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2013年01月エロパロ557: 【ドラマ】SPECでエロパロ 2杯め (922)
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【ドラマ】SPECでエロパロ 2杯め
- 1 :2011/02/17 〜 最終レス :2013/01/01
- 2010年秋クール放映のドラマ、SPECのスレです。
放映は終了しましたが、解体新書発売にDVD&BD発売とイベントは目白押しです。
SS投下者も読者も仲良く高まってましょう!
まとめwiki
http://wiki.livedoor.jp/spec_eroparo/
前スレ917氏、全て纏めてくれたまとめ神、どうもありがとうございます。
前スレ
【ドラマ】SPECでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1287155828/
それでは皆さん、はりきってどーぞ!
- 2 :
- >>1乙!!
- 3 :
- いちおつです。
- 4 :
- いちおつ
即落ち防止保守
- 5 :
- いちもつ
- 6 :
- バレンタインに書き始めたものが今頃出来上がりました。
その上エロ少なめ、というかほぼ無しですけど投下します。
- 7 :
- 世間はバレンタインで浮かれていたが、ここ未詳に限ってはそんな雰囲気は微塵もない。
糖尿である野々村は雅のチョコ攻撃がいつ襲ってくるのかとビクビクしていたし、
当麻はいつも通り遅刻してきていつも通りになにやら資料を読み漁っていた。
元来バレンタインなどに興味のない瀬文も淡々と仕事を進め、そうして一日が終わっていった。
野々村が逃れられないデートに向かうため一足先に未詳を後にし、
瀬文もいつものように机の上を几帳面に片づけて帰ろうとしたその時だった。
「瀬文さん」
当麻が声を掛けてきた。
「なんだ?」
「今日ってこのあと何か予定あります?」
「特にないが、それがどうした」
「いやぁちょっと、付き合って欲しいと思って」
そう言って当麻は「ンフッ」と気持ちの悪い笑みを浮かべる。
「何にだ」
「それは行ってから話します」
さっぱり目的が見えない上、なにやら嫌な予感がする。
「……ただ飯を奢らせるつもりじゃねぇだろうな」
「どうして分かったんすか」
目を見開いてわざとらしく驚くその様に、思わずため息が出る。
未詳に居る時には何かしら口に運んでいる当麻が、
今日は大人しくハチミツコーヒーくらいで我慢していることに瀬文は気づいていた。
金欠の時はいつもそうなるのだ。
「分かっていただけたなら話は早い。んじゃ、とっとと行きますか」
「断る」
「断るの早!瀬文さんのケチ!カワイイ後輩のピンチだってのにぃ!」
「どこにかわいい後輩がいる。ただ図々しいだけじゃねーか」
「お腹が空いて頭が働かないぃ〜これじゃいざって時に事件解決できないぃ〜」
デスクに突っ伏したかと思えば身体をよじり始めた。
おそらく瀬文が折れるまで続ける気なのだろう。
「……次は奢れよ」
この場を早く収めたくてついそう言ってしまうと、当麻がガバっと顔を上げニヤっと笑った。
この時根負けしてしまったことを、瀬文はしばらくしてから後悔することになるのだった。
- 8 :
- 今日は、というか最近はずっとCBCが店を開いていないらしく、
代わりに安くて旨いと評判の居酒屋に足を運んでいた。
当麻が先程ネットで調べた店らしい。
小上がりに着くなり勝手に飲み放題を注文してしまい、瀬文は顔をしかめた。
「瀬文さん飲んでます?時間制限あるんだからちゃっちゃと注文してくださいよ」
そう言ってコップ酒をくっと飲みほし、ホッケにブスっと箸を指す姿はとても24の女とは思えない。
それに、すっかり忘れていたが今日はバレンタインデーだった。
そんな日にこんな色気のない食事会が存在していていいのか。
この場に色気が必要だとかそういう問題では断じてないが、
これはあまりにも酷いだろう。
そう余計なことぐるぐると考えていると、瀬文は普段より早く酔いがまわってきたことに気がついた。
目の前の女の食事のペースに惑わされて随分と安酒を煽ってしまったらしい。
このままでは駄目だと一旦席を立ち、トイレへ向かった。
ばしゃばしゃと手を洗って鏡を覗き、瀬文は己に気合いを入れ直した。
「おかえりなさーい」
自分がいなかった僅かな間にも当麻は更に料理を平らげたらしく、
店員が空となった大量の皿を下げていくところだった。
程なくしてラストオーダーとなり、これでやっと解放されると
瀬文が思った矢先、当麻がぼそっと言った。
「こりゃ二軒目、アリですね」
「何がアリだ。んなもんは無しに決まってんだろ」
「無しじゃねぇよ。まだ食べたりないっすあたし」
「ふざけんな、散々食っただろ。もうそんな金はない」
「あ、分かったいいこと思いついた」
絶対碌な思いつきではないと瀬文は思った。なぜなら当麻の目が据わってるからだ。
どうやら当麻は飲み始めてしばらくは顔色が変わらないが、
ピークを過ぎると突然おかしくなるタイプらしい。
以前酒を飲む機会があった時にはケロッとしていたから、
てっきりザルかと思っていた。厄介だ。
- 9 :
- 「いいから帰るぞ」
当麻に何か余計なことを聞かされる前に会計を頼み、
瀬文はコートを着込んで帰り支度を始めた。
店員が戻ってくるのを席で待っている間、当麻はにへらっと笑って
何度も瀬文を見てきた。
相当酔ってるなこいつは。早めにタクシーを呼んでさっさと帰らせるに限る。
そう思って店を出ると、2月の夜風は火照った身体を適度に冷ましてくれた。
そこでもまた、自分もある程度は酔っているのだと瀬文は自覚する。
「せぶみさん、さっき思いついたこと言ってもいいすか」
「やめろ」
「聞く前からやめろとかないでしょ。いいから聞けよ」
「聞かん」
「聞きたい?聞きたい?えっとぉ、これからぁ、瀬文さんちでぇ、飲み直します!」
当麻が声高らかに宣言した。
いちいち区切って言うものだからウザいことこの上ない。
「乗れ、ほら」
そこへようやくタクシーがやってきたので、瀬文は当麻の言葉をスルーして
無理やり後部座席に押し込み、大体の行き先だけ告げてドアを閉めようとした。
しかし。
ぱしっ。
突如手首を掴まれ、瀬文はドアを閉め損ねた。
「センパイどこいくんすか?」
「放せバカ、俺は帰る」
「放しません!」
当麻が酔いに任せて普段以上の力を出しているのか、それとも自分が酔っているからなのか、
なかなかその手を振りほどけない。
その攻防をしばらく見ていた運転手が、半分呆れたように言った。
- 10 :
-
「お客さん乗るの乗らないの。車内冷えちゃうよ」
「すみません、俺は乗らないんでこいつだけで…」
「いいから乗れ瀬文!」
ふと運転手と目が合うと、苦笑いを浮かべていた。
このままこの酔っぱらいを預けるのはさすがに気が引ける。
瀬文は仕方なくタクシーに乗り込んだ。
「お前の住所、言え」
同僚のおおよその住所は覚えていても、番地まで正確には知らない。
送り届けるにはなんとしても聞きださなければならないが、
当麻はふいっと窓の方に顔を向けたままだ。
「おい」
「嫌です」
「はぁ?」
「言いません」
「なんでだよ」
「だって言ったらあたしんちに着いちゃうでしょう。瀬文さんちで飲み直すって
言ってるじゃないすか」
「お前な」
傍から聞いたら只のバカなカップルの痴話喧嘩とでも捉えられかねない会話を、、
なぜよりによって当麻としなければならないのか。
運転手がミラー越しにこっちを見て笑っている気がする。
まったく居心地が悪い。
瀬文は仕方なく足元に置いてあった当麻のキャリーバッグのファスナーを
勢いよく下ろすと、中を探り始めた。
「ちょ、なにすんすか。瀬文さんのバカ!変態!」
「うるせぇ。何か住所書いてあるもんしまってあるだろ」
「やめろーこのクソハゲ!」
「いててて」
当麻が前かがみになっている瀬文の頭を力任せにばしばしと叩いてくる。
この女、いよいよ酒癖が悪い。
しかしそれからいくら探しても、瀬文はとうとう何も見つけられなかった。
第一、中に入っているものが多過ぎて探し物どころではない。
特にPC3台など正気の沙汰とは思えない。
当麻を見れば、なぜか勝ち誇った顔で瀬文を見下ろしていた。
瀬文はその目を睨み返したが、結局それは何の反撃にもならなかった。
- 11 :
- そうこうしているうちに既にタクシーは当麻の家の周辺まで
来てしまっているようだが、ここで降ろしたところで
こいつは果たしてまっすぐ家に帰るのだろうか。
靴を脱ぎ捨て、プラプラと足を揺らしているこの酔っ払いを見ていると、
『警察官、道端で凍』などという文字が躍る紙面が浮かび上がり、
瀬文は本気で頭が痛くなった。
「すみません」
瀬文はだらしなく口元を緩めて髪の毛を弄んでいる当麻を横目に見つつ、
不本意ながら運転手に自宅の住所を告げた。
一旦当麻の家の方まで行ったせいか、料金は高めになってしまった。
幸いにも財布の中身は足りたが、痛い出費だ。
自宅マンションの前でタクシーを見送ると、当麻がくふっ、と声を上げた。
「来ちゃいましたね☆」
来ちゃいましたじゃねえよバカ、と言い返したかったが、
こんな時間では近所迷惑もいいところだ。
瀬文はよたよたと歩く当麻をぐいと引っ張ってオートロックを解除した。
「案外いいとこ住んでますね。やりますなぁ、さすが元SIT」
部屋に着くなり値踏みするようにぐるりと見回す当麻を見て、
瀬文は早くも後悔していた。
なぜここまで連れて来てしまったのだろう。一旦未詳に戻って住所を調べ、
無理やりにでも返せばよかった。きっとそうすべきだったのだ。
「お、冷蔵庫発見〜」
やはり。
「勝手に見るな。触るな」
「ビールがたくさんある〜」
「人の話を聞け」
「とりあえずこれで」
当麻が冷えた250ml缶を二つ取り出すと、ひとつを瀬文にどんと押し付けてきた。
「あらためまして、カンパイ」
ぷしゅっっとプルタブを開ける音がしたかと思うと、当麻はあっという間にそれを
半分以上飲んだようだった。
- 12 :
-
「っかー、タクシーの中暑すぎるくらいだったんでビールがうまいっすね」
「暑いのはお前が酔ってるからだ」
「酔ってません。酔ってないから飲み直すんです」
もはや何を言っても無駄だと悟った瀬文は、ダイニングの椅子に腰かけて
自分もビールの缶を開けた。とにかく当麻にはこれ以上飲ませないようにして、
しばらくして酔いが醒めたらここからタクシーに乗せて返すしかない。
現金は向こうの家でなんとかしてもらう。情けないようだがそれしかない。
瀬文は一旦洗面所に行き、顔を水で洗い、歯を磨いた。
鏡の中の自分を見る。先程居酒屋で見た顔より、明らかに疲労の色が濃い。
「おいせぶみっ、どこいったー」
当麻が騒がしいので慌てて戻ってみると、テーブルの上には瓶ビールが
2本追加されていた。しかも既に1本は空である。
何処から見つけ出したのか、瀬文お気に入りの栓抜きを勝手に使用していた。
「てめえ……いい加減にしろよ」
瀬文がこめかみをぴくりとさせながら当麻に詰め寄ると、
また例のにへらとした笑みを浮かべる。
「瀬文さん。ちゅ〜」
そう言ってタコみたいな口を作って顔を近づけてくる。
「やめろ、キモイ」
その顔面を右手で全力で押し返す。
「ヒドイ」
当麻が不貞腐れた顔で睨んでくる。
「酷いのはお前の顔だ、このブス」
「瀬文さんがいじめる〜」
「どう考えても苛められてんのはこっちだろ」
散々たかられた上、自宅で酷い男呼ばわりとは。
諸悪の根源はどう考えてもこいつの方だ。
すると突然、当麻がすくっと立ちあがった。
- 13 :
- 「決めた。今日はとことん飲み明かしましょう!全ての膿を出し切りましょう!
同じ部署で働く者同士がハゲだブスだと罵り合ってちゃあ、いい成果は生まれません!」
今さらどんな膿が出てくるというのか。そんなものたまる暇がないくらい、
今までだって言いたい放題の関係だっただろうに。
瀬文が反論に口を開きかけたその途端、当麻が今度はテーブルに突っ伏した。
「ぐかぁー」
……寝たのか。寝てんのか。人を散々振り回しておいて最後はそれか。
瀬文の拳はわなわなと震えた。
「おい寝るな。起きろ当麻。酔い醒ましてさっさと帰れ」
近づいて肩を揺さぶると、突然当麻の目がぱちっと開いた。
次の瞬間、湿った感触が唇の端に押し付けられた。
瀬文は目を見開く。
「ちょろいですなぁ瀬文さん」
ばっと飛び退くと、ちゅ〜成功っすねと当麻が笑っている。
まったく可愛らしくない笑い方だ。口角が半分だけ上がっている。
「歯磨きました?歯磨き粉の匂いがする」
そう言って当麻は舌で自分の上唇をぺろりと舐めた。
こいつは男を舐めている。というか俺を相当舐めている。
ここらで少々痛い目に遭わせなければならない。
自分としては普段の冷静さを保っているつもりの瀬文は、
酔った頭でそう考えた。
当麻の右手を掴むとぐいっとこちらを向けさせた。
そのまま唇を押し付ける。
当麻は驚いて身体を固くした。さっきは自分からやってきたくせに、
押されると弱いんだなと瀬文はぼんやり考えながら、どうにか舌を入れた。
そのまま歯列をなぞる。逃げられないように左手で腰を引き寄せた。
やがて当麻の口が少し開き、瀬文の舌を受け入れた。
相手の舌に絡ませ、息する間も与えない。
- 14 :
- ようやく唇を放すと、当麻は肩で息をしていた。
鼻で呼吸すればいいということを知らないらしい。
「酔いは醒めたか?」
意地悪く質問すると、当麻はちらっとこちらに視線を向けた。
「醒めるわけ、ないっす」
そう言って、自分のポケットに手を突っ込んだ。
「これあげます」
何かと思えば、小さなチョコレートが二つ、手のひらに置いてあった。
なんともこの女に似つかわしくない行為だった。
瀬文はパチリと部屋の電気を消した。
- 15 :
- 以上です。お粗末さまでした。
- 16 :
- >>15
GJですた!
当麻かわいいw
- 17 :
- >>15
2つというのは‥瀬文と自分用なんだろうかw
冷静なようで普段と違う瀬文、いいですねえ!
- 18 :
- >>15
で、電気消した後にベッドに押し倒して続きを、ですよね?
当麻さんはチョコの代わりに食べられちゃうんですよね?
- 19 :
- セリフが、脳内変換しやすい!
自然な会話の流れでとても楽しめた!!
またお願いします。
- 20 :
- おつかれやまです
終わり方が個人的に好きでした!
- 21 :
- 瀬文さん漲ってるぅ(^^)
ハッピーバレンタインですね
- 22 :
- 相変わらず素晴らしい神々がいらっしゃるスレ
こういうラブラブな二人、大好きです!
- 23 :
- 瀬文さんのホワイトデーのお返しが楽しみですねw
- 24 :
- また何か思いついたら投下します
色々なレス、ありがとうございました
- 25 :
- wktk
- 26 :
- 短いしまとまりがないし、2人とも若干キャラが違いますが投下します。
ニノマエ事件の後ら辺ですかね。
エロというエロはほぼありません…!
覚悟をきめてどうぞ
- 27 :
-
消化
雨の後の、水滴という重みを背負った葉、 そんな表現がぴったりだと思った。
零してしまえば良いその水滴に意図的になのか背を貸す葉は、普段のそれとはとても似つかわしくなく弱々しく、俺に小さな錯覚を覚えさせた。
肩を抱いて初めて気付いたのが、その性格や態度からは想像も出来ないほど細く、小さな存在であったということ。(そう、俺が思っている以上に彼女は女なのだ。)
「私、あの時確かに刑事になったことを後悔しました」
それでも声だけは平然を装うように、いつものように一息で話そうとする。ここまできてまだ強がるのか。
己の異常に高い頭脳によって毒にまみれる弟、あの時彼女が覚えた感情は辞書のなかを漁ってもそう見つかるものじゃあなかったと思う。
視界が酷くぼやけるなか聞こえた叫びにも近い弟の名を呼ぶ声は確かにこの女のものだった。そして今俺の胸のなかにおさまるこの葉は懸命に、水滴を零さまいと静かに呼吸をする。馬鹿だ、どうしてこんなにも 、
「そうか」
「 はい」
「それでも俺は、体の傷が痛む度にその日を思い出し確かに思う」
- 28 :
-
最低な人間だと思った。
いつか餃子を食い逃げして刑事を名乗り俺が怒鳴りつけたあの女も、同じ目をしていたっけ。
俺はあの目に何度 、
「未詳に居たのがお前で良かった」
水滴が、零れ落ちた
漏れた嗚咽をとっさに手で抑える。俺は何故かもっと聞きたいと思い、その手を引き剥がした。そして体が少し強張ったかと思えば俺の手を振り払い、あろうことか己の手の甲に噛み付き始めた。
なお虚しくも嗚咽は漏れる。
その姿を見て湧き上がった情動に従い、当麻を鼠色が冷たい壁へと押しやる。
背中に感じたであろう痛みに手から口を離したその一瞬をみて、俺は当麻に口付けた。
瞳が大きく開かれる
「……っ…ん、」
なんとか抵抗しようと試みるその両腕を空いていた右手で彼女の頭の上で壁に押さえつける。左手で折れてしまいそうな細い腰を静かに撫でると、あからさまに分かり易く身震いをして、思わず吹き出してしまいそうになった。
俺が幾度となく助けられたその目に一杯に溜められた涙は、静かに閉じた瞼に押され、生暖かい頬を力無く伝っていく。互いの唇の隙間から、当麻の色を含んだ声が時折漏れ、その度に俺はぞくりとした。
ああ、
嗚咽する葉は、酷く綺麗だった
(水滴をなくしたその葉はしゃんと背筋を伸ばし再び歩き出す)
(そうして、また強い目をするんだ)
- 29 :
- 終わりです。お、お粗末様でした!
- 30 :
- GJ!
丁寧な描写が素敵でした!
またお願いします!
- 31 :
- GJ!
文学的で素晴らしいですね!
- 32 :
- GJでした!
- 33 :
- 今あたためてるネタがあるんだけど、このスレ的にはどの辺までのエロがオッケーなの?
自分の妄想ヤバすぎて投下したはいいがドン引きされそうで恐い・・・
- 34 :
- 愛があればどんなネタでも!
待ってます
- 35 :
- 神の皆さんは執筆中かな?
銀だこのさっぱりおろし天つゆねぎだこ、お供えしておきますね…
つ〇〇〇〇
- 36 :
- >>33
○○なシーンがあるので苦手な人はスルーかNGで
とか書けば何やっても大丈夫だ
おそらく
- 37 :
- >>33
え、楽しみ過ぎるんですけどwww
早く投下してください
- 38 :
- >>33の投下待ちか、他のエロ神が来るまでの埋め。
萌なかったらスンマソ\(^q^)/
【当麻×瀬文】
当麻はパソコンを打ちながら片手間に、
瀬文を観察して見る。
涼しいけど、いじめたくなる様な少し垂れ目の目元、
ふっくらとした唇…
すっとした鼻筋……
整った顔をしている。
それに…セクシーに出っ張った喉仏、
「瀬文さん」
当麻は行き成り立ち上がり、瀬文の所へツカツカと駆け寄った。
「―――なっ、なんだ!」
突然の事に瀬文はビビる。
「…瀬文さんって」
「?・・・」
「――エロイっすね」
「はぁ?」
真剣な顔をして一体何を言う!?
- 39 :
- 当麻は「脱いで下さい!」と言って瀬文の襟に突然手を掛けた。
「はぁっ?!」
瀬文はギョッとした。
何するんだ!と抵抗しようとするが…どうしたことか、
手に力が入らないばかりか体の力が抜けてゆく…。
その時当麻がニャっと笑う…。
「…ふふふふっ…丁度効いてきたようすっね!」
「――?!」
「チッチッチッ…!実は、さっき瀬文さんがトイレに行っていた隙に、飲んでいたコーヒーへ無味無臭の痺れ薬を入れてたんですよっ!」
「―――!!」
「―おりゃぁっ!」
勢いよく当麻が瀬文の服を剥いでしまう…。
瀬文は痺れで回らない口で「うぅぅ゛゛゛っ!」と唸り、抵抗をするも全くかなわない。
「…ほぉっ流石は元SIT好いカラダしてますなぁ〜そそりますなぁ〜」
当麻が露になった瀬文のカラダをいやらしい目で舐めまわす。
手でペタペタいたるところを触りまくる。
「……っっっ!」
ヤメテクレ!と瀬文が訴えるも、その表情が余計当麻をそそらせるのだ。
――チュ。
唇を奪う。
「――!」
「いいから…おとなしく、抱かせなっせっ!」
- 40 :
- ガッ!と当麻が瀬文に跨る。
「――ぅ゛゛っっ」
そして彼のいきり立ったモノを握る。
「…興奮してますなぁ〜」
「うっ〜(泣)」
当麻とはいえど、女の裸…。したくないのに体は反応してしまう…。
握ったものを当麻が自分の中に入れる…。
「―――うっ、あん・・っふんッ!」
「?!――っ」
それだけはヤメテクレっ!たのむ避妊具付けてくれっ!
瀬文は叫びたいが声が出ない。
「――あんっ!硬いっ」
気持ちよさそうに、当麻が動き始めた・・・。
「―――っっ・・・」
――困った。
彼女の喘ぎ声とぬかるんだ中がたまらない・・・。それに締め付けも。強烈な快感が・・・。
必に瀬文は感じないようにと意識すればするほど体は感じてゆく。
しかも、当麻の動きは激しくなる一方・・・。
やばい。
当麻は「瀬文さん・・・っ!」と叫び、小さく震えた。
「――っ!」
そのまま、瀬文もイってしまった・・・。
――事情後・・・。
- 41 :
- 「瀬文さんを、いただきましたっ!」
後輩の変態女に襲われた…。犯された…。しかも生…中だし。
「安心しなっせ!さやが責任とってあげるから」
またチュとキスされた…。
瀬文はただ泣き暮れる……。
悔しいので、仕返しに当麻の胸を鷲掴みしてやった。
もう、痺れ薬はとっくに切れているのでカラダが自由だ。
「――――薄っ・・・揉み応えの無い乳だな」
バキッ!
殴られた。
――ちくしょーほんと覚えてろっ!ヤリ返してやる!
瀬文はつくづく理不尽足だと思った・・・。
以上。
さて、正座して神を待つか・・・。
- 42 :
- (-人-)御愁傷様です。もとい、
(-人-)ごちそうさまでした。
- 43 :
- そう、多くの女性が感じているにちがいない。
加瀬さんてセクシー。
- 44 :
- 前スレもそうだけどやたら女アピールしてる奴なんなの
- 45 :
- 乙なんだがsageてくれないか
- 46 :
- サトリと地居のどん引きエロとか待ってます
- 47 :
- 神まてます。
- 48 :
- 5日もレスないなんて……
- 49 :
- 5日もレスないなんて……。
- 50 :
- すいません。
ログとれてないだけだった。
- 51 :
- あげ。
神はDVD発売待ちかな?
- 52 :
-
解体新書の発売まだかなo(^-^)o
- 53 :
- あげ
- 54 :
- あげ
- 55 :
-
新しくなってから過疎化し始めている…(´⌒`泣)
- 56 :
- 顔文字的なやつがイヤなんじゃね
- 57 :
- お暇つぶしにどうぞ。
その日も瀬文と当麻は残業であった。
最近目立った事件もなく暇な未詳は、暇が故に他の課から例えばデーター入力など、面倒な雑用を押し付けられ、結果理不尽な残業が続いていた。
瀬文は黙々とパソコンに向かっているが、当麻といえば全く仕事に集中せずむしろ暇そうである。
この残業続きは絶対あいつのせいでもあるな、と瀬文は舌打ちをした。
しかし。
非常に物凄く不覚にも、このだらっとした日常を当麻と過ごすことは心地よかった。
ただ、その事実が意味することは断じて認めたくなくて知らぬふりをして日々を過ごす。
ふと、当麻が席を立ち炊事場のほうで何かゴソゴソとしている。
初めは無視して放っておいた。
しかし当麻が、
「瀬文さんも食べますよね」
と言うので何かもの凄く嫌な予感がして様子を見に行った。
- 58 :
- 「おまえ、何してるんだ」
「だからぁーカレー作ってるんすよ、わざわざ瀬文さんの分も」
確かに鍋の中身はカレーだった。当たり前のように餃子が入っているのは別にして、さほどまずそうにも見えない。
が、鍋の隣に良からぬ物を見つけてしまった。
「待て、まさかこれ…」
瀬文が指した方には、はちみつ、マヨネーズ、のりたま、ジャム、など当麻愛用の調味料が置かれていた。
「入れてないっすよ。入れたら味分からないっすもん。後でかけるんです」
ふふん、とドヤ顔で言う当麻を瀬文は不信感丸出しで見遣る。
「疑ってますね?じゃあ味見してみなっせ。はい、あーん」
そう言ってカレーをスプーンにすくって差し出す当麻にギョッとした。
「やめろ。魚顔」
「今魚顔関係ねーだろ!あっ瀬文さんもしかして、あーんが恥ずかしいんですかぁ?」
当麻がにやにやしながら言う。
…相変わらず距離が近い。
「そんなわけないだろ」
「じゃあ食べて下さいよーねぇねぇー」
そう言って当麻はスプーンを近づけてくる。
「…自分で食う、よこせ」
当麻の腕ごとスプーンを引き寄せて口に入れた。
- 59 :
- ………
………まずっ!!
とりあえず殴ってやった。
そして当麻を思いっきり睨むと、殴られたというのに悪戯を成功させた子供のように満足げに笑っている。
ムカツク。
それと同時に、あと少しで触れそうな当麻との距離をもどかしく感じた。
「…おまえも食ってみろ、この味バカ」
瀬文はそう言うやいなや、当麻の握ったままだった腕をもう一度引き寄せ、そのまま口づけた。
強引に当麻の唇を舌で割り入れ絡める。歯列をなぞり咥内を吸うと、当麻の体は小さく震えた。
少しからかってやるだけのつもりがつい夢中になって何度も当麻の唇を吸う。
「…ぅん…ん…」
当麻が苦しそうに息をもらしたので、唇を離した。
当麻は顔を紅潮させ、はぁはぁと肩で息をする。
「……バカうま、じゃないっすか」
潤んだ瞳をして、当麻はまだそんなバカなことを言ってくる。
「……もう黙っとけ、バカ」
- 60 :
- 再び口づける。
拙いながらも瀬文のキスに必で応えてくる当麻にひどく興奮した。
たまらなくなって今度は耳から首筋へと舌を這わす。
「んあっ…やっ…だめ…」
当麻は感じやすいのか、普段からは考えられない声をあげる。
どんだけギャップあるんだ、と思いつつ、キッチンを背にしていた当麻の上半身をそのままそこに押し倒す。
瀬文はもっと当麻を感じさせたくて、彼女の足の間に自分の足を割入れて距離を詰め、腰から脇の辺りまで体のラインをなぞった。
「ひゃっ…!あぁっ…ぁ」
服の上から胸を揉みしだくと、びくんと震えて声をあげる。
当麻は声を抑えようと唇を噛む。
瀬文はまた当麻に口づけ彼女の唇をこじ開ける。
「…んっ…んっ…」
いつの間にか妙なカレー味は消え、ひどく甘ったるい味がした。
- 61 :
- ぐつぐつと音をたてて煮立っている鍋の火をカチリと切る。
左手で当麻のスカートをたくしあげ太股を撫で、右手でブラウスのボタンを外す。
「せぶみさ…ぁあっ」
きっと、ずっとこうしたいと思っていた。
当麻が欲しくてたまらない。
「あっ…あんっ…あぁ」
瀬文は夢中で愛撫を続ける。こんなところでこんなことするつもりもなかったが、どうにも止まらない。
せめて仮眠スペースに場所を変えようと、動き出そうとしたその時、
グォォォン
「「!!!」」
- 62 :
- 「あ〜こんな時に忘れ物なんてついてないな〜早くしないと雅ちゃんに怒られちゃう」
野々村は独り言を言いながら未詳に上がるゴンドラに乗り込んだ。
(あれ、電気着いてる。まだ誰かいるのかな〜)
そうこう考えているうちにゴンドラは未詳に辿り着いた。
「ご苦労〜…ん?」
「当麻くん、何してるの?」
野々村が未詳に一歩踏み出すと、炊事場の近くでペたりと座りこんでいる当麻が目に入った。
「柔軟体操っす」
そう言って当麻は腕を伸ばしだす。
「……瀬文くんは何してるの?」
「自分、カレーを作っております」
確かに瀬文はキッチンで鍋を勢いよく掻き回している。
(…………)
2人ともなんだか様子がおかしい気がした。
が、当麻くんがおかしいのは今に始まったことじゃないし、とりあえず障らぬ神に祟りなし。
「じゃ、じゃあ僕行くからね。君達ももう遅いし帰ったほうがいいよ。」
「はい、おつかれやまです」
「おつかれ山脈〜」
- 63 :
- 「「………」」
「…瀬文さん、鍋、まぜすきです」
先に当麻が口を開いた。
「…おまえこそ、席まで戻れって言ったのになぜ床に座る」
瀬文は誰かが来る音に素早く反応し、当麻の着衣の乱れを直してやり、急いで当麻をその場から離れさせようとした。
とりあえず係長には不審がられなかった、と思う。たぶん。
当麻は、床に座りこんだままどこか挙動不審だ。
訝しげに彼女を見遣ると、当麻がふて腐れた顔で口を開いた。
「……腰が抜けてたてなかったんすよバカ瀬文っ」
キッと瀬文を睨みながら当麻がボソリと呟いた。
そんな当麻を可愛いと感じてしまう自分はいよいよ頭がおかしくなったか、と瀬文は思いながらも座っている当麻を抱き起こした。
「……もう、帰るぞ」
そう言って当麻の手をとった。
「…はい」
握り返されたその手は思っていた以上に小さく、温かかった。
次の日、二人して遅刻したため、係長の疑惑を深めたのはまた別の話である。<了>
- 64 :
- 以上です。
長くなってすみません。
神の方々、待ってます。
- 65 :
- GJ!!!
あなたも神ですよ、ありがとうございます!
遅刻してくる理由のあたりもkwsk!
- 66 :
- おお(*^o^*)久々に神が降臨されてた(^O^)
瀬文さんがカレーをかき混ぜてるのにも萌えました。
- 67 :
- 遅刻の理由kwsk!
- 68 :
- 瀬文の部屋で夜中まで燃えあがっちゃって
寝坊して遅刻したんですねわかります
- 69 :
- 需要の高さに改めて驚いたw
- 70 :
- 3/8は紗綾の日、ということで小説書きのSPECHOLDERの皆様、当麻があーんな事やこーんな事されちゃうお話是非とも待ってます
- 71 :
- いいですね、キスシーンがエロい…!!ハアハア
本番のシーンも読みたい!!
遅刻のくだり、くわしくおねがいします!!
- 72 :
- あげ
- 73 :
- エロ描写がうまくなるSPECがほしい…
- 74 :
- あげ
- 75 :
- 皆さんエロパロどころじゃ無いでしょうが、神の降臨いつまでも待ってます。
雑誌オトナファミでspec特集。
瀬文の中の人のインタビューで、「当麻に頭を下げて何かいい雰囲気になるシーン」で、
照れくさいので走って逃げ出す追加シーンを撮ったのに全カットだったとあって、照れる瀬文に萌えたぜ!
- 76 :
- あげ
- 77 :
- あげ
- 78 :
- 正座して神の降臨まってます(^p ^)
解体新書見て、
瀬文のSIT制服姿と当麻のセーラー服姿は高まる!
- 79 :
- あげ!
メイキングでの初対面のシーンやうどんのシーンがほほえましいw
瀬文こそツンデレだなww
- 80 :
- うどんシーンメイキング長い事乱闘してるのでドキドキしたw
そのまま違う事を始めないかとwww
- 81 :
- >>80 そのまま違う事を始めないかとwww
けっ、けしからん!素敵すぐる。
どなたかこのネタをSSへ!!
- 82 :
- 57〜63に書き込んだ者です。
続きというか、未詳を出た後を書いてみたのでよろしければ読んで下さい。
お互い、絆以上の何かがあるのは感じていた。
けれどあたし達に甘ったるい関係は似合わない。
……と思っていたのに。
未詳を出て、二人は黙って歩く。
寒いはずの夜風が今は心地好い。
帰り際に瀬文にとられた手はまだ繋がれたままだった。
しっかし、瀬文さんて普通に手繋いだりするんだ、ウケる。
と繋いでいる張本人である当麻は思った。
……さっきまではもっと凄いことやってたけど。
思い出して身体が熱くなる。
繋いだ指先から瀬文に悟られそうで、必で違うことを考えた。
- 83 :
- 「…俺の家で構わないのか」
気がつけば、いつの間にか駅に着いており、瀬文がようやく口を開いてそんなことを言った。
……瀬文のくせに。
「…いちいち聞くなよハゲ。あっタクシーいいなぁ。乗りたいなぁ」
「…ハゲてねぇ。電車で帰るぞ」
「ケチ!ドケチハゲ!」
「うっせぇトンマ!」
それからは、いつものくだらない会話をしながら瀬文の家へと向かったので、ようやく調子を取り戻すことが出来てホッとした。
けれど、罵りあいながらも解かれない手が妙に熱かった。
瀬文は玄関の鍵を開け、先に当麻のキャリーを中に入れた。
その後当麻を室内に入れると同時に体をくるりと反転させた。
- 84 :
- 「………っ!」
瀬文は当麻の背を玄関のドアに押し付けると、噛み付くようにキスをした。
強引に舌をねじ込まれ、当麻は声をあげることもできない。
それと同時に先ほどまでの熱が急激に蘇ってくる。
瀬文がようやく唇を離す。
明かりも着けず、靴も脱がずに行われる性急な行為に文句を言ってやろうと、当麻は肩で息をしながらたどたどしく口を開いた。
「…この、筋肉バカ…急に…っぁ!」
瀬文は当麻に最後まで言わせず、今度は耳を舐めあげる。
「ちょっ…んぁっこんなとこでっ…!」
「…もう待てない」
瀬文に低く掠れた声でそう言われた途端、当麻は力が抜けてしまい、もう抗うことなんて出来なくなった。
当麻を腕の中に閉じ込めた瀬文は思い出したように玄関の鍵をカチャリと閉めた。
- 85 :
- 「…っあ!」
瀬文は何の前触れもなく、当麻のスカートの中に手を入れ、下着の上から指を這わせた。
「…おまえもうぐしょぐしょじゃねぇか」
「…やぁっ…うっさい…、…ぁんっ」
敏感な所を摩られ、また密が溢れ出す。
いつの間にか瀬文の手は当麻の胸元に移動しており、服の上からやわやわと揉まれる。
スーツの上着を脱がされ、ブラウスのボタンを外され、下着は上にずらされる。
あらわになった胸の先端は既にツンと立ち上がっていた。
瀬文は片方の胸の先端を口に含み、もう片方を手で揉みしだく。
舌で突つかれたり柔らかく吸われるたびに、体が無意識にびくびくと震える。
「…あ…あぁ…あんっ」
「…感じてるのか」
「…っ…ちがっ…っや」
あぁもうハゲのくせに、ムカつく。
ムカつく、のに…
「あぁっん…!」
瀬文の愛撫に当麻は嬌声をあげてしまう。
- 86 :
- 待てない、などと言ってた割に瀬文は余裕だ。
一方当麻は、瀬文に全身を激しく、しかし隈なく丁寧に触れられ、意識が飛びそうだった。
やけに甘い自分の声はどこか遠くから聞こえてくる。
「…っん…!」
口内で乳首を転がしていた瀬文の唇が横にずれ、当麻の白い胸元をきつく吸い上げた。
瀬文は暗がりでも分かる紅い跡を何度も付けてくる。
――まるで、瀬文さんの所有物になったみたいだ。
痺れる脳で当麻はぼんやりと思った。
- 87 :
- 「…はっ…せぶみさっ…!」
瀬文の指が下着の中に入り、当麻の中に入れられたのが分かった。
先程瀬文に言われた通り、そこは十分すぎるほどに潤んでいたので、瀬文の指をいとも簡単に呑みこんだ。
「ゃ…あ、あ、…あぁん…」
瀬文の長い指は、すぐに当麻のいい所を探り当て、執拗にそこを刺激してくる。
「…んぁ、ぁ…ぁ…、ダメ…っ」
当麻はもうどうしようもなく感じていて、ドアの外に声が漏れるかもしれないのがわかっているのに喘ぐ声を抑えられない。
「イケよ」
瀬文が指を一層早く動かす。
「イ…イヤあっあぁぁぁ…!」
- 88 :
- 「――大丈夫か?」
当麻はくたりと力が抜けてドアに背を預け、瀬文の腕に捕まりかろうじて立っていた。
「…、先パイ、激しすぎっす…」
恥ずかしさを隠そうと、当麻は茶化すように言う。
しかし、
「何言ってんだ。……俺のことも満足させろよ」
瀬文が当麻の敏感になった耳元で低い囁くので、それだけでまた体中が熱くなった。
当麻は瀬文に抱き抱えられ、部屋のベッドに下ろされた。
されるがままに服を脱がされ、一糸纏わぬ姿になる。
シャツを脱ぎ捨てた瀬文は、しばらくジッと当麻を眺める。
「…や、見んな…」
瀬文の視線に耐え切れず、手で体を隠すようにする。
しかし瀬文は何も言わず、当麻の手を剥がし、シーツに押し付けた。
「…当麻」
瀬文は熱の篭った声で言うと、再び深く、強く口づけた。
瀬文は唇を離すと今度は全身に音をたてて口づけていく。
「…とうま」
時折漏れるように、いつもと違った意図で自分の名を呼ばれ、当麻は心も体も酷く疼いた。
- 89 :
- 「…挿れるぞ」
「ひあっ…!」
先ほど達したばかりで敏感になっていた当麻に瀬文は硬く張り詰めた自身を挿入した。
突然の圧迫感に当麻は思わず瀬文の首にしがみついた。
瀬文は当麻の頬を優しく撫で、軽くキスを落とした。
「…動くぞ」
当麻の狭いソコをほぐすように瀬文は浅く抜き差しする。
全身を貫く甘い疼きに、当麻は無意識に腰を揺らしてしまい、更にきつくしがみつく。
「んっ、んっ、せぶみ、さんっ」
次第に早くなる瀬文の動きに、強烈な快感が走る。
瀬文と限りなくゼロに等しい距離にひどく満たされるのが分かる。
このままでいたい。
このまま、溶けて離れられなくなったらいいと思った。
ほんとはずっと、こうしたかった。
「当麻…ずっと、こうしたかった…」
心を見透かしたような瀬文の言動に心臓がドクリと跳ねる。
「…あたしも、です、せぶみさ…やぁっ…ん!」
瀬文は最奥を一気に突き上げる。
「悪い…もう、手加減できん」
「あっ、あっ、あぁっん!」瀬文は衝動のまま自身を深く突き上げる。
もう瀬文から余裕は感じられなかった。
当麻はもう限界だった。
「あっ…せぶみさ、っあぁ、も、だめ…!」
「とうま…!」
「せぶみさ…っあぁぁ……!」
当麻が達する締め付けに瀬文も限界を感じ、昂ぶる熱を吐き出した。
- 90 :
- 「………んっ…」
「気がついたか?」
起きたらすぐ横に瀬文さんがいた。
少し眠っていたようだ。
「……おはよーございやす」
「…まだ夜中だ」
「「………………」」
妙な沈黙が流れる。
ふと、瀬文が目線を当麻に向けた。
「当麻、一応言っておくが、……別に勢いだけでしたわけじゃないから」
珍しく歯切れ悪くそんなことを言う瀬文がなんだか可笑しかった。
「わーかってますって」
当麻はそう言って瀬文の腕に抱き着き、ついでにチュッ、と軽くキスをした。
――悪くないなぁ、こういうのも。
「…お前は、確信犯か」
暫くの沈黙の後、瀬文はそう言うやいなや、当麻の首筋に顔を埋めた。
「えっ…ゃ…ちょ、せぶ…」
「お前が悪い」
「何言って、…ぁっ…!」
二人の夜はまだまだ始まったばかりである。
<了>
- 91 :
- 以上です。
長くなってすみません。
上で書かれてるうどんシーンのネタなど、皆様の投下待ってます。
- 92 :
- GJ!ひさびさの投下乙です。
瀬文と当麻が手つないでるのって意外とないよね。萌えました!
- 93 :
- GJ!
瀬文の玄関での強引さに萌えました!!
- 94 :
- GJ!
いつの間に新しいSSが・・!
すっげえ見応えありました!
- 95 :
- GJ!
玄関いいなぁ萌えたなぁw
ニヤニヤがとまらん…
なぜか仕事頑張ろうって気になったったwww
thx神よ…
- 96 :
- ガコン、と未詳の部屋に非常ドアの音が大きく反響した。
未詳に入るゴンドラが壊れたために、この部屋に来るためには古い国交省側のドアから入るしかない。
毒の後遺症で視界が狭い、という状態が続き視力をまともに回復できていない瀬文は、留守番がてらのリハビリで、未詳の席ににぼんやりと座っていてその音を聞いた。
「久しぶり、瀬文」
瀬文は聞き覚えのある声に、まだ痛みの残る身体で振り向いた。
相手の顔を見てぎょっとして構えるが、視界がぼやけて津田の方向が定まらない。
津田が冷静に言った。
「なんだ、まだ視力、悪いのか」
津田は軽く瀬文の肩を叩く。
瀬文は直立し、強く拳を握った。
「……一は、あなた方を全て処分したと言っていました」
ため息をつくように瀬文が答える。
「ひどいよね、組織も壊滅状態だよ」
「……あなたは何人目なんです?」
「言っただろ、全てを捨てた最強の公務員だって。何代目だろうが関係ないんだよ」
瀬文は戻らない視力に苛立ちながら、首を振って津田の言葉を遮った。
「未詳の仲間には手を出さない約束です」
瀬文は視力と体調の問題で、一時的に未詳に戻されていた。
係長は雅との約束があるため先に帰宅したが、あのバカ女が切れた食料を確保するために外出している。
戻るまでに決着をつけなければ。
瀬文が狭い視界でどうにか津田の姿に狙いを定める。
その射るような視線に津田が気づき肩をすくめた。
「おー、こわ」
ちゃかすように津田が笑う。
「旧友の顔を見に来たんだよ、そんな状態の刑事を零課にスカウトするつもりもないし」
「友人のつもりはありません、上司ですから」
瀬文は直立のまま津田の動きを見据える。
かたかたとドアの外から当麻が引っ張るキャリーの音が聞こえる。
瀬文は音がした方を振り向き、津田を見据えたまま、素早く廊下に向かって後退する。
視界が悪いが、当麻の命には代えられない。
津田が呆れたように瀬文を見つめる。
「敵意むき出しだね、ま、いっか」
瀬文は右手を廊下につけると、それを頼りにそのまま当麻に向かって動く。
「当麻!」
「……あぁ?」
面倒くさそうに当麻が返事をした。
瀬文は返事の聞こえる方へ走る。
津田は笑いながら2人の方向へ手を振る。
「必だな。じゃ、またね」
小さな音とともに、不意に津田が消えた。
- 97 :
- 瀬文は狭い視野に苛つきながらも当麻の左腕を掴んで身体ごと引き寄せた。
「津田がいる」
そのまま当麻の耳元に瀬文がささやく。
「どこに」
当麻はいつもの調子で瀬文に告げたが、瀬文が至近距離に居るので顔が赤くなっている。
瀬文は気が付かない。当麻を押しとどめながら拳銃のホルスターから銃を抜く。
「俺の銃の位置を確認してくれ」
「またそれ?! そんな状態で拳銃持つなって、係長が言うとったみゃぁ」
当麻の妙な名古屋弁に瀬文がイラっとしているのが伝わる。
当麻は辺りを見渡し、接近した瀬文の顔を見つめながら伝える。
「誰もいないし……」
呆れたように瀬文に伝える。
「というか、近いですよ。瀬文さん」
「……え?」
瀬文は驚いた表情で腕の中の当麻を見つめる。
「近いったら近いんですよ、それセクハラですよ」
「お前の臭いのほうがセクハラだ」
当麻はにやにやしながら瀬文に告げた。
「若い女の子に近づきたいんでしょ? わっかるぅ」
こいつに何を言っても無駄だな。
命が狙われるかもしれないのに余計なお世話で終わるのか。
瀬文は呆れたように言った。
「お前さ、実のとこ、俺に対して緊張してんじゃないの?」
途端に当麻の顔が赤くなる。
「な、何いってんすか! ぜんぜん、ほら平気ですよ」
当麻がムキになって顔を瀬文に近づける。
「分かった、分かった」
瀬文は謝るが、当麻はムキになって瀬文の両腕を掴み、瀬文に顔を近づけようとする。
「ふざけんなって」
瀬文が避けようとすればするほど、当麻は顔を引き寄せる。
もみ合っているうちに瀬文の顔に当麻の復活した左手が触れてきて、瀬文が反射的に避けた方向に、当麻の唇があった。
吸い込まれるように瀬文が当麻の唇を、自分の唇で塞いだ。
やべぇ
瀬文の頭の中で警告アラームが鳴り響いたが、抑えていた本能がそのまま当麻を廊下に押しつける。
長いキスの中で当麻が少し苦しそうな表情を見せると、瀬文の中の欲情に火が付きそうになる。
ようやく瀬文の本能アラームが目覚めたらしい。
- 98 :
- 「悪ぃ」
狭い視界から、当麻が見えなくなるように顔を逸らした。
そのまま、当麻を廊下に残し未詳に戻ろうとする。
当麻はしばらく呆然としていたが、不意に我に返った。
去っていく瀬文の背中に問いかける。
「謝るってどういうことですか」
「……事故だ」
たった一つの光だ。失う訳にはいかない。たとえどんな思惑が働いているとしても。
「謝るくらいならやんな! このバカ瀬文!」
瀬文の背中に当麻が夜食に買ってきたカレーの袋が投げつけられる。
振り向かずに瀬文がポケットに手を突っ込んで静かに謝った。
「……すまん」
当麻が大好物のカレーを投げるなんてよっぽどだ。
廊下にカレーの臭いが充満する。
瀬文は振り向いてカレーを片づけようとしゃがみ込んだ。
ふと視界に当麻が座り込んで泣いている姿が見えた。
「瀬文さんがセクハラする……」
瀬文は唇を噛んで、そのまま立ち上がった。
カレーの袋をいったん脇に避けると、当麻に近づいて抱き起こす。
とたんに当麻の両腕が自分の首に回った。
「……ひっかかったぁ」
当麻はニコニコしながら瀬文にほほえむ。
瀬文は呆れたように当麻から視線を逸らした。
「お前なぁ」
「ぎゅってしてください」
瀬文が驚いて当麻の顔を見る。
「はぁ?!」
「そしたら今のセクハラ、忘れてあげますよ!」
「嫌だね」
「なーんで!」
瀬文は当麻の顔を見据えながら、当たり前のことを言った。
「もっとセクハラになるだろが!」
当麻は唇をとがらせて不満そうにした。
「つまんない男〜、じゃあ、もっかいチュウしてくれたら良いです」
「意味が分からん」
瀬文が立ち上がろうとした瞬間、今度は当麻が自分の唇で、瀬文の唇を塞いだ。
まともなキスとも言えない行為なのに、当麻は身体をガチガチにして必になってしがみついてくる。
瀬文は仕方なく力を抜いて当麻のキスに応える。
少し息が苦しくなってきたのか、当麻の唇が瀬文から離れた。
- 99 :
- 当麻は顔を赤くして照れ隠しのように笑った。
「これで貸し借り無し、ですよ」
「お前なぁ……」
無理して強がる当麻を、瀬文が呆れたようにを見上げた。
ふふん、と当麻が座りこんだまま顎を上に向けた。
そのまま両手を上げて瀬文に向ける。
「だから抱っこしてください」
「何度も言うが、意味が分からん」
瀬文は呆れたように立ち上がり、当麻の両腕を掴んだ。
「ちゃんと立て」
「立ってます、だから抱っこ」
瀬文は当麻の身体に触れないよう気を使っているのに、肝心の当麻は瀬文にしがみついて離れない。
「ふざけるなよ」
瀬文は怒ったように当麻に言った。
当麻の性格だ。男勝りだから、突然キスをされてビビる自分を認めたくないんだろう。
瀬文はそう思って当麻の腕を持ち、自分から引きはがそうとする。
当麻の目からみるみる涙が溢れた。
瀬文をボカボカ殴りながら泣きじゃくった。
「何でですか、責任取ってくださいよ」
「悪かったって言ってるだろ」
「キスなんかじゃないですよ、私の気持ちですよ」
瀬文は自分の存在がどんなものか分かっている。誰かを想ったりすることは出来ない。
でもだからこそ、古くて腐った風習にも染まりたくもなかった。
だいたい全て終わったら辞めさせてもらうと、津田に約束していたのだ。
ということを、このボカスカ殴りながら泣きじゃくるバカ女になんて伝えればいいんだが分からない。
押し倒したい気持ちを抑えるだけで、正直手いっぱいなんだが。
「分かった」
瀬文がため息を付くと、当麻の顔が途端に明るく輝いた。
こいつの真意って本当に分かりやすい。俺のことを筋肉バカとか脳内ダダ漏れとか平気でなじるくせに。
ただ、こいつが弱い感情をダダ漏れに見せるのは俺ぐらいなもんだが。
当麻はびっくりした顔で瀬文を見る。
「ホントですか?」
「責任は取る。これで良いんだろ」
ふふふん〜と当麻は、途端ににやけ始めた。
そのまま重いキャリーバッグを瀬文に渡すと、うれしそうに腕にしがみつく。
「胸」
「ん?」
「胸、当たる」
「恋人同士なら腕は組みますぅ〜〜」
「職務中は自制してくれ……」
瀬文は急な展開に目眩が起きそうだった。何十分か前の俺が、この光景見たらぶっ飛んでいるだろう。
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