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2012年5月エロパロ25: 【獣人】猫耳少女と召使いの物語18【ヒト】 (230) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【獣人】猫耳少女と召使いの物語18【ヒト】


1 :11/09/16 〜 最終レス :12/05/05
ここは人間の住む世界とはちょっと違う、ケモノ達の住む世界です。
周りを見渡せば、そこらじゅうに猫耳・犬耳・etc。
一方人間はというと、時々人間界から迷い込んで(落ちて)来る程度で数も少なく、
希少価値も高い事から、貴族の召使いとして重宝がられる事が多かったり少なかったりします。
けど、微妙にヒエラルキーの下の方にいるヒトの中にも、例えば猫耳のお姫様に拾われて
『元の世界に帰る方法は知らないにゃ。知っていても絶対帰さないにゃあ……』
なんて言われて押し倒され、エロエロどろどろ、けっこうラブラブ、
時折ハートフルな毎日を過ごすことを強要される者もいるわけで……。
このスレッドは、こんな感じのヒト召使いと、こんな感じのケモノ耳のご主人様との、
あんな毎日やそんな毎日を描いたオリジナルSSを投下するスレです。
それではまず>>2-6を。

2 :
【FAQ】
Q.なにこのスレ
A.人権がある獣人が人権が無い人間をキャッキャウフフするスレです。
Q.猫耳少女スレは猫耳以外もOKとな
A.おもしろければいいじゃない
  永遠のスレタイ詐欺です
Q.これは、エロですか?
A.萌えかもしれません。エロかもしれません。
 膝枕とか肩叩きとかチッスとか射程範囲内です。エロは手段の1に過ぎません。
 でもエロパロだからエロを自重する必要はないですよ?
Q.シェアワールド?
A.『世界観の共有』をしています。節度を持ってネタを振り合いましょう。
 とはいえ、全ての設定が網羅的に参照されているわけではありません。
 よって各作品では大筋はともかく詳細で矛盾があります。気にしたらダメです。
 使いやすい設定はみんなに広まる、そういうことです。
Q.属性は?
A.メイン属性:獣人 x ヒト
 あとは闇鍋の世界。
 あらゆる性癖・属性がアリですが、
 あんまりアブノーマルは事前警告推奨で。
Q.ホモレズグロスカ鬱蟲とか書きたいんだけど?
A.書くのは自由。嫌われるのも自由。ノーマルならみんな大好きだけどね。
 グロスカ蟲他はアップローダーに投稿して、注意とともにスレ貼るという手があります。
 警告し忘れは書き手の責任。警告を無視して読んだら、それは読み手の責任。

Q.こちむい機軸以外のシェアや独立はあるの?
A.別に禁止じゃないけどシェアしないならこのスレである必要なくね?という風潮。

3 :
【簡単な設定&用語集(1)】
こちむい世界:
 あちら側。様々な獣が人の姿をとり、人語を解し、人権を持ち、逆に人間が奴隷である世界。
 人間世界での人と動物の関係が逆転してる感じ。空は青く昼夜もあるが、月が二つある。
 人間世界からは様々な物体が「落ちて」来るが、一方通行であり、人間世界へ行く事は出来ない。
 (「こちむい」の名称は草分けタイトル「こっちを向いてよ!ご主人様」から)
人間世界:
 こちら側。いわゆる普通の世界。現代の地球。
その他の世界:
 こちむい世界と人間世界以外にも色々な世界があるみたい。でもスレ的に重要じゃない。
落ち物:
 「他の世界からこちむい世界に落ちてきたもの」の総称。滅多にない。
 雑誌一冊が来ることもあれば建物ひとつやってくることもある。
 希少であるため高値で取引されることが多いが、
 使い方の判らないもの、危険なものも当然混じっている。
ヒト:
 地球人の、こちむい世界での呼称。人権なし。器物〜ペットに分類される。
 落ち物であるため希少で高価、特にオスは性奴隷として価値が高いらしい。
 専門知識を持っていた場合はそちらを重宝されることもあるという。
 こちむい世界の環境は、こちらの人間にとってはかなり過酷なもので、
 あちらの住人の庇護無しに生活することは難しいとされる。

国家:
 こちむい世界には犬、猫など種族ごとに国家がある。
 地球でメジャーな種族は大国な感じ。昆虫とか魚類とか鳥類とかもいる。

子作り:
 基本的に同一種族同士でのみ子作り可能。
 地球人とこちむい世界住人との間で子供を作ることは不可能。

4 :
【簡単な設定&用語集(2)】
あちらの住人:
 種族ごとに大きな差があるが、
 ヒトより遥かに優れた身体能力を持ち、魔法のような超常の力を使う者もいる。
 また、総じてヒトより長い寿命をもつ。
男性(♂):こちむい世界の男性は見た目は獣に近く、種族の特徴や習性が強く表れる。
     人間世界の伝説にあるライカンスロープの類に近い。
女性(♀):こちむい世界の女性は、種族を象徴するような特徴(耳や尻尾が代表的)や習性を持つが
     見た目はヒトに近く、ヒトがコスチュームを纏ったようにも見える。
マダラ:♂だが、通常と異なり♀に近い外見をした者。
    一般的には希少で、一般的にこちむい世界では美形とされる。
ケダマ:♀だが、通常と異なり♂に近い外見をした者。
    マダラよりも更に希少だが、一般的にこちむい世界では不細工とされる。
魔法関連
魔法:まんま魔法。様式や効果は種族・流派によって千差万別。根本は同じかもしれない。
   誰もが使えるわけではなく、また、使えたとしても個人差が大きい。
魔素:こちむい世界に存在する魔力の源。
   生物が利用する為には対価を要するが、魔法を使用するのに不可欠なエネルギー源である。
魔力:魔法使いが魔素を体内に取り込んで精製し、生み出す力。魔法を使用する際に必要。
魔洸:ネコの国で開発されたエネルギー。魔素を用いるのは魔力と同じだが、
   発動が個人の能力に依存しないので、一部に産業革命をもたらしている。
※もっと詳しいことが知りたくなったら関連Wikiへどうぞ。

5 :
【SS保管庫・避難所】
エロパロ板SS保管庫 (当スレSSは『オリジナル・シチュエーションの部屋その3』に)
 ttp://sslibrary.gozaru.jp/
猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)
 ttp://www9.atwiki.jp/nekomimi-mirror/
猫耳少女と召使いの物語 避難所その5 (JbbsLivedoor エロパロ板SS投下専用掲示板 内)
※運営設定関連はこちらへ。
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1234571142/l50
【関連サイト】
猫耳少女と召使いの物語 まとめwiki (各作の人物紹介・世界観設定その他)
 ttp://nekopri.s12.dxbeat.com/
猫耳少女と召使いの物語 半公式ファンサイト (世界観まとめサイト)
 ttp://www.geocities.co.jp/Milano-Killer/9811/world.html
猫耳少女と召使いの物語 絵板 
 ttp://nkmm-mana.sakura.ne.jp/bbsnote2/bbsnote.cgi
うpろだ
 ttp://nkmm-mana.sakura.ne.jp/clip/clip.cgi
【前スレ】
猫耳少女と召使いの物語17
 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1254930639/l50
これより前のスレはwiki保管庫参照

このスレッドを御覧のヒト召使い予備軍の皆様、このスレッドはこちらの世界との境界が、
薄くなっている場所に立てられていますので、閲覧の際には充分ご注意ください。
もしかしたら、ご主人様達の明日の御相手は、あなたかもしれませんよ?

6 :
以上でテンプレおしまい
テンプレ直してもらってたようで、>>1をちょっと間違えちゃいました
次スレでは注意

7 :
>>1乙!
さて、新スレ盛り上げていこうな!

8 :
>>1乙!

9 :
>>1 乙です

10 :
>>1

11 :
>>1乙!

12 :
>>1
新スレおめ

13 :
>>1
なんか前スレ、最後の最後に色々あったのな…
俺としちゃ存続してくれて嬉しい
一応地道に書いてはいるんでそのうち投下出来たら、とは思ってる。賑やかしになればいいが…
いつになるかはわからんけども

14 :
>>1
続いてよかったー
さあ三連休のうちに投稿するぞおと自分を追い込んでみる。

15 :
あ、じゃあ>>1>>1乙してるだけなのもアレだからちょっとした質問
前スレの最後で一瞬上がったやつ、純粋な読み専ってどれくらいいるの?
俺はいちおう作者、だけどもそこまで一生懸命は作者してない作者

16 :
読み専です。
いつも皆様の作品を楽しく読ませて頂いてます。

17 :
>>15
とりあえず読み専自己申告。
でも、そんなこと聞いてもなんにもならんと思うんだが…
書き込む気がなくて読んでる人だっているだろう
スレに参加しやすいのが、書き手兼読み手になるのは当たり前じゃないかね
投下までまったり雑談でもしてたらいいんでない?

18 :
そのまったり雑談がまったくないから新スレいらないの流れになったのを忘れたか
最近新種族多いっぽい?
シカはわりと概形見えてるけどワニが全然見えないからちょっと気になるなあ、と言ってみる

19 :
まあ、エロパロスレで会話が続かないのは何処もおなじだしなー

20 :
いつの間に新スレ…ボスが近くにいるぞ!
いやまあ忙しくて全然来れなかっただけなんですけどね。
あまりにも暑いので作者の脳が沸いた話
「…あづい」
「うるさい黙れ。余計暑くなる」
 縁側でこれ以上ないほどだらりと延びている朱風が力無い唸り声を上げている。
 そこまで木板に全身で密着していれば、少なくともこっちに比べれば涼しいはずだが。
「嘘つけ。そんな涼しげな顔をしよってからに」
「嘘などついていない。暑いものは暑い」
 そう。暑い。
 ただ、その暑さを無視する事が出来るだけだ。
 大概の不快な環境は意図的に無視する事で、ある程度は対処出来る。
 不快どまりでいるうちは、だが。
 さすがに実害があるのであれば何らかの対処はするが、今はとりあえず無視出来るレベルの暑さだ。
 それが朱風に適用できる基準かどうかは知った事ではないが。
 そんなどうでもいい遣り取りをしていると
「ぬうう…くんくんくん!」
「な」
 突然起き上がった朱風が首筋の辺りに顔を寄せ、そして激しく鼻を鳴らして嗅いできた。

21 :
(…変態か?)
 世の中にはなんでも他者の臭いに執着する特殊性癖の持ち主がいるらしい。
 朱風はこれまでそんな素振りを見せた事はないが、かと言って新たに目覚めた可能性が存在しないわけでもない。
「確かに、結構な汗の匂いがしよるのう」
「やめろ、はしたない」
「ぬ…確かに。いかん、暑さで頭が沸いとるようじゃ」
 へらへらとした力の入らない笑いを見せてきた。
 どうやら本当に暑さにやられているようだ。
 いつもより奇行が目立つのもそのせいか。
 これ以上おかしくなる前に対処させるべきだろう。
「水風呂にでも入って来い」
「むう。そうするかのう。よっこいしょ…はれ? わっ、とと」
「朱風?」
 悲鳴というか、戸惑ったような声が聞こえたので思わず振り向くと、立ち上がった朱風がよろけていた。
 危なっかしい、と思っていると足を引っ掛けたのか転びそうになっている。
(面倒臭い…)
 とは思ったものの、さすがに目の前で転んだ挙句、打ち所が悪くてなれるのも困る。
 仕方ないので咄嗟に飛び込んだ。

22 :
 タイミングと角度の問題から仰向けに滑り込み、朱風を抱き止める形となる。
 小さい。柔らかい。ここまではいつもの事として、今日の朱風は普段より少々熱い。
 あともう一つ言えるとすれば滑り込んだせいで背中側が摩擦で熱い。
 傍迷惑な。
「…まったく。何をしている」
「い、いや、立ち眩みで足がもつれて…」
 熱中症か。
 まあ、あの毛に覆われた耳やら尻尾やらを見るとさもありなん、とは思うが。
 特に耳。頭部の放熱には甚だ不利だと思われる。
 尻尾は…俺には無い部位なので分からないが、あの毛の量だとかなり熱が篭りそうだが、どちらかと言うと表面積の増加により放熱には有利だろう。
 もっとも頭部の温度を下げられないのでは意味はないだろうが。
 そんな考察をしていると、朱風は何故かいつまでたっても動こうとはせず、それどころか体を摺り寄せてくる。
 挙句に
「…嗅いでも、いいんじゃぞ?」
 などと戯言を抜かし始めた。
 熱中症。それも一刻も早い対処が必要らしい。
 なので
「……」
「のわっ、ちょ、昼間っからはさすがに恥ずかし…ってそっち寝室じゃなくて池…っ!」
 どぼん

23 :
朱風さん そろそろその朴念仁諦めたほうが良いよw

24 :
朱風さんの尻尾はさぞ暑苦しかろうが……
面倒くさいといいつつ摩擦熱、実は必じゃねえかww
ああ暑苦しい暑苦しい。

25 :
なんだかんだ言いつつ実はラブい奴らだから
クリスマスもバレンタインもドタバタだがやる事はキッチリやってるしな
爆発しろ

26 :
>>18
ワニって獰猛なイメージだけど、タイのショーでのなすがままの姿とか、
河の中に並んであーんと口を開けて魚が飛び込むのを待ってる姿は結構和む。
熱帯雨林の川沿いでのんびりまったりな裸族のイメージがあるんだが、
そんなこと思ってるとギュスターヴさんに噛み付かれるだろうか。

27 :
>>26を読んで、何故か無数のピラニア娘に襲われてるギュスターヴさんを連想した

28 :
なにそれうらやまけしからん

29 :
ピラニア娘……
ピラニア娘……
ピラニア小娘……ハァハァ
無数のピラニアろりっ娘……
だめだ、疲れてるらしい。しっかりしろ>俺

30 :
川べりを行く獲物に集団で襲い掛かり一斉に追い剥ぎしていく水棲系野党集団
と解釈すると実に色気の無い話になってしまった

31 :
 補完してみた
>川べりを行く獲物(男性)に集団で襲い掛かり、一斉に(子胤を)追い剥ぎしていく水棲系(アマゾネス型)野党集団
 ハァハァ

32 :
このスレの肉食系女子の場合は、そのまんまの意味のケースが多いからなぁw

33 :
>>31
皆誤解してはいけない。ピラニアは本来大人しい魚なんだ。
ピラニアの特徴byウィキペディア
概して臆病な性質であり、特に単体での性格は極端に臆病であるため群れることを好む。
自分より大きく動くものに対しては、すぐ逃げ出す傾向がある。
ただし、血の匂いなどで興奮している場合はこの限りではない。
さあ、この性質を正しく解釈してみようか。

34 :
 水音が聞こえました。
 そう言えばそろそろ御主人様が帰って来る時間です。
 出迎えようと扉の鍵を開けると…
「どーん!」
「げふぅっ」
 まるで黒い砲弾のような人影が扉をふっ飛ばしながら僕の腹部に直撃しました。
 吹っ飛ばされて一緒に床を転がります。
 ある程度予測していたとは言え、まさか扉ごと吹き飛ばされるとは予想外です。
「ありゃ、どしたのミッチー?」
「ごふ…御主人様、その体当たりはきっついです。いやマジで…」
「えー」
 腰の辺りに抱きついてこっちを覗き込んでいる女の子の名前はエルエさん。
 なんでもカジキだそうです。
 確かに二の腕や背中に生えている触るとスパッと行きそうなヒレとか、長く伸ばしていてもまったく撥ねずに流線型を保っている髪の毛とか、
 見た目からしてすごく速そうですが陸上だとその身長に見合った速度しか出せません。
 雌にはありませんが雄には角(ヒト世界だと確か顎だか歯だったはずだが、こっちだと角らしい)が生えているそうです。
 しかも種族的に先程のように頭から突っ込む癖があるそうで。
 御主人様が幼女で本当に良かった。

35 :
 いや、変な意味でなくてね?
 こう、角が無いのももちろんだけれど、速度的にも体重的にも小さい方が安全ですから。
 僕はロリコンではありません。ロリコンではありません。大事な事なので二回言いました。
「ミッチー」
「なんですか?」
「えへへー」
 抱きついたまま頭をぐりぐりと押し付けてきます。
 拾われた時から何故か全力で懐かれていて、よくこういう風に抱きついてくるのですが…
 ああもう可愛いなあ!
 辛抱たまらず、押し付けてきた頭を逆にぐりぐりと撫で回します。
「きゃあー♪」
 楽しげに笑いながらますます強く抱きついてくる御主人様。
 さきほど激突した腹部を圧迫されているので実は結構痛いのですが我慢します。
 いやだって可愛いし。ほらほら、この笑顔、これを見るためならコレぐらいの痛みなんてすぐ吹っ飛びますよ。
 と思いつつもそろそろ限界なんですが痛い痛いいたたたた。
発作的に魚を書いてみた。
そして思った。
また幼女かよ!
続きは無いw

36 :
         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     人├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ

37 :
まさかカジキとは。だがかわええ! GJ!!

38 :
ウォルターさん頑張れ。いろんな意味ですごく頑張れ。

39 :
カジキ幼女…だと…

40 :
カジキ
変温動物の癖に筋肉が冷えて固まらないように熱交換器官を持っていたり
高速航行時には背鰭や尾鰭が格納できるようになっていたり
逆に減速時は格納していた鰭を再展開してあたかもエアブレーキのように使えたり
尾鰭付近には横方向への『水平翼』となる部分が存在して水中揚力の確保と直進安定性の向上が行われていたり
何この超音速戦闘機? な数々の特徴を持つ、魚類の中でも最速クラスのスプリンター
水中にも関わらず時速100km/hとかいうとんでもない数字を叩き出す種類もいる
どれぐらいの速度かと言えば25mプールを1秒で泳ぎ切る、と言えば伝わるか
とりあえず言える事はエルエたん可愛いって事だ

41 :
冗談かと思ったらwiki見て大いに吹いたww

42 :
どーんにテラ萌えた。
そして規制狐さんの書く二人が本家より可愛くて生きてるのが辛い。
よろしい、ならばカジキ祭りだ。

遠くから近づいてきた怪獣の鳴き声のような水音が、唐突に弾けて消えた。
 今日も時間ぴったり。
 ドアを開けると思ったとおり、夕日を浴びてキラキラと輝く水滴を纏ったごしゅじんが笑顔で翔んでいる。
「おかえりごしゅじーん!」
 私はご主人を迎える様に両手を広げて、
「ぉーぅ、ぃまかえったぞぉぉおおお!!」
 1,2の3で全速力でその場に伏せた。
 どおぉぉぉぉぉおん!!
 背中の上を突風が通り過ぎてドアが粉々に吹き飛ぶ音がした。
 初めてコレやられた時は泣くほどびびったけど、今はもう慣れた。慣れって大事。
「お前、なんでいつも俺様を避けるんだ!」
「なんでって言われてもぉ」
 
 私のごしゅじん、マザラさんはカジキだ。職業は猟師。
 腕や背中のヒレは迂闊に触って手を切らないように注意しなくちゃならないし、
 男の癖に私より綺麗な流線を描くロングヘアーは許しがたい。
 何よりそのご立派な角で隙あらば突きそうとしてくるのはどうかと思う。
 全力突進はカジキの愛情表現だそうだけど、愛が重すぎる。受け止めきれない。
 土間に逆さまに突き刺さったまま憤慨するごしゅじんをえいこらしょと引っこ抜く。
「今日こそは受け止めてくれると思ったのに……ユーミは俺様が嫌いなのか!?」
「そんなことないよー? スキスキ大好きちょうあいしてるっ」
「そ、そうか? ふふふん、そうかそうかぁ、って今日という今日は騙されねぇ!!」
「ちぇー」
 っていうか、こんな手で何回も騙された単純さを恥じてほしい。
「いーじゃん、許してぇ。今夜もサービスするからぁ」
 
 しなだれかかって耳元で囁くとたちまちごしゅじんの鼻の下が伸びた。
 こんな手で毎回誤魔化される簡単さを恥じてほしい。
 カジキっていうか、男っていうか、ごしゅじんって馬鹿ね。
 こんなごしゅじんだけど、一応ちゃんと愛しのご主人様なのだ。ホントだよ?

43 :
◇◇◇
 どーでもいいけど、私は約束を守る女だ。
 目の前の、角と同じくらい立派なごしゅじんに指と舌で今夜も丁寧にサービスサービス。
「んっ、ちゅっ、……はむっ、ちゅ、くぷっ……」
 塩味だけじゃない独特のしょっぱさが海の味ってカンジ。
 裏の筋に舌を這わせると、ときどきぴくって揺れるのが面白い。
「ユーミ、っ、もういいだろ」
「えー、まだだぁめー」
 お尻の向こうでごしゅじんの切羽詰った声が上がった。
 あ、またぴくってした。可愛いー。
「ごしゅじん、おっきくて、んちゅっ、らんぼうだから、んむっ、ちゃんと濡らさないと、はむっ」
 ごしゅじんが逃げようとするから、先っぽを食べちゃう。
 口の中をみっしりと埋める質感がいつも私の中に入ってると思うと、不思議な気分になる。
 固いのに柔らかさもある肉の食感に軽く歯を当てると、ごしゅじんが後ろで変な声を出した。
 齧ってみたいなあ。やらないけど。
「んんっ」
 不意にごしゅじんの舌が私の中に入ってきて、腰が跳ねた。
 ごしゅじんを本当に噛んじゃったら悪いから、またアイスを舐めるみたいな舐め方に変える。
 いつも思うんだけど、突き刺して抉ってとにかく奥を攻めようとするのはカジキだからなのかな。ごしゅじんだからなのかな。
 じゅるるるっと音を立てて吸われて、また腰が跳ねた。
 お礼に幹の真ん中辺りにちゅーしてあげる。
「あんまり俺様で遊んでんじゃねえぞ、おら」
「遊んでないよ? 愛でてるの」
 ころんと転がされて、ごしゅじんが上になった。
 もう終わりか、ちぇー。
 
「泣かせるぞテメエ」
「うん、がんばって?」
 今度は顔にちゅーしてあげた。
 一気に突き刺さってくるごしゅじんは、やっぱりきっとカジキだからだ。
 初めての時は痛かったけど、今はおなかの奥にずんってくるのがたまらない。
 慣れって大事。ごしゅじんといると本当そう思う。
「んにゃっ、まってごしゅじん、おねが、もっとゆっくりぃ! んにゃあん! そこだめぇっ!」
「うるせえ黙って泣いてろ!」
 ごんごん突いて宣言どおりいっぱい気持ちよく泣かせてくれるごしゅじん。
 だから好きだ。ご主人が泣かせてくれるから、私は自分で泣かなくても良くなった。
 慣れって大事。好き好き大好き超愛してる。ホントだよ?
「んにゃあぁっ! ごしゅじん、いっちゃう! いっちゃうよぉっ!」
「ぐぅっ、ユーミ、俺様もっ」
「だめぇっ! がんばって、もうちょっとだからぁっ」
 
 だけど早いのはどうにかして欲しいなぁ。
 ちゃんとイかせてくれたからいいけど、毎晩ハラハラだよ。もう。

44 :
◇◇◇  
  
「で、ユーミはいつになったら俺様を受け止めてくれるんだ」
「えー」
 今日のごしゅじんはしつこかった。いい加減不満が溜まっていたみたいだ。
 ごしゅじんの気持ちは例えて言えばハグしようとすると必ず彼女に逃げられちゃう彼氏の心境なわけで、
 すっごく面白くないって言うのは分からないでもない。
「大体なんでいっつも避けるんだ! 毎日出迎えてくれるのに、あとちょっとという所で! 生しじゃねえか!」
「なんでって言われてもぉ」
 受け止めたら多分んじゃうからなんだけど。
 でも仮にも愛情表現を全否定するのも悪くって言い出しにくい。
「どうしたら受け止めてくれるんだお前は!?」
「うーん、ごしゅじんが幼女だったら?」
「え、なにそのプレイ。俺様こわい」
 向こう岸のエルエちゃんくらいだったら喜んで抱き止めて頬ずりするのに。
 てててーって駆けてきて「どーん!」って超可愛い。向こうの彼が羨ましい。
 ところで、親兄弟でもない異性への突進がカジキのあいらぶゆー的なアレで、
 受け止めたらみーとぅー的なソレだって、ちゃんと知ってるのかな。あのロリコン。
 まあエルエちゃんくらいだったらそんなに関係ないんだろうけど、それにつけても羨ましい。いつか裁かれればいいと思う。
  
「大丈夫ごしゅじん、ちゃんとごしゅじんのこと好きだよっ。スキスキ大好きちょうあいしてるっ」
「うおお納得いかねえー!!」
 
 カジキの女の子でもただじゃ済まないと思うんだけどなあ。こういう時どうしてるんだろう。
 鎧とかその辺に落ちてないかなあ。

45 :
おしまい。
投稿してみればエルエたんの可愛さを欲望で汚した気もいたします。
ごめんなさい、だって私はエロい女の子が大好きなんだ。

46 :
>>カジキ二本
新スレ早々、素晴らしく萌える完全新作が連続で投下されるとは。
満足するしかねぇ!
エルエたんは可愛いし、マザラは・・・まあ頑張れw

47 :
カジキ2本目…だと…
GJとしか言いようがない

48 :
カジキいいなあ
続き読みたいなぁ(チラッ
ユキカさんの傷は根が深いね
そして自分の事はヘタレな癖に他人を弄る時はイキイキしてる朱風さんマジ雌狐可愛いw

49 :
ウマとゾウってまだ出てなかったっけ

50 :
メインではなかったと思うよ。
アトシャーマの音楽隊とか、カレー屋やってるガネーシャさんとかで
ちょっと出てくるくらいかな?

51 :
↑ なぜこんな所で自己主張した自分……。
アレです最近おかしいんですよ。SS書き始めると脳のメモリが足りなくなるんですよ。
削除キーとか設定し忘れちゃうんですよ。
職場の上司を危うく旦那様とか呼びかけちゃうんですよ。
誰か助けてぷりーず救いあれかし!
……失礼、取り乱しました。
ウマとゾウで自分が知っているのは上記だけです。
書いてくれたら喜んで読むだよ!

52 :
うああああああ書けたあああああああ書けて良かったよおおおおおおおお!
……ええっと、遅ればせながら、新スレおめでとうございます、ご主人様方。
もっときりきり、きりきり働きますのぞなにとぞどうかお許しください……!
というわけで、シー・ユー・レイター・アリゲイター、第五話です↓
http://nkmm-mana.sakura.ne.jp/clip/img/352.txt
>>18
取り急ぎまとめてまいります
けれども正直>>26がだいたいあっております

53 :
うへへ なんだろうこの読後感
甘くないのにあまやかで素晴らしい
インナホワイル クロコダイル!

54 :
そういえば、ユカりんも旦那にマッサージされた事あったが、なんでこんなに温度差があるんだろう。
いいなーギュスターヴさん

55 :
待ってました!
いいなぁこの二人の関係。
すさんだ心が癒されるよ。
リラクゼーション機能完備とかアマネさんまじ一流すぎる。

56 :
>>54
片や自称一流メイド少女(時々猫耳オプション)のハンドマッサージ
片や押し倒したくてたまらないガチムチ軍人♂の軍式整体術
その戦力差は歴然

57 :
うしっ!
今日の昼飯はサンドイッチでワニの気分を味わう事にしよう!

58 :
わざわざ本スレで言うのもどうかと思ったのですが、希望された方がいましたのでいちおう
設定資料をまとめてろだに上げておきました。ワニ種族と登場人物についてちょっと
個人的にはこんなん、という程度なので適当に想像で補完・修正お願いします

59 :
毎度毎度アマネの飯がうまそうでこの時間に読んでちょっと後悔した

60 :
わーい。
設定資料だけでご飯が美味しいです

61 :
便乗犯です勢いだけです↓
 俺のご主人サマはカジキなんだそうです。
「あの、非常に申し上げにくいのですが、ご主人サマ、どうしてあなたはそんなことなさっているのです?
 もちろん『そんなこと』とは今あなたが一生懸命やっている、俺を岩肌に縛り付ける行為のことを指してます。
 確かに俺はご主人サマのペットですけど、こんな縛られるほど悪いことをした覚えは皆目ありません。
 ああわが愛しの君、イリアサマ。あなたサマは本当にお美しくいらっしゃいます。
 超ロングなのに流れるように、文字通り流線型で艶やかな髪、切れ長だけどもぱっちり開いた紺色の瞳、
 痩せているのに出るところは出てむちむちぼいんなわがままボディ、どこをとっても完璧と言ってしかるべきかと思われます。
 それに対して俺は元々、つまり落ちる前は平々凡々な庶民の出、海外出張の両親を除く義理の妹と二人暮らし、
 時々隣家より窓伝いに不法侵入してくる面倒な幼馴染と引っ込み思案な部活の後輩、
 たまにお手伝いさせていただいてる生徒会の会長さんやら担任のアラサー独身女教師やらに囲まれている程度で、
 それ以外は成績も中の下、顔だって贔屓目に見て中の中、大した趣味も取り柄もなく、
 何が言いたいかと言いますと、スーパービューティーなご主人サマサマとは釣り合うはずもありません。
 それなのにこうやってこの世界で生きていけるのもご主人サマが俺なんかを重宝してくださるおかげですけれども、
 それでも、それでも、いくらなんでも俺が寝てる間に岩に縛り付けるのは酷いと思うんですよ」
「説明ありがとう」
「いいっすね、そういう言葉少なのクールなところとかぐっときちゃいますよ。
 なので解放してくださるとうれしいんですがね、ついでに介抱してくれちゃったりするともっと嬉しいんですがね。
 絵にかいたようなクールビューティのご主人サマに縛られちゃうなんて、
 気を抜いたらいろいろビンビングになりそうではありますが、
 そうなんですよ、それなりに興奮しそうなんですよ。ていうかわりと興奮してるんですよ。
 ご主人サマお綺麗ですから、本当はいろいろ踏んづけたりなんやらされたい、とは俺も思ってるんですよ。
 そのスーパーセクシーなおみ足でコキコキとか、ウィズ網タイツおみ足でコキコキとか、グニグニ踏みつけられたりされると、
 恋する奴隷は嬉しくて、ご主人サマを想うとすぐ射精しちゃうんですよ。
 そんな俺ですが、さすがに寝てる間に岩に縛り付けられている、
 とかいうシチュエーションじゃいまひとつ萎え萎えしちゃいますね。萎え萎え萎え萎え。
 しかもよりによっておれのこと寝かしたのだって、というか殴り飛ばして昏倒させたのもご主人サマじゃないですが。
 それじゃ勃つもんも勃たない、って感じですね。むしろこの勃起をどうリビドーさせればいいのか当てもなく放蕩ですね。
 そもそもご主人サマ、こういっちゃなんですがマゾじゃないですか。
 こないだだって『下剋上してもいいよ』なんて言っちゃって、俺の」
「変なこと言わないで」
「俺の首輪をご自身に着けて鎖でつながせるなんて、びっくらこいちゃいましたよ。
 ずっこんばっこん後ろから突いてるときだって『つねって、つねって』ってお願いしてくるじゃないですか。
 挿入中につねるのってアリ? とは疑問ですけど、おしりのとこつねるとものすごく良い声で鳴いてくれちゃいますから、
 そりゃあ俺はご主人様の奴隷ですから反対するなんて選択肢ありやしませんよね!」

62 :
「それ以上変なこと言うと、つねるよ」
「わお! ご褒美きたこれ!
 とにかく、俺は今の状況が理解できなくて混乱してるんです。落ちてきたあの日の方がよっぽど現実を把握してましたね。
 おれは少なからずご主人サマのペットで、生与奪の権利も握られてて、
 縛ろうが踏もうがつねらせようが上にまたがろうが、あるいは飼うも捨てるも売るもどうするもご主人サマ次第です。
 次第です。それはごもっともです。ごもっともなんです。
 なんですけれども、俺は不安で不安で胸がいっぱいで今にもイっちゃいそうなんです。
 この意味もわからず縛られてどうされるのかもわからなくて、しかもその相手が大好きなご主人サマで、
 これから先に待つであろう千辛万苦を思うと絶望感が胸が苦しくって、そのままその絶望感は精子になって排出されそうなんです。
 だから、どうかご主人サマ。
 俺はこのまま甘美な絶望に浸っていていいのか、その美しくも恐ろしいヒレの手で救い上げてくださるのか、
 それだけは教えてくださいませんか。
 別にどうされようとご主人サマの勝手ですから、恨んだりするわけもありません。
 ただ、未来が全く見えないお先真っ暗闇なんてのがどうしても怖いのです。
 ただただ、ほんのちょっとだけ、その先に待つのが絶望だとしても、光明を差して行く末を見せてほしいのです」
「マサオミ」
「はい、なんでしょうご主人サマ。
 親からもらったこの名前、ご主人サマの透き通るソプラノで呼ばれるだけでも、
 奴隷は前立腺を握りしめられたような快感を覚えます」
「マサオミのためだからね」
「すみません、とうとうご主人サマを俺の理解の範疇から遠く離れてしまったようで、
 ご主人サマのジェット泳法には俺の犬かきでは到底ついていけません」
「マサオミ」
「はい、なんでしょうか、その高貴なお名前をお呼びすることすら憚られるイリアサマ」
「わたしのこと受け止めてくれないでしょ」
「ああ、あの『どーん☆』ってやつですか。
 当然です。あのすさまじい勢いで突撃されてしまったらもう、逝ってイって逝ってイって逝ってイって逝ってイって逝って、
 黒くて白くて黒くて白くて黒くて白くて黒くて白くて黒くて白いものなーあにっ、答えは階段から転がり落ちるペンギンっ!
 ってなっちゃいますもの。
 硬くて柔らかくて硬くて柔らかくて硬くて柔らかくて硬くて柔らかいものなーあにっ、答えはご主人サマのおっぱいっ!
 並びの浜のエルエちゃんくらいならかわいいものです。
 俺的には少し臨体験が足りないところですのでもうちょっと強い衝撃が欲しいところですが、
 さすがに向こう側のマザラさんレベルまで行くと、三秒せずとも上半身と下半身とがマトリョーシカする羽目になります。
 ユーミさんとかなんであれ避けられるのか全くわかりませんね。動体視力良すぎでしょうよ!
 あの人マトリックスできるんじゃないですか? 銃弾全弾ひょいひょいかわしたりヨユーのよっちゃんですよね!
 卓球選手かなんかだったんですかね。いや、卓球選手がみんなマトリックスってわけじゃないですけどね」
「だから考えたの」

63 :
「ああご主人サマ、この腐れ奴隷めは今ものすごく嫌な予感がプンプンしております。
 下の方はビンビンしております」
「まっすぐぶつかると、身体が『く』の字になっちゃうじゃない」
「なっちゃいますね」
「ぐえっ、てなって苦しいでしょ」
「ぐえっ、ていうかイグッ、って感じですかね」
「じゃあ、『く』の字にならなかったら苦しくないよね」
「ああご主人サマ、あなたまさか、」
「裏打ち、すれば大丈夫だよね」
「きた――――――――! ご主人サマのアホの子きた――――――――!
 ねえねえご主人サマ、ご主人サマはいかにもクールビューティなのにどうしてそんなにアホの子なんです!?
 クールといえば知的、知的といえばクール、そこは外しちゃだめでしょうよ!
 いや、だめとは言いませんね、いつの時代もギャップ萌えというものは最高ですとも!
 ですがそれは呆然と他人のを眺める場合に限りますね!
 わが身ともなれば、危険が危なすぎて危なすぎて危うく険しい危険が危ないことになるんですよ!
 ああ、危険が危うく険しすぎて今にも俺はぴゅっぴゅしそうですよ!」
「こうやって、岩にくっつければ、『く』の字にならない」
「ご主人サマご主人サマイリアサマ、どうしてまな板の上の鯉は包丁で切れるかご存知ですか?
 それはね、また板があるからなのですよ!
 また板も置かずに宙ぶらりんの鯉はいくら包丁で切り付けようとものらりくらりと切れませんよね!
 おれはまた板とは真逆のたわわなご主人サマをオカズにしたいですけどね!」
「できた」
「刑宣告! 刑執行、その名も『アホの子』!」
「マサオミ」
「なんでしょう! 今俺は上の目からも下の目からも涙がだらだら止まらないんですけど!
 しょっぱい! カウパーしょっぱい!」
「……大好き」
 そういってご主人サマはささやかに微笑んで、助走をつけます。
「どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!」
 流れる走馬灯。映し出されたのはご主人サマとの出会いの記憶。

64 :
「――――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――」
 あの日、俺が『落ちて』きたのは大海原のど真ん中。
 ばしゃんと盛大に水を跳ね上げて、俺は海へと落っこちたのです。
 何が起きたのやらさっぱりわからぬ俺はただもがくばかりでした。
 学生服が海水を吸い込んで、どんどん深みへ沈んでいきます。
 さっきまで陸上にいたはずの俺がなぜ今溺れているのかさっぱりわからなくて、
 がぼがぼ口から空気が漏れて、手も足もろくに動かず水を掻くこともほとんどなく。
 ぬ、と思いました。
 そこで、ご主人サマと出会いました
「――――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――」
 水中をものすごいスピードで何かが横切り、横切ったと思えば俺はそいつに抱えられていました。
 長い髪。流れるように水に揺蕩う長い髪。
 白い肌。青く澄んだ海水に染まる白い肌。
 そして横顔。凛と引き締まった美しい顔。切れ長の瞳がしっかりと前を見据えていて。
 人魚だと、そう思いました。
 人魚が俺をどこかへ攫っていくのだと、そう思いました。
「――――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――」
 そして、『人魚』がこちらを向きました。
 息も吐き尽くし意識も朦朧、小さなあぶくすら立てない俺を見て。
 
 小さく、ささやかに微笑みました。
 「わたしが助けてあげる」と呟きました。
 そっと俺の顔に顔を合わせ唇に唇を寄せ、それから――。

「――――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――」

 そうです、俺は誓ったんです。
 もう絶対にこの人から離れやしないって誓ったんです。ヒトメボレだったんです。
 それなのに、なんというザマか。
 せっかくご主人サマが俺を好きだと言ってくれて、こうやって示してもくれているのに、
 逃げるだなんて、何を考えているんだ俺は。 
 ここで。受け止めてやらなきゃ。

「男が廃るだろうがあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――――!!」

 ああそれでも、それでも神様、仏様。
 もしも俺に来世があって、その来世でもしご主人サマとまた出逢えるのならば――。

「――――――――――――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん☆」

 せめて、ご主人サマのおつむをもう少しどうにかしてください……。

65 :
おわりです
エルエたんがかわいすぎてマザラさんが不憫すぎたのが原因だと思うんですけど
とりあえず反省はしてます(裏声)

66 :
つ「笑いすぎると体がくの字になっちゃうでしょう」
 「なっちゃいますね」
とりあえずあれだ、
作者も含めて3人で頭のネジ拾ってこようかwwww

67 :
……何が起こったらこんな妙な疾走感が!

68 :
この後泡噴いて痙攣するマサオミ君を抱いておろおろするイリアたんが見えるww
アリだよねクールアホの子、遠くで見てる分にはね!
マサオミの勝ち組人生を見てるとざまぁwと思わないでもない。

69 :
カジキ3本目キタ━━(゚∀゚)━━!!

70 :
ひゃっほーおきつね様が来てるぅ!
大破沈没の予感しかしないお猿さんが素敵

71 :
なんか新作が読みたいなあ
いっそ自分で投稿したいけど中々書きあがらないし……
そんな私と貴方に贈る企画【短編☆粗製乱造】
今日明日でリクくれれば土日中に書き上げるよ!
ただしクオリティはきっとそこそこだよ!
そんなファーストフード屋が注文を募集します。
抽選一名様にご注文のSSをお届けいたします。
……届けて見せます。やってやれないことはないはずだ。ないと思う。ないといいなあ。
そんな筆者の修行も兼ねたこの企画、ご賛同くださる器の広い方はリクください。
お待ちしてます。

72 :
えっと、じゃあ、カモノハシで。

73 :
逆レイプ(ただしヒトがケモノを襲う意味で

74 :
ゲゲボフーズ

75 :
>>71
よろしい、ならばカジキだ。カジキ祭り続行だ。

76 :
>>ろだ
わかってるよミッチー、可愛くて可愛くて仕方ないなぁと思う相手がちょっと幼いだけなんだね?
ロリコンめが

77 :
ろ、ろ、ロリコンだあああああ!!

78 :
お巡りさんこっちです

79 :
ミッチー、そんなに否定することないよ。
男はみんなロリコンだっていうじゃないですか?
エルエたんが可愛くて可愛くて仕方がないことは全くの事実ですが。

80 :
 お待たせしましたー
【短編☆粗造乱造】
 カモノハシ×逆レイプ セット  ご注文のお客様ー
 ……ポテトとコーラのみ先にお渡しします。
 今日中に後半上げるよう努力しますのでなにとぞ、なにとぞお待ちを!

81 :
◇◇◇
「あの子が可愛いな。ぼく、あの子にするよ」
 飾り窓の向こうで微笑む円らな瞳。
 水かきのついた手に指差されて、私はこの世界に生まれた。
 
 
 鳥に毛皮を着せて寸詰まりにしたような珍妙な人間が、短い手足を振り回して私を歓迎してくださる。
 くりくりの目を輝かせて、ひらぺったい嘴でがあがあと笑う、私のご主人様。
 カモノハシという種族なのだと後で聞いた。
「カノン、君の名前はカノンだよ! よろしくね!」
「――はい、ご主人様。どうかカノンを愛してくださいね」
 
 満面の笑みで頷くご主人様の額にキスを落とした、はじまりの日。
◇◇◇
【共通科教則第一条、主人を愛して愛して愛するべし】〜とあるヒトメイド養成所教則より〜
 ……そんな風に出会いの時からお可愛らしく、朗らかで、優しかったご主人様は、今こんもりと盛り上がったシーツの下でぷうぷう寝息を立てています。
 思わずシーツの上から抱き締めて撫で繰り回したい衝動に駆られましたが、今朝も鉄の自制心を以って耐え切ることに成功しました。
 私は由緒正しいフロミア産ヒトメイド。主人にそのような無礼を働くわけには参りません。
 粗野で野蛮で物知らずな第一世代なんかとは違うのです。
 緩んだ頬を引き締めて養成所で教わったとおりの微笑みを浮かべ、ご主人様――ヒールス様の耳元に囁きます。
「ご主人様、ヒールス様。気持ちの良い朝ですよ。
 お目覚めになってください」
「……いやだ〜い」
 駄々を捏ねてシーツの奥に潜り込んでしまうヒールス様。
 実年齢を教えてくださらないのですが……まるで子供です。母性本能をくすぐられます。
「ヒールス様」
「カノン〜、まだ眠いんだよぅ……ボクが朝弱いの知ってるだろぉ……」
「存じません。私が知っているのは、テーブルの上でこんがりトーストと熱々チーズオムレツ、淹れたてのミルクコーヒーがヒールス様を今か今かと待ちわびていることだけですわ」
「ん、ん〜……」
 

82 :
 シーツの塊からにゅっと嘴が突き出し、円らな瞳が覗きました。
 胸がきゅんきゅんして困ります。
 特別な訓練を受けた私だからこそ表情を変化させずにいられますが、そうでなければきっとだらしない顔を晒してしまっていたことでしょう。
 ああ、しかし、本当にお可愛らしい……。
「いいこと思いついた。カノン、持ってきて」
「いけません。みっともない」
「こら、ボクはご主人様だぞ」
「ヒールス様を思えばこそ、堕落を後押しするわけにはまいりません」
 平たい嘴が可愛らしく尖ります。
 気がつくと私は膝をついて、そんなヒールス様に軽く口付けをしていました。あ。
「起きてくださいますね? カノンは大好きなご主人様と朝食をご一緒したいのです」
 
 しぱしぱと目を瞬かせましたが、それだけで起き上がるヒールス様。
 安堵して立ち上がろうとした私の腕を水かきのついた手が引き止めて。
「毎朝ありがとね、カノン」
 
 ぺたっと頭を撫でられました。 
 あ、あ、ありがとうだなんてご主人様私こそ毎朝毎朝ご主人様の愛らしい寝姿をじっくりたっぷり観賞させていただいて
 鼻の奥が熱くなるほどの幸せを頂いているというのにそんなもったいないお言葉をかけられてはカノンはカノンはもう辛抱たまりませんご主人様!
 見る見る顔に血が上ってきて、指の先がわきわきと――。
 『メイド科教則第三条のニ、いついかなる時も節度を保ち柔らかな微笑を絶やさざるべし! その身に刻み込めメスヒトども!』
 教官の声が脳内に響き、鼻の下が決壊する寸前で正気に返りました。
 
「――ッ――、光栄です」
 
 ――持つべきものは、厳しい教師です。

83 :
◇◇◇  
【奴隷ども。テメエらは汚れた便器を人間様が使いたがると思うか?】〜とあるヒト調教師の初講義より〜
 朝食を終えた後、ご友人に会われるのだそうなご主人様を見送った私は、寝室でベッドメークに取り掛かっていました。
 替えのシーツを出して、昨夜使った分は朝のうちに洗濯しておかなければならないのですが……。
「はぁ〜……」
 ヒールス様がいらっしゃらないのをいい事に、くしゃくしゃのシーツに上体を投げ出して思い切り落ち込みました。
 原因は、今朝の私の醜態です。
 教本では口付けなんてするべき状況ではありませんでした。
 最後は危うくヒールス様を押し倒すところでした。
 最近の私は、少しおかしい。
 フロミアで最高の訓練を受けた私が、ご主人様をお起こしするだけであんなにも心を乱されてしまうなんて本来はありえないことです。
 メイド科出身者には従順さと表向きの貞淑さが求められるのです。
 少なくとも私は「にっこりおっとり上品お姉さんタイプメイド」として売り出されたのです。
 それが。
 『テメエらは肉便器だ。だからこそ一点の曇り無く! 真っ白く輝く便器であれ!』
 ……教官、私は未熟者です。ヒールス様、変に思わなかったかなあ……
 すん、と鼻をならすと、シーツに染み付いたご主人様の匂いが微かに香りました。
 すん、すん、と続けて吸うと、香りが鼻腔をより深く満たします。淡水と水草と毛皮の匂いが入り混じった、不思議な香り。
「はうぅ……くんくんくん」
 いけません。こんな真似は論外です。
 ご主人様のシーツの匂いを嗅いで悦に浸るなんて、まるで変態みたいじゃないですか。
 主人が望まなければ決して行っていいものではありません。私達は性奴隷ですが変態ではないのです。
 ですが、ですがっ!

84 :
「くんくんくんくん! ご主人様ご主人様ヒールス様! はふぅーん! くんかくんかくんかくんか!」
 止まりません。仕方ないじゃないですか! ぶっちゃけ欲求不満なんですよ!
 ヒールス様ってば見た目と言動どおりにのんきで純真なお方ですから、いまだに私に手を出して下さらないんですよ!
 私達は変態ではないですが性奴隷なので、ハードな行為を日常的に求められることを前提に調教されています。
 生まれてから20年前後、記憶にある限りそういう生活でした。
 それがいきなり全くの、ゼロ! ゼロです! ホルモンバランスだって狂っちゃいますよ!
  
「ヒールス様可愛いヒールス様可愛いヒールス様可愛い! 押し倒したいよういちゃいちゃしたいようぺろぺろしたいよう!
 どんな顔してイクのかなあ! やっぱりあんまり経験ないのかなあ! 色々教えてあげちゃいたいなあ!」
 お恥ずかしい話ですが、自分で慰めることだって、その、ちょっとしかやってません。
 教官からは『やるなら主人に見せ付けろ。シチュエーションを選べ。テメエらにタダでオナる権利なんかねえ!』と教わっています。
 ありがたい教えですが、ヒールス様にそんな姿見せたらきっと引かれてしまうでしょう。そう思うとできません。
 今の姿? 見られたら舌噛んでにます、私。
 
「ただいまー。カノン、どこー?」
 がちゃ
「ヒールス様、ヒールス様! はふうううん、ふああああん! カノンは、カノンは、ヒールス様をお慕い申し上げておりますうう!」
 ともかく結論として、現在の私には肉体の欲求を発散させる手段が存在しないのです。
 せめてこうして一時ご主人様の香りに包まれて妄想に浸る位しないと到底乗り切れ……乗り切れ……
 はて、扉の影から覗く視線はなんでしょう。果てしなくスーサイドな予感がします。
「………………お帰りなさいませ、ヒールス様」
「………うん……その、忘れ物しちゃって…………ごめんね……?」
 よし、のう。
 早急に覚悟を固めた私は、扉の影で固まっているご主人様を末期の力で引っ張り込みました。
 ええ、どうせぬのだと思えば、怖い物などあるものですか!
   

85 :
なんだこれはけしからんこの淫乱めが!
おいおいポテトとコーラももうなくなっちまったぞ!
早く次はLサイズも添えてさっさと持ってこい!持ってきてくださいお願いします

86 :
へ、変態だー、変態が居るぞー(全裸待機をしながら
・・おいらもポテ卜とコーラがなくなっちまったい
次はテリヤキダブルチーズバーガーマヨ増量添でお願いします

87 :
全裸待機には寒い季節だ…
熱々のココアとアップルパイを所望するッ!もちろんフライドポテトもお代わりだ!Lサイズでな!

88 :
変態だらけだなまったく
寸止め夢落ちセットのお客様ー、いらっしゃいましたらこちらへ引き換え番号札をお持ちくださーい
「げぶふぁっ!」
「あ、よかった。起きた」
 苦しい。
 呼吸が上手く出来ません。
 思わず咳き込むと口から大量の塩っ辛い水が溢れてきました。
 海水です。
 何回か咳き込んでいると、どうやら肺の中に海水が入り込んでいたのだ、という事に気付きます。
 なんとか普通に呼吸が出来るようになり、周りを見渡すと傍に座っている人影が見えました。
 いつもと声が少しだけ違うような気がしましたが…
「エ、エルエ…さん?」
「どうしたの?」
「いやあの、エルエさん、ですか?」
「そうだけど…大丈夫?」
 心配そうに覗き込んでくる、エルエさんの面影のある美少女。
 ヒトで言えば十代中盤から後半でしょうか。
 普段のエルエさんとは十歳ぐらい違います。
 心配そうにこちらを見つめる切れ長の目。
 とおった鼻筋をはじめ、全体的に涼やかな雰囲気。
 スラリと伸びた手足は水に濡れているせいか信じられないほど艶やかです。
 長い髪は小さい頃よりも更に伸び、腰どころか太腿のあたりまで伸びています。
 ヒトで言えば競泳用のものに近い水着を着ており、そのスレンダーな肢体がよく見えました。
 細い腰、しなやかな体つき、胸の辺りは水の抵抗が小さそう…って何を考えていますか自分。
(自分はロリコンじゃない、自分はロリコンじゃない…)
 と必に頭の中で唱えているうちに思い出してきました。
 簡単に言うと溺れました。
 理由は…まだ思い出せていないのですが、何か大事な訳があってエルエさんに手を繋がれて一緒に泳いでいたのです。
 しかし、やたらテンションの上がったエルエさんに引っ張られて大変な事に。
 一応水流制御の魔法を使っていたそうなのですが、そもそもカジキほど水中航行に適した体ではなかったためか、予想以上の水の抵抗で吹っ飛ば
されました。
 そのまま海底に沈みそうになるところをエルエさんに助けられ、人生二度目の臨体験となった訳です。
 そのせいか記憶がいくらか吹っ飛び、エルエさんも最近随分と女の子らしくなったなあ、と感嘆しつつ誰か良い人でも出来るのではないかと戦々
恐々している事を忘れていました。
 拾われてからもう10年もたつんですねー…
 何かまだ大事な記憶がすっぽり抜け落ちている気がするんですが、まあしばらくすれば思い出すと思います。
「ねえ、覚えてる?」
「えと…何を、ですか?」
「私、ミッチーが溺れていたから人工呼吸したんだけど」
「うぇい?」
 思わず奇声が。
 人工呼吸とはあれですか、口と口でマウストゥーなんたらー的なアレですか。
 いやカジキ文化での人工呼吸がどんなものかは知らないので一縷の望みをかけつつ記憶を探りますが…

89 :
「覚えてない…みたいです」
「そう」
 何故かエルエさんが肩を落とします。
「セカンドキス、だったんだけどな」
「セ、セカっ…!」
 キス!?
 いやそこはいい。そこはまだいい。人工呼吸だから。人工呼吸だから。大事な事なので二度言いました。
 それよりもセカンド!?
 セカンドって事は二塁という事で、二塁に行くためには一塁を経由する必要があるわけで、一塁と言うことはファーストと言う事でっ
 誰だエルエさんに手を出した奴は!?
「その顔、何か余計な事考えてるでしょ?」
「べ、べべべ別に何もっ」
「嘘」
 頬を抓られました。
 まだ優しいと言える手つきですが、ちょっとだけ痛いです。
 ああ、昔は「どーん!」意外は何をされても全然痛くなかったのになあ、と思うと感慨深い。
「ずうっと見てきたんだよ。何か隠してるかどうかなんてすぐ分かるんだから」
 と詰め寄られます。
 そう言ってもらえるのは感無量です。
 それはもう、大事に大事に育ててきましたから。
 子育ての経験は皆無でしたが、ともかくエルエさんが言う事を素直に聞いてくれるようにしっかりした人間になろうと必に努力しました。
 おかげでそこらの主婦にそうそう負けないほどの家事スキルが身についていると自負します。
 それはともかく、本気で心配していると言う事が視線からも伝わってきます。
 誤魔化せそうにない雰囲気です。
「その、ファーストキスは、誰が相手だったのかな、って気になりまして…」
「ファーストキス? ミッチーだけど」
「えええええ!?」
 思わぬ事実が。
 待て、ちょっと待て。
 僕はロリコンじゃない。僕はロリコンじゃない。大事な事なので何度も言います。
「覚えてないの? 初めてミッチーと会った時、溺れてたから人工呼吸したんだけど。あれが私のファーストキスだよ」
「小さな頃の話じゃないですか!」
「じゃあさっきのがファーストキスだね」
「いやいやいや、人工呼吸はノーカンです! ノーカン!」
 ちょっと落胆しつつ安心します。
 つまりエルエさんに手を出している不届き者はまだ存在していないという事です。
 しかし。

90 :
「そう。じゃ、しよ」
 頬を抓っていた手が、いつの間にか抓っていた箇所を撫でていました。
 そのまま顔が寄せられてきます。
 瞳が滅茶苦茶綺麗です。まるで海の色をした宝石。
 その目を見ているとまるで催眠術でもかけられたかのように思考が鈍っていきます。
「えっと、何を、でしょう」
「ファーストキス」
「ちょ、うぇ」
 顔が近付いて、思わず瞳を閉じる。
 そして。
「ん…」
「むぐ…」
 唇に、濡れた感触が重なった。
 数秒、お互いに身動きも出来ず、かと言って離れようとも抱き締めようとも思えず、まるで時間が停止したかのように固まります。
「…よく考えたら、一人の人としかしないんならファーストとかセカンドとかサードとかどうでもいい事だよね」
「いいいいやそのあのですね、僕はそのいわゆるロリコンでは無くてですね」
「どうしたの? 変なミッチー」
 エルエさんがくすくすと悪戯っぽく笑います。
 そして。
「…あ、そうだ、結婚したんだしいつまでもミッチーじゃ変だよね」
 結婚? え? 誰が? 誰と?
「ね、もう一度、しよ。ミチタカ…」
「う、あ」
 混乱に比例するかのように早まる鼓動を聞きつつ、エルエさんが少し恥ずかしそうに頬を染めながら顔を寄せてきて…

91 :
 どすんっ!
「ぶへっ」
 肺から一気に空気が出て行きました。
 酸素が残り僅かとなり、生命の危険を感知したためか一気に目が覚めます。
「おきて、ミッチー」
「エルエ、さん…?」
「おはよー。朝だよ」
「お、おはようございます」
 いつものエルエさんです。
 まだ小さな子供で、いつも「どーん!」と人のお腹に突っ込んでくるエルエさんです。
 そのエルエさんがベッドで寝ていた僕の胸の上に座っています。
 恐らく先程の衝撃は胸の上に飛び乗られた事によるものでしょう。
 ただ、外はまだ暗いです。普段ならまだ寝ている時間帯なのに…
 そう言えば今日は遠足との事でした。
 おそらくそれでいつもよりも興奮しているため、普段よりも随分と早い時間に起きたのでしょう。
「ミッチー、大丈夫?」
「え?」
「おはなから血が出てるよ」
「うぇ」
 道理でやけに呼吸がし辛いと思ったら。慌ててティッシュを詰めます。
 なんだろう。寝ぼけてぶつけたかな…?
 そう言えば何かとんでもない夢を見ていたような気もするけれど、思い出せない。
 まあ起き抜けにエルエさんの顔を見れば当然ですけど。可愛いなあ。
「びょういん、行く?」
「いやいやいや、大丈夫です。全然元気ですから」
「よかった」
 うっわ安心して胸をなでおろしてるエルエさん可愛い超可愛い。
「きょうは、ごはんつくるの手伝うね」
「いいんですか?」
「およめさんはごはんつくれないとダメなんだって、たっつんが言ってた」
 およめさん!?
 …くうう、なんか世の娘を持つ父親の気持ちが何となく理解できましたよこんちくしょー!
 ていうか誰だたっつんって? 男か? 男なのか!?
「ね、ね、ミッチーってどんなごはんがすき?」
「え? そうですね…味噌汁とか肉じゃがとかの家庭料理ですかね」
「じゃあ、おしえてね?」
 うぐぐぐぐ…将来、別の男に振舞われるであろう事を考えると素直には頷きがたいけれど…こんな笑顔でお願いされたら絶対に断れません。
「わかりました。でも包丁は危ないですからもっと大きくなってからですよ?」
「えー」
「ダメです。その時になったらちゃんと教えてあげますから」
「うー…やくそく、ね?」
 と小指を絡めて来ました。
 ああもう可愛いなあ本当可愛いなあ。
 あ、僕はロリコンじゃないです。

92 :
えるしっているか ろりこんよりまえに ありこん と はいこん があることを
あと、カジキの結婚は結婚を誓い合った男女が一緒に泳いでなにかしたりする事とかそんな感じの妄想も入ってるけど、ぶっちゃけ細かい設定は考えてないので脳内補完よろしくw

93 :
なんでこんな2828してるんだろうオレ

94 :
わかった
つまりロリコンなんだな
爆発しろ

95 :
光源氏ェ…

96 :
お客様方、当店のようなジャンクフード店にたくさんのご注文ありがとうございます。
この度は店主の不手際により製品を提供できず、大変申し訳ありません。
もはやファーストフードを名乗れぬ当店ですが、
今週中には必ずご提供いたしますので、もうしばらくお待ちください……。
ところで、LKMバーガー(ロリ・カジキ・マリッジバーガー)美味しすぎです。
ミッチーの主張の信頼性は置いといて、エルエたんの割と一貫してる肉食系っぷりがまた。
ごちそうさまです

97 :
嫁になるには料理が出来なきゃ駄目→じゃあミッチーの好きな料理を作れるようになろう
嫁になる気満々だよエルエたん
しかも一塁から三塁まで全員ミッチーかよ爆発しろ
>>96
持ってくるまで全裸待機してるからな!
楽しみにしてるからな! ほんとだぞ!
お願いします m(_ _)m

98 :
肌寒くなってきたな…
ケダマさんのもふもふに埋もれたくなる

99 :
俺この短編をちゃんと書いて投下できたらきっとご主人様に褒めてもらえるんだ……!

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