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Another(アナザー)でエロパロ


1 :12/01/25 〜 最終レス :12/05/04
鳴ちゃん可愛いよ

2 :
鳴「榊原くん……こんなスレまで私を連れてきて、何をするつもりなの……?」

3 :
メイちゃんとディープキスしながら繋がって最後はメイちゃんの予想外のだいしゅきホールドで中出し
初めて味わう快感にメイちゃんは少し泣いちゃってる
二人ともまだ息が荒い状態でメイちゃんに「気持ちよかった?」って聞くと顔真っ赤にして「気持ちよかった…」って答える
なんつう妄想

4 :
鳴ちゃんをとにかく孕ませたい
鳴ちゃん中学生キツキツおまんこを何度も突く
鳴ちゃんは気持ち良くなってきて愛液が溢れてきてヌルヌルになってしまう
鳴ちゃんのキツヌルおまんこにちんこを何度も擦りつけて
鳴ちゃんの柔らかにぷにぷに子宮口に何度も亀頭を押し付ける
鳴ちゃんと俺に快楽の並がどんどん襲ってきてもう我慢できなくなって
鳴ちゃんの子宮口に亀頭を押し付けて子宮口と亀頭がキスをして
鳴ちゃんの子宮にびゅくびゅくと精液タンクの精液が0になるまで射精し続ける
鳴ちゃんの子宮の奥の奥のまで精液を注ぎ込んで一息つく
鳴ちゃんのおまんこから精液が溢れでないようにしばらくはちんこを挿入したままにしておく
鳴ちゃんの子宮全体、奥の奥までちゃんと精液染みこんでからちんこを外して
鳴ちゃんが確実に孕んだことを確認する
鳴ちゃん、これからも何度も何度も子宮にたっぷり精液ザーメン注いであげるからたくさん孕んでね

5 :
予想はしてたが、案の定キャラスレから変態が流れてきたか……
作品投下する場合、ネタバレはやはり禁止だろうか

6 :
榊原くんは水野さんで童貞卒業したんだと勝手に思ってる

7 :
>>4
これはコピペに出来そうだな

8 :
もっと脈絡と品のあるの書けよ
盛りデブの便所の落書きみたいな性癖はキモイだけだ

9 :
>>1
エロパロ待ってました

10 :
>>1
既読組としては今後の盛り上がりが楽しみ

11 :
酒鬼薔薇くん… クビ… 撥ねて…?

12 :
投下する人は原作ネタバレ有りかどうか記載すればいいんじゃないかな

13 :
鳴ちゃんおはよう
寝てる間に染み込んだ鳴ちゃんのおぱんちゅの匂い嗅がせて?
いい? じゃあ、鳴ちゃん僕の目の前でおパンツ脱いでよ
……やった、鳴ちゃんの脱ぎたておぱんちゅだ
あぁぁぁ、あったかいぃぃよぉぉぉ、鳴ちゃんの脱ぎたておぱんちゅあったかぁぁいぃぃぃ
くんくん、ぷはぁ、すっごいイヤラシイ匂いするよ鳴ちゃん?
寝てる間に鳴ちゃんのエッチな匂いがたっくさんおパンツに染み込んだだんね
あぁぁ、すぅぅぅんんいいにおぉぉぉいだよぉぉぉすっごいイヤラシイ匂いする鳴ちゃんおぱんちゅ
鳴ちゃん僕に脱ぎたてのエッチな匂いが染みこんだおパンツ嗅がれてどんな気分?
嬉しい? 嬉しいの鳴ちゃん?
エッチな匂い染み込んだ脱ぎたておぱんちゅ嗅がれて嬉しいなんて鳴ちゃんは変態なんだね
って、あれ鳴ちゃん、床に何かシミができてるよ?
あ、鳴ちゃんのおまんこから何かポタポタ垂れてる
もしかしてエッチな気分になって愛液たくさん出ちゃってるの?
イヤラシイ匂いのする鳴ちゃんおぱんちゅ嗅がれて、鳴ちゃんエッチな気分になってきちゃったんだね
鳴ちゃんホント変態だよ。こんな変態見たこと無いよ
鳴ちゃんこんなにえっちなお汁垂らしちゃってどうしようもない淫乱娘だね
鳴ちゃんエッチな気分になってるんでしょ? 僕にどうしてもらいたいの?
え、聞こえないよ。ちゃんとはっきりと言ってくれないと。
ん? 私のイヤラしいおまんこいっぱい気持よくして下さい、だって?
鳴ちゃんは本当にエッチのことしかもう頭にないんだね
それじゃあ鳴ちゃん今日も鳴ちゃんの子宮に何度も何度も熱くて濃い精液ザーメン射精して孕ませてあげるね♪

14 :
榊原「お尻は嫌なんじゃなかったっけ」
鳴「嫌―――だけど、きょうは特別に認めます」

15 :
鳴「榊原くんが私以外の女を抱いたか
どうかの見分け方を見つけたの
それは…オチンチ◯を口に入れた時の味でわかるの」
榊原「うそだよね」
鳴「ええ うそだけれど…マヌケは見つけられたようね サ カ キ バ ラ ク ン」

16 :
原作ではありえなかった赤沢×榊原という可能性がアニメで提示された

17 :
134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/25(水) 17:50:36.79 ID:E4255QM80
恒一君になびいているのを今や露骨に示す赤沢さんに、
目の細い中尾君は嫉妬を爆発させています
きっと「赤沢さん(の処女)を守る会」なんてモノを勝手にでっち上げて
赤沢さんの周りをうろちょろしていたんだろうなあ
イケメン、東京から来た恒一君の前にあっという間に蹴散らされ、赤沢さんが
田舎から東京に、しかも恒一の進学する私立に行ってしまう! と聞いて
嫉妬が抑えきれなくなったのですね
彼の予想は的中し、赤沢さんは「あなたのせいよ、これは!」と言いつつ、
恒一君の唇を強引に奪います。そして……!

18 :
123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/24(火) 22:55:45.20 ID:dqM5Yxl20
顔を真っ赤にして恒一君におねだりの赤沢さん。
屋上で他の生徒たちが登校する様を見ながら、バックからブスリ。
必に声をす赤沢さんを後ろからガンガン攻める恒一君。
そして、扉からそっと見ている鳴。
124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/24(火) 23:48:49.13 ID:NBXFqfQI0
なし崩し的に生中出しされて
対策の甘さに自己嫌悪する赤沢さん可愛い
125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/25(水) 00:11:36.35 ID:qgEHU0sv0
「こ、今度こそちゃんと、ひ……避妊してよね。もうっ」
「うん。もちろんだよ」
と言いつつ、後ろから抱き締める恒一君。
「あんっ……ちょっ……なにを……あああんっ……」
第二ラウンドスタート
126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/25(水) 00:31:28.75 ID:qgEHU0sv0
赤沢さんと鳴、二股かけている恒一君
イケメン君の精力は絶倫だ
128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2012/01/25(水) 00:44:15.58 ID:YPjXZj+H0
>>126
怜子さんも合わせて三股だな
水野さんもいれたら四股か
恒一ハーレム結成

19 :
対策の甘さ吹いたww

20 :
恒一君の日常。
自宅に戻って怜子さんとギシアン、深夜に病院に行き、夜勤の水野さん
とギシアン、早朝、早出して学校の屋上で赤沢さんとギシアン、帰宅時、
人形館の地下で鳴とギシアン
一日4発。
怜子さんからセックスのテクニックを習い、水野さんで試し、
赤沢さんでみがきをかけ、メイに全力で注ぎこむ。
問題は体力が持つかだけどね。若いから大丈夫か。

21 :
さて、夜勤の時間だ。
水野さんが夜勤当直を勤める五階に、恒一君はいそいそとエレベーターに乗って向かう
病室が一つ、個室が空いているのは確認済み
水野さんは大部屋の患者たちを巡回して素早く確認
「大丈夫だったよ。ホラー少年……来て」
「うん。……もう、こんなになってるよ」
「あたしも……ほら」
「わっ。凄い。大洪水だね、水野さん」
「早苗って呼んで」
「だったら早苗さんもホラー少年じゃなく……」
「恒一って呼んで、いい?」
「早苗……」
「あっ……ああああっ……ああんっ!」
 ベッドを軋ませてギシギシアンアンと始める二人。
「うふふ……弟がこれを見たら腰を抜かすわね」
「弟……まさか、望月の席の隣にいる水野って、早苗さんの……!」
「そう。弟よ。同級生が姉とセックスしているなんて知れたら、スゴイことになっちゃう……ああんっ!」
と、夜な夜な個室を使い、セックスに励む二人なのでした。

22 :
「ホラー少年って言っていた時は、こんなことになるとはおもわなかったわ」
と、恒一君のナニを突っこまれながらあえぎ声を発する水野さん。
夜勤タイムは水野さんの性欲が満たされる至福の時だ。
実は恒一君に抱かれるまでは処女だった水野さん
あの夜のことを思い出しつつ、夜勤当直でオナニーの日々
弟に命じてこっそり恒一君の写真を撮らせ、常に身につけている
「好き。大好きよ、恒一君……あああんっ」
21歳の水野さん、15歳の少年とのセックスにのめりこんで、メロメロです

23 :
鳴っ!鳴っ 鳴!!

24 :
夜明けのコーヒーを水野さんと飲み終えた恒一君は一人病院を後にする。
「ふぁああ……とりあえず4時半から2時間眠って立て直そう」
と、布団に倒れたと思ったら怜子さんに起こされた。危うくそのまま押し倒されそうになったけど
「おばぁちゃんに聞かれちゃうよ」
がし文句になって離れてくれた。
怜子さんは底なしだ。こっちが加減しないと、あの人独りに搾り取られちゃう。
朝食は朝からベーコン、スクランブルエッグ、濃縮牛乳と、タンパク質主体のモノだった。
「しっかり食べて、力をつけてね」
微笑みつつ言う怜子さんの目は、笑っていない。素早く書きこんで学校に向かう。
時計の針は朝の7時15分。
「おはよう、赤沢さん。早いね」
「お……おはよ」
 早くも赤面している赤沢さん。顔を背けてツンと返事をするのがまた可愛い。

25 :
いつの間にか立ってたのか

26 :
サントラずっと聴いてるけどすごく落ち着くなww
購入は初めてだったがいい買い物だった

27 :
>>26
もう出てるのか

28 :
ごめん、大誤爆した。

29 :
>>28
だがアリプロの曲はもう出てるみたいだ

30 :
Anotherのサントラは知らないです。大誤爆しました、申し訳ない

31 :
このアニメのBGMで落ち着くなんてどんな精神異常者かと思ったww

32 :
くそぅ・・・・すごい恥ずかしい

33 :
「お……おはよ」
 早くも赤面している赤沢さん。顔を背けてツンと返事をするのがまた可愛い。
 それを見たぼくのナニは早くも屹立を開始した。連日四人を相手にしていても
幾らでも立ってしまう。特に赤沢さんは、ツンとした顔と赤面のギャップが激しく
興奮してしまう。
 だからぼくは赤沢さんの後ろからそっと近づくや、無言で彼女を後ろから抱き締めた。
「あっ……」
 甘く酸っぱい赤沢さんの匂いが鼻腔一杯に広がる。たちまちぼくのアレは五割増しに
怒張した。その存在を赤沢さんの見事なお尻に押しつけながら、抱き締めた腕をそのまま
胸の位置に持っていく。
 着やせした赤沢さんの豊かな乳房が掌に収まる。弾力ある胸の谷間をもみしだきつつ、
赤沢さんの耳たぶを軽く噛む。
「ひゃん……ああんっ」
 赤沢さんが子ネコのような声を立て、身を縮める。昨日、怜子さんから教わったテクニック
を早速赤沢さんに試すのは心地いい。

34 :
「もうっ……恒一ったら」
 赤沢さんが怒ったような声を出す。でも、これはフリだ。本当は
怒っていない。その証拠に――。
振り返った彼女が自ら唇を押しつけてくる。濃厚なキス。舌と舌を
絡め、音を立ててキスを続ける。その間にぼくの掌は彼女の豊かな
乳房をもみしだく。
「あっ……ふん……あ」
微かなあえぎ声と共に耳まで真っ赤に染まった赤沢さんの表情を
盗み見るのが心地良い。もうこれだけで勃起したぼくのアレは精液
を出してしまいそうだ。実際にはカウパー腺液が出始めているのが
判る。カウパー氏腺液とは、尿道球腺液とも言う。男の尿道球腺か
ら分泌される、弱アルカリ性の粘性を持った無臭無色透明な液体
の事……
というのは、怜子さんの受け売りだ。
「ガマン汁って言った方が判りやすいか。わたし、これ、大好き」
と言いつつ、怜子さんはぼくの腺液を一滴残らず舐め、飲み干して
くれたんだ。
赤沢さんをそこまで仕込むのはまだ時間がかかるかな。でも楽しみだ。

35 :
いかん。こんなの書いてないで仕事しよう。

36 :
メイちゃん編までどうか、オナシャス

37 :
>>35
急に元に戻るなよ…真面目に読んでた俺が惨めじゃん…

38 :
(続き)
乳房をもみしだく。
「あっ……ふん……あ」
微かなあえぎ声と共に耳まで真っ赤に染まった赤沢さんの表情を
盗み見るのが心地良い。勃起したアレを彼女の下半身に押しつけ
つつ、スカートをまくる。夜見山に転向してよかったと思うのは、スカート
の丈の短さだ。ただし、女子の大半は日頃からブルマーを穿いていて
ナマのパンティはつけていない。でも――。
「言われた通り、つけてきたんだね、赤沢さん」
 彼女は生パンだった。シルクの清楚なパンティをずり降ろしつつ、
ズボンのチャックを降ろす。弾かれたバネみたいにアレが飛び出し、
カウパー腺液の飛沫が赤沢さんのスカートに、そして、パンティに
飛び散る。
「やんっ! ダメ!」
 狼狽と共に赤沢さんが小さく叫ぶが、素早くその口を塞ぐ。白のパンティ
を膝下まで下ろし、赤沢さんの左脚をひょいと持ち上げさせる。
 パンティの片方が外れ、足元に落ちた。そのまま濡れぼそる赤沢さんの
秘所に向け、いきりたったアレをぴたりとあてがう。
「入れるよ」

39 :
ホラーなら亡フラグ

40 :
恒一と鳴がいちゃついてるだけのSS、投下します。
事件や3組の謎、鳴の詳しいプロフィール等については意識的に触れていないので、おそらく致命的なネタバレはないかと。
鳴が実在するか否か、って点についてはばらしてるので注意。
あと後日談という位置付けなので注意です。
読みたくたい方はトリップでNGお願いします。

41 :
「で、ここで代入すればxが消えるから……大丈夫?ついてこれてる」
「……ええ、大丈夫」
 見崎鳴はしばらく唸りながら教科書を見つめた後にそう答えた。
 嘘だ。
 この表情は、絶対に理解できていない。
「じゃあいいけど。気になるとこがあったらすぐ聞いてね」
「わかった」
 うなずくと鳴は再び教科書とノートに顔を向け、数式との格闘を再開した。
 そんな彼女の様子を眺めつつ、ぼくもぱらぱらと自分の受験用の参考書をめくる。が、その内容は全く頭に入ってこない。
 それはぼくの受験が内部進学者枠で進められるためモチベーションが上がらない、というのもあるが、一番の理由はこの奇妙な状況からだろう。
 始まりは昨日の放課後のことだった。
 なんと鳴が、ぼくに勉強を教えてくれとせがんだのだ。
 よく考えてみればおかしいことではない。1学期あれだけ授業をサボりまくっていた鳴の成績がまともであるはずがないし、大分打ち解けてきたとは言ってもクラスにそんなことを頼めるほど仲のよい友達はいない。
 一応東京の進学校からきた実績を持つぼくに白羽の矢がたっても、なんら不思議ではないだろう。
 だがしかし、ぼくは大いに動揺した。2人きりの勉強会、という言葉の響きが健全な中学3年生であるぼくには刺激が強すぎたのだ。
 だから、鳴とは比べるまでもなく悲惨な成績簿を受け取っているであろう勅使河原を誘おうかとやんわり提案してみたのだが、「彼に授業についていけないという弱みを見せたくない」とのこと。うん、まあ非常に気持ちはよくわかる。

42 :
 と、こういう運びで鳴の自宅で勉強会(参加者2名)が催されることになったのだ。
「榊原くん」
 問題を解く手を止め、鳴はぼくの肩をペンでちょんちょん、とつつく。
「どうしたの」
「ここの問題。どうしてこんな変形になるの」
「そこぼくがさっきわかってるかどうか聞いたとこじゃない?」
 そして鳴が意地を張って「わかった」と答えたところである。
「……そういう意地悪、きらい」
 鳴は白い頬を僅かに紅く染めて、小さく呟いた。
 このような照れた表情をうかべることは、彼女にしては相当珍しい。正直、純粋に可愛い、と思う。
「悪かった」
「別にいいよ」
 そして再び立式から再びやり直し、出来る限り丁寧に解説する。再び質問するといった恥ずかしい真似をしないためか、鳴は食い入るようにぼくの説明を聞いている。
「……これで大丈夫?」
「うん、大体わかった、と思う」
「本当に?」
「ほんとに。榊原くんって勉強ができるのは知ってたけど、人に教えるのもうまいのね」
 突然のほめ言葉にぼくはたじろいだ。
 そんなことは無いと思う、本当に。なにせ初めてのことだし。
「そんなことないよ、多分。見崎の飲み込みが早いからじゃない」
「早いかどうかは知らないけど、榊原くんってそういう、わたしの理解する速度とか、わたしのわかってるとことわかってないとことか、わたし以上によくわかってるっていうか……とにかく、それもあなたの才能の1つだと思う」
「あ、ありがとう」
 相手のことがよくわかる。でもそれは、鳴相手にしか開花しない才能な気がする。……それはそれで問題があるぞ、榊原恒一。
「休憩にしましょ。飲み物持ってくるから、待ってて」
 そう言い残し、鳴は冷蔵庫にむかった。

43 :
「今日は紅茶じゃないんだ」
「うん、丁度切らしてて」
 鳴が持ってきたのは、いつものレモンティーとミルクティーではなく、フルーツの絵柄のラベルのジュースだった。
「ありがとう、いただくよ」
「じゃあわたしは、こっち」
 ぼくがぶどうのジュースを選ぶと、鳴は残ったレモンのジュースを手に取った。
 栓をあけ、中の冷たい液体を喉の奥に流し込む。夏は終わったとはいえ、まだ暑い日は続く。こういうドリンクは素直に嬉しい。
「いたただきます」
 鳴もぼくと同じように、缶に口をつけた。こく、こく、と音とともに彼女の細い喉が上下に動く。
「おいしい、けど…………あれ?」
「どうしたの?」
「なんか、すごく冷えてるはずなのに、なんだか熱いっていうか」
 ……どういう意味だろう。ぼくがいただいたのは普通のぶどうジュースだったけど。
 少し気になって彼女が飲んでいるジュースのラベルをよく観察する。
 そして、彼女の奇妙な言動の原因に気がついた。
「お、おい見崎!これアルコール入ってるじゃないか!」
 ぼくがそう言うのと、鳴が缶を机に落とすのはほぼ同時のことだった。彼女のノートに、透明なシミが広がる。
「ある、こーる? ん、なんだか体があつい、ような」
 うわ、完全にイッてしまってます本当にありがとうございました。
 いやいやいや。いくら未成年がうっかり飲んでしまったからって、たかがチューハイだぞ?それも少量。それでこんなにすばやく酔っ払ってしまうなんてありえるのだろうか。
「と、とにかく飲んでしまったものはしょうがない。少し休んで――」
 ぼくが言い終わらぬうちに、鳴は机のむかいからこちらに身を乗り出してきた。
 気が付くとぼくの視界には少しとろんとした表情の鳴がいっぱいに映っていて、その意味を理解するより前に、唇に何かやわらかいものが押し付けられた。
 口の中に広がる、爽やかなレモンの風味。これは――
「い、いやいやいやいやちょっと待てって!!」
 ぼくは慌てて身を引いた。
「さかきばらくん、どうしたの?」
「いや、どうしたのじゃなくて!!少し落ち着いて!!」
 きょとん、とした鳴の表情。
「おちつく、おちついてるよ、うん」
「どこが!!だって見崎、い、今君は」
「さかきばらくんのほうが、おちついたほうが、いいんじゃない?」
 なんてことだ!酔っ払いに的確な突込みを入れられてしまった!
 じゃなくて!
「わかる?今君は正気じゃないんだ。あ、あんなことをして……」
「しょうき、しょうき、ああ」
 鳴は納得したようにうなずいてから、
「わたしが今しょうきか、そうでないかはともかく、わたし、いつも、わたし、さかきばらくんに、あんなことしたいって、思ってた」

44 :
 は?
 思考回路が一瞬、いや、数秒停止する。
 それってつまり……
「ねえ、さかきばらくん」
「な、何」
「わたしのこと、きらい?」
 嫌いなはずはない。五月の、ぼくの鳴に対するアプローチ(外来語として一般的に使用される意味でなく、純粋に『接近』という意味で)を忘れてもらっては困る。
 嫌いな相手にあんなストーカーまがい(まがいであって本物のストーカーではない)のことをするはずがないだろう。
 でもその質問に、どんな意味が……
「じゃあ、いいよね」
「何が!?」
 頼むから主語をはっきりさせてくれ!
 そんな祈りもむなしく、いつの間に移動したのか、鳴はぼくの隣に陣取っていた。
 鳴の細い指が、ぼくの頬に触れる。一瞬で自分の体温が上昇するのがわかった。
「み、見崎。冗談は……」
「わたしはね」
 つつつーと、彼女は首筋をなぞる。
「わたしはね、すきだよ、さかきばらくんのこと」
 彼女は今酔っ払っているんだ。真に受けるな。
「ね。だから、いいでしょ?」
 鳴は身をかがめた。そして触れたのは、僕の制服のベルト。ということはこの「いいでしょ」っていうのは、つまり……
 だめだ。だめだだめだ。
 彼女とこういう行為に及ぶのは、正直……正直に白状してしまえば、悪くないと思う。
 だけど、これは駄目だ。
「見崎!いい加減にもう止め……」
 怒鳴りかけて、あわててぼくは声のトーンを落とす。何故なら、
 鳴はぼくの膝のうえですぅすぅ寝息を立てながら、すっかり眠ってしまっていたからだった。
 全くこいつは、散々人を弄んで……
 深いため息をつき、端正な寝顔を見つめながらぼくはそっと彼女の髪を撫でた。

45 :
 あの後。
 鳴は僕の膝の上で睡眠を貪り、30分ほどで目を覚ました。
 そしてこの状況である。
 目を覚ますや否や鳴は、僕の元から一瞬で飛びのいて部屋の隅にあったクッションを掴み、体育座りをしながらそれに顔をうずめてしまった。
 それから約10分の沈黙。
「具合、どう?」
 このまま黙っていても埒が明かないので、意を決して僕のほうから声をかけてみる。おそるおそるといった感じにだけれど。
「……悪くない」
 蚊の鳴くような声で返事があった。
「覚えてる?さっきのこと」
「!?」
 ビクン、と肩を震わせ、鳴は手に持ったクッションをこちらに投げつけてきた。
 ぼくは慌てて身をよじり、それを回避する。
「…………ごめんなさい」
 とっさの攻撃により、顔を隠していたものを失った鳴の表情は、先ほど酔っ払った時よりも赤く染まっていた。
 ぼくがその顔を見つめていると、彼女は少し身じろいだ。
 いつもはほとんど無表情のくせに、今日はつくづくいろんな表情をみせてくれるなぁ、と半ば現実逃避に近いことを考える。
「悪気はなかったの。わたし、どうしてあんなこと……」
「仕方ないよ。お酒入ってたんだし」
 とはいえぼくのファーストキス、あらためて言葉にすると妙に照れくさい――は混乱した鳴に奪われてしまったわけだけど。
 まあ野郎の唇にそこまでの価値があるわけではないから、ぼくはそんなに気にしていない。
 それより悲惨なのは鳴のほうではないだろうか。
 悪いが彼女に男女交際の経験があるとはとてもじゃないが思えない。間違いなく今回のアレはファーストキスだっただろう。
 それを酒の勢いで、会って数ヶ月の転校生の男相手に失ってしまうなんて。
「ごめん」
「どうして榊原君が謝るの?」
「いや、だって、不本意とはいえその……してしまったわけだし」
「わたしは……別に」

46 :
「あと、1つ聞いていい?」
「何?」
「酔ってたときのこと、全部覚えてる?」
 ぼくがそう尋ねると、鳴は「たぶん」と小さな声で呟いた。
「じゃあ聞くけど」
 緊張を沈めるため、ぼくは大きく息を吸った。
 いいのか?これを聞いても。
 もしかすると、現在のような、一緒に勉強会をするような関係すら壊れてしまうかもしれないんだぞ?
 ぼくはこの鳴とのささやかな時間だけでも十分に幸せをかんじているんじゃないか?
 それを失うリスクを負ってまで、これを聞く必要があるのか?
 ……構わない。その時はその時だ。
 今このときを逃すと、多分ずっと問いただすことはできないだろうし。
 ぼくは高鳴る胸の鼓動をなんとか抑えようとしながら、口を開いた。
「さっき言ってたことって、本当なの?」
 鳴が酔っていた時に言っていた言葉。
『いつも、わたし、さかきばらくんに、あんなことしたいって、思ってた』
『わたしはね、すきだよ、さかきばらくんのこと』
 これが本当ならば、彼女は、ぼくに……
「榊原くん」
 鳴は再びぼくの方をまっすぐ見つめた。
「わたし、言ったよね。そういう意地悪はきらい、って」
「と、いうと……」
「…………本当、よ」
「こんなこと言えるなんて、ちょっとまだお酒が残ってるのかも。でも、言ってしまうね、折角だから。わたし、榊原くんのこと好きだよ。最初は変な人だなって想ったけど、6月にあなたと一緒にいることが多くなってから、わたしはどんどんあなたに惹かれていった」
 まるで他人のことであるかのように、鳴はたんたんと話し続ける。
「あなただけが、わたしを見てくれた。どんなに近寄らないでって警告しても。学校で初めて会った時ね、あの時はああ言ったけど、あなたが話しかけてきてくれてすごく嬉しかったんだよ」
 そこまで一気に話し終え、鳴は黙り込んだ。
 かなり無理して話したのだろう、その頬は先ほどと同じようにまだ真っ赤だ。
 そして、眼帯をしていないほうの目で、ぼくをじっと見つめる。
 その眼光にいつものような鋭さはなかったが、それでもこの瞳から逃れることはぼくにはできなかった。
 それは――彼女の瞳に宿る光がいつになく不安に満ちていて弱々しかったから。
「あ、……」
うまく言葉を発音できず、一度咳払いをする。
 先ほどジュースを飲んだばかりなのに喉がカラカラになっている。
「ありがとう、見崎」
「それで?」
 なるべく冷淡に装おうとしているが、彼女の口調からは明らかな緊張が感じられる。
 はやく先を、ということだろう。彼女らしいと言えば彼女らしい。
「……それで?」
 鳴は再びぼくに問う。
 それで。
 それで、ぼくはどうなのだろう。
 彼女の告白を受けて、どう思ったのだろうか。

47 :
 ……そんなの今更考えるまでも無い。
 無茶苦茶嬉しかったに、決まってるじゃないか。
 ぼくはもうとっくの昔から、鳴に惚れていたんだ。
 鳴は6月からだと言ったが、ぼくはあのエレベーターであったその時から、彼女に一目惚れしていた。
 自分の感情に対して完全にしらばっくれていたが、先ほど鳴に襲われかけて、改めて理解した。
「ぼくは、見崎のことが好きだ」
 鳴の瞳をまっすぐ見つめて静かに告げる。
「ずっと、君が好きだった。だからさっき君があんなふうになったとき、ぼくは、そりゃ驚いたけど、全然嫌じゃなくて。むしろ嬉しかったっていうか、その……」
「そう」
 ぼくの返答を聞いた鳴の反応は、ずいぶんとそっけないものだった。
 ……いや、そっけなく返そうと努力しているのは伝わってくるが、口元がにやけるのを堪え切れていない。
 ぼくのせいでこんな態度をとっているのかと思うと、なんだかうれしいような、照れくさいような。
「で、どうするの?」
「へ?」
「だから、どうするの、って聞いてるの」
「どういうこと?」
「わたしはあなたのことが好き。あなたもわたしのことを好きでいてくれる。だから……」
 ああ、そういうことか。
「いいんじゃない?恋人同士ってことで」
「こいびと……」
 こいびと、こいびと、と鳴はその言葉を小さく反芻する。
「じゃあ、榊原くんはわたしの、彼氏?」
「君さえよければね」
「……いい」
 返事は、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声だった。
 それにしても、彼氏か。改めて言葉にしてみると妙に照れくさい。そして必然的に鳴もぼくの彼女になるわけだ。

48 :
 またしばらく、ぼく達の間を沈黙が支配する。
 でもそれはさっき鳴が目を覚ましたときみたいな気まずい沈黙ではなくて、ただこの数分間のうちにめまぐるしく起こった出来事を整理する時間がお互いに必要だったのだ。
 その間にも鳴の表情はめまぐるしく変化した。
 何を考えているのか、だらしなくにやけてみたり、眉間にしわを寄せてみたり。いつもぶすっとしている鳴が一人で百面相する様子は新鮮で、見ていてかなり楽しかった。
「榊原くん」
 先に沈黙をやぶったのは彼女だった。
 もう気持ちの整理はついたのだろうか。
「続き、しよう」
 思わず吹き出した。
 あれだけ考えて出した結論がそれかよ!
「えっと一応聞くけど、なんの続きかな」
 ぼくが尋ねると鳴はぶすっとした表情を浮かべて、
「……今日の榊原くん、やっぱり意地悪。わたしに言わせたいの?」
 いやいや、そういわれても聞かずにはいられないって。
 要するに、アレだよな。
 酔っ払った時に鳴がしようとした、
「うん、そうしようか」
 結局ぼくも押しに弱い性格で……いや、これは言い訳か。ぼく自身が、したかったのだ。鳴と。そういうことを。
「じゃあ、最初のところから」
 少し離れた所に座っていた鳴が、ぼくの正面に移動する。
「あ、ちょっとじっとしてて」
 向かい合って座った鳴の頭に手をのばし、眼帯の結び目を手探りでほどく。重力に負けたそれは鳴の膝の上に落下し、彼女の美しい蒼い義眼が露わになった。
「きみのその瞳も好きだから」
「……そう。どっちにしろ、キスするときは目閉じちゃうけど。」
 あはは、とぼくは苦笑する。それでも、少しの間だけでも見ていたかった。
「目を閉じて」
 鳴は囁いた。ぼくはそれに従って目をつむる。
 そして触れる、やわらかい感触。
 鳴もかなり緊張しているのだろう。弱々しい、そっと触れるだけのキス。
 さっきはもっと深いキスをした気がする。だけど、今回のほうがずっと心地よく感じる。
「……ん」
 鳴はさらに強く唇を押し付けた。
 それに従い、ぼくの心臓の音もどんどん速くなる。この距離だとおそらく鳴には気付かれているのではないだろうか。
 唇に新しい刺激を感じる。鳴が舌でぼくの唇をなぞったのだ。
 彼女が求めているであろうことを推測し、少しだけ上下の唇を離れさせて隙間を作る。
 が、結局想像したようなことは起きず、鳴は静かにぼくから顔を遠ざけた。
 つい先ほどまで温かいものが触れていたからだろう。唇に喪失感を感じる。

49 :
「……繋がっているのも、好きな人との間だったら嫌じゃないかも」
 鳴は唐突にそう呟いた。
 それは5月に地下の人形部屋で会ったときの台詞を受けてのものだろう。
「そう感じてくれたなら……嬉しいな」
 言い終えてからぼくはあることに気が付いた。
 今のキスまでの流れ、完全に鳴にリードされてなかったか?
 あまりにも、あまりにも情けないぞ恒一。
 鳴自身こういう経験はないだろうし、男のぼくが導いてあげるべきだったのに。
 よし、今度はぼくから……
「ってなにをやってるんだ君はぁああぁ!!!」
 ぼくが決意を固めている間に、鳴はぼくの制服の上着を完全に脱がせ、カッターをはだけさせていた。
「いったでしょ。続きしよって。今のキスは続きじゃない。リピート。改めてって思っただけ」
「だ、だからってこんな……」
「……いや?」
「嫌じゃ、ないけど」
「じゃあじっとしてて」
 彼女はぼくのカッターを完全に脱がせることはしなかった。
 そして、ズボンのベルトに彼女の細い指が触れる。
 その指は、小さく震えていた。
「見崎!やっぱり無理してるんじゃ……」
「無理なんかしてない。緊張してるだけ。それに――」
 彼女は一旦顔を上げて、ぼくのほうをむいた。かがんでいるから見上げる形で。
「めい」
「え?」
「めい、ってよんで。わたしも、こういちくんって、よぶから」
 彼女は再び顔を下に向けた。それは、赤い顔を隠すためだろう。
「……わかったよ、鳴。後悔しないね」
「当然。恒一くんこそ、覚悟はできてるよね」
「大丈夫、だと思う」
 鳴はぼくのズボンのベルトを抜き、ファスナーに手を掛けた。
 おそるおそるといった具合に、彼女はそれをおろしてゆく。
「恒一くん」
 ……いいたいことはよくわかる。だからやめてくれ。そんなジト目でこちらを見ないでくれ。
「散々紳士面しといて、しっかり準備できてる」
 いや、仕方ないだろう!?
 鳴ほどの美少女にあそこまでされて、こうならない奴なんているわけないだろう。
「いいよ。わたしで興奮してくれたんだって、好意的にとらえとくから」
 そう言って鳴は下着の上からぼくのそれをそっと撫でた。
 瞬間、脳内をこれまでに感じたことが無いような感覚が走る。
 ぼくも健全な男子中学生である。一人で『処理』することも多くあったが、それとは比べ物にならないくらいの快感だった。

50 :
「め、鳴……!」
「なぁに?」
「上手、だよ」
 彼女の手が、ピクリと反応した。もしかして、発言を間違えたか?
「ありがとう、って言えばいいの?正直反応に困るかな。それにわたしこういうことするの初めてだから、そういうのよくわからない」
「ごめん……」
 でも実際、先ほどまで震えていた鳴の指先は、稚拙な技術ながらも的確にぼくのポイントをついてきていた。
 しばらく無言で、鳴はぼくのそれを撫で続ける。
「あ……」
 鳴は何かに気付いたのか、声を出した。
「どうしたの?」
「なんか、ちょっと濡れてる。精え……じゃないみたいだけど」
 直接的な言葉を口にだすのは恥ずかしかったのか、特定のワードで尻すぼみになりながら、鳴は首をかしげる。そうか、中学校の性教育でそこまではならわないもんな。
 でも、気持ちがいいときに我慢したらでてくるものだよ、と説明するのはぼくにだって恥ずかしい。
「それは、鳴のがよかったからそうなったわけで」
「……そう。ならいいけど。とりあえず汚れちゃうから下着脱がすね」
 そう言ってなんのためらいもなくぼくの下着を下ろし、先ほどまでの刺激で起立しきったそれを露出させる。
 鳴は息を飲んだ。
 多分父親と一緒に居ないぶん、男性のそれを見る機会が全く無かったのだろう。それこそ、保険の教科書のデフォルメされたイラストくらいでしか。
「これが、本当に入るの」
 何か物騒な言葉が聞こえた気がするが全力でスルーする。
「嫌なら、止めてくれても……」
「嫌じゃないってさっきからずっと言ってる。それに……恒一くんは、このままじゃ終われないでしょ?」
 正直に言わせてもらえばその通りだ。
 ここまでされてこのままなんて蛇の生しもいいところだ。
「でもわたし本当にこういうことよくわからないから。気持ちよくなかったらごめんなさい」
 鳴は今度は布越しじゃなくて直接、細く、冷たく、繊細な指で、それとは対照的な容貌のぼくのそれを撫でた。
 さらに強い快感。それは、より一層の固さを持った。
 裏、先端、根元。試行錯誤するように、鳴の指先が動き回る。ぼくは、かがんだ鳴の頭を撫でることくらいしか出来なかった。

51 :
 コツを掴んできたのか、動きがだんだんと素早くなる。そして、いろいろ触ってみてぼくが反応を示したところを重点的に攻めてくる。
 自分じゃわからないし鳴も見ていないけど、おそらくぼくの表情は快感で緩んで相当情けないものになっていることだろう。
 そして襲ってくる、激しい波。
「鳴ッ!駄目だ!」
 へ?とでも言うような表情で動かす手を止め、鳴は上目遣いでぼくを見上げる。
 同時、激しい快感とともに、ぼくは果てた。
 彼女の白い指が、ぼくの精液で穢れてゆく。
 鳴は少しだけ驚いた表情を浮かべて、かがめていた体を持ち上げた。
 そして自らの指にまとわり付いた精液を不思議そうに見つめたのち、
「あ!!」
 口に咥えた。
「……苦い」
 そう呟いて、根元のほうまでもう一度指を舐め、人差し指に付いたそれは完全に拭いさられた。
 いや、苦いならもう舐めなくても……
「な、舐めないほうがいいよ、それ」
「どうして?」
「どうしてって言われても」
「よかった」
「え?」
「よかった。恒一くんが気持ちよくなってくれて」
 どうも、うまく会話が噛み合わない。けれど彼女がそう言ってくれることは、素直に嬉しかった。
「どうもありがとう。こう言われても君は困るかもしれないけど、上手だったよ」
 ぼくは彼女に礼を告げながら、机の上にあったティッシュで自身に付着した液体を拭う。
 その際、机に広がる勉強道具が目に入った。ついさっきまで一緒に数学の問題をしていたはずなのに、ひどく懐かしく感じる。
 さて。
 さて、だ。
 見事にここまでリードされっぱなしだ。情けない。情けないぞ榊原恒一……
「鳴」
 ぼくはまだ指先を見つめ続けている鳴に声をかけた。
「何?」
「今度は、ぼくがしてあげたいんだけど」
 思い切ってそう提案する。鳴はしばらく逡巡した後、
「……わたし、胸ないよ」
「関係ないよ」
 奇妙な返事を肯定と受け取り。ぼくは彼女の頬に触れた。そして再び短いキスをして、畳の床にそっと押し倒す。

52 :
「こう、いちくん……」
「大丈夫、まかせて。嫌だったらすぐに言ってね」
 とはいえ。ぼくだってこんなことは初めてだ。なにから初めていいのやら、というのが本音だが、そうも言っていられない。
 まず上着は脱がすべきだよな。そう思いボタンに触れると、鳴はぼくの意図を理解してか、脱がしやすい体勢を取ってくれる。
 上着を取り去ると、現れたのは真っ白なブラウス。そして、
 ゴクリ、と唾を飲む。
 黒い下着が、透けて見えていた。
 先ほどしてもらったばかりなのに、体の一部分に血液が集中するのがわかる。
「触るよ」
 鳴は目をつむり、こくんとうなずいた。
 おそるおそる、その細い体に触れる。
 ブラウスの上、まずはおなかの辺りから、少しずつ触れてゆく。
「遠慮しなくても、いいよ」
 黙っていた鳴が、そう言った。
 それじゃあ。
 ぼくは下着とブラウス越しに彼女の胸に触れた。
 鳴の表情が揺れる。
 無いよ、と言っていた鳴の胸は、比較対照がないからはっきりとはいえないが、確かに若干小さめではあるようだ。しかし初めて触れる女性の身体だ。ぼくには十二分に柔らかく感じた。
 そろそろ、かな。
 ブラウスのボタンを、ひとつひとつ外してゆく。他人の服がこんなに脱がせにくいなんて、ちょっと驚いた。
 ボタンを外し終えると、袖を抜くことはせず、前だけを開く。陶器のようなその白く美しい肌に、ぼくは思わず見入ってしまう。
 その誘惑を振り払いつつ、背中のブラジャーのホックに触れた。
 パチ、と音を立ててそれは外れた。

53 :
「……あんまり見ないで。恥ずかしい」
 鳴は頬を赤く染めて身をよじらせた。
「ご、ごめん」
 綺麗だ。
 それがまずぼくが抱いた感想だった。
 真っ白な二つの丘と、桃色のその頂点。
 ぼくは本能的にそれに触れた。
「ひゃぁ!」
 嬌声。
 あの、見崎鳴が、嬌声を上げた。
 それはぼくをさらに興奮させるには十分な事実で、
「こう、いちくん?」
 彼女のその双丘の一方を指で刺激し、もう一方の頂点をぼくはそっと舐めた。
「ひゃあ!こ、こういちくんッ……」
「鳴、気持ちいいの?」
「だから意地悪は止めてって、ずっと言ってるっ!あッ」
 チロチロと舌を動かすと、鳴は激しく身もだえする。うん、これで一応ぼくの面目は保てたかな。
「こっち」
 不意に、腕をつかまれた。導かれた先は、鳴のスカートの上。。
「こっちも、お願い」
 そう懇願する表情は、快感からか恥ずかしさからか、先ほどよりも真っ赤になっている。
「……いいの?」
「いい、から。お願い」
 制服のミススカートを静かに捲ると、決して不快ではないが、強い匂いが鼻を刺激する。これが俗に言う雌の匂い、というやつだろうか。
 表情を見られないためか、鳴は腕で自分の顔を覆ってしまっていた。
「下も黒なんだね」
「どうでもいいでしょ」
 いや、似合ってるなあと思って。とは恥ずかしくて口に出せなかった。

54 :
 女の子って、濡れるんだ。
 知識としては知っていても、こうやって目の当たりにするとやはり驚いてしまう。
 下着越しに、彼女の秘部に触れてみる。ヌチャ、と音がして、人差し指は温かい感触を伝えた。
 鳴の表情をみると、腕も口元におしつけ、どうやら声を出すのを堪えているようだ。そんなにさっきのが悔しかったのだろうか。
 胸でああだったのだから、ここに触れるとどんな声を出すのだろう、と期待してたんだけど……ちょっと残念。
「鳴」
 耳元で名前を読ぶ。そして黒いショーツを少しずらし、指で直接そこをなでた。
「ーーーー!!」
 目を閉じ、口を押さえて必に堪えているけれど、今回はもれる嬌声を抑え切れてはいなかった。
 可愛い声が聞けてとりあえず満足。
 ぼくは割れ目にそって、秘裂を撫で続ける。そのたびに愛液はどんどん分泌量をふやしていって、ぼくの指を汚した。
「こういち、くん」
「何?」
「……から」
「何だって?」
「……いく、からッ!」
 彼女がそういうと同時、秘部から透明な液体が噴き出した。
 鳴はさらに激しく身をよじる。
 伸ばしていた膝が曲がり、足がピクピクと動いた。
 はぁ、はぁ、と息を漏らす鳴の目の前でさっきの仕返しとばかりに、ぼくは愛液やら最後に出てきた液体やらで濡れた手をそっと口に含んだ。
「しょっぱい、けど悪くないかな」
「……馬鹿」
「お互い様、だよ」
 ぼくは自分のズボンをきちんと履きなおしてから、彼女のシャツのボタンを留める。とりあえず体裁だけは整えとかなければなるまい。
「終わりなの?」
 鳴は言った。
「まだ、あるんじゃないの?咥えたり入れたり」
 経験ない割りに知識はあるじゃないですか鳴さん。耳年増というやつですか。
「今日はここまでにしとこう。準備もないし」
「サランラップでも巻いとけば大丈夫なんじゃない?」
「斬新だけど、論外。却下だ」
 そんな意味のないやり取りをしつつ、ぼくと鳴はティッシュで身体を拭き、服を着る。
 中学生の身でやりすぎた、というのは互いに分かっているのだ。

55 :
「でも、やっぱり次は準備してきて。恒一くんと最後までちゃんとしたいから」
 制服の上着を着ながら鳴は言った。
「うん。そうするよ」
 次、というのがいつになるかはわからないけど、多分そう先のことではないのだろうと思う。
 今ぼくたちは楽しく学校に通えていて、今日は不運な事故がきっかけとはいえ、思いを伝え合うこともできた。
 正式に恋人同士になったのだから、口実がなくても鳴と2人きりで会うことが出来る。ここ、鳴のうちにくることもかなり増えるだろう。
「恒一くん」
「ん?」
「わたし達って、恋人同士よね」
「今日からだけど、ね」
「明日、一緒に腕を組んで教室に入ろうか」
「どうしてそうなる!」
「みせつけてあげようよ、わたし達を」
 その言葉に込められた意図をぼくは完全に読み取れたとは思えない。
 文字通りの意味で言ったのか、それともあの時期のことを思い出しながら言ったのか。
 もしかすると、彼女を取り巻く複雑な環境からくる他の思いがあるのかもしれない。
 ぼくは見崎鳴に関して、知らないことがたくさんある。今も彼女の思いを理解し切れなかった。体が繋がっているわけではないのだから当然のことだ。
 これから、もっと知ればいい。
 何を隠そう、鳴は今日からぼくの彼女である。
 知る機会は多くあろう。
 だからまず手始めに、ぼくは答えた。
「いいんじゃない?」


56 :
最後の最後に酉入れ忘れたorz
これと、鳴の自慰ネタを思いついて結局こちらを選択。
自慰ネタも時間があればまた書きます。
読んでくださった方、ありがとうございました。
徹夜でなにやってんだろ、俺……

57 :
素晴らしい

58 :
GJ!

59 :
GJ!

60 :
エロもたまらんかったが序盤のやりとりで頬が千切れそうになった
ありがとう、ありがとう!

61 :
うわぁ凄いところに迷い込んじまった…

62 :
赤沢さんを書いているこっちも負けずに……と思うが、時間がとれるまで
もう少しかかる。

63 :
>>56

後日談は見たいよな、やっぱ

64 :
>>56
自慰ネタもめっちゃ気になるー
>>62
楽しみにしてます

65 :
赤沢さんの存在感が強いアニメ版では鳴×赤沢さんも有り得るだろうか。
原作ではただの意地悪なクラスメイトだったけど

66 :
赤沢さんに種付を求められるSSはまだ出来んのかね?

67 :
鳴攻め赤沢受けもいいな

68 :
「いないもの」状態の榊原と鳴ちゃんが教室で公開セックスする話はよ

69 :
>>68
その薄い本は夏コミで大量発生すると断言できるな

70 :
ギャグ漫画になるだろ

71 :
ヨスガ並にやりまくる話来い!
赤沢さんの人はよ。

72 :
見崎鳴について原作者からのコメント(公式ページより)
綾辻行人(51):あれもこれも含めて、彼女みたいな子は大好きです。なので、第2話のラストシーンなんかはたまりませんね。あれでイチコロ、みたいな感じ(笑)。
おい、おっさん。やっぱ「見せてあげようか」はわざとかよ

73 :
そりゃ、歳が歳で親父だから、それはよくわかるよ
みせてあげようか って、どう考えても眼帯と言うより、下の方だろ、おい と

74 :
それにしても、第二話の第二図書館のシーン
逆光、しかもわずかな隙間から鳴を見つけ、ネコまっしぐらと
ばかりにかぶりつく恒一君は楽しい
クラスメート二人の視線、扉をぴしゃりと遮断、「やあ」だもんね
この女(鳴)に手を出すな。これはボクのもんだ。わんわん。
という心の声が聞こえるような振る舞いだ。むっつりスケベ
というか、独占欲は強いんだろうなあ。

75 :
だってコウイチは実際、鳴が好きになるんだし
漫画の話だが

76 :
憧れの三神先生に童貞卒業させてもらう望月きゅんはまだですか?

77 :
永遠にお預けでマスカキまくりやろ

78 :
桜木さんポッチャリって説明の割にはポッチャリじゃなかったね。

79 :
赤沢さんと比べたらお尻が大きめだった気が

80 :
胸がポッチャリなのか?

81 :
メガミの水着ネタで誰か書いてください

82 :
こっち全然もりあがってないんだよなぁ(絶望)

83 :
アニメ派の人は本編が進んでなさすぎて書くに書けないのだろう

84 :
というか、今日コミック買ってきたけど>>75に騙された。距離感原作と変わらないじゃないか
いやコミックそのものの質は高かったから満足してるけどさ

85 :
頬染めとか表情とかが加わると原作と違った雰囲気に感じるのかも

86 :
ああ、確かにそれはあったかも。
何にしろ作画も原作改変もクオリティ高くてよかった。
てか赤沢さん、原作、コミック、アニメが完全に別人過ぎて吹いた。
原作…ちょっと意地悪
コミック…病み
アニメ…ツンデレ(?)
コミックも原作も赤沢さんが迎える結末は違ったから、アニメも違う結末が用意されるのだろうか。
で、結局何がいいたいかと言うと先週赤沢さん書いてた人早く帰って来てくださいお願いします

87 :
すまん、先週あかざわさんを書いていたのはわし。
明日くらいまで修羅場なんだわ。とにかく急いで帰るようにする。
トリップ付けた。
暇なひとは あかざわRED でググると面白いかも。
ちなみに あかざわRED とわしは無関係だ(笑)
http://otfxx.tumblr.com/post/4186377676/suyhnc-red-pixiv

88 :
>>86
見た印象も全然違うよな。
コミックの美麗な赤沢さん見た後にアニメのキャラ紹介ページ見たらロリ沢さんだった。

89 :
>>87
こんなに速く反応があるなんてww
期待してます。
>>88
コミック版だと、赤沢さんだけじゃなくて全キャラおとなびてる……
可愛いというより、綺麗な感じ
一番絵の印象が違うのは恒一くんな気がする

90 :
漫画の敕使河原君はイケメンだった
チャラオだったけど

91 :
水野さんは原作でも漫画でもアニメでも天使だった
何が言いたいかというと水野さんのエロはよ

92 :
漫画の自宅玲子さんエッローw

93 :
恒一×桜木さんを誰か…

94 :
絡みほとんどなかったけどねぇw

95 :
>>94
でも、一緒に帰ろうと誘ったり(しかもあいあい傘になるはずだった)
あと、修学旅行の会話したとき桜木さん頬染めてたし、良いと思うよ。

96 :
ああ、そっか、忘れてたアニメでは惚れてたな。
原作だと皆無だったな。修学旅行の会話も勅使河原とだし、一緒に帰るくだりもなかったし

97 :
恒一くんと桜木さんがラブラブ相合傘で帰っていくところを血涙を流しながら睨みつける風見か

98 :
後日談設定で
高校生風見×後輩設定な者桜木さん
「私、来年先輩の居る高校に行きますね」
こんな切ない話ができそうだ。

99 :
たまにあるほのぼの系コミック化しないかな?
「あなざ〜」みたいな題名で。

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