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2012年5月エロパロ338: 【風習】エロい儀式を執り行うスレ【祭事】 (259)
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【風習】エロい儀式を執り行うスレ【祭事】
- 1 :10/04/01 〜 最終レス :12/04/29
- 性的な習わしに参加する女の子のスレ。
過酷な儀式から、のほほんとエロい風習までなんでもOKです。
ありそうで無かったから立てましたが、需要あったかな?
- 2 :
- エロいぬるぽを執り行うスレ
- 3 :
- >>1
いいねえ。好みのシチュ。
地域の風習とか。
- 4 :
- かなまら祭とか実際にある奇祭、奇習にかかわる女の子について書くスレなんでしょうか
- 5 :
- つまり女版蘇民祭ですね
- 6 :
- エロ小説なら黄支亮がみさくらの挿し絵で書いてたな。
タイトル忘れたが、町の繁栄の為にって、少年と二人の少女にセクロス強制させてた。
- 7 :
- >>1です
自分でも書いていますが正直いつ完成するか分かりません。
設定だけでもいいので、書いて盛り上げていってくださいm(__)m
- 8 :
- この村では、女は1●歳になると皆、神社に住み込みで働いた。
「神と交わる」ことが生きていくために必須と信じられており、
神社勤めの女たちは神の代理として、
毎夜順番に訪れる村の男たちと性交していた。
女たちにとっても、定められた方式によって男たちと性交することが
「神と交わる」ことだった。
- 9 :
- とか、こういうこと?
- 10 :
- >>8、9
ですね。
今自分で書いてるSSと設定似てたから、ちょっとビビったw
- 11 :
- 外から来た子が特異な風習にとまどうのも定番ですな
- 12 :
- イタリアのトマト祭りからヒントを得た、ローション祭り
- 13 :
- >>8-9
>>10
似たような設定で書き始めようとしてたから慌てて止めた
いずこも同じ発想なんだなあw
- 14 :
- >>12見て思い出したから
今は見る影もないけど、前は面白かったポータルサイトから拾ってきた
なんかそれっぽく書けそうな気がしたけど、間違いなく気がしただけだな
水掛け祭(ソンクラーン)
タイの旧正月で3日間ひたすら水をぶっかけあって祝う伝統的なお祭。
元はお正月にお寺に参った時にお坊さんにお清めの水をかけてもらったことから始まったらしいのですが、
今や純粋に水を掛けることのみが目的に。
それどころか何でも極端から極端に走るタイ人的思考により、
放水車などで水ぶっ掛けたりする手段を選ばないというか完全に目的を取り違えたというか…。
ちなみに毎年お祭の期間中に者が数百人でるそうです(主に飲酒運転と走ってるバイクに水ぶっかけて事故)
もう相手が車乗ってようが外人だろうが、ひたすら水をぶっかけ謎の粉を練ったものを塗りたくる。
そんな素敵な行事です。
- 15 :
- ここって村の風習だけじゃなくて家一族内でのエロ慣わしも入れていいのかな?
- 16 :
- いいんじゃね
- 17 :
- 聖水ぶっかけ祭だとかなりアレだな。
巫女さんの潮をぶっかけられたらかけられた人数が多いほど豊作って儀式にするべきか?
- 18 :
- 世界や常識がエロくなる話 part2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1259213774/
かぶってる。
- 19 :
- 世界や常識=日常が変わるのがそっちのスレとすれば、
こっちは祭り・祀りや儀式=非日常がテーマではないか。
文化人類学にいうところの、ハレとケであるw
- 20 :
- 常識が書き換わったら面白く無いだろ
- 21 :
- えーと、例えば子供山笠に参加する女の子とかもあり?
- 22 :
- >>3
>>21
1です。
実際にある風習や祭りを扱うのは構いませんが、
それは現実に参加する人がいるということですから
そのことをしっかり考慮した上で書くのがよろしいかと思われます。
早いうちに言っておきたかったのですが、言いそびれてました。
まぁ、腐ってもエロパロ板なんですがね……
- 23 :
- ――白羽の矢が立った娘は自らの父、兄弟が居る場合は近親相姦によって第2親等以内の血縁者全員との子供を産まなければならない。
これはとある地方の土着宗教の伝承で、邪鬼が家族の男性を化身とし現世へ降るのを近似生としての子を成すことで防ぐための儀式である。
若年層の中には近親相姦をタブーと考える者も多いが、選ばれた娘の親や自治体によって必ず儀式は成される。
- 24 :
- >>23
え、なにその怖い風習。
七男一女の大家族の娘に白羽の矢が当たってしまい
(もちろんこれは仕組まれていたことだけど)
親兄弟に順番に子作りをさせられいてくんですね。
- 25 :
- 「熟女と少年」って小説サイトの「セレモニー」と、「アナザー・セレモニー」
「じゅぴたーいんたーのべるず」って小説サイトの中華辺境系の
女児は子を産める身体で嫁ぐを実証する孕ませて産ませる通過儀式
こう言うので良いんだよね
- 26 :
- >>23
二親等内ってことは祖父ちゃんともってことか
その家に小さい弟いるときは子どもできないけどどうするの?
大きくなるまで待つの?
- 27 :
- 妊娠→出産をその家族の男でこなしてるうちに弟も精通するんじゃないか?
- 28 :
- なんかこわい
- 29 :
- 宗教、オカルトとエロって相性いいけど
自分でエロい風習とか祭を考えるとなると全く浮かんでこない・・・
- 30 :
- 親の遺言だかでむらの男全員に順番に夜這い掛ける事になった娘。
村一番の嫌われ者だけスルーで大荒れになったとかw
楢山節考からだけど、何考えてこんな遺言したんだかが覚えてないんだ。
- 31 :
- S県のある村では、神社の神主が神酒で清められた男根と精液でその年の成人女性全員と性交し、邪を払い豊穣を願う風習が強く残っている。
しかしこの年の夏、問題が起こった。神主が病で他界したのだ。本来なら直系男子の後継ぎがいるものの、神主には今年17になる娘しか子供はなかった…。
今年度の成人の儀を執り行うため、村議会は巫女である彼女に神主の役目を果たさせることに決定した。
- 32 :
- 女性である彼女は本来神主の役割を果たすことは出来ない。
そこで村議会は青年部、婦人部に秘術をもって彼女の身体をフタナリに変化させ、牡の機能、快楽を教え込ませることを任じた。
−そして、女性らしく豊かで瑞々しい肉体をもつ美しき巫女は、フタナリになり儀式を執り行う覚悟を固めていた。これから味わうことになる、両性の性的快楽の頂点へ期待と不安を抱き、陰唇から淫蜜を零しながら…。
- 33 :
- >>32
そこまで書くからには続きがあるものと期待せざるをえないw
- 34 :
- すまん構想はあるが時間が…。
美女達に筆卸しされるフタナリ巫女とか、学校で友達の透けブラをみて勃起したり…うーん。
あと微妙にスレチなのも悩み所
- 35 :
- 初夜権の風習がある村とか
- 36 :
- ここの一番槍は拙者が頂く!!
と言う訳でss投下します。
敢えて登場人物に名前は付けなかったので、少し読みにくいかもしれません。
女の子同士の絡みもありますので、嫌いな人は華麗にスルー推奨です。
ではスタート
- 37 :
- ここはとある小さな村の神社−
村の一年一度の大事な儀式が始まろうとしている。
「おお、よう似合うとる」
「神様もお喜びじゃろうて」
白装束を着た1人の女の子が緊張した面持ちで正座している。
「ばば様、私なんかで神様怒らないかな…」
「何を言うか、お前のような綺麗なおなごじゃ。神様が怒るはずがなかろうて」
「そうとも。お前は安心して神様に身を委ねるがいい……さぁ、そろそろ用意が出来た頃じゃ」
「後は頼むぞぃ」
村の長老達が少女の頭を撫でて部屋を出ていく。
後を託されたのは彼女とそう変わらない年頃の少女だった。
この村には不思議な言い伝えがある。
昔、大飢饉が村を襲い、村人が大変に困っていた。
村の神主の娘が枕元に現れた神様に村の窮状を訴えると、神様は御神木を娘に与え
我の力を娘の中に取り込み、その力を村人に分け与えるべし、と神託を下した。
言う通りにすると、飢饉の間は村人が空腹になることもなく、飢饉が過ぎるとかつてない大豊作になり
その年産まれた子供達がすこぶる元気に成長したと言う。
神様に感謝した村人達はそれ以後、神様に神主の娘と同じ年の娘を捧げ、村の平穏を保って貰う事が村の儀式であり、行事になっていった…という訳だ。
- 38 :
- 「さ、これを飲みなさい」
差し出されたのは儀式の主役しか飲めない御神酒。
「う゛…苦いよぉ〜」
「ガマンしなさい。神様があなたの痛みを和らげてくれるんだから」
「え?い、痛いの?」
「あはは、大丈夫だよ。神様優しくしてくれるよ……さぁ、行こうか」
奥の間、神前に着いた2人が二礼二拍手一礼。
主役の少女は正座をして待ち、年上の少女が神棚から恭しく御神木を手に取る。
「神様におかれましては昨年、村の平穏を与え下さり有難く存じあげまする。この者に御力を頂き、今年一年も村の平穏を与えて下さります様、御願い奉りまする」
少女にとっては儀式の最大のイベントなんだろう。一言一句間違えないように緊張しきった声が響く。
「さぁ、服を捲って」
手に持った御神木−何人の少女にその身を捧げられたのか、どす黒いを通り越して真っ黒な男根を模したモノ−を少女に見せながら近づく。
少女の小さな体には凶悪に過ぎる御神木だ。
見つめるその目には怯えの色がハッキリと出ている。
しかし、健気にも自分に託された責任を理解しているのか、正座から長座に変えて白装束を捲りあげる。
「これより御魂移しの儀を行い奉り候」
両手に乗せた御神木を高く掲げ、少女が一礼すると主役である少女が慌てて一礼する。
床に座った少女が白装束を捲って足を開くと、少女の陰部はしとどに濡そぼっていた。
少女によく見えるように御神木を陰部に入れていく…
「あ…ん」
少女と変わらない年頃の少女にも御神木は大きすぎるだろう。しかし彼女のそこは何の苦もなくヌルリと飲み込んでいく。
「あっ、あん、いいっ!くぅん…あああ…」
矯声を上げながら、御神木を出し入れするのが激しくなっていく。
少女が食い射るように見ている顔が次第に熱っていく…
「あっ!あっ!いいっ!あ、あっ…ああああんっ!!!」
最後の一突きを全部入れるのかと思うほど根元まで入れた瞬間、少女の体が若鮎のようにしなやかに跳ねて、歓喜の声と共に果てたのだった…
- 39 :
- 暫くの後、荒かった息を整え立ち上がった少女の目に映ったのは怯えではなく…期待に満ちた女の目だった。
未だ何人にも立ち入らせた事がない聖域からはその年頃に相応しくない
女の蜜が泉から湧き出る水のように溢れだしている…
御神木を手に近づき、儀式の続きを促す。
「我を寄代として今年一年の平穏を御願い奉りまする…」
よく出来ました、と言う微笑みを浮かべて御神木を少女の陰部に近づけ…
ズブ…と御神木が少女の胎内に埋め込まれていく。
「くぁ…!い、たいよぅ…」
「大丈夫だよ…痛いだけじゃないでしょ?」
安心させるように言う。
「う、うん…痛いけど…あんっ、痛いのに、わたしの奥の方が、ひゃん!…変なの…変なの…」
「神様が御神酒の御力で守って下さってるんだよ。そのまま神様を感じて…」
ぐぐっ…と一気に純潔の証を御神木に捧げさせて、少女の一番奥へと…
「がっ!?…は……あ、あ…」
「頑張ったね…ほら、神様もお喜びになられてるわ…分かるでしょう?」
「うん…あ、ああっ…」
不思議な事だ。
只の木でこしらえた男根なのに、少女には暖かい安らぎ…まるで母の子宮で守られているかのような感じがしていた。
少女の体が悦び始めているのを感じとり、御神木をゆっくりと出し入れする。
「やん…あぁ…んっ!いいっ!いいのっ!ああんっ!」
一突きごとに少女から女の悦びを訴えるのを見て、段々と手の動きが激しくなって…
「や、やだあっ!!なんかくるぅっ!!やだやだあっ!!い、いやあああっ!!!」
絶頂を知らなかった少女は…訳の分からない感覚に意識を手放したのだった。
少女が目を覚ますと、膝枕の上だった。
「頑張ったね…えらいえらい」
優しく頭を撫でる少女に、自分が儀式−御魂移し−の役目を全う出来たのだと、安堵の涙を流す。
「イっちゃったね…神様もお喜びになられてるわ…」
「イっちゃった…?」
「気を失うぐらい気持ち良かったでしょ?それがイくってことなの」
「でも、怖かったよ……神様、だらしない子だって怒ってないかな…」
「大丈夫だよ。怒るどころか可愛い子だって思ってるよ…」
その言葉に安心してエヘヘと笑った少女は暫くの間、膝枕の心地よさに身を委ねたのだった。
- 40 :
- 「落ち着いた?」
「うん…」
「頑張って。まだ終わりじゃないから」
暫くの心地よさを感じていた少女に御神木を渡し、続きを促す。暫くの心地よさを感じていた少女に御神木を渡し、続きを促す。
乱れた白装束を整え、御神木を高く掲げる。
「我に御力をお与え頂き有難く存じあげまする。我を寄代として、今年一年の村の平穏を守って下さります様、御願い奉りまする」
2人で二礼二拍手一礼してから廊下に出た。
「ふぅ〜!緊張したよぉ〜!」
「こらこら、まだ御魂分けの儀式が残ってるのよ。気を抜いちゃダメだよ」
神前での儀式を滞りなく終わらせた安堵を見せる少女を軽くたしなめる。
そう、まだ儀式は終わってないのだ…
2人が向かうのは結婚式や正月の祝いに使われる大広間。
ここでは村人達に神様の御力を分け与える大事な儀式−御魂分け−が行われる。
2人が大広間に着くと、寄代となった少女の同級生達が正座をして待っていた。
男子3人、女子2人。みんな仲のいい友達だ。
「あ、来た来た!」
「ねぇ、どうだった?痛かった?」
男子達が股間を押さえて黙っているのとは対称的に、女子達が期待に満ちた質問を投げ掛ける。
「静かに!」
年上の少女が一喝して黙らせる。
「これより御魂分けの儀を行い奉り候」
そう宣言すると、姦しかった女子達も正座して神妙に一礼する。
- 41 :
- 儀式に則り、白装束を初めて脱いだ少女の体は同級生と変わらないのに…大人びた雰囲気を纏っている。
この儀式には順序があり、先に産まれた男子が寄代とまぐわい、受け取った御力を先に産まれた少女に注ぐ…という流れだ。
上座に近い少年が少女に近寄り、少女に体を重ねる。
「あ、あの…入れていいの?」
「うん、来て…」
少年の陰茎は御神木よりも小さいが、ビクビクと反り返り、思わず少女も生唾を飲む。
「あ、あれ?」
精通を迎えたかどうかの年頃だ。最初から上手くいかないのも当然だろう。
そばで見ていた少女がそっと陰茎を手に取り、御魂が宿る清らかな花へと…
「うあ……あ、あ…」
「くぅ…ん…」
ヌルリと滑り込んだ陰茎を少女の中は優しく、しっかりと包み込む感触…あまりの気持ち良さに少年は動きを止める。
少女も御神木とは違う、熱を持った…そう、少年自身が持つ熱が想像の遥かに超える気持ち良さで
自分の意識が途切れそうになりながらも、貪欲に快感を得ようとしていた。
「ハァ…ハァ…う、動くよ?」
「うん…いいよ…」
少年が何かにとりつかれたかのように、激しく腰を振りだす。
その動きは余りに稚拙で、少女の事などお構い無しに自分だけが快感を得ようとする身勝手なものだった。
年上の少女の手によって絶頂と言う底無し沼に引きずり込まれた少女にも、それがよく分かる。
しかし少女は一心不乱に腰を動かす少年を愛しく思えて…少年が気持ち良くなれるように、陰茎を優しく締め付け続けた。
「あ、あっ、も…だめだ…っ」
少年の動きがいよいよ切羽詰まったものになり、少女に限界だと伝える。
母親のように優しく笑った少女が、強く陰茎を締め付ける…
「ああっ!?だ、だめだっ!…うああっ!!!」
少年が遂に限界を迎え、勢いを持った熱い精が少女の奥深くを叩き付ける。
「は、ああ…ん…」
なんとなく、御神木が与えてくれた暖かさと一緒だと、少女は心地よく受け入れたのだった…
やがて少年の陰茎から力が抜けて少女の陰部からズルリ…と出る。
「さ…早くあの子達にも御力を…」
息も荒いままの少年に、年上の少女が儀式の続きを促す。
2人のまぐわいを見ていた少女達の目が潤んで…その手は股間へと延びていた。
- 42 :
- 息を整えた少年が離れ、下座に座っていた少年がやって来て少女に体を重ねる。
「……ごめんね」
少年の目を見ずに謝る少女。
「な、何で謝るのさ」
「だって…初めてをあげられなかったから…」
どうやら2人は友達以上の想いを寄せあってるらしい…
「バカ…そんなのカンケーねーよ。神様とアイツだったらいいよ、俺」
その言葉に少女が感激して抱きつこうとした時…
「いったあああいっ!?いっ、痛い痛いっ!!やめて!やめてよぉっ!!」
びっくりして振り返ると、先程の少年が上座の少女とまぐわおうとしていた。
少女があまりの痛みに耐えきれなかったのだろう…
「あら…これはダメだね。私向こうに行くけど、2人で出来るよね?」
2人が頷く。
「それに私、どう見ても邪魔だしね」
2人の顔がカアッと赤くなるのを笑いながら彼女が向こうへ行った。
「なあ…いいか?」
ほぼ垂直に反り返る少年の陰茎は、先程の少年よりも大きく…少女の完全に開いた花弁の奥から、知らず知らず甘い蜜がトロリ…と溢れだす。
「ああ…来て…早く私と一緒になって…」
少女が入れやすいようにと花弁を開くと、未だ幼い蜜壷が露になり、ヒクヒクとうごめくのが少年を更に興奮させる…
少年が蜜壷に陰茎を押し付けると、蜜壷は柔らかく…そして淫らに拡がり、陰茎を抵抗もなく受け入れる。
「あふぅっ…」
「うはっ…す、すげぇ…気持ちいいよ…」
「私も…きもちい…っ」
少年が「あ」とも「う」ともつかない、うめき声を上げながら腰をゆっくりと沈め…やがて2人は完全に繋がった。
- 43 :
- 少女の瞳から一滴の涙がこぼれ落ちる。
「あ…い、痛いのか?」
少女は軽く首を振り、少年の体に手を回して微笑みかけた。
「嬉しいの…やっと一緒になれたんだなぁって…」
少年が少女を抱き締め…2人が自然と口付けを交わす…
「んふ…ねぇ、動いて…」
「ああ…」
少女の願いに従い、少年はゆっくりと腰を動かす。
互いに想いを寄せあってるのが少年に余裕を与えているのか…
先の少年とは違い、少女を気遣う動きだった。
「あん…あ、ん…もっと…もっとしてぇ…」
「大丈夫か?…痛くないか?」
「だ、いじょぶ、だから…いっしょに、きもちよくなろ?」
その言葉に少年がまた、少女の唇を奪い腰の動きを激しくしていく。
「やっ!あんっ!すごいっ!いいのっ!きて!もっとしてぇっ!!」
「はっ…はっ…あ、ああ、お、俺…もう…」
「わたしもダメぇっ!!ああんっ!!きてぇっ!」
今まで受け身だった少女も快感を求めて、腰の動きが陰茎に同調していく。
少年も、少女も、悦楽の果てに押し寄せてくる熱いものを感じて…
「うあっ!!あああ!!!イっく…!!」
「あああっ!!!だめだめだめぇっ!!!イくのぉっ!!いっ、いやあああっ!!!」
少女の全神経が陰茎との接触部に集中したような締め付けと共に、少年の熱いマグマが積を切って少女の胎内を暴れるように叩き付けていった…
心地よい疲れを癒すように2人が抱き合い、時折甘く口付けを交わす…
まどろんだ意識に、最初は痛みを堪えきれなかった少女の矯声が響き、少女は安心して意識を手放したのだった…
少女が目を醒ました時、すでに年上の少女の姿はなかった。
少年も少女から離れていて、下座の少女と交わって…精を放つところだった。
想いを寄せあった少年が他の女の子と交わる事に嫉妬するのが普通だろう。
しかし、少女は想いこそ違えど同じぐらい大好きな少年や少女達を見て、5人が一つになれた満足感で一杯だった。
全てが終わり、皆が心地よい疲れに体を休めている。
最初は激痛にあえいでいた少女達も、いつしか快感の虜になり、寄代の少女と同じ…女の子から女になっていた。
最後の努めを果たすべく、少女が立ち上がる。
「この者達に分け与えた御力を持って、村に、村人に、今年一年の平穏を約束し奉らん…」
寄代としての役目は終わった。
上座にいた少年が労うように片手を揚げる。
上座にいた少女が下座の少女におぶさり、2人両手を一杯に展げて少女が来るのを待っている。
想いを寄せあった少年が優しく手招きをすると、少女は皆の所へと駆け出して行った。
儀式が終わり…宴が始まる−
- 44 :
- 以上です。
官能小説っぽくしてみたかったので、文章が硬すぎましたかね。
感想書いてもらえると嬉しいです。
- 45 :
- きききき貴様よくもやってくれたな!
GJ! ←はグッジョブじゃなくて愚劣だな常識的に考えて!って意味なんだからね!?
- 46 :
- 一番槍乙です
このあとはやっぱり村人全員に力をいきわたらせる宴なんでしょうか
7人に加護があればおkなんでしょうか。とまれロリショタが大好きなので非常によかったです。
言われますように人物関係は少々分かりにくかったですね
個人名でなく儀式の役割にしたがった役職名でもあったらよかったかもですね
ぐっじょぶであります
- 47 :
- うは、致命的な誤字がorz
男子3人と書いてますが2人の間違いでした。
>>46
やはり読みにくかったですか…申し訳ない。
役目で書くと
年上の少女=先代の寄代
主人公=寄代
なのは良いとして、他の少年や少女達がどういう役目にしたら良いのか思いつかなかったので
こんな書き方になった訳です。
力を分けるのは同級生だけで、神の力は一回貰えば永久的なものと考えて頂ければ。
先代は先代で同級生に力を分けたので、新しい寄代からは力を分けてもらう必要がない、と。
書き方が悪いせいで読者に混乱させてしまうのは反省点ですね。
感想ありがとう。
次はもう少し読みやすさを心掛けますw
>>1
ところで、ここは人外が相手でもおkなんですかね?
おkなら構想はあるんだけど。
- 48 :
- それっぽければおk、くらいの
出来るだけ広い範囲で考えてけば良いんじゃないかと
- 49 :
- 上げるぞ
- 50 :
- >>1
待ってるんだぜ
- 51 :
- プロットは思いついたけど、全然SSに出来ないから
読んでない話が溜まってた洒落コワを見てたんだけど
要点をもっと短くまとめたような話が既にあった
しかも読みやすくて面白い
どうやら俺には燃料を投下する資格が無いようだ・・・
- 52 :
- >>50は>>47さんということでいいのかな?
まずは遅まきながらGJです。自分は何の役にも立てていないので助かります。
>ところで、ここは人外が相手でもおkなんですかね?
全然おkです。スレタイから外れ過ぎなければどんな内容でも構いません。
盛り上げていってください。
ちなみに私のSSは……やっぱり一度書き終えてからのほうがいいんだろうか……
- 53 :
- ロケバスが立ち往生して、仕方なく付近の村で地主の邸宅に泊めてもらうこととなった某巨大美少女アイドルグループ。素晴らしい料理や美しい自然にすっかり旅行気分の一同。自由に村を観光していたが、神社へ向かった数人の姿が見られない…。一同は神社へ向かうのだが…
- 54 :
- 神社へ向かった三人の美少女は、可愛らしい犬を見つける。人見知りしない犬に三人は夢中になった。突然犬が駆け出し、少女の一人が追いかけた。「ちょっと!遠くへ行っちゃダメだって!」制止も聞こえないらしく、どんどん森の奥へ進んでしまう。
「仕方ないなあ…」「でも、面白そう!行こ!」2人も最近まではランドセルを背負っていた少女だ。好奇心のままに犬を追いかけていった…。
- 55 :
- 時を同じくして神社はずれにある社――
グループのなかでも年長の二人組が興味深そうに石碑を眺めていた。
「何それ?ミノタウロスみたいな怪物?」
「ううん、わからないけど昔の風習で犬や馬の神様と村の娘が結婚させられてたって…」
「じゃあこの文の意味…子供を産むまで家には帰れない…とか?海外のオカルトみたいだね…」
「この崖の下にその聖域があったみたいね…」
「ねえ、そろそろ戻らない?なんかここ、気持ち悪いし…」
「そうね…こんな話、みんなが知ったら気味悪、ええ!?」
突然、大型犬が唸り声をあげて飛びかかってきた!「美耶子!」
「あかね!」
一人は猛犬から、一人は斜面の岩肌から相手をかばうように崖下へと墜ちていった―――
- 56 :
- 「あ、地主さん!」犬を追いかけていた少女は神社のはずれにある建物に辿り着き、見知った顔の男に出会った。
「亜美ちゃん。おめでとう。タチカマガノハグクミに来てしまったんだね」
「え?いまなんて…」
「まあ中で冷たい麦茶でもいかがかな?」
「亜美ー!」「あ、地主さん、こんにちは」
「早妃ちゃん、由実ちゃん!」
――三人が通された部屋は、風鈴の音も涼しい田舎の家屋、その一室であった。先ほどの犬とも再開し、田舎の夏気分を満喫する――
「このスイカすっごくおいしいね!」「そうだね!あとで由香里お姉ちゃんたちも呼ぼうよ!」
「そうね…ってこら!そこは…っ!」犬が早妃のスカートに顔を突っ込んで息を荒げる。
「あはっ!」「早妃ちゃんおもしろーい」あどけない少女達が笑う。
「このエロ犬!(バター犬かっつーの)」
「あれ?早妃ちゃん顔赤いよ?」「大丈夫?暑い?」
「なーんーでーもーなーいー!」
「はっは、おませさんな犬でごめんね」和やかな雰囲気をまとい、初老の地主が若い男数名を連れて入ってきた。
- 57 :
- 「これから君たちの一人に、その犬の赤ちゃんを妊娠してもらうからね」
「え…?」
「さあ、服を脱いでおいで」
「あの…どういう「亜美!由実!こっち!」
早妃が二人の手を取り駆け出す。
「おやおや」
地主の目配せで男たちがあっという間に少女を羽交い締めにする。
得体のしれない恐怖に少女たちは表情を凍らせた。それに加えて早妃は露出度の高い服の背中部分の素肌に押し当てられて膨張していく男の欲望が不快で仕方なかった――
「タチカマガノハグクミ、聖地に捧げられた処女は神従たる動物と交尾し、仔を産むのだよ」
- 58 :
- ――そこへ、一人の女性が部屋へ入ってきた。茶髪のセミロングでキツめのメイク。そして彼女は妊婦であった…。無言で地主を睨みつけるも、地主が一瞥すると脅えた表情で目を伏せた。
「こいつは私の娘でね、いろいろあって三人目を妊娠中だ。あれを用意してくれ」
部屋に巨大なテレビ画面が用意され、映像が映し出された。獣姦される地主の娘――「いやああああ」思い思いの恐怖の叫びを上げる少女たち。
いつのまにか地主はベニスを出し、犬に犯される娘でマスターベーションをしていた…。
「…っと」「ひっ…嫌…」早妃の腹に地主の精液がかけられる。「失礼、いい塩梅のヘソだったものでね」
――少女たちは誰からともなく涙を流していた―
- 59 :
- ――しばらくして、地主が言う。「君たちの『一人』がこの犬の赤ちゃんを産んでもらうからね」
男たちから解放されたが、流す涙も枯れて立ち竦む少女たちの一人が口を開く。「亜美が…亜美が犬を追いかけたせいよ…」「亜美が…すればいいのよ…」
「早妃ちゃん!?」
「………」「由実もそう思うでしょ?」
無言で頷く由実。
―そしてそれは始められた
- 60 :
- ランドセルしょってる分際でバター犬を知っているとはw
早妃だといろんな意味ですんなりいきそうだなw
自分が考えたのは豊穣祭といいながら村ではその時期になると
祭りのその夜だけは相手が誰でも(複数でも)子作りに励む風習が
それを知らない若い女の子や女性が普通の祭りだと思い参加する
一晩のある意味サバイバルな儀式に巻き込まれる話とかどうだろう
女の子毎に視点が違えて、これがきっかけで純愛が通じるのほほんから
エチ好きな女の子が女王に君臨してやるギャグ?から
沢山に初めてを奪われてとか悲惨で過酷なのまで書けそうな気がする
- 61 :
- >>1
>>47ですが自分は>>50ではありませんw
待ってるのは同じですがw
新作が出来たので投下します。
話の根本的な設定上、男は出ません。自分がレズスキーな理由もありますが。
女の子同士の絡みが嫌いな人は華麗にスルー推奨です。
ではスタート
- 62 :
- ここは地図にも載ってない小さな村。
この村には何故か男がいない。しかし村は滅びる事もなく、穏やかに、細々と村人達は生活していた。
2人の少女が川沿いの道を歩いている。
1人はおかっぱ頭の典型的な田舎娘で名前は沙耶、もう一人は背中まで延びた髪に緩くウェーブがかかり、色も少し脱色していて垢抜けた感じの娘で雪と言う。
「雪ちゃん、今日はどうする?」
「ん〜…私の家でいいんじゃない?沙耶の家より私の家が近いし」
「じゃ、4時ごろ行くね」
会話が途切れ、黙って歩く2人の顔にどことなく緊張の色が見える。
無理もない…2人はこの日、神に自分達の体を捧げるのだから。
やがて2人に大木が見えてくる。その下では一年一度の村祭りの準備が進められている。
この大木、おかしな場所に立っているもので、根の半分は川の中にある。
準備を進めていた一人が沙耶達に気が付き、2人のところにやって来た。
「おかえり、雪。沙耶」
「ただいま。葉月姉様」
「ただいま〜」
姉様と呼ばれたが、2人に血縁関係がある訳ではない。
村人達に血の繋がりはあまり関係なく、年が近ければ誰であれ『姉様』と呼ばれ、離れていれば『母様』
長老格になると『ばば様』と呼ばれる。
「ちょうど良かった。今日はどっちの家に迎えに行こうか?」
「あ、姉様が来てくれるの?」
「雪ちゃんの家だよ」
「ん。じゃ8時に行くからね。少しでも寝てないと体が持たないから寝るんだよ」
「は〜い」
「じゃ、準備頑張ってね」
- 63 :
- 4時になり沙耶が雪の家にやって来た。
暫く黙ってマンガを読んでいた2人だったが、不意に沙耶が問いかける。
「雪ちゃん、怖くない?」
「怖くないけど、痛いのは嫌かなぁ…沙耶は怖い?」
「うん…」
「でも、どうしようもないよ」
「うん…」
「……そろそろ寝ないと」
「うん…」
「ほら、おいで」
沙耶が雪の寝ているベッドに上がると、雪がきつく抱き締めた。
「大丈夫だよ。何があっても沙耶は私の大好きな沙耶だよ」
「ゆ…き」
「終わったら、いっぱいキスしよ?いっぱい愛しあお…ね?」
「うん……うん!」
抱き締めあったまま、2人はいつしか深い眠りに落ちていった。
「雪!沙耶!時間だよ!早く起きなって!」
揺り動かされて目を覚ますと、葉月が呆れ顔で立っていた。
「う゛……」
「ん…おはよ、姉様」
「おはよ、じゃないよ全く…あんた達、意外と神経太いんだね。私達の時は私も菜奈も眠れなかったってのに」
お互いの顔を見て、恥ずかしそうに顔をそらす雪と沙耶。
菜奈と言うのは葉月の同級生で、葉月の恋人だ。
「……あんた達、まさかヤってたんじゃないでしょうね」
「し、してないしてない!」
「だったらいいけどさ。嘘ついても神様はちゃんと知ってるんだからね」
「だからしてないってば!」
「ちゃんと我慢したもん!」
「分かった分かった。さあ、みんな待ってるんだよ。ほら、急いで!」
祭りの会場である大木の所に行くと、すでに村の大人達が集まって座っていた。
「では、始めるかの」
村長でもある長老が大木の前に進み、祝詞を上げる。
「神様におかれましては昨年、村の平穏をお守り下さり御礼申し上げ奉りまする。今年も変わることなく平穏を約束され候えば、今年成人した者を捧げ奉り、我等村人一同神様に変わらぬ忠誠を誓い奉りまする」
ハハーッと村人達が大木に頭を下げ、村長が2人のそばに寄る。
「沙耶、雪。服を脱ぐがよい…何、そう怯えんでもよい。神様はおぼこには優しくしてくれるでな。葉月、頼むぞ」
「はい、ばば様。さあ、2人とも」
「う、うん」
「……恥ずかしいよぅ」
村人達に見られながら裸になるのだ。恥ずかしくない訳がない。
「ほら、私も脱ぐんだからさ。あまり神様待たせると怒られちゃうよ?」
そう言ってさっさと裸になる葉月に言われてはもう、覚悟を決めるしかない。
恥ずかしさを堪えて裸になった2人を葉月が川の中へと連れて行く。
- 64 :
- 川の中に入ると、不思議な事に大木の根がゆらゆらと動いている。
「いい?よく見てるんだよ」
葉月が手に持っていた御神刀で根の一本を切ると、切口から白い樹液が垂れてきた。
御神刀を雪に預けると、葉月が切り落とした根を口に含む。
「ん…じゅぽ…こく…んぅ…」
葉月の顔が次第にうっとりとした顔になりだすと、別の根が葉月の体に巻き付いて葉月の体を持ち上げる。
「んぅ!?…ん…ぅん…じゅぽ…」
体に巻き付いた根が葉月の乳房に延びて、乳房を優しく揉みながら、根の先は乳首をコリコリと弾く。
「んん……っ!ぷはぁ…あん…」
胸への愛撫に耐えられなくなったのか、大木が葉月の口を十分に味わったからなのか、葉月の口から根が離れると体が2人の方に向けられた。
抱えられた足が広げられ、葉月の最も恥ずかしい場所が2人によく見える。
葉月のそこは糸を垂らして落ちるぐらいに十分に、しっかり濡れそぼり、これから起こる事が待ちきれないようにヒクヒクとしていた。
「ああんっ!!」
葉月のおまんこに切り落とした根がヌルリと入ると、葉月が体をのけぞらせ…軽く絶頂を迎える。
「あひっ!や、ああんっ!あんっ!あっ!ひいっ!」
葉月の中でどのような動きをしているかは分からない。
しかしいつもの葉月を知ってるだけに、2人は葉月が快感に悶えている姿を呆然と見ていた。
「ひいっ!あっ…あんっ!だっ…だめぇ!いくいくっ!だめぇ!!いっちゃうぅっ!!!」
体の力が抜けた葉月のおまんこから根が抜け落ちる。
おまんこの奥から樹液がドロッと垂れて、下流に流れ行った。
「姉様…」
「あんなに…いっぱい…」
暫くして葉月の体が降ろされて、巻き付いていた根が離れていく。
「ね、姉様?」
「大丈夫?」
「はぁ…はぁ…ん…だいじょぶ…きもち…よかった…」
息を整え、へたりこんでいた葉月が体を起こすと、2人に促した。
「さあ、あんた達も…」
- 65 :
- 2人の前に根が一本ずつ川の中から現れる。
葉月の中に入っていたものよりは少し細いだろうか。しかし――
「こ…こんなのが?」
「私の中…に?」
いざ自分達の番になると、とてつもなく凶悪なモノに見えてくる。
「やだ…来ないで…!」
「葉月姉様!!怖いよ!」
「あー…よしよし」
身に覚えがあるのだろうか。怯えて抱きついてきた2人を苦笑いで葉月があやす。
「大丈夫だから。とりあえず握ってみなよ」
その言葉に雪がおずおずと手を伸ばす。
根を握ると、暖かい何かが雪の心に広がり…怯えが嘘のようになくなっていた。
少し遅れて沙耶も同じように握る。
沙耶の心にも暖かい何かが広がり、あれほど凶悪なモノに見えたのが逆に愛しささえ感じられた。
「ね?怖くないでしょ?」
「うん…」
「何か…ホッとする」
「じゃあ、さっきと同じようにしてみて」
雪が、そして沙耶が根の先の方を切り落とし…口に含む。
「んぅ…」
「じゅる…ん…」
初めて味わう樹液はほのかに甘く、飲み込む度に頭がボーッとしてくる。
(何だろ…体が熱い…)
(それに…何だかエッチな気分…)
2人の体が快感を覚えたのを見計らったように別の根が体に巻き付き、2人を身動き出来ないように持ち上げた。
向かい合わせにされたお互いの恥ずかしい場所が見えて…
「雪ちゃん…」
「ああ…沙耶ぁ」
初めて見る互いのおまんこはとても綺麗だと思う。
同時に見られている恥ずかしさと興奮が相重なって、おまんこの奥からトロリと愛液が滴り落ちてくる。
「いやぁ…雪ちゃん見ないでぇ」
「ああ…沙耶ぁ…恥ずかしいよぉ」
そう言いながらも、目はお互いの体に釘付けになり、おまんこに忍び寄る根を見ると様々な感情が頭をよぎっていく。
(沙耶のおまんこにあんなの…)
(雪ちゃんに入ってるとこ…見たい)
(恥ずかしい…!)
(でも…見てほしいよ…)
やがて、おまんこに辿り着いた根が2人の固く閉ざされた割れ目に潜りこみ…一気に奥へと押し入った!
- 66 :
- 「ひぎいぃっ!?」
「うぎゃあっ!?」
一瞬の激痛。
しかし後に続くこの世のものとは思えない快感が2人を支配していた。
「あっ!あんっ!な、にっ!これぇっ!!」
「ひいんっ!いやあっ!いひいっ!!」
あまりの快感に知らずの内におまんこが締まる。
締まったおまんこが更なる快感を2人に与えて、意識が飛びそうになる。
根の動きも絶妙だった。
本体から少し延びている糸状の根がおまんこの襞をある部分は優しくなぞり、ある部分は硬さを持って激しく引っかいている。
先端――切口は襞に吸い付き、膣全体に樹液を塗りこめるように回りながら奥へと突き進んで行った。
「ゆきちゃん!!だめぇっわたしもうだめぇっ!いやああっ!!!」
「さやぁ!!いいのぉっ!ひいっ!わたしおかしくなるぅっ!だっ、だめぇぇっ!!!」
胸は激しく揉まれ、乳首は優しく締め付けられる。
絶頂を迎えた2人にはもう、まともな思考は出来ない。
そんな2人に追い討ちをかけるかのごとく、動きは想像を絶するものになっていく。
「んひぃぃ!?」
「あああっ!?」
子宮口に辿り着いた根が子宮口を舐め回すと、そのまま入り口を押し拡げて子宮を犯していく。
「はひぃっ!?やだやだぁ!おなかすっちゃやだあっ!!あひいいんっ!!!」
「もうだめぇっ!?わたしもうだめぇ!!あひぃんっ!!ゆるしてっ!ゆるしてよおっ!!ああああ!!!」
頭を振り乱し泣き叫ぶ2人の体が二度目の絶頂を迎える瞬間、ブルッと大きく震えた根から大量の樹液が2人の子宮を犯し尽したのだった…
- 67 :
- 巻き付いていた根から力が緩み、フワリと体が降ろされた。
力が入らす川の中にへたりこんでいる2人のおまんこから樹液が流れていく。
「お疲れ様…2人ともよく頑張ったね。立てる?」
「だ…め…」
「もうちょっと…」
「仕方ないか…」
葉月が岸に向かって手を振ると、何人かやって来て2人を抱えて岸にあがって行った。
「よう頑張ったの」
「神様もお喜びじゃろうて」
長老達が労いの言葉をかける。そして村長が立ち上がり、村人に向かって宣言する。
「神様は我等の貢物を快く受け取って下さった!さあ皆よ!神様に感謝を抱きて我等の喜びの祭りを始めようぞ!」
村人が歓声を上げる中、大役を果たした2人はいつしか深い眠りに落ちていた。
その手はお互いの手を、しっかりと握り締めあっていた。
目が覚めると祭りは最高潮を迎えていた。
若い者達は大木と交わったり、肌を重ねたりしている。
年嵩のものは酒を呑み、美食に舌包みを打って、歌い踊っている。
「あ、気がついた…あん、ちょっと菜奈!」
不意に横から声がして振り向くと、葉月と菜奈が互いの体を貪りあっていた。
「あ…おはよ。姉様」
「ん……んおっ!?姉様達何してるの!?」
「おはよ、沙耶。おはよ、雪」
「何してるのってあんた、いやらしい事に決まってんでしょ」
「……何も人が寝てる横でしなくても」
「まあまあ……あんっ、ちょっと菜奈!」
「ふふっ…それはともかく。おめでとう」
「え?何が?」
雪が訳が分からないと言う顔をする。
沙耶は顔を赤くしてうつ向いていた。
「これで雪も沙耶も大人ってことだよ。今までよく我慢したね」
えらいえらい、と頭を撫でる菜奈に何故かホッと息をつく沙耶。雪がそれに気がついて聞こうとする。
「沙耶?」
「ほらほら、沙耶は私達が邪魔だってさ」
「あらら。じゃ、ごゆっくり〜」
沙耶が何も言わずうつ向いているのを、早く雪と愛しあいたいと取ったのか葉月が菜奈を促して去って行った。
- 68 :
- 改めて雪が沙耶に聞く。
「沙耶?何かホッとしてたけど…どうしたのよ?」
「ん…一番に雪ちゃんに知ってほしかったから…」
「何を?」
「私ね、神様の子供を授かっちゃったみたい」
「え?…えええ!?」
「ねぇ、確か子供が出来たら好きな人と…雪ちゃんと結婚してもいいんだよね?」
「う…うん…で、でもさ、何で分かるの?子供が出来たって」
「分かるの…おなかが暖かくて…幸せな気持ちなの…」
沙耶が雪に抱きついた。
「雪ちゃん、おなか触ってみて」
言われた通りに沙耶の腹を触る。
沙耶の腹からはつい先程、怯えながら大木の根を握った時と同じ暖かくて安心する何かが雪に伝わってきた。
「ね?…分かるでしょ?」
「うん!…ああ!沙耶!」
雪が沙耶に抱きつき、キスをしながら倒れこんだ。
「一緒に育てようね!私達の赤ちゃん!」
「うん!……でもね」
抱きついた雪を離し、改めて蓙の上に寝る。
沙耶の全て…恥ずかしい場所も包み隠すことなく。
「今はいっぱい私を愛して…」
その言葉に雪はゆっくりと沙耶を抱き締めて、沙耶の体を味わっていった。
慌てることはない。沙耶はずっと私のそばにいるし、月もあんなに高い所にある。
今はこの穏やかな気持ちで沙耶を――
- 69 :
- 以上です。
感想書いてもらえると嬉しいです。
>>59
続ききぼんぬしてもいい?
- 70 :
- >>69
乙です。女の子同士の絡みもキレイで良いですね。喘ぎ声が可愛くてこだわりを感じます。葉月姉様に搾りとられました。あと「ヤってた?」みたいな関係大好きです。
で実は>>59ですが動物の性器の知識が曖昧なのと、リビドー切れで制作が頓挫しておりまして…。頑張ってみます
- 71 :
- >>69
乙。遅レスばっかですいません。
こういう不思議と日常の同居はこのジャンルの醍醐味の一つだと思います。
しかし>>59もですが、なんか人外が多いですね。
私のSSなんですが、いざ投下しようとしたらPC規制で投下できないw
まぁ、未だ未完な上に多分他人がこれを見ても、なんだかなーとなること請け合いなんですが
- 72 :
- 厳密にはSSじゃないが、ラヴクラフトに始まるクトゥルフ系作品によくある作中文書、
及び、基本設定の開示という意味で、この文書を投下する。
この設定でいずれ書く予定(は未定)だ。
- 73 :
- 『○○県○○町に伝わる土着信仰「おまらさま」に関する調査報告の概要兼卒業論文中間報告』
報告者 ××大学人文学部人文学科四年 佐藤太郎 印
受領者 報告者所属ゼミ指導教授 柳田巌 印
先年七月末より本年九月中旬までの一年二ヶ月弱間に実施した研究調査の概要報告を以下に記す。
一、調査対象
一、「おまらさま」信仰
二、調査対象概要
一、変形型の男根崇拝。集落内で最も雄大な男性器(判定基準については後述)を持つ男子を
「おまらさま」神の化身として崇め、これに性的特権を付与する風習。
化身を集落内の男子に限定しない点において、マレビト信仰との関連も見られる。
三、調査方法
一、報告者は日本人男性の平均的ペニスサイズを大きく上回る男性器を有しているため、
これを活用し、報告者自身が○○町に滞在して「おまらさま」として活動した。
四、「おまらさま」の権利・義務・禁忌
一、「おまらさま」の権利
一、妊婦及び出産・産等から一ヶ月以上を経ていない女子及び直系血族の女子を除く、
初潮を迎えた閉経前の全ての女子との性交。女子の年齢や既婚未婚による制限はなし。
二、「一」に該当する内の気に入った女子を同時に八人まで「妻」(専属の女性)に指定。
二、「おまらさま」の義務
一、一日につき一人以上の女子との性交。
二、女子の体内(口腔または膣)での射精。
三、「おまらさま」の禁忌
一、初潮前の少女または閉経後の婦人並びに妊婦及び出産・産等から一ヶ月を経ていない女子と直系血族の女子との性交。
二、女子の体内以外での射精。
三、女子が反抗した場合を除き、女子への暴力。なお、たとえ反抗があった場合でも、
出産・育児に支障をきたす怪我を負わせてはならない。
四、以上の三つの禁忌の内、いずれか一つでも犯した者は、祟り神として調伏する
(「調伏」とは害、暴行、追放等を指す)。
備考
本項を概観するに、「おまらさま」信仰は「集落の繁栄」と
「優れた血筋の保存・拡大」を主眼に置いたものであることが推察される。
- 74 :
- 五、「おまらさま」信仰における女子の権利・義務・禁忌
一、女子の権利
一、暴力からの保護。
二、出産・育児に関する支援享受。
三、「おまらさま」以外の男子との自由な性交(ある種の母系部族に見られる女性上位の乱婚に類似)。
ただしこれは「妻」となった時に消滅し、「妻」をやめた時に復活する。
二、女子の義務
一、「おまらさま」との性交。
二、集落内での定住。
三、「おまらさま」に指定された場合に「妻」となる。
三、女子の禁忌
一、「おまらさま」への反抗。
二、初潮前、閉経後、妊娠中、出産・産後一ヶ月以内の性交。
三、集落外への移住。
備考
一、本項を概観するに、○○地域の風習における男女の権利は、一概に男尊女卑とも女尊男卑とも断言し得ない。
本項を見るに女子は子を産むための存在として財産的に見做されているが、かと言って、
男子が女子に対して相対的な優遇を受けている印象もない。むしろ、性的な事柄と儀式内容に限って言えば、
男子は「おまらさま」と女子が作る関係の外に置かれている。ここから推察するに、
「おまらさま」となれなかった男子は単なる労働力及び「おまらさま」の予備として
認識されているとするのが妥当であろうか。
二、「おまらさま」である報告者との性交を拒否する女子が十代から二十代の若年層に比較的多く見られたこと、
一般社会通念上妥当とされる婚姻・恋愛関係が存在していることなどから、
この風習は昭和後期の段階で半ば形骸化していたことが窺える。
六、「おまらさま」の選定
一、「おまらさま」の選定は次の手順で行われる。
一、所定の公衆浴場の所定の場所で所定の動作を伴って入浴する。
この際、交代制で常時待機している町の古老が志願者の男性器を検分し、事前審査を行う。
ここでは包皮の有無、男性器及び睾丸のサイズを審査する。
二、古老の審査に合格した者は、「おまらさま」専用の住居に案内され、
「おぼぼ」と呼ばれる女子との性交を行う。「おぼぼ」は当代の「おまらさま」の「妻」に
指定されかつ子を出産した経験のある女子から選ばれ、当代の「おまらさま」と志願者の比較を行い、
より優れた方を「おまらさま」として認定する。審査は男性器のサイズもそうだが、
性交の技倆、射精の量及び回数等、「男性としての性的能力全般」を試験する形で行われる。
なお、「おぼぼ」の該当者が存在しない場合は、古老の審査のみで仮の認定が行われ、
その後の成果によって最終的な合否が決定される。
備考
一、いずれの段階であっても、審査に不合格となった者は、神を騙った罪人として棒で打たれ、
町民であればそのまま解放、異邦人であれば町外に追放となる。
二、報告者の男性器及び性的能力に関する詳細は別に語る。
三、公衆浴場での審査の際、浴場で観察した男性達は全体的に巨根かつ非包茎の傾向が強かった。
統計学的な有効数・有効比率に達しているとは言いがたいため、学術的根拠を欠いた推測であるが、
「おまらさま」信仰に見られる巨根珍重の風習により、
地域内の短小及び包茎の形質が淘汰されたのではないかと思われる。
四、本項六・一・二における「おまらさま」の交代は、
フレイザー『金枝篇』における「王の交代」との類似性を指摘可能である。
- 75 :
- 七、報告者の「おまらさま」としての活動成果
一、性交した女子の人数・内訳
一、人数――十二歳から四十三歳までの七百九十七名(同じ女子と性交を繰り返した例もあるため、
延べ人数は変動する)。
二、内訳――十代:二百九十二名。二十代:三百七十三名。三十代:百三名。四十代:二十九名。
二、性交後妊娠した女子の人数・新生児数・新生児性別内訳
一、妊娠した女子の人数――七百十二名。
二、新生児数――八百五十三名(人数が合わないのは双生児、三つ子等の多胎児が含まれるため)。
三、新生児性別内訳――男:二百六十二名。女:五百九十一名。
備考
一、本項二・三は報告者の生殖機能の形質によるものでなく、集落で保存された形質によるものと推測される
(集落の男女比は明らかに女性に偏っている。報告者が目にした限りでは、
男性:女性=一:二ほどであり、これは新生児の性別内訳と概ね一致する)。
八、指導教授への意見具申
一、調査活動内容は社会通念的に見て極めて非倫理的であること。
二、「おまらさま」としての活動が法に抵触する可能性が高いこと。
三、公表により当該集落に多大な迷惑が及ぶと予想されること。
四、以上のことから、内容の一部修正或いは査読者限定公開とするのが妥当ではないかと愚考する。
以上。
- 76 :
- 投下終わり。
- 77 :
- 規制解除されたので書いたぶんだけ投下しようと思います。
雰囲気を重視して書いているのでそれなりの長さになっています。
ちなみに内容的にはまだ序盤ですのでエロはほとんどありません。
あしからず。
- 78 :
- 遠くから自動車の音が近づいてきて、意識が戻るにつれ、その自動車に自分が乗っていたことを思い出す。
いつ頃から寝ていたのだろうか。身体を伸ばすと背中が痛み、それなりのあいだ眠っていたことを物語るが、
車窓から覗く外の風景は少なくとも最後に意識があったときに見ていたものと殆ど変わっていない。
「起きたか」
隣で運転している父が尋ねた。
「どのくらい寝てた?」
「一時間かそこらだな」
最後に意識があったのが山道に入って三十分くらい走ったところだった気がする。
改めて窓の外の風景を見る。
コンクリートの壁の上は木が生い茂り、目を凝らせばタヌキか何かいても不思議ではないような、そんな風景だ。
「あとどのくらい」
「子供じゃないんだからそんなこと聞くなよ……まぁ、もう一時間ってとこじゃないか」
あからさまに嫌な顔をした自分がバックミラーに映る。
「せめて電車ならもうちょっと早く着けたんじゃないの」
「だから言っただろう。機材なんかも運ばなきゃいけないんだ。車じゃないといろいろ不便なんだよ」
同じことを出発前にも聞いたし、同じ答えもその時貰った。
飯島千夏はこういう単調な時間が嫌いだ。
せめてCDでも流しながら行くのならまだ耐えられるのだが、今はそれもない。
父曰く「音楽があると気が散って外の風景がよく見られない」のだそうだ。
単純にドライブしながら外の風景を眺めるのが好き、という類のものではない。
その土地の木々の生え方、田んぼや畑の位置などはアマチュア民俗学者である父にとっては非常に興味を惹かれるものであるらしいが、
千夏にとっては、そんなものどうでもいいの一言で済んでしまう。
このまま一時間文句を並べたい気持だったが、それをぐっと抑え込む。
そもそも、こうして助手席でシートベルトに四時間ばかり括りつけられているのは、他ならない自分自身の意思なのだ。
- 79 :
- おじさんが久しぶりに父を訪ねたのは、千夏が中学に入ってから二度目の夏休みが始まろうとしていた頃だった。
彼は父の大学の同窓で、共に民俗学を学んでいたという。
現在でも交流は続いており、気さくで優しいうえに、家を訪ねてくる度におこずかいをくれたので
千夏はけっこう好きだった。
「千夏ちゃん、身長随分伸びたな。確か中学……」
「二年だよ」
座敷から聞こえてくる二人の会話に自分が出てきたので、千夏は何とはなしに聞き耳を立ててみる。
「中二ってことは十四か……」
「それがどうかしたのか」
「いや、大したことじゃないんだけどさ。最近ちょっと面白い話を聞いて」
そうして彼はあくまで人づてに聞いたことを前置きして、その「面白い話」を始めた。
「○○県に周りを山に囲まれた――って集落があるんだけどさ。その村では、毎年八月十日に
その年十四になる女の子たちが村はずれの池で禊を行う風習があるらしいんだ。それも全裸で」
最後の言葉を聞いて千夏はドキリとし、一度は冷めかけた興味がより一層強くなる。
「全裸っていうと、襦袢も何もか」
「ああ、文字通りの素っ裸だ。それも池のそばで着物を脱ぐとかいう生半可なもんじゃない。
村の中の神社から池まで裸で走り抜けるらしいんだよ」
まさか。
千夏は思わず口に出す。
裸祭りなんて男が行うものだし、それを女の子が、しかも全裸だなんて。
父もにわかには信じられない話だったらしい。
「そんな風習が今時残っているとは思えないな。仮にあるとしても人づてに聞いた話なんだろう?
どうせ尾ひれがついているのに決まっているのさ」
「俺も最初はそう思ったんだが、どうも本当らしいんだよ」
とある酒の席で友人の女性に面白半分でその話をしたことがあったそうだ。
もちろんこの時点の彼はその話を信じておらず、鼻で笑い飛ばしてもらうようなつもりだったのだが、
返ってきたのは意外な返事だった。
「その人はその集落の近くの出身でね。実際に見た事はないが、近くの村にそんな風習があるという話
を聞いたことがあるし、高校のクラスメイトに、その村の出身で禊をしたらしい友達がいたっていうんだよ」
「……本当なのか、それ」
「少なくとも嘘を言うような人じゃあない」
「そうか……で、行ってみることにしたのか?」
「いや、それがどうも行けそうにないんだよ、野暮用があってさ」
「そうか、そいつは残念だな」
「ああ。そこでお前に頼まれてほしいんだが……お前に取材を頼みたいんだよ」
「……俺に?」
父の驚きようが声から容易に想像できた。
「取材と言ったら大げさか。とりあえず集落の人から話を聞いて、
禊の風景を見てきてほしいんだよ。お前、十日の前後は仕事も休みだって前に言ってたよな」
「まぁ、確かにそうだけど」
「なぁ、頼むぜ。お前だって興味わくだろう」
その日、父は結論を出さずに、とりあえず考えておく、と言っておじさんと別れた。
自分の部屋に戻った千夏はベッドに寝転がりながら考えた。
もし、そんな風習があるならば。
自分と同じくらいの女の子が裸になるなんてことがあるならば。
「見てみたい……かも」
- 80 :
- 朝の六時に家を出発してから実に五時間近く。
見えるのは木ばかり。口には出さないが、なんでこんな所に来ちゃったかなー、などと今さら考えてみる。
実際、父から提案された母との旅行先を蹴って付いてきたのは自分なので、責任はすべて千夏にある。
それはお前の煩悩のせいだ、と頭のどこかが叫ぶが、他の部分がそんなことはないと反論する。
正直、未だにそんな風習があるという事は半信半疑だ。
誰にも言わなかったが、誰かに話してもまず信じないだろう。
この目で見て見たいというのは本心……
「ね、お父さん」
「ん?」
「……その風習ってさ、女の子が……ハダカになるんだよね……」
「あぁ……そうらしいな」
さっきまでとは異なる沈黙。音楽はかかっていない。
車の音と蝉の鳴き声だけが二人のあいだを流れていく。
こうなることが分かっていても、聞かずにはいられなかった。
「なんで……ハダカになったりするの」
「普通は身を清めるためだったり、神様の前では不浄なものは身につけない、とかだけど」
「……ふーん……」
もっと言いたいことはあったのだが、それだけで十分過ぎた。
胸が高鳴り、もどかしいような気持になる。
少なくとも口にした台詞は大して過激でもない。
それなのにどうしてこうもドキドキしてしまうのか。
千夏も友人とエッチな話くらいしたことはあるので、
セックスのせの字で舞い上がったりはしないはずなのだが、その禊の話を聞くとどうしようもなく惹きつけられ、
切ないような気持ちになる。
結局それが理由だった。
自分と同じくらいの女の子が公の場で全裸になる。それだけで何とも言えない胸のうずきを感じる。
けれども、エッチなものが見たかった、というのとは何か違うような気もしていた。
じゃあなんなのかと聞かれても答えられないが、行くと決めた時から繰り返し考えていたのは
実際に参加する女の子たちのことだった。
(どんな気持ちなんだろう……恥ずかしくないのかな……?
外で……たくさんの人の前で……ブラもパンツも脱いだハダカ……スッポンポン……)
千夏は少女達の姿を想像する。
月明かりの下で何人もの人に囲まれた、生まれたままの姿の女の子たち。
千夏は服を着た人々に混じって彼女達を眺めている。
薄暗い中で、なぜか少女達のまわりだけがぼんやりと明るく、白い素肌を照らし出している。
彼女達の顔は靄がかかったようではっきりとしなかったが、その中で一人だけ、後ろ頭だが輪郭のはっきりした娘がいるのを見つけた。
どこかで見たような長い黒髪。
千夏は裸の少女達の中に入っていき、その娘へと近づいていく。
手を伸ばせば届く距離まで近づいた時、その娘は振り向いた。
千夏は息をのんだ。
羞恥に染まった真っ赤な顔。涙ぐんだ目。
それは他でもない、千夏自身。
その瞬間、突然身体が軽くなったような感覚に囚われる。
見下ろすと、千夏は何一つ身につけていなかった。
頭に浮かんだ考え無理矢理を打ち消す。
何を考えているんだ、私は。
自分が今どんな顔をしているのか分かるくらいに、顔が熱い。いや、身体全体が熱い。
これではまるで、さっき見たた自分のようではないか。
そんな状態を父に感ずかれるのだけは避けたかったが、幸運にも車はほどなく止まった。
「着いたぞ」
- 81 :
- イメージそのままとまではいかないまでも、やはり思った通りの辺鄙な集落が広がっていた。
広がっていたという表現は相応しくない。その村はうっそうとした森に囲まれて、ひっそりと、あった。
「少し入ったところに宿があるはずだから、最初に荷物を降ろしちまおう」
父はそう言って集落の中へと車を進めた。
村に入ってすぐ砂利道から舗装されている道路へと移る。
どうやらこれが村内で唯一舗装されている道路らしく、これをたどっていけば村の中心に入っていけるようだった。
ところどころにこじんまりとした田んぼや畑を挟みながら家が並ぶ。
時折いかにもというような木造建築と出くわすこともあるが、大抵の家は昭和40年代頃の建築のようだった。
人気は殆どない。途中出会ったのは六十代くらいの男で、ランニングシャツに半ズボンといういでたちで
道路から離れた田んぼの中道を歩いているのを見かけたのみだった。
村に入ってものの五分ほどで、宿に着く。
「えー、ここ泊まるの」
「村の中にはここしか泊まれるところはないそうだ」
目の前にあるのは、他の住宅より少々老朽化したような二階建ての家だった。
パッと見、造りは普通の家なのだが、他よりもやや大きく、玄関脇に立てかけてある木製の看板には
ペンキで「民宿」と書いてあった。無論、ピカピカのホテルに泊まれるなどと思っていたわけではないのだが、
それでももっとそれらしい「宿泊施設」があるものと考えていたのだが、甘かった。
駐車場に車を止めて扉を開くと、それまで車内で遮られていたものが一気に百合香にまとわりついてきた。
大音量の蝉の合唱に、むせ返るような青臭さ、それから熱気。
すぐにでも扉を閉めて車内に閉じこもってしまいたくなるのを抑えて、父と共に玄関の前に立った。
チャイムを鳴らすと、中から「ハーイ」という女性の声が聞こえて、まもなく戸が開いた。
家の外観的に、それこそ「田舎のおばあちゃん」とでも言うべき人が現れそうな雰囲気だったが、
顔を出したのは四十になるかというくらいの女性で、格好はTシャツとジーパンにエプロンを付けている。
「あっ、飯島さんですね」
こちらが何も言わないうちに女性がそう言う。余所者なのですぐにわかるのだろう。
「はい、しばらくお世話になります。こっちは娘です」
「お世話になります」
「ではお疲れでしょうし、お部屋へご案内しますね」
車から機材を運び出し、女将にくっついて部屋に向かう。
民宿というのがどういうものなのか話には聞いていたが、実際に入ってみると
本当に普通の住宅という感じだ。客室は奥にあるようだが、廊下を歩けば閉まった襖の中からテレビの音が聞こえ
誰かが話す声も普通に聞こえる。
「もうお客さんなんて随分久しぶりですよ。本当に時々泊まっていかれる方がいるのですけれどね」
時々いるだけで驚き、とは本音だが、それは口に出さないでおく。
実際ここに二人いる。
二階へ続く階段を横切ったところで宿泊用スペースになるようで、どこがとは言えないが
なんとなく雰囲気が変わるのを感じた。
廊下を挟んで隣り合わせに二部屋で、左が父で右が千夏ということだった。
六畳の和室だったが、機材は全て父の部屋ということなので、室内にあるものと言えば
自分が持ってきたものを除けば、座布団、机、テレビ、クーラー、押し入れに布団といった感じだった。
腰を落ち着けると疲れが出たようで、畳に寝っ転がり伸びをする。
ふわっと畳の香りが舞い、多少汚れた天井が目に入ると自然と気分も落ち着く。
目を閉じて蝉の鳴き声に耳を澄ますとその中にいつのまにか風鈴の音が入っているのに気付く。
- 82 :
- 「なんかおばあちゃん家に来たみたい」
千夏の祖父母は父方、母方共に東京生まれなので特に田舎のようなものは持っていないのだが、
それでもどこかで見たような懐かしさがあった。そのまま目を閉じていると、いつのまにか千夏は
眠ってしまっていた。
目を覚まし、時計を見ると三時になっていた。
伸びをして上体を起こしたところで尿意に気付く。
部屋を出てトイレに行こうとするが、場所が分からない。
一応民家なのだからすぐわかる場所にあるとは思うのだが、同じ理由で勝手にあちこち入って迷惑をかけるような真似もしたくはない。
父が知っているかもと思ったが、何故だか部屋にいない。
仕方なく女将を呼んで教えてもらおうとする。
「すいませーん」
すると二階から、はーいと女性の声が答えた。
女性と言うには随分若いと思ったら、確かにその通りだった。
階段から下りてきたのはTシャツにホットパンツという格好の少女だった。
髪はだいぶ短くしてあり、日焼けした顔は自分と同じくらいの年齢を窺わせる。
「どうしました?」
「あの、お手洗いは……」
「あぁ、トイレはそこの突き当たりを左です」
やはりこの民宿の子なのだろう。ずいぶん手慣れた対応だった。
お礼を言ってトイレに入る(客間のすぐそばだった)。
そしてズボンをおろしたところで気がついた。
自分と同じくらいの女の子。
(もしかして、あの子が……ハダカになるの……?)
- 83 :
- 部屋へ戻って寝転がるが、先ほどとはうって変わって悶々としてしまう。
中学生の少女が公の場所で裸になるというのは言葉にしても信じがたいことだが、
こうして現実に相手を見てしまうと尚更信じ難くなる。
彼女が裸になって人前に出る姿を想像してみるが、どうにも上手くいかない。
もっとよく見ておくべきだったか。
そうして考え込んでいるうちに玄関が開く音がして、足音がこちらに向かったと思うと
父が顔を出した。
「どこいってたの」
「公民館。村長さん達に会ってきた」
裸参りを取材する許可を取ってきたのだという。
先に電話で話はついていたし、
この風習は非公開というわけではないのだが、内容が内容だけに
あまり外部に大きく知られたくはないらしい。
村民から話を聞いたり、実際に裸参りを見るのは問題ないが、
写真やビデオカメラ、録音機材のようなものは禁止。
得た情報をテレビや週刊誌に投稿するのも止められたという。
「写真はともかく、もとからテレビなんかに教えるつもりはなかったけどな」
「ふーん」
そうして、父は裸参りの詳細な日程を話し出した。
行われるのは八月十日の深夜零時。
参加するのは十三〜十五歳の主に中学生の少女。
彼女達は前日の二十一時頃に神社の敷地内にある公民館に集まり、そこで軽い食事をし仮眠をとる。
その後、日付が変わる前に公民館内の風呂で入浴し、裸のまま外へ出る。
少女達は集落の外にある池まで走り、そこで禊をすませると、再び走って神社まで戻る。
そこで参拝を済ませると行事そのものは終了となり、再び風呂で身体を流す。
ようやくここで衣類を身につけ、その日は公民館内で就寝、ということだった。
行うこと自体は単純だが、その光景は何度想像してもドキドキする。
「……それって、村の人たちは、みんな見るの……」
「詳しくは分からんが、観客はけっこういるそうだ」
「お、女の子達は、何人くらい参加するの……」
「まちまちだけど、最低でも六人以上だそうだ。それ以下になると中止」
「参加できる歳の子が少ない年とか?」
「それもあるけど、参加したくない子が多い時も中止らしい」
「えっ」
思わず声に出した。
「女の子達……出る出ないって……自分で決めてるの……」
衝撃だった。
村の子は皆参加しなければいけない類だと思っていた。
みんな恥ずかしいのに無理矢理やらされているのだと思っていた。
(ウソでしょ……それって、自分から進んでハダカになってるってこと……)
- 84 :
-
六時頃に夕食が出た。民宿というと経営者家族と一緒に食べると言うような印象があったのだが、
そんなことはなく普通に部屋へ食事が運ばれてきた。旅館のように豪華な代物ではなったが、土地の産物
を活かしたのがわかる野菜の小鉢や、俗っぽいが美味しそうなエビや魚のフライが食欲をそそった。
ただ、小さな和室で一人料理をつついているのと妙な感じもした。
父と二人きりで食べると言うのがなんとなく気恥ずかしくて、一人で食べると言ってしまったのだが、
実際に一人になってみると寂しいとまでは言わないが、どこか味気ない気がした(料理は美味かったが)。
その後、風呂に入り部屋へ戻ると布団の用意がされていた。その時ちょうど雨が降ってきたのだが、
千夏は気にも留めずに布団に寝転びながらテレビを眺めていた。チャンネルをまわしてみたがだいぶ民放が少ないようで
お気に入りのバラエティが見られず少々落胆した。何か面白いものはないかとNHKも含めてチャンネルを巡っていると、
不意に顔に水滴が落ちてきた。驚いて見上げると、天井がびっしょりと濡れており、今度は鼻先に雫が命中した。
「……雨漏り?」
女将は何度も頭を下げた。そこまで謝られると千夏も許す気になったが、今晩の寝室の問題だけは
どうにもならないままだった。
「お父さんの部屋で寝るか?」
「それはイヤ」
「と言われてもなぁ……部屋は、二つだけなんですよね?」
「はい、大して人も来ない宿ですので……申し訳ございません」
困っている女将にむかってご主人が茶の間だったらテーブルをどかせばどうにかなるんじゃないのかと提案した。
そこで実際に茶の間を見て見たのだが、テーブルはそれなりに大き目でどかすのに骨が折れるうえ、室内も何かと物が多いので
あまり寝るには適さない部屋だった。とはいえ、他に方法も無さそうなのでそうしてもらおうかと思った時のことだった。
「あの……私の部屋とか、どうです? もう一つ布団敷くくらいの広さはあるし……」
後ろのほうから、日中に聞いた声がした。
見ると、寝間着姿の娘が、少しおどおどとした様子で立っていた。
女将はハァと溜め息を吐くと、さっきまでとは違って方言丸出しで娘の提案を一蹴した。
「なぁに言ってんだべ。お客さんどこオメの部屋さなんかに寝がせるような失礼な真似できるわけねぇだろが」
「そりゃ、そうだけんど……」
「呆けたこと言ってねぇで、さっさと寝ちまえ」
そう言って主人も手で追い払う仕草をする。落胆と羞恥が入り混じった表情で彼女が階段へ足をかけた時、思わず千夏はそれを引き留めた。
「ま、待って……私、えっと、それでいいです」
提案者である娘も含めて、その場にいた全員が驚いた
- 85 :
- 「待ってください、お客さん。ウチの子の部屋なんか、お客さんを泊められるような立派なもんでもなんでも無いんです。
いくらなんでもそんなとこにお客さんを寝かせるわけには……」
「いえ、いいんです。お邪魔でなければ」
そう言って千夏が娘のほうを見ると、驚いた顔ではあったが、どことなく嬉しそうで、全然邪魔なんかじゃあないです
と言った。次に父に向かって哀願すると、少々困ったような顔ではあったが、お前がそれでいいならと言ってなんとか了承してくれた。
そうなると女将夫婦としても認めないわけにはいかなくなり、しぶしぶご主人が二階に予備の布団を引っ張り上げ、
その後から千夏が自分の荷物を持って二階へと上がった。
部屋を片付けているのか、しばらく扉の前で待たされた後、ご主人が娘に向かってくれぐれも失礼の無いようにと言いつけるのが漏れて聞こえた。
これで宿代を工面する理由が二つになっちまったと付け足した後、ご主人は出てきた。
千夏に向かって最後にもう一度非礼を詫び、彼は下へと降りて行った。
それを見送った娘が千夏を部屋へと招く。
「どうぞ、ホントに汚い部屋ですけど」
「じゃあ、えっと……お邪魔します」
足を踏み入れた途端に友人の家に泊まりに来たような感覚を覚える。
それまで客間以外でも控えめだった生活臭が一気にあふれ出たような感じだった。
広さは六畳くらいだろうか。洋服箪笥や勉強机などが並び、隅の方で座っている、
抱きしめるにちょうどいいサイズのぬいぐるみのくまさんが特に目を惹く。
床にはピンクのカーペットが敷かれているようだったが、床の多くが布団で占められてしまっているので
よくは見えなかった。
娘は自分の勉強机の椅子に座り、千夏は多少キョロキョロした後、自分の布団に腰を下ろした。
「自分で言うのもなんですけど、よくオッケーしましたね。ちょっとビックリ」
背もたれの肘を付き、回転式の椅子を足で方位磁針のように揺らしながら、娘が呟いた。
「あ、ん……なんていうか、誘ってもらえて嬉しかったし、こういうのもいいかなって」
嘘ばっかり。
変な愛想笑いが浮かびそうになる。
本音を言えば、あのまま茶の間に寝かせてもらった方が良かったと思っている。
こんな旅先で他人の寝室を一緒になどしたら疲れを取るどころではない。
けれど、彼女の申し出は千夏の好奇心を満たすには望ましい環境だった。
- 86 :
-
「ていうか、どうして部屋貸そうって思ったんですか?」
「それはほら、こんな村だから県外、ううん、――市(近隣の街)くらいからしか人が来ないし。
そしたら遠くから私と同じくらいの女の子が泊まりに来たからワクワクしちゃって。向こうの話とか聞きたかったんです」
「そうだったんですか」
「ホントは明日とか、これから時間があるときにと思ってたんですけど……すいません」
「いいっていいって。親父のいびき聞きながら寝るよりよっぽどマシだから」
「確かに。でも私もけっこういびきうるさいよ?」
「えー」
そう言って二人で笑う。
「アハハ……えーっと、お客さんは」
「千夏です。飯島千夏」
「ちなつ、さん。私は有希です。成沢有希」
「ゆきさん……中学生?」
「はい、中二です」
「えっ、じゃあ私とおんなじだ」
「あっそうなんだ。じゃあ敬語とかじゃなくても?」
「うん、全然オッケーだよ」
改めて彼女の顔を見る。
顔つきは年齢通りといった感じだが、日焼けと短髪が活発な印象にずいぶん貢献している。
(この子が、裸に……)
半袖の寝間着から覗く足と腕から、身体のラインを想像する。
運動部なのだろうか、細いがしっかりと肉が付いている。
バストがわかればイメージが一気に鮮明になるというのに、ちょうど背もたれに隠れて見えない。
「千夏、ちゃん――ちゃんで良いよね?――はどこから来たの? 東京?」
「うん」
「じゃあ遠かったでしょココ」
「五時間くらい」
「うわーゴクロウサマ」
初対面なので抑え気味ではあったが、もともとおしゃべりな子なのか千夏が何も言わなくても
有希のほうから話題を振ってくる。気さくというか、馴れ馴れしいというか、そんな彼女を見ていると
鮮明になりかけたイメージが頭の中でどんどん遠ざかる。
人前で裸になるというシチュエーション自体が非常識なのだ。
実際に本人を目にしても、こうして地に足の着いた姿を見せられると、どうにも浮かんでこない。
そんな時に、突然、いや会話の流れからすれば必然的に、有希が尋ねた。
「それで千夏ちゃん、こっちには何しに来たの?」
- 87 :
- 「何って……その、ほら……」
ちょうど、眠っていたところを先生に当てられた生徒の状態とでもいうか、
見事なまでにうろたえてしまう。けれど、この場合は素直に謝るわけにはいかない。
「お父さん、民俗学者だから。いや、アマチュアなんだけど、その研究かなんかで。
それで、なんとなく面白そうだから、私も」
とりあえず学問の世界のことと言ってしまえば彼女もそれ以上は追及しないだろうと思っての言い逃れだった。
「『みんぞく』? どういうの、それ。 大和民族とかゲルマン民族とか?」
「ああ、違う違う、そっちじゃなくて。ざっくり言うと……んー、人の暮らしぶりとか……あ、お祭りとか行事なんかは
よく調べてるけど」
そこまで言って墓穴を掘ったことに気づく。
「お祭りや行事……?」
「だから、えっと」
なんとかして前言を無かったことにしたかったが、適当な理由が見つからない。
有希も、考える時間をくれたりはしなかった。
「もしかして、裸参り見に来たの?」
- 88 :
- 隠しておいたエロ本を母親に見つけられた少年というのはこんな気持ちだろうか。
否定したところで他に適当な理由があるはずもなく、千夏は顔を真っ赤にして頷いた。
一番望ましいのは、なんとなく父についてきたらそんな風習があった、と偶然を装うことだった。
そんなのは到底無理だろうから、いつかは自分から言い出すことになったろうとは思う。
しかし、もっと切り出し方というものがあったはずだ。
(まるで変態じゃない)
隠そうとしたせいでなおさら怪しい印象を与えた気がした。これなら最初から素直に言うのだったと後悔したが、後の祭りである。
恐る恐る有希の方を見て見ると、そうなんだ、と一言言ったのみで黙ってしまった。
ああ、軽蔑されたか。思わず保身の言葉が出る。
「その、女の子が、ハ、ハダカになるって聞いたから、本当にそんなことあるのかなって、思って……」
嘘はついていない。こんな言い方では逆効果な気もしたが、自分が下世話な好奇心の塊のように思われるのはどうしても耐えられなかった。
それに対して、さっきから複雑そうな表情をしていた有希が反応した。
「あぁ、確かにオイも他んドコの人だったら、信じらいねって思ったかも」
千夏も有希も互いに緊張していたことは確かだったが、地元の話題のせいなのか、有希は方言混じりで話し始めた。
「やっぱり、女ん子が裸になるのはここだけだよね」
「うん、他では聞いたことないけど」
「あ、でもそんな変態な村だとか思わねぇでな? 普通は、その、普通なんだから」
「えっ、いやいやいや、そんなこと全然」
「そう? ならいいんだけど」
まだおずおずとした雰囲気は残っていたが、会話の流れは千夏にとって望ましい方向に向かっている。
(なら、もう聞いちゃってもいいのかな……?)
「それで、その……有希ちゃんは……参加するの?」
- 89 :
-
そう言われた有希の表情が一瞬乱れ、千夏から視線を逸らす。
「………う、うん……」
言ってすぐに、有希の顔がカアッと赤くなる。
千夏も顔が熱くなるのを感じた。ああ、やっぱりそうなんだ。
「確か中一から参加なんだよね……じゃあ、去年にもう……?」
「……うん」
視線を合わせないまま有希が頷く。それ以上何も言おうとはしない。
「普通なら」自分が人前で全裸になったことを赤の他人の前でに認めているのだから、そうなるのも無理はない。
だが、千夏はその反応に違和感を覚えた。少し考えて次の質問をする。
「えっと、今年は何人がやるの?」
「今年?」
そう言って有希は何人かの名前を挙げながら指を折っていく。
そのあいだに少し気持ちが落ち着いたようだった。
「えーっと、今年は確か六人」
「六人? それってギリギリなんじゃないっけ」
「よく知ってるのぉ。まぁんだんだけど」
「去年は何人だったの?」
「去年は、ちょっと多くて十人」
「十人ってことは中三の人が四人?
「いや、三年が一人で一年が三人」
「その一年生は、なんで今年は出ないの?」
「聞いたわけではねえけど、たぶん一回やって嫌になったんじゃねぇが」
「嫌だったらでなくていいの? 怒られないの?」
「んー、その辺厳しい家もあるけど、たいていは別に何とも」
真顔でそう言う有希に対して、千夏の違和感は次第に大きくなり、それ以上のものへと変化していく。
- 90 :
- 「別に誰からも責められないんなら……出なくていいじゃん。有希ちゃんだって、本当はやりたくてやってるわけでもないんでしょ」
「いや、でも他のみんなのこともあるし、今年は抜けられないよ」
「むしろ中止になっちゃったほうがいいじゃない。そんな行事。ハダカになんなくて済むんだし、他の子もその方が喜ぶって」
「別に皆が皆嫌がってるわけでは――」
「じゃあ皆やりたがってるの? 人前でハダカになりたがってるの?」
「そうではねぇけど」
「じゃあやんなくていいじゃん! やりたくないならやりたくないって言えばいいじゃん!
そんなオカシイ風習無くしちゃえばいいじゃん!」
「やめて!」
千夏の声も次第に大きくなったが、それを上回る声で有希が遮った。
「悪くいわねぇでよ……オカシイだなんて……そんな風に言われたら、悲しいもん……」
本気で泣きそうな有希を前に、千夏も少し声を落としたが、それでも言いたいことは
止まらなかった。
「わかんないよ……なんでわざわざやらなくてもいいのにやろうとするの?
恥ずかしいの我慢してまでやるようなことなの? ハダカ見られたいの?……オカシイよ、それって 」
自分と同じ歳の女の子が裸になると聞いて、しかもそれが任意で参加していると聞いて、どんな神経なんだろうと思った。
それは怖いもの見たさ的な興味でもあったが、同時に期待もしていた。こういう田舎にありそうなおおらかさで、
人前で脱ぐのも構わないという大胆さを見て見たい気持ちがあった。
ところが蓋を開けて見れば目の前の少女はその風習に出ることを恥ずかしがり、そのくせ、やりたくないと言う者が普通にいる
にも関わらず自分はやるという。なんなんだ、それは。
雨の音が強まったように聞こえた。
- 91 :
- 「その、な」
しばらくの沈黙の後、有希が顔をあげ、口を開いた。
「裸参りは、もうウン百年も前からずっとこの村で行われてきてるから……オイも小さい頃から近所のお姉ちゃん達がやってるのを見てきたし、
自分の番が来て「やりたい」とまではいかねぐっても「やんなきゃな」って気持ちにはなるの。
やっぱりおかしいかもしんないけど、ここではそれが普通なんだよ」
「でも、恥ずかしいんでしょ……」
「ん……そりゃあ、オイだって男の人とかにスッポンポン見られるのはホント恥ずかしいよ。んだけんども、なんていうか
恥ずかしいけど、それが嫌ではないっていうか……」
確かに、裸参りについて話す有希の顔は、恥じらいはあっても嫌がるような表情は無かった。
「見られて……嫌じゃないの?」
「うん……え? あ、違う違う! 別に人に見られて嬉しいとかそんなんじゃねぐって!」
腕をぶんぶん振り回して否定する有希に気押されて頷く千夏だが、やはり納得とまではいかない。
「まぁ、わかってとは言わないよ。でもね千夏ちゃん。私も、私の友達も、昔やった人たちも、みんな
やんなきゃって思ってきたんだもの。それを横からナンダカンダって言われたくはないよ」
有希の声には決して怒ったような調子はなかった。けれど、そこにある明確な「意思」は千夏もはっきりと感じた。
決して納得がいったわけではないが、自感情にまかせて無理解のまま酷いことを言ってしまったと感じ、自分が情けなくなった。
「ゴメンなさい、有希ちゃん」
「いいよ、いいよ。気にしてないさげ」
有希はそう言って微笑んだが、千夏は落ち込んで黙ってしまう。
困った有希は少し考えてから、こう切り出した。
「千夏ちゃんはなんていうか、実際見てないから、こう、悪い方さ考えてしまってるんだよ。きっと」
- 92 :
- 千夏が怪訝な顔をすると、有希は「そうだ」と言って椅子からピョンと立ち上がった。
「人前で脱がされるって、いうとちょっとおっかねぐ聞こえるけど、
そんな感じじゃあねえんだって……待ってて、今「秘密の物」見せてあげるさげ」
「秘密の物?」
千夏が首をかしげると、有希は本棚から何冊かの本をどけ、奥の方から二枚の紙を取りだした。
「見てみ」
「?……え!? これってもしかして……」
「そ、裸参りの写真」
暗がりで、写真自体の出来も決して良いのものではなかったが、それは一糸まとわぬ少女達の姿を確かに捉えていた。
写っているのは四人で、どうやらカメラを向けられて慌てているらしかった。四人中三人が完全に背を向けて、一人は片手でお尻を隠しているが
他の二人は丸見えになっている。正面を向いた一人は身体を丸めて、左手で顔、右手で下半身を覆っている。動いている最中を移されたので
下半身はブレてほとんど見えないが、胸や手で隠れた顔は比較的はっきり写っており、隠し切れていない口元はなんだか笑っているように見えた。
「え、でも裸参りって撮影禁止なんじゃ」
「うん、でもやっぱやることがやることださげ、誰かはこっそり写真撮ってるんだ」
話によるとこれは四年前の裸参りのもので、もちろん有希は参加していない。
撮影者は当時高校生だったOGで、後輩達のあられもない姿を狙っていたらしい。
「撮ったうちの何枚かが写された本人達に出回って、そのうち二枚が巡り巡ってオイのもとにあると。
そのもう一枚がコレ」
そう言って手渡された写真は千夏にはかなり衝撃的な代物だった。
先ほどとは異なって一人の少女が一枚大写しになっている。
問題は彼女の右手だ。左手は下半身を押さえているのだが、右手は顔の前でピースサインをつくっているのだ。
顔を隠す意味もあるのだろうが、もちろんそんなもので顔がしっかり隠れるはずもない。
指のあいだから覗く顔は真っ赤で、確かに恥ずかしがってはいるようだったが、なんだか目が笑っているようで、
そこからは陰鬱な羞恥心のようなものは感じられなかった。
「こ、こんな感じなの、裸参りって……」
「んーだ。皆ヤケクソになってるから、あんまり辛気臭い感じはしねぇんだよ。
写真もオイが持ってるやつはみんなチンチン隠してるけど、ほとんどは丸出しで写ってたんだって」
「へ、へぇ……でも、そんなのまわしてたら怒られない?」
「女の子同士でだけだから、そう簡単にはばれないよ。
あと、よくは知らないけど男子のあいだでは撮影したり写真を貰わないのが昔っから不文律になってるんだって」
「やっぱりあるんだ、そういうの」
- 93 :
- やはり実際に裸を目にすると妙なテンションになるらしく、
有希は悪戯っ子のような笑みを浮かべて裸参りのことを話し、千夏はドキドキしながらそれに聞き入った。
参加年齢は厳格に規定されているわけではなく、本人が希望すれば小学六年生から参加出来て、年長者でも
高校一、二年までくらいなら出られること。裸参りの直前に、お清めや景気付けを兼ねてごく少量だがお酒を貰うこと。
そして千夏が一番驚いたのは、外部の人間でも参加できるということだった。
「大抵は他所に嫁いでいった人の娘さんとかだけんど、時々――ほんっとたまに――隣町の子なんかが参加するんだよね」
「ホ、ホントに?」
「うん、ほらこの子がそう」
と言って指差したのが先ほどの写真の、お尻が見えている子の一人だった。
なんでも彼女はこの村の子と親友で、その子が「今年は参加者が少ないから(個人が)目立って困る」と愚痴ったところ
あろうことか自分も出てあげると言い出したのだという。
「その時はオイも見てたんだけど、そのお姉ちゃん、最後まで必にチンチン隠してたっけなぁ」
その話も随分興味深かったのだが、千夏としては少々違うことが気になった。
「ねぇ、参加するのは女の子でしょ? だったらなんで、その……そういう風に言うの?」
「“そういう風”って?」
「だからほら……ち、ちん……」
「ああ、チンチンが」
「そ、そんなストレートに言わないでよ」
「いいじゃねーが、他に聞く人もいねし」
有希曰く、女性器の呼称は特に明確に決まっているわけではないが、「チンチン」は
比較的ポピュラーな呼び方のひとつらしい。
ちなみに男性器については「チンポ」とか「チンコ」と言うそうだが
「チンチン」も普通に使われるので、どちらのことを指して言っているのかは文脈で読み取らねばならないらしい。
「じゃあ、東京のほうではなんて言うんだが?」
「そ、それは……アソコ、とか」
「アッハハ、そりゃオイ達だって普通はそう言うって」
「えっ、でもさっきち、ちん……って」
「十四の娘がそんな人前でおおっぴらに“チンチン”だなんていえるわけねぇがや。
友達同士でそういう話になった時のことだって」
「そ、そうなんだ」
「で、そっちではなんて言うの」
「その……マンコ……とか」
「キャー、“マンコ”だって! ヤラシー」
有希の反応に恥じ入った千夏だったが、有希の表情を見て気付いた。
「わ、わかってて言わせたでしょ!?」
「アハハ」
「んもうっ!」
そんな調子で会話は続いていき、就寝したのは日付が変わる頃だった。
- 94 :
- とりあえず以上です。
こういうところに投稿するのは初めてなのでおかしい点も多いと思いますが
これから直していこうかと思います。
- 95 :
- 「チンチン」に妙なリアリティを感じました。続きも期待します。
- 96 :
- すでに充分エロいww
露出系のSSだと最初から露出癖のキャラが多いから
ヒロインがここまで力いっぱい露出に拒否反応を示してるのは珍しくてwktk
- 97 :
- 感想ありがとーっ!……というレスではなくて作中におかしい部分があったので
訂正の連絡ですw
>>89で「一年生」となっているのを「二年生」に直してください。
それでも今後書き進める内容と食い違うような気がしますが
「とにかく去年は十人で今年は六人なんだッ!」
というくらいに思っていてくださいw
ついでに設定の補足ですが、年代的にはまだネットが普及していない
八十年代末か九十年代始め頃のイメージです。もちろん携帯もありません。
さて、ようやく投下できましたが思ったよりも好評なようでなによりです。
方向性的には「エロい雰囲気」や「エッチな感じ」を重視していきますので
普通のSSと比べるとエロ分は物足りない感じになるかと思いますが、
まぁ期待しないで待っていてくださいw
- 98 :
- せっかく、14才といいつつ12才くらいでも可なんだと思ってwktkしてたのに(っA`)
- 99 :
- 祭祀に寄せる少女の想いにピンぼけの写真……
丁寧な描写が醸し出す濃密なエロスがお見事でした!!
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