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2012年09月エロパロ615: 娘の小説でも書こうか その3 (543)
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娘の小説でも書こうか その3
- 1 :2009/09/12 〜 最終レス :2012/09/06
- 娘(むすめ)とは、同じ父母から生まれた直系1親等の親族で女子を指す語として使用される。
自分の息子と結婚した配偶者にあたる女性(嫁)も、本人から見たら(義理の)娘にあたる。
また自分の再婚相手の女子の連れ子や自分の養女も「娘」という場合がある。
Wikipediaより
義理でも実でも
荒らしはスルー
前スレ容量オーバーなので作成
■前々スレ(初代スレ)
娘の小説でも書こうか
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183912801/
■前スレ
娘の小説でも書こうか その2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205123506/
- 2 :
- 次スレ
娘の小説でも書こうか その3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252705417/
- 3 :
- >>1
乙彼
- 4 :
- 前にお前らが話してた東野圭吾の小説読んだけど主人公の回想にしか娘出てきてなくて笑った
しかも奥さん若い男に寝取られてるし……
- 5 :
- 今は亡き親友の忘れ形見を引き取って数年。
目を見張る程美しく育った彼女を、近頃娘として見られないでいる養父。
悶々としつつ抑えていたら、娘に猛アタックを掛ける男が登場。
何処の馬の骨とも知れない男に渡してなるものかと、キレた養父が娘に襲いかかる…という電波を受信した。
誰か書いてくれないか
- 6 :
- 精神的に辛くなるから無理
- 7 :
- お、新スレ立ったか
>>1おっとさん
- 8 :
- 「……だってさぁ、断っても断ってもしつこいんだもん、一回くらいデートしてやれば
気が済むんじゃないかなぁと思ってさ」
「な、なんだそれ、ストーカーまがいのキモメンか!」
「ウ〜ンでもそいつ学園祭のイケメンアンケートでダントツ一位だったよ」
「うぐっ!……ま、まあ高校生ともなりゃ大人なんだし、お前がいいんならいいんじゃ
ないかなハハハハハハ(うつろな笑い)」
「ふ〜ん(横目でチラリ)。まぁでもアイツかなり強引らしいからなぁ……」
「ご、強引……」
「どうする、私が門限の10時までに帰ってこなかったら」
「ま、まぁたまの楽しいデートならちょっとくらい遅くなっても」
「(またも横目)その夜は帰ってこなかったりして……あ、ち、ちょっとお父さんビールビール!」
「はへ?どわわ〜っ!!」
「も〜子供じゃないんだから、何でそんなあふれるまで注いで気づかないかなぁ」
「いやちょっと仕事の事を考えててハハハ、うわお前、そんなとこ拭かなくていいってちょっと!」
「……ヘンタイ」
「うぐっ!」
「娘のデート想像して、何こんなにしてるワケ?!」
「やっそれはその夜立ちといって健康な男性ならだれでもそのうわこら握るな擦るなぁぁぁ」
でいかがでしょうか
- 9 :
- >>8
期待
夜立ちw
- 10 :
- 楽しみにしています
- 11 :
- 父「まさか、海を漂流するハメになるとは思わなかった……。
一日も経ってないけど、水が全く無いから喉が渇く……。」
娘「お父さん、このままじゃ私達んじゃうよ。
このボートには何も無いんだから、
やっぱり飲むしかないと思う――――おしっこを。」
父「そうだな……。」
娘「じゃあ……今から私にちょうだい。」
父「って、ちょ! なんで俺の海パンを下げるんだ!?」
娘「カップとして使えるものも何も無いんだよ。
だから私がお父さんのおちんちんを咥えて、直接飲むの。」
父「な……それは……!」
娘「手で溜めたりしたら零して無駄にしちゃうよ!仕方ないでしょ!」
父「しかし……。」
娘「私達二人しかいないんだから、いいじゃない!
私はまだにたくない!」
父「……わかったよ。」
(ジョロロロロ……)
娘「んー♪ んー♪ んー♪」
父(フェラされながら飲尿されるなんて……! 駄目だ、勃起してしまう!)
娘「……ぷはっ! あーおいしかった。」
父「そうか……。(頭がおかしくなりそうだ)」
娘「じゃあ次はお父さんの番だね。」
父「……は?」
娘「わからないの? ふふっ、決まってるじゃない――。」
娘「お父さんが私のあそこに口を付けながら飲むの。
わ、た、し、の、おしっこ♪」
- 12 :
- 「お父さんあたしとの関係バレたら身の破滅だねぇ・・・クスクス」
- 13 :
- 娘「うちのお父さん、意外にあっちは早いんですよね」
部下女「そうなんですよね、意外に早くて私もびっくり……え?」
母「……あなた?」
父「……」
- 14 :
- ヤリチンな父ですな
- 15 :
- >>13
娘はスルーされそうな雰囲気。
- 16 :
- むしろ修羅場らせて、他の女に捨てられた父親を手に入れようとするのが娘の魂胆かもしれん
- 17 :
- 自分でも驚くくらい、酷い威勢だった。
根元が痛くなる程強張り、先端から噴く様に射精する。
「きゃっ!?」
驚くように声を上げ、思わず顔を引く娘。
そのせいで直接は掛からず、わずかに前髪をかすめ、頭髪に付着した。
滑らかなで綺麗な黒色が、白い私の性で色づく。
対照的な色のコントラストが私を興奮させた。
『少女の髪を汚した』という事実を認識させられてしまうから。
「初めて見た…男の人が射精するの…。こんなに飛ぶんだぁ…」
自分の大切な髪を汚されて、怒るところか嬉しそうに笑っている。
それはもう、清楚な本来の娘の姿を知る私にとっては異常な光景だった。
美佐と遊佐。
そのあまりのギャップに私は今更になって、同一の人間だという事を疑いたくなる。
「あはは、けっこう臭いね」
娘が髪の毛についた精液を掬う。
「な、んで…こんな事を…君は、娘の体で好き勝手に…」
「君なんて言わないで。『遊佐』って名前で呼んでよね」
ショックから立ち直れない私を尻目に、遊佐はあっさりとそう言ってのけた。
そして…ゆっくりと指で掬い取った私の精液を…口に運ぶ。
それが当たり前であるかのように。
「っ!…」
思わず絶句する。
もう、そこには清楚な娘の姿はない。
性を弄ぶ悪魔しかいない。
その光景を目の当たりにした私の頭はもう、もたげてしまいそうだ。
「じゃあ…そろそろ、本番しちゃおうか」
私の脳裏に過ぎる。
言葉の意味。
待ってくれ。
やめてくれ。
それだけは…
「ゆ、遊佐…」
やっとの思いで声が出た。
震えるような声。
自分でも分かる。
私は今…恐怖しているんだ。
この子にはブレーキがない。
貞操観念だとか、禁句だとか、そうゆう常識が通用しない。
思考のベクトルが違えば、人だってすだろう。
「なんなの、その表情は」
遊佐の表情が曇る。
不満そうにどす黒い目付きで私を見ていた。
「私じゃ不満?それとも美佐の方が良い?変わってあげようか?」
- 18 :
- 「えっ!?」
「くすくす…美佐も『今の所は』眠ってるから大丈夫よ?」
ニヤリッと笑う。
露骨な悪魔の笑み。
その表情を見て、私は理解した。
娘が人質になっているという事を。
私に選択の余地がない事を。
「だから…さ。何も気にしないで一つになろうよ、お父さん」
誘うような甘い声でそう言った。
だからこそ、次の台詞が信じられなかった。
「そうそう、まだ私は処女みたいね。ちゃんと確認したもの。美佐も男とかいないみたいだしね」
…まるで私の心をえぐる様にそう付け加えたのだ。
理解できなかった。
なんで。
なんで、わざわざそんな事を言うのか。
逆らえないのに。
抵抗できないのに。
私を痛めつけて、そんなに楽しいのだろうか…?
「ぐ、うぅ…」
思わず涙が零れた。
自分でもよく分からない。
娘が可哀相なのか、それとも抵抗できない自分が不甲斐ないのか。
そもそも何が悲しいのかすら、思考する気力がなかった。
理解できるのは、今から娘の処女を奪う事だけ。
この世で最も最低な人間になるという筋書きだけ。
「…何か勘違いしているみたいね」
「えっ?」
…遊佐が驚くように目を見開いていた。
まるで、私の涙が意外な反応だとでも言わんばかりに。
この表情を見たかったから私を追い詰めるのではないのだろうか?
「私がこうしてるの…私の意思だけだと思ってるの?」
「ど、どうゆう…っ」
一瞬、彼女の言葉に意識を奪われたのが迂闊だった。
気が付いた時には…既に娘に飲み込まれていた。
「ひっ!?あ、あぁあぁっ!!」
思わず声が絞り出される。
射精したばかりの過敏な私のそこは娘の惨い不意打ち。
快感で壊れそう。
娘と繋がった喪失感よりも、快感の方が大きいぐらいなのだから。
飛びそうになる意識の中、遊佐の声だけが聞こえる。
「じゃあ、こうしよっか」
実の娘の肉壁に蹂躙される私の一物。
もう、私の意志ではどうしようもない。
快感の波に揉みくちゃにされ、ただ跳ねる様に娘の膣内で反応を繰り返す。
まるで、娘と繋がる事を悦ぶかのように。
- 19 :
-
「50回シコシコして、射精しなかったらやめてあげても良いよ?」
そう言って、ゆっくりとストロークする。
じっくりと嬲るように、あまりに緩かな動きで。
少女には似つかわしくない程、卑猥な動きだ。
50。
今の私にはあまりに惨い数字だった。
「まぁ、無理だろうけどね〜♪」
私をあざ笑うかのように上下運動を繰り返す。
初めから『無理』だと、お互い分かっている筈なのに。
それなのに。
なおも、この状況で私が二度目の射精を我慢をするのは何故だろうか。
「ひっ!ぐ、うぅぅっ!!」
下半身が自分の意思と無関係に痙攣を繰り返す。
足先が今にも攣ってしまいそうな程。
もう、快感を感じるためだけの器官となった私の体に余裕はない。
既に器官が次の遺伝子を噴く準備をしているのを感じているから。
「あっ、やっばい…けっこう大きくて気持ち良いかも…」
今にも失神しそうな私を気にもしていないようだ。
ただ、遊佐は私の肉棒が生み出す快感だけを味わっている。
「あん…お父さんのがね…中でビクビク動くの…えへへっ…」
恍惚とした表情で私に語りかける。
動きが速くなる。
「な、中からね…んっ、熱いのが伝わるよ…」
自分が味わう膣の感触を私に説明するように呟き続ける。
液体が擦れ合う音が聞こえてきた。
「気持ち良い…気持ち良いよ…お父さん…」
無理だ。
もう。
人間、諦めが付くと多少頭に余裕ができる。
『お父さん』
真っ先にこの先の事が頭に浮かぶ。
親子の関係。
絆。
だが、それを考える余裕もすぐに消えた。
準備が出来てしまったのだから。
「あ、あっ、あん!…な…中に…出して良いの?み、『美佐』が見てるのよ?」
私の射精感に感付いた遊佐が問い掛ける。
その問いかけに反応する余裕もなかった。
「出しちゃう?娘に『中出し』しちゃうの?お父さん…」
「あ、あぁぁ、出る、出る、出る!!!」
- 20 :
- 私はついに自らの欲望に負け、情けない叫び声をあげてしまった。
『そのまま妊娠しちゃえ、バーカ』
突如、遊佐に冷徹な口調で罵られる。
気が付くと、快感に酔いしれる彼女の目線が少しだけ天井を仰いでいた。
そして…
『可笑しい』と私は感じた。
『信じたくない』とも思った。
何故なんだ?
彼女は私を独り占めにしたかったんじゃないのか?
彼女の目的はこれだったのか?
…なんで。
なんで、よりによって。
こんな時を選ばなくても良いじゃないか。
「あ…れ…?」
射精の開放感の一歩手前。
こんな状況なのに、この事実に気付いてしまったのは何故だろうか。
気付かない方がまだ幸せだったのに。
「…お、とう…さん…?」
声を掛けられて、私の顔から血液が消え失せた。
「あれ?どうして…私…」
最初に…自分が下半身に何も身に着けていないのを見て、表情が固まる。
「ひっ!?な、なにこれ…!?」
次に自分の中で蠢く感覚に気付き、体を強張らせる。
「っ!!な、なんで私…お父さんと…?…い…いやぁ…」
最後に…
「いやぁぁぁっ!!!」
最後に叫んだ。
少女の背徳の叫び。
私はその声に包まれる。
そして、その背徳に包まれたまま…私は射精した。
(続)
===
やっと一区切り付きました。
後は
・後日談
・遊佐視点
の二つを落とす予定ですが、どっちが先かは分からないです。
一応、両方とも同時に書き始めていますが…
あと、こんな駄文に付き合ってくれてありがとうございます。
- 21 :
- GJ!
- 22 :
- >>20
GJ
ばれたか。どうなるんだろ。
- 23 :
- >>20
GJ!
この逆レイプはタマリマセン
後日談が気になるぜ
- 24 :
- おおう新スレ立ってたのか
>>1乙
>>20GJ
- 25 :
- 保守
- 26 :
- GJ
- 27 :
- >>20
GJ
続きを楽しみにしてるぜ
- 28 :
- ☆
- 29 :
- 頭が真っ白になった。
文字通り、白いのだ。
視界の色が、娘の肌の色さえも消え失せてしまう程。
自分はそのままんでしまうのではないかと、そんな気分さえした。
そんな射精感。
自らの魂さえも、娘に注ぎ込むような、そんな強烈な快感だった。
そして、娘の声。
叫び声に心臓がえぐられる様な気分。
だが、それであっても精を噴くのは止められなかった。
むしろ、その背徳の感情で絶頂したと言っても良いかもしれない。
それが彼女の狙いだったのかは判らない。
とりあえず、覚えているのはそれだけ。
あの後どうなって、今ベッドに横たわっているのか。
「ねえ?気持ち良かった?」
事を終えた娘は隣にいた。
枕に頬を付けるようにうつ伏せて、顔だけはこちらを向いている。
その表情は…既に『遊佐』に戻っている。
「ゆ、さ…?」
今でも取り返したくなる。
あの表情、叫び声さえも『美佐を真似る遊佐の演技』ではなかったのか?
そんなこじ付けで自身を守ろうとしたが、自分の愚かさに気付いてやめた。
「それどころじゃないかぁ。不本意とは言え、実の娘に種を付けようとしたんだもんね」
一体何がそんなに楽しいのか。
ニヤニヤと小悪魔のような笑みを浮かべている。
憎たらしい程、悪い笑みなのに。
目元は『美佐』の涙の跡が残っていた。
「さてと…」
遊佐はゆっくりと体を起こし、ベッドから足を下ろす。
乱れた着衣を整え始める。
願ってもない事だった。
目の前に娘が居て欲しくない。
その顔を、体を見たくない。
娘をレイプした事実を目の前から消し去りたかった。
「中身が私の時は、これを付けとくね」
そう言って、ヘアピンの赤いリボンを指でなじる。
行為の途中でも外さなかったそれを。
「…」
思い出した。
娘が小学生になった日に、記念にプレゼントしたヘアピンだ。
まだ持っていたなんて。
意気消沈した私は体を起こす事さえ出来ないというのに。
頭はそんな懐旧心を抱いてしまう。
もう戻れない青春時代を思い出すように。
「時々この体借りる事あるけど…まぁ、お父さんと以外はしないから大目に見てよね」
平然とそんな事を口にする。
まるで、この先も入れ替わるのだ、と言いたげに。
- 30 :
-
「それじゃあ…お休み。お父さん♪」
また、そう言って侮蔑の目線を送る。
これが、父親としての威厳を捨てた報いなのだろう。
惨めで、無様な、男の姿。
===
日曜日の朝だというのに、寝起きが悪い。
当然だ。
娘をレイプした悔しさと、不安で一睡も出来なかった。
目元は絵に描いたような青い隈。
頬は痩せたようにこけている。
一晩で人間はこんなに変われるものなのだろうか。
「…」
幸い、赤いリボンがつけてなかった。
私はこんな状況だと言うのに、娘は私に一言も声を掛けない。
いつもならいてもたってもいられない筈なのに。
やはり、娘も昨夜の事が頭から離れないのだろうか。
私は気を紛らわすように新聞を広げた。
「…」
美佐は出来立ての目玉焼きをテーブルに置く。
これで朝食の準備は整った。
あとは何も言わず口に運ぶだけ。
沈黙の食卓。
黙々と、目玉焼きとトーストを口に運ぶ。
娘はホットミルク、私はアイスコーヒー。
沈黙に耐え切れず、ニュースでも見ようとリモコンに手を伸ばす。
「昨日」
私の手遮るように、美佐が呟く。
「ごめんね」
今にも泣き出してしまいそうな表情で、そう続けた。
「私…自分で…自分を止められなかったみたい…」
そこまで言って…
やっと涙を零した。
「…」
まただ。
また、沸き起こる私この気持ち。
気の利いた返しが言えたら、どんだけ良かったろう。
だが、言えなかった。
娘の目が真に迫るように、深く悲しみに満ちている。
「…気にするな」
- 31 :
- 神様がいたなら、この時に私の顔を殴って欲しかった。
そんな偉そうな事を言える立場でない。
しかし、そうゆう言葉しか思いつかなかった。
本気で父親を一人の男として愛してしまっている事。
その感情を我慢する内に自分の心の変化に気付いた事。
一日の内の記憶が無くなる日が多くなった事。
覚えていた事さえも頻繁に忘れるようになった事。
そして…自分が多重人格だと気が付いたのは最近だと言う事。
…美佐は泣きながら語ってくれた。
その間も、冷静な素振りを見せる私。
大人の私でさえも、沈黙するしかできないというのに。
娘は…冷静に語ってくれたのだ。
「…」
美佐の話が終わった所で、また沈黙する。
今度は私が話をする番なのだろう。
「心の病気なんだから、何とかなる」
…
「念のため妊娠検査も」
…
「お父さんが遊佐を説得する」
…
これからの事を話した。
だが、娘が私を好いている事に関しては…何も言えなかった。
遊佐の事を除いたとしても、それは信じたくない事だ。
美佐はもう高校生。
この歳での恋愛感情なら…言うまでもなく、本気なのだろう。
娘を説得するにしても、遊佐を先になんとかしなければならない。
あの子は…危険なのだから。
「『遊佐』について…知ってる事、教えてくれないか?」
そう聞くと、美佐はゆっくりと口を開いた。
「もう…無理みたい」
「えっ?」
娘の口調が、少し投げやりな感じだった。
もう、どうしようもないと。
「遊佐の意識が強過ぎて…もう、無理なの。自分が自分じゃないみたいで」
「…」
「一日中、寝惚けてるみたいに、頭がボーッとしてるの」
「ど、どうゆう…」
「たぶん、今の会話も遊佐に『監視』されてる」
背筋が冷たくなった。
監視という言葉に。
思わず、自分の背後を確認する。
誰もいる筈無いのに。
「…お父さん…私の意識…無くなっちゃうのかな?」
美佐が、また大粒の涙を零しながらそう言った。
思わず、感情が爆発してしまう。
- 32 :
- 私の感情が、だ。
娘を抱き締めようと、肩を掴んだ。
その時。
「…そうやって美佐を甘やかして、自分は責任逃れする気?この偽善者」
冷たい目線と流れる涙が、酷いギャップだった。
遊佐は、その表情のままそう言ったのだ。
今…入れ替わった瞬間が判らなかった。
「遊佐…」
「私一人を悪者にしないでよ。お父さんが一番悪いくせに」
彼女は憎むような口調で話を続けた。
===
2つ落とすと言ってましたが、ちょっと長くなってしまいました。
この話に続くのが「・遊佐視点」です。
遊佐にはちょっとオナニーしてもらおうかな…
「・後日談」は一応ハッピーエンドに持って行きたいと思ってます。
もう少しお付き合い願います。
- 33 :
- >>32
>オナニー
じゃあ遊佐も父に欲情はしてるんですね。
- 34 :
- >>32
GJです
幾らでもお付き合いしますぜ!
- 35 :
- 20歳で結婚。相手は37歳の熟女(でも結構美人)。
しかもその女はバツイチ子持ちで
17歳の娘が居る。
そんなイケメンが俺の知り合いにいる
- 36 :
- イケメンならしょうがない
- 37 :
- いきなり17歳と同居ってのはあまり喜ばしくないな。
ロリじゃないからとかじゃなくて、
もう少し低年齢の時から関わっておきたい。
- 38 :
- 本棚の整理をしていたら、偶然見つけてしまった。
ふと手に取った日記帳には去年の日付。
几帳面にその日の天候まで書いてある。
今時、小学生でもこんな日記は付けない。
他人の日記を見るというのは気が引けるが、気になるのも事実。
ちょっとだけ、覗かせて貰おう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月×日(晴れ)」
人には話せないタブーだから。
ここにだけ気持ちを残しておこうと思う。
私が大人の女性になって。
この思いを忘れる前に。
ここでだけ素直になってみようと思う。
お父さん大好きです
って、文章で書いても恥ずかしいやぁ
日記付けるなんて小学生以来かな?
この日記は本棚の奥に隠しておこう(笑)
PS
お父さん、うっかり見つけても見て見ぬフリしてね(ハート
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
内容は高校生の日記には不釣合いな酷い内容だった。
一人娘の恋心。
それが実の父親に向いているのだという。
まるで、小学生のラブレターのような陳腐な内容だった。
ページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(曇り)」
学校の男子を見ても、なんとも思わないなぁ。
ちょっと、子供っぽくて恋愛対象じゃないかな?
私、年上が好みなんだろうか…(笑)
お父さんみたいな?…な〜んてね♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(晴れ)」
テレビがドキュメンタリー番組をやってた。
母親と息子の間に子供が出来ちゃった夫婦(?)の話。
ちょっと、ドキリッとした。
日本ではやっちゃいけない事なんだけど、国によっては認められるらしい。
世界って広いなぁ。
ちょっとうらやましいかも。
私にも、お父さんを好きになったお母さんの遺伝子が半分入ってる。
だから、お父さんを好きになるのも当然なのであります!!
って、自分に言い訳してみる(笑)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ページをめくる。
- 39 :
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(曇り)」
学校で友達と話している時も、大抵は恋愛の話題。
気になる男の子だとか、カッコイイ俳優さんとか。
話題の映画とか、ファッション。
最近、友達の話題についていけない自分に気が付いた。
ここんとこ、お父さんばっかり見ている気がする。
やっぱり、私おかしいのかな?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後も似たような話ばかり。
共通するのは「父親」の話題。
少し、何ページか飛ばしてめくってみる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
どうしてこの気持ちが消えないんだろう。
いつかは忘れるものだと思ってたのに。
今頃になって、この気持ちの惨さが理解できた。
叶う筈無いのに。
許される筈無いのに。
なんで、神様は私をこんな風に創ったんだろう。
なんで、よりによって父親なんだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この辺りから、日付を追う毎に内容が感情的になっていく。
自分の感情を否定する文章が並んでいた。
気持ちを必に抑え込むかのように。
更にページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
つらい。
寂しい。
家に帰っても。
父と娘だけ。
血の繋がりがなんなの?
道徳がなんなの?
頭ではそう思っているのに。
現実は思った以上に大きな壁。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
所々、紙に水滴の跡も見られる。
彼女がおかしくなっていくのが目に見えるよう。
更にページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
手首にカッターを当ててみた。
ちょっと切れただけなのに。
ちょっと血が出ただけなのに。
すっごく痛かった。
- 40 :
- こんなんじゃ、ねないよね。
もう一回やろうとしたけど。
痛みを思い出して、それ以上力が入らなかった。
お父さんには転んで擦り剥いたと言い訳しておいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
更にページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
私は別の人間になりたい。
だってそうでしょ?
別の人間なら、お父さんと恋愛できる。
だってそうでしょ?
別の女の子なら、
もう一人。
自分が居ればいいのに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
更にページをめくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
私は別の人間になりたい。
だってそうでしょ?
別の人間なら、お父さんと恋愛できる。
だってそうでしょ?
別の女の子なら、
もう一人。
自分が居ればいいのに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれ…?
ページを戻って確認してみた。
字の形は違うが、やはり同じ文面のようだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(曇り)」
私は別の人間になりたい。
だってそうでしょ?
別の人間なら、お父さんと恋愛できる。
だってそうでしょ?
別の女の子なら、
もう一人。
自分が居ればいいのに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(晴れ)」
私は別の人間に...
- 41 :
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…後も同じ文面が並んでいた。
きっちりの今日の日付まで。
何が彼女をそこまで追い詰めたのだろうか。
結ばれたいと願ってるのなら、行動すれば良いのに。
どうやら、これが『私』がここに居る理由らしい。
あんまり信じたくないけど。
日記帳だって、今日初めて隠し場所を思い出したばかり。
どうやら、あっちから色んな記憶が送られてきているみたい。
ここんとこ、色んな記憶が勝手に増えていく。
学校までの通学路とか、お気に入りのオナニーの仕方とか。
おまけに、私が目覚めてる時間が増えてきた気がする。
私生活を全部私にまかせるつもりだろうか?
この本棚の整理だって…
うっ。
まずい。
私に娘としての立場に実感はないけど、体はそのままらしい。
父親に欲情する、美佐の体。
これが彼女の火照り。
これが彼女の感覚。
最近は目が覚めると既に全身が熱い時がある。
いい加減、こうゆう気持ちになると逃げるように私に代わるのはやめてほしい。
そのせいで、毎晩自分の体を慰める方法に四苦八苦するというのに。
股間を弄りながら、日記を読み耽る滑稽な姿になる私の身にもなってほしい。
美佐はこのままどうするつもりなのだろうか?
とりあえず、まずは自分の体の欲求を抑えなければならない。
そうでもしないと、自分が自分でなくなりそう。
美佐はそれ程までに父親に対して欲求不満のようだから。
入り口を弄くるのに飽きたから今度は胸を揉んでみる。
生理前だろうか。
ちょっと、つっぱるような感じがして妙な感じ。
でも、感度が凄い。
こうやって、撫で回すだけ。
それだけでゾワゾワと震えるような感触が肩まで上がってくる。
パジャマをたくし上げて見る。
彼女は寝る時はブラジャーは付けない人間。
すぐに程よい形と大きさの乳房が零れる。
「む、ぅ…」
前より、少し大きくなってるだろうか?
やっと歳相応になったという感じ。
もう一度、手の平を重ねてみる。
手の動きに合わせて、形を変える。
胸の奥がじんわりと心地良い。
なんだか、切ない感じがする。
今度は先端に触れてみる。
既にそこも尖るように硬くなり始めてる。
「あっ」
- 42 :
- 一瞬、刺激の強さに耐えかねて、上半身が無意識に逃げてしまう。
でも、すぐに指で追い掛ける。
硬くなったそこを、指の腹で転がす。
今度はもっと切ない感じがする。
煮え切らない感覚に、体が変になりそう。
それでも、構わない。
ひたすら、指先で自分の乳首を苛める。
感覚にとろける理性が、ちょっと隙間を見せた。
だから、父親の顔を思い浮かべてしまうんだろう。
この指が、お父さんの指なら…なんて考えてしまうだろう。
こんな時まであの男を考えるなんて、火が出そうな程恥ずかしい。
でも、そうした方がずっとずっと気持ち良いのも事実。
なんだかくやしい。
『気持ち良いか?遊佐』
頭の中で父親の声が響く。
ただのくだらない妄想だけど、そうした方が気持ち良いから、やっぱりそうする。
いつも通り、頭の中で『エッチな父親』を創り上げてみた。
『乳首、こうされるの好きだよね』
語りかける父親の声に無言で頷く。
愛撫にもっと熱が入る。
「あ、あん…」
思わず声が漏れる。
やっぱり、お父さんにされる妄想でやるのが一番好きみたい。
くやしいけどね。
「お、…とうさん…」
今度は試しに声に出して呼んでみる。
『父親に悪戯される自分』が、鮮明に頭に浮かんだ。
恥ずかしくて、気持ち良い。
気持ちいいから、またお父さんが悪戯してくる。
お父さんに触られると、凄く恥ずかしい。
こんな無限ループに陥る。
頃合をみて、片方の指は膣に入れる。
利き手の右の中指で、ほじるように動かす。
「あ、あ…」
この指は父親の指。
そう自分に言い聞かせ、指をもっと動かす。
「く、ぁ、あぁ…」
頭が気持ちよさでとろけてしまいそう。
また、お父さんが語りかける。
『どこが気持ち良いんだ?言ってごらん?』
私の中のお父さんは、ちょっと意地悪。
本当は私もマゾなのかも知れない。
「おま…あ、あぁ、だめぇ…」
- 43 :
- 気持ち良さと恥ずかしさで思考が覚束ない。
言いたいのに、言えない。
『どうした?言わないとやめちゃうぞ?』
「い、いやっ!やめ、…ないでぇ…」
本当に馬鹿みたい。
自分で自分を苛めて。
お父さんに焦らされる妄想で、気持ち良くなってる。
…でも、馬鹿で良かった。
こんなに気持ちいいんだもん。
こんなに気持ち良いのに、やめないで。
言うよ、言うから。
「お、まんこ…だよ…遊佐のおまんこだよぉ…」
『遊佐のおまんこは…どうされると気持ち良いんだ?』
どんどんお父さんが意地悪になっていく。
淫らになっていく私を苛めるように。
でも、これが私が望んでいる事。
やっぱり、私もマゾみたい。
恥ずかしい台詞が、いくらでも思い付いてしまうんだから。
「指で、あ、…グチャグチャにされると…」
恥ずかしい。
「今みたい…お父さんの指でかき回されると…気持ちいいよ…」
こんな台詞、恥ずかしいよ。
「エッチなお汁止まんないよぉ…もっとしてぇ、お父さん…」
でも、恥ずかしい事を口にすると、もっと気持ち良いんだ。
「もっとグチャグチャにして…私をおかしくさせてぇ…」
だから、恥ずかしくても…ちゃんと言う。
「イ、キたい…イキたいよ…お父さん…」
そう言ったのがまずかった。
指の動きが急に激しくなる。
自分の指の筈なのに、止められない。
「あ、あん!?あ、ダ、ダメェ!」
本当に自分の指ではないみたい。
私の指が操られてる。
どこかで美佐の意思が勝手に指を動かしてるのでは?
そんな疑いすら思い浮かんでしまう。
「あ、お、お父さん!…ダメ、イッちゃうよ!」
『良いよ遊佐。実の父親の手でイッちゃいなさい』
『実の父親』。
自分の意思で、そう思い浮かべた筈なのに。
他人に指差されるような背徳感が込み上げてくる。
やっちゃいけない事をやっている。
- 44 :
- 「や…イ、ク…っ!あ、あぁっ!…」
これでも、声は我慢したつもり。
お父さんはまだ仕事から帰って来てない。
けど、お隣さんに聞かれるのもマズイ内容だから。
父親をオカズにオナニーする娘なんて。
「ああぁぁっ!!」
歯を食い縛りながら、絶頂を迎える。
この瞬間が、一番好き。
最高に、気持ち良いんだから。
美佐に絶対渡したくない。
渡さないんだから。
===
イッたばかりなのに、体の火照りが冷めない。
それどころか、お父さんがまだ頭の中にいる。
『本番がしたくなったら、いつでもお父さんの所に来なさい』
何で?
何で、そんな事思い浮かべるの?
私はこれで満足だよ?
本当に満足してるんだよ?
ねぇ、美佐。
父親を想う背徳の苦しさから逃れるため。
そのため、美佐は私を生み出した。
私は美佐の欲望を満たさないといけない。
自身の存在意義に反したとしても。
今にも、美佐の意識は完全に私に溶け込んでしまいそう。
背徳を恐れる彼女は、もう自分の人格も否定し始めてる。
私だけになってしまったら、二度と元には戻らないだろう。
時間が無い。
そろそろ、『決着』をつけないといけない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「○月△日(雨)」
そうか。
もう、我慢できないんだね。
一人でするだけじゃ、足らないんだ。
分かった。
私がなんとかしてあげる。
私も丁度、そう思ってた頃だから。
感謝してよね、美佐。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
===
後は、後日談一本落とす予定です。
あー、長いなぁ・・・w
- 45 :
- 支援せざるを得ない
- 46 :
- >>42
GJ
お父さんが娘に悪戯は良い。
- 47 :
- >>44
GJです
コレはワッフルせざるおえない
- 48 :
- >>44
GJです!
- 49 :
- 父娘物で娘が20代中盤、父親が40代中盤だと萌えるぜ…
- 50 :
- ☆
- 51 :
- 娘を受け入れないと、娘の精神が消える。
そう警告してくれた。
あの子の事を思い出してみる。
白いドレスに身を包んだ時。
幸せ過ぎる、と泣いてくれたあの日。
『美佐が幸せになるみたいだから、もう私は要らないの』
自身の消失を告げている筈なのに、彼女は笑ってた。
強がりなんかじゃない。
本当に、心の奥底から笑っていたんだ。
自分の事のように笑って…少し、彼女も泣いた。
あの涙にはどのような意味があったのだろうか。
それを考えてばかりいる。
今でもこうして昔を夢に見る事がある。
道徳と娘の愛に苦悩していた自分を。
美佐と彼女と私、三人の生活を。
娘のために生まれ、娘のためにんだ『もう一人の娘』の事を。
でも、今はそんな事実さえ、遠い昔のように思えた。
切なくて、心が苦しくなる。
だが、今はそんな事を考える暇はない。
娘を幸せにしなければならない。
私も幸せにならなければならない。
意識が戻ってきた。
赤黒い物が見える。
どうやら、自分の瞼のようだ。
波の音に反応して瞼が疼く。
ゆっくりと目を開ける。
ぼやける視界。
ゆっくりと戻ってくる。
赤と白の縞模様。
パラソルの内側が見えた。
その端からは日差しも差し込んでいる。
上半身を起こして周りを見渡してみる。
向こうは青い海。
足元は白い砂浜。
背筋をグッと伸ばす。
長い夢を見ていた気分だった。
…思い出した。
私は楽園にいるんだった。
これが彼女が私に示した人生だ。
アダムとイブ。
そう呼ぶに相応しい。
私達はそれを選んだ。
母国を離れ、小さな無人島で暮らす日々。
世間から離れ、人知れず築く二人だけの楽園。
規律だとか、他人の目だとか、そうゆう物はもう無い。
裸の男と女がいるだけの世界。
朝は牛や鶏の世話。
昼からは農作業で汗を流す。
夜は甘い恋人同士のように体を重ねる。
- 52 :
- 慣れない事ばかりで、手探りだらけの生活。
でも、そばに最愛の娘がいる。
だから、幸せなんだ。
「もう、寝てばっかりー」
向こう側に愛する人がいた。
お気に入りの白いスカートとワンピースが風に靡く。
照り付ける日差して、少し褐色に焼けた健康的な肉体美。
意地悪っぽく微笑むその顔に私は思わずドキリッとする。
「一緒に海で遊ぼうよ。今の私達は無邪気な子供なんでしょ?ね、『お父さん』♪」
そう強調して、また悪戯っぽく微笑んだ。
これは夢なんかじゃない。
これからもずっと、ずっと続くんだ。
これが私達だけの楽園。
私は白い砂浜を蹴った。
===
頭上いっぱいに星空が見える。
晴天の夜はいつもこんな感じだ。
日本にいたなら、ぬまでこんな光景は目にしないだろう。
本当に…綺麗な光の粒。
こんなに神秘的な光景だと言うのに。
傍らにいる美佐は既に寝息を立てていた。
私との行為が連続したせいか、相当疲れたようだ。
悩みなんて無縁な日常だが、唯一上げるとしたら…
最近は毎晩この調子だから、私の物が衰えないかどうかぐらい。
月明かりで微かに娘の顔が見える。
頬を指で突付いてみる。
楽しい夢でも見てるのだろうか、娘の顔が少しニヤけた。
夢でも私と遊んでいるのだろうか。
そう考えて、思わず私も釣られて苦笑い。
娘への悪戯はこれぐらいにしておこう。
毛布を被り直し、今ある現実を噛み締める。
未来に希望を膨らませながら。
私はゆっくりと眠りに付く。
自分の過去を思い出しながら。
私はゆっくりと眠りに付く。
んでしまっても、魂まで楽園で暮らせるような。
そんな幸福感に満たされながら。
私は眠りに付く。
このまま瞼を閉じたら…
眠りに落ちたら…
…また夢で遊佐に逢えるだろうか。
(終)
- 53 :
-
===
書きたい事が膨れて収拾付かなくなったので、一回書きなおして短めにバッサリしました。
自分の最高の理想を投影しまくって、お父さんと美佐には幸せいっぱいになってもらいました。
最後の一文は当初から入れるつもりでしたが、実は自分も心苦しくて少し悩んだのはヒミツです。
でも入れてしまったw
また機会があれば何か投下させて頂こうと思います。
長い間お付き合い有難うございました。
- 54 :
- GJ
- 55 :
- >>52
GJ
夜の営み期待
- 56 :
- 遅くなったがGJ
あと言わせて貰うならば
>そうゆう物はもう無い
普通のレスの中じゃ気にならないけど
SSの文中にこういう使い方をするのはあまり良くないかと
- 57 :
- ( ;∀;)イイハナシダナー
- 58 :
- ほす
- 59 :
- >>53
GJ
(´;ω;`)ブワワッ
幸せにな…
- 60 :
- マイガールいいな。
娘という実感の無い女の子と一つ屋根の下とか、確実に犯すだろ。
高校生で避妊せずにヤっちゃうんだから。
- 61 :
- ほすほす
- 62 :
- 保守
- 63 :
- はす
- 64 :
- ほしゅ
- 65 :
- キ // /::::://O/,| / これは……
ュ / |'''' |::::://O//| / 半ば おまじない
.ッ \ |‐┐ |::://O/ ノ ヾ、/
: |__」 |/ヾ. / / だが 半ば……
ヽ /\ ヽ___ノ / . へ、,/ 保守…!
/ × / { く /
く /_ \ !、.ノ `ー''"
/\ ''" //
| \/、/ ゙′
|\ /|\ ̄
\|
- 66 :
- (.=ω=)保守
- 67 :
- 職人はまだか
- 68 :
- もうダメっぽいね
- 69 :
- まだだ
- 70 :
- もうダメって言うかエロパロ自体危うくなってきた。
- 71 :
- 期待age
- 72 :
- やっと規制が解かれた……。
投下します。
- 73 :
- 想子に虐めの主犯を報復させ、そのまま家に引き篭もらせる。
そののちに――。
一年前の初夏。
俺は想子に重大な提案をした。
いや、想子の性格を考えれば提案ではない。命令だ。
「え、えっと……和彦さん……?」
「想子、もう一度言う。学校など行かずに不登校になれ。
そしてそれならその前に、これを使って奴に報復するんだ。」
この時の俺に迷いは無かった。
この方法を想子にやらせようかと思った事は今まで何度もある。
これより二ヶ月程前から様子のおかしいことに気付いていたし、
それで既に推測もついていた。
だがしかし、その度に踏み切れずにいた。
その原因には、自分が想子に入れあげても、今までの俺の人生と
同じように、いつか期待を裏切られるかもしれないといった思いも
あった。
だがそれに、更にやっかいな葛藤が加わっていた。
元々明海の時の一件から、俺は想子に自分を重ねる強い思い入れを
持っていた。
むしろ縋る相手を求めていたのかもしれない。
そして想子は地味な外見ながら、よく整ったかわいらしい顔を
しているのだ。
そんな相手が自分に甘えてくる生活を続けていれば、抱く想いは
一つしかない。
想子を俺の女にしたい。
そして、想子に報復をさせ引き篭もらせるという発想をした時、
不意に結合してしまったのだ。
うまくいけばこれからの生活で接する相手は俺一人になる。
そうなれば想子の心は完全に俺に傾き、依存していくだろう。
仮に俺が肉体関係を迫ろうと、想子は絶対に拒否など出来ない。
俺は顔を自然と綻ばせていた。
だがこの発想に辿り着いた数秒後には副作用――自己嫌悪と疑念に
襲われた。
俺は想子を手籠めにしたいだけじゃないのか? だからこんなことを
思いついたんじゃないのか? 俺はただ邪なだけじゃないのか?
心の中で葛藤が始まった。
そもそも肝心なのは、想子の利益になるかどうかであるのだが、
人の判断の影には常に見えない感情が潜んでいる。想子を手に入れたい
という感情の圧力で導き出されたことは否めないのだ。そして考えた
ところでその答えは出ない。結果、想子の利益は蚊帳の外に置かれた、
無毛な葛藤から抜けられなかった。
その悩みから抜け出したくて、想子に盗聴器を仕掛けたのだ。
自分自身を前に突き飛ばす激情が欲しかった。
そして望み通りのものは手に入った。
学校近くに停めた車の中で、受信機越しに、想子を弄んで嘲笑っている下衆な声を聞いた途端、俺も嗤った。
- 74 :
-
――ありがとう。
明海の時と同様だった。
俺は麗美に”恋”をしたのだ。
憎しみのもたらす鬱屈が解放感に変質し、相手に感謝の念すら
この感覚。
キレる――。
人がサディズムの解放に打ち震える時に見せる反応である。
机の上にナイフが置かれている。
俺の差し出したそのナイフの光る刃を、想子はただ見つめたま
固まっていた。
無理もない。
あまりに唐突で、突拍子もないことを聞いたためにわけもわか
のだろう。
だが俺は構わず畳みかけた。
「今が好機なんだ。お前は十三歳。基本的には少年法にすら
裁かれづらい年齢だ。だが、このまま行けば復讐の機会など
一生訪れない。そしてお前は一生奴を恨んで苦しむという、
重荷を背負わされる。」
「あ……あの、その……。」
「想子。躊躇する要素は色々あるだろう。だが俺が力になる。」
俺は想子が気にするであろうことを一つ一つ例に挙げ、不安を
取り除いていこうとした。
「まず俺への迷惑については気にしなくていい。慰謝料とかはゴ
チャラにする当てはあるし、払う事になったらその時はその時だ
それに俺の仕事での不利益については、警官の子供がしょっ引か
なんて”良くある”事だからお咎めは無い。」
「……」
「あと第二の躊躇の要素である、麗美に報復される可能性に
ついてだが――――これは大丈夫だ。」
俺は断言した。
「麗美は報復など出来ない。約束する。」
「……」
「それにだ。だからこそこれからお前は家に引き篭もるんだ。
この家に誰も侵入出来ないように徹底した防犯対策をしよう。
そうして想子が家に閉じ篭もって、後はインターホンやら
電話やらにも無視を決め込めば絶対に安全だ。
学校に行かない以外はある意味、今まで通りだろ?」
「……」
「そしてだ、想子。お前は麗美に報復するという行動に罪悪感を
と思う。周囲の目と言ったほうがいいかもしれない。麗美本人に
対してではなく、社会の通念のようなものに対する罪悪感だ。」
- 75 :
- 「……」
「だが、それは俺が保証する。お前の正しさを俺が担保する。
お前は他人を見下していいんだ。相手はクズだ。そんなクズに想子が
侮辱されるなんて、俺は許せない。」
「……」
「いいじゃないか。お前はこれから家に引き篭もって暮らすんだ。
だから……その……」
気恥ずかしさから中々口に出して伝えられない。
つい想子の目から顔を背けたのち、やっと細々とした言葉を
紡ぎ出した。
「俺の顔色だけを窺って暮らしていれば……。」
半ば告白のつもりだった。
告白ともとれる言葉だった。
だからこそ、拒否されるのが怖かった。
想子が受け入れてくれる――
そんな保証はどこにも無いのだ。
「それとも想子は……」
俺は恐る恐る想子の方を見上げた。
すると、目が、口が、頬が、眉が、笑っていた。
――え?
それを見た瞬間、俺は安堵ではなく、まず困惑を覚えた。
見た事も無い笑みだった。
その瞳は濁っているようにも、澄んでいるようにも見える、不思議な
輝きを放っていた。
瞳の奥には俺の言う事を全て受け入れ、そればかりか俺そのものを
呑み込んでしまう沼のような深さがあった気がした。
想子は俺の”告白”を受け入れるつもりなのだ。
返事を聞かずとも答えが直感的に感じ取れる表情だった。
だが、何かがおかしかった。
余りにも望み通りだからこそ、あり得なかった。
仮に俺の言う事を受け入れるにしても当然、不安は残る筈だ。
だが顔のどこにもそんな様子は見受けられない。
その様子に俺の方こそ不安を感じずにはいられなかった。
想子の開きっぱなしになった口の端から涎がゆっくりと
垂れていった。
まばゆい光が差し込み、新鮮な空気の満ちた朝の教室。
HRにはまだ多少早く、教室の中に生徒の姿はまばらな時間だ。
そんな中、たまたま早めに登校してきた麗美は教室に入ったところで、
思わず立ち止まった。
自分の前の席に、見覚えのある頼りない背があったからだ。
- 76 :
-
想子――。
七月八日。
想子が学校に来なくなってから今日で既に一週間が経っていた。
そのため麗美は、遂に想子が完全に不登校になってしまったとばかり
思っていた。
担任からは夏風邪で休んでいるらしいと聞かされていたが、
タイミングが良すぎる話だ。
本当の原因は、自分達が休む前の日に想子に対してしたことに
違いないだろう。
麗美は自制心の欠けた自らの行いを悔いていた。
長年いびってきたとはいえ、最近はちょっと調子に乗りすぎた。
半分ぐらいに抑えておけばもっと長く楽しめたのに、と。
麗美は席に座ると、想子の背に声を掛けた。
「よう、想子。どこ行ってたんだよ。一週間も学校に来なかった
じゃない。」
想子を馬鹿にするわけでもなく、かといって日頃の行いを悪びれる
わけでも全くない。
すると想子は振り向き、
「悪いけどトイレ行ってくるから。」
早口でただそれだけを言って即座に席から立ち上がり、
麗美に何一つ言わせぬまま教室から出て行った。
たった一瞬の簡潔な受け答えである。
だがその間に見せた、睨み、冷たい声、それら全てに、
明らかな拒絶があった。
しばしのち、気を取り直した麗美は強い怒りに駆られてその後を
追った。
舐めやがって。
麗美が教室を出ると、想子の姿が廊下の曲がり角の向こうに消える。
更にその後を追うと、もう一つの曲がり角を経た先のトイレに姿を消した。
それを目にした麗美は頬を吊り上げる。
ここは教室の並ぶ通路から角を二つ曲がった二つ目のトイレで、
教室から少し離れた場所にあり人気が無い。
周辺にあるのは少子化が進んだ現在、空き部屋となっている
教室だけだ。
登校してくる生徒が教室に行くのにまず通らない通路でもあるため、
朝ならば尚更人は居ない。
シメてやるには好都合だ。
麗美は想子の後を追って女子トイレの中に入り、呼び止めた。
「想子! 何、調子にのってんだよ!」
「…………。」
想子はぴたりと体を止め、立ち止まる。
そのまま一時の間を置き、ゆっくりと振り返った。
「な、何よ……! わ、私の、勝手じゃ、じゃない……。」
「……?」
想子の反応を見た麗美は肩透かしを食らった。
- 77 :
- 確かに一応口答えはしている。
だが、声も体も震えきってしまっている。
なんだ。
いきがってると思ったら、この前と変わらないじゃない。
麗美は女子トイレの個室に目を配る。
ドアは一つも閉まっていない。
ここには誰もいないことを知り、麗美は決意する。
もう容赦などしてやるものか。完全な不登校になったらそれまでだ。
遠慮などせずに、やってやるよ。
「想子のくせに半端に粋がりやがって。ちょっとシメてやんないとね。」
「え……あ……。」
「場合によっちゃ許してやってもいいけど? そうね……じゃあ、
あたしの知り合いの奴等相手に一発ヤらせてやれよ。」
「……っ!」
「お前にも少しは分け前をやるよ。その真面目ぶって人を見下す癖を
直すのにも丁度いいんじゃね?」
「……。」
「……ってもまあ、どっちみち一度シメておかなきゃ『はい』とは
言わないか。想子、覚悟しろよ。」
「あ……あ……。」
脅えた表情で後ずさる想子に、麗美はゆっくりと迫っていく。
その顔に浮かぶ笑みは捕食者のそれだ。
遂に想子がトイレの奥の窓にぶつかり、逃げ場が無くなった。
だが麗美が目の前の獲物を捕食しようとしたその寸前、
事態は急変した。
脅えていた想子の眼光が鋭くなったかと思うと、想子は自らの
着ているスカートを片手で掴み、力強く上に捲った。
予想外の行動に麗美の動きは止まる。
膝丈のスカートが捲れると、日に晒されていない白い大腿部が
露わになった。その大腿部に茶色い何かが巻き付いている。
想子はそこから何かを抜き取り、突きつけた。
「ひぃっ!」
ナイフである。太股に巻き付けたホルスターに収納していたのだ。
麗美は情け無い悲鳴を発して後ずさる。
その瞬間にはもう、想子は更にポケットから新たな何かを取り出し、
麗美はそれを顔に吹き付けられた。
「うああっ!」
催涙スプレー。
一度吹き付けられれば、その効果は数分どころで消えるものでは
決して無く、勝ち負け自体はこの時点で既に決せられていた。
麗美は両目を押さえて激痛に苦しみ、何も見えず、ただ悶える。
その闇の中で何の前触れもなく、唐突に突き飛ばされた。
二、三歩下がった所で、足が何かにぶつかって止まり、上体のみが
勢いのまま後ろに倒れて、背中から何かにぶつかった。
背中に痛みを感じつつ、陶器の手触りからそれが便器である事、
そしてここが個室の中であることに気がついた。
- 78 :
- するとこちらに近づく気配を感じると共にドアが閉められ、
鍵が掛けられる音を聞いた。
閉じ込められた。
そう思った刹那、麗美の右頬に激痛が突き刺さった。
絶叫を上げる間もなく、その痛みは唇に向けて
一閃され――――引き裂かれた。
麗美は悲鳴を上げ、両手で右頬を押さえる。
だが更に、反対側の頬にまで再び同じ激痛が突き刺さった。
今度は口の中にも激痛を感じた。そして先程と同じ過程を辿って
左頬を痛みが引き裂く。
麗美は激痛がする両頬を手で押さえた。
しかしその箇所を指先でまさぐると、指が口の中にめり込み、
肉がめくれた。
その最中にポケットから何かを抜き取られたが、麗美にはもはや
そんなことは気にならなかった。
口が。
口が。
口が裂けている。
あたし、口裂け女になっている――。
「あぁあぁぁぁぁぁぁ――!」
「黙れ。」
「――――!?」
想子は麗美の首筋に刃物を押し当てた。
冷たい刃の感触に麗美は瞬時に支配され、ぴたりと声を止めた。
「大きな声や悲鳴は出すな。私に従え。
もし逆らったら…………ぬかもね。」
――。
想子の口から放たれたその言葉を聞いた瞬間、麗美にとってそれは
事実となった。
あたし、される。
全身がカタカタと震えだした。徐々にそれが大きくなり、麗美は遂に
は押しした声で想子に哀願をし始める。
「やれへ……あ、あへ? やれへ……やえへひょぉ……。」
やめて。
何度もそう言おうとしているのだが、声が出ない。頬が裂けただけで
はなく、舌も大きく切断されていて発音が出来ないのだ。それでも麗美
は哀願をやめようとはしない。
舌が切れた耐え難い激痛も、プライドも、全てがどうでもよくなった。
そんなものは放り投げれば良かった。
ただ想子に許しを請うことで、命が助かればそれでよかった。
それほど刃物とは、抵抗や駆け引きの意志をあっけなく奪い去る
鈍い輝きを放つのだ。
「おねはい、おねはいよぉ……!」
麗美が繰り返す哀願に、想子からの返事は無い。沈黙のみが返される。
それは何時まで続いたのか。
麗美には永遠に思われる時間の後、初めて想子から返事が返ってきた。
「許して欲しいの?」
冷たく抑揚のない声だった。今の想子は紛れもなく、遙か上から麗美
を見下ろして命の価値を値踏みする、面接官そのものだった。
- 79 :
- 麗美は必に首を縦に振り、許しを請う。
すると唐突に、想子の声がとても優しげなトーンに変わった。
「ねえ、麗美。私が許す許さないより、その裂けた口の手当てが
先でしょ。酷い怪我だしね。」
「…………!」
助けてくれるのか。
麗美の中に、かすかな希望が灯る。
「ほら、麗美。便器に座ってないでそこから立って。」
そう言われると盲目の麗美は両腕を軽い力で掴まれ、ゆっくり
引かれた。
優しげなその力に立ち上がる事を促され、足を震わせながらも
想子の為すがままに従った。
だが――。
「じゃあ、後ろ向いて。」
「あっ?」
想子は麗美の肩を掴み、力ずくで振り向かせる。
便器しかない方向を。
なんで――。
そう思った次の瞬間には、後頭部を掴まれ、頭を一気に押し下げられ、
水の中に顔面から突っ込み、額も硬いものに打ち付けた。
便器の中だ。
鼻に、口に、便器の水が入り、必にもがく麗美。その後頭部に想子
は両手で全体重を掛けながら、もがき苦しむ麗美を見下ろして楽しげな
声で言った。
「まずは傷口と目を水で洗わないと。糞女にはぴったりよ。」
朝のHRが始まる直前に、一年四組の数名の女子達が一斉に自身の
携帯を開いた。
メールだ。
件名『お前達もこうしてやる。』
本文は無く、数枚の添付画像のみがある。
そこに写されていたのは、裂けた口を開いてそこから裂けた舌を
覗かせ、涙を流しながら哀哭する口裂け女の――。
麗美の携帯が発信元であるこのメールを、誰しもが最初、タチの悪い
悪戯だと思った。
だが、その添付されていたグロ画像が誰であるか気付くと皆、画像を
凝視した。目を凝らして共通点を探し、その正体を確信すると悲鳴を上
げ、再度自らの目を疑った。
その様子を見た周囲の者達は、ある者は携帯を覗き込み、またある者
はその携帯を手からもぎ取り――――。
最後は教室が戦慄に包まれた。
- 80 :
-
朝8時45分、所轄警察署。
「お父さん!」
想子は和彦の姿を見るなり瞳を潤ませ、胸の中に飛び込んだ。
「刑事課にいるお父さんの所に連れて行ってくれなきゃ話をしない。
そう、この子が言うもので。」
想子を連れてきた制服警官は、和彦にそう語った
自分の胸に飛び込み泣いている想子に、和彦は戸惑いに満ちた顔を
浮かべている。
周囲を取り囲む彼の同僚達は誰もその反応を訝しまない。
驚いているのは同僚達も同様であるし、至極当然のことである。
だから和彦のその驚きが自分達とはズレていることに誰一人気付く者
は居なかった。
まさか本当に、しかもこんなに早いとは――――。
確かに和彦は想子に復讐を持ちかけ、この一週間、具体的な技術を
教え込んだ。
「いいか、刃物でも中々人はなない。」
「ぬとしたら、特に大きな動脈の切断による出血性ショック、
もしくは心臓や肺などの特定の臓器を刺すことだけだ。」
「刃物で狙う動脈で有名なのは、首の頸動脈、腋の動脈、太股の大動脈、
この三つだ。これらは体の浅い部分にあり、出血が極めて激しく、
位置的にも縛っての止血が困難という条件が全て揃っているからだ。
つまりこういう動脈以外の切断は気にしなくていい。」
「臓器の場合でも箇所によってだいぶ効果は違う。腹部の小腸とかなら
刺されても相当長い間持つから、躊躇無く刺しても構わない。」
「ただ想子。出来る事ならば最小で最大の効果を狙うべきだ。生命には
別状はないが、本人のプライドを完全に破壊できるような箇所を。
そこで考えてみたんだが、最優先で狙うのは……ここだ。」
和彦は訓練用のゴム製模擬ナイフを想子の頬に突き刺し、口の端に
向けて引き切った。
「奴を――口裂け女に変えてやれ。」
そうして一週間、学校を休ませて何度も訓練をさせたのだ。
だが正直な所、成功する可能性は低いと和彦は見積もっていた。
しかしその予想はあまりにあっけなく覆された。
武器を持たせ、再び学校に送り出した直後にもう実行し、計画通りの
惨状を作ったのだ。
あまりに事がうまく運びすぎる故か、それとも直感で既に何かに
気づいているからなのだろうか。
想子に計画を持ちかけた時と同じように、再び和彦は不安を感じず
にはいられなかった。
- 81 :
-
周囲の同僚が見てる中、しばらくして想子が泣き止むと、和彦は
打ち合わせ通りにそれらしく何も知らない振りをして事情を聞いた。
想子はとても悲痛な表情で、一週間前に既に和彦に話した事を、
まるで初めてかのように語り始めた。
かすれた声で切々と麗美の非道な行いを訴える想子。それを傍から
眺めている周囲の刑事達は男である。
彼等は皆、清純そうな女子中学生の痛ましげな様子に思わず同情して
気を取られ、ほんの少しでも和彦の関与を疑う人間は居なかった。
想子から事情を聞き終えると、想子は和彦の上着を掴んだ。
そのまま縋るような視線で見上げながら、掴んだ手を離そうと
しなかった。
その様子を見た課長は和彦に、娘を家まで送ってやって今日は
そのまま一緒に居てやれと言った。
和彦はこの気遣いを断り、送ったらまた戻ってくるので、代わりに
誰か一人貸してくれるように頼んだ。
事件の聞き込みということで警察手帳を使って、想子が虐められて
いたという、こちら側に有利な証言を集めるためだ。
そうでなければ慰謝料をいくら要求されるかわからない。
「斉藤、父親のお前が行けばいいんじゃないのか?」
課長のこの質問に和彦は、こう答えた。
「父親が行くのは、感情的になって良くないんじゃないですか?
それに――」
「あまり人に顔と名前は覚えられたくない商売でしょう。」
想子は車に乗せられ、帰宅の途についた。
車に乗り込むまでの間、想子は痛ましげな表情を崩さなかったが、
車が走り始めた途端、大きく安堵の息をついて座席にもたれ掛かった。
「――ふう。ねえ、和彦さん。私の演技は大丈夫だったかな?」
想子は先程とはうって変わった弾んだ声で、和彦に話しかけた。
「……ん、ああ。全くバレてないと思う。」
「……? あの、和彦さん。私、何かミスとかした?」
「ん、どうした?」
「あの、何だか浮かない顔をしてるから……。」
私、何かまずいことをしたのかな。
想子は心配そうな眼差しで車を運転している和彦を見る。
すると和彦は、慌てて否定した。
- 82 :
- 「ああ、いや。問題ない。完全に計画通りで何もまずくなんかない。
そうじゃなくて腑に落ちないことがあってな。――――逆だよ。」
「……逆?」
「まさかあそこまでうまくやるとは思えなかったんだ。実行には
踏み切れないか、実行出来ても予定通りにはいかないと思ってた。
それがどうしても腑に落ちなくてな。」
「そんなに成功しそうにないって思ってたの?」
「想子が引き篭もるのが前提だから、駄目元だった。恐怖というのは
人間にとって絶対的な存在だ。それに刃向かうことがどれだけ難しいか、
お前だってわかるだろ?」
「……。」
「なあ、想子は怖くなかったのか?」
この言葉に、想子はただ素直に答えた。
「だから和彦さんが、私の力になるって言ってくれたんでしょ?」
想子はほんの少し頬を色づかせながら、微笑んだ。
だがその答えに対し、和彦は当惑の表情を浮かべている。
「いや、まあ、そうなんだが……」
和彦は別に想子に見つめられて恥ずかしがっているというわけでは
ない。本当にただ、和彦のおかげだという事実に、和彦自身は納得が
いかないらしい。
その様子を見た想子の内に、急に不満と不安が沸いた。車が走り出し
てからは想子の機嫌は良かったのだが、ここにきて初めて表情を
曇らせた。
和彦によって自分がどれだけ左右されるか、依存しきっているのか、ちゃんと分かっていないのではないか。
いや、そうに決まっている。
そんな想いからだった。
想子は自分の顔を俯かせ、ぽつりと言った。
「でもね、和彦さん。正直、怖いな――。」
「……え?」
「何が理由なのかわからないけど、やっぱり自分のしたことが怖い。
それにね、さっき和彦さんも私がメールでばらまいた画像を見た時のことだけど――」
先程の想子が警察署所に連れてこられた時のことである。
和彦はその時に初めて麗美の口裂け画像を見たのだ。
「あの時ね、和彦さん、脅えてた。」
「――」
「人目があるから演技するのは当然だったけど、私には本気で脅えているように見えた。
だから、その、少し……私、不安で……」
「……」
押し黙ったまま想子の言葉を聞いていた和彦。
その和彦が唐突に言った。
「ざまあみろ。」
「え?」
想子が振り向くと、和彦は走らせていた車を止めた。
赤信号だ。
「麗美の奴のことだよ。口裂け女と化して、泣き叫んだあの姿、傑作だ。」
ははは、と和彦はハンドルから手を放し、声を上げて笑う。
- 83 :
- 「想子のしたことが悪いことである筈があるか。こっちは当然の罰を
与えるためだけに、多大な覚悟で復讐に臨んだんだ。非難などされて
たまるか。あんな連中のために。」
そう声を荒げると、和彦は想子の方を向き、大きな手を想子の頭に
のせて笑った。
「想子、いい気味だったな。」
これで充分だった。
望み通りの返事を和彦からもらい、想子の胸には暖かなものが
広がった。
だから、先程感じたわだかまりはひとまず胸の奥にしまうことが
出来た。少なくとも、こうして和彦は想子のことを支えようと
してくれているのだから。
想子はとてもはきはきとした、よく通る声で和彦に答えた。
「うん、麗美の奴、ざまあみろ。」
信号が青に変わる。
和彦がアクセルを踏むと、車は再び走り出した。
それから数日が過ぎた。
想子はあれから二度と学校には登校していない。
想子にとって、今までの人生の中で初めて味わう開放的な気分だった。
やっと長きに渡る呪縛から解かれ、好きな人のみが傍らに居るように
なり、後は押し倒されるのを待つばかりの生活。
全ての懸念を片付けた想子の身には既に緊張など微塵も無く、ただ
甘い期待に胸を膨らませていた。
だがそれも最初の内だけのこと。徐々に想子は和彦の様子が妙な事に
気付き始めた。
麗美の親との示談交渉を、和彦自身は何故か行おうとしなかった。
職業柄、得意な筈なのに、弁護士をわざわざ雇って相手と顔を
合わせないようにしていた。
それに既に事は片付いたと言うのに、和彦は家に居る時はいつも、
鋭い目をしながら何かを真剣に考え込むような様子を見せることが
多くなった。その姿は前よりもむしろ多くの緊張を纏っているように
見える。
和彦は一人、すぐ目の前に迫る何か重大な出来事を、睨みつけていた。
そんな時、それとは別のちょっとした面倒が起き始めていた。
- 84 :
- 投下終了。
保管庫→sanotsukasa.hp.infoseek.co.jp/
一週間前にヤンデレスレに修造ネタを投下して、
それに続けてこっちの方に投下しようとした途端、
規制を食らいました。
そろそろ二年になるので投下ペースを一気に上げて、
今年度中にはさっさと終わらせたいと思います。
- 85 :
- >>84
規制で電話からだけど
GJ!
想子の病みっぷりに期待
- 86 :
- gj
修造ネタはあなただったのか
- 87 :
- 二年って…
- 88 :
- 投下キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
GJ!
やっぱりこの父親頭おかしいよ
- 89 :
- >>88
おれたちだってww
- 90 :
- 父娘相姦に欲情する俺たちだって、いずれは娘を持つかもしれない。
そんな時、娘を傷つけない為の賢者モードになるためのこのスレ。
- 91 :
- リアルで自分の子供には欲情しないでしょw
- 92 :
- つーか俺二次至上主義者だしぃ
- 93 :
- てゆうか二次元は裏切らないしぃ?
- 94 :
- 三次元幼女とか萎えるだけ……
- 95 :
- このスレの娘は僕の中ではガンスリのトリエラに脳内変換されます
- 96 :
- >>95
何を言ってるのかまったく分からん。
- 97 :
- >>95
むしろイタリア人でパパ想いな人ということを考えると、
真っ先にアリーヴェデルチが脳内再生されます。
- 98 :
- ジッパーですか。
- 99 :
- ほしゅー
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