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2013年07月エロパロ135: 空飛ぶ広報室でエロパロ (159) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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空飛ぶ広報室でエロパロ


1 :2013/05/09 〜 最終レス :2013/06/25
無かったので立ててみました
空稲かわいいよ空稲
他カプ話でもエロ無しでもほのぼのでも何でもアリでどうでしょう
実は稲ぴょん限定で夜の時間のみドSだった空井にじわじわと言葉攻めされて
キョドってるの隠しながら全力でツンしつつ胸キュンが抑えきれない稲ぴょん
…なんていうのもアリですアリアリです
職人さんの投下お待ちしております

2 :
軽い小ネタ投下します
冒頭に状況説明が長々とありますがあとは会話のみですみません

いつのまにか恒例となった広報室の面々との親睦会の帰り道。
以前から取り組んでいた仕事の企画が、なんとか実を結んだという喜びと達成感のせいだろうか、
会の序盤から尋常じゃないスピードで生ビールをぐびぐびと流し込んでいたリカは、
周囲がいい感じに酔っぱらってきて盛り上がり始めた頃にはもうすでに泥酔状態になっていた。
空井は意識が朦朧とし出したリカを横目で心配そうに見つめていたが、ふと目を離した隙に
ごろんと大の字になって座敷の上に伸びてしまったリカの姿に気づくと、
いよいよ限界だろうと判断して、「まだ飲み足りない」とごねるリカを介抱しながら居酒屋を後にする。
「空井になら安心して稲ぴょんを任せられるなぁ。無事にベッドまで送り届けるんだよ。
 女性は体冷やすと良くないから、寝冷えさせないようにね」
どんな意図があるのかよく解らない言葉と、満面の笑みを浮かべた鷺坂室長に見送られ、空井はリカをおぶって夜道を歩いていく。
「…そらいさん」
「稲葉さん、起きてたんですか」
「……ずっと起きてました!」
「(…いびきかいてたくせに…)」
「あの、なんで私、空井さんにおぶってもらってるんですかね」
「いやどう見たって一人で歩いて帰れる状況じゃないですよ」
「だっ大丈夫です一人で歩けます!外出たらちょっと酔いも冷めたしもうほんと降ろしてください」
「いやいやいいですって。無理しないでください。ちゃんと家まで送り届けるように室長からも言われてるんで」
「……はっ?家!?なんですか家って!?」
「まさか酔っぱらって足元おぼつかない女性をそのへんの夜道に放っていくわけにいきませんよ」
「いやいやいやいやいや!!」
「あっちょっと暴れないでください落ちちゃいますよ」
「家までとかいいです無理ですあのほんとそのへんで降ろしてくださいタクシー拾うんで!」
「タクシーでもいいですけど、僕も同乗しますよ。家までちゃんと帰れるか心配だし」
「(………これは……暗に私の家に上がりこみたいっていうアピール…?いやいやまさか…)
 ……えーーと……空井さん、わざと言ってます……?」
「え?何がですか?」
「……………(何考えてんだかさっぱりわからない……)」
「稲葉さん?」
「いえ…なんでもないです…」
「あ、そうだ。恐縮なんですけど、ご自宅に着いたらトイレ借りてもいいですか?外歩いてるうちに冷えちゃったみたいで」
「(………こっ、これは………)」
「あ!稲葉さん向こうからタクシー来ましたよ!停めますか!?」
「(計算なのか……天然なのか……)」
「稲葉さん聞いてます?停めちゃっていいんですよね!…稲葉さん?……ってあああぁ!タクシー行っちゃった…」
「(……たぶん………後者…なんだろうな……)」
中途半端だけど終わり
そして空井はタクシー降りたあともふつーに稲ぴょんをおんぶしてベッドまでちゃんと送り届けて
ついでにトイレ借りてサラっと何事も無かったかのように
「ではまた!」とか言って任務完了とばかりに颯爽と去っていくんだろうな。
稲ぴょんドキドキ損。

3 :
ドラマと、空井&稲ぴょんの二人が大好きなので、スレ嬉しいです♪
早速の投下ありがとうございます!
いい歳した(空井29歳、稲ぴょん27歳設定でしたよね)二人の純情な恋愛模様がたまりませんね〜
他の職人さんも!エロも是非!!二人のイメージ壊さない程度なら大歓迎です!!!

4 :
>>3
上の小ネタ投下した者です。
空井×稲ぴょん好きな方に読んで頂けて嬉しいです。
ありがとうございます!これからもネタが浮かんだらちょくちょく投下したいと思います。
きっとこのドラマ見てて空稲にきゅんきゅんしてる方はたくさんいると思うのでw
このスレがどんどん賑わってくれれば嬉しいですよね♪
空井さんが29歳で稲ぴょんが27歳なんですねー イイ感じな年の差w
二人のイメージが崩れない程度にイチャイチャエロの投下に期待したいですねw

5 :
連続で申し訳ないですが、再び投下させていただきます。
空稲がもし恋人同士になったとしたら、お互いをなんて呼び合うのかなー
今のところ二人とも敬語で喋るのがしっくりくるし、気楽にタメ口で会話する空稲とか想像できないなー
とか色々と妄想してたら浮かんだネタです。またもエロとは程遠い内容でスミマセン…

空稲の未来捏造設定 お付き合い始めてちょっと経ったくらいな設定
※本編中での空井の自宅が一般的なアパートの一室なのか、寮に住んでるのか、
そのへんの設定が解らなかったので、この話ではアパートの一室という設定にしております。

*  *  *

【 リカちゃん 】

リカが空井の自宅アパートに訪れるようになって、もうすぐ一年になる。
お互いに出会いの印象こそ最悪だったものの、その後は少しずつ時間をかけてお互いを理解し合う仲になり、
いつまでも付かず離れず微妙な距離を保ったままかと思われた二人の関係性は、
今ではもう世間一般に言う「恋人同士」というものに変化していた。
今日は久々に重なったお互いの休暇を利用して、少し遠出をして半日のデートを楽しんできていた。
夕方に空井の自宅まで帰ってきて、リカが色違いの2つのマグカップにコーヒーを淹れる。
スカイブルーの色をしたマグを空井に差し出し、自分は淡いピンク色のマグを両手で持つと、
ベッドを背もたれにして座り混む空井の横にちょこんと体育座りして、ふと思いついたようにリカが呟いた。
「そういえばこの部屋って、ソファとか座椅子が無いんですね」
「ああ、そういえばそうですね。一人暮らしだとベッドに座れば椅子の代わりになるんで、考えもしませんでした」
「…買いませんか?ソファ。二人掛けくらいの」
「あーいいですね、買いましょう。そうすれば、稲葉さんもこの部屋でゆっくりくつろげますし」
やっぱり、直に床に座ってコーヒー飲むのも味気ないですよね、と空井が苦笑いする。
淹れ立てのコーヒーをふうふうと冷ましながら、マグの縁にそっと口を付ける空井をじっと見つめて、
リカは少しそわそわとした様子で、目の前の低いテーブルに持っていたマグを静かに置いた。

6 :
「……あの、空井さん」
「はい?」
「……その呼び方、」
「呼び方?」
「私のこと、『稲葉さん』って呼ぶのって、変える気ないんですかね」
さっきよりもぐっと距離を縮めて詰め寄ってくるリカの、改めて見ても大変整った綺麗な顔が間近に迫り、
空井はドクドクと脈打ち始める胸の鼓動に気づきつつ、一息置いて体ごとリカに向き合った。
「…稲葉さんこそ、『空井さん』のままじゃないですか」
「だ、だってそれは……。じゃあ、なんて呼べばいいんですか」
「…もしや稲葉さん、僕の下の名前を知らないとかっていう可能性は…」
「ないですっ!もちろん知ってます!失礼なこと言わないでくださいっ!」
「じゃあ、試しにちょっと呼んでみてくださいよ」
すっと伸びた切れ長の瞳にほんの少し好奇心を覗かせた空井が、からかうように唇の端を上げてリカに促す。
とたんに先ほどまでの威勢の良さをすっかり無くしたリカは、ウェーブがかったブラウンの髪から除く両耳を仄かに赤く染めた。
「い、いいですよ。それくらい言えます」
「じゃあ、どうぞ」
「……」
「……」
「………だっ……、だぃ……」
「…だい、だいすkっ……ンンッ!……だいす……け……」
「………さん。」

よく考えてみれば、下の名前を呼び捨てで呼ぶのはあまりに恥ずかしくて、
最後にぼそっと『さん』を付け加えてみた頃には、リカの顔はすっかり真っ赤に染まっていた。
その顔を空井に見られたくなくて、ぐっと深く俯いたままの頭はぴくりとも動かない。
そのまま何となく静寂が流れて、リカが猛烈に今すぐこの部屋を出ていきたいと思うくらいの羞恥心に耐え切れなくなった頃、
しばらく黙ったままだった空井が、気まずい空気を断ち切るように小さく囁いた。

「……リカちゃん」

驚いたリカが勢いよく顔を上げると、空井が下から覗き込むようにこちらをじっと見つめている。

7 :
「…リカちゃん、首の付け根まで真っ赤だよ」

ふっと可笑しそうに頬を緩めて微笑む空井の眼差しが、自分を見つめるあたたかな瞳が、あまりに甘く気恥ずかしい。
ずっと下を向いていたせいで少し乱れた髪を直すように、空井の指先がリカの首筋に触れて、柔らかい毛先をするりと撫でた。
空井から向けられる目線や、微かに触れられた時に感じた体温や、色んなことに体中が過敏に反応してしまい、
リカの心臓は尋常じゃないスピードで脈を打ち、首の付け根どころか全身まで火傷のような熱が広がっていくのを止められない。
「…う、あ、えッ……な、なんで、その呼び方…っ」
「リカちゃんが言ったんでしょ。稲葉って呼ばれるの嫌だって」
「嫌とは言ってません!ただ、いつまでもお互いに苗字で呼び合うのって、どうなのかなっていう疑問を提示してみたたけで!」
「だから、『大祐さん』と『リカちゃん』っていう呼び方でいいと思うけど」
「…ていうかちょっと待ってください、空井さんなんでナチュラルにため口になってるんですか!?」
「いや、恋人同士なんだから敬語のままだと他人行儀で逆に不自然かなって」
「私的には今の状況の方が違和感バリバリです!!」
わぁぁぁ、と頭を抱えて身悶えてしまったリカの頭を、空井が満足そうに優しくナデナデしてみせる。
「……なんか、空井さんちょっと調子乗ってません?」
「乗ってないですよー、ただ…」
「………なんですか?」
「照れまくってる稲葉さんがあまりに可愛らしいので、ちょっといじめたくなりました」
「だからそういうことをサラッと爽やかな顔して言わないでくださいっ!!!」

「…リカちゃんは、そうやってすぐムキになるところが魅力だよね」

ぎゃーーーーっ、と色気もへったくれもない悲鳴を上げて、
もはや我慢の限界のリカは空井から慌てて飛びのくと、ベッドの布団の中に潜っていく。
それをただ黙って目で追っていた空井は、クックック、と堪え切れない笑いを片手で抑えた。
自分よりほんの少し年下なだけで、もう立派な大人の女性のはずのリカが、
こんな風にちょっとからかっただけで林檎のように頬を真っ赤にして恥ずかしがる様子が、
空井の目にはとても愛らしく、ますます魅力的に映った。

「空井さんは今後一切、ニヤニヤしながらリカちゃん言うの禁止!!
 調子に乗って私のことおちょくるのも絶対絶対禁止ーー!!!」

布団の中からくぐもった声で必の叫び声が聞こえてきて、空井はとうとう我慢できず心底楽しそうに大笑いしたのだった。

おわり

8 :
ええもん
よましてもらいましたー
ありがとうありがとう

9 :
投下ありがとうございます♪♪
空井君はリカちゃんを拗ねさせるの好きですよね天然なだけで、何の計算もなくドキドキさせるし
個人的には4話の防大に誘うシーンが大好きです
あの時は彼がいるって誤解する前だから、プラベな気持ち全開で誘ったんでしょうね
恥ずかしくてリカちゃんの目を見れない空井君可愛かった
イケメンアナと付き合ってるって言われた時の切ない顔も可哀想だけど可愛いし
次回のヤキモチも楽しみですね!!

10 :
5話期待あげ

11 :
ああもう空井さんったら…!orz
とあまりのじれったさに観ながらため息が出てきてしまう展開の5話でしたね
本編の流れが切なすぎるので、ここではほのぼの幸せな空井さんと稲ぴょんの話が読みたいなぁ…
それにしても空井さんの嫉妬&スネっぷりがハンパないw
ちょっと稲ぴょんに対する独占欲とか湧いてたりして…?
あの普段は鉄仮面の稲葉さんが俺の前では本音さらけ出してポロポロ泣いてくれたわけだし
俺と一緒にいる時にたくさん笑ってくれたら嬉しいなー、稲葉さんってああ見えて笑うとすっごく可愛いし
あーやっぱりもっと仲良くなりたいなー、手繋いだりくっついたり、めいっぱいギュってしたり
あわよくばあのまっさらで綺麗な肌に直接触れてみt(ry
とかオオカミ目線まっしぐらな思考回路の空井さんも見てみたい……
……ちょっと紙とペンを準備してきますw
書き上げたら投下しにきてみますね〜

12 :
ぜひぜひ!!
職人さんの投下お待ちしております
オオカミ目線空井も萌えるわ

13 :
正座してお待ちしています

14 :
空井さん「関係ないし」とか言うわりにはめっちゃ嫉妬してるように見えますよw

15 :
たのしみにしてます

16 :
おお、スレ立ってる!
乙です
5話は空井のばかぁwな回だったな

17 :
「おーい、稲葉撤収!」
「あ、はい」
撮影を終えたペットショッブを後にしようと荷物を手に取り立ち上がる
すぐ脇のショーケースに居た柴犬とふと目があった
「わ、かわいいー」
しっぽをふって、ガラスの向こうのリカに触れようと一生懸命な柴犬の仔犬だった
そのまっすぐな目が何だか……あの人に似ていて……
「犬、お好きですか?今飼われたりは?」
「い、いえ、飼ってません。
こういう仕事なんで、家に帰る時間も不規則だし…
飼っても1人にさせちゃ可哀想ですから」
ガラス越しにあやすとますます仔犬は甘えて来た

18 :
「あ、そうですよね。テレビの方ってお忙しいから…
でも残念!この仔こんなに懐いて…運命の出会いかと思ったのにねー」
ショップ店員が柴犬に話しかける
その時、柴犬が少しさみしそうな顔をした様に見えて、リカはあやす手を止めた
「本日はありがとうございました!それではこれで失礼します」
リカは笑顔で会釈をして、未練を断ち切るかの様に勢いよくクルーの待つワゴンへと乗り込んだ

19 :
今、この仕事が楽しい
毎日が充実しているのが解る
でも、この仕事をしていれば…
先日同僚から聞かされたあの言葉が頭の中に蘇る
「自分がいない時家庭を守ってくれる様な女の子…かぁ」
今こうして楽しんで仕事をやれているのは、あの人のおかげだった
目的地を見失いかけていたリカを戦闘機に乗って先導し、光のさす方向へと導いてくれた…なのに
「皮肉だなぁ…」
こんな仕事をしている女は、あの人の好みでは無いのだ

20 :
「あ、稲葉さん!」
広報室前の休憩室からガラス越しに手を降る空井が見えた
(あ、さっきのワンコ…)
「どうも、お疲れ様です」
駆け寄って来た空井の顔を見て、思わずリカは吹き出しそうになってしまった
「あの…稲葉さん??」
空井が戸惑った表情でこちらを伺う
「いえ、なんでもありません。お疲れ様です。今日も打ち合わせ、宜しくお願いします」にやける口元を抑えて何とか堪える。
「はい!あ…」
空井はリカが脇にかかえていた資料に目を止めた
「どこか、撮影の帰りだったんですか?」
「はい、今日は街のペットショッブで…」
「あ、猫!」
「はい?」
「自分、猫が大好きなんですよ!」
空井がまた目を輝かせた
「可愛いですよねー猫!あ、もちろん犬とかも好きなんですけど、猫が1番!すごく甘えたりもするけど、反面芯は強いというか」
猫の可愛いさについて熱弁を振るう空井がリカにはどうしても嬉しそうにしっぽを降る仔犬に見えてしまい、また顔がにやけそうになるのを必に抑えた。

21 :
「私も猫好きですけど…ほんとに大好きなんですね空井さん」
それでも堪えきれずについ笑ってしまった
好きなものについて話す空井は子供の様で
(かわいいかも、なんて)
「あ、なんかすみません…じゃあこちらへどうぞ!」
空井が姿勢を正して中へと案内する。
そのまっすぐな背中を見て、リカも気持ちを引き締めた
広報室の中へ入ると、ソファで豪快に横になる柚木の姿が見えた
「休憩終わりですよ、柚木三佐!いつまでもトドみたいに寝とらんで下さい!」
槇が柚木を引っ張り起こそうとする
「いたた…うっさいわねー。ナーニがトドだっての!そっちはゴリラじゃないよ!」
これは、いつもの痴話喧嘩だ。最近出入りの多くなったリカにもすっかり見慣れた光景になっていた。
先日、空井と2人で仕組んだ飲み会の席での槇の言葉
隣で聞いていて、自分たちはこの場に居ていいのかと恥ずかしくなるほどまっすぐな言葉だった

22 :
どんな風に振舞っても女として見てくれる
今のリカには何だかとても羨ましく映った
(女として…見られたい…?)
「また、始まっちゃいましたね」
ふと空井に困った様にくしゃっと笑った顔を向けられ、リカは思わず視線を外した
(もう、そんな顔でこっち見ないでよ〜)
「また、始まりましたね。広報室名物アニマルパーク」
いつの間にか隣に居た比嘉がいたずらっぽく2人に囁いた
「アニマル…パーク」
「そう。トドに、ゴリラに、楽しい仲間たち」更に隣から片山が顔を出す
「稲ぴょんはもちろん…」
「あ、あたしも入ってるんですか?!」
「もちろんでしょ。稲ぴょんは…」
「猫!!」
反対から空井が身を乗り出して手を上げた
「稲葉さんは猫、ですよね!」
「はあああ?お前、何言ってんの?!稲ぴょんなんだからウサギだろ」
「あ、あれ?そうか…」
しゅんとする空井を余所目にリカは顔が赤くなるのを感じた

23 :
(この人は…)
「でも、稲葉さんだからウサギって、名前だけのダジャレですよね?」
「うるせーなー稲葉と来たら白うさぎって相場は決まってんだよ!」
(さっき猫大好きって話をしといて、このタイミングで私が猫みたいだなんて言う?!)
「お前は空気を読め!」
(空井さん空気を読んでください!)
「そうかなー」
片山の口撃にまだ空井は不満気な表情を見せた
「なんだ、お前猫好きなのか。俺は犬だ断然犬ー」
「はい…」
頭の中がぐるぐるする
落ち着け、落ち着くのよ私!
「あ、稲葉さんも好きですよ」
一瞬の沈黙の後、必に冷まそうとした頭がまた沸騰した
「え?えっ?」
空井がこちらを見ている。皆にも、見られている。
「えっ、そ、そんな事、今言われてもっ」
「さっき丁度そういう話をしていたんです。稲葉さんも好きですよね、猫」
またまた一瞬の沈黙の後、今度は全身から力が抜けて行くのがわかった

24 :
「ああ……はい……」
そう言うので精一杯だった
「お、稲ぴょん来てたの?いらっしゃい」
鷺坂がコーヒーを片手に部屋へ入ってきた
その鷺坂を巻き込んで、犬だ猫だ爬虫類だ鳥類だと論争が起こる中今度はリカの中に苛立ちが湧いて来た
「就業の時間です!!!」
広報室にリカの声が響き渡る
皆一斉にリカの方を向く
「私は別に猫派じゃないし、鳥派でもイグアナ派でもマングース派でもどーでもいいです!
お仕事お仕事!お仕事の時間です!」
デスクの方を指差し鋭い目で全員を見渡した
「こえー」「さすがガツガツ」「さあ、お仕事、ですね」
ソロソロと各自が机に向かった
リカに猫派では無いと言われた空井は肩を落としさみしそうな目をして鷺坂と共にゆっくりと応接ソファに身を沈めた
「さ!今日の打ち合わせの件、宜しくお願いします」
リカは机に資料を並べる
「拝見します!」
資料を手にした空井はついさっきまでとは違う輝いた目で文章を追っている
資料に夢中になっている空井を見つめてリカは心の中でつぶやいた
(私、本当は犬派です空井さん)

25 :
私はそらいぬ派ですw

26 :
>>17
GJです!
本編かと思うくらい、みんなの様子が想像できたww
空井ワンコ可愛いよ

27 :
本スレには規制で書き込み出来なくてツライ

28 :
>>24で終わり?

29 :
>>28
終わりです
すいません書くべきでした
>>26
ありがとうございます
こういうの書いたの始めてなので、反応頂き嬉しいです

30 :
良いお話ありがとうございましたー

31 :
>>29
GJ!
可愛い二人を有り難うございましたw

32 :
>>11です。ようやく書き上げたので投下させていただきます。
未来捏造の空稲プロポーズ?みたいな…。
直接的な表現はありませんが、ベッドの中でやることやったあとの
ピロートークみたいな雰囲気をイメージして書きました。
ではでは、2レスお借りします〜。

33 :
【 きみの名前を呼んだあとに 】

瑞々しい林檎のように全身を薄桃色に染めて、彼女はついに羞恥心に打ち勝てずにその可愛い顔を枕に埋めてしまった。
稲葉さんが頭を横に向けたことで、目の前に心地良い香りを仄かに醸す美しい首筋が現れる。
どうしようもない男の性というものなのか、衝動を自制することが出来ず、微かに汗ばんでいるの首筋に唇を当ててみると、
ぴくん、と彼女の身体が反応するのが伝わってきた。それでも甘く駆け上がってくる欲求に耐えられなくて、
まるで子犬がお気に入りの雌犬をひたすらに愛でるように、ゆっくりと時間をかけて遠慮がちに舌を滑らせた。
…そんなことをただひたすらに繰り返していると、
いつのまにか彼女のつぶらな瞳が微かに潤んでしまっていたことに俺はようやく気がついた。

「―――そらいさ、ん…」
「…っ、す、みませ……キツイ…です、か?」
「ん、…いえ、そうじゃな……」

何かを訴えようと一瞬だけこちらに瞳を向けた稲葉さんは、俺と目が合ったかと思えばすぐに視線を逸らしてしまった。
丑三つ時の自分の狭い部屋はいつものように静寂に包まれていたが、ひとつだけ違うことを上げるとするならば、
大人ふたりが並んで寝転がると、さすがに窮屈に感じてしまうところだろうか。
彼女のまっさらで肌理の細かい肌に触れると、なんとも言えないあたたかな幸福感が全身を駆け巡っていくのを感じた。
自分と彼女がこんなふうに生まれたままの姿で触れ合える関係になれるなんて、あの頃は考えつきもしなかったのを思い出す。
出会ってから、少しずつお互いを知り、時間をかけて深く理解し、認め合えた。これは俺だけが思っていることかもしれないけれど、
自分と稲葉さんの間には、「愛」とも「尊敬」とも取れる、確固たる絆のようなものが生まれていて、お互いにそれをとても大切なものだと認識しているのではないかと。
俺にとっての稲葉さんは、この世界に存在する唯一の希望だ。
彼女がただそこにいてくれるくれるだけで、すぐそばで笑ってくれるだけで、なんだって出来そうな勇気が湧いてくる。
俺を振り返り楽しそうに微笑むキラキラした瞳も、たまに不満そうにこちらをじっと見つめてくる寂しそうな瞳も、ぜんぶが愛おしい。
何があっても絶対に、彼女を失いたくないと思う。ずっとずっと、一緒に生きていきたいと思う。
お互いに向き合って支え合う関係よりも、ふたり同じ方向を向きながら、手を取り合って一緒に歩んでいきたいと思う。

「……リカちゃん」
「…うぅ…だからその呼び方やめてって…」
「リカちゃんも呼んでよ。俺のこと」
「……や、です」
「呼んでよー」
「そ、そらいさん」
「んー、違うでしょ」
「違わないでしょ!?アナタ空井さんでしょ!?」

34 :
「あのね、そんなふうに照れてるリカちゃんも超可愛くて俺だいすきだけど、これに関しては譲れない」

「キャアアアアだから真顔で言わないでよそういうことをぉぉーーー!!」

小さな子がイヤイヤをするように俺の腕の中で頭を振る彼女を、思いっきりぎゅううって抱きしめて。
優しい香りがするふわふわの毛先に鼻を近づけて、うりうりと頬擦りしてみたり。
その心地良さと稲葉さんの可愛すぎて悶えてしまいそうな反応や仕草に顔のニヤけが止まらない。
ニコニコと目尻を垂らしたまま、冷や汗をかきっぱなしの彼女の赤い頬に軽くキスを落とした。
「…リカちゃんリカちゃん、下の名前。ほら早くー」
「………………だいすけさん……」
ものすごく長い沈黙の後に、ようやっと彼女がその桜色に火照った唇を開いた。
ぽそりと囁いたその甘い言葉は、まぎれもない俺の名前。
その声の響きから、陽だまりのような暖かさと彼女の確かな愛情を感じ取れたことが嬉しかった。
「大祐さん、すきです」
「わたし、大祐さんのこと…すごく、すき」
「ほんとは…本当は、ずっとずっと、一緒にいてほしい……」
彼女の大きな瞳から、一筋の涙がぽろりと零れ落ちた。
その大粒の涙を唇でぺろりと舐め取って、その綺麗に澄んだ瞳をしっかりと見つめて静かに囁く。
「……俺たちって、やっぱり似てる」
「…似てる…?」
「なんで俺が考えてたのとまったく同じこと、言ってくれちゃうんだろうね」

「―――ずっと一緒に、いることにしませんか、稲葉リカさん」

その問いかけの真意に彼女が気付いたのかどうかはわからないけれど、
俺が微笑みを浮かべたまま、なるべく優しくキスを落とせば、彼女はそっと瞼を閉じて応えてくれた。

おわり

追記・すみません、冒頭に書いたピロートークをイメージでって、ちょっと違いましたね…w
わりと最中の描写っぽいセリフ書いちゃってたことにあとから気づきましたwす、すみませんw

35 :
>>33
乙華麗です!!
こういうの凄く待ってました〜しかも空井君目線なのがスゴくイイ!!!
萌え杉るー
これは自分の勝手な妄想ですが、結婚は空井君の方が早くから望みそうな希ガスw
結婚後の二人も読んでみたいですし、次の作品投下を楽しみに待ってます♪
他の職人さんも是非ともドンドン(エロも勿論歓迎w)宜しくお願い致します!!!

36 :
さいこう!!!!!

37 :
みなさん素晴らしい!
初めて書いてみました。
我慢して読んでみてくださいませ。

38 :
   《エレメント》
「稲葉、あれ買ってるか?」
街角グルメの取材が終わり、撤収作業をしているときに突然
坂出が言った。
「あれってなんですか、あれって」
「あれはあれだよ、稲葉、ビューって」
「坂出さん、また戦闘機の話ですか?
買えませんよ、一機何億円もするってはなしですよ」
「なんだ知らないの、稲葉
○○ゴスティーニの『陸海空 自衛隊モデルコレクション』
次号ブルーインパルスなんだ、もう楽しみで楽しみで」
「モデルコレクションなんて興味ないんで知りません!」
坂出にはそう答えたリカだったが……
自宅につくなりネットで詳細を検索
そして発売日当日
(ちょっと見てみるだけよ)
(空井さんを夢中にさせたブルーインパルスだもの)
(取材の対象、の一部みたいなもんだし)
(変なことに使うため買おうとしているんじゃないってば)
(変なことって!!!変なことって何よーーー)
逡巡しながらも買ってしまったリカであった。

39 :
同日
空幕広報室
「空井二尉、先ほどから何をにやにやしているんですか」
「え、いやあの
自衛隊モデルコレクションのブルーインパルスがさっき届いたので
ちょっとうれしくて」
「そーらーいー、オタク趣味全開ばりばりだなー
それじゃ女子に、もてないぞーーー(しめしめ、ナイスな情報ゲット、次の合コンの時ばらしてやる)」
「いいじゃあないの、みんな、それぞれに色々な趣味があるでしょ」
「あ、なんで同じの二冊も買ってんだーこいつ
まさか保存用と飛ばして遊ぶ用か!ガキ!!」
「柚月三佐、こいつだのガキだの、いいかげん言葉遣いに気をつけてくださいよ」
「なんだとー!!」
「はい、自分、オタクでもガキでもいいです、
好きなんでしょうがないです」
(もうみんなにめちゃくちゃ言われてしまったなぁ)
(今までの自分だったらきっと6機買っていただろうな)
(でもこれは……)
(一機は自分、もう一機は)
「それがエレメント」
頭の中で考えていたことをうっかり声に出して言ってしまい、
みんなの視線が空井に集まる。
空井の顔はあの日、防衛大の屋上で夕焼けに染まったときのように
赤くなっていった。
   《了》

40 :
ニヤニヤとまらん
ありがとうございます!!!!

41 :
>>38-39
かわいい!二人ともピュアでなごみました
私も初投下です。お目汚し失礼します。
流れに逆らって藤枝目線です。
【同僚の苦悩】
「稲葉さん最近、前にもましてバリバリモードで
ちょっとうざいくらいです。」

番組ADの言うとおり、俺の同期、稲葉は
異常なほどイキイキと仕事をしている。
報道局から来たばっかりの頃は、めちゃめちゃ不貞腐れてたのに。

「ふっ切ったか……。」
「ふっきった?」
「ん?無駄に傷つく必要もないから、よかったな〜って話。」

だって好みと正反対だもんな。
今だってバリバリ仕事してて、家庭なんかどうでもよさそうだし。
最近ビール一気飲みして、おっさんみたいな発言が増えたし。
かと思えば、小姑みたいにどうでもいいこと注意してきたりするし。
わけのわからない支離滅裂なことをつぶやいてみたり。
男を勘違いさせるような言葉も多くなった。
全然家庭的じゃない。無自覚小悪魔だろ。
……って、なんで俺あいつのことばっかり考えてんだよ。

42 :
あの頃、稲葉が情報局に来たばっかりの頃
一緒に仕事できることが、バカみたいに嬉しかった俺なのに
今はこっちが不貞腐れてる。
理由は、多分……。

「あ、そろそろ出なくちゃ失礼します!!」

チーフと言い合いに蹴りをつけて
俺たちを突き飛ばして出ていく、あいつの後姿を見送った。
そんなに嬉しそうなのは、あの男に会えるから――?
理由は、あの、悲劇のパイロットだ。
なんて、俺が気にすることでもないけど。
俺は稲葉の彼氏じゃないし。別に相手に不自由もしてないし。
……でも。
本当は認めたくなんかないけど。
傷つくのが嫌なのは、俺もだってこと。
(おわり)

43 :
>>42
ナッシュの結婚式によばれていたおばさん「藤枝アナ、私がいるわよ」

44 :
今回も素敵な作品…
みなさまありがとうございます

45 :
このスレ更新されてないかなーって来るのが私の日課と生きがいです♡

46 :
各職人さん方、萌え作品ありがとうございました
本編は牛歩だし焦れったいしw一週間が長過ぎる〜
せめてココでドラマのラブパート解釈や妄想話しましょう
二人の初夜的な作品がぜひとも読みたいです
色々な職人さんの様々なバージョン大募集!!!

47 :
皆さん良作ばかり凄いなー
ドラマ6話は飲み屋で詐欺坂が「柚木はテレビ映りがいいから」と言ったのに対して
槇が即座に真顔でサラリと「ですね」と返して柚木もまんざらじゃない顔したのが地味にハゲ萌えた
空井稲葉だけじゃなく、高橋努さんに萌える日が来るとは…このドラマ恐ろしい

48 :
原作読みましたか?
読んでない人はスルーしてくださいね。ごめんね。




{典子と博己のバカンス}
「ワイハ、さすがにあちぃなぁーーー」パタパタ
「股広げて、あおぐのやめてください!」
「うるわいなーもう
あのさー、新しいビキニ買っちゃったんだけど見る?」
「え!」
・・・柚月お着替え終了・・・
「じゃーん!」
「うぐっ」鼻血を押さえる槙
「そんなの禁止!おれ以外に絶対みせんでください!」

49 :
皆さんの素晴らしい作品読んだら日曜日までwktkが止まらんw

50 :
中学生の恋みたいでじれったーい
ここのおかげで脳内補完
ラストまで映像ではなにも(いいシーンが)描かれなくて
「以上、帝都テレビ空井リカがお送りしました」の一言で終わったらいやだねー
職人さんたち
いろいろとエロエロと宜しくお願いします

51 :
狼目線な空井君、またよろぴくです〜(熱望)

52 :
本スレに誤爆したやつは前に出ろ!
歯、くいしばれ!

53 :
あれ誤爆だったんだ。悪意の転載かと思ってたわ。
おかげでこのスレが立ってたことに気付いたから個人的には良かった。
>>47
高橋努さんイイよね〜。
自分の中ではちょっとだけ「海の中」の夏(名前忘れた)のイメージだ。

54 :
147 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で 投稿日:2013/05/24(金) 18:28:26.20 ID:UcncnB6U0
1話の稲ぴょんが人し暴言後、次に会った時の
仏頂面で現れて一瞬稲ぴょんをチラ見する空井が何故だか好き
どう考えても酷い事言ったり無神経な稲ぴょんって存在は大嫌いなはずなのに
なにが空井スイッチを押したんだろう
目の前で号泣したりナデナデされたり・・・やっぱり初めから潜在的に好きなタイプだったって事なのかなー
オオカミ目線になる空井・・・
あー妄想は膨らむが、なにぶん文才ないんで
職人さん方、宜しくお願いします

55 :
荒らしにも負けず、こっちも進めよう!!

56 :
空井完全復活きたわww
空井と稲ぴょんは是非このまま突っ走って欲しい

57 :
本当に良い回だったね
空井のはしゃぎっぷりが可愛すぎて、今までどんだけ(稲ぴょんへの)感情を押ししていたのかとw

58 :
あれ?雨?
部屋の中なのに……
痛さをこらえ、ぎゅっとつぶっていたまぶたをあける。
リカの顔に降ってきたものは雨ではなかった。
「空井さん、泣いてるんですか?」
大祐は、はっとして動きを止めた。
「空井さんの涙が降ってきました」
「なんでだろう
なんで涙が出てくるんだろう
泣いてるんじゃないんです
だって……すごく……稲葉さんの中はあったかくて気持ちがいいんだ。
あああ、すみません
稲葉さんこそいっぱい涙がたまってます。
すみませんすみません、痛かったんですね?」

初めての夜
いまだ苗字で呼び合う2人

59 :
エロくなくてすまぬ

60 :
>>58
とんでもない!とんでもない!
2人の初々しさとお互いを愛おしく思っている気持ちと
やっと一つになれた喜びに溢れた素晴らしい作品です
続編、次回作など楽しみに待ってます!!
正座して待ってますので、また是非投下して下さいね

61 :
>>58
ありがとうございます!!
あまりにも素敵過ぎて…
マジ涙出てきちゃった←空井君風

62 :
新婚さんの空稲を希望してらっしゃる方がおられるようなので
拙いものかと思いますが、小ネタを投下させていただきます〜
新婚ホヤホヤの空井家での1コマ。ラブコメ的ノリだけど最後は結局あまあまイチャイチャみたいな…。
稲ぴょんが純白ふりふりエプロン新妻コスで玄関先で仁王立ち、旦那さまをお出迎えしてみた、
という場面からはじまります
* * * *
ガチャッ

「ただいまー…〜〜〜っ、ってえっ何!?」
「大祐さんおかえりなさーい」
「いなばs…じゃなくてリカさんちょっと待って!」
「ごはんにするー?おふろにするー?それともわーたーしー?」
「ちょちょえっなんですかその恰好!あとそのんだ目!」
「……柚木さんに押し付けられました。槙さんの趣味らしいんですけど超絶キモイから全力で拒否ったって」
「…………」

「……コホン、えー……
『空井はさー、一見爽やかそうに見えて意外と中身はド変態だからこういう王道チックなのは喜ぶと思うわ。
 新婚の盛り上がってるうちしかできないんだから一回くらい裸エプロンいちゃいちゃプレイでもやっとけ。』
 
 …以上、本日我が家に宅配されました柚木さんからの手紙より一部抜粋しました。
 …へぇー空井さんってそうなんだぁ。知らなかったなー……」

63 :
「ウワアアアアアア色々と突っ込み所が多すぎるけどとりあえずその生気の感じられない眼差しで俺のこと見るのやめて!」
「どーりでデートの時とか私がちょっと背伸びして色っぽい服えらんで着てってみても反応薄いわけですよね。
 なるほど空井さんってロリっ子系にグっとくるタイプでしたかあーそれは気付かなかったなー盲点だったなーー」
「なにそのナチュラルに距離感じる苗字呼び!あああああもう誤解なんだって!誤解だからちょっと一回落ち着こう!」

柚木三佐本当なにしてくれてんですか勘弁してくださいよもう!、とか内心文句言いながらも、
とりあえず仏頂面でスネまくる新妻さんの手を引っ張り、居間に移動してみる旦那さん。

「今までの自分の無駄な努力を振り返ってなんて言いますかね、独りで全力で空回ってたなーみたいな?
 断じて虚しさのあまりウッカリ袖を通しちゃったとかじゃないんですけどまぁ、ちょっと驚かせてみよっかなーみたいな?」
「……は、はぁ……」
「なんなんですかねーいっつもそうなんですよねー」
「す、すみません」
「…………」
「…………」
「…結婚してもお互い仕事が忙しくて一緒に暮らしててもあんまり顔合わせられないし」
「…うん」
「料理ぜんぜんダメだけど本屋でたまたま見かけたから不本意ながら初歩的クッキング本とか買って頑張ってみても全然うまくいかないし」
「…うん」
「そんな超絶まずい晩ごはんでも大祐さん、お、美味しいって食べてくれる、しっ」
「ん、」
「わ、わたし自衛官の妻どころか…ふ、ふつーのおよめさんとして失格っていうかもう、
 なんで大祐さんこんな私にいっつも笑ってくれるのかなとか、全然文句とか言わないし、
 も、もしかしてほんとは愛想尽かされてるけど、大祐さん優しいから黙って我慢してくれてんじゃないかなーとか……ひゃっ」

64 :
「――…そんなこと考えてたなんて知らなかった」
「ちょ、いきなりひっつかないでよっ!苦しいってば…もぅ、」

「……もっと早く言ってくれればよかったのに」
「……そっちが気付かないのがわるいんです」
「…そっか。そうだね、ごめん」
「そうやって…すぐ謝るし…私が悪いみたいじゃないですか」
「リカさんは悪くないよ。気づいてあげれなくてごめんね」
「………ううーーー……」
「よしよし、」
「だいすけさんのばかーーー……」
「うん、ごめん」
「もぉっ…全てにおいて鈍すぎだしっ…天然口説き魔……し、心臓いくつあっても足りないっつーのっ…!」
「そ、そうなんだ…」

「……でも、そーゆーとこもぜんぶひっくるめて好きなのよぉー…!
 
 ……すきだーっ!このやろぉー!…だいすきーっ!!…ばかぁぁ……!!」

「………えっ(なにこのご褒美展開!)」

おわり
永遠に砂吐くドロ甘会話が続いていきそうなのでこのへんで自粛しますw
このあとの展開は皆さまのご想像におまかせします…が、
たぶん旦那さんが嫁の可愛さに萌えんだ後にサクッとベッドインしちゃってると思います(なまぬるいえがお)

65 :
>>62
結婚後の二人!!シチュ最高♪
空井君のキャラそのままの優しい旦那さんぶりや、相変わらずな二人って感じで
ドラマの延長線って感じでスゴく良かったです!

66 :
本当に空井がド変態でも驚かないw

67 :
初投下です。
なのに長文すみません。
設定として空井は空幕から他の基地に異動後にしてます。
(原作設定無視です)
前半ほぼ会話のみで進行してます。ごめんなさい。

「あ〜空井さんって、どの女の子にも優しいんでしょ?そうですよね〜。」
「稲葉さん飲みすぎだから」
「そりゃ多少飲みましたけど、正気です。全然酔ってません。」
「いや目が据わってるし・・」
「うまれつきですから!!」
「ちょっと、ねえ。ほんとになんでそんなに機嫌悪いんですか?」
「・・・心当りがない?」
「ないです!」
「・・・・・新しく広報に異動できた女の子かわいいですよね〜?若いし。胸大きいし」
「胸??あの〜・・・稲葉さん。なんでそんなに新しく着任した子のことに詳しいんですか?」
「片山さんがメールで教えてくれました!!新しく着た美人と空井がなかよくやってるって
噂だぞ〜。いなぴょん、見張っとかなきゃ〜って。ふら〜っと飛んでくよ〜って」
「男の人って胸のおっきい子がやっぱ好きなんだ。そうなんだ・・」
「いや自分は小さくても、こう、手にしっくり・・・」
「馬鹿!スケベ!変態!大祐のダイスケベ」
「稲葉さんが胸の話を振ったんじゃ・・・」
「私が悪いっていうんですか?」
「あ〜なにこの不毛な会話!そりゃきましたよ。若くて、美人でその上胸が大きな女性自衛官!
でも仕事上の付き合いです。ほんとです。絶対です。信じてくださいよ〜」
「・・・信じたいけど・・・」
続く

68 :
離れていたら不安にもなる。
だって確かなものなんて何もないのだから。
今日だって会うのは一か月ぶりだ。
毎日のようにあっていた以前と違い、今はお互いの休みを調整してなんとか逢っている
こんな可愛げのないこと言うつもりはなかった。
笑ってじゃあまたねっていうつもりだった。
でも顔をみたらやっぱり甘えてしまう。この人なら許してくれるって思ってるから
ズケズケ言ってしまう。どんどん可愛くなくなってく。
なんだか泣けてきた。こんなことくらいで泣いてたっけ私?
涙がとまらない〜。ガツガツの稲葉リカはどこにいったー!!」
自分が泣いてしまったことにパ二くっているのは私だけではないらしい。
隣の飛行機馬鹿もアワアワしていた。
「ご。ごめんなさい。稲葉さんを不安にさせたのなら謝ります。すみません。
あの、でも、彼女は同僚なんで仕事の話はやっぱりしないといけないと思うんです。
一応自分が先輩だし。比嘉さんや片山さんに教えてもらったように、自分が後輩に
教える番なんです。でも、それだけです。ほんとです!」
早口にまくしたてて、息を大きくつく。
そして唐突に抱きしめられた。
「え?なに?なんで?」
この状況が理解できない。
「ヤキモチやいてくれてるの、なんか嬉しかったから。すっげー俺って稲葉さんに
好かれてんだな〜っておもっちゃって。」
・・・ああこの人がもし、私以外の人を好きになってもきっと上手に隠したりできない。
馬鹿正直で、超がつくほどまっすぐで、お人好し。
この人がまっすぐに私のことを見ていてくれるなら、たぶん大丈夫。
「浮気・・しないでよね。」
「そんな器用じゃないの、稲葉さんが一番よくしってるでしょ?」
「たしかに・・器用な空井さんて想像つかない」
「・・・なんだろ?何気に失礼ですね」
さっきまで怒ったり泣いたりしてたのが、アホらしくなる位この人は変わらない。
気持ちが揺れるのは私のほう。
弱いのも私のほう
エレメントなのに置いていかれそうだな。
そんなことを思いながら、彼の背中に手をまわしてギュッと抱きしめた。
以上です〜
エロなくてごめんなさい〜

69 :
>>67
ヤキモチもいいですねぇ〜

まきゆずの初デート
3レス使わせていただきます。

70 :
「ばかやろう!スカートなんて持ってねえ!」
柚木先輩からの返信メールを読み返しながら
明日のデートのプランを練っていた。
プランA
柚木先輩がおれのリクエスト通り、女性らしい服装で来たら
美術館をゆっくり鑑賞
フラメンコを見ながらスペイン料理
メールでは拒否されたが、もしかしたら?という淡い期待もある一方で、
先日、ダーツバーの階段を下りてきたワンピース姿を思い出し
あんなスタイルで来られたら、緊張して話が弾まないかもな、とも思う。
プランB
いつも通りだったら
レンタル自転車で代々木公園を散策
いい季節だから、鷺坂室長の言っていたハーブガーデンものぞいてみよう
よしこれで完璧だ!

71 :
完璧なプランだったはずなのに、なんなんだ!このアクシデントは!
「スカートなんて持ってないからさー
昨日買いに行ったんだよ、稲葉に見立ててもらおうと思ってさ
そしたら、偶然、稲葉と空井も、出かけるって言うんで
んじゃ4人で行こうぜーって盛り上がっちゃって」
と話す柚月先輩の隣で稲葉さんも
「ついて来ちゃいましたー」と朗らかに笑っている。
空井は2人の視界から外れたところで
スミマセンスミマセンと手を合わせ、必な顔でおれにあやまっている。
しかたがない。
それに服装も全くいつも通りだ。
買いに行ったんじゃないのか?まったく!
ではプランBでいきますか。
こんな大人のダブルデートって
他人から見たら滑稽にうつらないだろうか?
人目が気になるおれがいる。

72 :
だが柚木先輩はとても楽しそうだ。
自転車のペダルをがんがんこいで
どんどん先に行ってしまう。
気がつくと空井と稲葉さんをはるか後方においてきてしまっていた。
「柚月先輩、いくらなんでも速すぎです、空井たちが」
「ばーかばーか槙、空気読め
わざとおいてきたんだよ、ふたり
私がこんだけこいだら、ついてこられるのは
槙だけだよ」
そもそも空気読めないのは柚月先輩です、と言いたかったが
それは言葉に出さずに飲み込んだ。
先輩の言葉がちょっとうれしかった。
「もっと速く行くよー!槙!」
「はいはい、ついて行きますよ、いつまでもどこまでも」
でもね柚月先輩
次のデートは2人だけで行きたいと思うのは、おれだけですか?
                       おしまい

73 :
柚木と槇の先輩後輩カップルいいですね〜。
こちらも柚木槇を投下します。
原作未読のため設定等原作と違っている箇所があるかもしれませんがご容赦下さい。

いつものように悪酔いした柚木の介抱をしていた槇が顔を上げると広報室の面々は姿を消していた。
逃げやがったな、と心の中で呟きながら槇は柚木の身体を抱え直す。
「よ〜し!もう一件行くよ!」
「なに言ってんすか。自分で歩けんくらいベロンベロンなくせに」
「うっさい、風紀委員!今日は気分がイイの!飲み足りないの!!」
柚木が暴れたので巻き添えで転びそうになるのを槇はすんでのところで堪えた。
「…分かりました。明日非番ですしね。俺も、柚木三佐も」
「おっ、その気になったか!よ〜し、どこ行こうかな〜」
「…柚木三佐の家」
「えっ!?」
「柚木三佐の家で部屋飲み。それなら付き合います」
柚木のそれまでの酔いが一気に醒める。
つい真正面から槇の顔を見据えたら思った以上に顔が近かった。
やばっと思った柚木が距離を取ろうとするより一瞬早く槇が唇を捕らえる。
キスされそうな空気を察すると頭突きを食らわせてくるので柚木にキスするには不意を突くしかない。
いつものように目を白黒させるだけで何も言えない柚木をよそに槇はさっさとタクシーを止めた。
「言っとくけど散らかってるよ。…急に来たあんたが悪いんだからね!」
「いいから早く開けて下さい。往生際悪いです」
柚木の部屋は本来の彼女らしいと言うべきか、柔らかな色調でまとめられていた。
散らかってると言いながらも整理整頓が行き届いているのは自衛官の性か。
途中のコンビニで大量に購入してきた酒やつまみを適当にいくつかテーブルに並べる。
言葉少なにビールを缶のまま軽く合わせた。
「…ちょっと」
「何すか?」
「何か話しなさいよ」
「…何か、って何を?」
「今、何考えてる?」
「…聞いたら後悔すると思いますけど」
くわえていたさきイカが柚木の唇から零れ落ちる。
「あ、あんた!イヤらしいこと考えてるのね?!」
「…もうちょっと言葉選んでもらえますか。惚れた女と二人きりなんです。仕方ないでしょう」
拗ねたようにそっぽを向いた槇の耳朶がほのかに赤い。

74 :
惚れた女というワードに柚木の頬も赤くなる。
「あんた、そんな厳つい顔でよくもそんな甘々ワード口に出来るわね」
「はっ?!俺なんか変なこと言いましたか?」
「いい、気付いてないならいい!」
今度は柚木がそっぽを向く番だった。
気配を感じて振り向くといつの間にか槇が柚木の隣に腰を下ろしていた。
「…そんな露骨に逃げますか」
「に、逃げてなんかないわよ!あ、あんたが座ると一気にソファが狭くなるから自分のスペースを確保しようかと…!」
最後まで言う前に唇を塞がれた。
いつもの不意を突いたキスは唇に触れるだけですぐに解放してくれるのだが、今回は様子が違う。
硬い胸板に手を突っ張って押し退けようとしたが槇の身体はビクともしない。
ようやく解放された時には柚木の息は完全に上がっていた。
「…顔、上げてもらえませんか」
「…無理!」
「無理、て」
槇の大きな掌が柚木の頬を包む。
「…あんたの手、熱い」
「柚木三佐の頬っぺたの方が熱いですよ。熱でもあるんですか?」
「誰のせいだとっ!」
反射的に顔を上げてしまい真っ直ぐな槇の視線とぶつかる。
「…今日は、頭突きは勘弁して下さい」
掠れた低い声が耳元で囁いた。
「…好きです。柚木先輩」
柚木の心臓が跳ね上がる。
ゆっくりと槇の顔が近づいてきた。
頭突きをくらわすだけの時間はあったが、柚木はそっと目を閉じた。
「…ねぇ」
「…はい?」
「ポメラニアンと別れたのっていつ?」
「…今聞く話ですか、それ」
「だって…!」
竹を割ったような性格の柚木が珍しく言い淀んだ。
「私、その、こういうのあまりに久しぶりで…」
「…はい?」
「あ、その、もちろん初めて、ってわけじゃないんだけど」
「ま、そうでしょうね」
学生時代に柚木と付き合っていた男なら槇も顔を見知っている。
「ただ、その、ホントに久しぶりなもんだから、手順というか、流れというか…」
「…はい」
「そういうのちょっと心もとないというか、自信がないというか…」
必に噴き出すのを堪えている槇にテンパっている柚木は気付かない。
「ほら、あんたも私もとっくに30オーバーだし、2人揃ってこう、オタオタしてたら寒いっていうか…」
耐えきれず槇は噴き出した。
「ちょっと!」
「いや、すみません。まさかそう来るとは…」
柚木が膨れっ面でそっぽを向いてしまったのでようやく槇は笑いを治めた。

75 :
「すみません。機嫌直してください」
「うっさい!うっさい!」
「別れたのはずいぶん前ですが、手順を忘れるほど前でもないです」
「…それは、それでちょっと複雑な気分になる」
「…ん?」
「言っとくけど、こっちはほぼオッサン化した30オーバー女だから!」
「知ってますよ」
「わ、若い娘と比べてもイイことなんてないからね!」
あぁ、もう!
槇は堪らず柚木を抱きしめた。
「あんまり可愛いこと言わんで下さい。こっちの理性にも限界ってもんがあります」
「今の会話の何処にあんたの萌えポイントがあったのかさっぱり分からないんだけど!」
柚木はそう言いながらもなんとか槇の腕から逃れようともがいた。
しかし男の、しかも自衛官なんてやってる奴の力に敵うわけがない。
「ちょっ!急所蹴り上げるのだけはナシですよ!」
「あら、察しが良いわね」
「この後使いモンにならんくなったらどうするんすか」
「ちょっ!なにそのド直球の下ネタ!」
「あぁ、もううるさい!…そろそろ黙ってくれませんかね」
放っておくとどんどん話が変な方向に行きそうなので槇は実力行使に出た。
まだ言い足りなさそうな柚木の唇を塞ぐ。
唇を舌先で強引にこじ開けて逃げる柚木の舌を絡め取った。
「…っん!ふぅ…」
柚木から漏れる吐息に甘さが加わってきたのを確認してから槇は唇を解放した。

76 :
「さて、どうしますか?」
「…どう、って?」
「俺は別にここで続行しても構いませんが」
「あ、あぁ、そうね…。さすがにソファじゃ狭いかも…」
「たまにだったらこういう所でもそれはそれで燃える…痛っ!」
「変態!」
「ここでまた頭突きがくるとは思いませんでした。…よっと」
「…えっ!?ちょっと!」
おでこをさすっていた槇が柚木を抱き上げた。
「暴れんでください。この高さから落ちるとさすがの先輩でも痛いと思います」
「ちょっ、降ろして!重いから!」
「先輩なんて軽いもんです。普段何キロ抱えて訓練するか知ってるでしょう」
「は、恥ずかしいのよ!こんな、普通の女のコみたいな扱い…!」
「俺にとって先輩は充分女の人です。何度も言わせないで下さい。…寝室こっちですか?」
恥ずかしくて顔を上げていられない。
槇の肩口に顔を埋めて柚木は微かに頷いた。
「…了解」
危なげなく柚木を抱えたまま槇は寝室のドアを開けた。
そっと壊れ物を扱うように柚木をベッドに下ろす。
柚木はシャツを脱ぐ槇の背中を見つめていた。
職業柄、男の上半身裸なんて見飽きている。
ましてや槇は学生時代からの後輩だ。
やれ部活だ、合宿だ、でそれこそ数え切れないほど見ているはずだった。
なのに、どうしてこんなにドキドキするんだろう。
「ん?どうしました?」
「あ、あんた、結構イイ身体してんじゃない」
「それはどうも」
槇がベッドに腰を下ろす。
さほど大きくないベッドの上ではもう逃げ場がない。
槇が困ったような顔で頭を掻いた。
「そんな怖がらんでください」
「こ、怖がってなんか!」
「見栄張らんで下さい。…ゆっくりしますから…」
そっと槇が覆い被さってくる。
久しぶりに感じる重みと人肌の温もり。
柚木は思わず槇の背中にしがみついた。
槇は少し驚いた表情を浮かべたがすぐに柔らかく微笑んだ。
「好きです…先輩」
「さっきも聞いた…」
「何度でも言います。今までずっと言えなかったんですから」
「…バカね、あんた…」
そう呟いて微笑んだ柚木はあの頃とちっとも変わってなくて。
槇は思わず抱きしめた腕に力を籠めた。

77 :
いったん、ここで切ります。
本番に持ち込むまでのやり取りが書きたかったんですがエロそのものを書く自信がありません!
どなたか続き書いてくれませんかね?w
このスレがもっともっと盛り上がりますように!

78 :
>>73-76
槇柚素敵でした!槇さん性格男前やw
自分も投下します。空稲です。
【敵は灯台もと暗し?】
室長の部屋から、おかしな声がする。
「……空井。」「……空井二尉。」
「……なんですか。」
「いなぴょん、だよな……。」
打ち合わせと称して部屋に入ってから30分。
室長も稲葉さんも、出てくる気配がない。
と、いうより、打ち合わせしてる気配がない。
『あっ、あぁ!そ、そこはちょっと!』
しばらく経ってから聞こえ始めた、明らかに……な声。

79 :
『ひゃっ!やめ、ぁ……』
『っ、くっ、し、しつちょ、いっ』
「間違いないな。」「ですね。」
「ちょ、ちょっと片山さん!?比嘉さんまで!」
にやにや笑いながら僕を見てくる2人がものすごく怖い。思わず後ずさりしたら
ソファ……否、ソファにアザラシみたいに寝転がる柚木さんの頭に足がぶつかった。
「いったあ!空井何してんだよー。」
「すみません!ほんとすみません!」
「アザラシが干からびたみたいになってる柚木先輩も柚木先輩です。」
「室長も奥さん以外に興味あったんですね。」
「でもあんなガツガツだぜ?俺ならないわー。」
「……嘘が隠し切れていないですよ。」
比嘉さんの視線の先に気がついて、顔を真っ赤にした片山さんに
槇さんとの言い合いに疲れたらしい柚木さんが言い放つ。
「ったく、うっさいなあ。休憩時間に寝てようがエロい事してようが勝手だろうが。」
「ド直球な言葉を使わんで下さい!」
「……おっさんも、ないわー。」

80 :
『ああっ!』
そのとき、一際大きい声が聞こえて、うるさかった広報室が一気に静かになった。
ピンと張りつめた空気に甘い声がもう1度響くことはなく、耐えかねた片山さんが僕の肩をつかむ。
「あーもうっ!空井、乗り込んでこい!」
「は、え?む、無理です!無理ですよ!」
全力で拒否をしたのに、あっけなくドアの前に連れてこられてしまった。
比嘉さんが勝手にノックをして「どうぞ」と合図を送って来る。
いや、絶対無理。稲葉さんの……な姿とか見たら僕立ち直れません!
でも両側からのプレッシャーにも耐えられないし……ええい、ままよ!
ゆっくりとドアノブを回し、勢いよく開けると――。

「……え?」
そこには、稲葉さんの肩に手を乗せた室長がいた。
「いなぴょんの肩もみ。お仕事疲れかな?」
「なんかすみません。打ち合わせのはずだったのに。」
「……。」
ほっとしたような、がっかりしたような。変な気持ちが身体中を駆け巡る。
誤解招きすぎですよ、稲葉さん……。
「あれ?空井、やきもち?」
「あ、え、なっ、なんでそうなるんですか!」
「……。」
「あー、いなぴょん拗ねちゃった。」
「え!?あの、すみません、えっとですね、その」
「大丈夫ですっ!拗ねてなんていないですから!」
慌てる僕と、拗ねる彼女と、楽しむ室長の後ろで
「つまんねえの、」と吐き捨てて
トイレに行ってしまった片山さんのことを、僕はまだ知らない。
(おわり)

81 :
調子に乗ってもうひとつ。
空井異動後、原作無視です。すみません。
【君をもっと知りたくて】
仕事が終わった後、空井さんが迎えに来てくれた。
お互い相変わらずの忙しさだけど、たまの休みにはいつも会いに来てくれる。
「ごめん!待たせました?」
「いえ、全然!大丈夫です!」
まだまだ敬語の抜けない私たちを片山さんは馬鹿にする。
でも、私だって思っているんだ。もっと先に進みたい、って。
「どうしましょうか。やっぱりいつもの店で飲みます?」
よし!稲葉リカ、一世一代の勝負だ!!
「あの、私明日休みなんですけど。」
「よかったですね!久しぶりじゃないですか!」
「空井さんは、その、いつ帰るんですか?」
「え?明日の夜の便で帰るつもりですけど……。」
「そう、ですか……。」
空井さんは私の言葉の本意がわかっていないらしい。
自分は考えずにドキドキさせるようなこと言うくせに!察しろこの飛行機バカー!!
「空井さ「なーにいちゃいちゃしてんだよ、稲葉。」
「藤枝!」
仕方がないから直球で自分の気持ちを言おうと思ったら
間の悪い同僚が声をかけてきた。どいつもこいつも、まったくもう!
「これからデート?良いねぇ……」
「いっつも女連れてるあんたに言われたくない。」
「空井さん、こいつ明日休みなんで。思う存分、可愛がってあげてください。」
「……は、はあ。」
「ちょっと、藤枝!」
「じゃーな!稲葉と空井さん!」
予期せぬ邪魔が消えたことにほっとして、さあもう1度言おう……と思ったら
そこには見たこともないくらい険しい顔の空井さんがいた。
「……空井さん?」
「稲葉さん。やっぱり、稲葉さんの家に行きたいです。」
「!?」

82 :
家に着くと、空井さんは私を突然壁に押し付けた。
「やっぱり、あのアナウンサーの方がいいんですか?」
「は……?」
「そうですよね。イケメンだし、明るいし?
僕なんかより稲葉さんのこと、よっぽど知ってるだろうし。」
でも、僕は稲葉さんのこと離さないから。
早口で言いきった空井さんは、休む間もなく唇を重ねる。
こんな空井さん、私は知らない……。
「っ、っは、そ、空井さん、ちょ!」
「嫌ですか!」
「そうじゃなくて!」
嬉しいけど、すごく嬉しいけど、なんかびっくりして!
言葉にできないうちに口はまた塞がれ、今度は身体もなでまわされる。
顔から熱が広がってゆく。思わず首に手を回そうとした、そのとき――。
「ご、ごめんなさい!あの、僕……。」
「……え、」
次に見えた空井さんは、真っ赤に顔を染めた、いつも通りの空井さんだった。
さっきのはなんだったのだと思いつつ、かわいいと思ってしまう私は
重症なくらい、きっと、この人に惚れている。
「空井さん。」
「は、はい。」
「つづき、してください。」
「はい!?」
「私も知りたいんです。空井さんのこと、広報室の人よりも。
だから空井さんも、わたしのこと知ってくれませんか……?」
言ってしまえば簡単だった。予想通りさらに顔を真っ赤にした空井さんは
優しく微笑んで、今度は優しくキスをした。
「いきましょうか。稲葉さん。」
(おわり。中途半端でごめんなさい。)

83 :
空井さんかわいい!
おもしろかったです!
みなさん素晴らしいですね
できればもっと見たい( ´Д`)

84 :
>>81
d
空井らしくて良いーーーー♪
5話、6話の拗ね具合をみると、かなりヤキモチ焼くし
空井は割と誰の事も好意的に見るお人よしタイプだけど、藤枝の事だけは気に食わない感があったしw
純情な所は勿論、8話の予想妄想含めドラマの空井テイストが嬉しい!!!
どんどんお願いします

85 :
>>601 >>603
男子アナって女子アナより更に倍率高くて5,000倍とか
(NHK以外は各局一名か、多くても二名まで、試験は毎年やるけど男子は一人も採らない年度も普通にある)
イケメン度で取るか顔はアレでも喋りが上手いか、その年の欲しいキャラで採用基準が変わるけど、どちらにも必ず求められるのは機転が利くかどうか
試験は7次か8次くらいまであって、空井はパイロットになるのって凄く難しいって言ってたけども
パイロットは身体的な(視力や脳など様々な検査)ふるいのかけられ方が大きく、本人の努力だけではどうにもならない
でも、なれる可能性、競争率で言ったらはアナウンサーの方が上だよ
藤枝はイケメンなだけでなく、切り返し方が上手いのは頭の回転が速さ、熾烈で過酷な試験を勝ち抜いてきただけの事はある・・・はず
給料は五大商社辺りよりも上、海外支局は別として転勤も無い

でも、これはドラマだし、自分は空稲には絶対結婚して欲しいと思ってる!!!
>>618
だよね、アッキーナ元恋人はないわ〜!!
純粋培養空井が、彼女が出来てもすぐ振られますって言ってた(過去に付き合った経験がある??)のも
好きになられて押し切られ、周りからも色々言われ渋々付き合う事に→2,3回デートしてみたけど【飛行機男】ぶりをフルに発揮してしまいアッサリ終わる程度では
>>626
ダーツの賭けで何とか空井に稲ぴょんとデート出来る作戦言いだしたのにw
ま、AD佐藤と稲ぴょんとの対比が良かったけど
餅話は、一人っ子じゃないんですか?の流れから、お正月に実家帰った時の話かな〜なんて思ってる
稲ぴょんの事をもっと知りたい、自分の事も知って欲しいって気持ちが表れてたように感じた
もっともっと二人の会話シーンが見たかったw
今後の鬱展開は萎える、、、、、、禿そう

86 :
本スレへの誤爆すまぬ〜
てか書き込めぬ

87 :
>>86山猫便で配達済

88 :
>>86
お疲れ様です(空井風)
すまねえなあ〜
皆、明日を楽しもう
職人さんも投下またよろぴく

89 :
次はアンカーミスかよ〜
逝ってよしだな自分・・・
>>87
ありがd

90 :
せつないのうせつないのう

91 :
色々順番がおかしい空井は告白より先にキス…ってことは次は?w
本編は来週鬱っぽいけど、エロパロ的には美味しい展開だね

92 :
柚木さん、槇さんとのデートで何があったんだ?
恥ずかしすぎる何かをされちゃったのか?そうなのか?
空稲ももちろん好きだが槇柚も大好物です。

93 :
槙さんはもうこうなったらグイグイと
しちゃいそう

94 :
ところで鷺坂室長は稲ぴょんが終電で帰ったと聞いて
それではだめだ、のようなことを言ってたけど
いったいなにをどうすればサギ坂的によかったのか、ついつい妄想してしまう。

95 :
ごめん。全然エロくない小ネタです。
【稲ぴょんのやきもち】
「僕、あのチョコ味が大好きなんですよ!」
「あ〜、いい!でも俺はイチゴ派♪」
「え、意外!藤枝さんは正統派いくのかと…。定番はやっぱり…」
「「メロンパン!!」」
(バカか、こいつら……。)
広報室からの帰り、空井さんと飲みに行ったら藤枝がいた。
珍しく女の子を連れていない彼に声をかけてみれば、なんだか落ち込んだ様子。
空井さんには悪いと思いながらも、結局3人で飲むことにした。
……でも、今は激しく後悔している。
(なんで2人で盛り上がってるわけ!?)
「街角グルメでは紹介しないんですか?」
「そういえばまだしてないな。稲葉、今度やってよ。」
「やってください!」
「……考えとく。」
藤枝と空井さんの話題は、とあるパン屋の「ひこうきパン」なるもの。
飛行機バカの空井さんはともかく、藤枝まで知っているとはそんなに有名なのか。
でも、私が今まで見たことのないようなそこまで輝いた笑顔をされると
なんだか面白くもなくもなくもないわけで……。
ていうか、飛行機だったら何でもいいわけ?他に趣味ないのか!?
空井さんとられた。藤枝なんかに情けをかけなきゃよかった。
「はぁ……。」
「あれ?稲葉さん元気ないですね。体調悪いんですか?」
「……別にー。」
「え、ほんと?ほんとうに?」
「大丈夫ですよ。ちょっと拗ねちゃってるだけだから。」
「拗ねてなんかないし。」
「目が泳いでるぞー。いなぴょん。」
「い、いなぴょ……藤枝のバカー!!」
「……あの、僕お邪魔ですかね?」

結局やきもちをやくのは空井なのでした。
(おわり)

96 :
>>95
乙でございます。
いいですねぇ、3人の飲み会
藤枝も、いつか幸せになってほしいですね。
さて
ドラマ、鬱で悲しく展開しそうなので
おもいっきり今の状態無視の新婚ネタ投下します。
エロくないので各自妄想よろしくお願いします!

97 :
>>95
かわいい3人ともかわいいw

98 :
「おはよう、リカちゃん」と大祐のキスで起こされた。
「ええーなんで私より先に起きてるの!
しかも朝食の準備もできてるーーー」
「どっちが作ったっていいじゃない、今日は僕で、
リカちゃん、もう一回ちゅー「だめだめだめ」
飛び起きたリカは洗面所で軽く顔を洗いながら
バスタオル入れに隠してある「新婚の手引き」をこっそり見直す。
・・・・やっちゃったー・・・・
手引きには
・朝食の準備をととのえたら、「もう朝ですよー」と優しく声をかけながらキスする
と書いてある。「なかなかうまくいかないなぁ」
リカのマグカップにコーヒーを注ぎながら
大祐も槙が作った
「新婚大作戦、空井でもできるいちゃいちゃ生活」を読んでいた。
・早起きしてかわいい寝顔を小一時間味わう
・朝食の準備をする
・このさい、すぐに起きてこなくなる可能性があるので(この行にピンクのマーカーが塗ってある)
冷めても美味しいもの、簡単に温めなおせるものを準備すること
・優しくキスをしながら起こし、キスの盛り上がり具合によっては昨夜の延長戦に突入すること
「槙三佐、ほんとにこれでうまくいってるのかなぁ
リカちゃん、キス一回で直ぐ起きちゃいました、とほほ」
なお、リカが持っている手引きは鷺坂に渡されたものでした、ちゃんちゃん

99 :
全裸で待機します

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