2013年10801224: 萌える八百一葉集 (753) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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萌える八百一葉集


1 :2006/12/01 〜 最終レス :2013/10/03
801的に萌えを感じる詩歌、801視点で見ると萌える詩歌などを貼る&語るスレです。

和歌、長歌、短歌、俳句、川柳、都都逸、なんでもよし
古事記や日本書紀、万葉集の昔から近現代のものまでなんでもよし
架空の人物が詠んだのでもよし(源氏物語の中で源氏が詠んだ歌とか)
自作もよし。その場合は自作と明記を
できるだけ出典や作者は添えてください
古典作品の場合、現代語訳・解釈等はあるほうがわかりやすいと思います。801訳ヽ(・∀・)ノ!

2 :
熊野詣での途中で親友の西住に贈った歌
松が根の岩田の岸の夕涼み君があれなとおもほゆるかな
                         西行
「君があれな」…君がいればいいのに

-------------------------------------------------------------
第19回サラリーマン川柳より 30位
喫煙所 名前は知らぬが 顔見知り
                 煙たいぞう

3 :
都々逸スレはあるよ。
【風流】〜都々逸で801〜【萌え】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1089794348/

4 :
1ですが、都都逸スレあるの知らなかったよ。確認不足で申し訳ナス。今見て来たんだけど萌えるな、あそこは。思わず読み耽ってしまった。
では都々逸は>>3の都々逸スレで、こちらではそれ以外の詩歌ということでお願いします。
1に補足。
自作作品は、801に関するなら必ずしも萌えは必要なし。
例えばサラリーマン川柳のような、腐女子川柳など面白い系もOKです。
これだけではなんなので。

吾が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし  高丘河内
貴方と二人でいる
そんなときは山が高くて里に月の光が照らなくても気にならない
宴で親しい友人に戯れに詠んだ歌らしい。

5 :
思ふこと盗みきかるる如くにて
つと胸を引きぬ──
聴診器より
石川啄木

えーと、医者攻?

6 :
>思ふこと盗みきかるる如くにて
医者がまるっとお見通しだったりしたら萌える
腐女子川柳面白そうなんだけど思いつかん

7 :
漢詩だけど曹/操の「短歌行」抜粋
青青子衿 悠悠我心
但爲君故 沈吟至今
青い衿の有望な若者よ 私の心はひたすら君を慕い
ただ君を求めんがために 想いを込めて歌ってきたのだ
情・熱・的!

8 :
ちょ、人材コレクターw熱く口説きすぎですw
ところでこれは駄目ですか
 奇しの恋は禁色の深きすみれの色なりき
 誇る匂いはなかれども、ただに床しく咲き初めて
 人知れずこそ散りゆかん
          氷/室/冴/子 「ざ/・/ち/ぇ/ん/じ」より

9 :
忘れしか知らぬ顔して畑打つ  夏目漱石
---------------------------------
いけずな農夫を妄想
             

10 :
雪の日にわざわざたずねて来てくれた
のちにオクノホソミチの随行者となる弟子のソラさんに詠んであげた句

きみ火をたけよき物見せむ雪まるげ 松/尾/芭/蕉
さあソラさん、いつものように火を炊いてください。
よいものを見せてあげましょう。ほら、雪を転がして作った雪だるまだよ。
---------------------------------
いい年して雪だるま作って喜ぶなと。どんだけ仲良しなんだと。
ほのぼのした。

11 :
>>10
ギャグマンガの二人で想像して萌えた
たぶん弟子がその後、雪だるまをクラッシュする

12 :
雪まるげって言い方なんか可愛いな

13 :
万葉集より、友人同士の贈答歌。
越前国に赴任した大伴池主
桜花今そ盛りと人は言へど我れはさぶしも君としあらねば  大伴池主
 〔桜の花は今が盛りだと人は言うけれど、私は寂しいのです。貴方と一緒じゃないから〕
これに対しての大伴家持の返歌
我が背子が古き垣内の桜花いまだ含めり一目見に来ね   大伴家持
 〔君が前に住んでいた古い屋敷の桜の花は未だ蕾のままだよ、一目見においでよ〕
-------------------------------------------------------
らぶらぶだなおい
つかいくら友人同士だとはいえこんな内容の歌を贈り合うなんてすげえよ万葉人

14 :
>>13
「我れはさぶしも」って古語初めて聞いたけどイイな。
なんともいえない趣がある

15 :
バショウさんでもうひとつ。随行のソラさんが病気で旅を離脱する時の句。
今日よりや書付消さん笠の露
(訳:今日からは笠に書いた「同行二人」の文字を消してしまおうか――
別離の涙と置きあらそう笠の露で。)

で、ソラさんの残した句の改訂前バージョンが
跡あらん倒れ臥すとも花野原
(訳:もし私が野原で倒れたとしても、花を踏み分けて歩いた跡が残っているはずです。
バショウさん、あなたはその道を後から来てくれるでしょう?)
----------------------------
寂しがり師匠と達観弟子。
でも弟子も次の章では一人旅の寂しさに眠れずに一晩中秋風を聞いてましたなんて句を残してて
もうどうしてくれようかと

16 :
それじゃ、漢文より萌えを。孔/子作。
子 畏 於 匡
顔 淵 後
子 曰「吾 以 女 爲  矣」
曰、「子 在、囘 何 敢 」

先生が匡という土地で危機にあった。そして
はぐれた弟子の顔/淵と合流したとき、「私は
お前がんでしまったかと思ったよ」と言った。
顔/淵は、「先生が生きていらっしゃるのに、どう
して僕がぬことが出来ましょうか」と言った。

師匠×弟子萌え。しかも高校のときの古文の先生が、
「顔/淵は若くして孔/子より先にんでしまって、孔/子
は大変嘆き悲しんだ」というエピソードを語ってくれて、萌え
ぬかと思った。ここのテストはすごくいい点がとれた。

17 :
源氏物語より。
光源氏が、女と密会する自分を尾行した頭の中将にあてこすって詠んだ歌
里わかぬ かげをば見れど 行く月の いるさの山を 誰かたづぬる
(月の入る明け方に女の家まで私の後を付ける者がいるとは、一体誰だ?
もちろん貴方のことですよ頭の中将)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
頭の中将→源氏

18 :
有名どころだけどシェイクスピアのソネット18番。
謎の青年W.H.氏への詩。
But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st,
Nor shall death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st,
So long as men can breathe or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.
でも、君の永遠の夏を色あせたりはさせない、
もちろん君の美しさはいつまでも君のものだ、
まして神に君がその影の中でさまよっているなんて自慢話をさせてたまるか、
永遠の詩の中で君は時そのものへと熟しているのだから。
ひとが息をし、目がものを見るかぎり、
この詩は生き、君にいのちを与えつづける。

19 :
短歌パラダイスという本より
きぞ よ
昨日の夜の酔いはぼろぼろ脈絡のいずこに君の嘘を許せし 永田和宏
歌意
昨日の夜の酔い方はまるっきりぼろぼろだった。
君の嘘のつき方もまるでぼろぼろ。
あんな脈絡の無い嘘のどこで君を許したのかなあ。
作家小林恭二の解釈
「気になるのは「君」が友達か恋人かというところだが、私の勘では友人、
それも男の友人だろう。
恋人という読みももとより可能だが、措辞に色っぽいところがなく、
また「君」という突き放した二人称も、当世風の異性の呼び方というより
一時代前の学生ことばという気がする」
--------------------------------------------
男の恋人という解釈はどうですか(・∀・)

20 :
>>18
君を夏の日に喩えようか、の詩だよね
大学時代、講義中に萌えてたw

21 :
>>15
バショウさんはそっちの人、と言われてるけれど、
なんだそのラブラブっぷり、メルヘンっぷりはー!
あてられてしまいましたよ。

22 :
>>20
そうそう。
Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
で始まるソネットです。抜粋って書くの忘れてた…
シェイクスピアとWH氏とダークレディの三角関係とか言われて
自分も講義中に凄く萌えだった!

23 :
出典が2chのもOK?短歌、五七五板より
44 :苦売る :2000/12/20(水) 23:09
妹を
貰っていいかい
お義兄さん
45 :573:2000/12/20(水) 23:56
お義弟よ
おマケに俺も
ついてくる
#お徳だよ!
-------------------------------------------------------
萌えたというよりなんか可愛かったので。

24 :
>>23
お徳用兄さんカワユスw

ホシュがてらバショウさんのエピソードを。
「奥の細道」の旅で使った紙衾(和紙でできた携帯用の布団)を
按摩をしてくれた弟子がほしがったのであげちゃったとき。
首出してはつ雪見ばや此衾   竹戸
(訳:この紙衾にくるまって首出して初雪見るよ!)
傍で見ていたソラは、自分がそれを欲しかったのにと
たたみめは我が手のあとぞ紙衾  曾良
(訳:それは私にとっても、あの辛かった「奥の細道」の旅の思い出の品なのですが。
竹戸さん、その紙衾についている折り目は、私が毎朝たたんで差し上げた際の手の跡ですよ)
----------------
衾は恋や愛憎のシンボルとか書いてあってなおさら萌え。
あと、「玄宗皇帝は楊貴妃の衾を恋の形見に大事にしてたらしいよ。
まあ、今回の私の場合はそんな色っぽいことないけどねー」
みたいなこと書いてるバショウさんも凄い。天然か。天然なのか。

25 :
バショウに萌える日が来ようとは…!

26 :
僕の背に頭を当ててものを言う「骨伝導の実験中です」 千葉聡
現役国語教師の歌人なんだそうです。
仲良しでかわいくて和む(´∀`)

27 :
>>26
なんだそれかわいい!
相手は理科の教師か科学部生徒か

28 :
万葉集。大伴池主が大伴家持に贈った歌。
これが詠まれた時この2人は離れた場所にいたんだとか。
うら恋し我が背の君はなでしこが花にもがもな朝な朝な見む
〔敬愛する貴方がなでしこの花であればいいのに。そしたら毎朝見るのに〕
---------------------------------------
これはよい遠距離恋愛ですね

29 :
>>28
歌の世界では、なでしこ=撫でし子だよw
どう見てもガチです

30 :
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/01/25(水) 18:17:54.91 ID:4NTl5kPZO
本当にキスされますたw
友達にキスしてって言う

キスされる

(中略)
↓今ココ!!
皆様、>>1こと 南 ◆zuMpLENUoI(♂) と たっちゃん(♂)の
♂×♂の恋の駆け引きの行く末を温かく見守りましょう。
友達に「キスしよーぜ」って言ったら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/10394/

31 :
若殿の痔ははへぬきのやまいなり
若殿の痔は男色によるものではなくて、本当に生来の病によるものなんです、
という意味。
江戸時代の川柳らしい。
なんか言い訳がましくて逆にアヤスィ…

32 :
加藤楸邨の作。
降る雪が父子(おやこ)に言(こと)を齎(もたら)しぬ
----------------------------------
雪を見ながらぽつりぽつりと会話する不器用な父親と息子を想像して萌え。      

33 :
なんか芭蕉ばっかりにになってしまいますが。
松尾芭蕉が男に送った俳句
寒けれど二人寝る夜の頼もしき  
-------------------------------------------------------
そんな直球な…!

34 :
>>24
バショウさんとソラさんのラブラブっぷりもあてられるが、
姐さんの可愛い翻訳にも萌えたハァハァ
恨みたらたらの敬語が敬語が…

35 :
工/藤/直/子の詩。『の/は/ら/の/う/た』より
うみへ  おがわはやと
ぼくは
いつか きっと
うみを
くすぐってやる
------------------------------------------
作者がおがわになりきって書いた詩。無機物萌え。

36 :
塚本邦雄の
鞦韆に揺れをり今宵少年のなににめざめし重たきからだ

----------------------------------
普通に考えればブランコに乗りながら寝ちゃった
小さい子を抱いて連れて行く親の目線なんだろうけど、
「今宵」とか「なににめざめし」とかを深読みすると萌えねる。

37 :
吉/野/弘の詩「石/仏」より
 うしろで
 優雅な 低い話し声がする。
 ふりかえると
 人はいなくて
 温顔の石仏が三体
 ふっと
 口をつぐんでしまわれた。
 秋が余りに静かなので
 石仏であることを
 お忘れになって
 お話などなさったらしい。
以下略
----------------------------------
マターリおしゃべりする優雅な低い声の石仏。なんかイイ。

38 :
好きな俳句、思いつくだけいくぜ。

すほど愛したこともなく夕立  (櫂 美知子)
男の旅 岬の端に立つために (桂 信子)
ペニスよりふときものなし宝石店 (島津 亮)
鞦韆(ふらここ)は漕ぐべし愛は奪うべし (三橋 鷹女)
呪ふ人は好きな人なり花芙蓉 (長谷川 かな女)
男にも唇ありぬ氷水 (小川 軽舟)
パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)
前の世の罪許されて二人静 (檜 紀代)
俺に似た少年兵が熱砂ゆく (五島 高資)
ラムネで乾杯して涙ぐむ大晴天 (原子 公平)
秋草を押し倒したる男の (内野 修)
八月を病む少年の変声期 (石川 青狼)
虹立ちて忽ち君の在る如し
虹消えて忽ち君の無き如し (虚子)

39 :
>>38を見て、以前新聞で読んだのを思いだしてのでうる覚えで。
月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちかな

まんまですか。

40 :
月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちの喉仏かな
だったかもしれぬ。

41 :
>>38
>男にも唇ありぬ氷水
エロい!濡れた男の唇にドキっとしてしまって、「うわ、俺なに男の唇意識してんだよ!」
とアワアワしてるのを妄想した。
>八月を病む少年の変声期
juneのかほりがしますな。サナトリウムの美少年チック。
>>39-40
>39を読んだ時勝手に「葡萄」=睾丸のことかと思ったw 喉仏だったのか。

42 :
>38
>パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)
「パンツ脱ぐ」って強烈な表現だなぁ。
こういうの好き。

43 :
ぐいぐい

44 :
  ______
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45 :
釈迢空(折口信夫)が同級生の辰馬桂二への想いを詠んだ歌らしい。
ほこりかに歌うとすれど羞らひつ
       清けき恋を何にはにかむ
----------------------------------
801というよりウホかもしれんが。
「羞らひつ」「清けき恋」「はにかむ」とか
なんか少年時代の甘酸っぱい恋って感じにハアハア。

46 :
801図書館の古い過去ログ見てたら
なんからしいの見つけたんで置いときますね
436 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 03/12/09 22:09 ID:o3ccFkwb
「小屋」
・・・
夜が闇の翼をひろげたときに、
  私は気が若くなり、相手が美しく見えた
私は思いつくままに面白おかしい話をして、
  難攻不落の相手の抵抗を和らげた
彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
私は彼の腰のあたりで望みを果たした。
  こともあろうに私のごく親しい友人を相手として
私は酔いを呪った。酔いは恵みを与えるが、
  ときに恵みは君にとって重苦しいものだ
・・・
岩波文庫「アブー・ヌワース アラブ飲酒詩選」より
中国史スレからのコピペです。
作者はアブー・ヌワースという人で、中世アラブ(って何時?)
の詩人らしいですが、何か情報あるでしょうか(自分で探せって
?まあちょっとだけ)。
中世アラブがイスラム時代としたら、戒律はどうしてたんだ!?
----------------------------
>彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
萌えた(*´Д`)

47 :
女色には厳しいイメージがあるけど男が相手だったらゆるいような

48 :
>>45
萌え

49 :
哀しければ君をこよなく打擲すあまりにダリヤ紅くくるしき
しみじみと涙して入る君とわれ監獄の庭の爪紅の花

北原白秋

50 :
>君をこよなく打擲す
ちょw一瞬えすえむかと思ったw

51 :
三/好/達/治の『師よ 萩/原/朔/太/郎』 より抜粋
黒いリボンに飾られた 先夜はあなたの写真の前で しばらく涙が流れたが
思ふにあなたの人生は 夜天をつたふ星のやうに
単純に 率直に
高く 遙かに
燦欄として
われらの頭上を飛び過ぎた
師よ
誰があなたの孤独を嘆くか
------------------------------------
口調に萌える。
妻の兄であり師でもあった萩/原/朔/太/郎への追悼詩。
これに限らず挽歌とか追悼詩って萌えてしまう。

52 :
>>50
ちがうYの?

53 :
保守
ここ謡曲の詞章はOKかなぁ

54 :
>>53
どぞ

55 :
>53おながいします。

56 :
53です。>>54-55ありがとう
謡曲『花/月』より
こしかたより今の世までも絶えせぬものは
恋といへるくせもの
げに恋はくせもの くせものかな
身はさらさらさら さらさらさらさらに 恋こそ寝られぬ
(昔から絶えないものは恋という曲者だ
知らぬ間に心に忍び込んで、夜も眠れない)
半僧半俗の少年花/月が舞い歌う一節から
寺が舞台なので恋を歌われるとドギマギするw(深読みは可らしいですが)

57 :
いいね

58 :
むかし森川久美さんがその謡曲をモチーフにした
超耽美な話を描いておられたよ。
後目争いに破れて都を落ちた将軍の継嗣が
猿楽の稚児に身をやつして…って話。

59 :
保守

60 :
古今集より。
凡河内躬恒の周辺はパラダイスだ。
  月おもしろしとて、凡河内躬恒がまうできたりけるによめる
かつ見れどうとくもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば 紀貫之
(訳)月が美しい、と云って凡河内躬恒が訪れてきたときに詠んだ歌
「こうして美しいと思っても、一方ではうとましく思われることだ。
月の光が行き届かない里はあるまいと思うと(月の光が自分だけに
届いているのではないように、あなたにはわたしの他にも会いに行く
相手は沢山いるんでしょうね)」
氷室冴子の「ざ・ちぇんじ」でも引用されていた歌。他の歌みてても、
凡河内躬恒と紀貫之は普通に出来てるように見える。
互いを棚機と彦星に喩えたりなー(ちょっと本探してくる)

61 :
凡河内躬恒の別物もうひとつ、古今集より。

  宗丘大頼が越よりまうで来たりける時に、雪の降りけるを見て
  「おのが思ひは、この雪のごとくなむ積もれる」と言ひける折りに
  よめる
「君が思ひ雪と積もらば頼まれず 春よりのちはあらずと思へば  躬恒」
  返し
「君をのみ思ひ越路の白山はいつかは雪の消ゆるときある  宗岳大頼」

(訳)
宗岳大頼が北陸から上京してきたときに、雪の降ったのを見て、
「私のあなたへの思いは、この雪のように積もっております」と言った折に
詠んだ歌。
「あなたの思いが雪となって積もっているのならば頼りには出来ません。
春から後には消えてしまうと思いますので 凡河内躬恒」
返し
「あなたのことばかり思ってはるばるとやって来ましたのに。あの越路の
白山はいったいいつ消えるときがありましょうか 宗岳大頼」
註:「思ひ来し」と「越路」を掛ける。「白山」は雪が消えることがないとされた。

ガチかおまえら。
 

62 :
ざ・ちぇんじ懐かしいな
61は普通に恋歌に見える

63 :
遊びにきてね

腐女子とつきあってお花見したい
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1173250291/l50

64 :
保守

65 :
閑吟集より。
あまり言葉のかけたさに
あれ見さいなう空行く雲のはやさよ

言葉を交わしたいけどネタがないので
「ほら見てごらん。空を行く雲の速いこと」

66 :
>>65
ほのぼの萌えたw

67 :
>>60-61
すごい、熱烈だな
「雪は頼りに出来ない」のやりとりがロミジュリみたいだ

68 :
いいね

69 :
tes

70 :
酒のみてひとりしがなく食うししゃも尻から食われて痛いかししゃも
石田比呂志 『滴滴』より
――――――――――――
孤独なオヤジ萌え。どこかに良い年下攻めはいないものか
あるいはオヤジ×シシャモ萌え

71 :
801板では衆道の行い方を説明した記述があるとして有名な『葉隠』より忍ぶ恋
恋なん 後の煙にそれと知れ つひにもらさぬ中の思ひは
(貴方への恋心を打ち明けることなくんでしまったが、荼毘の煙が立ち上るのを見て終生洩らさなかった私の想いを知って欲しい)
――――――――――――――――――――――
サムライ萌える

72 :
わびさび801

73 :
ほy

74 :
hoshu

75 :
h

76 :
特に801ではないが保守がてら
鞦韆(ブランコ)は漕ぐべし愛は奪うべし
国語の教科書にこんな直球が来るとは思わなかった


77 :
男同士?

78 :
(゚ε゚ )

79 :
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
   /  .`´  \
     ('A`)    体技:ageを覚えた!
     ノヽノヽ
       くく


│ ≡  ('('('('A` )
│≡ 〜( ( ( ( 〜)
│ ≡  ノノノノ ノ  サッ


80 :
ほしゅ

81 :
・我はここに 神はいずこにましますや 星のまたたき 寂しき夜なり
 想い人を想いながら夜空を見上げてそうな感じで好き
・こころには責任なんて 取れぬゆえ 愛せ 取り返しのつかぬほど
 俵万智
 真剣に愛するって感じで好き

82 :
耽美短歌といえば春日井健
唖蝉が砂にしびれてぬ夕べ告げ得ぬ愛に唇渇く
埴輪青年のくらき眼窩にそそぎこむ与へるのみの愛はつめたく
悦楽の流れわたしをにんげんになししばかりか愛欲を強う

83 :
>>82 耽美短歌(゚∀゚)イイ!
ネットで見つけた短歌。
夢の世になれこし契りくちずしてさめん朝(あした)にあふこともがな
崇徳上皇がぬ前に男色関係にあったといわれている藤原俊成に贈ったんだそうな。
また貴方に逢いたいものだ、という意味らしいけど古文に詳しくないので萌える現代語訳が出来ねえ…。

84 :
男色関係が後生に伝わっちゃって、しかもラブレターまで…w

85 :
武田信玄の愛の誓詞とかもそうだけど、こういうのって色々想像できて萌える

86 :
過去ログ読んでたら萌えたので文壇・文学史スレより転載
9 :風と木の名無しさん:04/07/07 03:09 ID:dRxibuWV
俳壇のシトですが、
種/田310日×尾/崎/放/哉
『咳/を/し/て/も/一/人』と詠んだ放/哉に、
山/頭/火が『鴉/啼/い/て/わ/た/し/も/一/人』と返す。
孤独を背負って落ちぶれていく放/哉と、
自/由律俳/句に命をかけた310日は、生きているうちは
一度も対面しなかったが、自らの期を悟りつつあった晩年に
放/哉の墓前で310日が涙を流したのは、哀しみからではなく、
んでやっと、放/哉に会う事ができるから。
――――――――――――――――
『咳をしても一人』は有名だけどこんな返歌があったのは知らなかったw

87 :

> んでやっと、放/哉に会う事ができるから。
・゜・(ノД`)・゜・
ジーンと来た…けど萌えたw

88 :
もえ

89 :
今日、本読んでたら折口信夫のウホッな作品を発見した
愛弟子で長年同居していた藤井春洋♂に召集がかかったので、入隊前に養子縁組をした2人。
その頃に作った歌だそうです。
かたくなに子を愛で痴れて、みどり子の如くするなり。歩兵仕官を
ど、どんな風に愛で痴れたんですか折口信夫…!みどり子って…!
ちなみに当時春洋は40歳近くだったらしいと聞いて一層萌えてしまった

90 :
にこにこせりクリスマスケーキ買う男
加/藤/楸/邨は底知れない何かがある

91 :
楸/邨すげーw
それだけで十種類くらいBL設定思いつきそうだw

92 :
>>89
おりぐちさんはガチかw

93 :
保守

94 :
折口先生はガチで有名だよ
セクハラ大王だったらしい

95 :
外国の詩だけど
ジャック・プレヴェールという作者の「夜のパリ」
三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか
はじめはきみの顔をいちどきに見るため
つぎのはきみの目を見るため
最後はきみのくちびるを見るため
残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
きみを抱きしめながら。
この詩に出会った最初から、男×男で想像して萌えとった

96 :
>89
気になってwikiよんで吹いた
ガチですね

97 :
保守

98 :
ちょっと前に凡河内躬恒の古今集の歌を書いたもんです。
あした七夕なんで思い出して引っ張り出してきた。
凡河内躬恒の個人誌w「躬恒集」より
七日の日の朝、美濃守(紀貫之のこと)に送る
躬恒 「君に逢はで 一日二日(ひとひふつか)になりぬれば 今朝彦星の 心地こそすれ」
返し
貫之 「あひ見ずて 一日(ひとひ)も君にならはねば 棚機よりも 我ぞまされる」
【大意】
躬恒 「あなたに逢わないで一日二日と日が経ったので、今朝は年に一度の
     逢瀬を終えたばかりの彦星のようなわびしい気持ちがすることだ」
貫之 「一日でもあなたに逢わないでいることに慣れていないので、次の年まで
     逢瀬を待つ織女星よりも私の思いの方が勝っていることですよ」

貫之集と躬恒集が一緒に収録されている本を持っているんだが、この二人の
間で交わされる歌は普通に恋歌みたいなのが多すぎて困る。
男性同士の単なる仲良しさんへの歌も恋歌になぞらえて表現することが多い
と云うのは分かってるけど君らそれやり過ぎ。

99 :
>>98
GJ!!
ナチュラルに恋人同士みたいで萌えたw
いいなぁ。こういう感じの好きだw

100 :
>>99
なんとなく、男同士の歌の方が定型にはまらない分素直な
心情がでてて萌えるところあるね。
で、同じ本の貫之集の部分にも同じ歌のやりとりが載ってて、
こっちには続きがあった。

 明くる年の七月、躬恒がもとに送れる
 貫之 「朝戸あけて ながめやすらん たなばたの あかぬ別(わかれ)の 空を恋ひつつ」
【訳】
「夜明けに戸を開け、彦星を送り出して、織女は物思いに耽っているだろうか。
満たされない思いで別れた空を恋しく思いながら」

で、注釈にはしっかりと「たなばた=織女。躬恒でもある」と書かれてたりする。
自分が貫之×躬恒派なのもあって、>98のも萌えるけどまあ受け攻め
自分的には逆だな〜と思っていたのが翻った感じで更に萌えた。
前の年には自分が織女の立場で返す流れになってたのを、翌年にさり気なく
躬恒の方を織女になぞらえて送り、さらに自分の私家集に続きで載せる貫之が
なんだかGJだと思った。

101 :
>>98 >>100
 萌 え た !

102 :
こういうのを古典の時間に習ってたら猛勉強したのにw

103 :
ほしゅ

104 :
文学のスレとかと統一すればよかったんじゃ…

105 :
保守

106 :
うふ〜ん

107 :
うふ〜ん

108 :
くさいよキミタチ

109 :
うふ〜ん

110 :
うふ〜ん

111 :
hoshu

112 :
保守

113 :
保守

114 :
ほす

115 :
もう出てたらごめん。
桝/野/浩/一「君/の/鳥/は/歌/を/歌/え/る」より。
あの/夏の
数/限り/ない
君に/なら
され/たって
いいと/思った
バ/ト/ロ/ワを見て詠んだ歌らしいが、ひと夏しか一緒にいられなかったマイカプと
重ねて萌え泣いた。

116 :
ぱらぱら読んでたら萌えまくった。
わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
宮/沢/賢/治 無声/慟哭
全編だと別の意味になるけど、ここだけだと、やむを得ぬ事情で決別しても未だ相手を思っている二人を想像してしまう。

117 :
作者も元の詩も正確な訳詩も忘れたんだけど漢詩だったことだけ覚えてる奴
「大通りまで追っかけて、あなたのお手に取りすがり、
わたしを嫌ってくださるな、二人は古い間柄、
たやすく見捨ててくださるな」みたいなの。
もっと長かったしものすごく萌えたんだけど忘れてしまった

118 :
何かそれ読んだことあるような気がする。
思い出せそうで思い出せない……
保守がてら、萌えた唐詩を。
漢詩は友情と別れだらけで、しかも地理的に一度別れたら
二度と会えなさそうなのがいい。
あの霧がかってる辺りがお前の次の任地か
別れがつらいのは俺も同じだ
お互いどさ回り役人だもんな
でも世界の中に自分を理解してくれる人間がいると思えば
天地の果ても隣近所みたいなもんじゃないか
だからそう分かれ道に突っ立って
子供みたいにハンカチぐしょぐしょにするのはやめろよ
(王.勃/送.杜.少.府.之.任.蜀.州)

119 :
保守がてら
漢詩で
水を渡り復た水を渡り 花を看還た花を看る
春風江上の路 覚えず君が家に到る
春に、川沿いの道を、川を渡り花を見ながら歩いていたら、
ふと気付いたらあなたの家についていました。
って詩らしい。「君」っていうのは、作者高啓の友人の隠者ってのがいい。

120 :
うお、なつかしー
はまってたんだよな

121 :
しばらくこなかったうちに漢詩投下きてたんで便乗してみる
韋応物が親友との交情をうたった詩。
【書き下し文】
君を懐(おも)いて秋夜に属す 散歩して涼天に詠ず
山空しくして松子落つ 幽人応(まさ)に未だ眠らざるべし
【通釈】
この秋の夜にあたって、君のことが懐かしく思われる。そこで私はぶらりと散歩しながらこの詩を吟じているのだよ。山は人の気配もなくひっそりと静まり返って、松かさの落ちる音が聞こえるほどだ。俗世間を避けて暮らしている君も、きっと私のようにまだ眠っていないだろう。
【妄想801訳】
寝ないで君のこと考えてるよ。君も物思いに耽っててまだ寝てないよね?(´∀`)

親友も韋応物のことを寝ないで考えてるに違いない。

122 :
ああ、このスレまだあった。良かった。
>119 >121
萌える! プラトニックの王道だ。

123 :
保守を兼ねて。
放課後の暗き階段を上りゐし一人の学生はいづこに行かむ
柴/生田 稔
彼一語 我一語 秋深みかも
高/浜虚/子

想像を広げたくなるようなほのかな萌えがある。

124 :
万葉集の防人の歌より、防人の任に就くことになった男の歌。
道の辺の茨の末に延(は)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ
【歌意】道のほとりの茨の枝先に、豆が這い登ってからまりついているように、私にすがりついて離れない貴方とどうして別れて行けようか
―――――――――――――――――――――
(夫から妻に対しての歌という解釈もあるらしいけど)
妻に対して「君」と呼びかける例はないので、この「君」は若さまのことであって、歌の作者は若様のお守役をしていたのだという説があると本に書いてあって萌えた。
若さま思いの誠実な従者…!
万葉時代の東国に咲いた主従愛…!

125 :
萌え!年上従者かな

126 :
ホシュage

127 :
きぬぎぬや あまりかぼそくあてやかに
風邪ひきたまふ声のうるはし
前半が芭/蕉・後半が芭/蕉の門人越/人作の連句。
※あてやか=雅やか ≠艶やか

普通に考えれば男女のことだけど、王朝物801と思うと萌える。
特に後半がいい。

128 :
風邪声萌えとは…なかなか通ですな

129 :
籐椅子にならびて掛けて恋ならず 富.安.風.生
恋なんかじゃないと意識してしまう所から、既に何かが始まっているわけで。

130 :
>>129を見てなぜか昭和浪漫という言葉が浮かんだ

131 :
なんか片思いシチュのイメージ。
隣に座っている人は自分を友人としか思っていないとわかっていて
恋ならず と封じた感情を墓まで抱いていこうと考えている。

132 :
勝手に転載スマソ
606 風と木の名無しさん sage 2007/10/31(水) 15:59:38 ID:GdyAAScs0
永田耕衣の句は、得体の知れない禅味があって好きだ。
けれどもこれは流石に得体が知れなさすぎる。
荒野菊身の穴穴に挿して行く 
奥ゆかしくもアバンギャルドという感想しか抱けないのは
私が修行不足だからだろうか。


133 :
なんという人間花瓶

134 :
穴と菊というキーワードになんだそのつい反応してしまうw


135 :
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ
塚/本邦/雄
あやむ=む

こういう烈しい歌って好きだ

136 :
【風流】〜都々逸で801〜【萌え】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1089794348/
上記のスレにてこのスレの存在を知りました。
信じられないかもしれませんが、上記の都々逸スレを立てた1です。
レス数が801を超えたあたりから、いつか来るだろう1000を取る日のための都々逸をずっと準備してたのですが
見ての通り、今回の突撃でなんだかよくわからない結末を迎えてしまいました。
ただでさえまったりとしたスレだったので、
もう一度スレを立てて1000まで行くのは気の長い話だなと。
そこで相談なのですが、都々逸スレの最後の方のレスでも言われてるのですが
ここにしばらく都々逸も仲間に加えてやってはもらえないでしょうか?
そしてここを消費し終わったら都々逸、俳句、川柳などを統一してスレ立てしたいのですが。
いかがでしょうか?
スレ内での次スレの相談も終わる前に1000を迎えてしまい
もしかしたら、住人もかぶっているかと思いここにレスさせて頂きました。
勝手なお願いで申し訳ありません。
みなさんの意見をお聞かせください。

137 :
上のだけじゃなんなので最萌の谷川俊太郎の詩を一つ投下w
【嫉妬】
私は王となってあなたという領土の
小川や町はずれのすみずみまで
あまねく支配したいと願うのだが
実をいうとまだ地図一枚もってはいない
通いなれた道を歩いているつもりで
突然見た事もない美しい牧場に出たりすると
私は凍ったように立ちすくみ
むしろそこが砂漠である事を
心ひそかに望んだりもするのだ
支配はおろか探検すら果たせずに
私はあなたの森に踏み迷い
やがては野垂れにするのかもしれぬが
そんな私のために歌われるあなたの挽歌こそ
他の誰の耳にもとどかぬものであってほしい

138 :
元々都々逸スレのことは知らないで立てられたスレだから
>>1にも都々逸も、って入っているし、
その上で>>3-4みたいな流れがあるので問題ないと思うなあ。
ここも素晴らしくまったりしたスレだし。
あちらの住人さんにおかれましては、突撃されてお疲れ様でした。
ではこれからの季節に沿う句や個人的に耽美だと思う句などを置いていきます。
病む人へ麗日待ちて文を書く 古賀まり子
風花してロザリオ痛きまで光る 加藤知世子
寒紅をひきて女形の顔となる 中山秋月
不知火を見てなほくらき方へゆく 伊藤通明
恋猫の人語に似たるゆゑ憎む 金子伊昔紅
野火哮る くらやみに帯解きをれば 中村苑子
外套の裏は緋なりき明治の雪 山口青邨

139 :
>>136
都々逸スレ、変な終わり方になってしまって残念でしたね。
統合には賛成です。詩歌総合スレとしてこれからも萌え楽しみましょう。
>>137
なんという萌え詩!
すごすぎる。

140 :
このスレ好きなのでもう少し盛り上がって欲しいな。
ぶっちゃけ住民三人くらいしかいないんじゃないかと心配してるw

萌え短歌を投下。
森鴎外のこの歌に感じるときめきはシチュエーション萌えってやつだろうか。
今来ぬと呼べばくるりとこち向きぬ回転椅子に掛けたるままに

もう一首同じく鴎外
狂ほしき考(かんがへ)浮かぶ 夜の町にふと燃え出づる火事のごとくに

141 :
独々逸スレ落ちてたのか…残念
復旧されなさそうだし私もこっちに統合でいいと思うよ
このスレは今まで自作は出てなかったけど、これから増えるといいな

142 :
>>140
どっちも萌えた。さすが文豪だわ

143 :

まづ我の若きひとみを射て後にしづかに我を抱きける君
中.村三.郎
ストレート萌え。

144 :
初めてこのスレ来て最初から全部読んでしまった。
新境地を開拓したよ。ありがとう姐さん方。

145 :
椿一枝ぬつと差出し挙手の礼嚇(おど)かすなこの風流野郎 
天使魚の瑠璃のしかばねさるにても彼奴(きゃつ)より先にんでたまるか
耽美だったりツンデレだったりガチムチだったり、塚/本邦/雄は味わい深い。

146 :
>>145
凄い!
なんだこれなんだこれ燃え上がった
乱暴で男臭い口調がたまらん

147 :
>>145
ヌゲーほんとに一言一句萌える。

148 :
塚も動け 我が泣く声は秋の風
芭蕉が門人のを悼んで読んだ句。
直球過ぎる表現が慟哭の深さを物語って泣ける。

149 :
ああ…。芭蕉さんてそういう直球感情的な句は少ないから
よけい悲しみがわかるよね。
この人が弟子に向けた句って愛情深さをうかがわせて萌える。
大勢の門人に慕われたわけだなーと。

150 :
非常に有名な漢詩だけど
和漢朗詠集・白居易の『春夜』から二節抜粋
燭(ともしび)を背けては共に憐れむ深夜の月
花を踏んでは同じく惜しむ少年の春

耽美な少年愛の雰囲気


151 :
耽美萌えるよ耽美


152 :
都々逸の新スレ立ってるね
こっちに統合って話は都々逸の1さんの提案であって、住民の総意ではなかったってことなのか

153 :
都々逸スレとこのスレって、そんなに住民かぶってないんじゃないかという気がしなくもない。
まあこれまで通りまったり楽しみたいですね。

短歌を一首
寂しさに堪へゐるひとの眼(まなこ)見て用なきに吾れは言葉かけたり
吉田正.俊
A×B←CなシチュでCの人の詠んだ歌みたい。

154 :
有名なのにまで出てないようなので。
主従の辞世の句。義経記より
六道の道のちまたで待てよ君 後れ先立つ習いありとも     武蔵坊弁慶
冥界の分岐点である六道の辻で、どうか待っていてください。一方が先にに、もう一方が生き残るという習いはあり、どちらが先にぬかはわかりませんが、六道の辻で待ち合わせをしましょう。
後の世もまた後の世もめぐりあへ染む紫の雲の上まで      源義経
あの世でもその後の世でも、何度でもお前とは巡り逢いたいものだ。叶うなら、戦いの無い紫雲の上の極楽で。

155 :
これはいい…! 燃えた。そして萌えた。

156 :
>154
たまらん!

157 :
上にも出てるけど中.村三.郎の歌を並べてみる。
泥沼の憎み愛。

悔の上にさらに罪あり罪の上にさらに悔ありすべなきかおのれ
ことごとく信ずることを失ひし汝をかなしと心かたぶく
坐るさへ得たへぬ汝を見たりけりねとは我の言ひ得ざりけり
この心ほふらんとしつうなだれしいましの姿われ忘れめや

158 :
日本語って泥沼愛憎を表現するのに良い言葉だよな…
自分からも一つ。
愛しあっても攻めの子どもを産めはしない受けの悲しみ。
生らぬ徒花 真白に見えて 憂き中垣の夕顔や
生らぬ徒花=咲いても実を結ばない花
憂き中垣=憂き仲との掛詞
中世の小唄です。
別に男色の事じゃないんだけどね

159 :
こんな雅なスレがあったとは…!
いろんな萌えに出会えて嬉しいです。
では、一つ。
白居易「殷協律に寄す」より二文抜粋。

琴詩酒友皆抛我(琴詩酒の友は皆我を抛つ)
雪月花時最憶君(雪月花の時最も君を憶ふ)
『琴や詩や酒の上での友達はみな私から離れていってしまった。
雪や月や花の美しい時には遠くに離れている君のことを思い出している』

そんな、美しいものを見て元部下(殷協律)を思い出すって…。
二人の間にいったいナニが…!と激しく萌えた。


160 :
>>159
ようこそ。
>雪月花の時最も君を憶ふ
情熱的。
ただの部下に向けた言葉じゃないよね

161 :
ネタないけどスレ乱立してるから保守っとく。
むべびっぱーを嵐と言ふらん

162 :
ブコフで立ち読みした本に載ってた唐詩に萌えたんだけど、既にうろ覚えw
あの本買っとけば良かった。確か出だしが
 佳人を携えて山道を下る
 所思多くして歩み遅々たり
だったか…。「佳人」は必ずしも女と解釈しないとあって萌えた。
自分の801脳に残っている詩意はこんな感じ。
【801訳】
君と手をつないで山道を下る
複雑な感情に胸がつまり、足取りは重い
二人の上に月が出ている
月はいつでも見られるが
次に君と会えるのはいつの日だろう

その本で、亡き友人を悼む詩も良かった…けどやはりうろ覚え。
あなたと旅衣を交換して別れたあの道半ばの町に、今また一人で来た
山も河も変わらないのにあなただけがどこにもいない
街道は交わるが、生の道が交わらないのはなぜだろうか
みたいな感じだった。
うろ覚えばっかですまん…。

163 :
過疎スレを保守るぞ寂しさまさりける
人目もレスもかれぬと思えば

一回上げます

164 :
>>162
中国語Wikisourceにそれっぽい詩があったのでどうぞ。
「下山歌」宋之問
下嵩山兮多所思   
携佳人兮歩遅遅   
松間明月長如此   
君再遊兮復何時   
「還至端州驛前與高六別處」張説
舊館分江日 悽然望落暉
相逢傳旅食 臨別換征衣
昔記山川是 今傷人代非
往來皆此路 生不同歸

165 :
>>162ではないけど、おおー。凄い!よく見つけたなぁ

166 :
162です。
>>164
まさにそれですよ! 本当にうろ覚えで書いた上に間違ってたのに
よくぞ見つけてくださいました。
ありがとう。

167 :
たしか801板のどこかで紹介されていたもの。
俺の言葉に泣いた奴が一人 
俺を怨んでる奴が一人
それでも本当に俺を忘れないで いてくれる奴が一人
オレがんだらくちなしの花を飾ってくれる奴が一人
みんな合わせて、たった一人
                      - 特攻隊員の詩 ?


168 :
良スレ発見!
>>167
素直に感動した。
ただの友情でも恋愛でもない強い関係って憧れる。
801やっててよかった。

169 :
スレ立て一周年おめ
しかし一年でレス数が約170か…
なんというまったりスレ

170 :
一周年おめ
このスレのおかげで新しい萌えの世界が開けました。
二周年も迎えられるといいね。

171 :
良いスレだ…よし自分もひとつ。
寺田/寅/彦。亡き師夏目/漱/石を悼んで。
・先生と対(むか)ひてあれば腹立たしき世とも思わず小春の日向
・此の憂誰に語らん語るべき一人の君を失ひし憂

172 :
モエス

173 :
じゃあ夏目漱石つながりで、漱石の爺萌えの詩「童謡」を。

源兵衛が 練馬村から
大根を  馬の背につけ
お歳暮に 持て来てくれた
 
源兵衛が 手拭でもて
股引の  埃をはたき
台どこに 腰をおろしてる
 
源兵衛が 烟草をふかす
遠慮なく 臭いのをふかす
すぱすぱと 平気でふかす
 
源兵衛に どうだと聞いたら
さうでがす 相変らずで
こん年も  寒いと言った
 
源兵衛が 烟草のむまに
源兵衛の 馬が垣根の
白と赤の 山茶花を食った
 
源兵衛の  烟草あ臭いが
源兵衛は  好きなぢゝいだ
源兵衛の  馬は悪馬だ

174 :
うおお!これはいいなぁw
なんか素直で、最後の一行とか笑ってしまうw

175 :
好きな同人作家さんの本には
作品内容にあった自作短歌が添えられてて萌えるんだよな
紹介できないのが残念
昨日鍋食ってて思い出した一句
「寄鍋に額よせあひて妻ならず」 西/山春/文
教えてくれた教授が
「不倫の句と短絡的に思うのもいいが
 僕はこれ、親友との光景ではないかと思います
 妻以外の人とこんなに親密な距離になって
 おおらかな気分でいられるのは男同士だからじゃないかな」
てなことを言ってて吹いた

176 :
林/あまり。
どの夜もわたしの右で寝てほしい 週五日しか会わない人よ
リーマンものを想像した。相手は既婚か…?

177 :
鍋か。和むw

178 :
ちんこ

179 :
古今集より紀友則の歌。
「梅の花を折りて人に贈りにける」と詞書して
 君ならで誰にか見せん梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る
【この梅の花を見せたい相手が君を置いて他にいるだろうか。
私と感動を等しくしてくれるのは、ものの美しさを解する君ただ一人だもの】
また別の解釈
【この梅の色も香りも、(私の他には)君だけが知っているんだよ】
恋歌のようにも読めるが、恋の巻ではなく春の巻上に収録されているため
同性に贈った歌と解釈されるらしい。
普通に「見て見て、綺麗な梅だろう」と友達に花を贈るのも萌えるし
梅の花=紀友則の心 と深読みするのも楽しい。

180 :
携帯からスマソ
恋といへば 薄きことなり 然れども
我は忘れじ 恋はぬとも (作者未詳)
【「恋」とは、たとえそれがどんなに深い想いであっても
口に出してしまえばたちまち薄っぺらなものに変わってしまう
(だから、「君に恋をしている」なんて簡単に言ってはいけないのだ)
この恋に焦がれてぬことがあっても、私は君を忘れないでいよう】
本当は女→男視点の歌らしいけど
801視点から見たら無口で堅物な純情男が親友を想って詠んだ歌としか思えない…

181 :
>>179-180 友情から恋愛へっていうのが大好きなので萌えた。179の友則の誘いっぷりもいいし、180の切ない片思いもいいね。

某スレの過去ログ漁ってたらなんかホロリとしたので貼ってみる
683 彼氏いない歴774年 New! 2005/09/21(水) 14:45:57 ID:/snQFAdk
>>682
ごめんなさい
気付かなかったよ
もうだめぽ
 
あたしもさ
ネットもリアルも
もうだめぽ
 
あ/い/の/り/の
ア/ヤ/よりオクテで
もうだめぽ
 
男の子
石投げないでね
もうだめぽ
 
いたたたた
ペットボトルも
投げないで
 
謝るから
笑顔がキモくて
ごめんなさい

182 :
大丈夫?
気遣う兄の
大きな手
キモがらず
接してくれるの
兄だけだ
ヤバすぎる
兄に対する
この気持ち
 
横顔が
華奢な背中が
低い声が
 
そんな兄も
もうすぐ結婚
もうだめぽ
横顔も
涙でぼやけて
もうだめぽ
連投で
ウザかったかな
おれネカマ
(´・ω∴::..

183 :
>181-182
あたりまえのように最初から男性の作だと思ってたから
最後のネカマで逆に驚いたw
そうか、女の子のふりをしているつもりだったのか。
紀貫之の精神的子孫だね。

184 :
見し恋の児(ちご)練り出でよ堂供養     与謝蕪村
かねてから恋焦がれていた稚児よ、練り歩くその姿を見せてくれ。
お寺の堂供養のためその周囲を美しく装って稚児行道する美少年を、群衆の中で美少年に恋する男がwktk待ってる様子を詠んだもの。
まるでアイドルのおっかけのようだw

185 :
明治以前の日本って本当にワンダーランドだよなw

186 :
おかしさは和尚腕に陰間の名
しかめっつらしく説教をしている和尚さんの腕が僧衣の裾からちらりとのぞいた。可笑しいことに、なんとその腕には陰間の名前が彫ってあったのだ!びっくり!
という内容の江戸時代の川柳。
和尚さんテラワロス。どんだけその陰間に惚れてるんだとw

187 :
ジュウシマツ住職の腕(羽根?)に彫ってある姿を想像してしまった
これだけではなんなので
水疲れしてはや首夏の美少年  三/橋/敏/雄  真冬にスマソ

188 :
>186
和尚(*´Д`)

189 :
>>187
> 水疲れしてはや首
までの意味がわかりません><と思ってぐぐったら
首夏=初夏 陰暦四月の異称と出た。
自分が無知なだけだけど、日本語の語彙の多さを改めてしりました。
水疲れして は泳ぎ疲れてと解釈で良いのかな。

190 :

少年は少年とねむる うす青き水仙の葉のごとく並びて
葛.原妙.子

水仙といったら美少年の象徴

191 :
ナルキッソスだっけ
なんて耽美な歌だ。juneの香りがする

192 :
閑吟集から二つ
・思へども思はぬふりをして しゃっとしてやるこそ底は深けれ
ほんとそうですね。

・来ぬも可なり 夢の間の露の身の 逢ふとも宵の稲妻
(来なくてもいいよ。人の一生は夢や露のように儚いと思えば、
逢っている時間なんてさらに稲妻みたいに一瞬のことなんだから)
達観なのか強がりなのか…。

193 :
オヤジ受けの達観とみた

194 :
理系インテリ(宇宙物理学系)の強がりだと思った

195 :
万葉集より
聖武天皇時代の官人高丘河内(たかおかこうち)の歌
吾が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし
【君と二人でいるから、高い山にさえぎられて月の光が届かなくても、ちっとも構わないよ】
※作者が女の場合、背子=夫・恋人だが
男性が使う場合は親しい間柄の同性を指す。

むしろ暗いほうが好都合だよ…なんてね(・∀・)

196 :
友達にそんな歌を贈られた方はさぞどきっとしただろうなw

197 :
ネット上で見つけた歌
一般の人の御作なのでちょっと伏せつつ。

「ご.め.ん.俺.い.ま.金.なくて」六.畳のコ.タ.ツのツ.リーのコ.コ.アの聖.夜
つ.よ.が.りのト.ナ.カ.イだから赤.鼻の奥ツ.ンと.さ.せ涙.飲.み.込.む

198 :
なんかこうキュンとくる歌だね。可愛い

199 :
ほしゅ

200 :
保守

201 :
保守

202 :
保守

203 :


204 :
保守

205 :
保守

206 :


207 :
保守

208 :
            i"ヽ/"i          i"ヽヘ
         ヽ ハ ノ          ヽ ハ ノ
         (*゚ー゚)┌─────┐(゚Д゚,,)
           ノ v"フ |  保  守  |と  ヽ
          C(,,ηη└─────┘(ヽ,,,,,η

209 :
ほしゅ

210 :
保守

211 :
好きなスレが すごいはやさで サガっていく

212 :
保守

213 :
スレ数1000いってるよ

214 :
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪pie鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細はこちら
【801板】ローカルルール【自治スレ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198655067/
避難所@801
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7/

215 :
保守

216 :
ホス

217 :
保守

218 :


219 :
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪pie鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細はこちら
【801板】ローカルルール【自治スレ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198655067/
避難所@801
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7/

220 :
ほし

221 :
保守

222 :
現在、BBSPINKの仕様議論から規制側でトラブル発生。
荒らしに対する規制が無効化されたため
スクリプトによるスレ立て荒らしが発生しています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細は【801板】ローカルルール【自治スレ】http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198655067/
↑が落ちている場合はスレタイで検索してください。
避難所@801
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7/
落ちてしまったスレの報告は相談所へ
【801板】スレ質問&案内・スレ立て相談所13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1194500593/
爆撃の状況把握はPINKヘッドラインで
PINKheadline
http://headline.bbspink.com/bbypink/

223 :
保守

224 :
ほしゅ

225 :
保守

226 :
age

227 :
保守

228 :
age

229 :
ほしゅ

230 :
保守

231 :
保守

232 :
なんだこの事態は。びっくりした。
保守ついでに、好きな詩人歌人俳人を挙げてみるのはどうだろうか。
いっぱいいて選べないけど思いつくまま
北原白秋 山川登美子
正岡子規 宮沢賢治
塚本邦雄 堀口大学
李白
松尾芭蕉 野沢凡兆
紀友則 藤原敏行
…キリがないな。

233 :
北原白秋 高村光太郎 中原中也

234 :
シャクチョークー先生ガチですが

235 :
歴史が古くなりゃガチで衆道な人はいっぱいいるしな〜
ガチでもノンケでもこのスレで紹介された詩歌がどれも素晴らしく、
萌えるってことに変わりはない。

236 :
高村光太郎好きだな
生まれて初めて買った詩集はこの人のだった

237 :
保守

238 :
保守

239 :
自ジャンルきっかけで読んだ閑吟集は萌えどころ多かったな保守
若衆との関係を歌ってたり…

240 :
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ
運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198685059/
上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1198685367/
優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
http://pink801.s308.xrea.com/up/
何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
http://yy58.60.kg/pink801/

241 :
テンプレが少しずつ変わっています
----------------------------------
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ
スレが落ちて悲しいのは分かるけど、今はスレ立てを控えてローカルルールスレに行こうね。

運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198685059/
上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1198685367/
優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
http://pink801.s308.xrea.com/up/
何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
http://yy58.60.kg/pink801/

242 :
400より下がったのであげます

243 :
ほしゅ

244 :
保守

245 :
よいこのハニたちへ
26日〜27日にかけてBBSPINKの全規制が解除されてしまったので
いくらでもスレを立てられるようになってしまいました。
スレ立てスクリプトによる荒らしが横行したので、順次保守したよ。
いっぱい書き込んでびっくりさせてごめんね。
今は規制が元に戻ったんだけど、801板の圧縮があるかもしれないんだ。
スレ番号が450より下になっていたらメール欄に何も書き込まずにレスして
スレを上げてもらえると、そのスレがなくなることはないよ。
自分のいつもいるスレ以外でも、助けあいだと思って上げてくれると嬉しいな。
落ちてしまったスレを立てたいときは、同じことを考えている人と
相談するためにここに来てね。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1194500593/
何があったか知りたいハニはここに来てね。
まだ完全に自体が収束していないので、ここ以外で聞いても正確な情報が得られないからね。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198685059/

246 :
保守

247 :
保守

248 :
 

249 :

人少なきスレにも守(も)り手のあるを見てあな頼もしき八百一板かな
 保守人さんありがとう。お疲れ様です。
あしびきのながながし夜もいつにかは明けぬるものと思ほゆるかな
 明けない夜はない。
ほのぼのと朝(あした)の光に顔合わせむべ山風と言ふこともがな
 まだ完全に収束はしてないみたいだけど。
 ひどい嵐だったねぇ、と笑い話にできる日がくるといいね。

250 :
>>249
しまった。あしびきの、が枕になってないや。
二首目初五句をぬばたまの、に訂正。難しいorz

251 :
さっきふとこのスレの存在を思い出して飛んできた。
本当によかった、ここは爆撃から逃れきったか。
物凄く亀だがお疲れさまでした。

252 :
それでは改めて
『貫之集』から凡河内躬恒と紀貫之の贈答歌を。
躬恒より
草も木も吹けばかれぬる秋風に咲きのみまさる物思いの花
返し
ことしげき心より咲く物思いの花の枝をばつらづゑにつく
歌意
(秋風が吹いて草も木も枯れました。あなたの心にも飽き風が吹いたのか、
訪ねて来てくれませんね。咲くのは物思いの花ばかりです。 躬恒)
(その花は気の多いあなたの心が咲かせたもの。
私のせいではありませんよ、あなたが頬杖をついて物思いしているのは。 貫之)
※ことしげき=多情な、浮気な

躬恒が宇多天皇寵愛の歌人として活躍めざましかった頃のやりとり。
貫之の返しは「最近お忙しそうですね」と、親しみを込めた軽いからかいだと
解説にあって、それも萌えるんだが、「ことしげき」なんて語をわざわざ
使うあたり、何かあって貫之が拗ねているとしか思えない。

253 :
結構保守してくれるおねえさん方いたんだね

254 :
皆さん、保守お疲れ〜
>>252
ナチュラルに恋人同士の歌かと思ったww

255 :
大掃除してたら高校の時の国語の教科書が出て来た
青春のなみだ口惜しく 脱衣所のはだかの群れに刺さる陽の雨 福/島/泰/樹
サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず 佐/佐/木/幸/綱
たとヘば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河/野/裕/子
高/村/光/太/郎の「その年私の十六が来た」も載ってて、タイトルだけでも萌えてしまった

256 :
教科書、資料集って結構萌えの宝庫だよね
いまだにとってある

257 :
江戸時代に関する本を読んでたら、三代将軍徳川家光が寵愛していた酒井重澄に短冊に歌を書いて与えた、というエピソードが載ってた
山かつの 折かけ垣の かた思い いくたひゆふも こなたよりして
解説には「自分を「山がつ」にたとえ、重澄に片思いをしていて、重澄が応えてくれないという恨みを詠んだもので、家光の思いが窺える」とあった。ちなみに山がつというのは山中に住む賤しい身分の人なんだそうな。
それにしても家光ってガチだったのかー!知らなかったよ
やっぱり男同士でも歌を詠み合ったりしてたんだなぁ

258 :
ガチだよ、大奥でやってたもん

259 :
それでなかなか世継ぎができなかったんだっけか>三代将軍
何年か前にホモビアスレ?で紹介されてた古川柳を思い出したので投下。
 その時は五臓に迷ふ陰間の屁
出口をふさがれてるんじゃ屁の行き場がないだろうなあ、という…
江戸時代って素晴らしいw

260 :
吹いたwww
萎えスレに出てきそうなシーンだな

261 :
陰間はおならなんかしません><

262 :
こらえきるのはプロの矜持か
奥床しい健気さか
どっちも萌える

263 :
ケツでチナラは鳴らないのかな?
おならじゃないよ!空気が入っただけ!
で誤魔化せばいいのでは

264 :
にほひでバレるがな

265 :
>>255
その一人め、だいぶ昔だけど創作教わった。
浪速の□ッキーの大ファンでセコンド経験もあり、引退した時に受け持ち生徒全員に復活嘆願ポエム書かせて送りつけたガチ住職。
□ッキーが更衣室で口元に滲ませていた血が紅い椿のようで、床にぽたりと落ちて花開くさまを幻視した、と恍惚と語られたのを鮮やかに思い出した。
当時はガチムチ属性がなかったからスルーしてたが今思えばあれは萌えナマ物件。
授業で二冊ほど買わされたポエム集を邪魔だからと捨ててしまったのが悔やまれる。

266 :
>>265
おお、まじで?
貴重な経験談ありがとう。

267 :

あの夏の数かぎりなきそしてまたたつたひとつの表情をせよ
小.野.茂.樹
この歌人が三十四歳の若さで亡くなられたとは、残念でならない
五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠き電話に弾むきみの声
感動を暗算し終て風が吹くぼくを出てきみにきみを出てぼくに

268 :
>>267
115の本歌だね。
どちらもせつない。

269 :
文学スレから誘導されてきました。さっそくですが、堀l口l大l学『月i下iのi一i群』から。
長いので分けます。
訪-問   シャ.ル.ル・ヴィ.ル.ド.ラッ.ク

彼は机の前に座っていた。
彼の夢想は甘やかに
ランプの光の輪の中に集まっていた、
彼は窓に来て突き当る
脆い吹雪の突貫をきいてゐた。
その時ふと彼は思ひ出した、
長いこと逢はずにゐる
知合ひの一人の男のことを。
それと同時に喉のことろに
何かしらつかへるやうな
なにかしら悲しみと恥とで出来てる塊を感じた。
彼はその男が、心持も
言葉つきも謹厳なことを知つてゐた、
また何処にも人を引きつけるやうなところは持たず、
また荒野の中の木立のやうに
一人で生きていることを知つてゐた。
彼は数月以来、度々この男に対して
訪問を約束したことをおぼえてゐた。
その度毎にこの男は
いちいち約束を信じるやうな顔つきをして
丁寧に礼を云つたものだつた。
内心からの命令が

270 :
(第五連続きから。)
たちまち彼をわななかせた、
彼の喉は自由になつた、
さうして彼の目はよろこばしく笑つてゐた。
急いで彼は支度をした、
彼は家を出た、
吹雪の中を
その男の家の方へ向つて歩いた。
(※旧仮名遣いを常用漢字に直してます)
----------------------------
プラトニックな愛情を感じて禿げ萌えー!でした。
ちなみに、『月,下,の,一,群』にはこの他に2作品ありました。
どれもほもかったです(w

271 :
>>117
亀すぎて申し訳ないですが・・
詩.経(鄭.風)のなかの「遵.大.路」という題の詩だと思います。
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を悪(にく)むことなかれ、 故(こ)をまぬかざればなり」
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を醜しとなすなかれ、 好をまぬかざればなり」
(大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 おれのこと嫌いになっちゃやだよ、どうして最近ご無沙汰なんだよ
 大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 みっともないなんて言うもんじゃないよ、なぜ俺に惚れない」
私は酒.見.賢.一の「陋.巷.に.在.り」で知りました。
手元に本がないので蝶適当な読み下し&数字的味付けをほどこした意訳です。
お詳しい方はツッコミ願います・・

272 :
>>269-270
誘導した者ですがありがとう! 萌えた。プラトニックはイイ
吹雪の夜に思い出してそのまま訪ねていっちゃうってどんだけ好きなんだw
堀.口.大.學の訳がまた良いなぁ
>>117,271
情けなカワイイへたれ攻めをイメージした。

273 :
>>269-270
「彼」と「男」の間には一体どんな過去があるんだよwと言いたくなるな

274 :

鳥のない鳥籠となり永遠を日ごと夜ごとに味わうがいい   植.松.大.雄

愛するあまり束縛しすぎて相手を失った(失おうとしている)男の
痛みを込めた自嘲、相手は自分の存在意義そのものであったのに。

275 :
どっちも強烈だね
下のは鬼畜攻めの独白っぽいw

276 :
>274
たたたたたたたまんねええええええええええ
よすぐる

277 :
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまで俺の少年  永.田.和.宏.
傷つけばなべて美し蓄薇疹も打撲のあとの鈍き紫紺も  春.日.井.健.
---------------------------
上 ヘタレオッサン×小悪魔少年
下 テラSMwwwwww

ふと触れた湿れる肌に驚きて開きし距離を青嵐過ぐ
恋も罪もなべて隠せる夕闇にふたり手指を交わしていました
清廉に人を教えし彼の人も荒々とひとを抱いた夜がある
---------------------------
一般の人の歌
上 付き合いたてホヤホヤのカポーっぽいwww
中 闇に隠れて手を繋ぐ。罪って言ってるから不倫とか?
下 堅物先生←生徒

278 :
>>277
一番下の歌すごい萌えた! なんだかドキドキした。

春.日.井.建といえばこれも好きだ。
着るためといふより脱ぐために選ぶべし秋めきて白き絹袖(タッサー)のシャツ

279 :
春.日.井.建いいよなー
童貞のするどき指に房もげば葡萄のみどりしたたるばかり
旅にきて魅かれてやまぬ青年もうつくしければ悪霊の弟子
狼少年の森恋ふ白歯のつめたさを薄明にめざめたる時われも待つ
歌集のタイトルが「未青年」ってとこがまたたまらん

280 :
中学の国語便覧に載ってた詩でほのぼの萌えてしまった。
見えない配達夫  茨.木.の.り.子
三月 桃の花はひらき
五月 藤の花々はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節の心を
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとに
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
地面の下にそんな可愛い妖精さんがいたらいいなぁ
脳天気アルバイト(達)×苦労性古参でぜひ

281 :
ノリコさんはええのう……

282 :
湖/上 中/原/中/也
ポッカリ月が出ましたら、
船を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。
沖に出たらば暗いでせう、
櫂から滴垂る水の音は
昵懇しいものに聞こえませう。
──あなたの言葉の杜切れ間を。
月は聞き耳立てるでせう。
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇する時に
月は頭上にあるでせう。
あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言や、
洩らさず私は聴くでせう、
──けれど漕ぐ手はやめないで。
ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。
*****
この詩が男ふたりの極めてエロスな詩に思えてならない
追いつめられたふたりが月夜の舟で最後の情を交わす、心中のような雰囲気というか
「月だけがみていた」というか

283 :
>>280
可愛いね。すごく和む
苦労性古参は生真面目で面倒見のいい人(妖精?)っぽいw
>>282
自分もこの詩好きだ。夜の静謐な雰囲気の中の恋人の2人。
そして「月が見てる…」「見せつけてやろうぜ」を連想してしまうw

284 :
>>282
テラ月が見てるw しかも聞き耳立ててるw
だがへぼんに堕ちないのがさすがだなあ。

285 :
松尾芭蕉関連の資料を読んでいたら、なんだかパッションがたぎってしまった。
有名な話なので知っている人には今更だろう。長文でごめんなさい。
芭蕉の最愛の弟子、と言われるのが名古屋の米商人坪井杜国で、
二人は男色関係だったという説もある。色々読んでたら、そういう説が
唱えられるのもやむなしというか、こりゃガチだろ…と思えてきた。
師弟の歳の差12歳。杜国はけっこうな美青年だったそうな。
 杜国におくる
・白芥子や羽もぐ蝶の形見かな
『野ざらし紀行』に随行した杜国と別れる時の送別句。
白芥子を杜国に、蝶を芭蕉自身になぞらえているんだそうな。
羽をもいで形見に置いていきたいくらい別れがつらいということなのか。
しかし弟子を白芥子って芭蕉さんすげー。
この年、杜国は詐欺的商売をしたという罪に問われ名古屋を追放される。
が、芭蕉は杜国を追放先から連れ出してまた一緒に旅行しちゃう。
違法すれすれ。
このときの旅行記が後に『笈の小文』と呼ばれるもので、被っていく笠の裏に
同行二人と書付をした、という記述がある。本来は仏様と二人連れという
意味の巡礼の常套句なのだがそれを杜国と二人、という意に掛けた。
・吉野にて桜見せうぞ檜笠
【久しぶりの吉野だ、笠よ、お前にもあの名高い桜を見せてやるぞ】
これに対する杜国の返句
・吉野にてわれも見せうぞ檜笠
【それでは、ご一緒する私も、私の笠に吉野の桜を見せてやりましょう】
↑仲良さそう。はしゃぐ師匠に弟子のほうがむしろ落ち着いていて、
でも嬉しそうにニコニコしている図が浮かんでくる。

286 :
時間的に前後するのだが、実はこの旅は同行三人だった。
越智越人という門人も随行してたのだ。
越人は杜国と同い年で、流刑中の杜国の後見的立場にある。
芭蕉は越人と一緒に杜国のもとへ→合流して三人旅という流れ。
杜国と再会する前の段階で、芭蕉は越人に句を与えた。
・寒けれど二人寝る夜の頼もしき
…二股?
ものの本にはこの句の解説を「杜国との再会を前に浮き立った気分が表れている」
と書いてあって、じゃあおのろけの句ともとれるなと思った。
こんなのろけ方されたら苦笑するしかないだろな。
渥美半島の伊良子岬にも行った。ここは鷹の名産地らしい。
・鷹一つ見つけて嬉し伊良子崎
・夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼もしき
・伊良子崎似るものもなし鷹の声
似るものもなし=比類ないオンリーワン、の意
もちろんこれは、鷹に託して杜国に会えた嬉しさを詠んでいる。
このときも一緒に行動していた越人超おいてきぼりの二人の世界。
笈の小文の翌年、芭蕉は越人に句を送った。
・二人見し去年の雪は降りけるか
越人の立場を考えると、これも杜国が意識にあるのかもしれない。
去年の旅で一緒に見た雪はまた降っているか。杜国は配所のあばら屋で
雪に苦しんでいるのではないだろうか。
杜国は34歳で師に先立って去する。

287 :
杜国のの翌年、芭蕉はこんな日記を書いている。
句じゃないのに長い引用ですまん。
夢に杜国が事をいひ出して、悌泣して覚む。(中略)
終日妄想錯乱の氣、夜陰夢又然り。誠に此ものを夢見る事、所謂念夢也。
我に志深く伊陽旧里に迄したひ来りて、夜は床を同じう起臥、行脚の労を
ともにたすけて、百日が程かげのごとくにしたがふ。ある時はたはぶれ、
ある時は悲しび、其志我心裏に染て、忘るゝ事なければなるべし。
覚て又袂をしぼる。
杜国の夢を見て、泣きながら目を覚ました。(中略)
一日中杜国の事を思い出して心乱れていたから、夢にまで出てきたのだ。
(杜国は)私をとても慕ってくれ、故郷の伊賀にまで旅の供をしてくれた。
一緒に寝起きし、私を助けて百日ほど影のように付き従ってくれたのだった。
苦楽をともにした彼の心ばえは、私の心に染み付いて忘れる事がないので、
いまだにこうして夢に見るのであろう。目覚めてからまたひとしきり涙を流した。
最後に春日井建の短歌をひとつ。
わが杜国わが鷹の不在ひさしきに壮(さかん)なる雲立つ伊良湖岬


288 :
『笈の小文』ってそんな成立事情があったんかw
やっぱりいちゃいちゃしながら旅してたんだろうか。男×男カポーの旅ってことでなんとなく東海道中膝栗毛を思い出した。
日記の文章もぐっとくるね

289 :
>>287
>床を同じう起臥
で目玉がどっか行った。
同じおふとんで寝たと解釈してもよろしいのかこれは。
そして春.日.井.建はやはりジュネ的な歌人なんだなと思った。


290 :
杜国って確か万菊丸という呼び名もあるんだよね。なんか稚児にぴったりな(?)名前だ。
==========================
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなくにさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらがもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気でいろいろ手あてもしていたゞけば
これでんでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。
-------------------
宮沢賢治の「眼にて云ふ」。このタイトルもいいよなぁ。にかけの人←フロックコート。

291 :
すげえなあ
たまらんなあ

292 :
ああー萌える
フロックコートが必になって手当てして
でも医者としてもう手の尽くしようがないってわかってしまって
取り乱してくれるといい

293 :
宮l沢l賢l二も松l尾l芭l蕉も春.日.井.健も萌えすぐる
つかここんとこ新しい萌えが広がってウハウハ(語)だw
しかし天才ってすげえなあ
文字がぜんぶ情景になって迫ってくるよ

294 :

返信に恋句書きさし掻き消せる彼奴(きゃつ)のほほゑましき勇み足
塚.本.邦.雄

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私もこのスレに出会わなければ近現代の短歌には興味持たなかっただろうと思う。
最近本気で塚.本.邦.雄の歌集が欲しくなってきた。
歌集のタイトルがまた萌えるんだよな〜、
水.葬.物.語とか感.幻.楽とか青.き.菊.の.主.題とか…

295 :
>>285の白芥子の句に萌えたことがきっかけで
国文学科に入ってしまったあふぉが通りますよ。
でも毎日が萌えだらけでひそかに幸せをかみしめてるw
これだけではなんなので。
「公達に狐化たり宵の春 蕪村」
個人的な妄想(NGだったら申し訳ない)になってしまうけれど、
春の宵の色めかしい雰囲気が漂う京都の路地裏をすっと横切る
狐が化けたかのような妖しい美しさを持つ貴公子の面影と、
一瞬でそれに魅了されて叶わぬ恋に身を焦がす男を想像して
授業中に一人悶えてた思い出がある。
「公達」が「上臈」(当時は男にも使った言葉)になってる本もあって、
本来はもちろん身分の高い人物って意味で解釈すべきなんだけど、
そこは801脳だから性的な要素も加味できる!とか考えて、ますます萌えた。
チラ裏すまそ。

296 :
春/日/井/建の弟子(黒/瀬/珂/瀾)の歌二首。
違ふ世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる
からみあふぼくらを常に抱くとは絶巓(ゼッテン)にして意外と近し

297 :
>>295
その句自分も好きだ。
万葉集から、大伴家持が自邸の宴に大伴池主を招いた時のやりとり。
池主がおみやげに花を摘んで来たらしい。
家持
秋の田の穂向き身がてり我が背子がふさ手おり来るをみなえしかも
(君が田んぼの稲の様子を見がてら、摘んで来てくれた女郎花だね)
池主
をみなえし咲きたる野辺を行きたどり君を思ひ出たもとほり来ぬ
(女郎花が咲いている野原をうろうろと、
あなた様を思い出しながら歩き回って摘んでまいりました)
池主「田んぼを見ついでではありません、あなたに
差し上げるために一生懸命探して来た女郎花です」
という感じだろうか。
家持と池主は親族かつ上司と部下なんだ。萌える。

298 :
春/日/井/建の歌集買いに行ったらなかった
ウェブでは在庫ありになってたのに
もしやこのスレの住人かとふと思ったw
塚/本/邦/雄、少年から老年まで4首。
・少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など
・愛する時も然らざる夜も年の肩にひるがほほどのくぼみ
・夜の紫陽花Kくしたたり孤獨なる二人むすばれて二人の孤獨
・固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とは)に男の言葉
プラトニック少年期→闇に濡れる青年期→別離?→
孤独とともに永久に彼のひとを思うダンディズム老年期
と勝手に妄想。特に最後の句の潔さと強さが好きだ。

299 :
>>298が買えなかったのは、このスレで春/日/井/建と塚/本/邦/雄を知って歌集買った私のせいかもしれないw
こんなに文字数少ないのに萌えるなんて詩歌って不思議だね
やっぱりあれか、短い分強烈で妄想の余地が多大にあるからかな

300 :
(傷つくことでしか確かめられないひとと)
(傷つけることでしか確かめられないひとと)
ゆるされすぎてくるしいのなら
もっとゆるすから
もっとくるしむといい
吉/原/幸/子『鞭』抜粋
--------------------------------------
どうしてもしあわせにはなれない、不憫スパイラルな関係性がたまらん

301 :
昨日の晩御飯にした茶碗蒸しの袋(wに掲載されていました。
第六回万葉の里短歌募集 あなたを想う恋のうた
<優秀賞>
ペン先の1ミリ手前でゆれうごく 想いのなかにうかぶひともじ
A4のコピーB5でとるように 君の心が全部読めない
消しゴムと反比例して大きくなる 教科書越しの君への視線

萌えるし笑えるし恥ずかしいしでnrnrしました。可愛いなあ。

302 :
萌えた

303 :
新聞で紹介されていたものですが
寂しきは 終の棲家と我の言う 心の奥土 友は知らずも
どんなに中の良い友人でも、最後に私自身がいる心の奥まで知る事は無いのだ。それがとても悲しい
という解釈がついていて、友人に片思いしてる人の歌じゃなかろうかと思った

304 :
>>303
いいねぇ
なんとなく、奥土は奥津城の間違いかなと思ったんだが原文ママだったらごめん。

305 :
>>300
苦しみを媒介に繋がってる救われなさに萌えた
自カプに結構当てはまるわ…

306 :
鞭っていうのがエロいんだが

307 :
 冬の日のわがそら耳にあらざりき男といへど哭くことのある
 傳(かしづ)きし唇赤き少年を打ちしことありやレオナルド・ダ・ビンチ
 葛.原.妙.子
耽美で幻想的で好きだ。

 平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首
 渡.辺.松.男
この人の歌はやたら睾丸とかペニスとか出てくるw

308 :
男が男の乳首に注目したり意識するする心情って興味あるなぁ

309 :
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花
北.原.白.秋
自分の中で博多帯=男帯のイメージが強くて、801萌えを感じた。

310 :
節分の鬼愛されてしまひけり 宮.坂.静.生
ほのぼのした中に下克上の勢い。

311 :
愛されてしまったのか…!
愛されてしまったのかー!w

312 :
万葉集から、大伴家持が越中守の任期を終えて都に帰るとき、
現地の部下のひとりに贈った歌。
我が背子は玉にもがもな手に巻きて見つつ行かむを置きて行かば惜し
(お前が玉の首飾りなら良いのに。
そうしたら手に巻き付けて眺めながら都まで連れて行くのに。
置いて行かなければならないとは惜しいことだ…)

ウホッ 良いますらをぶり…!

313 :
江戸時代の古川柳
<胸ぐらをとった方から涙ぐみ>
__________________
なんか想像が広がる。

314 :
広がる…

315 :
保守

316 :
俳句雑誌読んでたら載ってた
マフラーを二巻きす顎上げさせて
顎上げさせてっていうのが何か好きだ
ほっこり萌えた

317 :
いいね。萌える。

318 :
いいなあ。世話焼きか、チューか…

319 :
谷/川/俊/太/郎の『あ/さ/の/絵/本』より抜粋
おひさまのてがふれるとよるははずかしがってあかくなる
------------------------------
お日様×夜。かわいすぐる

320 :
先週くらいにラジオで耳にした川柳。
お題は「呼ぶ」
寝て呼ぶな 俺はお前の妻じゃねえ
何気なく聞き流して、後からじわじわきた。

321 :
萌wwwwえwwwwwたwwwwwww

322 :
藤原義孝
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな
(惜しくはないと思った我が命でさえ、貴方を知った今は少しでも長くありたいと思った。)
在原業平:病に弱り果てた時に詠んだ辞世の句。
つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日けふとは思はざりしを
(いつか最後に通る道とは聞いていたけれど、まさか昨日今日になろうとは思いもしなかった。【今一度貴方に会えるだろうか。】)
訳はアバウトなものなので間違ってたら申し訳ない。
一人テンションの上がる魔法の句でした。

323 :
上の句、いい…。
享楽に耽って刹那的に生きてきた男が、
生まれて初めて共にありたい存在に出会うんだな。

324 :
保守がわりに携帯から投下。
   吸血鬼  ボードレール
汝(な)をなみし、わが自由とり戻さんと、
さやばしる剣に乞いつ、
わが気弱、たすけよと、
不実なる毒薬(どく)に求めつ。

あな哀れ!毒薬(どく)も剣も、さげすみて、われに応えき、
《汝(なれ)が身に、その価なし、
呪われの奴隷の身より、救うべき価い汝(な)になし。

愚者、汝!われら、努めて、
哀れなる地獄より、汝(なれ)を救うも、
汝(なれ)が情痴の口づけは、また蘇らせん、
自らの血を吸う鬼の、なきがらを!》
******************************
吸血鬼×ハンター(神父?)とか妄想して萌えました。

325 :
保守ついでに目レアグロスの詩を。
さすが古代ギリシャはガチだな…
未だ欲望に傷つけられたことのない僕の胸を
ミュイスコスは目で射抜いてこう言った
「尊大な奴め、ついに捕まえてやった
 王者の知恵を抱くかのような眼をしているが 
 見ろ、そのプライドも今や俺に踏みにじられているわけだ」
僕は喘ぎつつ言い返す
「愛しい友よ、それが何か?
 エロスはゼウスをもオリュンポスから引きずり下ろすのさ」

326 :
>>325
一瞬、エロス(クピド)×ゼウスなのかと勘違いして朝マック吹いたwww

327 :
このスレで紹介されたすべてに対して言えることだけど
詩ってすごいね。言葉の力ってすごいなあ。
なんでこんなに萌えたり笑ったり切なくなったりするんだろう。

328 :
保守がわりになるかな?
「恋の山には孔子の倒れ」
どんなに立派な人も誤ることがあるって諺らしいけど一瞬で萌えた
なんで恋なのさコーキューセンセー

329 :
保守。ついでに塚/本/邦/雄投下。
いざなひの苦きほほゑみ手探りに鐵壁の胸の釦をはづす
直球すぎやしませんか…!

330 :
夢みたものは一つの幸福 願ったものは一つの愛
山並みのあちらにも静かな村がある 明るい日曜日の青い空がある
日傘を差した田舎の娘らが着飾って歌を歌っている
大きな円い輪を描いて 田舎の娘らが踊りを踊っている
告げて歌っているのは青い翼の一羽の小鳥 低い枝で歌っている
夢みたものは一つの愛 願ったものは一つの幸福
それらはすべてここにある、と

立/原/道/造 夢みたものは……
合唱曲化されたが、詩を読む度・曲を聴く度最後に萌えぬ
詩自体はかなり古い物だと知ってびっくりした。


331 :
保守

332 :
棒高跳の青年天(そら)につき刺さる一瞬のみづみづしき罰を
塚本の頭の中はどうなってるんだ
>>2
何年も前に新聞コラムで読んで以来ずっと気になってた歌がその西行の短歌かもしれない
後半のニュアンスしか覚えて無くて探しようが無かったんだ
こんな所で見つかるとは思わなかった、ありがとう

333 :
時期に合っているかと思うので。
古今集より凡河内躬恒。
時代的に女性が男性の家を訪ねることは考えにくいので、
歌を贈った相手は男性。個人的には紀貫之だと思ってる。
詞書
さくらの花の咲けりけるを見にまうできたりける人によみておくりける
【桜の花を見に来た人に(後から)詠んで贈った】
我が宿の花見がてらに来る人は散りなむのちぞ恋しかるべき
【うちの庭の桜を見るためにきた、なんて人のことは、
花が散った後にこそ恋しく思うのでしょうね】
要するに「あなたは桜がなければ来てくれないのですか?
花が散ってもまた来てくださいよ」
と言っている歌。

334 :
躬恒の家集『躬恒集』には、これと同発想の歌がいくつかある。
我が宿に花の便りに訪ふ人は散りなむ後にまことと思はむ
【花見のついでに訪ねてくるような人は、散った後に
また来てくれたら、その気持ちが本当なのだと思おう】
あぢきなく花の便りに訪はるれば我さへあだになりぬべらなり
【つまらないことに、花見のついでに訪問されて、
私まで桜のように移り気になりそうだ】
それでも、
訪はるるもあだにはあれど我が宿の花の便りぞうれしかりける
【…気まぐれな訪れだけれど、花見のついでにでも、やはり来てくれてうれしいよ】

なんて言うんだろう、健気というか可愛いというか。

335 :
塚本も躬恒もすごいなぁ。萌える。
大岡信の万葉集に関する本を読んでたら「この時代は男同士でもまるで恋人同士のような歌を詠み合っているが〜云々」と書いてあって、やっぱり研究者でもそう感じるのね、と思ったよ
>>333-334は万葉じゃなくて古今だけど、こっちも普通に恋人同士としても通用しそうな内容だ
どうでもいいけど躬恒の家にはお花見できるくらい見事な桜があったんだな。うらやましいです

336 :
>333
躬恒は可愛いよね。
構われたがりで愛されたがり、寂しがり。
実際はいろんな人に愛されてるんだけど、「自分なんて……」と拗ねた
ような歌ばかり詠んでる。
で、貫之はそんな躬恒が実は皆に愛されてることに嫉妬して、
「月影の至らぬ里」なんて歌を詠んでみたりする。
貫之と躬恒の関係は、ふたりをモデルに平安BLががっつり書けそうな
萌えに溢れててすごい滾る。

337 :
真剣に気持ちを通じ合わせるのを馬鹿にされないとは
いい時代だ

338 :
『月影の至らぬ里』と『我が宿の花見がてらに』と並べて見ると
良い対比だなぁ。

339 :
保守。塚/本さんが気になってぐぐったらいきなり出くわしましたよ
ほほゑみおのづから湧く姉の愛人の一人こそおとうとの恋人
なんという三角関係

340 :
姉は愛人が複数いるのかww
姉の婚約者にキスされて…!?というBL作品読んだばっかだったから吹いたw

341 :
今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
素性法師
「すぐに行く」というあなたの言葉を本気にして待っていたら、
秋の長夜も明けて、有明の月を見ることになりましたよ。

本に、法師が待っていたのは風雅の友であろうと解説があって萌えた。
親しみを込めた戯れ半分の恨み節というか、気の置けない仲なんだなという感じ。

342 :
>>340
ワロタ

343 :
お下品板より
15 :名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:43:56
「ヘルスとは 健康的ですね」 と勘違い 天然ボケの 友だちに萌え 
―――――――――――――――――――――――――――
五七五・短歌板@2chより
104 :詠み人知らず:2008/04/02(水) 18:20:12
アイドルを
とっかえひっかえ
自家発電
なぜかイク時
えびすよしかず

344 :
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
山/崎/方/代
静かに秘め続ける恋

345 :
あ、なんかいい

346 :
両方に髭があるなり猫の妻

801じゃないだろって言われるかもしれないが
言い知れぬ萌えを感じた。

347 :
梅干しを食べたと当てるくちづけて 丸.谷.才.一

単独の句じゃなく、連句の一部分だけど。

348 :
お〜なんか可愛い

349 :
チラシの裏@801板 百十一枚目より
701 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/02/24(日) 09:48:42 ID:Hp1m984tO
JR 雪でまったく 動かない
ここは妄想 801で乗り切る

駅長と 車掌の恋は すれ違い
あなた各駅 僕は快速
満員の 車内は熱気で むせ返る
曇るガラスに 記す君の名
学ランの あなたを見つめて 二つ春
僕も今日から 同じ学び舎
突然の 急ブレーキで 受け止める
絡むネクタイ 落ちる日経

あと二時間(´・ω・`)
----------------------------------------------
落ちる日経というフレーズがいかしてる。

350 :
おもひ得ぬ人伴ひて桜狩 維駒
何かこう、エッセンス的なものを感じる。

351 :
こ…古文萌えは…

352 :
わが道をまもらば君をまもるらむ齢(よはひ)はゆづれ住吉の松
藤原定家

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上の句のかっこよさに萌えたぎったのだが、歌の解釈に自信ない。
私の道を守ることが、すなわちあの方を守ることにつながる。
そのために今しばらく生きたい。お前の長い寿命の一部を、
ほんの少しでいい、分けてくれ、住吉の松よ…
という感じで良いんだろうか。

353 :
住吉の松が受けですね、わかります

354 :
>352
第1〜2句だけでぐぐると吉、とマジレス。
でもその解釈は解釈で萌える。

355 :
ああそうなんだぁ

356 :
ことし見る我がもとゆいの初霜に三十(みそじ)あまりの秋ぞふけぬる
九条良経

誰かこの若オジサンを慰めてあげる年下攻はいないか

357 :
単体萌えですかw

358 :
怒らぬから青野でしめる友の首  島津亮

359 :
なんだそれ萌える

360 :
どういう状況なんだ、と色々想像したくなるね

361 :
保守

362 :
和尚はいつも後ろ姿で弟子選び
なんかの学術書に載っていたエロい川柳
たぶん江戸時代のかな

363 :
たぶん江戸だろなw

364 :
和尚自重wwww

365 :
自重しない和尚。
既出かもしれないけど。
詞花和歌集卷第七 戀 上
207 三井寺に侍ける童を、京にいでばかならずつげよと契りて侍けるを、京へいでたりとは聞きけれども、
おとづれ侍らざりければ、いひつかはしける
  影見えぬ君は雨夜の月なれや出でゝも人に知られざりけり   僧都覺雅
【意訳】
三井寺にいたときに可愛がった寵童がいる。そいつと「京都に出てきたら、必ずおれのとこに来るんだぞ!」と約束した。
なのにそいつは、京都に来ているにもかかわらず姿を見せない。これはアレか、駆け引きかと思って、歌を贈ってみた。
 いつまで経っても姿を見せないおまえは、雨の夜に出る月か?
 京都に出てきても、おれのとこに来ないんじゃ意味ないだろが。

366 :
なんというラブレター!モエス
寵童が会いに行かなかったのは、本当に駆け引きだったのかね。実は他の攻めがいたんじゃ…?と思ってしまった
それにしても>>365の訳し方上手い。

367 :
根が怠け者とか、自由主義でうっかりな童でも萌えるw
お寺さんで仕事をしていた時には、周囲になんとか
付いていっていた童。
いざ「面倒だなー」と思いつつも、和尚さんに言われた通り
京に一人で出て来たら、あまりにも自由なのでついつい
羽を伸ばし過ぎてしまう。
和尚が歌を詠んだ時点でも、まだ童は文を開いてもいない状態。
実は和尚のすぐ近くの安宿で、のんびり日向ぼっこしてました。
とか。

368 :
あ、可愛い!

369 :
保守がてら
雨を浴び結実のときを揺れて立つ向日葵または裸形の男   島田修二

植物萌え

370 :
>>369
なぜかセクースの前にシャワーを浴びる男の姿を連想してしまった

371 :
>>370
おお! その発想はなかったわ。
でもそう言われるとそのイメージすごい萌える。

372 :
与.謝.野.鉄.幹のこの歌、なんか好きだ。
われ男(お)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子ああもだえの子

373 :
うおお・・・・たまらん

374 :
江戸中期の俳人黒/柳/召/波の句
憂きことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな

「きみはいいね。そうやって海面に漂ってても、人間どもにスルーされてさ。
ぼくなんかこんな海の底にいるのに、捕られて食べられちゃうんだよ」
「ははは、ぼくには毒があるから、人間も魚も近寄ってこないんだ。
ぼくに話かけてくるのはきみくらいのものさ」
異種間で友情が芽生えればいいと思う。

375 :
>>374
可愛いなw
海鼠と海月が語り合う海の中かー。なんか哲学的にもなりそうだ

376 :
だがそんな二人を引き裂くマンボウ(海月が主食)

377 :
既出かも分からんが、藤原家隆が隠岐に流された後鳥羽法皇に宛てた歌がいい

(「増鏡」より)
ねざめして聞かぬを聞きてわびしきは
荒磯浪の暁の声
訳:
明け方目が覚めて、聞きもしないのに聞いたように寂しいものは、(隠岐の島で後鳥羽院様が聞いていらっしゃると思われる)荒磯に打ち寄せる暁の波の声です。

これもいいのだが、この前に
「院(=後鳥羽法皇)を夜となく昼となくお慕い申し上げるのはこの上ない。(源氏物語で)あの伊勢にいた六条御息所から須磨の光源氏のもとにお手紙を差し上げたとかいうのも、このような様子であったかと思われるまで、沢山手紙を書いてしまった」
とあるのだが、なんで男が男を慕う時にこの喩えなのかしら……wwと思ってしまう。それも分かる人は分かると思うけれど、六条御息所だから尚更wwと感じてしまう気もする。

378 :
家隆

379 :
家隆、無自覚に生霊飛ばして隠岐の波の音を聞いたのかもね。

380 :
春の灯や女は持たぬのどぼとけ   日.野.草.城

春の夜のほのかな灯りの下、隣で眠る人の無防備な喉元をながめて、
「女じゃないんだよなぁ」とあらためてしみじみ思う。そんな感じがする。

381 :
エロいな……

382 :
良スレですね
保守

383 :
百人一首眺めてたら萌えたので
あひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり 藤原敦忠
訳) 貴方とお会いした今の気持ちに比べれば
   あなたのことをただ思っていた昔は、なんと悩みのなかったことでしょう。
脳内イメージではずっと秘めていた相手とやっと結ばれたものの
「このあと一体どうしよう」と一人悩み焦ってしまうへたれ攻の心情ということになっているw

384 :
駄目人間っぷりに萌えたので。
どこまでも阿呆はあはう喫煙をののしられなほ博打しにゆく
喜.多.弘.樹
真人間受けに「煙草やめろよ」とか「博打すんな」とか言われてもやめない駄目人間攻め。
とうとうお前にはついていけないとか言って受けが出てっちゃって、でも煙草吸いながら博打行くシチュで一つ。
受け攻めは逆でもいい。このあとは真人間になってハッピーエンドでも駄目人間路地裏亡エンドでもいい。
とにかくこの自分のこと「阿呆だよなあ」と思いつつやめらんない駄目っぷりが愛しい。

385 :
>>384
なんか昭和の映画的なものを感じた。

386 :
顎と鼻が鋭角的なギャンブル漫画を連想した。

387 :
7の元歌を詩経から。
古い注釈だと、遊び好きの友を心配する真面目学生の歌だとされていたと
聞いて萌えた。
青青子衿 悠悠我心 
縱我不往 子寧不嗣音
青青子佩 悠悠我思
縱我不往 子寧不來
挑兮達兮 在城闕兮
一日不見 如三月兮
訳)青い君の衿 僕は心配してばかりいる
  こちらから訪ねないからって
  音沙汰無しとはどういうことだ
  青い君の帯 僕は悩んでばかりいる
  こちらから訪ねないからって
  顔くらい見せてもいいだろう
  城門の雑踏でうろうろと君を探す
  一日会わないだけで三月も経った気がする

388 :
さはいへど君が昔の恋がたり左まくらの切なき夜半よ
与.謝.野.晶.子

女くさい歌が多い人だけど、↑とかは801変換でも良いと思う。

389 :
あっ、間違えた。
君が昨日の恋がたり、だ。

390 :
相触れて帰りきたりし日のまひる天の怒りの春雷ふるふ
川.田.順

『相触れて』って言いかたがいい。

391 :
>>390
萌えた。どこからの帰り道だったんだろう、と考えるといろいろ妄想が広がるな。学生同士が一緒に下校しているのでもいいし、リーマン2人の飲み会からの帰りでもいいし、恋人同士が旅行に行ってきた帰りでもいいし。

掌(て)のなかへ降る精液の迅きかなアレキサンドリア種の曙に 岡.井.隆
男臭い歌だね。たぶん自慰の場面なんだろうけど、はじめてこの歌を知ったとき、男2人が扱きっこしてて相手の精液を掌に感じた、という場面をうたってるのかと思ったお。

392 :
保守

393 :
>>391
ごめんリロードしてなかったお
生々しい歌だなぁ

394 :
>>390
たしか、元ネタ?は人妻との逢瀬だったと思う。だから真昼なんだと。
白昼に、無人の会議室でリーマンが…とか、体育倉庫で教師が二人…とか妄想してみた。

395 :
ほしゅ

396 :
見えはじめすき透りはじめ少年は疑ひもなくにはじめたり
小.野.茂.樹

397 :
ほしゅ

398 :
>>396
大正・昭和あたりのサナトリウム文学的な匂いを感じた。萌える。

399 :
『伊勢物語』第四十六段
むかし、男、いとうるはしき友ありけり。かた時さらずあひ思ひけるを、
人の国へ行きけるを、いとあはれと思ひて別れにけり。
月日経て、おこせたる文に、「あさましく、対面せで、月日の経にけること。
忘れやし給ひにけむと、いたく思ひわびてなむはべる。世の中の人の心は、
目離(か)るれば忘れぬべきものにこそあめれ」と言へりければ、よみてやる、
 目離(か)るともおもほえなくに忘らるる時しなければおもかげにたつ

現代語訳
昔、男が、とても仲のよい友人を持っていた。片時も離れることなく親しくしていたのだが、
地方の国へ出かけることになり、とても悲しく思って別れたのだった。
月日がたち、その友人が送ってよこした手紙に、「かつては思ってもみなかったことですが、
お会いすることもなく月日が過ぎてしまいましたね。(私のことを)お忘れになってしまった
だろうかと、とても心つらく思っています。世間の人の心というものは、会わないでいれば
忘れてしまうものなのでしょう」と書いてあったので、(次のような歌を)詠んで送った。
 あなたにお会いしていないとは、私には思えません。なぜなら、あなたのことを
 忘れられる時がないので、いつもあなたの面影が目の前に見えているからです。

==============================
801訳しようかと思ったが、その必要はなかった。

400 :
>>399
これ自分も萌えてたw久しぶりに見たけどやっぱり萌える

401 :
>片時も離れることなく親しくしていたのだが、
さすがふたなりひらだな

402 :
誰馬w
伊勢物語は「小野の雪」も萌えたな
ーーーーーー
五月新緑みなぎる闇に犯しあふわれらの四肢の逆しまの枝
塚/本/邦/雄
ーーーーー
初夏のまとわりつく温さや息遣いまで感じ取れそうだ
なんかもう、理想よこんにちはという心境です

403 :
>>402
逆しまの枝って直球すぎる…!
このスレのせいで塚本邦雄の歌集買っちゃったよw

毒薬とひきかえに手に入れた恋
どこかの短歌サイトで見た。
ターゲットに恋しちゃった暗者とストレートにも読めるけど、
癒し系受けに出会って丸くなっていく攻めとも読める気がする。

404 :
駅で見掛けた萌え川柳↓
「ネクタイの/ねじれを直す/白い指」
瞬間的に萌えー!

405 :
>>403>>404もドラマを感じさせる歌だなぁイイヨイイヨー

406 :
>>18>>20>>22で既出だけどソネット18番萌えるよね
君を夏の日に喩えようか
君はそれよりもまだ美しく、優しい
心ない風は五月の蕾を散らし
夏はあまりにも早く過ぎ去っていく
太陽は時に耐え難きほどまばゆく、
かと思えばその黄金の顔を曇らせもする
どれほど美しいものもいつかその美を奪われる
それが偶然にせよ、必然にせよ
しかし君のみは永遠の夏の中にいる
その美しさが君から過ぎてゆくことはない
神ですら自らの影に君を迎える日を喜ぶことはできない
この言葉の中で君は永遠へと還っていくのだから
人が地にあって、その目を開くあいだ
この詩は生き、君に命を与える
BL映画は変な格言とか引用してないで早くこれを使ってくれよ

407 :
>>406
萌えるなあこれは

408 :
自分も好きだー。
「恋.に.落.ち.た.シ.ェ.イ.ク.ス.ピ.ア」だっけ?これ使った映画。
史実通り青年に捧げるシーンも見たかったよ

409 :
>>406の詩が作られた背景は知らないし歴史も文学も疎いんだけど、無条件で萌える。
遊び慣れた渋いおじさま詩人が初めて本気で恋した青年に贈ったなら、
自分のストライクゾーンど真ん中だ。
けれど、奥手な青年が夜中に同級生を思って作って、自分で読み返して真っ赤に
なったりしたなら、それもそれで捨てがたい。
ついでに亀だけど、>>349の最後の短歌の続きが>>404なら、あと一首か二首で
恋に気が付くと思う。

410 :
闊歩して去りし人恋ふ夜半の冬 富.田.木.歩
不謹慎とは思いつつ萌える。
木.歩と声.風の関係は泣ける。

411 :
煮魚が 出来あがる間に 味噌汁を 作れる主夫に いつかなりたる
手首にも 性感帯の ありまして ペアウォッチの いとこそばゆし
性別の あることに時に 煩わし あまつさえ空の 虹にもありと

412 :
保守がてら閑吟集より
薄の契りや 縹の帯の ただ片結び
なんとも言えん儚さに萌え。

413 :
保守

414 :
保守

415 :
保守

416 :
>>411   二首目になんだか凄い萌えた。なんかエロ可愛いね。

たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき    近藤芳美
恋人の美人受けが帰宅していくところを見送っているロマンチスト攻めの歌に見えて萌えた。
フランス映画みたいに綺麗な情景だなぁ

417 :
真夏の森はぎっしりと書きこまれた小説のようだ
水引草がところどころに朱筆をいれる
神よ 神よ なにが間違っていたのだ?
どんな背徳がこの森かげにあったのだ?
新川和江 ロマネスク
--------------------------------------
森の中の密会萌え

418 :
背徳…妄想が広がる言葉だ

419 :
>>416>>417
どっちも文学的で萌える
やっぱこのスレは良スレだ

420 :
新古今集より
西行法師が東国に旅立つ友人に贈った歌
君いなば月待つとてもながめやらむ東(あづま)の方の夕暮れの空
東の方を眺めて君を思うよ。夕暮れ時、他人には月の出を待っているとでも言って。

「君」を懐かしむことを、他人には知らせないというあたりが萌える。

421 :
>>420といい>>2といい西行は友情に篤い男だったのかな?萌える!

422 :
土の上うるほふころはうら悲し四十年山茶花にまつはるおもひ
佐.藤.佐.太.郎

どんな思いなんだろう…

423 :
男相手ですか?

424 :
男相手だと想像するよろし

425 :
一人居てさびしく二人居てさびしわれは二人在ることを願ふも
言はざりし言葉は言ひし言葉よりいくばくか美しきやうにも思ふ
若き日の耀ひて見ゆ身を折りて泣きし記憶もまして耀ふ
稲葉京子
--------------------------------------------------------

恋人のいる同性に惚れて、打ち明けられないまま諦めて何十年も経って
なお大切な思い出にしているのを想像すると萌える。

426 :
>>425
おおー切ないですな…

君にちかふ阿蘇の煙の絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも  吉井勇
------------------------------------
こんだけ雄大にかつストレートに愛の告白をされれば女どころか男だってグラッとくるんじゃね?と思った。

427 :
>>426
これだけ堂々と詠われると相手も逃げられないよな
>>277でも出てる永田和宏の短歌
・きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり

428 :
>>427
うおーいいなあ。ストレートに萌える。

429 :
六月の雨がおわりかけたのに
あなたが 突然
この世からいなくなってしまったから
ぼくの胃腸の調子がすっかり狂ってしまった
頭はもともとおかしいから
あなたに恨みごとを云う筋あいはないのだが
胃腸まで狂ったとなると この世から
あなたがいなくなったせいだ
   田村隆一 「迷宮 光晴先生に」
淡々と捻くれた物の言い方が切ない。

430 :
田村隆一はいいね。
>>429のは萌えるけど、萌え無しでもこの人の詩にはやたら惹かれる。
生まれて初めて詩集買った詩人だ。

431 :
古今集より
・君や来む我や行かむのいざよいに槙の板戸もささず寝にけり
君が来るだろうか。それとも私から行こうか。迷ったあげく戸も閉めず寝てしまったよ。
女は家から出ない通い婚の時代に、「君や来む我や行かむ」て言い回しが珍しい。
男同士みたいに読める。

432 :
「正しいことばかり行なふは正しいか」少年問ふに真向かひてゐつ  伊藤一彦

作者は高校教師だったらしい

433 :
肌の合う男同士で痛飲の二升五合満月の夜
17〜18年位前のどっかの新聞の短歌欄に掲載されていた投稿歌。確か作者は男性だった。
たぶん「気が合う」「馬が合う」などと似たような意味の慣用句として
作者さんは「肌の合う」という言葉をチョイスしたのだろうけど、
それでも「肌の合う男同士」というフレーズには
何故か衝撃というか萌えというかセクシュアルなものを感じ取ってしまった
「満月の夜」というシチュエーションも萌える。

434 :
>>433
漢くさいっていうか、燃えに近い萌えを感じるなー。

435 :
・まなざしも眼もわがものと誓はせしその夕べより怖れられしか
・ひらめきて見えしわが手はきみをとらへ狂ふに近き冷静来たる

小i野i茂i樹
----------------------
優しい歌が多い歌人だけど、こういうのもあるんだな…。

436 :
>>435
これはたまらん

437 :
草笛を吹きゐる友の澄む息がわがため弾みて吐かれむ日あれ
春日井建

青臭い片思いの匂い。

438 :
>>437
このスレに出てきた春日井健の短歌はどれも凄まじいな。
他の人の短歌もだけどたった31字でとんでもない萌えの世界をつくって想像させてくれる。

・信濃なる千曲(ちぐま)の川の小石(さざれし)も 君し踏みてば玉と拾はむ  
(訳)信濃にある千曲川の小さな石ころも、あなたが踏んだものなら玉として拾いましょう。
万葉集の作者不詳の歌。こういうかわいいのも好きだ。

439 :
君とした雪合戦のあの雪の白さを超えるものはまだない 天野慶

440 :
>>439
カワエエエ!
少年の日の思い出なのかな

441 :
あけおめ保守

442 :
若き手を大地につきて喘ぐとき弑逆の暗き眼は育ちたり   春日井建
弑逆(しぎゃく):主君や父をすこと
愛憎ドロドロ主従を想像して萌える

443 :
よいフィルターをお持ちですな

444 :
>>442
春日井建は耽美からSMからガチムチまでバリエーション豊かにホモホモしいよね。
傾向としては倒錯的な歌が多いけど、
・くちびるを聖書に当てて言ふごとき告白ばかりする少年よ
みたいな清純さもあったりする。
ピックアップしていったら春日井建だけでスレ埋められるかも。
もういっこ。新古今集より西行法師。
・たのめおかん君も心や慰むと帰らんことは何時となけれど
訳:あなたに期待させておこう。その方があなたも心が紛れるだろうから。
いつ帰って来られるかは、わからないのだけれど。
小悪魔的なようでもあり、一ひねりした優しさのようでもあり。

445 :
下がりすぎなのでageます

446 :
友達と
ひっつきながら
あつくなる
信じられるか・・?これおーいお茶に応募された俳句なんだぜ・・・

447 :
なんと直接的な歌ですね
最中のことを読んだのですか?

448 :
・わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む  寺山修司
・癇性のカリグラの首に肖(に)る首を持つゆゑ選びし友とも思ふ 春日井建
若い頃、春日井が車のドアで寺山の手をはさみそうになった時の寺山のセリフ
「惜しかったね。もう少しで寺山の手をつぶした男として歴史に名を残せたのに」
天才青年が年下の天才への嫉妬?春日井は寺山を「三つ違いのあにさん」と呼んでいたとか。

449 :
その逸話は知らんかった…萌えたww
寺山と春日井は本人たちも萌える人たちだったのかw
春日井建の歌、なんか妄想の広がる歌だなぁ
思わずカリグラの像ってどんな首してたっけと画像検索してしまった
ちょっと太めのがっちり体型の首だった。
癇性の人が感情を高ぶらせて顔や首筋を赤くしているイメージを
友人の首に重ねているのかな。えろすえろす。

450 :
数年前からネット上で出回っているものなのでよくご存知の人も
いるかもしれませんが面白いので貼っておきます。
作者不詳でスパムが元になっていたらしい。

おまえがオマケ

ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
いわれてみればなるほど納得
僕はちんこが僕についてると思ってたよ
実は僕がちんこについてたんだね
全然協力的じゃない香具師だと悩んでたけど
すうっと気持ちが楽になった
今まで偉そうにしてて悪いことしたな
連れて歩いてやってるような態度でいたな
僕のほうが大きかったから、なんとなく勘違いしてたよ
ちんこの話をよく聞いて
すなおに生きればいいんだ
僕はちんこの、オマケなんだから
ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
きょうから僕は、
ちんこに連れて行ってもらうんだな
どこへでも、ちんこが指すほうへ
ちんこが行きたいほうへ

451 :
…萌え…るのか、それに?
男はちんこの先に脳みそがついているという話もあるが…

452 :
耽美とは逆方向だなぁ…

453 :
朝日あり童貞の尻固すぼみ  金.子.兜.太
ちんこの方ばかり見ていると、801板では危険です。

454 :
金子先生は>>446を選句したかもしれんなw
小夜時雨(さよしぐれ)上野を虚子の来つゝあらん  正岡子規
今、上野あたりかな、もうすぐうちに来るなwktkって感じがかわいい。
子規と虚子の出会いが、中学生の虚子に子規が野球を教えてあげたってエピも好きだ。

455 :
何度も出てるけど、塚.本.邦.雄
・春蝉のへの合唱少年のやはらかき咽喉我が肩に触れ
・革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ


456 :
>>455
これの下の歌はどう解釈したらいいんだろう

457 :
革命歌作詞家×ピアノ

458 :
革命歌作詞家のスーパーテクでふにゃふにゃとろとろになるピアノ

459 :
短歌本文をググって二つ目の記事に解説があったよ
耽美ではあるな

460 :

少年のにはかに変る肉体のなやみ耐へゐる眸は清かりき
筏i井i嘉i一

461 :
>>460
こういうの萌える!なんかエロい!

462 :
何ここ!凄い萌えた!こんなスレがあったとは…!
>>1から順に読んできて、ふと受けや攻めが歌人or俳人or詩人の商業BL作品や
詩歌をモチーフにした商業BL作品があるんだったら読んでみたいと思った
口説き文句が短歌だったり出会いの場が歌会だったりw
小説家や作詞家やコピーライターが登場するBLってありそうだけど
歌人俳人詩人は見ないよね。それとも探せば案外あるんだろうか
――――――――――――
若いころの僕の手紙がひしめいてる塚本邦雄邸のひき出し  岡井隆
どんだけ仲良しだったんだあんたらと若い二人を想像してほのぼのしたw
――――――――――――
もののふの佐佐木幸綱あかねさす丹頂鶴を一輪とかそへき  塚本邦雄
男臭い作風で男歌作者として知られる佐佐木幸綱が持つ繊細さを
俺だけは知ってるんだぜ、みたいな感じがして微笑ましい

463 :
>若いころの僕の手紙がひしめいてる塚本邦雄邸のひき出し 
こんな句があるんだ…!リリカルというかなんというかこそばゆい感じに萌える

464 :
あづさゆみ春の真昼の下り電車口あけて狐型美少年眠る  酒i井i佑i子
――――――――――――
少しの耽美さとほのぼのした感じの取り合わせに萌え

465 :
狐型美少年ってなんかイメージの膨らむ言葉だね
一瞬にして脳内に映像が浮かんだ

466 :
萩.原.朔.太.郎の「恋.を.恋.す.る.人」
わたしはくちびるにべにをぬつて、
あたらしい白樺の幹に接吻した、
よしんば私が美男であらうとも、
わたしの胸にはごむまりのやうな乳房がない、
わたしの皮膚からはきめのこまかい粉おしろいのにほひがしない、
わたしはしなびきつた薄命男だ、
ああ、なんといふいぢらしい男だ、
けふのかぐはしい初夏の野原で、
きらきらする木立の中で、
手には空色の手ぶくろをすつぽりとはめてみた、
腰にはこるせつとのやうなものをはめてみた、
襟には襟おしろいのやうなものをぬりつけた、
かうしてひつそりとしなをつくりながら、
わたしは娘たちのするやうに、
こころもちくびをかしげて、
あたらしい白樺の幹に接吻した、
くちびるにばらいろのべにをぬつて、
まつしろの高い樹木にすがりついた。

朔.太.郎の薄暗い倒錯はエロス。
女装!女装!

467 :
こ…これは!朔太郎さんパネエw

468 :
>>466
この場合攻めは白樺か?ww
朔太郎ってこんな歌も作ってたんだな。知らなかった
谷川俊太郎の「なんでもおまんこ」とか「はだか」とかもそうだけど
こういう歌ってなんか好きだ。女装!女装!

469 :
朔i太i郎といえば、うろだが「その手をいつまでもしゃぶつていたい」みたいな詩もあったな
手フェチかと思ったよ朔i太i郎…恐ろしい子!

470 :
「その手は菓子である」かな
------------
ああ そのすべすべとみがきあげたいつぽんの指を おしいただき
すつぽりと口にふくんでしやぶつてゐたい
 いつまでたつてもしやぶつてゐたい
その手の甲はわつぷるのふくらみで
その手の指は氷砂糖のつめたい食慾
ああ この食慾
子供のやうに意地のきたない無恥の食慾。
------------
「しやぶつていたい」ってこの箇所以外でも散々言ってるw
食欲と性欲がカオスになっていく感じがたまらん
倒錯フェチな朔太郎もいいな
しかし「さみしい人格」には自分的に至高のプラトニック萌えを感じてやまない
------------
ここの古い椅子に腰をかけて、二人でしづかに話してゐよう、 
なにも悲しむことなく、きみと私でしづかな幸福な日をくらさう、 
遠い公園のしづかな噴水の音をきいて居よう、 
しづかに、しづかに、二人でかうして抱き合つて居よう、 
母にも父にも兄弟にも遠くはなれて、 
母にも父にも知らない孤兒の心をむすび合はさう、
おまへと私だけの生活について話し合はう、
まづしいたよりない、二人だけの秘密の生活について、
ああ、その言葉は秋の落葉のやうに、そうそうとして膝の上にも散つてくるではないか。
-----------
長々と失礼。

471 :
保守

472 :
携帯からすまん。
は一度きりの快樂
されば恋ふる男の舌の
あけぼのの色
石.井.辰.彦
お耽美でエロい。ご本人もゲイだそうな。

473 :
一応全レス読んだけど、既出じゃなさそうなので、
今私の脳内エンドレスでまわってる俳句

雨蛙芭蕉にのりてそよぎけり    byキカク
雨蛙は其角のことかと思ったらえらいことになってしもた。
この萌えを吐き出したくて、そんなスレないかと探していたらちゃんとあって感激。
春日井健氏がたくさん出ててそれも感激w

474 :
椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池i田i澄i子
会いたいと思っちゃいけないような関係の二人萌え

475 :
雄蕊相逢ふいましスパルタのばら 加藤郁乎
直球ですな。

476 :
・一歩一歩空の梯子をのぼりゆく墜ちなむ距離を広げむとして
・一瞬を捨つれば生涯を捨つること易からむ風に鳴る夜の河     春日井建
散々出てる人だけど
刹那的破滅的な昔のBL同人の王道のような雰囲気で萌える

477 :
「彼等」 堀口大学
彼等よく知る、
よろこびに
果あることのかなしさを。
彼等は知らず、
かなしみに
果あることのかなしさを。

478 :
>>477
なんかズキンと来た。

479 :
お〜いお茶より
鳥雲に男鋼の匂ひして

480 :
鋼の匂いが効いてるな。
男の愛からたちに指刺されたり 島津亮

481 :
保守

482 :
クオ・ヴァディス・ドミネ 靴屋のくらやみに蹄鐵打たれをり?年は   塚本邦雄
いにしへのイクシオーンの水車刑わかものの四肢花のごとくに      須永朝彦
並べてみると2人の個性が際立つ気がする。

483 :
文字化けすまん。
塚本の歌「?年は」常用漢字だと「青年は」です。
須永の歌は>>402の塚本の「われらの四肢の逆しまの枝」を思い出す。

484 :
>>482
リアルに想像した。大工の息子か…
この家は男ばかりの添い寝ぞとさやさや風の樹に鳴る夜なり
  若山牧水

485 :
新聞の投稿欄より
灘よりの新酒入手を知らせ来し家に呼ばるる碁敵なれば
爺様同士の落ち着いた関係萌

486 :
枯れた間柄がいいな。
「碁敵は憎さもにくしなつかしく」柄井川柳 を思い出した。
「パーティーの前にトイレでキスをして後は視線をはづす約束」黒瀬珂瀾 
ベタだけどこういうシチュは萌え。

487 :
ファウストもここでおk?
ファウスト×メフィスト萌え。
快楽を体験させる契約とかえろすぎる。
801焼き直し同人誌でも作るか…

488 :
微妙にスレ違いじゃない?
ファウストを題材にした萌える詩歌ならOKだけど

489 :
保守

490 :
*級友よ寒くはないか灯を消せば満身創痍の伽藍のごとし 福島泰樹
*サ・セ・パリも悲歌にかぞえむ酔いどれの少年と一つのマントのなかに 寺山修司
この人たちの歌を読むたび、根本がやおいだ〜と思う。

491 :
どうせ僕には産めないから、とわが横にほほゑみながらジンを仰げり   黒瀬珂瀾
ちょっと寂しい歌。

492 :
保守

493 :
保守

494 :
銃口の深い暗さが僕らの夜空
鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ
林田紀音夫
昔国語の問題集か何かで並んで載ってた。
が日常な環境の中で、相手には幸せに生きのびてほしいと願いつつ
想いをひた隠しにしている二人、みたいなものを想像して禿げた。

495 :
>>494
その句うろ覚えだったが作者名わかって嬉しい。次も林田紀音夫。
騎馬の青年帯電して夕空を負う
娶らざるわれらいづれも早桃くふ

496 :
20年くらい前、朝日新聞の「折々のうた」で紹介されてて
シチュ萌えのあまり切り抜いていたんだが詳細を忘れてしまいました。
たしかAとBが友人同士で、Aの元妻がBの現妻、BがAの墓前で詠んだ歌
…だったはず。無名の人でなく知ってる人だった気がする。
「ちょ、それ女を挟んだ三角関係とみせかけて実は…」と感じたのだが
どなたかご存知ないですか?
ぐぐると谷崎と佐藤春夫の妻譲渡事件ばかり出てきてしまうんだが
その二人ではなかったような…うーん思い出せない。

497 :
マッチ擦る つかのま海に 霧深し 身捨つるほどの 祖国はありや
草の笛 吹くを切なく聞きており 告白以前の愛とは何ぞ
(寺山修司)
マッチ擦る…は、うらぶれたオッサンを想像して萌えていた
森川久美さんは「南京路」の本郷さんのイメージだと書いてたなあ…

498 :
>>496
詳しくは知らないが、吉野秀雄は八木重吉の未亡人と再婚してる。
「重吉の妻なりし今のわが妻よ ためらはずその墓に手を置け」
「われのなき後ならめども 妻なば骨分けてここにも埋めてやりたし」
>>497
寺山は相手が国家でも告白前でも愛しちゃうんだなw
森川さんのそのエピ知った時はちと意外だった。自分はむしろ黄のイメージ。

499 :
>498
それだ!まじありがとう!「友人同士」は記憶違いみたいでした!
でも本当にありがとう、すっきりしました。

500 :
「麦秋や若者の髪炎なす」 西東三鬼
若者を見る作者の目を想像して萌え。

501 :
・驟雨甘し喝食(かつしき)に花ぬすませて 塚本邦雄
美少年の花盗人。映像が目に浮かぶ。

502 :
塚本御大の歌が出ると
ま た 塚 本 か
って感じがする。悪い意味じゃなくあまりに毎度すごいんでw

503 :
「明け方のかなかなの声少年の成長痛の右足に降る」 小島なお

504 :
みちのくの星入り氷柱われに呉れよ 鷹羽狩行
中高同級だけど、大学で別れてしまった友達に宛てた手紙とかに書き添えて
あると考えてみたり。
あと、転勤しちゃった同僚へのハガキの最後に書いてあるとか、おっさん
同士のやりとりとかも思い浮かんだり。
ちなみにこの句、塚本邦雄の俳句アンソロジーにとられてて、
別の意味で ま た 塚 本 か と思いました。

505 :
>>504
きれいな句だね。解釈も萌えが広がる。
塚本のそのアンソロジーには既出の
*怒らぬから青野でしめる友の首(島津亮)
*鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ(林田紀音夫)
なども載ってなかった?

506 :
>>505
504ですがそれらも載ってた。そういう目で見るとすごいよ御大、と只今
再読中。でもってこんなのも
山の冷猟男の体躯同じ湯に 森澄雄
こっちはガチな感じ。

507 :
レス感謝。
その本、持ってないが噂だけ聞いてたw
森澄雄作品も映像的でいいなあ。
…御大スゴス…

508 :
「樽見、君の肩に霜ふれ 眠らざる視界はるけく火群ゆらぐを」福島泰樹
第一歌集の巻頭歌で失踪した学友を歌うばかりか
序文で“樽見、君はいまどうしているのだ(ry”と呼びかける福島。
塚本が亡き杉原一司に“僕は君以外の誰もおそれない、信じない。愛しない(ry”と
呼びかけたのと重なるなあ。
「夭折の友」って一種のキーワードだよね。

509 :
携帯から失礼します。
井伏が訳した有名な漢詩に、寺山が返した?詩を。
さよならだけが人生ならば またくる春は何だろう(中略)
やさしいやさしい夕焼けと ふたりの愛はなんだろう(中略)
さよならだけが人生ならば 人生なんかいりません
本来の意味からは少し違うけど、さよならだけが人生だとか擦れてる受けに、攻めがちょっと寂しそうに言えばいいなと。逆でもいける。

510 :
寺山は全方位的に片思いしてる気がするなー。続けて寺山修司を。
「あはれかの我に煙草を教へたる上級生の盗癖(ぬすみぐせ)かな」
上級生から教わったのはタバコだけじゃないと思う。

511 :
>>510
煙草を教えたって部分で、自分は思春期の叶わなかった恋を想像してしまう。
萌えるけど切ないな。
煙草繋がりで一つ。
胸いたむ日のかなしみも、
かをりよき煙草の如く、
棄てがたきかな。
石川啄木

512 :
保守

513 :
芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」は
衆道の恋人・蝉吟が亡くなった日に作ったらしいね。
高橋睦郎は「しみ入る」は行為の時の痛みだと解釈してた。

514 :
>>513
蝉吟が亡くなった年は1666年で
立石寺で閑かさや〜の句を作った奥の細道の旅が1689年だし
閑かさや〜の句は芭蕉が若い時の作風っぽくないので
いくらなんでもその論は無茶苦茶だ…とは思うが
芭蕉が23年も主人のことを忘れられないで
若い日に思いついた発句を温めてきたと考えると萌えるね

515 :
書き方わかりにくくてすまん。
亡くなった日=命日って意味ですね。
高橋氏の孫引きです。

516 :
命日か。勘違いしてごめん
蝉吟の命日と芭蕉がその句を作ったとされる日は旧暦で1ヶ月ほど違うけど
まぁそれは置いといて
解釈通りだったら、表現が直球すぎてすごいよ芭蕉w
と言うかそんな解釈をした
むつおさんがパネェお人だってことがよくわかった

517 :
>>513
その解釈はいくらなんでもトンデモ

518 :
バショさんつながりで
寝ごゝろや 炬燵布団の さめぬ内
芭蕉の弟子である基角が手紙にて贈った句。
こたつが冷めないうちに二人でもにゃもにゃ…暖まろうぜ。
てな感じでしょうか

519 :
北/原/白/秋の『他.ト.我』
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナツタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遺瀬(ヤルセ)ナシ、
ジンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
二人でいることも一人になることも出来ない、もどかしい感じに萌える

520 :
富士額恥ずるが如く学帽をふかくかむりて少年われは   小池光

古来、美女の代名詞とされてきた富士額と少年という組み合わせに
そこはかとなくエロスを感じて萌えた。
しかも最後の五句で「少年われは」となっててナルシスティックな感じが良い。

521 :
ふたつなき 命も君のためならば 涼しく軽く捨てよもののふ
誰かの辞世の句らしいけど調べても誰のかさっぱり分からん
しかしこの君のためなら何でも投げ出してしまえそうな感じが大好きだ

522 :
クール破滅型の部下受けを妄想した。
ぐぐったら島津義久公いろは歌というのが出てきた。

523 :
ま た 塚 本 邦 雄 か
と言われそうですがまた塚本です
緑陰を穿ちて植ゑし新緑の杉 愛しすぎて友を失う
美しき春の驟雨をの三日前に降らしてくれよ悪友
朋は莫逆、その逆を怖れつつありやめよ散り果つるまでは牡丹
二つ目なんかは「悪友」に対する想いというか「降らしてくれよ」に
妙な切なさを覚えてしまったんだ
他にもいくつか
美しき誤算の一つ我のみが昂ぶりて逢い重ねしことも 岸上大介
沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ 斎藤茂吉
手を垂れてキスを待ち居し表情の幼きを恋ひ別れ来りぬ 近藤芳美
二つめ、上の方で葡萄が喉仏という話を聞いてからエロい歌にしか見えなくなった
どうしてくれる
三つ目は男女でも萌えるっていうかかわいいんだけど、801だとちょっとエロいよね
最後は俳句を少し
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣
な折りそと折れてくれけり園の梅 炭太紙
六十年後の春に美しさと色気を感じなくては嘘だ
あと「折らないで」と言いながら折れてくれた梅は当然愛でなくてはなりませんな

524 :
どれも素晴らしく801の世界を想像させる
特に塚本と永田耕衣のが好みだ
>>523の「美しき誤算」で思い出した詩
冬のたそがれです。美しい誤謬犯しつつ、
僕らはしかも、行かなければならない。
      山本太郎「一つの出発」

525 :
「男老いて男を愛す葛の花」永田耕衣
そのまんまですが。

526 :
永田耕衣すげえ…!

527 :
>>525
塚本も匂わせていたけど釈.迢.空の有名な
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり
を踏まえた句なんだろうな。
釈.迢.空の方は、「この山道」が少年の頃、
恋人の藤.無.染と歩いた山道だと想像すると切ない。
釈でもう一首
人間を深く愛する神ありて もしものいはゞ、われの如けむ
晩年の釈の異様な気魄のようなものが感じられる。

528 :
御大たちスゴ杉…ここで軽めな1首を。
癒されたいわけじゃなかったこの傷のほかには何も持たないぼくら 松野志保

529 :
>>528
自分にとっては十分ヘビーだった えらい萌えた
「癒されたいわけじゃなかった」っていいなあ

530 :
>>438
自分もこの歌は801的なフィルターを抜きにしても好き。純情で可愛い。


531 :
地に落下してゆくまでの目くらみをうつとりとして言ふけれどぬな 大.辻隆.弘
病んでる相手を止めようとして飲まれかけているようで萌え。

532 :
水底にさくら花咲くこの暗き地上に人を抱くということ 永/田/和/宏
 なにかいろいろ絶望的。531の行きつく果てっぽい。

533 :
踏みはずせ計算するなおそれるなひるむなそつと唇を出せ
閉じ込めし想ひは深くなりながら百年生きねばならぬ恋
中.山.可.穂のレズ小説「マラケシュ心中」の作中歌。
801だったらとっても萌え。

534 :
まさかやおい板で中.山.可.穂の名前を見かけるとは!びっくりしたw
この人は「切った爪がお前を恋しがる」 という自由律俳句について
「ここでその解説をするほどわたしは野暮ではないので、
興味のある方は実地に体験して体で理解していただきたいと思う。」
と言い放った気概が印象深いわ。

レポートを書こうと思って 渡部泰明の「和歌とは何か」(岩波新書)を読んでたら
このスレ向きの話題を発見したので引用。
―――
贈答歌の本質は恋の駆け引きにある。そしてその手法は、同性同士にも応用される。
  (略)
〜慈円の家集である『拾玉集』には、頼朝との八十首近い、
まるで恋人どうしと見まごうような贈答歌群が残された。
実際、こんなに文のやりとりをしたら女性かと噂になってしまいますね、
などという言葉も見えるくらいである。そのうちの一首、

535 :
思うこといな陸奥のえぞいわぬ壺の石文書き尽くさねば  慈円
(胸に満ちた私の気持ち?いいえ、とてもとても表現し切れません。
手紙になんか書き尽くせないのですから。)
  (略)
陸奥の言はで忍ぶはえぞ知らぬ書き尽くしてよ壺の石文  源頼朝
(言わないで我慢していたらわからないじゃありませんか。
全部手紙にお書きください。)
―――
頼朝って弟をに追いやる冷酷な支配者キャラというイメージがあったから
お友達とこんなほのぼのした可愛い歌も読んでたんだと思ってなごんだ
慈円とは本当に仲良かったんだろうなぁ。
それにしても贈答歌っていい。読んでて面白い。

536 :
>>534
中ヤマ可穂はいろんなスレでそこそこ名前みるよ

537 :
保守がてら
君 いつはりて戯れに戯る
  この戯れをわれ好む
君 片側に 涙垂れ
  また 片側に 笑ぎます
    われ すべて失うと思ひしに
    求めて 得たり いやましに
    君 膝許より遠ざけて
      またも 胸に抱きたまふ
        (タゴール「ギーターンジャリ」)
宗教詩だというのは分かっているのだが、翻弄されてもついていく
健気さに何かを感じてしまう……

538 :
宗教詩ってことは君は神のこと?

539 :
>>538
解説によればそうらしい。
全体的に「君」だの「友」だのと呼びかけているので、
やたら距離が近い感じ。

540 :
小野茂樹の歌集を読んでいたんだけど、後書にて紹介されていたもの。
『律』という詩文学の雑誌(?)上で、塚本邦雄主催による
『ハムレット』の詩劇というものが行われていたそうだ。
その雑誌自体は未見でわからないが、各作家が七五調の文語詩で
ハムレットの各登場人物を演じる、という企画らしい。
小野茂樹はホレーショ役を担当したということで、紹介されていた
部分が、ものすごい萌えだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
 我もまたすべかりしを
 もてに従うべきを
 漂える血の香の中に
 ただ一人生きつつ立てば
 生者こそを見ざるもの
 生者こそ生ける屍
−−−−−−−−−−−−−−−−
狂気に近い慟哭、っていうのか
今その企画全文を読みたくてたまらない

541 :
父の陰茎を抜かんと喘ぐ真昼のくらがり 西.川.徹.郎
色々とやばい。

542 :
>541
それは一体どういう状況なんだ

543 :
どういう状況なんだその句は

544 :
幸さながら青年の尻菖蒲湯に  秋元不男
暗者の手が撫でている青い尻  上野ちづこ
少年の肛門より降霊術の朝靄  江里昭彦

凄すぎて漢詩を上げるのがためらわれた。
ので、西川句を探してついでに見つけた句。
それにしても現代句の世界すげぇ。尻シリーズだそうな。

545 :
現代句凄すぎる…。中和のためほのぼの有名どころをひとつ。
 函館の青柳町こそかなしけれ
 友の恋歌
 矢ぐるまの花
  石/川/啄/木。失くしてはじめて恋と知るノスタルヂックなはつこひ?

546 :
同じく啄木
待てど待てど
来る筈の人の来ぬ日なりき、
机の位置を此処に変へしは。

せつない。

547 :
めぐりあひふと見交して別れけり落葉林のをとこと男   若山牧水
そこはかとなく隠微な色気を感じる

548 :
>をとこと男
なんか日本画で見たくなるワンシーンだ。
ひらがなと漢字で表記をあえて変えているのは
どんな文学的な意味があるんだろう?

549 :
平仮名は女文字で漢字は男文字。
つまり…
そう言うことだと思うんだww

550 :
確か一首の中で同じ単語を繰り返す時は片方をひらくんじゃなかったかなと
色気のないマジレスをしてみるw

551 :
逆に考えるんだ
つまりルールに従っただけですよというふりをしているんだとw

552 :
鮎i川信i夫  「lんlだl男」
たとえば霧や
あらゆる階段の跫音のなかから、
遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。
――これがすべての始まりである。

遠い昨日……
ぼくらは暗い酒場の椅子のうえで、
ゆがんだ顔をもてあましたり
手紙の封筒を裏返すようなことがあった。
「実際は、影も、形もない?」
――にそこなってみれば、たしかにそのとおりであった。

Mよ、昨日のひややかな青空が
剃刀の刃にいつまでも残っているね。
だがぼくは、何時何処で
君を見失ったのか忘れてしまったよ。
短かった黄金時代――
活字の置き換えや神様ごっこ――
「それがぼくたちの古い処方箋だった」と呟いて……



553 :
いつも季節は秋だった、昨日も今日も、
「淋しさの中に落葉がふる」
その声は人影へ、そして街へ、
黒い鉛の道を歩みつづけてきたのだった。

埋葬の日は、言葉もなく、
立会う者もなかった、
憤激も、悲哀も、不平の柔弱な椅子もなかった。
空にむかって眼をあげ
きみはただ重たい靴のなかに足をつっこんで静かに横たわったのだ。
「さよなら、太陽も海も信ずるに足りない」
Mよ、地下に眠るMよ、
きみの胸の傷口は今でもまだ痛むか。
--------
高校の教科書に載っててえらく萌えた覚えがある

554 :
この詩が高校の教科書に(驚)
かなり深い耽美さがあると思うんだけど、選定者の意図が知りたくなるな。

555 :
耽美で綺麗だなあ
Mは、森i川i義i信だという説が有力みたいだね

556 :
レポート書く上で知ったんだが源氏物語で帚木の段の一部がすごい
興味のある人は「源氏物語 帚木 十二回」でぐぐってみて

557 :
武骨なる男の斧にひきさかれ
生木は琥珀の樹液を噴けり
春!日!井!健
どうしても何かを…何かを象徴してるようにしか読めない…!

558 :
ほしゅ

559 :
>>557
エロス……!
男同士のアレの場面を想像しちゃうね

560 :
雨の街みさけていたり
われと汝と息あはせつつ
狂ひもあえず
春!日!井!建
これは…まさに…

561 :
何何、現代句?何ゆえそれほど情熱的なんだ・・・
>>557>>560
すげえ・・・
男同士の暑苦しいセクロスがブアッっと脳裏を駆け巡ったw
こんなエロスをこんな短い言葉で表現しちゃうなんてすごいや

562 :
日向ぼこ出勤前の友もまたわが背まくらにうとうととする
たはむれのやうに握りし友の手の離しがたかり友の眼を見る
まれまれに相見る友のいづくやらむさびしげなるに心とらるる
わが胸に旅のをとこの情なしのこころやどりてそそのかすらく
短かりし一夜なりしか長かりし一夜なりしか先づ君よいへ 
若山牧水

563 :
>>562
どれも凄いな。萌える。
若山牧水って一人旅の歌のイメージが強かったけど
こういう親しい人との交流を詠ったものもいいね

564 :
眠る吾の前髪撫でる掌に明かさぬ君の胸を深読み
川.上.史.津.子
身体だけの関係のはずなのにいつの間にか絆されてしまう
…という妄想をした

565 :
あたらしく得し恋をわれに聞かせつつ
海よりも暗き瞳してゐる
岡,野,弘,彦

566 :
吾がつつむ焔(ほむら)のなかのあをを吸ひ煙草をともす友のまなじり
光/森/裕/樹

567 :
>>566
マイカプの扉絵思い出して超萌えた……!

568 :
こんな良スレがあったことを知って勢いで投下したら
567姐さんのカプを想像して萌えたハァハァ…
もいっちょ似た傾向の短歌を投下
すれ違いに温さ匂う銭湯の洗い桶など包み持つ青年
武/川/忠/一

569 :
致量の月光兄の蒼全裸(あおはだか) 藤原月彦

570 :
>>569
俳句ってもっと枯れたイマゲ抱いてた。すげー萌える。
作者ググってみたら下の名前変えて有名な歌人の方だね。

571 :
春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける     山部赤人
なんてことはない春の歌なんだけど
「すみれ」を女の比喩だと考えたら
『女の元に通ってきた私だったが
本来の目的である女ではなく
その女の兄弟と一夜を過ごしてしまったことだよ』
という後朝の歌に思えてきた

自分解釈によるものだからスレチだったらごめん

572 :
月に立つ君のそびらのひとつほくろ告げざれば永久にわれのみのもの
青/井/史

573 :
>>569>>572
月光と裸…エロい
>>571
ひょっとしてそういう意味…?と妄想することが801だ!萌えた

574 :
――ふたりともうごかずにゐた一年でいちばんながい昼がゆくまで
林/和/清
梅雨時の午後だな。

575 :
並んではもう帰れぬとふと気付く春の四月の引っ越しのあと
by名無しさんの初恋 (2ちゃんねる・純情恋愛板)

576 :
二つのからだ
      オクタビオ・パス
むかいあう二つのからだ
あるときは夜の海の
二つの波。
むかいあう二つのからだ
あるときは夜の砂漠の
二つの石。
むかいあう二つのからだ
あるときは夜の底で
からみあう根。
むかいあう二つのからだ
あるときは夜の稲妻の
二つの刃。
むかいあう二つのからだ
あるときは虚空に落ちる
二つの星。

577 :
昨夏はボクシングのまねしてたわむれしまま抱擁をとかずにいしを
晋/樹/隆/彦

578 :
吹き荒ぶ春の嵐に鎖(とざ)されて屈強ふたり縺れ合ふ夜

                        拙作

579 :
自作歌が出たのは初めてだね
>>578 嵐に負けない激しさなのですねわかります
−−−−
  垣こしに花ぬすむ手をとられけり  正岡子規
このあとお仕置きの時間ですねわかります

580 :
規制解かれているうちに連投しておこう。
黒瀬珂瀾。この人の歌は、狙ってる感ありありではあるが。
控え目な鼻をひねればとび起くる少年にふと淡き乳輪
汚(けが)しあひたる後におまへが呟きし賛美歌(キャロル)ほのかに雪を呼ぶまで
鶸(ひは)のごと青年が銜(くは)えし茱萸(ぐみ)を舌にて奪ふさらに奪はむ

581 :
淋しいかいなどと問(き)くなよかりかりに乾いて割れた唇をして
今日の日経新聞「詩歌・教養」欄

582 :
>>580
おおぅwこれは良いJUNEw
あからさまなのもあるが、どことなく昭和のかほりなのも初期JUNE

583 :
逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと   河野裕子
明日あると信じて来たる屋上に旗となるまで立ちつくすべし   道浦母都子
ぼくたちは勝手に育ったさ 制服にセメントの粉すりつけながら   加藤治郎
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ 雪のことかよ
終バスにふたりは眠る 紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて   穂村弘
夏木立ひかりちらしてかがやける青葉の中にわが青葉あり
恋人と棲むよろこびもかなしみもぽぽぽぽぽぽとしか思はれず    荻原裕幸

高校時代の国語の便覧から。
掃除してたら出てきたんだがけっこういろいろ萌えた…!
最初の二つは女性歌人だけどおいといて。

584 :
国語便覧とか現代文の資料集っていい萌えが転がってるよね
穂村弘のはなんか可愛いなー

585 :
>>577
自分(←歌の)も相手も男ってことが、書いてなくても伝わってイイ。
作者は他にもそういう傾向の歌を詠んでいる人なのかな?
歌集って高いからなかなか手が出ないんだ。

586 :
保守

587 :
>>585
そんな君の為に図書館てのはあるんだぜ!
歌集なんて古いのばっかりだし新しいのもすぐ絶版だしで
密林でだって入手できるのは限られてるのに
図書館には歌集って棚があるんだぜ!
萌えたとこだけコピーすれば部屋のスペースも圧迫しないぜ!

588 :
>>583
ぐわーーーツボな歌ばっかで萌えにそう!!
国語便覧は自分でも以前思い付いてみてたけどこんな素晴らしい歌乗ってなかった
>「ゆひら」とさわぐ 雪のことかよ に禿萌えたよ・・・

589 :
>>587姐さん、お知恵をありがd
さっそく探してみるよ
一瞬特殊な801図書館を想像してしまった自分 orz

590 :
BL作品に登場するレズビアンについて語るスレかと思ったww
寿たらこのセクピスのカレンちゃんやマキオとか
松岡なつきのテニス物のエイダとか

591 :
590は誤爆かな?
歌集に限らず短歌関係の本って後から手に入れようとするとわりと苦労するよね
やっぱりジャンル自体マイナーすぎるんだろうか

592 :
「五月闇 わかばの枝を折り取って君の真白き背を打たんかな」
「今日ぼくは花ざかりの樹この枝を激しく揺らす風を待ちつつ」
2首とも松野志保。下の歌はこの板のネーム欄そのままだなあw

593 :
×わかば
◯若葉

594 :
>>592
どっちも萌えた
> 下の歌はこの板のネーム欄そのままだなあw
まさに!!!!!

595 :
>>592
> 下の歌はこの板のネーム欄そのままだなあw
うわーん、風木の例のシーンを思い出しちゃったよ
セツナス・・・

596 :
「お客さん」「いえ、渡辺です」「渡辺さん、お箸とスプーンおつけしますか」  斉藤斎藤
もちろん一般的な解釈としては都市生活を送る現代の若者の内面や
人間関係の希薄さというものをテーマにしているんだろうけれども、
この歌をあえて801的な一場面として見ると萌えると思った
惚れてる店員に単なる客の一人としてではなく自分個人のことを知ってよ、と思っている人と
そんな思いに頓着せずマニュアル通りの接客をする店員のすれ違い

597 :
>>596
これは萌える。店員さんは渡辺さんが来たらマニュアル通りに応対しつつも
お客さんと言わずに渡辺さんと言ってあげればいいと思う

598 :
老松にシダレ桜が寄りかかり
某緑茶のペットボトルについている俳句から。
枯れたおじさん×年下美人を想像する。

599 :
>>598
常緑樹に桜ってのは和むね。かわいい。

600 :
好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君  枡野浩一

601 :
電話口でおっ、て言って前にみたいにおっ、て言って言って言ってよ  東直子
雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって    森田志保子
レイアップもできない僕を見てリョウは虹の所有者みたいに笑う      千葉 聡
ほんとうに俺のもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は    穂村弘
永遠に祝福される事のない君らの為にピアノを弾こう        夛田真一

602 :
>>601の二首目
どういう状況なんだ!?と想像して萌える

603 :
好きな人がいた 眠いときいつでも寝れた 10年後も同じことしてたかった
昔何かの漫画の空きページに書いてあったポエムです

604 :
>>603 幽遊白書?

605 :
一番星あいつと決めて冷し酒  品田まさを

606 :
>>605
男っぽくていいな。
一番星で菅原ブンタ兄貴を思い出したw

607 :
>>604
それだ!!ありがとう
野球の絵が描いてあったと思います。
学校やアパートの部屋で昼寝する若者2人を想像して萌えたものでした
これぞ青春

608 :
たぶん既出じゃないと思うけど
少年の放心葱畑に陽が赤い(金子兜太)
麦畑ならぬ葱畑かとw放心というのが、事後の放心に思えて仕方ない。
もいっこ
N徴兵さる(二句)
残る身に飛雪のバスの揺れ激し
淡い想いを寄せていた人を見送った帰り、吹き付ける雪にバスが揺れるように
徴兵された人を想いながら不安で心が揺れる青年を想像

609 :
ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみのなかに
そを聞きにいく
           石川啄木
↑の本歌取りで
ふるさとの訛なくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし       寺山修司

以下妄想。
Aは中学卒業と同時に家出して上京する。
心残りはBにも何も言わなかったこと。
それでもBが自分を呼ぶ独特のイントネーションが忘れられず、もしやと思ってたまに上野駅へ。
3年が経ち、高校卒業・大学進学を大義名分にBが上京する。
偶然にもAと上野駅で再会、近場の喫茶店に入ってコーヒーを頼む。
二人とも抱く想いに変わりはないのに、それを互いに確かめる術もなく。
二人の間でただコーヒーが冷めていく。
砂糖も溶かしてくれない冷めたコーヒーはただ苦いばかり。

610 :
背負ふかたち押さふるかたちに昼寝せる合宿中の柔道部員
(短歌番組入選歌)梶/原/か/つ/を
昼寝で疲れを癒して夜は…

611 :
このスレでよく目にする歌人がまさかのOBだった衝撃あげ

612 :
既出作ですまんが
☆わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む(寺山修司)
☆牛飼座空にかたむき遠くわれに性愛を教へくれし農夫よ(春日井建)
この番人と農夫は同一人物な気がする。

613 :
父(性的な意味で)
ってやつですねw

614 :
とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を 寺山修司

見た瞬間に色々駆け巡って結局「…すげー」しか出てこなかった

615 :
山吹の花の盛りに かくのごと 君を見まくは 千年(ちとせ)にもがも 大伴家持

616 :
>>614
ふつくしく生々しいね

617 :
散々既出かも知れないけど…
しきしまの やまとのくにに ひとふたり ありとしおもはば なにかなげかむ
万葉集
ますらをぶりの直球な感じがたまりませぬ。

618 :
>>600
これいいね
忘れられない青春の記憶を持ってるんだろうな

619 :
自作。置き場がなかったので…
船乗り、戦闘機乗りに戦車乗り どれが好きかと訊かれても
答えに詰まる 戦う男は皆素敵

620 :
今さらですが
「君を送りて思ふことあり蚊帳に泣く」正岡子規
幼なじみ秋山真之の留学に寄せての句。後朝の別れかと思ったよ、のぼさんてば。

621 :
「講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る」 小島なお
ピアスの穴というか首筋から耳たぶ付近ですかね

622 :
>>620
心から同意
真之がこの詩を読んだのは
子規がんだあとになってから
という説があるらしいが
それもまた切ねえ

623 :
人に言えない仏があって、秋の彼岸の回り道(都都逸)
空のない窓が記憶のなかにありて小鳥とすぎし日のみ恋おしむ
の日よりさかさに時をきざみつつつひに今には到らぬ時計
きみはきみばかりを愛しぼくはぼくばかりのおもいに逢う星の夜
海の記憶もたず病みいる君のためかなかななけり身を透きながら
(全て寺.山.修.二)

声をあげて泣いてみたいね夕顔の白い白い花が咲いている(山.崎.方.代)
目を病みて ひどく儚き日の暮れに 君はま白き花の如しよ (作者不詳?)

どの歌もなんだか夭折の友を今でも想っているようでせつなくなる
もう二首、なんだか可愛いやつと耽美な奴↓
あめつちの 酸素の神の 恋い成りて 水素はついに 水となりけり(石川啄木)
寝台の端にかけ居る少年のギプスの脚に月の差しそむ(葛.原.妙.子)

624 :
連投ごめんなさい訂正です。
>目を病みて ひどく儚き日の暮れに 君はま白き花の如しよ (作者不詳?)
目を病みてひどくはかなき日の暮れをきみはましろき花のごとしよ(福.島.泰.樹)
です。
これだけではなんなので同じ福島氏でもう一首
さらばわが無頼の友よ花吹雪け この晩春のあかるい地獄

625 :
>>614の歌を受けてるんじゃないかと思うんだけど
卓上に濡れてふた房の葡萄あり かつてわがもちし朝のかなしみ(三/枝/浩/樹)

626 :
放課後の理科室の風 
君がページを繰る音
ずっとこうならよかったのに
昔、理科室の机にあった落書きです

627 :
>>623
都々逸いいねえ
寺山と福島の作風の違いもいいな
タイプ違うけど本人たち親しかったんだよね

628 :
さらばわが…の歌、いいなあ
とりあえず>>623姐さんを都々逸スレにお連れしたい

629 :
椎の木のひかりはげしき八月よ根方にナイフを埋(うづ)めよといふ by水原紫苑
痴話喧嘩の末?椎の木というのも気になります

630 :
あの野郎の追悼文は俺が書く 他の誰にも書かせはしない
あの娘には見せてあげない手と足を切ったあなたを飼う水槽は
(二首ともますのこういち)
あなたを忘れる手だてといへば
あなたに逢つてゐる時ばかり
逢へばなんでもない日のやうに
静かな気持でゐられるものを
記憶よ なつかしい記憶よ
二人をつなぐものは
おまへばかりだ
記憶よ なつかしい記憶よ
約束もしないのに
燕(つばくら)は来ました。
ゆびきりをしたのに
あの人はきません。
夏のあさづき。
(いずれも竹.久.夢.二)

631 :
>>630
ますのこういちって人知らなかったけど
2首目のヤンデレっぷりに萌えたよ

632 :
今更だが>>629、IDにBLおめ

633 :
けだしくも 人の中言 聞かせかも ここだく待てど 君が来まさぬ
なかなかに 絶ゆしと言わば かくばかり 息の緒にして 我恋ひめやも
思ふらむ 人にあらなくに ねもころに 心尽くして 恋ふる我かも

万葉集 巻四680 大伴家持 交遊と別るる歌三首。
「交遊(とも)とは同性の友人である」と控えめな註がついていた。
 この時期は公の席で他意なく恋歌っぽい挨拶を交わしたとは聞くが………
 この三首はなんとなく言い訳できん感じが。家持卿よ何があった。

634 :
>>633
恋歌にしか見えないなw

635 :
半が
私たちの生を喰らって成長し
灰の像さながらにぐるりを囲んでいた。
わたしたちもまた
飲み続けた、魂ぶっちがえた二本の剣、
天の石(いわ)に縫いこまれ、言葉に血まみれて
寝台の夜に生まれた。
大きく、さらに大きく
私たちは貫きあって育ち、もはや、
かく急きたてるものは名づけようもなかった
(三十といくつのうちどのひとつだったか、私の生ける影は、
おまえへと狂気の段を
おまえへと狂気の段をよじのぼった影は。)
パ.ウ.ル・ツ.ェラ.ン

636 :
この道を歩んで行った人たちは、ねえ酒姫
(サーキイ)、
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ――
あの人たちの言ったことはただの風だよ。
ル/バ/イ/ヤ/ー/ト
酒姫が美少年だと最近知った…

637 :
私も酒姫って字面に騙されてたわ。フツーに女の子だと思ってたw

638 :
保守

639 :
古今集より
春たてば消ゆる氷の残りなく君が心はわれにとけなむ
訳)春の訪れとともに消える氷のように、君の心も打解けて欲しい

懐かない猫のような男を好きになった人、みたいな印象w


640 :
sage

641 :
文学板より
18 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:42:14 ID:gPZNyUVV
  『秋浦歌 其一』  by李白
秋浦 長(とこし)えに秋に似たり
蕭條(しょうじょう)として 人をして愁えしむ
客愁(かくしゅう) 渡(すく)う可(べ)からず
行きて 東大楼に上る
正西(せいせい)に 長安を望み
下に 江水(こうすい)の流るるを見る
言(げん)を寄せて 江水に向かう
汝の意 儂(われ)を憶うや不(いな)や
遙かに一掬(いっきく)の涙を伝えて
我が為に揚州に達せよ

19 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:43:15 ID:gPZNyUVV
訳っぽいものw

秋浦はいつも秋景色
なんとなく淋しくて 切なくなる
沈む心をどうにも出来ず
町の東の大楼山に上ってみた
ここより真西にずっと行けば長安
眼下には長江が流れている
万感の想いを一言にして 川に託そう
あなたはまだ私を憶っていてくれますか
止め処なく流れる涙と共に 伝えてくれ
遙々と 私の為に揚州まで

642 :
よく笑ふ 若き男の
にたらば
すこしはこの世のさびしくもなれ
石.川.啄.木

643 :
>>642
ふお…これはいい拗ねw

こぼれ松葉をかきあつめ
をとめのごとき君なりき、
こぼれ松葉に火をはなち
わらべのごときわれなりき。
わらべとおとめよりそいぬ
ただたまゆらの火をかこみ、
うれしくふたり手をとりぬ
かひなきことをただ夢み、
入り日のなかに立つけぶり
ありやなしやとただほのか、
海辺の恋のかなしさは
こぼれ松葉の火なりけむ。
海.辺.の.恋 佐/藤/春/夫

都会から来た学生と、現地の漁師みならいの青年のひと夏の恋?的な
燃/ゆ/る/頬やら画/の/悲/し/み/を読んだ後なせいかモロこういうの想像した

644 :
燃/ゆ/る/頬いいですねえ。それで思い出した1首を
「木菟の声きこゆる小さき図書館に耳きよらなる少年を待つ」寺山修司

645 :
三千世界の鴉をし 主と添い寝がしてみたい
高杉晋作の作品
切な萌える

646 :
>>645
朝寝じゃね?
桂小五郎作説もありますな

647 :
粋ですなぁ
古くてすまんが漫画「イブの息子たち」の
高杉「三千世界の烏をし…」
ガチ詩人「主と朝寝がしてみたい」を思い出した
これがきっかけで2人が近づくんだよね

648 :
ここの皆さんに嵐 山 幸 三 郎の『悪党芭蕉(新潮文庫)』をおすすめしたいです(ご存知の方もいるかもしれません)。
小説ではなく芭蕉の生き様とその句との関わりなど書いた本ですが、内容は裏表紙の紹介から抜粋すると

ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密…(中略)その素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良(ワル)だった!

…ってこれだとちょっとタブロイドっぽい煽り文句けど(汗)、内容は真摯かつ他の評論と一味も二味も違うので、けっこう読みごたえあります。新潮文庫です。

649 :
>>648あ…最後の『新潮文庫です』は消し忘れですorz

650 :
>>646
「添い寝」というのもあったような
>>648
気になってた本でした。今度読んでみます

恋よりも友情というポジションを選んでしまう30代は
俵.万.智

男女間の友情でも全然萌えるんだが
あえて少年の頃からずっと持ち続けてる片思いが
青年になって30越えたらなんかひと巡りしちゃって
いっそこのまま親友ポジでもいいか、みたいなね
でもそれを越えたらまた、でもやっぱり好きで、恋人になりたくて〜
っていう時期がやってきて結局何度もぐるぐるしちゃうんじゃないか、とか
いろいろ妄想膨らましてしまう


651 :
高杉さんは平和な世ならアーティストになれたろうな。

652 :
二/輪/の/桜/(戦/友/の/歌) 西/郷/八/十
君と僕とは二輪のさくら 積んだ土嚢の影に咲く
どうせ花なら散らなきゃならぬ 見事散りましょ 皇國のため
君と僕とは二輪のさくら 同じ部隊の枝に咲く
もとは兄でも弟でもないが なぜか氣が合うて忘れられぬ
君と僕とは二輪のさくら 共に皇國(みくに)のために咲く
昼は並んで 夜は抱き合うて 弾丸(たま)の衾で結ぶ夢
君と僕とは二輪のさくら 別れ別れに散らうとも
花の都の靖國神社 春の梢で咲いて会ふ

知ってる人いると思うけど、同/期/の/桜の元になった歌だそうです。同/期/の/桜の親友以上恋人未満で萌えてたが、どっこい本家はガチでした
萌えすぎて胸が苦しい(*´д`)

653 :
二輪て…(;´Д`)ハァハァ
軍は多いというけどこれは知らなかったわ

654 :
testestes

655 :
手套(てぶくろ)を脱ぐ手ふと止む
何やらむ
こころかすめし思ひ出のあり
石/川/啄/木

手袋を脱ごうとして、ふと昔の男の癖とか思い出して一瞬ぼんやりする的な

656 :
君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄みわたる空(岡.田.以.蔵)
岡.田.以.蔵.の辞世の句。以蔵と武市の関係を読むとなんとも切ない…(つд`)

657 :
ちょっとスレの趣旨から外れるかもだけど…
※カニバ表現注意
----------------
許してください 
あなたを喰べてしまいたいのです
あなたの白い足を 海のような なだらかなお尻を 
草原に似た背中を やるせないふくらみのお乳を
ぷちぷちと歯で噛みしめて この舌で喰べてしまいたいのです
あなたの唇にきりきりと歯をあて そこもあそこもなにもかも
髪の毛一本 骨のひとかけらまで
愛しさこりかため 歯軋りし 何度も何度も 噛んでしまいたいのです
ぼくのけものを許してください
黒い瞳に唇押し当て あなたのめだまを 吸わせて欲しいのです
ぼくのけものを許してください
----------------
「けものになってゆくぼくをとめてよ」ってモチーフを書いてる詩人らしいんだが、
歌詞台詞スレの過去ログ読んで以来萌えてるんだけど検索しても見つからないんだorz
詳細知ってる人いませんか?

658 :
>>657
詳細は知らない(というか初めて見た)けど、
萌えるな……!
属性のある自分にはたまらないモチーフです
元のやつ読みたいなあ

659 :
青年が脱ぎたるシャツの背に浮かぶ塩の結晶を味はひてみる 黒|瀬|珂|瀾

660 :
>>659
愛しているからこそ好きだと言えず、堪らなくなって脱ぎ捨てたシャツを
そっと舐めて食む場面を想像して禿げたw純愛すぎて奇行に走るみたいな

亡くなれる師がその昔たまひたる地理の本など取りいでてみる(石/川/啄/木)
学生時代に関係した社会科教師の訃報を聞いて、「そういえば…」と彼から貰ったきり
本棚にいれっぱなしだった黄ばんだ地理の本を手に取って…みたいな場面を受信した

661 :
保守

662 :
>>657
違ったらすまない
夢枕獏の「蒼黒いけもの」にそんな詩が載ってた気がする
確か「キマイラ・吼」という小説の作中人物が書いた詩集という設定で
90年代初期に出てたと思う

663 :
八千種の花の中にも女郎花 なまめく色のなつかしき哉
地元のでかい神社が江戸時代に作ってた歌集から 
詠み手が神官だったので色々妄想がはたらいて萌えた


664 :
道うを休めよ(やめよ) 他郷苦辛多しと
同胞友有り 自ら相親しむ
柴扉暁に出づれば 霜雪の如し
君は川流れを汲め 我は薪を拾わん
訊いてくれるな 故郷から遠い地では苦労が多いんじゃないか、とは
こうして同郷の友が居るじゃないか
自分から親しくなりたくなるような
明け方、貧しいあずま屋から出てみれば
朝の霜が雪のようだ
君は川で水を汲んで来てくれ
私は薪を拾って来よう
(朝餉の用意をしよう)

665 :
玉の緒よ絶えねば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする (式.子.内.親.王)                           (式.子.内.親.王)
意訳)この命が絶えるなら絶えてしまえばいい。生きながらえば、この恋を隠しきれなくなるから
飛鳥川ふちは瀬になる世なりとも 思いそめてん人は忘れじ (古.今.集/作者はシラネ)
 意訳)飛鳥川の淵が川になるほど時が過ぎても、この心を染め上げたあなたのことは忘れない

昔の人って情熱的

666 :

宮殿のやうな便所
はいくわいする
王子と王子
中/井/英/夫の公園と言う詩の一部抜粋
こんなに耽美なハッテン場の表現を他に知らないww

667 :
・銀木犀身じろげばまた香もゆらぐ(篠/田/悌/二/郎)

・つく息のわづかにおくれ滴れり(後.藤.夜.半)

二つ目は「………………………っあ!……(どぴゅ」な場面しか思い浮かばなかった

668 :
ちょwww深夜に笑わすなwww

669 :
転載
696 :おさかなくわえた名無しさん :2005/04/20(水) 00:20:55 ID:u8PUE5st
うちのクラスの貸し出し用文房具には、何故かそれぞれに詩みたいのが書いてある。
はさみ
「そんなに焦らないでね。僕はいつでも君の助けになれるから。
君が紙の気持ちを知ってればね。
まずはゆっくり、穴に指を通して、決して滑らせたりしないで。
僕はカッターじゃないんだ。」
ホッチキス
「私に触れるたび、貴方が小気味よい音に快感を感じるのなら、
私はいつでも口を閉じます。私はいつでもそれを咥えます。」
コンパス
「僕にかかれば君のかけない綺麗な丸なんてスイスイかけるからね。
いやいや、別に君の丸が下手って言ってるわけじゃないよ?
味があって、好きだな」
定規
「綺麗な直線というのは、いつの時代でも必要とされるものだ。
さぁ、私を手にとれ。
フリーハンドを好む君でも、きっとその美しさにきづくはずさ。」
いや、だからどうだってわけじゃないんだけど。

文房具がイケメンすぎる
***
なんかエロい…

670 :
まむかいのビルのオフィスに書類繰る人しばし見つやがて見られつ 藤.原.龍.一.郎

名前は知らないけどちょっと気になる素敵なあの人とか
道路挟んでお隣りの職場で働く恋人とか
色々と妄想してしまった

671 :
>>670
おお〜!いいねいいね。日常の中でちょっとしたときめきを感じるシチュエーションだね。

672 :
学校をおえて 歩いてきた十幾年
首をめぐらせば学校は思い出のはるかに
小さくメダルの浮き彫りのようにかがやいている
そこに教室の棟々がかわらをつらねている
ポプリは風に裏返って揺れている
先生はなにごとかを話しておられ
若い顔たちがいちようにそれにきき入っている
とある窓べでだれかがよそ見して
あのときのぼくのようにぼんやりこちらをながめている
彼のひとみに ぼくのいるところは映らないのだろうか?
ああ ぼくからはこんなにはっきり見えるのに
「学.校.遠.望」  丸.山.薫



673 :
思ひつつ寝ればやレスの見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましをage

674 :
まんじうで人を尋ねよ山桜(宝井企角)
実の重き葡萄をすくうま白き指 青年の秋はまだまだ長く(父)
故郷に山椒魚の謝罪有り 振り返らずとも君(父?)はおらず(作者不明)
故郷に〜の「山椒魚の謝罪」は、井伏鱒二の「山椒魚」が井伏鱒二自選集に収録される際、
最後に蛙が「今でもべつにおまえのことおこってはいないんだ」と語る救いの部分を全て削除してしまったことから、
「故郷の古い本には、削除される部分がまだ残っていた。その言葉を言いたいのに、僕を縛り付けておいて突然消えた君(父)はそこにいない」
という解釈をどこかで見て、なにかが滾った覚えが。

675 :
「オルガンをひく信長がいるごとし夕やみあはく降りてくる部屋」金/沢/早/苗
蘭/丸目線の歌かと思った

676 :
んだひとなんかはゐないんだ。
高原を林深く行かう。もう母もなく、おまへもなく。
僕はいろいろな笑ひ声や泣き声をもう一度思いだすだらう。それから
ほんとうに叱られたことのなかったことを。僕はそのあと大きなまちがひを
するだらう。今までのまちがひがそのためにすつかり消える。
人は誰でもがいつもよい大人になるとは限らないのだ。
美しかったすべてを花びらに埋めつくして、霧に溶けて。
さようなら。
立/原/道/造の詩より。長いので中略してしまったけど、
どうにも後追いに見える…。

677 :
嫌われた君を好きだと告げる僕
虫だか蛙に憐憫を寄せている歌らしいが、「君を好きだと告げて嫌われた」という意味、もしくは嫌われ者受けに見えた

678 :
>>677
作者kwsk
行く末に阿武隈川のなかりせばいかにかせましけふの別れを
高階経重
(返し)
君にまた阿武隈川を待つべきに残り少なき我ぞかなしき
藤原範永

679 :
>>677
嫌われてるのは知ってるけど告白してしまう人の図が思い浮かんだ

680 :
>>657
ずっと気になってたんで確認してみた。
662が言った通り、「蒼黒いけもの」に収録されてた。「欲望」ってタイトル。

681 :
>>678
この歌、男性同士のやり取りとはw
「大粒の雨降る季節少年は爬虫類を愛しはじめる」小島なお

682 :
アリョーシャよ黙って突っ立っていると万の戦ぎの樹に劣るのだ 渡.辺.松.男
でっかいロシア人をちっこい日本人が、別れ際に挑発しているイメージ。

683 :
保守代わりに、閑吟集から
憎い振りかな あの振りをする人は むず折れがする
憎らしいそぶりだこと。
だけど、あのようなそぶりの人に限って、もろくて急に折れたりするものよ
昔の人、良く萌えポイント分かってる

684 :
 「兄」  中/井/英/夫
私に兄がゐた様な気がする
白い額に青い眼をかゞやかせながら
暖かな灯のついた机によりかゝり
さまざまな童話をきいた
兄はやさしく背をなでてゐた
小さな部屋で
二人だけのときは楽しかった
兄がくれたノートや
赤い色の鉛筆や
兄はまたゆたかな肉づきの頬に
わたしの頬をひそかにおしあてた
涙を流し 灯を消して
ただ窓外の
黒い塔の尖に
廻つてゆく月があった

――――――――――――――――――――
この人は色々とガチすぎる

685 :
良スレだねー
やわ肌のあつき血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君 与/謝野/晶/子
(熱く火照った肌に触れることもなく、人生を説くばかりでは寂しくないのか)

この句をはじめて見たときに震えるほど萌えた
女性の恋、情念をよく読んだ人だけど言葉と情景が美しいのと
解釈次第で性別は何とでもなるぜ!と思ってよく読む
他は
むねの清水あふれてつひに濁りけり 君の罪の子我も罪の子
道を云はず後を思はず名を問はず ここに恋ひ恋ふ君と我と見る  とかも好き

686 :
>>685
与.謝.野.晶.子.の歌から物凄いスーパー攻様臭を感じるのは私だけだろうか


おくれ居て 長恋せずは 御園生の 梅の花にも ならましものを (吉.田.宜/万葉集)
訳:お便りを拝見して、ますますお会いしたくなりました。都にいるより、梅の花に姿を変えてでも、
  旅.人様のいらっしゃる大宰府へ行きたいものです

プライベートも仕事もうまくいかなくて酒壺ニ\(^q^)/ナリタイ状態の大.伴.旅.人を大宰府に残して、
一足先に奈良に戻った宜。旅.人.から届く、大宰府の近況や亡妻のことや、「梅の花見の飲み会超良かった」
と綴られた手紙に応えて、宣が読んだ歌だそうで。
訳者の解説に「上司と部下という関係を超えたふたりの男の絆」とか「部下と言うより心の友」とか
「一見しただけでは女性からの恋歌に思える」とか書いてあって吹いたw

他愛もない内容の手紙をつらつら綴る寂しがり構ってオヤジと、「ハイハイ・・・」と苦笑いしながら
キュンする部下の青年を想像して禿げ散らかした


687 :
>>685
初期の晶子の歌はどれも他の人には詠めない強烈な 晶 子 の 歌 だから
自分は801変換したことがなかったけど
一首めの道を説く君って確か坊主だよね
女の柔肌には触れちゃいかんが男色ならおけーと考えたら萌えるわ

688 :
間違いなのだ 血が赤いのも
殴ったガラスの 痛みすら
Twitterの某botで流れてきた都々逸
なんかすごくドラマチックで萌える

689 :
武将の辞世の句ておkなのかわからないけど萌えたのでうp
あと既出ならスマン
平塚為広が関ヶ原で戦する際に討ち取った首と共に送った歌
「君がため 棄つる命は 惜しからじ 終に止まらぬ 浮世と思えば」
意味「永遠に生きられないこの命、あなたのために失っても惜しくはない」
平塚為広のの知らせとその歌を送られた大谷吉継からの返歌
「契あらば 六の巷で 待てしばし 遅れ先立つ ことはありとも」
意味「約束です、来世でしばらく待っていてください。たとえ後にも先にもんだとしても…」
これを読んで大谷吉継は自刃した…
来世で幸せになっていることを祈っております

690 :
万葉集より
大伴旅人から高安王への歌
・我が衣 人にな着せそ 網引する 難波男の 手には触るとも
意:私が贈るこの衣は、他人には着せないでくれ。網を引く難波の男の手に触れることがあったとしても。
摂津大夫だった高安王に、新しい袍を贈った時の歌だそうな
「難波男」が高安王なのか他の摂津の官人なのかいまいちはっきりしないんだが、うまく言い表せない萌えを感じる

691 :
この袍にすがりついて寵愛を乞うものがいようともどうか肌は見せないでくれ
と超曲解してみる

692 :
・オリオンを繋げてみせる指先のくるしきまでに親友なりき
・秘め事を黒影のごと引きずって君との間に自転車を押す
作者は>>566と同じ、光森裕樹
一首めの、星を見ていた視線が親友の指先に移って
指や爪の形に見とれているようで萌えた
きっぱりと過去形だから現在の関係が気になる

693 :
>くるしきまでに親友なりき
「ほら、これがオリオンだよ」と隣に立って空をなぞる親友に、友達以上の気持ちを寄せてる読み人がドキドキしながら
(でもこいつは俺のこと親友としか思っていないんだよなぁ)と切なくなっている情景が浮かんだ
この作者気になるからggってくるわ

694 :
魚屋のアニキのねじりハチマキのねじれほどける夕べをおもう  笹/公/人

多分ネタとして作ったんだろうけど、そっちの意味にしか思えない

695 :
後ろから 抱き締められて 目を瞑る 君は翼か 荷物か知らぬ
映画 TANKAの中の一句。元は俵万智の小説から
重い攻めと悩む受けの受け目線で当てはめられて萌えた

696 :
禁猟のふれが解かれし鈍色の野に眸(まみ)ふせる少年と蛾と
割禮の前夜、霧ふる無花果樹(いちじく)の下で少年同士ほほよせ
乾葡萄のむせるにほひにいらいらと少年は背より抱きしめられぬ
晩夏のうら暗きサーカス 白馬は少年のごとよごれやすくて
夏のはじめに男一人重伏せり なびく白蚊帳天衣のごとし
また塚本です

697 :
ひかれあうことと結ばれあうことは
違う二人に降る天気雨
田原町

698 :
朝の陽にまみれてみえなくなりそうなおまえを足で起こす日曜   穂村弘
ほんとうに相手のことが愛しくてたまらないんだなって感じ


699 :
良スレ保守

700 :
あげがてら自作都々逸でも
どれほど呑んでも渇きは癒えぬ 呑みたいおまえは もうおらぬ

701 :
サルベージ

702 :
出来てなかった。
今度こそ

703 :
既出かもれしれんが寺山修司はよいよ
心中を見に行く髪に椿挿し
待てど来ずライターで焼く月見草
肉体はしてびつしり書庫に夏
あといろいろあるけれど、男×男と妄想しても面白いかな

704 :
このスレ大好きだ
清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みな美しき
誰か好きなひとと歩いていてもいいけど
初めて恋をした喜びでもいいなぁ
男の子が気持ちがはやるままに坂を駆け抜けてく感じ
キラキラだ


705 :
ほしゅ

706 :
元興寺の僧の旋頭歌
白珠は人に知らえず知らずともよし知らずとも我し知られば知らずともよし
白珠のような才能は世の人に知られていないがそれでよい。自分さえ知っていればそれでよい
多分これは自分の才能について言ってるんだろうけど、最初見たとき
「君の良いところを俺だけは知ってるぞ」って歌かと思ったりした

707 :
どちらも自作
何度言っても響きはせぬと 知れど尚告ぐ 「好きです」と
積み上げた 言葉でどちらが先に 潰れるか 見えてる賭けに 誘い込む

708 :
>>707
イイヨイイヨ-!
このスレ自作歓迎となってるけど、なかなか見かけないので貴重だ

709 :
万.葉.集.から。既出だったら申し訳ない。
をとつひも きのふもけふも
みつれども あすさへみまく
ほしききみかも
・訳・
おとといも昨日も今日も会いはしたけれども、
明日も会えることを欲してしまう、そんなあなたであるよ。
男が男に詠んだ歌なんだぜ、これ・・・

710 :
・サウナルームに全裸のをとこたち臥しつオリンピア滅び人類滅びて
・令嬢の魂奪ひ合ひをとこ手練手管の恍惚、ラグビー
作者は塚本門下の田中浩一
令嬢はもちろん腐女子ですな

711 :
こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ   穂村弘

鬼畜攻めの匂いがします。


712 :
よく笑ふ若き男の にたらば すこしはこの世さびしくもなれ
啄木

713 :
恋しさは同じ心にあらずとも
今宵の月を君見ざらめや
源信明

片想いって…すてきやん

714 :
良スレ保守

715 :
このスレ落ちてたとばかり思っていた…!
ここで短歌の素晴らしさを知ったので、数年ぶりにまた出会えて嬉しい。
ひさしぶりのさよならですねゆく街の ゆくさきざきで君がゆれてた
好き、です。が夜の川にとけてゆく とりあえず春まで生きなさい
全て東直子。本命カプが遠距離恋愛なのでなんとなく沁みる。
意外とエロい歌を詠んでいる所も好きです。

716 :
薔薇の芽を摘むほどの悪事しか知らぬ君を利口にしてあげようか
初雪を吾に献じ笑む弟よ知る人ぞ知る汝の荒淫
どっちも黒瀬珂瀾
上の句からそこはかとなく攻めの匂いがする

717 :
過疎age

718 :
思ひわび さても命は あるものを うきにたへぬは なみだなりけり
道因法師

719 :
にぎやかな夕ぐれ(K.Iに)
「にぎやかな夕ぐれやおへんか
ほんまににぎやかやおへんか」
何がにぎやか、何がにぎやか
薄青い濃い夕ぐれ
美しい空が東山に
紫の珠が雨みたいに東山に
星が血のりめいて酒びたりの春の空に
紫に薄くれなゐに
「ほんまににぎやかやおへんか」
たどりゆくは女の群
宝玉でそろへた様な多情な群
美しいお白粉にきらきらと
燈が燈が燈が加茂川の岸べに
金色に、アークランプも桜色に
「ほんまににぎやかやおへんか
きれいな夕ぐれやおへんかいな」
わたしはたどる紫の貴い薄紫の
神楽岡の裾を浮き浮きとした足どりに
たらりたらりと酒が滴たる
あざみ形の神経から

720 :
「にぎやかやおへんかいな」
わたしは答へるうれしさに
「そうどすえなあ」
美しい女の群に会ふや数々
「にぎやかな夕ぐれどすえな
ほんまににぎやかな
あの美しいわたしの思ふ子は
此頃どないに綺麗やろえな」
近衛坂を下れば池の面に
空がうつる薄紫の星の台が
ほのかにもるゝ銀笛の響は
わが思ふ子の美しい家の窓から
「にぎやかな夕ぐれやおへんか
ほんまににぎやかやおへんか」
この時泣いて片恋のわれはつぶやく
「そやけどほんまはさびしおすのえなあ」。
村.山.槐.多.
片思いしていたK.Iという少年に捧げた詩だそうな。ちなみに作者は電波なヤンデレ

721 :
村.山.槐.多. って名前の字面に見覚えはあったけど、
どんな人だか知らなかったんで、ぐぐってみたら
いろんなヤンデレエピソードがw
この詩見てても思うけど、画風も情熱家っぽいね

722 :
もいっちょKAITA
槐/多は下駄でがたがた上つて来た。
又がたがた下駄をぬぐと、
今度はまつ赤な裸足で上つて来た。
風袋のやうな大きな懐からくしやくしやの紙を出した。
黒チョオクの「令嬢と乞食」。
いつでも一ぱい汗をかいてゐる肉塊槐/多。
五臓六腑に脳細胞を偏在させた槐/多。
強くて悲しい火だるま槐/多。
無限に渇したインポテンツ。
「何処にも画かきが居ないぢやないですか、画かきが。」
「居るよ」
「僕は眼がつぶれたら自します。」
眼がつぶれなかつた画かきの槐多よ。
自然と人間の饒多の中で野たれにした若者槐/多よ、槐/多よ。
高/村/光/太/郎

723 :
KAITAは買うたろう氏のところに一時通っていたそうで、当時のことを思い返して…という詩だそうです。通っていた当時…KAITA(18)、買うたろう氏(31)という年齢差に禿げた

724 :
送夏/目/漱/石之伊予
去矣三千里
送君生暮寒
空中懸大岳
海末起長瀾
僻地交遊少
狡児教化難
清明期再会
莫後晩花残

(書き下し)
夏/目/漱/石の伊予に之くを送る
去けよ三千里
君を送れば暮寒生ず
空中に大岳懸かり
海の末に長瀾起こる
僻地交遊少なく
狡児教化難からん
清明に再会を期す
後るる莫かれ晩花の残はるるに

725 :
(訳)
行くがいい、三千里の彼方へ
君を送れば夕暮れの寒さが身にしみる。
空には富士山がかかっているだろう。
海の果てには大波が起こるだろう。
田舎には一緒に遊ぶ友達も少ないし、
クソガキどもを教え諭すのは難しかろうね。
約束だ。清明節には再会しよう。
遅咲きの花が散ってしまわないよう、遅れることなく戻ってきておくれよ。

明治29年(1896年)の正月、漱石が伊予の松山で英語教師をしていた頃、東京に帰省し、また松山に戻っていく。それを子規が新橋駅で見送った詩だそうです。
木綿のハンケチーフ思い出した。東ではなく西へ向かう列車だけど

726 :
セリフ&歌詞萌えスレでこんなスレがあると知って
・白壁に聖母を素描したわけを訊けずに泊まる先輩の部屋
・制服がしわにならないようにって そればっかりを気にしてやった
・君はそのとても苦しい言いわけで自分自身をだませるのかい?
・さよならをあなたの声で聞きたくてあなたと出会う必要がある
枡野浩一

727 :
もし君がぬ時ほんの一瞬をぼくで満たしてくれればいいや /佐藤りえ

728 :
既出だったらすみません。
両の眼に針射して魚を放ちやるきみを受刑に送るかたみに 
背きゆく君を悲しみて仰向けば不意の意に肖て陽が注ぐ  
                       春/日/井/建
ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一台
固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とわ)に男の言葉
                               塚/本/邦/雄
鬼やらひの声内にするこの家のかげりに月を避けて抱きあふ
あれはたしかに地を逃れゆくひびきにてあけぼの遠き路上の音す
                        小/野/茂/樹
なんか昼ドラみたいな春/日/井もどっかエロい塚/本もひたすら切ない小/野も大好きだ!
俳句では
十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司
いつまでも吉野の花の君をゑがく 高濱虚子

729 :
>>728
寺山の俳句がド直球でエロス…!
このスレ見て初めて短歌の本買った
以下印象に残ったもの
河野裕子
揺すらむとして不意にまがなし少年めきて君はあまりに細き頸してゐる
※まがなし=ま+悲し
君に凭りバスに揺られて眠りつつ覚めてゐしなり二十歳の頃は
ことば、否こゑのたゆたひ 惑ひゐる君がこころをわれは味はふ
もう随分あなたの傍にいたやうだ真顔で言ひき鯉のふりして
終点まで乗りてゆかうと君が言ふああいいよ他に誰も居ない

永田和宏
汝が眼もて世界見たしと告げられしかの夜のさくらかの湖の色
言つて欲しい言葉はわかつてゐるけれど言へば溺れてしまふだらうきみは

この二人からはすごくいい距離感を感じる

730 :
ほしゅ

731 :
尽き果てぬ 恋心隠し 月は出ぬ

732 :
>>729
きまぐれに抱きあげてみる 君に棲む炎の重さを測るかたちに
永/田和/宏氏はこれも好き
保護者攻め×強気受けで

733 :
ついったーで拾った辞世
『白菊の花の情の深き海に 共に入江の島ぞうれしき』 自休 (鎌倉建長寺の僧:倉桐承院の稚児白菊丸に思いをよせ情した - 室町時代)

734 :
>>731
綺麗ですねと 言えず佇む

735 :
>>731>>734やり取りに萌えた
探丸子の君、別しょ(野に土)の花見もよはされ給ひけるに、昔のあともさながらにて
さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉
※探丸子…芭蕉が若い頃仕えていた主(故人)の跡継ぎの俳号
かつての主は花見の宴の後、25歳で逝去。先代が亡くなったのを期に、芭蕉は脱藩したらしい
※別しょ…下屋敷
若君が下屋敷で催した花見の宴に、かつて自分が仕官していた頃先代が催した花見の宴を重ねて、さ ま ざ ま の こ と を思い出している
という句だそうです。
若君に先代の面影を見出して、遠い初恋の甘酸っぱい/ほろ苦い思い出を巡らせてるんだな…と

736 :
ほしゅあらん 倒れ臥すとも 萌の原

737 :
ほしゅ

738 :
良かったこのスレまだ生きてた…!
ほしゅがてら自作投下する
熱帯夜 なべて気怠し 目は四つ
僕の半身が出歩いているから六時半までどこにも行けない
とある歌集読んであまりに萌えたから最近短歌を作り始めた私にとって
このスレはまさに天国

739 :
>>738
イイネ!801板だし半身は相手なのかなと思ったけど、色々想像できた〜

740 :
>>738
簡潔で萌えた!
夏が来て熱帯夜になったらこの句を思い出しそうだ
短歌の方、上の句が句跨りでアクロバティックなところもいいね

741 :
夢がある でも年の差はもっとある「古い写真は捨ててしまった」

742 :
君や蝶我や荘子が夢心 松尾芭蕉
超訳)君が蝶なのか、私が荘子なのか。離れていても、夢の中では互いの心は通じあっているでしょう。

※荘子の胡蝶の夢を踏まえている歌
※怒誰(どすい)宛ての謝辞を伝える書簡の中にある句。怒誰は、スポンサーである菅沼曲水の弟。
曲水が留守の時に代わって芭蕉の世話をした。怒誰は『荘子』に造詣が深かったらしい

俳聖は口説き文句もパネェ

743 :
無礼講罠と知りつつすすむ酒 
酔った勢いで関係に持ち込もうとするワルい上司と、酔いつぶされるとわかってて、騙されたふりで杯を重ねるヘタリーマンが
この後、千鳥足でホテル街へ消えていくとこまで受信した

744 :
動こうとしないおまえのずぶ濡れの髪ずぶ濡れの肩 いじっぱり!
       (永田和宏『メビウスの 地平』より)
雨の中の二人。ドラマを感じさせる1シーンでなんか良いよねぇ。

745 :
ほしゅあげ

746 :
埋火よ燃えてくれるないたずらに 決めたじゃないかもう戻らぬと
自作。短歌はむずかしいな…

747 :
>>746先生に敬礼
大層禿げました。こういう秘めた想いを断ち切ろうとするシチュ大好物です。

748 :
保守

749 :
再 保守

750 :
高校の頃授業で短歌作ったよ
昨日ノートを見つけて恥ずかしさに悶えた
・暑い日に僕に摘ませたすぐり煮る君の背中を密かに愛す
・腐敗して溶けかけた茎匂う頃はなびら撫でる青白き指
・クリムトの接吻真似て首痛め笑い転げてたわむれにキス
・いたずらに子猫のごとく甘咬みし心の糸を噛み切る八重歯
・恋人の膝で寛ぐ雄猫よそろそろ退いてくれはしないか
もちろんすべて男×男を題材にしたから誰にも見せられなかった思い出があるw

751 :
>>750
無邪気さの中に潜むエロさに禿げ萌えたよありがとう
いかにもスラスラ出来ちゃったみたいに読めるけど、それだけ
ナチュラルな仕上がりにするのって実は結構苦心したんだろうね
これからも詠み続けてほしい

752 :
保守がてらに自作
唇を
噛み締め歩く
並木道
かくも冷たき触れる指先
うーん結構難しいというか恥ずかしいなw

753 :2013/10/03
あなたの視線を項に知りつつわたしはひたすら前を向く
保守ついで自作
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