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2012年09月801404: ('A`) in 801板 7 (331) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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('A`) in 801板 7


1 :2011/12/24 〜 最終レス :2012/09/09
    |                   \
    |  (,,-_r) ('A`)         ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘノ( ヘヘ ̄        アンアン/
    |                    \
    |   (,,-_r)('A`)         ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘノ( ヘヘ ̄        アンアン/
    | …センパイ  ド、ドシタノ?       \
    |   (,,-_r)('A`)          ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘノ( ヘヘ ̄         アンアン/
    | …シマセンカ  ウ、ウン…!       \
    |   (,,-_r)('A`*)          ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘノ( ヘヘ ̄         アンアン/
(,,-_r) ('A`)<<
1 http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1046920363/
2 http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1054133883/
3 http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1062786512/
3.5 http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1063187546/
3.55http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1086175901/
4  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1132140622/
4.1 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1133191867/
5  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1168869717/
6  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1194605824/
6.1 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198721185/
 ∩∩
 ( ゚x゚)<ttp://dokuo801.under.jp/
 (゚」゚)<http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1046920363/
(  ̄_√)<http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1054133883/

2 :
>>1
超乙!

3 :
    |│|:.:.:........:.:.:.:.:.:.:.:..........r'
    |│|________________,.-‐'´
    |│|
    |│|                r'⌒ヽ,...:::⌒ヾ
    |│|       ミ,ハ      `ヽ;.:.:.:.;,:.ノ  ,..,.::::)
    |│| くヽハノ;/)三{j::ハ        ノ`...:.:::::ヽ  ... ..:: ::
    |│|く三{:i:;ハ:;!フ〃ハリjハ/ノ     ).::.:.   .:.:.:::::::::)
    |│| フ);ヾッ'ニ>/  〃_:}三_ r'⌒    .:.:.:::::::)::. ;:;:::,,:, :::
    |│| `ラ^ハ_)´/⌒ヽ、⌒ハ)´⌒Y´    .:.::r'⌒:::::
    L二二二二二二二二二二二二二二二二二 ┼─−− -
             ___                 │
             _|l::: :::: :l||_____ _ _ _   l     D K - O           i
           / |l::: :: :::l||.                !     奇跡のロボット    l
         /   |l: ::: ::::l||ゝ                                 |
        /..    ̄ ̄ ̄                               - −−─┼
      /

4 :
                       r―――――、
                       | 暑い……な |
                       `ー――v―‐'

    r―――――――、
    | 暑い……ですね |
    `ー――v―――‐'


                                        |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                           |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                           |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||              ┃;;;つ`∀)つ |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||(l_-;;;)ヽ┃          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

            夏に入ってから俺達は

                      完全に溶けていた…



5 :

   ヨーコのボディーは問題なく進んでいる
   先輩がドクオを調べた結果、必要とされていたデータが揃っていたからだ

     川,,仮,リ カオハマダキメテナイノ
     (/ y )o
     (;,_l
      (/J
   だが信じられないことに
   ドクオには、それ以外のデータが複数存在していた

   ドクオには、TWO社製の全てのロボットのボディーと
   接続可能なデータが全て揃っていたんだ
   こんな事、普通では考えられない話だ
     ∧∧    ∧_∧    ∧ ∧
     (:゚Д゚)  ( :´∀`)   (*:゚ー゚)
     (|_:o:|)   O_:o:_|O   U_:o:| ∋(:‘v‘)∈
    〜| : : l .  (| : : |   〜(  |  ノ(i∞)ヽ
       ∪∪ .  ∪~∪    (,,/U   OO
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   無論それらは、容易には解析できないようにされていた
   先輩が見つけられたのも、極一部に過ぎないようだ
             ('A`:)     ドクオには未だに多くの謎が
            o'(!-!)ヽc   隠されているらしい
            ロロ
   ドクオの小さな体に秘められていた
   巨大すぎる壁を前に打ちのめされていたわけだ


6 :

                     r―――――――────―─、
                     | なあモクオ             |
                     | 俺はやっぱり             |
                     | D博士とコンタクト取るべきだと |
                     | 思うんだけどな…          |
                     `ー―――v―――─────‐'
       r―――‐、
       | 嫌です |
       `ー―v―'                          |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                           |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                           |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||              ┃;;;つ`∀)つ |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||(l_-;;;)ヽ┃          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

7 :
                    r――――――────――、
                    | 何でだよ            |
                    | 事情を話せば理解してくれる|
                    | かもしれないだろ        |
                    `ー――─―v――────‐'
          r――――――───――、
          | 理解してくれなかったら  |
          | 全て終わりじゃないですか.|
          `ー―――v―――───‐'
                        r――──――――――、
                        | そうかも知れないが… |
                        `ー―――v―──――‐'
                                        |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                           |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                           |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||              ┃;;;つ`∀)つ |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||(l_-;;;)ヽ┃          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

8 :

                    r――――─────――――、
                    | 博士だって自分のロボットが  .|
                    | 残される方を喜ぶと思うんだよ |
                    `ー――─―v―――────‐'
          r――――――────――、
          | 先輩は夢を見すぎです     .|
          | D博士の噂は冷血漢ですよ |
          `ー―――v――────―‐'
                        r――――――――‐、
                        | 僻みやっかみだろ |
                        | 俺はD博士を信じる |
                        `ー―――v―――‐‐'_.ロi]i]i].:l  |
____ ______                           |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                           |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||              ┃;;;つ`∀)つ |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||(l_-;;;)ヽ┃          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

9 :

       r―――――――────―、
       | 先輩は博士を知らないから |
       | そう言えるんだ          |
       `ー―――v―────――‐'
                          r―─────―――――――、
                          | はあ?                |
                          | お前だって会ったことないだろ |
                          `ー―――v―――─────‐'
          r――――――――、
          | ありません      |
          | しかし知ってます .|                |ロロi]i]i].:l  |
____ ___`ー―――v―――'                   |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                 (∀´ )    |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||(-_r)              ∪!ll!∪ヽ |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       || ノ )┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

10 :

                           r――――――‐、
                           | どういう意味だ |
                           `ー―――v――'
         r―――――、
         | 父なんです |                        |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー――v―‐'                       |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                  (∀´ )   |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||(-_r)             ┃Oと ヽ   .|EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       || ノ )┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

11 :

                           r―――――───―――、
                           | え?                 |
                           | お前お父さんいるじゃん  |
                           `ー―――v――(  ̄_ ̄)コンナカオノ
        r―――――─────―――‐、
        | 今の父とは血は繋がってません |
        | 身籠もった母を捨てた      .|
        | ロボット工学者ダマル博士が  .|
        | 俺の父親で、たぶんD博士     .|
        `ー―――v―――─────‐‐'           |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                           |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                  (゚∀゚ )   .|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||(-_r)             ┃Oと ヽ   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       || ノ )┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

12 :

      ダマル博士は当時、小さな研究所に勤める駆け出しの無名工学者でした
               「いつか私がロボット界に革命を起こす」というのが
               彼の口癖だったと母は言ってました
            (:::::::)
         (   )   そのダマル博士が、突然失踪した
            |__ハ_ゝ   彼の親も行方を知らず、捜索願も出されましたが
          |__l__|   手がかりを得られないまま、母は待つのを止めました

 それから二年後です                             (:::::::)
 それまで鳴かず飛ばずのメーカーチャンネルTWO社が .      /,<V>)
 一躍最高峰に踊り出すGKが販売され                  ヽ/:l |
 D博士という誰も聞いたことのないロボット博士の名が       / l~'l | |
 世界に出てきたのは                           `'l__|/`


13 :

                           r―――――――─―‐、
                           | D博士の顔は極秘だろ.|
                           | 証拠はあるのか    |
                           `ー―――v―――─‐‐'
         r―――――、
         | ありません |                        |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー――v―‐'           イイキルナ      .|=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                   (∀´; )   .|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||(-_r)             ┃Oと ヽ  |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       || ノ )┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

         r――――、
         | しかし… |                      |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー――v‐'                       |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                 (∀´; )    |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  || ゴソゴソ          ┃Oと ヽ   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||_- )┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

14 :

                 r――――――――、        .|ロロi]i]i].:l  |
____ _____     | これを見てください |         .|=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||    `ー―――v―――‐' (∀´ )   |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||             □ と_と  ヽ   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃        ( -_)ノ   [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」      ( )     |               |
|            |   |       八      |               |

                           r―――――――──―、
                           | 古い雑誌持ってるな〜 |
                           `ー―――v―――──‐'
_________________
______                  |  「D博士に直撃」か…
 i::ヽ、_,/;;;;;;; | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| |
./ヽ、  |、;;;;;;;;| |||||||||||||||||||||||||||||||||| r−' "´ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、,/(::)l〉ヽ;;;;| |||||||||||||||||||||||||||||| /       ..:.::..:::::
〈 ヽ:::i/ ゚〉 〉| ||||||||||||||||||||||||||||r´       ..:.::..:::::::::
 ヽ、ヽ' / i| | |||||||||||||||||||||||||/       ..:.::..:::::::::
    |o  | | |||||||||||||||||||||||/       ..:.::..:::::::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ||||||||||||||||||||| ′       ..:.::..:::::::::
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||         ..:.::..:::::::::

15 :

                 r―――――――、          |ロロi]i]i].:l  |
____ _____     | 左下の写真です |            |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||    `ー―――v――‐'    (`∀´)  ..|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||                 (つ□と)   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃        ( -_)    [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」      ( )     |               |
|            |   |       八      |               |

            _
            l´ ゙ヽ、
         l´ \   ヽ           手だけを撮した写真がありますよね
         ヽ   ヽ、  \
         /⌒ヽ `ヽ  ii
        /  丿 ゙ヽl  ,!l       右手親指の所に三角の黒子と
      /  ,/   /   |l        手の甲に火傷の痕がある
    ,/   /    ,/    ) 
    / ・  〈   /     ,/        母と撮したダマル博士の手にも
   .| ・ ・人,,,`-'´      ,/         全く同じ黒子と怪我をしたばかりの傷がありました
    |  メ;,;;;;;;;;〈,,;;,, ,,    /
   ,i   );;;;,,;,;;;,;;;;ヽ   /
  ,/   〉;;;;,,;,;;,,,,;,;;,ヾ /           俺にはとても偶然とは思えない

16 :

               r――――――──――、
               | 実家には俺のためにと |
                | 母が“父”の写真を    |        |ロロi]i]i].:l  |
____ _____   | 残してくれています    |        |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||  `ー―――v――──―‐'(`∀´;)   |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||                 (つ□と)  |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃        ( -_)    [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」      ( )     |               |
|            |   |       | |        |               |


         r―――――――───────―、
         | ただ俺は、母を捨てた男が憎いから|
         | 会いたくないわけじゃない       |
         | ロボットに携わる人間として       |
         | あの人にだけは負けたくないんです |       |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー―――v――───────―‐'       .|=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                    (∀´ )  ..|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||                  ┃Oと ヽ   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃ (l_- )          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」 ( )          |               |
|            |   |  | |              |               |

17 :

          その雑誌のインタビューでも言っているでしょ
          あの博士は
          あんなにも素晴らしいドクオ達を生み出しておきながら


             自らロボット達の可能性を否定したんだ


:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::.::.::.:::.::.::.::.::.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:いずれロボットが心を持つようになるですか:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::.::.::.::.::      ::.::.::.::.::.:.::.::.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::.::.::.::.::    (;;;ー;;;)    ::.::.::.::.::.::.::.::.::.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::          /,<V> ̄]つ       ::.::.::.::.::.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::..           ヽ/:l 「           ::.::.::.::.::.;:;:;::;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::.         / l~'l|_ゝ        .::.::.::.::.::.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;.;:;:;:;:;:;:;::.::.::.::.::.          `'l__|__|__   .:.::.::.::.::.:::.::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;:;:;:;:;:::.::.::.::.::.::.::.::    ̄ ̄ ̄ ̄::.::.::.::.::.::.::.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::.::.::.::.::.::.::.:: そのようなことを:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.::.::.::.::.::.::私が望んでいると思うんですか?

18 :

         r―――――――──―、
         | 俺はそれが許せない! |
         | D博士だけは絶対に! |                 |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー―――v――──―‐'     アツイナァ…     |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                     (∀´; )  ..|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||                  ┃Oと ヽ  |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃ (l_-#)          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」 ( )           |               |
|            |   |  | |            .|               |

         r――――――――、
         | すみませんが先輩 |
         | 今日はもう帰ります|                    |ロロi]i]i].:l  |
____ __`ー―――v―――‐'                 |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                    (∀´; )   |EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||                  ┃Oと ヽ  |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃ (#-_r)          [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」 ( )            |               |
|            |   |  | |       r―――^――――、        |
                             | そうだな、お疲れ |
                            `ー――――――‐'

19 :

                                            バタン >
                                      |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                         |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                 ( `ー´)   .|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||               ┃(_つ□O   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

                         r――――――――、
                         | さて…          |
                         | どうしたもんか…  |
                         `ー―――v―――‐'
                                      |ロロi]i]i].:l  |
____ ______                         |=====◎:l  |┐
|◎=.|   ||       ||                 ( `ー´)   .|EEEEEEEl:::::l|│
|  ̄|   ||[:l  ]  ||               ┃(_つ□O   |EEEEEEEl:::::l|┘
| =|   ||       ||  ┃           [二二二二二二二二二二二l二
二二二二二二二二|二二二」            |               |
|            |   |             |               |

20 :


       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        モクオは無駄に頑固な所あるからなぁ〜
       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



21 :

                          +−−−−−−+
                           l ――という訳だ l
                          +−−−−−−+
             __
          /   \
         X ダカラ?  X
          \   /
              ̄

                  \\                       +−−−−−−−−−−−-+
            _ ___ \\          (`∀´。ノ)   l それはもう、お前が       l
      .( :'A)  //:::/l   .\\          /'') ⊂_)|  l あいつを説得してくれれば  .l
      (o!-=‐| ̄ ̄ ̄ ̄   .\\        ( ( _i ̄ ̄| .l 万事上手くいくと思うわけだ l
        ロロ  |           .\\       しし|| ̄"|| +−−−−−−−−−−−-+
      _____          \\
    /        \          \\
  X モレハロボットダゾ  X             \\
    \        /                \\
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                             +−−−−−−−−−−−+
                              l その前にモクオの友達だろ l
                             +−−−−−−−−−−−+
        _____
      /        \
    X ソレハマチガッテイル  X
      \        /             +−−−+
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                   l どこが l
                               +−−−+

22 :

        _________
      /            \
    X トウケイデータジョウ      X
    X モクオヲモレノカイワハ オヤコダ X
      \             /
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       +−−−−−−−−−−−+
                          l ダハハハハハ           l
                          l 親子? おーやーこ〜〜? l
                         +−−−−−−−−−−−+
    _______
  /           \
X ナゼワラウノカ リカイデキナイ X
  \           /
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            +−−−−−−−−−−−−+
                             l ドクオはモクオ親子の会話を l
                             l 聞いたことがないんだな    .l
                            +−−−−−−−−−−−−+
            _
          /  \
        X  ナイ   X
          \  /
             ̄
                          +−−−−−−−−−−−−−−−−−+
                           l 今度モクオの実家に連れてってもらえ   .l
                           l そしたら分かる                  l
                           l これ以上なく他人行儀で堅苦しいからw   l
                          +−−−−−−−−−−−−−−−−−+

23 :

                             +−−−−−−−−−−−−−−+
                             l ああ、別に仲悪くはないんだ     l
                             l ただ家族全員が生真面目だからさ.l
                             +−−−−−−−−−−−−−−+

                  \\                       +−−−−−−−−−−−−−+
            _ ___ \\          (`∀´。ノ)   l だからな、モクオ比でいうとだ  l
      .( :'A)  //:::/l   .\\          /'') ⊂_)|  l モクオとドクオの会話は       l
      (o!-=‐| ̄ ̄ ̄ ̄   .\\        ( ( _i ̄ ̄| .l 甘々な恋人同士に近い!     l
        ロロ  |           .\\       しし|| ̄"|| +−−−−−−−−−−−−−+
      _____          \\
    /クリカエス     \           \\
  X モレハロボットダゾ  X             \\
    \        /                \\
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                                  +−−−−−−−−−−−−−−+
                                   l あいつにはそんなの関係ないって .l
                                   l 俺もそうだが                l
                                   l 惚れてしまえば同じだ          l
                                   +−−−−−−−−(*`∀´)ヨーコハァハァ
          ___
        /     \
      X リカイフノウ… X
        \     /
           ̄ ̄ ̄

24 :

                                          +−−−−+
                                          l 本当に? .l
                                          +−−−−+
           _____
         /        \
       X  ……………  X
         \        /
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                              +−−−−−−−−−−−−+
                              l ヨーコに理解できる感情が   .l
                              l ドクオに理解できないなんて  l
                              l 俺は考えられないんだけどな .l
                              +−−−−−−−−−−−−+
           _____
         /        \
       X  ……………  X
         \        /
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                +−−−−−−−−−−+
                               l 今は分からなくても    .l
                               l いつかは好きってのが ..l
                               l 分かると思う       ..l
                               +−−−−−−−−−−+
           _____
         /        \
       X  ……………  X
         \        /
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

25 :

                             +−−−−−−−−−−−+
                             l まあとにかく           l
                             l D博士の事を説得してくれよl
                             +−−−−−−−−−−−+

                             +−−−−−−−−−−−+
                              l じゃあ俺が調べたD博士の..l
                              l 連絡先を送るから      .l
                              l あとは頼んだぞドクオ    .l
                             +−−−−−−−−−−−ブツッ


            _ ___
      .( :'A)  //:::/l       理解不能…
      (o!-=‐| ̄ ̄ ̄ ̄
        ロロ  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

26 :

       r――――――――‐、
       | ん? どうしたんだ?|
         `ー―――v―――‐‐' │
          ,___ |二二二.| │
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │
          |l..( -)| |≡≡[:]|..│      (`: )
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|     っ┘)
        |二 ‐┼‐ |      .|  |      ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       r―――‐、
       | ドクオ? | _____
         `ー―v―‐' . |二二二.| │
          ,___ |二二二.| │          理解不能__
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │
          |l..( -)| |≡≡[:]|..│          ( :'A)
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|        (o !)c
        |二 ‐┼‐ |      .|  |        ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

27 :

┌────────────────┐
│差出人:(`∀´,,) <saki@xxx.jp>       │
│  件名:D博士                │
│  宛先:dokuo                   │
│                          │
│  住所:○○県△△市☆☆〜〜  ....│
│                          │
│  電話番号:****-**-****      │
│                          │
│  よろしく!                 │
└────────────────┘

            _ ___
      .( :'A)  //:::/l
      (o!-)c| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|
        ロロ  |        |  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

28 :

          モレニハ分カラナイ


                シカシ 博士ナラ教エテクレルダロウカ


            _ ___
      .( :'A)  //:::/l
      (o!-=-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|
        ロロ  |        |  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

29 :

            RRRRRR.....
                  RRRRRR.....
                          RRRR


┌─|─l┐
│はい .|
└l!─!‐!┘                     _____
                         /        \
                       X  モレデス ハカセ  X
                         \        /
                            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



30 :

     ____  くヽハノ;/)
   ∠´  ヽく三{:i:;ハ:;!フ
     `ーァ'´_`フ);ヾッ'ニ>               モレガワカリマスカ
-‐-、  //  `ラ^ハ_)´
-‐‐ゝ//l ̄`ト、 `´レ'
-‐'//  ヽ、 l l
//    zヾレヘl
/    /く三;:l::j      _r‐、     (⌒⌒ヽ
 く二/!ヽ `フハハ ヽ、_r'⌒  (__)ヽ、  `ー-‐'`
  ,/  レ'  ´ ^´         .:.:.:::ヽ_ノ⌒ヽ、      モレノコエヲ オボエテイマスカ
 /  jハ/ノ     ミ,ハ  .:.:.::.:.:::::::::::r、___.:.:.:.::::::ヽ、
〃  〃_:}三    三{jハ .:.:.:.:::::::.:.:.:r‐、) `ヽ、___ノ
  / ⌒ハ)´    〃ハリ .:.:.:.ノ`ー‐'   (ン
 ̄\  ´     /
   \     /⌒ヽ、lヾハ
     ヽ   /` ̄ ∨ ミ;.ヾ!
____________!ヽ〃   ,.-、ハァ、;;リ i
      //`ヽ、∠__/ ヘハj .:.)__,,.-‐‐‐-、r'⌒ヽ、_r‐‐'フ
     //   ヽ /⌒ヽ   :::::::::.:.:.:........:.:.:.:.:.:.:.:..........r'´
    //      /´  ̄` `゛ー-、 ________________,.-‐'´
   //      /         \__________,...--‐-、___
  //     /                      `ヽ‐-、

31 :
::..:..:.. ..      〈           ┌─|─il──|l──i─!|──!──┐
::..:..:.. ..      ヽ            .│その声はDK-Oだね         |
;::..:..:.. ..  、--‐-/               | ちゃんと覚えているよ        .|
::..:..:.. ..  ヽ、_,/            | 子供の声を忘れる親はいない  |
:::.:.. ..\,,___,/              .└l!───|──i!──|──|i─i─┘
;::::..:.:.. .. .(
;;;::;:;::::::.:...:.:ヽ

    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──┐
    │本当に久しぶりだ                |
    │もう一度その声を聞ける日が来るとは..|
    |今日は何と良い日なんだ           |
    └l!───|──i!──|──|i──i ──i!┘

                                   _______
                                 /          \
                               X モレモ ハカセノコエガキケテ X
                               X ウレシイデス       X
                                 \           /
                                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─┐
│ありがとうDK-O…いや         .|
|今はちゃんと名前があろうんだろ? .|
│それを教えてくれないか       ..|
└l!───|──i!──|──|i──i─i! ┘
                                   __
                                 /    \
                               X ドクオデス X
                                 \    /
                                    ̄ ̄


32 :

┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|─┐
│おや、それじゃ私の所にいた時と同じだね .|
└l!───|──i!──|──|i──i───|─i! ┘
                                 _____
                               /      \
                             X ソウナンデスカ? X
                               \      /
                                  ̄ ̄ ̄
┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──‐┐
│そうだよ                         |
|名付け親が少々融通の利かない性格だからね..|
|所で、今日は何かあったのかい?           |
└l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ‐┘

                                      _____
                                    /        \
                                  X ハカセ モクオニ…   X
                                  X アッテクレナイカ   .X
                                    \        /
                                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


   ┌─|─il──|l──i─!|.┐
   │モクオ? それは誰?|
   └l!──|──i!─‐|─i!‐┘
                                    _____
                                  /        \
                                X  モレノマスターデ… X
                                  \        /
                                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

33 :

                                 _____
                               /        \
                             X ハカセノ コドモデス  X
                               \        /
                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     ┌──!──l| ───|──┐
     │私の子供?         .|
     │それはどういうことだい?|
     └‐─|i──i───|──i! ┘

                                     __
                                   /    \
                                 X …ジツハ  X
                                   \    /
                                      ̄ ̄


34 :
    |│|:.:.:........:.:.:.:.:.:.:.:..........r'    ┌─|─il──|l─┐
    |│|________________,.-‐'´      │ そういうことか |
    |│|                   └l!───|─‐li! ┘
    |│|                r'⌒ヽ,...:::⌒ヾ
    |│|       ミ,ハ      `ヽ;.:.:.:.;,:.ノ  ,..,.::::)
    |│| くヽハノ;/)三{j::ハ        ノ`...:.:::::ヽ  ... ..:: ::
    |│|く三{:i:;ハ:;!フ〃ハリjハ/ノ     ).::.:.   .:.:.:::::::::)
    |│| フ);ヾッ'ニ>/  〃_:}三_ r'⌒    .:.:.:::::::)::. ;:;:::,,:, :::
    |│| `ラ^ハ_)´/⌒ヽ、⌒ハ)´⌒Y´    .:.::r'⌒:::::
    L二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
             ___
             _|l::: :::: :l||_________ _ _ _
           / |l::: :: :::l||.
         /   |l: ::: ::::l||ゝ
        /..    ̄ ̄ ̄

   ┌─|─il──|l──i─!|─|─┐
   │しかしドクオ          |
   │それはモクオ君の間違いだ|
   └l!───|──i!──|──|i ┘

                                    ___
                                  /   \
                                X デモ…  X
                                  \   /
                                     ̄ ̄

35 :

  ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
  │信じて欲しい、私には確かに息子がいた    .|
  │しかしその子は、妻と共に…亡くなっている   |
  └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘
          ┌───────────────┐
          │┌─────────────┐│
          ││                    ││
          ││     ( ,,゚ー゚)  .  ('ー`,,∬  ││
          ││    /<ヽY/>ヽ   /゙゙゙゙゙゙゙゙ヽ   .││
          ││   |   ヽ/  i \/ ( ( i |   ││
          ││   | i   |:  |(彡 ,) |  ゚| |  .││
          ││   | |   |:  |ヽ/ =O=i~i  ││
          ││   |_|___|:_,|゙ ('∀`,,) ヽ | |   ││
          ││   ヽ|   y  |  イ`=´ヽ   ')))  ││
          ││    |   |   |  |l_〈,〉_i )   ヽ.││
          ││    |   |   | (,|__、__,|〜〜〜'´││
          ││    |   |   |  | .i .| || ,|   .││
          ││    |__|__|  |=|= | || /)   .││
─────││    (__,,i,,__) (__(_)<_/ll   .││───────────
          ││                    ││
          │└─────────────┘│
          └───────────────┘

36 :

┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|─┐
│事故でね…                    |
│私は妻以外の女性を知らないから   |
│絶対にモクオ君は私の子供ではない  .|
└l!───|──i!──|──|i──i─|─i! ┘

                                  _____
                                /        \
                              X ソウナンデスカ…   X
                                \        /
                                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─|─il──|l──i─!|──!─|──┐
│しかし思い当たる人は知っている . |
└l!───|──i!──|──|i─i|─i!‐┘
                              ____
                            /      \
                          X ホントウデスカ?  X
                            \      /
                               ̄ ̄ ̄ ̄
    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|─┐
    │あとで聞いてみよう               |
    │そして事実であるなら彼に連絡させる .|
    │約束しよう                       |
    └l!───|──i!──|──|i─i──|─i! ┘

                                 _____
                               /        \
                             X アリガトウゴザイマス X
                               \        /
                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

37 :
::..:..:.. ..      〈           ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──┐
::..:..:.. ..      ヽ          │ちゃんとその言葉が言えるんだね    .|
;::..:..:.. ..      /          │そのモクオ君て人は             |
::..:..:.. ..  ー─/           │しっかり君と向き合ってくれているんだ..|
:::.:.. ..\,,___,/            └l!───|──i!──|──|i──i──i! ┘
;::::..:.:.. .. .(
;;;::;:;::::::.:...:.:ヽ


                              _______
                            /           \
                          X ハカセ…ロボットニココロハ  X
            _ ___              \           /
      .( :'A)  //:::/l                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (o!-=-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|
        ロロ  |        |  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


               アルンデスカ……



38 :
   i      .:.:.::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┌─|─il──|l─i─!|─l| ─|─┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   ヽ      .:.:::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│そんな事、簡単じゃないか   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    |\       .:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;└l!─|──i!──|─|i─i─|─i ┘;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    | .:\ ー-=ニニニ=-';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    |   \  .:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    |  . : ヽ、___;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    /       .  :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
_,/       ,,:,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;



           ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─┐
           │それは最初から決まっている事だよ.|
           └l!───|──i!──|──|i──i─ li┘







39 :
          _
        f'/ K7-、
   _,  ィ^'ヘ'''”::::::"::.そ
_,,、/:::゙て”:::"::.”::.:::::.."::''、_
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..`-'^、_  ______
::”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.`,´ _r=、  _r=、 ,_r=、、
:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::”:::":.:::::...:∠  ',|田| ',|田| ',|田| \ /\   _
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::.:..”:::":.::`ヘ_、________\ェi. \f´:
:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::そ 王! !王王| |王王| |_,,_,ノ::"
::":.::::::..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:”〈ttttt| トtttttt| |tttttt.! ! r'::"::゙::"
:::”:::":.:::::.:..”:_":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.::::/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.f::"::'::::'"
``\:..”:::":.:::::.:..”:::":.::..”:::":.:::::.:: ::::::.<´‐‐゙i f ‐‐゙i f --゙i !l::"::::::::::::
   l";゙;ヽ:..”:::":.W`'''−'^^_`ー-‐''`^`ィ'゙'""::;;r、I_I_I」 .|_I_I_I.! .!:::":::":::":
   |:lii;;;; i;|;レ'_;ィ |  f´::ヽ‐、_-、⌒、 r==========r''´`~;7 >、:::"::
  ,|;ii;l;|;;:ll!:;;!  l|  | 「,,___ r';;::::ミヽ::ィ⌒、/ ̄ ̄\ i::;;;;:::_::_::,⊥_
  |:;:il!;;;ii;;ll!;|_l|,,-'  <ニニニニ゙、r::⌒ヽ  ゙、       r'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
  !:il!;";;ii゙;;ll;|       〉―― 〉_r-''´`'''‐-‐ 、    l;;;;;;;;::;;::;;::;;;;;;;;;;;;
  ,|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;|      /――‐「;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>    l::::::::::::::::::::::::;;;;;;
  |:;:il!;;;ii;;ll;;l;;l|    /__ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    ヽ:::;;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;

40 :
      │|             〈;;;;;;;;;;;;;|
      │|          ..ヽ;;;;;;〈|    r―――─────、
      │|              /⌒ヽ|    | 博士         |
      │|          /;;;;;;;;;;;;|    | 準備が出来ました |
      │|────── `ヽ;;;;;;;;;;;|    `ー―──────'
   .(_)ニ)│|           ,)|:::::::::|
      │|〜〜〜〜〜〜〜´.|:::::::::|
      │| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄..|:::::::::|
      │|               |:::::::::|
      │|               |:::::::::|


     ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
     │そうか、分かった               |
     │しかしその前に一つ頼まれてくれないか .|
     └l!───|──i!──|──|i──i──|─i! ┘


41 :


          モレガ博士ト電話ヲシタ翌日__

        D博士亡ノニュースガ 一斉ニ流レタ


|             (l_- )
|      (A`: )     ( )
|       ロ_ロ_ )c    | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   _______________
   |l                    l| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |l| ̄ ̄ ̄|  ロボット界の巨星   l| .| これからお見せする映像はマスコミに送られてきた
   |l|___|         .昨夜去  l| .| D博士の遺書として作成されたビデオです
   |l                    l| .| 非常にショッキングな内容が含まれていますが
   |l    ミ,,゚∞゚彡             l| .| 我々は協議を十分に行った結果
   |l    ( <Y> O             .l| .| 博士のご意志のままにノーカットで
   |l     |_|__|              .l|_ノ 皆様にご覧いただきます
   |l     | i |               .l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


               .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               .| 是非とも目を背けずにご覧ください
              _ノ
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


42 :



             ┌─|─il─|l──i─!|─!──l| ┐
             │初めまして、私がディーです |
             └l!─|─i!──|─|i─i─|──i!┘





43 :


                 ,,-─−--,,,,,、
              /    ,.,,;;,;;;;;;#キ;;       ┌─|─il──|l──i─!|──!───|──┐
             /     ,,.,,;,;;;;;;;メ;:;;;;;;ヘ        │この姿に驚かれる方が多いでしょう    |
              |     ,,;;.:;;;;:;:,.:;;;;;;;;ヽ      .│しかし最後まで私の話を聞いてください .|
             i  -‐-   ;;,;_0ニ;;;,キ;;i      .└l!───|──i!──|──|i──i─l─ i! ┘
             ヽ      ,,;,;#;;;;,;,;;{
        / ̄ ̄ ̄ \.:.ゞニ二フ  ,,;,;;イ__ ̄ ̄ ̄
        |       ゙` ー、@>  ,,,:,;,;;;;;゙;゙;゙;ヽ
        |      /   "   ,,;;,:;:;;;;;;;;;;;@;;
        |     /        ,, ,,;,;,;;;;;;;キ;;;;;{
        |     |             ;,;;,;;;;.@};;;;;{
        |     | i          ;,..,,;;;@;;;;;;}
        |     | |       ,, , ..;:;;@;ミ

44 :

   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──l!‐i──i─┐
   │お聞きの通り、私は自力で声を出すことは出来ません  |
   │動くことも出来ず、殆どの内蔵も機械で動かしている   |
   │そんな普通ならば誰にも見向きもされないような人間です|
   └l!───|──i!──|──|i──i─i!───l|─i!─|──i! ┘

                            ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──┐
                            │しかし幸運なことに、           |
                            │ある分野だけには役立つ頭があった .|
                            └l!───|──i!──|──|i──i──i! ┘

   ┌─|───il───|l───i─!|───!──l─| ───|──┐
   │私の代わりとなって働いてくれる人達もいてくれた        .|
   │そうです、みなさんが知っているD博士は彼、ダマル博士です |
   └l!────|──i!──|──|─i──i─|i─l!─‐i─|──i!─‐ ┘

                                  ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
                                  │もちろん彼も才能あるロボット工学者ですが   |
       (-,_r)     (´ー;;;;;)             │それを捨て表のD博士として活動してくれた  |
       「iYi〉   | ̄( .;;;) ̄| ____._ └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘
       Lll_l  /⌒⌒⌒⌒ヽ.l=|oo:::::::.|;;;|
        |_|| /         )`.|[-v-]oo:::|;;;|
         |       ヽ/|| |::::::::::::::::::::|;;;|
          ||⌒⌒⌒⌒||´     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


|             (l_- )
|       (:'A`)     ( )
|       ロ_ロ_ )c     | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

45 :

    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
    │さてあまり無駄な話ばかりしていられませんね..|
    └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘

        ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
        │大切な話をしましょう                   |
        │私の大切な子供達、みなさんはロボットと呼ぶ |
        │彼等の話です                       |
        └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘


    私はこの体になってから、常に考え続けてきました

    私は人間なのか、それとも機械なのか、と
    機械が無ければ生きていけない私と、機械そのもののロボット
    この二つの何が違うのかという疑問です

  エネルギーを得ること
                    思考すること
        休息が必要なこと
     怪我をすること
                  治療が必要なこと
      何も変わらない


46 :

                 ,,-─−--,,,,,、
              /    ,.,,;;,;;;;;;#キ;;         ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|─┐
             /     ,,.,,;,;;;;;;;メ;:;;;;;;ヘ       .│それでもみなさんの多くはこう言います..|
              |     ,,;;.:;;;;:;:,.:;;;;;;;;ヽ        .│ロボットには心がないと             |
             i  -‐-   ;;,;_0ニ;;;,キ;;i        .└l!───|──i!──|──|i──i─|─i! ┘
             ヽ      ,,;,;#;;;;,;,;;{
        / ̄ ̄ ̄ \.:.ゞニ二フ  ,,;,;;イ__ ̄ ̄ ̄
        |       ゙` ー、@>  ,,,:,;,;;;;;゙;゙;゙;ヽ
        |      /   "   ,,;;,:;:;;;;;;;;;;;@;;     ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|┐
        |     /        ,, ,,;,;,;;;;;;;キ;;;;;{     │だから精巧なロボットが登場する度に . |
        |     |             ;,;;,;;;;.@};;;;;{     |“いつか”や“もしも”と聞いてくる       .|
        |     | i          ;,..,,;;;@;;;;;;}      └l!───|──i!──|──|i──i──l!‐┘
        |     | |       ,, , ..;:;;@;ミ

47 :

   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
   │本当にみなさんの身近にいるロボット達には  |
   │心が無いのでしょうか?                  |
   │無いと思っているだけではありませんか?  ...|
   └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘

     いえ、それよりも前に、心とはいったい何なのでしょうか?

     心さえあれば良いのでしょうか?

   もしも私がD博士でなければ、私の話に耳を傾ける人は半分以下となり
   こうしてみなさんに話を届けることさえ、協力してくれる人はいなかったでしょう
   心というものも、その程度のものではないでしょうか

     ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─┐
     │ほんの少しだけ考えて欲しいのです |
     └l!───|──i!──|──|i─!─i─l!┘

48 :

                ┌───────┐
  ____...   │|          |│  ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|┐
  |::::::::::::::::::::|    │|┌─(´ー,;;;)─┐|│  │ロボット達が人間に尽くしている理由を..|
  |::::::::::::::::::::|    │|│ ( ,,;;;;)  │|│  └l!──|──i!──|──|i──i──|─i! ┘
  |::::::::::: ¬::|    │|,⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |│
  |::::::::::::::::::::|    └───────┘
  |::::::::::::::::::::|      | ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|___l___| ̄ ̄ ̄
                      i
                   (二(::)   r――――――────――、
                   (   )゙)    < ヨーコ、ちゃんと見えてるか?|
                (   〈     `ー―――────―――‐‐'
       イ ̄ ̄`´ ̄ ̄`´ ̄ ̄`´ ̄ ̄`´ ̄ ̄ヽ      _
       |                      |    /  \
       l_______________,l  X  ウン… X
                                 \  /
                                       ̄

49 :

┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──┐
│そういうプログラムをされているから? |
└l!───|──i!──|──|i──i──i! ┘

                      ┌─|─il──|l─l| ‐─|──┐
                      │ロボット原則があるから?.|
                      └l!──|─‐|─i──|──i! ┘

          ┌─|─il─|l─i─!|─┐
          │ 心がないから?  .|
          └l!─|─i!─|─|i─ii! ┘

        __________
   ___  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄||   __
    ||:::::|  ||  ┌─(´ー,;;;)─┐  ||   !:::::|!   ┌─|─il──i──┐
    ||:::::|  ||  │ ( ,,;;;;)  │  ||   !:::::|!   │いいえ違います |
    ||:::::| _|l__,⌒⌒⌒⌒⌒⌒___,||   !:::::|!   └l!───|──i!‐ ┘
    |: ̄| |\ ̄ ̄┴───┴ ̄ ̄\   | ̄:|
 __|:  |_|  | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|__|  :|_
  __|;_l__\|___|二二二|___| __|_;|__
                    ∧∧ ハカセ…
             ( ^o)    (T:  )      (^  )
            、( ),    と   ヽノ     ( )
                    (_( )( )      | |
       r―――^――─――、
       | ギーコ泣いてるの?|
       `ー――――――─‐'

      ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
      │ 私はそのようなプログラムをしていない  |
      └l!───|──i!──|──|i──i──|─i! ┘

50 :

           ┌─|─il─|l─i─!|──!──|──┐
           │彼等は彼等の意思で、       |
           │私達に尽くしてくれているのです .|
           └l!───|──i!──|──|i──i.┘


   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──!┐
   │私の子供達は、みんな仲良くなりたいのです  .|
   │普通に誰かを好きになり、守りたいと思い     |
   │一生懸命に生きていくことだけを考えています .|
   └l!───|──i!──l!─|──!i─|──|i──!─┘


      ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
      │私たち人間がそうであるように        |
      │彼等もまた、心ある存在の一つなのです .|
      └l!───|──i!──|──|i──i──|─i! ┘

::..:.:.. .. .    ヽ、
::..:..:.. ..     ヽ
::..:..:.. ..      ,l            ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
::..:..:.. ..  -─- 〈             │実は、本来なら私はこうした言葉を残さずに   |
::..:..:.. ..      ヽ            │黙って旅立つはずでした               |
;::..:..:.. ..      /             . └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘
::..:..:.. ..  ー─/
:::.:.. ..\,,___,/          ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
;::::..:.:.. .. .(            │しかし今日、まさにを決めたこの日に ..|
;;;::;:;::::::.:...:.:ヽ            .|子供の一人から電話があったのです   |
                     └l!───|──i!──|──|i──i─|i──| ┘

51 :

    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
    │彼もまたロボットと呼ばれる存在でしたが..|
    │彼は私にこう聞いたのです         |
    └l!───|──i!──|──|i──i─|──i! ┘


       :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          ロボットにも心はありますか?
       :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
   │心を持たない、命令だけを実行する機械が   .|
   │この様な疑問を抱くでしょうか?         |
   │あって欲しいと生みの親に願うでしょうか?  .|
   └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘

               ┌─|─il──|l──i───!|──!──l─| ───|──┐
               │私が今日まで悩み続けた答えを                  |
               │彼はこの大切な日に届けてくれたのです         .|
               │この様な奇跡が私に訪れるなど、考えてもいなかった |
               └l!───|──i──‐!──|──|i──‐i───|──i! ┘

52 :

            ,,-─−--,,,,,、
         /    ,.,,;;,;;;;;;#キ;;
        /     ,,.,,;,;;;;;;;メ;:;;;;;;ヘ
         |     ,,;;.:;;;;:;:,.:;;;;;;;;ヽ       ┌─|─il──|l──i──‐!|──!──l‐| ───|──┐
        i  -‐-   ;;,;_0ニ;;;,キ;;i       │だから私はこの言葉を子供達全てに送りたくなった |
        ヽ      ,,;,;#;;;;,;,;;{         └l!───‐─|──i‐!──|──|i──i───|──i! ┘
   / ̄ ̄ ̄ \.:.ゞニ二フ  ,,;,;;イ__ ̄ ̄ ̄
   |       ゙` ー、@>  ,,,:,;,;;;;;゙;゙;゙;ヽ
   |      /   "   ,,;;,:;:;;;;;;;;;;;@;;
   |     /        ,, ,,;,;,;;;;;;;キ;;;;;{     ┌─|─il──|l──i─!|──!─┐
   |     |             ;,;;,;;;;.@};;;;;{     │子供達よ、君達が私の心だ .|
   |     | i          ;,..,,;;;@;;;;;;}      └l!───|──i!──|──|i─.┘
   |     | |       ,, , ..;:;;@;ミ

    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|───┐
    │GKには前進する勇気、MNには調和を導く力   .|
    │CIには支え合う優しさ、DK-Yには成長への挑戦 .|
    └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ─┘

             ┌─|─il──|l─|┐
             │そしてDK-O   |
             │君は可能性だ |
             └l!───|──i!.┘


53 :

             ┌─|─il──|l──i─!|──!─l| ─|──┐
             │お前達には心がある            .|
             │愛する心がお前達には備わっている  .|
             └l!──|──i!──|──|i──i──|─i! ┘

  ┌─|─il─|l──i─!|──!──┐
  │ 恐れずに、生きていきなさい |
  └l!───|──i!──|──|i─i┘

           ┌─|──il──|l──i‐─!|──!──l| ───|──┐
           │そしてみなさん                      |
           │私の子供達を、どうかよろしくお願いします     .|
           │差し出した彼等の手に、応える心を持ってください |
           └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ─‐┘


    ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|─┐
    │これで私の役目は終わりました      |
    │愛する家族の元へ行きたいと思います |
    └l!───|──i!──|──|i──i── i! ┘


54 :
::..:..:.. ..      〈           ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
::..:..:.. ..      ヽ         │ これは私の生命維持装置のコンセントです   |
;::..:..:.. ..   ___/             └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘
::..:..:.. ..  (.+,',lllコロ
:::.:.. ..\,,_//,/ ``、、
;::::..:.:.. .. .( | |     ))
;;;::;:;::::::.:...:://    //

55 :

         ┌─|──il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
         │このは、私自身の決断であることを表明します.|
         └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ─┘

                ___
                  /;;;;;;;;;;;;ヽヽ;;;;ヽ
               l;;┃;;;;┃;;l l;;;;;;;,)lll)二ヽ
                   ヽ;;;;;;;;;;;/;;;''''' ""゙  ヽヽ
      /。) /。)         ̄ ̄         ヽヽ
       / / / /
    / ̄ ̄/ヽ、
    / ≡ / /            ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
   /_,/ /            │私のために誰も処罰されないことを望みます .|
   l/ )l '                  └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘
   }≡{
    \\

56 :





            ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ──|─┐
            │さようなら、愛する子供達よ            |
            │君達が幸せになることだけを祈っている .|
            └l!───|──i!──|──|i──i──|─i! ┘




                                  To be continued...

57 :
めちゃめちゃ泣いてしまった・゜・(/Д`)・゜・。
職人スゲェ
生でこんなの見たの初めてだ!クリスマス暇でよかった!
続きテカテカしながら待ってます

58 :
テス

59 :

てす

60 :
てす

61 :
てつ

62 :
>>58-61
こっちでやれ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198721185/

63 :
本日のクソスレ

ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r'     ノ`ー-、     し ば ら く 美 し い 映 像 を
 j⌒´ ノo。゚o}   ヽ   〈 ̄`ヽ  /⌒ヽ           
ノ  /  ∞ {  ヽ丿 ノ-ヽ   }ノ_ノ        ご 堪 能 下 さ い
`ー} ____ノ i `ー<ノ  )`ー  >  /ハ -‐ァ´ 
    `ー、__ト、ノ| |  ト、_r'`ー-< o゚8, o'        __, - 、
    _______  | |  ヽソ   / ヽ゚。、 ヽ   .  /, ─── 、)
  / ----- ヽ //   \ー- ' ___/  }_/'    //  /    ヽi 
 ´ ̄ ̄ ̄ ̄`//   //`ヽ/, ハノ      |_|    ┃ ┃ |
/ゝ、  _,.--‐ 、ニヽ / /   ゝ_/ レ'      (     ⊂⊃ ヽ
`}   ̄r´ ̄//| \ヽl    _c―、_ _ __ >、   \__ノ ノ _ _._ _,.―っ_
 フ>'    / /  ! !    三  ツ      ´ \::::.  ニ ,,ノ⌒ヽ        ゞ  三
o( {   __,ノ ノ   | |    ̄  ̄`――、__ィ    ,  ヽ  ,  )__,-――' ̄  ̄
。゚く( _ノハ /__,,.  | |             `i^   ー   '` ー ' ヽ
 ゚o´ //`ー-‐'´ | |             l              ヽ
    ヾ      | |             |       ⌒      |
                  ,-――、_  l         ,,,@,,,      ノ _,――-、
                 (       ⌒     ヾ、.::;;;;;;::.ノ    ⌒      )
                  \           ヽ         ノ         /
                   \   ヽ、      ヽ ..■■ ノ     ,ノ  /
                     \   l`ー‐--―'`.■■ー'`ー‐--―'、  |
                      〉  イ       .■■       〉  |
                      /  ::|       .■■      (_ヽ \、
                     (。mnノ                `ヽ、_nmn


64 :
         /⌒ヽ
  ⊂二二二( ^ω^)二⊃
        |    /   加速www
         ( ヽノ
         ノ>ノ 
     三  レレ

65 :
ウルサイウサ
コッチミンナウサ イイハナシネー
∩∩  ウサオモカンドーシタカー
(x\)ヽ(゚L゚*)
<< )。 <</) 

なんつーか言葉が無い
GJマジGODJOB!

66 :
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'´
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r'
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r'
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|            ┼─−− -
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|            │
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆'::::::::::::::::|                l     D K - O           i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,-、::::::::::::::::::::::::: |                !     奇跡のロボット    l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙`i ,l:::::::::::::r'`l:::::::::|                                 |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙`i 、ヽ:::::,/ /:::::::::::|                            - −−─┼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( ヽ、`` `~   ノ:::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 丶        / ):::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ゙‐- __ / / \::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::◎ '    \::::::::`-、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\     .\::::::::::::)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\     \/

67 :

            ,,-─−--,,,,,、
         /    ,.,,;;,;;;;;;#キ;;
        /     ,,.,,;,;;;;;;;メ;:;;;;;;ヘ        ディー博士の別れの言葉は、
         |     ,,;;.:;;;;:;:,.:;;;;;;;;ヽ
        i  -‐-   ;;,;_0ニ;;;,キ;;i               大きな反響を生んだ
        ヽ      ,,;,;#;;;;,;,;;{
   / ̄ ̄ ̄ \.:.ゞニ二フ  ,,;,;;イ__ ̄ ̄ ̄
   |       ゙` ー、@>  ,,,:,;,;;;;;゙;゙;゙;ヽ
   |      /   "   ,,;;,:;:;;;;;;;;;;;@;;     最も大きく揺り動かされた人達の中に
   |     /        ,, ,,;,;,;;;;;;;キ;;;;;{
   |     |             ;,;;,;;;;.@};;;;;{     俺とドクオが含まれているのは間違いないだろう
   |     | i          ;,..,,;;;@;;;;;;}
   |     | |       ,, , ..;:;;@;ミ

68 :
                           彼の話を聞いていた時
        _________
        || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||        父であるダマル博士が影武者だったことより
        || ┌─(´ー,;;;)─┐ . ||
        || │ ( ,,;;;;)  │ . ||        俺は自分のあまりの小ささを思い知らされ
        |l_,⌒⌒⌒⌒⌒⌒_..,||
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      何度も頭を殴られたような衝撃を受けた
              ( 。 )
            っ(ii‐i)o  (  )        俺はロボットに心があることを証明したかったんだ
                 ( )
                      | |           独善的な押しつけによって、形を付けようとしただけだ
                                心が何かという答えを持たずに

  『いつか心を持つロボットが』など、愚問だったはずだ
  最初から心を持つ子供達を送り出していたのだから
  いや、心を持っているかどうかなど、本当の問題じゃなかった
  それを問題や疑問とする事が、人間の傲慢だったのだ
  ロボットに携わる者として、一人の人間として、             (::..-)
                                            (:::.)
  俺は完膚無きまでに叩きのめされ                     | |
                                             ';';''
  同時に偉大なロボット工学者を失った事実から                 '
  何も言えずに立ち尽くすだけだった

69 :
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:::::::::: :::::::::: :::::::::: |l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l|:::::::: :::::::::: :::::::::
:::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l            l|:: :::::::::: :::::::::: ::: ドクオは博士の去から一週間ほど
:::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: :::::::::
:::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l            l|:: :::::::::: :::::::::: ::: ずっと窓の外を眺めていた
:::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: :::::::::
:::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l            l|:: :::::::::: :::::::::: ::: 何を考えているのか知りたかったが
:::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: :::::::::
:::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l  ('A`:)       l|:: :::::::::: :::::::::: ::: 俺にはそれを聞く資格がないように思えた
:::::::::: :::::::::: :::::::::: |l_oロ_ロ_c_____,l|:::::::: :::::::::: :::::::::
:::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::
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70 :
                             :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: ::::::::
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 悲しみに耐えるドクオに出来たのは      :::::::::: :::::::::: :::::::::: |l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l|:::::::: :::::::::: ::::::::
                             :::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l            l|:: :::::::::: :::::::::: ::
                             :::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: ::::::::
 黙ってドクオの隣にいることだけ       :::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l            l|:: :::::::::: :::::::::: ::
                             :::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: ::::::::
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 無力で浅はかな俺には               :::::::::: :::::::::: :::::::::: |l            l|:::::::: :::::::::: ::::::::
                             :::: :::::::::: :::::::::: ::::::|l  ('A`:) ( -)     l|:: :::::::::: :::::::::: ::
                             :::::::::: :::::::::: :::::::::: |l_oロ_ロ_c_(_ヽ____l|:::::::: :::::::::: ::::::::
 こんな稚拙な方法しか思いつかなかった  ::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::
                             :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: :::::::::: ::::::::

71 :
            _________
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            |l            l|
            |l            l|
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            |l            l|
            |l            l|
            |l   (l_- )  .( 。 )  l|
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l   (l_- )   (`: 。)   l|
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

72 :

            _________
            |l            l|
            |l            l| モクオハ モレガ悲シンデイルト思考シテイルヨウダガ
            |l            l|
            |l            l| モレガ思考シ続ケテイタノハ 博士ノ言葉
            |l            l|
            |l            l| 電話ヲ通ジテ語ラレタ モウ一ツノ
            |l            l|
            |l   (l_- )  .( 。 )  l| 博士ノ最後ノ言葉
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
     │お前は何にでもなれるし、何にもなれない    .|
     │お前がそれを望めば道は開き、望まなければ..|
     │そのままでいられる                   |
     │ドクオや他のDK-Oには、そんな可能性がある |
     └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘

                   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
                   │使われるだけの機械ではなく               |
                   │お前はお前として生き方を選べるんだよ    |
                   │モクオ君ならきっと手を貸してくれる         |
                   │彼に話してみなさい                  |
                   └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘

73 :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-'"´ ̄ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::::::::::.:.:..:.... .   \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::`ヽ:::::::::.:.::.:....       |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|\::::::::::::::i::::::::::::.:.:..:...    |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.|_\:::::::::|:::::::::::.:.::.....     |      博士ノ言ウ通リ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、::::::::::\::::::|:::::::.:.:.:..:...    /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ:::::::::::::::::|:::::.:.:..:....:.   /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ:::::::<::::::::::.:...   <
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:]]:::::::::::::::::::.:.:..:.  ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,':::::::o..:::::::::::::::/ ̄ヽ  i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:::::::i].:::::::::::::/::::.:.. /.  |

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-'"´ ̄ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::::::::::::.:.:..:.... .   \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::`ヽ:::::::::.:.::.:....     |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |/\::::::::::::::i::::::::::::.:.:..:..    |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.|___\:::::::::|:::::::::::.:.:.....    |      モクオナラ叶エテクレルダロウ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、:::::::::::::\::::::|:::::::.:.:.:..:..   /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ::::::::::::::::::::::|:::::.:.:..:....:. /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ:::::::::::::::<::::::::::.:... <
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /:]]:::::::::::::::::::.:.:..:.  ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,':::::::o..:::::::::::::::/ ̄ヽ  i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:::::::i].:::::::::::::/::::.:.. /.  |

74 :
     /     . . .:.:..:..::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     |     . . .:.:..:..:::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     |   ,     . . .:.:..:..::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,シカシソレハ,;;;
     ヽ  ´──-- . . .:.:..:..:::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      〉       . . .:.:..:..::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.     /        . . .:.:..:..::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    /         . . .:.:..:..:::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     ` 、 __    . . .:.:..:..:::::::::::〈;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,,モクオノ道ヲ変エル確率ガ高イ
          \     . . .:.:..:..::::::::::::::::::ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
            ヽ.___,, へ  . . .:.:..:..::::::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                 ヽ.  . . .:.:..:..::::::::::::`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     〉  . . .:.:..:..::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                   /   . . .:.:..:..:::::::::::::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

75 :
            |l            l|
            |l            l|  最悪ノ場合ハ
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|  モクオノロボット工学者トシテノ
            |l            l|
            |l            l|
            |l   (l_- )   (`: 。)   l|  道マデ 完全ニ閉ザシテシマウ
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-'"´ ̄ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::::::::::.:.:..:.... .   \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::`ヽ:::::::::.:.::.:....       |  ダカラモレハ ヒタスラ思考ヲ続ケタ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|\::::::::::::::i::::::::::::.:.:..:...    |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.|_\:::::::::|:::::::::::.:.::.....     |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、::::::::::\::::::|:::::::.:.:.:..:...    /  繰リ返シ繰リ返シシミュレーションシタ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ:::::::::::::::::|:::::.:.:..:....:.   /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ:::::::<::::::::::.:...   <
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:]]:::::::::::::::::::.:.:..:.  ヽ   ソシテ漸ク 一ツノ解答ガ出タ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,':::::::o..:::::::::::::::/ ̄ヽ  i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:::::::i].:::::::::::::/::::.:.. /.  |

76 :
            _________
            |l            l|
            |l            l|  モレハ モクオダカラ 最悪ノ道ノ確率ヲ
            |l            l|
            |l            l|  ソノ確率ノ%ガドレダケ低クテモ
            |l            l|
            |l            l|  ソレヲ問題ト捉エテシマウノダト
            |l            l|
            |l   (l_- )   (`: 。)   l|
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ヨウハ(`∀´,,)ナラ イクラデモハメツサセテヤル
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

      ┌─|─il──|l──i─!|──!─l| ─|──┐
      │お前達には心がある            .|
      │愛する心がお前達には備わっている  .|
      └l!──|──i!──|──|i──i──|─i! ┘

                     ソウカ

                     ┌─|─il─|l──i─!|──!──┐
                     │ 恐れずに、生きていきなさい |
                     └l!───|──i!──|──|i─i┘

              博士ノ言ッテイタノハ コレダッタノカ

77 :
            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l          モクオ l|
            |l  三-_r)   ( 。 )  l|
            |l   ノノ ) っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄〈〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                r――^―、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  | なに? |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             `ー――‐'

            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l          (`∀´,,)ガモクオトモレガ
            |l           コイビトドウシノヨウダトイッテイタ
            |l  (,,-_r)   ( 。 ) モレトモクオハ ロボットトマスターノ
            |l  (ヽヽ .っ(ii‐i)oカンケイデハナイノカ
             ̄ ̄ 〉〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              r―――^―――────―、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | こ…恋人同士というのは… |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               | マダハヤイトイウカナントイウカ…  .|
               | ホラオレタチ マダオタガイノコトヲ  .|
               | ソンナニカタリアッテイナイカラ     .|
               | ソウイウカンカイニナルノハ     ..|
               | モウチョットサキデモイイカナッテ… . .|
            `ー――――――────‐'

78 :
            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l           _____
            |l         /        \
            |l        X モレハ ロボットダゾ X
            |l         \        /
            |l  ( ,,-_)  (`: 。)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            |l  (ヽヽ .っ(ii‐i)o
             ̄ ̄ 〉〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              r―――^―――──────―‐、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ロボットと恋愛しては駄目だって . |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               | 法律で禁止されてないし      .|
               | それに恋愛はお互いの意思が   |
               | 大事じゃないか!           .|
               | 俺はドクオの事が好きだから    |
               | ドクオさえ良ければ付き合いたい |
            `ー――――――──────‐‐'

            _________
            |l            l|  ソウダ
            |l            l|
          r―――――――─―‐、  モクオハ分類上変人ダッタ
          | 面と向かって言うのは |
          | 恥ずかしいなぁ〜   |
          `ー―――v――─―‐‐'
            |l            l|
            |l  (*-_r)ゞ  (`: 。) .l| モレノシリアスカエセ
            |l  (ヽ)  っ(ii‐i)o l|
             ̄ ̄ 〉〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

79 :
            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l| ドウヤラ モレノ思考時間ハ
            |l            l|
            |l            l| 必要ナカッタヨウダ
            |l            l|
            |l   (-_r)   ('A`:) 彡
            |l   (ヽヽ oロ_ロ_)ヽc彡
             ̄ ̄ 〉〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

            _________
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l            l|
            |l   (-_r)      ハナシガアル
            |l   (ヽヽ      PCルームニイク
             ̄ ̄ 〉〉 ̄ ̄ (A`: )
                         o(!-!)ヽc
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ロ ロ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

80 :

       r――――――――‐、
       | 何か調べるのか? |
         `ー―――v―――‐‐' │
          ,___ |二二二.| │
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │      コードクレ
          |l..( -)| |≡≡[:]|..│   (`: )
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|  っ┘)
        |二 ‐┼‐ |      .|  |   ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

         r――――─、
         | 接続したよ |
         `ー――v―‐‐'__二二.| │           ________
          ,___ |二二二.| │         /           \
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │        X コレカラ ハカセトノカイワヲ X
          |l..( -)| |≡≡[:]|..│ヽ  (A`: )    \ サイセイスル    /
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| `‐=-!)ヽc      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |二 ‐┼‐ |      .|  |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       r――────――─、
       | 博士との会話って… |
       `ー――v―────‐'.            ________
          ,___ |二二二.| │         /            \
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │        X ハンダンハ モクオにユダネル X
          |l..( -)| |≡≡[:]|..│ヽ  (A`: )   \             /
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| `‐=-!)ヽc     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |二 ‐┼‐ |      .|  |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

81 :

──はい
──モレデス ハカセ
    モレガワカリマスカ
    モレノコエヲオボエテイマスカ
──その声はDK-Oだね
    ちゃんと覚えているよ
    子供の声を忘れる親はいない

         r――─‐、
         | ……… |
         `ーv―‐‐'二二二.| │
          ,___ |二二二.| │
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │
          |l.(  )..| |≡≡[:]|..│ヽ  (A`: )
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| `‐=-!)ヽc
        |二 ‐┼‐ |      .|  |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       ドクオとディー博士との会話は二時間続き
       俺は再び、いや、もう一つの
       博士の遺言を聞いた
      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


82 :

      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

         それは博士からの俺への挑戦状だった

      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


::..:..:.. ..      〈             ┌─|─il──|l──i─!|──!──l|─!──|──┐
::..:..:.. ..      ヽ           │私自身が“ソレ”をするつもりだったんだよ    |
;::..:..:.. ..      /          |しかしDK-Oの時は、会社に聞き入れられず ..|
::..:..:.. ..  ー─/            |回収されてしまったんだ                 |
:::.:.. ..\,,___,/             └l!───|──i!──|──|i──i──!─|──i!┘
;::::..:.:.. .. .(
;;;::;:;::::::.:...:.:ヽ

                                          〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   │だから一つ一つ違う小さなきっかけを      .|     ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   |埋め込むことに方法に変えたんだよ        |       ヽ──';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   |DK-Yの成長する精神プログラムもその一つ ..|        ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘           );;;;;;;;;;;;;;;;;
                                            ,r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


83 :

             ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──!‐┐
             │だが行うのも見届けるにも、時間が足りない   .|
             │癌が見つかってね、末期だ              |
             │これまで保っていた方が不思議なくらいだったが.|
             │いよいよ妻と息子が待ちきれなくなったようだ  . |
             └l!───|──i!──|!──|i──i───|──i! ‐┘

      ┌─|─il──|l──i─!|──!─l|┐
      │しかし、こうして奇跡が訪れた .|
      └l!─ ─|──i!─!─|─ ─|i─i! ┘


        ┌─|─il──|l──i─!|──!─|─┐
        │私は初めて神に感謝しているよ .|
        └l!───|──i!──|l──|i─‐i! ┘

      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

          ドクオとの会話を通しながら
         ディー博士は俺に問い掛けてきた
      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

84 :
.   |       ..:.:.::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   i      .:.:.::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|     ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|─┐
   ヽ      .:.:::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     .│“彼等”には心がある、可能性がある、 .|
    |\       .:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     |しかしそれを世界に解き放つ勇気が   |
    | .:\ ー-=ニニニ=-─';;;;;;/|      |君にはあるかい?              .|
    |   \  .:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;|       .└l!───|──i!──|──|i──i─|─i! ┘
    |  . : ヽ、___;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|
    /       .  :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
_,/       ,,:,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\

85 :


          もしも回収されなかったDK-Oがいなければ

                     もしもドクオが電話をしなければ

        もしもドクオが心への不安を抱いていなければ


               もしも俺がロボット工学者の端くれでなければ


   もしもドクオが俺を認めていなければ


         もしもヨーコをきっかけにDKシリーズの謎に辿り着いていなければ


              博士はこんな台詞を残さなかったろう

86 :


         ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ─|──┐
         │使われるだけの機械ではなく           |
         │お前はお前として生き方を選べるんだよ |
         │モクオ君ならきっと手を貸してくれる     |
         │彼に話してみなさい              |
         └l!───|──i!──|──|i─i──|──i! ┘



87 :

            ,,-─−--,,,,,、
         /    ,.,,;;,;;;;;;#キ;;
        /     ,,.,,;,;;;;;;;メ;:;;;;;;ヘ
         |     ,,;;.:;;;;:;:,.:;;;;;;;;ヽ       ┌─|─il──|l──i─!|──!─l| ─|─┐
        i ( ( ) )  ;;,;_0ニ;;;,キ;;i        │彼等の未来を開くのも閉ざすのも   .|
        ヽ      ,,;,;#;;;;,;,;;{         |モクオ君、君次第だ            |
   / ̄ ̄ ̄ \.:.ー──' ,,;,;;イ__ ̄ ̄ ̄   .└l!─|──i!──|──|i──i──|─i! ┘
   |       ゙` ー、@>  ,,,:,;,;;;;;゙;゙;゙;ヽ
   |      /   "   ,,;;,:;:;;;;;;;;;;;@;;
   |     /        ,, ,,;,;,;;;;;;;キ;;;;;{
   |     |             ;,;;,;;;;.@};;;;;{
   |     | i          ;,..,,;;;@;;;;;;}
   |     | |       ,, , ..;:;;@;ミ



            ┌─|─il──|l──i─!|──!──l| ───|──┐
            │      君はどちらの道を選ぶ?       |
            └l!───|──i!──|──|i──i───|──i! ┘


88 :

     ディー博士                                ( ゚ー)
                                           /´<V>
          あなたが託してくれたものは                ヽ// :l|
                                          / /´,l゙||
                   あまりにも大きすぎます         `'l_|,l




           r――─、
           | ……… |
           `ーv―‐‐'.二二二.| │          しかし俺は……
          ,___ |二二二.| │
          |l ̄ ̄l| |二二二.| │
          |l.( -_).| |≡≡[:]|..│ヽ  (A`: )
        | ̄ ⊂⊃ l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| `‐=-!)ヽc
        |二 ‐┼‐ |      .|  |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

89 :

             _____
.           |二二二.| │  r――――、
     ,___ |二二二.| │  | ドクオ… |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │  `ー―v―‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│           ウン
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    (-_r) (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____   r―――────―、
.           |二二二.| │  | ドクオは         |
     ,___ |二二二.| │  | 俺のこと好きか? |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │  `ー―v―────‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│           ワカラナイ
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    (,,-_) (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____
.           |二二二.| │  r――──――、
     ,___ |二二二.| │  | そうだよな… |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │  `ー―v―──‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│           ……
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    (-_r) (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

90 :

             _____
.           |二二二.| │
     ,___ |二二二.| │           ワカラナイケド
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │
     |l__l| |≡≡[:]|..│           ワカリタイ
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    (-_r) (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____
.           |二二二.| │  r――――、
     ,___ |二二二.| │  | ドクオ… |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │  `ー―v―‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│           モクオガスキダト
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( -_) (A`: ) リカイデキルヨウニナリタイ
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____
.           |二二二.| │  r―――─―、
     ,___ |二二二.| │  | ありがとう  |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │  `ー―v―─‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    (,,-_) (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |   ( ヘヘ ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

91 :

                 r―――――――──―、
             _____ | 俺にどこまで出来るか |
.           |二二二.| │| 分からないけど      .|
     ,___ |二二二.| │| やってみる         |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │`ー―――v――──―‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│    (-_r)     イイノカ?
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( )  (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |  ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                 r―――――――──―、
             _____ | 難しいの分かってる   |
.           |二二二.| │| だけど、俺はもっと    .|
     ,___ |二二二.| │| ドクオと仲良くなりたい |
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │`ー―――v―――──‐'
     |l__l| |≡≡[:]|..│    ( -_r)
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( )  (A`: )
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |  ロロっ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____
.           |二二二.| │
     ,___ |二二二.| │
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │           モレモガンガル
     |l__l| |≡≡[:]|..│    (-_r) o(A`:)
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( )   (!っ'
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |    ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

92 :

             _____ r――――――、
.           |二二二.| │| じゃあ残るは |
     ,___ |二二二.| │`ー――v――‐'
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │
     |l__l| |≡≡[:]|..│    ( -_)  (A`:) ノコルハ
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( ) o(!っ'
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |    ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


             _____  r――――――、
.           |二二二.| │ | Ψ(,,`∀´)Ψケケ|
     ,___ |二二二.| │ `ー――v――‐'
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │
     |l__l| |≡≡[:]|..│    (  )(:  ) ダナ
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( )(ii:i)
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             _____
.           |二二二.| │
     ,___ |二二二.| │
     |l ̄ ̄l| |二二二.| │      ニヤリ
     |l__l| |≡≡[:]|..│    ( -) (`: )
   | ̄ ⊂⊃.=l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|    ( ) (ii:i)
   |二 ‐┼‐ |      .|  |    | |   .ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

93 :

                 r――――――――、
‖                | 何だ重要な話って |
‖                `ー―――v―――‐'
‖                 (∀´,, )
‖    ( :'A)    ( -_l)     と    つ
‖   (o!-)c   ( )       ヽ,   )
‖    ロロ    | |         (_/J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   r――――――───────――‐、
‖ | 先輩はヨーコのためにねますか? |
‖  `ー――──―v―─────――‐'
‖                   (∀´,, )   r―――――――──―‐、
‖    ( :'A)    ( -_l)     と    つ  < 当たり前だろ!       |
‖   (o!-)c   ( )      / 、 (    | 俺の愛はこんなにデカい |
‖    ロロ    | |       (,_,ノ゙ヽ,_,)   `ー―――───―――‐'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                 r―――――――─―、
                 | って、まさか本当に  |
‖                | ねとか無いよな? .|
‖                `ー―――y――─―‐'
‖                 (∀´; ) モクオクン
‖    ( :'A)    ( -_l)     と と  ) カオコワーイ
‖   (o!-)c   ( )      |    |
‖    ロロ    | |         i,_,ノi,_,ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      r―――^―――─────────―、
      | たまに本気でしたい時がありますが |
      | ぬ気になって働いてもらいます    |
      `ー―――――─────────―‐'

94 :

              r――――――─――、
‖             | それって…何の話? |
‖             `ー―――v―――─‐‐'
‖                 (∀´; )
‖    ( :'A)    ( -_l)     と と  )
‖   (o!-)c   ( )      |    |
‖    ロロ    | |         i,_,ノi,_,ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



          実は____




95 :

           人_人
      人从 ノ    ヽノヽ、从从人
     ノ                 丶人人从人从人,
     ) は ぁ っ ? !                (
    ≪  全 て の ロ ボ ッ ト に           (
     .) 規 制 解 除 の プ  ログ ラ ム を ≫
   ‐<  実 行 さ せ る だ っ て ? !   ,>
     ゝ                          >
      "Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒YY⌒Y⌒Y⌒YY⌒Y⌒Y


‖              ダマレ
‖               ( o'A)c[X ]´; ) モゴモゴ
‖             ( -_)ノ-) と    O)
‖            ( ) ロロ  /    (
‖            | |       (,_,ノ゙ヽ,_,)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


         r――――――─――、
         | じゃあ…詳しい話は |
         | あの部屋で…     |
         `ー―――――─―‐‐'

96 :
──────┤├──────┤├──────┤├──────┤│
〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||
──────┤├──────┤├──────┤├──────┤│
〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕||
──────┤├──────┤├──────┤├──────┤│
〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕r――――――――、,|〔≡≡≡◎◎〕||
──────┤├──────| ドクオとモクオさん |├──────┤│
〔≡≡≡◎◎〕||〔≡≡≡◎◎〕| いらっしゃーい♪  .|│〔≡≡≡◎◎〕||
二二二二二二二二二二二二二二`ー―――v―――‐' 二二二二二二二二_」
                      ,, -───────‐,
                     l´ ̄ ̄ヾ(゚ヮ゚*川  ̄`l |
                     | _ _ _ (_y O_,_ _l |
                   /     //゙)__,)   / |
                  l'´ ̄  ̄ ̄i_i_) ̄ ̄ ̄`l /.
.                  `ー───────‐''

97 :

                          r――――――――、
                          | ここなら絶対に   |
         マタカオカワッタナ          | 誰にも聞かれない |
   ウン カワイイ?                  `ー―――v―――'
    川*゚ヮ)      ヨウジョジャナイオンナハ     (  `∀)
 ̄`l三/゙しy)   o(A`: ) オンナジャナイ         ( _つと   (l_- ) ハイ
  |三(__,(‐-、   (!-c'                   |    |    ( )
   ̄ ̄`l((/    ロ ロ                 i,_,ノi,_,ノ     | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  ↓動けない↓
   ガルルルルr                         ナニ アソンデンダヨ
    川#゚皿)           ヨーコガ   Ω   (`∀´;)
 ̄`l三/゙しy)             ナグッタ  ( :'A)  ( _つと   (l_-;)
  |三(__,(‐-、                o'(!-)c   |    |    ( )
   ̄ ̄`l((/           .      ロ ロ    i,_,ノi,_,ノ     | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                  r―――――――───―、
                  | 全ロボットと言っても     |
                  | 正確にはディー博士が   |
                  | 手がけたロボットだけです |
                  `ー――v――────―‐'
    川*゚ー)     ( `ー´)
 ̄`l三/゙しy)      ( _つと   (l_- )(`: ) ヨーコ
  |三(__,(‐-、      |    |    ( )っ┘) キョウボウ…
   ̄ ̄`l((/       i,_,ノi,_,ノ     | |  ロ ロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

98 :

     ディー博士は、予め全てのロボットのプログラムに    .:.:..:::.:.::;:;;:;;:;;;;;;;;;;;;
     自己選択システムを組み込んでいたんです      .:.:..:::.:.::;:;;:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     そして、それが解放されると同時に         .:.:..:::.:.::;:;;:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     ロボット原則のプログラムは消去され     .:.:..:::.:.::;:;;:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     自己抑制の苦しみから解き放たれる   .:.:..:::.:.::;:;;:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

         ('A`:)    DK-Oはそのためのきっかけを備えていた
        o'(!-!)ヽc
   .       ロロ

        ∧∧        DK-Oが他のロボットと接触し
        ( :゚Д)
      と :__:o:つ          (`: )
     と(  、ノ           っ┘)
       \,,)             ロ ロ

     ∧∧           プログラムを伝達させる
     (:-Д)
     (|_: =-、  (`: )
    〜| : : l ` -=i )
       ∪∪ .   ロロ

        プログラムの抑制から抜け出したロボット達は
        新たな道が切り開かれる
                      ∧∧ オレハヤルゼーーー
                      /゙):゚Д)゙)
   .( :'A)               / :__:o/ '
   (o!-)c            と(  、ノ
    ロロ                \,,)

99 :

          .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . .. . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
        .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . .    . . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
     .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . .もちろんこれは. . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
   .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . . 非常に危険な問題を . . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
     .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . . 内包しています . . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
       .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . .      . . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.
           .:.:.::::::::::::.:.:..:.... . .. . ....:..:.:.::::::::::::.:.:.

  ヨシヨシ
   ∧ ∧     解除を受けるまでの時間で
   (*:゚(ー^*)   信頼関係を築けているなら
    / i つ )   何の問題もない
 〜( i ノ( (
    U U      寧ろより強く愛情を示すようになる

    しかしそうでなければ…
                     (,, @∀)
                   と⌒     て)       ∧_∧
                     (  ______三フ     (^(xДx: )
                      )  )     .  (^ヾ o: ,.つ
                      レ'          ヽ   〈〜
                                   ヽ._)

スッキリ
(@∀@,,)               ユルサネエ!!     /
 (つ  つ                   ∧∧-‐く
  Y   人                  (゚Д゚:#) r、\
  (_ノ J                  └'  し' `ー'

<ギャァァアアアアアアア

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