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生体実験パート11


1 :2013/01/30 〜 最終レス :2013/10/01
前回のスレが書き込めなくなったので新しいスレを立てます・
(パート1〜パート10)
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1059752766/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1075254905/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1093948414/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1124327172/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1149035728/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1165242316/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1194423125/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1237980479/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1277134343/
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1320589000/
パソコン版まとめサイト
http://eirian.h.fc2.com/index.html
携帯版まとめサイト
http://gxc.google.com/gwt/x?client=ms-nttr_docomo-jp&guid=on&output=xhtml1_0&wsc=ti&wsi=51fbac0a971c1f78&u=http%3A%2F%2Feirian.h.fc2.com/index2.html&ei=tNYUTJmOGZT6qwPgtoHVDg&ct=pg1&whp=30
アナザーストーリー掲示板への直リン
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11681/

2003年8月より書き続けているオリジナル小説です。地球にやって来た宇宙人が、超絶した科学力と軍事力を背景に、人間を捕獲し、暴虐の限りを尽くす、というのが最初の頃のストーリーです。残酷な拷問シーンがあります。

2 :
正歴2003年8月。ネオガイア星から飛来した調査船が、地球の周回軌道に乗って
から3日が過ぎていた。
「退屈ですねえ、船長」
航法士のプラトンが、パイロット席で退屈そうにアクビをしながら言った。今、忙しい
のは、研究部員のアテナとビーナスである。
「油断するなよ。この惑星は、我々にとって未知なのだ。科学レベルも、はっきり分か
っていない。いきなり奇襲を受ける・・・何て事も、無いとは言えない」
ソクラテス船長は、ベテランの宇宙船乗りだった。探査係のアリストテレスは、熱心に
X線望遠鏡で地表の様子を観察している。
「いい女でも見えるのか?」
プラトンが、からかうように尋ねた。
「ああ、いるよ。肌の色が違うのが、たくさんね」
ネオガイア星人は、白色人種のみである。髪や眼の色が違う場合があるが、基本は単
一民族で、黒人や黄色人種は、生まれて初めて見る存在だった。コクピットのドアが開
き、アテナが入ってきた。右手に女の生首を、ぶら下げている。髪の毛を掴まれている
内田美帆は、痛そうだった。
「おいっ、それ生きているのか?」
プラトンが、仰天して尋ねた。

3 :
「普通に生きているわ。喋ることも出来るわよ。脳スキャンが終わって、もういらな
いから、欲しければ上げるわ。部屋にでも飾ったら?」
「本当かよ!・・・く、くれ、俺にくれ。エサは、どうすればいい?」
「土台に栄養カートリッジが入っているから、赤ランプが付いたら交換して。大体1
年に1回くらいね」
ネオガイア星の1年は、地球の時間に換算すると451日である。プラトンは、生首
をアテナから受け取ると、嬉々として席を立った。
「船長、ちょっと、こいつで遊んできます。オートパイロットにしておきますから」
「ああ、暇だし、いいだろう」
アテナは、実験結果のファイルを船長に手渡した。
「あたし達は、次の実験に取り掛かります。軍から要請のあった、戦闘用サイボーグ
の試作実験です。追加で、あと3体ほど実験体を、調達して下さい。なるべく強靭な肉
体を持った地球人を」
「アリストテレス、聞いたか?」
「はい、船長」
X線望遠鏡を覗いたまま、アリストテレスが答えた。そして、地球の表面を拡大し、獲
物を探し始めた。

4 :
JAM航空の成田発、シドニー行き42便の機内で、工藤明日香(27歳)は、カート
押しながら乗客に飲み物を配っていた。北アメリカ大陸へのフライトは制限されて
おり、日本の航空会社は、ホノルルまでしか乗り入れが出来ないが、オーストラリア
方面は、9.11以前のままで、通常通りフライトが行われている。
「コーヒーになさいますか、それとも紅茶になさいますか?」
「コーヒーを、アメリカンで」
「かしこまりました」
明日香は、要望通りにブレンドしながら、その男性客の顔を、横目で盗み見た。若い
ビジネスマン風の男である。好みのタイプだった。
「どうぞ」
手渡しながら、男の手に指先が触れ、明日香は、ポッと頬を赤らめた。
(あとで、乗客名簿を見て名前をチェックしよう)
こっそりと、そう思った。明日香はチーフパーサーである。乗客名簿をチェックしていて
も、不自然と考える者は、誰もいない。調理室へ戻ると、新人キャビンアテンダントの早
乙女芹菜(23歳)が、目を血走らせながら機内食の準備をしていた。
「早乙女さん。慌てなくていいわよ。ランチタイムまで、まだ余裕があるから」
「はい」
芹菜は、国際線のフライトは、今回が初めてだった。明日香が乗客名簿のファイルを、
さりげなく取り出し、先程のビジネスマンの座席番号から名前をチェックした。

5 :
(中山健吾か・・・)
名簿を戻そうとした時、芹菜の悲鳴を聞いた。
「きゃっ!」
ふと見上げると、芹菜の全身が白い光輝に包まれていた。そして徐々に体の輪郭が
薄れていく。
「早乙女さん!」
明日香は、芹菜の手首を掴もうとしたが、空を切っただけだった。彼女の体は、陽炎
の様に霞み、そして完全に消滅した。
「な・・・一体、何が起こったの?」
客室の方でも、悲鳴が上がった。慌てて様子を見に行くと、機内はパニック状態にな
っていた。
「隣の男が、急に消えたんだ!」
「こっちもよ!」
乗客が、口々に訴えた。二人の男性客が、芹菜と同様、突然、白い光輝に包まれ、
消失したとの事だった。
「皆さん、落ち着いて下さい。スタッフが、すぐに状況を確認します!」
明日香は、声を張り上げた。
「機長に報告を。消えた、御客様の座席番号と乗客名簿を、照会して」
明日香は、若いCA達にテキパキと指示をしていく。
「チーフ、消えたのは、この方と、この方です」
明日香は、乗客名簿を見て驚いた。1人は、さっきの気になっていた男性客だった。
「中山健吾、坂本憲昭・・・」
消えたのは、芹菜を含めて3人。この日、それ以上42便から人間が消える事はなかった。

6 :
しばらく、サボっていたらスレが落ちていた。

7 :
ドンマイ

8 :
マイペースに行きましょうよ

9 :
出来れば age進行でお願いします。735以下になると、スレが消えるようです。

10 :
>>9
乙です
正歴ワールドにてまだ女子大生であろう村上真知子も
何かの機会に登場させてくださいな

11 :
更新乙です
という事でage!

12 :
西暦世界ではナオガオア人の実験対象とならなかった女性たちを
正歴世界においては悲惨な改造をどんどんされてほしいです

13 :
まとめサイトを更新しました。
http://eirian.h.fc2.com/index2.html

14 :
更新乙です。
まとめサイトの『最新版をお読みになりたい方はこちらでご覧下さい』の
リンク先は更新なさらいのですか?

15 :
忘れてました。今、更新しました。

16 :
早乙女芹菜は、真っ白な光で目がくらみ、気が付くと見た事もない電子機器の並
ぶ部屋にいた。明らかにJAM航空42便の機内では無い。
「あれっ、どうしたの?飛行機は?」
他にも、すぐ傍で同じリアクションをしている人間が二人いた。ビジネスマン風のス
ーツを着た男と、アロハシャツを着た観光旅行者風の男である。共通しているのは、
どちらも若く、20代位の年齢だと言う事だった。
「手ヲ上ゲロ。無駄ナ抵抗ハ、ヤメロ原始人」
妙なイントネーションで日本語を喋る、メタルボディの人型ロボット10体が、3人を取
り囲んでいた。
「オ前達ヲ、手術室ニ連行スル」
「はあ?なんだって!説明をしろ。ハイジャックか?テロリストか?」
中山健吾が食ってかかった。彼は28歳の銀行員で、赴任のためシドニー支店へ向
かう途中で捕獲されたのだった。銀行員らしくない、血の気の多い男である。
「我々ハ、ネオガイア星カラ来タ、科学調査隊ダ。犯罪者デハナイ。宇宙国際法ニ乗
ッ取リ、合法的ニ、オ前達ヲ実験材料トシテ切リ刻ム」
「ポンコツ、ふざけるな!」
「そうだそうだ。俺だって、新婚旅行中なんだ。妻のいる所へ帰してくれ!」
アロハシャツを着た、坂本憲昭(26歳)も叫んだ。しかし、10体のアンドロイド兵士は、
有無を言わさず3人を金属アームで取り押さると、アテナとビーナスの待つ実験室へ
連行した。健吾と憲昭が、いくら金属ボディを殴っても蹴っても自分が痛いだけで、人
間の何十倍もある機械の力を押しける事は出来ない。実験室へ連れ込まれた3人を、
銀色のスペーススーツを着たアテナとビーナスが出迎え、じっくりと観察された。健吾
は、宇宙人が、思いもよらず美人の白人女だった事に、意表を突かれた。宇宙人と言
うからには、人間では無い化け物を想像していたのだった。

17 :
「男2人は、ガラスケースへ。女は今すぐ手術するわ」
アテナが、実験体として芹菜を指名した。名指しされた芹菜は悲鳴を上げた。
「えっ、あたし?え・・・いやああああ!助けて下さい。あたし健康です。手術なんか必
要ありません!」
「嫌がらなくてもいいわよ。お前は、手術が成功すれば、ネオガイア星宇宙軍の、栄光
ある戦闘用サイボーグ第1号になるのだから」
「なりたくありません。今のままがいいです。あたしサイボーグよりも、キャビンアテンダ
ントの方が向いてるんです!」
芹菜は必に訴えたが、聞き入れられるはずも無く、アンドロイドの手によって、手術台
の上に仰向けに固定された。健吾と憲明は、ガラスの檻に入れられる。檻には、先客が
いた。浴衣を着た若い女2人である。彼女達は、青ざめた泣き顔で震え、絶望に打ちひ
しがれていた。
「君達も捕まったのか?」
健吾が尋ねると、浴衣の女、阿部理沙と樋口亜希子は、こっくりと頷いた。
「美帆が・・美帆が・・・解剖されちゃったの・・・首を切り落とされて・・・内臓を取り出され
て・・・」
亜希子が、恐怖に震えながら呟いた。健吾と憲昭は、自分達が、想像出来る限り、最悪
の状況に落ち入っている事に気付かされた。

18 :
パラレルは明日香じゃないのか

19 :
千鶴の教団のケースみたいに微妙に歴史が変わってるんだろうな

20 :
「大丈夫だ。きっと助かる。警察が必ず来てくれるさ」
憲昭が、目の前の可愛らしい女子大生2人に、いい恰好を見せようとして、根拠のない
発言をした。衛星軌道上まで捜査に来る警察など、ある筈も無いのだが。
「まずは、両腕を肘から、切り落としましょう」
手術台の傍らで、アテナがレーザーメスを振りかざして言った。アンドロイドの手で、CA
の制服を引き裂かれて半裸になった芹菜が絶叫して、固定ベルトから逃れようと身を捩る。
両腕を失えば、もうキャビンアテンダントの仕事は出来ない。
「いやあああ!やめてえええ!お願いですううう!」
アテナとビーナスは、顔色一つ変えず、それぞれ1本ずつ持ったレーザーメスで、両側か
ら芹菜の左右の腕を切り落とした。高温で焼きながらの切断なので、血は殆ど出ない。
「ぎゃああああ!」
麻酔無しで、両腕を切り落とされ芹菜が断末魔の叫び声を上げた。アテナとビーナスは、
肘から切り離された、芹菜の腕を、無造作にゴミバケツに投げ込む。そして、しばらく芹菜
が、もがき苦しむのを楽しんでから、痛み止めの薬を切断面に塗り、あらかじめ用意して
いた義手を取りつけた。義手と言っても指は無く、右腕は、レーザーサーベル。左腕はレ
ーザーガンである。これでは、戦う以外の日常生活の場面で、指を使った作業が何も出
来ない。髪を掻きあげる事も、トイレでパンティを下ろす事も出来ないのだ。
「心配いらないわ。今日から、お前は全裸で生活するのだし、食事は口で、犬食いすれば
いいのよ」
ビーナスが、芹菜の心配を見越したように、軽く微笑みながら言った。
「そ・・・そんな・・・」

21 :
痛みが止まり、正気に戻った芹菜は、悲しみの余り泣き出した。しかし、もう切断された
腕は戻って来ない。
「手術は、まだ終わってないわ。脳に、コンピューターチップを埋め込まなくちゃ。戦闘用
プログラムがダウンロードされた奴をね」
アテナが、10円玉くらいの大きさのコインを指で摘まんだ。ビーナスが、極細のドリルを、
芹菜の頭蓋骨に突き立てる。
「きいいいいい!」
芹菜が、金切り声を上げた。頭皮が切開され血が飛び散った。頭蓋骨に3センチ程の切
れ目が入ると、アテナが指で、コインを脳皺の隙間に縦に押し込んだ。後は、時間と共に
コイン表面のナノマシンが活性化し、自動的に脳神経と結びつく筈だ。ビーナスが、有機
接着剤で術後の傷口を塞ぐ作業をしていると、芹菜が、麻酔も無しで脳ミソを直に触られ
る恐怖に失神し、股間からオシッコを垂れ流した。
「まあ、汚い。原始人のオシッコなんて触りたくも無いわ」
アテナは、自慢のノーブルな鼻を摘まんで顔をしかめると、アンドロイドに指示を出した。
ガラスケースから阿部理沙が引っ張り出されてくる。
「お願い・・・何でもしますから、さないで・・・」
理沙は、土下座をし、必に哀願した。
「同類のせいで汚れたから、お前の舌で、綺麗にしなさい」

22 :
アテナは、失禁して手術台の端から床に垂れ落ちている、芹菜のオシッコを指差した。
「あ・・・ああ・・・」
理沙は、生まれてから今まで、他人のオシッコを舐めた事などなかったが、散々ネオガ
イア星人の残虐性を見せつけられ、自分が助かりたい一心で、汚い液体に顔を近づけた。
そして震えながら舌を出し、プライドもなく舐め始めた。
「あ・・・う・・・どうか、さないで・・・この通り、なんでもしますから・・・なんでもしますか
ら・・・」
理沙は嗚咽しながら、芹菜のオシッコを舐め、それを見たアテナとビーナスは、銀色の
スペーススーツで覆われた腹を抱えて笑い転げた。ネオガイア星人の99%は、根っか
らのサディストなのだった。

23 :
その頃、プラトンは、自室のベッドで、内田美帆の生首を弄んでいた。
「おらおらおら!」
シーツの上に置かれた、美帆の生首の頬を、力いっぱい、何度も何度もビンタする。
特に意味は無い。
「ああ!ああっ!」
美帆が叫び声を上げるのを聞いて、喜んでいるのだ。赤く両瞼を腫らし、涙が流れて
いる。プラトンは、美帆の可愛らしい唇に吸い付き、舌を絡めた。
「俺、原始人と、キスしちまったよ・・・」
プラトンが呟く声が、骨伝導で、美帆の聴覚に伝わってきた。台座に内蔵されたネオ
ガイア製の自動翻訳機は、ほぼ同時通訳で、声質、感情のトーンまで、ほぼ正確に
再現する。
「まっ、気持ちがいいから、いいか」
プラトンは、美帆の鼻の穴に指を突っ込んだり、瞼をこじ開けたり、口の端を両側に引
っ張って、変顔をさせたりして、散々遊んだ。
「お前、初体験は、いつだ?経験人数は?出来るだけ生々しく喋ってみろ」
「え・・・えっと、大学に入ってすぐ位に、アルバイト先のカラオケボックスで、知り合った
彼氏と・・・男性経験は1人だけです」
美帆は、恥ずかしさの余り、顔を真っ赤にしながら喋り出した。
「やったのか?どこで?」
「ラブホテルで・・・」
「アハハハ、馬鹿だな。食われてやんの」
プラトンは、小馬鹿にしたように笑った。
「どういう体位でやったのか、言ってみ。フェラはしたのか?」
「せ、正常位です・・・フェラチオは、しましたけど余り気持ち良くないって・・・」
「お前が、ヘタクソなんだよ、ヘタクソ!」

24 :
プラトンは、無抵抗な生首を自由に嬲れる優越感に、テンションが上がっていた。
「それから?付き合い始めて、セックスは週何回した?オナニーは?」
「セックスは、週一くらい・・・最初はラブホテルだったんですけど、お金がもったい
ない無いからって、その後は、ほとんど彼氏の家で・・・オナニーは・・・セックスしな
い日は、毎日しています・・・」
美帆は、赤裸々に語った。首だけの存在になった今、隠しても仕方ない。もう、彼氏
とセックスしようにも、胴体はバラバラにされ、標本にされてしまったのだ。
「俺も、オナニーは毎日している。気が合うな。今日からは、お前の口を使ってオナ
ニーをするとしよう」
プラトンは、銀色のスペーススーツのズボンを下ろすと、今までのエロトークで興奮し、
いきり立ったイチモツを美帆の口に押し込んだ。美帆は、目を閉じ、彼氏にフェラチオ
をする時のように、優しく舐め始めた。
「おっ、経験が少ない割には、うまいじゃないか」
美帆の、はかなげな表情が、たまらなかった。舐めている最中に、意地悪して鼻をつ
まんでみたが、元々肺が無いので、呼吸をしておらず、咳き込む事はなかった。
「つまんねえ・・・うっ・・・」
プラトンは、いつもより早いペースで射精した。自分の手でオナニーをするより、気持
ち良かった。

25 :
「もう、イッちまった」
プラトンは、射精後の半勃ちのチンポを、美帆の舌で綺麗にさせると、ベットリと
付いた涎を白い頬になすりつけて拭き取った。銀色のズボンを上げて履き直すと、
美帆の髪の毛を掴んで生首を洗面所に持って行き、蛇口から水を出して美帆の
口内を洗い流した。
「げ・・・あわわわ・・・」
美帆は、首から下が無いので、放出した精液を呑み込む事が出来ず、毎回こうし
て吐き出させなければならないのだ。
「歌でも歌え。お前の知っている、地球の歌でいい」
再びベッドの上に置かれた美帆に、プラトンが命令した。
「はい・・・潮風に、君を感じて♪銀色の波に二人溶けてしまいそう♪・・・」
美帆は、倉木麻衣の『風のららら』を歌い始めた。最近覚えたばかりの曲である。
彼氏と行ったカラオケボックスで歌った事を思い出しながら、心が折れそうになる
のを必に堪えて歌い続けた。

26 :
失神した早乙女芹菜が目を覚ましたのは、戦闘用サイボーグの収納ハンガーの中だっ
た。狭い洋服ダンス位のスペースに、ボーッと明るい照明だけが付いている。布一枚な
い全裸で、右腕と左腕が武器に変わっていた。切断の痛みは、嘘の様に消えていたが、
手足と胴体が、固定され、直立姿勢のまま身動きが出来なかった。脳内に埋め込まれ
たコンピューターチップから、情報が流れてきた。
(最悪・・・サイボーグは、人間じゃなく物として扱われるのだわ。だから、用があるまで
格納庫に保管されているのね)
芹菜のバストには、ネオガイア文字で機体ナンバー01と刺青されていた。そのままの
状態で、何時間かが過ぎ、退屈と立ったままの姿勢から来る疲労で、気が狂いそうだ
った。喉も乾いたし、トイレにも行きたい。
(いつまで、放置されているの?永遠?)
脳内チップから返ってきた答えは、『命令があるまで』だった。さらに待っていると、アン
ドロイドがやって来て、収納ハンガーの蓋を開け、タンクに繋がったチューブの端を芹菜
の口に無理矢理、押し込んだ。ゼリー状の固形物とも液体も判別出来ないドロドロの物
質が、大量に胃に流し込まれる。同時に、オマンコとアナルに別々のノズルを突っ込ま
れた。
「排泄シロ。1分以内ダ」
芹菜は、膀胱を緩め溜まっていたオシッコを一気に放出した。アナルの方は、ノズルが
強力な吸引力で、芹菜が自ら努力をしなくても、自動的に直腸からウンチを吸い出して
いく。食べるのと排泄するのが同時だった。

27 :
「バッテリーハ、充電完了ノヨウダナ」
アンドロイドは、機械部分である、右腕と左腕の液晶画面を確認した。動かなかっ
たので、気付かなかったが、よく見ると両腕からコードが伸び、充電器の様なもの
に繋がっている。
「補給、排泄、共ニ完了」
アンドロイドは、そう言うと芹菜の3つの穴からノズルを引き抜き、収納ハンガーの
蓋を締めて、去って行った。再び芹菜は1人取り残され、数時間が過ぎた。
(気が狂いそう)
2回目に蓋が開けられた時、アテナとビーナスが立っていた。
「肉体部分のトレーニングが必要と判断しました。これから、猛特訓を行います」
アテナが言った。何にしろ、退屈から解放されるのが救いだった。

28 :
ソクラテス船長とアテナとビーナスが特訓に立ち会った。場所は、船員用のトレ
ーニングルームである。
「まずは、腹筋100回だな」
ソクラテス船長が言った。アンドロイドの一体が、仰向けに寝転んだ芹菜の足元に
しゃがんで膝を押さえる。芹菜は、上体を起こそうとしたが、機械化された両腕が重
く、バランスも悪いため、相当な負担が腹筋から首、顎の筋肉にかかった。
「く・・・無理です・・・」
3回が限界だった。ほとんどない腹筋に無理な運動をさせたため、痙攣して引き吊っ
てくる。このまま続ければ、腹筋が千切れるのではないかと思った。
「舐めんじゃねえ、原始人!」
ソクラテス船長が、早くも根を上げて、ぐったりしている芹菜の溝落ちに銀色のブーツ
の踵を食いこませた。そして何度も足を上げ、勢いよく下ろして打撃を与え踏みにじる。
「ぐふ・・・や・・止めて・・・」
芹菜は、胃を蹴られて、先程食べたドロドロの栄養剤を、口から吐き戻した。
「汚ねえ!おい、アンドロイド。原始人を、もう一匹連れて来て、掃除をさせろ」
「従順なのが、一人いますから、そいつにやらせましょう」
アテナが、アンドロイドに指示をして、実験室のガラスケースから阿部理沙を連れて来
させた。理沙は、今度は自分が実験材料にされるのではないかと勘繰り、怯えきっていた。
「あわわわ・・・あたしも、解剖するの?」
「違う、同類の掃除だ。やれ」

29 :
理沙は、ホッとして芹菜の顔の傍らに這いつくばり、吐き散らしたゲロを犬の様な
格好で、舐め始めた。口を使っての掃除は一度やっているので、言われなくても
要領が判っている。
「よし、綺麗になったな。続きだ。百回やるまで、絶対に許さないからな!」
少し休んだ芹菜は、再び腹筋を始めた。しかし、すぐに動きを止め、中断する度に、
ソクラテス船長、アテナ、ビーナスの3人から、殴る蹴るの暴行を加えられる。1時
間以上かけて、百回をやり遂げた時は、全身痣だらけになっていた。
「次は、スクワットだな」
芹菜は、休む間も与えられず立ち上がった。
「ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・」
息が上がり、酸欠で頭がくらくらする。機械化された両腕は、頭の後ろで組むことが
出来ず、バランスの悪い状態のまま、スクワットを始めた。全裸でやるスクワットは
オマンコとアナルを曝け出し、ナンバーリングされた乳房が、ゆさゆさと揺れるので、
恥辱的なポーズだった。
「こいつ全然ダメだな。素材を間違えたんじゃないか」
ソクラテス船長が、すぐにフラついて、膝の屈伸を止める芹菜を眺めて、ため息をつ
いた。それに対し、アテナが、反論する。
「生身の部分は、頑健に越した事はありませんが、例え平均的な体力の持ち主でも、
埋め込んだ機械パーツが、それを補ってくれる設計になっています。後は、脳内チッ
プにインストールする、戦闘データとプログラム次第です」
脳内チップの情報は、ワイヤレス操作で、いつでも更新が可能だ。
「戦闘データを蓄積すれば能力が上がると言う訳か。実戦テストをやってみるか」
「ぜひ、お願いします」
アテナは、意気込んだ。

30 :
厳しい筋力トレーニングで、芹菜は、疲労困憊し、汗だくになっていた。兎跳びや、
片足立ちの他、持久力を付けるために、ルームランナーで長時間マラソンをさせら
れたのだった。機械化された腕の接合部分が痛み、脳チップを埋め込まれている
ため、頭痛も酷かった。
「サイボーグにエネルギー補給を行った後、転送室へ。実戦テストにかかる」
ソクラテス船長が、命令した。アンドロイドが、トランクケース程の補給パックを持っ
て来て、また芹菜の3穴にノズルを同時に押し込む。食べながら排泄している間に、
両腕の武器にもコードが繋がれ、急速充電がされた。
「少し・・・少し休ませて下さい・・・」
芹菜が、懇願するとアテナの平手打ちが飛んだ。
「黙れ、原始人!時間が、勿体ないだろっ!」
クタクタの芹菜に、容赦なく脳内チップが、転送室へ向かうよう指示をしてくる。自分
の意思では逆らえない。もはや芹菜の肉体は、遠隔操作をされる操り人形なのだっ
た。
「もう、動けないですう」
連れて行かれたのは、最初に、この宇宙船に実体化した時の、見覚えのある転送
室だった。御立ち台の上に立たされ、白い光輝に包まれる。芹菜の眼前から、転送
室の風景が消え、次の瞬間、見覚えのある場所に立っていた。

31 :
(ここは・・・成田空港のロビー!)
カウンターで、搭乗券を買っている旅行者がいる。長椅子に腰かけ、ボーッと窓の外
の滑走路の飛行機を眺めている外国人もいる。ステイバッグを引き摺ったキャビンア
テンダントが数人で歩いている。電光掲示板には、飛行機の発着予定が表示されて
いる。
(あたし、裸。どうしよう)
異星人のいる宇宙船の中では、気にならなかったが、見慣れた日常の風景、しかも
自分の職場に全裸で立ちすくんでいると言う現実に、芹菜はうろたえた。他の客も、
突然現れた全裸の芹菜に気付いて騒ぎ始めた。
「ちょっと、君」
当然の結果として、1人の警備員が近寄って来た。
(ヤバイ。猥褻物陳列罪で、逮捕される)
芹菜が、恥ずかしさに火が出るほど顔を赤らめた時、勝手に左手が上がり、レーザ
ーガンの銃口を、その男に向けた。次の瞬間、緑色の光線が閃き、警備員は黒こげ
になった。
「きゃあああ!」
床に転がった無残な体を見て、あちこちで、悲鳴が上がった。続けて、芹菜の体が、
物凄いスピードで動き出し、発券カウンターに並んでいた人の列に、右腕のレーザー
サーベルを振りかざして斬り込んでいく。
「なんだ・・・おわあああ!」
搭乗客達は、胴体を真っ二つにされ、首を切り落とされ、手足を切断されて、バラバラ
になった体が、あっという間に大量生産された。
「人鬼だ!みんな逃げろっ!」
蜘蛛の子を散らす様に、芹菜の周りから人がいなくなった。代わりに民間の警備員と、
空港警察の警官達が集まってくる。芹菜は、彼らをレーザー銃の正確な射撃で一人
づつ、射していった。

32 :
(あたし、何やってるの。人が・・・人がんでいく。あたしが、したんじゃない。体が
勝手に、やってるのよ!)
芹菜は、叫びたかったが、口が開かなかった。体が、完全に脳内チップの統制下に
ある。芹菜自身としては、現実感がなく、悪夢を見ているとしか思えなかった。
「この女は、無差別人のテロリストだ。射しろ!」
空港警察の指揮官が叫んでいた。一斉射撃された銃弾が、雨あられと芹菜の裸の
ボディに撃ち込まれる。耐え難い衝撃と苦痛が、絶え間なく襲ってきたが、脳内チッ
プによって、倒れる事は許されない。無表情のまま、レーザー銃の射撃を続行した。
「こいつは、化け物だ!弾が当たっているのになない!」
「足だ!足を狙え!」
芹菜の右の膝頭が打ち抜かれた。さすがに肉体機能自体を破壊され、ガックリと片
足を付く。それでも、そのままの傾いた姿勢で、正確にレーザー銃を撃ち続けた。芹
菜の全身は蜂の巣で、出血が酷かった。
(ぎゃああああ!痛い!痛い!ぬうううう)
芹菜は、心の中で絶叫していたが、顔は無表情で、口から言葉が漏れる事もなかっ
た。その時、衛星軌道上の遠い宇宙船の中で会話をする声が、脳内チップから聞こ
えてきた。
『実験体の肉体が持ちません。一旦引き揚げさせましょう』
『そうだな、せっかく造ったサイボーグ第1号を、テストで使い潰してしまっては、勿体
ないからな』
次の瞬間、瀕の重傷を負った芹菜の全身は再び、白い光輝に包まれ、空港ロビー
から跡形もなく消え去った。

33 :
乙。

34 :
またスレごと落ちそうだな。しばらく書く暇ないし。

35 :
お疲れさまです
無責任な書き込みですが、読者の予想外な展開になれば
書き込みも少しは増えるかもしれませんよ

36 :
所謂その超展開が一番難しいんだけどなw
カブトボーグみたいに全50話全てがそうだった例もあるけど
エロが保てればベターかと

37 :
カブトボーグってそんなに凄かったのか、よく名前は聞くけど

38 :
ぐぐってきた酷すぎワロタ

39 :
sage

40 :
口唇乙

41 :
sage

42 :
更新乙です

43 :
霞が関の法務省ビルの地下にある公安X課では、調査官達が、深刻な表情でテレビ
モニターを眺めていた。
「昨日の成田空港のテロ事件の映像だ」
長谷川課長が説明した。空港の監視カメラが捉えた映像には、事件の一部始終が映
っている。テーブルを囲んでいるのは、長谷川を覗けば、5人の若い女性の調査官ば
かりだった。
「とうとう、来るべきモノが来たのね」
城山朋子が、感慨深げに言った。数日前から、地球の周回軌道を異星人の船が飛ん
でいることは、天文台からの報告で判っていた。
「この無差別人をやってのけた女の身元は、既に判明している。行方不明になって
いるJAM航空のキャビンアテンダントだそうだ」
長谷川課長は、現時点での調査ファイルをデスクの上に広げた。『容疑者、早乙女芹菜、
23歳』と書かれている。
「宇宙人に拉致されて改造されたんだわ」
久石千鶴が冷たい口調で言った。宇宙人のやり口は、過去から来たもう一人の自分から、
散々聞かされていた。
「畜生!人間を何だと思ってるの!」
古賀美奈子が、憤った。元刑事の彼女は正義感が強く、卑劣な犯罪者を許す事が出来
ない性分なのだ。
「これからも、被害者は増え続けるだろう。対抗手段を考えなくてはならん」
「対抗手段?大気圏の外にいる連中に、どう対抗しろって言うんですか?」
白木雪絵は、ネガティブだった。過去の辛い体験が、彼女を悲観的な性格にさせている。
「この娘、こんな体にされて、もう生きていても仕方ないわ。んだ方がマシね。」
木之本恵美の発言も絶望的だった。彼女は、弱冠、鬱病の気があり、にたいと言うのが、
口癖だった。

44 :
「そう言うな。まずは、情報収集だな。協力者を造り、反撃の機会を、じっくりと待つのだ」
長谷川課長の長い公安生活で身に付いた調査のセオリーだった。相手が宇宙人であろ
うと、その鉄則は変わらないらしい。
「じゃあ、私はJAM航空に行ってくるわ。知り合いもいるから」
一番、経験豊富な、リーダー的存在の朋子が言った。知り合いとは、2年前の9.11事件
の時に知り合った、工藤明日香の事である。
「では、私は、千羽鶴教団の動きを監視します。宇宙人が現れた事で何か動きがあるか
もしれませんから」
千鶴も言った。彼女は、仲間とつるむのは好きではないらしく、単独行動を取ることが多い。
「この事件に関しては、マスコミに出来る限りの情報統制をかける。宇宙人に関する事は全
てだ。ネオナチスが送り込んだテロリストの仕業と言う事にする」
「その方が、いいと思います。宇宙人だなんて非現実な情報は、公表するべきではありません」
美奈子が言った。
「今の段階ではな。出来れば、このまま公表せずに闇に葬ってしまいたいな」
長谷川課長が、呟いた。

45 :
血まみれの重傷状態で、宇宙船の転送室に戻された早乙女芹菜は、アンドロイドの手で
再び実験室に運ばれた。
「随分やられたわね」
「修復できるかしら」
アテナとビーナスが、手術台の上に横たわった芹菜の穴だらけになった裸体を見下ろし
て言った。芹菜は、全身の銃痕からくる痛みに、唸り声を上げている。
「あ・・・ああ・・・苦しい・・あたし、大勢の人をしちゃった・・・」
アテナが、芹菜の全身にスキャンをかけた。3Dモニターに映し出された結果を見てニヤ
リと笑った。
「修復可能だわ。内臓がいくつかやられているけど、人工臓器に置き変えれば大丈夫」
二人の女医による手術が始まった。やはり、麻酔無しで皮膚を切り裂き、埋まっている銃
弾を摘出していく。原始人に麻酔はいらない、というのがアテナの持論だった。
「うう!ううう!」
芹菜の顔に脂汗が滲んでいる。全部で49発の銃弾が取り出され、損傷の激しい肝臓と、
小腸の一部が人工物に置きかえられた。後の傷は有機接着剤でくっ付けられる。
「戦闘データも、取れたけど大したことないわね。所詮、原始人相手の戦いと、星間航行
種族相手の戦闘では、レベルが違い過ぎるわ」
アテナは実験結果に失望を隠せないようだった。
「まさか、文明人相手にテストするわけにはいきませんよ」
ビーナスの言う文明人とは銀河連盟に加入している種族の事で、地球人は含まれていな
い。
「どこかの戦場に投入してみるしかないわね。でも、それは、あたし達、科学技術省の権限
ではできない。軍に納品してからね。それまでは、こいつにバーチャルシミュレーションで
もやらせてみるしかないわ」
アテナは、施術が終わって収納ハンガーに運ばれていく芹菜の顔に、ペッと唾を吐きかけた。

46 :
芹菜編、終わりです。

47 :


48 :
西暦2012年2月、奥滝村の千羽鶴教団本部の地下室に、オリジナルの久石千鶴は、
捕らわれていた。オリジナルと言っても、それは彼女自身の主観の問題ではあったが。
「僕は、いろんな時間を旅して、ようやく判りました。運命なんてないんですよ。あるのは
人間の執着心だけです」
狭い檻の中、時間停止男である久保田道康が言った。千鶴は、彼の手を捕まえて背中
に捩じりあげたまま離そうとしなかった。
「さ、白状したんだから、もういいでしょう。僕は、あなたの敵ではない。むしろ、またとな
い味方のつもりなんですが」
「ここから出るのなら、もう一人連れて行きたい人間がいる」
「誰ですか?クライアントとの契約にはないですが、一応聞いておきます」
「ここに捕まっているアルテミスと言うネオガイア星人の女よ」
道康は、困った表情を浮かべた。
「ネオガイア星人?クライアントが、どう言うかなあ。クライアントってのは、未来のあなた
の事ですが、宇宙人を、相当嫌っていますからね」

49 :
それは、そうだろうと千鶴も思った。しかし、あのアルテミスと言う女の持つ肉体再生
能力は、喉から手が出るほど欲しかった。もし、不老不に加えて、肉体再生能力
も身に付ければ、千鶴は、文字通り不身の神に近い存在になれる。
「未来のあたしも、ここにいるあたしも、同じでしょ。私の命令を聞けないの?」
千鶴は、強引な理屈で説得しようとした。
「同一人物かどうかは、判らないって言ってるでしょ。多元宇宙には、無数に同じ人間
がいるんですよ。違う記憶と経験を持っている者、名前や姿形が少し違っている者など、
存在の仕方は様々ですが」
千鶴は、久石弓鶴と名乗った女を思い出した。彼女もまた、分身なのかもしれない。
「わかりました。でも、僕の一存では決められない。お伺いを立ててきますよ、クライアン
トにね。だから、手を離して下さい」
千鶴は、手を離した。道康は、痛めつけられた腕をさすりながら、ホッとしたように胸の
卵型の装置に手を当てる。それが、お守りでもあるかのように、彼が、みるみる自信を
回復していくのが見て取れた。
「じゃ、また」
次の瞬間、道康の姿が消えた。

50 :
遠い未来、宇宙空母『シナノ』の第一艦橋で道康は実体化した。窓の外には、宝石
の様に瞬く星々と漆黒の空間が広がっている。シナノは宇宙を航行中だった。
「道康か。御苦労」
最高司令官が座る椅子に腰かけている女性が、ねぎらいの言葉をかけた。先程、
対峙していた人間とは別の久石千鶴だった。別人である証拠に、彼女の顔の半分
は機械化されており、左目も赤いカメラレンズが装着された義眼である。巫女姿の
服の下も、見た事はないが、相当部分が機械化されているのだろう。頭部の左半球
は、人間の皮膚には似せられておらず、金色のメタル色に輝いていた。
「実は・・・」
道康は、過去の久石千鶴に、アルテミスと言うネオガイア星人を救出してくれ、と申
し出を受けていることを告げた。
「なんと、ネオガイア星人を・・・」
未来の千鶴は言葉に詰まった。全てのネオガイア星人は、憎んでも余りある敵である。
現に今も、多くの犠牲者を出しながら、艦隊決戦の最中なのだ。
「ならぬ。そんな事は、私の記憶には無い。余計な事をすれば、また歴史が変わって
しまう」
「ですよね。でも、あの女、言い出したら聞きませんよ・・・あ、失礼」
道康は、言いながら、その女が司令官と同一人物である事実を思い出して謝った。
「軍師殿は、どう思われますか?」
千鶴は、隣の参謀席に座っている、ひょろっとした生白い男に意見を求めた。東アジア
系のその男は、偉そうな態度を取っており、鳥の羽根で作った扇を手に持ち、時代錯誤
な中国服を着ていた。黒髭を蓄え、ハイテク機器に囲まれた宇宙船内では、場違いな雰
囲気を醸し出している。

51 :
「無問題。いいんじゃないですか、別に。過去が、少し変わったところで現在進行中
の戦いに影響が出るわけでもなし」
「孔明殿が、そう言われるのなら」
同意を得た千鶴は、道康にOKを出した。その軍師は、過去の世界からスカウトして
来た史上最大の軍師、諸葛亮孔明、本人だった。催眠教育で、最新の科学知識と銀
河情勢を習得させてある。後漢末期の3世紀の中国で、劉備が接触する以前の孔明に、
千鶴と道康は、三顧の礼を繰り返し、獲得した人材だった。
「いいんですね。じゃあ、もう一回、2012年に行ってきます。では」
道康の姿が、艦橋から消えた。

52 :
すげぇwktkするw

53 :
物語の終息も近いですね

54 :
おつ
wktk

55 :
西暦2012年の千鶴は、翌日も拷問室に引っ張り出され、激しいを責めを受けた。
ギザギザの板に正座させられ、重い石を抱かされる。背中を鞭打たれながら、口
に大量の塩水を注ぎ込まれるのだ。
「オエエエエエッ!」
千鶴の腹が、蛙の様に膨らんでいった。
「お前は、どこの組織の回し者だ?CIAか、GRUか?」
原田神人が厳しく訊問した。
「フッ・・・NHKよ。視聴料を徴収に来たのよ」
千鶴は、減らず口を叩いた。神人が怒り狂う。
「舐めやがって!」
膨らんだ腹に、太い一本鞭を叩きつける。かなりの重量がある鞭で、衝撃も半端で
はない。
「ううっ!」
塩水が胃から逆流して、口元から溢れ出した。
「フンッ、こんな、ボロボロの体、痛めつけても、見た目、大して変わらないわね」
この世界での教祖である弓鶴が、嘲笑った。千鶴の向かい側では、鉄仮面を被った
アルテミスが磔にされ、鋸引きで、手足をバラバラにされている。血が飛び散り、この
上なく残虐な光景だった。

56 :
「ああ!いい!いいっ、とっても感じる!」
手足をもがれながら、アルテミスは、歓喜の声を上げていた。常人ならショックして
も、おかしくない激痛の筈である。彼女は、苦痛に慣れ過ぎているため、これでも物足
りないのかもしれない。胴体だけになったアルテミスが、床に投げ出され、バラバラに
なった手足が、その上にゴミのように投げ捨てられた。
「くっ付けて欲しいかい?ネオガイア星人の変態女」
弓鶴が、草履の底でアルテミスの乳房を踏みつけた。手足を失い、芋虫の様に、もがく
事しか出来ないアルテミスは、それでも歓喜の涙を流していた。
「お願いします、御主人様。くっ付けて、そして、また切断してください。繰り返し何度でも、
何度でも・・・」
「恥さらしな、宇宙人め」
弓鶴は、血まみれの手足を拾い、切断面に押し付けて行った。縫合もしていないのに、
すぐにくっつき、元通りに癒着する。切断面の傷跡さえ消えていく。
(すばらしいわ)
石抱き刑に合いながら、千鶴はその様子を見て感嘆した。

57 :
乙です
久々のアルテミスの登場なのに、書き込みが少ないなあ

58 :
それでは梅本由梨香よりもアルテミスの方が好きな私が書き込みを。
更新乙です!

59 :
(この能力、どうしても欲しい。あたしのモノにしたい!)
千鶴は、切実にそう思った。
「お前達、2人でレズってみなさい」
弓鶴がサディスティックに冷笑しながら言った。人を蔑み、自分が優位に立つ事に、
心から喜びを覚えるタイプらしい。千鶴は、自分にもそういう一面がある事は自覚し
ていた。やはり、この女も自分の分身なのだ。
「はい、御主人様。何でも御命令通りに致します」
完全復活を遂げたアルテミスが言った。全裸の美しい体には傷一つない。豊満だが
筋肉質な、フェロモンたっぷりな肉体だった。千鶴はアルテミスの手で、石抱き刑か
ら解放された。しばらくは、足の感覚が無く立ち上がる事も出来ない。直角に尖った
板のギザギザが食い込んでいた場所が、何本も直線状に皮膚が破れ、壊しかか
っている。
「うく・・・」
「立て、こらスパイ!」
原田神人が叱責した。アルテミスは、軽々と重い石を持ち上げている。元は鍛え抜
かれた軍人なのだ。
「さあ、私とレズりましょ」
アルテミスが、鉄仮面の窓を開けた。青い瞳と、ふくよかな唇だけが覗く。人相が判
らないが、長い金髪が首元から、はみ出している。
(う・・・臭い・・・)
アルテミスが顔を近づけてくると、強烈な汗の匂いがした。鉄仮面を恒久的に被って
いるため、頭髪や顔面を長期間洗っていないのだろう。千鶴は悪臭に耐え、アルテミ
スと舌を絡めて、ディープキスをした。

60 :
「アハハハ、いいコンビだよ、お前ら」
弓鶴が、笑っていた。アルテミスは、長いディープキスが終わると、積極的に千鶴
の乳房を吸い、股間を舐める。鉄仮面が皮膚に当たって冷たかった。
「御主人様には、クリトリスが無いのですね」
アルテミスがクンニをしながら言った。彼女にとって、千鶴も自分より格上の御主
人様なのだ。
「ええ、昔、ちょっとした事故でね」
「あたしなら、すぐに再生するのに。他にも、こんなに酷い傷が、たくさん・・・」
アルテミスは、千鶴の全身に刻まれている惨い古傷を、指で撫でさすった。2000
年もの間に経験した戦闘や拷問、事故で付いた傷だった。千鶴の全身は、アルテ
ミスと対照的だった。
「あなたは、綺麗な体ね」
「はい・・・どんなに、切り刻まれても再生する、マゾの体なんです。ウラノス博士の
細胞変換装置で改造して頂きました」
(ウラノス!やはりそうか・・・彼女も人体実験の被害者なんだわ。それにしても、同
じネオガイア星人も実験材料にするなんて)
千鶴も、アルテミスの肉体に舌を這わせた。首から下は、洗浄されているので、元々
の体臭以外は、しない。それでも白人特有の匂いに、ムセそうだったが。
「御主人様。もし、よろしければ、あたしのオマンコも、舐めて下さい」
「え・・ああ」
千鶴とアルテミスはシックスナインの体勢になった。受け身の千鶴が下である。久し
ぶりのセックスに、千鶴もまんざらでは無く、愛液が多量に流れた。
「御主人様の、御汁おいしいです。ありがとうございます」

61 :
アルテミスは、殊勝に礼を述べた。弓鶴が、信者に冷蔵庫からキュウリを持って
来させた。
「キュウリを使って繋がりなさい」
無造作にキュウリを、床に投げてよこす。2人は、シックスナインを止めて、向か
い合わせになって胡坐をかき、オマンコとオマンコを近付ける。アルテミスがキュ
ウリを拾い上げ、まず自分のオマンコに突き刺した。
「ああっ、イボイボが痛くて気持ちいいっ!」
千鶴も、もう片方の端を、自分のオマンコに挿入させていった。尖ったイボイボが
無数に突出たキュウリの表面は、敏感な粘膜を傷付け、かなり痛い。それに、
千鶴はアルテミスと違って、オマンコの内側の柔らかい粘膜の傷が、瞬時に治癒
するわけではないのだ。
「腰を動かせ」
弓鶴が言った。原田神人の手から一本鞭を譲り受け、ためらっている千鶴と、
ヨガっているアルテミスの背中に、交互に打ちつけた。
「あうっ!」
強烈な打撃が、2人の女を襲う。キュウリを間に挟んだまま、アルテミスは積極的
に、千鶴は、仕方なく腰を動かし始めた。
「つ・・・」
千鶴は、歯を食い縛って痛みに耐えた。泣き叫ぶ事はおろか、悲鳴を上げるのも、
プライドが許さない。月並みの、か弱い女ではないという自負がある。しばらく続け
ていると、内粘膜が破れたのか、血が流れ出して来た。しかし、腰の動きを、少し
でも遅くしようとすると、容赦なく、弓鶴の鞭が飛んで来る。
「止めるんじゃないよ!」
アルテミスは、周囲が見えなくなる位、没頭し、喜んでいた。千鶴の苦痛より、自
分の快楽に溺れているのだろう。
(どうやら、こいつ。どうしようもないマゾ女のようだわ)
千鶴は、アルテミスを、そう分析した。

62 :
奥滝村の千羽鶴教団本部の正門は、巨大な鳥居である。村自体を支配し、
村長も村会議員も大半が在家信者であり、駐在所の警官も抱き込み済みで
あるため、村内に敵対する者は、ほとんどいない。しかし、村外から侵入しよう
とする曲者が後を絶たないため、警備は万全で、常に屈強な信者が、敷地の
境界線を警備に当たっていた。その日、夕方16時50分ごろ、突如上空に、一
つの発光体が出現した。
「おい、あれは、なんだ?」
修験者の格好をした警備の信者が、空を指差して叫んだ。見上げていると発光
体から黄色いビームが地上に照射され、黒服にサングラスをかけた男女が多数、
何もない空間から幽霊の様に実体化した。
「なんだ、お前達は?」
詰問した信者に、黒服は無言で、通常の銃とは異なる形状の兵器、パラライザー
を向け、撃ち倒す。
「敵襲!敵襲だ!すぐに本殿へ連絡を!」
サングラスの男女達は、そのまま無言で歩き出し、鳥居をくぐる。阻止しようとした
信者達は、全てパラライザーで撃ち倒される。んでいる訳ではなく、気絶しただ
けだ。先頭を歩く黒服の女は、米谷正子だった。

63 :
(時間犯罪者11532号、ついに見付けたわ。1974年に見失って以来、どこに隠
れていたのやら)
思えば、長い追跡だった。最初に遭遇したのは、13世紀のモンゴルの遠征軍の中。
以来、南米、ヨーロッパ、日本と数百年渡って追跡し、逮捕する事が出来なかった。
挙句の果てに、時間管理局本部のマスターから追跡中止の指示が出て、手をこま
ねいている内に、突然見失った。時間管理局が感知出来ない、別の時間流に乗り換
えてしまった、というのがその時の結論だった。
(だが、ここで会ったが、38年目。逮捕だ!逮捕だ!)
アンドロイドである米谷正子は、感情を表に出す事は無かったが、それでも、数百年
前に入力された命令コマンドを完結できるのは、メモリーの節約につながる。
(しかし、追跡中止の指示が、今日いきなり撤回されたのは、どういう訳だろうか?)
疑問は残ったが、基本、米谷正子は、アンドロイドである。命令コマンドの実行が最
優先だった。

64 :
「侵入者だと?一体どういう事だ?」
捕虜の拷問にも飽き、本殿でダラダラと定例会議を行っていた久石弓鶴を始めとす
る教団幹部達は、驚愕した。
「俺が行ってきます。保安員全員に非常招集!火器の使用を許可する」
武闘派の原田神人が、先頭に立ち、その場で集められる限りの保安員を引き連れ
て現場へ向かった。宿舎の立ち並ぶ教団施設の中庭は、修羅場となっており、移動
する黒服の集団を阻止しようとして、白服の教団員が、幾重にも取り囲んでいる。
「何者だ、あいつら?」
「判りません。13号棟を目指しているようです」
13号棟は、その地下に捕虜達を監禁している施設である。先程まで、千鶴やアルテ
ミスをいたぶっていた場所だ。
「目的は、捕虜の奪還か。それは、まずい。何としても阻止しろ」
ようやく、隠匿されていた武器庫からピストル、自動小銃などが到着した。
「構わん、撃ちせ!体は、硫酸風呂で溶かせばいい」
原田の指示で、弾丸が、雨あられと注がれた。多少銃声が漏れても、抱き込み済み
の警察は黙認する。しかし、侵入者達は、黒服に穴が開いただけで、全くダメージは
受けていないようだった。逆にパラライザーで反撃され、信者の多くが戦闘不能にされた。

65 :
「銃が効かないのか!」
「このままでは、阻止出来ません」
「銃が駄目なら、力ずくで止めろ!抑え込め!」
腕に自信のある信者達が、数を頼みに飛びかかって行った。教団に妄信しているため、
相手が化け物でも怯むことはない。しかし、アンドロイドである黒服の一団は、1人1人
が人間にあらざる腕力を持っており、飛び掛かってきた信者達を、まるで蠅でも追い払
うかのように、腕一本で跳ね飛ばして行った。
「く・・どうすれば」
原田神人の額に、焦りの汗が流れた。

66 :
長い拷問の時間が終わり、地下牢に戻された千鶴とアルテミスは、同じ鉄檻に放り
込まれた。そこで、ずっとレズっていろ、と言うのが弓鶴の捨て台詞だった。
「御主人様、オマンコを御舐めします。それとも、足の裏の方が、よろしかったですか?」
長期間、人権を奪われたマゾ生活を送っていたアルテミスは、拷問者の命令には従順
だった。ネオガイア軍の機密を喋る事以外は、嬉々として凌辱を受け入れている。
「ああ、そうだな。じゃあ、足の裏を舐めてくれ」
千鶴は、そっけなく言った。ここで、アルテミスを手なずけておけば、肉体再生の能力を
手に入れるために、何らかの協力をさせる事が出来るかもしれない。隣の檻のカトリー
ヌ・レクレールが、羨ましそうに眺めていた。
「あなた達、楽しそうじゃない?あたしも仲間に入れてよ」
鉄格子の間から、手を伸ばして来た。放置されっ放しで相当、暇なのだろう。
(面倒くさい奴だ・・・)
千鶴は、そう思った。
「アルテミス。カトリーヌが寂しがっているから、お前のオマンコでも触らせて、やりな」
「はい、御主人様」
アルテミスは、千鶴の足の裏を舐めながら体を捻り、尻を突き出して、カトリーヌの手の
届く位置へ動した。カトリーヌが、鉄格子の間から右腕を伸ばし、指をアルテミスのオマ
ンコに入れる。
「お願いします、カトリーヌ様。爪を立てて、かき回して下さい。思い切り、クリトリスを捻
りあげて下さい」
アルテミスが、懇願した。

67 :
「いいの?じゃあ、やるわよ」
カトリーヌは、アルテミスの望む通りにした。容赦なく肉芽を摘まみ、力を入れる。
「あう・・ぎゃう・・・気持ちいいです・・・」
千鶴は、ネオガイア星人であるアルテミスが虐待される様を見て、悪い気はしなかった。
「それにしても、お前の頭は、汗臭いわね。その鉄仮面、外せないの?」
「申し訳ございません。以前犯した重大な過ちのために、素顔を晒す事は、一生禁じら
れているのです。ネオガイアの刑務所では、仮面を被ったまま洗顔や洗髪が出来る、
特殊な消毒液があったのですが、ここにはないようです」
「ふーん。次、こっちの足」
「はい、御主人様」
何を命令しても、アルテミスは従順だった。ネオガイア軍の軍規に違反しない限り、誰の、
どんな命令にでも従うのだろう。彼女を支配するのが地球人でも構わないようだった。
千鶴が知っているネオガイア星人はプライドが高く、地球人を原始人か、それ以下の下
等動物としか、見ていないようだったが。
「終わったら、カトリーヌの足も、舐めてあげて。あいつ、暇そうだから」
「はい、御主人様」
鉄格子から、突き出されたカトリーヌの足の裏も、一心不乱に舐め上げる。何のためら
いもなく、恭しく気持ちの籠った御奉仕だった。
(あれ?なんだか、外が騒がしい・・・)
千鶴は、聞き耳を立てた。地下牢のドアの向こうから、喧騒が聞こえる。胸騒ぎを感じた。
二千年間を生き抜いた本能が、危険を告げていた。
「何か、来るわ」
ドアが破られて、黒服の一団が入ってきた。

68 :
「時間犯罪者11532号、とうとう追い詰めたわ。逮捕する!」
聞き覚えのある、その声は米谷正子だった。数十年ぶりだが、はっきりと覚えていた。
何しろ、彼女とは数百年間の付き合いなのだから。
「しつこいわね。イエスイ・・・いや、正子だったかしら」
「どちらでもいい。観念しなさい。時間管理局へ連行します。そこでお前は、永久時間
牢へ入れられるのよ」
「嫌だと言ったら?」
「力づくで」
正子は、パラライザーを発射した。千鶴は、とっさに射線上にアルテミスの頭部を持っ
て来る。超合金製の鉄仮面は麻痺光線を、難なく跳ね返した。
「ちっ、時間犯罪者の癖に、生意気な」
正子は、パラライザーを連射した。アルテミスの体を楯にし、千鶴には一発も当たらない。
「ぎゃうっ!ぎゃうっ!何これ、気持ちいい・・・今までにない快感・・・」
アルテミスは、パラライザーの衝撃に酔っていた。普通の人間なら気絶するのだが、肉
体の麻痺の回復が早いため、気絶と覚醒を数秒単位で繰り返しているのだ。口の端か
ら涎を垂らしていた。
「変態女か・・・それにしても、この時代の人間を楯にするとは、卑劣な時間犯罪者め!」
「それ以上、近づいたら、こいつをすわよ。あなた達、歴史が変わったら、困るんじゃな
かったかしら?」
千鶴は、アルテミスの首に腕を回した。首を絞めたくらいで、アルテミスがぬとは思わ
なかったが、ブラフにはなる。その時、対峙する正子と千鶴の間に、陽炎が立ち上り、今
までいなかった黒服が、もう1人実体化した。サングラスをしていないその男は、ミッシェ
ルだった。

69 :
「やれやれ、危ないから、出来れば現場には出たくなかったんだが・・・やはりアンドロ
イドだけじゃ、君は手に負えないか」
ミッシェルは、ため息をついていた。
「ミッシェル!何の用?久しぶりの登場だけど」
千鶴は、昔の恋人に会った様な気がして、急にテンションが上がり、頬が火照るのを
感じた。
「一緒に来てくれないかな。実は、アンドロイドには、通達していなかったが、もう君を逮
捕しようと言う訳じゃないんだ。もう、そんな事はどうでもいい。時間流が、グチャグチャ
になり過ぎて、歴史を守る意味が無くなってきた」
ミッシェルは、バツが悪そうに苦笑いをしていた。
「一緒に行くって、どこへ?」
「一万二千年前のアトランティス大陸へ。私が生まれ育った超文明を、君に見せたい」
「・・・」
千鶴は考え込んだ。ミッシェルには、今まで色々と世話になっている。今更、自分を裏
切って害を加えるとは思えない。しかし、2000年間、旅をして、やっと現代に戻って来
たのに、また過去へ戻るのは、心理的に抵抗があった。それも前回の6倍も遠くへ。
「わかったわ。でも条件がある。アルテミスとカトリーヌも連れて行くわ。もう、歴史がど
うでもいい、と言うなら、この時代の人間を同行させても、問題ない筈よ」
ミッシェルは、肩をすくめた。

70 :
「いいですよ。それくらい、お安い御用で」
ミッシェルは、正子に二つの檻を破壊する様に指示をした。正子は、アンドロイドの怪力
で鉄格子をグニャリと曲げ、千鶴、アルテミス、カトリーヌの3人を解放する。千鶴の逮
捕に執念を燃やしていた正子だったが、所詮、感情を持たないアンドロイドなので、時空
マスターであるミッシェルの命令には従順だった。
「では、タイムマシンに転送していいかな。暴れないでくれよ」
「ええ」
その時、また別の男が、何もない空間から突然実体化した。
「こんにちは、僕、時間停止男です。あれ、どうなってんの?やけに賑やかだな、ひょっ
として、これってヤバイ、状況?」
泡を食って、周囲の状況を確認しようとしている男は、久保田道康だった。黒服達と裸
の3人の女、ミッシェルの全員がタイムマシンからの転送ビームに包まれ、光り始める。
「ちょっと、千鶴さん!未来のあんたから、許可が出たよ・・・あ・・・どこ行っちゃうの?」
予想外の展開にオロオロする道康の周囲から、全ての人影が消失した。

71 :
千鶴編、終わりです。

72 :
更新乙です
アルテミスファンとしては千鶴編がもっと続いてくれた方が嬉しかったのですが
アルテミスも一緒に1万2千年前にタイムとラベルするようなので
次回を楽しみに待ちます。

73 :
乙乙

74 :
道康カワイソス(´・ω・)

75 :
更新おつ!!!

76 :
うふ〜ん

77 :
アマゾンのキンドル本で出版するとしたら、無料で読める、まとめサイトは閉鎖しなくては、ならないのでしょうか?

78 :
>>77
売れ行きが気にならないならそのままでどうぞ
印税は減るだろうけど

79 :
まとめサイトの閉鎖に関しては分かりませんが、もしも出版なさるなら
いくつか修正しないといけないかも知れませんね。
ユダヤとかナチとか北朝鮮に関する記述とか
特定の芸能人を連想させる固有名詞とか
いわゆる放送禁止用語とか・・・。
更新、楽しみにしています。

80 :
西暦2010年6月。宮前真奈美(28歳)は、オープンカー『スターダスト号』で、東九州自
動車道を北上していた。梅雨時なので、空はどんよりと曇り、空気はジメジメしている。雨
が降ったり止んだりだ。
「また、降って来た。やーね」
スカイダスト号に幌はない。ドライバーも座席もズブ濡れになり、気持ち悪かった。
「あと15日。それまでに伊豆半島の鉤十字団基地にたどり着かなくちゃ」
自分の命がかかっていた。解毒剤は、そこにしかないのだ。ヘルメット無しのスカイピンク
のバトルスーツは、胸と股間が切り抜かれており、下着は着用していないため、乳房とオ
マンコが剥き出しで外気に晒されている。この恰好で公共の交通機関を利用するのは、
目立ち過ぎる。
「でも、もうガソリンが・・・」
スカイレンジャー達が、東京から走らせてきたスカイダスト号のガソリンメーターは、給油
ランプが点灯寸前だった。
「なんとか、小倉まで、もって頂戴」
お金も無いため、パーキングエリアでガソリンを入れる事は出来ない。それ以前に、指名
手配されているので、短時間でも停車するのは危険だった。
「また検問だ」
真奈美は、アクセルを踏み込んだ。ガソリンが減るのを気にしてはいられない。早いうちに、
高速を降りなくては、袋のネズミになってしまう。進行ルート上のインターチェンジは全て、
地元警察に封鎖されていると考えた方がいい。
『そこのスポーツカー、止まりなさい!』
検問の脇に駐車している警察車両のスピーカーから、警告が発せられた。スカイダスト号は、
車道を塞ぐように横向きに停車したパトカー2台に突っ込んでいく。

81 :
「ターボエンジン点火!」
真奈美は、スイッチを押し込んだ。スカイダスト号は、戦隊ヒーロー仕様に特殊加工され
た改造車である。法定外のジェットエンジンに点火すれば200キロまで加速が可能だ。
装甲も厚いため、他の車と接触しても大破する事はない。
「わわわわ!きいいいいい!」
加速に、気絶しそうになりながら真奈美は、歯を食いしばった。風が肌を切り裂く様で、
目を開けている事が出来ない。2台のパトカーを吹っ飛ばした衝撃に、意識が飛びそうに
なった。
「やった!」
目を開けてバックミラーを覗くと、背後で、パトカーが炎上しているのが見えた。
「あのパトカーに、警官が乗っていたかも・・・」
ちらっと、そんな気もしたが、今は逃げる事に意識を集中するべきだった。逮捕されれば、
15日以内に、解毒剤を打つ事が不可能になる。3キロ程走ったところで、給油ランプが点
灯し、しばらくして、スカイダスト号は、使い物にならなくなった。
「小倉まで、もう少しの筈だわ」
真奈美は高速道路脇に、派手なオープンカーを乗り捨て、防音壁の切れ目から、ジャンプ
して高速道路外に飛び降りた。

82 :
            o
            /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
           /   このスレは無事に  /
           /  糸冬了いたしました   /
          / ありがとうございました  /
          /                /
         /    モナーより      /
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
  ∧_∧  /                /∧_∧
 ( ^∀^) /                /(^∀^ )
 (    )つ               ⊂(    )
 | | |                   | | |
 (__)_)                  (_(__)

83 :
更新乙
真奈美も良いけど、アルテミスの再登場が待ち遠しい

84 :
>>83
俺は由梨香かな。
マーガレットばかり贔屓されてるから寂しいよ

85 :
アルテミスの鉄仮面の中はわかったけど、由梨香とブギンガの衛生面ってどうなってんだろ?
二年も原始人みたいな生活してたから体臭とか臭いそうだな。

86 :
>>85
個人の妄想だけど、髪はサダコみたいに長くて油っこくなってると思う。脇毛や陰毛、尻毛も濃くなってマイクロビキニからはみ出ちゃってるか、自分からはみ出してそう

87 :
更新乙です
そういえばアルテミスは鉄仮面の中に塩酸か硫酸を流し込んで
綺麗にしてるんだっけ?

88 :
sgae

89 :
>>87
塩酸です。再生するので皮膚は、爛れません。
執筆ペースが遅く、ほとんど中断状態になっていて、申し訳ありません。
現在、私生活がゴタゴタしていて、余裕がありません。なるべく早く、再開できるようにしたいです。

90 :
作者登場!

91 :
取り敢えず、第一部をアマゾンのKDPで出版してみました。

http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA%E3%80%81%E6%9D%A5%E3%82%8B%EF%BC%81-ebook/dp/B00C9F84DE/ref=sr_1_1?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1365507074&sr=1-1&keywords=%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA

92 :
更新オツ
有料で出版するなら、無料のまとめサイトでは見られないオマケみたいなものをセットにしないといけないかも?

93 :
例えば、どんなものでしょうか?

94 :
3部まで、出版の審査が通ったようなのですが、シリーズ何巻と言うのが、表示されないみたいです。次回の編集の際、内容説明の方に記入します。

95 :
>>93
アルテミスや梅本由梨香といった人気キャラの外伝をKDP限定で
収録したりはどうですか?
あとは挿絵とかを入れるのはどうですか?

96 :
アルテミスちょっとなあ

97 :
押絵は、画才がないので、描けません。外伝は書けそうですが、現在、本編の執筆も止まっているので、いつになることやら。

98 :
おおっ!1冊、売れている・・・・10年間、書き続けて初めて、金になった。

99 :
さすがに、ガンダム編は削除して提出しました。
出版作業が終わるまで、新作を書く時間がとれません。申しわけございません。

100 :
ガンダム・・・・

101 :
挿絵くらい誰かに頼めばよかったんじゃね?
どこかでレスとかSSの絵を描いていたサイトを見た気がするが
どこだか思いだせん。

102 :
「それ程、人はいないようね・・・」
防音壁の外は、田園風景が続いて広がっており、民家は、まばらだった。胸とオマンコ
が露出しているため、人目に付くのは避けなくてはならない。普通の衣服を手に入れて
着ればいい様なものだが、鉤十字団のステルス衛星が常に彼女の行動を監視している
かもしれず、ザコ戦闘員の規則では、外出中は、所定のバトルスーツ以外の服を着る
ことは禁止されているのだった。もし規則を破れば、厳しい罰を受けるばかりか、解毒注射
を打って貰えない。
「小倉まで60キロか・・・歩くしかないわね」
孤独な境遇が続いているため、真奈美は、ひとり言が多くなっていた。鉤十字団に彼女
の味方は誰1人いない。それも当然で、彼女は憎んでも余りある、元戦隊ヒロインなの
だから。虐待される時以外は、常に無視されている存在なのだ。
「もうヒッチハイクは、危ないわ・・・」
真奈美は、ブツブツと呟きながら、小走りに走り始めた。少しでも早く伊豆半島に近付き
たい。やがて雨が激しくなり、全身がズブ濡れになった。長い黒髪が、べっとりと雨水を
吸い取って張り付き、首筋からバトルスーツの肩に、まとわり付く。
「ハア、ハア、ハア・・・急がなくちゃ・・・」

103 :
そう、自分に言い聞かせながら真奈美は、フラフラになっても走り続けた。時々、
警察の目を怖れながら休憩し、そしてまた走り続けた。結局、飲まず食わずで、
日が暮れても夜通し駈け続け、小倉市内に、たどり着いたのは、翌日の昼過ぎ
だった。足が棒の様になり、股関節が痛い。パコパコと口を開いていて破れてい
た右足のブーツの底が、ついに抜け、裸足の足裏で、直接地面を踏まなければな
らなくなった。
「伊豆半島まで、歩くのは無理だわ。やっぱり危険を犯してでも、鉄道を使わなく
ちゃ・・・」
真奈美は、頭を捻った。そして苦肉の策を思いついた。
「そうだわ。服を着るのが駄目なら、別の方法があるわ」
真奈美は、人目に付かないように裏道を歩きながら、根気よく探し、ホームセンタ
ーのチェーン店を見つけた。首都圏でもよく見かける店名だ。客を装って、さりげ
なく入り口を潜り抜け、店内に入る。そして素早く売り場を物色し、安全カミソリと、
ピンク色の油性マジックを万引きして店外へ飛び出した。元刑事である真奈美が、
万引きをするのは悲しく、そうしないと生きていけない自分の境遇が情けなかった。
真奈美は、店員が追って来るかもしれない恐怖に怯えながら、近くにあった公園
の公衆トイレに駆け込み、誰もいないのを確認すると、計画していた作業に取り掛かった。
「騒がれずに電車に乗るには、この方法しか・・・」

104 :
洗面所に備え付けられているプラスチックボトルから液体ソープ注出して掌
に受け、蛇口の水で薄めて、よく泡立てた上で、バトルスーツの切り抜き穴か
ら、剥き出しになっている股間に塗りたくる。そして盗んできた安全カミソリの
パッケージを破って取り出し、ジョリジョリと陰毛を剃り始めた。
「スースーするわ」
念入りに剃り上げ、完全にパイパンになると、今度はピンク色の油性マジック
に持ち替え、露出している白肌を、塗り潰しにかかった。
「これで、パッと見ただけでは、バトルスーツに穴が空いているようには見えない」
真奈美は、自分の股間と両乳房をマジックでピンク色に塗り潰した。バトルスーツ
の色褪せが激しいため、マジックで塗った部分だけ、明らかに色が濃かったが、
細かい事を気にしてはいられない。用は、猥褻物を露出している事実を周りの人
間に悟られて、騒がれなければよいのだ。
「バッチリだわ」
完成した自分の姿をトイレの鏡に映して、不自然に見えないか何度も確認した。
着色されたとはいえ、乳首の形や、オマンコの土手の膨らみは、そのままだった
が、電車の中で、真奈美が足を組んで、手で胸を隠していれば判らないだろう。
「これで、絶対にバレない。堂々と電車に乗って伊豆半島の秘密基地に帰れる」
真奈美は、不安を追い払い、自分に暗示をかけるように、そう言い聞かせた。大
丈夫だと思い込む事が一番大事だった。

105 :
「お金が無いから、切符を買えない。夜になってから駅のホームに忍び込むし
かないわね。それまで寝るか。お腹も空いたし」
真奈美は、トイレの洗面所の蛇口に口を付けて水をガブ飲みした。そして公園
のゴミ箱を漁ったが、食べられる様な物は、何も見つからない。仕方なくその辺
に生えている雨に濡れた草や木の葉を貪り食った。
「苦い・・・でも、食べなきゃ。また、お腹を壊すかもしれないけど」
腹がいっぱいになると、トイレに戻って掃除道具入れの中に隠れた。
「ここで、夜まで、眠ろう」
壁にもたれかけ、立ったまま目を瞑ると、相当疲れていたのかすぐに、深い眠り
に落ちた。
「うーん、やめて・・・もう、虐めないで・・・いえ、嘘です、虐めて下さい・・・にた
くないんです・・・」
ひどい悪夢にうなされながら、真奈美は目を覚ました。掃除道具入れの扉を開
けると外は、もう、暗かった。用を足し終わって、洗面所で手を洗っていた中年の
女が、突然現れた真奈美の姿に驚いている。
「何時か、わからないわ・・・あの、今何時ですか?」
真奈美は、驚いている中年女に話しかけた。
「夜の、8時20分くらいですけど・・・」
「ありがとう」
真奈美は、公衆トイレを出て、小倉駅の方角に歩き出した。
「始発電車に乗ればいいわ。その方が、目立たない・・・」

106 :
小倉駅を見つけたのは、夜中の午前0時を回ってからだった。巨大な駅ビル
が建つ、幾本もの路線が重なり合った立派なターミナル駅だった。真奈美は、
線路の高架下の目立たない場所に身を潜め、始発列車の発車のタイミング
を待つ。ウトウトしていると、終電が終わってから静まり返っていた駅に、電車
が入ってくる音が聞こえた。
「いよいよ、行動開始よ」
真奈美は、フェンスを乗り越え、線路内に侵入した。暗いのでピンク色の目立
つバトルスーツを着ていても発見される恐れはない。
「うう・・・腹が痛い・・・草を食べたせいね」
人間の消化器官は、野生の草葉を何でも消化できるようには出来ていない。
当然下痢になる。真奈美は、線路わきに蹲ると、オシッコと下痢便を垂れ流した。
オマンコと肛門の部分が、切り抜かれているので、いちいちバトルスーツを脱が
なくても用が足せる。紙が無いので線路に敷いている砂利でケツを拭き、また
歩き出した。駅員がいないのを見計らって、ホームによじ登り、さりげなく時計
と時刻表を見た。
「今が、5時57分・・・次の普通電車が、6時13分発・・・」
特急や急行は使わず、普通電車を乗り継ぐ事に決めていた。その方が、他の
乗客に怪しまれる前に、頻繁に乗り換えが出来る。車掌の切符拝見に遭遇す
るリスクも、普通電車だと低い筈だ。電車が入ってくるまでホームのベンチに
座った。剥き出しのケツとオマンコがベンチに直接触れ、冷たかった。

107 :
更新おつです。
次の更新を楽しみにしています。

108 :
(暖かそうな、コーヒー・・・)
真奈美は、自動販売機に目をやり、ゴクリと唾を飲み込んだ。金が無いので買
う事が出来ない。また、これからは、周囲に人がいるので独り言も慎まなくては
ならない。時間が早いので、駅のホームには、人影はまばらだったが、それでも
駅員が時々近くを通り過ぎると、緊張した。
(大丈夫だ・・・猥褻物を露出していることに気付いていない)
ピンクのバトルスーツについては、色褪せてボロ切れの様になっているのと、最
近では、コスプレイヤーが町を闊歩していることも多いので、特に不審には思わ
れてはいないようだった。
(油断は禁物・・・あたしが逃走中なのは、ニュースで流れているかもしれないし、
目撃情報を通報されるかもしれない。ステルス衛星に監視されていなければ、変
装出来るんだけど)
今頃、ゴキブリ女と配下のザコ戦闘員達は、安全な秘密基地でモニターを見なが
ら、真奈美が困っている様子を、嘲笑っているに違いない。時刻が来て、ホーム
に下関行きの普通電車が滑り込んできた。扉が開き、真奈美は車内に乗り込む
と、ひとまず安堵のため息を漏らした。
(何日かかるか判らないけど、この方法で、伊豆半島まで帰ってやる!)
真奈美は、生き抜くために決意を固めた。スカイレンジャーになる前、正義のため
に戦う研修を受けた事など、とっくに忘れていた。

109 :
関門トンネルを抜け終点の下関に着くと、さらに東へ向かうために、広島行きの
普通電車に乗り換える。7時を回って通勤時間帯になると乗客が急激に増えて
きた。サラリーマンやOL、高校生や大学生、専門学校生などが殆どだ。横長の
座席に座っている真奈美の両脇にも乗客が座り、吊革に捕まったサラリーマン
が目の前に、すし詰めにされて押し出されてきた。長時間、同じ位置にいるので、
数十センチ程の至近距離にいる真奈美をじっと観察し、異様な服装に疑いの眼
差しを向けている。真奈美は、ペイントしているだけのオマンコを隠すために、足
を組もうとしたが混雑し過ぎていて動かすスペースが無く、ピッタリと両腿を閉じ
合わせることしか出来なかった。同じくペイントされているだけの乳房は、さりげ
なく胸に手を当てて隠す。2日間、雨に濡れていただけで風呂に入っていなかっ
たため、少し体臭が発散し、ラッシュアワーで密集している電車内ではヒンシュ
クを買っていた。両脇に座っている乗客は、関わりたくないので見て見ぬフリを
して顔そむけ、心の中で、妙な奴の隣になった不運を呪っている。目の前に立っ
ているサラリーマンは、真奈美の股間を、険しい顔でジロジロと見ていた。まさか、
剥き出しのオマンコが目の前にある、と言う現実を受け入れるべきかどうか、
葛藤しているようだった。
(寝たふりをしよう)
真奈美は、目を閉じた。
(通勤途中のサラリーマンは、会社に遅れることを何よりも怖れている。騒ぎた
てることは、絶対にないわ。それに、この混雑じゃ、車掌も巡回して来れない)
しかし、午前9時を過ぎると、一気に乗客が減った。

110 :
休業状態が、続いています。

111 :
開店休業?

112 :
(乗り換えようかしら。でも面倒臭いわ。このまま乗っていれば、昼までには、
広島にたどり着ける)
楽勝だと、思った。この方法で行けば、3日ぐらいで伊豆半島に戻れるだろう。
真奈美がガラガラに空いて来た電車内で、足を組んで座って、タカをくくってい
ると突然、激しい腹痛が襲ってきた。
(ち・・・また下痢だわ。昨日、公園で食べた雑草のせいね。普通電車だからトイ
レは無いし・・・仕方ない我慢しよう)
こういう時に限って、次の停車駅が遠かった。電車の車窓からは、瀬戸内海が
見える。海岸線を走っているのだ。海を見て、気を紛らわせていると車掌が巡回
して来た。先程から何回も、真奈美の前を通り過ぎ、胡散臭そうな目で見ていた
が、まだ声はかけて来ない。だが、今回は、明らかにモジモジして顔色が悪く、
様子がおかしい真奈美を、これ以上放置出来ないと判断したようだった。
「御気分が悪いのですか?」
真奈美は、ギクリとした。
「いえ、何でもないわ。大丈夫よ」
額に脂汗を流しながら答える。全身を大量の冷汗が流れた。
「切符を拝見させて頂けますか?」
車掌は、別の切り口から責めてきた。勿論持っていない。無賃乗車だ。
「どうして、あたしだけ?他の乗客も調べなさいよ!」
真奈美は、逆ギレして見せた。緊張したせいで、腹が駈け下って来る。
「お持ちではないのですか?」
「うるさいわね!」

113 :
真奈美は、怒ったフリをして立ちあがり、その場から逃げようとした。その瞬間、
気合でせき止めていた、肛門の括約筋が緩んで開いてしまった。ブリブリブリ・・・
(しまった・・)
慌てたが、もう、遅かった。液体状の下痢便が、ピンク色にペイントしているだけ
の尻の割れ目から太腿を伝い電車の床に垂れ落ちる。凍りついた真奈美の周
りに、たちまち悪臭が立ち込めた。
「お客様・・・とにかく車掌室へ来て下さい」
「嫌よ!」
真奈美は、車掌を振り切って走り出した。電車が止まらない以上、車外へ逃げ
る事は出来ず、隣の車両へ移るしかない。咄嗟に進行方向の車両へ転げ込ん
だのは、さすがの判断だった。車掌室は、後尾にあるため、駅が近づけば、車掌
は、そこに戻らざるを得ない。まばらだった他の乗客達は、悪臭に顔をしかめる
だけで、立ち上がろうともしない。例え、至近距離で起きている出来事であっても、
他人のトラブルに関わりたくない、という無関心社会も真奈美に味方した。
(追ってきたら、スカイキックで車掌をやるか)
先頭車両まで逃げ込んだ真奈美は、連結部分の扉の内側で、車掌を待ち構えた。
しかし、追って来なかった。
『次は、新南陽、新南陽に到着します』
スピーカーからアナウンスが聞こえてくる。真奈美を追う事を諦めて、車掌室に戻
ったのだろう。

114 :
(一旦、降りて乗り換えよう)
真奈美は、新南陽でさりげなく、下車し、サッと駅のトイレに隠れた。個室で尻
を拭きながら、次の普通列車が来るまで待つ。掃除の行き届いていない、臭い
トイレで30分以上過ごした。
『10時43分発、広島行き普通電車が到着します』
駅のアナウンスが聞こえると、真奈美はトイレから飛び出し、再び、さりげなく到
着した電車に滑り込んだ。
『次は、徳山、徳山・・・』
そこから、しばらく何事もなかった。しかし、岩国の手前で突然、隣の車両から、
3人のカラフルなコスチュームを身にまとった戦隊ヒーローが入って来た。
(げっ、トレインレンジャー!)
3人のヒーローは、長椅子に足を組んで腰かけていた真奈美の前に、彼女を取
り囲むように立ち塞がった。レッド、ブルー、ピンクだ。
「通報があった。指名手配中の元スカイピンク、宮前真奈美だな?」
(く・・・あの車掌、通報しやがったな!自分の手を汚さず、卑怯なやつ。もはや、
この場は、戦って切り抜けるしかないわ)
真奈美は、睨み返した。

115 :
「だったら?」
「逮捕して、鉄道警察隊に引き渡す」
トレインレッドが言った。
「だが、その前に、名乗りを上げさせて貰おう・・・」
狭い通路で、派手なポーズを決めた。
「急な坂道も何のその、ディーゼル機関車トレインレッド!」
「寝ながら旅行、懐かしの寝台特急、トレインブルー!」
「男は、乗っちゃだめよ。痴漢撃退、女性専用車両、トレインピンク!」
1人ずつポーズを決め、最後に3人同時に名乗りを上げた。
「3人揃って、鉄道戦隊トレインレンジャー!」
大げさなアクションに、手足がぶつかりそうになって、他の乗客が、彼らの周囲
から離れて行った。
「あれ?鉄道戦隊って5人じゃなかったっけ?3人だけしかいないの?他の2人
は?リストラ?」
真奈美が、突っ込んだ。
「ブラックとホワイトはんだんだよっ!お前の仲間の美少女戦士とやらに、首を
切り落とされてな!以来、まだ補充要員も来ていないっ!」
トレインレッドが、腹立たしげに言った。
「あ・・・駄目・・・また、お腹が痛くなってきた・・・」
緊張したためか、真奈美の腹痛が、またぶり返して来た。

116 :
「ふざけてるのか?もう許さん。徹底的にブチのめしてから逮捕する!行くぞ、
みんな!」
トレインレンジャー3人が真奈美1人に襲いかかった。真奈美は、座席から横に
転がり、最初の攻撃をかわしてから立ち上がる。手足を使って、3対1の激しい
格闘になった。
「駄目・・・お腹は蹴らないで・・・出ちゃう・・・」
「うるせえ!お前の都合なんか、知るか」
何発ものパンチやキックが、真奈美のボディに入った。腹にブルーの蹴りが入っ
た瞬間、脱糞する。2回目なので固形物の混ざらない液便が、シャーッと肛門か
ら流れ出た。
「おわっ、汚ねえ!本当に漏らしやがった」
トレインレンジャー3人は、思わず真奈美から距離を置いた。
「いくら、お腹が痛いからって、バトル中にクソを垂れ流す戦隊ヒロインが、どこ
にいるのよっ!」
トレインピンクが罵った。
「そうだ、バトル中は我慢しろ。恥を知れ!」
トレインブルーも吐き捨てるように言った。
「恥なんか、もう何も感じないわ。もう、あたしは、落ちる所まで落ちたのよ!」
真奈美は、叫びながら逃走経路を考えた。

117 :
(次の駅に停車するまで、まだ時間がある。どうする?走行中の電車の窓から飛び
降りるか・・・う、痛そう。でも、あたしは元戦隊ヒロイン・・・やれるわ)
真奈美が、隙を伺っていると、トレインレンジャー3人は一列に並んだ。
「トレイン・フォーメーション!必、暴走特急!くらえ、シュッポ、シュッポ・・・」
レッドが先頭、ブルー、ピンクの順で繋がり、突進して来た。
「何?電車ごっこ?」
腹痛のため、動きが鈍っていた真奈美は、咄嗟に避ける事が出来ず、正面から、ま
ともに『暴走特急』を食らってしまった。
「あぎゃああああ!」
数メートルも跳ね飛ばされ、天井に思い切り頭を打ち付ける。床に落下し伸びた真
奈美は、額から血を流れ出していた。
「フォーメーション解除!フルボッコだ!」
「おう!」
「やってやるわ。ストレス発散タイムよ」
トレインレンジャー3人が、戦闘力を失った真奈美に、殴る蹴るの暴行を加えた。

118 :
新作は、
2ちゃんねるに投稿→溜まったら、まとめサイトに掲載→さらに溜まったら、自分で較正してキンドル本として出版。
この流れで、行こうと思います。
著作権に触れそうなパロディのエピソードは、まとめサイト掲載まで、にします。

119 :
孤軍フン闘支援
そういえば沙貴ちゃんをいじめたクソ大学生、クソ社長、クソ秘書どもに
テミストクレス様によるきっつ〜〜〜いお仕置きをお願いします!!

120 :
もう5年以上読んでます
これからも楽しみにしてます!!
ちづるへん、高原家辺あたりが好きです
マナミ辺も面白いなあ

121 :
いやもう終了でいいし

122 :
>>121を生体実験に使ってやってください

123 :
(うっ・・・このままじゃ、やられる・・・あばら骨が折れたかも・・・)
「鉤十字団の手下め!ブラックとホワイトの仇だ!ねっ!」
トレインレッドが、剥き出しになっている真奈美のオマンコの土手を、執拗にバトル
スーツのブーツで蹴り上げた。
「ぎゃう!ぎゃう!・・・そこだけは、やめて・・・使い物にならなくなっちゃう・・・」
真奈美の懇願は、一切無視された。トレインブルーが電車の床を這って逃げようと
する真奈美の足首を掴み引き戻す。
「逃がすか、アバズレ!」
「いやああ!」
真奈美は、上体を折り曲げ、足首を掴んでいるトレインブルーの手首に噛みついた。
「うわ!痛え!」
振り切った真奈美は、必に立ち上がり、へっぴり腰で逃げる。車両の片隅に残っ
ていた乗客の老人を人質に取った。
「近付いたら、このジジイをすわよ」
「汚ねえぞ!貴様っ、それでも元戦隊ヒロインか!」
「どうせ、あたしは、指名手配犯よ。捕まれば無期懲役か、刑は確定。もっとも、
その前に解毒剤が手に入らなけりゃ、ぬけどね」

124 :
トレインレンジャー3人と、人質を抱えた真奈美は、じりじりと間合いを取って対峙した。
「おい、青い奴と桃色!電車の扉を、こじ開けろ」
真奈美が、老人の首を締めながら脅迫した。トレインブルーとトレインピンクが、レッド
の指示を伺う。
「く・・・卑怯な真似を・・・人質の安全が、最優先だ。開けてやれ」
走行中の電車の扉が、両側にこじ開けられた。風が入って来たが、普通電車なので、
それ程スピードは、出ていない。
「さらば!」
真奈美は、老人を突き離すと猛ダッシュし、開いた扉から飛び出そうとした。咄嗟に、
トレインブルーが、真奈美の足を引っ掛ける。
「あっ・・・」
真奈美は、バランスを崩して、前につんのめりながら、車外に転げ落ちて行った。

125 :
話は2日前に戻る。東九州自動車道で、スターダスト号を奪われ、立ち往生をしてい
たスカイレンジャー4人は、道路脇の緊急避難スペースに座り込んだまま、腐っていた。
「真奈美の野郎、許せねえ」
スカイレッドこと道下岳人が、拳を握り締めた。
「野郎じゃないわよ、宮前先輩は女よ」
スカイピンクこと柳沢真由が突っ込んだ。
「真由、そいつは使い古された、お決まりのセリフだな。古典的でさえある」
スカイブラックこと黒河内則介が、ニヒルな口調で、さらに突っ込む。
「とにかく、これからどうするんだ、リーダー」
スカイブルーこと剣崎一矢が、尋ねた。機械化された顎で喋っているため、少し、発音
がぎこちないが、意味が聞き取れるだけ、以前より遥かにマシだ。
「県警に迎えに来るように要請した。だが、まだ返事が無い。検問を敷くのに手一杯な
のだろう。東京の長谷川司令にも報告を入れておいたが・・・」
岳人の体も、かなりの部分がサイボーグ化されている。激しいヒーローバトルは、肉体
の損耗リスクも大きいのだ。
「仕方ない、歩くか。インターチェンジまで行けば、検問を張っている県警がいるだろう」
岳人の指示で、4人は高速道路上をトボトボと歩きだした。車なら十数分の距離でも、
徒歩だと数時間かかる。ダレて疲れ果てた頃、上空からヘリのローター音が聞こえてきた。
「うるさいな・・・なんなんだ?」
「あっ、あれは・・・」
空を舞っているのは、機体の両側に突き出た横軸の先に、ティルトローター式のプロペラ
が二つ付いている独特な形状のヘリだった。スカイレンジャー達の真上でホバリングしな
がら、垂直だったプロペラを、水平に角度変更をしている。

126 :
「もしや、この機体は・・・」
岳人の右腕の通信機が鳴った。
『迎えに来たぞ』
長谷川司令の声だった。
『高速道路に着陸できるスペースが無い。縄梯子を下ろすから、登って来い』
ヘリから、ぶらんと縄梯子が垂らされた。訓練されたスカイレンジャー達は、それ
に捕まり順番に登って行く。機内は結構広かった。乗るなり、自衛隊出身の剣崎
一矢が、興味深々で尋ねた。
「長谷川司令、この機体は、もしや今話題のオスプレイでは?」
「ハハハ、違うよ。これは、米軍のオスプレイの設計図を元に、日本とネオガイア
軍が、独自開発した、SMV22、通称『メスプレイ』だ」
「メスプレイ・・・なんか厭らしいわね」
真由が顔を、しかめた。
「オスプレイよりは、マシだろ。ゲイじゃないだけ」
則介がブラックジョークを飛ばす。
「レズなら、同じよ」
則介と真由が、ネーミングを巡ってやり合っていると、岳人が遮った。
「そんな事より、真奈美はどうなったんです?」
「まだ、捕まっていない。検問を突破して北上中のようだが、県警は見失ったらし
い。ガス欠のスカイダスト号だけが、高速道路に乗り捨ててあったそうだ」
「真奈美め。大事なスカイダスト号を、使い捨てにしやがって!」
岳人が、怒りをあらわにした。
「とにかく、一旦、福岡の築城基地に降りよう。真奈美を発見次第、すぐに現場
に急行出来るように待機する」
兵員輸送ヘリ、『メスプレイ』は、スカイレンジャー達を収容し、北へ飛び去った。

127 :
オスプレイなんかどうでもよくなったぞ

128 :
まだやってたんだなだいぶ昔読んでた

129 :
アトランティスに行った千鶴とアルテミスが気になります。

130 :
乙です。スカイダスト号乗りたいなあ
家出少年の続きが気になる
もっとエグい事しちゃってください

131 :
JR山陽本線の岩国駅の手前で、普通電車から飛び降りた、初代スカイピンクこと
宮前真奈美は、飛び出す際に足払いを掛けられたため、空中で大きくバランスを
崩し、顔面から真逆様に線路脇の空き地へと落下した。咄嗟に両腕で顔を庇った
ため、地面への顔面激突は避けられたが、両腕のバトルスーツが裂け、腕の皮膚
がズル剥けた。そして、受け身で転がりながら全身を強く打ち、打撲を負った。
「うう・・・痛あああ!」
遠のきそうになる意識の中で、ガタゴトと列車の通り過ぎる音が小さくなって消えて
いく。
「動けない・・・でも、ここにいれば警察が来る・・・早く移動しなきゃ」
真奈美は、気合で立ち上がろうとしたが、体が言う事を聞かなかった。激しいバトル
で蹴られた脇腹が痛む。アバラが折れているかどうかは、レントゲンを撮らないと判
らないが、真奈美にそんな余裕もなく、気軽に医者に掛かれる立場でもない。這って
移動しようとしたが、1メートル動くのに、十数分かかり、しかも痛みに耐える、恐ろし
い程の忍耐が必要だった。
「無理だ・・・やっぱり動けない・・・」
トレインレンジャーが、警察に通報し、この場所まで来るのに、どれくらい時間がかか
るのだろう。30分もかからないに違いない。
「こんなところで、捕まるわけには・・・」
鉤十字団に逃走防止の毒薬注射を打たれている真奈美にとっては、逮捕=である。
ふと、傍らに、人の気配を感じた。

132 :
「お姉ちゃん、何やってるの?」
泥だらけの顔で、ふと見上げると、自転車を押したブレザー姿の男子高校生が立っ
ていた。
(学生?こんな時間に?そうだ、こいつを利用して・・・)
真奈美は、イチかバチかの賭けに出ることにした。
「ねえ、君。お姉さん、今、とっても困ってるの。もし、助けてくれたら、御礼になんで
もするわ」
「なんでもって?」
「うーん、お金は、ないから・・・体で御礼をするわ」
見知らぬ女からの突然の申し出に、男子高校生は、怯えたように後ずさりし、立ち去
ろうとした。
(まずい・・・こいつに逃げられたら終わりだ。なんとか繋ぎ止めなくちゃ。あたしの命綱)
「オマンコ、見せてあげるわ。ホラ・・・綺麗なお姉さんのオマンコよ」
真奈美は、背骨に走る激痛を我慢しながら体を捻り、大股を開いた。繰り抜かれたコ
スチュームから、マジックで表面をピンク色に塗ったオマンコを見せびらかし、両手で
割れ目を広げる。中は、ペイントされていないため、赤黒い粘膜が外気に曝け出される。
思わず、男子高校生は立ち止り、真奈美のオマンコに、チラ見したまま、視線が釘付
けになった。
(やはり、ヤリたい盛りの高校生は、理性より先に本能が体を動かすのね)
「どう?お姉さんのオマンコ綺麗?助けてくれたら、もっと凄いことしてあげるわ。オッパ
イも揉ませてあげるし、オチンポもしゃぶってあげるわよ。ねえ、あなた女の子とセックス
したことある?」
「ないですけど・・・」
「させてあげても、いいわよ。その代り、助けて」

133 :
男子高校生、笹島幸雄(16歳)は迷っている様だった。目の前で、ボロボロの戦隊
コスチュームを着た、泥と血にまみれたエロい女が、無料でヤラせてくれると申し出
ている。幸雄は、生まれてから今まで同級生への片思いの初恋しか、経験したこと
が無い。女の手も握ったことも無い童貞だ。
「助けるって、どうすれば・・・」
幸雄は性欲に負け、正常な判断を失った。
「あたしを、その自転車に乗せて、どこか隠れられる場所へ連れてって。しばらく人目
に付かずに休める所なら、どこでもいいわ」
「わかった」
幸雄の頭の中は、御礼の妄想でいっぱいになっていた。真奈美は、痛む体で立ち上
がろうともがきながら、解毒注射が切れるまで、あと何日だろうかと、頭の中で計算した。
(期限切れまで、あと13日・・・なんとか、それまでに伊豆半島にある秘密基地に戻ら
なくては・・・)
真奈美は、解毒注射を打って貰えず、全身がドロドロに溶け崩れてんでいったザコ
戦闘員達を思い出して恐怖に震えた。

134 :
真奈美編、一旦終わりです。

135 :
3月末からの真奈美編の執筆、お疲れさまです
乳牛女などの怪人女の登場に期待したいです

136 :
随分、執筆ペースが落ちてしまいました。

137 :
ふみゅ

138 :
ケーキランド王国の首都、フルーツシティは城壁の内側に整備された内区と、城壁
の外側に溢れだした外区に分けられている。数百年続いた太平の世が、城壁の存
在を無意味にさせていたが、今回のゴルバニア軍の侵攻で、市民達の運命は、壁
の内側か外側かで大きく2分された。
「敵は、どうして城壁を包囲せず、東側だけに密集しているのだ?」
アップル王子は、物見の塔の上から望遠鏡で覗きながら、傍らにいる弟のオレンジ
王子に尋ねた。
「さあな。一方向から、力任せに一気に攻め落とすつもりじゃないかな。何せ、蛮族
の考えることだ。文明人の俺には、わからんよ。それに元々俺は、兵法には詳しくな
いしな」
肩をすくめたオレンジ王子の答えは、素っ気なかった。
「お前、まるで、人ごとだな。その甲冑も、全然似合ってないぞ」
「認めるよ、残念ながら俺は、御菓子作りにしか、興味が無い。早く戦など終わって
厨房に戻りたい」
オレンジ王子は、心の底から、そう思っている様だった。彼は根っからの御菓子職人
なのだった。
「戦の終わり方にも、よるな。ケーキランド王国が、存続しているかどうか保証はない」
アップル王子は皮肉っぽく言った。父親のメロン王が、恐怖の余り、戦意を喪失してい
るため、ケーキランド王国の実質的な最高責任は、宰相であるアップル王子の肩にか
かっている。
「我々の軍も、東側へ集中させるか・・・しかし、それが、もし敵の計略だったら」
ゴルバニア軍は、方陣を敷いたまま攻撃してくる気配はない。遊撃隊らしき一団が、
外区を巡回して、逃げ遅れた市民をし、残された家財道具を略奪している。面白半
分に火を付けたのか、市中に煙が幾本か上がっていた。

139 :
その日の午後、昼飯を食べ終えたゴルバニア軍が、いよいよ攻撃を開始した。投石
機から打ち出される巨大な岩石が、城壁の内側へ雨あられと降り注ぐ。その中には
砲弾の代わりにされた人間も混じっている。彼らは捕まったケーキランド人達の中でも、
奴隷商人にさえ売れそうにもない老人達や、何の取り柄も無い人間達だった。人が落
下して来て、グシャグシャに潰れ、血しぶきと内臓をまき散らす恐ろしい光景に、守備
をしているケーキランド兵達は、度肝を抜かれた。
「やっぱり、逃げようではないか。今なら西側が、空いている」
メロン王が、逃げ支度にかかろうとするのをアップル王子が窘めた。
「父上、伝統あるフルーツシティとクリーム宮殿を捨てる御積りですか。それに、都を捨
てて、どこへ逃げようと言うのです?」
「バーニア国に、亡命する」
「なんともはや、国を失った王の扱いなど、惨めな者ですぞ。バーニア国で肩身の狭い
思いをするだけです」
「それでもされるよりは、マシじゃ。お前も、あのアーモンド侯爵の無残な姿を見たで
あろう」
「・・・」
アップル王子は、言葉を返さなかった。今、戦っている敵が、想像を絶する程の残忍性
を持ち合わせている事は、認めざるを得ない。

140 :
乙です
地盆世界編は女へのエログロシーンが少ないから好きじゃない
皇帝に飽きられた元貴族の美女が、皇帝の気まぐれで
アーモンド侯爵並みの悲惨な状態に堕ちるような展開がほしい

141 :
>>40
それは、今、同じ事を考えていたところです。やられ役の美女キャラを出していない事に気付きました。

142 :
いなくてもいいよ

143 :
>>141
本当ですか?
顔や身体中をピアッシング&刺青を施されて、巨乳騎士団にしごかれながらポニーガール姿での兵站輸送、
誰にでも容赦しないという意味を込め、第2の特使として王国に戻される肉体改造された元貴族の女など
ゴルバニア人たちの残虐さや荒々しさがわかるハードな拷問を書いてほしいです

144 :
「父上の御心配には及びません。籠城戦の準備は万全です。蛮族も兵站線が延び
切っている。フルーツシティは、そう簡単に落ちやしません」
「そうだろうか?」
「そうですとも」
だが、アップル王子の予想は、すぐに裏切られた。ゴルバニア軍は、本国より運んで
来た超巨大な破城槌による猛攻を東大門に向けて加え始めた。直径3メートル、長さ
20メートルの巨木を車輪に乗せ、全裸の男達が数百人がかりで押している。彼らは、
これまでの戦いで捕虜になったケーキランド人の奴隷男達で、阻止しようとする城壁
の上からの同胞の矢で次々とんでいったが、ゴルバニア軍自体には何の損害も無い。
「ひるむな、奴隷ども!同じケーキランド人の矢でぬのだ。お前らも、本望だろう」
最前線で攻城戦の指揮を執っているのは、猪騎士団のキバール団長だった。イノシシ
を模した兜を被り、愚鈍な顔つきをした筋肉隆々の男である。計略や駆け引きとは、全
く縁のないタイプの指揮官だ。破城槌を動かす奴隷達が、恐怖にかられて職場を放棄
しないように、百数十メートル離れた後方からも、ゴルバニア軍の射手がズラリと並び、
弓矢を構えて奴隷の背中に狙いを付けている。
「おい!奴隷の数が減って来たぞ。補充要員、前へ進め!」
破城槌の周りには、矢が突き刺さったケーキランド人奴隷の体が増え、累々と横た
わっていた。待機していた補充奴隷が投入され、門への打撃は継続される。雨あられ
と矢が降り注ぐ中、十数回目の打撃で、とうとう閂が折れ、鉄の門扉が内側に開いた。

145 :
「今だ!突撃ーッ!猪騎士団、全員突撃ーッ!」
キバール団長の天をも割る大声の号令で、猪騎士団5千が、突撃を開始した。イノシ
シの兜を被った猪武者達が、剣や槍を振りかざし、雪崩を打って門に突っ込んでいく。
彼らの突破力は、ゴルバニア軍随一だった。
「突撃ーッ!突撃ーッ!立ち塞がる者は、全員薙ぎ倒せ!」
城壁の内側の市街地へ雪崩れ込んだ彼らを止める事は、もはや何人にも不可能だっ
た。守備隊の脆弱なケーキランド兵は、蠅の様に追い払われ、逃げ惑う市民達が、猪
武者の駆る馬蹄にかけられる。そして、猪騎士団の開いた突破口を、後続のゴルバニ
ア軍が、悠々と進軍していった。
「さすがは、キバール。さて、我々も、そろそろ行くとするか」
城壁の外側の親衛隊に守られた本陣で、皇帝ゴルバン8世が、重い腰を上げた。移動
用に造られた特製の玉座を用意させる。それは、ブルーベリー伯爵領で捕虜にしたケ
ーキランド人美女4人を全裸で四つん這いにさせて動力とし、その上に板を置いて玉座
を据え付けた非人道的な代物だった。ゴルバン8世が、親衛兵に手を取られてよじ上り、
どっかと腰を下ろすと、その体重が、板の下で支えている4人の美女の背中に、ずっし
りとかかり、彼女達は顔を苦悶に歪めた。ゴルバン8世が座った玉座の股の間には、
穴が開けられており、そこから5人目の美女が、後ろ向きに、ぬっと顔を出している。ち
ょうど、腰かけた人間の股間の位置に顔が来るように設計されていた。
「マスカット姫。フェラチオだ」
「はい、皇帝陛下」

146 :
17歳のマスカット姫は、ブルーベリー伯爵の末娘だった。ブルーベリー城が落城した際
に逃げ遅れて捕獲されたのだ。今、玉座を支えている4人も、それぞれ彼女の、姉、従姉
妹、伯爵の後妻などである。マスカット姫は、涙を流しながら、ゴルバン8世のズボンのチ
ャックから突き出された、赤黒いチンポを口に含んだ。数々の征服した土地の美女を抱き、
地盆世界で最も使い込まれた皇帝のチンポを、少女の拙い舌使いで舐め始める。
「気分上々。ほら、進め。進軍だ!」
チンポを美少女にしゃぶらせながらのゴルバン8世の掛け声で、4人の美女が這い始め、
玉座が、動き出した。完全武装の皇帝と、マスカット姫、豪華な装飾を施された椅子、それ
を乗せる板の全重量が、4人の高貴な女性の背中にかかっている。数か月前まで、肉体
労働を知らなかった美女達は、膝頭を擦り剥きながら、苦通の表情を浮かべ、四つん這
いで馬の代わりに使役されている。当然、それ程スピードは出ない。いざ、戦闘が激しくな
った時の為に、皇帝の愛馬を伴った巨乳騎士団の女騎士達が、颯爽とした姿で玉座を取
り囲み、共に進んで護衛する。
(マスカット姫か。皇帝好みの可愛いらしい女の子だな。)
馬上で、皇帝の痴態を横目で見ながら、巨乳騎士団のルクレシア団長は、思った。皇帝
の悪行には慣れているので、今更、犠牲者に対して何も感じない。5万のゴルバニア軍は、
そのうちの2万を城壁の外に残し、3万の兵力で城壁の内側へと進出した。

147 :
「うーむ、どうした事か、何か、嫌な予感がする。ルクレシア、外に残した軍には警戒を
怠らせるな」
「ハハーッ」
ルクレシアは、再三の皇帝の懸念の言葉に、すぐに伝令を飛ばした。親衛隊である巨
乳騎士団の団長は、遠征軍自体の副司令官の役目も負っている。疎開がほぼ完了し
ていた外区とは違って、内区は、ケーキランド市民と籠城用の物資で溢れていた。
「徹底的に略奪しろ。金貨1枚、女1人、残さぬようにな」
「はっ」
戦況を偵察している斥候達から、報告が入り始めた。
「ケーキランド軍の主力は、クリーム宮殿に退却したようです」
「そこを、最後の根城に抵抗するつもりなんだろうな」
ゴルバン8世は、フェラチオを続けていたマスカット姫の口の中に、ダラリと気合の入ら
ない精液を放出しながら言った。
「取り敢えず、包囲。攻撃は、まだ仕掛けるな。獲物は、じっくり嬲りしにするのが俺の
流儀だ。まずは、内区を徹底的に略奪してからだな」
圧倒的戦力での、勝ち戦に慣れたゴルバン8世は、心から楽しんでいる様だった。

148 :
ようやく、キンドル本への出版作業が終わりました。全14巻になりました。
全然売れなくはないが、大しても売れない。無料キャンペーンの期間だけ、膨大なダウンロード数があります。

149 :
sage

150 :
乙です
真奈美に幸あれ

151 :
キンドル本には何かオマケがあるのですか?
由梨香に不幸あれ

152 :
>>151
何も、ありません。縦書きで読めるくらいです。

153 :
クリーム宮殿は、内区から退却してきたケーキランド兵や、避難民でごった返していた。
「状況はどうだ?」
軍議の間に大本営を置いたアップル王子は、王家直属の武官達に尋ねた。
「友軍3万のうち、宮殿に退却出来たのは、およそ半数の1万5千程度です。残りは、ゴ
ルバニア軍に寸断され、どうなったかわかりません」
「大至急で、全ての門を閉じて補強しろ。あの破城槌にも耐えられるように」
「まだ、避難して来る市民が、おりますが」
「締め出せ。仕方がないだろう。戦力にならん民間人を王宮に入れても、兵糧が減るだ
けだ」
アップル王子は非情な面持ちで言った。王家を守る事が最優先だ。また、別の武官が報
告した。
「ポテト男爵が、戦したと報告がありました。味方を退却させるために自ら殿軍を買って
出ての、見事な戦だったとの事です」
「そうか、惜しい人材を失くしたな」
(どうでもいい。あんな田舎者)
アップル王子は腹の底では、そう思った。
(頼みの綱は、バーニア王の援軍だけだ。それまで、なんとか、持ちこたえねば)
怪鳥モアによる伝令で、最強のユニコーン騎士団がバームシティを出発した事は聞いて
いる。しかし、現在位置は不明で、あと何日持ちこたえればいいのかは、予想も付かない。
また、到着したところで、それでゴルバニア軍に勝てるのかも不明だ。
(ユニコーン騎士団が、破れれば、もはや命がけで逃げるしかない。数百年続いたケーキ
ランド王国は滅亡するのだ)
次第に楽観的な見通しが薄れ、それは避けられない運命の様に、誰もが考え始めていた。

154 :
ハイエナ騎士団の団長ゲスリウスは、配下のハイエナ騎士達を率いてフルーツシティの
内区を荒らし回っていた。さすがに王国の首都だけあって、ブルーベリー伯爵領とは比
べ物にならないくらい、物資も豊富で、上玉の美女達が、うようよ生活しており、いくらでも
手に入る。富裕商人や貴族の娘達も大量に捕獲できた。
「久しぶりよのう。これだけの都市を略奪するのは」
ゲスリウスは、次々と荷車に積み込まれていく略奪品や、数珠つなぎに繋がれていく美女
達を馬上から眺めて、副団長のオゾマールに言った。
「供給過多で、奴隷の値段が下落するかもしれませんな」
「それは、困る。捕まえた美女のうち半数くらいは、兵站業務に回して間引きするか」
「それは、いい考えですな。ハッハッハッ」
2人は、声を揃えて高笑いをした。今まで、戦乱など無く平和に暮らしていたフルーツシティ
の市民達は、奴隷となる運命に啜り泣いている。ゴルバニアに売られた奴隷は、99パーセ
ント解放される希望は無い。一生、主人の顔色をうかがいながら、牛馬のごとく酷使された
挙句、病気や怪我をしても碌な医療も受けられずに、短い人生を終える事になるのだ。ゲ
スリウスは、馬から降りて、数珠つなぎになっている美女達の胸に手を入れ、1人ずつ乳房
を揉んでいった。

155 :
「ケーキランド人は、巨乳が多いな。色も白くてフワフワだ。お前も触ってみんか、オゾ
マール」
「は、それでは」
オゾマールも馬から降り、乳房を触るばかりではなく、スカートの中にも手を入れ、湿っ
た股間の割れ目も指で弄った。触られた方の貴族階級らしいケーキランド人の美女は、
顔を背けて、啜り泣いている。
「この顔が、たまりませんなあ」
オゾマールは、兜を脱ぎ、口を近づけて、美女の頬を伝う涙を、ペロリと舐め上げた。
「やめてよ、鬼畜!野蛮人!」
思わず叫んだ美女の頬に、オゾマールは平手打ちを喰らわせる。
「奴隷が、拒否するんじゃねえ。自分の立場を思い知れ!」
「あ・・・あたしは、奴隷ではありません。マンゴー男爵夫人爵夫人です・・・無礼は許しま
せん・・・」
「フン、大きな口を叩くじゃないか。どうせ、お前の旦那は、おっんだか、お前を置いて
逃げたんだろ?」
「う・・・」
「これからは、お前を買ったゴルバニア人が主人だ。せいぜい可愛がられることだな」
オゾマールは、もう2、3発、ストレス解消のためにマンゴー男爵夫人の顔を張り倒すと、
再び馬に跨った。まだ攻城戦は続いている。いくら略奪専門のハイエナ騎士団とは言え、
そうそう気を抜くわけにはいかない。
「あの宮殿の中には、もっと身分の高い姫君達が、わんさかいるんだろうなあ」
ゲスリウス団長は、聳え立つクリーム宮殿の天守閣や塔を仰ぎ見、涎を垂らしながら呟
いた。

156 :
支援

157 :
連載ものはsage進行すべし

158 :
うふ〜ん

159 :
兵站業務などの過酷な労働の描写や人体改造に期待

160 :
内区が陥落して、3日目の夕方。マスコット姫は、皇帝の本陣で、懸命にフェラチオに
励んでいた。ゴルバン8世に気に入られずに首を刎ねられた美女を、この数週間で何
人も見ている。ゴルバニアの皇帝は、非常に気が短く即断即決を信条とし、些細なこと
でも、次々と奴隷を処刑していくのだ。
「戦況はどうだ」
4人の全裸美女に支えられた専用の玉座に座り、フェラチオをさせたまま、ゴルバン8世
は側近のルクレシアに尋ねた。
「内区の掃討は完了しつつあります。残るクリーム宮殿に、全軍で総攻撃を仕掛ければ、
1日と持たないと思いますが」
既に、内区の略奪を始めて3日が過ぎている。ルクレシアは、いつまでも敵の本丸に攻
撃命令を出さないゴルバン8世の心境を測りかねている様子だった。
「そろそろ来るぞ」
「何がですか?」
ゴルバン8世の目が少年の様にキラキラと輝いていた。予知能力を働かせている時は
いつも、こうである。

161 :
「外区に残している部隊を、完全武装させ、西南西の方角に鋒矢の陣形を敷かせろ」
「は?」
ルクレシアは、思わず聞き返した。鋒矢の陣形と言えば、敵陣を一点突破する時に用
いる陣形である。この周辺では、現在、敵は籠城しているクリーム宮殿の中にしか存在
しない。
「その方角には、敵軍はいません。何を突破しようと言うのですか?」
「これから来るのだ。目には目を、歯には歯をだ。驚くぞ」
ゴルバン8世の瞳は幻覚を見ている様だった。近い未来を霊視しているのかもしれない。
もう、ルクレシアは、それ以上質問する事はしなかった。皇帝とは長い付き合いだ。彼女
は、指を鳴らして伝令を呼び、命令を伝え、外区へ早馬を走らせる。外区に布陣してい
るのは、ゴルバニア軍最強の、ライオン騎士団と虎騎士団である。両騎士団は、早速動
き出し、ライオン騎士団1万が前方、虎騎士団1万が後方に布陣する。そして、鋒矢の
陣形が完成すると、西南西の方向に突撃命令が出た。
「何も、いねえんじゃねえか?演習のつもりか?」
ライオン騎士団の団長シシマールは、疑問に思ったが、これまで皇帝の予測が外れた
事は一度たりともない。シシマールは、何の迷いも無く、疎開して無人になっている市街
地に突撃命令を出した。

162 :
こうしんおつ

163 :
シシマールてw
面白い
エロからファンタジーまで書ける作者タンすごい

164 :
バーニア王ジャガーは、1万騎のユニコーン騎士団と共に、ケーキランドの農村地帯を、
夕闇に包まれながら駆け抜けていた。今日の15時頃、チョコレート伯爵領の外れで休息
取って以来、駆け通しである。高速で移動する騎士団は、このまま日没と同時にフルーツ
シティを攻囲中のゴルバニア軍に、奇襲をかけるつもりだった。
(一撃だ・・・そう一撃で決まる。俺の戦い方は、いつもそうだ)
敵が、自軍の何倍いようが関係ない。一角獣のツノで獲物を貫く様に、敵陣の一点を突き、
短時間で崩壊させるのだ。その戦法で、今まで負けた事は一度も無い。この地盆世界では、
高速移動するユニコーンよりも早いと言えば、怪鳥モアに乗った伝令兵か、修行を積んだ
魔道士のテレパシーくらいだ。やがて、太陽は西の空の果てに消えて行った。盆の様に平
らなこの世界では、太陽が地平線に没するわけではなく、ただ、空の彼方に遠ざかって光
が届かなくなるのだ。翌日の太陽が、昨日の太陽と同じかどうかは、誰も知らない。代わり
に月が東の空から移動して来た。日によって違う形状で、ランダムに現れる月は、今日は
三日月の形をしていた。農耕地を抜けると、城壁に囲まれた巨大な都市が姿を現した。城
壁の外側にも、人口増加で収まり切らなかった市街地が広がっている。敵は、フルーツシ
ティの東側に本陣を敷いていると、ケーキランド側からの情報提供を受けていた。

165 :
「全軍突撃!一点突破だ!」
自ら一番先頭の集団に身を置いているジャガー王が、号令をかけた。
「おおーっ!」
ユニコーン騎士団の士気は高い。何しろ負けた事がなく、勝つと信じているのだから。
気性の荒い獰猛なユニコーンを乗りこなしている事も、彼らのエリート意識を高めている。
遮二無二、市街地を突き進む彼らの前方から、同じ様な雄叫びが聞こえてきた。
(なんだ?)
ジャガー王の脳裏を、一瞬、疑問がかすめた。次の瞬間、突然、通りの向こうからライオン
型の兜を被った浅黒い肌の騎兵の一団が姿を現した。槍や刀を振りあげ、戦闘態勢に入っ
ている。
「ガオオオオッ!突撃ーっ!突撃ーっ!ガオオオッ!」
向こうも叫んでいた。
(馬鹿な!完全武装している。しかも突っ込んでくる!)
ジャガー王は、動揺した。どうやって予見したのか知らないが、奇襲にはならなかったようだ。
(だが、しかし。今、軍を止めるわけにはいかない。例え、正面からぶつかってもユニコーン
騎士団は、勝つ筈だ)
ジャガーは、そう信じていた。
「行けえええ!ユニコーンの騎士達よ!」
ジャガーは、いささかもスピードを緩める事なく、剣を振り上げて叫んだ。一万騎のユニコ
ーン騎士団と、一万騎のライオン騎士団が真正面から激突した。

166 :
支援

167 :
あは〜ん

168 :
連載中はsage進行しろよ
邪魔が入るから

169 :
「ユニコーンの誇りにかけて!」
「ガオオオオッ!」
力と力の、ぶつかり合いだった。突撃するユニコーンのツノがライオン騎士の腹を、
鎧の上から刺し貫き、一撃で絶命させる。しかし、次の瞬間、後続のライオン騎士に
めった切りにされ、バーニア人の騎手達は落馬した。二つの集団は、止まる事なく混
ざり合い、傷者を量産する。あっっと言う間に戦場には、馬、ユニコーン、ゴルバニ
ア人、バーニア人の骸や重傷者が、山積みになった。
「異教徒の蛮族どもめ!」
ジャガー王は、ユニコーンの上で長槍と長剣を、交互に繰り出しながら、バッサバッサ
と群がるライオン騎士達を斬り捨てていった。その技量は、半端ではない。バーニア王
家には王朝開闢以来の名剣士のDNAが受け継がれているのだ。
「斬って斬って、斬りまくれ!」
「おおっ!」
勇敢なユニコーン騎士達は、自軍の損害がいくら増えようと、いささかも憶する事はな
かった。またゴルバニア軍最強のライオン騎士団も、決して引く事はない。双方が、手
加減をする事なく、持てる力の全てを出し切って戦う、近年まれに見る激戦になった。
その結果、両軍のうねりに、すり潰されるように両軍の戦者が増え続けた。

170 :
「戦況はどうだ?」
戦端が開かれてから、しばらく経った頃、ゴルバニア軍の本陣でゴルバン8世が、
副官のルクレシアに尋ねた。マスカット姫は玉座の穴から引きずり出され、可憐な
アナルを指で弄ばれている。ルクレシアは、刻一刻と物見の兵から入る情報をリア
ルタイムで分析していた。
「前軍のライオン騎士団と、敵軍がぶつかり合っています。双方、かなりの戦者が
出ているようです。敵は騎兵のみで、数はおよそ1万。ツノの生えた奇妙な馬に騎乗
しています。彼らは、軟弱な、今までのケーキランド兵とは全く質が違います。何者
なのですか、やつらは?」
「さあな。余にも判らんが、異変後の世界には何が湧いて出ても不思議ではない。
大方、同盟国からの援軍と言ったところだろうが」
さらに伝令が、駆け込んできた。
「ライオン騎士団が、崩壊しました。敵軍は、後詰めの虎騎士団と戦闘に入ったよう
です」
「シシマール団長はどうした?」
「確認が取れていません」
ルクレシアの顔がこわばった。ライオン騎士団と言えば、ゴルバニア軍最強の部隊
である。それが、こうも短時間で破れるとは信じられなかった。しかし、ゴルバン8世
は驚いた様子も無く、余裕の表情だった。

171 :
「さあて、我々も、そろそろ行くか」
彼には、それ程詳細ではないが、おぼろげな未来が見えているのだ。
「クリーム宮殿の包囲は、童貞騎士団とハイエナ騎士団にまかせて、巨乳騎士団と
猪騎士団は、西門から外区に出て敵の背後に回る」
「ハハーッ」
ルクレシアは、ようやく皇帝の意図が読めた。完璧な作戦だった。消耗し切った敵を、
前後から挟み撃ちにするのだ。玉座を支える4人の美女の尻に鞭が当てられ、本陣
が動き出した。
「お前か、司令官は?」
騎乗したシシマールは、全身に帰り血を浴びた姿で、ジャガー王の前に進み出た。
立ち塞がろうとするユニコーン騎士を、蠅でも払いのけるかのように長剣で斬りし
ていく。
「いかにも、余はバーニア王ジャガーだ」
相手からは、正々堂々とした答えが返って来た。
「俺は、ゴルバニア軍ライオン騎士団、団長シシマールだ。一騎打ちを申し込む」
伝令も来ない乱戦の中だったが、自分のライオン騎士団が崩壊したのは、なんとな
く雰囲気で判っていた。団長の命令を待たず、勝手に戦場から離脱するライオン騎士
などいないので、部下達は、ほぼ全滅したのだろう。周りには味方の姿は数える程で、
戦闘が始まる前は、1万人いたライオン騎士達は、ほとんど戦したのに違いない。
あり得ない事態だった。
「受けて立つ」
バーニア王の剣と、シシマールの剣が馬上で交わり火花を散らした。何合いか斬り
結んだが、技量の差は歴然としていた。
「う・・・こんな簡単に・・・強い・・・」
シシマールの、剣を振りかざした右腕が、肘から切り飛ばされた。咄嗟に左腕で、
脇差を掴み、ジャガーに投げつけるが、あっさり交わされる。ジャガー王の乗ったユ
ニコーンが頭を下げて突進し、鋭いツノが、シシマールの愛馬の胴体に深々と突き刺さった。

172 :
「ヒヒーン!」
竿立ちになった愛馬からシシマールが振り落とされる。地面に這いつくばったシ
シマールの顔面をユニコーンの蹄が、兜ごと叩き割った。
「うげえええ!無念!」
頭部がスイカの様に飛び散った。
「誰だか知らんが、敵の将軍を1人倒したぞ。全軍、進めーッ!勝利は近いぞ!」
ジャガーが叫んだ。全く疲れを知らない男である。崩壊したライオン騎士団の後方から、
今度は、虎の被り物をした虎騎士団が、姿を現した。
「突撃!ガルルルルルッ!」
虎騎士団、団長タイガイオスが叫んでいた。

173 :
「ユニコーンの誇りにかけて!」
ユニコーン騎士団は息つく暇も無く、さらに突進し、今度は無傷の虎騎士団1万騎と戦闘
に入る。数も減り、個人の体力もかなり消耗している筈なのだが、その勢いは留まること
を知らない。再び傷者の大量生産が始まった。
「くそっ、こいつら、どんだけ強いんだ。大概にしてくれ!」
タイガイオスは、馬上で剣を振るいながらボヤいていた。こんな奴らは、異変前の世界に
はいなかった。虎騎士団とライオン騎士団は、ゴルバニア最強の部隊として一度も負けた
事はなかったのだ。

174 :
「こらっ!もっと急がないか、動力の女ども!」
ゴルバン8世は、イライラして足元に這いつくばるマスカット姫の顔面を、靴の裏で
踏みにじった。ルクレシアが馬を駆って、移動式玉座の周りを一周し、4人の女の
背中に鞭を入れる。
「ハリーアップ!フォーメンションB!」
ルクレシアの掛け声で、四つん這いだった女達は、スピードアップのために立ち上
がり、中腰になって小走りを始めた。ブルーベリー伯爵の親族である高貴な女達は、
奴隷に落ちてからの数カ月間、玉座の動力として訓練を受けている。
「ライオン騎士団が壊滅し、虎騎士団も押されているだと!」
戦況報告を聞き、ゴルバン8世の顔から余裕の表情が消えつつあった。バーニア王
の軍勢は、彼の予知能力を遥かに越える強さだったのだ。巨乳騎士団と猪騎士団の
合計1万5千は、西門から外区へ出、旋回して、戦場へ向かった。大重量を背中に支
えながら長距離を走らされた4人の美女は、青色吐息で汗だくになり、今にも倒れそう
である。しかし、もし体力が尽きて玉座を、少しでも傾かせるような事があれば、すぐ
さま、首を跳ねられて代わりの者が連れて来られる嵌めになるので、そう簡単には根
を上げない。
「間に合ってくれ」
ゴルバン8世は、珍しく祈っていた。マスカット姫の顔が、何度も蹴られて腫れ上がり、
ブサイクに変形している。可愛らしかった顔が紫色になり、鼻と口から血を流していた。
「見えた!まだ虎騎士団は、戦闘中だぞ。行け!全軍突撃!」
ゴルバン8世が叫んだ。猪騎士団を先頭に、無傷の1万5千の軍勢が背後から襲いか
かる。戦場は、当初より東に移動しており、ライオン騎士とユニコーン騎士の骸が累々
と横たわる市街地を、新手の猪武者が駆け抜けて行った。そして突破力では、ゴルバ
ニア随一の部隊が、激戦で数を減らしたユニコーン騎士団の背後を強襲した。

175 :
味方の損害もいとわず、突撃命令を繰り返していたバーニア王ジャガーは、不意に
背後から上がった鬨の声に、異変を感じた。
(まさか、背後から敵・・・)
奇襲が読まれていた時点から、嫌な予感はしていた。ユニコーン騎士団は数を激減
させているが、まだ前面の敵は、崩壊していない。
(敵の縦深は、まだ深い。あと少しで、突き崩せるのだが)
後方から、虎騎士の剣を掻い潜って、血まみれの伝令が来た。
「北西より新手の軍勢です。数は1万以上・・・」
伝え終わると、そのまま伝令はユニコーンの背中から滑り落ち、息絶えた。
「陛下、このままでは、全滅します。一時戦場を離脱しましょう」
生き残っていた側近が進言した。
「しかし・・・敵に後ろを見せれば、さらに損害が増える」
「このままでも同じです。陛下の命だけでも、御助けせねば・・・この一戦で、戦いが終
わるわけではありません。バーニア王国の未来のために!」
必の進言に、ジャガーは苦渋の決断を下した。
「うむ、全軍に戦場を離脱するよう伝えろ。南南東へ転進!」
ユニコーン騎士団は、多くの傷者を背後に放置したまま、進路を直角に変え、戦場
を離脱した。幸いゴルバニア軍は包囲陣形を取っていなかったため、行く手を阻む者
は無く、離脱にそれ程、困難はなかった。
「残存戦力は、どれくらいだ?」
ユニコーンを駆けさせながら、ジャガーは確認した。生まれて初めての敗北に、ジャガ
ー王は相当なショックを受けていたが、それでも冷静さを失わない。
「およそ、3千騎が続いております」
「そうか」
残りはんだか、負傷して動けずに戦場に取り残されたに違いない。

176 :
「陛下、敵が転進し、戦場を離脱します。追撃しますか?」
ルクレシアが、移動式玉座に座って、ふんぞり返っているゴルバン8世に尋ねた。皇帝
は首を横に振った。
「いや、止めておけ。どうせ、追いつけんだろう。見方を、まとめて損害の報告と、負傷者
の収容を」
ほぼ無傷の猪騎士団と、巨乳騎士団の騎兵達は、戦場を馬で駆って、動けずに放置さ
れているユニコーン騎士の負傷者の首を刎ねて回った。 味方のゴルバニア兵も重傷
者は安楽させ、軽傷者は手当てをさせる。ライオン騎士団は、ほぼ全滅。虎騎士団は
半減していた。
「馬鹿な!たった数時間の戦闘で、ゴルバニア軍の中核である騎士団の1万5千人が失
われたと言うのか!」
ゴルバン8世は、愕然とした。ユニコーン騎士の体は7千。撃退には成功したものの、
味方は約2倍の損害だった。
「これでは、今後の作戦に支障が出る・・・練り直さねばならん」
ゴルバン8世は、ウサ晴らしにマスカット姫の顔面を、滅茶苦茶に蹴り付けた。美少女の
鼻が折れ、頬に靴底模様の傷が刻まれる。

177 :
(うっ・・・痛い。お父様、お母様、助けて・・・)
マスカット姫の父親であるブルーベリー伯爵は、居城の落城後、行方不明。母親は、
今、玉座の板の下で動力の1人となっている。
「こいつ、顔が潰れた。もう使い物にならん、交換してくれ」
ゴルバン8世が、マスカット姫の顔を、さらに足蹴りしながらルクレシアに命じた。
「は。廃品のマスカット姫は、どうされますか?斬首しますか?」
「さずに兵站業務に回せ。そろそろ本国に撤退せねばならんだろう。人出が必要だ」
ゴルバン8世は、ため息をついた。深い敗北感に襲われた。未だかつて、これ程の損害
を出し、遠征を途中で中止したことは無かったのだ。
(わしの予知能力を持ってしても、読み切れん敵がいるとはな。やはり異変前とは世界
の様相が異なっておる)
皇帝は、本国から遠く離れた、異変前は存在しなかった見知らぬ土地にいる事が、急に
恐ろしくなってきた。

178 :
地盆世界編、一旦終わりです。

179 :
乙です!!今回も面白かった
地盆世界ってなんだったっけ。。
次回はレイラ姫とマスカット姫の再登場を願います。

180 :
更新オツ
アルテミスと千鶴のその後が気になるところですが
千鶴は物語のかなめなので
じっくりストーリーを練って下さい。

181 :
上条美由紀(23歳)は、真藤組の事務所ビルの地下室で相変わらず、過酷な
調教の日々を送っていた。このビルのオーナーは真藤登で、入居しているテナ
ントは全て、組のシノギを上納する関連会社である。悪徳金融、風俗店、AV製
作会社や、密売の隠れ蓑になっている貿易商社などである。麻薬や武器、女体
などの非合法商品は全て地階に保管され、その入り口は厳重にカムフラージュ
されている。ビルの設計図は改ざんされており、役所に届けを出している図面に
は地階は存在しない事になっていた。
「あけまして、おめでとう。今日から新年だよ」
世話係のチンピラ、竜司がトレイに朝食を乗せて入って来た。美由紀は、三角木
馬の上に全裸で跨り、虚ろな目をしている。両穴を極太バイブで串刺しにされて
いるのだ。
「2002年元旦だ。去年は、自爆テロやら何やらで大変な年だったが、今年は平
和な、年になりそうだぜ」
竜司は、トーストを口に含み、咀嚼してから美由紀に食べさせた。上下の前歯を
抜かれた美由紀は、いつも口移しで食事をさせて貰っている。
「ねえ・・・あたしは、いつになったら、お家に帰してくれるの?」
「バーカ、帰れるわけねえだろ。それに、そんな体で帰ったって家族がショックを受
けるだけさ」
美由紀の顔は別人に整形され、歯はなく、オマンコとアナルは拡張されて締まらな
くなっている。美由紀は、取り付く島も無い答えに、シクシクと泣き出した。
「泣くなよ。お前の出ている裏DVDが、世界中の闇市場で大ヒットしているらしいぞ。
組の、お偉いさん方が、喜んでいた」
美由紀の抜歯シーンを記録した映像だ。
「ハード拷問シリーズって言うタイトルで、続編を撮る計画らしい」
「いや・・・」
いくら売れても、美由紀にギャラが入るわけではない。全額が真藤組の運営資金
になるのだ。おそらく続編では、抜歯以上の惨い事を考えているに違いない。
「ラストの巻は、スナッフビデオになるかもな。ハハハ」
竜司が、恐ろしい冗談を飛ばした。

182 :
予告通り、その日の午前中から2作目の撮影が始まった。撮影機材は、上の階
にある表のAV製作会社から運んで来られる。スタッフも、普段は合法な撮影を
行っている人達だ。合法と言っても、業界一過激なSM作品を撮ることで知られ
ているレーベルだったが。
「2作目は、電流拷問をメインで行こうと思う」
監督である鎌田哲平(37歳)が言った。彼は、AV製作会社の社長である。地下
スタジオの隅では、オブザーバーとして縄師の鬼頭竜作が、パイプ椅子に座って
腕組をしていた。今日は、組長の姿はない。
「電流拷問用の、特別な大道具を自作してみました」
上の階から、地下スタジオに運ばれて来たのは、2メートル四方の鉄板と、ガチャリ
と重い鉄製の鎖の付いた手枷と足枷だった。全裸の美由紀は、鉄板の上に大の字
で仰向けに寝かされ、ギリギリまで両手両足を広げさせられた姿勢で、鉄枷で手足
を四点止めにされた。
「この鉄板と鉄枷には、電極のコードが付いていて電流を流せるようになっています」
哲平が説明した。
「やってみましょうか」
哲平が、手元に置いた操作ボックスの目盛の一つを20ミリアンペアまで上げた。鉄板
に接していた美由紀の背中に電流が流れ、美由紀は、不快な通電から逃れるため体
を海老反りにする。
「あっ、いやっ・・・いやっ・・・」
それでも、掌と足裏は鉄板に振れているため、そこから電流が流れ続ける。
「どうです?面白いでしょう?」
既にカメラが回り始めていた。取り敢えず撮影し、後で編集すると言うのが、彼のやり方だ。

183 :
「これも、回してみましょう」
哲平は、ボックスに並んでいるダイヤルを次々に回した。四肢を固定している鎖から
も大電流が流れる。ボックスは、コンセントでAC電源に繋がっており、出力はいくらで
も上げられる。
「ぎ・・・ぎやああああ」
美由紀の体がビクンビクンと跳ね回り、全身から汗が噴き出した。髪の毛が帯電して
逆立っている。
「さらに、こいつを使います」
哲平は、長さ30センチ程の鉄の棒を取り出し、暴れ回る美由紀に近づくと、その白い
腹の上に鉄棒を押し当てた。
「ぐおおおおお!」
「この鉄棒には、致量ギリギリの50ミリアンペアが流れています」
美由紀は、鉄棒から逃れようと、体を背中が鉄板に触れるギリギリまで下げる。哲平は、
ニヤリと笑い、さらに、押し当てた鉄棒をグイグイと押し込む。美由紀は、尻を下げ過ぎ
て鉄板に触れ、下からも電流が流れた。
「うきいいいい!」
腰を浮かせると、今度は鉄棒が腹に食い込む。
「いやああああ!」
美由紀は、板挟みになった胴体を上下させながら、のた打ち回った。
「電流ダンスです。ハッハッハッ、逃げ場はありません。上下の電流から逃れようとして、
必にのた打ち回る美女は、最高でしょう」

184 :
「ふむ、面白いな」
鬼頭竜作は、美由紀に近づき、汗まみれの顔面をビンタした。帯電している電流が、
ピリッとくる。
「おらっ!いつも言ってるだろう!責めを受ける時は、自分から、もっとせがむんだ。
もっと激しく責めて下さいと」
「うきいいい・・・でも・・・辛過ぎます・・・あたし、んじゃいます・・・」
「お前は、んでもいいんだ。責めして下さいと言え」
美由紀は、のた打ち回り、飛び散った汗が、ポタポタと鉄板の上に落ちた。
「ううう!美由紀を・・・美由紀を責めして下さい・・・もっと強く、もっと電圧を上げて
下さい!オ、オマンコとアナルにその棒を、ブチ込んで下さい・・・」
美由紀は、自分が口走っている事に、自分で恐怖を感じた。その通りやられたら、本
当にんでしまうかもしれない。
「ほう、そうか、そうか。お前の望みなら、しょうがないな。希望通りにしてやるよ。ん
でも、文句を言うなよ」
哲平が、我が意を得たり、とばかりに、ニヤニヤした。
「んだら、文句は言えんと思うが」
竜作が、ボソリと突っ込みを入れる。哲平は、鉄板と四肢の鉄枷に繋がっている電流の
ダイヤルを40ミリアンペアまで上げた。
「がああああ!もう無理・・・いえ、もっとやって下さい・・・あげええ!」
美由紀が白目を剥き、口から泡を吹き始めた。哲平は腹に当てていた鉄棒を、美由紀
のガバガバになっているオマンコに突き入れた。

185 :
「おお、なんて締まりのないオマンコだ。フニャフニャじゃないか。何の抵抗もない」
体内の奥深くの子宮に、50ミリアンペアもの強電流を流されて、美由紀の意識がフッ
飛んだ。しかし、ぐったりとして鉄板に寝転がった瞬間、下から全身に感電して目が
覚める。
「ぐええええええ!」
逃げ場のない地獄だった。
「じゃあ、もう一本」
哲平は、同じ鉄棒をもう一本取り出し、こちらもガバガバになったアナルにズブリと突
き立てた。
「あがああああ!」
50ミリアンペアの通電である。合計すると、全体で、どれ程の電流が、美由紀の肉体
に流し込まれているかは、想像を絶していた。人体に害を及ぼし、表のAV撮影では、
絶対に使用出来ない量であることは、間違いない。美由紀が耐え抜き、この撮影で
ななくても、後遺症は残るだろう。
「あぐ!あぐ!」
美由紀は、ゼイゼイと過呼吸を繰り返し、鉄板の上に失禁した。肺や心臓を始め、内臓
器官の自律神経が電流のために狂い出している。瞼がピクピクとし、自分の意思で閉じ
る事が出来ない。電気を帯びた全身が悪寒に包まれていた。
「ぬ!ぬっ!」
「んだら、スナッフビデオと銘打って売り出すさ。そしたら、この作品がシリーズ最終作
になるな」
哲平は、さらりと言ってのけた。真藤組にいれば、代わりの女優はいくらでも調達できる。
女優の健康を心配し、手加減する必要は全くないのだ。

186 :
 午前の撮影が終わった。撮影中、美由紀は何度も失神と失禁を繰り返し、カメラが止
まって電流から解放された後も、鉄板の上に横たわったままピクピクと痙攣している。全
身の自律神経をやられ、起き上がる事が出来ないようだった。
「飯を食わせてやれ」
「へい」
哲平の指示で、世話係の力也が、近くのコンビニで買ってきた焼きそば弁当を、ナイロン
袋から取り出した。そしてまず、自分の口で咀嚼し、ドロドロになった物を口移しで美由紀
に食べさせるのだ。
「午後からの撮影は、もっと過酷になる。今のうちに精を付けさせておいてくれ」
「モグモグ・・・へい」
唇を重ね合わされ、無理矢理押し込まれた、粘土状の焼きそばを、美由紀は呑み込む事
が出来ない。口がだらしなく開いたままで、舌が震え、喉の筋肉が脳からの指令に反応し
ないのだ。度を越した電流責めの後遺症だった。
「食えよ!」
力也は、歯の無い美由紀の口をこじ開け、強引に指で、焼きそばの咀嚼された塊を、喉の
奥に押し込んだ。

187 :
「こいつも飲ませてやれ」
力也は、竜作からマムシドリンクを手渡された。まず自分の口に含み、唾液を混ぜた上で、
美由紀の顔を上に向けさせ、手でこじ開けた口に、ダラダラと垂らし込んでいく。美由紀は
苦しそうに目を剥いて震えるだけで、抵抗はしない。いや、神経が麻痺して、筋肉一筋、自
分の思い通りに動かせないのだろう。撮影スタッフ達は連れ立って、事務所ビルの近くの
飲食店に外食に行ってしまった。
「昼からは、もっと凄い事されるらしいぜ」
留守番の力也が意地悪気に囁いた。
「も・・もう・・いや・・です・・・電流・・・いや・・です・・・許して・・下さい・・・」
ロレツの回らない舌で、美由紀が必に訴える。
「我儘、言うんじゃないよ。そんな気持ちなら、フッ切れるように、いいもの見せてやる。立て」
同じく、留守番に残っていた鬼頭竜作が言った。美由紀は、全身が震え、自力で立てる状態
ではない。世話係のチンピラ、力也と三郎が両側から肩を支えてようやく立ち上がる事が出
来た。
「下のトイレへ連れて言ってやれ」
「へい」
美由紀は、引き摺ずられるように2人のチンピラに挟まれ、さらに地階へと降りて行った。ここ
に監禁されてから数カ月になるが、その階層まで降りるのは、初めてだった。男女別にトイレ
のマークが並んで描かれている男子トイレの方のドアを開けると、そこはタイル張りの広いト
イレで、いくつかの個室が並んでいた。竜作が、そのうちの個室の一つを開けると、そこには
便器が無く、かわりに手足を切断された全裸の美女が、首を鎖で繋がれていた。虚ろな目を
している。

188 :
「他に、使い道が無くなった女だ。お前も、我儘を言っていると、こうなるしかないな」
竜作が、脅迫めいた口調で言った。そして、その便器女の脇腹を蹴る。
「自己紹介をしろ」
「遠藤晃子、26歳です。1年前まで私立栄清学園で英語の教師をしておりました。調教師
様に逆らった罰により、今月から手足を切られ、人間便器に落とされました」
竜作が、元女教師と名乗る女の顔を、思い切り蹴り上げる。
「おいっ!落とされました、とはどういう事だ!お前が、大事なタイミングで子供を孕み腐った
せいで、オークションでも買い手が付かなかったんだろうが!そんな、お前を、こうして慈悲深く、
再利用してやっているんだろうが!」
「おごおおお・・・げふっ!げふっ・・・申し訳ございません。人間便器として使って頂き、光栄で
御座います」
鼻血を流し、喉に詰まらせながら晃子が謝った。手首から先が無いので、傷ついた鼻を押さえ
る事も出来ない。美由紀は、この晃子と言う女にも前歯が無い事に気付いた。
「口を開けろ」
「はい」
竜作の股間の前に、血だらけの顔を捧げ、アングリと開いた口腔内は、奥歯以外の歯が抜か
れている。美由紀と同じ抜き方だ。おそらく、あの高橋と言う医師が施術したのだろう。竜作は、
差し出された晃子の口腔目がけて、勢いよく放尿した。晃子は、目をしっかりと開いたまま、一
滴も溢さず、飲み下していく。例え、どんな嫌な人間の、生理的に受け付けない排泄物であっ
ても、オシッコ一滴、ウンチ一かけらも残さずに胃に収めるのが人間便器に与えられた絶対的
使命なのだ。放尿が終わった竜作のチンポを、晃子は口に含み、舌と唾液で念入りに掃除した。
「フェラチオはなさいますか?」
「いらん!時間が無い、もうすぐ午後の撮影が始まる」
「また、ご利用下さいませ」
ボトボトとタイルの上に鼻血を落しながら晃子は、笑顔で言った。

189 :


190 :
連載モノはsage進行せよ

191 :
更新乙です

192 :
「俺も使っていいですか?」
三郎が、ズボンのチャックを降ろし、竜作と入れ替わりに晃子の前に立った。
(えっ、またあたし?他のトイレを使ってよ。今、1人分飲んだところなのに・・・)
晃子は、そう思ったが、顔色には出さない。また殴られるのが落ちだ。
「ああ」
「失礼いたします」
晃子は、笑顔で三郎の股間の前に顔を差し出し、歯の無い口を開いた。勢いよく放出された
オシッコが、最初、口腔内に漏らす事ばく注入されていたが、不意に三郎が、チンポをずらし、
水流が晃子の顔を直撃し、そこら中に飛び散った。
「てめえ!溢しやがったな!」
「申し訳ございません」
明らかに、ワザとだったが、晃子は必で謝るしかない。
「一滴残らず、舐め取りますので、どうか許して下さい」
晃子は、まず放尿の終わった三郎のチンポを、しゃぶって綺麗にした後、這いつくばり、タイル
の上に飛び散ったオシッコを、啜り始めた。雑菌だらけの不潔なトイレの床だったが、人間便器
に自分の健康を気遣うような贅沢は許されない。ある程度、啜ると、次は、舌を思い切り伸ばして
ベロベロとタイルを舐めた。そして最後は、フーフーと息を吹きかけて乾かす。万が一、床に溢し
た場合は、そこまでするのが人間便器のマニュアルで定められた業務だった。
「また、ご利用下さいませ」
晃子は、乾いた鼻血がこびり付いた顔面で、飛び切りの笑顔を振りまいた。

193 :
乙です
続きを楽しみにしています

194 :
更新乙です

195 :
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196 :
短い休息時間の後、午後の撮影が始まった。美由紀は、口移しで飲まされたマムシ
ドリンクの御蔭で、少し気力が戻って来たような気がした。どうせ最後は、スナッフシー
ンでされるにしても、あんな惨めな姿で、毎日毎日、他人の排泄物を貪るのは嫌だ
った。
(それなら、いっそ首を絞められてされた方がいい・・・もしくは、このまま感電した
方が・・・)
両手両足に鉄枷が付けられ、今度は立ったまま、ギリギリと天井に滑車で吊りあげら
れた。両膝の部分にも、縄が通され、ガニマタに限界まで広げさせられる。
「これからは、もっと辛くなるぞ。敏感な部分に針を刺し、直接、体の内部から電流を流
すんだ。ヒヒヒ・・・」
鎌田哲平監督は、楽しそうに笑った。表のAV撮影では、なかなか、ここまでは出来ない。
AD(アシクタントディレクター)が、長短や細太の様々な種類の針を大量に持ってきた。
哲平は、そのうちの1本の根元に電極クリップを噛ませて、美由紀の顔に近づける。
「どこに刺してほしいか、言って見ろ!」
カメラは、既に回り初めていた。

197 :
「お・・・お尻にして下さい・・・」
「馬鹿、言ってんじゃないよ!敏感な部分に刺すって、言ってんだろっ!」
「で・・・では、乳首に・・・」
「それじゃ、ありきたりだな・・・鼻にしよう」
哲平は、訊いて置きながら美由紀の意見は、全く無視し、長い針を、鼻の軟骨を貫いて横に突き刺した。整形されたノーブルな鼻の横側から、無残に針の先が飛び出す。
「試しに、電流を流してみようか」
哲平が、電圧ボックスのダイヤルを回した。
「ウキイイッ・・・鼻が・・・鼻が、もげちゃう・・・」
ツーンとした感覚が、鼻先から額を駆け抜け、脳を巡った。視界に火花が散り、涙が
ボロボロと流れ落ちる。強烈なワサビを食ったよりも、もっと激しい刺激だった。カメラ
がアップで美由紀の顔を抜き、少し時間が経ってから、ダイヤルが切の位置に戻さ
れた。
「次は、どこがいい?」
「し・・・舌に、お願いします・・・」
結局、美由紀が、どこの部位を言っても、哲平は、ビジュアル的に、もっとも辛そうな
部位を選ぶだろう。脚本が、既に出来上がっており、その中のセリフとして美由紀に尋
ねているだけなのかもしれない。
「よし、舌だな。撮影の流れが、判って来てるじゃないか。ほら、あーん。限界まで舌を
突き出せ」
美由紀は、歯の無い口を開け、ピンク色の舌を伸ばした。ここに来てから無数のチンポ
や、アナルを舐め続けてきた舌だ。その舌に、哲平は上下に2本、長めの針を貫き通した。
「あぐ・・・あぐ・・・あぐ・・・」
美由紀は、閉じられなくなって、喋れなくなった口から、涎をダラダラと流した。ADが、
タイミングを見計らって、再びダイヤルを回す。
「あがあああ・・・あがああ・・・・」
鼻と舌から電流を流され、美由紀は、泣き叫んだ。叫び声が、言葉になっていない。
「楽しいかい?」
「はひ・・・はひ・・・」
涎と鼻水だらけの顔で、美由紀は、頷いた。

198 :
最近は、思いついたストーリーを並行して、書き貯めていくようにしているので、さらに、本編の進行が遅くなっています。
申し訳ありません。

199 :
「さあ、次は、いよいよ、皆さんが、お待ちかねの部分に刺そうと思う。どこがいい?視聴者の気持ちになって答えるんだぞ。空気読めよ」
「く・・・くひとりふ・・・」
「え?なんだって?クリトリスに刺して欲しい?ハッキリ、喋れよ、バーカ」
哲平が、無抵抗な美由紀の頭を、拳骨で殴る。感電して震えているので、殴られ
ても、余りリアクションはない。哲平は、極細だが30センチも長さのある針を右手で
持ち、美由紀のクリトリスを、左手の指で摘みあげて剥き出しにしてから、串刺しにした。
「ほらほら。お前の大事な部分を、どんどん突き抜けていくよ」
「いいいい・・痛い・・・」
美由紀が、腰をガクガクと痙攣させた。
「危ない!動くなって!じっとしてないとクリトリスが千切れるぞ」
「いやはあああ・・・」
美由紀は、恐怖に耐えかねて、泣きじゃくった。涎と鼻水と涙の洪水で、顔がグシャ
グシャになっている。30センチの針に貫かれたクリトリスは、下腹部の前面に引っ張り
出され、千切れそうになるくらい引き伸ばされていた。
「いい絵だ。ここで電流!」
「はい!」
ADが、クリトリスの針に繋がる電極のダイヤルを回した。人体で最も敏感な部分に、
強めの電気刺激を与えられ、ビクンビクンと、腰が動く。
「30ミリアンペアまで、上げろ」
クリトリスは、繊細な快楽神経が集中している部位である。豆粒ほどの肉芽に男性の
亀頭と同じ数の神経が、密集しているのだ。
「いやはあああ・・・・もれるううう・・・!」
美由紀は絶叫し、何度も何度も失禁を繰り返した。

200 :
3日後、仕上がった映像を、事務所ビルの3階にある、表のAV製作会社の編集
室で、鎌田哲平監督、鬼頭竜作、そして真藤登組長の3人がチェックしていた。
「ふーむ、拷問だけで、絡みは一切なしか」
竜作が言った。
「それでええ。絡みなんぞ、普通のAVで、みんな見飽きとる」
真藤組長が言った。裏の作品なので、局部のモザイクは一切入っていない。電流
責めの後、針を抜いて針穴から出血し、血達磨になった美由紀を撮影したシーンも、
そのまま納められている。
「なーんか、物足りんなあ。次は四肢切断ものでいくか」
真藤が、タバコを燻らせながら言った。
「では、次が、美由紀の最終作で?」
「そうだな。こいつも、体の損傷が酷くて、そろそろ使い物に並んだろう。今も、電流責
めの後遺症で、まだ歩けないらしいじゃないか」
「ええ。電流は、体に悪いですからね。特に大電圧で長時間通電させれば、神経系統
に深刻な影響が出ます」
哲平が説明した。美由紀は撮影から3日経った今でも、全身の震えが止まらず、唯一
の取り柄であるフェラチオも出来ない有様だった。
「次回作で、手足を切った後、そのまま人間便器に落とすか」
真藤が無慈悲言った。彼の心には、仏心は、全く無いようだった。

201 :
いつもの、地下室で三角木馬に乗せられ、美由紀は震え続けていた。上半身はグン
ニャリとし、木馬の背中に覆い被さるように倒れ込んでいる。震えが止まらず、背骨や
背筋に力が入らないのだ。内臓の自律神経も狂ってしまったらしく、吐き気も止まらず、
3日間、食べても吐き戻すので、水しか飲んでいなかった。
「オエー・・・オエー・・・」
吐瀉物の無くなった胃液を何度も吐き、オマンコと肛門からは、だらしなく排泄物が流
れ続けている。前も後ろも、自分の意思で締める事が出来ない。
(苦しい・・・このままぬのかしら・・・いや・・・ぬのは嫌・・・例え、ここが地獄でも、
やっぱりぬのは嫌だわ・・・)
美由紀は、電流拷問の撮影の日に見せられた、人間便器の女を思い出した。彼女に比
べれば、自分はまだ恵まれている。救出されてリハビリをすれば社会復帰できるかもし
れない。
(歯は、インプラントで元に戻して、焼印は皮膚移植で・・・緩くなった肛門とオマンコも手
術で、なんとか・・・)
美由紀は、頭の中で無理矢理、希望をつなげようと努力した。しかし、前提条件である、
警察に救助されるという可能性自体が、限りなくゼロに近かった。

202 :
美由紀編、終わりです。

203 :
遠藤晃子(26歳)は人間便器である。私立栄清学園で英語の教師をしていたが、類ま
れな美貌が評判だったため、真藤組のターゲットリストに載り、1年前に下校途中に拉
致された。その後、何カ月にも渡って調教され、強制妊娠させられた揚句に、誰の子供
とも判らない赤ん坊を出産させられた。赤ん坊は、その後、どうなったかは、晃子には
知る術がない。お腹を痛めて生んだ我が子と、引き離されてから、さらに月日が経ち、
晃子は、今では、両手両足首を切断されて、真藤組の地下トイレで使用されていた。
(今、何時頃だろう。もうすぐ、朝かしら)
トイレ内は、24時間、照明が付きっ放しである。なので、昼なのか夜なのかは、よく判ら
ない。使用者が多いのが昼間だと、漠然と感じる位だ。
(お腹が痛い・・・ウンチがしたいわ)
人間便器とて、生き物だ。生理現象は止められない。晃子は、四肢に嵌められた金属の
筒を突っ張って立ち上がり、四つん這いで歩き始めた。首輪の鎖は、トイレ内を動き回れ
るだけの余裕がある。晃子の住むトイレ内には、個室が5つあり、そのうちの4つには人間
便器の美女が繋がれており、1つだけが本物の陶器製のトイレだ。それは、人間便器のた
めのトイレで、四肢の無い4人の美女は、そこで排泄をする決まりになっている。晃子は、
ジャラジャラと首輪に繋がれた鎖を引き摺り、陶器製の和式トイレに四つん這いのまま跨
った。手足の無い女達は、2足歩行で立ち上がるのが難しいため、和式でないと使えない
のだ。両手両足の先に嵌めこまれた金属の筒が床のタイルを打ち、歩くたびに、カツーン
カツーンと音がする。
「う・・・あ・・・・」
ブリブリブリと晃子は、ウンチをひり出した。他人のウンチを消化し、晃子の体内で、さらに
凝縮されているため、異常に黒く、臭いウンチだった。排泄が終わると、右の肘で、水洗レ
バーを押し、便器の底に溜まったウンチを流すが、手の先が無いため、汚れた自分の尻穴
を拭くことが出来ない。

204 :
「美和さん、お願い・・・」
晃子は、隣の個室の人間便器に、尻穴の洗浄を頼んだ。人間便器同士は、お互い清め
合う決まりになっている。元女子大生の美和は、放心状態でペロペロと、顔の前に突き出さ
れた晃子の尻穴を舐める。彼女は、精神の荒廃度合いが、晃子より進んでいて、殆ど喋ら
ない。
(もう、この娘、駄目ね)
反応が鈍く、人間便器としてすら、役に立たなければ、その次に待っているのは、もう、し
かない。真藤組は、彼女をバラし、臓器から骨髄、角膜まで、体のありとあらゆる部位を闇
ルートでさばくのだ。
(でも、早くんだほうが、マシかもしれない。こんな体で救出されても、もう社会復帰は出
来ない・・・)
晃子は、自分の個室の待機場所に戻り、枯れ果てた涙を再び、ポロポロと流した。そして
眠りにつき、数時間後、トイレの天井に仕掛けられたスピーカーから流れるチャイムの音で
目が覚める。朝6時の合図だ。これから、また無限の繰り返しである人間便器としての一日
が始まるのだ。まず、清掃員が来て、掃除を始めた。
「おい、人間便器ども、起きろ!寝てんじゃねえぞ、ボケッ!朝だぞ!」
今日の清掃員は、住み込みのチンピラ3人組の1人、竜司だった。
「ほら、飯だ」
サプリメントの錠剤を4人の美女に配って歩く。排泄物だけでは、栄養失調になるため、一
日一回配られるのだ。鶏に餌をやる様に、タイルの上に無造作にバラ撒かれた錠剤を、4人
の美女は、唇をつけて必に貪る。この錠剤は唯一のまともな栄養源だ。晃子も、タイルに
唇を付けて拾い上げ、残った奥歯で噛み砕いて、胃に呑み込んだ。味も何もない錠剤だった。

205 :
「お次は、掃除、掃除・・・急がなきゃ。」
トイレ用の液体洗剤の蓋を開けてトイレ中にバラ撒き、ホースで水を出しながら柄付きブ
ラシで、床のタイルを手早く磨き上げる。そして、1人1人の人間便器に、ホースで水を掛け、
一応人間用のボディソープとシャンプーを振りかけて手洗いする。手の無い美女達は、自
分で自分の体を洗う事が出来ないため、竜司が体の隅々まで、洗ってやる必要があるのだ。
晃子は、無遠慮にオマンコとアナルに、液体ソープの付いた竜司の指を突っ込まれてかき
回されたが、ジッと耐える。人間便器である自分は、他人にやって貰わなくては、何も出来な
い重度障害者なのだ。
「ありがとうございます。竜司様」
晃子は、御礼の言葉を述べた。
「喉が渇いただろう。水を飲ませてやるよ」
竜司は、晃子の口にホースの先を突っ込んだ。激しい水流がドクドクと流れ込む。晃子は、
なるべくたくさんの水道水を、胃に流し込んだ。普段、オシッコ以外で水分補給をする方法と
しては、一つしかない陶器製の和式トイレに頭を突っ込み、水洗レバーを押して、啜るしかな
いのだ。竜司は、シャンプーと歯磨きもやってくれる。人間便器は、清潔に保たれている美女
であるからこそ、使用価値があるのだった。最後に仕上げとして、4人の美女にメイクをする。
髪を研ぎ、口紅、アイシャドウ、ファンデーションなどを塗りたくるのだ。竜司は、この作業を
やり始めてから覚えた技術だった。
「38分か、結構かかったな」
竜司は、腕時計で、作業時間の合計を確認すると、掃除道具を持ってトイレから出て行った。
さあ、これからたくさんのヤクザや、訪問客が用を達しに来るだろう。人間便器の、退屈で単調
な一日が始まるのだ。

206 :
http://eirian.h.fc2.com/index.html
まとめサイトを、更新しました。

207 :
乙です

208 :
短いですが、晃子編は、終わりです。

209 :
バーニア王のユニコーン騎士団と激戦を交え、辛くも撃退に成功したゴルバン8世は、
全軍をフルーツシティの内区へ引き揚げさせた。クリーム宮殿には、まだケーキランド
の王族が立て籠っており、そちらの攻城戦も続けなくてはならない。
「よくこれだけ、やられたものだな」
野戦病院を、ルクレシアと共に視察しながらゴルバン8世は、呆れて言った。重軽傷を
負ったライオン騎士や虎騎士が、そこら中で呻き声を上げている。
「ええい、忌々しい!」
ゴルバン8世は、手に持った鞭で、傍らにいたマスカット姫(17歳)の背中を滅茶苦茶
に鞭打った。顔が潰れ、玉座のフェラチオ奴隷から解任されたマスカット姫は、され
る寸前に、皇帝の気まぐれによって助けられた。代わりに、皇帝のストレス発散用の奴
隷としての新たな任務を与えられ、全裸で首輪に繋がれて連れ回されている。1日しか
経たないのに、背中は、惨い鞭傷で埋め尽くされていた。
「これ程までに、戦力が減ってしまっては、遠征計画自体を練り直さなければならん」
「今朝がた、到着した本国からの使者によりますと、東の大華帝国が不穏な動きを見
せているそうです」
大華帝国とは、異変後に出現したゴルバニアと東の国境を接するに国である。住人は
黒髪と平たい顔が特徴の黄色人種で、人口の多さではゴルバニア帝国を上回っている
との情報も持ち込まれている。

210 :
「うむ、これ以上、わしが国を空ける事は出来ん。一旦、本国に引き揚げるか」
「では、全軍に退却の指示を」
「いや、せっかくここまで侵攻したのだ。本国に引き上げるのは巨乳騎士団と猪騎士団、
生き残った虎騎士団だけにする。クリーム宮殿は、童貞騎士団とハイエナ騎士団とで
引き続き攻める」
ルクレシアは、少し戸惑った。ハイエナ騎士団は略奪専門の部隊だ。童貞騎士団も、
ゴルバニア国内で社会問題になっている、引き籠りの童貞ばかりを強制徴収した部隊
である。とても、精強とは言い難い。
(しかし、責められるケーキランド兵も脆弱だ。丁度いいかもしれない)
ルクレシアは、妙に納得し、あえて異議を唱える事は無かった。

211 :
荒廃したフルーツシティよりの、ゴルバニア軍の退却が始まった。フルーツシティまで
侵攻した全軍の、3分の2に当たる2万の軍勢が、それに数倍する戦利品の捕虜を従
えて東へ向かう。捕虜の背中には、略奪した金品が限界まで背負わされ、彼らにとっ
ては地獄の行軍だった。
「う・・・男爵夫人たるこの私が・・・」
全裸で、御菓子作りの原料となる小麦がパンパンに詰まった袋を背負わされた、マンゴ
ー男爵夫人ことピーチ・オブ・マンゴー(25歳)は、汗だくで、首に縄に繋がれて、よろよ
ろと行進をしていた。ゴルバニアの奴隷法では、奴隷は全裸と定められているので、靴
も履かせて貰えない。足の裏は血まみれだ。監視のゴルバニア兵が、時折、面白半分
にマンゴー男爵夫人の尻に、ピシリピシリと鞭を当てていく。元々、気位の高いマンゴー
男爵夫人は、屈辱に気が狂いそうだった。
(ケーキランド王国は、滅亡してしまったのかしら・・・)
マンゴー男爵夫人は、絶望に打ちひし枯れた。内区にあった男爵の豪邸がハイエナ騎
士団に略奪された際、2歳になる愛児が乳母の手に抱かれたまま行方不明になっている。
無事、逃げ延びて、今も生きていると信じたい。
(なぜ、こんな事に・・・)
中継地点であるブルーベリー城までの道のりすら遠く、何度も夜営する度に、ゴルバニ
ア兵達の食事の用意をさせられ、その後は、一晩中慰み物になった。そして日中は、荷
物を担いでの行進の繰り返しである。ほんの数週間前までは、考えられなかった境遇だ
った。以前は、重労働は元より、料理洗濯も、使用人達に任せっ切りの生活だったのだ。
「お前が、一番下手だな!」
ゴルバニア兵に、家事の不手際を叱咤される。他の女奴隷達の大半は平民出身なので、
炊事洗濯位は、普通にできるのだが、マンゴー男爵夫人にとっては、不慣れな業だった。

212 :
フルーツシティを出発して10日後、ようやくブルーベリー城に到着した。最初に侵略に
あったブルーベリー伯爵領が、もっとも荒廃している。小麦畑や果樹園は荒らされ、
途中の町や村にも、ほとんど人影は無かった。
「本国から、ゴキブリ騎士団5千が、援軍として到着しております」
入城し、天守閣で寛ぐ、ゴルバン8世に、ルクレシアが報告した。
「そうか、丁度いい。彼らにブルーベリー城を任せよう。2、3日、ここで休養したら、
我々はゴルバニアに帰るぞ」
「はっ」
ブルーベリー城は、ケーキランド方面よりの略奪品や、捕獲した奴隷でごった返し、
奴隷商人達の一大流通拠点となっていた。隊商がひっきりなしに、東の荒野を越えて
行き来している。
「外征は、ゴルバニアの経済を活性化させる。奴隷なくして我々の社会は成立しない」
ゴルバン8世は、感慨深げに言った。奴隷がいるからこそ、安価な工業製品や農産物
が大量生産され、ゴルバニアの市民権を持った者達は、単純労働に拘束されることなく、
より高度な頭脳労働者や、軍人となって帝国の版図拡大に貢献できるのだ。
「今宵は、巨乳騎士団より、よりすぐりの美女を5名選抜せよ」
「はっ」
ルクレシアは、人選を考えた。ゴルバン8世は、平時には毎晩5人の女とセックスする
のを日課としている。このところ、戦や行軍で、その日課が中断していた。幼い頃より、
自分のハーレムを持っていたゴルバン8世は絶倫の性欲と体力の持ち主で、セックス
なしでは、いられない。ルクレシアは、若い騎士団員を中心に5名を選抜し、皇帝の寝
室に送り込んだ。

213 :
「百人隊長アグレッサ、26歳で御座います」
「十人隊長シンシア、24歳で御座います」
「フェルメール、20歳で御座います」
「ノエラ、19歳で御座います」
「フェリス、16歳で御座います」
ゴルバン8世の寝室に整列した5名の巨乳騎士は、役職と年齢順に名乗りを上げた。
いずれもグラマラスな肢体と筋肉、そしてDカップ以上の巨乳の持ち主である。それと、
もう一人、腫れ上がった顔で床に這いつくばっているのは、マスカット姫だった。
(ここは、御父さんの寝室だったのに・・・)
ブルーベリー城は、彼女の生まれ育った城だ。陥落するまで、父であるブルーベリー
伯爵が使っていた寝室で、ゴルバン8世による性の饗宴が行われようとしている。
「では、まず、アグレッサからじゃな」
「はっ」
百人隊長アグレッサは、甲冑を脱ぎ捨てた。その下に衣服は身に付けていない。裸に
直接武具を装着するのが巨乳騎士団の服装規定なのだ。
「参ります」
全裸になったアグレッサは、広いダブルベッドの上に仁王立ちになった。
「奴隷!出番だぞ!」
「はい」

214 :
マスカット姫も、ベッドに這い上がり、仁王立ちになったアグレッサのオマンコを舐め、
潤いを与えた。セックスの前処理と後処理が、彼女に与えられた仕事なのだ。ちなみ
に彼女は、まだ処女である。数え切れないくらいフェラを強要され、アナルを指で弄ば
れてはいたが、なぜかオマンコだけは、挿入されずにいた。
(う・・・きつい匂い・・・戦う女のアソコだからかしら・・・)
マスカット姫は、アグレッサのオマンコとゴルバン8世のチンポを、交互に口に含んで
潤いを与えた。そして背面座位でセックスを始めた2人の接合部分にも唇を付け、溢れ
出る肉汁を口に受けた。
「締まりが良くなったのう、アグレッサ」
「光栄です、皇帝陛下。日々の馬術の鍛錬の賜物で御座います」
激しいセックスだった。歴戦の女騎士だけあって、アグレッサの体力も相当なものである。
ゴルバン8世は、そんな女を連続で5人も相手にしようと言うのだった。
「おっ・・・」
皇帝は、小さな声を発した。本日、最初の精液を漏らしたのだろう。引き抜かれた愛液ま
みれのチンポをマスカットは手際よく、口に含んで清め、同時にアグレッサの股間の割れ
目にも舌を這わせて、愛液と中出しされて垂れている精液を綺麗に舐め取る。
「陛下の精、確かに拝謁いたしました。有り難うございます」
「次、シンシア」
「はっ」
直立不動で、待機していた十人隊長シンシアが、甲冑を脱いで進み出た。

215 :
ゴルバン8世の性欲は飽く事がなく、次々と巨乳美女の子宮に中出しをしていった。4人
目のノエラとのセックスが終わり、マスカット姫が、後処理をしていた時、うっかり、皇帝の
竿に、ほんの少し、歯を当ててしまった。
「うぬっ!奴隷娘、わしの神聖なチンポに歯を立てたな。許さんぞ!百叩きだ!おい、ル
クレシア!」
「はっ、何事ですか」
となりの控室で、完全武装のまま待機していたルクレシア団長が、血相を変えて飛んで来た。
皇帝の短気の御蔭で、今まで何人の側近や侍女の首が飛んだか判らない。
「歯を立ておったのだ、この腐れ奴隷娘が!」
「それは、それは・・・すぐにお手当を」
「こやつを、百叩きにせい!」
マスカットは、震えあがった。今まで他の奴隷が百叩きに合うのを何度も目撃している。
尻と背中が、真っ赤に腫れ上がり、しばらくは立てない程のダメージを受けるのだ。
(御父様・・・助けて・・・どこにいるの?)
マスカット姫は、行方不明のまま、生も判らない父、ブルーベリー伯爵に、心の中で助
けを求めた。

216 :
ブルーベリー城に駐留している間、マンゴー男爵夫人は、ゴキブリ騎士団の男達の性
欲処理係として、こき使われていた。城の建物には入れず、野営地に張られたテントで、
次々に男達のペニスを、体中の穴で受け入れ、その性欲を処理していく。口、オマンコ、
アナルの三つの穴をフル稼働で酷志されたため、ヒリヒリして涙が出た。
「貴族の御夫人だってよ」
「そいつは、いい。上品な奥様は、料理、洗濯の仕方も知らねえから、セックス位にしか、
使い道がねえな」
ゴキブリ騎士団は、新規に増援で到着したため、まだ一度も戦闘に参加しておらず、体
力を持て余している割には、略奪品を所有していない。なので、他の部隊よりも、極端に
セックス奴隷の数が少なかった。暇な彼らは、黒光りする甲冑を脱ぎ捨て、次々とマンゴ
ー男爵夫人の肉体に覆い被さってくる。
「噂じゃ、もう、戦は終わっちまったって言うし、俺達は、何のために遥々、こんな所まで来
たのか判んねえぜ」
「ああ、略奪してえ!俺、ハイエナ騎士団に転属願を出そうかな」
マンゴー男爵夫人は、ゴキブリ騎士達の愚痴を聞きながら、懸命に奉仕した。
(痛いわ。舌も、アソコも、お尻の穴も・・・足の裏も・・)
長い裸足の行軍で、足の裏は傷だらけだ。奴隷は全裸が基本のため、日焼けで、肌もヒリ
ヒリする。最悪の体調だった。

217 :
(ケーキランド軍の反撃はないのかしら・・・でもブルーベリー城が、この有様では・・)
公開処刑場で鐘が鳴った。マンゴー男爵夫人の肉体に群がっていたゴキブリ騎士達も、
思わず行為を止める。
「おーい、マスカット姫が、百叩きに合うらしい。見に行こうぜ」
「マスカット姫?」
「元、この御城の伯爵令嬢だとさ」
全身が、淫液と精液でベトベトになったマンゴー男爵夫人の体を放り出し、ゴキブリ騎士
達は広場の方へ走って行った。1人になって放置されたマンゴー男爵夫人も、よろよろと
立ち上がり、公開処刑場の方へ向かう。マスカット姫とは、クリーム宮殿の舞踏会や、お
茶会で何度も顔を合わせた事のある、旧知の間柄だった。
(あの可愛らしいマスカット姫も、こんな恐ろしい奴らの捕虜に・・・まだ17歳だった筈・・・)
見物する人ゴミの中で、全裸のマンゴー男爵夫人は、我が事のように胸を痛めた。執行
人が、罪状を読み上げる。
「親愛なる皇帝陛下の御一物に、不届きにも歯を立てた罪人、マスカット・オブ・ブルーベ
リーに百叩きの刑を執行する!」
見物人から歓声が上がった。
「わあああ!」
「ヤレ!ヤレーッ!」
マスカット姫も、当然、全裸である。執行人によって、中腰の姿勢で処刑台の木枠に、首
と両手首を通され、鍵で固定される。幼い少女の顔は、泣いていた。太鼓が鳴り、執行人
のごつい一本鞭が振り下ろされた。

218 :
「あぎゃあああ!」
刑罰用の鞭である。その痛みと衝撃は、乗馬鞭や、プレイ用の鞭の比ではない。処刑台
に固定されていなければ、マスカット姫の華奢な体は、1発受ける度に、壇上から、ふっ
飛ばされていただろう。一定の間隔を開け、リズムよく打ち鳴らされる太鼓の音に合わせ
て、鞭が振り下ろされる。パシーン!パシーン!と小気味のいい音が、広場中に響き渡
った。
「うぎゃあああ!もう・・・やめてえええ!」
マスカット姫は、衝撃で、固定されていた首と両手首を、捻挫した。
「これは、刑罰だ。罪人に止めてと言われて、止めるわけがない。馬鹿か?馬鹿なのか、
この国の伯爵令嬢は!」
執行人は、鞭を振るいながら嘲笑った。一発打つ度に、見物人から歓声が上がる。大声
で数を数えている者もいる。
「26!27!28!・・・・」
マスカット姫の背中と尻の皮膚が破れ、血が噴き出した。白い皮膚がズル剥けになり、
可憐な身体が、ミンチ肉の様に変貌していく。
「お父さん!助けてええええ!」
臆面も無く、声を張り上げ、マスカット姫は、生も定かではない父親に助けを求めた。

219 :
ブルーベリー伯爵領の、南端。海に面した町、ポートベリーに、ケーキランド兵の残党が終結していた。
「ここまでたどり着いた者は、約500名余りに御座います・・・」
忠臣アプリコット卿が、体中に包帯を巻いたブルーべリー伯爵に報告した。港には、
傷だらけの落ち武者達が、たむろしている。
「たった、それだけか・・・」
伯爵は、愕然とした。1万5千の軍勢のうち、残りは戦したか、捕虜になったか、集
結地点ではない、別の方向へ敗走したのだろう。アーモンド公爵の姿も無く、助かった
500名のうち、殆どが、ブルーベリー伯爵家の兵士達だった。
「く・・・腰が痛い」
落馬した際に、強打した腰の痛みが激しい。コルセットを巻いている。
「ここを、拠点に反撃の機会を伺いますか?」
アプリコット卿が尋ねた。
「無理だ・・・すぐに、この町にも蛮族どもが、やってくるだろう。この状態では、籠城すら
出来ん。残念だが、我々は海へ脱出する」
幸いポートベリーには、伯爵が育成してきた私設海軍の船が何隻かある。
「荒野から進軍して来た蛮族どもは、船を持っていなかった。さすがに、やつらも海を越
えてまでは、追って来ないと思う・・・言い難い事だが、ケーキランドは、もう駄目だ・・・我
々が敗北した今、都が、奴らの手に落ちるのも時間の問題だろう」
ブルーベリー伯爵は、沈痛な面持ちで言った。こうなっては、先祖代々受け継いでいきた、
自分の領地も、蛮族の略奪にゆだね、放棄するしかない。命あっての物種だ。
「船出し、取り敢えずはユーザイナ島へ向かう。島の領主、ユーザイナ伯爵は友人だ。
そこで、補給を受け、その後は・・・」
「その後は?」
「海賊王にでもなるか・・・」
ブルーベリー伯爵は、力なくボソボソと、小声で言った。自分の領地を失い、家族も失った
伯爵は項垂れていた。

220 :
地盆世界編、終わりです。

221 :
まとめサイト、消えた!?

222 :
本館だけ、表示されません。
FC2サーバーのダウンと思われます。復旧するか、どうかわかりません。
あれだけの量を、別館で、立ち上げ直すのは、結構面倒な作業なので、自然に復旧するのを待ちます。

223 :
ミラーサイトの作成を始めました。
めんどくさ〜
また、続編の執筆が、遅れます。
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html

224 :
旧まとめサイトは、完全に消滅しました。

225 :
お疲れ様でした

226 :
sage

227 :
千鶴、アルテミス、カトリーヌと、その他、多勢の時間管理局員達は、奥滝村の上空を
飛行するタイムマシンの中で実体化した。
「暴れると困るので、念のため手錠をかけさせて貰うよ」
ミッシェルが、優しい笑みを浮かべながら言った。
「逮捕は、もう、しないんじゃなかったの?」
千鶴は、身構えた。アルテミスに協力させれば、こんなタイムマシンなど素手で制圧出
来そうな気がした。
「おっと、そう言う所だよ、君が危険なのは。タイムワープ中に暴れられたら、全員、時空
連続体の迷子になってしまう。アトランティスに着いて、落ち着いたら外すから」
黒服のアンドロイド達が、千鶴、アルテミス、カトリーヌの3人の手首を体の前で組ませ、
手錠を嵌める。白金色の軽い金属で出来た手錠だ。アルテミスの被っている鉄仮面の
素材となっている金属と同じ印象を受ける。

228 :
「この手錠は、オリハルコンと言う、アトランティスで最もありふれた金属で作られている。
非常に軽くて丈夫、長持ちするので、食器やスプーンなどの日用品から、宇宙船の素材
にまで幅広く使われている。名前くらい聞いた事あるだろう?」
ミッシェルが、親切にも解説してくれた。
「本当に外してくれんでしょうね?」
「当り前さ。それでは、1万2千年前に向けて、タイムワープ!」
ミッシェルの陽気な掛け声で、タイムマシンの制御コンピューターが反応し、機体が閃光
に包まれた。窓の外が虹色の光に染まる。超空間へ突入したのだ。
「彼女の鉄仮面、むさ苦しいね。とってあげようか?」
ミッシェルが、アルテミスの頭部を覆っている金属を、コンコンと拳で叩いた。
「簡単に取れるわけないでしょ」
「いや、大丈夫さ。被っているのが彼女だからね。頭蓋骨を叩き割って、頭を引き摺り出せ
ばいい」
「そんな・・・」
「勿論、相当な苦痛が伴う。やるかね?」
アルテミスは、苦痛と聞いて、目を輝かせた。重症マゾの彼女は、ありきたりの拷問では
物足りないのだ。
「やります。お願いします、御主人様」

229 :
せめて、WEBに、キャッシュが残ってれば、復興も早いのですが、タッチの差で消えてました。
大震災が来て、全て流されちまった気分。積み上げてきた物が一瞬で消えた。目次のリンク張るだけで数カ月はかかりそう。

230 :
「よしよし、いい娘だ。彼女の体を固定しろ」
ミッシェルの命令に、米谷正子を始めとするアンドロイド達は諾々と従う。足を鎖で固定され、
逆さ吊りにされたアルテミスの、だらんとぶら下がった頭部を覆う鉄仮面を、アンドロイド2体が、
両側から巨大な金属ハンマーで、ぶっ叩いた。ぐわーんと、大きな音がする。衝撃でアルテミ
スの首の骨が折れた。
「あふっ・・・」
奇妙な声が、アルテミスの喉から漏れる。さすがの重症マゾのアルテミスも最初の一撃で意
識が飛んでしまったようだ。
「おや、丈夫な鉄仮面だね」
ネオガイア製の超合金で出来た鉄仮面は、表面に少しへこみが付いただけのようだった。
「もっと、叩け。衝撃で頭蓋骨を割るんだ」
2体のアンドロイドは、何回も何回も金属ハンマーで鉄仮面を、ぶっ叩いた。
「首ガ、モゲマシタ」
突っ立っていた米谷正子が、見たままを報告した。あまりの衝撃に、アルテミスの頭部が、
胴体から千切れ、床の上にゴロリと落ちて転がった。
「ちょっと!大丈夫なの?」
千鶴が、叫んだ。
「ちょうどいい。下からドリルを突っ込んで掻き出せ」
ミッシェルは、淡々としている。アンドロイドは、指示された通り、首の切断面から金属ドリルを
突き立て、内側から頭蓋骨を砕いた。粉々になった肉片、脳漿、骨片、ブロンドの毛髪が、大
量の血にまみれて床にぶちまけられる。鉄仮面の中からヘラで最後の一片まで掬い取られ、
原型を留めない肉山となって、床の上に盛られた。それにアルテミスの胴体を運んで来て首
の切断面を押し付ける。

231 :
(いくらなんでも、元通りになるのかしら)
千鶴は、不安に駆られた。
「元に戻らなかったら、どうしてくれるの?」
千鶴は、ミッシェルに詰めよった。
「まあ・・・大丈夫だと、思うけどね」
ミッシェルも、少し自信無げだった。全員が固唾を飲んで、ピクピクと脈打つ肉塊を凝視して
いると、やがてグチャグチャだった肉片はくっ付き始め、人間の顔を生成していった。
「ほら見ろ」
しかし、完全に再生するまでには、30分を要した。千鶴は、鉄仮面を被らないアルテミスの
素顔を始めて見た。ギリシア彫刻の様な、完璧な美貌だ。長い金髪に、青い瞳の持ち主で
ある。鉄仮面が外されたのは、アルテミスの体感時間では、5年ぶりだった。
「見た所、彼女は、純正アトランティス人のDNAを比較的、多く受け継いでいるね」
ミッシェルが、観察して述べた。
「う・・・ああ・・・・ここは、どこ?」
アルテミスは、青い目をパチパチさせて呟いた。
「さっきと同じ、タイムマシンの中よ。何、とぼけた事、言ってるの?」
千鶴は、怪訝に思った。
「あ・・・あなた達・・・誰?あたしは????」
戸惑っているアルテミスを見て、ミッシェルは、肩をすくめた。

232 :
「どうやら、脳ミソを掻き回したせいで、記憶に障害が起きた様だね。まず、君の名は、
アルテミスだよ。ネオガイア星人のアルテミス。重症マゾが、君の性癖だ」
「アルテミス・・・重症マゾ・・・」
アルテミスは、手錠を嵌めたまま立ち上がったが、相変わらず茫然としていた。千鶴が、
目くじらを立てる。
「だから、言ったでしょ!彼女、記憶喪失になったじゃない!どうしてくれるの、ミッシェル!」
ミッシェルが、たじたじとなる。
「ま、ある程度の犠牲は、仕方ないさ。全ての脳細胞が損傷したわけじゃない。断片的な
記憶は残っている筈だ。そのうち、繋ぎ合わせて思い出すだろうよ。それより、次は、君
の番だよ、千鶴君」
「えっ?」
千鶴は、不意を突かれた。
「君の心臓の近くには、大昔から発信機が埋めこまれているだろう。それを取り出してあ
げよう」
「何?発信機?」
「呆れたね。君自身、知らなかったのかい。500年前、初めて合った時から、君の体から、
位置情報を示すための微弱電波が流れ続けていたよ。おそらく君の肉体を不老不に改
造した奴らが、埋め込んだんだろうな。実験サンプルとして、君を追跡し易いようにね」
千鶴は、初耳だった。しかし、思い当たる節はある。1800年前の邪馬台国でネオガイア
星人のタイムマシンに遭遇した時も、正歴2000年のさざなみ市で、捕獲された時も。
(だから簡単に、あたしの居場所が判って、長い年月で風貌が変わっている筈なのに、
識別されて、捕獲されたのね)
千鶴は、今まで気付かなかった自分の愚かさにも腹が立ち、改めて怒りが込み上げてきた。

233 :
連載ものはsage進行してくれ

234 :
更新とHPの引越し乙です。
アルテミスの仮面が外れたのが嬉しいです。
せっかく美女なのに仮面をつけたままというのは勿体ないですよね。

235 :
まとめサイトを、入り口のみ、以前のURLで復活させました。
外部からのリンクは変更せずに、ご利用頂けます。
http://eirian.h.fc2.com/index.html

236 :
またageかよ

237 :
>>235
乙です

238 :
>>235
おつです
そしてこんなニュースが!
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2013081701001292/1.htm

239 :
>>234
でもせっかく仮面が取れたのに
アルテミスが脳が破壊再生された影響で
真性マゾから真性サドになったりしたらショック
>>236
>>9 らしいです

240 :
まとめサイトを復旧していて、47話が二つあり、65話が無い事に気付きました。
わけがわからん。元から、こうだったのだろうか?

241 :
第65話、マゾリンピック は存在してましたよ

242 :
マゾリンピックは、66話になってる???

243 :
アナザーストーリー掲示板の『各話の概要』を見ると、たしかに47話は2つあるみたいですね。
1つめが『古代日本史の謎』で、2つめが『古代日本史の謎(その2)』になってますね。
何かの事情で、2つに分けて投稿なさったのでは?
あと65話が『マゾリンピック』で、66話は『レンタルショップ』ですね、

244 :
なんかややこしいな

245 :
「さ、取ってあげよう。手術の用意だ」
アンドロイド2体が、千鶴を両側から挟み込み、抑えようとする。千鶴は、それを素早い動きでかわし、すり抜けてファイティングポーズを取った。
「信用できないわ!そのまま、あなた達にされるかもしれないじゃない!」
「やれやれ、じゃあ、そのままにしておけばいい。また奴らに突然拉致されるよ。寝ている
間にね」
「それも困るわ」
千鶴はジレンマに陥った。妥協案を探るしかない。
「ミッシェル、あなた自身が施術して。それなら、やるわ。それからアルテミスとカトリーヌ
に、そのアンドロイド達が持っている武器を渡しなさい。2人とも!もし、私がされたら大
暴れして、このタイムマシンを破壊するのよ!」
「自身が無いけど・・・」
カトリーヌは、ただのジャーナリストだ。戦闘能力はゼロに等しい。アルテミスは、記憶障
害でボーッとしている。
「え・・・アルテミス・・・それがあたしの名前?・・・そう・・・多分そうね。なんとなく、それで合
っている気がする・・・でも、どうしてあなたが、あたしに命令を?」
美貌の素顔を晒した金髪女性が、首をかしげた。
「私は、あなたの御主人様よ!あなたは、重症マゾの奴隷なの。だから、どんなに危険で、
恥ずかしい命令にも逆らえないのよ!」
「御主人様・・・」
千鶴の言葉に、アルテミスは体の芯で疼く何かを感じた。脳細胞の破壊による記憶障害で
も、性癖までは変える事が出来なかったようだ。いくつかの単語に反応し、アルテミスの股
間の割れ目が、ジットリと濡れ始めた。
「判りました、御主人様。私の命に代えても、命令を遂行いたします」
アルテミスが、胸に手を当て、ネオガイア宇宙軍式の敬礼をした。
「やれやれ、じゃあ、始めるよ。麻酔は使うかい?」
「当り前よ!あ・・・でも局部麻酔だけにして」

246 :
「発信機が埋め込まれているのは、心臓の近くなんだがね。自分の胸にメスが入るのを
見て耐えられるのかい?」
「大丈夫。あたしを誰だと思ってるの?野蛮な古代から現代まで、2000年を生き抜いた
んだから」
手術が始まった。台には寝かされず、立ったまま行われる。千鶴の両側をアンドロイドが
腕で支え、レーザー銃を渡されたアルテミスとカトリーヌが監視する。ミッシェルが慣れた
手つきで、千鶴の胸にレーザーメスを入れ、胸筋の奥から豆粒ほどの金属の塊を取り出
す。摘出後、傷口には細胞分裂促進剤が塗られ、手術は3分で終わった。胸に長さ3セ
ンチ程の、小さな傷跡が残った。
「ふう・・・終わったよ。お手軽な手術だな。こいつはおそらく、君の体温で発電しながら、
半永久的に動くタイプのマイクロ発信器だ。時間を越えて、別の時代に位置情報を送る事
までは出来ないと思うが」
「クソ宇宙人め!それで、あたしを、ずっと追跡していたのね。実験用のモルモットみたいに!」
千鶴の麻酔の効いた胸に、また憎しみが、込み上がってきた。
「こいつはどうする?捨てる?記念に、持っておく?」
ミッシェルが、ビーカーの上に転がっている、5ミリ程の発信機を指先で弾いた。千鶴は考えた。
「貰っておくわ。ペンダントにでもして、首から下げておくわ」
「いいね。受信者が、同じ時間平面にいない限り、意味がないしね」
ミッシェルは、笑っていた。

247 :
局部麻酔が切れる頃、タイムマシンは目的地に着いた。随分長い旅だった。
「到着だ。紀元前1万535年、アトランティス歴では2万6千816年の春だよ」
ミッシェルは説明した。タイムワープにかかった所要時間が、どれ程の過去にまで遡ったの
かを物語っている。窓の外や、スクリーンに映し出された光景を見て、千鶴とカトリーヌは、
息を飲んだ。
「これが、アトランティス・・・」
「本当に1万2千年前なの・・・」
タイムマシンが実体化したのは、広大な都市の上空で、見渡す限りピラミッド型の大小の建
造物が、びっしりと立ち並び、地平線まで広がっている。幅広の環状の水路が幾重にも街並
みの間を縫っていた。ピラミッド型の建造物は、石造りでは無く、壁面全てにキラキラと黒光り
するタイル状のパネルが張り詰められ、陽光を反射して煌めいていた。
「何なの、この町。まさか、あれって・・・」
「全ての建物には、太陽光パネルが張られている。アトランティスでは、エネルギーの99%を
自然エネルギーで賄っているんだよ」
ミッシェルが解説した。
「凄いわ!記事にしたい」
カトリーヌのジャーナリスト魂に、数年ぶりに火が付いたようだった。ミッシェルは苦笑いしてい
る。タイムマシンは都市に降下し、パックリと開いたハッチから地下に入り、さらにグングンとシ
ャフトを通って地中を降下していった。そしてようやく、格納庫に着地した。

248 :
「服を着てくれ、全裸じゃまずいだろ」
千鶴、アルテミス、カトリーヌが渡されたのは、薄いフワフワの布だった。下着はない。
「アトランティス人の一般的な衣服だよ。肌触りがよく、通気性もいい。それと、これ。
御所望の品だよ」
千鶴だけに渡されたペンダントは、先程まで体内に埋め込まれていた発信機をオリ
ハルコン製のカプセルに入れた物だった。
「ありがと」
千鶴は、珍しく礼を言った。久しぶりに衣服を着用した3人の女は、タイムマシンのハ
ッチを潜り、機外に出た。そこは、外部から隔離された格納庫のようだった。
「ここは、アトランティス大陸の首都、ポセイドニアの地下1万メートルにある時間管理
局本部だ」
「もう1人のあなたがいる場所ね」
「若かった頃のね。正確には、1万2千年間の全ての時間平面に無数の僕がいる。こ
の時代にいるオリジナルの僕は、未来に起きる出来事を、自分自身の予知でしか知ら
ない」
「会わせてくれるの?」
「ああ、後でね。王子である彼は、非常に多忙だ。アポイントを入れても、なかなか会え
ない。時間潰しに、アトランティスの町を案内してあげよう」
未来から来た3人の女と、ミッシェルは地下格納庫を出て、高速エレベーターで地上へ
上がった。時間管理局の地上部分はカモフラージュされていて、博物館になっている。
護衛として、米谷正子も付いて来た。

249 :
「あんたと、一緒に散歩なんて、変な気分ね」
千鶴が、嫌味を言ったが、アンドロイドである正子は無表情だ。
「時間管理局の存在は、アトランティスの一般市民には、公開されていない。彼らは、
政府が、時間旅行の技術を開発した事すら知らない。もっとも、知ったところで、彼ら
にとっては、何の意味も無いがね」
ミッシェルが、馬鹿にしたように言った。
5人は、博物館を出て、町を歩き始めた。気温は暖かく、爽やかな風が吹いている。
フワフワの布1枚の市民達が、通りをブラブラと歩いている。彼らは、白人ばかりで、
その殆どが金髪碧眼だった。
「彼らは、消費者階級と呼ばれる人間達だ。特に仕事はしていない。政府からの支給
金で生活している」
ミッシェルが、解説した。
「え?遊んで暮らしているの?」
社会派のジャーナリストだったカトリーヌが、食い付いた。彼女は、目をキラキラさせて、
忙しそうにあちこちを眺めて、監察していた。
「ああ、生活して、それなりに遊ぶだけの支給金を毎月政府から貰っている。一生ね」
「じゃあ、誰が働いているの?」
「主にアンドロイド達だ。そしてそれを管理する生産者階級と言う人々がいる。アトランテ
ィスの人口構成は、80%の消費者階級と、19%の生産者階級、そして1%の天才階級で
構成されているちなみに、僕も天才階級に所属していた」
ミッシェルが、懐かしげに言った。

250 :
「へえ、あんた天才なんだ」
千鶴が、皮肉っぽく言った。一行は、レストランに入った。席に着くと、若く美しい女性店員が、注文を取りに来る。
「ご注文をどうぞ。本日は、マンモスのステーキと、サーベルタイガーの肉球スープが、お勧めです。」
「じゃあ、そいつを4人前」
「かしこまりました」
可愛らしい女性店員は、丁寧にお辞儀をして、立ち去って行く。
「彼女は、アンドロイドだよ」
ミッシェルが説明した。
「とても、そうは、見えないわ。言われなくちゃ、絶対に判らない」
カトリーヌは、はしゃいでいる。アルテミスは、自分の記憶障害と戦っているようで無
口だ。必に、自分の頭の中で、残っている断片的な記憶を繋ぎ合わせているのだ
ろう。米谷正子は、アンドロイドなので何も食べない。千鶴は、警戒心を解かない。店
のカウンターの方を見ると、客がアンドロイド店員にクレームを付けていた。
「何だ、この焼き方は!火が通っていないじゃないか!客を馬鹿にしているのか!店
長を出せ!」
客が、ステーキを女性店員の顔に投げつける。アンドロイドなので、何をされても怒り
を表に現す事もなく、丁寧にお詫びをしていた。
「申し訳ございません、御客様。すぐに作り直しをいたします」
「当り前だ!店長を出せ!」
出てきたのも、アンドロイド店長だった。
「謝れ!謝れよっ!」
喚き散らす客に、アンドロイド店長は、プログラムされた申し訳なさそうな表情を演出し、
土下座を始めた。ミッシェルは、その様子を、蔑げずむ様な顔で、横目に見ていた。
「クズな消費者階級め。他に、やることがないんだ、あいつらは」
インフラ整備、生産活動は全てアンドロイドと少数の生産者階級で賄っている。そのた
め全人口の8割は、労働の必要はなく、一生、政府からの支給金で遊んで暮らしてい
るのだ。時折、彼らは、退屈な日常の鬱屈した不満をアンドロイドにぶつけて、無為な生
活を送る彼らの自尊心を保っている。

251 :
「ち・・・この時代のアトランティス人は堕落しきっている。原住民との交配が進み
過ぎたせいだ。もはや、この時点で純粋ネアンデルタール人の血統を保っている
のは、天才階級のみだったんだ」
ミッシェルが、自身の記憶を辿りながら悪態を付いた。
「え!ネアンデルタール人???どういう事?」
千鶴と、カトリーヌは、ミッシェルの口からこぼれた意外な単語に驚愕した。
「あれ?言ってなかったっけ。この時点から、さらに2万6千年前、アトランティス文
明を最初に築き上げたのは、ネアンデルタール人の集団だよ」
「ってことは、あなたも?」
「勿論そうさ。王子として生まれた僕は、100%純粋のネアンデルタール人さ。だか
ら予知能力が発現したのかもしれない」
「でも、あなた・・・どこからどう見ても、人間の白人にしか見えない・・・」
千鶴は、ジロジロと、もう一度よく、見知ったミッシェルの顔を見回した。
「やれやれ、君達、何か勘違いをしているね。ネアンデルタール人が白人に似てい
るのではなくて、君達クロマニヨン人が、ネアンデルタール人と交配することによって、
白人の特徴を獲得したんだよ」
「でも、学校では、ネアンデルタール人は、クロマニヨン人に滅ぼされたって習ったわ」
カトリーヌも反論する。
「ハッハッハッ、馬鹿言っちゃいけない。逆だよ。ネアンデルタール人が、ヨーロッパに
進出して来たクロマニヨン人を征服したんだ。クロマニヨン人の男を皆しにして、女
を奴隷にした。だから、20万年前のクロマニヨン女性イブのミトコンドリア遺伝子だけ
が現代に残り、5万年前のアダム、Y染色体も残った。そいつは、ネアンデルタール人
男性の物だったけどね」
「そんな・・・」
「でも、弊害も起きている。解放宣言で、奴隷だったクロマニヨン人が解放されてから、
さらに交雑が進み、特に消費者階級で堕落が進んでいる。彼らは、もう、社会に何の
利益をもたらさない。存在し、消費するだけの人間達だ。それが、もうすぐ起きるアトラ
ンティス戦争での敗因の一つだったかもしれない」
ミッシェルは、深いため息をついた。

252 :
ソーラーパネルの設定は、5年くらい前からイメージしていたのに、書く前に、リアル世界に追いこされてしまった。
インパクトが半減・・・物語の進行を、引っ張り過ぎた。残念。

253 :
追い越し?

254 :
更新乙です
夏休み終わってしまいました
タイムマシンが欲しい

255 :
自然エネルギーには地価で火山稼動での熱で蒸気を利用した地熱発電
その亜種で90度以上の高温の温泉水を常温に下げる過程で熱エネルギーを
電気に変換するバイナリー発電があるよー。
地底ならこっちのほうが使われていそう。

256 :
   終┃ 了┃ 終┃ 了┃ 終┃ 了┃ 終┃ 了┃
   ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛

257 :
やがて、注文した料理が運ばれてきた。
「デリーシャス!マンモスの肉、とってもデリーシャスよ!」
ステーキを頬張ったカトリーヌが叫んだ。長い監禁生活で、まともな物を食べる事自
体が、久しぶりだったからかもしれない。
「肉球スープも、トレ・デリーシャス!」
「ブティックに行けば、マンモスの毛皮のコートも売ってるよ」
ミッシェルが付け加えた。
「でも、お金が無いわ。あたし達にも政府の支給金、くれないの?」
「君達は、アトランティス市民じゃないだろ。それに、あんな物を貰えば堕落する。金な
んてカードにインプットされている数字のデータに過ぎない。そんな物いくらあっても、
宇宙戦争には勝てないよ。本当に必要なのは、生産施設と宇宙戦艦、そして、よく訓練
された軍人達だ」
ミッシェルは、力なく言った。彼にとっては、遥かな過去に終わってしまった歴史なのだ
ろう。ミッシェルの持っている通信端末のアラームが鳴った。
「王子とのアポが取れた。1時間後に会ってくれるそうだ。食べ終わったら王宮に行こう」
ミッシェルが、通信端末の画面に表示された文字を見て言った。4人は急いで料理を平
らげる。席を立つと、ミッシェルの持っているIDカードで支払いを済ませた。
「ありがとうございました、またのお越しを、お待ちしております」
絶世の美女に深々と、お辞儀をされ、少し、いい気分になる。アンドロイドなので、美女に
造ってあるのは当たり前だ。希少価値はない。

258 :
「行き過ぎたアンドロイドによる生活サービスも、堕落の一因だな。消費者階級の人間
達は、生まれた時から消費する事しか知らず、しかも、それが当たり前だと思って、疑
いすら持っていない」
ミッシェルは、アトランティス社会に対して、かなり批判的だった。崩壊後の1万2千年
の生き抜き、一旦、石器時代に戻って、1からやり直さざるを得なくなった人間達の苦
難を目の当たりにして来たせいだろう。一際巨大なピラミッドである王宮に着くと、ゲート
で厳重なセキュリティチェックを受け、中に通された。王宮で働いているのは、さすがに
アンドロイドばかりではなく、本物のアトランティス人も、かなりいるようだった。
「彼らは、生産者階級の人間達だ。消費者階級とは違って、意味のある職業に付いて
いる。だが、彼らは全人口の2割にも満たない」
4人と1体のアンドロイドは、王子の執務室に付いた。そこにいるのは、若き日のミッシ
ェルだった。傲慢で不敵な眼差しをしている。自分が選ばれた天才階級のエリートであ
ると、全身から発散されるオーラで宣言している様だった。
「エウメロス王子殿下だ。その名が、僕の、この時代での本名だよ。最初の、親に付け
られたオリジナルの名前だな」
ミッシェルが、千鶴達に囁いた。彼は、1万2千年の人生で、いくつもの名前を使っている。
ダ・ヴィンチ、ノストラダムス、カリオストロ、リチャード・ファーマー、ミッシェル。不であ
る彼が、時代や立場で使い分けてきた名前だ。
「遠い未来から、よく来たね。何をしに来たか知らないが。しかも時間犯罪者を含む、全
く関係の無い未来人を3人も連れて」
エウメロス王子の、取りつく島もない第一声だった。ミッシェルは、全く緊張していない。
相手が、どんな不遜な態度であれ、それは過去の自分自身なのだから。
「こいつらに、ちょっとアトランティスを観光させてやろうと思ってね。僕の時代じゃ、2度目
の宇宙人の侵攻が始まっている。アトランティス戦争が、参考にならないかと思ってね」

259 :
「ハッ、お笑い草だね。参考にしたところで歴史は変えられない。アトランティス戦争
も、君の時代の宇宙戦争も、地球人の完全敗北と、最初から決まっている」
「やれやれ・・・単一宇宙論か。だが、この時代にも、そう考えない科学者もいた筈だ」
「多元宇宙論派の科学者・・・そしてムー帝国の奴ら・・・もっとも、近日中にアトランテ
ィス戦争が起こることは、我が国の最高機密だ。予知能力者や、時間を越える技術を
持たないムーの奴らは、夢にも知らない」
会話を聞いていた千鶴は、またも驚いた。
(えっ、ムー?この時代には、アトランティス以外の国もあるの?)
「うろ覚えなんだがね。確かムー人の科学力は、この時点で、アトランティスより数十年
は遅れているんだったっけ?」
ミッシェルは、古い記憶を思い出しながら言った。
「そうだよ、実質的に地球は、我々アトランティスが主導権を握っていると考えて貰って
いい」
「アトランティスは、ムーに先駆けて太陽系の惑星開発を推し進め、恒星間飛行に乗り
出した所だったな」
「ああ、そして強力な宇宙人と接触し、理不尽な要求を突き付けられて戦争になる」
それは、ミッシェルにとっては、既に過ぎ去った歴史のおさらいであり、エウメロス王子
にとっては、自分の予知で見た、まだ現実化していない未来の出来事だった。
「そしてアトランティスは滅び、一旦文明の階段を上りつめた人類は、再び石器時代に
戻される・・・本当にそれでいいのか?」
ミッシェルは、問いかけた。
「いいわけない。だが、それが運命だ。変えられない・・・僕は自分自身の予知で、ハッ
キリと、滅んでいく世界の光景を見た!未来へ派遣したタイムパトロールの報告でも
予言の裏付けは取れている!」
エウメロスは怒り出した。

260 :
「予め、判っているんなら、変えられるんじゃないの?」
思わず、千鶴が口を挟んだ。エウメロスは、彼女を、もの凄い形相で睨みつける。
「時間犯罪者風情が、知った風な口を叩くんじゃない!だから貴様は時間犯罪者なんだ!」
「私は、多元宇宙を実際に経験したわ。あなたにとって、遠い未来の話かもしれないけど、
西暦1999年の9月11日以降、歴史は二つに分かれた。アトランティスのオーバーテクノ
ロジーを発掘したネオナチスが、アメリカ東海岸を占領する世界・・・それは、あたしの生ま
れた元々の時間流では無かった」
「稀に、そう言う現象が起きてしまう、という事実は否定しない。だが、それを防ぎ、修復す
るために時間管理局は存在する。君の言う歴史は、もう僕の予知能力の及ぶ時間流の範
疇ではないのでわからないが、おそらく、その世界も、結果的には宇宙人に侵略されて、
2度目の滅びの時を迎えるのだろう。僅かな差異に過ぎない」
「それは、あなたの憶測でしょう?」
「予知能力だ!」
千鶴とエウメロスは、いがみ合った。
「わかったわ。あなたには、未来を知るだけで、それを、変えようと言う意思が無いのよ。
だから駄目なのよ」
「その発想が、時間犯罪だと言うんだ。もう一度、指名手配するぞ、貴様!」
「やってみなさいよ!こんな文明、グレイが来る前に、あたしが滅ぼしてやるわ!」
初対面の2人は火花を散らした。ミッシェルは、その様子を少し離れて、興味深そうに眺め
ていた。

261 :
千鶴編、一旦終わりです。

262 :
更新乙です

263 :
こういうの好き

264 :
更新オツです。
36年前に地球を飛び立ったボイジャーが太陽系外に出たようです。
アトランティス人の宇宙船のように、宇宙で異星人と遭遇するでしょうか。
グレイのような凶暴な星人ではなく、人口の99%がマゾという美女の星人なら大歓迎ですが・・・

265 :
sage

266 :
まとめサイト復旧完了。残っていたコンテンツは、ほぼアップしました。
もう壊さないでね。
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html

267 :
西暦2010年6月、全国に指名手配をされている逃亡者、宮前真奈美(28歳)は、
広島県岩国市の線路脇の草むらで、傷だらけになって転がっていた。戦隊ピンク
のコスチュームは破れてボロボロになり、血と泥でまみれている。度重なるバトル
と電車から飛び降りた際に受けた打撲のため、ほとんど自分で体を動かす事も出
来ない。それでも、どうにか立ち上がり、通りすがりの高校生、笹島幸雄が押して
いた自転車の後部の狭い荷台に這い上がった。
「く・・・はあ・・・はあ・・・どこか、人目に付かない場所に連れて行って。しばらく隠れ
られる場所・・・そこで、私の体に、好きな事させてあげるから」
ゴクリと、幸雄は唾を呑み込んだ。同時に恐ろしくもなる。
「何やってるの、時間が無いのよ!ねえ、お願い。助けるって言ったじゃない!」
真奈美は必だった。電車から飛び降りた場所は、間違いなく警察に通報されて
いる。いつパトカーが来るか判らない。1分1秒でも早く、この場所を立ち去らなけ
ればならなかった。
「学校の体育倉庫とかでも、いいかな・・・」
「どこだっていいわよ!早く行きましょ!」
幸雄は自転車に跨り、こぎ始めた。2人乗りなのでペダルが重い。真奈美は、滑り
落ちないように、必に幸雄の背中にしがみつく。自転車がギシギシと揺れる度に、
打撲した全身が痛むが、歯を食い縛って耐えた。ピンク色のマジックを塗っただけ
の股間とオッパイに汗が流れ、色も剥げ始めた。

268 :
「みんな、見てるよ・・・」
幸雄が情けない声で言った。ママチャリは、重量オーバーで大したスピードも出せず、
背中には、ボロボロのピンクの顔出しエロ女が、しがみついているのだ。目立たない
方がおかしい。
「今日は、僕、熱があるって言って、仮病で帰る途中だったんだけど」
「ふーん、そうなの」
平日、昼前の住宅街は、人通りは少ない。学校も授業中のため、校庭は閑散として
いる。幸雄は、裏門から入り、誰にも見つからない様に最短コースで真奈美を体育
倉庫に連れ込んだ。
「上出来よ」
真奈美は、褒めた。自転車から転がり落ち、這って倉庫の中に入る。飛び箱やマット
がギッシリと詰め込まれており、コンクリートの床には、白線を引くための粉が、こぼ
れて散乱していた。
(ここで、しばらく、体が動けるようになるまで隠れていられるわ)
扉を内側から閉めると、暗い倉庫に二人きりになった。
「ありがとう。助かったわ。約束の御褒美よ。体を好きにしていいわよ」
真奈美は、コンクリートの床の上に、大の字で仰向けに寝転がった。白粉が体に付
くが構っていられない。しかし、幸雄は、オドオドして、なかなか手を出せなかった。
「キスするとか、オマンコに指を入れるとか、オッパイを触るとか、遠慮なく、なんでも
していいのよ」

269 :
幸雄は、真奈美の上に被さる様に屈み込み、恐る恐るオッパイを揉み始めた。
指先で乳首を摘んでみる。生まれて初めての女体だった。次第に息が荒くなり、
行動が大胆になって来た。顔を近付け、唇を合わせる。一方で、右手の指をオマ
ンコに入れ、力任せにかき混ぜてきた。
「つ・・・優しく触ってよ。デリケートな部分なの」
「ごめんなさい」
「口に、おチンチン入れて見る?」
「はい・・・」
幸雄は、制服のズボンのチャックを下げ、ビンビンに、そそり立ったチンポを真奈
美の口に押し込んだ。初めて女体を触る童貞のチンポは、これ以上ない程、膨張
しドクドクと脈打っていた。真奈美が、1日に何十本もザコ戦闘員達のチンポをイカ
せて来た舌技で、舐め始めると、1分も持たずに暴発した。
「さすが高校生、早いわね。でも、一回じゃ足りないでしょ。オマンコにも入れて」
真奈美は、口に入ったザーメンを、そのまま嚥下する。空腹も限界に来ている。
貴重なタンパク質だ。
「は・・・はい・・・」
幸雄のチンポは、一旦は萎んだが、すぐに元気を取り戻した。高校生のガムシャラ
な性欲は、簡単には尽きない。
「こうですか?」
たどたどしく位置を合わせ、真奈美の割れ目に復活したチンポを押し込んだ。
「入れたまま、腰を前後に振るのよ」

270 :
「こうですか?」
幸雄は、初めてのセックスで、うまく腰が振れないようだった。しばらく悪戦苦闘し
ていたが、射精に至る前に、腰の筋肉が疲れ果て、動きを止めた。
「手でやってあげるわ」
抜き出した愛液にまみれのチンポを、真奈美が手でシゴくと、今度は、すぐに射精した。
「満足した?」
「はい・・・」
幸雄は、俯いた顔を赤らめて言った。童貞を喪失したのだ。
「お腹空いたわね」
真奈美のお腹がキューッと音を立てた。二日間程、まともな物を食べていない。口に
した物と言えば、先程のザーメンと、小倉の公園で食べた雑草くらいだ。
「何か、食べる物を、持って来てくれない?人間が食べられる物なら何でもいいわ」
「じゃあ、僕の弁当を食べて」
幸雄は、学生鞄からハンカチに包んだプラスチック製の弁当箱を取り出した。
「全部食べて言いの?」
「いいよ。どうせ、食べないし。捨てるだけだし」
真奈美は、貪るように食べた。冷えて、米がネットリとしていたが、数日ぶりに食べる
人間の食べ物に、涙が出た。

271 :
まとめサイトのある電流拷問をやってみたい

272 :
ノウハウを教えてください

273 :
>>266
更新乙です。
我侭を言わせてもらうと、目次が黒い背景に濃紺の文字で書かれていたり
目次以外の配置が中央寄せになっていたりして、少し見づらかったりします。
勝手な事言ってスミマセン。

274 :
>>272
何のノウハウでしょう?
>>273
フォントをイエローに統一し、中央寄せを、やめてみました。

275 :
>>274
実際行う場合のコツや注意点などです

276 :
イメージで書いているので、私には判りません。
御存知の方、レスを、お願いします。

277 :
「友達も、呼んで来て。食べ物か、お金と引き換えに、体を触らせてあげるから」
「うん・・・でも僕、友達、あんまりいないんだけど」
(使えないやつ)
満腹になった真奈美は、心の中で毒付いた。
「あなたが戻ってくるまで、その飛び箱の中に隠れているわ」
幸雄は、倉庫に置いてあった飛び箱をバラし、丸くしゃがんだ真奈美の体が、スッポリ
と中に入る様に1段ずつ積み上げていった。最上段まで積み上げると、そこに人間が
いる事は、全く判らなくなった。
「これで、もし誰かが入って来ても、あなたがいる事は、絶対に判らないです」
「ありがとう。じゃあ、あたしは少し眠るわ」
疲れ果てた真奈美は、消耗した肉体を回復させるために、深い眠りに付いた。

278 :
福岡県にある航空自衛隊、築城基地では、スカイレンジャー5人が暇を持て余していた。
基地内にあるカフェでコーヒーを飲むくらいしか、やる事がない。
「完全に、見失っちまったな」
リーダーの道下岳人が、何杯目かのコーヒーの入ったカップを傾けて、ボヤいた。
「真奈美に、発信機を付けていたんじゃないのか?」
後から合流した長谷川司令が、尋ねた。
「そうなんですが、肝心の追跡ソフトをインストールした、俺のノートブックパソコンは、ス
カイダスト号のトランクの中に入ったままです。真奈美が、車ごと乗って行っちまった」
「バックアップは?」
「とってません」
黒河内則介が、背伸びした。
「ううっ!ブラックコーヒーの飲み過ぎで、眠れねえ」
「飲まなきゃいいじゃん」
と、柳沢真由。
「飲まないと、チンコが立たねえんだよ」
「それって、ブラックジョークじゃなくて、ただの下ネタだよね?」
剣崎一矢は、会話に加わらずに、ケータイの画面を見て、モバイルゲームをしている。
自衛隊のレンジャー資格を持つ彼は、元々、寡黙な性格だ。岳人が、窓の外を見ると、
滑走路の脇に駐機している高速輸送ヘリ、SMV22『メスプレイ』が見えた。小雨に打た
れてティルトローター式のプロペラ2基を休めている。そこへ、航空自衛隊の女性職員が
やって来て告げた。

279 :
「福岡県警が、乗り捨てられていた、あなた方の車をレッカーしてきました」
「えっ、スカイダスト号か?」
「車名は判りませんが、派手なカラーリングのオープンカーです」
「間違いないよ。その車のトランクに、ノートパソコンが入っている筈だ」
岳人が、女性職員をせっついて、駐車場に案内させた。トランクを開け、ノートパソ
コンを取り出すと、急いでカフェに持って帰る。カウンターの横のコンセントに差して、
電源を入れた。
「真奈美の居場所は・・・っと」
追跡ソフトのアイコンをクリックして起動させると、すぐに判明した。
「げっ、もう広島まで進んでやがる」
「すぐに、追跡しよう。メスプレイで飛べば、数十分の距離だ」
長谷川司令が、興奮して言った。
「ちょっとお!また、あたし達だけでやるの?」
真由が、面倒臭そうに言った。早く仕事を片付けて、家に帰りたいのだろう。
「いや、今度も取り逃がすと、さすがに責任問題になるかも知れない。一応他の戦隊
にも応援を要請しとくか」
長谷川司令が、ついに決断した。
「岳人、その追跡ソフトも添付ファイルにして、各戦隊にメールで送っておいてやれ」
「俺達がサボっていても、真奈美は袋のネズミってわけですね」
則介が言った。
「そう言う事だ」
岳人が、自分だけが独占していたソフトを、嫌々、各省庁の戦隊に送信し終えると、
5人は、戦隊コスチュームに着替え、再びメスプレイに乗り込んで、雨の中を東へと
飛び立っていった。

280 :
幸雄の弁当を食べ、満腹になった真奈美は、飛び箱の中で眠りに付いた。どのくらい
眠ったか判らないが、体育倉庫の扉が開く音で目が覚めた。飛び箱の隙間から覗くと、
数人の男子高校生が入って来たようだった。
「この中にいるんだよ」
幸雄の声だ。
「本当かよ。オッパイとオマンコが丸出しの女が、エロい事やらせてくれるなんてよ」
「嘘だったら、タダじゃおかねえぞ」
飛び箱の上段が外された。光が差し込んで来て、暗闇に慣れた真奈美の目が、くらむ。
まだ昼間の様だった。
「こいつか。なんか、汚ねえな」
「でも、良く見りゃ、元々は美人だって判るよ」
幸雄を入れて6人の男子高校生が、飛び箱を囲んでいた。
「あなた、友達は、少ないんじゃなかったの?」
「友達じゃない。僕を虐めている、いじめっ子グループだよ」
幸雄は、オドオドしていた。
「なんでもいいわ。食べ物とお金をくれたら、好きな事してあげる」
真奈美は、腹をくくっていた。ここで回復を待ちながら、伊豆半島まで行く電車賃を稼
ぐのだ。
「じゃあ、まず俺からだ。アンパン一個やるからチンポしゃぶれ」
「いいわ」

281 :
真奈美は、飛び箱から出ると男子高校生の前に跪いた。眠る前より、体が動くように
なっている。痛みも弱冠、引いているかもしれない。真奈美が、慣れた舌裁きで、しゃ
ぶっていると、後ろから別の男子高校生が抱きついて来た。
「待ってられねえ」
手を回し、乳房を揉みしだき、オマンコの割れ目に指を入れる。
「汗臭えな。このエロ女、風呂に入ってないんじゃないか」
「ほんの3日くらいよ。大したことないわ。時々、公園とかで水浴びは、しているし」
真奈美は、誤魔化した。この高校生達は、真奈美のライフラインだ。手放すわけには
いかない。
「この服、邪魔だ。脱がせろ。どうせ、ボロボロだし」
高校生達は、鼻息を荒げながら、薄汚れた、シミだらけの戦隊コスチュームを荒々しく、
引き剥がしていく。乳房と股間の部分を切り抜かれ、ピンクも色褪せた薄いバトルスー
ツの下には、真奈美は、何も身に付けていない。吐き古されたブーツの底は抜けて、
パカパカ開いている。全裸に剥かれた真奈美の体は、痣と鞭跡だらけで、右肩には逆
向きに、ゴクブリマークのマークの焼印が押されていた。
「超ウケるぜ。こいつの体、まともじゃないぜ。ギャハハハ!」
高校生達が、ゲラゲラ笑った。ボロボロのバトルスーツをゴミ箱に放り込まれる。
「あっ・・・駄目よ。大事なバトルスーツなんだから。それ、一着しかないんだから」
「ギャハハハ!あのゴミが、バトルスーツだってさ。馬鹿じゃねえの?超ウケる!」
高校生達は、笑っていた。

282 :
「100円やるから、セックスしていいだろ?」
「いいわよ」
対価は、いくらでもよかった。数をこなせば、それなりの金額になるだろう。ゴミ箱に
投げ捨てられたバトルスーツは、後で拾いに行けばいい。フェラで放出された精液
を飲み込めば、栄養補給にもなる。コンクリートの床に飛び散った精液は、勿体な
いので這い付くばって舐めた。
「次、俺だ。代われよ」
行為は、日が暮れるまで続いた。10代の高校生の性欲は、1度や2度、射精しただ
けでは、尽きる事がない。真奈美も、過酷な特訓に耐え、ザコ戦闘員の性欲処理係
として鍛え上げられていたので、スタミナには自信があった。3つの穴と両手をフル
活用して、高校生全員を5回以上、イカせた時。体育倉庫の外から、ヘリのプロペラ
音が聞こえてきた。
(何、この音の大きさ。間違いなく着陸しようとしている。普通に考えて、学校にヘリが
来るわけがない。追手だ・・・)
真奈美は、確信した。
「あなた達、遊びは、おしまいよ」
のしかかっている高校生を押しのけ、起き上がった。しかし、まだ戦えるコンディション
では無い。高校生達から貰った小銭や食料を、かき集める。真奈美は全裸だ。
(どうやって、持って行こうかしら)
真奈美は、パンやお菓子を口に詰め込み、碌に噛まずに丸呑みした。小銭は両手に
握り締める。
(握り締めたまま、グーのパンチだけで戦えば、何とかなる)
ゴミ箱に放り込まれたバトルスーツを着用しようとした時、体育倉庫の扉が、蹴り破ら
れた。
「宮前真奈美を射しろ!」
現れたのは、カーキ色のバトルスーツに身を包んだアーミーレンジャー達だった。手
に自動小銃を構えている。

283 :2013/10/01
(ヤバイ・・・こいつら戦隊・・・)
真奈美に向けて自動小銃を乱射した。さすがプロだけあって高校生には当たらない
よう配慮している。しかし、そのせいか、真奈美にも当たらなかった。
(戦わなきゃ、やられる!)
真奈美の体内を、の恐怖から来るアドレナリンが駆け巡り、深刻なダメージを受け
ている筈の肉体を、無理矢理、突き動かした。全身の痛みも、一時的に感じなくなる。
雨の様に浴びせられる銃弾を掻い潜り、5人の中央に飛び込んだ。そして、小銭を
握り締めたグーのパンチと、裸足の蹴りを、アーミーレンジャー達に浴びせかけた。
「慌てるな!ターゲットは、丸腰の1人だ。落ち着いて対処しろ」
リーダーのアーミー1号が的確な指示を出す。真奈美の技が何人かにヒットしたが、
相手は平然としていた。
(おかしい。もしかして、彼らのバトルスーツは、物理的衝撃も和らげる改良型?)
真奈美のバトルスーツは旧式で、光線や熱に耐性があるが、物理的衝撃は吸収出
来ない。それ以前に、今は全裸だったが。
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