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2013年10エロパロ255: 【異形化】人外への変身スレ第六話【蟲化】 (877) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【異形化】人外への変身スレ第六話【蟲化】


1 :2012/04/16 〜 最終レス :2013/09/22
獣・蟲・妖怪など主に女性がに人外へと変貌していくスレです。
しだいに頭の中身までもその生物になって、本能にしたがって交尾や産卵してしまうシチュ萌え。
荒らし対策のためsage進行でお願いします。
前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286775543/
初代スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136653189/
maledict氏の過去ログ倉庫(外部のサイトです)
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/
関連スレ
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ22[異形]
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1325775262/
【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293283774/
おにゃのこ改造 BYアダルト20
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1324248958/
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ7
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320767038/
【人間⇔動物】人間と人外の入れ替わり妄想スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1323705581/

2 :
前スレ落ちてしまったのですね。
>>1様新スレ立てお疲れ様です。
自分のカキコがスレの流れを分断してしまったようで、心苦しいです。
手持ちのいい雑談ネタ等思い浮かばないので、
せめて今スレ内ではSS投下できるよう頑張ります。

3 :
>>1
20までいかないと即するかも

4 :
>>1乙です。
即回避カキコ。

5 :
>1乙

6 :
>>1

7 :
>>1

8 :
>>1

9 :
いちょつ

10 :
いっちょつ

11 :
>>1
>>2GJ

12 :
>>1おつ

13 :
>>1
今さらながらスカルマン見たけど最高だった

14 :
まさか幼馴染の年上のお姉さんが獣化するとはなあ

15 :
即回避

16 :
創作中だがネタが纏まらぬ
即回避

17 :
保守

18 :
>>14
その話は最高だった
自分がどんどん怪物になるところに苦悩するところとかツボだった
できれば生き残って欲しかった

19 :
保守
日常でいつもとちょっと違うことがあったら全部TFフラグです

20 :
エグさと一種の美しさを併せ持った生き物といえば
蜘蛛
百足
蝙蝠

他に何かないものかな

21 :
蛙とか割と好み
あと蛾とか

22 :
種類によっては綺麗だよなー、蛙と蛾。
汚いのも多いけど。

23 :
突然前スレが落ちてて驚いた。
遅ればせながら >>1
これを機に圧縮判定とか即判定とかの意味を知った。

24 :
ほしゅ
落ちた理由は512KB上限にヒットしたからだねー

25 :
>>24
つまり「くさってやがる! 書き過ぎたんだ!」ということですか

26 :
「いま計算してみたが異形化のスレは板の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張り過ぎだ!」
「ふざけるな! たかがスレッド一つ、ガンダムで立て直してやる!」

27 :
いまmaledict氏の過去ログ倉庫を見ながら投稿マナーの勉強中。
投稿しても差し支えない作品ができたらまた来ます。

28 :
メルモのチンカスSSのせいでスレの容量越えちまったじゃないか

29 :
エロパロの繁盛してるスレはどこも512KBを越えとるわ

30 :
価値観押し付けは良くないぞ

31 :
『メタモル・ワールド ――超獣化録ビーストランカー』
 2046年、ニューロリンカーという携帯端末を用いることで生活の半ばが仮想ネットワー
ク上で行われるようになっても、未だ人が現実社会のくびきから逃れられずにいる世界。
 太ったいじめられっ子の少女・ヤワカは、現実を呪いながら学内ローカルネットの片隅
でハンティングゲームのスコアを伸ばすだけの日々を送っていた。そんなある日、ヤワカ
は美貌の上級生・浦島王子から謎めいた言葉を告げられる。

 「もっと強く――『変身』したくはないか、キミ」
 浦島王子の誘いに応じたヤワカは、有線直結通信で「ブレイン・ビースト」というプロ
グラムを受け取る。それは、ニューロリンカーの量子接続に作用して疑似的に獣への変身
を体験できるという恐るべきアプリケーションだった。こうして「ビーストランカー」に
なったヤワカは、デュエルアバターを用いた《狩り》に身を投じてゆく。
========
という感じで『アクセル・ワールド』から世界設定を借用し、強制獣化パロにした短編を
構想中なのですが、仮想世界における獣化って、このスレ的に載せて大丈夫でしょうか。

32 :
俺的には得

33 :
二次創作っぽくていいんじゃない?

34 :
スレチだろうけど
ミュータントニンジャタートルズの絵柄に惚れたたんけど、TF的な設定とか無いよね・・・
アメコミだっけ?
ただの爬虫類好きですすみません

35 :
>>34
確か、触れた生物を変化させる特殊な薬品か何かで人間になった生粋の亀

36 :
アニメ一話見てきたけど、ガチビンゴじゃん
設定だけでも十分おkすぐる
さらにこういう軽口なノリ好きだし

センサー冴えてるなぁ今日はデュフフ

37 :
>>32 >>33 >>36
がぜんやる気が出てきました。ありがとうございます!
完成は今日の夕方を目標にしていますが、
間に合わなかったらお詫びにTFします。
>>36
話の流れ的に、タートルズの一話のことでしたらすみません。

38 :
せやな

39 :
全スレ全部見る前に落ちたんだが、ここの保管所って機能してるのけ?

40 :
そういえば、スレ第五話に関してはまだ保管されていないようですね。
保管所、いつも参考にさせて頂いております。本当にありがとうございます。

41 :
一応『メタモル・ワールド』本文は8割完成したんですが、
これから急に出かけることになったので投稿は夜10時頃になりそうです。

42 :
>>39>>40
過去ログ倉庫更新しました。
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/index.html
容量限界に気付かず、次スレも立てずにスレを落としてしまったこと、
改めてお詫び致します(>>24様のご指摘でようやくその事実に気付きました)
SS作品の抽出がまだなのですが、こちらはしばらくできないかもしれません。
ただ、前スレ255-264「魔族になった僧侶」、617-624「勇者の帰還」の著者様の
申告に従い、同氏作のSS(「成瀬留美の変貌」「佐織の変貌」「マリベルの転職」
「おにゃのこが悪魔になっちゃう話」)を同一著者の項目にまとめました
>>2で予告したSSは8割くらいまで進みました。
明後日くらいまでにはできあがるのではないかと思います。
この後>>41様の作品投下とそれへの感想レスがあると思うので、
間隔が空くように心がけます。
ちなみに夏コミ参加のclown様のTFアンソロに今回も参加予定なのですが、
そちらはまだ構想中で、1行も書けていません(どさくさまぎれに宣伝)

43 :
>>42
ありがとうございます!
でも私のは大したものでもないですので、
お気になさらないでください^^;
いつもSS楽しみに拝読させて頂いております。
TFアンソロ今夏もあるのですね! 楽しみでなりません!

44 :
では、今から投稿させて頂きます。
>>42様。「様」を付け忘れました。本当に申し訳ございません)
 ※この小説は川原礫氏のライトノベル『アクセル・ワールド』のパロディです。原作の
設定を大幅に拝借している他、文章も一部パクっています。その上、読みこみが足りない
為、ところどころ酷く原作と矛盾する可能性があると思われます。極力は矛盾のないよう
に、かつ全力を尽くして執筆しましたので、どうかご容赦くださいませ。
では、次レスからスタートします。
『メタモル・ワールド ――超獣化録ビーストランカー』

45 :
   0
 ミシミシイイイッ!! というあの音が、ヤワカの脳内に響き渡った。それと同時に全身
の骨格が軋むような音をたてえ始める。先輩に教わった通り、ヤワカは立っていられなく
なる前に身を屈め、まず床についた両手の先に全神経を集中させた。
 目に見えて縮みながら、真っ白な毛で覆われていく指先。ゆっくりと始まった変化は着
実に速度を増しながら指から腕、顔へと駆けあがっていく。その間、僅か数秒。前回より
も少し早くなっている。
「くっ……んぅ……」
皮膚が毛皮に置き換わっていく感覚は、くすぐったさを生み、不覚にも恥ずかしい声を出
してしまう。しかし気持ちがいいのはそこまでだった。すぐに、筋肉を強く引き絞られる
ような痛みがヤワカの両腕を襲い始める。腕が雑巾のように絞られる感覚――。
「ぐ、うっ、アアアァァァァッ!!」
――そんな激痛がおさまった直後、今度は頭蓋骨が軋みをあげ、変形を始めた。声帯をじ
わじわと握りつぶされるような不快感とともに、ヤワカの声は次第に悲鳴から唸り声へと
変わっていく。
「うっ……あ、ガああァァァ!! ぐ、ぐ、……ヴァアアアァァッ!」
服は変化に応じて徐々に破け、裂け目から煙のようになって消滅していく。服が消えた部
分には、もはや素肌など見ることはできない。露わになるのは完全に毛皮で覆われた獣の
それであった。
「な、なんなんだ、てめぇは! ……うわぁっ!」
不気味な物を見る目でヤワカを見下ろしていた鮎原は突然自分の足先に訪れた違和感に悲
鳴をあげる。そろそろ彼女の肉体でも変化が始まる頃だ。
「なんだよこれっ! 足が……足が!!」
 ヤワカが顔を上げると、焦げ茶色の毛で覆われ始めた鮎原の足が見える。心が躍った。

46 :
 その直後、今までカラフルだったヤワカの視界が、モヤのかかった青緑色を中心とした
配色へと塗り替えられる。そのかわり、急に強まった周囲の匂いが洪水のように鼻孔へと
流れ込んできた。
 近くにある誰かの鞄から漂う弁当の食べ残しの臭い、教室の床表面にこびり付いた生徒
達の上履きの臭いなど、あらゆる匂いが一斉に押し寄せてきたのだ。そしてその洪水の中
には当然ながら、ヤワカの真正面で怯えている獲物の体臭も含まれている。
「なんだよぉぉ! これはッ……! 来るな、来るなぁッ!!」
鮎原は完全に気が動転している様子で、足をのぼってくるような肉体の変化から逃れよう
と、毛皮に変化しかけた部分を手でバシバシ叩いたり、尻もちをついて後ずさりをしたり
……。しまいには無防備にも、ヤワカにお尻を向けるようにして教室の窓から外へ逃げ出
そうと試みたようだったが、ここが三階だと気付いたのだろう、窓枠を掴んだまま動きを
止めた。
 無駄な足掻きを……。ヤワカは目を細めて、じっと自らの変身が完了するのを待つ。
「こんなの絶対おかしいって……ハッ、ハッ……んうっ……ぐっ、う」
今や頭頂部に近い位置へと移り形も変わったヤワカの耳には、鮎原の細かな息遣いまで鮮
明に聞こえてくる。駆けだしたい気持ちをかろうじて押さえ、ヤワカは鮎原の変化をじっ
と見守る。

47 :
「夢だ! こんなの夢だ! もう覚めグゥエェェ……」
 メキメキと音をたてて鮎原の足が変わっていく。細く、短くなっていくふくらはぎとは
対象的に、毛皮に覆われていく太ももの肉が厚みを増していった。スカートが煙と化して
現れたのは、逃げるのに適した形へと変貌を遂げた下半身。そして、ずいぶんと毛深くな
った臀部からは、小さな尻尾が芽を出していた。
 何とか逃げ出そうと、泣きだす鮎原。それでも一度動き出した《ブレイン・ビースト》
プログラムは止められない。
 その手はとうに窓枠を掴める形ではなかったようで、鮎原は床に叩きつけられるように
崩れ落ちた。とても痛そうだが、同情の気持ちは全く沸いてこない。
 やがて鮎原の頭に、フサフサした長い耳が伸びていき、すっとした鼻は消え顔が前に突
き出していく。その段階になって初めて、ヤワカは気付いた。自分の初めての獲物が可愛
らしい野兎であることに。
 変化の具合を見るに、獲物が完成するまで、あと三十秒もかからないはずだ。
 ……29……28……27……26……
 胸の鼓動が高まっていく。
 ヤワカは無意識にじっくりと舌なめずりをしていた。

48 :
   1

 西暦2046年。《ニューロリンカー》と呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮
想ネットワーク上で行われるようになった社会。
 しかし、それほどに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。
デブな女子中学生・上田柔花(ヤワカ)は何もできない自分にイライラしていた。
 中学に入ってすぐ、ちょうどヤワカの右隣の席に座っていた女子がイジメのターゲット
になったのだ。親の都合で小学校卒業と同時に引っ越してきたという彼女は、助けを求め
る友達もおらず、必に周囲への笑顔を取り繕って軽い嫌がらせに耐えていたようだった。
 イジメの首謀者はハッキリしていた。クラスの女子を束ねる鮎原璃姫(アユハラ ルキ)
という黒髪ロングだ。イジメは当初、鮎原の取り巻きグループだけで行われていたが、面
白がった一部の男子がそれに加担しはじめたことで一気にクラス全体へと広がっていった。
 校内に設置された複数のソーシャルカメラは何の役にも立たなかった。誰も堂々とイジ
メたりなどしないから当然だ。担任の先生を始め、大人は誰も気づかなかった。いや、も
しかすると気付いていて見て見ぬふりをしているのかもしれない。
 ヤワカは激怒した。必ず、この邪智暴虐な行為を止めなければならぬと決意した。
 ちょうど《ニューロリンカー》で視界中央に開いていた『太宰治作品集』の仮想書籍ウ
インドウを右手で払いのけ(この動作は仮想ではなく現実のものだ)ヤワカは声量調整用
アプリケーションのアイコンを指先でクリックし、ボリュームMAXで想いのたけをクラ
スの全員にぶつけたのである。
 一人に寄ってたかって嫌がらせをするなんて最低だ。恥ずかしいとは思わないの。
 確か、そんな感じのことを偉そうに述べたことをヤワカは記憶している。
 ……
 こうして、イジメのターゲットがヤワカへと移った。

49 :
 上ブタ。自分がクラスの一部女子から陰でそのように呼ばれていることを、ヤワカは別
のクラスの幼馴染・エナリに教えてもらう以前から知っていた。イジメを凶弾したあの日
から、あからさまに鮎原が使うようになったその単語がヤワカを指すことくらい、誰でも
推測できることだった。まだ女子全体にまでは浸透していないが、このまま時間が経てば
結果はどうなるか、火を見るより明らかだった。
「もう終わりよ……。私の中学時代……」
獲物となる巨大モンスターの皮膚を、右腕に装着した鉤爪で切り裂きつつ、ヤワカは独り
ごとのように呟く。わざとらしく火花のエフェクトとともに、視界上部に表示されている
モンスターのHPが小さく削られた。
「大丈夫。まだ何とかなるって! 諦めんなよぉ」
《完全ダイブ》した私の居場所を突き止めた上、頼んでもいないのにハンティングゲーム
にまで割り込み参戦してきたエナリは、根拠もない励ましの言葉を投げつけてくる。ヤワ
カはその能天気さに腹が立った。
「何が大丈夫なのよ……。所詮あんたには他人事なんでしょ!」
エナリの軍人風アバターに掴みかかったヤワカは、エナリが腰に装備していた手榴弾のピ
ンを根こそぎ抜きとると、慌てるエナリを掴んで背後に迫るモンスター目がけて力いっぱ
い投げ飛ばした。大きく開いたロにアバターを放りこまれ、一瞬きょとんとしたモンスタ
ーの頭部は、手榴弾の炸裂でエナリのアバターもろとも吹き飛んだ。

50 :
 アバターが攻撃を受けたからといって、本人が痛みを感じることはないし、もちろんア
バターが消し飛んだからと言ってぬこともない。所詮、子ども向けの通信協力対戦型ハ
ンティングゲームだ。血も飛び散らないし、非常に健全である。
「何してんだろう、私……」
ふと我に返ったヤワカの手元には、ここ数週間の昼休み時間で育ちに育ったレベル152の
ハンターアカウントがあった。……ため息。
「あの馬鹿げたモンスターを倒したのはキミか」
背後から、突然声をかけられた。エナリではない。男性であることは間違いないが、もっ
と高く、木綿のように柔らかな声だった。
 おそるおそる振りかえったヤワカの背後に立っていたのは。
「浦島……先輩……?」
 南部中学2年、生徒会副会長。通称――《浦島王子》。
 本当にデジタルなのかと疑うほど精巧に作られた本人そっくりのアバターは、ドラマに
出てきそうなルックスを備えていると学校中の話題だった。
 そしてさらに驚くべきは、そのアバターの頭上に表示されたハンターアカウント情報。
「レベル……166!?」
どれほど鍛えても、人間ならレベル150が限界と言われていたゲームだったはずだ。
「もっと強く――『変身』したくはないか、キミ」

51 :
   2
 ミシミシイイイッ!!
 そんな生理的嫌悪感を催す音と共に、それは始まった。
 脳を揺さぶられるような感覚。周囲の音が消し飛び、ヤワカは意識を手放しそうになっ
た。脳裏には一昨日から今までの出来事が瞬間的に駆け巡る。
 一昨日の夜に交わした浦島王子との約束を信じ、昨日の昼休みに待ち合わせをしたこと。
誰にも見つからないように教室を抜け出して約束の中庭に向かったこと。有線直結通信で
《ブレイン・ビースト》というプログラムを渡され、翌日の朝までニューロリンカーを決
して外すなと言われ、疑問を抱きながらも再び会う約束をしたこと。
 そして今日。つい先ほど中庭で合流し、再度の有線直結通信にて《ブレイン・ビースト》
がニューロリンカーの量子接続に作用して疑似的に獣への変身を体感できるというアプリ
ケーションだと聞かされたこと。その時には既にインストールが完了していたこと。一度
変身するまでアンインストールは不可能であるらしいことをついでのように教わったこと。
浦島王子から「僕はずっと獣化フェチを隠していたんだ」と謎の暴露をされたこと。思い
切り先輩の頬をひっぱたこうとした瞬間に、先輩が『ビースト・リンク』と叫んで、何か
が始まったこと。以上だ。
 走馬灯のようなものは一瞬で止み、気が付くと、世界は一変していた。風になびいてい
た木々や、飛んでいる鳥達が全て動きを止めていた。まるで時間が止まったかのように。
 突然、視界の中央に渦を巻く炎のエフェクトが展開され、それは次第に文字列を形成する。
 ――《BRAIN BEAST》。炎のフォントで確かにそう書かれていた。

52 :
「二〇二〇年代のヘッドギア型VR機器や、二〇三〇年代のインプラント型VR機器が生
んだ悲惨な事件の教訓から、ニューロリンカーでは量子レベルでの無線接続を用いて脳細
胞と接続するという手法が取られている」
慌てて辺りを見回すヤワカ。動いているのは自分と、目の前の浦島王子だけだ。それに、
よくよく見てみると、いつの間にかヤワカも浦島王子も各々のアバターの姿になっていた。
「突然、何の話……!? 何が起こったの!?」
「接続原理が生理学的メカニズムとは全く無縁であるゆえに、脳細胞への負荷が発生しな
いようになっていることは、キミも知っているはずだ。ヤワカさん」
浦島王子はヤワカの両手を取り、ぎゅっと包み込むように握った。確かな先輩の体温を感
じ、ヤワカは自分の頬が熱くなるのを押さえられなかった。
「そ、それとこれに何の関係が……ひゃっ!」
動揺を隠そうと必に言い返そうとした時、握られていたはずの手が、急にむず痒いよう
な感覚に襲われた。肌の表面が波打つ感じ。
「ほら、もう始まったみたいだ」
浦島王子が何かしているのかと思い、ヤワカはとっさに手を引き抜こうとしたが、既に王
子は既に手を離していた。しかし、胸の前に引き寄せた手からは、未だにくすぐられてい
るような感触が伝わってきている。これはもしかして……。
「うわッ!!」
ギギギギと音がしそうなくらいぎこちなく視界を下にずらしたヤワカは、自分の手の甲が
真っ白な毛で覆われ始めていることに気付いた。
「詳しい説明は後回しにするが、我々は今《加速状態》にあるのだ」
「それが何!?」
「えっ……」

53 :
ざわざわと毛先でくすぐられるような感触は次第にヤワカの手首、腕へと広がっていくよ
うだった。これはつまり、全身に毛が生えるということか。想像するだに気持ちが悪い。
「世界を止めるのはともかくとして、これを止めて!」
自分の手の甲を突きつけるようにして、ヤワカはきょとんとする浦島王子に詰め寄った。
「あ、あぁ。すまない。実は、このプログラム。変身キャンセルは出来ないんだ」
「うそ……」
困ったような笑みを浮かべながら、浦島王子は言った。変身が終わったら、まずそのふざ
けた顔面をぶち壊す。ヤワカは心に誓った。
 その瞬間、ヤワカの全身からミシミシと普通聞こえてはならない音が鳴りだした。身体
の中から響いてくるような痛みに、ヤワカは顔を歪め、地面に崩れ落ちそうになる。慌て
て腕を伸ばしてきた先輩に上半身を抱きかかえられても、ヤワカには喜んでいる余裕など
なかった。とにかく痛い。全身の骨や関節が悲鳴をあげているようだった。
「あ……うぅ……ぐっ」
「さあ、ゆっくり屈んで両手を地面につけるんだ。それでだいぶ楽になる」
言う通りにするのは嫌だったが、むりやり背中を押されて地面に手をつくと、急に痛みが
軽くなってきて、結局なすがままになってしまった。その時になると、もはやヤワカの両
腕は完全に白い体毛で覆われており、くすぐられるような感覚は首や胸へと広がっていた。
「キミはこれから四足歩行の獣になるようだな」
「そんなの望んでない! 私はただ強くなりた……ぐふぅッ!」
左右から肺を押しつぶされるような感覚。突然の身体の変化に息が詰まる。
「イヤ……ア……ッグァ……ガァ!?」

54 :
喉が引き絞られるような痛みの後、ヤワカは言葉が出せなくなっていた。密かにヤワカの
自慢だった豊かなバストの重みも、溶けて消えるように失われていくのが分かる。
 あまりの出来事に目頭が熱くなるものの、涙が流れ出す前に目元にむず痒さが到達し、
視界が青緑色に置き換わって、よく見えなくなった。
「もっと力を抜いて、息をゆっくり吐いて。変化に身を任せるんだ」
「アァ……ア……」
背中をさすってくれている先輩の声が先ほどよりも鮮明に感じられた。
「一番痛いのはここからだ。頑張って」
「ッグ!?」
さすられていた所から、背中の変化が加速し、下半身へと広がった。
「キャゥ! グガゥ……アァ! ギャァアゥ」
くすぐったい、いたい、クスグッタイ、イタイ。
 このあとの変身中の状況はよく覚えていない。服が消え去り、尾てい骨が軋みをあげて
伸び始めた段階で、もはや考える余裕など全く無くなってしまった。ただひたすらに頭を
抱え、唸っていた気がする。
 全てが終わった時、ヤワカは先輩に背中をさすられる一匹の獣と化していた。
「よしよし。痛かっただろう」
先ほどまであれほど憎かったというのに、ヤワカの心には浦島王子に危害を加えようとい
う想いなど、欠片も残っていなかった。ただただ、不思議な解放感を味わわせてくれた先
輩に対する畏敬の念と、穏やかで甘い好意だけがそこにはあった。
「『ビースト・アウト』と強く唱えることで、瞬間的に現実に戻ることができるが、その
前にマッチングリストから狩りたい相手の名前を選択し、対戦を申し込んでおくといい。
《ブレイン・ビースト》はこう見えて対戦格闘ゲームだからね」

55 :
  3

 《ブレイン・ビースト》のルールは簡単だった。対戦とは言うもののその実態は格闘ゲ
ームというよりはハンティングゲームそのものなのだ。アバター同士、喰うか喰われるか。
脳に負担を与えない程度の激痛が伴うというだけで、ハンティングゲームがここまでスリ
ルに溢れるものになるとは、ヤワカは想像もしていなかった。
 その上、このプログラムの凄い点は、別に対戦相手が《ブレイン・ビースト》をインス
トールしている必要がないことにある。対戦を申し込んだ相手が偶然、何かのはずみでニ
ューロリンカーを外さずに居眠りをした瞬間に、ネット回線を介して自動的に加速に巻き
込み、強制的に対戦を始めることができるのだ。
 先輩に言われた際に、対戦を申し込んでおいたのが功を奏した。
 ちょうど四時間目の授業中、鮎原が居眠りを始めたのだ。そして、間もなく……
 ミシミシイイイッ!! というあの音が、ヤワカの脳内に響き渡った。
 無駄な足掻きを……。ヤワカは目を細めて、じっと自らの変身が完了するのを待つ。
「こんなの絶対おかしいって……ハッ、ハッ……んうっ……ぐっ、う」
今や頭頂部に近い位置へと移り形も変わったヤワカの耳には、鮎原の細かな息遣いまで鮮
明に聞こえてくる。駆けだしたい気持ちをかろうじて押さえ、ヤワカは鮎原の変化をじっ
と見守る。
「夢だ! こんなの夢だ! もう覚めグゥエェェ……」

56 :
 メキメキと音をたてて鮎原の下半身が変わっていく。細く、短くなっていくふくらはぎ
とは対象的に、毛皮に覆われていく太ももの肉が厚みを増していった。スカートが煙と化
して現れたのは、逃げるのに適した形へと変貌を遂げた後ろ足。そして、ずいぶんと毛深
くなった臀部からは、小さな尻尾が芽を出していた。
「リンク・アウあグゥ……ガァ……! ハァッハァッ……くキュゥ!」
 何とか助かろうと、《リンク・アウト》をしようとしたのだろうが、一度動き出してし
まった《ブレイン・ビースト》プログラムは《リンク・アウト》では止められないし、も
はや、今の鮎原の声帯ではコマンドはニューロリンカーに認識されることはないだろう。
 何とか逃げ出そうともがき、壁にもたれかかるようにして泣きだす鮎原。
 その手はとうに窓枠を掴める形ではなかったようで、鮎原は床に叩きつけられるように
崩れ落ちた。とても痛そうだが、同情の気持ちは全く沸いてこない。
 やがて鮎原の頭蓋骨からビキビキと音が聞こえ始め、鳴き声が悲鳴に変わった時、彼女
の目は既に涙を流せないものになっていた。
 やがて鮎原の頭に、フサフサした長い耳が伸びていき、すっとした鼻は消え、顔が前に
突き出していく。その段階になって初めて、ヤワカは気付いた。自分の初めての獲物が可
愛らしい野兎であることに。
 ヤワカは自分が舌なめずりをしたことに気が付かないほど興奮していた。
 視界中央にタイトルロゴと同じ炎のフォントで《LET'S HUNT!!》と表示されると同時に、
ヤワカは獲物目がけて飛びかかった。獲物は硬直から解き放たれたかのように逃げ始める。
狭い上に机だらけの教室だ。小さな兎にしか通れない隙間も多く、善戦したかに思えたが
やがて力尽きて足がもつれた瞬間に、その背中をヤワカの爪が捕え、間髪入れず後ろ首に
牙が差し込まれた。深々と。

57 :
 躊躇なく首を噛み砕いたヤワカは、痙攣する獲物を一旦地面に置き、のびのびと遠吠え
をした。少しあっけなかった。もっと可愛い獲物とじゃれ合っていたかった。仮想世界と
は言え、その狩りは限りない充実感をヤワカにもたらしていた。
 それゆえ、ヤワカはすかさず前足を上げ、マッチングリストから消えかかっている鮎原
の名前にタッチして再戦を申し込んだのであった。
 数日後。
「おっ、おはようございます、先輩!」
早朝の校門前でいつも通り浦島王子が待っていた。
 初めての対戦を楽しんでからイジメは収まっていった。むしろ今心配なのは、別件につ
いてである。
「そういえばキミ。あの日“例の彼女”と何回連戦したんだい?」
ヤワカは小首をかしげるジェスチャーをする。特に数えていたわけではなかったからだ。
浦島王子が笑った。
「まぁ、いいや。どちらにせよ“例の彼女”の精神状態も落ち着いてきているらしいしね」
「ほんとですか! よかったです」
ヤワカの表情が明るくなったのを見て、浦島王子も嬉しそうに笑う。
 結局、鮎原は授業中に居眠りをして失禁した可哀想な子になった。先生に保健室へ連れ
ていかれながら壊れたように笑う姿を最後に、ヤワカは鮎原を見ていない。鮎原の親が転
校の手続きを進めているとの噂が流れているが、実際の所はどうなのか分からない。鮎原
が教室に戻ってきたら、せめて今度はもっと優しく接してあげようとヤワカは思っている。
「それと、ええと……昨日は、すまなかったな。大切な友人を卑劣な襲撃者呼ばわりして
しまって。おまけに、直結して確かめるなどと無理なことを言わせてしまった」
「直結しましたけど」
「えっ……」
白の帝王アルブス・ケルウスである浦島王子を狙う襲撃者は、エナリのニューロリンカー
を経由して攻撃を仕掛けてきていたことが直結での調査で明らかになっていた。
 ヤワカ達の戦いは始まったばかりだ!
 
【完】

58 :
『メタモル・ワールド――超獣化録ビーストランカー』はこれにて完結といたします(汗)
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
初めてなのに、ずいぶん長くなってしまい、申し訳ありません。
久しぶりに文章を書いたので、脳が焼き切れるかと思いました^^;
機会があればまた何か妄想を書き出そうと思いますので、そのときはまたよろしくお願いします。
ちなみに参考文献というか、パクリ元は、『アクセル・ワールド』原作1巻です。
あの世界は、わりと仮想空間で簡単に獣化できそうな世界観なので非常に気に入っています。
チユリのアバターイラストのケモ度の低さは残念でなりませんが。
(あれはネコ型アバターじゃなくて……猫耳尻尾付アバターじゃないかと)

59 :
>>56
 やがて鮎原の頭蓋骨からビキビキと音が聞こえ始め、

 すぐに鮎原の頭蓋骨からメキメキと音が聞こえ始め、
他にも読みづらい所満載ですね。以後気をつけます。

60 :
>>45-57『メタモル・ワールド』拝読。
自分は元ネタを読む・見るはしておらず、どの辺を脚色したのかは
なんとなく見当がつくものの(獣化設定の挿入、主要人物の性別の逆転)、
文章的にどこまで元ネタをなぞっているのか等はよく分かりません。
(「ニューロリンカー」というのは完全に原案通りのネーミングであるらしいこと、
ときどき「加速」という言葉が残っている点などは、もうちょっと見直してもいいかも、
とは思いました。)その上での感想です。
獣化のシークエンスは解放感と苦痛がいい感じで混ざっていると思いました。
いじめっ子とはいえ、任意の相手を強制獣化させて狩りの対象にし、
精神を崩壊させる、というのは結構ダークだよなあと思います。
ただ、>>58でおっしゃっている通り、、
>わりと仮想空間で簡単に獣化できそうな世界観なので
というところから出発している作品である以上、やむを得ないことなのでしょうが、
「獣化が仮想現実限定」、という部分は「夢落ち」と似たような
物足りなさを感じてしまいました。仮想現実ネタはそれとして面白いと
思うのですが、TFとの相性はいまいちかも、などと個人的に感じました。
仮に鮎川の精神崩壊が「精神までウサギ化してしまった」というようなものだったら、
「仮想空間での獣化の現実への逆流」ということになるかもしれない。
あるいはいっそ、仮想現実という設定をばっさり切って、本物の獣化装置で
戦闘し合うような話に変えちゃってもいいんじゃないか…などとも思いました。
ただ、最後の所はかなり無責任な意見なのであまりお気になさらず。
元ネタにはまっている人はまた別の感想を持つかもしれないし、
本作はこれはこれでありなのだと基本的には思います。
…長い割に内容のないコメントすみません。

61 :
>>60 maledict様
思いがけない幸いに、パソコンの前で「ガタッ」っとなりました。amayotasです。
どうしようもない拙作にお目通し下さったばかりでなく、
丁寧な感想まで贈ってくださり、まことにありがとうございました。
なんとお礼を言ったらいいのか……感動のあまり今でも手が震えております。
これは夢じゃないのかと頬をバシバシ叩きましたが、どうやら現実のようです。
「仮想現実限定の獣化」というのが「夢オチ」に似た物足りなさを生んでしまう
ということは完全に盲点でした。「現実の肉体が獣化する」ということは原作の
ニューロリンカーの「脳細胞に影響を出さない接続原理」という設定を活かす上
で難しいと思っていたのですが、良く考えたら原作でも「記憶を消すプログラム」
みたいなのがあったり(脳細胞に影響あるやん^^;)するので、「精神までウサギ
化しちゃう」というのは全然ありですね! (続く)

62 :
(続き)
あるいは、二〇二〇年代を舞台に、ヘッドギア型VR機器のゲームに参加した
βテストプレイヤー達が、ログアウト不可のデスゲームに参加させられ、HPが
ゼロになるとアバターが獣化、現実世界のプレイヤーはヘッドギアで脳が焼かれ
亡。という過酷な不可逆TFデスゲームが幕を開けるとかどうでしょう?
(完全に「ソードアート・オンライン」のパク……リスペクトです)
今回は、待望の「アクセル・ワールド」アニメ化記念に妄想したことを形にしよう
という目標があったので、仮想現実という設定を切らずに書かせていただきました。
ちゃんと設定を料理しきれなかったことが残念でなりません。
憧れのスレに投稿させて頂くにあたり、獣化のシークエンスだけはしっかり書こう
と思っていたので、解放感と苦痛のことを評価して頂けたことは、特に嬉しいです。
お返事なのにだらだらと長文で申し訳ございません!
今後も、頃合いを見て執筆させて頂きますので、よろしくお願い致します。
もうすぐmaledict様も新作をご投稿されるのですよね!
読むのが楽しがるるるる

63 :
>>61-62amayotas様
考えてみると「仮想空間での獣化」というのは多分、
「現実化される見込みが一番高そうな獣化方法(というかそれ以外まず無理)」
ではないかと思えて、そう考えるとワクワクする主題ではありますね。
それから、新作書けたのですが、
当初、明日と思ったものの、明日だと時間がとれないかもしれず、
やっぱりこれから投下させていただきます。
amayotas様との間隔が短くなってすみません。
『メタモル・ワールド』の感想も引き続き出てくればと思います。
>>62では懐かしいネタをありがとうございましがるるるる)
タイトルは「アースワーム・ガール」。
タイトルそのまま、ミミズ怪人化の話です。完全虫化はしません。
ショタとスカトロ要素が多少混入。予めご了承下さい。
また、仮に類似作がすでにございましたらどうかご容赦下さい。
字数は400字詰め換算で70枚ぐらい。長いです。
エロパロ板の改行限度は60行だと聞いたので、今回はそのペースで分割します。
…以上、前ふりが長くてすみません。いきます。

64 :
「すみません! ちょっと『お花を摘みに』行ってきます!」
 あたしは文芸部の部員と顧問の相田先生、それに相田先生の甥の
上夫くんたち向かってそう言うと、さっと駆け出した。あと十分も
歩けばペンションに戻れて、ちゃんとしたトイレを使えるのだが、
もう我慢の限界だったのだ。
 高校入学後は都会派を装ってきたあたしだが、小学生時代は男子
に混って野山を駆け回る野生児だった。そんなあたしだから、
こうやってハイキングの途中にその辺で小用を足すのにも、格段の
抵抗はなかった。
 道から少しそれて草むらを進むと、ちょうど周りから見えない窪地
があって、そこで用を済ませようと決めた。
 大急ぎでズボンを下着ごと下ろし、こらえていたものを放出し始めた
ときは、爽快そのものだった。だがその直後、水音とは異質な、
かさり、という音がして、ぎくりとして両足の間を覗き込んだあたしは、
自分が非常にヤバい状況に置かれていることを悟った。あたしの
おしっこが地面を叩いている地点のほんの少し横に、全長数十センチは
あろうかという巨大なミミズが鎮座し、頭をもたげているのである。
「ミミズにおしっこをかけるとチンチンが腫れる」
 悪ガキ一味に混じって遊んでいた頃、あたしはそんな俗説を耳に
した。ただ、今の状況がヤバいと言ったのは、あたしがこの俗説を
信じているからではない。たしかにこの俗説には「土を掘った手で
おしっこをすると、アレにバイ菌が入って腫れる」という合理的な
解釈もある。だがそれも今のあたしには無用の心配だ。
 今の状況のヤバさは、まったく別のところにある。
 思春期のはじめ頃、あたしはその俗説の風変わりな解釈を聞いた。
それによると、「腫れる」というのはつまり海綿体が充血するアノ
状態を指しているのであり、つまり男児はその行為によって性的
興奮を感じてしまうのだ、という説である。
 この話が科学的に正しいのかどうかは知らない。だが、正しいか
どうかという以前に、この話はあたしに鮮烈なイメージを刻み込んだ。
何やらエロチックな印象のあるミミズという生き物に、少年がまだ
未熟な性器を向けて尿を放つ。その行為が少年に性の目覚めを促し、
幼い茎が硬くなる……そんな情景をもわもわと想像している内、あたし
の中にもやもやと衝動がこみ上げ、気がつくとあたし自身が自分の
あそこをまさぐっていた――それがあたしの性の目覚めだったのだ。
 硬くなった男性のアレがどんな様子になるのかなど、未だに
ちゃんとは知らない。なのに……いや、あるいは、だからこそなのか、
「ミミズにおしっこ」というシチュエーションに激しい性的興奮を
覚えてしまう性癖を、あたしは未だに抱えている。そういう意味で、
このシチュエーションは「ヤバい」のである。
 勢いが衰えないままバシャバシャと草を叩く尿の流れを見る内、
下半身からぞわぞわとした感触が這い上がってきた。これをこの子に
かけてやりたい。かけて、びしゃびしゃにしてあげたい、という、
「禁断の悦び」の誘惑が、あたしの脳内を占領した。
「いいや、かけちゃえ!」
 興奮に我を忘れそうになりながら、あたしは腰をほんの少しずらし、
なおも勢いよくほとばしる液体の噴出先を、巨大なミミズに向けた。
 その瞬間。プシュウウウウッという何かが破裂したような音と共に、
あたしのあそこから両ももの内側全体に、熱い何かが吹き付けられた。
「ひっ!」
 あたしは突然の出来事に硬直し、かすれた声を発しただけで悲鳴
すら上げられなかった。
 気がつくとあたしの下半身は痺れたように力が入らなくなり、
あたしはようやく勢いが衰えた尿をしたたらせながら尻餅をついた。
尿で濡れそぼったごわごわの草が、不愉快な感触であたしのお尻を
濡らした。

65 :
 唖然として、恐る恐る両足の間を覗き込んだあたしの目に、
信じがたい光景が映った。数十センチはあった筈の巨大ミミズが、
あたしの目の前でほんの十数センチの長さにまで縮小し、その代わり、
太さが何倍にもなっていった。やがて、ミミズの先端に円い穴が
空いたかと思うと、先端の皮膜がぺろんとめくれ上がり、その下から
釣鐘状の赤黒い頭部が姿を見せた。そうして太さを増したミミズは、
ミミズとは思えない俊敏さでヒュッとジャンプし、麻痺したままの
あたしのあそこに、その頭部をねじ込んだ。
「……つっ!……」
 のども麻痺してしまったらしく声らしい声も出せないまま、恐怖と
突然の違和感にあたしはのけぞり、後ろの地面に倒れ込んだ。
 あそこに飛び込んだミミズは器用に身をよじりながら、ずり、ずり、
とあたしの中に入ってきた。膨張のせいなのか、その胴体は硬く
張っている。しかし多量の粘液を分泌しているせいなのか、侵入は
強引、かつ驚くほど滑らかに進んだ。
「……や……やめてよ……」
 あたしの内部を進むミミズが、中間部の膜状、ないし弁状の部位に
さしかかったとき、あたしは思わずかすれた声を絞り出した。だが、
当然ながらミミズに言葉など通じず、ミミズはその部位を強引に
押し破ろうとし始めた。
「………い……いたっ……」
 とうとうミミズが「膜」を破ってしまったとき、あたしはか細い
叫びを上げかけた。
 だがその後、さらに予想外の異変があたしを襲った。
「あふぁあああああんっ!」
 無声音でありながら「喘ぎ声」としか形容できない声が、あたしの
体の奥からほとばしった。
 何が起きたのか直ちには分からなかった。どうにか識別できたのは、
ミミズが膜を突き破って一気に奥まで潜り込んだ直後、あのプシュ
ウウウウッという破裂音がお腹の当たりで響いたことだ。そして
その瞬間、あたしの意識は散り散りになり、気がつくと、あそこから
脳天へ続く激烈な快感に貫かれ、これまで発したこともないような
いやらしい声を上げていたのだ。
 穴の奥から、あたし自身の液体がどばあっと吹き出し、あそこから
垂れ始めた。べとべとになったあたしの穴の中でミミズがびくん
びくんと蠢くたび、あふれ出す快感にあたし自身もびくん、びくん、
と全身をのけぞらせた。そうしてのけぞるたびに、さらに液体が
どばっ、どばっと滲み出してくるのがわかった。
 脈動する快楽でぐるぐるとかき回される意識の中、あたしは、
どうやら中のミミズが再度液体を放出したのだろうと察した。
あたしの下半身を麻痺させた液体のもっと濃いやつを、胎内で多量に
放ったのだ。
 何度目かの「絶頂」を迎えたあたしの意識は、もはや高まり続ける
快楽に追いつくことができなくなり、急速にフェードアウトし始めた。
薄れゆく意識の中、お腹の中のミミズが、まるで役目を終えたように、
外へと這い出し始めたのを感じた。
 ぺし、ぺし、と誰かが頬を叩き、あたしの目を覚まさせた。
「大丈夫?」
 目を開けると、悪友の柿子が、呆れたような、しかしまた不安
そうな顔つきで、草むらに倒れたままのあたしの顔を覗き込んでいた。

66 :
 はっと気がつき、下半身に目を向けると、情けないことに、相田
先生があたしのズボンを上げてくれていた。処女喪失の出血があった
はずだし、ぬるぬるの液体が多量に流れたはずなのだが、見たところ
汚れはほとんどなく、パンツの感触もさらりとしていて、濡れている様子
はない。全部乾いてしまうまで気絶していたのだな、とあたしは思った。
 幸い、上夫くんは二年の久家先輩と一緒に離れたところにいて、
あたしのあられもない姿を見ていないようだ。他の二人の先輩たちに
も見られてしまったようだが、ともかく女子校に通っていてよかった、
とあたしは思った。
 目を覚ましたあたしに、相田先生が話しかけた。
「何があったの? ひょっとして、そこのミミズにお小水をかけたり
したんじゃない?」
 上体を起こしたあたしははっとして両足の間を見た。そこにいた
のは、あの巨大ミミズと同一個体とはとても思えない、太さも長さも
ごく普通のミミズで、ぴくりともせずに横たわっていた。
「……え……あの………………いいえ。……た、立ちくらみです。
起きあがったとたんに、めまいがして……」
 正直に話すことなどとてもできず、適当にごまかすあたしに、
先生は予想外の事実を知らせてくれた。
「そう。かぶれたりしていなかったようだし、大丈夫でしょうけど、
気を付けてね。あのね、『ミミズにおしっこをかけるとおちんちんが
腫れる、というのは迷信』という話があるけど、どうやらその話
自体が『迷信』らしいの。あるサイトに詳しく載ってるけど(ttp://www.geocities.jp/at_mocha/mimizu/mimizu10.htm)、
ミミズには、攻撃を受けると刺激性の液体を噴射する習性がある
らしいのよ。サイトには写真も載っているけど
(ttp://www.geocities.jp/at_mocha/mimizu/showerImage5.JPG)、
結構ものすごい勢いみたい。だから、男女問わず、ミミズにおしっこ
をかけてはいけないのよ。……あ、大丈夫? 歩ける?」
 話を聞きながら立ち上がったあたしに、先生は心配そうに声をかけた。
「大丈夫。一人で歩けます。先を急ぎましょう」
 そう言ってあたしは少しよたよたとだが、久家先輩たちの方へ
歩き出した。先生と他の三人は心配そうについてきた。
 
 その後、わたしたち一行はややペースを落としながら無事ペンション
にたどり着いた。ペンションでは先生の妹さん、つまり上夫くんの
母上が夕飯の支度を始めていた。先生の妹さんは母一人子一人で、
住み込みでペンションを運営している。今日はあたしたち文芸部の
貸し切り状態だ。
 部屋に戻った柿子は、久家先輩と共に入浴の支度を始めた。隣の
部屋の二人の先輩たちと共に、夕食前に汗を流しておこう、という
ことになったのだ。だがあたしはその傍ら、具合が悪いから、
といって布団を敷き、その中に潜り込んでいた。
「じゃあ、お大事にね」
 久家先輩がそう声をかけてドアを閉めた。柿子はその前にさっさと
出て行ってしまった。
 一人部屋に残り、皆の声が遠ざかるのを確認したあたしは、布団を
抜け出し、カーテンを閉め、念のためドアに鍵をかけると、部屋の
電気をつけて、ズボンとパンツを一気に下ろした。
「………………!」
 下腹部を見下ろしたあたしは、驚きと当惑で絶句した。だが、
じっとその部分を見つめている内、色々な疑問が解け、胸のつかえが
とれていく感覚が湧き上がってきた。
「…………あは、あは、あは、そうか! あはははははは!」
 気がつくとあたしは、自分がこれからどうなるのか、そして何を
したらいいのか、はっきりと理解できるようになっていた。その感覚
が、あたしの中で愉快な気分となって膨らんだ。

67 :
 あたしはTシャツとブラを脱ぎ、下着なしでパジャマを着ると、
再び布団に潜った。布団に入ると早速パジャマの中に手を入れ、
乳首とあそこをまさぐった。
 ――決行は今夜。それまでに完了させてしまおう――そんな、
はやる気持ちを抑えながら、あたしは行為に没入していった。
 先輩たちと柿子が風呂場から帰ってきたので、あたしは行為を中断
して寝たふりをした。夕食に誘われたが、寝ていたいからと断り、
行為を続行した。夕食後はミーティングルームで読書会だったが、
あたしはそれも断り、心おきなくその先を続けた。この調子なら
どうやらもうじきだ、と思えた。
 やがて就寝時間が来て、柿子と久家先輩が部屋に帰ってきた。
昼間のハイキングと長時間の読書会でくたくたになったらしく、二人とも
あっというまに寝息を立て始めた。隣室の先輩たちや先生も同じだろう。
オーナーさんも、もちろん上夫くんも、もう眠っているはずだ。
 あたしはそっと布団を抜け出し、柿子を揺り起こして耳打ちした。
「ねえ。あたし、お風呂に入っておきたいんだ。ここ、温泉だから
一晩中入れるでしょ? 付き合ってくれない?」
「……しようがないなあ。でも、元気が出てきたのかな。いいよ。
付き合ったげる。で、上がったら何か食べた方がいいよ」
 なんだかんだで根の優しい柿子は、あたしの要求を受けいれ、
布団から這い出してくれた。
 タオルを手にしてこっそり部屋を出たあたしたちは、暗い廊下を
進み、風呂場へ向かった。
「暗いね。電気つけない?」
「だめ。先生やオーナーさんに見つかったら面倒だよ。浴室に入ったら
電灯をつけよう。あそこなら部屋から気付かれないはずだから」
 ひそひそと話しながら、あたしたちは脱衣所に入り、明かりが漏れ
ないように、浴室の電灯だけをつけた。そうして薄暗いままの脱衣所
でパジャマを脱ぎ始めた柿子に、あたしは思い出したように言った。
「ごめん! トイレに行きたい。先入ってて!」
「またそれかよ! ……まったくもう。早くね」
 呆れたようにそう言った柿子は、無造作にパジャマごと下着を
脱ぎ捨て、浴室へ向かった。
 あたしの目は、無意識のうちに、柿子のふくよかなバストや
おへその下の茂みに引き寄せられ、抑えがたい欲望が噴き上がった。
続いて柿子が無防備に白い背中を見せながら浴室の引き戸を開けたとき、
あたしはもう我慢ができなくなり、自分のパジャマを胸の辺りで
思い切り横に引いた。ぶちぶちと音を立ててボタンがはじけ飛び、
その下の両胸が露わになった。
 あたしは自分の両胸をまじまじと見つめ、その様子に胸をときめ
かせた。それから後ろ手で戸を閉めようとしている柿子のつるんと
したお尻の割れ目に狙いをつけ、胸の腺にぐっと力を込めてみた。
するとあたしのイメージ通り、乳首の先からブシュウウウウウッと
勢いよく液体が放射され、柿子のお尻と太もものあたりを、びしゃ
びしゃに濡らした。
 液体の効果が早速出てきたらしく、柿子はよたとたとよろめきながら
前のめりに数歩進み、浴室の中に入ったところで崩れるように床に
突っ伏した。
 後ろから何かをされたことに気付いたらしい柿子は、もがくように
体を返して仰向けの姿勢になり、腕の力で上体を起こして、背後に
いるはずの「何か」に顔を向けた。
「……み、瑞美? ……どうしちゃったの? なんか、体が……」
 柿子はあたしの上半身を見てうろたえている。そしてあたしも、
柿子が転んでくれたおかげで、柿子の後ろにあった鏡で、自分の
新しい体を見ることができた。

68 :
 鏡を見ながらいそいそとパジャマのズボンを下ろすと、ちゃんと
その下も変態を終えていた。うれしくなったあたしは、自分の体を
見せつけるように、柿子に向けてにっこりと微笑んだ。柿子は
引きつった顔であたしの体を見つめた。
 あたしの首から下は、すっかり人間とはかけ離れた姿に変態して
いた。夕方からさっきまで、本能の命ずるまま、あそこからわき出る
粘液をせっせと体全体に塗りつけたおかげだ。子宮の中にたっぷりと
残された粘液は、すでに内臓も変質させているはずだった。
 全身のシルエットは以前と大差ない。いや、心なしか以前よりも
スタイルがよくなったような気もする。だが、皮膚の様子がすっかり
変わっている。つま先から首のすぐ下まで、ピンク色のぷるぷるした
粘膜に変わり、その表面からは常時ぬるぬるした粘液がしみ出して
いる。そしてそのピンク色の皮膚には、指先にも、胴体にも、白い
横線が五ミリほどの感覚でびっしりと刻まれている――まるでミミズだ。
そう。あたしはこの数時間でミミズ少女に生まれ変わったのだ。
 手足の指先から爪はなくなり、すべての指が太いミミズになった
ように見えた。乳房も、先端の真っ赤な乳首を中心に、白い環節が
同心円状に刻まれていた。その乳首もよく見ると、無数の短い触手の
束に変わっていた。
 顔のあたりがむずむずするので、思い切って髪の毛をぐいと引き
上げてみたら、首から上に表面だけ残されていた人間の皮膚が頭皮
ごとつるんと外れ、その下から他の部位と同じ、横線の並ぶ皮膚が
出てきた。目はいつの間にか黒一色に変色し、口からは歯がぼろぼろ
と抜け落ち、ただの穴のような器官に変形した。それでも一応、鼻の
隆起やら顔の輪郭やらは、人間の形状を留めていた。頭には、髪の毛
の代わりに真っ赤な細い触手が生え、ざわざわと波打っていた。
 頭から生えているのと同じ触手は、下腹部の三角地帯にも生えていた。
一見したところ真っ赤な恥毛のようだが、よく見ればその一本一本が
触手で、やはり絶えずざわざわと蠢いているのだ。
「……や、やだ……来ないで……」
 頭部の皮膚を脱ぎ捨て、歩き始めたあたしを見て、柿子がかすれた
声を発した。麻痺のせいで大声が出せなくなっている様子で、
あたしは少しほっとした。
 歩き始めて気がついたのは、指も、腕や足も、さらには背骨も、
硬い骨が液体骨格に置き換わっているらしいことだった。人間の体の
癖が抜けず、もともと関節があった部分しか曲げていなかったのだが、
その気になればどの部分も好きなように曲げられそうだし、伸縮も
自在にできそうだった。
 あたしは試しに、足を人間ならば複雑骨折しそうな向きで思い切り
曲げ、それから勢いよくぐっと伸張させた。宙を舞ったあたしは、
予想以上の距離を飛んで、柿子のすぐそばに着地した。
「あははは! 見て見て!」
 あたしは床に尻餅をつき、青い顔をしている柿子の真上で、両腕と
十本の指すべてを、でたらめな方向にグニャグニャと曲げ、さらには
伸縮させて見せた。唖然とした柿子の腕から力が抜け、腕で支えて
いた上体がぺたんと床についた。
 あたしは柿子の両足を開き、その間にかがみ込むと、柿子の顔に
ぐっと顔を近づけ、話しかけた。
「どう? 素敵な体でしょ?」
 柿子は最初目をそむけかけたが、やがて真っ黒なあたしの両目を
見つめ返し、ぐっと震えをこらえると、息を振り絞るようにして
問いかけた。
「……あんた……瑞美、なの? それとも、瑞美じゃないの?」
 あたしは答えた。
「あたしは瑞美だった。でも今はもうミズミじゃない。ミミズよ!」

69 :
 ちょっとしたダジャレのつもりだったのだが、言葉にしてみると、
それがダジャレでも何でもなく、むしろあたしの定めを告げていたのだ、
という確信が天啓のようにひらめいた。そしてその思いに衝き動かされ、
あたしは言葉を継いだ。
「……多分、これは決まっていたことなの。ここに来てこうなることが、
あたしの運命だった。あたしの名前も、あたしの密かな妄想も、全部
そのためだったのよ。そして、今日という日を境に、人類という種族
は新しい道に進むの!」
 冷静に考えれば、全国に「瑞美」さんはたくさんいるはずで、
彼女たちがこれを聞いたら多分困惑するか怒り出すかするだろう。
だが、このときのあたしはもう、その思い付きの虜になっていたのだ。
 酔ったように思いの丈をまくし立てるあたしに、柿子は涙混じり
の声で言った。
「何? 何なの? 何を言ってるのかさっぱりわかんない! 何が
どうなっちゃったの?」
 それを聞いたあたしは、話を飛ばしすぎたことに気がついた。
そして、愛しい友人に、これから起こることをちゃんと理解させて
あげなければ、と思い、具体的な説明に移った。
「つまりね、あなたはこれから、あたしの仲間に生まれ変わるの。
あたしは粘液の量が少なくて何時間もかかったけど、今のあたしが
出す粘液の量なら、一時間もかからずにあたしと同じになれるよ。
身も、心もね!」
 これ以上ないというほど単純明快な説明に、予想通り柿子は恐慌状態
に陥った。
「や……やだ! ミミズ少女になんてなりたくない! やめて! 
やめてよ瑞美! お願い!」
 哀れな友人が拒否感を示すだろうことは予想済みだった。ミミズ
というのは女子が嫌う生物の代表格だ。そんな感覚はあたしには
もう理解できなくなってしまったが、しかし今の柿子はまだ、あたし
とは違う脳神経をもつ異生物なのだ。そして多分、彼らにとって、
ミミズ少女にされてしまうというのはとても恐ろしいことなのだ
――そう推測したあたしは、優しい声で柿子を慰めた。
「可哀想に。怖いんだね。早く、心の中まであたしと同じにして
あげないと、辛い時間が長くなっちゃうね。すぐに始めるからね」
「いやいやいやいやいやっっ!」
 麻痺しかけている首をぶんぶん振って抵抗しようとする柿子は、
本当に気の毒だ。早くなんとかしてあげなくちゃ、と思ったあたしは、
とりあえず柿子の乳首を口に含み、舌先でころころと転がしながら、
全身から細胞変質液を噴射した。
「な……なに、これ……あああああん!!」
 液体の催淫作用は、柿子の乳首の感度を何倍にも高めたはずだ。
そうして突然降りかかった快感に、柿子は身構える間もなく飲み込まれ
始めた様子だった。
「気持ちいいでしょ? 何も考えないで身を任せちゃえばいいよ。
そうして気がつくと、もう、人間だった頃の気持ちなんか忘れ
ちゃってるよ」
 あたしは柿子を慰め、励ますつもりでそう声をかけた。
 だが、なぜだか分からないが、これは逆効果だったらしい。快楽に
弛緩しかけていた柿子の肉体は不意に緊張し、絶望に満ちた嘆願が
その口から漏れた。
「ああ、お願い! ミミズ少女なんていやなの! ここでやめて! 
これ以上続けないで! 多分……今なら、まだ……」
 同じようなことばかりくどくど言わせる人間の脳は本当に厄介で、
あたしもまた同じことを言い聞かせるしかない。
「ちょっとの辛抱だって。もうじき脳の仕組みが変われば、その気持ち
そのものがすっかり消えちゃうんだから!」

70 :
 あたしの言葉に、柿子は不自由な手足を無理やりばたつかせながら、
狂乱せんばかりの口調で答えた。
「やだよっ! そこが一番やなの! そんな風になるのが怖いの! 
なりたくないの! わかんない? ……あーっ! わかんなく
なっちゃったんだ! で、このままじゃ、あたしもそうなっちゃう
んだ! ……やだあっ! そんなの絶対にやだっ! やだ……や
だって…………うううううふぅん……」
 結局、異質な生物を相手に言葉など無駄だったのだ。そう悟った
あたしは、言葉ではなく行動で思いを伝えることに決め、柿子の
もう一方の乳首に口を移動させた。吸っていた方の乳首は、指先を
ぐねぐねとくねらせ、こね回した。不意をつかれた柿子は、それ以上
喋ることも考えることもできなくなった様子で、はあ、はあと荒い息
を漏らし始めた。
 全身に浴びせた液体は、すでに柿子の皮膚を変質させ始めていた。
もっともっといっぱいかけて、念入りにすり込んであげなければ
ならない。そう思ったあたしはひとしきり柿子の乳首をなめ終わると、
今度は触手状になった両乳首を柿子の両乳首にあてがい、触手で
乳首を刺激しながら、両腕を背中に回して粘液を広げた。
「はああああああん、やだよう、やだよう……」
 新手の責めに、柿子は無駄な抵抗の言葉を発したが、その口調は
すでに、「無駄な抵抗」そのものを楽しんでいるかのようだった。
「内側にも、いっぱい充填してあげるね」
 そう言うとあたしは柿子の唇に自分の口器をあてがい、のどの奥の
食道に届くように変質液を放出した。
 だが、飲ませるだけでは不十分だ。ちゃんとあたしがされたのと
同じようにしてあげなければいけない。
 あたしのそんな思いに身体は素直に従ってくれた。下腹部の三角地帯
でざわざわとうごめいていた真っ赤な触手が、互いに絡まり合い、
十数センチほどのゴツゴツした突起の形に固まったのだ。
 あたしは糸を引かせて唇から口器を離し、右手で柿子のあそこを
まさぐりながら、口器を柿子の耳に寄せ、ささやいた。
「こっちからも、充填してあげなきゃね」
 あたしのささやきに柿子はさっと身を固くした。下腹部にあたる
硬いものの感触にも、すでに気付いていたに違いない。
 柿子は表情と身振りで抵抗の意志を示した。だがあたしの指は、
柿子のその部分が、明らかに柿子由来の液体によって、とっくに
受け入れ態勢を整えていることを確認していた。
 あたしは束ねた触手の先端で、裂け目の内側のぷるぷるした部分を
しばらく上下になぞった。それから触手の一部を分岐させ、先端を
細かく開いて、裂け目の上端にある丸い出っ張りを包み込み、
にょろにょろと微細な触手を動かしてみた。
「ああああああっ、だめ! それ以上は……頭が……心が……変に
なっちゃう……もう……やめ……やめ……」
 すでに全身で急速にミミズ化が進んでいた柿子は、恐慌と当惑と
陶酔が入り混じった顔つきで、そう言った。いよいよ取り返しの
つかない変化が脳の中で進み始めたのだ。あたし自身が通り抜けた道
なのだから、よく分かった。今この瞬間、柿子が「やめて」と言い
たがっているのか、「やめないで」と言いたがっているのか、
柿子本人にも識別できないに違いない。
 だが、その宙ぶらりんの状態も、もう次の瞬間には終わる。次の
瞬間、あたしが最後の仕上げを終えれば、柿子の中から人間の心が
跡形もなく、そして永久に、消え去るのだ。
「大丈夫。絶対、やめたりしないからね!」
 あたしはそう言いながら腰を動かし、棒状に束ねた触手を柿子の
穴に挿し入れ、内部の狭い道を強引に押し広げながら奥へ奥へと
突き入れた。そうして先端が一番奥の空所に達すると、その中に
多量の変質液を一挙に放出した。
「ああああああああああああああああっ! ……変に! 変に! 
変になっちゃったああああああ!」

71 :
 柿子はずぎゅん、ずぎゅん、という強烈な痙攣に何度も襲われながら、
そう口走った。表情から抵抗や困惑の要素が抜け落ち、恍惚とした
かすかな笑みが浮かんだ。肉体の変形もさらに加速し、首から下は
皮膚も、触手も、完全にあたしと同じになった。さらに、髪の束を
つかみ、そっと引き上げてみると、何の抵抗もなくするりと顔の皮が
はずれ、下からミミズ少女の顔が現れた。
 あたしは柿子に言った。
「このまま、二人で赤ちゃんを作りましょ。あそこの触手、動かせる?」
 柿子は惚けたような顔のままだったが、あたしの言葉がキイワード
になって本能のスイッチが入ったのだろう。下腹部の触手がざわざわ
と動き出した。
 柿子の中に挿入されているあたしの触手の束は、先端部分では
ぴったりと集まり、硬い棒と化しているが、生え際の部分ではまとまり
が弱く、触手と触手の間に隙間が空いている。柿子は生まれつき
知っていたかのようにその触手の隙間に自分自身の触手を挿し入れ、
あたしの穴の内側でその先端を一つに束ね、先端を硬くして奥へと
挿入してくれた。
「んふううううん」
「んふううううん」
 あたしたちは切ない喘ぎを漏らしながら互いの腰を動かし始めた。
気がつくと腰の周囲から普段とは違った粘液がしみ出し、あたしたち
の下半身全体に広がり始めた。
 例の変な説を知った本で得た知識だが、ミミズは雌雄同体である
ものの自家受精はせず、他の個体と交接して互いの精子を互いの中に
放出する。そしてその際、精子が漏れるのを防ぐために粘液を分泌
してお互いの全身を覆うのである。
 また、同じ本に載っていた図版によれば、精子を出す穴と卵子を
出す穴が前後に並んでいるため、普通のミミズの交接は、反対向きに
なって行われる。もしもあたしたちも同じ仕組みだったら、こうやって
顔をつきあわせた姿勢での交接はできなかったはずだ。だからこの
あたりは、神様の粋なはからい、という気がする。
 衝動に促されるまま激しく腰を動かしていたあたしを、これまで
とは異質な快楽が貫いた。柿子も同じ様子だった。
「ああああああっ、出る、出ちゃう」
「ああああああっ、出、出ちゃった」
 あたしの触手の先端から熱い液体が放出される感触と、柿子の
触手から熱い液体が注ぎ入れられる感触とが、同時に生じた。柿子も
また同じ感覚を味わっていることを、その言葉は示していた。
 ぐったりと力の抜けたあたしたちは、ゴム状に硬化して下半身を
覆っていた粘液を、パンティストッキングを脱ぐ要領でずり下げた。
硬化した粘液と共に、あたしたちの穴の中からぬるりと何かが抜け出た。
硬化した粘液をすべて脱ぎ捨ててしまうと、脱ぎ捨てられた粘液は
楕円形の球体に変形した。中にあるのは、あたしたちが産み落とした
受精卵と、受精卵を育てる栄養分である。卵嚢のできあがりだ。
 あたしたちは身体を離し、風呂場の床にぺたんと背中をつけ、
あおむけの状態で横に並んだ。あたしは、快楽の名残、深い達成感と、
心地よい疲労感に包まれながら、顔を横に向け、隣に横たわっている
柿子に話しかけた。
「ね? 変わってしまいさえすれば、もうイヤじゃなくなったでしょ?」
 あたしの言葉を聞いた柿子はしばらく天井を見上げていたが、やがて
真っ黒な目をあたしに向け、眉間にしわを寄せながら口を開いた。

72 :
「馬鹿じゃない? たしかに、おかげさまで、人間の心はすっかり
消えちゃった。だけど、瑞美があたしの意向を踏みにじって、あたし
を強引に仲間に引き入れた事実を、あたしが忘れた訳じゃない。
たとえ感性が変わっても、ないがしろにされた屈辱は消えない。
取り返しのつかないことをしてくれちゃった恨みは、一生忘れない
からね!」
 あたしはうろたえると同時に、柿子という人物が一筋縄ではいかない
曲者だということを、今さらながらに思い出した。
 柿子はもともと、少女には珍しく、感性や皮膚感覚より、意地だとか
自尊心だとかいった形のないものを行動原理にする人間なのだ。
そして、そういう部分は、ミミズ少女になってもまるで変わって
いないのだ。
 あたしはもう、素直に謝るしかないと思い、体を起こして正座し、
床に擦りつけんばかりに頭を下げながら言った。
「ごめん! その通りだね。でもあたし、柿子が大好きだから、
一番最初に仲間にしてあげたかったの! それが一番いいことだって、
本当に思ってたの! 許して!」
 柿子はぷいと横を向いて言った。
「許さないよ」
 あたしは諦めかけ、自嘲気味に言った。
「あたし、もっともっと仲間を増やそうと思ってた。柿子の後は
文芸部の先輩たち。それから先生とオーナーさんと上夫くん。その
後は、このペンション村にいる人たちを狙う予定だった。仲間を
どんどん増やす計画だった。……でも、柿子一人仲間にできないん
じゃ、計画は大幅修正が必要。それが今わかった。
 ……だけど、だとしても、あたしはやるよ! 柿子は警察に行く
なり科学者に相談するなり、自分なりに動けばいい。でも、あたしは
やめないから!」
 あたしの計画は、人類の尺度からすればとんでもない悪事なのかも
しれない。だから、いざとなれば柿子と敵対しあうことになるのも
やむを得ないかもしれない。あたしはそう覚悟を決めた。
 だが、あたしの言葉を聞いた柿子は、身を起こし、あたしの肩に
手を置いて言った。
「……ごめん、ちょっと言い過ぎた。顔上げて。あのね、それは
それ、これはこれだから。大丈夫。ちゃんと協力はするって。瑞美
一人じゃ心配だし、そもそも人間の警察に通報とか、ありえないし」
 拍子抜けした思いであたしは顔を上げ、柿子の顔を見た。柿子は、
ちょっと気まずそうな、照れくさそうな苦笑を浮かべながら言った。
「まずはあたしたちの部屋に戻って、二人がかりで久家先輩を仲間に
しよう。先輩はあたしと違って素直だから、仲間になったらもっと
素直に協力してくれるよ。で、三人で隣に押しかけて残りの先輩
二人を襲う。その次は先生とオーナーさん。
 今、部屋を出てちょうど一時間ぐらいでしょ。一人あたり一時間
なら、明け方までにはこのペンション村の人全員を仲間にするくらい
はいけると思うよ」
 話しながら興奮し始めた柿子の下腹部をふと見ると、触手が硬く
そそり立っていて、あたしは少しあきれた。柿子は興奮の度合いを
強め、力強く言った。
「……で、明日の夜には、手分けしてふもとの町を襲おう!」
 真っ黒な目を輝かせ、柿子がそう言ったとき、グギュウウウウウウ、
という音があたしと柿子のお腹から鳴り響いた。それを聞いた柿子は、
思い出したように言った。
「……腹、減ったね」
「うん。お腹空いた!」
 そう言ってあたしたちは顔を見合わせた。

73 :
 柿子は言った。
「あんたの夕食がまだ食堂にあるはずだけど、それにする?」
 あたしは首を振りながら言った。
「……この口じゃ食べにくそうだし、第一、全然食べたいと思えない。
食べるんなら、土とかだよね」
 柿子はうんと大きくうなずいたが、やがて首を傾げて言った。
「ただ、多分、普通のミミズ用の食事じゃカロリーが足りないよね。
あたしたちはまだ温血動物みたいだし、脳だって、人間だったとき
以上に活発に動いてるみたいだしね」
 それを聞いてしばらく考え込んだあたしに、不意に名案がひらめいた。
「あ! アレはどう? 厨房の外に置いてあるやつ」
「ああ! コンポスター!」
 柿子が相づちを打ち、同時に二人の胃袋がまたグギュルルルルと
怪音を発した。
 コンポスターとは、生ゴミを寝かせて、コンポスト、つまり堆肥に
変えるための大きなポリ容器である。あの中には、適度に土と
ブレンドされ、分解しかかっている栄養満点の生ゴミがたんまりと
入っている。
「いいねいいね! 早速行こう!」
 柿子があたしの手を引き、浴室の出口に向かった。あたしは床に
落ちている卵嚢と、脱ぎ捨てた二人の顔の皮膚を拾い、後に続いた。
 あたしたちは脱衣所でパジャマを着込み、お互いの顔に脱いだ
皮膚をかぶせあった。
「多分すぐ干からびちゃうけど、しばらくは変装の役に立つよ」
 かぶせた皮を微調整しながら、あたしはそう言った。
 
 電気を消し、再び暗い廊下を進みながら、柿子はあたしが抱えて
いる卵嚢を指さし、問いかけた。
「その中、ミミズ人間の赤ちゃんが入ってるのかな?」
 あたしは首を振って言った。
「多分、あたしたちが人間の男から精子をもらわない限り、ミミズ人間
を産むことはないと思う。ここから生まれるのは、あたしを生まれ
変わらせてくれたあのミミズさんと同じ生き物だと思う」
 柿子はそれを聞くと考え込みながら言った。
「じゃあ、これをいっぱい用意して、うまく使えば、仲間を効果的に
増やせそうだね」
 あたしはうなずいて言った。
「うん。色々と考えてる。多分、ゆくゆくは人間の警察とか、人間の
軍隊とかと衝突することになりかねない。だから、早い内に、ほら、
そこのふもとにある自衛隊の基地なんかを、こっちにものにして
おきたいな、って思ってる。で、そのときに使おうかなって」
 そんな話をしている内、あたしたちはコンポスターの前にたどり
着いた。ふたを開けると生ゴミと土がほどよくブレンドされた、
たまらなく美味しそうな香りが漂ってきた。あたしたちはパジャマと
顔の皮を脱ぎ捨て、全裸になって胴体を伸ばし、その中に頭を突っ
込んだ。そうして、がつがつ、がつがつ、と自分でも驚くほど多量の
土をお腹に収めた。ひとしきりお腹がふくれると猛烈な便意が生じ、
あたしと柿子は順繰りにコンポスターに座って用を足した。出てきた
のは排泄物というよりも、よく熟成された堆肥のような物質で、
あたしも柿子も目を丸くした。
「すごいね。オーナーさん、きっと喜んでくれるね!」
 あたしがそう言うと、柿子もうれしそうにうなずいた。二人とも、
あの気のいい女性が大好きなのだ。
 食欲も排泄欲も満たされ、純粋な種族増殖本能の権化となった
あたしたちは、顔の皮だけを被った全裸のままで廊下を駆け抜け、
久家先輩の待つ部屋に戻った。

74 :
 あたしたちは部屋に入るとまず鍵をかけ、それから部屋の電気を
つけた。不意の明かりで目を覚まし、目をこすっている久家先輩の
顔を覗き込みながら、まずあたしが声をかけた。
「先輩! 起きて下さい。すごく素敵なことがあったんです! 
この身体を見て下さい!」
 促されるまま、眠そうな目をあたしの身体に向けた先輩は、全身に
環節状の横線を刻んでいる異様な肉体を確認し、目を丸くして息を
のんだ。あたしは先輩のパジャマの下を下着ごとぐいと下ろすと、
先輩の薄目の三角地帯に狙いを定め、細胞変質液をぶしゅっと放出
した。連携して柿子が先輩の口を押さえてくれたので、先輩の口から
は鈍いうめき声しか漏れなかった。
 あたしと柿子は同時に顔の皮を脱ぎ、頭皮から生える赤い触手と
ぬるぬるの顔面をさらけ出すと、先輩の顔にぐいと顔を寄せ、口々に
言った。
「ほら、素敵な身体でしょ? 瑞美があたしをこういう風にして
くれたんです」
「先輩も今すぐ、仲間にしてあげます」
「先輩もミミズ少女になれば、あたしたちに感謝して、もっともっと
仲間を増やしたくなってくれるはずです。……たしかに、無理やり
というのは申し訳ないことだと思います。でもまあ、必要悪という
言葉もありますから」
 柿子のあっけらかんとした物言いに、あたしはずっこけそうに
なった。あれだけきつい言葉をあたしに吐いた以上、柿子本人は
もっとましな言い訳を用意しているだろうと思っていたのだ。もっとも、
よく考えれば柿子というのは元々そういうやつだったと、あたしは
すぐに思い出した。
 自分の運命を告げられた先輩は、蒼白になり、必にもがいて抵抗
を試みた。だが麻痺の効果で、その動きはすぐに鈍くなり始めた。
あたしたちは先輩のパジャマをはぎ取って全裸にすると、先輩を
ベッドから引きずり出した。それから、床に座った柿子が先輩を
背後から抱きすくめ、溜息の出そうな美しい乳房に粘液をすりこみ
始めた。あたしも前から、磁器のような白くほっそりした肉体に
むしゃぶりつき、全身から変質液をどびゅどびゅと放出させた。
 歯を食いしばっている先輩は、突然襲いかかった猛烈な快楽を
こらえている様子だった。やがて、強い意志の籠もった目であたしを
見据えながら、驚くほど毅然とした声であたしに言った。
「瑞美ちゃん! それから柿子ちゃん! 目を覚まして! 多分
あなたたち二人は、ミミズ人間の本能に操られているだけ。それに
気付いて! どうか冷静に自分を見つめて。本当のあなたたち自身
を……人間の心を、どうか取り戻して!」
 人間というのは本当に面倒くさい生き物だな、と呆れたあたしは、
先輩のあそこをこね回しながら、先輩にどう言い返そうか、いや、
いっそこのわめきを無視してしまおうか、などと思案を始めた。
だが、あたしが結論を出す前に、口達者な柿子が口を開いた。
「先輩! 自分だけが冷静なつもりになって、あたしたちを『本能の
奴隷』呼ばわりするのは、先輩らしくもない傲慢な思い上がりですよ! 
あたしは、人間だったときの自分と、ミミズ少女になった自分を冷静に
比較して、今の自分の方がいい、って納得したんです。それに比べて
先輩は何ですか? 『冷静』とか『正気』とか『人間の心』だとか
言って、結局はよく知りもせずにミミズ少女をただ否定しているだけ
じゃないですか! それって、『ミミズ、キモい!』っていう気持ち
を偉そうな言葉で飾り立ててるだけだと思うんです。違いますか?」
 先輩ははっとした様子だった。柿子の言葉だって、結局は本能を
偉そうな言葉で飾り立てているだけだと思えるのだが、真面目な
先輩は真剣に受け止めたらしい。
「そうね。そうなのかも。……でも、でも、仕方ないでしょ? 
差別かもしれないけど、わたしは人間なのよ! あなた方みたいには
感じられないわ!」

75 :
 にやりとした柿子が、弾むような声で言った。
「だから言っているでしょ? もうじき、先輩も同じように感じられる
ようになるから、大丈夫です。人間を見れば襲いたくなって、で、そうやって
人間が泣き叫んで抵抗する姿を見て、すごく『感じる』ようになるんですよ。
だから、あまり意地を張らないで、素直に快感に溺れちゃって下さい。すぐに、
人間のときの気持ちなんて思い出すこともできなくなっちゃいますから。
第一、もう手遅れですよ。ほら。よおく見て下さい、自分の体を」
 柿子の言葉に先輩はぎくりとして首を起こし、自分の体を見下ろし、
首を振りながら、麻痺したのどからくぐもった絶叫を発した。
「いやあああっ! やだあ! やだあ! お願い。元に戻して! 
……せめて、もう……もう、これ以上は何もしないで!」
 二人分の粘液は、先輩の皮膚をすでに相当程度粘膜化していた。
あたしはそれを確認しながら、ちょっとだけすまなそうに言った。
「すみません。戻し方なんてわからないんです。あたしたちにできる
のは、変化をもっともっと先に進めることだけです。それじゃ、
仕上げ、いきます」
 そう言うとあたしはあそこの触手を半分ほど起こした。あたしの
意図を察した柿子も、自分の触手を半分起こした。それからあたし
たちはお互いの触手を絡め合い、ちょうど一本分の棒を形成した。
 準備が済んだのを確認したあたしは、先輩に言った。
「なるべく優しく入れますけど、ちょっとだけご容赦下さい」
 言い終わる前に柿子がぐいと腰を動かし、先輩の中に押し入った。
それから二人で、先輩の胎内を細胞変質液で満たした。
「ああああああっ! やだ! 変になっちゃう! 変になっちゃう
うぅぅぅぅぅぅぅっ!」
 必に抗していた快楽に一息に飲み込まれた様子の先輩は、荒い
息を発しながらと何度も何度もびくん、びくんと体を震わせた。
先輩を抱きすくめていたあたしたちには、先輩の硬い骨が弾力のある
液体骨格に変成していく様子が手に取るようにわかった。それはまた、
先輩の神経系がそれ以上の速さで再編成されていることを意味していた。
 二人分の変質液は、わずか三十分足らずで先輩をミミズ少女に
作り変えた。生まれ変わった先輩は、あたしと柿子の両方と精子を
交換し、卵嚢を産み落とした。それから、どこか晴れやかな顔で
あたしたちを見つめて、言った。
「あたし、ひどい偏見に囚われていたんだって今はわかる。人間と
ミミズ少女、どちらがより公平な立場に立てるのか。答えは言うまでも
ないって、今ならばはっきりわかる。だから、あたしも、あなたたち
に協力するわ!」
 そうしてあたしたちは、三人で隣室の先輩二人を襲いに行った。
 この二人は知る人ぞ知る百合カップルで、しかも「腐」の趣味も
ある人たちなので、最初こそ必の形相で抵抗したものの、最終的に
雌雄同体の肉体を得てしまうと、二人とも「チンコだ! チンコが
手に入った!」と大はしゃぎだった。
 続いて、先生とオーナーさんを手分けして襲った。二人とも泣き
わめきながら抵抗したが、ミミズ女になってしまうと、文学賞万年
一次落ちの先生は、「創作の新境地を得た!」と言いながら興奮し、
ナチュラル派のオーナーさんは、自分自身がエコ生物になれたことで
ご満悦で、世界中をミミズ人間でいっぱいにしてやるわ、と大張り切りだった。
 ――結局、することはみんな同じなのに、一人一人、種族増殖本能を
正当化するための独特の理由付けを思いつく。ミミズ人間も、人間に
劣らず個性的な生き物なのだな、とあたしは思った。
「さて、残るは上夫くんだけなんだけど……」
 あたし、柿子、久家先輩他先輩たち、先生、オーナーさんの計七名
は食堂に集結し、真っ黒な目を付き合わせながら作戦会議を開いた。

76 :
 先生が言う。
「上夫くんは後回しでいいと思う。夜はまだまだ長いわ。瑞美ちゃん
の言うとおり、今の内に、ここら一帯のペンションを順々に襲って
いくのが先決よ。襲えば襲うだけ仲間も増えるから」
 オーナーさんがそれを受けて言った。
「このペンション村はお互いの行き来も多いの。だからわたし、
どこのペンションも間取りやセキュリティをおおむね把握してる。
慎重に進めれば、し損じることはないと思う。
 上夫については朝になってからでいいでしょ。ただ、あたしや姉さん
がやると近親相姦みたいなことになるような気がするから、襲うのは
他の皆さんにお願いするわ」
 それを聞いたあたしは名乗りを上げた。
「じゃあ! あたし、やります! お願いします!」
 格別の異議も出ずに会議は終了し、オーナーさんの指示であたし
たちは行動を開始した。そうして不測の事態も生じないまま、明け方
までにはペンションの従業員と客全員をミミズ人間化させることができた。
 先生と妹さんは成り行きで全員の指揮官みたいな役回りを引き受け、
閉鎖された体育館に全員を集め、今後の作戦を練り始めた。昼過ぎには
新たな予約客が訪れる。彼らを逃さないようにしながら、もっと
大がかりな侵攻計画を先手先手で打っていく予定らしい。
「じゃ、あたし、上夫くんを襲ってきますね。後はよろしく」
 指揮系統も固まり、あたしに割り振られた大事な役目はそろそろ
終わりだろう、と思ったあたしはそう言い残し、元のペンション
に戻った。
 時刻はまだ早朝で、窓から覗くと、上夫くんはまだすやすやと
寝ていた。
 あたしは家族用トイレの中に入ると、手足を伸縮させて壁をよじ
登り、忍者のような具合に天井に張り付いた。
 その状態で待つこと一時間ほど。ようやくトイレのドアが開き、
寝ぼけまなこの上夫くんが入ってきて、パジャマの前を開け、肌色の
チスイビルみたいな器官を中からつまみ出し、放尿を始めた。
 深夜の襲撃の中で、あたしは数人の男性と性交に近い行為を行い、
成熟した男性の性器もいやというほど目にした。だが、小学五年生の
上夫くんのその部分には毛も生えておらず、形も子供時代に見た
悪ガキたちのそれと大差ない。そしてその事実が、ミミズ少女と
なっても失われることがなかった、あたしに深く根付いた情欲に
火をつけた。
 あそこをかっと火照らせながら、あたしは天井から上夫くんに
声をかけた。
「ねえ上夫くん。ミミズにおしっこをかけるとどうなるか知ってる?」
「うわああああっ! なんだお前は!」
 ぎょっとして上を見た上夫くんは、手足を奇妙な具合に伸ばして
天井に貼りつく異形の怪人を目の当たりにすると、真っ青になって
叫んだ。恐怖のあまり、おしっこも中途で止まってしまったようだ。
 するすると下におりながら、あたしは言った。
「わからない? 瑞美お姉ちゃんよ。昨日ミミズにおしっこをかけたら、
こんな姿に生まれ変われたの! あたしだけじゃない。その後どんどん
仲間を増やして、今ではもう、あなたのお母さんも、伯母さんも、
このあたりの人たちみんなミミズ人間になったわ。残りはあなた一人よ!」
 そんな、小学生がよく見る夢みたいなセリフを言いながら床に
着いたあたしは、足がすくんだままの上夫くんを両足でがっちり固定し、
もたれかかるようにして便器を塞ぐと、熱い息を交えて話しかけた。
「あなたももうすぐ、ミミズ少年になる。でも、その前に、
ミミズ少女ににおしっこをかけたらどうなるか。やってみたいと
思わない? 思うでしょ? ね? ほら、ほら、まだ残っている
でしょ? 我慢しないで、ここにかけてごらん」

77 :
 あたしはそう言うと、股間の触手をざわざわと動かし、生殖器が
よく見えるようにしながら、そこを二本の指で軽く押し開いた。
「うわあああああっ! いやだあああっ」
 身動きがとれないまま、上夫くんは、どうやら失禁に近い状態に
陥ったらしく、小さい器官から放尿を再開した。
「ふふふ。い……いい子ね。だ……大好きよ!」
 ぺしゃぺしゃと放出される小水を、押し広げた生殖器の中に受け
止めたあたしは、半分は尿中の化学物質の力で、残り半分は興奮の
あまり、上夫くんの小水よりも激しい勢いでその部分から液体を
噴射した。放たれた液体は、すべて上夫くんの性器に命中した。
「ああああっ、何? 何だこれ!」
 噴出液を浴びたその部分はたちまち力強くいきり立ち、ぺろんと
皮がむけた。急激にミミズ化が進んだためか、その姿は成人男性の
性器の形状を経ず、昨日あたしを襲ったあのミミズそっくりの外見
になった。
「ああああん! 素敵! 素敵よ、上夫くん!」
 あたしはそう言いながら、まだ少し尿のしみ出している性器を
ぱくりとくわえ、入念になめまわし、何度かしごいてから、自分の
雌性生殖器の中に受けいれた。
「うわっ! やめろっ! かゆいっ! 気持ち悪いっ! わあ
あっ! なんか出た! 気持ちわるっ!」
 上夫くんは早々と射精した。ひょっとするとオナニーすらまだ
だったかもしれない上夫くんにとって、強すぎる性感は快感とすら
感じられなかったのかもしれない。
 怯え、泣きわめきながら必で抵抗する上夫くんの姿に、ぞくぞく
と興奮してきたあたしは、息を荒くしながら口を開いた。
「大丈夫よ。もう、すぐ……」
 もうすぐ、上夫くんも神経系が再編成され、心の中までミミズ人間
に変貌する。そうして、あたしの種族増殖本能も満たされる。そんな期待
を込めつつ、あたしは上夫くんに自分の運命を教えてあげようとした。
 ……だが、なんだかそれは、すごくもったいない、という気がして
きた。青ざめて必で抵抗する上夫くんの姿はとってもキュートだ。
もうちょっとこの姿を堪能していてもいいのではないか?
 そう思ったあたしは細胞変質液の分泌を強引にせき止め、この状態
の上夫くんの体を、あそこや舌でしばらくもて遊ぶことに決めた。
 人間が怯え泣き叫ぶ姿は、ミミズ人間にとっての「ごちそう」で
ある。あたしはただ、そんな天然の欲求に従っただけだ。だが、
それはやはり迂闊な選択だった。この直後、すっかり油断したあたしの
隙をついて、上夫くんはまんまと逃走し、ミミズ人間たちの目を
かいくぐり、ペンション村を脱出するのである。
 性器のみミミズ人間化した上夫くんは、敵対し合う旧人類と
ミミズ人類の双方から疎まれ、迫害を受けながら逃亡の旅を続け、
たくましく成長する。そうして、気の遠くなるような紆余曲折を経た
果てに、旧人類もミミズ人類も予想だにしなかったこの地球の危機を
救う救世主となり、その上さらに続くあれやこれやの愛憎劇の果て、
このあたしと結ばれ、幸福な家庭を築くことになるのである。
「やめろおっ! 放せっ! 離れろっ! この怪物めえっ!」
 ……だが、そんな運命に露ほども気付いていないそのときのあたし
は、悪態をつく上夫くんを微笑ましく眺めながら、その愛らしい肉体
に丹念に愛撫を施し、上夫くんの心に深い深いトラウマを刻みつける
行為を、せっせと行っていたのだった。(了)

78 :
…以上、お粗末でした。
レス数を数え間違え、途中まで「 /13」になっており、すみません。
前スレから準備していたのですが結局今までかかってしまいました。
書く途中、「ミミズにおしっこをかけるとどうなるか」についての
最近の知見を知り、それを加味して再構成するのに少し手間取りましたが、
おかげで当初の予定よりも変化に富んだように思います。
ヒロインの名は「ミミズ」から(全国の瑞美様ご容赦下さい)、
他の人物の名は「アイ(相田)」「ウエオ(上夫)」
「カキ(柿子)」「クケ(久家)」…と適当です。
それではまた。

79 :
素晴らしい!

80 :
すみません! ちょっと『ティッシュを摘みに』行ってきます!

81 :
>>64-77 maledict様
遅ればせながら、『アースワーム・ガール』拝読させていただきました!
今回もスリルと興奮に満ち溢れた作品をありがとうございます!
ミミズ怪人化という注意書きを見て、
これまで読んだことのないシチュエーションだったこともあり、
「果たしてミミズ怪人化をエロい目で見ることは可能なのか」
という心配が脳裏をよぎったのですが、まったく問題なくエロかったです!w
主人公の言う「禁断の悦び」(ミミズにおしっこ)の出だしから、
すでにある種の背徳的なワクワク感というか、スリルを感ずにはいられません。
(「ミミズの習性」は知らなかったので、画像付きで非常に勉強になりました!)
男子なら大抵は経験があるであろう「ミミズにおしっこ」は、まさに完璧な導入だと思います。
襲う手法という観点から考えると、ミミズ人間が対象の身体を痺れさせてから執行する
という意味では『ペリパティアン』に近いのかな、と思いながら読んでいました。
『猿神退治異聞シリーズ』の怪力による強制行為も好きですが、痺れさせはもっと好きなのでゾクゾクでした。
やはりポイントは、最初にミミズ人間になった主人公・瑞美の一人称で物語が進んでいる点だと思います。
襲う側にメインの視点が置かれていることで、人間を変貌させていく楽しみを、主人公と読者が共有できる気がしました。
また、最後の一風変わったオチが意外で、ハッとさせられました。これまでには無い結末ですね!
……それにしても、ミミズ人間は予想以上に繁殖力が強そうです。
『猿神』ほどではないと思いますが、きっと脅威的な速度で増えたんだろうなぁ(笑)
以上、個人的に感じたことなどをまとめさせていただきました。

82 :
>>79-80様、お読みいただいたということでしたら、ありがとうございます!
また>>81amayotas様、
過去作品も読んでくださっていたと分かり感涙です。
我ながら似たような話ばかり書いてるな、と思いますが、
読んでくださっているひとがいるのだ、ということが確認できるだけで、
自分にとってはすごいことなのです。ありがとうございます!
ちなみにamayotas様の言うペリパティアンというのは昨年冬コミのTFアンソロに寄稿したカギムシ化人間の呼称なのですが、
カギムシというのはエロチックな妄想を大いに掻き立ててくれる生き物だと思うので、
これをモチーフにした虫化SSを書いてくれる人がもっと出てこないかなと思っています。(↓は動画です)
ttp://www.youtube.com/watch?v=N-NV-FpEf0M
ttp://www.youtube.com/watch? feature=fvwp&v=FbVDYSiH-Vw&NR=1
ttp://www.youtube.com/watch? NR=1&v=OajqpIex1Wo

83 :
カギムシ動画エロすぎワロタww

84 :
これはキモすぎるwww

85 :
嫌いな虫(蜘蛛、百足等)ほど異形化に萌えるんだよなあwww
しかしその描写の参考にするには大嫌いな蟲の動画を見なければならないというジレンマっ……!

86 :
よくよく考えれば前スレは、ageたせいで荒らし入ってきてたような感じだったね

87 :
そういえば荒らし落ち着いたね。安心したよ

88 :
>>82
結構前だけど、擬人化逆レイプスレにカギムシのSSがあったよ。
最終的に男が溶かされて食べられるのが。
まあ、こっちとはエロの方向性が違うとは思うが。

89 :
このスレ的にパンドラの塔ってどうなのっと

90 :
>>88
情報ありがとうございます。
カギムシSS読めました。エロいですね。
擬人化逆レイプスレのまとめwiki は動物別の検索が出来て便利ですね。
ミミズとかイモリとかなども探して読んでみました。
趣向が色々と凝らしてあって参考になります。

91 :
◆V2b92lQ5kA様
当方の読解力の問題かもしれませんが、
ヤワカが変身した獣って一体何だったのですか?

92 :
>>91
拙作にお目通しいただき、ありがとうございますッ!
何に変身したのかについては、説明が曖昧になっておりました。
個人的には狼のつもりで書き始めたのですが、
本文を読みなおしてみると、確かにハッキリしませんね…orz
申し訳ございません。以後、気を付けます。
ご指摘、本当にありがとうございました!
>>88
私も早速読んで参りました。まさか「その他の娘」欄にあるとは!
シチュ等、すごく参考になりますね。エロい、そして容赦がない!(^^
『なんてことだ。僕は溶けた自分の体を射精していたのか……?』の一文が強烈すぎて忘れられません(笑)
脳内でtf補完すれば、より一層美味しく頂けそうな話も多いです。
しばらく擬人化逆レイプスレのまとめwiki にはお世話になりますね。
情報提供ありがとうございました!

93 :
そんなスレもあったのか…世の中は広いな
>>89
wiiのやつであってるかな
パンドラは獣の呪いで一部分が化物になっちゃった女の子を
助けるゲーム。獣って言ってもビーストぽいのではないです、残念
放置すると浸食が進んでいくがそれほど気持ち悪いものではない
アクション要素多めなんでゼルダの伝説とかのアクションゲーが
苦手だと辛いかもしれない
出来はそれなりにいいので普通に楽しむ分にはおもしろいです
当初はそれこそドラゴンとかそういうものにする案だったらしいけど
それだと「絶対わざとドラゴン形態目指すような奴でてくるだろ!」
って感じで現在の形になったらしい
そんなことをするのはどこの住人でしょうね

94 :
パンドラの塔みたいないろんなものがランダムに生えた肉塊化みたいなのも好きだが
文章で表現する技量が半端なく必要な気がする…w

95 :
>>94
SSだと、ここの2スレ目に載っていたclown様作「Like_a_Heavy_Metal」
っていうのが結構近いかも…

96 :
ttp://img.ly/fbkY
ttp://img.ly/fbGf
なんだろうこれら。ポスターの意図するところは分かるが…
蟲化妄想ふくらむわ(笑)

97 :
AIDS撲滅できても別の病気起こりそうだ

98 :
ガンなんかは自細胞の暴走とかだれか言ってた気がする。いっそ人間の遺伝子いじったら克服できるのかもしれんよな
まぁ適当に弄ったらもっと深刻なバグが発生するだろうけども。虫だけに

99 :
擬人化逆レイプスレなら、カマキリ娘と蚊娘もおすすめ。
主におっぱい的な意味で。
ザ・フライや第9地区みたいに異形へ変化していく映画とか、もっと増えないかな。
特にザ・フライは主人公を女性にしてリメイクすべき。

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