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2013年07月エロパロ228: 薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 題21話 (132) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 題21話


1 :2012/11/03 〜 最終レス :2013/06/16
薔薇乙女のエロ小説のスレです。
気に入らないものは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801&虐待ネタは全面禁止。
次スレは>950を取った人が起てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを起てて下さい。
前スレ
薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 題20話
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269678789/
【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 10【一般】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1255756428/l50
保管庫
http://rozen.s151.xrea.com/
http://www.geocities.jp/rozenmaiden_hokanko/

2 :
以下はリンクがんでいたので、テンプレから外しました。
http://rinrin.saiin.net/~library/cgi-bin/1106116340/
http://library.s12.dxbeat.com/rozen/eroparo/

3 :
いちおつなの

4 :
おお、来たか!!乙ですぅ♪

5 :
>>1
8スレ以降から更新していないのは何故?

6 :
管理人がいないから

7 :
前スレ>>972の続きです。
今回は全編ジュン×水銀燈。無理矢理。

8 :
発情期
後編

ベッドの上で、少年が少女に覆い被さっている。
少年と少女は体躯が倍も違う。
そのため、少年の全体重を受けている少女は身動きがとれなかった。
少女、水銀燈は人形だった。美しい少女人形だった。
その背には漆黒の翼を生やし、流れるような銀髪は宝石のように煌めいている。
そんな彼女の身を包む、翼と同じように深い闇の色を纏ったドレスも今は乱れ、
磨かれた大理石のように輝く白皙の肌を覗かせていた。
その硬質な美麗さとは裏腹に、実際に触れる彼女の肌は絹のように柔らかで、
少年、ジュンは水銀燈の体を撫で回し、その肉感を楽しんでいた。
指先一本一本をしなやかに折り曲げて水銀燈の体に沈み込ませながら、
その手を隅々に至るまで蛇行させていく。
そして指を膣内に入れれば、膣は異物を押し出そうとすべく、
まるで長年会えなかった恋人に抱きつくように、膣壁を収縮させ、ジュンの指にねちょりと絡まり吸い付いた。
水銀燈はもうすっかり抵抗する気力を失い、ただジュンの指から伝わる繊細かつ淫靡な感覚に、
ただその身をぴく、ぴく、と震わせるばかりで、ジュンにはまたその姿が妙に色っぽく見えるのだった。
「やぁ…だめ、だめよぉ…」
おおよそ水銀燈らしくない切なげな声を聞き、またなめらかな肌から伝わる感触で、
ジュンはいよいよ抑えがきかず、盛り上がった股間を水銀燈の太ももにすりつけた。
水銀燈のドロワーズは器用に脱がされており、彼女の中心を守るのは、黒色のドレスとは対照的に真白いスカートのみであったが、
それも大胆に大きくめくりあげられている。
したがって、決壊した防波堤のようにスカートはその役目を果たすことなく、
むしろ無惨なその姿は少年をより興奮させ、下半身に繋がる一本の棒のさらなる肥大化を助けることになった。
水銀燈の太ももはジュンのもっとも敏感な部位を刺激し、
その刺激のためにジュンの逸物は充血して天を目指すかのように反り上がっていた。
それは入り口を求めていた。
ジュンは少し、膝を立てて腰を浮かせた。
身長差のために、狙いを定めるにはそうしなければいけなかった。
口の悪い同居人にちび呼ばわりされる彼も、人形に比べればはるかに大きな体をもっている。
それはもちろん下腹部に反り上がるあの部分も例外ではなく、水銀燈は薔薇乙女の中では比較的大柄とはいえ、
やはり人形には違いない彼女に、ジュンの固く熱をもったそれはあまりにも不釣り合いであった。
しかし、そんなこともおかまいなしに、熱い塊は水銀燈の奥深い小さな神秘を捉えようとしていた。
「あ…!」
ジュンのドス赤くなった先っちょが水銀燈の割れ目をちょんと突いたとき、
水銀燈ははっとしたように声をあげ、とろんと焦点も合わなかった瞳にハッキリと恐懼の色が浮かんだ。
自身の中心に潜り込もうとしている闖入者の正体を、水銀燈は知らない。
が、知識としては知らなくても、少女の本能とでも言うべきものが、
その異物を絶対に侵入させてはならないということを、
全身にさざ波のように沸き立つ嫌悪感という形で表していた。
だが、それがなんだというのだろう。
両手首はしっかりと押さえられ、両足は自分の倍ほどもある男の足を絡みつけられて、
完全にホールドされ、人間の男子の体重が乗せられている。
少女人形である水銀燈にそれを払いのけるだけの力はなかったし、
といってローゼンメイデンに備わる魔法のような力を使うこともできなかった。
彼女にはもう、あの燃え上がるような闘志も、目に映るものすべてを跳ねのけるような反抗心も失われていた。
それはマエストロの指からもたらされる快楽のせいでもあったが、彼女はただこのあどけない少年の眸子に、
渇望してやまない父の面影を見たのだった。
誰よりも父の愛に飢える彼女が、いったいどうして逆らえようか。

9 :
とはいえそれでもやはり貞操の危機は恐ろしく、水銀燈はただただぞっとして、
「ひぃっ」と声を漏らさずにはいられなかった。
そしてそれがまた、少年をさらに欲情させ昂ぶらせた。
柔らかな、触れてはいけないものの感触が、限界まで膨れあがったペニスの先端から脳髄まで弾丸のように突き抜けていく。
まだこれからだというのに、ジュンは津波のような勢いで押し寄せる快楽の波を堰き止めるのに必にならなければならず、
そのため亀のようにゆっくりと水銀燈の中を掘り進めていった。
それは水銀燈にとってもっとも恐るべき時間が、延々と引き延ばされていることを意味していた。
が、少しずつ、少しずつ、進んでいるには違いなかった。
ずぶ、ずぶ……
明らかに大きすぎるジュンの陰茎が、水銀燈の中に隠れていく。
ジュンが入ってくるごとに、水銀燈の下腹部の異物感は大きくなり、身を切り裂くような痛みに襲われ始めた。
「ひぐ…い、いた…」
その痛みは水銀燈は思考を停止させた。
痛みと恐怖、そしてその中で密かに芽生えつつある快楽が、水銀燈を支配していた。
もっとも、もし今の状況を冷静に考えられるようであれば、それこそ頭がおかしくなってしまったかもしれないのだから、
それはある種の防衛反応と言えなくもなかった。
水銀燈は半開きの口から涎を垂らしたまま、頬を引きつらせ、目には大粒の涙を浮かべ、さりとて抵抗をするでもなく、
処刑台にかかる覚悟を決めた罪人のように、その小さな身を強ばらせながら来るべき瞬間を待っていた。
「くぅ…きつい…」
そう言いながら、ジュンはこの世のものとは思えない快楽を感じつつあった。
既に亀頭はずっぽりと水銀燈の中に収まり、続く竿はみちみちと水銀燈の陰部を押し広げていく。
無理矢理広げられた膣はジュンのものを押しつぶすかのように圧力をかける。
前戯のために水銀燈の膣内には愛液が溢れ、またそれがジュンの先走り汁が溶け合い、
それは潤滑油となって膣壁からの圧力を吸収し、結局水銀燈の膣はぎゅうと絡みつきながらもジュンを奧へと押し込んでいった。
亀頭は絶妙な摩擦を受け、それは快楽信号としてジュンの足指末端に至るまで閃光のように駆け抜ける。
それは決して人間の膣からは得られない、素晴らしい刺激であったが、
このときまだ童貞であったジュンには知るよしのないことだった。
ず、ずぷ、じゅぷ…
やがて、ついにジュンは叩いてはいけない薄膜のドアをノックした。
「やめ…て……」
ここまできて、ようやく一言、水銀燈は力なく拒絶の言葉を発した。
頭の中は真っ白だったが、それだけは言わねばならないという風であった。
溜まっていた涙の粒は、いつのまにか彼女の目尻から火照った頬へと川を繋いでいる。
そんな水銀燈の涙混じりの懇願を無視して、ジュンは少しだけ腰を引いた。
刹那、腰をずんと勢いよく進めた。
最後の一突きだった。
「くぅ!」
「い……いっ…やああぁぁぁ!!」
裂けるような感触が肉茎を通して伝えられ、
ジュンは今まさに水銀燈の処女を散らしたのだということを実感した。
陰茎はまだ埋まっていない部分が半分ほど残ってはいたものの、
亀頭は水銀燈の最奧を叩き、それは物理的な刺激のみならず精神的な征服感を感じさせた。
水銀燈が胡乱な目で、激痛を走らせている中心部に目を向けると、
巨大な肉塊が自分を貫き、繋がっていた。
水銀燈は征服されていた。

10 :
「あ…あ……や、いや、やだ、やだぁっ…!!い、いだ、痛…ぬ、抜いて、抜きなさ…あぐぅっ!」
しおらしかった水銀燈が、突然狂ったような大音声で叫びだしたので、
ジュンは少しばかり驚いて、その声を止めようと思った。
だが両手は水銀燈を押さえつけるのに使っている。
そんなわけで、ジュンは唇をもって水銀燈の唇を塞ぐことにした。
「いぐ、ん、やぁあ…!ん!?む、むぐっ…」
接吻。
ジュンの唇が水銀燈の唇に重なり、刹那、水銀燈の眼が大きく見開かれた。
キスされている。
キスしている。
水銀燈の唇は、ジュンがこれまで触れてきたあらゆるものよりも柔らかかった。
その柔らかさに軽い感動を覚えながら、ジュンは舌を差し入れると、
小さな軟体物があって、それは水銀燈の舌に違いなかった。
数多くの憎まれ口と悪態を発してきた、小さな小さな舌に違いなかった。
あるときは真紅を愚弄し、あるときは翠星石を嘲笑った、あの悪辣な舌に違いなかった。
ジュンは迷わず自分の舌を水銀燈の舌に巻き付け、なめ回し、水銀燈の口内を味わった。
水銀燈の唾液は無味だった。
それにも構わず、ジュンは舌を動かして水銀燈の唾液を抽出し、
また自身の口内より分泌された唾液を水銀燈の口内へと注入した。
水銀燈の唾液とジュンの唾液が混ざり合い、それは舌を伝って両者の喉に到達し、
水銀燈の体内にジュンの唾液が、ジュンの体内に水銀燈の唾液が送り込まれた。
水銀燈はキスされたという事実にしばらく呆然としていたが、
やがて状態を認識すると、うんうんと呻りだした。
何か言おうとしていたが、唇を塞がれているため何も言えていない。
水銀燈は処女を奪われたと同時に、ファーストキスも奪われたのだ。
それは、今現在その身を貫く破瓜の痛みよりも、彼女にとっては衝撃的なことかもしれなかった。
というのは、水銀燈は処女を失うことの意味を意識的に理解していたわけではないが、
少女にとって接吻がどのような意味をもつかは、よくよく知っていたからだ。
さらに割り込まれてくる舌の感触に至っては、もはや未知の世界だった。
彼女にとってキスとはそのようなものではなかったが、今していることは紛れもなくキスだった。
ジュンが水銀燈の舌の感触を味わうように、
水銀燈はジュンの舌の感触を味わっている。
ロマンのかけらもなく、動物的で、性衝動に支配されただけのキス。
究極の少女がするものとは、遠くかけ離れた、まるで原始の人間がするような乱暴なキス。
それが水銀燈のファーストキスとなった。
それは破瓜の痛みと共に、永遠に水銀燈の記憶に刻み込まれるだろう。
水銀燈の潮垂れていた翼が、いよいよもってだらりと力を失い垂れ下がった。
いっぽうで、水銀燈を押さえつけるジュンの力はあがり、ついで腰を引き始めた。
そう、水銀燈の処女喪失は終わりではなく始まりである。
長い時間はこれから始まるのだ。
ジュンは強く腰を突き出して、再び水銀燈の膣奥を亀頭で打ち付けた。
人形とは思えない完成度の女性器は、細かな凹凸と吸い付くような粘着性を持ち、
さらに強烈な膣圧でもってジュンのペニスを歓待した。
堪えられない快感でジュンは背筋をのけぞらせ、また右手で水銀燈の胸を乱暴に鷲掴みし、桃色に咲いた乳首を強く摘まんだ。
なにもかもが柔らかく、強烈で、性的だった。
今、水銀燈は男を悦ばせるだけの有機の器でしかなく、
水銀燈自身は激痛に喘ぎながらも、やがてその喘ぎに苦痛ばかりではない別の感情が混じり始めるようになった。
……。

11 :

パン、パン…
肉が擦れ、液体の弾ける音が部屋中に響く。
人間と人形の交わりだというのに、部屋には性交時特有の臭いが充満している。
ベッドの上では、水銀燈に覆い被さったジュンが一心に腰を振っていた。
ジュンの赤く腫れ上がったイチモツは水銀燈の中を出たり入ったり忙しく、
水銀燈の小さな体を大きく突き上げ揺らしていた。
ジュンの半分ほどの背丈しかない水銀燈の膣に、
凶悪に膨れる肉棒が容赦なく突き刺さり中を抉る。
見る者の現実感を疑わせるほどの体格差でありながら、
ジュンは肉茎の挿抜と同時に、やや背中をかがめ、水銀燈と唇を重ねてもいた。
初めこそ唇を離すと水銀燈が喚くためだったが、
やがて拒絶の叫びをあげることもなくなり、今は艶やかな嬌声を吐くだけになったので、
キスで唇を塞ぐ必要はなくなっていた。
今、彼らはただ舌を絡ませ合う気持ちよさに夢中になっているのだ。
ジュンは水銀燈を押し倒し、正常位で欲望の赴くままに腰を打ち付け、同時に胸を弄んでいたかと思うと、
ベッドに座って水銀燈をぎゅうと抱きしめ座位のような体勢でしたり、
かと思えば水銀燈のお尻をくっともちあげて、駅弁の体勢で犯した。
水銀燈は、突かれるたび人形にしては大きな胸を揺らし、
尻をもまれ、つかまれ、膣を締め上げてジュンを悦ばせた。
そのうちには水銀燈自身、痛みよりも快楽が上回るようになって、
すると半ば無意識のうちにジュンに合わせて腰を動かすようになり、
それは指数関数的に性の悦びを爆発させた。
そこにはもうローゼンメイデン第一ドールの姿はなく、一人の淫らな娼婦がいた。
果てしない性交の末、ついにジュンは放出の欲求に抗えなくなった。
いままで溜めてきたものをすべて、水銀燈の中にぶちまける欲求である。
ジュンは今一度水銀燈を押し倒し押さえつけると、ディープキスしている舌を激しく動かしながら、
腰を打つピストンのリズムをあげていった。
これ以上ないくらいに固くなっていたはずのイチモツは、
水銀燈の中でさらに固く太くなり、中で起きる変化に水銀燈はただならぬ異変を感じた。
何か、取り返しのつかないことが自分の中で起きてしまうことを予感した。
が、それでいまさらどうすることもできやしない。
ずりゅ、ずりゅとジュンのモノは水銀燈の膣壁を殴打し、
そのたびに感動的な性的刺激がジュンを襲い、性感を極限まで高める。
「ん、んん、んふぅ…」
二人はキスをしながら興奮の吐息を漏らし、ジュンはその打ち付ける速度を最大限にあげてゆく。
それに合わせて水銀燈の腰も自然と速く、また回転するように動かされた。
部屋全体が揺れるような大音をたてながら、腰と唇を互いに強く押し付け合い体を擦り合わせ舌を絡ませ、
そしてその最高潮。
「ん、んむぐ、んんーーーーっ!!」
ジュンのペニスの先端、亀頭から、白い欲望がパンと弾けた。
ドプッ!!…ドピュッ、ビュビュルッ!…ビュプ…ブピッ…
大量の精液が、子種が、水銀燈の中を汚していく。
ジュンは水銀燈の腰と自分の腰を密着させながら、ぴく、ぴく、と、
一滴残らず流し込むように、自身のすべてを水銀燈の中に叩きつけた。
精液が尿道を通り亀頭から放たれる度、脳味噌を破壊するような強烈な快感に打ち震え、
ジュンはあぅ、と気違いのように不明瞭な音声を発しながら、口元からだらだらと涎を垂らすままにしていた。

12 :
「あ……でて…る……熱い、のが…でてる、わぁ……」
水銀燈は奥深いところで男の体液を受け止めながら、
中出しの悦びと、もはや自分が少女たり得ない絶望にうちひしがれていた。
「おい、後ろ向けよ」
「え…?」
余韻に浸る間もなく、ジュンは水銀燈を後ろに向けてお尻を突き出させると、
脇腹に手をかけ犬のように後ろからつき始めた。
「えぐっ!?ん、や、ぁ、ま、まだ…え、する、のぉっ…!?」
それには答えず、ジュンはただ専心して水銀燈を後ろから抱きかかえるように突き続けた。
溜まりに溜まっていたジュンのモノは、まだまだ衰える気配がなかった。
……
その後、水銀燈はありとあらゆる体位で犯され、幾度も膣中に大量の精液を吐き出された。
ようやく行為が終わる頃には、乱れ破れたドレスがエロティックに水銀燈の体を申し訳なさげに隠していた。
それは服としての機能はほとんど果たしておらず、肝心なところはほとんど覆えていない。
水銀燈の体は随所に赤い印をつけられ、また白濁液を滲ませ、
白い液は美しい銀髪にまで及び、毛先を固めあちらこちらへと散らしている。
水銀燈は嗚咽をあげながら、うろんげに体を横たえ、ジュンはいまだ夢でも見ているようにぼうっとしていた。


息を整えながら、ジュンは布団を被った。
「こんなの…嘘…めぐぅ……」
流れる涙をぬぐいもせず、水銀燈はただ呆然と天井を見つめていた。
お腹の中にたぷたぷと粘っこいものが溜まり、それは股からとろみがかって少しずつこぼれている。
「嘘だよ」
「え?」
やけに冷めたジュンの声に、水銀燈は意識を引き戻された。
「こんなのが現実なわけないだろ。ちょっと溜まってたから、変な夢みただけだよ」
「な…こ、これが夢だっていうの…?」
「当たり前だろ。でなきゃこんなこと起こるもんか。
 お前はその気になれば僕をひっぺがすなんてわけないんだし。そうだろ?」
「そ、そうね……」
水銀燈は頷いた。
「そう…よね…こんなことあるわけ…」
「ああまったく、よりにもよってお前とだなんて悪夢もいいとこだ」
「な…これれだけ派手にやっておいて、そんなこと…!」
「あー…まぁ…たしかに、いままでにないくらい気持ちよかった…」
「う……」
率直な感想に、水銀燈は勢いを失った。ジュンには少し照れているように見えた。
「それに、お前らにあれがあるってこと自体わけわかんないしな」
「え…?」
「お前らの父親はなに考えてたんだよって話だろ」
「なにって…」
水銀燈は下からのぞき込むようにしてジュンを見つめた。
見つめられて、ジュンは逡巡、目を逸らしたあと、つまらなそうにあくびをした。
その様に、水銀燈はどこか郷愁めいた懐かしさを感じた。

13 :
「しかしねぇ…これが僕の願望…まさかね…ま、なんでもいいや。
 とにかく疲れたよ。夢でも疲れるんだな。ちょっと眠ろう…」
「そう…ね……。夢……いえ、これは……」
水銀燈は押し黙った。
何も言わずただ天井を見続けていた。
もう涙も涸れていた。
ジュンは水銀燈をそっと抱き寄せ、その暖かさに水銀燈は体を預けた。
そして二人は目を瞑った。
そのとき、ドタドタと階下から足音が近づいてきて、
やがてドア越しに賑やかな少女たちの声が届いた。
「マスター、さっきからすごい音がしてたけど…なにをしていたの?」
「なにかあったですかー?」
「ジュン、どうして黙っているの?」
「ジュンー!開けてなのー!」
「桜田くん…だいじょうぶ?」
いずれも、ジュンを気遣う声。
けれどそれに答えるには、ジュンも、水銀燈も、あまりに疲れていた。
ジュンはただ腕の中にある暖かな温もりを感じていた。
そこでは、もうアリスにはなれない少女だった人形がしがみついている。
そんなこともなにも気にならなかった。
妄想の時間は終わったのだ。
「えぇい、もう開けるですよ!」
現実の扉がバタンと開いた。
その後彼らがどうなったのかは、恐ろしくて言えない。


『発情期』 おわり

14 :
以上です。
新スレでもよろしくお願いします。
自分のまとめ
http://kashiwamochi.x.fc2.com/

15 :
新スレで新作乙です
2013年になってもローゼンの新作エロが読めるのは柏餅さんのおかげだわ

16 :
前スレ埋まってないけどとりあえず新作乙です
やはり銀様には被虐が似合う

17 :
投下します。
一話読み切り。

18 :
『いちごのけぇき』
「な、なんですかこれは……」
翠星石をめまいを覚えた。
ともすればたちくらみしてそのまま後ろに倒れてしまいそうな心地だったが、
心の中の何かが眼前の光景にその目を釘付けて離さなかった。


夢の扉の向こうでは、人の隠れた心が造形をなして一つの庭を作っている。
庭はその形をゆらゆらと変幻させ、その内部では様々なものが消滅と再生を繰り返しており、
それはさながら生体内部で起こっている化学反応のように、
局所的には不安定に見えながらも全体では一定の秩序を保っていた。
そんな心の庭に繋がる扉があちらこちらに集まって、
一つのプラットフォームが形成される。
その中を自由に闊歩できるのが、心の庭師たる翠星石の特権だった。
といっても、心の庭がnのフィールド上にあるからには、
翠星石でなくてもローゼンメイデンならば簡単に行き来することができる。
が、人の夢はたいていの場合出来の悪い独りよがりの前衛芸術であって、
とても理解できるものではないから、
他のドールはあまり好き好んでその中を歩いたりはしないというだけの話だった。
したがって、夢の散歩は心の庭師の特権というより趣味のようなものというほうが正確かもしれない。
とはいえ、もともと翠星石は他者に興味をもつことの少ないドールで、
これまではほとんど蒼星石に連れられた形で、どちらかといえば蒼星石との散歩を目的としていた。
そんな彼女が今、キョロキョロとあたりを見渡し、点在する扉を一つ一つ品定めするかのように見ては、
小首を傾げたり何かを思い出そうとするように目をつぶってしかめ面をしたり、
挙句に腕を組んでうーんと小さく唸ったりなどしていた。
やがて、黒とも白ともいえない不可思議なモノクロの、果てのない空間を散策するうち、
一つぽっかりと浮かび上がっている一つの扉の前に翠星石は立った。
「どうもこの向こうが怪しいです」
扉自体は他の扉と傍目にはなんら変わるところないが、
翠星石は長年の経験から、中を見なくてもそれがどこに繋がる扉であるのかがなんとなくわかるようになっていた。
「……まぁ、その、手入れもしてやらないと…ですよね」
誰にするでもなく、弁解めいた口調で翠星石は呟いて、
ドアノブに手をかけ逡巡躊躇ったあと、倒れこむような勢いで扉を開けその中に入っていった。


扉の中はどこまでも薄暗さが続いていた。
ただただ広く、果てしなく、それはこの心の持ち主の寂しさを表しているようであり、
それが翠星石には辛かった。
いつ頃からか、翠星石は定期的に心の手入れを行うようになった。
その甲斐があったのかどうか、翠星石が来たときと比べると、
ジュンは少しは明るくなったように翠星石は思っている。
本当にそうなのかどうかはわからない。
人見知りの少年が、一つ屋根の下で暮らす時を経て、
この小生意気な少女人形にも心を開くようになり、最初とは違う表情を見せ始めたというだけかもしれない。
恐らくは両方の影響があるのだろう。

19 :
いずれにしても、翠星石にとっては喜ばしい変化であった。
ジュンのはにかむような笑顔を見られることが、多くなってきたからだ。
翠星石はいつか、ジュンが屈託無く頬をほころばせて喜色をありありと表現する、そんな笑顔を見たいと思っていた。
そして願わくば、その笑顔が自分だけに向けられたものだったら…。
それが叶ったなら、もうそのまま動けなくなってしまってもいいとすら思うほどに。
もちろんそんなことは間違っても口にも態度にも出したりはしない。
平生の彼女がジュンに向かってすることと言えば、悪態をつき、どつき回し、悪戯をしかけ、
何かとちょっかいを出す、そんな調子であった。
とはいっても、それが彼女なりの不器用な甘え方だということはいい加減にバレてもいた。
本当はもっと素直に甘えたいし、ジュンに笑いかけて欲しいと願っている。
ジュンに美味しいと言ってもらいたいがために始めたお菓子作りも、
今ではのりの力を借りることなく一人で一端のものが作れるようになった。
そしてどうだとばかり自慢げに焼きたてのお菓子をジュンに差し出すとき、
いつだって内心ではローザミスティカが割れんばかりに緊張している。
照れくさいのと、期待と、不安と。
そんなとき、ジュンはいつも「うん…うまいよ」と素っ気なく言う。
それが翠星石にはたまらなく嬉しい。
でも、できればもっと笑いながら言って欲しい。
この素直じゃない少年が素直に褒めるということ自体、一つの重大な成果だということはわかってはいても、
翠星石のジュンへの想いはただただ募るばかりだった。
だからこの人知れない心の庭の手入れも、ジュンのためばかりではなく、半分は自分のためとも言えた。
ジュンの心が回復し、昔のように笑えるようになれば、そんなに嬉しいことはない。
ジュンの幸せが翠星石の幸せであった。
それにかつてのジュンの笑顔を知っているのが、彼の姉と、時折訪問してくる、雛苺の元マスターであり、
彼の幼馴染みでもあるところの柏葉巴のみであるというところが、
どうにも翠星石には気に入らないのだ。
「ふん、こんなヒキコモリ野郎に色目を使いやがるんですから、物好きな女です」
なんとなしに巴のことを思い出して、翠星石は不愉快そうに唇を尖らせた。
巴が色目を使っているというのはあくまで彼女の色眼鏡を通して見えていることではあったが、
訪問の度に着実に二人の距離が縮まっていることは傍目にも明らかだったので、
翠星石からすればそれがとにかく面白くない。
ジュンを取られてしまうという焦りと嫉妬で、お腹のあたりがムズムズして、
頭の中が真っ白になるような、そんな感覚に捕らわれながらも、
翠星石はジュンの心の手入れを怠ることはなかった。
それがジュンのためになるのだと自分に言い聞かせていた。
ジュンが回復することで、巴とより親しくなっていくのだとしても。
そして今も、ジュンのために心の手入れを行おうとしている。
「……今日はいつもよりもちょっとばかり薄暗いような気がするですよ」
翠星石はあたりを見回しながらため息をついた。
心の状態は川の流れのように同じようでいて常に異なる。
時によっては嵐や土砂崩れが起きていることだってある。
人の心は移ろいやすく脆いものなのだ。
「アイツ…またナイーブになってやがるんですかね…」
寂しげに、翠星石は頭を垂れた。
「ったく、男が細かいことをうじうじしてんじゃねーです!」
そんな悪態をつきながらも、しかしその繊細さが彼女には愛おしかった。
誰よりも繊細で傷つきやすいのに、大切なもののためには自らを省みず突き進む彼が、
どうしようもなく愛おしかった。

20 :
「ふん」
気を取り直してちょこちょこと歩いていると、ふと、見覚えのない建物があることに気づいた。
「……?こんなの、ありましたっけ?」
それはお菓子の家だった。
チョコレートの煙突、スポンジケーキに生クリームとイチゴシロップで彩られた屋根、
屋根からつり下げられるフルーツでできたインテリア、クッキーの壁、はたまたパイ生地の壁。
バニラエッセンスの甘い匂いがあたりには充満している。
こんなものを雛苺が見たならば、狂喜乱舞して飛びついただろう。
が、枠がクッキーでできた窓からは不自然なピンク色の光が漏れており、
その光からは何か禍々しさのようなものが感じられて、翠星石は空恐ろしく思った。
こういう欲望が剥き出しに具現化されたものは、まず間違いなくろくでもない代物だと、
心の庭師たる翠星石はよく知っていた。
「いったい…なんなんですぅ…?」
人の心の闇は深い。
できれば近寄りたくはない類のものだったが、それがジュンの心の中にあるとすれば放っておく訳にはいかない。
翠星石はおそるおそるといった風に家に近づき、窓からそっと中を覗いてみた。
「……あ、ジュンです」
部屋の中にはジュンがいた。
ソファーにジュンがもたれかかってくつろいでいた。
「……ジュンの夢、ですかね」
夢だとすれば、突如として現れたこの家の存在も多少は合点がいく。
夢は一時の幻。
だとすれば、この不自然な存在もさほど問題ではないかもしれない。
「それにしても、ずいぶんとメルヘンな夢ですね…ま、アイツはあれでいてけっこう夢見がちなところがあるですからね」
ふふ、と翠星石は笑った。
彼のそんなところもまた、好きなのだ。
とにかく、思ったようなものではなさそうだと、
翠星石はほっとしたように胸を撫で下ろすと、今度は落ち着いてじっとジュンの方を見た。
ソファーの上に座って胡座をかく彼の姿はそれほど珍しいものではない。が。
「……なんですか、あれ」
今の彼は笑顔であった。それも掛け値なしの、屈託の無い笑顔であった。
はじめてみる彼の顔に翠星石は嬉しい反面、
それを現実世界で自分が引き出せていない事実に悔しさを覚え、
また何か見てはいけないものを見てしまったかのような少しばかりの背徳感もないではなかった。
「夢の中でならあんな顔ができるですか…ふん」
翠星石は拗ねたように鼻を鳴らし、またジュンを注視した。
あんな笑顔で、これから何をするのだろうか。


「おい、来いよ」
ジュンは右手を水平に伸ばし、手首に軽くスナップを利かす。
その様はやや尊大にもみえたが、翠星石は自分もそんな風に呼ばれたいと思った。
そして、夢の世界で彼が呼ぶその先にいる誰かを想像し、
ひょっとしてと胸をときめかせた。
が、彼女の期待は瞬時にして打ち砕かれた。
「うゅ、今いくのよー」
「…ななな!?」
舌っ足らずで甘ったるいその声の持ち主は、そう、ローゼンメイデン第6ドールにして姉妹随一のお子様ドール、
雛苺に違いなかった。

21 :
雛苺はジュンに駆け寄ると、ぴょんと飛び上がってジュンの元にダイブし、
ジュンはといえば「ははは」とらしくない笑いをして雛苺を受け止め膝の上に乗せると、
雛苺の頭に手をのせ優しく撫で回した。
「あ…あれはまさか、なでなでですか!?」
紛うことなきなでなでである。
それは翠星石がジュンにしてもらいたいと希求してやまない行為であった。
そして「えへへ…」と雛苺は幸せそうに笑い、
「ジュン、だーいすき!」
ぎゅっとジュンを抱きしめた。
「ほぁーっ!?」
翠星石は思わず絶叫し、慌てて口を押さえる。
が、二人は翠星石のことなどいっこうに気づく様子もなく、
ジュンは片手は雛苺をなでたまま、もう片手で雛苺のことを抱き返した。
「あの二人は…なにしてやがるですかぁ!」
見れば雛苺の頭にあった手は少しずつ下がっていき、
雛苺のうなじを撫で、首筋に指が這い、肩から背中へとおりていく。
よくよく見ればその手、指の動き実にいやらしく、
まるで雛苺の体に吸いつくように指を一本一本沈み込ませ蛇のようにくねらせていた。
雛苺の柔らかな体がジュンの手に弾力としてぬくもりをもって返り、
その感触にジュンは満足そうに顔をにやつかせている。
また、先まで雛苺の腰にあったもう片方の手はいつの間にかさらにその下に潜り込み、
雛苺のスカートの中に入り込んでいた。
ドロワーズ越しに、スカートの中でジュンの手が雛苺のお尻を揉んでいるのだった。
「やぁん……ジュン…えっちぃ……」
普段の雛苺からは想像できないような艶のある声だった。
雛苺は人差し指の先をちょんと自分の唇に入れ、
上目遣いにジュンを見つめると、
「ねぇジュン、ヒナね、すごぉくジュンが欲しいのよ…」
甘えるようにねだり、ジュンはいやらしく口角を上げて、
「僕もだよ」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
あまりの展開に翠星石は卒倒しそうになるのをやっとの思いでこらえた。
「え、や、あの、え、え、えぇ!?」
いつのまに脱いだのか、雛苺の下半身は既になにもない。
そして首に巻いていた腕をひょいと持ち上げてジュンの頭を抑えたかと思うと、
今度は足をジュンの肩に起き、体全体をぐっと持ち上げて、
「えへへ…ジュン登りぃ〜」
「わ、おいおい、今からするんだろうが」
雛苺は何もない下半身をジュンの顔に押しつけた。
ジュンの眼鏡を取っ払うと、ジュンの顔全体に濡れた秘所をすりつけようと、
円を描くかのように腰を振り出した。
とてもあの無垢な雛苺とは思えない、淫靡な動きであった。
「ジュン、舐めてぇ、ヒナのあそこいっぱい舐めてぇ…」
「はいはい、仕方ないやつだな」
ジュンは雛苺のお尻を押さえると、雛苺の筋に舌を差し入れ、ぴちゃぴちゃと液体を鳴らす。

22 :
「やぁ、気持ち、いいのぉ…ジュンの舌、すごくいいのよ…」
「ぴちゅ…ん…雛苺の味、すごくいいぞ…お尻の感触も最高だ」
「はぅん…ジュン、ジュン、ジュン大好きぃ〜!」
「ん…ん…僕も好きだよ、雛苺」
「んんーーーーー!!」
ジュンに好きだと言われたのが嬉しくてしょうがないという風に、
雛苺は一段とジュンに腰を押しつけ、またジュンもそれに応えるかのように舌を動かす。
雛苺は恍惚として涎を垂らしながら、ついに絶頂を迎えた。
その光景を見ながら、翠星石はもはや声も出ない。
ただただ呆然と、二人の行く末を眺めていた。
やがて、雛苺はジュンから降りる。
そして、先までジュンの顔にこすりつけていた部位を今度はジュンの下半身にあてがう。
が、雛苺がその濡れた縦筋をあてがうところには、ジュンから繋がる一本の棒があった。
「あ、あれは……その、噂に聞く、男の子の……」
乙女たる翠星石は、二人が何をしているのか理解できなかった。
しかし、目の前で行われている行為がとんでもないことだということだけは察知していた。
「や、やめ、やめるですーーー!!」
気がつくと、翠星石は叫んでいた。
が、それを嘲笑うかのように雛苺は一気に腰を下ろし、ジュンを自らの中に埋め込んだ。
「あ、ああぁー!いいのぉ、ジュンのこれが欲しかったなのっ…!
 すっごく気持ちいいの、うにゅーよりも大好きなのぉ!好きぃ、ジュン、好きぃ!!」
「う…ねっとり絡みついてきて…くっ、気持ちよくてどうかなりそうだ」
「じゅん、じゅん、ジュゥーン!」
まるでダンスをしているかのように、雛苺は腰を上げたり下げたり回したり、
ジュンの上で跳ね回っては、よがり声を撒き散らし快楽にその身を預ける。
そのとき雛苺は、おおよそ少女とは対極にあるオンナの顔をしていた。
「う……」
翠星石は気分が悪くなった。
もし彼女が人間であったならば、嘔吐していたかもしれない。
だが彼女は人形だ。人間とは違う。
それを彼女は心得ていた…が、眼前で繰り広げられるこの痴態はなんだろう。
人間であるジュンと、人形である雛苺が、繋がり交わっている。
それがなんという行為なのか、翠星石は知らない。
だがあってはならないことだと思った。
気がつくと、翠星石の目からは涙がこぼれていた。
「やめるです…やめるです…そんなこと、やめるです…」
蚊の鳴くような声で、念仏のように繰り返す。
しかしその声は届かない。
「あー…やばい、もう出そうだ」
「はっ、あっ、ん、ん…出して、ジュン、ヒナの中にジュンのせーえきいっぱいだして!」
「わかってるよ、うぁ、マジでやばい、雛苺の中キツくてぬるぬるして、それでそんな動かれたら…
 う、く、あ、ああっ!!」
「ヒナも、ヒナもイッちゃう〜!」
びゅぷっ!ドピュ、どぷ……
ジュンと雛苺の接合部から、白く濁った粘液が溢れ出る。
雛苺はだらしなく口を開きながら、右手人差し指を口の中に入れて舐めている。
ジュンもまた満足げに、雛苺をぎゅうと抱きしめ、腰を雛苺に押しつけた。
白濁液はどんどん溢れる。

23 :
翠星石はふらふらと後ずさりをしてしまいに尻餅をつき、
「う…う…」
とめどなく流れる涙を拭いながら、
股間のあたりが熱くなっているのに気づかない振りをしていた。
「翠星石は…翠星石は…」
呟いて、なんとか立ち上がると、お菓子の家とは反対方向に向かって走り出した。
後ろからはまた、ジュンと雛苺の嬌声と、肉の打ち付け合うような音が聞こえてくる。
……


「お前なんかんでしまえですーーー!!!」
「ぐは!?」
怒声と共に襲いかかる衝撃に、ジュンは溜まらず目を覚ました。
翠星石が全体重を拳にのせて、布団の上からジュンのお腹を叩いていた。
「な、ちょ、ちょっとくらい昼寝したっていいだろ!?」
「そんなことは問題じゃねぇです、ばかばか、変態、鬼畜、ロリペドの犯罪者予備軍、
 よくもいたいけな雛苺を…お前なんか、お前なんかぁ!
 ひ、ひっく、な、なんであんなおバカ苺なんかと…翠星石なら…翠星石なら…う…う…うわああぁぁぁぁん!!」
そして、ぼこっとみぞおち一発。
「ぐあっ!?げ、げほ、な、なんか全然謂われのない暴言を…ぼ、僕がなにしたっていうんだよ!?」
非力なドールの力とはいえ、力一杯振り絞った拳を急所に受けてジュンは思わず呻く。
それに構わず、翠星石はくるっと体を翻し、ドタドタと部屋を出て行った。
そして向かう先は再びnのフィールド。
もう一秒だって、桜田家にはいたくなかった。
そんな思いで、翠星石は物置部屋の鏡に飛び込んだ。
nのフィールドに入れば、すぐまた先ほどの扉が見えた。
「うう…あの、あの扉の向こうで、さいっていな痴態が…う、うぐぅ…ひく、ひっく……
 ……ってあ、れ?ま、まだある…?え、でも…ジュンはもう起きたはず、ですぅ…?」
泣き腫らした眼をこすりながら、不思議そうに翠星石はその扉を再度見た。
すると、扉はシャボン玉がはじけるように、パッと消えた。
「……ほぇ?」
まるで初めから何もなかったかのように。


「くしゅんっ!」
「あらあら巴さん、風邪?」
「……えっと……ううん……」
「何もかけずに居間で眠るからよ」
「……うたたねを、してしまって」
「珍しいわね。疲れてるの?ずいぶん楽しそうな寝顔でしたけど」
「……楽しそう、でした?」
「ええ、起こすのをためらうくらいに」
「……ごめんなさい」
「え?」
「……ごめんなさい」
「巴さん?」
蒼白になって塞ぎ込む娘の顔を、良識ある母は不思議そうに見ていた。

『いちごのけぇき』 おわり

24 :
以上です。

25 :
これは・・・JUMには非がないとはいえすごく気持ちが分かる・・・

26 :
トゥモエwww
というかそこは自分じゃないのかよ

27 :
トゥモエ…どこまでも罪深い子…www

28 :
真紅や水銀燈じゃなくて雛苺!?って驚いたがそういう事かww
翠星石ドンマイ

29 :
まさかの三期だと…

30 :
>>29
「三期」ではない
間違えるな
繰り返す
「トロイメントの続き」という意味での「三期」ではない
間違えるな
桃種「ローゼンメイデンアニメ三期の情報が出回っていますがそれはデマです。残念ながら今のところアニメ三期の予定はありません。
しかし11月22日発売のヤングジャンプで発表があります。自分で雑誌を手にとって自分の目で確かめてみてください。」

31 :
落ち着けよ

32 :
前スレで「ラプラスからもらった指輪でドールズ達を言いなりにしていく」ってシリーズがあったが
今のジュンなら触るだけで言いなりにに出来そうだww

33 :
今週のジュンは翠星石なら見ただけで妊娠するレベルのかっこよさだったな

34 :
ジュンが完全に主人公モードでわろた

35 :
ほんのちょっと前までメグさんに踏まれたり吐いたりしてたのにw

36 :
実はめぐに踏まれたい一心で頑張っているのだ

37 :
『秘密の巴ちゃん』
Tale 41から
*その17
み「ねえキミ!だいじょうぶ?しっかりして…」
巴「あなたは…」
み「よかった気がついた?私みっちゃん。金糸雀のマスター。あなたも人形の関係者なのよね?」
巴「私は…雛苺の以前のマスター…」
み「!じゃあキミが巴ちゃん…!」
巴「桜田くんの幼馴染で将来を誓い合った約束された許嫁的なポジションです…」
み「……えーと柏葉巴ちゃん…だよね?」
巴「はい…いずれ桜田巴になるとしても今はまだ…」
み「うん、ごめん、聞いてない」

*その18
め「命を使ってできる遊びのほうがよっぽど楽しい…」
巴「……えっち」
め「……は?」
巴「命を使ってまで…って…腹上…!?どれだけ激しくするつもりなの…?」
め「なにいってるの?」
巴「怪しげな契約までして元気な体を手に入れて…桜田くんに会いたかったとか…
  命を使ってまで…信じられない……いったい何をするつもり…」
め「これもっと力吸えるでしょ」
雪「これ以上はちょっと」

*その19
み「ねえキミ!だいじょうぶ?しっかりして…」
巴「あなたは…」
み「よかった気がついた?私みっちゃん」
巴「え?」
み「あのね、私はみっちゃん」
巴「え?」
み「だから私みっちゃん」
巴「え?」
み「みっ、ちゃ、ん!」
巴「え?」
み「草笛みつです」
巴「柏葉巴です」

38 :
*その20
み「ねえキミ!だいじょうぶ?しっかりして…」
巴「あなたは…」
み「よかった気がついた?私みっちゃん」
巴「私ともちゃん…」
み「え」
巴「あ」
み「え」
巴「私、もうだめです…」ガクッ
み「と、巴ちゃんしっかり!みっちゃん全然気にしてないから!巴ちゃん、巴ちゃんーー!!」

*その21
み「ねえキミ!しっかりして…」
巴「……」
み「キミ…!キミ!」
巴「……」
み「だいじょうぶ?ねえ、キミったら!」
巴「……」
み「ねえ!」
巴「……」パチ
み「気がついた?だいじょうぶ?」
巴「……桜田くんが呼びかけてくれなきゃやだ……」ガクッ
み「また目閉じた!?」

*その22
雪「あの子がほしいこの子がほしい、第二ドールのマスターでもかまいませんわ。いいでしょう?お父様…」
巴「ちょっと待って」
雪「なんですか?」
巴「黒髪の女の子が欲しいのよね」
雪「まぁたしかにそう言いましたが」
巴「女の子よね」
雪「ええ」
巴「女の"子"なのよね」
み「さーて巴ちゃんは何が言いたいのかなー」

*その23
み「だいたい女の子の定義ってなによ」
巴「十代…かな…」
み「今は40代だって女子って呼ばれる時代なの!」
め「うわぁ…」
み「あーっ!今リアルに酷い顔したでしょ!?バカにしてるけどあなたたちだって年は取るんだから!」
め「聞いてるこっちが悲しくなってくるわね。
  それに40っていったらもう結婚もしてるんじゃない?
  やることやって女の子だなんて、名乗っていいと思ってるの?」
み「そういうことなら大丈夫、私まだしたことないから!」
巴・め「え」
み「なにその顔なにその顔」

39 :
*その24
巴「柿崎さんは女の子?」
め「そうじゃなかったらなんだっていうの」
巴「病気で…ちょっと年上なんだよね」
め「そうね、本当なら高校一年生よ」
巴「そういう設定なの?」
め「…何が言いたいの」
巴「だって…16なら制服をもっと自然に着こなせると思うの」
め「着こなせてないって言いたいわけ?」
巴「そういう設定だって考えるなら着こなせているわ」
め「だからそういう設定ってなに!?」

Tale40から
*その25
め「ねぇ巴ちゃん。私ね、男の子って大嫌い。だって馬鹿でいやらしくて野蛮でしょ」
巴「……あ」
め「なに?突然目を逸らして」
巴「わ、私、聞いちゃいけないこと…き、気にしてないから、柿崎さんの過去に何があったかなんて…
  ご、ごめんなさい…そ、そういえば昨日のクラス会のことだけど…」
め「あなたが想像しただろう過去があったわけじゃないけれど、
  たとえあったとしてもそういう態度はより人を傷つけるのよ?」

*その26
あんな巴ちゃん、うちな、男の子って大嫌いやねん。アホやしやらしいし野蛮やろ。
巴「関西弁にするとなんちゃって男嫌いのヒロインっぽくなって嫌なの。いかにもフラグたてそう」
め「どうして関西弁にするの?」

40 :
*その27
「聞いてるじゃない。めぐちゃんどこにいるの?」
「クラス委員だからって勝手なこと…」
「柿崎さんかわいそう」
「おい答えろよ」
「クラス委員の癖に指輪なんてしてただろ」
「あれ、そういえば桜田くんも指輪してなかった?」
「ほんとだ…しかもあれって柏葉さんと同じ指輪…」
「え、それって二人は…」
「おいおい、っていうことは…ひゅー!マジかよ!やるなぁ!」
「ちょっとほんとにー?」
「おい答えろよ!」
「はは、やめろって野暮なこと聞くのは!」
「だって気になるじゃーん、式はいつなんだよ?」
「ねぇ」
「ねぇ」
「ねぇえええええええ〜」
巴「っていういきさつが…」
め「どうしてそういう嘘つくの?」

*その28
め「……巴ちゃん」
巴「え?」
め「さっき指輪のこと言ってたけど…」
巴「うん」
め「今指輪あるのって私とジュンくんよね」
巴「ぶちすぞ青白柿餅」

*その29
め「青白柿餅…」
巴「ごめんなさい…」
め「……別になんて呼ばれようが気にしないけど……」
巴「青白い柿餅さん…」
め「……」

41 :
またTale 41から
*その30
め「学校なんて退屈行ってみると退屈。くだらない奴らばっかりよ。ゲロ出そう」
巴「そう言うけど絶対に出さないでしょう?
  そうやって吐いた人を知っているけれど、とっても辛いことが待ってるのよ。
  あのときのことはまだ覚えてる…体育館に酸っぱい匂いが充満して…
  吐瀉物の中には給食のご飯が…温食に入っていたコーンなんか形もそのままで…
  もしあれを舐めたら…桜田くんの体内から出たあれを舐めたら…
  きっとしびれるような感覚が舌に…
  でも私にはそんな勇気もなくて…結局何もできずに桜田くんの体液が片付けられるのを見ているだけで…」
め「ジュンくん見なくていいの」

*その31
め「黒い天使はいつまでも私をしてくれないし…その点白い悪魔は話が早かったわ。
  こうして私に自由に動ける体をくれたのよ」
銀「本来『ちょっと待って!』」
巴「天使って…そのカラスみたいな色の子が?天使といえば雛苺でしょう?」
め「私と水銀燈の話に入ってくるのやめてくれない?」
銀「力『いいえ!』」
巴「だって天使は雛苺の呼称、元マスターとして譲るわけにはいかないの」
め「誰も聞いてないわ。好きに呼べばいいじゃない、私にとって水銀燈は黒い天使なんだから」
銀「『それって』」
巴「雛苺は桃色天使だって言いたいの?そんな最低な名前…ダメだわ。
  やっぱり柿崎さんがカラスって言えば済む話だと思う」
め「だから好きに呼べばいいでしょっていうか水銀燈が黒いカラスとかまんますぎるでしょうが」
巴・め「あーだこーだ」
銀「……シクシク」
金「よしよしかしら」

42 :
Tale45から(単行本8巻ネタバレ注意)
*おまけ
め「ねぇジュンくん、今から傷つけてあげる」
ジ(パンツ見えてる…!)
め「ねぇ、うれしい?」
ジ(う、嬉しい…いやいや何を考えてるんだ僕は)
め「被害者ぶるの大好きでしょ?」
ジ(被害って…むしろ嬉し…ああだめだだめだ)
め「男の癖に」
ジ(そうだよ、男なら仕方ない…)
め「そもそも誰もあなたのことなんか攻撃どころか気にもかけてないのに」
ジ(パンツが気になるよ!)
め「いつだって自分のことで頭がいっぱいなのね?」
ジ(パンツでいっぱいだよあーもう!)
め「おめでたいのね」
ジ(本当におめでたい…ああだから僕は何考えてるんだ…)
め「羨ましいわ」
ジ(みんな羨ましがってるだろうな…)
め「…ねぇ、聞いてる?」

*おまけ2
め「こうやってみじめな姿でも見せてくれればヒマつぶしになるけど、それだけ」
ジ(こうやってパンツでも見せてくれればヒマつぶし…どころじゃない!)
め「ほんとよ」
ジ(ほんとうにそうだよ!)
め「みんなそう思ってる」
ジ(た、たしかに…)
め「誰もあなたなんか好きじゃない」
ジ(みんなパンツ大好き…はっ、本当に僕は…)
め「心の底で笑ってる。馬鹿にしてるのよ」
ジ(うぅ…こんなにパンツ見てたら…馬鹿にされるよな…)
め「現実が見えてないのはあなただけ」
ジ(パンツが見えてるのは僕だけ…)
め「聞けよ」

43 :
*おまけ3
め「あなたのお姉ちゃん…どれだけ人生犠牲にさせられてるのかしらね?」
ジ(姉ちゃんのパンツは…もうぬほど見た…けど、別にどうってこと…)
め「委員長さん。幼馴染みってだけでたまったもんじゃないわよね」
ジ(柏葉のパンツは…子どもの頃何回か…今も…雛苺と遊んでるとき…とか…)
め「あなたのせいでんだドールもいるんだっけ?」
ジ(雛苺のパンツは…別に…っていうかドロワーズはパンツ認定していいのかな…)
め「受け取るだけ受け取ってあなた、何もしなかったのね」
ジ(僕はパンツ見るだけ見て何もしなかった…って何かすべきだったのか?僕のパンツ見せるべきだったのか…?)
め「…ああ、いやだ、ここ…すごいドクドクいってる」
ジ(だってそんな、パンツ見せつけられながらこんなことされたら…う……!)
ドクン!ドクン!
そしてジュンは逝った。
め「ちょっと」

おわり
アニメ化めでたいですね。

44 :
逝くなwwww

45 :
エロパロ板で腹筋鍛えてどうする気だwwwwww

46 :
みっちゃんと水銀燈涙眼www

47 :
まともなのがめぐしかいないwwwwwwwwww

48 :
アニメ化って言っても
最初から作り直すとか、最後までアニメになったりとかはしないんだろうね
せいぜいデカジュンが少女のつくりかた見つける所から真紅とコドウグが入れ替わる辺りまでなんだろうな・・・・・・

蒼星石のアレが見られるならいいけど

49 :
少なくともバーズ版というか新装版部分からやるとして
かつヤンジャン的においしいというか単行本販促に必要な部分
=YJ版になってからの部分でありかつ一段落ついたところまで
と考えるなら、最低でも2クール必要で、前半1クールが新装版、
後半1クールがYJ版でかつ「まかなかった世界の話が一段落して、
かつまいたジュンがまいた世界に帰るまで」のあたりだろうか
だとすると後半はトゥモエが出てこないで終わる可能性特大なのが泣ける

50 :
もはや今は昔ですが、前々スレ(第19話)>>258の続きです。
過去分は>>14にあります。

『薔薇乙女会議 第3話』
あらすじ
きらきーがジュンと半ば無理矢理セックス。他ドールズの目の前でセックス。
今回。
ジュン×真紅、水銀燈
主に水銀燈。

51 :
薔薇乙女会議
第3話
「見苦しいわ、お姉さまがた」
憤怒に頬をひきつらせる姉たちになんら物怖じすることなく、
この恐れ知らずの末妹はしれっと言ってのけた。
「なんですって?」
真紅の静かな、しかし紛れもない怒気。
「見苦しいと言ったのです。私とマスターの深い情愛に嫉妬するのは無理からぬこととはいえ、
 私たちの愛を疑うようなことをおっしゃるのは感心できませんわ」
嘲るように言うと、雪華綺晶はジュンの首に手を回し、
体を密着させて再び唇を重ね合わせた。
翠星石のかけた暖かな水が、ジュンと雪華綺晶の服を、肌を、ぴちゃりと吸着させている。
ジュンは目を見開いて、しかし抵抗せず、蛇に睨まれた蛙のように金縛りにあっていた。
雪華綺晶の柔肌がしっとりとジュンの肌に合わさる。
ジュンは全身をふわふわの綿あめに包まれたように、甘い香りと柔らかな感触で満たされた。
雪華綺晶の髪の毛からは性的な欲望を誘う少女の匂いがふんわりと鼻孔をくすぐり、
それでジュンは呼吸のたびにぴくぴくと全身血が巡り、それは再び下腹部の一点へと集約されていくのを感じた。
「あぁーっ!この期に及んでまたお前は〜!」
「ん…ちゅ……」
翠星石の怒号にも反応せず、雪華綺晶は舌をジュンの口内に突き入れ、中を蹂躙する。
ジュンは一切の抵抗を許されず、舌に絡まる雪華綺晶が自分の体の一部になったような錯覚すら覚えた。
その様は不思議な威圧感を生み出し、この場にいる薔薇乙女たちは怒りこそすれまったく手が出せなかった。
一人を除いて。
「……おいたが過ぎるようね」
やはり静かな声だった。
しかし、雪華綺晶の淫靡な威圧感をものともしない、決然とした威厳すらあった。
「真紅……」
翠星石は縋るような目で真紅を見た。
真紅は一歩一歩、相変わらずジュンに唇を押し当てることに夢中になっている雪華綺晶に近づき、
やがてすぐ後ろで、ぽんと雪華綺晶の肩を叩いた。
そこで雪華綺晶は、ようやく唇をジュンから離した。
ジュンと雪華綺晶の間を唾液のアーチがルームライトの光を反射して輝く。
「雪華…」
真紅が呼びかけた瞬間だった。
雪華綺晶の右手は頚椎まで食い込むようにジュンの首ねっこを掴むと、
左手で真紅の顔を捉え、両手を合わせた。
すなわち、ジュンの顔面が真紅の顔にくっつくように、より正確に言えば、
ジュンの唇が真紅と唇と合わさるように、二人の顔と顔を押し付けた。
「「!!?」」
「あら、羨ましいわ、お姉さま」
雪華綺晶はグリグリと二人の顔を押し付け合わせ、真紅はしばらく目をぱちくりさせていたが、
状況を把握すると、つい先までの気丈な態度が嘘のように、
ジュンを突き放すでもなく目をとろんとさせただけだった。

52 :
「「し、真紅ぅ!?」」
大音声をあげたのは、水銀燈と翠星石だった。
雪華綺晶はなんら構うことなく、ジュンと真紅の唇が密着する様子を楽しげに眺めている。
真紅の唇とジュンの唇がこれ以上ないくらいに密着し、
それでもなお雪華綺晶は二人の頭に力を込め、
すりきれそうなほど二人の唇は激しくぶつかり合い摩擦を続けた。
「ん…んん……!」
唇が激しくすり合う間に、ジュンはちょんと舌を差し出すと、
舌先が真紅の唇をワイパーのように触れ回した。
「や……らか……い……」
真紅の滑らかでぷにゅりとした軟体の感触が、ジュンの舌先から伝わっていく。
ごく自然な様子でジュンの腕は真紅の胴体にまわされ、
そのまま磁石が引き寄せられるように、真紅の身体はジュンの身体にびたりとくっついた。
「しん…く……しん……」
「じゅ……ん……ぅん…っ…!」
ジュンの左手は真紅の腰をしっかりと抱き寄せながら、
その右手はスカートの上から真紅の尻を無遠慮に撫で回していた。
二人の痴態に、雪華綺晶はますます淫靡な笑みをこぼして、
「あらあら、妬けてしまいますわ」
嬉しそうなその表情からはまったく嫉妬の念を読み取ることができない。
「…いい加減にしなさいっ…!」
ここで水銀燈が眉をつり上げ、黒翼の羽根を撒き散らしながら一気に狂宴の最中へと飛び込んだ。
真紅の肩を両手で掴み、ぎゅっと力を入れて引き寄せて瞬間、ぐんと後方に投げ飛ばす。
「きゃうっ!」ちょうど後ろにいた翠星石は、クッションとなって真紅を受け止め、
そのまま背中を床につけて倒れ込んだ。
「だ、だいじょうぶ…あっ…」
心配そうに覗きこんだ蒼星石が見たのは、「いたた…」と頭をかく姉と、
呆然と唇からヨダレを垂らす、薔薇乙女の中でも気丈で誇り高いはずの妹からは見たことの無い表情だった。
蒼星石が言葉を失って立ち尽くしているのを尻目に、
水銀燈は澄ました顔でわざとらしく笑っている雪華綺晶に詰め寄り、雪華綺晶を睨みつけた。
「……お仕置きが必要ね」
「せっかく紅薔薇のお姉さまが楽しんでらしたのに…いけないお姉さま、順番は守っていただきませんと」
「減らず口をっ!」
「仕方ありません、黒薔薇のお姉さまにもマスターの唇を特別に…」
瞬時に水銀燈に向かって伸ばされた雪華綺晶の手は、ぱしっと音をたてて遮られた。
水銀燈が雪華綺晶の手首を握り、勝ち誇ったように嘲った。
「同じ手が通用するとでも?」
「はい、お姉さま」
にこやかな雪華綺晶の笑顔を前に、水銀燈は「え?」と訝しげに呟いた刹那、
雪華綺晶とは別方向から伸ばされた手を顎にかけられ、くるっと振り向かされた。
傾いた眼鏡の奥に虚ろな瞳をしたジュンの顔が、水銀燈の眼前に現れた。
「な、あんた、何を…んんっ!!?」
抗う間もなく、水銀燈はジュンと接吻を強いられた。
「っ!!?ん、ちゅ、ん、ふ、ん〜〜!!!」
思わぬ不意打ちに水銀燈をジュンを押し返そうとしたけれど、
唇に吸い付く感触が気になって力が入らず、さらに口内にぬめった軟体が入り込んでくると、
ますます脱力し、ジュンが背中に手を回して抱きしめれば力のままに体を密着させる始末。

53 :
水銀燈を抱きしめ、キスしながら、ジュンは腰を突き出した。
雪華綺晶によって剥き出しにされたジュンの陰茎は剛直なまでにまた勃起している。
ジュンはちょんと指先で水銀燈のドレススカートの端を持ち上げてやると、
反り返ったペニスを中に入れ、スカートから手を離せば、まるでテーブルクロスのように
水銀燈のスカートはジュンの熱く滾った肉棒に優しく覆いかかった。
充血した先端が、スカートの中でドロワーズをなぞる。
柔らかな生地、その奥にある秘められた柔肌の感触が、もっとも敏感なところを通して伝わり、
その気持ちよさでジュンはびくんと体を震わせた。
「んちゅ、ん、ふぅっ…!?ちゅく、ちゅる……っぷは、や、やめ……んむぅっ…!ん…」
スカートの中で蠢く欲望に悪寒を覚えた水銀燈が、力を振り絞って唇を離し拒絶の意思を伝えようにも、
ジュンは即座に水銀燈の唇を塞ぎ、舌で口腔を貪り、唾液を送り込むのだった。
それはちょうど、ジュンが先に雪華綺晶としていたキスの再現のようだった。
ジュンの右手はドレスの上から水銀燈のお尻を揉み、
左手は胸元に置かれ、圧力を強めたり弱めたり、手のひら全体で水銀燈の乳房を服の上から堪能していた。
その心地よい弾力は、ますますジュンのペニスを強固にした。
「マスターったら、そんなに黒薔薇のお姉さまの体が気に入ったのですか?」
心底楽しそうに、雪華綺晶は声をはずませて、左手の人差し指で水銀燈の背中をそっとなぞった。
背筋に寒気が走り、水銀燈はぶるっと身震いした。
水銀燈は二人のおもちゃになっていた。

一方の翠星石たちはというと、ついさっきまで完全に受身だったジュンが急に積極的に水銀燈の体を求めだしたことに、
あっけにとられて声もでないようだった。
また、真紅はいまだぼうっとしたまま、泥酔したようにふらふらと左右に揺れていた。
「ん、ふ、ん……っ!」
ジュンは水銀燈の唇を貪りながら、スカートをはかせたままドロワーズをずりおろした。
今下半身で何が起こっているのかを知り、水銀燈は青ざめながら、必にジュンを振り払おうとした。
しかし、どうあってもまったく力が入らない。
のみならず、指先がぴりぴりと、まるで電気をまとっているように痺れていた。
気がつくと、水銀燈の体はジュンに尻から持ち上げられている。
ず、ず……
(ちょ、う、嘘っ…!?)
ジュンの硬くなったペニスが、無防備になった水銀燈の股間にすり当てられる。
これから起こることを想像して、水銀燈は蒼白になって抵抗しようとしたが、
やはり体はまったく意思に反してジュンを受け入れようとしていた。
先からずっとディープキスをされているために、声すらも出すことができないのだった。
「な、なにが起こってるです?」
翠星石からは水銀燈の背中が角をつくっているため、
ジュンと水銀燈二人の間で何が起こっているのかを見て取ることができなかったが、
揺れる水銀燈のスカートの中で、もぞもぞとやりとりが行われていることは察せられた。
「これはもしかして…」
蒼星石からも二人の状態をうかがいしれるわけではないが、
水銀燈が青ざめてみたこともないほどに激しく抵抗していることと、
先ほどジュンと雪華綺晶が繋がったことを思い浮かべて、一つの事態を予想した。
もっとも、実を言えば翠星石にも今何が起こっているのかは検討がついたのだが、
彼女はその予想をかたくなに拒んでいるというのが本当のところだった。
なにしろ先と違って、ジュンがやられているのでは、ジュン自身が水銀燈を求めているのだから。

54 :
「ん、んん、ん??っ!!」
相変わらず水銀燈の唇にはジュンの唇が重ねられ、
口内はジュンの思うままに凌辱されているらしかった。
水銀燈は涙を目に浮かべたまま、懸命に腰を引かせようとするものの、
筋肉のタガが外れたような強い力でスカートの中から直に尻を抑えられていた。
ジュンは水銀燈の尻を自分のほうに引き寄せながらも、その指は尻肉を掴みふくよかな弾力を楽しんでいた。
さらに激しく隆起した陰茎を水銀燈の太ももになすりつけ、その先端を着実に水銀燈の中心部へと向かわせている。
雪華綺晶の処女を貫いた凶器が少しずつ自分の奥へ辿り着こうとしていることを感じ、
水銀燈は恐怖で半狂乱になってジュンを引き離そうともがく。
しかし尻を思い切り掴まれ、さらにもう片方の手で豊満な乳房を握られ、口内では舌を絡め取られるたびに、
ただでさえ入らない力がますます抜けてしまい、どうにも抵抗のしようがなかった。
人形で体重が軽く羽根をもっているとはいえ、片手で水銀燈の体を持ち上げているジュンの力は驚異的である。
水銀燈の全身を堪能しながら、ジュンの欲望で真っ赤に滾る肉茎はついに水銀燈の入り口を探り当てた。
固く大きく膨張した男の塊が自分のもっとも神聖で守られるべき洞穴の口にさしかかったことを知って、
水銀燈は目を赤くしながらいよいよ強くジュンから離れようとした。
しかし制御を失ったジュンの筋力と、パンクしたタイヤのように力の抜けた水銀燈には圧倒的な力の差があり、
彼女の儚い抵抗はジュンをますます強く昂らせる興奮剤にしかならない。
したがって体が干からびるのではないかと思われるほどに充血したジュンのペニスは、
なんら躊躇うことなく水銀燈の中へと入っていく。
「ん!んん!!ん〜、んんん!!!」
キスで塞がれた唇から声にならない声を発し、大粒の涙を頬に伝わせ、
羽根をばたつかせながら両手でジュンを力なく叩き続ける水銀燈の姿は憐れとしかいいようがない。
たしかに水銀燈は、ジュンのことを少なくとも憎からずは想っていたものの、
少女である資格を失う性行為に及ぶことなどは考えたこともなかった。
が、今まさに自分はそれを行おうとしているのだ。
周囲の薔薇乙女たちもまた、見えないスカート下で何が起きているのかをハッキリ認識した。
「水銀燈の中にも、入るのかな…」
「……」
蒼星石は呟くだけで止めに入る素振りを見せない。
翠星石は呆然と強姦されんとしている水銀燈をただただ見ていた。
真紅は焦点のあわない胡乱な目つきで酔っ払ったようにふらふらとしており、
雛苺と金糸雀は固唾を飲んで見守っていた。
そして雪華綺晶は、水銀燈がレイプされる様を見ながらジュンが入ったばかりの秘所に指を添わせ、
その中を掻き回しながらうっとりと性の狂宴を鑑賞していた。
やがて、水銀燈の目がハッキリと見開かれた。
薔薇乙女たちから見えないスカート下で、ついに二人の腰と腰が密着したのだろう。
水銀燈の目からはボロボロと涙がこぼれ、それは瞼を閉じても溢れ続けた。
が、ジュンを引き離そうとしていた水銀燈の腕はいつのまにかジュンを引き寄せるように力を入れはじめ、
また足はジュンの腰をがっちりとホールドしていた。
そしてジュンが腰を引き、ついでまた勢いよく水銀燈に向けて突き出すと、
「んふぅっ!んむ、んちゅる、んん…!」
涎を啜るような音をたてて、水銀燈はジュンの背中に強く指を食い込ませた。
「まぁお姉様、もう気持ちよくなってしまったんですか?」
手を口に当て、わざとらしく驚きを表現し雪華綺晶は愉快そうに言った。
「私でも、慣れるまで時間がかかりましたのに」
が、そんな雪華綺晶の嘲りももはや水銀燈には聞こえていない。
性器が擦れ合い、亀頭が水銀燈の奧を突き上げるたび、
水銀燈は背中を反らせ、またジュンは中心を締め上げられる快楽で体を震わせた。

55 :
「す、すごい……」
蒼星石は感心したように嘆息した。
眼前の二人は狂ったようにキスを交わし、体をこすりつけ合い、性器を打ち合わせている。
「見てよ翠星石…あんな…ほら、水銀燈からは何か溢れて…」
「う……うぅ……」
「ねぇ、翠星石」
「うぅ…」
「翠星石?」
「ずるいですぅっ!」
「はぇ?」
思いがけない翠星石の返答に、蒼星石は間抜けな声をあげた。
「水銀燈ばっかりずるいです!!」
「えぇ?ず、ずるいって…」
「ジュンは…ジュンは翠星石のマスターですのにぃ…
 あんな…水銀燈なんかと…うぐぅ…ぎぎ……」
見れば翠星石、鬼のような形相で少女人形らしからぬ歯ぎしりまでたてている。
「翠星石だって…翠星石だって…」
「ちょ、ちょっと、翠星石?」
翠星石は唇をかみしめ、嫉妬で顔を炎に包ませている。
「う、うう、うぅ〜」
閉じ込められた猛獣が威嚇するように、翠星石は唸り、
やがてジュンがいよいよ水銀燈を突く速度を上げ絶頂へと駆け上り始めたとき、
「うがぁぁぁあああ!!」、
乙女としてはややアウトな咆哮を上げて、
快楽を貪り合う二人に向かい飛び出した。


つづく。
次は久々に翠星石の濡れ場。真紅も。

56 :
水銀燈マジビッチ
だがそれがいい

57 :
乙女が女に変わる瞬間いいよね

58 :
うふ〜ん

59 :
>>55続き。
今回は ジュン×水銀燈・翠星石
翠星石主体のはずがまた水銀燈が目立ってしまった。

60 :
『薔薇乙女会議』
第4話
「まぁ、翠薔薇のお姉さま…なんて、なんて大胆なんでしょう」
雪華綺晶は驚嘆して、猛然とジュンに飛びつく翠星石を愉快そうに讃えた。
「とても素晴らしいわ」
両の頬に手を当てて、にこりと微笑む。
が、もちろんそんな声も姿も翠星石には届いていない。
蒼星石の静止を振り切って、水銀燈と激しく交わるジュンに飛びついた翠星石は、
勢いよく背中からジュンを押し倒すと、
ジュンはうつぶせになって、水銀燈に覆い被さる形で倒れた。
これは、翠星石にとってあまりよい結果をもたらさなかった。
二人は体勢を崩されたにもかかわらず、なお性交を続けたのだ。
考えてみれば、駅弁から正常位になっただけで、翠星石の行動はなんの妨害にもなっていない。
ジュンは水銀燈の唇をなめ回し、また既に水銀燈も陶然となって、
自ら舌をさしだしジュンと絡ませているのが翠星石にも見て取れた。
ジュンの腰を動かす速度はいよいよ早まり、
また水銀燈も地面を得たことで自ら大きく腰を振りはじめ、
肉と肉の弾ける音がパンパンと永遠に続く徒競走の開始合図のように大きく鳴りだした。
ジュンの性感は既にほとんどピークに近く、
またそれは水銀燈も同様で、高まる膣圧とうねる膣壁がジュンのペニスを刺激していく。
一突きするごとにジュンは頭の中を銃で撃たれたような衝撃的な性的快感に痺れ、
水銀燈もまた子宮(ドールのそれを子宮と呼んでよいのかはともかく)を突かれる悦びに震えた。
男女の果てしない欲求は二人を強く繋ぎ止め、
下半身のみならず上半身、首から上で行われる食欲を性欲に変えた行為もまた激しさを増していった。
腹を空かせた孤児がごちそうにありつくかのごとく、
ジュンと水銀燈は互いに求め合う。
「キィーッ!まぁだやめないですかぁ!」
翠星石はいよいよ顔を真っ赤にして、ジュンの背中にへばりつき、
両手でジュンの額をつかみ、後ろに引っ張って水銀燈から引きはがそうとする。
どうせやめさせるならば、下腹部より下で行われている男女の最終行為こそ止めるべきなのだが、
少女人形たる翠星石にとってはキスのほうが馴染みのある性行為であり、
ジュンが自分以外の女と唇を重ねているということが許せなかった。
「やーめーるーでーすぅーー!!」
躍起になって力を込めると、ついにジュンと水銀燈の唇が離れた。
それでも二人の唇は唾液の糸で結ばれ、さらに力なく開いたジュンの口からは、
唾の塊がこぼれ顎を伝い、そして空中に放たれそれは水銀燈の口中へと落ちていく。
水銀燈はジュンの涎を受け入れ、舌を通してその味を感じながら、喉の奥へと流した。
「は、ん…あっ…あっ…!!」
「あら、黒薔薇のお姉さまでも、そんないやらしい声を出すのですね」
口が自由になったことで、水銀燈はジュンの腰の動きに合わせて艶めかしい嬌声をあげはじめ、
それで雪華綺晶はますます楽しげに頬を緩めた。
そのまま歌でも歌い出しそうな調子だった。
「すご…」
最初こそ翠星石を引き留めたものの、後は静観を決め込んでいた蒼星石は息を呑んだ。
先の雪華綺晶もそうだったが、水銀燈の今出している声はとても少女の出す声ではない。
蒼星石はごく、と唾を飲み込み、自然右手が垂れ下がり、人差し指と中指でそっと自身の中心をなでた。
なにか得体のしれないものが、その内部から津波のように押し寄せてくるのを感じた。

61 :
そんな妹の様子の変化に、この暴走する双子の姉が気づくよしもない。
翠星石はとにかくジュンと水銀燈のキスをやめさせることができたことにまず安堵し、
次いで、だらしなく緩むジュンの顎を持ち上げ、そして頬を両手で挟むようにし、
ぐっと自分の方に向けさせた。
ジュンの口端からはだらだらと涎が垂れ、また断続的にはぁはぁと息を吐き出している。
そのリズムは水銀燈の膣内にペニスを打ち付けるリズムと同期していたのだが、
翠星石はそれには頓着せず、とにかくこの快楽に溺れるマスターの緩んだ顔をしっかりと自分に向けると、
「んっ…!」
その唇を重ね合わせた。
水銀燈とのセックスで快感に震え痺れながらも、
ジュンは翠星石の唇を受け入れるとまた激しくディープキスをはじめた。
翠星石は強く強くジュンの頭を自分に引き寄せ、
痛いくらいに自分の顔とジュンの顔を密着させた。
それが、翠星石のファーストキスだった。
翠星石は幾度も、ジュンとキスすることを夢見ていた。
それはのりの持つ少女漫画にあるような、時にはそっと優しく、時にはやや強引に、
しかしいずれもロマンチックで、素敵な甘いキスである。
今翠星石がしているキスは、そんな夢見がちなキスとは対極にある獣のような交わりだった。
とにかく強く、激しく、じゅるじゅると涎を啜り合い、唾液の飛沫を当たりに撒き散らし、
舌と舌を延々と固結びするかのように動かし続けた。
翠星石はとにかく、自分という存在をジュンの中に刷り込ませたかった。
その想いが、この激しいキスとなって現れ、
実際ジュンは水銀燈とセックスをしているにも関わらず、
この口汚い性悪人形に懸命な奉仕を受けているような気分になっていた。
「はぁん、あっ、ん、やぁ、あ、あぁっ!!」
その間も水銀燈は悶え続け、ジュンに貫かれるたび無遠慮な悦びの声を部屋中に響かせる。
そしてジュンが一際強くガチガチに固まったペニスを、
水銀燈の暖かなしかし強烈な膣圧を跳ね返して亀頭を子宮口に叩きつけたとき、
射精寸前だったジュンの性感はついに限界を一気に突き抜け、
精巣に控えた幾億もの欲望の種を堰き止めていた、
より強い快楽を求める我慢の堤防はもろくも崩れ去った。
「あああああぁぁぁぁっ!!」
水銀燈がそれまでで一番の大きな大きな喘ぎ声をあげた。
刹那、ぎゅうとさらに膣が締まり、ジュンの先端から
びゅぷっ!!
と、第一陣がジュンの尿道を快楽を放ちながら突き抜け、
水銀燈の子宮の中へと突入していった。
びゅびゅびゅっ!!
さらに多くの精液精子がジュンのペニスから暴発し、
そのすべてが水銀燈の中へとおさまっていく。
びゅ、びゅく、びゅぷるんっ!ぴゅ、びゅぴゅう…!
先に雪華綺晶にたっぷりと中出ししたとは到底思えない量の射精。
女を孕ませ、子供を産ませるジュンの子種が、どくどくと水銀燈の中に注ぎ込まれる。

62 :
「う、んむぅっ…」
じゅるりと翠星石のむしゃぶりつくようなキスの隙間から、
ジュンは世にも情けない声を漏らした。
「ふぁ…ん…ジュン…ジュン…!」
翠星石は時折ジュンの名を呼びながら、一心にジュンの唇を貪る。
が、その思い人は今まさに自分ではない女に種付けしている。
「あ、ん…いやぁ…お腹の中…に…入ってくるわぁ…」
水銀燈は種付けされながら、久方ぶりに言葉らしい言葉を発した。
大量の精液を体内に注ぎ込まれ、
時がたつと共にオルガスムから引いてくるにつれ、徐々に頭の中の霧が晴れていくようだった。
びゅ、ぷ……
まだ終わっていなかったジュンの射精がようやく終焉を迎え、
最後の一滴が水銀燈の膣内に出されたとき、
水銀燈は「……れ?」と、自分を覆う男の顔を見た。
真紅のマスター。
翠星石とキスをしている。
「…え…貴方…さっきまで私とキスしてたのに…え、私、キス、して…!?
 あ、お、お腹…熱いわぁ…なぁに、これ…」
恐る恐る頭を持ち上げ、そっと下腹部に目をやれば、
ジュンから突き出た太い幹が自分の中に突き刺さっている。
「え……え……!?わ、私……んぁうっ!」
突如として、水銀燈の中からジュンのものが引き抜かれた。
引き抜かれるとき、ジュンが中を通り抜ける悦びがまた水銀燈を襲い、
逡巡惚け、はっとすると、自分を犯していた男は既にいなかった。
それは、翠星石が力の抜けたジュンを押し倒したせいだった。
ジュンは仰向けに倒れ、今度は翠星石がうつぶせになってジュンを覆っている。
そしてまた、がっちりとジュンの頭を両の手で固定し、
夢中になってその唇をジュンの唇に押しつけている。
が、とりあえず今水銀燈にとって気になるのは、
下腹部のじんじんと残る異物感だった。
「わ、わたし……あ……」
股に手をやると、白濁の汚液がぼたぼたと零れ、粘着力をもった精液が手に伝わる。
「これ…なに……私、これを、全部……?」
精液の付着した手を顔にもってくると、それはどろりと指先からこぼれ落ち、
水銀燈の顔に着陸した。
むっとするような臭いが水銀燈の鼻孔を突き、
しかしその素が大量に自分の中にあるという事実に、水銀燈はぞっとした。
「素晴らしいですわ」
ぱち、ぱち、ぱちと、拍手の音が軽いエコーを伴って響いた。
「本当に、本当に、素晴らしかったですわ、黒薔薇のお姉さま」
「…雪華綺晶…」
見たこともない笑顔の雪華綺晶が、労うように水銀燈に呼びかけた。
「素晴らしいって、何が……」
「ああぁっ!!」
「!?」

63 :
引き裂かれるような声に驚き振り向くと、
先までキスしていた筈の翠星石がジュンの上にのっかり、跳ねていた。
その様は翠星石の長いスカートの中に隠れているため、
何が起きているのかを見ることはできないが、しかし明らかだった。
そばには翠星石が先まで履いていたものと思われる、純白のドロワーズが無造作に放られている。
翠星石は両手をジュンの臍のあたりに置き、
置かれたところにはジュンの手をもってこさせていた。
翠星石はその手をぎゅっと握り、またジュンの腹に押しつけて体重を支えながら、
「あ、あ、あ…!」と腰を揺らし、喘ぎだした。
ジュンは最初「う…」とやや苦しそうに呻いていたが、
やがて快楽を味わう準備が整うようになったのか、
またあのだらしなく力の抜けた表情で、翠星石を突き上げだした。
「す、翠星石……」
水銀燈はやや蒼白になって、そっと蒼星石のほうを見た。
翠星石の暴走を止められることができるのは、彼女だけだろうと思えたからだ。
が、視線をあてられた蒼星石はただ気まずそうに目を逸らすだけだった。
見れば、彼女の右手はずっと股間にあてられ、ズボンの奧へ潜るように動いている。
さらに頬は琥珀色に上気して、ジュンの上で乱れる翠星石を横目に切なげな吐息を漏らしていた。
どうも、既に翠星石を止める気はまったくないらしい。
またその後ろには、口をぽかんと開けて微動だに動かない、
雛苺と金糸雀がいた。
水銀燈が視線を向けると、金糸雀が目を合わせて、
「水銀燈……すごかったかしら……あんな水銀燈、初めて見たかしら…」
それだけ、ぽつりと呟いた。
その言葉でまた、水銀燈は火のように真っ赤になって金糸雀から体を背け、
すると眼前には水銀燈の顔以上に燃え上がるような赤いドレスを身に纏った真紅が、
ふらふらとよろめくように歩いていた。
「し、真紅…?」
真紅の口元が僅かに動く。
「ジュン、ジュン……ねぇ、私にも、それ、しなさい……」
「真紅!?貴方……」
「ねぇ、ジュン……」
うわごとのようにつぶやきながら、真紅は翠星石を突き上げるジュンに近づいていき、
やがて辿り着くと、そっとしゃがみこんでジュンの顔を覗き込む。

64 :
「し、真紅…?」
真紅の口元が僅かに動く。
「ジュン、ジュン……ねぇ、私にも、それ、しなさい……」
「真紅!?貴方……」
「ねぇ、ジュン……」
うわごとのようにつぶやきながら、真紅は翠星石を突き上げるジュンに近づいていき、
やがて辿り着くと、そっとしゃがみこんでジュンの顔を覗き込む。
「ジュン、貴方おかしくなってるのよ……だから、ね……」
「は、ん、あ、あっ…し、真紅、邪魔するなで…あん!
 じゅ、ジュンは今、翠星石と愛し合ってるんですぅ!真紅は…あぁっ!
 ジュン、す、すご、激しすぎ…んんっ…!」
翠星石はジュンの攻めによがりながら、突然現れた真紅を強い語調で咎める。
が、真紅はまったく意に介さず、ジュンの額に手をあて、
焦点の合わないジュンの目を見ながら、その頬にそっとキスをした。
「ダメよ翠星石、ジュンはおかしくなっているの、だからほら…ジュン…
 いますぐ私にしなさい…主人の言うことが聞けないの?」
「はぁんっ…だめ、だめぇっ!ジュンは翠星石の…んんっ!ものですぅ…!」
支離滅裂な真紅の言葉に、翠星石はひたすらあるはずのない所有権を喘ぎ声に混じらせて主張する。
「……なんなの…いったい…」
水銀燈はこの狂態を眺め、呆然と佇立するより他なかった。
翠星石にジュンが覆い被さって、繋がっている。
そしてその横で、真紅がうつろな目でジュンを呼びかけている。
ジュンは声も出さず、ただ腰を突き上げる。
雪華綺晶は淫靡な笑みを絶やさず、恍惚として少女を捨てた姉たちを見つめる。
蒼星石はいつのまにか指を服の中に入れ、どこかうっとりとしている。
そして水銀燈の股からは、いまだ収まりきらない白濁液が太腿の内を伝い垂れていた。


続く。
次こそ翠星石と真紅。

65 :
蒼星石がエロくなっていくwww

66 :
前々スレ>>308の続き。二年ちょっとぶりでようやく完結…
チビ樹 第3話
一応ジュン×翠星石
微鬱注意
あらすじ
音のない空間で、翠星石と蒼星石は崩れ落ちる肉塊と化したジュンと交わる日々を過ごしていた。
ある日蒼星石は金糸雀を呼び寄せ、ジュンに犯させた。

67 :
『チビ樹 後編』

あれから金糸雀は二度と姿を見せなくなった。
僕は毎日外に出て彼女が舞うように屋根の上を歩いていないかと目を凝らすけれど、
見つかるのは雀やら烏やらばかりでそれはまったく変哲のない光景だった。
仕方なく僕はジュン君と翠星石の待つあの空間へ戻る。
いつも二人は繋がっていて、というよりは翠星石が常にジュン君を求め続けて、
ジュン君はただそれに答えるだけなのだ。
蝶が花に止まるように、彼はただ愛液に集まることを習性としている。
だから僕が股を開けば、彼はやはり翠星石に対するのと同じように僕の元に寄り、
糖蜜を舐めるように舌を這わせ淫靡な液体の破裂音を響かせる。
今日は、翠星石の眠る僅かな隙に僕は彼と交わりキスをして、
彼の崩れ行く体には構いもせずにただ彼の首を締めた。
首を締めると彼は苦しそうにうめきながらどうしてかおちんちんをより大きくするので、
僕の中はジュン君でいっぱいになり、彼もまた僕しか見えなくなって、そのまま射精する。
幾億ものジュン君が僕の中を隅々まで駆け巡り探索し、
膣壁を通して僕の全身に吸収されていく。
僕も彼も満足して、繋がったまま眠りに落ちる。
目が覚めると僕の中にいたはずのジュン君はいなくなっていて、
やはり翠星石と絡み合っている。
ぼろぼろになっていたはずの体はすっかり元通りに治っていて、
様々な体位で翠星石とセックスをしている。
僕は起きたばかりだというのに、ふわぁとあくびなんてしてしまって、
そのせいで目尻には涙が溜まる。
ささやかなプールはあっという間にいっぱいになって、
やがて僕の頬にゆっくりと跡をつけはじめ、
その心地良い生ぬるさで僕はいよいよ眠くなる。
そして僕はまた眠って、次に目が覚めたときには
きっと下半身いっぱいに彼のものが刺さっているだろうと期待する。
眠って、セックスして、眠って、セックスして、眠って、セックスして、
そのうち僕は外にも出なくなった。
なんの光も通さないこの緑に覆われた空間だけが僕の世界になった。


真っ暗な夢から覚めると、金糸雀がいた。
「やぁ、久しぶりだね」と言おうとして、声がでないことに気づいた。
僕は金糸雀の肩をとんとんと叩いて、彼女が振り向くことに備えにこりとしてみた。
頬がひきつって、もう長いこと笑っていないことを思い出した。
金糸雀は僕の顔をほんの数秒表情も変えずに見つめ、
僅かに口を動かして、また元見ていた方へと向き直った。
多分「久しぶり」とかなんとか言ったのだろう、彼女のお約束である「かしら」を語尾に添えて。
彼女の目線の先ではやはりジュンくんと翠星石が交わっていて、
ジュンくんは翠星石の上でほとんど崩れ落ちながら腰だけを動かしていた。
彼の体は熱さで溶けかかって、なにやらわけのわからないいろいろな汁が翠星石の体中を滴り、
翠星石の垂らす涎と混じって大きな流れをつくっていた。

68 :
そんないつも通りの光景を眺めながら、
僕は金糸雀に「なにしに来たんだい」と言ったけれど、音は虚空に消えどこにも届かなかった。
この世界には音がない。
彼女が――翠星石が、そう望んだから。
金糸雀がヴァイオリンを持ち出した。
僕は驚いて、止めようとした。
けれど、近づくことすらできなかった。
金糸雀の周りに風が舞い起こり、それはあたりの草木を巻き上げ放物線を描く。
やがて放物線は幾重にも連なり、それは一つの竜巻となった。
すさまじい風圧を受けながら、なおも翠星石はジュンくんとのセックスを続けている。
僕は「あ」と叫んだ。
それは僕の耳に響いた。音が帰ってきた。
竜巻のすさまじい音が、ヴァイオリンから奏でられる美しい音色に乗じて、あたり一面を撒き散らす。
そして世界は色を失い、緑色の植物は霧消し代わりにモノクロの濃淡が渦巻き出した。
「魔法を解きに来たわ」
金糸雀は演奏を終えて、世界の終焉を背景にジュンくんと交わり続ける翠星石を見た。
ジュンくんは肉片を飛び散らしてぼろぼろになりながらも、顔と性器と、
それをつなぐ部分の肉体だけは無事で、それは翠星石の力だった。
それが精一杯だった。
二人の性器が擦れるたび、ねちゃねちゃと、まるで肉を捏ねるような音がする。
そして翠星石の嬌声。
翠星石は肉の塊に犯されながら、快楽を帯びた息を漏らし、
夢中になって赤い唇をジュンくんの剥がれ落ちそうな唇に激しく合わせている。
二人の唇からは涎がみっともないほどこぼれ、翠星石は時折その涎を舐めてもいたけれど、
ジュンくんといえばただ垂らすばかりでそれを掬い取ったりはしない。
キスと認識しているのかわからない。
僕たちがかつて、キスとは唇を合わせることだと教え込ませたのだ。
したがって、翠星石にとっては溢れる愛を形にした行為だとしても、
ジュンくんにとってそれは唇を塞がれるだけの動作でしかないかもしれない。
それとも、その特別な意味をひょっとしたら覚えていることもありうるだろうか。
ただ一つたしかなのは、翠星石が唇を離したとき、ジュンくんの口から声がこぼれ、
それは彼が愛した人の名で、決して翠星石の名ではなかったことだ。
そのとき、あれだけ激しかった翠星石の動きがぴたりと止まった。
そして半狂乱になって、ジュンくんをめったうちにし、ついにばらばらの土にしてしまった。
あとには一本のチビ樹が残った。


「ごめんなさい」
金糸雀が僕らに向かって頭を下げた。
「何が?」
「何って……」
金糸雀は気まずそうに言い淀んだ。
「謝るなら、僕らのほうだろう。君には酷いことをした」
「ううん……蒼星石たちも、辛かったんでしょう?それに…私が自分から首を突っ込んだことだから…」
「僕はそんなに辛くなかったよ…ただ少し、寂しかったかもしれないな」
「蒼星石……」
「だからといって、君を巻き込むことはなかったんだけどね」
「構わないかしら……もうどうせ、誰もアリスにはなれないもの…」

69 :
しんと静まりかえった。
静謐で満ちたあの世界のように。
沈黙に耐えかねたわけではないのだけれど、なんとはなしに、僕は聞いてみた。
「ねぇ…ジュンくんのさ、気持ちよくはなかったかい?」
「え?」
「ジュンくんのだよ。一回だけど、金糸雀もジュンくんとしたじゃないか」
金糸雀は答えない。
顔が強ばっている。少し怒らせたようだ。
「僕は気持ちよかったんだけどな」
「蒼星石!」
金糸雀は語気荒く怒鳴った。
「ジュンは……どうしたの?」
その次に紡がれた言葉は優しかった。
「ジュンは、ここにいるです」
ここで初めて、僕の隣で蝋人形のように固まっていた翠星石が口を開いた。
金糸雀が驚いて、目を見開いた。
実をいえば、僕も驚いた。
なんとなく、翠星石はもう二度と何も話さないのではないかと思っていたからだ。
「ここっていうのは…」
「ここ、です」
翠星石はどこからか、小さな木の植えられた鉢植えを取り出した。
「このチビ樹が、今のジュンです」
「それって……」
ジュンくんが崩れ落ちた後に残った、一本の木。
かつて嫉妬にかられた翠星石が、激情に駆られて彼の精神をその中に閉じ込めたのだ。
そのきっかけを、僕はよく知らない。ただありそうなことではあった。
でも、できるはずのないことだった。
同じく彼を封じ込めたかった雪華綺晶の力が作用したのだろうか。
それとも僕らには僕たち自身が思わないほどの力があるのだろうか。
わからないけれど、事実としてできてしまったんだ。
恐らくは、翠星石の本心に反して。
なんにしても、彼は僕たちにとって想像以上に重要な役割を担っていたことを、
「ゲームオーバーです、お嬢様方」
ラプラスの大げさに悲嘆に暮れてみせる身振りと共に伝えられ、知った。
ジュンくんは真紅と翠星石、それに僕のマスターであっただけでなく、お父様とも関係があったらしい。
アリスゲームに不可欠な人だったと…。
そうして、不意な形でアリスゲームは勝者なき結末を迎え、僕たちは生きる意味を失った。
姉妹は眠りにつき、翠星石はジュンくんの心を封じた木に土を盛り不自然に蘇らせ……今に至るわけだ。
「もう、翠星石にネジをまいてくれる人はいません」
翠星石は淡々と言った。
「ひょっとして、今まではジュンがあなたたちにネジを?」
金糸雀は怪訝そうだった。
あの状態のジュンくんを見れば致し方ないだろう。
「不思議だよね、あんなになってもネジをまくことはできたんだ」
「そう……」
金糸雀はしばらく黙り、言った。
「なら、これからは私と一緒に……」
翠星石はふるふると首を左右に振った。
「いいえ…翠星石はもういいんです。次にゼンマイが切れたら、それでもう、なにもかもおしまいにしようと思います」
「翠星石……」
金糸雀は声を落とし、けれどそれ以上何も言わなかった。
僕たち姉妹はみんな頑固なんだ。
一度言い出したら、説得なんてできやしない。

70 :
「……僕は、金糸雀のところのやっかいになろうかな」
「ほんと?」
「君と、君のマスター……マスターと言っていいのかな、が許してくれるなら、だけどね」
「え、ええ、もちろんよ!」
金糸雀の声が明るい。
あんな酷い目に合わせた僕でも、一緒に暮らしたいらしい。
僕は翠星石に尋ねた。
「翠星石は……」
「私はさっき言ったとおりですよ。ただ……。
 ねぇ、蒼星石…翠星石が動かなくなったら、
 この体とネジをトランクに入れて、このチビ樹の下に埋めてくれませんか」
「…わかった。……僕からも、一ついいかな」
「ええ、できることなら」
「それじゃあ……翠星石、もう一度だけ、笑ってくれないか……」
翠星石は笑う代わりに、僕と対になったオッドアイの瞳を閉じて、俯いた。
「笑い方なんて、忘れてしまいましたよ」
「……僕もそうなんだ。それをこれから思い出そうと思う。できれば君も、と思ったけれど……」
「翠星石はもうたくさん笑ったから、いいんですよ。その思い出だけあれば、十分です」
そう言って、ぎこちなく頬を膨らませた。
笑っているように見えなくもなかった。
そんな彼女を見て、金糸雀は目を伏せた。


あれから僕は金糸雀と暮らしている。
人形としての目的なき暮らしも、慣れれば悪くない。
どうしようもなく退屈で、所在ないのだけれど、
庭の手入れをして、日向ぼっこをして、金糸雀と一緒にランチを食べて、
こんな生活もよいものだと思えるようになってきた。
いや、これこそ僕の双子の姉が求めてやまないものだったのだろう。
けれど、この生活が永遠に続くことはない。
人は年を重ね、異性と結ばれ、子を産み自身は老いて、やがてぬからだ。
彼女はその重みに耐えかねて、過ちを犯した。

夜、僕はnのフィールドへ向かう。
世界樹の枝をたどってつける、ほの暗い空間。
そこはかつての僕らの住まいだった家の庭を模した場所で、
翠星石はそこにチビ樹を植え、動かなくなるまでのわずかな時を過ごした。
「これでようやく、ジュンと一緒にいられます」
ゼンマイが切れるとき、翠星石はそう言って、ふふ、と微笑んだ。
久方ぶりの、懐かしい、最後の笑顔だった。
僕は約束を守った。

植えられた木は今もある。
相変わらずチビ樹のままだ。
ただいつの間にか、蔓が生えてチビ樹にしっかりと巻きついている。
きっと、ずっとこのままだろう。


『チビ樹』 おわり

71 :
以上です。次はもうちょっと楽しい話を…。

72 :
おお、まさか続きが来るとは・・・
おつかれさんです

73 :
乙です
ついに完結かー
俺も話を完結させられる文章力が欲しいぜ

74 :
蒼星石のキャラを把握するため練習がてら書きました。
『双子の星』
*恋煩い
翠「はぁ…ジュン……」
蒼「どうしたの?翠星石…」
翠「ひっ!?そ、蒼星石!聞いてたですか!?」
蒼「うん、ジュンくんの名前を呼んでいたよね」
翠「う……べ、別に、深い意味はないですよ?
  ただちょっと、チビ人間はなにしてるのかな、と…今日も学校とかいうところに行きやがって…
  翠星石のお世話もほっぽり出してからに……」
蒼「はは、寂しいんだね」
翠「そ、そんなことは!それにその、学校に行くためにジュンは頑張ってきたわけで…」
蒼「くす」
翠「……学校には、あの通い妻気取りの剣道女もいて……二人で、も、もしかしたら、カーテンの影で……
  あ〜〜う〜〜!!」
蒼「ああ、カーテンの影で……」
翠「い、言うなです!」
蒼「カーテンの影でべろべろちゅーちゅーれるれるぴちゅぴちゅだね」
翠「え?」
蒼「え?」

*れれれ
翠「えーっと?」
蒼「どうしたの?」
翠「なんです今の、れるれるぴちゅぴちゅってのは」
蒼「なにって、君が言おうとしたことじゃないか」
翠「翠星石はそんなこと言おうとしてませんよ!?」
蒼「はは、照れなくていいよ。僕と君の仲じゃないか」
翠「いやほんとに全然してないですよ!?」
蒼「ははは」
翠「はははじゃねぇです!」
蒼「はいジュンくんのシャーペン」
翠「はぅぅ〜〜ジュンのペンですぅぅぅ」れるれるぴちゅぴちゅ
蒼「それだよ」

*マーキング
翠「はっ…」
蒼「翠星石の唾液まみれじゃないか。そんな感じでジュンくんの私物を片っ端からマーキングしてるのかい?」
翠「そ、そんなことは…」
蒼「君との付き合いも長いけど、そんな性癖があるなんて知らなかったな」
翠「ち、違うです!」
蒼「ちなみに、実はそのペンはのりさんのだよ」
翠「……」
蒼「ショックで何も言えないかい?」
翠「……いえ、違うです。この臭いはたしかにジュンの臭い…混じりっけも感じられないですから、
  これは絶対にジュンのですよ。翠星石のこと試してますね?」
蒼「……まいったな」

75 :
*くんかくんか
翠「ジュンのお布団ーー!」クンカクンカ
蒼「翠星石……犬じゃないんだから」
翠「はっ!?こ、これはちょっとお日様の匂いを嗅いでいるだけで…」
蒼「そんな危ない顔でお日様の匂い嗅ぐ人はいないよ…」
翠「あ、危ない顔とはどういう意味ですかぁ!」
蒼「…涎垂れてるよ」
翠「……はっ」ジュルッ
蒼「……あーあ、ジュンくんのベッドについちゃった」
翠「……」プイッ
蒼「そして特に拭かない」

*くんかくんかくんか
翠「あぁ〜〜、ジュンーーー!!」クンカクンカゴロゴロクンカクンカ
蒼「…だからさ翠星石、ベッドに鼻をこすりつけて臭いを嗅ぐのは、
  あまり乙女のするべきことじゃないと思うんだけど…」
翠「はっ!?ち、違うです、翠星石はそんなこと……」
蒼「いやどう見てもそうだから…っていうかさっき注意したばかりだから…」
翠「や、だから違うのです、これはその、翠星石の体をベッドにすりつけて、
  翠星石の匂いをジュンのベッドに残そうと……」
蒼「完全に犬だね」

*衝撃
蒼「照れなくていいのに。僕は君のこと、誰よりもわかってるつもりだよ」
翠「うぅー…」
蒼「ふふ。本当に翠星石はジュンくんのことが好きなんだね」
翠「そ、そんなこと…き、嫌いじゃないですけどお…」
蒼「うん。つまり、翠星石はジュンくんの猛り狂った怒りん棒をその小さな割れ目で受け入れ
  本能のままぬっぷぬっぷと激しくジュンくんと交わり合い唾液の交換をしあって
  互いに気が狂ったように名前を呼び合いながら同時に絶頂に達して
  ジュンくんの子種をすべて子宮でけ止めてジュンくんの精巣で作られた精子を受精、
  そしてジュンくんの遺伝子と自分の遺伝子をミックスさせ両方の特徴を受けついだ子供を
  胎内に十月十日宿し出産してジュンくんと共に育てさらに第二第三の子供を産み果てはサッカーチーム、
  そう言いたいんだよね」
翠「……え?」

*擬音
翠「い、今なんと言ったのですか?」
蒼「事実を言っただけさ。どんなに受け入れがたくても、
  僕らはローゼンメイデンで、人間と人形の恋は禁断の果実」
翠「あ、や、そうじゃなくですね…」
蒼「そう、それはまるでシャボン玉のように綺麗だけれどたちどころに潰える、そんな儚い夢物語…」
翠「だからそうじゃなくてですね」
蒼「ジュンくんとぬっぷぬっぷでじゅっぽじゅっぽ」
翠「ぬっぷぬっぷでじゅっぽじゅっぽ!?」

76 :
*じゅぷじゅぷ
翠「な、なんですかその、ぬっぷぬっぷというのは……」
蒼「ぬっぷぬっぷはぬっぷぬっぷだよ」
翠「まったく意味がわからないんですが…」
蒼「じゅぷじゅぷじゅぽん!って感じかな」
翠「じゅぷじゅぷじゅぽん!?」
蒼「ダメだよ翠星石、いくらジュンくんが好きでも、そんなことしたらアリスになれなくなるよ」
翠「だからいったいなんなんですぅ!?」

*これが私の生きる道
翠「ぶっちゃけアリスなんてどーだっていいです!
  ジュンや蒼星石や、みんなと仲良く暮らせていければそれで…」
蒼「翠星石…でもそれは」
翠「わかってるです。私たちはローゼンメイデン、戦うことを宿命づけられたお人形。
  それに翠星石だって、お父様には会いたいですよ……けれど、そのために姉妹と傷つけあうのは…」
蒼「……君は優しいな。そんな君だから、僕はこのローザミスティカを託そうと思った……」
翠「いいえ、蒼星石。私はそんなこと望まないです…それよりも、私たちと一緒に……」
蒼「ふふ、そういうわけにはいかないさ。それに……事情はどうあれ、今は水銀燈に託してしまったからね。
  彼女のきまぐれも、いつまで続くかわからない」
翠「あんな性悪まっくろくろすけの言うことなんて聞くことないです!」
蒼「服は真っ黒でも、きっと中は綺麗なピンクだよ。だって僕らは薔薇乙女、お父様からもらった体は…」
翠「え?や、ごめんなさいです、ちょっとよくわかんないです」
蒼「……君は、君の道を。……アリスを目指さないのなら、それもいいかもしれない」
翠「蒼星石……」
蒼「そしていつか僕の分までジュンくんとぬっぷぬっぷのじゅぷじゅぷじゅっぽん」
翠「だからそれなんです!?」

*禁じられた遊び
翠「ほんとさっきからなんなんですか、呪文めいたその言葉は」
蒼「おかしいな、君なら知ってると思ったんだけど」
翠「知らないですよ」
蒼「のりさんの本をよく読んでるんだろう?」
翠「ええ、読んでるですよ。もう本当に素敵な話がいっぱい…いつか翠星石もジュンと……
  ……や、それはいいんですけど、どこにもそんな言葉のってないです」
蒼「ああ……そうか。なるほど、君はまだ知らないのか、のりさん秘蔵の……」
翠「のり秘蔵の…?」
蒼「いや……言えないな……僕の口からは」
翠「すっごい気になるですよ」
蒼「ただ僕が言えることはただ一つ」
翠「ええ」
蒼「恋する弟はせつなくてお姉ちゃんを想うとすぐジュンジュンしちゃうの」
翠「もっと意味わかんないですよ!?」

77 :
*黒幕
翠「のりー。ぬっぷぬっぷって何ですか?」
の「?わからないわねぇ……それより翠星石ちゃん、探してるものがあるんだけど、
  ジュンくんの……ううん、私のペンのどこにあるか」
翠「恋する弟はせつなくてお姉ちゃんを想うとすぐジュンジュンしちゃうの」
の「!!翠星石ちゃん、どこでそれを……」
翠「蒼星石が……ぬっぷぬっぷでじゅっぷじゅっぷのことを知りたかったら、のりにこう言え、と……」
の「蒼星石ちゃんが……そう、わかったわ。
  翠星石ちゃん、大人の階段登る覚悟はできているのね……?」
翠「……コクン」
の「そう……なら、あなたにも見せてあげなきゃね……禁じられた遊びが書かれた本を……」
翠「は、はいです……」

*革命
翠「ふらふら」
蒼「翠星石?」
翠「びゅくっ!」
蒼「びゅく?びくじゃなくて?」
翠「らめぇ!!」
蒼「ははぁ」
翠「ひぎぃっ!見ないでぇ、そんな目ですいせーせきをみないれえぇぇぇ!」
蒼「すっかり影響されたようだね。もうジュンくんの顔見ただけでイッちゃうんじゃない?」
翠「いぐぅぅぅぅジュンのぶっといおちんちんですいぜーぜきのおまんごこじ開けられるのぉぉぉ!!!」ビクンビクン
蒼「これはすごい」

*余韻
翠「はぅ……」ぽぉー
ジ「おい…翠星石の様子がおかしいんだけど何があったんだ…?」
紅「わからないわ……まさかこれも雪華綺晶の仕業……」
蒼「束の間の平和だね」
翠「ジュン…らめぇ……」
の「今夜はお赤飯よぅ!」

*取引
銀「約束の期限が来たようよ蒼星石。頂くわよ、貴女のローザミスティカ」
蒼「……いいさ。約束だ。でも、その前に一つだけ……」
銀「……好きになさい。でも力尽きるのはここに戻ってからよ。
  まったく貴女って、マスターのためならとことん自虐ね」
蒼「イニシャルはSだけどMなんだ……だいじょうぶ、一番いいところを前にイクようなヘタはうたないよ」
銀「はぁ?」

78 :
*祈り
ジ「……」
           いやああああああああ
   がんばって  いっちゃうううう
      らめぇぇぇ   しっかりしろ
  お前ならできる            僕ならできる
         赤ちゃんできちゃうううううう
蒼「聞こえるかい?」
      
   しっかりしろ
        はひぃ…  負けないで
    びゅぷっ!!びゅくるんっ!どぷぅ…
  がんばって       だいじょうぶ      にんっ!しんっ!しらぅっ!
         気持ちいいのおおおおお   きっとできるよ
蒼「……ふふ、もう返事もできないかい?だったら感じていてくれればいい」
                  くやしい、でも…   おまんこ感じちゃうううう!!
        闘うとは生きることでしょう?           キャラなりチンポで
    しゅごいのおおおおおお  私のおまんこアンロックぅぅう!!   オープンハートォォオオオ!!
蒼「これ以上ないくらい頑張る君へ…一人で闘うきみの背中へ向けることしかできない無力な…
  けれど狂おしい……」
     おかしくなっちゃうよぉぉぉぉ   しっかりしろ
           がんばって びゅびゅっ!   負けないで ビクンビクン
蒼「一人きりの闘いと思っていてもほら、きみの周囲は祈りで満ちている…だからきみは」
  びゅびゅ!びゅぷぷぷっ!どぷっ!       イクとは生きることでしゅうぅぅ
                はひぃんおちんぽさいこぉ!
      負  け  る  な  …  !       おまんこ壊れりゅぅぅぅぅ!
    どぷっ!         おちんちんだいしゅきいぃぃぃ
 イグうううううううううう      らめえぇぇぇぇぇ      妊娠確実!
         んっほぉ!受精したぁ!絶対受精したぁぁぁ!!!
                        精子よ届け…!
ジ「!!!?」ガバッ
巴「桜田くんっ!」
大ジ「よかった、気がついたんだなっ…!」
ジ「いまのなに!!?」
巴・大ジ「「??」」

79 :
*アリス
銀「……いろいろあって、また蒼星石のローザミスティカを取り込んだけれど……」
 「……無理矢理奪ったときとは全然違うわ……これが、アリスゲーム……?」
 「蒼星石が私に力を貸してくれているみたい……」
 「私このまま……イッちゃいそう……」
 「……?私、今なんて……?」
 「……え?なにこの感じ……なにか……込み上がってくるような……」
 「あ…何か頭に思い浮かんで……え?し、真紅のマスター?なんで?
  あ、や、ああああイクぅぅぅぅジュンのおちんちんでしゅいぎんとうのおまんごいっぐぅぅぅぅ!!
  気持ちよしゅぎてしゅいぎんとうおかひくなっちゃうのおおぉぉぉぉぉ!!」

後日すげぇアリス誕生した
おわり

80 :
蒼星石荒ぶりすぎだろ
水銀燈とんだとばっちりだなwwww

81 :
こ れ は ひ ど い

82 :
>>74
>蒼星石のキャラを把握するため
いや、そのりくつはおかしい

83 :
また別の人がスピンオフ書くみたいだけど
ついに一人遊び好きの巴とかが出てくるのだろうか?

84 :
『秘密の巴ちゃん』
ガールズトークから
*その32
め「ほら私ずぅーっと入院していたでしょう。
  学校もほとんど来たことないし。
  放課後残って補修?こういうの?とかガールズトークとかいいなぁって…」
巴「けいおん!でも読んだの?」
め「け、けいお…?…えっと…ちょっと付き合ってくれる気にもなる?」
巴「……」
め「……」
巴「……」
め「……」
巴「……まぁ……柿崎さんが嫌とかいうんじゃないんだけど、でもこの後部活とかあるから…
  あ…誤解しないで、ほんとうに嫌とかじゃなく、部活とか、あるから…」
め「泣くぞ」

*その33
め「ほら私ずぅーっと入院していたでしょう。
  学校もほとんど来たことないし。
  放課後残って補修?こういうの?とかガールズトークとかいいなぁって…」
巴「ガールズトーク……って、金田一蓮十郎のちょっと調子のってるときみたいな感じ…?」
め「きんだいちれん…?よくわからないけど違うんじゃない」
巴「そうだね…柿崎さんのセンスはどっちかっていうと新井理恵だよね…」
め「誰だよ」

*その34
め「ね、おそろいの傷みたいだね。何かの目印に見えてこない?」
巴「……」バッ
め「?」
巴は後ろを向き、手を腰に当て痣のあるほうの腕を高く上げた。
巴「海賊王に!」
め「ならねぇよ」

*その35
め「ね、おそろいの傷みたいだね。何かの目印に見えてこない?」
巴「えっ…」
め「え」
巴「私の痣はそんなにひどくは…」
め「委員長さんそれシャレにならない」

85 :
*その36
め「ね、おそろいの傷みたいだね。何かの目印に見えてこない?」
巴「……ロールシャッハ・テスト?」
め「え?」
巴「さすが柿崎さん…入院生活長いだけあってマニアックだね…。
  その傷がなにに見えるかだよね。…そうね、よく目をこらすと人の顔に」
め「みえねぇよってか怖いから!」

*その37
め「キスしたことある?」
巴「……夢の中でも?」
め「夢?」
巴「夢の中なら、桜……ううん、夢の中ならもう、
  キスどころか全身やられて突かれ………ううん、なんでもない。
  えっと……相手がお人形でも?」
め「その夢の中の相手人形じゃないわよね」

*その38
め「恋バナ楽しいね」
巴「……」
め「……」
巴「……」
め「……」
巴「……」
め「……」
巴「……そ……そう?」
め「泣くわ」

*その39
め「恋バナ楽しいね」
巴「そ……そう?」
め「ねえ私にも何か訊いて。仲良くなりたいの」
巴「…柿崎さん…は……」
め「うん」
巴「えっと……」
め「……」
巴「あの……」
め「……」
巴「その……」
め「……」
巴「……」
め「……」
巴「す、好きな食べ物とかある?」
め「もうちょっと興味もってくれてもよくない?」
 

86 :
*その40
め「恋バナ楽しいね」
巴「そ……そう?」
め「ねえ私にも何か訊いて。仲良くなりたいの」
巴「…柿崎さん…は…どうして…」
め「え?」
巴「あっ…ううん…あの、柿崎さんは、石田純一のこと好き?」
め「…なんで?」

*その41
巴「石田純一って、素足じゃないとダメなんだって…」
め「…そうだっけね……」
巴「柿崎さんも時々素足のときが…」
め「ああ……そう、ね、何度か、教室でもね」
巴「……」
め「……」
巴「あの、柿崎さんは、石田純一のこと……ううん、なんでもない」
め「嫌い!」

*その42
め「恋バナ楽しいね」
巴「そ……そう?」
め「ねえ私にも何か訊いて。仲良くなりたいの」
巴「…柿崎さん…は…どうして…」
め「え?」
巴「あっ…ううん…あの、柿崎さんは好きな人って…」
め「私の?私の…かぁ…んーそうね…手がきれいな人」
巴「…手?」
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝的に優れてる…って話。私はこれって」
巴「あ、ごめんなさい、そういう好きなタイプとか抽象的なことじゃなくて、
  具体的に誰が好きとか、名前が言えなければクラスにいるとか、
  イニシャルはJ・Sかとかそういうことを訊きたいんだけど…」
め「ごめんもしかして私今すっごいピンポイントで追求受けてる?」

*その43
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「……」
め「私はこれって女の子にもあてはまると思うの。私、きれいなものが好き」
巴「……竹内久美子」
め「きれいっていろいろ…え?た、竹内くみ…?」
巴「思い出したわ。生物学者の竹内久美子よ。そんなタイトルの本を出していたの。
  昔ブックオフの100円コーナーに並んでいたわ」
め「んーと」
巴「柿崎さん読んだの?そうね…茂木健一郎の本を読むよりもいいと思うわ」
め「ガールズトークで茂木健一郎って単語出てくるのおかしくない?」

87 :
*その44
巴「茂木さん恋愛の本も出してたよ」
め「そうなんだ……」
巴「コンビニでね…あの人って脳科学者だと思うんだけど…」
め「まぁ…そんな話をよくしてるわね」
巴「昔は研究してたと思うけど、今はただの天然パーマのおじさんだと思うの」
め「うん…ていうか茂木トークまだ続く?」

*その45
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「……遺伝子?桜田くんの遺伝子が目当て…だったの…?」
め「え?」
巴「わざわざ別の学校から転校してきて…遺伝子を…!?
  そこまでするなんて…信じられない、そんなことばかり考えてるの!?
  ヒキコモリの豆腐メンタル遺伝子でも指さえきれいなら欲しいの!?」
め「お前がなっていうかそれ聞いたらジュンくん泣くわよ」

*その46
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「知ってる……指の大きさは、男の人の、あれに、比例してるっていう話…!」
め「え?」
巴「遺伝的に…同じ末端部位で…設計が近いって…だから……!
  だ、ダメよ柿崎さん、この話はもうガールズトークじゃないわ、
  言うなればそう、もはやレディーストークに」
め「なってたまるか」

*その47
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「…桜田くんの指は長くてきれいなのは知ってる…魔法の指よ」
め「……。私はこれって女の子にもあてはまると思うの。私、きれいなものが好き」
巴「私も桜田くんが……ううん、なんでもない…」
め「……。きれいっていろいろあるの。大切なのは"触れてみたい"って感じる手」
巴「触れてみたい……桜田くんの……桜田くんの大切な……!」
め「……。手を繋ぐと、その人のことぜんぶわかってしまうの」
巴「全部…!桜田くんと繋がって、全部わかって……!」
め「……。心の一番深くを繋げる場所なの」
巴「桜田くんと……一番深く…繋がって……!?」
め「手だっつってんだろ」

88 :
*その48
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「……」
め「私はこれって女の子にもあてはまると思うの。私、きれいなものが好き」
巴(手…荒れてる。マメもある)
はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)
楽にならざり
ぢっと手をみる
巴「石川啄木!」
め「石川啄木!?」

*その49
め「知ってる?長くてきれいな指の男の人は遺伝子的に優れてる…って話」
巴「……」
め「私はこれって女の子にもあてはまると思うの。私、きれいなものが好き」
巴(手…荒れてる。マメもある)
『でもこれは、巴が頑張った手だろ。僕は好きだな』
巴「桜田くん…でも…」
『一生懸命な人の手は汚いよ…僕の手がきれいなのは何もしてないから。でも今は、裁縫しててほら、手に傷が…』
巴「……!だいじょうぶ?どうしてそんな…」
『うん……実は、作っていたんだ……巴の、ウェディングドレスをね!』
巴「え!それって…」
『受け取ってくれるかな?僕の気持ち…』
巴「う、うん、ありがとう、桜田く…いえ、ジュン!」
『さぁ行こう!』
巴「行きましょう!」
め「どこへだ」

*その50
め「恋バナ楽しいね」
巴「そ……そう?」
め「ねえ私にも何か訊いて。仲良くなりたいの」
巴「…柿崎さん…は…どうして…」
め「え?」
巴「あっ…ううん…あの、柿崎さんはセックスしたこと」
め「たいがいにしろよ桃色柏餅」

*その51
巴「桃色柏餅……桃色は雛苺の色ね?そう考えるとたしかに私は桃色柏餅…」
め「違うっていうか雛苺言っちゃったよこの人」
巴「あ…ちょっと待って、桃色といえば桜餅…つまり桃色柏餅は桜餅柏餅…!」
め「……」
巴「桜餅は桜田くん…柏餅は私……こ、ここから導き出される答えは…!」
め「あなたがとてもおめでたいってことね」

89 :
*その52
め「ねぇ、触ってもいい?」
巴「か……柿崎さん…?」
め「さっきの痣もう一度みせて?触ってみたいの。ねっ、おねがい」
巴「え……」
め「あのね、感じるの」
     意  の  波  動  を  !
巴「ひっ…」
め「ちげぇよ!」

*その53
め「きっと私たち繋がってるの。うんと深いところで」
巴「柿崎さん……」
め「なに?」
巴「私……ついてないんだけど……」
め「うん、何が?ねぇ、何が?」

*その54
め「きっと私たち繋がってるの。うんと深いところで。おねがい」
巴「あ……」
めぐが巴を引き寄せ、数センチというところまで顔を近づける。
巴「あ、の……」
め「っふ、ふふ……委員長さん顔赤い。本気と思った?」
巴「はっ……か…からかったの?
  女の子同士だからノーカンで練習して…わ、私が初めてのキスで桜田くんをキスだけで骨抜きに…
  で、でも私そんなことしても普段からバナナとかで練習して…!」
め「それもう違う練習じゃない」

*その55
巴「さよなら」
め「うん。ばいばい委員長さん」
タッタッタッ…
め「あーあ…逃がしちゃった。でも忘れないでね委員長さん。やくそくのしるし」
巴「……」バッ!
め「!?」
巴は腰に手をあて、痣のあるほうの腕を高く上げた。
巴「二年後にまた会いましょう!」
め「明日会うでしょ!」

90 :
Tale33から
*おまけ
屋上にて
ジ「鳥?いや違う。あれは……」
風の吹き荒ぶ屋上。
少女が策のむこうで両手を万歳させ、あたりには無数の紙が風に乗り舞い散る。
ジ「ちょ…う。手紙……?柿崎…?誰?転校生か?
  いやそんなことより!あの子…策の向こう側……」
  
脱ぎ捨てられた靴と靴下。
ジ「う…うそだろ……」
一人佇立する少女。
そこへ叩きつけるような風が少女を――
ジ「ぱ、パンツ見えた!」
め「おい」

Tale34から
*おまけ2
引き続き屋上にて。
ジ(この人どこかで…会ったこと…?あれ…?なんだっけ…?っていうか…)
め「……」スッ
ジ(またパンツ見えた!)
め「……」
ジ「……あ!」
め「……」
ジ「……うん!」
め「……」
ジ「……お!」
め「……」
ジ「……よし!」
め「よしじゃないでしょ!?」

91 :
*おまけ3
め「私もあなたと同じ……かごの中にずうっと閉じ込められていたのよ」
ジ「えっ……あ、今度は前からパンツ見えて……」
め「……」くるっ
ジ「わっ…ちょっと……ねぇ、さっきからパンツ見えてる…!」
め「ここから一歩踏み出すと違う世界に行けると思うでしょ」
ジ「いや思わないけどっていうかもうほんとパンツが…」
め「でも行けないのよ。この先も現実なの」
ジ「現実問題パンツ見えてるんだけど」
め「望む場所に飛んでいくなんてただの夢で」
ジ「パンツ見えてるのは夢じゃないよ」
め「目が覚めればどうせまたかごの中なの」
ジ「寝ても覚めてもパンツ見えてる…」
め「……」
ジ「……」
め「……」
ジ「パンツ見えまくってるんだけど…」
め「あんたなんかんじゃえ!!」

『秘密の巴ちゃん』 おわり
以上。めりくり。

92 :
腹筋が鍛えられるなwwwwww
もうガールズトークがまともに読めねえじゃねえかどうしてくれるwww

93 :
>>64続き
今回。ジュン×翠星石、真紅。それと水銀燈、雪華綺晶。

『薔薇乙女会議 第5話』
翠星石が普段は隠している感情を吐き出し、ジュンに跨がり腰を上下させ始めた頃、
蒼星石は股間を探る指に中指をつけくわえていた。
それは老廃物を生まない人形にとっては無意味な場所で、
初めはひんやりと固く指を入れれば押し返していたが、
今は熱く濡れ、二つの指をなんの抵抗もなく受け入れている。
中指は既に奥深く差し込まれた人差し指の隣から窮屈そうに割り込んでいき、
蒼星石の小さな膣を広げた。
膣はもちろん広げられるばかりでなく、あらゆるものがそうであるように、
元の形へ戻ろうと二つの指を圧迫する。
しかし、膣壁は十分に濡れ、あるいはもう元の姿というものを忘れかけているのか、
指は雪原をくだるスキー板のように軽い摩擦を起こしながら先へと進んでいった。
今蒼星石の股をぬらしているのは当然愛液と呼ぶべきもので、
愛液は化学的には生体の生む老廃物であるが、
同じく化学反応の賜物であるはずの涙が流れるように、
愛液もまたローゼンメイデンのロマンチック(?)な例外として取り扱われているようだった。
「ん…ふぅ…はぁ、ん……」
顔は火照り、身体は熱く、呼吸はどんどん乱れていく。
水銀燈が訝しげに視線をなげてくるのも気にならない。
今蒼星石の目に映るのは、自分と同じボディをもつ双子の姉が、
マスターであり密かな想い人でもある少年の上で見せるあられもない姿ばかりである。
そして翠星石といえば、あまり本心を打ち明けない妹の熱っぽい視線を受けながら、
やはり妹と同じくそんなものは全然気にならない素振りで、
ただひたすらにジュンのすべてを感じ取ろうと専心していた。
ジュンのペニスは二度の射精を経ていながらなお硬さを失っておらず、
翠星石が腰を下ろせば亀頭の先が翠星石の膣奥を叩き、
腰をあげれば雁首と膣壁が擦れ合って快い摩擦を生んだ。
そのたびに翠星石は快感で背筋を伸ばし、
ジュンもまた気持ちよいのか惚けた顔をますます弛緩させていった。
雪華綺晶や水銀燈の膣がそうであったように、
翠星石の膣もまた小さく、まだ14歳の少年の陰茎でも明らかにおさまりきってはおらず、
現にジュンのペニスを締め上げるその圧迫感たるやすさまじいものであった。
それでも翠星石のジュンを想う心が生じさせる溢れんばかりの愛液と、
また先に雪華綺晶や水銀燈の中に出してぬめった粘着液で完全にコーティングされたジュンのペニスは、
擦れ合い溶け合い、もはや一つの器官であるかのように一体化していった。
「ふぅ、んん、あ、やぁ、ジュン、ジュンんんん!!」
翠星石はジュンと一つになる錯覚の中で、
嬌声とジュンの名だけを部屋中に響かせた。
それ以外はもう何もいらなかった。
日常は秘めるばかりだったその募る想いのすべてを、
腰を振る動きと絞り出される声に変えていた。

94 :
いっぽうでジュンの意識は朦朧としていたが、快感という原始的な感覚を処理するだけのことはできる。
そしてそれが視界に入る少女の性器と合体しているために起きていることも、
おぼろげながらも本能的に理解している。
最初に視界に入ったのは、視界には白いドレスに身を包み右目に薔薇を咲かせた少女の顔。
それから快感に溺れ、次に視界に入ったのは銀髪にヘッドドレスとして黒いカチューシャをつけ、
またその身も漆黒のドレスに包ませた美しい少女の顔。
彼女ともまた繋がり、素晴らしい快感の末に、今度は見慣れたオッドアイの少女の顔。
三人目だ。
雪華綺晶の膣、水銀燈の膣にくわえ、今度は翠星石の膣を味わっている。
その認識が、ジュンをますます昂ぶらせた。
興奮のため欲望の肉茎は限界まで膨張し、しかし翠星石の狭い膣はそれを押さえつける。
するとより強い摩擦が雁首と膣壁の間に生まれ、
それは快感に変換され、その感覚がジュンと翠星石を一つにしていく。
そこへ、ジュンの視界を四人目の見慣れた顔が遮った。
「ジュン」
「し…んく……」
驚くべきことに、ジュンは真紅の名を呼んだ。
阿呆のように涎を垂らし、快楽に沈むばかりであったこの少年が、
少女を認知し、名を呼んだ。
それだけで、この少年にとって真紅という少女がどれだけ特別な存在であるかわかるというものである。
そして、その差別を敏感に感じ取らない翠星石ではなかった。
誰よりもジュンを想い、またジュンをよく見ているからこそ分かることだった。
真紅は仰向けになったジュンを覗き込みながら、そっと頬に口づけをした。
そして、「キスなさい…ジュン」と一言漏らすと、
ジュンは頭をもちあげ、その唇を真紅の唇に押しつけた。
「ん……」真紅はジュンの頭をおさえ、どうしようもなく激しいキス。
「あ……し、真紅、何してるですか、今ジュンは、翠星石と愛し合ってるんですからね!」
「ん…ちゅ。…ん……うるさいわ……ジュンは私の下僕よ。ん、ちゅく…ちゅ…。
 は、ん……あなたこそ、ん……いますぐ、んん…ジュンから、ん、降りなさいな……むちゅ、ん…」
真紅はジュンとキスを交わしながら、くってかかる翠星石を悪びれもせずにあしらう。
こんなことはいつものことだ。
翠星石は涙目になって、いよいよ腰を打ち付ける速度をあげながら
「ジュン、気持ちいいですよねっ!は、ん、今、ジュンとしてるのは、翠星石、翠星石ですよっ…!」
「ねぇジュン、キスしなさい…もっと、強く…激しく…情熱的に…これは、命令よ…?」
言われるまま、ジュンは真紅の唇に下を差し入れ、真紅の柔らかな唇を内部から舐め回した。
極上のデザートのような柔らかさと滑らかさで、
また頬にかかる真紅の髪の毛からはそれだけで美少女と推察できる香りがジュンの鼻をかすめた。
「ジュン、ジュンっ!!」
今ジュンの目にうつるのがおそらくは真紅の顔しかないであろうことが、
翠星石には嫌で仕方がなかった。
とはいえ、真紅をどかすためにジュンとの繋がりを解くなどできない。
翠星石の処女膣はジュンを飲み込み、それは経験したことのない痺れと、
頭を真っ白にするような強い衝撃を翠星石の身体中に波及させていた。
翠星石にできることは、ジュンにも自分と同じ快感を与え、
同時に呼びかけることで、その快感を共有する者を適切に結びつけることだけだ。
が、真紅もまた、ジュンに我こそが今愛し合っている相手だと訴えかける。
「ん…ジュン……ねぇ、わかる…?あなたはこの真紅とキスしているのよ…光栄でしょう…?」
「は、や、んぅ、あ、あんっ!ジュン、ジュンッ!じゅ、んはっ!すいせい、せきと、あぅ、んっ!」
そんな二人の努力をよそに、ジュンは実際のところもうなんにもわからなくなっていた。
ただ真紅とキスをしていることと、
翠星石の膣がどうしようもなく気持ちいいということだけを、
牡の本能が伝えていた。

95 :
ますますもって、異様な光景。
少年に群がる二人の美しい少女人形。
その倒錯的な光景に、蒼星石は自分の膣をいじる指の速度をはやめ、また力を強くした。
「どう、しよう……止まらないよぉ……」
なんとなく、それがすべきことではないことはわかっていたが、
瞳の色だけを対にしたたった一人の双子の姉が見せたことのない激しい痴態を繰り広げ、
また姉妹の中で誰よりも気高く凜とした美しさをもった真紅が、
目を虚ろにしながら腹を空かせた犬がミルクを舐めるように舌で男の唇を嬲っているのを見るに、
お腹のあたりがどんどん熱く、股のあたりが湿っていくのを止めることができなかった。
いままで気にもとめてこなかったその穴を指でいじると、
一度も感じたことのない知られざる性感で頭がおかしくなりそうだった。
見ていると、いつのまにか雪華綺晶が真紅とは反対側からジュンを覗き込み、
ジュンの額から鼻先までぺろぺろと舐めだしていた。
「ちょっと…雪華綺晶、なにをするの…!」
「紅薔薇のお姉さま、気になさらないでください。
 お姉さまたちの姿を見ていたら、私もまたマスターと愛し合いたくなっただけなので…」
「何を言って……ちゅ、ん……ジュン、惑わされてはダメよ、あなたの主人は誰?」
「お、おめぇら、どっちもいなくなりやがれですぅ!はぅん、ジュン、ジュンっ…!!」
翠星石の罵声を尻目に、雪華綺晶はジュンの顎と頬に手を添えて、
ジュンの顔中を余す所なく舐め尽くしていく。
「ん…ほんとに、なんて子……水銀燈よりもタチが悪いわ」
「いえいえ…黒薔薇のお姉さまにはかないませんわ」
「か、勝手に何言ってくれてるのよぉ!」
ぶしつけに悪口の槍玉にあげられた水銀燈が反論する。
その声が予想外に近かったので、真紅が驚いて振り向くと、
そこには水銀燈がいて、ジュンの右手を取り、自分の胸に押し当てていた。
「…貴女何をっ…!」
「あ……ち、違うのよ、こ、これは…手が寂しそうだったから…」
手が寂しそうだからなんだというのだろうか。
見れば、水銀燈は右手でジュンの手を自分の胸に触らせながら、
左手は乱れてくしゃくしゃになったドレススカートの中に差し入れている。
「い、今したばかりよぉ」
だからなんだというのだろうか。
水銀燈の胸に触れたジュンの右手は、
獲物を捕らえた食虫植物のように動きだしてその柔らかな胸を揉み、
水銀燈は思わず「あん」と色っぽく呻いた。
水銀燈はジュンに中出しされた後、正気を取り戻し呆然としていたが、
その後ジュンと妹たちの乱交を見て、
どうにも切ない感覚で身体がうずいていたのだった。
そして隣には、うっとりしながら股をいじる蒼星石がいた。
やがて水銀燈は、再びあの快楽を求めてジュンの身体に触れたのである。
真紅はこの憎々しい長姉を、かつてそうしたように絆の力でぶちのめしてやろうかと考えたが、
そんなことをしている間に雪華綺晶がジュンの唇を奪うのは明白だった。
ジュンの性器が翠星石にとられている今、
ジュンの視界と唇だけは自分のものにしていたい。

96 :
「ふん」
仕方なく、真紅は水銀燈を無視し終わりのないキスの続きを始めた。
だいたい、この状況で絆も何もあったものだろうか。
真紅は不安で、不安を紛らわすようにひたすらジュンに己の存在を誇示すべく、
唇の戯れをより激しく、むしゃぶりつくようにジュンの唇を啜った。
その吸引力たるや、ジュンは舌も唇ももがれてしまいそうな心地だったが、
甘い真紅の香りとぷるんとみずみずしく柔らかな真紅の唇の感触ときたら、
どんな絶品の料理もかなわない美食であった。
唇はもっとも繊細で鋭敏な感覚器官の一つであるが、
ジュンはその唇でもって真紅の愛らしさを受け止めていた。
キスの気持ちよさだけでイッてしまいそうだ。
注意が逸れたことに安心して、水銀燈は引き続きジュンに自分の胸を揉ませ、
またもう片方の手は蒼星石がしていたように膣へと伸ばされその中を掻き回す。
膣はジュンの精液で溢れており、指を入れると付着した。
そこで水銀燈は時々指を取り出して、愛液と精液で濡れた指を舐め取った。
「ん…変な味ぃ…」
「さすが、お姉さまですわ」
水銀燈を見て、雪華綺晶は感心したように深く頷いた。
そして水銀燈と同じくジュンによって散々中に出された秘所をいじくり、
中にあった精液を掬い取って、キスするかのようにちゅるちゅると舐め取った。
そして唾液と愛液、精液の混じった指をジュンの顔にぴとりとつけ、塗っていく。
また、ジュンの左手を自身の乳房に置き、揉ませた。
ジュンはもうたまらなかった。
雪華綺晶に顔中を舐められ、唇には真紅の紅く柔らかで弾力的な唇がまとわりつき、
右手からは先も散々揉みしだいた水銀燈の乳房の感触、
左手からは水銀燈ほど大きくはないがやはり揉みごたえのある雪華綺晶の乳房の感触、
そして性器は普段自分を罵るばかりの性悪人形の膣に繋がり、
その人形はうちに秘められた愛を叫んでいる。
「ジュン、ジュンっ!!」
もう姉や妹たちの横取りを気にとめることもなく、
翠星石はただただジュンを感じ取っていた。
真紅のキス。
雪華綺晶のキス、おっぱい。
水銀燈のおっぱい。
翠星石のおまんこ。
真紅の唇がジュンの唇に強く吸い付き、雪華綺晶の唇が頬におしつけられ、
両手で強く水銀燈と雪華綺晶の胸をぎゅっと揉み、
翠星石の腰が今日一番深くまで落とされ、翠星石の子宮とジュンの亀頭が抱き合ったとき、
すべての感触が合わさりジュンの脳内で統合され、一つの大きな塊となり、
それはビッグバンのように一気にはじけ飛んだ。
びゅぷっ!!
ジュンの精液が、翠星石の子宮へと入っていく。
びゅぷ、びゅぶぶっ!ぶぴる、びゅぷ、ぴゅぽっ!!びゅびゅ……
ジュンは真紅と唾液を交換しながら、ついにその体液を翠星石の中へと放った。
雪華綺晶、水銀燈と続いて、今日三度目の射精だが、
そんなことは微塵も感じさせない、思春期らしい大量の精液だった。

97 :
「は……あ……ジュンが、ジュンが、翠星石の中にぃ……」
翠星石は幸せそうに目をとろんとさせて、
身体の中に入ってくる熱い塊を感じることに集中していた。
ジュンの精液が、子種が、自分の中に入ってくる…
人間であれば、タイミングさえよければ確実に妊娠したと想像させる大量の体液。
このとき彼女はジュンの子を孕んだような錯覚に陥った。
ジュンと愛し合った末にジュンの子を授かる、
これ以上の幸福というものを翠星石は想像することはできなかったが、
その幸福が今その身に訪れている。
もちろん人形である翠星石が妊娠できるわけはないのだが、
彼女はそのとき涙が出るほどのよろこびを感じていた。
事実、泣いていた。
が、その幸せも長くは続かなかった…。
「どきなさい」
「ひゃうっ!?」
ジュンのものが萎え、また翠星石も絶頂を迎え力が緩んだとみるや、
真紅は翠星石を突き飛ばしてジュンの特等席を空けた。
「い、いた……真紅、何を…!」
刹那、翠星石のおでこを真紅の髪がぴしゃりとうち、
翠星石は「きゃん!」と額をおさえ、「うぅ〜…」と情けなく呻きながら、
打たれた跡をさすった。
翠星石は真紅の優位にたったことがない。
そんな二人のやりとりを尻目に、雪華綺晶が頓狂な声で、
「あらあら、元気がないですわ」
とジュンの縮こまりだしたペニスを指さした。
無理もない。
連続して三度射精したのだ。
いかにエロ本隠してやりたい盛りの中学生男子とはいえ、
こうなってしまってはアテネの賢人にも劣らぬ大賢者といえよう。
水銀燈と雪華綺晶の胸を揉みしだいていた両手も、
今は電池の切れたおもちゃのように微動だにしない。
「なにしてるの、ジュン、これからでしょう」
そんな男の身体の事情など、
少女人形たる薔薇乙女にとっては関係のないことだ。
真紅は先ほどの剛直ぶりが嘘のように項垂れ血の抜けた海綿体を握ると、
その先端に舌を這わせ丁寧に舐めだした。
「はぁ、うく……」
苦痛を溶かしたような淡い快楽がじんじんと性器の先から伝わり、ジュンは苦しげに呻いた。
「…まんざらでもない感じぃ?」
「そのようですね」
水銀燈と雪華綺晶は、ジュンの苦悶の表情の中に性の目覚めを感じ取った。
この少年、攻めるよりは断然攻められるほうが好きなのだろう。
「水銀燈のことは無理矢理襲った癖に…」
水銀燈は唇を尖らせ、服がはだけあらわになったジュンの乳首をちょいと摘まんだ。
「!!!」
その瞬間、ジュンはびくんと背をアーチに反らせ、そのまま浮き上がろうかというほどにのけぞった。
「やだ、ちょっと何、ほんとにいいわけ?」
水銀燈は愉快そうに、親指と人差し指、それに中指を添えて、ジュンの乳首を摘まみ弾き出した。
「マスター、そうだったんですか、なら…」
雪華綺晶がもう片方のジュンの乳頭に吸い付き、舌で転がしだした。
「ひ、う、ひゃ、ああぅっ!!」
下半身のみならず上半身からも襲い来る性的な刺激に、
ジュンはフラワーロックが踊るように逐一身体を跳ねさせ声を出す。

98 :
「じゅ、ジュンをいじめるなです!」
そう言ってジュンに飛びついたのは、
中出しされオルガスムに達したばかりの翠星石だが、
彼女もまた言葉とは裏腹に少年の身体をいじくり回したいだけだった。
「ジュン、だいじょうぶですか…?」
翠星石はジュンの裸体を隅々まで手で触れ、愛撫しながら、小さな舌をべとりと肌につけた。
ジュンの身体を知りたいのだ。すべてを知りたいのだ。
「ジュン…ジュン…」
「マスター…気持ちいいですか?」
「もう、ほんとにこんなのがいいわけぇ?へんたぁい」
まったく楽しげな少女たちの嘲りの言葉と愛の言葉に加えた全身愛撫の甲斐あってか、
ジュンのペニスは今日四度目の勃起を見せた。
「まぁ」
真紅はジュンのペニスとしわしわ玉袋をさすりながら、
目を見開いてその成長を満足そうに見守った。
「あと一回くらいはできそうですか?」
「当然よ、まだ私としてないのだから」
「す、翠星石はまだできるですっ!」
「は?貴女は足でも舐めてなさい。さっきは乱暴にされたから、今度は私が優しく抱かれてあげるのよ」
「水銀燈は猫にでも襲われるのがお似合いなのだわ」
「なんですってぇ!?」
そんな喧噪の中、「あ、あの……」と、遠慮がちな申し出があった。
「ぼ、僕……」
それは蒼星石によるもので、しかしその声はあまりに小さかったため、
誰一人として気づくものはいなかった。
いや、雪華綺晶のみ気づいていたのだが、彼女は何も言わなかった。
ただにまりと口角を上げ、顔を綻ばせながらも目だけはそのまま、
あのいつもの不敵な笑みを浮かべるばかりだ。
そして、真紅も、翠星石も、水銀燈も、蒼星石の様子には気づかない。
真紅は半ば無理矢理、今度は自分がジュンに覆い被さって、
そっとキスをしながら、スカートをたくしあげ、ジュンと性器をくっつけた。
ジュンの性器は既に準備万端、
真紅が狙いを定め腰を下ろせば、いつでも真紅の処女を貫けるであろう。
「あの!」
蒼星石が半歩ばかり進んで、先よりは少しだけ大きな声を出した。
「ちょっと真紅!」
「黙りなさい!あなたたちはもうしたんでしょう!」
「そうだけどぉ…」
「なら最後は当然この真紅がするわ。
 ねぇジュン、待っていたでしょう?いよいよ真打ちよ」
「真打ちって何わけわかんないこと言ってるの、
 もう半分萎えかかってるじゃない、これは消化試合ってやつよぉ」
「あの!!」
拡声器でも使ったかのような張り詰めた声。
真紅、翠星石、水銀燈がびくっとして振り向くと、
そこには蒼星石が方をうつむき加減に真っ赤な顔を強ばらせ、肩を震わせていた。
「ぼ、僕も…」
「……じゃ、ジュン、いくわよ」
真紅は澄ました顔でそう言うと、蒼星石を無視して、
腰を少し浮かせてジュンの亀頭を自らの膣口につけ、
腰を落とし、ずぶずぶと飲み込ませていった。

つづく。次でおわり。年内は無理か…。真紅で締めるか蒼星石で締めるか…。

99 :
続き来てた!
来年も良いお年を

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