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2012年5月エロパロ273: FFシリーズ総合エロパロスレ 7 (704)
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FFシリーズ総合エロパロスレ 7
- 1 :10/05/15 〜 最終レス :12/04/26
- FFシリーズ総合エロパロスレです。
該当タイトル
7、11以外のナンバリングシリーズ(X-2、FF4TA含む)
CC(クリスタルクロニクル)シリーズ
ディシディア
・sage進行
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーで。
・801・百合は該当板へお願いします。
・女体化他、特殊系統はTSスレへお願いします。
・作品投下前にはカップリングを明記、もしくは名前欄に入れると良い感じです。
前スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258013531/
過去スレ
1スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084643139/
http://ff1to3.cute.bz/test/read.cgi/kako/1084643139/l50
2スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129822592/
http://ff1to3.cute.bz/test/read.cgi/kako/1129822592/l50
3スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160480047/
4スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204533571/
5スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227715127/
保管庫(休止中?)
http://ff12ep.s1.x-beat.com/index.php
関連スレ
【FF】FINAL FANTASY Z 総合スレ3【7】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250056950/l50
【FFXI】ミスラとまんこしたい14夜目【エロ総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221385189/l50
【イヴァリース】ファイナルファンタジータクティクス 第5章【FFT】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239357175/l50
- 2 :
- >>1乙
じゃあ前スレ埋めてくるか
- 3 :
- 乙です!
- 4 :
- >>1
乙です
- 5 :
- >>1乙
- 6 :
- 新スレ乙です
向こうは容量一杯になったようなのでこっちに
以下2レス連投+SS完結です
過去ログ>前スレ>598-599、632-633、725-726、776-777、879-880
本当は、背中に腕を回して抱き締めたかったのだが、オーディンの背は大きく、ライトニングの
腕は途中までしか届かなかった。
どんなに身体を寄せあっても、二人の間には、絶対的に埋まらない距離がある。そのことが、
たまらなく悔しかった。
痛みと快感と、分類不能の幾つもの感覚が、ライトニングの心を四方八方から喰らいあっていた。
「んんっ! んぅっ……!」
オーディンの反復が、強く、大きくなっていった。
両手でライトニングの腰を抱え上げ、身体そのものを揺さぶっている。はしたなく捲れ上がった
スカートの下で、肉と蜜が衝突を繰り返し、加速していく。
疾走する心拍を追い越そうとするかの如く、オーディンは無言の情熱を叩きつけていった。
最深部をえぐる硬い感触は、腹腔の奥で甘い快感に変化し、ライトニングの全身に広がって
いく。骨の髄をも溶かしていくような悦楽は、激痛を中和する強烈な麻酔薬だった。
呼吸もままならないというのに、鼻から抜ける、いやらしく火照った吐息を抑えることが出来な
かった。
「やっ、やあぁ……っ! あぁん!」
矛先の温度が、上昇している。
膨張し、高ぶる、絶頂への兆し。
熱に霞む意識の中で、ライトニングは、必に声を絞り出し、騎士の名を呼び続けていた。
目の前が滲む。オーディンの顔が見えない。
気持良いのに、怖い。
「ああぁぁぁーーー……!!」
見開いた視界に映る青白い星が、コクーンが、急速に歪んで、暗転した。
---
意識を取り戻した時、ライトニングは、オーディンの胸に抱かれていた。
どうやら、最終段階に至る前に、気を失ってしまったらしい。
「オーディン……」
痛みは既に消えていて、気だるさだけが身体に残っていた。
産着にくるまれた幼子のように、純白のマントの中で身体を丸めながら、そっと息を吐いた。
オーディンはライトニングを腕の中に収め、露出した肌を夜風から守っていた。
肩を撫でる手は優しく、濃い緑色の瞳が、ライトニングを見つめていた。
「結局……お前を、受け入れられなかった」
ライトニングは俯き、白大理石の胸に頬を傾けた。
- 7 :
- 「私は、やはり無能なルシだな」
使役する側でありながら、ライトニングは、オーディンの情熱に振り回され、それを御することも
出来ず、振り落とされてしまった。
「それに……お前も、良くなかっただろ? その……、初めてだったし……」
受け止めるどころか、思いの激しさに耐え切れず、途中で気を失う始末。
鼓動の静まった胸の中は、無念さに重く濁っていた。
「……戻ろう。皆に気付かれると面倒だ」
そう言って、オーディンの腕から離れようとした時、ライトニングは、自身の体液とは違う、ぬるり
とした感触のものが、内腿の辺りについているのを感じた。
驚いて確認すると、胸から下腹部にかけて、白濁したゲル状の物質が多量に飛び散っていて、
薄く積もった雪のように、徐々に消え始めていた。
指先ですくい取った途端、半透明のものは、するりと溶けて消えてしまった。
それが、体外に吐き出された情熱の残滓だと気付くまで、やや時間が必要だった。
「お前の……なのか?」
間違いなく、二人が思いを遂げた証明だった。
汚らしい排出物としか思ったことのないそれが、千の愛を表す言葉よりも雄弁に、鋼の騎士に
宿った、抑え切れぬ情熱を物語っていた。
「こんなに、私を感じて……」
目の前で蒸発していく白濁を払い除け、オーディンの手が、ライトニングを一層強く抱き締めた。
ライトニングは、肩を抱く手に触れながら、騎士の胸に身体を寄せた。
「……ありがとう、悪い経験ではなかった──」
全身の細胞が、甘い余韻に満ち足りていた。
「──次の機会があれば、努力する」
そう言って、顎の髭飾りに手を添えると、ゆっくりと唇同士を重ねあわせた。
ややあってから、ライトニングは、オーディンの足元に降り立った。
ジャケットを拾い上げ、乱れた服装を直す後ろで、オーディン自身も前のジッパーを正している
のがおかしくて、つい口元が緩んでしまった。
身支度を終え、オーディンの方を向き直ったその時、周囲を包む夜の静寂に、不穏な風が
流れてきた。
生臭い獣臭が、ライトニングの鼻をかすめた。
- 8 :
- 「ムードのない連中だ」
主と同じく、敵襲を察した騎士は、速やかに戦馬へと姿を変え、蹄を鳴らして敵を威嚇した。
ゴルゴノプス。
離れた茂みに、少なくとも三頭。
ライトニングの傍らに、白刃の剣が飛来した。
「駆け抜けるぞ!」
剣を携え、オーディンの背に飛び乗ると、横腹に踵を打ちつけた。
突撃を告げる号令の如く、いななきが、星空の下に響き渡った。
以上で終了です
遅筆ゆえお待たせしてしまい済みませんでした
前スレに出たヘカトン×ヴァニラですが、自分はしばらく冥碑モードに
入りますので、誰かが書いてくれると……いい……なー
- 9 :
- 乙!!
GJ!!
- 10 :
- GJ!GJ!
出来ればまとめて見たかったな
- 11 :
- 「……辞めようと思う!」
「無理よ」
間髪入れずにナバートが答える。…が、必に食い下がるライトニング。
「わ…私にはやはり無理だ!ここに来た事自体間違いだったんだ…自分が甘かった……浅はかだった……だからっ…!!」
その時だった!とてつもなく大きな力で両腕を掴まれた!見上げると双子と思われる青白く冷たい光をたたえた美しい召喚獣が微笑みながらライトニングを抑えつけていた。
「じゃあ、後はお願いね♪」
ナバートがそう言うと了解とばかりに投げキッスをする召喚獣。そして、そのまま振り返りもせずに部屋を後にした。
「お…オイ!?ちょっ…待てッ!!はッ…離せ!!!コラッ!こらーッッ!!!離せーッッ!!!!」
手足をバタつかせて暴れてみるものの召喚獣の力には到底適わない。有無を言わせぬ速さで衣服を剥ぎ取るとそのまま優雅に薔薇が散りばめられた湯船に勢い良くライトニングを突き落とした。
久しぶりの上玉なのにこんな事で辞められてたまるもんですか!今月の売り上げによっては次のオーナー会議で暗闇の雲より先に専務に昇格 出来るっていうのに!!辞めるですって?冗談じゃないわ!
第一あの女は汚いのよ!月の女神とか、チャダルヌークとか引っ張って来て!
……などと、ぶつぶつ呟きながらぼんやりと優しいシャンデリアの光が照らしだす長い廊下を歩くナバート。彼女は今日も心地よいハイヒールの音を響かせながら沢山の女達と向かい合う……時には真剣に……時にはユーモラスに……
―ここは娼館―……悲しみを抱えた女達が夜な夜な偽りの愛憎劇を繰り返す場所……
―ここは娼館―……たった一つの真実の愛を求め彷徨う場所……
―今宵もまた一人 愛に飢えたミナシゴが迷い込む…… END
※前スレに収まるかなぁ〜と思っていたのですが上手くいかずに、結局持ち越してしまいました。本当、すみませんm(_ _)m
- 12 :
- >>8&>>11 DJ!
お二人の作品とも面白かったです。
ってか、ライトさんの水揚げが見た・・・・・・ゲフンゴフン!
- 13 :
- >>12
…ですよね。当初は最後まで…と思ったのですが、無理やり前スレに押し込もうとして失敗→だったらボクちゃんとヤらしても良かったじゃん!!ナバートも空気の読めないオッパイで終わらなかったはず……
FF13は以下2レスで終わりにします。
- 14 :
- ライトニングだ!
こっち(グラン・パルス)に来てから何だか毎日熱っぽい…それに空腹時の吐き気……生理も3ヶ月きていない。まぁ、元々不順だから気にはしていないのだがな……。どうやら私の身体はこっちの環境には合わないようだ。
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『ライトニング初めての婦人科』
『ホープ 資金繰りに苦労の末逃亡』
『先生!今何入れました!?』
の3本です!では、来週も絶対に見るんだぞ!
サッズ・カッツロイです。
最近の若い連中ときたらテメェの事ばかりで二言目には金がねぇ…金がねぇ…って……まぁ、そこが可愛いっちゃ可愛いんだがな♪……
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『可愛いあの子を金で買う〜中年男の夢とロマン』
『快楽都市ノーチラス〜噂のチョンの間!』
『父ちゃんのアソコは孤児奮闘!』
の3本です!それじゃあ、来週も見てくれや!
ファングだ!
ヴァニラと騎乗位とジャイアントコーンが大好きだ!そう言えばこの間ホープの奴がどうすれば短期間に稼げますか?って聞いてきたから、冗談でちょっくら、そっち系のサイト行って体売ってこいよ!って言ったら真に受けちまってよぉ〜
色々聞かれても知らねぇーっうーの!!何かあったのかぁ!?
さぁ〜て、来週のファイナルファンタジーは……
『お勧めサイトはどこですか?〜14歳の青い果実』
『ヴァニラ秘密のアルバイト』
『チョコボの背中でオナニー三昧!』
の3本だ!それじゃ、来週も見てくれよぉ〜!
スノウ・ヴィリアースだ!
こらッッ!!初めてフルネーム知ったとか言うなよなぁ〜!?
セラがクリスタルになっちまって、これでも色々と無い頭なりに考えたんだぞ!最近は夢精直前に起きれるようになったんだ!…なぁ、セラ……俺、お前に胸張れる生き方してるよな?
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『セラ黒革の手帳〜あなたは所詮ただの駒』
『マジで夢精する5秒前』
『シヴァ姐ぇさんのSM講座』
の3本だぜ!そんじゃ、来週も絶対見ろよなっ!
- 15 :
- ヤッホ〜♪ヴァニラだよ!
この間生まれて初めて血液検査をしたんだけどぉ、何か別室に連れて行かれちゃった♪何だかみんな深刻な顔してたなぁ〜
さてさてぇ〜来週のファイナルファンタジーは……
『サッズ…へのカウントダウン』
『今日から私も障害者♪』
『ヘカトンケイルと触手プレイ』
の3本です!じゃ、来週も又見てねッッ♪
ホープ・エストハイムです。
……はぁ……マズい事になりました……。ライトさんのあの症状って、どう見たってアレじゃないですか!?時期的に見てたぶん、食糧プラントの時の……とにかく、どちらにせよお金が必要なんです!!何かいいバイト知りませんか?
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『ホープ初めてのアルバイト〜兄貴達との熱い夜』
『たまごクラブ、ひよこクラブ、チョコボクラブ』
『意外と僕は需要無し!〜兄貴の好みはマッチョなアイツ』
の3本です!では来週も見て下さいね!
『ねぇ、知ってたぁ?チョコボにはヴァギナとぺニス両方あるんだよ』♪♪毎日〜一つ〜豆知識〜ランランラン♪♪♪
では、4とDDの研究してきます!
- 16 :
- ∩ >>15 .' , ..
⊂、⌒ヽ .∴ ' ';*;∵
⊂( 。A。)つ ・.;,;ヾ∵..:
∨ ∨ :, .∴ '
.. ' ,:‘.
(\_ ハ,,ハ,,ハ /)
三 ⊂`∩( # ゚ω゚)ノ つ これは触手じゃなくて
三 ⊂\\ ⊂)_ノつ ワイヤーアームだっつんでんだろ
三 (/(/∪ ∪ヽ)ヽ)
<(/ ̄\)>
- 17 :
- サッズ×ライトニングが見たい
- 18 :
- ドッジ×セラがみたい
- 19 :
- とにかくライトさんが見たい
- 20 :
- WOL「呼んだか?」
- 21 :
- 「(まぶしい奴・・・登場か・・・)」
- 22 :
- 誰?
- 23 :
- ff1の主人公さ。
名前はディシディアより。
- 24 :
- >>23
あ〜!なるほど!そっちもライトさんだったね!ありがとう
- 25 :
- 引退宣言
大作(注:言い過ぎました)のアイデアが頭の中に浮かんで、
ぬほど考えてプロットを組み立てて書き始めたつもりだったのに、
なにかがおかしい!そう思った時、続きが書けなくなった。
いつまでたっても手がキーボードを打ってくれなくて、無理やり動かしてもまともな物が作れない。
出来上がったと思っても、推敲する度に「すべて選択(A)→Delete」の繰り返し。
頑張ってやり直しても、結局は削除地獄に嵌っていく。
馬鹿の一つ覚えみたいに同じシチュを言葉を変えて書き直すだけの、破滅の無限ループから抜け出したのは、
歴戦を重ねたヒロインを書いたつもりが、実は歴戦とは同じ戦いが繰り返されただけのことに過ぎないと気付いた時だった。
見事なまでに成長の無いヒロインの話を長々と投下した事が恥ずかしくなり、それがおかしい物の正体だと気付いた時にはもう手遅れだった。
俺が途中まで投下したSSにGJをくれた人たちには申し訳ないけれど、俺はもう書けなくなってしまった。
もう一度やり直そうとしても、途中まで投下した部分が破綻するだけ。
頑張っても頑張っても満足のいく続きが書けなくなってしまったんだ。
バイバイ、スレのみんな。
ろくでもないSSばっかり投下した上に、途中で投げ出してしまって申し訳ないと思ってる。
生みの苦しみに負けた書き手より……
- 26 :
- >>25
え?何の話?
- 27 :
- ただのコピペだからスルー推奨
- 28 :
- 第一話
抗いがたい妖気に飲み込まれないように男は
刀を握り締める手に力を込めた。
完全に廃墟と化したこのザナルカンド。
火の気などなく肌寒さを感じる気温でも、
鍛え抜かれたこの男には些細な障害にもなっていない。
優美な美貌を持つの女王に対して大刀をかまえながら
この男―アーロン―はうめいた。
「どういうことだ……」
わずかな反響を残して場を沈黙が包んだ。
一歩、歩みを進め女王へと近づく。
シャリ…っとそのわずかな足音ですら高く響く。
かつては綺麗にタイルが敷かれたこの部屋は、
かつて栄華を誇った時代のザナルカンドであれば
女王への謁見の間、だったかもしれない。
しかし、栄光の時代から1000年を経た今では無残にどのタイルにもひびが入り
汚れ、苔むしている。
沈黙する麗しく妖艶な女王に刀を構えたまま、
再びアーロンはややおさえながら詰問した。
「答えろ…ユウナレスカっ……」
真っ赤な口紅を引いた唇がようやく開いた。
「答えろ……とは……?」
アーロンの眉間のしわが深くなる。
柔らかなそうなユウナレスカの赤い唇から紡がれたのがわずかそれだけだったことに
怒りはますます増幅されていた。
「究極召喚を使って『シン』を倒しても…結局『シン』は復活してしまうっ……」
大刀を握り締める手にますます力がこもる。
すさまじい重量のこの刀は斬り払うというより、
重量で叩き潰す、というほうがふさわしい代物だ。
手首、そして腕の筋力、さらには強大な握力を持つ鍛えられた男のみに扱える、
強力な武器である。
その刀の先がわずかに震えている。
「究極召喚とは…一体何だったんだ!?」
「希望……です。」
右手を広げたユウナレスカに合わせて
その艶やかな銀糸のような長い髪が揺れる。
アーロンの焦燥した表情がわずかに歪んだ。
- 29 :
- ―何が…何が希望なものか……―
その視線を受けてユウナレスカはさらに続けた。
「『シン』は不滅です。
『シン』を倒した究極召喚獣が新たな『シン』となりかわり、
必ずや…復活を遂げます。」
アーロンは怒りが爆発しそうになるのを歯をぎりぎりと食いしばることで
懸命に耐えた。
妖艶な美貌はわずかな表情をも浮かべることはなく
言葉を紡ぎだしている。
「『シン』はスピラが背負った運命……」
なおも話そうとするのをアーロンはいらだちもあらわに遮った。
「では、無駄だったというのか!
ジェクトの…も……ブラスカの……もっ!」
二人の笑顔が脳裏をよぎった。
そう、これはアーロン、一人の問題ではない。
最高の親友である二人とともに。
スピラにおける最高権威ともいえるユウナレスカの前で
ともすれば押されがちだったアーロンの気持ちに、
脳裏によぎったふたりが再び力をあたえてくれたような気がした。
「いいえ。無駄ではありません。さだめ…です。」
なおも淡々と語るユウナレスカ。
「彼らのこそ希望。『シン』に立ち向かう、という希望。
そして…希望は慰め。
悲しいさだめも諦めて、受け入れるための力となる……」
「ふざけるなっ!」
アーロンはこらえきれずに吼えた。
「ただの気休めではないか!
ブラスカは教えを信じて命を捨てた!
ジェクトは…ブラスカを信じて犠牲になった!」
怒りに打ち震えるアーロン。
ユウナレスカは先ほどから全く変わることない口調、そして表情のまま
冷酷に宣告した。
「信じていたから…自らんでいけたのですよ。」
「うわぁぁぁあっ!!!」
アーロンは大刀構えた大刀を振りかぶって跳躍した。
何かを考えていたわけではない。
- 30 :
- この、スピラの女神とされる女性にかなうとも思っていなかった。
ただ感情のままに動いたのだ。
ユウナレスカはそこまでになっても顔色一つ変えず
わずかに目を細めてすらりとした細い腕を頭上にかざす。
今では忌まわしきエボンの紋章が浮かぶとそこに結界が生まれる。
アーロンがすぐに間近まで接近し、振りおろそうとした刹那。
結界が刃へと姿を変えたのをみて
アーロンは反射的に身を避けようとした。
しかし間に合わず、大量の血を噴き出し、もんどりうって倒れ込む。
右目に強烈な痛み、そして鼻や口が右目付近から流れる鮮血で濡れる。
(クソっ……)
その間にユウナレスカはかざした手を優雅に振り下ろすと、
奥へとゆっくり歩みを進めた。
しかし、歩みが突如として止まった。
「まだ…命を落としてはいないようです。」
その女神のつぶやきはあまりに低く、
痛みと絶望が思考を占領していたアーロンの耳には届かなかった…
左腕の感覚がなくなっている。
効き腕ではなかったのが不幸中の幸いだな、とチラっと思ったが
すぐにそんな考えを激痛が呑みこんだ。
右目は深く斬られたのか、痛みとともに血が止まらない。
血の生温かさと生臭さがあたりを包んでいる。
ふとアーロンの左しかなくなった視界に幻光虫が飛び込んできた。
鈍い光を受けて飛ぶそれは禍々しさを感じさせる。
やがて幻光虫は一つではなく二つ、そしてそれ以上にいくつも飛び、
心なしか光も鈍いものから、やや明るい黄色がかったものへと変化していった。
右手に力を込めて身体を起こしてあおむけに態勢を変えるアーロン。
そこにスピラの元凶ともいえる女がアーロンを見下ろしていた。
床まで届く艶やかな銀髪。
隠す部分より、露出する部分のほうがはるかに多い布をまとい
全く表情を変えることなく見下ろす。
アーロンは何か言葉を発しようとしたが、言葉にならない。
その動作で目の傷からは、どくりと、血の塊が流れ落ちた。
考えが考えにならず、意識が渦を巻く。
ユウナレスカはその細身の肢体をアーロンの倒れ込むすぐそばへと下ろした。
- 31 :
- アーロンは声を絞り出した。
「ど……どういうっ……つもりだ……」
ちょうど正座するような姿勢で腰を下ろすユウナレスカ。
甘く華やかな香りが血の匂いを打ち消すようにあたりに広がった。
間近で見るユウナレスカは肌は雪のよう白く、
その華奢な身体はスピラの英雄という称号とは思えぬほど細く、
そして美しい。
しかし、アーロンにはわからない。
なぜ彼女がここでこうしているのか。
やられた相手の苦しむさまを見て楽しもうと言うのか。
それとも…とどめをさそうというつもりか。
整ったユウナレスカの顔にわずかに赤みが差し、
表情もわずかに緩んだような気がしたアーロンは
自分に向って手をかざしたユウナレスカのこれからする行動を
止めるすべも、止められるだけの体力も持っていない。
シャラ……とユウナレスカの腕輪が高鳴った。
(やられるっ……)
とどめをさされると思ったアーロンは、目を閉じて唇をかんだ。
(ジェクト……ブラスカ……すまん……
俺は約束を果たせなかった……)
熱を感じると、目の痛みが緩和された。
そして左腕にもわずかながら感触を感じる。
こころなしか体力も多少戻ったようだ。
「これはっ……」
アーロンはユウナレスカを見つめた。
華やかな芳香が強く周りを包んでいる。
「どういう……」
「簡単に……なせてもらえる……とでも思ったのですか?」
妖しく、そして美しく、妖艶に。
ユウナレスカの初めて見せた表情にアーロンは血も凍るような恐怖で
その秀麗な顔を見つめた。
(第二話へと続く)
- 32 :
- どういう…つもりだ……
ここで止めるなんて…。
- 33 :
- ちょっと質問。途中できれてるSSって、新しい人が次投下するのに、どのくらい間あけるの?もちろん、なるべく続けて読みたいから待ってるんだろうけど
- 34 :
- 一日くらいでいいんじゃね?
- 35 :
-
……どこまでも……果てしなく続く透明な世界……
……長い……長い……時の中で私は想う……
……あの時……あの瞬間を……私は絶対忘れない……
……大丈夫……ずっと見守ってるから………
政府旗艦パラメキアへ向かうリンドブルム船内……その一室から漏れる狂おしいほどに熱を帯びた女の声……
「…んッッ…あっ…あ…ぅん…あンッッ…いぃ……」
女は自ら男の上に跨り激しく腰を振り続ける。まるで自分を戒めているかのように……
「…ぁン…あ…いして…る……愛…して…あンッッ…」
「…俺…もだ…ファング……」
そのの言葉を聞くと女はそのまま倒れ込むように男の胸に顔をうずめる。男の全てを愛でるように髪をかきあげ唇を重ねる……
……女は泣いていた……柄にもなく涙という女の中の水分がその熱と憂いを帯びた瞳から流れ出ていた。
……心も泣いていた
……心はずっと前から泣いていた……好きになってはいけないのに……辛くなるのは最初から分かっていたのに……分かっていたのに止められなかった……そんな弱い自分、女の自分、幼い自分が憎い……
憎くて…憎くて…憎くて…
……頭が狂いそうだ……
- 36 :
- ……そう……私は狂っているのかも知れない……愛おしい人に対しての狂おしいほどの愛情は時として破滅へ向かうのかも知れない……破滅へ誘っているのは………私だ。
私の愛が重いから……激しいから……そして脆いから……それに気付いた時私から離れて行くのだろう……ヴァニラも……そしてコイツも……
パルムポルムへの派遣は自ら行くと決めていた。一分一秒でも早くお前に会いたかった……早く会って抱きしめてやりたかった……
お前がいなくなってから俺の中の何かが音も無く崩れ落ちていった……残ったものは空虚……無だ。 それでも、仕事はしなくちゃいけない。が、皮肉な事に休まず仕事をしていると余計な事を考えずにすんだ。仕事に支えられた。
でも、夜になるとやっぱり駄目だった……やけにベットが広く感じた。お前の笑った顔や、怒った顔、悲しそうな顔、そして俺にだけ見せる女の顔………全てが走馬灯のように俺の頭の中を静かによぎっていった。
ここまで一人の女にのめり込むとは自分自身思ってもみなかった。今までも…そしてこれからも……
彼女から出る狂おしいほどの情熱と愛情……それにギリギリの状態で堪えてる心。今にも崩壊寸前のダムのように、いつ壊れてもおかしくない紙一重の精神状態……彼女を支えてやりたかった…………
ヴァニラの消息が分かった時は心底ホッとした。……けど自分で思ってたより私自身は冷静だった。一人の男の存在が私を冷静にさせた。
……ヴァニラ……
ヴァニラ……
私の愛おしいヴァニラ……私の命………私の片割れ……
……私のヴァニラ……
こんなにもヴァニラの事を想っているのに、ここを離れる事がもどかしい……あの男から離れる事が後ろめたい……違う。嘘だ。私はあの男……リグディから離れたくない。好きだ。愛してる。
………だから憎い。ヴァニラの他にも心を許した私自身が憎い。一緒に過ごした時間が憎い……男と女……パルスとコクーン……ルシと人間……相反する者を同時に愛してしまった自分の節操の無さが憎い……
憎いのに……駄目なルシで…狂った女で…汚い人間の殻を被っていて弱い……弱さ故に男に救いを求めてしまう……
- 37 :
- ……愛してる……
……愛して……
……私を愛して……
……愛したい……
……愛されたい……
……こんな私にその資格はある?……
資格なんか無い。無くていい……無くていいから……
お願い……
……身体だけ……
……躰だけでいいから……
……こんな私を抱きしめて……
女は涙を悟られまいとして、より一層男の唇を激しく吸う。口内を舌でこねくり回し、唾液でくちゃくちゃと音をたてる。
男もまたそんな狂おしいほどの女の愛を受け入れるように、女の髪を撫で、尻を掴みながら彼女への愛で膨れ上がったモノを激しく突き上げていく。
「アッッ!…あっ……ンッッ…あうッッ!……」
男の突き上げてくる快楽に向き合うと同時に唇が離れる。二人の汗でピタリと張り付いた胸も離れる。赤く張り付いた跡のある女の胸がプルンとはじけ天を仰ぐ。腰は弓のように反り上がり、
子宮で感じた快楽を脊髄から脳まで真っ直ぐに届けるようにより深く、より奥まで挿入していく。
男は艶めかしくくねる女の腰を支えると、先程以上に激しく、そしてリズミカルに快楽の波を打ちつけていく。そのリズムに合わせるように男の上で激しく揺れる女。まるでマリオネットのように意志無く踊る。
今は快楽しか受けつけない……
男が与えてくれる快楽と向き合い、直視する事で愛していいと思えた。愛されていいと思えた。弱い自分、憎い自分を許す事ができた。
………例え一瞬でも……例え偽りだとしても………
- 38 :
- 男は思っていた。自分の上で我を忘れたように……何かを振り切るように腰を振る女。迸る汗など気にもとめず、髪を振り乱し、胸を上下に揺らし、全神経を子宮に集中させている。
俺は考えていた。こんな時にでも女のように快楽だけを直視する事は出来ない。どこか冷静に女を…ファングの事を……これからの事を考えていた。
明日になれば、ファングはいなくなる。
どうしようも無く、絶対に逃げる事が出来ない現実を突き詰められる。まるで明日ブラックホールに呑み込まれますと言われているかのようだ。
出来る事なら行かせたくない。一分一秒でも離れていたくはない。ファングがいなくなる事が怖い。その事で再び虚無の世界が訪れる事が怖い。
……だが、明日俺はファング達をパラメキアまで送り届けるだろう……
ファルシの支配する世界を人間の手に取り戻す……なんて甘い夢物語のような理想の為じゃない。レインズの為でもなければ、騎兵隊の為でもない。
……俺自身の為だ。
俺の理性がそうさせる………そしてファングもそう望むはずだ。俺から離れる事で、心のバランスを取り戻す事が出来る。もう一人のルシの子だけを見つめていける………
俺の理性………ファングの為と偽善ぶって自己陶酔に姿を変えた俺の弱さなのかも知れない………
……俺はずるい男だ………
男は女の腰を浮かせるように持ち上げた。一瞬にして快楽の魔法がぷつりと途切れる。女は男を見つめると何かを悟ったかのように男の上から離れた。
窓に掛かるブラインドからは時よりリンドブルムの夜間灯の光がもれ一瞬だけ部屋を照らし出す。
女は窓際まで来るとブラインドを上げ、ひんやりと冷たい窓にしなだれるように身体を寄せた。両腕を高く上げ、潰れるくらい窓に胸を押し付ける。脚を肩幅に開き尻を高く持ち上げた。
男は女の背後にそっと近づくと力いっぱい女を抱きしめた。
「!!?……ど…うした?」
「……いや……少しだけ…このままでいさせてくれ……」
「…………」
女は高く上げていた腕を下ろすと、自分の胸の上でクロスされた逞しい男の腕に触れる。頬を寄せて静かに目を閉じた……
- 39 :
- 一瞬だが、いつもと違うリグディの行動に動揺した。快楽でカモフラージュされた内心を悟られたかと思った。
……それでもいい……それでもいい……けど …………怖い。
リグディとはもっと話しておきたい事が沢山ある。いや…話さなければいけないのに、宙ぶらりんで壊れかけた私の想いをどう言葉で表したらいいかわからない。
それに……それに…きっと…言葉で表したら永遠の別れを意味する事になる……
……自分でその引きがねは引きたくなかった………
「……なぁ……」
女の言葉でハッとした。どれくらい彼女を抱きしめていたのだろう。
「わ…悪い……寒いか?」
「……いや……それより……こっち」
女はそう言うとぎゅっと抱きしめられていた男の腕をゆっくり振りほどく。そして、その手をとると、自ら自分の秘部へ誘った。そこは、熱く、とろけるような熱を持ち男への愛で、決して涸れる事の無い女の泉だった。
「……あたしの身体…めちゃくちゃにしてくれる……よな?」
女は泣いているとも笑っているともつかない表情で振り向いた。ただ、男を見つめる瞳には何か、覚悟のような強い意志が感じとれた。
男は振り向いた女の唇を一瞬のうちに奪った。息する間も惜しいとばかりに夢中で唇を重ね舌を絡ませる。手は女の胸にあてがわれ、そのピンク色の頂を刺激するように揉みしだく。
女は歓喜の吐息をもらしながら、男を誘うように腰をくねらせる。大きく温かい男の手はいつの間にか女の秘部を弄りグチュグチュと淫靡な音を出していた。
「あゥッッ!!…んっ…はぅッッん…」
男の手が女の一番敏感な部分に触れた。その小指の爪ほどもない小さな突起はピンと張り今にも弾けそうだ。男は中指と薬指を女の淫らな光を湛える肉の口に滑り込ます。親指は張り詰めた小さな蕾をこすりながら、女の胎内をグチュグチュとこねくり回した。
- 40 :
- 「あぁッッ…!!…いっ…いい……」
女は窓にすがりつくように片腕で身体を支え、もう片方の手で自らの胸を揉み掴んでいた。なおも、男の指は的確な場所を執拗に刺激してくる。
「あっ!…あぁ…!…も…う………」
女の下腹部にきゅんとした戦慄が走ったと同時にそこからは栓を抜いたようにビシャビシャと大量の液体が溢れ出てきてカーペットに染みを作った。
女は膝から崩れ落ちるようにその場に座り込む…が、直ぐに男に抱きかかえられた。
―AM3:27―
彼女を……ファングをもう4時間近く抱いている。抱いても、抱いても足らない……時は止まってくれない……
しかし、男としての限界が近い事も事実だ…いや、限界はとっくに超えている。自分でもよく我慢できたと思うくらいだ。
イった後の高揚感と脱力感、無力感は味わいたくなかった。その間さえ惜しかった。少しでも彼女の温かい胎内と繋がっていたかった………
リグディは最低の男だ……私の心だけでなく、身体までも奪っていった。自分でもわからなかった奥の奥までこの男は知り尽くしている。そして脳内麻薬のように一切の思考を止め快楽のみを与え、何度となく私を失神させる。
……本っ当……最低だ。
……最低で……最高の……愛おしい人………
男は崩れ落ちた女を抱きかかえると再びベッドへ移動させた。既に幾度となくイってる女は熱く潤んだ瞳で男を真っ直ぐに見つめた。そして、少しだけ視線を下に落としはにかみながら薄く唇を開いて言う。
「……たのみがあるんだ……」
「ん……?何だ?」
「……中に…出してくれないか…?」
「…………」
男はしばらく考えた。常に戦いの中に身をおく女の身体の事を思って絶対に避妊だけはしてきたからだ。しかし、本当にそれは意味のある事かは不明だった。姿形は人間と何一つ変わらないが、女は下界の人間……いや、ルシだ。しかも本人は壊れたルシだと言っている。
果たしてそんな人間との間に子は出来るのだろうか?
- 41 :
- しかし、こうしていられるのも後僅かしかない……女ともこれで最後になる……そう思うと自然と答えは出ていた。
「……いいのか?……ガキ……できるかも知れないぞ?」
女は男の首に手を回して言う。
「……いいさ……あたしがそうしたいんだ……」
その言葉を聞くと男は女に微笑みかけ、そのまま女の上に覆い被さった。
……何故、あんな事を言ったのだろう……
私は……私自身を支える何かが欲しかった……彼が愛してくれた証しが……私が愛した証しが欲しかった……
……私を…強くする何かが欲しかった………
男は女の額に軽くキスをすると、幾らか落ち着きを取り戻した自分のモノをまだ熱をしたためた女のそこにこすりつけた。
それはみるみるうちに血管が浮き彫りになるほど大きくなり、天を仰ぐように反り返った。それに女の愛液を絡ませるとニチッっという音が漏れた。そして熱く潤う女のそこにゆっくりと挿入していった。
「んッッ……っ!……」
男の背に回された女の指先に力が入る。女のそこは、十分に濡れているのに、さっきよりもキツく締まり、胎内の肉どうしが絡み合い男から全てを搾り取るように圧力を加えてくる。男は女を味わうように……その姿を脳裏に焼き付けるようにゆっくりと動きはじめた。
女はその何とも言えない満たされていくような温もりと快楽に身を委ねる……。
男の動きが徐々に激しくなるにつれ女のそこからはグチュグチュという淫靡な水音が漏れ、そのリズムに合わせるように腰が上下に跳ね上がる。子宮で得た全身を震わす快楽の波動は直接脳内に届いているかのように素早く女の身体へ表れる。
男の背中に回されていた女の手はいつの間にか離れ、シーツを力いっぱい握りしめていた。嗚咽にも似た歓喜の声が徐々に大きくなる。
「あっ…!!あぁッッ…!!やっッ……い…く……!…イクッッ…!!!ダメッッ……」
そう叫んだと同時に女のそこはぎゅっと収縮し男の先端からは白濁した液体が胎内に放出された。女はそれを受け止めるように全身を震わせながら自らの身体を抱きしめて果てた………
- 42 :
-
………蒼い朝だった………
お互いの汗と体液にまみれながらもはにかむ二人………
私は………
俺は………
その先の事をよく覚えていない…………
凄まじい轟音が響き渡る、リンドブルム内の飛空挺保管庫。聖府直属の小型飛空挺に衣替えした一機の前で俺はルシ達の搭乗を待っていた。
しばらくすると、ピンクの髪をした女……確かファロン軍曹だったか……彼女を先頭にホープ、スノウが現れた。ファングは………まだ姿を見せなかった。
他愛もない話しをしながらファングを待つ。どの位待ったのだろうか……痺れを切らしたファロン軍曹がスノウに向かって言う。
「おい!スノウ、ファングの様子を見てきてくれ!」
「えっ!?俺!?」
「そうだ!お前以外にスノウはいないだろ!」
「たまには、ホー…」
「いいから行け!!」
その時だった。バタンと言う重々しい扉の音とともに爽やかな石鹸の香りを纏ったファングが現れた。まだ生乾きの髪で少し眠たそうにしながらこちらへ向かってきた。
チラッとだけ俺の事を見たがすぐに視線を外して皆に話しかける。
「ごめん…寝坊したわ」
- 43 :
- やれやれと言う具合にファロン軍曹はふぅーと肩で息をした。全員が揃った所で最後に聞いた。
「もう、後戻りはできないぞ。準備はいいか?」
「あぁ、大丈夫だ。」
「よろしくお願いします!」
「よっしゃ!早く行こうぜ!!」
「………」
皆、思い思いの事を口にしながら小型飛空挺に乗り込む。ファングだけは無言だった。寝起きの振りをしているが、本当は違う……俺だって今ファングと二人きりになったら何をし出すか自分でもわからない。
皆が順に乗り込み最後にファングの番になった。
これで最後だ………
そう思っていても、こんな時に限って言葉が出てこない。ファング以外の景色がどんどん色褪せていきグレーの世界が広がる。音も無く、時がスローモーションで流れていく。
ふと落とした目線。ファングの足下が俺の目の前で止まった。
―その瞬間……時が止まった―
一枚の真っ白な鳥の羽がふわりと目の前に舞い落ちてきた刹那ファングの唇が重なった……
……言葉はいらなかった……
二人きりのグレーの世界……夢中で唇を重ねた……
首にかけられたファングの腕に力が込められ唇が離れたと同時に吐息が鼓膜を震わせた。
(……ありがとう……)
それが、俺が聞いたファングの最後の言葉だった………
- 44 :
- パラメキアへ向かう飛空挺内は沈黙に包まれていた。皆一様にファングとリグディの関係に動揺していたからだ。見た目からは想像出来ない複雑な想いを抱き、誰にも気付かれずに水面下で愛を育んできたのだろう。
誰もが沈黙を破る適切な言葉を模索していた時だった。先に口火を切ったのはファング自身だった。
「おぉい!何だよッッ!みんなして黙りこくって!ヴァニラが待ってんだ!頼むからシャキッとしてくれよなぁー」
その言葉を聞きライトニングはほっとした表情で微笑む。
「……あぁ…そうだな」
皆の表情にもいつもの笑顔が戻った。その事を確認するとファングは視線を窓の外に向けた。既にリンドブルムは見えなくなっている。
……白い光の世界……
ファングは下腹部に優しく手をあてて言う……
(愛してくれて………ありがとう)
- 45 :
-
……あれからもう三年が過ぎた……
お前があのクリスタルになってるなんてな……未だに信じられないぜ……
なぁ……そこからは何が見える?
何が聞こえる?
何を感じる?
……俺の事……わかるか?
なぁ……ファング……いつかはそこから出られるんだろ?
……その時、俺は幾つになってんだろうな……よぼよぼの爺さんになってたら気づいてもらえないかもな………
「……フッ……その前にんじまってるか……」
燃えるような夕焼けを背に優しいオレンジ色の光をたたえたクリスタル………
そのクリスタルに話しかける一人の男……その傍らには涼やかな瞳をたたえた幼い子供の姿があった。
地面にしゃがみ込みながら何やら木の棒で絵を描いていた。その子がくいっと男を見上げながら言う。
「……だいじょうぶだよ!パパにはクリスタルの女神さまがついてるからッッ!」
男はその子に優しく微笑みかけると、ひょいと脇を掴み軽々と自分の肩に乗せた。爽やかで力強いグラン・パルスの大地の匂いが鼻をかすめた。
「……そうだな……俺には女神様がついてるんだよな……」
……なぁ……そうだろ……
……ファング………
父子はいつまでも夕陽に染まるクリスタルを眺めていた………そんな二人を包み込むようにクリスタルは今日も静かに優しい光をたたえ続けている
(END)
※かなり妄想入ってしまい申し訳ありません。お目汚し失礼しました!
- 46 :
- ここ、FF7駄目なんですか?
- 47 :
- >>46
テンプレ読めよ
話はあっちが落ちてからだろ
- 48 :
- >>45
キャラに脳内ポエム流させる路線は、推敲時に勇気もって「削る」方向で頑張らんと際限無くなるぞ
- 49 :
- >>45
子供はファングの子ってことなのかな
いつ産んだのかなとか気になったw
とりあえず乙です、切なくてなかなかよかたす
- 50 :
- >>48のコメントの「脳内ポエム」がパッと見「洗脳ポロム」って見えたw
ちょっと頭冷やしてくる。(^-^;
- 51 :
- 和ませたつもりなんだw
- 52 :
- なんで洗脳パロムになるのかイミフ
4者乙
- 53 :
- 洗脳パロム???
- 54 :
- 磁力の洞窟での対決に負けて謎の少女に操られてしまい、
劣等種の生殖サンプルとしてレオノーラを本能のままに犯し続ける、のか?
シチュとしては美味しいけど文才がない俺…
イヤイヤ叫びながら初恋の人に無理矢理って(;´Д`)
- 55 :
- >>54
イイよそれ
すげえ読みたいんだけど
- 56 :
- レオノーラはもうちょっと評価されてもいいよな
正式ナンバリングなら屈指の萌えキャラになりそうだし
てことで俺もパロム洗脳シチュはかなりおいしいと思うぞ
- 57 :
- パロムとポロムとパルムポルムがたまにワケ分かんなくならない?
- 58 :
- 早口言葉みたいだな
- 59 :
- ……で、待ってるのですが……
どなたか下さいまし……
- 60 :
- ヘカトン×ヴァニラが投下されるまで服を着ないことにした
- 61 :
- 冬までになんとかしてやらないと>>60が凍するぞ
- 62 :
- 軍人時代のライトニングさんが慰安婦役として上司や同僚達とヤリまくる小説が読みたい
- 63 :
- マイナー組で申し訳無い。
士官学校時代のナバート×教師&ナバート×ロッシュ です。
- 64 :
- 「…ん゛っ……ん……っ……」
美し過ぎる程整った唇が淫らな音をたてながら、赤黒く膨れ上がった男のものを口いっぱいに頬張る。―…グジュ…ジュルッ…ジュ…ズズッ……―
外からは時より人の声と足音がすれ違っては消えてく。まさか扉一枚隔てた、日中のこんな時間にそのような淫らな行為が行われているなどとは誰が想像出来るだろうか?
よりにもよって、彼、彼女達が近い未来この国の治安と安全を守るのだ。
聖府首都エデンにある士官学校は国中から集められた精鋭達が更に篩にかけられ厳しい倍率を勝ち抜いたエリート中のエリートのみが入学を許された聖域とも呼べる場所である。
その中でも開校一の才女と噂高い一人の少女がいた……ジル・ナバートその人である。その知性もさることながら、彼女には他を圧倒する美しさと気品が溢れていた。
透き通るような白く美しい肌に、絹のように柔らかい黄金色の髪。瞳はブルーサファイアを思わせるほどの透明度と輝きを放ち、唇はほんのり桜色に染まっていた。
そんな彼女が昼間から……しかも学校の宿直室という場所で淫らに男のものを貪るようにしゃぶっているのである。
「…ん゛っ…っふ……ッ……ン…っちゅぱ…」
口いっぱいに頬張った男のものを一旦口から離すとキラリと白く細い糸を引いた。ナバートは男の脈打ちそそり立ったペニスに、そのほっそりとしたまるで陶器のような手を添えるとゆっくりと上下にスライドさせながら言った。
「ねぇ…?教官…次の実技のテストもお願いね……」
頬を上気させ、とても10代とは思えない艶っぽい視線を向ける……がその瞳の奥底はどこか冷たさと暗さを湛えていた……。
いくら開校一の才女と呼ばれていても、多少の戦闘を伴う実技の成績は、やはり男子には適わなかった。筆記のみでは一番にはなれない。彼女にとって首席で卒業する事のみが意味を持つものであった。
- 65 :
- 「…っぁ……あぁ…分かってる……他には、何かあるか?」
30代前半と思われるまだ若い教官と呼ばれた男はズボンを膝まで下ろしベッドの縁に腰掛けた状態で言う。優しく熱っぽい視線をナバートに向け、その長くシルクのような髪を愛しむように撫でながら……。
きっと彼は本気で彼女に好意を寄せているのだろう……そして彼女はその事を知った上で彼を利用していた。
現に彼には口で奉仕するだけで、肌を晒した事も無ければ、勿論身体を重ねた事も無かった。相手を吟味した上で適切な言葉と行動で、より多くの利益を得る……無駄な事はしない。
それは戦略と据えた彼女自身のアイデンティティであった。
「…ありがとう……私、この後用事があって早退したいんだけど……大丈夫かしら?……でね、午後の授業レポートを隣りのクラスのヤーグ・ロッシュに届けさせて欲しいの……」
上目使いにお願いの表情を浮かべて見せる。男は一瞬、不快な表情を浮かべたが、すぐに取り繕った笑顔を向けた。
「……わかった。ヤーグ・ロッシュに届けさせればいいんだな?」
「ええ……」
ヤーグ・ロッシュ………。彼は今時珍しく奨学金を受けて入学してきた。成績は常に上位で、特に実技においては彼の右にでる者はいなかった。彼も又、どうしても士官学校で良い成績を上げ聖府直属のサイコムへ配属されなくては意味が無いと思っているような男だった。
己の実力のみで、群れる事も媚びる事もせず、虎視眈々とナバートの後を追い続けるロッシュ……ナバートにとっては何としても蹴落としたい相手だった。
彼女は口元を緩ませ微笑んで見せるとペニスを握る手に少しだけ力を込めた。そして再びゆっくりと上下にしごきだす。左手で裏筋をなぞり袋の部分を転がすように刺激する。
男は一瞬ビクンッ!と身体を震わせた。
「……あぁ……ジル……」
まるで少年のような瞳でナバートを見つめる。その様子を確認すると舌を出しゆっくりとペニスの先端に近づいていく。
- 66 :
- その姿はまるで獲物を狙う蛇のようであった。別々の動きをする美しく整えられた手の中で踊るペニス……その先端からは男の我慢汁が滲み出し今にも滴り落ちそうに滴を溜めていた。
ゆっくり近づく舌がそれをテロッっと舐め掬った。蜘蛛の子が糸を引くように細く長くペニスの先端とナバートの舌が繋がり何とも言えない淫靡な妖しさと美しさを醸し出していた。
「ふふっ……こんなにいやらしい糸引いちゃって……ずっと、我慢してたのかしら?」
プツッっと切れた粘り気のある糸がナバートの顎から首元までだらしなく垂れ下がりピトッっと張り付いた。それを指先で拭いチュパッっと口に入れた。
ただその姿を見ているだけで男のペニスははちきれんばかりに膨張し、催促をするかのように再び先端部分に滴をじわりと滲ませ始めた。
「あら…さっきキレイにしたばかりなのに……もう限界かしら?」
そう言うと右手を動かしながらペニスの先端部分をその整った美しい口でカポッっとくわえ込んだ。口内はすぐに彼女の唾液でいっぱいになり温かくヌメる肉の壁と蠢く舌とで、男は唸るような声を出した。
―…ち゛ゅるッッ…チュパ……ズズッ…じゅるるッッ……―右手で優しくさすりながら徐々に口の奥へ奥へと男の肉棒をくわえ込んでいく。
一瞬、全てを呑み込んでしまうのでは?と思えるほど喉の近くまで男のものをくわえるとキュッと唇をすぼめ一気に強張った先端部分まで搾り出すように引いた。
ジュルッっという派手な音を出したあと、チロチロとまるで子猫のように先端部分から竿、裏筋まで丁寧に舌を這わせる。袋部分を転がしていた左手が奥へと伸びたと同時に男の肛門部分を指の腹でクッっと押した。
「あうッ!!……あ…」
男は恍惚とした表情を浮かべ身体を震わせた。その哀れとも思える男の姿を確認すると、再びヌルヌルとした右手をスライドさせながら男の我慢汁滴る先端部分にしゃぶりついた。
「んっ…ン…ん……」
―ジュルッ…ジュルッ…チュパッ…ジュルル…―と派手な音をたてながら舌を絡めた口を手の動きに合わせて動かす。
「…あ……ッッ…ジル…」
徐々に手と口の動きを速めていく。ナバートの口からは溢れ出た唾液が床に滴り落ちて小さな水溜まりを作っていた。
- 67 :
- 「…あ…ッッダメだ……もう……ッッ…」
男がそう喘いだ瞬間、硬く硬直したペニスはドクンと数回脈打つと同時にドロッと白濁した液体が勢い良くナバートの口内に放出された。
濃厚で苦味のある液体が舌に纏わりつく。それを口に含んだまま一瞬見下すように男を一瞥すると白く無機質な扉の向こうへ消えて行った。
……とりあえず、此処までです。
- 68 :
- >>67
タイトル見てギャグかと思った。
もう話は出来てるんでしょうけど、ロッシュに返り討ちにあって、ナバートがひゃんひゃん言わされるの希望。
- 69 :
- 所で、光りの4戦士って出たっけ?過去ログにある?
- 70 :
- >>67
そもそも、何故ロッシュなのだろう……?頼まれ事だとしても、彼女の自宅に行きたい男はごまんといるのに、最近のナバートはやけに彼に固執するようになっていた。
生徒、教師を含め学校中の男達がナバートに対して贔屓目で見ていたのに対し、ロッシュだけは違っていた。
決して彼女に靡く事が無かった。それ所か、時折意見をしたり男達にちやほやされているナバートに対して批判的な態度を取る事もあった。
初めのうちは、ロッシュに対して嫌悪感しか抱かなかったのだが、余りにも自分に靡かないロッシュに次第と興味を惹かれていった。……と言っても、何としても自分の言う事を聞かせたい!他の男達と同様、自分に靡かせ駒にしたい!
などと言う、歪んだ負けず嫌いと征服欲から生まれた興味だった。
真っ白な空間に括り付けられた曇り一つ無いガラスの洗面ボールに白濁した液体を吐き出すナバート。
顔を上げ見た鏡に写るその姿は決して美しい姿では無かった…………
丹念に口を濯ぎ、制服の乱れを直す。ふと下に目をやると、白いプリーツスカートの裾が汚れていた。
「……はぁ……」
ずっと跪いた状態でいたせいで付いた汚れだろう。この汚れを見る度に男の匂いや感触が脳裏を掠めると思うと心の底から溜め息が出た。
扉を開けると男の姿は無かった。宿直室を出ると窓から差し込む燦々とした日差しがまるで光りの矢のごとくナバートを照らし出した。
- 71 :
- (第一、何で俺なんだ?)
高層ビルで反射され屈折した陰を落とす夕日と、人々の行き交うざわめきの中、ポツンと手にしたチップを見つめるロッシュ。
大都会エデンの学校に通っているとは言え、ほぼ毎日家と学校の往復のみの彼にとって学校帰りに街のどこかへ寄るなど、入学以来初めての事だった。
彼の家はエヴリーデ郊外の辺境の地にあった。病弱の母親とまだ幼い妹の三人で暮らしていた。いくらファルシの加護の下最低限の生活は保証されているとは言え、その生活は厳しいものだった。
彼が成績にこだわるのも、サイコムにこだわるのも聖府直属と言う安定した仕事に付く為。全ては家族を楽にしたいと言う強い想いからであった。
いくら、教師の頼まれ事だとしても、クラスも違えば、家も反対方向……。その事は教師も知っているはずなのに、何故自分なのか?何か意図でもあるのか?策略……?陰謀……?
(早く、用事を済ませて帰ろう)
人一倍、用心深いロッシュは周りの気配を気にしつつ、一際背の高い瀟洒なマンションに入って行った。
此処は、数年前に完成したばかりのタワーマンションで聖府の高官や官僚、政治家、有名企業の社長など、俗に言うセレブ達が住むようなマンションである。
その中の一室が彼女の自宅だ。……と言っても家族は別にいくつか家やマンションを所有していて一緒には住んでいない。士官学校への入学が決まった時に両親がプレゼントとして彼女にあてがったものだった。
中へ踏み入れた瞬間言葉を失ったロッシュ。とてもマンションとは思えない……まるで五つ星ホテルのようなエントランスが広がっていたのだ。
ナバートがお金持ちのお嬢様だとは聞いてはいたが、あまりの桁の違いと、明らかに場違いな自分……何か苦いものがこみ上げてくるのをロッシュは感じていた。
重たい足取りでフロントへ向かう。ピシッと制服を身につけた清潔感溢れる男性が完璧な笑顔を向ける。
「どうか、いたしましたか?」
「あっ!………これを……」
ロッシュは手にしたチップを差し出した。緊張のあまり、必要とする言葉が出てこない。
- 72 :
- 「……これ……とは?」
フロントの男性は笑顔を崩さないまま聞く。
「あ!…じゅ、授業のレポートです!!」
彫りの深い大人びた顔立ちが、どんどん年相応……いや、もっと幼い、少年のような顔になり、頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯く。元々、口下手な彼にとっては、酷とも言える状況だ。
「失礼ですが、お名前の方を伺ってもよろしいでしょうか?」
フロントの男性は顔色一つ変えず聞いてきた。慌てて、答えるロッシュ。
「ヤッ…ヤーグ・ロッシュです!」
名前を聞いて何かが繋がったのか、フロントの男性は小さく頷くように頭を下げた。
「やはり、ロッシュ様でしたか……ナバート様から伺っております。とても大切な物を預かって貰っているとの事で、直接ナバート様ご本人に渡して下さる様、承っております。どうぞ、此方へ……」
そう言われた方に目をやると、同じような、しかしフロントの男性より身軽な制服を身につけた男性がロッシュに向かって頭を下げた。
「彼がナバート様のお部屋までご案内致します」
「……いやっ!……っちょっ!!……待ってくれっ……」
ただフロントへチップを渡すだけ……渡したら直ぐに帰れるものだと思っていたロッシュの行動は完全にナバートに読まれていた。
真面目で口下手なロッシュの性格を完全に把握し、敢えて他人を使う事でスムーズに外堀を固め逃げ出せないようにしたのだ。
ロッシュは仕方無く、その男性の後をついて歩くしかなかった。見る物全てが、近代的でモダンな建物内はまるで、異次元にいるようだった。それと同時に、聖府に付き成功すれば、自分でもこのような環境が手に入るかも知れないと言う淡い期待が胸を掠めた。
「……此方のお部屋になります」
エレベーターを降りた所で制服の男性はそう言った。しかし、目の前にあるのは室内とは思えない立派な門扉と、先が見えない長い廊下だ。
「……あの、どこの部屋でしょうか?」
一つのフロアに幾つかの住宅を想像していたロッシュは、当たり前のようにそう質問した。制服の男性はにこやかな笑顔で答える。
「このフロア全てがナバート様の御自宅になります」
一瞬にして耳まで真っ赤にして俯くロッシュ。「穴があったら入りたい」とは正にこの事だった。
- 73 :
- 制服の男性は門扉脇にあるベルを鳴らした。すると肩から上のナバートの映像が浮かび上がった。
「ロッシュ様をお連れしました」
『ご苦労さま♪もう下がっていいわよ。ありがとう』
そう言われた制服の男性は満足そうな笑みを浮かべ、ロッシュに頭を下げると、もと来たエレベーターで去って行った。
誰も居なくなったフロアにナバートの柔らかい声が響きわたる。
『こんにちは♪わざわざ、どうもありがとう。本来ならばきちんとお出迎えしなくちゃいけないんだけど、今ちょっと手が放せないの……悪いんだけど、レポートのチップを中まで持ってきてくれないかしら?
門は開いてるわ。廊下突き当たって右の一番奥の部屋にいるから』
ナバートは、畳み掛けるようにそう言うと。一方的にプツリと映像と音声を切った。
さっきもそうだったが、ロッシュには考える時間も、言葉を発するタイミングも全て奪われてきた。もう此処まで来たら面と向かって、確実に手渡しし、早く家に帰る事だけしか今は考えられなくなっていた。
真っ白な大理石の廊下の両サイドには水が流れ、下から照らされたダウンライトの光りが淡く揺れる。所々にクリスタルで作られたオブジェがさり気なく飾ってあり無機質な壁に華を添えていた。
そんな廊下とも思えない廊下を歩き指定された部屋の前でロッシュは足を止めた。此処に来てからずっと緊張状態だったが、いざナバートの……いや、女性の部屋を目の前にすると今までとは比べものにならない位緊張し、顔が強張っていくのを感じた。
一呼吸おいた後、声をかける。
「ナ…ナバート!……頼まれた物を持ってき……!?ッッ!!!!!!」
そう言いかけた途中、自動ドアが開くと同時に衝撃的な光景がロッシュの目の前に飛び込んで来た!
なんと下着姿のナバートが立っていたのだ!おくびれる様子も無く、その完璧過ぎる豊満でスレンダーな身体を薄い数枚の布だけで包んでいた。
シャンパンピンクのシルクガウンに黒の総レースのブラとお揃いのショーツ。ブラのフロントにはスワロフスキーのクロスチャームが、まるでロッシュを誘っているかのようにキラキラと揺れ、光り輝いていた。
- 74 :
- 「なっッ!?」
「……フフッ♪……どうかした?」
目を丸くして驚きを隠せないロッシュ。ナバートは、さも想像通りと言わんばかりの悪戯な笑みを浮かべた。
そこに立っていたのはナバートであり、ナバートではなかった。
まるで、下着の広告モデルが紙面から飛び出してきたかのようだ。
そして、何かが違う……そう、彼女のトレードマークと言っても過言では無い眼鏡をかけていなかったのだ!学校で見せるインテリで冷たい印象の彼女は武装するかのように、いつも眼鏡をかけていた。
それが、今の彼女には無い……それだけでこうも印象が違う事にロッシュは驚きと共に違和感を覚えた。
それは、男としての生理的な違和感とそれを理性で押さえつけようとする自分……そして、全て仕組まれているかのような疑心暗鬼……
ロッシュは、それらを振り払うように軽く頭を振ると制服のポケットからレポートのチップを差し出した。
「……これ。」
「あぁ…ありがとう」
すっかり、その存在を忘れていたのか、それとも、最初からどうでも良い物だったのか、ナバートは今気づいたという顔つきでその小さなチップを受け取った。
「……じゃあ」
ロッシュは、ナバートの手に確実にチップが渡ったのを目で確認する。帰ろうと身体の向きをかえた時だった。
「待って!」
ナバートの細く冷たい手がロッシュの手に触れた。そして一瞬指を絡めたかと思うとスッっとその手を引いた。
「……お茶……飲んでいかない?」
「いや…いい」
ロッシュは背を向けたまま答える。此処に来てから外を見ていないが、そろそろ日が暮れる頃だ。それに、先程から徐々に制服のズボンの中で硬さを増していく自分のものを懸命に理性で押さえつけてきた。もう、これ以上彼女と関わり合いたくはない。
帰ろうと廊下に足を向けた時だった!ウ゛ゥーンと目に見えない壁に行く手を遮られたのだ!慌てて振り返って見たナバートの視線は冷たくロッシュを見下し、口元だけが笑みを浮かべていた。
とりあえず此処までです。当初はナバート攻めを考えていましたが、ロッシュにヤられてひゃんひゃんも……でも、ロッシュいい奴だしなぁ……
- 75 :
- 度々申し訳ないです!ロッシュが貧乏人とか……ナバートがセレブギャルとか……勝手に色々妄想を付け加えてしまいました。そこん所、目ぇ瞑って下さい。すみませんm(_ _)m
- 76 :
- うん、ロッシュ好きだな。あいつこそ、実は生きてたっていう設定であってほしい。
あいつ体なかったし。
- 77 :
- 見えない壁にもたれかかるロッシュに、ゆっくりとすり寄って来るナバート。その様子はまるで獲物を追い詰めたハンターのようだ。
「……や…めろ……」
そう言った瞬間、今にもこぼれ落ちそうなナバートの胸がムニュとロッシュの胸にもたれかかるように張り付いた!
魅力的な谷間を覗かせる白く豊満な胸はロッシュの胸で四方に潰れる。その温もりと柔らかさは制服の上からでも伝わる程だ。
後退る事も出来ず、ただ硬直するロッシュに追い討ちを掛けるかのようにナバートの手が硬く張り詰めた股間部分に触れた。
「……う゛ッッ!!……な…にを!?……」
「……何を?って…見て分からない?」
股間部分を愛でるように優しくゆっくりとさするナバート。少し背伸びをし、ロッシュの耳元にその艶やかな桜色の唇を寄せて言う。
「……お母様……体調の方は良さそうで何よりだわ。……あなたが私の所で遅くなるって言ったら何って言ったと思う?
……フフッ……あの子がお友達と遊ぶなんて珍しい事だから、たまには羽を伸ばしておいで…これからも息子を宜しく……ですって……お母様もそう……!!!!!?」
その刹那、ナバートの身体が宙に浮いたと同時に冷たい大理石の床に思いきり尻を打ち付けた!ロッシュがナバートを突き飛ばしたのだ。
「ちょッッ!!なっ…何するのよッッ!!!!!!」
突然の出来事に動揺を隠せないナバート。ピンヒールのミュールは片方だけ脱げ、太股を露わにしている。この時既にロッシュの逆鱗に触れていた事など、つゆ知らず更に火に油を注ぐように、訳が分からないと言った様子で次々と罵声を浴びせる。
「一体何なの!?お母様に連絡した事がそんなにいけない事な訳!?大体、あなたがそんなだから、お母様の体調も良くならないんじゃなくて!?
それに、妹もあなたにそっくりね!!チョコボのぬいぐるみを欲しがってたって聞いたから、贈ったのに、この私に有難うの一つも無いのよ!?
お金が無いと心まで貧しくなるのかしら!?……ッッ!!!」
ナバートは此処まで言ってようやく自分が余計な事まで話してしまった事に気付いて、ハッっと口を噤んだ。
- 78 :
- ロッシュを自宅まで呼び寄せる為に、ロッシュの母親に連絡をしていた事。それ以前に、彼の身辺を調査して、妹にも接触していた事……
全て黙っているつもりだったのに、つい頭に血が上って自分でもおかしな位色々と喋ってしまった。
それは、親に殴られた事も無ければ、無論男に殴られた事も無かったナバートが生まれて初めて他人から危害を加えられ、そして何より、此処までして男に完全拒否をされた事が彼女のプライドを傷つけ、らしくない行動と動揺を招いたのだった。
一方、ロッシュの方は唇を噛み締めたまま、震える拳をこれでもかと言う位強く握り締めていた。
身体を擦り寄せてくるナバートを振りほどくつもりが、思った以上の力で彼女を突き飛ばしてしまった。
今まで、一度たりとも女、子供に手を出した事など無かったロッシュだが、不思議と彼女を突き飛ばした事に罪悪感は無かった。彼女の発した言葉は一瞬にしてロッシュに戦慄と怒り与え思考と理性を停止させたのだ。
誰よりも母と妹を大切に想う彼は何より、家族の詮索を嫌っていた。その為に今まで学校でも何処でも家族の事を話した事は無かったし、話すつもりも無かった。
それなのに、ナバートは自分の知らない所で身辺調査をし、家族に接触していた。自分の守るべくテリトリーに土足で踏み込んできたのだ。それは、ロッシュにとって家族を守れなかった事を意味するものでもあった。
「……何でこんな事をした?……何が望みだ?……」
静かな口調で話すロッシュ……だが、その言葉と瞳にはいつもの不器用ながら暖かみを感じる優しさは無かった。
その圧倒的な威圧感に立ち上がる事が出来ないナバート。しかし、そんな彼に見つめられると胸の鼓動が早くなり血が脈動するのを感じた。
そう……さっきから彼女の中で何かが変わってきていた。初めは、怒りと驚きと屈辱感で頭に血が上っていると思っていた。
- 79 :
- 突き飛ばされて悔しいと……自分に興味が無くて悲しいと……しかし、違っていた……
………何だか嬉しいのだ。ドキドキ、ワクワクすると同時に胸が締め付けられる位、切なくなる。こんな気持ちは初めてだ。
もしかしたら、ロッシュに興味を持ったのも、冷たくされたから……?……怒られ、乱暴に扱われる事を心の何処かで望んでいたのでは?
(……望み……私の望み………彼と……ロッシュとセックスがしたい……彼と一つになりたい……)
ナバートのショーツの中で、熱いものがとろりと下りていく。
「……わ……私の言う事……」
ううん、違うと首を振るナバート。もう、当初の目的はこの時既にどうでも良くなっていた。彼は私に靡かないし、奴隷にもならない。故に、私は彼に欲情し壊されたいと望むのだ。
「……抱いてよ……」
ロッシュの目が大きく見開いた。何となくこの様な状況になるとは予測はしていたが、改めてナバートにそう誘われると戸惑いを隠せない。
「……どうしたの?望みを聞いてきたのはあなたでしょう?……抱いてって言ったの聞こえなかった?早く帰りたいんでしょう?私から解放されたいんでしょう!? これ以上家族を詮索されたくないんでしょう?…だったら私を抱きなさいよ!満足させてみなさいよ!!」
その瞬間、ナバートの目の前に白い暗闇が広がった。細い両手首が温かく大きな 手で拘束される。凄く近い。数十センチの距離にロッシュの顔がある。少し荒々しい息使いを感じる。完全に組み敷いたげられた状態だ。
冷たく硬い大理石の感触と相反する互いの体温。広い玄関ホールに静寂が流れる………
「…………」
「………フ…ン、どうしたの?まさか、出来ないとか言うんじゃないでしょうね?」
「…………」
「……そう言えば、あなたの妹さん……気を付けた方がいいわよ?何だか、調査スタッフの一人が変な目で見てたらしいから……まだ7歳だっけ?……心配よねぇ」
ロッシュの中で再び、冷たい怒りが込み上げてくる。
- 80 :
- そして、柔い笑みを浮かべたナバートを見て完全に迷いは消えた。彼女を抱かなくては帰る事が出来ない。蛇のようにしつこいナバートから解放されるには、結局の所彼女の言う事を聞くしか無いのだ。
男で良かったとロッシュは思った……愛がなくても性処理として女を抱く事が出来るのだから……
ロッシュはナバートに半ば義務的にキスをした。彼女の首筋から立ち上る甘いムスクの香りが鼻孔をくすぐる。それがガラスの壁面いっぱいに瑞々しく活けたれた花々の香りと混ざり合う。異空間へ誘う媚薬のようだ。
ロッシュの舌がナバートの口内を犯していく。舌と舌とが絡み合いニチャニチャと音をたてた。そのままロッシュは右手でナバートのブラジャーを掴むと、転がすように彼女を反転させた。
背中に手を回しホックを外すとそれを強引に引っ張り上げる。Gカップは有ろう彼女の豊満な胸がプルンッと顔をだした。
肌は絹のように滑らかで雪のように白い。その白い双つの雪山の頂は薄いサーモンピンクで彩られ小指程の蕾がナバート同様、生意気そうにツンと上を向いていた。
彼女の上に馬乗りになったロッシュはその生意気そうな胸を両手で鷲掴みにした。
「…あッぅ!!」
指と指の間から彼女の胸がこぼれ落ちる。少しだけ頬を上気させたナバートが声を漏らした。
ロッシュの不器用ながら懸命で男らしい手がナバートの胸を揉みしだく。その中で徐々に硬さを増していく小さな蕾。
「…んッ…」
薄目を開けて試すようにロッシュを見つめるナバート。しかし、その表情は徐々に熱を帯び始めていた。
すっかり起立しピンと張った彼女の蕾を指で弾くように刺激する。
「…あンッ!!…ッ」
ナバートはまるで、弓で射られた小鹿のようにビクンッと背中を反らせ肩を震わせた。そんな生娘のような反応をロッシュは不審に思いつつも手の動きを休めない。そして、そのまま硬くなったピンク色の蕾を口に含んだ。
- 81 :
- 「…ひゃッッ!!…う…んンッ……」
彼女の胸を揉みしだきながら、その柔い脂肪の塊に顔を埋める。舌を乳首に絡めるようにテロッっと舐め掬った。「…うッッ!」とナバートは身体を震わせ、下唇を噛み締める。眉間には美しい顔を台無しにする深い皺が寄っていた。
飴玉を転がすようにコロコロと乳首を刺激しながら、ロッシュの手はナバートの下腹部の方へ伸びていく。際どいラインギリギリのローライズショーツに手を掛けると先程のブラ同様、少々乱暴な様子で一気に足首まで引きずり下ろした。
「!!!!!!!!」
声にならない声を上げ、驚愕の表情を浮かべるロッシュ。
「………学園長の趣味よ……」
そう言ったナバートのアソコは幼い子供のように、毛が一つも生えていなかったのだ!生来無かったかのような、毛穴の一つも見当たらない本当のツルツル状態だ。
元々、作り物のような無機質で人工的な美しさのあるナバートだったが、下の毛が無い事で更に年齢や、性別までもを超越した別の生物に見えた。
「……舐めにくいんですって……私も元々いらないと思ってたから、ちょうど良かったの……フフッ…ビックリした?」
一体ナバートは何処まで自分の身体を使い、男達を奴隷にしてきたのだろう?ロッシュは憐れみと嫌悪感の混じった複雑な気持ちでナバートを見つめた。
「……何よ?その目は?」
「…あ…いや……」
分かりやすいロッシュの表情を目の当たりにしたナバートは上半身を起こした。互いに向かい合ったままナバートはロッシュの肩に両手を回して首を傾げてみせた。
「……今、あなた私の事『汚い』とか『可哀想』とか思ってたでしょ?」
「えっ!!…い…いや……そんな事……」
内心を突かれて、俯くように顔を背けるロッシュ。そんな彼をじっと見つめ返したナバートがフッと何か悪戯な笑みを浮かべた。
「……まぁ、いいわ……」
- 82 :
- そう言うと首に回された手を解き、ロッシュの肩を撫でるようにしながら制服のジャケットを脱がせていく。汗と、市販の安物の柔軟剤の香りがした。中に着ていたTシャツから匂うのだろう。
悪くはないとナバートは思った。そしてそのTシャツも脱がせると、均整のとれた美しい筋肉のついたロッシュの上半身が露わになった。
それは、今まで見てきたどの男達よりもナバート好みだった。
(……素敵……)
素直にそう思えた。それとナバートの経験上、この手の男は良いモノを持っているものだ。 迷う事なくベルトに手をかける。ズボンの上からでもそのモノの大きさや太さが相当なモノだと分かっていた。
手慣れた様子でベルトを外すとズボンのフォックを外しファスナーを下げる。
ナバートは思っていた……男のペニスを見るのに、こんなにドキドキした事が無いと……まるで、サプライズで思い掛けない人からの贈り物を開ける時のようだ。
親指を下着の中に滑り込ませズボンと一緒に一気に引き下げた。ブルンッとナバートの目の前にその姿を現したロッシュの男根はとても大きく、そして太かった。彼の血がそこに集中して溜まっているのだろう。血管がくっきりと浮き彫りになっている。
ナバートの細く冷たい指がその血管をツツーとなぞった。ビクンッ!!とその大きな躯を震わせる男根。恥ずかしそうに目線を合わせようとしないその持ち主。
(……やっぱり……)
ナバートが思った通りロッシュは良いモノを備えていた。しかし、同時にナバートの脳裏に一抹の不安が過ぎる……果たして私のアソコに彼のモノが入るのだろうか?
実のところ、男のペニスを挿入したのは13歳が最後で、それ以来全て、手や口、脚で男達を満足させてきた。皆、不思議と不満一つ洩らさず何でもナバートの言う事を聞いた。
だから、入れなかった……無駄だと思ったから。
- 83 :
- 目の前でオナニーをしてイッたフリをした事はある……クンニされてイッたフリをした事がある…… ……イクって………何?
ナバートにとってセックスとは自分に有利に働く奴隷を作る為のものでしかなかった。そんな彼女が生まれて初めて自らペニスを求め、犯されたいと願ったのだ。
全裸にさせられその場に座り込むロッシュ。そこに脈打つ血管を浮き彫らせ堂々と反り返る彼の男根目掛け薄く唇を開き這い蹲るナバート。火照った身体に冷たい大理石の床が心地良い。
ロッシュの男根にナバートの指が絡みつきゆっくりと扱きだす。カリ首に舌先をチロチロと這わせる。
「…う……あっ……」
身体をビクッと震わせるロッシュ。
唾液を纏わせた舌が上下にヌラヌラと動き潤滑液の役目を果たす。そして手の動きをより一層リズミカルなものにする。左手は袋部分を柔やわと揉み転がしながら、ナバートの舌は縦横無尽にロッシュの股間部分を動き回る。
歯を食いしばりながらも恍惚の表情を浮かべるロッシュ。流石に、手や口だけで幾人もの男達を骨抜きにしてきただけあって、ナバートの動きに無駄は無く、今まで感じた事も無い快感がロッシュを襲った。
黄金色のシルクのような長い髪が肩や背中を経て床にまで垂れ下がる。時折ナバートが髪を掻き上げる度に甘い良い香りが広がった。
「…んッ…ン……ど…ぉ?気持ち……いい?」
「……あ…あぁ……」
あまりの気持ち良さに無意識に素直に答えてしまったロッシュ。それに、床に這い蹲ったナバートが一心不乱に自分のモノをしゃぶっている光景が男の自尊心をくすぐり、征服欲を駆り立てた。
彼女の口でイクのが惜しいと思った……舌は竿部分から袋部分へ移動し丁寧に舐めた後ジュポっと口に含まれ、その芯のある柔い物体は彼女の口内でコロコロと踊らされた。
- 84 :
- どんどん、奥へと伸びてくるナバートの舌と、休まる事を知らないヌルヌルと滑る手と指先……
ロッシュは思った……マズい!!……このままではイかされてしまう……と………それでは彼女から解放されない!………帰れない!!
そう思ったロッシュは、股間部分に頭を埋め、四つん這いになっているナバートの胸を再び、鷲掴みにした。一瞬、ビクッと身体を震わせ彼女の動きが止まった。そして、くいっと顔を上げたナバートの瞳は少し潤んでいた。
「……………」
「……………」
ロッシュは両手いっぱいに握られたナバートの胸を揺らしながら、その先端部分を引っ張ってみた。
「…あっうッ!!……ッッ」
彼女は背中を猫のように反らせ悲鳴にも似た歓喜の声を上げた。もう一度……今後はもっと強くつねってみた。
「…ぁひッッ!!……あ……あぁ………」
先程にも増して大きな声で喘ぐナバート。ロッシュの中で彼女に対して行うべき何かが見つかりかけていた……
元来、そんな趣味は無いし、可愛いそうだと思ったが一か八かで四つん這いで床に這い蹲る彼女の髪を掴んで自分の方を無理矢理向かせてみた。すると彼女の頬はたちまち赤く上気し艶を増していった。潤んだ瞳は縋るように自分を見つめている。
ロッシュは確信した……ナバートはM女だと………
- 85 :
- >>84
きゃうぅぅうん♪
最高っす!
- 86 :
- 細い顎をロッシュに向けて突き出した状態のナバートは、目頭にうっすら涙を浮かべ恍惚の表情で瀕の魚のように口をパクパクと動かしている。
(…かッ……可愛い………!!)
どう言う訳だか、顔を歪ませ自分に何かを訴えるような……縋るような表情を見せるナバートがとてつもなく可愛く思えた。
あの、いつも取り巻き達に囲まれて女王様気取りで、鼻持ちならない彼女が自分に対して、捨てられた子犬のような表情を向けているのである。
キュンとした優越感と勝利感がロッシュの思考を痺れさせる。
ふと、……このままイってしまってもいいのでは? どうせ、直ぐに立つだろうし、今のナバートだったら2、3度はゆうにイける!それに、何より彼女の整った綺麗な顔がぐちゃぐちゃに歪み、乱れ、ひれ伏し、獣のように喘ぐ所が見たいと思った。
ロッシュはナバートの髪を掴んだまま立ち上がる。「…ひッ!!」と言いつつも彼女は大人しくそれに従った。 膝立ちをするその視線の先には、天を仰ぐようにそそり立つロッシュの男根……ナバートはコクッと唾を飲み込んだ後、とろんとした瞳でロッシュを見上げた。
「…………」
「……しゃぶれ……」
自然と見下す状態になったロッシュは静かにそう言った。髪を握る手にギュッと力を込め、反対の手でペニスの根元を握った。既に彼女の唾液でヌルヌルと滑るそれで彼女自身の顔を汚すようにこすりつける。
直ぐに顔中唾液まみれになったナバートは必に舌を出しペニスをしゃぶろうとするが、髪を引っ張られている為上手くいかない。ペシッ!!と硬いロッシュの男根で顔を叩かれる。
「…ァひッッ!!……ァ……あぁ……や…止め……ァ……」
恍惚の表情で止めてと訴えるナバート。数回彼女の顔を叩いた後、ぴったりとロッシュの動きが止まった。
「………止めるか?」
- 87 :
- 一瞬潤んだ瞳を大きく見開き、悲しみをまとった困惑の表情で小さく顔を振るナバート。
「………ッッめな……いで………止め……ないで……」
彼女の声が震える。
「……ッだ…さい……下……さい……ッッ」
ナバートの両手がロッシュの腰に回され強請るように撫ではじめた。
「………何をだ?」
「……お……ッ…お……ちん…ちん………」
そこまで言った所で顔を真っ赤にして俯くナバート。すかさず、ロッシュが髪を引っ張っり上げる。
「…ッひゃッ!!…う…ッ……お…お、ちんちん…が、ほ……欲しい…です……」
「………どこに?」
今にもこぼれ落ちそうな位、目にいっぱいの涙を浮かべ、わなわなと肩を震わせ始めたナバート。
「………お……おま…ん…こ………に………ンッ!!…うぐッッ!!……」
そう口を開いた瞬間、彼女の口内に無理矢理押し込まれたロッシュの太い肉棒。両手でその小さな頭を掴み激しく揺する。
「…んッ!!…ンンッ!!……ングッッ!!!……ッッ……」
「………下の穴に入れて欲しかったら、自分で触ってイってからだ……」
ジュポジュポと自分の肉棒に絡みつく舌と音を堪能しながらロッシュが言う。大人しくそれに従うナバート。
左手で豊満な胸を揉みしだきながら、右手はツルツルの秘部へと伸びて行く。既に滴る程、愛液を含んだヌルヌルの襞を指で掻き分ける。クチュクチュと淫靡な水音が響き渡たった。
襞を掻き分けた先にあるぷっくりとした小さな蕾に触れ、ナバートはそれをゆっくりと指の腹でこすりだす。
「…あっ……あ……あうッ!……ぁぁあっ!!……」
「……っ…くっ!!…」
ロッシュの男根をくわえながら自らの身体を弄る彼女は気持ち良さそうに歓喜の嗚咽を漏らす。既に思考や理性などは邪魔なように髪を振り乱してペニスにしゃぶりつきながらオナニーする姿は淫乱なセックスドールと化していた。
- 88 :
- 「…んッ!…ッ…んふっ……ッんぁ…ぁあ……ッめっ!…ダメッ!……っく……イ…くッ!……」
そう言いながら口いっぱいにロッシュのものをくわえ、激しくクリトリスを刺激するナバート。
「……い…いぞ…ッ……俺も……ッ…」
「…ぁ…あ……ッ!く、イクっ!!…イ…っちゃうぅッ!!!…ぁ…ぁああああっッッ!!……」
その瞬間、ビクッ!と大きく身体を震わせ弓なりに腰を反らせたナバート。それとほぼ同時に彼女の口内に勢い良く放出された白濁した液体。ドクドクと脈打ちながら放出される液体を口いっぱいに受け止めるも、小刻みに痙攣しだした身体に力は入らない。
口から逸れた肉棒。まだその先端から放出されている液体が行き場を無くしたようにナバートの髪や顔、首筋、胸を汚していく。彼女は力無くその場に倒れ込んだ。
余韻に浸るかようにしばらく目を閉じた後、顔に付いたザーメンを指で掬ってチュパチュパと舐め始めた。
「……濃い……随分と溜めてたのね……」
初めて、『イク』と言う感覚を覚えたナバートだったが、何だか物足りなさを感じていた。………そう、まだ彼のモノを挿入していない。これではメインの無いフルコースのようなものだ。
熱い蜜をとろりと滴らせてヒクつくアソコが口をあけて待っている。
「……ロッシュ……」
ナバートはそう言うと甘い痺れの残る身体を起こすと再びロッシュの前で四つん這いになった。しかし今度は互いの顔が見えないかたちだ。代わりにロッシュからはナバートのアソコの形状がイヤという程良く見える。
意外と大きな白く柔い臀部、そこから続く細かい皺の寄った小さな穴に、こんもり肉厚で二枚の襞とその奥から淫靡な液体と光を放つもう一つの穴。
ロッシュはその白く柔い臀部を掴むと秘部を押し広げた。サーモンピンクの剥き出しの肉が物欲しそうにたらたらと涎を垂らしている。
今さっき出した筈なのに、気持ち程度しか収まっていないロッシュの男根。それをヌラヌラと蜜をしたためたナバートのアソコにあてがった。
「……んッ!……ッッ……」
- 89 :
- 久しく感じた事のなかった圧力のある違和感がナバートを襲う。十二分に濡れているのにスムーズに入っていかない。ニチッとキツそうな音が漏れ「…うぅッ!…」と苦しそうに悶えるナバート。
そんな彼女に驚きを隠せないロッシュ。何故なら、男性関係豊富な彼女は無論大勢の男達と関係を結んで来ているものだと思っていたからだ。自分のモノくらいはすんなりと呑み込むだろうと………
「…っんぁ!…ぁあ!……ッ!!……」
悲鳴にも似た切ない声で鳴くナバート。反応はまるで処女のようだ。少し心配になったロッシュが言う。
「……だ…大丈夫か?」
肩で息をしているナバートが振り返る。
「……フフ…あなたに心配なんてされたくないわ……」
そう言うと股の間から手を伸ばしロッシュの肉棒を握ると自ら挿入を促すようにゆっくりと中へ押し込み始めた。
「…ぁあ!…ッ…んッ……」
ぬるぬるとしていて柔い筈なのに、キリキリとした侵入者を拒むような圧力がロッシュの肉棒を締め付ける。
と、同時にナバートの中はとても暖かく、肉の壁がまるで意志を持った生き物のように蠢きロッシュの肉棒に絡みつく。
「…ぅッ……ぁ…」
今さっき、イったばかりなのに既に限界を感じていたロッシュ。今まで何度か女の子と付き合ってセックスをしてきたが、こんなモノを持った子はいなかった。……そう、ナバートは名器の持ち主だったのだ!
中へ……奥へと入っていくにつれ、膣内の肉襞が絡みつきながら、どんどんロッシュのモノを締め付けて行く。
「…ぁああっッ……す…ごい……入って…くるぅッ……!」
肉襞をヒクつかせながら先にも増して、大量の愛液を垂らすナバートの秘部……そして、とうとう全て呑み込んだ。
ふぅと、ひと呼吸おいた後ナバートを気遣うように優しく、ゆっくりと腰を動かし始めたロッシュ。クチュクチュと粘膜と粘膜とが擦れ合わさる音が静かな玄関ホールに響き渡る。
- 90 :
- >>89
Sになりきれないロッシュがかわいい。
- 91 :
- 「…あッ…っッ!…ぁあっ……いい……」
そう言いながらナバートは再び自分のクリトリスをいじくり始めた。白い臀部と豊満な彼女の胸が面白いほど揺れている。
ロッシュは腰の動きを徐々に速めていく。グチュグチュとした粘膜の音からパンッパンッ!と言った皮膚同士がぶつかり合う音に変わった。
ロッシュの眉間の皺が徐々に深くなり、時折苦しそうな吐息を漏らす。
「……っッ!……ぁ……す…まな…いッ!!……もう……ッ!!」
「…ッえっッ!?」
そう言った瞬間再び白濁した液体を放出したロッシュ。挿入してから、ものの数分だった……。先程では無いにしろ結構な量が出ていて驚きと共に恥ずかしさが込み上げてきた。
かろうじて中出しは免れたがナバートの背中から髪にかけて思いっきりぶちまけてしまった。いきなり途切れた快楽の波……しばらく呆然としていたナバートが振り向こうと首を捻った。
「ちょッ!!待てッ!!……そのまま……そのまま……」
「…えっ?…何!?……どうしたの!?」
「………すまない!……その…背中と…髪に付いてしまったんだ……だから、その……動くと危険…と言うか……」
「なっッ!?……だったら早く拭いてよ!ティッシュ…ティッシュ持って来て!!」
「あ、…あぁ!……どこにある?」
「リビングのテーブルの上ッ!!」
「…わ、わかった!」
そう言うと裸のまま急いでリビングへ向かうロッシュ。同じく瀟洒な玄関ホールで裸のまま四つん這いの状態で動けないでいるナバート。
『…お…おーい!テーブルの上に無いぞ!』
遠くからロッシュのうろたえた叫び声が聞こえる。
「じゃ、キッチンのカウンターに無い!?」
顔を上げる事も出来ないナバートは床に向かって叫ぶ。しばらくするとティッシュ片手に小走りで戻ってきたロッシュ。
「…遅いわよッ!」
「す…すまない……」
そう言うとナバートの髪や背中、アソコに付いた粘液を優しく丁寧に拭いていく。全て拭き終えたロッシュは安堵の表情を浮かべ立ち上がった。
- 92 :
- 同じく、やっと動けるようになったナバートも立ち上がろうとするが、固い大理石の床にずっと膝を付けていた為脚が痺れて立ち上がる事が出来ない。
「…ちょっとぉ!手ッ、手ぇ貸して……」
そう言うとロッシュの逞しい腕にしがみつくナバート。やっとの事立ち上がった彼女はそのまま彼の胸にもたれかかるように抱きついた。厚い胸板に手を回しギュッとする。
「…ナっ…ナバート?」
いきなり抱きつかれ、一瞬驚いた表情を浮かべたロッシュ。覗き込むようにナバートの様子を窺おうとした時だ。
―…チュッ…―
彼女の柔らかい唇がロッシュの唇と重なった。
「……なっ……!?」
あまりに一瞬の出来事だった為呆然とナバートを見つめる事しか出来ないロッシュ。悪戯な笑みを浮かべたナバートが言う。
「……ご褒美……♪」
そして、そのままロッシュの手を取ると煌びやかなエデンの夜景が一望出来る広いリビングへと消えて行った…………
その後、テラスのプールサイドで一回、ナバートの寝室で一回、浴室で一回………絞れるだけ、絞り取られたロッシュ。
当たり前だが、辺りはすっかり暗く時計を見るとエヴリーデ行き列車の最終時刻が近づいていた。
流石にナバートも疲れ果てたのだろう。スースーと寝息をたてて気持ちよさそうにリビングのソファーで眠ってしまっている。ロッシュはそっと彼女の髪に触れると静かに部屋を後にした。
長い廊下を進む。すると―…ヴィーンッ!…―と見えない壁に再び行く手を遮られた。今日一日でナバートと色々な事がありすぎて、すっかりこの壁の事を忘れていたのだ。
仕方なく部屋に戻り、ナバートを起こそうとするもんだように眠っており、起きる気配は無い。何とかして帰ろうと次にロッシュはフロントに電話をした。数回コールの後、聞き覚えのある男の声が聞こえた。
『はい。フロントです』
「……す…すみません。友人宅に来ていたのですが帰る途中の廊下にある壁に遮られて帰る事が出来ないのですが……」
- 93 :
- しばらく沈黙の後、フロントの男が答える。
『……失礼ですがナバート様のお部屋でしょうか?』
「……はい。」
『………申し訳ありません。本日、こちらからは開けられないようになっております。完全角膜認証ですのでナバート様ご本人に開けて頂くしか方法はございません。』
「…なッ!……(何だ…と…!!?)」
(―…やられた…―)
『……もしもし?……大丈夫ですか?……もしもし……もしもし……』
「……………」
肩を落とし、無言のまま力無く電話を切るロッシュ。振り返ると当の角膜保有者はすっかり夢の中だ。よほど良い夢でも見ているのか……それとも、軟禁されたロッシュを嘲笑っているのか……時折、淡い笑みを浮かべては再び深い眠りに落ちていった…………
翌日、やつれた表情のロッシュに腕を絡ませご機嫌な様子で士官学校の門をくぐり抜けるナバートの姿があった。
今まで目立つ事のなかったロッシュに羨望と嫉妬、好奇の視線が痛いほど突き刺さる。彼が培ってきた一年半がいとも簡単に崩された瞬間だった………
ふと、絡めたロッシュの腕を離したナバートが小走りで先を行く。ほっと安堵の表情を浮かべたロッシュ。しかし数メートル先で急に立ち止まった彼女は、白い制服のスカートをヒラリと翻して振り返って言う。
「……私、進路決めたの!………サイコムへ行くわ!」
小鳥の囀り……静かな朝………木々の間から差し込む朝日が二人の陰影をより一層際立たせていた………
―END―
※以上です。誤字脱字、見にくい等あったとおもいますがお許し下さい。それと、スレを止めてしまって申し訳ありませんでした。
- 94 :
- >>93
なんのなんの、gjでした!
しかし…、まさかのラブラブ落ち?
- 95 :
- 一見大ボリュームなようでいて、空白改行使いまくってるからか
- 96 :
- サイコムの精鋭は……初期装備巨乳
- 97 :
- 何気に13のキャラってセラしか貧乳キャラがいないよな
- 98 :
- ナバートの爆乳も大変魅力的だが、
ライトニングさんの程よい巨乳も大好きです。
- 99 :
- ありがとうさようなら
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