2013年07月エロパロ486: 【酩酊】理性を失った状態でHする話【発情期】 (53)
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【酩酊】理性を失った状態でHする話【発情期】
- 1 :2012/01/28 〜 最終レス :2013/04/29
- 酒を飲んで酔っ払う。
麻薬や催淫剤を吸引する。
獣人や淫魔が種族特有の発情期に入る。
セクサロイドやバーチャルアイドルなどがプログラムのバグで暴走する。
魔法や呪い、催眠術などで精神状態を操作される。
悪霊や動物霊などに憑依される。
等々、様々な要因で理性、羞恥心、自制心を喪ってHな行為を行う話のためのスレです。
男女双方が理性を失うのもよし、片方だけが理性を無くしてレイプ(逆レイプ)するもよし。
理性を喪う前、あるいは理性を取り戻した後とのギャップで盛り上がりましょう。
- 2 :
- お堅いクラス委員長♀が、強引に連れて行かれたカラオケボックスで、知らずにアルコールを飲んでしまい、
いきなり男子に告白、そしてキスを。
気を利かせたクラスメイト達が退席し、後に残された委員長と男子の話を書いて!
- 3 :
- >>2
とっとと書け太郎
- 4 :
- あげ
- 5 :
- 狼男になって荒々しく襲い掛かる男と、それを健気に受け止める少女という構図に惚れる
- 6 :
- 悪魔を祓おうとした神父が逆に悪魔に体を乗っ取られてシスターに襲い掛かる話をはよ。
- 7 :
- 淫乱ゾンビもこの類かね。
女性に感染すると、生命力が異常増大する代わりに理性を失い性欲に支配されるウィルス。
生命力増大によって若く美しい肉体に変貌し、ほとんど再生と言ってよい治癒能力が身につく。
つか、最早完全に人間じゃねえw
ここまでしちゃうと完全に別スレ行きか。
単に性的な自制心が働かなくなるウィルスならこのスレの範疇だろうけど。
どっちにしろ相当感染力強くしないと、あんまりパンデミックな状況にならなそうだ。
- 8 :
- 普段は男勝りで勝気な幼馴染が御とそで酔っ払った途端に乙女チックになってしな垂れかかってくるのとか
- 9 :
- >>1
中々多彩のジャンルだな
>セクサロイドやバーチャルアイドルなどがプログラムのバグで暴走する。
↑これ見て何故かロックマンXの某ヒロインが頭に浮かんだ
- 10 :
- >>9
俺は何のために戦っているんだー!
- 11 :
- 遠い祖先が獣人で、先祖返りでその血に目覚めた少女が、毎月襲ってくる発情期の衝動に抗うというのが
- 12 :
- テッカマンブレードのスレはここですか?
- 13 :
- 男の方が理性を喪いそうになって
「駄目だ。今の俺に近づくな!」
ってシチュが好きだな。
- 14 :
- 真ゲッターロボも理性さえ無くせばイケそうなシチュエーションだらけ
- 15 :
- >7
すごく… パラサイト・イヴです…
小説しか見なかったがエロかったんだわ
ゾンビじゃないし腐敗もしないけど
遺伝子組み換わって生まれ変わる点はよく似てる
- 16 :
- ちょっと保守を
- 17 :
- んじゃあ保守ネタ投下。使用は自由。つか使って。
魔法少女ものの世界で、魔法を使いすぎると発情。
MP=理性であり、完全に枯渇する前に充分な休息と性欲の発散をすれば回復する。
しかし一度MP切れを起こしたが最後、暴走した性欲が魔法の力でタダひたすらに快楽を求める永遠に美しい性欲の塊を生み出す。
そうなってしまった魔法少女は恋人か歳の近い近親者と交わるまで男を見つけてはぬまで犯す事を繰り返し続け、自分と同じような性欲の塊の雌モンスターを産み落とし続ける。
この暴走を止める為には
・その魔法少女を魔法で害する(メチャメチャしぶとい為、大概途中で多数の魔法少女が魔力切れを起こす。ちなみに魔力の乗ってない攻撃に対しては完全無敵)
・魔法で封印する(膨大な魔力が必要な為、大概多数の魔法少女が魔力切れを起こす)
・想い人もしくは歳の近い近親者と交わらせる。すると半永久的にその男とヤり続けるようになる為、男ごと異空間に放逐(単に異空間に放逐するだけだと帰ってくる。封印より消耗が少なくもっとも現実的)
の3つしか方法は無い。
3つ目の方法の場合、大体10年ほどで正気を取り戻すが、取り返しがつかないくらいお互いメロメロになっており、セックス中心の生活しか出来なくなってしまっているため社会復帰は不可能。
なお、雌モンスターは大概自ら逆レイプした男のペットになる事が多く、ごく一部を除いて暴走した魔法少女ほど危険ではない。
魔法少女は主に「ごく一部の危険な雌モンスター」や暴走した魔法少女による被害を抑えるために日夜戦い続けるのだ。
というわけで、近所で活動していた魔法少女戦隊全員に好意を寄せられていた主人公が、
MPが0になり理性が吹っ飛ぶ寸前の彼女達から、
被害を最小限に抑えるため自分たちと永遠にヤり狂って欲しいと懇願されるとか、どうだろう?
- 18 :
- 便乗してお題出してみる
家ゲーRPGにありそうな大所帯の中意識し合ってた二人
どっちかの事情からお互い気持ちを表すことさえ禁じてる
仲間たちも確証を持てず、詮索する気もなし
そんな中、一行が何人かずつで別行動した際
色々あった結果、合流まで数日ほどふたりきりで旅することになって
押し問答の末…
※気軽な移動魔法は存在しないものとする
※女が性に疎いと尚良し
- 19 :
- >>13
確か乱と灰色の世界って漫画にそんなのがあったような
悪いが詳しくは知らん
- 20 :
- >>13
古いが、desire思い出した。
- 21 :
- ヤクザに拉致られて覚醒剤を打たれてレイプとか?
- 22 :
- 理性なくした方が主導権なきゃダメでしょう
- 23 :
- 催眠術を掛けられて、あるキーワードを聞いたとたんに理性を喪って襲い掛かる、みたいな
- 24 :
- ヘミシンクを聞いて解除しましょう!?♪。
- 25 :
- >>23
事後の懺悔入るとより萌え
- 26 :
- なんてタイトルのエロゲだったかは忘れたが
主人公(男)が竜から人間の姿に変身する際
理性が半分野生のままでふっ飛んでいて
女の子と無理やりセクースして
ようやく冷静になるってシチュエーションに萌えた記憶がある
結論:理性を失っているのは男でも女でも両方美味しい
- 27 :
- 保守
- 28 :
- 保守
- 29 :
- マインドコントロールで男の性欲抑圧→溜まった分一気に解放で理性崩壊な話
10レス分予定 読みづらいけど勘弁な
- 30 :
- マイハート・ファースト
ぼくの幼馴染は変わっている。というか、ヘンだ。いろんな意味で。
なのに、世間ではぼくの方が変人のように扱われている。
「なんで、あんな可愛いコがイヤなんだよ?」「だいたい、人前であれや
これやしてるくせに、イヤも何もないだろ」「催眠術にかけられたからぁ?
言い訳にしても、もーちょっと考えつかないのか?」「好きなら好きで
いいだろ、もう。ヘンなヤツだな!」
……と、こんな具合だ。
確かに……ぼくが彼女と、わざわざ人前で、手をつないだり、抱き
合ったり、その他もろもろをしていたのは事実だ。ただし、それはぼくが
望んだことではない。ぼくは「させられた」のだ。
ほうほう、させられたって、お願いされて? そんな可愛い話なら苦労
しない。脅されて? それも困るけれど、そっちの方がまだ信じてもらえる
かもしれない。じゃあ何か、操られて? そう、正解、そのとおり!
ぼくはため息をついた。だめだ、確かにこれじゃ、話を聞いてくれる人
なんかいない。
……ぼくの幼馴染、彼女はヒナコという可愛らしい名前で、見かけも
とても繊細で可憐だ。きっと、マインドコントロールなんて能力を持って
いなかったら、中身もそうだったに違いない。残念ながら現実の彼女は
繊細で可憐ではないし、他人の心を操る力をしっかりと持っている。
他人を操る力! オニに金棒とはこのことだ。
より正確に言うなら、それはマインドコントロールというよりは、他人の
意思を無視して身体を操る力、というところだろう。操られている間、ぼくは
しっかり意識があるし、記憶もある。努力すれば言葉を発することも
できる。なのに、手足がまったくぼくの言うことを聞かなくなるのだ。
そんな魔法みたいな力、と誰もが思うだろうし、ぼくもそうだった。もし
ぼくが、中学の頃からその力の標的になっていなければ、ぼくもそんな
力なんてSFかオカルトの話と思っていただろう。
それはそれはひどい話だ。いたいけだったぼくは、人前でズボンを
脱がされたり、女子トイレにずんずん入りこまされたり、それはもうひどい
目にあったのだ! そのときのぼくはまだ、誰かが自分の心を操っている
だなんて思いもよらなかったから、男子に笑われたり女子に引っぱたかれ
たりしながら、わけもわからず泣くしかなかった。
そしてとうとう、ある学級会で、タカノくん(ぼくの名前)がイジメられてると
聞きました、と先生が言って、みんなも「やっぱり」と半分納得していた。
けれども肝心のぼくは、誰がぼくにこんな仕打ちしているのかなんて知らない
から、はばかる相手もいないのに、知っているなら大声で言ってやりたいのに、
口ごもるしかなかったのだ! あのときのくやしさ、やりきれなさと言ったら!
「タっくん、言いたくないならそれでいいんです。わたしはタっくんの味方です
からね」
そのとき、優しくそう言ってくれたのは誰だったっけ。「うん……ありがと、
ヒナちゃん」ぼくは心から感謝して言った。そうだ、あいつじゃないかっ!
けれどそれ以降、テスト中にいきなり立ち上がらせられたり、自転車に乗った
まま校内に突入させられるようなことは、ぱったりとなくなった。ぼくはしばらくの間
安堵した。事態がもっと悪くなるなんて思ってもいなかったのだ。
- 31 :
- ひと月後、ぼくは先生から呼び出された。「タカノ、おまえも最近大変だった
のはわかるが……鬱憤は見えないところで晴らした方がいいぞ? おまえが
ヒナコを好きなことはわかっているがな……その、もうちょっとなあ」半笑いの
先生。
あの日、体育の授業中に、教室にこっそり戻って女子の制服を物色していた
不届き者がいたのだ。あまつさえそいつは、みんなのいる体育館に、その制服を
着て……ああああ、だめだだめだ、これはまだキズが癒えてない思い出だ!!
「いや、けっこう似合ってたが、もしかしてそういう趣味あるのか?」あるわけない
でしょ、先生!?
……その事件までには、ぼくはすっかり「ヒナコちゃん大好き過ぎてちょっと
おかしい子」扱いになっていた。そりゃそうだろう、人前でいきなり手を握ったり、
いきなり抱き付いたり、いきなり胸を……、……とかしていれば、誰だってそう
思う。こんなことなら、まだイジメられっ子扱いの方が、みんなに同情してもらえる
分マシだった。
当時のぼくも、幼馴染で可愛らしいヒナコを悪く思っていたわけではない。
けれど、あんなことやこんなことをしたいと思うほど、ぼくはまだ大人ではなかったし、
だいたいそうでなくても、彼女にそこまでの感情は持っていなかった。それがこんな
ことになるのだから、ぼくはますますわけがわからなくなった。
「ねえねえ、ヒナちゃん、最近ちょっとタカノくん、やりすぎじゃなぁい?」
ひそひそ話す女子の声を背中に聞きながら、ぼくは何も言えずにうつむいて
いるしかなかった。
「うふふ、確かにときどき困りますけど……」あいつは言ったのだ。あの可憐な
表情と、鈴の鳴るような声で。「でも、タっくんに好きでいてもらえるのは、わたし、
とっても嬉しいから……」
無邪気だったぼくもこの頃、やっと少しずつ気付き始めた。いったい誰がなぜ、
こんなことをさせるのか? ぼくにこんなことをさせて、いちばん得をしているのは
誰? いちばん喜んでいるのは、誰?
「タっくん、わたし嬉しいです。タっくんがわたしのこと、こんなに……」
とっても嬉しそうに語る、その花のような笑顔。
ぼくは決意して、問い詰めた。「ヒナちゃん、ぼくに……ぼくに何か、ヘンなこと
とか、してないよね?」彼女は微笑んで答えた。「してますよ?」いともあっさりと!
「わたし、タっくんにはウソは言いませんから……。やっと、気付いてくれたん
ですね」
そして彼女は、自分の力のことをぼくに告げた。ぼくが信じられない気持ちで
いられたのはほんのわずかな間だった。彼女の言うとおりにぼくの手が動き、
足が動き……そのぞっとすることと言ったら!「わたし、神さまにお願いしたんです。
タっくんがわたしのものになりますように、わたしの思うとおりになりますように、
って。そうしたら……本当にそのとおりになったんですよ。うふふ」……ぞーっとした
この気持ち、少しでもわかってもらえるだろうか。
「でも、心配しないでくださいね。タっくん以外にはこの力、使いませんから。……
だから、タっくんが他の人にこの話をしても、だぁれも信じてくれないですよ?
わたしは、タっくんが信じてくれてるなら、それでいいですから」
「それに、わたし、すぐにでもこんな力、捨てていいんです。でも、それには
条件があって……タっくんが自分から、同じことをしてくれたら。うふふふ」
「それまでは、その練習です……もちろん、わたしは一生このままでもいいんです
けど。ずぅっと、このままでも……」
……ぼくに抵抗するすべはなかった。自分から同じことをするなんて、できる
はずもなかった。だいたい、同じことをするなら、現状と何も変わりはしないじゃ
ないか!
- 32 :
- その日から、ぼくはあいつの、ヒナコの奴隷になったのだ。いや、自分か気付いて
いなかっただけで、ずぅっと前からそうだったのだけど……。
デート。ファーストキス。傍から見ればなんて順調なカップルだと思われたろう。
ヒナコはいつも可愛らしかった。操られているのがわかっていても、ときどき、
思わずどきりとするようなこともあった。瞳を閉じてぼくが(強制的に)キスするのを
待つ表情は、それは切なげではかなくて……「あ、あのさ、もしこんなことされ
なかったら、ぼくね、自分からきみを好きになってたかも」「そうですか。じゃ、今から
そうしてくれますか?」……その中身のなんと残酷なことか。
そして15歳の誕生日……ヒナコはやっぱり綺麗だった。それ以上は何も言うまい。
言わないってば。
そんなぼくも17歳、高校2年生になった。もちろんヒナコと同じ高校だ。同じバスで
通って、同じ場所でお昼を食べて、また同じバスで帰る。素晴らしい毎日。それだけで
終わる日は幸運だ。同じ部屋に帰ることになったら、もう、どうなるか……。
「タっくん、今日はどっち向きでしますか?」微笑んでとんでもないことを言う彼女。
それはぼくに選択権が与えられる数少ない機会だけれど、こんな選択権なら、無い方が
よっぽどマシだ。ひどいは家に帰れるのが真夜中前になる。母さんは母さんで、今日は
ずいぶんがんばってきたのねぇ、ちゃんと甲斐性見せてヒナコちゃんの心つかんどき
なさいよ、あんたみたいな(略)なんて言う。心をムリヤリわしづかまれてるのはぼくの方
だっての。はあ。
けれど最近、そんな生活に、小さな変化のきざしがある。なんと、ここ数日、ヒナコの
コントロールにかけられていないのだ。
これがどんなことか、わからない人にはわかるまい。1年365日、何かしらのかたちで
彼女の制御下にあったぼくにしかわかるはずがない! もはや重荷とすら思わずに
背負ってきた荷物が、急に無くなったような気分。そう、ぼくは実にさわやかな気分
だった。この解放感! 思わず、ヒナコといっしょにいるときすら、上機嫌になるほどだ。
どうしてコントロールをかけないのか聞く勇気はさすがになかったけど。
ヒナコの呪縛(文字通り!)から解かれると、毎日が軽やかに感じる。やはり、
なんだってそうだけれど、やり過ぎはよくないのだ。ヒナコとの「生活」で、ぼくが
まったく気持ちいいことになっていないかというと、そうではない。けれど、三日に
いっぺん、ときには連日、したくもないのにさせられていては、男のぼくだって参って
しまう。ゼータクな悩みという人は、どうぞぼくの代わりになって後悔してください。
三日、一週間。コントロールから解放されて、もうそんなに経った。ヒナコは
いつものようににこにこしている。ぼくの心の片隅に、もしかして彼女は、とうとう
諦めてくれたのか、という小さな小さな希望が灯った。もしかして他に別の不幸な
男を見つけて、今はその人が犠牲になっているのか? このさい、それはそれで
いい。ぼくはもう十分がんばったじゃないか! 万歳!
二週間。もう二週間も彼女と何事もないなんて! ……ぼくの心の片隅に、別の
思いが湧いた。二週間もしてない。確かにそうだ。「ふたり」でもしていないけれど、
「ひとり」でもした覚えがない。なのに、ぼくの心はさわやかそのもの。なんの
よこしまな心も湧かない。こんなものだったっけ?
三週間。おかしい。ぼくは中学の保健の授業を思い出した。男の生殖器では、
生殖のための配偶子が……中略、溜まれば勝手に、たとえば睡眠中に排出
されたりするはずだ。三週間も何の音沙汰もナシなんて。なにか、性欲そのもの
が薄れている気がする。夏なのに、薄着の女の子を見ても何も感じない。
四週間。ぼくは焦っている。ネットでイヤらしい画像を検索して、下着を脱いでも、
何の反応もない。……まさか、今までやりすぎて、いや、やらされすぎて、この歳で
……いやいやいや、いくらなんでも、そんなはずはない! でも、それじゃ、いったい
これはどういうことなんだ!?
ひと月が過ぎて、ぼくはようやく思い当った。何かおかしいことが起きたときは、
真っ先に疑うべき人物がいたじゃないか……。慌てふためくぼくを見てにこにこ笑って
いる、そう、あいつしかいない!
「どうしましたか、タっくん」にっこりと笑う彼女。「最近、なんだか冷たくないですか?
わたし、ちょっとさみしいですよ?」
- 33 :
- 彼女の部屋。もう何度も何度も何度も来たことのある部屋。来させられた部屋。
きれいに片付いて、調度はすっきりした淡色のものが多い。昔、縁日の射的で
獲得したワニのぬいぐるみだけが、女の子の部屋らしい趣を添えている……あの
頃は、ヒナコも普通の女の子だったのに。
「ひとつ、聞きたいことがある」ぼくは彼女の言葉を無視して、単刀直入に言った。
「またぼくに、妙なことをしてたりしないだろうね」
「妙なことって、たとえば?」
「たとえば……その」
ぼくは言い淀んだ。いくら彼女にだって、自分のナニがアレしなくなったなんて、
なかなか言えない。万が一にでも、彼女が本当に何もしていなかったら、恥をかく
だけだ。不能になって嫌いになってくれるなら、それもいいけど……。
「たとえば? なんですか?」彼女は笑顔のまま、重ねて聞いてくる。
「とにかく、してるのか、してないのか、はっきりしてよ」ぼくは押され切られない
うちに、言葉を続けた。「本当のことを言ってくれれば、それでいいから」
「言いましたよね、わたし、タっくんにウソは言わないって」微笑みの浮かぶ瞳、
その中に、ぼくはぞっとするような光を見る。無邪気なその表情からは想像も
つかない、知的で冷徹で、それでいてイタズラっぽい光。「それで……どうですか?
辛いですか? 苦しいですか? ……ううん、なんともなさそうですね、今のところは」
「や……やっぱり、何かしたんだな!」予想通りとはいえ、ぼくは思わず気色ばんだ。
「何をしたのか知らないけど、いい加減にしてくれよ! いますぐ解いてくれないと、
ぼく、怒るからね!」
「ふぅん」彼女の瞳にはいささかのゆらぎもない。「それが、人にものを頼む態度
ですか? じゃ、もうしばらく続けましょうね……あと一カ月……半年くらいかな?」
「う……」ぼくは頭の奥がかっとなるのを感じたけど、それがなんの解決にもならない
こと、むしろ事態を悪化させることをよくよく知っていた。「……ごめん、言い過ぎた。
ぼくのコントロールを……解いてください」彼女は笑みを浮かべたまま黙っている。
ぼくは唇をかんで、言う。「お願いします。このとおりだから」
「よく言えました」彼女の笑みが満足げに広がる。「でも、本当にいいんですね?」
「え?」ぼくは虚を突かれて、思わず口を開けた。「それは、どういう……」
「わたしは、タっくんのいやらしい感情を抑えてあげたんです。人間は感情の動物
ですから……感情が無ければ、何もしたくないし、できない。それがいくら本能で
あっても」ヒナコは言った。その言葉はとても静かで、教科書を朗読しているよう
だった。いつものどこか馬鹿にした響きが無い。「このひと月、タっくんの欲望は、
外へ出されずに抑え込められてきました。もちろん、タっくんは健康な男の子です
から、欲望は後から後から湧いてくるはずですね……すると、今はどうなっている
でしょう?」
ぼくはごくりと唾を飲み込んだ。言葉が出なかった。欲望を抑える? そんなことが
ヒナコにできるのか? ぼくの身体の動きだけでなく、心の動きまで操ることができる
っていうのか? なぜ今までは、そうしなかったんだ? なぜ今になって? ぼくの
焦りに似た疑問をよそに、ヒナコの言葉は続く。
- 34 :
- 「欲望は、解放されない限りは蓄積され続けます。たとえ性的に満たされなくても、
人はその代替となる行為で欲望を吐き出すんです。でも、今のタっくんは、欲望
そのものを感じることがないから、そもそも吐き出すべきものを知ることができない。
だから……」にぃっと、笑み。目が笑っていない。「今のタっくんの中には、いやらしい
欲望が、溢れるくらいに溜まりに溜まっているんです。その抑えを解いたら、どうなる
か……」
くす、と言う笑い声。こらえきれなくなったように、くすくすくす、と笑いだす。
これは――やばい。何かまずいことになりそうな気がする。ヒナコがこんなふうに
笑うなんて……彼女でさえ、期待をおさえきれないような何かが、起ころうとしている。
さんざんぼくをもてあそんできた彼女でさえ、見たくて見たくてたまらない何かが……。
ぼくは今までに味わったことない恐怖を覚えた。
「……わかった、それじゃ」ぼくは必に平静を装った。「少しずつ、解いていって
……」
「いやです」残酷な笑い。「いち、にの、さん、ですよ? ぜぇんぶ、解き放って
あげます。一か月間、タっくんの中に溜まったいやらしいもの、ぜぇんぶ、全部……
ぶちまけます。お願いのとおり、もう、コントロールはしませんからね? あとは全部、
タっくんのこと、タっくんの責任です」すっと突き出された手。三本の指。「それじゃ……
いーち」
「や……」ぼくは大声を上げようとしたけれど、無理だった。「やめて」
「にぃ」
「や、やだ、やめてよ! わかったってば、あやまるから!」舌がもつれて、「ひ、
ヒナコ……ヒナちゃん! きみのこと好きだから、大好きだから、お願いだから、
やめて、やめ――」
「さん」ぱちりと、指が鳴る。「わたしも大好きですよ、タっくん」その高嶺の花のような、
高嶺から人を突き落とす悪魔のような、可憐で残酷な微笑み。
早鐘のように打っていた鼓動とは裏腹な、水を打ったような静寂が流れた。何も
起こらない。ぼくはオーバーヒートしそうな頭で考えた。そうだ、ヒナコだって、ぼくの
中で起こることまで、把握しきれてるわけじゃない。これからぼくに何が起こるか
なんて、彼女にだってすべてわかるわけじゃないのだ。もしかしたら、――
ぞくりと、背筋にしびれが走った。
ぼくは腰からくずおれそうになった。下半身が、いや、下腹部が、熱を帯びた
しびれに包まれていた。足のしびれをもっと甘く、もっととろけさせたような、
けれどその芯には、触れれば声をあげてしまいそうな、電気のような強烈な
刺激があって――
ぼくは痛みを感じた。それが、はちきれそうになったぼくのソレが、ズボンを
パンパンにしてなお怒張しているための痛みだと気付いたのは、ヒナコを乱暴に
押し倒してからだった。
「うれしい」ヒナコがつぶやくように言った。「はじめてですね、タっくんが、自分から
して――ん、むっ」
やわらかな唇の感触。ぼくは舌をその隙間に入り込ませて、むさぼるように、
彼女の舌と絡ませる。彼女の頭を両手でつかんで、押し付けるように強く、引き
寄せる。重ねられた身体、その胸が、彼女の柔らかい胸を感じて、もっと下の
張りつめきった部分が、彼女の同じところと擦れ合う。ぼくはその摩擦だけで
射精してしまった。自分の精液の熱い感触がある。それは漏らしたように溢れ出て、
太ももを伝う。
だめだ。これじゃ足りない。「もっと気持ちよくして……」
今のは誰の言葉?
ぼくははっとした。狂ったように吸いついていた口を離す。二人とも、言葉なんて
出るはずもなかった。
あれは、「ぼくの中の言葉」だ……。
- 35 :
- 「どうしましたか、タっくん」ぺろりと唇を舐めて、彼女が、ヒナコが言う。妖艶な笑み。
可憐さを脱ぎ捨てた、彼女の本当の笑顔。「ズボンが台無しですよ? もったいない、
そんなにたくさん……」
ぷちぷちとブラウスのボタンをはずしながら、ぼくに迫る。小ぶりだけれど、かたち
のいい乳房。はだけたスカートの裾から覗く、白い太もも。もう見慣れさえしたはずの
それらが、今はとても、「魅力的」に見える。ぼくが呆けたように見とれているうちに、
彼女の手がぼくのズボンのホックをはずして、優しい手付きでそれを取りだす。それ。
ほとんど垂直になりそうなほどに屹立したぼくのそれ。みずから出したばかりの白い
ぬめりにまみれたそれを、彼女は何のためらいもなく握る。
「う、あぅっ」
ぼくは情けない、女の子のような声をあげた。ヒナコの手が触れただけで、ぼくの
それは痙攣したようにひくついて、いやらしい液体、ほとんど固体のようなモノを
ひり出す。ジェットコースターの急降下のときのような、ぞくぞくする感じ。ぼくは腰を
浮かす。そうしないと、快感に腰が抜けそうだった。彼女の手に、顔に、髪に、白濁した
モノが振りかかり、粘りつく。
「すごい」うっとりした声。「こんなに……たくさん」
精液をぬぐおうともせず、彼女は口をあんと開けて、しゃぶりつく。ぼくの、そこに
……彼女の舌、口の粘膜、歯、その感触が、ぼくのそこを刺激する。「もっと気持ち
よく……」誰かが言う。ぼくの中の誰かが……。ぼくは気付いたら、またヒナコの
頭をつかんでいた。
「んぶっ!?」ヒナコの声。聞いたことのないような声。「ぐっ! うぶっ、うっ、んぐっ!
おぶっ、う、おっ、あおっ、ごっ……!」
ぼくはヒナコの顔に腰を打ちつけていた。そしてその頭を、かぶりを振らせるように
上下に動かす。今まで味わったことのない、ヒナコの喉の感触を、先端で感じる。
硬いけど、硬いから、いい具合に気持ちいい。そう……気持ちいい。何度も、何度も、
ヒナコの口で、喉で、こすって、気持ちよくなる。
「ふごっ、おっ、おごっ、お……ごっ……!!」
ぞくぞくするものが立ち上ってきて、ぼくは思い切りヒナコの口に腰を打った。
彼女の喉の奥に、流し込むように射精する。四、五秒は続いたような気がした。
ヒナコがたまりかねたように顔を離して、げほ、げほと咳き込む。
「うぇ、げほっ……あ、はっ、はぁ……」
こんなに苦しそうなヒナコははじめて見た。ぼくはまだ射精の余韻に浸っていた。
のぼせたような熱が頭の中を満たして、心地よい高揚が全身の神経を駆け巡って
いるようだった。事後の空虚さなどはまるでない。それはまだ、きっと、満たされて
ないから。
「の……飲まされちゃいました……タっくんの濃い精液……いっぱい、いっぱい……」
まだ苦しげに、けれど嬉しそうに笑う彼女は、可愛らしかった。ぼくのそこはまた
立ち上がる。これでもまだ足りない。まだ、大事なことが残っている。いちばん大事で、
「いちばん気持ちいいこと」。それをしたい、しなければいけない、しなければ、きっと
満足できない。彼女の中で、全部出して、全部ぶちまけて、何もかも空っぽにしないと、
ぼくはきっと、気持ちよくなれない。空っぽになれないと、気持ちよくなれない……。
- 36 :
- 「さぁ、タっくん」彼女が立ち上がる。裾からスカートに手を入れ、すっと下ろす。ぼくは
その中にあるものを想像する。全身に、またしびれが走る。何かを麻痺させようと
するようなしびれ。「……来てください。あなたから」
何か大事なものを忘れているような気がした。それはとても近くにあるはずなのに、
ぼくには見ることも触ることもできない。でもそれは、とても大事なもので、でも今の
ぼくにはどうでもよくって、ぼくはただ、気持ちいいことができればそれでよかった。
ぼくはケダモノのようにヒナコにむしゃぶりついた。
ふっ、ふっ、という、犬のような息づかい。それが自分自身のものであることに、
ぼくは気付かない。気付いていても、気にしない。息を吐くのに合わせて腰を押し、
吸うのに合わせて引く。ずるっ、ずるっ、と、ヒナコの中でぼくが動くたびに、途方も
ない歓喜の感触がぼくの頭の中を撫でる。
「あっ、あ……んんっ」牝犬のような声。それはヒナコの声。彼女がこんなに可愛い
声で鳴くなんて知らなかった。ぼくは彼女に口付ける。その声を食べるように。
「ん、ん……んっ……」口を離す、「んあっ、あ、すごいっ、すごく……うんっ、あ、
いいっ、タっくぅん……」
正面から向かい合って、彼女の全身が見える。細くて柔らかな身体。とても小さくて、
はかなく見える身体。ぼくはその身体を離さないように、ぎゅっと、強く、壊れるくらい
に抱き締める。この身体がぼくを気持ちよくさせてくれるから。
「タっくん、タっくんっ……好き、好きですっ……」
彼女の熱っぽい瞳、熱っぽい声。ぼくの心はそれを裏がえしたようだ。好きだ
なんて言葉は腹の底にも無い。気持ちいい。ぼくにはそれだけあればいい。
ヒナコとしているのは、そこに彼女がいたからだ。手頃な女が。
ぼくは強く腰を押した。彼女のいちばん奥でぶちまける。吐き出される精液と
反対の方向に、ぼくの背を快感が走り抜ける。気持ちいい――とても気持ちいい。
「た……タっくん?」呆然とした彼女の声。「あの、してない……ですよ? ゴム……
なのに、あ……」
「だから?」ぼくは言った。冷たい声。ぼくにこんな冷たい声があったなんて、
知らなかった。「子作りしてるんだろ、今。なんでそんなものする必要があるの?
気持ちよくないじゃないか」
「子……」彼女の、見たこともないような驚愕の表情。「タっくん、ちょっと、ちょっと
待ってっ……あっ、やっ、今、出したばっかり……なのにぃっ、ん、っふ、うぅんっ」
一度じゃ全然足りない。もっともっと出さなきゃいけない。ぼくは腰を振り続ける。
気持ちよくなるために。この欲望を満たすために。それ以外の理由なんてない。
「あんっ、あ……あっ、あぅっ、うぅん」ヒナコの身体を、ぼくは存分に使った。前から、
後ろから、何度も何度も。白くて丸い尻をもみしだきながら、そのほどよく締まって
柔らかい身体を味わった。最高のカラダだ。「た、タっくんっ、だめっ、わたし、もう
……あっ、うぁ、やぁっ……」
「だめ?」彼女の首筋を舐めて、ぼくは言う。「きみはぼくが好きなんだろ? だったら、
ぼくの言うとおりにしろよ。自分も気持ちいいくせに」
「だめ……もう、おかしく、なっちゃ……ぁあっ、あ!」
おかしくなるから、なんだっていうんだ? ぼくは腰を突きあげて、何度目かの
射精をした。ぼくの腰の上の彼女が、ぐったりとしたようにしなだれかかってくる。
その目から、汗でも精液でもない何かがこぼれて、頬を伝った。
「はぁ、っあ、あ……」荒い息の中で、ヒナコは言った。「タっくんっ、……好きって、
言って……言ってください……」
「……」ぼくは黙った。黙って彼女の髪を指で梳いた。まだぼくらはつながったまま
だった。「それが、人にものを頼む態度?」ぼくはにっと笑った。とても残酷で、こころ
よい気持ちだった。「……好きだよ、ヒナコ。今のきみはね」
ヒナコが喘ぐような吐息以外に何も言わなくなっても、ぼくは続けた。気持ちいい
ことを。ヒナコの身体があればそれでよかった。この、ぼくをとてもとてもきもちよく
してくれる、たいせつなからだ。
すきだよ、ヒナコ。
ぼくはいつのまにか眠っていた。
――そんな夢を見た。
ぼくは起きた。見覚えのある天井だった。ぼくの家ではなかった。
ぼくは布団をがばと上げた。股間は湿っていなかった。窓を見る。もう朝だった。
時計を見る。八時ちょうど。……朝ごはん、食べなきゃ。
- 37 :
- ぼくは立ち上がった。一瞬、ここがどこか考えた。それの結論が出る前に、ドアが
開いて、見覚えのある顔がぼくの視界に入った。ヒナコだった。
「あら」彼女は笑う。「おはようございます、タっくん……お疲れじゃないですか?」
「なんで?」ぼくは言った。声がねぼけている。「なんで、ヒナコがいるの?」
「ここ、わたしの家ですよ?」彼女は笑う。鈴のような声。「昨日は、すごかったし……
もうちょっと、寝ていた方がいいですよ」
「昨日?」ぼくは言った。口の中がカラカラだった。「すごかったの?」
「あらあら」彼女の笑みが広がる、「まだ、起きてませんね? じゃ、起こしてあげ
ましょう。ちょうど今、DVDに焼き終わりましたから……」
「DVD?」
「そう。ちょっと待っててくださいね」
ヒナコがプレステを立ち上げて、ディスクを入れた。前触れなく映像が始まった。
ぼくは思い出した。夢なんかじゃなかった。
「タっくん? タっくーん? 開けてくださいよー、泣かなくたっていいじゃないですか?
わたし、気にしてませんよ? むしろ……あの、というか、うち、トイレはひとつしか
ないんですよー。タっくーん、出ておいでー」
「あ、う」ぼくはトイレに腰掛けて頭を抱えていた。「あ、あ、あれは、ぼ、ぼく、ぼく
じゃなくて、あの、その」
「タっくーん、いいんですよー」くす、と小さな笑み。「何回も何回もサルみたいに
腰振って、わたしをオナホール扱いして思いっきり生中出ししたことなんて、気に
してませんからー」
「わああああ!!! ごめん! ごめんごめんごめん!!」ものすごく生生しい
感触が湧きあがってくる。「ぼ、ぼく、責任取るから! 一生養うからっ、許して、
許してくださいぃっ!!」
ぼくはトイレのスリッパに向かって叫んだ。頭の中で昨日の夜の情景がぐるぐる
ぐるぐると回っていた。ヒナコの喘ぎ声。白い身体。白い体液。肌と肌が打ちつけ
あう音。『なんでそんなものする必要があるの?』ぼくの声。彼女の髪の感触。
何か柔らかい感触。『だったら、ぼくの言うとおりにしろよ』ぼくの声。ぐったりした
彼女の重み。彼女の涙の熱さ。『好きだよ、ヒナコ』ぼくの声――ぼくの!!
「あれは、あれは――ぼくじゃ……」
「タっくん」静かな声がした。「開けなさい。言いたいことがあります」
ぼくは目を見開いたままドアを見た。沈黙。長い沈黙。ぼくは耐えきれなかった。
おそるおそる開いたドアの先に、ヒナコの顔があった。笑っていない。笑って
いない彼女を久しぶりに見た気がする。
「タっくん」静かな声。「タっくんは、わたしが好きですか、きらいですか」
「え」ぼくはぽかんと口を開ける。「それは、え、その」
「わたし、タっくんはわたしのことをきらいだと思っていました」瞳がまっすぐに、
ぼくの目を見ている。「でも、わたしはいいんです。タっくんがわたしを好きでも、
きらいでも、それはわたしのことを考えていてくれるってことだから。……でも、
責任を取るとか、そういうのはイヤです。わたしを好きになるのも、きらいに
なるのも、タっくんが自分で考えて、自分で感じて、自分で決めてください……
でなければ意味も価値もないんです。それが――」
それが、あなたの心を操らなかった理由。ヒナコはそう言った。
- 38 :
- 「――タっくん、もう一度聞きます。わたしが好きですか、きらいですか?」
ぼくは答えられなかった。ばかみたいに口ごもって、何かを言いかけて、やめて、
舌をもつらせて、喉をひくつかせた。それから、何分も経ったような後になってから、
やっと言った。
「……わからないよ」
ごめん、とぼくは言った。目を伏せたまま。
沈黙。長い沈黙。ぼくはやっぱり、それに耐えられない。
おそるおそる、顔を上げる。そこにはヒナコの笑顔があった。花のように、すてきな
笑顔。
「それでいいんです」ぎゅっと抱き締められて、「わからなくていいんです。それが
あなたの、本当の気持ちなら……。そんなあなたが、でも、わたしは大好きですよ」
いつもより優しい声で言われて、ぼくはこらえきれなくなった。ぼくは子どもみたいに
泣いた。そんなぼくを撫でてくれるヒナコを、ぼくはちょっと好きになってしまいそう
だった。少なくとも、ヒナコがぼくのことを好きなのはホントなんだな、と、いまさらの
ように思った。
「でも」ぼくは言った。「考えてみると、そもそもヒナコが性欲を抑えたりなんかするから
いけないんだよね?」
「あら、もう立ち直ったんですか?」ヒナコが言う。「つまらないですね、昔のびーびー
泣いてるタっくんみたいで、可愛かったのに」
「泣いてたじゃなくて、泣かされてた、でしょ」
「あらあらあら……。ところで、子どもの名前は何にしましょうかね?」
ぼくは思わず咳き込んだ。彼女は笑い、冗談です、という。ぼくはヒナコの部屋にいる。
ベッドに腰掛ける彼女の脇で、寝転がって、天井を見ていた。
「でも、昨日みたいなタっくんも、たまにはいいですねえ……Sっ気たっぷりモードの
タっくん、かっこよかったですよ」
「Sとか、Mとか、そういうんじゃないよ」ぼくは言って、寝返りをうつ。「……でも、
ぼくの中にあんなぼくがあるなんて、知らなかった。あんなふうに……その、ヒナコ
のことを……」
昨日のぼくは、ヒナコをモノのように扱っていた。ただただ欲望を満たすための
道具として。行為そのものよりも、ぼくはそのことの方が恥ずかしくて、情けなかった。
欲望に負けるというのはああいうことを言うんだ。でも、とても立ち向かえる相手では
なかった。鉄砲水のように、ぼくの理性はあっという間に押し流されてしまった。
「あんなふうに」ヒナコは楽しそうに言う。「リードされるのも、いいものですね。
あのタっくんに、思いっきりガツガツされちゃうんですから……。わたしも正直、あそこ
まですごいことになるなんて、思ってませんでした」
「男の性欲をナメるからだよ」
「じゃ、今度からはいつも、ああしてくれますか?」
「じゃ、今度からはそういうふうに、コントロールすれば?」ぼくは半ば自虐的に言う。
「だいたい、心までコントロールできるなんて、一度も言わなかったじゃないか?」
「聞かれませんでしたから」何の悪びれもない声。「それに、心と身体はひとつのもの
ですよ。心がそうしたいと思うから、身体はそのとおりに動く。わたしはその心の部分
をちょっとだけ書き換えさせてもらってるんだと思います。今回は、その応用ですね」
少し彼女は黙って、「……イヤでしたか?」と聞く。
「イヤじゃないと思った?」ぼくはなるたけ冷たい声で返す。
「ごめんなさい」という素直な返事に、ぼくは逆に驚いた。「心を直接、コントロール
するのは、わたしも怖かったから……だから、間接的に、タっくんがわたしを襲って
くれるようにしたんです。でも、やっぱりイヤですよね」
「身体を操られるのだってイヤだよ」ぼくはなぜか、妙な恥ずかしさを感じながら
言った。ヒナコがぼくに謝るなんて。「まあ、ぼくにしてみれば、身体だろうが心だろうが、
させられてる内容が変わるだけだけどね。したいなら、すればいいじゃない。今まで
みたいにさ」
「ううん……それじゃダメなんですよ」かぶりを振り、「やっぱり、心がこもってないと。
昨日みたいに血に飢えたオオカミみたいなタっくんでも、タっくんが自分からしてくれて、
心からわたしを求めてくれてるっていう、あの感じ。すごく、よかった……あれはきっと、
コントロールじゃ味わえません」それに、と彼女は言う。「それに、そうでなくても、
わたし、しばらく力を使うのはやめておこうと思うんです」
- 39 :
- 「え?」ぼくは素直に驚いた。「それはまた……どうして?」
「それは……」珍しく、彼女が少し口ごもる。「その……そろそろ、普通の恋人に
なるのもいいかなって」言って、首をかしげる。「……だめですか?」
はにかんだその表情。思わずぼくは目を逸らした。とても、とても可愛い顔
だった。そんな顔、いったい普段はどこに隠してるんだ。
「……ぼくはまだ、きみが好きだなんて言ってないよ」
ぼくはなんとか、それだけ言った。くすりという笑い声。ぼくの手に、彼女の手が
重ねられた。
「それなら、そう言わせますよ……今度は、ちゃんとした方法で」
絡められた指に、優しい力がこもる。ぼくにはまだその手を握る勇気がなかった。
……でも、いつかそうなるんじゃないかという予感が、心のどこかによぎった。
ぼくは少しどきどきしていた。今までヒナコといて、そんなことはなかったのに。
今まであんなことをされてきたのに、好きになっちゃうのかな、と思う。でもそれは、
自分の感情だ。誰かに命令されたものではなくて。
ぼくは意識して、手に力を込めた。
「それに」ヒナコが言った。「力なんてなくっても、タっくんを落とすのって、わりと
ちょろそうですし……。うふふ」
「……」ぼくは黙った。
「さて、それじゃ、そろそろ朝ごはんでも……、……!」
ぼくは彼女にキスをした。はじめてのキス。はじめての自分からのキスだった。
彼女を押し倒して、また別のはじめてをした。これもきっと、彼女の計算どおり
なんだろう。でもこれは、命令されたのでも、欲望に流されたのでもない、ぼくの心。
それはぎこちなくてたどたどしくて、けれど、思ってたよりも、わるくなかった。
はじめての、彼女への、ぼくの心。 (おわり)
- 40 :
- とてもよかった。ヒナコ視点も見てみたいです
- 41 :
- 久々に来てみたらMC込みとかドツボなのが
乙です
- 42 :
- 雌♀
- 43 :
- 雄♂
- 44 :
- いいね。
- 45 :
- >>29-39
久々に来てみたらSSが…心の動きとかすごくよかった
感情移入しすぎてちょっと腹が痛くなったw
- 46 :
- 急に人がいなくなってしまった
- 47 :
- 男の娘「酔った幼なじみの女に襲われてめちゃくちゃに犯されちゃった…」グッタリ
- 48 :
- 保守
- 49 :
- 保守
- 50 :
- ssを投下します
注意
雰囲気が暗いです。
姉弟物で近親相姦の描写があります。
以上のことを了承された方はどうぞお読みください
- 51 :
- 「ではこれがゴブリン退治の報酬です。ご確認ください」
そう言って村長は私の弟ロティンに袋を渡しました。
「しっかりと受け取りました。ではこれで…行こう姉さん」
「ええ」
私は弟と一緒にその場を後にし、宿屋へ向かいました。
「しかし思っていたより長引いてしまいました…ゴブリン退治だと甘く
見ていたのがいけませんでしたね」
「そうですね。数が多いとあんなに厄介だとは思いませんでした」
「何はともあれ満月の夜までに依頼を終わらせることができて幸いでした。
あなたの呪いの件がありますし」
「すいません姉さん。私のせいで…」
そう言った顔が暗くなるのが私には分かりました。私は失言だったと
思いました。あんな言い方ではまるで弟が悪いようではありませんか。
「ごめんなさい。そんな意味で言ったわけではないのです。だから
そんな顔しないで」
「えっ?何か心配される顔をしていましたか?」
「ええ…とても暗い顔でした」
「そうですか…でももう大丈夫ですよ」
そう言ってロティンは早足で宿屋へ向かいました。もうあたりは薄暗く
なっていました。私も夜になる前に宿屋に行かなければと思い早足でロティン
の後を追い宿屋に向かいました。
「はい確かにもらいました…ここでは部屋を指定するサービスがあります。
どこが良いでしょうか」
「一番奥でお願いします」
私は一番奥の部屋を指定します。それのほうがこれから起こることを考えると
好都合だからです。
「分かりました…ではごゆっくりと」
そして私とロティンは奥の部屋へと行きました。
「ふぅ〜今日は疲れま…し…た」
言葉の最後は途切れ途切れになりロティンはベッドに倒れ込みました。
どうやら呪いのせいで気絶してしまったようです。
申し遅れましたが私はエオナと申します。そしてロティンと私は実は元々は
小国でしたが王子と王女と呼ばれる身分だったのです。
ですが魔女に襲われ国は滅び私達は冒険者へとなりました。
この仕事をしつつもいつか魔女に復讐、そして国を再建するのが夢です。
そして魔女に襲われた時ロティンは呪いを受けてしまいました。本来なら私が
受けるはずでしたがロティンが私を庇い代わりに呪いを受けてしまったのです。
その呪いによってこれから起こることの準備を私はしました。
シーツの上に布をひき、私は服を脱ぎロティンの服を脱がします。
そしてその時を待ちます。心臓の鼓動が早くなるのは緊張からでしょうか…
それともこれから起きることへの期待でしょうか。
そしてロティンが起き上がりました。私は壁に手をつきお尻をロティンの方へ
向けます。後ろから見れば男を誘っている娼婦のような姿を
しているのでしょう。するとロティンは私の膣にペニスを挿入しました。
さらに後ろから抱きつき胸を揉んできます。そしたら激しく腰を
降り始めました。耳元では唸り声に似た声が聞こえます。
そうです。呪いというのは理性を失い性欲のまま周りの異性を襲ってしまう
というものなのです。そしていつも私がその相手をしています。
最初の時は驚きました。急にロティンが倒れたかと思うと私を襲ったのです。
私より力の強いロティンに抑えられながら私はロティンに犯されました。
初めてでしかも乱暴にされたというのに不思議と私には嫌悪感は
ありませんでした。ロティンに処女を奪われしばらく犯され続けた後
ロティンは倒れこみました。そして目覚めた時ロティンはいつものロティンに
戻っており私を犯した記憶が無いようでした。
ロティンが真実を知ったら傷ついてしまうと思った私は気絶する呪いと嘘を
ついています。ロティンは今もその嘘を信じています。
今では私も慣れてしまいました。魔法に詳しい私でもロティンの呪いは
解けませんでした。ならロティンが他の女性を襲わないように私が呪いの時の
相手をすることにしました。
- 52 :
- そして今、ロティンは唸り声を上げながら私を犯します。私は
なされるがままロティンの底知れない性欲を受け止めます。獣のようになった
ロティンに腰を叩きつけられ、胸を乱暴に揉みしだかれ形を変えさせられます。
ロティンは年頃なのに女性には興味が無いようです。もしかすると呪いの
せいで他の女性に興味を持てないのかもしれません。ですが私はそのことに
自分の浅ましい独占欲が満たされるのを感じずにはいられないのです。
ロティンは私だけを見てくれている…例え呪いで性欲の対象としてしか
見ていなくとも。そう思うと私の女性器は反応し愛液を漏らしてしまいます。
そして私の膣の中に温かい感触がしました。どうやらロティンは射精
してしまったようです。ですがロティンは腰を止めるということはしません。
私を犯し続けるのをやめようとはせず腰を振り続けます。
もう私は腰に力が入りませんでした。しかし座り込もうとすると後ろから
抱きしめられ強制的に立たされます。ロティンの逞しい腕に抱かれ私は
動悸が激しくなります。精液や愛液が摩擦を減らしているお陰か
さらに滑らかに私は犯されます。さらに精液を吐き出され私はただただそれを
受け止めます。体は感じています。しかし心は満足出来ません。
本当なら抱き合ってロティンと情事をしたい。ロティンに愛を轟かれたい…
ロティンに愛していると言われたい。そう思ってしまいます。
私はなんて淫らな女だと思いますが思いが湧いてくるのは止められず、
そのまま私は犯され続けました。今の私はどんな顔をしているのでしょうか?
きっと娼婦と変わらない顔をしているのでしょう。
いや弟に犯されながらその顔をしているのでは獣、いやそれ以下の顔
なのでしょう。
(ごめんなさいロティン)
私は心のなかでそう思い続けるだけでした。
「ありがとうございました」
朝になり宿屋を後に私とロティンは次の目的地に向かいます。
ロティンの顔を見ると、やはり晩のことを覚えてないようでした。
それを確認すると私は安心しました。私は呪いを受けてもいないのに
淫らな姿をしていたのです。そんな姿をロティンに見られ覚えられていては
恐らく軽蔑されるでしょう。ロティンにそんな目で見られたくはありません。
自分でも浅ましい女だと思います。私はロティンに心のなかで
謝り続けました。
姉さんの様子がおかしい。やけに私の顔を見てくる気がする。やはり
呪いは気絶するものではないのではないか。それにおぼろげながら裸の
女性を抱いていた気がする。恐らく呪いで姉を犯しているのではないか。
そんな思いが頭のなかをよぎる。だが私にそのことを確認する勇気はない。
言ったところで私に何が出来る?…そんな言葉で自分を納得させ
ごまかしている。私はなんと浅ましい男なんだろうか。自分でも
気づいているはずだ。呪いがただ気絶する呪いではないと。恐らく本来は
姉さんにかけられる呪いだったことを考えると異性を襲う呪いなのでは
ないだろうか。そこまで分かっているのに姉さんに声をかけられない。
それに恐らく心の何処かで私は憧れの姉さんを犯せて喜んでいるのだろう。
(ごめんなさい姉さん…こんな弟で)
私はそう思うので精一杯だった。
ごめんなさい姉さん。
- 53 :2013/04/29
- 投下は以上です。お読み下さりありがとうございました
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