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2012年7月エロ漫画小説474: 【創作ok】別冊・千草忠夫ファン【雑談ok】 (251)
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【創作ok】別冊・千草忠夫ファン【雑談ok】
- 1 :10/06/08 〜 最終レス :12/05/26
- 本家スレはあくまで千草作品について語るスレであって、
千草先生をリスペクトした創作文やその感想レスは残念ながらNGのようです。
こちら別冊スレでは千草先生の作品が大好きで、それに関連する話題ならなんでもオッケー。
気楽に談話しましょう。
関連スレッドなど
【九尾の猫】千草忠夫5【クリリング】
http://set.bbspink.com/erocomic/
・ひろりん氏作のファンサイト「不適応者の部屋」
ttp://www.geocities.jp/tukumo_kurou/
・ちぐさ文学館
ttp://inagi.kir.jp/chigusa/
2以下に本家に掲載した(そして叱られた)創作も再掲載します。
- 2 :
- 学校からの帰り道、
本屋さんで英語の参考書を選んでいた愛子は、ふとおかしな視線を感じて不安な気持ちになった。
それとなく周囲を見回してみても店内はいつもと変わらない。
子供づれの若いお母さん、仕事帰りでスーツ姿のサラリーマン、暇そうに雑誌をめくっている学生。
「気のせいかな・・・」
憧れの高校に入学して3ヶ月。セーラー服は夏物に変わっている。
生地が薄くて少し頼りないこの制服を着るようになって、街で視線を感じることが増えてきたように思う。
クラスの女子には、衣替えを機にここぞとばかりにスカートの丈を短くする子もいるのだが、
内気な愛子は目立つのが嫌で規則どおりの長さを守っていた。
- 3 :
- 本屋の駐車場に停まっているベンツに、
一見ヤクザ風にも見える初老の男とスキンヘッドの男が乗っていた。
「あれが木下の娘か」
初老の男がスキンヘッドに尋ねた。
「あぁ。この前木下と一緒に家から出るところを見かけたんだ。
ちょっと忘れられないくらいの美少女だったからな。間違いねぇ」
二人の視線の先には、店内で参考書を選ぶ愛子の姿があった。
愛らしい顔立ちに大きな瞳が印象的である。
店のガラス越しに見るだけでも飛び切りの美少女であることが判る。
- 4 :
- 「木下の会社の取引先はうちの息がかかった所ばかりだ。銀行にも手を回してある。
もうそろそろ資金繰りに行き詰るだろう。そこでうちが融資をもちかける。
木下の会社は合法的にうちのものにするが、問題は木下とその家族・・・嫁と娘というわけだな」
二人は本屋から出てきた愛子を目で追う。
薄い夏物のセーラー服は少女の柔らかな肉体の成長具合を隠し切れない。
そして、抜けるように色白な肌が初夏の陽射しに弾けるようだ。
スキンヘッドは卑猥な表情で目を細めながらベンツのスモークウインドを閉めた。
- 5 :
- 「で、どうするつもりだ」
初老の男が尋ねる。
愛子はベンツには気付かず家に帰っていくところだ。
スキンヘッドは自転車に乗った愛子のスカートから剥き出しになる
形の良いふくらはぎを目で追っている。
「奴には今までずいぶん俺のところの得意先を持っていかれた。このままじゃ示しがつかねぇ」
「あまり派手な真似はするなよ。警察を抑えるのにも限度があるからな」
「心得てるよ。この街で親父がバックについてくれていれば難しいことはないさ」
「まぁいいだろう。ところで、木下の嫁もなかなかの上玉らしいな」
「娘とふたり美人なうえに、まるで姉妹のように仲がいいっていう評判らしいぜ」
「木下は幸せ者というわけだな」
「ふん、少なくとも今まではそうだったろうな」
周囲を威嚇するように巨大なベンツは、その場をゆっくりと走り去った。
- 6 :
- >>本スレ389
千草文学をずっと愛読している人がエロ小説を書こうとすれば
自分の好みのシーンや言葉の使い方などは自然と似てくる部分もあると思います。
私は千草文学では少女が堕ちていく描写が特に好きなのですが、
特徴としては
1.男が理想とするような、初々しい少女像の描写
2.内面は少女らしい心情を描写し、外見はいやらしく男性の視点で描写することで鋭いコントラストを演出
などが思いつきます。
他にもいろいろあるでしょうが、簡単な話、凡百のエロ作家だと女の子がすぐ股を開いて逝ってしまうのです。
AVで例えるなら、女優さんがいきなりパンツまるだしで笑っているのがエロいと思っている。
そういう好みの人もいるかもしれませんが、千草忠夫ファンは多分違います。
実際に近くにいれば絶対好きになってしまうような心身ともに美しい女性像を丹念に描き上げたうえ
それを最も残酷な方法で散らす。快楽の極を教え込む。これが千草風の、特に少女描写の肝だと思うのですが。
- 7 :
- ガジローさん乙!
- 8 :
- これから楽しみにしてます!
- 9 :
- >>6
本スレ389の者です。
ご丁寧な解説ありがとうございます。
たしかに1と2のような特徴がありますね。
でも自分が書くとどうしても長くなり、かといって「マジメな美少女」ではあまりに淡白w
>>2ー4のように、内面と外面で視点を変えると確かにいいですね。
とても勉強になりました。
また読ませていただきます。
- 10 :
- ガジローさんの文才及び分析力に感動してしまい、投稿いたします。
学生のころから、SMファン等により千草文学に出会い、以来30年以上の千草ファンです。
私個人としては、闇くも3巻の薫2日目の調教シーンの描写は、質・量ともに
申し分のない最高傑作ではないかと思っております。今後とも宜しくおねがいします。
- 11 :
- >>10 善朗さん
私も薫の件が千草文学の中で一番好きです。
ワン・アンド・オンリーで替わるものがないのが残念ですね。
では、少し話をアップします。
いろいろな意味で期待を裏切る場合があると思います。
かんにんして。
- 12 :
- 木下愛子の自宅は、
事業家だった祖父の一郎が、町外れの山の中に広い土地を買って建てた建物だ。
だから、もう50年以上前の建物ということになる。
おかげで庭はとても広いし立派な家なのだが、愛子は自転車で坂を登るのが大変だし
中学生になった頃からは「友達を家に呼びにくいなぁ」といつも思っていた。
今は父の晴彦と母の優子、愛子の3人で住んでいる。
- 13 :
- 「ただいま」
愛子が自宅に戻ると、優子は台所で夕食の準備をしていた。
優子の艶かしい身体の曲線に、明るい黄色のエプロンがよく似合っている。
「あら、早いじゃない。今日は吹奏楽部は?」
「今週は練習お休みだって」
冷蔵庫から取り出したオレンジジュースをコップに注いで飲みながら、愛子が答えた。
本屋で感じた不安のことは、もう綺麗に忘れてしまったようだ。
「どうして?」
「今週末に3年生が模擬試験あるから」
食卓の椅子に腰掛けて楽しそうに話している姿は、確かに仲の良い姉妹のようだ。
「そう。でも1、2年生まで休むこと無いでしょ。そんなだから県大会にも行けないのよ」
「顧問の大塚先生が、今週はみんな家に帰って勉強しなさいって言うんだもの」
「へー、さては大塚先生も仕事がたくさん貯まって忙しいのかな」
優子は吹奏楽部の演奏会を聴きに行った時、一言だけ挨拶した大塚先生を思い出した。
メガネで髭が濃くて小太り、いかにもオタク中年といった風貌。しかも独身なのだそうだ。
ご挨拶したときも、なんとなく優子の胸元ばかり見られている気がしたのを憶えている。
- 14 :
- 「えーっと、お母さん、参考書買ったからお金ちょうだい」
「また英語買ったの?苦手な数学の参考書買いなさいって言ったでしょう?」
「えへへ」
若い母娘の幸せな時間が流れていた。
愛子は母親の優子のことが大好きだ。
友達と話をするより、話題の豊富な優子と話すほうが楽しい、とよく思う。
優子は交通事故で両親を亡くしたこともあり、高校を卒業してすぐ晴彦と籍を入れた。
1年後には愛子が生まれたので、愛子と優子が母娘にしては年が近いせいもあるのだろう。
そして、優子の大人っぽい女性らしさ、とくに透き通るようにきめの細かい肌、
優美な曲線に包まれた悩ましげなプロポーションは、
まだ思春期の、少し大人びた妖精を思わせるような身体つきの愛子にとって、
憧れでもあったのだ。
- 15 :
- ルルルル!
自宅の電話が鳴った。愛子が受話器を取ると父の晴彦からだ。
「愛子か。ちょっとお母さんと変わってくれ」
晴彦の声は、いつもより疲れているようだった。
電話を替わった優子は、「そう・・・そう・・・」と長い間相槌を繰り返した。
そして電話を切った後、
「愛子、今日お父さん帰りが遅くなるそうだから、二人で先に晩御飯たべちゃおう」
そう明るく言った優子の笑顔は、なんとなく無理をしてるように感じられた。
- 16 :
- 『アイコ、いいかげんケータイ買えよ! とーる』
朝の教室。自分の席に着いてすぐ、
机の中にノートの切れ端に書いたメモがあるのを発見して、愛子は笑ってしまった。
幼なじみで、高校でも偶然同じクラスになった浅野透からだ。
透のほうを振り向いたら、変な顔でブイサインをしてくるから、愛子はまた笑ってしまう。
他の男子は、みんな苗字にクン付けで呼んでいるのに、透だけは子供の頃からそのままトオルだ。
中学の頃からずっとサッカーをやっていて、いつも真っ黒に日焼けしている。
高校に入ってからは、身長も伸びて、急に逞しくなったような気がする。
この前、帰り道で透と一緒になった時、とりとめも無いお喋りをしながら
(透って、いつの間にこんなに大きくなったのかしら?)そう感じたものだ。
- 17 :
- そういえば、小学生の頃、透は確かハンバーグが大好きだった。
明日、私のお弁当のおかずに、自分でハンバーグを作ってみようかな。
一緒に透の分のお弁当も作って来て、みんなの前でハイって渡したら、
透はいったいどんな顔をするだろう?
本当は勇気が無くて、とてもそんな事できるわけないのに、
愛子は透にお弁当を渡す自分の姿を思い浮かべながら、
1限目の授業の準備をするのだった。
- 18 :
- 晴彦は、今日も深夜に帰宅した。
軽くお酒を飲んで一息ついても、まだ憔悴しきっているようだ。
「よく判らないんだ。どこも一斉にうちとの取引から手を引くって。どういうことだ」
優子はそんな夫に落ち着いてもらおうと、できるかぎり穏やかに受け答えをしている。
空調の効いた夫婦の寝室には、落ち着いた暖色系のベッドライトが灯り、
庭から虫の声が微かに聞こえてくる。
- 19 :
- 「会社の経営、そんなに危ないの?」
「今月末の資金繰りが、かなり厳しい。
昨年最後の大口取引の代金が2億、来月には入る予定なんだが、それまで持たない。
このままでは不渡りを出してしまう。それで金策に追われているんだ」
経営に疎い優子にも、かなりの大金が不足していることは理解できる。
「銀行は?追加融資をお願いできないかしら?」
「取引銀行はうちの業績悪化を知っているから、直接は手を貸してくれそうに無いんだ。
でも、銀行の頭取の紹介で、緊急に援助をしてくれそうな所がある。ただ・・・」
「ただ、何?」
「企業ではなくて、個人なんだ。ほら、鬼頭信吾っていう代議士がいるだろう。
その兄にあたるらしい。鬼頭龍一。この街きっての大物でね」
晴彦の表情が曇った。
- 20 :
- 「鬼頭さん・・・から融資を受けると、何か問題があるということ?」
「この街の主な企業の多くは鬼頭グループに属しているし、
そうでない会社も、鬼頭グループには頭があがらないところが多い。
だから、かなり無理な取引を押し付けられている。
うちは親父の代からずっと独立経営でやってきたから、今迄は無関係でいられたんだ。
だが、とりあえず必要な2億の融資を鬼頭から受け取ってしまったら、
この先はそうもいかなくなる」
曇った表情のまま、晴彦が説明した。
「他に方法は無いんでしょう?緊急にお金を借していただけるなら、それだけでも有り難いことだし。
それに、とりあえずお金を借りたとしても、来月末には綺麗に返済できるってことでしょう」
「確かにそうなんだが・・・」
「あなた、元気をだして。借金さえ返せるなら、何処にも迷惑をかけるわけじゃないし、
事業はまたイチからだってやり直せるし、なんとかなるわよ」
なかなかいい解決策に辿り着いた、というように、優子がわざと明るく言った。
- 21 :
- 「すまないな。愛子のほうは、いつもお前に任せっきりだ」
「素直ないい子よ。愛子、いつもあなたを尊敬してるって」
「そうか・・・」
晴彦が少し笑顔を見せたので、優子はやっと安心した。
しかし、晴彦はあえて優子には言っていない事情もあった。
鬼頭グループにはドス黒い噂も多いのだ。
優子は晴彦のそんな不安にまでは気付かず、甘えた大人の女の表情になって寄り添ってくる。
成熟した女性の優しい香りが、少しアルコールのはいった晴彦に男らしい欲望を目覚めさせる。
(男なら、誰も優子の誘惑には逆らえないだろうな)
美しい妻の顔を惚れ惚れと見つめながら、晴彦はしっとり柔らかな優子の体を抱き寄せると、
甘く濡れた唇を吸った。
- 22 :
- 今週は以上です。
おやすみなさい。
- 23 :
- 乙!すげえなぁ。下手なプロより引き込まれるんだがw
- 24 :
- これから、いくらか投下可能です。
- 25 :
- 「愛子、一緒に帰ろうぜ!」
学校からの帰り道、後ろから透に突然声をかけられて、愛子はドキリとした。
「もう、びっくりするじゃない・・・」
小さな声で怒ったように言ってみたものの、胸のドキドキが全然止まらない。
本当は、突然声を掛けられて驚いたのではない。
「透と一緒に帰りたい」と胸の奥で期待していたことが
本当になってしまったから、驚いたのだ。
二人で歩きながら、
「透って、身長伸びたよね」
やっと、そんな事を言ってみた。
「愛子のほうこそ、なんか急に女っぽくなったっていうか」
「えっ?」
透の思わぬ言葉に、愛子の頬が染まる。
「昔はあの山ん中で、一緒に泥んこになって遊んだもんだよな」
「ほんと・・・懐かしい」
- 26 :
- 日焼けして逞しい透と、色白な美少女の愛子が並んで歩いていると、
お似合いのカップルに見える。
愛子は、ずっとこうしていたくて、少しゆっくりと歩いた。
透も愛子にあわせて歩いてくれた。
愛子の家に登っていく路での別れ際、透が少し緊張気味に切り出した。
「愛子、あの・・・俺たちってさ、結構仲いいよな」
「えっ・・・そうよね。幼馴染だし」
急なことで、愛子は思わず「幼馴染だし」と言ってしまった。
透はちょっとバツが悪そうに口ごもる。
「幼馴染だから・・・っていうか・・・」
「何?」
「えーっと、何でもない。そうだ。俺、日曜日にサッカーの試合あるんだけど、見に来ない?」
「ほんと?行ってもいいの?」
「もちろん!ただし、試合は午前中だから、弁当作ってきてくれてもいいんだぜ?」
「じゃ、考えておいてあげる」
「ラッキー!頼んだぜ!じゃあまた明日!」
思わぬ展開に、透が去っていった後も、愛子はしばらくボンヤリとしてしまった。
(お弁当・・・がんばって作らなきゃ・・・)
それに、透がさっき途中で言うのをやめてしまった言葉・・・
あれは、もしかしたら・・・
- 27 :
- 鬼頭龍一の屋敷は、歓楽街の中心部にあった。
高い塀を巡らせた広大な敷地に立つ屋敷の威容を見ただけで、
この屋敷の主人がただ者でないことが想像できる。
木下晴彦は、屋敷の奥にある応接室で鬼頭龍一と初めて面会した。
年齢は70に近いと聞いているが、眼光は鋭く口元には威厳を感じさせる力がある。
しかし話を始めてみると、意外にも穏やかな話し振りが印象的であった。
「木下社長の噂は以前から聞いておりました。なかなかのやり手だそうですな。
斉藤頭取からも、素晴らしい人物であるから是非にと、紹介を受けました。
なんでも資金繰りにお困りだとか。
私に出来ることであれば、何なりと協力させていだだきますが」
(その何なりとが怖いんだけどな・・・)
晴彦はそう思いながらも、ここは頭を下げる必要があった。
「鬼頭先生、ご承知のとおり、会社の資金繰りに窮しております。
来月には何とか目途がたっておりますので、
お恥ずかしながら、短期の融資をお願いにまいりました」
そう言って、晴彦は深々と頭を下げた。
「何、有望な若い方を支援するのは私の趣味のようなものだ。頭を上げてください」
鬼頭龍一は、どこまでも穏やかに話をしてくる。
が、却ってそこに何かゾクリと冷たい意図を感じる気もするのだ。
- 28 :
- 晴彦は鬼頭の弁護士が作成した契約書にひととおり目を通した。
会社の資産や自宅など、晴彦の個人資産はすべて借入金の担保となる。
だが、それだけでは担保が不足するので、
事故や病気などで返済が不能になるような場合に備え、
晴彦が高額の生命保険に1年間だけ加入することが条件となっている。
受取人はもちろん鬼頭龍一である。
ただし、そのための費用は全額金利と相されることになっていた。
全てに於いて、晴彦側に分がいい内容といえた。
ここに来るまでは、無理な条件を提示されることを警戒していたのだが
逆に条件のいい契約を提示されると、
(この男を相手に、こんな甘い話があるだろうか?)
あらためてそんな疑問が頭を過ぎる。
が、ここまできては、もう後戻りすることもできない。
鬼頭から無理の無い条件が提示されたことで、
契約を断るチャンスが奪われてしまったともいえる。
晴彦はすべての契約書にサインし、鬼頭龍一から2億円の融資を受け取った。
- 29 :
- 日曜日は良い天気に恵まれ、暑い1日となった。
愛子は、木陰になるベンチに座って、透が出ているサッカーの試合を観戦している。
サッカーには詳しくないけれど、グラウンドでボールを追いかける透はとても輝いて見える。
透がゴールを決めた時には、嬉しくて思わず立ち上がって拍手をしてしまった。
周りをよく見ると、1年生なのにレギュラーメンバーになった透には、
可愛い女の子のファンがたくさんいるようだった。
それでも、透は試合が終わると、まっすぐ愛子の座っているベンチにやってきてくれた。
「愛子!来てくれてサンキュ!どうだった?俺の大活躍」
「すごくカッコ良かった」
笑顔で愛子が答えた。
日焼けした透の顔をまっすぐに見上げて話す愛子の表情は、恋する少女そのものだ。
「だろ?だろ?俺、今日は特別がんばったからな!」
「お腹空いた?」
「もうペコペコでにそうだよ」
- 30 :
- 透は愛子の作った特大ハンバーグのお弁当をペロリとたいらげた。
「すげー美味かった。愛子って料理得意なんだな。絶対いいお嫁さんになれるよ」
「本当?早起きしてがんばって作ったんだ。そう言ってもらえると、すごく嬉しい」
着替えを済ませた他のサッカー部員や、応援に来ていた女の子が
少し遠くから2人のほうをチラチラと見ている。
男子は透に、女子は愛子に嫉妬しているに違いない。
「愛子、この前勇気が足りなくて言いそびれたんだけど」
「うん。なに?」
「俺と付きあって欲しいんだ」
愛子は驚きと喜びで少し泣きそうな顔になっている。
「もちろん、いいよ」
それでも、素直に答えることができた。
その日、ふたりは手をつないで帰った。
- 31 :
- 本日は以上です。
次回から、崩壊がはじまります。
では、おやすみなさい。
- 32 :
- おつおつ!頑張ってください!
- 33 :
- >>32
ありがとう。
実は手元のテキストファイルでは、物語はほぼ終盤まで来ているので
完結することはできそうです。
- 34 :
- 凄い!先が楽しみでなりません
これだけ書ける文才があるのなら是非千草作品のアナザーを
お願いしたいです
- 35 :
- あ
- 36 :
- うわー、愛子にどんな快楽調教がまっているんでしょうか?
清楚な美少女、まだ女子高生(処女)の愛子が老人やヤクザに…
楽しみです!
- 37 :
- 融資とかで罠にハメてというのは千草らしくないと思う。
- 38 :
- >>34 >>36
いろいろと期待されている方も多いと思いますが、
直接的なエロシーンの実況みたいなのは描かないつもりです。
できるだけ妄想できるシチュエーションを練り上げますから、
そちらの方向でお楽しみください。
>>37
実はこの後もっと千草風から外れていくという・・・
人妻と言えばあの人の風味を使ったりですねw
私は千草忠夫のいろいろな特徴的要素のうち
自分好みのエッセンス部分を使って自己流に料理してみています。
千草文学のすべてを真似るなど、とても無理ですから。
具体的には、>>6に書いたことと
もうひとつは、SM小説というのはファンタジーですから、
もともと無理がある話なのを、エロの煙幕を使えばギリギリ許してもらえる程度の
リアリティを保ってストーリーを展開するあたりです。
私のは各界の専門家から細かい点を指摘されると「ごめんなさい」程度の
ゆるいリアリティですけど。
- 39 :
- さて、言い訳も済んだし、いつまでもエロ・テキストを弄っていると、
仕事に身が入らなくなるので、淡々と完結までアップすることにします。
- 40 :
- 晴彦の携帯電話が鳴った。経理担当の荻野からだ。
「社長!大変です!朝から安藤商事と連絡がつきません」
「なに?」
安藤商事とは昨年末に大口の取引をしていて、
来月には2億円の支払いが入ってくる予定だ。
晴彦の会社にとっては、その金が資金繰りの命綱だった。
「まさか・・・計画倒産じゃないだろうな?」
「今、確認していますが、安藤社長にも経理担当者にも連絡が取れません。
営業の内海が今、安藤商事の事務所に急行しています」
「内海と連携して、必ず安藤社長を見つけろ!俺もすぐに行く!」
晴彦の計算は大きく狂い始めていた。
- 41 :
- 晴彦が安藤商事の入っているビルに到着すると、
内海が携帯電話で荻野と連絡を取り合っていた。
「社長!駄目です。事務所は蛻の殻になっています!」
「何故だ?他の債権者は来ていないのか?おい、やられたのはうちだけなのか?」
「おかしいです社長。これは・・・嵌められたのではないでしょうか」
若い内海は青ざめている。
まさか、鬼頭に仕組まれたのか・・・?そんな疑いが晴彦の脳裏を過ぎる。
しかし、安藤商事は表向き鬼頭グループとの繋がりは無いはずだった。
晴彦の携帯電話が鳴った。今度は鬼頭龍一の秘書と名乗る男からだ。
「木下社長、安藤商事の件は既に鬼頭会長の耳にも入っております。
会長は木下社長との信頼関係が損なわれるのを、とても心配されておりますが・・・」
「わかりました。すぐにそちらで状況をご説明いたします」
晴彦の額から脂汗が流れ落ちた。
- 42 :
- 鬼頭龍一の屋敷では、木下晴彦が土下座したまま侘びを繰り返していた。
「では、融資した2億が期限までに返済できる目途が消えた、ということか」
「誠に申し訳ございません・・・」
「木下さん、お宅の会社や個人的な資産はすべて融資の担保となっている。
だが、それを叩き売ったとしても融資額の3分の1にもならないのは、解っているだろうな」
流石に今日の鬼頭は威圧的だ。
「はい。ですから、もうしばらく返済の期限を延ばしていただければ、必ず何とか・・・」
それを聞いた鬼頭は、晴彦を見下したように言った。
「愚か者が。まだ解らんのか。もうお前の会社と取引する所など何処にも無い。
銀行も、お前の会社への融資を引き上げにかかっている。すべて儂の指示どおりだがな」
クククッと、鬼頭が笑い始めた。
「まさか・・・それじゃ、やっぱり!」
「やっと気が付いたか。お前は落ちるべくして落ちたのだ」
「ふざけるな!」
晴彦が怒りに震えながら鬼頭に飛び掛ろうとした瞬間、
背後から木刀が振り下ろされて、衝撃と共に晴彦は気絶した。
「警察への報告は交通事故でいいだろう。
すなよ。2度と動けない程度に痛めつけてから中央総合病院に搬送しろ。
後は院長が打ち合わせどおり処理してくれる」
木刀を持った鬼頭の秘書が、手下に指示した。
- 43 :
- 警察から優子に連絡があったのは昼過ぎだった。
仕事中の晴彦が車にはねられて危篤状態であるという。
突然の知らせに、優子は目の前が真っ暗になるのを感じた。
急いで中央総合病院に駆けつけた優子は、
集中治療室のベッドに横たわっている晴彦を見つけると、
その場に泣き崩れてしまった。
優子が少しだけ落ち着くのを待って、
警察や病院の関係者がいろいろと説明をしてくれた。
警察の話によると、事故は歓楽街の中心部で起こったらしい。
晴彦をはねた車は盗難車で、運転していた人物は逃走してしまい、
今も見つかっていないという。
「木下晴彦さんの奥様ですね?」
年配の女性看護師がやってきて、冷たい事務的な口調で優子に告げた。
「院長が、お話があるそうです」
- 44 :
- しえんしえん
- 45 :
- 病院の最上階にある院長室には、白衣を着た大嶋院長の他に、
和服を着た眼つきの鋭い初老の男と、スーツ姿の若い男が待っていた。
スーツの男が話を切り出す。
「先にご挨拶をさせていただきます。こちらは鬼頭龍一と申します。
鬼頭グループの会長を務めております。私は秘書の笹川です」
(鬼頭龍一といえば・・・晴彦が大金の融資を受けた人だ・・・)
優子は、事態が更に悪い方向に展開していることを感じた。
「はじめまして奥さん。鬼頭です。
この度はとんだご不幸で、お見舞いを申し上げます。
ご承知のことと思いますが、ご主人と私は少し取引関係があります。
そのことについて、あとで笹川からご説明させていただきますが、
まずは院長から、ご主人の容態について聞かれておくのがよいでしょうな」
優子は頷くしかない。
院長の大嶋は、晴彦が脊髄と肺を損傷しており、今も意識不明の状態であること。
意識がもどる可能性はあるが、非常に少ないと考えられること、
現在は、人工呼吸器などいくつかの装置を使うことで、
かろうじて生命を維持している状態であることなどを説明した。
優子は涙をこらえながら真剣に話を聞いていた。
「それで、今後の方針について、奥様とご相談したいのですが、
それに鬼頭先生とご主人との、お取り引きのお話が関係してくるのです」
- 46 :
- 大嶋院長の話を受けて、秘書の笹川が資金融資の状況について説明をはじめた。
晴彦に2億円を融資していること、
今朝、晴彦の取引先が倒産したため、融資の返済が絶望的となっていること
晴彦の資産は会社と個人資産、自宅や預金を含むすべてが担保となっており、
返済不能が決定的となった現時点で差し押さえることが可能なこと
担保資産の価値で相できない残りの約1億2千万円は、なお返済の義務が残ること・・・
「そして連帯保証人は、妻 木下優子、つまりあなたとなっています」
自宅も預金も晴彦の会社も取り上げられたうえ、
そのうえに1億2千万円もの借金が残ってしまうなんて・・・。優子は蒼白となっている。
鬼頭龍一は、この美しい人妻を一目見て気に入った。
想像していたより、はるかにいい女だ。
薄いメイクや清楚な服装からは、一見、貞淑な印象を受けるが、
その奥に秘められた白く熟れた肉体から、
無意識のうちに男の視線を奪う、匂うような色気が漂ってくるのだ。
- 47 :
- 「今後もご主人の延命治療を続けるとなれば、莫大な費用が発生します。
当院としても、費用のお支払いを確約いただけない場合は、治療を続けられないのです」
大嶋が残念そうに言う。
優子には、その言い方が、何故かわざとらしい演技に感じられた。
秘書の笹川が続ける。
「実はこういう時のために、契約により、ご主人には生命保険がかかっています。
もし、延命治療を希望されずご主人がお亡くなりになると、鬼頭にその保険金が入ることになります。
その場合は、1億2千万の債務は消えると考えていただいて結構です。治療費も今後は不要になる」
「治療を止めて、夫をなせろって言うのですか?!」
優子は涙声で訴えかける。
「そんな事できません!だって、主人はまだ生きているんですよ!」
この人達は、こんな時になんて酷いことを言うのだろう。
「では、どうされますか?奥さんがこれから普通に働いたとしても、
恐らく借金の金利を返済することさえ難しいでしょう。可愛い娘さんもいらっしゃいますね。
自己破産を申請される場合、高額な延命治療は停めさせていただきますよ」
私が守らなければ、夫がされてしまう。
愛する夫も、愛子の笑顔も、楽しかった三人の生活も、今は私が守らなければ・・・
でも私には、どうすることもできない。優子は黙ってしまった。
- 48 :
- しばらく続いた沈黙を破って、笹川が口を開いた。
「状況は十分にお解かりいただけたことと思います。
ただ、鬼頭会長も大嶋院長も、奥さんとご家族を助けたいと思っているのです。
院長とも話し合いましたが、話によっては、我々も多少の譲歩ができるかもしれません。
ただし、我々が譲歩をするからには、その条件として
当事者である奥さんには、当然、相応以上の覚悟してもらいたいのですが・・・」
「それは、どういうことでしょうか・・・」
話がよく理解できずに、優子が訪ねた。
大嶋院長が説明する。
「こちらの条件を了解していただけるなら、ご主人の延命治療は1年間続けましょう。
それまでにご主人の意識が戻れば、今後のことをよく話し合って決められるといい。
もし治療の甲斐なく、1年以内にご主人がお亡くなりになった場合は、
1億2千万円の借金は保険金で清算される。笹川君、それでいいですね」
「ええ。担保資産の差し押さえは近いうちに実行しますが、残金については
1年間、ご主人の容態の様子を見てもいいと、鬼頭会長も了解しております」
「ありがとうございます」
優子は泣きながら頭を下げて、3人に礼を述べた。
「それで、私には、どのような条件があるのでしょうか」
どんなつらい条件であっても、夫を守るには私が受けるしかない。
優子は覚悟を決めていた。
- 49 :
- しえしえしえn
- 50 :
- 「奥さんは、新薬の治験アルバイトというのをご存知ですか」
大嶋院長が優子に尋ねた。
「噂くらいなら・・・聞いたことがあります」
優子も、学生が好む短期間で高額な収入が得られるアルバイトとして、
そんな仕事があるのを聞いたことがあった。
大嶋の説明によると、
中央総合病院の裏手にある旧館、今は病院としては使われていない古びた建物では、
鬼頭グループの関係会社によって、新薬や輸入薬、医療器具の開発と実験、
承認申請のためのデータ収集などが行われているらしい。
この話は、優子がその施設専属の被治験者となることが条件だという。
「こちらの承諾書にも記載してありますが、
奥さんには未認可薬などのほかにも、医療器具の開発テストに無条件で協力していただきます。
通常は一治験毎に承諾をいただきますが、今回、奥さんの場合は事前の包括承諾となります。
主に成人女性用の薬や器具を試用していただき、奥さんの体の反応を分析・記録いたします。
治験中の奥さんの様子は複数のビデオカメラで撮影し、映像に残します。
特殊な業務契約ですから、肖像権など、一般的な権利にもとづく主張は一切できません。
通常、生命の危険はありませんが、万一の場合も保険適用の範囲での賠償となります」
- 51 :
- (どんな事をされても、一切文句の言えない実験動物・・・)
世間知らずの優子にも、その話で自分がどんな立場になるのか漠然と理解できた。
でも、これで夫の治療を続けることができるなら・・・
いつか夫が目を覚まし、また3人で暮らすことが出来るかもしれない。
優子は、ほんの小さな希望に縋ろうとしている。
「それから、逐一データ記録と分析を行う必要がありますので、
旧館の地下にある、被治験者専用の部屋で生活していただくことになります。
秘密保持のため、外出はもちろん電話など外部との接触は一切できません。
生活に必要なものは、すべて部屋に揃っています」
それでは愛子が一人ぼっちになってしまう。
父親が意識不明で入院し、家も財産も取り上げられ、
そのうえ母親の私まで居なくなったら、まだ高校生の愛子はどうなってしまうのだろう。
優子は、自分の置かれる立場より、愛子のことを不安に思った。
- 52 :
- 「奥さんは、娘さんの事をご心配されているのだと思いますが」
優子の様子を察して、大嶋院長が笹川に話を向ける。
「ご自宅の名義は鬼頭に変更しますが、すぐに処分するわけではありません。
とりあえず鬼頭グループから女性の管理人を1名派遣します。
管理人と言っても、掃除などをする家政婦のようなものです。
娘さんは1年間、管理人と一緒に、今までどおり普通の生活ができるよう
金銭的にも十分配慮しますから、その点はご安心ください。
もちろん学校にもそのまま通っていただきます」
それを聞いて、優子はすべての条件を呑むことを決意した。
「いろいろとご配慮いただき、ありがとうございます。
条件は判りました。承諾書にサインする前に、娘と少し話をさせていただきたいのですが」
「奥さん、それはできません。この話には、うちの企業秘密が多く含まれています。
外部に漏らされては困る話なのです。
そういう性質の話だからこそ、我々もここまでの譲歩ができるのですから。
この場ですぐにサインしていただけないなら、この話は無かったことにさせていただきます」
笹川は強く言った。
「さぁ、どうされますか?」大嶋も優子の答えを促す。
- 53 :
- 鬼頭は黙って成り行きを眺めていた。どうせ優子に選択肢は1つしかない。
そして優子が承諾書にサインをすれば、地下の実験室に閉じ込められ、
いろいろな怪しい媚薬を投与されたうえ、治験と称した性拷問にかけられるのだ。
・・・愛子の顔を見ることができないなんて。声も聞かせてもらえないなんて。
突然、晴彦も自分も愛子の前から居なくなったなら、愛子の不安は計り知れないだろう。
でも夫を救うためには、私はもう、この男たちを信用して条件に従う他に方法がない・・・
そして優子はやはり、条件をすべて呑むことにした。
「判りました。でもせめて、娘に手紙を書かせてください。
少しでも娘を安心させてやりたいんです。
私から説明しないと、娘だって絶対納得できないと思います。
管理人さんの言うことをきちんと聞いて、我慢して待っているように書きますから」
優子は必に頼み込んだ。それもすべて鬼頭の計算どおりだ。
「判りました。奥さんの手紙は管理人から娘さんに手渡すことをお約束しましょう。
では、承諾書にサインをしてください」
優子は承諾書に自分の名前を書いた。
そして夫の入院を知って以来、愛子に連絡を取ることも許されないまま
手書きの手紙だけを笹川に託して、
優子は旧館の暗い地下にある被治験者の部屋に連れて行かれるのだった。
- 54 :
- 性拷問、処女の愛子も…
- 55 :
- 晴彦の事故を知らされていなかった愛子は、
午後の吹奏楽部の練習を終えて、夕方自宅に帰ってきた。
そこに、砂川亜紀が待っていた。
鬼頭グループから派遣された管理人の亜紀は、
長い髪を後ろで束ねた20代後半の美女で、濃い色のスーツを着ていた。
一見、知的で優しいキャリアウーマンという印象を受けるが、
よく見ると、どこか夜の女の雰囲気も漂わせている。
亜紀は愛子に自分の名前を名乗ってから、晴彦が事故で入院していることを告げ、
そのまま愛子を自分の車で中央総合病院まで連れて行った。
病院に着くまでは、突然の話にあっけにとられていた愛子だったが
ガラス越しに意識不明の晴彦の姿をみた愛子は
「お父さん・・・どうして・・・」と絶句し、涙をポロポロこぼして泣いた。
「砂川さん、私のお母さんは、ここに居ないの?」
ハンカチで涙を拭きながら、愛子が亜紀に尋ねる。
「愛子ちゃん、後で説明するけど、お母さんは少し事情があってね。
とりあえず、ここにずっと居てもどうにもならないし、
私からお話したいこともあるから、一度お家に帰ろうか。」
亜紀は愛子に優しく言った。
どうしていいか判らない愛子は、仕方なく頷くのだった。
- 56 :
- 愛子へ
突然、お父さんが入院していて驚いたでしょう。知らせてあげられなくてごめんなさい。
大きな借金ができてしまって、お父さんの入院にもたくさんお金が必要なので
とても急ですが、お母さんは親切な方に紹介していただいたお仕事をすることになりました。
しばらく愛子と会うことができないお仕事です。寂しい思いをさせてごめんなさい。
それから、残念だけど、私たちのお家もお金を貸していただいた方のものになります。
でも、その方のご好意で、愛子は今のままお家で生活できることになっています。
この手紙を託している砂川亜紀さんが、愛子と一緒にお家に住むことになるそうです。
愛子のことは、砂川さんによくしていただくよう、くれぐれもお願いしてあるから、
心配しなくていいからね。
お父さんとお母さんが帰ってくるまで、何でも砂川さんのいうことをよく聞いてね。
どんなつらい事があっても、お母さんを信じて我慢してね。ずっと元気で待っていてね。
愛子、大好きだよ。
お母さんより
- 57 :
- 自宅に帰って、亜紀から渡された手紙を読んだ愛子は
優子までが自分から遠い場所に行ってしまったような気がして、
またポロポロと涙をこぼした。
「私は新しくここの持ち主になった鬼頭龍一に、家の管理を任されて来たの。
愛子ちゃんがこの家で生活することは、
鬼頭会長も了解されていることだから、心配しないで。
これから一緒にここで暮らすことになるから、よろしくね」
砂川亜紀は、事も無げにそんなことを言う。
「砂川さん、私のお母さんは、今どこにいるんですか?」
泣き顔の愛子が尋ねる。
「手紙に書いてあるでしょう?お仕事の関係で会えない場所なのよ」
確かに優子の手紙にそのとおり書いてある。文字も優子のものだ。
でも、愛子にはどうしても納得できなかった。
「それは・・・一体、どんなお仕事なのですか?」
- 58 :
- 「う〜ん、それは秘密なんだけどなぁ」
亜紀は答えをもったいぶっておいて、チラリと愛子のほうを見た。
純真な愛子の不安そうな表情が、亜紀の嗜虐心を煽った。
「判りやすく言えば、あなたのお母さんが紹介されたお仕事っていうのは
新しいお薬を作るための人体実験のモルモットのようなものかな。
今頃はたくさんの男の人が見ている前で裸にされて、いろんな実験をされてるはずよ。
でも、いくらお母さんが恥ずかしいのを堪えて一生懸命がんばったとしても、
お父さんが作った借金が大きすぎるから、このまま一生帰ってこれないかもしれないわね」
「そんな非道い!おかあさ・・・ん・・・」
話の刺激が強過ぎて、愛子は怯えて言葉が出なくなる。
亜紀はそんな愛子の様子を見て、この美少女をもっと虐めてやりたくなった。
「あなたと、あなたのお父さんを守るために、自分からやりますって決めたんだから。
でも、実験であなたのお母さんに使われる薬って、
普通なら気が狂っちゃうようなヤバイ奴もあるっていう話だし。
あなたのお母さんは、そんな薬をたっぷり使われた後に、
いろんなイヤラシイ道具でどんな反応をするのか散々実験されているのよ。
時には大勢の男の人に、よってたかって身体中を揉まれたり、舐め回されたり
怪しい薬に漬けた気持ち悪い虫を、女性の大切な場所にたくさん入れられちゃったり・・・」
「やめて!」
純情な愛子に耐えられる話ではない。
- 59 :
- **すみません、ふと加筆したくなった部分があるので、本日はここまでとさせてくだい。**
- 60 :
- おつかれさまデッス乙
- 61 :
- 楽しめました!ありがとう
- 62 :
- GJ!
ちょっと展開が早すぎのような気もしますが・・・
愛子にはまだ核心の部分は知らせず、ある程度お母さんの実験をして、それから打ち明けたほうがよかったかなと。
メインディッシュは後からじっくり楽しみたいたちなので(笑)
でも息詰まる展開。すごく楽しみです。続き待ってます。
- 63 :
- 処女の愛子にも地下室での媚薬使われての快楽地獄が
待っているのでしょうか?たまりませんね
- 64 :
- もはや決して逃れようの無い、監禁→強姦・輪姦→調教→母娘肉奴隷化に至る罠を仕掛けられたことに
気付き得ない愛子にゾクゾクするな
- 65 :
- では、今回で完結します。
- 66 :
- 亜紀は、両手で顔を覆って泣いている愛子の傍に座り、
甘い香りがする髪を優しく撫でてやりながら
「お母さん可哀想だよね。愛子ちゃん、お母さんを助けてあげたいと思う?」
そんなことを尋ねた。
愛子は、涙を浮かべた顔をあげて、大きく頷いた。
「そう。ひとつだけ、いい方法があるんだけどな」
亜紀は残酷な意図を隠した目で、じっと愛子を見つめた。
「あなたのお父さんがお金を借りた、鬼頭龍一会長のご子息、
恭一郎様が、あなたのご家族をとても心配されているの。
それでね、愛子ちゃん。
その恭一郎様が、あなたの面倒をみてもいいって仰っているのよ」
愛子は驚いたような表情になって、亜紀のほうを見た。
- 67 :
- 「愛子ちゃん、大人の男の人が若い女の子の面倒をみるって、どういう意味かわかる?」
亜紀にじっと見つめられたまま、そう聞かれて、愛子は俯いてしまう。
「少しは判るよね?大切な話だからよく聞いて。
困っている女の子を、力のある男の人が助けてあげるっていう意味よ。
そのかわり女の子は感謝して、その男の人のものにならなきゃいけないの・・・判るわね?」
愛子は困惑して俯いたままだ。
亜紀は、そんな愛子の初々しい様子をじっと見つめながら、
こんな内気で純情な少女を、ヤクザまがいの好色な男に差し出す仕事を楽しんでいる。
- 68 :
- 「愛子ちゃん、あなた、お付き合いしている男の子はいるの?」
愛子が小さく頷く。
「もうキスはした?」
愛子は素直に首を横に振った。それを見て亜紀がニヤリと笑う。
「そう・・・。じゃ、手をつないだことはある?」
愛子はみるみるうちに赤くなって、目を伏せる。
「その男の子と手をつないだのね。判った。いい?よく考えてね。
恭一郎様に、お母さんのことを助けてもらいたいなら、
明日、その男の子とお別れして来なさい。
きちんとお別れすることができたら、私から恭一郎様に
「愛子ちゃんの覚悟が決まったから、そのかわり、お母さんのことお願い」
って話を通してあげる。
- 69 :
- そうしたら、明日からは毎晩、恭一郎様が愛子ちゃんに会うために、
このお家に通って来られるようになるけど、
その事はもちろん、先生にも、クラスメイトにも、誰にもバレないように、
秘密にしておいてあげる。
愛子ちゃんは、夜、恭一郎様と一緒に過ごすこと以外は、全部今までどおり。
朝になったら普通に学校に行って、真面目に勉強をして、吹奏楽の練習をしながら、
このお家でご両親が帰ってくるのを待っていればいいの。
もちろん、お母さんの負担だって今より随分減らしていただけるわ。それでいい?」
愛子は否定せず俯いたままだ。
「お母さんを助けたいんでしょう?どう?あなたが決める事よ?それでいいの?」
亜紀がもう一度尋ねると、愛子は俯いたまま小さく頷いた。
(うまくいったようね・・・)
亜紀は、愛子が明日の夜、計画どおり恭一郎のものになるだろうと確信した。
- 70 :
- 次の日の放課後は、久しぶりに雨が降っていた。
ひと気の無い校舎裏に、愛子に呼び出された透がやってきた。
「愛子、めずらしいな。話って何?」
「透、ごめんなさい・・・。私と・・・別れて欲しいの」愛子が小さな声で切り出した。
透は意外な話に、動揺して大声になった。
「おい、急に別れるってどういう事だよ!俺達、まだ付き合い始めたばかりだぜ!」
大柄な透に強く問い詰められて、小さな愛子は泣きそうになっている。
「ごめんなさい。もう、お付き合いを続けられなくなったの。ごめんなさい」
「理由を言えよ!俺のことが急に嫌いになったのか?」
「ごめんなさい・・・透。私、酷いよね。透のこと・・・嫌いじゃない。
大好き・・・本当だよ・・・でも・・・」
愛子は、大好きな透の気持ちを傷つけたくなくて、
でも、本当の理由はとても言えなくて、悲しくなって泣き出した。
「おいおい・・・泣きたいのはこっちなんだぞ?愛子?泣くなよ!」
透が慌てる。
「ごめんなさい。透、私と別れて。もう、明日から私に話しかけないで。
そうしないと・・・だめなの・・・
それに・・・私はもう・・・透にふさわしくない子になってしまうから・・・」
愛子は、やっとの思いでそれだけ言うと、雨の中を泣きながら走り去っていった。
- 71 :
- 少し離れた位置から、2人の様子を確認していた亜紀は、
恭一郎に電話をいれた。
男子生徒と別れさせました。
いいえ、そのご心配はいりません。キスもまだだったようです
はい。愛子には十分言い含めておりますし、今夜からで大丈夫です。
そうです。父親と母親のことをかなり心配しているようですから、
泣いたりしたとしても、言う事は素直に聞くと思います。
はい。でも、最初からそのようにされますと、ちょっとあの年齢ですから。
いいえ。それはもちろん恭一郎様がお決めになることです。
そうですね。かなり素質はあると思います。
- 72 :
- はい。そのお薬も準備できます。
そうです。あれを隅々まで塗られたら、処女でも必ずそうなります。
ええ、恭一郎様のご趣味はよく存じております。
はい。今回はずいぶん時間をかけて準備されましたから。
お気持ちは良くわかります。
道具も今夜からですか?
わかりました。それではひととおり準備しておきます。
少し可哀想な気もしますが、別に壊れるわけではありませんし。
はい。夜は長いですから、たっぷり可愛がってやってください。
そうすると、明日の学校は休ませましょうか。
はい。ありがとうございます。
では今夜、お待ちしております。
〜終〜
- 73 :
- 物語は以上です。
長期間、駄文につきあっていただき、
ありがとうございました。
- 74 :
- 連載乙。
最後にタイトルをつけてほしいなぁ。
- 75 :
- あとは想像にお任せってわけか・・・
なるほど。乙です!!
- 76 :
- ( ゚д゚)ポカーン
- 77 :
- え?なんだかもったいない終わりだな
- 78 :
- みなさん、ありがとうございます。
今回は、愛子が見ず知らずの男に純潔を捧げるいことを仕方なく受け入れ
透に自分から別れを告げるシーンをクライマックスとしました。
私は、完全に嫌がっている女性の体を縄で縛り上げて強引に、という陵辱シーンより
本当は嫌だけれど、何らかの理由で心のどこかを縛られてしまい、
抵抗することができないまま、散々陵辱されてしまうタイプのシーンが好みです。
「悪魔の刻印」の由利子、「闇への供物」の薫、「奴隷牧場」の涼子など
自分が大好きなヒロインを少し意識しながら書いてみましたが、どうでしょう。
直接的なエロシーンをすべて割愛したのは、掲示板という場の性質を考えてのことです。
正直、この場ではどこまで描いても許されるものなのか、ちょっと判りかねるもので。
いろいろとご期待に沿えず、すみませんでした。
題名はずっと考えていたのですが、
どこかで聞いた事のあるような奴しか思い浮かびませんw
シンプルに「愛奴への扉」くらいにしておきましょうか。
- 79 :
- >>ガジローさん
まずは、ここまで読ませていただいたことを感謝します。
確かに個人運営のサイトならともかく、こういった大型掲示板で千草御大ばりの様々な
小道具を使っての淫虐な責めを克明に描くのを憚るお気持ちは判ります。
でも、ここまで説得力ある人物・心理描写をして下さってここで終わりというのは
どうも寸止めにされてしまったが感が否めずスッキリしません。
最後に出てきた亜紀というキャラもすごく良く特にラストの台詞はリビドー出まくりです。
すぐに続きをとワガママは言いませんが、このまま終了となるのはどうにも惜しい!
- 80 :
- カジローさん、楽しく読ませてもらいました
愛子はスキンヘッドの男に前々から狙われていたんですね
明日の学校は休ませましょうか?ってより、2、3日は学校をやすむ事になりますねの方が
愛子がどれだけの事をされるのかもっと想像が膨らむかと…
すみません偉そうに。
しかしこれで終わりは本当に惜しいです
- 81 :
- >>79-80
感想ありがとうございます。
いろいろとご期待に沿えず、すみませんでした。
愛子については、物語中、キスはおろか服一枚も脱ぐことなくエロ・テキストの主役を張って、
そのまま完結してしまうという前代未聞のヒロイン振りです。
それはそれでナカナカ気に入っていたりします。商業エロ小説だと流石にこうはいきません。
連載中は、やっぱり清楚な処女キャラって人気あるんだなぁ、と思いながら
いただいたレスを読んでいました。
亜紀の最後の台詞で妄想を膨らませていただけたなら、狙いどおりなので嬉しいです。
あの台詞に使う言葉の強さについては、アップする前にかなり検討しました。
もっとショートバージョンも、ロングバージョンも作ったのです。
個人的には、薬と道具のくだりは、バランス的には無いほうが良いと思っています。
話の流れからすると、愛子は2日目以降も夜が来る度に好きにされてしまうわけで
恭一郎は、初日に全部する必要はないし、リアリティからしてもアウトくさい。
千草先生の作品でも、処女キャラの初日の絡みは基本1回で、
その後、更にグリグリ道具を使って延々と責めたりはしていないと思います。
その辺り、最後なのでちょっとサービス過剰気味にしてみました。
リアリティに敏感な方は、逆に少し違和感を感じられたかもしれません。
- 82 :
- 映画「告白」を見たばかりのせいか、亜紀のイメージが木村佳乃と重なる
実年齢は5歳ほど合わないけど、愛子を親切ごかしにいたぶるシーンがハマりそうだ
- 83 :
- もうちょっと亜紀に喋らせてほしかった。
あまりの寸止めに俺の右手が泣いてるもので・・・(笑)
そこでちょっと付け加えてみました。
「・・・はい。ベッドはすでに細工しておきました。愛子の背丈に合わせて四隅に革ベルトを縫い付けてあります。大の字で身動きできない処女の身体を、思う存分お楽しみくださいませ」
「腰枕?いえいえ、そんなものは必要ありません。代わりにエアバッグを仕込んでありますので・・・。徐々に膨らませて、愛子の腰を無慈悲に高々と持ち上げるのも一興かと(笑)」
「もちろん筆も用意いたしました。それとピンセットも・・・。恭一郎様が豆いじりがお好きなのは承知しておりますから(笑)――愛子の一番敏感なところをピンセットで摘み出し、筆でくすぐるのでございましょう?きっと愛子も激しく潮をふくと思いますよ」
「ただ残念なのは、わたしがそれを見れないことでございます。あの純情な愛子がどんな顔をして気をやるのか。どんな処女らしからぬ声を上げて果てるのか・・・。あ、でもこれは恭一郎様だけのお楽しみでございますね(笑)」
「長々と失礼いたしました。では今晩お待ちしております」
- 84 :
- 愛子の家族が鬼頭家の卑劣な罠に落とされるまでの日常描写が特に良かった。
特に愛子の母親との遣り取りや、透を幼馴染みから恋人として意識していくシーンが秀逸。
だからガジローさんが今回の創作をこれで終わりとした趣旨は判るんだけど、他の人たちと
同様に非常に残念に思うんだよな。
この人の文章力なら優子と愛子の母娘がそれぞれ鬼頭親子に念入りかついやらしく調教されて
堕ちていく過程をどれほどしっかり書いてくれるだろうかと本当に期待していたから。
- 85 :
- >>83
その時の愛子を想像してフル勃起しました
もっと違うバージョンないですか?
- 86 :
- はい、母親の優子に使われたものと同じ薬を用意してあります
はい、ベッドには愛子の背丈に合わせて革ベルトを取り付けてあります
大の字に拘束された愛子の身体を思う存分お楽しみ下さい。明日は学校は休ませます
本人もとても学校に行ける状態ではなくなっていると思いますので
あの薬を塗られて恭一郎様の筆責めですか
気が狂ってしまわないか心配ですね…、母親でさえああでしたから
- 87 :
- 優子は親父に、愛子はその息子にって事なの?
息子がスキンヘッド?
元々、狙われてたのは愛子で優子はオマケ?
- 88 :
- >>87
これまで読んだ印象では鬼頭一族の主目的は木下家の財産乗っ取りであり、
母娘はこの陰謀のオプションみたいなものじゃないか。
恭一郎(他にこれといった人物はいないので冒頭に出てきたスキンヘッドで
間違いないだろう)は木下家の内情を探るうちに愛子を見初めたと思われる。
親父が70歳近い設定だと息子は40歳ぐらいだろうから、愛子の父親とあまり
変わらない年齢のロリコン野郎だな。
- 89 :
- ガジローさん、楽しくそして妄想を脹らませて読ませて頂きました。
これで終わりはひどいです…
恭一郎が愛子を徹夜で楽しんだその内容や愛子のその時の様子を
次の日、真紀が親父に報告している会話を書いて頂けないでしょうか?
自分には文才がないもので、上手く書けません。
- 90 :
- それは私も読んでみたいですね
愛子がどんな風にやられたのか母親に教えるのもいいかも
- 91 :
- こいつに文才なんかないだろ。ようはエロ描写が難しくて逃げただけ。
もっともらしい言い訳などしてるがw
エロパロ板のSSのほうがまだ読める。
彼らは彼らなりに少しでも読み手に応えようと頭をしぼってる。そういう熱意が伝わってくる。
こんな舐めた言い訳をして逃げるやつなど一人もいないから。
- 92 :
- そんな言い方はないだろう
別にどう書こうが作者の自由じゃないか
それともなにか?お前はガジロー氏に購読料でも払ってるのか?
- 93 :
- ベッドの四隅に取り付けられた革製のベルトに、両手首、両足首を縛りつけられ
身動きすらできない大の字の身体、更に腰部分にあるエアーバッグを膨らまされ
腰を高々と掲げた状態で強烈な媚薬を身体中に塗りたくられ、身体中が性感帯と化したた状態で
恭一郎に何時間にもわたる執拗な愛撫を受ける愛子
更にクリトリスに別の媚薬を再度たっぷり塗られた後、筆責めにかけられ処女の身で激しい絶頂を何度も極めさせられ、ついに気を失う
- 94 :
- 失神からさめると再び恭一郎の筆責めが再開される
亜紀に両手で乳房をこねまわされ舌先で乳首を弾かれ
終わる事のない2人がかりの責め
- 95 :
- そこそこの資産家の両親に溺愛されて素直に育った控えめな15〜16歳の美少女が
土地の実力者の息子でアブノーマルな性癖を持つ強面の中年男に執着されて
数々の変態的なプレイを強いられた挙句、無惨に処女を散らされる・・・
ガジローさん、こんな素晴らしいシチュを作っておいて寸止めはやっぱりヒドイっすよー
- 96 :
- たくさんレスをいただき、ありがとうございます。
みなさんの熱いラブコールにお応えして(?)現在、もう少し先の話を考えております。
でも、もともとあれで終わりにするつもりで考えていた話なので、
まだどのような話にするか、全然思いついておりません。
どうしても話に無理がでるようなら、結局完成しないかもしれません。
無責任な話ですみません。
おおまかなプロットができたら描写+推敲で2ヶ月くらいあればできるかな?と思っていますが
長編になると、それはそれでもっとかかるかもしれません。
それから愛子編は此処に直接アップするのはやっぱり具合が悪い気がするので、別の方法を考えております。
少しづつアップするのではなく、完成したものにパスワードを付けて、どこかにアップするとかですね。
よろしければ気長にお待ちください。
更についでと言ってはなんですが
愛子編に繋がる番外編を少し書いてみましたのでアップします。
時間も少しだけ戻します。
- 97 :
- 少し離れた位置から、2人の様子を確認していた亜紀は、
恭一郎に電話をいれた。
男子生徒と別れさせました。
いいえ、そのご心配はいりません。キスもまだだったようです
はい。愛子には十分言い含めておりますし、今夜からで大丈夫です。
そうです。父親と母親のことをかなり心配しているようですから、
言う事は素直に聞くと思います。
はい。でも、最初からそのようにされますと、ちょっとあの年齢ですから。
いいえ。それはもちろん恭一郎様がお決めになることです。
そうですね。かなり素質はあると思います。
はい。今回はずいぶん時間をかけて準備されましたから。
お気持ちは良くわかります。
ええ。夜は長いですから、たっぷり可愛がってやってください。
そうすると、明日の学校は休ませましょうか。
はい。ありがとうございます。
では今夜、お待ちしております。
ずっと待っていた朗報を受けたスキンヘッドの恭一郎は、
卑猥な笑みを浮かべながら電話を切った。
- 98 :
- 優子の意識は朦朧としていた。
(駄目・・・このお薬は・・・脳が・・・溶けてしまう・・・)
優子に投与される薬は、段階的に強い物になっている。
新たな薬を注射された瞬間、頭の中がスッと冷たくなったかと思うと
体中から汗が吹き出るほどの火照りを覚え、何も考えられなくなって、
その後に、混乱した思考の嵐がやってくるのだ。
・・・夫は大怪我で入院しているのにもかかわらず、また私の中に入ってくる。
そんなに無理したら駄目なのに。
でも、この火照る身体の奥を、掻き毟るように強く突き上げてくれたら
こんな辛い境遇だって、ほんの一瞬だけでも忘れることができる気がする。
優子はずっと、もう1人子供が欲しかったのだ。可愛くてやんちゃな男の子が。
夫の晴彦は、2人目の子供を作ることにあまり積極的ではなかった。
でも、今日の晴彦は、いつもよりずっと激しい。
こんなに何度も私を求めてくるなんて。
今度こそ、私に男の子を産ませてくれるつもりなのだろうか・・・
- 99 :
- 「ああっ・・・!あなたッ!あなたっ!すごいッ!」
拘束されている両手を強く握り締め、両足を男の身体に絡めて、
優子は涎を垂らしながら快楽を貪るように自ら腰を揺すっている。
優子の肉体を貫いて揺さぶっているのは、院長の大嶋だ。
モニターには、優子の脳波や脈拍、呼吸数などの数値がグラフと共に表示され
実験の様子はビデオカメラで克明に撮影されている。
大嶋はじっくりと腰を動かしながら、優子の膣が何度も収縮し、痙攣するのを楽しんでいる。
(やっぱりこの女は最高だ・・・)
優子の膣はまるで別の生き物のように、甘い蜜を吐きながらグイグイと大嶋を締め付けてくる。
その不規則で強い痙攣は、優子が延々と逝き続けていることを意味していた。
もちろん薬の作用は大きいが、男の精を絞り取ろうとするその強い収縮力からみて、
優子が稀にみる名器の持ち主であることは間違いない。
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