2013年05月エロパロ541: NG騎士ラムネ&40エロパロ 守護騎士4体目 (251) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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NG騎士ラムネ&40エロパロ 守護騎士4体目


1 :2013/01/17 〜 最終レス :2013/04/22
懐かしのラムネスレです
エロ話込みで色々語りましょう
・ラムネシリーズは全てここでおkです
・投稿者は作品投下前にカプと傾向を書いて下さい
・書き込みが950以上になるか、容量が450KBを超えたら次スレを宣言してから立ててください
前スレ
NG騎士ラムネ&40エロパロ
ttp://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1207741663/
NG騎士ラムネ&40エロパロ 守護騎士2体目
ttp://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1268263330/
NG騎士ラムネ&40エロパロ 守護騎士3体目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1306040243/l50

専用SS保管庫 (更新停止中)
ttp://lumne2ch.cocolog-nifty.com/ss/
ttp://lamune2chkeep.blog.fc2.com/
専用絵板兼避難所→いちゃついてる程度の絵や本スレ規制中はこちらへ
ttp://blue.oekakist.com/lumne2ch/
専用うpろだ→がっつりエロいのや容量大きめの絵とSSはこちらへ
入り口とうp時のセキュリティーパスはeroparoです
ttp://ux.getuploader.com/2chlumne764/

2 :
>>1乙!

3 :
即ってまだあるのか?
まー投下してくれそうだし大丈夫か

4 :
あっち落ちてないけど投下していいの?

5 :
いいんでないかな
ほんとにもうあとちょっとだし

6 :
1乙

7 :
じゃーもう少ししたら投下する
4レスくらいの短編だが

8 :
前スレ687です
ということで投下するぜ
タイトル:午前二時、冬
カプ:ラムミル+ダーレス前提パートナーチェンジ風味
・エロなし
・セクシャル表現が多少あるダ・サイダー視点の小話
*******
『午前二時、冬』
ラムネスの家で女たちが作った飯を食って、賑やかにテレビゲームして、
軽〜く熱燗なぞを干した後…そこまでの記憶しかないのは寝てしまったからか。
皆そのまま雑魚寝したのであろう…だからか、オレ様の眼前にピンク髪が広がっている。
(……寒い……あん?あいつどこだ…?)
床に倒れたまま首を動かすが、点けっぱなしのテレビには
如何にこのカメラが従来の製品より優れているかを熱弁しているオッサンが映っていて、
そのチカチカした光に目をやられた。
ぼんやりした頭は鈍く痛い。ちっ、二日酔いかよ…オレ様としたことが。
ラムネスの親父秘蔵の酒が美味かったせいで、ピッチも早く飲み過ぎたぜ。
「ん〜…もぉ一杯おかわりぃ……」
すぐ隣で寝ているミルクがゴロンとオレ様に身を寄せてきた。
まてまて、お前の大好きなアホ面でドジでマヌケなエロガキとオレ様を間違えてんじゃねえ!
ミルクから離れるべく、じりじりと後退するとドンと何かにぶつかった。
……ベッドだ。
ところがミルクは寝たままニヤニヤ笑いを浮かべ、逆方向に転がった。
……助かった、と安堵しつつ身を起こして室内を見渡してみる。
床に散らばる酒瓶と袋菓子にツマミ、それに…寒いはずだぜ、オレ様のジャケット。
ん、ジャケット脱いでたんジャ、ケ〜ット寒いよなあ!どうだ!おんもしろいだろうっ?!
と、起きてる奴がいないのに超絶面白いダジャレをオレ様が思いついた瞬間――…
「うおっ?!」
視界に捉えた光景に思わず声が出た。

9 :
二度見したが、間違いない。
ラムネスとレスカがベッドの上に重なって寝こけてやがった。
脚を絡め、期待を裏切らず、ラムネスの片手はしっかりレスカの乳を掴んでいた。
…ラムネス、お前の恋人はこの依然として発展途上、フェロモン枯渇状態のマセガキだろうが。
その凹凸は貴様の積年の願望であり、人のモンでしかねえんだよ。
「……くぉら、クソガキ。いつまで寝てやがる?」
頬をグニっと捻りながら低い声で呟くと、ラムネスは抓られていない方の唇を持ち上げて薄目を開けた。
「あはは…いいじゃん、減るもんじゃないし?」
「減るわ、アホウ。魔法、家宝!た…どわっ!?」
青磁器を持ったまま突如ぐっと後ろに服を引かれ、床に背を打ち付けた。
「〜!いってぇ…て、な?!」
起き上がろうとしたところに第二撃…上にナニカが乗っかってきた。
バサリとピンクの髪が視界を覆う。
柔らかな髪から漂う花の香は悪くはねえが…
「んふ…ラムネスぅ…逃げちゃダメえ……」
だから、オレ様とラムネスなんぞを間違えんじゃねえ!
やめい、服ん中に手を突っ込むなー!
「あああ!?バカダ・サイダー、ミルクに何してんだよっ!?」
「テメーはどんな目をしてやがる!?どっから見ても襲われてんのはオレ様だろうが!」
小声で怒鳴りあいながら、ミルクを退かすよう訴え、ラムネスがようやくベッドから足を下ろした瞬間――…

10 :
「んん〜?寒いぃ…」
「だぁっ!?…あ…えへへ」
寝ぼけたレスカが暖を求めラムネスに抱き着き、ふたりはまた倒れ込んだ。
ムギュッと押し付けられた乳のせいか、ラムネスの顔はだらしない。
「おい…オメーこそ何回やってんだ?」
「や、事故だよ事故!てか、早くミルクから離れろってば…!」
「自分を棚に上げて何いってやがんだ!」
オレ様の上に乗っかってるミルクを見ると、その幼児体型っぷりはお前に同情するがな…。
クウクウと寝息を立てているミルクはまあ美少女の類だ。
女としての魅力は姉たちに欠けるが、好きな女なら育てるくらいの情熱を持てっつーの。
そこで、ふと疑問が浮かぶ。
「…そういや、お前ミルクとどうなんだ?」
「へ?な、何が?」
動揺しているとこ見ると質問の意図は分かっているらしい。
ヤッたのか?とストレートに聞くとラムネスは黙りこんだ。
「…はは〜ん?そうか、まだかよ。」
ミルクの尻肉を掴んで僅かに指を動かしてみせると、ラムネスの顔色がサッと変わった。
レスカの下からはい出て、身を起こしたが口は開かない。
「まだ未開通か。」
言いながら腰を振る仕種を見せつける。
怒りが滲んだ瞳を見て、やれやれとミルクをゴロリと退かして横に寝かせてやった。

11 :
「お前ぇ…」
「おあいこだろが、ガキ。」
冗談も通じない癖に、ちょっかいかけてくんじゃねえよ。
「いい加減、ベッドに寝かしてやれよ?じゃあ、オレ様達は下で寝るぜ。」
ココアの姿が見えないところ、ちゃっかり自分の部屋に戻って寝てんだろな。
どうせならココアにのしかかられたかったぜ…とぼやきながらも幸せそうに寝ているやつを抱き上げる。
部屋を出る前にチラリと振り返ると、しょげたようなラムネスが目に映った。
「ん〜、…ん〜ん?うー…」
むにゃむにゃと何やら呟くレスカを階下に運び、ソファに落とす。
「ったく…、さみいっつってんだろーが…。」
ふたり分の重みにギシリとスプリングが軋んだ。
適当にかっぱらってきた毛布をバサリと頭から被り、ベルトやらホックやらボタンやらを外す下ごしらえを行う。
弱で付けたエアコンが効いてきた頃には、お楽しみだ。
「うん…だ・さいだぁー…」
「へいへい」
寝ぼけてこちらに腕を伸ばしてくるレスカに応じるように、オレ様は白い腕に頬を寄せた。
にへ、と締りのない口元から気持ちよさそうな寝息が洩れる。
ほら、あっためてくれよ――…
レスカの熱を自分に移すように身体を重ね、
その柔らかくもボリュウムのある膨らみにどのような悪戯をしてやろうかと考えた。
まったく、お子様にはまだ早い嗜好である。
【終】

12 :
いやほおおお
リアタイ投下で読ませてもらったぜ!!乙!
姫さまたち寝穢い!wでも可愛いからよし
ダ・サイダー大人っぽくてかっこいい
あかほり小説のダ・サイダーの、まともでかっこいい所をかき集めたらこんな感じか
勇者ズのこっそりラブトークいいな!なんか新たな萌えだ
珍しくダ・サイダー有利で良かったねダ・サイダー
お互いの状況がカンフル剤になって、燃え上がりそうだなこの後(性的な意味で)

13 :
>>8
青磁器持って「た…」ってなんやー?!
ひゃっほい待ってました乙乙乙!
寒くてレスカ探すとかオマエラどんだけひゅーひゅー!!
ダ・サイダーがオトナの余裕な雰囲気でいいねえいいねえ、エロオヤジぎりぎりなラインだけどw
それにしても、苛立ったとはいえミルク酷評しすぎだろwwwまああのダイナミック寝相に色気を感じないのもわかるwww
まだエロガキでお子ちゃまなラムネスもいいね!純真でからかいたくなるよ
そんなに想ってるのにどうして他の娘にニヘニヘしちゃうのキミ…しょげてるラムネスかわいい
ラムネスをやり込めるダ・サイダーがカッコよかったっす!
眠っているレスカが幸せそうでこちらも幸せだ
そのまま寝かしたれという気持ちと、いいぞ悪戯してやれという気持ちがせめぎあっているw
夢現のレスカ弄るの、反応楽しそうだなあ…

14 :
1乙
そして>>8 GJゥゥゥゥ俺は今モーレツに萌えてんだ
ダがオトナの余裕を見せておるおおお感動
ラムネスちゃんとミルク好き大事なのねーでも目の前のボリュームには弱いねーw
男同士の話かわいくて微エロで、すごいらしかったぜ!!

15 :
hoshu

16 :
>>12-14
感想ありがと!
補足:青磁器→家宝
わかりにくくてすんまそん
ついでに投下予告
週末あたりにDXパラレルストーリーのダーレスをば
最近コメディばかりだったのでちゃんとエロを!本番を!せっかくのコスプレ変装を!というネタです

17 :
>>16
青磁器は家宝にかかってたのか読み違いすんまそん
DXパラレルコスプレ本番wktkー!
あの衣装のレスカの下着Tバックー! は、公式設定でいいんだよな?
週末まで正座待機してます

18 :
スレの始めから投下頻繁で嬉しいねー
>>16
週末までに全裸になっておくわ
DXは本編にしたってラブ度高いから期待!

19 :
あ、過剰期待させてたらすまん
ダーレスはダーレスでもダ・サイダー×聖なるレモン だ
パラレルっつっても、本編との整合性とれなくなるだけだからパラレル扱い
思ったんだけど、ラムネ同人でDXパロって結構あった?
あったんなら使い古されたガイシュツのネタかもな〜

20 :
なるほど
いやいやそれでもwktkですよ
DXのダ・サイダーは反応薄かったけど一応レモンに目がハートだったよね
でも正直コスプレ姿での絡み萌えはサイダー様にもってかれたよなwww
あと個人的に先代ラムネスがレスカより背が高くて萌えた

21 :
ちょっと週末投下が難しいかもなので、今から投下しちゃうぜ
カプ:ダーレス(ダ・サイダー×聖なるレモン)
シチュエーション:DX2巻のタイムスリップあたりの時間軸
※本編との整合性はとれないパラレルストーリーとして見てください
※ダ・サイダーがエロ親父です

水晶玉に映る双子の美女からの救援を受けてチビ勇者と冒険へ旅だったオレ様だが、
障壁は幾度となく立ちはだかってきた。
不運な船の墜落に他の勇者候補との熾烈なバトル、そして謎の美少女たちの出現。
特にその美少女3人の執念は凄まじく、
何度目かのタイムスリップの際にどこぞの森の中でラムネスとはぐれ、
現在オレ様は目の前にいる女――…聖なるレモンと対峙していた。
こちらを睨みつける烈火の如き眼光は見覚えがあるような…ないような。
ともかく、なぜか彼女はもんのすごぉ〜く怒っているのだ。
まるで誰かさんみたいじゃねえか、なあ?
…おっと、その問いに応えてくれるヘビメタコは悲しいかなおらんのだった。
しかし、それもまたオレ様に課せられた数奇な運命…フ、英雄とは孤独なものよ。
「…っなあに自分に酔ってやがんだ!!」
ビュン、と槍が耳のすぐ横をかすめ、血の気が引くのを感じた。
「あ、あああ危ないじゃん?そんなもの置いておいてさぁ〜!」
「きっちりお仕置きして体に分からせてやらないと、あの女たちのトコに行くんでしょうが?!
おらおらっ!ちったあ懲りろっつうのよ!!」
「わっ、ひゃあっ!どわあ!た、タンマ!ストップ〜!」
槍の連撃を避けつつ、オレ様は間合いを詰める。
聖なるレモンが気づき、迫るオレ様に蹴りを食らわせようと脚を振り上げた。
際どい丈のスカートがまくれ、綺麗な足の付け根まで丸見えになる。
「おおっ!!」
「バッ、見るなー!!」
一瞬躊躇した隙を狙って、その膝を逆に掬い上げた。
「きゃあっ!?」
「おっと、危ないものはあっちにポイだな。」
槍を遠くに投げ捨て、オレ様はレモンに馬乗りになった。
手と足を封じてしまえばたわいもない。

22 :

「離せっ!この、どけってんだ!」
「しっかし、すごい執着だなお前…ますます誰かに似てるような…」
マジマジと顔を見つめると、レモンは明らかに動揺していた。
わずかに頬を朱に染め、きょときょとと視線をさ迷わせる。
うむ、なかなかに可愛いではないか。
乳もでかいし、スタイルはバッチリだ。
レモンの容姿を残らずチェックし、自然に頬が緩んだ。
ん、とそこでようやくオレ様は疑問が解けた。むしろここまで分からなかった自分が情けない。
「そうか、お前…」
「えっ、あ!あのね、こ、これはその〜…」
照れながら何やら弁明しようとする女を制し、
「オレ様の熱狂的なファンだなっ!?」
そう言い放つと、図星だったのであろう、レモンは目を白黒させ口をパクパクした。
「フッ…ここまで熱狂的なファンはキミが初めてだぜ……いい、皆まで言うな。
キミの願いはわかっている……」
レモンは何故か呆れたような表情でこちらを見ている。
ふうむ、オレ様の鈍さに焦れてしまったようだな…埋め合わせはちゃんとせねば。
よし、と気を引きしめて訝しがるレモンの頬にそっと手をやり、唇を重ねた。
「んっ!?」
突然のことに驚いたのであろう、レモンは脚をばたつかせた。
「…ん、ああ照れるな。今この時はオレ様はキミだけのものだ。」
「ばっ…!?」
目を見開き、顔をますます赤くしたレモンの反応は初々しくて可愛いらしい。
よしよし、どう頂いてやろうかと再度口づけを与えながら考えた。
「ふ、あ…アンタねぇ、バカじゃないの?!いきなり何してんのよ、バカッ!」
若干涙目でそんな台詞を吐かれてもな。
「良かっただろ?」
う、と一瞬詰まってレモンはごにょごにょと何やら呟いた。
何でこんなとこで、とか良くなかったわけじゃないけど、とか聞こえたように思えて、
オレ様は続行することにした。
「ちょ、バカ野郎ー!やめろって言ってんでしょうがぁ!」
よく分からん服のボタンを見つけ外している間も、レモンは小さな抵抗を試みていた。
素直じゃないところは全く誰かに 似ている。
少しだけ引っ掛かった、喉の小骨のような違和感はとりあえず無視をする。

23 :

肩を露わにし、胸の頂がギリギリ見えないナイスポジションまで服を下げた。
顔を埋めたくなるような白い谷間が実に眩しい。
ああ、豊かな膨らみがオレ様に触って、揉んで吸ってと誘惑してくるようだ…
その求めを断る残酷さは無論、オレ様にはない。
脊髄反射のごとく、右手がその柔らかそうなバストに伸びた。
「あ…っ!」
びくんと体を震わせ、レモンは色っぽい吐息をはいた。
予想通りに胸は柔らかく揉みごたえがあった。
オレ様の手の動きに合わせ、ムニュムニュと自由自在に形を変えるバストが服から飛び出しそうになる。
「あぅんっ、ダ、はあ…っ」
メイドのようなロリータのようなコスチュームを纏った腰が揺れる。
キュッとかなりウエストを絞ったデザインが、可愛らしくもあり、エロティックでもある。
…脱がすにはちと惜しいか。
一旦その細い腰を抱き起こし、脱いだコートの上にレモンを座らせる。
カチャカチャと音を立てる胸プレートと肩パットを外している間、
レモンは最初の威勢はどこへやら…ぼうっと荒い息を整えていた。
ほんのりピンクに色づいた胸元がなまめかしい。
「…お願いしてもいいか。」
ふいに口をついて出た。レモンはトロンとした瞳で視線だけ寄越す。
「…パイズリ、とか」
言われた言葉の意味が分からないという風に、レモンは小首を傾げた。
「いや、なはは!あの、ちょっとオレ様の上に乗って、な?」
「…なにやらせる気」
いいからいいから、と乗り気でないレモンちゃんを四つん這いで跨がらせる。
「ん。じゃ〜そのままちょっと下がって見ようか!…もう少し、おっストーップ!」
「あ…!」
ジャストミート。ぴったりオッパイの位置に股間が当たる。
仕上げとばかりに半脱ぎの服からたわわな胸をプルンと出してやった。
「ほおう…」
淡く熟れた果実が切なげに揺れ、パンツの上からとはいえ、オレ様のムスコに十分な感触が伝わる。

24 :

しゃぶりつきたいのを堪え、オレ様はゆっくりとジュニアを取り出した。
眉を寄せて苦い顔をしているレモンに見せ付けるように。
「…ほら、オッパイ寄せて挟んで」
促すが、嫌とかできないとか言いつつも逃げようとしないレモンに焦れたオレ様は、
無理矢理に掴んだ両乳房の間へペニスを挿入し、
…その柔らかさに感動した。
(おおお…すげえ…アソコとはまた違った気持ちよさがぁ…!
なにより視界が素晴らしい……しかし、動けねぇなこりゃ。)
潤滑油的なモノがないとなかなか滑らず、ムニュムニュと挟んで少しだけ扱ける程度だ。
強くやり過ぎると痛いだけなのな…
「も、もういいでしょ…ね、ダ・サイダー…」
恥ずかしさのあまり、レモンはおずおずと腰を引いて逃げようとするが。
そうはさせじと、オレ様は強めに胸を掴んで扱き続けた。
白い胸の谷間からジュニアの頭が見え隠れするのが何ともエロい。
先走りの透明な液がぬらぬらと柔らかな盛り上がりを濡らす。
「あんっ。は、あん…!や、めてってばぁ…」
まあ、そう長く楽しんでいるわけにもいかんしな。
忘れそうになったが、オレ様には崇高な目的があったのだった。
バストを離し、身を起こした勢いでレモンの脇に手を入れて身体を引き上げた。
「…きゃ!あ、やぁん!」
目の前にプルルンと見事な巨乳がご挨拶にきたので、甘噛みで迎えた。
乳首をイジメながら短すぎるスカートの中に手を差し入れる。
どうやらTバックらしい、ほぼ剥き出しの尻を優しく撫でてやった。
フロント部分も少しずれただけで色んなものがコンニチハしそうな布地面積の少なさ、尖った逆三角形である。
おもむろにサイドの紐を引っ張りあげると、布地がよれて淡い茂みが現れた。
綺麗に処理してある為か、もともと薄いのか、アワビちゃんが丸見えだ。
興味深く更にフロント部を中央により合わせると、レモンが「んっ」と艶っぽい声を漏らした。
陰核が刺激されたのであろう、やめろと目で訴えながら呼吸を乱している彼女は快感にうち震えているようだ。
オレ様は紐状に近くなったパンティーをクイクイと引き、クリトリスに刺激を与え続けた。
「あっ!ふあっ!んあ!やあ、ばかっ…んん!」
面白い位に刺激に合わせて身体をビクつかせるレモンを見ていると、オレ様も次第に興奮が高まってきた。

25 :

卑猥な音を立てて秘部をこすっていたパンティーを離し、目的の場所をほんの少し指で開く。
――もちろん、そこは慣らすまでもなくぐしょぐしょに濡れていた。
くちゅ、と音が立つ程に愛液は溢れでており、オレ様の指に糸を引いて絡みつく。
「すっげえ濡れてるな…」
どこぞの王女たちみたいな尖った耳に囁いてやると、レモンちゃんは身を震わせて目尻に涙を浮かべた。
こちらを睨みつける眼光も、鋭いというより睦言を語るかのようなユラユラと淫靡なものだ。
「……うるさい…」
中指を蜜壷に差し込み、ゆっくりと掻き回してやると顎をあげてのけ反った。
「はぁ…ん、あうう…!」
トロトロと指に伝った蜜を、オレ様はわざとレモンの目に入るようにペロリと舐め啜った。
「……!!だっ!ぐ、あう…?!」
何語か分からんものを聞き流し、人差し指も中へ。
勿論、淋しそうなオッパイを吸ってあげるのも忘れずに、だ。
ガクガクと膝立ちが保てなくなりそうなレモンをコートの上に寝かせ、
これまたしょんぼり寂しそうにしてたムスコを軽く扱いて元気付ける。
空いた片手で揉みしだいていた乳の弾力も手伝って、オレ様ジュニアはすぐに輝きを取り戻した。
「入れるぜ…」
「んっ…ああ…っ」
瞳を見つめて、緊張をほぐすように微笑みながらパンティーをずらしてペニスを挿入。
濡れも手伝って、案外すんなりと膣内に侵入できた。
しっかり竿を咥えこむ下のお口は、上のお口よりも素直なようだ。
浅めの抜き差しを開始すると、逃すまいと締め付けてくる。
「は…もっと力抜かねえと動けないんだが…?」
「あぅ、ん!はぁ、あん!」
「聞こえてんのか…?そんなに美味いか、そうかそうか。」
ギリギリまで引き抜いて、一気に貫いてやる。
耳に届く嬌声がたまらなく心地良い。
辛うじて残っている理性か、逃げようとするレモンに上半身が密着するように覆いかぶさって腰の振りを速めた。
「逃げんな…こうされたかったんだろう…?」
耳元に熱い吐息ごと言葉を落とす。レモンの熱が高まった身体がびくりと震えた。
そのままの体勢で根元までムスコを埋めたままグリグリと腰を回す。
これで高飛車で誠に素直じゃないアイツは数回イくのだ。
「ひぁっ!?ああっん!!」
キュウと締まった後、膣内が痙攣するのが分かった。
つい癖で目の前の女にもやってしまったことに、オレ様はここで気付いた。
ふむ、習慣とは恐ろしいものよ…それにしてもこういう場面では必ず邪魔が入るものだが。
いつ烈火の如く怒り猛ったアイツにボロ雑巾のようにされるかヒヤヒヤしていたが、
この分ではフィニッシュまで行けそうである。

26 :

相変わらずキツい締め付けに負けじと腰を打ちつける。
奥を突く度に、悲鳴のような喘ぎ声が紅い唇から零れた。
長い黄金色の髪が暗緑色の草原に広がるのを見て、ふと何に似ているのかと思考を巡らす。
確かに、見たことのある光景だった。
髪を一房とり、口づけてみる。指に絡めると「…あ、だめ!」とレモンが慌てたように叫んだ。
「んん?だめって、何が、だ?」
意識をこちら側に戻され、忘れていたピストン運動を再開する。
切なげな吐息を零しながら、レモンは髪にかけたオレ様の指をやんわりと解く。
「えぇと、…っ!や…やめない…で。」
そんな絞り出すような声で。顔は真っ赤で。潤んだ瞳で。
――…たまらん。
「え、ちょ、アンタ…ひあぁ!」
フルパワー充電完了な俺様自身が容赦なく内壁を擦り上げ、
レモンは一瞬驚愕の表情を浮かべた後、出せるのは喘ぎ声くらいだった。
いやらしい音が繋がった部分から絶えず鳴り響く。
「やああー!ああん、あんっ!」
「ふ…あー…やべ、出るかも」
宙に浮いているレモンの足を肩に乗せ、ラストスパートとばかりに腰の動きを速める。
時折、キュウと締め付けるレモンのソコを指で夢中に探る。
クリトリスを捏ねくり回しながら、挿入した指を浅めにある秘所を刺激してやった。
淫らな痴態を晒すレモンを攻めつつ、我慢の足らんムスコがイキたい、と不満げに訴えてくる。
…よしよし、イイ子にしてろよ。高まっていく熱を放つ為にオレ様は無心に行為に没頭した。
「はぁ……レスカ…!」
快感の波に押され息を吐き出すと、レモンが目を見開いてこちらを見た…気がした。
噴き出た汗がポタポタと垂れるのを何故か冷静に見つめつつ、肩に預けた脚がびくんと震えたその瞬間――……
「ああーっ!」
「く…っ!っ、」
達する寸前で抜いたモノからドクドクと溢れ出る液体が白い胸を汚していく。
脱力感に支配されたオレ様は、レモンの横にドサリと沈んだ。

27 :

「…ね、いつ気付いたの。」
稲穂のようなまばゆい黄金色を風になびかせて、女は言った。
まだ身体が泥のように思いオレ様は、横になったまま片眉を上げてみせた。
問いかけには本題がないが、それが汲み取れないほど無粋ではない。
「ねぇ、ダ・サイダー…」
「…この森で二人になった時だ」
再度尋ねられ、煩わしさを感じながら返す。
「そ、そお…!やっぱりバレちゃうのね〜なんて…」
照れ臭そうに苦笑する顔は若干幼さを感じさせて悪くない。
オレ様はようやく上体を起こすと、女の手を取り、じっと目を見つめた。
「えっ…」
ドギマギと目を逸らす彼女が意を決したように見つめ返してきた。
「ところで…」
「…うん。」
期待に満ちた表情にこちらの胸中も温かくなるのを感じた。
そうだ、オレ様は言うべきことがある−…
「…身体の相性もいいみたいだし、電話番号と住所を教えてくれないか?」
ニコっと爽やかな笑顔を作り、そう言うとレモンは一瞬ぽかんと口を開けた後、
「…ってんめぇ〜!!何にもわかってねえじゃねーかぁ!!」
火山が噴火するかの如く怒りを噴出させた。
「え?!あらっ?な、何が??」
彼女の怒りの理由が分からず戸惑うオレ様であったが、槍を拾って猛然と追い掛けてきたので逃げることにした。

28 :

「こら、待てえダ・サイダー!!」
「わわっ、どこにンな元気があんだよ!?」
ひゅんひゅん繰り出されるヤリの攻撃を避け、森の中をジグザグに走り抜ける。
そこに――
「あっ!ダ・サイダー無事かぁ!?」
茂みから飛び出てきたラムネスと遭遇した。
予想通り、その後ろには。
「こらぁ!逃げないでお仕置きを受けなさいよおー!!」
聖なるミルキーである。だいぶ遅れて聖なるカカオが走ってくる。
互いの状況を把握しあったオレ達は、アイコンタクトを一つ。
「ラムネス!」
「ダ・サイダー!」
「「とおう!!」」
こくりと頷き合い、三人娘が追いつくその間際に崖下へと飛び降りた。
「「ああ〜!?」」
「あらら〜」
ヒーローとは危険を省みず、たとえ茨の道だろうと飛び込む勇気を持っているのだ。
この後、オレ様が聖なるレモンの正体を知ることになったかどうかは、DXの3巻を見るとおのずと分かるであろう。
ちゃんちゃん。
【おしまい】
========
ダ・サイダーは本命以外とのエッチは自分本位で遠慮なしにやりそうだと思って…という妄想

29 :
うおおもう投下されてた!
乙です!
まずは取り急ぎGJとだけ書いておきます!

30 :
改めて
ダ・サイダーひどすwww(褒め言葉)
無意識なのかな?レスカの名前呼ぶなよwww
黙っていても浮気とかバレるタイプですな
気付いているのかいないのか、叙述トリック的な文章がおもしろかった
あとエロい!イイヨイイヨー
エロシーンの語彙が多くてうまく使えててうらやま
連投おつかれ
ゴチでした!

31 :
>>21
乙乙GJ!!
エロ話なのになんでこんな爆笑してんだ自分www
くっそ騙されたwww結局気付いてねえのかよくっそwww
ダ・サイダー最低すぎてもうたまんねえwwwww
コート敷くとか、要らんところで紳士wwwww
ウィッグ弄られないようにとは言え「やめないで」は破壊力高すぎだろうーーー!フルパワーにもならぁな!!
パイズリわからないとかもうレスカかわいいよレスカ
Tバックも効果的に使われててニマニマ!やっぱずらしますよねそこはねー!
ライトな感じなのにちゃんとエロくてすごいし、ちゃんとラムネっぽいのもすごい
そして何より読みやすかったです
投下ありがとう、ご馳走さまでしたー

32 :
>>30-31
16です感想サンクス!
ダ・サイダーひどい、最低!は最高の賛辞だw
精神的には浮気でも、肉体的には浮気できないという不思議!
レスカ呼びは無意識です。だからこそ最低なんだよw
こんなんで喜んでもらってうれしすwまた投下しますわ〜

33 :
あ、尻のアザネタは使わなかったけど勿体なかったな
ダ・サイダーが乳ばかり弄るもんで…
あと誤字脱字ありまくりですまん

34 :
>>32
精神的には浮気でも〜
ほー!ものっそ納得!このスレ的には新しいな
でもダ・サイダー的にはすごいアリだな
むしろまず体が覚えて、心が後からついてくるのはまさにダ・サイダーらしすぎるw
いろんな切り口持っててすばらしい
自分でもネタ(までは)考えるから、すごいと思うわ

35 :
>>34
そのネタを書いてくれればいいんだぜ?
ついでに投下予告をば
デレデレダーレス
水〜木曜あたりに投下する予定
1月はダーレス強化月間ということで

36 :
>>35
筆早い!乙乙
ダーレス強化月間…いい言葉だぜ…月間と言わず、ずっと続けてもいいのよいいのよ
2ちゃんはもうすっかりダーレス補給の場だ

37 :
さて、では投下
タイトル:昼下がりの情事
カプ:ダーレス
本番なしのペッティング止まりでデキてからしばらく経ってる二人
****
アララ王国財務大臣カフェオレ。現在のレスカの肩書きの一つである。
今日もアララ王国第一王女は執務室にカンヅメになっていた。
「これ却下よ却下ぁ!誰よ通したの!?あ〜、もうっ!」
イライラと髪をかきあげながら、レスカは鼻をならす。
お姫様スタイルではなく、フリルなどのないシンプルな白ブラウスにネイビーのリボン。
ハイウエストのブラウンのスカートは腿から上は脚のラインに沿って、下はゆったりとして足首にかかる丈のものだ。
山と積もる書類にギンと目を光らせ、了承できるものに判を押していく。
秘書官も忙しそうに書類を抱え、ファイルを探しレスカの補助に精を出していた、その時。
「よう、レスカ!」
バン、と扉を開け闖入者はニカっと笑った。
「…ダ・サイダー…アンタね〜……」
盛大に溜息をつきながらレスカは頭を抱えた。
親衛隊隊長の任はどうした、アポをとってから来い、などと言いたいことは山ほどあったが。
レスカは机を挟んで自分に向き合う男を上目遣いで睨みつける。
ダ・サイダーは勿論、そんな冷たい視線など気にも留めず。
「おら、アララ王国王国親衛隊の維持費もろもろの稟議書だ!判をくれ、カフェオレ王女様!」
ふんぞり返って形式もめちゃくちゃな紙切れをひらひらとレスカの眼前に泳がせる。
ちら、とその文字列に目を走らせ、レスカは更に頭痛が酷くなった気がした。
「…何なのよ!この模擬刀いちまん、とか?!バッカじゃないの却下よ却下、却下!!」
「すぐ折れんだよ、アレ。」
首を竦めてダ・サイダーが言うと、レスカの誰が折ってんの?という問いに改めてふんぞり返った。
「このオレ様だ!」
ガックリと頭を下げ、レスカは疲れたように手をひらひらと追い払うように振った。

38 :
「あたしは忙しいのよ…!アンタに付き合ってらんないのー!ほら、アンタも戻りなさいって。」
「おう、オレ様は大臣と大事な話がある。一時間くらい茶でも飲んでこいよ、な!」
「はあ…、」
「ちょっとぉ?!何勝手やってんだ!あ、あんたもそいつの言うこと聞いてんじゃないわよっ!」
ダ・サイダーが秘書官を部屋から下がらせるのを見て、レスカが怒りを露わに激昂した。
厄介事に巻き込まれるのはごめんだとばかりに秘書官がそそくさと退出し、
レスカは楽しそうに部屋に鍵をかけているダ・サイダーをキッと睨みつける。
「あんたね〜!最初から仕事の邪魔しにきたんかいっ!」
「おうよ。」
ニヤッと悪戯っぽく笑い、ダ・サイダーはスタスタと近づいてきた。どかっと大臣の向かう机に行儀悪く座り、
「だって、お前全然つかまらねぇし。」
悪びれずに言った。
はあーと重たい息を吐き出し、レスカは脱力してしまう。
「子供みたいなことしてんじゃないわよ……」
「せっかくオレ様から来てやったんだから、ちったあ喜べよな〜!」
「あーもう!あたしが今どんだけ忙しいのか分かってないでしょ!?
やること山積みで、身体はクタクタで休みなしなんだからっ!」
ダ・サイダーは聞いてない風でレスカの前に置き去りになっていたカップをつい、と指で掬い上げて中の液体を干した。
途端に顔をしかめて、
「冷めてるってモンじゃねえな。あと、濃すぎて……ん、こんな冷めてて濃い薬みてぇなコーヒー、クスリとも笑えねーぞ!?」
勝手に飲むなと言いつつ、ダ・サイダーが乱暴にソーサーに戻したカップの縁に目が吸い寄せられた。
ピンクベージュの口紅がついた部分――
間接キスよね、と自分でも馬鹿馬鹿しく思いながら顔が熱くなっていくのを感じる。
そんなレスカをチラリと見やり、ダ・サイダーはふいに腰を曲げて顔を寄せてきた。
触れる数センチメートルでぴたりと止まって真面目な顔で見つめてきた。
「なんっ、なによ…!」
負けじと身体を引かずに見つめ返すと、ダ・サイダーが鼻で笑った。

39 :
「くくっ…ドキドキしてやんの。」
「し、してないわよ!」
そう言いきった瞬間、ちゅっと音を立てて口づけられた。
思わずもう一度、と願う唇はあっさり離れ、ダ・サイダーはレスカの鼻先に書類をひらひらと揺らした。
「じゃー、ちゃんと形式通りに出してやるから、教えろよ。今!ここで。」
ダ・サイダーは秘書官の机から椅子をひょいと持ってきて、レスカと机を挟んで対面に座る。
拍子抜けしつつも、自分が期待していたことを悟られぬように、レスカは深呼吸して仕事用の表情を無理矢理作った。
「しょうがないわね。じゃあ…まずは、」
と手近にあった見本になるような書類の束を探る。
丁寧に説明をしてやりながらも、ダ・サイダーの視線を身に浴びていると意識してしまい頬は熱くなっていった。
ダ・サイダーは一見真剣に聞いている風で、レスカの身体を嬲るような視線を送ってくるのだ。
「ほ〜。面倒くせえな…あ、この紙貰えんのか?」
口ぶりはそんなことを滲ませずにあっけらかんとしたものなのに。
レスカは生しのような感覚に陥いる。
「当たり前でしょ…フォーマットは決めてなきゃ面倒だもん。
てか、今まで副長に任せっぱなしでどういう風の吹きまわしよ…。」
視線から逃れようと少し顔を背け、レスカは息をこっそり吐いた。
その言葉を受けて、ダ・サイダーはやや不満げな声を出す。
「だぁから!会いたいから来てやったっつってんだろ?」
ダ・サイダーは長い脚をどん、と机の端に組んで乗せ、ギイギイと椅子ごと背を反らす。
そんな言い方してない、という反論は飲み込んだ。
レスカだって、ちゃんと汲み取っていたのだ……ちゃんと。
正しく理解した旨を相手に示すべくカタン、と乾いた音を響かせてレスカは席を立った。
「レスカ?」
面食らったダ・サイダーが声を掛けるのを無視して、レスカは扉の方に向かう。
先程ダ・サイダーがかけた内鍵を念のため確かめると、扉の上と下にあるスイッチのようなものを押した。
そのまま無言で席に座り直すレスカにダ・サイダーは疑問をぶつけた。

40 :
「……何だ今の。」
レスカは表情を探られまいと屈んで引き出し内をガサガサと探った。
「あ、あんたのかけた鍵さ、秘書は外から開けられんのよ!
でさ、ちょっと仮眠したいとか入ってきて欲しくないときとかさ。ね、あのココアに頼んで…こっそりロック、を。」
我ながらめちゃくちゃな説明だと思う。でも、仮眠やらサボりの為の秘密のロックであることは事実だ。
「あとね。もうちょいでメイドがさ!お茶煎れてくれに…あの、だから〜…」
説明を重ねれば重ねるほど墓穴を掘っているとレスカ自身が一番分かっていた。
ガサガサと引き出しに手を突っ込み、レスカはこの場をなんとか切り抜ける方法を探り続ける。
まだ見つかんねーのかとダ・サイダーは意地悪く思いながら、レスカがどんな顔をしているのか想像する。
真っ赤なことは間違いないだろうが…
「つまり、お前もこの部屋に誰も来て欲しくないということだな?」
「……。」
騒々しい音がピタリと止み、だがしかし顔をあげないレスカは図星ですと言っているものだった。
「……るさいわよ……、だってアンタが……」
沈黙を破ったのはレスカだったが、先に動いたのはダ・サイダーだ。
立ち上がって机をぐるりと半周し、レスカの脇に立つ。
「分かった分かった。カギも万全だし、誰も入って来ないんだろ?なら、」
レスカの言葉を遮るように手を振り、その手を彼女の頬に添える。
目を細めて優しく微笑んでやり、言葉を紡ぐ。
「二人きりだ。」
レスカの頬が薔薇色に染まり、何も言えなくなるのを見て、ダ・サイダーは満足そうに今度は深い口づけをした。
ん、と艶やかな吐息を零しながらレスカは薄く口を開く。
来て、と言葉では語らずにダ・サイダーを誘ってみる。
要求に応えるような体に見せて、ダ・サイダーは己の欲求を満たすべく、その隙間に舌を差し入れた。
ルージュが落ちるのも構わず、舌を絡めて下唇を吸う。口腔内を貪りつくすと自然に次の欲望が沸き上がってきた。

41 :
唇を離し、ダ・サイダーはレスカを机に押し倒す。
書類がばさばさと床に散らばるのにレスカはやや眉を寄せたが、空のカップ&ソーサーをそっと傍らのワゴンに避難させた。
「……なんかそそるな、こういう服。」
パンと張ったブラウスの胸の辺りを眺めながら、ダ・サイダーはニヤニヤと言う。
「そう……?地味じゃないこんなの。」
レスカの大好きな露出もなければ、色合いも大人しい仕事服を改めて見て、レスカは訝しがる。
「ま〜谷間やら腿やらが丸出しなのも、目の保養になっていいけどよ。
……こう隠されてるのも脱がしたいという欲望がだな……。」
いつの間にやら手にしていたペンの尻でブラウスに覆われたバストをつんつんと突っつく。
「ん、やだもう……、」
くすぐったさに身じろぎするレスカはダ・サイダーの手を跳ね退けようとする。
勿論、そんな抵抗に屈するダ・サイダーではなく、
「お、どうしたレスカ?」
とぼけながらもペンでの悪戯を止めない。
ぐりぐりと乳首部分をペンで刺激しつつ、ブラウスの胸付近のみボタンを外していく。
「あ……、」
胸の谷間が空気に晒され、そこにダ・サイダーの目が釘付けになるのが分かった。
「何だよ、隠すな…。」
レスカは咄嗟に腕で胸部を隠すも、ダ・サイダーにあっさり外される。
ツンと上向きのオッパイが揺れ、羞恥でレスカはぞくりと震えた。
ニヤつき顔のダ・サイダーがレスカの乳首を一舐め、
「しばらくご無沙汰だったからなぁ、たんと可愛がってやろう。」などと言いう。
レスカは怒り半分嬉しさ半分が混ぜこぜになる自分に困惑した。
「バカっ!もう、こんなとこで……。」
「興奮するだろ?!」
「ねっ!!」
彼等なりのいちゃつきともいえる言い合いをしながらも、ダ・サイダーはレスカの身体を少しずつ快楽の園へと堕としていく。

42 :
優しく胸を揉みほぐし、熱い口づけを胸元へと降らす。
いつもより紳士的に、情熱的にたっぷりと指先まで気持ちを込めた愛撫に、レスカはたまらず悶えた。
途切れ途切れに、自分の名を呼ぶレスカにダ・サイダーは自然と気分が高揚していった。
抵抗する隙を与えないように、作業の合間も胸やら耳やらを攻めながら、ブラウスの残りのボタンも外していく。
「ふあ……っ、」
もっとも抵抗という程のものでなく、レスカの両手の指はダ・サイダーの背をかりかりと擽るくらいであるが。
肌触りのいいブラウスの合わせを開き、ほぼ上半身裸のレスカをマジマジと見下ろしてみた。
午後の陽射しがダ・サイダー越しに漏れ、仕事机の上のしっとり汗ばんだ肌を照らす。
身体の凹凸をくっきりと浮かび上がらせるその光陰と、目の端に入りこむ書類の山との対比が非日常さを強く感じさせた。
綺麗だな、とダ・サイダーは素直に思う。
深紅の瞳は、戸惑いと恥じらいの間を行き来しているかのように見えた。
このまま焦らしてみるのも面白いとは思うが、そこまで自分に余裕がないというのもある。
ここは素直に、と手を伸ばしてオッパイいじりを再開した。
「……んっ、」
鷲掴みにした乳房を上へ下へと指の刺激を加えながら動かす。
柔らかくもハリのあるバストはダ・サイダーの手によって姿を変えていく。
「あっ、ちょっとぉ……あっ!」
首元にほどかずに残したリボンが、乳の揺れに合わせ踊り、谷間に溺れたり忙しい。
刺激に合わせて、赤い唇から零れる吐息は切なげだ。
その様子を見ていると、むずむずと股間が疼いてきてたまらなくなった。
「なぁ、ホント久しぶりだよな?」
「へ……うん。」
「ということは、だ。お前もちっとはムラムラしとるだろう?」
「なっ?!し、してないわよ!」
「まあまあ、強がるでないぞレスカ。でな、あ〜……その〜、」
そこで言い淀み、ダ・サイダーの指がレスカの唇につい、と触れる。
ごく、と喉が鳴るのがレスカの耳に伝わる。
「……咥えて」

43 :
絨毯敷きの床に跪いたレスカが、椅子に腰掛けたダ・サイダーの股間に顔を埋めている。
じゅる、と唾液が溢れ苦しそうにレスカは眉を寄せた。
だが、口は離さずに頭をゆっくり動かし続けた。時々歯が当たるが、痛いのかそれすらも気持ちいいのかも曖昧になっていた。
というのも、目の前に広がる光景はレア度トリプルA級なのだ。
(言ってみるもんだな……。)
至福の時に浸りながら、ダ・サイダーはぼうっと己に奉仕するレスカを眺めていた。
拙い上下運動を行いながらも、試みのように亀頭を強く吸ってみたり、今日のレスカは何だか積極的だ。
願わくはその両乳房でムスコを包んで欲しいところだが、
以前変装時に何やかんやと情交に及んで以来、頼みづらい上にもちろん彼女からはしてくれない。
高まる身体の熱を感じながら、ダ・サイダーは目を閉じてたどたどしいというのが相応しい性器への愛撫を味わった。
「ん……んむ……、」
息苦しさと戦いながら、レスカは肉棒を頬ばり頭を振る。
あっさりと行為を了承したのは気まぐれではない。
もちろん、久方ぶりの逢瀬に気持ちが高ぶっていたのもある。
が、仕事中に人のテリトリーで好き勝手やろうとする男に面食らわせてやりたいというのが一番の理由だった。
目論みは失敗だった、とレスカは心の中でぼやく。
いいわよ、と一瞬躊躇った後に答えてやると、奴は多少慌ててはいたものの、すぐにだらしない顔で素早く一物を取り出したのであった。
引くに引けず、恐る恐る先端をくわえたレスカを見下ろす淫らとしか形容できない表情を思い返し、忌ま忌ましくさえ思った。
しかし。
(ま、いっか……)
悪戦苦闘するレスカに焦れた風もなく、優しく髪を撫でてくれる手や、愛おしげに自分を見る碧眼には全てを許そうとさえ思う。
自分は大概、この男に弱いと呆れつつも陰茎のくびれを両唇で扱く。
舌を這わせ、唾液で濡れた竿を片手で包みこみ口の動きと連動させるように上下に動かした。
「れ、レス……!ちょっとタンマ…!」
ダ・サイダーが焦ったように股間からレスカの頭を引きはがそうとする。
ダ・サイダーが慌てるのは恐らくもう間もなく果ててしまうからだろう、とレスカは推測する。
イクなら中で、と言いたげな奴の思考は悲しいほどに明け透けだ。
そうはさせるかとばかりにレスカは無我夢中でダ・サイダーの浮きかけた腰を押さえつける。

44 :
「レスカ…っ、バカ、やめい……!」
ジュポジュポと淫猥な音を立てラストスパートをかけるようなスピードでフェラチオに没頭するレスカの様子に、ダ・サイダーは天井を仰ぎ見た。
――どうか、レスカが口を離しますように。と祈りを捧げながら、反面どうにでもなれとヤケクソな気持ちで。
そんな切なる願いも虚しく、あっさり絶頂は訪れた。
「う……、ぐっ…!」
「んっ…、ん、はあ…。」
口内に放たれた精を何とか飲み下し、レスカは顎をさすった。
口が疲れた、と溜息のように零すとダ・サイダーが恨みがましい瞳で見つめてきた。
「……お前なぁ……!」
「ふふん。早かったじゃないの、ダ・サイダー?」
「……っくしょ…抜いてりゃこんなことには……!」
飲むんじゃねえバカ、とかレスカにイかされるとは、とかブツブツ言う姿は何とも情けない。
「何よ、不満そうに!失礼ねぇ。」
勝った!とレスカが満足げに立ち上がろうとするよりも、ダ・サイダーの腕の方が一瞬だけ早かった。
何が起こったのか、とレスカが目をぱちぱちと瞬かせると、手が柔らかな絨毯に触れた。
「……たっぷりお返ししてやんねえとな。」
ニヤリ、と悪い顔で笑う男が目の前にいた。
床に倒された身体をダ・サイダーの手が まさぐり始める。
「ちょっとぉ!もうおしまいだってば!」
「何がおしまいだっ!あんなんで足りるわけねーだろーが?!」
スカートを捲り、ショーツ上から膣口をぐりぐりと擦り上げる指をレスカは何とか制す。
「時間だからおしまいっつってんでしょうが!アンタが一時間って言ったんでしょ?!」
「知るかっ!!」
「きゃあああ〜!!」
ドタバタと扉の内側が何やら騒がしいのに秘書官は溜息を吐く。
今日はこれ以上仕事が進まないなと頭が痛くなるのを感じながら、その場を立ち去った。
お茶の支度をすべく参上した侍女もその秘書官の様子を見てそっと引き返す。
辟易しながらも、財務大臣と親衛隊長の秘め事の邪魔をしない城の者たちは寛大であると言うべきか。
結局その日はずっと財務大臣の執務室の扉には『入室禁止』の紙が貼られていたとか。
【終】

45 :
まずは乙!思わず会社の便所で読み耽ってしまったぜ…
あまりにも萌えで長便所だぜ
あとで詳しい感想書きにくる

46 :
乙あざす!
長便所フイタwww
ダーレス強化月間は終わりだが、新しいの書いたらまた投下するんでヨロ

47 :
>>46
改めて!萌える!エロもいいけど(レスカがんばってるし)
イチャイチャが激萌えるわ!
原作な性格のまんま、ちゃんと彼氏彼女やってて感動した!
前の話と地続きになってるんだな
ダ・サイダーのレスカラブ度が確実に上がっててイイねw
つかダ・サイダーかっこいいな!かっこつけすぎずバカ過ぎず、しかもブレてなく原作っぽい
そしてやっぱりおっぱい星人なんだよなwww
ダジャレも乙
レスカの服って、ムックで財政難になった話のアレ?
あれ好きだったんだよ
ムックだとレスカは派手ばっかりじゃなく結構落ち着いた服も着てるよね
あと説明的になりすぎないで描写で状況説明できるのがすごく上手で読みやすい
自分で書くと説明文てんこもりになっちゃって…あれよくないんだよな…
周囲の見守りっぷりも面白かった
まあ後継ぎがはやく出来るにこしたことはないもんなw
いいなあ。この話アニメで見たいw
今回も萌えをありがとうでした!
次回作も期待してるぜ

48 :
>>47
感想さんくす!ずいぶん褒めされてるが、モチベーション上がるし嬉しいぜ
>レスカの服って、ムックで財政難になった話のアレ?
あたり まあリボンとか色とかは若干変えたが、あんな感じ
あの服いいよな!あのページのダ・サイダーの白い正装っぽい恰好も好きだ
んで、テンションが上がった為、うpろだに漫画一枚投下した
『昼下がりの情事』その後の展開らしきもの
気が向いたら見てくれ

49 :
46です
うpろだに上げたマンガ、サイズ小さいから見づらいと思う
すまん

50 :
度々すまん……
ダウンロードパスは『hirujou』です

51 :
>>48
ぐっじょおおおおぶ!
ブラボー!レスカの乳ブラボー!
蕩けた表情がもりっそセクシーだぜ
そしてダ・サイダーもいろっぺえ
さすが受×受カポー
仕事早すぎる!できる子乙
実は「その後の展開」も見たかったと思ってたんだw
レスカのこの服いいね
ドレスもいいけどこんな服で毎日仕事してたらダ・サイダーは見るたびムラムラきそうだ
レスカは仕事中ふとした瞬間、執務室での情事を思い出して一人でドキドキするわけだなw

52 :
あ、そういやダ・サイダーもあの白い服なんだな
今ちらっと見たら、親衛隊もうできてるみたいだし
隊服なのかな
いろいろコスの組み合わせ考えたけど、これは思いつかなかったわ
新たな萌えをd!

53 :
>>50
挿絵付き小説じょねーの 乙!
ダ・サイダーカコイイ
照れが消えてグイグイ押しまくるのがよい!
は〜萌えさせて頂いたよ
ありがたやありがたや…
しかしたしかにこの衣装エロくていいな

54 :
うおお筆のらね〜
レスカノーパンノーブラのダーレスと
ダ・サイダーに焚きつけられたラムミルお初とか
書きたいなぁ……

55 :
ノーパンノーブラ(´Д`*)ハァハァ
ダ・サイダーが煽るってことはダ・サイダーがのろけるってことか?
難易度高いな〜
焦らずがんがってくれ
妄想しながら待ってる

56 :
ダ・サイダーがのろけるってあるのか?!
いやいや、オーソドックスに下らない喧嘩から始まって、
ダ「まあ筆おろしもまだのガキにゃあ、わからんだろうがな〜!」
ラ「んだっとぉう!?」
ダ「度胸も甲斐性もないお子様勇者には…なぁ〜?」
ラ「オレだって……オレだって…!やあってやるぜぇー!!」
ダ「こらっ、オレ様の決め台詞とるんじゃねぇー!」
てな感じの冒頭が浮かんでる
でも、いざベッドインとなるとミルクのいじらしさとか、自分へ向けられた真っ直ぐな想いに目が覚め
ダ・サイダーに煽られてミルクを抱こうとしたことを猛省したり、でも元気になっちゃったし的な
レスカノーブラノーパンはそこにいたる過程がな……
ドレスじゃせっかくのノー下着が活きないだろうし、普段着だよな〜
着用忘れはしないだろうしな、姐さん

57 :
\レスカをノーブラノーパンにする会発足/
シチュ考えんの楽しいよねwww
普通に考えるならお仕置きとかバツゲームとかか
>>56
デスヨネー
奴はのろけないよね…
いやVSくらいになるとけっこう直球だから可能かなと
あとは、無自覚のろけとか↓↓↓つか、清純ラムミルもいいな
(ダ・サイダー、レスカの攻撃から、遊びに来ていたラムネスの部屋に退避。ボロボロ)
ダ:くっそー
ラ:おまえら相ッ変わらずだなぁwオレとミルクなんか最近さあ(ノロケ)
ダ:ハイハイワロスワロs…ッイテテテ…ちきしょーレスカめ…
ラ:一体なにやったんだよ?今回は
ダ:今回は正真正銘なにもやっとらん!
ただ、他の女の名前を寝言で言った(らしい)ってだけだ
ラ:寝言?
ダ:つったって別に淫夢とか見てた訳でもねーのによ?
いきなり跳び起きたと思ったら次の瞬間ベッドから吹っ飛ばされた
ラ:(ゾッ)ハハ…(他人事じゃない…)
ダ:でよ、取るものもとりあえず慌てて部屋飛び出したら今度は
ヒトの部屋からフルチンで出ていくなっつって更にヒートアップだぜ。ったく誰のせいだっつの
ラ:え
ダ:しっかしどうせ蹴られるなら目ぇしっかり開けとくんだったぜ。全裸でフルスイングの蹴りなんて滅多に
ラ:え?
ダ:え?
みたいな

58 :
>>57
ラムネス可愛いヤツめwww
カップルとして先輩面吹かすのかと思ったら……!
いい年頃のできあがった男女が同衾して何もないと思ってんのかー!!
またダ・サイダーも余計なことをベラベラとwww
他の女の許ではレスカの名を呼び、レスカの横では他の女の名前とかwww
いいなコレ、続き見たいぜ
>普通に考えるならお仕置きとかバツゲームとかか
やっぱそれが無難かあ?酔っ払いの口約束もありかなとオモタ
VSでは確かにレスカへの想いははっきり示してるが、ニヤニヤデレデレのノロケはないよなぁ
カセコ3のラムネスとの会話で文句言いながら実はノロケてるイメージが強い

59 :
ノーブラノーパンっつーと
海水浴→服の下に水着→替えの下着忘れた(荷物持ちの男共が隠した)とか
浴衣or着物の時は〜ってお約束吹き込むとか?
でもこれはダーレスで考えると特殊なシチュかな
やっぱ口約束とか軽い賭けの報酬とか似合いそう
ラムミルお初だと…!
ここのラムネスは手練イメージだから、おぼこいラムネスって楽しみだ!
ダ・サイダーは焚き付けてるつもりないんだろうけど
いちいち深読みして妄想がアレコレ勝手に突っ走る思春期まっさかりなラムネスが浮かんで微笑ましいwww

60 :
>>58
ダ・サイダーが寝ぼけて呼んだのはこの間会った他国の姫の名前で、
他にもココアとかメタコとか侍女とか、そんなのは日常茶飯事だし夢の中のことまで怒ってられない!(レスカ談)
のだけど今回はレスカの乳を揉みながらだったのが悪かった 
しかしダ・サイダーはそれを知らない という裏話
続きはないですw
ダ・サイダーにレスカの自慢話させると、下手するとラムネスは
ミルクよりレスカ(の体)に興味が行きそうでいろいろまずいような気がするw
やっぱ、あんな奴に負けるか!と思わせないとな
>カセコ3のラムネスとの会話
それ思った!あれはものっそい情けないけどw実は超のろけてると思う
あとVSのLDBOXかなんかについてるチラシでも惚気てたような
顔と体はまあまあとか、自分にメロメロで仕方なくつきあってやってるとか
好き勝手に捏造してたけど(レスカに時空を超えてモップ投げられてた)

61 :
うむ、やっぱ日常シチュで考えたいから口約束かバツゲームかな〜アイディア、サンクス!
ちょい寝かしつつ捏ねくりまわしてみるわ
>今回はレスカの乳を揉みながらだったのが悪かった
予想通りすぎたwww名前呼ばなきゃレスカも寝ぼけながらもイヤンウフンなわけか……
>あとVSのLDBOXかなんかについてるチラシでも惚気てたような
何だそれー?!すっげ現物見たいわ…!VSはレンタルで済ませたんだよー
まあ、ヤツの口からは誇張された事実しか語られないことは分かってるが!顔と身体はまあまあとか、最高だぜって翻訳されますよね
メロメロは嘘じゃないしな!

そういや、VSでスケ・バーンといい雰囲気になった時のダ・サイダーがやけに生々しくて受け付けなかった
言ってることややってることはCDドラマとかDXOVAと大して変わらんのに何でだろ

62 :
>>59
水着で下着忘れたとかリアルでいいなwww
勇者二人がココアの服の下を見ようと奮闘→おしおき→不機嫌なところをおいしく戴かれる
というとこまで妄想した
>>61
VSはNGから続けて見てると、そもそもダ・サイダーの性格じたいブレブレだしなあ…
リアタイで視聴してた記憶はもうほとんどなくて、スケ・バーンとの浮気シーン(笑)は
フィルムブックのしかわからないんだけど、なんか流れがよく理解できなかった記憶が。
そのうちDVD手に入れたいんだけど、ダーレスとしてはやっぱあんまり良くないんだな
LDにはLDと同サイズのなんか二つ折りの解説みたいなのが入ってて
設定とかシナリオ調の掛け合いがけっこう読み応えがあるんだ
ちょっと絵板お借りして、該当部分とおまけのダーレスラムミルうpしたよ
問題ありそうなら削除する
つか全然ノロケてなかったはwwwココアしか褒めてなかったwww
もう慣れっこの安定のおあずけ感ですよ…
中古屋で投げ売りされてるから、置く場所があれば買ってみるのもいいかも
ただ今回うpした以上のダーレスは載ってないからwww
ラムミルとか単体ならまだちょっとはあるけど

63 :
ところで一番の突っ込みどころはダ・サイダーの身長が202aってとこだよな…

64 :
>>62
うおおおうpサンクス!
ココアのこと褒めすぎwwwレスカについては相変わらずだなwww
しかし焦れったいおあずけ感もまたよし!萌える!!
つか、VSでの三姉妹のスリーサイズ知りたかったんだ有難う!
ダ・サイダーの202センチは冗談レベルだが、レスカもミルクもでかいなw
約2年間でどんだけ成長してんだこいつら
できればココアの3サイズも教えてほしいんだぜ……
スケ・バーンとの浮気未遂の時「ヤレる!」的なことを呟いたんだよ
詳しい流れは忘れたが、スケ・バーンをすっかり女と勘違いしたダ・サイダーが良い女って褒めてたような?
調べてみたら本当に投げ売り価格だったwww
LD見れないしブックレット?の為に買うのはな〜

65 :
>>64
ああそうそう、女好きなのになんで男と女を間違えるかなーとか思ったw>スケ・バーン
しかし尻軽いなダ・サイダー…
ココアのスリーサイズは
身長182体重48バスト93ウエスト56ヒップ88だってよ
画像無くてすまん。
イラストだと普通にレスカの方がでかいっぽく描写されてるのになw
まあ乳よりレスカが垂れ目じゃないのが不満なんですけど

66 :
>>65
おおさんくす恩に着るぜ!
EXの時とだいぶ3サイズ変わってるが、ココアさん二次元サイズだなwww
寿司デザインは綺麗系女性がキツイ目になっちゃってるからダメなんだよ
バストサイズ調べたら、VS時点で
ミルクDカップ(適乳)、ココアIカップ(爆乳)、レスカFカップ(巨乳) と出たw
NGのEX時点だったら
ミルクAカップ(微乳)、ココアDカップ(適乳)、レスカEカップ(巨乳)
ココアさんの成長率パネェ……!

67 :
もう誰の萌えと妄想だよみたいなwww>ココア
あと体重もねえよw感がすごい
ダ・サイダーなんか骨と皮しかないレベル
筋肉重いのに

68 :
体重はカカオもビックリした記憶が
ダ・サイダーは68→58と謎の減量を遂げてるからなwww
エロパロ的にはレスカに搾り取られたか、駅弁・騎乗位などのプレイスタイルでダイエットかな
一年間の放浪旅で痩せたってのもあるかも……いや、メタコに……

69 :
>>68
VSの最初と最後で体重違ってるんだ?
そこはダーレス派としては、レスカのことが心配で知らず知らずのうちに減ったと思いたいw
メタコ…!?は…激しい…

何回も書いてるような気がするが、事故キスくらいで赤面してるあの二人は
もう体の関係はあるのかないのか…口では熟年夫婦みたいなことばっかり言ってるが…
体の関係があるのにまだキスくらいで赤面ってのが一番萌えるな
これだな。きっとそうに違いない

70 :
すまん ダ・サイダーの体重はEX→VSでの変化だ
約2年で30センチ近く背が伸びて10キロ体重が減るってのが謎じゃん?
キスは正面きって向き合うのが照れ臭いとか
身体の関係を持つまでも長い道程があったんだろう……長い道程で童貞をこじらせてた、と

71 :
>道程で童貞
おっもしれーじゃねえかあああ!!!!(ダ・サイダー)
ダ・サイダーははたして身を切ってでもこのネタを言うのだろうか
それとも、どどど童貞ちゃうわとふぁびょるだろうかw
痩せたのはEXからか。納得
EXのときはまともな身長体重だな

72 :
絵板@管理です。
一段落したら今回の分は削除願います>うp主

73 :
了解、削除済みました
事後ですがお借りしました。ありがとうございました!

74 :
はやっ
ありがとうございました。
事務的ですまないが、念のため。  絵板@管理より

75 :
連投なってたらごめん
全然関係ない話題で申し訳ないんだけど
人が多そうなので
サムライオン変形とか血圧あげてるところで流れているBGM名、知りませんか
ミミファッソッファッミ〜♪ってメロディー

76 :
ちょっと探したんだけど、それ無いのかも
前にCDに入ってない曲があるって聞いたことがあってググったら本スレの10だかに書いてあった
未収録だってさ

77 :
≫76
わざわざありがとう
未収録残念だ…一番好きな曲なのに

78 :
21-28のDXネタをうpろだに投下しといたんで、
ダ・サイダーが最低でも構わない方はどうぞー
乳っていいよな

79 :
>>78
朝っぱらから爆弾(のような乳)を乙!ハァハァ
最低というよりダ・サイダーアホwww通常営業ですね
乳はよい

80 :
巨乳はよいもの
3〜5割増しくらいで描くと楽しい

81 :
美乳戦隊!聖なる三姉妹!!

82 :
乳ならカカオの褐色おっぱいだって絶品だぜ?
とVSファンとして言わせてもらいたい!!

83 :
もちろんカカオも美巨乳だぜ
VSはパフェとカカオの百合ばっか虹で見るんだが、フレッシュの影響なんかな?

84 :
>>83
そもそもVSネタは見ないなwww
そして個人的にパフェ×カカオは大正義
FRESHでは既成事実発覚してるし!!
脚本悪すぎて作品評価最低だけど、パフェ×カカオ推しの人間として、
その既成事実だけは評価出来るw

85 :
>>84
まー確かに見ないんだけど、たまに話題だしてて絵を描いてるのを見ると
パフェカカなんだよなー
既成事実まであんのか…ぶっとんでんなぁFRESH
本編のパフェカカは間違いなく可愛かったw
てかフツーにヒロインとしてパフェとカカオは良いと思ったんだけどな
パフェはツンデレでパンチラあったし、
カカオはあの事後じゃね?回で3代目×カカオいいなと思った

86 :
VSから知った身としての身びいき込みで、パフェとカカオは可愛かったと思う
20話のカカオは気合入りすぎて特にやばかったなwww
21話の方は、パフェよりもセーラー服脱ぎ始めたカカオの印象が強すぎて……!!

87 :
よし、投下する
もう春まで個人的ダーレス期間にするわ
カプはダーレスで、VS終了から2年ほど経過後の設定
内容傾向はもう甘甘
タイトル「THE NEXT...」
NGはタイトルでよろ
********
THE NEXT...
手にした紙の束をぐしゃりと握り潰し、レスカは怒りを抑えることなく、不愉快の塊そのものをティーテーブルに叩きつけた。
苛立ちは収まることはなく、レスカの視線に移る歪んだ紙面には小さなモノクロの彼女の姿が挑発的に微笑んでいる。
「ったく!!下世話なモンばっかり興味持ちやがって……!」
舌打ちを一つの後、口の中に広がる空虚な苦みを紛らわそうと侍女の淹れたハーブティーを口に含む。
ローズヒップをベースにオリジナルのブレンドのその爽やかな飲み心地の茶を、次の瞬間、レスカは盛大に噴き出すことになる。
「レスカ!お前孕んだってマジか!?」
バン、と騒音と共に自室に飛び込んできた人物の言葉に、レスカはぶーっと勢いよく卓上のものをびしょ濡れにした。
第一王女であるレスカの部屋に無礼にも飛び込んできた長髪長身で目つきの悪いこの男、もちろんダ・サイダーである。
「こんのどアホーッ!!こんな低俗新聞、真に受けてんじゃねーわよっ!」
水分を含んでびちゃりと重いそれを彼に向って投げつけるが、ダ・サイダーはひょいとかわし、虚しい音を立てて絨毯が引き受ける。
「ふんふん、ってことは身重でも何でもないんだなっ?良かったじゃねえか、今日も美味い酒が呑める!!」
「スペシャルウルトラ馬鹿やろうっ!!そういうことじゃないのよー!そういうことじゃあ!!」
「めんどくせぇ奴だな……。」
呆れたように吐き捨てながら、ダ・サイダーの指は絨毯の染みの原因である水分含有物を摘みあげた。
げ、と眉をしかめながら、捲りにくい上に色も変わったそれを卓上にどんと置く。
「それにしても、けしからん奴らだ。こんな写真……、」
ゴシップ新聞の一面を飾る第一王女と王国親衛隊長のツーショットの脇に、どでかい文字で関心を得られるような煽り文句。
―――カフェオレ王女、ご懐妊!?お相手は王国親衛隊長殿、と。
「ほんとよね……王室ゴシップなんて悪趣味すぎて、」
「オレ様の麗しい顔が写ってねぇじゃねえか!!」
ガクッと体勢を崩し、レスカはうんざりとダ・サイダーの顔を見やった。
確かにカフェオレ王女であるレスカの顔どころか腰から上がでかでかと紙面を飾っているのに比べ、
お相手として取り沙汰された親衛隊長殿の目から鼻には黒い直線が引っ張られている。
ダ・サイダーはアララ王国親衛隊長として以前に国民には世界を救った勇者と知られている。
つまり、何を思ってか塗りつぶされた目鼻に関わらずも、親衛隊長と記載された時点で勇者ダ・サイダー様と同格。
聖なる三姉妹の長女カフェオレ姫と歴戦の勇者ダ・サイダー様の愛の結晶、『ご懐妊』報道である。
加えてふたりに婚姻関係がないという、所謂デキちゃった婚になるという国家を揺るがす大事件は王国民全員の注目、いや好奇の目を輝かすものだったのだ。

88 :
冗談じゃない、とレスカは痛む頭を振る。
「誰が孕んだっつーのよ!勝手なことばかり並べ立てて面白おかしく書きやがって、こいつら!」
記事には、『先日○○地方への視察に共だって向かわれた仲睦まじいお二人、
カフェオレ王女様の腹部は幾分ふっくらしており、推定妊娠4ヶ月ほど。』などとある。
特に、腹がでているなどとはっきり書かれてしまったことにレスカは憤慨していた。
「あれは、ドレスのデザインよ!ちょーーっと膨らんで見えるかもしれないけど、
中はがっちがちにコルセット締めてる妊婦なんている!?ああ、でもちょっと前の日の深酒で浮腫んでたかも……?
それとも、ここんところ寝るのが遅かったからっ?睡眠時間足りないと肥満型になるって聞いたわ……
ねえ!ちょっと聞いてんのダ・サイダー?!」
「……聞いとるわい。」
――あんな、オレ様に何を言ってほしいのか知らんが、太ったという自覚はあるんじゃねぇか。
と頭に浮かんだ台詞は飲み込む。口を滑らしたが最後、花瓶でも飛んでくるのがオチだ。
「っていうかね、あんたもこの記事に思うところないわけ!?」
怒りの収まらぬレスカは味方でも欲しいのか、ダ・サイダーに振る。
ダ・サイダーは考えあぐね、部屋着のままのレスカの腹部を眺めながら、う〜んと唸った。
「思うところ……ねぇ。思うところ…ううむ、浮かばんな。」
「……あんた、今ダジャレ考えてたでしょ?」
ギク、とうろたえながらもダ・サイダーは取りなすように言った。
「ま、まあまあ!別に気にすんなよ、こんなん!
それに火のないところに煙を立たすなんざぁ、ケッ、ムリ!ってなもんだ!」
レスカの笑い声を期待したダ・サイダーは、氷の如く冷えた瞳に射抜かれる羽目になる。
ダ・サイダーは肩を竦め、レスカの対面の椅子へと腰掛けた。
「でもよ、」と口を閉じたままのレスカに向けて言葉を投げかける。
「お前が太ったっつーのはともかくとして、だ。」
レスカの目がつり上がる気配を感じて、まあ先を聞け、と慌てて宥め。
「……ええと、な。この記事がいつ真実になってもおかしくねえだろ?やることやってんだし。」
一応避妊は心がけているものの、それはあくまでレスカの為だ。
レスカの身分、立場などを考えると軽はずみに手を出すべきではないことなど百も承知だった。
「そんなの分かってるわよ……でも、今はそんな話言ってんじゃあ……」
不貞腐れた風にレスカはそっぽを向く。
論点をずらした上に痛いところを突かれて、気持ちのやり場に困ったのだろう。
落ち着かなさげに空のカップをスプーンでカラカラと鳴らす。
こういう時の感情の整理が下手なのは相変わらずだ、とダ・サイダーは苦笑いする。
どんな反応が返ってくるかと楽しみに思いながら、わざとらしく目の前の彼女から視線を外し、
「……少し期待したんだがなぁ。」
小さな呟きを投げた。
瞬間、けたたましい音が部屋中に響き渡った。

89 :
「れ、レスカ!?」
視線を戻すと目の前の女が視界から消え去っており、ダ・サイダーは焦って立ち上がる。
彼女は、目を真ん丸にして椅子ごと倒れ転がっていた。
「おい、大丈夫か!?ったく、ほら!」
レスカを抱き起こし、ベッドに座らせる。
真っ赤な顔で自分から目を逸らし、口の中でごにょごにょと何事か呟いているレスカを可愛いと思いながら、
ダ・サイダーは彼女の体に怪我がないかを確認する。
顔、腕、足―とチェックしていき、手をネグリジェの裾に忍び込ませた。
「っちょ!?」
指の刺激で我に返ったレスカを易々と組み敷き、ダ・サイダーは自分の上着を脱ぎ捨てる。
「まだ時間あんだろ?ちょっと遊ぼうぜ。」
言いながらも答えは元より不要とばかりに、手を柔らかな肢体に滑らせる。
ゆったりとしたシルクのネグリジェは触れた場所へダ・サイダーの手のひらの熱さをまざまざと伝える。
「あ、朝から何を…っ!」
「わかってんのに聞くな」
剥き出しの肩に噛みつき、声を低めて囁いてやる。
あう、と鼻にかかった声で呻きながらレスカが身を捩る。
それが抵抗であり、実はすっかり行為を受け入れる姿勢になっていることをダ・サイダーは知っていた。
抱きなれた身体をそれでも確かめるようにゆっくりなぞり、強張りを解いてやる。
憎まれ口ばかりの唇に訊くより、身体に訊く方がよっぽど手っ取り早く、分かりやすい。
「ダ・サイダぁっ……、だ、だめだってば、ん…!」
「……天の邪鬼め。」
胸の頂を強く吸い、良く聞こえるように音を立てて桃色の周囲ごと舌で愛撫してやる。
んっ、とかふ、と鼻に抜けるような声を抑えた喘ぎを零しながら、レスカはダ・サイダーの髪に手を差し入れた。
ちょっと待って、の合図。
耳の上あたりの髪を擽られるこそばゆさを感じながらも、ダ・サイダーは口や手で両乳房を苛めるのは止めない。
くしゃ、と青い髪ごと軽く握る手を解かせて、ダ・サイダーは双丘に埋めていた顔を上げた。
言えよ、と目で促しながらも、反して指はレスカの蜜壺に突き立てられた。
曲げた指に悦い箇所を引っ掻かれ、跳ねる腰はダ・サイダーの腹部に押し返される。
とろとろと脚の間から溶けていく心地良さに沈められ、レスカは堪え切れずに嬌声を上げた。
快感に耐えるべく瞑った目を時折開けば、見知った碧色が欲情の色を讃えて楽しげに煌めく。
襲いくる快楽の波に翻弄されながらも、途切れ途切れにレスカが問う。
「ダ…っサイダ…ぅあ、ん…!あ、あか…ちゃ、はぁっ、んんっ!」
「……あん?ハッキリ言えよ、レスカ?」
「だ、だから、あんっ!あか、あかちゃ…あう!」
ダ・サイダーは一旦指を引き抜き、レスカの呼吸が整うのを待った。

90 :
上気した頬で荒い呼吸を何とか整え、レスカは視線を彷徨わせながらもじもじと言う。
「あ、あんた赤ちゃん欲しいの…?」
「……。」
――いきなり何かと思えば、さっきの会話の続きか。
言い終わった本人は顔を先ほどより赤くし、ダ・サイダーの答えを固唾を飲んで待っている。
質問に答えるより先に、ダ・サイダーはにぃ、と片方の唇を持ち上げた。
レスカが期待やら不安やらの感情がない交ぜになった表情で見つめてくるのに、
「そろそろいいかと思って、な。」
「えっ……?!」
けろりと言ってのけた。
脊髄反射のようなレスカの間の抜けた声を無視して、ダ・サイダーは再びレスカの両胸に夢中になる。
「え、えっ、ちょっと、あ、あっ、あっ!」
思考回路ショート寸前のレスカは、突如再開した胸部への刺激に身体を震わせて悶えた。
舌先で転がされて、甘噛み、上下の唇で吸われて、合間に熱い吐息で背筋がぞくりと震える。
下に伸びた手は陰核を弄ぶのに熱中していて、もう奥にダ・サイダー自身を欲しいと思うのにレスカの望みは叶わない。
「……ぷは、我慢強い奴め……。」
レスカの口から言わせたいのであろうその言葉は、数えるくらいとまではいかないものの、彼女から紡ぎだされたことは数少ない。
恥ずかしさもあるが、自から強請り、腰を振るほどレスカは性に対して貪欲ではない。
いつまで経っても初心な恋人だが、それで構わないとダ・サイダーは最近思うようになった。
らしい、のが結局は一番好きな彼女であると分かったのは成長か。
すっかり口を開けてもの欲しそうに蜜を垂らす秘所に猛った陰茎を押し入れ、ゆっくり腰を回す。
「ああ……!」
奥まで飲み込んだ楔の形を内部で感じながらも、レスカの頭を占めていたのは先ほどのダ・サイダーの言葉だった。
先を予感させる言葉を、レスカの前でダ・サイダーがぽつりと零すのは初めてであった。
かつての戦友には何度かそれらしき事を話していたと妹から聞くことはあったが、本人からは直接ないことにやきもきしたものだ。
さっきの言葉もはっきりとしたものではない。
けれど、
―――あたしとあんたの、……ってことでいいのよね?
レスカの両脚の間に割り入ったダ・サイダーの腰の動きが激しさを増す。
腕を伸ばして、レスカはしがみついたダ・サイダーの首筋に口を押しつけた。
やや驚いたようにダ・サイダーが目を見開き、それからお返しとばかりにレスカの耳に齧りついた。
二つの呼吸が重なり、繋がった身体が同じ場所を目指し快楽の段を昇っていく。
悦楽の奔流に飲み込まれ、引きはがされまいと互いの身体を強く抱きしめ合う。
瞬間、目を瞑ると、真っ白な光が見えた。

91 :
「……シャワー、浴びるか。」
「ん。」
よろよろと起き上がったレスカをダ・サイダーが支える。
色々と聞きたいこともあるが、タイムリミットだ。
食堂に行って朝食を摂らねば食いっぱぐれて公務に入る羽目になってしまう。
レスカは一刻も早く熱いシャワーを浴びてしゃっきりさせねばとシャワールームへ歩みを進める。
そんな彼女の心境を知ってか知らずか、ダ・サイダーは呑気に鼻歌交じりだ。
呆れつつも、あの記事による不愉快な気分がすっかり一掃されていることに気付いた。
「あんたもたまには役に立つのね……。」
思わず口をついて出た言葉に、ダ・サイダーはたまには?と眉を寄せる。
「あ、なんでもないわよ。」
「たまには、たまには……たまには、猫のタマにタマゴをあげタマえ…なんつってな!」
「アホ……。」
いつも通りのやり取りにほっとしつつも、今夜あたりちゃんと聞けるかしらとレスカは内心期待を膨らませた。
シャワールームの扉を開けたレスカの指を、ダ・サイダーが凝視しているのに気付き、怪訝な目を向けると、
「お前、太ってこの指輪きつくなってないか?!」
一番神経を尖らせた話題を蒸し返す無神経な男をギロリと睨みつけるが、ダ・サイダーはあっけらかんと言い放った。
「新しいやつ用意しないといけねえからなぁ。」
いつも通りの不敵な笑みでレスカの顔を覗きこむ。
これには怒る気も削がれて、泣き笑いを浮かべるレスカだった。
[了]

92 :
たまにはいいよな、二次創作だもの
ということでベタ甘なふたり
んで、VS後の設定なのに素でカフェオレ王女って書いてたのに気付いた…
正しくは女王です
すいません

93 :
>>87
乙!またしても乙!
ダーレス推進ばんざい
いいねwゴシップ記事の記者は血祭だなwww
よりにもよって結果遠まわしにレスカが太ったことを記事にするとは…
子供のことを遠まわしに言われて動揺するレスカ可愛い
ダ・サイダー、DXのアララ文学でもフカシこいてたけど実は子供は欲しいと思ってそうだと思ってた!
結婚は人生の墓場だけど、子供ができたら腹が据わるタイプと見た
明るいうちからいたせる成熟度がいいね〜
慣れてもつつましいレスカ萌える
そして原作通りのデブオチと思いきや、ラストもラブラブで〆てて痺れた
ちょ…ダ・サイダーかっこよすぎ
成長したなあ(ホロリ)
ダジャレもGJ
いやでもダ・サイダーにしては上手すぎるかも(笑)
たまにと言わずずっとでもいいのよ甘々
いいものをありがとうでした!!

94 :
>>87
GJ!!
ダーレスは何やかや言うて甘々なのがいいと思うよ
VS終了の2年後なら、結婚しててもおかしくないんじゃねーのかなとも思いつつ
ダーは子煩悩タイプだと想像
レスカは同じ子煩悩でも教育ママ系な感じで
それぞれに似た男の子と女の子が居たら様になりそうだね
また違うネタ読ませてくださいなー

95 :
>>93-94
感想さんくす!
ダ・サイダーは結婚の話はのらりくらり逃げてて、いきなりふっと「あ、結婚しよっかな」ってなればいいな
あ、時期設定は、VS終了一年後にダ・サイダー帰還なら実質レスカと再会してから一年だし、
復興やら何やらでバタバタして結婚どころじゃないかな〜と思ってな
子供は何人作るのか…ラムネスが一人だもんな
張り合って2人以上作るかもしれん

【おまけ】

ダ・サイダー「……式は半年以上も先だろ。今から焦ってどうすんだ?」
レスカ「半年で更にこの美しさに磨きをかけんのよっ!
シェイプアップにエステに内側から美を導くための美容食……何ヶ月あっても足りないわよ!!」
ダ・サイダー「(ボソリ)……やっぱ考え直そうかな…。」
レスカ「えっ、何ですって?」
ダ・サイダー「いや別に。」
レスカ「ああ、国中の衣裳屋呼んでドレスも作らなくちゃ!
……一番センスが良くて大幅に負けてくれるトコに決めよ。」
ダ・サイダー「はあ、好きにしろよ……ところで、先に仕込むっつーのはアリか?」(スルリ)
レスカ「きゃう?!な、ナシよ無しーっ!!」バキッ
ダ・サイダー「ぐはっ!……いちち。じゃ〜何もせんからもう寝ようぜ…美容に悪いぞ。」
レスカ「う。それはそうだけどぉ〜、」(エステやらの資料をチラッ)
ダ・サイダー「あーはいはい、んなモンなくてもレスカは綺麗、美人、スタイルいい、最高。」
レスカ「え……そうお?うん、そうよねっ!」(ニコッ)
ダ・サイダー「あ〜…、式場の中で一番キレイ……たぶん。ココアとミルクとかいなけりゃ……
いやいや、宇宙一美人な花嫁……その日式挙げんのがお前だけなら……まあ、うん。」
レスカ「…歯切れ良く褒められんのか、おどりゃあー!!」
ダ・サイダー「わ〜!レスカさんロープ、ロープ!!」
終わり

96 :
>>95
>おまけ
いいそうwww原作のダ・サイダーめっちゃ言いそうwww
正直者めw
まあ宇宙で一番キレイだと思ってなくても
宇宙で一番愛してるんだろうな
ドレスはなんか伝統的な形がありそう
ママンのお古とか
VSはもうクィーンサイダロンないんだっけ?
ヤリパンサーに缶カラつけてハネムーンに行って欲しいわ
結婚ネタもどんどん出るよね、原作が最後までエサくれなかったから…。゚(゚´Д`゚)゜。

97 :
アニメディアの付録だったと思うけど冊子(オーディションの話とか載ってたヤツ)のインタで
あかほりがサイダロンは故障であって別になくなったわけではない的な答え方をしていたと思う
ココアとかメカニックが尽力すればOKみたいなことを、こっちは多分ラジオだと思うけど言ってたかな
メタ的なことを言えば玩具関係のスポンサーの話がどうとかしてたと思う

98 :
なるほど…あかほり言及してたのな
VS後は修理したクイーンサイダロンにまた乗って欲しいよなー
つか、そういうこぼれ話や設定をひとつにまとめて欲しいなぁ
ラジオとか雑誌とかにわりと大事な情報が散らばってて困る

99 :
ドウーイ
基本設定とかは何度もムックにまとめられてるんだけど、こぼれ話は各地に散ってるね
自分でもどこで見たのかわからない裏話があって、虹なのか公式なのか混同する
新ムックにちょっと期待したんだけど、やっぱ無理だった…
メタコの材料にクィーンサイダロンのコイン使ってるって、どこに書いてあるか知ってる人いる?それとも夢?

100 :
>メタコの材料にクィーンサイダロンのコイン使ってる
自分もこれどっかで見知った気がする
手持ちムック調べたけど書いてなかったや
アニメ本編で触れてたらムックに載るよな?ということは本編じゃないのかね…

101 :
良かった、夢じゃなかったw
知ってる人がいて良かった
なんとなくわりと後半の資料ってイメージがあるんだけど、見つからないんだよね…

102 :
前スレ埋め立て完了乙
そのうち落ちるだろうから読む人急げー

103 :
前スレ>>770-778の続き

「カカオ、どうしたの? いきなりすぎて何が何だか……ッ?!」

パフェの言葉が、強引に切られる。
自らの口で言葉を塞いだカカオは、パフェの上にのしかかったまま、深く口付けていく。
舌が差し入れられていくことを、何故か無抵抗で受け入れてしまう。
突然すぎる事態に、パフェの思考回路は完全にストップしてしまっていた。
ただ、本能だけは、与えられる快感を遠慮なく貪っている。

パフェにとって、それは永遠にも等しい時間のように思えた。
実際は、ものの1分も経っていないのだが。
ようやく意識を覚醒させたパフェは、強引にカカオを引き剥がす。

「ち、ちょっとちょっと!! カカオ!! ダメっっ!! ホントにダメっっ!!」

無我夢中でカカオの体を押しのける。
すると、悲しそうに瞳を潤ませるカカオがパフェの視界に入ってくる。

「パフェ……。私じゃ、ダメなんですの……?」

「は、はぁ……?!」

素っ頓狂な声を上げるパフェに対して、カカオは視線をブレさせずに問いかける。

「私ね……。ずっと……、ずっと、こうしたかった……。
 パフェのこと、好きだったから……」

「カ、カカオ……?」

「ラムネス様に逢う、ずっと前から……。
 私の好きな人は、貴方だけだった……」

イタコ・ダウジングバージョン2によって、完全に理性の枷が吹き飛んだカカオは、
その秘めたる思いを紡ぐ口を遮ることはなく。
堰を切ったかのように、パフェへ畳み掛けた。

104 :
「ラムネス様は、確かに素敵な方ですわ。私の全てを捧げても、構わない方でした。
 でも、それは、きっと、……『愛』では、ありませんわ。
 私が愛している人……。それは、一人だけでしたから……」

しがみつくように、抱きつく。
カカオの体を抱きとめながら、その息遣いが伝わってくる。
暴走状態にあるのかもしれない。
確かにそうだろうと、パフェは思った。
しかし、同時に。
カカオの言葉に一片たりとも嘘が無いことが、パフェにはわかった。
……わかってしまったのだ。

「私を引っ張ってくれて、ここまで導いてくれて、ずっと一緒に居てくれて……。
 一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に過ごしてきましたわ。
 私は、パフェが好き。好きなの……っ!!」

慟哭にも似た、かすれ声が、静寂の部屋に木霊する。
カカオは、息を荒げながら、涙をこぼしていた。
そこには、とびきり優秀な巫女であり、いつでも落ち着いて振舞える、
いつもの親友の姿は無かった。
そこにあったのは、伝えられない思いを抱え続けてもがいていた、
一人の少女の切ない恋慕だけだ。

瞬間、パフェは何かが自分の中で『落ちていく』のを感じた。
日常で抱いていた、カカオへの思い。
そして、抱かれていたであろう、カカオからの思い。
腑に落ちていなかった様々なパーツが、次々に組み合わさっていく。

105 :
「……ずっと前から、好きで、居てくれたんだ」

不意に、パフェの瞳から涙が零れる。
それは、一番の親友が抱いていた思いに気付いてあげられなかった悔しさだ。
自分が、カカオのことを一番分かっていると思っていた。
とんだ思い上がりと盲目さ加減に、パフェはただただ悔しかった。

「泣かないで、パフェ。それだけは、イヤだから。
 泣いてるパフェは、見たくないの」

涙の軌跡を指でなぞり、カカオは目じりに軽くキスをする。
与えられる温度が、パフェにとっては代え難い温かさを持っているように感じられた。

「カカオは、優しいね。いつも、優しい」

「そんなことありませんわ……!!
 いつも、いつもパフェのことばかり考えてる!!」

「……そこも含めて、だよ」

言わないで、とでも言わんばかりに、パフェはカカオを抱きしめた。
感情を抑えきれなくなった目の前の少女を、受け止めようとして。

「……ぶっちゃけ、よくわかんない。
 わかんないけど……」

言葉を切って、カカオの瞳をジッと見つめる。
潤んだ瞳が、不安で揺れているのがわかった。
背中に回した腕に少しだけ力を入れて、そして、そのままキスをする。

「今日のこれは、アリにしちゃう。
 答えは、この後でも良い?」

無茶苦茶なことを言ってるな、ともパフェは思った。
残酷なことでもあるかも、ともパフェは思った。
でも、何度心に問うてみても、答えにNOは無かった。
そして同時に、YESかどうかも分からなかったが。

「それだけで、私は十分……」

下から抱きしめられたカカオは、軽く身じろぎをして、
身を乗り出すようにしてパフェの唇を吸った。
今度は、パフェもカカオのそれを受け止めてやる。

106 :
舌が、ゆるりと絡み合う。
唾液が口の間で糸を引いて、暗い部屋の微かな明かりでおぼろげに煌めく。
吐息が染みるような感覚を、パフェは覚えた。
身じろぎと共に送り込まれるカカオの呼気が、自分を徐々に満たしていくかのようで。
彼女の一挙手一投足が、何だか愛おしかった。

「んっ……、ちゅぅ……、はぁ……」
「あ、んぅ……、カカオ、っ……ぁ、ぅん……」

どこまでも溶け合うようなキスを、ひたすらに繰り返す。
それは、押し止められていたカカオの思いを示しているかのように、パフェには思えた。
そのいじらしいまでの愛情が、少しくすぐったい気もした。

カカオの指が、パフェの衣服にかかる。
ゆっくりと、しかし、確実に、衣服の戒めは解かれていく。
露出していく肌を、カカオは愛おしげに撫であげた。
しっとりとした、きめ細やかな白磁の肌に、ゆっくりと掌を滑らせていく。

「肌、綺麗……」

「あはは、アリガト……」

カカオは、ついばむようにキスをする。
鎖骨やうなじ、頬や耳元、露わになっている肌に、一つ一つ唇を重ねていく。
上半身を脱がせたところで、両手はそのささやかな双丘へと向かう。

「んぅ……!!」

ビクッと体を震わせる。
自分以外に体をゆだねるのは、初めてだった。
嫌悪感はなく、あるのは例え様の無い快感と、得も言われぬ安らかさだ。
円を描くように、全体を優しく愛撫していく。
そして、カカオの視線がパフェに注がれる。
その視線の意味するところは、パフェもわかっていた。
おずおずと、カカオの乳房へ手を伸ばす。
自身のそれと比べるべくもない豊かなそれを、そっと包むように掌を当てる。
じっとりと浮き上がった汗と、高まった体温とが、掌からはっきりと伝わってくる。

107 :
「あぁぁ……!!」

たまらず、カカオから声が漏れた。
カカオの反応は、敏感だった。
掌に当たってくる突起は、カカオの興奮状態を如実に表しているといえた。
わけも分からぬままに、パフェはゆっくりと手を動かしていく。

「あ、あぁ、パフェぇっ……、ん、はぁぁ……っ、い、あ、んぅぅ……!!」

跨った脚が、パフェの体をギュッと挟み込む。
カカオの体を駆け抜ける震えは、歓喜以外の何物でもなかった。
切なげに声を上げながら、カカオはその感覚を貪る。

「もっと、して……!!
 お願い、パフェ……!! 好きっ……!! 大好きっ……!!」

高まりつつある感覚を体の奥に感じながら、カカオは声を上げる。
叶うはずもないと諦めていた、最愛の人からの愛撫に、心も体もはっきりと反応していた。
カカオのその様を見て、パフェは丹念に手を動かしていく。
そして、同時に、押し付けられている腰を、わずかばかり持ち上げるようにしてゆすってやる。

「はぁん……っ!! パフェ、それ、ダメ……っ!! ああ……ッッ!!」

その温度から、そして何よりもその湿り気から、カカオの状況ははっきりとわかった。
今のパフェには、戸惑いも逡巡もなかった。
ただ、カカオを愛おしく思う気持ちだけがあった。
それが世の言う『愛』なのかどうなのかなんていうことは、わからなかった。
目の前の少女のためには、してあげたい。そう思ったのだけは、間違いなかった。

108 :
「……ねぇ、カカオ」

ベッドに寝転がったまま、暗闇の中でパフェはポツリと親友の名を読んだ。

「なぁに、パフェ」

隣に寝そべったまま、カカオは答える。

「……私ね。やっぱりまだわかんない。
 全然イヤじゃなかったのはホント。カカオのこと、受け止めてあげたいって、
 そういう風に思ったのもホント。
 でも、それが、どういう『モノ』なのか、わかんないや……」

「そう……」

「だから、さ……」

そう言って、パフェはカカオの髪の毛を撫で始める。

「時間、頂戴。そしたら、ちゃんと答え出すから。
 ……待たせちゃうし、もやもやさせるかもしれないけど。
 でも、絶対に答えるから」

パフェの言葉に対して、カカオは何も言わずに体を抱き寄せた。
肌を通じて与えられる温度が、言葉以上の雄弁さで思いを語っていく。

「とりあえず、親友で居させて。
 どうなったとしても、カカオとそうじゃなくなるのはイヤだから」

「……うん」

現時点での、パフェの精一杯だった。
それが伝わったのか、カカオもただ頷いただけだ。
徐々に白んでくる外の夜明けを感じながら、明らかに『違う』日常の始まりを、
パフェとカカオは感じていた。

109 :
────そして、3年……

久しぶりの大神殿だった。
3年間、ここに足を踏み入れたことはない。
腐れ縁が板に付き始めているPQと一通り漫才をし終えたところで、主広間へと踏み入る。
ホバーバイクの暴走のせいで砂まみれになった体を払いつつ、踏み入った先で、
パフェはゆっくりと視線を上げた。


「ただいま、カカオ」

「……おかえりなさい、パフェ」

言葉は、自然と出た。
階段の上から、彼女はゆっくりと降りてくる。
その歩速は、徐々に上がっていっているように見えた。
そして、こちらもまた、気付けば駆け出していた。
お互いの距離がゼロになるや、思い切り彼女を抱きしめていた。


「戻ったよ、カカオ。
 私、戻ってきたから」

抱き合いながら、それだけ言って、パフェはカカオをジッと見つめる。
3年ぶりに逢う、その姿をひたすらに見つめて。

「大好きだよ、カカオ」

返事を待たずに、パフェはカカオの口を塞いだ。
3年の歳月を埋めるに値する言葉に、カカオはただただそれを受け入れる。

抱き合いながらキスを交わす二人には、既に周囲の音は消え失せていた。



蒙古斑の消えない赤色饅頭は、嘆息交じりに珍しく空気を読んで、それをただ眺めていたのであった。

──Go NEXT to "VS Knight LAMUNE & 40 FRESH" ……?

110 :
ということで、以上です
元々はスレ埋めのために軽い気持ちで書き始めたんですが、
書きたいことが出て来過ぎてパンクしてしまい、この有様に
つらつらと言い訳染みたプロット語りもさせていただきたいなーなんて

ともあれ、VSも好きな人はいるんだぜー、とだけ
埋めとか手伝ってくれてありがとう!!
猛烈多謝!!

111 :
>>110
乙っした!
パフェカカエロシーンよりカカオのイタコダウジングシーンのがエロスに満ちていたw
カカオいじらしくて可愛い!
欲を言えばパフェがカカオへの想いに目覚める描写が読みたかった
文もすっきりとしてて読み易かったし、書き慣れてる感じがしたな
とにかくGJでした!

112 :
投下しようと思ったが眠いし明日にするわ
ラムミル・ダーレス ・ラムココ要素ありのオムニバス

113 :
期待ageして待ってる!
……いや、スレはageないけどさwww

114 :
それでは投下
・オムニバスで3部構成
・ラムミル・ダーレス・ラムココ要素含む
*******
1、ミルク
ふわあ、と大きな欠伸をひとつし、ダ・サイダーはだらだら長い廊下を歩いていた。
非番の日は遅い目覚めで、皆とはずれた朝食を、太った侍従長の嫌味をBGMに済ませたばかりだ。
向こうから赤い髪の少女が駆けてくるのを見て、ダ・サイダーは片手を挙げた。
「よう、ミルク!グッモーニン、バーニン、ランニン!」
その場でジョギングの真似をしながら言うと、駄洒落の挨拶を受けた相手、ミルクはあからさまに顔をしかめた。
ダ・サイダーの近くまで来ると足を止め、
「は〜あ…朝から最悪ゥ…、」
吐き捨てるように言って眉をぎゅっと寄せた。
「んだとぅ!?失礼なヤツめ……」
お互い睨み合うが、ミルクは突如はっと目を見開き、ダ・サイダーの横をすり抜けようとした。
「こんなことしてる場合じゃなかった!……アンタは行かないの?余裕ねぇ〜……。」
白い目を向けながら去ろうとするミルクをはしと掴まえ、ダ・サイダーは問いただそうとした。
「どこに行くって?!オレ様に関係あんのかっ?」
「関係あるでしょ、カフェオレお姉様が……、」
怪訝そうに言いかけ、あっとミルクが口をつぐむ。
「レスカが?」とダ・サイダーが凄んでみせると、ミルクは観念したように肩を竦めた。
「お見合いよ、お見合い!いつもは断るのに、今回のは受けたから何かあったのかな〜って。」
面白そうだし、とミルクは心の中で舌をぺろりと出した。
「お、お見合い……だとお?お見合い…レスカが見合い……」
目を白黒させて繰り返しブツブツと呟くダ・サイダーだったが、ついに眉間に皺を寄せて黙りこんでしまう。
ミルクは元気づけるように慌てて声を掛けた。

115 :
「アンタとの関係が不安ってか、不満だったのかも?!単なる気の迷いかもしれないしっ!
相手の王子はイケメンだったけど、お姉様の眼鏡に適うかは分からないじゃな〜い!」
アレ、あたしフォローしてないかも……とミルクが自問する中、ダ・サイダーはわなわなと拳を震わせていた。
「……上ッッ等じゃねえか、あのアマ〜っ…!!」
ミルクの煽りも手伝い、すっかり頭に血の昇ったダ・サイダーはミルクの手を掴んだ。
「えっ、」
そのまま、ミルクが目指していた方向にダッシュ。
「行くぜ!!」
「きゃあああ〜!!」
けたたましい音を響かせながら、長い廊下をダ・サイダーは悲鳴を上げるミルクを連れて駆けていったのだった。
――客間。
親衛隊長様の御なりだと扉前の人払いをし、ダ・サイダーとミルクは扉を薄く開け、中の様子を見守っていた。
中にはヨッコーラV世とレスカ、向かいに見合い相手の王子と父王という並びで和やかに歓談は行われていた。
王子は見目麗しく、馬鹿なお坊ちゃんという風もなく聡明さが伺える所作で話を盛り上げていた。
王子の話にころころ笑うレスカは、装飾の控えめな淡い紫色のドレスを仕草に合わせて揺らす。
ダ・サイダーは面白くなさそうにフン、と鼻を鳴らした。
「……温室育ちっぽいヒョロ男じゃねえか。」
「ダ・サイダー、嫉妬は見苦しいわよぉ?とっってもステキな人じゃない、アンタと違って!」
小馬鹿にしたようなミルクの口調に、ダ・サイダーは再びヒートアップする。
「このオレ様の格好良さと素晴らしさが分からんお前に言われたくないっ!!
大体なぁ、ミルク。お前がレスカの見合いを覗く理由は何だよ?」
その問いに、ミルクは悪びれずに答える。

116 :
「面白そうだからよ!……っていうのもね、あるんだけどぉ〜、」
本音を漏らせばギロッと睨まれた為に、ミルクは慌てて弁解する。
「だってさ、えっと、私のお義兄様が決まるかもしれないのよ!?気になるじゃないの!」
しかしダ・サイダーが今いち腑に落ちない顔をしているので、ミルクは畳みかけた。
「で…アンタはどうなの?……カフェオレお姉様と、結婚。考えてるの?!」
「けっ……!?」
口を『け』の形にしたまま固まったダ・サイダーを見て、ミルクは長姉に同情を寄せた。
(このアホ相手じゃ先は流そうよ、おねーさま……。)
思考停止の男を無視して、ミルクは室内の会話を聞き取ろうと神経を研ぎ澄ます。
どうやら、一度デートをするとかしないとかに話は膨らんでいるらしい。
レスカはいつもの猫を被ってはいるものの、ミルクの目にはまんざらでもなさそうに見える。
談笑の合間も、王子の一挙一動に見入っているのだ。あれだけの美男、姉の眼中に入らないわけがないだろう。
アンタ危ないんじゃないのという意味を込めて、近くで突っ立っている男の脇に肘鉄を食らわせた。
「ぐぇっ!!なにしゃーがるっ!」
一応小声なのは覗きをしている意識は消えてないということか。
「おねーさま、相手の人とデートするみたいよ。」
「なぬ?」
親切に教えてやると、ダ・サイダーは怒ってるというよりは複雑そうな表情を浮かべて黙りこんだ。
さすがにショックかとミルクが顔色を窺うが、
「可哀相に……初デートなのに色々貢がせるんじゃねえか?ご愁傷様……ナムナム。」
憐れみの目を王子へと向け、両手を合わせて拝む仕草をしたダ・サイダーに、ミルクはずっこけた。
「……ちょっとぉ!そうじゃないでしょー!?アンタ、カフェオレお姉様があの人とデートしてもいいのっ!?」
「あ?別にレスカがしたけりゃすりゃあいいだろが。」
吐き捨てるように言われ、冷たいヤツ、とミルクが目を吊り上げたその瞬間。
「アイツ完全仕事モードだしなぁ……うまい商談でもあんだろーよ。」
つまらなそうにダ・サイダーは呟く。

117 :
「へっ?そ、そう…?!」
ミルクがもう一度姉の様子を観察すべく室内に注意を戻すのに、
ダ・サイダーは興味を失ったとばかりにくるりと身を翻して扉から離れていく。
「あ、ちょ、ちょっと!ダ・サイダー!!」
瞬時に覗きか彼を追うかで迷ったが、ミルクは去っていく青髪長身の男の後ろを小走りで付いていった。
ダ・サイダーを追っていると、ばったり会った廊下の真ん中で彼はようやく足を止めた。
「…んでついて来んだ?戻って好きなだけデバガメでもウミガメでもしてろ。」
「……。」
カメの縫いぐるみを突き出してくるのを叩き落とし、ミルクはじっとダ・サイダーを見つめた。
「……何だ?」
面倒臭そうにダ・サイダーは目を細めてミルクが切り出すのを待つ。
「……あのね、」
目だけで相槌を返すダ・サイダーは次の言葉に目を剥くことになる。
「カフェオレお姉様と、エッチしてるの?」
ドガッ!
「…ッ、は、はああー?!」
問われた内容の直球さと話の唐突さでダ・サイダーは盛大に壁にぶちあたり、ズルズルと寄り掛かった。
「バッ、いきなり何聞きやがる、エロガキその2ー!!」
「だってだって!何でもお見通しみたいな雰囲気だしてさ!何でも知ってるってことはそーいうことでしょー!?」
顔を真っ赤にして怒鳴るダ・サイダーにミルクは真剣な顔で詰め寄る。

118 :
「…あのな、そもそもオレ様たちは長い付き合いもあって……」
「あたし、まだラムネスとしてないの……。」
呆れ顔で説明をするべく口を開いたダ・サイダーを遮るようにミルクがポツリとこぼす。
「……ッ!?んなこと知りたくないわい!ていうか、何言い出し……、」
「前戯止まりなのよ…!フェラはするし、ラムネスは指であたしの○○を××って、△△んだけど、……そこまでなのよう!!」
制するダ・サイダーをまたもや遮り、ミルクは続ける。
「おい、ミル…、」
「あたしは早くラムネスと繋がりたいのに!!ラムネスが何を躊躇してるのか分からないけど、待ってるのよぉ!ずっと…!」
天を仰いで、ダ・サイダーはお手上げだ、とぼやく。
ミルクは主旨がずれてきているのも構わず、マシンガントークでまくし立てる。
「だから!ダ・サイダーはカフェオレお姉様とどこまでいってるのかって聞いてんのっ!
フェラ!?クンニ!?ってか、エッチしてるんでしょー!?ね、カフェオレお姉様は△△△△するの、
ダ・サイダーはお姉様のおっぱいで○○○○したりぶっかけたり、飲ませたりするの!?」
「どっ、どっドアホ〜!!答える義務はなあぁぁい!!」
ダッと駆け出すダ・サイダーをミルクが追いかけていき、
「逃げんじゃないわよぉ!!お姉様から誘ったりするの、ねぇ!?最初は痛がってたあ〜!?」
背にミルクの怒鳴り声を受けながらダ・サイダーは思った。
誰か助けて……と。

119 :
2、ココア
「……ってわけでさぁ、もう参っちゃうよミルクってば……、」
「はあ〜…。」
マジマジワールドの馬場家、ココアの部屋でラムネスは疲れたような顔をして愚痴を垂れていた。
ココアは適当に相槌を打ちながらも、ところどころ眠そうに眼鏡を外して目を擦る。
ラムネスは一方的に喋るばかりで、ココアの気のない相槌を気にする風もない。
「あいつもさ、ココアみたいにおっとりゆったりしてたらいいのになぁ……。」
ココアはパチクリと目を瞬かせた。
いささかのんびりが過ぎる自分にミルクが似たらいいなどと、極論にも程がある。
もちろん、精神的に参っているからこそ出た発言とは思うが、ココアはふうと溜息を吐いた。
愚痴の内容は数日前に盛大にかました喧嘩のことが大半だった。
「ほんっっと、ミルクはヤキモチ焼くわ、家じゅうの飯食らうわ、すぐ怒るし、やんなっちゃうぜ!」
「それほどミルクはラムネスの事を想ってるんですわ〜。」
ご飯のことは関係ありませんけれど〜、と心の中で思いながらココアはにっこり微笑んでみせた。
「うん……それは分かってるんだけど、でもさ……オレまだ14だし。」
「わかっているのなら何も問題ありませんわぁ、それにミルクもまだ14ですし〜、
ラムネスもミルクも、もうちょっと相手の事を想いやれる余裕が出てくればいいですわねぇ〜。」
そう諭しながらも、きちんと恋をしたことのない自分が上から目線で幼い恋人たちに意見しているのは滑稽に思えた。
恋愛って、面倒なものですのねぇ……ココアはつくづく思う。
姉とその相手の鈍感男の恋を見ても、妹と幼い勇者の恋を見ても、
それがボルトとレンチと金属板で何とか完成するものではなく。
ましてやコンピュータで導き出される性格な計算結果のように答えが定かでないものであると。

120 :
「ありがと、ココア……何かちょっと気が晴れたかも。」
しおれた花のようだったラムネスの表情に一筋の光が差し込んだ。
ぐっと決意したように引き絞られた口元にようやく笑みが戻る。
ミルクが大喧嘩した後に実家であるハラハラワールドのアララ王国に戻るのはいつものことであり、
その度にやけ食いやら八つ当たりやらで大変迷惑を被っている、とラムネスはレスカから聞いていた。
ミルクの気が晴れたらふらりとマジマジワールドに帰ってくることもあるし、ラムネスが迎えにいくこともある。
いつも通り、彼らの日常だ。
ココアはうーんと伸びをした。ずっと床に座ったままの姿勢だったので、若干凝り固まってしまっている。
ふとラムネスがこちらを凝視しているのに俄かに気付き、問いかけた。
「どうしました〜?」
「へっ、あ、い…いや……ははは!」
不思議に思い、ラムネスの視線を追うと、身体にぴったりフィットしているタートルネックのセーターの胸に辿り着いた。
「?どうかしましたかあ〜?」
自分のたおやかな盛り上りに目を落とし、ココアは注意深く異変があるのかを観察した。
すると、ラムネスが焦ったように手をぶんぶんと振って、
「わああ!ごめん、ごめんなさいっ!胸おっきいな〜とか思って見ちゃって!あ、いやエッチなことは考えてないよ、うん!」
などと弁解を始める。
「まあ〜……、」
頬を赤らめ、成程とココアは納得した。
胸のラインがくっきりと浮き出て、思春期の男子が妄想を膨らませるには充分な肉感である。
「ミルクもこのくらいあったらなぁ……。」
とろりとした瞳で本心を漏らすラムネスに、ココアは励ますように言った。
「大丈夫ですわよ、さっきも言いましたけど〜、ミルクはまだ14なんですから〜!」
「う〜ん…でもココアは14の時もっと大きかったし?レスカも前にそう言ってたからな〜……。」
それもそうですわね、とフォローしきれずにココアは口を噤む。

121 :
「あのさ、ココア!ちょっとお願い聞いてもらってもいい?!」
何か閃いたとばかりに目を輝かせたラムネスがずいっと身を乗り出してきて、ココアは思わず体勢を後ろに反らした。
「胸、触らせてくれないかな〜、なんて……。」
鼻息荒くそう告げたラムネスは茶化してもいるし、わりかし本気の目でもある。
「……。」
呆れも怒りも顔に表わさず、ぱちくりと瞬きを繰り返すココアに、ラムネスは内心焦った。
「いや……もしよかったら、って思って〜、」
「……。」
「あの……ごめんなさ、」
「いいですわよ。」
「……へっ」
沈黙に耐えきれず観念して謝りかけたラムネスは上ずった声を出す。
ただし服の上から、とココアが困ったように付け加えると、ぱああと目を輝かせて少年は小躍りした。
存外嬉しそうなラムネスを見つめ、ココアは、殿方はなんでこの脂肪の塊を求めるのかと不思議に思う。
肩が凝るし、なかなか邪魔で。……そんなことは妹には口が裂けてもいえやしないが。
ミルクに申し訳ないという気持ちもあるが、単純に興味が沸いたのだ。
触れられて、自分がどう感じるのか。
触れた相手がどう変化するのか。
知的好奇心の方が勝り、妹への微かな罪悪感は胸の奥の箱にそっとしまう。
ラムネスはにやけ顔でココアに向き直った。
「んじゃあ!…って、力むことじゃないんだけどさ、えへへ。あ〜、後ろからして、いい?」
ココアがこくんと頷くと、ラムネスはココアの背後に回った。唾を飲み込む音が耳を擽る。
ラムネスが息を飲むのがありありと伝わってきて、ココアも身体中がぴんと緊張の糸を張り巡らせたように強張る。
思ったよりも大きな手が、一瞬の躊躇の後、ココアの豊かな胸を持ち上げるように掴んだ。

122 :
初めての感覚にココアはあ、と心の中で小さく叫び、やわやわと優しく揉みしだく手に意識を集中させた。
「柔らかい……。ココア、痛くない?」
うっとりと興奮を孕んだ声の問いかけに、ココアは「はい」と呟いた。
自分でも驚くほど、しっとりと艶めいた声音で。
だんだん乳房を揉む手に力が込められていくのが、ラムネスが行為に没頭していくのを意味していた。
ココアは強弱をつけて自分を攻め立てる年下の手に、溜まらず熱っぽい息を吐いた。
「ココアぁ……!」
「……っあ!」
吐いた快楽の熱がラムネスに移ったのか、約束を破り服の中に五本の指が侵入してきた。
それを押しとどめようと動かした腕は、彼の悪戯をしかけているのと反対の手に捕らえられた。
丘の曲線をなぞり、ブラジャーの淵まで辿り着いては焦らすようにまた坂を駆け上っていく。
ココアはもどかしさを感じながらも、それ以上は許すまいと、自由の利く方でおいたが過ぎる手の甲を抓った。
いて、と我に返ったのかラムネスは大人しく手を引っ込める。
「約束、破りましたわね〜?」
あら、そうだったっけ?と誤魔化すように笑うラムネスは憎めないとココアは思った。
けれど、けじめはけじめである。
「では、私のお願いも聞いてもらいましょうかしら〜。」
振りかえり、ふふっと眼鏡の奥で意地悪気に微笑んでみせると、ラムネスは若干青ざめた。
「こ、ココアの、お願い?」
薬物の被験体だろうか、サイケなデザインの試乗だろうか。
はたまた…と悪い方へ考えを巡らせるラムネスをココアはじっと見据えている。

123 :
「な内容に、よる…かなぁ。」
「まあ、ラムネスに拒否権はありませんわよ?まず……、」
ラムネスに向き合い、ココアは一つ目の『お願い』を彼に突きつけた。
「ミルクと〜、仲直りなさいね?」
これはうぐ、と詰まりながらも渋々ラムネスは了承した。
「もうひとつは〜、…」
ずいと身を乗り出すココアに、今度はラムネスが怯んだように体勢を逸らす。
言葉の続きを言うより早く、ココアは彼の履くジーンズのジッパーを摘んだ。
「え、え、ええ!?」
ジイイイイ、とゆっくり下ろされていくそれに、
ラムネスは期待と興奮と戸惑いの混ぜこぜになった表情を浮かべる。
「こ、こッ、ココアー!?」
終着点まで下ろしてから手を離し、ココアは再びにっこりとほほ笑んだ。
「さぁ、ラムネス〜。普段通りに、やって見せて下さいな。」
これ以上ないご褒美か、それとも恥辱の罰か。
ラムネスはどちらにせよ、次女のやんわりとした命令には逆らえないのであった。

124 :
3、レスカ
先ほどまで目の前に座っていた赤髪の少女――妹姫であるミルク――は、
散々恋人へののろけ交じりの愚痴を喚き散らし、茶菓子を貪り喰い、
ポットから直接茶を口に流し込んでスッキリとした表情で退出していった。
はあぁ、と呆れと疲れが残ったレスカは盛大に溜息をつく。
小さな嵐のような妹はいつも、自分の心にちいさな引っ掻き傷を残していく。
それはもちろん、ミルクが悪いのではない。
「ラムネスは!ラムネスがね!ラムネス!」
ミルクはレスカの部屋に滞在している間、彼のことばかり喋り倒していた。
直接当人にも周りにも素直に欲求をぶつけられるのは場合によっては凄く羨ましいことで。
もやもやとほぼ自分の中で消化していくしかないレスカは妹がまぶしく見えるときがあるのだ。
はあ、と再び重たい溜息を零し、レスカはのカップを持ち上げてはソーサーにぶつけた。
午前の○○王国の王とその嫡男との会合は問題なく終了した。
もちろん、途中からミルクとダ・サイダーが覗きをしていることに気付いており、
客から解放されたレスカは真っ直ぐ二人をとっちめに向かった。
ダ・サイダーは危険を察したのか行方をくらませ、ミルクを捕まえて説教を始めたものの、
いつの間にやらミルクの独壇場となっていたのだ。

125 :
「おねーさま達にはわからないのよっ!!揉んでも吸っても大きくならない胸を抱えたあたしの気持ちなんかー!!」
抱えるほどないだろ、と突っ込みたくなるがテーブルに突っ伏してわんわん泣くミルクを宥める。
本当にもう、ラムネスと喧嘩したミルクは面倒くさい――と投げやりな慰めの言葉をかけながら、
レスカは違う事を考えていた。
この場にそぐわない……いや、ミルクの会話的には沿っているのかもしれないが。
ともかく話の軸が自分自身な為に思考を巡らすのも気が引けるようなことを。
そんなレスカの逸れた意識をミルクが強引に引き戻した。
「なにさ、おっきいオッパイなんて!柔らかくて気持ちがよくて、揉みごたえがあるだけじゃない〜っ!」
「きゃああ!?」
突如、ぐわし、とミルクにバストを鷲掴みにされ、レスカは悲鳴を上げた。
「なにすんだっ!!」
頭をはたき、手を離させるとミルクは再び大きな声で泣きわめいた。
「うわああん!!」
「泣きたいのはこっちだっつうの!」
それから、ひたすら辛抱強くミルクの話を聞き、励まして、茶菓子を振舞って。
午前、午後とタイプの違う厄介な来客対応にレスカはほとほと疲れてしまった。
後の仕事はキャンセルして、こうして部屋でぐるぐると詮無いことを考えている。
いや、一人で自室でぼんやりしていると嫌でもそのことが頭の上を回るのだ。
うんざりするほど長い年月をたった一人の男に悩まされた、すなわちダ・サイダーについて。
やっと自分の気持ちを自覚してからは焦れったくて苦しい日々を過ごし、
奴の気持ちを確かめるまでに更に時を重ねて。
成就してまだ数ヶ月の恋だった。
「……二ヶ月、か。」
結ばれてからのダ・サイダーは気味が悪いほど優しかった。
他の女によそ見をすることも少なく、寸暇を惜しんで逢瀬に費やした。
情熱的だったダ・サイダーはレスカを腕に抱きたがり、嫌がってみせてもそれすら駆け引き、と慈しむことに飽きることはなかった。
そんな彼の様子が変わったのは交際スタートからちょうど二ヶ月後。
余所の女の尻を追いかけるのは以前どおり。
逢瀬の回数は減り、漂う甘さはあるもののレスカは物足りなさを味わった。
悶々と抱えた不満と不安は日に日にレスカを蝕んでいった。
けれども、こんなにも自分を困惑させる本人、ダ・サイダーには何も聞けなかった。
たった一言訊けたら。
ぐるぐるぐるぐると、このままでは一生付いて回るであろう頭の重りを下ろすことができるはずなのに。
何度目かの溜息と共にレスカはテーブルに突っ伏したが、身体をざわざわと違和感が包んでいくのを感じた。
――あ、また……。
襲い来る衝動に既視感を覚え、身体を縮こませて身構えた。
下半身がむず痒くなり、脚の間の奥、女の敏感なところがキュウと切なくなる。
熱の塊を吐き捨て、レスカは忌々しげに眉を寄せた。
ダ・サイダーの変わり様よりも最近の悩みは目下、これなのだ。
そして、その解決策もレスカはよく知っていた。

126 :
そんなレスカの元に、第三の来客が訪れたのは陽が暮れてきた頃だった。
控えめなノックに、自分が知らずに待ちわびている男ではないことをレスカは知る。
「あー、オレ。はいるよ?」
呑気な、というよりカジュアルな雰囲気の声の持ち主は返事を待たずにさっさと室内に入ってきた。
「どうしたの?」
「あのさレスカ、ミルクどこにいるか、知んない?」
挨拶抜きに本題から入る気安さを咎める気力もなく、レスカは知らないわよと素っ気なく返す。
困ったように頭を掻くラムネスは年相応に子供っぽく、こんな仕草や表情も妹の心をかき乱すのだろうかと思った。
「そうかあ……晩飯までに連れ戻そうと思ったんだけどな〜。城の外にいったとかないよね?!」
「もうすぐ夕食だし、城内にはいるんじゃない?……早いとこ仲直りしてよねえ!」
「するために迎えに来たんだよ!あ〜あ……あ、そういやダ・サイダー元気?」
不意打ちの名前にレスカは動揺を隠せなかった。
「なっ、んであたしに訊くのよ…!?」
「へ?どうせ毎日一緒にいるんだからレスカに聞いたほうが詳しく聞けるだろ?」
ぐ、と言葉に詰まったレスカを見て、ラムネスはやや同情的な顔を見せた。
「あ、もしかして二人っきりで会えてないとか……?ごめんごめん、レスカは寂しい思いをしてたんだね。」
寂しいなんて、とやっぱり素直に言えない自分に嫌気が差しながらも、レスカはフン、とそっぽを向いた。
ラムネスは気にせず、レスカの座る窓際へと歩み寄った。
窓の外を覗いて、ミルクどこいるんだろうなぁとポツリと呟く。
その横顔に少しだけ疲労の色が窺えて、レスカは思わず声を掛けた。
「もしかして、ずっとミルクを探しまわってたの?」
「え?」
きょとんとした顔のラムネスがこちらを振り向いたので、言い訳のように「疲れてるみたいだから」と付け足した。
「え?!あ、ああ〜、うん。アララ城って広いよな〜!走り回って疲れちゃったよ〜!アハハ!」
何だか不自然なほどに説明的なラムネスに疑問を抱くが、まあいいかと追及は止めた。

127 :
空は鮮やかな夕焼けを描いており、ラムネスもレスカも何だか途方に暮れてしまう。
色々あった一日が、問題解決の糸口を探し出せないまま終わってしまうようで。
レスカがラムネスに夕食を一緒に摂っていくように勧めた時、乱暴に部屋の扉は開け放たれた。
「ラムネスッ!!」
二人がぽかんと呆気に取られているのも構わず、ずかずかとミルクは部屋に踏み入ってきた。
「あ、ミルク…どこいっ、」
「なによっ!何しに来たのよ!?」
話し合う姿勢のラムネスと非対称的にミルクは鋭い問い詰めるような口調を投げかける。
「何って、ミルクを迎えにきたん…」
「自分が悪いと思ってんの!?あたしがどれだけ傷ついたかー!
ラムネスは本当に分かってない、分かってないったら分かってないのよっ!!」
「なんだとぉう!?ミルクこそ全ッッ然わかってないじゃないかー!!」
「なぁんですってぇ〜!!」
ムッとしたラムネスが口を開きかけるが、畳みかけるミルクの威勢に一瞬気圧される。
が、火に油を注ぐミルクの言葉に仲直りなどどこへやら、ラムネスも激高し、
二人の言い争いは徐々に苛烈になっていった。
完全に傍観者の立場となったレスカが、収拾のつかなそうな状況を仲裁をするべく重い腰を上げたところで、
開けっぱなしの扉に目が吸い寄せられた。
いつの間にやら、そこにはダ・サイダーが立っていたのだ。
「おうおう、うるせーにも程があらぁな…。」
白けた風にラムネスとミルクのやりとりを一瞥し、次にレスカに視線を寄こす。
「よう、こいつらが気付いてない内に来いよ。メシ行こうぜ、メシ。」
いきなり現れ、にこりともせずに言うダ・サイダーに開いた口が塞がらないが、
ここでけたたましい大喧嘩のわりを食うのも御免と思い、レスカはこっそりと部屋を出た。
「あ、ちょっと?!食堂こっちよ、ダ・サイダー。」
食堂とは全く正反対の方向へと歩き出すダ・サイダーに焦り、レスカは食堂の方角を指差す。
それには答えずスタスタと先を行くダ・サイダーを文句を言いつつ追いかけながら。
長く青い髪が歩くリズムに合わせて躍るのを見つめ、ふいにレスカは決意したのだった。

128 :
ということで、三姉妹それぞれの欲求不満?みたいなの
男編もそのうち

129 :
乙!
リアルタイムで遭遇したのは初めてだ
それにしても
>抱えるほどないだろ
レスカ酷いwww
チクショウ巨乳め…

130 :
110も114も乙!
>>110
エロシーンの二人の温度差が切な萌えだった!
ハッピーエンドで良かったよー
両想いエチーも見たいけど、百合の場合一気にエロのレベルが上がりそうだなw
カカオの体エロいな!>>110の萌えがひしひしと伝わってきたwVS続編の絵もエロいもんな…
>>114
三姉妹のメンタルいいね!原作では「馬鹿やってる勇者におしおき」的なイメージついちゃってるけど
その裏のモヤモヤみたいなのが面白かった!
特にラムココ良かったわ…やっぱラムネスは総攻だな…でもココアも攻めだな
ミルクやばいwww大声で何言ってんだwww
アレ…おかしいな…ミルクと並べるとダ・サイダーが常識人に見えるぞ
あまり嫉妬しないダ・サイダーがらしくてwでも裏がありそうだし、続編超待ってる
ミルクとおなじくダーレスがどこまでヤッてるのか気になります先生

131 :
>>111
どもですー
パフェ→カカオはその内書きたいなー、とだけ
盛り込もうと思ってパンクした要素のひとつですw
>>128
とっても乙乙
ココア見られて嬉しかったっす
そしてラムミルののろけっぷりが半端ない件
ダ・サイダーが真面目に見えてしまう罠
男編期待してまっす
>>130
どもですー
両想いエチーはその内に
というか、あんまりがっつりしたエロは合わないかなーとか思ってみたり
そして、カカオのエロさを感じていただいて何より
あの娘はホントに滅茶苦茶エロいと思うんだ!!

132 :
あと、プロットというか、ネタ的なものをつぶやかせてくださいな
パフェカカでがっつり妄想するようになったのは、原因はOVA
イタコ・ダウジングバージョン2でヒートアップしちゃったカカオにパフェが押し倒されて、
翌日の朝に「そう言えば今のダウジングはこうだったっけ、前も1回やられたんだった」
みたいなことをパフェが言い出したところが元ネタです
んで、カカオが聖なる巫女の力に目覚めて、バージョン2をやるとこで
昔から秘めてた思いがどかーんといった、という設定に
小説版にもあったけど、「普段秘めてた欲望とかが開放される」的なものらしいので
そして、カカオはパフェの肌にあこがれているらしいので
FRESH開始時点における、3年ぶりの再会からの熱烈な一夜とか、
FRESH終了時の還ってきたねエチーとか、
もうちょっとわかりやすいラブラブなんを投下したいなーとか思いつつ
また頑張りまする

133 :
>>131の内容で一部違うニュアンスになっちゃってるところに気づいたので訂正
がっつりしたエロは合わない、というのは、このスレに合わないんじゃないかなー、という意味で、
パフェカカのカプに合わないという意味ではないので、念のため
というより、自分の中ではそりゃあもうえろえろです
スレの雰囲気もそうかもしれんけど、全体的に強烈なエロはあんまり無いよね、ラムネ界隈
どういうのが強烈なエロなんだ、と言われると困るがwww
鬼畜ハード路線は現状では封印しておこう、とだけつぶやいておきまする

134 :
初期スレあたりでは凌辱ネタもあったぜ
NGに限ると、あんまりそういう路線あわないからな
スレ投下躊躇するなら、うぷろだもあるし気にせず書きたいものを書くよろし

135 :
ラムネも男性向けは凌辱・スカばっかだ
強烈なエロのカテゴリにはいる基準はよくわからんが、あることはあるんだよな
このスレはイチャラブかストーリーメインぽい感じ

136 :
男性向けまじスカばっかだよな…
まるで初心者向けではない
今現在ラムネエロサークル最大手はこのスレッドだよ

137 :
唐突にドン・ハルマゲ配下時のダーレス妄想
12〜13歳くらいかな
「きゃあああ!!」
城内に響き渡る悲鳴に、ドン・ハルマゲは驚き、悲鳴をあげた本人の許へ駆けつけた。
レスカの部屋に入ると、そこにはレスカとダ・サイダーがいた。
ぐすぐすと泣きながらダ・サイダーをぽかぽかと叩くレスカと、憮然とした表情のダ・サイダー。
二人を見比べ、ドン・ハルマゲは何があったのかと冷静なダ・サイダーの方へ問いかけた。
「ただ胸を触っただけです。」
などと素っ頓狂な答えが返ってきて、ドン・ハルマゲは頭痛がした。
確かに、近頃のレスカは成長期で、胸もそれなりに膨らんできてはいた。
レスカはキッとダ・サイダーを睨みつけると、殊更少年の頭を強打する。
「なんで触るのよぉ!?あたしはいやだって言ってるのに〜!」
「いて!いてっ!やめろよ、レスカぁ!」
「ええい、二人とも一度離れんか!!」
ドン・ハルマゲの手によって引き離された二人はじっと睨みあっている。
「…してダ・サイダーよ、なぜレスカに触ったのだ?」
「……何か安心するし、気持ちよかったから。」
ぶすっと脹れてそう呟くダ・サイダーだが、レスカはその理由に納得などしていないようで、
「あたしは気持ちよくないもん!バカ・ダ・サイダー!」
「ウソつけっ!お前、気持ち良さそうにしてたじゃねーか!」
「嘘、嘘、嘘だぁー!!ドン・ハルマゲさま、ダ・サイダーが嘘いってます!」
「ええい、やめなさい!!…ちょっと、ダ・サイダーだけこちらに来い。」
ダ・サイダーだけ部屋の外に連れ出し、
「何故、レスカが嫌がるのに触ったのだ?思春期の女子の体というのは繊細でな、ええと。
お前も保健の授業で習っただろう?男と女の造りは違うのだ。」
「はあ……寝てたんで分んないですけど、」
ダ・サイダーの返答にがっくりと肩を落とし、ドン・ハルマゲは傍にいたロボットへ何やら言付た。
数分待つと、ロボットは手に保健の教科書を持って現れた。
「ダ・サイダーよ、きっちり学ぶのだ。レスカと自分の違いをな…
自ずとしていいことと悪いことが分かるであろう。」
「…はい、ドン・ハルマゲさま。」
少年の手に教科書をしかと渡し、レスカのフォローをするべくドン・ハルマゲは彼女の部屋に戻った。

次の日――
「いやあああ!!」
デジャヴを感じながらも、ドン・ハルマゲはレスカの部屋に急いだ。
そこで目にしたものは。
「うわああん!やめてよぉ、ダ・サイダー!!」
「ちっと動くな、レスカ!んと、ここに入れんだよな……」
衣服が半脱ぎのレスカを組み敷いたダ・サイダーであった。
「〜っ!!ダ・サイダー!!!」
「ひっ!?」
ドン・ハルマゲの怒号にひゅっと身を縮めてダ・サイダーはレスカの上から飛びのいた。
「貴様、昨日私が言ったことを理解しておらんかったのか!!」
「は、はあ…えと、この本を見て…その。」
おずおずと床に落ちている保健の教科書を一瞥し、ドン・ハルマゲは昨日よりも酷い頭痛に襲われた。
「実習してみようかなと……」
直後、怒りの鉄拳がダ・サイダーの頭に落とされたことは間違いない。
翌日より、ダ・サイダーはみっちり教育ロボに保健の授業を受ける羽目になった。
ちゃんちゃん。

138 :
>>137
かーわーいーいー!!
ちょ
まじ可愛いんですけど
ハルマゲ様とダーレスのハートフルな話は結構妄想したけど
こういう展開は盲点だった
禿萌えた 乙乙
続きを激しく希望するが、これはこれでまとまっててかわゆくていいかもねw
妄想の一つ↓
ドン・ハルマゲの読み違いで、ラムネス召喚されない
ゴブーリキ復活しない
ダ・サイダーは戦闘隊長として功績をあげ
あっというまにハルマゲ軍団世界征服
ダ・サイダーとレスカは横槍もなく幼いころのままの感じでラブラブ
昇進の暁には嫁にしてやると約束する
しかし褒美にクィーンサイダロンとヘビメタコを下賜されたことで
嫁小姑大戦争な感じに
ドン・ハルマゲはもはやいいお父さん

139 :
>>138
ハルマゲ&ダーレスって結構楽しそうに過ごしてきてそうだよなw
いちおうエロパロ板だから妄想もこういう方向だ!
続きはないが、いくらでも続けられるよな、こういうの
>ドン・ハルマゲの読み違いで〜
これはこれで面白そうと思うんだがw
ドン・ハルマゲ軍団のすっとこどっこい世界征服編みたいな
もっと憎めない悪役みたいな描かれ方してほしいぜ
某世界征服を企む悪の秘密結社みたいに
ドン様がパパポジションwww
やっぱりメタコはレスカと揉めますよねーですよねー

140 :
こんな妄想も
シリアスなんだかギャグなんだか…

「お前たち、また言いつけを破りおって!一晩このお仕置き部屋で反省しておれ!」
「「…はーい…」」
「もう、ダ・サイダーのせいだからね!」
「なにおう、オレ様は悪くなあい!そういうレスカこそなぁ……」
ドン・ハルマゲにこっぴどく叱られて、ダ・サイダーとレスカは互いに罪をなすりつけあいつつも、
ひんやりとしたお仕置き部屋で二人、身を寄せ合って心細さと戦った。
「…ちょっと寒いわね。」
「うむ…あ!いい方法考えた。レスカもっとこっち来い、」
「え?あ……っ」
二人を閉じ込めてから小一時間、ドン・ハルマゲは監視モニタを点けた瞬間、
盛大に飲んでいたコーヒーを噴き出す羽目になった。
「あっ、ああ、あん…!」
「はあはあ…う、レスカ…やばい、」
「え、なに、が…あああっ!」
「…っは、もいっかい…」
『ごるああぁぁぁ!!!貴様ら何をやっとるくぅあああああ!!』
「「うわあああっ!?」」
突如スピーカーを隔てて怒鳴りこまれ、ダ・サイダーとレスカは驚いて身を起こした。
その場で裸のまま正座させられ、事の経緯を2人はモニター越しにドン・ハルマゲへと説明する。
「…んで、寒いから温めあおうってダ・サイダーが言って…。」
「そうそう、それで昔なんかの本に雪山では裸で温めあうもんだと…。」
「そしたら変な気持になってきて…」
「気付いたら……なあ?」
ダ・サイダーが同意を求めるようにレスカの方を向き、レスカもそれに合わせて微かに頷いた。
『……。』
黙って聞いていたドン・ハルマゲだったが、内心呆れつつも焦燥感にかられていた。
恋愛関係では辛うじてないものの、このまま二人を一緒にしているといつかは結ばれるだろう。
そうなれば自分の計画に弊害を生む可能性はある。
なんせ、ふたりは強力な光なのだから。
『……お前たちのしていることは生殖行為だ。』
「「……はい。」」
しょぼくれた二人が頭を垂れる。
『年頃の男女がそういうことに興味があるのも分からんでもないが……このような問題を起こしたことは見過ごせぬ。』
「……お仕置きですか?」
呟くダ・サイダーをレスカが不安げに見つめている。
『処分は保留だ。ひとまずは……レスカだけ違う部屋に入れる。一人で一晩頭を冷やせ、よいな!』
ぷつっと通信が途絶えると、壁からロボットアームが2本伸びてきて、一方がレスカを掴んだ。
「きゃあっ!」
「レスカっっ!!」
ダ・サイダーが手を伸ばすが、アームはレスカを捕らえたまま壁面出現した穴の奥へと消えていく。
もう一方はレスカの衣服を集め、壁穴に消えていった。
ドン・ハルマゲは急いで洗脳装置に改良を加えるよう配下に指示を出した。
互いと共に過ごした記憶、および情すら喪失するような仕様にと。

141 :
>>140
いいねーえろいねー!GJ
初体験から激しいw
つかやっぱりこういう展開あるよな!
初めて会った時の様子とか考えると、定期的に恋愛感情消されてたか
一回大きな洗脳か記憶消去があったと考えるのが自然だよね
(小説が後付けとかは置いといてw)

142 :
ナチュラルに妄想出来るナイス展開
これがあっての洗脳は非常に納得ですねぇ
しかし、ドンちゃん完全に父親役だなwww

話はいきなり変わるけど、突拍子もないエロ妄想が浮かんだのでつぶやき
ココアが開発した淫具のテストをカカオがする、というもの
画像でイメージが降ってきて、大変妄想が捗ったわwww
天然攻めココアに天然総受けカカオという何とも締まらない感じだが、とてもエロい
これがホントにやおいだなぁ、とか呟いてみたり

143 :
前スレ落ちたな

144 :
>>140の>二人を閉じ込めてから小一時間のあたりを投下
ちびダーレスかわゆくて妄想が捗って困る

「……全部脱ぐの?」
服に手をかけながら、躊躇うレスカがダ・サイダーに問いかける。
「おう、多分。」
何も気にせずに上半身裸になったダ・サイダーはベルトを外しながらあっさりと答えた。
「……。」
釈然としないものの、レスカは意を決したように胸元のファスナーを下げた。
成長著しいバストが寒々しい空気に触れ、肌が粟立つ。
「ダ・サイダー、こっち見ないでよ?」
スカートを掴みながら言うと、ダ・サイダーはすっかり服を脱ぎ捨てたようで、
そんなレスカの様子を焦れたように見つめている。
「無理に決まってんだろ!ほら、早く……。」
ダ・サイダーは小刻みに震えながら、恥ずかしがるレスカのスカートを下着ごとずり下ろした。
「きゃあっ!」
「う〜、さむさむ!」
反射的に身を縮めようとしたが、ぎゅうとダ・サイダーに抱きしめられ、それは叶わなかった。
背があまり変わらない二人は、抱き合うと色んなパーツがほぼ重なった。
が、思春期の二人は昔とは何もかもが違っていた。
レスカは幾分がっしりとしてきたダ・サイダーの肩幅に驚きと感心を隠せず、
ダ・サイダーはレスカの柔らかく膨らんだ胸部の感触に戸惑いとときめきを覚えた。
さすがに10を越えた年の頃から共に風呂に入ることはしなくなった為、今は裸の付き合いなどはない。
互いの裸をまじまじと観察はしてないものの、触れたところから成長を読み取ることができ、二人は何となく安心した。
それに加えて、ちょっとだけの罪悪感を互いに持つ。

145 :
「うーん……あったかい…?」
「うん…背中は寒ィな……。」
仕方なく、ダ・サイダーはレスカの背に回した手を上下に動かし摩擦してやる。
「やっ!くすぐった…!きゃん!」
レスカはこそばゆさから逃れようと腕の中でもがく。
「こら、暴れるな!少しは温かくなるだろ?!」
「ぷぷぷ…う、ん…きゃは、あはは!」
「ったく、くすぐったがりめ。お前は昔からくすぐりに弱かったよなぁ〜。」
なんせ小さい頃から一緒だったのだ。レスカの弱点や苦手なものは良く知っていた。
「ほれっ、相変わらず脇も弱いんだろ?!」
ついでに昔の遊びを思い出して脇の下に手を差し入れる。レスカは背を反り、殊更高い声を上げた。
「やぁ!ダ・サイダー、ちょっと、やめ……あん!」
「あっ?!ご、ごめん!」
暴れたレスカは少年の腕から抜け出そうとし、そうはさせじとレスカを捕らえようとしたダ・サイダーの手が柔らかなものを掴んだ。
無意識に指に力を込めると、鼻にかかる甘い声が耳を突き抜けたのだった。
「バカ……!」
顔を真っ赤にしたレスカがダ・サイダーを睨む。
「だから、ごめんっつっただろ?」
即座に手は離したものの、二人の身体はまだ密着したままだった。
思いがけず触れた乳房の感触はダ・サイダーの手の平に生々しく残っており、なかなか振り切ることはできなかった。
もじもじとレスカが身体を揺らすのを見て、ダ・サイダーはきまりの悪さを感じた。
小さな小さな性的興奮が、下半身へとすぐに伝わり主張を始めてしまっていた。

146 :
「ダ・サイダー…あの、おちん、ちん…。」
「う。しょーがねーだろー……」
下腹部につんつん当たるそれを、レスカは興味深そうに、恐る恐る見下ろす。
はあ、と情けなさで泣きそうになりながらもダ・サイダーはレスカの視線を追うように下を見、
胸元に押し付けられる彼女の乳房をまじまじと見つめた。
ぷるぷる揺れる精神的な傷能力の高いマシュマロ――咄嗟に暴走を回避するために、
コレは女のアレじゃないと思い込もうとするが、失敗した。
未熟な性的衝動をコントロールできず、ダ・サイダーはレスカの胸を今度は意識的に触った。
「あ……!?」
「……ごめん。」
手のひらで包むように揉み、レスカの表情をちらりと窺う。
赤く色づいた頬が時折、ぴくんと震えた。
更に大胆に指を動かすと、可愛らしい息遣いが顔にかかった。
「ああっ…ダ・サイダー、あたし、なんか変……!」
「どんな、風に?」
両胸を指で刺激しながら問い返すが、レスカは上手く表現できないようで、泣きそうな顔になる。
「わかんな……頭がぼうっとする…し、むずむずするぅ…!」
「むずむず…ってどこがだよ?」
核心に触れないレスカの訴えに少し苛々しながらダ・サイダーが尋ねる。
「お腹…ん、足のとこ……?ダ・サイダー、助けて。わかんない……。」
レスカはパニックに陥りながら必に伝えようとするが、ダ・サイダーは無視して胸への愛撫を続ける。
先端の薄紅いところをつまみ、指の腹で潰してみると、レスカは声にならない叫びをあげた。
「…シーッ、誰か来るかもしれんだろ?」
「あうう…っ、やだやだ、我慢できないぃ…!」
レスカがいやいやと首を振り暴れるのをダ・サイダーが窘める。

147 :
「わ、わかった、わかった!……ここ、か?」
レスカの足の付け根の間にするりと右手を滑り込ませると、レスカはびくりと身体を硬直させた。
ダ・サイダーはぎょっと手を引っ込めた。見ると、どろりとした液体が指先を濡らしている。
「わ……、」
レスカは顔を更に赤くし、眉を寄せてそれを見つめている。
ダ・サイダーは逆に感心したようににちゃにちゃと指同士をくっつけたり離したり、粘液で遊びながら、
「こんな濡れてる、てーことは、入りそうじゃねぇ?」
きらきらした目をレスカに向ける。
「何が?」
きょとんとダ・サイダーを見つめかえすレスカをころんと床に寝かせ、ダ・サイダーはにやっと笑った。
「ちんちん!」
「ええ!?だ、ダメよ、そんなの!」
焦って拒否しようとするレスカの足を無理矢理開かせ、ダ・サイダーは自分の下半身を割り込ませた。
「いいじゃん、試してみようぜ。レスカ、お前も興味ありそうにしてたじゃねーか!」
「うっ…で、でもでも。エッチは大人のすることだって…」
「オレ様たちはもう大人だ!お前は胸あるし、オレ様はちんこが大きくなった!」
「そうかなぁ?」
訝しげにダ・サイダーの腹部下をちらりと見るレスカの態度に傷つきながらも、
ダ・サイダーはめげずにレスカの入口に手を伸ばす。
「ひゃん!」
やや渇いたそこを無遠慮に指で触ると、レスカは嫌そうに手でダ・サイダーの肩を押した。

148 :
「そこ、触んないで…。」
「でもココに入れるんだぞ?慣らさなきゃダメじゃ、」
「入れちゃダメー!」
「こら!我が儘いうなレスカ!」
理不尽に叱られ、レスカは涙目でダ・サイダーを睨む。
ダ・サイダーはさらりとその視線を交わし、入口に指を差し入れた。
案外スムーズに指を飲み込むのに、ダ・サイダーもレスカもやや驚いた。
「ん……なんか気持ちわるい。」
「まて、これからだろ……」
くちゅ、と中を掻き回すがレスカは苦い顔を解かない。
「いいから、オレ様に任せておけ…!」
金色の頭を優しく撫でてやると、紅い瞳は少し不安が和らいだように微笑んだ。
指を増やし様子を見たが、レスカは若干違和感を訴えたのみで、ダ・サイダーは行為を続行した。
しばらくして指で内部を探るのも飽き、ダ・サイダーは軽く己自身を扱く。
硬さを得た竿はレスカを貫くべく、ダ・サイダーの手によって入口に導かれた。
レスカが不安そうにダ・サイダーの肩をぎゅっと掴む。
「大丈夫だ、レスカ……、」
その手を優しく握り返し、腰をグッと前へ進めた。
「ああー!」
「うあ、きつっ…!」
痛みに襲われるレスカをあやしながらも、未知の快感に胸を躍らせた。
好奇心と幼い性欲が腰を動かす源で、ダ・サイダーは新しい玩具に没頭するかのように行為に熱中した。
「やああ!ダ・サイダ…ッ!」
ダ・サイダーは己の欲望を満たすことで精いっぱいで、しがみ付いてくるレスカの必さに応えることはできなかった。
自分だけが気持ちよいように動き、自分だけが満足していく。
それが今、少年のできることだった。

149 :
続きましては
>>114-128のオムニバスの続き
ダ・サイダー編投下です
レスカもダ・サイダーもキャラ崩壊著しいので注意
4、ダ・サイダー
ボトル酒を煽り、注文した腸詰め盛り合わせをじっと睨む。
ガヤガヤと賑やかな店の中で、自分だけが深く深く沈んでいた。
ふー、と息を吐き、またボトルに口をつける。
――失敗した、とダ・サイダーは音に出さずにぼやいた。
そう、先程のは誰が見ても彼起因の失敗であった。
目論見通りに二人きりになり、食前酒をすいすい飲んで早々とほろ酔い状態になったレスカを見て、気が急いた。
頼んだ料理が運ばれるや否や、口に運ぼうとフォークを掴む手をダ・サイダーに握られ、
レスカは照れるより不審気に自分を見つめてきた。
そこでまたギアを入れ間違う。
「ヤろうぜ」と手を引き立ち上がりかけたダ・サイダーに強烈な一打。
怒りに支配された顔のレスカは弁解も聞き入れず、店をでていってしまった。
グサ、とフォークをつやつや脂で光る腸詰めに突き刺す。
全く失敗であった、とダ・サイダーは行き場のない憤りごと腸詰めを噛みちぎった。
――腸詰めを食ってるオレ様も、超、ツメが甘かったぜ……。
一人、笑いも突っ込みも入らないダジャレは何とも虚しい。
レスカは何やら決心したような風でついて来た。
それは汲み取っていたダ・サイダーだったが、レスカが切り出すよりも早く己の封じていたものが噴き出してしまったのだ。
「はあ〜……。」
ゆっくり息を吐きだし、酒を喉に流し込む。
通路を歩く店の女を呼び止め、瓶を振って同じものを頼む。
栗色の髪と瞳の女は頬を赤らめ、いやに時間をかけて伝票を書き付けていた。
ダ・サイダーの傍らに立ったまま、ちらちらと上目遣いの視線を寄越す。
「……チーズもくれ。」
熱っぽい視線の意味に気付き、習性か女の容姿をチェックするように視点を滑らせる。
なかなかのスタイルに、愛らしい童顔だ。

150 :
悪い気はせず、しかし食指は動かずに、興味のないふりでダ・サイダーはグラスの水を飲んだ。
口説く素振りのないダ・サイダーの様子に女は諦めたのか、
頬を膨らませて明らかに気分を害した風体でカウンターへ向かって行った。
落胆の色を隠さない女に、ダ・サイダーはやや白けた。
あの女は自分に自信があったのだろう、控えめなアプローチなどではない、
誇示するような身体のくねらせ方もわざとらしい瞬きも、全て計算ずく。
ダ・サイダーの良く知っている、自分に自信がある女は、先程目の前に座っていた。
レスカはあんな媚びるような仕種はしない――猫被り姫モードは別として、
――溢れんばかりの自信を身に纏い、男が好むというよりは自分を良く魅せる方法を確立している。
わかりやすく自分の力を自己をアピールできる女の方が好きだ。
ダ・サイダーは思い、結局はレスカに行き着くのだと苦笑いする。
交際の始まりは、唐突なダ・サイダーの恋心の自覚からだった。
気付いてしまえば話は早く、それはもう坂道を転げ落ちるかのようにハイスピードで自分を取り巻く景色は変化していった。
ほかの女がぼやけ、一人の女だけがビビットに浮かび上がるので、迷う必要はなかった。
ダ・サイダー自身も異常だと思わないこともなかったが、レスカを腕に抱くことの方が優先された。
――カフェオレお姉様と、エッチしてるの?
午前のミルクの言葉が思い出される。
ずけずけ聞きやがって、と苛立ちを繰り返しながら腸詰めをかじる。
問いに対する答えはイエスとノー両方だ。
そう答えればきっとミルクは食いついてきただろう。
馬鹿正直に全てを告白するつもりは、勿論、ダ・サイダーにはない。

151 :
栗色の髪と瞳の女がどん、とボトルと皿をテーブルに置く。
「これ、伝票です。」
「……。」
怒気を漂わせる女から伝票を受け取るが、思い立ち、その手をそっと握ってみた。
「…!あのぉ……、」
満更でもなさそうに 女は頬を染め、はにかんだ。
フッと微笑みを返し、たいていの女が落ちる低めに抑えた声で、
「ありがとう。キミのような可愛らしい女性にサーブしてもらえてオレは幸せだ。
今度はテニスでもしたいもんだ…サーブ、レシーブってな。」
などとうそぶいてやる。
きゃああ、と声にならない声で小さく感激した女は嬉しそうに、耳元に上がりの時刻を囁いて駆けていった。
ふん、と鼻をならし、ダ・サイダーはさっさとボトルを空け、残った腸詰めを平らげ、チーズを隣の席にやり会計を済ませて店を出た。
辺りは賑やかな歓楽街な為、これから盛り上がりを見せる頃だった。
中途半端な酔いの頭を揺らしながら、ダ・サイダーはぶらぶらと街を歩く。
半裸の娘が客引きするのににやけながらも、怪しげな薄布の入口を潜る気は湧かなかった。
女を買ったことはなく、それどころか経験回数ですら片手で足りるダ・サイダーは、
城下街の噂の中では数多の姫君を恋心に堕とし、女を奏でることはお手の物なプレイボーイのイメージも語られている。
わざわざ訂正する必要もなく放っておいたが、一人歩きした噂を耳に入れたレスカにじとっとした目で問い質されたことを思い出した。
あれは付き合う前だったが、嫉妬剥き出しで根掘り葉掘り聞いてくるレスカを心底不思議に思ったのだった。
あてもなく街をぶらつくのも飽きて、ダ・サイダーは戻るかと足を城の方角へ向ける。
相変わらず客引きがダ・サイダーの関心を引くような口上を投げかけてくるが、彼は全く聞いていなかった。
一旦意識が一方へ向かうと周りの音は遮断される。――レスカがそれについて苦言を呈したこともあった。
レスカに謝ろう、とただ心に決めて、道を急いだ。

152 :
たった5回。それで全部だった。
初めてはアルミホエール号の中で、次はアララ城のレスカの部屋で。
ダ・サイダーの部屋、またレスカの部屋、最後が財務大臣の執務室だ。
いつも柔らかな身体を抱きしめるだけで精一杯で、最後まで至ったのはそれだけだった。
情けない話、ダ・サイダーがその気になっても下半身が言うことを聞かなかったこともある。
ずっと触れていたくて、もっと深く奥へと願うのに、思い描いた通りには進められずにもどかしい気持ちでいっぱいで。
胸の中に想いは溢れて蓋が閉まらなくなっているのに関わらず、常に腹は減っているし喉は渇いていた。
ついにダ・サイダーはつきまとう息苦しさから一時的に逃げた。
徐々に熱は下がり、通常の視界を取り戻す。
が、その代償に。
『ダ、ダ・サイダー、あのさ。今日、あた……、』
『あ、おっおう?!王様に呼ばれてっからまたなぁ!』
レスカに対するぎこちなさが残った。
じゃあどうすれば良かったのか、と空に問うが答えは返ってはこない。
自分で絞り出すしかないのだ、結局は。

「……どわっ!?」
暗がりにしゃがみ込む影に、ダ・サイダーは叫び声を上げた。
「なによその態度。失礼しちゃうわね……!」
ダ・サイダーの自室前に膝を抱えたレスカがいた。
じろりと目だけ動かし、ダ・サイダーを睨みつける。
がりがりと頭を掻きながら、仕方のない反応だろうとダ・サイダーは思った。

153 :
「…んな暗い所にしゃがんでっと、オバケかと思うだろーが!……はぁ、いつからいたんだよお前……。」
「あのまま城に帰って……ずっとよ。」
「アホか!部屋入ればいいだろ、肩が冷えてんじゃねえか……。
女は体冷やすのはよくないとバアちゃんがプールに飛び込みながら言ってたぞ?バッチャーン!てな…
あ、や、すまん。オレ様が悪かった!」
レスカが拳を固く握りしめるのを見て、ダ・サイダーは慌てて言った。
「まあ、その……部屋入れよ。」
困惑しながらも扉を開けてレスカに中にはいるように促すが、彼女はしゃがんだまま動こうとしなかった。
仕方なく、名前を呼んで動くように促した。
「レスカ」
「…なんか、言うことないの?」
じっと下から睨みつけてくる瞳を逸らせず、ダ・サイダーは唾を飲み込むのが精一杯だった。
話は部屋に入ってからだ、と言うとレスカは渋々といった風に立ち上がり、室内に入った。

ランプのぼんやりとした明るさの中で、ダ・サイダーは外出着をばさばさと脱ぎ捨てていく。
入口で立ち止まったままのレスカはそれをチラチラと見ては頬を赤らめていた。
「スケベめ……オレ様のヌードがそんなにみたいのか?」
「ばっ、違うわよぉ!!」
からかうように言うと、勢いよく否定の言葉と共にハイヒールが飛んできた。
すこーんと頭に直撃し、ダ・サイダーはうごっと呻いて頭をさすった。
「いってえな!スケベ狂暴女!!」
「だーかーら!見たくてみたんじゃないわよっ!あたしのほうが精神的苦痛で慰謝料もらいたいくらいだわっ!」
「んだと!?」
「なによ!?店でのセクハラ発言も併せて倍額とってもいいのよ!?」
レスカに対する恋心から生まれた性欲がセクハラ、と若干ショックを感じながらも、ダ・サイダーはブチ切れたように叫び返した。
「ヤりてえからヤろうって言っただけだろうが!!あの場でひんむいて犯されなかっただけマシと思え!!」
「はあああ!?お、おか…!?ケダモノじゃないの、ケダモノ!さらに慰謝料追加するわよ!?」
「あー金、カネ、金ってなぁ!お前はなんでそんなに意地汚ねぇんだか!
おう、昼間のナントカいう王子様に気に入られて良かったじゃねえか?!金あるし、地位はあるしなっ!」
「はあ…!?」
驚愕の表情を浮かべたレスカは、次の瞬間には目を吊り上げて般若となった。

154 :
ダ・サイダーは思わず身構えたが、すぐにその表情は解かれ、呆れたようなレスカの顔が表れた。
「あっそう……そうね。王子なら服もアクセサリーもバッグも靴も、何でも買ってくれるわよね。
イケメンだし、優しいしどっかの駄洒落バカよりユーモアがあって話も面白いし。」
「ぐっ……!レス、」
何か言い返そうとダ・サイダーが口を開くより先にレスカが言葉を重ねていく。
「あんたなんか中身は幼稚園児だし、浮気性だし、いまいち格好つかないし、
すぐ調子乗るし、馬鹿だしスケベだし救いようのないアホだけど……。」
一息でそこまで言うレスカにダ・サイダーは怒りより先に感心してしまう。
が、内容はまるっきり悪口な為に反撃しようと口火を切る寸前、
「どうしようもなく、……好きよ。」
好き、の部分はごくごく弱く小さい声だったが、ダ・サイダーの胸には染み渡った。
これは夢か?と一瞬頭を過ぎるが、思いつめた顔のレスカが目に入るとそんな思いは失せた。
気付くと、微妙に保っていた距離をずんずんと詰めていた。
手を伸ばせばその髪に、唇に触れられる。
そこまで近づいて、やっぱり躊躇した。
「えー……っと、な……うん。」
口ごもりながら言葉を探す。何を言うべきか、何から言うべきか。
寧ろ、言葉ではっきりくっきり説明がつくことなのか――…
ダ・サイダーはこの時何となく分かった。
先ほどレスカの言った言葉がそのまま、答えだったのだ。
オウム返しの如く伝えるのは自尊心が許さず、しかし浮かんだ言葉を口に出すのは憚られる。
この期に及んで情けない、と己を叱咤し奮い立たせるのを、レスカの次の行動がぽきりと挫いた。
「……もういいわ。」
溜息に紛れた苛立ち含みの呟きを一つし、
少しつま先を上げて、ダ・サイダーの唇に自分のそれを重ねたのだった。
「……!れ、」
「身体にきいてあげる。」
勢いで押し切られたダ・サイダーをベッドに押し倒し、レスカは馬乗りになった。

155 :
***
「……最初の威勢だけな。」
心底がっかりという風にダ・サイダーが口の中で呟く。
汗で額に張り付いた髪をうっとうしげに指ではらい、レスカはダ・サイダーの視線から逃れようとあらぬ方向へ目線をやる。
「……うっさいわね……あんたこそ何よ、すっかり調子でてきちゃってさ!」
はて、そうだったか?などととぼけながら、ダ・サイダーは頭がすっきりとしていることに気付く。
「うだうだ悩むより行動ってか……、してレスカよ。」
「んーん?」
自身の裸の胸を人差指でなぞり下り、終着点を指さしてみせ、
「オレ様の身体にはちゃんと聞けたのかっ?」
にやっと思い切り底意地の悪い笑みを浮かべた。
レスカが顔を真っ赤にして枕を投げつけ、それをダ・サイダーが顔面で受け止めることとなった。
「ふぐっ!」
「ねバカ!」
枕がぼとりと落ちると、第二撃の燭台が飛んできて、これまたダ・サイダーの顔面に直撃する。
「ぐあ!!」
「…これからじっくり説明してもらうわよ、色々と!」
凄むレスカに対して、ダ・サイダーは表情を僅かに曇らせた。
「……む、善処するがお前が納得するかは知らんぞ?」
「?」
全く自分らしくないことだった、とダ・サイダーは振り返る。
直球ストレート、気の赴くままが自分の信条だったはずだ。
――がめつくて、気が強くて、高飛車で、意外と脆くて、ケバくて、がさつで、でも。
「……惚れてんだろうなぁ……、」
「何ぼそぼそ言ってんのよ?」
「んー?あ〜、べっつにィ〜?」
せせら笑うダ・サイダーの様子にレスカはカチンと来たらしく、
「!何かムカつく…!」
「あ、ダメ、レスカさん!ギブギブ!うぐぇ…っ!」
一見ベッドの上でじゃれついているようだが、本気の絞め技にダ・サイダーは目の前にお星さまが輝いているのが見えたのだった。

156 :
>>152は姉彼4です 抜けてたすみません
残りはラムミルメインのラムネス編で終わり+α投下予定です
もう少しお付き合いください

157 :
何でレベル2……orz

158 :
うおおお投下おつ!!
あとで感想書きに来る!!

159 :
>>144
続き嬉しいぜ
エロガキダ・サイダーwわろす
レスカのことを気遣えないのがこいつらしいよな…初めてだからしょうがないけど…
二人っきりで寄り添って暮らしてきたんだから
こうなるのは超自然な成り行きだな!
くすぐったがりなレスカかわいい
くすぐったい場所は性感帯になるってどっかで聞いた 将来有望だな
>>149
そんなに崩壊してなかったよ
やや全体的にシリアスってだけで…あかほりテンションよりも
ダ・サイダーかっこよすと思ったらとんだヘタレだよw
でもレスカはそれでもいいんだろうな
ちょっと距離を置かれたことで腹をくくるレスカの潔さがかっこいいね
一周回って納得するというじれったさがダーレスらしいわ
他の女をくどいてみてレスカに辿り着くとか!裏三姉妹でこれが欲しかった!
>いつも柔らかな身体を抱きしめるだけで精一杯で
ってのが恋心が先走り過ぎて…ってかんじなのかな
ダ・サイダーもたいがい素直になれないよな
妄想でさえなかなかくっつかない二人w
しかし相変わらずいろんな引き出しがあってすごいな
ラムネス編も楽しみにしてる!
そしてまたダーレスもw

160 :
>>159
感想あざす!
ガキで初めてなら遊びの延長みたいな自分勝手なエッチかなあと思うんだ
あと、小さい頃から一緒だったわりに、ダ・サイダーがレスカをそういう対象として見てるってのがミソだ
つかハルマゲ時代に性交渉があった場合だと、
TV本編前に洗脳(らしきもの)によって恋愛感情リセット&レスカを性の対象とは認識できないことになってる位じゃないと
性格の鈍さ・素直になれないを差し引いてもくっつかないのはおかしいだろ…て思うわ

>くすぐったい場所は性感帯になる
マジか…いい事をきいた
>>149
キャラ崩壊ひどくないなら良かった
ダ・サイダー悩みすぎ&レスカ積極的に行動しすぎかと思ったが、恋でネジが吹っ飛ぶこともあるよな
ほんと妄想でさえ自由にならなくて困るwだがそんなダーレスが好きだ!
いつまでも夫婦漫才やって喧嘩して意地張りあって、でもラブな二人を愛でたいわ
ラムネス編はこれから着手するけど、ラムミルは逆にイチャラブが過ぎる……
ダーレスとはまた違う難しさがあるからなかなか書きはじめが決まらんのよ
うぶなのかプレイボーイなのかいまいちラムネスが固まらない
それとは別に、今夜突発的なダーレス散髪ネタ投下するぜ
エロよりシチュエーションが書きたいことが多いからエロはおまけ扱いになっちゃうよ

161 :
>>160
幼少期は、性的対象はともかく、恋愛感情はあったと思うんだよなー
レスカは「あたしの初恋」で暴露済みだしw
>うぶなのかプレイボーイなのかいまいちラムネスが固まらない
同意同意
天然尻軽ってのとも違うしなあ
どちらかというと策士?
でもぶっちゃけ「最後には結局ミルクとくっつきますよ」的なオチが無きゃ
ほんとにミルク好きなのかも疑問に思う尻軽っぷり
散髪!
その言葉だけで萌えられる!
絶対ダ・サイダーの髪はレスカが切ってるよね的なネタかな?
ネタのみなら(こればっかりでスマン)洗髪ネタもあるのよ
ダ→レスもレス→ダも
レスカは絶対病院で洗ってやってたと思うんだよ
>エロよりシチュ
これまた同意
エロは正直何パターンも書けるほど引き出し持ってないw

162 :
>>161
ダ・サイダーはいつも自分で切ってるイメージだった…
てことでダーレス散髪ネタ投下
*****
じょきん。
耳のすぐ横で刃が噛みあう音がし、ダ・サイダーは胸の中で十字を切る。
ばらばらと散らばり落ちる大量の青い毛を見て、「どこが梳く、だ」と泣けてきた。
どうか、レスカが早く飽きますように――悲鳴のような祈りを天に捧げて、ダ・サイダーは思考を止めた。


只今、ダ・サイダー一行はアルミホエール号で宇宙の旅へと繰り出していた。
何というわけでもなく、自分の腰に届く青髪を摘みながら、
「伸びてきたなぁ」とダ・サイダーがぽつりと零した時だ。
ホントねえ、とレスカがまじまじとダ・サイダーの長髪を眺め、ふと目を輝かせて言った。

163 :
「あたしが切ってあげる」
ぎらりと銀色に輝くハサミを手に、そんな恐ろしいことを。
ひきつるダ・サイダーが一瞬固まると、肩パットからヘビメタコが飛び出してきて、レスカに喰ってかかった。
「ブスねえちゃん、アンタはセンスも腕もないんだから、ダーリンの綺麗な髪を切るなんて馬鹿なことは考えないで、
自分の鼻毛でも耳毛でも好きなだけ切ってろジャン!」
「んだと!?あったしにそんなモン生えてるわけないだろが、クソ爬虫類!
あんたこそ、その伸びないピンクの人口毛なんざ抜いちまえ!」
「乙女のツヤ髪になんてこと言うジャン!!」
「悔しかったら毛根作ってから言いなさいよ!」
「ま、まあまあ、二人とも…!」
二人を宥めながらダ・サイダーはレスカに向き直る。
「…えーと、レスカ。あのな、オレ様は髪の毛だけは耳の遠いじいちゃんに切ってもらうと決めておるのだ。
すなわち、『髪を切ってくれ』『へ、あ〜?』…!」どうだぁ!?」
「ダーリン!!超絶面白いじゃん!!」
「ぬわっははは〜!そうだろう、そうだろう!」
「……くっだらな……いいから、お風呂場来なさいよホラ!」
こめかみを抑えて二人のやりとりを見ていたレスカだが、業を煮やしたようにダ・サイダーの耳を引っ張って引き摺って行った。
「ぎゃー!!テストでチラッと解答見せてやるから堪忍してくれ、レスカ〜!!」
「そりゃカンニングだろっ!!」
「ドゥワァ〜リン〜!!ブス姉ちゃんダーリンを放すジャン、ダーリーン!!」
「アンタはここで大人しくしてなっ!!」
ヘビメタコを押し込んだ肩パットをグルグルとガムテープで封じられ、レスカは部屋に置き去りにしていった。
「ダァーリ〜〜ン!!」
ヘビメタコのくぐもった悲痛な叫びだけが室内に響き渡っていた。

164 :

「……さ、服脱いでこのイスに座ってね」
ウキウキワクワクといった感じでレスカはダ・サイダーに散髪の準備を促す。
ケープとタオルを脱衣所から持ってきて、どこから調達したのか腰のシザーバッグにハサミと櫛を入れる。
「ううっ…丸刈りにされちまう…!れ、レスカさん考え直すなら今の内に…」
「ごちゃごちゃ抜かしてないで早くしてよ、もう!」
「はあ……」
覚悟を決め、ダ・サイダーはベルトを外しズボンを下ろそうとしたが、焦ったレスカが止めに入った。
「ちょ、ちょっと!変態!バカ!何脱いでんのよー!?」
「へん…お前が脱げっつったんだろうが!?」
「上に決まってんでしょお!何で素っ裸で散髪すんのよ!?」
「だったらそう言えっちゅうの!そういうプレイかと思ったじゃねえか!」
「なんのプレイじゃ!!」
夫婦漫才のような掛け合いをしながら、ブツクサ言うダ・サイダーは上半身の衣服を脱ぎ捨てた。
引き締まった筋肉が綺麗についた半裸が姿を現し、レスカはどぎまぎと思わず目を逸らす。
「ん……何だ、自分で脱げとか言っときながらよー。このオレ様の美しい肢体に見惚れてしまうとは…!
しかし安心しろレスカよ、お前が未熟なのではない…ああ、美しさとは罪である!」
「グダグダ訳わかんないことを、言ってんじゃねぇ!」
半分は図星なので、ダ・サイダーに当たり散らしながらレスカはケープをばさりと広げた。

165 :
半透明のつるんとした素材を首に巻きつけられ、ダ・サイダーは一気に緊張感に包まれる。
「レスカぁ…もう一度考え直してくれー…」
半泣きで訴えるが、レスカは無視してダ・サイダーの頭に巻いたバンダナも取り去った。
「ったく、大げさねぇ!バサバサうっとうしいから梳くだけよ、梳・く・だ・け!
アンタもヘビメタコも、この世の終わりみたいな声出しちゃってさ!あたしの腕を信用しろっつーの……」
「……だって、オレ様は昔お前の部屋でトラ刈りの人形を見たぞ」
「小さい頃と今をいっしょにするんじゃないわよ!いい加減、観念しなさいよね。
時間が勿体ないわ、時はカンネンなり、っていうでしょ」
「ぐ……面白いこと言ってくれるじゃねえか!」
何が琴線に触れたのか、それでダ・サイダーは大人しく椅子に座った。
レスカは満足気にダ・サイダーの背後に回り、適当に髪をすくって見定めるように目を細める。
目の前の大きな鏡で一部始終が見れるので、
ダ・サイダーは彼女の一挙一動にビクつきながら料理されるのを待った。
――長さはあんま変わらないでパッツン、とかだったら修正きくんだけどなぁ……
最悪ボウズ頭か、と溜息をつきながら、ダ・サイダーは鏡の中のレスカを見つめる。
しばらく毛先を矯めつ眇めつしていたレスカだったが、「
よし」と気合いを入れてシザーバックからハサミを取り出した。
いよいよか、とぎゅっと目を瞑ると、細い指がサイドの髪の毛をすっと掬った。

166 :
じょきん。
やたら響く音が脳みそを揺らす。
じょきん、じょきん、じょきん。
迷いの全くない動きでサイドの毛を掬っては、切る。
ひやりとした金属の感触が耳を掠める。
じょきん、じょき、じゃきん。
ダ・サイダーは久しぶりに肝が冷えた。
早く終わるのを神に祈る。
この時ばかりは、この世に神様というものが存在することを願った。


「……ん。ね、前髪はどうする?」
そんなレスカの言葉で我に返った。

167 :
「……お、おお?!」
恐る恐る堅く瞑っていた目を開けると、そこにトラはいなかった。
サイドのスタイルに変化はさほど見られないように感じ、
訝しがるダ・サイダーの様子に、レスカは機嫌を損ねたようだ。
「何よもう!そんなに警戒する程じゃないでしょ…梳いただけよ、ほんとに。ボリュームがあるのよ、アンタの頭」
やたら大量に刈られたように浴室の床に落ちた髪の毛をちらりと見、再び鏡に向き直る。
疑いの眼差しで鏡ごしに目が合い、レスカは更に怒りのレベルを上げる。
「まだ信じられない訳!?人の厚意を無下にすんじゃないわよ、もう!」
「……あ、いや。うん、思ったより悪くないぜ。でももういいかな〜って、」
神経もすり減るし、と軽く言って腰を浮かせてみたが、レスカから立ち上る重たいオーラに大人しく座り直す。
「ま、前髪ねえ……自分でやるからい……あ、いやお願いします」
「オッケー。ったく、前髪のうっとうしいくらい長くなってんじゃない」
勢いに呑まれ、弱い拒絶を引っ込めたダ・サイダーの正面に回り込む。
目にかからないところまで毛先を引き上げては調節し、レスカはしばし悩んだ。
ダ・サイダーはというと、レスカの気迫に押されてはいるが、
意外と悪くはないレスカの腕前に最初の身構えるような心は消え失せていた。
彼女を怒らせるとトラ刈りになるという恐怖はあるが、幾分リラックスして余裕も生まれている。
真剣に毛の長さを見定めようとしているレスカが眼前にあり、悪戯心もむくむくと湧き上がってきた。

168 :
「レスカ」
「え?なに」
集中していたレスカがダ・サイダーの問いかけに、ぱっと引き戻される。
「髪の毛が目に入ったようで痛え。ちょっと見てくれ」
「ほんと?どっちの目?」
「……こっち」
左目を軽く瞑って示すダ・サイダーにレスカが顔を寄せた瞬間、唇に噛みつくようなキスが与えられた。
「んん!」
咄嗟に閉じる唇の隙間から舌を捻じ込まれ、こじ開けられる。
口の中を蹂躙した身勝手な舌先に唇の輪郭をなぞられて、歯列をくすぐられて。
やっとの思いでレスカはよろけながら口を離し、それを見てダ・サイダーは楽しげに笑った。
「やーい、引っかかった!」
何か仕掛けてくることはいつもならば予想がついたかもしれなかったのに、
レスカは不覚に思いつつ体勢を整えようと深呼吸する。
「ばか、……あ?」
高鳴る胸を抑えていた手を下ろすと、シザーバッグに指先が触れて異変に気付く。
レスカが顔を上げると、にやにやと笑う男の手にそれは輝いていた。
銀色のハサミ。

169 :
「スキあり、レスカ!これは梳きバサミではないがな…うわっははは〜!」
シャキシャキとハサミを操りながら、ダ・サイダーは立ち上がり、眉根を寄せるレスカにじり、と近づく。
「さあて、ドキドキハラハラさせてもらいながら切ってくれたお礼でもしてくれようか……」
「ちょ、ちょっと待ってダ・サイダー…!あんたが勝手にハラハラしただけで、
あたしは悪いようにはしてないでしょ?!だから、」
「ええい、問答無用!」
「きゃああっ!」
ハサミが煌めき、一閃、二閃。
何が起きたか分からずぽかんとするレスカに対し、もう二閃、ハサミが襲いかかる。
「な、何…!?」
したの、とレスカが続けるより早く、ハサミの仕事の結果は明らかになった。
ぱら、と服の胸のあたりに切り込みが走ったかと思うと、
次の瞬間には床にばさりと胸部を覆っていた布が落ちた。
支えも覆いも無くなった見事なバストがぷるんとその全貌を露わにした。
へ、と見下ろすと、スカートもその下のショーツごと切り裂かれ、
レスカはあっという間に首元の布と腰回りを残して生まれたままの姿になっていた。
「き、き、きゃああああ!?」
「フッフッフッ……見たか、これぞダ・サイダー流ハサミ術!」
腕で胸を覆いかがみこむレスカを尻目に、ダ・サイダーは得意げに言い放った。

170 :
人差指にハサミをひっかけ、くるくると回して再び手に持ち直す。
「さあて、これはもう服とは言えねえよなぁ?要らないものは切りましょう、ってな……」
身体を隠して縮こまるレスカの襟にハサミを入れ、じょきりと切る。
「やっ?!あ、あんたね〜!!あ、っ……!」
腰回りに残る服もハサミを入れる。ひやりと肌に当たる金属の感触に、レスカはぞくりとした。
「よし、完〜了、っと。どうだ、レスカ?オレ様のハサミ捌きはなかなかのものだろう!?」
「……っく……!ド変態、スケベ、ばかぁ!」
一糸纏わぬ姿になったレスカをダ・サイダーが仁王立ちで満足気に見下ろす。
「う〜ん、良い眺めだ。さ、レスカ続きしろよ」
「は、はあ?」
ダ・サイダーの言った言葉の意味が分からず、レスカは呆然と聞き返すが、
ダ・サイダーはさも当たり前のように告げた。
「は?じゃねーだろ、さ・ん・ぱ・つ!ちなみに、弾が3つ残った銃はあと何発撃てるでしょうか?
答え・さんぱつ!これまた最高だろうっ!!」
「だ、だってこの恰好で……、」
渾身のダジャレにリアクションする余裕のないレスカに多少不満を持ちつつも、
とびっきり優しい微笑みで返してやる。
「時間が勿体ないじゃねーか。…時はカンネンなり、ってな?」

171 :

「はあ…!ダ・サイダー、あぶ、ないってばぁ」
「手元狂ったらお仕置きするぞ。集中しろよ?」
この状況でどうやって切れというのだと、レスカは身悶えながら思う。
強く乳房を吸われ、腰をしっかりと抱かれて固定されたこの状況で。
ハサミを片手に持ったものの、ダ・サイダーにその脅しはもう効かなかった。
ほら早く切れよ、と囃してくる男の髪を掴むと、それと同時に胸を掴まれた。
剥き出しの身体を晒しているレスカは、どこもかしこもが弱点となっている。
「ほらほら、手がお留守だぜ?」
両胸を下から掬われたぷたぷと上下に揺らされる。
身体を弄ばれながらのレスカの動きは鈍く、ハサミはぶんと宙を切り裂く。
「あっぶね……こりゃあ一生終わらねーぞ」
首をすくめながらも、どこか楽しげに言うダ・サイダーを恨めしく思いながら甘い吐息を漏らす。
痛いくらい過敏になっている胸の頂を弄るのに専念している指を振りほどく気力はなかった。
「……レスカ、お前やる気ねーだろ?!ったく、お前がやりたいつーから快く切らせてやったというに……」
呆れて言うダ・サイダーに、どこが快くだ!と憤慨するも、胸を強めに揉みしだかれて反論は叶わなかった。
「もう、ダメ……は、」
快楽に翻弄されるのにも疲れ、レスカはうわ言のように繰り返す。
――もう許して、と。

172 :
「しょうがねーなぁ」
息を一つ吐き、ダ・サイダーがそう言いながら頷いたので、レスカは解放されるものと期待した。
が、
「……ちょっと休憩にするか」
悪魔のような微笑みが自分をとらえていて、戦慄した。
『休憩』だから座れ、と命じられたが、言われなくても膝から崩れ落ちた。
ぺたんとひやりとした床に座り込み、レスカは肩で息をしていた。
乱れた呼吸を整えようとするが、椅子の上から降ってくる嬲るような視線を避けたくて、落ち着かない。
もう髪なんかどうでもよく、この場から逃れたいと思う一心だけがレスカの中にあった。
そんな時に、
「寒くねーか?」
などと呑気に聞いてくる男に対してどうしようもなく怒りが沸き上がった。
「そりゃ寒いわよ…!は、裸だもん」
もっと上手い嫌味を投げつけてやりたいが、思うように頭が働かなくて困った。
その考えを巡らす気の抜けた時を狙ってダ・サイダーが動いた。

173 :
「じゃあ、あったまろーぜ」
頭から振りかかる熱い水に、思考は停止した。
シャワーヘッドを向けられているのだ、と気付いたときにはとっくに全身びしょ濡れで。
「ぶ…な、何してくれてんのよ〜!?」
「ココは風呂場だからな。あったまる方法っちゃコレしかねーだろ?」
濡れた髪をかきあげ、レスカはダ・サイダーからシャワーを奪おうとする。
が、ひらりと交わされて背後から腕に拘束される。
「ついでに短い毛やらひっついてるから流してやろう」
などと言いながら、レスカの身体に手のひらを這わせていく。
シャワーから流れる温水で切った毛など流れているのだが、いやにじっくりと撫でまわされて爪先で弾かれて。
たまらず呻くが、気にせずに手のひらは身体のラインを滑って行く。
脚の間まで辿り着いた指先は探るように奥へもぐりこんでいく。
何度も繰り返し辿ったであろう軌跡、入口を優しくなぞる。
ひくつく其処へ中指を這わせ、ごくんと唾を飲み込むレスカを焦らすようにひっかくだけ。
「そ、んなとこ…っ」
「綺麗にしないとな」
それでも容易く落ちまいと踏み止まるレスカの背を押すように、貫いた。

174 :

もう一本欲しいか、と問い、微かに頷くのを見て指を増やす。
挿入するだけで内部を乱すことのない指にレスカが不満げにダ・サイダーを窺う。
「言えよ」
「……動…して」
征服欲が満たされていくことにより、熱が高まっていく。
抗うより、素直に要求した方がダ・サイダーを悦ばせるとわかっていた――抵抗しても、それはそれで愉しげなのだが。
床に転がったハサミを視界の隅に捉えて、レスカはある願望が産まれたのを振り払おうと頭を振る。
それを見て勘違いしたのか、ダ・サイダーが耳元に囁きかけてきた。
「んだよ、モノ足りねえのか?」
「うあ、っ……ひ、ああ!」
ぐちょぐちょと掻きまわされ、ざらざらとした部分を引っ掻かれる。
「レスカ」
「きもち、いい……」
正直に浮かんだ感想をこぼすと、ダ・サイダーは首筋に口付けを落とした。
レスカを昂らせていく二本の指は奔放で、たまらず悲鳴をあげる。
夢中で腰をくねらせ快感から逃れようとしているのか、耐えようとしているのか分からなくなってしまう。
掴みところを探して無意識に彷徨った手が床に倒れていたシャワーに触れ、上向きに水が噴射された。
「ぶわっ!」
それはダ・サイダーにまともにかかり、履いていたズボンをぐっしょりと濡らしてしまった。
「あ〜あ…」
「あ、ごめん…」
濡れた衣服の肌にまとわりつく不快感からか、ダ・サイダーはやや渋い顔をする。
というか、まだ服を身に着けていたことがレスカには意外だったのだが、余計なことは言わないでおいた。
「仕方ねえな……濡れたから脱がなきゃいけないよなぁ?」
わざとらしく理由をつけながら、ダ・サイダーはファスナーを下げた。

175 :
――どうせ、ぜんぶ脱ぐつもりだったくせに。
そう思いながら、レスカは自分の中に突き立てられるであろう熱い楔に淡い期待を抱く。
もちろん、ダ・サイダーには気取られぬようにひっそりと。
水分を含んで重たくなったズボンを脱ぎ捨て、ダ・サイダーはレスカを立たせた。
すっかり欲しがっている身体はやけに重たくて、自分のものでないようで。
白いつるんとした壁に手をつくと、乱暴に足を割り開かれた。
「レスカ……」
腰を抱かれ、胸を優しく揉まれる。
ダ・サイダーの唇は熱く湿っていて、それが首筋や背中に何度も落とされる間にも、
硬く猛ったものが内に入りたいとねだるように擦り上げてくる。
脚を伝う透明な蜜が何を意味しているのか知らないわけでもあるまいに。
ごく先端が具合を確かめるように沈みかけては、また付近を刺激する。
非難をこめて後ろを振り返ると、意地悪気な笑み。
「……はやく、入れて」
懇願すると、ようやく遊びに興じていたものが目的の場所へ照準を定めた。
「良い子だ」
たっぷりの色気を含んだ低音がまず耳を犯し、

それからあとは、期待どおりになった。

176 :

「どうする?」
「……もういい」
二人で湯船に浸かりながら、ほっと一息。
散髪の続行は断念、とレスカは首を振る。
すっかり心は折れた、というか心底疲れてしまった。
最初の髪を切るのにも集中力と精神力をかなり使ったのだ。
変にならないようにと細心の注意を払ったというのに、この男には全く感謝の心もない。
元はと言えば嫌がるダ・サイダーをレスカが無理に、ということはずだったのだが、そこは似たものカップルである。
「っていうか、あたしの肌にちょっとでも傷がついてたら絞めしてたわよ?」
「あん?オレ様がそんなヘマすると思ってんのか?」
「信用できないもん」
「んだとぉ?」
そんなやりとりをしながら、レスカはぼんやりあの時の高揚感を反芻するが、すぐに打ち消そうと努力した。
ハサミで服を切られた時、ほんのちょっと興奮してしまったという事実は心の奥底に封印しておく。
ちゃんと気持ちよくしてくれたし、お気に入りの服を切り刻まれたことはチャラだ。
ダ・サイダーが後で疑問に思わないといいが。
結局サイドの髪を梳いただけで、ダ・サイダーの髪は前髪・後ろと長いまま。
後日改めて、とレスカが打診するが、ダ・サイダーは自分でやると突っぱねた。
レスカの複雑な心中を知らずに、ダ・サイダーはあ、と名案が浮かんだようで、
「なんつったっけ、このハサミと櫛いれてるバッグ?素っ裸にこれ巻いてきたら、いつでも切らせてやるぜ、レスカ!」
などと言ってのけた。
怒りでプルプル震えるレスカに気付かず、
ダ・サイダーは「髪切らせるどころか吸ったり揉んだりイカせてもやるぜ!?なはは〜!」と上機嫌に笑っている。
「もう絶対絶ッッ対切ってあげないわよ、大馬鹿野郎ーーッ!!」
レスカの魂からの絶叫が狭い浴室内にこだましたのだった。
ちゃんちゃん。

177 :
>>110
遅レスだけど凄く萌えました

178 :
>>162
乙鰈
うはwww裸散髪って新しいwww
でもめっちゃアリだな!
二人(プラスメタコ)のじゃれ合いが超かわいかった!
かけあい上手いなー
よくあんなにダジャレをはさめるよ!w
ダジャレで納得するダ・サイダーに超うけたwすごいありそうwww
服切られて興奮するレスカエロいな メンタルエロス!
焦らしプレイももりっそGJ
レスカは焦らすとよりいっそうえろくなるなあ
ハダカシザーバッグハァハァ(*´Д`)
しかしこのダ・サイダーはじつにうまくレスカの手綱を握ってるな
実際レスカはエロでは勝ち目ないよね…
事後のお風呂かわいい
この二人なら、くっつく前に温泉行ってもぶーぶー言いつつ入ってくれそうだな
自分的にはレスカは一緒に風呂とか、エチーより嫌がりそうだと思ってたけど
とにかく乙!今日の仕事中の眠気がふっとんだ!

179 :
感想あざーっす
レスカは服破られたりビリビリになったりするのが似合う…
メタコ含めた漫才好きなんだよ!ただ、やりすぎるとダーレスエロからドンドン掛け離れてく罠w
もうエロはスレに投下する目的なのか手段なのか解らなくなってるぜ!
ラムミル書いてたら全然違うネタが降ってきた
旬なネタって一気に書き上げちゃうよね
後ほど投下する
5人の妄想ギャグネタです

180 :
では投下
ラムミル・ダーレス要素あり妄想ギャグネタ

「ミルクが」「レスカが」
「「はあ〜……」」
ジャンクフードをつまみながら、ラムネスとダ・サイダーはしみじみと溜息をつきあう。
互いの恋人たちは真ん中の姫を連れてカラオケに出掛けていったため、
格好の愚痴りあいタイムである。
一通り日常の不満を吐露した後、だらだらと己の理想を語り合うことになっていた。
「じゃ〜さぁ、…こんなんどう?」
ラムネスがやや小鼻を膨らませて妄想を展開させた。

181 :
 ***

「ラムネス、はぁい、あ〜ん」
下着姿のレスカが豊かなバストを寄せて持ち上げる。
その柔らかそうな谷間にはフルーツが数種盛られており、
ラムネスは舌を出してオレンジをひとつ舐めとった。
魅力的な膨らみはあえて触れずに。
「あん、い・じ・わ・る……」
「ははは……あ、ココア。いつものやつお願いできるかな?」
「はぁい〜、ラムネス、どうぞ〜」
ココアは短いスカートをめくり、ラムネスを膝枕に誘う。
スカートの中は何も身につけておらず、ラムネスは女の香の強いそこに顔を埋めた。
「うーん…ココアの匂いがするね。もう濡れてるみたいだし」
「ああん!ラムネスぅ〜、おとなしくして下さらないと耳かきできませんわぁ」
まんざらでもなさそうに、目を潤ませたココアが色っぽく言った。
「ははは…あれ、ミルクは?ミルクはどこにいるんだい?」
「あたしはここよ、ラムネス……」
浴衣をはだけ、ミルクはにっこりと布団の上で微笑む。
裾をもじもじと指でいじりながら、上目遣いでラムネスを呼ぶ。
「ね、ラムネス…抱いて?お風呂に入ってぜぇんぶピカピカにしたの。…きて」
ミルクに近づいていくと、甘い桃のソープの香りがラムネスに絡みつく。
緩い帯を解いて、ミルクのすべらかな肌を手の平で堪能する。
「ミルク、可愛い。…もっと可愛くしてあげるよ」
「あっ……」
露わになった小ぶりの胸を丁寧に唇で愛し、ラムネスはミルクを布団に押し倒す。
「ラムネス、後であたしの身体も食べてねぇん」
「私も〜、ラムネス忘れないでくださいまし〜!」
ベッドの上でレスカが、ソファの上でココアがねだるようにラムネスを呼ぶ。
ミルクを布団の上で乱れさせながら、ラムネスはその黄色い声にも応え──

182 :
***
「あははは…もう身体がもたないなあ…なんて!えっへっへ…うへへへへ!」
「はあ〜…まだまだ青いなラムネス、お前という奴は」
鼻で笑いながらダ・サイダーが言う。
「王道ハーレムはロマンなの!!美女に全身全霊で愛され尽くされ、が男冥利につきるじゃん!?」
「ふん、乳くせえガキの性欲まんまで欠伸が出るわい!いいか、男の理想とは……」
ダ・サイダーは得意げに自分の欲望の世界を展開していく。

 ***

ダ・サイダーが自宅である大きな屋敷に戻ると、いつもの通り、美しい微笑みが出迎えた。
「お帰りなさいませ〜、あなた〜」
清楚なワンピースを纏った、眼鏡なしのココアだ。
「ああ、ココア。今帰った」
引き寄せて口づけると、ココアはぽっと頬を染めた。
「愛い奴め、今日はたっぷり可愛がってやろう…」
「はぁい」
細い腰から尻のあたりを撫でながら廊下を歩くと、女中姿のレスカがお辞儀で迎えた。
「旦那様、お帰りなさいませ!」
「ああ」
「あの、腕によりをかけて作りましたので、たくさん召し上がって下さいね…」
食卓にはレスカの用意したディナーがずらりと並んでおり、ダ・サイダーはココアと談笑しながらそれを平らげた。
「さて、風呂にいくか」
「はい、ではお背中を…」
風呂椅子に腰掛けたダ・サイダーの股間にしゃがみ込んだレスカが夢中で奉仕をする。
「はあ、旦那様ぁ…ん、んん…」
「ほうら、零さず飲め」
レスカで軽く遊び、風呂をでるとココアがベッドルームにナイトキャップの準備をしながら待っていた。
シャワーを使ったらしく、しっとりと肌から立ち上るボディミルクの香がココアの色気をほのかに引き立てている。
「いい子にしてたか?」
後ろから抱きしめ、ローブの合わせから乳房を揉んでやるとココアは小さく喘いだ。
「あなたぁ、もう私……」
「フ……いやらしい子だな」
はらりと落ちたローブの下のしなやかだが豊満なボディを
ダ・サイダーの熱い指がじっくり検分するように滑っていく──

183 :
***
「…って、正妻ココアかよ!!つうかレスカ召し使いって…」
「ん?!何か問題あんのか?」
「いやあ〜〜…は、あれ?ミルクは?!」
「あん?ああ…ミルクはな」

 ***

次の日──
「旦那さまー!靴をぴっかぴかに磨いておきましたぁ〜!ね、ホラ綺麗でしょ!?」
ミルクが綺麗に磨かれた革靴をダ・サイダーに差し出す。
「本当だな。よしご褒美だ、ほうれ!」
「きゃー!いっぱいケーキ!ドーナツ!クッキイィー!旦那さま、だぁ〜い好きっ!」
「はっはっは!」
***
「えええええ!?」
「んだよ、一番相応しい役割を与えてやっただろ?」
「あー、や、まあ…お前の性欲の対象にされるよりはマシかなぁ?!」
ラムネスは悩みながらもどうにか自分を納得させる。
「ったく、人の夢にケチつけやがって」
「ダ・サイダーこそ!」
「てゆーか、どっちもどっちよねえ?」
「ほーんと、馬鹿みたいな夢語ってくれちゃってさ」
「……続きはありますの〜?」
「「ん」」
ダ・サイダーとラムネスは顔を見合わせ、その後でゆっくり後ろを振り向いた。
悪鬼のような形相の恋人たちがそこに佇んでおり、
男どもはこの世の終わりのような悲鳴をあげることとなった。

184 :
***

ばりばりとせんべいを齧りながら、レスカは眉を顰めてボロ雑巾のように転がっている男達をちらりと見る。
「ほんっと男ってバカね」
自分の顔ぐらいの大きさのせんべいを一息に飲み込んで、ミルクは頷く。
「そうそう、自分勝手なエッチ妄想だけは立派なんだから!んぐんぐ…」
緑茶を啜りながら、ほうとココアは一息つく。
「あの続きはどうなるんでしょうかね〜…」
「「気になるんだ……」」
姉と妹のジト目に晒され、ココアは不思議そうに首を傾げた。
気を取り直して、レスカは遠い目で宙を見つめる。
「でもさ、確かに理想ってあるわよね。現実とはかなりかけ離れてて悲しい限りだけど……」
自嘲気味に言うと、ミルクがぶんぶんと首を振って同意する。
「そーよね、そーよね!?あたしはね〜…」

 ***

「ミルク、ほら。キミの為の満漢全席だよ」
ラムネスが優しく微笑んでミルクをエスコートする。
長いテーブルにずらりと並んだ料理の数々に、ミルクは目を輝かせた。
「嬉しい、ラムネス!大好きっ!」
「さあ、冷めないうちにお食べ、ミルク!」
「うんっ!!」
皿が空になると出来たての次の料理がやってきて、ミルクは心と胃袋がドンドン満たされていくのを感じた。
山と積み重なった皿を見て、ラムネスは感嘆の声をあげる。
「すごいよミルク…!こんなに美味しそうに、たくさんご飯を食べるキミのことを側で見ていられるオレは何て幸せ者なんだ…!」
「まだまだこんなもんじゃないわよ、ラムネス…!」
「ミルク!」
「ああ、ラムネス!」
ひしと抱き合う二人は徐々にボルテージが上がっていき、ラムネスは遂にミルクをテーブルに押し倒した。
「だめ……ラムネスぅ」
「食欲を満たした後は、性欲…だろ?」
ラムネスの手がミルクの胸元へと伸ばされ、5指が悪戯に少女のつつましい膨らみを癒していく。
次第に興奮してきた少年は少女の衣服を脱がし、下着に手を掛け――しかし少女も拒まずにそれを受け入れる。
「……ミルク、愛してるよ」
優しくも情熱的な手や唇がミルクの熱を高めていく。たまらず、ミルクは脚をラムネスの腰に絡め……
「ラムネス!あああ来てえ烈しく!!もっと、もっとおおぉ!」

185 :
***
「ちょ、ちょっと、落ち着きなミルク!」
「へ?……ああ、入り過ぎちゃったみたい。えへ」
口調が熱を帯びてきたミルクを何とか制し、レスカは呆れ顔で溜息をついた。
「結局は〜、ミルクもそこに行き着くんですのねぇ〜?」
「あたしはあいつらとは違うわよぅ!愛する人と大好きな食べ物、両方を満たせるのが理想ってだけじゃない!」
「あー…充分酷い妄想だったわよ、悪いけど……」
レスカの物言いにカチンときたミルクが逆に問う。
「じゃあカフェオレお姉さまの、あのアホとの理想のラブシチュエーションを教えて貰おうじゃないのっ!?」
「こっ、こら!なんであいつとの理想を語んなきゃいけないのよ!?冗談じゃないっつの!」
顔を赤くして拒否するレスカにココアがずいと迫る。
「まあ〜、お姉さまはダ・サイダー以外の男性とお付き合いなさりたい願望があるんですの〜?」
「あって何が悪いっつうんじゃ!…ったく、あたしの理想ってのはねえ……」

 ***

「レスカ様はビューティフル!」
「レスカ様は宇宙一の美女!」
「レスカ様の許においてもらえて幸せです!」
足元には美形がずらりと彼女の寵愛を受けるべく跪いている。
レスカの背後には金銀財宝が山を為しており、彼女の身につける宝石・貴金属は全て最高級品ばかり。
「オーッホホホホ!この世の金といい男と権力はぜんぶあたしのものっ!!跪き、靴をお舐めっ!!」
「レスカ様ー!!」
ワアアッと歓声が上がり、レスカの高笑いがその中心より響き渡っていた――

186 :
***
「……ワンパターン」
「とってつけたような妄想ですわねえ……」
「やかましいっ!!なんか文句あんのかい!?」
ココアとミルクが疑いの眼差しを向ける中、レスカはブチ切れて二人に掴みかかろうとする。
「きゃー!」
「あらあら、お姉さま〜、危ないですわよ〜!」
「えっ」
逃げる二人を捕まえようと夢中なレスカは足元の大きな機械に躓く。
「きゃっ!」
「お姉さま〜!」
どさっと転んだ姉に素早く駆け寄ったココアは、その両腕にかちゃりと拘束具を嵌めた。
「ちょ、何してん、」
「ポチっとな〜」
レスカが顔色を変えたのとほぼ同時に、ココアは鮮やかな手つきでレスカの躓いた機械のスイッチを押す。
瞬間、レスカの身体に電流が流れた。
「ぎゃああ!!」
「お、おねーさま!?」
ミルクが驚愕の表情で見守る中、機械の上部に立体映像が出現した。
レスカがぐったりとうつ伏せているのも構わずに、ミルクとココアはその映像に目が釘付けとなった。
そこに映っていたのは、ダ・サイダーとレスカである。
『レスカ、もっとこっち来いよ』
『うん、ダ・サイダー』
身を寄せ合い、何やらソファの上でいちゃいちゃと喋りながら手を握り合っている。
『レスカ、愛してる』
『……あたしも』
見つめ合い、互いの唇を重ねる。バードキス、といった口付けであった。
それから二人は膝枕で耳掃除をしたり、ぎゅうと抱き合ったり。

187 :
数分映像を見つめ、ミルクは少し憐みの表情を倒れたままのレスカに向け、それからココアの方を向いた。
「お姉さま、これ……」
「たまたま置いてあった『理想抽出マシン』ですわ〜。カフェオレお姉さまの理想はダ・サイダーとのいちゃいちゃでしたのね〜」
「ってゆうか、ピュアすぎるでしょ……やることやってる関係のくせに、ナニコレ……」
「…うっさい!!黙んなさいよ、ペチャパイ!!」
涙目のレスカが気力を振り絞って起き上がる。
「何よお!気にしてることを〜!!」
「やるってぇの!?」
コンプレックスを刺激され、ミルクがレスカに飛びかかる。
「あらあら〜、喧嘩はよくありませんわあ〜。……あら、ふたりとも〜、大丈夫ですの?」
キャットファイトする二人を諌めようとしたココアの両側に、ラムネスとダ・サイダーがいつのまにやら立っていた。
「なんとかね……」
「酷い目にあった……」
自業自得ですわね、と微笑んだココアはがちゃん、と腕に感じた違和感に一瞬固まる。
「……あら〜これは〜?」
「ココアだけ披露しないわけにはいかないよね〜?」
ラムネスがにっこり笑う。
「ココア、なば諸共だぜ」
ダ・サイダーがにやっと笑う。
ラムネスの手がスイッチを叩く。
「あれ〜〜!!」
電流に貫かれたココアが悲鳴を上げ、その場に倒れた。
「さあて、ココアの理想は、どんな……っ」
「こ、これは……」
ラムネスとダ・サイダーが映像を凝視したままフリーズするのを見て、
争いの最中にいたミルクとレスカも吸い寄せられるように上部に浮かぶ立体映像を見つめた。
「……へ」
「えぇ……」
誰しもが困惑と畏怖を覚え、それでも上映中の映像から目を逸らすことはできなかった。
4人の胸中が混沌に飲み込まれていた時、当の本人はすやすやと眠りについていたのであった。
おわり
********
ココア最強だよね!っていう

188 :
>>180
仕事はえええ!乙!GJ!!
すばらしいエロギャグだったぜ
つかレスカ…不憫なwでもレスカってこういう役回りだよね〜w
ラムネスは想像通りだったけど、ダ・サイダーのミルクの扱いにブハッてなったwww
エロくない意味でのペット扱いw
でもミルクは案の定欲望全開だし。エロはなくてもダ・サイダーの妄想でも十分幸せそうだ…
レスカの理想に全俺が泣いた…ある意味ハードル高すぎてw

うん、ココア最強

189 :
>>180
萌えつつ笑った

190 :
>>180
めちゃくちゃ笑ったwGJ!
レスカそれが理想だなんて…そんなんでいいなんて、実現不可能すぎて泣けてくるなwww
やっぱココアは最強だ

191 :
ダーレス投下します
前提として
・カップル成立前
・レスカキャラ崩壊
なので、苦手な人は名前欄「逆レ」を避けて下さいね
では投下開始
アルミホエール号のいつもの光景。
元仕置きロボが操縦席に座り、その後ろにダ・サイダー・レスカが陣取り、
ヘビメタコを交えたどつき漫才をおこなう――今日もそんな一日、のはずだったのだが。
「うふ……ダ・サイダぁ」
「……は、は、離れろッ……!」
ぐぐぐ、と膝に跨がって腰を擦り付けてくるレスカを引きはがそうとダ・サイダーが頑張っている。
しかし、押し戻す力は通常の半分も発揮されておらず、レスカのやりたい放題になっていた。
ダ・サイダーの腕力を削ぐ元凶は、そのたわわな胸である。
「ああん。ダ・サイダーったら、我慢しないで触ってよ……ホラ、好きなくせに」
ダ・サイダーの胸元に柔らかなそれを押し付け、感触を存分に伝えるように身体を揺らす。
うぐ、と唾を飲み込み耐えるダ・サイダーの頬は赤く、視線を谷間から必に逸らしている。
「あ、アホ〜!早くどけっちゅうに!」
「じゃあベッドでする?あたしはここでも構わないのよ?」
「お前、オレ様の話を聞いとんのか?!」
「ダ・サイダーこそどっちがいいのかハッキリしてよ」
「しない、しない!ずぅえ〜ったいしないぞッ!!」
「ふふっ可愛い……いつまでガマンできるかしらねぇ」
「くそ〜〜っ!!話にならんッッ!!」
ダ・サイダーは顎を上げて鬱憤を宙に投げた。

192 :
そんな彼の様子に援護射撃をすべくヘビメタコが肩パットから飛び出してきた。
「ヘイ、大ブス姉ちゃん!いい加減ダーリンが迷惑してるのに気づいて、
しつこい誘惑はやめるジャン!みっともないジャン!」
「あ〜ら、メタコちゃん。ダ・サイダーが迷惑してるって本気で言ってるのお?ホラ、その証拠に…」
レスカの指がダ・サイダーの股間の膨らみを撫でる。
「ぐっ……!」
「だ、ダーリン……っそんなの生理現象ジャンジャン!
あんたのショボ胸でもなんとかそれぐらいは可能ってだけじゃん!」
「勃たせることができるんなら、満足させてあげられるわ。
人間の女の武器は胸だけじゃないのよん、ヘビメカちゃん!」
「うちはヘビメタコじゃんっ!!」
際どいラインまで裾を捲り、脚の付け根にある『武器』を匂わせると、レスカは妖艶に微笑んだ。
更にヘビメタコが食ってかかるが、レスカはもう空気のように受け流す。
「……ねえ。こんなに硬くなってるわよ?そうとう辛いんじゃない……?」
「何度も同じこと言わせんじゃねー…抱かんったら抱かん!」
「強情、」
ぷうと頬を膨らませてレスカは、それでもダ・サイダーの首筋にかじりついた。
唇と舌、歯を使っての愛撫にダ・サイダーは唇を噛み締めて耐える。
虚になりかける視界は、外部モニターに映る景色によって度々救われた。
もうすぐ、ハラハラワールドに着く。

193 :
***
2日前、ダ・サイダー達は名も知らない惑星に降り立った。
「ジャングルだな……」
ギャアギャアと鳴く猿か鳥の鳴き声をバックミュージックに、鬱蒼とした森へと足を踏み入れる。
探検、と称して二時間は歩き、その何もなさに辟易していた。
「う…ここから一段と暗くなってるわよ?生い茂りすぎじゃない……ていうか同じ景色で飽きちゃったわ。
食料になりそうなもんもないし、つまんない星ねぇ」
レスカが気味悪そうに言いながら、ダ・サイダーとの距離を縮める。
「だっから、船にいろっつったろ!お前が来たから良いことがあるわけでもなし…」
求めるハプニングとスリルに足らず、こちらも疲労と飽きでイライラしていたダ・サイダーが振り返りざまに怒鳴った。
「何よ、その言い方!」
「お前がブツブツ文句いうからだろうが!」
「ブス姉ちゃんがブツブツなのは厚化粧の肌だけで十分じゃん!」
「あんだと!?誰がブツブツ厚化粧じゃ!」
「シーッ!」
ピタッと足を止めたダ・サイダーはレスカとヘビメタコの言い合いを制止した。
レスカが辺りを窺うと、何やら無数の眼がこちらを見つめていることに気づいた。
囲まれてる、と身構えた瞬間。奴らは姿を現した。
「ち……レスカ、下が―……あ!?」
レスカを庇うように体勢を整えたダ・サイダーが目の前の光景にあんぐりと口を開けた。
「……な、なによコイツら…っ!」
レスカもそれに続いて呆然と目を見開く。
無数の眼の正体は大きな猿たちであったが、その様子が異様だったのだ。
ガサガサと乗っている木の枝葉を揺らし、ダ・サイダー達を観察しながら……腰を振っていた。
一匹がもう一匹の腰を器用に押さえ、覆いかぶさりながら尻に腰を打ち付ける。
そのカップルがざっと十数組は確認できた。

194 :
交尾、としか言いようがないその姿に、ダ・サイダーもレスカもヘビメタコも時を忘れたようにただ立ち尽くしていた。
我に返ったのはダ・サイダーだ。
「……って、サルの交尾見てる場合じゃねえな。つか、異常な数だ……繁殖期なんかねえ?レスカ?ん、どうした!?」
ぼーっとしているレスカの顔を覗きこむと、レスカははっと正気を取り戻した。
「あ…!ああ、びっくりした……にしても、見せ付けてくるなんて変態猿よねえ……
ダ・サイダー、もう戻りましょ。何もないの分かったでしょ」
「そうだなー」
なんて言いながら、帰りの方向に向かってだらだらと歩く。
と、一行の前に一匹の先程の醜態を晒していた猿と同じ種族の猿が現れた。
すいすいと木に登り、成っていた葡萄のような実をもぎって食べる。
つやつやと光る暗紫の皮ごと口に入れるその姿を見ていると、ダ・サイダーは急激に空腹を感じた。
「あれ、食えんのかな?」
「バカ、やめときなさいよ……猿は食べられるかもしれないけど、お腹壊しちゃうかも」
「ん〜まあそん時はそん時で!」
レスカが止めるのも聞かず、ダ・サイダーはよいしょよいしょと木に登って一房取ってきた。
「……本当に食べるの?」
レスカの訝しげな視線も気にせず、ダ・サイダーはぱくりと一つ実を頬張った。
ジューシーな酸味と甘さが口の中に広がり、疲れが少し癒される。
「んまい。レスカも食えよ」
ほれ、と差し出された果実をレスカは引き攣りながら辞退した。
「んだよ、腹も平気だし、美味いぞ?」
「いいわよ、食べちゃって……」

195 :
とはいうものの、レスカも空腹は感じていたのだ。
ダ・サイダーがすっかり一房食べてしまい、満足げにしている様子をじっと観察していた。
「……本当に大丈夫みたいね?」
食べ終わって10分程経ち、ダ・サイダーに変化が見られないのを確認してから、レスカは先程の実を探した。
「お前な……オレ様は毒味役か」
呆れつつ、レスカが果実を探し当てるのを歩みを止めて待ってやる。
レスカは木に登らずとも腕を伸ばせば取れる位置に果実を見つけて嬉しそうにはしゃぐ。
「な〜んだ、木登りしなくて良かったわよ、ダ・サイダー!よ…っと!」
おいしそう、と一粒摘んで躊躇なく口に入れる。
甘味と酸味が心と身体を癒してくれるようだった。
「はいはい、良かったな…って、お前ソレ、さっきのと色微妙に違うぞ?」
「えっ」
よくよく見ると、ダ・サイダーの食べたものは青っぽい紫で、レスカがいましがた口に入れたのは赤紫色だった。
「うーん?熟し加減とか、土壌によるとかじゃないの?ホラ、紫陽花みたいな感じで」
「何だかんだアバウトな奴だな…」
あんなに不審がってた癖に、と心の中で毒づくが、
ダ・サイダーは幸せそうに残りの実も食べるレスカを大人しく見つめていた。
***
異変は、その日の内に起こった。
「ふあ……おやすみぃ」
「大将、オ休ミナサイデゲス!」
「ダーリン、お休みじゃん」
「おう、お休み!」
口々に就寝の挨拶をし、各々の部屋で眠りにつく。
当たり前のごく日常が破られたのは、その一時間。ダ・サイダーの部屋であった。

196 :
生来の寝付きの良さでベッドに入るなりダ・サイダーは眠りに落ちたはずだった。
ふわふわと夢の中を漂う心地良さに次第に息苦しさが混じり、ついに睡眠を妨害する決定打が振りかざされた。
ダ・サイダーは寝苦しさから逃れようと寝返りを打とうとした――が、うてなかった。
身を襲う圧迫感がいよいよ現実味を増した頃、唇に何かが触れた。
しっとりとして熱い、そしてぷるぷるの感触。
「う……」
小さく呻いて眼をこじ開けると、信じられない光景が広がっていた。
消し忘れたわけでないのにルームライトが仄かに点いているお陰で、目の前の裸体が生々しく迫ってくるようだった。
「ダ・サイダー……抱いて」
裸の胸元を片腕で隠したレスカが自分を膝立ちて、跨いでいた。
レスカのしなやかだが、有無を言わさない動きがダ・サイダーの抵抗を封じる。
脱がしやすく、重ね着などしていない寝巻きの下はもちろん裸の肌だ。
レスカが両手を使っているため、
抵抗の最中にチラチラと視界に入る豊満なバストに理性を持っていかれそうになるが、何とか踏み止まる。
先端の良く熟れた果実が誘うように震えるのをギュッと眼をつぶってやり過ごした。
――いかんいかん!ダ・サイダーよ、お前はこの程度の誘惑に屈する奴だったか!?
まずは、レスカのたくらみ事を暴き……ううう!乳が思考のジャマをお!!
己を叱咤しながらヌードというご馳走に平伏すまいとするダ・サイダーを尻目に、
被るタイプの寝巻きを脱がされると、ダ・サイダーの身につけているものはもはや下着のみ。
ウエストのゴム部分に指をかけたレスカを慌てて止める。

197 :
「ちょ、ちょい待て!何を企んでおる、何を!?」
「何って……言わせる気?ふふ、イイ事よ、イ・イ・こ・と……」
とろけそうに熱を帯びた眼差しを向け、レスカはダ・サイダーの下着をずり下ろそうとするが、
危機感の増したダ・サイダーはグッと力を込めて許さなかった。
「バカ!レスカのエッチ!スケッチ、ワンタッチ!」
「あは、ダジャレも素敵……」
「えっ。そ、そお?」
レスカが楽しげに笑うのにダ・サイダーはつい気を緩めた。
その隙を見逃すわけはなくて、
「あ……」
するんと脱がされ、遠くに放られた下着を目で追った後、自分の状態に気づく。
全裸のレスカにのしかかられた全裸の自分――どう見ても、いただきますのコース。
「れれれレスカ!待てっ!話し合おう!何でこんなことをするのか、まずは!」
動揺を一切隠せず、ダ・サイダーは少しでもレスカと距離を取るべく身体を捻る。
しかし、その弾みで、レスカはバランスを崩して上体を揺らしてしまった。
「きゃ……っ」
「……っと!」
思わず腕を伸ばし、レスカの腰を支えるが、彼女は妖しく笑ってそのまま上体を倒してきた。
「うおっ!?」
裸の胸に、柔らかな膨らみが二つ。形が変化するほどに押し付けられ、
しっとりと汗ばんだ肌の熱をまざまざと伝えてくる。
「……何で、って?ホント鈍いヤツね……あたしは、」
眼前には潤んだルビーの瞳。
こんな色の、こんな様子の瞳は初めてみた。
覗きこめば覗きこむほど、レスカの闇に取りこまれる、絡め取られる。
サイレンがずっと頭の中で鳴っていたはずだったのに、徐々に遠退いていく。
ごくりと唾を飲み込むが、ひどい喉の乾きには逆効果のようだった。

198 :
「あたしは、あんたが欲しいの。ダ・サイダー……」
ふっと見せた切なげな表情はいつも通りのレスカのように妖艶さは成りをひそめていた――気がした。
不思議と何か言わなくては、と思い、けれど舌がもつれて上手く行かずに焦りは募る。
降ってくる唇を交わせない位には、頭が麻痺していた。
「ん、んっ……はぅ……」
レスカの唇が付いたり離れたりする度に情けない声が出る。
「ん……んふふ。ダ・サイダーの唇、おいしい……」
嬉しそうに微笑み、何度も唇を重ねてくるレスカを何故か振りほどけず、ダ・サイダーはされるがままになっていた。
キスぐらいならまだ、と考える自分がいたのにも驚きだが、このままではマズイことになるのは必至だ。
やんわりとこの場を回避できる方法……なんて策のがあるのならばとっくにやっている。
ただでさえ、身体へ与えられる刺激によって思考は遮られるというのに。
「ねえ、あんたも限界じゃないの?楽になりましょ……何してもいいのよ、ダ・サイダー」
鼓膜に染み込む甘言に惑わされまいと、ダ・サイダーは自分の腿に爪を立てた。
じわじわ響く痛みが理性を辛うじて繋ぎとめる。
「愉しもう、ダ・サイダー?」
レスカの細い指が股間の痛みを盛り上げるかのようになぞる。
目を閉じ、瞼の裏に過去のお仕置きやら敗北の屈辱などを思い浮かべて必に耐え――……救世主は現れた。
「…ダぁ〜〜リン!!」
覚えているのはレスカに噛みつかんばかりのヘビメタコの鬼の形相であった。
その後、ヘビメタコと元仕置きロボの介入によってダ・サイダーの貞操は何とか守られた……らしい。
ごたごたの記憶が曖昧なのも、ダ・サイダーの理性がギリギリでショートした脳みそのせいである。
それはともかく、そのまま気絶したように眠ったダ・サイダーを翌朝から試練が襲うことになった。
***

199 :
翌朝。
寝たような、寝てないような。
昨夜のことは夢だったのかとぼんやりしたダ・サイダーが作戦室へ行くと、
「おはよ、ダ・サイダー!」
ぱっと花が咲いたように笑ったレスカが駆け寄ってきた。
「おう、レスカ……いぃ!?」
ああやっぱり夢か、とほっと胸を撫で下ろした途端、
ダ・サイダーは突然のレスカの行動に目玉が飛び出んばかりに驚いた。
ダ・サイダーの目の前で、いきなり衣服を脱ぎ始めたのだ。
しかも、下半身の下着……薄ピンクのショーツから。
「昨日は邪魔されちゃったけど、あたしは朝からでもオッケーよ!さ、来てダ・サイダー!」
「なな何しとるんじゃ、お前はぁ〜っ!!バカ、早く穿けっ!!」
「あん、いつでも準備オッケーだから入れて。ロボットなんかの目は気にしなくていいわ!」
「そんなん気にする気にしないの問題じゃねー!!」
レスカは昨夜の様子と全く変わりなく、ダ・サイダーに迫ってきたのであった。
「ア、姐サン朝カラ情熱的デヤンスネ……」
「こらっ、ブス姉ちゃんっ!!男に飢えてるからって、無理矢理ダーリンに迫るのはやめるじゃん!」
二人の攻防を傍観者のように見ている仕置きロボに、ダ・サイダーの怒りが向けられた。
「こら、仕置きロボ!!見てないでレスカを何とかしろーっ!!」
「ヘ、ヘイ!デハ、チョットオ縄デ……」
ひとまずレスカを拘束しようと縄をかけようとした仕置きロボだったが、

200 :
「あにすんだ!!あんた、このあたしに今、何しようとしやがった!?」
「ヒィッ!?」
ギンと睨みつけてくるレスカの怒気に飲まれ、仕置きロボは委縮してしまう。
レスカはその勢いのまま、自分を押さえつけようとしているダ・サイダーをも睨みつける。
「ダ・サイダーもよ!!あたしに何しようってぇの!?スケベな事しようとしたら、タダじゃすまないかんね!!」
「ひっ!?い、いやオレ様は〜……」
咄嗟に怯みながら、あれっ、とダ・サイダーはレスカを見つめる。
ぎらぎらと怒りの炎が燃える瞳はいつものレスカだ。
「何かわからんが、正気に戻ったようだな、レス、」
安堵してレスカの上から退いた瞬間。
「だああっ!!」
「ふっふっふ〜!ひっかかったわね、ダ・サイダー!それと仕置きロボ!」
がばりと抱きついてきたレスカ諸共倒れこみ、彼女からのキスの嵐を受ける羽目になってしまった。
「くそお!!演技かぁっ!?」
という風に、普通じゃないレスカと通常時のレスカを巧みに使い分ける為、
ダ・サイダー達はレスカを拘束することも叶わず、遂にある人物に泣きついた。
ある人物とはもちろん、アララ王国にいる最強の頭脳をもつ、ココア姫である。
***

201 :
「はぁ〜、状況は分かりましたわ〜。それで〜、その星で食べた果実とやらはありますの〜?」
ダ・サイダー達の切羽詰まった様子とは裏腹に、ココアはおっとりと言う。
「いや、ない……が、葡萄みたいなヤツだったぞ。何かわかんねえか!?」
「そうですわねぇ〜、多分こっちの文献に……あらら〜、これなんか近いかと」
すぐわかんのかよ…と今更ながらココアの脳の情報量に恐怖を感じつつ。
ちなみに、このココアとの通信中も、レスカはべたべたとダ・サイダーにひっついては性的な悪戯を繰り返している。
ダ・サイダーは通信に精神集中しつつも、レスカとの攻防にも手を休めることはできず、
ヘビメタコや仕置きロボなども微力ながら助太刀している。
「ええと〜。恐らくお姉さまは発情期に入っております〜。
その星での生殖行為が盛んなのは空気にも性フェロモンに似た物質が含まれているのと〜、
先ほどの果実がいわゆる催淫剤の働きをするのですね〜。ダ・サイダーさん、頑張ってくださいまし〜。」
「はい〜……ってオレ様が何を頑張るのだ!!薬か何かねえのか、ココア!?」
勿論人ごとなのだが、あまりに自分の姉が置かれている状況に焦りも感じていない様子のココアに、
ダ・サイダーは血液が沸騰しそうになる。
「はあ〜?作れないことはないですが〜、アララ王国に戻ってくるよりも〜、
お姉さまの気が済むようにされた方が早いかと思いまして〜」
ぴく、とダ・サイダーの額に青筋が浮かび上がる。
「……つまり早い話が、オレ様にレスカとやれ、と?」
「んまあ、何て言い方を!お姉さまの気が済むまでダ・サイダーさんがお相手を、と言っているだけですわぁ」
「オブラートに包みながらハッキリ言いやがって!!いいからコイツ正気に戻す準備しておけ、いいなっ!?」
ばん、と外部通信のボタンを叩いて強引に通信を切ると、ダ・サイダーは仕置きロボの方を向いた。
「おい!全速前進でアララ王国に戻るぞ!!」
「ワカッタデゲス!」
それから、と脇にぴったりとくっついて身体を擦りつけてくるレスカをチラッと見る。
「どうしたの?通信は終わったのね、ダ・サイダー?」
レスカは自分の事で妹に相談していたことすら関心がないようで、にっこりと微笑んだ。
邪気のない笑顔に揺さぶられるものがないわけでもないが、
この笑顔も積極的な性行動も、全てあの星でもらった発情期とやらのせいとは。
胸の内にくすぶる思いは残しつつ、ダ・サイダーはまとわりつくレスカを引っぺがした。

202 :
***
まわれ右の加速、でハラハラワールドへ向かって一日が経っていた。
少なくともあと一日から一日半はかかる距離である。
ダ・サイダーは疲弊した頭と体で前のモニタに映る宇宙空間を見つめていた。
レスカは風呂やトイレに入っている時のみ大人しく、それ以外の時は隙あらば性行為を持ちかけてきた。
お陰で、ヘビメタコも仕置きロボもぐったりとお疲れだ。
「元気ないのね」
ひょいと覗きこんできたのは、その疲れの元凶であった。
「……おう。誰かさんのせいでな、オレ様は片時も気が休まらんのだ」
苛立ち交じりに返すと、レスカは悲しげに声のトーンを落とした。
「そんなに、あたしとエッチしたくないの?」
欲しいとか、抱いてとかは言ってきたレスカだが、
はっきりと行為の俗称を口にしたのは初めてだったので、ダ・サイダーは面喰ってしまう。
わざと合わせずにいた視線を絡ませると、しょげた様に眉を下げたレスカの顔が目に入った。
「し、したくないとか!したい、とか……そういう問題じゃねえって言ってんだろ?!」
泣きそうな彼女の表情に慌ててフォローになりえない事をいってしまう。
「あたしは、ダ・サイダーとしたい。いっぱいいっぱい。ダ・サイダーは、嫌……なの?」
覗きこんでくる憂いを帯びたルビーの瞳に、とくん、と心臓が跳ねた。
「い、嫌じゃな……あ、いや。そうじゃなくて、そうじゃないんだ、レスカ……」
相手が正気じゃないとわかってはいるが、どう伝えたら納得するのだろうかと言葉を探る。
レスカの事は嫌いじゃなくて、でもセックスをしたいかと問われると否定したくなる。
嫌いじゃないなら、抱いてやる余裕くらいあってもいいじゃないかと頭の中で囁く自分もいる。
でも、それは嫌だ。
レスカだから、と。

203 :
こんなレスカと関係をもって、多分レスカは正気に戻ったら……戻ったらどうなる?
忘れるのか、記憶は持ったままなのか。
そもそも、自分はどっちの方が都合がいいのか?
きっぱりすっぱり忘れられた方がいいのか、
覚えているままギクシャクと二人の関係の形を変えてしまう方がいいのか。
レスカと寝ることの何が嫌かと言われたら、多分、その後の二人がどうなるか想像できない為だ。
想像できない原因は、ダ・サイダー自身もわからない。
「……嫌なもんは嫌だ」
ダ・サイダーは駄々をこねる子供のように一辺倒の答えを告げた。
ごちゃごちゃと浮かぶ思考を纏めるような気力は最早ない。
「それじゃ納得できない……」
拗ねたように紅の瞳がダ・サイダーから焦点をずらす。
しかし、ダ・サイダーの胸を締め付けるようなしおらしさはその時ばかりで、
再びレスカの顔は明るさを取り戻した。
「あ!じゃあ…口でするのは!?ダメッ??」
「ぐ……おっまえな〜〜〜!!」
発情期なんていう厄介な症状のせい、ということを差し引いても、
ダ・サイダーは怒りがふつふつと沸き上がるのを抑えられなかった。
けろっと代替案を提唱するレスカの両肩を掴み、真剣な顔で諭すように言う。
「あのな、レスカ。お前のことは…その〜、嫌いじゃあない、うん。けどな、エロいことはダメだ!
そんな簡単にやっていいことじゃねえ。それに……」
ここで一番引っかかっていた事が喉元にせり上がってきた。

204 :
「お前、は…お、おれ、オレのこと……」
きょとんとした顔でレスカが首を傾げる。
ええい、鈍いヤツめ!と目の前の女を憎たらしく思いながらも、これ以上声を絞り出せずにいた。
何度も何度も発しようと試みるが、てんで駄目で。
終いには察しろ、とレスカの目をじっと見つめる事しかできなかった。
ダ・サイダーの熱い視線を浴びたレスカの頬に朱が差し、彼女は照れたように口を開いた。
「うん……あたしね、あたしねずっと……」
「お、おう……」
言葉が紡がれる度にダ・サイダーは胸中がむず痒くなるのを感じた。
レスカの口からどんな台詞を聞きたかったのか、言わせたかったのか、もうすぐわかるだろう。
知りたいと思った、期待と興奮で高鳴る胸の鼓動の意味を。
「ダ・サイダー の が欲しいの……」
だから、切なげな声色で呟かれたその台詞を、咀嚼して全身に行き渡らせ理解できる言語に再構築した後、
怒りは頂点へと達した。
「……てェんめえぇ〜〜ッッ……!!」
「え、え、えっ?ダ・サイダー、何で怒ってるのっ?」
さすがのレスカもその怒りのオーラに怯み、縮こまる。
感情の針が振り切れたダ・サイダーはサディスティックな笑みでレスカを見据えた。
「そーおか、そおか!このバカ女が…!だったら望みどおりヤッてやろうではないか……!」
泣いても喚いても、文句言うんじゃねえぞ!と凄むと、レスカは怯えた顔つきで頷いたが、ある種悦びの色を讃えてもいた。
その様子も気に入らず、優しさなど微塵も感じられない所作でダ・サイダーはレスカの腕を掴んで自室へと向かった。

205 :
***
「脱げ」
部屋にレスカを放り込んでロックをかけ、命令口調で告げる。
「うん」
レスカは従順に頷き、迷いのない動きで腰ベルトを外そうとする。
「全部脱げなんて言ってねえだろ?……パンツだけ脱げよ」
当然だが拒否の意など含まれない素振りに、苛々としながら自分はどっかりとベッドに横たわった。
それ以上は説明もしてやらず、ブーツを脱いで形だけ寛いでみせた。
初めて躊躇の色が表れた彼女は、それでもしばしの逡巡の後、総レースの黒いショーツのみ脱いだ。
「ダ・サイダー……」
振りかえり、ベッドの方へ静かに近寄ってくる。
期待に満ち溢れた、けれどどこか切羽詰まったような表情を直視できなくて、ダ・サイダーは目を逸らす。
ゆっくりとした動作でベッドの脇に跪き、レスカはダ・サイダーの足に頬を寄せた。
ぴちゃ、と肌に伝う濡れた生温かいもの。
熱く湿った吐息がかかり、背筋をびりびりと電気が走る。
欲情の色を讃えたルビーが、冷静さを被った碧を捉えた。
「…ちっ、……来い」
負けたわけじゃない、と誰かに言い訳しながら、ダ・サイダーは熱い身体を受けとめた。

206 :
***
――ああもう、何でこうなる。
幾度目かの舌打ちをし、ダ・サイダーは指を引き抜いた。
どろっと粘り気のある液体が指の間を伝う。
「んん…ふっ、ああ、ダ・サイダー……!」
脚を大きく広げ、誘うようにこちらを見つめながら頬をシーツに擦りつける女は、
最早自分の知っている幼馴染ではない。
いちいち癇に障る高めの鼻にかかった声が、先へ先へと促してくる。
指を一本から二本へと増やし、手のひらを恥骨に叩きつけるように動かすと、
入口どころか太股にまで蜜が溢れ出てきた。
「あんんっ!はあん、もっと……!」
貪欲に快楽を求める雌の姿に、悲しいかな己の雄の本能が首をもたげてくる。
時間稼ぎのようでしかない指の攻めに、レスカは絶えず悲鳴のような喘ぎで悦びを訴えた。
「ダ・サイダぁ!も、もう…いれて、ねっ…いれてぇ!」
レスカは、すっかり彼を迎え入れる用意の整っている其処を自ら開き、腰を揺らす。
その痴態を眼球に留めるのが耐えられず、
ダ・サイダーは目をきつく閉じ、レスカの衣服に包まれた胸元に齧りついた。
まだ、そうして行為に没頭しているほうがマシであったのだ。
「うあんっ!!だ、ダ・サイダーぁ、あん!」
胸の先端に噛みつき、被服越しに歯でこりこりとした果実を扱いてやる。
片手をもう一つの膨らみの愛撫に充てて、優しさの欠片もない力で揉みしだいた。
「ああっ!」
苦しげに、けれど嬉しそうにレスカが啼く。

207 :
「……痛ぇのが気持ちいいのかよ?」
面白そうにダ・サイダーが嗤う。
そう口では言いながらも今度は一転、やんわりと胸を撫でてやった。
「う…んん、やだ……」
快感に一歩届かぬこそばゆさに、レスカは眉間にしわを寄せて抗議の意を唱える。
だが、嗜虐心を煽られたダ・サイダーはレスカの望みを叶えてやらず、見当違いの慈しみを与える。
物言いたげなレスカの頬を撫で、脇腹に口づけた。
「あう……」
意図しない飴と鞭に、レスカはもじもじと落ち着かない様子でダ・サイダーをちらりと見た。
――言えよ。
てめえの口で、と瞳で伝える。
これがダ・サイダーにとって、最後の――……最後の確認だった。
が、願いはあっけなく崩れ去ることとなる。
「ダ・サイダー…の、が欲しい……」
「……」
オレの、ね。
なるほど、オレ自身ではなく、オレ の な。
……むかつく、

208 :
「やあ……っ!ダ・サイダー…!」
腰を掴み、強い力で自分の方へと引き寄せた。
ずっと望んでいた昂りに、レスカが喜びに打ち震える。
すり、と入口付近に竿を擦りつけると、ねっとりとした愛液が僅かに絡みついた。
このままいけるな、などと他人事のように思い、腰を沈める。
「ああ……ダ・サイダー……」
うっとりと自分を呼ぶ声が聞こえ、こめかみがピクピクと痙攣するのがわかった。
「……レスカ」
腰の動きを止め、控えめに背中に手を回しているレスカに問いかける。
「なぁに、」
「ずっと欲しかったんだろ、コレ……」
ぐ、と割れ目に押し付けた亀頭がびくびくと躍動している。
「オレ様の、これ、が」
こく、と浅く頷いて息を乱すレスカに確かめるように。
「うん…ずっと、ダ・サイダーのいれて欲しかった……お願い、はやく……」
懇願するレスカの言葉に、ダ・サイダーはようやく吹っ切れたように目に光が戻る。
「分かった……」
レスカの腰を抱え直して、自身を秘所にあてがう。
昏い欲望を振り払おうと、ちっ、と舌打ちを一つ。
そのまだ見ぬ奥深くへ、腰を進めた瞬間である。
バンっとドアが開き、
「ダーリン!!ここにいたじゃん!?変態ブス姉ちゃんは!?」
「大将〜!!ここあサマカラ鎮静剤ガ届イタデゲス!到着マデコレデ凌ギヤショウ!!」
やってきたのはヘビメタコと元仕置きロボであった。
元仕置きロボの手には何やら薬剤入りの注射器。
二人が部屋の状況を理解するのと、ダ・サイダーが動きを停止したのはほぼ同時だったとか……

209 :
***
ぶすっと不貞腐れた表情のダ・サイダーはココアとの通信モニタに向かい合っていた。
モニタの向こうで、ココアはダ・サイダーに労いの言葉をかける。
「まあまあ、お疲れのご様子で〜。もしかして、必要ありませんでしたか〜?」
「うぐっ、余計な詮索はせんでいい……ったく、そういう便利なもんが積んであるなら、早く言えっつーんだ!」
ダ・サイダーがバン、と卓を叩くが、ココアは怯みもせずにあっけらかんと言い放った。
「ええ〜、申し訳ありませんでしたわ〜。かなり前に積んだので忘れていましたの〜。物質転送装置の存在を〜」
「なんてうっかり女ジャン……ブス姉ちゃんの妹はやっぱりブスで抜けてるジャン!!」
ダ・サイダーの貞操の危機を何とか止めることのできたヘビメタコが、ココアを睨みつけて言った。
ココアは気にも留めずに、「ふと思い出して良かったですわ〜」などと呑気な事を言っている。
ココアが鎮静剤をアルミホエール号に送ることができたというカプセル状の装置を、ダ・サイダーは恨めしげに見る。
「つうか、根本的に治す薬のが良かったんだがな……」
「それは〜、お姉さまの体液を採取してワクチンを作りますので〜…あ、ダ・サイダーさん〜」
ココアがふと思いついたように言う。
「何だ?」
「都合よくお姉さまの体液なんか持っていませんこと〜?」
「〜〜っ!!も、も、持ってるわきゃねえだろうぐあああ〜〜!!」
「だ、ダーリン!?落ち着くジャン、どうしたジャンっ!?」
顔を真っ赤にして突如発狂したダ・サイダーに、ココアは不思議そうに首を傾げたのだった。

おしまい

210 :
あ、連投引っかからんで良かった
レスカから情熱的に求めるっていいよな…
ダ・サイダーはこの後、レスカの裸が目に焼き付いて一人でモヤモヤムラムラしてりゃあいい

211 :
>>210
いい!!レスカ超絶萌え
TVシリーズみたいに全方向色ボケでもなく
あかほり編みたいに恋する乙女でもない一方向色ボケ、こいつは新たな発見だわw
もうエッチスケッチワンタッチで腹筋崩壊w
ヘタレダ・サイダーわろすwww
しかも存外切なくて、そこが特によかった
好きって言って欲しいダ・サイダーにきゅんきゅんした!
こういう危機に直面しないと浮かび上がらないダ・サイダーの恋心(のようなもの)がいいね〜
原作ではダ・サイダーがどんな恋をしてるのか、追求がなかったからなあ
創作し放題の反面、飢えるよな〜
こいつはこの先無事にくっついたあと、ここでやっちまわなかったことを後悔するだろうなw
両想いになってもツンツン度がなかなか下がらないレスカに、あの時はもったいないことした…みたいな
寸止めにも切な萌え。でもあそこで止めなきゃラブラブな未来は遠ざかりそうな感じだ
しかしココアwww
とぼけたココアのメガネの裏にダーレスをあやつる黒い糸が見えるぜw
もりっそGJ&乙ですた!

212 :
>>188-190
遅ればせながらGJとかサンクス!
>>211
>一方向色ボケにものすごく納得した!211の語彙に嫉妬
エッチスケッチワンタッチ、お風呂に入ってアッチッチ、て若い子は知らんだろね
元ネタ知らんけど
何だかんだダ・サイダーは純情だよ!レスカ萌えなんだぜ!ってのが伝わると嬉しいw
次は>>114-128>>149-155の続きのラムネス編か、オークションネタ投下かな
ラムネス編はいい加減ぐだぐだと青少年の悩みの展開で、ここに投下?って内容になってきた
30KB過ぎると投下するの大変だから躊躇しちまうぜ

213 :
>>212
長編も読みたいから大歓迎だよ
(もちろんダーレスも!)
ここはラムネのエロってよりラムネの二次を求めてくる人が多いような気がするし…
勝手なイメージだが
無理しないでがんがってくれ!
テカテカして待ってる

214 :
212です
んでは、お言葉に甘えてオークションネタ投下しようか
下記がダメなら名前欄オクで避けてくれ
前提として
・ダーレスカップル成立前
・エロ描写はモブ→レスカくらい
・ツッコミ所満載なのでお手柔らかに
*******
一行が辿り着いたのは、ここ数年で飛躍的に財政が豊かになったという王国だ。
びかびかと目に痛い金色の建物や、外壁に宝石を埋め込んだ屋敷などが連なっている。
「ずいぶん栄えてる国ねえ……歩いてる人の身なりもいいし。」
「うむ……金持ちが多いのかねえ。およ?」
ダ・サイダーがちらっと若い女性二人組に視線をやると、女性たちは黄色い声をあげた。
「ううん、美女も多いし良い街だ……。」
でれでれと相好を崩すダ・サイダーを、レスカは面白くなさそうに膨れっ面で睨んでいた。
「おおお!勇者ダ・サイダー様では!?」
「ああ、本当!?なんと麗しい御姿っ!!」
通行人の一人がダ・サイダーに気付き、突如たくさんの人数がわらわらと一行を取り囲んだ。
「お、おお!?なんと、オレ様の知名度と人気がこの国にも轟いておったとは!
当たり前とは当たり前だが、参ってしまうなこりゃあ!ぬわっははは〜!」
「イエーイ、ダーリン!さっすが宇宙一の勇者じゃん!ワンダフルじゃん!!」
「ダ・サイダー様!!酒宴を設けますので、ぜひぜひいらしてください!!」
「きゃああ、こっち向いてー!!」
「一緒に写真をー!!」
もみくちゃにされるダ・サイダーとは裏腹に、レスカは群衆よりつま弾きにされた。
「ぐっ……!!何よ、もう!あたしが誰か分かってないってぇの!?腹立つわねえ〜…!」
人々が分からないのも無理はなく、実際に世界を救おうと旅していた『レスカ』の風貌よりも、
『カフェオレ姫』としての姿の方が圧倒的知名度を得ているのだった。
「うわははは〜!気持ちいいなぁ〜!この国は最高じゃー!!」
「これも全てダァーリンの功績じゃん!エクセレントじゃーん!!」
「そうだろう、そうだろう!!」
この国の王室直々にもてなされ、美味しい料理と美酒、
そして美しい女官達に至れり尽くせりの接待を受けたダ・サイダー達はご満悦であった。
レスカも伝説の勇者ダ・サイダー様のパーティメンバーとして恭しく傅かれ、悪い気はしなかった。
国王、その側近共にダ・サイダーを神の如く丁重に扱い、ダ・サイダーが饒舌に語る数々の冒険談に耳を傾けた。
宴もたけなわ、となったころ、側近の男が王に何やら耳打ちをした。
「さあさあ、どうか我が城にお泊まり下さい。明日、また勇猛なるあなた様の冒険譚をお聞かせ願えますかな?」
初老の王に勧められ、酔いもかなり回った一行は部屋に通された。
もちろんダ・サイダー達は宿など取っていなかったので、この申し出は喜んで受けたのだった。
それぞれ、調度品の美しい豪華な客間に感激し、はしゃいでベッドに倒れ込み。
そのまま心地良い眠りに落ちた――そして翌日。

215 :
ダ・サイダーはずきずき痛む頭より、身体の異常な痺れに驚愕した。
二日酔いや疲労ではこうはならない、と結論を叩きだす。
すなわち、何か盛られたのであろう、と。
ベッドに横になっているのがやっとの身体に力を込めてみるが、反応は鈍い。
そもそも、昨夜眠りに着いた豪奢な部屋ではなく、風景な灰色の部屋の中、寝かされているのはやたら豪華なベッドである。
部屋のなかでベッドの豪奢さだけが異質に浮いていた。
窓は天井近くにあり、辛うじて明かり取り程度の面積。
何時間寝ていたかは定かでないが、窓に見える空の色から夕焼け時であることは分かった。
自由の効く首を動かし、近くにレスカとヘビメタコがいないことを確認する。
別々に捕らわれているのだろう。
――目的は何だ?と必に脳を回転させる。
熱烈歓迎した勇者を薬物か何かで自由を奪い、捕らえる理由……
ざっと思いつくだけで、何かの陰謀に加担させる為か、害する為か。
亡きゴブーリキの力が及ぶ国であったという記憶はない。
だとすれば、単独で勇者やアララ王国に恨みを抱いているのだろうか。
思考を巡らせていると、ドアががちゃりと開き、若い男が室内に入ってきた。
ダークグレーのスーツに身を包み、細身で涼やかな目元の襟足がやや長い若い男だ。
華やかな雰囲気ではなく、だがどこか地味とは言えない風貌に、ダ・サイダーは違和感を覚える。
男は、幾分高めのハスキーボイスで告げた。
「勇者様、起きましたか。さ、準備をしてください」
「……何の目的でオレ様達を?」
男はにっこり微笑み、手に持っていた桶から濡れたタオルを取り出し、絞った。
「おい、答え……んむっ!?」
眉間にしわを寄せて男を問い詰めるダ・サイダーの顔を、タオルで拭う。
何しやがる、と口だけは威勢の良いままだが、男は投げつけられる罵詈雑言を気にもせず着々とダ・サイダーの身だしなみを整えていく。
ざっと見た限りだが、男の唯一の装飾具、ブルーサファイアの指輪が細い指が動く度に煌めく。
顔を拭き終えると、衣服に手を掛けてきたので、ダ・サイダーはぎょっと抵抗をする。
とはいっても、重たい手足を僅かに動かしたぐらいで、男の行動に支障はきたさない。
「その薬はしばらく抜けませんので、無駄ですよ。」
「ほお……聞いたことには答えんが、勝手に聞きたかったことを喋ってくれるのな」
これでなんかしらの薬を盛られたことは確定、か。それも、恐らくはこの国の王に。
「まずは身支度をさせてください。全て終わったら、お答はその時に」
さっさと上半身の合わせを開き、脇やら胸やらをタオルで拭われた。
「っち……男に懇切丁寧に奉仕される趣味なんざねえっちゅうに……」
苦虫を噛みつぶしたように呟くダ・サイダーに、男は少し眉を上げ、意味深に微笑んだ。
なるほど、間近でよくよく見ると整った造形……女顔の美形だ、とダ・サイダーは違和感の正体に気付く。
装いと仕草に騙されるが、顔立ちは美しい男だった。
「良いご婦人に買われるのを願っての御支度です、少し我慢なさってください」
ぴく、と片眉が跳ね上がる。
――今、この男は何て言った?
「買われる……だと?」
ダ・サイダーの心に反応した腕がゆっくりと持ちあがる。
男はそれを見て、懐から何やらケースを取り出した。
「おっと、驚異的な回復力です…御見それ致しました。ですが、まだ暫しお眠り頂けないと困りますね……」
唇を歪めてダ・サイダーはちくしょう、と呻く。
慣れた手つきで腕に針をさされ、ゆっくりと薬品を注入された。
ぐらっと視界が傾き、耳に届く音が遠くなっていくのを感じた。
「あと数時間は静かにしていただかないと……」
瞼が閉じる瞬間、男の顔に見覚えがあるのに気付いた。
その顔は確かに、昨夜王の近くで同じように微笑んでいたのだった。

216 :
***

「ん……、」
レスカが身じろぎすると、硬い質感に剥き出しの肩が触れた。
ぼんやりとした頭のまま目を開けると、ごつごつした石畳の上に敷き布が敷かれた場所に横たわっているのが分かった。
「……は?何ここ……。」
昨日はふかふかのベッドで気分良く眠りに落ちたと記憶していたのだが。
良く思いだしてみようと頭の中にある昨夜の行動を探るが、そういえばシャワーはおろか、寝巻に着替えた記憶もない。
「酔っ払いすぎてたのかな……それにしてもここどこなんだろ?」
きょろきょろ見回すが、寝ぼけて他の部屋に……という可能性はありえなかった。
自分が泊った客間の並びに、こんな寒々とした石造りの部屋があるとは思えない。
なにより、目の前には鉄格子がはまっているのだ。
「捕まった、ってこと……。」
はああ、と息を吐き出し、ダ・サイダーとヘビメタコはどうしたのかしらと考えた。
ダ・サイダーの弱みにされた人質の経験はあるが、今回はその線は薄いように思う。
一晩経ってからこんな回りくどい捕らえ方は頭が良いように思えない。
それにチェンの時とは違い、レスカがダ・サイダーの人質として機能すると、この国では理解してないようだったのだ。
昨日の酒宴で、どうも自分はダ・サイダーの情婦と認識されていたようだった。
ダ・サイダーの態度とレスカの容貌を総合して、ごくごく関係の深くない一時の情程度と。
それは心底不快であったが、ちやほやされて気を良くした自分がいたのも事実である。
「ってことは、だ。……あたしの美貌が王様に気に入られた、とか?」
口に出してみたものの、これが正解ならこの扱いは何だ。
首を捻ってみるが、結論は出なかった。
ガシャン、と音がしたのでレスカが振り向くと、鉄製の重たい扉が開いて、一人の男が顔を覗かせた。
「お、起きてたか。お姉ちゃん、よく眠れたか?」
軽薄そうだが悪くない顔だ。
レスカは瞬時に品定めをし、それからどう扱うべきかとじっくり観察する。
短く立たせた薄い茶色の髪をいじり、男は鉄格子の前にしゃがみこむ。
「っつっても、こんな石の床の上じゃなぁ?身体、痛かったろ?」
にやにやとレスカの身体を舐めまわすように見る。
使えるかも、とレスカは内心ほくそ笑む。扱いやすそうなバカに見えた。
「そうねえ……昨日寝たのは柔らかいベッドの上だと思ってたんだけど?」
「ああ……勇者様は特別だからベッドで寝れたけどなぁ?」
ふっと笑って男は言う。
ダ・サイダーは特別?あくまで、あたしはオマケ扱いか…!
――目的は恐らくダ・サイダー。どうするのかはわかんないけど…んであたしもついでにってことか。
復讐、生け贄、人身売買、見世物……あとは何だ、と考えた。
「でもあんたみたいな美人、良い値がつくぜ?どうせスケベなオッサンが入札するんだけどな。
大金積んで、イイ女買って、好きにできるって本当羨ましいぜ。」
「あたし、売られちゃうの?」
「そ、大金持ち会員制オークションってやつ。」
人身売買でビンゴか、とレスカは眉を顰めた。
――王様も一枚どころか二枚、三枚噛んでるってことよねぇ。
男は鉄格子に手を差し入れ、レスカの前に包み紙を置いた。
「食え。少しだけど食事だ。」
「……ありがと。ねえ……、」
引っ込んでいく手をそっと握ると、男は目を僅かに見開いた。
「あなた良く見ると、あたしのタイプなのよね……。」
重ねた手の指で男の手甲を擽る。
心もち上目づかいで潤んだ瞳を男に向けて熱っぽく囁いた。
「どうせ売られちゃうんなら……少し遊びましょ?」
片方の手で、胸の谷間がよく見えるように服の胸元を引っ張る。
ぐ、と寄せて強調したバストに男の視線が釘付けになるのを感じた。

217 :
「い、いやあ……商品に手ぇつけたら怒られる、つーかされちゃうんだよな……。」
「あん、女に恥かかせる気ィ?……バレなきゃいいじゃない。」
生唾を飲み込みながら男は必に理性を保とうと身を引きかけるが、ええいとレスカの手が男の手を自慢の胸へと導いた。
「……っ!ば、ばれなきゃいいよな……へへ、」
「あっ!?ああん……っ!」
あっさり陥落した男の手が無遠慮にレスカの乳房を揉む。
形が変わるくらいの強い力で、容赦なく揉み上げられては先端を引っ掻かれ、レスカは思わず喘いだ。
鼻にかかったような喘ぎが男の興奮を煽ったのか、息も荒く、男は空いた手でレスカの腕を力任せに引いた。
「きゃっ!あ、ああっ……!」
がしゃ、と鉄格子に吸い寄せられたレスカを更なる快感が襲った。
鉄の棒と棒の間からこぼれ出た柔らかな乳房を、男は欲情心丸出しの目つきで見る。
「へへ……いい乳しやがって!」
「くぅ……ん!」
誘う為に大きく開いた胸元からこぼれた胸に、男が吸いつく。
ちゅう、ちゅぱ、と音を立てて舐められ、頂を吸われて。
鉄格子にぐいぐいと押し付けられる痛みと、胸の先端に絶えず与えられる辱めに、レスカは我慢ならなくなる。
この野郎、と拳を振り上げるが、何とか思いとどまってレスカは男の頭をぐいと引きはがした。
「んん……そう急がないでよ。ねえ、ちゃんと抱きしめてくれないと嫌だわ。」
「でもなあ……、」
男は迷ってるようでレスカの胸を未練たらしく眺めている。
仕方なしに、レスカは深呼吸をして男の手を取った。そのまま下腹部に導き、下着越しに女の花園への入り口をそっと撫でさせた。
「……はやく、ここに……ちょうだい?」
上目づかいでおねだりの台詞を吐いた。
「……っ……うおお……!」
男の目の色がさっと変わったのが分かり、レスカは身構えた。
ごそごそと慌てて鍵束を取り出すと、鉄格子にかかる錠前に選んだ鍵を差し込み、開く。
勢いよく牢の中に入り込んだ男がレスカの腕を掴んで床に押し倒した。
「……っあ!?」
「……っくそ、たまんねえなぁ……!」
レスカは男を出し抜くタイミングを上手く掴めずに為すがままになってしまった。
首筋に這う舌を心底嫌悪しながら、レスカは足の間に伸びてくる手をなんとかガードする。
それでも蠢く片手を制御できずに、乳房は揉まれ、まるで男の玩具のように扱われた。
取り繕う余裕はあまりなく、レスカの本気の抵抗を受けながらも男は己の欲望に素直に動く。
がちゃがちゃとベルトを外しながら、興奮気味に男が熱い息をレスカに吐きかけてくる。
「はあ……な、俺、勇者ダ・サイダーと穴兄弟になんの?へへ……酒の肴には充分なネタだ。」
下衆な言い方をされ、レスカは何の事を問われているのか分からなくなる。
「お前、何回勇者様のアレ咥えこんだんだ?」
やっぱ歴戦の英雄はアッチも強ぇのか、などと笑う。
この言葉を聞き、レスカは頭が真っ白になった。
――あたしはあいつの女じゃねえっつってんだろ!!
男が舌舐めずりをし、レスカのショーツをずり下ろそうとサイドの紐を掴む。
次の瞬間、レスカの身体には怒りによるエネルギーが満ち、爆発した。

218 :
***
目覚めると、ダークグレーのスーツの男はまだそこにいた。
「お目覚めですか…驚きました。まだ一時間程ですよ。」
「おう……寝顔ずっと見てるだけの楽な仕事で良かったなぁ?」
「いえいえ…さ、身支度は完了致しました。ご質問にお答えしましょうか?」
嫌味をさらりと流し、男はベッドの端に腰かけた。
ダ・サイダーはその時、自分の身体の自由がだいぶ戻っていることに気付いた。
が、素知らぬ顔でベッドに横になったまま、男の横顔に疑問をぶつけ始めた。
「オレ様を買うっつーのは人身売買ってことか?商品は他にもあるのか。」
「ええ、人を出品すると人身売買にあたりますね。何でもありのオークションですので。」
「ほお……勇者ダ・サイダー様に値をつけて売っぱらおうなんてふてえ輩だな……王様も噛んでるってか?」
男は若干顔を曇らせ、けれどやや投げやりに言った。
「この国の貴重な財源ですからね。」
自然は美しいですが、貧しいですから、と小さく付け加える。
「よく喋るなお前……あとオレ様の仲間は、ヘビメタコとレスカ……そいつらも出品する気か?」
「知りたいことは教えてさしあげますよ。私は痛くもかゆくもありませんので。そちらのお二方も、出品されますね。
一番の目玉はもちろん、貴方様ですが……。」
「ふん、オレ様は高値いぜ?」
「それは落札される方々が頑張られることですので、私には関係ありません。
ご安心ください、出入りを認められている会員様たちはどれも有名な富豪であり、『落札品』も丁重に扱ってくださる人格者です。
ご無体を働かれることはありません…まあ、恐らくお年を召したご婦人に大人気でしょうから、
夜伽の相手として寵愛を受けることと思われますが。」
うげ、とダ・サイダーは気持ち悪そうに顔を歪めた。
「ババアの夜の相手なんざ冗談じゃねえ。」
「それなりに心得のある方達ですから、肉体的な充足感は得られるかと、」
「そういうことじゃねえだろっ!……うう、若いおねーちゃんになら喜んで買い叩かれてやるっちゅうに…!」
「家主またはその配偶者達しかいらっしゃいませんので、必然的に30代の終わりから……、」
「あーあー!!もういい、聞いてると気分が悪くなってくるわ!!」
「……そうですか。」
「はあ……ところで、」
「何でしょう?」
「……レスカは別の部屋に囚われてんのか?」
「ええ、牢に。」
「牢…ろう、に入れられてるとはさぞかし辛か、ろう!ってな……おい、笑えよ!」
「これは失礼いたしました。」
「ちっ、まあいい……無事なんだろうな?」
「恐らくは……あちらも身支度が始まっているころですね。
ただ……あの美貌ゆえ、よからぬ考えを抱く配下がいないとも言えません。」
「てめえ……!」
ぎらぎらと憤怒の炎を宿す瞳を見て、男はさらりと話題を変えた。
「ちなみにヘビメタコ様は超獣たちと同じ部屋に隔離しておりますので、扱いは獣と一緒です。」
「てめえー!ヘビメタコになんてことをっ!!ああ、メタコよ可哀想に……!」
「ふふ……カフェオレ姫のほうが気になるようで。」
「あん?!何か言ったか。」
「いいえ……。」
含み笑いを押しし、スーツの男はすっと立ち上がった。

219 :
男の一挙一動を見張るようにダ・サイダーは目を離さず、警戒心も強めた。
「さあ、そろそろショータイムです。ダ・サイダー様、観念なさってお行儀よく、お客様に気に入られるように振舞って下さいね。
まあ……、身体の言うことは利かないでしょうし、口だけでも勇者らしく、ですが。」
ふふっと今度はダ・サイダーに示すように微笑み、男はヘッドボードの上にあるスイッチカバーを開けた。
中のボタンをなにやら操作すると、がこん、と壁の裏で歯車が動くような音がした。
油断しているその後ろ姿に、ダ・サイダーは契機、と上体を起こして素早く動いた。
「っ…!」
男が気付いたその時には、男の首を捕らえ、腕を絞める――はずだった。
「ぐ……うっ……!?」
左肩がかあっと熱くなり、ダ・サイダーは立っていられない程の目眩に襲われる。
身体を床に倒しながら、視界の端に、ブルーサファイアの小さな輝きが入った。
「く……・本当に、貴方には驚かされますね……危ないところでした。」
――何か仕込んでやがったか、と忌々しげに男を睨みつけるも、意識が遠のいていく。
苦し紛れにあっかんべーと舌を出すと、苦笑した男の綺麗な顔が見えた……気がした。
がくん、と下に落ちていく感覚と共に、ダ・サイダーは三度、眠りに落ちた。

***

「……ふう。こんなもんでいいか、さってと。」
ボコスカに蹴りを入れられ、恐らく男としては再起不能であろう身体をごろりと端に転がす。
気が済んだレスカはぐるりと室内を見渡す。
ただの牢である其処には何もなく、レスカは男の装備である小剣を拝借することにした。
まずは、ダ・サイダーを見つけなければ。
そう思い当ったが、オークションが開始している中、身ひとつで乱入して彼を探し当てて脱出、などは難しい。
「もう始まってるのかも分かんないのよね……あ、でも。」
ダ・サイダーが勇者として出品されるのならば、今回のオークションの最大の目玉であろう。
華々しく、最後のトリとしてでてくるのでは?と考え、レスカは辺りを窺いながら牢を後にした。
オークションはまだ始まっていない、と結論づけてダ・サイダーを探すべく出発した。

ひとまず、目立つ恰好を何とかしようとレスカは用心しながら石造りの階段を上る。
引き返して、あの下衆男の衣服でも剥ぎ取ろうかと考えたが、嫌悪感に負けた。
牢から伸びる上を目指す長い長い段を上ると、そこは薄暗い廊下のつきあたりの横であった。
「ここ、城……よね。」
廊下を警戒しながら進み、見覚えのある壁の紋章やら燭台やらを目にとめながら呟く。
確かに、ダ・サイダーと共に招かれ持て成された城に間違いなかった。
城内の牢屋にいたわけか、と納得し、とりあえず侵入できそうな部屋を探す。
誰か他の影が見えた時には慌てて身を隠し、なんとかやり過ごしながらも一部屋、鍵のかかっていない扉を開けた。
「誰か……いない……よね、」
勿論、いても強引に入るつもりであったが。
丁度よく、そこは衣装部屋のようであった。
「やった、好都合!……出来過ぎてる気もするけど、まあいいわ。」
こんな端の部屋、王族達の衣装部屋なわけはないと思ったが、探ればそこには上質なスーツやらドレス、
民族衣装などが雑然とトルソーに着せられており、違和感の宝庫であった。
「……罠としか思えないけど。こんなことしても得するのはあたしくらいよね……ま、いいか。」
さて、とドレスに手を伸ばしかけて、傍らにさまざまな髪色のウィッグと装身具、靴までそろっているのに眉を顰める。
「お膳立てしてくれてるみたいねぇ……ずいんぶんな愉快犯がいるじゃないの。」
と苦々しげに呟き、レスカは身に着けていた服を脱いだ。

220 :
衣装部屋を出ると、レスカはそれとなく侍女に接近し、オークション会場がどこで行われているかを聞き出した。
訝しげに対応した侍女をダ・サイダーの話題などで懐柔し、頬を赤らめてきゃっきゃと勇者への憧れを語る侍女に適当に合わせる。
(この娘たちには、あのアホがキラキラ輝いてるカッコいい勇猛果敢な美形勇者に見えるわけね……知らないって恐ろしいわよねえ……)
ところどころ実態との相違点に失笑しながらも、ありのままの彼を知っているという事実が、彼女達に対する優越感を抱く。
別に嬉しいとかじゃないけどね、と心の中で言い訳をしながら。
彼女たちに礼をいい、この先の展開をどうしようかと考える。
お陰で意外な情報を聞き出せたりとなかなか有意義ではあったが、レスカは頭を悩ませていた。
――なるほど、もうすぐ始まっちゃうのね。……どうしようかなぁ。
ダ・サイダーを探しに行くか、会場に突撃するか。
悩む時間も惜しく、レスカは早々と結論を出した。
「めっちゃくちゃにしてやろうじゃない!」
思いっきり派手に、とこの星に来てからの自分の処遇と屈辱的な行為の鬱憤を晴らす意味でも、レスカは鼻息荒く決意したのだった。

***

薄暗い会場内で、ステージ上だけが明るく照らされている。
その眩しさと好奇の目に晒されている不愉快さで、ダ・サイダーは目を細めた。
豪華なベッドに寝転がったまま、あのダークグレースーツの男の言うとおりにしているわけではないが、口を噤んだまま。
司会の男が白熱した口ぶりで進行を行っている。
2、3点宝石や石像の競りが行われたあと、ダ・サイダーの登場となった。
裏でばたばたと、女が逃げた、ヘビも、と焦ったような会話が交わされており、上手く逃げられたかとダ・サイダーはほっと安堵の息をつく。
『ええ……本日最も注目が集まっております、なんと!あのゴブーリキを討ちとった勇者・ダ・サイダー様です!』
ダ・サイダーは回転する舞台の上でベッドに寝たまま、悲鳴のような歓声に迎えられた。
金貨1千、からのスタートは、現在は3万まで上がっていた。
主にカードを上げて値を釣り上げるのは年配の婦人だが、初老の男性やまだ若々しく見える熱血漢ジェントルマンもいた。
誰に落札されようと背筋がゾワゾワと嫌な感じに汗ばむのは変わらない。
どのくらい上がるか楽しみだぜ、と自棄を起こして鼻で笑いながらもダ・サイダーは冷静に会場内を見渡した。
全員が仮面舞踏会よろしく仮面をつけており、大金持ちらしく豪華に着飾っている。
女は胸元がざっくり空いたセクシーなドレスを纏っていたり、
かと思えば大事なところ以外レースでうっすら透けている、などと悪趣味極まりない恰好も。
おいおい、ドレスコードとかねえのか……下品すぎるだろうが、とダ・サイダーは毒づく。
まあ何を着ていようと、熟女のそういった意味を持たせた視線にさらされるのが一番耐えかねた。
年増、といっても間違いない女たちはぬらぬらとした情欲の視線をダ・サイダーに注ぎ、自分をアピールするべく甲高い声を張り上げる。
――どんなにアピールしてこようと、オレ様に決定権はねえじゃねえか……!
そもそもこん中から選びたくねえ、とこっそり嘔吐く素振りをした。

221 :
そうこうしている間に、競る声は一人減り、二人減り、――遂に一人の婦人のみとなった。
『おめでとうございます!21番様、貴方様が落札されました!』
わああ、と歓声とも驚嘆ともとれない声が沸き上がり、ダ・サイダーははっと顔を上げた。
気付くと、ステージに一人の年齢不詳の女が上がってきていた。
「うふふ……まああ、近くで見る方が随分男前ねぇ……。」
真っ赤な口紅を塗った唇がぐい、と持ちあがる。
顔立ちはまあまあ美人だが、年齢の分からない若づくりの化粧と、隠しきれない深く刻まれた皺。
取って食われそうな迫力に、ダ・サイダーは寒気がした。
「ど、どうも……」
思わず浮かべた愛想笑いを凍らせて、ダ・サイダーは出来る限り熟女から距離を取ろうとベッドの上で身体を動かす。
熟女はこれまた真っ赤に塗られた爪でつい、とダ・サイダーの頬を撫でる。
「肌も綺麗だし、本当に安い買い物だわ……うっふふ、たっぷり可愛いがってあげましょう。」
検分するように首筋から胸元へと筋張った指先が滑る。
むっと香るローズに気分が悪くなりながらも、ダ・サイダーは身を捩って拒否の意を示す。
ばっくり開いた胸元から、やや垂れ気味の胸が勝手に目に飛び込んできた。
思わず引き攣り笑いを浮かべると、寝そべるしかできないダ・サイダーに張りのない胸元が押し付けられた。
「え、いや……あの、みんな見てるし、」
「まあ、初心なのね。可愛い……大丈夫よ、……ねえ?」
熟女が目で合図すると、司会が頷き、マイクに向かって閉会を叫ぼうとした。
その時である。
「ちょっと待ったぁ!!」
凛とした声と共に、バン、と会場に飛び込んできたものがいた。
つかつかと足早にステージに近寄るその姿に、男達はほお…と感嘆の声を漏らし、女たちは気迫に呑まれたように吐息のみ零した。
ダ・サイダーも遅ればせながら目だけで闖入者を確認する。
飛び込んできたのは、美女だった。
シルバーブロンドの腰まで覆うストレートの髪をなびかせながら、一歩一歩とこちらに近づいてくる。
胸の谷間から臍まで切り裂かれたようなデザインの、光沢のある足首まで覆う黒のドレス。
首元はゴージャスにきらきらと輝くダイヤとルビーの連なったデザインのネックレスに、手首にはシンプルな金のブレスレット。
そして、ゴールドのハイヒールを鳴らしながら、ステージに上がると、女は縁に羽根をあしらった仮面越し、妖艶に微笑んだ。
「遅れてごめんあそばせ。この落札、ちょっと待って下さる?」
言いながら、手にしていたアタッシェケースを司会の男の足元に放り、熟女を一瞥した。
腰に手を当て、威圧的に自分を見下ろす突然乱入してきた女に、熟女は怒り心頭に叫んだ。
「な、なによアンタ!!遅れてきたくせに、何様なのよ!!あたくしはねえ、この国の左大臣、××の家……」
そこまで言ったところで、女は鼻で笑った。
「それが、なに?」
司会の男が、アタッシェケースの中身を確認し、目の色を変えた様に叫んだ。
『た、只今の落札、こちらの方が落札者となりますぅうう!!』
「なんですってぇえぇ!?」
熟女が血相変えて女ではなく、司会の男に詰め寄る。
が、アタッシェケースの中身を無理に覗きこんで、驚愕の表情でその場にへたり込んだ。
「ふふん。さあ、勇者さ・ま……。」
熟女の様子を見て、女は満足気に微笑むと、ダ・サイダーの方を向き直った。
「あっ、うぇ?」
ドキッとしたダ・サイダーだが、女の仮面の下の美貌と若々しく、けれど成熟した肉体に目が吸い寄せられた。
ベッドに片膝をつき、顔を寄せる女を拒むことなく、ダ・サイダーは鼻の下を伸ばす。
「……じっとしてて。」
「は、はい……えへへ、」
でれでれと相好を崩し、ダ・サイダーはめくるめく快楽の扉を開く準備をした。
つややかな唇がもう目の前に迫ってきたところで、腕に小さな痛みを感じて目線を下げた。
腕に、女が隠し持っていた注射針が刺さっていた。
「お、お前……!?」
「しっ……効くまでは大人しくしててよ。」
ずれた仮面の奥に、彼の良く知った女の顔が覗いた。

222 :
レスカ、と再会と熟女の魔の手から救われた嬉しさでダ・サイダーは明るい声を出す。
「ハァイ、ダ・サイダー。ご機嫌はいかが?」
いいわきゃねえ、と不服そうに返すと、レスカはニッと笑って注射針を抜いた。
「だいっ好きな女に迫られて不満なんて、不思議よねえ?さ、直に身体が動くわよ。」
「おう、サンキュ……てか、お前に買われるたぁな。」
仕方ねえ、煮るなり焼くなり好きにしろ、とダ・サイダーが決心したように目を瞑る。
それを見て何故か頬を赤く染めながら、レスカは怒ったように言った。
「いらないってぇの!あれ……あたしのお金じゃないし、」
ぼそっと付け足された呟きに目を見張ると、レスカはぺろりと舌を出す。
「城の宝物庫からちょっとお借りしただけよ?」
ただじゃあ転ばねえ女だ、とダ・サイダーは感心してしまう。
ダ・サイダーから身体を離し、レスカはあ、と気付いてドレスの裾をぴらりと捲る。
「忘れてた……ほら、いいわよ。」
「え、いいの……?……って、ヘビメタコ!!」
腿に釘づけになったダ・サイダーは、ドレスの内側からするんと出てきたヘビメタコの姿に、感激の声を上げた。
「ダ〜リン〜!酷い目にあったじゃん!!みぃんなぶち壊して帰るじゃんっ!!」
「おお、ヘビメタコよ!無事でよかった!!うんうん、怪我はないな!?」
「自力で檻から出たとこで会ったのよ。さ、感動の再会に浸るのは後にして、やるわよアンタら!」
「へ?」
何を、と問いかえすダ・サイダーとヘビメタコに向かって、レスカは思いっきり悪い顔で告げた。決まってんでしょ、と。
「めっちゃくちゃにぶっ壊すのよ!」

***

レスカの言葉通り、めっちゃくちゃになった会場を見渡し、ダ・サイダーとヘビメタコは呆然と立ち尽くしていた。
司会含め会員客以外の運営側の人間は全て縛り上げ、会場を破壊するレスカの狂気に、止めることなどできずにいた。
はあはあと息を切らして散弾銃を放るレスカは、キッとダ・サイダーの方を向いた。
ドレスが片方の肩からずり落ち、胸元のきわどいところまで露わになっているのも気にせず、
レスカはつかつかとダ・サイダーに詰め寄った。
「れ、レス、お前ドレス…!な、みっともないからちゃんとしろ、な!」
視線を彷徨わせながらのダ・サイダーの言葉を無視し、レスカは手のひらをずいと差しだした。
「出して、クイーンサイダロンのカプセルっ!」
「へ!?」
有無を言わさぬ形相にヘビ笛を操り、ヘビメタコが吐き出したカプセルをレスカはひったくり、どこかへ行こうと踵を返す。
「あ、ちょっと待て!どこへ行く!?」
その背中にストップをかけると、レスカは完全に目が座った様子でダ・サイダーを見た。
決まってんでしょ、と先ほどと同じフレーズを口にする。
ひいっと縮みあがるダ・サイダー達を尻目に、レスカはさっさと階上へ姿を消した。
気配が消えてから、我に返ったヘビメタコはダ・サイダーとこそこそ話す。
「だ、ダーリンどうするじゃん?……そうだ、姉ちゃん置いて逃げようじゃん!」
「ば、ばか!そんなことしたら後が怖いだろっ!?う……仕方ねえ、追うぞ、メタコ!」
「わ、わかったじゃん…。」
今なら追いつく、と駆け足で階段を上り、辛うじて見えた後ろ姿に追いついた。

223 :
「……王の間、か。」
そういえばこのオークションは国王が主催だったと思いだし、ダ・サイダーはレスカが躊躇なく扉を開けて中に入るのに続いた。
中には国王と、あのダークグレーのスーツの男がいた。
ダ・サイダーがじっと見つめると、ぺこりと軽い会釈を返す。
「とぉってもありがたい御もてなしをどうも?王様……このことが外に知れたら大変なことになるわよ?」
「……。」
厳しい表情を緩めず、王は無言で迎えた。
既に耳に届いているであろう闇オークション会場の破壊の報と、勇者一行の正義の刃に怯えるただの老人のように見えた。
レスカは王が反論しないのを良いことに、
「これ何かわかる?伝説の守護騎士を呼び出すカプセル……あんたが改心しないっつーならこっちも考えがあるわよ。
国以上に、自分の身が大事でしょ?」
握ったカプセルを突きだし、声を低めて威圧的に告げる。
「……。」
長い溜息をついた後、初老の王は小さく頷いた。
「よぉし、一筆書くのよ!!あと謝罪にはそれ相応の誠意を見せてもらわないとねぇ!?おらおらっ、さっさとしな!」
「ひぃっ!」
小さく悲鳴を上げる老人にカツアゲしているようにしか見えないレスカを、ダ・サイダーは控えめに宥めた。
もちろん、そんな弱弱しい介入などレスカには届かず、
「ったく、闇オクなんかで国財稼ぐんじゃないっつーの!!ほら、ちゃんともう金輪際致しませんって書くのよ!
……あ、誠意の証は形があって価値のあるものじゃなきゃダメだかんね!?」
「れ、レスカもうその辺で……な、」
「あんたは黙ってて!!」
「ひぃっじゃん!!姉ちゃん鬼のようじゃん!!」
神経のささくれているレスカに寄ると巻き添えを喰らうと、ダ・サイダーとヘビメタコは王に詰め寄るその姿を遠巻きに眺めることにした。
結果的に闇競売を潰し、国政をあらためるとの一筆を勝ち取ったレスカが次に慰謝料の交渉に移る。
それを見て傍らのダークグレーのスーツの男が薄く笑んだのをダ・サイダーは見逃さなかった。

あっけない幕切れ、と思ったのはダ・サイダーだけではなかったようだ。
レスカはどこか暴れ足りないような、もうひと波乱欲しそうな顔でダ・サイダーの隣を歩いている。
町はずれに停めたアルミホエール号までの距離はえらく遠い。
ヘビメタコはライオンとサーベルタイガーとアナコンダとの同室にいた神経の消耗が酷く、早々に肩パットの中に引っ込んでいた。
腹に何か抱えているような表情を見やり、気になっていたことを聞く。
「そういや……レスカ、お前どこにいたんだ?」
「……え、」
顔を曇らせてダ・サイダーの顔を一瞬だけ見つめ、きまり悪そうにレスカは視線を外す。
その仕草が逆にダ・サイダーの関心を煽り、しつこく問いただそうとレスカの顔を覗きこむ。
「なんだよ、気になるじゃねーか!……牢、で何かあったのか。」
牢、というワードにぴくんと反応したレスカに、ダ・サイダーは想像力を駆り立てられる。
「あー……ええと、いや、答えにくいなら別に、っていうか……、」
言葉とは裏腹にますます彼女の境遇が気になりながらも、ダ・サイダーは気にしていない素振りで明後日の方を向いた。
レスカが何も言葉を発しないので、気まずさが二人を包む。

224 :
突然、レスカの手がダ・サイダーの腕に触れた。
遠慮がちに掴まれた腕の持ち主が首を回してレスカの様子を探るが、俯くレスカの表情をはっきり読み取ることはできない。
「……レスカ?」
沈黙に耐えきれずに、ダ・サイダーがレスカの名を呼ぶ。
それに反応したのか、レスカは僅かに顔を上げた。
「あの……ね、ちょっとこうしてても、いい?」
「え……う、うん。構わねーぜ!?」
眉を寄せた切なげな表情が、ほんの少し、ほんのちょっとだけ可愛いと思ってしまったことを飲み込む。
「ありがと」
吐息のように呟き、レスカはそのままダ・サイダーの肩に頬を預けた。
するりと腕にレスカの腕が馴染む。
かちんと身を強張らせたダ・サイダーの身体の熱を温かいと思い、レスカは少しの間目を閉じた。
「……!」
こういう時にどうするべきかとダ・サイダーは必に考え、ある結論を絞り出した。
目を白黒させながら、自由な方の手をぎしぎしとロボットのように動かす。
レスカの、はちみつ色の髪に触れるか触れないかのところまで来て、そこで。
「―…お取り込み中、失礼致します。」
思わぬ邪魔が入った。
「んなっ!?」
声のする方へぐりんと首を回し、ダ・サイダーは怒りやら焦りやらでぐちゃぐちゃの顔を向け、驚いた。
「……あんた、」
レスカはダ・サイダーほどではないが、ぱっと密着していた身体を離し、焦ったように言った。
二人の背後に立っていたのは、ダークグレーのスーツを纏った人物……王の側近だったのだ。
「これはこれは、無粋な真似をしてしまいました……。」
「い、いいから用件を言え、用件を!」
暗がりでもわかるほどに顔を赤くしたダ・サイダーが来訪の用事を促す。
「はい。貴方がたに感謝を、と思いまして。これで……少なくとも、あの忌まわしい催しは鳴りを潜めるでしょう。」
「……あんたか、」
深々とお辞儀をする男に、レスカは合点がいったように呟きを投げた。
それには答えず、にっこりとほほ笑みながらダ・サイダーの方を向いた。
「勇者ダ・サイダー様、数々のご無礼をお許しください。それと、カフェオレ王女。」
視線を向けられたレスカがふんと鼻を鳴らす。
「お前、どこまで分かってて仕掛けたんだよ……。」
ダ・サイダーの問いかけもこれまたスルーをし、側近はレスカに近づく。
「すみませんでした、カフェオレ王女。まさか勇者殿に言ったことが真実になっていたとは……
あれは私の失態です。ここで斬ってくださって構いません。」
と、首を差しだすように膝を折った。
「あ、あれって何だ!?」
ダ・サイダーが問い詰めるようにレスカの方を向く。
「な、何でもないってば!!ちょっと、あんたも誤解生む言い方すんじゃないわよ〜!」
「こらっ、オレ様の質問に答えろ、レスカ!」
ぎくりとしたレスカが矛先を側近に移すも、ダ・サイダーがレスカに詰め寄るので、困ったようにレスカは側近を見た。
すると、スーツの側近はいきなりくすくすと笑いだし、二人に非礼を詫びた。
「いえ、失礼致しました……お二人は本当に良いカップルですね。」
「「カップルじゃねえ!!」」
二人の声が綺麗に重なり、それもまた側近を笑わせる羽目になった。

225 :
「はあ……それではお邪魔虫は消えますので、ごゆっくり。……本当に感謝してます。」
「おう、感謝なんてせんでいいから、さっさと帰れ。」
しっしと追い払うような手つきでダ・サイダーは返す。
「あ、それと、勇者様。」
悪戯気に笑いながら、側近はダ・サイダーをじっと見つめた。
「ん?」
「私は、女ですので。」
ぽかん、と呆けたダ・サイダーに笑いを押しせない様子で、側近は肩を震わせた。
レスカがあんた女なの、と驚いたように言うと、やや落ち着きを取り戻したようで浅く頷いた。
「では……。」
フリーズしたままのダ・サイダーをそのままに、側近はレスカとダ・サイダーに再び深いお辞儀をして城へと戻っていった。
闇夜に紛れる風貌を見送り、レスカは単なる感想として呟いた。
「男装の麗人ってやつねー……ん、どうしたのダ・サイダー?」
はっとした表情のまま固まってしまったダ・サイダーの顔を、レスカが覗きこむ。
「女だったとは……!女顔の男とばっかり……ってことは、だ。頼めば一緒に風呂入ったり、
あんなところを手で洗ったりしてくれたんじゃ……!ぐわあー、もったいない!!時間よ、戻れ―!!」
「何なのよ、それっ!!アンタ、いっぺんんでしまえっ!!」
「どわっ!?あぶねえなぁ!!」
レスカがどこからか大きなハンマーを取り出し、ダ・サイダーは慌てて逃げる。
「こら、待てぇー!」
「誰が待つかっっ!!」
アルミホエール号の周りをぐるぐると、二人の追いかけっこは果てしなく続いていた。


【蛇足】
「はあ……ババアばっかりにモテても嬉しくもなんともなかった……ああ、美女成分が足りん!」
「美女なら目の前にいるでしょ、ほ〜ら!」
「美女ぉ?……若さが足りんな」
ぶちん!
「だぁれが年増じゃ!!」
「うわああ!年増とはいってねえだろ!?」
「失礼しちゃうわね、あたしはまだ20前だってえの……!」
「うーん…いや、そうなんだよな〜?厚化粧の下の肌はまだ……」
ほっぺをさわさわ
「誰が厚化粧ッ……て、やめ、」
「ああああ、皺とか張りのない肌とか、あの加齢臭とか思いだしちまった!!レスカぁ、お前で我慢してやるから、ちょっと来い!」
「さり気なく失礼なこと言いやがって!やだ!やだってば!」
「は〜……やわっこくてすべすべ……若い女はいいなぁ〜。」
「ん……ちょっとやめてってばぁ!あ!?いやああ!どこ触ってんのよ!?」
「おっぱい……でかくて張りがあって上向きで、最高ぉ……ちっとうら若き乙女成分が不足しとるが。」
「んだと!!」
「んで、お前は何されたんだよ?」
「蒸し返すわけね……言いたくないってば、」
「なぬ、言いたくないこと……?」
もわんもわんとダ・サイダーがよからぬ妄想を膨らませるのを掻き消して、
「違うってば!えっと〜、あ、あんたの女と思われたりとか、」
「……お前女じゃなけりゃなんなんだ?実は男ってか?!」
「アホたれ!!ボケるのいい加減にしないと、そろそろ容赦しないわよ!?」
「じょ、冗談だっての……つか、もうちょいこのままでいいだろ?」
「いやに決まってるでしょ……」
「も少し、」
「嫌……」
口では言いながらも振りほどかないレスカでしたとさ。

226 :
長いと思ったけど、レスあんま使わなくてすんだw
背景とかオリキャラとか掘り下げるもんじゃねーなと思ったよ

227 :
>>226
GJ!おつかれでした!
おもしろかった!ちょっと、駆け足かなと思ったけど、掲示板だしな…
囚われの勇者いいねえ、公式みたいだった!
公式プラスダーレスちょっとラブって理想じゃね?
レスカの変装姿とか破壊っぷりがアニメで超見てえ〜
あ、ダ・サイダーが迫られてるのもwww
王の側近の扱いがちょっともったいなかったけど、オリキャラ掘り下げるのは
諸刃の剣だからな…これが公式だったら、もっとダ・サイダーと絡むとか
実はレズでレスカに絡むとかあると楽しそう
レスカの控えめな甘え、かわい杉
蛇足も萌えた!嫌よ嫌よも好きのうち!
レスカがいい女だって実はわかってるダ・サイダーとか滾るわ
毎回乙!
最近たくさん読めて幸せです

228 :
GJさんくすー
本音いうと、書きたいとこだけ書いて飽きたんだ…ダーレス二人だけ掘り下げたいし
舞台設定もオリキャラあんま細かく描写すんのもな〜て感じもしたのよ
それこそ同人誌でやれって思うかなと

全然関係ないが、ダーレス情事の一部始終をラムネスが見てて、ラムレスに発展という妄想が捗ってる
ダ・サイダーがNTR属性気味でラムネスに手を出させて見学みたいな
あいつら3Pはしなさそうだが、ラムミル+ダなら巻き込まれ3Pがあってもいいんじゃないかね

229 :
>>228
>本音
なるほどw確かにオリキャラは掘り下げはボミョウ
しかしダーレスの関係性の掘り下げは絶妙だった…
危機が来てやっと進む恋愛だよな

何度もいうけどラムレスは滾るね!
ラムミル+ダは、ダ・サイダーがミルクで勃つかどうかがキモかなw
ラムネスとダ・サイダーって基本女の好みはすげえまともで(ボンキュッボンでおしとやかみたいな)
それでも洗濯板と塗り壁がいいのはそこに愛があるから!みたいな下地があるから…
>ダ・サイダーがNTR属性
他の奴にやらせといて自分がいいって言わせたいみたいなwwwヒドスw
レスカの精神が心配だけどTV前半みたいなビッチ気味なレスカならなんかうまくいきそうかもな
(捕えたラムネスをレスカが食っちまう同人読んだことあるんだけどかなり萌えだった)
ビッチはビッチでも、一人だと奔放でも好きな人に見られると途端に取り乱す系の
ビッチっぽいけど(欲目w)そんなシリアスなのはラムネではなー
ラムダレス3P実は好きだw
ここだけの話フォモも好きだから、ラム→ダー⇔レス妄想なら良くする
ラ→ダ→レで挿入で、ラムネスとレスカがダ・サイダー越えてキスとかしてると
ダ・サイダーがラムネスに妬いて怒ったりw

230 :
またスパロボキター(゚∀゚)!!!!

231 :
お、またスパロボ出るのかーハードによってはやりたいな〜

ダ・サイダーがミルクで勃つかは難題だなwむしろラムネスの方が男同士ということでツボやら熟知してて勃たせられるかもwミルクのプライドが心配だが
>洗濯板と塗り壁
|←どっちもミルクのことだと思って首捻ったわ…
NTR系3Pでもラムネでドロドロはやらんね
あっさり肉欲主義ラムネス、NTR属性アリSダ・サイダー、彼氏の性癖に馴らされたMレスカ(メンタル強)の三つ巴エロを描いてるwww

>捕えたラムネスをレスカが食っちまう同人
なにそれ激みたいぜ
自分はラムネ再燃前は野菜畑だったけど、ラムネはリアの時にハマったせいか、公式ノマカプしかないて思いこんでたんだよなー
再燃してラムダー多いのに驚いたもんだ

232 :
携帯だと改行えらいことなるな……
スパロボPSPなんだな!vitaちゃんじゃなきゃできる!
つか、ラムネ以外の作品がさっぱりわからんけど、いいのか

233 :
>>231
>洗濯板と塗り壁 |←どっちもミルクのことだと
www
スマヌwww確かに
三つ巴エロwktk
セックル楽しむレスカだったら勇者二人に可愛がられてかなり俺得ネタだぜ!
ラムネスたっぷりレスカを可愛がってくれえええ
いい子で待ってる!!
レスラム同人は、すまんが自信を持っておススメするほど秀逸ではないんだ
ネタはいいんだが…たまにSRG屋で売ってる
ラムダー多いよな
昔はがっつり野菜だった自分でも「ないわー」と思ってたんだけど(だってあんなに女好き)
VS見てアリかなとか考えを改めたw罪だわーVS
>スパロボ
NEOはラムネしかわからなくてもおkだった
リューナイトなんか見た目的に他作品と思えないしなw
ラムネスの同級生に他作品のキャラがいて、かわいいんだなこれが
技とかしらなくても飛距離とか強さとかわかりやすいよ
DLまんどくせけどがんがるわ

234 :
>三つ巴エロwktk
いい子にしてるとこ悪いが、あれだ、アナログでノートとシャーペンでな……
文章より漫画で描きたいし、デジタルだと時間かかるしな
>スパロボ
なーる これを機に他作品への興味もでるかもな
楽しみ!wktkして続報まつぜ!

235 :
>>234
漫画も大歓迎です先生
ラムネキャラはみんなけっこうエロい体してるよなー
レスカココアは言うに及ばず、
胸なくても、顔が可愛くて胸無いのって逆にエロさが増すし
ミルクはヴァンパイアセイバー?だっけ?のリリスのエロさを目指せる

236 :
>>235
えっ……デジタルで描けとおっしゃるか!?
>リリス
デミトリとかモリガンのあれか
はまるかもねw体型的に
そういやVS小説読み返してたんだが
地の文でミルクの胸はまだないって書かれてて思わずツッこんだw
ラムネス頑張って成長させたじゃねーか!と
あかほりヒドス

237 :
>>236
デジタル、楽だけど早く仕上げるにはかなり修業が必要だよね…
イラレで漫画かきたい
無理だけど

VSのミルクは胸でかいよなあ
あれがラムネスの努力の賜物かw
ラムネスは浮気しなくなったのが公式だっけ
ダ・サイダーは浮気してたけど…

238 :
VS小説は地の文といえばダ・サイダーはアララ王国の皆って
カテゴライズとはまた別にレスカのことを単体で名前挙げて
心配してる描写に地味に萌えたって話が前に出てたけど
ダ・サイダー伝説とか外伝類も合わせてダーレスって
(表向き猫被りな)「王女カフェオレ」と、ある時は親衛隊長だったり
ある時はアウトサイダーな冒険野郎のダ・サイダーの、
そのちょっとした立場の違いにもドラマを感じる

239 :
その手のドラマだとEX2ではないけどどこぞの国の王子が
カフェオレ姫に求婚する…みたいなネタが浮かぶ。
他には、王女としての公務で、例えば外交関係等
…二人で他所の国へ行く機会がありその前夜
向こうでボロが出ないように部屋でダ・サイダーをテストするレスカだったが…的な。
そのうちにダ・サイダーのほうが面白がってきてやたら大仰に丁寧に恭しく
カフェオレ様…とか手の甲にキスしたり仕掛けてきて焦りまくるレスカ。
まだ形にするにはプロット固まってないけどそのうち投下したい。

240 :
求婚萌えるな!
原作はカフェオレレスカよりダ・サイダーの相棒としてのレスカな描写が当然多いわけだが
アララ国ロイヤルファミリーストーリーみたいな、姫と親衛隊長としての立場からのダーレスとか
基本的な式典・祭・二人でサボり・ダンスパーティー・お忍び城下町からはじまって
他国からの求婚・ダ・サイダー引き抜き・隠し通路で密会・他国からの侵略・人質・政略結婚とかとかもう
ゆめひろがりんぐが止まらないわけで…
ダ・サイダーなんかTV前半のドン・ハルマゲに仕えてた頃を鑑みると
やろうとすれば、かなりきちんと「部下」として振る舞える可能性があるわけで
自分が書ききれるかどうかを別にすれば、衆人環境での姫騎士ごっことかもう
想像だけで鼻血出るっていうか
まあ長くなったが、まとめると

手の甲キス 超見たい 超萌える
気長に待ってるぜ!

241 :
いいねえ手の甲キス!
>>239の求婚ネタ、ダーレスカップル成立前後どちらでも美味しく頂けそうだ
>やろうとすれば、かなりきちんと「部下」として振る舞える可能性
あいつ芝居がかったの好きだもんな
その場に見合った役割演じてるオレ様かっこいいなんだろうな

242 :
レスカおめええええ

243 :
レスカ誕間に合った!
だいぶやっつけ、ダーレスです
エロ描写まったくなし
『バースデーデート』
「デートしようぜ」
さらりと言われた言葉の意味がわからず、レスカは黙ったままダ・サイダーを見つめた。
「だーかーら、……」
再度同じ台詞を言われた後、レスカは慌てて身支度を始めたのだった。

マジマジワールドの雑踏の中をダ・サイダーとレスカは腕を組んで歩いていた。
内心、コイツ悪いもんでも食べたんじゃ?と心配したが、
珍しく恋人らしいことを提案してきたのは素直に嬉しかった。
めいっぱいお洒落をして、今日ばかりは怒ったり暴力を振るうまいと心に誓って口紅を引く。
鏡の中には、どこからどうみても浮かれた女がにやけ顔で立っていた。
支度に時間がかかったことを詫び、るんるん気分でダ・サイダーの腕を取った。
レスカの姿を見て、一瞬優しげに目を細めたダ・サイダーだったが、
彼女を褒める言葉など口にはしてくれない。
でも、憎たらしい口――化粧がケバいだの、香水臭いだの――をきかないだけで合格だ。
だって、今日はレスカの誕生日なのだ。
恋人とデート。
なんて良い響きなんだろう。
「ねえ、どこいくの?」
期待に胸を膨らませて尋ねると、ダ・サイダーは意味深な笑みを押しし、
「……内緒。今日はオレ様にぜえんぶ、任せろ」
頼もしい発言に、レスカはもう何も聞かずダ・サイダーの肩に頭を預けた。

244 :

「は?」
自然と納得がいかない声が出た。
「どうした?入ろうぜ」
当然とばかりに自分の肩を抱き寄せて建物に入ることを促すダ・サイダーに、
レスカはその場に足を突っ張って抗議する。
「え、だって!あの、で、デートじゃ、ないの!?」
「デートだぞ?」
だって、と口の中で呟いてレスカは眼前に聳えるビルを見上げた。
綺麗でおしゃれな外見のビルは、入口の看板にご休憩が何千円、宿泊が何千円、
フリータイムが……などの文字の羅列が並ぶ。
ぱっと見の整った見た目にごまかしきれない建物周囲のいかがわしさ。
そして何よりもこの男のにんまり顔。
ラブホテル、と小さい声で呟く。
ダ・サイダーは口の端を上げて笑うだけで否定も肯定もしない。
いきなり性交に誘われるとは夢にも思わず、レスカは不服そうにダ・サイダーを睨んだ。
「違うぞ、レスカ」
「何が違うのよ……」
返答次第ではぶっ飛ばしてやろうとレスカは拳に力を込めた。
そんな彼女に向けて、ダ・サイダーはあっけらかんと言い放つ。
「ここは、ファッションホテルだ!」
「…………えっ?!」
そのままレスカを強引に引っ張り、ホテルの中へと二人は消えていった。

「……案外、普通のホテルみたいねぇ」
レスカは必に怒りを堪えて、何とか自分を落ち着かせた。
誕生日デートが初っ端からぶち壊しになるくらいなら、
最初のデート内容くらい我慢してやろうじゃないの!と思ったのだ。
ソファとテーブルもセンスが良く、室内に熱帯魚の水槽があった。
「わあ!可愛い……ダ・サイダー、見て。たくさんの種類がいるみたい」
目を輝かせて水槽を覗きこむレスカの腰を背後から抱き、ダ・サイダーも水槽に顔を寄せた。
「お、ちっせーのがいっぱいいる。……まとめてかき揚げにしても腹は膨れんな」
「ちょっと!なんてこと言うのよ!?……あ〜、でもキレイ。あたしも飼おうかなぁ」
「やめとけ、世話忘れて墓が立つ羽目になるだろが」
「ぐ……侍女に頼めばいいのよ、侍女に!」
「……侍女と魚が可哀相なんだが」
するっと腹側から侵入した手がやわやわと乳房を揉む。
身構えていなかった為に、ずいぶん無防備な声が漏れた。
「あっん……」
丈が短く、下半身にぴったり張り付くスカートの上から尻を撫でる手が、
時折意味ありげに前に伸ばされる。
「ちょっと……、」
制止しようと身を捻るとダ・サイダーの唇で唇を塞がれた。
たっぷり舌と舌を絡めたキスの後、ダ・サイダーはやや掠れた声色で囁いた。
「……後でルームサービス取ろうぜ。シャンパンもあるらしい」
――後で、ね。
上手に誘導されたベッドの上で、レスカはダ・サイダーの背中に手をまわす。
デートはまだ始まったばかり、と目の前の男の体の熱さと、この先のお楽しみを想って目を閉じた。

245 :

レスカはバスルームの鏡で髪の毛の乱れをさっと直した。
鏡の中の女は先程までの縺れ合いの余韻を引きずっているような気怠さを纏っている。
けれど何処か鬱々とした気配がある。
満足しなかったわけではなく、寧ろ尽くされ丁寧に快感を与えてくれるような交わりは大変良かった。
まだまだ、これから、これから。己に言い聞かせるように鏡をキッと睨みつけ、レスカは再度唇に口紅を引いた。
一息ついてソファに腰掛けているダ・サイダーのもとに戻ると、既にシャンパンはグラスに注がれていた。
「よっ。軽く一杯やろうぜ!」
快活に笑う男に淫猥な空気は一切なく、レスカは逆にきまりが悪くなる。
「誕生日おめでとう」
チン、と微かな音で合わされたグラスに口をつけると、爽やかな風味が舌先から伝わってきた。
「……こんなサービスもあるのね」
レスカの驚きの滲む呟きに、ダ・サイダーは眉を上げて答えた。
「だろ?ヤるだけじゃねーんだよ。シャレオツ&エロティックなプレゼント、悪くねえだろ!?」
「エロティックは要らないけどね」
グラスを干し、レスカは微笑んだ。

……確かに、少し喜んだ。
それは事実だけど……限度っつーもんがあるだろ。
ぐったりとベッドに俯せたまま、レスカは怒りをとうに通り越した感情を抱えていた。
ダ・サイダー風呂に入っているらしく、調子っぱずれな鼻歌がバスルームから聞こえてくる。
「……」
ゴシック調の室内はアンティーク風のインテリアで整えられており、グランドピアノなんかも置いてある。
天蓋つきベッドでつい先程まで執拗に愛されていた身体はぴくりとも動かせない。
ここが3つ目のラブホテル、もといファッションホテルであった。
2つ目の室内ど真ん中に水場とそこに浮かんでいる小舟には、
さすがのレスカも口を開けたまま呆然としてしまったが。

246 :
ともかく、ダ・サイダーのデートプランの最初から3手までラブホだったことにレスカは打ちのめされていた。
(この後どうすんのかな……もう日が暮れてるし、レストランディナーとか……)
自嘲しながらゆるゆると首を振り、レスカはその考えを否定した。
望みを持つだけ、バカみたいだ。
そこに湯あがりご機嫌のダ・サイダーが戻ってきた。
「ふぃ〜!おう、寝てんのかレスカ!?」
ぐりっとシーツの上で首だけ動かして、レスカは憎々しげに言った。
「お陰さまで疲れてんのよ……身体が動かないったら、」
「ふふん。そんだけ満足したってことだな?しかーし、まだちっと付き合ってもらうぜ」
どう頭の中で変換しやがった、と苛立ちながら何とか身を起こす。
ダ・サイダーはさっさと服を着て鏡を覗きこんでいる。
ご満悦な後姿に、レスカは憤りが若干しぼみかけた。
ダ・サイダーが嬉しそうならいいか……と納得しかけ、いや待て待てと頭を振る。
(今日はあたしの誕生日なんだってば!こいつが満足してどうすんのよ!?)
「あ、あのさダ・サイダー!これから……どうするの?その、ごはん、とかさ……」
感情を抑えながら辛うじて笑顔を作って言うと、ダ・サイダーは振り向いて得意げに言い放った。
「ん?ああ、次の所で食おうぜ。腹減ったか?」
と、やっぱりにこにこ機嫌良くレスカの脇に座った。
「え〜〜〜と!あの、次のとこ……って?」
「いや、心配すんな!食事もなんとかシェフ監修のホテルだから!夜景がすげえらしいぞ!」
「……」
やっぱりか、と期待を裏切られたことよりも何よりも、レスカは確認したいことがあった。
「ダ・サイダー、今日のデートプラン、全部、教えて」
ふるふると身体を震わせて声を絞り出すレスカの様子に気付きもせず、ダ・サイダーは胸を張って答えた。
「ぬわっははは!有名ファッションホテル5つ制覇じゃ!!」
「……こんのバカ男がああ!!あんたなんかに期待したあたしがバカだったわよぉー!!もう帰るっ!!」
「ふげっ!!」
噴火した怒りのエネルギーで飛び起きたレスカはダ・サイダーを力いっぱい殴りつけた。
よろよろと衣服を身につけ始めたレスカの背に、おろおろとダ・サイダーが言葉を投げかける。
「へっ!?え?お前の大好きなシャレオツで金のかかったデートだぞ!?何が不満なんだ……!?」
「……一っっ生悩んでろ、バカダ・サイダー!!」
「ぐっはああ!!」
もちろん火に油を注ぐ結果にしかならず、ダ・サイダーは再びレスカの鉄拳を受けて床に倒れ伏した。
その後ダ・サイダーをホテルに一人置き去りにし、レスカは朝まで飲み歩きましたとさ。
ちゃんちゃん

247 :
>>243
滑り込みセーフ乙!このレスは間に合ってないけどw
ものっそワラタwww
なんちゅうバカップルwww
ダ・サイダーそりゃおまえが嬉しいプレゼントじゃないんかとw
きっと最初は真面目に頭を悩ませたんだろうに、どんどん脱線していく様子が目に浮かぶようだわ…
エロ描写は無いけどある意味エロ満載小説だなw
珍ラブホ巡り楽しそうだと思ってしまったが
(昔のこういう話では回るベッドが主流だったな…)
誕生日ゆえにハードル上げてしまったレスカカワイソスw
マジマジワールド珍道中ネタいいな!
ラムネは文化の違いに驚く的な異世界モノの醍醐味は全くスルーだけど
そのへん拾ったネタ好きだ
楽しい話、GJですた!!

248 :
>>246
おつ&GJ
レスカ愛されてるなw
一日最低5回か…若いなダ・サイダーw

249 :
レスカがダ・サイダーに嵌められたり
レスカにハメたりするラムネスをかくのが楽しすぎて辛い

250 :
とんだ嵌メ嵌メハ大王ですね
いいぞもっとやれw

251 :2013/04/22
保守がてら何か投下したいもんだが
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