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2013年01月エロパロ12: パワポケでエロパロ28 (139) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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パワポケでエロパロ28 (139)

パワポケでエロパロ28


1 :2012/12/23 〜 最終レス :2013/01/05
ようこそ、「パワポケでエロパロ」スレへ。
当スレッドは野球バラエティゲーム『パワプロクンポケット』シリーズのエロパロスレです。
SS(エロあり・なし)、小ネタ、妄想などを投稿したり、投稿されているのを見て楽しみましょう。
前スレ
パワポケでエロパロ27
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1347929581/
SS保管庫wiki
http://pawapokeeroparo.wiki.fc2.com/
避難所
http://wiki.livedoor.jp/pawapokeeroparo/bbs/3390/l50
議論スレッド
http://wiki.livedoor.jp/pawapokeeroparo/bbs/3389/l50
1.「sage進行」
・sageの方法はE-mailの欄に[sage]と入力
・テンプレを見ているかどうかを見分けるための意味合いが強いです。
2.「人を選ぶ内容の作品は投稿前に注意を呼びかける」
・特にNTR、レイプ、リョナなどは先にレスしといた方が無難です。
・苦手な人は、注意が出ていたら読み飛ばすか、専ブラならNGすること。
3.「煽り・荒らしはスルー」
4.「無自覚な荒らしにならないこと」
・1〜3を守れていても、「他人の作品を"過剰に"貶して空気を悪くする」等、
 マナーがあまりにもない場合、無自覚だろうと煽り・荒らしだと判断されます。注意しましょう。

2 :
FAQ
・作品を投稿したいんですが
ちゃんと書き終わりましたか? 未完成ではありませんか?
よし、なら投稿しましょう。
・○○ネタなんだけど、需要あるかな?/書いていいかな?
まずは投稿しましょう。スレ違いでない限り、大抵は需要があります。
なくてもスルーされるだけです、気にしないでまた投稿してください。
・台本形式ってダメなの?
台本形式でも良い作品はあります。結局はキャラ崩壊していないか、扱うネタはどうか、そして『面白いか』です。
・エロなしSSってダメ? 雑談ってダメ?
エロなしSSはローカルルール的にはグレーです。禁止されてはいませんが……ケースバイケースでしょう。
雑談は「萌え談義」「エロ妄想」などはローカルルール的に問題なしです。ただしやりすぎるとウンザリされます。
・wikiって何なの?
有志の管理人が、このスレッドに投稿された作品をまとめてくれています。
一部のページ以外は誰でも自由に編集することが可能ですので、手伝ってあげると喜ぶかもしれません。
・あの、俺の作品がwikiにまとめられてないんですけど……
基本的にwikiの管理人が一人でまとめる、という風潮があるので、どうしても遅れてしまうらしいです。
一刻も待てない、という人は自分でwikiを編集すると良いでしょう。
・遅れてしまうって割には、俺の後から投稿された作品もまとめられているけど?
もしかすると、管理人や他の編集者が載せ忘れているかもしれません。
wikiを編集できない事情があり、ここに書き込む場合は、その旨を書いておくと荒れにくいかもしれません。
報告してあげましょう>(ttp://pawapokeeroparo.wiki.fc2.com/comment/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%A7/)
・報告しても載せられないんだけど? というかスルーされました
もしかしたら「テンプレを守れていない」などの理由により、荒らしと見なされたのかもしれません。
自分のレスを見返し、ageていないか、マナーのない行動はしていないか……
つまり「荒らし扱いされるようなことをしていないか」を確認しましょう。
書き込んだ時には何も問題ないと思っていても、冷静になればかなりイタイことをしてしまっていた、なんて良くある話です。

3 :
※容量制限に引っかかった前スレ873-879を投稿しなおしています、ご迷惑おかけしました
ゆらり×准 監禁調教物です
SM・同性愛・陵辱ダメな人は、NGなり読み飛ばすなりスルーなりの対策をお願いします
次レスから開始します

4 :
私は絶対に生きないといけない。
――准様、おはようございます。
 生きて生きて、ここから出てやるんだ。
――と言っても、こうやって地下牢に閉じ込められている准様には時間の感覚などは既にないでしょうが。
 そして……復讐してやるんだ。
――さぁ、今日も私を楽しませてくださいよ?
 今、こうして私を見下しているかつての部下を。
――その前にご飯としましょうか。
 由良里を睨み付けながら、そう心に誓った。

「どうぞ、今日の朝ごはんですよ」
 そう言って、由良里は私の眼前に犬用の皿に盛られた料理を置く。
私は今、手を後ろに回された状態で手首に手錠を付けられている。ご丁寧にも足首も同じように手錠が。
手と足が、この通り拘束されているから立つこともままならない。そのため、地下牢の冷たい床に寝転がされているのが現状だ。
 この二つの手錠だけで充分だと思うのに、更に黒革の太い首輪までその手の好みなのかつけられた。
首輪にはリードのつもりなのか鎖がつなっていて、その鎖は背後の壁にある鉤爪に巻きつけられている。
そのため、私の行動範囲を定めている。
お陰で逃げる気力は根こそぎ奪われた気分だ。
だけど、由良里がこうして私に何か仕打ちしてくる限り、何度でも復讐する気力が湧く。
 そして、由良里は首輪につながれている鎖のせいで、私がどこまで動けるか知りつくていた。
だから、どんなに頑張っても届かないギリギリの位置に皿を置いた。
これじゃあ私は料理を一口も味わえない。そしたら由良里はどうしてあんな風に食べるように勧めるのか?
 答えは、至極簡単だ。
「残念ですね。折角准様のために運んできましたのに」
 このわざとらしい言い分、何度も聞き飽きた。
由良里は待っている。私がお願いすることを。
そんなことをわかっているからこそ、私は無言を貫き通す。これ以上、由良里の好きにしてたまるものか。
「仕方ないですね……」
 一回ぐらいなら飯を抜いても大丈夫だろう。
拘束されて肉体的な抵抗が出来なくても、こういう風に精神的な抵抗なら何度でも出来る。
ざまぁみろ。何でもかんでもあんたの思い通りに行くと思ったら大間違いだ。
「ご主人様の命令を聞けない駄犬にはお仕置きが必要ですよね」
 由良里は私が料理を食べないと悟ったのか、皿を持つと私のお腹を思いっきり右足で蹴った。
あまりに突然の出来事に何が起きたのか最初は全く理解できなかったけど、生まれて初めて感じる激痛に事実を再確認させられる。
まさか蹴られるなんて――今まで暴力を全く振るわなかったから、その手の攻撃はないと信じていたのに。
 手は後ろで拘束されているから、気休めに手でお腹を押さえることも出来ない。
ただ、激痛に悶えることだけしか出来ない。
体をくの字に曲げてみることぐらいしか、今の私には出来なかった。

5 :
「准様のお体を痛めつけるのはどうかと思っていましたが、仕方ないですね」
 今度は脇腹辺りを軽く踏んづけたかと思ったら、壁側に向かって私を転がした。
二、三回転がされて、背中が冷たい壁に触れた。
まずい、このまま最初の一撃みたいな強烈な蹴りを今いれられたら……。
「随分と怯えていますね。可愛いです」
 私を見下ろす由良里は、ついこの間までと同じように微笑んでいた。
私が知っている由良里の表情だった。だから、どうして今こうなっているのか。
余計にわからなくなった……。ほんと、どうしてなの。
「安心してください。痛めつけるつもりは一応ないので。と言っても、准様次第ですが」
 そう言うと由良里は私の唇に靴先を持ってきた。そして、ぐいぐいと唇に靴先を、由良里は押し付けてくる。
「准様を蹴ったことにより、靴先が汚れてしまったじゃないですか。舐めて綺麗にしてください」
 またもや、命令だった。さっきの蹴りがあったから、大人しく聞くと思っているのだろうか。
生憎だが、私の心はまだ依然として折れていない。由良里が諦めるまでは耐え続けてやる。
「全く、准様は賢い方だと思っていましたよ」
 やれやれと、わざとらしい動作を由良里は私に見せつける。
そして、そのままつま先で軽く歯をこんこんと突く。
そんな、まさか――
「恨むなら、事の理解が出来ていないご自身を」
右足を、思いっきり後ろに引いた。
間違いない。由良里は……本気だ。
「ま、待って!」
思わず、必になって叫んだ。
反抗心なんて、すっかりどこかに吹っ飛んでいた。
由良里は冷やかな視線を私に送り、脚を戻した。
助かった。なんて一息つけたのは、たった一瞬だった。
「何様ですか」
 由良里は全く感情がこもっていない声でそう呟くと、私の頭に右足を載せた。
そして、体重を載せる。更に、ぐりぐりと脚をひねらせる。
体からひねり出されたかのような、うめき声が自然と出た。
「ご主人様の命令が聞けないと思ったら、嫌なことは拒絶する。都合がよすぎるとは思いませんか?」
 頭蓋骨が、みしみしと割れるような音が聞こえる。
「ゆら、り、やめ、て……」
「私は今さっき、准様に何を言いましたか?」
 激痛に耐えながら必に絞り出した声は、全く届かなかった。
それどころか、更に痛みを加えられた。
「自分の言い分だけまかり通らせ、ご主人様の命令ははねのける。とんだ駄犬ですよ、全く」
それから由良里は脚を頭から離すと、再び唇の前につま先を差し出してきた。
痛みから解放された私は、由良里の表情を恐る恐る窺う。
 非常に冷めたで、私を見下していた。
怒りを瞳の奥に隠しているみたいに、心に突き刺さる視線だった。

6 :
「今一度、チャンスをお与えします」
 それは、つま先を舐めろと言うこと。
目の前に差し出されたつま先を見て、再び由良里の顔を窺うと……やっぱり、あの視線だった。
もう、私には逃げ場何てないんだと悟った。
 覚悟を決めて、目をつぶる。
そして、非常にゆっくりとした動きで、唇をつま先に近付ける。
このまま何もなかったら良いのに。
 そんな私の希望は、いともたやすく打ち砕かれた。
冷たい革の感触を、唇で味わったから。
「私は何と言いましたか?」
 わかっている。わかってはいた。
でも、なんだか最後の一線を超えちゃいそうだった。
「わかっていなかったとは」
 由良里が落胆したような声で、そう呟いた。
その時、わけもわからず靴先を舐め始めていた。
 情けなかった。
恐怖で自分が屈するとは。
 悔しかった。
誓ったはずなのに、こうも折れてしまうとは。
 自然と、涙が頬を濡らす。
咽び声と、靴先を舐める音だけが、牢屋に響く。
 由良里は終始無言だった。
舐める方に集中していたから、由良里がどんな表情をしていたのかわからなかった。
 ただ、いつになったら終わるのか。
私は、泣くことと舐めることしかできなかった。
「やれば出来るじゃないですか」
 どれくらい舐めていたのか、わからなくなった時に由良里が急に喋った。
その後靴を離したから、私は由良里の表情を久々に見ることが出来た。
 由良里は、とても上機嫌だった。
急にかがむと、私の頭を何度も何度も撫でてくれた。
何だか、私までも嬉しくなったけど……
「しかし、言ったことをすぐ実行できなかったことに対しては、お仕置きが必要ですよね」
 すぐさま、私を絶望に落とす。
私が何か言おうとする間も与えず、更に由良里は言葉を述べる。
「後、ごはんも食べなかったことですしね。ここはご飯のお預けが良いでしょう」
 それから由良里は立ち上がって、結局口をつけれなかった料理を持って牢屋から出た。
「では、じっくりと反省してくださいね」
そして、牢屋の鍵を閉めて、私に一言だけ告げ、どこかに消えて行ってしまった。

7 :
 *****
「さてと、反省できましたか?」
 誰かの声がした。
「流石に飲まず食わずで放置しましたら、反抗する気力もないですよね?」
 ゆら、り。なのかな。
「これから一旦後ろ手の拘束だけ解きますが、すぐさま前で拘束するので。反抗しましたら、この鞭でお仕置きですから」
 解放される、のかな。
「目がうつろですね……思っていたよりも弱っていたとは。これは早めに食事を摂らせねばなりませんね」
 ゆらりが何か言っている……良く、わかんない。
 それからゆらりが何かしたけど、何をされたのかわからなかった。
だけど、ゆらりが一旦牢屋から出てからわかった。
手が、今度は前で拘束されてるって。
 暫く経って、美味しそうな匂いがしてきた。
飢えに飢えている私には、とてつもない刺激で、活力となった。
やっと、何か食べられるのか。
「お待たせしました。ご飯の時間ですが」
ゆらりが牢屋にご飯を持ってきてくれた。
だけど、簡単には与えてくれなかった。
「手を使わずに、口だけで食べてください。犬みたいに。もしも手を使った場合は……この鞭で、お仕置きなだけですが」
 わかった。わかったから早く食べさせて。
「では、どうぞ」
 やっと、飯にありつける。
四つん這いになって、がつがつと料理を貪る。
まるで犬みたいだ。だけど、今はそんなことは気にしていられない。

「良い食べっぷりでしたね」
 由良里はこの前みたいに屈んで、私の頭を撫でてくれる。
顔が汚れても気にせず、無心ですべての料理を平らげていた。
これで、大分体力が戻った。
 一方で、この前屈してしまった私は由良里に逆らう気力を失ってしまった。
どうせ逃げられないのであれば、苦しまない方がいいんじゃないかって。
それに、もしかしたら由良里が油断するかも知れない。
今はおとなしく由良里の言うことに従えば良いんじゃないか。
最終的に、そう結論付けた。
食後に少しだけ与えられた時間で、ここまで考えはまとめられた。

8 :
「では、食後の運動と行きましょうか」
 由良里は、首輪に繋がれている鎖の先端をいつの間にか左手に持っていた。
今なら、逃げ出せるかもしれない。
いや、今はまだ時期尚早だ。右手に持っている鞭で痛めつけられる可能性がある。
「ほら、犬はご主人様を引っ張るものでしょう? 早く進んでくださいよ」
 手と足を拘束されている状態で進め何て、当然四つん這いで進めと言うことだ。
まるで犬の散歩。馬鹿げているとは思ったが、牢屋から出られる折角のチャンスだ。
ここの構造を知るチャンス、いずれ脱走する際に知っておかねばならないこと。
 ここは我慢して、由良里の言うとおりに犬を演じよう。
そう誓って、進み始める。
牢屋から出ると、背中に激痛が走った。
「右に曲がってください」
 由良里からの指示が、鞭で打たれてから飛んできた。
あまりの激痛に、思わず声を上げてしまった。
「一回は鞭を味わってもらわないと、変なことされても困りますので」
 たった一発で、この痛さ。
とてもじゃないけど、二度と味わいたくなかった。
「では、改めて参りましょうか」
 未だに背中が痛むけど、何とかして進み始める。
痛みのせいか、縮こまって、ゆっくりと進んでいたら
「遅いですよ」
 再び、鞭が舞った。
今度は涙も流れてきてけど、何とかさっきよりも早く進む。
そのせいか背中だけでもなく、次第に手と膝も痛くなってきた。
だからって、速度を遅くすると鞭が飛んでくる。
私は泣きながら、痛みに耐えて進むしかなかった。

9 :
「そうですね。ここで一旦止まってください」
 由良里は鞭を床に打ち付けて、私を止めた。
「ここで、犬みたいに排尿してください」
「えっ?」
 何を言っているのか、私には理解が出来なかった。
「片足を上げて、排尿するんですよ。さっきの料理に利尿剤を仕込んでいたのでそろそろ効果を発揮すると思うのですが」
 確かに、尿意を催していた。
でも、由良里が言っていることは、流石に――
「出来ないんでしたら、鞭を打ち続けて、排尿させるだけですが」
 再び鞭を床に打ち付けて、盛大な音を立てる。
由良里は、本気だった。怯えて震えている私を、ただいつものように冷たく見下ろしていた。
「やれやれ、本当に躾がなっていない犬ですね」
 由良里は、右手を大きく振り上げて、今まさに振り下ろさんと私に狙いを定めた。
「ま、待って! わかった! わかったから!」
 気が付いたらそんなことを口走っていた。
しかも、泣きじゃくりながら。
もう、あんな痛い目に合うのは本当に嫌だった。
「では、お願いしますね」
 由良里が右手を戻して、まずは一安心。
だけど、ここからが本番だ。
 足首も手錠によって満足に動かせはしない。
それでも、出来るだけ片足を宙に上げる。
非常にゆっくりとした動きで、恐る恐る。
 由良里の方を一瞬だけ見たけど、どこか楽しげな表情を浮かべていた。
由良里は待っている。ここで由良里の機嫌を損なえば、鞭が飛んでくる。
ギリギリまで片足を上げ、制止する。
 後は出すだけ。
なんて思っても、見られながら出来るわけがない。
かと言って、出さなかったら由良里からの鞭が。
どうしようもなくなって、私は由良里の方を見た。
「出ないんですか? 仕方ないですね」
 由良里は何を思ったのか、急に右手を振り上げた。
その時だった。
「う、うぅ……うわあああああああ」
 何かが壊れた。
気が付けば私は泣き叫んでいた。
そして、尿が冷たい床を打つ音。
人の声と水の音が、歪に響いた。
 もう、私は戻れない気がした。
このままずっと、由良里の奴隷として私は生きていくのだろうと悟った。

10 :
「さてと、散歩に戻りましょうか」
 由良里は何事もなかったかのように言う。
私は依然として泣いていた。泣くことしかできなかった。
そんな私に対して、由良里は鞭を床に打ち付ける。
「うるさいですね。いい加減黙ってくれませんか?」
 鞭の音によって、私は操られていた。
歯を食いしばって、泣き止もうと努力する。
「やっと、泣き止みましたか。では、進みましょうか」
 再び、鞭の音。
私は進み始める。
でも、さっきよりも、進み具合は遅くなっていた。
「ほら、遅いですよ」
 背中に鞭を打たれ、また泣きそうになった。
だから、必に耐えてなるべく早く進もうとする。
どこまでもみじめで、無様だった。
 やがて、階段の前に辿り着いた。
どうやらここは地下だったらしい。
この先には何があるのか、由良里の方を向いてみた。
「では、維織様に会いに行きましょうか」
 今、由良里はなんて言った?
「実は、准様の調教を維織様に頼まれていまして」
 嘘だ。嘘に決まっている。
「ですから、ここは維織さんの別荘なのです。もっと正確に言うならば、別荘の地下なのですが」
 そんなわけがない。あるはずがない。
「准様は維織様が助けてくださると思っていませんでしたか? 准様がいなくなったことを不思議に思った維織様が、きっとご自身を助けてくださると期待していませんでしたか?」
 確かに、誰も助けに来ないことは疑問に思っていた。だけど、だけど……
「全て、維織様が仕組まれたことなのです。私は維織様に准様の調教を命じられただけです」
 あの維織さんが、そんなことするわけ――
「しかし、私としては別に准様を維織様に会わせなくても良いのです。調教に失敗しただの言えば、それで済む話ですから」
 だけど、維織さんに会うってことは今の私を見られることを意味する。それだけは、嫌だ。
「さて、決めるのは准様でございます。このまま進んで維織様にお会いするか。それとも牢屋に戻るか」
 私は、
 
 私は――

 牢屋に帰ろうと、進み始めていた。

11 :
 ******
 これで、全て終わりました。
准様の調教は完璧です。
 維織様にばれないよう、動くのは大変でした。
しかし、こうして調教が成功した今となっては懐かしいことです。
 准様とお会いした時から、ずっと准様を私のものにしたいと思っておりました。
ようやくです。ようやく私は准様を手にすることが出来ました。
准様は、私のもの。維織様のものではなく、私のものなのです……。

----
以上です、途中連投規制に引っかかって時間がかかって申し訳ありませんでした

12 :
GJ!

13 :
愛がある。哀しみもある。しかし…陵辱がないでしょッッッ!!!
って感じのこのスレにとっては異色作ですた
GJ!

14 :
乙乙です

15 :
GJ!
何がここまで由良里を歪ませたのだろう・・・

16 :
クリスマスイブ記念ということで天道×若菜を投下します。

17 :
『淫乱ピンクが雪に祈れば』

クリスマスイヴ。
聖夜、俗には性夜とも訳される、日本人にはやや間違って伝わっている習慣だ。
「さ、今日は全部私のおごりだから、パーっと行こうか!」
そんな西洋諸国の記念日にはやや似つかわしくない小料理店で小さな忘年会を開く二人がいた。
片方は鮮やかなロングヘアの美少女。そろそろ少女も卒業の年齢だ。
もう片方の男はというと顔立ちこそ悪くは無いが、つるつるスキンヘッドが全てを台無しにしている。
地球人最強の男のようだといえば聞こえも良く…はないか。
「なんでここなんだ?」
「え?だってここが美味しいって天道君が紹介してくれたんじゃない。」
「そりゃ前紹介したけど…
 クリスマスって七面鳥とかそういうの食べるもんなんだろ?詳しくは知らないけど。」
「…!」
「何驚いてんだよ。」
「…まさか天道君がそんな常識発言をするなんて。」
何も言わずにお冷やを飲み干す天道。若菜は相変わらずニコニコしている。
「…ふん」
いつ頃からだろうか。
どれだけ強気に出てもすっかり彼女には頭が上がらなくなっていたのは。
「ごめんごめん、ふてくされないでよ。半分冗談だからさ。」
「はいはい半分なのな。」
少なくとも高校時代は、周囲に我を通していたときは
ストレートに言えばもっとワガママだったときはここまで自分の立場は低く無かった気がする。
「あ、女将さんビール大ジョッキ2つお願いね。」
「だ、大ジョッキ?」
「こらこら、少しは肝臓鍛えないと。」
気が付いたらこんな感じにいいようにされてしまう。
綺麗な女将さんが軽い笑みを浮かべながらこちらを見つめている。あぁ恥ずかしい。
「あ、どうもどうも。ほんじゃカンパーイ!」
「…乾杯。」
「兄ちゃん、前みたいに倒れないでくれよ?」
「ちょ、そういう余計なことは…!」
板前のおっさん(女将さんの夫だろうか?)が要らん口出しをしてくれた。
くるりと横を向いてみれば、案の定若菜が爛々と目を輝かせている。
「えー、天道君何の話?ちょっと聞かせてよ〜。」
「ちょっとまて!あれは水木監督がだな!」

「いやー飲みすぎちゃったねー!」
「お前だけだよ…ったく、大して強くもないくせに。」
かなり危険な足取りの彼女を肩を組んで支える。
付き合ってから随分経つが、何度飲みに行ってもこのパターンが変わることはない。
「ごめんねー天道くーん」
「…奢ってもらった手前文句は言わないさ。」
時計を観れば11時手前。流石の若菜といえど二人二次会を開いたりするような真似はしないだろう。
自分も彼女も明日は休みなので油断はできないが。

18 :
「今年から随分調子よくなったよねー。
 1軍でもちゃんと活躍できるようになったし、変態じみた練習中毒も治って身体壊すことも無くなったし。流石はニュー天道!」
「えーと、それは言わないでくれ。恥ずい。」
恥ずかしい云々は別にして、今年から調子が良くなったのは事実だ。
己の限界を無視して負担ばかり掛けて身体をボロボロにし
何とか治したら遅れを取り戻そうとまた過度の練習を…という負の連鎖から抜け出せた。
これもあの先輩に感謝だ。移籍してしまったのが残念だ。
「来年は一軍半卒業して…あとは完全定着だね。」
「まぁ頑張るさ。」
「こらこらー、私の彼氏なんだからもっと強気にいきなさい!高校時代は三冠王になるとか言ってたじゃない!」
高らかな声で激励が送られる。その中に懐かしい単語が入っていた。
「高校時代、三冠王、か…」
「ん?…天道くーん?」
そのぼそりとした呟きには明らかに陰りの色が見えた。
振り返ってみれば、高校時代の自分はどうだっただろうか。
自分の才能に溺れて他者を見下し、学校からは崇められ、マスコミにはスターとしてもてはやされ…
そして地方大会であいつに痛い目に遭わされた。そこから意識を変え、野球への執念を数倍に膨れあがらせた。
あれが最初の挫折だった。
高校時代のリベンジを果たすことは出来ないままに終わったが
敗北の悔しさの中には、新たなる目標を見据えられたという喜びが確実に存在していた。
…ここまでなら普通は『かつての自分は井の中の蛙だったが今は違う。』などともっともらしいことを言えるだろう。
(それで反省して、心機一転して、このザマか。)
一度肩を壊す前とくらべて、自慢の急速は10kmは下がった。
コントロールもスタミナもプロの世界では自慢できる物ではない。
球団即戦力間違いなしの触れ込みはどうしたというのだろうか。
こっちからライバルと決めつけたあの男はオールスターにまで選出する人気野手。
自分はと言えばオールスターどころか控えの控えの期待外れ投手。
1軍と2軍の行ったり来たりを繰り返し、失望の声を振り払おうとオーバーワークを繰り返し…
(あれから進歩したか?俺は。)
高校時代の自分が現状を見て、胸を張れるとは到底思えない。
社会的な名声を失ったから、と言う以前に
はっきりと野球が『上手くなった』といえるか?
あの傲慢で自惚れで世間知らずな高校時代の自分から『成長した』といえるか?
これ以上自分は…
ちゅっ
目の前の柔らかな感触にハッとすると、目の前に若菜がいた。
本当に目と鼻が付きそうな距離で目を伏せていた。
「わ、若菜…?」
「スキあり。」
どこか恥ずかしそうにはにかみながら呟く若菜。酒入りとは言え心なしか先ほどより顔が赤く見える。
それでも天道よりはマシではあるが。

19 :
「お、おおおおおお前何を…」
「そこに天道君の唇があったから…なんてね〜。」
あまりにも大げさにうろたえる天道を見て苦笑する。
「キスくらいでオーバーだねぇ。別に赤ちゃんできたりはしないよ?」
「それを言うなよ!もう昔のことだ!」
「昔と大して変わってないって。」
やっぱりこうなのだ。
真剣なことを考えていようが何だろうが、平常運転通りに彼女に玩具にされてしまう。
「お前本っ当にバカだろ!」
「バカじゃないと天道君と付き合ってられないよ。」
高校時代の彼を知っている者なら失笑間違いなしだろう。
そんな調子で帰路を進めると、ようやく球団寮にたどり着いた。
「一応お前の家までは送っていくか?…恋人ってそういうことするもんなんだろ。」
「えーと。…いいや、このままで。」
「そうか。気をつけろよ。」
「このまま天道君についてくから。」
「はぁ!?」
「うーん思ったよりは散らかってないわね。元マネージャーさんがチェックしてあげようと思ったのに。」
「なんでこんなことに…」
深夜に球団寮に帰ると言うだけでも好ましい話ではないのに、こっそり女を連れ込んでいる。
一応スキャンダラスな話題を避けて三年間やってきたつもりだが、もしばれたら今回が初めてになると思われる。
「大丈夫大丈夫、ナマーズ…ってか前身のホッパーズとかでも、そんなスキャンダルしょっちゅうだったから。」
「それのどこらへんが大丈夫なんだよ。」
若菜がベッドにごろんと寝転がっているのを見て、天道は押し入れから布団を取り出す。
残念ながら枕が見つからないのでそこら辺のクッションで妥協するほかない。
そんな彼の姿を見て、若菜は不思議そうに尋ねる。
「…まさかその布団で寝る気?」
「なんだよ、床の上で寝ろってことか?」
深い溜息が漏れる。
「変わらないねぇ、天道君は。」
「…どうしろってんだよ。」
言うや否や天道の腕をグイッと引っ張り、困惑する彼をそのまま同じベッドに巻き込んでしまう。
「……どうせまた冗談なんだろ。」
「お、今度は慌てなかったね。」
一緒に横になりながら、いかにも楽しそうにこちらを見つめる若菜から背を向ける。
恥ずかしいやら憎たらしいやら、なんともいたたまれない空気に包まれる。
「なぁ…なんでお前、俺なんかと付き合ってるんだ?」
「え?」
「元々は高校のあのヘボ監督に言われてたんだろ?俺と付き合ってゴキゲン取れって。」
「知ってたんだ。」
「どうせあのときは俺の事なんて…」
「うん、好きでも何でも無かったね。」
言葉のデッドボールが直撃。
感づいていたとは言え、無駄な変化無しのキレキレのストレートを放られると流石に痛い。

20 :
「今だから言えるけど、正直疎ましかったね。恋人、っていうより、お子様天狗の子守をしてるみたいな感じで。」
「………」
「あはは、落ち込まないでよ。『今だから言える』話なんだからさ。」
向き直ってみると彼女は気楽に笑っていた。からかっているわけではなさそうだ。
「じゃ、じゃあなんで…」
「天狗じゃなくなったころ…っていうか天道君が地方大会で打ち負かされたころかな。
 天道君の見方を変えてみようと思ったの。」
「見方?」
「正直、天道君が負けちゃったときに清々してたんだ。これでやっと離れられるって思って…
 周りと同じように、天道君を見捨てようとしたんだ。」
「……ま、仕方ないか。」
「でも…まぁ、詳しいことは言えないけどちょっとした事情があって…一度付き合ったんだからもう少し真剣に取り組んで
 一通り天道君のことを見守ってみて、それでもダメだったら別れよう、ってことにしたの。」
「一通り、ってなんだよ。」
そこで若菜は一旦口をつぐみ、冷たさの残る掌で天道の手を握った。
「…私もぶっちゃけわからなかったんだよね。
 だからまぁ、天道君を見限るときが来たらそのときはそのときで、みたいな。
 つまりへこたれてこれ以上墜ちるようだったらダメ、って感じで適当にさ。」
「…どこが真剣なんだよ。」
「何を言いますか!基準はともかく天道君のことをしっかり見届けてたんですよ!」
ふくれ面で声を大きくしているが、どこまで本気で怒っているのかさっぱりわからない。多分殆ど冗談だろう。
「それで丸坊主になった天道君を見守ってたらさ…いつまで経ってもへこたれないんだよね。」
「……」
「どんなにやられても諦めないで、どんなに打ちのめされても起き上がって…見限るタイミングなんて全然無かったの。」
彼女の頬の赤みが少し増した。
「もう少し見てあげよう、もう少し見守ろう…なんて上から目線で見てるうちに…いつまでも見ていたくなっちゃって。」
「…あんなかっこ悪い俺をか?」
そう言った直後、若菜が眉を寄せて天皇の頭をこつんと叩く。
「私の好きな人をかっこ悪いとかいわないで頂戴。」
「お、お前、高校時代の俺を散々言っておきながら…!」
「だって高校時代の天道君は好きじゃなかったし、かっこ良くも無かったもん。」
あまりにも突飛な話の流れにうろたえる天道の肩に両手を回し、顔と顔を寄せる。
「あんな無味無臭の爽やか天道くんより、今の泥臭くて汗臭いツルピカ天道君のほうがずぅっとかっこ良いんだから。」
そう言って再びそっと彼に口付ける。
天道も今度ばかりは彼女を真っ直ぐに受け入れた。
「…お前まだ酔ってるだろ。」
「うん、天道君にずっと酔わされてるよ。」
なんで彼女に頭が上がらなくなったのかわかった気がする。
「……」
「またまた照れちゃってる?やっぱりウブだね〜。」
こんな女にかなうわけがない。
「照れてるよ。…悪い気はしないけどな。」
こんなに近く、こんなに真っ直ぐに自分を見つめている女に勝てるわけがない。
「……よかった。」
たぶん一生続くんだろう。
「ちょっと目を閉じろ。」
「…うん。」
…一生続くと良いな。
―――
「ぷはぁっ!」
「はぁ、はぁ…め、珍しいね天道君がこんなにがっつくなんて。」
離れた唇から熱い息を漏らす若菜。その吐息には目の前の恋人への堪らない程の情愛がこもっていた。

21 :
「珍しいとかいうほど数は多くないだろ。」
「あ、まだこれで二回目だっけ。」
そう言いながら、若菜は座ったまま天道の服を器用に脱がしていく。
「お、お前…」
「あれ?やっぱり自分で脱ぐ?」
「そうじゃなくてその格好…!」
先ほどまで彼女の顔だけが視界に入っていたから気付かなかったが、いつの間にか彼女は半分服を脱いでいた。
「…最初からそのつもりだったのかよ。」
「そりゃあこんな夜遅く恋人のベッドに忍び込んでるんですから。そのことに関して冗談だなんて一言も言ってません。」
インナーを脱がされ、上の衣服を完全にひん剥かれたあたりで天道は無理矢理彼女を抱き寄せた。
「なーんだ。天道君だってその気じゃない♪」
「その…今日はなんというか…とにかくお前が欲しい。」
「あっ、そう…なんだ。」
予想もしない彼の一言で不意を突かれる若菜。恥じらいを誤魔化そうと浮かべる笑みが非常に愛らしい。
自制が出来なくなる前に彼女の服を完全に脱がし、片方の掌で彼女のほどよい大きさの乳房を包み込んだ。
「てん、どうくん…っ…」
やわやわと乳房を揉みしだくと、固くなりはじめた乳首がときおり掌にこすれた。
もどかしい刺激に、若菜は切なげな吐息を漏らす。  
「ぁっ…」  
不意にその吐息が悦びと驚きが同居した声にかわる。天道の唇が、ようやく彼女の桃色の突起をとらえたのだった。
勢いのままにそこに吸い付き、舌先でそこを転がし散々に弄ぶたびに甘い悲鳴が響く。
「あ、はぁ…んっ…」  
投手の無骨で長い指が柔らかな太ももの間を探る。その先の快楽を期待した若菜の口から艶の乗った息が吐きだされる。
「んはぁっ!」
愛液で潤った割れ目に二本の指が入り込み、ゆっくりと奥まで進む。
くちゅりとした水音が彼女のあえぎと入り混じっていた。
「いい、よっ…てんどうくん…そこぉっ、あっ!」
経験の浅い彼の愛撫は決して巧みなものとは言えなかったが、彼女の疼く肉体を悶えさせるには十分で
若菜は火照る身体をどうにか押さえようと、天道にしがみつく。
徐々に天道の動きがこなれ、秘所がひくつきだしたころに、突然若菜は天道から身を離した。
「ちょっと…タンマ…」
ハァハァと荒い息をつきながら、若菜は艶やかな声で制止を訴える。
「ど、どうした?痛かったりとか…」
「いや、すごくイイんだけど、イクならさ…」
そう言って若菜は膨れあがった男根を下着から取り出す。
「イクんなら、一緒にね?」
そのまま返事を待つこと無く、天道の身体に跨がるようにして腰をおろした。
「ああぁっ、きたっ…!」
「くぅっ…」
若菜はプルプルと身体を震わせて天道を抱きしめる。
蜜の詰まった肉壷の感触もさることながら、自分の胸に押し付けられるむにゅりとした感覚が更に性感を高揚させる
「ど、どうかな、私の…」
「…気持ち、いい、よ。」

22 :
「あっ、ふぁああっ!…て、てんどうくんっ、んんっ!」
「わ、わかなっ…ちょっ、ペースはやいっ!」
柔らかなそこが締め上げ、擦り上げ、彼女にされるがままになって快楽を享受する。
若菜も天道の自信の意識を無視して下から跳ね上がる剛直を存分に味わっていた。
「てんどうくんっ、てんどうくんっ!はぁっ!んああっ!」
果て知れぬ官能を求め、若菜の動きの激しさは増していく。
天道も圧倒されるだけでなく、汗と涙をこぼしながら乱れる目の前の雌を貪る。
「んふぁ、んぅ…んんっ…ふ、んんぅ」
激しい下半身のぶつけ合いはそのままに、どちらから始めたかもわからずに二人は唇を求め合う。
もはや天道の頭から今日まで悩んでいたコンプレックスなど洗い流され
ただひたすらに目の前の快楽を、目の前の女を愛する本能しか残されていなかった。
「んんぅ………て、てんど、くん、わ、わたしも…もうっ!」
「わかなっ!わかなぁっ!」
絶頂の手前で二人は口を離し、離れまいとお互いの背に手を回す。
そして最後の最後に全体重をがくりと落として天道のそれを子宮で受け止めた瞬間、若菜は嬌声を上げ
それに呼応するかのように天道が精を解き放った。
裸体のまま横になる二人。心地よい充実感と疲労感がお互いを包んでいた。
「なんか、今日は激しかったね…どうかしたの?」
「いや、なんというか…」
視線を泳がせながらどもる天道。明らかに恥ずかしがっていたが、囁くように口を開いた。
「俺、こんなに若菜が好きだったんだなぁ、って思ったら…止まんなかった。」
「…ふふっ。恥ずかしいこと言うなぁ、天道君は。」
「……お前がそれを言うなよ。」
軽口をたたき合いながら、隣にいる温もりに抱かれ、二人は微睡みに飲まれていった。

「なんで神社の階段ってこんなに急なんだろうなぁもう…ところでさっきは何を願ったの?」
「俺は毎年変わらないぞ。野球が上手くなりますように、だ。」
「ふーん。500円も賽銭入れてねぇ…なんでそんなに野球が上手くなりたいの?」
「ふふん、そりゃあ俺にとっては野球が第一だからだ。残念ながらお前は第二だ。」
「じゃあなんで野球が第一なの?なんのために野球やってるの?」
「………」
「えー、天下の天道翔馬君はそんなことも答えられないのに野球やってるの〜?」
「…と…のためだ」
「ん?ボリュームアップでお願い。」
「……………恥ずかしくて言えるか!!」
「あらあらそんなに私のことが好きなんだー。愛されちゃってるなぁ私。」
「な、なにをお前は…どうしてそんな…!」
「あれー否定しないんだー。ひょっとして図星かなー。」
「う、うるさい!そういうお前こそ何を願って…」
「…ナイショ。」

23 :
以上です
二人ともゲーム中の描写がそこまで多くないためキャラはかなり脳内補完してます
誤字脱字等あるかもしれませんがご了承ください。

24 :
>>23
GJ!
この二人はやっぱりいいな!

25 :
よし。この流れに乗じて俺も芙喜子ネタ投下します。
タイトルは『二人のクリスマス』

26 :
クリスマスっていう日はロマンがある特別な日だと俺は思う。だからプロ野球選手になってから毎年、多少のリスクはあるが、俺はクリスマスを恋人の芙喜子と過ごすことにしている。
ホテルの近くの待ち合わせスポットに行くと、綺麗な俺の彼女は先に到着していた。
「ああ、来た来た。メリークリスマス。」
「メリークリスマス。久しぶりだな。元気そうで何よりだ」
「まだまだねますかっての。さっ、行きましょ」
二人共久しぶりの再会を喜びながら俺達はホテルのレストランへ向かった。

クリスマスディナーを食べながら俺達はお互い最近どうしているのかを話した。
俺は野球のチームメイトのこと、自分が取った賞のこと、そしてプロ野球選手をやりながら細々とであるがツナミへの抵抗運動を支援していることーーー
どんな話でも芙喜子は時には楽しそうに、時には心配そうに、興味を持ってしっかりと聞いてくれた。
芙喜子の方も大変だそうだ。
裏からの支援をしていてもわかるが、ツナミは強大で、苦戦を強いられていること、それでもテレビで野球を頑張っている俺を見ると、自分も頑張ろうという気持ちになるそうだ。
俺は何か恥ずかしかったけど、俺のことを芙喜子はしっかり見ていてくれていたってことは堪らないぐらい嬉しくて、同時に堪らないぐらい芙喜子をいとおしく思った。

デザートのケーキを食べ終えて、俺は上の予約した部屋に誘うことにした。
「これからその・・・」
「ああ、寝る時に靴下をつっとくんだっけ?ハイハイやっときますよ。」
「そのネタ今年で何回目だよ。悪かったって」
「私に恥かかせたんだからこれぐらい良いでしょ。私があんなこと言ってたのを忘れるぐらい大人らしくなったら言うのをやめてあげる」
長い間芙喜子のパートナーだからわかる。芙喜子は俺をいじくるネタとして絶対忘れないから、一生言うつもりだ。
「冗談はさておき、行きましょ。部屋、とってあるんでしょ?」
「ああ、勿論。行こうか」
「ええ。クリスマスは『ロマン』だものね」

27 :
俺と芙喜子はチェックインして、このホテルの最上階へ向かった。あまり芙喜子と会う機会もないし、クリスマスだし、奮発してスイートルームに泊まることにしたのだ。
「・・・いつ来ても凄い部屋ね」
「そりゃあスイートだからね。俺ほどの人気プロ野球選手ならこれぐらいの部屋でも余裕さ」
「ハイハイ、流石年棒3億円選手様ねー」
「いやそう誉めるなよ。照れるじゃないか」
「う〜、悔しい。腹たったからお風呂は先に入るからね」
「まあまあそう言わずに一緒に入ろうよ」
「嫌よ。子供っぽい人とはいると何されるかわかったもんじゃないもの。入ってきたら投げ飛ばすからね」
・・・流石に自慢し過ぎたかな?
機嫌をあまり損ねてないといいな・・・

「良い湯だった」
結局芙喜子とは別に風呂にはいった俺は芙喜子が待っているであろうベッドに急いだ。
ベッドに行くと、髪を下ろした芙喜子が待っていた。
「遅いじゃない、女を裸で待たせるなんて・・・」
「先に入るって言ったのは芙喜子だろ。もしかして寂しかったのか?ん〜?」
「そ、そういうことじゃないんだけど・・・」
・・・可愛い。
基本的に芙喜子はかっこいい女性なんだけど髪を下ろした芙喜子は外見は男の子みたいなのに普段と比べてとても女性らしい反応をする。
「何よ、そんなにニヤニヤして。何が面白いのよ?」
「いや、芙喜子が可愛いなって」
「そういうこと言わないでよ!恥ずかしいじゃない!馬鹿!」
「いやぁ、こんな芙喜子は他人に見せられないな!」
「見せられる訳ないじゃない!あんただけよ!
・・・恥ずかしくてにたくなるもの」
・・・やっぱり可愛い。普段とのギャップからか今とてつもなく芙喜子がいとおしい。ニヤニヤが止まらない。
「何まだニヤけてるのよ!」
「だって芙喜子が可愛いんだもん。しょうがないじゃないか」
俺がそう言うと芙喜子が突然うつむいて黙ってしまった。
「芙喜子?」
「ふぅん・・・私が必に恥ずかさに耐えているのにあんたはそんな私を弄って遊ぶんだ?」
「反応がいちいち可愛いんだもん。しょうがないだろ?」
「じゃあ可愛い私はこれで終わり!えい!」
そう言って芙喜子は俺を強引にベッドに座らせた。

28 :
すると芙喜子は既に勃起していた俺の肉棒を彼女の形の良い胸で挟んで、胸を上下に動かしだした。
「こういうのパイズリって言うらしいわよ?」
「こんなの何処で覚えて来たんだよ?」
「ちょっと調べれば出てくるわよ。歴史も説明できるわよ。・・・ちょっと摩擦が大きすぎるわね。ならこうすれば・・・んっ・・・」
そう言うと芙喜子は俺の肉棒を口でくわえて唾をつけた。唾液で滑りが良くなって、正直堪らない快感が俺を襲ってきた。
「ちゅぱっ・・・どう?気持ちいい?」
「気持ちいいよ・・・堪らない位に。芙喜子はどうなんだ?」
「わからない・・・でもあんたが気持ち良さそうなのを見てると、何と言うか・・・体がぞくぞくしてくる」
「・・・なんかこうしてみると優越感を感じるな」
「どういう意味よ?」
「いつも他の男を寄せ付けない芙喜子が俺の前だとこんなこともするんだって思うと凄く嬉しい気持ちになってくるってこと」
俺がそう言うと芙喜子が突然ベッドの上に逃げて俺とは反対方向を向いて座り、うつむいて顔を隠してしまった。
「何でやめちゃうんだよ?それとこっち向いてくれよ。」
「・・・ヤダ」
「怒らせたんなら謝る。だからこっち向いてくれよ」
「そういうことじゃなくて・・・」
「?じゃあどういうことだよ。」
「絶対変な顔してるからあんたに顔を見せられない・・・」
「良いじゃないか。それぐらい。こっち向いてくれよ」
「だから嫌だって・・・ 」
「良いから見せろよ!」
そう言って俺は芙喜子を俺の方に向き直らせた。
芙喜子は・・・
ニヤけた顔をしていた。
「あんたがあんなこと言うから我慢してもニヤけちゃうじゃない!こんな顔はみせたく・・・」
そこまで聞くと俺は芙喜子を押し倒していた。
「突然どうしたのよ?」
「芙喜子が可愛い過ぎるのがいけないんだ。もう我慢出来なくなっちゃったよ。
・・・挿れていい?」
「ワケわかんないこと言わないでよ・・・
良いけどさ」

29 :
そして俺は先のほうだけ芙喜子の秘所に挿入した。すでに濡れていたので結構すんなりと挿った。
俺は胸を刺激しつつ秘所の奥へと芙喜子が気持ち良いと感じる場所を秘所を解しつつ探ることにした。
「んっ・・・はいってくる・・・」
「んっ・・・あっ・・・もうちょっと奥のほうが・・・あっ!」
やがて肉棒で擦ると明らかに芙喜子の反応が違う所を発見した。
俺はその場所を重点的に刺激することにして、腰を動かしだした。
「あっ・・・んっ・・あっそこ凄いっ・・・んっ」
刺激する度に膣が肉棒を締め付け、自然と蜜が溢れてきて、卑猥な水音が次第に大きくなっていく。強烈な快感が俺を襲っていた。
芙喜子も自分の体を襲う快感に堪えられなくなったのか腕をおれ背中にまわして、足を絡めてきた。
「あっ・・ああっ・んっ・・ハァハァ・・っねぇっ・・ねぇ?・あんたは・・あっ・・気持ち良い?・んっ」
「ああ気持ち良いよ。っくぅっ・・・」
正直刺激の少ない場所で休ませないとすぐにでもイッてしまいそうな快感が襲っていてあまり返答する余裕は無かったがそれでも何とか答えると
「そう・・・ならっ・んっ・・良いけど・・ああっ」
芙喜子にも余裕がなくなってきたのかだんだん言葉を発さなくなり、喘ぎ声の比率があがってきた。
「ああっ・・んっあっああっ・・もうっ限界っ・・」
「っ!先にイッていいぞ・・・くっ・・」
「あっ・・あああっ・あああァァァァァァァァァァァァァッ」
そして芙喜子は遂に堪えられなくなり、身体を痙攣させてイッてしまった。
しかし俺は耐えて、一緒にイかずに刺激を続けた。少しでも長く芙喜子と一つであり続けたかったからだ。
「あっ・・・・くっ・・ハァッ・・・んっっ・・・・」
最早芙喜子は喘ぎ声すら発することすら難しくなり、イキっぱなしになって身体を痙攣させ続けていた。
やがて俺も体力が続かなくなり、イく他なくなってきた。
「芙喜子っ・・ハァハァッ・俺ももう無理だっ・・ハァハァッ・・膣中で出してっ・・良いかっ?ハァハァ・・・」
そういうと芙喜子は強く縦に二回頷き、俺は芙喜子の膣中で果てた。

30 :
ヘトヘトの身体で何とかほとんど意識を失っている芙喜子に布団をかけて芙喜子の隣に寝転んでからしばらくして、ようやく回復してきた芙喜子が話しかけてきた。
「・・・ヤり過ぎよ馬鹿。」
「・・・芙喜子が愛しくて堪らなかったんだ。仕方ないじゃないか」
「『仕方ないじゃない』でしょっ。このまま本当にあんたなしで生きられなくなったらどうするのよ!?」
「・・・別にどうもしないさ。・・・責任もちゃんととるしね」
「・・・そうだったわね。『二人なら生きていける』ものね」
・・・やっぱり一生言うつもりなんだろう。「・・・私もそう思ってるから・・・」
「今何て!?」
「うるさい、何でもないわよ!早く寝なさいよ。お休み」
「・・・あぁ。お休み」
・・・一時期少しあれを言ったことを後悔していたけど、今なら言って良かったと思えるよ。
なぜならこの可愛くて、格好良くて、誰よりも大切なこの彼女となら「二人なら生きていける」 と胸を張って言えることを今確認したのだから。

31 :
以上です。
あまり自信は無いのですが、暖かい目で読んでいただけば幸いです。
では皆さんよいクリスマスを!

32 :
乙です!
クリスマス投稿者が自分以外にもいるとはありがたいです

33 :
>>23 >>31
二人ともGJ!

34 :
投下ラッシュGJ!

35 :
ちょっと質問があるんだが、パワポケのバトロワスレはなくなったのか?

36 :
ここほど盛んじゃ無いけどしたらばとかにはまだ投稿されてるっぽいぞ
まぁ詳しくはググれ
若菜ちゃんマジ淫乱ピンク

37 :
クリスマスって誰か重要なイベントがあった気がするのは俺だけか

38 :
一日遅れましたが投稿させていただきます

39 :
「真っ赤なお・は・な・の〜〜、となかいさんはぁーー、いーぃつもみ・ん・な・のおー、にぃぃんきもの―ー」
「すまない美空ちゃん、その歌はちょっと邪悪な気配がするからチェンジで」
「え?ん、んーと、じゃあ……、あわてんぼーのーサンタクロース、クリスマスまえーにー、やぁってきたぁー」
ちょっと間延びした、朗らかな歌声が耳に届く。
デパートの中、片手にケーキやジュースの袋を下げ、もう片方は俺と繋ぎ、彼女は笑顔を絶やさない。
繋いだ手を振り振り、赤白緑に飾り付けされた店内を目まぐるしく見渡していた。
つい頭を撫でたくなる。
今日の彼女は、いつにも増して子供っぽかった。
体裁を繕うことを忘れ、完全に素が出てしまっている。
後日、彼女に今の姿を見せればきっと赤面するだろう。
あれやこれや、力のない言い訳を並べるだろう。
慌てふためく彼女もいいものだが、生憎、今はデジタルカメラの類いを持ち合わせていなかった。
それに、今日ばっかりは仕方ないのだ。彼女がはしゃぎすぎてしまうのも、浮かれてしまうのも。
なぜなら、今日は……
「わたしっかっらっ、めぇりくりっすまーす!さぁんたぁくろーすいーずかぁみーんーとぅーたーぅん」
……なのだから。

40 :
店内は混んでいた。人海に溺れてしまわないよう、かき分けながら進む。
今日はやけに笑顔とすれ違う。それも、ただの笑顔ではなく、明らかにこちらへと向けたものに。
初めは、気のせいだと思っていた。クリスマスが見せる祝福だと思っていた。
しかし、試しに周囲の視線をさりげなく追ってみると、みな一つの軌道を描いていた。
寸分たがわず、一度俺の胴あたりに目を向けて、それから俺に微笑みかけてくるのだ。
――かわいらしいお嬢さんですね。娘さんですか?それとも御親戚の方でしょうか?
……決して嫌な気はしない。彼女は褒められ、そして俺達は祝福されているのだ。
だから、ありがたい心遣いに気づいてからは、俺は手紙に返事をすることにした。
――ありがとうございます。でも、娘でも姪でもなく、そしてお嬢さんじゃないんです。俺達は恋人同士なんですよ。
伝わるはずのない返事だ。目線で届けるには、いささか複雑すぎる。
なんとなく寂しくなって下を向いた。俺より頭二つ分も低い彼女が、せっせかせっせか足を運んでいる。
なかなか忙しそうだ。なにせ、俺の一歩に追い付くためには、彼女は二歩進まねばならないのだから。
合わせてやりたいが、この人波では無理な話。彼女の頬にはうっすら赤みが差し、いつの間にか歌声も止んでいた。
そんな、目下の奮闘もよそに、相変わらず祝電は寄せられる。お世辞でもない、純粋たる善意の中に、俺達が欲しいたった二文字の言葉は見当たらない。

41 :
失礼しちゃうよなぁ。みんなしてお嬢さん、お嬢さんって。
いつだって彼女は求道者だ。
なるべく俺に頼らないように、なるべく俺に頼られるように、彼女は努力を惜しまない。
例えば、料理がずいぶん上手くなった。野球選手は体が資本だと言い張り、最近は栄養の計算に挑戦している。野球のルールも一から覚えて、今ではプロ野球を語り合える。
キャッチボールも出来るようになったし、パワプロも強くなって、おまけにちょっぴり背が伸びた。
証拠もある。彼女はこうして、現に頑張っている。俺に離されないように、心配をかけないように、今だって小さな足を回している。甘えん坊なところもあるが、彼女はいっぱしの大人なのだ。
仕方ないと思わないでもない。彼女の魅力は外面だけでは到底わかりはしない。しかし、お嬢さん、あまつさえ娘さんとは流石にあんまりではないか。
なあ美空ちゃん。
同意を求める代わりに、繋いだ手に、微かな力を込めた。
彼女は、あどけない瞳で、首をかしげてこっちを見た。俺は笑顔で手をほどき、代わりに肩へと回した。
彼女はちょっぴりうつむく。その頬は、やっぱり赤かった。

42 :
時計の針が、もうすぐ日をまたぐ。午後十一時五十五分。俺は悩んでいた。
デパートの出口際で、歩を止めた彼女。俺の袖をぐいぐい引っ張り、棚の上の、とあるものを買ってくれとせがんだのだ。
それは、巨大な靴下のアタッチメント。
『理由?だって今日はクリスマスですよ!サンタさんが来るんですよ!』
本日一番の笑顔は、街中のどのイルミネーションよりも輝いていた。思わず年齢を確認しかけた俺を封するほどにまばゆかった。
ちなみに、美空ちゃんはお酒を飲んでよい年だ。もっとも、飲んでよいことと飲めるかどうかということは別問題であり、彼女はさっぱり飲めないが。
閑話休題。
……俺は悩んでいた。一応、クリスマス・プレゼントは用意していたが、おいそれとあげるわけにはいかなくなってしまったのだ。
もし彼女が、万が一、幻想世界のおじいさんを信じているのなら、プレゼントは寝てる間に靴下に入っていなければならない。
文字通り、夢の産物でなければならないのだ。
俺は待った。晩餐の間も、食後に肩を並べているときも、彼女が靴下を携えて、冗談でしたと笑うことを。
しかし、結局彼女はそのままだった。早く寝ないとサンタさん来てくれませんからと、ついに俺を置いて眠ってしまった。
手元には、美空ちゃんが欲しがっていたバッグがある。プレゼント用に丁重に包んでもらったものだ。
このままでは靴下に入りきらない。
そもそも、サンタクロースのプレゼントにラッピングはご法度なのではないか。
いやいや、あるいは逆かもしれない。
子どもの頃の経験など皆無な俺には、その辺りの微妙なディテールがわからない。曖昧な情報しかない中での状況判断はとても難しいのだ。
もしかしたら数年前の捜査以来かもしれない、野球とはまた異なる勘に身を委ねばならない場面。
悩んだ末、俺は枕元にプレゼントを置くことにした。仮に彼女が起きた時に、もしプレゼントが無ければ、俺は残酷な事実を告げねばならない。
そうなると、不可避の弊害が発生してしまう。たとえば、銃の恐怖を知らない者が、銃への怨恨は持ち得ない。
同様に、俺はサンタクロースの恵みを知らない。だから、別離の悲しみも知る由がない。
その俺が明け方彼女をどう慰めようか。
もちろん想像はできる。今日目にした子どもたちはみんな高揚していた。それはひとえにサンタクロースへの期待だろう。
あの状態で裏切られたら、誰だって傷つく。それくらいは理解できるが、所詮そこまでだ。互いに納得のいくような説明は今のところ望めない。
今日のところは誤魔化す。先ほど腹をくくった。プレゼントの存在は確定させておいて、今後の対策を練る。
サンタクロースとはどのようなものか。同僚に聞けばいい。美空ちゃんにも聞く。とにかく、実体験に限りなく近い経験を得てから、改めて彼女と話をするのがベターだ。
思考をまとめたからには速やかに行動開始。時計はすでに日を変えていた。包みを抱えて立ち上がる。リビングから寝室へ、足音をしながら向かう。
ドアの前、一連の流れをシミュレート、任務を再確認して俺はドアノブを捻った。

43 :
まぶたが歪む。部屋は明るかった。何故か電気がつけっぱなしだった。
早速の想定外だが、怯みはしない。今の俺はサンタクロース。姿を見られてはいけない。
昔とった杵柄、無音の足運びで、ダブルベッドの側に忍び寄る。無垢な寝顔を視認。ついでに上下する肩の肌も視認。
…………肌?
見間違いかと、まばたきを数度挟んで再び注視する。掛け布団からは、変わらず生肩がちらちら見え隠れしていた。
しかもよく考えてみれば、シャツの肩紐すら無い。つまり彼女は、服を着ていない、ということになる。
暖房が利いているとはいえ、暑くて裸で寝ているのか?
そんな馬鹿な話はない。暑ければまず暖房を切ればいいのであり、真冬に裸など不摂生がすぎる。
よもや、高熱ではあるまいなと、額から計熱しようとした、その時だった。
「えへへー」
甘い声がした。閉じられていた目が大きく開く。体が重い、と感じた矢先に、世界がぐるんと回り、俺はベッドに倒れこんでいた。
もぞもぞ、何かに抱きしめられる。暖かく、とても小さな何か。答えは決まりきっている。
美空ちゃんだ。ここには俺と彼女しかいない。
その思惑も謎なら、服装も意味不明。状況を把握できても、彼女の意図だけは理解できないままだ。
なぜなら彼女は半裸だった。
白雪の肌には、胸元の一対の切れはしと、股部の三角形を纏うのみ。胸部の布はとても小さく、わずかに先端を隠すにとどまっている。
包むための下着は、もはや張り付いているだけだ。
下も下で、鎖骨の窪みから柔らかいおなかまで完全に無防備、下腹部も佳境に差し掛かった頃でようやくブラインドが現れる。
紅白のストライプという、かわいらしいデザインとは対象的に、どちらも異様に際どく、意匠の主点は見るからにボディラインの誇示にあった。
そんな代物を美空ちゃんが着ようものなら、答えは火を見るより明らかだ。

44 :
案の定、強調されたのは彼女の乏しい肉体だった。
膨らみも無ければくびれも無い貧相な肉体が、これっぽっちも武器を持てずに佇んでいる。
何が悲しくて、妙齢の女性が、自らの幼児体型を全力でアピールしているのか、俺にはさっぱりわからなかった。
「分不相応」の一言で切り捨ててやるつもりだったのだ。
彼女に、その口を塞がれてしまうまでは。
「……!」
「んむ……」
熱が口腔を伝わる。やけに甘い唾液がとろりと流し込まれる。
「ふふ、まずはあいさつ代わりですよ。こんばんは」
……挨拶しているじゃないか、とか。その服身の丈に合ってないぞ、とか。
言いたいことは次々浮かべど、声にすることはできなかった。
「どーしました?あ、もしかしてびっくりしちゃいましたかあ?」
おっしゃる通り。減らず口も萎むほどに、俺は驚いていた。
キスそのものに仰天したのではない。彼女の唇の甘美な味はよく知っている。
ただ、互いの情熱を重ねる時、手を引くのはいつも俺の役割だった。
幾度となく共にした夜、しかし彼女から授かった夜など一度もない。したり顔で俺にかぶさり、口角をいやらしく湾曲させた彼女など想像だにできようか。
かててくわえて、俺の舌が正しければ、彼女の粘液には薬と果実の味が溶けていた。美空ちゃんの中に回っている。飲めないはずの、酒が。

45 :
「……飲んだのか」
「あ、バレちゃいました?でも、ほんの少しですよ?」
いたずらっぽく美空ちゃん。意識はしっかりしているから、少しというのは本当だとしても、それでも酒は酒だ。
こうも乱れた……もとい、積極的な彼女には覚えがなかった。
もちろん、美空ちゃんがそれを望んだのは違いなかろうが、あまりの豹変ぶりに俺は確認をとらずにはいられない。
すなわち、目の前の、俺にまたがる小悪魔然とした少女は美空ちゃんなのか否かということを。
ゆっくり手を動かす。目標は胸元、平坦な地。
「あ……まだ、……んっ」
制止も聞かず、手のひらで軽く撫でた。固さと柔らかさの混じった、わずかなかたまりの感触。
間違いない。この手触りは間違わない。
「……もう!まだわたしのお話が終わってないのに!」
彼女が声を荒げる。
「はあ。……ま、思わず手を伸ばしちゃうくらい魅力的!ってことなら仕方ないですけど!」
怒り半分、うれしさも半分といったところか。ちょっぴり誇らしげに、美空ちゃんは鼻を鳴らした。
……そういえば、準備しておいた言葉がある。さっき言わせて貰えなかったひとこと、彼女のかりそめの自信を砕くひとことが。似合わない、と。
身の丈に合わない、と。一本取られた恨みもついでに晴らすべく、強烈なカウンターを俺は用意していた。
しかし、あと一歩、踏み込んだ後の紙一重で、俺は踏みとどまった。情けをかけたわけではない。記憶と現状の齟齬に、ただ純粋に感心したのだ。
アルコールの影響か、若干だらしなく崩れた表情。さっきの接吻で唇は生々しく光り、緩んだ目元が流し目でこちらを向いている。
それらはほんのスパイス程度ではあるが、未成熟なスタイルとのギャップを感じさせるには十分な程、彼女の幼顔に妖しげな風味を加えていた。
ギャップといえば下もそうだ。紅白のストライプという、かわいらしい配色とは裏腹にやたら扇情的なデザイン。
一度は一笑に負した格好も、未知なる彼女の誘惑に心さらわれてみれば大化けに化けた。
溢れる幼き愛くるしさと、静かに伝わる熟した熱気。少女と女性の境界線の、背反するふたつの性質を彼女は重ねてしまう。
本来あり得ない、禁忌の融合で生まれるのは、名状しがたい特異な倒錯だ。
今夜、この聖なる夜に、美空ちゃんは俺を盗りに来た。とびきりねじ曲がった、彼女の渾身の武器を携えて。
そんなものに抗えるはずがなく、二度、彼女に食指を伸ばす。今度は剥く気でいたが、あえなくブロックされてしまった。
「だ・か・ら、まだだめって言ってるじゃないですか!今日はわたしの番なんです!まったく、あわてんぼうさんなんですから……」
怒られた。理不尽だった。我慢なぞできるわけがないのに。ただ、確かに俺はあわてんぼうだったかも知れない。プレゼントの前に、真っ先に尋ねるべきことをないがしろにしたのだから。

46 :
「……サンタクロース」
「え?」
「信じて、なかったんだな?」
美空ちゃんの、紅白柄のコスチューム。どこかで見た気がしていた色使いは、思えばさながらサンタクロースそのものだ。
夢の世界の真似事は、裏を返せば現実に生きていることを意味する。
つまり、彼女はサンタクロースが虚なる存在だと認識している。
はたして彼女の首は揺れた。しかし、縦ではなく、横に。
「何言ってるんですかあ?居るじゃないですか、サンタさん、わたしたちの目の前に」
さも当然とばかり、美空ちゃんはあっけらかんに言う。
一瞬耳を疑ったが、反芻してみれば、納得。彼女は言うに及ばず、そういや俺も当初はサンタクロースに扮していたのだ。
「信じてましたけど、やっぱり待つのは不安でしたから、嬉しかったですよ。ちゃんとサンタさん来てくれて。
……でも、今夜はわたしだってサンタクロースなんです。わたしのサンタさんに、今年貰ったたくさんのプレゼントのお返しをする日なんです」
「今年?」
俺は首をかしげる。もうすぐ終わる一年を振り返るも、いまいち覚えがなかった。
ジュースやアイスクリームなど、日々のお菓子はともかく、基本的に彼女は物をねだらない。それだけに、今日の靴下のアタッチメントが衝撃的だったのだ。
「あ、なんのことやら、って思ってますね?」
「ああ、よくわからないな」
「そっちが忘れていても、わたしは完璧に覚えています。テレビの向こう側から、スタジアムのフェンス越しから、……手を繋いだおとなりから、たっくさん、たっくさん、幸せをもらいました。
残念ながらチームは優勝できませんでしたけど、わたしはずっと、一心に奮闘するあなたを見てきました。……ですから」
美空ちゃんが口を閉ざす。緊張の見える、真剣な面持ちで、鈍く光る口を近づけてきた。
どんな言葉よりも短く、だが濃厚な、感情の湧水を伝える手段。
「これは、おつかれさまの、ちゅー、です。今年もごくろうさまでした。わたしのサンタクロースさん」
にっこり。美空ちゃんは笑った。今度は妖しさのかけらもない、純粋純朴な笑顔だ。そろそろ酒のブーストも切れてきた様子である。ようやく俺は、今宵の彼女を理解した。
なぜ美空ちゃんが、回りくどい策を画じてまで、俺を誘ったのか。
今にして思えば、俺を労うための夜を、俺に世話されては格好がつかない。彼女も同じ結論に至り、決断したのだろう。今夜は自分から。招待客から開催者へと変身することを。
クリスマスを舞台に、酒に助力を求め、かくして目的は達成された。安堵に溶けきった彼女を見ても、乗り越えてきた心中のさまざまな葛藤は想像するに容易い。

47 :
「……不器用だなあ」
自然と声に出していた。
「夜に来てほしかったのなら、一言言ってくれればいいのに。一人布団の中で、来るかもわからない俺を待つなんて怖かっただろ?」
「それは、そうですけど、なんていえばいいかわかりませんでしたし、それにその……恥ずかしいですし」
君の格好の方がよっぽど恥ずかしいじゃないか、とは言わなかった。代わりに声をあげて笑う。あんまりいじらしい彼女だった。
「な、なにがおかしいんですか」
「いやいや、何もおかしくないよ」
「じゃあなんで…………むぎゅ」
やっぱり彼女は素晴らしい。素晴らしいレディだ。
またひとつ、彼女は経験を積んだ。またひとつ、俺のためにことを為してくれた。
両腕を背中に回し、固く抱き締める。細身の体からは考えつかない柔らかさが、干したての布団よりも優しく、俺を暖めてくれた。
手を伸ばし、羽毛のような髪へ。指を通すと、さらりとほぐれて落ちていく。
……足りない。彼女の努力に応えるために、彼女の勇気を讃えるために、表面だけのスキンシップでは力不足もいいところだ。
「んっ……ち、ちょっとだけ、苦しいです」
「ああすまない。ところで、もう止めないんだな?」
「はい。だって」
「必要ない、か?」
「はい。…………どうぞ」

48 :
いただきます。口づけをもって、礼節がわりにした。
彼女の小さな舌を、俺の大きな舌が襲う。矮小な彼女の、心地よい抵抗を楽しんだあと、丹精こめて粘膜をねぶりにかかる。
くちゅくちゅ、ちゅぱちゅぱ。
心燃やす、卑猥な音も堪能してから、俺は挨拶を切り上げた。
「ん、ぷはぁ……」
「いい顔だ」
愛の証、透明なアーチが俺達を結ぶ。とろけた彼女を一度、二度と撫で、俺の意識は下に。そこには白い肌とわずかな布切れのみがあった。改めて見ても凄まじい衣装だ。
近くて遠かった、胸元の二つを外す。身をよじり、隠そうとする彼女を制し、露となるごくごく薄い雪の降り積もりをまずは静かに鑑賞。
頂点は固くなっていて、時折ぴくりと震える。豆粒の如き乳頭でも、男にはあらぬサイズと形状である。
……逆に、そこだけが彼女の乳房で女性を主張している、とも言えてしまう。
何度見てもふくらみはなく、悲しきかな、彼女に合う下着は左利き用のグローブよりも少ない。
胸だけではなく、腰つきの稜線も、ヒップの丸みも、一つ一つはどれも乏しく、とるに足らないものに思える。
しかしながら――だからこそ、と言うべきか、彼女には摩訶不思議な魅力があるのだ。
たとえるなら、薄く焼いたホットケーキだろうか。断じて太ってはいないのに、彼女のおなかは緩やかな弧を描き、とてもさわり心地がいい。
玉の肌は水をはじき、ひとつなぎのシルクでも再現できない抜群の滑らかを誇る。高めの体温は香りを運ぶ。食欲をそそる、バニラミルクの甘い香りを。
全てを合わせて見れば瞭然とする。美空ちゃんには美空ちゃんの色香がちゃんとあるのだと。
少し人とは違うけれども、見た目には少し分かりにくいけれども、ぜんぜん見劣りしない、素敵な素敵な特徴が。
「だから、そんなに不安な顔をしなくていい」
「……はい」
拭っても、拭っても、消えないコンプレックス。俺が彼女と寝るたびに、いつも悲しい顔をする。
初めての時など泣かれてしまった。今でも鮮明に覚えている。羞恥心に脅されて、両胸を隠して泣きじゃくる彼女の姿を。
誰が悪いわけでもない。それゆえ難しい問題ではあるが、いつの日か解決することを願い、今日も彼女を丹念に愛でる。
恥じなくていい。俺は君の全てが大好きだ。単純なのに難解な、愛情の粒を刷り込んでいく。
「あ、んあぁ……!……はあ……はあ」
小柄な体躯が可愛らしく震える。どうやら、軽く達したらしい。
下腹部のさらに下を盗み見ると、太股からその付け根までぐっしょりと濡れていた。
ともすれば、失禁してしまったかに見える。(これに関しては過去の彼女が少し悪いかもしれない)
秘所の覆いはあまり上等な代物ではないのか、形がくっきりと浮き出てしまっていた。
外見だけでも感じる。一本筋のたたずむ聖殿が形成する、野草のひとつも許さない、神秘的な空間を。

49 :
「あ、だ、だめです、見ないで……ひぁう」
視線に気づいた美空ちゃんを尻目に、布越しに、ぬぷり、と指を埋める。
全身を弛緩させてから、頼りないヴェールを取り外すと、むわんとした熱気が立ち上った。未熟も未熟、ほぼ閉じられた花弁からの香る、成熟した雌の匂い。
正直堪らない。堪らないが辛抱し、深紅に染まった美空ちゃんに声をかける。今夜の俺にできる、最後の手ほどきを授けるために。彼女の本懐を成すために。
「美空ちゃん、美空ちゃん」
「ひあぅ……、な、なんですかあ……」
「あのさ、今夜は美空ちゃんが上になってくれないかな?」
「はひ……うえ、うえって……ぇえええ?」
「だって、今日は俺、誘われた身だし。お客様だし」
意地悪ではない。断固意地悪ではないが、多少調子に乗った気は否めない。
「それもそうですね……今日はわたし、サンタさんですから……、わたしが、わたしが、プレゼントします、よ……ひぅ」
息も絶え絶えに、彼女は決めた。自分で決めた役割を、最後まで果たすことを選択したのだ。
ふらりと立ち、互いに位置を入れ替わる。こぼれ落ちた愛液が太ももを流れ、細い跡を作っていく。
雫は光を帯びて煌めいていた。この上なく淫靡な液体が、なぜだか神々しさを放っているのだから、ある意味美空ちゃんはずるい。
もし、淫猥さだけが俺を誘惑しているのならば、こっちだって開き直れる。ためらいもなく、当たり前のこととして、知恵も知識も理性も捨て去れる。
が、彼女は違う。
「ひぁ……あ、あ……」
くちゅ、くちゅ。いきり立った俺の物の感触を、入り口で何度か確かめていた。
本来隠されてしかるべきその光景は、美空ちゃんの場合に限り、何にも遮られない。姿も形も少女同然の性器が、大人の凶器を飲み込んでいかんとしていた。
単に卑猥なだけではない。真っ白なシーツをめちゃくちゃに引き裂くような、暴力的な衝動が、稲妻となって体内を貫いていく。
浮世離れした結合部は、この世の道徳倫理を破る、スリリングな背徳の悦びを強烈に喚起するのだ。
つくづくずるいと思う。男の根幹の欲望、既存の価値観からの逸脱願望を直接刺激するなんて、彼女にしかできない強力無比の芸当なのだから。
「うあ……入って……入ってます……」
劣情に膨れた俺を、彼女はゆっくりと埋めていく。小さな小さな身一つをいっぱいに使い、まさに全身全霊で包み込んでいた。許容ぎりぎりの異物に反応し、しとどに濡れそぼる彼女の受容器。
苦痛と快楽に歪み、涙でぐちゃぐちゃの美空ちゃんからは、もう明確な意識は読み取れない。
「ああ……あああ!ああ!」
やがて、彼女は小刻みに痙攣し始めた。限界が近いのだろう。よりいっそう締め付けも強くなる。
両手をつき、腰を上下させて、狂おしい勢いで彼女は淫楽を求める。
慎ましやかなお尻を振り、肉壁に異物を擦り付けて、一心不乱に絶頂を目指していた。
すべては、俺を導くため。一足先に辿り着き、俺の手を引くため。我を忘れ、彼女は肉欲の虜囚となったのだ。
「あふぁ……きて、きてください……!わた、わたし、もう……」
「ああ……!ちゃんと、ついていくからな……」
「は、い……ふぁ、ぁあああああ!」
半歩先。一歩にも満たないわずかな先を、彼女は行った。
後を追って俺も行く。何度も登った階段を、初めて彼女に先導されて、どこまでも、どこまでも、かけ上がっていった。

50 :
「サンタクロース」
「ん?」
「小学生のときまで、信じてました」
「……ほう」
一夜明けて。シャワーじゃ寒いからと、二人一緒の入浴を終え、真っ赤だった美空ちゃんが戻った頃には、もうお昼近かった。
「中学生になって、小学校の違う友達に、サンタなんか居ないって言われて大喧嘩しました」
「なるほど」
「わんわん泣いて、みんなに聞いて回ったのに、みんなお茶を濁して」
「それでか」
「はい。その日からは同級生にも妹扱いされましたし、おとーさんとおかーさんには、まだ信じてたのか、とか言われましたし」
「そうかそうか」
「……ちゃんと聞いてます?」
「聞いてるとも。でもな美空ちゃん」
「はい?」
「サンタクロースは、いるんだぞ?」
「…………わたしをバカにしてるんですか?それとも、夜のことならお願いですから忘れてください!」
「絶対に忘れないし、バカになんてしてない。サンタクロースはいるさ。……ただし」
後ろに回した手を、彼女の前に持ってくる。ラッピングされた小箱を美空ちゃんにわたした。
「どこかのだれか曰く、あわてんぼう、らしいけどな」
彼女は呆けている。
何がなんだか、理解が追い付いていない。放心状態で、小箱と俺を何度も見た。無味乾燥の無表情で、機械的に封を開け、かわいいバッグを取り出して。
数秒後、おもいっきり抱きついてきた。俺はしっかり受け止めて、今度はあわてず騒がず、決まり文句を口にする。
「メリー・クリスマス。美空ちゃん」

51 :
以上です。たまには甘々にしようと思いましたがとても難しかったです。
読んでいただければ幸いです。

52 :
GJ!

53 :
GJ!

54 :
まさかクリスマス作品が三つも一辺に投下されるとは…
職人さんGJ!

55 :
GJ×3!

56 :
昔はメガネ達が恋人のいる主人公を恨めしく思いつつ年末年始を過ごしてるイメージがあったけど
最近はカズがそういうポジションの印象がある

57 :
クリスマスの投下祭りに万歳
お三方ともGJです!

58 :
完全に遅刻した形になりましたが
今更ながら、ポッキーの日(11月11日)ネタSSを投下させていただきます

59 :
「小波さん、小波さん」
ある日の晩飯の後、リビングで座りながらくつろいでいたら、妙にウキウキしながら漣が話しかけてきた。
「ん、どうかした? 漣」
「あのですね、お菓子を買ってきたんですけど、一緒に食べませんか?」
「へえ、お菓子か。それじゃあもらおうかな?」
晩飯の後といっても、もうこれ以上何も食えないなんて程満腹というわけではない。
素直に食後のデザートをいただくことにした。
「ありがとうございます! それじゃあ少し待っててくださいね」
俺の返答を聞いた彼女は、そそくさとキッチンへ戻っていく。
……お菓子を一緒に食べるくらいなのに、やけに嬉しそうというか、テンションが高く見えたのはなんでだろう?
そんなに珍しいお菓子なのかな?
まあ、すぐにわかることだし、素直に待とう。
「お待たせしました!」
テレビをのんびりと見ながら待っていると、元気のいい声と一緒に彼女がキッチンから帰ってきた。
視線をテレビから彼女に移すと、その腕には細長い小さな箱が抱えられていた。
「……ポッキー?」
「はい! ポッキーです」
ポッキーといえば、店でも簡単に買えるお菓子だから、考えていた予想は違ってたみたいだ。
それじゃあ、なんであんなにウキウキしていたんだろう?

60 :
「実はですね、今日ってポッキーの日らしいですよ」
実に初耳な話だった。
……というかそんな日あったんだね。
「へえ……、でも、なんで今日がポッキーの日なの?」
「えっと、なんでも、1をポッキーの棒に見立てて、それで11月11日は1が一番多くなる日だから……って聞いたような」
「なるほど……」
なんともこじつけた記念日だなと思った。
お菓子会社の陰謀というか、記念日を決めて一つでもたくさん売り出したいって考えはあるだろうなあ。
「ええと、つまり今日はポッキーの日だから、一緒にポッキー食べませんかってことかな?」
「はい!」
目を輝かせんがばかりの漣の返答。
まあ……、彼女と一緒にポッキーを食べるくらいだし、別に何の問題もないかな。
「それじゃあ、いただくかな」
早速箱を開けて、袋を開けると、中から先からチョコでコーティングされたスナックの棒が数本。
その内の一本を取って、ぱくっと一口。
……うん、おいしい。
やっぱり、長い間お菓子としてお店に並んでるだけの安定感があると思う。

61 :
「小波さん、小波さん」
ポッキーを食べるのに少し夢中になってると、横から漣の声。
彼女の声のするほうを向いて、それを見た瞬間、思わず目を見張ってしまった。
そこにはポッキーを一本くわえながら、照れくさそうにこちらに差しだす彼女の姿があった。
互いに座っているので、図らずしも漣が上目使いでポッキーをくわえながらこっちを見上げる形になり、理性が一瞬吹っ飛びそうになる。
……気持ちを少し落ち着けて、聞いてみる。
「えっと……、漣、何してるの?」
「ええっと、恋人同士はポッキーをこうやって食べるって、聞いた事があったので……」
「そ、そうなんだ」
うーむ……、話には聞いて知ってはいるけど、これっていわゆる「ポッキーゲーム」というものなんじゃないだろうか。
なるほど、今日はそういう日だから、漣もこういうことをやってみたいと思って、さっきからテンションが高かったのかな。
……恥ずかしいけど、彼女が望んでいることだし、正直、それを断る理由もない。
「……わかった。それじゃあ、一緒に食べよっか」
「はい! その、よろしくお願いします」
彼女のくわえているポッキーの逆側から、こちらもそっとくわえる。
少しずつ食べ進めていって、スナック菓子とチョコの甘みが口の中に広がっていくうちに、互いに近くなっていく顔。
ちゅっ、という音と一緒に、唇が重なり合った。
彼女の唇から、ほのかにお菓子の味がした、気がした。
少しの間、互いに触れるだけのソフトなキスを楽しんで、やがて離れる。
「なんだか……、普通にキスする時よりも、照れちゃいますね」
「……そうだね」
シチュエーションがいつもと違うせいなのかもしれないけど、同じキスでも、普段より数倍も恥ずかしく感じる。
彼女も頬を赤く染めて、照れくさそうに話している。
ううむ、これがポッキーゲームの魔力というものなんだろうか。
「あの、もう一回しましょう、小波さん」
熱に浮かされたように、彼女が提案してくる。
気持ちを昂らせながら、俺もそれに応えた。
もう一度、互いにポッキーを両端からくわえて、少しずつ食べ進んでいく。
そして、互いに近づいていき、再び唇が触れ合う。
「……ん」
今度はさっきよりは少し深い口づけ。
互いに唇を離すと、漣が照れくさそうにはにかむ。
「えへへ、ポッキーもおいしいですけど……、小波さんとのキスはもっと甘いです」
その仕草が、とても愛らしくて。
さっきから昂ぶっていた俺の理性は、もう限界だった。

62 :
「漣っ」
たまらなくなって、抱き寄せる。
「ふぇっ! こ、こなみさん……んっ!」
少し驚いた声を上げた彼女をそのままに、三度口づけを交わす。
「ん、んぅっ……、ちゅっ、ふ、むぅ……」
さっきまでのソフトなキスと違って、深いキス。
彼女も少し驚いてはいたが、すぐに目を瞑って、俺の口づけを受け入れる。
やがて互いに舌を絡ませ、より深い口づけへ。
「んっ、ちゅる、んんぅ……、んぁ、ふぅっ……」
互いに舌を絡み合わせて、ぴちゃ、くちゃ、といった水音と一緒に、互いの唾液を交換していく。
さっきのお菓子とは別のベクトルの、しびれるような甘さを感じる。
二人でその甘さを共有して、一緒に味わっていく。
「ん、んんっ、ふぅ……んっ、ぷはぁ、はぁ、はぁ……」
甘くて、深い口づけを終えると、交わった唾液が糸をひいて、落ちていった。
「漣、すごく甘いね」
「はぁ、小波さんも……、すごく、甘かったです」
二人ではにかみあって、感想を言いあう。
なんだか、照れくさい。
「あの、……その、もっと……」
漣が頬を赤く染めて、視線を下にしながら、細い声でと口にしようとして。
やがて顔を上げて、上目使いでこちらを見て、
「もっと、小波さんのことがほしいです……」
俺におねだりしてくる。
「うん、俺も……漣がほしい、かな」

その行為が始まる合図のように、もう一度、互いに唇を合わせる。
彼女を味わうように、深く、優しく。
やがて、唇を離して、服の合間から見える彼女のやや白みをおびた首元に移していく。

63 :
「んっ……」
くすぐったいのか、軽く身をよじらせる漣。
その反応がかわいくて、そっと首元に舌を這わせていく。
「ふ、あっ……、く、くすぐったいです、小波さん」
少ししょっぱい、彼女の汗の味が、するように感じた。
彼女は目を細めながら、俺の愛撫を受け入れてくれる。
漣の体をさするように愛撫しながら、服をたくし上げると、藍色のブラが姿を見せる。
ブラのホックを外すと、俺を魅了してやまない、二つの美しい双丘もあらわになった。
「……いつも思うけど。すごく、きれいだ、漣」
包み込むように、優しく、双丘を揉みしだいていく。
「んっ……んぁ……っ……」
俺の手が動かされていくたびに、漣が悩ましい声をもらす。
しばらくの間、漣の胸の感触を楽しんだら、右手を胸から離して、代わりに舌を這わせていく。
「ふぁっ……」
くすぐったいのか、ぴくり、と漣が敏感に反応する。
胸を、そして、彼女の先端をそっとなめあげていく。
そこは、さっきからの愛撫のせいだろうか、もうすっかり固くなっていた。
「んんっ……あっ、ふぁ……んっ!」
「漣のおっぱい、すごく甘くて、おいしいよ」
「こ、こなみさん……、すごく、いやらしい、ですっ……ああっ!」
左手でもう片方を揉みしだきながら、漣の胸を何度も舌で往復して、なめあげていく。
そしてピンと立っている突起に唇を合わせて、漣のおっぱいを味わっていくように、乳首をなめて、音を立てながら吸いあげていく。
「ふああっ! んっ、ふぅっ……あ、んあっ!」
俺が漣を味わっていくたびに、漣は軽く悩ましい声をもらしながら、身を震わせる。
漣が感じてる姿を見て、うれしくて、かわいらしくて、扇情的で、とても興奮していく。
とどめ、と言わんばかりに、彼女の乳首を唇で軽く甘噛みする。
「や、あっ、んああっ!」
それと同時に、漣は今まで以上の声をあげて、軽く体を震わせていった。

64 :
「……胸だけでいっちゃった?」
「は、はい……すごく、気持ちよかったです……」
少し細々とした声で、恥ずかしげに答える彼女が、また可愛らしい。
「……ん」
軽く、優しく触れ合うだけのキスを交わす。
「……小波さんのも、もうすっかり大きくなってますね」
うわごとの様にそういいながら、彼女は俺の下半身へと視線を落とす。
ズボン越しからもはっきりわかるくらい、俺のものははっきりと主張していた。
「漣がえっちな姿を、いっぱい見せてくれたからだよ」
「えへへ、……小波さんのにも、してあげてもいいですか?」
手でズボン越しに、俺のものを軽くさすりながら、とろんとした上目使いでおねだりしてくる。
俺の方も、漣のえろい姿を見て、いろいろと限界だった。
「うん、お願いするよ」
了承を得ると、漣が俺のズボンに手をかけ、下ろしていく。
下着も脱がすと、怒張し、そそり立つ俺のものが曝け出された。
「ちゅっ……ちゅる、んんっ、はぁっ」
手でさすりながら、軽く俺のものにキスをする漣。
そのまま舌を這わせていき、丹念に俺のものをなめあげていく。
ぞわぞわとした軽い快感が、俺の体に伝わっていく。
同時に、彼女が舌を使いながら、俺のものに快感を与えている姿は、とてもいやらしくて、俺を興奮させる。
「ん、ふっ、ちゅっ、ふふっ……、小波さんの、匂いがしますね、はむっ」
「……っく、漣っ、すごく、気持ちいい……」
「ふふっ、さっき気持ちよくしてもらったお返しです」
そう言うと、漣の口が俺のものを咥えていった。

65 :
「うあっ……!」
「んむっ……、んくっ、んんっ、むぅ……」
温かい漣の口が、俺のものが包み込み、じゅるっ、といった水音と一緒に吸い上げていく。
それと同時に、彼女の舌が咥内で俺のものをなめ上げてくる。
さっき以上の刺激と快感が俺の体を駆け巡っていく。
下半身に熱が集まる感覚、限界はもうすぐだ。
「うぁっ……漣っ、もう、やばいっ……!」
「んっ、むぅ、んむっ、ちゅぷ、んむぅ……!」
俺が声をあげたのを見てか、漣の咥内はさらに激しく、一気に吸い上げてきた。
「出る、っ……! くぁ……っ!!」
「んぅ……!」
下半身から突き上げてくるような射精感。
漣の口の奥へ、勢い良く精を吐き出していく。
「んっ……んくっ、んく、んむっ……」
漣はそのままそれを、こく、こくと飲み込んでいく。
やがて、俺が放った精液を全て受け止めて、俺のものから口を離した。
「漣、大丈夫?」
「ぷはっ、はぁ、はぁ……、はい。……えへへ、小波さんの味がしました」
口の端から精液をわずかに垂らしながら、微笑む漣。
その表情はとても可愛くて、そして、エロかった。
たまらず抱き寄せて、軽く触れるだけの口づけをする。

66 :
「あの……、小波さん、私、もう……」
「うん、俺も……もう限界だよ」
そのまま、彼女の下着に指を這わせていく。
すっかり濡れそぼっていて、既にその役目を果たしていなかった。
そして、下着を横にずらして、出したにも関わらず、すっかり元気を取り戻した俺のものの上に導いていく。
互いに向かい合う、対面座位という形だ。
「いくよ、漣」
「はい……、来てくださいっ、小波さん」
漣がゆっくりと腰を下ろしていって、俺たちは一つになっていく。
「ん……んっ! ふぁ、ああっ……!」
悩ましい声を上げながら、俺のものを飲み込んでいく漣。
漣の中は、口の中よりもさらに温かくて、俺を搾り取るかのように、締め付けてくる。
口でされていた時以上の快感が俺を襲う、正直、一度出してなかったらやばかったかもしれない。
「こ、こなみさんの、すごく、大きいですっ……!」
「くうっ……、漣のなかも、俺のを、飲み込んでるみたいで、やばいっ……!」
このままじっとしているだけでも、出してしまいそうだ。
たまらず、腰を動かし始める。
「ふあっ! あっ、はああっ! こなみ、さんっ! すごく、きもちいい、ですっ! ああっ!!」
俺が腰を突き動かすたびに、漣があられもない声を上げて、彼女の中がより締め付けてくる。
ぐちゅっ、ぬちゅっ、といやらしい抽送の音が部屋に響き渡る。
何度も腰を突き入れて、漣の最奥を突いていく。
その度に漣は敏感に反応して、体を震わせていく。
「んあっ! ああっ! 小波さんのが、奥にっ、奥までっ! はあっ! あっ、あぁんっ!」
快感に耐えようと、漣が俺の体にしがみついてきた。
さらに互いに深く繋がりあって、密着する。
互いの体を抱きしめあいながら、口づけを交わして、舌を絡めて求め合う。
俺も、もういっぱいいっぱいだった。

67 :
「はぁんっ! 小波さんっ、私っ、もうっ……!」
「はぁっ、漣っ、俺も、もう、やばいっ……!」
互いに限界を訴えあう。
「漣っ! イくぞっ! 一緒にイこうっ!」
「は、はいっ、きてっ、きてくださいっ、こなみさんっ! ひぁあんっ!!」
一緒に限界を迎えるために、今まで以上に、激しく腰を動かす。
頭の中が真っ白になるような感覚。限界はすぐに訪れた。
「くあっ、うあぁっ!」
「ふああっ、あああぁあああああぁっ!!」
ほぼ同時に、二人で絶頂を迎える。
漣の中が、俺のものをきゅうきゅうと搾り取っていき、俺のものが、漣の奥に精を注ぎ込んでいく。
「ふああっ、あっ、こなみさんの、いっぱいっ、中にっ……」
二度目にも関わらず、長い、長い射精感を感じた。
やがて、彼女の中に注ぎぎると、漣が体をこちらにもたれかけてくる。
「はぁ、はぁ……、漣……」
「っん、はぁ、はぁっ……小波さんっ……、んっ……」
そのまま繋がりながら、俺たちは口付けを交わした。

「なんだか、燃えすぎちゃったね……」
「そうですね、……えへへ」
あれから、二人でいろいろと、べたついた体を洗ったりした後、まったりと残りのポッキーを食べている。
まさか、お菓子食べててこうなるとは、思ってなかったけど。
しかし、何と言うか疲れた後だから、甘い物がいつも以上においしく感じるって言うか……。
漣の方はというと、ニコニコしながら、ポッキーを頬張っている。
「まさか、ここまでするとは、思ってなかったです」
「本当?」
「本当ですよっ。恋人らしいって言うか、こういう食べ方をしてみたいなってのはありましたけど……」
うーむ、ポッキーゲーム恐るべきだ……。
「……来年も、こうやって一緒に食べたいですね」
「……そうだね」
二人で、微笑みながら、甘い一時を過ごしていった。

68 :
以上です。読んでいただけたなら幸いです
最初の1レスのみ題名入れ忘れてます

69 :

漣ちゃん可愛いよ漣ちゃん

70 :
GJ!
まさかこの一週間未満で5作品も投下されるとは

71 :
GJ!
漣かわいいよ漣

72 :
年末投下ラッシュ凄いな

73 :
これは大晦日に年始も楽しみだね

74 :
13主「姫始め!姫始め!姫始め」

75 :
>>74
お前は歴代の中でもぶっちぎりの変態だもんなw

76 :
私見だけど13で相手に姫始めをどちらが先に求めるのかの一覧を作るなら
13主から誘う
桜華、由良里、真琴、冴花、靖子
彼女から
千羽矢、麻美
千羽矢なんてあの13主がおされてたからな。
ところで千羽矢の13主にたいする二人称って何だっけ?

77 :
君付けだったはず
保管庫見ると意外と冴花から誘ってるタイプのSSも意外と多いな

78 :
オニザメ「殿始め!殿始め!殿始め!」

79 :
ソイヤッ!ソイヤッ!ソイヤッ!
・・・ONZMコーチはお帰りください

80 :
靖子はいやいや言いつつも押し倒されそうだな
倫理的な問題との葛藤とうれしさで変態変態言ってそう

81 :
真琴はそもそも姫初め知っているのかw

82 :
千羽矢だけ姫始めを要求して13主を押し倒すのが容易に想像出来るんだけど・・・

83 :
13主での姫始めで盛り上がってるので即興で浮かんだ冴花の小ネタです

84 :
『今年最後の誤算』
大晦日。嘆く男が一人。呆れる女が一人。
「あぁ…俺が何をしたって言うんだ…」
「何をした、っていうよりは、何かをし忘れた、って感じよね。」
「俺はただ、冴花を愛でていただけだっていうのに…」
「ずいぶんと自分の欲望に正直な愛で方があったものね。」
「あぁ…これ以上酷い目に遭ったら野球やめちゃうかも…」
「私はなぜか大学やめるハメになったんだけど。」
「…その件に関しては申し訳ないです。」
「随分お腹も大きくなったよね…つわりは大丈夫?」
「流石にもう引いてきたわね。」
「なんでこの時期にできちゃったのかなぁ…姫始めしたかったのに。」
「…クリスマスの頃からずっと同じこと言ってるじゃないの。」
「そりゃ、そうだけど…それでもできるならもうちょっとタイミングがずれて欲しかったというか。」
「あれだけ中に出しておいて今更何言ってるの。いつ出来てもおかしくなかったわよ。」
「…だよな。」
「まさかこの若さでお腹の赤ん坊と一緒に年越しするとは思っても見なかったわよ。」
「いや、その…」
「永久就職先がここ、ってのはわかってたけど…私としてはもう少し計画的に結婚したかったのに。」
「えーと、でも、なんというか…」
「さっきから何が言いたいの?」
「その、非常に申し上げにくいのですが…」
「なにを?」
「そのー、冴花もあんまり、ゴム付けてとは言ってなかった…気がするなぁ…」
「……」
「いや、その、ホントにそんな気がするだけと言いますか…冴花も満更でもなかったような…」
「…してあげない。」
「えっ?」
「今日は口でシてあげない。」
「えっ、な、なんで?ちょ、ちょっと待ってよ!」
「……」
「勘弁してよ!ごめんなさい!ホンットにごめんなさいってば!」
「ふーんだ。」
「溜まりまくっててやばいんだって!もう冴花のおっきくなったおっぱいとかお腹見るだけでやばいんだって!」
「へ、変なこと言わないの!!」
大晦日。大いに嘆く男が一人。大いに茹で上がる女が一人。

85 :
我ながら何ともくだらないネタだなぁ…
以上です

86 :
12裏のアルマダさんは淫乱クソビッチ

87 :
ナイスです!ぜんぜんくだらなくないですよ。

88 :
冴花かわいいけどワロタ

89 :
アルマダさんはだれかれ構わずやるのではなく、本当に主人公の事を好きになったからこそ行為を求めたんじゃないですか!ビッチの内には入りませんよ!

90 :
……アマルダです。

91 :
>>86 激しく同意!

クシュン!クシュン!

92 :
あけましておめでとうございます。
※1レスのみの新年単発ネタです。
※6主×希美さん(4主×天本さん前提)
※エロありません。

93 :
「どうしたんだい? いきなり固まっちゃって」
希美は、不意に手を留めた小波を怪訝な目で見つめた。元旦の午前中のことだった。
小波と希美はザル入りミカンを乗せた炬燵に入って、家に届いた年賀状を交友別に選り分けていた。
未来人の小波も、和桐製作所に就職してから数年、プロ野球入りした今では、やり取りする年賀状の枚数も増えてきた。
さらに希美は、個人的な交友に加えて、芳鳥関係のお得意さんもいるので、小波以上の枚数だ。
「野球の河島さんから年賀状が来たんだけどさ。俺、河島さんにちゃんと年賀状送ったかな、って思って」
そうして辞書並みの厚さになった年賀状の束をチェックしていると、小波が一枚の年賀状で手を止めた。
希美がその年賀状を覗き込むと、年始の挨拶と一枚の写真が刷ってあった。写真には若い男女が並んで写っている。
女性は小さな赤ん坊を抱いている。背景を見ると、場所は神社の境内らしい。
「ああ、河島くんの嫁さんが、私の学生時代からの友達なんだよ。あと河島くんは、私の弟と野球部の同期でね。
 ホラ、山田とかと一緒に甲子園出てたんだ。年賀状は私が送っておいたから」
「そういうことか。プロ野球の付き合いだと、リーグが

94 :
(ペースト失敗失礼……)
「そういうことか。プロ野球の付き合いだと、リーグが違うから、あまり会う機会がなくてさ。
 河島さんとは、今年の交流戦で少し喋ったきりだよ」
希美は親友の家族写真をしみじみと眺めた。この間出産祝いを送ったと思ったら、あっという間に産着がとれていた。
人の子供は育つのが早い、ということを実感させられる。
「あはは、まだ足腰立ってるかどうかって年頃なのに、玲泉そっくりだ! こりゃ、将来は母親似の美人になるね」
「娘さんが? 確かに、こうして並んでると、似てるってのは分かるけど」
「ま、私は玲泉の小さい頃も知ってるからね。面影があるよ。いいなぁ、幸せそうだ」
感慨に耽る希美を、小波は年賀状を机に措いて眺めた。旧友の姿を通して、故郷のことを思い出しているのか。
小波は、希美の故郷である日の出島を見た経験は無いが、書かれた住所から見て、旧友は日の出島に住んでいるのが分かった。
背景の神社も、おそらく島内にあるのだろう。それを通して、希美は在りし日を思い返しているようだ。
島を出る前の希美を知らない小波にとっては、何となく触れ辛い一面だった。
希美が島を出たっきりな理由も、詳しくは知らない。山田や弟の武雄は多少知っているらしいが、強いて聞いてはいない。
「私が母親じゃ、こうはいかないだろうね。あの頃の私は、そんなこと考えもしなかったな」
希美のしみじみとした独り言が、小波の耳に引っ掛かった。故郷を出て、顔を整形した頃に回想が及んだのだろう。
小波は、希美の整形について希美自身から告白されているが、希美はまだ実家に帰って両親に会えるほどの、
心の整理はついていないらしい。そのため、入籍はしても式は挙げていない。
「私が子供を産んだら、子供も私と同じようなこと考えるのかな」
「まあ、そりゃ、親次第だと思うよ」
小波は、希美の抱えるコンプレックスを、深くは理解していない。
彼女は、整形手術を受けた時、過去の自分を一度否定している。それは、彼女にとって、もう変えられないことである。
一方、小波にとって過去とは、不都合なら修正すればよいというものである。受け止め方がまったく違っている。
小波の言葉は、ただ新年早々の辛気臭い沈黙を破ろうとしただけのものだ。
「何だい希美、いきなり人の顔じろじろ見て」

95 :
「期待していいのかなぁ、と思ってさ」
「何だよ、そういう話か。俺に似て不都合があるのかい」
「……そういう感覚が必要なんだろうね」
希美は年賀状の束を脇に退けて、炬燵のミカンを剥き始めた。
鮮やかな皮の色に、かすかに鼻孔を漂う甘酸っぱさが心地良い。
「君は君、我は我なり、なんてね。ミカンじゃなくて野菜だったら、ぴったり決まったんだけど」
「格好つけてるところ悪いんだけど……希美、ミカンの筋が顔についてる」
「……はあ、そう――ねぇ、見えないから、取ってくれない?」
「もう、しょうがないな。ほら――ぐわぁあっ! 目が! 汁が目に染みるっ!」
「人の感傷が分からない唐変木には、ミカン汁の刑がお似合いだよっ」
(おしまい)
(今年もよろしくお願いします)

96 :
あけましておめでGJ!!

97 :
GJ!
年末年始に投下が多いのは素晴らしい

98 :
新年も豊作なり

99 :
パワポケ的に主人公がぬなんてこともありそうだと思うんだけど、カップルが成立したあとで主人公が害された場合ダントツで怖いのは千羽矢と紫杏だと思う。
この二人は犯人をしかねない。

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