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2013年09月Leaf・key161: 【SS】ほしのゆめみスレッド 5【CG】 (286) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【SS】ほしのゆめみスレッド 5【CG】


1 :2007/12/26 〜 最終レス :2013/09/02

    _      _
  〃⌒ヾ-、―( ヾ       
  {{   ノ-―`゚ヘヽリ       ほしのゆめみ
  ゞ=〈ヽ〃ノノハ)〉、
   ノノハI」゚ ヮ゚ノリ`ヾ 、   廉価版コンパニオンロボでプラネタリウム解説員
  ((/( ⊂レ卯つヽ V〉  最高のポンコツではある
  V〉)' く/V|_!〉 ))    俺の人生はこいつのおかげで激変した
   '′   じ'ノ
ゆめみ
「前回の流用ですね」
屑屋
「緊急事態だからな、ネタが無いと見た」

本スレ
 planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜 13 (↓dat落ち)
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1169189621/
前スレ
 【SS】ほしのゆめみスレッド 4【CG】 (↓dat落ち)
 http://pie.bbspink.com/leaf/kako/1178/11783/1178370372.html

2 :

まとめサイト
ゆめみのwiki2
http://yumemiwiki.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

3 :
前々スレ 26 Name: SS投稿ガイドライン [sage] Date: 2006/12/17(日) 10:07:33 ID: Kn+VAUZq0 Be:
・最大文字数:全角換算で1024文字(2048バイト)
・最大行数:32行
・連投可能時間:30秒
・「連続投稿ですか?」のメッセージは、しばらく(=他のホストから板に投稿があるまで)待ってから投稿する
文字数計算ツール
ttp://sussiweb.com/hp/tool/mojisuu.htm
「連続投稿ですか?」を数回繰り返すと、「バイバイさるさん。」と言われて数時間投稿できなくなる仕様が追加されている模様。
今は解除されてるみたいだけど。
SSの投稿が始まったら、適宜↓のスレにカキコして支援よろ。
テストスレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1155300523/

4 :
補足。
連続投稿チェックは5レス。
5レスから先の投稿が止まっている場合、連続投稿チェックに引っかかっている可能性あり。
その場合、>>5のスレに支援攻撃を。
…以上でテンプレ終わりです。
いきなりのスプリクト荒らしとは…。

5 :
再建乙です
現状では連投チェックそのものが存在しないんですがねw

6 :


7 :
緊急保守

8 :
あげ

9 :
ageてねえじゃんか……orz

10 :
いまからそう遠くないときです。
人は星の世界にあこがれ、星の船をつくって、おとなりの星まで行ってきました。
でも、船にのった人たちは重い病気となってしまいました。
星の世界は、人にとってとてもきびしい世界だったのです。
人々は悲しみと怒りのあまり、人同士であらそいを始めてしまいました。
星は傷つき、空は雲でつつまれ、毒の雨が降るようになってしまいました。

世界はこわれてしまったのです。



11 :
それから少したったある日のことです。
「屑屋」とよばれる仕事をしている人が、こわれた建物に入りました。
「屑屋」とは、こわれてしまった街から使えるものをさがしてうる、少しこまった人のことです。
屑屋が中に入ると、そこには人形の女の子がいました。
「ゆめみ」とゆう名まえの人形は、光で作り物の星をみせる仕事をしていました。
ゆめみは屑屋に星をみせようとしますが…

ちょっとすぎた、「星のひろば」にて、屑屋は鉄アレイを大きくしたような機械を直していました。
それは「イエナさん」とゆう、星を作りだす機械でしたが、こわれていました。
かくゆうゆめみも
「はい、少しだけこわれています」と、自分もこわれているといいました。

でも、こわれていたのはゆめみではなかったのです。


12 :
ゆめみは、くる日もくる日も屑屋に聞きました。
「あのー…、イエナさんは、いつごろ直りますでしょうか?」と
ゆめみは屑屋が「イエナさん」を直してるあいだ、ずっとお客さまがくるのを待っていました。
「プラネタリウムはいかがでしょう?
どんな時でもけっして消えることのない、美しいむきゅうのきらめき
まんてんの星々が、みなさまをおまちしています」
でも、お客さまはきませんでした。
世界がこわれてしまってたから…。

夜がふたつすぎました。
「イエナさん」が直り、ゆめみは「星の世界」をつむぎはじめます。
神さまの物語、人が空にあこがれて、飛行機を作ったこと。
そして、星の世界へと出ようとする人たちの話し…。
屑屋は、ゆめみが話し、「イエナさん」が作り出す「星の世界」にみとれていました。
今の世界は、ほんものの星が見えなかったから…。

13 :
つぎの日、屑屋はこわれた街から出ることにしました。
でも、ゆめみを連れていくかどうかで、心の中でまよっていました。
ゆめみは、屑屋を街の終わりまで見送るために、ついてきました。
人形のゆめみは、人よりもうまく歩けません。
事あるごとに、ばしゃんところんでしまいます。
おまけに、ちからもなく、少し進んでは休んでいました。
屑屋は思わず、「作った人を時間をこえてなぐってやりたい」と思いました。
そんなほほえましい?ひと時も、とつぜん終りました。

シオマネキとゆう、機械の怪物が出てきたからです。
人があらそいのために作ったに神です。
屑屋は、「ここで待っているあいだに、ついてくるかどうか決めてくれ」と言って、シオマネキを退治しに行きました。
ゆめみはひとり、とりのこされました。

屑屋は、たてものの上からシオマネキの弱点を鉄砲でうちましたが。
「不発!?」
うった弾は、当たっても爆発しませんでした。
おかえしとばかりに、恐ろしい数の弾が屑屋めがけて飛んできました。
それをよけ、今度はシオマネキにふかでをおわせました。
しかしとつぜん、うつはずもない大砲をうたれ、屑屋もけがをして動けなくなりました。
今度大砲をうたれたら、命がありません。

シオマネキが大砲をうとうとした時、とつぜんゆめみが飛びだし…

14 :
その後、シオマネキは屑屋のうった弾で動かなくなりました。
でも、ゆめみもシオマネキにうたれて、こわれてしまいました。
「遠い日の約束」で、人をかばうと約束されていたからです。
ゆめみは知りました
「本当にこわれていたのは、わたしじゃなくて…」
こわれた世界をみとめたくない。その思いが、ゆめみに「自分がこわれている」と思わせていたのです。
ゆめみは悲しみました。
でも、人形だから、なみだが流せませんでした。
「もし、わたしがなみだを流せたら、きっと流しているのでしょう」
ゆめみは、自分の中にある思い出を屑屋に見せました。
それにうつる人たちは、みんな天国に行ってしまったのでしょうか?
でも、人形のゆめみが、人と同じ天国に行けるとは限りません。
「もし、神さまがほんとうにいるとしたら…
天国をふたつに、わけないでください」
ゆめみは、うごかなくなってしまいました。
屑屋は、けががもとで脚を片方うしないつつ、その後同じ「屑屋」の人たちに助けられました。
「あんたも屑屋なのか」と聞かれ、屑屋はこう答えました。
「ちがう、俺は「星屋」だ」

15 :
屑屋、いえ「星屋」は、ゆめみがのこした「ほしのゆめ」をのこすために、星を生み出す機械をつくりました。
そして長いあいだ、人々に「ほしのゆめ」を見せて周りました。
そして、おじいさんとなった星屋…「星の人」も、天国へとめされる日がきました。
「星の人」は、最後に「ほしのゆめ」を見せた3人の子供たちに受け継がれました。
めされる直前、彼はゆめみとおなじく、人形の女の人に会いました。
「門が二つなら、俺は行かんぞ」、とゆう彼にたいし、人形はそっとほほえみました。
つぎに彼がめざめた時、なくなったはずの脚がついていました。
ドアを開けると、そこはかつてゆめみと出会った場所、しかも「こわれる」前の…
彼はあふれんばかりの客の真ん中、「イエナさん」の前にたつ女の子を見ました。
彼を見つけた彼女の目から、なみだが流れました。
「そうか、なみだが流せるようになったんだな…」

天国はひとつだったのです。

おわり

16 :
以上、童話風planetarianでした。
5レス目を書いてるとき、思わず泣きそうになりました。
最近読んでないな…本編(SGF-004)

17 :
板がとんでもない中スレ立て&いい話をdですよー
というか未プレイの自分にはネタばれですかもしや。
早くプレイしろよ自分_| ̄|○

18 :
保守&アゲ

19 :
葉鍵板が戦場になってる中、いいSSに出会えて良かったです。
最後の一行でうるっときてしまいました。

20 :
hoshu

21 :
折角立てた本スレ落としてしまった・・・保守

22 :


23 :


24 :


25 :


26 :


27 :


28 :
カレーが何杯でも食えそうな名前だなw>ほしのみさき

29 :
誰だよっ!
|三サッ

30 :
取り合えずここだけでも保守
>>29
先輩釣られすぎだろwww

31 :
ゆめみ
「♪たたずゥゥんでェ 泣き濡ゥゥれてェェ ン・ほォォォしィのみさァアァァきィィィィィ〜〜〜〜♪」
屑屋
「マッガーレ」

スレ復活してた乙!

32 :
ゆめみタソにお年玉

33 :
ゆめみ
「皆様、あけましておめでとうございます。今年も、本スレを宜しくお願いします」
屑屋
「…まぁ、人が戻ってくる事を祈るよ」

雅・真
「出番マダー(AA略)」
だまっとれ。
とゆう訳で、今年もよろしくお願いします。

34 :
描き初め
ttp://kanoayu.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20080101183800.jpg

35 :
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

36 :
>>34
1万1回保存した。

37 :
ttp://kanoayu.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20080101224933.jpg

          _
         ,:': : : : ヽ
        iュ: : : :ィュ:i} 嘘だ!!
        |:i: : :-:i::i/
         /イニ.ソノi
      // - /:/.}!       i})
        iハ__イ:f. |____、 /
     /   r-|. |‐┴〆   _,、_ '⌒☆
     !ニニ= -イ__|. |     ∩`ロ´)>>37
      |_ヽ ヽ厂 二i¬、   (_-、 C
    / ハ_i´ト、二_ノ r- }     i_ノノ
     ̄ └'――┴‐
続きは暇なときにでも、ゆっくりもふもふ描くよん

38 :
>>37
うをっ!?すげぇ!
自作品の漫画化とは、幸福の極み。
でも夏コミは反則ではないですか?ジブン北海道ノヒトナノニorz
できるなら、このスレで…(スレの意に反してませんし)
妄想屋氏、以前描いたお客さまお姉さま(敢えてこの表記)の絵を彩色しないのかな…?

39 :
2050年には人間はロボットとセックスしている
ttp://digimaga.net/news/20080107/sex_with_robots_by_2050/

40 :
後40年かそこらでそんなにAIって発達するもんかね?
今から40年前というと1970年だが…

41 :
>>40
他の機能さえ持たせなければ可能だろうが、
言語的な面もほぼ完全にカバーしたAIは厳しいだろうな。
特に日本語は機械にとって難しい。

42 :
未來はいつだって可能性無限大だ

43 :
ゆめみボイスの音声合成ソフト出ないかなあ。スピーチ特化型でいいから。
あと、MELLさんボイスのボーカロイド。

44 :
>>43
ヤマハに懇願してくるんだw
クリプトンはアイマス系声優でしばらく来る気がしないでもないが。

45 :
my雅と以前登場させた真のイラスト投下〜
ラフ画ですが画像ファイルが大きいので見やすいかと
http://wiki1.fc2.com/upload_dir/y/yumemiwiki/6aea7d6822851ae1bad4bea49b259f11.jpg
wiki復旧は…、待ってくださいorz

46 :
でけええええw
GJ!

47 :
ゆめみ絵ナイノー?(・∀・ )っ/凵 チンチン

48 :
>>47
すまん、なぜかゆめみを描いたことがないのですよorz

49 :
何のスレか分かんないや ァ '`,、'`,、'`,、'`,、(´▽`) '`,、'`,、'`,、'`,、

50 :
いきなり投下。本スレで勢いにまかせて投下した「カリ、と申しますと?」のネタの続きです。
ちゃちいですが一応18禁なので、嫌な方はスルー推奨です。
では、しばしお付き合いください。

51 :
「・・・あの、お客さま」
 「狩りに出かけてくる」
→「カリが…うずくんだ…」
「カリ、と申しますと・・・」
状況と言葉を結びつけられないのだろう、さすがに首をかしげる。
 俺は双眼鏡をしまった。
彼女はまだ不思議顔をしていた。
 そんな彼女の顔を見ながら、俺はなんとなく投げやりになった自分の感情に驚いていた。いくらなんでも唐突すぎやしないか?
 相手はシオマネキ。こちらにはちっぽけな銃一挺。チャンスは一度。失敗すれば、後はないだろう。
 もちろん、これまでだって、こんな窮地に陥ることは珍しくなかった。だが、俺はいつも生きることをあきらめなかった。一人で、いつ終わるとも知れない、巨大な砂の城を作り続けてきた。
 俺を支えていたものは、何だったのだろうか。意地か、それとも孤独な矜持か。…できあがった砂の城を見てくれる人もいないのに。
(なんだったんだろうな…)
 …とにかく、あの日以来、俺はすべての危機を切り抜けてきた。いつも、一人で。
 何が変わったんだ? 何が今までとは違う?
 ――彼女と、二人。
 ただそれだけ。
 俺以外の、存在。
 それが、こんなにも俺を脆くさせたのだ。
(…簡単なことだ)
 だからこそ、取り返しはつかない。
 一度崩れてしまった砂の城は、もう元には戻らないのである。
 …頭を軽く振り、淀んだ思考を振り払う。絶望的な状況に活路を見出すには、俺の思考回路はもはや疲弊しきっていた。
 不思議顔で俺の答えを待つ彼女に目を向ける。
 …彼女となら。
 彼女とならば、俺は安心して休める気がする。
 柔らかそうな彼女の紅唇に、目が引き寄せられる。
 あれで奉仕してもらえたら、どれだけ気持ちいいのだろうか。
 生唾を飲み込む。
 …初めて彼女を見たときから、俺は堕落し始めていたのかもしれないな。
 そんな考えが頭をよぎるが、俺の意識は、もう下腹部に向くこと以外の方向性を失っていた。

52 :
「こいつを見てくれ」
 俺はおもむろにファスナーを下ろした。
 そして、先ほどしまった双眼鏡の代わりに、パンパンに膨らんだ股間を取り出す。すでに準備万端にそそりたつ俺のモノを彼女に見せ付けるように腰に手をあて、心持ち胸を逸らす。降りしきる雨の中、俺は解き放たれたのだ。
「・・・はぁ〜」
 いきなり股間を露出して仁王立ちしている俺を、あっけにとられて見ている彼女という構図が、どこかちぐはぐで、おかしい。笑いをこらえつつ、何も知らないであろう彼女の興味津々な視線を受け、俺のモノは硬度を増していく。
 今、彼女の無垢な瞳を支配しているのは、俺の醜いイチモツだけなのである。清純そのものであると言っても過言ではない彼女との対比は、俺を興奮させて止まない。
「こいつの先っちょのことだよ。カリってのは。知らないのか?」
「はぁ・・・」
 中腰になり、不思議そうに俺のモノをためつすがめつ見る彼女。彼女の中で物事がうまく整理できていないのだろう。深刻そうな状況から一転して、突然相手が股間を露出させれば、誰だって戸惑う。
 まして、ロボットである彼女のことだ。前後の出来事などと懸命に照合して、何らかの整合性を見いだそうと心中、必なのだろう。あるはずのない整合性を探して。
 だめだ、もうニヤけるのをこらえられない。背筋からくるゾクゾクとした快感とともに、俺の頬がどんどん紅潮していくのがわかる。こんな感覚は久しく味わっていなかった気がする。
「実は、俺の病気のひとつがこれなんだ・・・」
「これ、と申しますと?」
 きょとんとした目で、上目遣いに俺を見上げる彼女と目が合う。俺は笑いをこらえ、できるかぎり辛そうに見えるようにしかめつらをする。
 ・・・よくみれば、頬の筋肉がぴくぴくと痙攣しているのがわかったかもしれない。

53 :
「急性陰茎血流集中精液発射欲求症候群といってな、こんなふうにペニスが膨張して痛いほどになる病気なんだ・・・」
「!? 痛いんですか? それはいけません、迅速に治療する手配をいたしますので、すぐにサポートセンターに連絡をとって当該病例に緊急対処する方法について・・・」
「そんなことをしている暇はないんだ! 急がないと手遅れになっちまう!」
 マニュアルどおりの対応をする彼女をさえぎり、まくしたてるように言う。それに、連絡をとったところで不通なのはわかりきっているのだ。
「しかし、適切な対処方法がわかりませんとどうしようも・・・」
「俺が対処方法を知っているが、これは一人ではできないんだ! お前の協力があればすぐにできるんだ! 命にかかわるんだぞ!?」
 数秒、逡巡するように瞳の奥のインナーレンズが揺れ動いた気がしたが、すぐにその顔つきは変わる。口元は強い使命感で引き結ばれ、目には強い義務感から生じる意志の光が宿っているかのようにさえみえる。
「・・・わかりました。お客さまのお命に関わることでしたら、遵守するべきと考えます。よって、緊急事態のため、自己判断で最善と思われる手段を尽くしたいと思います。指示をお願いします」
 両手を胸の前で合わせ、祈るように決意を表明する。そんな彼女に対して、少し罪悪感が沸いたが、数分後に得られるであろう快感に負けるはずもない。
 辛そうな顔をして、股間を突き出す。当然心の中は満面の笑顔である。

54 :
「そうだな・・・まず、処置しやすいように膝立ちになって、ペニスに両手を添えてみてくれ・・・」
「こう、ですか?」
 そう答えると、彼女は、雨で濡れた地面を厭うことなく、まずは膝立ちになる。一瞬の躊躇もなく、俺に言われたとおりに。
 そして、今度は少しばかり躊躇しながら、俺のモノを両手で優しく包み込む。どう扱っていいかわからないことからの困惑によって、外見だけで言えば少女にあたるロボットの手がつむぎだす仕草と、未知の感覚。
 それだけで、長らくそんな感触を味わっていなかった俺のモノは、再び天を突くかの如く屹立し、ピクピクと痙攣する。
 「あっ・・・、すごくビクビクしてます・・・。確かに、すごく痛そうです・・・。大丈夫ですか・・・?」
 眉を八の字にし、その痛みの想像からかとても心配そうな表情を作る彼女。そのまましばらく見ていると、こちらが何も言わずともやさしく俺のモノを上下にさすり始めた。
 それはまるで、むせる老人に対してやさしく労わるように背中をさするのに似ていた。対象がイチモツになるだけでこれほどの背徳感を生じさせるものだったとは・・・。
 しかし、肉棒相手では、そのさわり方は逆に俺を焦らすかのように思われるだけである。
 とにかく、新たな発見に感じ入るのは後でいい。俺はすぐに次の指示を出す。
「ありがとう・・・。でもさするだけじゃ駄目なんだ・・・。膿を出す必要があるんだ・・・」
「膿、と申しますと?」

55 :
俺は、ペニスに溜まった膿によって体内の血流がペニスに集中してしまうということを簡易迅速に説明し、取り急ぎ、膿を抽出する必要があるのだと訴える。切実な顔で。
「わかりました。データベースに登録しておきます。では早速膿を出す処置に移りたいと思います。どうしたらよいのでしょうか?」
 神妙にうなずいた彼女に、フェラチオの手ほどきをする。
 最初はやさしく手で包み込むように(彼女は両手で何かを包み込むようなジェスチャーをして、うんうんとうなずいた)、
 そしてペニスの先から膿が出始めてきたら、今度は舌を使い、さする(彼女は短い舌をちろりと出し、真剣な顔でうなずいた)。
 さらにペニスの温度が上昇してきたら、それは膿が出そうになっていることの合図であり、ペニス全体を口に含み、しゃぶるように吸い出す(彼女は大きく口をあけて息をすいこんで、むせた)。
 その際、睾丸の袋もさすると、よりたくさんの膿を出すことができる(なんか彼女の手がわきわきと動いている)。
 そういった簡単な手順。
「なるほど・・・。そのような緊急対処法が必要とされるご病気なんですね・・・」
 得心した顔で何度もうなずきながら、俺のモノを見つめている。
「そうなんだ・・・しかも頻繁に発症するから厄介なんだ・・・」
 この手を使えば、彼女は疑問を持つことなく俺についてきてくれるのではないか。彼女にとっての幸福とは、人間に奉仕することなのである。星を見せてくれたお礼として、俺は、俺の精子の中に幾臆もの命の輝きを見せるのである。対価としても悪くはないのではないか。
 そう、思えた。
 ・・・そう、思うしかなかったのだ。俺には。

56 :
「じゃあ、頼む」
 はい、と神妙にうなずき、ふたたび俺のモノを両手で包み込む。今度は躊躇もしない。
 そして上下にこすり始める。
 だが、少しもしないうちに、俺のモノは熱を帯び、摩擦が痛くなってくる。
 すべりをよくしたほうがよさそうだ。
「すまない、効率よくこすって膿を出すために、お前の唾液を垂らしてすべりをよくしてくれないか・・・」
「も、申し訳ありません! 私の不注意でした! わかりました、では、活舌をよくするための口内分泌ローションを使用させていただきますっ」
 彼女は俺のモノから手を離し、両手を前にそろえてあたふたと何度も謝る。
 そして、そろえた両の手のひらを、今度はおそるおそるといったふうに、半開きにした口の前まで持って行く。
 これまでそんなことはやったことがないのだろう、その可愛い小さな口から、最初は一滴ずつ、そして徐々に糸を引くように。
 唾液、もといローションを手のひらへとためていく彼女は、どこか戸惑っているようにも見える。
「あのう・・・」
 どことなく淫靡な雰囲気の漂う彼女の口元に、目は釘付けとなる。とろとろと溜まり、きらきらと光る彼女の唾液。唾液ですら、このような状況ではエロティシズムを感じさせてやまない。いや、唾液だからこそ、か。
「これくらいでよろしいのでしょうか・・・」
「あ、ああ」
 呆けていたことに気づき、上目遣いでこちらの指示を待つ彼女に答える。
「では、失礼します・・・」
 その唾液を、そそり立つ俺の尖塔の天辺から、まずは垂らす。彼女の目つきは先ほどの戸惑いとは打って変わって、真剣そのものだ。
「・・・っ」
 ひやり、とした感覚に対応するかのように、ぞくりと背中に鳥肌が立つ。彼女の、両の手のひらに溜められた唾液が、その隙間から俺の鈴口へと第一次接触(ファーストコンタクト)を図ったのである。思った以上の快感に、思わず声にならない声が出てしまった。恥ずかしい。
「も、申し訳ありませんっ! 精一杯優しく垂らしたつもりだったのですが」
「いや、いいんだ・・・。じゃあ続けて、その唾液にまみれた手のまま、マッサージを再開してくれないか・・・?」
 は、はい、と慌ててうなずき、作業に戻る彼女。上下、上下、と一生懸命に、やさしくこすり上げる。先ほどとは違い、ほどよいぬめりが、快感を段違いに増幅させていくのがわかる。

57 :
「あっ、膿がでてきましたっ」
 彼女が驚いて目を見開き、先走り汁をまじまじと見つめている。
「やりましたっ」
 ああ、そんな満面の笑顔で俺を見上げないでくれ・・・。彼女の笑顔は、きらきらとまるで星のように輝いている。罪悪感が俺の胸をうずかせる。
「次は・・・」
 先ほどのやりとりのメモリーを呼び出しているのか、数瞬動きを止める。右手の人差し指をあごに当て、さも何かを思い出すという人間の行為をしているかのように。
 かと思った瞬間、
「・・・ちゅるっ」
「おわっ」
 いきなり先走り汁を吸い取りやがったぞ、こいつ。
「膿を先に吸い出しておく必要があると判断しましたので。では、次の段階に入りたいと思います」
 そう言うと、目をつむり、小さな舌をちろりと出す。両手は俺のモノに添えられたままだ。
「んっ・・・はぁ・・・」
 左手で玉袋を固定し、右手をペニスに添え、ぴちゃぴちゃと、鈴口を丹念になめ上げる。そして、その丁寧さとは裏腹に、裏筋を一気に天頂までなめ上げる。
「うおわっ」
「ちゅ・・・どうされました・・・? んっ、れろれろ・・・はぁ・・・大丈夫ですか・・・?」
 何事もなかったかのように、その後も肉棒の根元から周囲をなぞるようにをなめ上げていく。
 情けない話だが、ずいぶんご無沙汰だったため、もうかなり限界に近い。
 血管が浮き出し、ピクピクと表面で波打っている。破裂しそうだ。というか、なんか性格変わってないか? こいつっ。
「ちろっ、ちろっ、ちゅ、ちゅ、・・・んっ、れろれろ・・・そろそろ、でしょうか・・・っ」
「ああっ、くっ、そろそろ次の段階へ進んでくれっ」
 わかりました、と言い終わらないうちに、彼女は俺のモノにかぶりつく。どことなく恍惚としたように瞳の奥が潤んでいるように見えるのは、気のせいだよな。
 と。次の瞬間、

58 :
がぶっ。
「くぁwせdrftgyふじこlpっっ!!!!!」
「も、も、もうひあへあひまへんっいひおいああっへ歯あああっへひまいまひたっ」
 落ち着け・・・とりあえず口の中のものを出してから喋れ・・・。喋るたびに歯が当ってるんだよっ・・・。軽く涙目になりながらそう言う俺に対して、
「も、申し訳ありませんお客さまっ。勢いあまって歯があたってしまいましたっ以後はこのようなミスが起こらないよう・・・」
 なおも謝り続ける彼女を手でさえぎり、無言でペニスを指差し、続きを促す。これしきでは衰えないのだ、俺の暴れ竜は。かかってきやがれ。
 そんな感じで、また再開。
「くちゅっ、くちゅっ、くちゅちゅ・・・、じゅるっ、じゅるっ・・・あむあむ・・・」
 目をつむり、手を添え、懸命に小さな顔を前後させる。かと思うと、いきなり口内でカリ首に舌をちろちろと当ててくる。そして、それに我慢できたと思ったとたん、吸い出すような奉仕が始まる。
「ふぉれふぁ・・・むぅ、あむ、あ、ふぁりあんふぇふへっ」
「・・・っ」
 な、なんだ・・・? これがカリなんですね、か? その言葉をつむぐ舌が、緩急をつけながらカリを縦横無尽に這い回る。
 快感にもだえる俺を、時折、上目遣いに心配そうな視線を送ってくるが、もうこちらもいちいち対応しきれない。というか、さっきからなんとなく視線がとろんとしてるって・・・うっ・・・。
 思考がうまく働かない。
「いい・・・感じだ・・・っ、じゃあ、玉袋も一緒にさすってくれっ・・・」
「ふぁ、ふぁいっ・・・」
 添えられていただけだった左手を、ふにふにと動かす。
 やわやわと袋の中で玉が刺激される。
 ペニス、そして玉袋に来る、不規則に連続した快感は、あっというまに俺の限界を知らせる。
 ペニスが張り詰めるのを感じ、彼女もそれを口内で感じ取ったらしい。
 一度、確認するかのように俺を見上げる。
「頼むっ・・・」
 俺のモノを含んだまま、もごもごとうなずく。

59 :
「ちゅばっ、ちゅばっ・・・ぐぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ」
 奉仕の速度が飛躍的に上がる。彼女の頭を両手で押さえこむ。腰が完全に引けてしまう。
「くぅ・・・ぅっ」
「んっ、んんー・・・っ」
 意識が飛ぶような快感とともに、視界が白く染まる。
 茫洋とした意識の裏、どくどくっと音が聞こえるほど、久方ぶりに、俺は俺の分身を彼女の口内に放出していた。量が多すぎて、彼女の口内に収まりきらなかった分が、彼女の端整な口の端から糸を引き、地面に届く。
「んんっ、んくっ、んくっ、・・・こくん。・・・はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
 惚けたように俺のモノに両手を添えたまま、連続した激しい運動のせいか、彼女の頬は朱に染まっているように見える。まさかオーバーヒートしたわけでもあるまいが・・・。
「というか、ちょっと待て」
「はい?」
 いつもと同じように首をかしげて不思議そうな顔をする。
「おまえ・・・もしかして、飲み込んだのか?」
「え、は、はい・・・何か不都合がありましたでしょうか・・・? 吐き出すことによって街の景観をわざわざ害することもないと思ったんですが・・・」
 まったく、なんというか、畏れ多い。嘆息した俺に対し、彼女はなおも心配そうなまなざしを向けてくる。

60 :
「これで・・・大丈夫でしょうか?」
 落ち着いた彼女に対して、とりあえず問題解決の旨を伝え、体内で、今飲み込んだものを拡大してみてみるように促す。
 首を小さくかしげ、こくんとうなずく。
 「どうだ・・・?」
 彼女の瞳が光を失い、視線が中空をさまよう。分析でもしているのだろうか。
 そして、しばし言葉を失ったあと。
「とても・・・きれいです・・・」
「よかった」
 驚いたように目を丸くする彼女に、俺は微笑む。
おそらく、今の彼女には、きらきらと白く光りながら小宇宙を動き回る俺の分身どもが見えているはずだ。
 プラネタリウムはもう使い物にならないが、これからは、俺の「星」を見せてやることができる。彼女も新たな「奉仕」ができるようにもなる。
 ・・・これで、いいよな。よかったんだよな。
 疲れ切った俺には、もう何も考えられない。
心地よい脱力感に包まれ、彼女の膝枕に頭をのせ、眠りの世界へと堕ちていく、堕ちていく。
 完全に眠りに堕ちる瞬間、彼女が何かを笑顔でささやいたような気がするが、気に留める気力もない。
 今は、とりあえず、休もう。
 ・・・おやすみ、ゆめみ。
【BAD END?】

61 :
以上です。連投申し訳ナス
エロメインのつもりでしたが、それだとあまりにも脈絡がなさすぎるため、強引ですが個人的な解釈で本筋と関わらせてみました。
補完、というにはおこがましいですが、あそこで諦める選択肢もあっていい気がするんですよね。
そんな感じで。
PCからだとよみづらいと思うのでメモ帳などにコピペの上で、smoopyほかテキスト閲覧ツールの使用をおすすめします。
ついでに保守あげしときます

62 :
取りあえず乙

63 :
 「狩りに出かけてくる」
→「カリが…うずくんだ…」
なんつー選択肢www

64 :
イエナさんの能力によって、ゆめみが撃たれたところで時間がループし、侵入時点に戻される屑屋。
繰り返される時間の中、このループから抜け出し二人で無事に脱出するために奮闘する……
それなんて桜藤(ry

65 :
遠い未来、壊れた地球。
終わりなく降り続く雨と雪。
かつての軍事基地は、生き残った人間達の集落となっていた。
人間によって造られた戦闘機械は狂い、創造主に襲いかかる。
私は、人間をすために生まれ、今は人間を守るために戦っている。

そんな中、私はある男と自動人形(ロボット)の運命を大きく歪めてしまう。
私のせいで二人は…

「うしなわれたほしのゆめ」をSMR-9700i「雅」の視点で語る三次創作作品。
「Story of lost Dream of star Miyabi」(うしなわれたほしのゆめ〜雅の物語〜)
全三篇、現在執筆中。

…なのですが、難産の悪寒
武装神姫の二次SSが本業になってしまって…
オマケにwikiが開かないし…orz
>>51〜60
えろっ!
屑屋よいくらなんでもその星はないだろ…

66 :
ついでに昨日描いたお客さまお姉さまとのぞみのラフを載せてみる
http://wiki1.fc2.com/upload_dir/y/yumemiwiki/7c016ab51b2baaf6f6fe9e8938d7cf26.jpg
現在「Story of lost Dream of star Miyabi」とは別に書いてるスットコドッコイ短編の挿絵の予定だったんだが…
まあいいやw

67 :
「お姉さま」というと「おボクさま」の事を思ってしまう私は狼に毒されているのだろうか?
「おねえさまぁ」
 「ボクは・・・・」
「私は、おねえさまのお嫁さんになりたいんです」
「おねえさまは、男になったら、もう私はいらないのですか」
・・・・・・・・・
「おねえさま」
 「俺はおねえさまじゃない.!  と言ってもこの声と姿じゃ迫力ないなぁ」
多分、星野ゆめみが知ったら熱出して寝込むのだろうなぁ。
ほしのゆめみや館長たちだったらどうなのかなぁ?
作ったのは、ほしのゆめみ(リボン付き)だし・・・・

68 :
一応、3スレを見ると・・・

271 名無しさんだよもん [sage] Date:2007/02/05(月) 05:43:36  ID:tGqJUI430 Be:
    いや、のぞみ(以下 「の」)は、ゆめみ(以下 「ゆ」)の「3年後の配属」(>>261
    で「今日」になる
    屑屋(以下 「く」)は、( >>151-157 ) 「今日」から何日または何週間と数日、もしかしたら 数ヶ月と何週間と数日前に、『SCR5000Si/FL CapelII』になった。
    その日から数時間、または、数日、または何週間と数日、もしかしたら 数ヶ月と何週間と数日前と、さらにそれから、三十一年と二十週三日前に「お客様」で来ている。

    の : お姉さま、ご一緒にいらっしゃるもう一体の方はどなたですか?
    ゆ : 私の、大事な、特別な、お客様です。
    く : 好きでロボットになったんじゃない。俺は人間だったんだ!
    の : 言葉が乱暴ですね。男の人みたいです。いいえ、お男の人でもここまで乱暴な言葉使いの人は少ないと思いますよ。お客様お姉さま。
    ゆ : この方は男の人です。
    ゆ : 250万人目、いえ正確には、249万(以下略)人目のお客様として、そして、その三十一年(以下略)前にも来ていただきました。のぞみさんの配属の(省略)年(省略)日後の事です。

    ・・・・・・
    などど話がつづくのだろうね。
272 名無しさんだよもん [sage] Date:2007/02/05(月) 07:37:00  ID:fb989KF20 Be:
    それはそれでスゲー面白そう
273 名無しさんだよもん [sage] Date:2007/02/05(月) 08:15:20  ID:JJeyIHhn0 Be:
    >>272
    おもしろそうだが、屑屋の精神が持つかしらw
    屑屋
    「・・・しかも、ロボットになっちまったせいで、そのうざったい会話の一部始終が
     『忘れられない』ときたもんだ・・・orz」

69 :
で? >>66 はどういう話の挿絵になるのかな?

70 :
>>65
乙!!
カリの作者です。感想くれた人はありがとう。命の輝きなんていっても結局精子なんだよな…
「モニター中央をごらんください、どの精子も卵子という太陽に向かって光の尾を引きながら、広大な小宇宙をまさしく彗星のごとく懸命に駆けてゆきます…。しかしその大半は流れ星同様、目的を果たせぬまま、その光を失うことになるのです…」
やな解説だな…
保守上げ

71 :
>>70
SCR5000の中には、そういう仕様の個体もあるんじゃないかと。

……伊勢秘宝館?w

72 :
とりあえず保守ー

73 :
保守アゲ

74 :


……
………

 一面に広がる雪原。
それを覆い隠す雪と冷たい風。
 地球は壊れていた。
自らが生み出した生命によって。

この星の生命が終わりを告げる日も、そう遠くないのかもしれない。
しかし、人は生き続ける、生への本能に従って。

75 :
「誰…かが…書き残していった…」
 歌が聞こえる。
吹雪の中にも関わらず。
「名も…知ら…ない歌は…」
もし、人がこの歌を聞いたのなら「神が吹雪に紛れて迎えに来た」とでも錯覚するのだろうか?
「わた…しを…責めているようで…」
その歌は、人への鎮魂歌なのだろうか?
「なみ…だが…零れてきた…」


 少し目を凝らせば、その方向に灯りが見える事に気付くだろう。
吹雪の所為で霞んで見えるが、それは人工の灯りであった。
かつての陸軍基地を根城にした集落である。

そこのレーダー塔に人影がある事など、普通は気付かないだろう。

76 :
「……来る」
 その人影の姿。
背丈は170cmほど、年齢は18ほどであろうか。
その身を包む服は、防寒の事など全く考えられていない程、スリットが所々に入っている。
肩には、体に合わぬ長さの狙撃銃が背負われている。
「目標三、距離3145。対人用自律戦闘車両…」
右目はチェレンコフ光を放っているかの如く、蒼く煌めいていた。
「行くか…」
風でなびく赤毛を、翼のようなプレートを施したベレーに押し込む。
本来耳のある場所に装着されている、扇子の形をしたもののランプが点灯する。

 少女の名は雅。
この集落の守り神。

足場を蹴り、吹雪の中に消えてゆく。

 形式番号、「SMR−9700i」
戦闘用人造人間、それが彼女だった。

77 :
 雪に刻まれた大きな跡を、雪が覆っていく。
それが動くたびに、重い何かが軋む音がする。
人のような形ながら、その身体は人よりもはるかに大きい。
 かつての戦争で、歩兵を狩る為に造られた自律兵器。
その巨体のあちこちには錆が浮き出ており、それらが過去の遺物であるかを物語っていた。
 しかし、それは今も「生きて」いた。
無差別に生物を襲う「怪物」として。
 突然、先頭を行く対人戦車が爆炎を吹いて倒れた。
その装甲には、2p程の穴が開いていた。

……

 雅はちっ、と舌打ちした。
本来なら相手の動力部を撃ち抜くはずの弾丸が、頭脳部を撃ち抜いた事に不満を感じたのだ。
(バッテリーの劣化のせいで、理想初速を得られなかったか…?)
どちらにしろ相手を一撃で屠ったので、あまり拘る理由がないが、それでも気になった。
 49式電磁投射型対物狙撃銃。
20o徹甲弾を使用する国産初の歩兵用対戦車電磁投射銃(レールガン)である。
「墓守り銃」に比べると遥かに軽量で、充電式高出力バッテリーの採用により、外部動力を必要としない。
まさに日本の電子工学の結晶とも言うべき兵器であった。
 だが同時に、そのバッテリーの耐久性が問題となった。
製造から幾十年の時が流れていれば、確実に寿命が来ている。
「こちらに気付いたか…」

78 :
 いくら軽量と言ってもその重量は13kgもある。
必要なけれは、ただの過重量(デットウェイト)でしかなかった。
狙撃銃を雪に置き、駆け出す雅。
 背部スラスターに火が灯る。
高温のジェット噴射が、触れた雪を水蒸気へと変化させる。
その勢いは、雅を空高く舞い上がらせる。

 上空から、残り二両の姿をX線視野で確認した。
腰に下げてある棒のようなものに手に取る。
 長さ1mの金属のプレート。
超振動銃剣、通称ガン・ブレード。
彼女と同じ戦闘用人造人間のみが使う事の出来るじゃじゃ馬である。
電源が入り、チェーンソーのような高音が発生する。

「やあぁぁぁぁぁあっ!」
そのまま、縦一文字にブレードを振り下ろす。

辺りに、金属の破砕音が響いた。

79 :
 吹雪にあおられ、燃え上がる炎が消えるのもそう遠くない。
転がっているのは、唯の金属片と鉄塊。
そして、その場に佇む雅。
「…?」
 対人用レーダーに、何かが映り、そして消えた。
「何だ…?」
敵の骸を後にし、その方向に走り出す雅。

……

(ここの筈)
吹雪は酷くなる一方で、もはや何も見えない。
(赤外線視野、最大出力)
 左目が赤く変色する。
視野がグリーンで表わされる。
雅から見て11時の方向、6m先に微弱な熱反応。
サイズは…人間大。
(見つけた)

80 :
「大丈夫ですか!?」
駆け寄り、人影を抱き起こす。
防寒用のコートを着た男性、年は30代か。
中度の低体温症に罹っているが、一応意識はあるようだ。
もう一人の人影。
こちらもコートを着ている10代の少女。
しかし
「!!」
流れるような銀髪。
耳には扇子のようなプレート。

「……「すばる」…?」

彼女は、思い当たる人物の名を呟いた。
しかし、その者はすでにこの世にいない。
(…同型機か。まだ稼働している子が居たんだ…)
 ふと、その出会いが嬉しいかの如く、口元が緩んだ。
だがすぐに口を引き締める。
「そんな事考えてるヒマはないか…」
中度以上の低体温症に罹った人間に運動は厳禁である。
「少しの間、待っててください!」
先ほどの自立兵器の装甲板を橇代わりにと、雅は踵を返した。

81 :
その少女の名が「ほしのゆめみ」であると言う事を知るのは、もっと後の事である。
しかし、雅はこの時点で予想が出来なかっただろう。
ゆめみと「星屋」の運命を、大きく歪めてしまう事を…

それは、もっと後の出来事である。


To be Contined…
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「Story of lost Dream of star Miyabi」第一章「戦闘用自動人形(ロボット)少女」 終幕
次章「人の、自動人形の「」」 現在執筆中。

原作 Key
   妄想屋(仮名)
著  SGF−004

82 :
以上、ようやく掲載にこぎ着けたSGFです。
最近はコテハン陣が居なくてスレが過疎になっていますね…
FC2では編集がしづらいと言う個人的理由により、このたび「ゆめみのまとめWiki」としてアットウィキにて再建。
かれこれ三代目となります。
(http://www6.atwiki.jp/sgf004/pages/1.html)
サイト名が違うのはこちら側の都合です モウシワケナイorz

83 :
お、ちょっとスレ覗くの忘れてたら新作キターー

84 :
いつか見上げた 遠い星 いまもそこにあるの……?
揺らめく煌めき 伸ばした指から
こぼれ落ち 消えてく ただそっと 星に祈る
どうか…… ちいさなゆめ 見せてください あと ほんの少し……
永久など 望みはしません  
今 この時だけ……
夢から 目覚めても 星たちは 見守ってくれるだろう 
だから…… ほしのゆめを 見せてください 優しい笑顔で……
結末が どこであろうと 今は微笑んで……
ああ いまだけは ただ 小さな星の 夢の中で……
ほしのゆめを……
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1135008
これが再生2000とか、理解できない。なぜ伸びないのか・・・?

85 :
なぜ伸びないか?
だとか書かれてもねェ。元々、さほど有名なモノではないでしょ。「きねてぃっく のべる」自身が。
それに、改訂版だし。

86 :
>>84
作者乙

87 :
 

88 :
置いたら

89 :
>>84
すまん、自分は再生数が100未満のやつの方が好きなんだ。
妄想屋氏をはじめとしたコテハンが全員不在の状況でね自分も筆が止まっています(申し訳ありません)
保守的に、以前描いた雅と真のイラを塗ったので置いときますね。
ttp://poya.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20080503224016.png

90 :
そういえば、「ぱんつはいてない」ほしのゆめみ ですが
ほしののぞみ、お客様お姉さま(ほしのくずや)、たちは、どういう下着なのでしょう?
ロボっ娘には下着はいらない?
例えば、スリーマーやブラジャなども利用していない?
星野ゆめみ(人間)は?
あの様な股上までスリットが有るスカートなのでは、カナリ勇気がいるのでは?

91 :
ゆめみ&のぞみ&ゆめみ(人間)=スク水風アンダーウェア(公式設定)
くずや=サルマタw
それでも「ぱんつはいてない」になるのは……ミラクルだ、うん。

ゆめみ(人間)
「『星の人』の正装を、そんないやらしい目で見ちゃダメです(めっ)」
屑屋
「うん、立派なプロ意識だ」

しかしなんだな。ここでそういう話をしても、新しく来た人には元ネタがわからんのはよくないな。
誘導……どこにしたらいいんだろう?

92 :
http://www6.atwiki.jp/sgf004/

意外なる再会

 『ゆめみとのぞみとゆめみな屑屋』
ですね。
それで、機械のカラダの屑屋が、他の連中にあわせて「ほしのくずや」と名乗ってるのですけどね
それから、別の(非公開希望の)職人さんによって「人間の『星野ゆめみ』さん」が登場したのですよね。
あと、のぞみ にとって ゆめみ の体は「お姉さま(先に作られた)」のカラダなので、「お姉さま」のカラダの「お客様」・・・・・・で「お客様お姉さま」と呼びかけています。
(と言うか、「お客様お姉さま」というコトバは私が作った)
ゆめみと同時期に出来た男性のカラダだったら「お客様お兄さま」と呼びかけるでしょうか?
もしも妹分のカラダだったら。。。。だったら。。。。。萌える言葉が思いつきません。かなしい。。。。

93 :
例えば
「星の人」になった屑屋が旅先で付いてきた少女、「星野ゆめみ」と旅をしている最中に次元の谷間にはまり、逝った先が「過去の花菱プラネタリウム」そこには、着任間もない「ほしのゆめみ」が働いていたら?
そして同時に「ほしのゆめみ」「ほしののぞみ」「ほしのくずや」も次元の旅をさせられて、同時期に出合ったとしたら、どういう事になるのだろう?
プラネタリウムの従業員からは「お客様」なのか「同業他者」なのか「臨時従業員」なのか?

94 :
>>93
似たような話が、第三スレの終り頃に投稿されていましたね。
内容は「ゆめみ・のぞみ・くずや・星野ゆめみが次元を超えて一同に会してしまう」というもの。
さらに飛ばされた場所がちょうど着任当初のゆめみが働いている花菱デパートだという…。
劇中を見たかぎり、そのSSでは「臨時従業員」的な業務をしていましたね。
(まあ、いろいろな理由がありますが…)

95 :
あれは、「ほしのゆめみ」「ゆめみな屑屋」は二度目だからね。しかも「星の人」は居ないし。
今回、また別の話を作れるかも。
例えば

その日、デパート屋上プラネタリウム館で
「ゆめみ」「のぞみ」は「ゆめみな屑屋」が行ってる「イエナさんのお手入れ」を手伝っていた、と言うか邪魔をしていた。
そして、外の渡り廊下・・・・建物屋上出入り口とプラネタリウム入り口を繋いでいる・・・・・で何か音がしたので「のぞみ」が確かめに出て行き、大声を出したので飛び出すと、光のカタマリ?に引きずり込まれた。

ある風が強めの、雨がぐったり曇ったりを繰り返す日、自分たちが寝泊りする場所と、星空を投影する傘を兼用するテントの中で。
星の人となって巡業をしている屑屋と、その移動公演中に付いてきた「星野ゆめみ」は「プラネタリウム」を調整している。
ゆめみは「風のある日はこの制服向きでは有りませんね」と思いながら。
何しろ元々は膝下丈のヒダだったのでしょう、
ですが、十分に手入れは出来ず、今となっては、膝上から太腿くらいの丈で、腰から5から10cmくらい、と言いますか股上15cmから20cm位まである、5箇所の切れ目。
しかも真後ろ、1箇所、両脇2箇所づつ、大体等間隔にありますが。つまりやっと腰に引っかかっている重なりの無い5枚の布が風になびいて。
しかコレも一般的に物資が少なく、しかも、元々、収入は少ないせいで下着を持っていませんから、みえちゃっているハズです。素肌が。
と、外でカナリの光と数秒後、大きな音が。
「雷か?」
もう一度明るくなるとテントがバサバサと風に流されそうになった。
「テントが飛んで大変」と星の人とゆめみは外に出て、安全点検をしようとして、その光に引きずり込まれた。

96 :
こんな書き出しを書いてみた。

誤記
「雨がぐったり曇ったりを繰り返す日」

「雨が殴りつけるかのように強く降ったり、曇ったりを繰り返す日」
です。

97 :
その日、天気予報では一日中晴天です。
しかし、先の公演が終わり、お客様を入れ替えようとした時に、急に曇り、小雨になりました。お客様たちは、なぜか皆様デパートの中に入りました。
普通なら、プラネタリウムの展示や案内を見たり、お土産を買ってくださったりします。
でも、しばらくしてから雷雨になりました。
風も結構あり、いくら屋根があるとは言っても廊下は雨が降りかかります。
もしかしたら、今日は、お客様はプラネタリウムにいるよりはデパート内にいるほうが良かったのかもしれません。
しかし、プラネタリウムにお残りのお客様がいらっしゃるかもしれませんし、また、雷雨の中、来て下さるお客様もいらっしゃるかもしれません。
「プラネタリウムはいかがですか?」
いつも変わらない言葉でお客様をお待ちします。
何度目の稲光と轟音でしょうか?廊下の真ん中辺り、正確にはプラネタリウム側約48.3%近辺に、3っつ何かが転がっている様に見えます。
水煙の見間違いでしょうか?でも動かないですね。
取り合えず、見てきましょう。

それは、3体の私に良く似た機械人形です。、それぞれ違う色の服を着ています。
音声で呼びかけても、無線で呼びかけても、応答が有りません。
通信を切り替えてプラネタリウム内の受付と館長の移動機を呼んでみましたが応答が有りません。どうしたのでしょう?

98 :
3体を残してプラネタリウムに戻ってみると、お年寄りの男の人と、私と背格好が良く似た、まるで双子か、生き写し(?)の女の人が重なるようにして倒れています。
「ゆめみちゃん、どこ行っていたの?この二人のお客様を助けるのよ」
「すみません。すみません。
ですが、外にも3体倒れていますので、お部屋におお運びしないと壊れてしまうと思います。」
どちらも大変だという事で、館長さんたち、男の人たちは私の案内で外に出る事になり、女の人は室内の二人を診る事になりました。
2人は館内の長椅子に、ビニルシートと貸し出しのひざ掛けで寝かせました。
3体は床にビニルシートとウエス(イエナさんお手入れ用タオル)を敷いて寝かせました。
デパートの救護室も、保安も、受付案内も、内線でも電話での連絡も、出来ません。
私も、緊急連絡をいれてようとしましたが、なぜか圏外で電波が通じません。
皆さんの家にも電話できないようです。公衆電話も携帯電話もだめです。
どうしたのでしょうか?
廊下をつたって、デパートに入ろうとしましたが、激しさを増す暴風雨で屋上は海のようです。こんな中では、遭難しそうですから館長の判断であきらめました。

99 :
時間が過ぎ、閉店時間になったので、仕方なく、泊まる事になりました。
雷雨は止みません。
テレビもラジオも受信できず、コンピュータは通信できません。
2人と3体は、いまだに、動く気配が有りません。
深夜11時すぎ女の人が、目を覚ましました。
でも落ち着かない様子。
とりあえず、お茶を飲ませた様子です。
私は寝る時間になリましたのでいつもの場所で寝ました。

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