大事なところへと優しく触れる。
「ひゃぁぁっ!」
指にしっとりとした感触。どうやらもう濡れているようだ。
よく見えるようにと、スカートを捲り上げた。

227 :
「う、うぅ……」
唯が身に着けているライトグリーンのショーツには、うっすらとシミができてしまっている。
「なんだ、もう感じてたのか」
「ま、マネージャーのせいだよぉ……」
涙目で俺の顔を見つめてくる。あぁ、くそっ、かわいいなもう!
シミになっている部分に指を当て、割れ目をなぞるように指を動かす。
「ひゃぁっ! そ、そこは、だ、ダメぇっ!」
ショーツの上からでも、だんだんと蜜が湧いて濡れてくるのが分かる。
少し指を動かす速度を速めてやった。
「あ、あぁっ! う、うぅ、はぁ、はぁっ!」
甘い声が口から漏れる。
ショーツは既にぐしょぐしょになってしまっている。
「これ、取っちゃおうな」
言うが早く、指をかけショーツを脱がせた。
唯の秘所が、俺の眼前に現れる。
「み、見られるのって、恥ずかしい、よ……」
再びその箇所に指を触れ、今度は割れ目の上にある部分に触れる。
「い、いやっ! そ、そこは……んっ!」
いわゆるクリトリスという部分を触れられ、唯は甘い声を再び漏らし始めた。
最初は優しく触れるだけだったが、徐々に激しく指を擦り付けていく。
「あ、あぁっ! な、なんか、く、来るよぉっ!」
指と豆との摩擦に感じてしまい、より一層甘い声を上げる。
「あぁっ、あっ、あっ、き、来ちゃう、来ちゃうぅっ!」
そして一際高い叫びの後、唯の秘所から透明の液体が勢いよく飛び出してきた。
潮吹き、というやつだろうか。俺も初めて目にした。
「はぁ、はぁ、はぁっ……う、うぅ……」
「唯、もしかして、イッちゃったのか?」
「い、言わせないで、よぉ……」

228 :
そろそろ俺も我慢の限界だ。
俺はズボンの中から、すっかり元気になったイチモツを出す。
「うわっ、そんな大きいの、ボクの中に入るんだ……」
「……怖いか?」
「そりゃぁ少し怖いけど、でも……いいよ」
未だヒクヒク言っている唯の穴に、俺のイチモツをあてがう。
「は、初めてだから、優しくしてね……」
潮まで吹いて見せた女の子が、今更じゃないだろうか。
ゆっくりと俺のモノを侵入させる。
「うぐっ、あぁっ! うっ、うっ……」
まだほんの先端しか入っていないというのに、唯の表情は辛そうだ。
「だ、大丈夫なのか……?」
「ん……い、痛いけど、大丈夫。マネージャーに、捧げられるってだけで嬉しいんだから。お、お願いだから、ボクがどんなに痛がっても、途中で止めないで……」
涙混じりに微笑みながらそう言った。
俺はさらに侵入させる。
メリメリッ、という音が聞こえてきそうだ。まだ完全に入ってはいないが、唯の中はそれほどにキツい。
「うっ、うっ……!」
辛そうな唯の声。
これはゆっくり侵入させるより、一気に貫いてしまった方がいいかもしれない。
「あああぁぁっっ!!」
奥まで入った。穴からは、血が滴り落ちていく。
「だ、大丈夫か?」
「う、うん。そりゃぁ痛いけど、嬉しいよ……」
繋がったまま、再びキスをする。
初めてなだけに、唯の中はキツく締め付けてきて、少しでも動くとイッてしまいそうだ。
「……いよ」
「え?」
「う、動いていいよ。マネージャー。ボクの中、気持ち、いい……?」
「あぁ、絞り取られそうなくらいだ」
お言葉に甘えて、俺はゆっくりとピストン運動を始める。
「あぁっ、あっ、あっ、うっ、うっ! はぁ、はぐぁ、ふぅ……」
中のヒダの感触が伝わり、気を抜くとすぐに果ててしまいそうになる。
「あっ、い、いい! あっ、ひゃっ、ひゃっ!」
痛がっていた唯の声にも、だんだんと甘い声が聞こえるようになってきた。
「す、すまん唯。俺、もう出ちゃいそうだ……!」
「い、いいよ。マネージャー、中に、出してぇっ!」
それを聞くや否や、俺は絶頂を味わった。
一際大きくなった俺自身から、勢いよく精液が唯の中に飛び出る。
「あっ、お腹の中……熱い。これが、マネージャーの……」
俺は唯の中をたっぷり味わい、ゆっくりとモノを抜いた。
抜いた先から、白濁とした俺の精液と血とが、混ざり合って垂れてくる。
「えへへ……ありがと、マネージャー」

229 :
あれから3週間、ようやく書き込めた。
唯の誕生日とか、もうぜんぜん関係ないけど。

230 :
GJ&乙
なんで唯なのかとおもってたら誕生日だったのか
忘れてたわwwwwww

231 :
GJ!
ずっと待ってたぜ!
いいもん読ませてもらった。

232 :
>>229
よくやった!
久し振りに俺の息子が喜んでるぜGJ!

233 :
おお、ついに投稿できたか……激しく乙。ひさびさにいいもん見ましたわ。

234 :
温泉で全く絡みのなかった瑠璃と比奈がニャンニャンする展開に持ち込めないものか。

235 :
>>229
亀レスだけどGJ&乙!

236 :
保守

237 :
「ふう…………」
気付くと声を出してぼやいていた
「さすがに12人もいるとスケジュールの管理だけでほとんど徹夜だな…………」12人のらぶドル達のマネージャーを一人でこなすのはとても体力を使う
(でもあの娘達を一人前のアイドルにするのは俺の夢でもあるんだ。それにあの娘達が頑張っているのに俺が休んでるわけにはいかないよな。)
そうだ、あの娘達を、らぶドルを羽ばたかせるのは俺の夢でもある。
そう考えるとなんだか力がわいてきた
「もう一頑張りするか」
そうして時間は過ぎていった。

238 :
12人だと1期2期だけか

239 :
「もう一頑張りするか」
そうして時間は過ぎていった。
気が付くと更に6人増えていた。

240 :
あげとくか

241 :
保守

242 :
おめで瞳子といわざるを得ない

243 :
誰がうまい事を言えと

244 :
Love

245 :
比奈

246 :
らぶ比奈か!!

247 :
保守

248 :
内野手

249 :
外野手

250 :
ここよりも本スレの方がエロネタが多い件

251 :
hoshu

252 :
ほす

253 :
比奈のひんぬーと笑顔を守らなアカン

254 :
最近、瑞樹x舞フラグが立ちまくっているわけだが……

255 :
>>254
よし、それで書いてやろう

256 :
ようやくゲーム版が一通り終わったので、呼称表の改訂版をおまけ付でうp
アップローダ2号 up0293 Pass:love

257 :
補足:呼称表の赤字部分が今回書き直したところ

258 :
素晴らしい!!
資料としてありがたく頂戴致しますm(_ _)m。
しかし、智弘×瑞希しか浮かばない……。

259 :
>>255
まってるよー
>>256


260 :
舞おめあげ

261 :
ある晩、SFPの合宿所にて。
「……おい、瑞樹。起きてるか?」
舞が瑞樹の部屋を訪ねてきた。
「うん。何?」
「実はちょっと、相談事があってだな……」
「ふーん、まぁ入りなよ」
瑞樹は舞を部屋の中へと促す。
舞はベッドに腰を下ろし、向かい合う形で瑞樹が椅子に座る。
「実は、だな……その……」
言葉がどうしても口ごもってしまう。どうやら舞にとっては話づらいことらしい。
「あー……その、この間の……」
「どうしたの? 歯切れが悪いなんて、舞にしては珍しいわね」
舞の普段とは違う様子に、瑞樹もさすがに不審がる。
「この前の、温泉でのことなんだがな……」
思わぬことを持ち出され、瑞樹は思わず顔を赤くする。
温泉で舞に胸を揉みしだかれたことが、瑞樹の脳裏に浮かんだ。
「え……べ、別に気にしてないわよ……?」
「そうじゃない! 私も揉んだことは気にしてない!」
「いや、アンタは気にしなさいよ……」
もっともである。
「あの時、瑞樹の胸は小さいなんて言ってスマン。実際はなかなかのボリュームだった」
「な……!?」
そんなことを言われるとは予想だにしなかった。
瑞樹は赤くしていた顔を、さらに赤くする。
「どうすれば大きくなるんだ?」
「ん……え、それは……」
答えようがない。
何も瑞樹は一般から言うところの巨乳というわけでもないし、胸が成長した特にこれといった理由も思い浮かばない。
「なぁ瑞樹、教えてくれ! 私の胸を大きくしてくれっ!」
「え、えーと……」
どうしたものか、瑞樹は困ってしまう。
大きくしろと言われても……成長期になればそれなりに成長するんじゃないだろうか?
そういえば――揉まれると大きくなるなんて話を聞いたこともある。
「……揉まれると、大きくなる……って、よく言うよね」
「よしっ、じゃぁ揉んでくれ!!」
「はぁっ!?」
思わぬ発言に、瑞樹はさすがに素っ頓狂な声をあげてしまう。
「ちょっ……舞!? アンタ、何言って……」
「いや、その……」
舞は何やらゴニョゴニョと口ごもる。
「あたしもさ、その……そろそろいい年だし、これじゃぁちょっと……魅力、ないのかなぁ、って」
ずいぶんとマセたことを……と瑞樹は思うも、それを口にしたりはしない。
女の子は自分の魅力で男の子を好きにさせたいものなのだ。それは瑞樹にもわかる。
「……まぁ、私でよければ……少しなら」

262 :
じゃぁ、舞。ほら、脱いで」
「な……!?」
今度は逆に、瑞樹の発言に舞が驚かされてしまった。
「い、いくら女同士だからって、そんなこと……」
「自分から誘っておいて、その反応はないんじゃない?」
「そ、そうだけど……そりゃぁ、さすがに恥ずかしさというものが……」
「そんなもの、芸能界では不要なんでしょ?」
「うぐぅ」
舞は観念したというように、パジャマのボタンに手をかける。
ひとつ、ふたつと外していき――舞の下着が露わになる。
「はい、よくできました」
瑞樹は舞に近づき、その唇を奪う。
「――ッ!?」
想定外の出来事に、舞は面喰ってしまう。
「み、瑞樹ッ!?」
「いや、こうした方がムード出るかと思って」
「む、ムードって……女同士で何を……」
「しっかり感じないと、大きくならないよ?」
「そ、そういうもんなのか?」
「そういうもんよ」
瑞樹は舞を、ベッドへと誘致する。
舞が下、瑞樹が上になっている。
「じゃぁ舞。そのブラも外して」
「えっ、い、いきなりか? いきなりなのか?」
「ほら、さっさと外す! 揉まれたいんでしょ!?」
いつになく強い口調に舞は驚きつつも、舞は頷いて肯定し、おずおずと下着に手をかける。
「ほ、ほら、外したぞ」
舞の、まだ成長しきっていない胸が露呈される。

263 :
舞の、まだ成長しきっていない胸が露呈される。
「まぁ大きさはそんなじゃないけど、うん。形は立派ね」
「立派とか言うなぁ!」
「どれどれ、じゃぁ揉んでみようかな」
その左に、そっと手を触れる。
瑞樹の手の平に収まるほどの、まだ小さな胸。
微かではあるが、弾力がある。
「ん……くすぐったい……」
指先に少し力を加え、その柔らかな胸を変形させる。
「……ん、うぅん……みずきぃ」
「かわいい声出しちゃって」
変形を思うまま楽しみ、今度はその手に覆える程の乳房を鷲掴みにし、力をさらに強くして揉みしだく。
「んはぁあ! みずきぃ、こ……声、出ちゃう……」
甘く淫靡な声が、部屋に響く。
「別に、声くらい出してもいいわよ? そういうことしてるわけだし」
舞の目にうっすらと涙が浮かぶのを見、桜色の小突起を指先で弾く。
「ひぁっ! そ、そこは……!」
ひと際甲高い声を上げた。
体に電気が走ったかのように舞は背を反らし、痺れるように悶えた。
「み、みずきぃ……やさしくしてくれ……」
「駄目よ。もう私、その気になっちゃったもの」
その突起を指先で撫でるように刺激し、時には摘み上げたりして、だんだんと固くなってきた。
「ふふ……舞ったら、左だけ勃っちゃって」
「み、瑞樹が……そっちばっか、触るから……だろ」
「なぁに、こっちも触ってほしいの?」
右の突起に、瑞樹は顔を近づけ、舌先でそっと触れる。
「ふぁあっ!」
乳首の周りをぐるっと舐め回し、そして口全体で突起を吸い上げる。
「んふ! は、はぁ……みずき……お前、どこでそんなの……」
舞のすでに蕩けた表情になっており、快楽に溺れかけていた。

264 :
舞のすでに蕩けた表情になっており、快楽に溺れかけていた。
「じゃぁ、下もいいよね」
「し、下って……ひゃっ!?」
言うが早く、瑞樹は舞の下のパジャマも脱がしてしまう。
一緒に下着も剥ぎ取り、舞は一糸纏わぬ生まれたままの姿にされてしまった。
「お、おい、瑞樹!」
舞は羞恥で顔を真っ赤にしている。
「舞も、もうそんな気分なんでしょ?」
再び口づけを交わし、交わしつつも手は舞の秘所へと伸びていく。
「んっ……んんぅ……」
口を塞がれて声が出せない内に、瑞樹はその割れ目に指を這わせる。
目は蕩けて淫靡なそれになり、顔は紅潮し、呼吸が荒くなる。
「……んふぅ、んっ、んん……」
瑞樹はさらに舌を侵入させ、激しく絡め合う。
そして指は割れ目の上部にある、突起の部分を責め立てた。
「んんっ!」
体がビクン、と跳ねる。
コンコンと蜜が湧き出て、滑りのよくなった穴に指を出し入れする。
最初はゆっくりとだが、だんだんと速くなり、そしてついには2本を挿入する。
「んっ! んん、んんぅっ!」
男を受け入れたことのない純情なその体に指二本はきつく、瑞樹は圧迫されている指の出し入れを止め、次は中で襞を押すように動かす。
唇を股間に移動させ、舌で突起を愛撫する。
「あぁっ! み、みずき……そ、それ以上は……!!」
「ん? これ以上は、どうなるって言うの?」
意地悪げな口調で訊き、より一層愛撫を強くする。
「はぁっ! はぁ……ん、い、イ、イっちゃうよぉ!!」
無理もない。
クリトリスを舌で愛撫され、Gスポットをいじられている。
「あっ、あぁあぁあっ!!」
舞は今日一番の大きな声を部屋に響かせ、秘所から透明な液体を勢いよく噴出した。

「どう、気持ちよかったでしょ、舞?」
「あ、あぁ……でも、これで本当に大きくなるのか……?」
「これから毎日でもしてあげるわよ」
それから再び、今度はやさしく口づけを交わす。

265 :
不覚にも舞に嫉妬した

266 :
>>261-264
なんという良い誕生日プレゼント!
温泉の後の話というわけか

267 :
美奈知奈姉妹誕生日記念age

268 :
hssh

269 :
あけおめ。らぶドルからは何人ぐらい紅白に出たんだろう

270 :
「らぶドル」として全員で出たんじゃないか?
別々に出たららぶドル歌合戦に成りかねん。

271 :
そこは現実のジャニ枠みたいな感じで上位二組とかなんじゃない?

272 :
となると、メインが歌手のあや、ショコラ、あゆみ、瞳子、真琴、瑞樹、琴葉あたりが候補か
あゆみと真琴の演歌組はテレ東の方に出てそうな気もするが

273 :
逆に演歌組だからこそ出て欲しい気がするんだ、個人的に。

274 :
他のメンバーは応援団参加だな。

275 :
つ裏番組「らぶドル COUNTDOWN LIVE 2007-2008」

276 :
>>275
しかし、労働基準法で16歳以上18歳未満は22時以降、16歳未満は21時以降テレビに出られない罠

277 :
このゲームに登場する人物はみんな18歳以(ry

278 :
>>277
エロゲーじゃないからそれは無理だろ。
そもそも舞なんて12歳だし。

279 :
ho

280 :
でも年齢がサザエさん方式じゃなくて、リアルタイムなら…
深夜に出られる奴は居るんじゃないか?
舞と比奈はNGだが。

281 :
アニメ&New Lyrics を基準にして、SFS編を1年前、PS2版&SFS編以前を更にその1年前とした場合、
アニメ版時点での年齢は(3期生は確定)
智弘:25歳以上
沙有紀、玲:18歳以上
海羽:18歳
瑞樹、琴葉:17歳
美奈、知奈:16歳以上
瑠璃:16歳
比奈:15歳
ひびき、しずく:13歳
舞:12歳
ってところか

282 :
よし。
今夜は大好きな沙有紀のストーカーとなって、彼女がかわいがっているわんわんを掠い、
「お前が言う事を聞かないとこいつがどうなってもしらねーぜ、フヒヒ」
などと卑劣にも脅迫して沙有紀をレイプする妄想で抜こう、
と思ったが犬が可哀相だから断念したぜ。
おとなしく沙有紀にレイプされてきます……。
妄想とはいえ自分が沙有紀に惚れられるとか無理があって難しいんだよなー。

283 :
そんな寂しい事言うなよぅ

284 :
犬にゼフィランサスと名付けるさゆきのセンスはちょっとどうかと思う

285 :
犬にミカエルって名付ける人も昔いたな

286 :
それ俺の病弱な妹じゃねーか

287 :
>>286
それだけは聞き捨てならん!

288 :
ウチの妹はバニラって名前の猫を飼ってるけどな!

289 :
あげ

290 :
過疎っているこの隙に比奈はもらって行きますね

291 :
だが阻止する

292 :
1時間レスがなければらぶドルまとめて俺の嫁っと

293 :
あれ変な時間に起きちまった…?

294 :
簀巻きにして転がした比奈の目の前でショコラの2人にセクハラしたい

295 :
沙有紀を狭くて暗いとこに閉じこめたい

296 :
正直、名前で言われてもドレが誰だかわからない

297 :
1期2期メンバーは名前と担当箇所を覚えればいい。
たとえばモデル担当なら沙有紀と玲2人だ。
ここで注意して欲しいのは中の人で覚えるとショコラの片方とか3期メンバーとかがアウトってことだ。

298 :
a

299 :
( ´ー`)フゥー...

300 :
瞳子を孕ましたい

301 :
瞳子って階段から落っこちてアソコを見られた子だっけ?

302 :
そうそう。なぜかノーパン。

303 :
彼女いいねぇ。
彼女書いてみたいねぇ。
しかし、頭の中にあるのは、瑞樹とマネージャーのデキちゃった話なんだよなw


304 :
雪見の誕生日ということで

305 :
ゆきみんの雪見大福をパフパフ

306 :
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com

307 :
らぶドル バラエティCD らぶり〜できゅ〜となの
よ!!(瑞樹)
だぁ!(舞)
ニャ!(海羽)
ですよ(比奈)
ですゥ(琴葉)
デ〜ス(瑠璃)
口調には、こういう違いがあるんだなぁ。

308 :
いえーい瑞樹みてるー?

309 :
過疎

310 :
なのよ!

311 :
kaso

312 :
みんなかわいいのにねえ

313 :
ああ、たまらんよ。

314 :
ぬこ谷さんかわいいよネコ谷さん

315 :
に゛ゃー。

316 :
保守

317 :
今日中にレスがなかったら琴葉は俺の嫁

318 :
琴葉はどうでもいいや

319 :
瑞樹と瞳子さえ無事ならな

320 :
どうでもいいとか言うな(泣)

321 :
おっぱい大きいのに・・・

322 :
キャラの誕生日でもこのスレときたら

323 :
あぁ、比奈の誕生日忘れてたや……

324 :
君が忘れてる間に比奈は頂いたぜ

325 :
や、唯・ひびき・舞がいれば脳内はパラダイスだから特に問題は・・・

326 :
瞳子物を書くなら、
アソコをみたことをネタにおねだり(脅しともいう)をして
アプローチを続けてせまる(責任をとってもらう)
というのしか浮かばない私の脳は壊れていると思う。

327 :
や、むしろ瞳子が、
「これで内緒にしてくださいね」
と自発的に奉仕してくれる話とか。。。

328 :
うおおおおー!! それいい!!
そうか、そういう切り口があったか。
メモっておこう__φ(.. )

329 :
琴葉様の誕生日でしたね……

330 :
らぶドルのみんなからプレゼントされた鉄棒で……

331 :
懸垂を100回出来るように特訓中の智弘

332 :
誕生日にそれとなく舞におねだりしてスルーされた琴葉さんは鉄棒で自らを慰めるのであった

333 :
沙有紀に踏まれたい

334 :
むしろ踏みたい

335 :
過疎化の現実

336 :
.

337 :
 

338 :
おーけー、今年は瑞樹の誕生日覚えてたぜ

339 :
昨夜、らぶドル 榊 瑞樹 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)を買った。
これで執筆のテンションがあがる。あとはコミケに当選しないと(爆
ここへの投下はゲフンゲフン……瑞樹本を出して余力があったら……。
純愛物で、瞳子、舞、琴葉の中から一人か。
鬼畜物なら三期生全員とか出来るが、このスレでは場違いだな。
瑞樹、誕生日おめでとう。

340 :
瑞樹本とは聞き捨てられないな

341 :
そしてひびきは忘却の彼方……

342 :
かそだ
この前の、コミケにどのくらい出てたっけ。

343 :
瞳子といちゃいちゃしたい

344 :
>>343素子する
素敵エピソードぉ〜 まだぁ? モウガマンデキナイ

345 :
猫羽を猫あつかいしたい

346 :
投下します。
瑞樹ものです
保守がわりなので、期待はNGで

347 :
sageわすれたスマソ↑
その雨は急に降り始めた。昨日はあんなに晴れていたのに正午から降り始めた雨は私…榊瑞樹の心も沈ませていた。
最寄りの駅まで、送っていくというスタッフの誘いは断った。まだデビューしていない私ひとりのために多忙なスタッフの仕事を邪魔したくないと思ったからだ。
スイート・フィッシュ・プロダクションの事務所は都内の繁華街から少し外れた場所にある。最寄りの駅までは、いつもなら徒歩15分くらいだ。だが今日は雨で道がぬかるんでいて、思うように進まなかった…。
それは、事務所を出て10分くらい歩いた頃におこった。
【バタン】 ここを通ると近道だと舞に聞いた公園を通っていた時、地面に出来たぬかるみでつまずいてしまったのだ。
『痛っ』とっさに、ジンジン痛むヒザをみると、崩れかけたアスファルトで切ってしまったのだろうか、かなり深いキズが出来ていた。
あわててバックの中からハンカチを探していると【ペチャンペチャン】誰かが近づいてくる音がした。
だんだん、その音が近づいてきた…

348 :
恐怖に身動きが出来ないでいるとその音の主は、聞き慣れた声を発した。
「何してるんだよっ!カゼひくだろ」
『‥‥…マネージャー!』
緊張の糸が切れたのか瑞樹は急に声をあげて泣きだし、彼に抱きついた。
「おいおいどうしたんだ?あっ、すごいキズじゃないか!」
一瞬考えこむと、彼はこう言った。「ここからなら事務所よりオレの家のほうが近いが…よかったら来るか?」
瑞樹はびくっとしながらも、少し顔を赤くしてコクンとうなずいた。

続きは、このスレに人がいるのか見てから、つくる。
携帯からなので、行がおかしかったらスマソ

349 :
ワッフルワッフル

350 :
よしきた。よし、期待。
個人的なことを言えば、俺以外の書いたSSがココに載ることは想像していなかっただけに、ムチャクチャ嬉しいぜ。

351 :


352 :
私とは違う切り口なので楽しみだ。
コミケ当選したので頑張る。
しかし、瑞樹本なのに瞳子がいい女として出てくるんだよな。
瑞樹書いているのに微妙に瞳子に対してスイッチが入っているw

353 :
よし、そのまま瞳子&瑞希3Pルートだ!

354 :
そんなこというから、3P話が頭の中を走っているじゃないかw
瞳子の母って「結城はるか」だけど、これって結婚して夫が婿に入ったということ?
アイドルである未婚時と娘の瞳子の姓が同じということは、そういうことでいいんですよね?

某所の人気投票ランキング
桐生琴葉
榊瑞樹
進藤あゆみ
北条比奈
野々宮舞
瞳子は六位でした。とりあえず瑞樹は二位なので需要はありそうでよかった。
もっとも、らぶドルそのものにどれだけ需要があるかは疑問ですが( ´¬`)チヘド

355 :
>>354
多分それでいいと思うよ
芸名で母親の旧姓を名乗ってる可能性もあるけど、母親の七光と言われないようにしてる瞳子に限ってそれはないだろうし
あと、少なくともここに一人お前さんの新刊を心待ちにしている男がいるぞ

356 :
>>354
ここにも、一人いるぞ。
遅くなりましたが、続き投下します。

357 :
智弘の自宅は、その公園から車ですぐ着いた。
「そのタオル使って。カゼをひくからまず、キズの手当てしないと。」
そう言うと智弘は救急箱からマキ○ンを出し消毒し始めた。
『っ 痛っ …いきなりやったら痛いじゃないのっ』
「ごめんごめん」
智弘は慌てて謝りながらもいつも通りの瑞樹になってきたと安心した。
「寒いだろ?シャワー浴びてくるか」
『それなら使わせてもらうわ。』
瑞樹はそう言い、バスルームへむかった。

358 :
……瑞樹がシャワーを終えて出てくるとそこには、少し瑞樹には小さい下着と洋服がそろっていた。
「そこに、舞の洋服を出しておいたから、借りるといい。」
『ありがとう、マネージャー』
用意された服を着て、瑞樹が部屋に戻ると智弘は「今日はもう遅いから送っていくよ」と言い立ち上がろうとした。


359 :
しかし、瑞樹は聞き取れないほど小さい声で
『・りた・くない…』
と言い、智弘のそでを小さく引っ張った。
智弘が聞き返すと、今度ははっきりと自分の思いを伝えたのだった。
『帰りたくないっ その……だから……私を抱いて!』
そう思いを伝えると、瑞樹は智弘に抱きついた。
が、智弘はためらっていた。
彼は、今までマネージャーとして瑞樹と接していたからだ。

360 :
「俺はお前のマネージャーなんだその…気持ちはうれしいがそういうことは―・」
『いやっ拒まないでっ おねがいだから 私のことをひとりの女の子としてみてよ!』
顔を真っ赤にした瑞樹の懇願でついに智弘が折れた。
「(姉さん、社長ごめんなさい。俺は、もうガマン出来ません)」
そう心の中で謝罪すると、やさしく瑞樹の口をふさいだ。
『・・ふっっ――んんっ』
一度口を離し彼女の身体を抱き抱え、ベッドまで運ぶとそのまま押し倒す。

361 :
再びくちびるを奪うと今度は、閉じられた口の中に舌を侵入させた。
『んんっひゃあ』
手を胸のうえに持っていきやさしく瑞樹のふくらみをもみはじめた。
『やあっふあっ』
はじめての感覚に小さく喘いだ。 そのまま服とブラを一気に脱がせた。
その白い肌と、美しい胸に見とれていると彼女はか細い声で『あんまり、、見ないで…』
とつぶやいた。
「きれいだし、形もいいんだな。」
瑞樹の願いは、すっかり瑞樹の身体のとりこになった彼には届いていないようだった。
無言で瑞樹の形のよいふくらみをゆっくりともみはじめた。
『――ひゃはははっ』
突然の刺激に驚いたのか大きく喘いだ。
そのまま刺激を与え続けた。時には、頂点を弾くのを忘れず。


362 :
急に胸の愛撫が止まり、不満に思っている。だがすぐに智弘は、頭を瑞樹の秘所に近づけた。
瑞樹は、これからされる行為に期待し、体をビクつかせた。
そして…ついに手は瑞樹の大切な部分に到着した。
『ひぁ・‥』
「指、入れるぞ」
ずぷっ
『んぐぅッ!!』
だんだん奥に侵入していく彼の指。
それは、狭いナカをかき分けながら奥にいく。
『あ、ああぁ』
指の4分の3位が入ったところで瑞樹のナカをかきまわす。
クチュックチュックチュッ
『あっ!ぅう…ひゃ…んっ!――』
「み、瑞樹っ 気持ちいい?」
『ふっ、うん…なんかぁ不思議ぃな感じぃ』
「こんなに溢れさせるなんてすごいね…全部ビショビショだ。」
『やぁ。 しょっ、そんなこと言わないで…』
ろれつがまわらない口調で無駄な抵抗をした。
「ねえ?」
彼は、手を止めるとこれ以上ないくらいやさしく問い掛けた。

363 :
「君の全部が欲しいんだ、瑞樹」
瑞樹は、顔を真っ赤にそめ、うなずきながら答えた。
『うん…ぃぃょ..』
その言葉を聞くと、智弘はし下着とズボンをいっしょに脱ぎ捨て、すでに固くなったソレを出した。 予想をはるかに上回るソレの大きさに瑞樹が息をのむ。
『それ、、ほんとに入るの?』
「怖いならやめるよ?」
その言葉にあわてて瑞樹は答えた。
『大丈夫。だから、、来て』
瑞樹を安心させようと軽くキスをすると、智弘は慎重に腰を進めていった…。
亀頭がゆっくりナカへ飲み込まれていく。瑞樹は目を堅くつぶり耐えている。
「(くっ、本当に大丈夫なのか?)」
さらに進めようとしたところ、さらに強い抵抗が智弘のモノを妨げた。
「『(これが)』」
二人は目をあわせると軽くうなずき合い智弘は一気に強い抵抗を貫いた。

364 :
「…………っ!」
「……………!」
その部分を抜けた瞬間、ソレは瑞樹の最奥までスムーズに達した。 その途端、無数の肉襞が肉棒に絡み付いてくる。 「っ……くううっ」
暖かくぬめる感触に発射しそうになるが、無理やり意志の力でねじ伏せた。 下半身に力を込め、快感をやり過ごす。
「っはあっ、はあっ、瑞樹、大丈夫?」
全力疾走直後のような息をしながら、痛みに耐えているであろう彼女の心配をする。

365 :
「え…あ、あれ……痛く…ない?」
しかし、彼女は予想に反して、困惑した表情を見せた。 しばらく不思議な表情を見せていたが、智弘と目が合うと必になって弁解を始める。
「わ、私初めてなんだから、ほ、本当なんだから!」 「信じるよ」 「え?」
智弘は結合部から流れ出た純潔の証をすくってみせる。 「え、じゃあなんで…?」
「僕にもよくわからないけどさ、そういう体質の人っているらしいよ」
「そ、そうなの?」
目をぱちくりさせる瑞樹。 そのしぐさがたまらなく可愛くて、智弘は思い切り抱きしめていた。 智弘の体温を全身に感じて不安だった気持ちがあっという間に落ち着く。
受け入れた智弘のソレは、体の奥を押し広げ熱を放っている。
「すごく熱い、智弘…」
痛みがなかったのは少し拍子抜けだが、智弘と結ばれた喜びはそんなものをあっさりと吹き飛ばした。

366 :
「わたしたち、ひとつになれたんだ…」
「うん、瑞樹の中って、すごく柔らかくてあったかくてきもちいい…」
「と智弘のも、すごく大きくて、熱くて、硬くって、おくまで届いてる…」
そのまま二人ともじっとして、互いの感触を確かめ合う。 目を閉じると、体の深いところまで打ち込まれた智弘を強く感じられる。
これが自分の中を激しくこすったらどうなってしまうのだろうか。
「智弘。動いて…」
求めに応じて智弘の腰が焦らすようにゆっくりと引かれていく。
それに合わせて自分の膣内が引きずられる。 抜けそうなぎりぎりのところまで引くと、ズン、と深く突いてきた。
「はああっ!」
今までの愛撫とは違う、重い質量すら伴う快楽。 腰の奥までしびれるような快感。 もっと、もっと智弘に激しく動いて欲しい。
もっと感じさせて欲しい。
「智弘っ、、!」
「み、瑞樹ぉ!」
智弘が腰を激しく動かし始める。

367 :
肉襞をめくりながら陰茎が引き抜かれ、子宮口に達するまで深々と突き刺される。
「ふあっ、んんっ、やっ、あっ、あっ、あっ、ああっ!」
「瑞樹、みずき、みずき!」
智弘が何度も自分の名を呼んでいる。その名を呼ばれるたびに胸に喜びがたまり溢れそうになる。
「智弘、、好きっ、好きっ、大好き!!」
「俺も、俺も愛してるっ!!」
智弘が腰を引くたびに悦楽の波紋が広がり、突きこまれると快楽の電流がはじける。 瑞樹の体は揺さぶられ続ける。
「あ、ああっ、あっ、ひうっ、うあっ!」
体の中心に熱がどんどん集まっていく。
と、智弘が動きを変えた。

368 :
肉棒を奥まで突き立てて抉り回す。
「ひああぁぁぁっ!」 苦痛と紙一重の焼け付くような快感。
いつも、誰にでもやさしくまるでギャルゲーの主人公のように鈍感で、全く気持ちに気付いてくれていなかった智弘。
それらとはまったく違う荒々しい智弘が自分を翻弄している。
けれど、そんな智弘も好きだ。自分を激しく愛してくれる智弘が好きだ。 世界で一番智弘のことを愛してる!
「あっ、うああっ、あくっ、あああっあっ、あっ!」
智弘の動きが激しくなる。
自分からも腰をうねらせて彼に同調する。
いまや瑞樹の体は、ベッドの上から跳ね上がるほど犯されていた。
もう智弘のこと以外何も考えられない。 混濁した世界の中で、全身を荒れ狂う快楽がより熱く昇華していく。
「み、瑞樹、もう――」 智弘のほうも限界が近づいているようだ。
「んっ、いい、いいよ、一緒に、きてぇぇっ!」
全身で彼を受け止めて、自分もまた昇りつめていく。 息のかかる距離で狂おしく見つめあいながら、突かれ続ける。
智弘の表情が快感に激しく歪んだ。体内で智弘のソレが膨れ上がる。
同時に瑞樹の中で熱が一気に爆ぜ、頭の中が閃光で真っ白になる。

369 :
「ふああっ、あっ、はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
はるかな高みへと打ち上げられた体は、激しい炎に包まれ悦楽の火の粉を散らしながら霧散していく。 遊離した感覚の中、胎内に注ぎ込まれた熱い精を感じる。
(熱い……それにこんなにたくさん)
満たされた想いとともに意識が現世へと戻ってくる。 力を使い果たしたように俯いていた智弘が、のろのろと手を伸ばし瑞樹の体を抱き締めた。 瑞樹も痺れの残る両手を智弘の背に回す。
彼の体がゆっくりと瑞樹に覆いかぶさる。
(幸せ……) 折り重なるように抱きしめあいながら、心地よい余韻を味わった。
全身のけだるさは抜けないが、それが気持ちいい。 これなら永遠に朝が来なくてもいいかもしれない。
自分の腕の中で、うっとりと目を閉じながら髪を撫でられている瑞樹を見て、埒もないことを考える。
その安心しきった穏やかな表情は年相応の少女のものだった。

370 :
結局、後半は時間なくて下請にだしてしまった(^_^;)
スマソ

371 :
最後の最後にsage忘れた。
つってくる………

372 :
ヘタ

373 :
けなすだけならクズでも出来る、ってな。
下請けがいるとは凄いなw
甘々な話でよい。

374 :
貫通から極端に描写が変わっているのが、場面の急転換をうまく表現できてる。
よう頑張った。純情でいいな。

375 :
俺は、書いた。
>>352 &みんなも、書くんだ。

376 :
基本的に同人人間だからいい話が浮かぶとそっちにもっていってしまうんだよね。
それでも決めごとがあって、ネタ元がある場合はそこに戻すことにしている。
>>353のようなネタ振りで話が浮かんだときには、
作品を書いたときには同人にはしないでそこに還元している。
それがマナーだと思っている。
書くとしたら>>353ネタかなぁ。
らぶドル バラエティCD らぶり〜できゅ〜となの よ!!(瑞樹編)を聞いた。
他の5人も聞いてみたくなったよ。
いまさらながらに、地味にハマりつつある……。


377 :
ほしゅ あげ

378 :
沙有紀に踏まれたい

379 :
キャラを理解するためには、ゲームをプレイした方がいいのでしょうか?

380 :
>>379
やらないよりはやった方がいいのはもちろんだが、PS2版には3期生が登場しないことに注意

381 :
一期生、二期生を理解するのにはいい、かな。
瞳子とかよく知りたいんですよね。

382 :
みんなで、瑞樹たんを×××してみないか?

383 :
もうすぐ落ちそうでこわい//
せめて夏のイベントまで(ry

384 :
maintenance 保守

385 :
いちお捕手

386 :


387 :
にゃんにゃんにゃんF

388 :
私をついに

389 :
食べちゃった♪

390 :
既成事実が出来たにゃー!
マネージャーは私だけのモノにゃー!

391 :
海羽の一人称は「あたし」だ
つまり>>390は海羽ではない
おまえは誰だ!?

392 :
ミ・ケ・キャラット

393 :
>>391 cv.やってる瑠璃かとオモタw

394 :
mu?

395 :
あげないと 落ちそうだ

396 :
そういえば瑞樹本出すとか言ってた人はどうしてるんだろ?

397 :
|
|・)チラッ
|_・) <呼んだ?
|・)ススッ…
|)スーッ…
| <約一ヶ月、飛び込みの物に時間を取られたため頒布は延期。告知済作品を優先します。
| <瑞樹は少し尺が長い(エッチだけして終わり、ではなくその前後の話もある)ので。
| <初回限定版を購入(PS2無。エミュに賭ける)。これで瞳子始め1,2期生もなんとか。
| <でも、スレに執筆発言をすると『必ずスレが落ちる』ので、完成したときにスレがあったら載せるぐらいで(瞳子物)。
| <では、ご縁があったらまたいつか。
|ノシ

398 :
>>397
そっか、そいつは残念だ
またの機会に期待するよ

399 :
そういって頂けるとありがたい反面、もうしわけない。
瑞樹本は、申込み時点で告知してなかったため
優先度の関係で次回に持ち越しました。
会場で次回頒布として告知するかも知れないので、
もし、当サークルが判明しても口外せずこっそり買いに来て頂ければ。
ここでの謝礼がてら冬までにショート作品で
瞳子を投下出来たらなと思っていますが予定は未定ということで。
予告して書き始めた途端、落ちたスレがいくつもある(汗)
何か瞳子が好きですね。
設定といいビジュアルの雰囲気といい。
瑞樹本に三期生以外で唯一登場するらぶドルだったりw
他の人にもSS書いてもらいたいですね。

400 :
400

401 :
ho

402 :
捕手

403 :
コミケ 行きたいな

404 :
にゃ〜

405 :
コミケ 行ってきた

406 :
ほしゅ

407 :
冬に申し込んできた。
当選して当サークルが判明した場合には
他言せずにこっそりとお越し下さいw
秋にもうひとつイベント参加することになったため瞳子物はゲフンゲフン
資料読んでいたら、あやとかいいなぁと思ったり。
まずは瑞樹やってきます。

408 :
俺も冬申し込んだ!
「らぶドルでやりたい」と言ったところ、他のサークル員に同意してもらえずに、結局他のを作ることになったけど……

409 :
>>408
よし!
それじゃ、一緒に合同誌だ!
私、瞳子担当。後よろしくw
うちは個人サークルだから作りたいものを作っています。
マイナー作品ばっかりをヽ( ´ー`)ノ

410 :
保守
過去の作品だよね…ほとんどの人にとってね

411 :
ほしゅ
そうそう部屋片付けてたら、同じ舞のキャラソンCDが2枚出てきた。

412 :
らぶドラーにはよくあること

413 :
らぶドルの明日はらぶドルSONGのほんにござる

414 :
みんな
秋・冬のイベント参加予定は?

415 :
11月某オンリー
12月冬コミ
2月某オンリー
4月以降 総合かオンリーを1つ(恐らくアレのオンリーがあると思っている)
……瞳子を書く時間ががが。
らぶドルオンリーないんだよねぇ。
11月、2月、どちらも10年以上前に始まった作品ですでに終わっているけれど
こうしてオンリーを開けるほど根強いファンがいる。
今年の春に参加したオンリーも10周年記念オンリーだったなぁ。
どうにも古い作品が好きな俺ガイルw
活動が本メインだからどうしてもネット投稿より本にシフトしてしまう。
瑞樹以外にも瞳子、琴葉、海羽を本にしたいと思い始めているが、需要はどうなのかと(苦笑)
ショコラ+比奈の4P姉妹どんぶり物出来ないかなぁとか色々と脳内に煩悩は多いw
性格上、メインの子たち全員を書く傾向があるが、流石にらぶドル18人やったらねるのでやらない=□○_バタッ
>>412
この言い方、凄くいいです。

416 :
俺は12月の冬コミだけだ。
らぶドルじゃない他作品での参加になる人だけども。そしてコミケ初参加。
>>412
その呼称、使わせてもらいます。
>>415
瞳子なら絶対買うぜw

417 :
>>416
お互いに原稿頑張りましょう(=゚ω゚)ノ
何とかこのスレには恩返しをしたいですね。
アニメを観ていたとき以上にハマるきっかけになったのはこのスレですし、
瑞樹本の背中を押したのもこのスレだから。
ただ、物語を綴りたいクチなので話を練っているうちにしっかりしたものが書きたくなって、
結果として本にいってしまうのでこのスレに投下出来ないという事態に。
「水泳大会」とか読むと「沙有紀可愛いなぁ」と思うし
近親相姦超好きだけど瑠璃は書きにくい素材だし
玲はキャラとして面白そうだなと思うし
雪見の気弱さは巧く使うと味が出るかなと思うし。
Σ( ̄□ ̄ )ハッ! この分では全員のネタを考えかねないw
リアルタイムでハマっていたら全員、本にしたでしょうね。
瑞樹(冬コミ)、瞳子(09年夏コミ)、の順で(当選したら)本にします。
瞳子が本になる代わりに、残りの16人の中から一作、ショートを書いてここに投下します。
年内だけでも6冊、2月オンリーまで二週間に一作のペースで仕上げていかないといけないので
いつ投下とはいえませんが、出来たあかつきにはスレが残っている限り投下します。
すでにプロットは出来ました。あとは時間作って書くだけです。
誰が出て来るかは投下したときのお楽しみで。
しかし、投下予告のせいでスレがなくならいいといいけれど(苦笑)

418 :
>>417
大丈夫か?
無理すんなよ

419 :


420 :
海羽ちゃん苦しめたい……

421 :
やめいw

422 :
縛って動けなくした唯と海羽の目の前で、ネコを可愛がりまくりたい

423 :
性的に

424 :
420の書き込みをしたあと海羽の健康的かつエロい体を想像してたら邑々してきて、
よし、こうなったら海羽を心身ともぼろぼろになるまで性的に苦しめちゃう妄想をしよう、
まずは参考のためアニメ本編と各種CDの再チェックだ、と思いとりあえず
キャラソンCDのLovelyメッセージを聞いてみたら、あまりにも愛おしく思えてきて心が折れたぜ。
海羽ちゃん応援したい……

425 :
らぶらぶ妄想で行くが良い

426 :
>>422
可哀想すぎるw

427 :
ほしゅ
ニャンニャンニャニャニャッ

428 :
ある喫茶店の扉が開くと、出入りを知らせるためにつけられた鈴が、ちりん、と鳴った。
入ってきたのは、二匹の猫のぬいぐるみを身につけた少女だった。
少女の名前は、有栖川唯。
今をときめくらぶドル一期生のメンバーだった。
今日は、オフということでこの喫茶店にやってきた。
「いらっしゃいませ」
ウェイターが、静かな声で挨拶をかける。
「お一人ですか?」
「はい」
「お席はこちらになります」
唯は、ボブ気味の髪をふわりとさせて案内された席に着くと、軽く店内を見回した。
彼女の目線の先には、色々な品種の猫がいた。
その猫は、自由に店内を移動しており、ある猫は客の腿の上で気持ちよさそうに鎮座している。
喫茶店内に猫という、ありえない光景だが、ここではこれが当たり前だった。
この店は「猫喫茶 みゃあみゃあ」。
最近はやりの猫のいる喫茶店だった。
「ご注文は」
ウェイターは、伝票を取る用意をして待っている。
「あ、はい。えっと、それじゃ、オレンジジュースで」
ウェイターは、伝票に注文を書き込むと、一枚の紙を差し出した。
「猫についての注意事項は、こちらに書いてありますので、よろしくお願いします」
ウェイターは、注文を伝えるために厨房へと消えた。
唯は、急いで注意事項の書かれた用紙を読み切ると、自由になっている猫のところへゆっくりと近づいた。
「おいでー。おいでー」
腰を落として両手を差し出し猫を呼ぶ。
猫には、首から名札がぶら下げられている。
「ベリーっていうんだ。ベリー、おいでー」
猫喫茶の猫だけあって、ベリーはゆっくりと近づいてきた。
唯は、そばまできたベリーをそっと抱き上げた。
「うわぁー。ふっわふわだー。『ジャパニーズ・ボブテイルの長毛』なんだね」
名札には、その猫の種類も記載されていた。
唯は、猫を抱えたまま席に戻ると、すでにオレンジジュースが運ばれていた。
猫を腿の上におき、優しく撫でながらジュースを口にした。
「ん〜、幸せ〜」
猫好きの唯にとって、こういう喫茶店が出来たのは嬉しかった。
ペットショップにいっても眺めることは出来ても、こうして触ることは出来ない。
それが、ここでは可能なのだ。
この日、唯はほとんどをこの喫茶店で過ごした。
名残惜しい中、会計をしているときだった。
「有栖川唯さんですよね?」
唯は、会計をしている店員から声をかけられた。
「はい」
「すみませんが、サインお願い出来ますか?」
店にとって芸能人が来店したというのは、ウリのひとつになる。
まして、猫好きで有名な芸能人ともなればなおさらだ。
「いいですよ」
唯は、店で用意してある色紙にサインをした。
「どうもすみません」
店員は礼を言うと、小さく折られた紙を手渡した。
「後で見て下さい。特別ですよ」
耳打ちするように小さく話した。
「ありがとうございました」
唯は、店員の声に送られて店外へ出た。
しばらく歩いてから、先程の紙を開いた。
そこには『特別鑑賞会のお知らせ』として、日時が書いてあった。
また、特別というだけあって、他言無用とのことだった。
内容は、店では見られない猫に触れるというものだった。
「うっわー! 行かなくっちゃー!」
唯の目は、きらきらと輝きを放っていた。

429 :
ある喫茶店の扉が開くと、出入りを知らせるためにつけられた鈴が、ちりん、と鳴った。
入ってきたのは、腰にまで届く超ロングの髪を持つ少女だった。
少女の名前は、猫谷海羽。
今をときめくらぶドル三期生のメンバーだった。
今日は、オフということでこの喫茶店にやってきた。
「いらっしゃいませ」
ウェイターが、静かな声で挨拶をかける。
「お一人ですか?」
「一人です」
「お席はこちらになります」
海羽は、店内をきょろきょろと見回しながらウェイターの後をついていった。
その目には、至るところにいる猫が映った。
この店は「猫喫茶 みゃあみゃあ」。
最近はやりの猫のいる喫茶店だった。
「ご注文は」
ウェイターは、伝票を取る用意をして待っている。
「んー、ミルクがいいかな。うん」
ウェイターは、伝票に注文を書き込むと、一枚の紙を差し出した。
「猫についての注意事項は、こちらに書いてありますので、よろしくお願いします」
ウェイターは、注文を伝えるために厨房へと消えた。
「リボンがついているのはまだ人に馴れていないから抱いちゃだめなのね」
海羽は、一通り読み終わると席を立ち、用意されている猫用の固形餌を手に掴むと、そのまま子猫のいるところへ向かった。
「さあ、エサだよー。おいしいよー」
子猫は、海羽の握り拳の中から匂ってくるエサにつられて寄ってきた。
「そうそう。エサだよー」
海羽は、少しずつ自分の席へと移動する。
子猫もそれにつられて移動してくる。
海羽は、席についても子猫をおびき寄せ、子猫が自発的に自分の腿の上に乗るようにし向けた。
これは、俗に言う裏技で、『抱きかかえる行為』をしてしまうのはいけないが、抱かなければ腿の上に乗せてもよかった。
あくまでも『抱くこと』が禁止なのだ。
海羽は、事前リサーチでこの裏技を知っていた。
「良く来たねー」
海羽は、子猫の背中を優しく撫でた。
「ん〜」
柔らかな感触に、背筋がゾクゾクした。
「やっぱりいいニャー。猫は最高ニャー」
ついつい、語尾に口癖が漏れる。
海羽は、猫の可愛さに蕩けながら時を過ごした。
そういう時間は、あっという間に過ぎ去っていく。
海羽は、後ろ髪を引かれながら会計へと向かった。
「猫谷海羽さんですよね?」
海羽は、会計をしている店員から声をかけられた。
「はい」
「すみませんが、サインお願い出来ますか?」
店にとって芸能人が来店したというのは、ウリのひとつになる。
まして、相手は人気上昇中のらぶドル三期生・猫谷海羽である。
「いいですよ」
海羽は、店で用意してある色紙にサインをした。

430 :
「どうもすみません」
店員は礼を言うと、小さく折られた紙を手渡した。
「これは?」
「後で見て下さい。特別ですよ」
耳打ちするように小さく話した。
「ありがとう」
海羽は、何か判らなかったが、『特別』ということで礼を言った。
「ありがとうございました」
海羽は、店員の声に送られて店外へ出た。
しばらく歩いてから、先程の紙を開いた。
そこには『特別鑑賞会のお知らせ』として、日時が書いてあった。
また、特別というだけあって、他言無用とのことだった。
内容は、店では見られない猫に触れるというものだった。
「ええーっ! これ、ホント!? あたしってついてるー!! 絶対行くニャー!!」
海羽は、喜びの余り大きくジャンプした。

431 :
メモに記された日がやってきた。
指定された場所にやってきたのは、有栖川唯だった。
「ここだよね」
それは、路地裏にある雑居ビルだった。
看板もなく見るからにあやしい感じがする。
「こういうところでないと目立つからかな」
特別な猫ということなので、何かと秘密にしなければならないことがあるのかも知れない。
とりあえず、設置されている小さなエレベータで指定された階で降りると、一人の男が立っていた。
「いらっしゃいませ」
この前の店員とは違う男が立っていた。
「紹介状はございますでしょうか」
「これでいいんですよね」
唯は、もらった紙を見せた。
「どうぞこちらへ」
男は、すぐ目の前の扉を開けた。
唯は、一人、中へ進むと、別の男が待っていた。
男に案内されて、パーティーションに囲まれた席へと通された。
「会が始まるまで、こちらでお待ち下さい」
唯は、三人掛けのソファに腰を下ろすと、それに合わせるようにして飲み物が運ばれてきた。
そばには、雑誌ラックがあり、時間を潰せるようにと猫の写真集などが入れられていた。
唯は、飲み物を飲みながら本を眺めていると、瞼が重くなってきた。
「ん……疲れているのかな……」
らぶドルとしての仕事が詰まっている中で、無理矢理オフの日を作ってきた。
その分、毎日の仕事がハードになり、遅くなることもあった。
「ちょっとだけ横に……」
唯は、ソファで横になると、そのまま寝てしまった。
唯が寝てから5分後。
室内に入ってきたのは、猫谷海羽だった。
海羽は、パーティーションを挟んで隣の席に通された。
海羽も、唯と同様に待つように言われ、飲み物が運ばれてきた。
ごくごくと飲み物を飲み干し、目を輝かせながら猫の写真集に目を通していた。
「ん……なんか……眠いニャー……」
海羽は、ソファの背もたれに体を預けると、そのまま寝てしまった。
しばらくしてから数名の男達が、唯、海羽、二人の頬をぺちぺちと軽く叩いた。
「完全に眠っているな」
「今日はこの二人だけだったな」
「急いで連れ出すぞ」
二人は、意識がないまま大きめの段ボール箱に詰められると、ワンボックス車に乗せられていずこかへ連れ去られた。

432 :
どの話を続けますか?
1.有栖川唯 萌え萌え一般向け話
2.有栖川唯 鬼畜陵辱成人向け話
3.猫谷海羽 萌え萌え一般向け話
4.猫谷海羽 鬼畜陵辱成人向け話

-----
といいつつ、ここまで。
思わずネタに触発されて書いたが、同人原稿そっちのけで続けられないw
この続きをここへの御礼としてもいいといえばいいのですが(苦笑)
まあ420以降のネタ振りで即興で書いたものなので適当に楽しんで下さいw
なお、この二人は、417で話したスレ用の話の主人公ではありません。
残り14人の中に主人公がいますw

433 :
アンケートや近況の報告は、いらない

434 :
5.有栖川唯&猫谷海羽 萌え萌え成人向け話

435 :
>>432には悪いが俺も>>434に1票。

436 :
ここは敢えて、
>>434 D だろw

437 :
ほしゅあげ

438 :
ho

439 :
ほしゅ

440 :
海羽ちゃん苦しめたい・・・

441 :
にゃんにゃん、にゃにゃにゃん♪

442 :
ほしゅ変わりに質問
冬コミ参加する?or行く?

443 :
らぶドルで応募したが夏に続いて今回も落ちたよ
今は別の形で参加できればと思って色々やってるけど

444 :


445 :
ピタ☆
ほしゅ

446 :
>>428
今読んだ、乙
ためしに検索してみたら、猫喫茶ってホントにあるんだな
>>442
今回申し込んでて落ちた人も結構いたんだろうか・・
中の人の関係もあるから、行くことは行くと思うよ

447 :
琴葉可愛いよ

448 :
ショコラのお二人といちゃいちゃしたいぜ

449 :
シャッフルにして再生したら久しぶりにらぶドルの曲が…

450 :
>>448
俺はショコラの2人がいちゃいちゃしてるのが見たいぜ

451 :
俺はショコラの2人と誕生日が一緒なんだ。マジで。

452 :
 何故、こんなことになってしまったのだろうか。
 誰が言い出したのだろうか。
 SFPは、年始休暇で6泊7日のハワイ旅行に来ていた。
 当然、看板アイドルであるらぶドル18人も全員揃っている。
 そのらぶドル達は、旅行初日の夜、日渡あや・結城瞳子の相部屋に集まっていた。
 全員で一つの大きな輪を形作るようにして並んでいる。
「クジ引きだから、恨みっこなしだよ」
 有栖川唯が、即興で作ったクジの入った袋を中央に置いた。
「誰から引くのかな?」
 猫谷海羽は、きょろきょろと全員を見渡した。
「はーい! 瑠璃引きたーい!」
 藤沢瑠璃は、元気よく手を挙げた。
 それに対抗するように、すっ、と長澤玲の手が挙がった。
「やっぱ、こういうのは景気よく一番に引くのがええな」
 関西人らしく、陽気なノリだ。
 そこへ、さらに一人、手が挙がった。
「こういうのは先輩から引くべきだろ。だから、私からだな」
 そう言うは、らぶドル18人の中で12歳と最年少ながら、芸歴は8年にもなる野々宮舞。
「らぶドルでゆうたらあたしの方が先輩になるんやから、あたしからやろ」
 玲は、舞の意見を否定した。
「あのぉー、本当にするんですかぁ?」
 話の腰を折るように、北条美奈が発言した。
「姉さん。今さらそんなこと言っても、これはもう決定事項ですから」
 双子の妹・北条知奈が言えば
「そや。ほなら、美奈はんは辞退でもええんよ〜」
 少しのんびりした口調で、藤田真琴が乗った。
「べ、べつにぃ、私は参加するのが嫌とかぁ、そういうのじゃありませんわぁ」
 美奈は、慌てて自分が除外される流れを制した。
「やはり、お姉様もライバルなのですね……」
 そう小さく呟いたのは、美奈の妹・北条比奈。
 比奈は、姉の焦る姿を見て、はっきりとライバルであると認識した。
「お兄様のことでは、たとえ相手がお姉様であっても、負けませんわ……」
 比奈は、一人、静かに闘志を燃やしている。
「それで、誰から引くのかしら?」
 片桐沙有紀は、いつもの口調で問う。
「二人のジャンケンで、勝った方から引いて、隣の人が順番に引いていけばいいんじゃないかな」
「クジの打順はどこからでも大差ないし、それでいいと思う」
 大路しずくのジャンケン案に、ユニット・ピッコロの相方である、浅見ひびきも同意した。
「それじゃ、ぱぱっとジャンケンをして、早く引きましょ」
 榊瑞樹は、これ以上時間が無駄にならないように、ジャンケンを決定させた。
「最初はグー、じゃんけん――」
 室内に、掛け声が響くと、勝負は一発で決した。
 勝者から時計回りに、袋の中に手を入れては、クジを一枚引いていく。
 クジには番号が書かれており、同じ番号を引いた者同士で対戦の組み合せが作られた。

453 :
「それじゃ、これで決定ね」
 唯は、組み合わせ表を壁に貼った。
 そこで、一人、挙手があった。
「もう一度、ルールの説明をいいかなぁ?」
 進藤あゆみは、確認を求めた。
 仮にも戦いである以上、きっちりとルールを確認しておく必要がある。
「それじゃ、もう一度説明するよ」
 唯は、ルールが記された紙を見ながら、再度読み上げた。
 勝負方法は、対戦相手と同時に愛撫をしあい、先に相手をイカせた方が勝ち。
 一日一勝負で4日間。
 初日は9人が勝ち残ることになるが、トーナメントの組み合わせを作る関係で、一人はクジ引きで脱落とする。
 勝ち残った8人で、クジ引きによりトーナメントを作成する。
 優勝した者が、5日目の朝8時から翌日の朝8時までの24時間、彼女たちの憧れのマネージャーである藤沢智弘と二人で過ごす権利が与えられる。
 もちろん、全員の目当ては、昼間よりも、夜に目的があった。
 ハワイで過ごす二人だけの夜。
 年頃の女の子たちなのだから、それなりの夢も期待も、そして、欲望もある。
「は、恥ずかしい……でも……頑張らないと……」
 らぶドル一気弱な成瀬雪見は、すでに顔面はおろか全身を真っ赤に火照らせながらも勝ち抜く決意をしていた。
『智弘くんと二人っきりで、一晩過ごせるんだ……。や、やっぱり、女の子の方が積極的だと、ダメなのかな。智弘くん、エッチな女の子って、どう思うんだろう……』
 何かと耳年増な桐生琴葉は、色々と妄想を巡らせた。
 壁に貼られた表を日渡あやが見ている。
『智弘さん……あなたのお嫁さんになるためにも……必ず勝ち抜いて……そして……』
 意を固めるあやの隣に、結城瞳子が並んだ。
「あや先輩」
 その声は、いつもの如く透き通り凜としている。
「もしかして、勝ち抜こうなんて考えていませんよね」
「瞳子ちゃん!?」
「昨年の日本ソング大賞と最優秀歌手賞はあや先輩が獲得しました。でも、今回の勝負では、あや先輩は勝てません。最後まで勝つのは私だからです。賞を受賞した上に、智弘さんまでも、なんてのは神様も許さないはずです。残念ですか、諦めて下さい」
 そういって、瞳子は、隣に立つあやに視線をくれた。
「と、瞳子ちゃん怖ひ……」
 昔にも、あやに見せた瞳子の姿。
 こと、智弘争奪戦の瞳子は、性格と容姿から不気味な威圧感を漂わせる。
 さらに、昨年末の賞レースで僅差とはいえあやに負けたこともあり、あやに対する闘志は他に対するらぶドル以上のものがあった。
「それじゃ、それぞれの部屋で勝負を初めてね」
 唯の言葉に、場の空気が変わった。
 そこには、闘志と情念が渦巻いていた。
 全てのらぶドルが相部屋のため、対戦相手同志で話し合い、それぞれの部屋へと散っていった。
 何故、こんなことになってしまったのだろうか。
 誰が言い出したのだろうか。
 かくも、一人の男を巡るらぶドル同士の熱くも淫らな戦いの四日間が始まった。
−終−

454 :
>>447で、琴葉のエロ話考えていて、
>>448でショコラとの3P考えていて、
>>450でショコラの百合話に変更して、
なんて漠然と考えていて、
「全員で百合勝負でいいんじゃね」
ということで今回の作品。
ちなみに、これで終わりです。
全部書いたらにますし、一位になった子以外の子が不憫なので。
言葉遣いはミスしていないと思うが、あったらスマソ。
正直、これで限界。
らぶドル全員だして動かすのは大変ですよw

455 :
すまぬ。
×「はーい! 瑠璃引きたーい!」
○「はーい! るり引きたーい!」
×「二人のジャンケンで、」
○「三人のジャンケンで、」
ジャンケンが、ひらがなとカタカナが混在してしまっています。
×「残念ですか、諦めて下さい」
○「残念ですが、諦めて下さい」

×あやに対する闘志は他に対するらぶドル以上のものがあった。
○あやに対する闘志は他のらぶドルに対する以上のものがあった。

瑠璃は、自分を「るり」といったような気が。
気をつけなければと思ったところが結構間違っていますorz

456 :
うぎゃあああ。
ロクに推敲してないから読めば読むほど文章のぐちゃぐちゃ具合がorz
適当に直してくんなまし。

457 :
こんな過疎スレに焦って投稿する必要もなかろうに。
落ち着けよ。

458 :
>>449
シャッフルっていうと一瞬、空鍋をかき混ぜるほうかと思ってしまった
>>452-453
(・∀・)bグッジョブ!!
なんとも大変なことになりそうで……
結末どうなるかはともかく、トーナメントの過程を見てみたいぜ
ちなみに誤字とかは全然気にならなかった

459 :
 とある劇場の舞台では、ミュージカルの舞台稽古初日を迎えていた。
「『ねこたに』、ガスコンロの前に立っておたまを握る」
 監督の指示が、ヒロイン役の猫谷海羽に飛ぶ。
「『ねこたに』じゃくて『ねこや』です! 『ねこやみう』!」
 前にもミュージカルでお世話になった監督だが、この人、どうにも人の名前の覚えが悪い。
「判ったから『ねこたに』。早く!」
「もう、『ねこや』だっていってるのに」
 海羽は、ぶつぶついいながらも、おたまを手にした。
「はい、それじゃいくよ! はい、スタート!」
 監督の掛け声で、芝居が始まった。
 背の低いツインテール少女が、舞台セットのガラス戸から外を見ている。
「凜(りん)……遅い……」
 少女は、凜という人の帰りの遅さを気にしていた。
 海羽は、おたまで鍋の中をかき混ぜている。
「麻紗(あさ)先輩と一緒なんでしょ。凜クン、楽しそうに出掛けて行きましたから……」
 海羽は、どこか寂しそうなトーンで科白を話す。
「香枝(かえで)……」
 少女は、海羽の役名を口にした。
「初めてですよ。あんな幸せそうな凜クン……初めて……」
 話し始めに言葉が詰まる。
 そこには、香枝の悲しみの心が滲む。
「いいの?」
 少女の言葉に、おたまを掻き回す手が止まる。
「凜が幸せなら……いいの?」
 少女は、香枝から視線を反らす。
「凜が幸せなら…………香枝は、いいの?」
 一呼吸ほどの間、完全なる沈黙が訪れた。
 その後、香枝は再びおたまで鍋を掻き回し始めた。
「もちろんですよ」
 香枝の言葉に、少女は香枝へと視線を戻した。
 香枝は、少女へ顔を向けている。
「凜クンのお世話をするのが、私の生き甲斐ですから。凜クンが幸せならそれでいいんです」
 そういう香枝の目は、焦点が定まっておらず、まるでんだ魚の目をしていた。
「…………香枝?」
 少女は、香枝の様子に、強い不安を抱いた。繋がりで書きました。後悔はしていない。

460 :
「はい! そこまで!」
 ここで、監督の声が入った。
「ねこたに、いいよー。声の調子も、その表情も。ここは、このミュージカルの重要なシーンだからな!」
「『ねこや』です。『ねこやみう』だにゃー!!」
 全くもって、人の名を覚える気のない監督だ。
「休憩入りまーす」
 助監督の掛け声で、休憩になった。
 海羽達と入れ替わるように、舞台上では美術スタッフ達が、道具類の位置の再確認をしている。
「猫谷さん」
 共演している少女が、海羽のそばへやってきた。
「先程のこちらを見るシーン、とっても雰囲気が出ていて怖かったです」
「そう?」
「はい。なんか、こう『心が病んでいる』って感じで、とっても良かったです」
「共演している子にそういってもらえると、自信がつくにゃ」
 海羽は、舞台上のときとは一転して笑顔になった。
「でも……」
 海羽は、台本の表紙を見た。
「こんな話をミュージカルにして、お客さん来るのかなぁ」
 表紙には『ニュージャパニーズホラー 【空鍋 −ヤンデレ少女の憂鬱−】』と書かれていた。
「それでは、次のシーン行きまーす」
「はーい」
 助監督の声で、海羽は舞台上へと戻っていった。
 猫谷海羽。
 トップミュージカルスターへの道のりは、長く険しい。
−終−
>>458
私も、あっちのアニメかと思いました。
この作品は、そんな>>458の書き込みに触発されて「キャラデザ」「声」

461 :
おおう!
長いといわれて分割したら他の文が紛れこんでしまいました。
>>459
× 少女は、香枝の様子に、強い不安を抱いた。。繋がりで書きました。後悔はしていない。
○ 少女は、香枝の様子に、強い不安を抱いた。
>>460
この作品は、そんな>>458の書き込みに触発されて「キャラデザ」「声」 繋がりで書きました。後悔はしていない。

462 :
たしか原作の海羽の話で全く同じことやってたな
ライターもあごセンセで同じだしな

463 :
シャッホーをミュージカル化となw
そういや海羽は一貫して声変わってないんだよな

464 :
二月は、らぶドル達にとって一大イベントが控えていた。
――バレンタインデー――
今年は土曜日だが、これは非常に都合が悪い。
何故なら、ただでさえアイドルとバレンタインデーには、イベントがつきまとうものなのに、
土曜日ともなればなおのこと。
それでも都内ならばまだ良いが、人によっては地方に出掛けることになる。
帰京が遅くなる可能性もあれば、帰京が翌日にずれこむこともある。
それどころか、翌日が日曜日であるため、翌日も仕事は必須。
下手に翌日も地方ならば、帰京することなくそのまま現地へ移動の可能性も高い。
ところが、この事態に喜ぶ者もいる。在京組だ。
都内で仕事をする者にとっては、地方へ出掛けている人がいない分、ライバルが減る。
まさに、今回のカレンダーは在京組にはうってつけである。
しかし、地方組も黙ってはいない。
年に一度のアプローチを仕掛けられるこの日をみすみす逃すわけにはいかない。
ましてや、今回は、絶対に逃すわけにはいかない。
今回、らぶドル全員が燃えているのには訳がある。
それは、SFPのチーフマネージャーである藤沢美樹の一言だった。
――智弘が一番気に入ったバレンタインチョコを渡した人には、次のオフに一日智弘貸し出す――
つまり、事務所公認でデートが出来るのだ。
デートは、二人の距離を縮めるにはうってつけのイベント。
選ばれれば他人より頭一つ出るし、他人が選ばれれば出遅れる。
自分が絶対に選ばれなければならず、他人が絶対に選ばれてはならない。
暦の上ではまだ冬だが、らぶドル達には一足早い春の嵐が吹き始めていた。
―終―

465 :
終wwwwwwwwwww

466 :
>>464
おっ、季節ネタktkr
智弘は、あのぶんだと、自分からは一人を選べないでしょうな、性格的にw
なのでハーレム展開しか思い浮かばない……
で、貸し出しは、もちろん一晩中ですよね?(ここ重要)

467 :
「むーっ」
 猫谷海羽は、カレンダーを睨んでいた。
「どうしてなんだにゃーっ!!」
 まるで、憤懣やるかたなしといった状態だ。
 その不満の元は、机の上に置かれている一冊の台本とスケジュール表だった。
 台本の表紙には『ニュージャパニーズホラー 【空鍋 −ヤンデレ少女の憂鬱−】』と書いてある。
 過日、無事に初日を迎え、現在公演中のミュージカルだ。
 海羽は、その舞台で主役を張っている。
「もう、13、14は、お休みの予定だったのにぃー」
 台本横のスケジュール表には、公演期間は二週間。
 今月12日で終了となっている。
 今回の劇場は、12日までは海羽のミュージカルで、翌日からは違う舞台が公演される。
 海羽は、ミュージカルあけということで、その後二日間は土日ということもあり休暇になっていた。
 スケジュール表にも休みの記載がある。
 しかし、今、その文字は赤ペンで消されており「大阪」の文字が記されていた。
「急に地方で公演なんてないよー」
 このミュージカル、評判を受けて、急遽、大阪で二日間特別公演されることになった。
 常識では考えられない出来事だが、今回の公演ではチケットも即完売で、ダフ屋が出るほどの人気を受けてのものだった。
「ミュージカルで人気が出たのは嬉しいけど、14日は絶対に東京にいないといけないのにぃー」
 2月14日。
 いわずもがな、バレンタインデーである。
 面倒な義理を果たす日という人もいれば、恋の一大イベントとして迎える人もいる。
 海羽は、後者だった。
 特に、今年は、智弘に送ったチョコレートの中から一番に選ばれれば、その智弘と丸一日デートが出来る権利が与えられる。
 こんなチャンスは滅多にない。
 しかし、13、14日と大阪で仕事となれば、どうやってチョコを渡すのか。
 14日の夜は大阪で打ち上げがあるから、帰京するのは不可能。
 宅配便で日付指定で配送するしか手がないが、ネックになるのは提案者であるチーフマネージャーが出した条件。
 『14日に手渡しをする』『メッセージカードを添えること』『手作りであること』
 これを満たしたチョコだけが、審査の対象となる。
「うー。もう酷いにゃー!!」
 海羽は、ベッドに突っ込むようにして倒れ込んだ。
「14日は病気ってことにして戻ってきちゃおうかなぁ……」
 ミュージカルは、再演のチャンスがある。
 でも、今回のイベントに次はない。
「もーう。どうすればいいのにゃー!!」
 海羽は、枕に顔を埋めて叫んだ。
 今日は2月3日。
 海羽のやきもきする日はまだまだ続く。
−終−

468 :
>>464
寝る前に1日であることで、急遽書いたものだから相変わらす文章ずたずた。
今回は少しは文章としてはマシでしょう。
しかし、海羽ばっかり書いてるな。
18人もいるんだから、もう海羽はいいのではという気もする。

469 :
おいおい。カレンダーが狂っているorz
文章の確認はしたものの、日付・曜日の確認を怠ったツケですね。
やはり片手間に書くものではないですね。
本来の舞台である同人誌に戻ります。

470 :
猫は健康的なうえに発育がいいときているから、妄想に入りやすいのだ

471 :
苦しめたいよね

472 :
バレンタインデーよりも前に、いかに寝取るか、という話になりそうな
気がするんだがどうか

473 :
hosu

474 :
あや誕生日保守

475 :
歌届きまくりですよ。

476 :
ちゅっちゅしたいよぉぉ

477 :
俺の嫁の誕生日記念age

478 :
やはり今日は琴×舞で。

479 :
いやいや舞×琴も捨てがたい

480 :
pinkのキャラサロンのらぶドルスレ落ちちゃってるね。
あそこはROMしかしてなかったけど……

481 :
キャラサロンは落ちてしまったがここは守せねば
保守ついでに質問
このらぶドルのこんなエロシチュ見たいとかってある?
俺はあやとマネージャーの和姦が見たい

482 :
>>481
鬼畜陵辱系やアブノーマルなのは駄目だから、俺もラブラブ和姦かな
あゆみにミニスカ和服で膝枕で耳掻き→そのままエッチ見たいな流れのヤツとか見てみたいかも

483 :
フトモモが出るミニスカ着物ってのは秀逸だよな、デザインが

484 :
>>481
どっちかっていうと女性キャラどうしで、ってのが見たいかも。
そういえば以前あったネコカフェの二人はその後どうなったのか未だに気になるw

485 :
ほしゅ

486 :
ほしゅ…ついでに今後の予定を聞いてみる

487 :
みんなどうなんでしょうねえ
>>469さんの本のほうは、はかどってるだろうか?

488 :
サンクリ復活するらしいからまたそこでらぶドル本出したいと思ってる
一般向けだが

489 :
おーそれはめでたい
サンクリも中の人はいろいろ大変だったみたいだよねえ

490 :
あ、ちなみに>>488だけどと>>469とは別人ね。

491 :
うぃうぃ

492 :
2年以上落ちないとはな

493 :
沙有紀に踏まれたい

494 :
雪見の肌をプニプニしたいのぅ

495 :
コミケ受かった。受かったけど、らぶドルでの参加じゃない……個人サークルじゃないからなぁ。
らぶドルで参加する人っている?

496 :
当選おめ! もうそんな時期かぁー

497 :
コミケは応募しても最初以外ぜんぜん受からなかったな
今回は応募すらしてないが

498 :
>>495
サークルの本とは別に、委託扱いで机のはじっこに
個人で作ったらぶドル本もさりげなく置いてみるとかw
>>497
夏冬コミケはなかなか当たりづらいからねえ……

499 :
469
「コミケ」は「コミックマーケット」のことで、他のイベントとはコミケとはいわない。
落ちた。
今後、らぶドル本を出すかは白紙。
西又絵自体は、色々なところで(自治体関係とかジョージ・ルーカスとか)
露出はあるけれど、流石にらぶドルは……。
もっとも、申込みをしていた作品は、らぶドルではないのですが。
前の猫喫茶の話、第五の選択の草案は頭の中にないので、
どなたか妄想の出来る人、続きを書いてしまってかまいません。

500 :
 

501 :
まあぼちぼちやっていきましょうぜ。

502 :
長持ち長持ち☆

503 :
昨日があゆみ誕生日だった件
営業で遠征した宿泊先でイチャイチャとかどうか

504 :
 とある地方のホテルでの一室。
 藤沢智弘は、バスタオル姿でベッドに腰を掛けていた。
「いいのだろうか……」
 とまどっているのは、今夜、これから起こる出来事についてだった。
 いや、正確には『起こす出来事』といった方がいいのかも知れない。
 今日は、仕事で地方に来ていた。
 その仕事も無事にこなし、今夜はここで一泊することになっている。
 それ自体は何の問題もない。
 問題なのは、ベッドがダブルということだ。
 ツインの部屋を予約していたはずが、ホテル側の手違いでダブルの部屋になっていた。
 すでに満室で部屋を変えることも叶わず、有無をいわさずそのまま宿泊することを余儀なくされた。
 これが、男同士なら別段問題もない。
 しかし、同宿相手が女の子、それも、人気アイドルのらぶドルのメンバーなのだから問題だ。
 それでも『マネージャー』と『アイドル』という一線を、しっかりとわきまえていれば何ということもない。
 だが、それは無理というもの。
 何故なら、二人は恋人同士だからだ。
 恋人なら問題ないと思うが、立場上、その関係は秘密だった。
 秘密であるが故に、恋人が普通にすることの全てが出来ない。
 せいぜい、控え室で二人っきりのときに、軽くキスを交わすぐらいだ。
 もちろん、その先の関係など持てるはずもない。
 智弘は、立場上この現状に納得していたが、彼女は不満が募っていた。
 そして、その不満を後押しするように、ひとつのベッドで共に夜を明かすというシチュエーションがセットされてしまった。
 それでも、智弘はそんな素振りを見せることなく、彼女が部屋にいない間に、早々に風呂に入って心を落ち着かせた。
 だが、それは無駄な抵抗といえた。
 風呂から出てきた智弘を、彼女は待っていた。
「……やっと愛し合えるんだよね……」
 彼女は、智弘の腕を掴み、頬を染めながら求めるように眼差しを向けた。
 智弘も、この状況で何を求められているか判らないほど鈍感ではない。
 彼女は、智弘の腕を放すと、入れ替わるようにしてバスルームへと消えた。
 しばらくして、バスルームからシャワーの音が聞こえた。
「本当に、このまま関係をもってしまっていいのか……?」
 アイドルの卵だったときから彼女を見てきた。
 それが今や、らぶドルの一員として、一人のアイドルとして、立派に成長した。
 まさに、これからである。
 これから、もっともっと、アイドルとして上を目指していける。
「その大事な時期に、恋愛沙汰に現を抜かすのは……」
 そこには、一人の男としてより、マネージャーとしての想いがある。
「それに、関係をもってしまったら、俺は、もうマネージャーとして接することが出来なくなるかも知れない」
 『みんなのアイドル』を支えるべき立場なのに『一人の男』としての独占欲が出てくるだろう。
 それは、彼女が『みんなのもの』であることと反することになり、マネージャー失格である。
 智弘が悩んでいると、バスルームの扉が開いた。
 ゆっくりと、姿を現した彼女は、バスタオル一枚だけを体に巻いていた。
 そこにいるのは、アイドルでもなければ、長年見続けてきた娘でもない。
 愛する男と結ばれようと、バスタオルに包まれた身を火照らせている、一人の女だった。
 彼女は、智弘の隣に腰を降ろした。
 彼女は、じっと、智弘と視線を合わせる。
 お互いの瞳に、相手の顔が映り込む。
 彼女は、ぷっくらと赤みを帯びた柔らかな唇を微かに開いた。
「……ともひ……んっ……んんっ……」
 彼女が、愛する人の名を呼ぶと、それを遮るように智弘が唇を重ねてその言葉を封じた。
 しっかりと唇を合わせたその内部では、激しく舌を絡め合う。
 智弘は、決意した。
 今夜、彼女と愛し合うことを。
 彼女が期待に胸をときめかせて、体を熱くしているように、智弘の股間も熱く硬くなっていた。
 −終−

505 :
普段、こういう書き方はしないのですが、
今回はあえて「誰」ということを特定しませんでした。
逆をいえば、誰でも通用する無難な書き方しかしていません。
お好きなあの娘を想像して楽しんで頂ければ幸いです。

506 :
比奈ではないな

507 :
乙やよ〜

508 :
>>504
おお、503のネタを拾ってくれるとは思わなかった。乙!
いいところで寸止めなのがせつないw
とりあえず雰囲気的にも、あゆみだろうという方向で想像。
だとすると上野駅から東北方面に行ったと思われ。

509 :
本気で18人に対応させるとすると
・オフの日にするべき」
仕事先での宿泊だと、ユニットであるショコラ、ピッコロは除外されてしまう。
・話をさせてはいけない」
女性が科白を話すと、口調に特徴のある子はどうしても除外されてしまう。
などなど、書き方としては問題ありで。
智弘の一人語りで進めてもいいが、それもなんだか味気ないし、
触発された元ネタへの敬意を表してこのような形になっています。
寸止めなのも、それ以上書いてしまうと、描写上、どうしてもキャラの確定が必要になるからです。

結構、ネタは拾います。
猫喫茶話は>>420-423が元ですし(だから酷いことをする話になっている)。
リクっぽい書き込みを嫌うスレもあるけれど、
私は自分で考えた話は、同人誌やHPにもっていってしまう、
逆を言えば、触発されたネタは使わないので(物書きとしてのマナー)
投下用になるわけです。
>>503がなければ投下はなかったです。
なので、他人の希望ネタを読むのが楽しい。
世の中、こんなヤツもいたりするw

510 :
>>503が元ネタなのにキャラを確定していないのは、とっくに誕生日が過ぎてしまったので、
好きな子で妄想出来るようにということを目的とした実験作にしたからです。

511 :
そうですか

512 :
なるほど

513 :
>>509
了解了解
時々、こんなシチュいいなーとか妄想したりするけど、
使えそうな物は使っちゃってくださいな。

514 :
>>281
これを見ると、
中学生
舞、ひびき、しずく、
高校生
比奈、瑠璃、瑞希、琴葉
美奈と知奈も確定でいいのかな。
海羽は高校卒業なのかな。

515 :
いいと思う

516 :
>>514-515
年齢的にはそうなんだろうね。
アニメだと学校(スゥィートフィッシュスクール)自体出てこないから
そのへん曖昧だったりもするが。

517 :
比奈をムリヤリ・・

518 :
むりやり

519 :
俺は琴葉にムリヤリ…

520 :
琴葉さんはなにげに受け攻め両方いけるからな。

521 :
小説読むと、琴葉がやたらえっちな娘な感じがするのは気のせいか。
舞がファンとの間にある距離の原因は、こちらの予想外のものだった。
もし、未遂で済まなかったら、というエロリ話になるだろと思った。

522 :
てst

523 :
こんなところでテストしないの

524 :
>>521
〜solo etude〜 の琴葉は、つねに頭の中がレズ妄想一杯なんだよな。
あのままほっといたら、何しだすかわからんw
そのいっぽう、舞は陵辱ルート一歩手前みたいな状態という…

525 :
最下位なのでage

526 :
半月書き込みが無い…

527 :
小説読むと海羽も在学中なんだよな。
まあ、元々ただの学校というだけではなく、
教育機関としての機能もある(単位認定が出来る)というだけであって、
専門学校的な側面があるのだろう。
そうでなければ年上人たちが一緒に入れるはずがない(苦笑)
もっとも、そこまでの詳細な設定はないだろうし、詰めていくと破綻するw

528 :
まあ実際あるとしたら、そんな感じのタレント養成学校なんだろうな。
たしか全員で運動会とかやってたし

529 :
>>431の続きを考えていたんだが、どこかに連れ去られたからには
人知れず調教されるというのがよいのではないかなあと思ってみたり

530 :
>>529
多数決により選択肢が否決されてしまったので書かずじまいです。

531 :
住人へのリサーチは不要さ
自由にかけば良いのよ

532 :
あけ
おめこ
とよろ

533 :
少し感心した自分がムカつく

534 :
らぶドル18人は、神社に訪れていた。
近年、「萌え神社」「萌え寺」なるものが流行っており、
新春のイベント用会場として協力してもらえる神社を募集。
厳選なる審査の結果から、今回の神社が会場に選ばれた。
決め手となったのは「縁結びの神社」であり「地方」であり「有名ではない」ことだった。
もちろん、地元のバックアップ体制も調査しての決定だった。
本殿で行われるミニコンサートは、祈祷依頼をされた人で希望される人に整理券を配布。
破魔矢など500円分購入につき一人、好きならぶドルと握手出来る整理券をもらえたりと、
イベントも盛りだくさんとなっている。
前日から現地に入りして事前説明をしっかりと聞き、完全な準備態勢でイベントは始まった。
普段は新年といえどそれほど混むこともない神社だが、らぶドルが来るとなっては一大事。
警備員増員では足りず、警察まで交通整理に出動する騒ぎに。
そんな中、彼女たちのマネージャーである藤沢智弘は暇だった。
今回のイベントにあたり、神社を中心として町内会で運営会が組織されているので、
らぶドルに関するトラブルが起こらない限り、彼の出番はなかった。
混雑している人並みを眺めつつ境内をぶらついていると、絵馬をつり下げる一角があった。
「そういえば、最近はアニメのイラストを描く『痛絵馬』というのが流行っているとか」
智弘は、そんなオタク事情を思い出し、絵馬を見に足を向けた。
そこには、すでに色々な絵馬が飾られている。
至って普通のものから、お気に入りのキャラのイラストを描いて「○○は俺の嫁!」といったものまで、
実に多岐に渡っている。
飾る場所には限りがあり、重なって取り付けられるのも普通で、その下にはどんな絵馬があるのかといくつかめくってみた。
その途中、智弘の手が一枚の絵馬で止まった。
人目につかないように、敢えて他の絵馬の下に取り付けたような絵馬だった。
そこには『今年こそ、藤沢智弘さんと結ばれますように』とだけ書いてあった。
智弘は、絵馬の両面を調べたがそれしか書いていない。
文字をよく見てみたが、筆跡からも思い当たるところがない。
というより、文字は不自然に乱れていて、わざと筆跡を変えてばれないようにしているようだ。
ならば「藤沢智弘さん」という書き方から、書いた人を推測するのは無理だろう。
それに、変えることで人物が特定されなくすれば、他のらぶドルに見つかってもその人物が責められることはない。
もっとも、誰だか判らないことで不穏な空気が流れるかも知れないが。
少なくとも、書いた本人は、今日きているらぶドル18人の中の誰かなのは間違いない。
犯人(?)不明の絵馬は、彼に必要以上に彼女たちを意識させることになるのだった。
終わり

535 :
>>532
改行位置の妙だなw
おめことよろ
>>534
全員と朝までお楽しみ、まで脳内補完した

536 :
本日鷲宮神社へ参拝に行き、痛絵馬と痛車と痛単車を見てきた。
>>535
御随意にお楽しみ下さい。

537 :


538 :
2/9はゆきみんの誕生日だったではないか!?

539 :
突発で書き始めたバレンタインねた。
しかも、極力現実時間に即するようにしていて長いため、最後まで書ききれるか判らない。
さらに、投下直前になって「この物語にはエロがない」ことに気がついたorz
とりあえず投下する。
ドタバタラブコメディ。エロなしなので、合わない人はNG設定、スルーよろ。

540 :
 今日は、2月14日。
 と、くれば、女の子にとっては一大イベントの「バレンタインデー」だ。
 らぶドルたちも年頃の女の子。
 この日に勝負をかけている。
 狙うは彼女たちを手がけてきたマネージャー・藤沢智弘。
 しかし、らぶドルは18人、よってライバルは17人。
 いかに自分の気持ちを伝えて、他の子と差をつけるか。
「アイドルとマネージャー」という関係ではなく「女の子と男の人」という「プライベー
トでの距離」を縮めるため、皆虎視眈々と狙っていた。
 さらに、今日は日曜日。
 仕事の子がいる一方で、オフの子もいる。
 週末ゆえ、泊まりで遠方に出掛けている子もいる。
 スタートからハンデがついているバレンタインデーの火ぶたは切って落とされた。
AM6:00
 目覚ましが鳴りだし、午前6時に達したことを告げる。
 温い蒲団の中から、にゅーっ、と細い腕が伸びると、目覚ましを静かにさせた。
「ん……」
 腕は再び蒲団の中へと帰り、盛り上がった蒲団の中でもぞもぞと動きを見せた。
 しばらくして、蒲団の中から頭を出したのは、日渡あや。
「寒い……」
 枕元に置かれたリモコンを手にすると、エアコンのスイッチを入れた。
 ピッ、と音を鳴らすと、エアコンは暖かい風を送り始めた。
「支度しなきゃ」
 あやは、午前中からテレビでの収録が入っている。
 しかし、支度の時間を含めても、この時間での起床はかなり早かった。
 とりあえず、しばらく部屋が暖まるまで蒲団にくるまりながら、頭の中で時間配分を計
算した。
 暖気が部屋に広がり始めたことを実感すると、蒲団から抜け出して身支度を始めた。
 まだ覚醒しきっていない頭と体を起こすために、熱いシャワーを浴びる。
 若さ溢れる肌は、当たった湯を珠にして弾いていく。
「ふーっ」
 あやは、大きく息を吐いた。
 寒さで浅くなっていた呼吸を、深く切り替えた。
 歌手であるあやにとって、しっかりと肺を動かすことは重要であり、大切な朝の儀式だった。
 体も温まり、意識もはっきりすると、シャワーを終えてバスルームを出た。
 可愛らしい下着を着け、服に袖を通すとドレッサーの前に座り、寝癖がついてしまった
髪を丁寧に櫛で梳いていく。
 これだけの髪の長さと量があると、それを手入れするだけでもかなりの時間が掛かって
しまう。
 だからといって、雑に手入れをしようものなら、すぐに傷んでしまい、切れ毛枝毛の元
になるし髪自体が抜けてしまう。
 丁寧に、髪を梳き上げると、ピンクのリボンで髪型を決めた。
「これでいいかな」
 鏡で後頭部の状態もおかしくないことを確認すると、時刻を確認した。
 時計は、7時になろうとしていた。
 その後、テーブルの上に視線をずらすと、そこには、綺麗にラッピングされてリボンが
かけられた長方形の箱があった。
 もちろん、この中身はチョコレートだった。
 なんとか仕事の合間を縫って作ったのは、トリュフ型のチョコ16個だった。
 ただ、トリュフというのは丸い形をしているが、あやが作ったものはいささかいびつな
形をしていた。
「喜んでもらえるといいな」
 あやは、日頃の感謝を込めてこのチョコを作った。
 しかし、このチョコに込められたのは感謝だけではない。
「OKもらえるかな……」
 包装を開けると、そこには手紙が入っている。
 手紙には、感謝の言葉と共に、来月3日の夜に、食事がしたいことが書かれている。
 3月3日といえば、あやの誕生日。

541 :
 この日はバースディーライブが入っているが、それは都内であり、それも8時すぎには
終わる。
 ライブは、ファンクラブ限定で会場はライブハウスという体裁のため、これといったス
タッフ打ち上げもなく、9時前には会場を後にする。
 しかも、このライブには、智弘がスタッフとして就くので、ライブ後に二人で食事をす
ることは充分に可能だ。
 それに、誕生日なのだから、智弘も断ることはしないだろう。
「最近、仕事でもプライベートでも二人っきりなんてないから、なんとかOKしてもらい
たいな……」
 あやは、都内のデートスポットのレストラン特集が掲載されている雑誌を手にすると、
付箋がつけられているページを開いた。
「智弘さんとこんな素敵なところで食事が出来たら……」
 あやは、写真に写っているテーブルで、夜景を見ながら二人で食事をしている姿を想像
した。
「あ、いけない!」
 つい、うっかり妄想に浸ってしまうところだった。
 時計をみると、7時を回っていた。
 あやは、雑誌を閉じると、チョコを手にして智弘のいる部屋へと向かった。
 この日、智弘は予備の部屋に泊まっていた。
 予備の部屋といっても、実質、智弘専用状態であり、朝一でマネージャーとして付き添
いで出掛けるときに宿泊することが多かった。
 あやは、智弘の部屋の前にくると、軽くノックした。
「智弘さん、起きていますか?」
 反応がない。
 もう一度ノックをしてみたが、やはり反応がない。
「困っちゃうな……」
 あやは、ドアノブに手をかけてみた。
 ノブは何の抵抗もなく動いた。
 鍵は掛かっていないようだ。
「智弘さん……」
 あやは、申し訳なさそうに小さく声を掛けながら小さくドアを開けると、隙間から中を
覗いた。
 室内には人が起きている様子はなかった。
『…………置くだけならいいよね…………』
 あやは、そっと室内へ入った。
 そろりそろりと歩きながら、テーブルの上にチョコを置いた。
『……智弘さん、随分と太っているような……』
 寒いから蒲団に潜り込んでいるのは判る。
 しかし、それを勘案してもかなり蒲団が膨らんでいる。
 あやは、そーっと蒲団に近づくと、異変を見つけた。
 蒲団の盛り上がりが、横に二段になっている。
 明らかに、長いものが二つ横たわっていなければ、こんな状態にはならない。
 あやは、蒲団に手をかけると、恐る恐るゆっくりと蒲団をはじからめくった。
「ん……さむ……」
 蒲団の中から女の子の声がした。
「な、な、な、な、な、な」
 あやは、女の子を見てびっくりした。
「なんで瑠璃ちゃんがいるのー!?」
 智弘の蒲団に潜り込んでいたのは、智弘の妹の瑠璃だった。
「なに……寒い……あれ……あやちゃん?」
 瑠璃は、寝ぼけまなこであやを見た。
「『あやちゃん』じゃなくって、どうして瑠璃ちゃんがここにいるのー!?」
 あやは、瑠璃に寝ている理由を問うた。
「あー、それは……」
 瑠璃は、めくられた蒲団を戻しながら、そのまま二度寝に入った。
「寝ちゃダメです!」
 あやは、もう一度蒲団をめくった。
「あやちゃん寒い……」
 瑠璃は、体を震わせながら抗議した。

542 :
「どうして!? どうして瑠璃ちゃんが!?」
 あやは、兄妹とはいえ、ひとつの蒲団にくるまって寝ていたことがショックだった。
「瑠璃はぁ〜兄妹だからいいのぉ〜」
 瑠璃は、そう答えると大きいあくびをした。
「きょ、兄妹でもダメです!」
「いいんだも〜ん」
 瑠璃は、くるりと向きを変えると、智弘に抱きついた。
「あったかーい」
「ダメ! 不潔です! そんなことしたらダメです!」
 不潔と口にしたものの、本音は違った。
 兄妹という特権を利用して、臆面もなく智弘に抱きつける瑠璃が羨ましい。
「……なんだ、五月蠅いなぁ……」
 二人のやりとりで、智弘が目を覚ました。
「あ、ご、ごめんなさい」
 あやは、起こしてしまったことを詫びた。
「ん? あやか? なんであやがって、なんだ? くっついているのは瑠璃か!?」
 智弘は、動こうとして自分にしがみついている者の存在に気がついた。
「なんで瑠璃がいるんだ?」
 寝ている間に潜り込まれた智弘には、瑠璃がいる理由が判らなかった。
「ところで今何時だ?」
「7時を回ったところです」
 智弘が時計を確認する前にあやが告げた。
「ああ。もうそんな時間か。ほら、瑠璃、起きろ」
 智弘は、瑠璃の体を揺すった。
『ああ。瑠璃ちゃんってば、智弘さんに起こされている……いいなぁ……』
 好きな人とひとつの蒲団で寝て、智弘に起こされる。逆に、自分が起こすのでもいい。
 あやは、恋人や夫婦でなければありえないことを、妹でありながら智弘にされている瑠
璃に羨望を抱いた。
「ん……お兄ちゃん……おはよ……」
 瑠璃は、体を起こすと大きくあくびをした。
「そういえば、あやはどうしてここにいるんだ?」
 ふいに自分に話がふられ、あやは慌ててテーブルの上に置いたチョコを手にした。
「こ、これ、今日はバレンタインなので、チョコを……」
「お、そうか。今日はバレンタインか」
「あの、一生懸命作ったので、あとで食べてください」
「ありがとう。そうさせてもらうよ」
「そ、それじゃ、私はこれから収録がありますから」
「気をつけていっておいで」
「はい」
 あやは、智弘の言葉に送られて部屋を後にした。
 部屋を出ると、大きく息を吐いた。
「あー、びっくりした。まさか、瑠璃ちゃんが寝ているなんて……」
 まったくもって想定外の出来事に、予定がめちゃくちゃになってしまい、かなりテンパッ
た状態でチョコを渡す羽目になってしまった。
「でも、なんとか渡せて良かった」
 何はともあれ、結果オーライだ。
「さて、今日も一日頑張ろうっと」
 あやは、自室に戻ると、外出の準備をしてテレビ局へと向かった。

543 :
 智弘の部屋では、まだ瑠璃が居座っていた。
「ほら、瑠璃も自分の部屋に戻って」
「えー、いいじゃん」
「俺はこれから支度して出掛けないといけないんだから」
「なんで?」
「これから玲と仕事だよ」
「いいなぁ。瑠璃もたまにはお兄ちゃんと一緒に仕事に行きたい」
 瑠璃は声優ということもあり、基本的に一人でこなすことになるし、メインフィールド
はスタジオになるので智弘が仕事場に同伴することは少ない。
「そうはいっても仕方ないだろ。ほら、早く部屋へ戻って」
 そこへ、ドアがノックされた。
「智弘はん、起きとる?」
「玲か。すまない、今、支度するからもう少し待っててくれ」
「ほなら、部屋におるから、あとで迎えに来てや」
「判った」
 玲は、部屋に入ることなく自室へと戻っていった。
「ほら。もう支度するから」
 智弘は、瑠璃を急き立てた。
「はーい」
 瑠璃は、返事をして聞き分けた。
 が、
「最後に一回だけ」
 そういって、瑠璃は兄に、ぎゅーっ、と抱きついた。
「それじゃ、部屋に戻るね」
 そういって、瑠璃も自室へと戻っていった。
「さて、支度するか」
 智弘は急いでシャワーを浴びると、ほうほうのていで身支度を調え、玲を助手席に乗せ
て仕事場へと向かった。

544 :
AM7:43
「こない寒い日の朝から、えろうすまへんなぁ」
 長澤玲は、運転をしている智弘へ声をかけた。
「何を言ってる。君達をサポートするのが俺の仕事だよ」
「まあ、そうなんだけど」
 今年の冬は寒く、今朝も最低気温は氷点下近くまで下がった。
 路面凍結こそしていないが、気温次第ではしてもおかしくない。
 智弘は、運転に注意しながら先方との待ち合わせ場所へと車を走らせた。
 日曜日の早朝ということもあり、都内であっても道は空いているので、それほど時間を
要することなく到着した。
 先方は、最近人気のスイーツショップで、バレンタインに合わせてチョコレートを使用
した新作スイーツを発表していた。
 玲は、そのための「一日店長」として白羽の矢が立ったのだ。
 本来、バレンタインチョコというのは前日までに売ることに注力するものだが、ここの
スイーツは生菓子であり、消費期限が当日のため、バレンタイン用はバレンタイン当日に
販売する必要があった。
 一応、開店は10時予定だが、行列の状況によっては警察の指導により開店時間を繰り上
げる必要があるため、玲にも早めに入ってもらうことになっていた。
 玲と智弘は、先方の事務所で担当者と打ち合わせに入った。
「すみませんが、開店時間を1時間繰り上げることになりそうです」
 担当者は、時間の繰り上がりを告げた。
「行列ですか?」
 事前に繰り上がりの可能性を聞かされていた智弘が質問する。
「はい。長澤さんが店長をされるということもあって男性の方が多く並んでいまして、こ
ちらの予想よりも行列が長くなってしまいまして」
 玲が一日店長を務めるため、ある程度は男が買いに来るという読みはあったものの、バ
レンタインデー用のスイーツのため、基本的には女の子が買いに来るという前提でいた。
 しかし、バレンタインデーだからこそ、一日店長を務める玲から「手渡し」で品物を受
け取れるということで、男の客が多くなっていた。
「すみませんが、お願いできますか?」
「はい。こちらもそのつもりでしたから。いいな、玲」
「もちろんや」
「よろしくお願いします」
 担当者は、頭を下げた。
「こちらこそお願いします」
 智弘が頭を下げ、それに合わせて玲も頭を下げた。
 この辺りの礼儀は、事務所としてしっかりと躾けてあり、この礼儀の良さがスタッフに
も受けがよい理由のひとつだった。
「それでは、衣装を用意してありますので、こちらで着替えを」
 担当に連れられて、玲は別室へと移動した。
 しばらくして、玲はメイド調の服を着て現れた。
「どないや?」
 玲は、智弘の前でくるりと回って見せた。
「似合っているよ」
 タイトスカート姿が多い玲だが、こういう服もよく似合う。
「それでは、店舗へご案内します」
 玲と智弘は、担当者と共に少し離れた店舗へと移動した。

545 :
「ほー、ぎょうさんおるなぁ」
 玲は、車内から行列を眺めた。
 開店まで一時間以上あるにも関わらず、店舗から50メートルほどの長さになっている。
「10時開店だと本当に凄いことになりそうですね」
 智弘も、行列の長さに危惧した。
「開店を9時にしますので、そうそう長くならないと思いますよ。それではお願いします」
 担当者は、車を店の前で止め、智弘が下車をして、それに玲が続いた。
 常に列の先頭と玲の間に智弘が入る状態のまま、玲を店内へと誘った。
 店内では、本当の店長から再度段取りが伝えられた。
 開店10分前になると、スムーズに買えるように並んでいる人に対して購入数を聞き、引
き渡すための梱包が始まった。
 9時になると、玲が店の外に出てきた。
「本日、アルフヘイムの一日店長を務めます長澤玲です」
 玲は、行列に向かって一礼した。
「本日は、早くからお越し頂きましてありがとうございます。只今より開店致します。店
内へは、スタッフがご案内しますので、指示に従って下さい。それでは、アルフヘイム、
開店です!」
 玲の挨拶に、行列のみならずスタッフからも拍手が沸き起こった。
 最初の客は男性で、玲のファンだった。
 スイーツ系の雑誌やスポーツ新聞などの取材もあり、最初の人に手渡すところが写真に
納められた。
 しかも、最初の人が玲に握手を求めたため、それ以降も商品を手渡した後に握手をする
という、ちょっとした握手会になってしまった。
 それでも、混乱することなくバレンタイン用スイーツは順調に売れていった。
 しかし、いくら用意してあるといっても、無制限に用意出来るはずもなく、昼前には売
り切れとなってしまった。
「少し早いですが区切りもいいので、休憩に入って下さい」
 店長は、玲に声を掛けると、玲は休憩に入った。
「お疲れ」
 智弘は、控え室にやってきた玲をねぎらった。
「まあ、うちは渡して握手してただけやけどね」
 それでも大変なのは変わりない。
「こちらで弁当が用意されているから、食べて休むといい」
「智弘はんは?」
「俺は次の仕事があるから。今日限定のスイーツがなくなったから、もうそんなに混まな
いから、俺がいなくても平気だろ」
 大勢がいる状態での接触は、ひとつ間違えば人が到して危険な状態になる。
 そんなことからも智弘がついていたが、落ち着いてしまえば店員だけでも平気だ。
「それじゃ、俺はいくから」
「智弘はん、ちょっと待ってぇな」
 玲は、店の箱を差し出した。
「これ、智弘はんに」
「これって、今売っていたやつじゃないのか」
「そや。智弘はんのためにひとつ都合してもろたんや」
「それはまずいだろ」
「『店長』やから大丈夫」
 そういって、玲は笑った。
「しかし、よくもらえたな」
「衣装着替えるときに部屋へ案内した担当さんに『自分が手渡しするものがどんな味なの
か食べてみたい』ゆうたんや。店長が味知らんゆーのは問題やろ」
「でも、食べてないだろ」
「まあ『それはそれ』や」
 そういって、玲はあどけなく笑う。
「それじゃ、ありがたく頂くよ」
 智弘は、そういって箱を開けると、玲に差し出した。

546 :
「えっ!?」
 戸惑う玲に、智弘は言葉を乗せた。
「半分食べていいよ」
「あ……」
 玲は、言葉に詰まった。
 よもやの智弘との半分こ。
 ひとつのものを分け合うということに、なにか特別な感じがした。
「それじゃ、半分もらうから、先に智弘はん食べてな。うちは食後にもらうから」
 玲は、同梱されていたスプーンを取り出すと、智弘に渡した。
「それじゃ、先にもらうか」
 智弘は、さくさくと食べると、玲に渡した。
「んー、やっぱり旨いな」
 智弘は、人気店のスイーツの味を堪能した。
「それじゃ、俺はもういくから」
 次の仕事への移動を考えると、そろそろ移動しないと危ない。
「待って!」
 玲は、慌ててバッグからプレゼント梱包されたものを取り出した。
「こっちが元々予定してたチョコや」
 智弘は、それを受け取った。
「ありがとう。後で頂くよ」
「ほな、仕事頑張ってぇな」
「玲もな」
 智弘は、忙しなく控え室を出ると、店員や担当者に挨拶をしてから店を離れた。
 控え室に残された玲は、弁当を食べ終わると先程のスイーツを前にした。
『智弘はんがつこうたスプーン……』
 玲は、智弘が使用したスプーンを手にすると、それでスイーツを食べ始めた。
『これって、間接キス……』
 玲は、にやける顔を抑えることが出来ないままスイーツを食べたが、口にしたスイーツよ
りも玲を取り巻く空気の方が甘かった。

547 :
久しぶりというか懐かしの投下だなw
乙乙

548 :

あやの着替えシーンで色々妄想してしまった俺ガイル

549 :
実はまだ途中。全員出て来るけど用事をあるので書く時間が厳しい。
今からも外出。最悪二日がかりになるかも。

550 :
>>549
問題ない
wktkしながら待ってる

551 :
もちろん続きまってるよ

552 :
SSが読めるとは思わなかった。嬉しい。
続き…書いていただけますね?お願いします。

553 :
PM0:15
 智弘は、玲を残して一人車を転がして寮へ戻ってきた。
 寮の入口を開けると、どたどたと廊下を駆けてくる音がした。
「マネージャー!!」
 智弘に呼び掛けながら駆けてきたのは大路しずく。
 少し遅れて浅見ひびきも駆けてくる。
「はい、マネージャー。バレンタインデー」
 しずくは、智弘の前に来ると、チェック柄の包装紙にくるまれた箱を差し出した。
「ありがとう」
 智弘は、すっ、とそれを受け取った。
「あ……あのー……マネージャー……」
 しずくの横に並び立ったひびきも、類似の箱を手にしている。
「あ、あ、あたしも、じゃなくって……わ、わ、わたしも……」
「ひびきもくれるのか?」
「は、はい!」
 ひびきは、智弘と視線を合わせられず、下を向いたまま両手で差し出した。
「ひびき、何もチョコ渡すぐらいでそんなに照れることないでしょ」
 アイドルとして、大勢の視線に晒される仕事をしているのだから、こんなにも恥ずかし
がることが不思議にさえ思えるが「恥ずかしい」と認識するものにはとことん弱い。
「バレンタインチョコ」という、女の子の一大イベント、それも肉親などではなく、想い
を抱いている人に渡すのだから、胸がドキドキしてひびきに強く意識させる。
 趣味が恋愛系の少女漫画の収集だけあって、こういうシチュエーションには強い憧れを
抱いている。
 しかし、実際に自分がその立場になってみると、これほど気恥ずかしく緊張するものも
ない。
「ありがとう」
 智弘は、ひびきの手からそれを受け取った。
 手から箱の重さがなくなることを感じたひびきは、それに釣られるようにして顔を上げた。
 しずくは、頬を人差し指でぽりぽりと掻きながら口を開いた。
「実は、手作りしようとしたんだけど、時間なくなっちゃってぇ……」
 どうにも、ばつが悪そうだ。
 そこへひびきが続く。
「で、でも、二人で一生懸命、お店から選んで買ったから……」
 ひびきは、両手で胸を押さえると、うつむき加減になり目をつぶってしまった。
 年に一度の勝負の日。
 本当なら、二人で手作りしたかった。
 しかし、時間という壁がそれを許してくれない。
 どこかに罪悪感めいたものや、劣等感じみたものを抱えているのは「手作りではない既
製品」をあげたことに由来していた。
 他の娘たちを考えれば、充分手作りで作ってくることは想像に難くない。
 特に、らぶドルにはお菓子作りに長けている北条美奈・知奈の双子がいる。
 どうしたって、比べられてしまうのは目に見えている。
 まして、相手とはらぶドル内では二組しかないユニット同士。
 元より手作りで勝負しても敵うはずがないのは百も承知だが、だからこそせめて既製品
ではなく手作りをしたかった。
『やだ……泣きそう……』
 渡すことの気恥ずかしさに、手作り出来なかった恥ずかしさで、ひびきは落涙しそうだった。
 そのひびきの頭の上に、ぽん、と大きな手が乗った。
「ありがとうな、ひびき」
 そういって、その手は軽く頭を数回撫でた。
「しずくもありがとうな」
 智弘は、手にしている二箱に視線を移した。
「こういうのは気持ちがこもっていればいいんだから、手作りとかそうじゃないとか、そ
こを気にすることはないよ」
「ら、来年はこそは、手作りでちゃんと用意するから……」
 そうしずくが言えば、
「が、が、が、頑張ります! 来年は、しずくと一緒に手作りします!」
 唐突の予告に、智弘は少し面食らったが、
「楽しみにしているよ」
 二人は、その言葉を受けて顔を見合わせ、ここで初めて安堵した。

554 :
「あーっ!! 何やってんのー!?」
 廊下の奥で元気な声を張り上げたのは、瑠璃だった。
「あーっ!! それ、バレンタインチョコでしょ!! 瑠璃、まだ渡してないのにー!!」
 瑠璃は、近づきながら、少し頬を膨らませていた。
 どうも、自分より先に渡されたことに、やきもちを妬いているようだ。
「別に順番はどうでもいいでしょ」
 しずくの言葉に、ひびきも、うんうん、と頷いた。
「でもぉ……もし本命チョコだったら、瑠璃やだなぁ……」
 瑠璃の科白に、二人は、ぎくっ、とした。
「な、何を言って……義理だよ、義理。なぁ、ひびき」
「う、うん、そう、義理、義理」
 どこかぎこちない返事だ。
「ん〜……」
 瑠璃は、少し怪訝そうな顔をしたが、それ以上は追及しなかった。
「そ、それより、瑠璃は渡さなくていいの?」
「あっ! そうだった! お兄ちゃん、すぐ持ってくるから待ってて!」
 瑠璃は、急いで自室へと戻っていった。
「おーい、俺、すぐに出るんだからな」
 そもそも、寮に寄ったのは玲にもらったチョコを置くと共に、なにかトラブルが起きて
いないかの確認のためだった。
 次の現場へ行くためにも、すぐにここを発たなければならない。
「そ、それじゃ、マネージャ。あたしたちもこれから仕事があるから」
 しずくが言えば
「マネージャーも頑張って下さい」
 ひびきも言う。
「しっかりな」
 二人は、はい、と仲良く返事をして、ばたばたと廊下を駆けていった。
 智弘が部屋に入ると、超特急で瑠璃がやってきた。
「お兄ちゃーん」
 タックルをかますかの如く、がばっ、と抱きついた。
「ほら、瑠璃、抱きつくなって」
「えー、いいじゃない。今は誰もいないんだからぁ〜」
 甘えん坊というか、ブラコンというか、瑠璃はすぐに智弘に抱きつく。
 たまにならともかく、人目があっても抱きつくのだから、もはや癖の領域かもしれない。
「チョコを渡しにきたんじゃないのか」
「そうそう。これ」
 瑠璃は、いささか雑なラッピングの箱を手渡した。
「瑠璃が作ったのか」
 梱包具合を見れば、どうみてもショップのものには見えない。
「うん! 瑠璃、頑張ったんだよ。ねえ、食べて食べて」
 瑠璃は、今ここで食すことを求めた。
「時間がないからあとでな」
「えー。ちょっとだけ。ね? 一口でいいから」
「しょうがないな」
 智弘は、すぐに外せるラッピングを取ると、これまた少し歪んだ箱の蓋を開けた。
 そこには、なんだかよく判らない形をしたチョコがが複数あった。
 智弘は、そこからひとつをつまみ上げた。

555 :
「なんだこれ?」
 なんとも形容しがたい形をしている。
「それ、スペードだよ」
「スペード……」
「こっちはハート、こっちはクローバー、こっちはダイヤ」
 瑠璃が次々と指を指していくが、いわれればそれとなーく見える程度の形だ。
「トランプなのか」
「最初はハートだけ作ったんだけど、なんか一種類だけだと物足りないかなーと思って」
 その心意気や良しだが、せめて判る形にしてもらいたいものだ。
 形は残念なことになっていたが、何といっても食べ物は味だ。
 智弘は、手にしているチョコは口の中に放り込んだ。
「味はいいんじゃないの?」
「割チョコを溶かしただけだからね。でも、結構時間かかったんだよー」
「ありがとな」
 智弘は、先程のひびき同様に瑠璃の頭を撫でた。
 瑠璃は、えへへ、と笑った。
「おっと、俺、もう行くから。瑠璃はオフだっけか」
「そうだよ。でも、これから今日の放送のオンエアチェックするの」
「そうか」
「それじゃ、お兄ちゃんがお仕事頑張れるように、瑠璃の元気をあげるね」
 瑠璃はそういって、ぎゅーっ、と彼にしがみついた。
「……おまえが元気になりたいだけじゃないのか?」
「えへへー」
「ほら、部屋に戻りな。もう出掛けるから」
 智弘は、瑠璃の背中をぽんぽんと軽く叩いた。
「はーい」
 抱きつくなということに対しては今ひとつ聞き分けがないような状態だが、それ以外に
関しては素直で聞き分けが良かった。
「それじゃお兄ちゃん、またねー」
 瑠璃は、小刻みに手を振って兄と別れた。
「もう出ないと」
 智弘は、もらったチョコをひとまとめにすると、すぐに部屋から出た。
 だが、本日最大級のハプニングは、この直後に待っていることを誰も知らなかった

556 :
おお、続きが来てるーっ!
しかもその先があるというのか?
お待ちしてます。

557 :
 少し前のことだった。
 結城瞳子は、シャワーを浴びていた。
 瞳子は、これからテレビ局で歌番組の収録と、ファンの集いと、立て続けに仕事が入っ
ている。
 午前中は、レッスン室で喉を温め、今は出掛けるための身支度をしていた。
「あーっ!! 何やってんのー!?」
 シャワーを音をぬって、外から大きな声が瞳子の耳に届いた。
 何事かとシャワーを止めて、バスルームの扉を開けてみる。
「あーっ!! それ、バレンタインチョコでしょ!! 瑠璃、まだ渡してないのにー!!」
 それは、瑠璃の声だった。
 それも、階下で発せられているようだ。
「もしかして、智弘さん帰ってきたの!?」
 バレンタインチョコを渡す渡さないで揉めているということは、この寮で該当する人は
一人をおいて他にはない。
「急がないと!」
 瞳子は、急いでバスタオルを手にすると体を拭き始めた。
 朝、起きたときにはすでに智弘は不在でチョコを渡しそびれていた。
 何とか夜に渡せればと思っていたところでの、予想外の智弘の帰宅。
 不確実な夜より、確実な今を置いて渡すチャンスはない。
 瞳子は、髪を満足にも乾かさずに服を着始めた。
「早くしないと、智弘さんまた出掛けちゃう」
 マネージャーである以上、のんびりと休めるはずもない。
 すぐに出て行くのは必然だ。
 瞳子は、チョコを手にすると、慌てて部屋を飛び出した。
 二階の廊下を駆け階段まで来ると、階下に智弘の姿が見えた。
「マ、マネージャー!」
 瞳子は、智弘を呼び止めた。
「瞳子?」
 智弘は、声がした階上を向くと、そこには瞳子が立っていた。
「何か用か?」
 智弘が、階段側へと足を向けた。
「あ、あの、渡したいものが――」
 そういって、階段を降りようと足を踏み出した。
 が、慌ててストッキングを穿いたせいか、足裏の部分にたるみがあり、それが原因でつ
るっと足を滑らせた。
「あっ!!」
 瞳子は、一瞬、声を挙げた。
 手にしていた渡したいものは、瞳子の手を離れて宙を舞い、自身も宙に投げ出されて智
弘目掛けて落ちていった。
 瞳子は、どん、という衝撃を受けた。
「いたたた……マ、マネージャー!?」
 ほとんど、ダイビングする形で落ちてきた瞳子を、智弘が受け止めていた。
 ただ、年頃の女の子が落下したため、智弘は支えきれずに後ろに倒れていた。
「だ……大丈夫か?」
「マネージャーのお陰で」
「よかった」
 マネージャーたる者、タレントの身の安全を守るのは重要な仕事。
 怪我をさせることなど、あってはならない。
「ところで、そこをどいてもらえるとありがたいんだけど」
 智弘は、いまだ自分の腹の上にいる瞳子に語りかけた。
「あ、ごめんなさい」
 瞳子は立ち上がるも、先程同様にストッキングに足をとられて尻餅をついて後ろに倒れた。
「おい、さっきから大丈夫か?」
 智弘は立ち上がって手を差し伸べるたが、M字状に開いた脚を見て体を横に向けた。
 上体を起こしていた瞳子は、慌てて脚を閉じて床にぺたんと座り、太股まで露わにして
いたスカートを膝まで戻した。

558 :
『下着……見られちゃった……』
 スカート全開で脚を開いたのだから、完全にショーツが見られたのは間違いない。
 そうでなければ、顔を背ける必要がない。
瞳子は、足裏のストッキングのたるみを正してからゆっくりと立ち上がり、スカートを直
した。
『…………え?』
 スカートのウエストを正し、後ろがめくれていないか両手でならしたとき、普段とは違
う感じがした。
 今度は手の平でスカート越しにお尻を撫でた。
『も、もしかして……』
 瞳子のお尻は、スカートの生地の感触をダイレクトに感じた。
『こ、これって……まさか……』
 慌てていたので気付かなかったが、今、股間がスースーしている……。
「……あ、あのさ、瞳子――」
「きゃああああああぁぁぁぁーーーっ!!」
 瞳子の絶叫は、智弘の科白を遮断した。
 しかも、歌唱に備えてすでに発声練習を済ませており、なおかつトップ歌手による絶叫
である。
 その声は寮内はおろか、寮の外にまで響いた。
 まさに、天をつんざく声だ。
 瞳子は、叫びきると、両手で口許を押さえていた。
 顔は真っ赤に染まり、爆発でもするのではと思えるほどだった。
『み、み、み、見られた!!』
 よりによって、大切なところを、想いを寄せる人にみずから晒してしまった。
 しかも、これが初めてではない。
 前にも階段から落ちて、大切なところを同様に晒している。
「どうしたのー!?」
 瞳子の叫び声を聞きつけて、しずくとひびきが駆けてきた。
「あやちゃん!? それにマネージャー!?」
 しずくは二人を見るが、瞳子は顔を赤くして今にも泣きそうな瞳をしており、明らかに
様子がおかしい。
「ま、まさか、マネージャー、あやちゃんに何か変なことを……」
 普通にしていれば、あれほどの声を出すなどありえない。
 裏を返せば、おかしなことをしたとも言える。
 しずくは、智弘に疑義のまなざしを向けた。
「変なことなんてしてないぞ」
 智弘は、ひびきの言葉に慌てた。
「そ、そうです! 智弘さんは、変なことなんてしてないです! 私が階段から落ちたん
です」
 誤解を解くべく、瞳子も主張した。
「そうだったんだ。あたしはてっきり――」
 一体、しずくは、『てっきり何を』したと思ったのだろうか。
「瞳子ちゃん大丈夫? 怪我はない?」
 ひびきは、瞳子の身を案じた。
「それは大丈夫。智弘さんが助けてくれたから」
 大丈夫じゃなかったこともあるけれど。
「さっすがマネージャー!!」
 しずくは、一転、尊敬のまなざしを向けた。
「ほら、何でもないだろ。それより、二人はこれから仕事じゃないのか」
「あ、そうだ! ひびき、早く支度しないと」
「それじゃ、またね」
 二人は、来たときと同様に、ばたばたと部屋へ戻っていった。
「騒がしいな。ピッコロは」
 らぶドルの中では歳も低くまだまだお子様。
 むしろ、騒騒しいのは元気な証といえよう。
 だが、それでも瑠璃が来なかった分マシだった。
 瑠璃は、自室でヘッドフォンをしてテレビを観ていたため、今回の喧噪に気付くことは
なかった。

559 :
「あ、あのー、智弘さん……」
「ああ、そうだ。何か用があるんじゃないのか?」
 瞳子は、ここで自分の手に何も握られていないことに気がついた。
「ええ、それなんですけど――」
 周りを見渡すと、階段のところにそれは落ちていた。
 拾いあげて軽くはたくと、智弘に差し出した。
「あの、これ、バレンタインのチョコです」
「お、ありがとう」
 智弘が受け取ったものは、少し高級感のある包装紙でラッピングされていた。
「あ、あのー……」
 瞳子は、なにか言いたげだった。
「なに?」
 瞳子は、手をもてあまし、指を組ませたりして所在なさげに動かしながら、上目遣いで
智弘を見た。
「……さっきのですけど…………見ちゃいました?」
 さっきの体勢からいえば、もし、見えたのなら真下から見上げるような状態だろう。
『ちらりと見えた』のではなく『完全にモロ見え』な分、どうしても気になってしまった。
「えー、あー……」
 智弘は、言葉に詰まると、両手を合掌させると頭を下げた。
「ごめん!」
 決定的だった。
 これ以上の言葉は不要だった。
『やっぱり見られちゃった……』
 落ち着いてきていた瞳子の顔の色が、かあっ、と再び赤くなる。
『また……見られちゃった……』
 瞳子が、智弘に見られたのは初めてではない。
 以前も急いでいて階段から転落をして見られている。
 しかも、今回同様にショーツを穿き忘れるという大失態をおかしたせいで。
「だ、大丈夫ですから……」
「ホントごめん!」
「そんなに気にしなくてもいいですから。私が悪いんですから」
 確かに、瞳子が穿き忘れなければ、階段から落ちなければ、こういう事態にはなってい
ない。
「いや、もう二度目だし」
『やっぱり、智弘さん前のときのこと覚えている!』
 火に油。
 瞳子の顔は、燃え上がるように赤々とし、ペンキでも塗ったのかといいたくなるほどだった。
「……もうお嫁にいけないかも……」
 瞳子が、ぽつり、と漏らした。
 嫁入り前の女の子の大切なところを、こともあろうに二度も殿方に至近距離で見られた。
「そんなことないって」
 それを耳にした智弘は、瞳子の言葉を打ち消す。
「瞳子なら大丈夫だって」
 瞳子が結婚したいといえば、手を挙げる人は全国にごまんといるだろう。
 だが、智弘がそれを口にするのは残酷だし、少し無責任にもとれる。
「それじゃ――」
 瞳子は、智弘を見つめる。
「――もしものときは、マネージャーが責任とってくれますか?」
「え?」
 瞳子は、ふと、我に返って口許を押さえた。
「ご、ごめんなさい! えっと、マネージャー、これからお仕事にですよね。私もこれか
ら局入りなので。気をつけていってらっしゃい」
 瞳子は、踵を返して階段を駆け上がっていった。
「な、なんだぁ?」
 よく判らないまま、智弘はぽつんと取り残された。

560 :
 瞳子は、部屋に駆け込むと、そのままベッドにダイビングした。
 ぼふっ、とベッドが音を立てる。
 瞳子は、うつぶせになって枕に顔をうずめた。
「あー、どうしてあんなこといっちゃったんだろう」
 本当は『いつもお仕事御苦労様です』『このチョコ、美味しいんですよ』など、色々言
おうと思っていた。
 しかし、ハプニングで全て吹き飛んだ。
 のぼせていて、足下が地についていない感じではあった。
 夢心地というのか、どこか現実感がないような感覚だった。
 だから、ふと口をついて出てしまったのか。
 しかも、その言葉は、取りようによっては逆告白にもとれる。
「でも――」
 瞳子は、あることを思い出す。
「――アイドルとマネージャーは一緒になってもいいんだよね」
 業界内ではタブーとされる、タレントとマネージャーの恋愛。
 それは、タレントという商品に、事務所の人間が手を出したという見られ方をするためだ。
 特に、女性アイドルともなれば、著しいファン離れを引き起こすことにもなるため『あっ
てはならない』ことだ。
 だが、瞳子の母親はアイドル全盛期のときに、当時のマネージャーと結婚をして芸能界
を退いている。
 だからか、瞳子自身、マネージャーとの恋愛はタブーという意識を持ち合わせていない。
 瞳子にしてみたら、頼れる人であり想いを寄せている人が、たまたまマネージャーであっ
たに過ぎなかった。
「それもこれも――」
 しかし、そこは瞳子のアイドルとしての矜恃が騒ぐ。
「――全てはトップアイドルになってから――」
 母・結城はるかのように、頂点に立つアイドルになる。
 誰かも認められる最高のアイドルに。
 そうすれば、自然と心の君ともいい関係になれる――はず。
 まずは、トップアイドルになる。
 それが第一義。
「よし!」
 瞳子は、ベッドから起き上がった。
「頑張ってお仕事をして、もっともっといいアイドルになって、そして――」
 瞳子は、少し未来のことを頭に描いたが、すぐに現実に戻った。
「まずは穿かないと」
 瞳子は、純白のシルクのショーツを手にすると、間違いが起きないようにしっかりと穿
いた。

561 :
ノーチェックで通しているから間違いがありますね。
「そ、それより、瑠璃は渡さなくていいの?」
『瑠璃ちゃん』でなかったり、助詞がおかしかったり。
まあ、「書きっぱなし♪ あげっぱなし♪ ぱなしはありって話です」ということで、
適当に補完してください。
一日の半分が経過したにも関わらず、登場らぶドルは6人しかいない。あと12人いるよ……orz。
24時間家にいるわけではないんで、もう少し日数かかりそうです。
プロットは上がっています。

562 :
一回の投下で五年は待てるから問題無い

563 :
藤田真琴去

564 :
まぎらわしいわ

565 :
>>562
だな

566 :
どういう状況だとパンティをはき忘れるんだろうなしかし

567 :
PM1:17
 智弘は、自身が勤務しているスイートフィッシュプロダクション(FSP)のビルへとやってきた。
 業界大手だけあり、人の出入りも激しく慌ただしい。
 智弘は、すれ違う外部の人に会釈をしつつ、事務所のドアのノブに手を掛けた。
「おーい、智弘ー!」
 智弘は、廊下の先から自分の名を呼び捨てにする聞き慣れた声に振り向いた。
 視線の先には、手を上に掲げながら廊下を歩いてくる野々宮舞の姿があり、そのすぐ後
ろには同伴する桐生琴葉の姿もあった。
「舞と琴葉か」
 智弘は、事務所に入らずに二人が来るのを待った。
「丁度よかった。智弘、いいものをやるぞ」
 舞は、手提げポーチを漁った。
「ほら、バレンタインのチョコだ」
 舞は、ぶっきらぼうに智弘に差し出した。
「ありがとう」
「私からも――」
 琴葉も、バッグからラッピングされた箱を取り出した。
「はい、智弘くん」
 舞に続き、琴葉も智弘に手渡した。
「琴葉もありがとう」
「智弘、お前は幸せ者だぞ。この私からチョコがもらえるんだからな」
 舞は、えっへん、と腰に手を当てて誇ってみせた。
「ありがたく食べさせてもらうよ」
 智弘は、そういって軽く笑む。
「二人はこれから局でバラエティの収録だっけか」
 智弘の言葉に、二人は見合うと不安そうな顔をした。
「なあ、智弘。ちょっと聞きたいことがあるんだがいいか?」
 舞は、真顔で智弘を見上げている。
「何かあったのか?」
 智弘も、それに応えるように真摯に対応する。
「私と琴葉って、二人で仕事に行くことが多いよな。特に今日の仕事のようなバラエティとか」
「そうだな」
「“らぶドル”としての仕事なら他のみんなと一緒だけど、基本はピンで活動のはずだ」
 本来ならソロというべきところを、ピンといってしまうのは、らぶドルのお笑い担当と
言われ、バラエティ出演が多いせいか。
「でも、私は琴葉と一緒に仕事をすることが多い。それも、バラエティ番組での仕事が」
 智弘は、じっと舞の話を聞いている。
「もしかして……」
 舞は、少し言いよどむ。

568 :
「私と琴葉、どっちかバーターなのか!?」
「そ、そうなんですか!? 智弘くん!?」
 舞の『バーター』という言葉に、琴葉も反応した。
 バーターとは、芸能界では「抱き合わせ出演」を指す。
 舞は、どちから一人に出演依頼が来ているところに、事務所が頼んでもう一人出演させ
ているのでは、と考えている。
 バーターは、依頼する側は依頼者を使える上にバーター出演者を安く使えるというメリッ
トがあり、事務所は人気の薄い者を出演させることで世間の認知度を上げさせられるとい
うメリットがある。
 もし、舞のいう通りバーターがあるのなら、どちらかは「おまけ」ということになる。
「そんなことか」
「そんなことって!」
「とっても大切なことですよ!」
 智弘と違い、舞と琴葉はバーターであることを重く捉えている。
 他のらぶドルは、みんなソロで仕事をとっている。
 バーターになっているということは、他のらぶドルと比して一歩も二歩も劣ることを意
味している。
「安心しろ。舞も琴葉も、ちゃんとむこうから指定されている。バーターなんてことはな
いよ」
「本当か!?」
「嘘をついてどうするんだよ。君たちはマネージャーのいうことが信じられないのかい?」
「そうじゃないけど……」
 それでも舞は、どこかに引っかかりがあるようだ。
「君たちはらぶドルなんだ。らぶドルとしてデビュー出来たということは、一人一人が
ちゃんとした力を持っているということだ。それは、俺が保証するよ」
 “らぶドル”というブランドは、決して軽いものではない。
 看板を穢さないためにも、実力がない者をらぶドルにするようなことはしない。
「そうか……。いつも琴葉と一緒だから、私はてっきり琴葉のバーターなんじゃないかって……」
「何いってるんですか。私の方こそ、舞さんのバーターじゃないかと思って……」
「琴葉がバーターなんて、どこからそんな発想が出て来るんだ? 何でもこなせる琴葉と
私じゃ、どう考えたって私の方がバーターだろ」
「舞さんこそ、いつも巧く番組を盛り上げているじゃないですが。バーターだとしたら私
の方がバーターですよ」
 キャリアとアクティブさを有している舞と、何でも平均以上にこなしてしまう琴葉。
 二人は、SFPに移籍してくる前からの知り合いであり仲が良いだけに、自分にないも
のを持っている相手が羨ましく思えるときがある。
 そんな想いが口を突いて出た。
「どっちもバーターじゃないんだから、それでいいだろ」
 終わらなくなりそうな二人を見て、智弘が割って入った。
「それじゃ智弘。バーターじゃないなら、どうしていつも琴葉と一緒なんだ?」
 バーターではないにしても、ソロではないという疑問が残る。
「二人で絡むことで、二人分以上のインパクトがあるからだと思う。一人呼んで一人分、
二人呼んで二人分は普通だし、それなら何も舞と琴葉という組み合わせに限る必要はない。
二人に出演依頼が来るということは、二人一緒の方が魅力的だということだ」
「んー、そうなら嬉しいけど……」
「なんだ、舞は不満なのか?」
「そういうんじゃないと思います」
 琴葉が、口を差し挟んだ。

569 :
「他の人たちは決まった人と一緒という組み合わせはほとんどありませんが、私と舞さん
だけがこのような形でよいのかという疑問というか不安というか……」
 他のらぶドルは独り立ちをしているが、本来ソロである二人が一緒であることを頻繁に
求められることに、ソロでは力不足なのではという不安が残る。
「そんなに気にしなくていいよ。一期生には『ショコラ』、二期生には『ピッコロ』がい
る。三期生にユニットはいないけれど、舞と琴葉がその立ち位置を兼任しているという考
えも出来るんじゃないのか」
「ユニットですか?」
「正確にはユニットではないし、基本的にソロ活動だが、ユニットのようにも動ける。
『ショコラ』『ピッコロ』は、ユニットがコンセプトとしてあるから、似たようなイメージの
二人を組ませている」
「『ショコラ』の美奈さん、知奈さんは双子ですしね」
「逆をいえば、これは武器でもある。他のらぶドルやユニットと違い、二人には組み合わ
せの妙がある。実際、普段の仕事はソロで別々だけど、バラエティ番組などではよく二人
一緒に出演の話が来ているだろ」
「そういえば、舞さんと一緒にお仕事をするのは、テレビのバラエティですよね」
「だから、難しく考えなくていい。付き合いの長い二人なんだから、お互いの“呼吸”も
判っているんだろうし。そういう自然体の部分が、受けているし求められているんだよ」
 実際、二人の会話には、掛け合い漫才をしているかのような小気味良さがある。
「その言葉、信じていいんだな」
 舞は、真剣な眼差しで智弘を見上げた。
「もちろん」
「そうか」
 そう呟いた舞の表情からは、険の影が消えていた。
「納得したかい」
「はい」
 琴葉も、すっきりした表情で返事をした。
「これから収録なんだろ。頑張っておいで」
「任せとけ。それじゃ、張り切って仕事してくるからな!」
 舞は、すっかり自信に満ちた笑顔を智弘に見せた。
「ほら、琴葉、行くぞ!」
 舞は、琴葉の手を引いて廊下を駆け出した。
「あ、舞さん! それじゃ、いってきます」
 琴葉は、舞に引かれながら、振り返って智弘に軽く頭を下げた。
「琴葉、早く!」
「舞さん、そんなに引っ張らないで!」
 二人は、騒騒しく去っていった。

570 :
おお!
らぶドルの二次創作はまだ衰えないよな。

571 :
続き待ってたぜ
ところで琴葉はどうしてこんなに可愛いんだろう…

572 :
 智弘は、事務所に入ると真っ直ぐ自分の机に向かった。
 机の上には、複数の宅配物が置かれていた。
「なになに」
 智弘は、椅子に腰を下ろすと、配達物を一つずつ手にした。
「これは、あゆみからか。こっちは真琴で、これは海羽か」
 宅配物の差出人は、進藤あゆみ、藤田真琴、猫谷海羽だった。
「しかし、中身は全部チョコか」
 智弘は、全ての配達物の品名欄にチョコの文字があるのを見て苦笑した。
 今日、あゆみは北海道で新曲キャンペーン、真琴は京都太秦で時代劇の撮影、海羽はミュー
ジカルの福岡公演だった。
 あゆみは金曜に現地入りし、真琴は土曜朝の入り、海羽は先週から福岡入りしていた。
 当日に渡せないのなら現地へ発つ前に渡せばいいものだが、やはりそこは女の子。
 「2月14日」という日に渡すことに意味がある。
 あゆみ、真琴は発つ前に配達日指定で、海羽は福岡からやはり配達日指定で発送をかけ
ていた。
 智弘は、荷を開けると、中身を適当な紙袋に移してまとめた。
 三人に御礼のメールを送ると、チョコを食べることもなく、外部との連絡や確認事項の
業務に追われた。
 午後2時近くになると、智弘はホワイトボートに行き先を記して事務所を出た。
PM02:34
 午後2時半を回ると、ひょっこりと有栖川唯が事務所に顔を出した。
 唯は、真っ直ぐ智弘の机に向かった。
「あれー、マネージャーいないのか。ん?」
 唯は、机のそばに置かれた紙袋が気になった。
 上からちらりと覗くと、綺麗な包みの箱がいくつも見えた。
『バレンタインチョコか』
 それが何かをすぐに把握出来たのは、今、自分の手にも智弘宛のチョコがあるからだ。
『ライバル多し。やっぱり、直接渡さないと』
 このまま机に置いていっても渡すことは出来るが、直接渡した方がインパクトは強い。
 唯は、ホワイトボードで出先を確認すると、第三会議室と書かれていた。
 事務所も大きくなると、それに応じて会議室や打ち合わせ所なども多くもつ。
 第三会議室は、十数名程度で打ち合わせを行うのに適している部屋だった。
 とりあえずと第三会議室前へくると、照明が消えていた。
「あれ? いないのかな?」
 しかし、ドアのそばに取り付けられている使用状況を示すパネルは、『使用中』となっ
ている。
 唯は、そっと開けて中を覗き見た。
 パーティーションで仕切られた室内に窓はなく薄暗い。

573 :
「ん?」
 暗い室内の中、目を凝らしてみると、椅子にもたれかかり、頬杖をついている智弘がいた。
「マネージャー」
 唯の呼び掛けに、智弘は反応しなかった。
『寝ているのかな?』
「智弘……くん」
 唯は、先程より小さな声で智弘を呼んだ。
『寝ているっぽい……』
 唯は、中に入りそっとドアを閉めると、そろりそろりと足音を立てずに智弘に近づいた。
 智弘は、頬杖をついたまま寝ていた。
「智弘ー」
 唯は、囁くように名前を呼んだ。
 もはや、本気で起こすつもりなどないのは明白だ。
『「智弘」だって』
 寝ているとはいえ、本人を前にして名前を呼び捨てに出来るのは、特別な関係のようで
ドキドキする。
 もっとも、らぶドルの中には呼び捨てにしている者もいるのだから、本人にとっては呼
び捨てにされたところで何の衝動もないのだろうが。
『うーん、まさか寝ているとは……。起こすわけにもいかないしなぁ』
 照明を消していることからも、ここへは仮眠をとりにきたのだろう。
 流石に、人の出入りがある事務所で眠るわけにもいかない。
 智弘も、大勢のタレントをみているから疲れも蓄積しているのだろう。
『しょうがない。事務所に置いてこよう』
 チョコを渡すためだけに起こすのは酷なので、智弘の机の上に置いておくことにした。
 唯は、部屋を出ようと取っ手に手をかけたが、ふとその手を離して振り返った。
『………………』
 唯は、ポケットに手を入れると、大切にしているお守りを握った。
 口を、きゅっ、と閉じ、緊張から生唾を飲み込んだ。
 他には誰もいないのに、きょろきょろと周囲を警戒してから智弘に近づいた。
『いつもボクたちのために、マネージャー業務ご苦労様。これは、元気が出るおまじない……』
 唯は、目を瞑ると、頬を朱に染めながら、智弘の頬に唇を近づけた。
 プルルルルル!!
 智弘の携帯が着信音を立てた。
 智弘は、眠りから引き戻され、寝ぼけながらも背広の内ポケットを探った。
「あ、はい、藤沢です。あ、真琴? ああ。受け取ったよ。ありがとう。ああ。そうか。
この時期、太秦は寒いだろ」

574 :
 電話を掛けてきたのは、藤田真琴だった。
 先程のメールを受けて、空き時間が出来たため電話をしてきていた。
 真琴からの電話は、2分もしないで切れた。
「あーあ」
 智弘は、大きく伸びをした。
「あれ? 唯。いたのか」
 智弘は、入口のところに突っ立っている唯を見つけた。
「あ、う、うん」
 唯は、電話がなった瞬間、口から心臓が飛び出すほど驚き、猛ダッシュで後ずさりをして
智弘から離れていた。
「どうした?」
「あ、あの、そ、そう、これ、ボクからのバレンタイン」
 唯は、そそくさと近づくと、さっとチョコを差し出した。
「おお、ありがとう」
「智弘くん、疲れている?」
「大丈夫だよ。少し眠かっただけだから」
「こんなところで寝ていて、風邪なんかひかないでよね」
「ああ。もう起きるところだったし」
 その言葉に合わせるかのように、目覚まし用に設定した携帯のアラームが鳴った。
 智弘がアラームを止めると、続けざまに着信音が鳴った。
「はい、藤沢です。あゆみか。うん。いや、大丈夫」
「それじゃ、ボク、行くね」
 唯は、智弘に手の平を軽く向けると、智弘も通話をしながら同様に手を掲げた。
 唯は、あゆみと話している智弘の声を聞きながら部屋を後にした。
「ふーっ」
 唯は、廊下に出ると深く息をついた。
「まだドキドキしているよ……」
 胸に当てた手には、心臓の速い鼓動が伝わってくる。
「きっと、顔も真っ赤だっんだろうなぁ……」
 顔は火照りを残しており、自分でも紅潮していたことが判る。
「惜しかったなぁ」
 こんな千載一遇のチャンス、そうそうあることじゃない。
「……でも、これで良かったのかな。やっぱり、不意打ちは良くないよ、うん」
 唯は、未遂で済んだことに納得した。
「何はともあれ、渡せて良かった良かった」
 最後はドタバタしてしまったが、当初の目的は果たせたので今回はこれでよしとした。
「さてと、ホワイトデーが楽しみだな」
 唯は、一ヶ月後に想いを馳せながら軽やかな足取りで去っていった。
 追うようにして、あゆみとの電話が済んだ智弘も会議室から出てくると、一度事務所に
戻ってから仕事の打ち合わせへと向かった。

575 :
過去形ばっかでテンポ悪いなぁ(´Д`)

576 :
乙乙
そんなことないとおも


577 :
PM17:12
 智弘は、打ち合わせを終えて事務SFPのビルへと戻ってきた。
 出入口へ向かう智弘に対し、ビルから出て来る女性と目が合った。
「マネージャー」
「沙有紀」
 女性の掛け声に、智弘は彼女の名で応答した。
「丁度よかった」
 片桐沙有紀は、立ち止まるとショルダーバッグからハートをあしらった包装紙に包まれ
た直方体を取り出すと、スマートに差し出した。
「はい」
「ありがとう」
 智弘も心得たもので、もはや中身を訊くまでもなくバレンタインチョコだと察していた。
「マネージャーはまだ仕事?」
「ああ。今夜はちょっと遅くなりそうかな」
「それは残念」
「何かあったのか?」
「あたしは今日はあがりだから、一緒に食事でもと思って」
「それは悪かったな」
 申し訳なさそうに頭を掻く智弘に、沙有紀は軽く左右に首を振った。
「いいんですよ。マネージャー業は大変ですから」
 らぶドルたちもすっかり仕事に慣れ、つきっきりということもないため手が掛からなく
なったが、それでも二十名近くのスケジュールを管理したりと、普通のマネージャーの何倍も
大変なのは間違いない。
「沙有紀は、今日は打ち合わせだったか」
「ええ。来月の東京ガールズファッション(TGF)の衣装合わせ」
 国内でもトップクラスのモデルや、旬な人物が出演することで有名なファッションショーで、
舞台上の服をすぐに携帯で買えることでも知られている。
「今年は、うちからは沙有紀だけだな。要請通り二人送り出せない分、しっかり頑張って
きてくれ」
 出演することがステータスとなっている同イベントだけに、業界内の競争率も高い。
 その一方、SFPのようにスケジュールの関係で主催者の希望通り出せない事務所もある。
 沙有紀は早々に出演依頼が来ていて確定していたが、もう一枠は今年になってからのた
め調節がつかなかった。
 モデル専門事務所でもないのに、複数枠での依頼が来ること自体稀であり、結果として
らぶドルのレベルの高さを示している。
 そして、それを断ってしまう事務所もまた、業界では信じられないほどのことだった。
「そう言われると、責任重大」
 若い女性に多大な支持を得ているコレクションなだけにヘマは出来ない。
「沙有紀なら大丈夫だって。本職のモデルなんだし、今年の出演者の中では『クィーン』の
下馬評も高いし」

578 :
 TGF出演者の中から、観客の投票により『ミスTGF』が三人選出される。
 その中でも、一番支持を得た人は『クィーン』の称号を得る。
 今回、沙有紀はクィーンの最有力候補として女性誌で名前が挙がっていた。
「マネージャー。もしかして、プレッシャーかけてます?」
「かけてるかも」
「ひっどーい!」
 沙有紀は、少し怒ってみせた。
「小さいときからモデルとして場数を踏んできたんだ。積み重ねてきた仕事は自信になって
いるだろ。それに、クィーンに選ばれたら、モデルとしての評価もさらに高くなる。ここは
頑張りどころだろ」
「確かにそうですよね」
 少なくとも、TGFでクィーンに選ばれれば、トップモデルといえる。
「大丈夫だよ。沙有紀ならなれるさ」
「本当ですか?」
「ああ。マネージャーの俺が言うんだから間違いない」
 それは、欲目というやつのような気がしないでもない。
「それじゃ、マネージャー。ひとつ、お願いいいですか?」
「なんだ?」
「TGF、頑張りますから、もし、クィーンになったら一緒にお祝いしてもらえますか?
今日、食事出来なかった代わりに」
「いいよ。お祝いしてあげる」
「本当ですね!?」
「ああ、約束だ。当日は俺もマネージャーとして行くから、クィーンになるところを見さ
せてくれよな」
 約束を交わすと、智弘はビルへと入っていった。
 沙有紀は、嬉びの余り叫びそうになった口許を手で押さえた。
『これって、明確なデートの約束よね』
 智弘にとってはただの食事という意識しかないが、こと沙有紀にとっては意味合いが違う。
『頑張らなくっちゃ!』
 沙有紀は、顔を赤くしたまま足早にSFPを後にした。
 自分の部屋で思いっきり喜びを爆発させるために。

579 :
 智弘が事務所内の自分の机で仕事を始めると、そこへ北条比奈がやってきた。
「あの……お兄様……」
 比奈は、申し訳なさそうに声を掛けた。
「比奈か」
 智弘は、仕事の手を止めた。
「少しよろしいでしょうか?」
「どうかしたか?」
 体を起こし、椅子ごと比奈へと体を向けた。
「これ……お兄様のために作ったのですが……」
 比奈は、両手で持っている白い大きめの箱に視線を落とした。
「もらっていいのか?」
「はい……」
 智弘は、箱を受け取ると、机の上に置いて開けた。
 中には、クッキーが入っていた。
「クッキーか」
「はい……本日はバレンタインですので……チョコクッキーを作っていました……」
「比奈は、今日はオフだったな」
「はい……」
「これ、食べていいのか?」
 智弘の言葉に、比奈は少し言葉に詰まった。
「……あの……うまく出来なくて……」
 智弘は、試しにひとつ掴むと口に運んだ。
 カリッ、という感触と共に、口の中でバリバリと砕けていく。
「予定より固くなってしまいました……」
 確かに、クッキーというより、ビスケットといった方がいいかもしれない。
「これ、ビターチョコ?」
「いえ……それは……コゲです……」
 苦い味は、焦げたせいのようだ。
「……ごめんなさい……どうしてもうまく焼けなくて……」
 普段から大人しいだけに、落ち込まれると、今にも泣き出しそうな気がしてならない。
「お姉様たちの力をお借りできれば良かったのですが……」
「そうか。ショコラは神戸だっけ」
 比奈の双子の姉であるユニット『ショコラ』は、神戸にいた。
「はい……」
 大手コンビニが、今年のバレンタイン企画として神戸にある有名スイーツショップと
ショコラによるコラボスイーツを提案してきた。
 今、コンビニにはショコラプロデュースのバレンタイン限定スイーツが並んでおり、当の
ショコラは神戸でイベントをやっていた。

580 :
「下手なパティシエよりよっぽど旨い菓子を作るからな」
「……もっとおいしいものをお兄様にお渡ししたかったのですが……私一人ではこれが限界です……」
 同じ血を分けた姉妹であるにも関わらず、どうしてもお菓子作りは姉のように巧く出来ない。
 大好きな人に失敗作を食べさせざるをえない無念さは、比奈の顔を曇らせた。
 そんな比奈の心情を察してか、智弘は比奈の頭に、ぽん、と手を乗せた。
「……お兄様?」
「そんなに気にすることないよ。ショコラの二人の腕前は別格だよ。それに、こういうのは
気持ちが一番大切なものだろ。俺は、比奈が一人で一所懸命作ってくれたことが嬉しいよ。
だからそんな顔するなって」
 智弘は、なだめるように比奈の頭を撫でた。
「……お兄様……」
 智弘は、もう片方の手で、クッキーを手にすると口へ運んだ。
「うん。旨いよ。炊き込みご飯にだって焦げはあるだろ。このクッキーの焦げも、ビター
風味になってむしろいい感じだよ」
 智弘は、バリバリとクッキーを食べてしまった。
「一人で作るのは大変だっただろ。ありがとうな」
 智弘の謝礼に、比奈の陰鬱としていた心に光が差した。
「お兄様に、感謝を」
 比奈は、無意識のうちに両手を組んでいた。
「それでは、私は片付けがありますので……」
「そうか。気をつけてな」
 比奈は、智弘の言葉に一礼すると事務所を出て行った。
 智弘は、クッキーを摘みながら、書類仕事を行った。
 書類整理が終わったときには、とうにクッキーも底をついていた。
 時刻は、いつの間にか午後7時になろうとしていた。
「んー、少し早いが飯にするか」
 智弘は、事務所を出ると外へ向かった。
「あ、あのー……」
 智弘は、一人、てくてくと廊下を歩いていく。
「あのー……」
「何にするかな。ハンバーガーはあれだし」
「あのー……」
「ラーメンにでもするかなぁ」
「あーのーっ!」
 智弘は、背後で叫ぶ声に振り返った。
「……雪見か」
 廊下でほどよく反響した声は、耳の中で残響している。
「さ、さっきから呼んでます……」
「そ、そうか。それは悪かった。今日は新番発表会とアフレコか」

581 :
「も、もう終わりました。今、アバコからの戻りです」
 雪見は、小さめの手提げの紙袋を智弘に差し出した。
「あ、あの……これ……」
 智弘は、袋を受け取ると、中にうさぎの包装紙の箱を確認した。
「バレンタインか?」
「は、はい……」
 雪見は、顔を真っ赤にしてうつむいた。
 普段から気弱なのに、バレンタインとあっては、さらに恥ずかしさが増す。
 まして、このチョコには少なからず智弘に対して特別な想いが含まれている。
「あの……用事はこれだけなので……」
「ありがとう。あとでもらうよ」
「は、はい……。それでは、お先に失礼します」
 雪見は、智弘とまともに目を合わせられないまま、軽く頭を下げて智弘の脇を通りすぎ
ていった。
「あ、仕事終わったのなら、飯に誘えば良かったかな。とりあえず、これを置いてくるか」
 智弘は、事務所へと戻った。
 一方の雪見は、女子トイレへと駆け込んでいた。
「はーっ……」
 大きく息を吐き、両手を頬に当てた。
「大丈夫……だったよね……」
 手の平が熱い。
 間違いなく、顔は赤くなっている。
「マネージャー……変に思ってないよね……」
 『いつも仕事でお世話になっている人にチョコを渡した』。
 傍目にはそういう構図であり、そこに不自然さはない。
「義理……とは少し違うんだけど……」
 かといって、本命ですといって渡す勇気もない。
 雪見は、目をつむってゆっくりと息を吸い、そしてゆっくりと吐いた。
 少し気持ちを落ち着かせると、一言、呟いてみた。
「……藤沢さん」
 マネージャーと呼ぶ以外は、いつも名字で呼ぶ。
 問題ない。
 今度は、別の言葉を呟いてみた。
「…………と、と、と、と…………智…………弘……さん…………」
 呟いてみたものの、まともに言えない。
 しかも、心臓は一気に脈を速く打ち、顔もチョコを手渡したときより赤く、耳の尖端ま
で朱に染まっている。
「せ、せめて本チョコは……みんなみたいに名前で呼べるようになってからにしよう……うん……」
 らぶドルの中で唯一、智弘を名字で呼ぶ少女は、新たな目標を胸に抱いた。

582 :
おお、ガッツリ3/14合わせではないか
しかし智弘は抱えてるタレント多いな

583 :
きっとプロデューサーに出世したんだろう。
おや誰か来たようだ

584 :
PM21:48
 智弘は、夕食を済ませ、一度外回りを終わらせた後、事務所で会議用の書類を作成していた。
 この時間になると、ほとんどの者は帰宅ないし仕事先から直帰になるため、事務所には
智弘一人だけになっていた。
「来月の海羽は、ミュージカルで17日から大阪入り……っと。しかし、このミュージカル、人気高いな。
『ヤンデレ少女の憂鬱』だっけか。最近はこういうのが流行るのか」
 ミュージカルにするには難ありと思われる題材にも関わらず、地方での追加公演が入っているのだから、
世の中何がうけるか判らない。
 らぶドルたちのスケジュール表の作成をしていると、誰かがやってきた。
「お疲れ様です〜」
「お疲れ様です」
 そういって事務所に入ってきたのは、北条美奈、知奈姉妹だった。
「美奈と知奈か。お疲れ。神戸は遠かっただろ」
「はい。でもぉ、楽しかったですよぉ」
 美奈は、おっとりとした口調で答えた。
「向こうで終わったのが6時すぎだろ。今日は直帰でいいんだぞ」
「『今日』は、そういうわけにはいきませんわ」
 知奈は、手にしていた紙袋を美奈に渡し、さらに美奈から智弘へとリレーされた。
「今日はぁ、バレンタインですからぁ」
「なんか、結構重いぞ」
 袋の中を覗くと、ギンガムチェックの包装紙にピンクのリボンがかけられている箱がひとつあった。
 大きさからして、8号(直径24cm)のケーキが入るサイズだ。
 重さも、今までもらったバレンタイン物の中でも群を抜いて重い。
「私と知奈ちゃんの二人分ですからぁ」
 のんびりと美奈が説明する。
「もしかして、今回発売した例のやつか?」
「いつもお世話になっている、と、と……マネージャーに市販品で済ますようなことはしませんわ。
これでも『ショコラ』なんですから」
 そういって、知奈は少し照れをみせた。
「ごめん。でも、それじゃ、どうやってこれを作ったんだ?」
 箱の中身が何であるにせよ、重いのだからそれなりの物が入っているのだろう。
「お店の機材を少しお借りしたんですのぉ。材料は自分たちで持ち込みましたからぁ、
お昼の休憩時間を利用してぇ、作業したんですのぉ」
「それは大変だっただろ。開けてみていいか?」
「いいですよぉ」
 智弘は、箱を机の上に置くと、綺麗に包装紙をほどいた。
「おおー!」
 箱の中には、二本のチョコレートコーティングされたロールケーキがあった。
 片方は、普通のチョコレートでコーティングされ『M』の文字が、もう一方はホワイトチョコで
コーティングされ『C』の文字が書かれていた。

585 :
「こっちが美奈で、こっちが知奈か」
「正解ですぅ」
「しかし、これ凝っているなぁ。ビュッシュ・ド・ノエルだっけか?」
 薪を模した、クリスマスの定番でもあるケーキだ。
「そういうわけではないのですが……」
「最近、ロールケーキが流行っているのでぇ、それをベースにしてチョコレートでコーティングを
してみましたぁ」
「それに、上の細工も細かいな」
 コーティングの上には、絞りを使って綺麗な文様が幾重にもつけられている。
「知奈ちゃん、智弘さんに贈るからってぇ、もの凄く真剣に描いたんですよぉ」
 美奈は、ちらりと知奈をみやった。
「と、と、智……マネージャーに渡すからって、手抜きは出来ませんからね」
「『智弘さんに渡すからこそ手抜きをしない』の間違いではぁ?」
「姉さん!」
 まるで、智弘が特別であるかのような美奈のツッコミに、知奈は顔を赤くした。
「フフフッ」
 不意に智弘が笑った。
「智弘さん、どうかしたんですかぁ?」
 突然の笑みに不思議がる美奈に対し、知奈は今のやりとりで笑ったと想い、ますます顔を赤くした。
「いやさ、比奈とは姉妹なんだなと思ってさ」
 智弘の言葉に、二人は顔を見合わせた。
「比奈がさ、夕方、チョコ入りのクッキーを作ってきたんだ。菓子作りが苦手だから
少し焦げたりしていたんだが。普通、バレンタインなんだからチョコを持ってくるだろうに、
比奈はクッキーを作ってきた。そして、二人もチョコを使用しているが、母体はロールケーキだろ。
三人とも、普通にチョコを持ってこないで、一捻りしてしかも手作りだ。
比奈は、二人の背中を追いかけているんだなと思ってさ」
「比奈ちゃんは、私たちの大切な妹ですから」
「いっそ、姉貴と瑠璃に、三人の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいよ。
そうすれば、少しは姉貴と瑠璃の仲もよくなるかもな」
「まぁ、そんなこといっちゃダメですよぉ」
 美奈は、くすっ、と笑った。
「煎じる話が出たところで、お茶を淹れるよ。折角開けたんだし一緒に食べよう」
 智弘からの誘いの言葉なのに、二人は表情を曇らせた。
「いえ、今日は帰りますぅ」
 席を立とうとした智弘を、美奈は制した。
「お誘いは嬉しいのですがぁ、比奈ちゃんが待っていますからぁ」
「今週末は仕事で離れていましたから、きっと寂しがっていますわ」
 妹想いの二人らしい返答だった。

586 :
「そうか。それじゃ、気をつけてな」
「はい」
「と、と、と、智……マネージャーももう遅いですから無理なさらないで下さい」
「ああ。俺もあと少しで帰るから」
「それではお先に失礼しますぅ」
「失礼します」
 二人は、智弘に軽く頭を下げると事務所を出た。
 廊下を並んで歩く二人。
 美奈は、知奈の顔を覗き見るようにしながらにやにやしている。
「な、なによ、姉さん」
「んー、どうして知奈ちゃんは『智弘さん』って言えないのかなと思ってぇ」
「し、しょうがないでしょ」
「今のは、名前で呼ぶチャンスでしたよぉ。私たちしかいなかったんですからぁ。
そうだ、今、練習してみますぅ?」
 知奈は、彼の名を口にすることを想像し、収まりかけた顔の火照りが再発した。
「ほ、ほら。早くしないと、比奈ちゃん、寂しがってますわよ」
 知奈は、かつかつと歩みを速くしてその場から逃げ去るように歩を進めた。
「あぁん。知奈ちゃん」
 逃げるような知奈を、美奈は追いかけていった。
 二人が過ぎ去り静寂が戻った廊下を、智弘が歩いたのはしばらく後のことだった。
 智弘が寮へ戻ってきたときには、すでに寮内は静まりかえっていた。
 玄関で靴を脱いでいると、一人、背後から静かに近づいてきた。
「おかえり」
 聞き慣れた声がした。
「瑞樹か」
 智弘は、視認することなく靴を片付けている。
「なんか、随分とお土産があるみたいだけど」
 榊瑞樹は、紙袋を上から覗き見た。
「バレンタインだってさ」
 智弘にしてみれば、毎年決まったときに行われる年中行事みたいなもので、さして気にしていない。
「ふーん」
 瑞樹は、興味なさそうな反応をした。

587 :
「瑞樹も誰かにあげたりしたのか?」
「えっ?」
 不意に話題を振られて思わず戸惑う。
「あ、あたしは――」
「もしかして、俺にくれるのか?」
「バッ! バッカじゃないの! どうしてあたしがあげなくちゃいけないのよ!」
 瑞樹は、強い口調で否定した。
「冗談だって。そんなにむきになるなよ」
 智弘は、紙袋を手にして瑞樹の横を通り過ぎる。
「もう遅いから早く寝ろよ」
 瑞樹は、廊下を去りゆく智弘の背中を黙って見送った。
「…………バカ」
 そう呟いた瑞樹のスカートのポケットの中には、智弘に渡しそびれた贈り物が入っていた。
「ふーっ」
 智弘は、熱いシャワーを浴び終え、頭をバスタオルで拭いていた。
「智弘、いる?」
 軽くノックをした後、瑞樹がドア越しに声を掛けてきた。
「どうした?」
「ちょっと、用があるんだけど」
「少し後でいいか?」
「かなり急ぎなんだけど……すぐ終わるから」
 どうも、緊急性があるようだ。
「わかった」
 智弘は、ドアを開けた。
「ともひ――」
 智弘の姿を見た瑞樹の顔が、一瞬で険しくなった。
「な、なんて格好してるのよ!」
 智弘は、下はトランクスのみで、上半身は裸で首にバスタオルを掛けていた。
「急ぎですぐ終わるっていったからだよ」
「だ、だからって、もう少し女の子に対する格好とかあるでしょ!」
「用件はなんだ? 急ぎじゃないのか?」
 智弘も、すぐに終わるからこの格好で対応したわけで、さっさと済ませて服を着たい。
「これ」
 瑞樹は、手にしていたカップとソーサーをぶっきらぼうに智弘に差し出した。
 カップからは、湯気が立ち上っている。
「外は寒かっただろうから、淹れてきてあげたのよ」
「お、サンキュー」
「用はそれだけだから。早く服着なさいよ」
 瑞樹は、智弘から視線を反らしたまま部屋へと戻っていった。

588 :
 智弘は、身なりを整えると、本日貰ったチョコをテーブルの上に並べた。
「結構あるな。まあ毎日少しずつ食べるか」
 誰か他人に譲ってもいいが、それを知った娘が傷つくかもしれない。
 貰った以上、食べるのも仕事の一環だ。
 智弘は、瑞樹から受け取ったカップを口に運び、一口すすった。
「ココアか?」
 もう一口、すすってみた。
「いや、これ、ホット・チョコレートか」
 ホット・チョコレートは、チョコレートを熱湯で溶かして作るため、ココア・バターが
含まれているので、ココア・パウダーで作ったものより濃厚になる。
「もしかして、俺の言葉を気にして作ってくれたのかな。瑞樹なりのバレンタインってところか」
 立ち上る湯気に含まれるチョコの香りが、ゆったりと室内に広がっていった。
 瑞樹は、部屋に戻ってくると、ゴミ箱に包装紙と空になったチョコレートの箱を捨てた。
 本来なら、そのまま綺麗にラッピングされた状態で渡されるはずだったが、
中身はホット・チョコレートにしてしまった。
「人の気も知らないで」
 一言、ねぎらいの声でも掛けて手渡すはずだった贈り物は、ねぎらいの言葉も、
バレンタインの贈り物であることも告げられることなく、飲み物へと姿を変えて、ただの差し入れと化してしまった。
 そして、瑞樹の最大の気持ちは、彼女の手の中にあった。
 瑞樹は、少しふて腐れながら、手の中に収まっているカードを見た。
 カードには、自筆で智弘に宛てたメッセージが書かれている。
 チョコと一緒に、渡されるはずだったメッセージカード。
 直接声にして伝えるには恥ずかしく、素直に言うことが出来ない、
 そんな自分の気持ちをしたためたカード。
 瑞樹は、少しだけ苦笑すると、カードを引き出しの奥へとしまった。
 日付が変わる頃には、瑞樹も智弘も蒲団に包まれ、寮には静寂が訪れた。
 騒がしかった特別な一日は終わり、また明日からは普通の日常に戻る。
 彼女たちは、来年こそは自分が彼にとって特別な人であることを願いつつ、今しばらくは夢の中でその想いに耽る。
 18人の中から、誰が彼の心を射止めるのか。
 その答えが出るのは、まだまだ先のことだった。
     −了−

589 :
終わった。
すでに花粉症の薬を飲んでいるから眠いわ頭が回らないわきつい。
60KB。普通にイベントで売る分量だよ(´Д`)。
元々書く気はなかったけど、>>538見て、たまたま14日だったから突発で書き始めた。
そもそも、このスレ、08年6月の作者以降、ずっと私しかSS書いてない……。

590 :
乙乙
おもしろかったぜ
書き手の少なさは…うん、まぁ…ね

591 :
いいもん読ませてもらった。乙。良かった。
俺が最後に投下したのは、07年の12月だった……今度なんか書いてみるよ。

592 :
桐生琴葉はエロい
中原麻衣の声はエロい
しゃべっている桐生琴葉はとってもエロい

593 :
はげしく同意!

594 :
同意が頂けたので(笑)、琴葉物ですw。
相変わらずの分割投下です。とりあえず前振り部分。

595 :
「お疲れ様でしたー」
 テレビ番組の収録を終えた桐生琴葉は、スタッフに挨拶をしながらスタジオを後にする。
「琴葉ちゃん」
「はい?」
 自分を呼ぶ声に、琴葉は足を止めた。
 呼んだのは番組のプロデューサーだった。
「良かったよ。やっぱり、舞ちゃんとの掛け合いはサイコーだよ」
「ありがとうございます」
 琴葉は、一緒に出演していた野々宮舞共々褒められたことは素直に嬉しかった。
「舞ちゃんは?」
「舞さんは、楽屋へ戻りました」
「そうか」
 プロデューサーは、懐に手を入れると、一通の封筒を取り出した。
「これ、うちの局が関わったやつなんだけどさ――」
 琴葉は、封筒を受け取ると、中を改めた。
「良かったら、舞ちゃんと見てきてよ」
 中には、映画のチケットが二枚入っていた。
「いいんですか?」
「社で貰ったんだけどね。そういう映画は中々観に行かないし、来週には上映が終わってしまうから。
収録を頑張った二人にプレゼントだ」
「ありがとうございます」
 琴葉は、ぺこりと頭を下げた。
「それじゃ、お疲れー」
「お疲れ様でしたー」
 プロデューサーは、撤収作業をしているスタッフの方へと行ってしまった。
 琴葉は、楽屋へと戻っていった。
「舞さん」
 楽屋に入ると、舞はすでに帰り支度をしていた。
「どうした、琴葉。遅かったじゃないか」
「プロデューサーさんに呼ばれていたので」
「何かあったのか?」
「いえ、そういうのではなくて――」
 琴葉は、ことのいきさつを説明した。
「そうか」
「それで、舞さん、一緒に行きませんか?」
 舞は、軽く腕組みをした。
「来週には、終わるんだよな?」
「はい。そういってました」
「それじゃ無理だ」
「どうしてですか?」
「私は仕事だ。休みがない」
「あ……」
 琴葉は、明日がオフのため気にしていなかったが、スケジュールは一人一人違う。
 一緒に仕事をすることが多いが、基本的に二人はユニットではないのでスケジュールが違う。
「私はいいから誰か他に誘ってくれ」
「そうですか……」
「ほら、早く支度して帰るぞ」
 舞は、残念がっている琴葉を急かした。

596 :
「るりは行けないや。ごめんねー」
「あたしは稽古があるから無理にゃー!」
「折角の琴葉様のお誘いですが、お休みが合わないので……」
「あたしは地方だから無理。誰か他の娘誘って」
 琴葉は、事務所に戻ると仲間に電話をしてみたものの、いい返事はなかった。
「やっぱり、急にお休みはとれないわよね……」
 らぶドル同期生に声を掛けてみたものの、都合良く休みなわけもない。
「一人で行こうかな……」
 いくららぶドルとはいえ、先輩の一期生、二期生を誘うのは恐れ多い。
「どうした、琴葉」
 沈んだ顔をしていると、彼女らの面倒を見ているマネージャーの藤沢智弘が声を掛けてきた。
「あ、いえ、ちょっと……」
 プライベートのことを話してもどうにもならないし、たかだか映画の相手がつかまらないだけの話だ。
『そうだ!』
 ふと、ある提案が琴葉の脳裏に浮かんだ。
「あ、あの、智弘くん」
「どうした?」
「あ、明日なんですけど、お休みだったりしますか?」
「明日は休みだけど」
「あの、それでしたら、明日、一緒に映画にでも行きませんか?」
 琴葉は、映画のチケットを差し出した。
「今日の収録で貰ったんですけど、舞さんや他の人たちはスケジュールの関係で一緒に行けなくて……」
 琴葉は、同伴者がいないことを強調した。
「みんなスケジュールが詰まっているからな。いいよ」
「本当ですか!?」
「ああ。この映画の監督、今、若手で注目されているから、一度チェックしておこうかと思っていたから」
 らぶドルの中には、演技に力を入れている者もいる。
 今後、仕事の話が来るかもしれないため、業界内のトレンドはチェックしておくに限る。
「そ、それじゃ、明日ということで」
「ああ。時間は?」
「上映時間を調べて、私から電話をします」
「それじゃよろしく」
 智弘は、そのまま業務へ戻っていった。
『やったー!!』
 琴葉は、去りゆく智弘の背中を見送りながら、心の中で叫んだ。
 夜。
「はい。はい。それじゃ、明日は10時に映画館の前で」
 琴葉は、携帯を切った。
「明日、智弘くんとデートするんだ……」
 そう思うと、恥ずかしさと嬉しさで顔は紅潮し、頬が緩む。
「さあ、明日のために、今夜は早く寝ましょう」
 琴葉は、早めの就寝を心がけ、早々に蒲団に潜った。

597 :
琴葉かうぃいよ琴葉

598 :
既に半月か…

599 :
年度替わりでかなり忙しい。
だが、そんなこと書かれたら書かないわけにはいかないじゃないか!ヽ(`Д´)ノ
なので、書きますた(`・ω・´)b

600 :
 琴葉が蒲団に入ってから、時計は10分、20分と時を刻むが、いまだ琴葉に睡魔が訪れない。
 むしろ、暗闇に目が慣れてしまっているほど、しっかりと瞳を開いている。
「……眠れない……」
 すでに時刻は10時をすぎており、特別に早いというわけではない。
「早く寝ないと……」
 明日は映画館。
 睡眠不足にでもなれば、暗くて暖かいだけに居眠りをしてしまうかもしれない。
 まして、明日は早起きをしないといけない。
 逆算すると、ここで寝ておかないと睡眠時間がどんどん削られてしまう。
 しかし、早く寝ようと意識するほど、目が冴えて眠気が訪れる気配がない。
「あーん、こんなんじゃ、智弘くんにいい顔を見せられない」
 睡眠不足は、化粧のノリも悪くなる。
 折角のデートなのだから、少しでも綺麗な自分を見せたい。
「いっそ、早く朝になればいいのに」
 眠れないのなら、この瞬間にでも朝になってもらいたい。
 そうすれば、眠れずにやきもきすることもない。
「智弘くんとのデートって、どんな感じかなぁ」
 期待と不安で想像が脳裏に浮かぶ。
「映画を観たら、丁度お昼でしょ。お昼はすぐそばのショッピングモールの中かな。
そのまま午後は一緒にショッピングで。智弘くんには何がいいかな。ネクタイなら使って
いるのが判るし、普段でも使えるわよね」
 一緒にネクタイを選び、試しにと自分が智弘にネクタイを締めてあげるシーンが浮かぶ。
「なんか、奥さんみたい」
 自分でいって、顔を赤くする。
「智弘くん、いつもスーツだから、結婚したら毎日してあげるんだよね」
 芸能マネージャーという仕事柄、スーツ、ネクタイの着用は必須。
 夫のネクタイを締めてあげるたびに、彼の妻であることを実感する。
 ネクタイを締めることで自然と近づく二人の顔。
 彼は、ネクタイを締めた御礼にと、彼女に軽くキスをする。
「智弘くんと毎日キスしちゃうんだ……」
 琴葉の妄想は止まらない。
「ネクタイを買って、他のお店も見て回ったら、沈む夕陽を観ながらホテルのレストランで
早めのディナー。ディナーが終わったら……」
 琴葉は、右手をパジャマのズボンの中へと潜り込ませた。
 指先で、ショーツのクロッチ部分に触れた。
「やだ……」
 琴葉は、指先にほんのりと湿り気を感じた。
 ディナーの後、まだ帰りたくないと智弘にねだり、彼はホテルの一室を取り、二人で部屋へと消えていく。
 その中で行われるは、男と女の関係。

601 :
「だめ……だめ……」
 琴葉は、指先でクロッチの上からスリットを撫でる。
 彼と結ばれることに想いを馳せ、止まらぬ妄想は琴葉に自らを慰めさせる。
「ん……ん……あ……」
 指が動くにつれ、クロッチの湿り気が増す。
 体全体が熱を持ち始め、琴葉は左手を上着の中へと潜り込ませると、ブラの上から乳房を軽く揉んだ。
「あっ……あん……智弘くん……」
 大好きな彼に、ベッドの上で愛撫される。
 彼を受け入れるための準備を、優しく丁寧に愛をもって彼にされる。
 琴葉の体は、それに応えようと体を火照らせ、乳首を隆起させ、秘裂の奥にある秘口からは蜜を滴らす。
「あ……智弘くん……そこ、ダメ……恥ずかしい……」
 彼に愛撫されたいと願うも、彼に見られることに羞恥する。
 たとえ、脳内の出来事にしても、想像でさえ気恥ずかしくなる。
「はぁ……はぁ……んんっ……そんなトコ……なめちゃダメ……」
 クロッチ越しにスリットを擦る琴葉の指は、今、彼女の中では智弘の舌と化している。
 その指も、次第に速度を上げていく。
「智弘くん……ダメ……ダメ…ダメェ…あっ…あああぁぁーーっ!」
 琴葉は、指をスリットに強く押しつけると両足を伸ばしてシーツを突っ張った。
「んっ! んっ! んんっ!」
 奥歯を噛み締めて唇を閉じるも、喉奥から声が漏れる。
 ビクビクと体を震わせ、閉じられた瞼からはうっすらと涙が滲み出た。
 次第に震えも収まると、全身から力が抜けて肉体の緊張が解けた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 琴葉の体に、長距離を走っていながら最後は短距離を猛ダッシュさせられたかのような
疲労感が襲った。
 琴葉は、気怠くなった体を起こして膝建ちになると、ズボンを膝まで下ろした。
 クロッチに触れると、かなり濡れている。
 ショーツを下ろすと、クロッチ部分と秘口の間で粘質の体液が糸を引いた。
「やだ……こんなに濡れて……」
 ティッシュを数枚とると、自分の秘裂を拭い、次にショーツを拭いた。
「デートの前の日なのに……ひとりエッチだなんて……」
 琴葉は、軽い自己嫌悪に見舞われた。
 このまま寝るわけにもいかず、もう一度シャワーを浴び、下着も全部新品のものに取り替え、
再びベッドの中に入ったときにはすでに日付が変わっていた。

602 :
続きは二週間後(マテ)

603 :
全裸待機で待ってる

604 :
おっ、なんかキタコレ! (;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ
琴葉さん濡れまくりですな

605 :
一月たちそう…

606 :
忙しいか、最近よくある規制の巻き添えかの
いずれかではないかと
そういうウチも2ch本体には全然書き込めない
瑞樹の誕生日もお祝いカキコできなさそうだし
キャラスレは今にも落ちそうだ

607 :
一月立ったな

608 :
すんません。
GW前から別のことで時間を割かれて、
GWすぎまでPCの作業はすべてそれに費やすことになり、
完全にスケジュールが狂ってしまいました。
書き始めたのが今日からで、
今度は最後まで書いてアップするので今週末ぐらいになるかもしれません。

609 :
気長に待ってますから急がなくてもいいですよ

610 :
ですね
楽しんでやってナンボだし、無理せずに(´ー`) >>608

611 :
中古屋にゲームが売ってたから買ってみた
結構面白いな

612 :
おお、アレか
俺も前、ネット上で攻略みながら進めたよ

613 :
 琴葉の部屋へカーテン越しに外の光が差し込み、朝を迎えたことを告げる。
 外の明るさに急かされるように、琴葉はうっすらと目を開けた。
「……ん……」
 寝ぼけまなこのまま、枕元にある目覚まし時計を手にした。
「……9時……」
 今日はオフ。
 就寝時刻が遅かったためいまだ眠気があり、もう一寝入りと行きたい。
 琴葉は、目覚ましを手にしたまま、枕に顔を埋めて二度寝に入った……はずだった。
 いきなり上体を起こすと、目覚ましを目の前に持ってきて時刻を再度確認した。
「9時!?」
 琴葉は、現時刻を認識すると慌ててベッドから抜け出た。
「何で9時なのよー!?」
 愚痴をこぼしながら、急いでバスルームへと駆け込んでいく。
「ちゃんと目覚まし掛けたのにー!」
 確かに7時にアラームが鳴るようにセットをした。
 本人は気付いていないが、ちゃんとアラームが鳴った。
 ただ、残念なことに、琴葉自身、無意識のうちに止めてしまった。
 とかく女の子の支度には時間がかかる。
 琴葉は、その髪のボリュームから、かなりの時間を要する。
 まして、今日は恋の勝負の日。
 いつもより念入りに支度をしなければならないのに、あろうことか10時待ち合わせで9
時起床では、遅刻か支度時間短縮かの選択になる。
 当然、遅刻は御法度なので支度時間を詰めなければならない。
 気合いを入れてセットするどころか、最低限の身支度でも間に合うかどうか。
「もーう! なんだって今日に限って寝坊なのよー!」
 琴葉は、半べそをかきながら支度をして出掛けていった。
 大通りまで走りタクシーをつかまえると、映画館へと急いだ。
 タクシーの中では、軽く掻いた汗をハンカチで抑えながら、化粧崩れをチェックする。
 少し荒い塗りになっている化粧を直し終えると、車内からは映画館が見えた。
「お釣りはいりません!」
 釣りをもらう時間も省き、待ち合わせ場所へと小走りで駆けた。
 周りを見渡すと、混んでいるというほどではないが、それなりに人が集まっている。
『智弘さんは――』
 琴葉は、目を走らせて待ち人を探すも、視界に捉えることは出来なかった。
 時刻は10時。
 もう来ていてもいいはず。
 携帯に着信がないか、ポーチから取り出すと着信音が鳴った。
 発信者は智弘だった。

614 :
「もしもし、琴葉です!」
 嬉しさを抑えきれず声がうわずる。
「はい。はい。えっ? …………はい…………はい……そうですか…………はい……それじゃ、
仕方ありませんね………いえ…………はい…………お仕事頑張って下さい…………」
 通話を終えた琴葉の顔は、通話を始めたときと一転して曇っていた。
 通話の内容は、今朝、他社との打ち合わせに行くことになっていたマネージャーが急病
になり、智弘の姉であるチーフマネージャーの美樹から、代わりに打ち合わせに行くよう
に指示を受けたとのことだった。
 今日はオフで約束があることを告げたが、チーフマネージャーに逆らえるはずもなく、
強制的に休日返上となってしまったという。
「どうしようかなぁ……」
 そもそも、一人で観る予定はなかったので、このまま入場するのも気が乗らない。
 窓口を見ると、カップルが腕を組みながら楽しそうに入場していく。
 芸能人という立場上、公衆の中で腕を組むことは出来ないが、それでも好きな人と一緒に
並んで映画を、というシチュエーションは憧れる。
 自分たちがもらってしまったチケット。
 もし、あのとき断っていれば、他の人の手に渡って誰かが映画を見られたかもしれない。
 そう考えると、このまま無駄にしてしまうことがためらわれた。
 琴葉は、軽く溜息をつくと入場口へと足を運んだ。
 シアター内は、カップルの姿が目に付く。
 作品の内容がカップル向きなのだから当然だ。
 少し前の座席に着座しているカップルに目が止まると、女性が心持ち男性に寄り添うようにしている。
 本当なら、自分もあのカップルのように、智弘に寄り添ったり、手を触れ合ったりしていたはず。
 琴葉は、上映中、そんなことばかり考えていて、ほとんど映画を観ていなかった。
 上映後、屋外で今度の予定を考えていると、カップルが目の前をよぎっていった。
 先程、劇場内で目に付いたあのカップルだ。
『いいなぁ……』
 琴葉は、仲良く会話をしながら歩道を歩いて行く二人を、羨望の眼差しで見た。
 そして、二人に引き寄せられるようにしてその後を歩き出した。
 二人に特別な興味があったわけでもなく、本当に自然にであった。
 カップルは、後ろから見ていても、幸せオーラが全開なのが良く判る。
 隣の彼を見上げて話す彼女の横顔は、とても輝いている。
 彼女は、彼に何を楽しそうに話しているのだろうか。
 今観た映画のことだろうか。
 これからとるであろう昼食の話だろうか。
 それともたわいのない雑談だろうか。
 話の内容は判らないが、彼女はくすっと笑みを見せる。

615 :
『智弘くん……』
 思わず、自分が智弘に向かって話しかけている姿を重ねた。
 一緒に映画を観ていたなら、今、あのカップルのように、ここで同じようにしていたかもしれない。
 同じ映画を観ていたカップルの姿を目の当たりにしていると、自分たちも同じようにして
いたであろうという想いが頭に浮かぶのは仕方のないことだ。
 カップルが、途中の角を曲がり通りから外れると、琴葉も、無意識のうちにカップルと同じ角を曲がった。
 一本向こう側の道への抜け道なのか、裏通りでまばらながらも人の往来がある。
 道は一本道だったが、何度か曲がるようになっていてその先は見えなかった。
 カップルが道なりに左折し、続いて右折をすると、その後を歩いている琴葉も同様に曲がる。
 琴葉が右折をしたとき、先を歩いていたカップルは道に隣接しているアーチ状の門をくぐっていった。
 琴葉は、そのまま歩いて門の前までくると、止まることなくその場所が何なのかを確認した。
『えっ!? ここって……』
 門の横には『Fashion Hotel The Emperor』という名前が記された看板があり、
そこには時間や宿泊の料金が書かれていた。
『ラブホテル!?』
 琴葉が羨望の視線を向けて自分の姿を重ねていたカップルは、ラブホテルに入ったのだ。
 琴葉は、かあぁっ、と顔を赤くすると、足早に裏道を駆け抜けて、表通りの人混みの中へと戻っていった。
『びっくりした…………昼間からラブホテルに入るなんて…………』
 経験のない琴葉は知らないが、ラブホテルに入るのに時刻は関係ない。
 ホテルに入ってしまえば昼か夜かの区別はつかないし、お互いに気持ちが昂ぶったときが
するときなのだから、そこには昼だの夜だのといった時間概念が差し挟む余地はない。
『もしかしたら私たちも……あのカップルのように……』
 そう思うと、体の奥が熱くなる。
 気持ちを落ち着けるためにも、人混みの中でウィンドウショッピングをすることにした。
 琴葉は、興奮を収めるために雑踏と喧噪の中に身を置き、ウィンドウショッピングなどで気を晴らした。
 夕暮れ間近になると、琴葉はSFPの入っているビルへ自然と足が向いていた。
『智弘くん、まだお仕事だよね……』
 映画がダメだったのなら、せめて夕食でもと思ったが、朝に電話が一回あったきりだ。
 今も仕事中だと考えるのが正しい。
 なにせ、SFPはタレントが多く、それも軒並み売れっ子ときている。
 それだけに、マネージャーの仕事がなくなることはなく、SFPが誇るらぶドルの
トップクラスの売れっ子たちにさえ専属マネージャーがついていない。
 マネージャーは、猫の手も借りたいほど忙しいのが実情だ。
 琴葉は、ビルの中へと入っていった。

616 :
 事務室へと続く廊下を進むと、丁度智弘が事務室から出てきた。
 脇に書類を抱えているので、まだ仕事中であることが見て取れた。
「琴葉」
 先に声を掛けたのは智弘だった。
「お仕事、お疲れ様です」
 琴葉は、軽く会釈をした。
「今日は悪かったな」
「仕方がないです。お仕事の方が大切ですから」
 琴葉は、努めて明るく応えた。
 仕事の特質上、こういうことになるのはやむを得ない。
 それでも、急病になった人に少なからず不満な気持ちがないといえば嘘にはなるのだが。
「あの、今夜、お時間取れますか? もし、よかったら一緒にお食事でもと思って」
 琴葉は、心臓をどきどきさせながら智弘の返事を待つ。
「うーん、ちょっと時間が読めないからなぁ」
「そうですか……」
 流石に、琴葉の表情も曇る。
「それでは、また機会があったらお願いしますね。あ、お仕事の途中でしたね。それじゃ、
今日は帰りますのでお仕事頑張って下さい」
「ちょっと待って」
 踵を返して立ち去ろうとした琴葉の手を智弘が掴んだ。
「ちょっとここで待ってて。すぐ戻るから」
 智弘は、事務室へ戻ると、本当にすぐに戻ってきた。
「これ」
 智弘は、片手ほどの大きさの老舗デパートの紙袋を差し出した。
「え?」
 琴葉は、とまどいながらもそれを受け取る。
「あの時間、もう映画館にいたんだろ。待たせた上にキャンセルしたからお詫びだ」
「そんな! 悪いですよ! そこまで気を遣ってもらうのは!」
 そもそも、誘ったのも急ならば、チケットだってもらい物。
 智弘がキャンセルした理由も仕事なのだから彼に非はない。
「折角の休みなんだから、もっと早く連絡出来たら予定を変えることも出来ただろうし。
それに、琴葉に買ったものだから俺じゃ使えない」
『私のために……』
 それは、昼休みの時間を利用して琴葉のために購入したものだった。
「あのー、開けてみていいですか?」
「ああ」
 琴葉は、丁寧に紙袋を開けていく。
「そういうのならいくつあっても困らないだろうから」
 智弘の話を聞きながら袋から取り出したものは、三枚のハンカチだった。
 それぞれ、蝶、花、リボン、をモチーフにした小さな柄があしらわれていた。

617 :
「これ、本当にもらっていいんですか?」
「もちろん」
 琴葉は、ぎゅっ、とハンカチを握りしめた。
「ありがとうございます」
 琴葉は、深々と頭を下げた。
「いや、そんなに感謝されることじゃ」
 お詫びの品なので、感謝されるとかえって困ってしまう。
「お兄ちゃーん!」
 かわいい声が、廊下の端から聞こえると、どどど、と廊下を駆ける足音が近づく。
 そして――。
 どごっ!
 声の主は止まることなく、智弘の腰にタックルを見舞った。
「ぐはっ!」
 智弘が呻く。
「おまえなー! いつも抱きつくなって言ってるだろ!」
「ぶーっ! るりは妹なんだから、抱きついていいんだよっ! お兄ちゃんに抱きつけるのは、妹の特権なんだよ!」
 瑠璃は、実妹であることで自身の行為を正当化しようとしている。
「今、姉貴がいるから説教してもらうか」
 その脅しに、瑠璃はぱっと離れた。
「むーっ! それ、反則!」
 犬猿の仲である実姉を持ち出され、瑠璃は不承不承引き下がった。
「あ、琴葉ちゃん」
 瑠璃は、そばにいた琴葉の存在に今気がついた。
「今日はどうしたの? 今日、オフだよね?」
「え、ええ。ちょっと近くまで来たから……」
「ふぅーん。ねえ、何持ってるの?」
 瑠璃は、琴葉が手にしている紙袋と握られている何かが気になった。
「あ、あの、これは……」
「ハンカチだよ」
 琴葉が口ごもっていると、智弘が横から差し挟んだ。
「ハンカチ? 何でお兄ちゃんが知ってるの?」
「俺があげたから」
「ええーっ!? なんでーっ!? 琴葉ちゃん、誕生日じゃないでしょ!?」
 瑠璃の中では、クリスマスなど特定の日でない限り、プレゼントをもらうのは誕生日という思考のようだ。
「まあ、ちょっとな」
「うー、琴葉ちゃんずるーい!!」
「ええーっ!?」
 琴葉は、瑠璃から『ずるい』という責め句を受けるとは思いも寄らなかった。

618 :
「お兄ちゃん、るりにも何か買ってー!!」
 だが、瑠璃の思考はすでに兄に向けられていた。
「却下だ」
「えーっ!? 今度始まる新作の魔女っ子アニメの杖でいいからー」
「いくらするんだよ」
「デラックス版で12800円!」
「自分で買え」
「ええーっ!!」
 藤沢兄妹の掛け合い漫才が繰り広げられる中、
「あの、私、これで失礼します」
 琴葉は、改めて軽く会釈をして別れの挨拶を告げた。
「ああ。気をつけてな」
「琴葉ちゃん、またねー」
 琴葉は、二人からお返しの言葉を受けると、彼らに背を向けて廊下を歩き出した。
 背後からは、引き続き藤沢兄妹の掛け合い漫才が聞こえていた。
 事務所を後にしてからは、手近なところで一人夕食を済ませ、早々に帰宅して浴槽に浸かっていた。
「今日はちょっと残念……」
 本来なら最高の一日になっていたはずで、今頃はホテルの一室で二人っきりの甘い世界になっていただろう。
 もっとも、そんな簡単に巧くいくはずもないのだが、自分も年頃だしそういうことを期待するのは自然なことだ。
 同学年にあたる高校三年生の女子の50%近くが性交経験者というアンケートが雑誌に出ていると、
自分もという気持ちが少なからず沸き上がる。
 なにせ、慕っている人はある意味禁断の相手であるマネージャーで、彼を狙っているライバルも多い。
 真面目で恋愛ごとにはいささか鈍いところがある彼をゲットするには、積極的に動かないと何にも進展しない。
「でも……」
 お詫びとはいえ、ささやかながらプレゼントをもらえたのは嬉しい誤算だった。
「また、機会があるよね」
 琴葉は、次回に期待して風呂から出た。
 いつものように身支度を済ませて、少し早めながらベッドに潜り込む。
 枕の横には、智弘からもらったハンカチのひとつを置いて、彼に想いを馳せる。
 いい夢が見られるようにとのおまじないのつもりだが、プレゼントをもらった嬉しさが
蘇ってきて興奮してかえって眠れない。
 そもそも、今夜は彼の腕の中にいたかもしれず、それを期待していた心と体の行き場がないまま、
大人しく眠れるはずもない。

619 :
 琴葉は、埋み火のようの体の奥にある火照りに動かされ、そっとパジャマの上から股間に手を滑らせた。
 30秒ほど股間をこすっていると、パジャマのズボンを膝までずらし、ショーツのクロッチ部の
上から秘所に沿ってさする。
「ん……ん……智弘くん……」
 琴葉の予定通りなら、今夜、ここをさすっているのは琴葉の指ではなく彼の指だった。
 彼のことを想い、彼にさすられていることを想像してさらになぞる。
 次第にクロッチは、じんわりと湿り気を帯び、秘所の形が浮き出てくる。
 今度は、パジャマの上着のボタンを外してブラを露出させると、左手をブラの下に潜り
込ませて乳房を揉み始め、右手はショーツの中に入れて直接秘所をなぞりだした。
「あっ……んっ……んんっ……」
 彼に抱かれることを望んでいた体はすぐに熱くなり、乳房は張り、乳輪を隆起させ、乳首を勃たせた。
「そこ……なめちゃ……ダメ……」
 右手を智弘の舌に見立て、さながら彼に嘗められていると夢想する。
 自慰ではなく愛撫されていると考えると、胎内の温度は上がり、とろっとした蜜が流れでてくる。
「んー……んー……んふー」
 次第に呼気が大きくなり、鼻息も荒い。
 秘所と指が奏でるぬちゅぬちゅという淫猥な音が琴葉の耳に届くと、左手を乳房から
股間へと移動させ、恥丘のすぐ下部にある、ぷっくりと充血しながらも包皮に半分その姿を
隠している花心に触れた。
「んんっ!」
 琴葉の体がビクンと跳ねた。
 ここには何度も触れていて刺激が来ると判っている。
 それでも、体内を貫いて脳天に響く刺激には耐えられないほど甘美だ。
 優しく包皮を向いて花心を露出させると、親指と中指で軽く摘んだ。
「んぐっ!!」
 またも体が、ビクン、と跳ねる。
 充血して過敏になった花心は、包皮がないと刺激は何倍にも強くなる。
 少し痛いという感覚はあるが、気持ちよいという刺激が圧倒的に支配する。
 右手は、秘所の筋をこする速度を次第に上げ、にちゃにちゃと粘質っぽい音を立て、
膣内から溢れ出た蜜を飛沫として四散させる。
「んんっ! んあっ! 智弘くん!」
 右の指を小刻みにこすり動かし、左の指は、ぐっ、と花心を摘んだ。
「くううっっ!!」
 琴葉は、大きく呻くと足を開き気味に伸ばしてシーツで踏ん張ると、全身に、ぐっ、
と力を入れて体を硬直させた。
 びくっ、びくっ、と体が打ち震える。
 体内を走る刺激は、体を痺れさせ行動不能にさせる。
 金縛りのようにしばらく硬直していた体は、深く息を吐くと一気に脱力した。

620 :
「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
 口を半開きにして、ただただ呼気を整えていく。
 だらりと体の横に投げ出されている腕。
 その右の指先は蜜に濡れ、蛍光灯の光を集めてきらりとしていた。
 左右に開いた太股の間からは、とろりとした蜜がシーツに染みを作っていた。
 いつもならこれで終わりだが、今夜の琴葉は違った。
 気怠さの残る中、右手を股間へと這わせると、中指と薬指で筋を撫でた。
「んっ……」
 蜜で濡れる筋を撫でるが、琴葉の脳内では違った。
『琴葉、いいよね』
 智弘が、琴葉の股の間の体を入れ、彼女に覆い被さるような体勢で囁いている。
 彼の股間に生えている雄の象徴たるペニスは、今、琴葉の股間の筋に沿って這わせている。
「うん……来て……」
 琴葉の返事を受け、智弘の腰が動く。
 ぐっ、と胎内への入口たる膣口にペニスの尖端が押し当てられると、それに伴って琴葉の
中指も押し当てられた。
 そして、智弘のペニスが膣内に押し入れられたとき、実際に中指が膣内に挿入された。
 挿入といっても、僅かに数センチ、第一関節しか入れていない。
 それ以上入れてしまうのは痛いし、恐い。
 何より、愛する人に捧げるべき処女をみずから喪失させてしまいかねない。
 たかが第一関節だが、琴葉にとってはそれでも充分だった。
 琴葉は、中指の腹で膣口周辺内部の襞を撫でる。
「んんっ! んあっ! 智弘くん!」
 あたかも、彼のペニスによって刺激されているかのような錯覚に陥る。
『大丈夫かい?』
 自分の体を気遣う智弘に、
「大丈夫です……んんっ……」
 心配させまいと答える。
 妄想の中で智弘が腰を動かし始めると、自分も中指を動かして、さも智弘を受け入れて
いるかのような気にさせる。
 智弘の顔が近づき、唇を重ね合わせてくれば、左指を唇に触れさせ、舌を絡めれてくれば、指を舌に絡める。
 智弘は、キスの次は乳房に口を付けてくる。
 それに合わせ、琴葉はブラを鎖骨へとずらし上げると、智弘の唇で甘噛みされる乳輪を撫で、
乳首に歯を合わせられれば乳首を、きゅっ、と摘む。
「くぅっ!」
 自分の指なのに、まるで他人にされている感じがする。
 それだけ、琴葉の妄想は強い。
 今夜は、すでに一度イッている。
 二度目のアクメを迎えるのはそう遠くない。

621 :
「んっ……んあっ! ……智弘くん……」
 肩で息を始め、吐く息は高い湿度と熱を含み、全身にじっとりとした汗を掻き始めた。
 左手が乳房から股間へと移され、剥き出しで存在を主張している花心を中指で、ぐっ、と押した。
「ぅくっ!」
 刺激に体をよじる。
 体が熱い。
 それも、体外ではなく胎内。
 子宮が熱く呻いている。
 その熱を発散させようと、膣襞を撫でる指は速くなり、花心を押す指にも力が籠もる。
「ともひろくぅん……ともひろくぅん……」
 琴葉は、まるで不安な子犬が鳴いているかのような声で、夢想の中で自分を抱いている人の名を呼ぶ。
 胎内の奥で、子宮が動く感覚がある。
 そろそろ絶頂を迎えるというシグナルだ。
 何年にも亘り、何度となくオナニーをしている琴葉であっても、いつもはクリトリス感でアクメに達している。
 これは、手軽にイキ易く、天に昇るようなふわっとした感覚が気持ちいい。
 一方、胎内の奥からアクメを迎えるヴァギナ感は、達するのも大変ならば、その後は動けなくなるし、
地の底へ堕ちていくような感覚は、まるで麻薬のような快楽の強さでおかしくなりそうになるが癖にもなる。
 そんな、数えるほどしか経験していない快楽の渦へ、琴葉の体は飲み込まれようとしていた。
「ともひろくぅん! ともひろくぅん!」
 琴葉の呼び掛けに、彼も達しようと腰の動きを早める。
 それは、琴葉の指の動きへと反映される。
 ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立て、もう琴葉が絶頂を迎えるまで猶予がない。
 そのとき、琴葉の深層心理が求めていたのか、彼が不意に琴葉に告げた。
『膣内に出すよ』
 これには、琴葉自身驚いた。
「ダ、ダメッ! 赤ちゃんデキちゃうっ!」
 芸能人である以上、体調管理として自分の生理周期は完全に把握している。
 まして、今日は『そういうこと』を想定していたため、今が危険日だということも判っている。
 これが現実なら、彼に避妊具を使用してもらうが、妄想の中までそんなことはしない。
 それゆえ、妄想でありながら意図していない彼の科白に本気で焦った。
 だが、琴葉の体はフィニッシュに向けて動いており、指の動きが加速していく。
 それにリンクしている妄想内の彼の動きも、膣内出ししようとしている。
「ダメェ! 膣内は! んんっ! 妊娠しちゃうっ!」
 そもそも、危険日ということは、体そのものが男を受け入れようとしており、感じやすくなっている。
 昨日からの自慰行為は、まさにその現れで、もはや琴葉自身にも止めることが出来ない。
 琴葉の女としての器官もそのように反応していて、膣内に挿入している指を膣が締め付けながら
襞がまとわりつく。
 それは、ペニスから精液を搾り出させようという準備運動。
 琴葉の体は、完全に男の精を受け入れる用意が整った。

622 :
「あーっ! あーっ! あーっ!」
 もう止められない。
 あとは、果てることしか出来なかった。
「んくっ! イクッ! イクッ! イッちゃうっ!」
 琴葉の右中指が膣襞を強くぐりっと擦り、左親指と中指は花心を潰してしまうのではと思うほどに、
ぎゅっ、と摘んだ。
「いやあああぁぁぁーーーっ!!」
 もはや、自分の体でありながら完全にコントロール不能に陥り、叫び声にも似た嬌声を張り上げた。
 足は先程のアクメ時同様にシーツを突っ張りながら伸ばされ、腰を浮き気味にすると、
琴葉にとって始めての体験が起こった。
 プシャアァァーーッ!!
 右手に吹きかけるように、秘所が体液を放出した。
 いわゆる『潮を吹いた』のだ。
 プシャッ! プシャッ! ピシャッ!
 琴葉は、体を痙攣させながら何度か潮を吹いた。
 歯はガチガチと震え、体が壊れるような感覚の中にいた。
 妄想の中の智弘は、そのままの体勢を維持して、琴葉の膣内へ射精している。
 琴葉は、自分の体に何が起こったのか理解することなく意識が薄れる中、智弘に向かって
微かな声で呟いた。
「……ちゃんと……責任とって……下さいね……」

623 :
 どれくらい意識を失っていたのだろうか。
 琴葉は、怠い体を無理矢理動かして上体を起こした。
「ふぅーっ」
 自分の股間から先のシーツを見ると、びっしょりに濡れていた。
「やだ…………こんなに濡れちゃったなんて…………」
 オナニーでシーツを濡らすことはあるが、まるで放尿したかのようにびしょ濡れという
経験はなく、少し自己嫌悪した。
 琴葉は、先程、夢想の中で智弘を受け入れた入口を指で撫でた。
「智弘くんに出されちゃった……」
 無論、それは妄想の中で現実ではない。
 しかし、非現実と言って切って捨てるものでもない。
 昨今、芸能界は出来ちゃった結婚ばやり。
 スクープされて変な扱いを受けるぐらいなら、既成事実として出てしまった方がいい場合もある。
 女性芸能人とマネージャーの場合、芸能人がある程度の年齢に達していたり、お笑い芸人ならば、
交際していても問題ないだろうが、なにぶん琴葉はアイドル。
 下手に『自社のアイドルタレントにマネージャーが手を出した』という事実がゴシップ扱いに
なるのならば、交際発覚で変な目で見られるより、妊娠というおめでたい出来事を盾にして
雑音を封じた方がいい。
 それに、琴葉は、親の同意が必要という前提ながらも結婚が出来る歳だ。
 らぶドルにおいて、突出した才能がないことを気にしている琴葉にとって
『らぶドルのママドル第一号』という称号も悪くない。
 そう思うと、むしろ今の妄想の出来事が現実であって欲しかったとさえ思った。
「智弘くんとの赤ちゃんて、どんな感じのなんだろう……」
 彼に似て格好良くて優しい子だろうか。
 自分に似て、少し落ち着いたおっとりした感じの子だろうか。
「くしゅっ!」
 そんな想像をするのもいいが、今、琴葉は半裸状態だ。
 体も汗を掻いたままで、火照りもなくなり体温が下がっている。
「いけない。風邪ひいちゃう」
 琴葉は、身なりを整えようと、適当に近くの布を手にすると股間を拭いた。
「え? ああーっ!! これ、智弘くんにもらったハンカチー!!」
 ぼけていたのか、枕の横にあったハンカチを気にもせずに秘所の蜜を拭うのに使ってしまった。
「やーん! もうー!」
 ハンカチを洗うべく急いでベッドから降りたが、半脱ぎ状態だったズボンとショーツが膝元にあり、
足がもつれてそのまま床に転んだ。
「あいたたたたた」
 それでも、何とか洗面所へ駆け込み、手洗いでハンカチを洗う。
 その後、シーツを洗濯機に放り込んで軽くシャワーで体を洗い流した。
 今夜も、眠りについたのは日付が変わってからだった。

624 :
「くしゅっ!」
 琴葉は、SFPの事務室へと向かう廊下を歩いていた。
「風邪ひいちゃったかなぁ」
 咳がでるわけではないが、ときどきくしゃみが出る。
 昨夜、半裸状態でしばらく意識を失っていたのが良くなかったようだ。
「はぁ……」
 しっかりと健康管理をしないといけないのに、そんな自分への嫌悪から溜息をつく。
『今日は舞さんとスタジオ収録だから、くしゃみが出ると困っちゃう……』
 うつむきながらとぼとぼ歩いていると、廊下の角で、どん、と何かにぶつかった。
「あっ!?」
 不意の衝突に体がぐらりと後ろへ倒れていく。
「おっと!」
 倒れ行く琴葉の腕を、咄嗟に伸ばされた手が掴んだ。
「大丈夫か、琴葉」
「智弘くん!」
 琴葉とぶつかったのは、別室へと移動しようとしていた智弘だった。
『膣内で出すよ』
 彼の顔を見た途端、昨夜の妄想がフラッシュバックしてきて、一気に顔を赤くした。
「廊下は左側通行だぞ」
「あ、すみません」
 琴葉は、頭を下げた。
 ぼけていたのか、うっかり右側を歩いていたことで、左側通行をしていた智弘と出会い頭でぶつかっていた。
「くしゅっ!」
「どうした? 風邪か?」
「大丈夫です。ちょっとくしゃみが出るだけです」
 慌てて否定した琴葉だが、智弘の表情は険しい。
「顔も赤いし、熱があるんじゃないのか? 今日はスタジオ収録なんだから、風邪だと
他の共演者にも迷惑がかかるぞ」
 そういって、智弘は琴葉の前髪をよけておでこを露出させると、自分のおでこをくっつけた。
「あ、あ、あの……」
 とまどう琴葉だが、智弘に至っては全く気にしていない。
 姉妹がいる智弘にとって、即興で熱を測るときに女の子とおでこをくっつけることは
普通に経験してきていることで特別な感情はない。
 だが、測られている琴葉は違う。
 昨夜の妄想による恥ずかしさでのぼせているときに、さらにこんな接近をされれば、
ない熱も上がるというもの。
「んー、やっぱり少し熱があるな」
 智弘は、おでこを離した。

625 :
「念のため医者に診てもらってから――」
「あーっ! 智弘と琴葉がキスしてるー!」
 智弘の指示を遮るように、今のシーンの目撃者が声を挙げた。
 琴葉は、背後からの声に振り返った。
 そこには、舞がいた。
「こんなところでキスするなんて、一体どういうことなんだ!?」
 心なしか、少しムッとしている。
「キスなんてしてないぞ」
「そうですよ。智弘くんとは別に――」
「そんなこといってごまかそうとしたって無駄だぞ。ちゃんと見たんだからな」
 舞は、目撃者としての主張の正当性を譲らない。
「あれはだなー」
「お兄ちゃんと琴葉ちゃん、キスしてたのぉ!?」
 舞の声に引き寄せられるように、さらにその背後から急ぎ足で瑠璃が駆けつけてきた。
「またややこしいのが……」
 智弘は、思わず愚痴た。
「琴葉ちゃん、お兄ちゃんとキスするなんて、そんなのるりが許さないんだからねっ!」
「だから、私は智弘くんとキスは――」
「お兄ちゃんとキスしていいのは、実の妹のるりだけなんだからっ!」
「いや、普通、妹とはキスしないだろ」
 瑠璃の主張に、舞が突っ込む。
「なになにー? キスがどうしたのー?」
 騒ぎを聞きつけ、有栖川唯が寄ってきた。
「何でもないから」
 智弘は、唯を寄せ付けまいとする。
 これ以上騒ぎになると面倒だ。
「キスがぁ、どうかしたんですかぁ?」
 脱力系な物言いで唯の後方より声を掛けてくるのは北条美奈。
「朝から廊下でキスの話?」
 怪訝そうな声は、美奈の隣にいる妹の知奈のものだ。
「キスで何かあったの?」
 唯は、琴葉たちのところまで来ると連中を見渡した。

626 :
「いえ、本当に何でもないですから」
 火消しに走る琴葉。
「どう見ても、あれはキスしていただろ」
 火を煽る舞。
「るり以外の子とキスして、怒っているんだからねっ!」
 ぷくっと頬を膨らませて、火に油を注ぐ瑠璃。
「何!? 智弘――くん、キスしてたの!?」
 唯がさらに薪をくべる。
「マネージャーってば、廊下でキスを!?」
 智弘が否定する間もなく、やって来たばかりの知奈にキス話が飛び火した。
「ちがーうっ!」
 女三人寄ればかしましいというが、トップアイドル連中だけあってアクティブさでいえば、
普通の女の子以上だろう。
 ぽんぽん言葉が口をついて飛び出してくる。
「キスをするなとはいわないが、人目のある廊下でするのはどうかと思うぞ」
 舞が、大人ぶって講釈を垂れる。
「どこでだってダメ!」
 瑠璃は、キスそのものを否定する。
「いいじゃないですかぁ。私もぉ、智弘さんとキスしてみたいですよぉ」
 美奈の大胆発言に、場の空気が固まった。
「ね、姉さん。そういうことは、あまり……」
 口に出していうことではない。
 まして、乙女の秘め事としての会話の中ならまだしも、本人を目の前にしていうなど、
美奈ぐらいなものではなかろうか。
「あらぁ? 知奈ちゃんはしたくないんですかぁ? 智弘さんとのキスぅ」
 美奈に指摘され、知奈の顔が、かぁ、と赤くなる。
「な、な、何言ってるのよ! そ、そ、そういうことじゃないでしょ! い、今は、
マネージャーがキスをしたって話で……」
 知奈は、慌てふためきながら話の話題を自分からそらす。
「そうそう! 智弘――くんのことだよね」
 唯も、話を本筋に戻ることに荷担する。

627 :
「違うんです!!」
 突如、琴葉が張り上げた声は、廊下の端まで響いた。
 反響する声を残し、誰もが声をした。
「違うんです! 私がくしゃみをしていたから、智弘くんがおでこをくっつけて熱を測っただけなんです!」
 琴葉を除いた者たちの視線が智弘に集中する。
「そうなのか?」
 舞が智弘に尋ねた。
「ああ。くしゃみをしていたし、顔も赤かったからな。今日は舞と一緒にスタジオ収録だ。
もし、風邪なら他の共演者に迷惑が掛かる」
「なんだ。そうならそうと早くいえばいいのに」
「キスだって騒ぎ出したのは舞だろ」
「まあ許せ。私と智弘の仲じゃないか」
 舞は腰に手を当てて何かを成し遂げたかのような満足顔をしている。
「るりは信じていたよ」
「そうだよね。智弘――くんが廊下でキスなんてしないよね」
「マネージャーは、そういうことをする人じゃないって、私は判っていたから」
「知奈ちゃ〜ん」
 美奈は、知奈の顔を覗き見る。
「な、なによ」
「少しはぁ、自分の気持ちにぃ、素直になった方がぁ、いいと思うんですけどぉ」
 少し天の邪鬼な妹の気持ちは、何でもお見通しの姉だった。
「おまえら、これから仕事なんだろ。早く支度して行った行った」
 智弘は、ぱんぱん、と手を叩いてみんなの尻を叩く。
「いっけない! 姉さん、急がないと」
「それじゃ、行きましょうかぁ」
「るりもアフレコに行かないと」
「ボクは少し発声をしていこうかな」
 彼女たちはめいめいに呟くと、別れの挨拶を残して蜘蛛の子を散らしたように去っていった。
 智弘、琴葉、舞の三人がその場に残された。

628 :
「とりあえず、舞は収録の支度をして。琴葉は病院に行かせるから、もしドクターストップがかかったら、
向こうのディレクターと話して、舞一人か、代打で誰かに出てもらうか決めるから」
「判った。琴葉、具合が悪かったら休めよ」
 舞は、待機のため事務室へと行ってしまった。
「まずは病院だな。すぐにかかれるように俺から連絡を入れておくから」
「はい。ご迷惑をかけてすみません」
 琴葉は、ぺこりと頭を下げた。
「君たちの面倒を見るのが俺の仕事だよ。ほら、舞が待っているから、早く先生に診てもらって来ないと」
 智弘は、どこかすまなさそうにしている琴葉の頭に手を乗せると、ぽんぽん、と軽く頭を叩いた。
「はい」
 琴葉は、柔らかな笑みを湛えて返事をした。
 階段までくると、琴葉は病院へ向かうために階下へ、智弘は階上へと別れた。
『智弘くんは、やさしいよね……』
 たとえ、それが『桐生琴葉個人』ではなく『らぶドルの桐生琴葉』に向けられたものだとしても。
 おでこで熱を測ったり、頭を撫でて励ましたり、さりげない行為がときには罪でもあるが。
 琴葉は、それらを想い出すだけで胸がときめき、体の奥が熱くなる。
『あっ……』
 琴葉が、立ち止まる。
『やだ……また……』
 子宮がきゅんと疼き、僅かながらに蜜が秘所へと滲み、ほんのりとクロッチを湿らせた。
『……私の体、智弘くんに責任取ってもらわないとダメかも……』
 琴葉の熱く激しい夜は、当分続きそうだ。
     −了−

629 :
他の娘たちも賑やかしで出てきてしまい、長くなってしまいました。
もう少し手を入れれば、イベントで頒布する状態になってしまう(苦笑)。
実際の本番がないのは、あくまでも耳年増だからであり、
本番をしてしまうと、智弘が選んだことになってしまうからです。
そもそも、琴葉のオナニーシーンが描きたくて始めました。
他にも、らぶドルの中でオナニーシーンを描くとしたら、
あの娘とかあの娘とかあの娘とかいるんですが、とりあえず存在がエロい琴葉さんということで。
P2が切れていて書き込み可能にするのに時間がかかってしまいました。
べ、別にセルニア=伊織=フレイムハートさんにハマったからとか、そういうのは関係ないんだからねっ!
なにはともあれ、これでおしまい。

630 :
おおっ、なんか気合入ったのキタァ(゚∀゚)ァァァア(*´Д`)アァン!!
じっくり読ませてもらうとしますよ

631 :
琴葉好きの俺狂喜乱舞ーーーーーー

632 :
うぎゃああああぁぁぁ。
プリントアウトして校正したのに、またミスがああぁぁぁぁ。
まあ、前回同様、適当に補正してくんなまし。

633 :
「かわいいあの娘は耳年増」は、
>>595から始まっています。

634 :
琴葉かわいいよ琴葉ぁぁぁぁぁん

635 :
>>495の人は今年の夏コミ受かったのだろうか。

636 :
保守

637 :
>>613
久々に来たらGJ!
>>635
落ちました、すいません……

638 :
そういや再来月はもう夏コミなんですねえ…
早いもんだ

639 :
らぶドル本はでるのかな?

640 :
ある朝智弘が目を覚ますと、すぐに異変に気付いた。
別に自分の寝相が特段いいとは思っていない。ベッドで眠っていれば、ある程度寝返りだって打つ。打たなきゃ、それはそれで怖い。
しかしいくらなんでもこの状況は――
「あ、やっと起きたんだね。おはよう、マネージャー」

唯がいた。
「……ああ、おはよう。なんでお前はここにいるんだ?」
「えーとね、無用心なのはあんまり感心しないなぁ」
ひょっとして昨夜、鍵を掛けるのを忘れていたのだろうか。
「お姉さんに頼めば、合い鍵ぐらい簡単に作れるんだからね。無用心なのはあんまり感心しないなぁ」
「それ犯罪だろ。返せって!」
しかし智弘は、身動きが取れない。
「ん〜、そんなこと言っていいのかなぁ?」
それもそのはず、智弘は現在、四肢をベッドの端に括りつけられていた。
「すいません、ほどいてくれませんか?」
思わず丁寧口調になってしまう。
「え〜、やだよ。楽しいことはこれからなんだよ?」
「何をする気だよ……」
「ん〜、まずは家捜しかな?」
智弘をベッドの上に放置したまま、唯は部屋の中を闊歩する。
「別に面白いものなんか何もないぞ?」
「それはボクが判断することだよ」
そう言って唯は、本棚へと歩み寄った。
一冊を取り出し、智弘の顔面に近付ける。
「ね、これ見てもいい?」
そこには『○○小学校 卒業アルバム』と書かれていた。
「駄目。戻しなさい」
「うん、わかった」
言葉ではそう素直に答え、聞く気はさらさらないと言わんばかりに、ページを開いた。
「ばっ、やめろって!」
「別にいいでしょ。見られて困るものでもあるの?」
冷や汗を流しながら、智弘は苦しげに答える。
「だって……その、昔の写真を見られるのって、恥ずかしいだろ」
「えー。ボクは恥ずかしくないよ?」
「そりゃ唯は見る側だからな」
「そういうことじゃなくて。ボクたちらぶドルは、見られるのも仕事の一つでしょ。だから、平気」
「……唯が平気なのは分かったけど、俺は別に平気じゃないぞ」
「まぁまぁ、ボクたちの仕事を少しは理解すると思って」
そうたしなめ、アルバムの中の智弘を探す。
「この頃は、まだカッコイイっていうよりカワイイって感じだね。マネージャー、身長低かったんだ!」
「ほっとけ……」
ひとしきり騒いだ後、写真のページも終わりに差しかかり、ようやく一息つけると、智弘は一瞬安堵した。
「ほら、もうそろそろ写真は終わりだろ。元の位置に返してきなさい」

641 :
「ほら、もうそろそろ写真は終わりだろ。元の位置に返してきなさい」
唯の目が、ギラッと妖しく輝いた。
「マネージャー、何言ってるのさ。ここからが本番じゃん」
もともと智弘が、卒業アルバムを見られるのを拒んだのは、何も写真を見られたくないからではない。それは表向きである。
本来はその後に控える、卒業文集だ。
「唯! いや、唯さま! それだけはどうかカンベンしてもらえないでしょうか!」
必に抵抗する。
「うわ、必だね……一体何書いたの?」
「それを言いたくないから必なんです……」
「ま、読めばわかることか」
唯がゆっくりとページをめくる。
「まっ、待って! 言う、言うからっ!」
できれば読まれたくない。智弘は必にごまかすことにする。
「読まれるのは嫌で、言う分にはいいの?」
「まだそっちの方が、精神的ダメージは少ない気がしてな」
唯はアルバムを閉じ、顎で促した。
「……小さい頃、俺はアイドルになりたかったんだ」
「へぇ、マネージャーも?」
「ああ。でもこんな見てくれだし、叶わなかったけどな。それでも芸能界への関心は強かったから、今こうしてお前たちのマネージャーをさせてもらってるんだ」
「ふーん、そうなんだ……」
無表情でうなずきながら、唯は再びアルバムを開いた。
「おい、話しただろ! なんで開くんだよっ!」
「ゴメンね、マネージャー。どうやってマネージャーがSFPに入ったか、美樹さんから全部聞いてるんだ」
嘘はバレていた。もう読まれる事態を避ける術はない。
「ふんふん、マネージャー、バスケやってたんだ。背低かったのにね」
「ああ……」
「NBA選手になりたかったんだ」
「ああ……」
智弘にとっては、情けなくて、あまり思い出したくないことである。
「中学校ではどうだったの?」
「……2週間で、バスケ部辞めちゃったよ」
「ふーん、どうして? 怪我でもしたの?」
「……………………練習が、キツくて」
「…………」
無言でアルバムを閉じた。
「……なんか、ゴメンね。聞かなきゃよかったよ」
「だから辞めろって言ったのに……」
唯はアルバムを本棚に戻した。
「疲れちゃったな。マネージャー、何か飲み物ない?」
「冷蔵庫にあるヤツでよければ適当にどうぞ……」
冷蔵庫に向かい、中を物色し始める。
「あ、このジュースもらうね」
そう言ってゴクゴクと口をつける。
「あー、おいしい。マネージャーも飲む?」
「この縛られた状態でどうやって?」
「こうやって」
缶の中身を口に含み、その顔を智弘のソレに近付けてくる。
そしてゆっくりと触れる、唇と唇。
「…………っ!」
口移しで液体を流し込み、最後には舌まで押し込まれた。
「えへへ……どう?」
妖艶に微笑む。
「お前、これ、酒じゃねーか!」
彼女がジュースと言ったものは、チューハイだったようだ。
「どう、マネージャー? おいしかった?」
「え、いや、あ、おま……え?」
「ボクは……おいしかったよ?」
その台詞に、二人揃って顔を赤くしてしまう。酒のせいだけではない。

642 :
続きは時間できたら書きます。頭の中では話できあがってますので。
誰か代わりに書いてくれてもいいですが。

643 :
いつまででも待ちます

644 :
携帯からです。

>>637
合同誌でもやったら面白いかなと思ったりしたのでw
p2proxyも規制されてしまい、もうPCでは書き込めないようなので、
琴葉の作品をもって終了です。
丁度新しい人も来たのでバトンタッチです。
呼称などのデータを出して下さった方々のおかげで書くことができました。
大変お世話になりました(__)

投下作品
・猫喫茶
・ハワイ旅行
・海羽ミュージカル
・09年バレンタイン
・海羽バレンタイン
・地方ホテル
・神社絵馬
・「決戦は日曜日」
・「かわいいあの娘は耳年増」
ショート含めそこそこかきましたね。
いないと思いますが、一切転載禁止でお願いします。
このスレ用に投下したわけですから。

645 :
え、もう書かないの?

646 :
>>644
合同誌、いいねえ。字しか書けないけどそれでもよければ。
あと、新しい人ではないです。2007年から張り付いている人間です。
貴方以外の作品は、ほぼ全て私と思っていただいて結構です。

647 :
>>645
携帯で書いて投下は無理。
ブラインドでかな入力する身としては携帯での入力は苦痛。
本来のフィールドは同人誌ですし、規制は潮時かと。
>>646
うちは文字オンリーで勝負してます。
コミケも当選してます。
前にサークルでらぶドルが却下されていたから、
そちらの所属サークルとは別で合同誌(二人だから夫婦誌かw)もおもろいかなぁという戯言w
うちの本の体裁でいいなら、原稿貰えるならやりますよw
コピー誌、縦書き、三段組等ですけど。
まず赤字なので「記念に本を出した」という考え方ですね。
なんか大分スレチでスマソ。

648 :
>>633
読んだよー
規制は最近多くて困ったねえ…
レス代行スレを使わせてもらうとか?
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1277665249/
>>640-641
乙乙ー、やや鬼畜な設定の唯キタw
どんな表情でそのセリフをいうのか想像すると楽しいな

649 :
>>640-641の続きは非常に申し訳ないが、来月になっちゃうかと。
ダメ学生なモンで、毎年7月は修羅場なのです。。。
>>647
やりたいですねぇ。やりたいですねぇ。
ウチもコピー誌なんで、前々から原稿を用意してない限り、執筆を始めるのが毎度8月入ってからなんです。。。
原稿が上がるのが8月の1週とかでもよければ、喜んで渡します。コピー代半分持ちます。
さすがにその日程ではキツいというのであれば、冬にでも。

650 :
>>648
代行は知っているけれど、そこまではいいかなと。
元々の活動場所があるので。

>>649
8月第一週ならなんの問題もないです。
とりあえず、打ち合わせをしてから実行するか決定してもいいかと。
さすがにスレチなので、あとはメールで。
sweetfishproduction@gmail.com
「らぶドル事務局」(笑)まで
ちゃんと>>594と同じトリップになったかな?

651 :
>>649
了解ですー
本業もがんばってねん

652 :
そういや智弘の誕生日っていつなんだろう?

653 :
たしか智弘は設定なかったような気が……。

654 :
一応、ゲーム版で誕生日イベントはあったけど、特に時期が限定できるような描写がないんだよな
とりあえず、ゲーム中の玲のイベントで、プロ野球の最下位争いをしてるチーム同士の試合を見に行くイベントがあるから、
シーズンがある程度進んだ時期、7〜9月暗いじゃないかと思う

655 :
まあ主人公(≒プレーヤー)だから敢えて曖昧なんだろうね

656 :
コミケで合同誌(成人向)を出しました。
あゆみと沙有紀の本です。
一冊に二人のらぶドル(それぞれが主役)の話を収録しています。
次回は違う二人が主役です。
出すときにはカットで告知をしているので、よかったらぜひ。
今回もカットで告知しています。
今更らぶドルなので、正直売れ行き悪いです…。
当サークル歴代ワースト2……。

657 :
乙です。合同誌、もう出来たのかw 早い、早いよ

658 :
同人誌って買ったことないんだけど今からでも委託とかで手にはいるのかな?

659 :
彼が課題後に、頑張って執筆したのででました。
彼の原稿があがるまで自分は他作品の原稿をやっていたから、
むしろ自分がらぶドル原稿を落とし兼ねない事態に(苦笑)
一冊につき二人のらぶドルという形式。
予定通りなら9冊で全員になるわけです。
すでに打ち合わせで担当らぶドルと、何番目の本で誰を掲載するかは決まっています。
無事に最後まで頒布できるかどうかは、あなた次第(C)ハローバイバイ・セキ
委託は、ショップに委託するサークルの場合です。
うちは委託していませんしその予定もありません。そもそも審査でおちる(笑)
参加イベントでお買い求め頂くかたちになります。
受かれば冬コミになります。
冬では、らぶドル新刊は1〜2冊を予定しています。

660 :
仕事で夏コミ行けなかったからなー
サンクリか冬コミあたりで是非とも買いたいな

661 :
サンクリは、前は出ていましたが、今は参加していません。
当選すれば直近は冬コミ(恐らく大晦日)になります。
男性向創作のカットに「らぶドル」の文字が書いてあったらぜひ。

662 :
冬コミ、申し込みました。
次は、瞳子と真琴。
カットにも書いてあります。
当選したらぜひ。
保守がてらに。

663 :
冬 → 寒い → 熱燗 → 酔っ払う → 押し倒す
もっとも今みたいに、リアルで熱い季節のうちから
想像するにはちょっとアレだが……

664 :
押し倒すのは智弘なのか、それともらぶドルたちなのか。

665 :
未成年アイドルが酒飲んじゃまずいだろ
ということで、美樹か社長

666 :
慰労会で、ジュースのはずが手違いでアルコール飲料が出てしまい、知らずに飲酒。
だんだん酔ってきて、笑い上戸に泣き上戸、絡み上戸にキス魔で、混沌とした雰囲気に。
というネタを思いついたw
美樹ということは、美樹×智弘の近親相姦物?
近親相姦(姉弟物)は、大好きだぜw

667 :
あの二人がやってるところを想像するのは俺には無理だ

668 :
まあ少なくとも智弘はほぼ受身が基本かな
まず自分で仕掛けて行くキャラじゃない

669 :
ほしゅってみる

670 :
キャラ多く並べてもあまり気立たないのがらぶドルのいいところ。

671 :
みんな仲間だからね。
同期だったり同級生だったり。
A*B48のようなのとは違うから。
沈みすぎなのでage。

672 :
書いてるんで心配しないでください。
ただ、もう少し待って……

673 :
はーい
待ってます

674 :
>>81の件、書いたまますっかり忘れていたので
ひとまず一つ置いておきますね
SSの資料用にでも、ということで
ttp://2d.moe.hm/2d/img/2d29225.jpg

675 :
しばらく経ったので上記リンクは削除しましたー

676 :
冬コミ落ちました……。
瞳子真琴本は来年夏予定で……。

677 :
まあよくあることかと
仕方ない

678 :
瑞樹可愛すぎ
ストリート瑞樹SS書いてもいい?
エロで。

679 :
とりあえず脱いだ
さぁさぁさぁ

680 :
問題ないけど、鬼畜陵辱物なら最初に注意書きを入れた方がいい。
あとは、読んだ人が「自分に合わない」と思った時点で読むのを止めればいい話。
どういう作品が出てくるか楽しみにしている。
瑞樹、あんな可愛い娘が単独でストリートやっていたら襲われない方がおかしい。
私はそんな歪んだ大人(爆)

681 :
>>678
おkおk

682 :
>>641の続きです。お待たせしました。

唯が智弘の下腹部の辺りに跨る。
「何やってんだよ、ゆ――」
名前を呼ぼうとした口を、再び塞がれる。
頬を両手で包まれ、唯の閉じた瞳がすぐ眼前にある。
智弘はその行為を、ただただ受け入れる。
唇をこじ開けられ、舌が侵入する。口の中を蠢き回り、唾液と唾液を交換する。
濃厚なキス。
アルコールの力など関係なく、頭のなかがぐるんぐるんと、軽い混乱状態に陥る。
時間にして一分ほどだろうか、呼吸が苦しくなってきた唯が顔を上げる。
息が乱れ、二人の口の間を結ぶ唾液の糸が微かに揺れる。
右手が下へ移動し、首筋を爪がなぞる。
「……マネージャー、苦しそうだね」
「そ、そりゃ、こんなことされればな」
唯のやわらかい身体に圧迫され、首をなぞられ、智弘の肉棒はすっかり怒張してしまっていた。
ズボンに手をかける。
寝巻きはゴムで締めているため、下着ごと容易にずり下ろされる。
しかし両脚を開いてベッドに括られているため、脱がされることはなかった。
膝の辺りで止まってしまう。
外気に晒された息子が天を向く。
「うわ、マネージャーの……大っきいね」
マジマジと見つめながら、そう表現する。
「これはマズいって、唯!」
優しくそっと、それを握る。
それにつられて握られたそれは、びくんと反応する。
「ねえ、マネージャー」
智弘の耳にふっと口を寄せる。吐息を感じ取れる距離。
「マネージャーは、両手両脚を縛られちゃってるんだよ。だから、抵抗できなくても、仕方ないんだよ」
一言一言、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「マネージャーは、朝起きたら、女の子に襲われていた。決して自分が、アイドルに手を出したわけじゃない。ね?」
そう言って口を塞いだ。
智弘は黙ってそれを受け入れる。
ここまで言われて、何も分からないほど、智弘も馬鹿ではない。
据え膳食わぬは何とやら、という言葉がある。それはこの律儀に固く考えを巡らせるこの男にも、同様であった。
自分が何もしなければ、これから起こる行為に、非は一切ない。唯はそう、逃げ道を作ってくれているのだ。
よろしくないことだとは理解しつつも、本能だってある。
流れにすべてを任せることにした。

683 :
「そういえばさ!」
覚悟を決めたところで、唯が途端に口調を変える。
肉棒に添えられていた手を離し、智弘の上から降りる。
ここでのお預け状態は、誰だって辛いだろう。
しかし続きを催促するわけにもいかず、口を半開きにして、部屋を歩き始める唯を目で追う。
「さっきこんなモン見つけたんだよねー」
棚に置いてある何かを手にする。
「ねえマネージャー。これ、何?」
手よりも少し大きい、黒くて太い、円筒状のものを見せてくる。
中心部は白くギザギザになっていて、電球のように見えなくもない。
「ねえ、これ、何?」
「何って……」
以前現場で会ったことのあるタレントから、偶然もらったものだった。
『マネージャーさん。これ、良かったらどうぞ。さすがに女の子には勧められないッスからね。いやー、これ、スゲえッスよ』
『え、あ……ありがとうございます。これ、何ですか?』
『何って、オナホッスよ、オナホール。良かったら一度試してみてください』
業界でも有名な男で、甘いルックスで女性からの人気も高いのに、至る所でこれを人に勧めているのだった。
本人に会うまでは智弘も、やっかむ誰かが流し始めた噂だろうと思っていたのだが、そんなことはなかった。
「何って……オナホだよ」
用途を説明するのはさすがに気が引ける。唯に名称だけを伝えた。
「ふーん。何に使うの?」
「…………」
さすがに言えない。口を噤んでしまう。
唯は角度を変えていろいろ眺めた後、底面にあったシールを剥がす。
「へー、中はもう濡れてるんだ」
「唯、本当は何か知ってるんじゃないのか?」
「え、何が?」
とぼけた顔を貫き通す。
挿入口に人差し指を入れてみると、ふにゃんと中に吸い込まれる。
抜くと輝くローションの糸。
「ね、マネージャー。これ、何?」
わずかに濡れた指で、赤い岐立に触れる。
裏筋を這われ、またしてもびくんとその身を揺らしてしまう。
「うぐっ……お、オナホールだよ」
「うん。で、どうやって使うの?」
「ひ、一人でオナニーをする時に……」
唯がそれを握る。くっちゃくっちゃと音がして、充分な潤いがあるということを教えてくれる。
「どんくらい使ったの?」
「いや、まだ一度も……」
自分を慰める行為など、ここ暫くはとんとご無沙汰だった。
誰かとそういう行為に及んでいるというわけでもなく、性的な事象に興味がないわけでもない。現にこうして勃っているのだから。
それよりも身体は睡眠を欲していたのだ。起きてる間は常時仕事のことを考えていて、優先順位が自然と下になってしまっていた。
そもそもそれ以前に、オナホールをもらったことさえ忘れてしまっていたのだが。

684 :
「じゃあ、ボクがしてあげるね」
先端に当てる。冷たい感覚が襲い、大きく揺れてしまう。
「ちょっと、マネージャー。暴れないでよ!」
「無茶言うなって」
「もう、しょうがないなあ」
左手で根元を、きゅっと握られる。
またしても反応したが、先ほどまでとは違って、そこまで大きくは動かない。
再び構える。そしてゆっくりと侵入。
「うっ、ひあぁ……」
亀頭が埋まる。
まだ入り口近くだというのに、無数の突起が刺激を与えてくる。
これで最後まで入れてしまったら、と智弘は予想する快感に思わず身構える。
「どう、マネージャー? 気持ちいい?」
「ああ、すごく」
「じゃあもっとしてあげるね」
そう言ってゆっくりと、根元まで下ろしていく。
中の構造は外からは見えないが、おそらく突起以外にも、様々な仕掛けが凝らしてあるのだろう。
腰が浮く。全身に鳥肌が立つ。
今までに経験したことのない快感。これはあのタレントが、『スゲえッスよ』と力説していたのも頷ける。
唯の手が上下する。最初はゆっくりと、次第に早く。
「ゆっ、唯! も、もう射精るッ!」
早いとは思うものの、押し寄せる快感の波には抗いようがない。
それでも唯は手を遅める気配はない。
一際大きく震えて、智弘はホールの中に欲望を吐き出す。
「あっ、ああ、くっ……!」
乙女のような恥ずかしい声を漏らしてしまう。
構造上外からは見えなく、達してしまったことが唯には分からなかったようだ。
手を緩めることなく、上下させ続ける。
「ちょっ、唯。待ってくれ」
腰をガクガクさせながらも、慌てて声をかける。
「ん? どうしたの、マネージャー?」
「俺、その、もう……」
「もう? もう、何?」
相変わらず激しい刺激が与えられる。
自分の絶頂を口に出すことは恥ずかしくもあるが、背に腹は変えられない。
「もう……イッちゃったからさ、……や、止めてくれ……」

685 :
「ふーん、そっかあ。イッちゃったんだあ」
復唱し、口角をつり上げる。
唯はオナホールを強く握り、ゴポッと根元から、空気が漏れる音が聞こえる。
肉棒がより密着し、刺激がさらに強くなる。
外壁から唯の手が微かに感じ取れる。
「気持ちよかった?」
「ああ……」
担当のアイドルに、下の世話をさせてしまった。
そう罪悪感はありつつも、身体は正直なものだった。
空気を取り除いたことで吸い取られるような感触を覚え、智弘のソレは小さくなることはなかった。
「……じゃあ、もう一回してあげるね」
そういって微笑んだ唯の顔は、天使にも悪魔にも見えた。
再び手を動かす。先ほどよりも、速く。
「いやいやいや、待ってくれ!」
達したばかりでまだ敏感なそこが、強い刺激に襲われる。
「それはダメだって! マズいって! ヤバいって!」
とうとう余裕がなくなり、叫び始める。
「ダメなの? じゃあ、こうしてあげるね」
オナホールを両手で握った。
そして原始人が火を熾すかのような動作で、回転を加えてくる。
もちろん上下させるのも忘れない。とても器用な手つきだった。
快感がこうも襲い続けると、拷問になるのか、と感じた。
まさかこういった行為が、辛く思えるだなんて。
「ああっ! か、勘弁してくれっ!」
叫ぶ。余裕も外聞もなく、叫ぶ。
しかしどう叫んでも、手は緩めない。腹の上に跨り、暴れないよう体重をかけて押さえつける。
「もう、しょうがないなあ。じゃあ、次イッたら、やめてあげるよ」
そう言って、手を動かし続ける。
その時が来るのか、意識が耐えられるのか、智弘は顔を青ざめた。
しかし背を向けている唯には、その表情は見えない。
「ほら、早くイッたら楽になれるよ?」
ホールの中が蠢いている。
根元から先端まで、ローションでぬるぬるになった突起が、凹凸が、捩れながら上下して襲う。
「あっ、ああ、あああっ」
もう呻くことしかできない。
思考回路は途切れ途切れで、ただ快感が苦しいだけ。
擦られ続ける。
回され続ける。
絶えず刺激が与えられ、二回目だというのに、もう達してしまう。
「ああああっ!」
イクということを言うことさえ許されなかった。ただ嗚咽を漏らす。
そして腰を痙攣させながら、白濁を放出する。
「マネージャー……今、ひょっとして、イッちゃった?」
オナホールを抜く。
白い、ドロドロした液体が鈴口から出ているのが目視できた。
竿を握るが、次第に小さくなっていく。連続はさすがにキツかっただろうか。
「ねえ、マネージャー。もう一回してあげるって言ったら、どうする?」
にやりと笑みを浮かべながら訊ねるが、反応はない。
顔を見ると、口を半開きにして目を閉じてしまっていた。
あまりの衝撃に耐え切れず、気を失ってしまったようだ。
「ちょっとやり過ぎちゃったかな……?」
口と口を重ねる。優しいキス。
「えへへ、ゴメンね。マネージャー」
縛っていた手足を解放する。股間を綺麗に拭いてやり、ズボンを穿かせる。
「続きは起きたら、ね」
もう一度キスをして、智弘の隣で横になる。
目が覚めた後を期待して――

686 :
半年も待たせてしまって申し訳ないです。遅筆でごめんなさい。
今後は全部書き上げてから投下することにするよ。

687 :
乙乙
半年くらい余裕ッスよ

688 :
>>686
おおお。乙です。強制射精とな!
唯が攻めに回るキャラクターとして動くのが新鮮な感じでした。
分割投下でも、続き物ってことで、全然いいんじゃないかと。

689 :
襲われたとなれば問題ないよね

690 :
巷は冬コミ追い込みの季節になってきたか……

691 :
冬コミ? ああ、落ちた落ちた。3連続落選……
原稿はやってるけど

692 :
冬落ちたしな。
それでも年内中に真琴の原稿やっておかないと。
来年5月1日のCOMIC1に参加予定。
らぶドルで申し込む。

693 :
クリスマスはらぶドル寮の中で何組の百合カップルが出来たのだろうか…
と想像しつつほしゅ。

694 :
今は>>678の待機ターンだからな。
気がついたら適当なのを30分そこらで書き上げたんだが、載せられないぜ。
そもそも18禁じゃないし

695 :
18禁とか関係ないから。
規制で、ただでさえ人がいない。
そうと判ったら投下すべし。

696 :
そうね。さっさと投下すれば
「なんで私達はオフなんだよ!」
 3期生最年少の野々宮舞が声を荒げた。
「まぁまぁ。最近は忙しかったんですから、たまにはこういうのもいいんじゃないですか?」
 そうやって宥めるのは、桐生琴葉。ユニットを組んでいるというわけではないが、この二人組みで何かをするというのは非常に多かった。SFPに入る前からの知り合いで、気が合うのだ。
「この年末年始の忙しい時に、オフがあるというのがおかしいんだよ! まったく、それというのも――」
 そのとき、扉を開ける音が聞こえた。
「あれ、舞に琴葉? 何やってんだ、こんなところで」
 その人物は、彼女たちのマネージャー、藤沢智弘だった。
「お前のせいだ!」
 ビシッ、と指をさす。
「……えーと、何が?」
 いきなりそんなことを言われても何がなんだかわけが分からず、智弘は間の抜けた声で聞き返す。
「舞さん、自分が今日はオフだからって、機嫌が悪いんですよ」
「私じゃない、私達だ!」
「別に私は、機嫌が悪いとか、そんなことはないですよ? むしろこの忙しい時期の中、スケジュールを調整して大晦日に休みをとってくれた智弘くんに感謝しないと……」
「いーや、感謝なんかできないね! だったら、らぶドル全員を休みにしてくれよ。それならまだ分かる」
 ああ、と智弘は頭を掻いた。
「なんで瞳子のやつだけ、紅白の仕事が入ってるんだよ!」
「舞さん、それはしょうがないですよ。舞さんは今年、一枚も曲なんて出してないじゃないですか」
「ああ、そうだよ。出してないよ。出させてもらえなかったんだ。敏腕マネージャーが誰かさんにずーっとべったりで仕事してたんだからな!」
 それは確かに機嫌も悪くなろう。
「舞さん、舞さんでは年齢的に出るのは難しいですよ」
「前半ならいいだろ? 赤組トップバッターで、『今をときめくらぶドル3期生、野々宮舞です! よろしくお願いします!』とか言ってみたいっつーの!」
「無理ですよ。舞さんの地はだいぶ世間に知られてしまってますよ。そんなぶりっこできません」
「それは智弘がバラエティの仕事ばかりとってくるからだろ!」
「いいじゃないですか。私達はらぶドルの漫才師というポジションをいただいているんですから」
「私達は芸人じゃなくてアイドルなの! そんな売れ方ばっかしたくない! 智弘、新年の私のスケジュールは?」
「『新春生放送爆笑スペシャル!アイドルはお笑いで芸人に勝てるのか』の生放送だな」
「バラエティじゃねーか!」
 被っていた帽子を床にたたきつける。その動作もまるで芸人そのものだったが、また機嫌を損ねるだろうので琴葉も智弘も黙っていた。
「今日は俺と瞳子以外は全員オフだからな。事務所も閉めるからもう帰れ」
 ちっ、と舌打ちをして、帽子を拾う。
 被りなおす時に、前後に一回転させたのを琴葉は見逃さなかった。
「ふんっ、よいお年を!」
 爽やかな捨て台詞を吐いて事務所から出て行った。琴葉も軽く会釈して、舞に続く。
「舞……お前、すっかり芸人だよ……」

697 :
ほら。
まさに大晦日にこそ投下すべきネタじゃないかw

698 :
瑞樹凌辱物。
もうすぐ書きあがるんだけど長くてここでは無理そうだから18禁投稿小説サイトに載せたら報告していいだろうか?
そっちを観てもらう方が観やすいかと。
サイトはその手では有名な投稿サイトだから騙しとかではないよ。
観てみたらなのはやネギまとかもあったから、二次物投稿もオッケーみたいだしね。

699 :
↑すまん、やっぱり二次はダメらしい。
短く書き直すよ。

700 :
待て待て待て待てー!!
文章を書くことが良いとされるのに、環境等で短くするというのは本末転倒でおかしい。
そもそも、どうしてここでは無理なんだ?

701 :
そっちに載せてもいいけど、ここにも分割して書き込んでくれよ。
俺はそうしてる

702 :
遅れたけどあけおめ。今年もよろしゅう
>>696
おつですおつです。エロはなかったが舞琴スキーの俺的には歓喜w
やはりバラエティ番組に強制出演プレイさせてニヨニヨするのがらぶドル的には定番だな。
>>697
大晦日の話が元日でも全然構わないかと。
俺なんかまだ頭の中クリスマスですよ。
>>698-699
うぃうぃ。よほど長文だったのかな? もしも気が向いたら短縮なり分割なりで。

703 :
もしかして、規制解除になったみたいだテスト兼ねて保守

704 :
瑞樹大好きっ、保守

705 :
このスレ何人いるんだ?
・私
・合同誌の相手
・瑞樹陵辱作者
・琴葉スキー
・瑞樹スキー
の五人?

706 :
自分みたいな読み専ならある程度居ると思うよ
実は一応書くつもりはあるんだけど中々ね

707 :
99%読み専だが、呼称表を供させていただいた小生も加えてくだされ

708 :
5日に規制解除に気がついて、らぶドル新年会ネタ考えたが、
風邪ひいてダウンしていて正月終わっちまった(まだ風邪ひいている)。
恒例のバレンタインネタも今年はネタがない。
・私
・合同誌の相手
・瑞樹陵辱作者
・資料作成者
・琴葉スキー
・瑞樹スキー
・ROMその1
呼称などの一連のリストは超役に立っています。
今でも執筆するときには、必ずあれを見ながら行っています。
あのリストの価値は大きく、プライスレス。

709 :
DVDの2巻のパッケージの瑞樹が可愛すぎて注文しちゃったじゃないか!
798円で。

710 :
DVDのジャケはみんな可愛いと思う。
エロ話を描くのが申し訳ないほどに(でも書くw)

711 :

なんかある18禁小説サイトで瑞樹みたいなヒロインがやられまくるのがあったんだけどまさか>>698か?


712 :
それはどこぞ?

713 :
違ったら悪いヒントだけ
18禁小説サイトを検索してそこのサイトの検索機能で瑞樹に当てはまるような単語いれてみて

714 :
わからん……。

715 :
もしかしてノクターンノベルズってサイトかな?それらしいのあった!

716 :
あれ? そこいって検索かけたけど、何もヒットしなかったんだよな。
検索の仕方が悪いということなのか。

717 :
あくまでも「っぽい」だから「らぶドル」とか「瑞樹」とか入れても出ない。結局は新着順にあらすじ見ていって見つけた。あらすじ見れば瑞樹っぽいし容姿の説明も瑞樹を思わせる

718 :
あんたすげぇよ。よく探し出したなぁ。ちっとも判らん。
まだ体調崩しているから探すだけでもきついわw

719 :
ストリートライブとかいきなりあったから

720 :
あった。
多分、そうだと思う。
ここに書き込んだ日付といい、投稿した日付といい、全て合致する。

721 :
舞の声、ヴィータとか言われた、違う!

722 :
誰だ!そんな寝言ほざいたやつは!

723 :
 その日、野々宮舞はむっとしていた。
「おはようございます、舞さん」
 事務所に顔を出した桐生琴葉は、舞に挨拶をした。
「ああ、おはよう」
 舞は、ぶっきらぼうに返した。
「? どうかしたんですか、舞さん」
「聞いてくれよ。私の声が『びーた』とかいうのに似ているって言われたんだ」
「びーた……ですか?」
 琴葉は、舞の言う『びーた』が何なのか判らなかった。
「これなんだよ」
 舞は、目の前のモニターに映っている事務所のHPに寄せられた意見コーナーをクリックした。
 そこには、次のような一文が寄せられていた。
【この間、テレビからヴィータの声がする、と思ったららぶドルの舞ちゃんでした(笑)】
「ヴィータ……なんでしょうか?」
 琴葉の疑問に答えるように、舞は検索サイトでその名を入力した。
「なんか、アニメキャラらしいんだ」
 そこには、人気アニメのキャラクターが表示されていた。
「そうなんですか」
「なんか、ここで見られるみたいなんだ」
 舞は、さらに動画投稿サイトでアニメを再生させた。
「んー、似ているといえば似ているかも知れませんけど……」
「全然似てなーい!」
「そうですよね。これを舞さんの声というには、ちょっと無理があるように思います」
 話がまとまり掛けたときだった。
「何してるの?」
 そこへ、出社してきた藤沢瑠璃が、二人に声を掛けてきた。
「ん、ああ、ちょっとな」
 瑠璃は、モニターに視線を向けた。
「あれ? このアニメに興味あるの?」
 瑠璃は、モニターに映っているキャラを見て目を輝かせた。
「このキャラの声と、舞さんの声が似ているという書き込みがあったんですよ」
 琴葉が、瑠璃にいきさつを説明した。
「んー、ねえ、舞ちゃん。ちょっと言ってもらえるかな」
「なんだ?」
「んとねー」
 瑠璃は、舞に軽く指示を出した。

724 :
「タカマチなんとかー!! ……なんだこれ?」
 舞は、言わされたものの、まったく意味が理解出来なかった。
「んー、ちょっと似ているかもしれない」
「似てなーい!!」
「そんなことないと思うよ」
「似てない! 似てない! 似てなーい! 私の声は、こんなに低くない!!」
「でも、舞ちゃんが声優をやるとしたら、こういうキャラに向いていると思うよ」
 声優として活躍している瑠璃が言うのだから、あながち悪くはないのだろう。
「あ、あの、私ならどういうキャラがいいと思いますか?」
 もし、自分が声優をやれるとしたら、仕事の幅が広がるかも知れない。
 そんな思いから、自分の声質に合うキャラを尋ねた。
「んー、琴葉ちゃんなら……」
 瑠璃は、そういってある作品を検索して呼び出した。
「これかな」
 瑠璃がクリックをして動画を再生をさせると、まるで巨大ドリルをふたつ頭に装着したかのような
金髪巨乳キャラがしゃべりだした。
 しかも、年齢制限があるのではとおぼしきエッチなアニメだ。
「こ、こ、これ、なんですか!?」
 琴葉は、赤面しながらもそのアニメを観た。
「琴葉ならいいんじゃないのか。琴葉の声って意外とエッチだしな」
「な、なんですか、それ!? わ、私の声、エッチなんかじゃないです!」
「でも、琴葉は耳年増じゃん」
「それとこれとは関係ないですよ〜」
「いや、きっと根がエッチだから、声もエッチなんだろ」
「そんな〜」
「それに――」
 舞は、両手を伸ばすと、琴葉の胸を掴んだ。
「きゃあっ!?」
「琴葉は、おっぱいも大きいからな」
 服の上からもはっきりと判るバスト84センチを誇る乳房を、いやらしい手つきで揉む。
「いやぁん」
 琴葉は、慌てて両腕で胸をブロックした。
「ほらほら、その声。とってもエッチだぞ」
「そ、それは、舞さんが変なことをしたからです」
 琴葉は、エッチな声と言われて恥ずかしかった。
「でも、今は結構こういう萌えアニメが多いから、琴葉ちゃんのようなタイプの声は需要もあるし、
人気の出る声だと思うよ」
「本当ですか?」
「うん」
 琴葉は、瑠璃の『人気の出る声』というフォローに安堵した。

725 :
「お、早いな」
「あ、お兄ちゃん」
「智弘」
「智弘くん」
 出社してきた智弘に、三人の視線が集中した。
「ん? 三人集まって何しているんだ?」
 琴葉は、慌ててマウスを操作してブラウザを閉じた。
「い、いえ、ちょっと雑談を」
 琴葉は、智弘にエッチなアニメを観ていたと思われたくなかった。
「なあ、智弘。琴葉の声ってどう思う?」
「どうって?」
「欲情する声とか」
「な、なんてこと言うんですか、舞さん!」
 琴葉は、顔を真っ赤にして抗議した。
「一体、何の話だ?」
「なんでもありません! 智弘くん、気にしないで下さい! そ、それより、今日の予定はお台場でいいんですよね?」
 琴葉は、スケジュールを訊くことで話の流れを逸らした。
「ああ。舞と一緒に9時には局入りだ」
「なんか、このところ琴葉と一緒の仕事ばっかだな」
「バラエティが多いからな」
「私達は、らぶドルであってバラドルじゃないんだがな」
 舞は、少し頬を膨らませた。
「そういうなって。ゴールデンのバラエティは全国ネットされることが多い。
全国に顔を売るのは、活動の幅を広げることでも必要なことだ」
「別に仕事が不満ってわけじゃないさ」
「お仕事が貰えるのは、タレントにとって大切なことです。たとえ、それがバラエティであってもです」
 仕事の絶対軸を持っていない琴葉にとっては、どんな仕事もいとわない。
 歌にせよ、演技にせよ、モデルにせよ、声優にせよ、他のらぶドル達の方が抜きんでている。
 何でもこなしてしまう器用貧乏的なところが、琴葉の没個性に繋がっているが、
舞と絡むと不思議といい意味での化学反応を引き起こしていた。
 智弘もそれが判っているからこそ、この二人で組む仕事の意味を理解していた。

726 :
「なーんか、らぶドルのお笑い担当って感じなんだよな」
 舞がぽつりとごちた。
「それもタレントとしての幅だよ。それでみんなが楽しくなってくれるなら、それはいいことだろ」
「そうだな」
 舞は、ふっ、と笑んだ。
「でも、たまにはかわいい仕事もとってきてくれよな」
 舞は、軽く智弘の腹に拳を当てた。
「判った。ほら、移動はタクシーなんだろ。これから道が混むから、そろそろ出る準備をしておけ」
「私はもう済んでいる」
「私もです」
 舞も琴葉も、すでに準備万端だ。
「それじゃ、行っておいで」
「おう!」
「はい!」
 二人は、手荷物を持つと目配せをした。
「それじゃ、智弘、瑠璃、また後でな」
「いってきます」
 二人は、事務所を後にした。
「瑠璃はまだいいのか」
「今日はインタビューと撮影だからまだだよ」
「そうか」
「だから――」
 瑠璃は、智弘の腕にしがみついてきた。
「しばらくはお兄ちゃんと一緒にいられるよ」
 智弘は、ふーっ、と溜息をついた。
「だから、そういうことはするなと――」
「むーっ! 妹だからいいでしょ!」
「そういう問題じゃないだろ」
「いいでしょ。たまには」
 そういって、瑠璃は離れようとしない。
「おはようござい――な、何をしているんですか!?」
 そこへ、日渡あやがやってきた。
「ま、また、瑠璃ちゃんはそういうことを――」
「いいんだもーん。瑠璃は妹だもん」
「い、妹だからって、そういうことをしたらダメです!」
「そんなこといって、本当はあやちゃんもしたいんじゃないの?」
「そ、そんなこと、ち、違います! 智弘さん、違いますからね! わ、私は、ただ、その――」
「おっはよーっ! って、みんな揃って何を――あっ! 瑠璃ちゃんが智弘くんにしがみついてる!」
 そこへ、今度は有栖川唯がやってきた。

727 :
「あ、唯ちゃん! 唯ちゃんからも言って下さい! そんなことしたらダメって」
「んー、どちらかというと、ボクもしがみつきたいかな」
「な、何を言って――」
 あやが言い終わる前に、唯はあやの横を通り過ぎて智弘の腕にしがみついた。
「猫も寄り添うほど今日も寒いからね」
 唯は、よく判らない理由を口にする。
「むーっ! 唯ちゃん、ダメだよ。お兄ちゃんにしがみついていいのは、実の妹である瑠璃の特権なんだから!」
「ここは事務所だから、今は『ボクのマネージャー』でもあるんだよ」
 瑠璃と唯は、腕にしがみついたまま、お互いに権利を主張する。
『いいなぁ、二人とも……』
 そんなに二人を、あやは羨望のまなざしで見つめていた。
「朝から勘弁してくれ……」
 まだ仕事が始まってもいないのに、すでに疲労している智弘だった。
     −了−

728 :
アハハハハ。
風邪で今月末のオンリーの原稿も出来てなくて、
こんなの書いている場合じゃないのに。
ぶらっと書いてみた。後悔はしていない。校正もしていない(マテ)

729 :
やるなあ。見事なものだった。

730 :
>>720
見てきた多分あってるよなエロ気合い入れ過ぎ
らぶドルか?といえばらぶドル。舞みたいなのもいたし。

731 :
いいと思うよ。
「書きたいから書く」というのが一番いい動機なんだからる
二次は不可とされたようだから、いじってきたのでしょう。

732 :
>>723-727
もつですもつです。
瑠璃のフォローが微妙にフォローになってない件w
後半、朝から唯と瑠璃が二人がかりで性欲処理に励んでくれている風に
読めてしまった。←多分かなり疲れてる
>巨大ドリルをふたつ頭に装着したかのような金髪巨乳キャラ
セルニア・伊織・フレイムハートですねわかります。

733 :
すげぇ!!
あの呼称リスト、呼称以外にもランキングデータとかついていたのか!!
今日、気がついたよ。
めちゃくちゃすげぇよ!!

734 :
 午前6時。
 この時期は、まだ日の出前ということもあり外は暗い。
「うー、寒い寒い」
 暗闇の中、SFPの事務所へ藤沢智弘がやってきた。
 事務所の鍵を開け、照明と共に暖房のスイッチを入れる。
「今年は寒いから早出はきつい」
 暖房で室内が暖まるまで時間がかかる。
 給湯室へ行き、オフィス用コーヒーサービスマシーンにコーヒーをセットして、紙コップに抽出させる。
 セットする手間はあるが、それさえしてしまえばほんの数秒で熱々のコーヒーが飲めるのはありがたい。
 しかも、自動販売機と違って費用は会社持ちなので無料だ。
 智弘は、一口すすると、それを持って事務所内へと戻っていった。
「さてと、今日の予定は――」
 自分のスケジュールは元より、らぶドル達のスケジュールやどこで就寝したのか、ということも確認しておかないといけない。
 これは、地方から地方に移動することもあり、事務所として常にタレントの現在地点を確認しておく必要がある。
 交通機関のトラブルなどに咄嗟に対応するためにも重要なことだ。
「とっもひっろくーん」
 智弘が入口を見ると、有栖川唯が、ひょい、と顔を出して事務所を覗いている。
「どうした。随分早いじゃないか」
「うん。智弘くん、今日は早出って聞いたから、もういるかなと思って」
 唯は、智弘の隣の机の椅子に腰を下ろした。
「今日はアフレコだろ。出社するにしても早すぎるだろ」
 アニメのアフレコは、都内のスタジオで行うため、こんなに早く出て来る必要は全くない。
「昨日も一昨日も、直行直帰だったからね。智弘くんの顔が見たいなーと思って」
「火曜日に会っているじゃないか」
「三日も前だよ」
 三日前、二人はここで会っている。
 しかも、智弘の腕にしがみつくというおまけ付きで。
「今日なんて冷え込んで寒いんだから、ゆっくり出て来ればいいのに。今日も直接目黒入りの予定だろ」
 智弘に言われて、唯は少し頬を膨らませた。
「智弘くんは冷たいなー」
「何がだ」
「折角、会いにきたんだよ。早出は寒いし一人はつまらないかなーと思って」
「そりゃどうも」
 智弘は、生返事をしながら書類をめくっている。
『むっ!』
 智弘が、紙コップへと手を伸ばしたが、紙コップを掴み損ねた。
 手の先を確認すると、そこにあるはずの紙コップはなかった。
 紙コップは、唯が両手で掴んでいた。
「唯、それ、俺の」
 唯は、くるりと椅子を180度回転させて、智弘に背を向けた。

735 :
「あー、寒い」
 そういって、こくこくとコーヒーを飲み始めた。
「ふぅ」
 まだ暖かいコーヒーに、一息ついた息も熱を帯びている。
「コーヒーが飲みたいのなら、自分で作ってくればいいだろ」
「だって、作ったばかりじゃ熱いんだもん。ボク、猫舌だから。ねー」
 そう言って、唯はいつも連れて歩いている猫のぬいぐるみのミルクとプリンに話しかけた。
「やれやれ」
 智弘は、立ち上がると再び給湯室へと向かった。
 事務所に一人残された唯は、コーヒーに口をつけた。
「にがっ。なんでブラックなの? ミルクと砂糖を多めにして欲しいなぁ」
 他人のものを奪っておいて、これである。
『……でも……間接キスだからいいか……』
 唯の頬が紅くなっているのは、寒さやコーヒーのせいではなかった。
 ほどなくして、智弘が新しい紙コップを手にして戻ってきた。
「今度は飲むなよ」
 智弘は、念を押してから紙コップを置いた。
「飲まないよ」
 唯は、軽く笑いながら答えた。
 少しずつ空が明るくなるにつれ、表を走る車の量が増えると共に、街は喧噪の世界へと移りゆく。
 室内には、そのざわめきが入り込んできているぐらいで、智弘は帰社後に届いていたFAXの処理に没頭し、
唯は何をいうでもなくそれを眺めていた。
『こういうのもいいかも』
 自分達の見えないところで、一所懸命支えてくれる。
 それは智弘に限ったことではなく、自分の仕事に関わる人たち全てに言えることだが、
スイートフィッシュスクールのときからずっとそばで見てくれている彼は、唯にとって特別な人だった。
 無論、それは他のらぶドルにとっても同じだった。
「おはようございます」
 少し控え目に発せられながらも、凛とした声が事務所内に響く。
「おはようございますぅ〜」
 追って、対照的におっとり口調の挨拶が続いた。
 二人揃ってやってきたのは、双子ユニット『ショコラ』の北条知奈と北条美奈だ。
「おはよー」
「おはよう」
 唯は、智弘越しに二人を確認してから声を掛け、智弘は挨拶をしてから二人を一度見た。
「二人ともぉ、早いですねぇ」
「美奈ちゃんと知奈ちゃんも充分早いよ」
「でもぉ、すでに唯ちゃんがいますよぉ」
 美奈は、ちらりと知奈に視線を向けた。
 知奈は、美奈から合図を受けるも『無理』という目をする。

736 :
「それにしても、今朝も寒いですねぇ」
 美奈は、いかにも寒いという仕草をしながら、智弘達のそばへ来た。
「何か持ってくるといいよ」
 唯は、紙コップを持ち上げて二人に見せた。
「でもぉ、こういう日はぁ、あることをしていいという噂を聞いていますぅ」
 美奈は、もう一度知奈に視線を向けたが、やはり知奈は『出来ない』という目をした。
「なんだ、その噂ってのは」
 智弘は、丁度一段落して背もたれに体を預けた。
 美奈は、唯とは反対側の机の椅子に座った。
「失礼しますぅ」
 美奈は、すっ、と智弘の脇に腕を回すと、両腕で彼の腕を抱えるようにして抱きついた。
「おいおい!?」
 焦る智弘。
 驚いて硬直している唯と知奈に構わず、美奈はそれを続ける。
「寒い日はぁ、智弘さんの腕で暖まっていいそうなんですよぉ」
「なんだよ、その都市伝説は」
「都市伝説なんですかぁ?」
「そりゃそうだろ。そんな事実はないんだから」
「ボクは美奈ちゃんの話は事実だと思う」
 唯は、そういってもう一方の腕にしがみついた。
「唯まで何言ってるんだ」
「だって、こうしていると本当にあったかいんだもん」
 唯も、ぎゅっ、と抱き締める。
「寒い日は猫も寄り添うんだから、こうしているのは正しいんだよ」
「正しいとかそういう問題じゃないだろ。仕事が出来ない」
「一段落ついたんだから、少しぐらい貸してよ」
「俺の腕は、カイロじゃないんだがな」
 そういっても、邪険に扱わないのが、智弘のいいところ。
「ほらぁ、知奈ちゃんもこっちに来てぇ。暖かいですよぉ」
「ね、姉さん。と、と、……マネージャーが困っています!」
「ん〜、でもぉ、唯ちゃんもしていますからぁ、していいんだと思いますよぉ」
「そういう問題じゃないでしょ!」
 天然系の美奈に対し、理性派の知奈という構造が垣間見える。
「折角の機会ですからぁ、知奈ちゃんもしてみるといいですよぉ。替わりますよぉ」
「そんなことしません」
 頑なな知奈の態度に、美奈は不思議な顔をする。

737 :
「知奈ちゃんはぁ、智弘さんのことが嫌いなんですかぁ?」
「な、何を言い出すの、姉さん! そんな、嫌いとかそういう話じゃ……」
「私はぁ、好きですよぉ。智弘さんのことぉ」
 こういう科白をいつでもどこでも平然と言ってのけるのは、美奈の凄いところだろう。
「ボクもマネージャーのこと好きだよ」
 唯もしれっと追随したが、この流れなら好きの意味が『恋愛』ではなく
『好き・嫌い』という二元論による『好意』と捉えてもらえるからだ。
「わ、私だって」
「『私だってぇ』なんですかぁ?」
「だ、だから、同じってことよ」
「同じってぇ?」
「と、と、と……マネージャーのこと嫌いじゃないってこと」
 知奈は、顔を紅くしながら言い切った。
「あー、マネージャーとして所属タレントに好いて貰えるのは嬉しいが、
そろそろ仕事に戻りたいんで腕を放してくれるとありがたいんだが」
「あと5分」
 唯は、寝起きに粘る子どものような主張を行った。
「おはようござ――えっ!?」
 そこへ、日渡あやが出社してきた。
「み、皆さん、何をして……」
 何といっても、見れば判る通りだった。
「マネージャーで暖まっているんだよ」
 唯は、当然の行為の如く答える。
「ま、また、唯ちゃんはそうやって智弘さんにくっついて」
「寒いからね。ほら、ボク、猫だから寒がりなんだよ」
「唯ちゃんは猫好きであって、猫じゃありません! それに、美奈さんまで!」
「だってぇ、寒い日にはぁ、抱きついていいっていう噂がぁ」
「そ、そんな噂、ありま――」
 あやは、それ以上、言うのをやめた。
「と、とにかく、もう人が来ますから。ほら、知奈さんも言って下さい」
「そ、そうね」
 そのとき、FAXの電話が鳴り、どこからか送られてきているデータの受信を始めた。
「ほら、FAXが来たから」
 それをもって、美奈と唯は智弘から離れた。
 智弘は、FAXを取りに向かった。
 智弘が机に戻るまでに、他の社員の出社もあり、それ以上のことは何もなかった。
 美奈と知奈は給湯室へ、唯とあやは室内に区切られている来客用の小部屋へと移動した。

738 :
 給湯室では、紅茶が入った紙コップを手にした美奈と知奈が雑談をしていた。
「どうしてぇ、知奈ちゃんはぁ、智弘さんに抱きつかなかったんですかぁ。折角のチャンスでしたのにぃ」
「そ、そんなこと、出来るわけないでしょ」
「そのために早出してきたんですよぉ? それなのにぃ……」
 美奈の予定では、智弘の腕にそれぞれ抱きつく、というものだった。
 誤算だったのは、すでに唯がいたこと。
 ならばと、知奈にするようにアイコンタクトを送ったが、彼女は拒否した。
 知奈が動かないなら、自分が動くことで、知奈にも抱きつかせてあげようとしたが、それでも彼女は拒否してしまった。
「知奈ちゃんはぁ、本当に智弘さんのことが好きなんですかぁ?」
「何よ、急に……」
「だってぇ、好きなら抱きつくはずですよぉ?」
「そんなの、普通じゃありません」
「唯ちゃんだってぇ、智弘くんに抱きついてましたよぉ」
「それは、彼女だからでしょ」
「ん〜、知奈ちゃん。『智弘さんが好き』と言ってみて下さい」
「な、な、何でそんなことを……」
 知奈は、顔を紅くする。
「知奈ちゃん、さっきから智弘さんのこと『好き』とは言わないじゃないですかぁ」
「嫌いとも言ってないんだからいいでしょ」
「知奈ちゃんはぁ、恥ずかしがり屋さんですからぁ」
「恥ずかしがらない姉さんの方がおかしいのよ」
「えぇ〜? だってぇ、好きな人に好きっていうのはぁ、自然なことですよぉ」
「妹の私からみても、姉さんのそういうところは凄いと思いますよ」
 素直な気持ちを口に出来る姉が羨ましいと思うことがある。
 それが、自分に足りないところであるのも判っているが、それでも自分には出来ない。
 双子ではあるが、姉は北条美奈であり、自分は北条知奈なのだ。
「それでも、姉さんの場合、少々度が過ぎるきらいがあると思いますけど」
「そんなぁ〜」
「でも、それは姉さんらしいですけれど」
 知奈は、紅茶をすすった。
「それではぁ、知奈ちゃんはもう少し素直になれるようにしましょう〜。智弘さんに『好き』といえるぐらいにはぁ」
 知奈は、姉の発言に紅茶を気道に入れてしまい、ゲホゲホとむせた。
「ね、姉さん!」
「腕に抱きつくのはぁ、それからですねぇ」
 そういって、美奈は、紙コップを置くと、知奈の空いている側の腕に抱きついた。
「それまではぁ、私がぁ、こうして知奈ちゃんを暖めてあげますぅ」
 知奈は、くすっ、と笑った。
「ありがとう、姉さん」
「どういたしましてぇ」
 二人は、そのまま給湯室を後にした。

739 :
 一方、来客室へと異動した唯とあやは、向かい合うようにソファに腰を下ろした。
「唯ちゃんはずるいです!」
「なにが?」
「この間に続いて、今日も智弘さんに抱きついて……」
「だって、寒かったんだもん」
「寒いからといって、抱きつくなんて……」
「あやちゃんはしたくないの? 智弘くんてね、意外とあったかいんだよ」
 普通の出来事のように話す唯に、むしろあやの方が恥ずかしくなる。
「で、で、でも……」
「ねえ、どうしてあやちゃんは早出なの?」
「え?」
「さっき、スケジュール表を見たけれど、今日は汐留に10時入りだよね。随分早いよ」
「えっと、それは……そ、そう、練習。少し、発声をしていこうかなと……」
 急な話の切り替えに、あやは戸惑った。
「……ふーん……」
「な、なんですか!?」
 唯は、あからさまに怪しいという視線を向ける。
「……やっぱりあやちゃんは要注意かな……」
 唯は、前掲姿勢で立ち上がりながら、口許を見せないようにして小さく呟いた。
「え? 何?」
「ううん、何でもない」
 唯は、空になった紙コップを手にして、ドアノブに手を掛けた。
「ボク、負けないからね」
「? はい」
 あやは、唯が何に対して負けないといったのか理解出来ていなかった。
「それじゃ、レッスン頑張ってね」
 唯は、来客室にあやを残して出て行った。
『あやちゃんはボクから見てもかわいいし、歌も巧いし、人気も実績もある……。
でも、智弘くんに関しては負けない。あやちゃんにはもちろん、誰にも』
 唯は、紙コップを見て、軽く笑んだ。
 すでに外は陽の光が差し、本格的に街が動き始めた。
 そして、事務所も人が集まり、電話の音で喧噪が増していた。
「さて、今日も一日、頑張ろう!」
 唯は、大きく伸びをして気合いを入れた。
 すでに、抱きつきと智弘のコーヒーで、エネルギー充填120%なのだから。

740 :
『あーあ、またダメだった……』
 あやは、火曜日に目撃した瑠璃と唯の行為が忘れられなかった。
 あの方法なら、自然に智弘に抱きつくことが出来る。
 水曜、木曜は事務所に来ることがなかったが、今日は都内にいて時間もある。
 ならばと寒い中やってきたが、まさか唯は元よりショコラの二人までも来ていたのは誤算だった。
 流れ上、つい行為をたしなめるような発言をしたが、うっかり自分の可能性まで潰すところだった。
 もし、先程、噂を否定する発言をしたならば、それは自分が同様の行為を正当化する理由を、みずから失うことになる。
「次こそ、次こそ、頑張ります!」
 あやは、がばっと立ち上がって両拳を作り、次回のチャンスへ向けて気合いを入れた。
 もっとも、あやの性格からして、本当に抱きつけるかどうかは甚だ疑問であり、
それを本人が思い知るのはまだ先のことであった。
     −了−

741 :
だから書いている場合じゃないってのに。
でも後悔はしていない。やっぱりまた校正もしていない(ヲイ)

742 :
あんたの漢気に惚れた。次も期待している。

743 :
 この日の朝、小会議室では、藤沢智弘と日渡あやが打ち合わせをしていた。
「――だな。それで――」
 智弘が、来月前半の確定事項を伝えていく。
『隣に座れば良かったかなぁ……』
 今、あやと智弘は、向かい合ってソファに座っている。
 これだと、かねてより試みようとしていることが行えない。
 最近、らぶドルの間で流行っている『寒さにかこつけて、智弘の腕に抱きつく』というものである。
「――。―や。あや」
「? はい?」
「話、聞いてる?」
「あ、ごめんなさい」
「打ち合わせ中なんだから、ちゃんと聞いてくれよ」
「はい……」
 あやは、申し訳なさそうに応えた。
「11日の祝日からは――」
 智弘が説明を続けると、あやは手元の予定表に視線を落とした。
『どうしてみんなは出来るんだろう……』
 智弘の腕に抱きつく。
 藤沢瑠璃は、実妹だから気兼ねしない。
 有栖川唯は、スクール時代に積雪の中、落とし穴に落ちて智弘と共に体を寄せ合って暖を取ったという経験がある。
 北条美奈は、自分の気持ちを率直に口にする天真爛漫(天然?)さがある。
 自分が目撃した三人は、行動に移すことに物怖じしない人たちだ。
 また、彼女たち以外にも、今日までに何人かが彼の腕に抱きついたという話を耳にしている。
『恥ずかしくないのかな……』
 先程、この会議室に来るときに二人並んで歩いてきたが、いざやろうとすると恥ずかしくてとても出来なかった。
 ほんのちょっと、腕を組むだけである。
 それでも、自分にとってはかなりハードルが高いものであることを認識した。
「あや!」
「え?」
 あやは、何度目かの呼び掛けで気がついた。
「『え?』じゃないよ。さっきから話を聞いてないだろ」
「ご、ごめんなさい……」
 あやは、予定表を両手で持つと、目から下を隠し、上目遣いで申し訳なさそうに智弘を見た。
 智弘は、ふーっ、と息を吐いた。
「さっきから上の空じゃないか。何か悩みごとでもあるのか?」
「いえ、そういうわけじゃ……」
「風邪とかひいてないだろうな」
「それは大丈夫です。本当にごめんなさい」
 あやは、頭を下げた。

744 :
「この週は、あやが一番ハードになるから、体調管理には気をつけてくれ」
「はい」
「10日の朝にもう一度確認をするから、書類には目を通しておいてくれ」
「はい」
「それじゃ、以上」
 智弘は、書類をまとめると立ち上がった。
 それに合わせるようにして、あやも立ち上がる。
 二人、廊下へ出ると、冷えた空気が淀んでいた。
 あやは、智弘の横について歩いていく。
『寒いから……いいよね?』
 一緒に並んで歩けるのは、小会議室から事務所へ移動するまでの短い間だけ。
 抱きつくなら今しかない。
 あやは、高鳴る鼓動を感じていた。
「ろ、廊下は寒いですね」
「そうだな」
 今の会話により、二人の間に『今は寒い』という共通認識が出来た。
『寒いっていってくれたんだから、あとは……』
 『寒いと抱きついていい』という理論を実践するためには、前提条件として寒くなければならない。
 抱きつくことを正当化するためには『寒い』という事実認識が免罪符になる。
 智弘も寒いと認めたのだから、あとは抱きつくだけ。
 抱きついていることを問われたら、噂話と共に『寒いから』と主張するだけでいい。
『は、早くしないと……』
 廊下の丁字路が目の前にきている。
 そこを曲がってしまえば、それほど距離がない。
 気分が昂揚して体が火照りだし、寒いどころか暑くなってきたあやだが、意を決した。
 一度立ち止まって深呼吸をして、先に角を曲がっていく智弘を追いかけようとしたときだった。

745 :
「お兄ちゃーん!」
 右側へ曲がる智弘に対し、左側へ伸びている道から声がした。
 その声に、あやの足が止まる。
 次の瞬間。
「ぐはっ!」
 智弘の腰部に、激しい衝撃が加わった。
「お兄ちゃん、おはよー!」
 勢いよく智弘に抱きついてきたのは、妹の藤沢瑠璃だった。
「おまえなぁ、いきなり抱きついてきたら危ないだろ」
「ちゃんと『お兄ちゃん』って声掛けたよ」
「声かければいいってもんじゃ――ぐはっ!」
 智弘の腰に、再び同様の衝撃が走った。
「智弘ー! おはよう!」
 左腰側に抱きついた瑠璃に対抗するように、野々宮舞が右腰側に抱きついてきた。
「舞もかよ」
「いつも瑠璃ばっかりずるいだろ」
「別に抱きつくことを許しているわけじゃないんだが」
「それより聞いてくれよ。この間収録したバラエティなんだが――」
「にゃー!!」
 舞が主張を始めたとき、さらなる声が聞こえた。
 まるで猫のような鳴き声と共に、ミュージカルで鍛えた躍動的な跳躍で、
智弘の左側へストンと降り立ったのは、猫谷海羽。
 海羽は、そのまま智弘の左腕に抱きついた。
「おはようにゃー!」
「な、なんだよ、海羽まで」
「今日は寒いから抱きついてもいい日なんだにゃー」
「またそれかよ」
 智弘も、いささかうんざりしてきている。
「でも、本当に今日も寒いですよね、智弘くん」
 そういって、今度は右側から桐生琴葉が腕を組んできた。
「琴葉」
「左側に海羽さんがいるから、こちらも誰かいないとバランスが悪いと思いまして」
 もっともらしい理由ではあるが、それを抱きつく理由として採用するにはいささか無理がある。
「もう、みんなお兄ちゃんにくっつきすぎ! くっついていいのは、実の妹のるりだけなんだよ!」
 瑠璃は、毎度おなじみの持論を展開する。
「瑠璃はいつもひっついているだろ。マネージャーなんだから、たまには少しぐらいいいだろ」
「同じらぶドル三期生だにゃー!」
「と、いうことだそうですよ。智弘くん」
「それでもダメ!」
 瑠璃は、頑なに特権を主張した。

746 :
「これじゃ、動けないんだが」
 智弘の背広が、くいくい、と後ろから引っ張られた。
 上体を捻って後ろを見ると、頬を朱に染めて申し訳なさそうに北条比奈が背広の裾を掴んでいた。
「おはようございます、お兄様」
「比奈もか」
「お兄様に逢えたことに、感謝を」
 そもそも、これから打ち合わせの予定なのだから、逢えて当然である。
 智弘は、そんな比奈の後ろ数メートルから歩いてくる榊瑞樹に気がついた。
「まさか瑞樹もなんかやる気じゃないだろうな」
 それまで淡々と歩いていた瑞樹の顔が一気に紅くなる。
「な……何、馬鹿なこといってるのよ!」
 よもや自分までやるのではという智弘の言動は、瑞樹を慌てさせた。
「ほら、みんないい加減にして。マネージャーが困っているでしょ!」
 瑞樹の一声で、みんなぱらぱらと智弘から離れたが、瑠璃は最後まで渋っていた。
「あやさん、おはようございます」
 瑞樹は、あやに挨拶をした。
 今まで智弘しか眼中になかった連中も、次々とあやに挨拶をした。
 あやも、それに呼応して挨拶を返した。
「みんな、小会議室へ行って。あとから俺もいく」
 智弘の指示に、三期生は返事をして、雑談をしながらぞろぞろと向かった。
 その後、智弘とあやは、なにをするでもなく事務所へと戻ってきた。
 智弘は、別の書類を手にすると、再び小会議室へと出て行ってしまった。

747 :
『あーあ……また……』
 あやは、がっくりと頭を垂れた。
 あやは、自分の度胸のなさに軽い自己嫌悪に陥っていた。
「あや先輩、おはようございます」
 あやは、その声に顔を上げた。
 声を掛けたのは、結城瞳子だった。
「どうかしたんですか?」
「う、ううん。何でもないの」
「そうですか」
『もし、瞳子ちゃんに知られたら、きっと大変……』
 あやは、スクール入学時のことを思い出していた。
 瞳子が、自分に対して智弘のことで宣戦布告にも似た啖呵を切った、あの顔。
 瞳子は、二期生で後輩に当たるが、血筋に本人の努力もあってまさにしのぎを削るライバル。
 特に、智弘に関しては強いライバル心燃やしているようにみえる。
「そういえば、あや先輩は知っていますか?」
「何を?」
「寒い日に智弘さんの腕に抱きついていいという噂です」
 あやは、ぎくっ、とした。
「き、聞いたことはあるけど……」
「まさかと思いますが、あや先輩はそんなことしていませんよね?」
 あやを見つめる瞳子の瞳が、嘘を許さないと訴えている。
「う、うん。まだしていな――」
 あやは、言って、すぐに口許を手で抑えた。
 瞳子に気圧され、うっかり口を滑らせてしまった。
「まだ?」
 瞳子は、あやの失言を聞き逃してはくれなかった。
「『まだ』って、どういうことですか?」
「あ、あの『まだ』っていうのは、その……」
 いい繕うにも、言葉が出てこない。
「まさか、あや先輩がそういうことを考えていたというのは驚きでした」
 瞳子は、壁に掛けられている時計を一瞥した。
「あや先輩がそういうつもりでしたら――。私、三十分後に智弘さんと打ち合わせですから」
 それは、まるで、あやより先に智弘に抱きついてみせるといっているように聞こえた。
「瞳子ちゃん、こわひ……」
 瞳子の圧力に引いてしまうあやだった。

748 :
 智弘は、一度、給湯室へと寄ると、入れ替わるようにして琴葉が出てきた。
 琴葉は、お盆の上に6個の紙コップを乗せていた。
「智弘くんも、何か飲むんですか?」
「コーヒーをな」
「一緒に運びますよ」
「いや、いいよ。先に持っていってやってくれ」
 智弘は、琴葉が運ぶ重量が増えてしまうことを懸念して申し出を断った。
「はい。それではお先に」
 琴葉は、慣れた手つきで運んでいった。
 智弘が給湯室から出てくると、今度は瑞樹が通りかかった。
「まだ会議室へ行ってなかったのか」
「ちょっとね」
 瑞樹は、お手洗いからの戻りだった。
「さっきのは何?」
「何が?」
「瑠璃たちに抱きつかれて、鼻の下を伸ばしてデレデレしちゃって」
「デレデレなんかしてないぞ」
「そもそも、智弘がしっかりしないから抱きつかれるのよ」
 瑞樹の口調は、どこかとげとげしい。
「怒っているのか?」
「怒ってなんかないわよ!」
 どうみても怒っているようにしか聞こえない。
「俺だって、困ってるんだから。いくら事務所のビルだからって、外から来る人もいる。
そういう人に見られたら良くないだろ。まあ、やめるようにいうさ」
 瑞樹が歩みの速度を落としたことに気付かず、智弘は一人、小会議室の扉を開けた。
「……バカ」
 瑞樹は、その背中に向かって小さく呟いた。
 この日、智弘の姉であるチーフマネージャー・藤沢美樹より『智弘抱きつき禁止令』が、らぶドルたちに発令された。
 これをもって、抱きつき行為は終焉を迎えることとなった。
 抱きつけた者、抱きつけなかった者、抱きつく機会すらなかった者、悲喜こもごもの結果を残した一週間だった。
 そして、彼女も『悲』に分類された一人だった。
『やっぱり、あのときしていれば……』
 禁止令を伝え聞き、脱力してがっくりとうなだれたあやだった。
     −了−

749 :
ハッハー。
二作目を書いているときに三部構成を思いついたから書いてしまった。
終わってみたら、あやの話でしたね(笑)。
当然、まだ月末の原稿に着手していない。
文章量も多く記述形式も今までにない形だというのに。
後悔しないようにしたい。校正は(ry)

750 :
素晴らしい…
実に素晴らしい

751 :
どうした!?
素晴らしいは素晴らしいけど、こんなハイペースでレスが進むのは初めてじゃないか。

752 :
あー、やっぱり時間をおいて読み直すと、手を入れた方がいい点が目に付くねぇ。
でも、校正をやりだすと時間(執筆したものを寝かす時間も必要)がかかるし、他へ手が回らなくなる。
>>721を読む
声優ネタでいこう
アニメ関係だから瑠璃を出そう
瑠璃なら抱きつきだろ
今年は寒いし智弘と暖を取った経験のある唯を出そう
瑠璃の抱きつきにつっこむは、あやだろ
抱きついた経験のある唯で口火
抱きつきが噂になっていて、掛け合いの出来るショコラ登場
前回、抱きつけなかったあや登場
あやで口火
抱きつこうとするも、三期生にもっていかれる
あやの智弘関係なら瞳子だろ
結局、未遂で終了
こんな流れのプロットが通ったし、来月下旬まではイベントで身動きが取れないから書くなら一気に書くしかない。
また、現実の時間軸にリンクさせているというのもある。
全て書き込んだ日の出来事として扱っている。ペースが早いのはそのため。
楽しんでいただけたのなら何より。ペースを落としていいようなので、落とすことにしますw。

753 :
ああ、そういうことだったんですね>現実の時間軸にリンク
これだけ大挙して抱きつかれれば、この冬を乗り切れる。

754 :
ええ、そういうことなんですよ。
時間そのものではなく、日付に意味があり、「時間軸」なので一連の出来事はリンクしている。
たとえば金曜日の会話で
「火曜日に会っているじゃないか」
「三日も前だよ」
というのは、火曜日に投下した内容通り二人は会って、そのときのことを指しているんです。
ちょっと気になって調べたが、らぶドル18人、双子が一組いるので実質17日の誕生日が存在している。
それにも関わらず、1月と6月がいないんですよね。少し寄りすぎじゃないのか。
定石に縛られないといえばそうなんですが、やはりここは定石通り散らすものかと。

755 :
 2月9日。
 暦の上ではすでに春を迎えたが、東京では降雪が観測された。
 だが、雨雲の通過に従い、日差しと共に気温も上がり始め、うっすらと雪景色を施された街は、
急速にいつもの乾燥した世界へとその顔を変えていった。
「おはようございます」
 午前11時すぎに、成瀬雪見は事務所へやってきた。
 雪見は、上着を脱いで両腕で抱えると、そのまま一目散に担当マネージャー・藤沢智弘のデスクへと寄ってきた。
「藤沢さん、おはようございます」
「おはよう」
 智弘は、雪見を一目確認すると、机の上の書類立てに書類の束を戻した。
「今日はお願いします」
 雪見は、軽く頭を下げた。
「もうそんな時間か」
 智弘は、腕時計で時刻を確認した。
「まずはラジオか。そうだな。少し早いけど昼飯に行くか?」
「はい」
 智弘は上着を取ると、ホワイトボードに行き先を書き込んだ。
「いってきます」
 智弘が先に事務所を出る。
「いってきます」
 追って、雪見も事務所内へ一度会釈をしてから廊下へ出た。
 小走りで、少し先を歩く智弘の横に並ぶ。
「雪見につくのは久しぶりだな」
「はい」
 雪見は、軽く俯き加減で微笑んだ。
 今やらぶドルは18人と大所帯であり、智弘がマネージャーとして同伴することは少ない。
 毎日一人ずつ順番についたとしても、一ヶ月に二回つくことがない人が出ることになる。
 ただでさえ誰かにつくことが少なく、さらに二期生で経験もあり、
声優という職業柄もあって、雪見につくことはほとんどなかった。
 それだけに、今日、智弘が自分についてくれるのは嬉しかった。

756 :
 社用車の後部座席に雪見を乗せると、智弘は車を走らせた。
『隣がよかったな……』
 折角、車で移動なのだから、束の間でいいから隣に座ってドライブ気分を味わいたい。
 しかし、智弘は後部座席のドアを開け、雪見もそのまま何も言わずに乗車した。
 もっと自己主張の強い娘なら助手席に乗るのかもしれないが、控え目な性格の雪見にとって、主張することは高いハードルだった。
「昼は何にする?」
「何にしましょうか?」
「あんまりがっちり食べると、しゃべりにくいんじゃないのか? 生放送だし」
「そうですね」
「それじゃ、ソバにでもするか。軽く腹に入れておく程度だし、もたれないだろ」
「それでいいです」
「近くに巧いソバ屋があるから、そこでいいな」
「はい」
 智弘は、最初の仕事場であるラジオ局の入っているビルへと向かった。
 局内の地下駐車場へ車を駐め、二人、外へと出て来る。
 裏通りの歩道は、まだ朝方の雪のせいでところどころ濡れていた。
「足下、濡れているから気をつけてな」
「はい」
 そう返事をした矢先、ずるっ、と足を取られた。
「きゃっ!?」
 思わず智弘の腕にしがみつき、智弘もバランスを崩したが、そこは成人男性。
 踏み留まってすぐに雪見の体を掴んだ。
「おい。いってる側から転ぶなよ」
「ご、ごめんなさい」
「雪で冷えているから路面が滑りやすいんだから」
「はい……」
 食後には放送ブースへ入るのに、服を汚してしまったら大事である。
「あ、あのー……」
「どうした?」
 雪見は、恥ずかしそうに俯いて、言葉を言い出せないでいる。
「どうかしたのか?」
「あのー……こ、転ぶといけないので……このまま腕を掴んでいていいですか?」
 雪見は、智弘と目を合わせることが出来ないまま、ぼそぼそとしゃべった。
「そうだな。転ぶとあれだし」
「は、はい……」
 雪見は、ぎゅっ、と智弘の腕にしがみついた。
『抱きつけちゃった……』
 雪見は、かつての智弘に抱きつく騒動で、抱きつくことが出来なかった。
 奇しくも、今、リベンジともいうべき状況で抱きついている。
 百メートル程度先にあるソバ屋への道のりは、雪見にとってはとても暖かいものだった。

757 :
 午後1時。
 ラジオの生放送が始まった。
「本日のゲストは、らぶドル二期生で声優として活躍されている成瀬雪見さんです」
「こんにちはー。成瀬雪見です」
 司会者のトークに合わせて、雪見も無難にこなしていく。
 番組中に行われるスイーツのラジオショッピングも上々にこなしていった。
「さて、そろそろ番組も終わりに近づいてきましたが、雪見ちゃんから告知があるんですよね」
「はい。今日の4時から、秋葉原の――」
 雪見は、本日発売のCDのサイン会の告知を行った。
 無事、生放送が終了した。
「お疲れ様でした」
 雪見は、共演者やスタッフに声を掛けては頭を下げていく。
「これ、スタッフみんなから。誕生日プレゼント」
 そういって、先程ショッピングコーナーで実食をしたスイーツと花束を受け取った。
「ありがとうございます」
 雪見は、柔らかな笑みを見せた。
「どうもすみません」
 智弘は、スタッフ達に軽く頭を下げた。
 二人は、地下駐車場へ戻ってくると車に乗り込み、次の仕事場へと向かった。
「最初の仕事でこんなに祝ってもらったんじゃ、帰るときには車の中はプレゼントで一杯だな」
 智弘は、なかば茶化すように話す。
「そんなことないですよ」
 雪見は、花束とスイーツの入った箱を見た。
『私が一番欲しいのは――』
 雪見は、その言葉を胸の内にとどめた。

758 :
 次の仕事場は、秋葉原にあるCDやDVDといったソフトを売るビルだった。
 楽屋で打ち合わせをして、時間に備える。
 人前に出る、ましてサイン会というダイレクトにファンと触れ合う仕事は、
人見知りが激しい雪見にとっては結構大変なものだった。
「あのー、藤沢さん」
「ん?」
「私のサイン、おかしくないですか?」
 雪見は、今、書いたサインを智弘に見せた。
「大丈夫だよ」
「本当ですか?」
「本当だよ」
「んー……」
 雪見は、まじまじと自分のサインを見つめている。
「雪見は神経質なんだよ」
「だって、変なサインだと思われたらイヤじゃないですか」
「変だなんて思う人なんかいないって。雪見のサインは、雪見だけのものなんだから」
 雪見は、智弘に諭されてとりあえず納得した。
「すみませーん。そろそろお願いします」
 係の者が、雪見を呼びに来た。
「それじゃいっておいで」
「はい。あのー、見てて下さいね」
「判ってるよ」
 雪見は、智弘の言葉に安堵し、会場へと向かった。
 4時から入場が開始され、30分後からイベントが始まった。
 司会者の紹介を受けて、雪見が舞台へと上がると、座っている観客の後方で、
関係者達と共に立っている智弘の姿を見つけた。
『藤沢さん、ちゃんといる』
 周囲は見知らぬ人ばかり。
 その中に、安心出来る人の姿を見つけ、心を落ち着かせた。
 今日のイベントは、この1月から放映が始まったアニメの主題歌のCD発売のサイン会だ。
 これが企画されたのは、主題歌のみならず、主役を雪見が演じていること、さらに今日が雪見の誕生日だからだ。
 これほどの条件が揃うことは珍しく、早々に決定した。
 ひとしきりアニメや楽曲に関してのトークが終わると、今回のCDに収録されている楽曲を歌った。
「それでは、これからサイン会に移りますので、皆さん、係員の指示に従って移動をお願いします」
 座っていた観客は立ち上がると、一斉に拍手を始めた。
「ハッピバースディ・トゥ・ユー。ハッピー――」
 それは、観客たちによる、雪見の誕生日を祝う歌だった。
 最初は面食らった雪見だったが、歌が終わり、拍手の雨を受けたときには、涙ぐんで深々と頭を下げていた。

759 :
 観客たちは、誘導されて一度会場外へと出されると、中では机が準備され、列の導線が作られた。
 準備が終わるとすぐに会場内へ通され、雪見はブックレットの表にサインをして、握手をしていく。
 次から次へと人が流れ、雪見はサインと握手を繰り返していく。
 その中で、誕生日ということもあり、ファンから花束や差し入れなど、様々なプレゼントが渡された。
 平日の夕方であったにも関わらず、今日は時期的に他のアニメの主題歌もリリースされたこともあり、
店舗へ来てからサイン会を知った人たちも加わり、予定を大幅に延長してサイン会は二時間にも及んだ。
 最後の一人へサインが終わったときには、疲れが見られた雪見の背後には、多くのプレゼントが置かれていた。
 会場が後片付けに入る中、雪見は楽屋で休憩を取り、智弘は他のスタッフと共にプレゼントを車へと運んでいた。
 全てが終わって楽屋を出るときに、雪見はこの店から頼まれていたサイン色紙を手渡し、
店からは誕生日プレゼントとしてブーケタイプの花束とスイーツが贈られた。
「今日はお世話になりました」
 雪見は、スタッフに頭を下げると、スタッフから拍手が起こった。
 二人は、店を後にして、車へと戻ってきた。
「すごい……こんなに!?」
 雪見は、車内を見て驚いた。
 後部座席は、プレゼントがぎゅうぎゅう詰めになっていた。
「トランクもいっぱいだよ」
 智弘は、助手席のドアを開けた。
 雪見は、先程頂いたプレゼントと智弘に預けると、車に乗り込んだ。
 智弘は、後部座席にプレゼントを押し込むと、車を走らせた。
『藤沢さんの隣に座って、後ろにはたくさんのプレゼント。結婚したら、こんな感じなのかな』
 雪見は、結婚式を挙げた後に、二人で車で走る光景を重ねていた。
 思わず頬が紅くなり、恥ずかしさにうつむいた。
「どうした? 流石に疲れたか」
 それを、智弘は疲労と勘違いした。
「い、いいえ。大丈夫です」
 雪見は、慌てて否定した。
「まああれだけやれば疲れるよ。今日はもうこれで上がりだから直接送るから」
「はい」
 智弘は、車を雪見の家へと走らせた。
 すれ違う対向車線を走る車のヘッドライトや、街中のネオンが、どことなく子守歌のように心を落ち着かせる。
 いつしか、雪見はそのまま眠ってしまった。

760 :
「おい、雪見」
 雪見は、声を掛けられながら体が揺すられる感覚を覚えた。
「着いたぞ。起きろ」
「ん…………ん……え…………あっ」
 雪見は、自分が車中で寝てしまったことに気がついた。
「ご、ごめんなさい。私、寝てしまって……」
「いや、別に寝るのはいいから。それより、着いたから。荷物降ろすぞ」
 智弘は、車の中からプレゼントを取り出すと、玄関の中へと運ぶ。
 玄関から奥へは、雪見が運んだ。
「これが最後だ」
 智弘は、最後のプレゼントを受け渡した。
「今日はお疲れ様でした」
 雪見は、そのまま頭を下げた。
「雪見こそお疲れ」
 智弘が帰ろうとしたときだった。
「そうだ、もうひとつあった」
 智弘は、急いで車へと戻ると、ひとつの袋を持ってきた。
「これこれ。あやうく忘れるところだった」
 そこは、どこぞかのデパートの手提げつきの紙袋だった。
「これは、俺からだ」
「え?」
「誕生日おめでとう」
「あ……」
 想定外のことに、思わず声が詰まる。
「あ、ありがとうございます!」
「それじゃ、今日は早く休むように。この週末は大変だから」
「はい!」
「それじゃ、お疲れ」
「お疲れ様でした」
 智弘が玄関を閉めると、排気音が遠ざかっていった。
 雪見は、急いで部屋へ行くと、智弘のプレゼントを前に座った。
「藤沢さんからのプレゼント……なんだろう」
 胸のどきどきがとまらない。
 焦る気持ちを抑えつつ、雪見は紙袋の中を見た。

761 :
 袋の中には、普通の紙袋がひとつ入っており、それをつかみあげた。
「…………薬局?」
 それは、薬局の紙袋だった。
 それも、そんなに大きくない。
 雪見は、その紙袋の中をテーブルの上に広げた。
「…………………………」
 雪見は、それを見て言葉が出なかった。
 ・女性用立体マスク
 ・水溶性アズレン配合のど用スプレー
 ・のど飴三種類
「これって…………」
 雪見は、ふと思い出した。
 それは、ラジオ局へ向かっている車内での会話だった。
「このところ、ずっと空気が乾燥しているが、喉は大丈夫か」
「はい」
「インフルエンザも流行しているし、今週はまた雪が降る予報だから、風邪には気をつけないとな」
「はい」
「そういう……こと?」
 このセットが、雪見のことを心配してのものだということはよく判った。
「でも……折角なんだから、もっとかわいいのが良かったかな……」
 自分を気遣ってくれてのことは嬉しいが、これなら何も誕生日プレゼントでなくてもいいだろう。
「マネージャーだから仕方ないのだろうけど、もう少し一人の女の子として見てもらいたいな……」
 残念に思いながら、口の中に放り込んだのど飴は、ほんのりと金柑の香りがした。
     −了−

762 :
今回は、投下時間の通り、ギリギリで書き上げている。
よって、完成後に校正どころか全く目を通さないで投下している。
おかしかったところがあったら各自補正で。

763 :
良作キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!

764 :
>>755
ゆきみんかわいいよゆきみん
リアルで雪が降ってるから彼女の登場というわけですな。

765 :
普通に2月9日が雪見の誕生日なだけです(・ω・)
リアルとの整合性のために天気を合わせただけで、
雪が降ったのはたまたまですw

766 :
 2月11日は、らぶドル18人、全員が集合するという貴重な日だった。
 昼間は、特設ステージによる記者会見、そして、今夜は生放送の歌番組に出演していた。
 これは、全国展開を行っているコンビニグループとのバレンタインコラボ商品
「LOVABLE Lovedol」(ラバブル・らぶドル[愛らしいらぶドルの意])のキャンペーン展開の一環だった。
 昨年、ショコラプロデュースのバレンタイン限定スイーツを発売したコンビニが、今年もと企画を持ち込んできた。
 今年はショコラだけではなく、らぶドル18人それぞれが考案したチョコレートの詰め合わせという豪華な代物だ。
 一口サイズの大きさでありながら、アーモンドを入れたもの、エアインにしているもの、クランチにしているもの、
トリュフのもの、ホワイトチョコのもの、などなど、18人の個性豊かなアイデアが、箱の中に整然と並んでいた。
 しかも、バレンタイン前日の13日には、らぶドル18人全員が、全国47都道府県へ散らばって、同商品キャンペーンイベントを行う。
 そのためのらぶドル全員で歌うイメージソングの歌唱と、キャンペーンの告知が目的だった。
 歌唱前に、薄手のサングラスを掛けた男性司会者から話が振られる。
 それに合わせ、スタッフがボードを運んできて、誰がどこの都道府県に行くかが示される。
 詳しくは、スイートフィッシュプロダクション(SFP)もしくはコンビニ会社のHPを参照とのことだった。
 大まかな後、歌を歌った後は、つつがなく番組も進行して無事に出演が終わった。
 らぶドル達は、一度、SFPの事務所へと戻り、最後の打ち合わせに入った。
 大会議室では、らぶドルの他、SFPからは社長の真理子、チーフマネージャーの藤沢美樹、担当マネージャーの藤沢智弘、
コンビニからは企画本部長、当日らぶドル達につく担当者18人が出席していた。
 このことからも、今回のプロジェクトがいかに大がかりなものか判る。
 基本的なことは、すでに事前に打ち合わせ済みであり、今日は最後の確認だった。
 簡単な質疑を交えた後、各らぶドルと当日の担当者の顔合わせも済ませ、無事に打ち合わせは終了した。
 らぶドル達は、やれ誰はどこへ行けていいだの、どこそこでは何がおいしいだの、他愛のない雑談に興じた。
 SFPの者達は、コンビニの方々を外まで見送った。
 会議室へ戻ってきたとき、らぶドル達はまだ雑談をしていた。
「ほら。打ち合わせは終わったんだから、今日はもう帰りなさい」
 社長の凛とした声が響く。
「そうよ。天候不順で移動でさえどうなるかなからないんだから。13日はみんなハードなんだから、早く帰って休みなさい」
 らぶドル達からは、はーい、という声が挙がり、帰り支度を始めた。
 準備の出来た者から、挨拶をして退室していった。
 廊下ですれ違った智弘に、らぶドル達は次々と声を掛けていった。

767 :
「それでは智弘さん、お先に失礼しますぅ」
「お先に失礼します」
 美奈と知奈は、会釈をしながら智弘とすれ違った。
「あ、美奈。ちょっといいか」
「なんでしょうかぁ?」
「ちょっと」
 智弘は、軽く手で招くようにして別室へと入り、美奈も続いた。
「なんでしょうかぁ」
「いや、13日のことなんだが、丁度、美奈が担当するところは大変だろ」
 美奈の担当地区は、鹿児島、熊本、宮崎だった。
「あそこは今、火山噴火があるから、状況次第ではかなりバタバタすることになると思う。大変だと思うが、頑張ってくれ」
「大丈夫ですぅ。任せてください〜」
 美奈は、なんともおっとりとした口調で応えた。
「頼んだぞ」
「はい〜」
 美奈は、にこっと微笑んだ。
「知奈ちゃん、お待たせしましたぁ」
 美奈は、廊下で待っていた知奈の元へ戻ってきた。
「どうしたの?」
 知奈は、美奈に呼び出された理由を求めた。
「南九州は大変だから頑張ってだそうですぅ」
「毎日のように火山が噴火しているわね」
 知奈も、姉の担当地区なだけに気になっていた。
「でもぉ、皆さんがフォローしてくれますからぁ、大丈夫ですよぉ。火山に登るわけではありませんからぁ」
「まあ、そうだけどね」
「智弘さんも、知奈ちゃんも、心配性ですぅ」
「姉さんがお気楽すぎなのよ」
「ん〜、そうですかぁ?」
「そうよ」
 そこへ、比奈がやってきた。
「美奈お姉様、知奈お姉様、まだ帰らないのですか?」
 美奈は、比奈に抱きついた。
「ごめんねぇ、比奈ちゃん。今、帰りますからぁ」
「帰りましょう」
 美奈と知奈は、それぞれ比奈の手をひいて、三人並んで帰っていった。

768 :
 智弘は、給湯室でコーヒーを飲んでいた。
「どう? 首尾は」
 姉の美樹が顔を出した。
「何ともいえないな」
「随分と頼りない返事ね」
「週末は天気が荒れる予報だし、美奈の南九州じゃ火山も噴火している。
そもそも、今年は日本海側は記録的な大雪で、交通事情が全く読めない。
いくら向こうがサポートしてくれているからといって、自然相手でどこまで出来るか」
「でも、それをするのがあなたの仕事でしょ」
「そもそも47都道府県を18人で回るというのがシビアなんだよ」
 智弘は、率直な感想を述べた。
「それでもやるしかないのよ。SFP始まって以来の全国同日イベントなんだから」
「判ってるよ」
 智弘は、紙コップをゴミ箱へ捨てた。
「帰るか」
 二人は、給湯室を後にした。
 しばらくして、SFPのビルの照明が落とされた。
 本番の13日まで実質1日。
 このときは、大変な事態になるなど、誰も予想などしていなかった。

769 :
 時計の針が午前零時を回った。
 2月13日。
 今日は、らぶドル達にとっての全国47都道府県をまたに掛けたキャラバンの日だ。
 会場で購入した人は、直筆サイン入りの担当らぶドルのカードを、らぶドル自身から手渡しの上、握手をしてもらえる。
 どこで購入しても、全員集合のグリーティングカードがもれなくついてくるが、
らぶドル一人で映っているものは、このキャラバンでしかもらえない。
 しかも、枚数限定の上、そこにいるらぶドルのカードのため、全員揃えるのはほとんど不可能に近い。
 それだけに、レア中のレアなものになるのは間違いない代物だ。
 地方でイベントを行う者は、すでに前日入りをして備えている。
 なにせ、多ければ一人三カ所の都道府県を回らないといけないのだ。
 タイトなスケジュールの中、確実に自分の担当箇所をこなす必要があり、全国制覇をしないといけない。
 自分の失敗は自分だけではなく、同じらぶドル達、SFPスタッフ、コラボをしているコンビニ会社、
なによりイベントへ足を運んで下さるファンの人たちにも迷惑がかかる。
 大勢の人たちのためにも、確実に成功させなければならなかった。
AM6:12
 SFPの事務所には、夜中に出勤してきた藤沢智弘がいた。
 不測の事態に備え、早々に事務所にて待機している。
「おはようございます」
 そこへ、結城瞳子が尋ねてきた。
「瞳子。ここへ来ている場合じゃないだろ」
「もしかして……怒っていますか?」
 智弘は、来る予定になっていなかった瞳子の出社に、驚きと共に少なからず不満を抱いていた。
「今日は本当に大変な日なんだから。瞳子は一番近場だけど、それだって千葉、東京、山梨へと移動しなくちゃいけない」
「まだ集合までには時間がありますから」
「それなら、なおさら少しでも体を休めるときには休んでおかないと駄目だろ」
 ここへ来るためには、その分、余計に早く起きなければならないし、
移動が近いとはいってもやはり少なからず疲れの原因になる。
 今日のようなタイトな予定ならなおのこと、後々になって堪えてくる。
「何もそんな言い方しなくても……。智弘さんが私の体を気遣ってくれているのは嬉しいけれど、
同じように私も智弘さんの体が心配なんです」
「俺はここで待機しているだけだから。らぶドルのみんなの方こそ大変だよ」
 ひとところにいるのと、長距離移動を含んでの仕事ではかなり疲労度が違う。
「そうですか。それで、これを……」
 瞳子は、小さな紙製の手提げ袋を差し出した。
「疲れたときにでもどうぞ。差し入れです」
「すまんな」
 智弘の謝辞に、瞳子は首を左右に振った。
「今回のプロジェクトで、智弘さんはずっと働きずくめでしたから。あと一日。今日一日、頑張って乗り切ってください」
 瞳子は、柔らかな笑みでエールを送る。

770 :
「それで、これが終わったら、お休みを頂けるんですよね?」
「ああ。それがどうした?」
「いえ、あの……できればそのお休みの日に…………うちに――」
 瞳子の説明を遮るように、事務所の電話が鳴った。
 智弘がすかさず電話に出る。
 どうやら、現地の天候状況を知らせる電話だった。
 今回は、大雪のせいで日本海側の移動が難儀になる。
 そのため、迅速な状況把握がより必要とされている。
「あら、瞳子。早いわね」
 そこへ、藤沢美樹がやってきた。
「ここでのんびりしている時間はないわよ」
 実際にはまだ時間はあるが、早めに移動出来るならそれに越したことはない。
「はい。今いきます」
 瞳子は、美樹に応えると、智弘へ顔を向けた。
「私、行きますね」
 瞳子は、邪魔をしないように小さく話しかけると、智弘は電話をしたまま軽くうなずいた。
 廊下へと出てきた瞳子は、少し沈んだ表情をみせた。
「誘いそこねちゃった……。久しぶりにうちへ呼んで一緒に過ごしたかったのに……」
 智弘と二人っきりなら、勧誘の言葉を掛けられるが、美樹が来てしまったのではそうもいかない。
 チーフマネージャーという立場から、横槍が入れてくるかもしれない。
「早くちゃんと紹介したいのに……」
 親に紹介といっても、マネージャーとしてであるのは間違いないが、それぞれ察してくれるはずである。
 なにせ、両親は、アイドルとマネージャーという関係でありながら、結婚したのだから。
『でも、この差し入れで今回はポイントプラスでOKかな』
 瞳子は、みずからに合格点を与え、思わず口許を緩ませながら集合場所へと向かった。

771 :
 各の地では日の出を迎えると共に次第に起床し始め、皆、自分の支度を調えていく。
 今日は、同伴するらぶドルはおらず、一人でいくつもの会場へ行かないといけない。
 自分がこけてしまうと、全国制覇失敗という、他のメンバーに迷惑が掛かってしまう。 
らぶドル達は、朝食後、最初に回る場所へと移動し、現場での打ち合わせに挑んだ。
 開始時刻の10時が迫るにつれ、緊張感が高まる。
 すでに、イベント会場には、大勢の人たちが詰めかけている。
 暖かい中を、寒い中を、風の中を、雨の中を、雪の中を、灰の中を、全国各地で、らぶドル達に会いに来ている。
 ―1分前―
 瞳子は、落ち着き払っていた。
 あゆみは、自分が出て行く扉を見つめていた。
 玲は、ツインテールに指を触れていた。
 琴葉は、舞がいるときの心強さを改めて実感していた。
 瑠璃は、すぐにでも舞台へ飛び出したくてわくわくしていた。
 ―45秒前―
 あやは、しっかりとマイクを握り締めていた。
 真琴は、普段着慣れない衣装に視線を落とした。
 しずくは、隣にひびきがいない不安を感じていた。
 ひびきは、隣にしずくがいない違和感に落ち着かなかった。
 ―30秒前―
 美奈は、知奈と比奈の応援をしていた。
 知奈は、美奈と比奈の心配をしていた。
 比奈は、美奈と比奈の無事を祈っていた。
 ―10秒前―
 沙有紀は、首元の髪を後ろへと払った。
 海羽は、「そろそろだにゃー」と時計を見た。
 ―5秒前―
 唯は、「いくよ」と小さく呟いた。
 ―4秒前―
 舞は、ぐっ、と握り拳をつくった。
 ―3秒前―
 雪見は、ぎゅっ、と王子を抱き締めた。
 ―2秒前―
 瑞樹は、しばし前から閉じていた瞼を開き、真っ直ぐ前を見据えた。
 ―1秒前―
 誰もが息を呑んだ。
 そして、時報が、10時を告げた。
 かくして、厳寒の日本列島を熱くする、らぶドル達の長い一日が幕を開けた。

772 :
おお、この季節、実際にありそうなイベントだな
全国制覇したくても決して二股はかけられないというあたり、
ファンの身の振り方が試されそうだw

773 :
すんません。
少なからず、47都道府県での話があるんです。
そういう意味では、本当の意味でまだ本編ははじまってもいないんです。
ひとつひとつは少なくても、トータルで文章量が多くて。
13日に全てアップするつもりでしたが、当日の天気や交通も含めるため無理でした。
まだ10時スタートの18カ所でさえ書き揃っていません……。
らぶドル達が巡る場所の当日の気象データは全て揃えはしたのですが。
20日にイベントもあり、なんとか今月中には終わらせたいのですが。

774 :
それと、先月の三部作で、みんな智弘と打ち合わせをしていますよね。
それ、このバレンタインイベントをメインとした打ち合わせなんですよ。

775 :
アンタすげえよ……

776 :
落ちたのかと思ったら板移転だったのか、びっくりした
>>773
壮大だな
まああれだ、無理はしない方向で

777 :
 3月3日。
 すでに春一番が吹き、春の風物詩である杉花粉も舞い始め、
桜前線の予報も出され、世の中は確実に春を迎えていた。
 だが、この冬を象徴するかのように、今日は寒波が入り込んで明け方は強く冷え込んでいた。
 
「おはようございます」
 午前10時を前に、コートを羽織った日渡あやが事務所へやってきた。
 あやは、コートも脱がず急ぎ足で担当マネージャー・藤沢智弘のデスクへと寄ってきた。
「智弘さん、おはようございます」
「おはよう」
「今日は、一日ついて下さるんですよね?」
「ああ。大丈夫だ」
 それを聞いたあやは、ほっとした表情を見せた。
 抱えているタレントの数からいっても、常に智弘が担当になるとは限らない。
 まして、そういう予定であったとしても、突発的なことで他のマネージャーに替わったり、
マネージャー自体つかなかったりすることもある。
 久しぶりについてくれることになった智弘だが、万が一の可能性を少なからず考えていたあやにとっては、
充分安堵に値するものだった。
「それじゃ、軽く打ち合わせをしようか」
「はい」
「適当に座ってくれ」
 あやは、コートを脱いで手に持つと、隣の無人の机の椅子に腰を下ろした。
 すでに打ち合わせは済んでいるため、基本的にタイムスケジュールがメインで、
それに合わせた移動や控え室などについてのものだった。
 そもそも、今日は一緒に行動するのだから、本当に軽く確認程度のものだった。
「まだ時間が早いな」
 そもそも、11時でも充分なぐらいで、あやは一時間も早く事務所へ来ていた。
「少し、ボイトレをしていこうと思いまして」
「そうか。鍵は開いているからしてくるといい。11時には戻ってきてくれ」
「はい」
 あやは、すぐに立ち上がった。
「ふわぁ〜」
 ふいに、あやがあくびをした。
「なんだ? 寝不足か?」
「い、いえ、そういうわけでは」
 慌てて否定した。
「今日は長丁場なんだから、疲れのないようにな。必要なら仮眠をとった方がいいぞ」
「大丈夫です」

778 :
 あやは、気丈に答えると、レッスン室へと向かった。
『いけない。余り眠れなかったからつい……』
 今日は、誕生日に合わせたアルバム発売キャンペーンと、
夜にはファンクラブ限定のバースディーライブがある。
 それゆえ、遠足前の子どものように楽しみと緊張で眠れない。
 だが、何よりも、それに丸一日、智弘がつきっきりというのが主な理由だった。
『誕生日に、智弘さんと夜まで一緒にいられるなんて、こんな機会滅多にないこと。だから、今夜は……』
 全ての仕事を終えたとき、時刻上直帰になるし、智弘と二人っきりで送ってもらえる。
 ならば、色々な可能性が出て来る。
 どこか夜景の見えるところでも少し寄り道で連れて行ってもらってもいいし、
遅めのディナーをとってもいいだろう。
 それで、さらに遅い時刻に二人っきりなら……。
 あやは、真っ赤になった自分の顔を、手の平で扇いだ。
『な、何考えてるの。そんな、ねぇ……。でも、誕生日だし、私ももう子どもじゃないんだし……』
 あやは、耳まで真っ赤にしながら、レッスン室へと消えていった。
「おかえり」
 智弘は、戻ってきたあやに声を掛けた。
「それじゃ、行くか」
 智弘は、車の鍵を取ると事務所を出て行く。
 あやも、一緒についていった。
「どうした、あや。調子よくないのか?」
 智弘は、うつむいて歩いているあやを案じた。
「い、いえ、そんなことないです。大丈夫ですよ」
 あやは、小さくガッツポーズをしてみせた。
「ちょっと、暑いかなって」
「そうか? どっちかというと寒いぞ」
 智弘は、立ち止まり、あやも同調した。
 智弘の手が、あやの額に当てられる。
「と、智弘さん!?」
「んー、熱あるんじゃないのか? まだ時間あるし、医者に寄ってからいくか?」
 手の平から伝わるあやの体温は、明らかに高い。
「い、いえ。ほら、ボイトレやってきたから、体があったまっているんです!」
 あやは、慌てていい繕った。
「そうか? ならいいんだが。もし体調よくないんなら無理するなよ。
仕事も大切だが、体が一番大切なんだから」
「はい」
 二人は、再び歩き出した。
『やっぱり、智弘さんは優しいな……』
 それが、マネージャーとしてのものであっても嬉しかった。

779 :
 到着した先は、二週間ほど前に成瀬雪見が新曲発表をしたビルだった。
 軽く食事を済ませると、現場担当者と打ち合わせをした後、休憩をとりつつ予定時刻まで時間を潰した。
 三時になると、すでに集まったファン達を前にして、
アルバムの中から二曲ほどお披露目をしてからサイン会へとなった。
 歌手であるあやにとっては、慣れたイベントであり、てきぱきとこなしていった。
 また、誕生日だけに、プレゼントを持参するファンも多く、そ
れも先月の雪見同様、てんこ盛りの山となっていった。
「お疲れ様でしたー!」
 全てを終えて楽屋を出るときに、あやはこの店から頼まれていたサイン色紙を手渡し、
店からは誕生日プレゼントとしてブーケタイプの花束とスイーツが贈られた。
「今日はありがとうございました」
 あやは、スタッフへ頭を下げると、スタッフから拍手が起こった。
 二人は、店を後にして、車へと戻ってきた。
「しっかし、あやもてんこ盛りだな」
 智弘は、車の後部座席にぎゅうぎゅう詰めになったプレゼントを見て苦笑した。
「私も?」
「ああ。この間、雪見の誕生日もここでシングルの発売キャンペーンをやったんだ。
そのときも、プレゼントでこんな感じさ」
「そうだったんですか」
「助手席に乗って。先に現場へ送ってから、一度、荷物を置きに帰る」
「はい」
 智弘は、次の現場へと車を走らせた。

780 :
 次の現場は、渋谷にあるコンサートホールだった。
 収容人数二千人余りのホールであり、普通のコンサートとなんら変わらない規模のものだった。
 地下駐車場へ車を入れると、そのまま関係者室へと足を運ぶ。
 そこから小一時間、智弘は打ち合わせ、あやは衣装とメイク、そしてリハへと入っていった。
「結構、集まってきたな」
 智弘が駐車場から出たときには、すでに外には観客が集まり始めていた。
 智弘が荷物を置きに事務所へ帰っている間、舞台上では、あやが本番同様に歌っていた。
 ゲネプロは前日に済ませているので、本当に機器類や音響等の最終確認にすぎなかった。
「はい。それじゃ、あやちゃんお疲れ。リハは以上でーす!」
 ディレクターの言葉により、リハが終了すると、あやは控え室へと下がった。
 それからしばらくして、客入れが始まった。
 定番の物販の前には、本日限定の品物を求めてファンが列を作る。
 観客が増えていくにつれ、喧噪も大きくなっていく。
 それは、控え室にいるあやにも、遠く響いていた。
 あやは、何度となく時計をみながら、手を動かして落ち着かない。
 時が進むにつれ、その顔には不安の色が覗き出す。
 会場は、入場を終え、席に着く者も多くなり始めた。
 あと、三十分もしないで幕が上がる。
 あやは、目を瞑り、祈るようにして手を胸元で重ね合わせた。
 それを邪魔するように、ノックが二回、鳴らされた。
「はい!」
 あやは、返事をして立ち上がった。
「どうだい、あや」
 扉の先から入ってきたのは、智弘だった。
「智弘さん!」
 あやは、智弘の顔を見て、思わず駆け寄って胸元に飛び込んだ。
「あや!?」
 智弘は、いつものあやらしくない行動に焦った。
 あやは、思わずはっとして我に返った。
「あ、あの……しばらく、このままで…………いいですか?」
 しかし、頬を朱くしたまま、智弘から離れようとはしなかった。
「ああ」
 智弘も、あやの好きなようにさせた。
 この規模でのライブともなれば、あやとて緊張する。
 出番直前は、出来る限りタレントの好きなようにさせてあげる。
 それも、マネージャーとしてのあり方だった。
「ありがとうこざいます」
 あやは、そういって、顔を隠すようにして智弘の胸に顔を埋めた。
 どのくらい経ったのか、また別の者がノックした。
 それを合図に、あやは智弘から離れた。

781 :
「はい」
 智弘が、ノックに答えた。
「そろそろ、あやちゃん、いいですか?」
 進行係が、あやを呼びに来ていた。
「今、行きます」
 智弘は、返事を返すと、扉を閉めてあやへと振り返った。
「用意はいいか?」
「はい」
「よし。それじゃ、行っておいで」
「あ、あの、私……」
「ん? 何だ?」
 智弘は、何かいいたげなあやの言葉を待った。
「わ、私……き、今日は、がんばります!」
 あやは、小さくガッツポーズをとった。
「しっかり歌って、ファンのみんなに聴かせてくるんだ」
「はい!」
 あやは、元気よく部屋を出て行った。
『……言えなかった……でも、終わってからの方がいいよね……今はライブに集中しないと』
 あやは、ゆっくりと呼吸をすると、一瞬で頭の中を歌手モードへと切り替えた。
 満席の会場は、ざわついていたが、開始予定1分前になると、ピアノの伴奏が流れた。
「え?」
 あやは、打ち合わせと違う事態にとまどったが、進行係があやをその場にとどめる。
「ハッピバースディートューユー」
 そして、会場席から聞こえてきたのは、二千人超によるファンからのバースディーソングだった。
 これは、あやには知らされていないものだった。
 観客席には、一分前になると伴奏が流れ、それに合わせて歌う歌詞が印刷された用紙が置かれていた。
 知らなかったのは、あや一人という、完全なサプライズだった。
 歌い終わると、そのまま拍手が鳴り響き、その中に、あやを呼ぶ声がいくつも飛んだ。
 あやは、感激して溢れる涙を手の甲で押さえ取る。
 曲がかかり始め、もうステージに出ないといけない。
 泣いている暇はないのだ。
 あやは、大きく深呼吸すると、もう一度だけ左右の涙を拭ってステージへと駆け出すと、
中央で深々と観客席へ向かってお辞儀をした。
「みんなー! 行くねー!」
 あやは、一曲目から全開で歌い出した。
 途中、トークを挟みながら、本日発売のアルバム収録曲を織り交ぜながら、
ときには情熱的に、ときには叙情的に、歌い上げる。
 ファンも最初からスタンディングで応援。
 寒の戻りを迎えた屋外とは違い、ホール内は熱気で溢れていた。
 二度のアンコールを行い、ライブは終了した。

782 :
 観客が退けた会場はがらんとし、スタッフが片付けを行っている。
「お先に失礼します」
 あやは、スタッフ達に挨拶をすると、地下駐車場へと向かった。
「今夜はお疲れさん」
「智弘さんもお疲れ様でした」
 智弘は、車を走らせた。
「とりあえず、あやの大きなイベントはこれで一段落かな」
「そうですね」
「今夜はこのまま帰るか。プレゼントはまた明日でいいだろ」
 事務所に運んだプレゼントを、あやの家に運ぶとなればまた時間をくってしまう。
「あ、あの、行きたいところがあるんですけど、いいですか?」
「どこ?」
「それは――」
 あやは、自分の行きたいところを口にすると、智弘は行き先をそこへ変更した。

783 :
 三十分ほどすると、あやの目的地へ着いた。
 それは、お台場の夜景が見えるところだった。
「外へ出るのか?」
「んー、折角ですから」
 あやは、車外へ出ると、コートを羽織った。
 智弘も、付き合うようにして外へ出た。
「風が強いな」
 北風が吹き、また寒気が入り込んでいるため、冬のように寒い。
 それでも、あやは白い息を吐きながら、しばし夜景に見とれていた。
「風邪ひくから戻ろうか」
 あやは、智弘にうながされて車内へと戻った。
「寒かったですね」
「そうだな。しかし、そのせいか人がいなくて静かに夜景が見られたな」
『そうだ……誰も……いない……』
 智弘のいう通り、今、周囲には誰もいない。
 ここで何かあったとしても、人に見られる心配がない。
『本当に二人っきり……車の中で……夜景が見えて……』
 急に、あやの鼓動が速くなった。
 まるで、あや自身を煽るかのように。
『き、今日なら……い、今なら……大丈夫かも……』
「あ、あ、あの、智弘……さん……」
「ん?」
「あ、あの……わ、私……智弘さんの……こと…………す」
 車内の緊張を壊すかのように、智弘の携帯がけたたましく鳴った。
「はい。あ、姉貴。判ってるよ。あやを送ったらすぐ戻るよ。ちゃんと事務所へ寄るから」
 智弘は、ぶつりと電話を切った。
「あー、で、なんの話だっけ?」
「あ、えーっと、智弘さんって、素晴らしいマネージャーさんだなって」
「それはありがとう。あやにそう行って貰えると嬉しいな。それじゃ、もう遅いし帰るか」
「はい……」
 智弘は、あやの自宅へと車を向けた。
『わあぁーっ! バカバカバカ! あの雰囲気なら、巧くいったかもしれないのに。
そうしたら、そのままキ……キス……とか…………なんで言えないの! 私のバカ!』
 あやは、ぎゅっ、と握った拳を、腿の上においてうつむいていた。

784 :
 車内では特に会話もなく、あやの家に到着した。
「今日はお疲れ様」
「お疲れ様でした」
 そう応えたあやは、先程までとは打って変わって、本当にぐったりしていた。
「大丈夫か?」
「はい。休めば平気です」
 あやは、どこかぎこちない笑顔を見せた。
『あー、もう寝てしまいたい』
 それも、ふて寝である。
「あと、これ」
 智弘は、ひとつの紙袋を差し出した。
「誕生日おめでとう」
「え……いいんですか!?」
 もはや、失意により誕生日ということをすっかり忘れていたあやは気色ばんだ。
「まあ大したものじゃないから」
「ありがとうございます!」
「それじゃ、また」
「お疲れ様でした!」
 あやは、智弘の車が見えなくなるまでその場で見送っていた。

785 :
「早く部屋へ!」
 あやは、急いで部屋へ行き、智弘のプレゼントをテーブルの上へ置いた。
「智弘さんからのプレゼント……」
 あやは、はやる気持ちに従うように、がさがさと袋を開けた。
 袋の中には、さらに紙袋がひとつ入っいた。
「薬局の袋?」
 それは、薬局の紙袋だった。
 それも、そんなに大きくない。
 あやは、その紙袋の中をテーブルの上に広げた。
「…………………………」
 あやは、それを見て絶句した。
 ・女性用立体マスク
 ・眼球洗浄薬&目薬
 ・メントール系のど飴三本 
「これって…………花粉症対策?」
 あやは、ふと思い出した。
 それは、最初のイベントの控え室での会話だった。
「そういや、杉花粉が飛び始めたっていってたな。あやは花粉症じゃないんだよな」
「はい」
「まあ、今年はかなり花粉が飛ぶというから、今まで花粉症じゃない人も要注意といっていたから気をつけないとな。
あやは歌手だから、なおさら鼻声とかじゃどうにもならないしな」
「気をつけます」
「……だからって、これは……」
 智弘らしい、気の使い方ではあるのだろう。
 なにせ、マネージャーなのだから。
「いくら花粉症の季節だからって、これはあんまりじゃ……」
 誕生日に花粉症グッズというのは、いかがなものか。
「でも……夜景を見につれていってもらえたから、今回はそれでいいかなぁ」
 ちょっとしたミニドライブが出来ただけでもよしとするところか。
「あっ!」
 あやは、あることに気がついた。
「寒かったんだから、腕に抱きつけばよかった」
 1月の智弘抱きつき騒動で抱きつけなかったリベンジを果たす機会をみすみす逃したことに気付き、
テーブルにうなだれたあやだった。
     −了−

786 :
くそっ!
日付変わっちまったよ!
そんなだから当然いつものごとく校正なし。
雪見に近い流れなので、オマージュ的に雪見の展開に似せています。
バレンタインが終わっていないのに花粉症の時期に突入して副作用の睡魔と戦っている状態に。
二週間後には、比奈がやってくるし。
3月3日は、今は世間的には中川かのんの誕生日ですが、やはりここは日渡あやの誕生日ということで。

787 :
最近のイベントに合わせたssラッシュがシアワセ過ぎてにそう

788 :
イ`。
つーか、書いているの私しかいないっつーのはどうなのかと(苦笑)
あやはもう少し文章量があったのですが、時間の関係でいくつかのシーンをカットしてしまいました。
5月1日comic1ブースとれました。
らぶドルメインで申し込んでいますので、よかったらぜひ。
こちらは「智弘×らぶドルの誰か一人」の成人向小説となっています。

789 :
>>777-786
またプレゼントがドラッグストアとかw 空気読まない智弘w
そしてサークルスペース確保乙。

790 :
タレントの健康を気遣っている、マネージャーらしい素晴らしいプレゼントです(笑)
逆をいえば、一人の女の子として見ていないw

791 :
ふと思った。
よもや、保管庫に収録しているなんて奇特なことされている人はいませんよね。
転載一切禁止です。
保存するならスレで読んだ人のHDD等のみで。

792 :
おーい、みんな無事か?
こっちは無事。
瑞樹のフィギュア転落とかあった程度。

793 :
こちらも問題ないですが……

794 :
ノシ
幸い、本が落下した程度だったが、いろいろ想定外すぎるんで
各自気をつけまっしょい。

795 :
明日は4/1か

796 :
地震ですっかり誕生日SSが吹き飛んでしまった。
本来、投稿終了しているはずだった47都道府県はもう書けない。
仙台市や石巻市など、舞台になる場所があの状況では。
震災以降、執筆のためのテンションが全然あがらない。
5月1日comic1当選。らぶドル本ありますのでぜひ。

797 :
ああ、それはやむを得ないですなぁ

798 :
sweetfishが鮎と知った今夜のQさま……。

799 :
舞「なんだよ甘いモンじゃないのかよ」
琴葉「ずっとスイーツの一種かと」

800 :
>>799>>721は同一人物か!?
またネタを振られているようだ。
駄菓子菓子、イベント一週間前で書いている時間はないのであった。終わり。

801 :
やばいです。
もし、comic1で買うつもりでいらした方、申し訳ありません。
今、明日の準備中ですが、見本誌含めらぶドル本が行方不明です(>_<)。
昨夏以降にイベント参加した作品はあるのですが、肝心のらぶドル本が見あたりません。
今から作り直すには、極めて難しい状況です。
最低限、一番最初のものだけはなんとか用意したいのですが、どうなるか判りません。
ブースに寄るつもりでいた方には、申し訳ない事態になってしまいましたm(_ _)m

802 :
>>801氏は上手くいっただろうか?
行くに行けない自分としては、せめて行けた連中だけでも幸せになって欲しいものだが。

803 :
すんません。ズタズタでした。
今年三回イベント申し込んでいて、まともな形で新刊が出ていない。
1月オンリーは松の内からの風邪(前にひいたのはいつか忘れるほどひいていない)で、
集大成の長編作品のため間に合わず欠席(十年以上やっていて初の欠席)
2月オンリーは十年以上使用してきた表紙用のインクジェットがダメになり表紙を本来と違う形で作成。
comic1は本文印刷用のレーザーが用紙目詰まりの対応をしていてカートリッジをいじってダメになり、
予備カートリッジも初期不良で本文が印刷不可に。
売り物にならない状態の本文を使って見本誌作って展示だけしようと出掛けるも、
高速途中で、必ず通過しないといけないところが事故による通行止め。
新刊ないわ、運転大変だわ(友人が運転手)、協議した結果、引き返しました。
今年の4ヶ月だけで欠席二回するわ、新刊でないわ、参加した一回も表紙がおかしいわ、厄年のせいかといいたくなるほど惨敗。
現在、インクジェットも購入済でレーザーも準備中。夏の当落はまだですが、当選すれば確実に本が出ます。データはありますから。
そのときは、ぜひともよろしくお願いしますm(_ _)m
あと、こちらへの投下もぼちぼちはじめます。

804 :
そ、それは……。どうかご自愛を。

805 :
ラルラルン

806 :
3年前に榊瑞樹のフィギュアを買ったホビー屋が潰れてしまった……

807 :
>>806
南無。
最近は、ネットなどで安く買えるようになりましたしね。
コミケ当選しました。
らぶドル本新刊、出ます。
ぜひぜひ、お越し下さいませm(_ _)m

808 :
>>807
当選おめ!

809 :
プロットを作ったら、エロ要素がまったくなかった。おいおい。

810 :
まずは瞳子を、はいてない設定にするところから始めるんだ

811 :
このスレは、エロなしでも喜ばれるよ。

812 :
>>810を読んだら、
瞳子のオフは、メガネと帽子を被って変装をして、ノーパンスカートで街を歩くこと。
ステージの上とは違うドキドキ感がたまらない。
ある日、瞳子が公園で一息ついていると、一人の男が声をかけてきた。
「あなた、穿いていませんね」
今までバレたことのなかった瞳子は驚きを隠さない。
半ば脅される形で瞳子は男についていかざるをえなくなり……。
という鬼畜陵辱展開が頭に浮かんでしまった。すんませんm(_ _)m

813 :
>>812
けしからん。続きを書いてくれ。

814 :
エー。だって、前に鬼畜物書こうしたら拒否だらけだったじゃんw>猫喫茶

815 :
>>91の時みたいに、悔しく思いながらも、喜ぶ俺が、俺たちが、ここにいる。

816 :
>>812
(・∀・)イイヨイイヨー
その男は実は智弘だったという
二度びっくりな展開だったらどうしよう…

817 :
最初に鬼畜もの宣言して読みたくない人が回避できるようにしておけば問題ないと思うが

818 :
昔マジキューで、人気投票で順位をつけ、勝ったらぶドルに仕事が来るなんてやってたよな。
時代を先取りしてたんだな。

819 :
保守

820 :
下がりすぎ保守

821 :
「勝ったらぶドルが脱ぐ」とかだったら大変なことに

822 :
脱退したらぶドルがエロゲー出演なんて事態はあったかも知れん。
ほら、あそこにあるやつなんて髪型とか変えたらぶドルがうわなにをするきさまら

823 :
>>821「勝ったら(智弘の前で)〜」だったら参加する子がいそうな気が……

>>822○avelさん三期生だけでもいいから作ってくれないだろうか
瑞樹を攻略できるなら、当方フルプライスでも構わんのだが……
……ん?なに?三期生で十八歳以上は海羽だけ? 舞にいたっては十二歳?
HAHAHA御冗談を、登場人物はもちろんみんな十八歳いjyガラッ(AA略


824 :
>>823
みんな18歳以上だから。
そして、「好きな数字 野々宮舞:12」をプロフィールにいれるんだよw
瑠璃って思いの外胸があるよな。
そんな私は舞のエロ話執筆中__φ(.. )カリカリ

825 :
>>823
ふと思った。
プレイヤーは、「智弘」「新人マネージャー(専属?)」「一般ファン」の、どの人物としてらぶドルを攻略するんだろ。
智弘なら定番中の定番、新人マネージャーならまた違う感じで、一般ファンならまさに夢のような話にw

826 :
一般ファンだと、らぶドルたちと知り合いになるのが非常に困難そうだ
新人マネージャーだと、智弘に夢中になってるらぶドルたちのベクトルを自分に向けなくちゃいけなくなりそう

827 :
> 一般ファンだと、らぶドルたちと知り合いになるのが非常に困難そう
それで舞をカバンに詰め込んでお持ち帰りしてしまったのがsolo etudeなんだなw

828 :
一般ファンは、どこまで行っても一般ファンでしかないからなぁ
プレイヤーが一般ファンなら、らぶドルに付きまといすぎてタイーホ√とかありそうだw
個人的には智弘がいいかな、やっぱり
アニメであそこまで信頼を得たのにポッと出に惚れてそのまま……とか嫌すぎる

829 :
私にいい考えがある。
事故か何かで智弘と意識が入れ替わった一般ファンを出せばいいんだ。
(意識不明扱いで動けない)智弘の生霊に「あの子たちを頼む」とか頼まれたら嫌と言うわけにはいかないじゃないか。(ニヤリ)

830 :
それ意識が元に戻ったあとはどうするんだよwww

831 :
智弘の生霊は一般ファンの肉体に取り付こうとして失敗し、
やむなく一般ファンはマネージャーを続けていくという展開が待っている。
ラストではらぶドル達にこれまで通り智弘と呼んで貰うか自分の本名で呼んで貰うかの選択イベントががが

832 :
智弘が頼んだ一般人が、実は舞をお持ち帰りしようとした男で、
これ幸いとばかりに舞に近づいていく。
意識不明で動けない自分の肉体(中身・智弘の意識)を始末してこれで元に戻ることもない。
完全に智弘になりきった男は、あれから成長して性的に食べ頃になった舞に毒牙を向く。
という鬼畜展開しか浮かばなかった俺をせ。

833 :
俺も鬼畜展開しか頭に浮かばなかった

834 :
あのお持ち帰りしようとした人は、まさに今が食べ時だ!って思ってたんじゃないのw

835 :
拉致して監禁して育てる人もいるからな。
拉致するには幼ければ幼いほど有利だし。
って、犯罪の会話しかしてねぇ(爆)
小説チェックしなおしたが、事件は1年余り前なんだな。もっと幼いときかと思っていた。

836 :
3期生の寮って、SFSの地下にあるんだっけ? 近所にあるんだっけ?

837 :
何かに出てきたっけ?

838 :
アニメに出てた気がする。瑞樹がいつも朝ごはん作ってた。

839 :
寮とレッスンルームは同じ建物のはず。

840 :
流れに便乗して質問です
アニメに出ていた智弘の部屋はSFPの寮の部屋なんでしょうか?
それとも別の場所に部屋を借りてるんでしょうか?

841 :
ビル1 事務所
ビル(?)2 寮−レッスン室
ということ?
自社ビルに事務所やレッスン室があって、寮は寮だけの建物かと思っていた。
普通、そうなんで。

842 :
マネージャーの自宅は別の場所だと思う。
第1話で、自宅から出掛けたあと、SFP宿舎って書かれた建物
に入っていくシーンがあるから

843 :
ゲームを見る限り、事務所にもレッスン室あるよな。SFP所属のアイドルってらぶドル以外にもいるみたいだし。
らぶドル、それも3期生だけ特に優遇されてるんじゃない?

844 :
智弘? 智弘さん? マネージャー? マネージャーさん? お兄ちゃん? お兄様?

845 :
マネージャー という言い方は一応基本的にみんなする。
智弘 智弘くん 智弘 お兄さん お兄ちゃん お兄様

小説より
SFPの事務所ビルは、二階より上に稽古場やレコーディング・スタジオを設けている。
幅広いジャンルに跨っている所属タレントのニーズに合わせてのことだが、
このうちの稽古場はちかごろすっかり第三期の少女たちの溜まり場になっていた。
(中略)
多人数での使用を前提とした稽古場を必要とするのは、この事務所では“らぶドル”ぐらいしかいなかった。

846 :
thx。
なるべくマネージャーって呼ばせることにしよう。
その方が、自分を智弘に置き換えて楽しみやすい。
俺の名前、智弘じゃないし。

847 :
一応基本的に、と書いたのは、智弘に対してマネージャーという人もいれば、
瑠璃みたいにまず言わないという人もいるから。
瑞樹、琴葉、舞、海羽はいうはずだが、琴葉はさん付けじゃないのか。
どなたか補足よろ。
個人的には親密度を高めるために極力名前で呼ばせるようにしている。
よって、あのxlsファイルは欠かせない。
舞の話を書いているが、舞の身長は12歳だけど11歳平均より低いんだよね。
外見的には、小学五年生とエッチしているようなもんだ。これはたまらん(マテ)

848 :
そう考えると、3期生はみんな呼び方の親密度が高いよな。
まあ初期のマジキューでは智弘なんて名前は出てこなかったわけだし。
たとえば比奈だと、ショコラの2人を「お姉様」、智弘を「お兄様」なんて呼ぶから、聞き違えることもありそうだ。
でもそうやって呼ぶのは、智弘のことを姉と同じくらい尊敬している。ってのもあるんだろうな。
身内だけの時は「お兄様」、他の人もいる時は「マネージャー」、SEXる時は「智弘さん」かな。
「こういう時くらい、名前で呼んでくれよ」とか言うんだろうな。
でも智弘がアグレッシブなイメージはないな。

849 :
マジキューのときに名前があったら、読者は参加しづらいだろう。
みんな「自分」を重ねているわけだから。
私はゲームでも公式の名前のままプレイするけれど、
人によっては自分の名前に変える方がよいわけで。
智弘はパッシブです。虎視眈々と狙っているアクティブなのはらぶドル達。
時代は「草食系男子・肉食系女子」です(笑)。
でも、パッシブだからこそ「どういう展開で智弘にその気にさせるか」というのに苦慮する。
かつて、シ○プリでやったときは、幼い子には兄がアクティブに性的に動き、
そうでない子は妹からモーションをかけて兄はパッシブ、という使い分けをしたが、
らぶドルの場合、それは出来ないから大変。

850 :
何度読んでも、『携帯亀話』は気になるなあ

851 :
活版じゃあるまいし、あり得ない間違いなんだよな。
また、同一単語で同一の間違いが起こっているというのも、デジタル入稿ならではとも思う。
原稿の文字が下手で活版なら同一単語の同一ミスは起こりうるけれど。
電−亀
字形からは判らなくもないが、どうやればこういうミスになるのかが不思議でならない。
それこそ手書き原稿を活版で、の世界なんだよなぁ。
一方、別のページではちゃんと携帯電話だし。
発行後、編集でチェックして直してくるから、二版以降はまず直っている。

852 :
>>799-800
比奈「甘いお魚さんて何でしょうか」
海羽「タイヤキとかー?」
瑞樹「う、うぐぅ」
智弘「……正解!」
他5人「( ゚д゚)」

853 :
分かりづれえよ
いや、分かるけどさ

854 :
わからない……。
うぐぅが何を指しているのかは判るけど。

855 :
スイートフィッシュスクールだったっけ?

856 :
そこか!
この海のリハクの目をもってしても見抜けなかったわ!(註・節穴)
sweetfishは鮎のことなんだよな。

857 :
今さらだが、夏コミってみんなどんな感じ?

858 :
三日目のみ参加。
チケット一枚余っているから、店番しなくていい代わりに初動で数カ所買い物にいってもらいたいほど。
いつも2時頃まで店番しているから、サークル参加すると自分の買い物が出来ないジレンマ(売り切れている)。
らぶドル本売れて欲しいけど人気が……。SSオンリーだし。

859 :
一日目と三日目だなー
最近だと二日目いきたいんだが
二日連続だと流石ににそうなんで自重

860 :
二日目と三日目。
東京暑いマジ熱い。夏は始発じゃ並べない。

861 :
一日目と三日目
一日目はサークル参加 友人に買い物任せて自分は売り子
予想以上に売れ行きが良くて、既刊も含めて持ち込んだ分の8割くらい売れた
早朝から並ぼうと思ったら、帽子とタオルは必須装備
後はガチガチに凍らせたペットボトルを1,2本と十分に冷やしたペットボトルを1本ずつ用意して、
凍らせたペットボトルで時々首筋や脇なんかを冷やす
水分補給するときも一気にガブガブ飲むんじゃなくて、口の中を十分に潤わせるようにして少しずつ飲む
これやるだけでもかなり違う
後はできれば一人で行かないこと

862 :
らぶドルが売れない……。
買いに来たのは他の本目当ての人だけ……。

863 :
御免
存在にすら気付かなかったと思う

864 :
お疲れッス
俺が帰ってからも1部も動かなかったか……

865 :
(´д`)エー
サークルカットにもちゃんと「小説」とも「らぶドル」とも書いてあるのに……。
そもそも、ここには何人いるんだ?
そして、らぶドルは需要があるのか?

866 :
あゆみ・沙有紀 75KB
瞳子・真琴 83KB
比奈・舞 107KB
一冊に二人の話が収録されていて、テキスト容量もそれなりにあって100円。
折角三期生まできたので残りも書かないと消化不良になるので続けるけれど、
超不良在庫になりそう(´¬`)チヘド

867 :
文章だけだときついかも知れんのう。
パッと見で「おお、なんか知らんが可愛いのがいるじゃないか」的な何かが欲しいところ。
簡単に用意出来るなら苦労はいらんだろうけどorz

868 :
まったく同じ装丁で文章オンリー(別作品)でイベント初参加をしたときは売れた。
コミケだと想定を超えて売り切れた。
でも、らぶドルは売れないんだよ。
売れる売れないは、作品の認知度が大きいのだと思う。
マイナー傾向の作品は売れない。本当に売れない。
そのためのキャッチーなのが絵なのだろうが、作品を知らないところで効果は疑問だと思う。
「知らない作品=オリジナル」と大差ないし。
看板にイラスト用いて中身みたら小説で「紛らわしいことするな」と怒鳴られた人もいるし。
もっとも、これは怒鳴る方の頭がおかしいんですが。
難しいですね。

869 :
小説だと、ぱっと見で内容確認できないから、
知ってるライターさんのとかネットで読んで気に入った人のしかかわねー

870 :
作品A目当てで買いに来る人は、それしか買わず、作品Bには目もくれない。
他の作品はカットなり通りすがりなりで、目当ての作品を見て買っていく一見さんなどが出るが、
らぶドルは、らぶドル目当てで買いに来る人がいない。
少なくとも、うちにおいては、これがらぶドルにおける現実。
ならば、これ以上らぶドルをやる意味はないのだろう。

871 :
つか、儲けとか考えたいなら人気ジャンルに走れ
同人ってのは本来自分がやりたいからやるモンだ

872 :
儲けたいとか一言も出てなくね?
一部100円ならサークル参加費を回収するだけでも骨が折れるんだから。
らぶドルで書いても誰も手に取ることがないから、やる意味がない、ってことでしょ。

873 :
ん、だからやる意味とか考えてる時点でって
いいな、どうでも
何を求めてやるかは人によるか

874 :
読んでほしいエロSSがあれば、ここに書いたらいいんじゃないかな…
そのための専用板だし

875 :
無理強いは出来ないけれど、地方の自分にはその方が嬉しい。
(自分で書くと悲惨なことになってしまったし)

876 :
みんなっていつ頃から、らぶドラーになったの?
やっぱアニメから? マジキュー・プレミアムの頃から知ってた人っている?

877 :
マジキューが月刊になってから他の記事目当てに買い出してから、
いつの間にかノベル版(学園編)を読みまくっていた覚えがある。
この作家陣が再現される日は来るんだろうか……

878 :
このスレに来てから。
アニメを観ていてこともあり、放送後に偶然このスレを見かけた。
呼称リストもらったり、資料用に関連書籍買い集めてハマっていった。

879 :
オレは隔月刊の頃に別の記事目当てで買い始めてたらいつの間にかハマってたクチだな

880 :
>>877
>>879
一体、なんの記事目当てなのか気になる。

881 :
World's end目当てに月刊になってから買い出した。
(プレミアム時代は迂闊に手出しが出来ない何かがあった。価格とか)
けれども話はらぶドルの方が面白かったというか読んでいて楽しかった。
World's endもうちょい気張れとかモヤモヤしていたのを覚えている。

882 :
天広直人目当てか!
貴様!シスプリストだな!シスプリストに違いあるまい!
ゲーム発売中止って、よっぽど人気なかったんだなぁ……(失礼)。

883 :
ナイトウィザード目当てで買い始めたのは多分このスレでも俺だけじゃなかろうか

884 :
>883
それと着付け教室目当てでした

885 :
>>ゲーム発売中止
アレって開発中の画面一つ出してくれなかったんだぜ。
(スタッフ間が相当わやになってたんじゃ)
ナイトウィザード&ころもゆうぎの辺りって三期生の頃だったっけ?

886 :
後藤なおの表紙を見て買い始めたよ。
まさか1,2回ほどやってその後なかったことにされるとは思わなかったが

887 :
ころもゆうぎは、Vol.34(06年12月発売号)からVol.40(07年6月発売号、最終号)までだそうです。
らぶドルのアニメが06年秋ですね。
ナイトウイザードって、リプレイか。しかも菊池たけしって、これまた懐かしい名前w
TRPGやっていた二十年以上も前の記憶……。
実はゲームを作ってなかったんじゃないのか、それ。
エンターブレインということは、どこか下請けに出したってことだよな。
World's endがどんなものか気にはなっていたけれど、それまでだったなぁ。アニメにでもなれば観たのだろうけど。
一番支持されたのはらぶドル? wikiみると、一番展開が良かったように思うのだが。

888 :
確からぶドルの連載が止まっていた頃(大体一年ぐらいだったか?)
二ページ程使って記事残していたっけな。抱き枕作ったりして(通販かプレゼントか覚えてないけど)
付録にドラマCD(アニメ化の際にはDVDを)作ったりと一番優遇されていたような。
表紙になった回数もトップだったのでは?

889 :
期間限定受注生産っぽいですね。
その抱き枕カバーが今、ヤフオクで二人によって出品されている。
一人は十人、もう一人は十二人(全員)という充実ぶり。
瞳子は抱きたいんだよな。でも、何故に制服なのか……。
制服も好きだけど、抱き枕にするんだから水着とかがいいのに。
西又葵なんだからエロでも可だろうが、エンターブレインが許さない(笑)
今、らぶドルの企画をやっていたら、間違いなく水着だったんだろうなぁ……。
ムックのインタビューで西又葵が「ちょっと危ないときがありましたけど」と語っているように、
マジキューの問題は不安定さだと思う。

890 :
今、SSS用にと、どういう要望があったのかスレを見直しているが、初期はかなり鬼畜系が多いですよね。
「親衛隊に犯される」だの「ストーカー」だの「893の情婦」だの「枕営業」だのw
本当にそんな話が読みたいのかと小一時間(ry
そんなネタばっかり見ていたら、「実は智弘が全員に手を出していて喰っている」とか鬼畜ネタが頭をよぎる(苦笑)。
舞の小説使って、実は拉致未遂犯に犯されていたとかいうネタ書いたらされるだろうな((((;゚Д゚)))ガクブル
あと、「沙有紀に踏まれたい」という書き込みが三回もあったのには笑ったw
この踏まれたい人、まだこのスレにいるんだろうかw
本スレってもうないんですかね。一度もいったことないけど。
全員出演の鬼畜物やるなら、かつてあった糞ゲー「悪夢」の設定を使うとそれなりに面白そうだとは思っている。

891 :
>887
てかきくたけはバリバリ現役だよ?!
懐かしいって類じゃないよー?!

892 :
「自分にとっては」ですよ。
自分との接点はもうないんで。

893 :
>890
枕営業の噂を聞いて、「そんなことしなくちゃいけないのかな」とか思いつめながら、
でもそういう経験ないから怖いし……と寝ている智弘の部屋に忍び込んで夜這いする話とかなら本当に読みたい。

894 :
担当らぶドルは誰なんだ?
個人的にはあやが浮かんだ。

895 :
メインPCがんで軒並みデータをもっていかれた。

896 :
それは……ご愁傷さま

897 :
家のブレーカーが落ちて、その後何度PCを起動させてもマザーがHDDを認識しない。
元々あやしい兆候があり寿命かと頭を抱えたが、セーフモードで試みると認識していて起動させることができた。
その後も通常では起動しなくて、セーフモードでの選択起動のため、マザーの設定を疑いビンゴ。
一時期システムHDDを認識しなかったことで、データHDDのみになり、それを起動ドライブと設定が書き換わっていた。
通常起動するようになったものの、何年も使っているHDDだったため、新規購入したHDDにクローンで丸ごと写して交換。
今までのは緊急用として保管。
とりあえず、ことなきを得ました A; ̄。 ̄)=3 フゥ…
SSは一年前にバックアップをとったきりだから、沙有紀以降のものは全て失われるところだった。
本にしたものならともかく、書きかけのものを失うのはきつい。バックアップはこまめに。

898 :
大変でしたね。データが生きていたようで何よりです。
どうかお大事に。

899 :
自分は騙し騙し使っていたパソコンが壊れてしまい、バックアップを取っていなかった
SSが消えてしまいました
内容を思い出しながらある程度復元しましたが、消えたモノを完璧に再現するのは難し
いので、複数箇所への保管が必要ですよね


900 :
芸能ニュースの見出しで、「長澤、美尻美脚披露」とあるのを目にして、
さすがらぶドル2期生の誇るモデル、玲さんだ! とか思ってしまった。

901 :
「誰が好き?」というのはよくある質問。
なので
「何期生が好き?」
と問うてみたい。
何期生が人気なんだろう。

902 :
俺は2期生が好き

903 :
愛着があるのは2.5期生の3人かな。
3期生の残り3人にはないわけじゃないけど、「やっとデビューできたか」って感想は出ようが無いなあ。

904 :
1期生はいないのか。
というか、反応薄いなぁ。

905 :
らぶドル読み始めたのがSFS編始まる直前だったから、1,2期生の区別が俺の中じゃ全然なかったな
まあ、みんな好きなわけだが

906 :
俺はゲームとアニメしか見てないから1,2期生と言われてもよくわからないんだ

907 :
今年の夏コミにむけて、らぶドル10周年記念合同誌を企画していたサークルがあったんだねぇ。
今、知った。

908 :
10年前からあるのか、らぶドル。

909 :
10年前からあったんだなあ、らぶドル。

910 :
5年前の今頃、毎週アニメ観てたんだよな。俺がらぶドルを知って、5年になるのか。

911 :
アニメ終了後にこのスレに来て呼称リストもらったのが4年前。
スレで知り合った人と同人誌を出し始めたのが1年前。
なんか、あっという間だなぁ。
そして、冬コミは落ちたorz
年明けの体調不良で1月のイベント不参加からずーっと呪われているかの如くイベント絡みでトラブル、最後は落選で終戦。
これで厄年の厄が落ちたと思いたい。
とりあえず、来年夏コミ前に、他のイベントに参加するか。
他の作品だと「10周年記念オンリー」とかあるのだから、らぶドルもあっていいだろうになぁ。
「伝説巨神イデオン30周年記念オンリー」なんてのが6日にあるというのに(本当は昨年だが、諸事情により今年開催)。
西又葵作品でもかなり異質なのかねぇ、らぶドルは。

912 :
18禁Verが出なかったのはかなり珍しい気がする。
いやそれはともかく、5年も続いてゲームもアニメも出た上に、声優陣も有名どころを揃えたはずなのに
マイナー感がどうにも抜けきれないのはどんなもんだろうと思わなくも無い。
らぶドル10周年記念オンリーか……。マジキュー合同でも「無理だろうな」と思ってしまうのは何故なんだろう。

913 :
「マジキューだからなぁ」
というのが一番の理由だと思う。
まあ、マイナーなんだよね(苦笑)。
同じようなG's系だとオンリーとかやっていた(いる)のに。
シスプリなんて来年1月に13周年記念オンリーをやる(今年は12周年、前には10周年もやっている)。
今まで色々な作品の同人誌を出してきたが、
コミケであっても売れなかったのは「らぶドル」「落語天女おゆい」だけだよ(苦笑)
「おゆい」はともかく「らぶドル」が動かないとは思わなかったなぁ(汗)

914 :
誰も残ってないのかな?俺も長いこと離れていたけど。

915 :
いるよ。

916 :
俺も俺も

917 :
おお、いるもんだなあ。
……けど何を話すのかと言われれば困ってしまうのがどうにもこうにも。
御大もこれから描いてくれるとも思えないし。

918 :
雑誌はないし、企画として終わっているしねぇ。
アニメも終わり、本人もCG集出しているし、色々な点で完結しているかと。

919 :
さあ、冬コミが近づいてきたね。
他にらぶドル本出すサークルってあるのかな。カタログ買ってこないと。

920 :
先程、アマゾンでカタログを注文した。ショップ特典いらないし送料無料だし実質1割引だからショップより得。
ちょいとヤフオクで西又葵で検索してざっと見てみたが、かなり色々な作品やっているんだな。
「SHUFFLE」「Φなる・あぷろーち」とか知っているものの(共にアニメ)、対してスイッチは入らなかったんだよね。
西又葵は、コミケで島中だった二十年も前から知っているけれど、その位だったんだよね。当時、同人誌買っていたけれど。
らぶドルもアニメで気に入ってからこのスレにきたわけだし、このスレなかったら絶対にらぶドルの同人やってなかったよな(笑)。
出しても瑞樹一冊で終わりだった。よもや、長い付き合いになろうとは、海のリハクの目をもってしても(ry
時間みつけてちょこちょこスレ用に書いているが長くなりそう……。
ガチエロな話なだけに、らぶドルの娘の描写がこれでいいのか批判浴びそうで怖い……gkbr
いっそエロなしに(笑)

921 :
こないだのコミケはどうだったんだろう。
いや、どの道俺は行けなかったわけだけど。

922 :
どうだったんだろ。
挨拶回り主体でカタログチェックしてないからなぁ。

923 :
冬コミ? 楽しかったよ。

924 :
らぶドル本はどれくらいあった?

925 :
らぶドル本を買った人はいないのか?

926 :
2日目しか行かなかったからな……
俺が知ってる限り、らぶドル本を出す予定のサークルは1つあったけど。

927 :
ずっと咳をしていた親に風邪うつされて、いまだにひいている。
今年のバレンタインネタが吹き飛んでしまった……。

928 :
らぶドル達がどんなぱんつを履いてるか非常に気になる今日この頃

929 :
瞳子は、青系ないし黒ないしノーパンで

930 :
海羽はライトグリーンだな。
で舞が大人ぶって紐パンで、瑞樹に鼻で笑われる。

931 :
唯は縞パンな気がする
水色とかライトグリーン系の

932 :
ちなみに女性の方がここにいれば、
急いでいたらうっかりパンツを穿き忘れることが実際あるのかどうか、訊いてみたい。

933 :
あると思いたい。

今日、一セット売れた。
このスレの人なのだろうか。

934 :
お疲れ様です。おめでとうございます。

935 :
 2012年5月21日未明。
 藤沢智弘は、らぶドルの一人を助手席に乗せて高速道路を北へと移動していた。
 前々よりこの日を自分と彼女のオフに設定したのには訳があった。
 今日は、日本では25年ぶり、日本広域では932年ぶりとなる金環日食があるからだ。
 前日からネットなどの情報を集めて、北関東では晴れるらしいとのことで、関越道を走っていた。
 隣にいる彼女は、仕事後の夜中ということもあってぐっすり寝ている。
 本当ならゆっくりとベッドで寝かせてあげられればいいのだろうが、都内ではもしかすると見られない可能性がある。
 現に、関東では千葉県や神奈川県では雨雲通過による雨が降っている。
 リスクを考えて、移動出来るのならばその方が安全だ。
 流石に平日月曜の未明ということもあり、高速道路も空いていて、トラブルもなく高崎インターチェンジから降りた。
 時刻は三時すぎ。
 空には薄いながらも雲がある。
『大丈夫かな』
 携帯で情報交換をしている掲示板へアクセスをする。
 掲示板では、頻繁に情報交換が行われており、基本的に北関東、特に高崎市を勧めている。
『とにかく様子見か。五時の時点でダメならまだ移動出来るだろう』
 ここ高崎ならば、関越道の他に、北関東道、上信越道があるため金環食帯に沿う形で移動が出来る。
 一度高崎駅方面へと車を走らせ、適当な農道に入って車を止めた。
 助手席の彼女が風邪をひかないように気をつけながら夜明けを待った。
 陽が昇る五時前には、嘘のように空が晴れた。
 掲示板で確認しても、高崎で大丈夫との意見が多く寄せられていた。
 日が昇り車内を照らし始めると、明るさと暑さで彼女が目を覚ました。
 一度、コンビニへ移動して軽く朝食を済ませて戻ってきたときには、日食が始まろうとしていた。
 この日のために購入した太陽観測用三倍オペラグラスを覗く。
 通常の太陽観測グラスよりもはっきりと大きく見え、欠けていく感動もひとしおだ。
 休み休み太陽を見ながら、車内では休憩を取りつつワンセグで確認する。
 NHKも隣の前橋市で撮影しているほど、この近辺はよく晴れ渡っていた。

936 :
 7時30分すぎに、二人は車外へ出た。
 このとき、智弘の鼓動は高鳴っていた。
 この世紀の天文ショーは、自身にとっても一世一代の勝負でもある。
 7時33分すぎ。
 金環日食が始まった。
 ここ高崎市では37分弱までの3分30秒間、金環日食になる。
 二人は、グラスで完全に環となった太陽を眺めていた。
 最大食となる35分すぎだった。
「あのさ、ちょっといいか」
 智弘の呼びかけに、彼女もグラスを外して智弘を見た。
 何かと思っている彼女へ、智弘がポケットから取り出したのはリングケースだった。
 智弘が彼女に向けて開けると、そこには彼女の誕生石をあしらった指輪があった。
「その、俺と結婚してくれ。もちろん、仕事のこともあるし今すぐにといかないのも判っている。色々と問題があるのも承知だ。
でも、二人でならなんとかなると思う。苦労させないとはいえないし、むしろ苦労をかけると思う。それでもよければ俺と――」
 彼女は、智弘の言葉を遮るかのように抱きつくと、気恥ずかしさゆえか小さな声でプロポーズを受ける返事をした。
 智弘が彼女の左手薬指に指輪をはめて、二人が唇を重ねる最中、リングの形を崩した太陽が祝福の光を照らした。
     −了−

937 :
らぶドルは特定の誰かという固定をしないようにして書きました。
何十年も待った地元での金環食観測記念に投下。

938 :


939 :
コミケ当選。
さて、折り返しの五冊目なれど、(個人的に)最難関の浅見ひびきだ。
どうやってエロにもっていくか難儀する(苦笑)
     _
  ,‐ォ ´   `ヾ‐、
  | lソハ从7))! |
  W从 ゚ ヮ゚ノリソ 
    と7i个fつ
    く/##ゝ
    ∪∪

940 :
おめでとう。
確かひびきのSS昔あったよな。絡みはなかったけど。

941 :
げえっ!!
ブラウザからの閲覧排除なのか!?

942 :
アドバイス通り書き込んだら復活した!!
危ない危ない。
コミケまであと四週間だ。

943 :
くっ!
ひびきの話を練るために、ついにドラマCDにまで手を出してしまった。
すぶずぶとらぶドルの深みにはまっていく(苦笑)

944 :
ドラマCDいいねぇ。
色々と情報が判る。
しかし、ひびきの声は、想像と大分違っていた(苦笑)

945 :
ひびきと言えば実はノーブラだったって話を覚えてるなぁ
イラスト見る限りそろそろ必要そうな感じだったけどw

946 :
なんと!
彼女はノーブラなのか!
中学生なんだからつけた方がいいだろw

947 :
実際、中学生でブラつけてない子っているのか?

948 :
着けなくてもいい子はいても、人目を気にするから結局は着けるでしょ。
今年は暑さが異常でしかも雨がまったく降らないから涼しくならず、まったく作業が出来ない。
これほど進行が酷い年もない。

949 :
やーっと涼しくなって作業に入れそう。
数日前まで真夏日っておかしすぎだろ。

950 :
コミケ受かるといいなぁ
保守

951 :
冬コミ落選orz
来年のcomic1予定。
それまで時間あるし、前々から考えているショートでも書いて投下しようかなぁ。

952 :
ほす

953 :
次回は夏コミの予定

954 :
一応保守

955 :
川越達也
山本太郎

956 :2013/09/04
夏も落ちて冬コミ申し込んだ保守
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