アトラク＝ナクア -ATLACH=NACHA- 11

1 ：10/06/17 〜 最終レス ：12/07/02

黄色と、黒と、白と、赤。毒々しい斑の情景を織り成しに、絹の様な女が人界に住まう。
女は何尺も伸びる爪を持っている。女は男女を狂わす妖しの術を持っている。女は。
冷たいコンクリートが嫌いではない。硝子の板を嫌いではない。ひとの手になるものの冷たさは、土の温もりよりも己に相応しいと微笑った。
夜がきて。真円の月の明かりが廊下をほの白く浸す。黒々とした山から来る風がグランドの砂利を吹き均す。
その光景を、その音を、ひとは知らない。繰り返される夜はすべて女のもの。女は人知れずまやかしの糸を紡ぎ続ける。
女が紡ぐ物語の名は。
アトラク＝ナクア〜ATLACH=NACHA〜
初音姉様ﾏﾝｾｰな人も奏子ﾊｧﾊｧな人も一緒に語りましょう。考察、SS投下も大歓迎。
◆公式
アトラクナクア
http://www.alicesoft.com/catalog/atlac/index.html
サポートページ
http://www.alicesoft.com/yakata456/kumoq.html
◆前スレ
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1250085620/
関連スレ、AAなど>>2以降

2 ：

◆関連スレ
こんな初音姉さまはいやだ！第十編
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1218878286/
アリスソフト総合スレ 其の32 ももいろｶﾞｰﾃﾞｨｱﾝ
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1249483071/
レズゲースレッド31
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1239966187/
◆他
エロげー板レズゲースレッドまとめページ
http://kamakura.cool.ne.jp/girlmeetsgirl/
百合ちゃんねる > 百合作品紹介 > 18禁ゲーム > アトラク=ナクア
http://lilych.fairy.ne.jp/gamex/ych_gxmtri_a.html#atlach
http://lilych.fairy.ne.jp/gamex/gamexch/atlach.html
アトラク＝ナクア (前日談小説)
http://www.alicesoft.com/otherg/index2.html#42
ISBN：4-8470-3409-0
出版：ワニブックス CaRROT NOVELS（新書サイズ）
文：永沢 壱朗／イラスト：八重坂 悟
定価：税別850円（税込893円）発売：2001-08-24
ALICEの館4･5･6 オフィシャルガイド (ふみゃ氏による書き下ろし後日談小説を収録)
ISBN：4-7379-0594-0
出版：ソフトバンク株式会社 出版事業部（大型本・30×21cm）
定価：税別2400円（税込2520円）発売：1998-04

3 ：

◆過去スレ
1　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1093339372/
2　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1115694002/
3　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1115992576/
4　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1138717550/
5　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1162307444/
6　http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1180186957/
7　http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1189955388/
8　http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1209775378/
9　http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1228732240/
10 http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1250085620/

4 ：

　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,..,　 _ _
　　　　　　　　　　　　　 ,., :'";:::::::::::::｀　 `'‐､
　　　　　　　　　　　 ,／,;::::::::::::::,　　　,;:,,,'';::::ヽ、
　　　　　　　　　　 /~;':::;::::::､｀ヽヾ、｀`;:::::;;::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　,i ;';:,、ヽ、＼iヽ!l!;;::::;;:::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　l| i|ヽヾ､_､ゝ､};::{;::i､k::::::　ヽ:::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 {|Nt`,r‐_ﾆ,_ |;::i|r ､;;::ヽ;::::::...ヽ;::::::::;::ヽ
　　　　　　　　　　　　 ヽ '^jﾂ´ l!;:i|ヽ,};;:::ヾ::､;:::::::::::...　;:::::;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　ﾉ ´　　 |i;:;!､;ヽ;;::::ヽ､:ヽ､;;:::::::::::::.....　ﾞ''‐,､、
　　　　　　　　　　　　　ヽ _,　 ,i';;:,! ヾ::ヽ;;:::::::｀''‐､:_;;;::;;::. ⌒ヽ　;;::;:`''‐､._
　　　　　　　　　　　　　　i|ヽ_/;::ﾑ　 ヾ､::､ヽ､;::_,,_ ,.　- - ､_ノ^j､ :. .::;;;::::::::_`''‐::､.__
　　　　　　　　　　　　　　|l ,/';/;/' ｝,rー-`=､,r'"　　,. -''´　　ノ ト ､::::::...　　''::::::::::..｀｀''ｰ-.､,_
　　　　　　　　　　　　　 ﾉi/';/;/ ／　　 ....::,r'　　 ／　　　　　　　lへ`､::::....　　　...:::::::::....::......
　　　　　　　　　　　　　//;/;,.-'"　　 ..::::::/'_,　／　　,r　　　 i　　 i　 ｀ヽ::::::.....　　:::::.....
　　　　　　　　　　　　 /,. -''′　　　.::::,r',´　/　　 /i　/　　/,!　 ﾉ､　　 ヽ:::::::::.....
　　　　　　　　　　　　,r"´｀`ヽ、　　::,/ﾉ／´{　　,i -it_ﾌjｰ/,　,.ｲ|　| i ヽ　i:::::::::...:....
　　　　　　　　　　　r＾ヽ　　 　 ヽ　::::/／ノ,j{　i| _,r':;,d` /j／',/､`ｖ}i | } i|}:::.:..　ヽ::::::::::....
　　　　　　　　　　 ,i　　　ヽ　　　 ヽ::{／i{/ {i{ヽi{ _ゝ-ﾟ'　　　 };:d〉iﾈﾉj/Vﾘ:::::
　　　　　　　　　　,i;::.　　　 ヽ.,　　 ｀y/ﾘ人ヾヽ !`　　　　　, '`'"/}/| ﾘ:::::::::::::::::.
　　　　　　　　　　{,..　;:　　　.;i　 j　／　　ゝ ｀~`'‐､､　　-　　 ノVノ:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 /;::''　　　 ,:/,ｲ;:'　｀ヽ､_　｀` 　　　},ヽ _,. ィ'´zノヽ＼:::::::::::..　:::::::..
　　　　　　　　　/ '　　　　　 ,r;:';　　.::::,r'｀､｀` ー-､_}`７､'ｰ 7― - ､,_＼:..
　　　　　　　　 i,｀:/　　　　 /:　　..::::::/:::::::::＼_ゞ_ ､　｀'<{ヽ/::.　 :::..　::::::::::::..
　　　　　　　　 }; '　　　 ;　/ ;　　 .:::/／＞-､_ヽ ~`ｰ､　ﾄ､ヽ.､:::..　:::::..　　::::::......
　　　　　　　　/　　　／　/::'..:::::::::/'　 /:　　　`ヽ_　　｀Y:::ヽi:::ヽ:.　 ::::.　:.　:::.
　　　　　　　 /　　　/　 ｲ　ゝ ::／　 /　,:　　　　｀〈~` ､_}`ヽ}i_,:;i::..　　:::.　:.　 ::.
　　　　　　　/　　,r'　　, 'i:::::.. く_　　,i:　:'　　　　　 {{ﾍ､_,i'　ヾo, `;::..　　 ::　 :.
　　　　　　 ,i　 ,/　 　　.::}:::::::.　 ｀`ｰl　;　　　　　　ji｀`^ｿ　　 ';　 i ::.　　 :.
　　　　　　/:..:/,　 　　.::/:_ﾆ　 ー.:::::! :　　　　　　,ﾉi、 ヾヽ　 ,i,　 } ::　　.:::::..　　　　 :.
　　　　　 /:::;'　　　 .:::/;:「^Tヽー::::::::i ;　　　　　, '/　j }ﾉ）ﾉ 7o,　,! :: 　 :　:::::. .　　　:::.
　　　　　,i:::/.　　　..::/':i;:|::;　l:::ヽ::ヽ:::}　　　　 / /　　（('　,/／i　{　:　　::　 :::::. :::.　　:::.
　　　　　i::::'　.::　.::::/:　!::i:;::;:ik::::ヽ::; ,i　　　　　 ,!　　　ヽ,r'　/,}　i、　　;'::　 :::::::　:::.　 :::

5 ：

　　　　 ,i::'　 :::: /::/:::;　:!iﾄ;:::ヽヽ::ヽ ,!　　　　　,i　,　　　　　　/,　i:::ヽ、 ;:　 :;::::::　 :::.　::
　　　　,i::'　 ヾ::::::/::::ﾄ　::i:i::i、::ヽヽ:/　　　　　,i' '　　　　　　o!　　!ﾄ:､::ゝ､,__;::::;　　 :::...::
　　　 /::　　　丶〈::::i ::i:::::i:i::::i、ヽ:V :　　　　 /,　　　　　　　 i　　 iﾄ;､:ヽ:_:::_:::｀｀':ｰ-.､;:_
　　　/;:^`ﾆ=ー-;:〉::、::{:::::i:i::::i､::;y' :;　　　　i':　　　　　　　　,!　　 iﾄ;_:::`ヽ:::_｀`;;ｰ-:､;_::_`';;;Z
　　 （;:::,r'´￣_｀i'::::::::i､::ﾄ::::i:l::::i､/;　:　　　　i'= ==ュ　　　　oi　　　iｰ;:::｀;;:`:::_;;＞'´￣　 ~´}:;｝
　　　 ~`y':::;;;:;｀ト､:::::};:::l;i､::}:i:::/;　　　　 　 '　　　　　　　　_,,!- =,ィ'::_:`;:-;;/´　　　　　　 /:;i'
　　　　　i;r',;::::::l}, ,)::::::i::::i;､::;V.:　;　　　　 i' ､_　_＿,.,. ,-='";;T'i;､:::i!::::;>''´~　　　　　　　,r':;!
　　　　 /i':,rｰ-i,r'::::i､::l::::l;;;/::::`''‐､._　　 i'｀`;ー:‐,:''i´;i::::i:::l::i!:i!::i:::i!v´　　　　　　　　　/;r'
　　 　 /,i'',;::'~:::ヽ、::i､::i::::i〈;::::::::::::::::::`::-i::;'::::;}:::::;i::::i!;;i::::l::::y:::;i:::､::i、　　　　　　　 ／;r'
　　　,ｲ7|::::::::::;;''´ィ､::i:::};:::il::,7`'ｰ-､;:_::;/;::::::;/;:::;!:::::i!;:i::::|::::|:::;;i!::i:::;::､　　　　　 ,.r';ノ'
　 　 !/ ,|::;r'''",;::{ヽ;::;>､_:;;/ノ__,　,r':::::;':::{:::::/;::::;!:::::;i!:::l::::i:::i::;:::i|:::}::i:;k、　　__ノ;r'"
　　 ,{　!{k;:､メﾍ':::ヽ`ヽ:;;_}T;;'ｰ＜:::::/::::::i::::/;::::;!::::::;i!::::;::::l;;i:;!;::i!;:-''´ 　_r';r''"´
　　 '! |!{ ヾヽ､:::ヾ;::ヽ、.:.｀￣~￣＾｀`i''~^'"'-ｰｨ_;;:::;i!-''レ:i-7''7´　　,r',r'´
　　 {i ｛　.:.`ヾ:＼;;ヽ､;;＼_ .:i::..／/.:.i　　　　　　　/　　 　 　 /　 ,r:,-'´
　　 'ﾄゞヽ..:::i:.. ＼＼_:::ヾ;;:`7´;／ :/,、　　　 　 ,/、　　　　 /_ノ;r'´
　　　i!｢　 ..::i;::i､.　ヽ仁;{_;;仁~;コ７　｀~゛`ー＝/｀~゛`ー＝7''´~
　　　ヾ　 ..::;i:::::i､;::i:..　｀￣´.:il::.. /　　　　　　/　　　　　 /

6 ：

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,. -‐''"~　　　　　　　　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　 ﾞ ､
　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　/　 l　 ／　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 / !　/／　　　　　/　　l　　　 　 ﾞ,　　ﾞ､ l　　　 ﾞ､
　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 / /　|/　　　　　　/　　 .|　　　　　} ヽ　ﾞ､|ﾞ､　　　.i
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　/　|　　|　　　　　　/　　　 |　 |　　　l　 ヽ　､ ﾞ､　 　 i
　　　　　　　　　/　　　　　　　 /　　| 　 |　　　　 ／/　　　/l　/l　　 /　　 .} |　 ﾞ､　　|
　　　　　　　　 /　　　　　　　 /　|　 | 　|　　　／//　　　 / |,//|　 /　　　/ .}　　ﾞ､ 　|
　　　　　　　　/　　　　　　　 /　|　　| 　|／／ //　　　 /　/ /ﾒ 　　　/l / /　　　ﾞ､　|
　　　　　　　 /　　　　　　　 /　 |　　|　 |／ 　' ''-----'　 '　/ﾒ____　 / //,,r/　　　|　.|
　　　　　　　/　　　　　　　 /　　|　　|　 |_,,,..::;;-==‐‐-;;,_　　　　　 ￣ 　'" / |　　　! | |
　　　　　　 /　　　　　　　 /　　 |　　 |　.|-‐　　　‐--､ "　　　　　,;:=＝=z;;,,/| l |　　| .|
　　　　　　/　　　　　　　 /　　 |　　　| -‐''''_ソて/"''　　　　　　　,;==z,,､ヽ i! !/ |　 .|　|
　　　　　 /　　　　　　　 /　 　 |　　　|　.|ヾ､;;;;;:ノ,,..　　　　　　　　{;;　ソ "' /　　 |　 |　|
　　　 　 / 　　　　　　　/　　　|　　　 |　.| 　　　　　　　　　　　　　`'''''‐　 /　　　|　 .|　.|
　　　　/ 　　　　　　　/　 /　 |　　　　|　| 　　　　　　　　　　 　 ;　　　　 i!　|　　 |　 |　 |
　　　/　　　　　　　　/　 /　　|　 |　　|　| 　　　　　　　　　　 　 ;ヽ　　　/　 |　　| 　 |　 |
　 ／　　　　　　　　/　 / |　 /　 |　　|　|　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　| |　|　　|　 |　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ 　 　 　　//　　/ ／　,'　 |　.| |　 |　|　　　　　　　ー--‐　　　　 ／　| l　| |　| !　|　　|　　　＜　　身の程を知るのね、豚
　　　　　　/ /　　/　 　 ,'　 /　| |　　|　|＼　　　　　　　　　　 　 ／　　 l | .| |　 !.i　|　　|　　　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　/　/　　　　　 ,'　 /　 | |　　 |　| 　＼　　　　　　　　,／　|　　 / | | .|　　|　!　　|
　　　　/　 /　　　　　 ,'　 /　　.| | 　 |　| 　　　ヽ､.　　 　,. "　/　 l　　/　| |　|　　|　　　 |
　　　/　　/　　　　　 ,'　 /　　 | |　　|　|　　　　　 /"''-''"　　/　 i　　/　|　|　|　　|　　　 |
　　/　　 /　　　　　 ,'　 /　　　 |　　|　|　　　　　 |　　　　　 /　 /　 /　 |　|　|　　 |　　　 |
　/　　　/　　　　　 ,'　 /　　　　| 　/　|''=-､　 　 |　　　　　/　 /　 /　　|　|　|　　 |　　　 |
/　　　 /　　　　　 ,'　 /　　　　　　/　 |　　 ~"''z ヽ"''‐- ､/　 /　 /　　.|　|　|　 　 |　　　 |

7 ：

　　 ,.:;'";;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ヽ、
　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::;::::::i!::;::::::';::::､;:ヽ、
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::l::::::|;::;:::;::;:li;;::;l;;;,}ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::＿ﾉ_,.ﾉ,.:::j i;.=､!';! ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';;;;;;;:i!" ,. `　 　　,. ､ ';:'i,　';
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;:i!,,=＝　　　 r`:､ l:::|　.i
;;;;;;;;;;;;;,'"i;;;;;;;;:;"し'丿　　 　し'　l!::|　 }
;;;;;;;;;;;;,,､i!;;;;;;;::;. `''"　　　　　 　 ;;;;i!　|
;;;;;;;;;;;;;,/;;;;;;::,ﾉ-、　　　‐ '　　,.,;";i!:! ,|　　＜身の程を知るのね、豚
;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;/､`　ヽ,　 _,..,,;;;'";;;::;;;;i:i!/
;;;;;:::/:;:;:;:;::/>､_,.r-‐`┘r'､;;;;;;::;;;;;/:i!
;;:;:/;:;:;:;:;::/;;;::;;/⌒`ヾ､ヾ::Y`l;;;;;;/:/'
　　　　　　　/　　　　 /ヾL/ }:

8 ：

　　　　　〃⌒ ⌒ ヽ､
　　　　　l /fLLl」」」））
　　　 　 | | |ｴｴ　lｴ.||i　　　/ ⌒ヽヽ、
　　　　ノﾉ/||､~.ヮ~ノ||l　　 ｆ　 ,⇒ 〉〉》
　　 　///⌒＼∨〃'||￣||］_ノ∧|//〃　ﾋｨｨｨｨｨ〜!!
　 　 （（（_||］つ〈》´_）ﾘｹ￣　 （； ´Д｀）
　　　 ｀ ゛/７７ハﾍﾍ.'" 　 　 （　つ 　,つ←>>
　　　　／./ //」_ヽヽゝ　　　ノ　 / 　|
　　　　｀~｀~|=|_|=|'~~´　 　（＿ノ(＿ﾉ
　 　 　_＿（＿~)_~)＿

9 ：

　ｷﾁｷﾁ　　　＿
　　　ﾍ,　　, '´　　'ヽ
　ﾍ,　　》'　ｉ　LLﾘ」」)〉　　 　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　》　|| ,ﾍ| (ｌｉﾟ ヮﾟﾉ|　 　 　＜　　私がそんな贄に釣られると思って・・・ｸﾓｰ!!
　 《　 =|~ ⊂》::〈〉《つ　　 　 　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　 """＼'´ﾉﾉハゝﾘ
　　　 ,へ!i´'~'し'ﾉ
　　　ﾞ　 ~
--- テンプレここまで ---

10 ：

過去スレが多かったので勝手ながら>>1から独立させました。

11 ：

公式のリンク切れてっぞ
◆公式
アトラクナクア
http://www.alicesoft.com/soft/atlac/index.html

12 ：

>>1 乙！
と書込む宇都宮

13 ：

今更ながら、学校での初登場が着物で、その後セーラー服だったけど、
何処で仕入れた知識なんだろう？
以前もセーラー服で潜入してたとか。
たまたま見た本、雑誌にセーラー服が載ってたとか。

14 ：

>>13
山から下りたりしてないけど、襲った獲物や贄の記憶から情報を得たのかも。
山中に捨てられた本や雑誌から知ったというのも十分ありえる話だけど。
ただ、情報は古かったが。

15 ：

活動写真で研究した結果です

16 ：

馬鹿だな、iPhoneでググったに決まってるだろう

17 ：

なん・・・だと？

18 ：

食べると記憶も手に入るらしいな
（　；ω；）奏子・・・

19 ：

>>16
検索ワードは「女学生　謎めいた」とかだな。

20 ：

奏子とお揃いで八重坂の制服姿も悪くはないと思う。
まあ姉様のトレードマークはセーラー服だけど。
八重坂制服姿の姉様を描く有志はいないのかね。こちとら絵心ないものだから・・

21 ：

>>19
パソコン、ピコッピコッと、ときめいた〜と鼻歌を歌いながら検索する姉様を思い浮かべた。
（歌詞違ってたらごめん）

22 ：

かなこを　幸せにしてね――
言い終わり、一呼吸した比良坂初音の目は鋭かった。
そのためには　私と…！

23 ：

……
気が付くと、母の顔があった。
母は泣いていたが、嬉しそうに抱きついてきた。
私はどうやらあの日から３日間昏睡状態にあったらしい。
母はほとんど寝ずに私の傍にいてくれたそうだ。
母は年を取っていた。
年相応の風体をした母に少し違和感を覚えた。

24 ：

あれから一週間が過ぎた。
家路の途中の田んぼが金色のさざ波を揺らしていた。
家に着くと、すでに父が帰っていた。
父の名は、深山和久
そう、葛城さんが母の夫となっていた。
物静かな母には、このくらい明るい人が丁度いいかもしれない、
と、二人の夫婦漫才を見ていて思った。
私以外の人たちは記憶を変えられているようだった。
八神さんも例外ではなかったが、
妖のことなら力になると言ってくれた。

25 ：

母の中から比良坂初音は消えた、
蜘蛛に憑かれた少女はもういない。
少女の幸せを壊してしまった感は否めないが、
これからは人間として幸せを感じて欲しい。
私はというと、
二人の初音が喧嘩をしないことを祈るばかりだ。
私の正体がどうであれ、
私は人間として生きる。
そして、
悲しい蜘蛛の伝説を、本当の伝説にする。
私が蜘蛛にならなければ言いだけの話だ。

26 ：

街路樹の葉が大分朱に染まってきた休日の朝、
父と母は遊園地に行くといって出かけた。
私はというと、
中間試験の処理のため、サービス出勤をしていた。
これじゃあ素敵な恋に出会えるのはまだまだ先かな。
書類の整理も終わり、休憩でもしようと窓の外を眺めると、
雨が降っていた。
秋の長雨の季節だろうか、母と父は大丈夫かなどと考えつつ、
自動販売機に向かうことにした。

27 ：

何故か道を間違えた。
考え事をしながら歩くものではないなと思いつつ、
図書室の前を通り過ぎようとしたとき、
女生徒が出てきた。
ロングヘヤーのおっとりとした感じ、
見たことがある、
けれどもそれを見たのは私なのだろうか…
何か声を掛けようとしていたら、彼女が先に口を開いた。
いい子にして待っていたよ　だから
ひろくんに会わせて
彼女の言わんとしている事が分かった、
その事のほうが怖かった。
次いで、頭の中に声が響く、
私の贄はどうするつもり…？

28 ：

今回はこれで一応擱筆させて頂きます。
急な出張で書けなくなったり、
スレを跨いだり、
初めてのＳＳ投下で皆様にご迷惑をお掛けしたりと
まことに申し訳御座いませんでした。
そして、
読んで頂いた皆様には大変感謝致しております。
有難う御座いました。

29 ：

乙乙
これでハッピーエンドかと思ったら、最後で来たなぁ…

30 ：

乙　そしてＧＪ！
なんだかんだ言って、子初音の気苦労はこれからも絶えないのかな。
しかし、ちゃんと着地していただき誠にありがとうございます。

31 ：

乙でした！
殆ど違和感なく、楽しく読めました。
ハッピーエンドじゃないところがまたいいですねー
良かったです。

32 ：

和久にとってはハッピーエンドだけど。
二代目の果て無き奮闘が始まる、つぐみと沙千保を救わないと。
姉様の冷笑が目に浮かぶ。
がんばれ、女教師・深山初音。

33 ：

頭に女教師と付くと何故かエロく感じてしまうHENTAI文化の弊害

34 ：

>>32
何人が姉様の贄になったバージョンなんだろうな

35 ：

鷹弘がどうなったヴァージョンなのかな？
沙千保の口ぶりから贄でないのは確かだけど、亡ルートなら鬱展開だ。
でも生存していたとしても、子初音には頭が痛い話になりそうだ。
正担任の鮎川先生（もう中年）と一緒にがんばってくれ。

36 ：

>>35
こうなると「黄昏流星群」の世界になりそうだ。
少しくたびれた中年教師と新米教師の物語みたいな。

37 ：

>>35
鮎川って歳くってんの？（実は未読
40代後半ぐらいまであまり変わらないと思ってたw

38 ：

このＳＳの時間設定で考えると、深山初音２２、３歳ぐらいなので
本編から２２年経っているから、３８歳ぐらいになっているわけだ。
中年は言い過ぎだが、猪口の当時の年齢は３５歳ぐらいなので、それよりは齢とっている。

39 ：

なんと！
もうすぐ猪口と同じ年とか・・・orz
けど太ってないからおｋ！

40 ：

姉さまは山に遊びに来た子供でも頭からバリバリと食べてしまうのだ
まったく恐ろしいことだ

41 ：

まあ蜘蛛だし。最近出た虫剤スプレーに恐怖してたり。

42 ：

戦国・江戸物の残酷漫画とか読んでると、妖怪より侍の方が物騒だわとか思ってそう

43 ：

歴史の教師だったな、ＳＳの子初音は。
戦国時代とかどう教えるのか見てみたい。

44 ：

姉様対ハンゾー

45 ：

お気楽極楽楽して儲ける？

46 ：

教師な子初音は眼鏡とかかけてるのかな？

47 ：

女教師悶絶地獄みたいな展開になりかけて、
覚醒して男子生徒を皆しにする、と。

48 ：

どこの部の顧問とかするのかな。
まさか軽音楽部とかはないよね。

49 ：

たうぜん！光画部だろJK

50 ：

セクシーコマンドー部。略して・・・

51 ：

これマジ？
ttp://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1278215915/490

52 ：

>>51
わからんけど、トップページの絵を光速で保存してﾌﾞｯｸﾏｰｸしましたw
�dｸｽ！

53 ：

>>51
紹介されてるサイト
http://atlach-nacha.fmtowns.net/
うむ、大阪難波か。一般参加決定〜ｗ
アリス関係者が来たら嬉しいなー

54 ：

9ヶ月ほど先だけど楽しみな話になりそう。これを機に展開が始まるのを期待。

55 ：

>>53
過去のｱﾘｽｵﾝﾘｰには大抵、来てたんじゃなかったっけ？
逝きたいなぁ〜。
>>54
> これを機に展開が始まるのを期待。
とりあえず、過去のユーザー図書館にあったアトラクSSの復活と、
出来ればアトラクの無料配布開始（そろそろやる頃？）と、
それに合わせた新作とアニメ化と(ry

56 ：

>>55
ユーザー図書館復活は希望だな。
アニメ化や新作は賛否両論分かれそうだけど、無料配布はそろそろいいかも。
過去作は過去作として置いておいて、マルチエンディングや分岐を増やした
リメイク版とかあるといいかも。無論、これも賛否は分かれるだろうけど。

57 ：

>>56
ユーザー図書館はあった方がいいな
アトラクはせっかくきれいにまとまってるんだからアニメ化とかリメイクとかで後付けで手を加えたりしないでもらいたい…ろくなことにならない気がするので
無料配布で広まるのはよろこばしいけどね
新たな展開とかいらないけど敢えてというなら同じ雰囲気の新作がいいな

58 ：

ユーザー図書館は鬼畜全盛時代ぐらいちょくちょく投稿があれば残ったろうけど、
一気に過疎化しちゃったら需要が消えたと判断されたんだろう。惜しい。

59 ：

>>51
いろいろな同人が見れそうなのでいいかも。
個人的には「系譜」後の物語を見てみたい。
前スレには、いくつかのＳＳも掲載されていたので、各人それぞれのアプローチが気になる。
姉様は無敵だが、子初音も描き方によっては無限の可能性があるキャラだし。

60 ：

オンリーイベントの主催者
http://twitter.com/twilighterritry

61 ：

>>49
マッド・ステューデント（スペル違ったらごめん）
アンドロイド
そして幽霊
しかも、顧問は蜘蛛神！
どこかのＢ級映画の予告になりそうだ。

62 ：

番外編　子初音先生奮闘記
-------
小春日和の続くせいだろうか、
学校の周りで変質者が出ているそうだ。
君も気をつけたほうがいいよ、可愛いんだからと
鮎川先生に言われ、ちょっと困った。
残務処理を終え、帰路につく頃にはあたりはすっかり暗くなっており、
街路樹のささやきだけが不気味に響いていた。
物音がしたような気がして自転車を止めた。
建物の影から何かが争うような気配がしていた。
ふと見ると学生鞄が落ちている、
大変だ、と思う前に足が勝手に走り出していた。

63 ：

ジャージ姿の大男が女生徒に馬乗りになっていた。
――下衆。
何かがフラッシュバックしたような気がした。
振り向いた男の顔を右手で鷲掴みにし、そのまま女生徒から引き剥がした。
宙に浮かんだ足をバタバタさせながら男は失禁していた。
手を離すと男はしりもちをついてもがいていた。
――身の程を知るのね、豚

64 ：

自分の言動に驚きつつ、
女生徒を見たら着衣に乱れもなく、案外元気そうだったのでそのまま帰した。
男はすでに姿を消していた。
次の日学校に来ると、
生徒を助けた謎の女性がいると噂になっていた。
当の本人も夜で顔が見えなかったらしく、
あってお礼がしたいといっていたそうだ。
そして、次に聞こえた言葉に私は名前を告げなくて良かったと確信した。
お姉様…（はあと）

65 ：

ワイルドな深山先生、やっぱり最強だ。
でも、新たな伝説を作ってしまうところが罪作りである。

66 ：

>>48
美術部の顧問で、自らモデルになるとか。
映画研究会で初監督務めるなど・・・

67 ：

>>64
子初音ＧＪ！
あそこで名前を明かしたら某同業者のように、深い愛に追われ続けそうだ。

68 ：

>>66
なぜかｴﾛい想像をしてしまう

69 ：

>>48
お堅く歴史研究会の顧問なんてのはどう？一応、社会科の教諭なんだし。
歴史がらみの探査の中で、数々の事件に遭遇・・・・
これじゃ、宗像教授になってしまうな。
（子初音の通っていた大学が東亜文化大学という設定ならアリかも）
なんだか妄想が炸裂してしまった。

70 ：

姉様がtwitterを始めたようです。
http://twitter.com/hirasaka_hatune

71 ：

>>70
ミクネタもあるのかw ついでに>53の宣伝もして欲しいｗ
>>69
どちらかというと初音姉様は稗田礼二郎の敵役の方が合うと思う
荒神、というか妖怪なんだしw

72 ：

>>71
共にロン毛だし。

73 ：

>>69
深山初音のフィールドワークの始まり。

74 ：

>>26
>>62
やっぱり教師という仕事は大変だなと思った。
ところで鮎川はなんの教師になったのだろう？

75 ：

アリスも体制変わって路線変更したようだし
アトラクにもCS移植の可能性が大いに出てきたな

76 ：

頼むからやめてくれ

77 ：

続編とか世界観共有とかはまだしも、今更リメイクとかは音声追加だけでも受付られなそうだなあ
そのままにして無料配布だけ位にして欲しいのが願い

78 ：

子初音主人公の続編なら大歓迎だけどね。

79 ：

たった今クリアしてきた
紙芝居ゲーと思って馬鹿にしてた俺を殴り飛ばしたい
できるなら姉様と奏子が二人で生きていくエンドが欲しかった
あと大阪人ウザいです

80 ：

>>79
ようこそ、八重坂へ
贄が増えるのは良いことね……。
わずか４行足らずのあなたの言葉ですが
全面的に賛成いたします。
その感動を大切にしてください。

81 ：

>>79
贄の巣にようこそ！
とりあえず>>53と>>70を見ることを勧める。

82 ：

>>79
お疲れ様です。
確かに夢でも、姉様と奏子との二人の世界が実現することを願ってたりしました。

83 ：

番外編　月の報復
-----------
父が家族でカラオケに行こうと言い出した。
大義名分は文化の秋、
本音は文化祭までに父のテーマソングを決めるということらしい。
軽音楽部の生徒が、用務員である父の為に一曲歌うといったのが発端だそうだ。
店に来てから一時間、
本題はすでに見る影もなく、酔った父のワンマンショーと化していた。
たまに疲れたといっては、母や私に歌わせていた。
この店にはちょっとした着ぐるみやコスプレ衣装もあるらしく、
父は白い特攻服、母は熊の着ぐるみを着ていた。
いい年の娘の前でペチャパイを連呼していた父が唐突に振ってきた、
お前にはユーモアが足りない、
お前も着替えて歌え、と。
脇でなにやら物色していた母が、
初音は白が似合うから――
と、差し出したのは、
セーラーの襟とスカートが付いたレオタードだった…

84 ：

父は本当に適当に数字を打ち込んだだけに見えた。
モニターに表示された曲名を見てもぴんとこなかったが、
アシスト機能があるからそれなりに歌えればいいだろうと考え、取り消しはしなかった。
画面には私と同じ服を着ているアニメが映し出されていた…
　やっとたどり着いた愛　握りしめ
　小さな眠りに　安らぐ人
何か抵抗感があった…
この白と紫のレオタードのせいではない何かが…
　愛は　夢のままでは続かない
　貪れば美しい屍　それでも
私の中で何かが蠢いている、
何かに同調するように…
　次回の巡り会いもまた　あなたがいいと
気のせいだと思いながらも
ふとこみ上げてくるものがある…
歌い終わると、母は泣いていた。
何でと聞いても、
分からない、感動したのかな？　としか言わなかった。
数日後、鮎川先生に「ほたるちゃん」と言われた。
何のことか尋ねると、父が撮ったらしい写メを見せられた。
それからの父の食事は当分コンビニ弁当が続いたのは言うまでもない。

85 ：

ＧＪです。
（子）初音・奏子・和久。
なんだかんだいって、いい家族だなと思った。

86 ：

まさかこれを張る日がこようとは！
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2714291

87 ：

なんて不憫なw
ところで写メをうｐして、おや、だれかｋ

88 ：

あぁ、いつのまにか前スレ落ちてる
誰かdat持ってない？

89 ：

よくわからんけど、live2chのlogに残ってた*.datをうｐればいいのか？
前スレのSS誰かまとめてくれんかな…
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1040757.zip.html

90 ：

>>84
歌詞を読むと、アトラクの世界観に結構マッチしていて驚いた。
でも子初音の場合、ビジョアル的にはほたるよりレイの方が近いような気もするが・・・
（髪型がおかっぱなら、ほたるでいいと思うけど）
八重坂高校の生徒「あれ、今日もコンビニ弁当ですか？」
和久「まあな。遅めの反抗期って奴や。」

91 ：

閑話休題
アパートの至る所が蜘蛛の巣だらけでｗ
読んで頂いている皆々様には心底感謝申し上げ致します。
>>90
ビジュアル的にはそうなんだけど、
物語の流れの立ち位置的にやってみました。
狙いすぎた感は多分にありますがｗ
和久的には「そして僕にできるコト」なんだろうが、
奏子的に和久は「強く儚い者たち」だと、
個人的身は考えていますｗ

92 ：

>>91
「樹海の糸」も、このＳＳの姉様と子初音には合っているなと思います。

93 ：

>>83
体育祭や文化祭とか始まる前に、姉様が銀との決着がついてしまったので
娘の子初音先生による八重坂秋のイベントでのエピソードもあったら面白いかも。
例：文化祭で急遽、ヴォーカルをすることになる
　　模擬店でメイド姿をするはめになる
　　演劇で姉様役をやるはめになる
　　体育祭で思わずハッスル・・・
　　借り物競走で一波乱
　　etc・・・

94 ：

>>84
子初音が和久の弁当までも作っていたという事実が驚きだ。

95 ：

>>69
邪神で民俗学者、ある意味すごい設定だ。
各地に眠る荒神とコンタクトするわけね。

96 ：

校内は来月に迫った文化祭のことでにわかに慌しくなっていた。
父も他聞に漏れず、夏の元気がなくなりかけた芝生の草を刈りながら、未だ「俺の歌｣を考えているのだろう、
…草刈機をエレキギターの如く振り回していた。
私は先生一年生という事もあり、特定の部の顧問は任されず、
生徒会副顧問を任されていたが、
実質、文化祭は生徒主体ということもあり、
正顧問の先生も、今年は流れを見ておくだけでいいと言ってくれたので
実質のフリー状態だった。
各部の進捗状況の確認という大義名分を受けた私は、
暇を見つけては各部等を見学に行った。
演劇部の前で、ばったりと八神さんの娘さんに出会った。
話を聞くと、出し物はあらかた決まってはいるらしいが、
脚色に困っているそうだ。
神社に伝わる神楽を現代劇にアレンジしたいらしいが、
神楽のままの終わり方だとつまらないといった意見があると。
私は神楽の内容はは知らなかったので、どんな話か聞いてみた。

97 ：

　――昔、あるところに小さな村があった
　その村では、秋になると神様に生贄を差し出した
　神様は蜘蛛で、若い娘を好んだ
　生贄になる娘は、差し出される数年の間は丁重にあつかわれた
　蜘蛛神のいたずらか、生贄となった娘の恨みか、
　村は蜘蛛と化した娘に滅ぼされた
　かろうじて生き残った村人は、神を、そして蜘蛛になった娘を祭るため
　神社を作った
　何時しか祭りは収穫祭と混同され、この文化祭へと通じる…

98 ：

神楽のオリジナリティーはどうでもいいので、
歴史的見地からどう文化祭まで繋げれば…
と喋る八神さんを静止して、
用を思い出した、時間がないからとその場を後にした。
なんとなく、人気のない駐輪場まで来た。
彼女――もう一人の初音は、怒りと、動揺とで溢れていた。
私は彼女をなだめ、抑えるので精一杯だった。
小一時間程し、彼女はようやく落ち着いた。
握っていた駐輪用のパイプが曲がっていたので
誰かに見られていないうちにここを離れようと思い振り向いた
瞬間、
　出してよ、ここから…
季節外れの水着をまとった少女がこちらを見ていた…

99 ：

頭の中で声が響く、
　いい子にしていたのね、つぐみ。
耳から声が聞こえる、
　兄貴の所に、いかせて…
暫く私は頭からと耳からの会話を黙って聞くしかなかった。
何れにせよ、この世の道から踏み外れた二人の会話を…
　今の私がどうしたいか、次第ね、ふふ…
今の私とは、「私｣の事であろう、
ことの事情は大体のめたが、これ以上私に何が出来るというのだろう…

100read 1read

1read 100read

TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼 ▲

この大空に、翼をひろげて Part12 (550)
PRISM ARK ‐プリズム・アーク‐　第18話 (830)
プリマ☆ステラ　〜登校49日目〜 (718)
オイランルージュ -花魁艶紅- (614)
久遠の絆 THE ORIGIN & 再臨詔FV版 Part14 (649)
【オルタ】マブラヴ総合スレ Part573【ｸﾛﾆｸﾙｽﾞ】 (1001)
巣作りドラゴン 24 (548)
ヴァルキリーコンプレックス　Part3 (413)


















さらに見る