2013年10エロパロ467: 【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。14 (84) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。14


1 :2012/08/25 〜 最終レス :2013/10/03
喧嘩・荒らしは華麗にスルーでいきまっしょい。
前スレ
剣と魔法と学園モノ。でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214711527/
剣と魔法と学園モノ。でエロパロ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221435495/
剣と魔法と学園モノ。でエロパロ3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228482964/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。4【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236354234/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。5【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246283937/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。6【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248257329/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。7【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250608764/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。8【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261647330/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。9【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274110425/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。10【エロパロ】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1287594710/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。11【エロパロ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293545186/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。12【エロパロ】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302355832/
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。13
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1307719406/
【保管庫】
2chエロパロ板SS保管庫
「ゲームの部屋」→「アクワイア作品の部屋」
http://red.ribbon.to/~eroparo/
次スレは480KBを超えた時に立てましょう。

2 :
>>1

3 :
>>1乙 !

4 :
即回避保守

5 :
>>1乙

6 :
刻学は買う気なかったけどパンチラ見放題と聞いて心が揺らいでる

7 :
こんばんは。例の如く投下したいと思います
が、今回色々と片を付けようとしたら思いの外長くなってしまいました
そのため分けての投下になってしまいますがご容赦を
しかもキリのいいところが後半にさしかかる部分だったため今回だけでも長いです
そしてエロ分は3レス目にちょこっとのみ。お相手はドワ子です
大丈夫だという方はどうぞ

8 :
誰も来てくれない。誰も助けてくれない。誰も何もしてくれない。
この小さな家の中で、母と二人、を待つばかりの毎日。
毎日来てたのに、困ったら助けてくれるって言ってたのに、今は薬も売ってくれない、あとは何を話したっけ。
「恨んではダメ。これも、神がお与えになられた試練なのよ」
優しい笑顔。額の濡れタオルを替えながら、それでも納得できずに食い下がる。
「でも、病気だからって……こんなところ閉じ込めて、みんなお母さんに助けてもらってたのに」
ただでさえ血色の悪い顔が、よりひどく見える。角に触れるとぐねっと凹み、信じられない感触に背筋が寒くなる。
「お母さんが……ディアボロスだからって…」
それでも、優しい笑顔を向けてくれる。その笑顔が、何よりも好きだった。
「仕方ないことよ。いい?あなたはいつまでも覚えていて。人を恨んではいけない、憎んではいけない、全ては神の御心のままに…」
全部覚えてる。何も言わなくても全部わかってる。だから、もう喋らないで。口から血が…。
「神が許されたことは、全て許される。だから、いい?これは、神が――」
もう聞きたくない。何も言わなくていいから。全部全部言うことは聞きます。だから神様、お母さんを連れて行かないで。
お母さんお願い、なないで。
「……お母……さん…!」
苦しげに呟いて、セレスティアはハッと目を開けた。頬に伝った涙はまだ温かく、枕元ではペットが寝息を立てている。
隣に視線を移せば、いつものようにドワーフが寝ている。ただし相変わらず、寝息は聞こえない。
セレスティアは大きな溜め息をつくと、腕で涙を拭った。
「やれやれ……どうにもこれだけは、いつになっても慣れませんねえ…」
そう呟き、再び目を閉じる。そして十分ほど経ち、セレスティアの寝息が聞こえるようになると、そこでようやくドワーフの寝息が
聞こえるのだった。

少しずつ大事へと発展していく天空の宝珠争奪戦。いつしか彼等は異世界の魔女達、そしてそれを復活させた伝説の生徒、ラプシヌとの
戦いに身を投じていた。
一年前にアゴラモートと戦った先輩も含め、多くの生徒がこの戦いに参加していたが、その中でも彼等の活躍は群を抜いていた。それは
モンスターとの戦いのみならず、人である魔女との戦いにおいても躊躇いや憐憫の情などがなかったというところが大きい。
時に教師陣や先輩と協力し、ストレガ、ディモレアとの戦いを勝利で終え、そして彼等は今、偽りの神パーネと闘を演じていた。
「この虫けら風情がっ……虫けららしく、這いつくばっていろ!」
戦況は拮抗していたが、どちらも相当に追い込まれている。偽りとはいえ、神に匹敵する力を持ったパーネの魔法は、信じがたいほどの
威力を持って彼等に襲いかかる。
「ぐああっ!ド、ドリアードでこの威力かよ…!」
「うぅ……い、痛いぃ…!」
強靭な蔦に絡め取られ、あるいは棘の付いた蔦に巻かれ、動きが止まる。辛うじて全員耐え抜いてはいたものの、あと一撃でも受ければ
一人残らず倒れるだろう。
「ははは!これで終わりか!?」
高笑いするパーネを、セレスティアが睨みつけた。

9 :
「はぁ……はぁ……か、神を騙るあなたを……神が、お許しになるかどうか…!」
未だ闘志を失わない目でパーネを見据え、魔法を詠唱する。
「神に、問うてみるとしましょうか!」
詠唱が完成し、魔法が発動する。その力を感じ取り、エルフが苦しげな表情の中で、ニヤリと口角を持ち上げる。
「神に、聞くまでもないよ…!天使は、お前を許さない!」
セレスティアの唱えた魔法は、奇跡を呼び起こすラグナロク。呼び起こされた奇跡は、魔法効果倍増。
「行け、セラフィム!」
光が天使の形を作り、見たこともないような輝きを放ちながら、偽りの神に飛びかかっていく。その光に包まれた瞬間、パーネの口から
凄まじい悲鳴が上がった。
悲鳴と共に形が崩れ、堕天使の姿へと変わっていく。それでもなお地面を這いつくばって逃げようとする彼女の前に、同じセレスティアの
教師達が立ち塞がった。そこまでは見届けたものの、もはやその先を見る体力は残っておらず、一行はそれぞれ地面に倒れ込んだ。
「き……きつかった……この勝利は、まさに奇跡だね…」
エルフの言葉に、セレスティアは疲れ切った笑みで答える。
「全ては、神の思し召し……わたくし達の勝利は、神が望まれたことです。であれば、不思議なことなどありませんよ」
「セレぇ〜……話より、回復ぅ〜…」
「ああ、それもそうですね。ですが、フェアリーさんも手伝ってくださいね」
言いながら、セレスティアはフェアリーにルナヒールを唱え、次にドワーフの元へと向かった。
「大丈夫ですか、ドワーフさん。すぐに回復を…」
すると、いつもなら当然のようにそれを受けるドワーフが、そっけなく目を逸らした。
「いい。フェアリー、回復」
「あ、はーい」
回復技能を持つ者が二人しかおらず、セレスティアはルナヒールまでしか使えないため、ヒーリングを使えるフェアリーが担当するのは
理に適ってはいる。しかしこれまでドワーフは、回復はほとんどセレスティアからしか受けていなかった。
「……そうですか?では、そちらはお任せしますね」
代わりに、セレスティアはエルフの回復に取りかかる。全員の回復を終えると、一行は早々に帰還札を使い、中継地点へと戻った。
「さすがに、疲れましたねえ。ドワーフさん、体は…」
「セレスティアさんに関係ない。もう部屋行く」
「え、あ、そうですか?あ、ではわたくしもご一緒しますよ。夕飯のこともありますし……では皆さん、すみませんがこれで」
去っていく二人を見ながら、エルフが首を傾げる。
「うーん……なんか最近、ドワーフの態度おかしくないかい?」
「うん、セレスティアに随分冷たい」
ここ数日、ドワーフはセレスティアに対してそっけない態度を取ることが多かった。他の仲間に対してはともかく、これまで
セレスティアとは普通に接していたのだが、何の脈絡もなく突然今回の事態になっているため、全員が疑問に思っていた。
「……ま、たぶん俺等が心配するようなことでもねえさ。それに、あいつならうまくやるだろ」
「そうだといいけどねえ…」
不安げなエルフの言葉は、四人全員の意見を代弁していた。

10 :
しかし実際のところ、ドワーフとセレスティアとの関係は、単純に悪化しているというわけではなかった。
それから数時間経ち、拠点で動くものはクマレンジャイやドリルウサギなどの人形くらいになった頃、セレスティアとドワーフの部屋では
荒い息遣いが響いていた。
「はあっ、はあっ……気持ちいいっ……んんっ…!ぐりぐり来るぅ…!」
「くっ……ドワーフさん、少し加減…!」
「ダメ、もっとするの…!んんんっ…!」
セレスティアに跨り、激しく腰を振るドワーフ。動く度に尻尾がばさばさと揺れ、その顔には強い快感からか笑みが浮かんでいる。
結合部には愛液が溢れ、ぐちぐちと音を立てる。欲望のままに腰を振っていたドワーフだったが、その動きが突然止まった。
「んっ!?んあっ……あ、あっ…!」
普段からは想像できないような高い嬌声を上げ、しばらくセレスティアの胸に手をつき、ぶるぶると体を震わせる。やがて、呼吸が
少しずつ落ち着いてくると、ドワーフは大きく息をついた。
「はー、はー……危なかった、目の前白かった…」
「……いつも思うのですが、そのまま続けては…?」
「やだ。なんか、体とか制御できない感じで怖い」
何度も関係を持ちながら、未だにナイフを携帯する彼女のことである。一瞬でも無防備になるのが我慢できないらしく、これまで彼女が
達したことは一度もない。それでも、ドワーフ自身は十分に満足できているようだった。
「それより、また動くからセレスティアさんも少し動いて」
返事を待たず、ドワーフは再び激しく腰を動かし始めた。不意打ちで襲ってきた刺激に、セレスティアは思わず呻き声をあげつつも、
何とか彼女の言葉に応え、出来る範囲で腰を動かす。
「んあっ!いい、いいよ!気持ちいい!」
「ぐ、うっ……ド、ドワーフさん、もうっ…!」
「あ、出る?うん……出して、中……中いっぱい…!」
嬉しそうに言うと、ドワーフはセレスティアのモノをぎゅっと締めつけた。
「うあっ!そんな強くっ……も、もう出ます!」
思わずドワーフの太股を掴むと、ドワーフはすぐにその手を外し、ベッドに押さえつける。それと同時に、セレスティアが腰を突き上げ、
ドワーフの中に精液を流し込む。
「あっ……来てる、中……あったかいの、セレスティアさんの、いっぱい…」
うっとりと呟き、押さえた腕をぎゅっと握るドワーフ。そうしてしばらく、自身の中で動いているモノの感触を楽しみ、やがて動きが
なくなると、押さえていた腕を放し、腰を上げた。
くち、と小さく水音が鳴り、精液がどろりと溢れ出す。それを拭き取ると、ドワーフは自分のベッドに戻った。
「気持ちよかった。またしてね」
「あ……はい…」
気だるい感覚を覚えながら、セレスティアは何とか体を動かし、べとべとになった下半身を丁寧に拭く。もはやペットも飼い主もこういう
事態には慣れたらしく、黒い翼を持った羊はベッドの下の枕でぐっすりと寝ている。
それをペットごとベッドに引き上げ、セレスティアは布団をかけた。ドワーフは寝ているように見えるが、やはり寝息はない。
「……おやすみなさい、ドワーフさん」
いつものように挨拶し、目を瞑る。そしてペットと主人の寝息が仲良く聞こえ出すと、比較的すぐにドワーフの寝息が混ざるのだった。

11 :
翌日は、新たな迷宮に向かう予定となっていた。ところが、それを中断せざるを得ないような事態が起き、一行は大騒ぎだった。
「おいっ、そっちにもいねえのかよ!?セレスティア、ほんとに覚えねえのか!?」
「いえ、まったく……朝起きた時にはもう…」
「とりあえずさ、前ぼく達がお世話になった、あのヒューマンに話して了解してもらったけど……通信魔法も反応ない?」
「フェアもやってみてるけど、全然ないよー。ドワ、どこ行っちゃったんだろうねー?」
ドワーフが、朝から姿を消していたのだ。突然の行方不明というだけでも一大事だが、彼女が欠けると戦力が大幅に下がる。回復手段に
乏しい一行にとって、爆発力のある彼女の力は貴重なのだ。
「お前の通信、相当範囲広かったよなあ?それで反応ねえって…」
「わたくしも試みてはいますが、何とも…」
そこまで言って、セレスティアの表情が不意に変わった。
「……もしかして……可能性としては…」
ぼそりと呟き、セレスティアは道具袋を漁りだした。
「ん、どうした?何か手掛かりでもあった?」
フェルパーが尋ねると、セレスティアは顔を上げた。そして、信じられないような言葉を口にした。
「すみません、皆さん。ちょっと探しに行ってきますね」
「ぅおい!?探索どうすんだ!?」
「彼女が欠けては支障がありますし、ヒューマンさん達が行ってくれるのでしょう?一つ心当たりがありますので、そこを当たってきます」
何を言ったところで、ドワーフがいなければ探索は苦戦する上、セレスティアまでいなくなれば不可能に近い。こうなっては、誰も彼を
止めることなどできなかった。
「しょうがねえなあ……ちゃんと、連れ戻してきてくれよ?あっちのお嬢さん達も実力は申し分ねえが、宝珠を譲るわけにもいかねえしな」
「ええ、そのつもりです。それでは、また」
テレポルを唱え、その場から消えるセレスティア。残された四人は、仕方なく拠点での後方支援に徹するのだった。
ボルンハーフェン近く、天機ある山道。その一角で、激しい獣の息遣いとエンジン音が響いていた。
「くっ!」
レイザーオックスの蹴りが飛び、咄嗟にそれを斧で受ける。それでも、巨大な獣の蹴りは小柄な彼女を吹っ飛ばすほどの威力があり、
ドワーフは何とか転ばないよう体勢を立て直し、地面を滑って着地した。
一旦、お互いに様子を窺う。お互いに無傷ではないが、まだどちらも余裕がある。一気に勝負を決めようと、ドワーフが超鬼神斬りの
構えを取ろうとした瞬間、不意に柔らかい光が彼女を包み、痛みが消えた。
「さすがに、あなた一人では苦戦するのではないですか?」
大鎌を携え、にっこりと笑いかけるセレスティア。そんな彼に、ドワーフは不機嫌そうな顔を見せた。
「セレスティアさん、邪魔しないで」
「邪魔をする気はありませんよ。それに、横取りする気もありません。わたくしはただ、狩りのお手伝いに来ただけですよ」
「………」
ドワーフの表情はしばらく変わらなかったが、やがていつもの無表情に戻った。
「脊椎切らないでよ」
「ええ、そうします。それでは、狩りましょうか」
チェーンソーのエンジンを全開にし、獲物に突進するドワーフ。その上をセレスティアが飛び抜け、二人は獲物へと斬りかかって行った。

12 :
一時間ほど後、ボルンハーフェンの食堂からのっそりと出てきたドワーフに、外で待っていたセレスティアが笑いかけた。
「どうです?堪能できました?」
「……六杯」
のそのそ歩くドワーフの隣に並び、セレスティアもゆっくりと歩き出す。
「よく、あれをそんなに食べられますねえ。わたくしは一杯が限界でしたよ」
「あっそう。誰もセレスティアさんのことなんか聞いてない」
冷たく言い放つと、ドワーフはゆっくり深呼吸した。ラーメンの味を思い出しているのか、吸いきったところで息を止め、軽く目を瞑る。
「……ふ〜」
無邪気な笑顔を浮かべ、息を吐く。その笑顔は実に幸せそうで、彼女の性格を知っている者が見ても可愛いと思えるようなものだった。
以前、この濃厚魔獣背脂ラーメンの副産物からペットの餌を作るクエストを受けた時、ドワーフは食べきれなかったエルフやフェアリーの
分だけでなく、タンポポの残した分まで汁も残さずきれいに食べていた。しかしネコマやタンポポが代金を払っていることと、数をそんなに
作れないことからお代わりができず、それからしばらく不機嫌そうだったことがあった。そんなわけで、最終決戦に挑む前にこのラーメンを
存分に食べてみたかったのだろう。
「それでは、少し急ぎで帰ろうと思いますが、いいですか?」
「………」
ドワーフは答えず、口の周りの毛に付いたラーメンの汁を舐め取っている。
「恐らく、ヒューマンさん達が作戦を進めていると思いますが……たまには、後方支援もいいものですよね」
「………」
相変わらず返事のないドワーフに、セレスティアは少しだけ困ったような表情を浮かべた。しかし拒否はされていなかったため、山道の
入口に着くとすぐにテレポルを唱える。そうしていくつもの迷宮を通り、再び地下世界へと到達すると、意外にも仲間達が使った後の
武具の手入れをしていた。
「おや、皆さん。戦闘が?」
「おお、セレスティアにドワーフ。帰ってきたか」
叱ろうが諭そうが絶対に言うことを聞かないのがわかりきっているため、もはやドワーフの勝手な行動については誰も何も言わない。
「いやな、普通はこんなとこまで来ねえんだろうけどよ……幸い、入り口で食い止めたけどな」
「でも、びっくりした。僕達が残ってて良かった」
「いなくてもよかった気はするけどね……リコリス先生の人形、あんな強いと思わなかったよ…」
「もうフェア、ドリルうさぎ前みたいに見れない…」
真っ赤に染まった兎の人形を見つめ、セレスティアもフェアリーとまったく同じことを考えていた。
「ああ、そうだ。こっちはさっき動きがあってな、かなり厄介な敵と会ったそうだ」
「この上、これ以上厄介な敵がいるんですか?」
「ああ。アガシオンっつってな、何でも物理、魔法共に攻撃が効かねえんだと。んで、その対策だとか言ってフォルティ先生がさっき
迷宮に入ってった」
「フォルティ先生が!?何をしようとんでしまいますよ!?」
「いや、先生達が相談して出した結論だからな?つうかお前、ちょくちょくフォルティ先生に対して失礼だよな」
次の報告があるまでは動きも取りにくく、一行は休憩所へと戻ることにした。急ごしらえの設備とはいえ、冒険者基準で見れば十分に
寛げる水準である。
「ああ、そうでした。これ、お土産です」
「うおう、ムーンウォークか!結構なもん持ってきたじゃねえか!こいつは靴の中でも…!」
「暇ー。さっきみたいなのないと暇ー。バハの話も暇だし、セレ何か面白い話ないー?」
バハムーンの言葉を即座に潰し、フェアリーが尋ねる。バハムーンはがっくりとうなだれていたが、誰も彼には注意を払っていない。

13 :
「面白い話ですか……そうですねえ。では小さい頃に、母からよく聞いた話でもしましょうか?」
「あ、そういう話っていいよね。ぼくも小さい頃にお母さんから聞いたお話って好きだよ」
「いわゆるおとぎ話というよりは、訓話のようなものですけどね。これは、優しい悪魔のお話です」
話が始まったと見て、セレスティア以外の仲間はじっと耳を傾ける。ペット達は興味がないらしく、部屋の隅に集まって遊んでいる。
「ある小さな村に、一人の女の子がいました。女の子はお母さんと二人暮らしでした。お母さんは薬草の知識や魔法の知識を使って、
村の人の病気やけがを治してあげていました」
何度も聞いた話であるらしく、語りは淀みなく、それこそ母が子供に聞かせるような口調でセレスティアは続ける。
「ある日、女の子はお母さんに言われ、山の奥まで薬草を取りに出かけていました。しかし、言われた薬草はどこにもなく、女の子は
途方に暮れてしまいました。もう日が傾き、これ以上探すのは無理だと諦めて帰ろうとしたとき、女の子は異変に気がつきました」
ごくりと、エルフが唾を飲む音が聞こえた。
「街の広場に、大きな火が燃えていました。そしてその中心には十字架があり、誰かが縛りつけられています。それが誰であるか、
女の子には遠くからでもはっきりとわかりました」
「……なんか、気分悪くなりそうな話だ…」
フェルパーの呟きに柔らかな笑みだけで応えると、セレスティアは再び続ける。
「走って、走って……途中、何度も躓いて、木に引っかけて切り傷を作って、女の子は必に走りました。そして日が暮れ、ようやく
広場に辿りついた女の子が見たものは、黒焦げになった母の亡骸でした。その時村では、病気が流行っていたのです。女の子の母にも
治すことができず、不安に駆られた村人達は、彼女を魔女としてしまったのです。今まで何でも治してきたのに、これが治せない
はずはない。治せないのは、彼女がこれを振りまいた張本人だからだ……と」
「ありそうで嫌な話だな、まったく…」
既にエルフ、フェルパー、バハムーンの顔は非常に険しいものになっている。フェアリーは子供のように興味津々といった顔で
聞き入っており、ドワーフはいつもの無表情である。
「母親はそれを知って、女の子を山へ逃がしたのです。それを知って、女の子は泣きました。そして亡骸を家に運び、庭に埋めると、
彼女は天に叫びました。『神様でもいい、悪魔でもいい。私に力をください。母をした人達を、同じ目に遭わせてやれるような力を、
どうかお与えください』と。彼女のドロドロに濁った心に引かれ、近くに来た一匹の悪魔がその叫びを聞いていました」
そこで一旦話を切ると、セレスティアは仲間の顔を見回した。
「さて、皆さん。この悪魔は、この後どうしたと思いますか?」
「復讐ぐらいしてくれないとすっきりしない」
即座に答えたのは、すっかり不機嫌そうな顔になったフェルパーだった。
「でも、優しい悪魔っつったよな?てことは、願いを叶えるだけ叶えて魂は解放してやったとかか?」
「あるいは、そもそも契約してないことにして魂を取らなかったとかじゃないかな?」
「それより続きは?続きー」
「……そんな喚くだけのガキ、無視すればいい」
一行の顔を見回し、ドワーフの顔をしばし眺めてから、セレスティアは再び口を開いた。
「では、その悪魔がどうしたかというと……悪魔は彼女を見守り続け、やがて力を乞い続けた女の子は痩せ細り、んでしまいました」
「……はぁ!?」
明らかに納得いかないという表情で、常識人三人が同時に言った。
「ちょっ……そこは普通、何らかの形で村人を改心させるとかさあ!」
「聞かなきゃよかったってぐらい、気分悪りい話なんだが…」
「そうですか?実に正しい行動だと思いますよ」
反応自体は想定にあったようで、セレスティアはいつもの笑みで答えた。

14 :
「仮に悪魔が力を与えてしまえば、契約として魂を奪われます。まして、人をすなどという行為、神がお許しになるはずはありません。
ですが何もしなければ、彼女は清いまま天へ召されることができます。ですから優しい悪魔は、何もしなかったのですよ」
「こんな話を子供にするって……お前の母ちゃん何もんだよ…?」
「シスターでしたよ。まあ確かに、教義は世間一般のものと些か違うようでしたが」
ピクッと、バハムーンの眉が動いた。
「あ〜……だからお前、牧師をメインじゃなくてサブで取ってるのか?」
「それもありますね。どちらかというと、堕天使学科の方がわたくしの教義と合ってる面もありますし。あとはタカチホの自然信仰も、
少し近い面がありましたねえ」
「ん〜……難しくてよくわかんなかったけど、神様の考えることってよくわかんないねー」
「おや、神の方に考えが行きましたか」
どことなく嬉しそうに、セレスティアは尋ねた。
「だってさー、その話ってそれで終わりでしょー?だったらさー、村人もそのまんまなんだよね?ってことはさー、天罰とか何も
なかったってことでしょー?」
「そう、そういうことです。理由はわかりませんが、神は彼等の行いを許されました。わたくし達には理不尽に思えることがあっても、
神は必ず何がしかの意志を持って、試練をお与えになったり、お許しになることがあるのですよ」
「ちょ、ちょっと待った」
そこで、不機嫌そうに黙っていたフェルパーが口を開いた。
「それ、おかしくない?人をすって行為を神は許さないのに、村人が女の子のお母さんをすのは許されるのか?」
「神がお許しになっていなければ、そもそもすことすらできません。現に、女の子は誰にもされなかったでしょう?」
「そりゃ……まあ…」
「そして、神は自ら助く者を助く。努力せずただ喚くだけの者を、一体誰が助けましょう?必に足掻き、努力し、自身の力で叶えようと
する者にこそ、神も人も、初めて力をお貸しくださるのですよ」
「……ほんっと、変わった教義だったんだな…」
もはや呆れ顔に近いエルフとフェルパーだったが、バハムーンは少し難しい顔をして黙りこんでいた。そして会話が途切れたと見ると、
静かに口を開いた。
「その、お前の母ちゃんは、今どうしてるんだ?」
すると、セレスティアの表情が僅かに曇った。
「……流行り病にかかり、数年前に亡くなりました」
「そうか……もし、天空の宝珠を手に入れたら、願うのはそれか?」
「お、おいおいバハムーン!先輩達が自分の願いを諦めて、この世界のために道を開いてくれたのに、ぼく達はその道を通って平然と
自分の願いを叶えるのかい!?」
少し怒っているらしいエルフに、バハムーンはむしろなぜそんなことを聞くんだとでも言いたげに答えた。
「気兼ねするこたぁねえよ。元はそのための戦いだ。それに、勝者が手にした宝珠に何を願おうが、勝者の勝手だろ?」
「いや、でも……う〜ん…」
「わたくしは、それを叶えたいと思います。ですから、この戦いは何としても…!」
「立派な願いで結構じゃねえか。それこそ、宝珠に願うにふさわしいと思うぜ。俺なんか、どっちかってぇと宝珠を手に入れること
そのものが願いだからなあ。あんなレアなもん、この先二度と手に入らねえだろ?」
「僕は、色んなペットと一緒に過ごしたい。けど、六人全員叶えてもらえるのかどうか」
「えー。みんなでパーティ組んでるんだから、みんなの願い叶えてくれなきゃ不公平でしょー?フェアもお願いしたいことあるしー」

15 :
いつの間にか自身の願いを発表する場になりつつあったところへ、不意に通信魔法が入った。聞けば、ヒューマン達のパーティが見事に
アガシオンを打ち倒したとのことだった。とはいえ、やはり相当な激戦だったらしく、ドワーフを除く一行が出迎えに行くと、迷宮の
入口からよろよろと這い出して来る六人の姿があった。
「ヒューマンさん、ディアボロスさん、お疲れ様でした」
「ああ、セレスティア……ごめん、荷物持っ…」
「セ、セレスティアさん!わざわざお出迎えに来てくれたんでしゅか!?」
相変わらず少し噛みながら、ディアボロスが嬉しそうに声を掛けてきた。
「ええ、かなりの激戦だったと聞きましたよ。よく、無事に帰ってきましたね」
「こ、これぐりゃい大丈夫ですよ!?全然元気でしゅから!」
「……に、荷物…」
「お嬢さん、大丈夫かい?そこの鉄塊もな」
ひょいっと荷物を持ち上げ、バハムーンが声を掛ける。それだけでもかなり楽になり、ヒューマンはようやく一息つけたようだった。
「僕は平気だよ。だから、他の仲間を頼むよ」
「うっへぇ……疲れたぁ……オレ、もうにそ…」
「あいあいお兄ちゃん、妹さんが元気なんだからシャキッとしてくださいねー。だらしないですよー」
もはや足元が定まっていないドワーフに、クラッズをおぶったバハムーン。それを見るだけでも、相当な激戦だったことが窺い知れた。
「荷物はぼく達が運ぶよ。君達は戻って休むといい」
「あ〜……ありがと……ほんと、助かるよ…」
「私は一応、先生に報告に行かなきゃ……ノーム、ついて来てくれる?」
「いいよ、一緒に行こう」
セレスティア一行に手伝ってもらいつつ、ヒューマン一行はそれぞれの行動に移っていく。その時、セレスティアが辺りをきょろきょろと
見回し始めた。
「ところで……フォルティ先生は…」
「あ、フォルティ先生ですか?ちょっとダメージ大きかったですけど、ちゃんと無事でしたよ」
「無事だったんですかっ!?」
「ひっ!?そ、そんな驚くことですか!?」
「いえ、だって……フォルティ先生ですよ!?」
「セ、セレスティアさん、それはさすがに失礼ですよ…」
バハムーンと似たような突っ込みを受けつつ、セレスティアはまだ納得いかないようで『あのフォルティ先生が…』とぶつぶつ呟いている。
「え〜っと……セレスティア、さん?」
「……あ、はい。何ですか?」
「あの……ちょっと、いいですか?」
セレスティアの耳に、何事かを囁くディアボロス。だがその姿は、疲れ切った他の仲間には気付かれていなかった。
「……ええ、構いませんよ。時間はいつぐらいに?」
「えっと……夕飯後、くらいで」
「わかりました。ではとにかく、あなたも休んでください。でないと、体がもちませんよ」
言いながら、セレスティアはディアボロスの荷物を持ってやろうとした。が、そこにドワーフが割り込み、それを奪い取る。
「あ、兄貴として妹の面倒は見なきゃいけねえからな!お前は、その……バハムーンとかクラッズの手伝ってやってくれよ」
「あ、はあ。ですが、あなたもかなりふらふら…」
「い、いいんだよ!兄貴ならこれぐらい、と、当然…!」
二人分の荷物を抱えて歩き出そうとした瞬間、その体がぐらりとよろめく。それを慌ててディアボロスが押さえた。

16 :
「もう、お兄ちゃんったら!無理しないで、セレスティアさんに手伝ってもらおうよ!」
「いや、その、それは……あ、兄貴としての沽券にだな…!」
何だかんだと言いつつ、二人は休憩所へと歩いていく。それを見送ると、セレスティアはバハムーンらに顔を向けた。
「そちらは……エルフさんとフェルパーさんで足りてそうですね」
「あいあい、人出は十分ですよー。それじゃ、またあとで会いましょうねー」
種族柄なのか、それとも本人の体力がずば抜けているのか、彼女だけはやたらと元気そうであり、クラッズを背負ったまま軽い足取りで
去って行った。
その後、彼女達の荷物を休憩所に運び込むと、ちょうど教師陣からの連絡があった。
曰く、次の課題が最終決戦となり、そこで全てに片を付けるということだった。つまり、天空の宝珠争奪戦も、クシナ奪還も、
ラプシヌ打倒も全てをこなすのだ。
そんな大仕事を前に、体調を崩しているわけにはいかない。そんなわけで、一行はそれぞれに休息を取っていたのだが、バハムーンが
部屋で寛いでいると、不意にドアがノックされた。
「ん、誰だ?」
「わたくしですが、入ってもよろしいですか?」
「セレスティア?こりゃまた珍しい客だな、開いてるから入れよ」
いつも通りの柔らかい笑みを浮かべ、一言断りを入れてから、セレスティアは部屋に入った。その頭の上には、ペットがちょこんと
乗っかっている。しかしもはや見慣れた光景のため、今更バハムーンも気にはしない。
「んで、お前がわざわざ俺のところなんぞに来るってことは、何か用事だよな」
「ええ、その通りです。実は、相談したいことがありまして」
「大体想像つくけど、言ってみな」
「ええ……ドワーフさんのことです」
「やっぱな」
軽く息をついて、バハムーンはセレスティアに椅子を勧めた。
「バハムーンさんも気付いていると思いますが、最近どうにもそっけない感じで……ですが、これまでは今までどおりでしたし、
夜……えー、時々はいつも通りになることもあるんです。ですが、わたくしはその理由が見当もつきませんので…」
「なるほどな、それで相談役は俺が適任だと思って来たわけだ。実にいい判断だな」
バハムーン自身、その変化には興味を持っており、実はこれまでじっくりと二人を観察していた。その結果、ある程度の答えは既に
彼の中で出されている。
「理由とかの前に、まずお前に質問する。大切なことだから、真面目に答えろよ?」
「はい、何でしょう?」
一瞬の間を置いて、バハムーンは口を開いた。
「お前、ドワーフのことは好きか?」
「……直球ですね」
ほんのり顔を赤らめつつ、セレスティアは頭を掻いた。
「好きか嫌いか……で言うならば、好きです」
「男女の仲で言うと?」
「え、う……そう、ですね……ちょっと難しいのですが、やはり好き……です」
「だろうな」
そっけなく言って、バハムーンは心を落ち着けるように大きく息を吐いた。

17 :
「まず、アドバイスの一つ。お前、もっと自分に正直になれ」
「え、わたくし……ですか?」
「わたくしです。お前にとっちゃ、あいつに関して色々思うこともあるだろうよ。けどな、男女の仲なんて、そう複雑なもんはいらねえよ。
お前の中の純粋な気持ちを、あいつに伝えることだな」
バハムーンの言葉を、セレスティアは信託でも聞くかのような神妙な面持ちで聞いている。
「伝えるにも、言葉だけじゃねえ。行動で、見えるように示してやりな。あいつは言葉なんか信じねえような奴だからな。これが
アドバイスの二つ目だ。そして三つめ、あいつは不安なんだ」
「不安?」
思わず聞き返すと、バハムーンは頷いた。
「お前もわかってると思うが、あいつに常識は通用しねえ。なぜかってぇと、感情がないに等しいからだ」
「感情が、ですか?ですけど、よく怒ったり…」
「まあ、それはあるんだけどな。正確に言うと、感情に偏りがあって、怒り以外が異常に薄いんだ。その上、あいつが何でも平気で
そうとする理由は、見た感じ、善悪の概念が理解できねえらしい。だから、悪いことだからしないっていう常識が通じない」
「……はあ」
「あいつにとっちゃ、他人は訳のわからないことを言って自分を言いくるめようとする詐欺師ばっかりなんだよ。そんな中で、善悪とかいう
訳のわからん概念を損得に置き換えて説明してくれて、自分に好意を持ってくれて、何でも許してくれる奴が出たらどう思う?最初こそ、
便利な奴だって思うかもしれねえけど、だんだん不安になるだろ?こいつはもしや、信頼を得てから裏切るつもりなんじゃねえかってな」
「そんなつもりはないんですが…」
「そんなの、あいつはわかんねえよ。見たまましか信じられねえんだから。それに、あれであいつも女の子なんだぞ?今まで不快な奴しか
いなかったのに、そんな感じがしねえ奴が出てきたら、自分に対してだって不安になるだろうが。だから男らしく、きちっとあいつに
伝えるべきことを伝えてやんな。以上、アドバイスは終わりだが、何か質問はあるか?」
セレスティアは言われたことを反芻するようにしばらく俯いていたが、やがて顔を上げた。
「……いえ、大丈夫です。本当に、バハムーンさんは色んな人をよく見てるんですね」
「癖みてえなもんさ。女の子に優しくっつっても、きちんと見とかなきゃエルフみてえな例もあるからな」
「なるほど、わかりやすいですね」
楽しげに笑って、セレスティアはバハムーンを正面から見つめる。
「相談に乗ってくださって、ありがとうございました」
「気にすんな。俺だってお前には何度も助けられてる。お互い様さ」
それからしばらく、他愛のない話をしてから部屋を出る。夕飯は既に各自で終えており、時計を見れば消灯時間が迫っている。
ふと、セレスティアは目を瞑り、意識を集中した。それが済むと、部屋に向けていた足を休憩所の出入り口へと向ける。
そのまま歩いていると、不意にドワーフが姿を見せた。意外な人物に驚きつつ、セレスティアはいつも通りの挨拶をする。
「おや、ドワーフさん。こんなところでお会いするとは、奇遇ですね」
「………」
ドワーフは何も答えず、黙ってセレスティアの姿を見つめる。
「え〜……すみませんが、わたくしはこれから用事があって、しばらく部屋に戻れませんので……もしお休みになるのでしたら、
窓の鍵でも開けておいていただけると助かるのですが…」
「………」
やや不機嫌そうな顔のまま何も答えず、ドワーフは懐を探ると、いきなりセレスティアに何かを投げてよこした。
「おっと!これは…?」
「……あげる。あの女と何かあるんでしょ」
「あ、それは…」
セレスティアはそれについて説明しようとしたが、ドワーフは聞こうともせずに部屋へと戻って行ってしまった。変な勘違いを
生んでいなければいいなと思いつつ、セレスティアは休憩所を出ると、飛ばされぬ夢の回廊へと向かった。

18 :
テレポルを使い、中層辺りまで移動する。その先に、見覚えのある人物が待っていた。
「お待たせしてしまいましたか?」
「ひゃいっ!?い、いえっ、私もさっき来たばっかりでしゅ……ですよ!」
顔を真っ赤に染めつつ、ディアボロスはぶんぶんと首を振る。それを落ち着かせようとするかのように、セレスティアは優しげな笑顔を
向け、静かに声を掛ける。
「それならよかったです。それで、話というのは何でしょう?」
セレスティアの言葉に、ディアボロスの表情が硬くなった。一度気持ちを落ち着けるように深呼吸し、静かな、しかしある種の決意が
篭ったような声で話しだす。
「はい、それなんですけど……明日のクエスト、私……あ、えっと、ヒューマンさんと私達のパーティに、任せてもらえませんか?」
「……理由を、聞いてもいいですか?」
その問いに、一瞬言葉に詰まる。しかし、ディアボロスはやはりしっかりとした口調で答える。
「質問で返しちゃう形になりますけど、セレスティアさん達は……天空の宝珠に、自分達の願いを掛けるつもりですよね?」
「ええ、そのつもりです。こればかりは、あなたでも譲れません」
「そうですよね……私も、叶えたい願いがあります。でも、私は別に、天空の宝珠なんかなくてもいいんです」
「ではなぜ…?」
ディアボロスはセレスティアを見つめ、強い口調で言う。
「セレスティアさんの、仲間の方……あんな人に、宝珠を任せたくないんです。自分以外がどうなろうと構わない、自分が良ければ
それでいいなんて人には…!」
それが誰を指しているのかは明白だった。それに対し、セレスティアは優しげな笑みで答える。
「ですが、それ故の強さを彼女は持っています。あのパーネやディモレア、アガシオンなどを配下に従えるラプシヌは、恐ろしいほどの
強敵でしょう。ですが、わたくし達はそれにも打ち勝てる自信があります」
「自信なら私達だって!」
普段からは想像もできないほどの大きな声で、ディアボロスが言い返した。しかしそれに自分で驚いたのか、ディアボロスはあっと口を
押さえると、再び元の声で喋る。
「確かに、一人一人の力は、セレスティアさん達には勝てないと思います。ですが、結束の強さは……あと、パーティのバランスは、
私達の方がずっといいです」
「ふふ……否定は、できませんね」
本心から思っているらしく、そこに皮肉のような響きはなかった。
「しかし、私達は指を咥えて見ている気はないです。叶えたい願いのため、クシナさんの救出のため……戦うつもりです」
それ以上は話すこともないだろうと判断し、セレスティアは踵を返した。そこに、ディアボロスの声が響く。
「待ってください!」
「何です?これ以上、あなたとわたくしで話すことはないのではないですか?」
「……ごめんなさい……今のが、本題じゃないんです…」
意外な言葉に、セレスティアは文字通りに目を丸くした。
「え、違うんですか?で、では一体、こんなところで何の話を…?」
「そ、それは…」
大きく二度、深呼吸をする。そして、ディアボロスは震える声で言った。
「わ、私……セ、セレスティアさんがっ……す、好きです!」
「………」
突然の思わぬ告白に、セレスティアは呆気に取られていた。

19 :
「初めて会った時も、その後も、優しくしてくれて……それで、私…!」
「……すみません、あなたには申し訳ありませんが、その想いを受けることはできません」
柔らかく、しかしはっきりとした拒絶に、ディアボロスは大きなショックを受けたようだった。
「えっ……そ、そんな…」
「わたくしは、この胸に決めた方がいるのです。ですから、あなたの想いは受けられません」
「……あの人、ですか…?」
暗い、どこか怒りを感じさせるような声で、ディアボロスが尋ねる。
「そう、あのドワーフさんです」
「あんな……あんな人の、どこがいいんですか!?」
涙を浮かべながら、ディアボロスが叫んだ。
「いきなり人をそうとしたり!平気で嘘ついたり!なのになんであの人なんですか!?ただ一緒にいたってだけでっ……私っ……私、
ずっと……セレスティアさんのこと、す、好きっ……だった……のにぃ…!」
ぽろぽろと涙をこぼすディアボロスに、セレスティアは取り成すような笑みを浮かべた。
「その言葉を、否定はしません。ですが、神はお許しになられています。それに彼女は……え〜……説明はし辛いのですが、美しい心を
持っているんですよ。それこそ、神の御心に等しいような心を、です」
「ひっく……うそだぁ……そんなの……ひっく……ぐす……そんなの、ない…」
その場にくずおれ、泣き伏してしまったディアボロスに、セレスティアはどう声を掛けたものかと考えていた。本来はそっとしておくのが
一番なのだろうが、放っておくには場所が危険すぎるため、帰るわけにもいかない。
深呼吸するように、ディアボロスが大きく息をつく。その時、セレスティアはなぜか寒気を感じた。
「……わかり、ました」
気の抜けたような声。しかしそこに、言いようのない不安を感じる声だった。
「わかりました、セレスティアさん。わかりました」
「……ディアボロスさん?」
「どうしても……私のものにならないのなら……私の想いが届かないなら…」
ディアボロスが顔を上げた。見開かれた真っ赤な目が、セレスティアをまっすぐに見つめていた。
「誰にも、渡さない」
「っ!?」
魔力が急速に収斂していくのを感じ、セレスティアは身構えようとした。しかし不意打ちの分、ディアボロスの方が早かった。
「イペリオン!」
まばゆい光が迷宮に満ち、セレスティアの元で大爆発を起こした。吹き飛ぶセレスティアに、ディアボロスはさらに詠唱を重ねた。
「イペリオン、イペリオン、イペリオン!!!」
詠唱の度に光の爆発が起こり、その衝撃で迷宮が大きく揺れる。
「生き返らせればいいんですもんね!それに、セレスティアさんがいなければ天空の宝珠は私達が手に入れられます!誰にも渡さない!
誰にも渡しませんから!!イペリオォン!!」
滅茶苦茶に叫び、涙を流し、何度も何度も最大攻撃魔法を唱える。まともな生物であれば原形を留めぬほどの攻撃を加え、ようやく
疲労しきったディアボロスが詠唱を止めた時、セレスティアはぼろぼろになって床に倒れていた。

20 :
その頃、セレスティアの仲間達はドワーフとフェアリーを除き、フェルパーの部屋に集まっていた。そこを選んだ理由は、単にペットが
寝る準備を終えていたため、あまり移動したくないからという理由だった。
「それにしても、今日のセレスティアの話、ありゃあ衝撃的だったなあ」
「あ〜、あの優しいんだか優しくないんだかわからない悪魔の話。あれ、僕はなるべく忘れたい」
「けどな、あれのおかげで、あいつがどうしてドワーフに固執するかわかったぜ」
「あれで!?」
驚いてエルフが聞き返すと、バハムーンは頷いた。
「ああ。あいつな、何でもかんでも『神の思し召し』って言うだろ?神が許さなきゃんだりしねえとかよ」
「あ〜、言うねえ」
「一般的に考えて、だ。ドワーフの振る舞いって、明らかに許されるもんじゃねえだろ?」
今までの彼女の行動を思い返し、フェルパーとエルフは同時に頷いた。
「なのに、あいつは生きてる。てことは、セレスティア理論で考えると、あの行動は全て神が許してるってこった。じゃ、なぜ許される?」
「なぜって……なんでだろ?」
「あの胸糞悪りい話の、女の子に対して悪魔がどうすると思うかって言った時の、ドワーフの言葉、覚えてるか?」
「あー、そんなの無視しろって言ってたねえ」
「結果はどうだった?」
「無視……というか、見守ったというか…」
我が意を得たり、というようにバハムーンは頷いた。
「つまり、それが優しさなんだよな。てことは、ドワーフは神のようなっつうか、神にも認められる優しさを持ってるってことになる。
そんな馬鹿なって思うかもしれねえが、結果としてドワーフはピンピンしてる。まして、行動しなきゃ結果は伴わねえってあの教義。
行動しねえ奴は無視しろってのが教義にも則ってる。つまり、誇張とか抜きにして、セレスティアにとっちゃドワーフは女神にも等しい
存在なんだよ」
「武神なら納得だけど…」
フェルパーの呟きを無視して、バハムーンは続ける。
「ただ、同時にこれが危険でもある」
「どの辺が?」
「何でもかんでも神の思し召しとか言う奴が、神を貶されたらどう思うよ?そして、あいつが平気で敵をせるのはなんでだ?」
「………」
セレスティア自身には何も言わずとも、あのドワーフの行動を考える限り、彼女にうっかり暴言を吐いてしまわないとも限らない。
気付かずにいた思わぬ落とし穴に、エルフとフェルパーは身震いした。
「あいつは狂信者だ。それに、あいつが母ちゃんについて語った時の顔……あれは、まともじゃねえ。お前等も感じてたかもしれねえが、
あいつは紛れもねえ狂人なんだよ。もし、万が一にもあいつの気を損ねることがあったら…」
そこで一呼吸置き、バハムーンは言い切った。
「あいつは、相手が誰だろうとすだろうな」

21 :
飛ばされぬ夢の回廊に、荒い息遣いが木霊する。それまでの騒々しさは鳴りを潜め、聞こえるのはディアボロスの呼吸音だけだった。
未だに呼吸の整わない主人に、ペットが不安げにスカートを引っ張る。それを優しく窘めつつ、ディアボロスは呟く。
「はぁ……はぁ…!ごめんなさい、セレスティアさん……はぁ……でも、これで宝珠は……はぁ……セレスティアさんは…」
「……まさに、ド級の攻撃でしたねえ…」
「えっ!?」
確実にんだと思ったはずのセレスティアが、ゆらりと立ち上がった。全身から血を流し、それでもいつものような笑みを浮かべ、
ディアボロスを見つめている。
「そ、そんなっ……生きてるはずが…!?」
「全ては、神の思し召し。そして、ドワーフさんに感謝です」
ガシャンと音を立て、いくつもの空き瓶が転がる。それは明らかに、神秘の水が入れてある瓶だった。
パタパタと羽音を立て、小さな羊がセレスティアの頭に乗る。そして主人と同じく、敵を見るような目つきで目の前の相手を睨んだ。
「他者を悪しざまに罵り、我欲のためにわたくしをそうとする。どうやらわたくしは、あなたのことを勘違いしていたようですね」
「っ…!」
「一撃分はもらいましたが、わたくしは生きています。ならば、あなたはどうでしょう?あなたを、神はお許しになるかどうか…」
大鎌と武器のような盾を構えるセレスティアに、ディアボロスも杖と盾を構える。
二人はそのまま睨み合い、そして同時に動いた。
「メア!」
「バフォ!」
メェ、と似たような鳴き声が響き、それぞれのペットが動く。黒い翼の羊からはどす黒いオーラが放たれ、セレスティアの体に吸収される。
一方の悪魔のような山羊は小さな槍を振りかざし、鳴き声を魔力に変えて主人へと分け与える。
それとほぼ同時に、セレスティアが大きく羽ばたき、ディアボロスに迫る。あまりの速度に反応が追いつかず、ディアボロスが
気付いた時には鎌の刃が首に迫っていた。それを咄嗟に盾で受けるが、思った以上の衝撃に、ディアボロスは呻いた。
「ぐっ……な、なんて力…!?」
直後、槍の穂先が自分を狙っていることに気付き、ディアボロスは咄嗟に身を投げた。直後、今まで顔があった部分を槍が飛び抜けた。
「シャイ…!」
「させませんよ!」
大鎌がくるりと向きを変え、再びディアボロスに迫る。下から突き刺すように襲ってきた刃に、ディアボロスは辛うじて顔を反らして
かわした。その鎌が巻き起こした刃風は、それ自身が切れ味を持つかのようにディアボロスの顎を冷たく撫でていった。
「くっ、シャイン!」
「ダクネス!」
光と闇が交錯し、二人は互いの魔法を盾で受ける。一見すればディアボロスが有利だったが、戦局はどちらに転んでもおかしくない。
考えなしに最大魔法を連発したディアボロスは、もうほとんど魔力が尽きていた。一方のセレスティアは、イペリオンの一撃分を
受けているが、白兵戦となればその力は術師などの比ではない。まして、ペットから受けた狂撃により、理性のたがが外れたその攻撃力は
さらに上がっている。
セレスティアが羽ばたき、距離を詰める。その瞬間、ディアボロスの手が動いた。
「くたばれぇ!」
「おっと!」
咄嗟に逆に羽ばたき、動きを止めたセレスティアの鼻先を、カドケウスの杖が通過した。術師とはいえ、彼女も実戦で鍛えられた
冒険者である。その杖術は、駆け出しの戦士などを遥かに上回る。

22 :
「やりますねえ。ですが、わたくしはそんなものではにませんよ」
「なら、これは!?」
素早く杖を握る位置をずらし、棒尻で突きかかる。それを、セレスティアは盾で受けた。必然的に、盾に取りつけられた刃がディアボロスに
突きつけられる。
直後、セレスティアが羽ばたいた。体勢を崩され、そこに鋭い刃が迫る。
「きゃあっ!」
すんでのところで直撃は避けたが、右腕を刃が滑った。たちまち血が溢れだし、そこから痛みが広がっていく。
「うう、腕がっ…!」
主人の危機に、ペットが再び槍を振りかざした。そこに一声鳴いて羊が飛びかかり、鼻面に噛みついてそれを阻止する。
「ああっ、バフォ!」
「メア、そのまま頼みますよ!」
詠唱の隙を与えぬほどの連撃。鎌による横からの突きを避ければ、アダーガが一直線に襲い掛かる。それを盾で受ければ、
盾をかわす軌道で鎌が振られ、懐に飛び込めばアダーガに付けられた剣がそれをさせない。
思い切り鎌が引かれる。背後から迫る刃の気配を感じ、ディアボロスは思い切り体を反らした。そのまま地を蹴ると、靴の爪先部分を
切り裂いて鎌が飛び抜ける。地面に手をつき、何とか回転して着地すると、ディアボロスは素早く魔法を詠唱した。
「シャイン!」
「ぐっ!」
光がセレスティアを包み込む。まだ戦えるとはいえ、セレスティアの傷は深い。このまま一気に押し込もうと考えたディアボロスだが、
直後に絶望の表情が広がる。
「そ、そんな…!?」
「イペリオンというド級の魔法ならまだしも、そんなものではわたくしは倒せませんよ」
セレスティアは傷ついていないどころか、むしろ若干怪我が治っていた。恐らくシャインを受けつつも、ルナヒールで回復したのだろう。
「わたくしは、負けるわけにはいかないんですよ。わたくしには、母を取り戻すという願いがあります」
「お母さんを…?」
「これまで、わたくしはずっと母の言い付けを守ってきました。誰もさず、誰も憎まず……そして、わたくしの今の姿を、母を見捨てた
者達がどうなったかを、全てを見てほしいのですよ」
このままでは負けると、ディアボロスの直感が告げていた。そこにこの言葉は、またとない好機と言えた。
「……そ、そんなことをしても、お母さんは決して喜びませんよ」
「……はい?」
「す、少なくとも私がお母さんならっ……こ、子供が誰かをしたなんて、嬉しくないです!それに、見捨てた人をしたなんて、
そんなの誰も望まなかったはずです!言いつけを守らなかった子なんて、見たいはずがないじゃないですか!」
見捨てた者をしたというのは、完全な当てずっぽうだった。しかし、セレスティアはそれを聞いた瞬間、動きを止めた。
「母は……嬉しくない?わたくしが、言いつけを……誰も望まなかった…?」
隙だらけになったセレスティアを見つつ、ディアボロスは腕にヒールを唱え、そして杖を振りかぶった。

23 :
無防備な頭に振り下ろす。それで、戦闘が終わるはずだった。
ガツッと硬質な音が響き、ディアボロスの腕が弾かれる。驚いてセレスティアを見ると、彼は今まで見たこともないような笑みを
浮かべていた。
「……そんなはず、あるわけないでしょう?それに、あなたがたかだか数秒で考えたようなことを、わたくしが考えなかったとでも?」
ゆらりと鎌が振り上げられる。慌てて盾をかざすと、セレスティアはお構いなしに鎌を振り下ろした。
「うあっ!?ぐっ…!」
「愚かですよ……まったくもって、愚かな考えです。わたくしは、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も考えましたよ!」
「ひっ!?」
明らかに気配が変わった。もはや普段の面影など微塵もなく、狂気じみた笑顔を浮かべ、襲い来る武器は異常な重さを持っている。
「神がお許しになれば、何があろうとにはしません!ほら、わたくしも無事じゃないですか!?神がお許しにならなければ、
何人たりともは免れませんよ!しかし行動をしないならば、神に問うこともできはしない!」
狂ったように叫びながら、セレスティアは武器を振り回す。重く、速く、確実に急所を狙ってくる攻撃に、ディアボロスは必に
避けることしかできない。
「ですから、わたくしは神に問うたのですよ!母を一番迫害した者が許されたのは意外でしたがね!しかし井戸に毒を流してなお
生きたのですから、それは神の思し召し、認めねばなりませんよね!?ですから、わたくしは許したのですよ!誰一人恨まずに!!」
ああ、と、ディアボロスは思った。自分は最も触れてはいけないものに触れてしまったのだと、今更ながらに理解した。
そして、彼の本当の姿を見極められなかったことを、そして自身の軽率な行動を、心の底から後悔した。
避けきれず、腕を切られ、腹を切られ、そしてとうとう足を切られ、ディアボロスはその場にうずくまった。
「う……う、あ……あぁ…」
怯えきった表情で見つめるディアボロスを、セレスティアは狂気じみた笑顔で見つめる。
「もう終わりですか?最初の威勢はどこへ行ったのです?……ああ、魂もすっかり弱り果てたようですねえ」
彼の持つデスサイズヘルが、小さな音を発しているように見えた。もはや戦う力も気力もなく、ディアボロスは狩人に追い詰められた
獲物のように震えていた。それを察知し、ペットが慌てて駆け寄ろうとするが、セレスティアのペットに顎を蹴り飛ばされ、昏倒する。
「そこまで弱っては、もう生きているのも辛いでしょう?ですから、神の御慈悲に身を任せてください」
セレスティアが鎌を振り上げる。それに体を切り裂かれるのだと思うと、ディアボロスの中に凄まじい恐怖が湧きあがった。
「や、やだぁ!!」
思わず頭を両手で庇い、それと同時にセレスティアが鎌を振り下ろした。直後、ガシンという音が響いた。
「……ん?」
振り下ろした鎌は、たまたまディアボロスの盾に当たったらしく、軌道を逸れて地面に突き刺さっていた。しかしディアボロスが
助かったと思う間もなく、セレスティアはアダーガを引いた。
「ひぃ!!」
それに怯え、後ろに尻餅をついた瞬間、セレスティアがアダーガを突き出した。その穂先はディアボロスの頭を捉えず、僅かに前髪を
切り落としたに過ぎなかった。
「……戦意も、力も失った相手に、二度も外すとは…」
呆然としたように呟くセレスティア。ディアボロスはまだ震えていたが、不意に気配がいつものセレスティアに戻った。
「どうやら、神はあなたを生かしたいと思し召しのようですね。ならば、わたくしはそれに従いましょう」
武器を納め、セレスティアは踵を返す。そして肩越しにディアボロスを振り返ると、静かな声で言った。
「明日の戦いは、わたくし達にお任せください。そして、万が一、わたくし達が破れることがあれば……その時は、お願いしますよ」

24 :
そこで一度言葉を切り、セレスティアははっきりと告げる。
「さようなら、ディアボロスさん」
テレポルを唱え、消えるセレスティア。それを見届けると、ディアボロスは全員がしぼむような溜め息をついた。そこでちょうどペットが
目を覚まし、慌てて主人の元に駆けつけた。
「バフォ…」
優しく、ペットの頭を撫でる。
「ダメ、だったね…」
全てにおいて、失敗してしまった。そんな考えが頭を満たし、ディアボロスはただ一人、迷宮でうなだれていた。
それとほぼ同時刻、アガシオンとの激戦を終えたヒューマン達は、それぞれ休憩所で休んでいた。その中のドワーフが、一人難しい顔をして
廊下を歩いている。
「あいつ、どこ行ったんだ…?部屋いねえし、クラッズも見てねえって言うし…」
「おやおやお兄ちゃん、なにか悩みごとですかー?」
突然声を掛けられ、驚いて顔を上げると、バハムーンがいつもの制服のように張り付いた笑みで見下ろしていた。
「うおう、びっくりしたあ!いや……そうだ。お前、ディアボロス見てねえか?あいつ、なんかどこにもいなくてよお…」
「ん〜、大切な妹がどこ行ったかわからないなんて、ダメダメなお兄ちゃんですねえー」
「ぐっ……オ、オレだってずっとあいつのこと見てるわけじゃねえだろ!?大体そんなことできねえし…!」
「しかし、どうしましょうかねー。ディアちゃんには、誰にも行き先告げるなって言われてますしー」
その言葉に、ドワーフの表情が変わった。
「何だと…?おい、どういうことだ!?あいつはどこ行ったんだ!?」
「それはいくらお兄ちゃんでも言えませんよー、約束ですからねー。でも、そうですね〜、ディアちゃんがいなくなったのと同じくらいに、
あっちのパーティのセレスティアさんが飛ばされぬ夢の回廊に行ってましたね〜」
「セレスティアの奴が!?あ、あいつまさかっ…!」
思わず自分にとっての最悪の展開を思い浮かべたドワーフに、バハムーンは突然真面目な顔を向けた。
「行くなら早めにお願いします、お兄ちゃん」
「え?な、何だよ急に…?てか、お前のそんな顔初めて見…」
「ディアちゃんは、暴走しがちなとこがあります。そしてあっちのセレスティアさんは、ディアちゃんの想いは受け入れません。その結果が
どうなるか、詳しくはわかりませんけど、ろくでもないことになるのは目に見えてます」
サブでジャーナリスト学科を取っている彼女は、こういったことには異常に鋭かった。リーダーはヒューマンでも、バハムーンの助言には
全員が迷わず従うほどに信頼がある。
「マジかよ…!?どうしてそれで止めなかったんだよ!?つか、お前は行かねえんだよ!?」
「想いを燻らせたままいるより、結果はどうあれ行動を起こした方がすっきりしますし、成長に繋がります。それと後の質問の答えですが、
辛いときに支えてあげるのは、メイドより適任がいるじゃないですかー」
最後の方はいつもの調子になり、バハムーンは再び笑顔に戻った。
「……行き先は、間違いねえんだな!?」
「ないですよー。ですから、早めに行ってあげてくださいねー。あ、ちなみにこの情報料は貸しにしておきますからねー」
「貸しでも何でも……いや、お前から聞いたってあいつに言わねえから、それで帳消しだ!」
ちっ、と後ろから舌打ちが聞こえた気がしたが、この女に借りを作っては後がどうなるかわからない。ともかくも一刻を争う事態に、
ドワーフは休憩所を飛び出し、迷宮へと走った。

25 :
入り口で気配を探るが、何の気配もない。さすがに群がる敵を相手にするのは辛く、ドワーフは最低限の敵だけを殴り倒し、奥へ奥へと
進んだ。やがてちょうど中間点というところまで来た時、周囲のモンスターの気配が変わった。異常な興奮状態を感じ取り、直感で
ここにいると確信する。そこを走り、中心部分に到達したとき、ドワーフの目にへたり込むディアボロスと、それに襲いかかる
モンスターの姿が映った。
「てめえら、そいつに触るんじゃねぇー!!!」
迷宮を震わせるような怒号を上げ、ドワーフはモンスターに殴りかかる。突然の襲撃に驚いたモンスターを蹴りつけ、拳の一撃で
吹き飛ばす。標的を変え、次々に襲い掛かるモンスター相手に一歩も引かず、ドワーフはその全てにカウンターを叩き込み、一匹残らず
叩きのめしてしまった。
「お……お兄ちゃん…?」
どこか呆けたように呟き、自分を見上げるディアボロスに、様々な感情が湧き上がる。
「お前……お前なあっ…!」
怒鳴りつけて叱るか、優しく諭すか、そんなことを一瞬考える。しかし気付けば取っていた行動は、そのどちらでもなかった。
「……心配かけやがって…!」
その場に屈みこみ、強く抱きしめる。ディアボロスはしばらく唖然としていたが、やがてその目に涙が溢れてきた。
「う……うぅ〜…!お兄ちゃ……ごめっ……ごめん、ねぇ…!私っ……私、全部ダメで……全然ダメでっ…!」
言葉になったのはそこまでで、あとはもう、ディアボロスは子供のように泣きじゃくった。
「うああぁぁーん!!好きだったのぉ!好きだったのにぃっ……私のこと、嫌いになっちゃったぁー!!うわぁーん!!」
「……よく、頑張ったよ、お前は」
複雑な気分だったが、そうとしか言えなかった。今の彼女には、兄以外の立場で声を掛けることなど、とてもできなかった。
ただただ子供のように泣き続けるディアボロスを、ドワーフは優しく撫で続けていた。

26 :
以上、投下終了。
妹学科のディア子の「くたばれ!」は初めて聞いたときどうしようかと思いました
続きは近いうちに投下します
それではこの辺で

27 :
(・ω・`)乙これはポニーテールなんたらかんたら
まさかの病んでる人対決
ディア子のあざと可愛さに磨きがかかるな・・・

28 :
乙!
妹ヤンディア子とか、お兄ちゃんどいてそいつせないが頭によぎったんだぜ……

29 :
こんばんは、もっと早くに投下する予定が狂いまくり
というわけで前回の続き投下します
今回もお相手はドワ子。注意点は特になし
楽しんでもらえれば幸いです

30 :
中継点に戻ったセレスティアは、初めに自身の傷を治してから休憩所へと向かった。時間は普段の消灯時間を過ぎた頃であり、
もうドワーフも寝ている時間だろう。
一応、帰ってきたことを知らせるため、形式的にノックする。しかし、やはり中からの返事はなく、セレスティアは溜め息をついて
外の窓に回り込もうとした。
その瞬間、ガチャリと鍵の外れる音がし、セレスティアは驚いて振り返った。
「あれ、ドワーフさん?起きていたのですか?」
言いながら、ドアを開ける。しかし、いるはずのドワーフの姿が見えない。
「……ドワーフさん?一体どこに…?」
「そろそろ帰ってくると思ったから」
突然後ろから声が聞こえ、セレスティアはまたもや驚いて振り返った。どうやらドアの後ろに立っていたらしく、その手には用心のためか
いつものナイフが握られていた。
「わざわざ、起きていてくれたんですか。ありがとうございます」
「別に」
セレスティアが鍵を掛けて中に入ると、その後につく形でドワーフもベッドに戻る。
「あ、それとドワーフさん、いただいた神秘の水は使い切ってしまいました。もし必要であれば、後ほど…」
「ちゃんと利子付けて返して」
「……わ、わかりました」
セレスティアもベッドに座ると、ペットに枕を譲ってやる。その上で丸くなったのを確認すると、ドワーフの方に視線を移し、
その顔をじっと見つめた。
「……何」
「いえ、その……少し、言いたいことと言いますか……お伝えしたいことがありまして」
「何?」
急かされるように重ねて尋ねられ、セレスティアは少し焦った。しかし、ドワーフにしては珍しく黙って話を聞いてくれそうだったため、
一度深呼吸をしてからゆっくりと口を開いた。
「わたくしは……あなたが、あなたのことが、好きです」
「………」
ドワーフの表情は変わらず、ただじっとセレスティアの顔を見つめている。
「もっと言うなら、愛しています」
「ふぅん」
とてつもなくそっけない返事だったが、少なくともドワーフが不快感を持っている様子はなかった。
「……で、終わり?」
「え?あ……え、ええ、まあ、はい」
「ふぅん」
再びそっけなく言って、ドワーフは視線を落とした。普段はしない仕草に、一体どうしたのかと思っていると、ドワーフは再び顔を上げて
セレスティアを見つめた。

31 :
「じゃあセックスするの嫌じゃないよね?」
「え!?え、ええ、それはまあ…」
「じゃあしよ。最近耳とか背中も気持ちよくなってきたし、これ好き」
「あの、明日は大切な…」
「いいから。セレスティアさんだって気持ちいいんでしょ?」
そう言い、両手を前に出して抱くのをせがむように手招きする。もうこうなっては拒否などできるわけもなく、セレスティアはベッドから
立ち上がるとドワーフの前に立ち、その腕を優しく撫でた。
撫でる手が手元に来た瞬間、ドワーフはセレスティアの手を掴み、グッと引っ張って隣に座らせる。
「え?あの、わたくしのベッドに来るのでは…?」
「いいでしょ、別に」
言いながら、ドワーフは制服をはだけると、セレスティアの手を取って自分の胸へと押し付けた。
「ここ、して」
ドワーフが腕から手を放すと、セレスティアはゆっくりと胸を揉みしだく。
初めてした頃に比べると、胸はさらに硬くなった。しかし最近は少し大きくなった感じもあり、力を入れればしっかりと沈み込むような
感触がある。円を描くようにゆっくりと手を動かすと、ドワーフは熱い吐息を漏らした。
「はうんっ……く……あふっ…!」
後ろに右手をついて体を支えながら、ドワーフは与えられる快感に身を任せている。普段と違い、セレスティアの手の動きに素直な反応を
する彼女の姿は、見ていて可愛らしく映る。
やんわりと全体を揉みつつ、指の間で乳首を挟む。
「んんっ!?そ、それっ……好きぃ…!」
ドワーフの体がビクッと震え、同時に大きく息を吐く。挟んだまま手を大きく動かし、刺激に慣れたところで手を離し、乳首を摘む。
「あんっ!やはぁ……気持ち、いい…」
初めてしたときはほとんど無反応だったドワーフだが、体を重ねるごとに未知の刺激を快感として感じるようになっていた。
尻尾が無意識に揺れ始め、表情は快感にうっとりと蕩けている。そんな彼女を眺めながら、セレスティアは完全にベッドの上に乗り、
その体を軽く抱き寄せる。
一瞬、ドワーフの手がナイフに伸びかかる。しかしすぐに思い直したらしく、その手を下げた。
毛を掻き分け、小さな乳首を口に含む。ドワーフの呼吸が震え、同時に小さな嬌声が上がる。
「んくっ……セレスティアさん……それ、いい……も、もうちょっと強くぅ…!」
強く吸ったまま、ゆっくりと顔を離す。チュッと音を立てて乳首が解放されると、ドワーフの体がビクンと震える。
「あうっ!そ、それも好き……でも、もっと舐めたりして…」
「ええ、わかりました」
優しく答え、今度は反対側の乳首を口に含む。それは予想していなかったようで、ドワーフは驚いたように体を震わせた。
「んあっ!?い、いきなり……や、やめないで…!やめちゃダメ…!」
甘えるようなドワーフの声に、セレスティアは子供のように吸いついて応える。強く吸ったまま舌先で転がすように乳首をつつくと、
ドワーフは再び甘い嬌声をあげる。
「いいよっ……気持ちいいっ……もっと、もっとしてぇ…!」
周囲をなぞるように舌を動かし、時折先端をつつく。素直な反応をするドワーフを観察しつつ、セレスティアは動きを変えていく。

32 :
焦らすように同じ動きを続け、ドワーフが不満げに鼻を鳴らすと、舌全体を使って舐め上げる。思わずドワーフが体を引こうとすると、
セレスティアはすぐに抱き寄せ、それをさせない。
「ちょ、ちょっ……あんっ!お、押さえないでよ……くっ……気持ちいいけど、手は放してっ…!」
「ん……ああ、すみません。つい夢中に…」
怒らせるとどうなるかわからないため、セレスティアは大人しく手を放す。しかし自由を奪われるのが嫌だっただけらしく、ドワーフは
解放されるとむしろ自分から胸を押し付けるように突き出した。
それに応えるように、思いっきり吸い上げる。途端に、ドワーフは大きな嬌声をあげた。
「んあう!そ、それ強いっ…!」
吸ったせいもあり、すっかり尖りきった乳首を、軽く噛んでみる。小さな悲鳴と共に、ドワーフは僅かに顔をしかめた。
「あくっ……い、痛いのはっ……あ、でもそれっ……それ、気持ちいい…!」
乳首を噛んだまま、舌の腹で舐め上げる。どうやらそれは気に入ったらしく、頭を押しやろうとしていた手から力が抜けていき、
止まっていた尻尾も再びパタパタと動き始めた。
空いている手を、もう片方の膨らみに伸ばす。そちらの手が触れると、ドワーフはビクッとして体を引いた。それでも口と手は離さず、
舌での刺激を続けながら大きくゆっくりと手を動かす。尻尾の動きがが止まり、代わりにピクン、ピクンと震えるように動き、そこで
ドワーフがセレスティアの頭を押しのけた。
「も、もういいっ!それ以上はっ……ふあっ……それ以上は、危ないから…!」
「そうですか?では、胸はこのぐらいにしておきましょうか」
言いながら、胸に触れていた手を耳へと動かす。そこに触れると、ドワーフは耳をパタッと動かす。
「んっ…!」
軽く背中を反らせるようにして、ドワーフは小さく喘ぐ。根元から先端へと指を滑らせ、全体を優しく撫でつけ、不意に耳孔へと動かす。
少しくすぐったかったらしく、耳がパタパタと動き、ドワーフは首を傾げるようにして肩と頬でその手を押さえる。
「くぅんっ……そっちはダメ」
「くすぐったいですか?」
「うん、中の方はちょっと……ふぅ、んっ…!」
胸より反応が薄いとはいえ、刺激としてはちょうどいい強さらしく、ドワーフの尻尾はパタパタと動き続けている。
耳の裏を撫で、そのまま根元の表側へと指を動かす。うっとりと目を細めるドワーフに、セレスティアはついつい抱きしめたい衝動に
駆られる。が、ナイフがものを言う可能性があるため、辛うじてそれを思いとどまる。
代わりに、耳朶を軽く持ち上げ、それを唇で咥えるように挟む。
「んんっ!?ん、口……それ、結構好き……んくっ!」
そのまま唇で挟みつつ、耳朶に舌を這わせる。ドワーフは熱い息を吐き、耳がピクリと動く。軽く歯を立ててみると、ドワーフは僅かに
唇を尖らせてセレスティアを見つめる。
「ちょっ、セレスティアさっ……んっ!痛いのは……噛むのはダメだって…!」
「や、すみません。少し強い刺激でも気持ちいいかと思ったので」
口に入った抜け毛をさりげなく出しつつ、セレスティアは弁解する。ドワーフは特に怒っていたわけではないらしく、そんなに表情は
変わっていない。
噛んだことを詫びるように、セレスティアはその部分を丁寧に舐める。再びドワーフは目を細め、うっとりとその快感に浸る。

33 :
体を寄せ、肩に手を置く。ドワーフが何もしないのを確認すると、セレスティアはそのまま背中へと滑らせ、そして尻尾に触れた。
「あうっ!ちょっ……尻尾?」
「ダメですか?」
「ん〜……そこはあんまり、よくわからない」
「ではせっかくです、試してみましょう」
そっと、毛並みに沿って尻尾を撫でる。プルプルと微かな震えが手を伝わり、尻尾の裏側を撫でた瞬間、尻尾が逃げるようにばさりと
動いた。
「んああ!う、裏側ダメっ!根元の裏は、つ、強すぎる…!」
「上側は平気ですか?」
「ん……そっちは好き。あ、耳もやめないで……んっ!」
片手で尻尾を撫で、口では耳を愛撫する。その刺激一つ一つに、ドワーフは小さな鳴き声のような喘ぎで応え、時折体がピクンと震える。
ダメとは言われたものの、反応が良かったこともあり、セレスティアはたまに尻尾の付け根を撫でる。ドワーフが嫌がるように体を
よじると、すぐに耳を優しく舐めてごまかす。
「ふぅ、んっ……はうっ…!ちょ、ちょっとセレスティアさん…!尻尾っ……尻尾、根元、わざとやってない…?」
「気持ちよさそうだったのでつい……どうしてもダメですか?」
「ん……それぐらいなら、んっ…!いい、かも…」
快感には貪欲であり、自分に正直でもあるため、何だかんだでドワーフは色々とされるのが好きである。セレスティアとしても、自身の
手で快感を与えられるというのは楽しいものであり、また嬉しくもある。
「ドワーフさん、もう少しこっちに…」
「ん、わかった」
いつまでも端っこに座られていると、何かとやりにくい。ドワーフがベッドの中央に座ると、セレスティアは彼女を抱き寄せるようにして
尻尾を撫でた。
「あっ、くっ!や、やっぱり裏側っ……ふあうぅ!!」
不意打ちで、逆の手をぴったりと閉じた秘裂に伸ばす。触れればそこは既にべっとりと濡れており、褐色の体毛の間で白く糸を引いている。
愛液を指に絡め、表面を撫でる。ドワーフの体がビクビクと震え、表情は一見苦しげなものに変わる。
「あうっ!う、くうっ!そこっ……そこ、気持ちいいよぉ…!」
さらなる快感を求め、ドワーフは前後に腰を振り始める。セレスティアは割れ目に指を挟みこませるようにし、軽く曲げてやると、
ドワーフの体が驚いたようにビクンと跳ねる。
「ふあっ!そ、それいいっ……それ、好きぃ…!」
中に入れたいのか、ドワーフは指の曲がった部分に腰を動かしてくる。するとセレスティアは指を伸ばし、代わりに秘裂全体を
押し上げるように力を入れた。細い部分に強い力がかかり、下腹部の奥に響くような刺激に、ドワーフは甘い声をあげる。
「あぅ、んんっ!いい、いいよぉ!んう……ふぁ、あっ……気持ちいいよぉ…!」
「どうです?もう少し続けますか?」
セレスティアが尋ねると、ドワーフは首を振った。
「ううん……あふっ……も、もうセレスティアさんの入れて…!」
「ですが、これでも随分気持ちよさそうですよ?」
そう言い、セレスティアは焦らすように指での愛撫を続け、さらに尻尾の裏を優しく撫でた。途端にドワーフは悲鳴じみた声をあげ、
直後にセレスティアを少し不機嫌そうに睨んだ。
「も、もういいって……ひゃうんっ!ちょ、セレスティアさっ……あぅん!」
何とか睨みつつも快感に翻弄されるドワーフを、セレスティアは微笑ましいような気持ちで見つめていた。しかしだんだんとその顔が
不機嫌そうになってきたため、慌てて両手を放す。

34 :
「もういいって言ってるのに、さっきから」
「すみません、つい夢中に……あまりお気に召しませんか?」
「だから、もう入れたいって言ってるの」
言いながら、ドワーフはセレスティアを押し倒し、制服を剥ぎ取りにかかる。しかし彼女に任せていては翼をもぎ取られかねないため、
セレスティアは自分から上着を脱ぎ、ズボンを下ろした。
そこに、ドワーフがのしかかる。その顔は期待に笑みすら浮かび、呼吸はひどく荒くなっている。
ドワーフは自分の秘裂に手をやり、両手で広げる。くちゅっと小さな音が鳴り、広げられた隙間に愛液が糸を引いた。すっかり硬くなった
セレスティアのモノに狙いを定めると、ドワーフはゆっくりと腰を下ろす。
広げた秘裂が亀頭に被さり、小さな水音が鳴る。さらに腰を落とすと、湿った音を立てながら割れ目が押し広げられ、同時にセレスティアの
モノが飲み込まれていく。そこから伝わる快感に、二人は同時に呻き声を漏らした。
「くっ…!」
「んあっ!は、入ってくるぅ…!入ってるよぉ…!」
膣内が押し広げられ、セレスティアのモノが粘液に包まれていく。体格がかなり違うため、三分の二ほど入ったところで奥に当たるような
感覚が伝わるが、ドワーフはさらに体重を掛け、無理矢理彼のモノを根元まで飲みこんだ。自重で内臓を押し上げられるような圧迫感に、
ドワーフは若干の苦しさと、大きな快感を覚える。
「あは、あっ……中、いっぱい…!」
「ド、ドワーフ、さん…!」
「んっ……セレスティアさん、動くからね…!」
ゆっくりと腰を持ち上げる。雁首が肉壁を擦り、愛液を擦り取っていく。抜ける直前まで腰を上げると、それはセレスティアのモノを伝って
流れ落ちる。
直後、一気に腰を落とす。ぐちゅっと大きな水音が響き、同時に二人の声が聞こえる。
「あううっ!」
「うあっ!」
不快ではない不思議な鈍痛と、背筋がぞくぞくするような快感。それを求め、ドワーフは根元まで受け入れたまま、前後に腰を
動かし始めた。
「んっ!あっ!これぇ……これも好きぃ…!」
結合部に溢れた愛液が水音を響かせ、二人の太股に糸を引く。ドワーフの体はすっかり汗ばみ、体毛が数本ずつまとまってしまっている。
彼女の中もひどく熱く、それは大きな快感となってセレスティアに伝わっていた。その快感に突き動かされ、セレスティアが時折腰を
突き上げると、ドワーフは小さく可愛らしい悲鳴を上げる。
「きゃうっ!あっ!セレスっ……ティア、さんっ…!あっ!そ、そんなに動かしちゃ……あんっ!」
不意の、自身で制御できない刺激を多少は不快に思いつつも、予測できないが故の快感が強いらしく、口調こそ不満げではあったものの
ドワーフはますます激しく腰を動かす。
前後左右に腰を動かし、気紛れに締めつけ、入っているモノの形を確かめる。そのまま腰を持ち上げ、雁首が膣内を引っ掻きながら
抜けていくのを感じ、完全に抜けてしまう前に再び腰を落とす。ギシ、とベッドが軋み、腹の中が押し上げられる。その感覚を楽しみつつ、
ドワーフはだんだんと動きを強めていく。
「くっ、う……ドワーフ、さん…!」
「いいよっ……セレスティアさん、いいよぉ!」
限界が近くなってきたのか、ドワーフの吐息は荒く熱くなり、結合部から愛液がじわりと滲む。それこそ盛りの付いた犬のように激しく
腰を振り、ハアハアと息を吐くドワーフの腰に、突然セレスティアが腕を回した。

35 :
「んんっ……ん…?セ、セレスティアさん、何…?」
「……ドワーフさん」
セレスティアは体を起こし、反対に体重をかける。ドワーフは慌てて抵抗しようとしたものの、まったく予想もしていなかったため、
あっさりと押し倒されてしまった。
「ちょっ……な、何のつもり?押さえな…」
「ドワーフさん、好きです」
ドワーフの小さな体を抱き締め、その目を正面から見つめつつ、セレスティアがはっきりと言う。
「すみません、ドワーフさんにとっては気に入らないかもしれませんが……ドワーフさん、わたくしは、あなたを思い切り愛したいんです」
「な、何が?どうやっ…」
言い切る前に、セレスティアが腰を動かした。途端に、ドワーフはビクッと体を震わせた。
「うあっ!?ちょ、ちょっと!勝手に動かなっ…!」
「すみません、ドワーフさん……今回だけ、許して下さい」
「やっ、ちょっ……あああっ!」
しっかりと腰を抱え込み、セレスティアが腰を打ち付ける。自身の意思と関係なく打ち込まれるモノの感覚は、ドワーフに若干の不快感と
大きな快感をもたらす。
「あっ、あっ、あっ!や、やめっ……んあっ!ま、待って!待ってぇ!」
ナイフを取ろうとしているのか、ドワーフの手がベッドを引っ掻く。しかし目的の物は手の届かないところにあり、すぐに探し出すことを
諦め、代わりに快感を堪えるようにシーツを強く握った。
「はあ、はあ…!ドワーフさん、好きですっ…!」
セレスティアが打ち付ける度、腰と腰がぶつかりあう音と、濡れそぼった秘裂に突き入れる水音が響く。腰を引けば結合部から愛液が
伝い落ち、突き入れれば溢れかかっていた愛液が飛び散る。その合間に、セレスティアの荒い息遣いとドワーフの悲鳴じみた嬌声が
辺りに響く。
「うっ!あっ!やあっ!セレっ、ス、ティアっ……さんっ!や、やめっ…!もうダメぇ!」
「ドワーフさん……ドワーフさんっ…!」
自身の意思に反して受ける刺激。粘膜を強く擦られ、子宮を叩かれるように突き上げられる感覚。それは意のままにならない不快感と、
今までに感じたこともないような充足感があった。
「や、やだぁ!セレスティアさん、もうやめてぇ!ふわって、ふわってなるよぉ!」
必に腕を突っ張るも、体格が違いすぎるせいで完全に押し返すことができず、セレスティアは構わず腰を振る。
また彼としても、すっかり熱くぬめったドワーフの膣内は気持ちよく、また初めて自分の意のままに動き、快感を貪る感覚は
中断することなど考えられなかった。
「ドワーフさん…!」
「やぁ!セレっ……んんんっ!」
セレスティアは突っ張ってくる腕の間に体を滑り込ませ、右手で背中を、左手で首を掻き抱き、強引に唇を重ねた。
初めての行為に、ドワーフはどうしていいかわからず、目を見開いて固まっている。そんな彼女に構わず、口内に舌をねじ込む。
「んんっ!?んふっ……んん、んううーっ!!」
驚いたドワーフは必に舌で押し返そうとするが、セレスティアはそれに舌を絡めるようにし、彼女の抵抗を封じてしまう。

36 :
唇を吸い、舌を絡め、子宮を強く突き上げる。その度にドワーフは彼のモノをぎゅっと締めつけ、重ねた口から熱い吐息が漏れる。
抱き寄せた体から体温が伝わり、絡めた舌には互いの唾液が混じる。荒い息遣いとベッドの軋む音が部屋に響き、汗の匂いが強く感じられる。
「んんっ!んっ!んうぅ!!んっ!んんんーっ!!」
全身で繋がり、全身で相手を感じる感覚は、二人にとって大きな快感となっていた。既に限界の近かったドワーフはくぐもった声をあげ、
必にセレスティアの動きを止めようとするが、もはや無駄な抵抗だった。
「んっ!!んぐっ!!んっ、んんんんんんっ!!!」
そして、ドワーフの中がいっそう熱くなり、同時にじわりと愛液が滲み出すのを感じた。直後、抱きしめたドワーフの体が弓なりに反り、
腕と膣内とがセレスティアを強く締め付けた。
震えるように膣内が蠢動し、先端と根元が特に強く締め付けられる。それが大きな快感となり、セレスティアはよりそれを感じようと
腰を叩きつける。途端に、ドワーフはたまらず唇を離した。
「ぶはっ!!も、もうやめてぇぇぇ!!ふわって、まっしろになってるのぉ!!わかんないっ!!やだっ、わかんないっ、やめてっ、
もうとめてぇぇ!!」
「ぐうぅ…!ドワーフさん、もう少しっ……もう少し、我慢してくださいっ…!」
とめどなく愛液が溢れるほどになって、なお強く締め付ける膣内の感覚に、セレスティアもかなり追い込まれていた。
「はっ、はやくぅ!!はやくだしてっ!!おねがいだから、はやくだしてぇぇ!!」
悲鳴と共に、膣内が震えながら締めつけてくる。射精をねだる彼女の言葉とその動きに、とうとうセレスティアも限界が来た。
「くうっ……ドワーフさん、もう出ます!」
一際強く打ちつけ、先端を子宮口に擦り付けるようにして精を放つ。その刺激に、責められ続けていたドワーフの体がガクガクと震えた。
「あっ……あ、がっ……あっ……あぐっ…」
全身を強張らせ、微かに痙攣するドワーフ。セレスティアはその体を抱き締め、何度か子宮口を擦りつつ、彼女の中に一滴残らず
精液を注ぎ込んだ。
そこで一息つき、ようやく冷静さを取り戻すと、セレスティアは焦点の合わないドワーフに気付き、慌てて自身のモノを引き抜いた。
「あぐっ!?」
「す、すみませんドワーフさん!大丈夫ですか!?」
勢いよく抜かれたため、それがまた強い刺激となってドワーフを襲う。それが消えると、奥からどろりと精液が溢れだし、ドワーフの太股を
伝って流れ落ちていく。
しばらくの間、ドワーフはただただ荒い息をつき、時折足を震わせるだけだった。やがて、少しずつ呼吸が落ち着いてくると、いつもからは
想像もできないような弱々しい声を出した。
「はぁ……はぁ……はぁ…………い……いまの、なにぃ…?」
達したのが初めてだったドワーフは、それが理解できないらしく、間延びした声でセレスティアに尋ねた。
「達してしまったようでしたね……その、気持ちよかったですか?」
「ん……も、あたままっしろで……あっ、も、もういいからね!?もういい!今日はもう十分だからね!?」
ハッとしたように、ドワーフはやや怯えた調子でまくしたてた。そんな彼女に、セレスティアは少し疲れた笑みを返す。
「わたくしも、もう一度する元気はありませんよ。それに、明日のこともありますし、今日はもう寝ましょうか」
言いながらハンカチを渡してやると、ドワーフは溢れた精液と愛液の入り混じったものをのろのろと拭う。どうやらまだ敏感に
なっているらしく、時々ビクッと体を震わせているのが可愛らしかった。

37 :
それを終えると、ドワーフは少し楽しげな表情で声を掛けてきた。
「ね、セレスティアさん。羽根布団」
それに対し、セレスティアは心底困った表情を向けた。
「そ、それは……すみませんが、ご容赦願います」
「いいからしてよ」
「その、それをやると羽根が滅茶苦茶になってしまうので……明日の探索に差し支えが出てしまうので、どうかご容赦を」
すると、ドワーフの顔が見る間に不機嫌そうになっていった。これはまずいと思った瞬間、ドワーフはプイッと背中を向けた。
「じゃあいい!」
ここに来て機嫌を損ねてしまったと、セレスティアが重い気分でベッドに戻ろうとすると、ドワーフが肩越しに振り向いた。
「……枕」
「え?枕……ですか?」
枕が欲しいのかと、セレスティアは彼女の枕を渡してやった。しかしドワーフは、渡された枕を即座に放り投げた。
「違う!」
「ち、違うのですか?では、何を…?」
「……後ろ寝て!で、腕!」
「腕…?」
言われたとおり後ろに寝転び右腕を出すと、ドワーフはそれを強引に引っ張り、自分の頭を乗せた。
「……左手!」
「こ……こうですか?」
「違う!」
肩に触れた手を払い落し、ドワーフは代わりに自分の脇腹を抱かせるように乗せ直した。
「あと足、お尻の方に……うん、そう、そこ」
太股をドワーフの尻にぴったりとくっつけると、ドワーフは尻尾をセレスティアの腰にぱさっと乗せた。
背中から全身で包みこまれるような体勢になると、ようやくドワーフは満足したらしく、大きく息をついた。
「じゃあセレスティアさん、おやすみ」
「え?あ、ええ、おやすみなさい…」
そう言って目を瞑り、一分と経たぬうちに、ドワーフの寝息が部屋に響く。それを見ながら、セレスティアは内心ひどく驚いていた。
まず、一緒のベッドで眠るのは今回が初であり、しかもドワーフのベッドに来たのも初めてだった。その上、ドワーフは背中を完全に
セレスティアに預け、その腕の中で寝ているのだ。
「……おやすみなさい、ドワーフさん」
優しく声を掛け、セレスティアも目を瞑る。ようやく手に入れた絶対の信頼と、腕の中の小さな温もり。それを永遠に守っていこうと
心に決めながら、静かな気持ちで眠りにつくのだった。

38 :
翌日、一行は最後の迷宮の前に集まっていた。その傍らには、ヒューマン達のパーティが立っている。
「それじゃ、最後は君達に任せるからね。言っとくけど、負けたら承知しないよ?」
「大丈夫さ、お嬢さん。お嬢さんにも、そこの鉄塊にも、手間は掛けさせねえよ」
本来は、ヒューマン達もラプシヌ討伐に向かおうとしていた。しかしディアボロスの、自分達は後詰として動くべきだという意見に、
方針を変えることとなったのだ。
そのディアボロスは、セレスティアをぼんやりと眺めていた。やがて、彼等がいよいよ迷宮に入ろうとしたとき、彼女は意を決したように
口を開いた。
「あ、あのっ……セレスティアさん!」
「はい、何でしょう?」
昨夜のことが嘘のように、まったくいつも通りのセレスティア。そこに様々な感情を覚えつつ、ディアボロスは彼に駆け寄ると頭を下げた。
「昨日は……本当に、ごめんなさい」
セレスティアはしばらくそれを眺めていたが、やがて優しげな笑みを浮かべた。
「……神があなたをお許しになったのは、まさしくそのドがつく素直さ故でしょうね。わたくしは、怒ってなどいませんよ」
そんな彼を見て、ディアボロスはようやくかねてからの疑問の答えを見出した。
なぜ、堕天使でありながらも彼の翼が純白を保っているのか。
セレスティアの心が悪に染まる時、その翼が黒く染まる。カーチャ先生という例外もいるにはいるが、性的なものを軽々しく扱うのが
『悪』だと思うのであれば、彼女とて例外ではない。
それに対し、この堕天使は牧師というサブ学科を見てもわかる通り、自身を正義だと信じ込んでいる。たとえどんな悪行を為そうと、
彼がそれを悪だと思うことはない。そして、翼は純白を保ち続ける。
去って行く彼の背中が、ディアボロスにはひどく遠く見えた。思わず涙が溢れかけたが、ディアボロスはすぐにそれを腕で拭った。
「……おい、どうした?大丈夫か?」
「え?あ、うん……別に、何でもないよ、お兄ちゃん」
「あいあい、お兄ちゃんはデリカシーがないですねー。恩人とのお別れぐらい、水差さずにいられないんですかねー」
「う、うるせーなー!オ、オレはただ、こいつが心配でだな…!」
そんな背後の喧騒を聞きつつ、ドワーフがぼそりと尋ねた。
「セレスティアさん、あの女さなくていいの?」
「ええ、いいのですよ。神がお許しになった者を、わたくしがせる道理はありません」
「ふーん。でもセレスティアさんがせなくても、私ならせると思うけど」
「いえ、いいんです。それに、今は戦力が欲しいところです。貴重な戦力を、欠かすわけにはいきませんよ」
仲良く、穏やかに、物騒な会話を繰り広げるドワーフとセレスティア。それを見ながら、エルフがバハムーンに耳打ちした。
「そういえばさ……ドワーフって、だんだんセレスティアに対して他人行儀になってないかい?」
「ん、そうか?どの辺がだ?」
「だってさ、初めの頃は呼び捨てだったのに、今はなんでかずっと『さん』付けで呼んでるし…」

39 :
それを聞くと、バハムーンはニヤリと笑った。
「あ〜、それは違う。あいつはな、セレスティアを『さん』って付けたいほど大切だと思ってんだよ」
「そ、そうなんだ。ぼくからすると、逆に距離感じるけどねえ…」
「思うに、あいつはこれまで大切だって思える奴なんていなかったんだろ。それが急に出てきたから、扱いに困って、とりあえず敬称を
付けて『お前は大切だ』って意思表示してるんだろうよ。人間関係に関しちゃ、不器用の極みだからなあ」
「君は逆に、よく見てるよねえ」
緊張感というもののまったくない一行。しかし言い換えれば、それは世界の命運のかかった戦いを前にして平常心を失っていないと
いうことであり、それも彼等の強さの一つであると言えた。
「また濃厚魔獣背脂ラーメン食べてくればよかった」
「でしたら、この戦いを終えたら、存分に食べに行きましょう」
「お、うまそうな話してんじゃねえか。俺も食いたくなってきたぜ」
「え〜、フェアあれ嫌〜い。こってりしすぎなんだもーん」
「ぼくも、ちょっと苦手だなあ。君達、よく食べられるよねえ」
「おいしいにはおいしいけど、僕も一杯で十分だ」
共に学ぶ友のため、世界のため、未来のため、自分のため。
そして何より、モンスターの屍の山を築こうと、他人の願いを犠牲にしようと、自身の命を賭けようと、それでも叶えたい夢がある。
それぞれの思いを胸に、彼等は最後の戦いへと身を投じていった。
いつしか、モーディアルの新入生六人を、そう呼ぶ者達が出てきていた。そしてここから少し後、彼等は世界からそう呼ばれるようになる。
性格に問題があろうと、素行が悪かろうと、それでも事実が消えることはない。
類い稀な力を持ち、世界を救った者達。その功績を記憶に留め、また称えるため、人々は彼等をこう呼ぶ。
邪悪なるものの野望を打ち砕き、世界を救った者達、すなわち『英雄』と。

40 :
以上、投下終了
次回でとりあえずの区切りをつけたいと思います
エロ分は入らないですが、そこはご容赦願います…
それではこの辺で

41 :
乙です
何故かドワーフの変化が亡フラグに見えて焦った
が、落ちで安心したようなトラウマなような
ラストも楽しみにしてます

42 :
ドワ子がかわいかった(小並感
個人的に一番注目してた二人だから、一つの結末が見れてちょっとホッとした。

43 :
GJです!
イきたがらないドワーフにセレスティアがヤンデレ発動させるかと思いきや
ものすごいラブくてよい意味で裏切られました。
って次で終わりのエロなしって今回まだドワーフがおしりいじめられてないですよ!?

44 :
1のようにおしりをいじめられないドワ子もいるのです
というかこの子にそんなことしたらされる
そんなわけで最終章投下します
今回は残念ながらエロなしになってしまいますがご容赦を
楽しんでいただければ幸いです

45 :
世界の命運をかけた激戦が終わって二週間が経過した。
今ではどの学園も平穏を取り戻し、だんだんといつもの日常へと戻ってきている。
そんなモーディアルの昼過ぎ。授業のある生徒が学食から出ていき、空席が目立つ時間になってきた頃、カツンと杖をつく音が聞こえた。
その音に、中にいた三人の生徒が振り返った。
「やあ、セレスティア。だいぶ良くなったみたいだね」
「ええ。いつまでも、寝ているわけにもいきませんからね」
まだ右の翼に包帯が巻かれ、右手には杖を持っているものの、セレスティアは比較的しっかりした足取りで歩いている。
「エルフさんこそ、大丈夫なのですか?まだ松葉杖を使っているようですが…」
「もう無くてもだいぶ歩けるんだけどね、一応ってところ」
「君達は戦闘でも痛手受けてたから、しょうがない」
「………」
それに比べ、フェルパーはすっかり元の調子に戻っているようであり、肩のペットに餌をやっている。久しぶりに三匹集まったためか、
ペット達はそれぞれの定位置を離れると、テーブルの下に潜り込んで顔を突き合わせ、何事かを話しているらしかった。
「それで、ドワーフの調子は?まだよくない?」
「そうですね……本調子には、まだまだ遠そうです」
そんな会話を、フェアリーは硬い表情で聞いていた。彼女も比較的元気ではあるが、顔色はすこぶる悪い。
「ま、しょうがないか……変身解くの、体力使ったもんねえ…」
彼等の惨状は、戦闘が直接の原因ではない。確かに激戦ではあったのだが、問題はその後だった。
ラプシヌは野望が叶わぬと見ると、全ての夢を道連れに滅びようとした。それを止めるためには、天空の宝珠の力を全て使うしか
手はなかった。それはすなわち、自分達の夢を諦めることを意味していた。
ここでもまた、ドワーフは状況に構わず願いを叶えようとしていたが、そこはセレスティアが必の説得に当たった。
「世界がどうなろうと、私には関係ない」
「ですが、世界そのものが滅びてしまうのなら、わたくし達個人の願いを叶えたところで、まったくの無意味です。それに、個人の願いを
受け入れた上で、世界を救うような力はありません。ドワーフさん……気持ちはわかります。ですが、どうか、わかってください」
そう言うセレスティア自身、世界と引き換えにしてでも叶えたい夢は持っていた。しかし実際にそれを天秤に掛けられると、
世界を取らざるを得なかった。
「……まあ、私もにたくはないし。しょうがないか」
「話はまとまったか?じゃあ、エルフ。お前が一番まともに言えそうだ。俺達は、お前の言葉に従う。宝珠に、願いを掛けてくれ」
バハムーンは宝珠に手をかざし、目を瞑った。それに倣い、他の仲間も同じように意識を集中した。
次の言葉に、全ての想いを込める。そして、エルフが口を開こうとした時だった。
「不身の怪物になって世界を支配したーい!!」
まったく突然に、フェアリーがそう叫んだ。極めて間の悪いことに、仲間達はエルフの言葉を心に刻み込むため、何も考えずにただ
耳にだけ全神経を集中させていた。そこに聞こえた言葉を、彼等は心の中で復唱し、その具体的な姿を思い描いてしまった。
「ちょっ!?てめっ……ぐぅ、あああああ!!」
「な、なんてことをっ……ぐうううう!!」
「えっ!?嘘っ!?フェア、ただっ……う、うああああっ!!」
周囲で騒ぐ生徒の声など耳にも入らなかった。心は黒く染まっていき、元仲間達ですら獲物としか認識できなくなっていく。
しかし、一行は膨れ上がる悪の心を押さえつけ、強引に元の姿へと戻ることに成功した。
それぞれ戻った理由はまったく違い、おまけに個人的な都合で戻った者が多かったのだが、そこは全員が何となく感じ取っており、お互いに
その時のことを語るのは何となくタブー扱いとなっていた。

46 :
ただでさえ激戦で消耗したところに、この怪物変異未遂事件である。強引な変身解除は肉体にも精神にも多大なダメージを与え、その結果
セレスティアとエルフがしばらく寝たきりになり、フェアリーは四日ほど目を覚まさず、ドワーフもそれ以降調子を崩している。
元々体力のあったバハムーンと、激戦でもほぼ無傷だったフェルパーは他の仲間ほど深刻な被害は被っておらず、その後の報告などは
主に二人が担当していた。それからフェアリーが目を覚まし、エルフが出歩けるようになり、そしてようやくセレスティアが外出できる
ようになった。
「ところで、フェアリーさん」
「ひっ!?な、何!?」
セレスティアが声をかけると、フェアリーはビクンと全身を震わせた。
「その後バハムーンさんとは、お会いしましたか?」
「………」
フェアリーはぶんぶんと首を振る。どうやら、さすがにとんでもないことをしでかしてしまった自覚はあるらしく、バハムーンからは
逃げ回っているようだった。エルフとフェルパーも、今回ばかりはバハムーンにされてしまうかもしれないと思っており、彼に
引き渡すのをやめているらしかった。
「そうですか……謝りに行く気も、起こらないのですか?」
「だ、だ、だって……あ、謝っても、許してくれないかもしれないし……こ、怖いんだもん〜…」
「そうですか。そういうことでしたら…」
一瞬、セレスティアは言葉を切った。そして小さく息をついたと思った瞬間、突然学食のドアが勢い良く開けられ、バハムーンが
飛び込んできた。
「ひいぃっ!?バ、バハ!?」
「……逃げ回ってくれたなあ、お嬢ちゃん?」
「い、いや、いやぁ…!セ、セレ、助けてぇ…!」
真っ青になって震え、セレスティアにしがみつくフェアリー。そんな彼女を優しげな笑顔で掴むと、セレスティアはそのままバハムーンの
前へと突き出した。
「え、えええぇぇ!?ななななんでぇ!?やだっ、助けてよぉ!!」
「さすがに今回ばかりは、神のお許しがあるかどうか、問うべきだと思うのですよ。では、バハムーンさん、よろしくお願いしますね」
「ああ、手間掛けさせて悪かったな」
フェアリーの引き渡しを終えると、バハムーンは彼女を脇に抱え、学食から大股で出ていった。
「た、助けてぇぇぇ!!もうしません!!もうしませんからぁ!!許して!!お願い助けて!!誰かぁぁぁ!!!」
フェアリーの泣き声が遠ざかっていき、やがて聞こえなくなると、セレスティアはホッと息をついた。
「セ、セレスティア……もしかして、バハムーンとグル…?」
「ええ。こちらに来る前に、いたら教えてくれと言われまして」
「君にしては、結構容赦ないね」
「反省こそしていたようですが、犯した過ちを償う気がないのですから、それは神に問わねばなりませんよ。もっとも、きっと彼女は
許されるのでしょうけどね」
楽しげに笑うと、セレスティアは昼食を取りに行った。その背中を追いかけてペットが飛んでいき、いつもの頭の上へと納まる。
それを見送ると、二人はフェアリーが残した料理に視線を送る。
「……プリンもらっていいかい?」
「じゃあ僕はハンバーグもらう。あと、ミールに付け合わせのブロッコリー」
「あ、じゃあフェネは……パセリ?変なの好きだねえ」
多少不安に思ったとはいえ、結果がどうなろうと自業自得である。既に二人の中で、フェアリーの心配など跡形もなく消えているのだった。

47 :
冒険者学校の中で賑わう施設には、学食の他に保健室がある。あまりお世話になりたくない施設ではあるが、体が資本である冒険者にとって
保健室は重要な場所である。怪我や毒の治療、また健康診断や相談事、そして一部が授業をサボるため、といったように大抵は誰かしらが
利用している。
この時は珍しく利用している生徒がおらず、校医であるモミジは生徒からもらった天使のピザを頬張っていた。至福の表情で
プリシアナ名物を味わっていた彼女だが、不意にその耳がピクンと動き、続いて視線が扉の方へと注がれる。
直後、ガラリと扉が開かれ、それに寄りかかるようにして一人の生徒が入ってきた。
「んぐっ……大丈夫ですか!?」
「き、気持ち悪い……吐きそう…」
普段からは想像もつかないほど弱り切った声で、ドワーフは呟くように言う。慌てて袋を渡すと、ドワーフはそれを奪い取るように掴み、
即座に吐き始めた。
「うえっ…!う、おええっ……かはっ、はあ……はあ…」
「わふん、少しは落ち着きましたか?」
返された袋を受け取りつつ、モミジは彼女の背中をさすってやる。普段であればそれを打ち払うドワーフだが、まだ気持ち悪いようで
大人しくさすられている。
とりあえず椅子に座らせ、落ち着くまで待ってから、モミジは刺激しないよう静かな声で尋ねる。
「まだ体調すぐれないんですね、わふ〜ん。今どんな感じか、聞かせてくれますか?」
「……朝とか、食事後とか……変に気持ち悪い…。あと……う、うぷっ…!」
「大丈夫ですか?」
「……ピザ、匂い……う、ぐっ……それ、嫌……どっかやって…!」
「匂い、ですか?」
ピクッと、モミジの眉が動く。とりあえずピザを元通り箱にしまい、その他のお土産が山と積まっている棚に押し込むと、注意深く
ドワーフの様子を見てみた。
「……頭痛いとか、ありますか?」
「それはない…」
「そうですか、わふ〜ん。じゃあ、眠いとかはどうですか?」
「ん……最近起きられないし、起きても眠い」
少し気分がよくなってきたのか、ドワーフの声はだんだん元の調子に戻ってきている。
「他はどうですか?」
「あと、おしっこよく行くようになった。あとだるさ、ずっと続いてる」
この短い間に、五回唾液を呑み込んでいる。いよいよもって、疑いは確信へと変わりつつあった。
「……何か、最近特に食べたいものってありますか?」
「濃厚魔獣背脂ラーメン」
再び、確信が疑いへと格下げになった。
「おいしそうな響きですよね、わふ〜ん……はっ、いけないいけない!えーと、それじゃあどこか痛いとかありますか?」
「ん〜……今は別にないけど、昨日まで足の付け根辺りがちょっと痛かった」
多少予想外の答えもあったものの、恐らく間違いはないだろう。
「それじゃあ、確認のために最後の質問なんですけど…」
その質問の答えは、やはり予想通りのものであった。そこから導き出される答えを、モミジは彼女にはっきりと伝える。
保険医の宣告を、ドワーフは表情一つ変えずに聞いていた。そして聞き終えると、いかにも形式的な礼を一言言い、再び自室へと
帰って行った。その姿を、モミジはどことなく寂しげに見守っているのだった。

48 :
セレスティアが食事から戻ると、ドワーフはぼんやりとベッドに腰掛けていた。いつも通りに挨拶をすると、彼女はそっけなく返事をする。
まだ体調もよくないのだろうと思い、魔法科学の勉強でもするかと教科書を取り出すと、不意にドワーフが声をかけた。
「セレスティアさん、話がある」
「おや、どうしました?」
随分珍しいなと思いつつ、セレスティアは教科書をしまって自分のベッドへと向かう。しかしドワーフが隣に座れと言うようにベッドを
ぽんぽんと叩いたので、それに従い彼女の隣に座る。
「………」
「……どうか、したのですか?」
優しく話を促すと、ドワーフは一つ息をついた。
「体調、あれからずっと悪いし、気持ち悪いから、保健室行った」
「そうなのですか。それで、何かわかったのですか?」
「妊娠してるって」
一瞬、その言葉の意味がわからず、セレスティアは返事ができなかった。
あまりにもさらっと告げられた重大な事実に、言葉の意味がわかったあともセレスティアの頭は状況が掴み切れていなかった。
「えっ……あ、え、そ、それはつまり、わたくしと、ドワーフさんの子が…?」
「それ以外、誰がいるの」
「あ、いえいえ、それはわかるのですが……そう、ですか。いえ、喜ばしいことですよ」
本心から思っているらしく、セレスティアはそう言って笑いかけたが、ドワーフの表情は変わらなかった。
「……うん。私もね、嫌じゃない。学校辞めるのも構わない。でも…」
無表情ではあったが、彼女の心情は大体読み取れるようになっている。いつになく深刻そうな口調に、セレスティアは黙って話を聞く。
「私ね、好きって感情がわからない」
「………」
「親父も、お袋も、一緒にいた子供も、今のパーティの仲間も、セレスティアさんにも、特別な感情持ったことなんてない。見ても、
一緒にいても、別に何も感じない。全員一緒。セレスティアさんは大事だと思うけど、でも好きって感情はないの」
好きではないと言われたことより、むしろ『親父』と『お袋』という言い方の意外さに、セレスティアは驚いていた。

49 :
「今まで誰も、好きになんてなったことない。だからね……だ、だから……だからぁ…!」
不意に、ドワーフの目に涙が溢れた。
「も、もしっ……この子のこと、好きになれなかったらどうしよぉ〜…!」
涙はあとからあとから溢れ、頬を伝って毛に黒い筋を残し、固く握りしめた拳へと落ちていく。
「ひっく……わ、私のっ……ひっく……私と、セレスティアさんの子なのにぃ…!好きになれなかったらっ……どうしよぉ……ぐすっ……
そんなの、やだよぉ……ふええぇぇ…!」
まるで子供のように泣きじゃくるドワーフを、セレスティアは呆然と見つめていた。やがて、その顔に慈愛に満ちた笑みが浮かび、そっと
ドワーフの体を抱き寄せる。
「……そんなことには、なりませんよ」
子供をあやすように優しく背中を撫でながら、セレスティアは続ける。
「生まれる前の子を、これほど気遣えるあなたが、どうして好きになれないことがありましょう?あなたは既に、立派な母親ですよ。
それに……もしも、万が一にそんなことがあったとしても、心配はいりません。わたくしは、あなたの分まで、その子を愛しますよ」
ドワーフはしばらくの間、セレスティアの胸の中で泣いていた。やがて少しずつ落ち着きを取り戻し、たまにしゃくりあげる程度になると、
自分からそっと体を離す。
「くすん……セレスティアさん、キスして…」
セレスティアはそれに応え、ドワーフの首を掻き抱くと、そっと唇を重ねた。
軽く吸ってから唇を離す。尻尾が二回、パタパタと振れて止まる。同時に少しだけ、ドワーフの表情は明るくなった。
「……ありがと」
慣れない感じで笑いかけるドワーフ。それに笑顔を返しながら、セレスティアはこの学園を去る覚悟を固めていた。

50 :
その日の夕食は、学食ではなくセレスティア達の部屋で取ることとなった。理由としては、ドワーフとセレスティアの二人が他の仲間に
話さなければならないことがあったことと、二人部屋なので他の仲間の部屋より広いという理由からだった。
「ひっく……くすん……えっく、えっく…」
泣き腫らした目のフェアリーが、セレスティアのベッドの上でもそもそとパンを食べている。久しぶりに制服を身につけているが、
その理由はあえて誰も尋ねない。
「フェアリーさん、大丈夫ですか?」
「う、うん……くすん……んじゃうかと思った……まだすごく痛いよぉ……しばらく座れない…」
そう言いつつも、ヒーリングを使わずにいる辺り、彼女の性格というより性癖がよく表れていた。
「で、話ってのは何だ?全員集めるからには、重大な話なんだろ?」
「そうですね、とても重大です」
ドワーフは自身も話の中心であるにもかかわらず、我関せずといった感じでビーフシチューをゴクゴクと飲んでいる。保健室で薬を
もらったため、少なくとも気持ち悪さはだいぶ治まっているらしい。
「では、要点だけお話します。今日、ドワーフさんの妊娠が発覚しました」
「っ!?」
全員が、ドワーフから聞いた時のセレスティアのような反応をした。しかしすぐに、フェアリーが我に返った。
「うそぉ!?ドワ、妊娠!?子供!?赤ちゃん!?えっ、じゃあなになに!?つわりとかきてんの!?他にもなんか妊し…!」
パッと飛んできたフェアリーを実にうざったそうに睨むと、ドワーフはまとわりついてきたフェアリーの尻をバシッと引っぱたいた。
途端に羽がビンッ、と突っ張って止まり、フェアリーはあえなく床へと墜落した。尻を押さえてうずくまるフェアリーを一瞥すると、
ドワーフは再びビーフシチューを飲み始める。
「あ……そ、そうなんだ。おめでとう……って、言っていいのかな、この場合」
それが何を意味するのかを察し、エルフは少し躊躇いながらも祝福の言葉を口にする。
「あ〜、つまり……身重で学園にいるわけにもいかねえし、お前も孕ませちまった以上は、それについて行く。てことは、二人とも
パーティから抜けるってことだよな?」
バハムーンがまとめて話すと、セレスティアは頷いた。
「ええっ!?ドワとセレ抜けちゃうのーっ!?やだなー、やだなぁー!フェア、二人と一緒がい……わわっ、ごめんなさーい!」
またドワーフの前に飛んで行った瞬間、再び彼女が手を振り上げたため、フェアリーは慌ててセレスティアのベッドへと戻る。
「てことはお前、身重でラプシヌ達と戦ってたのか……すげえな」
「でも、ドワーフ、君生理来なくて変だとか思わなかったのかい?」
「来なくて楽だと思ってた」
「そ、そうか…」
それぞれに言いたいこと、聞きたいことが交錯していたが、バハムーンとセレスティアは極力、必要のある話だけを話すことにした。
「パーティきってのアタッカーと、貴重な全体回復係が消えるとなると……こりゃ、かなり厳しいな。けど、だからってお前等に残れ
なんて言えるような事情でもねえよなあ」
「ええ、申し訳ありません」
「今更責めたって始まらねえ。今後、エルフとフェルパーには気を付けてもらうとするか」
「おい、こら」
フェルパーは顔を赤くしてバハムーンの腕を肘でつつく。しかし、バハムーンは無視した。
「けどお前……お前の願いを叶える手段は、探せなくなるがいいのか?」
その質問に、セレスティアは一瞬苦しげな表情を見せたが、すぐにいつもの笑みを浮かべた。

51 :
「いずれにしろ、あと千年以上は宝珠の復活もないでしょう。となると、その頃には学園に留まっていてもとっくに卒業してますし、
その気になればゲシュタルト校長のような手段もあります。母には孫を抱かせてあげたいですし、学園を去るとしても、夢を諦めは
しませんよ」
彼等の中でフェルパーのみ、ほとんど何も喋らずに話を聞いていた。しかし、そこで彼が口を開いた。
「……野放しになる、とも言える」
「え?」
意味の掴みきれない一言に、全員の視線がフェルパーに集まる。それを受けながら、フェルパーは低い声で話しだした。
「僕は、時々考えてた。このパーティが解散されるとき、ドワーフとセレスティアはどうなるのかって。片や、明らかな危険人物。
片や、潜在的な危険人物。しかも、二人とも尋常じゃない力を持ってる。この二人を……野放しにするのは、どうなんだ」
ドワーフはまだ少し残っていたビーフシチューを飲むのをやめ、その皿を掴み直した。セレスティアも、表情こそ困ったような笑顔だが、
その目はまったく笑っていない。
「おい、フェルパー…!」
「君も、考えたことはないのか。この二人を放っておいたら、いつかどこかで事件を起こすんじゃないかって。そして、それを止められる
奴なんて、ほとんどいないって。それなら……対抗できる力がある奴が、そうなる前にって」
「それは…」
どうやらバハムーンも覚えはあるらしく、言葉に詰まった。しかしそこで、意外な声が上がった。
「はぁー!?何言ってんの!?馬鹿じゃない!?馬っ鹿じゃないの!?フェルだってバハだって、セレとドワにいっぱい助けられて
きたじゃない!それが何!?今更何言ってんの!?」
「……僕は元々、ドワーフには騙されたりとかで印象よくない」
「そんなこと言ってんじゃないのフェアはー!何よ何よー!都合のいい時だけ力借りまくって、いざ離れるってなったら正義面して
すつもり!?ふざけんな、馬鹿ぁーっ!!フェア、絶対そんなことさせないもんね!」
言うが早いか、フェアリーは制服を一瞬で全て脱ぎ捨て、そしてまた一瞬でいつものレオタードを身につけた。状況ゆえに、その小さな尻が
真っ赤に腫れあがり、いくつものミミズ腫れが付いているのに気付いたのはドワーフだけだった。
「おい、お嬢ちゃん…!」
「バハの大馬鹿ぁー!!さいってー!!大体二人とも、仲間に子供ができたのに『おめでとう』の一言もないじゃんー!!」
「……お前もそれは言ってねえん…」
「大体さ、二人すってことは子供もすってことだよね!?フェア、そんなの絶対やだ!絶対させないから!バハが何言ったって、
フェアはこっちつくからね!!」
初めて会った頃のように、一行は三人ずつに分かれた。
フェルパーの懸念は、口にこそ出さなかったがエルフもバハムーンも考えていたことではある。しかしそれはまだ先のことと、考えるのを
先延ばしにしていただけにすぎない。
しかしながら、フェアリーの言葉も胸に来るものがあった。確かに、ドワーフもセレスティアも仲間であることに変わりはなく、しかも
ドワーフは身重である。それを手にかけるということは、生まれてくる無垢な命をも手にかけるということだった。
睨み合う六人の状況は、一種の膠着状態だった。
エルフの魔法が発動すれば、フェアリーとセレスティアには大きな痛手を与えられ、ドワーフ一人ならばフェルパーとバハムーンで何とか
できる。しかし、素早さではセレスティアとフェアリーの方が勝っており、そのどちらもエルフを一撃で倒す可能性を持っている。
おまけに、フェアリーとドワーフは一度溜めを入れることで恐ろしい攻撃力を発揮するスキルを持っている。初動で仕留められなければ、
バハムーンらは返り討ちに遭うのは明白だった。かといって、セレスティア達が有利かというと、フェルパーが庇えばエルフを仕留めるのは
難しい。だが首をはねてしまえば、いかにフェルパーといえどもは免れない。

52 :
動くことができないまま、一行はしばらく睨み合った。が、やがてエルフが呆れたような笑いを漏らし、不意に両者の間に割って入った。
「もうやめよう、みんな。こんな馬鹿馬鹿しいことで、争う理由なんかないだろ?」
即座に後ろからドワーフが襲いかかろうとしたが、同じぐらいに素早く動いたセレスティアによって押し留められた。
「エルフ、けど…!」
「けど、じゃない。フェアリーの言うとおり、君に赤ん坊をす度胸があるのかい?これまで世話になった仲間を、手にかける覚悟は?」
「………」
「困ったことに、あっちはそれぐらい訳もないだろうね。だからこの時点で分が悪いし、そもそも君の言うことは全部が仮定だ。
予想はできるとしても、事実として起こってはいない。それに、ドワーフ一人だと危なくても、セレスティアがついてる。セレスティアが
いたら、ぼく達だってそれほど危ない目に遭わなかっただろ?だったら、そこを仲間として信じてやることはできないのかな」
エルフの言葉に、二人は言葉を失っていた。やがて、部屋に満ちていた気が少しずつ薄れていく。
「それもそうだ……悪かったな、セレスティア、ドワーフ」
「いえ、いいのですよ。結果としては、誰の血も流さずに済んだのですから」
セレスティアが答えると、ようやく室内は元の平穏な空気を取り戻した。ただしドワーフだけは、警戒態勢を解く気がないようだったが。
「フェアはー?フェアにはー?」
「あ〜、お前には悪かったっつうか、ありがとうな。色々と軽はずみな行動起こさなくて済んだ」
「……十分、行動したと思うけどねー」
さりげなくセレスティアの毛布を拝借し、フェアリーは再び制服へと着替え始めた。とんでもない速度の着替えができるとはいえ、やはり
一瞬でも裸を見られるのは恥ずかしいらしい。
「ねえ、みんなさー、話終わったら部屋帰らない?なんか、ドワとセレの食事邪魔しちゃってるみたいだしさー」
言われて見ると、セレスティアはまだほとんど食事が手つかずであり、ドワーフはスープとして飲んでいるビーフシチュー以外に、
まだまだたくさんの食糧を抱えている。それでも、一度戦闘状態になったためか、ドワーフはそれ以上食事を進める気配がなく、
彼女を止めているセレスティアも食事を進められない。
「……ごめん、変なこと言って」
「思ってもいない癖に、よく言う」
棘のある口調でドワーフが返すが、フェルパーは取り繕うような笑顔を浮かべただけだった。
「それじゃあともかく、君達とはもうすぐお別れなんだよね。名残惜しいけど、だからって食事の邪魔するわけにもいかないし、
お腹の子にもよくないからね。また明日、学食ででも会おう」
最初にそう言ってエルフが部屋を出て行き、それにフェルパーが続く。

53 :
「まあ、その……なんだ。二人とも、頑張れよ」
「何を」
「ドワーフさん…」
いちいち食ってかかるドワーフを苦笑いしつつ窘め、セレスティアはバハムーンに軽く頭を下げた。
「お気遣い、感謝しますよ」
「ドワとセレの子、フェアも見たいなー!生まれたら教えてねっ!」
着替えを終えたフェアリーが毛布からパッと飛び出し、ドアの前で止まる。バハムーンが開けると、彼より早くそこに滑り込み、
あっという間に見えなくなった。最後に、そのフェアリーに何事か言っているバハムーンの姿がドアの向こうに消えると、セレスティアは
ホッと息をついた。
「また明日……ですか」
しみじみと呟き、ドワーフの方へ視線を送る。ドワーフはようやく落ち着いたらしく、残っていたビーフシチューを一気に飲み干した。
「多少の悶着はありましたけど、無条件で信頼してくれる仲間はいいものですね」
「別に、私はそうは思わない」
「そうですね……あなたは、それで構わないのだと思いますよ。誰一人として信じない……すなわち、誰にも隙を見せない。それは
責められるべきことではありません。あなたはそうして今まで生きてきて、それはつまり、神がお許しになっているからです」
自然な動作で、セレスティアはドワーフの隣に座った。そして、そっとドワーフの手に両手を重ねる。
「……わたくしはずっと、あなたと一緒にいますよ」
「……が二人を分かつまで?」
相変わらず表情の読めない声ではあったが、セレスティアが笑って頷くと、ドワーフの尻尾がパタパタと数回揺れた。
「私も……セレスティアさんには、ずっといてほしい」
そんな仲睦まじい様子に嫉妬したのか、それともからかいたくなったのか、不意にセレスティアのペットが勢いを付けて、飼い主の頭に
飛び乗った。
「うあっと!?やれやれメア……もちろん、あなたも一緒ですよ」
それを聞くと、ペットは満足そうにメェ、と短く鳴いた。
「ね、セレスティアさん。今日は羽根布団」
「ええ、いいですよ。ただ、左の方でお願いしますね」
幸せそうに笑うセレスティアと、無表情ながらも心安らいだ様子を見せるドワーフ。彼等はこの時、一つの決断を下していた。
それは誰一人として信じないドワーフの意向でもなく、先程の騒動によって不意に呼び起こされたものでもない。
二人はもはやただの学生ではなく、紛れもない父と母だったのだ。

54 :
「……二人とも、遅いな」
翌朝、人の増えだした学食でエルフがぽつりと呟いた。
「最近ドワ寝坊多いよねー。あ、それも妊娠中だからなのかなー?」
「お、大きな声で妊娠とか言わない…」
比較的早くから来ていたエルフは、もうとっくに食事を終えており、一番遅くに来たフェアリーですらデザートを頬張る時間になっている。
それでも、まだセレスティアとドワーフが来ていないのだ。
「昨日のあれのせいで、ドワーフを無駄に警戒させちまったか?」
「だとしたらフェルのせいだからねー。変なこと言うからー」
「……悪かったとは思う。でも、僕は今も間違ってたと思わない」
とはいえ、やはり気にしてはいるらしく、その尻尾は落ち着きなくふらふらと動いていた。
「こうも遅えと、飯の時間も終わっちまうぜ。ちっとあいつら叩き起こしてくるかぁ」
そう言い、バハムーンが席を立つ。かなりの早食いである彼は、最も早くに食べ終わっていたせいで暇だったのだ。
多少の決まり悪さはあったものの、バハムーンは極めて平静を努め、部屋のドアをノックする。しかし、中からは何の返事もなく、
気配もない。
「おーい、セレスティア、ドワーフ?もういい加減起きろー」
声をかけても、やはり返事がない。何となく嫌な予感がし、バハムーンはドアノブに手をかけた。
力を込めると、何の抵抗もなくドアが開いた。
「っ!?」
慌てて首を突っ込み、中を見る。
昨日まで二人がいたはずの部屋は、そんな痕跡など残っていないほどに片付いていた。そして当然、二人の姿はない。
すぐさま、バハムーンは通信魔法を使い、他の仲間を最大音量で呼びだした。
『だぁぁぁ!!うるっさいなーっ!!何事ーっ!?』
『バハムーン、少しは加減してくれ!頭の中が焼き切れるかと…!』
『お前等!すぐに生徒名簿調べろ!ドワーフとセレスティア残ってるか!?』
『は…?おいおい、嘘だろぉ!?』
予想もしなかった事態が起こったと悟り、フェルパーが職員室に走った。フェアリーは二人に通信を試みるが、返事はなかった。
『いない!昨日付けだ!』
『昨日!?じゃ、あの後すぐに届け出したってことか!?』
その後、エルフが校長室に走ると、ソフィアール校長は全て分かっているかのように話しだした。
曰く、事情が事情ゆえに、二人は誰の目にも付かないうちに学園を去りたいと言っていたらしい。校長自身、退学者がどのような目で
見られるか、またどれほど目立つかは知っている。まして、二人は数いる生徒の中でも間違いなく最高に目立つ部類である。そんな二人が
人目につく時間に学園を出ては、どんなトラブルが起きるかわからない。それを避けるためにも、二人の申し出を受けるのが最善だと
判断したらしかった。
その経緯をエルフが仲間に伝えると、一行は自然と校門前に集まっていた。もはや誰が見えるわけでもないのだが、それでも二人の背中を
探すように、学園の外に広がる景色をじっと見つめる。

55 :
「……まさか、こんな別れになるなんてね…」
「こればっかりは、俺も読めなかったぜ……思い切ったことしやがって」
「これ、確実にフェルのせいじゃないのー?」
「………」
すっかり意気消沈し、耳も尻尾も力なく垂らすフェルパーの肩を、バハムーンがポンと叩く。
「いやあ、どうだかなあ。あいつらは、子供を守る義務があるからな」
学生である彼等には理解できない部分も多かったが、少なくともそれが仲間との絆より優先されるものだったのだということは理解できた。
「待ってほしいなんてのは、俺達のわがままだしな。あいつらとしちゃ、早えとこ落ち着くとこ見つけてゆっくり…」
その時、後ろから誰かが走ってくる音が聞こえ、一行は振り返った。
「はっ、はっ、はっ……セ、セレスティアさん、退学って……ほ、本当なんですか!?」
「ちょっ……君、どこでそんなの…?」
「すみません、通信魔法盗聴しました!それで、本当なんですか!?」
さらりと何言ってやがるんだと全員が思ったが、そこにはあえて誰も突っ込まなかった。
「ああ、名簿見たけど消えてる。ドワーフも一緒だった」
「……そう、ですか…」
ディアボロスはがっくりと肩を落とし、大きな大きな溜め息をついた。
「せめて、一言……お別れ、言いたかったなあ……ぐすん…」
セレスティアから話を聞いており、またエルフとフェアリーが共に行動したこともあるため、彼女がセレスティアに恋心を抱いているのは
全員が知っていた。
「それは、ぼく達も同じだよ。でも、たぶんだけど、あっちも同じだったんじゃないかなあ」
その言葉に、ディアボロスは顔を上げた。
「や、もちろんドワーフは除くけど。でも、そんなことして未練が残ったりしたら、別れが辛くなるだろ?だからセレスティアも、
何も言わないまま行ったんじゃないかな」
「そう……なんでしょうか?」
「確信はないけどね。でも、セレスティアならあり得そうだなって思ってさ」
一行は再び、学園の外へと目を向けた。空はどこまでも青く、空には太陽が輝いている。セレスティアとドワーフは、きっと今頃二人で
どこか静かな場所にいるのだろう。ここにいたときとは全く違う、ひどく穏やかな空気の中で。

56 :
「ま、もう去っちまったもんはしょうがねえやな。これで俺達も、晴れて四人パーティになったわけだ」
重い空気を取り払うかのように、バハムーンが明るく言った。
「つーわけでだ、お嬢ちゃん。俺達のパーティに来ねえか?歓迎するぜ?」
「え?い、いえ、私はヒューマンさんのところにいますし、その……お兄ちゃんとかもいるし…」
「バハムーン、他のパーティの人に迷惑かけない。大体君、女の子なら誰でもいいんじゃないの?」
「フェアも歓迎するけどねー?きひひ!いっぱい弄り甲斐ありそうだしー!」
「フェアリーもそういうこと言わないの。困ってるだろ?」
「だから面白いんじゃーん!ねー、うち入ればいいのにー」
「……え、遠慮します…」
「てめえフェアリー!お前のせいで逃げられたじゃねえか!」
「フェアのせいじゃないもーんだ!きっひひひ!」
「やれやれ……仲裁係が一人消えたってところは、結構痛手かもねえ」
仲間との別れ。それはどんな形であれ、いつかは訪れる。時にはパーティの解散であったり、時には異動や追放。また時には、
別ということもあり得る。そういった意味では、彼等の別れも学園の中では変わったことではない。
むしろ、彼等の別れは常識で考えると異常に遅い方だとも言えた。
共に同じ夢を追ったわけでもない。性格が合っていたわけでもない。むしろそれらは反発しあうほどであり、ただ、お互いの持つ力に
惹かれて組んだだけの縁が、これほど持ったのは奇跡に近い。
それが今、とうとうその時が来た。
しかし、まともに挨拶すらせず消えた二人を、仲間が責めることはない。
たとえ仲間との別れを惜しめなくとも、そのために騙すような形になろうとも、それでも守りたいもの、それでも叶えたい夢が
あっただけのことである。
冒険者は、夢を追い続ける者達である。その夢のために行動した者を、誰も責めなどしない。
そして、彼等は日常に戻る。願わくば、いつか仲間との再会がかなえばという、新たな夢を抱きながら。

57 :
以上、投下終了
書きだした時はまさか一年以上もかかるとは思いませんでした
長々とお付き合い感謝

58 :
乙です
妊娠落ち・・・だと・・・
フェルパーの言うこともあるし二人が平穏無事に過ごす未来を祈ります
改めて、長い間お疲れ様でした
今回もとても楽しかったです!

59 :
乙です!
毎回楽しみに読ませていただいてます。
今回もすごく面白かったです!

60 :
そういえば相性あるんだから
もっと百合モノ増えていいよな
みんなわかってくれないのか…?

61 :
百合って延々責め続けられる分、どこで切るかとどう責めるかで悩むのよね
だから男女より地味に書きにくいという都合もあったり

62 :
ヒュマ×セレの百合妄想なら常々してるぞ…

63 :
ちょっとテスト

64 :
百合ではないが、セレ子姉妹。
見方によっては親子に見えるかも
ttp://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201212090040530000.jpg

65 :
妹さんいたのか!姉妹揃って可愛いのう

66 :
>>64
なにこれかわいい

67 :
規制あけたか?

68 :
生徒に手を出したカーチャせんせ
http://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201301120256220000.jpg

69 :
ホシュ

70 :
誰もいない?

71 :
いないわけじゃないけどあんまり来てないな…

72 :
セレ子妹
ttp://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201304011921060000.jpg

73 :
>>72
ついに妹まで…
ボテ好きの称号を差し上げよう

74 :
保守

75 :
誰もいないか

76 :
新作の話題もない

77 :
>>76
新作が発表されてるのかと思っちゃったよ
また3Dダンジョンのやりたいなあ

78 :
test

79 :
エル子
ttp://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201308071219470000.jpg
にしても、ととモノの二次創作って同人誌でもあまり無いなあ

80 :
子宮までがっつり入ってる感じが実にいいね
ついでに呪いがかかって外せなくなってるとなおいい
ととモノはキャラ可愛いけど知名度がどうにもねえ…
1〜2作目はむしろ悪名が目立っちゃってるし

81 :
水着仕様のセレ子の母娘
ttp://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201308180144020000.jpg
一時は、結構な有名どころからも同人誌が出てたんだが、
今はコミケで探してもほとんど無い(´・ω・`)

82 :
>>81
右の娘はもらっていきますね

83 :
>>81
これは素晴らしいな

84 :2013/10/03
保守
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