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2013年01月エロパロ698: 閃乱カグラでエロパロ (254) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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閃乱カグラでエロパロ


1 :2011/09/23 〜 最終レス :2012/12/25
―― 漢には人生において越えるべき大きなお山が2つあるのです。
    それはとても柔らかくて包み込まれるような優しさを持ちつつ、
    時に登頂を許されない厳しさを持つ永遠のロマン。
2011年夏発売予定の3DS用ソフト、閃乱カグラ -少女達の真影-スレです。
善忍も悪忍も、舞い忍べ、性的な意味で!
・半蔵学院
飛鳥(あすか)  B:90 W:57 H:85 身長:155cm CV:原田ひとみ B:92
斑鳩(いかるが) B:93 W:59 H:90 身長:168cm CV:今井麻美
葛城(かつらぎ) B:95 W:57 H:90 身長:165cm CV:小林ゆう
柳生(やぎゅう) B:85 W:60 H:83 身長:158cm CV:水橋かおり
雲雀(ひばり)  B:80 W:55 H:73 身長:160cm CV:井口裕香
霧夜(きりや)  B:非公開 W:非公開 H:非公開 CV:藤原啓治
大道寺先輩   B:100 W:58 H:98 身長:170cm  CV:浅川悠
・蛇女子学園
焔(ほむら)   B:87 W:57 H:85 身長:163cm CV:喜多村英梨
詠(よみ)     B:95 W:58 H:90 身長:160cm CV:茅野愛衣
日影(ひかげ)  B:85 W:57 H:85 身長:160cm CV:白石涼子
未来(みらい)  B:62 W:48 H:59 身長:150cm CV:後藤沙緒里
春花(はるか)  B:99 W:55 H:88 身長:169cm CV:豊口めぐみ

2 :
2get

3 :
立乙の極みだ。
葛城に惹かれて購入したというのに、本編ではあんまり出番がなかったなあ……
いや、出番自体は予想通りというか、むしろそれ以上だったんだが、ストーリーが予想外にしっかりしていたので、
相対的に出番がしょぼく見えっていう。

4 :
おぅ立ったのか
やっぱ忍びってのを生かしたのがいっぱいあると良いな

5 :
書いた……書ききったぜ……びっしりとな……
と言うわけで、65kBほど書いたので投下します。
連投規制とか絶対食らうはずなので、もしも出くわした人がいたら気長にお待ちください。
対象
飛鳥、斑鳩、葛城、柳生、雲雀
柳生多目
属性
和姦(?)
売春
霧夜
モブ
柳生がなんか変態になってますが、公式小説ほどではないと思います!
斑鳩ファンはすみません

6 :
 蛇女との戦いを終え、大道寺をもくだした5人は、
更なる修行に励んでいた……が、やはり以前よりは
身が入らない感覚に悩まされていた。
 考えてみれば当たり前の話で、油断していたとはいえ
霧夜の背後さえ取ることができたのだ。今すぐにでも
最終試練を受けて合格できる力量を、五人全員が持っていた。
「あーあ、このごろなんかやる気でねーよなあ」
 自然と忍部屋に集まって、車座になった。
「もう、そんなことを言っていてはいけませんよ、葛城さん」
「つってもよ。大きな戦いも終わっちまったし、かといって
 今すぐプロの忍になれといわれると不安があるし。
 どうにも半端なんだよな、今の状況が」
 今までは自分の力不足を感じてばかりだった自分たちが、
天を衝くような化け物や最強の先輩と渡り合えるようになった。
それで慢心したつもりは無いが当面の目標もまた、無くなった。
「うー、でもでも、もっと修行して強くならないと……」
 内心同意してはいるものの、とりあえずといった感じで言う雲雀。
「そうだな。今までオレたちは、直接の戦いばかり修行してきた。
 これからは土遁や水遁のような、忍術の基礎を洗いなおすのもいいかもな」
 雲雀の隣に座った柳生が言う。
「……そういえば、今まで疑問に思ってこなかったですけど、善忍の仕事って
 具体的にどういうことをするんでしょう?」
 飛鳥が今更といえば今更な、素朴な疑問を口にした。
「もう……飛鳥さん。そんなことも知らないでやってきたんですか?」
 額に手を当てて、斑鳩がため息をつく。
「あ、えっと、そうじゃなくって。私たちって戦いとか隠れる術とか
 学んでるけど、それ以外のこととかやらなくていいのかなって」
「それ以外?」
 雲雀が、あごに指先をあてて首をかしげる。
「ふむ。オレたち善忍の仕事は、主に悪忍を倒すこと、そして諜報活動だ」
「諜報活動……」
 飛鳥が、考え込むようにつぶやく。
「ですから、そのための土遁や水遁でしょう。隠れて近づき、
 情報を集めるのです」
「えー? でもでも、隠れて話を聞くだけじゃ分からない情報もあるんじゃない?」
 頭を左右に揺らしながら、雲雀。
「そうだな。時には変装するなり身分を偽るなりして、対象に接触することも
 必要になるだろう」
 柳生の言葉を聞いて、飛鳥が顔を上げた。
「え? それってつまり、悪い人をだまして秘密を喋ってもらうって事?」
「そういうことになるんじゃね?」

7 :
 葛城の同意を聞いたかどうかというタイミングで、
「それだよ!」
 急に立ち上がった飛鳥を、皆が見つめる。
「やばいよそれ。私、そういう演技力とか全然自信ないよ」
 不安げにそういった飛鳥を見てから、全員が顔を見合わせる。
「ひばりも、そういうの全然ダメかも……蛇女に行った時もバレバレだったし」
「む……そういう役回りは遠慮……とはいかないだろうな」
「あ、アタイは余裕だぜ!」
「言われてみると、その類の訓練はしたことがありませんね……」
 なんだかんだで全員、人を騙すことには慣れていないのだった。
「こういうときは、やっぱり先生に聞いてみるべきだと思う!」
「そうだな。むしろ何故今まで言及しなかったかも聞くべきだろうな」
 こうして、5人でぞろぞろと霧夜のところへ向かった。

「と言うわけで先生、そういうことは教えてくれないんですか?」
 飛鳥が代表して、先の話をかいつまんで話した。
「ふむ……そうか。お前たちももうそこまでになったか……」
「それで、先生。実際のところ、どうなんですか? 斑鳩や葛城は
 もう三年ですが、諜報活動の実際について授業は無いんですか?」
 柳生の質問に、霧夜は腕を組んで応えた。
「うむ。善忍の仕事は、大半が悪忍の活動を掴み、これを阻止することだ。
 これに忙されるがゆえ、忍は駒だと言われ、命を落とす者が多い」
 一同の顔つきが引き締まった。
「だが、悪忍の活動をいかにして掴むかについては、当然ながら諜報活動を
 行う、という行為が必要だ。たとえば、戦った悪忍を生け捕りにして、
 拷問を行って情報を吐かせたりな」
 ひっ、と雲雀が息を呑む。
「オレが学生のころなんかは、拷問に耐えるという訓練もあったんだがな。
 善忍が政府のための忍者であるという性質上、あまり人道に反することは
 やりにくい、というのが現状だ」
「ご、ごうもんに、耐える……ですか」
 飛鳥の額に、冷や汗が垂れた。
「ああ、そうだ。懐かしいもんだな。ぎざぎざの石を抱かされたり、鞭打ち、
 水攻め、蝋燭にハケ……いや、なんでもない。とにかく、悪忍が敗北したとき
 薬を飲んで命を絶つというやりかたを確立し、敵から直接情報を得ることは
 少なくなったし、諜報専門の善忍を育成する学校もある。だからお前たちが
 あえて諜報活動の技術を身につける必要はない、というわけだ」
「うー、でもでも、もしもひばりたちが悪忍に生け捕りにされちゃったら……」
 不安げに雲雀がうめいた。
「……その時は、オレが必ず助け出してやる」
 柳生は、それが根本的には励ましにならないと知りつつも、雲雀の様子を見て

8 :
どうしても言いたくなってしまった。だが、雲雀が心配しているのが敵に捕まった
後の拷問であることは分かりきっている。
「そうだな。お前らは確かに実力をつけた。だが、罠や薬を用いた策を弄されれば
 敵の捕虜にされないとはいえないだろうな」
 霧夜も深刻そうな表情で応える。
「アタイたちなら捕まったりしない! ……で済ませられない、ってことか」
「うう……拷問に耐える特訓……でもでも! これも立派な善忍になるため!
 先生! 私たちに特訓してください!」
 勇気を振り絞った飛鳥の言葉に、しかし霧夜は眉を寄せた。
「お前たち……全員同じ気持ちか?」
 皆心なしか顔色が悪いが、霧夜の目を見てしっかりと頷いた。
「……付いて来い。詳しく説明をしてやる」
 真剣な表情の霧夜に、皆が固唾を呑み、しかしすぐに後を歩き始めた。

「さて、お前たち。拷問に耐える特訓、とはどういうことだと思う?」
 忍部屋に戻りちゃぶ台の周りに座った5人に、霧夜が重々しい声で言った。
「えっと、それは……痛いのや苦しいのに、耐えること?」
 首をかしげながら、雲雀。
「行為としては、な。だが本質はそこではない。
 捕虜になって拷問を受けた忍者が生還することは少ない。情報を喋れば
 元の居場所には戻れないし、情報を喋らなければぬまで拷問が続くからだ」
 覚悟していたはずの5人の間にも、重い空気が流れた。
「……生還するケースの場合は?」
 柳生が訊いた。
「味方の忍者が奪還する場合、自力で脱出する場合、だな。後者は圧倒的に少ないが。
 ともあれ、基本的にはつかまればぬ。数を用意してこちらを圧倒してくる
 悪忍が、高価であろうと全員に毒薬を持たせるのは情報を漏らさないためでもあり、
 慈悲でもあるといえるだろう」
 実際にその毒薬を使った悪忍の知り合いが居る五人は複雑な心境だったが、
あえて何か言うことはなかった。
「つまり、だ。拷問に耐える訓練とは、自分の未来が絶たれるという絶望の中で、
 それでも組織や仲間のために心を守ることができるかどうか、という事だ。
 もちろん自白剤への耐性などは反復の訓練になるがな」
「先生。今の私たちなら、たとえ自分が命を落とそうとも、仲間のために
 耐え切って見せます!」
 斑鳩が一歩進み出る。他の4人も、力強く頷いた。
「……ふう。そう単純には行かないのが世の中だ。今のお前たちなら、あっさりと
 秘密を暴露させることができるぞ」
「なんだよ! いくら先生が最高位の忍者だったからって、そこまで言わなくても
 いいじゃねえかよ!」

9 :
 葛城が声を荒げる。
「先生がそこまで言うなんて……い、一体どんなことをするんですか!?」
「あまり言いたくないんだがな……」
 珍しくも歯切れ悪く口ごもり、顔をそらす霧夜。
「どういうことです?」
「うむ……お前たち、女が拷問を受けると言うことがどういうことか分かるか?」
 4人がきょとん、とし、葛城だけが顔を赤くした。
「ふ。葛城が正解だ」
「ちょ、え!? ま、マジで、そういう?」
 ついで柳生と斑鳩、飛鳥が顔を赤くした。
「え、え? どーいうこと?」
「女が捕まると強姦される。これは定番の拷問だな」
 忍者の卵とはいえ、年頃の女の子でもある。5人は青くなったり赤くなったりして
うつむいてしまった。
「で、でも! たとえその……エッチな酷い事されても、
 仲間を売ったりなんてしないもん!」
 赤い顔をして目を><しながら雲雀が叫ぶ。
「そ、そうです! 先生、私たちをしょ、処女だと思って甘く見ないでください!」
 斑鳩も同調する。
「善忍本部の調べによれば、善忍を抜けて悪忍になる原因のほとんどが、
 この性的な拷問によるものだ」
 一同の顔に衝撃が走った。
「そ、そんな……エッチなことされてなんで向こうの仲間になっちゃうんですか!」
「お前たちは強姦とか拷問という字面から、苦痛を与えるものと思っているようだが、
 この拷問の本質は、快楽による篭絡だ。性的な快楽により意識を朦朧とさせ、
 そのときに聞き出すなり相手に従うように催眠を施されたりする」
「かっ、快楽!?」
 葛城が上ずった声を上げる。
「き、気持ちよくなって相手の言いなりになっちゃうの?」
 雲雀が、先ほどより顔を真っ赤にした。
「そうだ。……拷問に耐える訓練をするなら、この手法への対策は避けられない。
 お前たちにこの話を今までしてこなかった理由が分かったか?」
 ふう、と重いため息をついて、霧夜が話を終えた。
 しばし、沈黙に包まれる。
 重い空気……のはずだったが、どこか落ち着きの無い、そわそわした
雰囲気も混じっていた。深刻な表情をしながら、時折顔を赤くするからだ。
「わ、私……やります! それでも特訓させてください!」
 自分を鼓舞するためか、勢いよく立ち上がって飛鳥が言った。
「わ、私もです! そんな恐ろしい拷問があるのなら、備えるべきです!」
 続いて斑鳩。
「オレも……オレが雲雀に害をなすかもしれないなんて、耐えられない」
 柳生。

10 :
「柳生ちゃん……ひばりも、え、えっちな事だって、我慢する!」
 雲雀。
「んー、うすうす思ってたけど、やっぱあるモンなんだな。
 アタイも、寝返るなんて未来はごめんだ。特訓つけてくれ!」
 葛城と、全員が参加を決意する。
「…………。分かったよ、特訓はつけてやる。だがもう一度言っておくぞ。
 これは今までのような、何かを達成したら終わりという類のものではない。
 しかも、訓練の時点でお前たちの精神に異常をきたすことさえある。
 詩的に言うなら、そう……お前たちは、少女ではなくなる、という所か」
「……覚悟の上です!」
 気付けば、全員の顔からは恥じらいは消え、真摯に上を目指そうとする
気概が感じられた。
「ふ……いい気力だ、といいたいところだが。さっき言ったな。今のお前たち
 など、捕まってしまえばどうあがいても秘密を守ることはできない。
 それを証明してやろう。
 では、特訓を始めるぞ。これからお前たちは、オレに秘密にする……そうだな、
 ひらがなで10文字以内の合言葉を決めろ。5人で共通のものだ。それをオレが
 拷問で聞き出す。メモにでも書いて証拠を残しておけよ。正解かどうかを
 確かめるのに使うからな」
「「「「「はい!」」」」」
 5人の威勢のいい返事が、忍部屋にこだました。

「んで、実際どうする?」
 1時間席をはずす、と言って霧夜が消えてしまった部屋の中で、
5人は作戦会議をしていた。
「ここは、本当の合言葉と、ダミーの合言葉を使うべきですね」
 斑鳩が言う。
「え? え? どゆこと?」
 雲雀はきょろきょろ見回した後、柳生に視線を定めた。
「つまり……先生は、オレたち5人が同じ合言葉を言えば、それを
 信じざるを得ない、ということだ。合っていようと間違っていようと」
 柳生が雲雀を見つめ返して、優しく言った。
「あ、そっか。自分から自白してしまえば、先生もそれ以上聞けないですしね」
 ぽん、と手を打つ飛鳥。
「んー、そうなると、自白するタイミングが重要になるな」
 腕を組んで、葛城がつぶやく。
「そうですね……生半可な事をすると台無しになります」
 斑鳩が同意した。
「ま、基本的にはガチで耐えるしかないって訳だ。余裕があるなら騙す、で
 いいじゃねーかな」

11 :
「そうですね。もう耐えられないって思っても、奥の手があると思えば
 余裕ができるかもしれないですし」
「ああ。こういうときは心に余裕を持つのが一番有効だ」
 葛城の言葉に、飛鳥と柳生が頷いた。
「じゃあじゃあ、合言葉を決めようよ!」
「んー、そうだな、じゃあ正解がせんらん、ダミーがいんらんってのはどうだ?
 分かりやすいだろ?」
「そうだな……秘密にできるかどうかが問題になるのなら、
 あまり難しくする意味もない。オレはそれでいいと思う」 
「じゃあ決定! 私、先生呼んできますね!」
 飛鳥が部屋を飛び出していった。

 ほどなくして、飛鳥と霧夜が部屋に入ってくる。
「合言葉は決まったな。では、日程を発表するぞ」
 全員が、えっ、とあっけにとられたような顔をする。
「ん? 言ってなかったな。さすがに1日で5人全員を終わらせられん。
 一日一人のペースで行わせてもらう」
「は、はあ……分かりました。順番はどうしますか?」
「こちらで決めた。家族と一緒に暮らしているものは、
 泊りがけになる可能性がある旨伝えておけよ。」
「と、泊りがけ……」
 いよいよ本格的な拷問だと実感して、さすがに顔が青くなる5人。
「明日から一日ごとに、柳生、斑鳩、葛城、飛鳥、雲雀の順で行う。
 お前たちへのサービスとして、拷問を受けたものは他のものに
 自分の体験を話してもかまわない」
 甘く見られているのか、それほどまでに苛烈な特訓なのか、
その時点では5人に知るすべは無かった。

 翌日。朝から柳生と霧夜は、忍部屋の寿司カウンターの脇にある歯車を
動かし、隠し拷問部屋へと消えていった。
「ごくっ……うう、この壁の向こうで柳生が処女を散らしていると思うと……」
 緊張しているのか欲情しているのか、複雑な葛城。
「ちょっと葛城さん、そういうことを言わないでください!」
 明日は自分の番である斑鳩は、そわそわと落ち着きが無い。
「柳生ちゃん……大丈夫かな」
 ただただ、待つしかないのだった。

 さらに翌日。
 朝登校してきて、皆が忍部屋にいる柳生に驚き、声をかける。

12 :
「柳生ちゃん!」
 雲雀などは、柳生を見たとたんに抱きついていた。
「柳生! ど、どうだった!? 先生に何されたんだ!?」
 見たところ、柳生の様子に変わったところは一切無い。
無いが、昨日確かにあの霧夜とセックスして、処女では
なくなっているはずなのだ。
 そのことが、皆の柳生を見る視線に現れていた。
 一体、男に犯されたらどうなってしまうんだろうという不安と、
 聞き知っているセックスの快楽を一足先に味わった仲間への好奇心。
「その……」
 柳生のほうも、それを十分に承知している。顔を赤らめてうつむいてしまった。
「みんな……すまない。オレは、先生に本物の合言葉を言わされてしまった」
 衝撃的なような、予想通りのような、そんな感慨を抱かせる柳生のつぶやき。
「ま、マジか……柳生でもダメだったのか」
「しょ、しょうがないよ! 柳生ちゃんだってその、初めて、で」
「そ、そうですよね! 先生は経験豊富みたいですし、その、あの、気持ちよ……
 いえ、秘密を喋らされるのは致し方ないかと」
「で、ですよ! 特訓は始まったばかりですもんね!」
 柳生を慰める意図の言葉なのは確かだが、仲間への気遣いと同じくらい、
もうひとつの感情が浮き出ていた。
 …………そんなに、気持ちよかったの…………?
 という、無言の興奮が4人を包んでいた。
「あ、あのー。……よければ、どういう経緯でそうなったのか、とか……」
 たっぷりと30秒は沈黙した後、葛城がさすがにおずおずと切り出した。
「わ、分かっている。先鋒で出てミスしてしまった以上、ちゃんと、伝える」
 正座している柳生は、そう言っただけでも顔が真っ赤で、もじもじと
内股をすり合わせていた。
 普段仲間にセクハラをしたがる葛城でさえ、思わず生唾を飲んで見とれる
ほどの、匂い立つほどになまめかしい、『女』のしぐさだった。
「そう、だな……最初から説明するべきだろうな。

 まず、先生から拷問の特訓を受ける前に、ルールを説明される。
『どういう状況で拷問を受ける羽目になるのか』の設定のようなものだ。
オレは、敵地の奥深く、装備なしでつかまっているということになった。
目の前の拷問吏を倒しても解決しない状況だ。そして、先生は敵の拷問吏
という役を演じると言った。諜報活動でオレの身の回りの人間関係などは
知られているという設定だ。それより先は、先生を敵と想定して接しろと。
さらに、意識が朦朧とした相手から情報を引き出す術が使えるから、オレが
気絶したら負けと思えと。

13 :
 そして、せ、先生は……まず、そっとオレの眼帯を外した。喋っている内容は
確かに悪忍の拷問吏なのだが、目は優しくて……オレを、ごく普通の布団に
手を引いて連れて行った。そ、それで……」
 ごくり、と誰かがつばを飲む音が響く。
「お、オレのことが好きだ、と言った。惚れてしまったからんで欲しくない、
 一緒に悪忍としてやっていこう、と。……そういう手管もあるだろう
 と思っていたから、動揺は無かった、つもりだった。しかし、その。
 霧夜先生の顔で、あの力強い目で見つめられながら愛を囁かれて……
 今にして思えば、あれも何かの忍術だったのかもしれないが、胸の鼓動が
 止まらなくて、頭もボーっとして……気が付いたら霧夜先生の顔が
 近づいてきていて、唇に……熱い感触があった」
「っ……!!」
 あのいつも冷静で、いかにも忍者らしい言動の柳生から、ファーストキスの
話が赤裸々に語られると、皆真っ赤になって息を呑んだ。もちろん柳生本人が
一番顔が赤い。
「はっと我に返って、先生を突き飛ばした。オレは善忍、悪忍になるつもりは
 ないと。それでも先生はオレのことをあきらめられないと言って、今度は
 服を脱がせてきた。抵抗しようとしたが完璧にいなされて、と、途中
 耳を……甘がみされたり、首筋にキスされたりしているうちに、いつの間にか
 オレは全裸になっていた」
 目を皿のように見開いた4人が、柳生の首筋に注目する。そこには、ぎりぎり
服を着ていても見える位置に確かに紅い痕が残っていた。しかも、何個も。
 恥らうように、あるいは昨日の快楽を反芻するように、そっとその位置に
指を当てて、柳生は続けた。
「それから、先生はもう一度キスしてきた……抵抗自体は禁じられていなかったから、
 本気で突き飛ばしたり、唇や舌を噛み千切ろうとしてやった。だが、
 先生は……んくっ、オレの、ち……胸、の、先を撫でたりして……力が抜けたところを
 的確に見計らって、唇をわり、舌を口内に入れてきた。先生にむ、胸をもまれる
 たびに力が抜けて、いつの間にか優しく押し倒されていて……先生も、
 裸になっていた。息ができないくらい激しくキスされて、口の中を舐めまわされて、
 気をしっかり保つのに精一杯になっていると、ふいに先生が唇を離して、オレの
 ……その、脚を広げさせて、あの……先生の、それが……上を向いて、硬くなってて。
 さっきまでの甘ったるい空気を忘れてぞっとするほど、大きくて、長くて。
 しかも表面には、なにか……いぼみたいな突起がいくつも浮き出ていた。オレが絶句して
 いると、先生は、怖いか、と優しげにきいてきて、悪忍の言うことに反応してはいけない
 とオレが無視していると、先生は……ち……ぼ、棒の先で、オレの、おま……股を、
 弄んできた。その瞬間、体中にぞわぞわと電気が走って、頭が真っ白になって。
 こねるように撫でまわされるだけで、体が全然言うことをきかなくなった。視界が
 ぱちぱちと白くはじけて……その時点で、こんなことを続けられたら意識を保てるのか
 自信が揺らいできてしまった。でも先生の責めはまだ、始まってさえなかった。股間を
 棒でなく先生の唇や舌で刺激されると、さっきとは比べ物にならないほど気持ちよ、
 んっ、その、刺激が強くなって、悪忍相手という設定なのに、抵抗するなんてことは

14 :
 一切できなかった。ただ、頭がおかしくなりそうな刺激に意識を失わないように
 必に耐えるしかなかった。体中がびくんびくんと痙攣して、下半身がぐずぐずに
 蕩けてしまったように力が入らなくなって、先生のされるがままになってしまっていた。
 やめて、とかそんなことを叫んだようにも思う。でも先生は、全然やめてくれなくて。
 かろうじて意識を保ったまま、ずっと嬲られていた。少なくとも1時間はそうされて、
 先生がひとまず口を離してくれたときには、開いたままの脚を閉じることさえできなく
 なっていた。そのオレを見て、先生はもう一度秘密を話してくれないか、と……
 オレと目を合わせて、耳を優しく撫でながら言ってきた。自分でも恐ろしいことに、
 どくん、とオレの胸が高鳴って、何も考えずに喋ってしまいそうになったが、その時は
 気を取り直して、悪忍を睨み返して突っぱねることができた。先生は、しょうがないな
 と言って、今度はついばむように優しく、く、唇を重ねてきた。本当に触れるだけ
 だったから、噛み付いたりはできなかったが、その次に、オレの首筋に顔を埋めて
 舌で舐めたり吸い付いてきたりしながら、胸の……い、いや……ちく、び、を……
 指先でもてあそんだり、こねるようにゆっくりと胸全体を揉んだりされると……
 以前されたのとはまるで違う、さっき股を舐められていた時と同じくらいの強い
 刺激が、胸からも首筋からも伝わってきて……先生は次々と刺激する場所を変えて
 いった。背中、腹、太もも、尻……手や足の指をしゃぶられたときにはくすぐったさと
 恥ずかしさで気が狂うかと思った。最終的には胸と、股間を刺激するのに集中して
 いって、オレはまた、喋ることさえままならないほどの刺激を長い間与えられた。
 もう体さえまともに動かなくなって、それでも刺激だけはよりはっきりと感じるように
 なってしまって、この時点でほぼ負けてしまっていたのかもしれない。先生は、
 ぐったりしたオレにのしかかって力強く抱きしめてきた。お前を愛している、だから
 秘密を喋ってオレと一緒に暮らそう、と耳元で囁かれることさえ、その時は心地よく
 感じて、それでもオレは悪忍に仲間は売らない、ということができたが、もはや
 うわごとのようなものでしかなかったと思う。先生はオレを抱きしめたまま位置を
 ずらして、その……オレの、そこに……先生の……」
 全員が、柳生のあまりにも赤裸々な性体験に聞き入っていた。話している間にも
柳生の顔は赤らみ、瞳は情欲をたたえたように潤んで、つぶやくように語るその唇
さえも、昨日とは違って、女の色香を感じさせるように艶やかだった。
 だんだんと表現が大胆に、本来は不必要なほどに自分の快楽の高まりを実況する
柳生に魅入ってしまって、誰も口を挟めなくなった。
 だから、と言うべきか。ついに処女を喪失するくだりになって、柳生が正座した
太ももをもじもじとこすり合わせていることに、雲雀でさえも気付かずにはいられ
なかった。
 自然と、4人の視線が柳生のスカート越しに、もう処女ではないそこに向けられる。
「先生の……ぼ……ち、ちんこ、が、押し当てられて……また体が震えた。朦朧と
 した意識でも、そうされるのは怖いと思った。そうしたら、頭の後ろに先生の手が
 添えられて、オレの手をぎゅっと握り締めながら、優しくキスされて……緊張が、
 和らいでしまった。その隙に、オレのま……んこに、先生のものが、少しずつ
 入ってきた。悪忍だって設定は覚えているのに、怖いところに優しくされて、
 先生にすがり付いてしまった。先生のちんこはどんどん入ってきて……いぼが
 一つ入ってくるたびに、これまでよりさらに大きい刺激で、頭の中で火花が

15 :
 起こったみたいだった。余計なことが考えられなくなって、先生とのキスも、
 舌と舌を絡めるものになって……心はともかく、体はもう全部が言いなりだった。
 刺激が強すぎて、涙があふれて止まらなかった。長いことかけて全部がオレの
 まんこに収まったあと、先生はまたさっきのように秘密を明かせと持ちかけてきた。
 もう、首を振ることしかできなかった。口を開けばどんな言葉が飛び出すか、
 自分でも恐ろしかった。
 先生は、それでも声を荒げたりせずに、優しくキスしてきた。ただ……
 優しかったのは、もうキスだけだった。先生が円を描くように腰をくねらせると、
 中のちんこと、何よりも、いぼがオレのマンコの中をぐちゃぐちゃにかき回して、
 まだ痛いはずなのに、それ以上に気持ちよすぎて、頭がおかしくなりそうだった。
 先生に口をふさがれたまま、訳の分からない叫び声をあげさせられて、じっくりと
 オレの一番弱いところを探り出されてしまった。一通り終わると、今度は
 一番気持ちいいところにいぼを押し当てて、前後に腰をゆすり始めた。拷問とか、
 合言葉とか、全部忘れてしまうくらいに頭の中が真っ白になって、ふわふわと
 体中が浮き上がって、暖かくて気持ちよくなって、意識を取り戻すと、オレは
 脚も腕もつかって先生に抱きついて、自分から腰を動かしてしまっていた。
 それからずっと、意識だけは手放さないように必になりながら、先生の
 動きに翻弄されていた。明らかに以前まんこを舐められていた時間より長く、
 オレは先生に抱きついて腰を振っていた。訓練も、自分の目的さえも曖昧になって
 身も心もへとへとに疲れきっているところに、とどめをさすように急に腰の動きを
 激しくして、乳首と、クリトリスを強くつねられて、今度こそオレは、意識を
 完全に失ってしまった。
 そして目が覚めると、そこは学校の保健室で……着衣にも乱れは無く、先生が
 傍らに座っていたんだ。オレから本命とダミーの合言葉を聞き出したと言って、
 きっちりと言い当てられてしまった」
 思えば、柳生のこんなに長い語りを仲間たちは聞いたこともなかった。
その初めての長話の内容が、またすさまじく衝撃的で、5人全員、真っ赤になって
太ももをもじもじさせながら、朝のさわやかな空気にまるで似つかわしくない
桃色の空気がわだかまった部屋の中で、考えをめぐらせていた。
(うおおおおお、やっべー! 柳生がエロ過ぎる! 聴いててマジで
 濡れてきちまったぜ……)
(普段冷静な柳生さんでさえ、こんなに狂わされてしまうなんて……
 一体私はどうなってしまうのでしょう……)
(あうううう、柳生ちゃんの話を聴いただけでおまたがぬるぬるして
 きちゃうなんて……こんなはしたない娘、ひばりだけだよね)
(柳生ちゃんがこんなになるなんて……でも、どうしてそんなに
 優しくしたんだろう?)
 柳生の色気に当てられて朝からピンク色に染まった5人に、いつもどおりの時間で
霧夜が部屋に入ってきた。
「さて、今日は斑鳩だな。来い」
 屈辱か、それとも昨日の快楽が忘れられないのか、柳生がスカートを掴んで

16 :
うつむいたが、他の仲間はそれどころでは無く、今日訓練を受ける斑鳩に
視線を向けていた。
「は……はいっ!」
 びしっ、と直立不動で、まるで新入生徒のように返事をする斑鳩を、
笑えるものは居なかった。

 翌日。
 お定まりのように、斑鳩も部屋の中で正座していた。
 4人ともほぼ同時に登校し、すぐに5人そろう。
「一応聴くぜ、斑鳩。……秘密は?」
「申し訳ありません。私も、秘密を守れませんでした」
 がばっと頭を下げ、土下座の体勢になって斑鳩が応える。
「柳生ちゃんも斑鳩さんでもダメなんて……」
 もはや恥じらいを通り越して恐ろしささえ覚えて、雲雀がうめいた。
「……んで? 具体的に何されたか、聞いていいか?」
 びくっ、と斑鳩が震える。
「あの……どうしても、言わなくてはいけないでしょうか……」
「ん、いや、そうは言わないけどよ」
「オレのことなら気にしないでいい。オレが言ったからといって
 全員が報告しなければならないとは限らない。ただ、オレと
 違うことをされたかどうか位は言っておくべきだと思うが」
 土下座したままの斑鳩が小刻みに震えて、ゆっくりと上体を起こす。
「そう、ですね。あまり詳細に語ってしまうのは、その……本当に
 すみませんが、赦してください。
 柳生さんが仰ったとおり、最初の流れは同じでした。ただ、先生は
 顔が教師のままだと有利に働きすぎると言って、変装をされました。
 なんというか……おじ様というのか、恰幅のいい壮年の方に変化されて。
 そこから先は、柳生さんとはかなり違いがありました。両手を高く
 上げた状態で鉄の鎖で拘束され、立ったまま脚も閉じられないように
 両の足首に戒めを施されました。その、はしたなく脚を広げられたまま、
 制服そのままで敵の悪忍に体を撫で回されて……気持ちよさよりも
 嫌悪感ばかりを感じました。嫌がっても、体術で退けることはできず、
 歯を食いしばって耐えていましたが……昨日、柳生さんから聞いたほどには
 辛くないな、と思ったのも事実です。ただ、それもまた先生の狙いだったの
 かも知れませんね。だんだんと手つきが触ると言うよりマッサージのように
 全身を揉み解す動きに変わっていって、体が暖まって嫌悪感が薄れていきました。
 そのうち、じっとりと汗をかくくらいにマッサージを続けられて、一体何を
 するつもりなのか良く分からなくなってきたところで……その…………」
 斑鳩は、真っ赤になって俯いたまま、黙り込んでしまった。
「あ、あー。別に、そこまで恥ずかしいなら無理しなくても」

17 :
 その言葉にすばやく顔を上げ、カッ、と目を見開いて葛城を見る。
「……いえ。柳生さんがきっちりと情報を残してくれたのです。私にも
 先輩としての意地があります。
 ごくっ……どこ、とは言えないんですが、その……恥ずかしい所に、
 先生の指がぬるりと入ってきて。なんともいえない気持ち悪さで、
 全身に電流が流されたように震えが走って、硬直してしまいました。
 指を動かされるたび、嘔吐してしまいそうなほど強烈な感触でした。
 でも、それと同時に、クリっ、……トリス、を弄られ始めると……
 き、………………気持ち、よくなってしまって」
 ゴクリ、と葛城がつばを飲む。
 斑鳩とは、もう三年目になる仲だ。出会ったころはツンツンしていて、
葛城なりに苦労して仲良くなっていった。
 その斑鳩が昨日、霧夜によって処女を散らされ、あまつさえそのことを
体験談として語られ……気持ちよくなってしまったと告白されて。
 興奮するような、逆に底冷えのするようなもやもやとした不快感が
溜まっていくような、奇妙な感覚を覚えていた。
「気持ちいいのと気持ち悪いのを同時にされて、頭の中がパニックに
 なりそうでしたが、とにかく耐えることを目標に歯を食いしばっていました。
 そうしたら……先生……というか、見た目も声も脂ぎった親父でしか
 ないんですが、とにかく相手が透明なチューブに入った、ぬるぬるした
 液体を私のお尻にかけてきて、さらにその、は、恥ずかしいところの
 中にまで入れてきて、思わず悲鳴を上げてしまいました。そのまま
 中を指でほじくりまわされて……先の液体で、すっかりぬるぬるになって
 しまって、簡単に指が全部入ってしまうほどでした。最初は気持ち悪い
 だけだったのが、色々な刺激を混ぜて責められると、どんどんと熱くなって
 来てしまって……気持ち悪さは消えて、ただ熱い感覚だけが強くなって
 いきました。しかし、この時点ではまだまだ余裕がありました。この程度で
 秘密を吐く筈がないと思えたのです。それが……ふと指の動きが止まり、
 ごとりと音がしたので振り返ってみると、いつの間にか台のようなものの
 上に、見たことも無い、数珠のように球が連なった形のものが置かれていて、
 本能的に背筋に悪寒が走りました。先生扮する……と、いちいち言うのも
 面倒ですし、今後悪忍と呼びますね。悪忍が、その器具の使い方を、下卑た
 笑みを浮かべながら説明します。使われたくなかったら喋ってしまえ、という
 訳です。当然その程度で喋るわけも無く一喝して突っぱねましたが、むしろ
 悪忍はにたりと笑って、嬉々としてそれに先ほどの液体を塗りつけ、それを
 私の恥ずかしい所に、一つ一つ埋めていきました。苦しくて、脂汗をかいて
 しまうようなおぞましい感覚でしたが、それ自体は耐えられました。しかし、
 当然それで終わりではなくて。くすぐるようにクリトリスを転がされて、
 じわじわと感度を上げられたところを、先ほどの器具をぐい、と引いて
 球をぽん、と抜かれた瞬間、目の前が真っ白になるほどの衝撃が走りました。
 何がなんだか分からないまま、さらに連続してぽん、ぽん、と抜かれると、

18 :
 全身が震えて、食いしばった歯ががたがた鳴ってしまいました。必で
 叫び声をあげそうになるのをこらえていると、悪忍は……その……
 私の様子を見て、口汚くなじってきました。怒りと屈辱でおかしくなりそう
 でしたが、むしろ気力を取り戻すのには好都合でした。そして、続けて、
 まだ半分しか抜いていない、と言うのです。気が遠くなるほど衝撃が
 続いたと思っていた私には、嫌な汗が出る話題でした。いやらしい笑みを
 浮かべて、必で耐えたそれをまた入れてくる手つきに、鳥肌が立ちました。
 全て収めると今度は、球が出そうで出ないように力加減をコントロールして、
 じわじわと嬲ってきました。他の場所へも触りだして、また私は歯を食いしばって
 耐えねばなりませんでした。そして、昨日の柳生さんではありませんが……
 どのくらいの時間がたったのか分からないくらいに行為を続けられて、
 いつしか私も、意識を保つのが精一杯という態になっていきました。
 そして……悪忍は、硬いものを、私の……あれに押し当てて、言わなければ
 処女を奪ってやると脅してきました。さすがに覚悟は済ませておきましたから、
 むしろ平静を取り戻しながら要求を断りました。悪忍は、またもにやりと笑って、
 そのまま乱暴に腰を進めて来ました。太すぎる衝撃で、さっきまでの朦朧とする
 感覚が吹き飛んでしまったようでした。奥まで入れたままお尻を叩かれると、
 嫌でも突き刺さったそれの感覚がはっきりと分かってしまって、覚悟していても
 泣きたくなりました。そのまま両手でお尻を何度も叩かれて、器具とそれで
 いっぱいになったお腹の中を直接揺さぶってくるようにびりびりと衝撃が走りました。
 …………それで、ここから先は、その……正直なところ、よく覚えていないのですが。
 他の部分を触られて、痛みと気持ちよさを相されるうち、だんだんと痛みも
 取れていって……動かされるたびにぞわぞわと、なんともいえない痺れが
 全身に走るようになっていきました。私がなれたころを見計らったのでしょう、
 器具を一気に抜き去ると、自分でも信じられないほど大きな声で絶叫してしまいました。
 あまりの衝撃に、歯を食いしばることもできず口が開いたままになってしまって。
 今度は、凶悪なそれを、さっきまで器具のあったところへ埋められて……
 その瞬間、バチバチと目の前に火花が走って、わけが分からなくなって……自分が
 立っているのかさえもあやふやで、与えられる激しすぎる刺激しか感じられなくなって。
 たぶんなにか叫んでいたんだと思います。体の中に、火傷するほどの熱さを感じるのと
 同時に、私は視界が暗くなって、意識を失ってしまいました。
 気付くと、そこは保健室で……あとは、柳生さんと同じです」
 昨日の柳生と同じく、衝撃的な告白ではあったが……昨日よりも、
大分と表情に真剣味があった。
「あうう……昨日とぜんぜんちがうよお……斑鳩さん、大丈夫だった?」
 気遣わしげに、雲雀がたずねた。
「ええ……体のほうはなんともありません。
 それよりも、ごめんなさい。私も駄目でした」
「しゃーねーって。先生も拷問の厳しさを教えるために本気でやってんだろ」
 ふーっ、と深いため息をついて、葛城が言った。
「うーん……柳生ちゃんとの対応の差は、どうしてなんでしょう?」

19 :
 飛鳥が、腕を組んで考え込んでいた。
「ああ……そりゃ多分……」
「みんな、おはよう。今日は葛城だな。来い」
 葛城が言いかけたところで霧夜が入ってきたので、飛鳥たちは答えを
聞くことはできなかった。

 そして翌日。
 もはや示し合わせたように同時に登校してきた4人の目に飛び込んだのは、
大の字になって寝転がっている葛城の姿だった。
「おー、おはよ。……まあ、案の定というか。駄目だったわ。すまん」
 ふてくされているかのように、顔を上げることも無くひらひらと手を振って
仲間に知らせる。
「一番エッチなことに耐性のありそうなかつ姉でも駄目だったの?
 で、その……」
 驚きに目を丸くする飛鳥に、むくりと起き上がって葛城が向きなおった。
「ああ。わーってる。昨日言いかけたけど、先生が最初に言っただろ。
 この訓練の要点は、心を守ることだって。それで昨日と一昨日の話を聴いて、
 ぴんと来たんだ。柳生は水着とか、雲雀と同じ色選んでたりして、印象よりも
 結構乙女なとこあるだろ? だから雰囲気だして口説かれると隙ができたし、
 斑鳩は綺麗好きできっちりしてるから汚いおっさんに不潔なことをされると
 動転しちまった。要は、アタイたちの心の弱い部分を的確についてきてるんだ。
 まあ先生ならではのやり口ってわけ」
 ほーっ、と他の四人が感心する。
「そう感心されると逆に心苦しいんだけどさ。アタイも駄目だった訳だし。
 まあ、アタイの体験はあんま話が長くなることは無いかな。最初、柳生の
 話を聞いた時点で、アタイは自主練で陰乱の訓練をつむ事にしたんだ。
 エロいことされてアヘアヘになっちゃうのが避けられないなら、自分から
 エロくなってやろうって訳。先の二人が言ってくれたから正直に話すけど、
 前日はオナニーしまくって、もうマンコこするなんてどーってことない、
 って気分で望んだんだ。
 先生に一通りの説明を受けてから、変装しようとするのを押しとどめて
 自分から服を脱いで誘ったんだ。柳生も斑鳩も、主導権を先生に握られっぱなしで
 どうしようもないところまで追い詰められてるみたいだったから。
 精一杯エロく見えるように、流し目なんか使って、先生にストリップ
 見せてやったよ。さすがに余裕そうだったけどな。先生はアタイに、
 まずキスしてきた。アタイだって花の女子高生だ、もしも予備知識が
 なかったらその時点でパニックになってたけど、柳生たちの話を聴いてたから、
 むしろ自分から舌を絡める勢いで吸いまくって、先生を押し倒した。
 でも……ここで気付くべきだったんだな。強くなったとはいえ、
 アタイ程度に先生が簡単に押し倒せるなんて、おかしかったんだ。

20 :
 先生のズボンを脱がせようとしているアタイをからかうように、先生は
 胸をそっと掴んで、たぷたぷゆらしてきた。それがもう……なんてーの、
 絶妙の力加減でさ。思わず上ずった声出しちまった。ちょっと触られた
 だけでこんなになるなんて思ってなかったから、完全に誤算だった。
 でも押し倒した手前、もう引き下がるわけには行かないし、アタイは
 先生のズボンをずり下ろしたんだ。したら、……話には聴いてたけど
 まさか、あそこまで大きいなんてな。ズボンごとパンツも下ろしてやったら、
 ぶるんって感じでアタイの顔をべちんと叩くくらい勢いよく飛び出したんだ。
 内心かなりびびったけど、先生がアタイとキスしてこんなガチガチに
 なってるってことは攻めどころだと思った。アタイの魅力にメロメロ
 になってるのかって挑発してみたら、先生は……あの、普通にそうだって。
 柳生も言ってたけど、頭を撫でられながらじっと見つめられて……
 お前はいい女だとか、まあ……女の子的な部分をほめられると、どうもその、
 調子が狂うって言うか。まあ結構…………クるものがあって。
 ああそうか、それがアタイの心の隙だったんだな。いつもセクハラする側の
 つもりだったけど、女の子扱いされて照れちまったんだ。
 アタイがそうやって隙を見せると、先生はまたキスしてきて。今度は
 うまく抵抗できなくって……ペッティング、されて。もういいように
 あしらわれちゃってさ。普通の女の子みたいに扱われちゃって、
 ひんひん善がらされちまったよ。二人も言ってたけど、ほんと先生の
 セックスってねちっこくてきもちい……んっ、ごほん。まあ気絶するまで
 そのまま主導権を握れなくて、哀れ秘密は守られなかった、ってわけ」
 なるべく軽そうに語ろうと努力しているのが分かるほどに、葛城は
顔を赤らめて、そわそわしていた。時折髪を指先でくるくるともてあそぶ
しぐさは、斑鳩も見たことが無いほど「女の子」という感じで……「可愛かった」。
 その変化を感じてしまって自分でも良く分からないもやもやを感じた気がしたが、
自分たちの持ち帰った情報を最大限生かそうとして挑んだ葛城に対する、
尊敬の念の前にかき消されてしまった。
「そっか……でも、かつ姉すごいね! 先生の特訓の目的が分かったんだもん」
「よせやい。それであっさり返り討ちじゃ、話にならねえよ」
 葛城はまた、頭の後ろで手を組んでゴロンと横になってしまった。
「そんなことありませんよ。……確かに、私はこの中で一番潔癖な所があります。
 それを敵に突かれた時の事を、先生は案じてらしたのですね……」
「む……オレは、そんなに乙女なのか?」
「うんうん! 柳生ちゃんって結構可愛いもの好きだったり、可愛いところ
 いっぱいあるよ!」
 雲雀に満面の笑顔で指摘されて、可愛いといわれて喜ぶべきなのか
弱点をはっきり指摘されて落ち込むべきなのか迷い、柳生は曖昧な苦笑を浮かべた。
 そしていつものように霧夜が部屋にやってきて、今日は飛鳥が拷問部屋へ
消えていった。


21 :
 翌日。
 全員の認識として、もはや秘密は守れないだろうと思っていたが、
「心」の訓練であるのなら飛鳥の精神力ならあるいは……と一縷の
望みをかけてもいた。部屋に入るふすまの前で全員集合して、無言で
頷きあう。がらっと開けて入るとそこには、
 背を向けて体育すわりをしている飛鳥の姿があった。
「あの……飛鳥さん。結果は……」
「だめでしたぁー……」
 どんよりと暗い声音で、裏切って欲しかった予想通りの答えが返ってきた。
「やっぱり、と言っていいモンかどうか……んで、飛鳥は何されたんだ?」
 もはやセックスの話題だというのに、いつものセクハラをしようという
感覚はなくなっていた。こういうの成長って言うのかな、と内心で苦笑する。
「もう、とにかくすごくて……なんていっていいのか、普段見ない忍道具の
 オンパレードって感じでした」
 はふぅ、とため息をつきながら、飛鳥が皆に向き直った。
「多分、斑鳩さんが見たのと同じ姿だと思うんですけど、先生は知らないおじさんに
 変化して、私の腰を抱えて連れ歩きました。それで、台座に乗せられたんです。
 しかも脚を広げたまま固定する機能のある変な形をしたやつに仰向けに乗せられて、
 両手両足を固定されました。まず、一昨日斑鳩さんも使われたローションを
 体中に塗り広げられました。手足を固定されて無防備になっちゃってるのに、
 ほんと絶妙な力加減で……お、おっぱいとかこね回されて……くすぐったいような
 気持ちいいような感じで、体が熱くなっちゃって。全身がてかてかになっちゃうくらい
 ローションをまぶされた後、次は、その……わ、私そういうのあんまり詳しくないんですけど!
 ぴ、ピンクローター? って言うんですか? それを、テープみたいなのでクリトリスに
 固定されて、ぶるぶる震えさせられて。自由にならないところにいきなりそんなことされて、
 気持ちいいというよりも頭の中までびりびりして、辛いくらいでした。しばらくされると、
 クリトリスも……その……ぴんっ、て硬くなっちゃって。それを確認した先生は、
 スポイトみたいな形の忍具を出してきて、なんに使うと思う? って訊いてくるんです。
 もう見た目も訊き方も思いっきり悪い人だったから、知らない、何をされても答えるつもりは
 無いって言っちゃったんですけど、予想は付いていて。実際予想通りでした。
 先生はそのスポイトを、硬くなった私のクリトリスの皮をむいた後に装着して、
 中の空気を抜いて、強く吸引させるんです。手鏡まで用意して、透明な筒の中を
 見せ付けられちゃって。自分のクリトリスが、普段じゃありえないほど大きく
 充血してるのを見せられて、怖いって思いましたけど、このくらいなら耐えられるって
 歯を食いしばりました。でも、スイッチを押して、大きくなった私のクリトリスの
 周りに、きめ細かい、やわらかそうな毛がびっしりと飛び出てきたのを見て、
 ああ、もうまずいなって思っちゃいました。
 ローターだけでも辛かったのに、こんなことされたら、本当にんじゃうって。
 私が何か言おうとした瞬間に、先生がさらにボタンを押して、さっきより強烈な
 振動が始まって……私は、頭がおかしくなるくらいの衝撃に、固定されている体が
 本当に折れそうなほど暴れちゃいました。いっぱい叫んだし、もがこうとしたけど、
 全然勢いは収まってくれなくて。意識を保つのも難しくなって、本当にぬんじゃないか

22 :
 って思うくらい、すうっと感覚が消えていったんです。そうして力を抜いちゃうと、
 今度はびりびりとした刺激が、ちょうど良く思えてきて。さっきとは違う叫び方で、
 いっぱい啼かされちゃいました。でも、一通り気持ちよくなってくると、また
 きつすぎるように感じてきて。ずっと同じことをされてるのに、
 辛いのと気持ちいいのが交互にやってきて、それだけでもへとへとになるくらい
 消耗しちゃいました。でも先生はお構いなしで、追い討ちみたいに
 乳首にもピンクローターをつけていって……それで、クリトリスのほうの振動を
 いったん緩めるんです。体の震えが止まらないところに、今度はきつすぎない
 刺激を与えられて、ほっとしちゃいました。
 まあ当然それも先生の罠で……休憩みたいなものだと思って息を整えてると、
 茶色の棒みたいなものを先生が2本持ってるんです。まさか、と思ってよく見たら、
 アレ……肥後ずいきっていうやつです。昔の、……バイブ。それを、躊躇なく
 私のおまんこに突き刺してきたんです。私ももちろん処女だったんですけど。
 まあ忍者がそんな事言ってられないですよね。実際、ぼーっとしてるときに
 されたから、あんまり辛いって感じは無くて。そもそも、血とかも全然出ませんでした。
 ぬるりとして、すごい異物感があって。先生はそれを全部押し込んでしまうと、
 クリトリスにつけた忍具と対になってるんでしょうけど、ショーツみたいなのを
 穿かせて、肥後ずいきを固定しました。
 それから、胸もクリトリスも弱い振動のまま、私を放って拷問部屋を出たんです。
 私はずっと、弱い刺激を与えられてて……これがいわゆる、放置プレイっていう
 やつなのかなって思いました。お話の中なんかだと、我慢できなくなって自分から
 とかになるんですけど、そんなこと私は絶対にしない! って気を張ってました。
 でもまあ、この時点で駄目だったんですね。二時間も三時間もその状態で放置されて、
 私は……おまんこの中が耐えられないほどかゆくなるのを動けないまま我慢してました。
 肥後ずいきってそういう成分が含まれてるんです。話は聞いてたけど、甘く見てました。
 かゆすぎて頭がおかしくなりそうなのに耐えていると、いつの間にか先生……っていうか
 おじさんが立ってて。予想通り、かゆいだろう、これでかいてやろうかって言ってきました。
 ほんとに予想通りだったんですけど、じっさいにいぼいぼの、あんな太いのを
 見せられると、口の中によだれが出てきて、これでしてもらったら絶対
 楽になれるなって思っちゃって、ちょっとだけ何も喋れなかったんです。
 それでも必で、そんなことする位ならんでやる、なんて虚勢を張ったんですけど、
 ショーツの上から撫でられると、痒いのをかいたときみたいな気持ちよさを
 何百倍にもした感じの気持ちいい感覚がして、もう言葉も喋れずに歯を食いしばってました。
 不思議と頭の中に響くような声で、痒いのをかいてやるだけ、秘密にしたいなら
 喋らなければいい、って言われて、正直ぐらっときたんですけど。それを認めたら
 絶対今までの敗北コース一直線だから、顔をそらして耐えました。
 でもそれも罠で、先生はあっさりとショーツをずらして、肥後ずいきをするっと抜いて、
 私の中に入ってきました。それでもう……あっという間に真っ白になって。
 後は抵抗らしい抵抗もできないまま、意識がなくなるまでいいようにされちゃって、
 気が付いたら保健室のベッドの上でした」
 成長した、と思った葛城だったが、即座に前言を撤回した。
(漫画みてえ……なんちゅーエロい責め方だよ)

23 :
 目の前にいる飛鳥は昨日、自分と同じ学園の中でこの豊満な胸をローションで
てかてかにして、乳首をびんびんにしていたのだ。思わず凝視して生唾を飲む葛城だった。
「うーん……飛鳥さんの心の弱点とは、なんだったんでしょう?」
 赤い顔をしながらも、話題をまじめなほうに引っ張っていこうとする斑鳩。
「忍者……か?」
 ぽつりとつぶやいた柳生に、皆の視線が集中する。
「ん……つまり、飛鳥は忍者にあこがれる気持ちが強い。だから、
 いかにもな道具でいかにもな責め方をされたとき、反応が画一的になってしまう」
「あ、そっか。お話の中とは違うんだって思ってるのに結局同じような
 反応になってたんだ……はぁ、先生も良く見てるなあ」
 飛鳥は肩を落とした。
「まあ、気を落とさないで、飛鳥ちゃん。やる前から言うのもなんだけど
 ひばりも駄目だと思うから、また1から特訓しなおそ?」
 明るく励ます雲雀だったが、1から特訓しなおし、という言葉に皆が
顔を赤くして俯いてしまったことには気付かないのだった。

 さらに翌日。
 雲雀は、部屋の中央のちゃぶ台を見つめながら、足をぶらぶらさせていた。
「あっ、皆おはよー!」
「雲雀……おはよう」
 そわそわと落ち着きがないのは、昨日犯された雲雀ではなく柳生のほうだった。
ただ、柳生一人ではなく、他の3人も同じようなものだ。
(雲雀ってどうも子供っぽいっていうか、無邪気な所があるしなあ……
 それが処女を散らしたとたんタバコとか吸い始めたりして『大人』に
 なっちまったら、さすがのアタイもショックでかいぜ)
(雲雀さんは精神的に打たれ弱いところがありますし、私にされたような
 責め苦を受けたら、どんなことになってしまうのか心配だったんですが)
(うーん、結構ショックなことがあったけど、雲雀ちゃんって立ち直るのも
 早いし、大丈夫……なのかなあ?)
(ああ、雲雀……オレがされたようなことを、雲雀もされたんだろうか……
 友達がセックスしたのを知ってしまうというのは、言いようの無い
 すわりの悪さを覚えるものだな)
「えっと、皆の想像通りだと思うけど、雲雀も駄目だったよ。
 それでね、それでね」
 これから雲雀が処女を失ったときの話が始まるのだ。一般常識に照らせば、
幸せとは言いがたい処女喪失だろう。それでも、柳生が雲雀に聞かせたように、
雲雀のそのときのことも共有すれば、少しでも心の重荷が減るはずだと信じて
一言一句聞き逃すまいと柳生は耳を傾けた。
「雲雀のときも、先生はふとっちょなおじさんに変化したんだ。なんだか
 優しそうな感じがするおじさんだったよ。でもでも、先生は最初に

24 :
 悪い悪忍だって言ってたから、ひばりは声をかけられてもつーんってして
 無視したの。そしたらいきなり抱きかかえられて、おじさんと遊ぼうねって
 言われて、お布団の上に連れてかれて。エッチなことされるんだって、
 すぐに分かっちゃった。なんか太ももを触る手がやらしいし。
 だから、エッチな事されてもひばりは何もしゃべりませんって言ったの。
 そしたらおじさんは笑って、秘密なんて喋らなくてもいい、おじさんは
 ひばりちゃんが可愛いから一緒に遊びたいだけなんだって言ったの。
 喋らなくてもいいの? って聞き返しそうになったけど、皆が言ってたもん、
 こういうときのおじさんの言葉は嘘なんだって分かったから、また
 つーんってして返事しなかったの。そしたら、おじさんは急にひばりに
 抱きついてきて、無視しないで、寂しくて泣いちゃうって言い出したの。
 そんな事いわれても、悪い悪忍の人だしって思ったんだけど、目の前で
 おじさんに泣かれると、なんだかひばりが悪い子になったみたいで、
 ついつい、もうしょうがないなあって返事しちゃったの。そしたら
 おじさんがぱあっと笑顔になって、ひばりちゃん大好きだよーとか
 いいだすから、なんだかひばりもうれしくなって来ちゃって。
 抱きしめられて、おっぱいをぐにぐにってされると、なんだか
 くすぐったくて、じわーっとあったかくなってきてね、だんだんぼーっと
 しちゃうようになってきたの。でもでも、皆そうやって秘密を
 言わされたんだって気付いて、やっぱりこんなエッチなの駄目って
 おじさんを突き飛ばしたの。おじさんは見る見る悲しそうな顔になって、
 ひばりもちょっと悲しくなっちゃったんだけど、仲間を守るためだから
 悪忍のおじさんは無視することにして、それで思いついたの。
 部屋からでて逃げるのは駄目だけど、部屋のなかで逃げ回るのは
 特に言われてなかったなって。だから、ぴゅーって部屋の天井に
 張り付いて、ここならエッチなことできないよって言ったの。
 でもおじさんは悲しそうにうなだれたままで、ひばりのほうなんか
 向いてなくて。また声をかけそうになるのを我慢しながら、
 おじさんの出方を見てたの。そしたら、ひばりのお腹が減ってきちゃって。
 くぅって鳴っちゃって恥ずかしかった。それを聞いたおじさんが、
 おいしそうな匂いのするスープをどこかから持ってきて。
 せめてこれを一緒に食べないかって、泣きそうな顔で言うの。
 もちろん毒だって思ったんだけど、おじさんは毒じゃないって
 食器も舐めまわすしスープも目の前で飲んで見せたの。
 だからついつい、おじさんと一緒になってスープを飲んじゃって。
 とってもおいしかったんだけど、食べた後から体がぽかぽかして、
 ちょっと眠くなってきちゃって。おじさんは、ちょうどお布団が
 あるから寝ていいよって言ってくれて、ひばりも頭がぼーっと
 しちゃって、服をポイポイ脱いで、裸になって寝ちゃったの。
 それで、なんだか体がふわふわするから目を覚ましたら、もう
 おじさんが、ひばりのおっぱいとか、お、おまんこ、とか、
 ぺろぺろ舐めちゃった後で。ひばりが寝てるときにどんどん

25 :
 気持ちいいことして準備が整っちゃったって、ニヤニヤしながら
 言ってきたの。ひばりもあんな簡単に騙されちゃって、本当
 くやしいなって思ったんだけど、おっぱいをちゅうちゅうされて
 おまんこをじゅぽじゅぽされたら、もうそういうのが全部飛んじゃって。
 悔しいけどおじさんの手も口もすっごく気持ちがよくって、
 何がなんだか分からなくなって。おじさんが、入れていい? って
 聞いてきたんだけど、ひばりはぼーっとしてよく分からないのに
 うんって答えちゃって。あれって思ったときには、もうおじさんの
 おちんちんがひばりのおまんこに入ってきてたの。
 あ、おちんちんとかおまんことか、言うのは恥ずかしかったんだけど、
 おちんちんを入れられてから、おじさんがしつこく、ひばりの
 おまんこのなかにおちんちんが入ってるって言ってって言うから、
 恥ずかしいけど言うようになってね、言ってみたらおじさんが
 すっごく喜ぶから、おちんちんが気持ちよくなってひばりのおまんこが
 喜び始めてから、何度も言ってあげたの。そしたら、ひばりも
 言うたびに気持ちよくなっちゃって。最後のほうは、おまんこ
 気持ちいいって何回も叫びながら、おじさんにしがみついちゃった。
 でも、ひばりがこれで気絶さえしなければ、秘密は守れるって
 思って、気絶だけはしないように注意してたの。でもおじさんは
 最初はおちんちんだけだったのに、どんどんクリちゃんやおっぱい
 まで責めだして、最後にはお尻の穴もくすぐってくるようになって、
 そんな恥ずかしいところなのに何でかすっごく気持ちよくなっちゃって。
 気が付いたら全然余裕がなくなってて、どんどん気持ちいいことしか
 考えられなくなって、ぎゅーって抱きしめられながら、すっごい
 イキ方しちゃって、目の前が真っ暗になって。
 そしたら、その次は保健室のベッドだったんだ」
 5人の中で一番あけすけに自分がどのくらい気持ちよくなったかを
語りきった雲雀に、柳生は異常なまでに興奮していた。
(な、なぜだ……話を聞いているだけで、雲雀の、アノ時の顔が
 思い浮かんで消えてくれない……それに、オレが犯された時
 みたいに、まんこがぐちょぐちょに濡れて、一番奥がきゅんきゅん
 疼いてしまってる)
 鉄の意志で鼻血を出すことだけは防いだが、下着は失禁したかのように
ねとねとになっているはずだった。
「さて、全員訓練の結果が出たな。答えあわせをするぞ」
 霧夜だけはまったくいつもどおりに教室に入ってきた。
 5人は、内心はともかく形だけはびしっと整列した。
「合言葉は『せんらん』だな。それなりに考えたようだが、結果はこの通りだ。
 お前達は敵にまんまとはめられ、情報を漏洩した。善忍は人材が
 少ないから、あるいは復帰の可能性もあるだろうが、実戦で同じことをしたら
 厳しい懲罰任務が待っていると思え」
 顔を赤らめながらも、拳を固め、悔しさに身を震わせる5人だった。

26 :
「あ、あの! 先生、この訓練は、その……定期的に繰り返したり、とか」
 飛鳥が挙手して発言するものの、すぐに勢いを失う。
「ふぅ。だからこそ言いたくなかったのでもあるが。お前たちは、今
 セックスの味を初めて知って、のぼせ上がっている。この状態で
 訓練を続けて、セックスなどたいしたことは無い、と思えるように
 なれば成功と言えるだろうが、逆に深みにはまってセックスのことしか
 考えられなくなると、忍者どころか人として生きて行くのにも苦労する
 羽目になるからな。しばらく経過を見た後に続行するかどうか判断する」
 セックスの味。深みにはまる。その言葉は、5人それぞれに違う深さで
心に刻まれたのだった。


 そして、一番深いものの一人は、意外にも柳生だった。
自分が犯された時も、確かに快楽に流されてしまった。
だが、雲雀が処女を喪失するときの話を脳裏に刻んで
しまってから、一日だってオナニーせずには眠れなく
なってしまった。
「う゛んんーーーーー!!!」
 今日も、ピンクのパジャマをベッドの脇にたたんでおいて、
仰向けに脚を開いてバスタオルを幾重にも重ねたベッドの上に
横たわった。親指でクリトリスを刺激しながら、自分のGスポットを
探り当て、激しく、しかし傷をつけないように指の腹で執拗にこすり上げる。
 優れた忍者の卵だけあってその指技は正確無比で、しかも
自分相手だというのに一切の情け容赦なく、頭が焼ききれるほどの
快楽を叩き込んで絶頂しても、止まることなく追い詰め続ける。
初体験の異常な快楽が刷り込まれた柳生は、オナニーもこれが
普通になってしまっていた。
 もう片方の手ではこりこりと乳首を回しているが、激しく
もみしだいたりはしていない。
(雲雀の前で裸になったとき、片方の乳だけ垂れていたら
 恥ずかしさでんでしまう)
 という分かるような訳の分からない理屈だった。オナニーに
慣れてくると、はじめに胸へのフェザータッチの愛撫でじわじわと
自分の性欲を高めていくのにも慣れ、胸をそっと撫で回すだけでも
絶頂できるように自分を調教してしまった。
 そろそろ佳境に入ったGスポオナニーで、どろりと白い本気汁と
ぷしゃ、と不定期に吹き上げる潮をタオルの上に撒き散らしながら、
くん、と腰を上げて、今日一番の絶頂に備える。
 かちかち、と快楽で食いしばった歯がなって、ぐるんと視線が上に、
白目になってしまう、我を忘れるほどの快楽に、柳生は身を任せた。

27 :
「ふう、ふう、ふう……」
 性感にへとへとになって、ようやく眠りに付くことができる。
こんなのは異常だと思って、まじめに忍術の修練に集中し、体力の
限界まで疲れ果てて床についたこともあった。しかし、眠ろうとすると
どうしても、雲雀の顔が思い浮かんでしまうのだ。
 太ったおじさんに懇願されて、おちんちんとかおまんことか、
卑猥な単語を教え込まれてしまった雲雀。あの時雲雀は、
『すっごいイキ方しちゃって』と言った。性的絶頂時に『イく』なんて
いう単語を使うこと自体、元の雲雀の知識ではありえないのだ。
(オレは一体、どうしたいんだろう)
 オナニーを覚えてから、思い浮かべているのはずっと想像上の雲雀だ。
処女で何も知らなかった雲雀が、太った中年男に組み伏せられ、
それでもあの輝くような笑顔を浮かべて、自分から脚を絡め、
腰を振って、グロテスクな外見で、暴力的な快楽を生み出すあの
ちんこを受け入れる。
 そのときの雲雀の表情を思い浮かべるだけで、胸が苦しくなる。
じゃあ嫌なのか、と言うとまた少し違って、乳首もクリトリスも
痛いほど勃起して、膣がわななき、子宮が疼いて止まらなくなるのだ。
 だからって雲雀に『お前が犯されてるときの顔を見せてくれ』
なんていえるはずも無い。柳生は日に日に大きくなる性欲をもてあまして、
必にオナニーをして自分を慰めていた。
 しかし、それももう限界が近づいていた。
 今まで禁じ手としてきたことを、もう我慢できそうに無い。
「これは……実地訓練、だ」
 オナニーの余韻でピンク色になった脳内で、そう言い訳した。

「君が柳生ちゃん!? ほんとに? うわーかわいいねえ!
 その服もツインテールも、花の眼帯も、最高に似合ってるよ!」
「……どうも」
 援助交際。より正確に言えば、売春。
 と言っても、柳生が金に困っていると言うことは無い。
目的は、この男の巨根だった。
(普段街を歩くときも、すっかり男の股間に焦点を合わせる
 ようになってしまったな)
 先日の訓練の時など、秘密にするほどのことではなかったとさえ
思える、セックスを覚えたての猿そのものの、柳生の変態性癖。
オナニーでイくことは覚えられたが、初体験のインパクトから
逃れることはできなかった。あの時のように、太いちんこで
思い切りまんこの中を全部かき回したい。
(雲雀のアヘ顔を思い浮かべながら、極太のちんこでオナニーしたら、
 どれだけ気持ちいいだろう……)

28 :
 ふ、と微笑すると、目の前の小太りの男はぽーっと放心して
柳生に見蕩れていた。が、柳生はそのことをまるで意に介さず、
さっさと男をラブホテルに連れ込んで縛り上げ、避妊のために
精液を一滴ももらさないように玉も竿も縛り上げ、手と口で
ガチガチに勃起させたちんこで夜もふけるまでオナニーすること
しか考えていなかった。勿論、一般人に存在を知られることは
デメリットでしかないので、今日一日の記憶をすっぱりと
消失させるための薬品の準備も抜かりない。
「さ、行こう」
 表面上はそっけなく、事前に調べてあった待ち合わせ場所から
最寄のラブホテルへとさっさと歩く。男は前かがみになりながら
付いてきた。柳生も、期待ですでに濡らしているからおあいこだ。
(……ん?)
 見覚えのある制服と、長い髪。あれはどう見ても、
(斑鳩、か。制服で売春とは、うかつだな。オレのように
 せめて私服でやるべきだろう。さすがに記憶を奪うための
 薬は持っているようだな。巾着が見えている)
 クラスメイトにはあらゆる意味で見せられない、かわいらしい
ピンクと白を基調とした服は、表情さえ柔らかければあどけない
と言っていい柳生の容姿には非常に似合っていた。先の売春相手の
反応も、お世辞ではなく本心のものだ。
 前を歩く斑鳩は、隣の恰幅のいい男と腕を組んで歩いている。
どうやら同じラブホテルに向かっているようだ。
 時折見える横顔は上気していて、今の柳生なら一瞬で分かる
メスの発情した雰囲気が漂っていた。
(前回の訓練でセックスの味が忘れられなくなったのは、
 オレだけではない……か。
 まさか雲雀も? うむむ、明日あったら探りを入れて
 みないと……オレの知らないところで雲雀が知らない
 中年に組み伏せられてよがっているなんて……ごくっ)
 このところ毎日感じている重い快楽が、子宮のあたりに溜まっていく。
だが今日は、いつもとは違って子宮まで届くおもちゃがあるのだ。
グロスもつけないのにぷりぷりした唇から、かわいらしい舌を
覗かせて、後ろを歩く男が見たらそれだけで射精しそうなほど
艶かしく舌なめずりをした。
 さすがに斑鳩と顔を合わせるのは気まずい。柳生は歩幅を
小さくして、いつまでも前かがみになっている男の横に並び
斑鳩にならって腕を組んだ。男がでれっと表情を緩ませ、
股間のテントをさらに膨らませながらしかし姿勢を正す。
柳生の横乳に腕が当たるように、だ。
 柳生はこうして男と腕を組んで歩くのに特段嫌悪感は覚えないが、
かといってまるで高揚を覚えないのも確かだった。

29 :
(以前のオレなら、彼氏なんてものにあこがれてもいたが……
 さすがにこの状況、この相手では、な)
 お互い、体だけを求める関係だ。むしろ縛って記憶まで奪おう
という柳生が加害者だと言えた。心に隙間風が吹き、体とは
裏腹に冷えていく。唯一熱を感じられるのは、雲雀や仲間を、
そして霧夜の……あの凶悪な性器を思い浮かべた時だった。
(先生を肉棒扱いとは。酷い人間だな、オレは)
 自嘲の笑みを浮かべながらただ足を動かしていると、普通に
ラブホテルに到着した。相手もさほどなれていないのか、すこし
まごつきながら部屋を取ってくる。入り口で見えたところによれば、
三階の角部屋だ。隣はすでに使用者が入っている。ちらりと
斑鳩かもしれない、と思ったが、まさかな、と笑った。

 まさかのまさかだった。
「んほおおおっ!! あなりゅ、もっとほじほじしてぇーー!!
 おじさまのぶっといチンポもっとくださいませっ!!」
 ラブホテル側の名誉のために言っておくと、このラブホテルの
防音設備が悪いわけではない。常人には聞こえないだろう。だが、
床板、壁の建材レベルで伝わる振動を音に変換できる柳生には、
斑鳩のあられもない嬌声が認識できたと言う話だ。
 とはいえ、同じ穴の狢としては、手馴れた感じで理性を放り投げて
性欲にふけるその姿勢はむしろ見習うべきものだと思った。
(普段はそんなことはおくびにも出していないことだし、
 ストレスとの付き合い方がオレよりずっと上手いということか)
 ならばと、柳生も本性を顕すことにした。
「はぁ、はぁ……柳生ちゃん、もう我慢できないよ。さあ、お兄さんと
 いっぱいエッチなことしようね」
 部屋に入るなり目を血走らせた相手を一瞥し、
「いいからシャワーを浴びて来い。お前が先だ」
 ギン、と一睨みすると、男は震えながらシャワーを浴びに行った。
賢明な判断だ。今ので実力差が分からなければ、縛り上げた上で
尿道に残った先走りを処理するために色々しなければならなかった。
まあシャワーを浴びてもその作業はするが、程度がかなり違う。
 風呂に入った男を尻目に、服も脱がずに、大きなかばんから
拘束道具、縄やアイマスク、ヘッドホンにボールギャグを点検する。
売春はグレーとはいえ、善忍はこのような経歴の傷を嫌うことは
有名だ。念には念を入れるに越したことは無い。薬品類も点検
し終えたところで、男が期待通りの巨根をギンギンに勃起させながら
風呂から上がってきた。
「ハァハァ、もう我慢できないよ、柳生ちゃんはいいにおいがするから

30 :
 お風呂なんか入らなくても大丈夫だから、今すぐしよう、ね!」
「ああ、そうだな」
 想像していたのとはかなり違うセックスになるだろうが。
柳生は瞬時に男の両手を縄で縛り上げ、男の肩にかなりの負担が
かかることを承知でベッドに放り投げた。
「ぎゃっ! や、柳生タン、なにを」
「オレは特殊な性癖でな。巨根を使って大好きな友達のことを
 思いながら独りでセックスしないと、疼きが収まらないんだ」
 どうせ記憶を奪うのだからと、厳かに宣言した。
「あ、あの、でも、独りでセックスなんて、」
「ああ、だからお前には竿だけ貸してもらう。こういう風に……なっ!」
 ベッドに磔にされるがごとく、両手両足、腰、腹、太ももを固定される。
「ひぃい!?」
 さらに柳生は男の股間に顔を寄せて、
「じゅるっ……さすがオレの見込んだでかちんこだ。このカリの高さも
 胴の太さも硬さも、申し分ない」
「あ、ありがとうございます……?」
 ガチガチに痛いほど縛られても、柳生に見つめられると竿を震わせて
我慢汁をたらりと流した。この男も、かなり業が深い。
「だがこの汁は不要だな」
 専用のキットで、男の根元をうっ血しないように縛り上げ、玉袋も
ぎりぎりのところまで絞った。さすがに後遺症を残すのは気が引ける。
「ぎゃあああ!」
「痛いだろうが、我慢しろ。お前もナマでオレとセックスしたいだろ」
 脂汗を流しながら、男が何度もうなずく。
「さて……あとは尿道に残った汁を出さないといけないが……
 そうだな、これくらいはサービスしてもいいか」
 よだれのたまっていた口から出た舌が唾液で輝く。男は極上の美少女が
うっとりと自分の性器に舌を乗せるのを、まぶたに焼き付けるかのように
瞠目してみていた。
「んっ……ちゅ、ちゅ……ふふ、ちんこに口を付けたのははじめてだが、
 イカを濃くした様な臭いがするんだな……これは、癖になってしまいそうだ」
 うっとりと、じらすように亀頭に舌を這わせると、あふれるよだれで
あっという間に大きな亀頭がぬらぬらと輝いた。
 竿と袋の根元を縛り上げられ、一滴ももらすことができない男の顔は
苦悶にゆがんだが、それでも与えられた快楽に正直に、さらに硬くした。
「ぢゅ、ぢゅぱっ、ぢゅるっ! ほら、鈴口がぱくぱく開いてきたぞ。
 今から竿に残っていた我慢汁を全部吸いだすからな」
 うっとりと宣言して、完全に性器だけを視界に納めて、柳生は唇を
尖らせ、頬をへこませて、巨根の先端にしゃぶりついた。ひとたまりも
なく、一滴残らず男の汁が柳生の喉の奥へこくこくと流れ落ちていく。
「うう……酷い目にあったけど、この世に生まれてよかった……」

31 :
 男は、この巨根のせいで女性に振られ続けてきた。世の中淫乱な
女ばかりではない。太すぎて痛いとか疲れると言う理由で、セックスに
こぎつけたとたんに振られてしまうということが何度かあった。
援助交際なんて、と長年思っていたが、自分を受け入れてくれる
女はこんな場所にしかいないんじゃないかと思って登録した矢先に、
千載一遇の美少女である。
「ま、負けない……柳生タンとステディな仲に……」
 世にもいやらしいフェラ顔を焼き付けながら、男はされるがままになっていた。
「ぢゅ……んく、んく、……ぷはぁ。ふう、こんなものでいいか」
 柳生はひとしきり巨根をしゃぶるのに満足すると、舌なめずりをしながら
亀頭を揉むようにもてあそんだ。男が苦痛と快楽にのけぞるのも
お構いなしだ。
(先生もあの時、こんな風に愉しんだんだろうか?)
 ちらりとよぎった疑問を、どうでもいいことだ、と一蹴して、次の準備に入る。
「えっ、柳生タン、なにをおわあっ!」
 男に手早くアイマスクをさせ、ガンガンに音楽の流れる完全防音のヘッドホンを
かぶせ、ボールギャグをさせてから、柳生自身も耳栓をつける。完全に
オナニーに没頭する構えだ。
 うきうきとかわいらしい服を脱ぎ捨て、きっちりとたたんで置いておく。
普段のオナニーで習慣付けられた動きだった。
 身動きが一切できず、感覚も伝達方法もほとんどを奪われた男に向き直る。
やっておいてなんだが、それはまるで人ではなく、肉でできた淫具のように
思えた。ぱんぱんに張っているが、液の溢れ出さない性器に、確かめるように
優しく裏筋を爪でかき、男をのけぞらせる。しばらく続けてみたが、
さらに血管が浮き出ただけで、カウパーはにじんでこなかった。
 柳生自身ももはや太ももまでべとべとにしているから、前戯など不要だった。
初体験以来、初めてのセックス。パクパクと膣口が、物欲しそうに収縮を
繰り返しているのが分かる。どろりと白濁した愛液が男の亀頭にじかに降りかかり、
そのたびに竿が震える。両手を膝に当てて、まるで椅子に腰掛けるように
動く竿を正確に膣口にアジャストして、柳生は一気に腰を落とした。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
 声を上げることを忘れるほどの快感。Gスポットを独りで猿のように
弄っていたのがばかばかしいほどに、柳生の頭の中を、
 こんな巨根に貫かれてよがる雲雀のアヘ顔の妄想が埋め尽くした。
「ひばりっ、ひばりっ、ひばりっ、ひばりっ!」
 叫びながら、両手を膝に当ててはしたなくがに股になって、
まるで屈伸の体操のように乱暴に抜き差しを繰り返し、
子宮口に一番気持ちいい角度でぶつけるように力いっぱい
腰を落とした。
(ああ、ちんこ、ちんこ気持ちいいっ!

32 :
 ひばり、ひばりっ、お前がこんな気持ちいいのを味わったら、
 一体どういう風に乱れるんだ、ひばり……)
 雲雀のことは好きだが、誰にも渡したくないとか、いわゆる
レズや百合と言うような感じとは違うな、と柳生は物の本を
見ながら常々思っていた。
 でも、こうして初めて充実したオナニーをしていると、自然と
雲雀のことで頭がいっぱいになるのだ。
(ああ……ひばり、いっそのこと、オレが、双頭バイブなんかで
 お前とつながったら……)
 妄想はさらに過激なほうへ向かい、膣もざわざわと、極上の
快楽を男に与え続ける。
 男にとっては液の一滴も漏らせない、それこそ拷問そのものだったが、
先ほどの最高のおかずであるフェラ顔や、激しく腰を振る柳生を
妄想して耐えていた。実際には男が思っているような恥じらいの
ある表情ではなく、天井のほうを向きながら、陶酔したように
ひばり、ひばり、と連呼する変態的な痴態だったが。
 どすんどすんと子宮口をいじめるのも二三回絶頂すると
堪能し終えて、次は一番深く腰を落としながら、奥で味わう
どっしりと身体にたまっていくような官能を味わい始めた。
「んおおおおっ! いぐっ、いぐぅうううう!」
 我慢し切れなくて売春という方法をとるほどに抑圧された
柳生の性欲が一気に開放される。普段締めに持ってきている
本気の絶頂が、間断なく襲ってくる感じだった。
 自然と白目をむいて、かわいらしい舌が外に突き出される。
絶頂しても決して動きを緩めないのだけは普段と同じで、
初体験以来の連続本気絶頂を柳生は心行くまで愉しんだ。
「ひばりぃいいいいいいいいイグゥーーーっ!!」
 絶叫とともに、がくがくと身体を痙攣させて、
糸が切れたように天井を見つめたまま動かなくなる。
身体を、子宮を満たす、満足のいく絶頂の余韻を味わっていた。
「ケツマンコいぐぅううう!!!」
 ちょうど隣の部屋の斑鳩も終わったらしい。
ふうとため息をついて、膣から引き抜く。ずるずると膣壁をこすりたて
ながら出ていくが、満たされた柳生には不思議と性欲は刺激されなかった。
「ふむ。賢者タイム、というヤツか。初めてだ、こんな気持ちは。
 今なら雲雀と、もっと仲良くなれそうな気がする」
 仲間が聞いていたらツッコミを入れそうな呟きだったが、
柳生はそそくさと後片付けを始めた。
 まず、自分の耳栓を抜いて、口から泡を吐いて気絶しているであろう
男にボールギャグ越しに薬を流し込む。さらに注射を一本打って、

33 :
処置は完了だ。ホテルの延長代金と心ばかりの慰謝料をダッシュボードに
置いて、男が完全に気絶したのを確認してから縄を解いていった。
アイマスクを外すと、明らかに泣きはらしたように目元が赤い。
せめて快楽で流した涙であることを祈った。
「さて……」
 残るは竿と玉の戒めだけだが、まだまだびんびんに勃起している
それは、外した瞬間に暴発しそうだった。
「ここまで来て、髪に精液をつけてしまうのもな」
 どうにもすっきりしないものがある、と思ったが、すぐに
思いついて、人差し指を立てた。
「そうだ。せめてもの罪滅ぼしに、射精は全部飲んでやるとしよう」
 客観的に見てかなり酷いことをしていることは自覚しているし、
そもそも記憶消去の途中だからどうあがいても覚えられないのだが。
「オレのことを可愛いと言ってくれたしな。お前の子を産むことは
 できないが、せめてお前の精子で俺の体を作るとしよう」
 賢者タイムでかなり頭がおかしくなっている柳生は、即断即決した。
慈愛に満ちた顔で亀頭をかぽっと加えると、竿と玉の戒めを解く。
少し口内で刺激してやっただけで、強烈な勢いで射精が始まった。
「んく……んく……んく……んく……んく……んく……
 んく……んく……んく……んく……んく……んく……」
 何時間も柳生の名器に嬲られ続け、爆発寸前だっただけに、
射精の勢いと量はすさまじかった。しかし柳生は目を閉じ、
どんどん深くくわえ込んでいき、喉にぴったりと鈴口をあてがって
まるでコンドームの精液袋のように、全ての精液を胃の中に
収めきった。
「ぢゅるっ、ぷはぁ! すごい量だったな……だが、お前への
 感謝は忘れない。二度と顔を合わせないし思い出すことは無いだろうが、
 お前のおかげで頭がすっきりした気がするよ」
 立ち上がり、大量の精液で熱を持った腹をさすりながら、
柳生はシャワーを浴びに行った。
 戻ってくると、本当に早業で全ての痕跡、抜け毛の一本さえも
残さずに、その場から辞した。

 翌日、登校すると、斑鳩と出くわした。
「おはよう」
「おはようございます、柳生さん」
 斑鳩の表情はいつも通り……いや、いつもより血色がいい。
笑顔も晴れやかだ。
(なるほどな。オレも今こんな顔をしているんだろうか)
「斑鳩」
「はい?」

34 :
「ちゃんとあの男の記憶は消しただろうな? 漏れ聞こえた会話からは、
 なんどか同じ男と行為に及んでいるようだったが」
 ビシリ、と硬直して、斑鳩は脂汗を垂れ流し始めた。
「あっ、あっ、あの、あれは、」
「心配しなくてもいい。オレは昨日、斑鳩の隣の部屋にいた。
 そういうことだ」
 仲間には絶対に知られたくない、と思っていたわけでもないが、
ことさら強く聞かれない限りは答えるつもりは無かったのだが。
狼狽する斑鳩をみて、自然と口を付いて出ていた。
「えっ? やぎゅう、さんが?」
「そうだ。このことは二人の秘密、だな」
「……ええ。先生に拷問されても絶対に漏らさない、女の秘密、ですね」
 くすりと笑いあい、不思議な連帯感を感じた。
「おっはよー柳生ちゃん、斑鳩さん!」
 そこに雲雀がやってきて、二人とも何食わぬ顔で向き直る。
「おはようございます、雲雀さん。柳生さん、私は用事が
 ありますので、これで」
 綺麗に一礼して、斑鳩が去って行った。
「なあ、雲雀」
「ん? なあに、柳生ちゃん」
「いや……今度の土日、オレの家に、遊びに来ないか?
 その、泊りがけ、で」
「えっ! いいの!? やったー! 柳生ちゃんちに
 お泊り! えへへ、何もっていこっかなー、あっ、
 柳生ちゃんゲームとかする? Wiiとかやるスペース
 あるかなっ」
 心穏やかに、雲雀と遊びの予定を話しながら歩く。
「えへへっ楽しみだなー! 柳生ちゃん!
 いーーっぱい夜更かししちゃおうね!」
「……ああ。そうしよう」
 柳生は、人生最高ともいえるほど、にっこりといい笑顔を浮かべた。


35 :
終了。
柳生ちゃん最高ですペロペロ

36 :
ストーリークリアーしてから見たほうがいいかな」?

37 :
ネタバレは最初のほうにしかない……と思うw
多分。

38 :
ネタバレもなんもねぇ
抜いちった

39 :
>>35

斑鳩がアナル好きってのはなんか同意できるわw

40 :
ワングー特典の斑鳩がパイズリ専用すぎる

41 :
>>40
なぜ2セット買わなかったのかと後悔している

42 :
すばらしい乙

43 :
一度ぶっかけてみようかと思ったけど
使い始めたら意外と便利でぶっかけられなくなってしもうた

44 :
>>35
エロいなあ乙乙

45 :
某スレにあるようなお兄様ハードが見たい今日この頃

46 :
『 お兄様ハード 』
家宝の飛燕を取り返す為に忍び部屋に潜入するお兄様。
だが、それは斑鳩たちの巧妙な罠だった。
斑鳩「お兄様のプライドは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
兄様「本家の力が出せれば…こんな義妹なんかに…!」
飛鳥「よかったじゃないですか 才能のせいにできて」
兄様「んんんんんんんっ!」
葛城「へへへ おい、斑鳩の残像を用意しろ。みんなでネタにしてやる」
兄様(耐えなきゃ…!! 今は耐えるしかない…!!)
雲雀「おにいちゃんの生鎖鎌ゲ〜ット><」
兄様(いけない…! 町内鎖鎌大会六位の実力を悟られたら…!)
斑鳩「生お兄様の生ボッシュートを拝見してもよろしいでしょうか?」
兄様「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
柳生「おっと、石突きが当たってしまったか。甘い痺れがいつまでもとれないだろう?」
それからお兄様は落ちた先で道を歩いていた鈴木君によって保護された

>>45
言いだしっぺが描くべし

47 :
なんでやられる側なんだよww

48 :
お兄様ハードなら当然こうなるだろう

49 :
春香様に蝋人形にされるSSはまだですか?

50 :
町内鎖鎌大会はやめろwwwww

51 :
ヒャッハー斑鳩さんに見つかったら鎖鎌さんは掘られるな

52 :
ヒィヤッハー↑

53 :
お兄様もいいけど蛇女メンバーを優先すべきだろう

54 :
霧夜先生マダー?

55 :
しかし、この作品は色々とネタに欠かんよね
くの一って時点でエロに繋げられるし悪忍の政治家達の欲望を満たす道具として〜って設定とか

56 :
「お兄様の鎖鎌……汚らしいカスがこんなに……」
「や、やめろ!触るな!町内鎖鎌大会からずっと大切にしてきたんだ!」
「ん……こんなに……んんぅ……ペロ」
「ぬぅあっ汚れも大切な思い出なんだよっ」
「れろれろ……ちゅぐ……れろぉ……」
「こそぎとるのはやめろォォォ!!」
「んぐ…じゅぽじゅぽ……」
「俺の鎖鎌が…鎖鎌が……こんなになっちまって……」
「お兄様ったら鎌首をこんなにももたげて……ちゅぱちゅぱ」
「うぁあああああんっもうやめたげてよぉぉおお!!」

57 :
こんな時間に何をやってるんだ俺は…もう寝よう……

58 :
何年洗ってないんだよ…w

59 :
錆びて使い物にならなくなる

60 :
きりやうらやましす

61 :
ワロタwww

62 :
蛇女の出資者がおっさんだと?
これは妄想が広がるな…

63 :
どの娘も土下座したら挟むぐらいならしてくれそうなところがいいね

64 :
飛鳥:頼み込んだら断れなさそう
斑鳩:たぶん一番難しい
葛城:ノリノリ
柳生:雲雀が〜とでも言っとけばなんとかなる
雲雀:ちょろい

65 :
更衣室のや、やめていただけませんか…を見るに斑鳩もちょろい

66 :
葛城さんが一番ガード固いと思う
一番ゆるいのはイカるがさん

67 :
飛鳥はNOと言えない日本人、そのままズルズルと中出しまでキメられそう
雲雀は天然淫乱で、柳生も巻き込んでズッポズッポ
かつ姉は男相手だと奥手になりそうな乙女だと思うの
斑鳩さんはアナルにぶちこまれて、アヘ顔ダブルピースが一番似合いそうなクラス委員です

68 :
パイズリは本番

69 :
斑鳩ちゃんとちゅっちゅしたいお

70 :
精子タンクなりたい

71 :
!?

72 :
カグラで抜きまくってる。今までは1日1発で十分だったのに、最近は日に3発以上抜いてるわ

73 :
>>72
気分転換に家の外に出掛けなさい

74 :
>>69
斑鳩ちゃんにぴゅっぴゅしたいお

75 :
各キャラの愛用の武器が全て性感帯とリンクしてるって設定で妄想してる

76 :
1日に3回とか若いのぅ・・・

77 :
ふぅ…

78 :
ピンク髪で万年発情してる兎属性な雲雀はさぞや淫乱なんだろうな

79 :
斑鳩にパイズリしてほしい。

80 :
こうですか……?

81 :
みんなにパイズリしてほしい

82 :
>>79
さて、陽乱モードと淫乱モードどちらがいい?

83 :
>>82
閃乱でお願いします。

84 :
陰乱もいいけど、陽乱の蔑む様な声もたまらないんだよな

85 :
画期的なシチュ
乳首摘みあいながらポッキーゲームってのを思いついた…

86 :
ポッキーの代わりに太巻きで

87 :
えっ

88 :
次代の優秀な忍びを作る為卒業後すぐにお兄様と子作りする斑鳩さんは必要ですかー?

89 :
>>88
必要です

90 :
飛鳥ちゃんに僕の太巻きを食べてほしいです

91 :
今焔が半蔵学園に捕まって忍びの生徒たちに甘々な尋問を受けるやつ書いてるけど中々エロネタにならないね…

92 :
焔は最初っから悪側だからなぁ。性格にもよりそう

93 :
>>91
春香さんじゃなくて未来ちゃんに捕獲された雲雀がヤられるってシチュなら
即エロOKなんだがな……。

94 :
町内六位兄貴×斑鳩さんです。
NGは「義理の妹がこんなに可愛いはずがない」でお願いします。

95 :
「逃げたぁ?」
 蝉鳴く市内の屋台前。棒アイスを手に、葛城は卒業後初めて合う友人に声を上げた。
「ええ。『旅に出る』と、一言」
「……相変わらずアナクロな兄貴だなオイ」
「私には女としての魅力が足りないのでしょうか」
「んなわけねーだろ!だいたい、あんなといっちゃ悪いけど町内六位の男だろ。吊り合わなくて逃げたんじゃねえのか」
「……おそらくそんなところだろうとは思うのですが。
 とにかく、次代の忍びたる子をこの腹に宿らせるのが、私の忍としての宿命」
「それでいいのかよ!おかしいだろ、いくら家の決めたこととはいえ、あんな兄貴と子作りしろだなんて」
「たかが十ヶ月腹を貸すだけです。忍び、いえくの一たるもの、その手の忍務があるに決まっているでしょう。
 それがお兄さまだっただけのことです」
「……割りきってんなあ……」
「それにしても」
 斑鳩はため息をついた。
「口紅でも、塗ってみましょうか……」

96 :
 その一年後。
 和風総本家な畳敷きの和室。
 刀掛けには飛燕。
 行灯の光。
 並べられた絹の布団二組。
 白絹の夜着をまとった斑鳩一名。
「……お兄様」
 びくっ!と相手の肩が動くのも無視して斑鳩は三つ指ついた。
「お家の命脈を継ぐため、この斑鳩、心してお兄さまの胤を孕みます。
 心よりお仕えいたしますので、よろしくお願いします」
「……あのな、斑鳩」
「はい」
「お前、それでいいのか?」
「?」
 兄は正座からあぐらに直した。
「お前も忍とはいえ女だろう。年頃なんだし、彼氏の一人もいなかったのか。
 なんで一年俺が旅に出たと思ってるんだ。その間、好きな男に抱かれるとか、そういうことはなかったのか?
 初めてくらい好きな相手としたいだろうが」
「何ですかその処女厨かつ一昔前のド甘い少女漫画のような発言は。
 私は忍です。そして、今の忍務はお家の、お兄様の子供を孕むこと。他の男と子作りをして父親がわからない子を生むような真似をすると思っていらっしゃるのですか」
「……。
 俺、なんで自分が忍になれなかったのか判るような気がする。お前の価値観が理解できん」
 この兄は自分をよく知っている。情けない話だが、忍としては絶対に斑鳩にかなわない。わかっていても挑むのは自分の勝手であるが、正直、男として妹の斑鳩に好かれるような器でない、とも理解している。
「ではお兄様。よろしくお願い……」
「待て待て待て待て。人の話は最後まで聞け」
「なんでしょうか。……やはり、私には女としての魅力が足りないということでしょうか」
「……お前は近眼にでもなったのか。どう見ても美人だろ。美人で優秀で飛燕持ってて、あーそーですよ俺は駄目な跡継ぎですよ種馬ですよどうせ町内六位ですよってそれはどうでもいいんだ」
「そうですねどうせお兄さまにとっては私なんか大事な大事な飛燕を奪っていった闖入者ですものね」
「……。
 ええとだ。斑鳩、これを使え」
 後ろのバッグから出してきたのは、
 E バイブ
 E ローション
 E なんかわかんない小瓶
「……なんですかこれは」
「その、箱の中の開ききってない茸みたいな奴はバイブ。それにこのローションをつけて使う。最後の小瓶は、先祖伝来の秘薬だ。わかりやすく言えば一滴でどんな女でも忍でもめろめろの媚薬だ」
「はあ」
 イマイチ反応の薄い妹に兄は告げさとした。
「……今はいないかも知れないが、そのうちお前にも好いた男ができるだろう」
 妹の無表情を滑っていく言葉に、それは自分が飛燕を受け継ぐ可能性くらいなさそうな気がしてきたが、そのあたりは無視した。「その時、そのバイブがその男だったと思えるよう、後悔せずに使え。
 俺はしばらく用を足してくる。
 ……斑鳩。頑張れよ」
 ぽつねんと斑鳩は一人取り残された。とりあえず秘薬を一瓶飲む。
「……ええと、『これで一人の夜も安心』。ナプキンの宣伝文句ですか。……使い方は…」
 律儀に箱の説明を読んでいた斑鳩だが、だんだん肩が怒りで震えてきた。

97 :
 そもそも斑鳩が好きか嫌いかというのは考えたことがない。しかし、あの義妹が恐ろしいことだけはよく知っている。別に暴力を振るわれたわけではないが、町内六位の自分と、イャッフーと掛け声上げながら斬りまくる斑鳩とでは地力が違う。
 そんな斑鳩に余計な恨みは買いたくない。
 やらなくてはならない勤めだが、もしそんなことで斑鳩が将来振られたりしたら馬鹿らしいことこの上ない。いや、その程度で振る男もどうかと思うが、一番の心配は違う。
 逆恨みは絶対に買いたくない。
 小心者と言えば言え。己をむだによく知っているゆえに、バイブとかその他一式渡して、貫通式だけは自分で済ませさせればまだマシと判断の上での行動だ。
 しかし、それまでやたら広いトイレですることもなく、携帯を見ていた。
「……安価スレでも立ててみるか」
 確実に自分の首を絞めるようなことをつぶやいたが、もちろん立てる勇気はない。『義理の妹とセクロスする件について』安価>>10 とかやったら確実にぬ。ねだの釣りだの言われるのがオチだ。
「安価は絶対だしな…」
「お兄様!」
 三センチは跳ねた。
「な、なんだ斑鳩。俺は用事で……」
「嘘つき!」
 一刀両断である。「出てこないとこじ開けます!」
「分かった、今出る、今出ます!」
 一瞬トイレの窓から逃げることを考えた。無理だ。斑鳩に捕まるのがオチだ。その上こんなこと身内に知れた日には表を歩けない。
「……ええと」
 おとなしく出てきたら、妹がうつむいて肩を震わせている。
 これは激怒だ。大激怒くらいでは済まない。旅の間に童貞捨てただけあって多少は女がわかっている。
「あ、あのな、斑鳩……」
「お兄様は私をなんだと思ってるんですか!」
 美しい顔を上げて斑鳩は怒鳴った。「そりゃあお兄様にとって私は邪魔者です。余計ものです。ですけど、こんな扱いをされるいわれはありません。
 そんなに私がお嫌なら、飛燕とでも子作りしてればいいじゃないですか!」
「落ち着け、お前なにをむちゃくちゃなことを言ってるんだ」
「言ってません!どうせ私は女としては魅力はないでしょうよ!ですけど、どうですこれ!」
 いきなり斑鳩は白い襦袢の前をはだけた。魅惑の美乳がまろびでてくる。
「わ、わ、私にだって取り柄はあるんです!お、お、おっぱいとか!」
 斑鳩はたわわな乳に兄の手を、押し付けた。「柔らかいでしょう?大きいでしょう?こんなの飛燕にありますか?
 まだこれでも私がイヤですか!」
「……わかった落ち着けとにかく深呼吸して……」
「私は落ち着いてます!」
 酔っぱらいの酔ってないより信用できない台詞だが、目尻に涙まで浮かんでいるのをみて怯みまくったことは言うまでもない。
「お、おまえ、泣いて……」
 泣くほどの可愛げがあったのか、という台詞は命の為に飲み込んだ。
「……お兄様のばか」
 斑鳩はくずおれた。「あんなへんなの渡して、勝手にしろだなんて、あんまりです。私だって、私だって……」
「わかった、泣くな、な?」
 なるべく乳をみないようにしながらしゃがみ込んで妹の頭を撫でてやる。
「とりあえず立とう。ここは寒いから」
「はい……」
 立ち上がろうとした斑鳩がよろめいた。
「どうした」
「足が…もつれて…。体が…熱くて。秘薬が効いたみたいです」
 もたれかかってきた体が妙に熱い。
「……わかった」
 これで何回目のわかったか忘れたが、斑鳩の体を抱き上げた。
 意外に、軽い。当たり前だ。忍とはいえ女の子なのだ。
 歩き出すと腕の中の斑鳩がいやいやをする。
「イヤです、お兄様。自分で歩けます」
 立たせてやるとまた足元が危ない。「斑鳩、やっぱり危ないから抱き上げるぞ。少しくらい我慢しろ」
「いやです、だって……」
 兄の胸に顔を伏せてか細い声で斑鳩が言う。「こんなの恥ずかしいです……」
 耳まで真っ赤だった。
 う そ だ。
 うちの義妹がこんなに可愛いはずがない!
 お姫様だっこされて恥ずかしいだなんて!あ、そーだ、薬だ薬。そうに決まってる。
 ということにしたかったが、あの秘薬は女の欲望をたぎらせ感度を上げる男の夢の権化みたいなものではあるが、性格を変えるようなものではない。そもそも性格変えるような代物があれば、とっとと使って斑鳩を忍向きの性格からそうでないのに変えている。
「……」
 鼓動が早くなるのと同時に足を早めた。部屋に戻り、2つ枕の布団に斑鳩を下ろす。「……なるべく優しくする」
「はい、お兄様」

98 :
 優しく胸を撫でられる。上から下へ、下から上へと、焦れた斑鳩が身を捩らせるまでそれは続いた。胸を突き出すような形になって、思わず顔を赤らめた。くっと胸が握りしめられる。
「んんっ……!」
 撫でる動きは揉むように変わった。鼓動が早くなって、小さな声が止まらない。触られてもいない背筋や下腹部まで甘くしびれて、恥ずかしさに斑鳩は指を噛んで声を堪えた。
「指など噛むな。痛いだろう」
「だって、お兄様……」
「枕でも噛んでいればいい」
 歯形がついた指をなめられる。息をついたところに、乳首を摘まれた。
「あぁぁああ!」
 媚薬で体がとろけていたところに直撃する。斑鳩は胸を揺らせてのけぞった。
「いやっ、いやです、そんなところクリクリしないで……あぁあん」
 両手で両方の乳首を責められる。胸全体に快楽が走って、汗ばんでくるのが判る。
(気持ちいい……気持ちいいのっ、でも、こんなっ、胸だけでっ、はしたない……)
「お兄様、だめっ、蕩けて……すごいんですっ、だから……」
 両胸を寄せて乳首同士が触れ合った。
「あぁあああああ!駄目です、そんな、乳首同士でくりくりするなんてぇ、いやらしいっ、恥ずかしいのにぃっ」
 爆乳女性のみが味わえる快楽といえよう。自分の乳首で乳首責めされ、斑鳩は黒髪を布団に散らせた。
 そこへ、両方の乳首を吸われたからたまらない。忽ち斑鳩は初めての絶頂を駆け上がった。
「ああっ、いく、いくっ、こんなの初めてぇぇぇええええ!」
 乳首を這いまわる舌の動きに、幾度も斑鳩の体が跳ねる。乳房を揉み絞られれば、奥からイヤというほど悦楽が搾り出され、まだ愛撫も受けていない秘裂に愛液が滴る。いくども噛まれ、吸われた乳房は歯形と痕を残した。
 爆乳女性にとって、意外な弱点が下乳である。下乳が体と合わさるラインは鏡でも使わない限り自分でも角になるため、じゅるじゅるとそこをなめられると、未経験の性感が湧き上がる。
「ああっ、あっ、お兄様っっ……」
 思わず兄の頭を抱きしめてしまう。兄の手は下へ、斑鳩の一番恥ずかしい場所に伸びていく。
 そこはもう海のようだった。粘ついて熱い蜜が指を迎える。斑鳩の右足を肩に抱え上げて、開いたそこを指で攻めていく。
 花びらを上から下へなぞり、下から上へまたなぞる。内側を、外側を自在に動く指に、斑鳩は首を振って快楽を訴えた。
「ああああっ、もう、もう堪忍してくださいませ、お兄様っ……」
 唇が斑鳩の花びらに吸い付いた。指とは違う熱くてねっとりした責めに斑鳩は泣き叫んだ。頭のてっぺんから指の先まで快楽の沼にどっぷり浸かって溺れているようだ。触られていない場所まで電流が走って、思わず布団を握り締める。

99 :
 潤みきった場所に兄の指がずぶりと入った。
「ひぃっ……ああっ、出し入れしないで下さいぃぃっ、お兄様、私もう……」
 ヒクヒクと蠢くそこは男の指を嬉しそうにくわえ込んでいるのが判るので一層恥ずかしい。
「いやっ、いやっ、私もう、恥ずかしくてっっっ…消えてしまいたいっ……」
「そうか?」
 舌がクリトリスを捉えた。吸い上げられて、斑鳩は高く快楽の天井まで飛ばされた。
「もうっ、もうっ、私……好きにしてくださいませお兄様!」
「分かった……!」
 ぎんぎんに勃起した己を斑鳩の女陰に当てる。ぬめったそこが亀頭を包む快楽と闘いながら、ゆっくりと腰を進める。
 切なく動いていた場所を満たしてくれるものが入ってくる。安堵と快楽に斑鳩は狂う。ずぶずぶと進むたびに痛みが伴うが、それを上回る快楽が簡単に打ち消してしまう。
「ああっ、こすれあって…それが、そんなに気持ちイイなんてっ…」
 一層の痛みに、処女を失ったとわかった。そんなことはどうでもいい。早く、早く奥まで欲しい。
 白い足を上げて男に絡みつく。ずい、と最後の動きで、奥まで届いたとわかった。快楽の質が違う。今までがシンバルの音だとしたら、これは銅鑼の響だ。ひとつひとつが重く、ずしりと斑鳩の子宮を満たして体を染めていく。
「兄様、お兄様……」
 幼子のように男にすがりつく。頬を両手で挟み、口づける。軽いバードキスだ。
「お前……」
 キスはしないつもりでいた。斑鳩の好きになる男のために、それだけはとっておいてやろうと思っていた。
 歯がぶつかる不器用なキスがお互いの間で交わされる。すぐに、舌と舌を絡ませる熱烈なものに変わる。あえぐ斑鳩の息を吸いながら腰を振る。子宮が降りてきて、こつんこつんと当たるのが判る。
「出すぞ、斑鳩……」
「はいっ!出して、出して下さいませ!!斑鳩、孕みますっ」
 堰を切って熱い精液が斑鳩の子宮の中に満たされていく。
「ああっ!中で!孕みますっ、濃いのがたくさん……中で出されてますっ……!」
「斑鳩!」
 最後の一滴まで出し尽くそうと腰をふる。ぐいと斑鳩の膣は締め上げてきた。
「あっ……ああっ…あああああ!」
 斑鳩の手が背中をかきむしるのがわかった。
 ……やっちまった……。
 白い肌、それも無数に痕だの歯形だのがついたのを見下ろしながら内心頭を抱えた。
 斑鳩の目はまだぼうっとして、足はまだ腰に絡みついたままだ。
 やるだけやりつくしたというか。サイは投げられ、ルビコン川はわたってしまったというか。
 気持ちいい覚悟が決まっていた。渡さない。絶対に誰にも渡さない。
「お兄様……」
 薄く目を開けて、斑鳩が手を伸ばした。抱きしめられる。
「見ていたら、嫌です……」
「……そうか」
「だって、恥ずかしい……」
 あんだけやっといて恥もなにもと思うが、女は違うものらしい。
 そして恐ろしいことに、この妹は可愛い。
 腕枕をして抱きかかえてやるとそっと寄ってくる。
 床の間に飾って在る飛燕をみた。
 あれをこの細い腕でぶん回してイヤッフーなくせに、今は顔をみせまいとすがりついている。
 女は理解出来ない。
「痛っ」
 軽くつねられた。「何をする」
「今、飛燕を見ていたでしょう」
「……だから?」
「だからじゃありません!」
 義妹はくるりと背を向けた。「そんなに飛燕が大事なら、飛燕と子作りしたらいいでしょう!私なんかより!」
「……お前、まさか飛燕に焼き餅焼いてるのか?」
 冗談が冗談で済まなかったと知ったのは、その一秒後だった。

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